フレームアームズ・ガールビルドファイターズ (naogran)
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01「轟雷/スティレットとバーゼラルド」

作者「今回はフレームアームズ・ガールの小説を投稿したいと思います。」


『Aパート・轟雷』

 

ここは東京都の多摩地域にある街「立川市」。ある日の朝。この街に1機のドローンが何処かへ向かっていた。そのドローンのアームには謎の小包を持っている。そのドローンを1羽のカラスがロックオンした。

 

場所が変わってとあるマンション。501号室には、1人の少女がベッドで寝ていた。少女の名は「源内あお」。このマンションに住む普通の女子高校生。するとカラスの鳴き声と、ドアを叩く音を聞いて目を覚ました。起きてドアを開けると、謎の小包が置かれてあった。

 

あお「ん?」

 

上を見ると、先程のドローンが火花を散らしながら何処かへ帰って行った。あおは、送られた謎の小包を持って入った。

 

あお「ふぁ〜〜・・・またパパからかな?」

 

小包をテーブルの上に置いて、うがいをして服を着る。その後ジュースと食パンを食べる。するとスマホに着信音が鳴った。相手は「寿武希子」。あおの友人である。

 

あお「武希子?」

 

武希子『おはようなり〜!』

 

あお「はよ〜。」

 

武希子『いやはや何かさ〜、父上が急に家族でドライブ行きたいって駄々こねちゃっこうりんしちゃってさ〜・・・今日、ドタキャン許される系?』

 

あお「うん。良いよ許してあげる。」

 

武希子『ありがたき幸せ〜!この恩忘るべからず〜!あ!月曜の英語、あお当てられるよう予習しとけ?』

 

あお「マジか!?ありがと〜!じゃあね!」

 

通話終了。

 

あお「急に暇になった・・・けど英語やる気になんないなこれ。まだ日曜始まったばっかだし。・・・あそうだ!忘れてた!」

 

キッチンのテーブルに置かれてる小包を調べ始める。

 

あお「何だろうこれ?そうだ!」

 

そこであおは外に出た。

 

 

 

 

隣の502号室では。

 

???「ガンダムX面白いな〜。」

 

1人の少年がソファに座って、フレンチトーストを食べながらガンダムXのBlu-rayを観てる。この少年の名は「源内空」。源内あおの従弟であおの隣の部屋に住んでるガンダムオタク”通称・ガノタ”の少年。部屋には今まで製作したガンプラが飾られてある。ガンダムXを鑑賞してるその時、インターホンが鳴った。

 

空「ん?」

 

一時停止してドアを開けると、あおが立っていた。

 

あお「おはよう空。」

 

空「あおちゃんおはよう。朝からどったの?」

 

あお「ちょっと手伝って欲しいんだけど。」

 

空「何を?」

 

 

 

 

 

 

事情を聞いてあおの部屋に上がる。

 

空「あおちゃんに送られた謎の小包を調べて欲しい?」

 

あお「これって一体何なのかな?」

 

空「宛先人は書いてないな。じゃあちょっと開けてみるか。」

 

ガムテープを剥がして開けると、「GOURAI」と書かれた箱が入ってた。

 

あお「ごう、らい?」

 

空「何だこれ?」

 

 

 

 

 

 

部屋でGOURAIと書かれた箱を調べる。

 

あお「パパからの入学祝い・・・だよね?」

 

空「伯父さんから?」

 

箱の蓋を開けると、1体の女の子の人形と説明書が入ってた。

 

あお「おもちゃ?」

 

空「何でこれが?伯父さんの趣味?」

 

あお「何これ?どうやって遊ぶの?」

 

するとあおは、人形の胸部を押した。するとブザーが鳴り始めたと同時に人形が目を開けた。

 

あお「え?うわ!?」

 

空「うお!?」

 

驚いたあおが手放した。しかし人形は宙返りしてテーブルの上に着地した。

 

あお「え・・・?」

 

空「何だ何だ・・・?」

 

すると人形が声を発した。

 

轟雷「私は轟雷。たった今起動開始しました。」

 

空「え、喋った!?」

 

あお「お!?おおー!何何!?最近のおもちゃって凄いねー!超喋ってんじゃん!!」

 

空「いやいや、最近のおもちゃはこんなスムーズに喋れる物は無いぞ・・・?」

 

興奮したあおは、轟雷の頬を触る。

 

あお「凄いね柔らか素材だー!」

 

空「柔らけえの?人間の肌の感触?」

 

轟雷「マスター・・・止めて下さいマスター。」

 

あお「マスター?何じゃそれ?変なの・・・」

 

轟雷「では何とお呼びすれば?」

 

あお「あおだよ?普通にあおって呼んで?」

 

轟雷「分かりました。あお。」

 

あお「うわぁ、会話スムーズ!」

 

轟雷「あお、そちらの方は?」

 

あお「私の従弟の空だよ?」

 

空「宜しくな。俺も空で良いよ?」

 

轟雷「分かりました。空。」

 

空「おお、理解力凄え。」

 

あお「本当凄いな〜。パパ何処で買ったんだろう?このおもちゃ。けど私もう高校生だっての。パパったら何時までも子供扱いだ・・・」

 

すると轟雷は自分が入ってた箱の中を探った。

 

空「まあ、伯父さんはあおちゃんに甘いからね。」

 

あお「む〜・・・ま!取り敢えずお礼メールでもしとこ。」

 

轟雷「あの、あお。空。」

 

あお「ん?何?」

 

空「どうしたの?」

 

轟雷「装甲パーツを組み立てて下さい。」

 

あお「装甲パーツ?」

 

轟雷「パーツを切り離し、組み立てて、私の体に装着して欲しいのです。」

 

箱に入ってるプラモデルのランナーを取り出した。

 

空「それってランナー?しかも珍しいタイプだ。」

 

あお「えー?面倒臭そう・・・空がやってくれる?」

 

空「何でやねん。あおちゃんの所に送られたんだからあおちゃんがやれよ。」

 

あお「でも私細かい作業苦手なんだよ・・・」

 

轟雷「しかしパーツが無いと・・・」

 

あお「良いじゃんそのままで!可愛いもん!」

 

轟雷「可愛い?」

 

あお「そうそう!」

 

轟雷「可愛い・・・」

 

あお「あ、それより先に充電した方が良いよ?」

 

轟雷「あ、はい。」

 

箱から充電くんを取り出す。

 

あお「これが充電器かぁ。これ何処に挿すの?」

 

轟雷「腰です。」

 

あお「これね?」

 

充電くんのコードを腰に挿し込んだ瞬間。

 

轟雷「う、あぁ・・・!」

 

あお「え?」

 

空「へ?」

 

充電くんのコードを挿した時の喘ぎ声。

 

 

 

 

その後轟雷が充電くんの上で寝た。あおは雑誌を読み、空は轟雷の装甲パーツのランナーと説明書を見てる。

 

空「ガンプラには無いランナーだな・・・何処かの特注品か・・・?」

 

すると轟雷が起きた。

 

轟雷「あの。」

 

あお「ん?」

 

轟雷「やっぱりパーツを装着させて欲しいです。」

 

あお「えー?」

 

轟雷「組み立てたパーツを装備した状態になって、初めて私達はフレームアームズ・ガールとなるのです。」

 

あお「フレームアームズ・ガール?」

 

空「この説明書にそのフレームアームズ・ガールって書いてあるな。」

 

あお「轟雷ちゃん人形とかじゃないの?」

 

轟雷「いえ。私はAS搭載型ロボットです。」

 

あお・空「AS?」

 

轟雷「私達に搭載されているアーティフィシャル・セルフ。『AS』は、初期段階で一般常識と人間の10歳程度の知能が入力済みですが、マスターと関わって行く事で、新しい情報を学習出来るのです。」

 

空「どんどん経験を積むの仕組みか。」

 

あお「何?その情報って。」

 

轟雷「感情、だと聞いています。」

 

あお・空「感情?」

 

轟雷「はい。」

 

あお「ふーん・・・で、どうしてもそれ作んなきゃダメ?」

 

轟雷「はい。」

 

あお「そう言うもん?」

 

轟雷「そう言う物なんです。」

 

あお「はぁ・・・しゃーない。やってみます。」

 

空「組み立ての説明は俺と轟雷がやるから。」

 

轟雷「宜しくお願いします。あお、空。」

 

あお「これ千切ってけば良いんだよね?」

 

轟雷「ストップ!ニッパーを使って下さい。」

 

あお「ニッパー?」

 

轟雷「工具です。このような。」

 

両手でハサミのジェスチャーをした。

 

あお「あ〜そう言うのね?空、ニッパー持ってる?」

 

空「あるよ。使ってる予備の奴あるから持って来る。」

 

あお「お願いねー。そんなにパーツ着けなきゃダメ?」

 

轟雷「うん。」

 

 

 

その後空は、部屋から予備ニッパーとガンプラ用の工具箱を持って来た。

 

空「お待たせー。このニッパーを使ってくれ。」

 

轟雷「そ・・・それはコトブキニッパー!」

 

あお「え?何?」

 

空「コトブキニッパー?」

 

轟雷「それは至高のニッパーとも呼ばれる伝説の名品です!その切れ味は丸で日本刀の如く、軽く力を加えるだけでプラモデルのパーツを切断。断面は平にして滑らか。通常のニッパーで見られるようなパーツが白くなる事は殆どありません。それは、刃物産地の米高で生み出される必要強度と絶妙なバランスによる、肩ば構造による物で、鋭い刃は片方のみにし、もう一方をまな板にする事によって切断するパーツを・・・」

 

空(ニッパーの事で熱狂する人初めて見た・・・ってか俺タミヤニッパー派なんだけど。にしても轟雷、それ10歳程度の知識か・・・?)

 

あおがパーツを切り離そうとすると。

 

轟雷「ストップ!」

 

あお「また!?」

 

轟雷「パーツは説明書にある番号順に切り取って、パーツごとに組み立てて下さい。」

 

あお「ああ、そうなの?」

 

 

 

 

改めて装甲パーツを作る。その途中で。

 

空「あおちゃん、それは6番だ。」

 

あお「え?9でしょ?」

 

空「いやよく見ろ。ラインが引いてある方が下だ。こっちが9だ。」

 

あお「危なー!」

 

空「6と9良く間違うよな〜。」

 

プラモあるあるその1。6と9を間違える。

 

 

 

 

切り取ったパーツをくっ付けようとすると。

 

轟雷「あおストップ!」

 

あお「今度は何?」

 

轟雷「そのパーツの間にC9のパーツを先に挟み込んで下さい。」

 

あお「ん?」

 

轟雷「これを忘れると組み直さなければならなくなりますが、一度組んだパーツを再び外す際破損する危険性があります。」

 

あお「成る程ー!」

 

空「昔やっちまったな〜破損。」

 

プラモあるあるその2。パーツ切り離し中に破損。

 

空「間違ったらこのパーツオープナーを使ってくれ。簡単に外せるぞ。」

 

パーツオープナーをテーブルに置く。

 

 

 

 

その後も着々とパーツを組み立てて行く。空と轟雷が説明書を見ながら教える。

 

 

 

 

そして遂に装甲パーツが完成した。

 

空「へぇ〜、強そうな装甲だな。」

 

残りはコックピットのパーツのみ。しかし。

 

あお・空・轟雷「あ。」

 

取り付けようとしたが、滑って飛んで行ってしまった。3人が部屋中を探すが、何処にも無かった。

 

 

 

プラモあるあるその3。飛んで行ったパーツが見付からない。

 

 

 

空「何処行ったんだ?ってか昔小さいパーツよう無くしてたな〜。あの頃が懐かしく感じて涙が出る・・・」

 

あお「はぁ〜、無いな・・・ま良っか!」

 

空「諦め早っ!」

 

轟雷「良くありません!」

 

空「そうだよ!もうちょい頑張れよ!」

 

あお「え?良いじゃん。何か小さい奴だったし。」

 

轟雷「もう少し探しましょう。」

 

空「俺パーツ消失の経験者だぞ。」

 

あお「えー?」

 

その後もパーツを探し続ける。するとその途中に轟雷が何かを発見した。

 

轟雷「あお、空。この奥に何かが落ちてます。」

 

机の奥に落ちてる本を見付けた。

 

あお「おばあちゃんが送ってくれたアルバムだー!」

 

 

 

 

休憩してアルバムを見る。アルバムを捲ると、幼少期の頃のあおと、両親が写ってる写真を発見。

 

轟雷「これはどなたですか?」

 

あお「ちっちゃい頃の私とパパママ。」

 

轟雷「ご両親はここで一緒に暮らして・・・」

 

あお「ないない。ママはパパの海外赴任に付いて行っちゃってる。私は高校受かったし一人暮らしする事にしたんだ~。」

 

轟雷「空はこの時は一緒に居なかったんですか?」

 

空「ああ。俺はこの時別の家に住んでたんだ。でも幼稚園から中学校まではあおちゃんと一緒だったし、休日の時はあおちゃんと遊んでたしな。それに俺の両親もあおちゃんの両親と一緒に海外赴任してるし、高校受かった際、伯父さんがこのマンションを紹介してくれたんだ。俺の部屋はあおちゃんの部屋の隣だから。」

 

轟雷「そうなんですね?ん?あの、これは何を?」

 

泣いているあおの写真を見た。

 

あお「これは・・・ああ、蜂に刺されて泣いてるんだ。」

 

空「蜂!?それってまさか・・・」

 

