仮面ライダードライブ ドライブサーガ-重加速異変- (ライダーカードゲーマーLv.1)
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第1話 怪物事件は何故起きたのか

どうも、ライダーカードゲーマーLv.1です。
今回は東方×仮面ライダーという物を作ってみました。
主役はなんとチェイサーです!
東方のキャラを知るのみのにわか知識での作成ですがお楽しみいただけたら幸いです。

では、本編の方をスタート ユア エンジン‼︎


?「何か来たわね…」

ー彼女の名は、博麗霊夢。

彼女はこの場所、幻想郷の住人であると同時に博麗大結界と呼ばれる結界を守る博麗神社の巫女でもある。

?「霊夢…」

どこからか声が聞こえた。

霊夢「紫、何かあったの?」

空間に裂け目が現れ、中から人が現れた。

彼女は八雲紫、この幻想郷を作った大賢者でありスキマと呼ばれる空間を操る妖怪でもある。

紫「異変よ。何者かわからないけど外の世界からやってきて人里で大暴れてるの。さらに辺りは、重力がかかったようにどんよりと重くなって動けなくなるという現象も起きてるわ。異変解決、お願いできるかしら?」

霊夢「わかったわ」

そうして霊夢は博麗神社から飛び去った。

 

-人里-

住民「(か、体が動かない…た、助けてくれ〜!)」

?「消えろ、人間!」

霊夢「待ちなさい!」

謎の集団は声がした方を向くと辺りの重力も無くなった。

?「なんだお前は?」

霊夢「あんた達こそなんなの?何が目的なのよ?」

?「我々は人間を滅ぼし、この世界の支配する!」

霊夢「はぁ?ふざけた事言ってんじゃないわよ!」

?「霊夢〜!」

遠くから霊夢の名を呼ぶ声が聞こえてくる。

すると、空から白黒の服に身を包み魔女のような格好をした少女が箒に乗ってやって来た。

彼女の名は霧雨魔理沙、霊夢と共に異変を解決する事もある魔法使いで霊夢の親友でもある。

霊夢「魔理沙!」

魔理沙「霊夢、手を貸すのぜ。こいつらなんなんだぜ?」

霊夢「わからないわ。強いて言えば、機械…かしら?」

魔理沙「にとりの奴の発明品が暴走しちまったのか?」

霊夢「いいえ、紫の話では外の世界から来たらしいわ」

魔理沙「外の世界からかよ⁉︎なんでそんな奴らが暴れてんだ?」

霊夢「人間を滅ぼすなんてふざけた事言ってたわよ」

魔理沙「こんな異変初めてだな。さっさと片付けようぜ!」

魔理沙は懐からカードと八角形の道具を取り出した。

このカードは「スペルカード」と呼ばれ、霊夢や魔理沙を含めた幻想郷の一部の住人が「弾幕ごっこ」と呼ばれる決闘の際に用いられ、様々な攻撃に使用できる。

そして、魔理沙は機械生命体に向けてスペルカードを使用した。

魔理沙「恋符「マスタースパーク」!」

しかし、魔理沙の放ったマスタースパークは機械生命体には効いていなかった。

魔理沙「な、マスパが効かないのぜ⁉︎」

霊夢「今度は私がやるわ!」

霊夢もスペルカードを取り出した。

霊夢「霊符「夢想封印」!」

霊夢から放たれた様々な色の光弾は機械生命体に直撃した。

だか、やはり魔理沙のマスタースパーク同様に機械生命体は傷1つ付いていなかった。

霊夢「嘘⁉︎夢想封印も効かないなんて…」

?「なんだ?今のは攻撃のつもりか?ならば…殺してやろう!」

機械生命体がそう言った途端、再び辺りがどんよりと重力がかかったように重くなり霊夢と魔理沙はその場から動けなくなってしまった。

霊夢「(何…これ…?)」

魔理沙「(体が…動かないのぜ…)」

そして、体が動かなくなってしまった2人を襲おうと機械生命体が動いたその時…

機械生命体と同じ速さで動いている者が1人だけいた。

機械仕掛けのバックルが青く輝き、黒いアンダースーツに紫の鎧を着た姿をした戦士のようだった。

霊夢「(な、なんなの…あれは?)」

魔理沙「(黒い…戦士…?)」

?「お前はまさか…仮面…ライダー⁉︎」

霊夢「仮面…」

魔理沙「ライダー…?」

仮面ライダー「下級のロイミュード3体か…さて、まとめて倒しますか!」

仮面ライダーと呼ばれたその戦士は、腰に付いているベルトのレバーを上げてスイッチを押すとベルトから音声が発せられた。

<ヒッサツ!>

エンジン音のような音と共に仮面ライダーはベルトのレバーを下げた。

<フルスロットル、チェイサー!>

仮面ライダー「フッ!ハァーーッ‼︎」

仮面ライダーは音声と共に飛び上がり、3体の機械生命体をめがけてキックが炸裂し、爆発が起きた。

その瞬間、どんよりと重かった辺りが正常に戻り霊夢と魔理沙も動けるようになった。

魔理沙「お、動けるぜ!」

霊夢「なんだったの?さっきのあれは…」

魔理沙「おい霊夢、あれ…」

霊夢「何よ?」

魔理沙が指差した方向を見るとそこには、仮面ライダーと呼ばれた戦士が立ちつくしていた。

そして仮面ライダーは、ベルトのレバーを上げバイクの形をしたミニカーを取り外して再びレバーを下げた。

<オツカーレ>

音声と共に仮面ライダーは消えたが、そこに1人の青年が立っていた。

霊夢「あ、あんた何者なの?」

青年は声のした方を向くと

青年「よ、嬢ちゃん達大丈夫か?」

 

