乗り鉄探偵南 達仁 恵那・岐阜殺人紀行 (新庄雄太郎)
しおりを挟む

1話 恵那峡観光

岐阜県・高山市
「てめぇーっ!これでも食らえっ。」
男は殴ったり、蹴ったり。そして、ナイフで刺し殺した。
「うがっ。」
男は、酷く出血し、倒れ、息を引き取った。
「アハハッ、ざまみろっ!。」
「これで、お前は地獄へ落ちろってな。」
あの3人の男達は一体、何者なのか。
達仁の3連休が、殺人事件が起きるのだ、達仁はこの事件の真相を解くカギを握っていた。




達仁は、穂乃果、ことりが乗ったN700新幹線のぞみ1号に乗って、岐阜県の恵那と岐阜市へ旅行へ出かけた。

更に、達仁は新しい友達がいることに気付いた。

「穂乃果、もう1人の子は誰なんだ。」

「あっ、そうか初対面だっけ達仁は、その子は小泉花陽ちゃん、音ノ木坂学院の高校生よ」

「はじめまして。小泉花陽です、よろしくお願いします。」

「俺は南 達仁、よろしくな。」

「達仁君に穂乃果ちゃん、岐阜では岐阜城や鵜飼が有名なんだって。」

「そうか、でもよ初めは恵那市へ行くんだからな、恵那って言ったら、恵那峡なんだから。」

「達仁、実話ね、私とことりちゃんはね、明智の大正村に行って見たいの。」

「何っ、大正ロマン!!。」

「えっ、どうした、何か不満でも。」

「あーっそっか、明智も忘れてたよ、穂乃果達が行きたいなら、俺も行くぜ。」

そして、午前7時34分、のぞみ1号は名古屋に到着、7時45分、そこから名古屋から高山本線経由の特急・ワイドビューびた1号に乗って10時56分に高山へやって来た。

「穂乃果ちゃん、恵那まではどうやって行くの?。」

「ことりちゃん、花陽ちゃん、達仁、あれじゃない。」

穂乃果たちは太多線に乗り継いで、恵那になってきた。

恵那といえば、恵那峡が有名である、俺たちは恵那峡遊覧船に乗って観光した。

「わーっ、見てみて、渡り鳥が見えるよ。」

「本当だ、花陽ちゃんにことりちゃん、達仁もすごいよ。」

「おっ、あれが紅岩にもろこし岩、おいっ、穂乃果、ことり、花陽ちゃん、写真取るから笑って。」

達仁は、穂乃果達に写真を撮って、記念に残した。

「そう言えば、達仁、恵那といえば、恵那峡と大正ロマンを楽しむんだよね。」

「そうだよ、恵那にはね、もっとすごい観光列車が走ってるんだぞ、穂乃果達、乗りたがってたじゃないか。」

「わぁぁぁっ。」

「今日泊まる温泉は、恵那峡温泉だ。」

「うわーっ。」

 

恵那峡グランドホテルに着いた達仁たち。

俺達が泊まるのは西館の202号室である

「うわーっ、恵那峡橋が見えるよ。」

「本当だーっ。」

「私達も、着たんだね、岐阜に。」

「うん。」

「お前らな、修学旅行に着たんじゃないんだからな。」

「てっ、達仁は引率の先生みたいね。」

ことりと花陽は、笑った。

そして、夜、俺達は1夜を過ごした。

恵那峡温泉の大浴場は、男女別に別れているので温泉の楽しみはさまざまです。

一方、達仁は露天風呂に入っていた。

「いゃーっ、恵那峡温泉にきてよかったーっ。」

そして、夕食は今月の旬料理である、飛騨牛と美濃健豚しゃぶしゃぶもある

楽しそうに、会話をしながら夕食を食べた。

俺達は、夜の10時ごろ、俺と穂乃果とことりと花陽は、眠りについた。

「おやすみっ、穂乃果ちゃん。」

「おやすみっ、ことりちゃん。」

1話 (終)

 

 

 

 

 




おまけ
「ねぇねぇ、好きな子、いる?。」
「おいっ、修学旅行の夜みたいな寝たふりはやめろ!」



目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

2話 明知鉄道

恵那峡遊覧船に乗った後、俺たちはさざなみ公園に向かっていた。
「イニッ、岐阜名物五平餅、食べる?。」
「ありがとう。」
「達仁君、鉄道が詳しいのですか。」
「そうだよ、小学生のころから列車が好きだったから。」
「そうなの、ことりちゃんと穂乃果ちゃんも列車は好きかな?。」
「うん、穂乃果とことりは列車は好きだと思うよ。」
「岐阜と言えば、私は何を思いつくのかな。」
「そうだな、俺は岐阜城へ行って見たいな。」






