ブレイブソウルプリキュア (MIXEVOL)
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始まりの物語
序章 キュアブレイブ


一万年前、プロトジコチューの戦いの裏でとある戦いが繰り広げていた。


現代より、一万年前。この世界には強大な悪意が迫っていた。そんな悪意を阻む者が一人居た。

 

???「一万五千年前に襲来した、大いなる混沌の戦いに続き、プロトジコチューの戦いの最中に介入しようとは、セコいわね」

 

その少女は、強大な悪意を持った軍勢を前にしても、動揺する気配は無かった。

 

???→キュアブレイブ「だが、その企みは私に阻止される!!大人しく帰ってもらう!!」

 

その少女の名はキュアブレイブ。後の世で邪悪に立ち向かう伝説の戦士、プリキュアの称号を持つ戦士である。その衣装は赤いブレストアーマーを装備したドレス状の衣装を着ており、背中には金色の翼が展開している。その髪は青いロングに赤い兜をかぶっている。そして、ブレイブの右手には赤い長剣が握っている。

 

ブレイブ「エンプレス達がプロトジコチューとの戦いに専念している!!悪いが此処から先へは通さん!!」

 

そう言うと、ブレイブは目の前に居る敵の軍勢に向けて突撃する。

 

ブレイブ「どけい!!」

 

ブレイブは長剣でミサイル型の怪物を一撃で切り裂いた。その一撃で怪物達は消滅された。

 

ブレイブ「数に任せて倒すなど10年早い」

 

ミサイル型の怪物がいなくなったのを見て安心するブレイブ。そのブレイブの視線からあるものを見つける。

 

ブレイブ「ミサイル型の怪物はこいつらから出てきたのか」

 

それは、現代で言うミサイルランチャーを積んだ戦闘機で、戦闘機を模した怪物である。

 

ブレイブ「プリキュアは遠距離に弱いと思ったな。だが、失敗したな!!」

 

ブレイブは手にいわゆるスナイパーライフルのようなものを出してきた。

 

ブレイブ「撃ち抜け!!プリキュア・ブレイブシュート」

 

スナイパーライフルの銃口から、浄化効果を持つ弾丸を放った。それにあたった戦闘機型の怪物はあっという間に消された。だが、ブレイブの攻撃はまだ終わらない。

 

ブレイブ「まだ、終わりと思ったが甘い!!」

 

すると弾丸は急激に曲がり、所謂跳弾と言う軌道に変化したのだ。その一発の跳弾によって怪物達は浄化された。

 

ブレイブ「これで邪魔者は居ないだろう。さて、エンプレス達のようすを見に行くか」

 

怪物達が居なくなると、キュアブレイブはキュアエンプレス達が居る場所へ移動した。

 

─────

 

そのエンプレス達は既にプロトジコチューとの戦いを終えていた。

 

エンプレス「マジシャン、プリーステス。何とか終わったようね」

 

マジシャン「そうね。けど、封印までが限界ね。今の私たちじゃ、完全に倒せないし」

 

プリーステス「エターナルゴールデンクラウンが無かったら危ないし、おまけに」

 

エンプレス「おまけに?」

 

プリーステス「戦闘中に乱入する輩が居たらもっと時間がかかったわ」

 

マジシャン「余計な体力も消耗したしね」

 

マジシャン達が言うとちょうどキュアブレイブが姿を現す。

 

ブレイブ「そういうのも無理ないよ。プリキュアを妬む輩だっているし、それにプリキュアに滅ぼされた連中の残党が、仇討ちの為に襲いかかる事だってあるんだ」

 

マジシャン「そうね。そしてブレイブ、あなたがその乱入する輩を撃退したんだね」

 

そう、ブレイブはそのさっきまで乱入を目論む敵達と交戦して、見事に退けた。

 

ブレイブ「ああ。プロトジコチューもそうだけど、他に惑星レッドを狙う輩も居たんだ。この星は幸い平和だ」

 

エンプレス「地球の神、ブルーのお兄さんのレッドが居るお陰ね」

 

ブレイブ「その通り。レッドは優秀な神だ。余程の限り、惑星レッドは滅びないよ」

 

エンプレス「そうね。この地球も多少の争いは起きてるけど大丈夫よねブレイブ?」

 

ブレイブ「今の所はね。けど、その先には、地球全土を巻き込む争いが起きるかも知れないし、それに?」

 

エンプレス「ブレイブ、何が言いたいの?」

 

ブレイブ「もともとプリキュアとはマザー・ラパーパによって産み出された魔法使いの称号だったが、時がたつに連れ、今は妖精に選ばれし資格者の称号を意味している。そして、女の子は誰でもプリキュアになれる可能性はある。けどね、プリキュアは殆どは人間だ。心ある者が人々を守る為に戦っているのが普通だ。けど、それに外れた輩が時々現れる」

 

ブレイブの質問にプリーステスは答える

 

プリーステス「プリキュアで有りながら、利己的な行為をし、時にはプロトジコチューのような行為や、嘗て居た連合軍のような輩が居ると言いたいのね」

 

ブレイブ「そうだ。人間ってのは時折こういう歪んだ心を持つ輩が出ることがあり、時には、世界を支配しようと目論む独善的な行為を仕出かすんだ。人間にはそういうのも居るんだ」

 

マジシャン「そうね。人間も中にはプロトジコチューみたいな行為を仕出かしたのも居るくらいね」

 

プリーステス「人間ってのは心があってこその人間、それ故に過ちを犯すこともある」

 

エンプレス「けど、人間は何処かで過ちに気づき、それ故に二度と過ちを起こさないよう行動をしている」

 

ブレイブ「その通りだ。だからこそ、私達は限りある命で、人々を守らなければならないんだ!!」

 

エンプレス「私達は人間。命も限りがる。だから命ある限り、できる限りの事をするべきね」

 

マジシャン「そうなるわ。そして、私達が取るべき行動はあるよねブレイブ」

 

マジシャンの疑問にブレイブは答える。

 

ブレイブ「あるな。今やるべきことは、いつか復活するプロトジコチューを初めとする闇の存在に対抗出来るプリキュアの育成に、プリキュアを支援するための組織の結成、プリキュアで有りながら邪悪な行為をするプリキュアを止める抑止力を作るくらいだな」

 

エンプレス「気が遠くなりそうね………」

 

マジシャン「その分、やりがいがあるじゃない」

 

プリーステス「大いなる混沌や、プロトジコチューの封印は通過点。大事なのは此れからでしょ」

 

ブレイブ「そう、此れから先は何が起きるか解らない。それ故に、私達は、限りある命の中で出来る事をするんだ」

 

エンプレス「私達は不死身じゃない。何時か死を迎えるかも知れない。けど私達は、出来る事をするわ」

 

エンプレスが言うと、ブレイブは返事をする。

 

ブレイブ「そうだ。それじゃ、プロトジコチューも封印したし、地球へ戻るとする………むっ!?」

 

地球へ戻るとするエンプレス達だが、ブレイブは何かに気づく。

 

エンプレス「どうしたのブレイブ?」

 

ブレイブ「全く、消耗したところを狙うか」

 

エンプレスの質問に答えるブレイブはやれやれな顔で言う。

 

ブレイブ「消耗してるエンプレス達を倒す気だな」

 

エンプレス「私達を狙っている!?」

 

ブレイブ「プロトジコチューの戦いで消耗してるんだ。消耗したところを狙うのは当然だろ」

 

マジシャン「戦いのセオリーとは言え、キツいわね」

 

プリーステス「敵もいろいろ手段を選ばれないでしょ」

 

ブレイブ「そう言う事だ。だから、エンプレス達は一刻も早く撤退しろ。そして、地球にいるプリキュア………そうだな、ブルーの所に保護するんだ」

 

ブレイブの言葉を聞いて理解するエンプレス達

 

エンプレス「分かったわブレイブ。必ず終わらせて帰って来てね」

 

マジシャン「そして、死ぬんじゃないよ」

 

ブレイブ「バーロー、簡単には死なねえよ。必ず生きて戻ってやるからな」

 

プリーステス「そう言うと思ったわ。ブレイブ、必ず何時ものように戻って来なさい!!」

 

そして、エンプレス達は地球へ撤退する。そして、ブレイブのみが地球の外へ残った。

 

ブレイブ「さて、私達を狙う輩はどいつ?」

 

ブレイブが視線を向けると、そこには先ほど撃退した怪物達が居た。だが、違いがあった。それは?

 

???「やれやれ、折角プリキュアを見に来たが既に撤退済みか………そして、またお前が居るのだなブレイブ」

 

そこには、眼鏡を掛けた、学者系の衣装を纏う青年が居た。

 

ブレイブ「また、グリフか。あんた、まだ自分の故郷を滅ぼした連中を恨んでるのかい!?」

 

グリフ「当然だろ、僕の故郷を好き勝手蹂躙したんだ。世界を荒らす敵を討つと言う口実を裏に僕の故郷を、進軍先を通ると言う理由で荒らしたんだ!!そんな行為を僕は許さない!!人間は欲望の為なら、どんな非道な行為や卑劣な行為を仕出かす。他人を裏切り、他人を利用し、他人をも操る。それが人間の本質だ!!」

 

ブレイブ「人間の本質ね………まあ、ある意味間違いじゃないさ。けど、それはあんたが悪い面しか見てないだけだ。善き面だってある。其を含めての人間だ!!それすらも消す気か!!」

 

グリフ「そうさ。目的の為ならどんな卑劣な行為をする。それが人間の本質だ!!」

 

ブレイブ「そうか。なら私はあんたを止める!!」

 

グリフ「なら僕は、君を倒して、復讐を達成して貰う!!」

 

キュアブレイブと謎の青年グリフ。二人の激突が再び始まる

 




次回、キュアブレイブに悲劇が起こる!!


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序章 キュアブレイブ②

キュアブレイブとグリフとの激突。
その中で悲劇が


謎の青年グリフに対峙するキュアブレイブ。何故彼がキュアブレイブを狙うのか?

 

キュアブレイブ「グリフ、あんたの事は知ってるよ。もし故郷が滅びなかったら、優秀な魔法使いとして、ナシマホウ界で有名な人物になってたでしょうね」

 

グリフ「僕の事を随分買ってるんだね」

 

キュアブレイブ「当たり前だろ!!だからこそ、今のあんたの行為は許さねえよ。何の関係の無い人間まで巻き込みやがって!!」

 

グリフ「僕にとっての復讐の対象はこの世界の人間だからさ。だからこそ君のような人間に協力するプリキュアも対象だよ」

 

キュアブレイブ「全く、坊主憎けりゃ袈裟までと言う言葉があるが此処まで言い切るとは呆れて物が言えないね。なら今日こそあんたを止めてやる!!」

 

グリフ「出来るかな」

 

そう言うとブレイブは剣を、グリフは杖を出して対峙する。

 

グリフ「さて、まずは此れから行くよ!!

 

まずグリフは自分の目の前から魔方陣を展開し、そこから様々な魔物を出してきた。

 

グリフ「故郷が滅んでからは、僕は隠れながら、様々な事を勉強した。かつてナシマホウ界に居た神獣や妖精逹のことや、今の世界には存在しない高い技術、オーパーツの事や、禁忌の技術を含めた技術、錬金術等をを調べたのだ」

 

キュアブレイブ「それが、今の私の回りにいる魔物って訳ね」

 

そう、キュアブレイブの回りにいる魔物はすべてグリフが創ったのだ。

 

グリフ「そういうことだ、10年もかけた努力の結晶を思う存分思いしるがいい!!」

 

すると魔物達はキュアブレイブに向けて攻撃を仕掛ける。

 

キュアブレイブ「色んなタイプを用意したようね」

 

まず鋭角のついた魔物がキュアブレイブに向けて突撃する。

 

キュアブレイブ「突進して、私の身体に穴を開けるつもりね。けど無駄よ」

 

するとキュアブレイブは掌を鋭角のついた魔物に向ける。

 

キュアブレイブ「防いでやるわ。プリキュア・ブレイブシールド!!」

 

すると掌から赤い光の障壁が現れる。そして、鋭角付きの魔物は次々と障壁に弾かれる。

 

グリフ「魔物を障壁で弾かせるとはやるじゃないか。だが、次はどうだ!!」

 

すると、先ほど弾かれた魔物は、背部にあるブースターを点火して、再度突撃する。

 

キュアブレイブ「自爆特攻で来る気だな。なら、これで落とす!!」

 

すると、ブレイブは一度手を交差した後、胸の宝石から、いくつかの光を生成する。

 

キュアブレイブ「プリキュア・ブレイブランチャー!!」

 

すると無数の光は赤い光のミサイルになって放たれる。その光のミサイルは自爆特攻モードの魔物に当たり、ほとんど撃墜する。しかし、一部は取り逃した

 

キュアブレイブ「取り逃がしたか。残りは何処だ?」

 

するとブレイブに突如痛みが襲う

 

キュアブレイブ「ぐっ、破壊した際の反撃にニードル弾を撃ってきたか。だが、そのくらいのダメージなど効かん!!」

 

ニードル弾をくらい、ダメージを受けるブレイブ。それを見ていたグリフは次の手を打つ。

 

グリフ「この程度では効かないか。でも、準備するには充分だ」

 

グリフはブレイブが動かないのを見て、ある行動に移る。

 

グリフ「魔物達よ。ブレイブを包囲しろ!!」

 

すると、ブレイブが撃墜し損ねた魔物達がブレイブの周りを包囲する。

 

グリフ「さすがのブレイブも囲まれては何も出来まい。さあ、砲口を出せ!!」

 

グリフの指示で、魔物の頭部から砲口が出てくる。

 

グリフ「そして、全方位攻撃を味わうがいい!!」

 

すると、砲口から黒い光線が放たれる。

 

キュアブレイブ「ニードル弾は私を一時動けなくするための足止め。本命は、全方位からの一斉射か………やってくれるわね」

 

そして、キュアブレイブの周りに光弾が襲いかかる。しかし、ブレイブは動じていない。

 

キュアブレイブ「セオリー通りの攻撃か!!だが、その程度!!」

 

ブレイブはその光弾を避ける。

 

キュアブレイブ「私には通じん!!」

 

ブレイブが光弾を避けたのを見たグリフは次の手を打つ。

 

グリフ「ブレイブ、君の観察力は厄介だな。だが、其をも上回ってやる!!」

 

そう言うと光弾は曲がって襲いかかる。

 

キュアブレイブ「偏向射撃で来たか。これも避けてやる!!」

 

キュアブレイブは偏向射撃をさける。だが、一部の攻撃は食らってしまう。

 

キュアブレイブ「微妙に変えたか!!」

 

被弾したブレイブに更なる追撃が来る。

 

グリフ「偏向射撃が通じたか。次は」

 

今度は光弾が分裂して襲う。

 

キュアブレイブ「手数で来たか」

 

それに対し、ブレイブは剣で防ぐが

 

キュアブレイブ「ぐっ!!」

 

ブレイブは背後からの攻撃を食らう。

 

キュアブレイブ「反射攻撃か………うっ!今度は集中か」

 

背後からの反射攻撃をくらい、しかものけ反ってる隙に集束した光弾が襲い、キュアブレイブに大ダメージを受ける。

 

キュアブレイブ「グリフ、今回は倒す気で来たな!!」

 

大ダメージを受けるブレイブを見て、グリフは取って置きを使う準備をする。

 

グリフ「キュアブレイブ、君は強い。そして、君は観察力に長けている。だが、これは想定出来るかな」

 

するとグリフの腕に剣が現れ、其を握っている。魔法使いや魔物使いには本来あり得ない組み合わせだ。其を手にグリフは秘策を使う。

 

グリフ「さあ、決めるぞ。その前に」

 

グリフは魔物にある命令を下す。

 

グリフ「魔物よ!!ブレイブに向けて突撃しろ!!」

 

すると魔物は突撃し、ブレイブを当てる。そしてその手でブレイブを捕まえて、動きを封じた。

 

キュアブレイブ「動けなくして止めを刺す気だな!!だが!!」

 

動けなくしたブレイブは只では終わらず、その動きを封じる魔物を力技で無理やり引き剥がし、別の魔物に向けて投げ飛ばした。これにより、動けるようになったブレイブだが、それは罠であった。何故なら

 

キュアブレイブ「ぐっ!!魔物の体から煙幕か!!」

 

魔物の体から煙幕が出て、ブレイブの回りに充満させる。

 

キュアブレイブ「前が見えん!!」

 

煙幕で混乱するブレイブ。その時

 

キュアブレイブ「うっ!!」

 

ブレイブに激しい痛みが襲う。するとブレイブの腹部に血が流れる。

 

キュアブレイブ「長剣で刺しやがったか………」

 

ブレイブの腹部に長剣が貫かれたのだ。

 

グリフ「どうだブレイブ!!魔法使いや魔物使いでの戦いをする僕が剣で刺すなど想定出来なかっただろ」

 

キュアブレイブ「なるほど、魔法使いや魔物使いが近接攻撃などするはずがないのが普通でしょうね………。魔物使いや魔法使いは物理攻撃は不得手なのが普通。だからこそ、私を出し抜いたのか……大した奴ねグリフ………」

 

剣で貫かれ、腹部から血が流れているブレイブはグリフの攻撃を見て称賛する。

 

グリフ「敵でありながら、他人を観察するのを忘れないとは、君らしいな。全ての人間が君みたいだったら争いも起きなかっただろうな」

 

キュアブレイブ「そうね。けど都合よくいかないのが現実さ。現に録でもない悪人も居るし、私利私欲のために悪事を働く輩も居るし、心が弱いあまりに間違いを犯す輩も居る。けど、この世界を守り、人間を守り、人間を救いたいと言う心ある者だっている。其をも含めての人間だ。そしてグリフ、君は一つだけミスを犯した」

 

グリフ「それは、なんだ?」

 

グリフはブレイブの剣をよく観察した。それは

 

グリフ「キュアブレイブの剣が輝いている!!まさか!!」

 

ブレイブの剣が輝いていた。そう、先程の光弾を自分の剣で受け止める事、自分の剣のエネルギーに変えたのだ!!

 

グリフ「僕の光弾エネルギーを君の剣のエネルギーに変えたか!!」

 

キュアブレイブ「そう言うことよグリフ!!君は切り札を切るのが早すぎたのよ!!そして、今こそ私の切り札を受けるがいい!!」

 

そして、剣のエネルギーが最大まで高まり、其を降り下ろした。

 

キュアブレイブ「プリキュア・ブレイブインパルス!!」

 

そして、白い光の衝撃波がグリフに向けて放たれた。そして、衝撃波がグリフに当たる。

 

グリフ「キュアブレイブ、大したやつだな………出来ることなら君とは戦いたくなかったな」

 

キュアブレイブ「そうでしょうね。君は本来そう言う真似をすることが無かった。それを歪んだ人間達によって歪んでしまったのだ」

 

グリフ「そうだな」

 

グリフがそう言うと、衝撃波をまともにくらい、そして月面に落ちていった。それを見届けたブレイブは

 

キュアブレイブ「グリフ、君は負けてもまた立ち上がるだろうね………けど、君の復讐は無意味に終わるだろう………」

 

そう言うとブレイブは腹部を抑える。

 

キュアブレイブ「復讐は新たな復讐をもたらす事を、いずれ思い知るだろう………」

 

そして、ブレイブは残された魔物達に視線を向ける。

 

キュアブレイブ「さて、残る敵を撃退するか」

 

そう言うとブレイブは重傷状態の体で魔物に立ち向かう。

 

────

 

ブレイブがグリフとの戦いにケリがついた頃、エンプレス達は

 

エンプレス「ブレイブ、終わったのかしら?」

 

マジシャン「エンプレス、きになるの?」

 

エンプレス「ええ」

 

プリーステス「心配なら行きなさい。きっと何時もみたいにピンピンしてるし」

 

エンプレス「マジシャン、プリーステス。解った、見に行くわ」

 

そう言うとエンプレスはブレイブの様子を見に向かった。だが、それはブレイブの死を見る事になるかを

 




次回 さらばキュアブレイブ。そして、次の物語は、五年前のプリキュアへと繋がっていく。


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序章 キュアブレイブ③

さらばキュアブレイブ


ブレイブがグリフと交戦した場所へやって来たエンプレス。

 

エンプレス「ブレイブ、何処にいるの?」

 

エンプレスはブレイブを探した。そして、周りを見渡すと

 

エンプレス「ブレイブ、無事だったね!」

 

ブレイブの姿を見つけたエンプレスはブレイブに近寄ろうとする。だが、ブレイブに近づいた時、エンプレスは愕然とする。

 

エンプレス「ブレイブ、なんて酷い怪我をしてるの!?」

 

それは、衣装がボロボロになり、鎧の一部が壊れ、身体中に大量の切り傷や打撲傷を負い、腹部に大量の血が流れているキュアブレイブの姿であった。

 

キュアブレイブ「悪い。今回は強敵が居て苦戦してた」

 

何時もは軽口を言うブレイブがボロボロになったのを見て愕然とするエンプレス

 

エンプレス「そんな、ブレイブが苦戦される敵が居るの!?」

 

キュアブレイブ「居たさ。先程まではな」

 

エンプレス「けど、いつものように退けたでしょ」

 

キュアブレイブ「ああ。けど、置き土産をたくさん残したせいで、私はボロボロだ」

 

エンプレス「だったら、ブレイブもブルーのところへ来て!ここなら、怪我もすぐに治せるわ!!」

 

エンプレスはブレイブにブルーの所に来るよう薦める。しかし、ブレイブは拒絶する。

 

キュアブレイブ「そいつは無理だエンプレス。ここまで酷い怪我をしちゃ、ブルーでも治せそうに無いわ」

 

エンプレス「馬鹿言わないでブレイブ!らしくないこと言わないで!」

 

ブレイブ「分かってるさ。でも、自分の体は自分が知ってる。私も案外無茶ばかりしちまうからな」

 

エンプレス「どういう意味なの?」

 

ブレイブ「私は今までエンプレス達が見ていないところで戦っていたんだ」

 

エンプレス「もしかして、プロトジコチューの戦いに居なかったのは」

 

キュアブレイブ「エンプレス逹を無傷でプロトジコチューの戦いに専念させるためだよ。私は悪意を感知する能力を持つんだ。何せ私達は知らないところで恨みを買ってるかも知れないだろ。それにエンプレス達はこれからの戦いに必要なんだ」

 

ブレイブの告白に愕然とするエンプレス

 

エンプレス「その為に今まで一人で戦っていたの!?だからと言ってどうして私達に相談しなかったの!?」

 

ブレイブ「心配したくなかったからさ」

 

エンプレス「だからと言って一人で抱えないでよ!!なんでこんな事をするの!?」

キュアブレイブ「私なりの贖罪さ………私のせいで招いた過ちを………」

 

エンプレス「違う!!あれはブレイブのせいじゃない!!悪いのは、英雄願望にとりつかれた連中よ!!ブレイブ、貴女は悪くない!!」

 

キュアブレイブ「そうだな………でも、私のせいで恨む輩が居たのは事実さ………」

 

エンプレス「ブレイブ………」

 

エンプレスがいうと、背後からマジシャンとプリーステスが姿を現す。

 

マジシャン「エンプレス、ブレイブはどうしたの!」

エンプレス「ブレイブは………」

 

エンプレスはブレイブの状態をマジシャンとプリーステスに話した。

 

マジシャン「ブレイブが死ぬ!?嘘でしょエンプレス!!」

 

エンプレス「本当よ………ブレイブが自ら言ってたから」

 

プリーステス「ブレイブ、どうして!?ブルー様の所に行けば治る可能性だってあるのに………」

 

ブレイブ「済まない。私は今までみんなを巻き込みたくないために、一人で戦って来たから」

 

マジシャン「なら、私達にも相談してくれればよかったじゃないですか!同じプリキュアなら、なおさらですよ!!」

 

エンプレス「ブレイブは出来なかったの。ブレイブは次の世代である私達を死なせないために一人で戦ってきた」

 

キュアブレイブ「その為に今まで一緒にいられなくてごめんな三人とも。約束守れなくて」

 

エンプレス「ブレイブ、もう喋らないで!これ以上言ったら死んじゃうよ!」

 

キュアブレイブ「エンプレス、君は優しいな。エンプレスのようなプリキュアなら、プリキュアが歪む心配は無さそうだな」

 

マジシャン「けど私達は次の世代を任せるにはまだ早すぎます!」

 

プリーステス「ブレイブ、貴女はまだ生きるべきです。どうか、生きるのを諦めないで下さい」

 

エンプレス達はブレイブに生きて欲しいと強く言う。それを聞いたブレイブは

 

キュアブレイブ「まったく………簡単には死なせちゃいけないか………仕方ないか………エンプレス、マジシャン、プリーステス………私の所へ来て………」

 

エンプレス「ブレイブ?」

 

ブレイブに呼び出されるエンプレス達

 

キュアブレイブ「約束を破ったお詫びよ………受け止めなさい………」

 

するとブレイブはエンプレス達に向けて掌を向けた。すると、掌から暖かい光が放たれる。

 

エンプレス「この光は?」

 

エンプレスはその光を受けたことに驚くが、その光はすぐにやんだ。すると、エンプレスの頭に何かが流れる

 

エンプレス「これは?」

 

キュアブレイブ「私が今まで積んできた戦闘経験とか知識のビジョンよ。これで私の知識や経験は、未来のプリキュアにも伝わるわ」

 

ブレイブの言葉に涙するマジシャンとプリーステス

 

マジシャン「ブレイブ………貴女の想いが伝わってくる………」

 

プリーステス「ブレイブ………貴女が死んでも貴女の想いは未来のプリキュアにも伝わっていくわ」

 

キュアブレイブ「私の知識や経験はいつか未来のプリキュアにも生かされていく。そして私の想いと共にこれからのプリキュアに伝わってくれ」

 

エンプレス「ブレイブ………わかった、貴女の想いは私達の次の世代、そして、未来のプリキュアにも伝え続けるわ」

 

キュアブレイブは自らの知識や経験をエンプレス達に伝承されたのだ。それを見届けたブレイブは安心したのか思わず笑顔を浮かべた。

 

キュアブレイブ「これで、私がいなくてもプリキュアは大丈夫ね………けど、私にはまだやることがある」

 

エンプレス「ブレイブ、何をするの?」

 

キュアブレイブ「私の力を未来の見ぬプリキュアに託す為よ」

 

 

するとブレイブの手には虹色の宝石が具現化する。

 

マジシャン「これは………ブレイブクリスタル!!」

 

プリーステス「ブレイブが持つプリキュアの力よ!それをどうするの?」

 

プリーステスの質問にブレイブは答える

 

キュアブレイブ「私の力を、未来のプリキュアに託す為よ。だが、私の力は強大だ。一人で託すには危険だ。だから」

 

すると、ブレイブはそのクリスタルを10の破片に分割した。

 

ブレイブ「私の力を、10に分けて、それぞれに渡す!!」

 

マジシャン「そうか。プリキュアの力を分ければもしもの時に役立つ事もあるんだ」

 

キュアブレイブ「そういうことだ。そして、私の力よ!未来のプリキュアに託す!!」

 

そして、ブレイブが分けた破片はそれぞれの方向へ散っていった。

 

キュアブレイブ「これで、私の役目は終わったな」

 

エンプレス「ブレイブ……はっ、どうしたの?ブレイブの体に光が!!」

 

キュアブレイブ「どうやら私はここまでね」

 

ブレイブはいよいよ死期を迎えることを悟ったのだ。

 

エンプレス「ブレイブ、こんな形で別れるなんて……」

 

マジシャン「私達はもっとブレイブと一緒にいたいよ」

 

プリーステス「逝かないでブレイブ!!」

 

ブレイブが死ぬのを見るだけしか出来ないエンプレス達は悲痛な言葉で嘆いた。しかし、ブレイブはそんなエンプレス逹を励ます

 

キュアブレイブ「エンプレス、マジシャン、プリーステス、泣かないで。例え私が居なくなっても、私はエンプレス達、プリキュアの心の中で生き続けるわ」

 

エンプレス「ブレイブ」

 

キュアブレイブ「いつかエンプレス達も死を迎える時は来る。その時はいろんな事を話しましょ」

 

マジシャン「ええ」

 

プリーステス「その時を待っててね」

 

ブレイブ「ええ」

 

するとブレイブの体にある光の輝きが更に増す。

 

ブレイブ「お別れねみんな。けど、これはほんの一時の別れよ。もし、来世があるなら、今度はずっといたいな………私はプリキュアになった事に後悔していないから………」

 

ブレイブはいい終えるとエンプレス達に対し微笑みを浮かんだ。死を迎えるにも関わらず。

 

キュアブレイブ「みんな、ありがとう。そして、ごめんな」

 

そして、ブレイブは完全に光に包まれ

 

パリン!!

 

無数の光の粒子になって散り、消えていった。それを見たエンプレスは

 

エンプレス「ブレイブ………ブレイブ………ブレイブゥゥゥゥゥ!!」

 

ブレイブの死を看取られたのを見届けた後、ただ慟哭するように泣いた。

 

マジシャン「ありがとうブレイブ、貴女の想いは私達が受け継ぐわ」

 

プリーステス「だから、天国で見ててね。私達がプリキュアを導くのを」

 

そして、マジシャンとプリーステスはエンプレスに近づいた。

 

マジシャン「エンプレス、今は思い切り泣きなさい。辛いのは解っている」

プリーステス「けど立ち止まっちゃ駄目よ。その時は笑顔でいかないと」

 

エンプレス「マジシャン、プリーステス。ええ、泣いてたらブレイブが心配しちゃう。しっかりしないと」

キュアブレイブは散った。キュアエンプレス、キュアマシン、キュアプリーステスに想いを託して、そして、エンプレス達はプリキュア逹を導き、やがてエンプレス達もブレイブの所へ逝った。だが、エンプレス逹の想いを託した次代のプリキュアが導き、長きに渡り、プリキュアは様々な出来事を経験しながら、悪しき存在に立ち向かった。

 

────

 

グリフ「ぐっ、僕はどうなった?」

 

そして




そして、物語は、新たなプリキュアが目覚める前の五年前へ


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設定シリーズ1

始まりの物語に出たキャラクターの設定です。


始まりの物語に出た人物

 

キュアブレイブ

 

ブレイブソウルプリキュアの根源とも言える伝説の戦士。キュアエンプレス、キュアマジシャン、キュアプリーステスと同時期で活躍した。現代では既に故人だが、キュアブレイブの力は玲央達に継承されている。

普段は物静かで自由奔放だが、戦いでは力の限り正義を貫く。人類のためには我が身を顧みない。それ故に仲間からの信頼も厚い。プロトジコチューや惑星レッドでの戦いではプリキュアが戦いに専念出来るよう遊撃部隊の指揮官として活躍した。

しかし、その戦いの最中、仲間を守るために落命し、エンプレス達には知識や想いを継承し、力はブレイブクリスタルとして凝縮し、10の破片として飛び散った。

 

外見

 

青い髪色に変えた天羽奏。

赤いブレストアーマーを装備したドレス状の衣装を着ており、背中には金色の翼が展開している。その髪は青いロングに騎士風の赤い兜をかぶっている。長剣ブレイブソードと長銃ブレイブライフルを武器とする。プリキュアらしく素手での格闘も強い。

モチーフはトランスフォーマーVのスターセイバーとビクトリーセイバー(スターセイバーが勇者0号と呼ばれているため)とシンフォギアの天羽奏

 

名乗りは女神の勇者戦士

 

イメージCV・高山みなみ

 

 

プリキュア・ブレイブアロー

 

ブレイブソードから複数の光の剣を放つ。

 

プリキュア・ブレイブバルカン

 

掌から赤い光弾を複数放つ。

 

 

プリキュア・ブレイブシュート

 

ブレイブライフルから浄化効果を持つ弾丸を放つ。弾丸の軌道を自由に変えれる。

プリキュア・ブレイブシールド

 

掌から赤い光の障壁を張る。

 

プリキュア・ブレイブランチャー

 

肩アーマーの宝石部分から無数の赤い光のミサイルを放つ

 

プリキュア・ブレイブブラスター

 

肩アーマーの宝石部分から赤い浄化光線を放つ。

 

決め技

 

プリキュア・ブレイブインパルス

 

ブレイブソードの刀身に光のエネルギーを装填し、その刀身から、強力な光の衝撃波を放つ。それを食らえば並みの敵は即死、幹部クラスも大ダメージを受ける。

 

キュアエンプレス

 

一万年前に活躍したプリキュアで、ブレイブ曰く次代のプリキュアをまとめる存在でブレイブとは親交が深く、ブレイブが死んだときは慟哭するほど涙した。メンバーでは万能型でブレイブ死後のプリキュアを纏めた。

 

キュアマジシャン

 

一万年前に活躍したプリキュア。光の槍を使役することから武器戦闘に長けた斬り込み役

 

キュアプリーステス

 

一万年前に活躍したプリキュア。黄金の冠を使役することから、知略に長けた参謀格。

 

グリフ

 

キュアブレイブが交戦し、しかもブレイブが落命させる原因を作った張本人。

魔法に長けた人物にして魔物の扱いに長けている

ある理由で人間に憎悪を抱き、魔物をけしかけた人物。本人曰く自分の故郷を滅ぼされたと語っており、キュアブレイブを滅ぼした連中の仲間として付け狙った。

後にブレイブが死んだのを知り愕然とするがある人物にスカウトされ、その後はブレイブの想いと力を受け継いだプリキュアをネダヤシするよう目論むようになる。

 

イメージCV・櫻井孝宏

 




次回、原作プリキュアの大部分が出ます。そして、獅子の勇者戦士も


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プリキュアとグランガード
序章その2 プリキュアとグランガード その1


物語が始まる五年前 この世界を護りし者達が姿を現す


物語が始まる5年前

 

ブレイブ、エンプレスが居なくなって長き時が立った。その間、世界は様々な出来事にあっていた。惑星レッドの滅亡、キュアアンジュとサラマンダー伯爵との戦い、キュアミラージュとブルーの悲恋、砂漠王デューンの悲劇、メイジャーランドに襲来したノイズとの戦いと封印、メルヘンランドに襲来した皇帝ピエーロの封印、クイーンミラージュと化したミラージュの封印、キュアフラワーと砂漠王デューンとの激突、アクシアの箱の封印解除を引き金に起きた幻影帝国の侵略、それに乗じ地球に侵略に来たドツクゾーン、ダークフォール、ナイトメア、エターナル、管理国家ラビリンス、砂漠の使徒、ノイズ一味、バッドエンド王国、ジコチューの襲来などの事態が起きた。幻影帝国の侵略に加え、様々な闇の軍勢の襲撃に地球は危機を迎えようとしていた。だが、その災厄は妖精に選ばれし者達の活躍で退けられた。その名は………

 

「光の戦士、キュアブラック!!」

 

「光の戦士、キュアホワイト!!」

 

「輝く命!シャイニールミナス!光の心と光の意思、全てをひとつにするため!」

 

全ての世界と生命を闇の力を持って無に帰そうと目論むドツクゾーンに立ち向かった光の園の妖精に選ばれし戦士、キュアブラック、キュアホワイト、シャイニールミナスの三人によるチーム、ふたりはプリキュア・マックスハート

 

「輝く金の花!キュアブルーム!」

 

「煌めく銀の翼!キュアイーグレット!」

 

全ての世界と生命を滅ぼそうと目論むダークフォールに立ち向かった精霊に選ばれし戦士、キュアブルーム、キュアイーグレットの二人のチーム、ふたりはプリキュア・スプラッシュスター

 

「大いなる希望の力、キュアドリーム!」

 

「情熱の赤い炎、キュアルージュ!」

 

「はじけるレモンの香り、キュアレモネード!」

 

「安らぎの緑の大地、キュアミント!」

 

「知性の青き泉、キュアアクア!」

 

「青い薔薇は秘密のしるし、ミルキィローズ!」

 

世界に絶望をもたらそうとしたナイトメア、あらゆる価値ある物を奪うエターナルに立ち向かったパルミエ王国の妖精とキュアローズガーデンに生まれた青い薔薇の力によって選ばれたキュアドリーム、キュアルージュ、キュアレモネード、キュアミント、キュアアクア、ミルキィローズの六人のチーム、Yes!プリキュア5

 

「ピンクのハートは愛あるしるし! もぎたてフレッシュ、キュアピーチ!」

 

「ブルーのハートは希望のしるし! つみたてフレッシュ、キュアベリー!」

 

「イエローハートは祈りのしるし!とれたてフレッシュ、キュアパイン!」

 

「真っ赤なハートは幸せの証!熟れたてフレッシュ、キュアパッション!」

 

全ての世界を管理しようと目論んだ管理国家ラビリンスに立ち向かったスウィーツ王国の妖精に選ばれたキュアピーチ、キュアベリー、キュアパイン、キュアパッションの四人のチーム、フレッシュプリキュア

 

「大地に咲く一輪の花、キュアブロッサム!」

 

「海風に揺れる一輪の花、キュアマリン!」

 

「陽の光浴びる一輪の花、キュアサンシャイン!」

 

「月光に冴える一輪の花、キュアムーンライト!」

 

地球と人の心の砂漠化を目論む砂漠の使徒に立ち向かったこころの大樹に選ばれたキュアブロッサム、キュアマリン、キュアサンシャイン、キュアムーンライトの四人のチーム、ハートキャッチプリキュア

 

「爪弾くは荒ぶる調べ! キュアメロディ!」

 

「爪弾くはたおやかな調べ!キュアリズム!」

 

「爪弾くは魂の調べ!キュアビート!」

 

「爪弾くは女神の調べ!キュアミューズ!」

 

全てを悲しみに染めようと目論むマイナーランドを影から操るノイズ一味に立ち向かった、心にハート型のト音記号を持つ者が変身するキュアメロディ、キュアリズム、キュアビート、キュアミューズの四人のチーム、スイートプリキュア

 

「キラキラ輝く未来の光!キュアハッピー!」

 

「太陽サンサン 熱血パワー!キュアサニー!」

 

「ピカピカぴかりん じゃんけんポン♪キュアピース!」

 

「勇気リンリン直球勝負!キュアマーチ!」

 

「しんしんと降り積もる清き心!キュアビューティ!」

 

全ての世界を最悪の結末「バッドエンド」に導こうと目論むバッドエンド王国に立ち向かったメルヘンランドの妖精に選ばれたキュアハッピー、キュアサニー、キュアピース、キュアマーチ、キュアビューティの五人のチーム、スマイルプリキュア

 

「みなぎる愛!キュアハート!」

 

「叡知の光!キュアダイヤモンド!」

 

「ひだまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

 

「勇気の刃!キュアソード!」

 

「愛の切り札!キュアエース!」

 

人間の心の自己中な心を利用し、世界を我が物にしようとしたジコチューに立ち向かったトランプ王国の妖精によって目覚めたキュアハート、キュアダイヤモンド、キュアロゼッタ、キュアソード、キュアエースによる五人のチーム、ドキドキ!プリキュア

 

「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

 

「天空に舞う蒼き風!キュアプリンセス!」

 

「大地に実る命の光!キュアハニー!」

 

「夜空にきらめく希望の星!キュアフォーチュン!」

 

地球の全ての国を不幸にしようと目論む幻影帝国とその幻影帝国を裏から操った憎しみの神レッドに立ち向かった地球の神ブルーの愛の結晶に選ばれたキュアラブリー、キュアプリンセス、キュアハニー、キュアフォーチュンによる四人のチーム、ハピネスチャージプリキュア

 

「思いよ届け!キュアエコー!」

 

幻のプリキュアと呼ばれ、プリキュアとは異質の力を持つプリキュア、キュアエコー

 

そう、ドツクゾーン初めとする闇の勢力を退け、時には闇の勢力の首魁を和解し、地球を救った妖精に選ばれた者達、それがプリキュアである。

 

そして、闇の勢力を退けてもなお、プリキュアは新たなる脅威に立ち向かっていく。そんな中、心ある者達はプリキュアを悪用しようと目論む悪意ある者達や、プリキュアを消し去ろうと目論む者達、プリキュアでありながら邪悪な行為をする者達から守るべく、プリキュアを初めとするヒーローを護る防衛組織グランガードを結成する。グランガードによりプリキュアは邪悪な存在に悪用せずに人々を護り続ける存在として現在に至るのであった。

そして、今もまた新たな脅威が地球に迫っていた。だが、それに動ずる様子は無かった。何故ならその脅威を既に察知しているからだ。それを察知した者達は、東京湾に浮かぶ海上都市、勇城市にある巨大施設、そうグランガード日本支部に居た。そして、その人物達は巨大施設にある司令室のモニターでその脅威の様子を冷静に見ていた。

 

────

 

グランガード司令室

 

???「此処に向かっているのは、戦艦のようだな」

 

???「はい、形状からして戦艦大和か戦艦武蔵に似たタイプだと思われます」

 

指令室にある巨大モニターを見ている人物はその映像を見ていた。そこには第二次世界大戦において日本軍が運用した戦艦が映っていた。その様子を青年が報告をしている。

 

???「戦艦タイプか………この戦艦で脅威になると思うか?菅沼」

 

菅沼「香川司令、どういう意味ですか?」

 

菅沼と言う青年は、香川と言う人物の疑問を聞いて傾げていた。香川と言う人物は相当の地位を持つ人物のようだ。

 

香川「あの戦艦はいわば偽装だ」

 

菅沼「偽装ですか?」

 

香川「戦艦の外見はいわばカモフラージュ。本来の姿は別物だろう」

 

菅沼「仮に偽装としても、中身はどんなものか解りませんよ」

 

香川「そうだろうな。中身は機械とは限らんからな」

 

時村「根拠はなんでしょうか香川司令」

 

香川の返答にかしげる菅沼。そこに時村と言う女性が香川に対し質問をする。

 

香川「機械の外装は謂わばカモフラージュの為の装備だ。俺の考える可能性としては、中身に別の機械が入っているとか、中に巨大生物が入っているとか、機械その物に変形機能が付くとか、そういう可能性を想定している。戦いは何が起きるから解らんだろ」

 

時村「言われてみれば、その通りですね」

 

香川の返答に納得する時村

 

香川「そうだ。物を見かけで判断すると痛い目に遭うぞ」

 

???「そうですね。今此処に来ているプリキュアの敵達も見かけで判断すると痛い目に遭う者が殆どですね香川司令」

 

香川「その通りだ冴島補佐官。中には人間に似た姿を持つ敵も居るからな」

 

香川に話しかける女性、冴島はそのプリキュアの敵の事を言った。

 

冴島「はい、管理国家ラビリンスや幻影帝国の敵は人間型や人間そのもののタイプが居ましたね」

 

香川「人間に化けるのはある意味厄介だ。そしてその人間系の敵に苦戦したのも居るくらいだ」

 

冴島「砂漠の使徒に居たダークプリキュアに幻影帝国の手先として利用されたキュアテンダーがそれですね。そして、プリキュアをコピーしたダークプリキュア5やバッドエンドプリキュアも居たのね」

 

香川「その通りだ。そう言う戦いはある意味哀しみを生んでしまうからな。それによって犠牲も出てしまうんだ」

 

???「その一例が月影英明やダークドリームだな」

 

香川の話に飄々とした青年が指令部にやって来る

 

香川「ああ、それに関わった者はある意味傷ついちまったからな………って、松田、お前も来たのか」

 

松田「勇城市の住民の避難活動を済ませて来ました~~~~~」

 

香川「松田、相変わらず仕事早いな」

 

松田「プリキュア達が気にせず戦える為の工作はしないと後で問題起こってしまうからな」

 

冴島「成る程な。だが松田。全てすんだと思って油断はするな。こう言うのは、外に出て見に行きたい輩も居る。念のためお前は、勇城市市街に出て街の様子を見に行け」

 

松田「心配性だな冴島さん。じゃあ、あんたの言う通りまた外に行ってくるぜ」

 

冴島「頼むぞ」

 

そう言うと松田は外に出る。外に出たのを確認した香川は時村に連絡をする。

 

香川「さて時村、勇城市に来ているプリキュアに連絡をしてくれ」

 

時村「連絡ですか?」

 

香川「ああ、そろそろ敵が来ると伝えてくれ」

 

時村「解りました」

 

時村が返事をするとすぐに外に居るプリキュアに連絡をする。

 

時村「プリキュアの皆さん、香川司令から連絡です」

 

────

 

勇城市 B&Fレジャーランド

 

勇城市の南にある海が見えるテーマパーク、B&Fレジャーランド。そのレジャーランドのジェットコースターのレールの上にはフリルが黒い衣装を着た茶髪の少女が海の方を見ていた。

 

???「海から戦艦がやって来て、街に攻めて来る………普通はあり得ないでしょ」

 

???「お約束でしょブラック。巨大ロボットとか巨人が出てくる世の中よ」

 

黒い衣装の少女を話すのはフリルの付いた白い衣装の少女。その少女が今起きてることを話す。

 

ブラック「ははは………中にはホントに巨大ロボットになったのも居るくらいだしねホワイト………」

 

ホワイト「それにドツクゾーンを初めとする闇の勢力を撃退し、幻影帝国を壊滅し、幻影帝国の黒幕のレッドを和解してもまた新しい敵は出てくるよ」

 

ブラック「そうだね……、現にピーチ達は魔フィストと、メロディ達はヴァニッシュと交戦してたね」

 

ホワイト「ええ。それに近い内にまた新しい敵がやって来るわ」

 

ブラック「あたしたちの戦いはまだ続きそうね………」

 

ホワイト「そうなるわ」

 

ブラックがため息をし、ホワイトが呟くとちょうどピンクの衣装を着た金髪の少女がやって来る

 

???「ブラック、ホワイト。香川司令から連絡です」

 

ホワイト「香川司令から連絡が来てるのルミナス!?」

 

ルミナス「はい」

 

ルミナスが言うとブラックとホワイトは地面に降り立つ。

 

ブラック「なにかあったの?」

 

ルミナス「間もなくここに敵が来ると言う連絡が来ました。集合場所へ来るよう言ってます」

 

ホワイト「敵が来るのね………解ったわ。直ぐに行くわ」

 

ホワイトが言うとブラックとホワイト、ルミナスは集合場所へ向かう。

 

すでに気づいているが彼女達こそドツクゾーンを退けたプリキュア、二人はプリキュア・マックスハートである。そして、他のプリキュアも姿を現す。

 

 




次回 プリキュアの大部分が登場。そして獅子のプリキュアが姿を現す


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序章その2 プリキュアとグランガードその2

この世界を守るプリキュア、そして獅子の勇者戦士が姿を現す


序章その2 プリキュアとグランガードその2

 

香川の連絡を受けたルミナスに呼ばれたブラックとホワイトはB&Fレジャーランドにある広場へやって来る。

 

ブラック「みんな集まってるね」

 

ホワイト「他のみんなも香川司令の連絡を受けたみたいね」

 