第1話 完




さあ、第1話いかがだったでしょうか?
物語に登場した仮面ライダーチェイサーはTV本編に登場した仮面ライダーチェイサーとはまったく関係ありません。この物語の主人公が変身する新たなチェイサーという設定で登場しております。
次回 仮面ライダードライブ
「あんた一体何者なのよ?」
霊夢と魔理沙、2人の前に現れた青年は一体何者か?
「俺は、ロイミュードを倒す男!」
仮面ライダーとは、そして機械生命体の正体とは?
「何…仮面ライダーがこの世界に?」
その真実は次の物語で明らかに!
第2話 重加速異変とは何なのか


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第2話 重加速異変とは何なのか

どうも、ライダーカードゲーマーLv.1です。
仮面ライダードライブ ドライブサーガ-重加速異変-の第2話です。
霊夢と魔理沙を助けた謎の戦士「仮面ライダー」
人里を襲った機械生命体「ロイミュード」
真実が明らかに

では、本編をスタート・ユア・エンジン‼︎


霊夢「あんた、一体何者なの?」

霊夢は突如現れた青年に聞いた。

青年「よ、嬢ちゃん達大丈夫か?」

霊夢と魔理沙を心配してか、青年は問う。

霊夢「なんとも無いわ。それより、あんたが何者なのかを聞いてんのよ」

霊夢はもう一度聞き直し、青年は答えた。

青年「俺?俺は工藤一也、ロイミュードを追って気づいたらここにいた」

霊夢「ロイミュード?さっきの機械みたいな奴らの事かしら?」

一也「そう」

霊夢「「あいつらを追ってたら」って言ってたけど、ならあんたは外の世界から来たの?」

一也「外の世界?」

霊夢「そうよ、ここは幻想郷。あんたのいた世界であって、そうじゃない世界。裏の世界って言った方がわかりやすいかしら?」

霊夢はこの場所《幻想郷》について説明した。

一也「裏の世界ねぇ…」

一也は自分の置かれた状況を整理していたが、霊夢は続けた。

霊夢「ねえ、こっちはいろいろ教えたんだからいい加減そっちも教えてくれないかしら?ロイミュード…だったかしら?それとさっき体が動かなくなった原因についても教えてもらいたいし、それに…」

一也「それに?」

霊夢の言葉が途切れ、一也が問うと魔理沙が言った。

魔理沙「仮面ライダーってのが何なのか…だろ?」

魔理沙に言われた事に霊夢は焦りながら言った。

霊夢「そ、そうそれよ、その仮面なんとかについても教えてもらわなきゃいけないしひとまず神社に行きましょ」

一也「神社?」

霊夢「博麗神社。いわゆる私の家よ、立ち話もなんだし。私は霊夢、あっちの魔法使いみたいのは友達の霧雨魔理沙」

魔理沙「よろしくだぜ」

一也「よろしく。わかった、ならそこで話そう。ロイミュードと仮面ライダーについて」

こうして3人は博麗神社に向かった。

 

-博麗神社-

霊夢「さて、聞かせてもらおうかしら」

一也「OK、でもその話をする前に少し昔話をさせてくれ」

霊夢「昔話?」

一也「あぁ、仮面ライダーとロイミュードに関する重要な話だ」

魔理沙「面白そうだぜ」

一也「面白いかどうかは聞けばわかる」

一也は仮面ライダーとロイミュードについて語った。

一也の話では、霊夢達の言う外の世界にはかつて2人の科学者がいたという。1人は「クリム・スタインベルト」もう1人は「蛮野天十郎」。この2人の開発より試作型のロイミュード000が誕生した。しかし実験中に000が重加速現象を引き起こしてしまい、スタインベルト博士はロイミュードの開発を反対。蛮野博士は000の技術を盗み、新たに3体のロイミュードを開発。資金援助を受けていた蛮野博士だが、ある日援助が断られる。作り出した内の1体に人間の姿に変身できる機能を取り付け、援助を打ち切った実業家に変身させ、実験という名の拷問が行われていたという。

霊夢「ひどい…」

魔理沙「勝手過ぎるぜ…」

一也「そしてロイミュード達は復讐を果たすため世界を重加速化させて人類を滅ぼそうとする、後に「グローバルフリーズ」と呼ばれるようになった事件が起きた。それを止めたのが…」

魔理沙「仮面ライダーって訳だな」

魔理沙は一也の言葉を遮って言った。

一也「その通り」

霊夢「じゃあ、あんたがその…「グローバルフリーズ」を止めたの?」

霊夢が聞いた。

一也「いや、俺じゃない。今話しているのは、俺が生まれるずっと昔の話だ」

霊夢「そんな昔の話、よく知ってるわね」

一也「まあ、俺が仮面ライダーになる時にいろいろ聞いたからな」

一也がそう言うと霊夢が聞いた。

霊夢「でも、あんたがその…「グローバルフリーズ」を止めたんじゃないなら誰が止めたのよ?」

一也は答えた。

一也「「グローバルフリーズ」を止めたのは、「ドライブ」という仮面ライダーだった。ドライブは圧倒的な力を見せてロイミュードを撃破し、全てが終わったと思われていた…」

