黒き風~銃弾の交響楽団~ (Noir@You)
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第0弾~きっかけ~

初めまして!
Noir@Youと言う者でございます。
小説を書くのは実は初めてだったりします。

オリ要素満載で原作無視にもなりかねないので要注意!

稚拙で自己満足な作品では御座いますが
暖かい目で見守って頂けると幸いです!

まだプロローグですが( ̄▽ ̄;)

ではどうぞ!


「…任務完了(ミッション・コンプリート)

 

 

瓦礫の山の頂きに

独りで立っている人物はそう言った。

その容姿は14歳程にも見え

髪は茶髪で瞳は蒼い少年…なのだが、

辺りの風景とミスマッチしている。

 

何故ならば辺り一面は建造物があったであろう

瓦礫の山が幾つも出来ており、

まさに荒廃した都市そのものであったからだ。

 

 

『よくやった、帰投しろ』

 

「了解。」

 

 

無線機から凛とした女性の声が聞こえ、

短い、それだけのやり取りを無線機で行った少年は

ゆっくりと、その場から歩き出す。

 

 

『おつかれー!

流石、ユイにゃんは仕事が早いねー』

 

「そうでもないさ、手際はそっちの方がいいしな」

 

 

唐突に聞こえた元気だが、

場違いな、これまた女性の声に

ユイにゃんと呼ばれた少年は歩きながら応える。

 

 

『んふふー♪誉めても何も出ないよ?

それにしてもユイにゃんはお堅いですなぁー

あっそうだ!

ユイにゃんも“こっち”においでよー♪』

 

『お前には行く必要性を感じないが…どうするのだ?』

 

 

元気な声からの誘いに歩みを止めて思案する少年

しかしすぐに決めたように口を開く。

 

 

「色んな事が一段落したし…これも何かの機会だ、

行ってみるか。」

 

『ほう?』

 

『…まさかホントに来るのか?』

 

 

少年が肯定の意思を示した事に元気な声は

素に戻ったように驚いた様に聞いてくるのに対し

少年は再び歩み始めながら話す。

 

「そっちから誘ってきたんだろ理子、

意外そうな声を出すなよ。」

 

『…うん、じゃあ色々根回しはしとくねー!

あー、楽しみだなぁー♪』

 

 

理子と呼ばれた女性は一拍置いて、

最初のテンションに戻りながら下準備をする旨を

少年に伝える。

 

「それじゃあよろしく頼むな」

 

 

少年はそれだけ言うと無線を切り、

沿岸部を目指し歩き続ける

 

 

「うーん…上手く馴染めるかね。」

 

 

理子と言う女性に誘われた場所…

そこに思いを馳せながら

歩き続けながら独り言の様に、実際に独り言を呟く

 

沿岸部に到着した少年は海原を見つつ、

足を止めて待ち続ける。

 

すると突然

海面を掻き分け

少年の目の前に巨大な鉄の塊が現れる。

 

 

「少し遅かったな、まあいいか」

 

 

少年は愚痴の様に言葉を溢しつつ

目の前に現れた鉄の塊…

漢字の伊とUの文字が刻まれた潜水艦に飛び乗り

内部への入り口へ向かう。

 

少年は立ち止まり、

振り返ると荒廃した…

否、

させた都市に今頃警察や武偵が

来るのを遠巻きに見つつ潜水艦へと入る。

 

そして潜航していく潜水艦の中で

少年は意を決したように顔を上げ、

その行き先の名を口にする。

 

 

 

 

 

 

「東京武偵高に行くか」

 

 




いかがでしたでしょうか?
お楽しみ頂ければ幸いです。

無理矢理感が満載だったりもしますが
これからこの小説と共に成長出来たらな、
とも思っております。

次から本編へと突入させて頂きますので
よろしくお願いします!


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第1弾~聴こえ来る序曲~

Noir@Youです!
簡単に注意点を書いてきますね
1、キャラの視点で書く場合もございますので
  その際はside ○○ と書いてから続けます。
  逆に何も書かずに始めた場合は、
  三人称視点となりますので注意を。

2、この作品はキンジが一年の時期からの
  スタートなのでアリアは暫く出てきません、
  仕方ないね。

3、キャラが話す際に誰か分からないのを
  防ぐ為 ○○「」 
  セリフの前に名前を入れますね
  意図的に入れない場合もあるので注意です。

では本編をどうぞ!


side 黒楓

 

 

 

「こんなもんでいいかな…っと」

 

 

4月、春真っ盛りに

 

俺ーー黒楓(くろかぜ) ユイトは

今日から通う東京武偵高の為の

入念な準備をしていた。

 

その準備の内容は、学校支給の防弾制服に

愛銃、群青色のS&W Mk22と

朱黒色のシグザウェルP226を

クロスで2つ付けた腰のホルスターに入れる、

勿論整備はバッチリだぜ。

 

予備のマガジンは合計4つ、持っていくか

何が起こるか分からんし。

 

近接武器としては特製のカタール2本を

袖口から何時でも出せるように装備、

後は投擲用に何本か小型ナイフ(これも特製)

を計8本にワイヤーも

服装の至るところに装備していく。

 

ん?重装備じゃないかって?

アサルトライフルすら持ってないんだし

重装備の内には入らんだろ。

 

ーーーーーーーーーー

 

ユイト「さて始業式に向かうとしますか…」

 

 

そう独り言を言いながら男子寮を出て

学校へ真っ直ぐに向かう、ん?

 

 

「誰か、助けて!」

 

「てめっ、静かにしやがれってんだ!」

 

 

おいおい、マジかよ。

こんな朝っぱらから、

しかも学園島内での犯行ですか

 

黒ずくめでサングラス掛けてる男が

綺麗なお姉さんをハイエース(誘拐)しようとしてやがる

…車種はヴェルファイアだけどな。

 

取り敢えず、見過ごす訳にも行かないし

気付かれてない内にMk22(サプレッサー付き)で

タイヤを撃ち、銃を直す、それをしながら急接近する。

 

流石にこの行為で向こうが気付く…が遅い。

 

一瞬でお姉さんを捕らえてる男の懐へ飛び込むと

お姉さんに当たらないように

男の顎を右ストレートで撃ち抜く。

 

 

男A「なんだおま…ガッ!?」

 

 

男は吹っ飛び、気絶したが

運転席にいるもう一人が俺へ拳銃ートカロフかな?

を向けてくるが顎を撃ち抜いた勢いを活かし

そのまま回転しながらもう一人が

拳銃を向けてくるであろう場所に投げナイフを

左手で投げておいたので、丁度拳銃に投げナイフが

当たり、相手が拳銃を手放したのを確認せずに

接近し、もう一人の手を思い切り引っ張って

車外に投げ出してワイヤーで縛ってやる。

 

 

ユイト「あんたら、運が悪かったな」

 

 

この間約2分半である

まぁどうでも良いけどな。

 

相手の男達はほぼ何が起きたか分からない

まま警察に引き渡して終了。

 

 

お姉さん「あ、あのっ、ありがとう…ございます!」

 

ユイト「い、いえ、当然の事をしたまでですから」

 

綺麗なお姉さんが俺にお礼を言ってくれるので

若干照れながらも当然だと言い返しておいた。

報酬?をお姉さんが渡そうとして来たので

やんわりと断っておく、

お金の為にやった訳じゃないし

 

 

ユイト「始業式には間に合わんかね、こりゃ」

 

ーーーーーーーーーーーー

 

とか考えながら登校してーーなんとか2時限目の

授業に間に合ったが

初っぱなから遅刻なので周囲の目を惹いてしまうが

先生からの助け舟でなんとか事なきを得て

自分の席に座ると

 

 

理子「始業式にも出ないなんて悪い子だぞー、

ユイにゃん♪なんかあったの?」

 

ユイト「朝っぱらからヴェルファイアでハイエース(誘拐)

しようとしてる輩がいたから逮捕して来たら

遅刻してもしゃーないわな」

 

 

隣の席にいる金髪の長い髪を

ツーサイドアップにしてる顔は幼さが見えるが

出るとこ出てる可愛い感じの女の子

探偵科(インケスタ)Aランクの

峰 理子(みね りこ)って隣の席かよ。

がいつもの明るい調子で俺に遅刻した理由とかを

聞いてくるので普通に答えると

 

 

キンジ「こんな朝っぱらから大変だな、

黒楓…だったか?」

 

ユイト「黒楓で合ってるよ、

なんならユイトって呼んでくれ

…ホントにこっちの都合も考えて欲しいってもんさ

で、そう言うお前さんは噂の遠山 キンジかな?