そこには、香川の連絡を受けてこの広場にやって来たプリキュア達も居た。

 

ブルーム「あれ?てっきり先に着いたと思ったのに」

 

ブラック「ちょっと海を見てたから」

 

メロディ「それで出遅れたのブラック」

 

広場に来ていたプリキュアの一人、キュアブルームに声をかけられたブラックは苦笑しながら返答をし、それをキュアメロディにからかわれた。

 

ブラック「だって、敵は海から来るでしょ。その敵の姿を確認したかったし」

 

ハッピー「だからといって、勝手にジェットコースターのレールに乗るのは良くないよ。それにホワイトも注意しないと」

 

ホワイト「ハッピーには言われたくないわ」

 

ハッピー「どういう意味ですか!?」

 

ハート「思い当たる節あるでしょハッピー。今はB&Fレジャーランドは敵の襲来先になると思って無人よ。それにB&Fレジャーランドは四葉財閥も出資している。おかげでロゼッタの説得もすんなり済んで、レジャーランドの避難もあっさり済んだよ」

 

ブラックの返答にキュアハッピーが突っ込むが、逆にホワイトに突っ込まれるハッピー。ホワイトの指摘に憤慨すりハッピーに対しキュアハートが言う。

 

ピーチ「ハートの仲間のロゼッタの会社は規模がでかいからね」

 

ブルーム「そりゃ、TV局とか、音楽プロダクションとかもあるし、個人の楽団もあるから」

 

メロディ「正直言ってハート達の才能、他にも分けてもらいたいよ………特にドリームは」

 

ドリーム「ひっどーい。じゃあ私が馬鹿扱いじゃない!!」

 

ハートの仲間であるロゼッタの話を聞いているキュアピーチ、キュアブルーム、キュアメロディ。そのメロディの発言でキュアドリームが怒りだす。

 

メロディ「まあ………そうなっても仕方ない行動をしてるからね」

 

ブロッサム「あのドリーム、気にしちゃ駄目ですよ。悪気があって言った訳じゃありませんから」

ドリーム「そうだけど………私だって気にするよ……」

 

メロディ「あ〜何か悪いこと言ったみたいだ………」

 

ピーチ「メロディ、戦いが済んだら謝ってね」

 

メロディ「うん……」

 

メロディの失言に痛い事を突かれたドリームだが、キュアブロッサムにフォローされ、メロディも失言を言ってしまったを後悔した。そしてピーチに後で謝るようにと言われる。

 

ブルーム「話脱線したけど、これでみんな集まったね」

 

ピーチ「他のみんなもあの船で待ってるよ」

 

ブラック「あの船って」

ブロッサム「それは空母ですよ」

 

ブラック「空母!?」

 

ブラックはまさか、空母に乗る事に驚いた。

 

ハッピー「そうだよブラック。払い下げした海上自衛隊の旧型の空母をグランガードが引き取って改造したの」

 

メロディ「その空母、旧型艦とは思えないくらいまで改造してるよ。まさに魔改造だし」

 

ラブリー「性能も最新鋭の戦艦と同等だよ」

 

ハート「それも、グランガードの整備班長の香坂さんのお陰だよ。町工場の社長にして発明家だけあって優秀だよ」

 

ルミナス「そうですか、グランガードのメンバーもとんでもない人ばかりですね………ところで、私達はその空母に乗るのですか?」

 

ドリーム「この空母で目的地の直前まで送るんだって」

 

ホワイト「何で直前なの」

 

自分達のために用意した空母に驚くブラック達。そこにホワイトが持つスマートフォンから着信が来る。

 

ホワイト「此処で着信!?と言うことは…………みんな、プリートフォンを通話モードにして」

 

ホワイトの指示でプリキュア達が持つプリートフォンを通話モードにした。するとプリートフォンから人の声がする

 

香川(通話)「それについては俺が説明しよう」

 

ブラック「香川さん、どういう意味なの!?」

 

ブラックの質問に香川が答える

 

香川(通話)「此れからお前たちは、その戦艦が居る場所まで空母で送る。だが、直接行くとあれの範囲内に入ってしまうんだ」

 

ブラック「あれって」

 

香川(通話)「そう、レーヴェが作る戦闘フィールドを形成する際に、目的地まで空母を輸送したら、戦闘フィールド形成の邪魔になるからだ」

 

ブラック「異物がはいるからですか?」

 

香川(電話)「その通りだ。その戦闘フィールドは空間を湾曲することで出来る。そしてそれが出来るのが」

 

ホワイト「キュアレーヴェのみですね」

 

香川(通話)「その通りだ。その戦闘フィールドの範囲はかなり広く、目的地まで行けば巻き込まれるんだ」

 

香川はプリキュア達に目的地の直前までで直接行かない理由を言った。それは此方から戦闘フィールドを作る都合上、直接行くと戦闘フィールドの形成に邪魔になるからだ。

 

ルミナス「それで直前という訳ですね」

 

香川(通話)「その通りだ」

 

ピーチ「その戦闘フィールド形成、此方にも欲しかったな………」

 

ブロッサム「戦い済んでも、元に戻るとは限りませんね」

 

ラブリー「そうだね………その分、戦闘が終わると元に戻る皆が羨ましいよ」

 

ブルーム「そう言う機能無くてごめん………」

 

ドリーム「けど、味方が使えるフィールド形成が使えるのは居ないよ」

 

ハッピー「大体敵のみが使ってる事が多いし」

 

メロディ「フィールド内に居る民間人には耐えきれないでしょ」

 

ハート「中にはダメージを受けてしまうのもあるし」

 

ブラック「それがあるか無いかで戦いも変わるからね」

 

香川(通話)「そうだ。これがあると助かる事だってあるんだ」

 

冴島(通話)「香川司令、話はそこまでにしてください」

 

香川の話に冴島が割り込んで言い、話を戻すように言う

 

香川(通話)「解った。それじゃあ全員空母に乗れ。他のプリキュアも乗船済みだぞ」

 

ブラック「わかりました。今から乗ります」

 

そう言うとブラック達は空母に乗る。そして目的地へ向かう。

 

余談だが、さっきまでブラック達に話したキュアブルーム、キュアドリーム、キュアピーチ、キュアブロッサム、キュアメロディ、キュアハッピー、キュアハート、キュアラブリーは其々のプリキュアのリーダー格、通称「ピンクチーム」である。

 

────

 

東京湾 グランガード空母

 

グランガードが用意した空母に乗り、目的地に向かうブラック達

 

ブラック「私達くらいね、空母に乗るプリキュアって」

 

ホワイト「そうね。其にしても何処へ進むのかしら?」

 

ホワイトは何処へ向かうのかを傾げていた

 

────

 

グランガード司令室

 

菅沼「香川司令、間もなく目的地に着きます」

 

香川「解った、さて、彼女に連絡をしてくれ」

 

菅沼の連絡を受けた香川は、ある人物に連絡をする。

 

冴島「キュアレーヴェこと天海リオンの事ですね」

 

香川「そうだ。すでに準備は済んでる。時村、連絡を」

 

時村「了解です。キュアレーヴェ、聴こえますか?」

 

時村はそのキュアレーヴェに連絡する。すると

 

???(通話)「聞こえてるわ。既に戦闘フィールド形成の準備は整ってるわ」

 

そのキュアレーヴェが返答する。

 

香川「聞こえてるならちょうどいい。レーヴェ、お前のやることは解るな」

 

レーヴェ(通話)「勿論よ。この日本に迫る所属不明の戦艦を止める為の戦闘フィールドを形成する為でしょ」

 

香川「その通りだ」

 

冴島「それと此方に他のプリキュアが来ています。彼女達と一緒に戦い、所属不明の戦艦を戦闘不能にしてください」

 

レーヴェ(通話)「了解よ香川司令に冴島補佐官」

 

冴島「避難は既に松田がやってますが、油断せずに周りを見て戦ってください」

 

香川「戦いは、時々意外な事態が起きるのは日常茶飯事だ。何が起きても冷静に戦うんだ」

レーヴェ(通話)「了解しました。此より、戦闘フィールドの形成に行きます」

 

レーヴェが言うと通信は切れた。

 

香川「レーヴェの連絡は済んだな。それじゃ菅沼、時村、プリキュアの戦闘のサポート頼むぞ」

 

時村「了解です」

 

菅沼「プリキュアにも通達します」

 

時村と菅沼はプリキュアのサポートのオペレートを敢行する。

 

────

 

太平洋 グランガード空母

 

グランガードが用意した空母は太平洋のある地点まで進んだ。

 

ブラック「太平洋に来ちゃったね」

 

ホワイト「この近くに、戦艦が居るけどどこに居るのかしら?」

 

ブラックは空母が太平洋に来たことに驚いて居た。そして、ホワイトは戦艦が何処に居るのかを周りを見回した。すると

 

ルミナス「ホワイト、目の前に居ます」

 

ホワイト「目の前?」

 

するとホワイトの目の前には、第二次世界大戦において日本軍が運用した戦艦が居た。

 

ホワイト「これが戦艦なの!?」

 

ブラック「形は似てるけど、何かおかしいね」

 

ルミナス「香川司令の言う通り、この戦艦はただの戦艦では無さそうですね。それより、此処からどうやって戦闘フィールドを作るのでしょうか?」

 

戦争で撃沈した筈の戦艦が目の前に居る事に驚くブラック達。そんな中ルミナスはどうやって戦闘フィールドを創るのかを疑問を抱く。しかし、その答えはすぐに判明する。それは

 

ブルーム「みんな!!空を見て!!」

 

ブラック「空?何があるの?」

イーグレット「その戦闘フィールドを創る人が来るよ」

 

ブルームはブラックに空を見てといい、ブラックは何があるのかを傾げる。すると、イーグレットはブラックに戦闘フィールドを創る人物が来ると伝える

 

ブラック「それってまさか……」

 

ミント「そう、プリキュアで唯一戦闘フィールド形成の技を持つキュアレーヴェが来るのよ」

 

アクア「その範囲はかなり広いわ。だからこそ、空母を目的地の直前まで止めたの」

 

レモネード「近くまで来たら巻き込まれますから」

 

ルージュ「そして、レーヴェは必ず空からやって来る」

 

ローズ「あの台詞と同時にね」

 

ブラック「あの台詞?」

 

戸惑うブラックに対し、キュアミント、キュアアクア、キュアレモネードがレーヴェの事を説明し、キュアルージュとミルキィローズがレーヴェが来るときに言うことを説明する。すると

 

???「プリキュア・ディメンションドライバー!!」

 

上空から、左手にマイナスドライバーに似た装備をした女性が、大声で言いながら地上へ向かっていた。そして、そのドライバーの先端が海面に当たると

 

ブラック「海が割れた!?」

 

海面はドライバーがあたった所を中心に円形に割れていく。そして、その場所はまるで空間が押し出させるかのように湾曲し、所謂円筒型の戦闘フィールドが形成したのだ。

 

ドリーム「レーヴェ、相変わらずとんでもないね………」

 

巨大な戦闘フィールドが出来た事に驚くドリーム。そして、その戦闘フィールドの中心部には

 

レーヴェ「少しでかすぎたかな………」

 

そこには左腕にドライバーのような装備を持った黒い衣装を纏った女性が居た。その格好は所謂ファンタジー系の世界に居そうな女戦士を彷彿するような衣装を着ていた。まず胴体が赤ずきんチャチャのマジカルプリンセスをベースにしたワンピースでその胸部分に獅子を模したブレストアーマーを装備し、肩パーツがガオガイガーを模した形状になっている。スカートの下はスパッツを履き、腕に金の腕輪が付き、肘まで覆う黒と赤のアームカバーを装着している。足には黄色の膝あてがついた膝まで覆う黒いブーツを履いており、胸の真ん中には黒い宝石が装着している。背中には黒い翼を持つ。そして頭は、ガオガイガーの顔の横の黒い飾りと頭の金色の角を模したサークレットを装着し獅子の鬣を模したオレンジの長髪になっていた。そう彼女こそグラスガードに所属するプリキュア、キュアレーヴェである。

 

ベリー「相変わらず派手な登場ね」

 

パイン「大体レーヴェが来るのはこう言うパターンが多いよ」

 

パッション「そして、この世界のプリキュアではムーンライトに匹敵する実力者よ」

 

キュアレーヴェの派手な登場を見ていたキュアベリー、キュアパイン、キュアパッションが見ていた。そんな中、海に航行していた戦艦はと言うと

 

レーヴェ「ついでに戦艦も落下するわ」

 

レーヴェのディメンションドライバーによる戦闘フィールド形成の範囲に居た為、海面が割れているのを気づかないまま落下していく。

 

ブロッサム「戦艦、地表に落ちますね」

 

マリン「地面におちたら真っ二つに割れそうね」

 

サンシャイン「いや、粉々に分解しますよ」

 

戦艦が落下していく様子をキュアブロッサム、キュアマリン、キュアサンシャインが見ていた。そして、戦艦はというと

ドゴーン!!

 

ムーンライト「派手に壊れたようね」

 

 

ムーンライトの言う通り、戦艦は真っ二つにされた状態で破壊された。

 

メロディ「まるで、あの有名な日本軍の戦艦みたいに壊れたね」

 

リズム「これだけ大きいのよ。これが地上に落ちたら溜まったものじゃないわ」

 

ビート「少なくとも半径1kmくらいはクレーターが出来そうね………」

 

ミューズ「小さい隕石でも、これくらいの破壊力はあるんだし、戦艦並みの大きいものなら大惨事よ!!」

 

戦艦が破壊された様子を見ているキュアメロディ、キュアリズム、キュアビート、キュアミューズは、その戦艦を見ていた。もし、地上に来たらどうなるかを想像した。しかし

 

メロディ「そういう意味では、レーヴェが居てくれて良かったよ」

 

ビート「戦闘フィールド形成の技を持つレーヴェが居ると助かるからね」

 

レーヴェが居たお陰で安心するメロディとビート。しかし、ミューズは不安を抱く。

 

ミューズ「けどこれで終わるのかしら?」

 

メロディ「どういう意味?」

 

ミューズ「あの戦艦、まだ何かありそうね」

 

リズム「確かに………出なければ、私達を呼ぶ必要は無いわ」

 

ミューズ「誰か偵察に行った方が良いかも」

 

そんなミューズの不安に対し、ちょうど通信が入る。

 

菅沼(通信)「みんな、大丈夫か!?」

 

ムーンライト「全員大丈夫よ」

 

菅沼の連絡にムーンライトが答える。

 

菅沼「そうですか、ですが油断はしないで下さい。まだ、戦艦には破壊したとは言え、エネルギー反応があります」

 

ムーンライト「エネルギー反応!?じゃあ、この戦艦は何かあるようね」

 

菅沼(通信)「はい、ですから、一度その戦艦の様子を偵察してください」

 

ムーンライト「そのつもりよ!ブロッサム、マリン、サンシャイン!一緒について来て!」

 

ブロッサム「解りました」

 

マリン「偵察ね、やるっしゅ!」

 

サンシャイン「もし、攻撃が来たら、私のバリアで防いでおきます」

 

ムーンライト「お願いね」

菅沼の連絡を聞いてムーンライト、ブロッサム、マリン、サンシャインが破壊した戦艦を偵察するため、その戦艦へ接近する。当然、ブロッサム達はマントを出して、飛行しての偵察である。その様子をレーヴェは見ていた。

 

レーヴェ「何かありそうね」

 

そのレーヴェは先ほどのマイナスドライバーを外し、別のパーツ、プラスドライバー状のパーツを付けていた。何かに備えるために

 

────

 

グラスガード司令室

 

香川「戦艦を戦闘フィールド形成の時に落として破壊とはやるなレーヴェ」

 

香川はレーヴェが戦艦を戦闘フィールド形成の時の工程で、地面に落として破壊したのを見て称賛していた。その様子に対し、冴島が意見を言う。

 

冴島「ですが油断は出来ません。今、戦艦のを調べましたが、ある事に気づきました」

 

香川「冴島補佐官、それは何だ?」

 

冴島「この戦艦は予想通り偽装で、内部に手足に当たるフレームが入ってます」

 

香川「手足に当たるフレームか………何かあるな………菅沼!時村!」

 

菅沼「何でしょうか!?」

 

香川「今から戦艦との戦闘に入るとプリキュアに伝えてくれ!」

 

時村「了解しました!」

 

香川の要請で返事をする時村。そして、プリキュアは戦艦、いや戦艦が変形した兵器と交戦する事になる。

 

香川(あの騒ぎ、奴が絡むか………)

 




次回 戦艦があの形態に!?そして戦闘開始

ラブリー「私達は次だね」


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序章その2 プリキュアとグランガードその3

プリキュアの前に現れた戦艦の正体、それはまさに巨人そのものか!?


序章その2 プリキュアとグランガードその3

 

レーヴェのディメンションドライバーによる戦闘フィールド形成の範囲に居たことで、海面から落下し、地面に落ちて破壊された戦艦。しかし、破壊したとは言え油断出来ないと考えたプリキュアは、その戦艦を偵察する。向かうのはブロッサム、マリン、サンシャイン、ムーンライトの四人である。

 

マリン「破壊したのに、何で調べる必要があるの?」

 

ムーンライト「マリン、あの戦艦、呆気なく破壊されたと思う?」

 

マリン「どういう意味?」

 

ムーンライト「こう考えない?何故落下してる時に反撃をしなかった事を」

 

ムーンライトの指摘にブロッサムは気づく。

 

ブロッサム「そう言えば、落下してる時に反撃をした様子がありませんね」

 

ブロッサムは何故反撃をしなかったのかに疑問を抱いた。

 

マリン「いきなり、海面が割れて落ちたら、反撃する暇が無いじゃない」

 

ブロッサム「確かに……人が居たらパニックは確実ですね」

 

マリン「だって、船がいきなり落ちたらパニックになるじゃん」

 

サンシャイン「マリンの言う通りあり得そうね。けど、その様子は無かった。それは無人で動いてたからでは無いでしょうか?」

 

ムーンライト「航行のみの機能しかなくて、攻撃の機能が無かったからなの?」

 

サンシャイン「おそらくそうだと思いますが………」

 

ブロッサムの疑問に対し、マリンは中がパニックになってたから反撃出来なかったと答えるが、サンシャインは航行のみの機能しか無い無人機だから反撃しなかったとムーンライトに答える。

 

ムーンライト「確信が無い言い方ね。なら、隅々まで調べましょ」

 

ムーンライトはサンシャインの返答には確信が無いと考えて、戦艦の回りを調べた。

 

ブロッサム「あの外見、戦艦大和に似てますね。作ったのは軍かも知れませんね」

 

サンシャイン「主砲、副砲の位置も見事に似てますね」

 

マリン「全く、作ったの余程の暇人なの!?」

 

ブロッサム「そうとは限らないと思いますが………」

 

マリン「とにかく、もう少し調べ………あれ?」

 

ブロッサム達は戦艦のデザインが日本軍で有名な戦艦大和に似ていることに傾げていた。そんな時、マリンはあるものに気づく。

 

マリン「何で艦橋にアームみたいなのが有るだろう?」

 

それは、艦橋の横に付いているアームである。

 

マリン「艦橋にアームなんて、付けてどうすんのよ」

 

マリンはそのアーム部分に接近した。接近したその時

 

ゴスッ!!

 

マリン「どわぁぁぁ!!何で私が殴られるの!?」

 

マリンは突如何かに殴られて吹き飛ばされた。

 

サンシャイン「マリンが何かを食らった!受け止めないと」

 

吹き飛ばされたマリンを見たサンシャインは急ぎ、マリンの所へ向かう。そして、専用武器シャイニータンバリンを出し、すぐさま技を出した。

 

サンシャイン「サンフラワー・イージス」

 

ひまわり型のバリア、サンフラワー・イージスによって受け止められたマリン

 

サンシャイン「マリン、何があったの?」

 

マリン「艦橋に付いたアームに近寄ったらいきなり殴られた」

 

サンシャイン「殴られた?」

 

マリン「うん、ひとりでに動いて殴ってきた」

 

マリンは艦橋についたアームが突如動いてきて殴られたのをサンシャインに言う

 

ブロッサム「マリン、そのアームは」

 

マリン「あの戦艦からよ」

 

ブロッサム「戦艦………あれ、気のせいか何か生えてます」

 

ブロッサムはマリンの言うようにアームが付いた戦艦を見た。すると

 

ムーンライト「ブロッサム、どうしたの?」

 

ブロッサム「戦艦が別の物に変わってます」

 

ムーンライト「別の物?」

 

ムーンライトはブロッサムの言ってる戦艦に視線を向けた。

 

ムーンライト「戦艦に手?いや、脚や頭が生えている!?まさか」

 

ムーンライトは戦艦に無いはずの手足や頭が生えている事に驚く。

 

ムーンライト「戦艦がこんなとんでも無いものになるとは………急いでみんなに連絡しないと」

 

────

 

グランガード司令室

 

司令室ではムーンライトの連絡を受け、グランガード司令室のモニターに戦艦の様子を見ていた

 

時村「香川司令、戦艦が人型に変形しました」

 

香川「冴島の予感があたってしまったか!」

 

冴島「予想通り、戦艦は偽装で正体は人型メカのようですね」

 

香川「そのようだな。それにしてもいびつだな。艦橋が胴体で船部分が腰とはな」

 

時村「本来は完全な人型メカになる筈ですが、想定外の事態に対応出来ずこう言う形態になったようです」

 

香川「そうか、それでも戦艦の武装が使えるのは厄介だな………」

 

戦艦が人型メカに変形したのを見て驚く香川達。

 

香川「だが、このまま放置するわけにはいかん!!総員戦闘に入るよう伝えろ!!」

 

菅沼「了解です!すぐに伝えます」

 

────

 

グランガード空母

 

空母に待機しているプリキュア達は戦闘フィールドの外から様子を見ていた。

 

ハッピー「ブロッサム達遅いね。大丈夫かな」

 

ハッピーはブロッサム達が無事に偵察をしてるのかを不安に抱いていた。

 

サニー「大丈夫やろ。ムーンライトも同行しとるをやし」

 

ピース「そうだよハッピー。ブロッサム達は下手をしないよ………ただ、マリンは心配だよ」

 

マーチ「そうだよな………爆睡したまま戦闘が終わったり、台詞の途中で攻撃を受けてしまうからな………」

 

ビューティ「マリンはある意味、災難に逢いやすいタイプですから………」

 

ハッピー「本人が凹むから止めといた方がいいよ」

 

ブロッサム達を心配するキュアサニー、キュアピース、キュアマーチ、キュアビューティの四人。その中でマリンの扱いに苦笑するハッピー。そして

 

ハート「あれ?戦艦ってこんなんだったけ?」

 

ハートは双眼鏡で戦艦を見ていた(双眼鏡は、キュアデコルから出している)。

 

ダイヤモンド「キュアハート、何を見てるの?」

 

ハート「戦艦を見てるけど何かおかしいの」

 

ダイヤモンド「其を見せて」

 

ハート「良いよ」

 

その様子をキュアダイヤモンドが見ており、ハートに声をかけ、双眼鏡を貸して欲しいと言う。そのハートはダイヤモンドに双眼鏡を渡し、その様子を見た。すると

 

ダイヤモンド「何これ………」

 

ロゼッタ「どうしました!?」

 

ダイヤモンド「戦艦に手足とか頭が生えてる!!」

 

ソード「戦艦に手足!?」

 

エース「しかも頭も!?」

 

ロゼッタ「私達にも見せてください!!」

 

ダイヤモンドは戦艦が異形の怪物になったのを見て愕然とする。その様子を見たキュアロゼッタ、キュアソード、キュアエースは自分達にも見せて欲しいと言う。

 

ロゼッタ「こんな物、四葉財閥、いや全ての財閥でも作れませんわ!!」

 

ソード「どうみても出る作品が違うんじゃ………」

 

エース「いえ、ロボットが出るくらいです。それで驚くのは………」

 

ロゼッタ達は見たのは、異形の形をした戦艦である。それを見て絶句する。

 

エース「姿が見えます!!みんな見て下さい!!」

 

エースはプリキュア達にその異形化した戦艦を見るように言う。

 

ブラック「一体なにが………ってええええええええ!!」

 

ブラックはその戦艦を見た。其を見てブラックは悲鳴をあげる。

 

ブラック「何よこの巨大兵器、どう見てもありえなーい!!」

 

ブラックが見たのは戦艦が人型の怪物になった物だった。

 

サニー「なんやろう、ブライアンが乗ってそうなメカやな………」

 

ピース「あれって、ダイ○レンと宇宙戦艦ヤ○トが合体した物なの?」

 

ビューティ「戦艦の正体があの巨大兵器だったとは………」

 

マーチ「普通の人が見たら絶句しそう………って、何か此方に向いてる」

 

ハッピー「攻撃が来るよ!!」

 

ブラックが悲鳴を言う中、ハッピー達はその戦艦が変化した怪物を見ていた。そして、怪物はプリキュアが乗っている空母に向けて攻撃をしようとした。

 

ラブリー「まさか、戦艦が人型兵器になるなんて!!」

 

プリンセス「しかも、明らかに此方を狙ってくる!!」

 

ハニー「今逃げれるの!?」

 

フォーチュン「まずいわ。みんな、あの戦艦が人型兵器になったのを見て混乱をしているわ!!」

 

 

プリキュア達は戦艦が巨大兵器になったのを見て混乱していた。そして、戦艦型のメカは、主砲、ミサイル、副砲が放ち、その弾丸がプリキュアに襲いかかる

 

────

 

グランガード司令室

 

時村「プリキュアは混乱して動けません」

 

菅沼「このままではハートキャッチを除くプリキュアがやられます!」

 

時村と菅沼はモニターの様子を見て、ハートキャッチを除くプリキュアが巨大兵器を見て混乱し、このままではプリキュアが巨大兵器の攻撃を受けると言う。しかし

 

冴島「慌てる必要はありません」

 

時村「何故ですか?」

 

冴島は慌てる必要は無いと言い、時村はその事に疑問を抱いていた。

 

冴島「レーヴェが居る以上、心配はありません」

 

時村「レーヴェが何かするのですね」

 

冴島「ええ」

 

冴島は、時村の疑問に対しレーヴェが何かすると返答する。それを聞いて安心する。そこに菅沼がレーヴェに動きがあると伝える。

 

菅沼「香川司令、冴島補佐官、今レーヴェが空母に居るプリキュアを救助に行きます。右手にブレイブドライバーを装備してです」

 

冴島「右手に装備?これは?」

 

香川「わかったぞレーヴェ。お前がしようとする事が」

 

右手にブレイブドライバーを装備したのを見て冴島と香川は何かやる事に気づく。

 

────

 

グランガード空母

 

ブラック「ここで、主砲、副砲、ミサイルが飛んでくるなんて〜〜〜」

 

ホワイト「避けたら、空母ごと沈みかねない」

 

ルミナス「これだけの攻撃、私のバリアで防げるでしょうか?他の皆さんは混乱してますし」

 

ブラックは想定外の攻撃に不安を抱き、ホワイトは回避すれば、空母ごと沈みかねないといい、ルミナスは自身のバリアでも防げるのかを不安視する。だがその時

 

レーヴェ「慌てないで!!」

 

レーヴェがプリキュアを救うために空母にやって来る。

 

ホワイト「レーヴェ、何をするの!?」

 

レーヴェ「こうするのよ!!」

 

ホワイトの疑問に対し、レーヴェは有ることをする。するとブレイブドライバーにあるプラスドライバー部分が回転する。それを砲弾が来ている方向へ向けた。

 

ブラック「レーヴェ、何をやるの!?」

 

レーヴェ「この技で砲弾を撃墜させる!!プリキュア・スピニングドライバー!!」

 

ブラックの質問にレーヴェが答える。そして、技の名前を叫んだ。すると回転してる部分から空間が歪んでいき、やがてその部分が回転する。そして、その回転してる空間に触れた砲弾は

 

ドカーン!!

 

回転している空間に突っ込み、そして全て撃ち落とされた。

 

ルミナス「空間を回転することで、砲弾を全て落とすなんて………」

 

ルミナスはブレイブドライバーで全ての砲弾を落とした事に驚愕した。

 

レーヴェ「みんな、呆けて無いで!!この攻撃は私が全て防ぐ。その隙に行って!!」

 

レーヴェは混乱しているプリキュアに対して強く言う。実際に今の攻撃はレーヴェが防いでくれる。それを見たプリキュアは

 

ホワイト「今の攻撃は収まったら、しばらく来ないわ。おそらくチャージに時間がかかるわ」

 

ブラック「じゃあ、あの攻撃はしばらく来ないって事!?」

 

ルミナス「じゃあ、攻めるなら今ですね」

 

ホワイト「ええ」

 

ブラック「一気に攻めてブロッサム達を助けよう」

 

ブラック達はレーヴェが攻撃を防いでる隙に一気に攻めようとする。そこで

 

パッション「行くならアカルンで一気に近づきましょ」

 

ハニー「私のハニーテレポートも有効よ」

 

パッションとハニーが自分の技で戦艦型の怪物に向けて一気に攻める作戦を提案する。それを聞いたハート

 

ハート「その案はありね」

 

ダイヤモンド「けど、固まって戦うのは得策じゃない!ここは別れて行きましょ」

 

ダイヤモンドの提案で二手に別れる事にしたプリキュア。その組み合わせは

 

ハート「私達は地上から行くよ。これだけの大きさだから足元は死角になるし」

 

ダイヤモンド「この場合は空を飛べないメンバーが主軸ね」

 

エース「となりますと、マックスハート、プリキュア5、フレッシュ、スイート、ドキドキが地上ですね」

 

ソード「となるとハートキャッチは飛べるから、飛行能力を持つスプラッシュスター、スマイル、ハピネスチャージが空からの部隊になりそうね」

 

ロゼッタ「攻撃が止めば、レーヴェも参加出来ます。レーヴェも飛べますので」

 

二手に別れる部隊は空中からは飛行能力を持つスプラッシュスター、スマイル、ハピネスチャージが行き、残りは地上から行く部隊に別れる。

 

ブラック「これは時間との勝負だね」

 

ホワイト「ええ、早くしないと孤立しているブロッサム達がピンチになります」

 

ルミナス「皆さん、行きましょう」

 

ブラック「ええ、みんな行くよ!!」

 

早い内にブロッサム達に合流すべく、ブラックの号令で戦艦型兵器に向かうプリキュア達

 

パッション「アカルン、行くわよ」

 

ハニー「みんな行くよ。ハニーテレポート!!」

 

シュン!!

 

パッションとハニーのテレポートを使ったプリキュアは、空母から姿を消し、そして戦艦型兵器の近くに現れた。

 

ブラック「みんな、プリキュアの恐ろしさをみせてやるわ!!」

 

 

 

 




次回、プリキュア対戦艦型兵器。


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序章その2 プリキュアとグランガードその4

プリキュア対戦艦型兵器

長くなった為、分割です。


戦艦型兵器の攻撃を受けそうになったプリキュアだが、レーヴェによって阻止に成功する。そして、プリキュアの攻撃が始まる。まず、地上にいるブラック達はテレポートで戦艦型兵器の近くに居た

 

ブラック「一瞬で戦艦の近くにテレポート出来たようね」

 

ピーチ「パッションのアカルンのテレポートは強力だからね」

 

メロディ「けど、立ち止まる暇はないよ!!一刻も早くこっちも進めないと!!」

 

ドリーム「そうだね。急がないと空にいるブルーム達も危ない」

 

ハート「急ぎましょう」

 

ハートの号令で地上から攻めに行くブラック達。そこに戦艦型兵器の攻撃が襲う。撃ってくるのは副砲である。

 

ホワイト「近くとは言え、砲撃が来るようね」

 

ベリー「今は砲撃に当たらないよう、動くしかないわ!」

 

ソード「まずは戦艦型兵器の砲撃の射程から離脱するよ」

 

ブラック達は戦艦型兵器の砲撃から逃げるべく、避けながら接近する。

 

────

 

ブラック達が地上にいる頃、ブルーム達は戦艦型兵器の頭上に居た。

 

ブルーム「空から来たけど、やっばり武器が多いね………」

 

ハッピー「こんな物が街に来たら大変な事になりそう」

 

ラブリー「ブロッサム達の所に行く時のついでに武装も破壊しておこうよ」

 

ブルームは戦艦型兵器の武装に驚き、ハッピーは戦艦型兵器が街に来たら大変な事になると思い、恐れを抱いた。ラブリーはそんな兵器の武装を破壊するように提案する。

 

イーグレット「そうね、それじゃあ武装の無力化、お願いね」

 

ビューティ「任せてください。私達の技でしたら、武装を無力化が出来ます」

 

フォーチュン「武装が全壊したら、すぐに行くわ」

 

イーグレットはハッピー達とラブリー達に戦艦型兵器の武装の無力化を頼むと、孤立しているブロッサム達の所へ向かう。残されたハッピー達とラブリー達はと言うと

 

ピース「有名な戦艦を私達の手で沈めることになるなんて、罰当たりかな………」

 

サニー「まあ、ほんまもんの戦艦を壊したら、戦艦マニアの人が確実に怒るで」

 

マーチ「けど、今いるあれは戦艦じゃない。有名な戦艦を魔改造するなんて、作った人は筋が通っていないよ」

 

ハッピー「だったら、戦艦の名誉の為に倒して行こう」

 

ビューティ「そうですね。先人達も戦艦が訳の解らない物に悪用することを望んでいません」

 

フォーチュン「せめてものの慈悲よ。安らかに眠らせてあげましょ」

 

プリンセス「戦艦は眠らせる物じゃないけど………」

 

ハニー「言葉のあやよプリンセス」

 

プリンセス「そう言う意味だね」

 

ラブリー「それじゃあ、戦艦型兵器を止めるよ」

 

戦艦型兵器を倒す為、ラブリー達は攻撃を始める。

 

フォーチュン「先ずは武装を無力化するよ」

 

フォーチュンの号令でハッピー達は技を放つ。

 

ハッピー「プリキュア・ハッピーシャワー!」

 

サニー「プリキュア・サニーファイヤー!」

 

ピース「プリキュア・ピースサンダー!」

 

マーチ「プリキュア・マーチシュート!」

 

ビューティ「プリキュア・ビューティブリザード!」

 

ラブリー「ラブリーハートリストラクション!」

 

プリンセス「プリンセスカッター!」

 

ハニー「ハニースーパーソニックスパーク!」

 

フォーチュン「フォーチュンシェイキングスター!」

 

ハッピー達の技の一斉射により、戦艦型兵器の武装の殆どは破壊された。しかし主砲だけはダメージを受けたものの破壊には至っていなかった。

 

ハッピー「主砲だけは全然ダメージを受けてないよ」

 

ビューティ「主砲の耐久力が高いせいでしょう。おまけに主砲は攻撃力が高いと思われます」

 

ピース「じゃあ、主砲以外の強力な武装が積んでいるの!?」

 

ビューティ「恐らくは………」

 

マーチ「だったら更に強力な攻撃をぶちかまそう!」

 

サニー「さっきの攻撃で、武装の殆どは無力になったで。集中攻撃するなら今や!」

 

サニーの進言で更なる攻撃をするように言うが

 

フォーチュン「簡単には行かないようね」

 

サニー「どないしたんや?」

 

フォーチュン「戦艦から何か出てくるわ」

 

フォーチュンは戦艦から何か出てくるのを見ていた。それは?

 

プリンセス「せ、戦闘機!?なんで!?」

 

ハニー「戦艦と言えば戦闘機が積んでいるのからよ」

 

戦闘機が出てきたのだ。それを見たプリンセスは驚き、その事をハニーが説明する。

 

プリンセス「じゃあ、戦闘機が私達を攻撃するの!?」

 

ハニー「ええ、間違いないわ!」

 

ラブリー「戦闘機で私達を止める気ね。させないよ!」

 

フォーチュン「その通りよ!ほっとけば地上に居るブラック達にも危機が来るわ!!」

 

戦闘機を見たラブリー達は戦闘機を撃墜しようと試みる。

 

ラブリー「戦闘機なら私達の技が有効よ」

 

プリンセス「あたし達の技なら広範囲に強いからね」

 

ハニー「サブフォームで蹴散らしたいけど、戦闘機相手には向かなそうね」

 

プリンセス「ラブリー以外は、他の人にも被害が来かねんし、意思のない相手には相性が悪いからね」

 

フォーチュン「ハッピー達には、主砲の破壊をやらせた方が良いわね」

 

ラブリー「じゃあ、ハッピー達に伝えておこう」

 

ラブリーはハッピー達に主砲破壊を任せるように伝える。

 

ハッピー「主砲の破壊ね。任せて」

 

ラブリーの意図を知ったハッピー達は主砲の破壊を試みる。

 

ハッピー「それじゃあ行くよ!プリキュア……」

 

ハッピーが言おうとしたその時

 

ビューティ「ハッピー!攻撃はまだ早いです!」

 

ビューティが攻撃を止めるように言う。

 

ハッピー「ビューティ、どうして?」

 

ビューティ「ハッピー、主砲を見てください」

 

ハッピー「主砲?」

 

ハッピーは主砲を見ると何かが放つ様子が映っていた。

 

サニー「まさか、ビームかいな?」

 

ピース「違うよサニー。あれは元ネタ的にいうとショックカノンだよ」

 

それは元ネタで言うショックカノンである。

 

マーチ「じゃあ、今攻撃したら………」

 

ピース「当たって大ダメージを受けるよ」

 

サニー「じゃあ今撃ったらあかんのか!?」

 

ピース「今は駄目だよ。やるならショックカノンを避けてからにしないと」

 

マーチ「確かに。あの類いの武器は、撃てばしばらくは撃てなくなるんだね」

 

ビューティ「はい、まずは回避します!」

 

ビューティの号令で、ショックカノンの射線から離れるハッピー達。そして、ショックカノンは放たれるが、すでに射線に居ないため、回避された。それにより、ショックカノンは使用不能になった。

 

ハッピー「これで、ショックカノンは来ない!一気に蹴散らすよ!」

 

ハッピーの号令で主砲に向けて合体攻撃を放つ

 

ハッピー「プリキュア・ハッピーシャワーシャイニング!」

 

サニー、マーチ「「プリキュア・ファイヤーシュート!」」

 

ピース、ビューティ「「プリキュア・サンダーブリザード!」」

 

ハッピーからはピンクの光線、サニーとマーチには炎が纏った風の弾、ピースとビューティには雷を纏った氷柱が放たれ

 

ドカーン!!

 

五人の合体攻撃で、主砲を破壊した。

 

ハッピー「これで、戦艦の上部の兵器は破壊出来た!」

 

ピース「次はラブリー達に加勢しようよハッピー」

 

ハッピー「ラブリー達はすぐに出せる広範囲技を持っているのか羨ましいよ………」

 

サニー「うちらも出来んことないけど、威力が落ちてしもうからな」

 

マーチ「気合いを入れると入れないとは違うからな」

 

ビューティ「そうですね・・・はっ!?」

 

ハッピー達はすぐに出せる広範囲技を持つラブリー達を羨ましく思った。そんな時、ビューティは何かに気づく。

 

ハッピー「どうしたの!?」

 

ビューティ「一つだけ、壊れてない主砲があります!!避けないと」

 

ハッピー「避けると言っても、こっちはすぐに動けないよ」

 

ビューティは一つだけ残った主砲の攻撃が来ると言うが、ハッピー達はすぐには動けない。合体攻撃の硬直が原因である。

 

マーチ「このままではやられる!?」

 

マーチは主砲がこっちに来ると思い、ガードをする。だが、主砲は来なかった。何故なら

 

レーヴェ「やられないよ」

 

レーヴェが戦艦型兵器の近くに来たからだ。

 

ハッピー「レーヴェ!!」

 

レーヴェ「武装の勢いが収まったお陰で来れたわ」

 

サニー「ええタイミングで来おったわ!」

 

レーヴェ「これだけの武装を破壊するとはやるわね」

 

ピース「ラブリー達が居たお陰だよ」

 

レーヴェ「そうか、では残った主砲は任せろ!!」

 

するとレーヴェの右手に獅子の闘気が纏う。そして

 

レーヴェ「プリキュア・レオンマグナム!」

 

右手から放つ獅子の闘気を持った拳を放った。そして

 

ズガーン!!

 

拳を貫いた主砲は爆発して破壊された。

 

ハッピー「強力すぎるね………」

 

レーヴェ「これでもまだ威力はそれなりよ。切り札はまだ出してないわ」

 

ハッピー「それでもそれなりなんだ………」

 

レーヴェの技を見て愕然とするハッピー。それを見たレーヴェが声をかける。

 

レーヴェ「呆けてる暇はないわハッピー。あなた達はラブリー達と加勢した後、先に言ってるブルーム達の行きなさい」

 

ハッピー「レーヴェは?」

 

レーヴェ「私は地上に居るブラック達を支援するわ」

 

ハッピー「分かった。無理はしないで。みんな行くよ!」

 

レーヴェ「ええ」

 

レーヴェを残すとハッピー達はラブリー達に加勢する。

 

────

 

グランガード司令室 

 

菅沼「スマイル組とハピネスチャージ組の活躍で戦艦型兵器の武装が無力化しました」

 

時村「ですが、戦闘機の攻撃は継続中。一部は地上に行ってます」

 

菅沼達はプリキュア達の報告を伝える

 

冴島「地上に行く部隊も居るとは、戦艦型兵器の武装はまだ有りそうね」

 

香川「まだ戦闘は序盤、戦いはこれからだ!!引き続き戦況の通達を続けるんだ」

 

菅沼「了解です」

 

────

 

その頃、地上にいるブラック達は戦艦型兵器の下部の下で走っていた。

 

ブラック「砲弾が止んでるよ」

 

ホワイト「空中にいるブルーム達が上部の武装を無力化したからよ」

 

ブラック「そうか、それじゃ一気に近寄るチャンスよ!」

 

ホワイト「そうね、下部を攻撃すれば、動きは止まるわ!!」

 

ホワイトがそう言うと、ブラック達は走り出す。だが、その背後にある敵が迫る。

 

ブラック「何で戦闘機か来るの!?」

 

それは、戦艦型兵器に搭載している戦闘機である。

 

ホワイト「戦艦と言えば、戦闘機が搭載してるの!!」

 

ブラック「うわ、お約束すぎるよ」

 

ルミナス「戦闘機に足止めされるわけには行きませんね」

 

ルミナスが言うと戦闘機をみたダイヤモンド達は迎撃に入る。

 

ダイヤモンド「だったら私達が戦闘機を対処するわ。ブラック達は先に行って」

 

ブラック「わかったわ。けど、どうやって行くの?」

 

ブラックはどういう方法で行くのかと質問する。すると

 

ロゼッタ「ここは私に任せてください」

 

ホワイト「策はあるの?」

 

ロゼッタ「はい、その為にはレモネード、貴女の力が要ります」

 

レモネード「何故私なんですか?」

 

ロゼッタがある作戦を言う。その為にはレモネードの協力が必要と言う。レモネードはロゼッタの提案に戸惑う。

 

ロゼッタ「理由はあります。まあ、見ていてください」

 

するとロゼッタはドキドキ組の共有武器の一つ、ラブハートアローを取り出す。そして技を繰り出す。

 

ロゼッタ「プリキュア・ロゼッタリフレクション!!」

 

すると巨大な四つ葉のエネルギーの盾が現れた。

 

ロゼッタ「次はこれを倒します」

 

次にロゼッタリフレクションのバリアを水平状にする。

 

ロゼッタ「さあ、ブラック、ホワイト、ドリーム、ローズ、ピーチ、メロディ、リズム、キュアハート。私のロゼッタリフレクションに乗ってくださいな」

 

ブラック「乗るってまさか………」

 

ハート「ロゼッタ、やりたいことは解った………ロゼッタリフレクションを移動手段に使う気でしょ」

 

ハートは気づいた。それは、リフレクションを足場にして移動手段に使う事を

 

ロゼッタ「そうですわ。これを使って、一気に足元まで接近します!」

 

ホワイト「リフレクションを移動手段に利用するなんて……」

 

ドリーム「けど、何でレモネードが居るの?」

 

ドリームの質問にレモネードが答える。

 

レモネード「リフレクションを射出するには私の技が要るんです」

 

レモネードの答えを聞いてメロディは何かに気づく。

 

メロディ「なんか読めた。レモネードのプリズムチェーンを使って何かする気ね」

 

レモネード「はい。その為にはロゼッタの協力が必要なんです」

 

ロゼッタ「レモネードはプリキュアでは素早い代わりに非力なタイプなんです。そこで私が、そのプリズムチェーンの先端を掴み、ある体勢を作ります」

 

ロゼッタの説明にリズムは何かに気づいた。

 

リズム「解ったわ!プリズムチェーンをスリングの糸の代わりにして、リフレクションを飛ばすのね!」

 

ロゼッタ「その通りです。これなら、戦艦型兵器もすぐには対応出来ませんわ」

 

ピーチ「この手なら、素早く終われそうね」

 

ハート「一瞬で懐に入れるからね。それじゃあ、みんな乗ろう」

 

ハートに従いブラック達はリフレクションの上に乗る。リフレクションに乗ったのを見てベリーがリフレクションに近寄る。

 

ベリー「準備は済んだし、ここで飛ばすよ」

 

ピーチ「飛ばすってどういう意味なのベリー?」

 

ピーチの質問に対しベリーは答える。

 

ベリー「あたしのキック力の事は知ってるでしょ」

 

ピーチ「知ってるけどもしかして?」

 

ベリー「客船の軌道を変えれるほどのキック力で、一気に飛ばすのよ」

 

ピーチ「つまり、ベリーのキックで引き金の代わりにするのね!」

 

ベリー「そうよ!」

 

そう言うとベリーはリフレクションに向けて回し蹴りを当てる。すると、スリングショット見たくリフレクションが放たれた。その速度はかなり早い。

 

ブラック「うわぁ、強烈だね………」

 

ホワイト「これなら、すぐに着きそうね」

 

ブラック達は移動手段にしたリフレクションの速さに驚いていた。リフレクションが視界から居なくなると、ダイヤモンド達は周りに視線を向ける。

 

ダイヤモンド「さて、今度はキュアハート達を邪魔する戦闘機を蹴散らすよ」

 

ソード「ええ」

 

ソードが言うと他のプリキュア達も必殺技を放つ準備をする。そして

 

ルージュ「プリキュア・ファイヤーストライク!」

 

レモネード「プリキュア・プリズムチェーン!」

 

ミント「プリキュア・エメラルドソーサー!」

 

アクア「プリキュア・サファイアアロー!」

 

ベリー「プリキュア・エスポワールシャワー!」

 

パイン「プリキュア・ヒーリングプレアー!」

 

パッション「プリキュア・ハピネスハリケーン!」

 

ビート「ビートソニック!」

 

ダイヤモンド「煌めきなさい!トゥインクルダイヤモンド!」

 

ソード「閃け!ホーリーソード!」

 

エース「ときめきなさい!エースショット!バキューン!」

 

ダイヤモンド達の一斉攻撃で戦闘機は落とされた。

 

ロゼッタ「なんか、別のアニメ見たいですわ………」

 

ロゼッタは戦闘機が次々と落とされていくのを見てぼやいた。だが、次の瞬間。

 

ロゼッタ「あら、何か降りますね」

 

ロゼッタはある物が降ってくるのを見ていた。その時、参加していないルミナスは何かに気づく。

 

ルミナス「まさか、爆雷!」

 

それは、戦艦型兵器の下から爆雷が投下していた。それを見たルミナスは

 

ルミナス「こんなのを食らえば、ただではすまない!」

 

上空からの攻撃をバリアで防いだ。

 

ルミナス「ここで、爆雷を降らすなんて………」

 

ロゼッタ「爆雷まであるとは、戦艦型兵器はどれくらいの武装があるのでしょうか?」

 

ルミナス「驚いている暇はありません!爆雷の方も防がないと!」

 

ルミナスの様子を見てミューズは何かをする。

 

ミューズ「久々にやるわ」

するとミューズは虹色の鍵盤を作り出す。

 

ミューズ「これで、爆雷を防いでやるわ!」

 

その鍵盤によって爆雷はある程度防がれた。それにより、ルミナスに向けた爆雷の数は減っていく。

 

ルミナス「ミューズの鍵盤で爆雷の数は減っていきます」

 

ダイヤモンド「ミューズ、この方法で爆雷を防ぐなんてやるわね。けど、どうせなら有効活用しないと」

 

するとダイヤモンドの手にはラブハートアローが握っていた。

ダイヤモンド「プリキュア・ダイヤモンドブリザード!」

 

すると、ダイヤモンドが持つラブハートアローから猛吹雪が放たれる。そして、爆雷は氷漬けになった。

 

レモネード「どうせなら全部返しましょう」

 

ミント「そうね、戦闘機の数も減ったし」

 

ミントが言うとレモネードと一緒に技を放つ。

 

レモネード「プリキュア・プリズムチェーン!」

 

ミント「プリキュア・エメラルドソーサー!」

 

レモネードはチェーンを出し、爆雷を跳ね返し、ミントはソーサーで爆雷の軌道を変えた。

ミント「全部返してやるわ!」

 

そして、爆雷は発射口の中に返した。それを見たルージュは

 

ルージュ「爆雷は元の場所に戻したか」

 

アクア「ルージュ、何を?」

 

アクアはルージュが何を企むのかを見ていた。

 

ルージュ「アクア、付き合わない?」

 

アクア「何を?」

 

ルージュ「戦艦型兵器にダメージを与えるのよ!」

 

アクア「それって?」

 

ルージュ「爆雷を爆発させて、内部にダメージを与えるのよ!」

エース「面白い事を考えますね」

 

ルージュの話を聞いてエースがあることを言う。

 

エース「それでしたら私のエースショットを活用しましょう。使うのはこれです」

 

エースは紫の口紅を塗る。

エース「準備は整ったわ。私のエースショットが当たったら一斉に発射口に詰まった爆雷に攻撃を」

 

アクア「解ったわ!エース、任せるわ」

 

アクアが言うとエースはエースショットを放つ。

 

エース「ときめきなさい!エースショット!バキューン!」

 

紫の光線が戦艦型兵器に当たり、動けなくなった。

ルージュ「動けなくなった!エースの特殊能力は強力すぎるね」

 

アクア「空のチームからの攻撃でダメージを与えたおかげよ。それじゃあ、行くわ!」

 

すると、ルージュとアクアは技を繰り出す。

 

ルージュ「プリキュア・ファイヤーストライク!」

 

アクア「プリキュア・サファイアアロー!」

 

そして、炎の玉と水の矢が発射口に詰まった爆雷に当たり

 

ドカドカドカーン!

