地球の戦士 クリリン (蒲鉾侍)
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1話

以前投稿していた作品を少しずつ変えて投稿していきます。


よっ!俺クリリン!

 

今、俺は列に並んでいる。

 

閻魔大王様って言う人に地獄か天国か審判てもらう為に。

 

まぁ、何回か来た記憶があるけどな。

 

ドラゴンボールから邪悪龍って奴が出てきて

悟空が最後の一星龍って奴を倒して

悟空が俺の所に来て組手して

 

 

あいつはどこかに行っちまって、俺はなぜか死んで。

 

え?なぜ死んだのかって?

 

なんだったけな?寿命か病死 まぁ、なんでもいいじゃないか。

 

気分を変えるために俺は空を見上げた。

空は……真っ白だった。

さっきまで見てた悟空の金斗雲みたいな雲がなくて本当に真っ白だった。

 

 

周りを見渡しても何もない。

 

そしたら、声が聞こえてきた。

 

それは女の人の声だった。

 

18号?マーロン?───違う。

 

悟飯の所のパンちゃん?──違う。

 

べジータの所のブラちゃん?──違う。

 

聞いたことの無い声だ。

 

その声は俺にこう告げた。

 

「あなたは転生します~」

 

転生?何なんだろう?

 

「えーと、ですね、転生は第二の人生と思っていただけたらいいです」

 

心読まれたのか?あれか、生まれ変わるみたいな?

 

「いえ、もう一度同じ世界でクリリンさん、として生きてもらいます。転生の中の憑依の分野に入ります」

 

もう一度 俺 として生きるのか?

それって今の俺の記憶あるのか?

なかったら同じことを繰り返すだけになるし。

 

「ちゃんと今のクリリンさんの記憶はありますよ、あ、特典いります?」

 

今の俺の記憶があるなら安心、と思った直後にまた、訳のわからない単語がでてきた。

 

特典…何だろうか?18号が好きな言葉だった気がする。

 

「まぁ、そんなに変わらないんですけど、例えば最強になりたいとか、そんなことです」

 

最強はいらないな~自分の力でみんなに追い付きたいし。

そうだな~何にするかなぁ~

 

「戦闘力の限界をなくしてくれ!」

 

俺は、人間には限界があると思う だからこそ限界をなくしてもらって、俺は悟空みたいに強くなっていつの日か悟空を越える!!

 

「他にありますか?」

 

他にはない!

 

「どの場面からスタートします?」

うーん。

じゃあ、俺が武天老師様の所に弟子入りするところで。

 

「はい、わかりました。」

まだかな、と楽しみに待っていると、声の主だと思う女の子が現れた、身長は小さな方だ っと言っても俺よりは大きかった。

 

顔?ん~美人なだなー あっでも、俺より年下と言うか、子供だし、そういう趣味ないぞ。

 

「私、貴方より年上ですけど」

 

あ、そうなのか、そういうパターンなのか。

特殊能力を持ってる人達はやっぱり見た目のわりに……ってやつだな。

 

あ、そうだ、なぜ俺を転生させるんだ?

 

「私より、身長が小さいからです」

 

あぁ、そうなのか、この身長が役に立つときが来たとは驚き。

 

特典の時少し考えた、身長を高くしてくれ!と言ったら即退場だったかもしれない。

よかった。

 

「用意できたのでこちらに来ていただけますか?」

 

連れられて歩いていくと、なにもないとこからドアが現れた。不思議~。

 

部屋に入って、進んでいくと、対座に何かが乗っていた、球状の何か、遠くだから正確には見えない。

 

____

 

「ドラゴンボール!!」

 

驚き過ぎて声が出てしまった、なんと、対座にはドラゴンボールが7つ並んでいた。

 

「貴方の世界にはドラゴンボールという物が存在するのでしょう?ですから、これで送って差し上げようと思って準備しました」

 

この、ドラゴンボール使って送ってくれるのか、やっぱり、ドラゴンボール万能だな。

 

「これ、私が紙のボールを変換して作った形だけのものですから、貴方の世界の様に願いは叶いませんよ」

 

なんだ、形だけかここから神龍が出てくるのかと思ってた。

つまり気分を高めるだけのハリボテか。

 

「まぁ、いいじゃないですか、転生させますから目を閉じてください」

 

俺はゆっくりとまぶたを閉じた。

 

 



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ドラゴンボール 無印
2話


「転生させますから、目を閉じてください」

 

俺はゆっくりとまぶたを閉じた。

 

____

 

俺がまぶたを開けると真っ暗の中だった。

そして、息苦しい。

なにかに埋まってるような気分だ。

首から上は動かせないけど、体は動かせる。

体が逆さまになってる。

埋まっているな と思って抜け出そうとしたら声が聞こえた。

 

「………なんじゃこいつ…悟空だしてやれ」

 

「…?」

これは、武天老師様の声!?そして悟空!?

 

「ほりゃ」

 

俺は畑の野菜のように悟空に引っ張られ砂浜から抜け出せた。

俺は口に砂が入ったので咳払いし頭を払った。

しかし、本当にまた戻ってこれたのか、えーと とりあえず自己紹介だよな?。

 

俺は自己紹介して何故か持っていた本を武天老師様に渡した。

 

仙人様が本を読んでいる間に悟空に挨拶しておいた。

前の世界だと親友だもんな、俺たち。

 

そして話している間に本を読み終えたらしい仙人様が ぴちぴちのギャルを連れてこいと言ってきた。

 

うーん、ここで連れてきた人は確か……ランチさんだったはず。

 

考えてる間に今度は悟空から話しかけてきたので、そっちを見ると

 

「のれよ、クリリン!」

 

悟空が筋斗雲に乗って待っていてくれた。

今度は乗れるかな?この前は不純な動機(女性にモテるため)で修行に来たんだよな。しかし今回は違う!

俺は!ただ強くなるために来た!

 

俺は砂を蹴って、飛び上がった!

 

頭にショックが走っ……らなかった。

 

………の、乗れた!乗れたぁー!

 

「やったー!」

 

「うお、なんだ!?急に!」

 

「変なやつじゃのう」

 

あまりにも嬉しすぎた反動で叫んでしまった。

二人になんか変な目で見られてしまった……頭にショックはこなかったでも心にショックが……。

 

 

 

____

 

 

ランチさんは見つけた。

やっぱり警察に追いかけられてる。

 

前の時は悟空を囮のように使ったが今回はちゃんと戦う。

今の体がどれぐらい動くかどうか確かめたかったし。

 

最初は少し転びそうになったりしたけど、それも少し馴れた。

 

ランチさんを連れて帰って、100mを測ったりした 結果は俺の敗けだけどな!

悟空 8秒05

 

俺(クリリン)8秒42

 

以前よりは差は無くなってるんだけどなぁ。

 

次は石を探してこいと言われた。

取ってこれなかった方は晩飯抜きってこともあるのか 慌てて悟空は飛び降りて行ったが、俺は気にしない。

 

あとで、追いつけるは自信は一応ある。

それより試さきゃいけない事があるんだ。

 

それは気の確認。

 

 

先ずは気功波、舞空術。

更には気を探ったりを出来るか確認。

 

気功波は地面を50cmぐらいを削りとった。

すごく、弱体化してる……。

まぁ、以前の時と比べたら全然威力はある方なんだけど悟空ともっと差が欲しかった。

 

舞空術だが、少し地面から離れた ってぐらい。

驚いた。これはヤバイぞ。自由自在に飛び回るのは時間がかかりそうだ。

 

気を探る事は流石に出来た。

俺と悟空の気を比べてみると、お互い本気ではないが同じぐらい。

次に仙人様の気はどこだろうと思ったら、悟空の横にいた。

 

「あぁ!?」

 

別に嬉しいわけじゃない。忘れていたんだ!

石の事だ!これを手にいれないと今日の晩飯抜きなんだったー!!!

 

 

____

 

翌日何故かみんなが熱をだした。

あの悟空もだ、原因はフグの毒らしい。

悟空に熱を出させるなんてフグの毒すげぇ、とりあえず晩飯食わなくってよかった。お腹は減ってるけど。

 

この日俺は新しい技の開発を試みたがまだ無理だった。

 

 

アイディアは浮かんだんだけど、2つほど考えた。

一つは当たれば勝てるかもしれない強力な技だけど。隙があって工夫が必要な気功波系の技。

 

二つ目は俺が初めて考えた格闘技。これも強いと思うんだけどさ、やっぱり工夫が必要。

 

なぜ、格闘技を考えたのかと言うと俺はなんか気功波の類いに頼ってた気がするから。今までの俺は接近戦は強くなかった。接近戦になるとこちらが不利になるから改善したかったんだ。

 

 

 

____

 

八ヶ月後に天下一武道会が開催される。

その為に修行が始まった。

 

牛乳配達をしたり。

素手で畑を耕したり。

飯を食べて、勉強して寝て。

 

よく動き、よく学び、よく遊び、よく食べて、よく休む。

これが仙人様の教えだった。

 

最後の一ヶ月は亀の甲羅を背負って修行した。

もちろん、技の改良も忘れずに。

 

あ、大事なところ忘れてた。

巨大な岩を動かす試練、悟空より岩を動かせた!(その前に最大まで気をためていたのは内緒)

 

すごく、嬉しかったぜ!

悟空は 次はぜってい負けねぇぞ と悔しそうだった。

 

 

 

そして

 

一ヶ月はすぐに過ぎて、天下一武道会当日がやってきた。

 

予選を無事に勝ち進み(途中、昔の寺の先輩とか出てきたけど、前世と合わせるとかなり昔の事なので、誰だっけ?ってなってしまった)

 

第21回天下一武道会の本選の幕は斬って落とされた!

 

1回戦

クリリンvsバクテリアン(なんか臭い人)

 

やっぱり、前世と同じで今までの風呂に入ったことのない人なんだ。

……どうやって勝ったんだっけ?なんかショックな事を言われたような……?

 

他の対戦も以前と同じで

 

2回戦

 

ジャッキー・チュン(武天老師様)VS ヤムチャさん

 

3回戦

 

ナムVSランファン

 

4回戦

 

悟空VSギラン

 

だった。

 

どうやってバクテリアンって人を倒そう、気功波?それは取っておきたいよな。

 

考えとかないと。

 

 



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3話

どうやってバクテリアンって人を倒そう?

気功波?いやそれは取っておきたいよな。

 

考えとこ。

 

____

 

思いつかない。

 

もう試合が始まりそうだ。

 

審判に呼び出されて審判の人が俺と相手の解説を

 

「負けるなよー!クリリン!」

 

悟空の応援が頼もしい。

 

審判が大きく手を振り上げた。

唾をゴクリと飲み込む。

 

「はじめっ!!」

 

試合が始まった。

 

「ぐへへ」

 

相手のバクテリアンが近づいてくる、く、臭い!なんていう臭いだ!

 

「はっ!!」

 

「わっ!」

 

うわっ!?いきなりパンチをしてきた。

危なかった…ギリギリで避けることが出来た。

 

「はあぁ」

 

「…お…おお」

 

口臭を嗅がされてクラクラする。

 

「ほりゃ!」

 

「あ…あ」

 

今度はあそこの臭いを嗅がされて、倒れてしまった、臭い臭すぎる。

こいつには品がないか。

…品が"ない"?何か思い出せそうなんだが思い出せない。

 

「このっ!このっ!」

 

「くっ!」

 

屁をかましてきたり蹴ってきた、これはやばいぞ!

 

そうだ!

思い出した!

 

「お前には「俺には「「鼻がないじゃないか!!」」

 

悟空も気づいていたようだ。

そうだ!前にこいつと戦った時はこれで助かったんだ!

 

「悟空、ありがとう」

 

「カーッ!!」

 

今度は 唾 だな!リングか汚れさせないように。

 

「そりゃ!」

 

俺は相手の顎を蹴飛ばした、バクテリアンは上を向いて蹴られたショックで、唾が自分の顔にかかってしまった。

 

「あ、そうだ」

 

俺は相手の顔に向かって、屁をしてやったら相手は降参してきて俺の勝ちになった!

 

……『鼻がないじゃないか』これはショックだった言葉だったんだ。

まぁ、勝てたからいいか!

 

 

次はヤムチャさんとジャッキー・チュン…仙人様じっくり観察しないと。

 

「選手は出てきてください!」

 

ヤムチャさんとチュンさんの試合はすぐに終わってしまった。

ヤムチャさんの技が当たっていれば勝てたかもしれないのに!

 

次の試合はナムって人とランファンっていう女の人の試合だった。

実力は完全にナムっていう人の方が上かな。

ランファンっていう人はお色気で攻めたけど最終的にまけた。

ナムさんの勝ちだった。

 

次の試合は悟空とギランっていう恐竜の試合だけど、悟空が出てこない。

 

みんなで探したらランファンさんが見つけてくれた。

悟空は腹一杯で眠たくなったのか知らないけど木の影で寝ていた。

のんきなだなー相変わらず、まぁ悟空らしいけど。

 

 

試合の結果は悟空の勝ち。

試合の途中で悟空に尻尾が生えた、あれ今回の大会って……ま、まさかそんなはず…。

試合は悟空の相手のギランってやつがグルグルガム?ってやつを出したんだが、尻尾が生えた影響で力が増したのかグルグルガムをちぎった悟空にびびって相手が降参した。

 

 

 

次は俺とジャッキー・チュン、仙人様との戦い。

その前に悟空がインタビューされたり、

チュンさんがマイクパフォーマンスしたりした。

緊張する。

勝てるかな…?いや、わからない。

でも、勝てるように努力はする。

 

試合が始まる!

 

 

「第5試合はじめーーっ!!」

 

 

言い終わったのを確認すると俺は地面を蹴ってチュンさんに向かって行った。

 

「とりゃあーっ!」

 

パンチは避けられ、蹴りも避けられた、しかし試合はこれから。

 

「でええーっ!!!」

 

「…むう」

 

受け止められた…しかし俺の攻撃はグーのパンチではなく、パー、手を開いた形であった、これが何を意味するか。

 

「ハァーーッ!!」

 

この手と手は重なりあっている、このゼロ距離で俺は気功波を撃った!

 

「クッ!」

 

相手は急に襲いかかった手の痛みに驚き、後ろに下がった。

ダメージは少なそうだ。

 

「お主、無茶なことをするのう、もう少し威力があったらお主もダメージを受けていたぞ」

 

「これぐらいの無茶しないと武天老師様には勝てませんよ」

 

「……いまはそう言うことにしておこう」

 

会話を終えて再び、お互いに構え直した。

お互いに本気の構えである。

攻撃は転じることもでき、防御に転じるこも出来る

自分が一番行動に移しやすい形。

 

「ハッ!!」

 

先に動いたのはクリリン、地面を蹴った場所は凹んでいる。

ただ単に歩き出したのではなく、気を織り混ぜ自分のスピードをあげたのだ。

 

「とりゃっ!!」

 

「く、ふりゃ!」

 

ジャッキー・チュンの想像していたスピードを越えて跳び蹴りを繰り出した

クリリンだったがギリギリの所で避けられて足を捕まれてしまった。

 

「ほれーほれーどうしたー?」

 

「かめはめっ!!」

 

クリリンは足を捕まれて体が反対の状態で両手を重ね合わせた。

 

「なっ!!は、離すからやめ「波ァーーッ!!」

 

クリリンの両手から青い閃光が放たれた!!

これには流石に避けれずにモロに喰らってしまった!

 

「ぐ、少し位手加減せんかい!」

 

「たたたたたたっ!!」

 

気功波の連続攻撃!しかしこれは一つ一つに威力がないのか、相手に当たって、"地面に沈んでいく"だけ。

 

「そろそろ、反撃させてもらうぞい」

 

「こい!」

 

ジャッキー・チュンはトップスピードを出して迫っていく。

 

さっきまで避けれていたが、数発があたっただけでかなりダメージを受けてしまう。

 

な、なんて攻撃だっ!これ以上当たる訳には行かない!

 

「ハッ!!」

 

気を解放し、舞空術で空に飛び上がった。

これが間違いだった、いや、これが負けに繋がったとかじゃなくて。

 

「お、お主、どこでそれを!?」

 

最初は何を言ってるか、よくわからなかった。

 

舞空術を見るのは初めてだから驚いてる?いや違う多分一度見たから驚いてるんだ。

 

「鶴……仙…流…!」

 

そう、鶴仙流天津飯や餃子が弟子入りしている所。

もともと、舞空術は鶴仙流だと、前世で天津飯に聞いたことがある。

武天老師様の目前で使ってしまったのは間違いかもしれない。

もしかして、俺は鶴仙流の手先と思われているのかもしれない。

しかしそんなの俺は説明できないなので、この驚いてるのを戦闘に役立てるしかない!

 

「かめはめ波!!」

 

「なっ!くぅ、少しかすりよった!」

 

隙をついたのに当たらなかった、当たったら勝負は一気にこちらに傾いただろうに。

 

かめはめ波は地面に消えていってしまった。

 

もう、こちらの体力は少ない、決めるしかない!!

 

この新技で!!

 



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4話

もう、こちらの体力は少ない、決めるしかない!

 

この新技で!!

 

____

 

 

 

「勝たせてもらいます!!」

 

俺は地面を蹴り、力を込め思いっきり武天老師様に殴りかかった。

 

「ふ、正面からきよったか!バカめ!」

 

武天老師様も腕を伸ばし俺を殴ろうとした。

 

 

その時!!

 

 

気功波がジャッキー・チュンのアゴを打ち上げた。

 

 

よし!!行くぜ!!

 

顔は上をむき、無防備な体にボディーブローをいれて連続攻撃!!

 

そして!!

 

「出てこい!かめはめ波!」

 

「な、なに!?」

 

地面から出てきたかめはめ波はジャッキー・チュンに命中した。

 

さきほど、地面に"消えた"かめはめ波だ。

かめはめ波は完全に消えたのではなく、

姿を消しただけだったんだ。

 

さっきの気功波だって、俺が大量に撃った気功波だ。

あれも全てを地面に沈んでいっただけだったんだ。

実はあのまま、地面に沈ませて置いたんだ。

ちなみにヤムチャさんの操気弾を参考にした。

俺の戦いかたは相手の懐に入って攻撃すること。

でも、相手はそう簡単に懐を見せてくれない!

ならこじ開ければいい!っと考えで作った技、技名は…。

 

「新技、小人の攻撃(リトルラッシュ)

 

「く、やるのう、今のは危なかった、お主、もう少し攻撃力があれば完全に負けていた所だった」

う、嘘だろ!?今ので気絶しないなんて!?

……負ける訳には行かない、次は頑張ればいい?いや、ダメだ!

諦めてどうする!!俺はそんなことばっかりじゃないか!!

ここで諦めてまた、悟空に差をつけられるのか!?

違うだろ!!!?

前世では、いつも悟空を頼ってた、今度は!!自分の力で勝ちたいんだ!!!

俺は負けない!絶対にこの試合は負けない!!

そして、悟空と戦うんだ!!

 

 

▽ジャッキー・チュン△

 

あんな攻撃方法は初めてじゃ。

かなりのダメージを受けてしまったからもう手加減はできん!!

 

 

「もう、手加減はせん「うわぁーー!!!」

 

「ぐ!!!」

 

こやつ!急に攻撃してきおった!!

なんってやつじゃ!

こちらも反撃せにゃ負ける!!

 

「ハッ!!」

 

「ハッー!!」

 

わ、ワシの正拳突きを避けて、殴ってきおった!!?

全く!いくら天下の武天老師が鍛えてやったからって強くなりすぎじゃ!!

 

「かめはめ波っー!!」

 

それにしてもかめはめ波をいつどこで修得したんじゃ?…ま、まずいこちらも打ち返さんと!

 

「かめはめ!!」

 

「とりゃーっ!!」

 

な、貴様… !今はかめはめ波を撃っているはず!!なぜ貴様がワシの目の前におる!?

 

 

▽クリリン△

 

「かめはめ波っー!!」

 

 

俺はかめはめ波を打った、相手も撃ってくるはずだ!その時になったらヤムチャさんの操気弾の要領で、かめはめ波を固定して、俺も突っ込む!!

 

「かめはめ!!」

 

今だ!!

 

「とりゃーっ!!」

 

俺の突きだした拳は見事命中し、更にかめはめ波も命中した。

ジャッキー・チュンは場外に倒れ、俺の勝ち!!

 

「か、勝ったー!!!やったぞ!!悟空!!俺勝ったぞ!!」

 

「あぁ!おめえ、あのじいちゃん倒すなんて、すげーぞ!」

 

「全く、クリリンとやらお主本当にやるのう」

 

やった!勝ったぞ!!俺は勝ったんだ!!

 

あれ、そう思ったら、急に眠気が……

 

 

▽審判△

 

す、すごいバトルだった!あ、判定!

 

「ジャッキー・チュン選手場外により、勝者クリリン選手!!」

 

 

「か、勝ったー!!!やったぞ!!悟空!!俺勝ったぞ!!」

 

「あぁ!おめえ、あのじいちゃん倒すなんて、すげーぞ!」

 

「全く、クリリンとやら、お主、本当にやるのう」

 

本当に微笑ましい光景だ!あ、こんなすごいバトルだったんだ、選手にインタビューしなくては!!

 

私が走って、選手の元に向かおうとすると、勝者のクリリン選手が倒れた。

 

「クリリン選手!?は、早く!担架を!!早くー!!」

 

 

 

____

 

 

ここは、どこだろう、俺は確かジャッキー・チュンに勝ったはず……白い枕に白い布団……いや、死んだ訳では無さそうだ。

あ、もしかして、病院かな?天下一武闘会はどうなったんだ?

 

「く、クリリン!?起きたのか!おぬし心配したんじゃぞ!一週間も寝ておってからに!」

 

武天老師様が部屋に入ってきた。

起きている俺に驚きながら話かけてきた。っていうか、一週間!?

 

「た、大会はどうなったんですか!?」

 

「あぁ大会は中止になった、優勝者はなしじゃ」

 

そうなのか、悟空と戦えなかった、くそー!悔しいぜ!

そういえば、悟空は?

 

「悟空は?」

 

「悟空の奴ならもう、行ってしもうたよ ドラゴンボールを探しにな」

 

 

「お主は次の大会までどうするじゃ?」

 

 

修行。

前世だと、武天老師様の所で修行したんだっけ。

 

カリン塔に行きたいしなぁ。

ま、そんなに急ぐことないか

 

「ちょっとの間だけ、武天老師様の所で修行するつもりです」

 

「そういえば、なぜお主舞空術を使えたんじゃ?」

 

「え、いや、その、飛びたいなぁーと思ったら飛べました」

 

そんな訳ないんだけど、これでごまかせたかな?

…そんなはず、ないか…?

____

 

 

1週間ぐらい過ぎた時

買い物から帰ってきたら悟空がいた。

確か何かと戦うんだよな。

一週間、修行したけど勝てるかな……悟空に差つけられてんじゃ?