一也の言葉に霊夢と魔理沙は疑問を感じるのだった。

霊夢「思われていた?」

魔理沙「どういう事だぜ?」

一也「仮面ライダーとロイミュードの戦いは、まだ終わっていなかった。その時のドライブはまだ開発段階で、ロイミュードに付けられているコアを破壊する機能が付いてなかったんだ。コアを破壊しなければロイミュードは何度でも蘇る事ができる」

魔理沙「じゃあ最初の事件の時にドライブが倒した奴も復活しちまうじゃねえか!」

一也「そうだ。そして「グローバルフリーズ」から半年後、人間が赤色に変色するという怪事件が発生しその犯人はロイミュードだった。変色事件は開発が終了して完全な状態になったドライブによって解決し、そこからドライブの多くの戦いが始まった。そして最後には、人間とロイミュードの間に友情が芽生えたらしい」

魔理沙「良い話なんだぜ…」

霊夢「でも、それならおかしいじゃない。昔仲良くなったなら、なんで今人間を襲うのよ?」

霊夢の言った事はもっともだった。

それに対し一也は

一也「確かにおかしな話だ。だが結局、蛮野博士のような人間が生まれれば同じ事はまた繰り返される。これはあくまで予想だが、お前達の言う…」

霊夢「ちょっと待って」

霊夢は一也の言葉を遮った。

一也「なんだ?」

霊夢「あんたさっきから私達の事を「お前達」って呼んでるけど、私には「霊夢」って名前があるんだからちゃんと呼びなさい」

一也「そうだな、すまない。話を戻させてもらうが、霊夢が言う外の世界にいたロイミュードがすべてこの幻想郷に来ていたとしたら俺はそれをすべて破壊しなければならない。「グローバルフリーズ」のような悲劇が2度と起きないようにするために」

一也の眼には戦いを決意する熱さのようなものがあった。

霊夢「あんたは、なんでそこまでして戦おうとするのよ?」

霊夢が聞くと一也は仕返しをするように言った。

一也「チッチッチ、俺にも「一也」って名前がある。俺はさっき霊夢と呼び直したんだ、そっちもちゃんと呼ぶのが筋ってもんだろ?」

霊夢「じゃあ一也はなんでそこまでして戦おうとするのよ?」

霊夢は言い直して一也に聞いたが、一也の表情が少し暗くなった。

一也「俺が戦う理由…か、俺が仮面ライダーになったばかりの事だ。大事な人がロイミュードに襲われたんだ…何もできなかった、何の為に仮面ライダーの力を手に入れたのかわからないくらいに…」

一也の声は、その悲しみから次第に小さくなっていった。

霊夢「ごめんなさい、軽々しく聞いちゃって…」

霊夢は自分がとんでもない事を質問した事を後悔した。

しかし一也は言った。

一也「いや、良いんだ。確かに俺はロイミュードを許せない。だけど、それ以上に誰かが悲しむ姿を見たく無いんだ。だから俺はロイミュードと戦う」

霊夢「一也…わかったわ、でも1つお願いがあるの」

一也「お願い?」

霊夢「私は博麗の巫女として、今回のロイミュードの事件を幻想郷に起きた異変として解決しなきゃいけないの。だから、私に手伝わせてちょうだい」

一也「は?」

霊夢「「は?」じゃないわよ、手伝ってあげるって言ってんのよ」

一也「手伝うって…重加速の中では普通の人間は動けないんだ、足手まといはごめんだぜ」

思い出したように魔理沙が言った。

魔理沙「そういえば、さっきから出てくるその「重加速」ってなんなのぜ?」

一也「さっき、2人の科学者の話をしたな?重加速はスタインベルト博士が開発したコア・ドライビアという超駆動機関が作動した時に発生して周囲の人間や物体の動きを遅くする現象だ。俺が変身するために使うこのシグナルバイク、そしてロイミュードにはこの機関が搭載されている。ロイミュードは重加速を起こす波動を出しているが、逆にシグナルバイクはそれを無効にする波動を出しているから仮面ライダーになった俺はロイミュードと同じ速さで動けるって訳さ」

霊夢「なるほどね。つまり、それが無い私達は足手まといって訳ね」

一也「すまないがそういう事だ」

そう言って一也は立ち上がった。

霊夢「どこに行くの?」

一也「ロイミュードを探しにさ」

霊夢「今日はもう遅いから、明日にしなさい」

一也「でも、俺泊まる所無いし…」

霊夢「泊めてあげるわよ。魔理沙、あんたも泊まってくでしょ?」

魔理沙「そのつもりだぜ」

一也「良いのか?」

霊夢「良いも悪いも、この幻想郷で野宿なんてしたら死ぬわよ?」

霊夢の言った事に一也は信じられないと言わんばかりに言った。

一也「野宿したら死ぬなんて大げさな…」

霊夢「大げさじゃないわよ、幻想郷では人間と妖怪が共存してるの。最近はそういう話は聞かないけど、人間を襲う奴も中にはいるの。ここにいた方が安全よ」

一也「なら、お言葉に甘えて…」

そして中に入って3人は休む事にした。

 