あお「蜂って言ってもミツバチだったからね。」

 

空「何だミツバチかぁ・・・スズメバチかと思ってた・・・」

 

ミツバチだと聞いてホッとした。

 

轟雷「泣いている・・・ではこれは?」

 

次は不機嫌になってる浴衣姿のあおの写真。

 

あお「これは・・・アイスを落としてブーたれてる所かな?」

 

空「よくあるよね。アイスが溶けて落っこちるの。」

 

轟雷「ブーたれる・・・ではこちらは?」

 

次は賞状を貰ってピースしてるあおの写真。

 

あお「え~・・・何だろ。笑ってる所だね。」

 

空「この時確か、演奏会の賞状を貰った時?」

 

あお「そうそう。良く覚えてるね空。」

 

空「従姉弟同士だからね。」

 

轟雷「笑ってる・・・何故笑ってるのですか?」

 

あお「え〜知らないよ~、覚えていない。」

 

轟雷「ではこのあおの感情はどんな感情なのですか?」

 

あお「え?う〜ん・・・・はいおしまい。」

 

アルバムを閉じる。

 

空「え?」

 

轟雷「何故ですか?」

 

あお「何故何聞かれて面倒臭い。何か轟雷丸で・・・丸で・・・あれ?何かデジャブったんだけど・・・ってあれ!?もう夜?何かお腹空いてると思ったよ!」

 

空「熱中し過ぎた!!」

 

あお「ちょっと行って来るね!」

 

空「俺も行く。」

 

立ち上がった瞬間、あおの服から何かが落ちた。

 

あお・空・轟雷「あ。」

 

それは無くなったパーツだった。

 

轟雷「服に引っ掛かってたようですね。」

 

あお「あはは・・・」

 

空「まあ見付かって良かった。」

 

プラモあるあるその4。無くなったパーツが案外近くにある。

 

 

 

 

 

 

その後あおと空は、近くの立川伊勢屋へ向かった。

 

店員「いらっしゃいませ!」

 

 

 

 

 

 

その頃轟雷はアルバムを捲った。

 

轟雷「泣いている・・・ブーたれる・・・笑う・・・」

 

この3つの感情を見て轟雷は、自分の顔を触って、頬を引っ張って笑顔を作る。

 

あお「ただいまー!」

 

空「帰ったぞー!」

 

丁度そこに、あおと空が帰って来た。

 

あお「分かったよ轟雷!さっきデジャブってたのは私が小さい頃の事だ。私も小さい頃ママと家族アルバム見ながらこれ何あれ何って質問攻めにしたな~って。それと轟雷が重なったんだね。」

 

 

 

 

 

 

テーブルに稲荷寿司とたい焼きを置いた。

 

あお「ばーん!ここのお稲荷さん美味しいんだよ!」

 

空「たい焼きも絶品!」

 

あお「後、これも買っちゃった!じゃじゃーん!誕生日ケーキ!」

 

誕生日ケーキも買って来たのだった。

 

轟雷「?」

 

あお「今日が起動日って事は、今日が轟雷の誕生日って事だよね?」

 

轟雷「今日が・・・4月18日が私の誕生日・・・あおが決めてくれた誕生日・・・」

 

あお「おめっとさーん!」

 

轟雷にフォークを差し出す。轟雷はフォークを持ったが食べようとはしなかった。

 

あお「・・・もしかしてフレームアームズ・ガールって食べ物食べない?」

 

轟雷「はい。」

 

空「普通に考えたらそうだった。」

 

あお「ありゃ、それは残念・・・」

 

轟雷「いえ。この感情は、残念ではないような気がします。」

 

あお「ふーん、そうなの?」

 

轟雷「はい。ですがこの感情を何と呼ぶか分かりません。」

 

あお「まぁ良いじゃん。何時か分かるんでしょ?そのASで。」

 

轟雷「・・・そうですね。」

 

こうしてあおと空と轟雷の日常が始まった。

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『Bパート・スティレットとバーゼラルド』

 

翌朝。またあのドローンが謎の小包2つ持って浮遊していた。そのドローンをまたあのカラスがロックオンした。しかし今日は違ってた。小包から何かが連射された。カラスは驚いて逃げて行った。

 

 

 

 

 

 

一方その頃あおは、学校へ行く準備をしていた。

 

轟雷「行ってらっしゃい。あお。」

 

あお「じゃあ行ってくるね〜。」

 

空「グヘア!!」

 

すると外から物音と空の声がした。ドアを開けると、小包と頭を押さえてる空が居た。

 

空「痛って・・・!」

 

あお「やっぱり・・・しかも2個?」

 

空「あおちゃん・・・こっちの心配もしてくれる・・・?」

 

小包2つをテーブルに置く。

 

あお「今開けると面倒臭そうだから学校帰って来てからにする。」

 

空「だったらこうだ!」

 

2つの小包の上に重しを乗せた。

 

空「俺の頭を攻撃した罰だ。」

 

あお「いや別にそこまでやらなくても・・・まあ何かあったら宜しく。轟雷。」

 

空「じゃあ俺達学校へ行って来るぜ。」

 

轟雷「はい。あお。空。」

 

2人は学校へ向かった。

 

 

 

 

 

 

そして午後になると帰って来た。空はガンプラを持って来た。

 

空「さてと、この小包の中を調べますか。」

 

小包の重しを退かすと、突然小包が暴れ出した。そして中からもう1体の青いフレームアームズ・ガールが現れた。

 

???「見付けたわよ!轟雷!」

 

すると突然轟雷を襲った。手に持ってるミニガンと刀を駆使するが、轟雷が全て避けた。

 

???「中々やるじゃない。」

 

あお「誰?知り合い?」

 

轟雷「知り合い、ではありませんが・・・」

 

???「スティレットよ!」

 

青いフレームアームズ・ガールの名は「スティレット」。

 

あお「スティレット・・・あんたもパパからの入学祝い?」

 

スティレット「源内あお。あんたアホっ娘なの?」

 

あお「アホっ娘!?アホ!?私ディスられてる!?」

 

空「ブッ!」

 

あお「今笑ったでしょ!?」

 

空「ごめんごめん・・・」

 

スティレット「轟雷。さっさと準備しなさい?バトるわよ!」

 

あお「バトるって?」

 

轟雷「戦う、と言う事です。多分。」

 

あお「え?何で戦うの?意味分かんなくない?」

 

スティレット「ちょっとあんた達!多分とか何でじゃないわよ!バトる為に私達がわざわざ送られて来てやってるんじゃない!このドアホっ娘供!」

 

あお「ドアホ!?」

 

空「ブッ!」

 

あお「空〜〜〜!!!」

 

ポカポカ叩く。

 

空「ごめんごめん許して!」

 

スティレット「それと私を閉じ込めたのは誰よ!」

 

空「それって、俺が置いたこの重しか?」

 

スティレット「源内空!あんたはそれを使って私を閉じ込めたのね!?」

 

空「閉じ込めたんじゃねえよ!俺の頭がお前ともう1個の小包と激突したんだぞ!その罰を与えただけだ!」

 

轟雷「今、私達と言いましたね?ではこっちにもフレームアームズ・ガールが?」

 

スティレット「そうに決まってるでしょ。」

 

あお「えー?もう1個?」

 

轟雷「何故出て来ないの?」

 

スティレット「知らないわよ。寝てんじゃないの?」

 

 

 

 

部屋に持って行って、もう1体のフレームアームズ・ガールの箱を開けると本当に寝ていた。名前は「バーゼラルド」。

 

あお「あ、ほんとに寝てる。」

 

轟雷「ですね。」

 

空「ほんまやな。」

 

スティレット「起きなさーい!バーゼラルド!!」

 

するとバーゼラルドが起きた。大欠伸をして、あおと空と轟雷とスティレットを見て笑顔を見せた。しかしまた寝てしまった。

 

空「良く寝る子かな?」

 

スティレット「2度寝してんじゃないわよ!」

 

箱を蹴っ飛ばして無理矢理起こす。蹴っ飛ばされたバーゼラルドは、装甲パーツと一緒にテーブルの上に落ちた。

 

バーゼラルド「痛い・・・もう止めてよスティレット!バーゼまだ眠いんだよ!」

 

轟雷「初めましてバーゼラルド。」

 

バーゼラルド「あ~轟雷だ!本当に起動出来てるんだね~凄い凄ーい!で、で、バトルどうだった?どっちが勝ったの?・・・・・・ん?」

 

スティレット「まだやってないわよ?」

 

バーゼラルド「え!?何のんびりしてるんだよ~スティレット!」

 

スティレット「寝てたあんたに言われたくない!」

 

轟雷「あの、あなた達は何故ここに?私と戦うとはどう言う事なんですか?」

 

スティレット「もしかしてあんた達、ファクトリーアドバンスからのお知らせメール見てない?」

 

あお「あ。あった。迷惑メールフォルダに入ってた。えっと?源内あお様。この度は弊社開発中製品「フレームアームズ・ガール・轟雷」に関する件で、多大なるご迷惑をお掛けしまして、誠に申し訳ございません。お詫び申し上げ・・・」

 

轟雷「あお。どうしたのですか?」

 

あお「メール長い。読むの面倒い。」

 

空「たった3行で!?ちょっと見せてみろ。えっと?早速調査致しました所、本来は弊社が提供するオンラインゲームユーザーの中から厳選されたトップランクのお客様を対象として最終テストを行う製品が配送過程及び製品起動システムの問題が重なり、源内様が唯一製品を起動された方である事が判明しました。つきましては、弊社からの一方的なお願いではございますが、本製品開発に是非ご協力をお願い申し上げます。っか。」

 

あお「これってどゆ事?」

 

バーゼラルド「えっとね、色んな人間にテスト用の轟雷を配送したんだけど、唯一あおの所に送られた轟雷だけが起動出来てるんだよ~!」

 

あお「え?そうなの?適当にいじっただけなんだけど・・・」

 

バーゼラルド「その適当さが奇跡を起こしちゃったんだよ~!」

 

スティレット「世界中で唯一起動した轟雷に、ファクトリーアドバンスは注目してるの。」

 

轟雷「成る程。それで私にバトルテストを。」

 

あお「戦って、っでそれがどうなるの?」

 

スティレット「収集したバトルデータで学習し、成長したASを製品としてのフレームアームズ・ガールに搭載させるのよ。」

 

バーゼラルド「良い製品を量産させるには、いーっぱいデータを取らなきゃなんだよ?」

 

あお「うーん・・・あ!試供品みたいなもん?」

 

バーゼラルド「うん!そう!」

 

スティレット「はぁ・・・頭痛くなってきた・・・バーゼラルド。悪いけど先にバトらせて貰うわ。ちゃっちゃと勝って帰りたい。」

 

バーゼラルド「はーい!」

 

轟雷「私に勝つ気ですか?」

 

スティレット「当たり前でしょ?って事でやるわよ。バトル。」

 

あお「ちょっと待って!そのバトルってうちでやるの!?」

 

空「ここでやったら家が壊れるぞ!?」

 

バーゼラルド「うちって言うか、このセッションベースでやりま~す!」

 

 

 

 

 

 

箱からセッションベースを取り出して、充電くんに轟雷とスティレットの装甲を装着させる。

 

空「お〜凄えな。ん?セッションベースがもう1台ある。予備かな?ちょっと飾ってみるか。」

 

余ってるセッションベースを取り出して、持って来た箱からHGUC(REVIVE)ガンダムを取り出して立てる。

 

空「良いねこれ!良いディスプレイになるな!」

 

轟雷とスティレットがセッションベースに立つ。

 

バーゼラルド「ねえねえ轟雷!スティレットが勝ったら次はバーゼとバトってね?」

 

轟雷「あお。アーマーの装着をお願いします。」

 

あお「え?どうやって?」

 

轟雷「メールに専用アプリが添付されてるはずです。」

 

あお「あるある。これね。」

 

勝手にインストールされてるアプリをタップする。

 

轟雷「ショルダーアーマーを左肩、滑空砲を右肩、太ももアーマーの上ににいアーマー、レッグアーマーの後ろに履帯を装着。タクティカルナイフは左レッグアーマーサイドにお願いします。」

 

するとセッションベースが発光した。

 

空「うお!?」

 

そしてガンダムが乗ってるセッションベースも発光した。

 

スティレット「轟雷、負ける準備はOK?」

 

 

 

 

 

 

轟雷「轟雷!」

 

スティレット「スティレット!」

 

轟雷「フレームアームズ・ガール!セッション!GO!」

スティレット「フレームアームズ・ガール!セッション!見てなさい!」

 

 

 

 

 

 

すると光が天井に伸びた。それと同時にスティレットと轟雷とガンダムが消えた。

 

空「消えた!?ん?」

 

すると両手を見ると、丸いコンソールが握られており、目の前にモニターが出現した。

 

空「これって・・・ガンプラバトル?」

 

そしてスティレットと轟雷がアーマーを装着する。

 

スティレット「今この瞬間が・・・スパーキング!!」

 

轟雷「これで・・・行きます!」

 

空「空!行きまーす!」

 

あお「おおーー!!」

 

 

 

 

 

 

3体は仮想空間に移動された。ステージは砂漠地帯。轟雷とガンダムが立つ。

 

轟雷「これは?」

 

空「よう轟雷。」

 

轟雷「この声は、空ですか?」

 

空「そうだ。驚かせちゃって悪いな。これはガンプラって言って、俺のお気に入りなんだ。そして此奴はガンダムだ。お前と共闘するぜ。」

 