 

なぜかブルマさんにパンツさんと言ってしまった、なぜだろうか。

 

どうやら、海の中にドラゴンボールの反応を見つけたようでそれを手に入れるには潜水艦が必要らしい。

それを武天老師様に借りにきたようだ。

 

悟空に誘われて、おれも行くことになった。

 

~~~~。

 

潜水艦で洞窟を進むと空洞があり、息が出きるところだった。

地面が感圧板になっていて踏むと横に空いている穴から無数の矢が飛んでくるっていう罠があったけど 俺と悟空はジャンプでクリアした。

ブルマさんは、そこまでジャンプすることが出来ないので悟空に如意棒を使ってもらって、渡った。

 

 

また、侵入者を倒す為の海賊型の巨大ロボットがいたけれど、それは悟空が引きつけて俺はブルマさんと先に進んだ。

 

宝を見つけるとブルー将軍と名乗る おかま がきた。

こいつには前世でボコボコにされたやられたからな、仕返しをしないと。

 

「でりゃっ!!」

 

「は、はな血!!?」

 

くる!確か…超能力だ!

 

 

「許せない!!」

 

「なっ!?動かない!!」

 

…本当に動かない、餃子とは違う超能力だな。

でもこれくらいなら気を解放すれば…!

 

「殺してやるわ!」

 

「ハァ!!」

 

「なっ!?」

 

これで動くぞ、以前のやり返しといくぞ!!

 

「ダアッ!!!」

 

「くっ、超能力をかけれたら!!」

 

超能力はもう、気を解放すれば大丈夫とわかったから。餃子のもそれで行けるかな?

俺は連続攻撃をして、構えをとる。

やっぱり、シメはこれだな!

 

「かめはめ波っー!!」

 

「ぐえっ!」

 

オカマは倒したら、洞窟が崩れはじめて悟空が来て、ドラゴンボールをゲットした。

なぜか悟空がネズミを口の中にいれて外に出てきた。

確か以前は、あのネズミのお陰で勝てて悟空に救われたけど…。

今回は悟空の気まぐれで救われた、あのネズミ恵まれてるなぁ。

 

武天老師様の所に帰ると、オカマの超能力で縄に結ばれてしまった。

気を解放すればちぎれたと思うけど、その時はやめておいた。悟空が解決してくれそうだし。

カリン塔にそろそろ行くか。

 

俺は、舞空術でカリン塔に向かった。

 

____

 

舞空術だと結構時間がかかった。

虎のような人が子供を拐おうとしていた。

服をみると赤リボンのマークが描いてあった。

 

「そうか!!!「「お前レットリボン軍だろっ!!!」」

 

ん?声が二重に?横を見ると悟空がいた。

そのあと悟空が虎みたいな悪いやつを退治した。

 

あぁ、この時にカリン塔に来たのか。

 

俺は登り始めたが悟空はボラって人と会話していた。

 

何時間すると悟空の声が聞こえた。

悟空も登ってくるのか?

数日たって 頂上につくと、カリン様がいた。

すると、間もなくして悟空も訪れた。

 

悟空はせっぱ詰まってるようなので、先にカリン様の修行を譲った。その間俺は瞑想をすることにした。

 

____

 

3日たった。

 

遂に悟空が超聖水を奪い取った。

 

「別に、どうってことねえような気がするぞ…」

 

「超聖水はなんてことない、ただの水じゃ」

 

そして、悟空は降りていった。

本当にあいつは、嵐のように来て、嵐のように去っていったな。

 

「お主は挑戦するのか?お主も聞いたじゃろ、超聖水はただの水じゃ」

 

「それでも、悟空はとてつもなく強くなりました」

 

そう、あいつはとてつもなく強くなった。

追いつくには同じここの修行をしないと。

 

「まぁ、いいじゃろ」

 

「いかせてもらいますよ!」

 

____

 

1日…これが俺の記録。

悟空に勝ったが…カリン様にこう言われた。

 

「お主、その年でどんな人生をあゆんできたんじゃ?」

 

前世の記憶もあるからな、カリン様は心配で仕方なかったらしい。

それからカリン塔を、自主的に10回ぐらい登ったり、降りたりを繰り返した、力は手にいれた、しかし悟空に勝てるかどうか。

修行を終えて、下にいくと悟空がいた。

ついていくことにした。

 

____

 

占いババの所で戦う、らしい。

 

勝てるだろうか?

 



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5話

 

 

占いババの宮殿の宮殿につくと体に傷だらけになった挑戦者が出てきた。

やっぱりここの連中は強いらしい。

達人レベルの戦士を5人も倒さないといけない。

とりあいず、一番最初に俺が行くことにした。

 

「僕がいきましょう!」

 

「へっ!ガキかよ!」

 

俺の対戦相手の名前はドラキュラマン。

確かこいつは吸血鬼だったな。

…血は吸わせないからな!

 

「とりゃっ!!」

 

「ひゃおっ!」

 

相手はコウモリになって俺の攻撃を見事に避けた。

 

「遅い!!」

 

「キッ!?」

 

 

攻撃を見切り、コウモリを池に叩き落とした。

 

カリン塔で鍛えたから勝てたんだな と思う。

それにしてもあっけなかった。

これも修行のおかげだな!五人抜き…頑張ってみるか!

 

次の相手は透明人間のスケさん らしい確かに見えない。

でも、気を探ると相手の場所はわかるので案外簡単だ。

 

 

「ふはは、どうだ、見えんだろう!」

 

「そこだァ!!」

 

自分が透明人間だからって油断をしているスケさんに向かって気功波を打ち込む。

 

「終わりだっ!!」

 

スケさんの背後に周りこっちも池に叩き落とした。

よし!順調!

 

今度はステージを変えて、悪臭のする悪魔の便所っという場所に移動した。

次の相手は闘う干物ミイラくん。

さっきの奴等のように一筋縄ではいかなさそうだ。

相手はでかい…スピードで撹乱するか!

 

「うおおっー!!」

 

「ハッ!!」

 

「くっ!!?」

 

スピードで撹乱する事はできなさそうだ。

こいつもかなりのスピードだ。

恐らく悟空はこいつに勝てる。

あいつは、闘う度に強くなるんだ。

ここで差を開けられる訳にはいかない!

 

「ハッ!!」

 

「とりゃっ!!」

 

くっ、なかなか思うように攻撃が入らない!

この場所は狭いし、戦いにくい…どうすれば…!

あ、そうか!

 

「舞空術~!」

 

「なっ!?」

 

舞空術があるのを忘れてた。

よーし、反撃開始!

 

「だだだだだっ!!!」

 

「くっ!!?」

 

気功波のラッシュで足場を削っていく。

下のなんでも溶けてしまう消化液に落とすつもりだ。

…もちろん、落とす気はないけど。

 

「降参しないと、最後の足場を打つぞ?」

 

「くっ、俺の敗けだ」

 

俺はミイラくんに勝利を納めた。

そして、次は天下一武道会で二回優勝したアックマン。

 

「むっ、足場がないではないか」

 

「降参してくれたり…?」

 

「しない、俺も飛べるからな」

 

やっぱり、戦う事になっちゃうかー。

相手のは舞空術では無く翼で羽ばたいている。

次に控えている人の気配が気になって集中できない。

すばやく、終わらしたいな。

 

「気円斬!!」

 

「なんだ?そのちんけな技は?」

 

むっ、気円斬はちんけな技はじゃない!

思わず、気円斬を投げてしまい天井が裂けてしまった。

あぁ!こんな使い方するためじゃなかったに!

 

「…降参する」

 

「へっ?」

 

な、何故か降参されてしまった……。

まっ!結果オーライてやつ?

 

「次は外に来てもらう」

 

えぇ、また外…?

室内は俺がボロボロにしやったからか…。

 

外に出ると、狐の面を被った人がいた。

……確かこの人…。

 

「さぁ、始めるかの」

 

「…いえ、降参です。悟空!あとは頼む!」

 

「え?良いのか?クリリン!」

 

「あぁ、良いんだ」

 

そして、狐の面の人のと悟空の戦いが始まった。

悟空…良かったな…。

 

────────。

 

「ワシじゃよ、悟空」

 

「じ、じーちゃん!じーちゃん!!」

 

狐の面をはずすと優しそうな眼差しで悟空を見つめた。

悟空のじいちゃんか…。

いやー、知らなかったなー…………。

 

最後のドラゴンボールを集めた悟空はウパと一緒にカリン塔に行った。

そのあと空が暗くなったのでウパの父さんのボラさんは生き返ったみたいだ。

そして、悟空が帰ってきて、三年後に天下一武闘会で会うことにした。

 

「三年後、天下一武闘会でっ!!!」

 

三年後に集結を誓った。

 

 

この3年間、無駄にしない!!

 

____

 

俺は修行場所に来た。

俺の修行場所に選んだのは、武天老師の家ではなく、カリン塔。

もちろん、カリン様からは了承を得た。

悟空!待ってろよー!

 

 

 

 

 

──────────────。

この三年間でどれだけ、強くなったんだろう。

少しでも差がなかったら良いけど。

しかし、この三年間戦ったりしてたのはカリン様だけ。

少し不安心を読まれたのかカリン様に。

 

「大丈夫じゃ、お主は強くなった、自信を持て!」

 

自信を持って、"自身"を持つ、大事な事だ。

そうだ、俺は強くなったんだ!

やるぞ~。

 

舞空術で、天下一舞踏会の会場に向かうと思った以上にはやくついて驚いた。

確かに力はついた、あとは自信を持つんだ!

 

悟空は遅れてやって来た。

今回は鶴仙流の天津飯と餃子が参加するらしい。

 

悟空に「風格ついたな!強そうだ!」と言うと、

 

「おめえも、かなり強くなったな!おら、勝てるかなぁ?」

 

なんて言ってくるもんだから、照れてしまった。

 

俺は決意を固め、歩を進めた。

 

天下一武闘会が始まった!!

 

 



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6話

 

天下一武道会が始まった!!

 

____

 

三年に一回のこの大会はいつもお祭り騒ぎだ。

屋台もでてるし、観客席はたくさんの見物人で賑わっている。

選手登録は終わったので、予選会場に向う。

 

予選会場には、ジャッキー・チュンさんもいた。

気を見るとこの前より上がっていたので、恐らく修行したんだと思う。

でも、今回も負けないぞ!

 

予選のブロックは上手く分かれた。

そして、順調に勝ち抜いていく。

天津飯、餃子と会った。

 

「タコ!」

 

餃子に頭をバカにされた。お前もタコだろっ!と言ったら一本だけ生えた髪の毛を見せてきた、引っこ抜くぞ!?

 

「タコ!タコ!」

 

し、しつこい、そして、腹立つ!こっちも言い返してやる!

 

「うるさい!ギョウザ!」

 

「……天、行こう」

 

 

あ、あれ?な、なんか…ごめん。

 

そして、試合の相手は餃子。

餃子が試合のクジを操っているようだ。

やっぱり、怒ってる?

 

最初の試合はヤムチャさんと天津飯の戦いだ。

この試合スゴく参考になるかも知れない。

 

───────。

 

「ヤムチャさーんっ!!!」

 

天津飯の野郎!ヤムチャは気絶をしていたのに、その上から足を折りやがった!!

この頃は悪いやつだったんだな、許せない!

 

「ヤムチャの敵はオラがとってやる!

「ヤムチャさんの敵は俺がとってやる!

ほぼ同時に言ってしまった。

悟空、お前もあいつが憎いんだな。

 

第2試合はジャッキー・チュンと男狼って奴の試合だ。

 

途中で、

 

「おい、あいつらクリリンみたいに宙に浮いてるぞ!」

 

悟空が餃子に言った言葉に天津飯が反応して、

 

「な、なに!?貴様この技は鶴仙流の技だぞっ!!」

 

なんか、すごい絡まれてしまった…悟空…よくも…。

 

 

そして、今度はジャッキー・チュンさんが俺の頭を月に見立てて男狼を人間の男に変えた。

 

たぶん、狼の時の方が良かったと思う。

 

「さて、次は第3試合を始めます!」

 

「餃子選手 対 頭が満月のクリリン選手です!どうぞーっ!」

 

「誰が満月じゃい!」

 

会場にいる観客達が爆笑する。

や、やめたくれ恥ずかしい…。

 

とりあいず、俺と餃子の試合だ。

悪いが餃子!勝たせてもらうぞ!

 

試合のゴングが鳴り響き試合の開始の合図となる。

 

「こいっ!ギョウザ!」

 

「…」

 

わわっ!?無言で攻撃仕掛けて来たぞ!?やっぱり、怒ってる!

 

「おりゃっ!!!」

 

「…う」

 

連続攻撃を仕掛けると舞空術で避けられた。

そして、空からの攻撃。

 

「どどん波!」

 

「どうしたっ!当たってないぞ!」

 

俺が挑発すると、どどん!と言って連発で打ってきた、狙いどうり!

なるほど、どど波はああやってするのか…。

よし!

 

「驚け!俺も攻撃をしてやる!」

 

「?」

 

いくぜ!俺の新技、と言っても"今、覚えた"んだけどな!

 

「どどん波っ!!!」

 

「なっ!?」

 

俺の新技どどん波は餃子の頬っぺたをかすり、白い肌から赤い血が垂れる。

 

「あそこまで連発されたら覚えれるわ!」

 

「なら!おもいっきり、どどん波だっ!!」

 

今度はおもいっきりどどん波かならこっちはだって、

 

「かめはめっ!!」

 

今回はにわか仕込みのかめはめ波じゃない、前世を合わせて、数十年使ってきた。

かめはめ波だ!負けられない!

 

「どどん波っ!!」

 

「波っーー!!!」

 

二つの閃光はぶっかり合い火花を散らす。

しかし、決着はすぐについた。

 

「波っーー!!」

 

「!!?」

 

餃子に命中させ、そのままかめはめ波をコントロールして場外に叩きつける。

 

はやく決着がついたので、超能力は使われないですんだ。

ちゃんと、対策はしてたんだけどな。

 

次の試合は、悟空とパンプットって人の試合だ。

 

パンプットが建物を壊したおかげで試合が見やすくなった。

レフリーの人は嫌そうな顔をしてたけど。

 

でも、悟空が一瞬で決着を着けた。

相手が弱かったのではなく俺達が強くなりすぎたらしい。…そうなのか?

 

次の試合はジャッキー・チュンさんと天津飯の戦いだ。

どっちが勝っても、おかしくない試合だ。

 

「せいっ!!」

 

「はっ!!」

 

二人の攻防戦は激しく互角に見え誰もが言葉を呑み込む。

 

「ほりゃっ!!」

 

「くっ!とりゃっ!」

 

この戦い本当にどっちが勝つんだ!?

確か前世では確か、天津飯が勝ったんだっけ?

でもジャッキー・チュン… 武天老師様は前世と違ってかなり鍛えている。

今のところ気の大きさは一緒だ。

 

────────。

天津飯が太陽拳やかめはめ波を使い 攻防のすえ、ジャッキー・チュンさんが場外負けになってしまい天津飯が勝った。

でも、ジャッキー・チュンさんは自分からから場外に落ちて負けになってしまった。

 

次は、悟空と俺の試合だ!!

負けないぞ!悟空っ!

 

「悟空っ!!!手ぬきで闘ったりしやがったら、一生うらむからなっ!!!」

 

「あったりめえだ!」

 

俺と悟空は拳を合わせ舞台に上がる。

俺は負けんぞ!悟空!この三年間血の滲むような修行をやって来たんだ!

 

「第六試合はじめてくださいっ!!」

 

「てりゃっーー!!」

 

俺は開始の合図を言い終わると同時に殴りかかった!

 

「くっ!たぁーっ!!」

 

「なっ!やるな!悟空!」

 

しっかり握った拳が悟空に命中する。

しかし、反撃の手刀を受けてしまった。

 

「おめえ、こそ!」

 

「へへへ、行くぞ!悟空!!」

 

「「かめはめっ!!」」

 

悟空お前はさぁ、いつも俺の先を歩んでいるんだ。

それがムカついてさぁ!

べジータじゃないけど、俺はお前に嫉妬していたんだ!

俺には力がなくてさぁ!お前に頼るしかなかって、正直、申し着分けなかった!!

今回は!お前の足を引っ張るんじゃなくて、お前と一緒に!戦いの前線に立ちたいんだよ!!

悪いけど、今回は勝たせてもらうぜ!!悟空!!

 

「「波ぁーっ!!!」

 

激しい光線のぶつかり合い。

負けるわけにはいかないんだ!

今の俺はお前と背負っているものが違うんだぁーー!!!

 

「波ぁーーーッ!!!」

 

「なっ!ぐ、ぐあっ!?」

 

 

俺の放ったかめはめ波は悟空を巻き込み、上空に向かった。

しかし、悟空が逃げたのを感じとり辺りに呼びかける。

 

「おい、悟空っ!これぐらいじゃ効いてないだろう!出てこい!」

 

悟空の野郎、高速移動してるな!

気の動きを見ればわかるぞ!

 

「せりゃーっ!!」

 

「はっ!!」

 

俺は悟空の方にかなりでかい気功波を打ち込んだが、真上に弾き飛ばされた。

 

「とりゃっ!!」

 

「ふ、はっ!!」

 

悟空の拳を片手受け止め自分の拳を悟空の顔にぶつける。

 

「はっ!!」

 

俺は両手で悟空を狙い打ちすると、悟空に弾き飛ばされ、空の彼方に飛んでいった。

 

「悟空っ!本気でいくぞ!」

 

「あぁ!おらも本気でいかせてもらう!」

 



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7話

 

 

「悟空っ!本気で行くぞ!」

 

「あぁ!おらも本気でいかせてもらう!」

 

____

 

俺は限界まで気を解放した。

限界まで気を解放するのは修行をしてから初めてだけど……これなら、勝てる!

 

「こい!悟空っー!!」

 

「行くぞ!!」

 

向かってくる悟空に足払いをかけて、転けるように仕向けるが、さすがは悟空。

後ろに飛び退き、回避した。

 

「くらえ!」

 

「なっ!」

 

地面から出てきた気功波は避けられた。

なら次の技を仕掛けるだけだ!

 

「太陽拳!!」

 

「なにっ!!?」

 

突然の技、太陽拳によって目をくらました。

今なら決めれる!!

 

「リトルコンボッ!!!」

 

「グハッ!!?」

 

連続攻撃が入った!そして、かめはめ波だっ!!

 

「かめはめ波っー!!」

 

「み、見えたっ!そりゃーっ!!」

 

かめはめ波は弾かれてしまった。

くっ!今のが決まっていれば!!

 

「そりゃー!」

 

「が、ガハッ!?」

 

く、油断していた、俺がこう考えてる間も時間は過ぎているんだ、攻撃されない方がおかしい。

 

悟空の一撃はかなりの重みがある。

はやく決着をつけないと、負けてしまう。

新技を出すしかない!

 

「ハァーーっ!!!」

 

俺は気を高めた。

気を開放するためじゃない。

それはもうしている。するのは、

 

『全身に気を纏うこと』

 

例えば、拳に気を纏って攻撃すれば、相手は普通に殴られるよりダメージを受ける。

体に纏ってガードすれば、相手の攻撃を軽減できて、ダメージを減らせる。

足に纏って走れば、すごいスピードがでる。

強いが欠点は体力の消費が速い。

 

名づけて 気功拳。

悟空の界王拳を真似してみたんだけど本家の方よりは劣ってる。

 

そして、俺は新技 気功拳を発動して悟空に攻撃を仕掛ける。

 

「は、はええ!」

 

さすがの悟空でもこのスピードは驚くようだな!

 

「せいっ!」

拳をつき出すと悟空の顔に命中した。

いい調子だけど持って一分が限界だ。

界王拳を修得したらそっちと合わせて改良していこう。

 

 

「だだだだだっ!!!!」

 

「がっ!?ガハッ!」

 

攻撃で攻めてそして、また攻める。

悟空もやり返してはいるが、加速中の俺には当たらない!

ここで押しきらないと俺がやられる!

技がきれてその後倒されるか、それとも技を使った反動が倒れるか。

俺がここで、決着をつけないと、どっちにしろ俺が負ける。

 

 

 

残り20秒!!

ここで、悟空が反撃してくるようになった。

やっぱり、戦いの中で成長してやがる!!

なら!!これで決めてやる!

 

「かめはめっ!!」

 

「くっ、おらだって」

 

かめはめ波で勝負する気なのかっ!

負けねぇ!!!

 

「かめはめッ!!!」

 

悟空っ!お前とまともにやる気なんてないっ!お前がため終わる前に撃ってやる!

……なんて昔の俺だったらそうしてた。

でも、お前が『孫悟空』が俺を変えてくれた。正々堂々と決着をつけようぜ!!

 

「いくぞっ!!悟空っ!!」

 

「こいっ!クリリンーっ!!」

 

「「波ーーッ!!!!!」」

 

二つの強大なかめはめ波はぶつかり合い、辺りに衝撃波を飛ばし続けそして、爆発した。

 

く、くそ!時間切れだ!

 

この状態じゃ、消耗戦になるだけだ!

いや、まだだ!体中から、気をかけ集めろ!

 

「悟空!!」

 

「こい!クリリン!」

 

このままじゃ、天津飯との戦いに負けちまうだろ。

 

「「だあァ!!」」

 

悟空と俺の渾身渾身の一撃がぶつかり合う。

いてぇなぁ…。

俺の負けだ…悟空。

 

俺は残っている気を悟空に渡した。

まぁ、渡し方が雑だから一緒にダメージ受けてるだろうけど。

そこは許してくれ。

 

ふぅ。

反省点は沢山あるな。

今度の修行はこれを改善しないとな。

次の戦いに向けて体を休めるか。

"命がかかってる戦い"のために。

でも試合もみたい。

 

俺は武道会の屋根に寝転んで、試合を見ることにした。

 

 




戦闘力

気功拳クリリン>悟空≧天津飯≧クリリン


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ピッコロ大魔王編
8話


天津飯と悟空の試合は激しい激闘だ。

それにしても悟空、いくら気を分けたからって俺とあんなけ戦っておいて俺の気と飯で回復って、どうなんだ?

やっぱ、サイヤ人の回復力は異常だな。

 

天津飯、の排球拳に決まった、悟空は少し効いたようだ。

しかし、悟空残像拳も上手く決まった。

悟空の動きがおかしい。

餃子がしているように見える。

恐らく鶴仙人が命令してるんだなっと思っていたら武天老師様のかめはめ波によって遠くの彼方に吹き飛ばした。

 

天津飯の気功砲。それを避けた悟空が後ろにかめはめ波を打って攻撃をして二人とも後は落ちるだけ。

残念だけど悟空は先に自動車に先に当たって優勝は天津飯になった。

 

天津飯が優勝賞金で、飯をご馳走してくれるらしい。

俺も腹へったぜ。

悟空がドラゴンボールと如意棒を忘れたらしい。

 

「俺がとってきてやるよ」

 

……やるか。

 

俺が悟空の忘れ物を取りにいこうとするもと、木の影に邪悪な気を持つ奴(前世で俺を殺した奴)が隠れているのが分かったので、気功波を投げつけた。

 

「ハァーッ!!」

 

「くぅ!?気づいていやがったか!」

 

前世の怨み晴らさせて貰おうじゃないかっ!!!

あの時は油断していたし、実力が足りなかった。

 

「覚悟しろよ、…えーと、あの…」

 

「俺は、タンバリン様だっ!」

 

お互いに地面を蹴り、拳を振り上げた。

 

「そりゃーっ!!」

 

俺は伸ばしてきた腕を掴んで投げ飛ばした。

こっちも体力がヤバイから、一撃ももらう訳にはいかない。

 

「貴様、殺してくれるっ!!」

 

口から気功波をだしか。

利用させてもらう!

 

「ハっ!」

 

飛んできた気功波を真っ直ぐ打ち返して、口の中に戻した。

 

「アガッ!?」

 

「かめはめっ!!」

 

「アガ、ガガ!!」

 

 

そのまま遠くのかなたにぶっ飛べっ!!

 

「波ーーッ!!!」

 

「ガッ!!?」

 

タンバリンはかめはめ波で遠くのかなたに飛んでいった。

あいつは星になった……。

今のかめはめ波を見たのかみんなが走ってきた。

ピッコロ大魔王が復活したことにみんなに伝えないと。

ちゃかり、これはもらってるんだけどな。

 

俺はポケットから『魔』と書いてある紙を取り出した。

 

「どうしたんだっ!?クリリンっ!?」

 

慌ててみんなが入ってきた、悟空、そんな心配しなくていいよ。

 

「魔物に襲われたんだ…倒したけどな…あ、そうだこんなもん持ってましたよ」

 

俺は、『魔』と書いてある不気味な紙をみんなに見せつけた。

 

「ピッコロ大魔王の紋章!!?」

 

武天老師様が驚きみんなに説明してくれた。

強さが圧倒的で、武天老師様の師匠の武泰斗様が魔封波と言う技でピッコロ大魔王をお札を貼り込んだ電子ジャーに封じ込めたらしい。

…自分の命と引き換えに……。

 

それにしてもピッコロ大魔王の生まれ変わりがピッコロなんだよな。

ってことはピッコロ大魔王ってどれぐらい強いんだっ!?

 

確か、天津飯でもピッコロ大魔王の若返えった状態で生み出した化け物にかなわなかったんだよな……不安になってきた…。

 

 

▽ピッコロ大魔王△

 

 

「タンバリンが……死んだ」

 

「な、なんですと!?」

 

私の名はピッコロ大魔王数日前に忌まわしき封印から解放されたのだ!

しかし、ワシの生み出したタンバリンが死ぬとはこの時代にも忌まわしき武道家達がいるのか!!

タンバリンを倒す程の実力……いや、相手が一人と決まった訳ではない、大勢だったに違いない。

タンバリンが油断していたのだろう。

 

「戦士を二人追加する」

 

「な、なりません!大魔王これ以上は「黙っておれ」

 

「ハァーッ」

 

子を生むための、呪文を唱え出した、これはいつ唱えても長いものだ、若返る事に成功すれば、すぐに生み出せるものを!!

歳を喰ってしまったのも奴のせいだ!!

 

「うおおおー!」

 

ふう、生まれたようだな。

今回は、二つとの事もあってかなり消耗したな。

これも、世界征服のためそして、若返るためだ。

 

「さぁ、目覚めよ、シンバル、カスタネット」

 

ふっ、相変わらず良いネーミングセンスだ。

 

「シンバル、お前はドラゴンボールを取りにいけ」

 

