セキレイ~「タイトル未定」 (美由紀)
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第1話 宇宙船とセキレイとそんで俺がアシカビ!?
ごゆっくりお楽しみください。
感想、コメントもお待ちしています。
MBIが帝都でセキレイ計画を行う少し前の話、オーバーテクノロジーを持った宇宙船が落ちていたのは「カミクラジマ」だけではなかった…。
~東海地方のある町~
セキト「はぁ、今年もやることなく武術一筋で終わっちまった…。女っ気一つねえ俺…孤独死するタイプだわ。」
ゴォオオオオオオ
はぁ、とため息をつくセキトの声をかき消すかのように大きな音と地響き。
セキト「何だ!?はぁ災難続きだまったく…。」
状況が分からないまま辺りを見回すと、自宅の家の方へ何か落下していくのが見えた。
セキト「なんだっ…ありゃ。」
一瞬とまどった後に冷静さを取り戻す。
セキト「俺の家のほうがくじゃなかった…。か?。…。」
セキト「俺の家えええええええええええええええええええええええええ!!」
急いで落下物の向かった方向に行くと案の定自宅が押しつぶされていた…。
セキト「おいおい…。マジかよ…。」
家を押しつぶしていたのは金属製の乗り物?ゾクにいう宇宙船に近い。
セキト「つかこれ、どうすりゃいいわけよ。警察?救急?あでも今両親海外にいるんだ。」
しばらく考え込んでいると、宇宙船(?)に動きがあった。ブシューと音を立てながら宇宙船の扉が開くと中から人影が這い上がってきた。
セキト「人か?…。」
人影は這い上がってすぐに、立ち上がるとそのシルエットからして女性ということがはっきりとわかった。
セキト「女の人?…。」
セキトが気が付いたとほぼ同時にその人影は飛行船から転がり落ちた。
セキト「やっべ、落ちた!?助けねーと。」
落ちた人影を追い落ちた場所へ向かうとそこには綺麗な女の子が倒れていた。
セキト「女性とは思ったけどまさか俺と同い年くらいのことはな…。」
抱え起こすとその美しさが分かる。
セキト「にっしてもきれーだなこの子、俺男子校だから女の子の基準なんかわかんねーけど。」
女の子「んふぅ…。」
セキト(吐息がエロいよ!童貞の僕にはずいぶんと酷な状況ですよ!!!)
女の子「ん…」
セキト(やべえ、やべえよ!あーなんかいい匂いする!かみなげー!肌きれー!)
女の子「ご・・・ん」
セキト「ん?おい!大丈夫か?どうした?」
女の子「ご飯…。」
セキト「腹へってんのか?」
その時初めて少女と目が合った。
~自宅(自分の住んでる離れ)~
セキト「あ~おれだけ別宅で暮らしててよかったあ」
セキト「なぁ」
女の子「もぐもぐもぐもぐ…。」
セキト「おーい」
女の子「もぐもぐもぐ…なっ…んですか?」
セキト「そろそろなぜそうなったのかとかおしえてくれねえか?」
女の子「りっ理由…は…わかりまっ…せん。」
セキト「そっか、とりあえずわかった。名前だけでも教えてくれ。」
ひより「ひよりです…。」
セキト「そっかひよりでいい?」
ひより「はい…。」
セキト「んっとさどっからきたの?」
ひより「わかりません」
セキト「んじゃなにしてたの?」
ひより「よくわかりませんが、アシカビ様を…運命の人をさがしているそうです」
セキト「なんだそりゃ?」
ひより「私たちセキレイはアシカビ様に出会うために生まれました。」
セキト「よくわからんがそっか。」
ひより「…はい。」
そのやり取りのあとセキレイとは何か、アシカビとは何かについて聞いた。
セキト「事情はわかった。」
ひより「ふぅ…よかった…です。」
セキト「で!その背中のドデカイ盾はなんなんだ?」
ひより「…私は盾のセキレイなので。」
セキト「そっか。」
わけもわからず頷いて、しばらくの沈黙。
セキト「なぁ住むとこあるのか?」
唐突に切り出すセキト。
ひより「わかりません、でっでも!もうご迷惑おかけしません!おうちも壊しちゃいましたし!ごめんなさい…。」
セキト「はぁ、まぁ家は壊されたのは困るけど、すぎたことはしょうがない気にするな。」
ひより「ごめんなさい!!すぐ出ていきます!!」
セキト「まて、行くあてねえんだろ?」
ひより「うぅ…///。」
今にも泣きだしそうな顔になる。
セキト「家でよければいていいぞ。」
ひより「はい?」
セキト「だから!どうせいく場所ねーならここにいろ、これもなんかの縁だろ。」
ひより「いいんですか!?!?」