次の日、俺達は明智の日本大正村へ向かうため、恵那駅へ向かった。

「いやーっ、いい湯だった。」

「本当、岐阜に着てよかったわね、穂乃果ちゃん。」

「うん。」

「でも、この温泉、なんかしょっぱっかったね。」

「そりゃそうだよ、海水の温泉なんだから。」

「海未ちゃんとにこちゃんも行きたかったかな。」

「そうね、海未ちゃんは部活試合に、にこは前日に盲腸で入院したんだから。」

「そうだな。」

とそういいながらバスから降りて、恵那駅に着いた。

「ここから、明智まで行くの。」

「そうだよ、そこから明知鉄道に乗るんだぞ。」

「私ね、前からはいからさんになってみたいと思ってるの。」

「そうか、確か明智はロマンの旅が楽しめるんだよね。」

達仁と穂乃果とことりと花陽は7時52分発の明智行の乗った。

「出発ーっ、進行ーっ。」

「わーいっ。」

明知鉄道は、昭和60年11月からに国鉄明知線を廃止し、第3セクターに変わりました、最近では急行大正ロマン号と言う観光列車が運転されている。

「実はね、俺、大正ロマン号に乗ったことがあるんだ。」

「えーっ、本当」

「あっ、ロマン1号だけどね。そこでじねんじょ料理を食べたんだ。」

「うん、穂乃果ちゃんとことりちゃんも乗りたがっていたよ。」

ことりは、穂乃果と花陽と達仁にはいからさんになりきれるってことを伝えた。

「ねぇねぇ、はいからさんのコスプレも切れるって。」

「素敵ーッ」

「それから、おひなさまめぐりもやってるんだって。」

「これは、明智のロマンの旅も楽しみになりそうだね。」

達仁達が乗った明知鉄道は大正ロマンの町、明智へ向かった。

 

一方、岐阜県警捜査一課の刑事たちが、恵那峡へ急行した。

「被害者は、三杉 純一さん、30歳。」

と恵那警察署の矢野刑事が県警本部の唐沢警部に伝えた。

「えーと、住所は岐阜県中津川市在住か、やっぱり高山と同じ手口か。」

「えっ、手口が似てる?。」

「ええ、高山で起きた殺人も似てるので、多分同一犯の可能性もあります。」

「では、唐沢警部、遺体はさっそく司法解剖に回します。」

「では、恵那署と機捜と残りの捜一は、目撃者がいなかったか、不審者の情報はなかったか、周辺の聞き込みしてくれ。」

「了解。」

刑事たちは、懸命な捜査が続けられた。

 

明智駅に着いた、達仁、穂乃果、ことり、花陽は恵那市明智町にある日本大正村にやって来た。

「うわーっ、ここが日本大正村か。」

「まずは、観光案内所によって行こう。」

達仁達は、全館内のチケットを買って、大正ロマンを味わうことになった。

今日のお昼は浪漫亭で食べることにしました。達仁とことりははいからハヤシライス

「うーん、美味しいわ。」

「本当だ、給食を思い出すな。」

穂乃果はナポリタン、花陽はミートソースを注文しました。

そして、昼食を済ませた、達仁達は日本大正資料館に行った。

その時、一方通行を逆走する赤いクーペに遭遇した。

「誰か助けてーっ。」

「花陽、どうした。」

「花陽ちゃん、大丈夫。」

「うん。」

「穂乃果ちゃん、何があったの。」

「一方通行逆走の暴走車が現れたんだ。」

そこへ、恵那署の交通課のパトカーが到着し、花陽に事情聴取した。

「赤いクーペが一方通行逆走し、彼女を襲った、そうだね。」

「うん、猛スピードでジグザク運転してたの」

「で、車のナンバーは。」

「警部補さん、マツダRX-7のFCの奴だよ、番号は松本37 はの69-58です。」

「そうですか、いやーっ、大した記憶力ですな、さっそく手配しましょう。」

「おいっ、赤のRX-7、松本ナンバー37 はの69-58、すぐに手配だ。」

「はっ。」

「さっそく、周辺の道路を警戒しておきます。」

パトカーは赤ランプをつけて、走り去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 










目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

3話 長良川と岐阜城

「大正村資料館で、昔の教科書とレコードが展示されてるのか。」
「私は、こんな時代にタイムスリップしたみたいよ。」
「おいっ、そっちもすごいの見つけたよ。」
「うわーっ。」
「大正時代の人力車だよ。」
「本当だ。」
達仁達は休憩所で一息ついて、しいたけ茶を飲んだ。