「カスタネット、お前は、武道家の名簿をとってこい、殺すのはまだ武道家だけでよい」

 

「「ははっ!」」

 

良い返事だ、よい結果を待っておるぞ!

フハハハハハハハハハハ!!

この世界も、もう我が手にあるようなものだ!

 

 

▽クリリン△

 

 

……俺がピッコロ大魔王の気を探っていると、邪悪な気が二つ現れた。

また、ピッコロ大魔王が化け物を生んだのか。

それにしても両方とも、気のデカさはすごいな。

でも、ピッコロ大魔王の気は減ってるいるな。

 

「今日は、休もう。それからピッコロ大魔王の事は考えることにしよう」

 

天津飯の意見に賛成だ。

もう、外も暗いし、腹も減った。

今日はもう、戦える気がしない。

 

俺達は飯を食って、ホテルに泊まった。

後日、天下一武道会の選手名簿が何者かに盗まれたと報告が入った。

幸い死人はでてないようだ、怪我人は数人いるらしいけど。

 

俺も悟空も体力満タン!

相手がドラゴンボールを集めているならこっちも少し持っておこうとなり、俺と悟空は金斗雲に乗ってもう1つのドラゴンボールを探しに出掛けた。

 

____

 

まだ、つかないのかーー?暇だなーー。

 

「腹減っちまった」

 

「俺も」

 

俺も腹減ってた所なんだ。

悟空もやっぱり腹が減っていたらしい。

なんかないかな?言葉に出したら余計に腹減ってきた。

 

「飯の匂いだ!」

 

「…そうか?」

悟空が言うには目標のドラゴンボールの近くに飯の匂いがあるらしい。

飯食えて、ドラゴンボールGETで一石二鳥だな!

 

悟空の言う通りに行くとでっかい焼き魚が落ちてあった。

……落ちてんのか?

 

「いただきまーす!」

 

「ま、待てよ!く」

 

悟空が先に食い始めた、アイツが食うとすぐになくなっちまう!俺も食わねぇと!!

 

───。

 

食ってのんびりしてたら、岩が飛んできたので、避けたらやっぱりあの魚は落ちてなかった。

岩を投げてきた奴のらしい。

二人が喧嘩になりそうなので、止めておいた。

 

いてて、止めるのにあんなに苦戦するとは。

 

 

「「それにしても、お前 俺と声似てるなー」」

 

こいつの名前はヤジロベーって言うらしい、確か、カリン様の所に居座る奴だ。

 

それにしても、声が似ている……。

 

 




戦闘力関係

クリリン>タンバリン

悟空≧クリリン≧ヤジロベー

カスタネット>タンバリン>シンバル

カスタネット=オリキャラ


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9話

 

 

 

俺達がヤジロベーと話してると、またピッコロの所の化け物がやって来た。

やっぱり、ドラゴンボールが狙いらしい。

三人でじゃんけんした結果ヤジロベーが勝って、あの化け物はヤジロベーが相手することになった。

まぁ、俺は1体倒したし別にいいかな。

 

戦いを見ていたらヤジロベーの凄さを思い知った。

恐らく修行しないでこの実力だなんて…修行したら一番に化けそうだ。

 

最後はヤジロベーが刀で相手を真っ二つして勝負がついた。

ヤジロベーが突然魔物を焼き出した。

く、食うの…?

 

▽ピッコロ大魔王△

 

「…!…シンバルが死んだ」

 

「し、信じられません」

 

どうやら相当の実力者のようだ。

このまま、生かして置くわけにはいかんな。

 

しかし、ドラゴンボールの持ち主はどんなやつなんだ?

だか、そんな事は関係ないピッコロ大魔王様にはむかうと どんな目にあうのか思い知らせてくれる!!

 

カスタネットとはあの三人の中で一番強い。

なぁーに、ワシが行くまでもない。

呼び出して片付けさせてやる。

 

▽カスタネット△

 

俺は、大魔王様の部下、カスタネット様だ!!!

今武道家の名簿に記入されている奴等片っ端からを始末している。

それにしても、ギランと言うやつも雑魚だったな。

次は…そうだな…このヤムチャと言うやつにするか。

 

(((カスタネット、カスタネットよ)))

 

こ、この声は大魔王様!?

「あ、はい、大魔王様!」

 

「こちら、順調です、これから7匹め──

 

(よし、良いぞ。よい知らせだ。しかし、こちらは面白くない知らせがある)

 

よし、大魔王様に褒められたぞ!これが褒美と言うものか!…面白くない知らせとはなんだろうか。

 

話を聞いてみるとドラゴンボールを取りにいったシンバルが殺られたらしい。

原因を探ってやる!俺は、シンバルよりも強いからな!シンバルを倒したやつを始末してくれる!

これで、大魔王様に気に入られるに違いない。

 

____

 

目的地に付いたら3人のガキがいた。

ふん!コイツらか俺様直々にぶっ殺してやる!!

覚悟すんだな!

 

 

▽クリリン△

 

「おい、二人ともなにか来たぞ!」

 

あれはもう一人の化け物か。

さっきの奴よりも強い。

恐らく、今までの化け物の中で一番強いだろう。

 

「次は、オラやりてえぞ!」

 

悟空が名乗り出た。

確かに悟空は化け物を倒してないな。

 

「いくぞ!!えーと、お前なまえなんだっけ?」

 

…悟空…ま、まぁあいつ名乗ってないもんな。って言うかまだ一言も喋ってないもんな。

 

「俺様の名前は、カスタネット様だ!!!」

 

「そうか、カンタトッポ!こい!」

 

ご、悟空…覚えてやれよ…。

ちょっと怒ってるぞ。

 

「き、貴様の名は、なんだ!!」

 

「オラか?おらは、孫悟空だ!」

 

「え、えーと、ソルゴックと言うんだな!貴様」

 

「……そう言うの良いからはやくやれ」

 

ヤジロベーの容赦ないツッコミにカスタネットが顔を赤くした。

なんだか、少し可哀想になってきた…。

 

 

▽カスタネット△

 

俺の登場であいつら驚いているな。

全員俺の最強のオーラに気づいたのか。

どれもガキかよ。本当にコイツらか?

それにしても、全員、特徴があるな。

ハゲ。デブ。寝癖。

ふっ、俺様にかかればあいつらの容姿を説明するのも簡単よぉ!!

ん?あいつら、話し込んでるな。作戦会議か?良いだろう。

この心の広いカスタネット様だ。

ガキどもなんぞひねるのは簡単だぜ!

 

いや?待てよ?あいつらが俺の兄弟を倒したのかもしれん。

油断はしない方がいいかもしれんな。

まぁ、大魔王様にも褒められた俺様がどう転んでも負けるはずがない!

 

作戦会議は終わったようだな(なぜか、ジャンケンをしているように見えたが気のせいだろう)

出てきたのは寝癖が酷いチビ。

まさか、こいつ大魔王様の次に強い俺様に勝負を挑もうって言うのか?

フハハハハ、笑わせてくれるぜ!全く!

 

じゃあ遊んでやるよ!ガキ!!

 

……ほう。名前を言うのを忘れていたのか、何かが足りないと思っていた所だ。

かっこよく名乗ってガキどもをビビらせてやるか!

 

「俺様の名前はカスタネット様だ!!!」

 

ふっ、決まった最高だぜ。

他の二人はビビって声がでないようだな!

 

「そうか、カンタトッポ!こい!」

 

だ、誰がカンタトッポだ!!貴様!!

ピッコロ大魔王様が名づけてくださったの最高の名前だぞ!

バカにしおって!なら、やり返しだ!貴様の名前も面白おかしく変えてやるわ!!

 

「き、貴様の名前は、なんだ!!」

 

さぁ、言ってみろ!あのガキども二人に笑われて恥ずかしくて死ぬぐらいにしてやる!

 

「?オラか?おらは、孫悟空だ!」

 

孫悟空か、どう改造してやろうか!!

くっ!意外と思い付かんもんだな!

……思い付いたぞ!これで、爆笑間違いなしだ!!

 

「え、えーと、ソルゴックと言うんだな!貴様」

 

「……そう言うの良いからはやくやれ」

 

な、なんだと!!あのデブの野郎!!

くっそ!俺様に恥をかかせやがって!

 

「はっ!!」

 

「むっ!?」

 

ほうなかなか速いじゃないか。

しかし、それ程度なら俺の方が速いぞっ!

 

「喰らえっ!!」

 

「ふっ!」

 

チッ!俺の最強のキックを避けやがった。

これは、楽しめそうだな!

 

 

─────────。

 

こ、この俺様が手も足もでんだと!?

くそっ!突然奴は目視できない速度で動いて、俺様に攻撃してきやがった!

ありえない!!この俺がだぞ!?

大魔王様の右腕がだぞ!?おかしい!

俺は夢を見ているのか!?

 

「おめぇ、思ったより強くねぇな!」

 

貴様ァァァ!!!!

しかし、こいつに勝てないのは事実…ならば別のガキを殺すまでだ!!

 

「しねぇーっ!!」

 

先ず貴様からだ!!ハゲガキ!!

 

「わわっ!?」

 

「うぼえっ!?」

 

なんだと、こいつ!?

俺は、最高のスピードで攻撃をしたのにカウンターだと!?

チッ!こいつも強いのか!!ならば今度はお前だ!デブガキっ!

貴様のせいで俺は恥をかいってしまったんだ!!

 

「粉々になれーーっ!!」

 

「あらよっと!!」

 

「な、なんだと!?」

 

ま、まさか貴様も強いとはな。

俺が斬られるなんて…………。

 

 

▽クリリン△

 

 

「わわっ!?」

 

「うぼえっ!?」

 

突然の接近に驚いて思わずカウンターを顔に叩き込んでしまった。

やべ、倒しちまったかな?悟空に怒られるかも。

それにしても、ビックリしたなぁー。

そんな事を考えているとカスタネットは次にヤジロベーの方に向かった。

悟空は、あっ!って感じの顔してた。

ヤジロベーは容赦ないからなぁー。

 

「粉々になれーーっ!!」

 

「あらよっと!!」

 

「な、なんだと!?」

 

カスタネットの奴は口から光線を出したけど、ヤジロベーに避けられてあっさり斬られた。

 

「おらの相手だったんだぞ!」

 

「しょうがねぇでしょ!こっちに来たんだから!」

 

二人の喧嘩は続く。

 

──────。

 

ピッコロ大魔王の乗る飛行船が上空に現れた。

 

 



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10話

 

 

全身の血の気が引いた。

 

 

ピッコロ大魔王の乗る飛行船は俺がさっき気を探った時にはなかった威圧感を纏っている。

 

 

「ピッコロ大魔王様、目的地上空に到着しました」

 

三人が力を合わせれば……無理かな…。

アナウンスが聞こえて、ヤジロベーが顔色を変えてドラゴンボール、悟空に預け森のなかに消えていった。

あ、あいつ!言いたくにいけど二人じゃ勝てない。

で、でも出来るだけの事はやる。

本当は、一回死んでるはずの命なんだ。

後悔したくない。

 

ピッコロ大魔王が降りてきた。

威圧感だけで押し潰されそうだ。

 

「悟空っ!!行くぞ!!」

 

「あぁ!!」

 

俺と悟空は一気にスピードを上げてピッコロ大魔王に飛びかかる。

 

 

「そりゃーっ!」

 

「とりゃーっ!!」

 

「ぬぅ!」

 

相手は油断している。

油断しているうちに畳み掛けるんだ!!!

 

「ハァーッ!!!」

 

「てりゃーっ!」

 

「くっ!調子にのりおって!!!」

 

悟空と俺で連打したがあまり堪えていない。

これは参ったな。

もう、相手は手加減する気無さそうだ。

 

「ピッコロ大魔王様の恐ろしさを見せてやろう!」

 

ピッコロ大魔王はターバンを脱ぎ捨てて攻撃を仕掛けてきた。

 

「ふんっ!それぐら、なっ!?」

 

「く、クリリンっ!」

 

嘘だろっ!!!?見えていたのに、気の動きを把握していたのに…!…わからなかった。

くそっ!これが実力の差かっ!!

 

「はっ!!」

 

ご、悟空!!あいつ容赦なく攻撃をしてやがる!!くそっ!!

 

「クリリン!合わせてくれ!」

 

悟空が地面にぶつけられて俺の横に来た。

よし、二人で同時に撃つぞ!

それなら、ダメージを与えれるはずだ!!

 

「行くぞ!クリリンっ!」

 

「「かめはめっ!!!?」」

 

どう言うことだ!?ピッコロ大魔王はかめはめ波が恐ろしいのか?後退りをしたぞ!

 

「波ーーーっ!!!」

 

 

かめはめ波は確かにピッコロ大魔王にぶつかり辺りに爆音と爆風をもたらした。

 

 

やったのか……?

 

「…何かしたか?」

 

「!!」

 

「うそ……だろ…」

 

あれを受けて立っていられるなんて思わず唖然としてしまう。

 

「そろそろ、死ぬか?」

 

絶望…。

その言葉で絶望に落とされた。

必死の攻撃も効かない全力の二人のかめはめ波も効かない。

俺は立ち止まっていた。

悟空もこっちを見た。

悟空…流石のお前もお手上げ──「諦めるんじゃねぇ!!!クリリンっ!!」

 

「ご、悟空?」

 

悟空を見るとまだ目は死んでいなかった。

悟空、やっぱお前すごいをこんな絶望でさぁ本当尊敬するぜ。

 

 

「ありがとうよ!悟空!目が覚めたぜ!」

 

「来るぞ!クリリン!」

 

悟空が話を切って敵の方を向くと手に二つ気功波を持っていた。それで俺達を始末するつもりか!

 

「はっ!!」

 

1つ目の気功波を悟空の方に飛ばしてもう2つ目はこっちに……こないだと!?

ま、まさか!

 

「ガッ!?」

 

「ご、悟空ッーーーー!!!」

 

あいつ二個とも悟空の方に撃ちやがった。

汚いてを!!

 

「フハハハ、次は貴様だ!!」

 

「……さねぇ」

 

「…なにか言ったか?」

 

「許さねぇ!!!」

 

 

▽ピッコロ大魔王△

 

バカめ!俺が同時に片付けると思ったかっ!!

お前たちの実力を考えると1つの気功波で、倒せまい。

ならば、強い方から倒した方がリスクは少ない。

まぁ、どっちにしても殺せたんだがなぁ!!

 

「フハハハ、次は貴様だ!!」

 

そう次は貴様だ。簡単に葬ってやろう。

 

「……さねぇ」

 

?…なにか言ったが聞き取れなかったな。

歳をとったせいか、昔はもっと聞こえたんだがな。

 

「なにか言ったか?」

 

「許さねぇ!!!」

 

このピッコロ大魔王様を睨み付けるとはいい度胸だ。

なぶり殺しにしてやろう。

 

「はっ!!」

 

ふ、今の衝撃波で消し去ってしまったかな?手加減とは難しいものだな。

 

「かめはめ波ーっ!!」

 

「!?」

生きておったか…!?

これはさっきの気功波だな避けるまでもない。

これが実力の差だ。

 

「ぐぬっ!!?」

 

なにっ!?どう言うことだ!?この俺がダメージを受けた!?

パワーが上昇しているのかっ!

 

「貴様、何者だ!!」

 

「ウオオォォォ!!」

 

なんというスピードだっ!?

こやつ本当に何者だっ!?

瞬間的なパワーやスピードならさっきの小僧を簡単に上回るぞ!?

 

「てりゃーっ!!!」

 

殺してくれる!

俺の攻撃が命中すればさすがにキツいだろう。

やつは崖に命中して瓦礫に埋もれた貴様は強い方だったな。

まぁ、俺からしたら邪魔者に過ぎないが。

 

「とりゃーっ!!」

 

気を解放して瓦礫どけたかこれは面白くなりそうだ。

良いだろう。今度は手加減せんぞ。

 

「う、ガバッ!?」

 

血を吐いて倒れよった。

ピクリとも動きもせんな。

もっと戦えると思ったんだかな、人間とは脆いものだ。

 

ドラゴンボールは貰っていくぞ。

残りのドラゴンボールを集めいている連中から奪いにいくか。

このピッコロ大魔王様が若返るのも時間の問題だ!!

 

 

▽ヤジロベー△

 

何てやつだピッコロ大魔王ってやつはよぉ。

クリリンの野郎も、途中で異常に強くなったけど、ピッコロ大魔王のやつは強すぎる。

孫の野郎も死んじまった。

一応、墓でもつくってやるか…食ってもあんまりうまそうじゃねえし…。

 

「……う……」

 

!?、今動いたよな!?孫!

 

「み、水」

 

「よし、きたっ!」

 

孫の野郎生きてやがった、心配させやがって!

 

「ぶはっ!」

 

水飲んで生き返ったな、クリリンの野郎はどうだ。

一応、確めて見ねぇとな、孫の野郎も、生きてやがったたんだ、あいつも生きてるに決まってる。

 

「おい、クリリンっ!」

 

「…」

 

「おい!生きてるんだろっ!」

 

返事しろよ!死んじまったらこっちが胸くそ悪いんだぞ!

 

「ご、悟空は」

 

やっぱり、生きてたぜ!心配させやがって!人の心配より、先に自分の心配をしやがれってんだ!

 

「孫の野郎も生きてたぜ、お前もとりあえず水飲め」

 

こいつにも水を飲ませてやんねぇとな!

 

____

 

「カリン塔ってしってるか?」

 

なんだそれ?ウデのいい医者でもいるのか?

別に連れて行ってやってもいいか。

その代わり、たらふくご馳走を食わせてくれると約束させとくか。

 

 

▽クリリン△

 

死にかけた気では分からない。

パワーやスピードで圧倒された。

あの時は無意識に気功拳を使って戦っていた。

でも、ボロボロの体に対する負担が大き過ぎて血を吐いて倒れた。

倒れたのは防衛本能だな。

死ななくてすんだんだんだけど…悔しい。

俺にもう少し力があれば……いや、過ぎたことは仕方ない。

次は勝つ!

俺と悟空はヤジロベーの車に乗ってカリン塔に向かった。

 

 



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11話

 

 

▽武天老師△

 

ピッコロ大魔王…それはワシの師匠の武泰斗様が電子ジャーに封印したピッコロ大魔王。

ワシと鶴の奴も共に戦ったがその強さは今でも覚えておる。

奴は圧倒的な強さで自分の生み出した魔物たちと共に攻めてきた。

その時に武泰斗様の所で一緒に修行してきた友も……。

武泰斗様は一度山籠りをしたんじゃ奴を…ピッコロ大魔王を封じる技『魔封波』を編み出すために。

しかし、その魔封波でピッコロ大魔王を封じた後その反動で武泰斗様は死んでしまった。

『武泰斗様の死』それに一緒に修行していた『友達の死』『正義の力なさ』これにより鶴の奴は闇に…悪に走ったんじゃ。

ワシは二度とこの惨劇を繰り返さないように海底に沈めたんじゃがどこの愚か者か知らんがその封印を解いた。

悲劇はまた繰り返されては困る。

クリリンも戦い奴の部下の一人を倒した。

悟空も倒しているじゃろう。

若い者だけに頼るわけにはいかん。

ワシがあの時の武泰斗様のようにするしかあるまい。

クリリンや悟空 二人はワシが死んでも悪に走るような奴ではない。

幸いここには餃子、天津飯がおる。

天津飯は無理にでも戦おうとするじゃろうな。

もしそうなら、この催眠スプレーを使わんといかん。海底に沈めてダメならどこに封印するじゃろうか奴を封印できたのならワシはその時には死んでおるじゃろうからワシには分からんじゃろうが。

今度は愚か者が現れないように願うしかないのう。

 

ここら辺でいいじゃろう。

荒野が続いておって障害物も少ない。

魔封波の成功率も上がる。

飛行機を着陸させ地面にドラゴンボールを埋めて隠した。

 

____

 

ピッコロ大魔王が現れた。

最初の作戦ではドラゴンボールを奪い取って神龍を呼び出して奴を消して貰う予定だった。

しかし奴はドラゴンボールを飲み込んだ。

これでもうドラゴンボールには頼れんじゃろう。

ワシは、天下一の武道家と言われたこともある、しかし奴には敵わん。

どう転んでもじゃ不意打ちや武器を使っても奴を倒すことはできんじゃろう。

それほどまでに奴は強いんじゃ。

腹はくくった魔封波をするしかない。

成功すれば一発逆転。

失敗すれば、勝てる手立てはない。

 

「闘うしかありませんよ」

 

天津飯頼もしい言葉じゃがお主は下がっておれ。

このワシが魔封波を成功すればいいんじゃ。

お前たちを巻き込むわけにはいかん。

 

「闘いますよ、オレはっ!!」

 

「すまん、天津飯」

 

天津飯眠っててくれ。

催眠スプレーを使うことになるとは…。

では、行くかのう。

魔封波を成功しても失敗してもワシは死んでしまうがこの老体ワシの命なんぞくれてやる。

 

「おりてこい!ピッコロ!ドラゴンボールはここじゃ!!!」

 

ピッコロ大魔王やはり歳をくっても威圧感がある、ここでわしがなんとかせねば。

 

「ワシの師匠は、武泰斗様じゃっ!!」

 

「なにっ!?」

 

やはり武泰斗様が恐ろしいようじゃな。

ワシは電子ジャーを出して構える。

 

「魔封波じゃっ!!!」

 

空に逃げようが無駄じゃっ!

電子ジャーにぶちこんでくれるっ!

 

「つおお!!」

 

いけるっ!ピッコロ大魔王!!ワシの……人類の勝ちじゃっ!!!

 

「はあーっ!!!」

 

なっ!?外れた……じゃと……?

力を入れすぎたか……すまん…みんな…武泰斗様…申し訳ありません…。

 

「……無念」

 

 

▽ピッコロ大魔王△

 

危なかった。

まさかまだ魔封波を使える奴がおるとはな。

しかしそのジジイも死んだっ!

この世界にもう敵はおらんっ!

後はドラゴンボールを使って若返るだけじゃっ!

ドラゴンボールも全て揃った!後は願うだけだっ!

 

「でてこいっ!ワシの願いを叶えろっ!」

 

ドラゴンボールが光を放っている。

いよいよ出てくるのだな。

 

「!!」

 

デカイ…これが神龍か。

ふはははは!これで、若返えるぞっ!

 

「さぁ、願いをいえ」

 

「この私に…」

 

「ピッコロ大魔王を」

 

!?まだ生き残りがおったのかっ!!

そうはさせん!!

 

「この世から」

 

「ハッー!!」

 

危ない所だった。

これで邪魔者はいない。ワシの願いが叶うんじゃっ!!!

 

「このワシを全盛期のパワーを持つ頃に若返らせてくれっ!」

 

「たやすいことだ」

 

おおっ!パワーが、パワーがみなぎるぞっ!!

 

「では、さらばだ」

 

「あぁ、さらばだっ!!!」

 

他にあいつのような者が現れては困るのでな。

死ねっ!!!

 

 

▽クリリン△

 

カリン塔についた。

ヤジロベーに俺と悟空を背負わせて登るのは時間がかかりすぎると思う。

まだ俺は体力が残っている。よし、頑張るか。

 

生き返ったボラさんが俺達を投げてくれた。ヤジロベーは悟空を背負っていたので、俺の方がよくとんだ。

俺も体力は残っているとはいえ残り少ないもんな。これでちょっとは楽できる。

 

ピッコロ大魔王どこにいるだろう。

と思って気を探ると、とてつもないデカイ気になっていた。

…そういえば、さっき、空が暗くなったよな?……あいつどんな願いをいったんだ!?気がデカクなるてことは若返るとかか?あいつ年食ってたし。

ヤバイこれは勝てそうにない。

悟空はどうやって倒したんだ?

武天老師様の気は消えていた…餃子の気もだ。

ピッコロ大魔王!!でも、今の俺じゃ敵わない。どうにかして力をつけないと。

 

それにしてもヤジロベー登るの速いや。

もう追い抜かれそうだ。俺も足引っ張らないように頑張らないと。

 

____

 

夜になってしばらくして頂上についた。

カリン様には俺達がピッコロ大魔王と戦っていた事を知っていたらしい。

 

仙豆をくれた。

これで、回復!

やっぱりすごいなぁ、仙豆って。

 

「こんな豆がご馳走なのかっ!!?」

 

まさかこれ全部食うつもりかっ!?

 

「ハッ!」

 

ヤジロベーが大切な仙豆を沢山食べようとしたので蹴り飛ばした。

 

「はい、1個ね」

 

仙豆を1つだけ渡しておいた。大切な仙豆を簡単に使われたら困るからな。

 

カリン様に死ぬつもりなら超神水を飲んでみないかと言われた。

超神水?なんだそれ?

 

超神水はいわゆる毒らしいでも…その分己に隠れ持った力を出せるらしい。

…それを飲んで生き残った者は一人もいないそうだ。

 

「オラ、飲む!」

 

悟空!そうだよなあいつを倒すにはそれぐらいの覚悟必要だよな。

 

「俺も飲む!」

 

カリン様が超神水を持ってきた。

コップ一杯を飲み干さないといけないらしい。

ヤジロベーがちょっとだけ飲んだけど耐えきれず吐き出した心配になるからやめてくれ。

 

「クリリン、いくぞ」

 

「……あぁ、せーの!」

 

一気に飲み干した。

 

視界が闇に包まれた。

 

▽ヤジロベー△

 

やべぇこいつら何時間も唸らせれてやがる。夜が開けちまったぜ六時間ぐらいか?

死なねぇよな!?おい、悟空っ!

 

「お、オラ生きてんのか?」

 

すげえ!死ななかったぞ!!すげえ!!

これで、ピッコロ大魔王の野郎を倒せるのかっ!?

 

「クリリンは?」

 

クリリンの奴はまだ起きてねぇんだ。

死んではいねえんだけどな。

 

「おいっ!クリリンっ!どうしたんだっ!頑張れ!」

 

「ぐ、うわぁー!!」

 

クリリンの奴はまだうなされてるんだ。頑張れクリリン。

 

 

 



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12話

 

 

「……リン……クリリン!」

 

「……おはよう…悟空…」

 

普通に起きれた。

すごく、苦しかったけど…。

でも、体から力が涌き出てくる!

 

「クリリン、ピッコロ大魔王倒しにいくぞ!」

 

「あぁ!やってやる!」

 

「クリリン、いいものをやろう」

 

俺に?なんだろ?いいものって?

この言い方だと仙豆じゃなさそうだな。

なんだろ?

 

「筋斗雲ー!」

 

筋斗雲!?筋斗雲を貰えるのか?

やったー!悟空と一緒に乗ったときふわふわしてて気持ちよかったんだよな。

 

「で、でけぇ筋斗雲だ!」

 

カリン様の呼び掛けで筋斗雲がきた。

すごく大きい。

筋斗雲は本来あれぐらいデカイのか?筋斗雲ってどこの雲なんだろ?

 

「好きなだけやろう」

 

うーん、どれぐらい貰おうかな?一人乗りよりちょっとでかいぐらいでいいかな?

あ、悟空と同じぐらいでいいや。

 