飛びつく勢いで可愛い生物がよってきた。
セキト「近い近い!///。」
それから二人での共同生活が始まった。
~1か月後~
セキト「んじゃいってくら~」
ひより「はーい♪行ってらっしゃいです!セキト様!」
セキト「だーから!様やめろっつってんだろw」
あれ以来家主(の息子)であるセキトに様をつけて呼ぶようになったひより。
あれだけのもの(宇宙船?)がふってきただけあってクラスメイトからは色々聞かれてしまったが、事件の次の日ひよりと現場(俺んち)を見に行くとそこには何もなかった。
ひより「すいません…。」
一緒に暮らしてるうちにひよりのセキトに対する態度は緊張が解け頼ってくれるようになったちなみに、ひよりの存在は秘密である。
セキト「おいおい、そんなしょげんな。いってくるな?」
ひより「行ってらっしゃいませ!!」
ガチャン。
セキト「ふぁ~。」
大きなあくびをしていると後ろから聞きなれた声。
??「おーい!セキト!」
セキト「あ?なんだ沙紀か」
沙紀「なんだとはなんだ!失礼な。」
沙紀名前はこんなんだがれっきとした男だ、勉強が得意、というか天才。
セキト「はっはっはw」
沙紀「まぁお前もいろいろたいへんだったからなぁ」
セキト「うるせえ同情するな!」
???「おーい♪」
セキト「お、この声は!」
沙紀「あぁ間違いない。」
セキト&沙紀「純だな。」
純「よっす~お二人さん!」
純はマイペースな人間でとくに秀でたものはない、勉強ふつう運動ふつうルックス中の中
という平凡なやつだが人柄はオリガミ付き。
セキト「っよ。」
沙紀「お前今日早いな。」
純「あ~?起こしてくれるやつができた?感じ?かな?」
セキト「ほう?」
沙紀「えっともしかして…彼女?」
純「ん~?違うな。」
セキト「おい、やべえぞ時間。」
携帯の時計に目をやる ~7時47分~
沙紀「はしれぇええええええええええええ!!」
三人「うをおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!」
教室HR1分前
セキト「はぁはぁ…まにあった。」
沙紀「2分で到着とか…ぜぇぜぇ…新。。。記録」バタっ
純「沙紀…お前の命は無駄にはせんぞ!!!」
こんなバカをやっている毎日の学園生活。
そんなこんなでお昼をすぎた頃に事件は起きた。
セキト「やべえ。。。弁当忘れた!」
沙紀「おまw」
純「漫画か!」
セキト「うっせ!どうすっかなぁ~財布も今日はおいてきちまったし…。」
窓辺の席(自分の席)で三人で馬鹿話していると、外から声が聞こえてきた。
??「セキト様ぁ!!」
セキト「ん?」
窓の外を見るとそこには知っている顔が。
ひより「セキト様!お弁です!」
セキト「おまっ…えいろいろ突っ込みたいがここは3階だぞ。」
ひより「大丈夫です!わずかな溝にあしをかけています!」
セキト「お前そういう問題じゃ!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ。
セキトの背後から約2名の殺気が。
沙紀「おいセキト…このすげえかわいい子誰?」
純「面白そうだから俺も気になる!」
セキト「いや、ほらこれは!」
沙紀「まず!ぶんなぐらせろ?」
セキト「落ち着け!」
ひより「セキト様を傷つける者は許せません!」
セキト「まてえーーい!盾をしまいなさいひより!」
ひより「うぅ…。この人いじめっ子ですか?」
純「いじめっこってw可愛いなぁおい。」
沙紀「どういうことだ?まず訳を教えてくれ。」
セキト「分かった、場所を移そう。」
帰り支度をして4人はセキトの家へ
~セキトの家~
出会いからひよりの存在そしてアシカビのことまでのすべてを話した。
沙紀「なぁーるほどなぁ。」
純「ふーむ。とりあえずアシカビ探ししかわかってないのか?」
セキト「そうなるな。」
沙紀「んで、見つかったの?ひよりちゃん?」
ひより「え?私のアシカビ様はずっと前に見つかってますよ?」
三人「ふぁ!?」
純「で?だれなの?俺らの知ってる人?」
ひより「しってますよ?」
沙紀「誰?」
ひより「セキト様です///」
セキト「え?」
三人「ええええええええええええええええええええええええ!!」
第1章完
セキレイ好きな人が楽しめたら嬉しいと思っています。
また近々続きを投稿します。
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第2話二羽目のセキレイ?