通信資料館
「大正時代の電話って、こんな電話だったんだ。」
穂乃果は大正時代の電話をかけてみた。

大正路地
「穂乃果、ことり、花陽、ここで写真撮ろう。」
穂乃果とことりと花陽はポーズを決める。
カシャッ。

日本大正村役場
「袴も可愛いし、気分は女学校の生徒ね、どう似合う。」
「似合ってるよ、ことりちゃん。」
「私も、似合ってるかな、達仁君。」
「私もどうでしょうか。」
穂乃果も花陽も似合ってるぞ。
そこで記念撮影した。

大正時代館
「大正って、こんな暮らしなんだ。」
「それに、あんみつを食べて帰った日もあったんだよ。」
「えっ、そうなの。」
「ねぇねぇ、大正時代の新聞も展示されてるって。」
「本当か、それ。」
「うわーっ。」



茶房マロニエ

「ねぇ、少し一息しない。」

「賛成ーっ。」

達仁達は、大正のお茶会を楽しんだ。

 

そして、達仁達は恵那行の列車に乗って、岐阜へ向かった。

「楽しかったね。大正村。」

「うん。」

「今度は海未ちゃんも誘ってあげようよ。」

「そうね。」

「とても、素敵なロマンだったわ。」

達仁達は、恵那駅から降りて岐阜行の列車に乗った。

俺達は313系の新快速に乗って、岐阜に着いた。

「よおっ、達仁久しぶりだな。」

と聞き覚えのある声だった。

「よおっ、大道寺に黒岩、久しぶりだな。」

達仁が中学の時の友人に再会した。

「どうして岐阜に来たんだ。」

「友人と旅行に来たんだ。」

「オーッ、岐阜へ旅行に。」

「岐阜と言えば、鵜飼だよね。」

「あっ、その川は長良川なんだ。」

俺達は長良川を見に来た。

「夜の長良川は素敵ね。」

「あれ、何が流れてるよ。」

「えっ、人が死んでる。」

「死んでる、キャーッ!。」

岐阜県警のパトカーがサイレンを鳴らし、現場には岐阜県警捜査一課の刑事も臨場。

「被害者の免許証です、東京在住の広瀬 海斗さん25歳。」

「何、海だと。」

「まさか。」

「何なんだい、君たちは。」

「東京の音ノ木坂学院の南 達仁と言います。」

「南って、あの高校生探偵の。」

「ええっ。」

「いやーっ、発見者が高校生探偵とは、私は岐阜県警の警部、唐沢と言います。」

「捜査一課の橋口とこちらは寺岡部長刑事と江藤警部補。」

「どうも。」

「岐阜中署の碓井です。」

「恵那署の矢野です。」

「えっ恵那署?。」

「今回、県警は岐阜中と恵那で合同捜査をすることになったんだ。」

「えっ、何だって。」

「実はですね、恵那峡の笠岩で男性の死体が見つかったんです。」

達仁達は、悪夢の夜に包まれた。

 

「ねぇ、2人の学生が殺される事件が相次いでるんだよね。」

「ああ、海はいいヤツだったよ、何で殺されなきゃならないんだ。」

「広瀬海斗って、達仁の部活の先輩でしょ。」

「うーむ、3人が関与したじけんとは。」

 

「あったよ。これだ、高山市で起きた殺人事件だ、大学生と高校生を殺害事件だ。」

「ようするに、何かのトラブルで関係してるのかな。」

「ええ、多分そうゆうことでしょう、おそらく高山でいったい何があったのか。」

「ねぇねぇ、明日は岐阜城へ行くんでしょ。」

「そうだな、明日に備えよう。」

達仁達はそう言いながら、眠りました。

 

次の日、達仁達は友人といっしょに岐阜城へ向かった。

「信長の歴史展だって、見に行こうよ。」

「おう、行こうぜ。」

 

 

岐阜城

「岐阜城へ行くなら、このぎふ金華山ロープウェーに乘って行こう。」

岐阜城では、織田信長と斎藤道三公の歴史や、戦国時代に使った武器も展示されていました。

岐阜城の上がってみると、昨日行った恵那山も見えた。

「うわーっ、高いな。」

「本当だ、いいね岐阜は。」

「あれっ、ことりちゃんと花陽ちゃんは。」

「そういえば、ことりは団子を買いに行ったよ。」

「達仁、穂乃果ちゃーん、団子買って来たよ。」

「へぇーっ、これが岐阜のみたらし団子か。」

達仁と穂乃果とことりは団子を食べた。

「そうか、犯人はあいつだ。」

「えっ、犯人がわかった。」

「ああ、犯人はあいつだ。」

「まさか、花陽があぶない、犯人は花陽を狙ってたんだ。」

「どうゆうこと、それって。」

「花陽は、信長の歴史を調べてたんだ。」

「じゃあ、花陽はそれを狙ってたんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「はいっ、忘れ物でしょ。」
「おっ、ありがとう、ありがとう、これで助かったよ。」
「おっと、待ちな、君にお礼しなくちゃ。」
「お礼はいらないよ。」
「遠慮するな、君のお陰で機密情報を無くさずにすんだんだからな。」
「機密情報!。」