「それだけでいいのか?」

 

「はい、悟空!競争しようぜ!」

 

「いいぜ!」

 

悟空も筋斗雲を持ってるから競争したかったんだよ、ピッコロ大魔王の所まで、競争だそ!悟空。

 

「筋斗雲ー!」

 

悟空も筋斗雲を呼んで、競争のスタート地点を決めて、競争することにした。

 

「いくぞ、3,2,1」

 

ヤジロベーに最初の合図をしてもらうことにした、さぁ、始まるぞ!

 

「スタートっ!」

 

「いけー!筋斗雲ー!」

 

「負けねえぞ!」

 

悟空の筋斗雲もなかなか速いな負けないぞ。

勝つには後ろにかめはめ波を打つとかあるけどピッコロ大魔王と闘うまでに体力使いたくないもんな。

だからって負けないぞ!

 

 

▽ピッコロ大魔王△

 

若返った私はまずなんとか三人組を飛行船から追い出した。

奴等の名前は知らん。

その後この世界の王が住んでいるキングキャッスルに向かった。

かなり金をかけておるな。住み心地は良さそうだな。

門番の二人を始末してなかに入ると沢山虫(人)が出てきた。

やはりこいつらも弱いな。

うすらデカイのも出てきたか軽く始末した。

国王が逃げようとしていた。

国王のくせに逃げるとは威厳もくそもないな。

新しく国王になった私はテレビ放送でピッコロ大魔王様の恐怖を叩き込んだ。

そして今日5月9日を記念日にして毎年1から43のくじから一枚引いて出た番号の地区を消し去ることにした。

引いた番号は29番 西の都か破壊しにいくとするか。

 

▽天津飯△

 

俺はピッコロ大魔王が去った後。

その場で魔封波の練習をしていた。

気だけの魔封波だ 死にはしない。

しかしこれでも体力を使ってしまう。

武天老師様に妙な薬をかけられた時は驚いた。

しかしそのお陰で俺は生きている、餃子は………。

仇はとります。

俺も明日、ピッコロ大魔王を封じ込めたら俺もそっちにいくからな餃子。

 

魔封波練習は繰り返しているんだがなかなか電子ジャーに入らない。

成功率をあげないと、犬死になってしまう。ピッコロ大魔王!覚悟しておけ!

 

 

____

 

あさになってしまった。

しかし、かなりの確率で魔封波を成功させれるようになった。いけるぞ!

 

俺はカメハウスのヤムチャ達と連絡をとった。

今でもヤムチャにはすまないことをしたと思っている。あのときはすまなかった。

 

テレビをつけたままにしていた。

集中したいと思い消そうとした時に丁度ピッコロ大魔王がテレビに出ていた。

奴は今、キングキャッスルにいるようだ。

くじを引いて消す地区を決めるだとふざけるな!魔封波で2度と動けんようにしてやる!!

 

____

 

キングキャッスルについた。

どこだ!ピッコロ大魔王っ!!

見つけた。

 

「ピッコロ大魔王!降りてこい!!」

 

こいつを許す訳にはいかない!

降りたようだな。

俺もこの電子ジャーを持って………!?割れている!くそっ!

練習のせいでかっ!なら、魔封波抜きで行くしかあるまい!

 

「貴様なんぞ、俺が手を出すまでもない」

 

「?」

 

!?口から卵を出したかと思ったらその中から化け物が出てきた!?なめやがって!!すぐにお前を葬ってやる!

 

「はあっ!」

 

「こっちだ、どうした?」

 

なくっ!こいつ、体型のわりに素早い!

それに攻撃力も俺より上これで奴の部下なのか!技で翻弄するしかあるまい!

 

「どどん波っ!!!」

 

「くっ!やるじゃねぇか!」

 

渾身のどどん波もぜんぜんダメージにならん。なら!これならどうだ!

 

「ん?逃げる気か?」

 

俺は空を飛んで気功砲の構えをとる。

確かキングキャッスルには王がいたな。

キングキャスルには当たらんように部下とピッコロ大魔王を巻き込んでやる!!

 

「気功砲っ!!」

 

「ぬおっ!?」

 

「!?」

 

どどうだ!さすがにあれをちゃんとくらていたら死んだはずだ!

 

「驚かせやがって」

 

「全くだ、服が汚れた」

 

なっ!?なんだと!?くそっ!こうなったらやけだ!

 

「とりゃっ!」

 

「ザコめ!」

 

く、くそ!死ぬしかないのか!

 

「そりゃ!!」

 

「無念っ!!」

 

 



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13話

 

「そりゃ!!」

 

「無念っ!!」

 

____

 

俺がまぶたを閉じ、死を覚悟すると誰かの声が聞こえた。

 

「ハァーっ!!」

 

「な、ぐはっ!?」

 

聞き覚えのある声だ。だれなんだ?

 

「…クリリン」

 

目を開けると立っていたのはクリリンだった。

この化け物を吹き飛ばすとは…どこでそんな力を…?

 

「クリリン!ずりーぞ!自分で飛んでいくなんて」

 

「すまん悟空。でも、天津飯が危なかったし許してくれ」

 

悟空!二人そろってすごいパワーを感じる!

か、勝てる!ピッコロ大魔王に勝てるぞ!

 

 

▽クリリン△

 

天津飯の気が小さくなってたから筋斗雲から舞空術に切り替えて接近した。

そしたら、天津飯が殺されそうになってたか救出した。

筋斗雲よりも少しだけ舞空術の方が早かったから悟空にずるいっと言われた。

今回は俺の反則敗けだな。

とりあえず、こいつを倒さないとな。

 

「こい!えっと………なんだっけ?」

 

「ドラム様だ!」

 

様…無駄に誇り高いな…昔のべジータみたいだ。

 

「はあぁぁ!!!」

 

「グェ!」

 

…やり過ぎた。

まさかこんなにパワーアップしてるとは思わなかった。

頭が無くなっちゃった……悪いことしゃったかな…。

 

…ピッコロ大魔王…!

 

「悟空!ピッコロ大魔王を倒すぞ!」

 

「あぁ!オラ達なら余裕だ!」

 

「このピッコロ大魔王を倒す?なめおって!」

 

ピッコロ大魔王は構えをとった。

前回とは違いとてつもない気を放ちながら。

 

「カァっ!!」

 

「ぬおっ!?」

 

ピッコロ大魔王の攻撃をもろに受けた。 ヤバイ!

 

「グッ!仕返しだ!」

 

防御した腕が痺れているけど気にしていられない。

蹴りを入れて悟空にパスする。

 

「ぬっ!?」

 

「とりゃっ!」

 

悟空はピッコロ大魔王を岩に吹き飛ばした。

 

「…覚悟はいいだろうな!!」

 

ピッコロ大魔王の気が怒りで倍増している。

 

「ハァーっ!!」

 

ピッコロ大魔王は俺達に気功波を打って来た。

 

「「ハッ!」」

 

それを、手刀で弾き飛ばした。

ピッコロ大魔王を見ると今度は巨大な気功波を作っていた。

 

どうする?避けたら天津飯が当たってしまう。

なら、することは一つだけだ!

 

「いくぞ!クリリンっ!」

 

悟空と同じ構えをとり精神を統一する。

「「かめはめっ!!」」

 

「無駄だっ!消え去れっ!!」

 

くらえ!ピッコロ大魔王!!

 

「波ァーっ!!!」

 

二人のかめはめ波は合わさり巨大なかめはめ波となって巨大な気功波をはね除け空に消えていく。

 

「ならば、フルパワーを出すとするか」

 

「クリリン!手を出さねぇでくれよ!」

 

やっぱりピッコロ大魔王は本気じゃなかったのか。

よーし、俺も本気出すぞ!

ピッコロ大魔王が気を開放した。結構力を隠していたのか戦闘力が急激に上昇した。

 

「ハァ!」

 

「く、やるな!」

 

ピッコロ大魔王が腕を横に振ると台風の風のような勢いのある風が来た。

それが戦いの始まりの合図となった。

 

「とらぁっ!」

 

「ハァっ!!」

 

悟空とピッコロ大魔王の攻防戦が始まった。

俺も戦いたい。

 

「終わりだっ!!」

 

「なっ!?」

 

悟空がピッコロ大魔王の本気の一撃を当てられた。

 

悟空が吹き飛ばされて地面に衝突して地面にクレーターが出来た。

クレーターの中心の穴に埋まってしまったらしい。ちょっとこれは大丈夫なのか?悟空。

 

 

「か~」

 

悟空の声だっ!気を探ると多少気は落ちていたが大丈夫そうだった。

 

 

「め~、は~、め~」

 

「生きておるのかっ!?」

 

ピッコロ大魔王が驚いていた。

自分の力に自信持ちすぎだ!

 

「波ーっ!!!」

 

悟空がクレーターから出てきてかめはめ波をカーブをさせピッコロ大魔王に当てた。

咄嗟なのに、あんなこと出来るなんてスゴいな。

悟空は本当に戦いの天才だな俺もあれぐらい出来るようにならないとな。

 

そして再び悟空とピッコロ大魔王の攻防戦が始まった、体力の差なのか、それとも、戦闘力の差なのか、悟空が押している、悟空、戦いの中で成長してるな、俺は、二人の戦いをみて、成長してやる!

 

「油断しおったな!」

 

「お前なんて片足だけで十分だっ!」

 

ピッコロ大魔王が押されていたが目から光線を打って悟空の片足を使えなくなってしまった。

ず、ずるいぞ!ピッコロ大魔王!!



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14話

 

 

 

悟空がピッコロ大魔王の思いもよらぬ不意打ちによって片足が使えなくなってしまった。

 

「伸びろ!如意棒っ!」

 

「なにっ!?」

 

うまいっ!悟空は背中にかけていた如意棒足の代わりにして蹴りをいれたぞ!

 

「許さんっ!」

 

「くっ!なっ!?」

 

気の光線を二つ撃って悟空の使っていた如意棒を弾いた。

 

「しねぇええっ!!」

 

「悟空っー!!」

 

ピッコロ大魔王は巨大な気功波を撃ち放った。

辺りを巻き込む威力の気功波を。

 

「こっちだよー!」

 

悟空は天津飯の舞空術で助けられていた。

 

「クリリン、やっぱりおら一人だと勝てそうにねぇ!一緒に戦ってくれ!」

 

やった!やっとピッコロ大魔王と戦える!

 

「悟空、俺の気を受け取ってくれ」

 

俺は悟空に気をあげた。

怪我は治らないけど少しは体力が回復したはずだ。

いくぜ!悟空!

 

「「ターッ!」」

 

「がはっ!?」

 

▽ピッコロ大魔王△

くそガキにフルパワーの気功波を撃ったがもう一人の奴の舞空術で避けおった。

ちょこまかと鬱陶しい!奴はダメージをおっておる。

この俺もダメージはあるが奴よりは動ける。

勝負は見えたもどうぜんだ。

 

「クリリン、一緒に戦ってくれ!」

 

なにっ!?、くっ!忘れていた。

他にもいるのだった!確か奴はドラムを倒した奴だ。少しきついかもしれんな。

 

「わかった!悟空、俺の気を受け取ってくれ」

 

あいつ!余計なことを!だがこの俺はピッコロ大魔王様だ!手こずろうと負けるはずがないっ!

 

「「ターッ!」」

 

「がはっ!?」

 

なんだっ!?こいつらなんと言うコンビネーションだ!くぅ、バカにしおって!

 

「カッー!」

 

「ぐ、いけ!悟空っ!」

 

「あぁ!」

 

「ぐ、貴様らーっ!」

 

 

ハゲの方が俺の攻撃をガードしてもう一人が攻撃してきた。

鬱陶しい!

 

「うおおおおっ!」

 

こうなったら俺の爆力魔波で二人まとめて葬ってくれるっ!

 

「「今だっ!」」

 

「ぐえっ!?」

 

くっ!?油断しておった。隙をつかれたか!し、しかし、負けるわけにはいかん!

 

「これで最後だっ!」

 

はあっ、はあっ、消えたか。

俺の爆力魔波をくらって死におった。

もう世界はこのピッコロ大魔王様の物だっ!

 

「だ、大丈夫か、悟空」

 

「あぁ、クリリン、すげえ怪我だそ……」

 

!!なぜだっ!なぜ生きてられるっ!?

モロに喰らったはずだっ!

 

「俺はもう動けねぇ、頑張ってくれ」

 

奴があのガキを守ったのか。

しかし奴はもう動けないそうだな。

……ほう、動けないのか。

 

あれながらいい考えだ。

 

「こいつの命が、おしいのなら、動くな!」

 

俺は小さいハゲを掴み奴を脅迫した人間は人の命がおしい。

いい考えだろう?

 

「…俺に構うな!悟空っ!」

 

余計なことを言うんじゃない!

このくそがきがっ!

 

俺は石を使って奴の腕そして足を攻撃した。

これでもう、動くこともできんだろう!

 

「これで、俺様の勝ちだっ!」

 

俺は飛び上がって奴を上空から攻めることにした。

これで、最後だ。

 

 

▽悟空△

ピッコロ大魔王の野郎はおらたちの攻撃を受けきって光線を打ってきた。

やばかったげどクリリンが守ってくれた。

クリリンありがとう。

後はおらがやるから寝てていいぞ。

すぐ終わらせるから、待っててくれ。

 

ピッコロ大魔王がクリリンを盾にしてきた。

なんて事を!

神龍は殺されたらしいし 嫌だけどあいつに従うしたねぇ。

大事な仲間を死なす訳にはいかねぇんだっ!

 

「これで、俺様の勝ちだっ!」

 

どうする!?どうすれば勝てるんだ!?

…腕が一本残ってるぞっ!いける!

 

「波ッ!」

 

かめはめ波を地面に打ってその反動であいつの所に向かって!

 

「オラの全てをこの拳にかける!!!」

 

「そんなものっ!」

 

「いけっー!!」

 

オラはこいつを許せねぇ!亀仙人のじいちゃんや餃子は殺されたいんだ!

クリリンと天津飯だって、オラのためには頑張ってくれた!

 

オラはっ!こいつに勝たないといけねぇーんだっ!!

 

「ピッコロ大魔王っー!!」

 

終わりだっー!!!

 

「がっ!?」

 

やった、やったぞーっ!おら、おら、勝ったんだっー!!

 

「悪の…根は…たやしては…ならぬ…」

 

ピッコロ大魔王は爆発して消えた。

最後に何かを言ってたけどわかんなかった。

でも、オラ勝ったんだ。

 

や、やべぇぞ、着地の事忘れてた、どうすっかな?

 

「大丈夫か?孫」

 

「や、ヤジロベー」

 

よかった。

ヤジロベーのおかげで助かったぞ。

オラみんなにずっど迷惑ばっかりかけてんぞ。

ごめんな、みんな。

 

オラとクリリンはヤジロベーの車に乗ってカリン塔に向かった。

天津飯はみんなにピッコロ大魔王を倒したことを知らせるらしい。

天津飯と天下一武道会で会う約束をした。

オラ、今度こそは負けねえぞ!

 

 

▽クリリン△

 

悟空がピッコロ大魔王を倒してくれた。

今はカリン塔に向かっている。

ありがとう。

悟空、ピッコロ大魔王を倒してくれて、悟空がいなかったらどうなった事かありがとう。

 

 

▽???△

 

……生きているのか……?

俺は死んだはず、……そうか、頭の核が傷ついていなかったのか奇跡だ。

とりあえず、この胸の穴をどうにかせんとな。

 



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15話

 

 

ピッコロ大魔王との戦いが終わってカリン塔に着くとカリン様に傷口に薬草を塗ってもらうと一日で回復した。

カリン様は神龍が死んだことを知らないらしい、言ったら驚いていた。

武天老師様や餃子を生き返らすにはまず、神龍を復活させないといけないらしい。

そこでカリン塔の上……神の住む神殿に向かわないといけないらしい。

神殿か、懐かしいな。俺も神殿で修行しようかな?

 

へっ?神殿に行くのには悟空の使ってる如意棒が必要らしい。

あれ?悟空、如意棒は?

 

「あっー!!」

 

ピッコロ大魔王と戦った場所に置いてきたのか?悟空が、急いで探しに行った。

それにしても、神殿に行くのには、如意棒が必要なんて、俺達の時そんなことなかったんだけどな?

 

 

____

 

「あったぞっー!!」

 

悟空が如意棒を持って帰ってきた、

すると、カリン様が鈴をくれた。

これがないと、神様と会うことは出来ないらしい。

 

俺と悟空は如意棒に掴まり神殿に向かった。

 

如意棒の伸びる速度は今の俺の舞空術の速度と同じくらいの速度だった。

俺結構パワーアップしたのになぁ。

でも、如意棒だと楽だからいいか。

 

今回の神殿の道のりは俺が昔に来た時とは比べ物にならなかった。

 

雷に強風で何度も落ちそうになった。

いつも来てきたときはこんなことはなかった。

もしかして神様がバリア的な物をはっているのか?

それからは、バリアをなくした?

そんな感じかな?

大雨で如意棒を持っている手が滑ったりした。

それに大雨で体温が下がって眠たくなってきた。

でもそれもこれで終わり、もう神殿が見えてきた。

そろそろつくぞー!

 

ついてはしごを登ると神様付き人のミスター・ポポがいた。

前世ではいろいろ世話になったなぁー。

 

「鈴持ってるか?」

 

「これだろ?」

 

カリン様にもらった鈴を悟空が見せた。

俺も見せないとな。

 

「お前は鈴持ってるか?」

 

……な、ないっ!鈴がっ!

 

「鈴っ!!!」

 

「あ、ちょっと…」

 

俺は鈴を落としたらしくなかった。

そして、とっさに飛び降りた!

あ、やばい。

 

▽ミスター・ポポ△

神様の神殿掃除してたら気に感じた。

神様が言ってた。

ピッコロ大魔王、倒した二人だ。

二人が来て一人が鈴を見せてくれた。

もう一人のお前は持ってるか?

と聞くと、神様の神殿から、飛び降りた。

一人が持ってたらいいけど悪いことした。

 

孫悟空が神様に会いたいらしい。

でも、それは無理。

ミスター・ポポに勝たないと神様に会わせられない。

 

こいつの力 ポポ楽しみ。

 

「ほっ!」

 

孫悟空、消えた。

でも、気を探れば分かる。

 

「ここ?」

 

「いたっ!?」

 

やっぱり、ここだ。

 

「覚悟はいいねっ!」

 

「いいよ」

 

本気だす?楽しみ、ここに来た人間初めて、わくわく。

 

「はっー!」

 

「あたった」

 

孫悟空、強くない、弱い、本気出してるのか?

 

「本気で行くぞっ!」

 

本気?嬉しい、さっきまでは、力抑えてた?

 

「だっー!!」

 

「……やっぱり、弱い」

 

こいつ弱いホントに、ピッコロ大魔王倒した?ミスター・ポポがっかり、神様に会わせられない。

 

「もう一度やらせてくれ」

 

何度、やっても同じ、次最後。

負けたら帰ってもらう。

 

 

▽悟空△

オラは間違ってた。

ピッコロ大魔王を倒して調子に乗ってた。

今思うとピッコロ大魔王に勝てたのは、天津飯や、クリリンの力を借りてたんだ。

おら一人で勝った訳じゃない。

 

前の天下一武道会でクリリンで戦ったときクリリンはオラの高速移動が通じなかった。

クリリンやピッコロ大魔王、それにこの……ミスター・ポポ?は何か不思議な力で、オラの行動を見破ってるらしい。

そう言えばピッコロ大魔王が『気』とか言ってたよな?

それかっ!

 

とりあえず、集中してみよう。

 

「ポポ、いくぞ」

 

速いっ!目だけで見るんじゃないんだ、気配…気配を探るんだ!

 

 

 

見えたっ!!

 

「ここだっーー!!!」

 

「うっ!?」

 

あ、当たったっ!これが、気なのかっ!

でも、にわか仕込みだったら、使いこなしてるこいつには勝てないな。

一発当てただけで満足だ。

 

「ここで修行していいか?」

 

「スキにしろ」

 

ミスター・ポポは驚いていた。さっきまで、気を知らないような奴が急に、気を読んで攻撃を当ててきた。

この短時間ではすごい進歩だ。

 

神殿を一周した悟空とミスター・ポポが話していると、神の声が聞こえてきた。

 

「会ってやろう、いますぐ」

 

「ホントかっ!?」

 

やったぞ!これで亀仙人のじっちゃん達を生き返らせるぞっ!

どんなやつなのかな?ミスター・ポポ見てぇなやつかな?

 

「お前が孫悟空か」

 

!??こいつ!まだ生きてたのかっ!

 

「ピッコロ大魔王っー!!!」

 

おらが見たのはピッコロ大魔王だった。おらが……おらが頑張って倒したていうのにっ!

 

「……」

 

「ぐっ!?」

 

い、今、オラのデコピンではね除けられたっ!?

 

「ピッコロじゃない、似てるけど違う」

 

へ?そうなの?

 

____

話を聞いたら、神様とピッコロ大魔王は昔に同じやつだったらしい。

ドラゴンボールも復活させてくれるらしい。

 

「天下一武道会、までお前には頑張ってもらう」

 

ん?天下一武道会?そんなことも知ってるだな。

 

「その、大会にピッコロがでるはずだ」

 

!?、ピッコロは、おらがちゃんと倒したのに、どうしてだっ!?

 

ピッコロ大魔王が死ぬ寸前に生んだらしい。

 

ちゃんと修行して、強くなってやる!

 

 

「あった、あったーぞ!鈴見つけたぞー」

 

クリリンだっ!鈴見つけてきたのか!

 

▽クリリン△

鈴を根性で探してきた。

というか、一回したまで降りて、ポケットもう一度見たらあった。

…あははは…はは。

 

もう一度登ってきただけあって、(帰りは舞空術つかった)ちょっとは鍛えれたんじゃないか?

毎日往復しようかな?

 

 



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新生 ピッコロ大魔王編
16話


 

 

俺と悟空の修行が始まった。

悟空は精神修行をしている。

心を無にするのもあるだろうけど多分気の事もあると思う。

 

俺は毎日神殿から飛び降りている地面ギリギリで着地するから反動がついて地面に穴があいてしまう。

1日、2日は、特になにも言われなかったが。

3日目からは、ウパに冷たい目で見られるようになった。

 

 

他には、瞑想をしたり。気功拳の改良もしている身に纏う気密度で2倍や3倍も出来そうだ。

 

最近は気功拳をしたまま生活している。

調整を間違えたら気がすっからかんになるから、弱めの気功拳でしている。

これをしていくと気の貯蔵量が上がって気功拳を多発してもよくなり気功波なんかもたくさん撃てる。

セルゲームの時の悟空が超サイヤ人のまま生活していたのを参考にしてこの修行を考えたんだ。

 

 

天界で修行を始めて半年。

なんと、天津飯も神殿にやってきた。

ここに来るのに1ヶ月かかったらしい。

俺と悟空の時は如意棒が伸びてくれたから楽だったけど天津飯はよじ登ってきたから時間がかかったんだろう。

それにしても、今回は一人なのか?

 

「クリリン 孫 神龍を生き返らせてくれたらしいな感謝する」

 

今回は一人できたらしい。

餃子はヤムチャさんと下界で修行しているそうだ。

 

それから修行をしながら四人で総当たりの組手をしたりして能力を高めあった。

 

1年が経つと神様が相手しくれるようになった。

神様は強かった。

ちなみに、悟空の尻尾は神様が生えないようにした。

……大猿になったら危ないもんな。

 

2年が経つと悟空がいつの間にか身長が高くなってた。

くぅ、俺だって少しはデカくなったんだぞっ!

小回りの良さで勝ってやる!これからはスピードを鍛えるぞ。

天津飯も悟空に正面から挑むのはキツくなって来たのか技の多さで勝負すると言っていた。

天津飯はけっこうなんでも出来るからな。

 

 

そして、3年の時が経過した。

天下一武道会は明日開催される。

今日は修行を早めに切り上げて体を休めることにした。

 

 

 

夜中に神様の叫び声が聞こえた。

 

「なんだとっ!!!?」

 

神殿の中まで声が響き渡る。

神様は下界の様子を見ているはずだ様子を見に行こう。

 

悟空や天津飯も様子を見に行くようで途中で合流した。

 

「どうしましたっ!?神様っ!」

 

「どうしたっ!?」

 

いつもの夜とは違う。

どこか不気味な風が吹いていた。

寒気を感じながら神様を見ると、腰を抜かしていた。

その横でミスター・ポポが神様を心配している。

 

 

「……よく聞け………お前達…」

 

神様は立ち上がって俺達の方を向いて真剣な眼差しで話始めた。

 

「今下界を見ていた…すると一瞬だか、奴の姿をみた」

 

奴?

 

「ワシが、見たのはピッコロ」

 

ピッコロ?そりゃいるんじゃないか?明日天下一武道会にでるんだし。

 

「ピッコロ?明日天下一武道会、に出るやつだろ?」

 

悟空が俺の疑問に思っていた事を言ってくれた。

なぜ焦ってるだ?

ピッコロが世界征服を始めたとかかな?

それだったら三人で止めに行かないと──。

 

「違うっ!ワシが見たのはピッコロではなく、ピッコロ大魔王じゃっ!!!!」

 

「「「!!?」」」

 

ど、どういうことだよっ!?あいつは俺と悟空で倒したんだぞっ!?

生きてるはずがないっ!だって、ピッコロって、ピッコロ大魔王の生まれ変わりだろっ!?

なんで、ピッコロ大魔王が生きてるんだよっ!?

 

 

 

……思い出した。前世で魔人ブウの復活の時、ピッコロが言ってた。『俺は、頭の核さえ、無事たったら回復はできる』

 

ピッコロ大魔王もナメック星人悟空が、突き破ったのは腹、頭ではない。

くそっ!いや?待てよ?

俺と悟空は強くなった、今では、あいつくらいなら……なんとかなるかもしれないぞ!



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17話

 

3年前

 

 

私の名はピッコロ大魔王。

私は小僧に殺られたはずだが生きていた。

腹を貫かれ爆発したのだが、頭の核が無事だったらしい。

これは奇跡といって良いだろう。

神は私を見放さなかったっ!

……神といってもアイツか。

ちっ、嫌な奴を思い出してしまった。

 

まずこの腹の穴を何とかしないとな。

今はまだ気を隠して、潜むとするか。

神はどうせ、下界を見ているはずだ。

隠密に行動するには見つからんようにせんと。

 

それにしても生まれ変わりを産んで生きておるとはいったいどう言うことだ?

これは、奴等に仕返しをしてやれ。ということか。

 

