遊戯王GX 捕食植物使いの決闘者 (ぬっく~)
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1話
私は現実から目を逸らした。
理不尽な塊の中、それから目を逸らすこと以外に存在はなかったのだ。
私が目を逸らしたのは、私の唯一の趣味だった。
「十二獣ドランシアをエクシーズ召喚」
「はい」
デュエルモンスターズ。それが私の唯一の趣味だ。
しかし、デュエルモンスターズは時代を重ねることに加速していき、ぶっ壊れカードをバンバン作ってしまった。
そのうちの一つ。エクシーズ召喚の定義である同じレベルの二体以上を素材にして召喚するを十二獣と言うカテゴリーがぶっ壊したのだ。
十二獣であれば一体でエクシーズ召喚!? ふざけているのか? と思いたくなる。実際にその通りだった。
今の時代ではサーチが容易い為、あっという間に場が真っ黒になる。
そして、出て来たエクシーズモンスターには破壊耐性はないものの面倒くさい効果持ちがあった。
「ドランシアの効果発動して、ガメシエルを破壊」
ずっと俺のターン状態になってしまうのだ。
先攻制圧され、私は何も出来ずに終わる。
そんなことの繰り返し。その勝負が終われば次の対戦で頑張ればいいと思うが、現実とは非道だ。
「モルモラットを召喚」
また、十二獣。そのまた、十二獣。実を言えば前後左右全てが十二獣しかいないのだ。
対策カードを入れればいいのでは? と思うが私のデッキが回らなくなるため多く入れられない。
結局その日の成績は十戦十敗。その十戦が十二獣である。
「もういやだ……」
私は逃げ出す様に家に向かって走り出した。
好きなカードを使って戦う。別に間違っていない。勝っても負けても面白ければそれだけでいい。だけど……ただ、勝つだけのために他のデッキで出て来ないのは可笑しい。
それのどこが面白いの? と私は思ってしまった。
「おっと」
「あわわわ! すみません」
前を見てなかった私は誰かとぶつかってしまった。
倒れた私を引き上げてくれるように手を伸ばしてくる男性。
私はその手を掴み、立ち上がる。
「大丈夫かい?」
「だ、大丈夫です」
私は慌てて服についた塵を軽く叩き落とす。
「そうかい。これ君のだよね」
そう言って、男性が何かの紙切れを差し出す。
私はそれを受け取る。そこに書かれていたのは、どこかの受験票だった。
「え? いえ、私ので……は」
見覚えのない物だったので、返そうと私が再び前を見たが、そこには誰もいなかった。
「え、え?」
周りを見渡すがその人はいなく、私はどうしたいいのか迷っていた。
「どうしよう……これ」
他人の物だし、無暗に捨てることはできない。
「そうだ、これが受験票なら名前が……」
そう言って、再び私は受験票を見る。
そして、名前の欄に……私の名前が書かれていた。
「どう言うこと……?」
そして、その受験票が何の受験票なのか。この時、私は知った。
「デュエル……アカデミア」
そう。それは、デュエルアカデミアの受験票だったのだ。
デュエルアカデミアなんて物は私は知らない。
ただし、一つだけ思い当たることがあった。
私はすぐさまスマフォを確認する。
「圏外なんって……」
スマフォが町中で圏外になっていた。
そして、私はここが何処なのか分かってしまったのだ。
「デュエルモンスターズの世界に来てしまった……」
私は思わず笑ってしまった。
デュエルモンスターズの始まりの世界にいつの間にか、私はトリップしてしまったのだ。
◇
「会場はここだよね……」
私は知らぬ間に来てしまったこの世界で、偶然にも手に入った受験漂を手に、指定された会場に来ていた。
受験時間もまじかだったので、近くの人に聞きながらその会場へと向い、今着いたのだ。
「では、呼ばれるまでお待ちください」
係員の人に誘導され、私は待つ。
今がどの時代なのかは分からないが、たぶん私のデッキは問題ない。
だけど不安要素はある。
「では、百番台の人は指定された場所へと」
私の受験番号は百番台の百七である。
係員の人の後に続き、指定の場所に立つ。
「では、試験デュエルを開始する」
「よろしくお願いいたします」
私は一回頭を下げる。最低限のマナーを守る。それは人として普通である。
貸出用のデュエルディスクに私はデッキをセットし、起動させた。
そして、お互いの掛け声で私の最初の戦いが始まる。
「「デュエル!!」」
試験官
LP:4000
手札:5