-???-

深い闇の中で声が聞こえてくる。

?「何?仮面ライダーがこの世界に?」

?「はい、間違いありません。011、012、014が倒されました」

?「そうか…良い奴らだったんだがな」

?「奴は我々を追ってこの世界に来たに違いないでしょう。どうしますか?クライ」

クライと呼ばれた人物は立ち上がり、言った。

クライ「仮面ライダーを倒す!我々ロイミュードの目的を果たすために!」

クライの声が闇の中に響く。

クライ「手伝ってくれるか?友よ」

?「もちろんです」

?「この命、クライ様のために」

クライ「ありがとう」

闇の中でロイミュード達の笑い声が響き渡る。

 

第2話 完




ドライブサーガ-重加速異変-第2話、いかがだったでしょうか?
今回は会話のみになってしまいましたが、次回からは戦闘もして行きたいと思います。
次回 仮面ライダードライブ
「また重加速なの⁉︎」
再び起きる重加速事件
「俺はお前達ロイミュードを倒すためなら、地獄の底まで追い続けてやる!変身!」
このライダー、ヘルチェイサー!
「初めまして、仮面ライダー」
彼らの前に現れた人物とは?
第3話 地獄の追跡者は何を追うのか


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第3話 地獄の追跡者は何を追うのか

どうも、ライダーカードゲーマーLv.1です。
東方×仮面ライダーの第3話です。
語られる「仮面ライダー」と「ロイミュード」の過去
仮面ライダーを倒すと宣言するロイミュードの幹部「クライ」
さて、今回はどんな事件が待っているのか

では本編、スタートユアエンジン‼︎


現実であり、そうで無い世界「幻想郷」で起きた重加速事件。

幻想郷を守る巫女「博麗霊夢」は、人里を襲った機械生命体「ロイミュード」を倒した戦士「仮面ライダー」となる青年「工藤一也」を自分の住む博麗神社に連れて行き、仮面ライダーとロイミュードについて聞く事となる。

その翌朝ー

一也「ふぁ〜あ、朝か…」

霊夢「おはよう一也、眠れたかしら?」

霊夢は既に起きて境内の掃除をしていた。

一也「あぁ…おはよう霊夢。早いな」

霊夢「いつもの事よ」

一也「そうなのか…」

その後、神社に泊まった霊夢の友人「霧雨魔理沙」も目を覚ました。

魔理沙「うぅ〜、よく寝たぜ。2人ともおはようだぜ」

霊夢「おはよう魔理沙」

一也「おはよう」

魔理沙「にしても、相変わらず早いな霊夢は」

魔理沙の言葉に霊夢は言った。

霊夢「まあ、やらないと”紫”がうるさいからね」

知らない名前が出たので一也は訪ねた。

一也「”紫”って?」

霊夢「昨日話したけど、この幻想郷は人間と妖怪が共に暮らしているの。”紫”はその妖怪の1人でこの幻想郷を作った奴よ」

霊夢が答えた。

一也「ふーん、神様みてえなもんか」

霊夢「あいつは神様なんてガラじゃないわ。あいつが原因で問題が起きる事もあるし…」

?「それは聞き捨てならないわね、霊夢?」

何も無い所から声が聞こえてくる。

一也「声?どこから…」

霊夢「めんどくさいのが来たわね…」

すると何も無かった空間に裂け目が現れ、中から人が出てきた。

一也「なんだ、裂け目から人が…」

霊夢「紫…」

一也「この人が…」

紫はその姿を現した。

紫「霊夢、私が原因で起きる問題って…一体何かしら?」

霊夢「あんたは異変だけならまだしも、個人的な事まで押し付けてくるじゃない」

紫「だって藍に解決できない事は貴女に頼むしかないじゃない!」

霊夢「だからそれが問題だって言ってるでしょ?」

一也「ま、まあまあ2人とも落ち着けって…」

2人の言い争いを一也がなだめた。

紫「あ、そうだ。こんなことをしに来たんじゃないわ」

紫は一也の方を向く。

紫「あなたね?昨日の異変から霊夢と魔理沙を助けてくれたのは」

一也「まあ、そうなるな」

紫「はじめまして、八雲紫と言います」

一也「俺は工藤一也。あんたらの言う異変の原因「ロイミュード」を追って外の世界から来た」

紫「そうらしいわね」

霊夢は紫が来た目的を聞いた。

霊夢「ところで紫、こんな朝から何しに来たのよ?」

霊夢の問いに、紫は深刻な表情をした。

紫「彼は今回の原因に深く関わってるみたいだから、彼に依頼しに来たの」

一也「依頼?」

紫「そう。あなたは現状、この幻想郷で唯一今回の原因と戦える戦士。霊夢に手伝わせる代わりに、今回の異変解決をお願いできないかしら?」

一也「そう言う事か…残念ながらお断りだ。昨夜霊夢にも話したが、ロイミュードが起こす重加速にはそれを無効にできる波動を使うしか無い。その波動を出せるのがこの「シグナルバイク」だ。つまり、こいつを持ってない奴は重加速の中では動けない。足手まといはごめんだ。世話になったな霊夢」

一也は荷物を持って、神社を去ろうとする。

霊夢「ちょっと、どこへ行くのよ?」

一也「ロイミュードを探しに行く。こうしてる間にも奴らが暴れてる可能性はあるからな」

そして一也は神社の石段を下りていった。

紫「霊夢、彼はああ言ってるけどお願いね」

霊夢「わかってるわ、行くわよ魔理沙」

魔理沙「お、おう」

 