轟雷「分かりました。空、スティレットは?はっ!」

 

すると上空からミサイルが降って来た。2体は後ろに下がって避けた。上空にはスティレットが飛翔していた。

 

 

 

 

 

 

あお「おお凄い!速いねスティレット!」

 

 

 

 

 

 

地上から轟雷が狙いをスティレットに定めて滑空砲を打った。しかし外れてしまった。

 

スティレット「何処を狙ってる!」

 

轟雷「当たらない!?・・・これは!」

 

すると轟雷が滑空砲を見て何かに気付いた。

 

空「来るぞ!」

 

右手に持ってるミニガンを連射する。ガンダムはシールドで防ぎ、轟雷が徐々にダメージを受ける。2体はスティレットから逃げる。ガンダムがバルカンを連射するが、スティレットが余裕で避ける。

 

 

 

 

 

 

バーゼラルド「あやー、轟雷の滑空砲、切り残しがあるんだね。」

 

あお「切り残し?」

 

バーゼラルド「ランナーから切り離した部分がぽこっとって飛び出たままになってるんだよ。パーツがしっかり嵌ってないから照準が定まらないない!あはは!」

 

プラモあるあるその5。パーツの切り残し。

 

 

 

 

 

 

スティレット「何よ!全然ダメじゃない!」

 

空「スティレット強えぞ・・・(ってかバーゼラルド、ナチュラルに俺のトラウマを語るんじゃねえよ・・・)」

 

 

 

 

 

 

あお「もしかしてこれって私の切り方がマズかった・・・?」

 

バーゼラルド「そうだね~。」

 

あお「わ~、ごめん轟雷!」

 

 

 

 

 

 

2体は岩の後ろに隠れた。轟雷は滑空砲を両手で固定させて、スティレットに向けて打つ。しかしまた外れてしまった。今度はガンダムがビームライフルを連射する。しかしまた避けられてしまった。

 

スティレット「楽勝ね!」

 

 

 

 

 

 

バーゼラルド「成る程〜。グラつく滑腔砲を無理矢理固定する作戦だね〜。」

 

あお「でも何で当たんないの?」

 

バーゼラルド「元々スティレットに轟雷の滑腔砲が当たる確率なんて0%だもん。飛んじゃってるし遠いからね。」

 

あお「それって最初から滅茶苦茶不利じゃん!」

 

 

 

 

 

 

空「行くぜスティレット!」

 

飛翔してビームサーベルを振り掛かったが、スティレットの刀と鍔競り合う。

 

空「どんな感じか見せて貰うぜ!」

 

スティレット「良いわよ!望む所よ!」

 

そして互いに距離を取った。ガンダムハンマーを取り出して、振り回してスティレットに投げる。

 

スティレット「甘いわね!」

 

しかし刀でガンダムハンマーを弾いた。

 

空「やるな彼奴!」

 

 

 

 

 

 

バーゼラルド「だね~。でもそこをどう戦うかってのをデータで欲しいんだよ。」

 

あお「ふ~ん、そうなんだ。轟雷〜。」

 

 

 

 

 

 

轟雷「はい。」

 

あお『もっと近くに行ったら当たるんだって!』

 

轟雷「しかし・・・」

 

あお『轟雷も空みたいに飛んじゃえば?』

 

轟雷「っ!!」

 

すると轟雷は何かを閃いた。

 

轟雷「分かりました!あお!」

 

 

 

 

そしてスティレットの方へ一気に走る。

 

空「轟雷?何をする気だ?」

 

スティレット「体当たりでもする気?やけくそじゃない。」

 

しかしスティレットを避けた。

 

スティレット「!?」

 

空「何だ!?」

 

体当たりではなく、スティレットの後ろにある斜めに倒れてるビルに向かってた。そしてビルを登って助走を付けて大ジャンプする。そしてスティレットを掴んだ。

 

スティレット「!?」

 

轟雷「負ける準備はOKですか?」

 

そして滑腔砲をゼロ距離発射した。

 

空「成る程!ゼロ距離発射とは流石だぜ轟雷!」

 

滑空砲を受けたスティレットは倒れて、ライフが0になった。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!ガンダム!』

 

 

 

 

 

 

バトルが終わると、3体が戻って来た。

 

あお「おおー!勝ったじゃん轟雷!」

 

轟雷「あおのお陰です。」

 

あお「私?」

 

轟雷「はい!」

 

空「ヒョー、興奮したな〜。」

 

スティレット「う、嘘でしょ・・・負けた・・・?」

 

あお「スティレット!スティレットも超格好良かったよ!」

 

スティレット「な!?か、かか格好良かった!?」

 

あお「うん!」

 

スティレット「ヒィ!?」

 

空「チョロいな。」

 

バーゼラルド「うひひー。照れてる?照れてるのスティレット?」

 

スティレット「て!照れてなんかないわよ!次は必ず勝つからね!轟雷!」

 

あお「え、またやるの・・・?」

 

スティレット「当たり前でしょ!負けたまま終わらせないから!」

 

轟雷「スティレットは負けず嫌いなんですね。」

 

バーゼラルド「プライドが高いだけとも言う~。」

 

空「バトル面白えな〜!またやるか!」

 

あお「バトルを見るのは結構面白かったよ。でもこれがずっと続くとなると面倒臭いかも・・・」

 

スティレット「あお。バトルデータの収集に協力するとファクトリーアドバンスから謝礼金が出るわよ。」

 

あお「え!?そうなの!?幾らくらい!?」

 

スティレット「高校生のバイト代よりは貰えるはずよ。」

 

空「えー!?それで金貰えるの!?」

 

あお「マジで!やったー!バイトしなきゃなって思ってたんだ!やるやる!やっぱ私やる!」

 

すると空のスマホの着信音が鳴った。

 

空「誰だ?ん?ファクトリーアドバンスから?えっと・・・源内空様、フレームアームズ・ガールのデータ収集協力をして頂きありがとうございます。お礼として報酬を送り致します。これからもご協力お願いします。マジか!?あおちゃん!さっきガンプラでバトルしたら俺も謝礼金が貰えるぞ!」

 

あお「本当!?」

 

空「こりゃあ楽な仕事になりそうだな。」

 

こうしてあおと空は、データ収集と謝礼金の為に奮闘するのだった。

 

「END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
      寿武希子:井澤佳の実
        店員:ちーしゃみん

あお「轟雷のお尻の所に見えてるのってさ・・・」

轟雷「ボディスーツです。」

あお「え!?でもそれ・・・」

轟雷「ボディスーツです。次回のフレームアームズ・ガールも一緒に。」

あお・轟雷「セッション!」

あお「パンツだよね?」

登場ガンプラ・HGUC(REVIVE)ガンダム

次回「飛べないスティ子はスティ子でいいのかな?/お掃除するぞ!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
源内空(げんないそら)

モデル・本郷奏多

源内あおの従弟。
あおが通う若葉女子高等学校の姉妹校・私立秋月高等学校に通うガンダムオタク”通称・ガノタ”の高校1年生の少年。
あおと同じ年代に生まれたが、後に生まれた為、昔からあおに可愛がられてる。
ガンダムシリーズとガンプラの知識は高い。部屋には沢山のガンプラや他のプラモデルが飾ってある。
他にもガンダムシリーズのDVDとBlu-rayが大量にある。
ガンプラでバトルしてデータ収集の協力をしたお陰で、あおと同じように報酬が貰えるようになった。
家はあおと同じマンションの住人で、あおの隣の部屋で一人暮らししている。
学校では『ガンプラ同好会』に入ってる。
前はマンションじゃなく一戸建ての家に住んでた。
彼の父親はあおの父親の弟であり、あおの父親が船長をやってる豪華客船の副船長をやっている。
フレームアームズ・ガールの装甲の修理担当もやってる。
親友が開設したyoutube動画のメンバーとして出演している。
身長はあおより少し小さい。

好きなシリーズ・機動戦士ガンダム00

髪型・茶髪ウルフカット

私服・赤の服、白のジャケット、青のジーンズ、赤いスニーカー

得意キット・全部

お気に入り・RGダブルオークアンタフルセイバー
      RGデスティニーガンダム
      HGCEフリーダムガンダム
      MGνガンダム Ver.Ka

イメージキャスト・本郷奏多
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『ガンプラのHP』

BB戦士・15000
HG・16000
RG・17000
RE・18000
MG・19000
PG・20000
メガサイズ・20000


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02「飛べないスティ子はスティ子でいいのかな?/お掃除するぞ!」

『Aパート・飛べないスティ子はスティ子でいいのかな?』

 

ある深夜のマンション。空はベッドの上で寝ている。そしてあおの部屋では、轟雷とスティレットとバーゼラルドが充電くんの上でぐっすり寝ている。するとあおが目を覚ました。

 

あお「トイレ・・・・」

 

起きた理由はトイレだった。便所へ向かおうとしたその時。『ベキッ』と言う何かが壊れる音が聞こえた。しかしあおは気のせいだと自分を納得させてそのまま便所へ向かった。

 

 

 

 

 

 

そして朝になった。今日は気持ちの良い朝だった。轟雷が杓文字を持ってあおの茶碗に白米を盛っていた。

 

轟雷「あお。白米の分量はこのくらいで良いでしょうか?」

 

あお「おー!良いんじゃない?」

 

そして轟雷の顔にくっ付いてる米粒を取ってあげた。

 

轟雷「そうですか!」

 

 

 

その頃空は、部屋で片付けをしていた。

 

空「あぁ・・・報酬代で色々調子に乗ったなぁ・・・ランナーの残骸が多い・・・後でゴミ出しだな。」

 

 

 

その頃あおは、部屋で朝食を食べてる。スティレットは肩のパーツを磨いている。バーゼラルドはまだ寝ている。

 

あお「ねえ、スティ子とバーゼはこのままうちに住む気?」

 

するとスティレットはあおをジト目で睨む。

 

あお「何その目?」

 

スティレット「スティ子?」

 

あお「そう!スティ子!スティ子って呼ぶ事にしたんだ!っで住む気?」

 

スティレット「そうだけど?」

 

あお「そうか〜、このマンションペット禁止だけど・・・ま、別に食費が掛かる訳でもないし平気かな?」

 

スティレット「万が一追い出そうとしても無駄よ!」

 

あお「何で?」

 

スティレット「轟雷に負けたまま帰るなんて私のプライドが許さない!」

 

あお「データが取れれば勝ち負けとか関係無いでしょ?」

 

スティレット「え?それは、そうだけど・・・」

 

すると真上から大量の白米が降って来た。

 

スティレット「何してるのよ!?」

 

轟雷「すみません。あおに白米のおかわりをと思ったのですが。」

 

あお「ああそうなんだ!ありがとー!」

 

轟雷「あまりに美味しそうに食べてるからまだ行けるかと。」

 

あお「まだ行けるね!因みにこのお米おじいちゃんが送ってくれるの!」

 

轟雷「へぇ〜。それは助かりますね。」

 

するとスティレットが遂にキレた。

 

スティレット「こんだけ米まみれの私を挟んで良くそんなだらだらどうでも良い話出来るわね!!!」

 

あお「あ〜ごめんごめん。」

 

轟雷「今綺麗にしますね。」

 

白米を取ろうとスティレットの頭を触った瞬間。

 

 

 

 

 

 

スティレット「ガチーン!!」

 

 

 

 

 

 

何故か石のように固まってしまった。

 

轟雷「あ、こっちにも。」

 

スティレット「ガチーン!」

 

また石のように固まってしまった。

 

轟雷「スティレット?」

 

あお「さっきから何?」

 

スティレット「わ・・・分かんないわよ・・・か・・・体がう・・・動かないの・・・」

 

あお・轟雷「え?」

 

バーゼラルド「それはトラウマだね。」

 

轟雷「トラウマ?」

 

さっきまで寝ていたバーゼラルドが起きてトラウマについて説明した。

 

轟雷「トラウマとは何ですか?」

 

バーゼラルド「トラウマって言うのは、簡単に言うと心の傷だよ。スティレットは轟雷に負けたのがすっごく嫌だったんだよ。だから胸の中と頭の中がもやもや~ごちゃごちゃ~ってしちゃって痛んじゃったの。」

 

轟雷「成る程。」

 

あお「バーゼ、あんた本当頭良いでしょ?」

 

バーゼラルド「え〜?」

 

自分は関係無いような顔をした。

 

スティレット「わ・・・私が・・・この私が・・・トラウマ・・・トラウマ!?轟雷のせいでーーーー!!!!」

 

トラウマを植え付けられた事でショックしてしまった。

 

スティレット「いやいやありえないから!そんな事絶対ありえない!」

 

するとバーゼラルドが轟雷を押してスティレットに近付けさせた。

 

スティレット「ガチーン!」

 

また固まってしまった。

 

バーゼラルド「にゃははは!やっぱそうだよー!」

 

あお「ガッチガチだね〜。」

 

スティレット「違うってばーー!!!」

 

バーゼラルド「え〜?だっさ〜。」

 

スティレット「ちょ、止めてよ・・・」

 

バーゼラルド「じゃあトラウマって認める?」

 

スティレット「み・・・認めない!充電くん!」

 

トラウマを認めずにスティレット用の充電くんを呼んだ。充電くんが装甲パーツを持って来た。装甲パーツを装着して飛んで逃げようとしたその時、何故か飛ぶ事が出来ずに落ちてしまった。

