IFIS-2人の男子IS操縦者 (機皇の騎士ワイズナイト)
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IS本編開始前から〜遊刃の出来事
#1:出会い


この小説が初投稿です。時間はかかりますが、しっかり進めていくのでよろしくお願いします。



追記です:改正前『マジック&ウィザーズ』→改正後『デュエルモンスターズ』となります


遊刃side

 

 

 

 

(此処は……何処だ……?)

周りを見てみると、そこには快晴が続いていて、鳥のさえずりが聞こえていた。自分の足元を見てみるとどうやら屋根の上にいたようだ。

(此処にいても何もできないし、仕方ない、降りるか。)

そう思い、屋根から飛び降りた。

「よっ……と……ん?」

そこには、女の子がいた。

 

 

 

 

???side

 

 

 

 

何故か屋根の上が騒がしい。この近くに猫はいないはずなのに。そもそも自分が猫アレルギーなのでいるはずがないのだ。

(何がいるんだろう?)

そう思い、騒がしい方に向かうと、何かが着地した音が聞こえ、そこを見ると男の子がいた。

(どういう……こと……?)

 

 

 

 

遊刃side

 

 

 

 

目の前にいる女の子は動かない。かく言う僕も動けなかった。

(一体、どうすればいいんだ!)

一生懸命考えていると、

「簪お嬢様?」

誰かが近づく。声質のようだと女の人のようだ。僕はその場から逃げようにも逃げられない。その姿を見ると年上の人のようだ。

「誰ですか⁉︎」

「えーと、それは僕も聞きたいのですg...…うわっ!」

突然攻撃され、慌てて回避する。

「簪お嬢様に何をしたのですか⁉︎」

「いえ、だから何m……どわぁっ!」

僕が話している間に攻撃を繰り出されまた慌てて回避する。相手の攻撃、僕の回避。こんな事が続いていた。回避中には

(相手が女の子だから手が出せないなぁ)

とそんなことを考えながら避けていた。そんなことが続くこと10分位が経ったか

「はい、そこまで。あ、貴方は動かないでね♪」

と言われ、その方向を向いた瞬間、首に鋭い衝撃に受け、意識が闇に落ちた。

 

 

 

 

「……は……から」

「す……せん……した」

「お……ちゃ……だなぁ」

「あ……がゆ……し……た……です!何処……い……ですか!」

何人かの話す声が聞こえる。おそらく話している子は女の子だろうか。

「う……ん……」

「おね〜ちゃん、かんちゃん、起きたよ〜。」

「本当⁉︎」

「大丈夫ですか⁉︎」

「え、あ、ハイ。大丈夫です。」

「どうやら目覚めたようね」

「お嬢様!」

「……お嬢様?」

そこにいた人は、高校生のようだ。

「さてまずは、自己紹介をしましょうか。私は更識家十七代目当主楯無よ。それで、右から私の従者の虚ちゃん、私の妹の簪ちゃん、簪ちゃんの従者の本音ちゃん」

「布仏虚です。先程は失礼しました。」

「布仏本音だよ〜。よろしくね〜。」

「更識簪です。よろしく……お願いします。」

どうやら彼女達に敵意はないようだ。ただ、簪さんが誰かに怯えているような感じがしていた。何故なんだろうか?

「おーい、聞こえてるー?」

「え?…うわっ!」

突然、楯無さんの顔があったから驚いてしまった。

「自己紹介コッチは終わったから、君の自己紹介お願い出来るかしら?」

「ええ…ハイ。僕の名前は"神影 遊刃(しんえい ゆうは)"です。この世界についてあまり知らないので説明お願い出来ますか?」

「この世界についてって、どういうこと?」

「…………実は僕の記憶がないのです。何故かはわからないのですが。」

「……分かったわ。説明してあげる。」

 

 

 

 

「……という事なの。分かったかしら?」

楯無さんの説明によると、この世界には「IS(正式名称:インフィニット・ストラトス)」と呼ばれる飛行スーツがあるらしいが、それには女性しか乗れないらしく、その事が浸透した今、女尊男卑という風潮があるらしい。

「なるほど、この世界について分かりました。それで、ISというのを見せてくれませんか?」

そう俺が訊ねると、楯無さんは少し悩んでいた。

「うーん、私たちの専用機は『アラスカ条約』で無理だけど、家にある訓練機なら構わないわよ。」

「ありがとうございます。それで、お手数ですが、誰かその訓練機のある場所までの案内をお願い出来ますか?」

「それなら簪ちゃん、お願い出来る?」

「分かった……ついてきて……」

「あっ……はい。」

言われた通り、簪さんについていく。

 

 

 

 

楯無side

 

 

 

 

(何でこうなっちゃったんだろう……?)

私は、簪ちゃんと仲が良かった。けれど、いつからか簪ちゃんが私から離れている様な感じがしていた。何で、離れていったんだろう?

(遊刃君なら、私と簪ちゃんの仲を戻してくれるかな……?)

何故かはわからないけど、彼なら出来そうな気がしたのだ。

その為、私は簪ちゃんに遊刃君への案内をお願いしたのだった。

「あれ?」簪ちゃん達がいった後、彼がいたところに、デッキが2つ置いてあった。

(どんなカードが入ってるんだろう?)

私はそのデッキを持って自分の部屋に向かうこととした。

 

 

 

 

簪side

 

 

 

 

(お姉ちゃんは何を考えてるんだろう……?)

私は移動中そんなことを思っていた。私なんかより、虚さんや本音に頼めばいいと思うんだけどな。

「簪さんはさ。」

「っ!何?」

少し、驚いたまま返事をしてしまった。

「驚かせたかな?ゴメンね」

「大丈夫……続けて……」

「うん、『遊戯王』ってカードゲーム知ってる?」

「……?何、それ?」私は分からなかったので質問してみた。

 

 

 

遊刃side

 

 

 

遊戯王のことがわからないだと…⁉︎いや、タイトルが違うという可能性もある筈だ。

「それじゃあさ、『デュエルモンスターズ』なら分かるかな?」

「デュエルモンスターズなら分かるよ。やっているから。」

「本当ですか?それなら、一度手合わせお願い出来ますか?」

「デッキは?どこにあるの?」

「一応持って……あれ?」確かにこの世界に来たときに持ち物を確認したらあったのに、無くなっていた。どういう……ことだ……?

「どうしたの?」

「デッキが無くなりました。僕には大事な物なのですが。」

「多分、お姉ちゃんが持ってると思うよ。」

「楯無さんの部屋に向かいたいのですが、お願い出来ますか?」

「分かった、ついて来て。」

俺は簪さんに案内されて、楯無さんの部屋に向かうこととした。

 

 

 




投稿は不定期です。なるべく2週間に一度は投稿出来るように努力します。駄作ですが、よろしくお願いします。


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#2:カードの精霊と白紙のカード、ISの起動

ようやく2話目が執筆完了しました。時間がかかってすみませんでした。それではどうぞご覧ください。


簪side

 

 

私と遊刃君はお姉ちゃんの部屋の前にいた。

「お姉ちゃん、入るよ。」

「どうしたの?簪ちゃん。」

「遊刃君のデッキ、持ってる?」

「デッキ?これ、やっぱり遊刃君のだったのね。」

「どういうことでしょうか?」

遊刃君が質問した。やっぱりってどういうことなんだろう。

「デッキを見たんだけどね、不思議なカードがあったのよ。」

「「不思議なカード(ですか)?」」

「デッキを見ればわかるわよ。」

そう言って、お姉ちゃんは遊刃君にデッキを渡した。

「えーと、真っ白なカード?2枚も?どういうことなんでしょう?」

「どういうこと?見せてくれないかな」

「これですね。」遊刃君はデッキから2枚のカードを取り出して渡してくれた。

そのカードには、名前もテキストも書いていない白紙のカードだった。

「なんだろう、このカード?」

私と遊刃君で考えていると、「考えるのはいいけど、ISは見に言ったのかしら?」

と言われ、慌てて遊刃君と一緒にISのある部屋に向かっていった。

 

 

 

遊刃side

 

 

 

(なんだったんだ、あのカード?)僕はそんなことを考えながら移動していた。

「……遊刃君?」

「え?あ、ついたのですか。」どうやら僕が考えている間にISのある部屋についたようだった。

「入っても大丈夫なんですか?」

「大丈夫だよ」

「かんちゃ〜ん!」

「あっ、本音。」とてもゆっくりしたスピードで近づいてくる。…うん、すげーゆっくりだなぁ。

「どうも、本音さん。」

「ゆうゆうも一緒だったんだね〜」

「ゆ、ゆうゆう?」

「うん!遊刃だからゆうゆうなの〜!」

(……渾名のようなものと考えればいいのかな)

「ISの調整ルームに用事〜?」

「ええ、ISを見てみたいと思ったので。楯無さんの話、聞いていませんでしたっけ?」

「聞いてたけど、忘れちゃったのだ〜」

「……………」

「……遊刃君、行こうよ」

「ええ、そうですね。」

「ついていくのだ〜。」というわけで3人でISの調整ルームに入ることとなった。

 

 

 

 

「じゃじゃ〜ん。これがISだよ〜ゆうゆう〜」

そこには、金属質の鎧が存在していた。鎧と言っても、所々に装甲がなく、不思議な感じだ。

「(これが……IS!綺麗だな……)ISに触れてみてもいいでしょうか?」

俺がそう訊ねると、本音さんが

「何か起きることはないのだ〜。」

そう言われ、簪さんからも

「多分……何も起きないと思う……」

と二人に言われながら触れてみた。内心、

(確かに、さっきの話通りだと何も起きないと思うが、こうもストレートに言われると凹むんだよなぁ……。)

そんなことを思いながら、ISに触れた。すると…、

俺が触れたISが光り出したのだ。

「⁉︎」

「……え⁉︎どういうこと……⁉︎」

「なんなのだ〜⁉︎」

周りは驚いている。僕だってそうだ。それに、ISについての様々な情報が入り込んできたのだ。

 

 

 

 

 

「(……ここは?)」

周りは何もない。真っ白な空間の中に僕はいた。

「(僕は一体……?)」

『(貴方に頼みがあるのです。)』

「(っ!誰だ!)」

『(私は、貴方の触れたIS〈打鉄〉の1機です。)』

「(はぁ……それで、頼みとは?)」

『(貴方に私の調整をしていただきたいのですが…)』

「(何故僕に?他の人の方がもっと上手く調整できるはずだろう…)」

『(貴方は私の声が聞こえるでしょう?普通はあり得ないことなのですが。それに、普通のIS整備士は全て同じようにやるので少し辛いのです。)』

「(……わかった。だが僕はISの調整なんて初めてだから大丈夫か?)」

『(大丈夫ですよ。ねぇ〈ストライカー〉?)』

「(どういうk「バレちゃったかー」なっ⁉︎)」

そこには、カードの〈TG ストライカー〉そっくりな姿の何かがいた。

「(……お前は?)」

「(初めまして、僕はストライカーと言うよ。よろしくね。)」

「(あ、ああ…よろしく。)」

「(それじゃあ、ISの調整をしてみようよ。)」

「(……わかった。だが本当に大丈夫か?)」

「(大丈夫だよ。まぁ、明日からになると思うけどね。)」

「(了解。それじゃあ、また明日。えーと……なんて呼べばいい?)」

『(貴方が好きなようにお呼び下さい。私はそれで満足ですので)』

「(そうか?それじゃ、真色(しいら)なんてどう?)」

『(真色ですか……。素敵ですね。)』

どうやら真色は嬉しそうだった。

「(それじゃ、明日から調整しに来れるようにするわ。また明日。)」

『(ええ、また明日。私達の声を聴く者よ。)』

そう言われ、僕は気を失った。

 

 

 

 

 

「……君。……遊刃君!」

誰かの声が聞こえてくる。

「遊刃君!」

「うわぁ!あれ、此処は?」

「此処は、遊刃君の部屋。特に今は何もないけど……。それで大丈夫?ISに触れた後、気を失ったみたいだけど……。」

「それなら、大丈夫ですよ。」

「お姉ちゃんにね、遊刃君がISを起動させた事は話しておいたけど……」

「やっぱり、僕が起動させたのですか。」

「うん、それで私達が遊刃君を監視することになったけど、いいの?」

「……まぁそうなりますよね。ところで、話は変わりますが、簪さんは誰に怯えていたのですか?」

「…………えっ?どうしてそう思ったの?」

「何となくですが、そんな気がしたので」

「……気の所為だと思うよ。」

「そうでしたか。」

いや、多分嘘だ。何となくだが、そんな気がする。

「そういえば、今何時位ですか?」一先ず話を変える。

「今は夜の11時位だよ。」

僕はそんなに気を失っていたのか……。

「ずいぶん寝すぎました。少し外に出てきます。」

「大丈夫?迷ったりしない?」

「大丈夫ですよ。それでは。」

少し外に出る。と言っても屋敷内を少し歩くだけだが。

それから30分程かけて歩き回り、自分の部屋(来たときに借りた)に戻り、また眠り1日が終了した。なんか波乱になりそうだなぁ……。

 

 

 




製作者は学力がダメダメなのでこんな文章ですがこれからもよろしくお願いします。


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#3:そうだ、周りの事を知ろう。

Q:新ルールについてどう思いますか?

A:遊刃「うわああああああああ‼︎もうダメだ、おしまいだぁ。」

簪 「……まだ戦えるかなぁ?」

楯無「新ルール?あまり関係ないわね。」

この発言から各キャラのデッキを予想してみて下さい。
※うp主のデッキは遊刃君とほぼ同じデッキです。


次の日…

 

 

遊刃side

 

 

 

「ふぁぁぁ……よく寝たなぁ。」

時計の時間を見ると、まだ6:00前だった。なんとなくだがまだ微妙に眠い。気絶込みで10時間以上寝ているのに眠いのはどういうことなんだよ。まぁ、そんなことはおいといて少し動くか。

というわけで昨日のようにまた周りを歩くことにした。

 

 

 

 

 

(そういえば……あの時にストライカーが話していたな。今も通じるのか?)

俺はデッキからストライカーのカードを取り出し、話しかけてみる。周りから見れば頭おかしい人だよなぁ。

「なぁストライカー、聞こえるか?」

周りを確認しながら話しかける。が、反応はない。

(やっぱり気のせいだったんだな。)

そう思っていると、

(マスター、呼びました?)

突然、隣にストライカーが現れた。

「のわあっ⁉︎」

(そこまで驚きますか?)

「驚くよそりゃ……ってお前がいるということは昨日起きたことは全部本当のことなのか?」

(うん!全部本当にあったことだよ!)

マジか……それじゃ僕がISの調整するのかよ……大丈夫だろうか?

(大丈夫だよ!僕がサポートするからね)

「オイ、勝手に人の思考を読むな。……そういや、お前は何なんだ?ついでに聞くがお前の姿が他の人に見られたり、声が聞こえたりしないのか?」

(僕は、カードの精霊だよ。それと、僕の姿はマスター以外には見えないし、声も聞こえないよ。ついでに言うと、声に出さなくてもこんな風に話せばいいからね。)

(……それを先に言ってくれ。ISの調整はストライカーが指示することを信頼すればいいのか?)

(……まぁ、僕は真色(しいら)から聞いたことしかないんだけどね。)

こんな精霊で大丈夫か?スゲー不安だ。

(大丈夫!僕を信頼してよ!)

(……ハァ、わかったよ。この話はこれで終わりだ。少し走るか。)

 

 

 

 

 

そうして時間が経ち、俺は部屋に戻りデッキの調整をしていると、簪さんが部屋に入ってきた。

「……遊刃君、おはよう。よく眠れた?」

「僕は眠れましたが、簪さんはどうなんでしょうか?とても眠そうですよ。」

「……大丈夫。いつものことだから。」

「……しっかり、睡眠はとったほうが良いと僕は思いますが。ところで、どうしましたか?」

「……そろそろ朝食の時間になるから、その場所への案内。」

「結構早いのですね。それではすみませんが、案内お願いします。」

「……わかった、ついてきて。」

 

 

 

と言うわけで遊刃と簪移動中……。

 

 

 

「ここが食事場。かなりの人を雇っているから、そのぶん場所が広いの。」

(うわぁー、広いねー。)

そうストライカーが言っているが、俺も同じ気持ちだ。いったい、何百人雇ってるんだ…。

「……遊刃君、そろそろ朝食が来るよ。」

「………………⁉︎」

様々な人が入り、料理が置かれていく。その料理を置いていく人を見て改めて俺は驚愕した。(こんなに雇ってるのか……本音さんはゆっくりだな。)

 

 

 

 

沢山の料理があり、皆が食べていく。僕は、(1ヵ月の食費とかどうなってるんだ…?こんなに人がいて、給料とかどうしてるんだ……?)

そんなことを考えて、あまり朝食を食べていなかった。

「……遊刃君、食べないの?」

「え、あ、いいえ。少し考え事をしていまして。」

「そう?どういうことを考えていたの?」

「それはまた後で。パクパクモグモグ」

僕だって人間だ。食わなきゃ死ぬので食べていく。

 

 

 

 

「ごちそう様でした。そういえば、この後どうするんですか?」

「……?私や本音は学校に行くんだ。」

「……僕は何をしましょうか?」

この後の行動について考えていると、

(なら、この辺りのことを知るのはどうかなぁ?)

(ストライカー?……そうだな、俺は昨日ここに来て知らない事だらけだ、そうするか。)

「……遊刃君は、どうするの?」

「僕はこの辺りのことを知ろうとする思います。まだ、周りの事を知らないので。」

「学校とかはどうするの?」

「……出来れば、明日から通いたいですが……道具などの準備がありますし……」

「……そういえば、国籍は日本で決めたよ。まだ確定じゃないけど」

「もう仮とはいえ決まったのですか、早いですね。」

「……お姉ちゃんが昨日のうちに決めておいたの。」

(昨日のうちに…?どれだけ手早いんだ、楯無さんは。)「そうでしたか。何から何まですみません。」

二人で話していると、

「かんちゃーん!学校行こうよー!」

本音さんの声が聞こえたので、

「話はまた後で、僕も周りの事を調べる準備をしますので。」

「……うん、また後でね。」

 

 

 

 

 

「それじゃあ、言って来まーす!」

「ええ、行ってらっしゃいませ。」

本音さんの元気な声を聞き、返事をする。

 

「さてと、僕も準備しないと。」

まず調理場に向かう。見た限り、かなりの人が雇われてるので、あまり使わない方がいいと思っている。

「……意外にあるんだな。」

調理場の冷蔵庫を開けて見てみると食材はあったが、朝食の量を見る限り、やはり少ししか使えなかった。

「遊刃様?いかが致しましたか?」

「えーと、すみませんでした。」

「……?何故謝るのですか?」

「いえ、勝手に食材を使おうと思っていたので。」

「その事でしたら問題ありませんよ。それは、今日使う食材ですので。使う事には問題ありません。」

「そういう事でしたか、ありがとうございます。…えーと?」

如月 光莉(きさらぎ ひかり)です。」

「光莉さん、ありがとうございます。」

「所で、この後の予定とかはありますか、遊刃様?」

「僕と話すときは様を付けなくてもいいですよ。その方が気が楽ですので。」

「ですが……。」光莉さんが何か肯定しそうだったので、

「僕は自分が話すときは自分の立場が下の方がいいので、出来ればお願いします。」僕は先にそう話した。

「分かりました、遊刃さん。」

「(様付けよりはマシだな。)すみません、こんな事を申し付けてしまって。」

「大丈夫ですよ。それで……」

「先ほどの質問ですよね。今日はこの辺りの場所を調べようと思い、その準備として、昼食を作ろうとしていました。」

「ならば、私がお手伝いしましょうか?」

「大丈夫です。自分で出来ることは自分でしようと思いますので。」

「分かりました。では、私はこれで失礼します。」

光莉さんはそう言い、調理場から離れた。

「……さて、料理を作るか。」

僕は、料理を始めた。………意外に作れるんだな。俺は以前料理人だったのか?んな訳ねーか。手間がかかり過ぎてる。

 

 

 

 

そんなこんなで料理が完成し、出かける事とした。デッキと弁当をカバンに入れ、さあ〜出かけるか。

 

 

 




遊刃君の話し方について…
他の人と話すときは、丁寧語
カードの精霊などと話すときは、比較的崩れた話し方で分かれています。

※オリキャラ紹介
如月 光莉

更識の屋敷のお手伝いの人で最も信頼されている。
家事、勉学どちらも万能。
(後に設定追加するかも)
使用デッキ:イグナイト
(デュエルするかは不明)


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#4:すごーい!きみはおなじよーなフレンズがいっぱいいるフレンズなんだね!

遊刃「また投稿が遅くなったなぁ?うp主?」
うp主(ガクガクガクガク)
遊刃「何でこうなったのですかねぇ?」
うp主「い……忙しかったんだよ。(主にけものフレンズの視聴と部活で)」
簪「でも、もっと早く投稿出来たよね?」
うp主「申し訳ありませんでした。」


タイトルはネタを混ぜ込むので気にしないでください。
※うp主のお気に入りのフレンズはキタキツネです。


遊刃side

 

 

出発する前に、一応光莉さんに外出することを伝え、更識の屋敷を離れた。

まずは、ライフラインの為のスーパーやコンビニを探し、この街の学校の場所を確認したり、決闘者(デュエリスト)として必要なカードのある、カードショップを探した。何故かカードショップでは、女性客から冷たい目で見られたが。

 

 

 

 

 

その後、公園で昼食をとり、少し休憩してから屋敷に戻る事にした。戻る際中、

(ストライカー、今まで通った道覚えた?)

(もちろん!通った道だけは覚えたよ!)

(もし、僕が道を忘れた時は教えてくれないか?)

(任せてよ!その時はしっかり呼んでよ⁉︎)

(心配するな。今はお前位しか頼りがないからな。)

((๑・̑◡・̑๑)V)

ストライカーは嬉しそうだ。そんな感じで脳内会話をしながら帰っていった。

 

 

 

 

(マスター、少し僕が元々いる世界に用事があるから離れてもいいかな?)

帰り道の途中で、そうストライカーが話した。

(ん?ああ、いいぞ。あまり他の精霊に迷惑かけるなよ。)

(わかったよー!それじゃあ、また後でね。)

(ああ、また後でな。)

 

 

 

その後、僕は特に問題もなく1人で屋敷に向かった。

(さて、何をしようか?)

(マスター!今戻ったよ〜。)

意外と早く戻ってきた。何で離れたんだ?

(それはねー、僕の友達を連れてきたかったんだ。)

またコイツは……人の思考を勝手に読むなよ。

(そんなことより、僕の友達を紹介するよ!みんな来てよー!)

その声で、次元の狭間から3人と2匹が現れた。で、その姿は皆TG(テックジーナス)モンスターのようだ。

(コイツらはお前の友達か?まずは、僕の部屋に行こう。それから僕も含めて自己紹介してもらうわ。)そう提案したところ、全員が了承してくれた。

 

 

 

(まずは、僕からだな。僕は神影遊刃。訳あってここに居る。よろしく。)一先ず、僕の事を話しておく。ストライカーの友達らしいが僕はまだ相手の情報がない。少し警戒する。

(そこまで警戒しなくても大丈夫ですよ。ストライカーが信頼しているのなら私達も信頼しますから。私はパワーグラディエイターです。微力ながらもお力添え致します。)

……どうやらストライカーがコイツらのまとめ役らしいな。だが、こんな奴で大丈夫なのか?

(まぁ、少し……不安はありますがね。私はハイパーライブラリアン。学力……主に文学の方はお任せください。)

白と黒の服を着た博士みたいなモンスターがそう言った。やっぱストライカーじゃ不安なのか。

(うん!だって、ストライカーはちょくちょくドジるからね〜!えーっと、私はワンダーマジシャンって言うの。ライブラリアンと違って数学と科学なら任せて!よろしくね!)

深みがかった赤の服を着ている少女?がそう言った。……このチームの紅一点みたいだな。

(ガルルルルゥ)(ピィーッ!)…………ゴメン、日本語でおk?