随分と遅れましたが、投稿となります。
第2話「二羽目のセキレイ」
セキト「それで、えっと?俺がアシカビ?」
ひより「はっ…はひ!」
純「緊張しちゃったのかな?」
ひより「あぅ・・・。」
セキト「…///」(かわいいとか思ったのはナイショノ話)
沙紀「まてまてそもそもどういう基準だ?その~アシカビ選びってのは、見てると愛の告白にしか見えないんだが…。」
ひより「あぅ…///簡単に言うとまぁそうといいますかそうなんですけど…。ちがくて」
セキト「おいおいまじか…。」
純「おいおい…お邪魔か?おれら」
ひより「えっと見てもらうのがはやいのかと…」
そういってひよりはセキトの目の前にやって来てセキトの唇に自分の唇を迫らせる。
セキト「っちょっ///おまっ…。」
何か言おうとしたのもつかの間、ひよりの唇がセキトの唇に触れた瞬間それはおきた。
眩い光と共にひよりの背中から美しい光の翼が羽ばたいたのだ。
純&沙紀「綺麗だ…」ぽかーん
ひより「これで、私は…イニシャルA盾のセキレイひよりは羽化しました♪今日からは本当に貴方のセキレイになりましたセキト様♪いく…久しく///」
セキト「おっおう…。」
それからその場がやや落ち着いてから、沙紀が話をまとめていた。
沙紀「じゃあつまり…その恋愛感情を感じた相手を自分の主?パートナー?にしてというかその人と出会うためにきたっと?さっきのイニシャルってのは?」
ひより「わたしのイニシャルです。」
沙紀「ってことは、一人一人そのイニシャルがきまってるのか」
ひより「そうみたいです・・・。」
純「なんかスケールのでかいお見合いみたいだなww」
セキト「…///」
沙紀「おいセキトーなーにてれてんだよw」
セキト「うるせーw」
ひより「…」(ぴとっ)
純「おうおぅみせつけてくれるなぁwぴったりくっついてー」
セキト「おい?ひより!?…///」
ひより「いえ…///嬉しくって。」
沙紀「とりあえず今日のところは俺も帰っていろいろ調べてみたい…。」
セキト「あぁわりぃ任せる、そのてのことはお前に限るぜ。」
純「んじゃ俺も帰っかな~。」
セキト「そんじゃまたなー」
こうしてその日は解散したのだが、その日ひよりはぴったりくっついて離れなかった。
~次の日学校~
セキト「ふぁぁあ~」
沙紀「おっす、眠そうだな」
セキト「あの後色々あってな。」
純「うっすー。」
セキト&沙紀「おーう」
セキト「そんで何か進展あったか?」
沙紀「よくぞ聞いてくれた、昨日現場付近に一応行ってみてなわかったことが3つある、どうやらほかにもセキレイがいること二つ目帝都でもおなじことがおきているが、あれはMBIの差し金でしかも向こうのセキレイはイニシャルではなくナンバーそして最後はどうやら帝都のセキレイよりもイニシャルのセキレイつまり…ひよりは何倍も強いらしい」
そういってスマホの画面を見せる沙紀そこには…
セキト「オーバー…スペック…?」
沙紀「そういうことだ、これは俺の推測だがまだイニシャルの生き残りがいるな。」
セキト「ほう」
沙紀「あと影響を及ぼすのはセキレイだけじゃない、お前の体にもなにかおきてるってこと。」
セキト「あいっかわらず、お前すげえよな何もんだよ。」
沙紀「普通の天才」
セキト(腹立つけど否定できねえ)
純「お前らの話が難しすぎてついていけねえ」
~放課後~
セキト「あぁ~くっそねみい…。今日はお前らどうする?」
沙紀「いろいろあったが家を手伝わなきゃならん…。」
セキト「そっか純おまえは?」
純「あぁ~俺は今日は家でのんびりするわ…。」
セキト「そっかはいよ」
ザワザワ~クラスメイトが窓の外を見て騒ぎだした。
クラスメイト男子A「おい!あの美女誰だよ!誰かまってんのか!?」
セキト「…あたまがいてえよ…。嫌な予感しかしねえ」
沙紀「はいはい静粛に~男子諸君無駄な希望は捨てるんだな、彼女はセキトの女だ!」
セキト「おまっ…。」
