短編寄せ集め (サクサクフェイはや幻想入り)
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この素晴らしいお花見に祝福を!

タイトルはいつも通り適当、まぁ息抜き程度に短編です。頭を空っぽにして見てくださいね、ちなみにオリ主です


俺がふと言った桜という言葉に、アクアが反応し準備を始めて数日。アクアが準備が整ったということで、俺たちは集合を掛けられたのだが

 

「なぁアクア、これからどこに行くんだ?」

 

「は?そんなの決まってるでしょ!異世界よ!」

 

お前こそ何を言ってるんだと言いたくなったが、ぐっとこらえる。カズマを見ると、同じようなことを思っているのかだんまりだった。現在魔王討伐は俺たちのパーティーでなされ、アクアも天界に戻ってお仕事のはずなのだが、ほぼ毎日のように遊びに来ている。多分エリス様に仕事を押し付けているのだろう、クリスもなんか愚痴ってたし。だが異世界と言われ黙っていないものもいる、めぐみんだ

 

「異世界ですか?それはもしやここと同じように魔王の軍勢に困っており、私のような勇者に助けを

 

「お前は爆裂魔法撃って終わりだろうが」

 

「なにをー!!」

 

「仲いいねぇ...もう結婚しろよお前ら」

 

「「なんでそうなるんだよ(ですか)!?」」

 

息もぴったりなようで、ごちそうさまです!

 

「異世界というのはなんとなくわかるのだが、そもそも桜を見る花見とは何なのだ?」

 

話が進まないことでしびれを切らしたのであろう、ダクネスがアクアに尋ねる。まぁこっちに桜はないからな、そういうのも当たり前だろう

 

「それは行ってからのお楽しみよ!とりあえずダクネスは、その鎧脱いできてね」

 

まぁ突然集まれと言われたのだから当たり前だろう、ダクネスはフル装備だった。そんなダクネスの着替えが終わり、出発という状況になった

 

「それで、その異世界にはどうやって行くんだ?」

 

「はぁ...カズマは今の私の力を忘れたの?女神の能力戻ったんだから、これくらいお茶の子さいさいよ!」

 

そう言って指パッチンすると、俺たちの体が浮かび上がる。あぁ、なるほどね。門の魔法を使ったわけね。俺やカズマはよくお世話になった門の魔法、エリス様に迷惑をかけたのは今も心苦しいのだが。そして閃光に包まれ目を開けると、一面桜が咲いていた

 

「・・・」

 

どうやら桜並木になっているようで、あたりは桜の木だらけだった。風が吹き舞い散る桜の花びら、その幻想的な光景に心奪われる。しばらくそんな光景に放心していたが、俺たちが道の真ん中にいることに気が付いた。少し邪魔ではないだろうか、なので全員に声をかける

 

「おいカズマ、めぐみん、ダクネス、それとアク...っていねぇ...とりあえずここ道の真ん中だし、邪魔になるから移動しよう」

 

「あ、あぁ...」

 

他の二人も頷き従ってくれる、肝心なアクアだが宴会芸をやっていた。もうアイツは放っておこう、しかも普通に宴会芸するならまだしも、スキル使ってやってるのは明白なので放っておいた。どうせ腹がすいたら自発的に来るだろうし

 

「とりあえずここがどこかは置いておくとして、花見できる場所に移動しようぜ」

 

「まぁ、そうだな...」

 

アクアを見るカズマの目は死んでいた。まぁいつもならここで中止させるだろうが、出遅れていることもあるし、あいつがやめろと言って止まるような奴じゃないとわかっているのだろう。そして俺たちは適当な飲食物を買い、お花見ができそうなスペースを見つけた

 

「ここよさそうだな」

 

「ああ」

 

少し歩いたが、大きな桜の木を囲むように桜が生えてる場所を見つけた。俺たちはそこにレジャーシートを敷いて、お花見を始めることにした

 

「この場合俺達酒飲んでいいのか?」

 

「そもそも何歳に見られてるのかが不明、でもいいんじゃないか無礼講だし」

 

「なら私にも!」

 

「めぐみんはこっちでもあっちでも法律に引っかかるので却下」

 

「なんでですか!?」

 