____

 

腹の穴は再生させた。

良い能力だ。

しかし、体力を使うのが欠点だな。

回復したことだし部下を生むとするか。

奴等はどこにいるのだ。

逆襲はいつにするかな、勢力を伸ばして、準備万全の時に攻めるとするか。

 

まず1体目だ。

若返っていると沢山産んでも体力はいらんが、まず1体だ。

 

「貴様の名前は、オルガンだ」

 

「ピッコロ大魔王様、誰から血祭りにあげるんですか?」

 

「いや、今は良い、まだそのときではない」

 

今の状態では、奴等を絶望に落とし入れることはできんだろう。

もっとだ、もっと勢力を高めるのだ。

 

_____

 

「お前の名前は、ドラだ」

 

 

私は一日に一匹というペースで産み続けた。

 

最初に産んだ。

オルガンとドラは、他の者より、強くなった。

幹部といっても良いだろう。

 

そして三年の時が経つと、ある島に強い気が集まるのに気がついた。

 

我が兵力は約1000。

絶望に落とし入れて、地獄を見せるのも簡単な数だ。

数の暴力とはこの事だろう。

その島の事を調べると、明日天下一武道会と言うものがあるらしい。

風の噂ではこの私をこけにした孫悟空も出るらしい。と言うことは、我が息子のマジュニアも出るのか。

 

それにしてもこの三年私は少しは強くなったものの不安はあるこの私がだぞっ!!

明日か……十分だ、明日までに仕上げてやろう。

 

「貴様らも、自分自身を鍛え上げろっ!」

 

「おおおおっー!!」

 

ふっ、ここまで数がいると、一国の王になった気分だ。

覚悟しておけっ!孫悟空っ!そしてクリリンっ!

 

____

 

一日とは早いものだ。

体力がなくては危ういかもしれん。

すこし、休むか。

 

 

▽クリリン△

 

ピッコロ大魔王が生きていると神様に言われて衝撃を受け一日が経過した。

今日は、天下一武道会、仕掛けてくるなら今日だろう。

 

だって、天下一武道会では俺や悟空、沢山の武道家が集まるのにだから、ピッコロにピッコロ大魔王。少しきついだろうけど、悟空と天津飯達もいるんだ。

絶対負けないっ!

 

俺と悟空と天津飯は天下一武道会場に向かった。

 

すると、受付の所で武天老師様とブルマさんがいた。

 

「お久し振りです、武天老師様、それにブルマさん」

 

俺は、武天老師様とブルマさんに挨拶した。久しぶりだなぁ。

 

「おぉ、クリリンと天津飯か、……?後ろの人は誰じゃ?」

 

後ろの人?あぁ、悟空の事か、確かにこの三年で、身長伸びたもんな。

俺は……ちょっとしか伸びなかったけど。

 

「これ、つけてるから、わかんねぇのか?」

 

悟空頭に巻いているタオルを外した。

タオルを外すと、いつものとびはねた悟空の髪の毛が出てきた。

 

「ま、まさか、悟空、悟空かっ!?」

 

「そ、孫くん!?」

 

二人ともビックリしてるぞ。

まさか、悟空がこんなに身長が伸びるなんて思ってないよなぁ。

 

俺達が話していると餃子とヤムチャさんが来た。

二人とも悟空に驚いていた。

 

受付をすませて予選会場に行き着替る。

みんな、武天老師様の胴着だ。

天津飯と餃子も胴着を来ていた新鮮だな。

 

邪悪な気を感じてその方向をみるとピッコロがこちらを睨み付けていた。

 

「悟空……あいつだよな?」

 

「あぁ、そうみてぇだな。でも、みんなには言わねぇ方が良さそうだ」

 

ピッコロ 今回戦うべき相手だ。

気合いをいれないと。

 

そう思ってると可愛い女の人が、悟空に話しかけていた。

たぶん、悟空の嫁さんになるチチさんだな。

こんな、可愛い女の人が将来教育ママになるのか。

 

 

予選が始まって、順調に対戦相手を倒していくと、餃子の戦っている舞台から叫び声が聞こえた。

 

舞台に向かうと餃子が白目を向いて倒れていた。

 

「桃白白っ!!?」

 

相手は殺し屋で鶴仙人の弟の桃白白がたっていた。あいつは悟空が倒したはずだろ?

 

とりあえず、餃子をみんなで運んだ。

天津飯が静かに怒りに燃えていた。

予選を終えて、本選に出場が決定して最後の出場者を決める試合を見に行った。

 

片方の人は気の大きさからするとヤジロベーだと思う。

そしてもう一人は神様が人間の体を借りて出場している。

ドジを装ってヤジロベーに攻撃をしていた。

神様………。

 

そして出場者が決まって対戦相手のくじの結果はこうなった。

 

第一試合 桃白白vs天津飯

 

第二試合 孫悟空vs匿名希望(チチさん)

 

第三試合 マジュニアvsクリリン

 

第四試合 シェンvsヤムチャ

 

やっぱり、こうなるのか。

最初の相手はピッコロか。

勝ってやる!

 







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18話

 

 

 

第23回天下一武道会、本戦が始まる。

ピッコロ大魔王の生まれ変わりピッコロ。

最初は悪い奴だったけど時間がたつと頼れる仲間になった。

でも今は敵 手加減して勝てる相手ではないしする気もない。

 

第一試合は天津飯と桃白白との戦い流派は同じ鶴仙流。

でも、今の天津飯の敵じゃないだろう。

 

「では、始めてくださいっ!」

 

いつものサングラスをかけた審判の人が、合図を出すと桃白白が早々に地面を蹴った。

 

「しゃあっ!」

 

「ふっ!」

 

桃白白は勢いよく飛び出して手刀をいれようとするが、天津飯はそれを素早く横に避けて逆に手刀をいれる。

桃白白は地面にぶつかりダメージを受ける。

 

「す、少しは強くなったようだな…」

 

「……やめにしませんか…」

 

天津飯は最初は桃白白との試合は不安だったようだがさっきの攻撃で実力を見抜いたらしい。

同じ流派て言えどその間には天と地の差がある。

天津飯は一応育てておらった恩あるから桃白白に恥をかかせたくないんだろう。

 

「き、貴様っ!」

 

「!?」

 

なっ!?桃白白の掴まれていた腕が外れて刃が出てそれで、天津飯の体を切り裂いた。

武器を使うなんて、反則じゃないかっ!

 

「殺してくれるわっ!」

 

「武道家としてもの誇りもなくたったのかっ!」

 

天津飯は怒っていた。

自分を刃で傷つけられた事ではない。

桃白白が、反則をした事だ。

武道家を汚されたのだ。

 

「スーパーどどん波で葬ってやるつ!」

 

そう言うと桃白白はもう一つの手を外して銃口を天津飯に向けた。

 

「くらえっ!スーパーどどん波っ!!」

 

「はぁっ!!」

 

桃白白が手からスーパーどどん波を放つ。

それを天津飯は真っ向から迎え撃つ。

 

気合いだけでスーパーどどん波をかき消すと桃白白に向かって走り出した。

 

「ハッ!」

 

「ぐ、ぐはっ…」

 

天津飯は桃白白の腹にパンチを入れて桃白白を気絶させて観客席にいる鶴仙人に渡した。

 

二度と我々の前に現れないでください。

天津飯がそう言うと怒鳴り散らしながら鶴仙人は桃白白を連れて消えた。

 

次の試合は悟空とチチさんの試合だ。

悟空はチチさんだと気づいていないらしい。

ホントに鈍感と言うかなんと言うか。

 

チチさんは怒っていた乙女っていうやつ?

 

「オラのこと知ってんのか?」

 

「知ってるっ!」

 

試合が始まっても言い争いは続いていた。

チチさんは答えながら攻撃している。

悟空は楽々避けてるけど……。

 

「オラとあったことあるのかぁ!?」

 

「あるっ!」

 

なんかチチさん可哀想…悟空……。

 

「約束も忘れちまっただかっ!」

 

「約束って、なんのだ!?」

 

いけっ!頑張れチチさん!

あ、悟空も、頑張れっ?

 

「結婚してくれるって約束だべっ!」

 

「結婚……?クリリンっ!結婚ってなんだ?」

 

悟空!?結婚知らないのか!?……ずっこけて地面に顔が埋まりそうだったぞ。

 

「結婚って言うのはな、夫婦になって一緒に暮らすってことだよ!」

 

俺がずっこけている間にヤムチャさんがこたえてくれた。

 

「おらに勝ったら教えてやるだよ」

 

「ほんとけ?」

 

悟空がチチさんに勝った悟空に自分の名前を教えることにしたらしい。

 

「ハッ!」

 

悟空は拳を勢いよく突き出したその風圧で、チチさんを吹き飛ばして場外に落とした。

 

「だ、大丈夫か?」

 

悟空が手を伸ばすチチさんはその手に掴まって立ち上がった。

 

「まだ、わかんねぇだか?おらだよ、チチだ」

 

「チチ!!?」

 

みんな驚いていた。

……?ヤムチャさん、なんで汗がすごいの?

もしかして昔『暴力』をふったり…?まさかね。

チチさんと悟空が結婚した。

おめでとう。

 

そして第三試合。

俺とピッコロの試合油断はしない本気で行くからなっ!

 

「覚悟しろよ、クリリン」

 

あ、そうか、俺悟空と一緒に戦ったんだよな。だから覚えられてるのか。

 

「先手必勝っ!」

 

「くだらん!」

 

俺は手から二つの気功波を放った。

しかし、これを避けられないピッコロじゃない。

 

ピッコロは、飛び上がって回避した。しかし

 

「!?」

 

俺の気功波は避けたピッコロに反応してピッコロを追いかけた。

それに気づいたピッコロは気功波を消そうと目から光線をだした。

 

「くらえっ!」

 

「なにっ!?」

 

ピッコロの光線を一つの気功波が爆発。

しかし一つは残っている。

ピッコロに直撃した。

よし!先に攻撃をしたのは大きいぞ!

 

「かなり、やるじゃないか」

 

「いくぞっ!」

 

俺は地面を蹴ってパンチを繰り出した。

 

「しゃあっ!」

 

ピッコロはそれに蹴りをいれたしかし、ピッコロは不思議そうな顔をしている。

 

「それは残像だぁっ!!」

 

「くっ!?」

 

残像拳で攻撃をした。

ピッコロだって気を探っている。

だからピッコロが攻撃をしてくる隙を狙った。

 

「……良いだろう、実力を見せてやる」

 

「あぁ、こい!」

 

絶対負けないからな!



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19話

 

 

「……良いだろう、実力の差を見せてやる」

 

「あぁ、こい!」

 

____

 

「はあぁぁ!!!」

 

なにか仕掛けてくる!

 

「でりゃあ!!」

 

「わわっ!?」

 

ピッコロは文字通り腕を伸ばしクリリンの足を掴む。

 

「ハッ!」

 

「ぐはっ!?」

 

バランスを崩されたクリリンはピッコロに引き寄せられ拳を顔をぶつける。

そのまま地面に押さえつけそのまま攻撃は続けられる。

 

「かめはめ波っー!!」

 

「がっ!?」

 

クリリンは殴られながら素早くかめはめ波を作り

そのままピッコロの横腹にぶつけた。

 

「ぐっ、かなり頭がキレるらしいな」

 

「次は本気で行くからな!」

 

「本気だと…?笑わせるな」

 

クリリンはリストバンド 靴 上着を順番に脱いでいく。

神様が修行のために作ってくれた重りつきの服である

身軽になったクリリンは準備体操をしている。

ちなみにクリリンは悟空がつけているような紺色の服を着ている。

 

「悟空、そっちに置いといてくれ」

 

「おっとっと」

 

クリリンは悟空に服を渡し構えをとる。

 

「ほう、重りをつけていたか」

 

「本気でこないと負けるぞ?」

 

挑発を会話に混ぜ込みながら、距離をつめていく。

 

「ハッ!」

 

「がはっ!?」

 

クリリンはトップスピードで攻撃を仕掛ける。

それをピッコロはガード仕切れずにくらってしまう

クリリンは3年間スピード一番に鍛えてきたのだ。

スピードだけなら、悟空にも負けない。

 

「かめはめ波ーっ!」

 

「しゃあっ!」

 

クリリンのかめはめ波をかき消すようにピッコロ手刀で切り裂く。

しかし

 

「!?どこだっ!?」

 

ピッコロは気功波を切り裂いた感覚が無いことに違和感を感じて辺りを見渡す。

 

「後ろだっ!」

 

クリリンの声と共に光の結晶が集まり気功波となってピッコロにぶつかる。

 

「グァ!?」

 

これが、クリリンの編み出した技術。

気功波をバラバラにしてまた違うところで構築することができるのだ。

 

「ば、バカにしやがって!!」

 

あまり、ダメージは伺えない。

青筋を浮かべており怒りが伝わってくる。

 

「本気をだしてやろう」

 

ピッコロはそう言いターバンとマントを外す。

クリリンもこの様子を見て身構える。

 

「とりゃー!」

 

「はぁーっ!」

 

静寂の中先に動いたのはクリリン。

跳び蹴りをピッコロにしようとするが手刀で防がれてしまう。

そして、今度はピッコロが後ろに下がり気をためる。

 

「爆力魔波っ!!」

 

「なっ!?」

 

ピッコロ大魔王も使っていた街を一つ消し去る威力もある技だ。

今はその技がクリリン一人に向けられている。

 

「はあぁぁ!!!」

 

「なにっ!?」

 

クリリンは気を爆発させるように開放しギリギリ爆力魔波をはね除けた。

これにはピッコロも驚きを隠せずにいる。

 

「気功拳!!」

 

「気が倍増しやがった!?」

 

「決着…つけようぜ!!」

 

気功拳による戦闘力の倍増に驚きながらも、構えをとるピッコロ。

 

「ダラアァ!!」

 

「ハッ!!」

 

ぶつかりあう拳と拳。

気功拳を使っているためかクリリンが優勢である。

 

「目障りだ!」

 

「グッ!?どりゃあ!!」

 

ピッコロは目から光線を出しクリリンの肩をえぐるが押し負けてしまう。

 

「いってて、面倒な技だな」

 

「…タフさだけは認めてやろう…しかし、勝つのは俺だ!」

 

そう叫びながら、クリリンに突進するピッコロ。

しかし、それを見てにやりと笑うクリリン。

 

「太陽拳!!」

 

「なにっ!?」

 

突然の閃光に目が眩んでしまうピッコロ。

気を探ってもクリリンの居場所が掴めないのは気功拳をやめ、気を消しているのだろう。

 

「何処だ!」

 

「ダリャア!!!」

 

「ぐあっ!?」

 

突然、ピッコロの腹に激痛が走る。

痛みをたえ、人の何倍も敏感な耳で相手の位置をつかもうする。

 

「チッ!出てこんなら こうだ!」

 

「なっ!?」

 

辺り一面に片っ端から気功波を撒き散らすピッコロ。

クリリンも流石にこれは予期していなかったのか焦りを見せる。

 

「気功拳!!これで良いだろ!やめろ!」

 

気を開放して自分の場所を知らせるクリリン。

視力が戻ってきたピッコロは目を開け叫ぶ。

 

「かかったな!!バカめ!!」

 

「ぐわあぁ!!」

 

さっきまで、無差別に飛んでいった気功波が戻どり、クリリンの背中に全弾命中する。

 

「はぁ、はぁ、考えたなピッコロ…!」

 

「ふっ、そろそろ終わりにしてやる」

 

ボロボロになったクリリンとまだダメージが少ないピッコロ。

ピッコロは更に爆力魔波の構えをとり気をためる

 

「くっ!かめはめっ!!」

 

クリリンも急いで構えをとり気を集中させる。

 

「波っー!!」

 

「爆力魔波!!」

 

蒼と紫の気功波がぶつかりあう。

やはり、体力の差かピッコロが押している。

しかし、クリリンは諦めていない。

 

「気功拳!!これで終わりだァー!!」

 

「なっ!?ぬあぁぁ!!」

 

蒼い気功波が蒼白く変化しピッコロを呑み込んだ。

 

「か、勝った…のか…?」

 

「クリリン!後ろだっ!!」

 

「えっ?うわあぁ!?」

 

勝利に喜びの声をあげようとすると、悟空の叫び声が聞こえ振り向くと体を衝撃波に呑まれた。

 

「残念だったな!貴様の負けだ」

 

ボロボロになりがらもピッコロが衝撃波を飛ばしクリリンの場外負け。

 

「クリリン選手場外っ!マジュニア選手の勝利でーす!!」

 

 

 

あ、あはは。

最後の最後で油断しちまった…。

くそぅ。修行がたんねぇな。

こんなミスをしてるようじゃ、悟空に勝てない。

また、一から鍛え直しだな。

 

「悟空!天津飯!後は任せた!」

 

「おう!オラに任せとけ!」

 

「孫、俺は負けんからな」

 

悟空と天津飯の闘いはどっちが勝つんだろうなぁー。

二人とも3年前とは比べ物にならない位強くなったからどっちが勝ったもおかしくないな。

 




戦闘力

気功拳クリリン>ピッコロ≧クリリン


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20話

 

 

俺はピッコロに負けた。

カリン様に貰っていた仙豆を食べて回復をして、みんなの戦いを観戦する事にした。

 

ピッコロ強かったな。

 

俺の試合が終わって第4試合ヤムチャさんとシェンって人の試合。

……シェンって人神様だったよな?

 

「ラッキー!」

 

「ヤムチャさん、相手はかなりの達人ですよ、気を付けた方がいいです」

 

ヤムチャさんは大切な仲間だ。

相手が相手だから、これぐらいのアドバイス大丈夫だろう。

 

▽ヤムチャ△

 

マジュニアってやつとクリリンの試合はすごい試合だった。

クリリンと悟空って同じ場所で修行したんだよな?

それに、天津飯だって同じ場所で修行したんだろ?

おれ優勝したいんだけど無理そうだな…。

俺の試合相手はそこら辺にいそうなおっさんだ。

これは余裕だぜ!

まず、一勝だな!

 

「ラッキー!」

 

「ヤムチャさん、相手はかなりの達人ですよ、気をつけた方がいいです」

 

……?クリリン、相手はあれだぞ?まぁクリリンはあんなに強くなったんだ。

何かを感じとったんだろう。

一様油断はしないようにするか。

今回も負けちまったら三回連続一回戦で負けになっちまう、手加減しなぜ!

 

「よろしく、お願いします」

 

「あ、はい、よろしく」

 

ほんとにこの人達人なのか?

おっと、油断しないからな!

軽く仕掛けてみるか。

 

「ハッ!」

 

「わわっ!」

 

なっ!?避けた!?

クリリンの言っているとおりただ者じゃないな。

今のをもっと軽くやっていたら危なかったかもしれない本気でいくぞ!

 

「ハッ!!」

 

「くっ!」

 

ふっ、俺が油断していると思っていたから急な本気に驚いたようだな綺麗に決まったぜ!

 

「あんた、ただもんじゃあないでしょう」

 

「もう、わかってりましたか。もう少し油断するタイプだと思ったんですがねぇ」

 

よ、よく言ってくれるじゃねえか!

俺は人を見た目で判断したことはねぇんだよ!!

俺はそんな油断するタイプじゃあない!

 

「狼牙風風拳っ!!」

 

これで俺の勝ちだっ!!

 

「足元がお留守になってますよ」

 

なっ!!くっ!なんだと!俺の狼牙風風拳がっ!

こいつかなりやるぜ…でも、負けねえからな!

 

「操気弾っ!!」

 

これは3年間で俺が編み出した技だ!

この技はすごいんだぜ?

 

「ハッ!!」

 

「なにっ!?」

 

操気弾はあのじいさんを追いかけて地面に消えてしまった。消えてないけどな。

 

「タァーーッ!」

 

「なっ!?」

 

地面から出てきた操気弾はあのじいさんのアゴを思いっきり打ち上げた!

クリリンの技に似てるけど気にすんな!

そして、これだけじゃ終わらない!

 

「かめはめ波ーーッ!」

 

「くっ!」

 

やはり、じいさんはあれで倒せていなかった。

そのために追い討ちのかめはめ波だ!しかもじいさんはこっちに走ってくる途中だったからモロにくらった!

 

 

「危なかった!」

 

なっ!?今のをくらってそんなにダメージが無さそうだ。くそ!

 

「降参だ、まだ俺の実力じゃ勝てない」

 

俺は降参した。

とても今の俺じゃ勝てそうじゃない。

とっておきの操気弾もかめはめ波も通用しなかった。完全に俺の力不足だ。

 

▽クリリン△

ヤムチャさんはやっぱりすごいや。

俺は、天界で修行したけどヤムチャさんは天界で修行しないで強くなってるもんな。

ヤムチャさんが天界で修行してたら負けてたかも。

 

次の試合は天津飯と悟空の試合これは、天界で修行してた時は同じぐらいだったけどどっちが強いんだろう。

 

「孫、負けんぞ」

 

「あぁ、おらだって負けねぇ!」

 

「では、始めてください!!」

 

試合開始の合図が言い終わったと同時に二人は飛び出した。

舞台の真ん中で激しい拳のぶつかり合い。

 

「ハッ!」

 

「だりゃ!!」

 

天津飯が気功波を撃つが悟空に弾かれてしまう。

 

「どどん波っ!!」

 

「ぐっ!だあぁ!!」

 

天津飯の至近距離からのどどん波は悟空の頬をかすねたが大したダメージにはならず、悟空に手刀で反撃されてしまう。

 

「ちっ、これをつけていたら切りがないな」

 

「そうだな。脱ごうぜ」

 

二人は身動きをとりやすいように重りつきの服を脱ぐ。

 

「「クリリン、そっち置いといてくれ」」

 

「ちょ!?うわっ!?」

 

二人分の重りを急に投げられたクリリンは後ろに倒れる。

 

「いたたた。もう外すのか」

 

悟空の力か天津飯の技量 どちらに勝利の女神は微笑むのか。

クリリンも緊迫に唾を飲み込む。

 

「やっ!!」

 

「たっ!!」

 

更に戦いはヒートアップしていく。

拳と拳がぶつかり合う度に衝撃波が響き渡る。

 

「二身の拳!!」

 

天津飯の出した技で天津飯は二人に別れた。

戦闘力は半分程度になっているが、驚異に違いない。

 

「「はあぁ!!」」

 

「くっ!」

 

悟空を前方と後方から挟み気功波を撃ち出す。

上空に飛び上がりに避ける。

 

「「六妖拳!!」」

 

肩と背中から四本の腕が生え阿修羅像ような計六本の腕を持つ天津飯が二人。

 

「「6連どどん波!!」」

 

六本の腕から放たれる六発のどどん波。

二人合わせて12発のどどん波が悟空を襲う

 

「なっ!?ぐわぁ!」

 

天津飯は目からの光線を出す、それは、悟空に直撃してしまう。

 

「「気功砲!!」」

 

「うわあぁ!?」

 

自分自身に死のリスク無くした気功砲が悟空にダメージを蓄積していく。

重力に任せ舞台に落ちていく。

 

「「ふぅ。孫!そろそろ決着つけるぞ!」

 

「あぁ!!おら、ぜってい勝つ!」

 

二身の拳を解き元に戻る天津飯 未だに無傷。

決定打をいれることが出来ず、若干ボロボロの孫悟空。

 

勝つのはどちらか…。

 

結果は神にも分からない。

 

 



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21話

 

 

▽天津飯△

 

「こい!(孫、お前はこのふりな状況をどう乗り切る?)

 

「かめはめっ!!!」

 

無駄だ!俺にかめはめ波は効かん!

しかし、孫の事だ。

そんな事はわかっているはずだ。

 

「波っー!!」

 

「カアァッ!!」

 

く、まさかそのまま撃ってきた!?

なにを───。

 

「はあぁぁ!!」

 

「ぐっ!?」

 

突然俺の身体に激痛が走る。

見てみると いつの間にか 孫の拳があった。

まさか、かめはめ波を目眩ましに使うとは。

 

「仕返しだッ!!」

 

「だあぁ!!」

 

「なっ!?」

 

ま、まさか!?

孫!さっきよりも強くなっている!

戦いの中でパワーアップを!?

 

「二身の拳!!」

 

「…へへ」

 

俺はこの勝負負けん!

決めてやる!

 

「「これで、最後だ気功─────「今だあぁ!!」なっ!?」」

 

俺は場外に落ちた。

 

「おめえ、その技二人になるのいいけど力も素早さも全部半分になっちまうだろ?」

 

「……あぁ。俺の負けだ」

 

技の弱点をずっと狙っていたとはな…。

孫、お前の勝ちだ。

 

「おらも、危なかった。次やったら負けるかもしれねぇ」

 

「次は勝つからな!…ピッコロ…倒してくれよ」

 

「あぁ、任せろ!」

 

ピッコロの事は孫に任せるしかないな。

勝って地球を救ってくれ。

頼んだぞ。

 

 

▽クリリン△

 

す、スゴい戦いだった。

天津飯の技量にも悟空の作戦に驚いた。

天津飯の二身の拳が再び来るのを待っていたなんて。

悟空は戦いの天才だな。

次はピッコロと神様(シェン)の試合か…。

神様も強いけど…たぶん、ピッコロの方が強い。

でも、あの神様だ なにか作戦があるに違いない。

頑張ってください!神様!

 

───────。

ピッコロが途中でシェンの正体を神様と気づいてその後ナメック語(?)で言い争っていた。

神様は胸ポケットから小さな瓶を取り出して地面に置いた。その瓶には 大魔王封じ と書いてある。

これは、まさか!?

 

「魔封波じゃっ!!」

 

「!?」

 

神様は魔封波を仕掛けた。

その場にいる事情を知る物達が驚いた。

しかし、俺にはピッコロが一瞬笑ったようにみえた。

嫌な予感がする!

 

「残念だな、魔封波返し!」

 

なっ!?そ、そんなのありかよ!?か、神様っ!

 

「う、うわぁっ!」

 

人間の体から神様だけが吸いとられて瓶の中に入った。

神様は封じられてしまった。

瓶を取り返さないと!!

 

「瓶はやらん!」

 

「なっ!お前!」

 

ピッコロが瓶を飲み込んだ。

…ど、どうしよう。

 

そうこうしている間に悟空とピッコロとの戦いが始まった。

ピッコロはマントを脱ぎ捨て両者戦闘体勢になっていた。

決勝戦。大丈夫、悟空は負けない!

 

▽悟空△

 

ピッコロの奴がマントを脱ぎ捨た。

本気でくる気だな。オラ負けねえぞっ!

 

「はっーー!!」

 

「とりゃーっ!!」

 

ピッコロはオラの蹴りを膝で防御した。