(ゴメン、マスター。これを耳につけて。)ストライカーが小さな機械を渡した。

(これは?)一見すると、耳につける集音器のようなものか。

(これはね、この子達の言葉を翻訳してくれる装置だよ!)

(私とワンダーマジシャンが作りました。性能には問題ないかと。)

(ちなみに普通の人には見えないように設計してあるから、大丈夫!)

(さぁ、早く耳につけてよ!)ストライカーがそう急かしたので仕方なく耳につけた。

(僕の声、聞こえるかな?)カタパルトを取り付けたドラゴンがそう言った。(……ああ、聞こえてるよ。)僕は驚いて、生返事をした。

(やったー!成功したね!ライブラリアン!)

(よかったです。失敗したらどうなっていたか。)

2人は喜んでいた。(ライブラリアンの変化は薄かったが。)

(それじゃあ、改めて。僕はカタパルトドラゴン。ストライカーから聞いてISの事は覚えたから、必要なときは呼んでね。)

(アタシはジェットファルコン。こっちのカタパル君と一緒にISのことは任せてね。)ジェットエンジンを装備した鳥がそう話した。

…………改めて見ると多いな。コイツらのまとめ役は苦労したんだなあ。

(えっへん!すごいでしよ!)ストライカーがそう威張って言った。

(……ISの調整しに行くが、どうする?)僕はそれをスルーして話した。

(私達はあまり力になれませんので、ここで待機しています。)

グラディエイターがそう言い、ライブラリアンとワンダーマジシャンが頷いた。

(僕とジェットファルコンはついて行くよ。)

カタパルトドラゴンとジェットファルコンはついて来るらしい。

(ストライカーはどうする?どっちでもいいぜ。)

(……スルーしないでよー。ついて行くけど。)

(OK。それじゃついて来てくれ。)

僕と精霊3体はISの調整ルームに向かう事とした。

 

 

 

 

 

IS調整ルームにて、僕が動かしたIS(※名称真色(しいら))の調整をすることにした。

(悪い、遅れたな。)僕は最初に謝罪した。

(……気にしませんよ。来てくれるだけで嬉しいのですから。)

遅れたことには気にしてない様だ。

(それと今回からまた新しい精霊が来たんだ。ソイツらの紹介してから調整を行うぞ。)

(わかりました。それでは……)カタパルトドラゴンとジェットファルコンの自己紹介をしてから、真色の調整を時間の許す限りしていった。

 

 




次の話で原作主人公が出てきます。
ついでにこの小説で初デュエルが開始されます(多分)


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#5:初デュエル!(何故もっと早くやらなかったのでしょうか?)

今回からデュエルパートを入れてみました。分かりづらかったら、コメントをしていただくと嬉しいです。

※カード効果は活動報告に書いておきます。



次の日……

 

遊刃side

 

遊刃「それでは、行ってきます。」

本音「行ってきまーす!」

簪「……行ってきます。」

三者三様の挨拶をして、屋敷を出発した。今日は僕の初出校日なのだ。(簪さん達の学校は昨日が学年最初の出校日だった。)

 

 

 

3人移動中…

簪「……遊刃君の学校は、何処にしたの?」

遊刃「僕の向かう学校は……」雑談を交わしながら、通学路を歩いていた。

途中で二手に別れ、俺はこれから向かう学校に行った。

 

 

 

学校にて……

遊刃(さて、職員室は何処だ?)僕は、学校内の玄関にて周りを見ていた。まぁ、初出校なのだ。どういう構造になっているのか分からない。

すると、向こうから先生らしき人が向かって来た。

「君が神影遊刃君だね。学校の手続きをするので、ついて来てください。」

遊刃「分かりました。」ということで、先生について行く。

 

 

 

「これで、手続きは完了しました。君の行く教室は……」

先生の話を聞きながら、この後の自己紹介の挨拶を考えていた。自分の記憶がないのに、どう説明すればいいのか?……しょうがない、嘘で切り抜けるか。

 

 

 

 

一夏side

 

弾「なぁ、今日学校終わったらさカードショップ行こうぜ。」

俺は、友人の弾と数馬で話をしていた。

一夏「構わないぜ。どーせ、俺との決闘が目的だろ?」

弾・数馬『うっ!』2人の声がハモった。やっぱりか。

弾と数馬は俺に決闘を挑んではことごとくボロ負けしているのだ。……大体俺が1キルしているからだが。

数馬「うるせー!次こそは絶対に勝ってやる!」

一夏「やれるものならやってみな。」俺は挑発的にそう言った。

弾「チキショー!後で覚えてろー!」

そう言った直後にチャイムが鳴り、2人は席に戻っていった。

 

 

 

「全員、席についてるな。」

先生がそう言い、少しザワザワしていた教室が静まった。

「今日は、皆に転校生を紹介する。」

突然の発言。その一言により、教室内がザワザワする。

「静かに!それでは、入ってきなさい。」

遊刃「失礼します。」

その人は、なんというか…大人しそうな男子だった。

 

 

 

 

遊刃side

 

(……どう話せばいいんだ?)

僕は自己紹介の時に何を話せばいいのか、考えていた。下手な嘘だと勘付かれそうだし、余りにも重すぎると暗いキャライメージがつきそうだしなあ。

(マスター、始めて来た学校は如何ですか?)

精霊の1体、パワーグラディエイター(以下 グラディエイター)が一緒に来ている。

何故1体なのかと言うと、全員連れ出すのが面倒だからだ。(他の精霊はデッキの中に入り込んでいる。)

遊刃(…楽しみなのと、不安なのが半々だな。)

グラディエイター(マスターなら大丈夫だと思いますよ。)

遊刃(そう言ってくれると助かる。)そんな感じで話し合っていると、「入ってきなさい」、と言われたので

遊刃「失礼します。」教室に入っていった。

 

 

 

「自己紹介を頼む。」先生に言われ、

遊刃「僕は神影 遊刃です。趣味としてデュエルモンスターズをしています。あまり、過去の事は聞かないでくれると嬉しいです。よろしくお願いします。」

一先ず、簡単な挨拶をした。

「彼はだな……」先生は僕の過去について話したが、ほぼ全て嘘だ。俺の記憶はほとんど残っていなかったからな。

「……という訳で彼も言ったが、過去の事は聞かないように。席は空いているところを使いなさい。」

そう言われ、そそくさと近くの空いていた席に着席した。

「それじゃあ、授業を始めるぞ。日直は……織斑だな、頼む。」

一夏「起立、お願いします。」

俺の前の席の男子がそう言った。彼が織斑君というのか。

そうして授業が始まった。

 

 

 

 

 

 

放課後……

弾「遊刃はどんなデッキを使ってるんだ?」僕は、仲良くなった、一夏と弾と数馬と話していた。

遊刃「僕の使用するデッキは『バニラローレベル』ですよ。」

弾・数馬「「マジで⁉︎」」2人は驚いていた。因みに弾のデッキはジュラック、数馬のデッキはラヴァル、一夏のデッキはシンクロンらしい。

グラディエイター(マスター!どういうつもりですか⁉︎私達のデッキを言わないのは!)

遊刃(まぁそう怒るなよ。お前らのデッキはまだ秘密にしておくんだよ。だから少し落ち着けって)

グラディエイター(そういう事でしたか。申し訳ありませんでした。)

遊刃(気にするな。)グラディエイターは納得してくれたようだった。実際、楯無さんがデッキを返した時にTG(テックジーナス)モンスターのこいつらを知らなかったようだったのだ。

弾「よーし、こいつの強さを確かめてやる。カードショップに行こうぜ。」弾が提案し、全員が了承したためカードショップに向かうこととなった。

 

 

 

 

 

 

カードショップにて……

遊刃「はー、いろんなカードをあるんですね〜。」

そこには、デュエルモンスターズのカードをはじめ、様々なカードゲームのカードが販売されていた。

弾「俺とデュエルだぁ!」

遊刃「わかりました。それでは……」

弾・遊刃「「デュエル‼︎」」

 

弾LP4000

弾「先行はもらうぜ!俺は、『ジュラック・ヴェロー』を召喚!更に永続魔法『一族の結束』を発動!ターンエンドだ。」

 

弾LP4000 手札3枚 場 『ジュラック・ヴェロー』

永続魔法『一族の結束 』

 

遊刃「僕のターン。僕はモンスターをセット、フィールド魔法『アシッドレイン』を発動します。カードを2枚伏せ、ターンエンドです。」

 

遊刃LP4000 手札2枚 場 伏せモンスター、セットカード×2

フィールド魔法『アシッドレイン』

 

弾「俺のターン!『ジュラック・グアイバ』を召喚!バトルだ!

『ジュラック・グアイバ』で伏せモンスターに攻撃!」

 

伏せモンスター→『岩石の巨兵』

アシッドレイン効果により、ATK1300→800 DEF2000→2400

 

弾「何ぃ!?」弾LP4000→3300

 

弾「ターンエンドだ。」

 

弾LP3300 手札3枚 場 『ジュラック・ヴェロー』、『ジュラック・グアイバ』 永続魔法『一族の結束』

 

遊刃「僕のターン。よし、伏せていた『皆既日食の書』を発動。フィールドの全てのモンスターを裏側守備表示にします。そして、手札から速攻魔法『サイクロン』で、『アシッドレイン』を破壊します。そして魔法カード『魔の試着部屋』を発動。LP800をコストにデッキトップ4枚を確認して、その中のLV3以下の通常モンスターを全て特殊召喚します。」

 

遊刃LP4000→3200

デッキトップ4枚→『ジェネクス・コントローラー』『六武衆の侍従』『チューン・ウォリアー』『ハウンド・ドラゴン』

 

遊刃「それでは、『ジェネクス・コントローラー』を『六武衆の侍従』にチューニング。シンクロ召喚。『フレムベル・ウルキサス』。

そして、『岩石の巨兵』を反転召喚、巨兵と『ハウンド・ドラゴン』をオーバーレイ、エクシーズ召喚。『No.17 リバイス・ドラゴン』。そして、『ジェリービーンズマン』を召喚。『チューン・ウォリアー』を『ジェリービーンズマン』をチューニング。シンクロ召喚、『大地の騎士 ガイアナイト』。ここでリバイスの効果発動。エクシーズ素材を1つ使い、攻撃力を500アップします。バトル、ウルキサスでセットされている、『ジュラック・グアイバ』に攻撃。」

 

弾「痛って!」弾LP3300→1900

 

遊刃「更にリバイスで、セットされているジュラック・ヴェローに攻撃。これで終わりです。ガイアナイトで、弾にダイレクトアタック。」

 

弾「ぎゃあああっ!」弾LP1900→0

 

 

 

 

弾「強え、強すぎる。」

遊刃「対戦ありがとうございました。」僕の勝利で終わった直後に、

一夏「お前さ、何回も言ったが攻撃だけに重視しすぎだ。」一夏がそう喋ると、

弾「うっせー!攻撃こそが最上だろーが!」弾がそう反論した。

遊刃「ただ、純粋に高い攻撃力は厄介ですよ。」俺がそうフォローすると、

弾「へっへー、遊刃わかってるじゃん!」弾は上機嫌になったが、

遊刃「でも、罠とかには弱いですよね。」当たり前の事を言った。

弾「ぐっ、わかったんだけどさー、どーにも出来ねーよ。」

数馬「さて一夏!俺と勝負しろ!」突然数馬が一夏に勝負を挑んだ。

一夏「……ハァ、しょうがない。」一夏はやる気なく決闘(デュエル)を始めた。

 

 

 

勝負は何事もなく、一夏がワンキルした。

数馬「…………………………」

一夏「おーい?数馬ー?」…………返事がない、気絶しているようだ。

遊刃「…………そろそろ、家に帰ります。それでは、さようなら。」

一夏・弾「じゃーなー、また明日。」俺はカードショップを後にした。

 

 

 

 

 



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#6:奇跡のHERO?

とある異世界……

????「遊刃が持っていたナンバーズって、どうなってたっけ?」
???「急にどうしたの?」
????「うーん、何と無く気になったからね。」
???「こういう時は、あの人に聞こう。」
そういうと、黒髪の少年は携帯を取り出し、連絡した。すると……
???「もしもし?」
⁇⁇⁇「もしもし!今こっち、緊急事態なの!たすけてよー!」
???「どうしたんですか⁉︎」
⁇⁇⁇「えーっとね、急に私が預かっているナンバーズのカードがあるでしょ。それが急にカードのモンスターが出てきて暴れてて…私一人じゃ無理だから、助けて!」
???「えっ⁉︎分かりました。すぐに向かいます!」
????「……どうしたの?」
???「実は……」



今回の話は、少し時間が飛んだりします。ご了承下さい。


遊刃side

 

グラディエイター(明日も楽しみですね。)

遊刃(ああ、そうだな。)

俺はカードショップを出た後、明日の事について考えていると…、

「こっちに来い!」

と、誰かが言ったのが聞こえた。僕は無視しようとしたが、なんとなく僕がその方向を向くと、誰かに連れ去られそうになっていた簪さんがいた。

遊刃(……何故、簪さんがここに⁉︎そんなことよりも!)

 

 

 

 

 

簪side

 

簪(誰か……助けて……)私は今、誰かに連れて行かれようとされていた。相手の人は力が強く、私では手を離すことができそうになかった。……誰か、この状態を助けてくれるヒーローはいないのかな。……やっぱりそんなことは起きないのかな?

 

 

 

「……僕の知り合いに何をしようとしているんですか……?」

「っ!誰d……ぐおっ!」私の近くにいた人が1人吹き飛ばされ、その直後に私の手を掴んでいた人の手を握り締めていた…遊刃君がいた。

遊刃「離してくださいよ、その手を。」遊刃君がそう言っているけど、「誰が離すか!テメェが離しやがれ!」相手の人は離そうとしなかった。

遊刃「ハァ、そうですか。それならば……」ギリギリギリ……

「んなぁっ!痛え痛え!」握り締める音が私にも聞こえる位強く握り締められた相手の人は、私から手を離した。

遊刃「簪さん、大丈夫ですか?」遊刃君が私に心配している様に問いかけてきて、私は「う……うん。大丈夫だよ。でも、少し怖かった。」と、簡単に答えることしかできなかった。

遊刃「……簪さん、少し待っていてくれますか?」と、尋ねる様に聞いてきて、少し考えてから頷いた。

遊刃「それでは、そこのお二人さん、僕についてきてくれますか?」

と相手の二人に聞いたら、

「テメェ一人なんか俺たちでぶったおしてやらぁ!」と相手の二人は遊刃について行く様だった。…………遊刃君、大丈夫かな?

 

 

 

 

遊刃side

 

今、僕と相手の二人は路地裏にいる。質問することは一つだ。

遊刃「何故、簪さんを連れ去ろうとしたんですか?」と聞くと、相手は、「頼まれたんだからな。その後何をするのかは知らねーよ。」

と答えてくれた。

遊刃「質問は以上です。……さて、どういう理由であっても簪さんを傷つけた事には、僕は許しませんが……。」

僕は話の途中から声のトーンを落として話した。

「あぁ?テメェ一人で何ができるってんだよ。いくぞオラァ!」

相手の人は、トーンの変化に気づいてないようだ。

遊刃「……ハァ、仕方ありませんね。」

僕は相手の二人と喧嘩らしき事を始め、直ぐに終了した。

 

 

 

 

 

簪side

 

簪(遊刃君、何をしているんだろう?)遊刃君が二人と共に路地裏に向かってから5〜6分位経ったかな?私は遊刃君が心配になって、遊刃君達が向かった路地裏に入ろうとすると……

遊刃「簪さん?どうかしましたか?」何もなかったかのように遊刃君が路地裏から出てきて、私に尋ねてきた。

簪「……遊刃君…………大丈夫なの?」私は素直に思っていた事を聞いてみると……

遊刃「僕は大丈夫ですよ。これ以上絡まれる前に早く戻りましょうか。」遊刃君は大丈夫な様で、心配なのか、早く帰る事を勧めてきた。

 

 

 

 

 

 

遊刃side

 

 

あれから時間が経ち、夜。僕は自分の部屋でデッキをいじっていると、携帯に(携帯は楯無さんからのお古をもらった。)楯無さんから連絡が来た。

遊刃「楯無さん、どうかしましたか?」

楯無「あのね、今日簪ちゃんを助けてくれたって連絡が入ったからね、ありがとうって伝えようかなーって。」

遊刃「僕は偶然その場面を見てしまったので。」

楯無「それでも、助けた事には変わりないでしょ?それでね、遊刃君が調整しているISがあるでしょ?それを遊刃君の好みにカスタマイズして使ってもいいと私達で決めたの。だからね、遊刃君の調整しているISは遊刃君が自由に使っても構わないわ。」

遊刃「それは……僕が調整しているISが僕の専用機になるという解釈をすればいいのでしょうか?」

楯無「まぁ、そういう事になるわね。でも、普段はあまり使わないでね。」

……だろうな。僕がISを使えば、恐らく全世界に『ISが使える男』と放送され、周りに迷惑がかかるだろう。それを危惧して楯無さんは僕に忠告しているのだろう。

遊刃「分かっています。出来れば、使わないまま生活したいですね。」

楯無「……そうなるといいわね。」

遊刃「……連絡は以上でしょうか?」

楯無「ええ、これからも学校生活頑張りなさいな。」

遊刃「頑張ります。それでは、失礼します。」

僕は楯無さんとの通話を終了し、少し考えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

上記の事より2週間後……

 

 

簪side

 

簪(…………?ここは……?)私は目を覚ますと、手を拘束されていた。周りを見てみると、ここは廃工場の様で、周りには瓦礫が散乱していた。

本音「zzz……」

簪「…本音、起きてよ。私達、捕まってるんだよ。」

本音「うーん、後30分……。」

簪「…………」これでは本音はしばらく起きそうにない。

簪(……そもそもなんでこんな所に?)

 

 

 

少し時間を遡ると、私達は普通に登校していた。

本音「うーん、まだ眠いよー。」

遊刃「もう少し、早く寝ましょうよ。」遊刃君が本音を諭す様に言っている。

その後に別れて、学校の近くで何者かに薬を飲まされて、眠ってしまったようだ。

「目覚めかい?」

簪「誰⁉︎」とっさに反応するとそこには、以前私を連れ去ろうとした人がいた。

「どうやら、覚えている様だな。……まぁ、お前はただの人質だがな。」

簪「……人質?誰からに対する人質なの?」

「あの時、俺達をボコボコにしたアイツが、お前の事を大事な人とか言っていたからな。それを利用しただけだ。」

……そんなことありえない。遊刃君が私の事を大事な人なんて思ってない。あの時はただの偶然なのだから。

 

 




遅れて申し訳ありませんでした。
遅れた理由として、身体の疲労です。
次は速く投稿しようと思います。
……前書きは今は関係ないです。


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#7:ボロボロの状態、諦めない精神

とある異世界…

???「……という事なんだ。だから、急いで向かおう。」
そうして、彼らはとある場所へ向かう。

No.65「いい加減、俺たちを出しやがれ!チクショウ!」
⁇⁇⁇「駄目にきまっているでしょ!やあっ!」
No.65「ぐわああああっ!」
⁇⁇⁇「もう、キリがないよ。いい加減に……」
No.23「……隙あり。」
⁇⁇⁇「しまった!きゃあっ!」
CNo.5「これで俺たちは、自由だあ!ヒャッハーッ‼︎」
⁇⁇⁇(まだ、諦めるわけにはいかないのに……)
CNo.5「死ねーっ‼︎」


???「そんな事、させない!罠カード発動、『立ちはだかる強敵』!このカードで攻撃を僕に誘導する!」
??????「更に、速攻魔法を発動!『ハーフ・シャット』!これで、彼は戦闘では破壊されない!」
???「っ!うわあああっ!」
⁇⁇⁇「大丈夫⁉︎……でも、ありがとう。」
???「いえ、それよりも、このNo.達をどうにかしないと。」
????「……それは僕達に任せて。まずは、永続魔法発動『縮退回路』」
No.45「それがどうした。私自身で攻撃だ。」
????「引っかかったね!罠カード発動『神風のバリア-エア・フォース』!このカードの効果で、相手のモンスターは手札に戻るよ!」
????「ここで、僕が発動した『縮退回路』の効果。手札に戻るカードは手札に戻る代わりに、ゲームから除外される。」
No's『ゑ?……という事は……やめろ!そんな事しちゃいけない!うわあああああああっ‼︎』


この前書きはまだ関係ないです。


遊刃side

 

僕は今、昼休みで昼食を食べていた。すると、

 

『3年 神影遊刃君、お電話が入っています。今すぐ職員室に来て下さい。』

と、放送で呼ばれ疑問を持ったが、職員室に向かった。

職員室にて、急用の電話らしく電話を受け取ると、

 

光莉「遊刃さん!大事な事が!」

 

声の主は光莉さんのようだが、かなり慌てていることがよくわかる。

 

遊刃「何があったのですか?」

 

光莉「実は、簪様と本音さんが…誘拐されて、遊刃さんが1人で来いとの事なのですが……。」

 

…………周りの人に迷惑を掛けるとはなあ。後で簪さん達に謝らないと。

遊刃「……分かりました。簪さんと本音さんは僕が救出します。」

 

光莉「……お願いいたします。場所は町外れの廃工場です。お気をつけてください。」

 

僕は、その言葉を聞き、電話を切った。

「神影、どうかしたのか?」先生に尋ねられ、

 

遊刃「僕が住んでいる家のお嬢様が誘拐されたらしく、僕1人で向かえとのことですので、この後の授業は休んでもいいでしょうか?」

先生に尋ねる。先生はかなり悩んでいるようだ。

 

「……お前1人でか?」

 

遊刃「はい。どうやら1人で来ないと殺すそうなので。」

 

「……分かった。だが1つ頼みだ。絶対に無理はするな。やばくなったらすぐに近くの人に頼るんだ。」

 

遊刃「……分かりました。それでは、失礼します。」

 

学校を出た後、携帯のマップ機能で、廃工場の場所を探す事とした。

携帯って便利だなー。

 

 

 

そうして歩く事20分、いると思われる廃工場に到着し、そこから少し離れた所で観察する。

遊刃(……真色(しいら)は起動出来そうか?)

 

真色(後5〜6分程必要です。武装の展開は出来ますので、ただ戦うことには問題ないです。)

 

僕が調整……というより改造したISは2週間である程度完成した(起動試験等は何もしていないが)。

どうでもいいが、僕のISの待機形態はデッキケースになっている。

 

ライブラ(少し入り口を見て来ましたが、相手は10人位いましたよ。)

 

今日のデッキから出ている精霊はライブラリアンで、先に相手の様子を観察してもらっていた。

 

遊刃(その程度、ほぼ意味ないな。)

 

ライブラ(マスター、無理はしないで下さいよ。)

 

遊刃(たかが10人位、どうって事ないだろ。)

 

ライブラ・真色((それでも油断はしないで下さい(ね)。)

 

遊刃(……分かった分かった。油断はしねえよ。それじゃあ、向かうか。)僕は、廃工場の入り口に向かった。

 

 

 

 

 

 

「何だ貴様は!」入り口にて、俺は周りを囲まれている。

 

遊刃「……呼ばれた?者ですよ。」

実際に呼ばれたのかはよくわからないためにそう答えた。

 

「そうか、ならば親分の命令だ。死ねーっ!」

僕の正面にいる10人前後の人が襲いかかったが、難なく倒し扉を開けて、内部を進んでいった。

 

相手を倒して進む内に、どうやら最奥部に到着したようだ。…そこには、簪さんと眠っているままの本音さん、と以前僕が殴り倒した背が高く、やや太った男がいた。

 

「よう。久しぶりだな。」

 

遊刃「貴方が首謀者ですか?」そう尋ねる。

 

「そう言えばそうだが、少し違うのさ。まぁ、大して変わらないがな。……そこから近づくなよ。この2人を殺すからな。」

 

そうして男が取り出したのは、黒光りする拳銃でそれを簪さん達の方に向けていた。簪さんはそれに少し怯えていた。

 

遊刃「っ!(そうきたか。……どうしようか?)」

 

僕は動けなかった。何しろ、簪さんと本音さんを人質にとられているのだ。そして前ばかり見ていたため、背後からの攻撃に気付かなかった。その為、先程まで気絶していた男達が俺を殴り、僕はその場に倒れた。

 

遊刃「ぐっ……。かはっ!」

 

その後、僕は何人かに無理矢理立たされ、殴り続けられていた。その内何発かが僕の腹部に直撃し、僕は気絶しそうになっていたが何とか持ち堪えた。

 

簪「遊刃君!もういいから……早く逃げてよ!」簪さんの叫びが聞こえる。自分の事はほっといて欲しいとも僕には聞きとれた。

 

遊刃「簪さんの……指示でも……それは……嫌……ですよ。それに……まだ僕は……大丈夫…です……。簪さんを……守れるの……なら、この位……は安い物です……から。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ライブラ(本当に大丈夫なのですか?)