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

4話 解決

「そうさ、俺たちは盗賊団、赤鬼団さ。」

「盗賊団。」

「知った以上は、返すわけには行かないよ。」

「そうだな、始末するか。」

「誰か助けて—っ!」

「あっ、その声は、行って見よう。」

「あっ、花陽ちゃん。」

「おいっ、何やってるんだ。」

「やべっ、逃げるぞ。」

2人の男は赤いサバンナRX-7で逃げた。

「あっ、昨日の車だ。」

「赤鬼団だ。」

「えっ、赤鬼団だって。」

「中部地方の美術品窃盗団だ。」

「なんだって。」

「高山で殺害されたのは、武田信彦、恵那で殺害された三杉純一、」

「そうか、海斗はそれを利用されてたのか。」

「みんなで、花陽ちゃんを助けるぞ。」

「オーッ、」

大道寺は、すぐ唐沢警部に連絡した。

 

赤鬼団の手下たちは、岐阜公園から花陽を黒のチェイサーから降り、赤のRX-7のリーダーとその仲間を盗品を渡した、花陽は手下に捕まってしまい、人質を取った。

「俺たちは何者かわかったらしいな。」

「ひぇーっ、盗賊団だったのね。」

「その通りさ、盗んで大儲けしていたんだよ。」

「お前、酷い目にあいたいのか。」

「誰か助けてーッ。」

「待てっ、赤鬼団ども、花陽ちゃんを放せ。」

「貴様ーッ、叩き潰してやる。」

達仁と穂乃果とことり達は手下をやっつけた。

「てめーっ、多々じゃおかんぞ。」

「あんた達は、そのリーダーと組んで美術品を盗んでたんだな。」

「そうだよ、盗んだものは金になるんだからな。」

「だからって、盗んでいいって思ってるの。」

「花陽ちゃん、大丈夫。」

「うん、怖かったよ。」

「お前はいったい何者だ。」

「南 達仁、探偵さ。」

「えっ、た、探偵。」

「達仁君、もう1人いるの。」

「もう1人。」

「まさか、やっぱり、犯人はあの人だ。」

「犯人は誰なの。」

「ああ、広域手配15号、住田恵介。」

「よくわかったな、高校生探偵。」

「リーダーは、この俺、斉藤正二、そして子分の住田恵介だ。」

「そうか、俺の先輩を殺した、広瀬海人を。」

「その通りだよ。」

「あいつは、裏切ったんだ、裏切り者は地獄へ送ってやったのさ。」

「そうか、みんな殺すつもりだったんだな。」

「悪いがな、お前らは生きて帰れないぞ。」

とその時。

「そこまでだ。」

と唐沢警部と矢野刑事と機動隊を連れて、包囲された。

「唐沢警部、大道寺に黒岩。」

「捕まえた手下が自供したんだ。」

「間に合ってよかったぜ。」

と斉藤と住田は。

「がははっ、もう赤鬼団は解散だ。」

「ふぎっ。」

こうして、住田と斉藤は岐阜県警に逮捕された、美術品窃盗団はいずれ摘発されるだろう。

 

岐阜駅

「達仁、又遊びに来いよ。」

「おぅ、ゲキとエンも元気でな。」

「こいつ、生意気だぜ。」

「じゃぁ、行こうか。」

「うん。」

「あっ、よかったよかった、間に合ったね。はい、恵那峡饅頭と恵那峡せんべいよかったら土産に。」

「どうもありがとう、矢野さん。」

「南君のおかげで無事、連続殺人事件が解決しました。協力感謝します。」

「ほらっ、手を振ってるよ。」

こうして3連休の岐阜旅行はスリルとサスペンスな旅行だった、しかし、穂乃果達は明智の大正ロマンを乗せて、俺は謎と犯人を追う、それが乗り鉄探偵。

こうして恵那・岐阜の殺人ロマンは窃盗団と対決し、無事解決した。

(終)

 

 




今回の旅情サスペンスは現在のダイヤを使用してるため、JR線を使用してます


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。