男子から殺気の目線…。
沙紀「ほら早く行ってやれ」
セキト「まったく…しゃあねえか」
セキト「っよ。まっててくれたのか?家で待ってりゃいいのに…///」
ひより「あぁ♪セキト様っ♪いえあの…迎えに行きたくって…ご迷惑でしょうか?」
セキト「んにゃ、迷惑ってこたねえけどよ。///まぁいいわ、かえろうぜ。」
ひより「はいっ♪」
二人並んで帰る夕日はいつもよりもきれいに感じたセキトだった。
~セキト自宅~
セキト「今日も疲れたなぁ…。」
ひより「っふっふふ~♪お疲れ様でした♪」
夕食後の食器を洗いながら鼻歌を歌うひより。
セキト「ひよりは家事もできてなんか、いいお嫁さんになりそうだな」
ひより「そんな、お嫁さんだなんて///。」
セキト「なんだよ、そういう反応されると照れるわ!つかちょっとアイスかってくる!」
ひより「あっお買い物なら私も!」
セキト「いやマジ近くのコンビニだし家でまっててくれ!」
ひより「わかりましたぁ。」
セキト「さっぶ…。やっぱそとは冷えるなぁ」
ひよりと別れコンビニに向かう道中の街灯の下にソレは現れた。
???「寒い…。」
そこには女性が座っていた髪は燃えるような真紅の赤色瞳も美しく紅色だった。
セキト(…。おい…この見た目まさかな…。)
女性「はぁ…寒いぃ…へっくち!」
セキト「あのぉ…、とりあえず俺のコートをどうぞ着てください。」
女性「…え?」
セキト「いや、その恰好寒いでしょ…。」
女性は巫女装束のような、男性の袴のようなそんな物を着ている、セキトは見たことのない衣装に動揺したが、一つ確信を持っていた
女性「いえ、でも…そんな、、見ず知らずの人にお世話になるわけには…。」
セキト「いや…いいからとりあえず着てろそれと、立て行くぞー」
女性「行くってどこにですか?」
セキト「コンビニ」
難しく考えずに楽しく、楽しんでください。
コメント感想お待ちしています。
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二羽目のセキレイ後編
しばらくお休みしていましたがしっかりと再会していきますのでよ
ろしくお願い致します!
コンビニへ到着し、必要そうな日用品と食べ物などを買って美しい紅の髪、真紅の瞳を持つ女性とコンビニを出た。
女性「よろしんでしょうか?…こんなによくしてもらって…」
セキト「あぁ、いいんだよ似たような奴が家にもいてな。それに、困ってるやつほっとくとか…できねえしw」
女性「本当にありがとうございます、この御恩は必ずお返しいたします。」
セキト「そういうのいいから、どうせ行くとこないオチだろ?とりあえず俺の家にこいよ事情はそこで聞く。あ、でも男の家に急に来いなんて怪しいか?」
女性「あ、いえ…何故だかあなたは大丈夫な気がします。付いて…行きます。」
セキトの自宅到着―
ひより「セキト様お帰りなさーい!あれ?そちらの方は?」
セキト「まぁ、色々とあってなw」
コンビニに行く道中の事をひよりに説明し、逆に紅の女性の事情も聞いたやはりセキトの考えどうりセキレイのようだ不時着した際に何羽か鶺鴒が外に飛ばされ、そのうちの一羽だと言うことまでが判明した。
紅「改めまして、イニシャルB弓のセキレイ紅《くれない》と申します。」
ひより「私はイニシャルA盾のセキレイです、同じセキレイなんですね♪よろしくお願い致します!」
セキト「俺はセキトまぁひよりのアシカビ?ってのをやってる。」
ひより「はい♪自慢のアシカビ様です!」
紅「とっても素敵なアシカビ様で羨ましいわ、私はまだ出会っていないもの…。」
セキト「まぁ、落ち込むなよきっと良い人に巡り合えるさ!しばらくは行くところもないだろうし俺の家自由に使ってよいから服も食うもんも何とかしてやるからまぁ気にするなよ!」
紅「でっでも…そんな…悪いですよ…」
ひより「大丈夫ですよぉ♪セキト様はとってもお優しいので安心してください。」