 

誘爆により、前部部分に大ダメージを与えた。

 

ロゼッタ「誘爆でダメージとはやりますね」

 

ソード「これなら、先に行ってるキュアハート達にいい影響を与えそうね」

 

前部部分が大ダメージを受けた様子を見るロゼッタ達。

 

パイン「戦闘機も兵器も減って来たよ」

 

ベリー「これなら追い付けそうね」

 

パッション「もう一息よ。精一杯頑張りましょう」

 

戦艦型兵器のダメージはすでに中破になっていた。いよいよ、戦いは後半へ向かう。

 

────

 

グランガード司令室

 

時村「戦艦型兵器の武装の壊滅率、70%をいってます」

 

菅沼「戦闘機の出撃数もへっており、これなら先行したプリキュアへの合流も出来ます」

 

時村と菅沼は戦艦型兵器の戦闘状況を香川達に伝える。

 

香川「そうか、だが油断はするなよ!問題は人型の部分だ。今のは戦艦部分を沈黙したに過ぎない!」

 

冴島「人型部分の兵器にはまだ何かあるはず、油断はせず、解析はしておけ」

 

時村「了解しました」

 

菅沼「引き続き、状況を伝えます」

 

冴島の指示で引き続き、解析をする時村と菅沼

 

香川「さて、戦艦型兵器はどう来るか」

 

 




次回、プリキュア対戦艦型兵器後編

ラストにあれが………


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序章その2 プリキュアとグランガードその5

プリキュア対戦艦型兵器後編


序章その2 プリキュアとグランガードその5

 

ハートキャッチ組以外のプリキュアが戦艦型兵器と交戦をしてる頃、ハートキャッチ組はと言うと艦橋に当たる部分で戦闘をしていた。

 

マリン「危ない!!」

 

マリンは巨大な腕の攻撃を避けた。

 

マリン「二度も食らわないよ!!」

 

サンシャイン「けど、当たるとプリキュアでも只では済みません!!」

 

ムーンライト「デカイ腕に当たれば、普通の人なら即死ものね」

 

ブロッサム「しかし、大振りですので距離をとればなんとかなります」

 

巨大な腕さえ何とかすれば勝てると踏むブロッサム。しかし

 

ムーンライト「距離をとれば勝てるか………けど簡単にはいかないようね」

 

ブロッサム「どういう意味ですか」

 

ムーンライト「ブロッサム、背後を見て」

 

ブロッサム「背後ですか?」

 

ブロッサムは周りを見てみた。すると

 

ブロッサム「回りに戦闘機!?」

 

そこには戦闘機の大群がブロッサムの周りを包囲していた。

 

マリン「いつから居るのよ!?」

 

サンシャイン「私達が戦っている間に居ました。こっちは回避で精一杯で周りを見ていませんから」

 

サンシャインの言うとおり、ブロッサム達は艦橋部分の戦闘で手一杯な為、周りを見る余裕が無かったのだ。

 

ムーンライト「それに、戦闘にかまけている内に、戦艦大和型の人型兵器の砲撃も起きてたわ」

 

ブロッサム「まさか、皆さん………砲撃にやられたのですか!?」

 

さらに兵器からの一斉射もあったが、それを止める余裕が無かった。そして、ブロッサムは他のプリキュアが、一斉射にやられたのでは無いかと不安を抱く。だか、その不安はすぐに解消される。

 

ブルーム「ブロッサム!!勝手に殺さないで!!」

 

ブロッサム「ブルーム、無事でしたか!?」

 

ブルーム「当たり前だよ!!」

 

イーグレット「他のみんなは無事よ!!レーヴェが砲撃を防いだから」

 

ブルームとイーグレットが合流したからだ。

 

マリン「じゃあ、他のみんなもこっちに向かっているの?」

 

ブルーム「もちろんだよ!!地上はブラック達、空中からはあたし達が行ってるよ」

 

イーグレット「ですが、ハッピー達とラブリー達は武装の破壊と戦闘機の排除に行ってて、時間がかかります」

 

ブルーム「レーヴェが居るから大丈夫だと思うよ」

 

ブロッサム「そうですか」

 

他のプリキュアが無事だと知り安心するブロッサム。

 

ムーンライト「合流したらちょうどいいわ。手伝って!!私達では、決定打が与えられないの!!」

 

イーグレット「ムーンライトが居ても苦戦するなんて、解ったわ!手伝うわ!」

 

ムーンライトの要請を聞いて承諾するイーグレット。そしてブルームとイーグレットも加わり、艦橋部分への攻撃を試みる。しかし

 

ブルーム「戦闘機が鬱陶しい!!」

 

イーグレット「戦闘機で私達を包囲する気ね」

 

戦闘機による援護攻撃で、回避が精一杯である。更に

 

マリン「危ない!!」

 

サンシャイン「艦橋部の回りの機銃がちょうど私達の動きを阻害してます!!」

 

ブロッサム「前方の機銃、後方の戦闘機。囲まれては戦いづらいです」

 

艦橋部にある大量の機銃が襲いかかる。

 

ムーンライト「機銃と戦闘機が私達の動きを阻害してるようね。なら、此方はスピードで阻害する暇が無いくらいまで動くわ!!みんな、ここはレッドの種を使用して!!」

 

ブロッサム「はい!!ここはレッドの種の出番です!!皆さん行きます!!」

 

ブロッサムはココロパフュームを出し、赤い種を装填する。その間に機銃と副砲の攻撃が迫ってくる。

 

マリン「早くして!!」

 

ブロッサム「慌てないで下さい!!レッドの光の聖なるパフューム!!シュシュッと気分でスピードアップ!!」

 

ブロッサムが持つパフュームから赤い光の香水が放たれ、それをブロッサム達に降りかかると、その体は赤く発光する。

 

ムーンライト「スピードが上がれば此方のものよ!!みんな、兵装を全て壊すよ!!」

 

ムーンライトの号令でブロッサム達は機銃と副砲を回避し、そこから反撃する。

 

ブロッサム「スピードは動きだけでは無く、攻撃も早くなってます!!」

 

ブルーム「攻撃速度が早くなれば、手数不足も解消する!!一気に叩く!!」

 

そして、高速移動で攻撃を回避し、そこからブルーム達は一斉に技を放つ。

 

ブルーム「先ずは遠距離向きのブライトとウィンディで行くよ!!」

 

イーグレット「速度が早くなった飛び道具で兵装と戦闘機を潰すわ!!」

 

ブルームとイーグレットはフォームチェンジをし、遠距離攻撃をする。

 

ブライト「光よ!!」

 

ウィンディ「風よ!!」

 

ブライトは無数の光弾を、ウィンディはピンクの旋風で戦闘機を全て、撃墜する。

 

ブロッサム「ブルーム達には遠距離攻撃を持つ形態もありましたね」

 

サンシャイン「形態を変えれるプリキュアはハピネスチャージが現れるまではブルームとイーグレットだけでした」

 

マリン「けど、戦闘にも出来るのはブルームとイーグレットだけ。ラブリー達のは掃討に向いた攻撃がメインで単体の戦闘には向いてないよ」

 

ムーンライト「無駄口はそこまでにして、レッドの種の効果時間は短いのよ」

 

ブロッサム「そうですね。こっちも行きましょう」

 

ブロッサム達も遠距離攻撃を放つ。

 

ブロッサム「ブロッサム・シャワー!」

 

マリン「マリン・シュート!」

 

サンシャイン「サンシャイン・フラッシュ!」

 

ムーンライト「ムーンライト・リフレクション!」

 

ブロッサムの光弾、マリンの水弾、サンシャインの光の飛礫、ムーンライトの円盤が放たれ、戦闘機を打ち落とす。

 

ムーンライト「戦闘機はほとんど落ちたようね。けど、兵装は残ってるわ」

 

ムーンライトの言う通り、戦闘機が残っており、兵装は残っていた。しかし、今のプリキュアの高速移動では戦闘機でも捕らえきれず、兵装の攻撃もすべて回避してしまう。

 

ブライト「さらに、戦闘機の残骸を」

 

ウィンディ「戦艦型兵器にぶつける!!」

 

ブライトとウィンディはブルームとイーグレットの姿になったあと、落ちていく戦闘機の残骸を全て、精霊の力を込めた拳や蹴りで蹴飛ばし、兵装に向けて飛ばされた。

 

マリン「残骸も利用するんだ。それじゃ、あたし達もやろうか」

 

ムーンライト「残骸でも質量はある。利用する価値はあるわね」

 

サンシャイン「当たればダメージを与えれますから」

 

ブロッサム「なら私達もやりましょう」

 

ブロッサム達も残骸に向けて攻撃する。

 

ブロッサム「ブロッサム・インパクト!」

 

マリン「マリン・インパクト!」

 

サンシャイン「サンフラワーイージス・インパクト!」

 

ムーンライト「ムーンライト・シルバーインパクト!」

 

ブロッサム達も自身の技で残骸を吹き飛ばした。そして、残骸が兵装に当たると兵装は次々と破壊される。

 

ブルーム「兵装もほぼ沈黙したよ」

 

イーグレット「戦闘機もほとんど落ちたわ」

 

イーグレットの言うとおり、艦橋周辺の兵装は破壊された。破壊されたのを見たブルーム達とブロッサム達はレッドの種の効果が切れ、後部甲板に降り立った。さすがの戦艦型兵器もこうなっては大破寸前になっていた。

 

ブルーム「後はあたしたちの合体技で倒すよ」

 

イーグレット「狙うは動力炉だね」

 

ブルーム達は戦艦にとっての重要機関、動力炉に狙いを定めようとした、所が

 

ブロッサム「まだです!!艦橋部の攻撃が残ってます!!」

 

ブロッサムの言う通り、艦橋部にある上半身が、戦艦の後部にいるブロッサム達に攻撃すべく、振り向いて殴ろうとする。

 

マリン「しまった!!艦橋部が沈黙してなかった!!」

 

サンシャイン「レッドの種の効果が切れたのを見て攻撃するなんて」

 

ムーンライト「此のままではやられる!?」

 

ムーンライトの言う通り、ブロッサム達は艦橋部が変形した上半身の拳の攻撃を受けてしまう………筈だった。何故なら

 

ブルーム「あれ!?攻撃が来ない!?」

 

イーグレット「どうなってるの!?」

 

攻撃が届く前に動きが鈍ったからだ。

 

ブルーム「これもレーヴェがやったんじゃ?」

 

イーグレット「レーヴェは他のプリキュアには無い技がたくさん揃ってますからあり得ますね」

 

ブルームは今の攻撃がレーヴェによって止められたと思った。だが、其れ丈ではない。

 

ドカーン!!

 

ブロッサム「この爆発は!?」

 

マリン「他のみんながやったみたいよ」

 

ブロッサム達は突如起きた爆発音に驚いた。そう

 

ムーンライト「他のみんなも戦艦型兵器の兵装を壊したようね」

 

他のプリキュアも戦艦型兵器の部分に大ダメージを与えたのだ。更に

 

サンシャイン「地面に振動!?これはブラックたちが下部部分に大ダメージを与えたんだ」

 

戦艦型兵器の下部部分にも大ダメージを与えた事をサンシャインは感じたのだ。

 

ムーンライト「ブラック達、やったようね。もう一息で完全に破壊できるわ」

 

────

 

ブロッサム達が艦橋部の戦闘をしてる数分前

 

ブラック「ロゼッタのリフレクションを移動手段にして、しかも攻撃に転用するなんて」

 

ホワイト「此なら足元へ不意討ちに出来るわ」

 

ブラック達はロゼッタリフレクションの足場に乗って、戦艦型兵器の足元へ向かっていた。そんなブラック達を阻む攻撃が襲う。

 

ピーチ「けど、そう簡単には行かないみたいよ」

 

ブラック「どういう意味?」

 

ピーチ「ブラック、上を見て」

 

ブラック「上?」

 

ブラックは上に視線を向けた。そこには

 

ブラック「爆雷が降るのか!?」

 

ホワイト「戦艦型兵器は余程近寄らせたくないよブラック」

 

ブラック「やりすぎじゃないの!?どうするのホワイト!!」

 

ホワイト「此方には足を止めないと技が出せない。どうすれば………」

 

ブラック達は上から爆雷が降ってくるのを目撃する。しかし、ブラックとホワイトには足を止めての技が無いため、攻撃手段が無いため弱ってしまう。そこで

 

メロディ「それじゃ、ここは私達が何とかするよ」

 

ホワイト「手段はあるの?」

 

リズム「手はあるわ。見てて」

 

するとメロディとリズムはあるアイテムを出す。

 

メロディ「奏でましょう、奇跡のメロディ!」

 

リズム「刻みましょう、大いなるリズム!」

 

それはメロディとリズムの持つアイテム、ミラクルベルティエとファンタスティックである。更に

 

メロディ「おいで、ミリー!おいで、ドリー!」

 

リズム「おいで、ファリー!おいで、レリー!」

 

メロディとリズムはドリー、レリー、ミリー、ファリーを呼び出し、ベルティエに装填する。するとベルティエは二つに分割する。そして

 

メロディ、リズム「「二つのトーンを一つに!!」」

 

互いのベルティエのパーツを交換した後、分割したベルティエを再合体し、クロスロッドと言う形態にする。

 

メロディ「爆雷は此で蹴散らす!!行くよリズム!!」

 

リズム「ええ」

 

するとメロディとリズムは互いの技を放つ前にクロスロッドを振る。

 

メロディ、リズム「「駆け巡れ、トーンのリング!!」」

 

掛け声を言った後、メロディとリズムは手を繋いだ後、技を放つ。

 

メロディ、リズム「「プリキュア・ミュージックロンド!スーパーカルテット!」」

 

五本の鮮やかな光のエネルギーリングがクロスロッドから放たれ、その光は爆雷を次々と撃墜させる。しかし、撃ち漏らしも混ざっていた。

 

メロディ「数が多いせいで撃ち漏らされたか」

 

撃ち漏らされた爆雷を見て今度はピーチとハートが技を出す準備をする。

 

ピーチ「撃ち漏らしは仕方ないね」

 

ハート「それじゃ、私たちも手伝おうか」

 

ローズ「あたしも手伝うよ!」

 

ローズが言うとピーチはキュアスティック、ハートはラブハートアロー、ローズはミルキィパレットを出す。

 

そして、それぞれの必殺技を放つ。

 

ピーチ「プリキュア・ラブサンシャイン・フレッシュ!」

 

ハート「プリキュア・ラブハートアロー!」

 

ローズ「邪悪な力を包み込む、バラの吹雪を咲かせましょう!ミルキィローズ・ブリザード!」

 

するとピーチのキュアスティックからはピンクのハートのエネルギー弾が、ハートのラブハートアローからは巨大なハート型の光弾が、ローズのミルキィパレットからは青いバラの花吹雪が放たれ、メロディとリズムがうち漏らした爆雷を撃墜し、さらに爆雷の発射口に当ててダメージを与えた。

 

ブラック「メロディ達のおかげで爆雷は止んだよ」

 

ホワイト「後は戦艦型兵器の足にたどり着くだけよ」

 

爆雷が止んだ以上残るは戦艦型兵器の脚部分に攻撃するのみである。しかし

 

ドリーム「ブラック、戦闘機が追ってくるよ」

 

ブラック「あと少しで着くのに………」

 

ドリームはブラックに戦闘機が追跡してくることを伝える。ブラックはまた敵が来ることに頭を抱えてしまう。

 

ホワイト「けど、ドリームには手があるでしょ」

 

ドリーム「うん、私の技で撃退するよ」

 

ホワイトはドリームに手があると聞き、ドリームもある技を出そうとする。それは

 

ドリーム「プリキュア・シューティングスター!」

 

ドリームは自ら光をまとった後、飛行しながら突進し、戦闘機を撃墜する。

 

ローズ「ドリームの技なら、移動を兼ねて攻撃出来るようね」

 

ピーチ「移動系の攻撃は希少だからね」

 

ローズとピーチはドリームが戦闘機を撃墜している様子を見ていた。そして

 

ハート「みんな、戦艦型兵器の足元に来たよ!」

 

ブラック「それじゃあ、戦艦型兵器に向けて直接攻撃だ!」

 

するとブラック達は戦艦型兵器の片足に向けて跳躍する。

 

リズム「ロゼッタリフレクションはどうするの?」

 

メロディ「リフレクションはもう片方の足の攻撃に使うよ!」

 

メロディ達もブラックが向かった片方の足に向けて跳躍した。そして、人が居なくなったロゼッタリフレクションはもう片方の足にぶつかった。すると

 

ガシャーン!

 

もう片方の足はロゼッタリフレクションがぶつけた事によるダメージでヒビだらけになり、動けなくなった。しかし、脚の装甲の中身が見えたのブラック達はを知らなかった。それは人型のフレームである事を。

 

ブラック「ロゼッタリフレクションのダメージがあるうちにもう一方の脚を壊すよ!!はあ!!」

 

もう片方の脚の近くまで来たブラックは早速、戦艦型兵器の脚に直接攻撃をする。ブラックの拳を受けた脚部分はと言うとブラックのパワーに耐えきれず、装甲が凹んでいった。

 

ホワイト「装甲をひしゃげたようねブラック」

 

ハート「プリキュアでは一番のパワーを持ちますからね」

 

ローズ「其だったらあたしだって!!」

 

ローズも装甲に向けて肘鉄を食らわす。肘鉄を食らった箇所はブラックが当たった場所同様凹まされた。

 

メロディ「その凹んだ場所、利用出来そうね」

 

リズム「凹ませつつ、足場にして利用しよう」

 

メロディ達も脚の装甲に向けて攻撃し、その箇所を凹まし足場にする。しかし、戦艦型兵器もまだ終わらない。

 

ピーチ「脚から機銃を出たよ!!」

 

ピーチは片方の脚の無事な箇所から機銃を展開してきたのを見たのだ。

 

ハート「此方は攻撃中で其処まで回らない!!」

 

メロディ「このままじゃ狙い撃ちだ!!」

 

攻撃してる最中のブラック達は機銃まで対処出来ず此のままでは機銃に当たってしまうのだ。だが、それも阻止される。

 

────

 

レーヴェ「プリキュア・レオンクラッシャー!」

 

レーヴェは膝に展開したドリルで戦艦の装甲をぶち抜いていた。ブルーム達の攻撃で戦艦型兵器は最早大破まで追い詰められた。

 

レーヴェ「もう一息ね。艦橋まで来たブラック達を支援するわ」

 

レーヴェはガントレット型の武器を腕に装着した。

 

レーヴェ「プリキュア・レーヴェハウリング!」

 

ガントレットからは獅子の咆哮ににた振動波が放たれた。

 

レーヴェ「此でブラック達は大丈夫よ!」

 

────

 

機銃に狙われたブラック達

 

ブラック「まずい、撃たれ………あれ!?」

 

するとブラックの目の前に振動波が走ったのを目撃する。

 

ブラック「この振動波、もしかして!?」

 

ホワイト「此は、レーヴェのレオンハウリング!!」

 

リズム「レオンハウリングって!?」

 

ホワイト「レーヴェの技の一つで、この振動波を食らうと、当たった相手が動かなくなるの」

 

メロディ「相手を麻痺する技か」

 

実際、振動波を食らった戦艦型兵器は急に動かなくなったのだ。

 

ローズ「此なら戦艦型兵器も動けないし、しかも」

 

よく見るとローズの視線には、戦闘機が次々と地面に落ちる様子が映っていた。

 

ローズ「戦闘機も落ちたならドリームも此処に来れるわ」

 

戦闘機が落ちていくとドリームのシューティングスターは戦闘機から戦艦型兵器の脚へ向かっていた。

 

ドリーム「レーヴェの攻撃で敵が減った。なら私も」

 

するとドリームはある場所へ向かう

 

ローズ「ドリーム、何処へ行くの!?」

 

ハート「下の艦橋を狙うんじゃない」

 

ローズ「艦橋?」

 

ローズは戦艦型兵器の船底を見る。そこには

 

ローズ「あんな所に艦橋!?」

 

ハート「下の艦橋は足元の方を見るのに必要だからよ」

 

ローズ「道理で足元にいるあたし達の攻撃も予見できた訳ね」

 

ハート「なら下の艦橋も壊すよ!!」

 

ハートが言うと、全員下の艦橋に向けて攻撃をする。

 

ブラック「壊れろ!!」

 

ブラックの拳を受けた下の艦橋部分。更にドリームのシューティングスターが当たった事で下の艦橋は破壊され、しかもその反動で下部部分に大ダメージを受ける。

 

ブラック「これで上に居るブロッサム達も助かるわ」

 

ホワイト「そうね」

 

ホワイトが言うと更に戦艦の前部に爆発音が響く。

 

ピーチ「前部部分に爆発、ベリー達がやったんだね」

 

ハート「そのようね。それじゃあ、ダイヤモンドが来た後、全員で上部の艦橋へ行くよ」

 

ドリーム「そうだね。けど下部も苦労しちゃったよ」

 

メロディ「船底から爆雷が降るなど想定してないからね………」

 

メロディ達が言うと、丁度ダイヤモンド達がパッションのアカルンのテレポートで下の艦橋跡地へやって来る。

 

ダイヤモンド「キュアハート、前部部分は片付けたよ」

 

ソード「上部はブルーム達の活躍で鎮圧済みよ」

 

ロゼッタ「この様子ならブロッサム達も助かりますわ」

 

エース「後は、戦艦部分の重要箇所、動力源のみですわ」

 

ハート「兵装も戦闘機もほとんど鎮圧したし、後はブロッサム達の居る艦橋へ行くよ」

 

ハートが言うとパッションのアカルンのテレポートで艦橋部分へ移動した。

 

────

 

グランガード司令室

 

菅沼「戦艦型兵器の武装、90%使用不能になりました」

 

時村「戦艦型兵器の動き、沈黙しました」

 

香川「此で日本は救われたな」

 

菅沼と時村の報告を聞いて安心する香川。だが、香川はモニターの様子を見ていた。

 

香川「だが、戦艦型兵器の動力炉はまだ動いてるな」

 

時村「はい、動力炉さえあれば逆転できる可能性があります」

 

香川「そうか。それじゃあ動力炉を破壊し、完全に戦艦型兵器の破壊をするようプリキュアに伝えておけ」

 

香川はプリキュアに戦艦型兵器の完全破壊をするよう時村に伝える

 

時村「了解しました。ですが爆発はどうなりますか」

 

香川「心配はいらん。レーヴェのイレーザーバレットで片がつく」

 

香川は爆発対策の方法を言う。それに対し冴島がある事を言う

 

冴島「ですが、それはレーヴェが居なければ成り立ちません」

 

冴島はレーヴェが居ない場合に対する方々は無いのかを指摘する。

 

香川「そうだな。では冴島補佐官は何か手を打ってあるのか」

 

冴島「ええ、あります。彼の発明品なら代用は出来ます」

 

???「そう、俺の発明品がね」

 

冴島が言うと、そこに整備に長けた中年の男性が司令室に入る。

 

香川「香坂整備班長、手があるのか」

 

香川の前に現れたのは、香坂と言う人物でグランガードの整備等を担当する人物である。

 

香坂「有りますよ香川司令。若しものために携帯型のイレーザーバレットを用意しました。効率速度はレーヴェのイレーザーバレットよりは劣りますが、効果は同等だ。ただ実戦に投入するのは初めてですが」

 

冴島「構わん。いきなり実戦に投入するなどよくあることだ」

 

香坂「そうですか。若しものために出しておきますよ」

 

香川「良いだろう。あらゆる可能性に備えておけよ」

 

香坂「了解した」

 

香川「さて、此で一気に「香川司令大変です!!」」

 

香川が言おうとしたその時、時村がある事を言う

 

香川「何があった!?」

 

時村「ミサイルが急速に接近してます!!」

 

それはグランガード日本支部、そう勇城市にミサイルが迫っているという情報である。

 

香川「ミサイルだと!?いつからだ!?」

 

菅沼「プリキュアが戦艦型兵器と戦闘をしてる最中です!!」

 

香川「戦艦型兵器と交戦をしてる時だと!?だが、そう言う暇はないはずだ!?」

 

香川は何故このタイミングでミサイルが来るのか、それに疑問を抱いていた。それを尻目に冴島は有ることに気づく。

 

冴島「香川司令、どうやら今回の騒ぎはあの女が絡んでます!!」

 

冴島の言葉を聞いて顔を歪ます香川

 

香川「またあの女か!!一体何の恨みでこの世界を憎むんだ!?」

 

冴島「香川司令、許さないのは私も同じです。ですが今は落ち着いて下さい」

 

苛立つ香川を見て冴島は落ち着くよう声をかける。

 

香川「そうだな。あの女の事は後で何とかしよう。時村、菅沼、今すぐプリキュアにミサイルの事を伝えてくれ!!」

 

冷静さを取り戻した香川は時村と菅沼にミサイルの事を伝えるように言う。

 

時村「了解です。直ぐに伝えます!!」

 

菅沼「さっきとは違い、プリキュアは落ち着いてるはずです。伝えておきます!!」

 

菅沼が言うとプリキュアに連絡する。

 

香川(早速使うかも知れんな香坂整備班長………)

 

────

 

太平洋上 戦艦甲板

 

???「ほう、私の戦艦を壊滅するとはやるようね。けどこれもまたお前たちプリキュアの戦闘データを集めるための捨て駒に過ぎん」

 

其処には邪悪な笑みを浮かぶ軍人の女性が居た。

 

???「いずれ此を元に私は最強のプリキュアを作り、いずれ紛い物のプリキュアを滅ぼし、私が全ての世界の支配者になる。必ずな………フフフ、アーハッハッハハ!」

 

その女性は笑い出す。自らが神である事を言うかの如く………

 

 




次回 後の新たなるプリキュアが姿を現す。


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序章その2 プリキュアとグランガードその6

ミサイル迎撃 そして、後のプリキュアの資格者が姿を現す。


プリキュアを苦しめた戦艦型兵器。その戦艦型兵器はプリキュアの攻撃により大破状態になった。

 

ブロッサム「レーヴェが居なかったら危なかったですね」

 

マリン「そうだね。レーヴェが味方で良かったよ」

 

サンシャイン「これで、戦艦型兵器は動きませんが、大丈夫でしょうか?」

 

ムーンライト「大丈夫だと思うけど、まだありそうね」

 

ブロッサム達は動かなくなった戦艦型兵器の方を見ていた。そこへブラック達がブロッサム達の前に現れる。

 

ブラック「ブロッサム達は無事なの?」

 

ブロッサム「ブラック、どうしてここに?」

 

ブラック「あたし達は戦艦の下部部分から来たよ」

 

ピーチ「爆雷とか、戦闘機が鬱陶しくて、時間がかかったの」

 

マリン「戦闘機か………ブラック達も苦労したね」

 

ブラック「ええ、下部はあまり敵が居ないからね………本来の戦闘なら潜水艦も居たかも知れんし、水中戦を強いらせたかもしれなかった……」

 

ブラックが言うとブルームはマリンに対し

 

ブルーム「そうだね………マリンなら海に溺れそうだし」

 

マリン「ブルーム、いくらなんでも失礼じゃない!」

 

イーグレット「けど、実際にやられたでしょ」

 

マリン「うっ、それとこれとは別だよ」

 

マリンが困っているとちょうどラブリー達とハッピー達もやって来る。

 

ラブリー「こっちも終わったみたいだね」

 

サンシャイン「ブルーム達が来たおかげで何とか切り抜けました」

 

ブルーム「それでも危なかったよ」

 

ハッピー「こっちの方は戦闘機や兵装が多くて苦労したよ」

 

ブロッサム「お互い大変でしたね」

 

ラブリー「ええ、今回もレーヴェには助けられちゃったね」

 

ムーンライト「私達では使えない特殊技が多いのが一番の理由ね」

 

ムーンライトが言うとレーヴェも姿を現す。

 

レーヴェ「そうでも無いわ。あなた達には強化形態と言うとっておきがある。今の私では使えないのが悔しいかな」

 

ハート「大丈夫だよ。レーヴェだっていつか強化形態が出るから安心して」

 

レーヴェ「ありがとうハート。さて、残すは戦艦型兵器の動力炉を壊すのみよ。最後まで気を抜けないで!そして」

 

ブラック「必ず生きて帰れっていうんでしょレーヴェ!」

 

レーヴェ「よくわかってるわねブラック。なら、早く動力炉を……」

 

動力炉を破壊するとレーヴェが言おうとしたその時

 

時村(通信)「プリキュアの皆さん大変です!!」

 

時村から通信が入った。

 

レーヴェ「どうしたの!?」

 

時村(通信)「ただいま、勇城市近辺に向かってミサイルが向かってます」

 

ハート「ここでミサイル!?どこからなの!?」

 

菅沼(通信)「戦艦型兵器が居た海域からです。近くに戦艦が居てそこから放たれたようです」

 

時村と菅沼の連絡からして、勇城市に向けてミサイルが来ていることを知るプリキュア達

 

ブラック「やっぱりお約束くるんだ………」

 

ホワイト「こっちが釘付けにしてる隙に別の手を使う。よくあることよ」

 

ブラック「そりゃそうだけど………」

 

ルミナス「ですが放置は出来ません!!ほっとけば勇城市だけではなく他の都市にも被害が出ます」

 

ブラック「じゃあ、ここは速攻で動力炉を破壊して、それから迎撃に行こう」

 

ブラックは急いで戦艦型兵器の動力炉を破壊してミサイルを撃墜すべきだと言う。しかし、レーヴェが反論する。

 

レーヴェ「ブラック、いい手だけど間に合わないわ」

 

ブラック「じゃあどうするの?また分けるの?」

 

レーヴェ「その必要はないわ」

 

ブラックの案に対しレーヴェは反論する。

 

レーヴェ「ミサイルは私だけで何とかするわ」

 

ホワイト「けど、レーヴェ一人では無理があるわ」

 

レーヴェ「大丈夫よ。グランガードのメンバーがいるから安心して」

 

ルミナス「グランガードのメンバーは個性的と聞きます。レーヴェなら大丈夫だと思います。いってくださいレーヴェ」

 

レーヴェ「ありがとうルミナス」

 

レーヴェがルミナスに言うとレーヴェはミサイルの方へ向かう。そこへ

 

パッション「レーヴェ、行くならアカルンのテレポートを使うわ。これで勇城市へ行けるわ」

 

レーヴェ「ありがとう。パッションのアカルン、使わせてもらうわ」

 

レーヴェはアカルンを使って一気に勇城市へテレポートした。レーヴェが居なくなったのを見たプリキュア達は

 

ブラック「レーヴェが戻るまでに戦艦型兵器を破壊するよ」

 

ホワイト「こっちはプリキュアが全員揃っている!一気に行くよ!」

 

ブラックとホワイトの号令でプリキュア達は戦艦型兵器に向けて攻撃する。

 

────

 

グランガード 司令室

 

菅沼「ミサイル、急速接近中。5分後に勇城市へ到達します」

 

香川「五分で到達か………間に合うな」

 

菅沼の報告を聞いた香川は冷静に言う。

 

時村「何故冷静でいられるのですか香川司令?」

 

香川「心配ないからだ。プリキュアならそのくらい切り抜けるし、なんとかなるからだ」

 

冴島「プリキュアは今まで強大な相手であっても立ち向かって来ました。今回も切り抜けると言いたいのですね」

 

香川「ああ、だが俺達もプリキュアばかりに任せる訳には行かない。その為にグランガードが存在する!!」

 

冴島「では香川司令、やるのですね」

 

香川「ああ、こっちもただ見ているだけにはいかん。即時、ミサイル迎撃に迎え!」

 

香川の指示でミサイル迎撃を命令する。

 

時村「了解です」

 

香川「まずは迎撃ミサイルを放て!」

 

菅沼「了解しました」

 

冴島「迎撃ミサイルを突破したなら次は」

 

香川「次はバリアを展開!それを突破したら機銃で迎撃しろ!」

 

時村「了解です。勇城市にある兵装ビルを展開します!!」

 

時村は香川の要請に答えた後、コンソールを操作し、兵装ビルの兵器を起動した。

 

冴島「これだけやれば、こちらに来る前にミサイルは落ちるだろうな」

 

香川「そうだな。だが、冴島は終わらんと思っているな」

 

香川の質問に冴島は答える。

 

冴島「当然だ。今のミサイルがあの女が撃ったなら、確実に良からぬ手を使うからな」

 

香川「あの女の手口は良く解ってるさ。だからこそ冴島は松田を勇城市の外に出したのだな」

 

冴島「当然だ。彼ならあのミサイルなど対処できる。それは香川も同じだろ」

 

香川「確かに、松田ならミサイル等対処できる。俺だって出来るさ。だが立場上はやりづらいさ」

 

冴島「司令自ら戦場に出ることが問題になることもある。私も言えた事ではないがな」

 

香坂、「二人とも話は良いから、モニターの方を見ておけよ」

 

香川と冴島がやり取りをしてる中、香坂が二人に言う。それを聞いた二人はモニターに視線を向ける。

 

香川「大量のミサイルで来たか。それじゃあ、まずは迎撃ミサイルを放て!」

 

時村「了解です。ミサイルを撃ちます」

 

───

勇城市 兵装ビル近辺

 

松田「予想通り、この街を狙ってきたな」

 

松田は勇城市にある兵装ビルの近くに居た。

 

松田「そして香川司令はそれを読んだ。なら次に来るのは」

 

すると兵装ビルの中から、迎撃ミサイルが放たれる。

 

松田「迎撃に来たな」

 

その迎撃ミサイルによって、勇城市に来たミサイルの半数を撃ち落とした。だが残り半数は健在である。

 

松田「予想通り、ミサイルを掻い潜ったな。だが、次の手は打っている」

 

すると兵装ビルを突破したミサイルは突如、バリアを発生するビルの所で防がれた。

 

松田「バリアで防いでもまだ残るミサイルがある。そして、次に来るのは」

 

バリア発生装置のあるビルを突破したミサイルは、さらに機銃を積んだ兵装ビルによって、撃ち落とされた。

 

松田「機銃で打ち落とされる。大体はこれで、防がれる。だが、あの女が絡んだ場合は………」

 

すると、松田の近くにミサイルが接近していた。しかし、松田はそれに気にせず、手元にある手裏剣を出した。そして

 

シュッ!!

 

松田「嫌な手を使う」

 

松田がいい終えると同時に手裏剣はミサイルに当たり、ミサイルは爆発した。それだけでは無く、松田の近くには、松田の部下がいて、残るミサイルを全て撃ち落とした。

 

────

 

グランガード 司令室

 

菅沼「勇城市に来たミサイルは全て撃ち落とされました」

 

香川「ミサイルで攻撃するのはとっくに読んでた」

 

冴島「そして、外にはもしもの為に備え、松田を外に出しておいた。グランガードをなめすぎたな」

 

冴島が呟くと、通信が入る。

 

時村「冴島補佐官、松田から連絡です」

 

冴島「松田からか?繋げろ」

 

時村「はい」

 

そこへ、松田から連絡が来る。

 

松田(通信)「さすがは冴島補佐官。攻撃を予測するとはやりますね」

 

冴島「都市を狙っての攻撃は解りやすいものだ」

 

松田(通信)「そうだろうな。だがまだ終わりじゃないだろ」

 

冴島「当然だ。今の攻撃があの女絡みなら、まだやるだろうな」

 

松田(通信)「当然だろうな。あの女は、まだ諦めずに何かするからな。念のために、俺の部下たちを勇城市全域に派遣する」

 

冴島「用心深いな」

 

松田(通信)「当然ですよ。気を抜くのはまだ早い。で、俺は勇城学園へ向かいます」

 

香川「勇城学園に行ってどうするんだ?」

 

松田(通信)「ひとつは新たに生まれる可能性のあるプリキュアの資格者を見に行く事、もうひとつは」

 

香川「もうひとつは?」

 

松田(通信)「本命が来そうな可能性に備え、迎撃にいくことです」

 

香川「解った。すぐに向かってくれ。レーヴェも此処に来るぞ」

 

冴島「勘ですか香川司令?」

 

香川「ミサイルを叩き込むなら、勇城学園は確実に狙われる。何よりも」

 

冴島「レーヴェが通った学園だからか」

 

香川「その通りだ。それに勇城学園は元々プリキュアを輩出した学園の一つだから」

 

冴島「あの女なら勇城学園を狙うだろうな………松田!香川司令からも許可を得た。行ってこい」

 

松田(通信)「了解。それじゃ行ってきます」

 

松田が言うと通信は切れる。

 

香川「松田は勇城学園の方へ向かった。香坂整備班長、もしもの為に用意しておけよ」

 

香川は香坂にもしもの準備をするように言うが

 

香坂「香川司令、それなら既に用意済みです」

 

香坂はすでに準備を済ましていた。

 

香川「用意は早いな。これなら大丈夫だな」

 

冴島「プリキュアも戦艦型兵器での戦闘を続いてますが、さっきよりは有利に進んでます」

 

香川「此なら大丈夫だが、油断は出来ん。何かに備えるよう、支援はしておけよ」

 

菅沼「解っています」

 

────

 

ミサイルが迎撃した頃、松田が向かっている場所、勇城学園は、戦艦型兵器の攻撃に備え、避難した市民が居た。そして、その学園の体育館では後のプリキュアになる少女が居た。その内の二人は避難所になっている体育館の中を見回していた。

 

???「グランガードの誘導で私達、ここに避難したけど攻撃は来てない見たいよ玲央ちゃん」

 

玲央「そうとは限らないよ陽菜ちゃん。こう言う時には、きっと市民に紛れて暗殺を目論んでる人間が居るよ」

 

陽菜「玲央ちゃん、考えすぎだよ。こんなアニメみたいな事態なんて起きると思うの?」

 

玲央「可能性はあるよ。悪い連中はプリキュアが戦っている連中ばかりじゃない。僕達と同じ人間だって居るよ」

 

そこに居る二人の小学生。一人は茶髪のショートヘアのボーイッシュな少女、星川玲央。もう一人は黒髪のツインテールの少女、天野陽菜である。二人はグランガードの避難指示で勇城学園の体育館に避難していた。

 

陽菜「プリキュアを嫌う人間も居るの!?」

 

玲央「居るよ。特にプリキュアのせいで不幸になった輩もいるくらいだから」

 

陽菜「もし居たら怖いね」

 

玲央と陽菜。この二人は後にプリキュアとして覚醒する事になる。そんな二人のやりとりを見ている人物が二人居た。一人は

 

ほむら「一般人に成り済まして暗殺か………そんな奴が居たら最低だな」

 

黒髪の長髪の小学生、大道寺ほむら。もう一人は

 

葵「一般市民に成り済ましか………悪意がありそうで怖いわ。幸い悪意を持った気は感じないけど」

 

青髪の小学生、高杉葵である。葵はある能力を持っているが、今は隠している。この二人もまた、後にプリキュアとして覚醒する事になる。

 

────

 

勇城学園 廊下内

 

廊下内では、3人の中学生が歩いていた。

 

???「勇城市にいる市民は無事のようね」

 

???「ええ、あたしのお父さんの的確な指示で何の混乱もなく、無事にすみましたから」

 

???「でも、どうせなら話かけたら良いのに」

 

???「無茶言わないでよまどか!忙しい時に話しても迷惑だと言われるでしょ」

 

まどか「まあ、佳子の両親は警察官だから仕方ないわ」

 

佳子「まあそうだけど。それを言うならまどかの会社の旋風寺コネクションなんて、災害時に備えての備品を提供してるではありませんか!しかも令嬢であるまどかも自ら手伝いもするし」

 

まどか「私もいつかはその旋風寺コネクションを継ぐ立場よ。だからできる限り貢献しないと駄目よ」

 

佳子「まったく、見かけに依らずアグレッシブですねまどか」

 

???「まあお互い、両親は有名な人物だから仕方ないわ。だからこそ恥じないことをしたいと行動するんでしょ」

 

まどか「それは」

 

佳子「かなみも」

 

まどか、佳子「「同じでしょ。」」

 

佳子「名門、原島家の跡継ぎ、原島かなみ」

 

まどか「武芸に長け、礼儀正しい人物よ」

 

かなみ「あら、そうだったわ」

 

まどか「自覚はしなさいよかなみ」

 

佳子(それはまどか、あんたが言う台詞か………)

 

今出てきた人物。一人目は友永佳子。黒いショートヘアの眼鏡をかけた少女で、彼女の両親は有名な警察官のようだ。二人目は旋風寺まどか。黒い長髪の少女で、大企業旋風寺コネクションの令嬢である。三人目は原島かなみ。茶髪のおさげをした少女で、名家の跡継ぎである。

 

佳子「幸い、外に出てる人は居なさそうね」

 

まどか「けど、興味本意で行きそうな人は居るわ」

 

佳子「なに言ってるのですか!?そんな馬鹿な事を」

 

かなみ「しているの居るわ」

 

まどかと佳子が話をしてる所をかなみが割り込む。

 

佳子「どういう意味ですか?」

 

佳子はかなみの言う通り、外には初等部の生徒が居た。

 

佳子「何を考えているのですか!?」

 

まどか「まずいわね。止めに行くよ」

 

佳子「そうですね。出なければ、後輩に示しがつかないですね」

 

かなみ「それに先輩もよ」

 

かなみ達は、外に居る初等部の生徒の所へ向かう。

 

────

 

勇城学園 体育館

 

陽菜「何か不安だね玲央ちゃん」

 

玲央「みんな無事に帰れるか、不安を抱いてるんだ」

 

陽菜「だったら、様子を見に行こうか玲央ちゃん」

 

玲央「そうだね、大人達もいるし、頼んで………」

 

玲央が言うその時

 

大人「大変だ!子供が外に出た!」

 

大人の一人が、子供が外に出てしまった事に動揺していた。それを見た玲央は

 

玲央「どうしました?」

 

大人「子供が外に出てしまったんだ。出たのは初等部の低学年だ」

 

玲央「低学年だと、年齢的には7、8歳位ですか」

 

大人「ああ、この時期は好奇心旺盛な時期に当たるからな」

 

陽菜「幼稚園である程度は学ぶけど、この時期はまだ幼いからね」

 

玲央「僕達も気になります。連れてってと言いたいのですが」

 

大人「ですが?」

 

玲央「保護者が居ないと、怒られますので、同行をお願いしたいのですが」

 

玲央は大人に対し、同行をお願いするよう頭を下げてる。

 

大人「そうだな、君達もまだ子供だからな………解った。ついてきてくれ」

 

玲央「ありがとうございます」

 

陽菜「感謝します」

 

玲央達が感謝すると、大人と一緒に外に出る。この様子を見たほむらは。

 

ほむら「まったく、大人しく出来んのか!?まあ、いつまでも中に居たら退屈しちまうかもな。俺も、見に行って見ようか」

 

ほむらも外に出ていく。それを見た葵は

 

葵「何か嫌な予感がする」

 

葵は何かを感じて、外に出る。

 

────

 

勇城学園 校庭

 

初等部生徒「外には出るなと言ってるけど、何も起きてないね」

 

初等部生徒「みんな、不安を抱きすぎたのかな」

 

そこには校庭で、はしゃいでいる生徒が居た。それとは別に

 

初等部生徒?「ここに居て何の意味があるの?」

 

まるで悲観的な考えを抱く生徒が、空を見ながら呟いていた。

 

初等部生徒?「どうせ、ここには悪意が来る。そして、みんな死ぬんだ………」

 

そんな生徒を尻目に、玲央達がやって来る。

 

玲央「みんな、勝手に外に出ちゃ駄目だよ!」

 

初等部生徒「あれ、玲央のお姉ちゃん?」

 

陽菜「外が気になるのはわかるけど、勝手に出たら迷惑になるよ」

 

初等部生徒「でも………」

 

大人「気になるのは解るけと、今はまだ体育館に居てくれ。勝手な事をすると他の迷惑になるぞ」

 

説得を受けた初等部の生徒は

 

初等部生徒「解ったよ。すぐに戻るよ」

 

生徒達は素直に戻る。

 

玲央「大人が居てくれて助かりました」

 

大人「いや、君の人望があっての事だよ」

 

玲央「そんなはずはありませんよ」

 

玲央は照れて言う。それをこっそり見たほむらは

 

ほむら「相変わらずやるな。子供達を素直に言うことを聞かせるなんて………」

 

大人の説得(実際は玲央)に応じた子供を見て感心するほむら。その時、葵は何かに気づく。

 

葵「頭上に悪意が来る!」

 

葵は空を見て何かを見つけた。其処に

 

まどか「ねえ、外に居た生徒はどうしたの?」

 

大人「みんな、中に戻りました」

 

かなみ「あら、私達が来る前に終わったみたいね」

 

佳子「仕方ありませんわ。来る前に終わる事だってありますから……」

 

まどか達がやって来るが、すでに済んだことに呆れていた。

 

佳子「まったく、人騒がせ………って、またあいつが居るの?」

 

佳子は何かを見つけた。其処には

 

まどか「あれは初等部五年の海上瑞穂(はしかみみずほ)ね」

 

かなみ「協調性も無い上に常にネガティブな気質の問題児ね」

 

佳子「あいつが居るとなぜか悪いことがやって来ます」

 

まどか「悪い事って、幾らなんでもありえないわ」

 

佳子「甘いですわ。去年起きた幻影帝国の襲撃と闇の軍勢の事をお忘れですか」

 

かなみ「闇の軍勢が現れたと同時にプリキュアが現れた時期の事ね」

 

佳子「ええ。そしてその時期の数年前に瑞穂がこの世界に来たのを境に、悪い事が起きているのです」

 

まどか「その瑞穂が元凶とでも言いたいのですか?」

 

まどかの質問に佳子は確信のない返答を言う。

 

佳子「いえ、まだ確定とは言えません。もしそうなら、とっくに起きて………」

 

まどか達が話をしてる中、玲央達はその様子を見ていた。

 

玲央「あれは、中等部にいる旋風寺先輩と友永先輩と原島先輩?」

 

陽菜「何を話してるのだろう?」

 

玲央達の様子に気づくかなみは佳子に話しかける。

 

かなみ「佳子、後輩が見てるよ」

 

佳子「はっ、何で後輩の星川さんと天野さんが居るのですか?」

 

まどか「後、体育館の外に後輩の高杉さんと大道寺さんも居るわ」

 

玲央達に気づいた佳子は玲央達に強く言う。

 

佳子「何をしてるのですか?ここに居たら危ないでしょ」

 

玲央「すいません、保護者と一緒に初等部の人達を呼び掛けに来たので」

 

陽菜「子供達が避難所に戻ります」

 

まどか「外がきになるのは解りますか、まだ安全とは言い切れないわ。避難指示が解除するまではまだ避難所に居なさい」

 

かなみ「何が起きるか分からないわよ」

 

佳子の話を理解した玲央達は避難所に戻ろうとした。その時

 

玲央「何かに来る!?」

 

そこには上空からミサイルが飛来しようとしていた。

 

────

 

勇城学園 校舎内

 

学園内には松田が来ていた。

 

松田「やっぱり、この勇城学園を狙ってきたか!!」

 

そこにはミサイルが上空から飛来しようとしている様子が映っていた。

 

松田「だが、そうはいかない。良からぬ企みを止めてやる!!」

 

そういうと松田は学園内を疾走する。

 

 




次回 勇城市に迫るミサイルは阻止できるか!?