「まぁまぁ気にするなめぐみん。それでこれがアクアが言っていた桜、という花なのか?」

 

ダクネスが手を広げると、そこに桜の花が一枚風に乗る

 

「そういうことだ。それでこの桜の花を見ながら宴会するのが、花見ってことだよ」

 

カズマの解説は、かなり間違っているような気がするが、口は挟まない。まぁ別にもう来ないとは断言できないが、どうせ来てもこういうときだけだろうしな

 

「それにしてもすごいですね...これならあなたが桜を見たいと言っていたのも頷けます」

 

めぐみんは俺に笑いながらそう言ってくる

 

「だろ?」

 

俺もめぐみんに笑いかける、こうやって舞い散る桜を見るのはいいものだしな。そして乾杯をしようとすると、アクアが文句を言いながらやってきた

 

「ちょっと私を置いて行くとはどういうことよ!」

 

「どういうことも何も。お前が勝手に離れたんだろうが!」

 

また喧嘩が始まるアクアとカズマ、相変わらず仲がいいのはいいのだが、こっちはさっさと乾杯してしまいたい。めぐみんが我慢できなさそうなので

 

「ほれアクア持て」

 

「ん?なによ」

 

「それじゃあカンパーイ!」

 

アクアとカズマは遅れたようだが、乾杯を済ませそれぞれまったりしていた。あるものは買ってきたものを食べ、あるものはゆっくりと桜を見て、あるものは宴会芸をし、あるものは飲んだくれていた。俺はというとゆっくり酒を飲みながら、料理を食べながら花見をしていた

 

「お前は花より食い物の典型だな」

 

「ふぁい?」

 

最初はあんなにいい笑顔ですごいと言っていたのに、今は買ってきたものをほおばっていた

 

「ふぃふれひですね

 

「飲み込んでから喋れ」

 

「失礼ですね、私だって花見はしていますよ?ですがこれがおいしいのがいけないと思うんですよ」

 

そりゃあある程度おいしくなきゃ、出店なんか出せないだろうしな

 

「まぁ幸せそうで何より」

 

「釈然としないんですが...」

 

そう言いながら食うのを再開しているあたり、ほんとちゃっかりしている。カズマは...今はそっとしておいた方がいいだろう、というより絡まれたらうざそうだ

 

ダクネスは...静かに桜に見入っていた。ああしていればいいとこのお嬢さんなんだが、実情を知っていると素直に喜べない。アクアは...相変わらず宴会芸をやっているようだ、女神の力が戻っても、そういうところは変わらないというかなんというか。俺は思わず苦笑し、桜を見上げる。相変わらず桜は風に煽られ宙を舞っているが、やはり綺麗だった

 

-------------------------------

 

その少年は一人で酒を飲んでいた。昼間にいた仲間たちの姿はない。それもそうだろう、一人は酔いつぶれ、一人は夜だからと言ってもう一人を連れてホテルに戻っている。もう一人は予想がつかない、なので少年は夜に一人で飲んでいた。大きな桜の木に背中を預けながら

 

「月見酒なんていうのも乙なものだね」

 

それはあの世界でもできること、違いがあるとすれば桜があるということだが。そもそも少年はあまり酒を飲まない方だった、向こうではどちらかと言えば面倒を見る方だ、そんな少年が飲めるわけはない。だからなのか今日はいつも以上に飲んでいる

 

「・・・まさか、こんな漫画みたいなことがあるなんてな」

 

少年が赤い盃に酒を注いでいると、桜の花びらがちょこんと乗っかる。そう、よくテレビや漫画であるあの状態だ。少年は苦笑しながら一気に盃を煽り、中に入っている酒を飲む

 

「はー...やれやれ」

 

そんな少年が背中を預けている桜の反対側から、足音が聞こえ始める。少年は気が付いているのか、気さくに声をかける

 

「お?来たか」

 

 

 




最後に誰が来たのかは皆さんにお任せします。なんか桜を見ていたらふと書きたくなったので深い意味はない、この主人公は名前決めてないのでご自分の名前にしてみてはいかかでしょうか
それではまた


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ダンジョンに出会いを求めのは間違っているだろうか~嘘予告~

書きたくなってしまったんだ、すまない...
すまないぃぃぃぃ!!
ちなみに知識については期待しないでねッ☆
なんせアニメ見たのと、wiki見たくらいですし。後は...このサイトで少々見たくらい?