これから、よろしくな」

 

キンジ「噂にまでなってるのか…

ああ、こちらこそよろしくな、ユイト

俺もキンジでいい」

 

理子とは逆の隣の席から聞こえた声

どこかダルそうな目付きをしてる

強襲科(アサルト)Sランクの

遠山(とおやま) キンジが

目立つのが嫌いなのか噂されてる事を

心の底から嫌そうな顔しながらも

俺と握手を交わす。

 

この遠山キンジだが入学試験の時に

同じ受験者だけでなく教務科(マスターズ)

教師陣すら全員捕まえたってんだからスゲェよな。

評価は勿論S、噂にならん訳がない。

 

 

キンジ「それを言うならお前のが凄いだろ、

なんたって装備科(アムド)Sランクに、

強襲科Bランクだろ?」

 

ユイト「いやいや、偶然だっての

それに、道具とか弄るのは昔から好きだったしな」

 

理子「Sランク取るのを偶然とか言っちゃう辺り、

ユイにゃんもキーくんも人外染みてるよねー☆」

 

キンジ「ちょっと待て理子、俺はSランク取ったのを

…確かに偶然とは言ったがな…人外認定は

やめてくれ」

 

ユイト「キンジは案外人外じみてるかもな、

ハハッ」

 

 

そう、俺こと黒楓ユイトは

装備科のSランクを貰っている。

ついでに強襲科もBランクだ

 

キンジが「お前も同類だろうが!」

とか言ってる内に

次の授業の先生が無言の圧力を掛けてくるので

3人とも黙り授業を受ける。

 

なんだあの先生の怖さ

 

と、俺は二人の友人と共に

授業に集中する。

 

 

 

 

 

ここから先、とんでもない事に巻き込まれる事

など知らないように…

 

 

 

 

 

 

 




…はい、中途半端ですけど切りますね!

どうでしたでしょうか?
…うん、何か無理矢理感は凄いよね
ってかタグにオリ主チートって書いたけど
ホントにチート染みてる性能に仕上げたしね。

さて、置いておいて、次は学校生活しながらも
イ・ウーのメンバーとの絡みを入れて
主人公の立ち位置を固めていきますね。

それでは失礼!


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第2弾~裏の四重奏~

Noir@Youです。

今回は緋弾のアリアで言う“裏”
つまるところイ・ウーのメンバーと
主人公の関わりをやろうかな、と

ん?もうすでに1人とは表でも関わってるって?
それは禁則事項ですよ?(ニッコリ)

では本編どぞー


 

side ユイト

 

 

ユイト「そっちからお声が掛かるとはね、

元気にしてたか?ジャンヌ」

 

 

あの始業式ーー俺は出れてないが

から2週間が経った頃、俺は男子寮の部屋

Sランクだからなのか4人分の一室を1人で

使わせて貰ってるんだが、広くて仕方無いなコレ

とか思ってたら仲間思いのジャンヌさんから

連絡が来たのでPCにて応答する。

ついでに安物の茶葉で淹れた紅茶を飲みつつ

 

 

ジャンヌ『ああ、私は至って元気だ、

“あの”ユイトが武偵高に行くと言っていたのだ

気にならん奴がいるか?』

 

 

なんか大分失礼な事言われた気がする、

いや、まぁその通りではあるんだけどさ。

 

 

ユイト「そいつはどうも、

心配しなくても馴染めてるよ、なぁ?理子」

 

理子『そだねー♪ユイにゃんも思ったより

“普通”になれるんだねって

最初からSランク取った時はコイツバカか、

とか思ったけどね、くふっ♪』

 

 

学校で直接会って俺を見てる理子に

上手くやれてるか聞いたが、割と失礼な

事を平然と言うので

 

 

ユイト「俺の信条は好きな事はとことんやる、

だから手が抜けんくてな、つい」

 

『あら、それは私に対する当て付けかしら、

早く貴方からあの毒を貰い受けたいのだけれど』

 

 

と、まぁ俺の信条の話をすると

別の声が聞こえてくる

 

 

ユイト「おいおい、誰も当て付けちゃいないだろ

後、あの毒は無理だって何度も言ってるだろ?

夾竹桃(きょうちくとう)

 

夾竹桃『…そうね、貴方から課せられた課題

もまだ終わってないし、今、毒は諦めてあげる』

 

ユイト「毒が絡まなきゃ可愛いのにな、夾竹桃。

んで?仲間思いのジャンヌさんや

俺に連絡してきたのは用件があるんだろ?」

 

 

夾竹桃が『…そんなお世辞、要らないわ』とか

言ってるが気にせずに

ジャンヌに本当の目的を聞く。

 

いくら仲間思いでも向こうから連絡が来るなんて

イ・ウーじゃあり得んしな。

 

 

ジャンヌ『よく分かったな、

それについては“教授(プロフェシオン)

が話をしたいそうだ』

 

ユイト「教授(プロフェシオン)だって?

まぁいいや、繋いでくれ」

 

ジャンヌ『では、私達は失礼するぞ』

 

ユイト「おう、ありがとなジャンヌ」

 

 

別の目的が何かと聞けばイ・ウー

の頭とも言える人物、

教授(プロフェシオン)からの連絡のようだ。

 

 

教授(プロフェシオン)『ふむ、

丁度1ヶ月と20日3時間6分15秒ぶりだね

元気にしているようで何よりだ』

 

 

 

暫く待ってみると声が聞こえてくる、

男性の、声だけなら20代後半とも言えるが

声の中にとてつもない深みと気品が

混じっているのが分かる、

後さ、ついでに俺と別れてからの

時間を秒単位で覚えてるなんて

この人はやっぱ格が違うな。

 

 

ユイト「…お久し振りです、教授(プロフェシオン)

 

『私と2人で話をする際は敬語と

その名を禁じたはずだが?

まぁ君が私に敬語を使うのも推理(・・)出来ていたがね』

 

ユイト「へいへい、分かったよ

これでいいか?シャーロック」

 

 

一応は目上なのでーー

後、周囲の目も気にして敬語と2つ名で呼んだが

かの有名なシャーロック・ホームズ

は有無を言わさぬ圧を

声に乗せてきたので素直に従う

 

確かその約束はシャーロックと

俺が出会った頃にしたはずだけど

まだ終わってないのか…

 

 

シャーロック『…うん、それでいい

では、お茶でもしながら話でもしようか』

 

ユイト「こっちは安い紅茶しかないけどな…

んで、話ってのはなんだ?」

 

シャーロック『おや、君なら察しているかと

思ったが…』

 

 

えぇ…君なら察してるだろうって

この会話だけで察しろと?

……まさか。

 

 

シャーロック、ユイト

『「友人と会話がしたかっただけ」』

 

 

…マジかよ、あのシャーロックが俺と話したくて

連絡寄越して来たの?普通なら大喜びだね。

 

 

シャーロック『本当だとも、その為に連絡したんだ

このシャーロックがね、大喜びしてくれたまえ』

 

ユイト「わーい、うれしーな

あのシャーロックが俺の為に

時間を割いてくれてるぞー?」

 

 

ホントにそうだった…

俺の思考読んで語ってくるシャーロックに

わざとらしく棒読みで返す。

 

 

シャーロック『フフッ、

やはり君と話すのは楽しいね

っと、忘れる所だったよ』

 

ユイト「どうしたんだ?」

 

 

あれ?話だけじゃなかったのか?

なんか嫌な予感が…

 

 

シャーロック『君の元へ“あの子”が向かったそうだ、

そちらに着いたらもてなしてあげたまえ』

 

ユイト「えっ…それってまさ」

 

 

ピーンポーン……

 

 

シャーロックの言葉に嫌な予感がしたと思ったら

玄関のチャイムがなる、うっわぁ…

嫌な予感しかしねぇ…

 

 

シャーロック『早かったね、

それも推理(・・)出来ていたが

では、邪魔者は去るよ、また会おう、ユイト』

 

ユイト「えっ、ちょっと待っ、

ホントに切りやがった…アイツ」

 

 

ホントに通話を切ったシャーロックに対し

愚痴を、溢しながら玄関を開ける…と

175はある身長に抜群のプロポーション、

雪のような白い綺麗な長髪を後ろで纏め、

ポニーテールにした朱色の瞳の超絶美人

が立っていた…。

 

何故か武偵高の制服で。

 

 

「ユイト、久し振り」

 

 

ユイト「ああ、久しぶーー」

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、俺は言葉を言い終わる前に

その美人に勢い良く抱き付かれるのであった…

 

 




はい、切りますね。

謎の美人は誰なのか!?