LP:4000
手札:5
「先攻は受験者からと決まっている」
「わかりました。では、私のターン、
気付いた人がいるだろうか。じつはこの世界はマスタールール2であったのだ。
受験番号が百番台だった為、他の人のデュエルを見ることが出来た。そのおかげで私のデッキが使えると分かったのだ。まあ、本題はそこではないのだが……
「私は
「
試験官の言う通り私の出したカードは誰も知るはずがない。
そのことで、会場が少しざわついた。
だが、デュエルディスクが反応し、モンスターを実体化したことにより、このカードは正規のカードと認識される。
「ペガサスが特別にデザインされたカードは数多くあるし、その一つだろう……」
試験官は私の出したカードを見て、そう解釈した。
「では、続けます。オフリス・スコーピオンの効果。このカードの召喚に成功した時、手札のモンスターを一枚墓地に送ることで、デッキからこのカード以外の
手札を二枚消費して、私の場に二体の
だが、これだけでは終わらない。
「
「融合を手札に加えたということは……」
「はい。私は融合を発動し、場のオフリス・スコーピオンとダーリング・コブラを融合。食事の時間よ、
私の場に現れたラフレシアを見て、会場が騒ぎになる。もちろん、試験官も何とも言えない顔になっていた。
「カードを一枚伏せて、ターン終了です」
そうそう。自己紹介がまだでしたわね。
私の名前は
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2話
どーも、
丁度、私のターンを終了し、試験官のターンになったところです。さて、何が出るのやら。
「私のターン。まずは、そのラフレシアを退かせるとしよう。マジックカード、ブラックホールを発動」
「いきなりですね」
制限カードである初手ブラホ。
防ぐ手段ないので、私はそのままキメラフレシアを破壊する。
「邪魔なモンスターはいなくなったので、手札から儀式魔法、ゼラの儀式を発動」
ゼラの儀式って、随分のマイナーなカードを使いますね。
「手札の……」
「すみませんが、その発動に……」
私の伏せカードの発動の宣言に試験官が嫌な顔をする。
そう言えば、大抵の人はカウンター系や展開妨害に対してすごく嫌な顔をするのよね。
だけど、私の伏せカードはそれとは別に最も嫌なカードだけど。
「永続トラップ、
「カウンタートラップではないか……なら」
そう言って、試験官がゼラの儀式の処理を行おうとするが……。
「すみませんが、この
「は!?」
そう。この
これにより、ゼラの儀式は処理が行えないことになり、不発で終わる。
「くっ……サイクロンを発動。
試験管
LP:4000
手札:3
どうやら、手札に召喚できるモンスターが無かったようだ。
試験官は嫌な顔をしたまま、一枚伏せて、ターンを終了する。
あ、ちなみに
「私のターン」
LP:4000
手札:3
「前のターンに墓地に送られた、キメラフレシアとコーディセップスの効果発動」
「破壊されても面倒な効果を持っていたか……」
「キメラフレシアは墓地に送られた次のスタンバイフェイズにデッキから名前に融合かフュージョンと名が付く魔法カードを手札に加える。私は再融合を手札に加え、コーディセップスはスタンバイフェイズに墓地のこのカードを除外して、墓地に存在するレベル4以下の
LP:4000
手札:4
私は墓地にあったコーディセップスを後ろにしまい、墓地からオフリス・スコーピオンとダーリング・コブラを特殊召喚する。
「さらに、サイクロンを発動」
「ちっ」
破壊されたカードは聖なるバリア―ミラーフォース-だった。
つい、危なっと思ってしまう。
「ライフ800をコストに再融合を発動」
LP:4000→3200
「墓地からキメラフレシアを特殊召喚。そして、私はこのカードを発動」
私の発動したカードに会場が物凄くざわついたのだ。
普通に考えればそうなる。なんだって……。
「シエンの間者……だと」
そう、シエンの間者。一般的に屑カードと言われるカードだ。
もちろん、私はそう思っていない。
「キメラフレシアを渡します」
「何を……考えているのだ。そんな屑カードを使って……」
「屑カード? この世に屑カードなんて存在しません。このカードにもちゃんと役割はあります」
そうさ。この世に生まれた以上、屑カードなんて存在しない。
これで、私の勝利条件はそろった。
「そして、融合を発動」
これが、私の切り札。