セキト「ひよりもこう言ってんだろ?自由にしていいから出かけるときは一応声かけてな?晩飯までには帰ってこいよ?」
紅「ど…して…。」ぽたっ…ぽた…
紅がいきなり大粒の涙を流し、声を詰まらせながら話し始めた。
セキト「おいおいどうした?」
ひよりは黙ってセキトとのやりとりを見ている。
紅「何で…そんなに…優しくしてくれるんですか…ヒック…地上に降りてから、寒くて助けを求めても皆厄介ごとが嫌みたいで無視されるし…皆冷たい、地面も冷たい…でも…あなただけは違った…まるで太陽みたいだった…、私を照らす太陽みたいだった…でもどうして他人の私に優しくしてくれるのかわからなくて…。」
大泣きしながら一生懸命に言葉を紡ぐ紅を見てセキトは笑顔でこう答えた。
セキト「太陽かwじゃあ俺とお前は他人じゃないなw」
紅「え?…」
涙で潤んだ瞳でまっすぐに見つめてくる紅
セキト「だって、お前の髪の毛も瞳も真紅で凄く美しい炎みたいじゃん?炎が無ければ太陽はタダの惑星だろw出会うべくしてであったのかもな?w」
セキトはそう冗談めかしく言って照れを笑ってごまかした
—紅―
何だろう?この気持ちは…心のどこかからじんわり温かくて私を優しく包んでくれるような…胸のあたりが少し苦しくて…でもこの人の笑顔と言葉を見て聞いていたら安心できる。
この人の言葉は温かい。。。
セキト「おい?おーい?紅?聞いてるかぁ?」
紅「私の…アシカビ様…」グッ…
セキトに迫り肩を鷲掴みする紅
セキト「おい?ちょっと?紅サーン?」
紅「大好きですセキトさん…///んっ」
紅の口がセキトの口に触れ大きな紅の翼が紅の背中からブワっと飛び出した。
コメントなどお待ちしています作者のモチベーションにつながりますので宜しければこんなのでも褒めてやってくださいw
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第3話帝都からの逃亡者
ぽかんとした表情で紅の口づけされるセキト、しばらくうっとり紅の綺麗な赤い瞳を見つめていると紅は照れたように言った。
紅「幾久しく…、私のアシカビ様。。。」
うっとりと潤んだ瞳でセキトをまっすぐ見つめながらしばらく静止する紅だがずっと黙っていたひよりがブツブツと何か言っている
セキト「ん?ひより?どうした?」
うつむいていたひよりが勢いよく顔を上げぷくーっと可愛らしいほっぺたいっぱいに空気を含ませていた。
ひより「私だってセキト様のセキレイなのに!ずるいです!私もぉ!」
駄々をこねる子供のように拗ねている姿に可愛いとすら感じてしまうセキトだがしっかりと目を見て話した。
セキト「突然のことで俺も驚いたけどこれでひよりも紅も俺のセキレイってことなんだろ?だったら俺は二人とも大切にしなきゃいけないし凄く大切だし失いたくないよ?皆家族だよ、だからひよりも仲良くできるな?」
ひより「はひぃ…。」
セキト「紅もな?」
紅「はい、せ、セキト様…///」
セキトを中心に三人で食卓を囲みひよりが作った晩御飯を一緒に食べ、食後に紅とひよりが二人で台所で洗い物をしていた。
セキト「こういうのって、いいよなぁ…。美女二人が俺んちの台所に…これは夢じゃなかろうか…。」
紅「美女…///。」
ひより「セキト様…///。」
そんな平和で馬鹿なやりとりをしていたところにある男が勢いよく扉を開けやってきた。
沙紀「おい!セキトいるか?大変だ!MBIに追われてるアシカビとセキレイがいる!」
セキト「まさか、帝都から脱出したやつらか?MBIから逃げられるのかよ?」
沙紀「どうやら戦闘系のセキレイじゃないらしくてな、アシカビが必死にセキレイを担いでるんだ…。」
そう言ってどこからか手に入れた映像を俺に見せる、そこには必死に己がセキレイを守ろうとする若いアシカビがいた。
セキト「こいつも仲間だよな…、助けてやりたい。」
沙紀「お前ならそういうと思った、すぐ隣り町まで来てる行って来い。」