と言うかシャーロックとタメ口で話せるって
なにやったんやユイト…

次回に続く


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第3弾~馴染みの輪舞曲~

はい、どーもNoir@Youです!
前回は謎の美人に抱き付かれたユイト
でしたが今回はその関係性、
そして動き始める思惑ーー
と言った感じですかね。

では、本編どぞー


side ユイト

 

 

!? !?!?!?

 

な、何が起こってんの!?

しかも何か柔らかいモノが…

 

って!そうじゃなくてだな…!

 

 

ユイト「いいっ加減離れろって、リッカ!」

 

 

俺がリッカと呼んだ女性ーー白嶺(しろね)リッカは

不服そうな顔ーー

他の人から見れば気付かないくらい

の表情の変化をしてから離れる。

 

 

リッカ「だって、ここ最近

ユイトが会ってくれなかった」

 

 

とか言いながらプクーっと頬を膨らませる

なにそれ可愛い。

 

 

ユイト「あのなぁ、俺だって忙しいんだぞ?

まぁこっちに来たのを

黙ってたのは悪かったけどさ」

 

リッカ「だから、私もユイトと同じ学校に通う

ここ(男子寮)に住むから」

 

 

はい?

えっ、何で?

だってここ“男子”寮だよ?

 

 

リッカ「先生がここに住んでいいって」

 

ユイト「何してんだあのクソ教師ども…」

 

 

武偵高の教師を恨むが恐らくリッカに

他の住む当てが無いであろう

ことを知っている俺は受け入れるしかないみたいだ

 

 

ユイト「…しゃーない、一応部屋が余ってるから

そこ使ってくれ」

 

リッカ「わかった」

 

 

リッカに部屋を案内して荷物の整理を手伝い、

時刻を確認すると丁度昼ご飯の時間だった。

 

それと同時にリッカのお腹が鳴る、

リッカは顔を少し赤くしてから

 

 

リッカ「ユイト…お腹すいた」

 

ユイト「自分の事は自分でやれ、

と言いたいとこだけど俺も腹減ったし

リッカもこっちに来たばっかだしな

仕方無い、何か作るよ」

 

リッカ「ありがと、ユイト大好き」

 

 

頬を赤くしながら

ほんの少し微笑み、そんな事を言うリッカ

うぐっ、なんだその破壊力。

 

昔馴染みの俺でも普通に

落ちそうになるくらい可愛いなホント

 

ユイト「とか言いながら抱き付こうとするのは

止めなさい」

 

リッカ「…」

 

ユイト「ちょ、泣きそうになるなよ!?

ほら、すぐ昼飯作ってくるから!」

 

 

抱き付こうとするのを阻止

したらプルプル震えて目がウルウルとしてきたので

(これも可愛い)

料理を作ると言い気を逸らそうとしたが

表情は変わらない、

そんなに俺に抱きつくのが重要かね。

 

 

リッカ「…私にとっては最重要案件

でもユイトのご飯食べたいし我慢する」

 

ユイト「人の心を読むのは止めなさい

…まぁ作るよ、今後2人の時は交代制

1人の時は自分でやってくれよな」

 

 

俺の心を読んで語ってきたリッカに

ってか心読める人多すぎない?

勝手に心を読むのを止めるように

注意してから今後の話をしながら

料理を始める

 

さて、今日の昼飯は…と

炒飯にでもすっかね

手早く中華鍋に火を掛けつつ

 

野菜類を細かく刻み、油をひいた鍋

に野菜類と白ご飯を入れてサッと炒めながら

卵を割り投入、調味料を入れて味を整える

材料を卵と油でコーティング

するように炒める。

 

あっという間に俺特製の炒飯の出来上がりだ。

 

食卓に並べてリッカを手招き…

するまでもなく食卓についていたので

俺も席に座り、2人一緒に手を合わせる

 

 

「「頂きます」」

 

リッカ「流石、ユイトの料理

凄く美味しい…!」

 

ユイト「簡単に作ったもんだけどな

喜んでくれてるみたいで何より」

 

 

パァァッと表情を明るくする

リッカを見て可愛いな、とか

思いながら黙々と食べる。

 

ーーーーーーーーーー

 

「「ごちそう様でした」」

 

 

そして、昼食をとった俺達は

片付けてから、改めて会話し始める。

 

…気になってた事もあるしな

 

 

ユイト「んでリッカがこっちに来た

“ちゃんとした”理由はなんだよ?

ホントに俺に会いたかっただけじゃないんだろ?」

 

リッカ「流石ユイト、私の事良く分かってる

…依頼があるの」

 

 

依頼?リッカが1人でこなせない依頼が

あるなんて珍しい、何かあったのか?

 

 

ユイト「リッカから依頼?珍しいな

リッカ1人でも無理な奴なのか

引き受けるよ、詳細は?」

 

 

昔馴染みの頼みだ、暇してたし

2つ返事で引き受ける、詳細はしっかり聞くが

 

 

リッカ「その通り、今回の依頼は

明星会という組織を潰すだけだった

けれど、明星会は傭兵を雇った」

 

ユイト「なるほどな、その傭兵が面倒な奴なのか

そいつの名前は?」

 

リッカ「名前は知らない、けど奴の2つ名

は聞いたことがある…

 

終局の創り手(フィナーレ・クリエイター)

 

 

終局の創り手、ねぇ…

詳しい事は知らないが、

そいつが雇われた戦場なんかは全て

その日の内に終局へと向かうと言われてる

だから終局の創り手と呼ばれてる訳だ。

 

 

ユイト「へぇ…、確かに聞いたことがある名だな

そいつの相手を頼みたい訳か、良いぜ」

 

リッカ「ありがと、ユイト

…作戦は2日後、私が組織を壊滅させる」

 

ユイト「了解、

さて…久し振りに楽しめそうだな…!」

 

 

組織の方は名前を聞いたことが無かったが

それなりの組織なんだろうな、

それでもリッカには及ばんだろうしな

とか思いつつも

抱き付こうとするリッカを押さえながら

久し振りの依頼に心踊る俺だった…。

 

 

ーーーーーーーーーー

 

side  ???

 

 

なんだ、あの化け物は。

俺はここで死ぬのか…?

 

仲間は既に殺された…!

 

只の組織の取り引きを潰すだけの依頼だった

はずなのに…!!

 

 

「フフッ…逃げても無駄よ?」

 

ヒイッ!!

 

あの化け物だ!

殺される逃げなきゃ死にたくない嫌だ助けてーー

 

 

??

 

あれ? 俺の身体がなんでアソコニ…?

 

アッ、ソうカ…、おれの頭が…身体と

 

 

意識が無くなる瞬間。

 

その声をもう一度だけ聞いた。

 

 

 

 

 

 

 

「いい夜だわ…、

貴方のような命が散り逝く様でさえ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「美しく見えるのだから」

 

 

 

 

 

 

 




はい、お疲れ様です!

いかがでしたでしょうか?

次は初依頼に赴く事となりますね。
やっとか、と思うかも知れません
私もそう思ってます( ̄▽ ̄;)

ちなみにリッカの容姿ですが
誰もが見ても美人だ…と見とれる程
凛とした雰囲気に整った顔立ち
身長は女性としては高めですね

対しユイトは男性の中では
中背中肉の168センチ
瞳は蒼、顔立ちは整っているものの
少しジト目になっています

次回、終局の創り手との戦闘!入れたらいいなぁ


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第4弾~その名は黒き風~

はい、どーもNoir@Youです!

今回、依頼攻略編でございます。
やっとバトれるんですね!
バトルの描写がおかしかったりしたら
良ければ教えて下さいね!

では本編をどぞー


side ユイト

 

 

当日までの間、情報収集はたっぷり

していました、日課のトレーニングは

少し増やしてみたぜ。

 

リッカもトレーニングしたり

武偵高に転校してきたり

専門は超能力捜査科(SSR)だそうだ

能力は…知ってるんだけど

実際に見てから解説した方がいいかね?

個人情報って大事だしな。

 

あ、ついでにリッカの奴、

探偵科(インケスタ)Aランクに

情報科(インフォルマ)もAランク、

救護科(アンビュラス)までAだそうだ。

 

教務科(マスターズ)の先生からは

 

アイツはAランクじゃなくてSランクだな

何にでも天才的な資質を持ってるし

 

…と、言われてるそうだ、昔馴染みとしては

誇らしいね、知ってたけども。

 

オマケに俺も車輌科(ロジ)でAランク

を取ってきたーー

…いや、ちゃんと運転しないと危ないしさ。

 

もうひとつ、リッカが学校内で俺に抱き付くせいで

他の男子からの目線が痛い痛い…

 

ーーーーーーーーーー

 

 

はい、と言う訳でやって参りました!