 

遊刃(…………)

 

ライブラ(恐らくあの手錠、電子ロックタイプですので、私とワンダーマジシャンならば、解除出来るかと。)

 

遊刃(……何分位で解除出来るんだ?)

 

ライブラ(タイプにもよりますが、数分で終わるかと。)

 

遊刃(……すまないな。解除を頼む。)

 

ライブラ(分かりました。ワンダーマジシャン、出番ですよ。)

 

ワンマジ(やっと出番だね!それじゃあいってきまーす!)

 

そうして2人(2体?)は僕のデッキケースから飛び出し簪さんと本音さんの拘束を解除しに向かった。後は僕自身の身体が保つかどうか、だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「何だぁ?オイ。」

 

簪「遊刃……君……?」

 

僕は立ち上がり、まだ戦闘の意志があることを見せる。

 

遊刃「まだ……まだ、これから……ですよ……。大して効いて……いないですしね。」

そんな訳が無い。まぁ、耐えられない訳ではないので、少し煽るように言って少しでもこちらに注意を引きつけた。

 

「フン!そんな余裕があるんだったら、もっと殴ってやるよ!」僕を殴り続けていた男達が再び僕を殴りつける。

 

「……反撃もできないとはなぁ。あんな使えない奴、放っておけばいいものを。馬鹿らしいな。」

1人の男の今の声が、簪さんを明らかに陥れる様に言っていた。

 

遊刃「‼︎今の言葉、訂正して下さいよ。」その言葉に、僕は、何かのリミッターが壊れた様に思えた。

 

「……?何だって?」

 

遊刃「今の言葉を訂正しろって、言ったんです!」僕のその叫びと同時に、電子ロックの手錠が外れた音がした。

 

「な……何だぁ⁉︎」

 

簪「……えっ?」僕以外の人は全員驚いている。その一瞬の隙をつき、全速力で簪さん達の所へ向かい、相手の男の拳銃を蹴り上げ、無力化した。

 

「何しやがっt……ぶへぇっ!」僕はまた前回のように相手を殴り倒した。

 

遊刃「簪さん、大丈夫でしたか?」不安を取り除くように話す。

 

簪「私は……大丈夫。それよりも、遊刃君の方こそ大丈夫なの?」

 

遊刃「……僕は大丈夫です。僕の事よりも、本音さんをお願いします。」……全然大丈夫じゃないが、そんな事言っている暇は無い。頑張るか。

 

簪「……無理は、しないでね。」 俺に言ったのか?……何か嬉しい。

 

遊刃「ありがとうございます。……さて、貴方達をどうしましょうか……。」

 

さぁ、反撃の時だ。

 

 

 

 

 

 

 




次の話でようやく遊刃君のISが起動するはずです。
電影の騎士ガイアセイバーが欲しいと思っているうp主です。


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#8:IS起動(タイトルにつけるネタが無いよ(泣))

うp主「ぎゃああああああっ!!」

遊刃「幾ら何でも遅すぎるわ‼︎何をしているんだよ‼︎」

うp主「誤字脱字とか色々見てたらね?」

遊刃「んなもん、1日あれば終わるだろうが‼︎」

うp主「サーセンw、リンクスやっていました。」

遊刃「…………後で覚えていろよ。」


簪side

 

遊刃「……やはり、この程度ですか。」戦闘を始めてより10分、相手の人達を全員倒して、遊刃君が私達の所へ来てくれた。

 

遊刃「簪さん、何かされませんでしたか?」心配そうに私に話しかけてくる。

 

簪「……何もされていないと思う。遊刃君の方こそ、大丈夫なの?あんなに殴られていたのに。」

 

遊刃「痛くない、と言えば嘘ですが、大丈夫ですよ。…本音さんを連れて、戻りまs」キィィィィン……!何かが近づいてくる、上空から。

 

簪(……何が起きているの?…………遊刃君!)

 

ドォォォォン‼︎と、何かが激突し、瓦礫や礫が飛び散る。遊刃君が私達を瓦礫から庇う様に防いでいた。…遊刃君はさっきのダメージも含めてかなり痛そうにしている。

 

遊刃「……クッ、何ですか⁉︎」

 

「久しぶりだね、更識さん。」

 

簪「っ!」そこには、20代位の女の人がIS〈ラファール・リヴァイブ〉を纏った状態でいた。

 

遊刃「……あの人は、誰ですか?」

 

簪「あの人は、以前私と日本の代表候補として、争った人。最終的には、私に決まった訳なんだけど……。」

 

遊刃「何でそんな人がここに?」

 

「…………それはね、アンタを殺すためよ!更識 簪‼︎」

 

そう言った直後、その女の人は私に向かって突撃してきた。

 

遊刃「ぐっ、うわあああっ!」遊刃君は、私を庇い代わりにISで殴られ、倉庫の壁に吹き飛ばされ、激突した。

 

簪「……!遊刃ぁぁっ!」……遊刃が飛ばされる時に、私は無意識のうちに遊刃の名前を叫んでいた。

 

遊刃side

 

遊刃(……この人の目的、簪さんに対しての逆恨みじゃねーのか?)僕は吹き飛ばされながらそう考えていた。

 

遊刃「ぐっ!」俺は壁に直撃し、何とか立ちあがった。

 

「チッ!外したか。でも、もう終わりだよ。」女の人はISから、剣を展開し簪さんに近づく。……ヤバイ、このままだと。

 

遊刃「簪さん!逃げて下さい!」俺は夢中で叫んだが、簪さんはそこから動かなかった。……動けなかったと言う方が正しい様だ。簪さんの近くでは、本音さんが寝ているからだ。

 

遊刃(ここからで間に合うか?……いや、間に合わせる!)僕は先程と同じように全速力で駆け出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……ISに装備してある剣のみをを展開した状態で。

 

 

 

ギギギ……!

 

「なっ⁉︎なぜ間に合った⁉︎」…相手の女の人は驚いている。何せ、僕がいた所から、簪さんの所まで30m位あった状態から数秒で近づき、簪さんに振り下ろされる刃を防いだのだから。

 

簪「……遊刃……!」簪さんが心配そうにしている。が、それよりも、

 

遊刃「簪さん、本音さんを連れて離れてください。」

 

簪「遊刃は……遊刃はどうするの⁉︎」

 

遊刃「……僕は大丈夫ですよ。ですから、急いで離れてください。」空いている方の手でサムズアップをする。

 

簪「…………うん。でも無理はしないでね。」

 

遊刃「分かっています。……ハッ!」相手の剣を防ぎ、簪さん達がこの廃工場から離れていく。

 

「ここから離れようなんて、甘いわ!」やはりというか、相手の人は僕の防御をスルーして簪さん達の方に突撃する。が、

 

遊刃「僕を無視しないで下さいよ。」突撃の途中で割り込み、簪さん達への接近を防ぐ事に成功した。その間に、簪さんは本音さんを連れて廃工場から出て行った。

 

「……何で、アンタはあの女に味方するのよ。」明らかに女の人は不機嫌そうに話す。

 

遊刃「理由も何も、簪さんは僕を救ってくれた人ですから。」偶然とはいえ、簪さんは僕を救ってくれた。少なくとも僕はそう思っている。

 

「とにかく、其処を退きなさい!」相手の人は突撃してそう言っているが、

 

遊刃「そんな事、断ります。」先程から使用しているISの武装『夜刀〈月詠〉』でいなす。

因みにこの『夜刀〈月詠〉』はあまり重くない。それでいて丈夫で切れ味もそれなりにある。

 

「っ!なら……これでどう⁉︎」相手の人はアサルトライフルを展開し、僕を狙い撃つ。が、周りの障害物等で上手く銃撃を回避する。

 

回避するが、僕にも体力の限界があった。

 

遊刃「ハァ……ハァ……。」

 

「もう終わりね。……それにしても、あんな女一人守るなんてどうかしてるわ。あの女は、姉の劣化品の様な人なのに。」

 

遊刃「(……簪さんが、楯無さんの劣化だと……⁉︎……ふざけるな。…………!そうか、だから簪さんは……。)」僕は、簪さんが怯えていた理由が分かった。

 

「おっと、つい思ってた事を言ってしまったわ。まあ、アンタを殺せば良いんだけどね。」そう言って、女の人はアサルトライフルを解除し、代わりに剣を展開、俺にその刃を向けてきた。

 

遊刃「(今ここで僕がやられたら…簪さんを殺しにいくよな。……そんな事、させてたまるか……!)僕は……諦めない!」剣が振り下ろされる直前、そう叫ぶと俺の周りが光に包まれた。

 

「な……何が起きているの⁉︎」

 

遊刃「ようやく、起動出来た。……さて、第2ラウンドの始まりですよ。」俺は、ISを纏いリヴァイブと対峙した。

 

「何で、男のアンタがISを⁉︎女でなければ、ISは起動出来ないのに……。」

 

遊刃「……どうやらイレギュラーのようですが……。よく分かんないです。」

 

「それでも、アンタにはISの力を発揮出来るのかしら!」相手は剣を再び持ち直し、俺に突撃する。

 

遊刃「……武装『双剣〈蜂華〉』展開。」そう呟くと俺の手には、2振りの短剣が装備されていた。

 

「そんな武器で私を倒せると思わないで‼︎」相手は、剣で俺を斬ろうとしたが、2振りの内の一方で防ぎつつもう一方で斬撃を与え、直後に回避し距離をとる。

 

相手の人は離れた距離を縮めようと接近してきたが、その間にもう一度『夜刀〈月詠〉』を再展開し、一閃した。

 

「あ……ああ……。」その一撃が決まりとなったのか、相手の人は気絶し、ISが解除された。

 

遊刃「…………その性格のせいで代表候補生から、外されたのでは。」聞こえてはいないだろうが、一応言っておく。

 

 

 




うp主「よし、何とか逃げ切ったぜ。またリンクスやろーっとw」

⁇⁇⁇「何処へいくんだぁ?」

うp主「ゑ?何でお前がここにいるんだーー!?」

⁇⁇⁇「粛☆清」

うp主「待て待て待てー!?こうなったら、デュエルだ!俺が勝ったら、ここから逃げさせてもらう。」

⁇⁇⁇「んじゃ、俺が勝ったらさ、次の話をすぐにだせよ…」

うp主「良いだろう。それじゃいくぜ!」

2人(?)『デュエル‼︎』

※詳細はおまけの話にて。


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#9:記憶・絆・想いを伝えたら

うp主「……ちくしょう、また負けt「何してんだっ!」ヒュペリオン⁉︎」

遊刃「またリンクスやってんのか!こっちにも少し時間を裂け!」

うp主「んな事言ったってさ、ネタがないy「プロット書いているのをどっかで見たけど?」イヤナンノコトデショウカ?」

遊刃「へぇ、そーなのかー。」

簪「今回の話は…………\\\」

遊刃「どうしたの…………\\\」

うp主「予定どーり(ニヤリ)」

遊刃「……カモン!『TGモンスターズ』!」簪「……来て、『セイクリッドエクシーズ達!』」

うp主「やめろ!そんなこt……クリスターッ!」


遊刃side

 

相手の人の戦闘不能を確認し僕はISを解除、その後にこの廃工場から脱出した。入り口で、簪さんが本音さんを起こそうと努力しているが、中々起きそうにない。

 

遊刃「簪さん、まだ起きないんですか?」

 

簪「うん。そうみたい……って、遊刃⁉︎…………良かった。それで、あの人は?どうなってるの?」

 

遊刃「その事ですが、あの人なら廃工場で気絶していますよ。……所で……」僕は、今聞きたい事を聞くことにした。

 

遊刃「簪さんは、お姉さん……つまり楯無さんの事が怖いですか?」

 

簪「っ、何で……そんな事を聞くの?」

 

遊刃「……まぁ、何となくですが。……質問を変えましょう。簪さんは、楯無さんの事をどう思いますか?」

 

簪「……わからない。お姉ちゃんが何を考えているのか、わからないの。」

 

成る程な、わからない事をわかろうとするには勇気がいる。だけど、そんなのがある人はそんなにいない。僕だってそうだ。

 

遊刃「……楯無さんも同じだと思いますよ。簪さんが、どう考えているのかわからないと思います。」

 

簪「……えっ?」僕がそう話すと、簪さんは驚愕しているようだ。

 

遊刃「……恐らくですが楯無さんも、簪さんが離れた理由がわかっていないですから。」

 

簪「……お姉ちゃんは、私を突き放したんじゃないの……?」

 

遊刃「そんなはずないですよ!」僕が何故か口調を強めて言ったため、簪さんが少し驚いている。

 

遊刃「……すみません。僕には、楯無さんが簪さんを突き放すなんて事はできないと思います。恐らく、簪さんの事を心配していますよ。」

 

簪「……私の……事を……?」簪さんは頭に?マークが浮かんでいるようだ。

 

遊刃「ええ、ですので今度楯無さんと話してみるのはどうでしょうか?僕も出来る限りサポートしますので。」

 

簪「っ!……うん。」何とか話を聞いてくれたようだ。

 

遊刃「……それに、無理に一人で抱え込まなくても、楯無さんや本音さん、虚さんをはじめ、周りの人に頼っても良いんですよ。簪さんは、楯無さんのオマケでも、劣化品でもないですし、簪さんには、簪さんの優れている所があるんですから。」

 

簪「……!」

 

……僕は簪さんの近くに寄ると、簪さんは俺に寄りかかり泣いているようだった。

 

 

あれから何分経ったのかわからないが、簪さんが泣きやみ僕に謝ってきたが、「そんなに気にしてないですよ。」と話して落ち着かせた。…制服の後ろが濡れているが。

 

その後、何とか本音さんを起こし俺達は廃工場から離れて、ゆっくりと更識の屋敷に戻ったが、僕はそこで気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

簪side

 

私達が屋敷に戻ってきた直後、遊刃が倒れてしまった。

 

簪「⁉︎誰か!急いで遊刃を……!」

 

 

その後、私達は遊刃を医療室に連れていき、休ませていた。

 

簪(……そんな事ないと思うけど、もしも遊刃が死んじゃったらどうしよう……!)私は不安に駆られていた。

 

本音「…かんちゃん、どうしたの〜?」

 

簪「えっ⁉︎いや、何でもないよ。」急に本音が話しかけた為、少し声が上ずってしまった。うぅ、少し恥ずかしい。

 

本音「……もしかして、ゆうゆうの事〜?」

 

簪「⁉︎……ど、どうしてそう言えるの?」今思っていた事がピンポイントで当てられた為、動揺してしまった。本音はたまに鋭い時があるから油断できない。

 

本音「ん〜とね〜何となくかな〜。」

 

やっぱり分からないか。でも、本音と話した事でさっきまで思っていた事は少し薄らいでいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから3日が経ったけど、未だに遊刃に起きる気配はなかった。今、私は医療室で、遊刃の隣に座っている。

 

簪(……本当に目覚めるのかな?もしも目覚めなかったら、私、どうすれば……!)薄らいでいた不安が再びやってきて落ち着かなくなる。

 

 

 

 

 

⁇⁇⁇⁇

 

遊刃(ここは…?俺はいったい……?)周りを見てみるが、霧で覆われている様で、場所が分からない。

 

遊刃(誰も……居ないのか……?)少し歩いていたが周りの景色が変わらず、狂いそうだった。

 

???(ねぇ、君はどうしたい…………?)

 

遊刃(⁉︎誰だ‼︎)突然背後から声をかけられる。そこには、霞みがかっていてあまり見えないが、どうやら4人いる様だ。……4人?……何かが引っかかる。

 

???(僕?僕は……いや、僕達は……)

 

????(友達だったんだよ)

 

遊刃(友……達……?)4人、それと友達……何だ?後少し、後少しで出てくるのに。

 

???(そう、僕達は以前から繋がりがあったんだ。君といて、楽しかったけど、君は僕達を忘れている。)

 

????(……でもね遊刃、私達は君が居たことを忘れたりしないよ。)

 

遊刃(………………)

 

???(そろそろ時間だ。僕達はもう行かないと。)

 

遊刃(…………!お前らは……。)

 

???(じゃあね、遊刃。)

 

俺は4人について行こうとしたが、その直前に身体が重くなりそのまま気を失った。

 

 

 

 

 

 

 

遊刃side

 

遊刃「‼︎……ここは……?」周りを見ると、白い天井や医療器具が見える。どうやら医務室のようだ。

 

遊刃(確か僕は……)少し記憶を思い出してみる。………が屋敷に戻ってからの記憶がない。

 

遊刃(えっと、どれくらい気を失っていたんだ……?)僕はその事を考えていた。

 

簪「⁉︎遊刃!起きたの?」手にタオルと、スポーツドリンクを持ってきた簪さんが入り口にいた。

 

遊刃「ええ、今起きたとこr「心配したんだよ!もう3日も目覚めないから……!」……です。」急に簪さんが俺に抱きついてきて、俺は対応に戸惑っていた。

 

 

 

あの後、すぐに医師が来て僕の身体を調べたが特に異常はないと判断し、退院となった。今は屋敷の廊下で隣に簪さんがついている。

 

簪「……本当に大丈夫なの?」余程心配しているのか、何回も聞いてくる。

 

遊刃「ええ、大丈夫ですよ。心配をかけてごめんなさい。」僕は謝る事しかできなかった。ふと簪さんの顔を見ると少し赤くなっていた。……まぁ、抱きついたりすればそうなるか。ついでに言うと、僕にはこの空気がものすごい気まずい。

 

簪・遊刃「あの(ですね)」声がハモり、また気まずくなった。

 

簪「……私から話していい?」

 

遊刃「はい、何なりと。」

 

簪「あの時、私達を助けてくれてありがとうね。あんなに無理してまで。」

 

遊刃「助けるのは当たり前ですよ。今の僕には、簪さんが一番大切な存在(ひと)なんですもの。」

 

簪「えっ?それって……?」

 

遊刃「ええ、僕は簪さんの事が好きなんです。」自分で言うのも何だがものすごい告白だな。僕自身の顔も真っ赤に違いない。

 

それを聞いていた簪さんも僕と同じように顔が真っ赤にしていた。

 

簪「……実は私も遊刃の事が好きなんだ。」

 

遊刃「えっ?と言う事は……。」

 

簪「私と遊刃、両想いだったんだ。」

 

そう言った直後、僕と簪さんの顔が今以上に真っ赤になっていた。

 

 

 

遊刃(今以上に強くなって、絶対に簪さんを守らないとな。)僕は心の中でそう、決めた。

 




次回、まともなデュエルありかも。


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#10:影とデッキと隠れた記憶

どこかの異世界……(ストーリー的には第6話辺り)
⁇⁇⁇「嘘……⁉︎何で彼が?」

???「どうかしたんですか? ⁇⁇⁇さん。」

⁇⁇⁇「えっと……彼が生きているって言ったら信じる?」

???「⁉︎つまり……」

⁇⁇⁇「うん、何でかはわからないけど彼が生きてたの。会いたい?」

???「……僕よりも…………。」


遊刃side

 

そんな事があった後でも生活はあまり変わらない。授業では大体トップレベルだった。将来は進学で、藍越学園を受験することにした。ISの起動出来る事?そりゃ秘密にするさ。そんな事したら、どっかの研究所でモルモットみたいな事になるかもしれない。別段僕個人としてはどうでも良いが、簪さんが哀しむかもしれない。そんな事にはしたくないので、ISが動かせることは秘密にした。

 

 

 

 

ある日の放課後、カードショップにて…

 

遊刃「バトル!『団結の力』を装備したガイアナイトで、『ラヴァル・ステライド』に攻撃します!」

 

数馬「うえええあああっ!」数馬LP1400→0

 

遊刃「対戦ありがとうございました。」

 

一夏「『ドリル・ウォリアー』の効果発動!このカードの攻撃力を半分にする事で、ダイレクトアタックができる!」

 

弾「へ?嘘だろ!この完璧な状態で負けるのかーっ⁉︎」

 

弾 LP1200

フィールド:『ジュラック・グアイバ』×2

『ジュラック・ギガノト』

『一族の結束』×2 『バーニングブラッド』

(尚、伏せは無い模様)

 

一夏「バトル!『ドリル・ウォリアー』でダイレクトアタック!

ドリル・シュート!」

 

弾「馬ー鹿ーなーっ!」弾LP1200→0

 

数馬「何なんだ⁉︎お前らの強さ!」

 

遊刃「いやーデッキを信じれば、どうにかなりますよ。」

 

一夏「ああ、そうだな。俺も遊刃と同意見だ。」

 

弾「デッキを信じた所で何があるんだろうか?」

 

……デッキを信じなきゃ決闘者(デュエリスト)失格だ。特に僕にはモンスターの精霊がついてるんだ、裏切れないわ。

 

一夏「さて、お前ら2人の勝率は同じくらいだったっけな。その内、最弱決定戦をやるのか?」

 

弾・数馬「「……お前には絶対負けねぇ」」どうやらやる気に満ち溢れている。

 

……そして俺は一夏との最強決定戦を行う。次の休みの日に行う事になった。

 

休みの2日前……

 

簪「今度、新しいストラクチャーデッキが出るから一緒に買いに行こう。」……簪さんからの頼まれ事が入った。

 

簪さんが行きたいと言ってたカードショップは、一夏達との約束をしていた場所と同じだった。簪さんには、事前に一夏達との約束があることを話したら、少し不満そうな表情だった。……簪さんにはストラクチャーデッキを買ってあげよう。

 

 

休みの日……

 

僕は簪さんと一緒にカードショップにて待ち合わせしていた。……が既に20分が経過していた。

 

簪「本当に来るのかな?」簪さんも少し不安そうにしている。

 

遊刃「……簪さん、少し待ち合わせ相手に連絡してきますね。」僕は近くの路地にて携帯を起動、弾に連絡。

 

遊刃「……弾?今、どこに居ますか?」少し声のトーンを下げて話す。

 

弾『悪い!寝坊しちまって、今一夏達と合流して向かってる!先に店に入っててくれ!』……声のトーンの変化に気づいていないようだ。

 

遊刃「……そうですか、それでh『なあ遊刃!』……何ですか?」

 

弾『お前の連れって、男子?女子?どっちだ?』

……そういや、こいつらには伝えていなかったな。僕が簪さんと付き合っている事は。……伝える気は無いが。因みに、今僕が簪さんと付き合っている事を知っているのは、更識の屋敷に住んでいる人だけだ。

 

遊刃「……女子ですよ。僕が今住んでいる屋敷の人です。」

 

弾『マジで⁉︎……もうすぐ着きそうだから、先n「先に入っていますよ」……お、おう。』

 

連絡を切り、路地から出ると、

 

簪「遊刃、連れの人はどうしたの?」簪さんが僕を出迎えてくれた。素直に嬉しい。

 

遊刃「もうすぐ来るみたいですけど、僕達はもう入っていましょうか。」僕がそう言うと簪さんは頷き、一緒にカードショップに入店した。

 

 

 

「いらっしゃいませー。」電話から10分、一夏達が入店。

 

弾「悪い、遊刃遅れた。」少しは反省しているようだ。

 

遊刃「まぁ、分かっていましたから。」

 

弾「何でだよ?」明らかに頭に疑問符を浮かべている。

 

遊刃「だって、一夏から聴きましたからね。」

 

弾「はぁっ⁉︎一夏!お前なぁ!」

 

一夏「弾お前、遊刃が来る前から何回遅れたか?」……つまり、弾は遅れて来ることが何回もあったのか。

 

弾「…………」弾は気絶している。一夏いわく、体力は少ないが復活は早いらしい。

 

一夏「そう言えば遊刃、お前の連れって誰なんだ?」

 

遊刃「僕が住んでいる屋敷の人です。今連れて来るので待っててください。」そう言って、僕は簪さんを探すことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5分もしないうちに簪さんを見つけ、元いた場所に戻ると、弾が復活していた。……早いな。

 

遊刃「えっとそれじゃあ自己紹介からで、改めて僕は神影 遊刃です。よろしくお願いします。」まずは全員の事を知っている僕が先に話す。その後は、一夏、弾、数馬の順に挨拶を行った。

 

簪「私は、更識 簪。日本の代表候補生で来年IS学園に入学するの。」その一言で僕以外の全員が唖然とした。……もしかしたら僕もこっちの立場になったのかもなと思う。だって日本代表候補生でその姉の楯無さんはロシアの代表なのだ。……今更だが、僕はとんでもないとこに居候しているんだと感じた。

 

 

 

その後一夏達は、弾と数馬の最弱決定戦を行うとかどうとかでデュエルスペースに向かっていった。なんでもそこにはダメージを実体化させるとかというとんでもシステムがあるとか。……何で作ったんだ?