-人里-

一也「さて、ここへ来たもののどうすっかなぁ…腹減ったし、ロイミュード探すにしてもバイクは向こうの世界だし…」

霊夢「ようやく見つけたわ」

一也を追って霊夢と魔理沙がやってきた。

一也「お前らなんで?」

霊夢「言ったでしょ?異変を解決するためにあんたと行動するって」

魔理沙「私も面白そうだからな」

一也「はぁ…ったく、仕方ねえな。よろしく頼むぜ、2人とも」

一也は拳を突き出した。

霊夢「えぇ」

魔理沙「よろしくな」

霊夢と魔理沙も拳を出し、一也の拳と合わせた。

霊夢「ところで一也、あんた朝ご飯は?」

一也「今それについて考えてた所だ…」

そんな会話をしていると、辺りがどんよりと重くなった。

一也「(なっ、重加速⁉︎)」

霊夢「(ロイミュードなの⁉︎)」

魔理沙「(また…体が動きにくいのぜ…)」

その時、一也の下にシグナルバイクが飛んで来て一也の体は自由になった。

一也「っと、まずいな探しに行こうにも2人をこのままにはできねえしな」

?「それには及びません」

声の方を向くと、重加速の中で自由に動く男が一也達の前に現れた。

?「はじめまして、仮面ライダー」

一也「重加速の中で動けるだと…?お前、ロイミュードか⁉︎」

?「その通り、私はスマイル。進化を遂げたロイミュードの幹部のような事をさせていただいてます。以後お見知り置きを」

あいさつをしてくるスマイルに対して一也は言った。

一也「悪いがロイミュードとよろしくするつもりは無え。お前らは俺に倒されるんだからな!」

そう言うと一也は、変身ベルト「マッハドライバー」を装着した。

スマイル「ほう、あなた一人で我々を倒すおつもりで?」

一也「その通りだ!お前達ロイミュードは俺から大切な人を奪った。俺はお前達ロイミュードを倒すためなら、地獄の底まで追い続けてやる!」

一也はマッハドライバーのレバーを上げた。

一也「変身!」

一也はマッハドライバーのレバーにシグナルバイクを挿し、レバーを下げた。

<シグナルバイク!ライダー、チェイサー!>

マッハドライバーから発せられる音声と共に一也の体は仮面ライダーへと変わっていった。

スマイル「仮面ライダー…」

仮面ライダー「お前達を倒すために生まれた、仮面ライダー…ヘルチェイサーとでも言っておこうか」

スマイル「ヘルチェイサー…覚えておきましょう。頼みますよ、死神…」

スマイルはそう言うと姿を消し、代わりに黒いローブを着て巨大な鎌を持ったまさに死神のようなロイミュードが2体現れた。

ヘルチェイサー「チッ、進化態を逃したか…だが、一気に2体倒せればこっちも楽ってもんだぜ」

死神A「死ね、仮面ライダー!」

1体目の死神が鎌を振り下ろす。

ヘルチェイサー「おっと、危ない危ない(チッ、こっちにも武器があれば楽に戦えるのに…バイクと一緒に置いて来ちまった…)」

死神B「切り裂いてやる!」

2体目の死神も攻撃をしてくるが間一髪のところで回避した。

ヘルチェイサー「くっ…やっぱ動けない霊夢と魔理沙がいたんじゃ、迂闊にここを離れられない…なら、一気に攻めるしかない!」

ヘルチェイサーはマッハドライバーのスイッチを押した。

<ズーット、チェイサー!>

音声と共にヘルチェイサーの動きは加速し、2体の死神に攻撃して霊夢と魔理沙から距離を離した。

死神A「小癪な!」

ヘルチェイサー「ここなら問題は無い、一気に決めるぜ!」

ヘルチェイサーはマッハドライバーのレバーを上げ、ボタンを押して再びレバーを下げた。

<ヒッサツ!フルスロットル、チェイサー‼︎>

音声の後に高く飛び上がったヘルチェイサーの必殺キック「ヘルチェイサーエンド」が2体の死神に炸裂した。

死神A・B「ぐわぁ〜‼︎」

そして、爆炎の中から赤く輝く013と081の数字が現れ、爆発した。

ロイミュードのコアである。

その途端重加速も無くなり、霊夢と魔理沙も自由になった。

霊夢「また、あいつ(一也)に助けられちゃったわね」

魔理沙「そうだな」

ヘルチェイサーはマッハドライバーからシグナルバイクを取り出し、変身を解除した。

<オツカーレ>

一也の姿に戻り、霊夢と魔理沙のもとに戻った。

一也「大丈夫だったか?」

霊夢「ごめんなさい…やっぱり足手まといだったわ」

魔理沙「霊夢…」

霊夢は自分が情けないと言わんばかりに俯いてしまった。

一也「気にするなよ、なんか方法を考えようぜ」

霊夢「一也…そうね、まだ異変は終わってないものね。私がここでへこんでたら博麗の巫女失格だものね」

魔理沙「よっしゃ、それでこそ霊夢だぜ!私も手伝える事は手伝うぜ」

霊夢「魔理沙、ありがとう。ところで、一也」

一也「なんだ?」

霊夢「あんたお腹すいたんじゃない?」

一也「そういえば…」

霊夢「じゃあ、神社に戻りましょう」

一也「そうだな」

そうして事件は解決し、3人は博麗神社に戻っていった。

 

第3話 完




第3話いかがだったでしょうか?
重加速に何もできなかった霊夢は果たして今後どうなるのか
第4話にご期待ください。

次回 仮面ライダードライブ
「はじめましてだな、仮面ライダー!」
一也達の前に現れるクライ
「そいつが…彼女を…!」
大切な人を襲われた真実を知る一也
「これで私も戦える!」
「スタートユアエンジン!」
このライダー、巫女!