作戦当日の夜で、

明星会とやらの本拠地だな。

 

明星会の本拠地は古き良き家屋だ、かなり広い。

これなら暴れられそうだな。

 

ちなみに、

ここまでは俺がダイハツのカクカク四角い

軽自動車を運転してきたぞ。

 

 

リッカ『ユイト、準備は出来てる?』

 

ユイト「バッチリだ、いつでも行けるぜ」

 

 

俺とリッカは着いてから2手に別れて、

顔の知られているリッカは裏手から

 

顔の知られていない俺は

終局の創り手が出るまで

リッカと共に制圧するもよし、

ただ、待ち続けるのもよし。

 

まぁ、俺も制圧しに行くけどな?

気付かれないようにさ。

 

 

『「作戦開始(ミッション・スタート)」』

 

 

俺はあらかじめ調べておいた死角から

侵入…って見張りが多いな…

 

 

ユイト「悪いけど寝てて貰うぜ」

 

二人一組(ツーマンセル)であろう2人に対し

石ころで音を立てて気を逸らし、

1人を手刀で気絶させ、

瞬時にもう1人の後ろへ回り、

これはワイヤーで後ろ手に縛り

動きを取れなくしてから質問(・・)させて貰う

 

ユイト「突然で悪いな、

痛い思いをしたくなかったら色々

喋って貰おうか」

 

「誰だ貴様はグゥッ…!」

 

ユイト「余計な事は喋るな、

2度は言わんぞ」

 

「わ、分かった

しゃ、喋るから…ガァッ!?」

 

ユイト「余計な事はするなって言ったのに」

 

 

男が別の事(助けを呼ぼうと)をしてたので

素直に気絶させてやり、見張りに気付かれない場所に

放る、勿論口は叫べないようにテープでしっかり

止めといたし、ワイヤーで身動きの取れない

ように縛っておいた。

 

終局の創り手が何処にいるかを

聞こうと思ったが…ま、あんな奴らには

教えられてないよな。

 

さてと…

 

 

ユイト「いるんだろ?

終局の創り手(フィナーレ・クリエイター)

出て来いよ」

 

「へぇ…ワタクシに気付くなんて貴方、

相当出来る方とお見受けしますわ…」

 

 

俺の声に応じたように影の中より

金髪を後ろで団子にした美人…

って女性なのかよ、終局の創り手。

 

 

「ワタクシ、ミザリー・ロッドと申します

終局の創り手…などとも呼ばれておりますわね

以後、お見知りおきを」

 

ユイト「これは丁寧どーも、俺は

黒楓ユイトだ、よろしく」

 

 

コイツは強い…

挨拶を交わしながらも構えは解かないでおく。

 

 

ミザリー「フフッ、いい夜だとは思いません事?

今日は満月なのでより一層ーー」

 

 

来る…!!

俺はその場から斜め後ろに向かって

飛び込み前転で回避する、

すると、俺の立っていた場所から直線(・・)

に地面が裂ける。

 

って何だその攻撃、無茶苦茶過ぎるだろ…

まさか超能力(ステルス)持ちかよーー!!

 

 

ミザリー「…素晴らしいですわ!

ワタクシの初撃を見切ったのは貴方で

2人目、1人目は貴方と一緒に入ってきた

あの子ですわね」

 

ユイト「そんなチート攻撃、

いきなり避けれる方がスゲェと思うがね…

透明(ステルス)に出来る超能力(ステルス)

ーー間違ってないだろ?」

 

ミザリー「…!

フフッ、フフフッ

アハハハッッ!!

一撃目からワタクシの能力(チカラ)

見抜く方がいらっしゃるなんて!

楽しめそうですわ!!」

 

 

来る!今度は2つか!

ホルスターに入れてある2丁の拳銃を

両手で瞬速撃ち(クイック・ショット)

飛んできているであろう飛び道具に撃ち込む。

 

ギィン!!

 

ほぼ、同時に金属がぶつかる音がして

襲ってきた飛び道具…

ありゃあ(サイズ)か!

は別の場所へ飛んでいく

なるほどね、だから直線だったのか。

 

 

ミザリー「アハッ♪

そちらから仕掛けてくれても構いませんのよ!?」

 

ユイト「そうかい、なら遠慮なく…ッ!!」

 

 

瞬速撃ちでミザリーに撃ち込むが

キン、キンと弾かれている音がする、

何か盾を透明化(ステルス)してるな?

 

 

ミザリー「甘いですわ♪」

 

ユイト「…ならコイツはどうだ?」

 

 

俺は、二重三重の跳弾撃ち(バウンド・ショット)

ミザリーに複数方向から、10発ほど撃ち込む。

 

 

カンカンカンカン!

 

4発程弾かれたが

6発程、入ったな。

防弾コートを着込んでるが

 

 

ミザリー「クッ…フフ…

やりますわね…

終局の創り手のチカラ、御見せしましょう♪」

 

 

ミザリーがそう言うと、

今度はあらゆる方向から曲線(・・)

直線(・・)を描いて鎌が襲ってくる

残弾で落とせるだけ落とし、

残りを袖口のカタールを展開しつつ

斬り落とす!

全て弾いた後に拳銃をすかさず

クイック・リロードする。

 

それにしても、全方位攻撃か…厄介だが、

これなら勝てるな。

 

 

ユイト「ミザリー・ロッド、

終局の創り手は今ここで俺に逮捕される」

 

ミザリー「あら、素敵な謳い文句ですこと

それが達成された暁にはワタクシ(・・・・)

を差し上げましょう♪」

 

ユイト「そいつはいらねぇ報酬だ…!」

 

 

そう言いながらミザリーは自分ごと姿を消し去る。

 

これで完全に視界から消え失せた訳か、

俺は両目閉じ感覚を研ぎ澄ませる…

そこか…って攻撃も来てるみたいだ

しかもひーふーみー…全部で20個あるな。

 

…さて

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

side ミザリー

 

 

フフッ♪

ワタクシを楽しませてくれる

素敵な殿方への失礼の無いように、

ワタクシの姿を消し、

全力で鎌をユイトと名乗った殿方に

全方位攻撃を仕掛けました、

これでこの素敵な殿方ともお別れですわね♪

 

 

 

 

 

ーー瞬間、でしたわ

殿方は自らの拳銃を先程見せた早撃ちで

攻撃を撃ち落とし、そこから

まるで踊るように辺りに銃弾を撃ち続けるーー

 

 

すると、ワタクシの身体に衝撃が走る!

と言うか明後日の方向に飛んでいったはずの

銃弾がワタクシに全て当たっているーー!?

 

透明化した大盾を避けて当てたというのー?

意識が遠のく中で殿方の声を聞いたーー

 

 

ユイト「あぁ、俺の2つ名、言い忘れてたな」

 

 

 

 

 

黒き風(ヴェント・ノワール)

 

 

 

 

そこで、ワタクシの意識は途切れました。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

side ユイト

 

当初の予定通り終局の創り手さんーー

ミザリー・ロッドを気絶させてワイヤーで

身動きが取れないようにしておいた。

 

んで、この人スゲー美人なんだよ

しかもプロポーション抜群なんですよ

どっかでモデルでもやってんじゃねーのかってレベル。

 

んでそのミザリーさんが割りと早く

意識を取り戻した、まぁ手加減はしてたし。

 

 

ユイト「意識が戻ったみたいだな、

警察の人らが来るまで大人しくしててくれよ」

 

 

とか言うとミザリーは戦闘時とは明らかに違う様子

を見せていたと言うか雰囲気が別人なんだが。

 

 

ミザリー「あああ、あのっ!

不束者ですが、

よろしくお願いするんですの…(ポッ)」

 

ユイト「はい?」

 

ミザリー「あのお約束をお忘れに

なられたのですか!?(ガーン)」

 

 

頬を赤らめながら(メッチャドキッとした)

何か言ってるので

聞き返したら約束とか言ってショックを受けてるので

 

約束を…ってまさかアレか。

 

 

ユイト「最後のやり取りで言ってた…アレ?」

 

ミザリー「その通りで御座います!(パァァ)

私、お仕えするなら、貴方の様な強く、

素敵な殿方と決めて参りましたので…(ポッ)」

 

 

この際喋り方はよしとして、

え、マジなのかソレ、色々困るんだけど。

 

いや、かなりの美人であるミザリーからの

純粋な好意は嬉しいけどさ。

 

今もドキッとしたし

 

どうしたもんかと唸ってる俺を

見つめて「思い悩んでおられる姿も

素敵ですわ…(キラキラ)」

とミザリーが言ってると

制圧を無傷で終えたであろう、リッカが

やってくる。

 

ナイスタイミングだ!