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序章その2 プリキュアとグランガードその7

勇城市に迫るミサイルに対し、グランガードはどうするか。


序章その2 プリキュアとグランガードその7

 

グランガードによってミサイルの迎撃に成功した。

だが、迎撃されたミサイルと別のミサイルは勇城市にある学校、勇城学園の上空に来ていた。

 

玲央「なんで、ミサイルがここに来てるの?」

 

陽菜「ミサイルはみんな迎撃した筈なのに………」

 

玲央達は迎撃されたミサイルが、この勇城学園の上空に来た事に愕然としていた。

 

まどか「こんな所にミサイルが来ては、手も足もでない」

 

かなみ「迎撃を掻い潜って、こんな所に来るなんて………」

 

佳子「なんて陰湿!其処までしてこの学園!いや、この街を破壊したいのですか!?」

 

まどか達は、突如現れたミサイルを見て憤る。

 

葵「こうなっては、阻止なんて無理よ。しかも、避難させる時間も無いわ!」

 

ほむら「撃った奴、どこまで腐ってやがる!けど、俺に何が出来る!」

 

葵とほむらは自身の無力さに苛立ちを抱いていた。そんな中、瑞穂は

 

瑞穂「これで、この学園も終わりよ。こんな街など破壊すればいいんだ。これは罰だから」

 

まるでミサイルが降るのは当然だと言うくらい、歪んだ笑みを浮かんでいた。

しかし、それを許さない人物が居た。

 

松田「不謹慎だぜお嬢ちゃん!」

 

そう、松田が来ていたのだ。そして

 

松田「そんな物騒な物は止めてもらう!」

 

松田は、地面に映るミサイルの影に向けて、クナイを投げた。そして、影がクナイに当たった事で、ミサイルに異変が起きる。それは

 

玲央「ミサイルが止まった!?」

 

陽菜「どうして」

 

ミサイルが止まったのだ。

 

松田「お嬢ちゃん達、これは忍者の使う技の一つ、影ぬいだ。これを受けた物は、動きが止まるのさ。本来は対象物の影に暗示をかける事でその対象物を動けなくする術だが、俺のは色んな技術を合わせた特別の技術だ!!」

 

松田は玲央達に今起きた事を説明する。

 

まどか(さすがはグランガード諜報部主任、松田圭一郎ね)

 

かなみ(忍者の家系は伊達では無いね)

 

佳子(松田さんだけではなく、グランガードの所属人物はどれもただ者ではありませんからね)

 

まどか達が松田の術を見て驚くが、松田は油断はしなかった。

 

松田「とは言え、此だけの物量じゃ、あまり持たないだろうな………だが、これで十分だ」

 

松田は有ることを確信していた。それは

 

────

 

グランガード 司令室

 

時村「ミサイルの動き、止まりました。ですが、それは一時的で、一分後、再度動きます」

 

時村はミサイルの状況を伝える

 

香川「一分か、それなら十分間に合うな」

 

時村「どうしてですか?」

 

時村の質問に対し、冴島が答える。

 

冴島「時村、レーダーの反応を見ろ」

 

時村「レーダーですか」

 

時村は自身のレーダーを見てみた。それは

 

時村「勇城学園の近くに別の反応!?これは!?」

 

香川「もう来てるぜ。レーヴェがな」

 

時村「何故レーヴェが!?」

 

冴島「レーヴェにとって、勇城学園は重大な場所だ。放置するはずがない」

 

冴島はレーヴェが此処に現れると言う確信を持っていた。

 

菅沼(キュアレーヴェ、いや天海リオンは勇城学園のOGだ。母校の危機を放置する筈がない)

 

菅沼は心の中で呟く。

 

香川「当然だな。この学園はプリキュアにとっては必要な場所だ。それより、これでミサイルの問題は大丈夫だな。次の手を打つぞ」

 

香川はレーヴェが来た事で、勇城学園は大丈夫と確信した。そして、次の手を打つ

 

香坂「俺の発明品の出番だな」

 

香川「その通りだ。準備は済んでるだろ」

 

香坂「当然だ。それとイレーザーバレットも搭載済みだ」

 

香坂が準備を済んだ事を言うと、香川は次の指示を言う。

 

香川「なら、ミサイルが迎撃した後、レーヴェに連絡をしておけ」

 

時村「了解です。すぐに伝えます」

 

香川「菅沼、プリキュアたちの方は?」

 

菅沼「プリキュアの方は優勢です。プリキュア達の合体攻撃が通じているおかげで、まもなく撃破します。ですが、戦艦型兵器も大破状態とは言え。まだ抵抗をしています。そして、何よりも」

 

香川「何よりも」

 

菅沼「動力炉のダメージが限界を迎えており、相討ち狙いでプリキュアを倒そうと目論んでいます」

 

香川「相討ち狙いか………となると、急いで済まさないとまずい事になるな」

 

菅沼はプリキュアの方は優勢だが、何かをしでかす可能性があると言及した。それを見て香川はある不安を抱く。

 

冴島「香川司令、移動手段に不安を抱いてますね」

 

香川「ああ、レーヴェはテレポートが使えんからな」

 

香川の不安に対し、香坂が有ることを言う。

 

香坂「心配は無用だ。既に用意済みだ」

 

すると香坂は、モニターにあるものを見せる。

 

冴島「これは、サブフライトユニットか!?」

 

それはスペースシャトルの翼を独立したような物が映っていた。

 

香坂「その通り。このユニットを使って、レーヴェを元の戦場に戻るようにするんだ」

 

香川「なるほど、此を射出して、戦闘フィールドのある場所に行かすのだな」

 

香坂「その通りだ」

 

そう、香坂はサブフライトユニットのようなもので、レーヴェを戦闘フィールドのある場所へ行かせるのだ。

 

香川「そうか、じゃあレーヴェがミサイルを止めたら、直ぐに配備しろ」

 

香坂「了解だ、すぐに用意する」

 

そういうと香坂はそのサブフライトユニットの配備準備にとりかかる。

 

 

香川「これで大丈夫だな」

 

────

 

松田の影縫いで、止まっていたミサイル。しかし、そのミサイルの束縛は時間がたった事で解除された。

 

松田「ミサイルは意志が無いせいで効果が薄いか………」

 

そして、そのミサイルは再度勇城学園の校庭に向けて降下する。

 

玲央「せっかく止めたのに、また動くなんて………」

 

ミサイルが再度動いた事に項垂れる玲央。それを他所に瑞穂は

 

瑞穂「無駄な足掻きよ」

 

他人事のように、ミサイルが落下するのをただ見ていた。しかし

 

???「そうは行かない!」

 

そのミサイルの前には戦闘フィールドにいるはずのキュアレーヴェが現れ、右手にはブレイブドライバーを装備している。

 

松田「いいタイミングで来たなレーヴェ」

 

レーヴェ「私が通っていた勇城学園に悪意が来るのを知ってるわ。なら、その悪意を消してやるわ!」

 

するとブレイブドライバーにあるプラスドライバー部分が回転する。ただし、さっきとは違い、逆に回っている。すると、ブレイブドライバーの先端部を中心に、湾曲空間が発生する。それに触れたミサイルはと言うと

玲央「ミサイルが、空間に縫い付けられて、動かなくなった!?」

 

そう、空間を縫い付けられた事でミサイルは完全に動かなくなったのだ。

 

瑞穂「嘘でしょ………」

 

空間に縫い付けられて動けなくなったミサイルを見て愕然とする瑞穂。

 

レーヴェ「更にもう一発!!」

 

レーヴェの右手にある金色のリング状のパーツが輝き、そのリングは大きくなる。さらに右手に獅子の闘気が纏う。そして、レーヴェは技を放つ。

 

レーヴェ「プリキュア・レオンマグナム!」

 

そのリングを付加した獅子の闘気の拳が放たれる。それを見た松田は

 

松田「念を入れるか」

 

手元にあるクナイを投擲し、信管がある箇所に当てた。それにより爆発しても、規模が小さくなるのだ。そして、獅子の闘気の拳はミサイルを貫通し、爆発した。しかし、レーヴェはまだ手を打つ。

 

レーヴェ「更に」

 

今度は左手にある金色のリング状のパーツが輝き、そのリングが大きくなる。其処から左手に防御フィールドを張る。

 

レーヴェ「プリキュア・レオンシールド!」

 

その防御フィールドによりミサイルの爆風は防がれ、勇城学園へ被害はなくなった。それを見た瑞穂は

 

瑞穂「結局、止められるなんて………」

 

悔しさを噛み締めるような表情を抱いた。それを見たレーヴェが強く言う。

レーヴェ「例え不可能でも可能にする人間の力をなめるな!!何があったが知らんが、人を見下すな!!」

 

瑞穂「くっ!?」

 

レーヴェの言葉を聞いて唖然とする瑞穂。そこに玲央がレーヴェの近くに来る。

玲央「キュアレーヴェ、助けてくれてありがとうございます」

 

玲央はレーヴェに礼をする。それに対し、レーヴェは優しい声で言う。

 

レーヴェ「人々を守るのは当然の事よ。人間である以上はね。それより、貴方は外に出た子供をすぐに説得できたようね」

 

玲央「何故、知ってるのですか?」

 

レーヴェ「私は、この学園のOGよ。学園に居る生徒達の事は知ってるわ」

 

玲央「すごいですね」

 

レーヴェ「そうかしら?私的にはまだまだな所もあるし」

 

玲央はレーヴェの振る舞いに親近感を覚えていた。

 

玲央「それでもです。僕は、いつかキュアレーヴェのようなヒーローになりたいです」

 

レーヴェ「この場合はヒロインよ………」

 

玲央「解ってます」

玲央「今は無理だけど、何時かはレーヴェと共に戦いたいんです。守られる存在ではなく、人々を護る存在として」

 

玲央の話を聞いて、レーヴェは返答する。

 

レーヴェ「星川玲央、貴方の意志よくわかったわ。その思いを決して忘れないで」

 

玲央「はい」

 

レーヴェ「それと、ミサイルは止んだけど油断はしないで。戦いはまだ終わってないわ。今は避難場所に戻りなさい」

 

玲央「わかりました」

 

レーヴェの話に対し、玲央は答える。

 

玲央「避難場所でレーヴェ達の勝利を信じてますから」

 

そう言うと、玲央は避難場所へ戻る。それを見たレーヴェは

 

レーヴェ(ああいう真っ直ぐな子は滅多に居ないわ。世界にはああ言うヒーローが必要かも知れないわ)

 

それを見届けた後、空へ飛んだ。レーヴェが行った後、松田は外に居る陽菜達に声をかける。

 

松田「お前達も、避難場所へ戻ってくれ。後は俺達に任せてくれ」

 

陽菜「そうだね。じゃあ、戻ります」

 

ほむら「結局、杞憂だったな」

 

葵「ええ」

 

陽菜達も避難場所へ戻った。そして

 

佳子「瑞穂、あんたも戻りなさい」

 

まどか「貴方は、人に迷惑をかけすぎです」

 

かなみ「そうよ。貴方は協調を覚えるべきよ」

 

瑞穂「………」

 

佳子達は瑞穂を無理やり避難場所へ連れていった。

 

松田「これで、勇城市は大丈夫だな」

 

────

 

グランガード 司令室

 

菅沼「勇城学園に飛来したミサイルは全て撃墜に成功。被害は一切ありません!」

 

香川「流石はレーヴェだな。後は戦艦型兵器への決着だな。香坂、準備は済んだな」

 

菅沼の報告を聞いた香川は、勇城市における被害は無いと安心した。そして香坂に、準備は済ませたのかを確認する。

 

香坂「バッチリだ。イレーザーバレットも搭載済みだ」

 

冴島「そして、発射方向も確認したな」

 

香坂「勿論だ。行き先は戦艦型兵器が居る戦闘フィールドだ。射角、方向も誤差もなく合わせておいた」

 

香川「後は、その場所にレーヴェを誘導するだけだ。時村、レーヴェに連絡を」

 

時村「了解しました」

 

時村はレーヴェに連絡をする。

────

 

勇城市 上空

 

レーヴェ「ミサイルはこれで来ないな。後はブラック達が居る戦闘フィールドに戻るだけだ。だがどうやってやって戻るか」

 

勇城市上空を飛んでいるレーヴェはどうやって元の場所に帰るかを考えていた。そんな時に香川から通信が入る。

 

香川(通信)「聞こえるか、レーヴェ!」

 

レーヴェ「香川司令、何でしょうか?」

 

香川(通信)「プリキュアの居る戦闘フィールドに戻る方法をどうするか悩んでただろ」

 

レーヴェ「ええ。私には、パッションやハニーが使うテレポートがありませんから」

 

レーヴェはテレポート系の技が使えない事を説明した。それに対し、香川はレーヴェに対しある事を言う。

 

香川(通信)「それについては、手は打ってある。まずは勇城港へ向かってくれ」

レーヴェ「勇城港に何があるのですか?」

 

香川(通信)「プリキュアが居る戦闘フィールドに戻れる移動手段がある」

 

レーヴェ「移動手段がある?それは一体?」

 

香川(通信)「それも準備してある。まずは勇城港へ向かってくれ」

 

レーヴェ(勇城港に何かあるのね)

「解りました。そちらへ向かいます」

 

そう言うとレーヴェは勇城港へ向かう。

 

────

 

勇城港

 

レーヴェ「ここに来たけど何があるのかしら?」

 

勇城港に来たレーヴェは港の回りを見回した。すると何かを見つける。

 

レーヴェ「あれはある世界に置いて基地や拠点から戦闘地域に輸送し、時には空戦にも使われる航空機だな」

 

それはスペースシャトルの翼に似た航空機のような物が港に置いていた。それを見つけたレーヴェに通信が入る。

 

香川(通信)「その通りだレーヴェ」

 

レーヴェ「香川司令、こういうのも用意したのですか?」

 

香川(通信)「ああ、所謂こんなものがあろうか系のマシンだ。レーヴェ、こいつに乗って、プリキュアが居る戦闘フィールドに戻るんだ」

 

レーヴェ「これに乗って戻るのですか?」

 

香川(通信)「その通りだ。香坂整備班長が作ったマシンだ。性能は保証する」

 

レーヴェ「香坂整備班長が作ったマシンですか。これは助かりますね」

 

レーヴェが感心すると、別の通信が入る。

 

冴島(通信)「レーヴェ、用意したのは航空機だけではない」

 

レーヴェ「他にもあるのですか?」

 

冴島(通信)「当然ある。レーヴェが使う技を再現した武器、イレーザーバレットが搭載されている。レーヴェが使うのとは威力が落ちるが、性能は同レベルだ」

 

レーヴェ「何故それを用意したのですか?」

 

冴島(通信)「今、プリキュアの方は、戦艦型兵器に対して有利に戦っている。だが、戦艦型兵器が積んでいる動力炉は、いつ爆発してもおかしくないくらいのダメージを受けている。下手に動力炉を攻撃すれば、戦艦型兵器が大爆発を起こし、爆風によって戦闘フィールド内に居るプリキュアに大ダメージを受ける恐れがある」

 

レーヴェ「それを阻止するために用意したのですね」

 

冴島(通信)「そうだ。状況によってはレーヴェも戦闘に参加するため、イレーザーバレットを使う暇が無いかもしれん。それに備えての保険だ」

 

レーヴェ「なるほど。もしもの備えに用意したのですね」

 

冴島(通信)「ああ、香川司令曰く、戦いは何が起きるから解らんからな」

 

レーヴェ「なるほど」

 

冴島の返答に納得するレーヴェ

 

冴島(通信)「納得したなら、早くサブフライトユニットに乗れ!プリキュアもレーヴェが戻るのを待ってるぞ」

 

レーヴェ「わかったわ」

 

レーヴェが言うと、急いでサブフライトユニットの上に乗った。

 

レーヴェ「これなら、戦闘フィールドにすぐに戻れそうね」

 

香川(通信)「レーヴェ、サブフライトユニットは目的地までは自動に移動する。場合によっては手動で操縦する事もある。臨機応変で使い分けるんだ」

 

レーヴェ「了解したわ。それではレーヴェ、行くわ!」

 

レーヴェが言うとサブフライトユニットは動きだし、更に港に隠していた滑走路を使って離陸した。

 

レーヴェ「勇城市にあるミサイルは全て撃墜した。みんな待ってて」

 

レーヴェが乗せたサブフライトユニットは勇城市から離れ、戦艦型兵器が居る戦闘フィールドに向けて飛んでいった。




次回 戦艦型兵器、壊滅寸前!


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序章その2プリキュアとグランガードその8

戦艦型兵器、最後の抵抗に対し、プリキュアはどうなる。


序章その2 プリキュアとグランガードその8

 

レーヴェが勇城市に向かった頃、ブラック達は戦艦型兵器と交戦していた。

 

ブラック「今まで蓄積したダメージのおかげで、戦艦型兵器の動きは鈍っている」

 

ホワイト「兵装がほとんど破壊したのもあるわ」

 

ルミナス「そのおかげで、合体技を出せるチャンスを得た上で、合体技を当てることは出来ます」

 

ルミナスは、今の戦艦型兵器は、今まで蓄積したダメージと兵装がほとんど破壊したおかげで大破状態になったのを見ていた。しかし

 

ルミナス「ですが、一つ不安があります」

 

ブラック「不安って、何があるの」

 

ルミナス「一つは動力炉のダメージ。もう一つは」

 

ホワイト「戦艦部分にある穴みたいなやつね」

 

ルミナス「はい」

 

ルミナスは、戦艦部分の艦首の真ん中にある妙な穴を指差しした。

 

ホワイト「あの穴は、戦艦型兵器のとっておきかも知れないわ」

 

ブラック「とっておき?まさか、ここから巨大な光線が放つってオチは無いよね?」

 

ブラックの不安に対しホワイトは答える。

 

ホワイト「可能性はあるわ。どんな兵器にもとっておきは付き物よ!」

 

ブラック「じゃあ、こっちが隙を出せば、そのとっておきは使うと思うの?」

 

ブラックの質問にホワイトは

 

ホワイト「使うわ。今の戦艦型兵器は大破状態。逆転のために使うかも知れないわ」

 

ルミナス「じゃあ、今は隙を見せないよう、機動力を使って撹乱するしかありませんね」

 

ホワイト「ええ。今はとにかく動いて、戦艦型兵器の隙が出来るのを待ちましょう」

 

ブラック「出来たら、レーヴェが戻ってくれば助かるけど」

 

ブラックが言うとプリキュア達は、戦艦型兵器への攻撃を続行する。しかし、動力炉に対する攻撃は控えていた。そして数分後、動きに変化が起きる事態が発生する。それは

 

時村(通信)「キュアレーヴェと松田さんが勇城市に飛来したミサイルの迎撃に成功しました」

 

時村から、勇城市に飛来したミサイルの迎撃に成功したと言う連絡が来たのだ。

 

ハート「じゃあ、今レーヴェがこっちに向かってるのね」

 

時村(通信)「はい。グランガードが用意したサブフライトユニットに搭乗してこちらに向かってます」

 

ハート「そのレーヴェがこちらに着くのは何分後なの?」

 

時村(通信)「一分後に到着します」

 

ハート「一分後ね。解ったわ!」

 

ハートが時村からの通信を切ると、ダイヤモンドがやって来る。

 

ダイヤモンド「ハート、何があったの」

 

ハート「レーヴェが勇城市に来たミサイルを全て撃墜し、今、ここに向かっていると言う連絡が来たよ」

 

ダイヤモンド「レーヴェ、ミサイルの方を片付けたわね。後はレーヴェが来ればこちらの勝ちよ」

 

ダイヤモンドが言うと今度はロゼッタがある事を言う。

 

ロゼッタ「ダイヤモンド、戦艦型兵器に動きがありましたわ」

 

ダイヤモンド「何があったの?」

 

ロゼッタ「戦艦型兵器の艦首部分にある穴が開き、そこから光が集まっています!」

 

ダイヤモンド「光が集まる!?まさか」

 

ロゼッタの話を聞いてダイヤモンドは動揺する。そして、ロゼッタは更に話を続ける

 

ロゼッタ「そのまさかです。戦艦型兵器は艦首部分の穴から、巨大な光線を放つつもりです。そして」

 

すると、ロゼッタは戦艦型兵器の艦首に向けて視線を向いた。それは

 

ロゼッタ「今来ているレーヴェに向けて砲撃をする気です」

 

まだ来ないはずのレーヴェに向けて、巨大な光線を放とうとする様子が映っていた。

 

ダイヤモンド「まさか、大破状態で波動砲でも放つ気!?正気じゃないわ!」

 

ソード「それは、敵も解ってるわ。わざわざ動力炉が危険な状態で放てばどうなるかを」

 

ダイヤモンド「そんなことすれば、戦艦型兵器を中心に大爆発が起き、私達はその爆風に巻き込まれるって事なの!?」

 

エース「そうです。撃てば波動砲に気づいていないレーヴェが波動砲をくらい、発射を止めても、その反動で動力炉が爆発し、その爆風で私達は全員大ダメージを受けますわ!」

 

ダイヤモンド「つまり、波動砲の砲撃を阻止し、なおかつ、波動砲の反動による動力炉のダメージを起こせず、その状態で戦艦型兵器を破壊しろって事なの!?」

 

エース「はい。さもなくば此方の負けになります」

 

ダイヤモンド「そうね。まあ、プリキュアに限らず、戦いにおいてはよくあることね」

 

ソード「そうね。けど放置は出来ないわ」

 

ロゼッタ「では、まずは波動砲の砲撃を阻止しましょう。レーヴェを消すには行きませんので」

 

ダイヤモンド「レーヴェは此れからの戦いに必要な人間。死なせるわけにはいかない!!」

 

ハート「それじゃ、まずは砲口以外な場所を狙い、砲撃を止めよう!!」

 

ハートが言うと先ずは砲撃の発射を阻止すべく、動力炉以外の場所を狙おうとする。その場所は

 

ロゼッタ「では、まずは此をプレゼントしましょう」

 

ハート「プレゼントって?」

 

ロゼッタ「先ずはロゼッタバルーンです」

 

そう言うとロゼッタが持つマジカルラブリーパッドから黄色い風船が飛び出した。

 

ロゼッタ「それでは、約束破り始めます。1・2・3、はい!」

 

ロゼッタの掛け声と同時に風船は割れた。そして風船から出たのは

 

ダイヤモンド「デカイ分銅ね」

 

ロゼッタ「はい、先ずは此でエネルギーチャージの速度を遅らせます」

 

それは無数の分銅である。その分銅が砲身部に当たる戦艦部分前部の甲板に乗せられた。すると

 

ダイヤモンド「砲身が下に下がった!!」

 

ロゼッタ「これで時間稼ぎが出来ます」

 

ソード「けど、沢山分銅を出しても、この程度じゃ、振りほどいて分銅を落としかねないわ」

 

ソードの指摘にハートはある事を言う。

 

ハート「大丈夫、次の来てるよ」

 

ソード「次のって?」

 

ソードが言うと、突如巨大な手が戦艦前部を押さえに行った。それは

 

ブロッサムSS「ハート、このハートキャッチオーケストラで甲板を取り押さえます」

 

ブロッサム達ハートキャッチ組は合体技のハートキャッチオーケストラを出していたのだ。

 

ハート「いつの間にハートキャッチオーケストラを出したの?」

 

ムーンライトSS「ブラック達が戦艦型兵器を撹乱したおかげで、合体技を出せる隙が出来たの」

 

マリンSS「他のみんなも合体技発動準備済ませたよ。けど、マックスハートとスプラッシュスターとプリキュア5はまだだけど」

 

サンシャインSS「出すのはまだ早いですよマリン。出すのは、其を使う状況が来てからだよ」

 

マリンSS「そうだね。じゃあ先ずは砲身を押さえるよ」

 

ブロッサムSS「戦艦型兵器の大きさはハートキャッチオーケストラの女神と同じ大きさです。大破状態とは言えパワーもあります。何とか砲身を押さえますので次の手をお願いします」

 

ハートキャッチオーケストラの女神によって戦艦型兵器の前部は押さえられ、レーヴェに向けて攻撃する可能性はかなり減った。しかし、戦艦型兵器もまだ諦めない。そこで戦艦型兵器は次の手を使う。それは

 

ブロッサムSS「今度はレーヴェではなく私達を狙う気です!!」

 

ムーンライトSS「当然よブロッサム。私達を攻撃すれば押さえ込みからも解放出来ると思ってるわ」

 

マリンSS「無防備なあたし達を狙いに定めて攻撃するんだね」

 

サンシャインSS「召喚系の技使ったは相手が無防備になりやすいからね。此方もバリアが今は使えないのもまずい。ほとんど合体技の発動を優先して、それを使う暇も無い」

 

ムーンライトSS「なら次はどうするの?」

 

ブラック「決まってるでしょ!」

 

ムーンライトが言うと今度は、ブラック達マックスハート組がハートキャッチ組の前に現れる。

 

ブラック「次は、私達の合体技で波動砲を相殺するよ!」

 

ブロッサムSS「ブラック、無茶ですよ!」

 

ブラック「無茶でやるしかないよ。もう波動砲はエネルギーチャージが遅れたのを気にせず撃つ気よ!!」

 

すると戦艦前部の艦首の下の穴部分から光が集まり、今光を放とうとしている。

 

ブラック「波動砲で来るなら、こっちもあれを使って対抗だ!」

 

ホワイト「ああいう大規模な攻撃には、これねブラック!」

 

ブラック「ここは、エクストリーム・ルミナリオで行くよ!」

 

ルミナス「いきなり、大技ですね、ブラック」

 

ブラック「どう見ても、あの波動砲はマーブル・スクリュー・マックス・スパークじゃ防げないよ………」

 

ルミナス「そうですね………」

 

ブラックの言う通り、戦艦型兵器が放った波動砲は、普通の技では防ぎきれない程の威力を持っているのだ。

 

ホワイト「けど、あんまり待たせてくれないわ。あと少しでレーヴェが来るとは言え、戦艦型兵器が私達を放置させてくれないから」

 

ブラック「そうだね。あと少しでレーヴェが来るんだ。じゃあ、ルミナス準備を頼むわ」

 

ルミナス「わかりました。来なさい、ハーティエルバトン」

 

すると空からはルミナス用のアイテムであるハーティエルバトンをルミナスが受け取り、回しながら胸の前に持っていき、空中にセットし、ハートの形をした七色の光のエネルギーをブラックとホワイトに向けて放った。そのブラックとホワイトは手を繋いで、その虹色の光を受けて必殺技を放つ。

 

ブラック「まずは私達の最大攻撃よ!」

 

そして、マックスハート組の最大攻撃が放たれる。

 

ブラック「みなぎる勇気!」

 

ホワイト「溢れる希望!」

 

ルミナス 「光り輝く絆とともに!」

 

ブラック・ホワイト・ルミナス 「「「エキストリーム」」」

 

ルミナス「ルミナリオーッ!!」

 

ブラックとホワイトの手からハート型の虹色光線が放たれ、戦艦型兵器が放った波動砲と衝突する。

 

ブラック「最大攻撃だけあって強い。気を抜いたら負けそう」

 

ブラックは波動砲に怯まず、光線を放ち続ける。そこに

 

ブルーム「力が足りないなら、あたし達の攻撃も加えるわ」

 

イーグレット「一つが駄目なら加えて強化よ。行くよブルーム」

 

ブルーム「ええ!」

 

するとブルームとイーグレットはブラックとホワイトと同じく手を繋いだ後、大地と天空の力を持ったエネルギーを手に集める。

 

ブルーム「ブラック、あたし達の力も持っていって!」

 

その集めたエネルギーを光線にしてブルームとイーグレットの掌から放たれる。

 

ブルーム・イーグレット「「プリキュア!スパイラルハートスプラッシュ!」」

 

その精霊のエネルギー光線は、ブラック達が放ったエクストリーム・ルミナリオと融合し、威力が増幅する。だが

 

ブラック「ブルーム達の技を入れてもまだ足りない!」

 

ブラックはこれでも威力が足りないと言う。そこに

 

ドリーム「なら、私達の力も加えるよ」

 

ローズ「これだったら、波動砲を押し返せるわ!」

 

ドリームはクリスタルブルーレを、ローズはミルキィミラーを手にして、攻撃に加わろうとしていた。

 

ドリーム「私達のレインボーローズ・エクスプロージョンと」

 

ローズ「あたしのミルキィローズ・メタルブリザードを」

 

ルージュ「今放っている、エクストリーム・ルミナリオとスパイラルハートスプラッシュを合わせた光線と融合すれば」

 

レモネード「あの波動砲だって押し返せる筈です!」

 

ミント「ここを凌げば、レーヴェも復帰する!」

 

アクア「そうすれば、私達の勝ちよ!」

 

ドリーム「これで、終わらせるよみんな!」

 

「「「「「Yes!」」」」」

 

そして、ドリーム達プリキュア5は最大攻撃を放つ。

 

ドリーム「5つの光に!」

 

ルージュ・レモネード・ミント・アクア「勇気をのせて!」

 

「「「「「プリキュア・レインボーローズ・エクスプロージョン!」」」」」

 

ドリーム達が技名を言い終えると、一歩踏み込み突きの姿勢をとった後、フルーレから五色の薔薇が召喚し、その五色の薔薇が融合後、巨大な虹色の薔薇になってエクストリーム・ルミナリオとスパイラルハートスプラッシュを合わせた光線に向けて放つ。同時にローズも最大攻撃を放つ。

 

ローズ「邪悪な力を包み込む、煌くバラを咲かせましょう! ミルキィローズ・メタル・ブリザード!」

 

決め台詞と同時に鉄紺色の薔薇吹雪を放った。その薔薇吹雪もエクストリーム・ルミナリオとスパイラルハートスプラッシュを合わせた光線に向けて放った。

 

ドリーム「これなら、波動砲を押し返せる!」

 

そして、ドリームの言う通り、プリキュア5の技を合成した光線は、波動砲をも押し返せる程の威力を持つようになった。

 

ブロッサムSS「これなら、戦艦型兵器の切り札も止めれます!」

 

ブロッサムは戦艦型兵器の最大攻撃、波動砲をも押し返せると確信していた。だが

 

ムーンライトSS「まだ、抵抗する気ね」

 

そう、戦艦型兵器は動力炉を損傷しているにも関わらず、動力炉の出力を上げ、波動砲の威力を上げた。それを見たハートは

 

ハート「これ以上は時間はかけれないわ。私達も行くよ」

 

ダイヤモンド「ええ」

 

ハート達も合体攻撃を仕掛ける。そう言うとハート達は、合体技に必要なアイテム、マジカルラブリーパッドを手に出す。

 

エース「時間稼ぎしたおかげで、アイちゃんから貰ったキュアラビーズは既に持ってます」

 

ソード「なら、撃つ技は、プリキュア・ロイヤルラブリーストレートフラッシュで行くのね」

 

ロゼッタ「いえ、ここはラブリーストレートフラッシュで行きます」

 

ソード「どうしてなのロゼッタ?」

 

ソードは何故ラブリーロイヤルストレートフラッシュではなく、ラブリーストレートフラッシュにするのかをロゼッタに訪ねる。

 

ロゼッタ「理由はあります。勘ですが、おそらくレーヴェが持ってくる物を考えるとハートだけで出せ、なおかつ威力の高いラブリーロイヤルフラッシュがいいんです」

 

ソード「キュアハートにエネルギーカードを送れば、ハート以外の私達は自由に動けるのね」

 

ロゼッタ「その通りです。それに、攻撃ならピーチ達やハッピー達、メロディ達やラブリー達がフォロー出来ます」

 

ダイヤモンド「そういう訳ね。じゃあ、送るよハート!」

 

ハート「もちろんよ」

 

ダイヤモンドが言うと、マジカルラブリーパッドの中央にそれぞれのシンボルマークを表したトランプのようなエネルギーカードが出現する。そして

 

ダイヤモンド、ロゼッタ、ソード、エース「「「「「私達の力をキュアハートの元へ!」」」」

 

ダイヤモンド達が言うと、ダイヤモンド達が持っていたエネルギーカードは、ハートが持つマジカルラブリーパッドに転送される。そして、ハートの手元にあるマジカルラブリーパッドの画面にハート形を描くと、五枚のエネルギーカードは合体する。

 

ハート「ブラック達に力を与えるよ。プリキュア・ラブリーストレートフラッシュ!」

 

ハートは五枚のエネルギーカードを合わせたエネルギー弾を放ち、ブラック達が放った光線に向けて放つ。そのエネルギー弾はエクストリーム・ルミナリオを元にした光線に吸収し、威力を増幅した。

 

ラブリー「更に威力が上がってるよ」

 

プリンセス「此で波動砲は完全に止めれるね」

 

ラブリー達がこれで波動砲は止めれると思っていた。だが、フォーチュンは違った。

 

フォーチュン「けど、波動砲を止めた位では終わらないわ」

 

ハニー「戦艦型兵器を破壊しない限り、終わらないのね」

 

フォーチュン「ええ、なら私達の合体技を出すわ。使うのは、イノセントプリフィケーションよ!」

 

ラブリー「何でイノセントプリフィケーションなの?」

 

プリンセス「この技は歌う動作があるせいで時間が掛かるよ。フォーチュンどうしてなの?」

 

敢えて発動に時間がかかるイノセントプリフィケーションを選ぶフォーチュンに対し、ラブリーとプリンセスは質問をする。それに対しフォーチュンはその質問に答える。

 

フォーチュン「まず、そのイノセントプリフィケーションにはまず歌うのがある。今までは何故か歌ってるにも関わらず、何故か攻撃が来なかった」

 

ハニー「動作中での攻撃は反則だからよ」

 

フォーチュン「メタ的にはたしかにそうよ。けど、ここで一つ使える手があるの」

 

プリンセス「もしかして」

 

フォーチュン「そう、イノセントプリフィケーションを発動される前にやる歌で、攻撃をしているブラック達の力を増幅するのよ」

 

ラブリー「つまり、私達の歌でプリキュアの力を上げるのね」

 

フォーチュン「その通り。歌を聞くことで力が上がるケースがあるのよ。だから、その歌でプリキュアの力を上げるわ」

 

ハニー「序でに言うなら、レーヴェが私達がどこにいるかと言う印にも兼ねるわ」

 

プリンセス「歌えば、その歌で気づくからね………」

 

ラブリー「そうだね」

 

フォーチュンの答えに納得するラブリーとプリンセス

 

ラブリー「じゃあ、そのイノセントプリフィケーションで援護するよフォーチュン」

 

フォーチュン「ええ、レーヴェは後20秒でここに来るわ。幸い、波動砲が来る前にシャイニングメイクドレッサーを出しておいたわ。これなら時間短縮になるわ」

 

プリンセス「前持って出せば、直ぐにだせれるからね」

 

ハニー「シャイニングメイクドレッサーにあるコスメチックは既に出したわ。これで歌って」

 

ラブリー「解った」

 

ラブリーが言うと、コスメチックが変化したイノセントハーモニーマイクを手にし、空中で∞の文字を描き、其をドレッサーの中に込めた。

 

ラブリー「私達の歌で、力を引き出してね」

 

そしてラブリー達は歌う。その歌を聞いた他のプリキュアは

 

メロディ「良い歌ね。力が湧き出るわ」

 

ハッピー「こう言う風に使うのもありだね」

 

ピーチ「それじゃ、此方も仕掛けるよ」

 

イノセントプリフィケーションの歌で力が強化される。そしてメロディ達も仕掛ける。

 

ピーチ「波動砲を撃ってる間に此方の準備は済んだよ」

 

メロディ「それじゃ、こっちも攻撃だ」

 

ハッピー「もうすぐ波動砲は破れる。その間に此方も攻撃するよ!」

 

ハッピーが言うと、ハッピー達はそれぞれの方向から戦艦型兵器の方へ移動する。

 

ピーチ「あたし達は足元へ行くよ」

 

ピーチ達フレッシュ組は戦艦型兵器の足元へ移動する。

 

メロディ「私達は戦艦型兵器の前部部分へ移動するわ。こっちは地上から行くよ」

 

リズム「メロディ、行くなら、前部部分の下からにしなさい」

 

メロディ「何かあるの?」

 

リズム「あるわ。足元はピーチ達に任せてこっちは不意討ちで行きましょう」

 

メロディ「何かあるのねリズム………解った。じゃあ、前部部分の下へ行くよ」

 

メロディが言うとスイート組は戦艦型兵器の前部部分の下へ移動する。そして

 

ハッピー「私達も行こう」

 

ハッピー達も行くがその前に

 

ビューティ「ハッピー、あれを持ってますか?」

 

ビューティが声をかける。

 

ハッピー「あれって?」

 

ビューティ「プリンセスキャンドルです。全員持ってますか」

 

ビューティはスマイル組の合体技に使うアイテム、プリンセスキャンドルを持っているのかを確認する。

 

マーチ「持ってるよ」

 

ピース「ブラック達が撹乱したおかげで、前もってプリンセスキャンドルを出せたよ」

 

サニー「うちも持っとるで。せやけど、ビューティはプリンセスキャンドルを持って何するんや?」

 

ビューティ「言うまでもありません。戦艦型兵器の前部部分へ攻撃をします」

 

マーチ「ちょっと待て!そんな事をすれば、動力炉に誘爆して、大爆発が起きるよ」

 

ビューティ「それは大丈夫です」

 

ピース「根拠あるのビューティ?」

 

ピースの質問にビューティは答える。

 

ビューティ「あります。メロディ達は何か仕掛けるからです。戦艦型兵器を攻撃しても、動力炉に影響を与えない攻撃をするからです」

 

ハッピー「じゃあ、私達はそのまま攻撃しても良いのね」

 

ビューティ「はい、後20秒でレーヴェが来ます。此処で戦艦型兵器を再起不能まで追い詰めましょう」

 

ハッピー「解った。じゃあ、行くよ」

 

ハッピーが言うと、ハッピー達も戦艦型兵器の方へ移動する。その移動中に

 

ハッピー「此処でプリンセスキュアでコルを填めるよ」

 

ハッピー達はプリンセスキャンドルに合体技の発動アイテム、プリンセスキュアデコルを填める。そして

 

ハッピー「ペガサスよ、私達に力を!」

 

ハッピー達はペガサスの光に包まれながら変身し、プリンセスフォームになる。

 

ハッピー「ここから、一気に行くよ!」

 

ハッピーが言うとプリンセスキャンドルにあるトリガーを引き、キャンドルの先端部に火を付ける。そして

 

ハッピー「ペガサスのオーラを利用して、空から攻撃だ!」

 

ハッピー達はペガサスのオーラに騎乗して、空へ向かった。これによって、ピーチ達はそれぞれ移動して攻撃準備に入る。その一方では

 

ブラック「イノセントシンフォニーの歌をこう言う風に使うなんて」

 

ホワイト「おかげで、力が上がるわ」

 

ルミナス「これなら、波動砲は破れます!」

 

ルミナスの言う通り、合体技はラブリー達のイノセントシンフォニーの効果で威力が増幅した。そして

 

ピカーン!!

 

ブラック「波動砲を打ち破った!」

 

波動砲はブラック達の合体技に押し負けられ、ついにブラック達の技が戦艦型兵器の前部部分にある砲口を直撃し、爆発が発生した。

 

ブロッサム「うまくいきましたねブラック!」

 

マリン「でも、誘爆が残ってる。どうするの?」

 

マリンの不安に対し、サンシャインが答える。

 

サンシャイン「それなら、今からピーチ達が仕掛けるよ。見ていて」

 

サンシャインが言うとピーチ達は早速技を仕掛ける。

 

ピーチ「前もって時間稼ぎしたおかげで、クローバーは最初から完成してるわ」

 

パッション「なら、どこを狙う?」

 

ピーチ「狙うならあそこよ」

 

ピーチは戦艦型兵器の脚に向けて指を指す。

 

ピーチ「片方の脚を狙うのよ!」

 

ベリー「片方の脚を攻撃すれば、戦艦型兵器はバランスを崩すわね」

 

パイン「そうすれば、戦艦型兵器は、移動する手段を無くすのねピーチ」

 

ピーチ「そうよベリー、パイン。それじゃ決めるよ」

 

ピーチが言うと、その四つ葉のクローバーのエネルギーを投擲する。その方向は、戦艦型兵器の片方の脚である。

 

ピーチ「食らいなさい!私達の攻撃を!」

 

ピーチ達は投擲した巨大な四つ葉のクローバーに乗り、クローバーと一緒に降り立つ。そして、クローバーの中心部を通過された戦艦型兵器の片脚に透過するとその部分はクリスタルに閉じ込められる。

 

ピーチ「これで決まりよ!ラッキークローバー・グランドフィナーレ!」

 

すると水晶から強烈な光が発生し脚に大ダメージを受ける。そいて片膝を着く。

 

 

ピーチ「着いたのは右足のようね」

 

パッション「奇しくも、かの戦艦大和は、右舷後部の魚雷による攻撃が致命傷になった見たいね」

 

パッションは右足部分に膝がついた戦艦型兵器の様子を見ていた。その右舷部分にはメロディ達が合体技に必要な精霊であるクレッシェンドトーンが召喚していた。

 

メロディ「ピーチ達が押さえたおかげで、クレッシェンドトーンの召喚が出来た。これなら、プリキュア・スイートセッション・アンサンブルが発動出来る」

 

ミューズ「片足部分に膝がつき、さらに波動砲は破れたわ」

 

ビート「攻撃するなら今がチャンスよ」

 

リズム「できたら、戦艦型兵器に真っ二つにしたいわ」

 

メロディ「そうね、それじゃあ行くよ!」

 

メロディ達が言うと、メロディ達は巨大化したクレッシェンドトーンの中に包み込んだ。そして、必殺技を放つ。

メロディ「届けましょう、希望のシンフォニー!」

 

そして、メロディ達はクレッシェンドトーンの中で両手にクロスした状態でクレッシェンドトーンの金色の光と一体化し戦艦型兵器の前部部分に向けて突撃する

 

「「「「プリキュア・スイートセッション・アンサンブル!」」」」

 

メロディ達の合体技を食らった戦艦型兵器。その前部部分に亀裂が走り、今にも真っ二つになろうとしていた。その様子を見ていたムーンライトは。

ムーンライトSS「戦艦型兵器は真っ二つになるようね。でもこれはまずいわ」

 

マリンSS「どういう意味なの?」

 

ブロッサム「そんな状態で真っ二つにされたら、波動砲を出した前部部分が爆発し、後部部分にも誘爆し、動力炉まで破壊されて、大規模爆発が起きてしまいます」

 

マリンSS「それって、まさか………」

サンシャインSS「言うまでもありません。戦艦型兵器を中心に爆発が起き、その爆風で私達全員が重症レベルの大ダメージを受けることになるよ」

 

ムーンライトSS「戦闘フィールドには影響は無いけど、それ以外は大変な事になるわ!」

 

マリンSS「それじゃ、今の攻撃は失敗なの………」

 

ムーンライトの発言を聞いて蒼白するマリン。だが、ムーンライトは気にしてなかった。

 

ムーンライトSS「いいえ、力ずくだけど手はあるわ」

 

マリンSS「その手は?」

ムーンライトSS「ハートキャッチオーケストラで、前部部分を直接殴って、戦艦型兵器から切り離すの。そして、切り離した前部部分には、遠距離系の合体技で破壊するわ!」

 

マリンSS「直接殴るとは無茶苦茶だね」

 

ブロッサムSS「もともと、ハートキャッチオーケストラはこう言う技ですから」

 

 

マリンSS「ああ、確かに………、じゃあ行くっしゅ!」

 

マリンが言うと、ハートキャッチオーケストラに使う女神の手は前部部分から離し、直接攻撃をする。

 

サンシャインSS「反則技ですが、行くよ!」

 

「「「「花よ咲きほこれ!プリキュアハートキャッチオーケストラ!!」」」」

 

女神の手に当たった前部部分は戦艦型兵器から切り離されて吹き飛ばした。そして、その様子をプリンセスフォームで待機しているハッピー達が見ていた。

 

ハッピーPF「ああ言う強引な手で吹き飛ばしたんだ………」

 

サニーPF「普通のプリキュアはやらへんで」

 

ピースPF「真似しようが無いからね」

 

ビューティPF「ですが、放置は出来ません」

 

マーチPF「ほっとけば、何れ大爆発が起きてしまうな」

 

ビューティPF「はい、ここで決めて起きましょう」

 

ハッピーPF「私達の合体技で」

 

 

ハッピーが言うと、ペガサスのオーラに騎乗した状態で合体技を放つ。

 

ハッピー「届け!希望の光!」

 

サニー・ピース・マーチ・ビューティ「「「「はばたけ!未来へ!」」」」

 

その掛け声を言った後、ハッピー達は空にペガサス座を描き、ペガサスのオーラを纏った状態で、合体技を放つ。

 

「「「「「プリキュア・レインボーバースト!」」」」」

 

するとキャンドルの先から、虹色のビームが放たれ、戦艦型兵器の前部部分に命中する。そして、キャンドルの炎を消した後

 

「「「「「輝け!ハッピースマイル!」」」」」

 

ハッピー達のセリフと同時に大爆発を発生した。ところが

 

サニーPF「あかん、爆発がでかすぎや」

 

ピースPF「せっかく、破壊しても巻き込まれちゃうよ!」

 

マーチPF「波動砲のエネルギー量を嘗めすぎたか」

 

その爆発が、ハッピー達に迫ろうとしたその時

 

レーヴェ「心配は無用だ!」

 

其処にキュアレーヴェが、サブフライトユニットに乗った状態で現れたのだ。これで、戦いは決まるのか!?