 

僕の方は簪さんとストラクチャーデッキを買うので一緒に並んでいた。というより、僕が買ってあげるということなので並ぶのは当たり前だが。

 

購入後、デッキを確認しながらカードを組み直している。ストラクチャーデッキの名前は〈影依の英雄〉だったか。

 

遊刃「簪さん、ところでこのデッキのコンセプトは何ですか?」僕が今までに知っているストラクチャーデッキは特定の種族、カテゴリを強化することが多かった。

 

簪「このデッキのコンセプトは、融合が主になってるの。何でも『シャドール』ってカテゴリのカードとE・HEROが結構入ってる。因みにシャドールは今回のデッキから入ってきたカード達で……って遊刃?」

 

シャドール……?何だ、何かが引っかかる。シャドール、融合……

 

 

 

『遊刃、私……ね、遊刃の事が……』

 

 

 

遊刃「ッ!今のは……?」

 

簪「遊刃、どうしたの……?」心配になったのだろう、簪さんが僕の顔を覗き込んで来る。

 

遊刃「……いえ、何でも。デッキの方は完成したのですか?」ひとまず話をそらす。まだ何かもわからない事を話す必要もないしな。

 

簪「うん。それで、デッキの構築が終わったから対戦、お願いできる?」

 

遊刃「ええ、勿論ですよ。それでは……」

 

遊刃・簪「「決闘(デュエル)!」」

 

 




ストラクチャーデッキ〈影依の英雄〉デッキレシピ※そもそも売ってません。
モンスターカード18枚
《シャドール・ファルコン》×2、《シャドール・ヘッジホッグ》×2
《シャドール・ドラゴン》×1、《シャドール・リザード》×1
《シャドール・ハウンド》×2、《シャドール・ビースト》×1
《E・HEROフェザーマン》×2、《E・HEROバーストレディ》×2
《E・HEROスパークマン》×1、《E・HEROクレイマン》×1
《E・HEROキャプテンゴールド》×1、《E・HEROエアーマン》×1
《E・HEROバブルマン》×1、《E・HEROエッジマン》×1
《深淵の暗殺者》×1
魔法カード16枚
《融合》×2、《影依融合》×1、《神の写し身の接触》×2
《おろかな埋葬》×1、《H-ヒートハート》×1
《E-エマージェンシーコール》×1、《R-ライトジャスティス》×1
《O-オーバーソウル》×1、《ヒーローフラッシュ‼︎》×1
《皆既日食の書》×1、《月の書》×1、《太陽の書》×1
《摩天楼-スカイスクレイパー》×1
罠カード6枚
《堕ち影の蠢き》×1、《聖なるバリア-ミラーフォース-》×1
《ヒーローシグナル》×2《ヒーロー見参》×1
《ヒーローバリア》×1
EXデッキ5枚
《??????????????》×1
《エルシャドール・ウェンディゴ》×1
《E・HERO フレイムウィングマン》×1
《E・HERO マッドボールマン》×1
《E・HERO シャイニングフレアウィングマン》×1


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#11:英雄VSテクノロジー

どこかの異世界……(ストーリー的には第8話辺り)

???「……さんの方がいいと僕は思います。」

⁇⁇⁇「……でも、彼に会いに行くにはあの子の魔力が必要なの。」

???「そうなると、うーん。あっ、それなら…………こういう方法はどうですか?」

⁇⁇⁇「!それだ!それでもあの子の魔力が必要になるけど、何とかなるわ。」

???「でも、会いに行くタイミングがないですよ。」

⁇⁇⁇「そこは、気絶とか睡眠中に行けば何とかなるわよ。」

???「そう、ですね。そうなったら、……」

今回、第10話の後書きのカードにあった???が分かります。

※今回から決闘(デュエル)描写を入れ、ターンの終わりにカードの効果を書いておきました。感想、意見があれば活動報告にてお願いします。





遊刃side

 

遊刃「僕の先行ですね。モンスターをセット、カードを1枚セットしてターンエンドです。」僕のフィールドに、正体不明のカードが2枚現れる。

 

遊刃LP4000

フィールド:伏せモンスター×1、セットカード×1

手札3枚

 

簪「私のターン、ドロー。これなら……うん。魔法カード『融合』を発動。手札の『E・HERO フェザーマン』と『E・HERO バーストレディ』で融合。……来て、『E・HERO フレイム・ウィングマン』。バトルフェイズ、フレイム・ウィングマンで攻撃。」

半面が紅く、もう半面が緑色のモンスターが僕のセットモンスターに攻撃をして来た。

 

遊刃「セットモンスターは『TG サイバーマジシャン』です!」

僕のモンスターは幼い魔法使いの少年(?)だ。

 

簪「遊刃のもう一つのデッキ⁉︎でも、どうして?」

 

遊刃「……何となくの勘ですが、簪さんのデッキには全力で挑まないと負けそうですし。なので、僕も全力のデッキで挑みました。」

 

簪「……全力で決闘してくれるんだ。」

 

遊刃「……簪さん、今何か言いました?」

 

簪「…ううん!何でもないよ!フレイム・ウィングマンがモンスターを破壊したから効果発動。破壊したモンスターの攻撃力分のダメージを与えるよ。」フレイム・ウィングマンが僕に向かって炎を出すが、

 

遊刃「ですが、TG サイバーマジシャンの攻撃力は0です。そのためダメージは有りませんね。」出した炎はすぐさま消えてしまった。

 

簪「うーん、カードを2枚セットしてターンエンドかな。」

 

遊刃「エンドフェイズ時に、破壊されたサイバーマジシャンの効果を発動します。デッキから『TG ストライカー』を手札に加えます。」

 

簪LP4000

フィールド:『E・HEROフレイム・ウィングマン(攻撃表示)』

セットカード×2

手札1枚

 

《融合》通常魔法カード

①:自分の手札・フィールドから融合モンスターカードによって決められた融合素材モンスターを墓地へ送り、その融合モンスター1体をエクストラデッキから融合召喚する。

 

《E・HERO フレイム・ウィングマン》融合モンスター

星6/風属性/戦士族/ATK 2100/DEF 1200

「E・HERO フェザーマン」+「E・HERO バーストレディ」

このカードは融合召喚でしか特殊召喚できない。

①:このカードが戦闘でモンスターを破壊し墓地に送った場合に発動する。そのモンスターの元々の攻撃力分のダメージを相手に与える。

 

《TG サイバーマジシャン》効果モンスター

星1/光属性/魔法使い族/ATK 0/DEF 0

自分フィールド上に表側表示で存在するこのカードを「TG」と名のついたシンクロモンスターのシンクロ素材とする場合、手札の「TG」と名のついたモンスターを他のチューナー以外のシンクロ素材とすることができる。フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、自分のデッキから「TG サイバーマジシャン」以外の「TG」と名のついたモンスター1体を手札に加えることができる。

 

遊刃「僕のターン、ドロー。僕は永続魔法『炎舞-天キ』を発動し、その効果でデッキの『TG ワーウルフ』を手札に加えます。そして簪さんのフィールドにモンスターが存在していて、僕のフィールドにモンスターしない為、手札の『TG ストライカー』を特殊召喚します。そして、レベル4以下のモンスターの特殊召喚に成功した時、手札の『TG ワーウルフ』の効果を発動します。このカードを手札から特殊召喚します。」

 

ストライカー『イェイ!久々の出番だー!』

 

遊刃「……LV3のワーウルフにLV2のストライカーをチューニング。」

 

ストライカー『嘘!もう出番終わり⁉︎』

 

遊刃「(……ああ、そうだよ。)レギュレーターオープン、スラスターウォームアップ、OK!アップリンク、オールクリアー!行きます、シンクロ召喚!来てください、『TG ハイパーライブラリアン』!」

 

機械を左腕に装着した狼が、ストライカーと同調した。その直後に現れたのは僕の精霊の頭脳派、ライブラリアンだ。

 

ライブラリアン『さて、頑張りましょうマスター』

 

遊刃「(ああ、そうだな。)そして僕は『TG カタパルト・ドラゴン』を通常召喚。」

 

カタドラ『うにゅー、出番ー?』

 

遊刃(ゴメン、寝ていたのか。)

 

カタドラ『ううん、ただ眠いだけ』

 

遊刃「(そうか、眠いとこ悪いけど少し仕事。)カタパルトドラゴンの効果発動。手札のLV3以下のTG(テックジーナス)チューナーモンスター1体を特殊召喚します。という事で、『TG ジェット・ファルコン』を特殊召喚。」

 

ファルコン『仕事頑張るよカタパル君!』

 

カタドラ『うぐー、仕方ないかな。』

 

遊刃「(お前ら、準備OKだな。)LV2のカタパルト・ドラゴンにLV3のジェット・ファルコンをチューニング!リミッター解放レベル5、ブースターランチ、OK!インクリネイション、OK!グランドサポート、オールクリアー!行きます、シンクロ召喚!来てください、『TG ワンダー・マジシャン』!」

 

カタパルトドラゴンがジェットファルコンに同調し現れたのは、僕のデッキのアイドルカード、ワンダー・マジシャンだ。

 

ワンマジ『嘘⁉︎私がアイドル⁉︎』

 

遊刃(ああ、お前以外にありえないと思う。カードイラスト的な意味でもな。)

 

ワンマジ『やったー!マスター公認なのね!』

 

遊刃「(さて、チェーンの確認だ。)そのセットカードを対象にワンダー・マジシャンの効果を発動し、その効果にチェーンしてハイパー・ライブラリアンの効果、さらにシンクロ素材になったジェット・ファルコンの効果。この順番にチェーンを組みますね。何かカードの発動はありますか?」

 

簪「……何も無いよ。」簪さんは少し厳しい顔をしている。そのセットカードが重要なのだろうか?

 

遊刃「では逆順処理(チェーンの確認)に入りますね。チェーン3のジェットファルコンの効果で500ポイントのダメージを与えます。そしてチェーン2のハイパー・ライブラリアンの効果で1枚ドロー。最後にチェーン1のワンダー・マジシャンの効果でそのセットカードを破壊します。」

 

簪「うぅ、仕方ないか。」簪 LP4000→3500

破壊されたセットカードを見てみると、『聖なるバリア -ミラーフォース-』だった。……危ねぇ、迂闊に攻めてたら全滅してたな。

 

遊刃「バトルフェイズに入ります。ライブラリアンでフレイム・ウィングマンを攻撃。」

 

簪「フレイム・ウィングマンが……。でも、罠カード発動、『ヒーロー・シグナル』!その効果でデッキから『E・HERO エアーマン』を守備表示で特殊召喚。その効果でデッキから『E・HERO クレイマン』を手札に加えるよ。」簪 LP3500→3200

 

遊刃「では、ワンダー・マジシャンでエアーマンに攻撃。」

 

ワンマジ『……えいっ!』ワンダー・マジシャンがエアーマンに攻撃した。……パンチで。

 

遊刃「(魔法使わないの……。まぁそれは後からで)メインフェイズ2に移行します。…といっても何もしませんけどね。ターンエンドです。」

 

遊刃 LP4000

フィールド:『TG ワンダー・マジシャン(攻撃表示)』

『TG ハイパー・ライブラリアン(攻撃表示)』

セットカード×1

 

《炎舞-天キ》永続魔法カード

※「キ」はカタカナではなく、本来は玉偏に幾

効果:「炎舞-天キ」は1ターンに1枚しか発動できない。

(1):このカードの発動時の効果処理として、デッキからLV4以下の獣戦士族モンスター1体を手札に加えることができる。

(2):このカードが魔法&罠ゾーンに存在する限り、自分フィールド上の獣戦士族モンスターの攻撃力は100アップする。

 

《TG ストライカー》チューナー・効果モンスター

星2/地属性/戦士族/ATK 800/DEF 0

効果:相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在しない場合、手札から特殊召喚することができる。フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、自分のデッキから「TG ストライカー」以外の「TG」と名のついたモンスター1体を手札に加えることができる。

 

《TG ワーウルフ》効果モンスター

星3/闇属性/獣戦士族/ATK 1200/DEF 0

効果:レベル4以下のモンスターが特殊召喚に成功した時、このカードは手札から特殊召喚する事ができる。フィールド上に存在するこのカードが破壊され墓地へ送られたターンのエンドフェイズ時、自分のデッキから「TG ワーウルフ」以外の「TG」と名のついたモンスター1体を手札に加えることができる。

 

《TG ハイパー・ライブラリアン》シンクロ・効果モンスター(制限カード)

星5/闇属性/魔法使い族/ATK 2400/DEF 1800

チューナー+チューナー以外のモンスター1体以上

(1):このカードがフィールド上に存在し、自分または相手が、S(シンクロ)モンスターの S(シンクロ)召喚に成功した場合に発動する。このカードがフィールドに表側表示で存在する場合、自分はデッキから1枚ドローする。

 

《TG カタパルト・ドラゴン》効果モンスター

星2/地属性/ドラゴン族/ATK 900/DEF 1300

効果:1ターンに1度、手札からレベル3以下の「TG」と名のついたチューナーを特殊召喚する事ができる。

 

《TG ジェット・ファルコン》チューナー・効果モンスター

効果:このカードがシンクロ召喚の素材として墓地へ送られた場合、相手ライフに500ポイントのダメージを与える。

 

《TG ワンダー・マジシャン》シンクロ・チューナー・効果モンスター

チューナー+チューナー以外の「TG」と名のついたモンスター1体以上

効果:このカードがシンクロ召喚に成功した時、フィールド上に存在する魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。フィールド上に存在するこのカードが破壊された時、自分のデッキからカードを1枚ドローする。また、相手のメインフェイズ時、自分フィールド上に存在するこのカードをシンクロ素材としてシンクロ召喚をする事ができる。

 

《聖なるバリア-ミラーフォース-》通常罠カード

(1):相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

《ヒーロー・シグナル》通常罠カード

(1):自分フィールドのモンスターが戦闘で破壊され墓地へ送られた時に発動できる。手札・デッキからレベル4以下の「E・HERO」モンスター1体を特殊召喚する。

 

簪「……まだ、諦めない。……私のターン、ドロー!……来た!魔法カード『影依融合(シャドール・フュージョン)』発動!」

 

あのカードは……!やばいかもしれない。

 

簪「普通なら、このカードは手札・フィールドのモンスターを素材に「シャドール」融合モンスターを融合召喚する効果。だけど、遊刃のフィールドにエクストラデッキから召喚されたモンスターがいるなら、デッキのモンスターも融合素材にできる!」

 

遊刃「止められないですね、これは。」カウンター罠のカード、あまり採用してないから。

 

簪「私は、デッキにいる『シャドール・ファルコン』と『シャドール・ヘッジホッグ』で融合!来て、『エルシャドール・ミドラーシュ』!」

 

2体の影糸に吊されたモンスターが融合し、現れたのは龍に乗る少女。

 

遊刃「!!?」あのカード(エルシャドール・ミドラーシュ)がフィールドに出た瞬間、あるはずのない記憶のピースがごちゃ混ぜになっていくように何かが入り込んで来た。

 

 



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#12:記憶の底にある何か

うp主「駄目だ〜。ネタが出てこない。」
遊刃「…懺悔の用意は出来ているか?」
うp主「⁉︎唐突なカイト台詞、どうした遊刃君?」
遊刃「どうしたもこうしたもあるか!何で1ヶ月かかってるんだ!それにいつもの低クオリティ。救いが無いぞ。」
うp主「ごめんなさい。……あ、そうそう、今回はブラックコーヒーを貰おうかな。」
遊刃「?どうした一体。」
うp主「今回の話の後半は、少し甘い雰囲気なものなんだ。多分もっと文章力があったら甘い雰囲気を更に増やせる気がする。非力な主を許してください。」

※追加:これが今年最後の投稿となります。どうしようもない主ですが、来年もよろしくお願いします。


????????

 

「……刃!遊刃!もう……!」どうやら俺は倒れているようだ。だが俺の姿は、パズルのピースが欠けている様な感じで、何も見えない。そして、近くにはあのモンスター(緑髪の少女)が俺を見ている。その顔は悲しいのだろうか、涙目になっている。

 

「……まだ、だ!俺……は、…………!」俺?は立ち上がり目の前の相手を睨んでいる。

 

「フン、まだやる気…………だが…………」その睨んでいる俺を悲惨なものを見るような風に見ている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行くぜ!………………!来い!……………!」俺?が叫び、そこから何かが現れ、それを見ようとしたが記憶の闇に覆われており、その姿は見えない。

 

「なん…だと………⁉︎」相手は驚いている。それほど凄い事が起きているのだろうか?

 

「「これで……終わり!」」

 

「行け!TG………!…………………!」2人が叫び、俺?が盛大にモンスター?の名前と攻撃名を叫ぶ。俺には聞きとれなかった。

 

 

 

それにしても、この記憶は何なんだ?それにしては妙に体験した事があるような────

 

 

 

 

 

 

 

遊刃side

 

「…刃!遊刃!」⁉︎同じ事を聞いた気が。何でだろうか?

 

遊刃「!此処は…?」どうやら僕は簪さんに起こされたようだ。

 

簪「?カードショップだよ。何かあったの?このカード(ミドラーシュ)を出してから少し気を失っていたし。」

 

遊刃「………何でもないです。それよりも続き、行いましょう。」僕は逃げる様に決闘(デュエル)の続きを催促した。

 

簪「……私が勝ったら、何があったのか教えて。」が、やっぱり、簪さんからは逃げられない様だ。

 

遊刃「……分かりました。簪さんが僕に勝ったら教えますよ。」

 

簪「……!それじゃあ続けるね、墓地に送られた『シャドール・ファルコン』と『シャドール・ヘッジホッグ』の効果を発動。まず、ヘッジホッグの効果でデッキにいる『シャドール・ドラゴン』を手札に加えて、『シャドール・ファルコン』の効果で自身を裏側守備表示で特殊召喚。」

 

遊刃(このままじゃ負けるなぁ。どうすれば良いんだ?)ミドラーシュの効果、相手…つまり俺の発動したカードの効果では破壊されない。それに、お互いのプレイヤーは1ターンに1度しか特殊召喚できない。俺のデッキ… TG(テックジーナス)は特殊召喚をメインに使う。つまり、ミドラーシュは俺のデッキの天敵なのだ。

 

簪「そして、装備魔法『ワンダー・ワンド』をミドラーシュに装備。攻撃力は500アップするよ。」つまり、ミドラーシュの攻撃力は2700。ハイパーライブラリアンの攻撃力を超えてきた。

 

遊刃(俺のデッキの最大攻撃力はライブラリアンの2400。どうやっても突破は無理……⁉︎)

 

───────!─────────!

 

遊刃「ッ!」何だ?今の…は、風…か?でも、何処かで───。

 

簪「バトルフェイズに入るけど良いかな?」

 

遊刃「!メインフェイズ終了時にワンダーマジシャンの効果発動!このカードを素材として、シンクロ召喚を行います!」

 

簪side

 

遊刃は今、ありえない事を言った様な…?相手ターン…つまり、私のターンにシンクロ召喚を行うって…。それに、遊刃のフィールドには、シンクロモンスターしかいない状況で…?色々と疑問が浮かぶけど、遊刃をふと見てみると、遊刃の周りには風が発生している。

 

遊刃「…行きます!LV5のハイパー・ライブラリアンにLV5・シンクロチューナーのワンダー・マジシャンをチューニング‼︎」

 

えっ、えっ?シンクロモンスター同士のシンクロ召喚にシンクロチューナー?どうなっているのこれ。もう一度遊刃のフィールドを見てみると、遊刃のエクストラデッキの1枚が光っている。

 

遊刃「リミッター解放、レベル10!メインバスブースターコントロール、オールクリアー!無限の力、今ここに解き放ち、新たなる境地…へ突き…進……め……、GO…アクセル………シン……ク……ロ………」

 

簪「ゆ、遊刃⁉︎」遊刃が気を失ったと同時に遊刃の周りに発生していた風はパッタリと止んだ。それと同時に、遊刃のエクストラデッキのカードの光は消えていた。

 

 

遊刃side

 

何か不思議な感じだ。まるで下がベンチではない様な……?