 

 

ユイト「おー、そっちも片付いたかー」

 

リッカ「…ソレが終局の創り手?

思ったより雰囲気が違う…」

 

ミザリー「私、戦闘になると人格が変わって

しまうみたいで…(ショボーン…)

それより、貴女様はユイト様と

どういった関係でいらっしゃいますか?」

 

リッカ「私はユイトの許嫁」

 

ユイト「誰が許嫁だって?

勝手に言うなよ、誤解するだろ」

 

 

リッカと合流しながら

終局の創り手に違和感を覚えた

リッカが聞いてきたのに対しミザリーが

答えつつ、(アレは戦闘時限定なのか)

リッカと俺の関係を聞いてきたら

リッカがとんでもない事を

口走ってるので訂正する。

 

その間にミザリーの表情が二転三転するので

それは可愛いと思いながら

「ライバルがいらっしゃるなんて…

でも流石ユイト様、

女性を虜にしてしまう

魅力があるのですねっ」

ちょっと待て誰に魅力があるって?

 

そんなこんなでコントをしていると

「私は冗談で言ってない」

「私もユイト様への想いは本物です!(カオマッカ)」

 

警察さんが来たので引き渡しをしていく。

 

もう知らん。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

side ユイト

 

色々終わって

車で帰宅中ーー

 

 

ミザリーを警察に引き渡す際に

ミザリーが「私は!ユイト様の下に戻ります!

必ずですよー!」

とか言ってたので多分、

すぐ戻ってくるんだろうな。

 

司法取引とかで、さ

 

 

ユイト「取り敢えず、これで一件落着ってか」

 

リッカ「うん、ありがと、ユイト」

 

ユイト「抱き付いてくるなよ、運転中だからな?」

 

リッカ「…うん」

 

 

不服そうな顔をしてるリッカを横目に

男子寮への帰路へついていったのだった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

side ???

 

 

 

 

「見る限り、まだまだ底は深そうだな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「アレが…黒き風」

 

 

 

 

 




はい、お疲れ様です!

如何でしたでしょうか?

バトル…難しいですね
頭の中には浮かんでても
言葉が浮かんで来ないって奴ですかね

次は学園生活に戻っちゃいます
仕方ないね


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第5弾~創作工夫の重音~

はい、Noir@Youです
前弾の事で色々と訂正を

皆さんも思われたでしょうが
終局の創り手弱くね?って事と
こんなんで大層な名付けるんじゃない
ぞってのもあると思います。

ですが終局の創り手で活躍していたのは
あくまで“表”の世界でです。

そして、透明に出来る超能力ですが
これは自前の物以外でも可能なのです。
自身を透明化していた事しかり、

あらゆる兵器を透明化し、自らも相手から
見えない状態で相手の命を一方的に狩りとる事
からどんな戦局であろうと終局へと向かわせる
為終局の創り手と呼ばれていました。

が、ユイトはそれの更に上です
見えない事がユイトに対しては全く、有利に
働かなかったと言うことですね

それにリッカ1人の時は明星会の援護を
透明化していたので
リッカが終局の創り手を倒すことも
出来たが怪我をしないように撤退しただけでした。


結果、終局の創り手は強かったが
それよりユイトが強すぎた上に
リッカが明星会を制圧していたので

ロクな支援も受けられず実力が格上の
相手をさせられた、と言う事でした。

ユイトとHSSのキンジが戦った場合、
ユイトが勝ちます。
物語後半のキンジならある程度
対等に渡り合えるかもと言う性能です
(壊れてますね)

いずれユイト達オリキャラの性能は
書いていきますね

では、本編どぞー





ユイトとリッカが明星会を潰して、

約2週間が経過したある日、

武偵高内では四重奏(カルテット)なるもの

が開催されていた。

 

これは四人でチームを組み、

そのチーム同士が

教務科が用意したルールに

則り競い合うものである。

 

毒の一撃(プワゾン)

 

 

蜘蛛と蜂の描かれた攻撃用フラッグと

守るべき対象である目のフラッグを

用いて行われる。

 

勝利条件は攻撃用フラッグを

相手の目のフラッグに触れさせればOKと

言うもの、フラッグの隠匿、

フラッグの受け渡し、奪取等

基本ルールに則っていれば何をしても良い。

 

ただし、使用する武器は

ゴムスタン(非殺傷弾)のみとなる

これが頭に当たれば最悪死に至るが。

 

ルールがコレしかない為、自由度が高く、

連携、強襲等、様々な能力を試される。

 

 

だが、ユイトは参加する必要性はないとされ、

カルテット参加を免除されていた。

 

そして、通常授業後の装備科にある

ユイト専用の一室。

 

今、ユイトは

 

スプリングフィールドM14の改造(カスタマイズ)

をしている。

 

 

ユイト「アイツは前線に出る事より

バックアップにも回る事が多い、

なら、1発1発の精密性を上げる方がいいな」

 

 

独り言のように呟きながら

生徒に頼まれたM14を改造している。

 

一応、だがユイトは装備科のSランクを取得

しているため、こう言った依頼も来るのだ

…独自のアイテムを作成している事もある。

 

ユイトが装備科でSランクを取った理由だが、

 

入学時の試験を受けた際に

強襲科などの試験会場を見て

欠陥に気付き、1日、

たった1日で試験会場を作り直したのだ。

 

実はここ最近、建物の劣化が激しく

不慮の事故で試験を落ちた者がいるとか

いないとか…

ユイトのお陰で不慮の事故で落ちる生徒も居らず

武偵高側も余計な出費を出さずに

済んだそうなのだ。

 

そして、解説を挟んでいる最中にM14を改造し終え

 

生徒に渡すユイト

 

 

生徒「…!?預ける前より、手に馴染んでくる…!

しかも取り回しが良くなってるなんて!

ありがとう、黒楓!」

 

ユイト「大したことはしてないさ、

お前がM14(ソイツ)を大事に扱っていたから、

俺はより、M14がお前の役に立てるように

カスタマイズしただけだからな

これからもソイツを大事にしてやってくれ」

 

生徒「勿論だ!

コイツで今度のカルテットは余裕だな!」

 

ユイト「頑張れよー(o´・∀・)o」

 

 

生徒と会話を交わし、終わった後

すれ違いで入ってくる女生徒がいる。

 

白嶺 リッカと峰 理子だ。

 

理子「おっすおっす、ユイにゃん!

元気してるー?」

 

ユイト「おぉ、理子にリッカか、珍しいな、

どうかしたのか?」

 

リッカ「私は理子の付き添い」

 

 

理子とリッカという言わば正反対の美人が

一緒に行動している事を疑問に思ったユイトは

用件を聞くとリッカの方に用件はないようだ。

 

 

理子「実はねー、理子と一緒にカルテットに

出て欲しいなぁって思ったのー♪

お願いー!」

 

ユイト「カルテット?あー四人で組む奴か

丁度依頼も終わったとこだから構わんけど

理子なら普通に

組んでくれる人が沢山居そうだけど?」

 

 

2つ返事で了承するユイト、だが

理子はその容姿に性格も相まって

人気が高く友達も多い、

だから、その理子が人手不足と言う事を

ユイトが突っ込んで聞く。

 

 

理子「むーっそんなツレない事言うと、

ぷんぷんがおーだよー?」

 

リッカ「私も誘われた、

ユイトとじゃなきゃヤダ」

 

ユイト「…何となく事情は分かった

俺も参加でいいけどもう1人は誰だ?」

 

 

理子が頭に人差し指を立て角のように見立てて

怒った顔をしたところで、

リッカがユイトが勧誘されたホントの理由を

言い放つので、

呆れながらユイトはもう1人いるで

あろう参加者について聞く。

 

 

理子「もう1人はーみーちゃんだよー!」

 

リッカ「中空知さん、今回の

カルテットの発端の1人でもある」

 

 

中空知(なかそらち) 美咲(みさき)

通信科(コネクト)の期待の新人

とも言われてるが極度の男性恐怖症で

通信機越しなら普通に喋れるという。

 

性格は大人しいのを地でいく

彼女がトラブルの渦中にいることは

珍しい。

 

 

ユイト「発端?なんで中空知さんが?」

 

理子「それについてはみーちゃんからインカムで

直接聞いてみてー♪」

 

ユイト「了解…あ、あー聞こえるか中空知?」

 

 

ユイトが理子からインカムを受け取り、

通信科の中空知と繋がってるであろう

インカムのマイクに呼び掛けるユイト。

 

するとインカムから透き通った、

アナウンサーのような声が聞こえる。

 

 

中空知『はい、聞こえます

…この度は私のせいで巻き込んでしまい、

申し訳ありません』

 

ユイト「いいって、困った時はお互い様、だろ?」

 

中空知『ありがとうございます

事の発端ですが、私がとある男子生徒と

ぶつかってしまったのが始まりでした

 

私も素直に謝らせて頂いたのですが

お相手の怒りが何故か収まらず

脅されていたところを理子さんに

割って入って頂いて、結果

カルテットで決着を着けようという話に

なってしまいました』

 

 

…事情を聞くと男子生徒の屑っぷりが

分かるが理子の機転を効かせ

なんとかカルテットに持ち込んだと言う事のようだ

それで勝つための面子集めを理子がしていた

という訳である。

 

 

ユイト「なるほどね、大体の把握は出来た

それなら参加するのに迷いは無いさ

いつ頃だ?カルテットは」

 

中空知『明日の16時半からの開始です』

 

ユイト「了解、盗聴の類いが無さそうだし、

ここで作戦を決めとくか、異議はあるか?」

 

『「「異議なし」」』

 

そしてそのまま作戦会議を始めてしまう

ユイトも含めた即席チーム。

 

 

 

 

対戦相手はどんな生徒を集めてくるのか!