───

 

 

太平洋上 戦艦内

 

戦艦内にある一室には、戦闘フィールドを見ていた一人の女性が苛立っていた。

 

真神「おのれ、プリキュア!おのれ、グランガード!私が作った戦艦型兵器を良くもここまで破壊しやがって!だが、ただでは終わらせんぞ!」

 

彼女の名は真神優子。そう、後に史上最悪のプリキュアを生み出す邪悪な女軍人である。だが、彼女が舞台に出るのはまだ先である。

 

 

 




次回、戦艦型兵器完全破壊。だが、代償を生む!


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序章その2 プリキュアとグランガードその9

レーヴェが帰還し、戦艦型兵器の戦いに決着がつく。だが………


序章その2 プリキュアとグランガードその9

 

グランガード 司令室

 

時村「キュアレーヴェ、戦闘フィールドに到達しました」

 

菅沼「戦艦型兵器は、後少しで完全に破壊されます」

 

香川「レーヴェ、間に合ったな」

 

時村と菅沼の報告を聞く香川。そして、香川はモニターの映像を見る。すると

 

香川「戦闘フィールドで爆発が起きてるな」

 

菅沼「どうやら、戦艦型兵器は、とっておきである波動砲を撃とうとしていました」

 

香川「波動砲だと」

 

菅沼「はい。この砲撃で形勢逆転を狙おうとしました」

 

冴島「ここまで追い詰めれば、最早切り札を使う以外勝てないと判断したからな」

 

時村「ですが、その砲撃は阻止されその時に使った前部部分にかなりのダメージを受け、爆発が起きました」

 

香川「爆発が起きただと、そんな事をすれば誘爆されるぞ」

 

時村「それは、プリキュアもわかっています。だから、前部部分を切り離し前部部分を戦艦型兵器が届かない場所に飛ばして、その後遠距離技で破壊しました」

 

時村は香川に、戦艦型兵器の前部部分が破壊された様子を見せた。だが

 

香川「これはいかん!」

 

香川は、破壊した様子を見てあることに気づく。

 

冴島「香川司令、何がいかんのだ」

 

香川「このままでは、スマイル組は前部部分が破壊された事に起きる爆風で大ダメージを受けるぞ!」

 

冴島「そういえば、前部部分は波動砲の砲身に使われたな」

 

香川「そうだ。それをプリキュア達の合体技によって押し返されて、前部部分に多大なダメージを与えた。だが、このままではまずいと考えたプリキュアは、本体と前部部分を切り離して破壊を試みた」

 

冴島「そして、上手くいったが、砲身に残ったダメージが原因で爆発が起きてるわけだな」

 

香川「その通りだ。そして、このままではスマイル組に被害が来るのは確実だ。だが、それについては問題ない」

 

冴島「キュアレーヴェが来たからか」

 

香川「そうだ。そして、サブフライトユニットには冴島が言った物もある。こうなれば、この戦いは俺達の勝ちになる」

 

冴島「そうだな。だが、油断はするなよ。今回は間違いなくあの女が絡んでいる。気を抜かないようプリキュアに言っておけ」

 

香川「無論だ」

 

香川が言うと、香川は視線をモニターに向けた。

 

香川「決めておけよレーヴェ」

 

────

 

戦闘フィールド

 

戦闘フィールド内では、前部部分が爆発し、その爆風がハッピー達に襲いかかろうとしていた。

 

ハッピー「波動砲のエネルギー、嘗めてた………」

 

サニー「このままじゃ、爆風に巻き込まれるでハッピー!」

 

ピース「このままじゃ、私達爆風で吹き飛ばされちゃうよ!」

 

マーチ「あたしの風でも防げない!」

 

ビューティ「回避も駄目、防御も駄目、どうすれば………」

 

スマイル組が窮地に立つその時

 

レーヴェ「諦めるな!」

 

サブフライトユニットに乗ったレーヴェがスマイル組の近くに現れた。

 

ハッピー「レーヴェ、戻って来たんだ」

 

レーヴェ「ミサイルはすべて片付いた。街は心配ないわ」

 

ハッピー「けど、こっちは今に爆風を受けてしまう状況だよ!何かあるのレーヴェ」

 

ハッピーの不安に対し、レーヴェが答える

 

レーヴェ「心配ないわ。こっちには、あの手がある!」

 

すると、レーヴェが持つブレイブドライバーの先端には、まるで消しゴムのようなパーツが付いていた。

 

レーヴェ「これで、消し飛ばすわ。プリキュア・イレーザーバレット」

 

そして、ブレイブドライバーから消しゴム型の弾頭が放たれる。

 

ハッピー「何で消しゴムみたいな弾頭なんだろう?」

 

ハッピーはレーヴェが放ったイレーザーバレットの弾頭を見て疑問を抱いた。そして弾頭は爆風にあたった。すると

 

サニー「何や!?爆風が小さくなるで!」

 

ピース「何が起きるの!?」

 

すると弾頭に接触された爆風はどんどん小さくなり、その爆風は上に向けて放出された。

 

マーチ「何が起きたの………」

 

ハッピー「さっきまで私達に迫っていた爆風が一瞬で消えたんですけど………」

 

ビューティ「レーヴェ、皆さんが呆けてます。今起きた現象について説明を………」

 

レーヴェ「解ったわ」

 

爆風が一瞬で消滅された事に呆けるハッピー達に対し、レーヴェは説明する。

 

レーヴェ「今私が使ったのはイレーザーバレットと言う技で、エネルギー物質等に接触すると、超振動によって、エネルギー物質を中和させた後、そのエネルギーを被害の受けない方向へ偏向させて、放出するのよ」

 

ハッピー「つまり、エネルギーを中和して、かき消す技って事なの?」

 

レーヴェ「その通りよ」

 

ハッピー「中和する技を持つなんて、レーヴェは何でもありだね」

 

レーヴェ「まあね………」

 

レーヴェの説明を聞いて納得するハッピー。ハッピーがいろんな技を持っててすごいと言って誉めるが、レーヴェは照れる。だが、そのレーヴェの背後に敵が迫る。それに気づいたハッピーはレーヴェに向けて大声で言う。

 

ハッピー「レーヴェ、後ろに敵が居るよ!」

 

其処には、片足が使えなくなり、前部部分が破壊された戦艦型兵器が、レーヴェに向けて攻撃しようとしていた。だが、レーヴェは

 

レーヴェ「大丈夫よ。私への攻撃は来ないわ」

 

ハッピー「どういう意味?」

 

ハッピーはレーヴェが攻撃されそうにも関わらず、何故か落ち着いていることに疑問を抱いた。

 

レーヴェ「理由は簡単よ。もう、歌終わったから」

 

ハッピー「歌?もしかして」

 

レーヴェの答えにハッピーは気づいた。だが、その答えはすぐに判明する。それは戦艦型兵器の艦橋部分に攻撃する四つの光である。そう

 

ラブリー・プリンセス・ハニー・フォーチュン「「「「プリキュア・イノセントプリフィケーション!!」」」」

 

その四つの光こそ、ラブリー達の合体技、プリキュア・イノセントプリフィケーションでありこれによって艦橋部分が破壊されたからだ。

 

ハッピー「そっか、歌が終わればラブリー達の合体技も出せるんだ」

 

レーヴェ「まあ、あの技は遅効系だからな。最もさっきのイレーザーバレットの音で歌が聞こえなかったからな」

 

レーヴェが言うとちょうどラブリー達がレーヴェの近くに降り立つ。

 

ラブリー「レーヴェ、今来た所なの?」

 

レーヴェ「そうよ。ミサイルは全部片付いたわ。こっちはどう?」

 

ラブリー「こっちはブラック達のお陰で、戦艦型兵器は大破まで追い詰めたよ」

 

フォーチュン「最後の波動砲でエネルギーは全部切れたわ。後は動力炉を壊すだけよ」

 

プリンセス「エネルギーが切れたから大丈夫だと思うよ」

 

レーヴェ「確かにね。けど、最後まで気を抜いちゃ駄目よ。最後に罠があるかも知れないから」

 

ハニー「最後まで気を抜いちゃ駄目なんだねレーヴェ」

 

レーヴェ「そうよ。だから、動力炉は私が何とかする。ラブリー達はブラック達の方へ向かいなさい。それと、サブフライトユニットから四つのコンテナが置いてある。それを持って行きなさい」

 

ラブリー「解ったわ。そのコンテナも持っていくわ」

 

レーヴェの指示にラブリーは了承する。そして、ラブリー達は四つのコンテナを持って移動する。移動したのを見届けたレーヴェはついに決め技を出す準備をする。

 

レーヴェ「さて、この技で決めるわ」

 

────

 

グランガード 司令室

 

モニターには、前部部分の爆発が、イレーザーバレットによって中和して消滅された様子が映っていた。

 

冴島「レーヴェ、的確な判断だな。これなら、余計な爆発が起きずに済んだし、もしもの為に用意した携帯型のイレーザーバレットを使わずに済んだな」

 

香川「冴島補佐官、杞憂に済んで良かったな」

 

冴島は不安が起きずに済んだ事に安堵していた。

 

冴島「正直に言えばそうですが、油断は出来ません。最後に罠があるかも知れませんので」

 

香川「そうだな、だからレーヴェはもしもの為のイレーザーバレットを持っていくように言っておいたな」

 

冴島「はい、相手が真神なら、何かしでかしますので」

 

冴島が言うと菅沼がレーヴェの事を通達する。

 

菅沼「香川司令、冴島補佐官。レーヴェが決め技を使います」

 

時村「戦艦型兵器は戦闘不能になってます。後は動力炉を破壊するのみです」

 

香川「そうか、なら最後は決めるように言っておけ。レーヴェのフィニッシュブロー、プリキュア・レーヴェファングを!!」

 

菅沼「了解です。伝えます」

 

冴島「それと、最後の罠で爆発が発生したら、プリキュア達にイレーザーバレットを使うことも言っておけ」

 

時村「もちろんです。伝えておきます」

 

菅沼と時村は、プリキュア達に指示を伝えた。そして、レーヴェが決め技を使おうとする様子を香川は見ていた。

 

香川「必ず決めて行け。そして、必ず生きて戻ってこい!」

 

────

 

戦闘フィールド

 

レーヴェ「行くよ。これが私のフィニッシュブローだ」

 

レーヴェが言うと、レーヴェの腕は発光する。右手は赤く光り、左手は黄色く光りだす。そして、両手を組み合わせて、二つの光を合わせる。そして

 

レーヴェ「プリキュア・レーヴェファング!」

 

レーヴェが叫ぶと、レーヴェの手から緑の光の竜巻が放たれ、全壊寸前の戦艦型兵器を拘束する。そして、レーヴェの背中からは黒い光の翼が展開し、全身に緑のオーラを纏った後、突進する。

 

レーヴェ「はあああああああああ!!」

 

そして、レーヴェは獅子の闘気を纏い、戦艦型兵器の動力部がある場所の装甲を貫く。

 

レーヴェ「でやあああああ!!」

 

そして、動力炉をレーヴェファングで摘出する。それと同時に掌に集中させた融合をエネルギーを戦艦型兵器の内部で解放し、レーヴェが持つ防御エネルギーで動力炉を保護しつつ、戦艦型兵器を内部から完全に破壊した。これで戦艦型兵器は完全に破壊して終わる………筈だった。

 

レーヴェ「これで終わりね………えっ!?」

 

レーヴェは驚く。それは

 

レーヴェ「何で爆発が!?エネルギーは無いのに!?」

 

本来は起きる筈の無い爆発が起きてしまったのだ。

 

レーヴェ「このままでは爆風に巻き込まれる」

 

レーヴェはレオンシールドで防ごうとするが

 

レーヴェ「駄目、間に合わない!」

 

爆風の速度が速いせいで、レーヴェは爆風に巻き込まれてしまった。

 

────

 

戦艦内 モニター

 

戦艦内にある部屋では、レーヴェが爆風に巻き込まれた様子を真神は嘲笑うかのような笑みを浮かべていた。

 

真神「フフフ、レーヴェは間抜けだったわね。動力炉を引き抜いたのが仇になったわね。動力炉を引き抜く事て、スイッチが入り本来は大規模な爆発が起きる筈だったが、プリキュア共の攻撃のせいで、ボロボロにされて威力はかなり落ちてしまったわ」

 

本来は動力炉を引き抜く事で、大爆発が起きるかと真神は思っていたが、プリキュアの抵抗とグランガードによる指示によって、戦艦型兵器は大破状態になった事で規模は縮小された。

 

真神「だが、爆発の規模は落ちても、威力は十分ある。少なくとも、キュアレーヴェは死ぬだろうな」

 

真神はそれでも爆風の威力はあり、相手を抹殺するくらいは出来るだろうと思って嘲笑した。だが、真神は気づいてなかった。グランガードが何かを仕出かすことを

 

────

 

グランガード 司令室

 

グランガードの司令室のモニターでは、戦艦型兵器が突如爆発した様子が映っていた。

 

時村「大変です!戦艦型兵器の内部で爆発が起きました!」

 

時村は、戦艦型兵器が突如爆発された様子を伝えた。

 

冴島「真神!やはり、罠を仕掛けたか!」

 

香川「動力炉を引き抜く事で、爆発のスイッチを入れるとはえぐいことをしやがるな」

 

冴島と香川は、突如起きた爆発の様子を見て苛立っていた。それを見て菅沼は

 

菅沼「香川司令、冴島補佐官。まだ間に合います」

 

冴島「菅沼、どういう意味だ?」

 

菅沼「爆発の規模は、今までの攻撃の影響で小さくなってます。イレーザーバレットがあれば、何とかなります」

 

時村「ですが、そのイレーザーバレットが使えるレーヴェが爆風に巻き込まれています。これでは使えませんが………」

 

時村の心配に対し、香川は時村に対する不安に答える。

 

香川「大丈夫だ。救助は出来る。冴島補佐官、お前が用意しておいたあれの出番だ」

 

冴島「この為に用意した、携帯型のイレーザーバレットが、ここで役立つとはな」

 

香坂「性能テストは十分やってある。規模が小さいなた、携帯型のイレーザーバレットでも救助は可能だ」

 

香川「ならば、プリキュア達に伝えろ!携帯型のイレーザーバレットの使用を許可するとな!」

 

香川はもしもの為に用意した携帯型のイレーザーバレットの使用を許可し、それを戦闘フィールドにいるプリキュアに通達するように言う。

 

菅沼「了解です。すぐに伝えます!」

 

菅沼はすぐさま、イレーザーバレットの事を伝えた。

 

────

 

戦闘フィールド

 

そのプリキュアの内、スマイル組とハピネスチャージ組は、携帯型のイレーザーバレットが入っているコンテナを持って、ブラック達の方へ移動していた。

 

ラブリー「後少しで、ブラック達の所に着きそうね」

 

ハッピー「着いた頃には、戦艦型兵器も沈んでいるね」

 

ハッピーが言うとちょうど、戦艦型兵器が爆発した音が響いた。

 

ハッピー「これで、決まったね」

 

ハッピーは戦艦型兵器が破壊されたのを確信し、戦艦型兵器があった場所に振り向いた。するとハッピーの顔が真っ青になる。

 

ラブリー「どうしたの?」

 

ハッピー「戦艦型兵器が破壊されたのに爆発が起きてる………」

 

ハッピーは戦艦型兵器がある方に指を指すと、戦艦型兵器があった場所に爆発が起きていた。

 

ラブリー「そんな、レーヴェがしくじったの!?」

 

爆発が起きた様子を見て愕然とするラブリー。そこへ

 

ブラック「ハッピー、ラブリー。どうかしたの!?」

 

ブラック達が、ラブリー達に合流する。

 

ハッピー「戦艦型兵器が爆発したよ」

 

ブルーム「それじゃあ、レーヴェは爆発に巻き込まれたの!?」

 

ラブリー「爆発の規模からして、可能性はあるよ」

 

ドリーム「でもレーヴェにはバリア技があるから大丈夫だよ」

 

ピーチ「でも、バリアがあるのに、爆風に巻き込まれている。これって?」

 

ブロッサム「恐らく、レーヴェがレーヴェファングで、摘出した時に爆発のスイッチが入ったかも知れません」

 

メロディ「上手くいった所で罠を発動されたら、レーヴェもバリアを張る前にやられてしまう!」

 

ブラック「今の攻撃で私達には余力が無い。どうするば………」

 

ハッピー達はブラック達に、戦艦型兵器が爆発し、その時にレーヴェも巻き込まれた事を話す。しかし、ブラック達も技を出しきった事で余力が無い状態に陥っている。そんな時に

 

菅沼(通信)「プリキュアの皆さん、聞こえますか!」

 

菅沼の通信が入る。

 

ラブリー「菅沼さん、どうしたのですか!?」

 

菅沼(通信)「ハッピー達とラブリー達は、四つのコンテナを持ってますね」

 

ハッピー「これの事ね」

 

ハッピーは、コンテナの方に指を指した。

 

菅沼(通信)「はい、この中には、レーヴェが使うイレーザーバレットの小型版が入ってます。これがあれば、レーヴェは救えます!」

 

ラブリー「さっき見せたイレーザーバレットと同じ効果を持つ武器ね」

 

菅沼(通信)「そうです。小型の為、効果はそれなりですが性能はオリジナルと同じです」

 

ハッピー「此を使えば、レーヴェは救えるんだね」

 

菅沼(通信)「はい、幸いプリキュアの防御力は高いのである程度は持ちますが、爆風のダメージは無視できません。一刻も早く救助をしてください!」

 

ハッピー「分かった。今すぐ助けに………」

 

菅沼の説明を聞いたハッピーはレーヴェを助けに行くが

 

ハッピー「あれ、動きが悪い……」

 

ハッピーは合体技の反動のせいで体力を消耗し、動きが鈍くなっていた。

 

ブラック「合体技の反動のせいでみんなの動きが鈍い!」

 

ブルーム「これじゃ、助けに行けない!どうすれば……」

 

ドリーム「誰か、消耗をしてないのは居ないの!?」

 

全員の動きが鈍くては助けに行けないブラック達。だが、消耗をしてないのが居た。それは

 

ダイヤモンド「大丈夫よ!私達なら行けるわ」

 

ダイヤモンド達が居たのだ。

 

ロゼッタ「ハート達の合体技の際、私達はハートにカードを渡しただけで消耗はしてません」

 

ソード「ラブリーストレートフラッシュの方を出したお陰で、ハート以外の消耗は少なくて済んだわ」

 

エース「ロイヤルでしたら、私達も消耗したでしょう」

 

ピーチ「そうか、ロイヤルだとダイヤモンド達も参加しなければいけないんだ」

 

ブロッサム「ですが、ラブリーストレートフラッシュならダイヤモンド達はマジカルラブリーパッドから出たカードをハートに渡すだけで済みますから」

 

ダイヤモンド達は、ラブリーストレートフラッシュの方を出したお陰で消耗は少なくて済んだ。ロイヤルを使えば、ダイヤモンド達も消耗したかもしれなかった。そして、ダイヤモンド達は、イレーザーバレットを手にする。

 

ダイヤモンド「消耗が少なかったのはある意味運が良かったわ」

 

ハート「ダイヤモンド達に任せることになってごめんね」

 

ダイヤモンド「気にしてないわハート」

 

ロゼッタ「私達がレーヴェを助けます。後は任せてください」

 

メロディ「頼むよダイヤモンド」

 

メロディが言うとダイヤモンド達は、イレーザーバレットを構え、爆風が起きてる場所にバレットを向ける。

 

ソード「レーヴェ、直ぐに助けるわ」

 

エース「イレーザーバレットの引き金を引けば、弾頭は発射します。これで決めましょう」

 

エースが言うとダイヤモンド達はイレーザーバレットの引き金を引き、弾頭を放った。そして、弾頭は爆風に命中する。すると爆風は

 

ダイヤモンド「爆風はどんどん小さくなるわね」

 

ロゼッタ「香川司令が、爆発が起きても大丈夫なのは、これがあるからですね………」

 

イレーザーバレットの効果で、爆風は縮小し、そのエネルギーは上に向けて放出した。そして、爆風は完全に消え、戦艦型兵器は文字通り消滅した。そして

 

ハート「これなら、レーヴェは無事ね」

 

メロディ「さすがはプリキュア。耐えて良かったよ」

 

爆風に巻き込まれたレーヴェは無事に立っていた。これで終わったように見えた。

 

だが、その代償は重く、プリキュアはそれを思い知らされてしまう。

 




戦艦型兵器との戦いに決着、だがレーヴェは………そして物語は5年後へ


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序章その2 プリキュアとグランガードその10

戦艦型兵器の戦い終結!しかし、代償は重かった。


序章その2 プリキュアとグランガードその10

 

レーヴェの決め技、プリキュア・レーヴェファングによって戦艦型兵器は完全に破壊された。だが、動力炉を摘出した際に、罠を発動するスイッチを入れた事で、爆発が起きてしまい、レーヴェは爆風に巻き込まれたのだ。しかし、その時に備えて用意した携帯型のイレーザーバレットによって爆風は消え、レーヴェは救助された。そして、ブラック達は戦艦型兵器が破壊した事に安堵していた。

 

ブラック「これで終わったねみんな」

 

ホワイト「ええ。私達を手こずらせた戦艦型兵器は完全に破壊されたわ」

 

ルミナス「レーヴェ、最後は決めてくれましたね。爆風によるトラブルがありましたが………」

 

ブラック「そうだね。幸い、プリキュアの身体能力は高いからレーヴェは無事だよ」

 

ルミナス「そうですね」

 

ホワイト「それじゃあ、レーヴェを迎えに行くよ」

 

ホワイトが言うと、全員でレーヴェを迎えに行く。

 

────

 

グランガード 司令室

 

グランガードの司令室にあるモニターでは、戦艦型兵器が完全に破壊された様子が映っていた。

 

時村「戦艦型兵器、完全に破壊されました!」

 

菅沼「最後に爆発が起きると言うアクシデントが起きましたが、ダイヤモンド達が携帯型のイレーザーバレットによって爆風はかき消されました」

 

時村「戦艦型兵器の破壊を確認したプリキュア達は全員でレーヴェの所に向かってます」

 

香川「そうか、これなら安心だな」

 

香川はプリキュアがレーヴェの方に向かっている様子をモニターで見ていた。そんな中、冴島はそのレーヴェの様子を見て何かに気づいた。

 

冴島「香川司令、レーヴェの様子がおかしい!!」

 

香川「冴島補佐官、どうした!?」

 

冴島「そのレーヴェが動いてない!!」

 

香川「何だと!?レーヴェに何が起きた!?」

 

香川はレーヴェに異変が起きたと思い動揺する。

 

────

 

戦闘フィールド

 

ブラック達はそのレーヴェの方に近づく。

 

ブラック「レーヴェ、無事なの!?」

 

レーヴェは何も言わず立っていた。

 

ブルーム「レーヴェ、どうしたの?いつもはボロボロになってもしゃべるくらいの余裕はあるのに」

 

メロディ「単に今回のレーヴェは、一度は勇城市に飛来したミサイルを対処するために、一度離脱したんだから」

 

ドリーム「通信からして、ミサイルはかなり来たんだ。だから、その対処に追われたんだよ」

 

ピーチ「まあ、あたし達もやばかったからね………とりあえず近寄って声をかけようよ。近くで言えばレーヴェだって………」

 

ピーチは、そのレーヴェに話しかけるべく、近寄ろうとするが……

 

ピーチ「ちょっと、レーヴェ!どうして倒れるの!?」

 

ピーチはレーヴェが突如、前のめりに倒れた事に動揺した。それを見たハートは何かに気づいた。

 

ハート「まさか、レーヴェは爆風を食らって大ダメージを受けたの!?」

 

ブロッサム「確かに、爆風のダメージは受けましたが、規模は小さいですよ!」

 

ハート「じゃあ、他に考えられることって………」

 

ハッピー「まさか、爆風自体の威力がでかいせいでは………」

 

ハッピーの疑問にたいしブロッサムは答える。

 

ブロッサム「ハッピー、可能性はありますよ。核弾頭を小型化する技術がありますから」

 

ハート「確かに、この世界の技術なら可能ね」

 

ハートはこの世界の技術レベルを配慮するなら、爆発が小規模でも致命傷を与えかねないと考える。そんな時、ドリームは倒れているレーヴェの体に触れた。すると

 

ドリーム「みんな、レーヴェはまだ生きてるよ!心音もあるよ」

 

ドリームはレーヴェはまだ生きている事を伝える。

 

ブラック「レーヴェはまだ生きてるんだね」

 

ドリーム「うん。幸い、イレーザーバレットの中和が早かったお陰で致命傷にはなってないよ」

 

ラブリー「早い内に、イレーザーバレットを使って正解だね」

 

さっき使われたイレーザーバレットの中和によって、爆風の持続時間が短縮し、その結果レーヴェのダメージはかなり抑えられた。だが、危険に近い状態は変わらなかった。

 

ドリーム「でも、予断は出来ないよ。すぐに連絡をしないと」

 

ブラック「そうだね。今すぐ香川司令に連絡を入れよう」

 

ブラックが言うとすぐさま、グランガードに連絡を入れる。

 

────

 

グランガード 司令室

 

菅沼「香川司令、ブラックから連絡が来てます」

 

香川「すぐに繋げてくれ」

 

菅沼「了解です」

 

菅沼が言うと、ブラックから連絡が来る。

 

香川「ブラック、どうしたんだ?」

 

ブラック(通信)「香川司令、レーヴェは無事だよ。ただ、容態が悪いよ」

 

香川「ブラック、レーヴェに何が起きた!?」

 

ブラック(通信)「レーヴェは、動力炉を摘出し、戦艦型兵器を破壊に成功したけど、その直後に、爆発がおきたの」

 

香川「やはりか、あの真神ならやると思ったな。それからどうした?」

 

ブラック(通信)「冴島さんが用意した携帯型のイレーザーバレットで、爆発を中和して救助したよ」

 

香川「救助に成功したか。救助後のレーヴェは今どういう状態だ?」

 

ブラック(通信)「イレーザーバレットの中和で、爆風を受けた時間は短いよ。ただ」

 

香川「ただ?」

 

ブラック(通信)「衝撃ダメージが大きいせいで、レーヴェの状態は重症に近い状態だよ」

 

香川「重症とはどういう意味だ?」

 

ブラック(通信)「ハートの推測だけど、爆風の規模は小さい。けど、爆風の衝撃の威力が高いよ。下手したら核弾頭に匹敵するほどの威力だよ」

 

冴島「核弾頭だと?」

 

ブラックの話を聞いて冴島は何かに気づく。

 

冴島「香川、確か真神は元軍人だったな」

 

そう、冴島は真神の経歴に気づいたのだ。

 

香川「ああ、元はプリキュアの教官を務め、尚且つ軍に所属した。その時に兵器や武器にも精通している。だが、ある理由で軍を辞めたと聞いてるがどうした?」

 

冴島「なるほど、道理で小規模にも関わらず核弾頭並みの威力を出し、そしてプリキュアに致命傷を与えると言う行為が出来た訳だな………元プリキュアの教官にして、軍人であったからこそできるやり方だな」

 

香川「ああ、だからこそ戦艦型兵器での戦いでも、プリキュアを手こずらせた訳だな」

 

冴島「そうだな」

 

ブラック(通信)「あの、香川司令話聞いてます?」

 

冴島と香川の会話にブラックは通信越しから話を言う。

 

香川「ああ、すまんなブラック」

 

ブラック(通信)「重症になっているレーヴェをなんとかしたいけどどうすればいいの?」

 

ブラックの疑問にたいし、香川と冴島は対処方法を言う。

 

香川「ならブラック、急いでグランガード日本支部へ連れて行け。こちらには治療専門のメンバーがいる」

 

冴島「その医療系メンバーは、大病院で働いた経歴持ちだ。宛になる」

 

ブラック(通信)「医療メンバーも居るの!?」

 

冴島「組織上、怪我人が出る事もあるのでな、その為に医療メンバーも居る。レーヴェにはそのメンバー達が治療をする。安心しろ」

 

冴島は、怪我人が出た時に備えて医療メンバーも居ることをブラックに伝える。

 

ブラック(通信)「わかりました。じゃあ、レーヴェをどうやってグランガードに移動させるのですか?」

 

香川「レーヴェが乗ってきたサブフライトユニットがある。それに乗せて置けば、後は自動操縦で何とかする」

 

ブラック(通信)「サブフライトユニットに乗せれば良いのね」

 

香川「ああ、自動操縦時には、揺らさないよう静かに動かしておく。後、治療用の光を浴びせる機能がある。これだったら、怪我の速度を和らげる事も可能だ」

 

ブラック(通信)「いろいろ便利ですね………」

 

冴島「戦いは何が起きるかわからない。だからこそいろんな対策を立てなければならない」

 

ブラック(通信)「そうですね」

 

香川「さて、ブラック。レーヴェが心配ならすぐにサブフライトユニットの所まで運んでくれ。後はこちらが何とかする」

 

ブラック(通信)「分かりました。レーヴェをサブフライトユニットの所まで運びます」

 

冴島「怪我人なら気をつけて運んでおけ」

 

ブラック(通信)「はい」

 

冴島が言うと、ブラックはレーヴェを運ぶために通信を切った。

 

冴島(敵がいない以上、戦闘フィールドも消失することになる。ブラック達も脱出しろ)

 

────

 

戦闘フィールド

 

香川と冴島の通信を終えたブラックにブルームが話しかける。

 

ブルーム「ブラック、何か指示あった?」

 

ブラック「香川司令の指示でレーヴェをサブフライトユニットの方まで運ぶように言われたよ」

 

ブルーム「サブフライトユニットで何をするの?」

 

ブラック「レーヴェをサブフライトユニットに乗せて、自動操縦でグランガード日本支部へ運ぶよ」

 

ドリーム「サブフライトユニットに自動操縦機能があるの!?」

 

ブラック「あるよ。もしもの為に用意したって言ってたよ」

 

ブロッサム「備えあれば憂いなしと言う言葉がありますが、グランガードは何でもありですね………」

 

ピーチ「出なきゃ、私達が思いっきり戦えないでしょ。支援組織があると無しじゃ、戦いに支障が出るし」

 

ブロッサム「そうですね……」

 

ピーチの話に納得するブロッサム。そして

 

ラブリー「無駄口を言う暇は無いよ。まずはレーヴェをサブフライトユニットの所まで運ばないと」

 

ピーチ「そうだった。けどどうやって運ぶの」

 

ハート「それならちょうどいいのがあるよピーチ」

 

ピーチ「ちょうどいいって?」

 

ハート「あれを使うの」

 

ピーチ「あれって?」

 

ピーチはハートの言う通り、ある物に視線を向けた。それは戦艦型兵器の残骸にある装甲板である。

 

ピーチ「戦艦型兵器の装甲板を使うの!?」

 

ハート「そうだよ。これを担架の代わりにするの」

 

ハートは戦艦型兵器の装甲板を担架の代わりに使うと言うアイデアを出した。

 

メロディ「装甲を担架の代わりにするなんて、普通は考えないでしょうね。幸い私達は疲労状態だけど、装甲板を持ち上げるくらいの体力は残ってる」

 

ハッピー「一人はきついけど、全員でやれば何とかなるよ!」

 

ラブリー「こっちはハニーのハニーテレポートを一回だけ使えるくらいの体力はあるはずよ」

 

ピーチ「パッションのアカルンもあるし、サブフライトユニットがいなくなった後で空母まで移動出来るくらいの余裕だってある」

 

ハート「そうだね。じゃあ、まずはレーヴェを装甲板に乗せるよ」

 

ハートが言うと倒れているレーヴェを装甲板に乗せる。そして、ハート達は装甲板を手で持ち、ゆっくりと上に上げた。

 

ハート「じゃあ、レーヴェを運ぶよ!」

 

ブラック「今のレーヴェは怪我人よ。ゆっくり運ぶよ」

 

ブラックが言うと、装甲板を担架代わりにしてレーヴェを運んだ。そして、サブフライトユニットの所まで移動すると、ホワイト達が待っていた。

 

ホワイト「ブラック、何でレーヴェを装甲板に乗せて運んできたの?」

 

ブラック「レーヴェが爆風を受けて重症を負ったの」

 

ホワイト「レーヴェが負傷するなんて信じられないわ」

 

ブルーム「まあ、無理無いよ。最後に罠を発動したせいで対応に遅れが来たんだから」

 

イーグレット「あのレーヴェが罠に嵌まるなんて信じられません」

 

イーグレットはレーヴェが罠に嵌まる事自体に不信を抱いていた。

 

アクア「敵の方が上手だったかも知れないわ。ましてや、戦艦型兵器にわざわざ自爆用の兵装を積むなど普通はあり得んわ」

 

ベリー「それに今回の騒ぎは間違いなく彼女が関わっている。有利な状況で都合よくミサイルが放たれた状況といい、動力炉を摘出した瞬間に爆発を起こすなど普通の人なら絶対にやらないと思うわ」

 

ダイヤモンド「そうね。私達が交戦した相手にこういう搦め手を使う相手は滅多にいないわ」

 

ビューティ「居るとすれば、私達が交戦したジョーカーやドリーム達が交戦したカワリーノくらいですね」

 

マリン「けど、今回交戦した相手があいつだったら、もっとエグい手を使うよ。いくらなんでもやらんくらいな手で」

 

プリンセス「ああいうエグい手を使うのはレッドだけで勘弁したいよ」

 

ダイヤモンド「そうね。それじゃあレーヴェをサブフライトユニットの上に乗せるよ。ハート、レーヴェを下ろして」

 

ハート「分かった」

 

ダイヤモンドが言うとハート達はレーヴェを乗せた装甲板を降ろした。

 

ホワイト「今度は私達がレーヴェをサブフライトユニットに乗せるわ」

 

ホワイトが言うとレーヴェをゆっくりとサブフライトユニットの上に移送した。

 

ベリー「プリキュアの防御力があるとはいえこれほどのダメージを受けるなんて」

 

アクア「プリキュアの事を知らないと此だけのダメージを与えれないわ」

 

ベリーとアクアはサブフライトユニットの上に移送したレーヴェの様子を見ていた。

 

ビューティ「これだけの大怪我、後の戦いにも影響が出かねませんね」

 

マリン「レーヴェはムーンライトと同等の実力者だよ。都合よくレーヴェの代わりなんて出ないよ」

 

イーグレット「そうね。これからはレーヴェの分まで戦わないといけないわ」

 

リズム「苦しい戦いになるかも知れないわ。運良く新たなプリキュアが出てくれたら良いのに」

 

ビューティ達はレーヴェが一時戦線を離脱すると思っており、当面はレーヴェ不在で何とかするしかないと言う。

 

プリンセス「案外、直ぐに出ると思うよ」

 

ホワイト「直ぐに出るね………その時を待つしか無いようね」

 

ホワイトが言うとサブフライトユニットの上部分が展開し、所謂シェルターが形成する。

 

ダイヤモンド「シェルターまで作るとはなんでもありね」

 

ダイヤモンドが言うとサブフライトユニットはゆっくりと上昇し、戦闘フィールドから離脱した。

 

ダイヤモンド「おまけに自動操縦まであるなんて、ほんといろんな意味で助かるわ」

 

自動操縦で飛び立ったサブフライトユニットを見送ると、ダイヤモンドはハートに視線を送る。

 

ダイヤモンド「ハート、後は私達も戦場フィールドから出るだけね。どうするの?」

 

ハート「手はあるよ」

 

ハートが言うと丁度他のプリキュア達も来る。

 

ルミナス「ブラック、終わりましたか」

 

ブラック「ちょうど終わったよ。今レーヴェをサブフライトユニットに乗せた後、先に帰還させたよ」

 

ルミナス「先に帰還?どういう意味ですか?」

 

ホワイト「レーヴェが重傷を負ったの。それで治療の為に先に帰らせたの」

 

ホワイトはレーヴェが重傷を負った事を説明した。

 

ルミナス「レーヴェが重傷を負うなんて信じられませんね」

 

ブラック「レーヴェは滅多に負傷しないからね」

 

ルミナス「そうですか」

 

ルミナスが納得すると、ムーンライトが言う。

 

ムーンライト「みんな、何時までもここに居ちゃだめよ。そろそろ戦場フィールドが消滅をする頃よ。みんな、空母へ戻るよ」

 

ブロッサム「そう言えば、戦艦型兵器はもういませんね」

 

マリン「となるとこれから起こるのは?」

 

サンシャイン「敵が居なくなったら戦闘フィールドは消滅するよ。ここにいると消滅に巻き込まれるよ」

 

マリン「あ、それはまずい!!」

 

ハニー「そう言う事態だと思って、ハニーテレポートをする準備を済ませたよ」

 

パッション「念のために、アカルンを使う準備をしておいたわ。ピーチ、皆を集めさせて」

 

パイン「テレポートを使えば離脱出来るよ」

 

ピーチ「そうだね。じゃあ、みんな集まるよ」

 

ピーチが言うとプリキュアは一纏めに集まった。

 

フォーチュン「全員集まったね。ハニー、テレポートをお願いね」

 

ハニー「ええ、視線内に空母を捉えておいたよ」

 

パッション「ハニーのテレポート範囲は目視出来る範囲までだからね。もし失敗したら私のアカルンでフォローしておくわ」

 

パイン「だからハニーはきにしないでね」

 

ハニー「うん、みんな私に触れている状態だから、全員テレポートできるわ。行くよ、ハニーテレポート!!」

 

ハニーが言うと全員空母へテレポートした。

 

────

 

グランガード 空母

 

テレポートをしたプリキュア達は全員空母の甲板に移動した。

 

レモネード「全員無事ですね」

 

ローズ「そう言えばパッションは視力が良いのね。お陰でギリギリ視線を捉えてもなんとかなったわ」

 

ミント「全員、無事に甲板にいるようね」

 

ルージュ「まさか、甲板に頭を突っ込むなど無いよね?」

 

ローズ「無いわよルージュ」

 

ルージュ「そうだね………」

 

 

ルージュは甲板の周辺を見回した。

 

ルージュ「全員無事だね………」

 

アクア「当たり前でしょ!」

 

ルージュ「そうだね………」

 

レモネード「さすがに海に落ちるオチはありませんよ」

 

ミント「そうよ。あったら今頃騒ぎ起きてるよ」

 

ローズ「そうね。これで全員帰還したわね」

 

アクア「後は空母がグランガード日本支部に帰れば今回の戦いは終わりよ」

 

ドリーム「そうだね。帰ったらレーヴェの様子を見に行こう」

 

メロディ「そうね。もし入院をしたなら、面会の許可を得てから見に行こうか」

 

リズム「さすがに面会謝絶は無いと思うけどね………ってきゃあ!?」

 

リズムがいい終えたとき、空母に揺れが発生する

 

リズム「何で空母に揺れが起きるの?」

 

ビート「敵はもう居ないでしょ!なのに何で!?」

 

ミューズ「原因は、敵の襲撃じゃないよビート」

 

ビート「あ、ちょうど戦闘フィールドが閉じるのね」

 

メロディ「その様子を見に行ってるの居そうね」

メロディはその戦闘フィールドが閉じる様子を見に空母の甲板の端に向かった。

 

────

 

グランガード空母

 

空母の端に居るハッピー達は戦闘フィールドが閉じる様子を見ていた。

 

サニー「海が割れて出来た戦闘フィールドが閉じとるわ」

 

マーチ「戦闘フィールドがどんどん狭まっていくよ」

サニーとマーチは戦闘フィールドが小さくなって閉じていく様子を見ていた。そして

 

ピース「あっ、戦闘フィールドが完全に消えたよ」

 

その戦闘フィールドは完全に閉じ、戦闘フィールドがあった場所は元の海に戻った。

 

ビューティ「空間湾曲で海を割り、それを持って戦闘フィールドを作る。まさにキュアレーヴェにしか出来ない技ですね」

 

ハッピー「戦闘が終わっても元に戻らなければ、後で禍根を作りかねない事態をレーヴェのディメンションドライバーで解決する。他のプリキュアにも使えないかな」

 

ビューティ「レーヴェの技は私達のとは性質が違いますよ。真似は出来ないかと思いますが………」

ピース「ラブリーなら出来そうじゃない?」

 

サニー「それはないわ。ラブリーの技の傾向を考えると無理やろ………」

 

マーチ「ラブリーは攻撃偏重だから、特殊系の相性は悪いと思うよ………」

 

ピース「そうなんだ………私、こう言う技が使えたら嬉しいのに………」

 

ハッピー「ピースは特撮系のが好きなんだ。ピースと同じ趣味を持った子が居たら良いのに………」

 

ハッピーが呟くとちょうどメロディもやって来る。

 

メロディ「それこそ、都合よく出ると思う?」

 

ハッピー「メロディ、何でここに?」

 

メロディ「戦闘フィールドが閉じる様子を見に来たけど」

 

ビューティ「メロディ、もう終わってますよ」

 

メロディ「えっ、もう終わったの?」

 

ビューティ「戦闘フィールドが閉じる時間が早いので。急いで来ないと見れませんよ」

 

メロディ「そうか、残念だ」

 

ハート「見に来たいのもわかるよ」

 

メロディが残念がるとハート達もやって来る。

 

ダイヤモンド「海が元に戻ると、さっき起きた戦闘が終わったと感じるわ」

ロゼッタ「ですが、今回は怪我人が出てきてしまった。いつもなら全員生きて帰る筈がこうなってしまうなんて」

 

エース「ロゼッタ、戦いは常に完勝するとは限りません。勝っても、怪我人がたくさん出てきてしまうことだってありますよ」

 

ソード「エースの言う通りよ。今回もレーヴェに助けられた。しかし、そのレーヴェの負傷した事で後の戦いに影響するかも知れないわ」

 

ハート「そうだねソード。その時は私達がレーヴェの分まで何とかしないと」

 

メロディ「ハートだけじゃないわ。あたし達だって居る。その時は頼ってね」

 

ハート「メロディ、覚えておくよ」

 

メロディのアドバイスを聞いたハートはそのアドバイスを覚えておいた。そして

 

ラブリー「これで戦艦型兵器はもう現れないね」

 

ハニー「戦艦型兵器は破壊されて、また海の底に沈んだわ」

 

プリンセス「こう言う物は二度と現れないで欲しいよ」

 

フォーチュン「戦争の亡霊は二度と現れないで欲しいわ。関係の無い人まで巻き込んで迷惑をかけるなど、絶対に許さないから」

 

ラブリー「戦争の亡霊か………今回私達が戦艦型兵器を倒した事で関係の無い人まで巻き込まずに済んだ。巻き込れたら、きっと新しい災いが生まれたかも知れないね」

 

ブラック「そうだね。きっとあたし達を恨む輩だって出たかも知れない。けど、仮定の話をしたって仕方ないよ」

 

ホワイト「私達がそれを止めたから良いじゃない」

 

ラブリー「そうだね」

 

ブラック「なら、帰ろうか。今頃レーヴェは治療を受けている筈だよ。時間が空いたら、みんなで見舞いに行くよ」

 

ラブリー「ええ、レーヴェを安心しておかないと」

 

ラブリーが言うと、グランガードの空母は、戦艦型兵器が居た戦闘フィールドがあった海域から離脱する。そして、勇城市へ帰還した。ただ、一つの悪意が残っているのを気づかないまま………

 

────

 

グランガード日本支部

 

グランガード日本支部にある敷地では、職員がレーヴェが来るのを待っていた。その中には、一人の女医が居た。

 

グランガード職員「国枝医療班長、まもなくキュアレーヴェこと天海リオンをのせたサブフライトユニットが到着します」

 

 

国枝「リオンが戻って来るのね」

 

グランガード職員「はい、ただリオンが負傷をしていると言う情報がブラックから聞いています」

 

国枝「なぎさからね」

 

グランガード職員「はい、その様子を見ていました。イレイザーバレットによる中和によって、致命傷には至っていませんが相当のダメージを負っています」

 