 

遊刃「…!ここは?…………!か、簪さん⁉︎」僕が目を覚ますと、僕の視線の上には簪さんが。……どういう…事だ…⁉︎

 

簪「…膝枕、やってみたんだけど…どう…かな?」

 

簪さんは少し顔を赤くしながらそう言った。……その表情が僕には非常に可愛く見えてしまった。

 

遊刃「え、あ、えっと…。」僕はしどろもどろになり、上手く答えられなかった。な、何か答えないと……。

 

遊刃「えっと、一夏達はどこに……? 」……僕の馬鹿野郎!何でそんな事聞くんだよ!…今の発言に、僕は後悔したよ。

 

簪「…遊刃、質問に答えて……?」若干疑問文+涙目の簪さんが僕を見てそう話した。……なんて言おう。

 

遊刃「……気持ち良かったです、はい。」正直に言おう、嘘ではないし。

 

簪「…そ、そう?…良かった。…それと、一夏達は近くで休んでるよ。」簪さんは顔を赤く染めてそう答えた。

 

遊刃「それでは、一夏達の所…っとと。」僕は一夏達の所へ向かおうとしたが、体がふらつき倒れそうになっていた。

 

簪「無理しないで、私も付いて行くから。」倒れそうになった所を簪さんに支えてもらった。

 

遊刃「……申し訳ありません。簪さんに迷惑をかけてしまうとは。」

 

簪「気にしてないよ。それじゃあ、行こう。」僕は簪さんに支えてもらいながら一夏達の所へ向かった。

 

 



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#13:遊刃にある3つの謎

遅れて申し訳ありません。

……さて、皆さんはダークセイヴァーズ買いましたか?
うp主は閃刀姫が組みたく、2box買いましたが、エンケージ、マルチロールが当たりませんでした。また今度買わなきゃ(泣)


遊刃side

 

僕は簪さんに支えてもらいながら一夏達の所へ向かい、その様子を見ると、何があったのか弾と数馬が気絶していた。

 

遊刃「……何があったんでしょうか?」一夏に訳を聞くと、弾と数馬が使った決闘場(デュエルフィールド)には、実際にダメージを与える機能があり(何故作ったんだろうか?)、それを使って決闘(デュエル)したところ(何故使ったんだろうか?)…………

 

数馬『バトル!『ラヴァルバル・ドラグーン』で『ジュラック・ヴェルヒプト』を攻撃!これで俺の勝ちだな!』

 

弾『畜生!このカードを使うハメになるとは…!(トラップ)発動!『破壊指輪(はかいリング)』!その効果で、俺のフィールドのモンスター……『ジュラック・ヴェルヒプト』を破壊し、お互いに1000ポイントのダメージを受ける!』

 

数馬『……へ?』

 

弾・数馬『『ギャアアアッ!』』

 

数馬LP900→0 弾LP500→0

 

 

 

…………

 

一夏「……という訳なんだよ。」

 

遊刃「……えーと、何がしたかったのでしょうか?」本当に何がしたかったんだ、弾と数馬(この2人)

 

一夏「……さあ?俺もわからn グー…… 遊刃、お腹空いたのか?」

 

遊刃「アハハ……はい。」うー、めちゃくちゃ恥ずかしいな。表面上では平静を装っているけれども。

 

一夏「ならさ、弾の自宅行こうぜ。コイツらには書き置きでも残して。」さっき本人も話したが、弾の自宅は料理店をやっている。…俺は行ったことまだ無いが。

 

遊刃「……そうですね。簪さんはどうしますか?」僕の一存で決めるのもどうかと思うので、簪さんにも意見を求める。

 

簪「いいけど……本当に2人のこと放っておいて大丈夫なのかな?」普通に考えれば、簪さんの意見が最もだ。

 

一夏「大丈夫だろ、2人共復活早いしな。」……うん、否定しないわ。さっきの弾の復活見れば分かる気がする。

 

簪「……それじゃあ、先に行っていようかな?」

 

遊刃「そうしましょうか。一夏、先行きますよ〜。」僕は簪さんと先に行こうとしたが、

 

一夏「……遊刃、弾の自宅分かるのか?」

 

遊刃「……あ。」即座に一夏に案内を頼むことに。

 

 

 

 

弾side

 

あれからどれ位経ったんだろうか?俺と数馬は起きたが、一夏達はいなく、書き置きが一つあるだけだった。それには、

 

『お前等2人を待つ間に腹が減ったから、先に昼食をとりに向かったわ。その場所は、お前等2人が良く知っている場所だ。 一夏』

 

と書いてあった。

 

 

遊刃side

 

遊刃「……弾達、ここに来ますよね?」僕は何となく一夏に尋ねる。

 

一夏「問題はないはずなんだがなぁ。」因みに今いるのは、さっき言ってた弾の自宅、『五反田食堂』にいる。今のメンバーは、僕と簪さん、一夏と弾の妹の蘭。一夏曰く、蘭は兄の弾と違い、成績優秀、品行方正、更に蘭の通う中学校の次期生徒会長候補らしい(僕達が来た時の自己紹介の補足で、一夏がそう話していた)。

 

 

 

遊刃「……それにしても、遅いですね。」あれから30分位経ったが、未だに来てない。僕達は既に昼食を食べ終わったのに。

 

一夏「アイツら、ココだと分かってないな。」……えー。ここ、弾の自宅だよな?

 

蘭「……あのバカ兄は……。」おーい、弾。妹にもバカ呼ばわりされてるぞー。

 

 

 

 

 

弾「……スマン遅れた。」あれから更に20分後、ようやく2人がやってきた。…遅いわ。

 

一夏「……今まで何処に行っていたんだ、お前ら。」一夏が数馬に尋ねる。

 

数馬「あぁ、実はな……」

 

 

 

 

数馬「……つー訳で遅れた。」数馬の話によると、あの書き置きを見た弾がマ○ドナ○ドやガ○トなどを探すと言った為にこうなったのだとか。数馬自身はここだと思っていたようだが、弾が信じなかった。……数馬、ドンマイ。

 

蘭「……この、バカ兄がぁっ!!」

 

弾「ブロークン!?」蘭の右フックが弾にクリーンヒット。弾は訳の分からない声を上げてうずくまった。

 

?「……なぁ、弾よ。後で話がある。」今の声は…?

 

一夏「……弾、南無三。」一夏が弾にお祈りしてる。

 

簪「……今の人は?」今まであまり割り込めなかった簪さんが話に入ってきた。……上手く向けられなくてすみません。

 

一夏「あの人は厳さん。蘭と弾の親父さんでここの料理を作ってる人だ。……ついでに言うと、ここでは静かに食べないとあの人からお玉が飛んでくるからな。」成程、だから一夏は静かに食べろと言ったわけか。

 

 

 

 

移り変わって、夕方……

 

簪「……ねぇ、遊刃。」簪さんが突然話しかけてきた。

 

遊刃「なんでしょうか?」薄々予想はしているが一応尋ねてみる。

 

簪「……あの時、何があったのか教えて?」……やっぱり、その事だよな。

 

遊刃「……今、僕に言える事は……以前にも同じ事があったかもしれないという事、だけです。なんで、『あのカード(エルシャドール・ミドラーシュ)』を見て何かを感じたのか、僕にもわからないのです。」

 

簪「……そう、なんだ。」

 

遊刃「……でも、どんな状況になっても僕には簪さんが一番大事な人ですよ。」

 

簪「……!……///」その事を聞いた簪さんは顔を赤く染めていた。

 

 

……ともかく、今日は僕の謎が増えた。

1つ.僕は記憶喪失で覚えていたのは僕の名前と基本的な生活を送る方法、それとデュエル。

 

2つ.訳の分からないカードが2枚ある事。

 

そして3つ.エルシャドール・ミドラーシュと僕自身には何かの関係がある可能性が高い。

 

3つ目の謎は本当にわからない。そもそもミドラーシュはカードだ。

 




この後、おまけの話を1つ作ります。
遊刃君に新しいデッキが増えます。


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#幕間1:B.E.S 起動

前回の後書きにもあったように、遊刃君のデッキが増えます(これで3つ目)。
さて、新パックの発売日ですね。うp主は、《閃刀姫ーハヤテ》を当てたいですね。ハヤテの効果は以下の通りです。

《閃刀姫ーハヤテ》リンク1/風属性/機械族/ATK 1500
リンクマーカー:左下
風属性以外の「閃刀姫」モンスター1体
自分は「閃刀姫ーハヤテ」を1ターンに1度しか特殊召喚できない。
①:このカードは直接攻撃できる。
②:このカードが戦闘を行ったダメージ計算後に発動できる。デッキから「閃刀」カード1枚を墓地へ送る。



とある日…

 

遊刃side

 

今日は学校が、早く終わり……暇だ。普段なら一夏達と遊ぶのだが、その一夏はアルバイト、弾と数馬はそれぞれ自宅の手伝いだとか。……それでは簪さん達はと言うと、僕達の学校だけが午前で終了した。つまり、簪さん達はまだ戻ってきてない事になる。

 

 

 

 

「よっ、大将!また漁りに来たのかい?」

 

遊刃「店長……大将はやめて下さいよ。恥ずかしいですし。」今、僕がいるのはいつものカードショップだ。以前も言った気がするが、ここには沢山のカードがある。そこのストレージから面白いカードを探すのが最近の趣味になりつつある……気がする。

 

 

 

店長に許可を得て(得る必要も無いが)、僕はストレージをいじっていると、

 

「お前か、古いカードをあさるガキは。」知らない人が3〜4人、俺の方に来た。んで、その中のリーダー格の男が僕に話しかけて来た。

 

遊刃「……どちら様ですか?」挨拶は大事、……これって挨拶……か?

 

「……あー、この人はな……」店長が話してくれた事を端的に言うと、

 

今の男達は、カードを卸す業者の人達で、古いカードを取り払おうとしているらしいが、店長が僕の様な買い手の人もいるので、取り払う事は出来ないということだとか。

 

遊刃(古いカードが使えない……馬鹿か?)素で、そう思った。そして、その事に少しイラッときた僕は、

 

遊刃「なら、古いカードだけで僕は戦いますよ。それで僕が勝ったら、この店から手を引いてください。負けたら……店長、すみません。ここのカードを全て取り払ってもいいです。」

 

「……こうなる以上、仕方がない話だ。大将、よろしく頼みますぜ。」

 

遊刃「(大将は……ってまぁいいや)それで良いですか?」

 

「いいぜ、乗った!しかし……こんなガキに古いカードの運命を任せるとは…この店のレベルはたかが知れるなぁ。」

 

遊刃「…………少し時間をください。デッキを組んできますので。」

 

数十分後、僕は店長と共に古いカードを使い、デッキを完成させた。

 

「良いカードはあったか?」僕に対して嘲るように話すが、そんなのはどーでも良い。

 

遊刃「……早く始めましょう?」

 

決闘(デュエル)!』

 

先行は…男の人だな。さて、どんなデッキだ……?

 

「俺の先行!俺は『レスキューラビット』を召喚!早速だが効果発動だ!除外し、デッキから『メガロスマッシャーX』を2体特殊召喚!そして特殊召喚した2体でオーバーレイ!エクシーズ召喚、『エヴォルカイザー・ラギア』!」

 

ヘルメットを着用したうさぎがどっかへ行ったと同時に、大きな口を開けた魚…の様な恐竜が現れ、その2体が渦に吸い込まれた。

その直後に出たのは、3対6枚の羽根を広げ、炎の渦を巻いた白い龍、《エヴォルカイザー・ラギア》が大きく咆哮した。

 

……どうやら、男の人のデッキは【兎ラギア】だな。

 

「俺はカードを2枚セット、ターンエンドだ!」

 

男 LP4000

 

フィールド:『エヴォルカイザー・ラギア(攻撃表示)』

セットカード×2

手札2枚

 

《レスキューラビット》効果モンスター

星4/地属性/獣族/ATK 300/DEF 100

「レスキューラビット」の効果は1ターンに1度しか使用できない。

このカードはデッキから特殊召喚できない。

①:フィールドのこのカードを除外して発動できる。デッキからレベル4以下の同名の通常モンスター2体を特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊される。

 

《メガロスマッシャーX》通常モンスター

星4/水属性/恐竜族/ATK 2000/DEF 0

太古の大海原に突如として現れた恐竜型バイオノイド。

自慢の消音装甲で獲物の背後に忍び寄り、音もなく喰らいつくが、捕食モードになると体が発光する仕様なので良く逃げられてしまう。

 

《エヴォルカイザー・ラギア》エクシーズ・効果モンスター

ランク4/炎属性/ドラゴン族/ATK2400/DEF2000

恐竜族レベル4モンスター×2

①:このカードのエクシーズ素材を2つ取り除き、以下の効果を発動できる。

•魔法・罠カードが発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。

•自分または相手がモンスターを召喚・特殊召喚する際に発動できる。それを無効にし、そのモンスターを破壊する。

 

 

 

……さて、どうするかな。このデッキ、少し自力が低いからな。ラギア突破も難しいし……。

 

遊刃「まぁ、ドローしてから考えますか。僕のターン、ドロー。……この手札だったら……よし、魔法カード《テラ・フォーミング》発動。何かチェーンはありますか?」

 

「(フィールド魔法を使うデッキか?ならそれを止めちまえば……)ラギアの効果発動!その効果を無効にする!」

 

遊刃「(うーむ、初動が遅れるな。)モンスターを伏せて、カードを1枚セット。ターンエンドです。」

 

遊刃 LP4000

 

フィールド:伏せモンスター×1

セットカード×1

手札3枚

 

《テラ・フォーミング》通常魔法カード(制限カード)

①:デッキからフィールド魔法カード1枚を手札に加える。

 

 

「打つ手がないか。所詮は古いカードだけあって、弱いな!」

 

だから、古いカードは弱くない、使う人の腕で決まるんだ。次のターンに教えてやる。俺は相手の男を睨みつつそう考えた。

 

「……まだ諦めてないのか。俺のターン!俺は、《ジュラック・グアイバ》を召喚、バトルだ!グアイバでセットモンスターに攻撃!」

 

 

 

遊刃(まぁそうくるよな。グアイバは若干リクルーターキラーだしなぁ。)

 

真色(しいら)『この状況、どうするのですか?このままでは、あのラギアの攻撃で遊刃様は大ダメージを……』

 

んなもん、必要経費だ。ライフは、1あればどうにかなる事も多いし。

 

 

 

 

遊刃「セットモンスターは、《スクリーチ》です。守備力は400ですので破壊されます。」

 

「戦闘でモンスターを破壊したグアイバの効果発動!」

 

遊刃「こっちも、戦闘で破壊されたスクリーチの効果を発動します。デッキの水属性モンスター2体……《黄泉ガエル》と《巨大戦艦クリスタル・コア》を墓地へ。

 

「俺は、デッキの《ジュラック・ヴェロー》を特殊召喚!そして、ラギアのダイレクトアタックを喰らえ!」

 

遊刃「ぐぅ…うぅ。」LP4000→1600

 

「これで終わりだ!……と言いてぇが、グアイバで特殊召喚したモンスターはこのターン、攻撃宣言出来ねぇ。が、メイン2!グアイバとヴェローでオーバーレイ!エクシーズ召喚!来い!《エヴォルカイザー・ドルカ》!」

次に男が呼び出したのはラギアに似ているが、2対4枚の羽根を広げて、鋭い歯で威嚇しつつ周囲を火の粉を撒き散した白い龍…《エヴォルカイザー・ドルカ》がこっちを威嚇してきた。

 

真色(しいら)『ここでドルカですか。かなり、危なくないですか?』

 

遊刃(あー、そうだな。でも、対策は取れてるさ、心配するな。)

 

「俺はこれでターンエンドだ!」

 

男 LP4000

 

フィールド:《エヴォルカイザー・ラギア(攻撃表示)》

《エヴォルカイザー・ドルカ(攻撃表示)》

セットカード×2

手札2枚

 

《ジュラック・グアイバ》効果モンスター

星4/炎属性/恐竜族/ATK1700/DEF400

このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、デッキから攻撃力1700以下の『ジュラック』と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。 この効果で特殊召喚したモンスターは、このターン攻撃宣言できない。

 

《スクリーチ》効果モンスター

星4/水属性/爬虫類族/ATK1500/DEF400

このカードが戦闘によって破壊された場合、デッキから水属性モンスター2体を墓地へ送る。

 

《ジュラック・ヴェロー》効果モンスター

星4/炎属性/恐竜族/ATK1700/DEF1000

自分フィールド上に表側攻撃表示で存在するこのカードが戦闘によって破壊された時、デッキから攻撃力1700以下の『ジュラック』と名のついたモンスター1体を特殊召喚できる。

 

《エヴォルカイザー・ドルカ》エクシーズ・効果モンスター

ランク4/炎属性/ドラゴン族/ATK2300/DEF1700

恐竜族レベル4モンスター×2

このカードのエクシーズ素材を1つ取り除いて発動できる。効果モンスターの効果の発動を無効にして破壊する。

 

遊刃「なら、こっちのターン、ドロー。そしてドローフェイズに罠カード《八咫烏の骸》。デッキから1枚ドロー。スタンバイフェイズに墓地の《黄泉ガエル》の効果を発動します。」

 

「《黄泉ガエル》の効果?……まぁいい、ドルカの効果、《ジュラック・ヴェロー》を取り除き、黄泉ガエルの効果を無効にする。これで、よく分からんが《黄泉ガエル》の効果は無効になったぜ!」

 

遊刃「また、次のターンに復活するので問題、ありません。……手札から、魔法カード、《クロス・ソウル》。対象はドルカに。」

 

「……?何だ、そりゃ。」……《クロス・ソウル》、知らないのかよ。このカードの効果は……、

 

遊刃「さて、僕は貴方のフィールドのドルカをリリースし、このカードを召喚。さて行きますか、《巨大戦艦 テトラン》。」

 

「な、なにぃ!?俺のドルカが…」相手のモンスターをリリースに使えるのさ。

 

遊刃「テトランの第1の効果、このカードの召喚成功時にカウンターを3つのせます。そして第2効果、このカードのカウンターを1つ取り除いてそのセットカードを対象に発動します。何かありますか?」

 

「……チェーンはねぇ。」

 

遊刃「なら、対象のセットカードを破壊します。そして、カードを1枚セットして、ターンエンドです。」

 

遊刃 LP1600

フィールド:《巨大戦艦 テトラン(攻撃表示)》

セットカード×1

手札2枚

 

《八咫烏の骸》通常罠カード

次の効果から1つを選択して発動する。

・自分はデッキから1枚ドローする。

・相手フィールド上にスピリットモンスターが表側表示で存在する場合に発動する事ができる。自分のデッキからカードを2枚ドローする。

 

《クロス・ソウル》通常魔法カード

このカードを発動するターン、自分はバトルフェイズを行えない。

①:相手フィールドのモンスター1体を対象として発動できる。このターン自分がモンスターをリリースする場合、自分のモンスター1体の代わりに対象の相手モンスターをリリースしなければならない。

 

《巨大戦艦 テトラン》効果モンスター(デュエルリンクス版テキスト)

このカードが召喚に成功した時、このカードにカウンターを3つ置く。

このカードは戦闘では破壊されない。

このカードが戦闘を行った場合、ダメージステップ終了時にこのカードのカウンターを1つ取り除く。

カウンターのない状態で戦闘を行った場合、ダメージステップ終了時にこのカードを破壊する。

また、1ターンに1度、このカードのカウンターを1つ取り除いて発動できる。フィールド上の魔法・罠カード1枚を選択して破壊する。

 

「……バトルしねぇのかよ?」

 

遊刃「《クロス・ソウル》のデメリットでこのターン、バトルフェイズは行えないんです。」……それ以前に、自力がやや足りないこのデッキでは、ラギアの打点でもかなり厄介だ。……まぁ、次のターンが来ればどうにかなる。

 

「チッ、俺のターンだ。ドローッ!……くそったれ、このままバトルだ。ラギアで攻撃!」

 

遊刃「ぐぅ……ですが、テトランの第3効果、このカードは戦闘では破壊されないです。しかし、ダメージステップ終了時にカウンターを1つ取り除きます。」

 

遊刃 LP1600→1000

 

「……俺はモンスターを伏せる。ターン、エンドだ!」

 

遊刃「エンドフェイズに罠カード、《強欲な瓶》発動です。デッキから1枚ドロー。」

 

《強欲な瓶》通常罠カード

①:自分はデッキから1枚ドローする。

 

 

男 LP4000

フィールド:《エヴォルカイザー・ラギア(攻撃表示)》

セットモンスター×1

セットカード×1

手札2枚

 

遊刃「僕のターン、……これなら!まず、スタンバイフェイズに墓地の《黄泉ガエル》の効果を発動します。墓地からこのカードを守備表示で特殊召喚します。その直後に手札から速攻魔法《エネミーコントローラー》を発動。第2効果により、《黄泉ガエル》をリリースし、ラギアのコントロールを得ます!」

 

「なっ!?俺のラギアを……(だが、この伏せカードがあれば……ハッ!)」

 

遊刃「そしてもう一度《黄泉ガエル》の効果を発動し、守備表示で特殊召喚。そしてメインフェイズ、テトランの効果を発動、カウンターを取り除いて、そのカードを破壊します。」

 

「チィッ!」破壊されたのは《魔法の筒(マジック・シリンダー)》……危ねぇ、迂闊に攻撃してたら負けてたな。

 

遊刃「……僕は魔法カード《おろかな埋葬》発動、デッキの《巨大戦艦 ビッグコアMk-ⅠⅠ》を墓地へ。そして、フィールドのラギアと僕の墓地にいる、Mk-ⅠⅠを対象に、速攻魔法《炎王炎環》発動。対象となったラギアを破壊し、墓地のMk-ⅠⅠを特殊召喚!Mk-ⅠⅠの効果、このカードが特殊召喚に成功した時にカウンターを3つのせます。」

 

「だが俺にはまだ、モンスターがいる!ライフもまだ初期から減ってねぇ!」

 

遊刃「……ライフもすぐ、無くなりますよ。僕はまだ、通常召喚をしていません。では、フィールドの《黄泉ガエル》をリリースし、アドバンス召喚、《巨大戦艦 ビッグコア》!ビッグコアの召喚に成功した時にカウンターを3つのせます。」

 

「あ、ああ……。」どうやら男の人はこの後を予測出来たようだ。……止める気は無いけど。

 

遊刃「……古いカードは弱くない、です。使う人の実力で強くも、弱くもなるんです。……バトルフェイズ、Mk-ⅠⅠでセットモンスターを攻撃!」

 

「……セットモンスターは、《ハイドロゲドン》……だ。」

 

「さて、これで終わりです!ビッグコアとテトランでダイレクトアタック!アーム、インパクト!」

 

ビッグコアが巨大なレーザーを放ち、その直後にテトランが4本の腕からレーザーを放った。

 

「う、うわぁああああ!」男LP4000→1700→0

 

「ち、チキショー!覚えていやがれ!」男とその仲間達は捨て台詞を残して逃げていった。

 

 

「いや〜大将、助かった。言ったからには勝ってくれないとな。」

 

遊刃「途中、危なかったですけど……。上手くいけて良かったです。」

 

「また、こんなことがあったら助けてくれるかい?」

 

遊刃「ええ、勿論ですよ。放課後の僕の楽しみの一つですもの。」

 

「そりゃ、嬉しいねぇ。……店長からのお礼、受け取ってくれや。」そこには、カードパックが10個ほど。

 

遊刃「!!ありがとうございます!今、ここで引いて良いですか!?」

 

「そう言うと思ってた、構わないぜ。」さて、引いてみよう。

 

…………

 

遊刃「まさか、巨大戦艦の新しいカードが出てくるとは……。」

 

「……巨大戦艦はな、店長のお気に入りなんだわ。大事に使ってくれないかい?」

 

遊刃「はい!大事に使わせてもらいます!」




遊刃「今回活躍したカードは、《黄泉ガエル》。」

《黄泉ガエル》水属性/水族/星1/ATK100/DEF100
①:このカードが墓地に存在し、自分フィールドに「黄泉ガエル」が存在しない場合、自分スタンバイフェイズに発動できる。このカードを特殊召喚する。この効果は自分フィールドに魔法・罠カードが存在しない場合に発動と処理ができる。

簪「遊戯王をやってる人なら殆どの人が知ってるカード。【黄泉帝】などのデッキには名前に入るくらい必須カードになるよ。」

遊刃「他のカードと合わせると色々と使えたりする。例えば、俺が使った《エネミーコントローラー》と合わせると、表側表示限定の《心変わり》になったり、今のカードなら、《リンクリボー》の自己再生のコストにも使える。」

簪「弱点は、除外される事。《D.D.クロウ》や《次元の裂け目》とかで除外されると、自己再生出来なくなるよ。」

遊刃・簪「「また、次回もよろしくお願いします」」




うp主「……次回から、遊刃君IS学園に入学します。時間がまた飛ぶので、許してください。」


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IS学園入学〜学年別トーナメント戦編
#14:IS学園入学、ここからが本当の地獄だ(多分)


うp主「申し訳ありませんでしたぁっ!」

遊刃「…宇宙の塵になりやがれ!行けっ巨大戦艦達!一切手加減しないでうp主を殲滅!」

巨大戦艦′s『破壊。』

うp主「ちょ、まっ、ハアアアアアアアアッ!」

遊刃「うp主、殲☆滅☆完☆了。あ、第2章開始です。」


ストライカーside

 

「皆さん揃っていますねー。これから、SHRを始めますよー。」

 

どーもお久しぶり、《TG (テックジーナス)ストライカー》だよ。あれから、1年ほど経ったけど、変わった事は…ん?何で僕がいるかって?それは…

 

遊刃(いや、ちょっと待てどうしてこうなってるんだ僕。確かにISを動かしたけどさ…それに、ルール変更…ヤバイ、デッキの大半が死ぬ…)

 

一夏(周りは、遊刃を除いて全員女子…どうしてこうなったんだよ。それに、ルール変更は…死ぬな。どうすれば。)

 

マスターがちょっとどころか、かなりパニクっているからね。それと、友達の一夏君も唖然としていて、その代わりに出てきた訳。…今挨拶したのが、マスターのクラスの副担任の先生、山田真耶先生だよ。…彼女、マスターと同学年と言われても信じそう、童顔すぎる。

 

…っと、話が逸れちゃった。こうなった理由は、2ヶ月前位に遡るよ。

…ルール変更については、後から話すね。

 

 

 

 

遊刃side(2ヶ月前)

 

一夏「うー寒っ、全く何でこんなに遠い所に行かなきゃなんないんだろ。」一夏がそう愚痴を言うが、俺もそう思うわ。

 

遊刃「まさか、受験会場が4駅先にある市民アリーナ?でしたっけ。僕達の交通費とか考えているんでしょうか?」そこまで多くはないが、中学生としては痛い出費だ。

 

一夏「…昨年あったカンニング対策だろうなぁ。俺達には迷惑極まりない話だけどな。」

 

そんな感じで話しつつ、僕と一夏は受験会場のアリーナに向かっていた。

 

 

 

 

さて、アリーナに来たものの、中が広い。僕達は早々に迷ってしまった。中3(一応)にもなって、恥ずかしい。

 

 

 

 

一夏「あーもう面倒い!次の扉を開けて、そこの部屋に入る!大体俺はそれで合ってきたし。」迷いに迷った一夏は痺れを切らし、そう言った。…面倒いのは確かに。アリーナに来てから30分位は経ったような気がする。

 

 

遊刃(…そういや真色(しいら)、この辺りに何か反応とかあるのか?)ふと気になり真色に尋ねてみると、

 

真色(特殊な反応…ですか。…ISの反応がいくつかありますね。)

 

遊刃(ISの反応?ここは私立藍越学園の受験場所だろ、何でだ?)