最初はとある神の怠慢だった

 

「あー、ホント忙しい...これなら魔王討伐してた方が、よかったかしら?ぶっちゃけもう魔王討伐したから、転生させる必要ないんだ、アンケートみたいな感じでいいんじゃないかしら?次々って...あ、ま、まぁ大丈夫よねヘスティアに連絡連絡...ってあの子いないじゃないの!?やっちゃった...」

 

その日彼は、のちに英雄と至る少年と出会った

 

「あの」

 

「はい?」

 

「君もファミリア探してるんですか?」

 

「君も...ってことは、貴方もですか?」

 

神と出会い、眷属として活動し始めた

 

「やあ、そこのお二人さん、ファミリアをお探しかな?」

 

「えっと...あなたは?」

 

「もしかしなくても神様ですか?」

 

「まさか...わかってくれる人がいるとは...」

 

「か、神様!?」

 

「泣き始めたぞこの人(?)!?」

 

そして彼は運命の人と出会う

 

「まったく...人の獲物奪うなんて、どうなのよそこらへん?」

 

「○○○?」

 

「・・・戦うつもりだったの?ミノタウロスと」

 

「もちろん。とと...限界だな」

 

「○○○!?○○○!!」

 

「大丈夫、気を失っただけみたい」

 

彼等にも仲間ができ、冒険は加速する!

 

「おにーさん、おにーさん!白い髪のおにーさん!」

 

「呼ばれてるぞベル」

 

「僕のことだったのか...えっと何かな?」

 

「突然ですが、サポーターを探していませんか?」

 

「・・・」

 

「えっと、探してはいたけど...」

 

「ならリリと契約しませんか!あ、リリはリリルカと申します!」

 

「誰よこの人?」

 

「この人はヴェルフさん、ヴェルフクロッゾさん」

 

「ヴェルフクロッゾだ、よろしく頼む」

 

「クロッゾ?クロッゾと言いましたか!ベル様、この人は、むぐっ!?」

 

「まぁベルが連れてきた人だし、いいんじゃねえの?俺は別に反対しないぜ?」

 

「・・・いいのか?知ってるんだろ?」

 

「別に?」

 

「???」

 

数多の強敵たちと死闘を繰り広げる

 

「ミノタウロス!?なんでこんな上層に!?」

 

「そんなこと気にしてる場合か!逃げるぞ!」

 

「ベル様早く行きましょう!」

 

「思ったよりも離せないな」

 

「ここはボクが!」

 

「ベル様!」

 

「いーやベル、おまえは先に行け。敏捷はお前の方が高い、俺が時間稼ぐからギルドにでも行って、助けを呼んできてくれ」

 

「でも!」

 

「早く行け!!」

 

「行きましょうベル様!」

 

「っ!!」

 

 

「まったくよ、遅えよ」

 

「ごめん、ごめん」

 

「んで?ドンくらい時間稼げばいい?」

 

「結構チャージしたいからかなり、かな」

 

「へいへい、適当なこって。まぁ任せろ」

 

「頼んだ!」

 

これは二人の少年と、その仲間達、そして数多のファミリアを巻き込む眷属たちの物語

 




ただやってみたかっただけの、次回予告風
ダンまち書きたいけど、このすば終わらないとねぇ...
どっちもまちまち更新でいいなら、書きますけど


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魔法少女リリカルなのは The Movie 1st ~嘘予告~

これが嘘になるか、ほんとになるかはわかりません


それは突然のことだった。 なんて始まったが、実は突然ではなく繰り返されたこと、転生だ。 この転生も三回目、そんなに回数も経ればなれる。 その世界は平和、だったらよかったんだけどなー......まぁ、早い話魔法があった。 魔法って言っても、科学が進化したような感じだけど。 いやはや、猫を拾った時にあんなことになるとは

 

「えー......完璧厄介ごとじゃないですかー、やだー」

 

結局この後色々あって、引き取ることになったんだけどね。 そして猫を拾って二年後、俺の住んでいる街に変なものが降ってきた。

 