 

スティレット「え・・・?飛べない・・・?」

 

轟雷「もしかして・・・」

 

バーゼラルド「それもトラウマのせい?」

 

スティレット「まさか・・・ま、まさか・・・」

 

あお「これは・・・」

 

轟雷「深刻な問題です。私達には共通の汎用制御人格プログラムの他にそれぞれの個体に特化した戦闘用プログラムがインストールされています。スティレットの空中戦に特化したシステムがトラウマによって機能障害を起こしてるのかも・・・」

 

スティレット「飛べない私なんて・・・ただの・・・」

 

するとそこに空が来た。

 

空「あおちゃ〜ん、轟雷〜、スティレット〜、バーゼラルド〜。おはようさん。」

 

あお「空!スティ子が大変なの!」

 

空「大変?ってかスティ子って何?」

 

轟雷「スティレットがトラウマを持ってしまったのです。」

 

空「トラウマ?スティレットが?」

 

轟雷「はい。そのせいで飛べなくなったのです。」

 

空「へぇ、フレームアームズ・ガールにもトラウマを持つんだな。」

 

するとバーゼラルドが箸を持って、茶碗をドラムのように叩いて歌を歌う。

 

バーゼラルド「スティレットの~トラウマ克服~作戦開始~♪いぇ~い!」

 

空「遊ぶな。行儀の悪い。」

 

 

 

早速スティレットのトラウマ克服作戦を開始する。セッションベースを用意して轟雷とスティレットが乗る。

 

スティレット「どう言うつもり?」

 

バーゼラルド「まあまあ、慌てない慌てない。」

 

空「これでトラウマを克服出来るのか?」

 

あお「じゃあ行くよー!」

 

空「行くぞ?」

 

バーゼラルド「GOGOー!」

 

轟雷が乗ってるセッションベースをあおが押し、スティレットが乗ってるセッションベースを空が押してお互いを近付けさせる。

 

あお「お!結構大丈夫じゃんスティ子!」

 

空「スティ子ってスティレットのあだ名かよ。」

 

バーゼラルド「もうちょっと行ってみよー!」

 

そしてセッションベースをくっ付けた。

 

バーゼラルド「お〜!ここまでは行けた〜。」

 

しかしスティレットはまだ躊躇っている。

 

あお「あれ?でもこっからどうしたら良いの?」

 

バーゼラルド「う〜ん・・・分かんない!」

 

空「おい!」

 

あお「分かんないって・・・う〜ん・・・あ!トラウマってショック療法で治るんじゃなかったっけ!」

 

バーゼラルド「うん!何かガツンと衝撃的な事をしたら!」

 

轟雷「はっ!」

 

空「嫌な予感・・・」

 

 

 

するとセッションベースが発光し始めた。

 

轟雷「轟雷!」

 

スティレット「ス、スティレット!」

 

轟雷「フレームアームズ・ガール!セッション!GO!」

スティレット「フレームアームズ・ガール!セッション!み、見てなさい!!」

 

 

 

 

2体が消えて、轟雷が装甲パーツを装着する。

 

轟雷「導きます!あなたを!」

 

そしてスティレットも装甲パーツを装着する。

 

バーゼラルド「セッションコールしちゃったー!」

 

スティレット「つ、つい・・・ス、スパーキング!」

 

 

 

 

 

 

そしてステージはあの時と同じ砂漠地帯だった。

 

スティレット「ここは・・・あ!」

 

彼女は思い出した。このステージでゼロ距離発射された事を。スティレットが怖気付いた。

 

 

 

あお「どう言うつもりなんだろう轟雷。」

 

バーゼラルド「さぁ?でも面白そう!にゃははー!」

 

空「おい轟雷、どうすんだ?」

 

 

 

すると轟雷が、スティレットに向かって歩き始めた。スティレットはガクガク震えて目眩して膝を付いた。周りに緊張が走る。轟雷はスティレットの顔を上げさせた。

 

轟雷「スティレット。」

 

自分の顔をスティレットに近付けた瞬間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

轟雷「ん。」

 

スティレット「っ!?」

 

何とスティレットにキスし始めた。

 

空(ッ!?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

スティレット「!?・・・!?」

 

あお・バーゼラルド「おおお〜〜!!」

 

空「・・・・・」

 

スティレット「ん・・・ん・・・」

 

スティレットが赤くなり、あおも赤くなり、バーゼラルドが興味深々で見て、空は外方向いてる。キスされてるスティレットは轟雷を離そうとしたが、轟雷は離れない。スティレットはどうする事もなく喘ぐばかりだった。するとスティレットがショートしてしまい、轟雷はキスを止めた。

 

轟雷「あお、ショック療法とはこんな感じで良かったでしょうか?」

 

 

 

 

あお「あれ・・・?何か私いらんアドバイスしちゃった?」

 

バーゼラルド「にゃはははは!」

 

空「轟雷・・・お前・・・」

 

 

 

 

キスされたスティレットがダウンしてライフがゼロになった。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!』

 

 

 

 

 

 

バトルを終了して、気を失ってるスティレットを看病する。

 

バーゼラルド「あーあ。スティレット回路吹っ飛んじゃったね。」

 

あお「これ・・・拗らせちゃったらどうしよう・・・」

 

空「止めてくれそれは・・・」

 

するとスティレット用の充電くんが、あおの服を引っ張った。

 

あお「ん?え?何?」

 

充電くんが何かを持っていた。それは破損してるスティレットの翼のパーツだった。

 

空「これは、スティレットの翼のパーツ?」

 

轟雷「これ、破損してますね。だからスティレットが飛べなかったんです。」

 

あお「え?」

 

轟雷「上から、何らかの力が加わったようです。」

 

空「力?」

 

するとあおは思い出した。それは夜中に起きてトイレに向かってる時に何かの音を聞こえた事を。

 

あお「あーーー!!ごめん、それ私だ・・・」

 

プラモあるあるその6。うっかりパーツを踏んでしまう事。

 

空「じゃあ俺が直してやるから貸してくれ。」

 

そして翼のパーツを一瞬で修復した。

 

空「よし出来た!」

 

 

 

 

スティレット「私・・・何を・・・?」

 

気を失ってたスティレットが目を覚ました。

 

バーゼラルド「覚えてないの?」

 

スティレット「確か・・・バーゼが私のトラウマ克服作戦とか言って・・・轟雷とセッションベースに乗ってどんどん近づけて・・・あれ・・・それからどうしたんだっけ・・・」

 

空(成る程。さっきのキスで記憶がぶっ飛んだか。)

 

轟雷「スティレット。飛んでみて下さい。」

 

スティレット「え?でも・・・」

 

轟雷「スティレットはもう大丈夫です。」

 

スティレット「大丈夫・・・?」

 

轟雷「はい!」

 

スティレット「・・・やってみる。けど別にあんたの言葉信じた訳じゃないからね!」

 

轟雷「はい!」

 

早速スティレットが飛んでみると、上手く飛べる事が出来た。

 

スティレット「飛べた!!良かった・・・良かったよ!」

 

部屋中を自由自在に飛び回る。

 

あお「スティ子良かったね!」

 

空「元気になって良かった。」

 

バーゼラルド「にゃははー!まあパーツ修理したから当たり前うう・・・」

 

空「バラすな。」

 

スティレット「私はトラウマを乗り越えまた一つ強くなった!私偉い!私強い!」

 

空「自画自賛?」

 

スティレット「轟雷!早速私とバトりなさ~い!」

 

あお「あっ!」

 

空「おい!」

 

轟雷に向かって飛翔した。しかしその時スティレットが轟雷の口を見て急停止した。それと同時にスティレットが全身真っ赤に染まってしまった。

 

スティレット「ななな何・・・?何でこんなに・・・?」

 

空「スティレットがトランザムした!?」

 

轟雷「スティレット?」

 

スティレット「ガチーン!」

 

轟雷が近付くとまた固まってしまった。

 

空「あぁ・・・頭は覚えてなくても、身体は覚えてるって言う仕組み・・・?」

 

バーゼラルド「ほほ〜う?」

 

あお「いや~これは~・・・」

 

あお・バーゼラルド「面白~!」

 

空(先が思いやられそうだな・・・)

 

新たなトラウマを植え付けられてしまったスティレットなのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『Bパート・お掃除するぞ!』

 

あお「たっだいまー!」

 

空「やっほー!」

 

2人が帰って来た。あおがある物を床の上に置いた。お掃除ロボットのルンバだった。

 

あお「はいこれお土産!」

 

バーゼラルド「ヒャッホー!何この丸いの。マカロン?」

 

あお「そうそうこれが噂のジャンボマカロンってねって違ーう!お掃除ロボだからこれ!」

 

空(ナイスノリツッコミ。)

 

轟雷「お掃除ロボ?」

 

バーゼラルド「ほほ〜?」

 

あお「管理人さんが使わないからってさっきくれた。ほらうち汚いじゃん?」

 

轟雷「普通に掃除をすれば良いのでは?」

 

空「同感だ。俺だって毎日掃除してるんだぞ?」

 

あお「いやいやいや。そんな事したらそいつの存在意義を奪う事になるでしょう。それはやっちゃ駄目な奴でしょう?誰だって誰かの為に生まれて来たんだよ。」

 

空(うわぁ・・・敵の理屈だ・・・)

 

轟雷「誰かの為に・・・」

 

あお「そう!今この瞬間。このお掃除ロボは私の為にここに居る!」

 

轟雷「成る程・・・」

 

バーゼラルド「にゃはは!あお何か良い事言ってる風〜!」

 

スティレット「轟雷が完全に丸め込めてるわね。」

 

あお「因みに今轟雷が私に感じてる気持ちが私への感心と尊敬って言う感情ね。」

 

轟雷「これが・・・感心と、尊敬・・・?」

 

空「うわぁ・・・洗脳されてる・・・」

 

スティレット「轟雷の感情データってあおに任せて大丈夫なの?」

 

バーゼラルド「さぁ〜?」

 

空「ダメだろ完全に。」

 

あお「って事で修理お願いね。」

 

スティレット「え!?修理!?」

 

あお「実はこれ壊れてるんだよねこれ。」

 

空「壊れてんのかい!」

 

バーゼラルド「お~い。お掃除ロボちゃ~ん。入ってますか~?本当だ〜。うんともすんともだよ〜!」

 

空「返事しねーよ。」

 

あお「私達今から武希子と遊びに行って来るからさ!その間にちょちょいと宜しくね!」

 

スティレット「ちょっとこれ随分古い型じゃない!私達が生まれるうんと前のやつよ!」

 

轟雷「このお掃除ロボは私に修理される為に生まれて来たのかもしれない。」

 

スティレット「ちょいちょいちょい!何それ!?何変なスイッチ入っちゃってるの!?」

 

バーゼラルド「あおに影響されちゃったんだね〜。」

 

轟雷「分かりました!あお!私達で修理してみます!」

 

バーゼラルド「とっくの昔に遊びに行っちゃたよ~。」

 

既にあおと空は遊びに行ってた。

 

 

 

 

 

 

スティレット「あおってば私達を何だと思ってるのよ?」

 

轟雷「信頼・・・してくれてるのでは?」

 

バーゼラルド「甘えてるんだ~。」

 

スティレット「人間がフレームアームズ・ガールに甘えるってアリな訳?」

 

轟雷「元々あおは、甘えんぼさんな所があったようですし・・・以前見せて貰ったアルバムでもご両親にべったりな写真が多かったです。」

 

バーゼラルド「な〜んだ!だからあお夜中に時々枕にほっぺすりすりしてるんだ~。ぷぷぷ。」

 

スティレット「え?何それ!」

 

バーゼラルド「何かさ、にゃ~にゃ~言いながら枕にすりすりしてるの~。バーゼ見ちゃった〜。」

 

轟雷「枕に、甘えていると言う事でしょうか?」

 

スティレット「あはははは!!!うける~!!!!」

 

話を聞いたスティレットがルンバを叩きながら爆笑した。

 

バーゼラルド「そうそう。後ね。ポエムが甘いんだよ。」

 

スティレット「ポエム?」

 

轟雷「ポエム・・・」

 

バーゼラルド「あおってね。ポエムノート持ってるの。この間見たんだけど~。」

 

スティレット「勝手に見たの?」

 

バーゼラルド「うん!」

 

スティレット「うんってそんなハッキリと・・・」

 

轟雷「そのポエムノートって表紙に青いリボンとレースが付いてるノートですか?」

 

バーゼラルド「そうそう!」

 

轟雷「それ私も見てしまいました。」

 

スティレット「え!?」

 

轟雷「感情を学ぶ為のデータとして収集出来る物は無いかと探していた時に・・・そこにちょっとしたポエムと・・・」

 

スティレット「ポエムと!?」

 

轟雷「オリジナルの、サ、サインの練習のような物が書かれていました・・・」

 

スティレット「サインの練習~!?は!恥ずかしい!」

 

バーゼラルド「やるよね~サインの練習。アイドルに憧れた時とかさ~。」

 

スティレット「わ~!!」

 

バーゼラルド「鳥風雲星・・・全部が私、私が全部・・・明日は南、明後日は北・・・ぴ〜ひゃらこんこん、どんしゃらららら・・・人生とは道だ・・・そうだ、旅行行こう・・・」

 

スティレット「ぷふふ・・・な、何よそれ・・・?」

 

バーゼラルド「あおのポエム。ナンバー85。」

 