 

真色(それは…分かりません。ただ、すぐ近くにありますね。)

 

遊刃(近く?それって…どういう…)

 

 

一夏「んじゃ、この扉を開けるぜ。」僕が真色との会話中に一夏はそう言い、近くの扉を開けた。

 

 

 

 

遊刃・一夏「「!?」」そこにあったのは、2機のIS…リヴァイブと打鉄があった。

 

 

 

 

遊刃(マジか。…ん?)

 

打鉄(!…誰ですか?えっ…、…リヴァイブ、起きてください!)

 

リヴァイブ(Zzz…。ふぁぁ……おはよー。あれ、あー!打鉄だった真色さん!何でここに?)

 

真色(私は、遊刃様の専用機ですから。)

 

遊刃(…何で真色の事、知ってんだ?)

 

打鉄(それは、ISのコア・ネットワークによるものです。その事については…)

 

真色(私が後から説明しますので、大丈夫です。)

 

遊刃(すまん、後で頼む。)僕が知っているのは、ISについての基礎をかじったレベルなので、詳しくは知らない。

 

 

 

遊刃「…?一夏、何をしようとしてるんですか?」何かあったのか、一夏は、ISの打鉄の方に向かっていた。

 

一夏「いや、ISがここにある理由はわからねぇけど、なんとなく、な。…でもISって、女にしか使えないだよな。」一夏はそう言いながら打鉄に触れた。…動かないなら、なんで触れたんだ。

 

 

一夏がISに触れた直後…辺りが光に包まれた。うおっ眩しっ!

 

 

 

遊刃「!?一夏、あの…」僕は驚いた。何しろ、一夏がISに乗っていたからだ。

 

一夏「…俺も驚いた。…なんでISが起動したんだ?…試しに遊刃も触れてみればどうだ?」

 

遊刃「…やってみますか。(…リヴァイブ、すまんがよろしく頼む。)」

 

リヴァイブ(OK、任せてよ!)そうして僕もISを起動させてしまい、僕達2人がISを動かせることがバレた。

 

 

ストライカーside

 

…というわけなのさ。その後はまぁ酷いことが立て続けに起きてね…。ISを動かした事が報道され、本来行くはずだった藍越学園の入学受験を強制的に取り消し、IS学園に強制入学が確定。そして、マスターと一夏、その周りの人達にも報道陣が殺到。マスターは、入学までの約2ヶ月、更識の人達をはじめ、色々な人に土下座していたよ。皆は気にしてないって言ったから、マスターは少し気が楽になっていたよ。

 

 

 

それで今、一番最初の状況に戻るよ。マスターは、簪さんと一緒じゃなくてそれでショックを受けてるよ。…表面上には出してないけど。

おっと、一夏君の自己紹介が終わったから一旦失礼しまーす。…って、アルェー?

 

 

遊刃side

 

一夏「痛っ!…一体何が…って、関羽⁉︎」今起きた事を言うぜ。一夏が挨拶を何とか終わらせたと思ったら、知らぬ間にか頭を叩かれていた。何を言っているのかわかんねーと思うが僕にもよく分からない。何か恐ろしい力を味わった気がするぜ。…また一夏が叩かれた。

 

「誰が三国志の英雄か、馬鹿者。」今教室に入ってきた先生?らしい人がそう言った。…ここで説明しよう。三国志とh「スパーン!」

 

遊刃「…痛ぁっ!」……何で叩かれたの?

 

「…余計なことは説明しなくてもいい。」…えー、この人考えてる事読みやがった。

 

真耶「あ、織斑先生。朝の会議お疲れ様です。」…つー事は、今僕と一夏を叩いた先生が担任か?

 

「諸君、私がこのクラスの担任、織斑 千冬だ。私のクラスに入ったからには、半月でISの操縦を覚えてもらう。それと、私の質問には『はい』か、『YES』で答えろ、いいな?」

 

………はいぃ?今なんか理不尽な事を言いませんでしたか、この人。そんな無茶苦茶な事、受けられる訳が…

 

「「「キャアアアアアアアアアアアッ!!!」」」

 

ぐうぁぁぁっ!耳が、耳がぁ!

 

「私、織斑先生に会う為だけにIS学園に入学して来ました!北海道から!」

 

「私は九州からです!」「私は…」

 

……なぁにこれぇ?というか、一番最初に言った人、そんな目的で大丈夫なのかよ?そして、件の織斑先生というと…

 

「………」頭を押さえている。…うん、僕でも同じ感じになりそうだわ。

 

真耶「…あ、あのー織斑先生。まだ自己紹介が終わってないので、皆さんのをしてもよろしいでしょうか?」

 

千冬「すまないが、宜しく頼みます。…いつまで立っているんだ、馬鹿者。」そう言いつつ、未だに突っ立っている一夏にそう言った。

 

一夏「いや、千冬姉。俺h 」 スパーン!

 

千冬「学校では織斑先生だ、馬鹿者。」

 

一夏「……はい、織斑先生。」

 

ん?今の対応、まさか…一夏と織斑先生は姉弟か?…周りの雰囲気もそうなのかと思っている感じだ。

 

そう感じている間に、一夏は席につき自己紹介の続きが再開した。

 

 

 




次回、デュエルあるかもしれません。相変わらず、展開が酷いかもしれないですが、お許しください。


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#15:金髪少女のエリートさん

お詫び

前回の後書きにて、デュエルするかもと言っていましたが、無しとなってしまいました。申し訳ありません。次回、必ず行いますのでよろしくお願いします。

遊刃「現れろぉっ!レベル4!《重装武者-ベン・ケイ》!そして装備魔法、《魔導師の力》3枚、《流星の弓-シール》、《進化する人類》を装備!ダイレクトアタック!グォレンダァ!!」

うp主「え、ちょおま、ベン・ケイの攻撃力がヤバいんだが。何故だ、何故こんな事に……!」

遊刃「喧しい!さっさとあの世へ吹っ飛べやぁ!」

うp主「ゑゑ!?待て待て待て!アギャギャギャガガガガ」

遊刃「お待たせしました。第16話どうぞ」



遊刃side

 

一夏の自己紹介から少し経ち、僕の番になった。僕が席を立つと、一夏と同じくらい教室がざわめき始めた。そして、僕に注目が集まった。……一夏が気まずくしている理由がわかった気がする。それと、ストライカーにはデッキに戻ってもらった。少し落ち着いてきたし。

 

遊刃「……えーっと、僕は、神影 遊刃です。趣味は、デュエルモンスターズです。自分にはまだ至らない点が多いかもしれませんが、宜しくお願いします。」……ひとまず、こんな感じでいいだろうか?ふと周りを見てみると、一夏の時のような『これで終わりなの?』的な空気は無かった。

 

その後、全員の自己紹介が終了して、丁度休み時間に入った。……ただ、ここからが本当の地獄だった。僕と一夏はじーっと見られている。教室の外、中両方から。そして変な感じの空気が。その空気が、『ちょっと誰か行きなさいよ』というのと、『抜け駆けは許さないよ』という2つの空気が混ざりあっている。……ふと、近くの女子を僕が見ると、すぐに目を逸らした。しかし、『話しかけて!』という空気はそのままに。

……誰か、お助けください!

 

「……一夏、ちょっといいか?」この空気を打ち破って、1人のポニーテールの女子が話しかけてきた。おおう、スゲーな。どうやら、一夏に用事のようだ。確か、名前は……

 

一夏「箒か?……ああ、いいぜ。」そうだ、篠ノ之(しののの) (ほうき)だ。この子、何て言うか、大和撫子と武士を足して2で割った感じな気がする。

 

箒「……ここではなんだから、廊下でいいか?」箒がそう提案する。……あまり、意味ない気がするが言わないでおこう。

 

一夏は頷き、教室を出ていった。アイツら、何を話すんだろう?……まぁいいや、僕は次の授業の準備を……

 

「ちょっと宜しくて?」

 

遊刃「君は……」僕に話しかけてきたのは、外国の人特有ともいえる金髪の長髪で、ブルーの瞳の女の子だった。

 

遊刃「イギリスの代表候補生の『セシリア・オルコット』さんですか?」このクラスには、金髪の女の子は何人かいるが、彼女だけが威圧感というのか、プライドが高そうな、強気な女の子は彼女1人だった。

 

セシリア「覚えていたのですね。そういえば貴方はISの試験はどうでしたの?」IS学園に入学するには、勉強と実技の両方で良い成績を取らなければならないらしい。俺と一夏は問答無用の入学とはいえ、実技試験は受けたが。

 

遊刃「えっと……僕はその、実技試験を行って……教官と対戦して、敗北しました。」

 

セシリア「……所詮、ISが使えても男は男ですわね。その程度でしたら、もう1人も大した事はないでしょうね。」む、僕はともかく一夏は知らんぞ。僕たちの実技試験は別々に受けて、その試合は見せてもらえなかったし。そう言おうとしたが、その前にセシリアさんは自分の席に戻っていた。

……さっき、次の授業の準備と言ったが、このIS学園は入学式後から普通に授業がある。学校の案内とかはどうするのかって?地図見て覚えろ。……んなアホな。理不尽なと思いつつ、準備を済ませた。

 

 

 

 

2時限目が終了した。さて、何があったかと言うと……

 

一夏「ほとんど全部分かりません。」

 

真耶「Σ(゚д゚lll)」

 

千冬「入学前に渡した参考書はどうした?」

 

一夏「……古い電話帳と間違えて捨てました。」

 

その後は言わずもがな、一夏は頭を出席簿で叩かれた。……入学前に渡した参考書とは、1枚1枚が辞典レベルのペラ紙の本だ。あれを全部読むのはマジで死ぬ。全部読んだけど。

 

真耶「あ、あの、織斑くん。分からないところは授業が終わってから、放課後に教えてあげますから、頑張ってくださいね?ねっ?」

と言った感じのことがあった。一夏がお願いしますと頼んだら、山田先生は何をどう考えたのか、暴走し始めた。IS学園の人は男の人に対する耐性がない人が多いのだろうか。因みに、山田先生の暴走は織斑先生の咳払いで治った。

 

授業後……

 

遊刃「……そういえばですけど、一夏は先程箒さんとどんな話をしたんですか?」さっきは一夏が戻ってきたタイミングでチャイムが鳴ったために聞けなかったので、今聞くことに。

 

一夏「ん?箒と過去の話と、箒の事が新聞に載っていたことと、昼休みに決闘(デュエル)の約束をな。」IS学園では、IS以外にも決闘のことについての授業があるのだとか。何でも、ISとデュエルモンスターズには特殊な関係があるとか。そのため、ISのアリーナ以外にも、決闘するためのスタジアムもあるのだとか。

 

遊刃「その決闘、観に行っても?」

 

一夏「いいぜ。……5年ぶりの対戦だ、燃えてきたぜ。」一夏はやる気充分なようだ。……ルール変更したし、どうなるんだろうか?

 

一夏「……そういえばさ、箒の事なんだけどさ」

 

「お話し中失礼しますわ。」この声は……

 

遊刃「セシリアさん、どうかしました?」さっきの金髪の少女、セシリア・オルコットさんだった。

 

一夏「なぁ遊刃、誰なんだ?」

 

遊刃「……自己紹介聞いてました?セシリア・オルコットさんですよ。イギリスの代表候補生の。」

 

一夏「いや、そんな事言われてもな。全員の名前なんて覚えきれなかったし。」

 

セシリア「わたくしをご存じのないですの!?このわたくしを!」あー、セシリアさんが怒ったな。彼女はプライドが高そうというより、高いのが確定した。

 

遊刃「まあまあセシリアさん、落ち着いてください。彼はISについては初心者なんですから。代表候補生についても分からなかったのかもしれませんし。」

 

一夏「……遊刃、遠回しに馬鹿にしてないか?初心者なのは否定出来ねぇけど。」

 

遊刃「いや、そんなつもりはないですよ。」

 

セシリア「……そうでしたの。それでしたら代表候補生について教えて差し上げます。心して聞きなさい。代表候補生とは……」俺の一言で落ち着いたのか、普通にセシリアさんが一夏に説明していた。俺も聞いていて、理論的過ぎる気がする説明だと思ったが言わない事にした。

 

セシリア「……ということですの、分かりました?」

 

一夏「ああ、サンキューな。それで、その代表候補生が俺に何の用だ?」

 

セシリア「…………」一夏のヤツ、無意識に地雷を踏み抜いてやがる。俺の事、巻き込まないでほしいなぁ。

 

セシリア「……あなた、ISについて何も知らないのによくこのIS学園に入れましたね。この世界でたった2人の男でISを操縦できると聞いていましたから、少しは期待していましたが、期待はずれでしたわ。」

 

一夏「俺に期待されても困るんだが。」

 

セシリア「……まあでも、わたくしは優秀ですから、あなたのような人間にも優しくしてあげますわ。」……セシリアさん、それは優しさではない気がするが言わない事にしよう。

 

セシリア「何せわたくし、セシリア・オルコットは入試の実技試験で"唯一"教官を倒した、エリート中のエリートですから。」唯一を物凄く強調したが、一夏は首を傾げている。

 

一夏「入試の実技って、あれか?ISを操縦して戦うやつ。」

 

遊刃「それ以外に何があるというんですか、一夏。」

 

一夏「……俺も倒したぞ、教官。」

 

セシリア「は……?いえ、わ、わたくしだけと聞きましたが?」

 

一夏「女子だけか、このクラスだけって事じゃないのか?」その一言で何と言うのか……氷にヒビが走った様な音が。

 

セシリア「つ、つまり、わたくしだけではない……と?」

 

一夏「いや、知らないけど。」

 

セシリア「あなたも教官を倒したって言うの!?」おおう、凄え剣幕だ。俺ならびびって頷くしかできない気がするな。

 

遊刃「セシリアさん、落ち着きましょう。ね?」暴走するセシリアさんを抑え込もうとしたが、

 

セシリア「あなたは黙っていなさい!大体、これが落ち着いていられーーー」

 

キーンコーンカーンコーン

 

抑え込んでくれたのは、3時限目開始のチャイムだった。セシリアさんは苦虫を噛み潰したような表情をして、

 

セシリア「また後で来ますわ!逃げないこと!よくって!?」この言う事に一夏は無言で頷いていた。……というか、一夏は実技試験、教官に勝っていたんだな。どうやって勝ったんだろ?

 

と、そんな事を考えていた。この時、これ以上に厄介な事が来る事を俺は思ってもいなかった。

 

 




遊刃「前書きのあれは【ベン・ケイ1キル】デッキです。やり方は、《重装武者-ベン・ケイ》に装備魔法を装備させ、攻撃するだけです。」

簪「ベン・ケイは自分に装備された装備魔法の数だけ攻撃できる。そして《魔導師の力》は自分の魔法・罠カードに1枚につき攻撃力と守備力が500アップする。《流星の弓-シール》は装備したモンスターの攻撃力が1000ダウンするけど、ダイレクトアタックが出来るようになる。」

遊刃「《進化する人類》は装備モンスターの元々の攻撃力(カードに書いてある攻撃力)を変化させる装備魔法です。ルールを守って、デュエルをしましょう。」


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#16:一夏vs箒!シンクロの戦い

遊刃「……フィールド魔法《闇黒世界ーシャドウ・ディストピア》発動、このカードがある限り、フィールドのモンスターは全て闇属性になる。それと永続魔法、《王家の神殿》発動。このカードがある限り、自分は罠を伏せたターンに発動できる。カードをセット。そして発動永続罠《王宮の鉄壁》このカードがある限り、お互いにカードをゲームから除外できない。さあ、罪を償う時だ!」

うp主「なんでいきなりデュエル始まってんの?」

遊刃「……遅いからに決まってんだろうがぁ!さっさと投稿しろや!」

後書きへ続く。


遊刃side

 

セシリア「このわたくし、セシリア・オルコットの実力を見せてあげますわ!わざと負けたりしたら、あなた方をわたくしの小間使い……いえ、奴隷にしますわ」

 

一夏「いいぜ、俺だって真剣勝負で手を抜くほど腐っていない」俺の前で言い争う2人……セシリアさんと一夏だ。そして、セシリアさんのさっきの奴隷にする発言は()()()()と言ったように、俺にも言っているのだ。……ひどい。

 

 

 

どうしてこうなったかと言うと…………

 

 

 

千冬「ああ、授業を始める前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないとな。」事の始まりは、授業を開始した直後に織斑先生からクラス対抗戦の代表者を決めると言った事だった。そんなもの、テレビで有名になったとは言え、俺には関係ないだろうなぁと軽い気持ちで考えていて、どこか上の空だった。しかし、現実はそんなに甘くなかった。

 

女子生徒の1人が、「私は織斑君を推薦します!」と言った。その発言を皮切りに、「私は神影君を!」と次々と言った。俺はやりたくないので、先生に辞退を申し入れようとしたが

 

 

千冬「他薦された者に拒否権などない、諦めるのだな。」と言われ玉砕。ショックを受けて周りを見てみると、どうしたのか、セシリアさんがわなわなと肩を震わせているのが目に入った。俺としては、この、「一夏君か神影君ならやってくれる!」的な雰囲気を破壊してほしかった。

セシリアさんは、思ったとおりこの雰囲気を破壊してくれたのだが……

 

セシリア「第一、男がクラス代表だなんて恥さらしですわ!実力から行けばわたくしがクラス代表になるのが必然。物珍しいというだけでされては困ります!それに……」暴走しすぎて止まらなくなってないか、セシリアさん。最終的に、日本が文化的に後進的だとか言ったところで、一夏が、

 

一夏「イギリスだってお国自慢そんなにねーだろうが。料理が不味いで何年覇者だよ。」一夏がそんな事を言った。……ああ馬鹿、火に油を注ぐな。

 

セシリア「なっ!?私の祖国を侮辱しますの!?…………決闘ですわ!」……ここで気づいただろうか?俺、何もしてないんだぜ。

 

そして最初に至る。その後に、一夏がハンデはどれくらいつけるのか、という話になったが、女子達にはセシリアさんがつけるのかと思ったが、一夏が自分達がどれくらいつけると聞いた為にクラスから笑いが巻き起こった。……そりゃそうだ。

結局、ハンデは無し。と話がまとまったところで、織斑先生が日にちと場所を指定した。日にちは1週間後の月曜日、放課後、第3アリーナで行う事に。

 

 

昼休み…………

 

遊刃「うぅ、なんという理不尽。」

 

簪「……大丈夫?」うなだれてる俺に救いの声が。

 

遊刃「……えぇ、何とか。そういえば聞きました?一夏と篠ノ之さんが決闘(デュエル)する事。」

 

簪「うん、もう皆がデュエルコートに集まってるよ。どんなデュエルになるのか皆待ちきれないみたい。なにせ、織斑先生の弟とあの篠ノ之博士の妹のデュエルだもん。」

 

遊刃「……もうそろそろですから、一緒に向かいませんか?」

 

簪「勿論。一夏のデュエルは1年位ぶりだね。どうなってるか楽しみ。」

 

遊刃「……新ルールで落ち込んでましたけどね……。」

 

簪「実際にどうなるかは、やってみなくちゃ分からないよ。」

 

遊刃「ですね。それでは向かいましょう。」簪さんも同意したので、デュエルコートに移動。

 

 

デュエルコートにて…………

 

箒「6年ぶりとはいえ、手加減はしないぞ。」

 

一夏「そんな事、言われなくても分かっているさ。」

 

箒・一夏「「デュエル!!」」さて、先行は……一夏だな。

 

一夏「俺の先行か。……ルールが変わったから、エクストラデッキからの特殊召喚に制限がつくんだよな。まずは、モンスターをセット。カードを2枚セットしてターンエンドだ。」一夏のフィールドには、正体不明のカードが3枚、無難な立ち上がりだな。

 

Turn1:一夏 LP:4000

 

フィールド 3:セットモンスター

B・D:セットカード

手札2枚

 

 

箒「私のターンだな、ドロー!」……さて、篠ノ之はどんなデッキだろうか?

 

箒「ふふ……一気に決めても構わないか?」篠ノ之は不敵な笑みを浮かべた。1ターンキルでもするのか?

 

一夏「?ああ、決めれるのならな。」

 

箒「それなら私は永続魔法を2枚発動させて貰おう。《六武の門》と《六武衆の結束》をな。」……ファッ!?六武衆かよ!侍とは名ばかりの化物集団じゃねーか!