そして、この即席チームはどこまで連携が

取れるのか!?

 

 

 

 

次回へと続く。

 

 

 

 




はい、お疲れ様です。
今回は学校のイベント風にして
カルテットをやるために中空知さんに
出てきて頂きました。
(ついでに久し振りの三人称視点)

後、依頼とかで忘れかけてたので
ユイトの装備科風景を描写しました。

Sランクではあるものの、受ける依頼は
選んでいると言う職人気質なユイト君です
平賀 文とは独自のアイテム開発などで
仲が良くなっているようです。

ついでにリッカがAランク止まりの理由ですが
コミュニケーションを必要以上に取らない上に
どれだけの好条件でも
リッカが気に入らなければ
依頼を受けない、という所から来てます。

それは教務科も例外では無いので、Aランクで
止まっているだけで、実力は全てSランクです。

あれ、リッカのがチート染みて来た気が…

とにかく!次回、カルテットお楽しみに!


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第6弾~思いの調律~

はい、長らくお待たせしました
Noir@Youです!

ケータイが死んでたのとか色々ありましたが
続きを投稿していきたいと思います!

では本編どぞー


日付が変わり、翌日の朝の休み時間、

ユイトは隣のキンジと2人の男子ーー不知火 亮(しらぬい りょう)

武藤 剛気(むとう ごうき)が仲良さそうにしているのを

見ていた所にキンジが気付き、

2人の紹介をしようとしていた。

 

 

キンジ「ああ、こいつ等はな……」

 

ユイト「不知火 亮に武藤 剛気、だろ?

知ってるよ、俺は黒楓 ユイト、よろしくな」

 

不知火「うん、よろしくね、黒楓くん」

 

 

抜群の爽やかスマイルを1つも崩さず答える

不知火は強襲科Aランクの実力者でありながら、

強襲科にしては珍しい人格者でもある。

 

 

武藤「おう、よろしくな!黒楓!」

 

 

砕けた言葉使いで親しげに話す武藤は

車輌科のAランクで

乗り物と付く物は何でも運転出来るらしいが

ガサツな性格が災いしてモテたくてもモテれない

悲しい男でもある。

 

 

キンジ「なんで

会ってもない奴の名前知ってんだよ」

 

ユイト「ん?なんでって、自分の通う学校だし

生徒全員の名前とそれぞれの得意な事、

苦手な事も把握するのは基本だろ

それに、どんな獲物を使うのかもな」

 

キンジ「どんな記憶力してんだよ…」

 

理子「しかもー、それを当然の如くやってるのも

チートキャラ性能に拍車を掛けてるよねー♪」

 

 

ユイトが不知火達を知ってるのに

疑問を抱いたキンジが聞くと

さらっと生徒全員の

情報が頭に入ってると言うユイトに

呆れたキンジに便乗してきた理子。

 

 

ユイト「ところで、何の話をしてたんだ?」

 

キンジ「ああ、

ちょっと今日やるカルテットについてな」

 

ユイト「へえ、

実は俺も今日カルテットに参加するんだよ」

 

武藤「中々の偶然もあるもんだ」

 

不知火「もしかしたら僕らの

相手がユイトくんかもね」

 

キンジ「性質の悪い冗談は止めてくれ、

ユイトが相手なら

俺は全力で逃げ出すぞ」

 

ユイト「ハハッ、そんな事があるのかね?」

 

理子「でもーそれはそれで面白そうだよねっ、

くふふっ♪」

 

 

話の内容が気になっていたユイトは

聞いた所、キンジ達もカルテットを

今日すると言う偶然が重なったので

不知火が冗談で場を茶化すと

キンジが真剣な表情で言うので

それをユイトが笑い飛ばすが

理子が悪ノリしたところで、

次の授業の先生が来たので

皆、席に着いて大人しくする。

 

 

 

 

この時、本当にこの会話の通りになるとはーー

 

誰も思わなかったのである…。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

カルテットが始まる時刻

 

 

 

「「「マジかよ…」」」

 

 

3人程ハモリながら

これはキンジ、ユイト、武藤だーー

溜息をついていた

 

朝の冗談がホントになると思ってなかったのか

不知火は苦笑いを浮かべている。

 

理子「アッハハハ!!

ホントにキーくん達と対戦なんだ!」

 

リッカ「こういう事があるのが戦場」

 

ユイト「俺は学校に戦争しに来てたのか…?」

 

 

理子は腹をよじらせて笑って、

リッカはーーちなみにユイトの真後ろの席だ

話には割り込んでないものの、

話は聞いていたらしく、

戦場論をぶつけて来るのに

ユイトが割りと真剣に

頭を抱えていた。

 

男子生徒「なんだお前ら、知り合いなのか?

ま、そんな事関係なく俺達が勝つがな!」

 

 

空気が読めてない事の発端でもある男子生徒が

更に空気の読めてない事を口走っている。

 

対して中空知さんは男が多い事に

戦線恐々としながらも

なんとか立っているが、動けなさそうなので

ユイトが代わりに男子生徒の前に出て

宣誓をする

 

ちなみにキンジ達が蜂でユイト達が蜘蛛である。

 

そして、

カルテットの開始地点にそれぞれが向かう。

 

ステージにある体育倉庫にて…

ユイト達は作戦会議ーー

と言うか事前に決めていた事の再確認をしている。

 

 

ユイト「まさか相手がキンジ達

とは思わなかったが、

作戦は変える必要ないだろ?

本拠地にリッカを防御役として配置して、

中空知さんが通信で援護」

 

理子「理子りんが視覚的な情報を提供しつつ、

ユイにゃんが遊撃でしょー?」

 

リッカ「理子も遊撃」

 

中空知『私もその作戦に依存はありません』

 

 

事前に決めていただけはあり、直ぐに

行動が決まったユイト達のチームは

スタートと同時に動き出す。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方のキンジ達も作戦が固まっていたのか

車輌科から武藤の車ーー

ミニバンを引っ張り出していた。

 

どうやら目の旗を武藤の車に乗せ、男子生徒が

それを守りつつ、

キンジと不知火の2人で制圧していく

算段のようだ。

 

男子生徒「やる事は事前に話した通り

変わらねー…行けるな?」

 

「「「了解」」」

 

そこには、

いつもと纏っている空気の違うキンジがいた。

 

実は車輌科に向かう際に女子生徒とぶつかり、

もつれ合って女子生徒の胸にダイブして

ヒステリアモードになっていた。

 

 

ーーヒステリア・サヴァン・シンドロームーー

 

キンジがヒステリアモードと

呼んでいるこの病気(ちから)

遠山家に代々受け継がれてきたモノで

 

体内にβエンドルフィンが大量に

流れる事により発動し、

反射神経、思考力等が通常の約30倍に

なるってチート過ぎだよねコレ。

 

まぁ、要約すると性的に興奮すれば

超人なれるのである。

 

一応、デメリットとして女性を何がなんでも

守りたくなるので時として

判断ミスを招く、と言うことと

女性に対しスゴくキザっぽいしゃべり方になる。

 

ちなみに、キンジの先祖は

かの有名な遠山の金さんでお馴染み

 

遠山金四郎景元である、

彼は人前で肌を晒す事によって

ヒステリアモードになっていたとされる。

 

そして、キンジと不知火は

二人一組(ツーマンセンル)

校庭をクリアリングと言う名の

巡回をしていた。

 

 

ユイト「キンジの雰囲気が変わったな」

 

理子『あの状態のキーくんには注意してね♪

ユイにゃんでも勝てるか分かんないし、くふっ』

 

ユイト「面白い、じゃあ仕掛けてくるわ」

 

理子『えっちょっ』

 

 

どこぞの忍者宜しく木に逆さにぶら下がって

偵察していたユイトは

理子の注意に耳を貸さず

驚異的なスピードで2人に近付き

2丁拳銃でキンジと不知火に撃ち込むが

 

キィン!キィン!