ひより「私も行きます!」
紅「セキト様私も参ります!」
沙紀「お前、まーたセキレイ増やしたな…。」ニヤニヤ
沙紀がニヤニヤしてひよりと紅が顔を真っ赤にして、セキトがうるさいっと一言返し大急ぎで家を後にした。
家を出てしばらく自分のバイクで隣り町を目指す、ひよりは背中にぴったりとくっつき二人乗りで紅は器用にジャンプしながらすごいスピードでついてくる。
セキト「セキレイの身体能力ってすげえなぁ…。」
目の前から唐突に叫び声が聞こえてきた
???「うわぁああああああっお前本当無能だなぁ!」
???「ハルカ様久能ですぅ。。。」
セキト「あの二人か…。」
お待たせしました、またしばらく続編にはかかりますが頑張りますのでお待ちください。
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第4話保護
自分の街の近くにこいつら[セキレイとアシカビ]が逃げてくるのはなんとなくわかっていた、天才沙紀による予測と追跡そしてネットの情報だ。
メディアは完全に操られていてテレビなどはMBIの言いなり。まったく情報源としての機能は持たなくなっている。
そこでセキトたちは早々に沙紀に帝都の状況や逃げたアシカビの足取りをたどってもらっていたのだ。
そして今―。
セキト「おぉーい!こっちだ!こっちに逃げて来い!」
アシカビとセキレイは『はっ』と反応していた、気づいていたようだ。
猛スピードでこちらへ向かってくるが、同時にMBIの軍隊っぽいやつらが装甲車で追いかけてきていた。
咄嗟にセキトはひよりと紅に叫んでいた。
セキト「ひより!紅!聞け!ひよりは前の装甲車を抑えろ!紅は俺の近くで援護射撃と威嚇射撃!」
セキトの声を合図に二人は『はい!』っと各々の指示どうりに動く。
ガンっ!っと、大きな音を立ててMBIの装甲車の前に巨大な盾を展開盾を地面に突き刺すと大きく展開し大人二人分くらいの大きな盾は巨大な壁のような盾となり道を塞いだ。
そして紅は美しい真紅の髪をなびかせて、スッと姿勢を整え弓を構えて『すぅ…』っと深呼吸をすると、矢を炎が纏い火矢となり地面をえぐった。
セキト「ひよりもだが…、紅もすごいな…。」
その威力と規模のすさまじさに驚いていると、こちらの力の差に驚いたのかMBIがみるみる引いていった。
セキト「とりあえず一段落だな…。」
ふぅ…。っと息をついていると、前衛でMBIを抑えていたひよりが盾を戻して戻ってきた。
ひより「セキト様!頑張りましたよ!?偉いですか?」
わたい偉いですか?っと満面の笑みを浮かべて褒めて褒めてと言わんばかりに頭を撫でられる位置にもってくるひより、その姿を見ていた紅もちょっと不機嫌そうにこう言った。
紅「セキト様私も…最善を尽くしました…。」
そういう紅を見てセキトは目の前のひよりと一緒によしよしと撫でながら「がんばったな」っと褒めた。
そんなことをしていると後ろから声をかけられた。
ハルカ「すまん、助かったありがとう。」
久能「すみません…、ありがとうございました。」
感謝の言葉が聞こえ振り向くとそこには逃げ叫んでいたあの二人がいた、
セキトは「気にするなっ」と笑って答えると安心したからなのか久能が倒れた。
倒れた久能の治療と、今回の件の話を聞くために場所を移すことになり仕方なく我が家へ招き入れる事とした。
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第5話保護帝都の現状
第5話保護帝都の現状
その後MBIは撤退し、騒動が大きくなる前に倒れた久能とハルカを抱えて逃げ、帰路に就くことにしたが、諸々状況確認のためと応急処置のため負傷した二人をセキトの自宅まで運び込むことになった。
セキト「それで?何がどうなってるんだ?」
セキトのこの一言に久能とハルカはお互いを一瞬見つめあいなれそめを話し出した。