 

箒「……何やら不穏な事を言われた気がするが……、《真六武衆-カゲキ》を召喚する。何かあるか?」

 

一夏「いや、何も無い。自由にやってくれ。」あっ、不味い。

 

箒「ならカゲキの効果発動。手札のレベル4以下の六武衆、《六武衆の影武者》を特殊召喚。そして門と結束に武士道カウンターがそれぞれ門に4つ、結束に2つ乗る。そして門の効果、自分フィールド上の武士道カウンターを4つ取り除く事でデッキ・墓地から六武衆を手札に加える。この効果で門と結束から2つずつ取り除き《真六武衆-キザン》を手札に加え、自身の効果で特殊召喚。またカウンターが合わせて3つ乗る。」うわぁ、六武衆ガン周りじゃん。一夏、耐えられたら凄えぞ。…現在の篠ノ之のフィールドは、

 

2:《真六武衆-カゲキ》 3:《六武衆の影武者》 4:《真六武衆-キザン》

C:《六武の門(カウンター4つ)》 E:《六武衆の結束(カウンター1つ)》

手札2枚

となっている。

 

箒「レベル3のカゲキにレベル2の影武者をチューニング!戦場に現れし武士の長、今こそ全ての敵を薙ぎ払え!シンクロ召喚!《真六武衆-シエン》!」出てしまった。六武のエース。しかもカウンターまた乗るし。

 

 

 

簪「……これ、どこまで続くのかな?」簪さんも少し……いやかなりヤバい雰囲気を感じ取ったのだろう。

 

遊刃「……六武の門の効果にターン1制限とかはないので、まだ続きますね。」本当にヤバいのはこれから。

 

 

箒「まだまだ行くぞ。もう一度門と結束のカウンターを合わせて4つ取り除き、もう一度キザンを手札に加え、特殊召喚。今度は門からカウンターを4つ取り除き、3枚目のキザンを手札に加え、特殊召喚!またカウンターが乗り門から3つ、結束から1つ取り除き、今度は《六武衆の師範》を手札に加える。このカードも自分フィールドに六武衆がいれば特殊召喚できる!そして、六武衆の結束を墓地に送り、2枚ドロー!」モンケッソクカゲキカゲムシャキザンシエンキザンキザンシハン2マイドロー…なんじゃこりゃ。

 

 

簪「……遊刃、侍ってなんだっけ?」

 

遊刃「……数の暴力ではないでしょうか?」俺と簪さんには、ガン周り過ぎて恐怖しかない。

 

箒「ふむ……ならばバトルに入る。まずはシエンで攻撃!」紅い兜の侍が刀で一夏のモンスターを薙ぎ払った。

 

一夏「……このモンスターは、《マッシブ・ウォリアー》。こいつは1ターンに1度バトルじゃ破壊されない。」岩を背負った自分も岩のようなモンスターがシエンの攻撃を岩で防いだが、攻撃を防いだ岩は真っ二つに切り裂かれた。

……壁には有効なモンスターだが、今の相手じゃ時間稼ぎにもならないな。しかもまだ後4体の攻撃が待っているし。

 

箒「なら次は、師範で攻撃!」見た目がかなり老いているのに、師範はそれを思わせないかのように素早く動き、マッシブを切り裂いた。

 

箒「これで終わりだ!キザン3体で、ダイレクトアタック!」3体のキザンがそれぞれ一夏を切り裂こうとしている。

 

一夏「いやいや、まだデュエルは始まったばっかりだぜ。手札の《バトルフェーダー》の効果。このカードを特殊召喚して、バトルフェイズを終了させる。」切り裂こうとしたキザンの頭上から鐘が鳴り響き、上から降ってきた。それに驚愕したキザン3体は後方に下がっていった。

 

箒「くっ……ならばメイン2に移行して、カードを2枚伏せてターンを終了する。」おおう、一夏のやつよく凌げたな。

 

Turn2:箒 LP:4000

 

フィールド EX-A:《真六武衆-シエン(攻撃表示)》

メイン 1・2・4:《真六武衆-キザン(攻撃表示)》、5:《六武衆の師範(攻撃表示)》

C:《六武の門(カウンター3つ)》A・E:セットカード

手札2枚

 

《六武の門》 永続魔法カード

①:「六武衆」モンスターが召喚・特殊召喚される度にこのカードに武士道カウンターを2つ置く。

②:自分フィールドの武士道カウンターを以下の数だけ取り除き、その効果を発動できる。

・2つ:フィールドの「六武衆」効果モンスターまたは「紫炎」効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力はターン終了時まで500ポイントアップする。

・4つ:自分のデッキ・墓地から「六武衆」モンスター1体を選んで手札に加える。

・6つ:自分の墓地の「紫炎」効果モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを特殊召喚する。

 

《六武衆の結束》永続魔法カード

①:「六武衆」モンスターが召喚・特殊召喚される度にこのカードに武士道カウンターを1つ置く(最大2つまで)。

②:武士道カウンターが置かれているこのカードを墓地に送って発動できる。このカードに置かれていた武士道カウンターの数だけ、自分はデッキからドローする。

 

《真六武衆-カゲキ》効果モンスター

星3/風属性/戦士族/ATK200/DEF2000

①:このカードが召喚に成功した時に発動できる。

手札からレベル4以下の「六武衆」モンスター1体を特殊召喚する。

②:自分フィールドに「真六武衆-カゲキ」以外の「六武衆」モンスターが存在する場合、このカードの攻撃力は1500アップする。

 

《六武衆の影武者》チューナー・効果モンスター

星2/地属性/戦士族/ATK400/DEF1800

自分フィールド上に表側表示で存在する「六武衆」と名のついたモンスター1体が魔法・罠・モンスターの効果の対象になった時、その効果の対象をフィールド上に表側表示で存在するこのカードに移し替える事ができる。

 

《真六武衆-シエン》シンクロ・効果モンスター

星5/闇属性/戦士族/ATK2500/DEF1400

戦士族チューナー+チューナー以外の「六武衆」モンスター1体以上

①:1ターンに1度、相手が魔法・罠カードを発動した時に発動できる。その発動を無効にし、破壊する。

②:フィールドのこのカードが戦闘・効果で破壊される場合、代わりに自分フィールドの「六武衆」モンスター1体を破壊できる。

 

《真六武衆-キザン》効果モンスター

星4/地属性/戦士族/ATK1800/DEF500

①:自分フィールドに「真六武衆-キザン」以外の「六武衆」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

②:自分フィールドにこのカード以外の「六武衆」モンスターが2体以上存在する場合、このカードの攻撃力・守備力は300アップする。

 

《六武衆の師範》効果モンスター

星5/地属性/戦士族/ATK2100/DEF800

①:「六武衆の師範」は自分フィールドに1体しか存在できない。

②:自分フィールドに「六武衆」モンスターが存在する場合、このカードは手札から特殊召喚できる。

③:このカードが相手の効果で破壊された場合、自分の墓地の「六武衆」モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを手札に加える。

 

《マッシブ・ウォリアー》効果モンスター

星2/地属性/戦士族/ATK600/DEF1200

このカードの戦闘によって発生する自分への戦闘ダメージは0になる。

このカードは1ターンに1度だけ、戦闘で破壊されない。

 

《バトルフェーダー》効果モンスター

星1/闇属性/悪魔族/ATK0/DEF0

①:相手モンスターの直接攻撃宣言時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚し、その後バトルフェイズを終了する。この効果で特殊召喚したこのカードは、フィールドを離れた場合に除外される。

 

一夏「うっし、行くか。俺のターン!まずは伏せていた《増援》発動。」

 

箒「むっ……《シエン》の効果発動。増援は無効だ。」

 

一夏「なら、手札から《調律》発動。デッキから《ジャンク・シンクロン》を手札に加えて、デッキの一番上を墓地に。《ジャンク・シンクロン》を召喚!モンスター効果により、墓地に送られた《クリア・エフェクター》を特殊召喚!」なんでエフェクターが?……っと調律の効果か。そういや一夏のフィールド……もう3体並んでるし。

 

一夏「墓地からモンスターが特殊召喚された時に、手札の《ドッペル・ウォリアー》の効果発動!このカードを手札から特殊召喚する!」クリア・エフェクターの影からぬるっと現れたのは、全身黒い服を着て、黒いボウガンを装備した兵士だ。

 

一夏「それじゃ、レベル1のバトルフェーダーとレベル2のドッペル・ウォリアーとクリア・エフェクターにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!集いし闘志が怒号の魔神を呼び覚ます!光指す道となれ!シンクロ召喚!粉砕せよレベル8、《ジャンク・デストロイヤー》!」一夏のフィールドのモンスターが同調し、現れたのは4本の腕を広げ、背には銀色に輝く翼を持ったような戦士、《ジャンク・デストロイヤー》だった。

 

一夏「シンクロ召喚に成功した時に、デストロイヤーの効果!シンクロ素材になったチューナー以外のモンスターの数だけ、フィールドのカードを破壊する。破壊するのは、《六武の門》と箒のセットカード2枚だ。さらにシンクロ素材になった、エフェクターと、ドッペルウォリアーの効果!フィールドにドッペル・トークン2体を生成し、デッキからカードを1枚ドローする。」デストロイヤーが何処かのロボットの如く腕を発射し、篠ノ之の魔法・罠ゾーンのカードを全て粉砕したと同時に突然ドッペル・ウォリアーのちびキャラ版が2体現れ、一夏の手札が1枚増えた。

 

箒「……くっ、まさかカウンター罠の発動さえ出来ないとは……」破壊されたのは、《六尺瓊勾玉(むさかにのまがたま)》と《諸刃の活人剣術》だった。

 

遊刃「なるほど、チェーンの順番で回避したんですね。今の場合は、チェーン1にエフェクター、チェーン2にデストロイヤー、チェーン3にドッペルとなったからカウンターが打てなかったということになる……ということですね。」

 

簪「うん……2人共、凄い。まだ、3ターン目なのに。」

 

遊刃「……一夏はこれからどう動くか、篠ノ之さんはどう対応するのかが楽しみですね。」

 

一夏「よし、バトル!デストロイヤーで、シエンに攻撃!」デストロイヤーが4本の腕を使い、シエンを殴りつけた。シエンも持っている刀を使い何とか捌いていたが、手数の多さに分のあったデストロイヤーが刀を弾き飛ばして、無防備になったシエンに乱打を加えーーー

 

箒「シエンの効果!このカードが破壊される場合、このカード以外の六武衆モンスターを身代わりにできる!……すまない、キザン。」シエンに乱打が入る直前、キザンの1体が間に入り、デストロイヤーの乱打を受け、破壊された。

 

箒「っ!」箒 LP4000→3900

 

一夏「シエンの破壊耐性、やっぱり厄介だなぁ。カードを1枚セットしてターンエンド。」

 

Turn3:一夏 LP4000

フィールド:EX-B:《ジャンク・デストロイヤー(攻撃表示)》

メイン 1・5:《ドッペル・トークン(攻撃表示)》

B・C:セットカード

手札1枚

 

《増援》通常魔法カード(制限カード)

①:デッキからレベル4以下の戦士族モンスターを手札に加える。

 

《調律》通常魔法カード

①:デッキから「シンクロン」チューナー1体を手札に加えてシャッフルする。その後、自分のデッキの一番上のカードを墓地に送る。

 

《ジャンク・シンクロン》チューナー・効果モンスター

星3/闇属性/戦士族/ATK1300/DEF500

①:このカードが召喚に成功した時、自分の墓地のレベル2以下のモンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターを守備表示で特殊召喚する。この効果で特殊召喚したモンスターの効果は無効化される。

 

《クリア・エフェクター》効果モンスター

星2/光属性/魔法使い族/ATK0/DEF900

①:このカードがシンクロ素材として墓地に送られた場合に発動する。自分はデッキから1枚ドローする。

②:このカードをシンクロ素材としたシンクロモンスターは効果で破壊されない。

 

《ドッペル・ウォリアー》効果モンスター

星2/闇属性/戦士族/ATK800/DEF 800

①:自分の墓地のモンスターが特殊召喚に成功した時に発動できる。このカードを手札から特殊召喚する。

②:このカードがシンクロ素材として墓地に送られた場合に発動できる。自分フィールドに「ドッペル・トークン」(星1/闇属性/戦士族/ATK400/DEF400)2体を攻撃表示で特殊召喚する。

 

《ジャンク・デストロイヤー》シンクロ・効果モンスター

星8/地属性/戦士族/ATK2600/DEF2500

このカードがシンクロ召喚に成功した時、このカードのシンクロ素材としたチューナー以外のモンスターの数までフィールド上のカードを選択して破壊できる。

 

《六尺瓊勾玉》カウンター罠カード

①:自分フィールドに「六武衆」モンスターが存在し、カードを破壊するモンスターの効果・魔法・罠カードを相手が発動した時に発動できる。その発動を無効にし破壊する。

 

《諸刃の活人剣術》通常罠カード

①:自分の墓地の「六武衆」モンスター2体を対象として発動できる。そのモンスターを攻撃表示で特殊召喚する。

この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズに破壊され、自分は破壊されたモンスターの攻撃力の合計分のダメージを受ける。

 

 

遊刃「さて、一夏はどう立ち向かうのか、篠ノ之さんが圧倒するのか。面白いところですね。」

 

簪「うん。でも、今のところは篠ノ之さんの方が有利かも。フィールドのモンスターの攻撃力の差があるから。」俺達の中では篠ノ之の有利であると判断していた。

 




前書きより……遊刃フィールドには、フィールド魔法《闇黒世界ーシャドウ・ディストピア》と永続魔法《王家の神殿》と永続罠《王宮の鉄壁》がある。

遊刃「手札の《ボルト・ヘッジホッグ》を捨てて、チューナーモンスター《クイック・シンクロン》を特殊召喚!更に、《プリーステスオーム》を召喚!」

うp主「いや何してんのこいt「黙ってやられろ。」……アッハイ。……んなもん認められるか!」

遊刃「墓地の《ボルト・ヘッジホッグ》の効果!自分フィールドにチューナーが居れば復活できる!《プリーステス・オーム》の効果発動!自分フィールドの闇属性モンスター1体をリリースして相手に800のダメージを与える!」

うp主「たった800で何になる?」

遊刃「《ボルト・ヘッジホッグ》は自分の効果で復活した場合にフィールドを離れるとゲームから除外されるが……《王宮の鉄壁》がある限り除外されない。よってヘッジホッグは墓地へ行く。さて、ループ開始だ。」

うp主「うん?チューナー(クイックロン)いるからボルヘジは復活→オームでリリース→鉄壁で除外不可の為墓地へ戻る。→チューナーいるから……やめろ!そんなことしちゃいけない!」

うp主「うわぁああああああ!」



遊刃「……以上、【ボルト・ヘッジホッグ1キル】でした。次回で篠ノ之さんと一夏のデュエルは決着します。」

簪「ルールを守って、楽しくデュエル。」


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#17:決着と一波乱??

オリジナルのリンクモンスターを考えてみました。
強いかどうかはわからないですが。
後、ネーミングは適当です。
紺光の宣告者(ディブールライト・デクレアラー)
リンクモンスター/光属性/天使族/ATK300
リンク1(リンクマーカー:下)
レベル4以下の天使族モンスター1体
このカード名の①、③の効果はそれぞれ1ターンに1度しか発動できない。
①:このカードがリンク召喚に成功した場合に発動できる。デッキから「宣告者」カード1枚を手札に加える。
②:相手がモンスター・魔法・罠カードの効果を発動した時に、このカードと手札・フィールドのモンスター1体をリリースして発動できる。その発動を無効にし、除外する。
③:このカードが墓地に送られた場合、自分の墓地のレベル3以下の天使族モンスター1体を対象に発動できる。そのカードを手札に加える。



遊刃side

 

 

さて、一夏のフィールドにはレベル8の大型シンクロモンスター、《ジャンク・デストロイヤー》1体とそのシンクロ素材に使われた時に効果を発動した《ドッペル・ウォリアー》のちびキャラ、《ドッペル・トークン》が2体存在している。セットカードは2枚、手札は1枚ある。

 

一方、篠ノ之さんのフィールドには六武衆のエース、《真六武衆-シエン》とそれに付き従う様に《真六武衆-キザン》2体とキザンの未来の姿、《六武衆の師範》が立っていた。セットカードは無し、手札は2枚だ。

 

 

そして……次のターンは篠ノ之さんだ。

 

 

箒「私のターン!……バトルフェイズに移行する。シエンで、トークンに攻撃!」紅き鎧兜の侍がトークンを切り裂こうと向かった。

 

一夏「そう簡単にはいかないぜ。シエンの攻撃宣言時に罠カード、《聖なるバリア -ミラーフォース-》発動!相手の攻撃表示モンスター全てを破壊!」一夏のモンスターを守るようにとても眩しい光が篠ノ之のモンスターに放たれた。

 

箒「だが、シエンの効果を忘れていないだろう?発動を無効にして、破壊する!」しかしその光はシエンの特殊な力が纏われた刀で防がれ、ミラーフォース自身も破壊された。……やっぱりミラフォは仕事しない。

 

一夏「いや、予測済みだ!ダメージステップに速攻魔法《星遺物を巡る戦い》発動!デストロイヤーを除外する事で、シエンの攻撃力と守備力をデストロイヤーの攻撃力・守備力分ダウンする!」

 

箒「なっ!?……この時、身代わり効果は使わない。ぐうっ!」箒 LP:4000→3600

 

箒「だが、一夏のフィールドにモンスターはトークン以外にいない。キザン2体でトークンを攻撃!」

 

一夏「っ!まだ、終わりじゃない!」一夏 LP:4000→2300→600

 

箒「これで、終わりだっ!師範でダイレクトアタック!」

 

一夏「まだだ!手札の《ジャンク・ディフェンダー》の効果発動!直接攻撃宣言時にこのカードを守備表示で特殊召喚!」

 

箒「だが守備力は1800!師範の攻撃は受けきれない!」

 

一夏「……ディフェンダーの効果発動!このカードの守備力を300アップする!」

 

箒「……止め……られた。だがトークン2体をそのままにしたのが悪手だったな。シエンを失ったのは痛いが仕方ない。メインフェイズ2で魔法カード《戦士の生還》を発動。《真六武衆-カゲキ》を墓地から手札に加え、召喚!そして、レベル4のキザン2体でオーバーレイネットワークを構築!エクシーズ召喚、戦場駆けし大将の影武者ここにあり! 《六武衆の影-紫炎》!私はカードを2枚伏せてターンを終了する。」

 

一夏「エンドフェイズに、星遺物を巡る戦いで除外したデストロイヤーはフィールドに戻る。……確かこの時にはメインモンスターゾーンに行くんだったな。」

 

Turn4:箒 LP:3600

フィールド EX-A:《六武衆の影-紫炎(守備表示)》

メイン 3:《真六武衆-カゲキ(攻撃表示)》、5:《六武衆の師範(攻撃表示)》

C・E:セットカード

手札0枚

 

《聖なるバリア -ミラーフォース-》通常罠カード

①:相手モンスターの攻撃宣言時に発動できる。相手フィールドの攻撃表示モンスターを全て破壊する。

 

《星遺物を巡る戦い》速攻魔法カード

①:自分フィールドの表側表示モンスター1体をエンドフェイズまで除外し、相手フィールドの表側表示モンスター1体を対象として発動できる。そのモンスターの攻撃力・守備力はこのカードを発動するために除外したモンスターの元々の数値分ダウンする。

 

《ジャンク・ディフェンダー》効果モンスター

星3/地属性/戦士族/ATK500/DEF1800

相手モンスターの直接攻撃宣言時に、このカードを手札から特殊召喚できる。また、1ターンに1度、このカードの守備力をエンドフェイズまで300ポイントアップすることができる。この効果は相手ターンでも発動できる。

 

 

 

 

 

一夏「このターンで、何とか互角にしねーと……ドローッ!」

 

 

 

 

 

 

簪「一夏のライフはあと僅か600。でもフィールドの最高攻撃力のモンスターは一夏にいるから、逆転はまだ可能……かな?」

 

遊刃「ええ、相手にシエンがいない為、魔法や罠を使えるのは大きいと思います。手札は1枚ですが勝てる可能性は全然ありますよ。」

 

簪「でも……」

 

遊刃「簪さんも同じ事思いました?あの……紫炎というモンスター」

 

簪「……うん。あのモンスターをなんとかしないと……一夏は負ける?」

 

遊刃「あのモンスター……僕も見た事ないです。何か策が……?」

 

「あの程度で苦戦しているのでしたら、たかが知れていますわね。」

 

遊刃・簪「「?」」声の方を見ると、そこには……

 

遊刃「セシリア・オルコットさん……。」さっきの授業で一夏と僕と決闘(デュエルじゃないぞ)をする事になった、イギリス代表候補生のセシリアがいた。

 

セシリア「あら?貴方達は……実技試験で敗北した方ではないですか。それに……日本の代表候補生の……」

 

簪「……更識 簪。」

 

セシリア「そうでしたか。……所で貴女は専用機を持っていますの?」

 

簪「まだ、未完成だけどクラス対抗戦までには完成する。それに、貴女の戦い方は知っている。簡単には負けない。」そう言って、簪さんは右手の中指にある指輪を見せた。

 

セシリア「自信がおありのようですわね。ならばクラス対抗戦の時にはその自信を打ち砕いて差し上げましょう。」それに対抗してセシリアは耳につけているイヤーカフスを撫でながらそう言った。

 

簪「……受けて立つ。」うん、2人の間になんかメラメラと燃えあがってる。俺はさっきのセリフでダメージを受けている。

 

遊刃「……その前に、クラス代表を決めるのに僕と一夏と争うことになるんですけど、覚えてるんですよね?」

 

セシリア「……実技試験で教官に敗北した貴方には負けるはずがありませんわ。そしてあそこでデュエルしているあの男はあの程度の実力と理解しましたし、敗北する理由はありませんわ。」

 

遊刃「う、うぐっ。でも、本番では分かりませんよ……。」

 

セシリア「分かりきった事ですわ。それより、あの男に動きがありますわよ。」

 

 

 

 

 

一夏「これなら……俺も《戦士の生還》発動!墓地の《ジャンク・シンクロン》手札に加えて召喚し、効果発動!墓地の《クリア・エフェクター》を復活!レベル2のエフェクターにレベル3のジャンク・シンクロンをチューニング!その躍動感溢れる、剣劇の魂!シンクロ召喚!レベル5《HSR(ハイスピードロイド)チャンバライダー》!」

 

箒「……チャンバラ……だと?」

 

一夏「ここでシンクロ素材になったエフェクターの効果発動!カードを1枚ドローする。」

 

一夏「バトルフェイズ!デストロイヤーで師範に攻撃!」

 

箒「……永続罠発動!《疾風!凶殺陣》!」

 

一夏「っ、しまった!一体、どんな効果が……」

 

箒「っ!」LP3600→3100

 

一夏「……?なら、チャンバライダーで紫炎を攻撃!この時、チャンバライダーの効果で攻撃力が200ポイントアップする!」チャンバライダーATK2000→2200

 

箒「……甘い!攻撃宣言時に罠カード《立ちはだかる強敵》発動!自分のモンスター1体を指定して、相手はそのモンスターに攻撃しなければならない!私は、カゲキを指定する!そして、紫炎の効果発動!このカードのエクシーズ素材を1つ取り除きカゲキを対象に効果発動!カゲキの攻撃力を2000にする!更に凶殺陣の効果で300アップ!」

 

一夏「な、何っ!チャンバライダーの攻撃力を超えた!?だがライフは残る……」

 

箒「いや、そのライフも削りきる!カゲキの効果により、自分の他の六武衆が存在する場合に、自身の攻撃力が1500アップする!剣道ごっこなどに侍が負けるはずがない!」

カゲキATK200→2000→2300→3800

 

一夏「う、嘘だろ!?うわぁぁぁぁぁっ!!」一夏LP600→0

 

 

 

 

 

遊刃「……一夏、負けましたね。」

 

簪「……うん。でも、善戦はしたと思う。」

 

 

 

セシリア「やはり男などこの程度の実力しか無いのですわね。これで、クラス代表の座は盤石なものになりましたわ!」

 

遊刃「……さっきも言いましたけど、本番ではどうなるか分かりませんよ。……たぶん。」

 

セシリア「戯れ言と受け取っておきますわ。」そう言って、彼女はコートから出ていった。その間に一夏と篠ノ之はなにやら話をしていたのだが、こっちに集中していて、聞き取れなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

放課後…………

 

一夏「うう……。なんでこんなにややこしいんだ……?」

 

遊刃「事前に渡された参考書を読まなかったからでしょう。あれを読んでおけばそうならずに済んだはずですから。」

 

一夏「……ぐぅの音も出ない。」

 

「あ、織斑くん、神影くん。まだ教室にいたんですね。よかったです。」

 

一夏・遊刃「「?」」声の方を見ると、自分のクラスの副担任の山田先生が書類を持って立っていた。

 

遊刃「山田先生、僕達に用事があったのですか?」

 

真耶「はい、寮の部屋が決まりましたのでその事を。」そういって書類と一緒に鍵を渡した。

 

一夏「……鍵が2つ?もしかして、遊刃と俺、別の部屋ですか!?」

 

遊刃「……まぁ、自宅から通うよりは全然マシだと思いますが。」

 

真耶「……はい、これは政府からの特命で、寮に入れる事を最優先にしたみたいなので……。」あまり聞かれない方が良いのだろう。僕達2人に小さな声で話しかけてきた。

 

一夏「……分かりました。ただ、荷物の方があって、一回家に帰ってもいいですか?」

 

真耶「あ、いえ、荷物なら───」

 

「私が手配をしておいた。ありがたく思え。」そう言って話したのは、織斑先生だった。

 

一夏「あ、ありがとうございます。」

 

千冬「まあ、生活必需品だけだがな。着替えと、携帯電話の充電器があれはいいだろう。神影の方は、更識姉の方が手配しておいた様だ。」なるほど、楯無さんに感謝だな。

 

真耶「えっと、鍵の方は、織斑くんが1025号室、神影くんが1046号室です。それと……各部屋にはシャワーありますけど、大浴場もありますが、お2人は大浴場は使えません。」

 

一夏「えっと……なんででs「一夏、常識を考えてください。一夏は女子と入りたいのですか?」……い、いや、入りたくねぇ。倫理的にダメだな。」

 

真耶「えっと、そういう事です。私たちは会議があるのでこれで。お2人ともちゃんと寮に帰るんですよ。道草くっちゃダメですよ。」そう言って、山田先生と織斑先生は去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

遊刃「一夏は1025室だから……あっちですね。僕は……ちょうど反対側だ。」

 

一夏「んじゃまた明日な〜。」

 

遊刃「ええ、また明日。」僕と一夏も二手に分かれて、自分の部屋に向かっていった。……ルームメイト居るのか。これから辛いんだろうな。

 

 

 

 




はっきり言って、前書きのオリカは【トリックスター】デッキに出張する未来しか思い浮かばない自分。


……え、いらない?