第4話 巫女の戦う理由とは


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第4話 巫女の戦う理由とは-前編-

どうも、ライダーカードゲーマーLv.1です!
東方×仮面ライダーの第4話です。
投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
今回は前後編にしました
では本編、スタート・ユア・エンジン‼︎


人類を滅ぼそうとする機械生命体「ロイミュード」を追って幻想郷にやって来た青年「工藤一也」は仮面ライダーと呼ばれる戦士となってロイミュードが引き起こす重加速異変を解決するために、幻想郷を守る巫女「博麗霊夢」と共に行動する事となった。

 

-ある夜の博麗神社-

一也は縁側で頭を抱えていた。

一也「んー、どうすっかなぁ…」

霊夢「どうしたの一也?はいお茶」

霊夢がお茶を持ってやって来た。

一也「霊夢か、ありがとう。いや、今後の行動について考えてたんだ」

霊夢「今後について?」

一也「あぁ。現状、ロイミュードが現れても重加速の中で動けるのはシグナルバイクを持ってる俺だけだろ?だからどうしようかと思ってな」

霊夢「悪かったわね、足手まといで」

一也「誰も霊夢が悪いなんて言って無いだろ?まあ、俺も原因の1つみてえなもんだしな。しかし、せめてシフトカーでもあればなぁ…」

霊夢「シフトカー?」

一也「シグナルバイクみたいに重加速を無効にできる波動を出せる物だ。せめてそれがあれば霊夢も重加速の中で自由に動けるんだが…」

霊夢「外の世界にあるって訳ね」

一也「あぁ…」

 

その頃、霊夢の言う「外の世界」では一也の仲間達がロイミュードを追って消えた一也の行方を探していた。

 

-外の世界-

霊夢と一也が幻想郷で話していたその頃、霊夢の言う外の世界では1台の赤いスポーツカーが走っていた。

その車のドライバーの女は、何かを探すように辺りを見回していた。

通信が入ってきた。

?「ダメね…ここ数日、一也君の反応が無くなった所から辺り周辺を探してるけどみつからない」

1人の女がパソコンを操作しながら、スポーツカーと通信をしているようだ。

彼女の名は紫暮かんな。

外の世界の一也の仲間の一人であり、ロイミュードと対抗するための新たな装備の開発などをしている科学者である。

通信相手が答える。

?「そうか…こちらも至る所を探しているが”シフトカー”達からの報告も無い」

答えたのは運転しているドライバーの女では無く男の声だった。

かんな「そう…でも一也が消えた地点で重加速反応も消えて、それ以降ロイミュードも現れない」

?「つまり「完全に消えた」という事だね。一也も…ロイミュードも…」

かんな「ええ…もう1度一也君が消えた地点の周辺を詳しく調べてみるわ、クリム」

かんなは通信で答えた男の声をクリムと呼んだ。

そう、男の声はクリム・スタインベルト。

コア・ドライビアを開発し、ロイミュードの開発にも関わったドライブシステムを作った科学者である。

クリム「OK、よろしく頼む」

通信が終了した。

クリム「さて…我々ももう1度辺りを探してみよう。霧華」

霧華と呼ばれたドライバーが頷く。

霧華「はい。どこに言ってしまったんでしょう…工藤さん」

クリム「ふむ…今は彼が無事である事を願うしか無い」

霧華「はい」

 

-幻想郷・博麗神社-

一也「さて、マジでどうするか…魔理沙も手伝ってくれるとは言ってたが、結局動けなくちゃ話にならんしな」

一也がそう言うと霊夢が言った。

霊夢「要はそのシフトカーってのがあれば良いんでしょ?」

一也「あればな」

霊夢「簡単よ、紫いるんでしょ?」

霊夢が呼ぶと八雲紫がスキマから姿を現した。

紫「何かしら、霊夢?」

霊夢「あんたの能力で一也の世界からシフトカーって奴を持ってこれないの?」

霊夢が尋ねると、紫は残念そうな顔をして答えた。

紫「残念だけど、何かしらの力が干渉していて彼の世界に行けないの…ごめんなさい」

霊夢「そんな…」

一也「向こうで俺の仲間がどうにかしてくれてるはずだ…」

霊夢「だと良いけど…」

一也「とりあえず、また明日考えようぜ」

霊夢「そうね、今日はもう遅いし寝ましょうか」

2人は眠りについた。

 

ー翌日

朝食を終えた後に霊夢が言った。

霊夢「一也、今日は人里に行くわよ」

一也「人里に?なんで?」

霊夢「食事が1人分増えたからよ」

霊夢は一也を見て言った。

一也「す、すまん…迷惑かけてるな」

霊夢「ふふ、冗談よ。今のところ助けてもらってるのはこっちだからね、お互い様よ」

一也「ありがとう。OK、付き合うよ」

2人は出かけていった。

 