国枝「相当ヤバイのね。解ったわ。サブフライトユニットが着いたら、すぐさま医療室に移動しておくわ。早めに迎える準備をお願いね」

 

グランガード職員「了解です」

 

職員が言うと、すぐさまサブフライトユニットへの迎えに行った。さて、今出た人物、国枝律子はグランガードにおける医療班長であり、グランガードに入る前は、有名な大病院に勤務した女医である。そんな国枝の前に松田がやって来る。

 

松田「国枝ちゃん、どうしたんだこの騒ぎは?」

 

国枝「松田さん、今レーヴェことリオンさんが乗せたサブフライトユニットが向かっており、その送迎の準備をしています」

 

松田「その割には騒がしいな。なにかあったか?」

 

松田が言おうとしたその時

 

グランガード職員「国枝医療班長、ただいまサブフライトユニットが到着しました」

 

国枝「もう来たのね。松田さん、リオンに何があったのかを見せるわ。ついてきて」

 

松田「この様子からして、相当まずい事態になってるな………わかった、ついていくぜ」

 

松田が言うと国枝と共にサブフライトユニットが到着した場所へ来た。

 

グランガード職員「こちらです。今サブフライトユニットが来ました。すぐにシェルターを開けます」

 

国枝「解ったわ。すぐに見せて」

 

国枝が言うと、サブフライトユニットのシェルターが開いた。そこには

 

松田「嘘だろ!リオンがここまで重傷を負うなんてよ」

 

核弾頭クラスの爆風を受けて、重傷を負ったレーヴェがサブフライトユニットの上で仰向けに倒れていた。

国枝「ひどいわね」

 

グランガード職員「無理もありません。香川司令からは、核弾頭クラスの爆風を受けたと言う報告がブラックから来てましたから。幸い、携帯用のイレイザーバレットの中和が早いうちに起きたお陰で、即死にならずに済みました」

 

 

国枝「プリキュアのみんな、対処が早くて良かったわ。後はリオンを医務室へ運ばないと」

 

そう言うと、国枝の近くに担架が来ていた。

 

グランガード医療班「こうなると思って、用意しました」

 

松田「準備が早いね」

 

グランガード医療班「すぐに治療をする必要があると思い用意しました」

 

国枝「ありがとう。それじゃあ、リオンを担架に移動して」

 

グランガード医療班「了解です」

 

国枝が言うと、レーヴェは担架に移動し、すぐさま医療室へ移動した。

 

国枝「松田さん、治療の助手をお願いしますか?」

 

松田「もちろんだ。俺も治療関係のバイトをやったんだ。宛になるぜ国枝ちゃん」

 

国枝「では、一緒に来てください」

 

松田「あいよ」

 

松田が了承すると国枝と松田は医療室へ移動した。キュアレーヴェこと天海リオンを治療する為に。

 

────

 

勇城市に襲来しようとした戦艦型兵器はプリキュアオールスターズとグランガードの活躍によって撃破された。だが、その代償としてキュアレーヴェは一時戦線離脱を余儀なくされた。

レーヴェの戦線離脱から5年後、いよいよ新たなプリキュアが姿を現す。




次回 ついにブレイブソウルプリキュアの物語は始まる。


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設定シリーズ2

プリキュアとグランガードに出た人物の設定です。


プリキュアとグランガードに出た人物設定

 

 

グランガード指揮官

 

香川孝次 35(五年前は30)

 

防衛組織グランガードの指揮官を務める人物。

どんな状況でも冷静に判断する指揮官の鑑。また、メンバーには必ず生きて帰れと人命を尊ぶ包容力の持ち主。身体能力、戦闘能力はかなり高く、プリキュアとも渡り合える(それどころかあらゆるヒーローにも)リオンの父の死後、リオンの保護者を買ってでている

元は陸上自衛隊の一佐でかつては日本軍の軍人の家系にして富豪の生まれ。ある遺跡の調査チームの護衛部隊の指揮を執っていた。しかし、その調査チームが何者かによって壊滅(その中にリオンの父も居た)、護衛部隊もほとんど壊滅(全滅では無かったのは香川の的確な指揮のおかげ)される。その時に、壊滅させた人物が、強大な悪の存在と確信。自衛隊の離隊後、邪悪な存在に備えるために、防衛組織グランガードを結成し、グランガードの指揮官に任命された経歴を持つ。

 

キャラモチーフ

 

シンフォギアの風鳴弦一郎とガオガイガーの大河幸太郎

 

イメージCV・石川英郎

 

グランガード補佐官

 

冴島聖奈 32(五年前は27)

 

グランガード指揮官、香川の補佐を務める人物。作戦に反対意見を言うこともあるが、これは組織を腐らせなくするには反対意見を言える人物がいると言う考えを持つ為

元は警視庁に務めるキャリアウーマンで自他共に厳しい真面目な性格だが、プリキュアの衣装を見て自分も着てみたいと言う女性らしい一面も(ただし、本人は年齢的に手遅れと諦めている)

警視庁では若くして警視監の地位まで上り詰めた人物だが、警察でも抑止できない存在がおり、今のままでは限界が来ると感じ、警視庁を退職し、香川の誘いに乗り、グランガードの補佐官に就任する。香川とは親交があり、その為、香川の足りない部分を補うような働きをする。

財界、政界に様々な繋がりがあるお陰で、グランガードに対する不満が起きないなど、補佐官としては有能とも言える

 

キャラモチーフ

 

クロスアンジュのジルことアレクトラ・マリア・フォン・レーベンヘルツ

 

イメージCV・本田貴子

 

グランガード諜報員

 

松田圭一郎 28(五年前は23)

 

グランガード諜報部のチーフを務める人物。忍者の家系出身で、グランガードの機密保護・情報操作・隠蔽工作などを担当する諜報員的な役割を担う。人材育成に長けており、さらに、自身の部下達を持つ。悪人たちからは暗躍系諜報員として恐れられている。

性格は諜報部には居そうにない穏やかかつ誠実なタイプで人望がある人物。

高い身体能力を持ち、忍術を使う。諜報の一環として様々な仕事をやっており、その技術はトップクラスとも言える。

 

キャラモチーフ

 

シンフォギアの緒川慎次とワールドトリガーの迅悠一とスパロボOGのトウマ・カノウ

 

イメージCV・中村悠一

グランガードオペレーター

 

時村和美 24(五年前は19)

 

分析等のサポートを担当するオペレーター。電子工学のプロフェッショナルでハッキングなどの才能を持つ女性。趣味はオンラインゲーム。

 

キャラクターモチーフ 特命戦隊ゴーバスターズの仲村ミホ

 

イメージCV・三上枝織

 

菅沼大輔 24(五年前は19)

 

エネルギー感知及び索敵を担当するオペレーター。スカウト前は世界を駆け回る冒険者で、様々な国を旅していた経歴を持つ。様々な乗り物を使いこなすドライバーでもある。趣味は卓上旅行。

 

キャラクターモチーフ 特命戦隊ゴーバスターズの森下トオル

 

イメージCV・梶裕貴

 

グランガード 医者

 

国枝律子 28(五年前は23)

 

グランガードの医療班長。スカウト前は有名な大病院に勤務した女医で、かなりの医療技術を持つ女傑。精神学を学んでおり、グランガードのメンバーのメンタルケアも担当する。嘗て、海外に行ってるプリキュアに救われた経歴を持つ。重傷状態のリオンの治療をしたのも彼女。

 

キャラクターモチーフ マクロス△のミラージュ・F・ジーナス

 

イメージCV・瀬戸麻沙美

 

グランガード メカニック

 

香坂正夫 28(五年前は23)

 

グランガードの整備班長で、様々なヒーローに有用なアイテムを開発した職人気質の人物(プリキュアの連絡アイテム、プリートフォンも彼の作った物の一つ)。小物から戦艦まで何でもござれの器用さを持つ人物。元は町工場の社長を務めた人物で、本人も様々な発明品の特許を持つため裕福。しかし、慢心しないよう、普段は質素な生活をしている。

 

イメージCV・平田広明

 

真神優子 28

 

五年前に起きた戦艦型兵器の騒ぎを引き起こした元軍人。尊大で自信家、何よりも重度のエゴイストにして最悪の自己中、自分以外の人間を見下す神様きどり。プリキュアには狂気じみた愛情を向けている反面、自分以外の人間に対しては冷淡な性格。(ただし、プリキュアとはかけ離れたプリキュアに対しては欠陥品として見下している)。元はプリキュアを鍛えた戦術教官で、前述の性格と行動が原因で軍を辞めさせられる。それが原因で世界に絶望、復讐の為に非道な行為を繰り返す。自分が手塩をかけて育成したプリキュアを奪われたことで精神に異常を来している。後に史上最悪の存在を生む元凶でもある。

モチーフはダンクーガのシャピロ・キーツとスパロボMXのエルデ・ミッテ

 

イメージCV・千葉妙子

 

海上瑞穂(はしかみみずほ)16(五年前は11)

 

玲央達が通う学校の生徒。常にネガティブな事ばかりを考えるコミュ障気味の性格で、正義を信用しない人物。後に史上最悪の存在の資格者になり、世界に災いをもたらす。

 

イメージCV・野田順子

 

 




原作プリキュアは後に紹介します。次回は主人公の設定です


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ブレイブソウルプリキュア誕生編
設定シリーズ3


ブレイブソウルプリキュアの主要人物の設定です


星川玲央

年齢:16

外見:茶髪のショートヘアになったリリカルなのはvividのミウラ・リナルディをベースにシンフォギアシリーズの立花響の要素がある

イメージCV・伊藤かな恵

変身前:幼い少女系

変身後:高校生風の声

概要

プリキュアチーム、ブレイブソウルプリキュアのリーダー格にして主人公。

ヒーローに憧れを抱くボーイッシュ風の少女。

特撮好きで、一見男の子に間違えそうな雰囲気を持つ。甘いものや可愛いものが好きで邪魔すると怒る一面がある。

主人公では成績は平均的。

幼い頃にキュアレーヴェことリオンに助けられており、その影響でヒーローに憧れを抱く。

その一方で、正義は一つとは限らない主義で、他人の正義にも理解している。

空気を読んでくれるタイプで、敵は倒すが、和解が出来るのが居たら、話し合いを試みようとする所がある。信条は誰かを助けるのに理由は要らない、困ったり苦しんでいるなら迷わず手を差し伸べる。

いわゆる僕っ子で変身後は一人称が私になる。

ちなみにプリキュアになってからは幼馴染みの陽菜にセクハラされている。

また、可愛い服を着たがる。モデルと聞いて変な妄想すると言った女の子らしい振る舞いをしたい節がある。

さらに玲央が変身したのを見たり、変身状態で玲央の台詞を聞くとある50%の確率で玲央に惚れてしまうと言う魔性の女みたいな特性を持つ。

まどか曰くリーダーに立つ資質を持つ。

そのせいかまどかは自分が卒業したあとは玲央に生徒会長をやらせようとしている。

 

玲央の私服

 

トップスが長袖のトレーナーの上に袖無しのジャケット

ボトムスがプリーツスカートでスパッツを履いている

靴か靴下とショートブーツ

インナーがスポーツブラとショーツ(または可愛らしいデザインのブラとショーツ)

 

キュアカイザー

外見:頭にキングエクスカイザーの頭飾りを模したサークレットを装着し、胴体は赤ずきんチャチャのマジカルプリンセスをベースにしたワンピースでその胸部分に獅子を模したブレストアーマーを装備し、肩にキングエクスカイザーの肩を模したショルダーアーマーを装着して、胸部分に宝石が付いており、スカートの下はスパッツを履いている腕は肘まで覆うアームカバーで色は白。足は膝まで覆う白いブーツを履いている。カラーリングは赤と白(コマンドと違い白がメイン)。アーマーデザインはファンタジー系にアレンジしている。ピンクのショートヘア(キュアブラックと同じくらい)

モチーフ:勇者エクスカイザー

 

概要

玲央が変身するプリキュアで変身するとのぞみ見たく口調が少女らしくなり、凛々しくなる。

体型がグラビアアイドル並みのプロポーションになる。

変身後のブレイブモバイルはケースに入れて、腰につける

名乗りは原初の勇者戦士、キュアカイザー!!

敵に対峙した時の台詞としてあなた達の悪事はそこまでよ!

飛行時は白い翼を展開する。

 

ブレイブソードの属性は雷で、剣から電撃を放つ。

 

キュアカイザーの技

 

プリキュア・カイザーレイ

キュアカイザーの獅子の瞳部分(またはカイザーの目)から放つ光線。ラブリービーム同様出力調整可能。元ネタはキングエクスカイザーのカイザービーム

 

プリキュア・カイザーマグナム

 

腕から放つジェットミサイル。元ネタはエクスカイザーのジェットブーメラン

 

プリキュア・カイザーファイヤー

 

胸部の宝石から放つ火炎放射。元ネタはキングエクスカイザーのカイザーブラスター。

 

プリキュア・カイザーサンダー

 

胸部の宝石から放つ雷撃光線。

 

プリキュア・カイザーカッター

 

腕から放つ手裏剣。元ネタはキングエクスカイザーのカイザーショット。

 

プリキュア・カイザーブーメラン

 

両肩のエンブレムマークから生成したエネルギーをブーメラン状にして投擲する。元ネタはキングエクスカイザーのカイザーウイングブレイク

 

決め技

 

プリキュア・サンダーフィニッシュ

 

ブレイブソードに雷撃エネルギーを付加し、その雷撃のエネルギーを解放、その後天高く光の刃を伸ばし、その場から敵へと振り落とし、一刀両断にする。

 

天野陽奈

年齢:16

外見:茶髪のツインテールに変えたリリカルなのはvividのジークリンデ・エレミア

イメージCV:豊崎愛生

概要

星川玲央の幼馴染み。

心優しく、猪突猛進な感のある玲央のストッパーでもある。

子供の頃からいじめを受けていたがその度に玲央に助けられており、依存している節があった。

玲央が窮地に立ち、玲央を助けたい思いがきっかけでプリキュアに覚醒する。

プリキュアになってからは百合趣味に目覚めてしまい、隙あらば玲央をセクハラする危ない一面を持つ。しかも、ヤンデレ気質の疑い。

自称玲央ちゃんの嫁。

一人称は私

ブレイブソウルプリキュアのメンバーでは一番の女子力を持つ。

所謂家事スキルが高い。

料理、裁縫などの技能が高く、優れたデザインセンスもある。

実家はレストランで玲央の家とは隣同士。

 

私服

女子力が高いタイプなのでスカート(タイプはデニム系)。

トップスのポロシャツと赤いジャケット。白い靴下と白のスニーカーを履く。インナーはオレンジ系。

 

キュアフィーニクス

外見

頭 頭部に武装ファイバードを模したサークレットを装着。オレンジの増量したツインテール。

胴体 赤ずきんチャチャのマジカルプリンセスをベースにしたワンピースでその胸部分に太陽と翼を模した意匠をいれたブレストアーマーを装備し、肩に武装ファイバードの肩を模したショルダーアーマーを装着している。アーマーデザインはファンタジー系にアレンジしている。胸部分に宝石が付き、宝石の回りに炎を模したブローチがつく。スカートの下はスパッツを履いている

腕 肘まで覆うアームカバー、色は青

足 膝まで覆う白いプレートパーツが付いた青いブーツ、アームカバーには黒いパーツがつく。

モチーフ・太陽の勇者ファイバード

 

概要

陽菜が変身するプリキュア。太陽の名の通り、炎と光が得意。

名乗りは太陽の勇者戦士、キュアフィーニクス!!

対峙時の台詞は例えお天道様が許しても私は許しません。

 

ブレイブソードの属性は炎や太陽光、熱風を放つ。

 

武器

 

ソーラーロッド

 

太陽の熱のように高熱を発生する戦闘棒。モチーフはファイバードのファイヤーロッド

 

 

プリキュア・ソーラーショット

 

腕から太陽エネルギーの光弾を放つ。モチーフはファイバードのダイナバスター

 

プリキュア・ソーラーキャノン

 

頭部のサークレット部分から太陽エネルギーでできた高熱弾を発射する。

 

プリキュア・ソーラーミサイル

 

ソーラーロッドの先端部から太陽の光で出来たミサイル弾を複数放つ。

 

プリキュア・ソーラーバースト

 

ソーラーロッドを装備した左手からはソーラーミサイル、右手からソーラーショット、頭部からソーラーキャノンを同時に放つ

 

プリキュア・ソーラーバリアー

 

手のひらから太陽エネルギーの壁を作って、相手の攻撃を防ぐバリアーを作る。モチーフはファイバードのフレイムバリアー

 

決め技

 

プリキュア・フェニックスフィニッシュ

 

ブレイブソードに太陽エネルギーを付加し、炎の剣状にする。そのあと、不死鳥のオーラを纏った状態で相手を袈裟斬りにして切り裂く。モチーフはファイバードのフレイムソード・チャージアップ。

 

高杉葵/キュアアース

年齢:16

外見:髪を青髪のミドルヘアに変えたなのはvividのファビア・グロゼルグにコロナ・ティミルの雰囲気を入れたもの。

イメージCV・茅野愛衣

概要

星川玲央、天野陽奈と同じ学校に通う少女。

おっとりしているように見えるが、IQ200台の知能を持った知性派。

祖先がシャーマンの血を引いており、自然の声や心の声が聞こえる能力を持ち、超能力といった技能を持つ。

その特殊技能が原因で、好奇で見るような目に苦しんでいたが、玲央と陽奈にあった事で友達になる。

友達になった玲央と陽奈を助けたい思いが届いた事でプリキュアに覚醒する。

プリキュアになってからは自信を持つようになり、またその知性を生かし、チームの参謀を担当する。

彼女に他に友達居ないの言葉は禁句らしく、言われたら凶悪な超能力によってひどいめに遭う羽目になる。また、もの静かだが怒ると怖く、笑顔の状態で静かにキレるタイプ

性格にスパロボOGのメルア・メルナ・メイアの要素が入ってる。静かな場所を好む

丁重語で話す。一人称は私

葵の私服

 

レース系の青いドレス

水色のインナー

青いラインの入った白のノースリーブツーピース(スカート部分がフレアスカート)

水色のガーディガン

白の靴下とローファーの組み合わせ

 

キュアアース

外見:赤ずきんチャチャのマジカルプリンセスをベースにしたワンピースでその胸部分に地球を模した紋章が入ったブレストアーマーを装備。肩パーツがダ・ガーンXを模した形状になっている。スカートの下はスパッツを履き、腕に肘まで覆う白いアームカバーを装着しており、赤い部分かリボン状になってる。足に膝まで覆う青いライン入りの白いブーツを履いている。胸の真ん中に宝石が装着している。頭にダ・ガーンXの頭飾りを模したヘッドギアを装着している。アーマーデザインがファンタジー系で飛行時は青い光の翼がX字状に展開する。髪はロングヘアーになり、青い地球をイメージした水色に染まる。服のカラーリングは青と白

モチーフ:伝説の勇者ダ・ガーン

 

概要

葵が変身するプリキュア。

地球の力を司る自然系の技を使う。

陸海空対応型。

名乗りは地球の勇者戦士、キュアアース!!

対峙時の台詞は地球に代わり成敗します。

 

ブレイブソードの属性は自然系のエネルギーを放ち、主に氷や水系を使う。

 

プリキュア・アースショット

 

地球のエネルギーで出来た無数の光弾を掌から放つ。モチーフはダ・ガーンXのアースバルカン

 

プリキュア・アースレイザー

 

胸の宝石から青い波動を照射する。モチーフはダ・ガーンのアースグレイザー

 

プリキュア・アースフリージング

 

胸部にある地球を模した意匠から、絶対零度の冷凍ビームを放つ。モチーフはダ・ガーンのブレストフリージングアタック

 

プリキュア・アーススプラッシャー

 

胸部にある宝石から青い無数の光線を拡散しながら放つ。モチーフはダ・ガーンXのブレストアースフラッシュ

 

決め技

 

プリキュア・ガイアフィニッシュ

 

ブレイブソードに地球のエネルギーを装填し、相手を切り裂く。切り裂いた後、X字の軌道を描いた後、納刀と同時に相手を浄化させる。

 

プリキュア・ガイアブラスター

 

胸部にある宝石から10万度のプラズマを放出する。モチーフはダ・ガーンXのブレストアースバスター

 

旋風寺まどか/キュアエクスプレス

年齢:18

外見:腰まで届く黒髪に染めて髪を下ろしたDOGDAYSのレベッカ

イメージCV:三森すずこ(電波教師の柊暦をベースにしたキャラ)

概要

玲央達が通う高校の生徒会長にして旋風寺コネクションの令嬢。

スポーツ、テストも全国上位クラスの実力を持つ。

おしとやかにして上品な性格に見えるが、自己主張が激しいチャレンジ精神旺盛なタイプ。

プリキュアの存在を知り、自分はプリキュアをプロデュースするために玲央と接触する。

その最中に自分もプリキュアの素質があり、玲央達を助けるためにプリキュアとして覚醒する。

玲央と違い、空気を読む事が苦手な面がある。また、自覚は無いが天然気質。

父の教えで会社を継ぐなら、下の苦労も知るように言われ、休日ではアルバイトの仕事をやっている(そのせいか、令嬢特有の欠点である金銭感覚の酷さが無い)。

プリキュア覚醒後は年上として玲央達を支える。

更に自己主張が激しくなり、正に歌舞伎役者見たいになってる。

一人称は私

 

令嬢の仕事時

ドレスを着ており、若しもの為に下にはノースリーブとスパッツを履いている。

 

普段の服

緑のインナー

トップスが黄緑のシャツ(緑川なおが着てたタイプ)と緑の袖無しジャケット

ボトムスが緑のミニスカートと黒のスパッツ。

靴がスポーツブーツを履いている。

 

キュアエクスプレス

外見:赤ずきんチャチャのマジカルプリンセスをベースにしたワンピースでその胸部分にSLを模した赤い宝石が付いた藍色のブレストアーマーを装備。また、唯一の襟たてでもある。肩パーツがマイトガインを模した形状になっており、左肩が白、右肩が銀になっている。スカートの下はスパッツを履き、腕に肘まで覆う白のアームカバーを装着している。足に藍色のブーツを履いている。胸の真ん中に宝石が装着しており、左胸部分にマイトガインのエンブレムに似たブローチが付く。頭部がマイトガインの頭部を模したサンザイザーになっている。アーマーデザインがファンタジー系になっている。服のカラーリングは藍色と銀と白。髪はポニーテールに纏まって色が緑色に染まる。

モチーフ 勇者特急マイトガイン

概要

まどかが変身するプリキュア。

嵐を呼ぶかの如く風属性の技を所持、戦闘能力はキュアカイザーに匹敵。

名乗りは動輪の勇者戦士、キュアエクスプレス!!

対峙時の台詞は悪事を停める為、只今参上!

 

ブレイブソードの属性は風で、暴風や竜巻を放てる。

 

 

プリキュア・ライナーバルカン

 

掌から風属性の弾丸を放つ。マイトガインのマイティバルカンがモチーフ

 

プリキュア・ライナースライサー

 

風のエネルギーを込めた円形の刃を飛ばす。マイトガインのマイティスライサーがモチーフ。

 

プリキュア・ライナーブレード

 

右腕から風のカッターを生成して相手を切りつける。マイトガインのマイティカッターがモチーフ。オリジナルと違い、左腕にも出せる。

 

プリキュア・ライナーバスター

 

腰にキャノン砲を生成して、強力な圧縮空気弾を発射する。マイトガインのマイティキャノンがモチーフ。

 

プリキュア・シグナルブラスター

 

頭部の信号部分から赤と青の光線を放つ。停止効果を与えるほど赤い光線や治療効果を与える青い光線を放つ事ができる。

 

決め技

 

プリキュア・ストームフィニッシュ

 

ブレイブソードに風のエネルギーを込め、エネルギー超高空に跳躍し、風のエネルギーを込めた剣で両断する。バリエーションに風のエネルギーを限界までチャージし、相手を突き刺すバージョンや、横一文字に凪ぎ払うバージョンもある。モチーフはマイトガインの縦一文字斬り

 

友永佳子/キュアポリス

年齢:18

外見:黒髪のショートヘアのDOGDAYSのナナミ・タカツキをベースにし、眼鏡をかけてる。

イメージCV:新井里美

概要

玲央達の通う高校に所属する生徒。

生真面目な眼鏡少女で言いたいことははっきり言わないと気がすまない性格。

メンバーにおけるムードメーカー。

両親が警察関連の仕事をやっており、両親がなかなか会えない為か寂しがり屋な一面を持ち、自分の気持ちに素直になれない一面を持つ。

集中力が高く、銃器に長けている。

玲央とほむらがタイマンをやっている所を目撃し、その二人を捕まえた所で玲央達と接点を持ち、その後、玲央達が苦戦してるのを見て、助けたいと言う思いを切っ掛けにプリキュアに覚醒する。

一人称はあたし

雰囲気がエルス・タスミン寄り

眼鏡が無いと見えない近眼。変身すると眼鏡なしでもよく見える。

 

キュアポリス

外見:赤ずきんチャチャのマジカルプリンセスをベースにしたワンピースでその胸部分にを警察の服を模した白のブレストアーマーを装備。宝石部分の回りにジェイデッカーのエンブレムに似たブローチが付く。肩パーツがジェイデッカーを模した形状になっている。スカートの下はスパッツを履き、腕に肘まで覆う白のアームカバーを装着している。足に黒のブーツを履いている。頭部にジェイデッカーのパトランプに似たカチューシャと頭部の角に似たパーツが付いたサークレットが付く。アーマーデザインがファンタジー系になっている。服のカラーリングは白と黒。白髪のロング

モチーフ:勇者警察ジェイデッカー

概要

佳子が変身するプリキュア。

ブレイブソウルプリキュアでは珍しい射撃タイプで指を拳銃の様にしてエネルギー弾を放つ。

名乗りは「警察の勇者戦士、キュアポリス!!」

対峙時の台詞はホールドアップ!あんた達の悪事もそこまでよ!

 

ブレイブソードの属性は光系であり、警察官のを反映したか束縛効果がある。

 

 

使用武器

 

ブレイブリボルバー

 

拳銃型の武器。連射性能が高い

 

ブレイブマグナム

 

拳銃型の武器。リボルバーと違い、威力が高い。

 

ブレイブショット

 

散弾銃型の武器。特殊弾頭を使用。

 

ポリスライフル

 

キュアポリス専用の長銃。実弾とビームに切り替えれる。

 

 

プリキュア・ジャスティスフィニッシュ

 

ブレイブソードに高熱を帯びさせ、相手に向かって切りつける。バスターと並ぶポリスの決め技。

 

プリキュア・ジャスティスバスター

 

キュアポリスの腰に大型大砲を装備し、浄化効果を持った巨大光線を放つ。フィニッシュと並ぶポリスの決め技。モチーフはマックスキャノン。

 

原島かなみ/キュアゴルディ

年齢:18

外見:茶髪の束ねロングに変えたDOGDAYSのブリオッシュ・ダルキアン。

イメージCV:遠藤綾

概要

玲央達が通う高校に所属する生徒。

メンバーの中では最も大人びているが、中身はしっかりものに見えて相当ズレた天然ボケのおっとりとした性格の持ち主で口調も間延びした感じになっている。

メンバーの中では剣の腕が一番高く、様々な武器をも使いこなす。

日本文化に詳しく、また指導技能も高い。

まどかがプリキュアとしての技能に不安を抱き、プリキュアの教導役に選ばれる。

その最中にプリキュアに覚醒し、玲央達を助ける。

他のメンバーからは母親が似合いそうなタイプと見なしている。

一人称は私

精神年齢が一番高い

 

キュアゴルディ

外見:赤ずきんチャチャのマジカルプリンセスをベースにしたワンピースでその胸部分に赤い宝石が付いた金色のブレストアーマーを装備。肩パーツがゴルドランを模した形状になっている。スカートの下はスパッツを履き、腕に肘まで覆う金色のアームカバーを装着しており、籠手に似たパーツが付いている。足に金色のブーツを履いている。胸の真ん中に宝石が装着している。頭部が中央部分ににゴルドランの頭部に当たる竜の顔を付いて、その上に角を付けたティアラ状のパーツ、後ろの2本のパーツは髪飾りになっている。アーマーデザインがファンタジー系で飛行時は金色の光の翼が展開する。髪はウェーブ状のロングヘアーになり、金色に染まる。服のカラーリングは金色と黄色。

モチーフ:黄金勇者ゴルドラン

 

概要

かなみが変身するプリキュア。

かなみがよく使う日本刀とブレイブソードの二刀流を使用する。

また、遠距離武器も所持

ファンタジー系の衣装だが、他のメンバーに比べると和のテイストが入っている。

名乗りは「金色の勇者戦士、キュアゴルディ!!」

対峙時の台詞は悪行三昧、許しません!

遠距離武器が多いが真価はセイバー、ソードによる二刀流を使った接近戦。

 

ブレイブソードの属性は金属や地属性で、刀身が金色になる。

 

武器

 

ブレイブセイバー

 

日本刀型の武器。かなみが変身する前でも使う

 

 

プリキュア・ゴールドショット

 

掌から金色のビームを放つ。

 

プリキュア・ゴールドブラスト

 

肩アーマーの円の部分から無数の金色の弾丸を放つ。

 

プリキュア・ゴールドキャノン

 

脚部分に金色の大砲を生成したあと、金色の大型弾を放つ。大砲を生成せずに蹴りで放つバージョンもある。

 

プリキュア・ゴールドランチャー

 

背中辺りに無数の金色の光を持ったミサイルを放つ。

 

プリキュア・ゴールドバースト

 

ショット、ブラスト、キャノン、ランチャーを同時に放つ。

 

プリキュア・ゴールドストーム

 

胸の宝石から金色の竜巻を放つ。

 

決め技

 

プリキュア・マテリアルフィニッシュ

 

胸の宝石から放つゴールドストームで相手を束縛したあと、ブレイブソードとブレイブセイバーの二刀流で相手を斬りつける。

 

 

大道寺ほむら

年齢:17

外見:黒髪のロングで髪をそのまま降ろしたリリカルなのはvividのハリー・トライベッカ

イメージCV・内山夕実

概要

プリキュアチーム、ブレイブソウルプリキュアのメンバー。

ある出来事でブレイブソウルプリキュアのリーダー、星川玲央(れお)に関わった事でプリキュアとして目覚めた。

喧嘩っ早いタイプで当初は暴走族と間違えそうな格好をしており、その口調から怖い人と呼ばれていたが、実際は気さくで姉御肌で正義感の強い熱血少女。メンバーでは男気が一番高いが、代わりに恥じらいが無い面もある。人望は高く、暴走族みたいな格好でいたせいか一人称が俺。可愛いもの好きで可愛い子に無意識で頭を撫でる癖がある。実はお化け嫌い。普段から木刀を持ち歩いており、その腕前は高い。

ブレイブソウルメンバーでは生身の能力は高く、悪意感知にも強い。

 

キュアコマンド

外見:赤ずきんチャチャのマジカルプリンセスをベースにしたワンピースでその胸部分に鷲を模したブレストアーマーを装備。肩パーツがファイヤーダグオンを模した形状になっている。スカートの下はスパッツを履き、腕に肘まで覆うアームカバーを装着しており、右手が赤、左手が白になってる。足に膝まで覆う黒いブーツを履いている。胸の真ん中に宝石が装着している。頭にファイヤーダグオンの顔の横の翼状のと頭の金色の角を模したカチューシャを装着している。髪は炎の様な深紅に染まる。服のカラーリングはメインが赤でサブに白が来ている)

モチーフ・勇者指令ダグオン

名乗りは特命の勇者戦士、キュアコマンド!!

対峙時の台詞はてめえらの悪だくみはそこで止めさせて貰うぜ!

 

ブレイブソードの属性は炎系で爆発属性も所持する。

 

技  

 

プリキュア・ファイアーハートバーン

 

頭部の額の部分から放つ炎属性の光線。プリキュアらしくハート状の光線になっている。元ネタはファイヤーダグオンのファイヤースターバーン

 

プリキュア・コマンドファイヤーストーム。

 

掌から四本の火炎竜巻を放つ。広範囲技。元ネタはファイヤーダグオンのジェットファイヤーストーム

 

プリキュア・コマンドファイヤーミサイル

 

掌から無数の火炎弾を放つ。元ネタはファイヤーダグオンのジェットファイヤーミサイル

 

プリキュア・コマンドファイヤーナックル

 

手に火炎を纏い、相手を殴りつける。

 

プリキュア・ファイヤーフィニッシュ

 

ブレイブソードを召喚し、胸の宝石から赤い光を放ち、相手を束縛する。背に炎の翼を展開し、束縛した相手に向かって滑走し、すれ違い様に相手を十文字に切り裂く。キュアコマンド

の決め技に当たる。元ネタはファイヤーダグオンのファイヤーブレード。

 

カルージャ(ルナドレイク・カルージャ)

イメージCV:小倉唯

概要

ブレイブソウルプリキュアに置ける妖精

ブレイブソウルプリキュアの世界にある妖精の国、ソウルキングダムに住む妖精。性別は♀。

ソウルキングダムに襲来した、闇の軍勢を受け、闇の軍勢に立ち向かった伝説の戦士、プリキュアを探すためにやって来た。

グランガード本部がある施設に見学しに来た玲央に出会い、玲央達にプリキュアの力を与えた。

デフォルメした青いドラゴンに似た姿をとっている。

戦闘では、光のバリアを張ったり、回復効果を持つ光を放つなどの支援をする。

戦闘員くらいなら戦える能力を持つ。

ソウルキングダムに居た妖精達の事を気にするほどの寂しがり屋な面もある。

本名はルナドレイク・カルージャで兄が居る。

 




次回から物語が始まります。


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第一話 勇者プリキュア、キュアカイザー登場その1

時は過ぎ、ついに新たなプリキュアが姿を現す。

第一パートです。


勇者プリキュア、キュアカイザー登場

 

プリキュアオールスターズとグランガードが戦艦型兵器を退いて五年後、その間も様々な悪の存在が襲来し、地球に新たな災厄をもたらしていた。だが、それは新たなプリキュアによって退けられた。そして、物語は地球の外、いわば大気圏外。そこに紫の光が地球に向かう所から始まる。

 

???「急がないとまずいことになる。かつて地球に居た魔王ギルディアの復活を阻止しないと」

 

その光は地球に向けて、移動していく。

 

────

 

グランガード日本支部

 

五年前、戦艦型兵器の戦いにてプリキュアを支援した組織グランガード。その司令室では、モニターにある物が映っていた。

 

冴島「珍しいな。昼間から流星が来るとは、これは吉兆か?」

 

映っているのは紫色の光である。

 

香川「そうとは限らんぞ」

 

冴島「どういう意味だ?」

 

香川「ああいうのは何かとセットしてやって来る」

 

冴島「何かとセット?それは何だ?」

 

香川「ああ言うのは」

 

香川が言おうとしたその時

 

菅沼「香川司令、冴島補佐官、流星の近くにマイナスエネルギーを探知しました!距離は遠いですが、反応は大きいようです」

 

菅沼は流星の近くにマイナスエネルギーが関知した事を言う。

 

香川「どうやら、新しい敵が居るな」

 

冴島「クライアス社の次は、ノットレイダーか。それをまた新しい敵が来るとは、この地球は曰く付きな物があるようだな」

 

香川「ああ、そして新たな敵が次は何が起きる?」

 

冴島「今までプリキュアの方を何度も見ているんだ。となれば、次はあれしかないだろ香川司令」

 

香川「そう、必ず新たなプリキュアが生まれるんだ」

 

香川は感じていた。この世界に新たな敵、そして新たなプリキュアが現れる事を

 

────

 

グランガード 施設内

 

そこには、グランガード日本支部に見学をしに来た高校生が来ていた。その中には、あの二人も居た。二人は自由行動をしていた。

 

玲央「ここが、日々人々を守るために戦っているグランガードの施設か………一度行ってみたかったよ〜〜」

 

陽奈「玲央ちゃん、嬉しいよね」

 

玲央「うん」

 

陽奈「確かリオンという人に案内したんだね。グランガードの内部をある程度紹介したんだって」

 

玲央「そうだよ。ただ、司令室は流石に入れなかったけど」

 

陽奈「当たり前でしょ。司令室は機密がたくさんあるのだから」

 

玲央「流石に司令室まで行くのは失礼だね………」

 

一人は茶髪のボーイッシュの少女、星川玲央。もう一人は黒髪のツインテールの少女、天野陽奈。そう、五年前は、初等部に通っていたが、今は高等部に入ったばかりである。

 

陽奈「そして、玲央ちゃんはプリキュア等のヒーローが活躍した展示室へ行くのね」

 

玲央「うん、展示室には、この世界を護ってきたヒーロー達の資料があるんだって。そのヒーロー達の勇姿が展示してるんだ。僕はそれを見るのが楽しみなんだ」

 

玲央と陽奈は展示室へ向かおうとしていた。

 

陽奈「玲央ちゃんって、特撮とかが好きなんだね………」

 

玲央「おかしいの?」

 

陽奈「そんなはずは無いと思うわ。確かヒーロー物が好きなプリキュアも居るくらいだし」

 

玲央「プリキュアにもそう言うの居るんだ………それよりどうするの?集合時間にはまだ時間があるけど」

 

玲央の質問に陽奈は

 

陽奈「そうね。せっかくだし展示室に行ってみようか」

 

玲央「幸い、展示室は歩いて5分くらいだよ。20分あれば、全部見回れるよ」

 

陽奈「じゃあ行こうか玲央ちゃん」

 

陽奈が言うと、二人は展示室へ向かう。

 

陽奈「そう言えば玲央ちゃん、あれ付けてるね」

 

陽奈は玲央の右手につけてるピンクの宝石が付いた腕輪を見る。

 

玲央「僕にとって大事な物なんだ。誕生日に貰ったんだ」

 

陽奈「余程大切にしてるのね」

 

玲央「うん。お守りだから」

 

玲央は知らなかった。この宝石が玲央達をプリキュアにする物であると。

 

────

 

グランガード日本支部 外

 

そこには、騎士風の青年が施設の外を見ていた。

 

???「ソウルキングダムの妖精は、あの中に入ったか」

 

青年は、ある物が施設内に入ったのを見ていた。

 

???「ここで、プリキュアの素質を持った少女を接触すれば、大変な事になる。ならば、少女が入らんよう、結界を張るか」

 

その青年は、ある魔法を唱える。

 

???「結界魔法、ダークスフィア!!」

 

すると施設の一部は、黒い球体に覆われた。

 

???「この結界は、術者は自由に入れるが、他は決して入ることは出来ん。まあ、プリキュアが来ない限りは大丈夫だろう。さて、目当ての物を探すか」

 

そう言うと青年は黒い球体の中に入る。

 

────

 

グランガード 施設内

 

玲央と陽奈は展示室に通じる廊下に居た。

 

陽奈「玲央ちゃん、足速いよ。確かにラクロス部に入ってるのは知ってるけど」

 

玲央「ごめん、陽奈ちゃん。運動が苦手なのを忘れてた。ちょうど広い所に出るよ。休もうか」

 

陽奈「そうだね」

 

玲央が言うと、玲央は広い所で足を止めた。陽奈が来るのを待つためである。だが、陽奈が向かうその時。

 

玲央「陽奈ちゃん、目の前に壁が!」

 

陽奈「壁!?」

 

陽奈の前に突如黒い壁が現れたのだ。そして玲央は黒い壁の向こう側に行ってしまった。

 

陽奈「何で黒い壁が出てくるの!?」

 

陽奈は突如現れた黒い壁の存在に戸惑っていた。

 

陽奈「玲央ちゃん、大丈夫!?」

 

玲央「何とか。けどこのままじゃ此処から出れないよ」

 

陽奈「じゃあどうするの?」

 

壁に分断された玲央と陽奈。その玲央は

 

玲央「何かの方法で出てみるよ」

 

玲央は自力で壁から出る方法を探すことにした玲央。そして陽奈は

 

陽奈「私はどうすればいいの?」

 

玲央「陽奈ちゃんは人を呼んできて」

 

陽奈「解ったわ。玲央ちゃん、無理はしないで」

 

玲央「うん」

 

玲央が言うと陽奈は人を呼びに向かった。

 

────

 

グランガード司令室 

 

司令室のモニターには一部の施設が黒い球体の中に入った様子が映っていた。

 

菅沼「香川司令、この黒い球体は一体?」

 

香川「これは、隔離空間を作るための球体だな」

 

菅沼「隔離空間?」

 

香川「ああ。どうやら敵はこちらが見たことの無い相手だな」

 

時村「では、この空間を創ったのは?」

 

冴島「プリキュアすらも初めて会う敵だ。おそらく系列的に近いのは、ドツクゾーン辺りだな」

 

香川「敵は自分達にとって有利なフィールドを作ると聞く。となれば」

 

香川が言おうとしたその時

 

???「急ぎプリキュアを呼ばなければいけないわ」

 

香川「どういう意味だリオン」

 

香川達の前に現れたのは電動車椅子に乗った女性である。彼女の名は天海リオン、そう五年前、戦艦型兵器と交戦したキュアレーヴェの変身者である。

 

リオン「相手は確実にある物を狙っています。誰かが来なければ大変な事になります」

 

冴島「グランガードの施設に飛来したあの光か?」

 

リオン「はい。そして相手はその光を消そうと目論んでいます。それを止めるにはプリキュアが要ります。プリキュアならあの黒い球体を破壊できます」

 

リオンの説明を聞く香川達。だが

 

冴島「その肝心のプリキュアがすぐに来れない。それは知っているだろ」

 

リオン「それは、私が出撃出来ないせいですか?」

 

冴島「そうだ。五年前の戦艦型兵器の大爆発でお前は重傷を負った。手術は上手くいったが、その代償に今のお前は車椅子での生活を強いられ、プリキュアとしての活動が出来ない有り様だ」

 

リオン「その通りです。ですが、このままでは」

 

リオンの言う通り、このままではまずいことになる。だが

 

香川「冴島、今グランガード日本支部の近くに来ているプリキュアは居るか」

 

冴島「近くに居るプリキュア……確か、今日は勇城市に観光に来ているなぎさ達が居るな。それがどうした?」

 

香川「そのなぎさ達をこちらに来るよう連絡をするんだ」

 

冴島「連絡か……わかった。時村」

 

時村「はい!?」

 

冴島「至急なぎさ達をこちらに来るように伝えろ」

 

時村「連絡ですね。わかりました!」

 

時村は直ぐ様なぎさ達に連絡する。

 

────

 

勇城市 市街地

 

その市街地にはなぎさ達が来ていた。

 

なぎさ「東京湾に浮かぶ大都市勇城市。この街はいろいろ揃っているね」

 

ほのか「そうね。遊園地に大型ショッピングモールと言った観光場所もあるね」

 

なぎさ「うん。ペローネ学園の運動部も度々来るからね」

 

ひかり「此処には、小中高一貫の学校、勇城学園がありますね」

 

なぎさ「そうだよ。今度ペローネ学園ラクロス部の練習試合の相手だよ。久々にラクロス部の試合を見に行くのよ」

 

ほのか「なぎさ達が卒業した後のラクロス部は今どうなっているか、気になるね。確かなぎさ達が卒業した後の中等部のラクロス部は勇城学園のラクロス部に苦杯したと聞いてるわ」

 

なぎさ「そうなのよ。特に去年はペローネ学園中等部のラクロス部がまさかの初戦敗退された程だよ」

 

ひかり「その為か、今年は勇城学園中等部ラクロス部打倒を目標にしてるんですね」

 

なぎさ「ええ、そして勇城学園高等部のラクロス部にその時の主将が入部してるの」

 

ほのか「その人の名は?」

 

ほのかはなぎさの言う主将の名前を聞く。

 

なぎさ「名前は星川玲央って子だよ。彼女は何らかのカリスマがある人気者で、ボーイッシュな子だよ」

 

ほのか「なんかなぎさみたいね」

 

ひかり「ついでに言うならのぞみさんやいつきさんに似てますね」

 

なぎさ「実際、彼女はあたしに憧れているからね………」

 

なぎさが言うとバッグから声がする。

 

???「なぎさ、電話メボ!」

 

なぎさ「なんで電話?」

 

なぎさはバッグのファスナーを開いた。そこには

 

メップル「グランガードの人から連絡が来てるメポ!」

 

四匹の妖精がバッグの中に入っていた。その妖精の名はメップル、ミップル、ポルン、ルルンである。そのメップルに急かされ、なぎさはバッグに入っている携帯電話を手にする。

 

なぎさ「もしもし」

 

時村(通信)「通じましたねなぎささん」

 

なぎさ「どうしたのですか?」

 

なぎさは時村の話を聞く。

 

なぎさ「グランガードの施設で隔離空間が出来てる!?」

 

時村(通信)「はい。その空間はプリキュアでなければ破壊出来ません」

 

なぎさ「けど、こっちにもプリキュアが居た筈よ。なのに何で?」

 

時村(通信)「なぎささんは知ってますね。レーヴェは5年前の戦艦型兵器の戦闘で重傷を負ったことを」

 

なぎさ「しってます。みんなで見舞いに来たときはほとんど包帯で巻いた状態だってことを」

 

時村(通信)「そうです。ですから今の状況を打破するにはなぎささん達の力が要ります。至急グランガード基地へ来るようお願いします」

 

時村の話を聞いたなぎさは

 

なぎさ「大変な事が起きてるんだね。解りました、直ぐに行きます」

 

電話を切るとなぎさはほのかとひかりに、グランガード日本支部に現れた閉鎖空間の事を話した。

 

ひかり「閉鎖空間?それじゃあ、新しい敵が来てるのですか?」

 

なぎさ「うん、この様子からして今いちか達が戦っている相手とは別物だよ」

 

ほのか「レーヴェが戦えないのを知ってて襲撃するなんて、ほっとけないわ」

 

ひかり「急ぎましょうなぎささん、ほのかさん」

 

ほのか「もしかしたら新しいプリキュアが生まれる可能性だってある」

 

なぎさ「そうね。このパターンだと新しいプリキュアが生まれそうね。なら、そのプリキュア候補も保護するよ!」

 

なぎさが言うと、なぎさ達は車に乗って、その隔離空間がある場所へ急行する。ちなみになぎさが車を持つのはなぎさ達は20代だからだ。

 

────

 

グランガード日本支部

 

現場についたなぎさ達は車を降りて、隔離空間がある場所に向かった。そこには施設に黒い球体が包まれていた。

 

なぎさ「黒い球体が入ってる………」

 

ほのか「この中に敵が狙っている物があるようね」

 

ひかり「その中には逃げ遅れた人が居る筈です。急ぎましょう」

 

ひかりが言うとなぎさはバッグの中に居るメップル達を呼んだ。

 

なぎさ「メップル、出番よ」

 

メップル「分かってるメポ!其にしても五年立っても変わらメポ」

 