「私の場にいるオフリス・スコーピオンとダーリング・コブラを融合。飢えた牙持つ毒龍、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン!!」
ドラゴンとは思えないドラゴンが私のフィールドに出現する。
「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンの効果発動! 融合召喚に成功した時、相手の場の特殊召喚されたモンスター一体の攻撃力をこのカードに加算させる」
「な!? まさか、その為にシエンの間者で!?」
そう、キメラフレシアは特殊召喚されたモンスターなので、効果は適用される。
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン
ATK/2800→ATK/5300
「攻撃力……5300だと。だが、それでは削りきれない」
「まだです。スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンのさらなる効果発動」
「まだ、あるのか!?」
ただでさえ4500の究極竜の攻撃力を越えたモンスターなのにさらなる効果に会場がざわつく。
「一ターンに一度、レベル5以上の相手モンスターの名前と効果をコピーする」
「名前と効果だと……」
「よって、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンはキメラフレシアの名前と効果を頂きます」
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが雄叫びを上げる。
さあ、準備は整ったわ。
「コピーしたキメラフレシアの効果発動。一ターンに一度、このカードのレベル以下のモンスター一体を除外する。スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンはレベル8であり、キメラフレシアは7。よって、除外です」
「なっ!?」
防ぐカードなどない。キメラフレシアが場から消え、試験官の場には何もなくなってしまう。
「スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン」
私はそう言うと、スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンは飛び上り、羽らしき所から紅い枝と光の珠が出現する。
「侵略のトラジェリー・アブゾーブ!!」
「うわぁあああ!!」
試験官
LP:4000→-1300
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴンが幾つもビームを発射した。
試験官のライフは消し飛び、デュエルが終了する。
「ありがとうございました」
私はお辞儀して、ステージから降りる。
その時、皆が私を見ていた。
◇
「あの娘……」
「あぁ。相当な実力を持っている。下手に最上級を出せば、喰われる……」
観客席から見ていた青と白の制服を着た男女。
最初から見ていた彼らは彼女の戦いを見て、ゾッとしていた。
使っていたカードもそうだが……
「今年度は面白くなるわね」
「あぁ……」
男子生徒は思った。
早く……戦いたいと。
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3話
青い空、白い曇。そして、海! そんで……
「うっ……」
船酔いでリタイヤ寸前の私。
昔から船だけはダメだったんですが、全くもってひどいもんですよ……。
ちなみに、この船はデュエルアカデミアがある島に向かっています。
とある島の上に学園を作ったらしいんですが……何でそこに? と私は今でも疑問に持っています。
あ、そうでした。試験は無事に合格しました。なので、今の私の服装はデュエルアカデミアの女性服であるオベリスクブルーです。というよりも、女子寮はオベリスクブルーしかないんですよね。
◇
異世界にトリップしてしまった私はデュエルアカデミアの試験を受けることになった。
試験デュエル前に筆記試験があったようだが、私自身受けた覚えがない。
まぁ、一応だが一次試験は合格している以上、二次試験を受ける資格はある。
試験も無事に終わり、帰ることになったのだが……
(あー、まずい……)