-人里-

買い物を済ませた霊夢と一也は、休憩の為に甘味処に入った。

一也「随分買い込んだな…2人分だろ?これ」

霊夢「私は異変とか何もない限り、基本神社からは出れないのよ。だからこうして買える時に買っておくのよ」

一也「大変なんだな、博麗の巫女って…あんまり外出ができないんじゃつまらなくない?」

一也は霊夢に尋ねた。

霊夢「退屈はしないわよ、魔理沙もそうだけどわざわざ私に会いにくる物好きもいるからね」

一也「そっか、そいつらは皆霊夢の事が好きなんだな!」

霊夢「問題の方が多いけどね」

一也「でも、自分を尋ねてくれる人がいるって良いことだと思うな」

霊夢「そうかしら?」

一也「そうだよ」

一也と霊夢は会話をしながら団子を食べ終え、神社に戻る道中で辺りがどんよりと重くなった。

重加速である。

一也「(なっ⁉︎どんより?)」

霊夢「(また重加速⁉︎)」

その時、一也の下にシグナルバイクがやってくる。

シグナルバイクが来た事で、一也の動きが自由になった。

そして一也と霊夢の前に、黒いコートを来た男と幹部ロイミュードの1人スマイルが現れた。

一也「てめえは、スマイル!」

スマイル「これはこれは、我々ロイミュードとは親しくできないとおっしゃっていたのに名前を覚えててくださったんですね?仮面ライダー」

?「そうか、この男が仮面ライダーか…どうりで重加速の中で自由に動けるはずだ」

一也「お前もロイミュードの1人か?」

?「俺はクライ、俺の友達が世話になっているそうだな仮面ライダー」

一也「親玉直々のご登場かい?ご苦労なこった」

一也とクライは2人共、闘争心に溢れていた。

クライ「仮面ライダー、君に1つ聞きたい。君はスマイルにロイミュードは全て倒すと言ったそうだな?」

一也「それがどうした?」

クライ「君が我々と戦う理由はなんだ?人間である君が我々に逆らう理由はなんだ?」

一也「随分と質問の多い奴だな。俺が戦う理由だと?良いだろう教えてやる!お前達の人間を滅ぼすなんてくだらない企てのせいで、1人の人間が目覚めなくなった…お前達は俺から大事なものを奪ったんだ!」