なぎさ「それは言わないでよ………」

 

 

 

 

ほのか「ミップル、行くよ」

 

ミップル「もちろんミプ」

ひかり「ポルン、ルルン行きます」

 

ポルン「はいポポ」

 

ルルン「行くルル」

 

妖精達が言うと、妖精達は変身アイテムに変化する。そしてなぎさとほのかは変身アイテムのカードコミューンにカードを読み込み手を繋いで変身コードを言う。

 

なぎさ、ほのか「「デュアル・オーロラウェーブ!!」」

 

ひかりはタッチコミューンを手に変身コードを言う。

ひかり「ルミナス・シャイニング・ストリーム!!」

 

変身コードを言い終えると回りに光が放たれる。そして、その光が消えるとなぎさ達の姿は変わっていた。

なぎさは黒いドレスとスパッツを合わせた衣装を、ほのかはパラソルスカートが特徴の白い衣装を、ひかりはピンクの衣装を纏っていた。なによりもなぎさ達の髪型は、変身する前よりも増量していた。そしてなぎさ達は名乗り口上を言う。

なぎさ→ブラック「光の使者、キュアブラック!!」

 

ほのか→ホワイト「光の使者、キュアホワイト!!」

 

ブラック、ホワイト「二人はプリキュア!!」

 

ルミナス「シャイニールミナス!光の心と光の意志、総てをひとつにするために!」

 

ホワイト「闇の力のしもべ達よ!」

 

ブラック「とっととお家に帰りなさい………ってあれ?」

 

そう、彼女達こそ、ドツクゾーンに二度も立ち向かった光の園の妖精に選ばれた伝説の戦士、二人はプリキュアマックスハートである。キュアブラックに変身するのは美墨なぎさ、キュアホワイトに変身するのは雪城ほのか、シャイニールミナスに変身するのは九条ひかりである。そんな3人の台詞だが、いつもは無事に決める筈が何かおかしい。

ルミナス「何かおかしいのですかブラック」

 

ブラック「ルミナス、そう言えば最後の台詞を言うときはいつも敵が居るでしょ」

 

ルミナス「はい、私達がプリキュアになっているときには必ず敵が居ますね」

 

ホワイト「けど今回はいつもと違って敵が居ないからおかしいのよ」

 

ルミナス「とっととお家に帰りなさいは、敵が居るからこそ効果的ですが、居ないとシュールですね」

 

ブラック「ええ、こんなシチュエーションは初めてだよ………」

 

ホワイト「人が居ないだけで、変な気持ちになるなんて………」

 

ブラック達はいつもとは違う状況になった事で変な気持ちに陥っていた。その様子を見かねてか、コミューンになっているメップル達がブラック達に言う。

 

メップル「ブラック、そんなのに気にしてどうするメポ!」

 

ミップル「それに敵は居ないじゃなくて、近くに居るミプ!」

 

ポルン「その時に言えばいいポポ」

 

ルルン「それより、今は早く黒い球体の中に入るのが先決ルル」

 

メップル達の指摘にブラック達は気づく。

 

ブラック「そうだった。あたし達はまだ敵に会ってなかった!」

 

ルミナス「そうです。敵は黒い球体の中に居ますよブラック」

 

ブラック「じゃあ、球体の中に入れば敵に会えるのね」

 

ルミナス「そうです」

 

ホワイト「じゃあ、早く球体の中に入りましょ、ってどうすれば入れるの?」

 

ブラック達は黒い球体の中に入ろうとするが、その方法は考えていなかった。そこでブラックは

 

ブラック「ここは、ベタだけど、黒い球体の部分を殴って壊した所から入ろう」

ルミナス「ブラック、いくら何でも無茶では無いでしょうか」

 

ブラック「普通ならあり得ないけど、相手がプリキュアを知らないなら、きっと壊せる筈よ」

 

ホワイト「相手が嘗めているなら、出来そうね。やってみてブラック」

 

ホワイトが言うとブラックは、黒い球体の部分に向けて身構えた。そして

 

ブラック「はっ!!」

 

ブラックは黒い球体の部分を殴った。すると一部分が割れていき、建物の一部が露出した。

 

ホワイト「予想通りね」

 

ホワイトの言う通り、黒い球体の一部分は砕かれたのだ。

 

ルミナス「ブラックのパンチ力はクレーターを作れるくらいの破壊力を持ってますからね………」

 

ルミナスは黒い球体の部分を粉砕したブラックのパンチ力に驚いていた。

 

ブラック「壊したのはいいけど、数分たてばまた再生されそうね」

 

ホワイト「こう言う手は一度しか効かないと思うわ」

ルミナス「不意討ちみたいなものですからね」

 

ブラック「じゃあ、再生する前に、入ろうか。入ってしまえばきっと何とかなるよ」

 

ブラックの提案に対し

 

ホワイト「そうね。今なら黒い球体の中に入るチャンスね。行きましょう」

 

ホワイトが返答した。そして、ブラック達は黒い球体の中にある建物に入った。

────

 

グランガード日本支部 施設内

 

ブラックが黒い球体の部分に攻撃をした頃、施設内では青年騎士が廊下を歩いていた。その時にどでかい衝撃音が響いた。

 

???「何やら、外ででかい音がしたようだが、まさかプリキュアが来たりして………ってご都合主義など起こるか!とにかく、少女に会うまでにあの妖精を始末しなければ………」

 

そう言うと青年騎士は、目当ての物を探しに捜索した。だが、彼は思い知るだろう。そう、4人のプリキュアにひどい目に遭う事を………




次回 勇者プリキュアが姿を現す。

ブラック「ネタバレ覚悟で言うと………あんなボーイッシュ少女がグラマラスな美少女になるなんてありえなぁぁぁぁぁい!!」


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第一話 勇者プリキュア、キュアカイザー登場その2

第二パート、キュアカイザー誕生


勇者プリキュア、キュアカイザー登場

 

グランガード日本支部 施設内

 

玲央「ここも行き止まりか。あの黒い壁は何処から出たんだろう」

 

玲央は外に出るために歩いていったが、何処に行っても黒い壁に阻まれて出れずに居た。

 

玲央「困ったな。何処か開いてる場所は無いのだろうか………」

 

そして、暫く歩き、階段に差し掛かると

 

玲央「あの光は何だろう?」

 

玲央は紫の光の球を見つける。そして

 

玲央「僕の方に向かってる!?しかも」

 

よく見ると光の球は玲央の顔に向けていた。

 

玲央「顔面キャッチされるよ。この位置は!?」

 

光の球の動きを見てこのままでは顔面キャッチされるのではないかと判断した玲央は少し後ろに下がり、顔面キャッチに備えるが

 

玲央「きゃっ!!」

 

何故か床に落ちていた濡れた雑巾に足を滑らせて転倒する。そして

 

玲央「痛っ!!」

 

転倒した所に光の球が顔に激突する。

 

玲央「顔面キャッチは回避出来ないの………」

 

光の球に激突されて痛がる玲央。そして光の球は姿を変える。

 

???「ごめんなさい、勝手に激突しちゃって」

 

玲央「光の球が喋った!?」

 

 

 

???「この姿じゃ解らないみたいだね」

 

すると光の球は、あるものに変化した。それは

 

玲央「これって、ドラゴン?」

 

それは小さなドラゴンのようなものが玲央の前に現れたのだ。

 

ドラゴン?「珍しいかな?」

 

玲央「珍しいよ。だってドラゴンは僕の世界じゃ滅多に見られないから」

 

 

ドラゴン?「そうだね………普通ドラゴンがこの世界に居るなんておかしいよね」

 

玲央「うん、それよりどうして此処に来たの?」

 

玲央はドラゴン?に話しかける。

 

ドラゴン?「実はある者を探しに此処へ来たの」

 

玲央「ある者って?」

 

ドラゴン?「ソウルキングダムより伝わる伝説の戦士、プリキュアを探しに来たの」

 

玲央「伝説の戦士、プリキュア?」

 

ドラゴン?「そう、妖精に選ばれし者達の称号、プリキュアの事だよ」

 

玲央「プリキュア?もしかして五年前の戦艦との戦いで活躍したあれの事なの!?」

 

玲央は此処でプリキュアの名前が聞けた事に驚いていた。

 

ドラゴン?「プリキュアの事を知ってるんだ」

 

玲央「うん、実際にプリキュアに助けられたんだ」

 

ドラゴン?「てっきり、プリキュアの事は知らないかと思ったけど、案外身近で知ってるんだ………」

 

玲央「身近な所で見てるからね。それより君の名前は?」

 

玲央はドラゴンに名前の事を尋ねた。

 

ドラゴン?→カルージャ「私はカルージャよ」

 

玲央「カルージャかいい名前だね」

 

カルージャ「これでも苗字だけど………」

 

玲央「じゃあ、本名があるんだね」

 

カルージャ「ええ、機会があったら言うよ。それより何とか此処へ出ないと」

 

玲央「解っている。何とか出てみるよ」

 

玲央はカルージャと共に施設からの脱出を試みた。

 

────

 

グランガード 施設内

 

玲央とカルージャは、出口を探すべく、施設内を歩いていた。そんな時、玲央はある場所を通る。

 

玲央「ここは確か………」

 

カルージャ「何かあるの?」

 

玲央「僕が幼い頃、お父さんと一緒に来たことがあるんだ。この世界はプリキュアが現れる前から様々な敵が襲来していたんだ。その時には様々な英雄達が、人々を護るために戦ってきたんだ」

 

カルージャ「プリキュア以外にもいろんな戦士が居るんだね」

 

玲央「うん。けど、そんな英雄達の力を悪用する悪い連中も居るんだ。あるものは英雄の力を、戦争の道具に利用したり、英雄達を侵略者の手下にして酷い事をするように仕向けるものだっているんだ」

 

カルージャ「酷い事をするだね」

 

玲央「うん、けどその英雄達を護るために結成した防衛組織が存在するんだ」

 

カルージャ「防衛組織?」

玲央「そう、その防衛組織の名はグランガード。プリキュアだけではなくあらゆる英雄達を悪い連中から護るために結成したんだ。幻影帝国が暴れていた6年前では、プリキュアオールスターズと共闘して、闇の勢力を撃ち破ったんだ」

 

 

カルージャ「防衛組織が存在するなんて、珍しいね」

 

玲央「じゃあ、カルージャの居た世界にも防衛組織みたいなのがあるの?」

 

カルージャ「あるよ。けど、今はギルディア軍の侵攻を受けて、防衛軍にあたる組織は壊滅し、今はその人物達は消息不明になってるの」

 

玲央「そのギルディア軍って、どんな連中なの?」

 

カルージャ「それは………」

 

カルージャが言おうとしたその時

 

???「そこの人、訪ねたい事がある」

 

カルージャ「はっ、何でギルディア軍の人間が居るの?」

 

玲央とカルージャの前に一人の男が姿を現した。

 

???「ギルディア軍の事を知ってるようだな?まあ、どうせお前は死ぬんだろうから、せめて死ぬ人間に教えてやろう」

 

 

男は自らの名を名乗る。

 

???「俺の名は、魔王ギルディア軍の将が一人、傲慢の将プラウズ!」

 

玲央「傲慢の将プラウズ?」

 

プラウズ「そうだ、今お前が抱えてる妖精は、伝説の戦士、プリキュアを生み出す存在の一つ!それに接触した以上、新たなプリキュアが生まれるのは確実!よって新たなプリキュアが生まれる前にお前達を抹殺する!」

 

プラウズが言うと剣を構えて、玲央達に近寄ろうとしていた。ところが

 

???「新しいプリキュアが生まれる前に抹殺する?」

 

???「そんな行為はさせないわ」

 

プラウズ「何だ?人の声がする?」

 

プラウズは振り向いた。するとプラウズは

 

プラウズ「ぐあぁぁぁぁぁ!」

 

何者かに殴られて吹き飛ばされた。

 

プラウズ「いきなり殴るとは………何者だ!!」

 

 

???「何者?だったら教えるよ」

 

そこには三人の少女が居た。

 

ブラック「光の使者、キュアブラック!!」

 

ホワイト「光の使者、キュアホワイト!!」

 

ブラック、ホワイト「二人はプリキュア!!」

 

ルミナス「シャイニールミナス!光の心と光の意志、総てをひとつにするために!」

 

ホワイト「闇の力のしもべ達よ!」

 

ブラック「とっととお家に帰りなさい!(今度はちゃんと言えた)」

 

そう、プラウズを殴ったのはキュアブラック、キュアホワイト、シャイニールミナスと三人のプリキュアである。

 

カルージャ「今のは一体なんなの?」

 

玲央「あれは、ふたりはプリキュアマックスハート。ドツクゾーンに立ち向かったプリキュアで格闘能力では最強クラスだよ」

 

カルージャ「伝説の戦士、プリキュアは地球ですでに生まれたんだね」

 

玲央「うん、実際にプリキュアは世界各地に居るんだ。だから安心して」

 

玲央達はプリキュアが来た事に対し安心感を抱いた。

ブラック「そこの女の子、ここはあたし達に任せて安全な所へ逃げて!」

 

ホワイト「私達の事は気にしないで」

 

ルミナス「これだけの騒ぎが起きれば、誰かが気づきます。そこのドラゴンと一緒に逃げて、誰かに保護してください!」

 

ブラック達に安全な所へ逃げるように言われ、玲央は

玲央「カルージャ、一緒に逃げよう。この騎士は生身の人間では勝てない。この相手はプリキュアじゃないと駄目だよ」

 

カルージャ「逃げるなんて」

 

玲央「逃げるのは辛いよ。けど、今は生き延びないと。だから一緒に逃げて、安全な所へ。きっと陽奈ちゃんが人を呼んでくれたから」

 

カルージャ「陽奈って?」

玲央「僕の幼なじみだよ。さあ、行くよ」

 

玲央はカルージャと一緒に逃げた。

 

プラウズ「いかん、プリキュアが来た事で、逃げる好機を得てしまった。だが逃がさん!」

 

 

そういうとプラウズは、施設内に置いてあった騎士の鎧に向けて黒いエネルギー波を放った。

 

プラウズ「所謂今回の怪人だ!!」

 

黒いエネルギー波を浴びた騎士の鎧は、黒い鎧の怪物に変化した。

 

プラウズ「さあ、あのドラゴンを抱えた女の子を追うのだ!!」

 

プラウズの命令で鎧の怪物は、逃げた玲央を追跡する。それを見たブラックは

 

ブラック「逃げるわけには行かない!追うよ!」

 

ブラック達は鎧の怪物を追跡するが、プラウズは次の手を使う。

 

プラウズ「追うわけには行かん!出でよギルドボーン」

 

プラウズの号令で、床から兵士に似た戦闘員が姿を現す。

 

プラウズ「奴等を足止めしろ!その間に、あの女の子を追跡する!できる限り、時間を稼げ!」

 

そう言うとプラウズは鎧の怪物が向かった場所へ向かった。そして、ブラック達の回りには複数の兵士が包囲した。

 

ブラック「数に任せて足止めするなんてそうはいかない!」

 

ホワイト「戦闘員相手で私たちを止められると思わないで!」

 

ルミナス「その通りです。プリキュアを嘗めるとどうなるか思い知らせてもらいます!」

 

ブラック達は戦闘員に視線を向けた後、攻撃体勢に構えた。

 

────

 

グランガード 施設内

 

玲央達は、陽奈が居た場所に向けて走った。

 

玲央「時間的には陽奈ちゃんが待ってるところに人が居る筈だよ。あと少しだよ」

 

カルージャ「どんな人が待ってるの?」

 

玲央「グランガードの職員だよ。その人達が僕達を救いに行ってる筈」

 

玲央達が何とか陽奈が居た場所に着こうとしたその時

玲央「そんな、こんな所に怪物!」

 

あの鎧の怪物が、玲央達の前に立ちはだかった。

 

プラウズ「逃がさんと行っただろ!」

 

その背後にはプラウズがやって来た。

 

玲央「どうして!先程までブラック達の所に居たのに!?」

 

プラウズ「確かにキュアブラック達の存在は厄介。俺の手で止めたかったが、個人的には、ブラック達を無視してお前を抹殺しなければならないのでな」

 

玲央「どういう意味なの!?」

 

玲央の質問にプラウズは答える。

 

プラウズ「理由?一つはそこのドラゴンに会った事、もう一つは」

 

プラウズは玲央の手首につけてるピンクの宝石に視線を向けた。

 

プラウズ「お前が持つ宝石が、あの忌まわしきプリキュアが持つ宝石と同じだからだ!」

 

玲央「そんな理由で、僕を抹殺するの!?」

 

プラウズ「そうだ!ヤバいフラグを潰す意味で、お前には死んでもらう!やれ!」

 

プラウズの指示で、鎧の怪物は玲央とカルージャに向けて攻撃する。それに対し玲央は怪物の攻撃を避けまくる。

 

玲央「あの攻撃を食らったら死ぬのは確実。何とか避けないと!」

 

玲央はカルージャを抱えながらも鎧の怪物の攻撃を何とか避ける。

 

プラウズ「いつまで持つかな(ブラック達が来ては厄介だ。早くしろ)」

 

しかし、時間が立つとさすがの玲央も体力を消耗する。そして

 

玲央「うわぁぁぁぁぁ!」

鎧の怪物の攻撃に吹き飛ばされた。その拍子でカルージャを手放した。

 

カルージャ「これ以上無理をしたら死んじゃうよ」

 

プラウズ「お前が知らない人間に会うからこうなるのだ。さあ、観念するがいい」

 

プラウズはカルージャに近寄るが

 

玲央「そうはさせない」

 

玲央は立ち上がり、プラウズの前に立ちふさがる。

 

プラウズ「なぜお前はあのドラゴンを助けようとする!」

 

玲央「簡単だよ。誰かを助けるのに理由が要るの。困ってる人が居たら手を差し伸べる。それが僕の信念だ!」

 

プラウズ「その信念は結構だ。だが、そんな信念などあっさり否定されるものだと思いしれ!」

 

プラウズは玲央に剣を降り下ろす。それを見た玲央は

 

玲央(もし、僕に力があるなら、今すぐ発現して)

 

玲央は心の中で祈った。自分に力を目覚めてくれと。そして、その力は目覚めた。玲央の手首につけてるピンクの宝石がひかりだした。そして、玲央の周りにピンクの光が放たれる。

 

プラウズ「何だ、この光は!?」

 

プラウズはピンクの光に怯まされ、剣を落とした。そして、ピンクの光が収まると玲央の手にはピンクの宝石が付いたスマートフォンが握っていた。

 

玲央「僕の手首につけてる宝石がスマートフォンに?どうなってるの!?」

 

玲央は自分の手に見たことの無いスマートフォンが握っていた。

 

カルージャ「これは、ブレイブモバイル!もしかしてプリキュアに選ばれたの?」

 

玲央「僕がプリキュアに?」

 

カルージャ「そうだよ!」

 

 

玲央は自分がプリキュアに選ばれた事に驚いていた。

 

玲央「プリキュアに選ばれたのは良いけど、後どうすれば良いの?」

 

玲央の質問にカルージャが答える。

 

カルージャ「モバイルの画面にプリキュアのアイコンがある。それを触れた後変身コードを言って!変身コードはプリキュア・ブレイブコンバインだよ!」

玲央「解った!」

 

玲央の手にスマートフォンのようなものを手にし、スマートフォンにある画面のアイコンにタッチする。そして、玲央は変身コードを言う。

 

玲央「プリキュア・ブレイブコンバイン!」

 

咆哮と共に液晶画面が輝き、玲央の回りに包み込む。それを見たプラウズは

 

プラウズ「プリキュアに変身する気だ!止めろ!!」

 

プラウズの指示で鎧の怪物は玲央に攻撃するが、眩い光によって弾き飛ばされた。

 

プラウズ「変身妨害は出来んか………」

 

プラウズは変身の阻止ができなかった事を悔しがった。一方の玲央はピンクの光の空間に居た。

 

玲央「周りがピンクの光に包まれている。何が起きるんだろう?」

 

すると玲央の体にはピンクの雷が纏われる。

 

玲央(僕の体に雷が纏うんだ)

 

そして、ピンクの雷が強く光ると、玲央が着ていた青いセーラーブレザーの制服はスポーティーな下着もろとも弾けとび、一糸纏わぬ姿になる。なお、顔より下はピンクの透過光に包まれている。

 

玲央(変身すると全裸になるなんて、何てお約束なんだ///って、何だか体が熱い)

 

すると玲央の体は成長していく。ボーイッシュ系のプロポーションになっている玲央の体はまるでグラビアアイドル並みの色っぽい体になっていく。細く長い手足に、細くくびれた腰に安産型の大きい尻、そしてGカップ相当の爆乳になる。そして顔つきは美少女に相応しい感じになる。

 

玲央(まさか、体が成長するなんてどうなってるの私?………あれ、何で一人称が私なの?)

 

玲央は自分の体が成長する事に驚いていた。そして何故か一人称が私になっていることを

 

玲央(いつまでも裸は恥ずかしい///服を着せて………)

 

玲央の願いが届いたか玲央の体にピンクの雷が纏い、そのピンクの雷は衣装に変化する。まず、胴体には赤ずきんチャチャのマジカルプリンセスをベースにしたワンピースにスカートの中にスパッツが形成される。(衣装の下にはピンクのインナーがある)次に脚に膝まで覆う白いブーツが形成し、腕には肘まで覆う白いアームカバーが形成される。そして、胸部には獅子を模したブレストアーマーを装備し、肩にキングエクスカイザーの肩を模したショルダーアーマーを装着する。腰にはスマートフォンを入れるキャリーが形成し、スマートフォンを格納する。そして、頭にキングエクスカイザーの頭飾りを模したサークレットが装着すると茶色のショートヘアはピンクに染まり髪がセミショートに変わる。最後に胸に宝石が装着すると、玲央の回りにあったピンクの雷は消え、玲央は地面に降り立つ。

 

プラウズ「この姿はプリキュアか?何者だ」

 

玲央?「何者?いいわ教えてあげる。私の名は」

 

玲央は自身の名を言おうとするが、無意識にある名前が浮かぶ

 

玲央(この場合、この姿じゃ本名で名乗るのは不味いわ。ここはプリキュアらしい名前よ。ここは)

 

そして玲央はプリキュアネームを言う。

 

玲央→カイザー「原初の勇者戦士、キュアカイザー!」

 

カイザーが名乗るとピンクの雷が降ると同時に決めポーズをとる。

 

プラウズ「キュアカイザーだと………」

 

カイザー「そうよ!そして言わせてやるわ!貴方の悪事は此処までよ!」

 

カイザーは強い口調で言いながら、プラウズに向けて指を指した。

 

カルージャ「これが、ソウルキングダムに伝わる伝説の戦士………」

 

ついに降臨した新たなプリキュア、キュアカイザー。彼女の戦いは今、始まる。

 

 




次回、キュアカイザー。戦闘デビュー。

ホワイト「私は知ってしまうわ。キュアカイザーは強い事を………」



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第一話 勇者プリキュア、キュアカイザー登場その3

キュアカイザー、戦闘デビュー前編


玲央は、自分の腕にあった宝石が変化したブレイブモバイルによってキュアカイザーと言うプリキュアに変身した。そのカイザーは自分の格好を見ていた。

 

カイザー「私がプリキュアになるのは驚いたわ。可愛らしさと強さが兼ね揃えた衣装を着るなんて………何よりも」

 

カイザーは自身の胸を見た。

 

カイザー「変身するとGカップはある胸に成長するなんて………私って、実は女らしく振る舞いたい一面でもあるかしら?」

 

更にカイザーはスカートを捲ってみた。

 

カイザー「残念、ショーツ見れないんだ………スパッツ履いてるし」

 

カルージャ「服を見て遊ばないで………」

 

カルージャはカイザーの行動に突っ込みを入れる。その光景をみたプラウズは

 

プラウズ「どうやら、プリキュアになったの初めてだな。よし、攻撃しろ!」

 

プラウズは鎧の巨人に命令を下した。そして、巨人の拳がカイザーに襲いかかる。それをみたカルージャは

 

カルージャ「いけない!!攻撃が来てるよ」

 

カイザーに攻撃を避けるように言う。しかし

 

カイザー「え?」

 

カイザーは攻撃をくらい、吹き飛ばされた。

 

プラウズ「これは効いたな」

 

プラウズはダメージを与えたと思い込んだ。だが

 

カイザー「あいた~~~~、何よ今の攻撃は」

 

プラウズ「あれ?効いてない?」

 

カイザーは無傷であった。それにより、プラウズは面をくらう。

 

カイザー「何で私、攻撃を食らったのに平気なの?」

 

カルージャ「それは、プリキュアに変身する事で身体能力が上がったからよ」

 

そう、プリキュアになることで身体能力が上がったからだ。それにより変身前なら即死相当の攻撃は、軽傷レベル相当まで軽減された。

 

カイザー「そうか。それでダメージ受けてないのね」

 

カルージャ「そうだよ。けど、食らいすぎるとダメージが蓄積するから気をつけて」

 

カイザー「解った。今度は食らわないよう気を付けないと」

 

そう言うとカイザーは構えをとる。それを見たプラウズは

 

プラウズ「今のはまぐれだ!!再度攻撃しろ!!」

 

巨人に再攻撃するよう指示する。だが

 

カイザー「今度は避ける!」

 

カイザーは巨人の攻撃をジャンプで避けた。だが

 

カイザー「うわっ!!飛びすぎ!」

 

ジャンプ力も上がったため、予想以上に飛んだ事に驚いた。

 

カイザー「こりゃ、慣れないと戦えないね」

 

プラウズ「えーい、慣れるの早いぞ!!一発で避けやがって!!」

 

 

 

プラウズは攻撃が避けられた事に苛立つ。

 

プラウズ「単発では話にならん!連続攻撃でいけ!!」

 

プラウズは巨人に連続攻撃をするよう指示する。それに応じ、巨人はカイザーに連続攻撃をする。それを見たカイザーは

 

カイザー「連続攻撃で来るなんて。こっちはまだプリキュアの力に慣れてないのに」

 

カイザーは回避する。

 

プラウズ「ちょこまかと動くな!」

 

プラウズは苛立つ。連続攻撃を回避するカイザーの動きを。そして、その様子をカイザーが戦っている部屋にあるカメラが見ていた。そして

 

────

 

グランガード 司令室

 

時村「香川司令、施設のカメラにて戦闘の様子をとらえました」

 

菅沼「さっきまではカメラは動けませんでしたが、その部屋に発生した光によって動いたようです」

 

香川「やはり、プリキュアが現れた影響が大きいな。すぐにモニターを映せ」

 

時村「了解しました」

 

時村が言うとモニターには、まさにカイザーが戦っている様子が映っていた。

 

冴島「あのプリキュア、レーヴェに似てるな」

 

リオン「確かに、胸には宝石、そして鎧を纏っているのはそっくりですね。ですが細部は全く違いますね」

 

冴島とリオンはカイザーの様子を見ていた。

 

冴島「だが、そのプリキュアはまだ攻撃してないな」

 

冴島は何故攻撃しないのかと疑問を抱く。

 

リオン「冴島さん、あのプリキュアは変身したばかりで自身の力を確かめてるのよ」

 

冴島「そうか、変身した以上どれくらいの能力を持つか解らないからな、花咲つぼみも初めて変身した時は力を制御出来ずに負けたからな」

 

リオン「ええ、だから今の状態で走ったり、ジャンプしたら、制御出来ずに自滅するかも知れないわ」

 

冴島「そうだな。だがいつまでも逃げるわけにはいかんぞ。敵もあまり待たせてくれないからな」

 

冴島は、このまま逃げても埒が明かないと言う。そんな時

 

香川「いや、そのプリキュアには確かめる時間を与えるようだ」

 

冴島「どういう意味だ?」

 

香川はカイザーに時間を与えられると言い出す。冴島は何故だと疑問を言うが香川には理由があった。

 

香川「どうやら、ブラック達も来たようだ」

 

そう、香川はブラック達がカイザーがいる部屋に来たと言ったからだ。

 

────

 

そのカイザーがいる部屋では

 

カイザー「大体の動きは解った。ところでカルージャ、変身した後はどう攻撃すればいいの?」

 

カイザーは自身の動きを理解した。そしてカルージャにどう攻撃すればいいかと質問する。

 

カルージャ「カイザー、まずは相手を殴ってみて」

 

カイザー「殴る?」

 

カルージャ「うん。プリキュアは格闘に長けている。殴るだけでも、ダメージを与えれるよ」

 

カイザー「殴るか。けど、プリキュアの中には格闘が全く出来ないのが六人も居たけど」

 

カルージャ「あれはパティシエだからよ。だからクリームによるビームで頼るしかないの。身体能力は高いけど、格闘に関してはルミナス程度しかないよ。けど、カイザーなら大丈夫よ」

 

カイザー「どうして言い切れるの?」

 

カルージャ「カイザーが変身しているプリキュアは戦闘向きだからよ。だから思いっきりいって!!」

 

カイザー「解ったわ」

 

カルージャに言われたカイザーは意を決し、巨人を殴りに行く。そして

 

カイザー「はああああああああああ!!」

 

カイザーは巨人の腹部を思いっきり殴った。すると

 

巨人「グオッ!!」

 

膝をついた後、前のめりで倒れた。それを見たカイザーは

 

カイザー「此がプリキュアの力か………凄いね」

 

パンチ一発で倒れた巨人を見て驚いた。それを見たプラウズは

 

プラウズ「たった一発でダウンとは、今のプリキュアは化け物か!?」

 

 

 

 

カイザーの戦闘センスに絶句した。そんなプラウズに更なる追い討ちが

 

ブラック「やっと追い付いたよ」

 

ホワイト「数の暴力ってほんときついわ」

 

ルミナス「けど、ブラック達なら切り抜けましたね」

 

ブラック「まあね。あたし達もドツクゾーン倒した後も、驕らずに戦ってきたからね」

 

ホワイト「そうね。これならはな達が見ても問題ないね」

 

そう、マックスハート組がプラウズの背後に来た。

 

プラウズ「今の声は………まさか!?」

 

プラウズは振り向いた。すると

 

プラウズ「なっ!?何時からここに居る!?」

 

ブラック「今来たところよ」

 

ブラック達が居た。

 

ホワイト「100人以上動員したけど大したことないわ」

 

ルミナス「その程度の数では話になりません!」

 

プラウズ「100人のギルドボーンを蹴散らすとは………新しいプリキュアも気になるがマックスハート組もまたまずい」

 

すると、プラウズは剣と盾を出して構える。

 

プラウズ「遊ぶ暇は無いな。ならば参るぞ!」

 

そして、プラウズはマックスハート組に戦いを挑む。それに対しブラックは

 

ブラック「そっちこそ、初代プリキュアの実力をなめるな!」

 

プラウズに突撃する。

 

ルミナス「援護はしますよブラック!」

 

ホワイト「相手は幹部級!協力して倒すよ!」

 

ルミナスとホワイトもプラウズに突撃する。そして互いの攻撃が繰り広げられる。

 

プラウズ「さすがはプリキュアだな」

 

ブラック「そっちもやるようね」

 

ブラックとプラウズは攻撃の打ち合いを繰り広げていた。

 

プラウズ「相手は強いな。だが、今のカイザーが放った攻撃でシンビーストは5分たたなければ動けない。そして、5分立てばシンビーストは復活する」

 

そして、プラウズは剣を降り下ろすがブラックはとっさに避ける。

 

ブラック「危ないじゃない!」

 

プラウズ「こっちも本気でいくのでな!」

 

プラウズは5分間だけブラック達を足止めにかかる。そしてカイザーはプラウズやブラックに視線を向ける。

 

カイザー「カルージャ、攻撃は解ったよ。ところで何か技はあるの?」

 

カルージャ「あるよ。けど、技をインストールするには5分かかるよ」

 

カイザー「技あるんだね」

 

カイザーは自身の技かあることを理解した。そして

 

カイザー「敵はプリキュアと交戦している。それに怪人は5分たたないと動けない。だからその間はプリキュアの戦いかたを観察しないと」

 

カイザーはブラック達の動きを観察した。その観察力がカイザーの強みであるのをプラウズは知らない。

 

 




ルミナス「キュアカイザー、短期間でブラック達の動きを学習するとは」

次回、キュアカイザー戦闘デビュー後編


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第一話 勇者プリキュア、キュアカイザー登場その4

キュアカイザー、戦闘デビュー戦後編。


初めてキュアカイザーに変身した玲央。変身した後、カイザーは自身の動きに慣れる為、鎧の巨人と交戦する。初めて変身したにも関わらず、鎧の巨人の攻撃が回避されたのを見てプラウズは苛立つ。そして苛立つプラウズの背後にマックスハート組が登場し、プラウズと交戦する。

 

────

 

そのプラウズはブラックと交戦していた。

 

プラウズ「盾で防いでいるのに衝撃が来るとは、どうなってやがる!?」

 

プラウズはブラックの攻撃を防いでいるのに関わらず、体力を削られていた。

 

ブラック「答えは簡単よ。あたしは一番格闘に優れてるからよ!」

 

するとブラックはプラウズの盾に強烈な拳で攻撃する。すると

 

プラウズ「うおっ!!」

 

強烈な拳を受け、盾で防いだにも関わらず、体勢を崩された。そして

 

ホワイト「隙あり!!」

 

ホワイトは強烈な回し蹴りでプラウズの腹部に当てた。すると

 

プラウズ「ぐはっ!!」

 

プラウズは腹部のダメージで、体勢を崩された。そして、ホワイトは追撃するが

 

プラウズ「二度も当てるか!!」

 

プラウズが咄嗟に回避し、蹴りを外された。

 

ホワイト「さすがは幹部級ね」

 

プラウズ「当然だ。初登場したのにすぐ退場される怪人とは違うからな。それと貴様、人前で下着見せて恥ずかしくないのか!!」

 

ホワイト「下はレオタードだから平気よ!」

 

ブラック(あたしのはスパッツだけど)

 

ルミナス(実は白パンなんて言えませんね………)

 

プラウズ「そうか、ならば色気攻撃は気にしなくてもいいな!」

 

ホワイト「色気って、そんな技ないけど………」

 

ルミナス「ホワイト、そんな事いってる場合ではありません。急いで撃退しないと鎧の巨人が立ち上がって、私達を攻撃しますよ」

 

ホワイト「そうね」

 

ルミナスに言われたホワイトは気をとりなおして攻撃を再開する。そしてブラックも攻撃を再開する。

 

ブラック「巨人が立ち上がる前に決着をつける!!」

 

────

 

ブラック達がプラウズに攻撃している頃、カイザーはと言うと

 

カルージャ「カイザー、技の方は既に学習したよ。なのに何で動かないの?」

 

カイザー「技の方も解った。けど私は初めて変身したばかりよ。だから戦い方を観察しないと」

 

カイザーはブラック達の戦いを観察した。

 

カルージャ「観察するプリキュアって珍しいね…………」

 

カルージャは相手を観察するカイザーを見て珍しがった。

 

────

 

カイザーがブラック達を観察している頃、プラウズは防戦していた。

 

プラウズ「白いプリキュアの早い攻撃と黒いプリキュアの強烈な攻撃。互いにフォローしているのは厄介だ」

 

そして、プラウズはルミナスに視線を向ける。

 

プラウズ「あの黄色は何もしないな?攻撃は不得手か?」

 

プラウズはルミナスは攻撃が不得手なのかと見なした。そして

 

プラウズ「攻撃するか」プラウズは闇の弾丸でルミナスに攻撃するが

 

ルミナス「させません!」

 

ルミナスは咄嗟にバリアを張って闇の弾丸を防いだ。

 

プラウズ「攻撃を防がれたか………だが、防いだのは単発だ!!」

 

するとプラウズは連射で攻撃する。しかし

 

ルミナス「単発が効かないとわかり、連射で私のバリアを破壊しようと目論んでますが無駄です!」

 

ルミナスは闇の弾丸の連射をバリアで防いだ。

 

プラウズ「なんと言う堅さだ!!」

 

プラウズは連射すらもバリアに防がれた事に動揺した。そんなプラウズに追撃が来る。

 

ブラック「戦闘向きじゃないルミナスを狙うなんて!そうはさせない!」

 

ブラックの拳がプラウズを襲うが

 

プラウズ「その反応からしてルミナスは重要だな!!」

 

するとプラウズは闇の力を持った剣でブラックを追い払いにいく。そして、ブラックは闇の衝撃波で吹き飛ばす。ブラックは衝撃波を食らうも受け身をとって追加ダメージを受けずに済んだ。

 

ブラック「まずいね。このままじゃ、巨人が復活するよ!!」

 

ルミナス「敵は防戦に専念してます。通常技では決め手に欠けます!」

 

ホワイト「けど、合体技だと、隙を狙われるわ!」

 

ブラックは合体技で状況の打破を試みるが

 

プラウズ「大技で倒そうと目論むが遅い!」

 

プラウズは、さっき倒れた巨人に向けて、光を放った。

 

プラウズ「五分たった!復活しろ!」

 

プラウズは倒れた巨人に光を当てた。すると

 

ルミナス「巨人が立ち上がるなんて!」

 

光を当てた巨人が立ち上がり、ブラック達に向けて移動する。

 

プラウズ「貴様のバリアが強力でも巨人の攻撃を食らえばただでは済まない!さあ、強烈な一撃を放て!」

 

プラウズの指示で巨人はブラック達に向けて拳を降り下ろす。

 

ブラック「必殺技を放つ前に攻撃するなんて!」

 

ホワイト「余程余裕が無いのよ!」

 

ルミナス「ですが、避けたら大変な事になります。私のバリアで受け止めますので、その隙に必殺技の準備を!」

 

ブラック達は回避したいが、回避すれば大変な事になると思い、その場に留まり、巨人の攻撃を防いだ。ルミナスは防いだが

 

ルミナス「巨人の攻撃は防ぎましたが、暫くは動けません」

 

巨人の攻撃が強烈なせいで動かなくなった。それを見たプラウズは

 

プラウズ「巨人の攻撃をも防ぐとはあのバリアの強度はどうなっているんだ?」

 

巨人の攻撃をも防いだルミナスのバリアを見て驚いていた。だがプラウズは見逃さなかった。

 

プラウズ「だが、バリアを張るプリキュアが動けない時こそ好機!」

 

プラウズは闇の衝撃波を放とうとする。

 

プラウズ「必殺技を放つ前に攻撃だ!」

 

その衝撃波が放つその時

 

カイザー「攻撃などさせない!」

 

カイザーがなんとプラウズの前に現れたのだ。

 

プラウズ「なっ、いつの間に俺の前に現れるとは!」

 

カイザーが出た事に動揺するプラウズ。すると

 

カイザー「はっ!」

 

カイザーは回し蹴りを放ち

 

プラウズ「うおっ!!」

 

プラウズの腹部に当てた後、壁に激突させた。それを見たブラックは

 

ブラック「今の動き、どうなっているの?」

 

ホワイト「さっきまで、避けてばかりやったのに何で?」

 

変身したばかりとは思えない動きをしたカイザーを見て驚いた。そしてホワイトはカイザーに話しかける。

 

ホワイト「ねえ、今の動きどうやって出来たの?」

 

ホワイトの質問にカイザーは答える。

 

カイザー「答えは簡単よ。ブラック達の動きを観察したから」

 

ホワイト「観察しただけなの?」

 

カイザー「ええ、私も変身したの初めてだから、動きを見て学習したの」

 

ホワイト「相手を観察する………こう言うプリキュアははじめてね………」

 

ホワイトは観察しただけである程度動きに対応できたカイザーに驚いた。

 

カイザー「けど、私はまだ経験不足よ。いまの騎士に対する攻撃は不意打ちのようなもの。次は効かないと思う。だから」

 

ホワイト「だから?」

 

カイザー「騎士の方は貴女達に任せたいの。お願いできる」

 

カイザーはプラウズの相手を任せるように言う。

 

ホワイト「そうね。貴女はまだプリキュアには成り立てだし、わかったわ。騎士のは任せて」

 

ブラック「いいのホワイト!?」

 

ホワイト「良いわ。カイザーと言うプリキュアは初めてにしては中々の動きをするわ。だから、ここは私達先輩がかっこいいとこ見せないと」

 

ブラック「そうだね。それじゃあ、騎士みたいなやつに強烈なのをやるよ!」

 

そう言うとブラックはホワイトと手をつなぐ。

 

ブラック「見せてあげるよ!あたし達の必殺技を!」

 

ブラックとホワイトは必殺技を放つ準備をする。だが

 

プラウズ「俺に不意打ちとは言え、強烈な攻撃をかましやがって!」

 

プラウズが立ち上がった。

 

プラウズ「必殺技を放つ前に、再攻撃しろ!」

 

プラウズは巨人に指示を出し、必殺技を放つ準備をするブラックに攻撃する。だが

 

カイザー「攻撃などさせない!」

 

カイザーが巨人に向けて移動した。そして攻撃を開始する。

 

カイザー「まずはこれよ!」

 

最初に、巨人に強烈なパンチを当てた。だが、巨人なのけぞっただけだった。

 

カイザー「最初は不意打ちだからね。なら、技を出そう」

 

するとカイザーは腕を巨人に向ける。

 

カイザー「まずは牽制!プリキュア・カイザーショット!」

 

すると腕部分から手裏剣が放たれた。巨人は手裏剣をくらい、動けなくなる。

 

カイザー「次はこれよ!プリキュア・カイザーミサイル!」

 

巨人が動けないところをカイザーは、腕からミサイルを放った。ミサイルは巨人の顔に当たり、うずくまった。

 

カイザー「遠距離技もあるんだ。距離を取られた技があると助かるね」

 

カイザーは飛び道具系の技があった事に安堵した。

 

────

 

グランガード司令室

 

司令室では、カイザーの戦いぶりをモニターで見ていた。

 

冴島「キュアカイザーと言うプリキュア。なかなかやるな」

 

リオン「初めてとは思えないくらいの動きをするなんてすごいわ」

 

冴島とリオンはカイザーの動きを見て感心していた。

 

香川「確かに、ああ言う動きをするプリキュアはまず居ないだろうな」

 

香川はカイザーの戦いぶりをモニター越しで見ていた。

 

香川「是非ともグランガードに入ってもらいたいな」

 

────

 

カイザーが巨人に攻撃したのを見てプラウズは

 

プラウズ「まずいな。予想より苦戦している。このままでは撤退を考えないといけないな」

 

プラウズは場合によっては撤退を考えなければならなくなっていた。だが、そんなプラウズに攻撃が来る。

 

ルミナス「隙だらけです!!ルミナス・ハーティエル・アンクション!!」

 

プラウズの前にルミナスが放った虹色の光が出現する。

 

プラウズ「こんな光、避けてやる!!」

 

プラウズは避けようとするがルミナスの光が命中した。すると

 

プラウズ「う、動かない!」

 

プラウズは動きを封じられた。

 

ルミナス「幹部クラスだと1分は持ちません。ブラック、ホワイト、今のうちに発動準備を」

 

ブラック「解ってる」

 

ホワイト「ルミナスの攻撃、無駄にはさせない!!」

 

 

 

するとブラックとホワイトは手を上に上げる。

 

ブラック「ブラックサンダー!」

 

ホワイト「ホワイトサンダー!」

 

するとブラックとホワイトの手に黒と白の雷が集まる。そして、雷が集まった手をプラウズの前に向ける。それを見たプラウズは

 

プラウズ「このままでは直撃だ!シンビースト!プリキュアの攻撃を阻止しろ!」

 

巨人にプリキュアの攻撃の阻止を指示するが

 

カイザー「攻撃妨害はルール違反よ!プリキュア・カイザーレイ!」

 

カイザーは目からレーザーを放ち、巨人の動きを阻止する。すると

 

巨人「ぐあっ!」

 

巨人は仰け反られた。そして

 

カイザー「燃えなさい!プリキュア・カイザーファイヤー!」

 

カイザーの胸の宝石から強烈な火炎が放射される。そして、巨人は火だるまにされた。さらに

 

カイザー「確実に動けなくしてやるわ」

 

カイザーの手に光のブーメランが形成される。

 

カイザー「プリキュア・カイザーブーメラン!」

 

そして、ブーメランを火だるまにされた巨人に攻撃する。そして、火が鎮火すると

 

カイザー「鎧のオブジェの出来上がり〜〜〜」

 

巨人はいわゆるオブジェみたいな状態にされた。それを見たプラウズは

 

プラウズ「シンビーストがオブジェみたいにされるとは………幸い、片手は動ける」

 

シンビーストが美術品のオブジェみたいにされた事に絶句した。さらにプラウズは片手は動ける事に気づいた。

 

プラウズ「今回は俺の負けだな。プリキュアを倒せないのは悔しいが」

 

プラウズは今回の戦闘は負けると見なし、撤退を決める。そしてカイザーは

 

カイザー「敵に大ダメージ与えたけど、どうやって止めを刺すの?」

 

大ダメージを与えた敵に対し、止めはどうするのか考える。

 

するとカルージャがあることを言う。

 

カルージャ「カイザー、決め技を使うときはブレイブモバイルにある剣のアイコンに触れてみて」

 

カルージャはカイザーにブレイブモバイルの画面にある剣のアイコンに触れるように言う。

 

カイザー「そのアイコンに触れるとどうなるの?」

 

カルージャ「アイコンに触れるとカイザーの決め技に使う武器、ブレイブソードが召喚されるよ。使うときはコール・ブレイブソードと言ってね」

 

カイザー「解ったわ。コール・ブレイブソード!」

 

カイザーはブレイブモバイルを出し、ブレイブモバイルにある剣のアイコンに触れると同時に叫ぶと、カイザーの前にピンクの宝石の装飾がある長剣が現れる。そして、カイザーの手に剣が握られる。

 

カイザー「剣か。やっぱりヒーローと言えばこれね」

 

カルージャ「この場合はヒロインだよ………」

 

カイザー「そうだった………それより剣を出したら次はどうするの?」

 

カイザーはカルージャにブレイブソードを出したら次はどうするのかと聞く。

 

カルージャ「ブレイブソードを使って必殺技を放って!ブレイブソードを使う技が所謂浄化技にあたるよ。どういう技になるかはカイザーのイメージで決まるよ」

 

カイザー「なるほど、この技は自分で考えるのね。解った」

 

カルージャから技の説明を聞くと、カイザーは自身の浄化技をどうするか考える。するとカイザーは

 

カイザー「まずは剣にあれを浴びせよう」

 

胸の宝石からピンクの雷を放ち、ブレイブソードの刀身に雷を纏わせた。するとブレイブソードの刀身はピンクに輝く。

 

カイザー「次は相手の動きを封じる!プリキュア・サンダーバインド」

 

次にブレイブソードからピンクの雷球を放ち、巨人に当てた後、ピンクの雷で相手を封じこめた。

 

カイザー「相手の動きを封じたわ。さあ、食らいなさい!」

するとカイザーはブレイブソードを一回転しながら上に掲げる。そして

 