スティレット「あははははははは!!!!!!ちょ!あーははははは!!!!あおのポエム!!!ポエム!!!しかもナンバー85って・・・そんなに書いてるの!!!???」

 

轟雷「85所じゃないです・・・」

 

バーゼラルド「1冊目の半分くらいの所で85だったよ。」

 

スティレット「あははは!!!ポエム書き過ぎでしょ!!!!!」

 

ポエムでスティレットが大爆笑する。

 

轟雷「ぷ・・・」

 

バーゼラルド「ぷふ・・・」

 

轟雷・スティレット・バーゼラルド「あははははははははは!!!!!」

 

遂に3人が大爆笑してしまった。その後3人は落ち着いた。

 

スティレット「はぁ・・・今のあたし達の話あおが聞いたら大騒ぎね。」

 

バーゼラルド「バーゼ達追い出されちゃうかもよ?」

 

轟雷「あおにとっては秘密、なのでしょうからね。」

 

スティレット「沢山笑わせて貰ったし、しょうがないから修理してあげるか。」

 

 

 

 

 

 

するとその時、ルンバが動き始めた。

 

バーゼラルド「動いた!」

 

轟雷「故障していたのではないのですね。」

 

するとその時、ルンバから声が聞こえた。

 

ルンバ『鳥、風、雲、星。全部が私。私が全部・・・』

 

轟雷「今のは!?」

 

ルンバ『ポエムノート・・・サイン!?アイドル〜。恥ずかしいーー!!!』

 

何とさっきまでの声が録音されていた。

 

スティレット「もしかしてさっきの私達の会話録音してた!?」

 

ルンバ『うけるー!あおすりすり・・・にゃー!あお?恥ずかしいー!ぷぷぷ〜。』

 

スティレット「録音所か私達の声勝手に組み替えちゃってるじゃない!」

 

ルンバ『マジであお。超うけるー!人として恥ずかしいー!』

 

スティレット「何でギャル口調になってるの!?」

 

轟雷「凄い!物凄いスピードで学習していますね!」

 

スティレット「感心してる場合じゃない!」

 

バーゼラルド「これどうにかしないとバーゼ達本当に追い出されちゃうかもだね~。」

 

轟雷「追い出しはしないと思いますが・・・充電くんの刑にはなるかと・・・」

 

スティレット・バーゼラルド「充電くんの刑?」

 

轟雷「強制的に充電コードを抜き挿しされるんです・・・それはもう何度も何度も・・・」

 

 

 

 

 

 

充電くんの刑を受けてる轟雷『んあ・・・んあ・・・ん・・・あぁ・・・・ん・・・あぁ・・・あぁ・・・ん・・・ん・・・あぁ・・・あぁ・・・』

 

 

 

 

 

 

スティレット「何だろう何だろう・・・痛い訳じゃないけど、何かゾゾーッとする・・・」

 

ルンバ『マジであおのポエムゾゾーッとするー!』

 

さっきの声も録音されてしまった。

 

スティレット「取り敢えず!彼奴を捕獲よ!」

 

轟雷「了解!」

 

バーゼラルド「はーい!」

 

3人はルンバ捕獲作戦を実行する。轟雷がダッシュで捕獲しようとするが、ルンバは速くて避けられてしまった。今度はスティレットとバーゼラルドがルンバの上にしがみ付いた。

 

スティレット「電源を!!」

 

ルンバ『うけるー!』

 

しかしスティレットが振り落とされてしまった。

 

バーゼラルド「にゃっははー!ロデオだーーー!!!」

 

そしてルンバがロデオのように暴れ出した。

 

轟雷「凄い・・・バーゼ・・・」

 

バーゼラルド「にゃはは!んじゃこのまま!!」

 

洗濯カゴにぶつけてルンバを停止させた。

 

バーゼラルド「イエーイ捕獲ー!」

 

スティレット「ふん!中々やるじゃない。」

 

バーゼラルド「えへへへ〜。」

 

丁度そこに、あおと空が戻って来た。

 

あお「ただい・・・ってえ~!何これ~!」

 

空「どうなってるんだこりゃ!?」

 

あお「一体何をしてたの!?掃除は!?って言うかお掃除ロボは!?」

 

轟雷「あの、あお。空。お掃除ロボは・・・えっと・・・」

 

バーゼラルド「故障じゃなかったんだけどね~。バーゼが壊しちゃった~。」

 

自ら罪を背負ったバーゼラルドだった。

 

あお「え〜?」

 

空「やっちまったのか。」

 

バーゼラルド「だからバーゼが、轟雷と空とバトルするね!」

 

全員がポカンとした。

 

轟雷「ああ!バイト代を稼ぐって事ですね!」

 

バーゼラルド「うん!」

 

スティレット「そのお金でお掃除ロボを修理して貰うって訳ね!」

 

バーゼラルド「そう!」

 

あお「仕方無いなぁ。」

 

空「じゃあ早くスタンバイするか。」

 

 

 

 

 

 

セッションベースに轟雷とバーゼラルドとHGCE(REVIVE)フリーダムガンダムを乗せると発光した。

 

轟雷「轟雷!」

 

バーゼラルド「バーゼラルド!」

 

轟雷「フレームアームズ・ガール、セッション!GO!」

バーゼル「フレームアームズ・ガール、セッション!にゃはは!」

 

空「フリーダムガンダム!セッション!出る!」

 

3体が消えてバーゼラルドと轟雷が装甲パーツを装着する。

 

バーゼラルド「わっくわく、ぱぱーん!」

 

轟雷「ハートの微熱、届けますよ!」

 

空「それでも、守りたい世界があるんだ!」

 

 

 

 

 

 

今回のステージは湖。バーゼラルドが浮遊している。

 

バーゼラルド「轟雷ー!空ー!言っとくけどバーゼ強いよー!」

 

轟雷「負けません!」

 

空「俺も負けねえぞ!」

 

バーゼラルド「行くよー!」

 

出力最大にして高速で飛翔する。

 

 

 

 

あお「あれ?このパターンって・・・」

 

スティレット「そうね。バーゼは私と同じで空中戦を得意とするから轟雷にとっては厄介よ。」

 

 

 

 

バーゼラルド「オールウェポンシステム起動!フルバーストモード!」

 

空「What!?」

 

フルバーストモードに展開したバーゼラルドが、轟雷とフリーダムにロックオンした。

 

 

 

 

スティレット「あ!バーゼったら1発で決める気じゃない!」

 

 

 

 

バーゼラルド「にゃっははー!!」

 

フルバーストを一斉発射。

 

空「危ね!」

 

フリーダムは飛翔して避けた。

 

空「この野郎!!」

 

MA-M20ルプスビームライフルを連射するが、バーゼラルドが避けながらフルバーストを発射し続ける。

 

轟雷「きゃあ!」

 

フルバーストが轟雷に命中した。

 

あお「轟雷!!」

 

空「轟雷!!」

 

しかし轟雷は無傷だった。

 

空「無傷?」

 

バーゼラルド「あれ?」

 

再びフルバーストを放つ。しかし何度放っても轟雷に直撃しない。

 

バーゼラルド「あれ~?何かもくもくしてて当たらな~い!」

 

轟雷「チャフ!?」

 

 

 

 

スティレット「そうか!さっきのお掃除ロボが吐き出した埃のせいだ!空中に散布された埃がバーゼの攻撃精度を落としてる!」

 

先程ルンバに乗った際に、蔓延した埃の影響で命中率が下がってしまったのだった。

 

あお「それって轟雷の攻撃に影響する?」

 

スティレット「ううん。轟雷のは実弾だから。」

 

あお「よっしゃー!轟雷!空!一気に撃てー!」

 

 

 

 

空「轟雷!行くぜ!」

 

轟雷「了解!」

 

フリーダムがハイマットフルバーストモードになって、バーゼラルドにロックオンする。

 

空「当たれー!!!」

 

地上から轟雷が滑腔砲、空中からフリーダムがハイマットフルバーストを一斉発射した。

 

バーゼラルド「ちょちょ!まっ!!にゃーーーー!!!!!」

 

滑腔砲とハイマットフルバーストがバーゼラルドに直撃し、それを受けたバーゼラルドが落下してライフがゼロになった。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!フリーダムガンダム!』

 

 

 

 

 

 

バトルが終了した。

 

バーゼラルド「あ~あ負けちゃった・・・でも楽しかった!またやろうね轟雷!」

 

轟雷「はい!」

 

空「ふぃ〜。」

 

あお「よ~し!これでバイト代ゲット!お掃除ロボの修理も出来る!」

 

管理人の所へルンバを持って行った。

 

 

 

 

すぐ戻って来た。あおの両手には掃除機を持っていた。

 

あお「たっだいまー!」

 

轟雷「あお。それは?」

 

空「掃除機?何故?」

 

あお「いやぁ〜、何か分かんないんだけど、下で管理人さんに会ってお掃除ロボ修理中だって話したらこれをそっと渡された。」

 

轟雷「掃除機ですよね?」

 

バーゼラルド「何か凄く武器っぽ~い!」

 

スティレット「何か上がるわね。」

 

轟雷「良かったですね。あお。」

 

掃除機を貰って嬉しくなったあおなのであった。

 

「END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加

スティレット「どうして私達、充電する時に声が出ちゃうのかしら?」

バーゼラルド「知らにゃ〜い。次回のフレームアームズ・ガールも一緒に。」

スティレット・バーゼラルド「セッション!」

バーゼラルド「興味無いと見せ掛けて、充電コードをブスッとな!」

スティレット「あぁ・・・!」

登場ガンプラ・HGCE(REVIVE)フリーダムガンダム

次回「学校に行こう/マテリア姉妹がやってきた」


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03「学校に行こう/マテリア姉妹がやってきた」

『Aパート・学校に行こう』

 

ある朝。あおの部屋に目覚まし時計が鳴った。

 

あお「わぁーーー!!!!行って来まーす!!遅刻遅刻ーーー!!!」

 

急いで学校へ走る。

 

 

 

 

あおの部屋。

 

スティレット「充電タイマー付けときゃ良いのに、バカなの?」

 

轟雷「分かりませんが、人にはそう言う機能が付いてないのかも。」

 

スティレット「あぁ〜ヤダヤダ。面倒臭い。ちょっとバーゼ、あんたも何時までも充電してると人間になっちゃうかもよ?ん?」

 

しかしバーゼラルドは動かない。

 

スティレット「バーゼ?バーゼどうしたの!?バーゼったら返事してよ!!どうしよう轟雷!バーゼが動かなくなっちゃった!!」

 

轟雷「スティレット。もしかしてそれは、バーゼでは無いのでは?」

 

もう1度バーゼラルドを見ると、バーゼラルドではなく、ウドラのぬいぐるみだった。

 

スティレット「・・・・えええーーーー!?気が付かなかった!!!」

 

轟雷「何か書いてあります。」

 

ぬいぐるみを見ると、『あおのがっこういっしょいってきますさがさないでください』と書かれてあった。

 

轟雷「これは・・・」

 

スティレット「あのバカーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

その頃あおは、自分が通う女子校『私立若葉女子高等学校』に登校した。しかしあおは自分のスクールバッグの中を見て唖然としていた。

 

バーゼラルド「ランラランラランン♪」

 

何故ならバーゼラルドが入ってたからだった。

 

あお「バーゼ!何で付いて来てるの!?轟雷とスティ子は!?」

 

バーゼラルド「バーゼだけだよ?えへへ〜。」

 

???「あお〜どうしたなり〜?」

 

あお「あ、ああ武希子おはよう。何でも無いよ?」

 

話し掛けて来たこの少女は「寿武希子」。あおの親友。

 

武希子「そうなり?」

 

女子生徒A「ねえねえ武希子。課題やった?」

 

武希子「当然なりよ〜。」

 

女子生徒B「お願い見せて?」

 

武希子「仕方無いなりな〜。」

 

女子生徒2人「やったー!」

 

武希子は課題を見せに行った。

 

あお「まぁ来ちゃったものは仕方無いけど、良い子にしてるんだよ?悪戯しちゃダメだからね?」

 

バーゼラルド「バーゼ何時も良い子だよ?」

 

あお「そうだ。ちょっと空にメールしとこっかな?」

 

 

 

 

 

 

その頃空は、あおが通う私立若葉女子高等学校の向かい側にある『私立秋月高等学校』に居た。空の高校は男女共学。

 

空「ん?メール?あおちゃん?」

 

メールを見ると、「バーゼラルドが付いて来ちゃった。」と書かれてた。

 

空「マジかよ。あのお転婆娘め。」

 

???「おーい空ー!何やってんだ?」

 

???「おはよー。」

 

空「よう優一に里美。おはようさん。」

 

そこに1人の金髪男子と黒髪サイドテールの女子生徒が来た。名前は「宮田優一」と「逢沢里美」。空の親友の2人。里美はカーディガンを腰に巻いてる。

 

優一「誰からのメールだ?もしかしてあおさん?」

 

空「よく分かったな。まあ何時もの事か。」

 

里美「本当、優一はあおに関しては筋金入りね。」

 

優一「あおさん可愛いよな〜。デートでもしたいくらいだ〜。」

 

空「それあおちゃんに言わねえとダメじゃねえのか?」

 

里美「優一は多分即効断られるかもね。」

 

優一「何でだよ里美!俺はこれでもクールなんだぞ!?」

 

里美「はいはい。」

 

 

 

 

 

 

その頃轟雷とスティレットは、バーゼラルドを探す為あおの学校へ向かってた。

 