どうやら、帝都で始まったゲームセキレイ計画とかいうのに巻き込まれたらしい、その後計画が進行していくにつれて帝都内が殺伐とし、戦闘能力の低いセキレイ(久能)をもつハルカは二人で相談して帝都の脱出を考えたがMBIが帝都からの脱出や、円満な形でのセキレイ計画のリタイアを許さなかったため戦闘力のない二人は困っていたところ、佐橋という青年が自分のセキレイで助けてくれたということらしい。
セキト「まじか…帝都ではそんなことになっていたんだな…。」
ハルカ「俺としては帝都外にセキレイがいたことも驚きなんだけどな…。」
セキト「それについては他言無用で頼む、まだわからないことが多いし話を聞く限りMBIには介入されたくない。」
ハルカ「わかった…、恩人の頼みだしわかってるよ。」
セキト「助かる。」
ハルカ「それにしても…」
ずっと黙ってそばに寄り添っていた紅とひよりをハルカが見つめる
セキト「なんだ?どうした?」
ハルカ「なぁ、あのこ達もセキレイだよなぁ?」
セキト「そうだけど?」
ハルカ「佐橋といいお前といい…セキレイでこうも違うもんか?うちの久能はこんなちんちくりんだがお前らのは美人で強い…」
セキト「お前だってその子が好きなんだろ?だから命かけてここまで来たんだろ?」
ハルカ「そうだが…男として羨ましいぜあんな美人たち…。」
セキト「ははっwそれに関しては俺もぜいたくな生活してると思う本当美人だしいい子だよ」
セキトの言葉を聞くと紅とひよりは真っ赤になっていた
沙紀「お前ら?そんなことより先の話な。」
その沙紀の一言で今後についての話題に切り替わった。
とりあえず、当面の間はハルカ達は身を隠すこと、隠す場所については沙紀いわく秘密らしい。
そして帝都での一件もあり対帝都&対MBI対策をする準備や訓練にはいることに、セキト達はハルカ達を隠した後、万全の体制を整えるべく準備をしておくことになった。
ハルカ「何から何までありがとう!助かったよ!」
そう言うと手を振って沙紀がどこかへと連れて行った。
そして数日後―
セキト「出会いは衝撃だったけど別れはあっさりだな…。」
そんなことを考えていると紅が寝ているセキトをのぞき込んでいた。美しい深紅の長い髪がセキトの鼻をくすぐる。
紅「セキト様?何かお考えですか?お疲れのようですね…。」
セキト「ここのところいろんなことがあったからね…ちょっといろいろ整理しながらぼーっとしてた…まぁ少し疲れたかな…。」
紅「そうですか…、それならこうさせていただきます。」
セキト「えーっと?紅さん?これは?」
紅「ひっ…///膝枕です!…私を救ってくれたセキト様、つらいときは私が支えて差し上げたくて!」
あわあわと照れながら慌てる紅がかわいらしいあと漢字思わず笑みがこぼれる。
紅「セキト様!何を笑っているんですか!…///」
セキト「いやwじゃあお言葉に甘えさせてもらおうかな…。」
紅「…。」
そう言って目をつむると紅が頭を撫でてくれた、それが気持ちよくてセキトは眠りに落ちた…。
紅の手から伝わってくる感情がなぜか流れ込んでくる気がした、尊敬、信頼、好意、そして愛情、そういうとても暖かい感情が胸を包んで安心感に満たされた。
ここ数日のことで流れるようにアシカビになり、二人を受け入れたが、二人はとてもいい子であることを実感した。
もしも自分が今回のハルカのような立場になったとしたら、命をとして守ろうとそして。好いてくれているその女の子二人に恥じないように行動しよう、そう心に決めた。
久々の安眠で気持ちよく目覚めると紅はまだ頭を撫でてくれていた。
紅「あ、お目覚めですか?セキト様?」
セキト「紅?あ、ごめん何か安心して熟睡しちゃった…。」
眠い目をこすりながら言うと紅は「クスっ」っと笑みをうかべた
紅「いえいえ、私も何だか幸せな時間を過ごせました♪それよりも…。」
そういう紅の視線の先には「むぅ!」っと頬を膨らませたヒヨリが立ってみていた!