トリップしてしまったことにより、この世界での住所がわからなかったのだ。
受験票がある以上、確実に住所があるのは分かるが、流石に住所までは記載されていない。
「まぁ、何とかなるよね……」
流石の私でも不安になった。
そう言って、財布の中身を確認する。
「…………」
所持金は諭吉が三枚。
「デュエルアカデミアに行けるまで持てば……」
合格発表がいつになるかは分からない以上、下手に出費したくない。
そう私が考えていると。
「花澤遊李だな」
何処かで聞き覚えのある声が私の後ろから聞こえ、振り向く。
そして、一瞬私はフリーズする。
「か、海馬瀬人!?」
なんとまぁ……あの海馬瀬人が私の前に現れたのだ。
流石の私でも驚きを隠せる訳がなかった。
「拒否権はない。ついて来い」
そう言って、海馬は歩きだし、左右に待機していた黒服の男達が私の前に出て来る。
流石の私も観念して、歩き出す。
そして、一台の車に乗車し、ある場所に連れて行かれた。
「海馬コーポレーション……」
降ろされた場がなんとあの海馬コーポレーションだったのだ。
私はそのまま誘導され、とあるフロアーに連れてかれた。
「貴様の使うそのデッキは一体なんだ。あの野郎に聞いたが、知らんの一言だ。データベースには正式に登録されていたがな……」
海馬が私に目を付けた理由がハッキリした。
私が試験に使った捕食植物のことを言っているのだと。
確かにこのデッキは、この世界にはまだ存在しないデッキ。
そんなのを使ったなら、バレるに決まっている。
「それにはお答えできません」
そうしか私は言えなかった。
流石にオカルトを信じない海馬に「私は異世界からトリップした者です」なんて、言える訳がない。
「ふん。なら、これで聞かせてもらおう」
そう言って、海馬は旧型のデュエルディスクにデッキをセットし、展開する。
(うわ……そう言えば、この世界の人ってデュエル脳なんだよね)
改めて私はこの世界を理解する。
揉め事はデュエルで解決することを。
私は仕方ないと、腹を括り、渡されたデュエルディスクにデッキをセットする。
「「デュエル!!」」
◇
(今思うと、あのデッキで良く回るよね……)
私と海馬の戦いは激戦だった。
結果、お互いに引き分けで試合が終わったが、どうも諦めの悪い海馬に私は呆れるしかなかった。
まぁ、そのおかげでアカデミアへの出港までの宿を確保できたんだけどね。
ちなみに海馬が言っていたあの野郎ですが……まぁ、気付いている人もいるかも知れないけど、ペガサスです。
そのペガサスさんにもお会いすることになってしまいましたけど、大変に気に入られてしまいました。
「暴走しなければいいけど……」
ペガサスさんにはあるカードの依頼しておきました。
あ! ちなみにそのカードは、私は使用しませんよ。
では、誰に? もちろんあの生徒ですが、ここではあえて言いません。
「えっと……」
と、まぁ……この学園の理事長の話が終わってから施設の一通り見て回っていたのですが……。
「迷った」
方向音痴ではないのですが、今回ばかりかは何故か迷った。
まるで、何かに導かれるかのように。
「ん?」
何処から人の声が聞こえたので私はそちらに向かう。
そして、そこにあったのはデュエルリングだった。
「あれは……」
そして、その声の主が誰なのか私はすぐに分かってしまった。
「遊城十代……」
そうこの世界の主人公……遊城十代がいたのだ。
「そろそろ寮で歓迎会が始まる時間よ」
「引き上げるぞ」
私と同じ制服を着た女子生徒に言われ、オベリスクブルーの男子生徒三人が立ち去る。
「万丈目隼……」
立ち去ったオベリスクブルーの一人の名前を私は呟く。
その場にいた全員の名前を私は知っている。
「そこの貴女も早くしなさい」
「え? あ、はい」
オベリスクブルーの制服を着た女子生徒……天上院 明日香に言われ、私は寮へと走り出した。
その時は何故かすんなりと寮に戻ることが出来た。
◇
歓迎会を終えて、私は自分の部屋でデッキをいじっていた。
「この時代だと強欲な壺と天使の施しにぶっ壊れ天よりの宝札があるんだよね……」
ペガサスさんから送られて来たカード山からデッキを強化する。
むしろ、現実の世界に居た時よりも凶悪なデッキになっている気がするけど……。
だけど、私は何も悪くない。こんなカードを作った人に言ってくれ。
「ん。時間か……」
私は一通りデッキを強化してから、時間を確認する。
時間はそろそろ0時をまわろうとしていた。