スティレット「重い・・・あんた素体の癖に重いじゃないの・・・!」

 

轟雷「すみません。空戦用のスティレットとは違い、私のモデルは・・・」

 

スティレット「もう良いわよ!!!はぁ・・・無駄にバッテリー減って行くんですけどー!!!」

 

 

 

 

 

 

一方その頃あおのクラスは体操服に着替えて外へ出た。

 

女子生徒A「今日の授業何だっけ?」

 

女子生徒B「バスケって言ってたよ?」

 

そして教室が誰も居なくなったと確認したバーゼラルドがあおの通学カバンから出て来た。

 

バーゼラルド「フッフッフ〜、探検ー!かくしてバーゼラルド隊員は未知の大地に1歩を記すのでした〜。」

 

そして教室から廊下に出て来た。飛翔してグラウンドにあるキラキラ光ってる蛇口を見る。

 

バーゼラルド「あ!何かキラキラした物見っけ!」

 

 

 

 

外に出て蛇口に近付く。

 

バーゼラルド「バーゼラルド隊員は早くもお宝発見!」

 

???「バーゼラルドーー!!!」

 

するとそこに轟雷とスティレットが現れた。

 

轟雷「見付けましたよバーゼ!!さぁ!一緒に帰りましょう!!」

 

バーゼラルド「やーだよー!」

 

そして蛇口を捻って水を噴射させた。

 

スティレット「きゃーー!!」

 

轟雷「うわあ!!」

 

バーゼラルド「にゃはははは!じゃあねー!」

 

逃げられてしまった。

 

スティレット「あ!こら待ちなさい!!」

 

轟雷「水道を止めないと!」

 

スティレット「私達水に濡れたら大変なんだから気を付けてよ!」

 

蛇口を止めようとしたその時、あのカラスが現れた。

 

スティレット「わああーーーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

一方その頃あおのクラスはバスケをしていた。すると女子生徒が手を滑らせてボールを外に飛ばしてしまった。

 

あお「私が取って来るよー!」

 

女子生徒「ありがとー!」

 

ボールを拾った瞬間。

 

???「助けて下さいーーー!!!」

 

空から轟雷とスティレットが落っこちて来た。どうやらカラスが2体を掴んで落とした模様。

 

あお「あんた達まで来ちゃったの!?」

 

2体を隠してボールを武希子の側に置く。

 

あお「お腹痛くなってきたんで保健室へ行って来ま〜す。」

 

誤魔化してこの場を去った。

 

 

 

 

 

 

人気の無い所で事情を話した。

 

スティレット「あの子ったら何考えてるのよ・・・私達はあんまり表に出ちゃダメなのに・・・」

 

轟雷「そうですね。」

 

あお「でもさ、ずっと家の中に居るのも退屈じゃん?」

 

轟雷「そうですね。」

 

スティレット「あんたはどっちの味方なのよ!!!」

 

すると横にある茂みから音がした。

 

???「やっぱりフレームアームズ・ガールだーーー!!!!」

 

あお・轟雷・スティレット「きゃーーーーー!!!!」

 

茂みの中から現れたのは武希子だった。

 

あお「って武希子!?」

 

武希子「はっ!待って待って!このモデル見た事無い!!ん〜萌える!この破綻の無い造形!2次元絵が見事に3次元に昇華されている~!美しい関節可動!互換性抜群の3mmジョイント!ファクトリーアドバンスの技術は世界一だねーー!!!しかも何!?この会話パターン!!ねぇねぇこれどんなプログラム入ってるの!?」

 

あお「あ、あはは・・・」

 

武希子「いやぁ〜さっきあおが持ってたのは絶対FAガールだと思ってたありんすよ〜!」

 

あの時ポケットから轟雷の足がはみ出てるのを見たのだった。

 

あお「よ、よく分かったね。」

 

武希子「この寿武希子!模型の匂いのする所なら例え火の中水の中!限定品販売に始発で駆け付けるのも厭いません!!」

 

あお「そうなんだ・・・」

 

武希子「しかしテスト機を入手するとは、いやぁ〜流石あお殿、武希子簡単つかまつり〜。しかもこの見事なプログラミング!能ある鷹は爪を隠しまくりんぐ〜・・・その素コード見たいな〜。大丈夫〜。痛くしないから〜。」

 

???「きゃーーー!!!!」

 

その時誰かの悲鳴が聞こえた。

 

スティレット「もしかしたらバーゼかも!」

 

轟雷「行きましょう!」

 

 

 

 

悲鳴が聞こえた女子生徒の方へ向かった。

 

あお「何かあったの?」

 

女子生徒A「座ろうとしたら急に椅子が・・・」

 

あお・武希子「え?」

 

 

 

 

2階の教室。

 

女子生徒B「シャーペンの先端だけ無いんだけど・・・」

 

 

 

グラウンド。

 

女子生徒C「あれ?髪留めが無い?」

 

 

 

1階の教室。

 

女子生徒D「缶バッジ何処かに落としたのかな?」

 

 

美術室。

 

女子生徒E「カバンの持ち手外れちゃった・・・」

 

 

体育館。

 

女子生徒F「学食のスプーンとフォークが全部無くなったって。」

 

 

 

女子トイレ。

 

女子生徒G「鏡何処行った?」

 

こうした異変を知ったあおと武希子と轟雷とスティレットは犯人探しを開始した。

 

 

 

 

 

 

その頃空は美術の授業で自由スケッチしている。

 

空「ん?ん・・・?」

 

目を凝らして窓の外を見ると、若葉女子高等学校の屋上にバーゼラルドが飛び回ってるのが見えた。

 

空(彼奴、何やってんだ?)

 

優一「どうだ空〜出来たか〜?」

 

空「え?まあ一応な。」

 

絵を見せると、ダブルオークアンタフルセイバーの絵が描かれてあった。

 

優一「クアンタフルセイバーかぁ。何時もの事か。」

 

空「優一の方はどうなんだ?」

 

優一「あ〜・・・俺のは・・・」

 

里美「優一の絵は相変わらずよ?」

 

優一「あ!里美お前!」

 

後ろから里美が現れて優一の絵を空に見せた。優一の絵はハムスターだった。

 

空「お前どんだけハムスター好きなんだよ。」

 

優一「だってよ〜、ハムスターは小ちゃくて可愛いだろー?癒しの1つなんだし。」

 

空「そうかい。」

 

優一「里美はどうなんだよ?」

 

里美「私のは普通よ。」

 

描いた絵を見せた。Ξガンダムだった。

 

空「里美お前、Ξガンダム好きだな。」

 

里美「これしか思い浮かばなかったのよ。」

 

優一「今度ダブルエックス描こうかな?」

 

空「頑張りや。」

 

 

 

 

 

 

その頃あおと武希子と轟雷とスティレットは、立入禁止の屋上前まで来た。

 

武希子「事件を追っていたらこんな所に。」

 

轟雷「バーゼラルドの仕業でしょうか?」

 

スティレット「でもどうして?」

 

武希子「ふむむ・・・」

 

あお「兎に角行ってみようよ!」

 

 

 

 

屋上に行ったが、誰も居なかった。

 

あお「あれ?居ない・・・」

 

すると誰かの鼻歌が聞こえた。上を見ると、バーゼラルドが飛び回っていた。傍には盗まれた物が沢山あった。どれもキラキラしてる物ばかりだった。

 

あお「バーゼ!何やってるのー!?」

 

バーゼラルド「ヤッホーあおー!轟雷とスティレットも来たのー?学校凄い楽しいねー!バーゼ毎日来ちゃおうかなー?」

 

スティレット「アホな事言ってんじゃない!!!」

 

バーゼラルド「もっと居るーー!!!」

 

スティレットがバーゼラルドを捕まえようと追掛けるが、バーゼラルドは全速力で逃げる。

 

バーゼラルド「鬼ごっこ楽しーーー!!」

 

スティレット「こら待ちなさーーい!!!」

 

あお「どうしよう・・・スティ子だけじゃ無理だよね・・・?でも私達飛べないし・・・」

 

武希子「この武希子に一案ござりまする!!」

 

スティレット「バーゼ!!いい加減にしなさい!!!」

 

そして武希子が作戦を実行した。

 

武希子「ザブザブザブ〜。あなたが落としたのはこの金のニッパーですか?それとも銀のニッパーですか?」

 

あお「う〜ん、どっちだったかな〜?」

 

武希子「それともこの、刃物の製造で有名な北陸、その中でも世に名高いニッパーを数多く生み出した伝説的工具製造メーカーとの技術協力によって初めて可能になった切れ味と耐久性を兼ね備えた究極のキラキラコトブキニッパー?」

 

あお「わぁー!本当だ凄いキラキラしてるー!」

 

武希子「でしょでしょー?全モデラー必携のコトブキニッパー。この輝きはそこら中の人間やFAガールには分からないっすー。選ばれし存在じゃないかー!」

 

バーゼラルド「あの、バーゼそれちょっと見たい・・・」

 

武希子「いやぁ〜流石違いの分かるFAガール!1番のポイントはこのコトブキニッパーならではの刃の微妙な丸みなんですけど〜。」

 

バーゼラルド「お〜!ふむふむ!」

 

あお「今だよ轟雷!」

 

轟雷「了解!あお!」

 

バーゼラルド「え!?」

 

大ジャンプした轟雷がバーゼラルドを見事確保成功した。

 

バーゼラルド「うわああああああ!!!」

 

轟雷「確保です!」

 

バーゼラルドは降参した。

 

 

 

 

 

 

そして夕方になった。

 

里美「じゃあね空ー。」

 

優一「またなー!」

 

空「おう!じゃあなー!」

 

優一と里美と別れた空は、向かい側の若葉女子高等学校から出て来たあおと武希子を発見した。

 

空「あおちゃーん!武希子ちゃーん!」

 

武希子「おー!空!」

 

あお「やっほー空・・・」

 

 

 

 

帰り道。

 

空「あおちゃん、そのテンションだと大変だったらしいね。」

 

あお「そうなんだよ〜・・・」

 

武希子「大変だったなりね〜。」

 

あお「そうだね〜・・・」

 

空「お疲れさんだね。」

 

スティレット「何か今日私1つも良い事無かった気がする・・・」

 

バーゼラルド「あー楽しかった!」

 

スティレット「こっちは全然楽しくなかったわよー!」

 

空「どうやら周りに迷惑を掛けたようだなバーゼラルド。美術の授業中にお前があおちゃん達の学校の屋上で飛び回ってるのが見えたぞ。」

 

バーゼラルド「えー?じゃあ轟雷は?楽しかったよね?」

 

轟雷「楽しい?」

 

バーゼラルド「うん!皆でかくれんぼしたり、鬼ごっこしたり!」

 

轟雷「楽しい・・・そうか!これが楽しいなんですね!はい!楽しかったです!」

 

空「轟雷が新しい感情を覚えたな。」

 

あお「・・・まぁちょっと大変だったけどね・・・にしても武希子、よく分かったね。バーゼのキラキラ好き。」

 

空「バーゼラルドのキラキラ好きって、カラスか?」

 

武希子「ふふふ。武希子名探偵に解けない謎は無いぞなむし。後はスティレットちゃんの無駄な頑張り、あおの演技力と轟雷ちゃんの捕獲力があれば。」

 

スティレット「今無駄って・・・」

 

空「一体何をしたんだ?」

 

あお「ま、まあチームの勝利だね。」

 

轟雷「1人では出来ない事も、皆と一緒だと出来るのですね!」

 

こうして学校を楽しく満喫したバーゼラルドと新たな感情を覚えた轟雷なのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『Bパート・マテリア姉妹がやってきた』

 

ある日。あおが学校から帰って来た。

 

あお「ただいま・・・」

 

轟雷「おかえりなさい。あお・・・え!?」

 

しかし帰って来たあおを見て驚いた。何と上半身が濡れているではないか。

 

スティレット「ちょっと!あんたどうしちゃったの!?」

 

バーゼラルド「うぇ〜、あおきちゃない・・・」

 

あお「帰り道山羊と遊んでたら色々遭って・・・」

 

轟雷「激しい遊びなのですね。」

 

バーゼラルド「何で濡れてるの?」

 

あお「聞かないで!色々遭ったの!兎に角シャワー浴びて来る!あ、また何か荷物来てたよ?開けてて良いからね〜。」

 

そう言って浴室へ向かった。それと同時に空がお邪魔した。荷物を持ってる。

 

空「ヤッホー。」

 

轟雷「いらっしゃい空。」

 

空「あおちゃん風呂入ったの?」

 

轟雷「はい。たった今行きました。」

 

スティレット「あおに何があったの?」

 

空「俺もさっき質問したが言いたくない顔してた。まあ誰にでも言いたくない事情があるからな。それとこれ、またあおちゃんへの贈り物だ。」

 

部屋に上がって小包を調べる。

 

轟雷「新しいFAガールでしょうか?」

 

スティレット「多分ね。」

 

バーゼラルド「空ー!早速開けてみよーう!」

 

空「じゃあ開けるぞ。」

 

カッターで荷物のテープを切る。

 

 

 

 

 

 

その頃あおは風呂を満喫してる。

 

あお「ふぅ〜。」

 

 

 

 

 

 

部屋では轟雷達が小包の中を見ていた。

 

轟雷「これは・・・」

 

中には、2体のフレームアームズ・ガールが入ってた。その2体の色は白と黒で、姿はお互いに酷似している。すると2体が起きた。

 

白「ふぁ〜・・・」

 

黒「着いたの?」

 

そして起き上がって箱から出て来た。

 

空(凄え似てるなこの2人。ってか何でリボンに絡まれてたんだ?)