「?」

 

「どうしたんですか?」

 

「ちょっと気になることが出てくる」

 

そして俺は、その夜に青い宝石を拾った。そんな次の日

 

「なーんか、空耳が......」

 

「空耳じゃありませんよ」

 

「厄介ごとはごめん被る!」

 

「そんなこと言って......あ、結界の範囲内ですね。 厄介ごとに巻き込まれましたよ」

 

騒がしい方に行くと、変なものに襲われそうになっている少女と、フェレット? もどきの姿が

 

「こんな夜に一人で出歩くなんて、感心しないよお嬢さん」

 

「え?」

 

そして満を期しての変身なのだが......

 

「ふええぇぇぇえ!?」

 

「おー、変身じゃん。 魔法少女定番だよな、変身シーン見えなかったけど」

 

そして数日、もう一人の魔法少女と出会う

 

「アホかお前らは!!」

 

「にゃ!?」

 

「あう!?」

 

「大体なんだお前のその恰好は、痴女か!?」

 

「痴女?」

 

「嘘だろお前......その恰好で恥ずかしくない、だと!?」

 

なんやかんやあってその痴女(?)の魔法少女や家族を救って

 

「フェイトちゃん!」

 

「なのは!」

 

感動の再会、なのだが俺のいる意味は? あれ? これって予告っていうよりあらすじじゃね? まぁ、いっか......

 

「次回、謎の美少女登場!その少女の明日は!次回、魔法少女リリカルなのは、最後の夜

 

待て待て待て、何やってんだこのタヌキ。 予告やってたはずなのに、本編も書いていないのに、いつの間に次回予告になってやがった

 

「君の中ではそうなんやろ? 君の中でな」

 

おい、ややこしくするな、俺は面倒ごとが嫌いなんだ

 

「えー? 本当でござるかー?」

 

その顔ムカつく、やめろ。 まぁ次は、タヌキを救う物語か? 次回、魔法少女リリカルなのは、いや、待て。 俺が主人公なんだから魔法少女のくだりいる? まぁいいや。 次回、魔法少女リリカルなのは ~面倒ごとにかかわりたくない男~ The Movie 2nd A's  始まります

 

始まりません




超無理やり。 書きたいとは思ってるけど、需要有りますかね? 主人公はめんどくさがりです


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俺、踏み台転生者にされました 番外編 クリスマス

ちょっと都合によりこっちに移しました。 内容は同じなので心配ご無用です


クリスマス、それは子供がサンタさんにプレゼントを貰う日。 かなり極端な話だけど。 プレゼントを貰えるものいい子だけだし、そもそも本当にサンタがいるのか、なんて上げて行ったらキリがない。 さて、何でこんな話をしているかと言うと今日が十二月二十四日の深夜、ということだ。 よい子なら寝ている時間なわけなのだが

 

「マスター殿、準備の方はよろしいですな?」

 

「勿論だハサン」

 

とある建物の屋上で赤い服を着て、顔に白い付け髭をつけた人物が二人。 これだけサンタの特徴がそろってはいるのだが、その手には袋は握られていなかった。 と言うよりも片方なんてとっても怪しい、仮面をつけている

 

「男は俺達以外にもいるが、ここでは俺達以外にこのミッションを遂行できるのは俺達だけだ」

 

「わかっておりますマスター殿。 ですが毎年毎年、マスターも飽きないですな」

 

「ドッキリは好きだからな。 それにこの部隊では初めてだろ?」

 

「違いないですね」

 

二人はひとしきり笑い合うと表情を引き締める

 

「行くぞハサン」

 

「御意」

 

------------------------------

 

そんなわけでやってきました、機動六課の一室。 部屋にはロックがかかっているが、こんなものペイルにかかれば紙同然だ

 

「ペイル」

 

「解除しました」

 

すぐに解除されドアが開く。 無音で開くのは結構なことだ。 足音を殺し、寝ている人物たちに近づく。 エリオとキャロはぐっすりと寝ている。 こいつらも小さいのにもう働いてるからな、いい子で間違いないだろう。 そんなわけで

 

「メリークリスマス」

 