 

と音がして2発は弾かれた。

 

 

 

 

 

 

 

ユイト「よお、御2人さん」

 

 

 

 

 

 

 

ユイト「俺と遊ぼうぜ?」

 

 

 

 




はい、一旦切ります。

次回、キンジ&不知火VSユイト

カルテットの勝敗はどうなるのか。

お楽しみに!


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第7弾~狂戦士の舞踏曲~

はい、どうもNoir@Youです!

ユイトが不知火とキンジに
挑んだ所で切っていましたね

ではでは本編をどぞー


2対1ーー

 

しかも強襲科の

AランクとSランクの2人

との戦いなど端からみれば

愚か者のする事である。

 

ーーだが不知火と

ヒステリアモードであるはずのキンジは

有利なはずの状況下において動けずにいた。

 

 

キンジ(なんだ…この圧力は

只者じゃないとは思ってたけど…

こいつは別格だ…!)

 

ユイト「どうした?そっちから来ないなら

こっちから行くぞ?」

 

キンジ「っ!来るぞ不知火!」

 

 

キンジの呼び掛けも空しく、

瞬速とも取れる速度で迫る

ユイトに対応しようとした不知火だったが、

不知火の対応しようとした動きを

利用し、不知火を後ろ手で縛り

 

ナイフにワイヤーを付け、

不知火の足に巻き付くようにして

拘束する。

 

更に不知火の持っていたであろう

蜂のフラッグをユイトはその手に持ち、

折っていた。

 

 

不知火「っ…!遠山君、ゴメン…!」

 

 

パァン…!!

 

乾いた銃声が響く

 

と、同時にユイトは衝撃で後ろへと仰け反る。

 

 

そう、

キンジが改造済みのベレッタM92F

を撃っていたのだ。

 

当然、ユイトは不知火を

盾に射線を塞いでいたのだが、

頭部の射線だけは通っていたのだ。

 

これは非殺傷弾(ゴムスタン)でなければ

武偵法9条に触れる行為となる。

 

まあ、ゴムスタンでも当たり所が良ければ死ぬが。

 

だが、倒れて動かなくなったユイトに

キンジは近付けずにいた。

 

雰囲気(オーラ)が変わっていた、

ユイトの、強くはあれど穏和で、

ゆるやかだった空気が

今はピリピリとし、得体の知れない

空気が漂っていた。

 

ただひとつ、言える事は

キンジの直感が今の(・・)ユイトに

近付いてはならない、と叫んでいた。

 

 

ユイト?「ケッ、勘がいいなァ…

流石は遠山の金さんの子孫だけはあるってか」

 

キンジ「お前は…ユイトなのか?」

 

ユイト?「…ククッ、そうだ

オレ様はユイトだ、

紛れもない黒楓ユイト様だぜェ?」

 

キンジ「その纏ってる空気と喋り方だと、

説得力が無いな」

 

 

倒れていたユイトは

ユイトらしからぬ喋り方で

キンジに語り掛けてくるので

 

キンジは本当にユイトなのか

確認をしたが、喋り方は変わらなかった…

ユイトはムクリと起き上がるが

その頭からは血が一筋流れていたが

顔は狂っているかの様に犬歯を

剥き出しにし、笑っていた。

 

 

ユイト?「信じられねーだろうが

説明はしてやるよ…めんどくせーがなァ…ケケッ」

 

キンジ「そうして貰えると助かるな」

 

ユイト?「普段のオレ様が抑圧してる

戦闘欲ってもんがな、あるスイッチで

飛び出してくるのさ、オレ様と言う性格(カタチ)

でなァ…」

 

キンジ「じゃあお前は

多重人格者だって言いたいのか?」

 

ユイト?「ま、似たよーなもんだが

ちっと違うな、オレ様は別人格じゃあねェよ

この状態だと理性と倫理観、その他が

下がっちまうモンでな、その弊害ってので

口調も荒くなっちまうンだよ」

 

キンジ「…口調に関しては似たものを

知ってるから聞かないが、

俺の銃弾がきっかけと見たが

アレがスイッチなのか?」

 

ユイト?「大体は正解してんなァ…

正確には頭部に強い衝撃を受ける事が

スイッチなんだよ

それで切り替わるんだが…

コイツは性格が変わるだけじゃねェんだ

 

 

オレ様の身体能力、反射神経なんかが

約100倍(・・・・・)にまで上昇すンだぜ?

 

スゲェだろ?」

 

キンジ「100倍…ウソだろ」

 

ユイト「そろそろガマンの限界なんでなァ…

精々楽しませてくれよ?」

 

 

要約すると頭部に強い衝撃を与える事で

発動する知識方面に働かない

ヒステリアモードのようなモノなのだが

上がる倍率はヒステリアモードの比では無いのだ。

 

そして、

ユイトは最後の言葉と

同時に目にも留まらぬ動きで

キンジに急接近していく!

 

 

キンジ「…クッ!」

 

 

パァンパァン!

 

それに対してキンジは

ベレッタでユイトを迎撃するが…

 

パパン!ギキィン!

 

ユイトはこれまた目に留まらぬ速度で

キンジの銃弾に自分の撃った

銃弾を当てて弾く…!

 

ユイトはキンジに向かって投げナイフを

両腕振る動作で4本投げ込む

 

キンジはそれを最小限の動きで避けるが

その回避を読んだ上で投げられたナイフを

ベレッタとバタフライナイフで弾く。

 

 

ユイト「ハハッ!やるじゃねーかァ!」

 

 

いつの間にかキンジの側面に回り込み

水平に、二丁の拳銃を構えて

 

パパパパパパァン!!

 

6発もの銃弾をキンジに撃ち込んでいた…が

 

パァン!ギキキキキキィン!

 

1発の銃弾で弾いていた。

 

だが、キンジの背後へといつの間にやら

日本刀、なのだが少し長めの

刀を手にしたユイトが居合いの構えを取っていた

 

 

キンジ(これは…マズイ…!!)

 

 

咄嗟にバタフライナイフを居合いの軌道へと

ぶつけ、止めようとしたキンジだったが

ワイヤーが張られていて

腕を上手く動かせなかった。

 

 

キンジ(あの時かーー…!)

 

 

ナイフを投擲した時に避けられる事を

前提(・・)にワイヤーを付けていて、

ワイヤーを張っていた。

 

 

ユイト「ちーっとコイツは痛いぜ?」

 

 

キン!

そこには、既に刀を振り終わって

鞘へと戻しているユイトがいた。

 

と、同時にキンジは強い衝撃を受け

意識を手放していった…

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

キンジとの戦闘が終了し、

キンジのフラッグが刀の一撃で

折れているのを確認したユイトは

手頃なコンクリートの壁に

 

ガン!!

 

勢いよく、頭を打ち付けた。

 

するとユイトが先程まで纏っていた

雰囲気はいつものユイトの空気となった。

 

 

そして、少しふらつきながら

壁にもたれ掛かり、

インカムを使用する

 

 

ユイト「…俺だ、キンジと

不知火は片付いた、理子は見てたろ?」

 

理子『おっつーん♪

バッチリ見てたよ、カッコ良かったぞ♪』

 

中空知『す、凄いです、

あの二人に勝ってしまうだなんて』

 

リッカ『流石はユイト』

 

ユイト「取り敢えずだ、

俺はこれから使えなくなるから

3人で何とかしてくれ

ただ、俺が気付いた事は話しておくぞ?」

 

 

強襲科のAランクとSランクを倒した事に

それぞれが絶賛するが、

ユイトは自分が動けなくなるであろう

事を予見して、情報を伝える。

 

 

ユイト「1つ、アイツらの

通信機は精度は良いが交信可能距離

が短めのモノだった

2つ、アイツらと戦っている際に

車輌科の車らしきエンジン音を聞いたんだ。

それも、スピードを出したモノでは無かった

 

この事から恐らくだが、

奴らは目のフラッグと

共に移動している可能性が高い」

 

ユイト「ついでに言うなら

ミニバンに隠していると言う事は分かったぜ」

 

中空知『ミニバン…ですか、

分かりました、有り難う御座います』

 

理子『後は理子りん達に

まっかせなさーい!』

 

ユイト「あぁ…よろしく頼むぜ…」

 

 

ユイトは重要な事を伝え終わった後、

壁にもたれ掛かったまま

空を見上げて、呟いた

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてユイトは、意識を手放した。

 

 

 

 

 




はい、如何でしたでしょうか?