拳を拳で防いだけど頭突きにはびっくりした。

やっぱし、つええな!オラ、ワクワクするぞ!

 

「ハッ!」

 

「くっ!」

 

オラは気功波を撃ち込む。

ガードされちまったけど……。

 

「今度はこっちだ!」

 

「なに!?」

 

ピッコロが気功波を撃ち込んできた。

当たっちまったけど、ダメージはあんまりなかった。

また腹の探りあいって、ところか?

 

「本気で行くぞ!」

 

「あぁ、オラもそうする!」

 

お互いに拳と拳をぶつけ 力比べになった。

オラ力なら負けねえぞっ!

 

「ハッ!」

 

うおっ!?あぶねえな!目から光線出すなんてあぶねえじゃねえか!

 

「喰らえ!爆力魔波っ!」

 

「かめはめ波ーーっ!!」

 

ピッコロのやつは本気の気功波を撃ち込んできた。

このままじゃ、会場のみんながあぶねえ!オラもかめはめ波でお返しだっ!

 

「「ハーーっ!!」」

 

よし!押し勝った!!

今のは結構なダメージなはずた。

 

霧が晴れるとピッコロは気を溜めていた。

あいつ、なにをする気だっ!?

 

 

▽ピッコロ△

 

さすがは我が父を倒しただけはあるな。

なら、あれで行くか。

 

「はあああっ!」

 

「で、でけえ!」

 

俺がしたのは巨大化。

あまりむやみやたらにでかくなるのは好きではないが孫悟空は戦いにくくなっただろう。

 

「カッ!」

 

「がはっ!?」

 

どうした!孫悟空!その程度か!フハハハハハ!

 

「でりゃーっ!」

 

「くっ!?」

 

後ろかっ!ちょこまかと!鬱陶しい!なら更なる絶望を見せてやる!!

 

「これで、終わりだっ!」

 

俺は更に巨大化した、どうだ!これが本当の絶望だっ!!

 

「ひっかかったな!」

 

「がっ!?」

 

こ、こいつ!自ら口の中に入ってきおった!なにをする気だ!気持ち悪い!吐き出してやるわ!

 

「天津飯!これを開けてくれ!」

 

「わ、わかった!」

 

あ、あれはっ!俺が、神を封じた瓶!

考えおったな!孫悟空!

 

「おっと、神はこのままでいいだろう」

 

「ぴ、ピッコロ大魔王!」

 

視線の先には瓶を握る俺の父がいた。

 

 

 



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22話

久しぶりの投稿になります。
今後は更新ペースをあげられると思いまーす。


 

 

「な、なぜ、ピッコロ大魔王が…!?」

 

「奴は…生きていたんです どうやったか知りませんが…」

 

武天老師が死んだはずのピッコロ大魔王を確認すると当時ピッコロ大魔王と戦った三人に問いかけた。

クリリンや悟空そして天津飯も昨夜その事実を知ったばかりで信じられずにいる。

 

「ぴ、ぴ、ピッコロ大魔王が復活しましたあぁぁ!!み、皆さんに、避難してくださーい!!」

 

先ほどまで黙っていた実況も、動揺しながらピッコロ大魔王の復活に絶叫する。

それを合図に観客たちは動きだし、逃げ惑う。

 

 

─────────キングキャスル。

 

「ピッコロ大魔王じゃと!?」

 

国王は偶然にもこの事態をテレビ中継で見ていた。

 

「ピッコロ大魔王はあの少年たちが倒したはず…。

なぜ、それが今となって…?この国は滅んでしまうのか……!」

 

国王は、3年前の恐怖を思い出しながら、同時にピッコロ大魔王を倒した3人を思い出す。

 

髪の毛がはね上がり、ピッコロ大魔王を倒した少年。

 

額に六つの焼き印を入れ、少年と共にピッコロ大魔王と戦った ハゲ頭の少年。

 

三つの目を持ち、最初にピッコロ大魔王とその部下に立ち向かった青年。

 

「も、もしや…!?」

 

国王はその記憶を辿りながらテレビを抱えた。

テレビ移り青年達は過去にピッコロ大魔王と戦った少年たちの特徴と合致する。

 

「これは、運命なのか…この青年たちが頼みの綱だ…!」

 

─────────天下一武道会会場

 

「ピッコロ大魔王!今頃出てきたっておせぇぞ?おらたち うーん強くなってからな!すぐに倒したちまうぞからな」

 

「それは……この軍勢を見てから言うんだなっ!」

 

ピッコロ大魔王がそう言って、両手を左右に広げると、上空に待機していたピッコロ大魔王の部下たちが空を多い尽くした。

 

「これが俺の部下達だ!全軍っ!ここにいる全ての人間を殺せ!」

 

「来るぞ!一匹一匹の力は対したことはない!逃げる観客を庇いながら戦うぞ!」

 

ピッコロ大魔王の合図により、逃げ惑う観客たちや参加者に襲いかからんとする魔物たちを見た 武天老師は指揮をとり魔物を蹴散らしていく。

 

「クリリン!おらたちも戦うぞ!」

 

「あぁ!!分かってる!数を減らしながらピッコロ大魔王に近づこう!」

 

悟空とクリリンも力を合わせ、魔物を数を削っていく。

 

「相手が数ならこっちも数だぜ!四身の拳!!」

 

「この巨大操気弾をくらいやがれ!」

 

天津飯は自信の数を増やし、手数を増やしていく。

ヤムチャは巨大な気功波を操作し、魔物を減らしいく。

 

「おらも戦うだよ!」

 

「ワシも無駄に長くは生きておらん!貴様らごときに負けん!」

 

チチも戦闘に参加し 武天老師も生み出してきた技で対抗する。

 

魔物と人間が戦う、天下一武道会場はまさに戦場と化した。

 

▽クリリン△

 

突然、現れたピッコロ大魔王。

今日仕掛けてくると予想はしていたものの、実際に起こると狼狽えてしまう。

ピッコロ大魔王は自分の他にざっと見る限り1000体ほどの魔物を連れて、会場全員を消しかけてきた。

しかし、この魔物達、武天老師様が言っていたように一匹一匹は対した実力はない。

それを補うために数を準備したのだろう。

でも、魔物達は自分主義で協力せずチームプレーをしてくることもないので安易に倒せる。

悟空と俺もピッコロ大魔王を目指し、立ちはだかる魔物達を倒していく。

 

「ふん、待ちな」

 

ピッコロ大魔王が見え始めた所で他の魔物とは比べ物にならない気を持った魔物が現れた。

 

「俺はドラ、ここを通りたいなら俺を倒していきな」

 

「おめぇの相手をしてる暇はねぇんだ!どけ!」

 

悟空がドラと名乗る魔物に蹴りを繰り出すと、簡単には避けられてしまった。

こいつ、やっぱり他の奴とは違う。

 

「どうする?悟空、こいつを倒すのは時間がかかりそうだぞ?」

 

「ここは、俺に任せて二人はピッコロ大魔王を」

 

「天津飯!」

 

天津飯が駆けつけてくれた。

俺たちは天津飯にドラの相手を任せ、ピッコロ大魔王の場所へ向かう。

 

 

 

「ピッコロ大魔王ッ!」

 

「悟空、あいつ生まれ変わりの方のピッコロと話してるぞ」

 

ピッコロ大魔王の下へ辿り着くと、ピッコロとピッコロ大魔王が話していた。

悟空と俺は気配を消し様子を伺うことにした。

 

「我が息子よ、大きくなったな」

 

「……俺の親なのか…?」

 

「私と手を組み、世界を支配しようではないか!」

 

や、やばい!あの二人が手を組んだら厄介だ!

くそ、今のうちに止めるべきか…?

 

「……いや、俺は俺のやり方でやる…!」

 

「そうか……まぁ、貴様の返事なぞ どうでも良いんだがな!」

 

「ぐわぁっ!?な、なにをする!?」

 

ピッコロ大魔王の表情は代わり、不気味な笑みを浮かべ ピッコロの胸に手を当てた。

ピッコロがピッコロ大魔王の中に吸い込まれたように見えた。

その瞬間、ピッコロ大魔王の気が倍増して膨れ上がるのを感じる。

 

「クリリンッ!」

 

「あぁ!!分かってる!気功拳ッ!!」

 

「「かめはめ波あぁぁーーーーっ!!!」」

 

俺と悟空は冷や汗をかき焦りながらも、最大威力のかめはめ波をピッコロ大魔王に撃ち放った。

 

しかし、それでもピッコロ大魔王の気は消滅することなく存在していた。

 

「フハハハ!!素晴らしいパワーだっ!目障りな小僧二人の攻撃を受けてもダメージを受けていない!!俺は最強だあぁ!!」

 

「ぐっ!」

 

「な、なんて気だっ!」

 

ピッコロ大魔王が叫ぶだけで衝撃波が生まれ、辺りの地形を変えていく。

魔物達は主人に恐怖したのか、こちらに近づくことはなくなった。

 

「どうして、こんなパワーアップを!?」

 

「私は我が息子マジュニアと同化したのだっ!無理矢理だがな!さーて、貴様ら覚悟しろ」

 



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23話


空前絶後のっーーー!
超絶怒濤の ヤ・ム・チャ・回ーーーっ!!
いえええええええぃーーーー!!!!


 

 

俺はヤムチャ。

天下一武道の決勝戦の途中、なぜか生きていたピッコロ大魔王とその部下たちによって武道会は中止同然になり、みんなで逃げる客を守りながら魔物を倒していた。

これぐらいの魔物なら余裕だぜ。

クリリンと悟空はピッコロ大魔王を倒しに向かっている。

そして今、絶賛ピンチ中だ。

武天老師様とチチさんが魔物相手に手こずっていたから、助けに入ったんだ。

しかし、その魔物は他の魔物より強かった。

そいつの名前はオルガン、どうもピッコロ大魔王二回目の復活記念として一番最初に生まれた魔物らしい。

聞いただけで強そうな肩書きだぜ。

 

「で、それで終わりか?」

 

「……確かにお前は強いさ、でも今の天津飯やクリリンに比べたら屁でもないぜっ!」

 

おっと、強がりじゃないぜ?

この、オルガンって奴は俺より強いのは明らかだ。

でも、今の天津飯やクリリン程じゃない。

少し安心した。

格上と真正面から戦ったら負けるに決まってる。

それを、技や技術を工夫して勝つのは燃えるんだぜ?骨が(本当に)折れるがな。

 

「さぁ、こい!俺は絶対にお前を倒す!」

 

「まったく、負け犬がぁ!死んでも後悔するんじゃねぇぞ!」

 

「くっ!」

 

は、速い!なんてパンチだっ!

しかし、避けられんこともない!

 

「そこだっ!」

 

回避して……アゴが、がら空きだぜっ!

 

「ふんっ!当たるかよ!」

 

「チッ、そう簡単にはいかねぇか」

 

こうなったら、しょうがない。

こっちだって、本気でやってやるぜ!

 

「はあぁぁ!!」

 

「やけになったか」

 

俺は気功波を連続で撃ち放つが、オルガンはそれを簡単に避けやがる。

まったく、腹が立つぜ。

しかし、俺はそんな単純なやつじゃない。

 

「操気弾っ!!」

 

「なにっ!?」

 

今放った全ての気功波は操気弾だ!

奴を確実に追い詰める方法だ。

よし、今だ!

 

「狼牙風風拳っ!!」

 

「なっ、なに!?ぐわぁっ!?」

 

狼牙風風拳により、オルガンは動きを止め気功波は全て命中する。

 

「ハイッッ!!」

 

気功波が全て着弾すると同時。

俺は狼牙風風拳の威力を強めていく。

前回は神様に足下をすくわれたが、今回は違う。

一度捕えれば、狼牙風風拳は敵を逃がさない!

これで、終わりだっ!

 

「だりゃあぁっ!!」

 

「ぬわあぁぁ!」

 

フッ、どうだ。俺だってやるときはやるんだぜ?

 

「き、貴様ァ!!」

 

「なっ!?今ので倒せなかったのか!」

 

ちくしょう…!

どうするっ!?考えろ!恐らくこいつに同じ技は通じない!

 

「死ねぇいっ!」

 

「があっ!!」

 

い、いてぇ。

モロに喰らっちまった。早く起き上がらねぇと。

 

「ふんっ!」

 

「がっ!?」

 

くそ、背中がっ!息が出来ねぇ!

 

「弱いなぁ、貴様は!どうした、さっきまでの威勢は何処に行ったっ!」

 

「ぐはっ!う、うるせぇ!」

 

意志が………飛びそうだ……。

俺は…また…負けるのか……?

 

 

▽オルガン△

 

この野郎、中々やりやがる。

しかし、こんなんで俺は倒せねぇよ!

 

なんだぁ?こいつ。

蹴り飛ばしたら、すぐに倒れやがった。

ほう、こいつ、中々の技術を持っているが耐久力がないようだな。

まったく、勿体無い奴だ。

打たれ強ささえ、あれば一流の戦士になれただろう。

貴様は、どこまでいっても二流だなぁ!!

 

「ぐっ!」

 

だんだん、意識が薄れてきたようだな。

良いだろう、とどめを刺してやる。

 

「喜べ、大魔王様の技で始末してやる」

 

この技は大魔王様に教わった技だ。

教わった者は俺とドラのみ。

さぁ、くらえ!

 

「爆力魔波ッッ!!」

 

「う、うわあぁぁっ─────。」

 

さぁて、こいつの始末はついた。

他の所に行くか。

どうやら、ドラが戦っているな。

なにを手こずっている?

あそこに行くか。

 

なに?飛べんぞ?

足に何かが……!?

 

「う、ま……て…!」

 

「き、貴様っ!生きていたのか!」

 

こいつ、俺の爆力魔波をくらって!?

 

「俺は…勝つんだ…!」

 

な、なぜ、立ち上がれるっ!?

こいつは、もう起き上がれないはずっ!?

ま、まさか!自分の打たれ弱さを精神力で補い克服したと言うのかっ!!

 

「俺は……ハイエナのヤムチャだっ!!」

 

「しつこい奴だ!寝てやがれっ!」

 

蹴っても蹴っても、何度も起き上がってくる!!?

な、なんて奴だ!

 

「一度狙った獲物は逃がさない!俺はロンリーウルフ ヤムチャ様だっ!!」

 

「なっ!?」

 

気が上昇していくっ!?

 

「真・狼牙風風拳ッッッ!!!」

 

「なっ、なにっ!?」

 

なんだっ!?これはっ!?

さっきまでのとは違い、更に変則的なっ!?

まさかっ!?こいつ、相手によって最適な技を繰り出しているのか!?

 

「ち、ちくしょう!!!」

 

「ハイィッッ!!」

 

こんなやつなんかに──────。

 

 





ヤムチャの超絶のパワーアップっ!
真・狼牙風風拳は相手に最適な攻撃を繰り出し、使う度に変化する技です。
つおい。

誤字脱字見つかりましたら、ご報告お願いします。


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24話


天津飯回です。
クリリン…?しらんな


 

 

ヤムチャがオルガンと戦っている同時刻、天津飯もピッコロ大魔王の部下 ドラ と戦っていた。

 

クリリンと悟空をピッコロ大魔王の所へ行く途中、立ちはだかったドラを引き受けたのだ。

 

「さぁて、こいっ!貴様の相手はこの俺だっ!」

 

「チッ、さっさと倒してやるぜ」

 

天津飯はドラと向かい合い、手に気を集中させる。

 

「はあぁっ!!」

 

「ふんっ!」

 

「そこだっ!」

 

「くっ!?」

 

片方の気功波を放つがドラはそれを容易くよける。

しかし、それは計算積みであったのか超スピードで懐に潜り込み もう片方の気功波を打ちつけた。

 

「やるじゃねぇかぁっ!」

 

「ぐっ、どどん波ァァ!!」

 

先程の攻撃をギリギリで受けきったドラに反撃をくらうがどどん波で応戦する。

 

「ふふふ、面白い技を見せてやろう」

 

「なにを……?」

 

ドラはそう言って、気を“背中“に集中させる。

それは形を造り上げ背中から一対の腕を生やした。

 

「どうだ?驚いたか」

 

「それなら、俺だって出来るぞ!四妖拳っ!」

 

天津飯もドラと同じように背中に気を集中させ一対の腕を生やした。

 

「なにっ?……その額の第三の目…三つ目族かっ!」

 

「あぁ、そうさっ!」

 

天津飯は言葉を言い終えるとドラに取っ組み合いの力比べを始める。

 

「三つ目族事態は大した戦闘力ではないが……貴様は違うようだ」

 

「ふん、俺だって幾度なく死戦を越えてきたんだ、弱くては困るさ」

 

ドラと一旦、距離を離し構え直しタイミングを伺う。

 

「いくぞっ!4連どどん波っ!!」

 

「ぐっ、くそっ!」

 

悟空に見せた16連どどん波に数は劣るが分離していないため、集中力も上がり命中率と殺傷率が格段にアップしたどどん波がドラに命中する。

 

「貴様ァ!!覚悟はいいなんだろうなぁ!」

 

「当たり前だっ!本気でいくぞっ!」

 

お互いに四本の腕を元の二本に戻し、全身に神経を集中させる。

 

「ハアァーっ!」

 

「なぁっ!?」

 

先に動いたのは天津飯。

手刀を肩にきめこむと、ドラは一瞬動きを止める。

 

「だぁっ!」

 

「ぐあっ!?」

 

そこからは、天津飯の連打攻撃が炸裂し完全に場の空気は天津飯の物であった。

 

「いい加減にしろ……!爆力魔波ッ!」

 

「ぐあぁぁーっ!」

 

ほぼ0距離の気功波の爆発は防ぐ余地もなく、全身に直撃し後方に吹き飛ぶ。

 

「形勢逆転だな、とどめだっ!もう一発……!くらえっ!」

 

「くっ!気功砲っ!」

 

「ぬあぁぁぁ!?」

 

もう一度爆力魔波を放とうとするドラに天津飯は咄嗟に気功砲を繰り出した。

 

「形勢逆転は気のせいだったようだな」

 

「くっ、しかしこれほどの威力の技だ、恐らくお前も体力の消費がとんでもないはずだ」

 

「あぁ、だか有利なのは俺だ」

 

倒れるドラに天津飯は地下より見下ろし、気を掌に集める。

 

「……ふふふ、ふははははっ!」

 

「何がおかしい?」

 

突然笑い始めたドラに困惑し疑問に思い天津飯は語尾を強くし訊ねた。

 

「魔族をなめんじゃねぇよォ!」

 

「なっ!貴様っ!」

 

「爆力魔波っ!!」

 

天津飯にとどめをさすために準備していた爆力魔波は消えることなくドラの手元に存在していた。

その爆力魔波は再び無防備な天津飯に襲いかかった。

「……がはっ…!」

 

「今度こそ、俺の勝ちだ」

 

地面に倒れ、口から血を吐き満身創痍の天津飯がそこにいた。

形勢は最悪な方に傾いたのだ。

 

「……勝負は…まだついて…いない!」

 

「なにを言って─────。」

 

「真・狼牙風風拳ッ!!!」

 

しかし、決着はついていなかった。

先にオルガンとの決着を先につきたヤムチャが天津飯のピンチに駆けつけたのだ。

 

「大丈夫か?天津飯」

 

「あぁ、すまない助かった」

 

「貴様……!誰だっ!」

 

天津飯がゆっくりたち上がり、ヤムチャのとなりに立つ。

ドラの問いにヤムチャは構え、口を開いた。

 

「俺か?俺は復活したロンリーウルフ ヤムチャだっ!」

 

「ヤムチャ、けりを着けるぞ!」

 

ヤムチャと天津飯は手に気を練り、ドラに狙いを定めた。

 

「「かめはめ波ッー!!」」

 

「なっ!?き、貴様ら────。」

 

クリリンと悟空二人と修行している時に完全に身につけたかめはめ波は、今やヤムチャのかめはめ波にも匹敵するほど精練されている。

 

二人のかめはめ波は合わさり巨大なかめはめ波を作り出しドラを呑み込んだ。

 

 

 

ピッコロ大魔王幹部 ドラ オルガン 2名

天津飯とヤムチャにより死亡。

残るは再び復活したピッコロ大魔王のみ。

 





ヤムチャ大活躍!!


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25話

トランクスの投稿の合間に思いついたので書きました。
こっちの方は不定期更新になると思います。


「どうして、こんなパワーアップを!?」

 

「私は我が息子マジュニアと同化したのだっ!無理矢理だがな!さーて、貴様ら覚悟しろ」

 

────────────────。

 

「ふふふ、一応感謝しておこう。貴様たちのお陰でこの抑えきれんほどの力を手に入れることができた、礼としてこの力で貴様らを葬ってくれるわッ!」

 

ピッコロ大魔王は喋り終わると同時に気を開放した。それによって発生した強烈な風がクリリンと悟空を襲う。

 

「くっ!」

 

その風は二人の体を切り裂き、所々血が垂れている。

 

「おめぇ、神様はどこにやったんだァ?」

 

「ここだ、ここ」

 

悟空が神様を封じ込めた瓶の場所を訪ねると、ピッコロ大魔王は懐から瓶を取りだし揺らす。

 

「こいつが欲しければ、俺を倒すんだな。まぁ、無理だろうが」

 

「なら、そうさせてもらうっ!」

 

ピッコロ大魔王が懐に瓶を入れるのを確認すると クリリンはピッコロ大魔王に攻撃を仕掛けた。

 

「だぁ!!」

 

「ふん、なまぬるい!!」

 

クリリンの手刀を容易に受け止め、膝蹴りで元の位置まで戻される。

 

「気功拳っ!!!まだまだァ!」

 

「おらも行くぞォ!」

 

クリリンは気功拳で戦闘力を倍にまで膨らませ、悟空もフルパワーでピッコロ大魔王に向かっていく。

 

「おりゃあぁぁ!!」

 

「だっ!!」

 

二人の蹴りはピッコロ大魔王の首元にささるように命中する。

 

「まだ……少しは楽しめそうだな!」

 

それにたいして、顔を一ミリも歪めることなく 逆にニヤリと笑って二人の足を掴む。

 

「ほれほーい!」

 

「いてっ!?」

 

「いちちちっ……」

 

二人の頭を衝突させ、自爆させる。

頭を押さえてしゃがみこむ。

 

「もっと楽しませてくれ…」

 

「……気功拳2倍!!」

 

「ぐぬっ……ふんっ!」

 

戦闘力が2倍になったクリリンの一撃に一瞬ではあるが、顔を歪め それ以上の追撃を阻止するために殴り飛ばした。

 

「へへ、おらにはついていけそーにねぇーや クリリン おらはサポートするから構わずに攻めてくれ」

 

「わかった…!少し無理しないと勝てなさそうだ」

 

クリリンのように急激に戦闘力を上昇させる技を持っていない悟空はこの戦闘を見て苦笑いしか浮かべることはできず、クリリンのサポートにまわる。

 

「いくぞ…!ピッコロ大魔王!」

 

クリリンは自身を覆う気の密度を増やし、戦闘力を3倍…気功拳3倍にまで手をつける。

 

「かめはめ波ーーっ!!」

 

「ぐっ!!爆力魔波!!」

 

「波ああァァァ!!!」

 

3倍でも体への負担が尋常ではないと言うのに、それでも爆力魔波による一時的な気の上昇で凌がれてしまう。

更に気功拳を4倍まで無理矢理に引き上げる。

もはや、意識を失ってもおかしくない領域まで達している。

 

「なにっ!?」

 

幾度と続く戦闘力異変に上昇に気づくが、だからといって止められるわけではない。

 

「おらも合わせるぞォ!波っ!!」

 

ただでさえ、クリリンのパワーですら一時的とはいえ上回っているこの状況で悟空のパワーも合わさりかめはめ波がピッコロ大魔王を呑み込む。

 

「ぐぬわあァァァ───!!!」

 

「やったぞ!……く、クリリン…!?」

 

ピッコロ大魔王との気功波の押し合いに打ち勝ったと同時クリリンがバタリ と倒れる。

それを心配して悟空が駆け寄る。

 

「……!ま、まだ生きてんのか…!ピッコロのやつ!」

 

クリリンを心配しながらも、少し先の場所でピッコロ大魔王の気を感じる。

唯一戦えるクリリンは気絶してしまい、自分では到底敵わない。

さすがの悟空も冷や汗で服を濡らした。

 

しかし、そのころ かめはめ波で吹き飛ばされたピッコロ大魔王に異変が起こっていた。

 



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26話

▽ピッコロ大魔王△

 

くそ…!あのハゲめ!どうやって彼処まで格段に戦闘力をアップさせたんだ…!

ちっ、体が傷だらけだ。もう少しでまた負けるところだった……。しかし早くヤツに止めを刺さなければ。やつは相当体力を消費したはず…孫悟空もろとも───!!

 

 

ピッコロ大魔王が二人を消すため動き出そうと瞬間、"体の内部から異変"を感じる。

自分の気とは違う気が暴れているのだ。

 

 

なんだ…!さっきの技の影響か!

い、いや違うこれは(マジュニア)だ…!

なぜだ!同化したはずだぞ!!?

 

 

ピッコロ大魔王を激痛が襲う。

中でマジュニアにが暴れいるのだ。

無理矢理に同化したのが原因だろう。

 

「くっ!ならば!出ていくがいい!!」

 

少々戦闘力は下がってしまうが、ほとんどはピッコロ大魔王が吸収している。

だから問題はないとマジュニアを体から追い出す。

 

「……やっと解放されたぞ!無理矢理の同化は拒否することが出来るようだな 父よ」

 

「き、貴様…!後悔させてやる!父親に歯向かったことを!!」

 

怒りに任せ、マジュニアを殴り吹き飛ばす。

マジュニアはそれを避けることも出来ずに巨大な岩へとぶつかる。

 

「ふははは!やはり貴様には力は残っていないようだ!これではなんのために反抗したのか分からんなぁ!貴様はあまちゃんだな」

 

指先から殺傷能力の高い気の光線を放ち、マジュニアの腕を焼き斬る。

 

「くっ……」

 

 

「おらも助太刀すっぞ!」

 

「いらん…!」

 

駆けつけた悟空の誘いも拒否し、ピッコロ大魔王を睨み付ける。

 

「断るのか?私は別にいいのだぞ?」

 

「あぁ…必要ない…」

 

ピッコロ大魔王が嫌みを含めて、マジュニアを挑発するがそれに乗ることもなく、マジュニアはニヤニヤと不気味な笑みを浮かべる。

 

「何を笑っている…?頭が可笑しくなったか」

 

ピッコロが、疑念を抱きマジュニアを睨み付ける。

そこで、マジュニアが再び笑みを浮かべ 気を解放する。

戦闘力は少しもピッコロに届いていないが、威圧感の重々しい気。思わずピッコロさえも後退りする。

 

「見せてやろう…大魔王の資質をな…!」

 

「…なんだと…!?」

 

マジュニアがそう言った瞬間。

ピッコロは自身に無数の殺意が向いた事を感じ取った。

 

「かかれ…!"俺"の部下達よ!!」

 

「「「ギエェェイ!!」」」

 

「くっ、くるな!貴様ら!私は貴様らの父親だぞ!」

 

百数体ほど残っていた魔族達が次々とピッコロに襲いかかる。

本来は大魔王と恐れるはずが理性を失い数倍にまで力を膨らませ、ピッコロに攻撃する。

 