小声でプレゼントを置く。 本当にぐっすり寝ているらしく、プレゼントに気づきもしない。 うーむ、そんなに訓練がキツイのだろうか? 大変だな。 あまり長くいるのもあれなので、部屋からすぐに出る。 次の目的地は......ヴィータの部屋か。 いやぁ、アイツの場合毎朝毎朝起きたときのリアクションがいいから楽しみだ。 その代わり、俺が死にかけるけどな。 そんなわけでやってきましたヴィータとシグナムの部屋。 さっきと同じようにペイルでロックを解除するが、このままと突入してはいけない。 身隠しの布を被り扉の前に立つ。 扉が開くと同時に何か飛んできた、それを横に飛ぶことで避け、着弾点に王の財宝を展開し回収をしておく。 確認してみるとヴィータのシューターのようだ、何やってんのあいつ!? とりあえず飛んでくるところはわかったので、屈んで扉を開け罠を確認する。 どうやら今の奴以外はないが油断は禁物だ、ヴィータは明日も早いのか寝ているようだ。 シグナムの姿が確認できないが、今日ははやてがヤケ酒するって言ってたからそれの付き合いだろう。 ミッションコンプリート!今年は罠があったが明日が楽しみだ。 次は最後のなのはのところだ。 今回はヴィヴィオという保護した幼女がいるのでプレゼントをすることにしたのだが、一番問題なんだよなぁ。 おもに問題はなのはではなく、いやなのはも問題は問題なのだが、同室のフェイトが問題なのだ。 あいつは俺を毛嫌いしてるし、その恋人である藤森織も面倒なのだ

 

「やっぱり辞めようかな......」

 

「マスター、それでいいのですか」

 

「いや、だってさーフェイトだぜ? なんか俺の気配がするとか言って待ち構えてそうじゃん」

 

「流石にそれはないと思いますよ? 一応はやてが手を打ったわけですし」

 

「あー、あの二人明日休みだっけね。 俺的にはのびのびできるからいいけど」

 

昔からお互い好きあってるのに告白しないから、周りが世話を焼くのだがどうにも上手くいかない。 はやても独り身であんなの見せられてもたまらない、ということで休みにしたのだ。 そんな無駄な思考をしていると来てしまいました、なのはとフェイトの部屋

 

「ここまで来たらやるしかないよなぁ......ペイル」

 

「ロック解除完了、内部スキャン......完了、どうやら三人ともベッドで寝ているようです」

 

「ならいいか」

 

一応身隠しの布を被り扉の前に立つ。 足音を殺し気配を殺す、潜入成功。 なるべくベッドを見ないように近づき、机の近づき物を置こうとしたのだが、何かおいてある。 近づいてみてみると小さな箱が。 まぁ誰かはわかったのでいたずら心を発揮、メッセージカードを出し書きかき。 本人的にばれたくなかったのだろうが、そんなことは知らん。 それにしても、本人の性格的に忍び込むなんてしないと思ったが、意外だな。 いたずらも終わったので、俺もプレゼントを三人分おいてその場を後にする。ふむ、満足した

 

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またも屋上、一人の男がやりきった顔をして立っていた

 

「すみませんマスター殿、少し遅れました」

 

「気にするな」

 

どこからともなくやってきた仮面の男が先に来ていた男に謝る。 だが先に来ていた男は気にしていないのか、許していた

 

「今年は人数が多かったですな」

 

「まぁ気にしたら負けだ」

 

そんなわけで解散になった

 

------

 

「さーて、一人忘れてたな」

 

向かうは部隊長室。 やけ酒をしている寂しいさびしい、部隊長にプレゼントを渡すためだ。 問題は寝ているいるかどうかなのだが、多分問題ないだろ。 さっき外から見たら部隊長室明かり灯ってたけど、大丈夫ったら大丈夫だ。 どうなってもいいように制服着てるし、そんなわけで

 

「おーいはやて」

 

小声で小さくノック、返事がない。 どうやら寝ているようだ、よかったよかった。 中に入ると酒瓶抱いて寝ているはやての姿が

 

「なんだろう悲しくなってきた」

 

なんて悲しいとか言ってはいるが、ペイルに頼んで記録に残してある。 なんでかって? 後々使えるじゃん。 そんなわけでプレゼンと置いて、今夜は完全ミッションコンプリート!!