ひより「お二人とも食事の準備ができましたよ!いつまでそうしてるんですか!!それから!紅!次は私ですからね!」
可愛らしく怒るひよりに二人で顔を合わせて笑い食卓を囲んだ。
近日中に次作も出しますー。
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影のセキレイ
~影のセキレイ~
ひより「お料理できましたー♪」
寝起きでまだまだ目の冴えない俺の鼻をひよりと紅の手料理の匂いがくすぐる。
淹れたてのコーヒーの香りとこの美しい美女二人の良い匂いで朝からまるで夢のような感覚だ。
紅「コーヒー、お入れしておきましたよセキト様。」
スッと給仕することを訓練したかのように実に自然にコーヒーを運んでくれる紅に「ありがとう」と返すと嬉しそうに「いえいえ』と笑顔で答えてきた。
(守りたいこの笑顔)
ひより「あ!まーたセキト様が紅にデレデレしてる!紅ばかりずるいです!!」
そういうとキッチンから走ってきたひよりがそのまま抱き着いてきた。
俺は抵抗することなくそれを受け入れながらひよりの頭を撫でる
セキト「はいはい、ひよりもいい子いい子だからな。」
ひより「えっへへ・・・///」
嬉しそうに微笑むひよりをよそに「はぁ」と呆れるようにため息をつき紅が話し始める
紅「セキト様本日はどうしますか?学校もお休みのようですし。家なら私たちが留守を守りますので何か予定があればお出かけください!」
セキト「そうだなぁ、折角の厚意だし気晴らしにランニングしてくるよ!」
そういうとひよりが不満気に「私も行きたいです!」と頬を膨らませて訴えてきたが紅に抑えられて家に引きずられていった…。
セキト「一人になるの久々だなぁ。」
セキト(最近忙しかったし、一人になるってこんなに静かだったんだなぁ。)
???「痛っ…」
ランニングをひとしきり終えて帰路につこうとしたところで茂みの奥から苦痛に悶える声が聞こえ、その方向へ向かうと。
ガサッ―
セキト「おーい誰かお困りですかー?こんなとこで誰か倒れてても事だしなぁ。」
茂みをガサガサ捜索するとそこには黒く美しい髪を後ろに一つに束ねた忍者?のような姿の女性がいた、スタイルも抜群で出るとこは出て引っ込むところは引っ込んでいる感じだ。
顔はマスク?布?で隠れているがこの目元間違いなく美人だと確信した。
???「誰だ!?!?」シュッ―
その女性は突然現れたセキトに驚いたのかクナイを投げつけてきた
セキト「おっと…あぶねえなぁ!」
間一髪で避けるとセキトは女性の方を確認する
どうやら足を怪我しているようだ。
セキト「怪我してんじゃねーか…動くなよ今手当してやるから。」
そういうと自分の上着を切って足に巻き付けて落ちていた木の枝で支え木を作り応急処置をした。
セキト「一応応急処置だけど病院行こう?ほらっ立てるか?」
そう言って肩を貸すセキトに女性は申し訳なさそうにしている。
???「いきなり攻撃した私を助けるのか?見ず知らずの者を…。」
セキト「あ?なんか気持ち悪いだろ…こんなところで女の子一人置き去りにするなんて…しかもけが人俺が通りかかって良かったな!!」
ガッハッハと笑うセキトに驚いたような表情を浮かべしばらくするとクスっと笑った
ツバキ「物好きだな貴様…、私はツバキ先程はすまなかったな…。」
セキト「いいんだよ!誰だってあの状況じゃああなるし女の子なら尚更自分を守りたいよな」
そう言って苦笑するセキトを見つめどこか安心したような表情を浮かべるとツバキと名乗った女性は倒れた。
セキト「おい!大丈夫か!?おい!」
―自宅―
倒れたツバキがその姿や服装からおそらくセキレイであると察したセキトは自宅へ担ぎ込みひよりと紅にあらましを伝えると布団に寝かせて休ませ沙紀にバイタルチェックをしてもらい夕食の準備をしていた。
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