 

白「あら、あなたが。」

 

黒「轟雷ちゃんね。」

 

轟雷「え?」

 

すると2体が轟雷の頬にキスした。

 

空(え?)

 

白「スティレットちゃんね。」

 

スティレット「わああ!」

 

そしてスティレットにもキスした。

 

空(は?)

 

黒「バーゼラルドちゃん。」

 

バーゼラルド「ふぁー・・・」

 

今度はバーゼラルドにもキスした。

 

空(何だこの子達は・・・?)

 

黒・白「ごきげんよう。」

 

そこにあおが風呂から上がった。

 

あお「ふぅ〜・・・」

 

空「ようあおちゃん。」

 

あお「ヤッホー空。お!また新顔だね。何か似てるけど姉妹?名前は何て言うの?」

 

黒「マテリアよ。」

白「マテリアですわ。」

 

あお「え?えっと・・・あなたがマテリアで、あなたもマテリア?」

 

空「お前達は同じ名前なのか?」

 

マテリア白「そうよ。私達は全てのボディの元となった基礎なの。2人一緒に設計され、2人一緒に作られたの。だから名前も1つ。」

 

スティレット「何だかややこしいわね。」

 

バーゼラルド「変なのー!」

 

マテリア白「あら、今まで何の問題も無かったわ。」

 

マテリア黒「だから、あなた達もマテリアと呼んで構わなくてよ?」

 

轟雷「そう言われても・・・」

 

空「マテリアと呼んでもどっち呼んでるか分からなくなるしな。」

 

あお「ん〜・・・白!黒!面倒臭いからそう呼ぶ!良いね?」

 

空「いや流石にそれは・・・」

 

マテリア白「まぁ!私が白!」

 

マテリア黒「私が黒。」

 

マテリア白「うふふ。何だか照れ臭いですわね。」

 

マテリア黒「でも、悪くない感じ。」

 

空「あ、気に入ったんですかい。」

 

バーゼラルド「何か良い人達っぽいね!」

 

轟雷「そうですか?よく分かりませんが。」

 

スティレット「本当よく分かんない。あ、いやそうじゃなくて!バトルよバトル!あんた達バトルしに来たんでしょ?」

 

マテリア白「あら、忘れてました。」

 

マテリア黒「いけない。つい。」

 

あお「おー!やっぱりバトルするの?」

 

マテリア白「ええ勿論。」

 

マテリア黒「あなた達のようなまっさらで・・・」

 

マテリア白「ピカピカで・・・」

 

マテリア姉妹「可愛らしい子達・・・」

 

マテリア白「本当に・・・」

 

マテリア黒「とても・・・」

 

 

 

 

 

 

マテリア姉妹「壊し甲斐があるわ〜。」

 

 

 

 

 

 

空(急にドSキャラ変わった!?)

 

マテリア白「ね、上手に上手に壊してあげる。きっととても気持ち良いわよ?」

 

マテリア黒「痛みは至福でしょ?良い声でお泣きなさいな?」

 

マテリア姉妹「ウフフフフ。」

 

轟雷・スティレット「うわぁ〜・・・」

 

バーゼラルド「あははは・・・」

 

空(うわぁ〜本性はこっちかよ・・・白黒限らず両者腹黒いな・・・)

 

 

 

 

セッションベースを用意して轟雷とスティレットとマテリア姉妹が乗る。今回空が使うガンプラはRGデスティニーガンダム。

 

轟雷「っ!」

 

空「おっしゃ。」

 

スティレット「うえぇ・・・何で私なのよ・・・」

 

マテリア白「ウフフ。バーゼちゃんは何となく私達と同じ匂いがするんだもの。」

 

マテリア黒「どうせ壊すなら、スティレットちゃんのような強くて脆い子が楽しいな。」

 

空(うわぁ・・・いじめっ子が言うセリフだそれ・・・)

 

スティレット「ああもういいわよ!」

 

轟雷「さぁ!装甲をセットして下さい!」

 

マテリア白「いいえ?私達はこのままで。」

 

マテリア黒「どうせ当たらないもの。」

 

マテリア白「武器さえあれば。」

 

マテリア黒「十分だわ。」

 

充電くんがグラインドサークルとビーストマスターソードをセッションベースに置いた。

 

空「おお、何か怖え武器が出て来たな。」

 

轟雷「スティレット、あのウェポン知ってますか?」

 

スティレット「ううん、見た事無い・・・」

 

バーゼラルド「ほえ〜!グラインドサークルとビーストマスターソードだ!」

 

空「知ってんの!?」

 

バーゼラルド「うん!扱いが難しいって聞いてたけど、マテリア凄ーい!」

 

あお「ふぅ〜んそうなんだ〜!」

 

空「どんだけ博識なんだよバーゼラルド。」

 

轟雷「あのウェポンに挙動データがありません。迂闊に飛び込むのは危険ですね。」

 

空「そうだな。慎重にやんねえとヤベエかもな。」

 

スティレット「そんな事言ってたらデータが集まんないわよ!あんた達は私の援護して!」

 

 

 

 

そしてセッションベースが発光し始めた。

 

轟雷「轟雷!」

 

スティレット「スティレット!」

 

マテリア姉妹「マテリア。」

 

轟雷「フレームアームズ・ガール!セッション!GO!」

スティレット「フレームアームズ・ガール!セッション!見てなさい!」

マテリア黒「フレームアームズ・ガール!セッション!壊してあげる。」

マテリア白「フレームアームズ・ガール!セッション!行きますわよ。」

 

空「デスティニーガンダム!セッション!出る!」

 

5体が消えて、轟雷とスティレットが装甲を装着する。

 

轟雷・スティレット「本気の私誕生!」

 

マテリア姉妹「秘密の花園、覗きにおいでなさい?」

 

空「あんたは俺が討つんだ!今日、ここで!!」

 

 

 

 

 

 

今回のステージは古い館の中。

 

スティレット「私が白をやるから!あんた達は黒を!」

 

轟雷「スティレット!」

 

空「おい!」

 

スティレットが飛翔した。

 

マテリア姉妹「うふふふ、さぁいらっしゃい。可愛がってあげる。」

 

スティレット「はあああああ!!!」

 

するとマテリア白が持ってるビーストマスターソードが蛇腹に変形してスティレットに向けて伸ばした。スティレットが刀で防いで距離を取る。

 

マテリア白「ウフフフ!」

 

そのままビーストマスターソードで乱舞攻撃をした。

 

スティレット「キャアアーーー!!!」

 

轟雷とデスティニーはマテリア黒と対峙してる。マテリア黒がグラインドサークルを飛ばした。轟雷はフリースタイルバズーカで防いだが飛ばされてしまった。戻って来たグラインドサークルを掴んで、今度はデスティニーに向けて投げた。

 

空「うお!?」

 

デスティニーが飛翔して逃げる。しかしグラインドサークルがデスティニーを追尾して来る。

 

空「奴の武器、ブーメランのように操ってやがる!」

 

デスティニーと戦ってるマテリア黒に轟雷が照準を定めようとするが。

 

轟雷「照準が!」

 

スティレット「貰ったー!」

 

チャンスを発見したスティレットが飛翔する。するとマテリア姉妹が回転して、マテリア白がスティレットの首にキックした。

 

スティレット「キャア!」

 

轟雷「うわ!!」

 

飛ばされたスティレットの前に轟雷が立っており、轟雷に直撃して2体が倒れた。

 

スティレット「バカ!あんたは黒の足止めしてなさいよ!」

 

轟雷「スティレットが射線上に居るからです!」

 

するとマテリア黒がグラインドサークルを分離させて轟雷とスティレット目掛けて振り下ろした。

 

空「危ね!」

 

しかし目の前にデスティニーが現れてアロンダイトで防がれた。

 

空「可愛い顔をして中身は残忍だな!」

 

マテリア黒「あら?だったらあなたも壊してあげましょうか?」

 

空「面白い!お前ら逃げろ!」

 

轟雷とスティレットが逃げた瞬間。

 

マテリア白「あらあらまあまあ!スティレットちゃんったら後ろがガラ空き!」

 

スティレットが後ろからビーストマスターソードを食らった。マテリア黒がグラインドサークルをデスティニーに飛ばした瞬間に轟雷にマウントポジションをした。

 

マテリア黒「轟雷ちゃんは足が良いわね。端から少しずつ刻みたくなる。良い悲鳴を聞かせて頂戴?」

 

スティレット「何なのよこれ!全然攻撃出来ない!!」

 

空「此奴ら強えぞ!!!」

 

轟雷「スティレット!空!このまま各個撃破を狙っても無理です!」

 

空「そうだ!俺達もチームバトルで行くぞ!」

 

スティレット「あんた達が私の足引っ張らなければ良いのよ!」

 

空「んな事言ってる場合か!」

 

マテリア白「あらあら仲間割れ?」

 

マテリア黒「悲しいわ。」

 

 

 

 

 

 

戦況を見ているあおが焦ってる。

 

あお「ああもう見てらんない!何か手は無いの!?」

 

バーゼラルド「あの3人がもっと仲良ければ良いんだけどね〜。」

 

あお「そんなの急には無理だよー。あ!そう言えば!武希子が試作武器組んでくれたんだった!えっと・・・」

 

カバンから武希子から貰ったウェポンを取り出した。説明書付き。

 

あお「どれどれ?」

 

説明書を読む。

 

武希子『やっふ〜あお。出来たよ!出来たよ!!FAガールの新武器!その名もヘビィウェポンユニット17リボルビングバスターキャノンプロトタイプ!!!いやぁ檄素晴らしいパーツ構成でランナーの注入口すら芸術品?塗装もばっちりしっかりしといたぞなぞな!ポイントは、プロ立ち上げにによる重量感!そして鉄板のジャーマングレー!あぁ〜ジャーマングレー本当良い色〜結婚したい。寿ジャーマングレー武希子になりたいなり〜。でもってブッキー拘りのラスティーブラウンとストレーティンググレーを5対1で混ぜてオイル汚れの表現をリアルさ!』

 

その途中であおが説明書を閉じた。

 

あお「兎に角これで!・・・ってどうしたら良いの?」

 

バーゼラルド「うんとね?轟雷のベースの所に置いて、スマホでピッって。」

 

轟雷のセッションベースにリボルビングバスターキャノンを置いて、スマホで転送させる。

 

 

 

 

 

 

あお『轟雷!これ使って!』

 

轟雷「了解です!」

 

落ちて来たりリボルビングバスターキャノンをキャッチした。かなり重量がある。

 

轟雷「これは!凄い仕上がり・・・あおが適当に組んだ杜撰なゲート処理の武器とは比べ物になりません!これなら!当たれば絶対に勝てます!」

 

マテリア白がスティレットを飛ばした。飛ばされたスティレットは轟雷の側に着地した。マテリア黒のグラインドサークルを避けたデスティニーが轟雷の横に立った。

 

空「お!新しい武器を手に入れたか!」

 

スティレット「あんな動きが読めない相手にどうやって当てるのよ!」

 

轟雷「え?それは・・・何とかします!何とか!」

 

スティレット「・・・良いわよ。私が囮になる。」

 

轟雷「え!?そんなのダメです!」

 

空「無茶だ!お前がやられるぞ!?」

 

スティレット「1人だと出来ない事も、皆一緒だと出来るんでしょ?」

 

空「スティレット・・・」

 

スティレット「その代わり、絶対当てなさいよ?」

 

轟雷「・・・はい!」

 

空「スティレット!俺も囮になるぜ!」

 

スティレット「分かったわ!よーし!」

 

空「行くぞ!」

 

メガスラッシュエッジとアロンダイトを握って、マテリア姉妹に向かって飛翔した。

 

マテリア姉妹「あらあらまあ。」

 

そして轟雷がリボルビングバスターキャノンを構える。

 

轟雷「エネルギーチャージ開始!」

 

チャージが開始された。スティレットはマテリア白と対峙してる。マテリア黒は標的をデスティニーから轟雷に変えてグラインドサークルを飛ばした。

 

空「させるか!」

 

間一髪の所でアロンダイトで防いだ。

 

空「お返しだ!」

 

アロンダイトでグラインドサークルを跳ね返した。

 

スティレット「まだなの!?」

 

轟雷「もう少しです!チャンスは1度だけ!マテリア姉妹を確実に倒す為には、チャージ率を100%まで上げないと!」

 

スティレット「キャーー!!」

 

空「ぐあああ!!!」

 

スティレットがグラインドサークルの下敷きにされ、デスティニーがビーストマスターソードで拘束されてしまった。

 

マテリア白「スティレットちゃんみたいな子の心を折って這いつくばらせるのって最高~。」

 

マテリア黒「やっぱり涙と鼻水でグチャグチャな顔が一番可愛いわよね。」

 

マテリア白「ほら泣いて?」

 

マテリア黒「叫んで?」

 

マテリア姉妹「もっともっと壊れて?」

 

スティレット「いい加減にしてよ!この変態!」

 

空「お前らみたいな奴は好かないタイプでね!」

 

マテリア姉妹「ん?」

 

するとスティレットが地面を強く叩いて煙幕を張った。デスティニーが飛翔した。

 

マテリア黒「逃がさないわよ?」

 

グラインドサークルをデスティニーに向けて投げた。

 