 

 



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七夕小話

いやー、今日七夕だったんですね。 すっかり忘れてた
テレビ見てたら、七夕七夕騒いでたから思い出した。 これは物書きとして失格では? 
ちょっと、のどと鼻の調子が悪いので今回の更新はお休みさせていただきます。 夏風邪は、流石に勘弁かなぁ

なので、ちょっとした小話を載せます

・・・・・・更新楽しみにしてる人がいるかわからないし、ここまでチェックする人がいるのかわからないけど


七夕小話 リリカルなのは

 

「○○くーん、こっちこっちー!!」

 

おーい、とこっちに向かって手を振るのは幼馴染の高町なのだ。 俺はそれに軽く返事をしつつ、なのはの元に急ぐ。 今日は七月七日、世間で言う七夕である。 仕事で少し遅く、というかかなり遅くなってしまった。 本当なら、笹を切って運んでくるところから手伝うはずだったのだが、管理局の任務が入ってしまったのだ。 それを士郎さんに言ったら、笑って許してくれたけど申し訳なかった

 

「大変そうねぇ、管理局の仕事も」

 

「お疲れ様○○君。 飲み物はお茶とジュースどっちがいい?」

 

そう言って飲み物を手に声をかけてきたのは、なのはの親友のアリサ・バニングスと月村すずかだ。 俺はすずかにお茶と言い、アリサには適当に返事をした。 それにしてもこの七夕、にぎやかなもんだ。 開催地である高町家の住人はもちろんアリサとすずかの家族、八神家にテスタロッサ家、はてはハラオウン家までいた。 昔はうちの家と高町家だけだったのに、にぎやかになったものだ。 すずかからお茶を受け取りつつ、そんなことを考えていた。 それもこれも、すべてはなのはの人徳のなせるおかげなのだろうか。 フェイトやはやてと喋っているなのはを横目に見つつ、空を見上げる。 アリサとすずかの付き合いが始まったのは、なのはが二人に割って入ったから。 フェイトもなのはが魔法と出会った中で、その成り行き。 はやてもそうだ

 

「○○君?」

 

俺が空を見上げていれば、いつの間にやら隣に来ていたなのはが不思議そうな顔で声をかけてきた。 というか、気配を消して近づいてくるな。 本当に高町家はハイスペックだと思う。 父親である士郎さん、兄の恭也さんや姉の美由希さん誰をとってもハイスペックだし。 桃子さんはそれに埋もれているように見えるだけで、本当はやばいんじゃないかと睨んでいる。 とと、また思考が関係ないところへ。 これは悪い癖だな、なんて心の中で苦笑しつつなのはの相手をする

 

「どうしたんだって、なんか離れたところで一人で空見上げたたからどうしたのかなーって」

 

なんというか、別に気にするほどのことでもないと思うんだがと思う。 昔から心優しい幼馴染に苦笑しつつ、再び空を見上げながら答える

 

「昔に比べてにぎやかに? んー...... そう言えばそうだね、今年からはフェイトちゃんたちやはやてちゃんたちも参加してるもんね」

 

そう言うことだ、と視線を空からなのはに戻す

 

「えぇー、みんな私に惹かれて周りに集まってるってそれはないと思うよ......」

 

何言ってんだコイツみたいな目で見られ、ひそかにイラついたのは内緒だ。 なのははさっきの俺と同じ様に空を見ると、口を開く

 

「どっちかと言われれば、○○君にじゃないかな」

 

なのはにそんなことを言われ、お返しと言わんばかりにさっきのなのはのような顔をしてやった。 するとなのはは俺の顔を見た途端、少し怒ったように話し始める

 

「本当にそこらへん、○○君って鈍感だよね。 ○○君がいないとき、皆がする話ってだいたい○○君のことだよ!」

 

それってどうせアレだろ、俺のどこかがだらしないとか、魔法に関して詰めが甘いとかあれだろ? そう言うと本当に呆れたみたいな顔をされたが、もういいです

 

「はぁ...... 本当に○○君は昔から。 もっと、自分がすごいことをしてるっていう自覚があればいいのに

 