予想以上に長くなってしまった…
あ、ヒステリアモードより
チートな能力出ましたけどアレは

戦闘欲が抑えられなくなるので
作戦行動などには向きません。

ので、ヒステリアモードの方が良いと思います。

身体能力が上がってるのも脳の
リミッターが外れてるおかげなので。

次回、カルテット決着!
出来たらいいなぁ…

どちらが勝つのか!?
お楽しみに~


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第8弾~四重奏の終局~

はい、Noir@Youですよー。

ユイトの狂戦士化ついて
ですが
口調、性格が変わり
戦闘欲を抑えられなくなるのも
あり、彼は使いたがりません

て言うか使おうとすると
頭を強打しないとダメだしね。

取り敢えず、本編どーぞー


ユイトが意識を失った後、

理子はユイトからの情報通り

ミニバンを探し、

車輌科の申請記録などから既に

車を発見していた…が

 

理子「はっけーん!

理子りんに探せないモノは無いのである♪

 

ってなーんかやばげかも…

リクっち!そっち(・・・)

車が向かってるよ!」

 

リッカ『こちらでも視認出来た

対応に入る』

 

 

既にミニバンが

目の旗のある拠点へと向かっている事に

気付き、リッカへと

注意を促す理子、それを視認している

と言ったリッカだが…

 

 

理子「視認出来たってそこからミニバンまで

軽く3㎞はあるんだけど!?

どんな視力してるの!?」

 

リッカ『私の視力は両目とも6.0ある』

 

中空知『6.0って狙撃科のレキさんと同じ

じゃないですか!?』

 

リッカ『数字に興味はない

私が興味あるのはーー』

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

リッカ「いつだってユイトの事だけ」

 

中空知『はわわ…』(カオマッカ)

 

理子『まさかの告白!

ってリクっちはずっとアプローチしてるよね、

でもユイにゃんはその気が無いみたいだけど?』

 

リッカ「ユイトは頑固なだけ

そこもユイトの良いところ

私が好きになった所だから」

 

 

あのーそんな事言ってる間に

ミニバン迫ってきてますよ?

リッカ「うるさい」

はい、すいません。

ってなんでナレーションにまで

干渉出来てるのこの子!?

リッカ「ユイトの嫁なら当然」

一般の人からじゃわからん表情で

どや顔するの止めなさいよ!

 

ごほん。

 

ミニバンはその距離を後1㎞まで

縮め、迫り来るーーが勿論

突っ込んでは来ず、

約500m地点で停車し、

武装を済ませた武藤と男子生徒が

制圧しにやってくる。

 

男子生徒の手にはM134ーー

ミニガンを握り、既に臨戦状態となっていた。

 

 

リッカ「武藤は自前のコルトパイソンで

名前分からないのがM134持ってる」

 

中空知『え、M134って…』

 

理子『ミニガンじゃん!?

そんなアホみたいな武器持ち出してるの!?』

 

 

ーーM134ーー

 

通称ミニガンとも呼ばれる

機関銃(ガトリングガン)である。

脅威の最大発射速度、秒間100発と言う

連射性能を誇り、撃たれた相手は

痛みを感じる暇もなく死亡する事から

Painless gun 無痛銃とも呼ばれる。

 

マジでこんなモンどっから

持ち出したんでしょうね。

 

しかも女子相手に遠慮せずにぶっぱなそうと

してますよアレ。

 

 

中空知『リッカさん!私に構わず

逃げてください!ミニガンが相手ではーー』

 

リッカ「問題ない」

 

理子『くふっ、

リクっちならそう言うと思ったよ♪

なら理子りんはミニバンに潜入してきま!』

 

リッカ「了解」

 

 

リッカはミニガンを恐れずに

 

男子生徒へリッカは

銃ーー白色に輝くデザートイーグル.50AEを

片手で向け、もう片手でS&W製リボルバーである

シングルアクションアーミー(S.A.A)

こちらは淡い朱色に輝いているを

武藤へと向けながらゆっくり、

しかし確実に歩んで行く。

 

 

男子生徒「てってめー!近付くんじゃねぇぞ!?

それ以上近付いたらコイツをぶちこんでやる

からな!」

 

リッカ「…」(無言、無表情、

冷やかな瞳で一歩ずつ歩む)

 

武藤「くっ…」

 

 

男子生徒はミニガンを向けられて

一切動じないリッカに

警告をするが、それでもリッカは

近付く。

 

武藤はと言うとリッカの圧力に

獲物を向ける事しか出来ず、

必死に考えを巡らせていた。

 

ガガガガガガガガッ!!

 

堪えきれず男子生徒が

良く分からない事を叫びながら

ミニガンを放つーーが。

 

ドォン!と6回。

 

弾幕の中から聞こえたと思うと

男子生徒のミニガンが

遥か遠くへと弾かれていた。

 

リッカは、正確無比に

男子生徒のミニガンの持ち手へと

撃ち込み、缶撃ちの要領で

ミニガンを弾き飛ばしていた。

 

武藤と、男子生徒は

その光景を目の当たりにして、

何が起こったか分からないと

言う風に呆然としていた。

 

が、仮にも武偵高の生徒であるので

男子生徒が近接用のコンバットナイフを展開

しつつ、リッカへ近付き

武藤もそれを援護するように

パイソンで射撃する…が

 

ガァン!

 

パイソンを撃つ姿勢に入った武藤の

銃口へとS.A.Aの弾を

撃ち込み、接近してきた男子生徒は

デザートイーグルの残り1発で

鳩尾を撃たれ、気絶していた。

 

 

リッカ「私はユイト程優しくはない」

 

 

冷えきった朱の瞳で両者を

見つめ、無表情で言い放つと

武藤は完全に動けなくなった。

 

 

理子「あったー!目の旗にタッチ♪

理子りん達の勝ちだね!」

 

 

いつの間にかミニバンに

侵入していた理子が蜘蛛の旗を

目の旗へコツンとぶつける。

 

これで、

カルテットはリッカ達の勝利となる。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

中空知「勝てたのは

嬉しいんですが…

リッカさんはなんで1発も

当たってないんですか!?」

 

リッカ「最初から当てる気のない

弾になんて当たらない」

 

理子「うん、それ相手がハンドガンとかなら

分からなくも無いけど、ミニガンだよ?

戦場なら死んでるよ?」

 

リッカ「戦場だからこそ

私が勝った

もし本物の戦場なら

あの人達が死んでた」

 

武藤「ゴムスタンで、

尚且つあの場面で終わって無かったら

本当に殺されると思ったぜ」

 

中空知「お、おおお男の人…」

 

 

中空知さんが当たり前の質問を

した所精神論の

ようなモノを語るので

理子が突っ込みを入れると

大真面目にリッカが返した所

で武藤が話し掛けてくる

中空知さんは縮こまっちゃったみたいだね。

 

 

リッカ「私は人を殺さない

 

ユイトと約束したから」

 

武藤「白嶺さんってホントに

ユイトにゾッコンなのな…

望みが途絶えた…」

 

理子「元々望み薄でしょー?」

 

武藤「グハァッ!」←止めを刺された

 

 

武藤の殺される発言を

真に受けたのかリッカが

真面目に答え、ユイトとの約束と言うと

武藤がガックリと肩を落としながら

気があった風に言うのに

理子が容赦ない突っ込みで

武藤に止めを刺す。

 

 

中空知「なななにはともあれ、

本当にありがとうございまひたっ!」

 

リッカ「問題ない」

 

理子「理子りんはいつだって

女の子の味方だからね♪」

 

 

そうして、大したオチも無く。

 

ユイト達のカルテットは終了

していったのである。

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

東京武偵高正門前、

 

 

 

 

 

 

「ユイト様、待っていて下さいませ!」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

「うん、これで彼の課題はクリア

と言ってもいいだろう」

 

「なら例の毒を受け取りに行ってくるわ」

 

「ふむ、気を付けて行ってきたまえ」

 

 




お疲れ様です!

やっとカルテット終わった…
何だかんだでリッカもチートだよね
アレ。

あ、理子がリッカに付けた
リクっちと言うあだ名ですが

白嶺 六華
の六から来てます。
はい、どうでもいいですね

次回では例の人が戻ってきます、
毒の人も出せたらいいなぁ

ではでは、次回をお楽しみに!


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