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#18:ルームメイトと一悶着とクラス代表決定戦の開幕

今回のオリカは、こちら。
《極光帝クライス》効果モンスター
星8/光属性/戦士族/ATK2800/DEF1000
このカード名の効果は1ターンに1度しか使用できない。
①:このカードが召喚・特殊召喚に成功した場合、以下の効果から1つを選択して発動できる。この効果の発動後、相手が受けるダメージは0になる。
・フィールド上のこのカード以外のモンスター全て破壊し、お互いのプレイヤーは破壊された枚数の合計、ドローできる。
・フィールド上の魔法・罠カードを全て破壊し、お互いのプレイヤーは破壊された枚数の合計、ドローできる。


遊刃side

 

部屋の前に来た。もう、ルームメイトが居るのは明白だ。僕は、立ち往生というか、それに似た行いをしていた。具体的には、近くをうろついたり、デッキの確認をしたり、ウチの精霊を呼び出したり。

 

ストライカー(……で、落ち着いたの?)

 

遊刃(……全然。)いやまあだって、見知らぬ女子と生活とか、できるはずがないでしょうが。ストレスとかで胃がマッハになるわ。

 

ストライカー(……ルームメイト見てきたけど、知り合いだよ。)

 

遊刃(えっ)

 

ストライカー(うん、ルームメイトは……

 

 

 

 

 

「なんで遊刃君部屋に来ないの!?」部屋から出てきたのは、簪さんの姉であり、IS学園の生徒会長であり、ロシア代表の

 

遊刃「……なんで楯無さんが?」そう、更識 楯無さんだった。……もしかしてルームメイト、楯無さん?でも学年が違う気が……。

 

楯無「あら、遊刃君。部屋にいらっしゃい。」

 

遊刃「いや、なんで「早くいらっしゃい。」……はい。」有無を言うことなく、部屋に入る事に。

 

 

 

 

 

 

 

部屋に入るとそこには、簪さんがいた。

 

遊刃「……え?」

 

簪「遊刃、私がルームメイトだよ。よろしくね。」そう言った簪さんはこっちを見て微笑んでいるが、僕には少し無理をしているようにも見えた。なんというか……少し、ショックを受けたような……。

 

遊刃「え、あ、はい。よろしくお願いします。」

 

楯無「それじゃあ、後はご自由に〜……と言いたいんだけどね。ちょっと問題が起きたのよ。」

 

遊刃「問題?どういった事が……」

 

楯無「今日伝えられたかしら?一夏君に専用機が製造される話。」

 

遊刃「……いえ、初耳です。」

 

簪「一夏の専用機を作る事になって……私の専用機の方が無期限の製造停止を受けたの。」……いや、ちょっと待て。先に作っていた方ほっぽり出して別のIS作るか普通。

 

楯無「……一夏君自身が、表側では世界で一番目の男性のIS操縦者だから、彼の操縦データを取る為にも早急に作らなきゃならなくなったから、学園が用意する話になったの。それを受けたのが……」

 

簪「私の専用機を作っていた倉持技研。倉持技研の所長からは謝罪を受けているし、ISの方も預かってるから……。」

 

遊刃「……話は大体掴めた気がします。製造停止を受けた、簪さんの専用機の完成を手伝って欲しい……といったところでしょうか?」

 

楯無「話が早くて助かるわ。お願いできるかしら?」

 

遊刃「断る理由なんて無いですよ。ただ、クラス代表を決める為の対決を行ってからになるんですが……。」

 

簪「それくらいなら大丈夫。それで……」楯無さんの方をチラチラ見ている。……うん、可愛い。

 

楯無「もちろん、私も手伝うわよ。時間が空いている時だけだけどね。」

 

簪「……ありがとう!お姉ちゃんも、遊刃も。」そう言って2人の手を握る簪さん。

 

楯無「うう……まさかここまで仲良くなれるなんて……」楯無さんは少し泣いていた。……僕が最初にいたときの2人の関係を見た僕からすれば、ここまで仲良くなったのは喜べる事だ。

 

簪「それじゃあ、改めて……私がルームメイトの更識 簪。よろしくね。」その笑顔は、先程の笑顔と比べても全然違うものに───

 

 

 

 

 

 

『改めて、よろしくね!遊刃!』

 

 

 

 

 

遊刃「ッ!!」靄がかかった記憶らしきものから、また少女らしき声が……今のは?

 

簪・楯無「「?」」

 

遊刃「……ええ、よろしくお願いします。」先程の事を悟られないように、平常心で挨拶をした。……多分。

 

 

 

 

楯無「それじゃあ、後はご自由に〜」あれから数分後、簪さんと話が出来て満足したのかそう言って、楯無さんは部屋から出ていった。

 

遊刃「それで、何処まで出来ていますか?簪さんの専用機。」

 

簪「うん。アーマー部分と武装は完成しているけど、まだソフトウェア部分が全然。それに……」

 

遊刃「完成しても、稼働テストをしないといけないので……クラス対抗戦までを考えるとかなりギリギリになりそうですね。」

 

簪「そういえば、遊刃のクラス代表を決める戦いはいつ行うの?」

 

遊刃「1週間後の放課後、第1アリーナで行う事になってます。」

 

簪「対戦相手の1人、セシリアのISの情報なら持ってるから、今見る?」

 

遊刃「是非お願いします。」

 

 

それから、僕と簪さんはセシリアさんのIS〈青き雫(ブルー・ティアーズ)〉の動きを確認して、それぞれの武装の対策を考える事にした。

 

 

 

 

 

次の日には、一夏に専用機が与えられる話が織斑先生からクラス全員に話された。当の本人は、頭にクエスチョンマークがいくつも出ていた。見兼ねた織斑先生が、教科書のページを音読させた。

音読後に生徒の1人が、「あれ?それじゃあ、神影君は?もしかして訓練機?」という話になったので、俺が使うのは打鉄のカスタム機だと話しておいた。……あながち間違ってはいないだろう。

 

ワンマジ(カスタムというより、魔改造じゃないの?)

 

遊刃(……知らん。)

 

放課後に一夏は篠ノ之さんに何処かへ連れていかれた。

 

 

 

 

 

そんなこんなで1週間が経過した。一夏の専用機はまだきていない。やっぱり無理だったのか……と思っていたが、ギリギリ間に合ったようだ。ただ、ISは届いたばかりなので、初期化と最適化を行う必要がある。その為に第1戦は、俺vsセシリアとなった。……つまりは俺、時間稼ぎ役ですか?

 

 

 

遊刃(はぁ〜時間稼ぎねえ。どれくらいかかるもんだっけか。)

 

ジェット(どんなに早くても30分はかかるよう。それで……試合はどうするの?)

 

遊刃(勝つ気はない。だから時間稼ぎして、わざと負けよう。勝ってクラス代表になるのはごめんだ。)

 

そんな事を話しながらISの出撃ピットに向かうと……山田先生と簪さんが。

 

 

遊刃「山田先生はわかるんですが……どうして簪さんもここに?」

 

簪「その……遊刃の応援に。……ダメだった?」

 

遊刃「そんな訳ないですよ。むしろとても嬉しいです。」

 

麻耶「……あのー、神影君のISの展開をお願いしてもよろしいですか?」俺と簪さんが見つめあっているのに口を出すのは気が引けるのだろう、おずおずと山田先生が。

 

遊刃「!!分かりました。IS……〈真実の灰色(トゥルー・グレイ)〉スタイル【ストライカー】、起動!」薄い青色の装甲を身に纏い、右腕にはカタパルトの様な砲台がくっついており、背部のスラスターはどのISとも異なる感じのものだった。

 

麻耶「えっ、神影君のISは打鉄のカスタム機では!?これはむしろ全く別物の部類に入る様な……」

 

遊刃「元々は打鉄でしたよ。まぁ、今は全然違う形ですが。」

 

麻耶「そうでしたか……過不足なく動いているようですし、大丈夫ですね!」

 

簪「遊刃、勝ってきてね。」

 

遊刃「勿論です。分かりました。神影遊刃、出撃します!」

 

そう言って、戦いの地に飛び立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェット(……それでさ〜、どうするの?)出撃ピット移動中にジェットが話しかけて来た。

 

遊刃(そりゃ、全力で勝つ。)

 

ジェット(……()()()()()()()()()()()けどねー。)

 

遊刃(…………まあ、そうなんだがな。)




今回のオリカはさっくり言うと、召喚したらブラックホールか大嵐してその数だけドローできるよ!


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#19:クラス代表決定戦① 遊刃vsセシリア

遊刃「これより処刑を開始する……。《デモンズ・チェーン》!どうしようもない作者を拘束する!」

うp主「甘い、そんなもので捕まるか!《サイクロン》発動!」

遊刃「とりあえず……勅命を喰らえ。」

うp主「ファッ!?」鎖により拘束


遊刃side

 

アリーナに飛び出ると、既にセシリアさんが待っていた。

 

セシリア「……待ちわびましたわ。」開口一番、ライフルを肩にかけているセシリアがそう言った。試合開始のブザーはもう鳴り終わっているので、いつ撃ってきてもおかしくはない。

 

遊刃「…………」僕は、改めて自分の操作しているISの感覚を確かめていた。どこも問題なし。

 

セシリア「最後のチャンスをあげますわ。」ライフルを肩にかけたまま、こっちに指をさしてきた。

 

遊刃「……チャンス……ですか?それはどういう……?」

 

セシリア「このまま戦ってもわたくしが勝つのは確定しておりますわ。ですから、惨めな姿を晒したくなければ降参(サレンダー)しなさい。そうすれば、貴方を奴隷扱いはしませんわ。」入学試験にて、試験官相手に敗北した僕を侮っているのだろう。侮っていても、手は抜かないようだ。ライフルのロックを解除したのがその証拠だ。

 

遊刃「……嫌ですね。戦う前から降参なんてさらさらないですよ。」

 

セシリア「そうですの。ですなら───」

 

 

 

 

 

 

 

セシリア「ここでお別れですわね!」ライフルからレーザーの光が放たれた。

 

遊刃「……早いっ!」回避できないと判断した為、右腕のシールド兼砲台の武装、C・D(クラック・ドラウン)で防いだ。

 

セシリア「なっ!?わたくしの狙撃を防ぎましたの!?」回避、もしくは防御できないと思っていたのだろう。セシリアが驚愕の表情を浮かべている。

 

遊刃「……攻撃は終わりですか?……それなら、反撃します!」そう言って、C・Dの砲台を向けて、ぶっ放した。

 

セシリア「っ、やってくれましたわね!」結論を言うと、回避された。まぁ、代表候補生だし当たり前か。ライフルの狙撃は防がれたし、次にくるとすれば……。

 

セシリア「お行きなさい、ビット達!」セシリアさんのISのアーマーとは別稼動しているファ○ネルみたいなのがこっちに向かってきた。全4機。

 

 

 

 

遊刃(これが〈ブルー・ティアーズ〉のメインウェポン、ブルー・ティアーズか。……機体名と同じって、ややこしいな。さて、どうでるか……。)

 

ジェット(こんなの余裕余裕!アタシらの機体をナメるな!)ビットのレーザー攻撃が飛んでくるが、ジェットの言う通り、回避は余裕で行えている。回避と同時に攻撃しているビットとは別のビットを砲撃で破壊した。

 

セシリア「私の攻撃をかわし続けながら、同時に私の攻撃手段を削っていますの!?くっ、このっ!」自分の攻撃手段が削られていく事に焦りを感じ始めたセシリアさんは精彩を欠き始めているように見えた。

 

 

 

 

 

 

 

遊刃「はぁっ!……これでビットは全部倒せた。残りはあなただけですよ、セシリアさん!」セシリアさんのISの装備は今使っているライフルと、さっきのビットと、近接用のナイフだ。近接用のナイフは殆ど使われていないが。試合を見た限りはそうだった。なら、接近してしまえば勝利はほぼ確実にとれる。そう予測して突撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

セシリア「……罠にかかりましたわね!ビットは4機だけではなくまだありますのよ!」そう言ったセシリア。彼女のISのスカートアーマーの白い筒から出てきたのは……

 

遊刃「……ミサイル!?っ、しまった!」今までの試合を殆ど見たが、ミサイルを使った事は殆ど……というか全くなく、完全に意表を突かれた。

 

遊刃「っ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」僕は、ミサイルが直撃、爆発をまともに食らった……。

 

 

 

 

 

 

一夏side

 

簪「遊刃っ!」ミサイルの直撃を受け、遊刃は煙に包まれていた。アレ、明らかに直撃しただろ……今まで目立った攻撃は受けてないようにみえたが、かなりのダメージを受けた筈だ。近くにいる簪も心配そうに声を上げている。

 

 

 

『まだまだ、お楽しみはこれからですよ!』

 

 

 

煙の向こうからそう、声が聞こえた。そして煙が晴れた時に俺が見た姿……それは、多少煤けているが無事な姿の遊刃だった。

 

 

 

遊刃side

 

ジェット(油断しすぎ!もう……)

 

遊刃(……お前が言うな。突撃しても大丈夫って言ったのはお前だろうが……。)

 

ジェット(……ゴメン。)

 

遊刃(まぁ、いいか。無事だし。)

 

 

 

 

 

セシリア「どうして、ミサイルの直撃を受けて無事なのですの!?」

 

遊刃「直撃、ではないんですよコレが。……代わりに、砲台が使えなくなったのですが。」そう言って、砲台がボロボロになったC・Dを見せた。

 

セシリア「そ、そんな……。」直撃し、勝利を確信していたのだろう。明らかに切り札を失った表情だ。

 

遊刃「……ショックを受けているところ悪いですが、まだ勝負はついてないですよ。」そう言って、武装の1つ、夜刀〈月詠〉を展開しセシリアへ連続で攻撃した。

 

 

 

 

一夏side

 

麻耶『ブルー・ティアーズ、シールドエネルギーエンプティ!勝者、神影 遊刃君です!』連続攻撃への対応が出来なかったセシリアは敗北した。何やら怒ったまま、セシリアはアリーナから離れた。

 

 

 

 

遊刃「ただいま戻りました。……砲台がボロボロだ。」

 

簪「遊刃っ、お疲れ様!」戻ってきた遊刃を歓迎するように簪が遊刃の元へ向かった。その手にはタオルとスポーツドリンクが抱えられている。

 

遊刃「余裕の勝利!……とは行きませんでしたが、無事に勝てました。」

 

一夏「……にしても、あの直撃を受けたのにどうしてその程度で済んだんだ?」謎に思った俺は遊刃に聞くことにした。

 

遊刃「それは……ミサイルの直撃の直前に砲弾を撃って、その反動というのでしょうか……俗に言う、炸裂装甲(リアクティブ・アーマー)みたいな感じで防ぎました。その代わり、砲台が大破したんですけど……」そうして見せられたのは、右腕に装備されている砲台の砲塔が花びらのように広がっているものだった……。

 

 

 

 

遊刃が、セシリアのメイン兵器を破壊してしまったので、予備パーツの組み合わせが終わるまでは休憩という扱いで一時中止となった。その間に、一夏のISの設定は終了しそうだ。

 

一夏「さてと、初期化?と最適化?だったか。もうすぐ終わるんだよな。……うおっ!?」そう言い終わらない内に一夏のISが強い光に包まれた。

 

 

 

遊刃「なるほど……これが一夏のIS〈白式〉ですか。それにしても……」

 

簪「一夏のIS、真っ白。どんな形にも変化することができる……そんな気がする。」真っ白な機体に、2つの巨大なウィングスラスターが両サイドにあり、高機動の機体である事が予想された。

 

 

 

 

 

 

真耶「初期化と最適化の終了を確認しにきましたが、特に問題は無さそうですね〜。」のんびりした口調で山田先生が戻ってきた。その横には千冬姉が。

 

千冬「さて、初陣となるが無様な戦いだけはするなよ。」

 

一夏「あぁ、わかっているさ。でもさ……」

 

千冬「どうしたのだ?」

 

一夏「武装が近接ブレード1本ってどういう事だよ!?」

 

遊刃・簪「「えっ。」」遊刃と簪は共に驚愕の表情を浮かべている。……そりゃそうだろう。武器が1つしかないとか言ったんだし。

 

千冬「だがな、一夏。仮に銃がこのISにあったとしてもお前に銃が扱えるのか?弾丸の特性、弾速をはじめ、弾道予測、距離の取り方……他にもあるぞ。出来るのか?お前に。」

 

一夏「……無理です。」

 

千冬「それに、剣の練習はしていたのではないか?そこにいるアイツが協力して。」そして千冬姉は誰もいないはずのアリーナ前のピット影を指差した。

 

一夏・遊刃・簪「「「アイツ?」」」俺たちは指先に誘導されるがままその方向を見た。

 

一夏「……箒。」俺の幼なじみであり、ここ1週間の特訓の手伝い(箒が強制的にやった事)をしてくれた箒がそこにいた。




うp主「はい、申し訳ございませんでした……」

遊刃「とりあえず、罰として逝ってこい」

うp主「行くの字が違う気が……あ、いえ、なんでもございません
……で、どこに?」

遊刃「……」うp主を拘束して居る鎖を掴む→スローイング

うp主「のわああああああ!!!!」


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おまけ
#ex1:うp主粛☆清


遊刃「今回の話は投稿が遅いうp主を粛清するための投稿らしい。」

簪「でも、このデュエル……遊んでない?」

???「それは、今回とあるカードを出してみたい事もあるんだって」

遊刃「へー、何だろうな。」


何処かの異世界ーー

 

うp主※以下、主「俺の先行だな。魔法カード『魔の試着部屋』発動。」

 

《魔の試着部屋》通常魔法

800ライフポイントを払う。自分のデッキの上からカードを4枚めくり、その中のレベル3以下の通常モンスターを自分フィールド上に特殊召喚する。それ以外のカードはデッキに戻してシャッフルする。

 

うp主LP4000→3200

 

デッキトップ4枚

・『ジェネクス・コントローラー』、『ガード・オブ・フレムベル』、『聖なるバリア−ミラーフォース−』、『幻影騎士団(ファントムナイツ)トゥームシールド』

 

主「この2体を特殊召喚して、『岩石の巨兵』を通常召喚。レベル3の巨兵にレベル3のジェネクス・コントローラーをチューニング。シンクロ召喚、『HSR(ハイスピードロイド)魔剣ダーマ』。効果発動し、墓地のコントローラーを除外し、500ポイントのダメージを与える。」

 

⁇⁇⁇「この程度、何でもない。」

 

⁇⁇⁇LP4000→3500

 

主「カードを1枚伏せ、ターンエンドだ。」

 

1ターン目

うp主:場→『ガード・オブ・フレムベル(守備表示)』、『HSR魔剣ダーマ(攻撃表示)』、伏せカード×1

手札×2

 

⁇⁇⁇「俺のターンか。ドロー。まずは速攻魔法『手札断殺』を発動。互いに手札交換だ。」

 

《手札断殺》速攻魔法

(1):お互いのプレイヤーは手札を2枚墓地に送る。その後、それぞれデッキから2枚ドローする。

 

⁇⁇⁇「墓地に送られた『おジャマジック』の効果。デッキから、このカード達を手札に加える。」

 

《おジャマジック》通常魔法

このカードが手札・フィールド上から墓地に送られた時、自分のデッキから、『おジャマ・グリーン』、『おジャマ・イエロー』、『おジャマ・ブラック』を1体ずつ手札に加える。

 

⁇⁇⁇手札6→4→6→9

 

⁇⁇⁇「俺は簡易融合(インスタント・フュージョン)を発動。ライフを1000払いEXデッキから、『おジャマ・ナイト』を特殊召喚。『おジャマ・レッド』を通常召喚。その効果で、手札から、手札に加えたおジャマ達を特殊召喚。レベル2のおジャマイエロー、レッドでオーバーレイ。エクシーズ召喚、『No.64 古狸三太夫』」

 

⁇⁇⁇手札9→8→7→4

 

⁇⁇⁇LP3500→2500

 

主「一人でやってるよ〜。」

 

⁇⁇⁇「まだだ。『馬の骨の対価』グリーンをコストに、2枚ドロー。

もう一枚、ブラックをコストに2枚ドロー。

 

⁇⁇⁇手札4→3→5→4→6

 

《おジャマ・レッド》効果モンスター/星2/光属性/atk0/def1000

効果:このカードが召喚に成功した時、手札から『おジャマ』と名のついたモンスターを4体まで自分フィールド上に攻撃表示で特殊召喚することができる。

 

《馬の骨の対価》通常魔法

効果:効果モンスター以外の自分フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を墓地に送って発動できる。デッキからカードを2枚ドローする。

 

⁇⁇⁇「もう一回。『手札抹殺』互いに手札交換だ。もう一度、『おジャマジック』の効果でおジャマ達をサーチ。『強欲で貪欲な壺』発動。デッキトップ10枚を裏側で除外し、2枚ドロー。」

 

⁇⁇⁇手札6→0→6→9→8→10

 

主「…………いつまでやるつもりなんだ、コイツ?」

 

⁇⁇⁇「もう少しで終わる(テメェの負け)から安心しろ。」

 

主「へーそうかい。(だがこの伏せカードはミラーフォース。攻撃したらドカン!だがな。)」

 

《手札抹殺》通常魔法

(1):手札があるプレイヤーは、その手札を全て捨てる。その後、それぞれ自身が捨てた枚数分デッキからドローする。

 

《強欲で貪欲な壺》通常魔法

「強欲で貪欲な壺」は、1ターンに1枚しか発動できない。

(1):自分のデッキの上からカード10枚を裏側表示で除外して発動できる。自分はデッキから2枚ドローする。

 

⁇⁇⁇「まだだ。まだ俺は終わらない!『手札断殺』!もう一度手札交換する!」

 

⁇⁇⁇手札10→9→7→9

 

主「いい加減にしろー!!何枚ドローするつもりだ!」

 

⁇⁇⁇「安心しろ、もう終わりだ。ただし、テメェの負けでな。『トライワイトゾーン』発動!墓地のおジャマ通常モンスター達を蘇生する!」

 

《トライワイトゾーン》通常魔法

効果:自分の墓地に存在するレベル2以下の通常モンスター3体を選択して発動する。選択したモンスターを墓地から特殊召喚する。

 

主「…………?何をするつもりだ?」

 

⁇⁇⁇「俺は、手札、フィールド上に存在するカード10種類をデッキ・EXデッキに戻し、???⁇⁇⁇(俺自身)を特殊召喚!」

 

主「…………ゑ?」

 

⁇⁇⁇「俺自身の効果発動。俺以外の手札、フィールド、墓地のカード、EXデッキの表側表示のP(ペンデュラム)モンスターを全てデッキに戻す!」

 

主「え?ちょ、おま。手札の『エフェクト・ヴェーラー』の交k「俺の効果の発動に、あらゆるカードの効果は発動出来ない」………オワタ。」

 

⁇⁇⁇「『ワールド・オールリセット』!これで終わりだ。バトルフェイズ、俺自身でダイレクトアタック!『フルリセット・バースト』!」

 

主「なんじゃこりぁーー⁉︎」主LP3200→0

 

⁇⁇⁇「これからは、早く投稿しろ。」




※OCGの今のルールで出す場合は、三太夫のところを、『電影の騎士ガイアセイバー』(リンク3、リンクマーカー左右、下)を先に出し、簡易融合を発動、『おジャマナイト』を特殊召喚、『馬の骨の対価』を1枚発動すれば問題ないと思います。






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