何時ものしょうがないみたいな顔に戻ったのはいいが、後半の方が何を言っているのか聞き取れず、聞き返すも。 怒ったようになんでもないと言われたので、それ以降聞かないことにした。 しばらくしてなのはも落ち着いたのか、みんなが集まっているほうに俺を引っ張って行った

 

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七夕小話 ドールズフロントライン

 

なんというか、行事ごとになると人形も人間も関係ないなと、ふと思った。 今日は七夕、満天の星空で一年に一度しか会えない織姫と彦星も逢瀬を楽しんでることだろう。 ・・・・・・少し妬ましく思うが。 女の子に囲まれてはいるものの、それは上司と部下の関係だ。 それに相手は人形、恋愛感情はないとは言わないがリスクがでかすぎる。 まぁ? 上司として好意的に思われてたとしてもぉ、恋愛感情に入ってないだろうけどな(血涙 閑話休題。 ともかくだ、ひっきりなしに話しかけられるのは少し疲れたので、ちょっと特設会場から離れる。 流石に少し離れただけあって静かだが......

 

「こんなところで何してるんだUMP45」

 

「あれ指揮官? 指揮官こそこんなところで何してるんですか?」

 

俺が声をかけると、空を見上げていたUMP45は何時もの胡散臭い笑みを浮かべる。 本当にコイツは、こういうイベントごとの時でも変わらないのかと思うとため息の一つでも付きたくなるというものだ。 少しはUMP9を見習ってほしいところだが、45と同じところに所属している9はいつもニコニコしている。 アレ? 目の前のこいつよりやばくね? とは思ったものの、関係ない考えは思考の外に追いやった。 おいそれと他人の触れてほしくないところには触れない、それは人形であっても、だ

 

「お前の妹どもと他の奴らに話しかけられまくってな、疲れたから一休みだ」

 

「人気者はつらいですね、指揮官」

 

語尾に音符でも付きそうな声を出す45に、殴りたくなる衝動があったものの何とかこらえタバコに火をつける。 あぁ、まずいけど癖になる。 こういう趣向品は高いもので、子供のころかなり憧れたものだ。 まぁ、かっこよさだけで吸うものではない

 

「それで?」

 

「え?」

 

「お前は何をしてたんだ45」

 

「私? 私は...... 星を見ていただけだよ?」

 

そう言って視線を空へと戻す45. 俺もつられて空を見るが、生憎天の川など俺が知っているメジャーな星は見えなかった。 七夕なのだが、まぁいいか。 ただこう言うことにかこつけて、騒ぎたかっただけだし。 確かにコイツ等は人形で、道具だが、俺にはそうは思えない。 疑似とは言え感情があり、喜怒哀楽があるのだ。 ずっと戦闘だけでは、いつかつぶれてしまう。 てか、もともとまともな精神を持った俺がつぶれてしまう。 なので今回のようなことを企画したのだ。 まぁ、何人かの人形には予算のために撮影会(ぎせい)になってもらったが。 そんなことを考えていると、たばこがもう少しで終わってしまう。 あまり長く外すのもあれなので、たばこを地面に捨て足で消す

 

「ほれ、戻るぞ45」

 

「・・・・・・・もう少し、私はここに居ようかな」

 

空から視線を外さずに言う45だが、それを俺が許さない。 俺はずんずん45に近づき、その手を取る

 

「指揮官?」

 

目を丸くしながら驚く45。 うーむ、これが演技なのかわからんが珍しいものを見れた。 そう思いながら、手を引っ張り連れて行く

 

「道連れは多いほうがいいだろう?」

 

「うわ、指揮官サイテー」

 

くすくすと笑いながら言う45に特に何も言うことはせず、また騒がしいところに戻る

 

「あ、やっと来た指揮官!」

 

「45も一緒だ。 どこ行ってたのさ45!」

 

「おい9、抱き着くな。 あ40、45やるから好きに使っていいぞ」

 

「ちょ、指揮官!?」

 

「お、指揮官も来たな!みんな、飲み直しだー!!」

 

「ちょっと、M16姉さん!?」

 

「うぇーい!!」

 

「ちょ、416に酒飲ましたの誰よ!?」

 

「うるさい......」



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