ルパン三世 trick phantom thief -偽りの怪盗- (くらっか〜)
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ルパンではないルパン

どうも、Mr.クラッカーです。最近ちょいとルパンにはまり、自分でも書いてみたくなりました(^_^;) つまらないものですが、宜しければどうぞ。


日本、京都のとある寺

 

 

 

「銭形警部、警備体制整いました!」

 

「うむ、ご苦労。」

 

 

(おのれルパンめ...この間はイタリアに現れたと思えば、何故いきなり日本で仏像など...)

 

 

 

「警部‼︎」

 

 

「ん⁉︎」

 

 

プシューーーッ

 

 

「わああぁっ」

 

 

目の前に急に煙が立ち昇った。

 

 

「出おったな、ルパン!」

 

 

銭形は煙の立ち昇る寺の中、確かに人が走っていく影を目撃した。

 

 

「逮捕だ〜〜〜‼︎」

 

 

人影は寺の天井まで登っていった。

 

 

「ルパン、もう逃げられんぞ。」

 

そう言って銭形は服の中から手錠を取り出した。

 

しかしすぐにルパンの異変を銭形は感じた。

 

 

何故なら、彼はいつもの赤いジャケットではなくピンクのジャケットを着ていたからだ。

 

 

「....流石だな、...銭形警部...」

 

「何...銭形...警部...?」

 

 

シュボーッ

 

「あばよ〜〜っ!」

 

その瞬間、ルパンはジェットパックで宙に浮かび、空へと消えた。

 

 

「...ルパン...」

 

 

 

 

数日後 日本 渋谷

 

 

『京都府の寺にルパン現る‼︎』

 

新聞記事はルパン騒動で持ちきりだった。

 

 

「ルパン現るか...お前昨日こんな事してたのかよ?」

 

椅子に座り、足を組んでいる黒いソフト帽の男は言った。

 

「んな訳ないでしょうが。だったら今まで一緒に居たのは誰だっつんだよ。たちの悪い偽モンだよ。」

 

 

「全く、ルパンも舐められたものであるな。」

 

剣を立て、あぐらをかいて座っている着物の男が言う。

 

 

「んで、こんな事になってんだから、勿論黙ってないよな、ルパン。」

 

 

「あったり前よ、相棒。だから今回も乗ってくれるよな?」

 

「けっ しょうがねぇな。」

 

 

 

 

警視庁

 

「警部、少し、休まれては?」

 

「ぬぐぐぐぐ...」

 

銭形はずっと先日の事件でカメラに捕らえられたルパンの映像をパソコンで見ては睨みつけていた。助手の言葉も耳に入らなかった。

 

「なぁ。」

 

「はい?」

 

「おかしいとは...思わんか?」

 

「何が...ですか?」

 

「奴の様子だ! 突然ピンクのジャケットを着て現れたり、何よりワシの事を『銭形警部』などと呼んだり!」

 

「そ、それは服の趣味なんて気まぐれかもしれないし、人の呼び方なんて変わる物じゃないですか...?」

 

 

「えぇぇい!貴様、ルパンを何一つ理解しとらんな!」

 

「そ、そりゃそうですよ、この事件で貴方の助手になる前は興味もなかったんですから...」

 

 

「ぬぬ...もぅいい!ついて来い!」

 

「え...?何処へ?」

 

「昼メシだ。」

 

 

(全くルパンめ...偽モンが現れとるというのに、何をやっとるんだ......)

 

 

続く



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