~~~~~~~~

 

 

 

 

最初の方こそ、抵抗していたものの体力を失い

手足をもぎ取られる。

恐怖に怯えきった顔になったときマジュニアが話しかけた。

 

「助けれてやろうか…?」

 

「た、助けてくれぇ」

 

蚊が鳴くような、小さな声でマジュニアに助けを求める。

 

「お前の持っている力を全て俺に寄越せ…そうすれば命は助けてやろう」

 

「わ、わかった言う通りにする…!」

 

マジュニアに言われた通り、全ての力を渡す。

その瞬間マジュニアはまた不気味な笑みを浮かべる。

 

「お前の方があまちゃんだぜ」

 

「な、やめ─────」

 

力を取り戻したマジュニア……いや、真のピッコロ大魔王は爆力魔波でピッコロと魔族達を消し去る。

そして、くるりと回転しクリリンのもとへとやってくる。

 

「くっ、やるのか!」

 

眠っているクリリンの前にたち 必死に親友を庇う悟空。

 

「ふん、人が苦労しているときに ぐーすか 眠りこけやがって……。起きたらまた二人で修行でもするんだな…今のお前たちでは俺は楽しめそうにない」

 

ピッコロなりの気遣いなのだろう。

それだけを言い残して去っていく。

 

「あ…!おめえ!神様は!」

 

「……ちっ」

 

「おめぇ、誤魔化せると思ったのかァ?」

「…黙れ」

 

ピッコロが神様を封印している瓶を持っているだろうとわかっていた悟空はちゃっかり神様を封印したままにしようとするピッコロを呼び止め、瓶を受けとる。

 

そして、ヤムチャや天津飯達も戦いが終わったのか駆けつけてきた。

 

「「悟空ーーーっ!!」

 

「しっー!いまクリリン 寝てんだ 起こさねぇーでやってくれよ」

 

「お、そうかすまない」

 

 

 

こうして、ピッコロ大魔王を撃破した悟空は平和な日々を

数年だけ味わった。

 




キャラ設定挟んで、ドラゴンボールZに突入かな。


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キャラ設定・戦闘力 無印

今回はキャラ設定。

クリリンから戦闘力なんかを順番に書いていきたいと思います。

 

『クリリン』

 

第2話 時点 転生当初

10

ほぼ、悟空と互角。

 

第2話 終盤 第21天下一武道会

100(最大)

悟空よりも上、亀仙人(ジャッキーチェン)よりも下。

 

第5話 占いババ

150(最大)

カリン塔での修行で大幅に上昇。

 

第7話 vs悟空

160→192(気功拳 1.2倍)

まだ気功拳が身に付いていないため1.2倍。

それでも悟空を越えていた。

 

第12話 超神水

240→288(気功拳1.2倍に)

気功拳を使えると悟空を越えれる。

7話と同年の出来事なので気功拳はいまだ身に付いておらず。

 

第16話 神様の特訓

560→840(気功拳1.5倍)

気功拳を完全にマスター。

しかし、気の消費はすさまじいのに変わりはない。

 

第25話 気功拳4倍

560→840(気功拳1.5倍)→1120(2倍)

→1680(3倍)→2240(4倍)

ラディッツが来ても全然怖くないほどの、戦闘力。

 

 

次は原作主人公 悟空。

 

『孫悟空』

 

第2話 亀仙人弟子入り

12

 

第2話 天下一武道会

90

 

第5話 占いババ

150

クリリンと互角。

 

第7話 vsクリリン

180

 

第15話 超神水

260

 

第16話 神様の特訓

580

 

 

 

次は『天津飯』。

 

第8話 vs悟空

180

 

第16話 神様の特訓

440

特に戦闘力の変化がないので、二回しか戦闘力をかかれない可愛そうな天津飯。

 

 

『ヤムチャ』

第6話 天津飯にやられた

110

 

第16話 下界での特訓

170

 

第23話

200

この戦闘力で敵幹部を二人倒した。

大活躍している影の主人公(嘘)

 

『餃子』

 

第6話 だれがギョウザやねん

60

 

第16話 ヤムチャと修行

100

 

『ヤジロベー』

 

第8話 クリリンと声に似てる

190

 

 

───敵サイド

 

『タンバリン』

第8話 返り討ち

140

クリリンに返り討ちにされてしまった。

 

『シンバル』

第9話 活躍したかった…

120

活躍するまもなく、倒された。

 

 

『カスタネット』

第9話 オリキャラ

160

オリキャラ。

見た目はタンバリンと似たような様子。

この時期のクリリンと同格ではあるが、生まれたばかりで経験の差がある。

 

『ピッコロ大魔王』

第10話 復活

220

このときはまだ若返っていないが、悟空やクリリンを越える力を持つ。

 

第11話 ナメクジのふん

260

若返ってパワーアップ。

しかし、超神水を飲んだ悟空やクリリンには勝てなかった。

 

第21話 復活(2回目)

500

パワーアップしても、悟空やクリリンにはとどかない。

 

第22話合体

1500

ラディッツ並、やべー無印最強キャラ。

 

第26話 あまちゃん

10

マジュニアにパワーを全て渡したが、それは罠だった。

結局、ナメクジのふんだった。

 

 

『オルガン』

第17話

470

オリキャラ、つおい。

 

 

『ドラ(銅鑼)』

第17話

470

同じくオリキャラ。つおい。

 

 

『魔物達』

第22話 イッパイ イルヨ!

100~200

 

第26話 マジュニアさま~

300~500

理性を失い、ピッコロ大魔王に襲いかかる。

マジュニアのおかげで強化。

直後マジュニアに消される。

 

 

『マジュニア』

第19話 ピッコロヨ~

580

ピッコロ大魔王の最大のパワーで産んだ実の息子。

のちのピッコロ。

悟空と互角。

気功拳を使ったクリリンには勝てないが、作戦勝ち 油断したクリリンを倒した。

 

第26話 新生ピッコロ

1500

ピッコロ大魔王を騙し、パワーアップ。

味方になったら頼もしい。

ラディッツ覚悟しやがれ。

 

以上。

またこのキャラの戦闘力が知りたいってことがありました。コメントにどうぞ。

 

 

 



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ドラゴンボールZ
第27話



低評価がだんだん増えてきた(´д`|||)

高評価増えるよう頑張らせていただきます!( ̄▽ ̄)ゞ


ピッコロ大魔王との激戦から5年後。

地球は平和だった。

 

そんな平和なある日、ある人物が地球に降り立った。

 

「なぜ、地球人が生きている…?カカロットは何をしているのだ…」

 

「うわっ!?誰だお前!」

 

「戦闘力5…やはりこのゴミだ」

 

指先から出されたレーザーのような気功波で、偶然居合わせた農家を男を撃ち抜き 戦闘力を感知するレーダーを搭載したスカウターで戦闘力の高い者を探しだす。

 

「1500…か、カカロットか!?ふ、ふざけるな!なぜ俺と互角なんだ!とりあえずこの数値の野郎は無視だ!700これか!これがカカロットだな!よーし、今行くぞー!カカロットやァーい!」

 

自分と同じ1500の戦闘力を持つ者を避けて、700の数値を持つ者の場所へと向かう。

 

────。

 

そのころ、カメハウスでは…。

 

「おっす、お、ヤムチャと天津飯、餃子もそれにクリリンまで来てたんかー、気を抑えてるから全然わかんなかったぞー」

 

「少しぐらい、気の扱いになれないとな。それぐらい日々特訓しておかないと悟空には追いつけないぜ」

 

5年ぶりに集結した、悟空 クリリン 天津飯 ヤムチャ ブルマ 亀仙人 餃子 達は笑顔で話し合っている。

 

「ん?その子は…?ベビーシッターでもやるようになったのか?孫」

 

「お、この子はな…ほら、自己紹介しなさい」

 

「はい、僕孫悟飯です。こんにちは」

 

「あら、孫の子ども?可愛いじゃない~!」

 

悟空の連れてきた、息子 孫悟飯の自己紹介を聞き 家族の話を聞いていると感じたことのない気を感じる。

 

「……ピッコロはこんな小さくねぇーしな。おらたちもここにいるし まぁ、これぐれーなら クリリンかおらでなんとかなんだろ。もう少し様子を見てみよう」

 

悟空はがそう言って、ラディッツの到着を待つ。

悟空とクリリンはピッコロの暇潰しに鍛えられ、戦闘力が大幅に上昇した。

そのクリリンと悟空に鍛えられ、こちらも戦闘力が大幅にアップした天津飯とヤムチャそして餃子。

いまや、ラディッツの力は脅威ではない。

 

~~~~。

 

「久しぶりだな…カカロットよ」

 

「……ん?おらか?おらカカなんとかちゅー名前じゃねえぞ。おらは孫悟空だ」

 

「なに?…あぁ、そうだ。まだ自己紹介がまだだったな、俺はラディッツ 貴様の兄だ」

 

「に、にーちゃん!?し、尻尾!それ、尻尾かぁ?」

 

「お、おまえ!尻尾はどうした!」

 

ラディッツと悟空が質問を重ね、お互いの情報を集める。

天津飯達は困惑し、いま起こっている状況を飲み込めない。

 

~~~~。

 

「だから、俺達の仲間になれと言っているだろう!!」

 

「だから、嫌っていってんだろ!」

 

数分後には、二人の言い合いになっていた。

ラディッツはべジータやナッパというサイヤ人のグループに悟空を引き入れようとし、悟空はそれを断る。

 

「なら……力を持って分からせてやろう!」

 

「それなら、手加減しねーぞ!」

 

「「はァっ!!」」

 

ラディッツが殺意をむき出しにすると、悟空が気を解放し、他のメンバーも気を解放する。

 

「1、1600…!1500!?1000、800、そして500……や、やめだ!力づくてやるのはナシにしてやる!」

 

自分の戦闘力の数値、1500を越える 悟空。

そして、それに迫るクリリン。そして一度に相手すれば確実に負けるであろう3人。

ラディッツはこれに、両手をあげ お手上げのポーズで殺意を抑える。

 

「……!?1500だった野郎が2500まで上がった!?」

 

そして、遊び心で戦闘力を引き出した 離れた場所にいるピッコロの気をスカウターが感知し 更にラディッツの顔色が悪くなる。

 

ラディッツのつけたスカウターから、音が聞こえてくる。

 

「…な!?べジータからだ……と…」

 

それは通話機能も搭載されているスカウター。

受信したのはべジータからの通信だった。

 

[おい!ラディッツ!!]

 

通信をオンにしたとたん、べジータの鼓膜を突き破りそうなほどに大きな声が聞こえる。

思わず、悟空達も耳を塞ぐ。

 

「す、すまないべジータ!俺にはこいつらを相手をするのは無理だ!カカロットも連れてくるのは不可能だ!───────[なんだとォ!?………そうだ、いい加減 お前を切り捨てるべきだと考えていたところだ お前はそこで死ね]

 

べジータの言葉を聞いて、ラディッツが絶望する。

自分を倒せる存在が何人もいるなか置いてきぼりなど どうやって希望を持てと言うのか。

 

「なっ…!?」

 

それに見かねた クリリンがスカウターを奪い取る。

 

「地球にはドラゴンボールっていうなんでも願いの叶う すばらしい物があるんだけど、それは知らないみたいだな~!あー、損してるぜ!本当!」

 

[なんだと!?ナッパ!即刻地球に向かうぞ!]

 

「あと、ラディッツがナッパってやつは単細胞って言ってたな!」

 

「ちょ!?そんなこと──[あ"ぁ!?ラディッツ覚悟してろよォ]

 

べジータにドラゴンボールの存在を教え、ナッパを挑発する。

確実に地球へ来させるため。

 

それを見て、ラディッツや悟空達は目を見開き驚愕している。

ラディッツから、ラディッツの3倍近い戦闘力のナッパ、そして10倍程度の戦闘力を持つべジータと聞かされた 一同は 何か策でもあるのか とクリリンの顔を見る。

 

「おしまいだ……1年もすれば べジータはここに到着する…。俺はナッパに殺される…お前らもおしまいだ」

 

「いや、1年あればなんとかなるさ!タブン」

 

「ピッコロがこっちにきてるみてーだな。ちょっと待ってみよう」

 

ラディッツは地面に膝をつき、絶望して クリリンはありきたり 悟空はピッコロを待つという。

 

~~~~~~。

 

「なら、俺はそのガキとこのヘタレを借りていくぞ。どちらも性根を鍛え直してやる!」

 

「ま、まってくれよ~!ピッコロ!悟飯はまだ子供だぞ」

 

「心配はいらん、うんと強くしてやろう。取り返したければ俺を倒してみやがれ!」

 

「い、いやだ…!俺はにげるんだァ」

 

「お、お父さん~!!緑のおじさんがぁーー」

 

話を聞いた、ピッコロによってラディッツと悟飯は誘拐された。

悟飯は 悟空を修行を(強制的に)誘いに来るピッコロを知っているため泣きはしなかったものの、泣くのは時間の問題だろう。

妻のチチにどう報告すればと頭を抱える。

 

「クリリン……おら達は界王様ちゅう人の所に行くんだったな」

 

「あぁ、神様がさっきテレパシーで行ってたな」

 

天界から、この様子を見ていた神様から先程テレパシーで界王というとても強いお方がいると言われた二人は一度天界を経由してあの世に行くことになった。

クリリンも前世で界王さまの存在は知っているが、手ほどきを受けたことはない。

 

「で、天津飯達は天界でもっかい修行か…ヤムチャ」

 

「…ん、どうした悟空?」

 

重々しい表情をした悟空が、ヤムチャの名を呼ぶ。

ヤムチャもこれを見て何事だと返事をする。

 

「チチに悟飯とおらのこと伝えておいてくれ!いくぞ!クリリン」

「あ、ちょっと待てよ!悟空ーっ」

 

「へ、俺 今全部押しつけられた…?」

 

ヤムチャはチチへの報告係と及び生け贄として、悟空に選ばれた。

ヤムチャは目を丸くして、天津飯と餃子を見るが同情の眼差しを送られた。

 

「…先に天界で待っているぞ…頑張れよ」

 

「ど、どんまい!ヤムチャ!」

 

二人に見捨てられ、その場にヤムチャだけが残った。

亀仙人とブルマはそそくさとカメハウスに逃げ込んだ。

 

「お、おれ、チチさん苦手なんだよな…」

悟飯がうまれてから、教育ママと化したチチは悟飯の事を第一人考えて、ピッコロに連れ去られたとなれば気絶してもおかしくないだろう。

そして、悟空にも1年近く会えないとなると更にその確率を高める。

 

「悟空…恨むからな…」

 

 




悟飯は悟空を無理矢理つれていくためピッコロさんのことは見慣れている。なので顔を見ても泣きはしない。
よかったね、ピッコヨさん(誤字にあらず)



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第28話

んー、話が前に進まない……。
次回は修行風景挟んで、べジータ達襲来になるかな?



クリリン

 

「ジョーダンじゃねぇだ!!」

 

「しかし、ですね!チチさん!」

 

パオズ山に響く、怒号。

その声の持ち主は悟空の妻 チチ。

牛魔王がなだめるが、チチはまだまだヤムチャに対して声を荒げる。

 

「悟空達が強くなれないと、地球が…!」

 

「地球なんてどうでもいいだ!はやくピッコロから悟飯ちゃんを取り返してくるだ!悟空さも連れて帰ってくるだー!」

 

「わ、わかりました!」

 

チチを恐ろしく思い、これ以上の話し合いは不可能だと、チチから言われたことを実行するために家を飛び出す。

 

「……よし、これでオッケーだな」

 

「ほんとうに、ピッコロは変なことを頼むだな」

 

ヤムチャが去っていったあとを見ながら、チチと牛魔王が話を始める。

先ほどの怒りはチチの演技だったのだ。

 

「おらだって、悟空さの奥さんだべ。悟飯ちゃんは悟空さの子供なんだから少しぐらい強くないと困るのはわかってただ。それにピッコロなら安心して悟飯ちゃんを預けられるだ。ピッコロなら悟飯ちゃんの泣き虫も治してくれるべ。男の子は泣き虫じゃあダメだ」

 

チチは悟飯を甘やかしていたのを理解している。

しかし、急に厳しくするのは出来ない。

この際、ピッコロにその泣き虫な所も治してもらおうと思ったのだ。

 

「勉強はいいのか?」

 

牛魔王が不思議そうに訪ねると、チチは笑顔でそれに答えた。

 

「おらの悟飯ちゃんなら、すぐに1年ぐらいのブランク取り返せるだ」

 

悟飯の事を信頼しているからこそ、このセリフがでてくる。

 

「それにヤムチャさんの為だべ。悟飯ちゃんを取り返すのにはピッコロさと戦って勝たなきゃなんねーし。悟空を連れてくるのも随分と根気がいるだ」

 

このヤムチャを騙す事はピッコロからの提案だった。

ピッコロがテレパシーで聞いた時は(悟飯の件も含め)驚いたが、なんでも[ヤムチャが強くなるには格上と修行するのが一番だろう。天津飯達には悪いがあいつらでは、あまり効率のいい修行とはいえん。これはヤムチャのためだ。手伝え]

とのことだった。(ただ単にピッコロがヤムチャを鍛えて自分の楽しみにするため なのだが)

 

チチはこれに条件付きで賛成した。

その条件は

1年間の修行が終わってサイヤ人を撃退したならば 悟飯を遊園地に連れていけ。

ピッコロはこれを渋々承諾して、作戦が実行された。

 

「悟飯ちゃんはきっとすごく強くなるべ」

 

チチは凛々しい姿の悟飯を想像しながら、家の掃除を始めた。

 

 

~~~~~。

 

 

「よくきたな。悟空,クリリン これからいく場所は本来 死ななければ行くことのできない あの世だ。

そして、閻魔大王様の前では粗相のないようにな」

 

「わかってるて!はやく行こうぜ!」

 

「そうですよ、地球の運命がかかってるんですよ」

 

「わかっておるわ!では行くぞ」

 

長々と説明を続けようとする神様を急かし、あの世へと向かう。

 

神様はあの世とこの世を瞬間移動することができ、これを出来るものは地球には占いババと神だけである。

 

そして、あの世。

 

 

「ん…?地球の神か」

 

「はい、今回は生きたままなのですが…地球の指折りの戦士を二人連れてきました。界王様にお会いさせたいのです」

 

神は、地獄行きか天国行きかを決める巨大な男 閻魔大王の前に現れた。

 

「なぁなぁ、おっちゃんつええーんか?」

 

「ん、あぁ、私は強いぞ」

 

「そ、孫!閻魔大王様は恐らくラディッツも簡単に倒せるほどの力を持っているだぞ!」

 

悟空の無礼に神が焦って、フォローをいれる。

クリリンは苦笑いを浮かべながらも、見守る。

 

「ラディッツなら、ピッコロでも───「閻魔大王様、では二人を界王様へ 向かわせてもよろしいでしょうか?」

 

倒せるぞ と続けようとすると神が口を無理矢理押さえつけ、許可をもらう。

 

「あぁ、だが蛇の道は長い。地獄に落ちんようにな」

 

「ありがとうございます。孫!クリリン!行ってこい!」

 

「「はい!」」

 

悟空とクリリンは閻魔大王の部下の鬼に案内されて蛇の道のスタート地点に向かっていく。

 

「(さて、私も帰って天津飯を鍛え直すとするか)」

 

神はまた、瞬間移動で地球へと戻った。

 

「全く、界王様に会いに行くとは何百年だったかな…?」

 

閻魔は筆を止め、今界王様に稽古をつけてもらうために蛇の道に向かった悟空とクリリンの顔を思い出していた。

わざわざ、この世からあの世に来てまで修行をする理由は何なのかと考えながら。

 

 




なぜか、チチに信頼されているピッコロ。
ピッコロの修行場所に弱虫(ラディッツ)と泣き虫(悟飯)のところに悟飯を取り戻すために戦いを挑むヤムチャ
これでこの4人の強化フラグは良い感じ。
同じく、界王様の修行があるため悟空とクリリンの強化フラグも良い感じ。
天津飯と餃子の強化フラグが若干弱め……でぇじょうぶだ。この二人なら強くなる。


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第29話

修行風景を書いて見ました。
次回辺りにべジータが地球に到着かな。



 

神様に仙豆を10粒ずつ、渡された悟空とクリリン。

それで、空腹を補い 蛇の道を全力で駆け抜ける。

舞空術を使うクリリン。

舞空術を使えない悟空は それに負けずと脚から かめはめ波を放出してクリリンを追いかける。

 

蛇の道を駆け抜け、早くも"15日"すでに二人は蛇の道を半分渡りきっていた。

 

二人が界王星に到着するのは、そう遠くない。

 

 

 

場所はかわって地球。

時間は悟空とクリリンが蛇の道を走りに始めた頃にまで戻る。

 

 

ピッコロは弱虫と泣き虫を相手にしていた。

 

「おうち、帰りたいよ~!お父さんがいいよ~!」

 

「いやだ……1年後も地獄、今も地獄…終わった…俺の人生……」

 

悟飯の涙には、少々動揺したがラディッツの泣き顔を見て 呆れて真顔に戻る。

 

「黙りやがれっ!貴様らにはこの1年で弱虫と泣き虫を卒業してもらうからな!悟飯はここでサバイバルをしろっ!食料は自分で調達だ!泣き虫が治ったら本格的な修行に変えてやる」

 

「そんなぁ……」

 

あまりの悲しさに悟飯はゆっくりと地面に座り込んだ。

ここで、珍しくラディッツがピッコロに掴みかかった。

 

「き、貴様!まだガキだぞ?そこまで厳しくする必要はあるまい!」

 

「お、伯父さん…?」

 

悟飯を甥だとわかったラディッツは急激に悟飯に甘くなった。

 

「ほう、随分偉そうだが……少し震えているんじゃないか?」

 

「なっ、そんなことはない!」

 

「まぁいい、貴様が俺に勝つことが出来れば 悟飯は家に帰してやろう」

 

ラディッツはこの言葉を聞いて、甥のために気を開放する。甥の為の気を開放したこのときのラディッツの戦闘力は2000近くまで上昇しただろう。

 

ピッコロにバレたくないのか 悟飯は小さな声でラディッツを応援しているが 聴力が優れているピッコロには全て聞こえている。

 

ピッコロの中に何とも言えない気持ちが漂った。

 

なぜか、ピッコロは気を最大まで開放した。

 

「なっ!?3000だと!?嫉妬かァ!?」

 

ピッコロの最大の戦闘力はナッパの4000に迫る3000。

ラディッツからすれば、どう転んでも勝つことは出来ない。

その時、一人の気が近づいてくる。

 

「この気は…ヤムチャか。ふっ、来たな」

 

「なにっ?あの野郎なのか!?さっきまで戦闘力を抑えていたと言うのか!1100になってやがるぞ!」

 

「二人で手を組めば、俺に勝てるかも……ん?」

 

チチに言われ、悟飯を取り返しに来たヤムチャの気をスカウターがキャッチする。

 

ピッコロがヤムチャの気を探っていると突如、ヤムチャの気が消えた。

 

 

「どこに消え────「狼牙風風拳っ!!」

 

「ど、どこからっ!?」

 

気づけば、ピッコロの目の前に立っていた ヤムチャが使い慣れた狼牙風風拳を繰り出していた。

 

「これが、俺の新技 獣脚(じゅうきゃく) 肉食動物のように相手に気づかれることなく 一気に懐に潜り込むことができる」

 

ヤムチャは気を消し、ピッコロも分からないほどに音を消し、それに加えて高速で懐に潜り込んで狼牙風風拳を使った。

 

「ほう、確かに効いたが実力の差が有りすぎたな」

 

「「なっ!?」」

 

ピッコロはヤムチャの攻撃を耐え、ラディッツとヤムチャの背後に回り込んでいた。

 

「さて、1年でどれほど強くなれるか楽しみだなァ」

 

「うわっー!!」

 

「や、やめろ!ピッコロォォーーッ!」

 

ヤムチャとラディッツはピッコロの地獄の特訓を受けることになった。

悟飯はこれを見て、この人達よりはマシな修行だと自分に言い聞かせ荒野を歩いていく。

 

 

 

その日の夜。

 

恐竜に食べられそうになった悟飯は火事場の馬鹿力を発動して、降りることも登ることも困難な場所に登ってしまっていた。

 

夜になって、小便をするために起きた悟飯は綺麗な満月を目撃する。

夜ふかしをしたことのない悟飯は本物の満月を始めていた。

それに、悟飯の中のサイヤ人の血が反応する。

 

体が巨大化していき、毛に覆われ大猿への変化する。

 

ここで、ピッコロとヤムチャが異変に気づく。

そして、ラディッツもスカウターの警告音で目を覚ます。

 

「あぁ、サイヤ人は満月を見たら変身するんだ。今日は満月なのか……あ」

 

ラディッツが寝ぼけ目を擦りながら、辺りを見渡すと満月が目に入る。

 

つまり、ラディッツも大猿へと変化していく。

 

「なっ!大猿が二体も…!ピッコロ!尻尾だ 尻尾を斬れば元に戻るっ!」

 

「あぁ!さっさと尻尾を斬るぞ!ついでに月も破壊するんだっ!サイヤ人にもこんな変身をされては敵わん!」

 

 

この事態は、ヤムチャとピッコロによっておさめられた。

服が破れてしまった、悟飯に『魔』とマークの入った亀仙流の胴着と剣を。

ラディッツには見よう見まねで新しい戦闘服を与えた。

 