私はデッキを後ろにあるデッキホルダーに入れ、寮を抜け出す。
そして、あの場所を目指した。
「カードドロー!」
私が着いた時にはどうやらもう始まっていた。
「貴女は……」
天上院明日香は私が来たことに気付いたようだ。
「こんばんわ、天上院さん。少し遅かったみたいですけど……」
「貴女も来てしまったのね……」
「えぇ。あの時の話の流れから関するに、この時間ぐらいからやると思ったので」
まぁ、最初から知っていたことは伏せて私は話す。
丁度、十代のターンが終了したところだった。
「ヘル・ポリマーを使用したのですね」
「あら、良く分かったわね」
「融合モンスター、強奪系統のカードで絞れば分かりますから」
明日香さんから褒め言葉を受け取り、私はデュエルの行方を見守った。
そして、十代のラストターンが訪れた時だった。
「ガードマンが来るわ」
明日香がそう叫び、デュエルは中断になった。
まぁ、校則違反のデュエルですから見つかったら退学ですよね。
と言う訳で、その場から動こうとしない十代を担いで撤退。
◇
「全く世話の焼ける人ねぇ」
「ちぇ……余計な事を」
「ありがとう、明日香さん」
とりあえず脱出は成功し、私たちは今外にいます。
「オベリスクブルーの洗礼を受けた感想は?」
「まあまあかな。もう少しやるかと思っていたけどね」
まぁそうでしょね。万丈目は最後にまぐれと言っていたけどね……十代の引きは本物だから。
「引いたカード。死者蘇生でしょ?」
「お!? 知っていたのか」
「一つ指摘するけど、フレイム・ウィングマンは蘇生できないからね」
「え?」
使っている本人すらそうの指摘に驚いていた。
流石の私も、まさかと思ってしまい……。
「十代くん……まさか、フレイム・ウィングマンのテキストをちゃんと確認してないでしょ……」
そう言って、私は十代の墓地にあるフレイム・ウィングマンを手に取る。
「フレイム・ウィングマンは融合召喚でしか召喚できない。よって蘇生は不可能だけど……」
そう言って、デッキから一枚めくる。
次に十代が引くカードは強欲な壺だった。
「強化系のカードを引かない限りは、十代の勝ちね」
「そうだったのか……。まぁ、勝ちは勝ちだ」
十代はそう言って、笑う。
「そういや、あんたは誰なんだ?」
「あ、そう言えば自己紹介がまだだったね。私は遊李、花澤遊李よ」
重要なことを言うのを忘れていた。
「遊李か……よろしくな」
「えぇ」
そう言って十代は行ってしまった。
「私たちも行きましょ」
「はい」
私たちも解散することになり、明日香さんと共に寮へと歩き出した。
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主人公
名前:
年齢:15歳
性別:女
使用デッキ:
考察
捕食植物が好きな女子中学生の彼女がデュエルモンスターズに手を出したのは、
しかし、彼女が始めた時の環境は十二獣と呼ばれるカテゴリーで統一されていたのだ。
純から出張したタイプが独占しており、彼女の
大会で惨敗が続き、逃げ出した彼女は、いつの間にかデュエルモンスターズの世界に紛れ込んでしまう。
デッキレシピ ※GX世界用に調整版
モンスター
増殖するG 3
魔法
プレデター・プランター 3
融合 3
再融合 2
融合回収 2
瞬間融合 1
シエンの間者 1
サイクロン 1
罠
エクストラ
スターヴ・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 3
グリーディー・ヴェノム・フュージョン・ドラゴン 3
追記
元の世界では超融合が入っていたが、こちらの世界に来た時に消滅。エクストラデッキに入っていたエクシーズモンスターも同様。その為、予備と新しく買い足したカードなので構築が甘々。
一応、ブラホと大嵐は所持している。
現実世界の環境
現世界では十二獣環境である。常にデッキの頭に十二獣と名付く位の酷い環境である。
先攻を取られれば、ドランシア・ハマーコング・エメラル・伏せ3(コズミックサイクロン・ツインツイスター・次元障壁・王宮の勅命)・幽鬼ウサギ・灰流うららが当たり前。
環境上位リスト
純十二獣 80%
十二獣真竜 10%
十二獣真竜メタル 5%
十二獣六十枚インフェルノイド 3%
セフィラ 1%
その他 1%
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