一也の言葉には、心の底からの怒りが込められていた。

クライ「そうか…それが君の戦う理由か。俺の友達がすまない事をした。だが、それも我々の計画のためだ」

クライは言葉では悲しんでいるようだが、表情が明らかに違う。

それはまるで、自分は悪くないと言わんばかりに。

一也「計画のためだと?ふざけるな!俺は必ずあいつを眠らせた奴を倒す!そしてお前達の計画を根絶やしにしてやる!」

一也はそう言って、マッハドライバーを装着した。

クライ「そうか、あくまで我々と戦うと言うんだな?良いだろう、ならば二度と我々ロイミュードの邪魔ができないようにしてやる!うおぉ〜〜!」

クライは叫ぶと同時にロイミュード態へと姿を変えた。

クライ「スマイル、手を出すなよ?」

スマイル「はい」

一也もマッハドライバーにシグナルバイクを挿入した。

<シグナルバイク!>

一也「変身!」

<ライダー!チェイサー‼︎>

一也はベルトの音声と共に、仮面ライダーヘルチェイサーへと姿を変えた。

クライ「お互い戦う姿で会うのもはじめましてだな…さあ、始めようか。人間の存亡と、我々ロイミュードの支配をかけた戦いを!」

そして、ヘルチェイサーとクライは激突した。

だが、パワーの差でヘルチェイサーは押し負けてしまった。

ヘルチェイサー「ぐわぁ〜!」

霊夢は重加速の中で声を出す事もできなかった。

霊夢「(か、一也!)」

ヘルチェイサー「くっそ〜!」

ヘルチェイサーはすぐに起き上がり、ベルトのスイッチを押して加速した。

<ズーット、チェイサー!>

加速をする事でクライに多少のダメージを与える。

クライ「くっ、やるな…だがその程度では!はぁぁぁぁ〜!」

クライのエネルギーを込めた拳が炸裂した。

ヘルチェイサー「うぐっ…あ、あ…」

ダメージを受け過ぎたためか、変身が解除され一也の姿に戻ってしまった。

クライ「怒りに身を任せたお前の攻撃では、俺は倒せない」

一也「く、くそ…」

クライ「トドメだ、仮面ライダ…ぐわっ!」

一也に最後の攻撃をしようとしたクライが突然吹き飛んだ。

いや、正しくは吹き飛ばされたのだ。

そこには、赤い鎧を着けた戦士が立っていた。

?「やあ、間一髪だったね一也」

赤い鎧の戦士の腹部から男の声が聞こえた。

一也「まさか…クリム⁉︎」

クリム「ギリギリ間に合って良かった」

一也「でも、誰がドライブに…」

ドライブ「私よ」

一也「まさか、霊夢なのか?」

ドライブ(霊夢)「そうよ」

赤い鎧の戦士「仮面ライダードライブ」は霊夢が変身していた。

クライ「新しい…仮面ライダー…だと⁉︎」

ドライブ「一也、あんたは休んでなさい…私が戦う」

一也「無茶だ…ドライブになったばかりの君が敵うはずない!」

ドライブ「大丈夫よ、戦い方はこの……ベルトさんが教えてくれるわ!」

ベルトさん(クリム)「ベルトさん…か、懐かしい呼び名だ。OK!行こう霊夢、スタートユアエンジン‼︎」

クライ「クリム…クリム・スタインベルトか…面白い、来い!はぁー!」

クライはドライブに向けてエネルギー弾を放った。

ドライブ「避けきれるかしら?」

ベルトさん「シフトカーを倒して加速するんだ!」

霊夢は左腕に装着しているシフトブレスのシフトカーをクリムの指示通りに倒した。

<スピッ!スピッ!スピードッ‼︎>

ベルトからの音声と共にドライブは高速で移動し、次々とエネルギー弾を避けていった。

ドライブ「避けきれた…」

クライ「やるな…」

ドライブ「次はどうしたらいい?」

霊夢はクリムに尋ねた。

ベルトさん「シフトカーを変えれば、攻撃のパターンが変わる。シフトカーズ、集合!」

クリムの号令でドライブの下に3台のシフトカーがやってきた。

ドライブ「へぇ〜、面白いじゃない。じゃあ、まずはこれかしら」

霊夢はオレンジ色のシフトカー「マックスフレア」を取り出してシフトブレスに装着し、シフトカーを倒した。

<タイヤコウカーン!>

ドライブ「タイヤ交換?」

ベルトから音声が発されドライブの胸にあるタイプネクスピードタイヤが外れた。

その後、スポーツカー型ドライブ専用マシン「トライドロン」からオレンジ色のタイヤが発射されドライブの胸に装着された。

<マックス!フレア!>

マックスフレアタイヤが装着された事で「ドライブタイプネクスピードフレア」が誕生した。

ドライブ「行くわよ!はぁー!」

霊夢はシフトカーを倒す。

<フレァッ!フレァッ!フレア!>

ドライブの攻撃は、マックスフレアタイヤの能力で一度の攻撃に炎を纏っていた。

クライ「ぐっ…」

クライにもダメージがあった。

ドライブ「次はこれね」

霊夢は次に黄緑色のシフトカー「ファンキースパイク」を取り出した。

<タイヤコウカーン!>

トライドロンから黄緑色のタイヤが発射される。

<ファンキー!スパイク!>

黄緑色の刺々しいタイヤが装着され「ドライブタイプネクスピードスパイク」が誕生した。

ドライブ「なかなか尖ってるわね…」

クライ「くっ、まだまだ!うおぉ〜!」

クライはドライブに向かって走り、攻撃を避けながらドライブの後ろからヘッドロックをかけた。

ドライブ「うぐっ…苦し…やるじゃない、だけど…」

霊夢は苦しさの中、シフトブレスに手を伸ばしてシフトカーを倒した。

<スパィッ!スパィッ!スパイク!>

ベルトの音声の後、ファンキースパイクタイヤは回転した。

クライ「ぐわぁっ!」

回転するタイヤのトゲがクライにダメージを与えた。

ドライブ「ゲホッ…最後はこれね…」

霊夢は最後の1つ、紫色のシフトカー「ミッドナイトシャドー」を取り出した。

<タイヤコウカーン!>

トライドロンからタイヤが発射され、紫色の手裏剣のようなタイヤを装着した「ドライブタイプネクスピードシャドー」が誕生した。

<ミッドナイト!シャドー!>

クライ「さすがは、かつて我々ロイミュードを倒した戦士だドライブ!心が熱くなる!倒してしまうのが悲しいほどに!」

ドライブ「私があんたみたいな奴に負ける訳無いでしょ!」

クライ「ならば聞こう、仮面ライダーとなった少女。君が戦う理由はなんだ?元より君には関係無い戦いだろ?」

クライの問いに霊夢は答えた。

ドライブ「…私が戦う理由は」

霊夢の言葉が止まる。

だが、すぐに霊夢は言った。

ドライブ「私が、博麗の巫女だからよ!生まれた時から決まってた!私の友達がいる!この幻想郷を守るためよ!」

霊夢の言葉には強さが籠っていた。

幻想郷を守る強さ、友達を守る強さ。

そして、自分が博麗の巫女である誇りに対する強さ。

クライ「…そうか、それがお前の戦う理由か。なら、なおさら俺達の計画を邪魔させる訳には行かないな。スマイル、手を出すなと言ったが…手伝ってくれるか?」

スマイルはクライの問いに答えた。

スマイル「もちろん。私はあなたのために働くと決めたのですから」

そう言ったスマイルはロイミュード態に姿を変えた。

ドライブ「一也、あんたも行ける?」

一也「あぁ、ゆっくり休ませてもらったぜ!」

一也は霊夢の問いに答えながらベルトにシグナルバイクを装着した。

<シグナルバイク!>

一也「変身!」

<ライダー!チェイサー‼︎>

一也は再びヘルチェイサーへと変身した。

ドライブ「一也は笑ってる奴を頼むわ」

ヘルチェイサー「ならクライは任せたぜ、霊夢!」

霊夢と一也の共闘が始まり、それぞれ場所を移動した。

 

ー次回に続く




今回は第4話前編という事でいかがだったでしょうか?
ヘルチェイサー/一也の前に現れた新たなドライブ、まさかの霊夢が変身しました!
次回はいよいよ第4話クライマックス!

次回もスタート・ユア・エンジン‼︎


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