 

~~~~

 

天界では、天津飯と餃子がサイヤ人のホログラムと戦っていた。

サイヤ人の戦闘力はラディッツの3倍程度に設定されている。

 

二人は負け続けるが、何度も立ち上がりホロリグラムのサイヤ人へと向かっていく。

 

 

 

 

修行は順調。

戦士達はサイヤ人到着までにどこまで戦闘力を高めることが出来るのか。

 




悟空とクリリンの修行風景は次の前半に書こうかな。


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第30話

 

クリリンと悟空は1ヶ月と3日か過ぎた頃、蛇の道最終地点の尻尾にたどり着いた。

 

「あれ、もう道がねぇーぞ?家もなんにも見合たんねぇーし……」

 

「あっ!悟空、上だ!上になんか浮いてるぞ」

 

クリリンの声で悟空が上空を見上げると、小さな星が浮いている。

 

「よっしゃーっ!行くぞ!クリリン~」

 

クリリンと悟空が勢いをつけ飛び上がる。

そして、小さな星と同じ程度に飛び上がると星に吸い込まれるように落ちていく。

 

「「うわっー!!」」

 

二人は地面に叩きつけられた。

そして、自分の身体がいつのも何倍にも感じられ立ち上がることが出来ない。

 

「悟空、ここは地球よりも重力が高いみたいだ。

気を使ったて立ち上がろう」

 

「あぁ、そう…みてーだな」

 

二人は気を使ってなんとか立ち上がる。

すると、目の前に触覚が二本生えた界王らしき人物が現れた。

 

「人の星でなにしてるんじゃ、大穴あけおって」

 

「あっ、すみません。……貴方が界王様ですか?」

 

「そうじゃ、ワシが…かーいよ かーいよ 界───「あんたが界王さまか~」

 

界王が背中をポリポリとかきながら、シャレを言っている最中、悟空が遮った。

 

「なぁ!おらたちの事鍛えてくれよ!地球にサイヤ人ってやつが二人も来るみたいでさー。強くなんねーとダメなんだ」

 

「………帰れ…。お前はワシの最高のシャレを止めたんじゃ、そんな者を鍛えられるかーーっ!」

 

シャレが大好きな界王はこれに激怒。

悟空は、なにを言われてるかわからず困惑している。

クリリンはそれを察したようで、界王を説得しだす。

 

「まぁまぁ、界王さま!俺たちがダジャレを言いますから、界王さまをそれで笑わせる事が出来たら稽古をつけてください」

 

「……ほう、すいぶんと自身があるようじゃな。良いじゃろう」

 

界王はクリリンの申し出を受け、悟空とクリリンがどんなダジャレを言うかを考える。

 

「ふとんが……吹っ飛んだァ!!」

 

まずは、悟空が息を大きく吸い込み ダジャレを言うことで吐き出す。

 

「くっ……!」

 

界王は必至に口をふさぎ、笑い声を聞かれないように抑える。

しかし、そこにクリリンが追撃をかける。

 

「電話に…誰もでんわっ!」

 

「………ぷぷっ」

 

界王はそのダジャレからくる笑いを抑えようとしたが、それは抑えきれずに笑い声をもらす。

 

「…いいじゃろう。稽古をつけてやる……ん?お主たち生きたままここに来たのかっ!?」

 

「はい!地球にサイヤ人という危機が迫っておりまして、そのサイヤ人を倒せるようになるため界王様に修行をつけてもらいにきました」

 

「どんな修行から始めるんだぁ?おら、はやくやりてーぞ」

 

界王が二人が生きたままの生身だと気づき、クリリンに言われて地球周辺の自分の能力で探り いつサイヤ人達がくるのかを調べる。

悟空はその間暇なのか、界王のペット バブルスくんと鬼ごっこを始めた。

 

「なるほど、あと299日で地球にサイヤ人がつくようじゃの。まずバブルスくんを鬼ごっこで捕まえて……もうしているようじゃの。お前はグレゴリーをこのハンマーで叩く修行をしておれ」

 

「え、あ、はい!」

 

界王の言葉を聞いて、虫のような生物 グレゴリー が現れる。

そして、界王に10倍の重力では振り回すのは不可能に近い重さのハンマーを渡される。

 

悟空はバブルスくんをつかまえるため、界王星を走り回り。クリリンがグレゴリーを叩いて落とすためにハンマーを落ちあげようと努力をする。

 

 

29日がたった頃、二人の修行に決着がついた。

 

「おしゃっー!捕まえたぞー!」

 

「ウっ、ウッホ…!?」

 

悟空がバブルスくんを捕まえ、

 

「えい…!」

 

「いた……くない…。まさか本当に手加減するとは…」

 

クリリンは傷つけないように手加減をしてグレゴリーを叩いた。

 

それに、界王は思わず声をあげた。

 

「な、なんと…!僅か29日程度で…!この二人なら界王拳も極められるかもしれん!そしてあの必殺技も…!」

 

「なぁ、界王様。界王拳ってなんだ?」

 

心の声も全て、口に出してしまい 悟空に界王拳とは何かを聞かれる。

 

「…!お願いします!俺にその界王拳を…!教えてください!」

 

 

界王は残りの日数で悟空とクリリンに界王拳ともうひとつの技を伝授することになった。

 

 

そして、時は過ぎていった。

 

 

 

「さて、サイヤ人到着は明日……し、しまったーっ!!」

 

「ど、どうしたんです!?界王様!」

 

界王がサイヤ人の様子を見て、叫び声をあげる。

それに、クリリンと悟空が反応する。

 

「もう、サイヤ人は地球に来ておるっ!!!悟空、クリリン!急いで地球に帰るんじゃ!!」

 

界王は日数を数え間違えたのか、サイヤ人はもう到着しているという。

 

「なっ!?悟空!界王拳を使ってでも帰るぞ!仙豆がまだ4粒残っているから大丈夫だ!」

 

「あぁ!!界王拳っ!!」

 

クリリンと悟空は界王との修行の途中、8粒ずつ使ったが何かがあったときのために2粒ずつ残していた。

クリリンは、以前サイヤ人達が地球に来たとき

悟空数時間遅れで来たことを忘れていたため、この事を防ぐことが出来なかった。

 

 

 

 

 

 

 




さて、すでにサイヤ人達は到着しているとのこと。
地球はいったいどうなっているかな。



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第31話

 

 

界王がサイヤ人到着に気づいて、クリリン達を送り出す1時間ほど前。

 

 

サイヤ人襲来。

 

近くで修行をしていたピッコロ ラディッツ ヤムチャ 悟飯 が荒野でサイヤ人を迎え撃つ。

 

「くっ、どういうことだ!ラディッツ 1ヶ月も早いぞ!」

 

「知るかっ!俺に言うんじゃない!しかし俺たちが全員ででかかればなんとかなる相手だ!一人で戦うなんて考えるなよ!」

 

ピッコロが1ヶ月も早いサイヤ人の到着にラディッツを問いただすが、そんなことラディッツの知ったことではない。

 

「…!天津飯たちも来た!ずいぶん強くなってやがる!これならいけるぞ!」

 

天界で修行をしていたため、遅れて登場する 天津飯 餃子。

 

二人が到着して、少し時間がたつとサイヤ人二人……ナッパとべジータがZ戦士の前に降り立つ。

 

「ほう、こんな田舎の星にずいぶんと戦闘力の高い連中がいるな」

 

「ふん、久しぶりだなァ "弱虫"ラディッツ」

 

べジータはこんな星に戦闘力が2000を越える戦士達がいるとは思わず、それに少し感心する。

ナッパはラディッツをいつも虐めていた時のように汚い笑みを浮かべる。

 

「残念だったな、俺の戦闘力はすでにお前を越えている…!ザコに用はない!」

 

「なんだとォ!?」

 

「ナッパ、スカウターでよくラディッツの戦闘力を見てみるんだな」

 

ラディッツがナッパに怯えることはない。

べジータは、スカウターでラディッツ達の数値を見るように促す。

 

「ラディッツの戦闘力が……なっ!?5000だと!?それにあっちのナメック星人は7000はありやがる!スカウターの故障に決まってやがる!」

 

「現実を見るんだな…今までにスカウターが故障したことがあるか?」

 

ナッパはラディッツとピッコロの二人が自身の戦闘力を越えていることに腹を立てスカウターを握り潰す。

 

「ラディッツとナメック星人は俺が相手してやろう。あと、あそこの三つ目の戦闘力が3000、ロン毛が2800 白いチビが2200 チビが2000 だ」

 

「な……さ、栽培マンで遊んでやりましょう!」

 

ラディッツとピッコロをべジータが相手をすることになったが、このまま天津飯達が一斉に攻めてくれば負ける可能性もあると判断したナッパはなんとか栽培マンで戦闘力を減らそうとする。

 

「いけ!栽培マンが6匹もいれば一人ぐらい!」

 

「ふん、そんな遊びにつき合っていられるか!4人いれば大丈夫だろう。四身の拳!!」

 

「ギエーーッ!!」

 

ナッパが余っていた栽培マンを6匹つくり、襲いかかるように仕向けるが、四身の拳によって4人になった天津飯にすぐに処理される。

 

「天津飯、その技は……」

 

「あぁ、4人なら1/2の力になるがそれでもこの不気味なやつにはじゅうぶんだ」

 

天津飯のこの技は2人になったときにすべての能力が1/2になっていたが、今では4人なったときに1/2と能力の変化を抑えることができるようになった。

 

「しかし、このままではあのサイヤ人の相手は難しいようだ」

 

4人のなっていた天津飯は1人になり、戦闘力を元に戻す。

 

「へへ、やっぱべジータ。俺はこの地球人どもの相手するぜ」

 

「あぁ、良いだろう。…なにか策があるんだろう?」

 

「おう!あの三つ目の技を俺もやるつもりだ!はあァァ!!」

 

ナッパは天津飯のやった四身の拳の真似をする。

ナッパが三人に別れた。

 

「「「俺はこういう技は得意なんだよ!」」」

 

「なっ!?能力が落ちていない!?」

 

3人に分裂しても戦闘力の落ちる気配がないナッパに驚きを隠せない。

ナッパは先程とは違い自信満々である。

 

「3人か…ヤムチャと俺で一人ずつ……餃子!お前は孫の息子と組んで一人を倒せ!」

 

「はいっ!天さん!」

 

天津飯たちは三手に別れ、ナッパを一人ずつ撃破するようだ。

 

「最初から本気で行かせてもらうぜ!悟飯を助けにいかねぇもならないからな(チチさんに怒られるのは嫌だからな)」

 

「俺も餃子を助けにいかなくてはならんからな、本気で行かせてもらう!」

 

「(ほう、あのロン毛と三つ目の戦闘力が3800まで上昇したか)」

 

ヤムチャと天津飯の戦闘力がナッパと200差まで上昇する。

これはナッパは負けるかもなとべジータは他人事のように笑う。

べジータにとっては今の天津飯達でも相手にはならないのだ。

 

「悟飯!僕たちも本気を出す!怯えちゃダメ!」

 

「はいっ!餃子さん!」

 

今度は、悟飯と餃子が気を開放する。

餃子が3000そして悟飯が2500と戦闘力の上昇がべジータのスカウターに感知され、べジータは口角をあげる。

 

「(ふん、これで単細胞なナッパともおさらばだな)」

 

「どうだ!べジータっ!スカウターで俺とピッコロのフルパワーの戦闘力を見て驚くがいい!」

 

ラディッツとピッコロがべジータを前に戦闘力を最大まで高め、スカウターに映る数値を見るように促す。

 

「ラディッツが8000、ナメック星人が10000か。これなら俺も楽しめそうだ。本気を出すまでもないようだかな」

 

ピッコロの地獄の特訓により戦闘力が向上したラディッツ ヤムチャ 悟飯。

それでもべジータの最大戦闘力 18000に届くことはない。

 

べジータは余裕の笑みを浮かべながら、ラディッツとピッコロを相手に遊ぶのであった。

 



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第32話





 

 

「おらおらぁ!どうした!さっきまでの威勢はどこにいったんだろうなァ」

 

3人へと分裂したナッパはそれでも戦闘力を落とすことなく、天津飯達を襲う。

 

「ちっ、こうなれば…!気功砲!!」

 

「ぐぬぅ!?や、やる……じゃねぇか」

 

確かに強者のナッパが同じ戦闘力のまま増えるとはいうのは驚異だが、天津飯もそれに近い戦闘力を持つ強者。

そしてその天津飯の破壊力の高い気功砲をまともに受ければ、いくらタフであるナッパも膝をおる。

 

「気功砲を受けても、そこまで外傷はないようだな……貴様のタフさにつき合っていてはピッコロ達や餃子達が危ない…手加減はせんぞ!」

 

「おぉ…!やってみやがれ!」

 

天津飯は気功砲の構えをとり、ナッパを様子をみて反撃を狙う。

 

~~

 

「狼牙風風拳!!」

 

ヤムチャは獣のように気配を消し、急接近してかつて悟空を追い詰めた狼牙風風拳をナッパに仕掛ける。

 

「ぐほっ!あ、足元がお留守だぜ!」

 

そして、ナッパは狼牙風風拳の弱点の脚を狙い、足を崩しにかかる。

 

「…残念!ハッ!」

 

「なにっ!?」

 

ナッパの蹴りをジャンプで避け、逆に蹴りつけ ナッパを吹き飛ばす。

 

「狼牙風風拳の弱点は俺も知っているさ、でもなそれを囮にして利用することで弱点をカバーしたんだ」

 

「チクショウ!ふざけやがって」

 

「次は狼牙風風拳の進化した技を見せてやろう」

 

狼牙風風拳を真・狼牙風風拳の前に使ったのは相手の攻撃の癖や防御の癖を知るためだった。

相手を知ることで真・狼牙風風拳は本領を発揮する。

 

「真・狼牙風風拳ーっ!!」

 

「ぐわあぁ!?」

 

ナッパの弱点を的確に突くヤムチャの攻撃は着実にダメージを蓄積していく。

 

「……とっておきだァーーっ!」

 

「なんだと!?」

 

口から高威力の気功波を発射する ナッパのとっておきの技だ。

それをガードをしたものの直撃したヤムチャは5mほど後退する。

 

「さぁ、これからだぜ!」

 

「あぁ!荒野のロンリーウルフの実力を見せてやろう」

 

ヤムチャの目つきは、悟空と初めに会った時のような飢えた獣の目つきに戻っていた。

 

~~

 

「悟飯!僕が超能力でアイツを止めるから、その間に攻撃して!」

 

「はいっ!わかりました!」

 

餃子が得意の超能力でナッパの動きを停め、その間に悟飯が魔閃光の準備をする。

 

「アっ!?なんだ?身体が動かねぇ」

 

「魔閃光ーーッ!!」

 

「ぬあぁぁ!?」

 

魔閃光の発射する際、悟飯の戦闘力は2000から2500まで上昇しナッパの戦闘服を破壊する。

 

「どどん波っ!!」

 

「うおぁ!?あぶねぇ」

 

餃子のどどん波がナッパの頬をかする。

 

「なめやがってェ!」

 

それにナッパは逆上し、餃子と悟飯に襲いかかる。

今までの悟飯なら怯えていただろうが、今は決意に満ち溢れた表情で餃子と共にナッパを迎え撃つ。

 

~~

 

「何処からでも来るといい、ラディッツ ナメック星人」

 

「後悔するなよ、べジータ!」

 

「油断するなよ、ラディッツ 気を探れば分かるだろう」

 

べジータを前にいつ攻撃を仕掛けてやろうと興奮を隠せないラディッツ。

それラディッツを注意をするピッコロ。

べジータも早く戦闘を始めたいようでウズウズしている。

 

「いくぞ!ピッコロ!」

 

「あぁ!!」

 

ラディッツが地面を蹴り、べジータに急接近する。

べジータはそれを回避しようと身体を少し傾ける。

 

「逃がすかっ!」

 

「なにっ!?」

 

体を動かす前に、何処からかのびてきた緑色の腕に掴まれた。

ピッコロだ、ピッコロが腕をのばしてべジータの動きを制限する。

それにラディッツが両手に気功波を作りだし、突き出す。

 

「ダブルサンデーッ!!」

 

「ぐあっ!?」

 

ラディッツはその技を必殺技とし愛用している。

持ち前の破壊力でべジータを吹き飛ばす。

 

「次は俺の番だ!」

 

吹き飛んでいく べジータを掴んでいた腕を戻し距離を縮め 気を爆発させる。

 

「爆力魔波!!」

 

「ぬぉ!?」

 

気の爆発はべジータを呑み込み、更に大きく後ろに吹き飛ばす。

 

「調子に乗るなよっ!ギャック砲!」

 

「「なんだと!?」」

 

吹き飛んでいったはずのべジータが突然ピッコロとラディッツ 二人の前に現れた。

 

「手加減してやっているのにこの程度か、がっかりだ」

 

べジータはまだ本気を出していなかった。

ラディッツとピッコロはこの発言に驚きを隠せない。

 

「さて、お前達との戦いもすぐに終わらせてやろう」

 

べジータは邪悪な笑みを浮かべ、ピッコロとラディッツを追い詰めていくのであった。

 





次回は悟空とクリリン登場かな。
その時に誰が生きているのか。

あ、活動報告でアンケートやっております。
どうぞ、コメントくださいませ。


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第33話


活動報告でアンケートやっております。
どうぞ、コメント ご協力くださいませ。


「おめぇら!でぇーじょうぶか!!?」

 

悟空の驚きがこもった声が荒野に響く。

それも可笑しくはない、地球で修行していた中では二強のピッコロとラディッツの二人が倒れているのだから。

 

「あぁ、そいつらか…随分と脆かったぞ。ナメック星人は殺してはドラゴンボールの位置も分からんし、ラディッツは今あそこにぶっ倒れてやがるナッパより見込みがあるからな 俺が再教育してやるつもりだ」

 

幸い、ピッコロとラディッツは死んではいない。

べジータの目的の為に生かされているのだ。

 

「他の奴等もそこら辺に埋まっているだろう 何人かは死んでいるだろうがな」

 

「悟空…!生きてたのは悟飯と餃子だけだ…天津飯とヤムチャさんはもう……」

 

「なにっ!?……キッ、キサマァ!」

 

クリリンが盛り上がっている土をどかし、埋まっていた4人を見つける。

しかし、その内 息をしているのは 悟飯と餃子のみ。

それを聴いて、悟空は怒りと殺意をべジータに向ける。

 

「おっと、勘違いするな。そいつらを殺したのはオレじゃあない、そこにいるナッパだ」

 

ヤムチャ、天津飯、悟飯と餃子に各個撃破され追い詰められたナッパはべジータの手を借り 大猿へとなったのだ。

そして、ヤムチャと天津飯はナッパの尻尾とべジータの作った人工月を破壊し そのまま息を引き取った。

 

「さて、お前達を始末して俺は不老不死になることにしよう」

 

「すまねぇ、クリリン。おめぇもあいつを倒してやりてぇのはわかるけどよ、あいつはおらにやらせてくれねぇか」

 

「…わかった。俺はみんなに仙豆を食べさせてくるよ」

 

悟空はべジータの前に立ち、気を最大まで開放する。

 

「スカウターが無くてもわかるぞ、貴様の戦闘力はラディッツよりも少し上でナメック星人には敵わん程度……9000が良いところだな 念のために教えといてやろう オレの戦闘力は18000だ」

 

べジータは自分に向かってくる 気の圧力を感じとり悟空の戦闘力を計算する。

 

「それぐれぇーなら、界王拳でどうにかできる」

 

今の悟空ならば、界王拳2倍を使えばべジータと互角に戦うことが出来る。

そして、一瞬だけなら3倍までは負担を少なくてすませることができる。

 

「随分と余裕だな」

 

「あぁ、余裕さ」

 

悟空は再びべジータに狙いを定め、戦いを始める様子を伺う。

 

 

 

「悟飯、餃子 仙豆だ」

 

クリリンはその間に悟飯と餃子に仙豆を与え、命をつなぐ。

体力は全快したが、二人の心は晴れなかった。

 

「僕が弱いから…!天さん達を…!」

 

「僕のせいで二人が…」

 

自分達が弱いから天津飯とヤムチャは死んでしまったと心の底から自分をせめる。

二人をフォローさるために仙豆を片付けようとすると、一粒落としてしまう。

 

「あ、仙豆」

 

コロコロと転がっていく仙豆を追いかける。

すると、それがゴツゴツとした大きな手に包まれる。

 

 

 

「これが仙豆だろォ?」

 

「「なっ!?」」

 

倒したはずのナッパが意図も簡単に起き上がり、仙豆を口に運んだ。

 

「これで、べジータより少し強いぐらいか…さて、貴様らに反撃だぜェ?」

 

計画通りと言わんばかりに口角を上げ、悟飯と貴様に襲いかかる。

 

「させるかァ!界王拳2倍!」

 

「おっ!?……てめぇ、やるじゃねぇか、オレの遊び相手になれよォ」

 

クリリンが界王拳を発動し、ナッパを蹴るがそれでも少し後退させるのがやっとだ。

 

「今のオレの戦闘力は22000程度だろうな 」

 

今では、フリーザの側近 ドドリアにも迫るナッパの戦闘力は脅威でしかない。

 

「(界王拳を3倍にすれば、なんとな倒せるかも知れないけど…こいつは今まで戦った中では一番タフだ界王拳4倍の攻撃でも耐えられてしまうかもしれない)」

 

戦闘力の低いナッパは自分が生き残り、べジータを出し抜く為に倒れたふりをしてチャンスを伺っていたのだ。

 

 

 

~~~

ナッパと天津飯達の戦いは時間を1時間ほど遡る。

 

「新・気功砲!!」

 

「グヌォッ!?」

 

命を奪い去らないよう的確に威力を弱めた新・気功砲がナッパの体力を奪い取る。

 

「(チクショウ!このままじゃあ、負けちまう!他のオレ達も負けそうじゃねぇか!)」

 

 

「真・狼牙風風拳!」

 

「ぬォ!?」

 

つむじ風の様に過ぎ去っていく風は肉を裂き抉りとる。

着実に体力と精神力を削り取り、ナッパの体を傷だらけにした。

 

 

「魔閃光!!」

 

「どどん波!!」

 

「チィッ!」

 

悟飯の全力の一撃はナッパに確実にダメージを与え、餃子のどどん波はナッパに致命傷を与えていく。

 

三人に別れていたナッパはまだそのまま戦えていたが、このままでは自分も危ないと判断し 元の一人に戻る。

 

「どうした?一人に戻るのか?」

 

「あぁ!!てめぇーらをぶっ倒すためにな!べジータ!」

 

「いいだろう!弾けてっ混ざれ!」

 

ナッパはべジータに人工月を作ってもらい、それを見ることによってサイヤ人本来の力を開放する。

 

「グオォッー!……へへ、覚悟しやがれ!」

 

サイヤ人は一定のブルーツ波を浴びることによって、戦闘力が10倍にもなる大猿へと進化できる。

 

「す、すごい気だ…!」

 

「…!天津飯、餃子、悟飯 尻尾だ!尻尾を斬るんだ!そうすればやつは元に戻る!」

 

悟飯や天津飯達は大猿を見たことがなく、慌てているがヤムチャは過去に悟空が大猿になったとき尻尾を切断している。

その事を思いだし、3人に尻尾を狙うよう声をかける。

 

「気功波を応用して尻尾を切断するんだ」

 

「はいっ!」

 

ヤムチャが気で刀を作り出し、それを悟飯に見せる。

悟飯も見よう見まねで気の刀を作り出す。

 

「餃子!一瞬でいい!お前は超能力でアイツの動きを止めるんだ!」

 

「はいっ!天さん」

 

「そうはいかねぇーぞ オラァ!」

 

天津飯と餃子が話している中にナッパが口から強大な気功波を放つ。

大猿になる前の彼の攻撃ならそこまでダメージを受けることはないだろうが、今の彼の一撃をくらえば致命傷となる。

 

「天さんっ!」

 

その一撃が餃子を庇った天津飯に直撃する。

 

「くっ………気功砲オォーーッ!!」

 

全身の骨が何本か折られてしまったが、そんなことを気にして要られるほど相手は甘くない。

決して手加減することなく、殺してしまうことに躊躇せず全力の気功砲をナッパに向け撃ち放つ。

 

 

「効くかよ…!」

 

いくら、破壊力の高い気功砲の全力の一撃と言え、天津飯は骨が折れ そしてナッパは大猿へとなって戦闘力と同時に防御力も上昇している。

 

「じゃあな!三つ目野郎!」

 

「くっ!」

 

「「させるかぁ!」」

 

ナッパがもう一度、天津飯に一撃を与えようと気を集中させた時 ヤムチャと悟飯の叫び声と共に尻尾を切断するための鋭く尖った気功波が飛んでくる。

 

「おっと…!当たるかよ そんなもの!」

 

「「いまだ!」」

 

ヤムチャと天津飯の声が重なる。

 

「気功砲ッ!!」

 

「かめはめ波ーーっ!!」

 

気功波を避けるために隙の多い飛び上がった瞬間を狙い全力の気功砲とかめはめ波を放つ。

 

「そんなもんで…!俺は殺せねェぞォ!」

 

ナッパの言葉通りだ。

いくら、天津飯とヤムチャの全力の一撃が合わさったところでナッパを倒すことは出来ない。

 

……しかし、それでも良いのだ。

狙っているのはナッパではない。

 

「……!月かッ!」

 

そう、ヤムチャと天津飯が狙ったのはべジータの作り出した人工月だ。

尻尾を切断しなくても月を破壊すれば大猿から元の姿に戻すことができる。

 

「チィッ!くそっ!このままじゃ俺は負けちまう!」

 

徐々にナッパの体が小さくなっていく。

月が破壊された証拠だ。

 

「やった!」

 

「このまま、奴を倒すぞ!」

 

月を破壊したヤムチャと天津飯はナッパの方に振り返る。

 

「……お前達も道ずれだ!」

 

「なにっ!?」

 

「ぐあぁっ!?」

 

しかし、月が破壊されたからと言っても瞬時に戦闘力が下がるわけではない。

徐々に下がっていくのだ。

そして、まだ元に戻りきっていない 攻撃力の高い状態ならば油断したヤムチャと天津飯を始末することなど容易い。

 

「お前たちもだっ!はあぁ!!」

 

「魔閃光!」

 

「どどん波!」

 

ナッパが悟飯達も始末するために気功波を放つがその時にはもう戦闘力は殆ど下がっている。

そして、悟飯と餃子の反撃もあり 爆風で泥を巻き上げ 両者体を動かせない状態となった。

 

 

「ふん、ナッパの野郎は死ななかったか」

 

「……悟飯達はカカロットとクリリンが持ってきてくれる仙豆で何とかなるが……ヤムチャと天津飯は…」

 

「今はそんなことを考えるなっ!目の前の敵から意識を反らすな!」

ラディッツが思わず、悟飯達の心配をして駆け出しそうになったがそれをピッコロが止める。

 

「仙豆と言うのは優秀な回復力を持つ物らしいな…おっと、ここに5000の気が2つ……そろそろ貴様らを始末せんと俺もヤバイかもしれんからな…終わりにするとしよう 」

 

べジータはそう言い、等々二人に本気を見せる。




少しでも早く進めるためにこういった書き方をさせていただきました。


・悟空とクリリンは界王拳を使ったことにより 原作よりも早く登場。
しかし、天津飯とヤムチャが犠牲になっていた。

天津飯 ヤムチャ 死亡。
悟飯 餃子 重傷➡仙豆で回復。
ピッコロ ラディッツ 気絶。

次回はべジータとピッコロとラディッツの戦いを書いて、クリリンvsナッパ 悟空vsべジータを書こうかな。


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