カイザー「プリキュア・サンダーフィニッシュ!」

 

ブレイブソードに蓄積した雷のエネルギーを解放し、刃を天高くまで伸ばした後、その刃をその場で降り下ろした。そして

 

巨人「ぐおぉぉぉぉぉ!!」

巨人は雷の刃でまっぷたつにされ、浄化の光を持った爆発で消滅した。巨人が消えるとカイザーはブレイブソードをモバイルの中に納めた。そしてさっきまで巨人がいた場所に視線を向けた。

 

カイザー「これがプリキュアの力ね………私一人で怪物を倒せるなんて………」

 

カイザーは初めて敵を倒したのを見てプリキュアの力の強大さを知った。

 

カイザー「この力は遊び感覚に使っちゃダメのようね。責任を持って扱わないと」

 

カイザーは改めてプリキュアの力の事を知るのであった。そのカイザーの様子をみたプラウズは

 

プラウズ「シンビーストを葬りさるとは、今回のプリキュアは恐ろしいな………」

 

シンビーストを倒したカイザーに恐れを抱いた。だが、プラウズは忘れていた。

 

ブラック「相手は隙だらけね」

 

ホワイト「攻撃準備は済んだわブラック!」

 

ブラック「それじゃあたし達も見せてやるよ!」

 

そしてブラックとホワイトは必殺技を放つ。

 

ホワイト「プリキュアの美しき魂が!」

 

ブラック「邪悪な心を打ち砕く!」

 

「「プリキュア・マーブルスクリュー!!」」

 

ブラックとホワイトが技の名を言うと一旦手を後ろに下がらせた後に手を前につき出す。そして

 

「「マックス!!」」

 

掛け声と同時に白と黒のエネルギー波が放たれた。そして、プラウズに向けて攻撃する。

 

プラウズ「いかん、このままでは当たる!」

 

プラウズはマーブルスクリューに気づいてとっさに宝石を投げた。

 

プラウズ「これで時間稼ぎだ」

 

するとプラウズの前に水晶の盾が現れた。その盾でマーブルスクリューを受け止めた。しかし

プラウズ「大技では通じないのは仕方ない。その間に撤退だ!」

 

プラウズは盾は砕かれると考え、盾で防いでいる隙にテレポートアイテムを出した後に撤退した。そして、マーブルスクリューは水晶の盾を粉砕した。そしてマーブルスクリューが消えたのを確認した後、ブラックは視線をプラウズが居た場所に向けた。

 

ブラック「攻撃は当たったね。けど居ないみたい」

 

ホワイト「どうやら盾を使ってマーブルスクリューを防いでいる隙に逃げたようね」

 

ルミナス「さすがにいきなり退場されるのは嫌だから逃げたようですね。なかにはいきなり退場された幹部が居ますから。けど、逃げたのは仕方ありません。次がありますから気にしないでください二人とも」

 

ホワイト「そうね。また何処かで遭遇するし、それよりあのプリキュアに話しかけようよ」

 

ブラック「そうね。あのプリキュアが居なかったらきっと必殺技を妨害されたかも知れないね。じゃあ話しかけてみよう」

 

ブラックはカイザーに話しかけた。

 

ブラック「キュアカイザーって言ったよね。あたし達を助けてくれてありがとう」

 

カイザー「それはこっちの台詞よ。貴女達が居なかったら私は死んでたわ」

 

ブラックとカイザーは互いに礼をする。

 

カイザー「それより、もう敵が居ないようだし、変身解きましょう」

 

ブラック「そ、そうね」

 

そう言うとブラック達とカイザーは変身を解いた。

 

なぎさ「いや〜〜〜まさか、ここに新しいプリキュアに会えるなんて驚いたよ。ところで、あんた、名前は?」

 

なぎさは玲央に話しかけた。

 

玲央「名前ですか?僕は星川玲央、今月から勇城学園高等部に入りました。そして、そこに居るのは二度に渡りドツクゾーンに立ち向かった二人はプリキュアマックスハートの美墨なぎささんに雪城ほのかさん、それに九条ひかりさんですね」

 

ほのか「私の事を知ってるのね」

 

玲央「はい、初代プリキュアである貴女達の活躍は有名ですから」

 

ひかり「私達、案外有名ですね………なぎささん」

 

玲央と話しかけているなか、なぎさは様子がおかしかった。何故なら

 

なぎさ「ねえ、もしかしてさっき変身したキュアカイザーってあんたなの?」

 

玲央「そうですが、どうかしました?」

 

するとなぎさは大声で叫んだ。

 

なぎさ「あの僕っ子が、グラビアアイドル並みのボインキャラになるなんて、ありえなぁぁぁぁぁい!!」

 

そう、なぎさは玲央がグラビアアイドルの巨乳系のプリキュアになった事に絶叫した。

 

ほのか「成長変身なんて最近は珍しくないけど………」

 

ひかり「さすがに巨乳美女のプリキュアは居ないと思いますよ………」

 

────

 

なぎさが悲鳴をあげてる頃、陽奈はというと

 

陽奈「職員を探すのに時間かかったけど大丈夫かな?」

 

陽奈は職員を連れて玲央の所へ行っていた。そして、陽奈もまた、運命の出会いを果たす。




次回

陽奈「ええ、玲央ちゃんがプリキュアになったの?」玲央「そうだよ陽奈ちゃん。陽奈ちゃんも一緒にプリキュアにならない」
陽奈「私がプリキュアになるなんて、出来るかな………あっ、なんで昼間なのに真っ暗?しかも、玲央ちゃんがズタボロに?一体どうなっちゃうの!?次回、ブレイブソウルプリキュア、第二話、輝きの太陽、キュアフィーニクス、次回も世界平和だよ」
舞「敵がいるのに世界平和って」
咲「舞、予告だから気にしないで………次回はあたし達も出るよ。期待して待つなり!」


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第二話 輝きの太陽、キュアフィーニクス その1

プリキュアとして初戦を勝ち抜いた玲央。そして陽奈と共に帰路につく。その一方で新たな敵が動き出す。


キュアカイザーに変身した玲央はブラック達マックスハート組の協力でプラウズが放った怪物を退けた。

 

────

 

グランガード施設内 

 

陽奈「玲央ちゃん、大丈夫かな?」

 

陽奈は玲央を探すため、グランガードに居る職員と一緒に移動していた。そしてしばらくすると

 

玲央「あれは、陽奈ちゃん!?」

 

玲央が陽奈の前に現れた。

 

陽奈「玲央ちゃん、無事だったんだね」

 

玲央「うん、ちょうどなぎささんたちが来てたから」

 

玲央は陽奈になぎさ達の事を教えた。

 

陽奈「なぎささんって、あのドツクゾーンを退けた二人はプリキュアマックスハートのキュアブラックの変身者なの?」

 

玲央「そうだよ。そのなぎささん達のお陰で僕は無事でいられたよ」

 

陽奈「そうなんだ」

 

そんな中、陽奈は玲央の手首に視線を向けた。すると

 

陽奈「あれ?玲央ちゃん、いつも身に付けている腕輪はどうしたの?」

 

陽奈は玲央の手首にある筈の腕輪がないことに気づいた。それに対し玲央は

 

玲央「ごめん。なぎささん達と一緒に行動してる際に紛失したかも」

 

何処かで紛失したかも知れないと返答した。

 

陽奈「そっか紛失したんだ………あの宝石、玲央ちゃんにとっては大事な物なのに」

 

玲央「いいよ陽奈ちゃん。後で職員に聞いて探しておくから」

 

玲央は気にしてないと返答した。

 

陽奈「そうだね。ピンクの宝石は目立つから直ぐに見つかるよ」

 

玲央「そうだね。それより、今何分立ってる?」

 

陽奈「確か集合時間が30分後だと聞いたけど………」

 

陽奈は時計に視線を向けた。すると

 

陽奈「あ、もう20分たってるよ」

 

玲央「えっ、20分たってるの!?」

 

陽奈「うん、急がないとバスが行っちゃうよ!!」

 

既に時間が20分たってることを玲央に告げた。

 

玲央「そうだね。急いで行けば間に合うよ。行こう陽奈ちゃん!!」

 

玲央が言うと、陽奈と一緒に集合場所へ向かった。そして、玲央のバッグの中には

 

カルージャ「お約束だからと言って狭いよ………」

 

カルージャが入っていた。

 

────

 

バス 車内

 

集合場所に何とか間に合った玲央と陽奈はバスの中に居た。当然ながら二人は先生に怒られたのは言うまでも無かった。

 

陽奈「短時間とは言え説教はきついね………」

 

玲央「仕方ないよ。勝手な行動をすれば怒られるからね………」

 

玲央と陽奈は短時間とは言え説教を受けた事を話した。そんな時、陽奈はある物に視線を向けた。

 

陽奈「そういえば玲央ちゃん」

 

玲央「何?」

 

陽奈「さっきから抱えている袋だけど、何が入っているの?」

 

それは玲央が抱えている袋である。その袋を見て陽奈は玲央に何が入っているのか質問した。それに対し玲央は

 

玲央「何って、縫いぐるみだよ。売店に可愛いのがあったから」

 

縫いぐるみが入ってることを陽奈に告げた。

 

陽奈「縫いぐるみか(そう言えば玲央ちゃんって可愛いのが好きだったね)」

 

陽奈は入ってるのは縫いぐるみだと言われて安心した。だが、その様子を見ていたのが一人いた。

 

葵(何だろう、袋の中に妖精が入っている気がするけど、気のせいかな?)

 

青髪のミドルヘアの少女、高杉葵である。そう、彼女は玲央が抱えている袋の中に妖精が居ることに気づいていた。何故、葵が玲央が抱えている袋の中に居る妖精が居ることに気づいたのかは後の話で語ることになる。そしてバスは玲央達が通う勇城学園に着いた。そして玲央と陽奈は家に帰った。

 

────

 

陽奈の家の玄関

 

家に帰った央と陽奈は今回の社会見学で起きたことを振り返っていた。

 

陽奈「今日は色々あったね玲央ちゃん」

 

玲央「そうだね。プリキュアが本当に現れるなど滅多に無いからね」

 

陽奈「確かに、私も一度はプリキュアにあったことあるけど、実際に見た人はあまり居ないね」

 

陽奈は、プリキュアを見た人はあまり居ない事に疑問を抱いた。それを聞いた玲央は

 

玲央「だいたいの人は、敵が出てくると安全な場所に避難するために移動するから、なかなか見れないよ」

 

大体はほとんどの人が避難してる為、なかなか見れないことを陽奈に言う。

 

陽奈「そうだね。大体プリキュアは人が居ないところで戦っているからね。私もそのプリキュアに会ってみたいな」

 

玲央「プリキュアに会いたいか………(まさか、僕がそのプリキュアになっているなど陽奈ちゃんは気づかないよね)」

 

陽奈「どうしたの玲央ちゃん?何か汗をかいているけど」

 

玲央のおかしな反応を見て陽奈は話しかけた。それに対し玲央は

 

玲央「何でもないよ」

 

陽奈「そう(何か隠し事でもしてるのかな?)」

 

何でもないと返答した。そして陽奈は

 

陽奈「明日になったら話してね玲央ちゃん」

 

玲央「分かった。明日話すよ」

 

明日話してと玲央に言い、玲央は了承する。そして

 

陽奈「玲央ちゃん、また明日ね」

 

玲央「うん、また明日」

 

玲央と陽奈は別れて其々の家に帰った。

 

────

 

グランガード ミーティングルーム

 

玲央と陽奈が家に帰った頃、グランガード日本支部では

 

冴島「これが今回起きた戦いの映像だな」

 

マックスハート組が謎の敵と交戦した映像を見ていた。

 

香川「ああ。今回はなぎさ達が来たお陰で被害は抑えることが出来た」

 

菅沼「そうですね。近くになぎさ達が居たのが幸いですね」

 

時村「ですが、今回の敵はドツクゾーン、ダークフォール、ナイトメア、エターナル、ラビリンス、砂漠の使徒、ノイズ一味、バッドエンド王国、ジコチュー、幻影帝国、ディスピア、大いなる混沌、ノワール一味、クライアス社はおろか、ノットレイダーすらも見たことがない相手ですね。何者でしょうか?」

 

時村は今回の敵は今までプリキュアすらも戦ったことが無い敵であり、何者なのか疑問を抱いていた。それに対し香川

 

香川「系列からして近いのはドツクゾーンと幻影帝国だな」

 

ドツクゾーンと幻影帝国に近い敵だと答える。

 

冴島「召喚パターンはドツクゾーン、戦闘スタイルは幻影帝国に近いな」

 

香川「ああ、そして今回の戦いは確かになぎさ達が活躍した。だが、その怪物を倒したのはあのプリキュアだ」

 

香川は映像にある箇所を指した。それは

 

冴島「系列的にはリオンが変身したキュアレーヴェと同じだな」

 

玲央が変身したキュアカイザーである。

 

リオン「私と同じプリキュアが居るのは意外ね。其にしてもそのプリキュアの変身者は何者でしょうか?」

 

リオンはキュアカイザーと言うプリキュアの変身者は何者なのか疑問を抱いた。

 

香川「今のところは分からんな。だが、今回の敵が出てくればそのプリキュアはまた出てくるだろう」

 

香川はリオンに対し、今のところは不明だが、どのプリキュアはいずれ出てくると言う。

 

リオン「そうですね。私も一度は会ってみたいわ」

 

香川「今は松田の調査に任せるしかないな…………」

 

────

 

???

 

香川達が謎のプリキュアの事を話している頃、その謎の敵は、ある城の大広間にいた。そこには玲央となぎさ達が交戦したプラウズと言う男が居た。そのプラウズはある人物の前にいた。

 

???「プラウズ、初っぱなから大怪我を負ったようだな」

 

ある人物がプラウズに対し大怪我を負ったと言う。

 

プラウズ「申し訳ありませんラストール閣下。私が居た場所にふたりはプリキュアマックスハートの連中に遭遇してしまいました」

 

プラウズはラストールと言う人物にふたりはプリキュアマックスハートの連中にやられたことを報告した。

 

ラストール「ふたりはプリキュアマックスハート、プリキュアオールスターズの一角の一つで最も格闘に長けた連中に遭遇してやられたのか」

 

プラウズ「はい、奴等の実力はかなりあり、かの幻影帝国との戦いにも生き抜いたとも言われ、その影響力は今の世代、Hugっとプリキュアと言ったプリキュア達や、同じ世代にあたるハピネスチャージプリキュアといったプリキュア達にも影響を与える存在です」

 

ラストール「そうか。この世界には様々なプリキュアが居るようだな」

 

プラウズ「はい、世界にはアローハプリキュアのようなプリキュアもおり、噂ではプリキュアの力を合体して戦うプリキュアに、プリキュアの敵の力を武器にして戦うプリキュアに、妖精と人間のハーフのプリキュアが居るようです」

 

プラウズはラストールにプリキュアの事を報告した。

 

ラストール「そうか。これだけのプリキュアが居てはやられるのは無理もないか」

 

プラウズ「その通りです。そしてラストール閣下に重要な事を言います」

 

ラストール「重要な事?それは何だ?」

 

プラウズはラストールに重要な事を告げた。それは

 

プラウズ「ソウルキングダムより伝わる伝説の戦士、プリキュアが目覚めました」

 

プリキュアが覚醒した事を告げた。

 

ラストール「ソウルキングダムに伝わる伝説の戦士、プリキュアが目覚めたのか」

 

プラウズ「はい、私はソウルキングダムの妖精を追いました。目的はプリキュアを目覚めるためです。其を止めに行きましたが、その時に二人はプリキュアマックスハートに遭遇し、そいつらとの交戦中にそのプリキュアが覚醒されました」

 

ラストール「そうか。時を越え、ソウルキングダムより伝わる伝説の戦士、プリキュアが我らギルディア軍に立ちはだかるか………」

 

プラウズ「はい、プリキュアが覚醒した以上、雪崩式に新たなプリキュアが覚醒するのは確実。ラストール閣下、新たなプリキュアが覚醒する前に一刻も早く、プリキュアの抹殺を」

 

プラウズはこれ以上の覚醒を阻止するため、ラストールにプリキュアの抹殺を具申する。だが

 

ラストール「確かに、プリキュアの覚醒を阻止するために抹殺したいのは確かだ。だが、プラウズ。次の戦いは出せんぞ」

 

プラウズ「何故ですか?」

 

ラストール「プラウズ。お前はマックスハートと交戦した時のダメージが大きい。その状態では覚醒を阻止するのは無理だ」

 

ラストールはプラウズはマックスハートが受けたダメージがある為出せないという。

 

プラウズ「では、誰が行きますか」

 

プラウズは誰が行くのかをラストールに尋ねた。すると

 

???「それなら、次の戦いは僕が行くよ」

 

ラストールとプラウズの前に少年が現れた。

 

ラストール「スロウダー。お前が行くのか?」

 

スロウダと言う少年がプリキュアの覚醒阻止に名乗り出た。

 

スロウダー「うん、ソウルキングダムに伝わる伝説の戦士、ほっとくとまずいことになるのは確実だ。ここは僕に任せてくれない」

 

スロウダの言葉に対しラストールは

 

ラストール「分かった。ならスロウダー、ここはお前に任せる。ただし」

 

スロウダー「ただし?」

 

了承する。だが、ラストールはあることを告げる。

 

ラストール「この戦い、おそらく別のプリキュアが出る可能性がある。場合によってはスロウダ、お前も前線に出なければならん」

 

ラストールは次の戦いでも別のプリキュアが出てくると言い、場合によっては前線に出なければならないことをスロウダーに告げた。

 

スロウダー「前線って、僕はどちらかと言うと後方に居たいけど」

 

ラストール「後方か。スロウダー、お前は体質的に後衛タイプだな。だが、相手は前衛タイプで来る可能性がある。そいつらに攻められるぞ」

 

スロウダーは後方に居たいが、ラストールは相手は前衛で来る可能性があると告げた。

 

スロウダー「そうだね。じゃあ僕なりに何とか対処しますよ」

 

スロウダー言うと広間から出た。そして通路内では

 

スロウダー「今回はこの手で行こうか」

 

スロウダーは手にファイルを出した。それは発電機に似た怪物の記事が載っていた。それが二人目の戦士の相手になることを知らない。

 

 

 

 

 

 




次回 カルージャが語る敵。そして玲央は陽奈にある事を告げる。

玲央「陽奈ちゃん、僕と一緒にプリキュアになって」

陽奈「私がプリキュアになる?想像つかないよ」


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第二話 輝きの太陽、キュアフィーニクス その2

カルージャが語るギルディア軍の脅威。そして最後に現れるのは


初戦を勝ち抜いた玲央は陽奈と共に家に帰路をついた。グランガードは今回の戦いの映像を見て、見たことが無い敵が出てくると感じた。そして新たな敵が動き出す。

 

────

 

玲央の部屋

 

陽奈と別れ、家に帰った玲央は自身の部屋にいた。

 

玲央「もう出ていいよ」

 

玲央はさっきまで抱えていた袋を開けた。すると

 

カルージャ「やっと外に出たよ。中は狭くて辛かったよ」

 

袋の中に居たカルージャが飛び出した。

 

玲央「ごめん。こうでもしないと怪しまれるから」

 

玲央は袋に閉じ込められたカルージャに対し謝った。

 

カルージャ「まあ、普通はこんな所にドラゴンが居るなんてあり得ないからね」

 

玲央「そうだね。それに普通はドラゴンの縫いぐるみを買う女子はあまり居ないしね」

 

カルージャ「そうだね………」

 

カルージャが呆れながら言うと玲央は有ることを訊ねた。

 

玲央「カルージャと言ったね。どうして僕の前にやって来たの?」

 

それは何故カルージャが玲央の前に現れたのか。その事を尋ねた。

 

カルージャ「そうだね。どういう意味で来たのか知りたいようだね。じゃあ教えるよ」

 

カルージャは玲央に何故この世界に来たのか説明する。

 

カルージャ「私はソウルキングダムからやって来たの?」

 

玲央「ソウルキングダム?」

 

カルージャはソウルキングダムと言う国からやって来たと玲央に言う。

 

カルージャ「うん、私が生まれた国で系列的にはメイジャーランドやトランプ共和国やホープキングダムのような国でレディウス・サンダーボルツ・ブレイブイン・ストライク・ソウルハートと言う王様が治める国だよ」

 

玲央「ようするにカルージャはレディウスと言う王様が住む国から来たんだね」

 

カルージャ「そうだよ。ソウルキングダムは妖精や人間が共存する国でレディウス王には優秀な王子が三人居るの」

 

玲央「王子が三人も居る?」

 

カルージャ「うん、いずれも優秀な才能を持ったものばかりだよ。けど、そんなソウルキングダムにある敵が襲来したの」

 

玲央「敵って誰なの?」

 

玲央の質問に対しカルージャは返答する。

 

カルージャ「その敵の名は、ギルディア軍」

 

玲央「ギルディア軍?」

 

カルージャはソウルキングダムを襲撃したのはギルディア軍であることを玲央に言う。

 

カルージャ「そう、一万年前に地球を支配しようとした軍事国家だよ」

 

玲央「一万年前にそんな国があったんだ。その時代にはこれほどの国があるなんて想像できないよ」

 

カルージャ「無理もないよ。当時はマザー・ラパーパと大いなる混沌との戦いによって魔法界とナシマホウ界に別れてしまったからね。そのナシマホウ界に魔法界にあった国の住人が居て、ナシマホウ界に魔法界に住んでいた地域を模した国を建国したのよ」

 

玲央「じゃあ、世界各地にある遺跡も実はギルディア軍が居た頃に存在した国の遺跡って事になるの?」

 

カルージャ「そうね。元は花の海と言う世界だから可能性はあるよ」

 

玲央「そうだね(そう言えば陽奈ちゃんの家には遺跡で見つけたオレンジの宝石が置いてあるけどまさかね)」

 

カルージャは今の世界にある遺跡はギルディア軍が存在していた頃の遺跡である可能性がある事を玲央に言った。そんな中、玲央は陽奈の家にある宝石がある事を思い出した。その宝石が陽奈をプリキュアにするものであることを玲央は知らなかった。

 

カルージャ「話が脱線したので続きを言うよ。そのギルディア軍はこの世界に居るプリキュアと人類によって壊滅した。けど、ギルディア軍は別次元に転移して一度はこの世界から姿を消した」

 

玲央「その世界に居たプリキュアは誰なの?」

 

カルージャ「当時居たのはキュアエンプレスとキュアマジシャンとキュアプリーステス、そしてキュアブレイブと言うプリキュアだよ」

 

カルージャは玲央にキュアエンプレスとキュアマジシャンとキュアプリーステスとキュアブレイブの事を教えた。

 

玲央「キュアエンプレスとキュアマジシャン、キュアプリーステスは確か大いなる混沌との戦いの後で現れたプロトジコチューを封印したプリキュアだったね」

 

カルージャ「うん。そして、キュアブレイブはエンプレス達と共に戦ったプリキュアであり、ソウルキングダムを建国したプリキュアだよ」

 

カルージャはキュアエンプレスとキュアマジシャンとキュアプリーステス、そしてキュアブレイブと言うプリキュアと人類によってギルディア軍を一度は壊滅させたことを言う。

 

玲央「キュアブレイブか………何か気になるね」

 

カルージャ「会いたいと思ってるけど無理だよ」

 

玲央はキュアブレイブと言うプリキュアが気になると言うがカルージャはブレイブには会えないと言う。

 

玲央「どうして?」

 

カルージャ「そのキュアブレイブは既に故人だからよ」

 

カルージャはキュアブレイブは故人だから会えないと玲央に告げた。だがカルージャは

 

カルージャ「けど、ブレイブが残した物はある」

 

玲央「残した物?」

 

ブレイブが残した物の事を言う。

 

カルージャ「それは、ブレイブクリスタルと言う宝石だよ」

 

玲央「ブレイブクリスタル?」

 

カルージャはブレイブクリスタルの事を説明した。

 

カルージャ「そう、キュアブレイブの力が込められた宝石だよ。その力は凄まじく、悪用しないよう10の破片として分割したんだ。そして」

 

玲央「そして?」

 

カルージャ「玲央が持っていたピンクの宝石の装飾がついた腕輪は、そのブレイブクリスタルの破片が組み込んでたんだ。そして、玲央。君が私を守りたいと言う意志が答えたことで、その腕輪はブレイブモバイルに変化したんだ」

 

カルージャは玲央が持っていた宝石付きの腕輪は玲央の意思に答える事でブレイブモバイルへと変化した事を言う。

 

玲央「じゃあ、僕が持っていた腕輪は、そのブレイブクリスタルの破片が入ってたって事なの?」

 

カルージャ「そうだよ。そして、そのブレイブクリスタルの破片の一つはソウルキングダムに安置した」

 

そして、ソウルキングダムにもブレイブクリスタルが安置していた事を玲央に言う。

 

カルージャ「そしてクライアス社との戦いが終結した時にギルディア軍がソウルキングダムに侵攻してきた。そのソウルキングダムもギルディア軍に応戦したけど、ギルディア軍は別次元に転移した後も戦力を鍛え上げていて、ソウルキングダムの軍は壊滅され、ソウルキングダムはギルディア軍に制圧された。そしてレディウス王は、私にブレイブクリスタルの破片を渡した後、ソウルキングダムに伝わるプリキュアを探すように言われ、地球へ向かった」

 

玲央「そして僕に出会ったんだね」

 

カルージャ「そうだよ。そして玲央、貴方に言うよ」

 

カルージャはソウルキングダムにギルディア軍が現れ、ソウルキングダムを制圧したことを説明した。そしてカルージャは玲央にある事を言う。

 

カルージャ「貴方は伝説の戦士、プリキュアとして選ばれた。だからこそ言いたい。私の故郷、ソウルキングダムを取り戻し、ギルディア軍を倒す為、力を貸してほしい」

 

それは玲央にギルディア軍に制圧されたソウルキングダムを取り戻し、ギルディア軍を倒して欲しいと言う嘆願である。すると

 

玲央「分かったカルージャ。僕がプリキュアに選ばれたのにはきっと何か意味がある。それに」

 

カルージャ「それに?」

 

玲央「誰かを助けるのに理由なんて要らない。困っているなら手を差し伸べる。それが僕なりの信念だよ。だから、カルージャ、君の故郷を取り戻し、ギルディア軍を倒す為手を貸すよ」

 

玲央は迷わずカルージャの嘆願を了承した。

 

カルージャ「ありがとう玲央」

 

カルージャは玲央が了承した事に感謝する。そして

 

玲央「ところでカルージャ、そのブレイブクリスタルの破片は他にどこにあるか分かるの?」

 

玲央はブレイブクリスタルの破片の居場所はどこにあるか尋ねた。すると

 

カルージャ「ブレイブクリスタルは元々は一つ、それ故に近くにあれば反応するはずだよ」

 

カルージャは破片が近くにあれば反応すると返答した。

 

玲央「じゃあ、僕がブレイブモバイルを持ち歩けば、何処かで反応するんだね。」

 

カルージャ「そうだね。波長で反応するから」

 

玲央「分かったよカルージャ」

 

玲央はブレイブクリスタルが変化したブレイブモバイルを持ち歩けば何処かで反応すると感じた。そして

 

玲央「それじゃあカルージャ」

 

カルージャ「何?」

 

玲央「明日、陽奈ちゃんにその事を話すよ」

 

カルージャ「玲央、陽奈ちゃんって誰なの?」

 

玲央「僕の幼なじみだよ。明日会わせるよカルージャ」

 

玲央は明日、カルージャの事を陽奈に話すことをカルージャに言う。

 

カルージャ「陽奈か………どんな人だろう………」

 

カルージャは陽奈はどんな人なのか気になった。そして次の日

 

────

 

陽奈の家 玄関前

 

陽奈「玲央ちゃん、昨日はちゃんと寝られたのかな?」

 

陽奈は玲央はちゃんと眠れたのか心配をしていた。すると陽奈の前に玲央が現れた。

 

玲央「陽奈ちゃん」

 

陽奈「玲央ちゃん、昨日はちゃんと眠れた?あんなデカイ騒ぎに巻き込まれたから心配したけど」

 

玲央「大丈夫だよ陽奈ちゃん」

 

玲央は陽奈に大丈夫だと告げる。そして玲央は陽奈にある事を告げる。

 

玲央「陽奈ちゃん、話がある」

 

陽奈「話って何?」

 

玲央「此処で話すのはまずい事だよ。僕の家の裏口に来て」

 

玲央は陽奈に自分の家の裏口に来るよう告げる。

 

陽奈「どうして裏口なの?」

 

玲央「見られるとまずい物があるのよ」

 

陽奈「何か訳ありみたいね。分かった、裏口に行くよ」

 

玲央と陽奈は玲央の家の裏口に移動した。そして

 

玲央「ここなら、人が居ないみたいね。陽奈ちゃん、今から見せるよ」

 

陽奈「玲央ちゃん、何を見せるの?」

 

玲央は陽奈にある物を見せた。それは

 

玲央「僕にプリキュアの力を与えてくれた妖精だよ」

 

ドラゴンに似た妖精である。

 

陽奈「え、ドラゴンなの?」

 

カルージャ「そうだよ。流石にドラゴンに似た妖精は居ないでしょうね」

 

陽奈「しかも喋ってる!?どうなってるの!?」

 

ドラゴンに似た妖精を見た陽奈は動揺した。其をみて玲央はカルージャの事を説明する。

 

玲央「カルージャはソウルキングダムと言う妖精の国からやって来たの」

 

陽奈「ソウルキングダム?」

 

カルージャ「そう。そのソウルキングダムは妖精や人間が共存する国だよ。けど、そのソウルキングダムはギルディア軍と言う軍勢に攻められ、制圧された。そして私は王様から地球へ向かうように言われ、此処へやって来た」

 

陽奈「何だかプリキュアに出てきそうな国だね」

 

カルージャ「その通り。そしてソウルキングダムはキュアブレイブによって建てられた国だよ。そして、ソウルキングダムは何時か悪の軍勢が攻められると考え鍛練した。けど」

 

陽奈「そのギルディア軍は其をも上回る勢力をもっていて、その勢いの前に負けて制圧されたのね

 

カルージャ「うん。そして、ソウルキングダムに安置したブレイブクリスタルの破片を私に託した後、地球の何処かにあるブレイブクリスタルの破片の反応を求めて、此処へやって来た。そして」

 

陽奈「そして?」

 

カルージャ「私はブレイブクリスタルの破片を見つけ、そしてその破片はブレイブモバイルへ変化した」

 

陽奈「ブレイブモバイル?」

 

陽奈はブレイブモバイルとは何かカルージャに質問する。すると

 

玲央「此だよ陽奈ちゃん」

 

玲央は陽奈にブレイブモバイルを見せた。

 

陽奈「一見普通のスマートフォンにしか見えないけど」

 

玲央「普通ならそう見えるよ。けど、一部が違うんだ」

 

すると玲央はブレイブモバイルの背面を見せた。それは

 

陽奈「あっ、背面に宝石みたいな装飾がついてる!!」

 

背面に宝石のような装飾がついていた。

 

玲央「そう、そして僕が持っていた腕輪が変化したんだ」

 

陽奈「じゃあ、玲央ちゃんの腕輪が紛失したのは腕輪がブレイブモバイルに変化したせいね。だから玲央ちゃんの手に持ってなかったのね」

 

玲央「そうだよ。そして陽奈ちゃん」

 

陽奈「何かしら?」

 

玲央は陽奈に対し、ある事を告げる。

 

玲央「プリキュアになって、僕と一緒に戦って欲しい」

 

それはプリキュアになって戦って欲しいと言う事である。それに対し陽奈は

 

陽奈「え、それって玲央ちゃんと同じプリキュアになって欲しいって事なの?」

 

プリキュアになって欲しい事に動揺した。

 

玲央「うん、ギルディア軍に立ち向かうには、戦力が多く必要なんだ。だから一緒に戦って欲しい」

 

陽奈「私がプリキュアか…………」

 

そして陽奈は玲央の話を聞いて悩んだ。そして陽奈は

 

陽奈「玲央ちゃん、ごめん。流石にこの話は直ぐには決められないわ」

 

直ぐには決められないと玲央に言う。

 

玲央「直ぐには決められないんだ」

 

陽奈「うん、いきなり勧誘なんて言われたら戸惑うわ」

 

カルージャ「そうだね。いきなりプリキュアになって欲しいなんて言われたら戸惑うよね」

 

戸惑う様子をみてカルージャは言う。

 

玲央「そうだね。僕だっていきなりプリキュアになったら戸惑うからね」

 

カルージャ(その割には落ち着きすぎだよ………)

 

玲央「分かった。直ぐに決められないなら後でまた聞くよ。今度はゆっくり考えてから言ってね陽奈ちゃん」

 

陽奈が戸惑ってるのを見て玲央はまた後で聞いておくと陽奈に言う。

 

陽奈「分かったわ」

 

陽奈がいい終えると玲央とカルージャは陽奈の前から去る。その際に陽奈はある事を言う。

 

陽奈「玲央ちゃん、此れから何処へ行くの?」

 

陽奈は玲央が何処かへでかけるのかと聞く。

 

玲央「ちょっと出掛けてくる。夕方になったら帰るよ。その時にもう一度陽奈ちゃんの答えを聞くから」

 

陽奈「分かったわ玲央ちゃん。あまり無理はしないでね」

 

玲央「うん。それじゃあ行ってくるよ」

 

玲央が言うとカルージャと一緒に出掛けた。そして残された陽奈はと言うと

 

陽奈「はあ、どうして私は直ぐに決められなかったんだろう。玲央ちゃんが嘘をつくような人じゃないのは分かってるけど………私、幼稚園の頃から成長してないのかな………」

 

すぐに決断できなかった事にため息をついた。そんな時

 

ハルカ「陽奈、此処に居たのね」

 

陽奈「お母さん?どうして此処に」

 

陽奈の母のハルカがやって来た。

 

ハルカ「開店する前にお客さんが来てるの。直ぐに来て」

 

そして陽奈にお客さんが来てる事を言う。

 

陽奈「分かった。直ぐに行くよ」

 

其を聞いた陽奈はハルカと一緒に家に向かった。

 

────

 

レストラン『フレイムバード』正面前

 

陽奈がハルカと一緒に家に行ってる頃、フレイムバードの正面前では

 

???「此処が勇城市で有名なレストラン、フレイムバードか………」

 

???「なぎささん達も一度は行ってみたかったと言うくらいよ咲」

 

咲「そうだね舞。休日なのに一緒に付き合う事になって」

 

舞「ううん、気にしてないよ。今日は夕凪中ソフトボール部の試合があるから付き合って欲しいと咲に言われて一緒に居るし」

 

咲「相手は勇城学園中等部ソフトボール部。其なりの実力があると聞いてるからね。今日はあたしと舞で応援しないと」

 

レストラン『フレイムバード』にやって来た二人の少女、日向咲と美翔舞。彼女達こそダークフォールに立ち向かったプリキュア、ふたりはプリキュアSplash Starのキュアブルームとキュアイーグレットの変身者である。そして、咲と舞の出会いが陽奈に影響を与えることになるとは知るよしもなかった。




咲「次回、あたしたちが重要な鍵を握るみたいだね」


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第二話 輝きの太陽 キュアフィーニクスその3

玲央の誘いに対し、悩みを抱く陽奈。そんな陽奈の前に日向咲と美翔舞が現れる。二人の出会いが陽奈に影響をもたらす事になる。


カルージャから、ギルディア軍の事やソウルキングダムの事を聞いた玲央。その事を陽奈にも告げるが、陽奈は戸惑いを隠せずに居た。そんな時、レストラン『フレイムバード』にふたりはプリキュアsplashstarのキュアブルームこと日向咲とキュアイーグレットこと美翔舞がやって来る。二人の出会いが陽奈にどんな影響を与えるのだろうか………

 

────

 

レストラン『フレイムバード』店内

 

陽奈の母であるハルカに呼ばれた陽奈はレストランの店内に居た。

 

陽奈「開店してないのに客が来るなんて………誰が居るんだろう?」

 

陽奈は店内に居る客がどこに居るのか周りを見回した。すると其処には茶髪の少女と紫髪の少女がレストランの席に座っていた。

 

???「あんたがこの店のウェイターなの?」

 

陽奈「私はウェイターと言うより、このレストランのオーナーの娘だよ」

 

???「レストランのオーナーの娘、まるでマナさんと同じね」

 

陽奈「ええ、所で開店前に私のレストランに来るなんて、貴女達誰なの?」

 

陽奈はレストランの席に座っている二人の少女に話しかけた。するとその少女達は陽奈に対し返答した。

 

咲「あたし達とは初めて会うみたいね。あたしは日向咲」

 

舞「私は美翔舞、咲のパートナーよ」

 

その少女である日向咲と美翔舞が陽奈に対し自己紹介した。

 

陽奈「日向咲と美翔舞。もしかしてダークフォールに立ち向かったふたりはプリキュアsplashstarのキュアブルームとキュアイーグレットですか?」

 

咲「そうだよ。そしてあんたが昨日グランガード日本支部にて戦闘に関わった星川玲央の関係者である天野陽奈だね」

 

陽奈「えっ、玲央ちゃんや私の事を知ってるのですか?」

 

陽奈はまだ会っていないにも関わらず玲央の事を知っている咲と舞の話を聞いて驚いていた。

 

舞「無理もないよ。昨日なぎささんから、玲央さんの事を聞いてたから」

 

陽奈「そのなぎさって、キュアブラックの変身者である美墨なぎささんの事なの?」

 

舞「ええ、なぎささん達は昨日グランガード日本支部に現れたプリキュアが気になって今勇城市に来てるの?」

 

咲「なぎささん、驚いてたよ。ボーイッシュな雰囲気が、クールな巨乳のお姉さんみたいな雰囲気に変身するなんてあり得ないと言ってたから」

 

陽奈「どういう事なの?」

 

咲の言葉を聞いて陽奈は動揺する。

 

咲「何でって、そのグランガード日本支部に現れたプリキュアの変身者は………その星川玲央だって言ってたから」

 

陽奈「じゃあ、玲央ちゃんは本当にプリキュアになったんだ………」

 

陽奈は玲央がプリキュアになったことを改めて知ってしまった。そんな時、舞は陽奈に話しかけた。

 

舞「所で陽奈さん」

 

陽奈「何でしょうか?」

 

舞「何か悩みでもありますか?」

 

舞は陽奈に対し何か悩みでもあるのか質問してきた。すると

 

陽奈「実は………」

 

陽奈は咲と舞に自身が抱えている悩みの事を話した。それは

 

咲「玲央にプリキュアになって一緒に戦って欲しいと言われて誘われたの?」

 

陽奈「はい。玲央ちゃんは私にプリキュアになって欲しいと言われました。その時の玲央ちゃんは嘘を言うようには見えませんでした」

 

玲央からプリキュアになって一緒に戦って欲しいと誘われたが陽奈は

 

陽奈「でも私は、唐突にプリキュアになる事に戸惑い、すぐには決められず断りました」

 

陽奈はすぐに決められず、一度は断った事を告げた。

 

咲「すぐには決められずに一度は断ったんだね」

 

陽奈「はい」

 

咲「まあ、中には訳あって断ったのも居るから気にしなくても良いよ」

 

陽奈「それは分かってます。けど、私って肝心な時に限って臆病かな……」

 

その時、陽奈はどうしてすぐに決められなかった事に後悔を抱いていた。それを見て舞は陽奈に話しかけた。

 

舞「陽奈さん、質問しても良いでしょうか?」

 

舞は陽奈にある質問を言う。それは

 

陽奈「何の事ですか?」

 

舞「何となくですけど、陽奈さんが時折辛い表情をしてるような気がします。もしかして陽奈さん、過去にいじめを受けましたか?」

 

陽奈は過去にいじめを受けたのではないかと言う質問である。其を聞いた陽奈は

 

陽奈「どうして私がいじめを受けたと分かるのですか?」

 

何故いじめを受けていた事が分かったのか疑問を抱いた。それに対し咲が陽奈に説明する。

 

咲「舞は観察力があるせいか、物事の小さな変化を感じやすいんだ。実際あたしが抱えていた悩みや不安を察してたんだ」

 

咲は舞は観察力があるから陽奈の悩みを察することが出来たことを告げた。

 

陽奈「それで私の悩みを察するとはすごいですね」

 

舞「私、絵を書くのが趣味で、そのお陰か観察力があるの」

 

陽奈「絵を書くのが趣味ってことは、その絵上手いのですか?」

 

舞「ええ、今は美術系の大学に通ってますから中学の時より上手くなってるわ」

 

陽奈「そうですか。それにしても二人は仲が良いのですね」

 

咲の話を聞いて、舞が自分の悩みを察していた事に感心する陽奈。そして陽奈は咲と舞の仲の良さに羨望を抱いた。ところが

 

咲「確かにあたしと舞は仲が良いよ。けどそんなあたし達も不仲になった事があるんだ」

 

咲は一度舞と不仲になった事があると告白した。

 

陽奈「どういう意味なの?」

 

不仲になった事があることに疑問を抱いた陽奈は咲に対し質問した。すると

 

舞「私達がカラオケ大会の待ち合わせの時に咲は遅刻し、私は時計屋に寄った事で仲違いしてしまったの」

 

舞はカラオケ大会の待ち合わせの時に咲が遅刻し、舞が時計屋に寄った事で仲違いした事を陽奈に話した。

 

陽奈「咲さんと舞さんが仲違いしたことがあるとは意外ですね」

 

舞「ええ、意外だと思ってますね」

 

陽奈「はい」

 

咲「仲違いの事が、あたし達だけが経験した訳じゃないよ。なぎささんもほのかさんと喧嘩した事があって、のぞみ達もミルクのトラブルが原因で酷い不仲になった事があったよ。響と奏はプリキュアになる前は不仲になってたし、いおなも訳ありでやったことにも関わらず一方的にひめを敵視したよ、その時の話を聞いたゆりさんはその当事者に対しこっぴどく叱られたと言ったくらいよ」

 

陽奈「こっぴどく叱ったって………」

 

舞「無理もないわ。ゆりさんは私達の世代では最年長でしかもなぎささん達より先に覚醒しただからね。脱線したけど話を続けるよ。仲違いが続く内にダークフォールの一員の一人であるサーロインが襲撃し、私達が離れ離れになって絶望した時、フラッピとチョッピが私達を説得した事で互いに信じる気持ちを取り戻した。そして私と舞はお互い反省し、仲直りしたわ」

 

咲「そして、仲直りした後、サーロインを倒し、カラオケ大会に出た」

 

咲と舞は仲違いしている時にサーロインの襲撃を受け、離れ離れになって絶望した事、妖精達の説得を受け、互いに信じる事を思い出し、仲直りした事を陽奈に話した。

 

陽奈「どうして私にそういう話をしたのですか?」

 

陽奈の質問に対し、舞が答える。

 

舞「それは、陽奈さんがすれ違っているように見えたからです」

 

陽奈「私がすれ違っている?」

 

舞は陽奈が玲央とすれ違っていることを告げた。そして

 

舞「はい、本当は玲央さんと一緒に戦いたい。けど、陽奈さんは一緒に戦う事を躊躇してます。けど、此じゃあいけない!!」

 

陽奈「いけないってどういう意味ですか?」

 

舞「玲央さんはちゃんと考えてプリキュアになるのを決意した。そして陽奈さんと一緒に戦いたいと思って誘われた。けど、陽奈さんはすぐに決断することが出来なかった。こう言うタイプは間違いなく無茶をします!だから陽奈さん、玲央さんの誘いにのって、そして一緒に戦って下さい!!」

 

舞は陽奈に玲央と一緒に戦って欲しいと告げた。それを聞いた陽奈は

 

陽奈「玲央ちゃんと一緒に戦うか。分かった、もし玲央ちゃんが帰ってきたら一緒にプリキュアになることを伝えるわ」

 

玲央が帰ってきたら、玲央の誘いを受けることを決意する。すると

 

ハルカ「陽奈、そろそろ他のお客さんが来るわ。店を開けなさい」

 

ハルカから他のお客さんが来るので店を開けるよう陽奈に伝えた。

 

陽奈「分かったわお母さん」

 

陽奈はハルカの伝言に了承すると直ぐさま店を開けた。そして

 

陽奈「そうだ。咲さんと舞さん、せっかくなら私のレストランで食べてみませんか?」

 

陽奈は咲と舞に自分の店で食べて来ないのかと伝える。すると

 

咲「そうだね。ソフトボールの試合はまだ時間がかかるし、せっかくだから食べていくよ」

 

舞「そうだね。では陽奈さん。何かおすすめありますか?」

 

陽奈「ここは洋食がメインよ。だからこの場合はオムライスやハンバーグがおすすめよ」

 

咲と舞はせっかく来たので、レストランで食べることにした。そして陽奈は咲と舞にオムライスかハンバーグを勧めた。

 

舞「じゃあ、ハンバーグでお願いね」

 

咲「あたしもハンバーグにするよ。一度食べてみたかったから」

 

陽奈「じゃあ、ハンバーグセットにするのね。分かったわ。ハンバーグセット二人前入るよ」

 

咲と舞はハンバーグセットを注文した。そして数分後

 

陽奈「お待たせしました。ハンバーグセット二人前です」

 

陽奈がハンバーグセットを受け取り皿に載せた状態で現れた。

 

咲「うわ~、良い匂いがするね」

 

舞「なぎささん達が1度は行ってみたいのも分かるわ」

 

陽奈「フレイムバード自慢のお奨めだよ。食べてみてね」

 

陽奈が用意したハンバーグセットを咲と舞が居るテーブルに置いた。そして咲と舞はそのハンバーグセットを食べてみた。すると

 

咲「美味しいナリ♪」

 

舞「マナさんのレストランやゆうこさんの弁当屋の味と同じくらいね」

 

そのハンバーグセットの美味しさに感心した。

 

陽奈「ありがとうございます。咲さん、舞さん」

 

陽奈は注文したハンバーグセットを美味しいと褒めた咲と舞を見てお礼する。そして食事を終え、支払いを済ませ、レストランに出ようとする咲と舞は陽奈に声をかける。

 

咲「陽奈、もし玲央が帰ってきたら、ちゃんと良い返事をしてね」

 

舞「玲央さんは陽奈さんが一緒に戦ってくれるのを望んでいます。だから後悔するような返答はしないで」

 

陽奈「分かりました」

 

いい返答をしてねと陽奈に伝えた咲と舞は陽奈と別れ、夕凪中ソフトボール部の応援に向かった。そして、陽奈とまた会うことになることをまだ知らない。

 

 

 

 




次回 

玲央「なぎささん、僕を鍛えてください!!」

なぎさ「えええええ、あたしが玲央を鍛えるの!?」

玲央、なぎさ達に師事する。


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