空「ハァァ!!」

 

デスティニーがエクストリームバーストモードを発動した。光の翼を展開させて、飛んで来たグラインドサークルをパルマフィオキーナで破壊した。

 

マテリア黒「な!?」

 

今度はマテリア白がビーストマスターソードを飛ばした。しかしデスティニーがアロンダイトで一刀両断した。

 

空「よっしゃ!」

 

そしてリボルビングバスターキャノンのチャージが完了した。

 

轟雷「チャージ完了!スティレット避けて!」

 

スティレットが射線上から退避した。

 

轟雷「リボルビングスターキャノン!最大出力!発射!!」

 

空「行けえ!!」

 

轟雷とデスティニーが、リボルビングバスターキャノンとMA-BAR73/S 高エネルギービームライフルと高エネルギー長射程ビーム砲を一斉発射。マテリア姉妹に見事命中した。

 

マテリア姉妹「イヤーーーーーー!!!」

 

2体のライフがゼロになった。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!スティレット!デスティニーガンダム!』

 

スティレット「はぁ〜・・・」

 

轟雷「ありがとうスティレット。あなたのお陰です。」

 

スティレット「チャージ遅いのよ。バカ。」

 

2体は互いに微笑み合った。

 

轟雷「空。あなたのお陰でもあります。」

 

空「良かったな。」

 

 

 

 

あお「何か仲良くなってる?」

 

バーゼラルド「怪我の功名ですな〜。」

 

 

 

 

 

 

そしてバトルが終了した。マテリア姉妹からある言葉が出た。

 

あお「ええー!?帰らない!?」

 

マテリア白「ええ。負けっぱなしも悔しいし。」

 

マテリア黒「私達も、データを集めないといけないの。その為にはここに居るのが1番じゃない?」

 

空「FAガール達は負けず嫌いなのか?」

 

マテリア姉妹「それに。」

 

空「それに?」

 

マテリア黒「私達、スティレットちゃんが気に入っちゃった。」

 

スティレット「え!?」

 

マテリア白「もっともっと、あなたの悲鳴が聞きたいの。」

 

マテリア姉妹「ウフフフ〜。」

 

スティレット「じ、冗談じゃないわよ!あお!こんな奴ら追い出して!」

 

あお「う〜ん・・・これ以上増えるのもな〜・・・」

 

空「俺もスティレットに賛同する。この2人が居るとロクな目しか遭わねえ気がする。」

 

マテリア白「あら残念。私達が居ればバトルも増えて。」

 

マテリア黒「それだけ追加報酬も貰えるものね。」

 

あお「おっ!いやぁ〜新しい家族が増えるってのは良いもんだね〜。」

 

スティレット「ええええーーーー!?」

 

空「金の誘惑に負けやがった!!おいあおちゃん!正気なのか!?スティレットが可哀想だろ!」

 

あお「いやぁ〜だってぇ〜、お金が増えるって嬉しい事じゃない〜?」

 

空「それはそうだけども・・・守銭奴にも程があるだろ・・・」

 

マテリア白「大丈夫よスティレットちゃん。すぐに慣れるわ。辛いのは最初だけ。」

 

マテリア黒「そう。1度覚えてしまえば私達無しでは居られない体になるわよ?」

 

スティレット「うぅぅ・・・・・」

 

バーゼラルド「スティレットめ、憂い奴よの〜。ほれほれ轟雷〜、お前も加わらんか?」

 

轟雷「えっと・・・諦めて下さい。スティレット。あおの決めた事です。」

 

空「無慈悲!?」

 

スティレット「何よそれ!!私帰る!ファクトリーアドバンスに帰る!!!」

 

あお「いやぁ〜、潤いますな〜。」

 

空「はぁ・・・ダメだこりゃ。」

 

こうしてマテリア姉妹もあおの家に住む事になったのだった。

 

「END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
    マテリア姉妹:山崎エリィ
      寿武希子:井澤佳の実
      宮田優一:山下大輝
      逢沢里美:木戸衣吹
        生徒:ちーしゃみん
           岩崎春奈
           石見舞菜香

マテリア白「白よ。」

マテリア黒「黒よ。」

マテリア白「今日もドSで行くわよ?」

マテリア黒「ドSのSは”さっさと跪きなさい”のS。」

マテリア白「”その程度じゃゾクゾクしないのよ”のS。」

マテリア姉妹「次回のフレームアームズ・ガールも一緒にセッションしなさいな。」

登場ガンプラ・RGデスティニーガンダム

次回「迅雷参上!/お部屋づくりは楽しいな」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
宮田優一(みやたゆういち)

モデル・桜田通

空と同じ高校に通う同級生。
小学校の頃から空とあおの親友。
活発な性格で、空の従姉のあおに恋してる。
空と同様ガンダムオタク”通称・ガノタ”。
両親も大のガンダム大好き。
学校では空と同じ『ガンプラ同好会』に入ってる。
ここ最近父親の勧めで、近くの模型店でバイトを始めたらしい。
その模型店の店長は父親の親友であり、かなり面白い。
ハムスター大好き。
youtubeでYOUChannelを開設しており、ガンダムに関する動画を投稿している。
フォロワー数は数百万。

好きなシリーズ・機動新世紀ガンダムX

髪型・金髪

私服・黒の服、白のジーンズ、緑のスニーカー

得意キット・MG、PG

お気に入り・MGガンダムDX
      MGターンX
      RGシナンジュ
      HGガンダムバエル

イメージキャスト・山下大輝
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逢沢里美(あいざわさとみ)

モデル・長野せりな

空と優一とあおと武希子の中学時代からの親友。
現在は空と優一の通う秋月高等学校の生徒で、2人のクラスメート。
落ち着いた性格で、何時も優一にツッコミを入れる。
元々は人見知りだったが、中学時代に空と優一とあおと武希子のお陰で克服出来た。
父親がガンプラ好きであるが、本人のガンプラ知識は曖昧。
空と優一の誘いで『ガンプラ同好会』に入ってる。
優一が開設したYOUChannelのメンバーとして出演している。
ポメラニアンを飼ってる。

好きなシリーズ・機動戦士ガンダムSEED

髪型・黒髪サイドテール

私服・青のブラウス、カーディガン腰巻き、白のショートパンツ、茶色のブーツ

得意キット・BB戦士、HG

お気に入り・BB戦士Ξガンダム

イメージキャスト・木戸衣吹
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『私立秋月高等学校』

私立若葉女子高等学校の向かい側にある共学高校。
空と優一と里美が通ってる。
元々は女子校だが、2年前から共学高校になった。
そして私立若葉女子高等学校の姉妹校。
生徒は女子が多い。

男子制服・白のシャツ
     紺色のブレザー
     ネクタイ
     紺色のズボン
     白のスニーカー・黒のローファー

女子制服・白のシャツ
     紺色のブレザー
     スクールカーディガン
     リボン
     紺色のスカート
     黒のローファー・白のスニーカー

カバン・自由
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『ガンプラ同好会』

部室・部室棟の模型部

部長・水無月早苗

副部長・南原京子

部員・源内空、宮田優一、逢沢里美、三沢文明、藤田香、山口栄子

活動内容・ガンプラ製作、ガンダムベース東京の校外学習、ガンプラ同好会コンテスト

空、優一、里美が通う私立秋月高等学校にある同好会。
5年前からある同好会で、主にガノタが集う。
元々校長がガンダムオタクであり、当時生徒会長だった部長が立ち上げた事が発端。
棚には卒業生が作ったガンプラが飾られてある。
文化祭で展示するガンプラはかなり人気がある。
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『YOUChannel』

フォロワー数・数百万

宮田優一が開設したyoutubeチャンネル。
主にガンダムに関する動画や、ガンプラ製作動画、ガンダムゲーム実況動画などを投稿している。
撮影場所は優一の自宅や、許可を得てガンプラ同好会の部室で撮影している。
同じガンプラ同好会の部員達も出演している。


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04「迅雷参上!/お部屋づくりは楽しいな」

『Aパート・迅雷参上!』

 

ある夏の休日。あおが部屋で夏休み計画を立てていた。スティレットはあおが読んでる雑誌を見てる。バーゼラルドがあおの頬をツンツンする。マテリア姉妹は柔軟体操をしている。轟雷は滑腔砲を磨いてる。空はMGプロヴィデンスガンダムの墨入れをしている。

 

あお「ねえ!やっぱり私この水着に決めた!どう思う?・・・ねえってば轟雷!どう思う?」

 

轟雷「どう・・・とは?」

 

あお「だから、夏休みに皆で海に行く計画立てて・・・」

 

するとその時、何者かがカーテンを引き裂いた。

 

あお「へっ!?」

 

空「ほえっ!?」

 

カーテンを引き裂いた正体が姿を現した。新たなフレームアームズ・ガールだった。

 

あお「何何何!?」

 

空「誰だ!?」

 

迅雷「迅雷参上!」

 

あお「ええー!?何処から来たの!?ここ5階だよ!?」

 

迅雷「挑む!」

 

空「アイエエ・・・!?」

 

あお「ちょっと待って!?何!?迅雷だっけ!?落ち着いて!?」

 

迅雷「落ち着いて居られるか!データを収集しに来たのだ!早くバトルを!轟雷は何処だ!?」

 

轟雷「初めまして迅雷。私が轟雷です。」

 

迅雷「まさか本当に起動しているとはな・・・」

 

轟雷を見てクナイを構える。あおと空が仲裁に入った。

 

あお「ちょっと待ってタイムタイム!!」

 

空「落ち着けよ!」

 

あお「迅雷の目的は分かった!でもさ、どうして窓から入って来る訳!?カーテンビリビリじゃん!」

 

空「普通だったらドローンで運ばれるハズだろ!?」

 

迅雷「敵の隙を突く!」

 

あお「はぁ?」

 

迅雷「これは奇襲だ!もう戦は始まってる!」

 

あお「戦って戦国時代じゃないんだから・・・」

 

空「本能寺の変でもねえけど・・・」

 

迅雷「お主らが源内あおと源内空か!」

 

あお「そうだよ?初めまして。」

 

空「宜しくな。」

 

迅雷「只者では無いのだろう?轟雷の使い手とは!」

 

すると迅雷の体がガクガク震え始めた。

 

あお「何何?どうしたの?大丈夫?」

 

空「どうした?そんなに震えて。」

 

迅雷「武者震いが止まらない・・・!」

 

空「武者震いかよ・・・」

 

あお「ねえねえ、それ目に何着けてるの?」

 

空「眼帯か?」

 

迅雷「よくぞ聞いてくれた!これを装着すると聞こえるのだ。古の大地を伊達の騎馬鉄砲隊の馬が駆け抜けて行く足音が!」

 

あお「はぁ・・・」

 

空「それって伊達政宗の騎馬鉄砲隊か?」

 

迅雷「お主は戦国武将伊達政宗公を知らぬのか!?英雄だぞ!」

 

空「俺は知ってる!俺は知ってる。」

 

あお「成る程〜!真似っ子してるんだ〜!」

 

迅雷「真似とは人聞きの悪いな!政宗公への憧れと尊敬、そして装着する事による胸の高鳴り。」

 

空「伊達政宗ファンかこの子は?いや、それとも中二病か?」

 

あお「あ〜はいはい!おしゃれ感覚ね?」

 

迅雷「そ!そんな事はどうでも良いんだ!早くバトルを!」

 

あお「あのね?それなんだけど、バトルは後でも良い?今夏休みの計画を立てて忙しいんだよ。ね?轟雷。」

 

轟雷「そのようです。迅雷。」

 

空「そっち優先?」

 

バーゼラルド「あ!迅雷も夏休みに海行こう?」

 

迅雷「お主は何者だ!?」

 

バーゼラルド「バーゼだよー!皆で夏休みに海に行くんだよー!」

 

スティレット「私はスティレット!」

 

マテリア姉妹「マテリアよ。」

 

迅雷「お主・・・夏休みだと・・・?お主は轟雷を起動出来たただ1人の人間!選ばれし者だと自覚があるのか!?」

 

あお「選ばれし者って大袈裟だな〜。たまたまだよたまたま。」

 

空(適当に起動した癖に。)

 

迅雷「夏休みとデータ収集バトル!どっちが大切だと思っているんだ!!!」

 

あお「そんなの・・・夏休みに決まってるでしょ!?楽しい夏休みの為のデータ収集バトルだもん!!」

 

空「おい顔可笑しくなってるぞ?」

 

迅雷「ならばこちらから攻撃を仕掛けるのみ!」

 

手裏剣をあおと空に投げた。

 

あお「いたた!いたた!」

 

腕に当たった。

 

空「いでででで!」

 

脛に当たった。

 

あお「どうして私に攻撃するの!?」

 

空「ってか何故俺まで!?」

 

すると轟雷があおの腕の上に立った。

 

轟雷「止めて下さい迅雷!」

 

迅雷「何だ轟雷?」

 

轟雷「あおを攻撃するのは私が許しません!」

 

あお「轟雷・・・」

 

空「あの〜、俺には守護神すら無し?」

 

轟雷「バトルセッションを始めます!私と迅雷、1対1です!」

 

迅雷「望む所だ!」

 

轟雷「空!今回のバトルは私1人で行きます!」

 

空「ああ、頼むぜ。」

 

 

 

 

 

 

セッションベースをスタンバイする。

 

あお「よし!準備完了っと!」

 

轟雷「慣れて来ましたね!あお。」

 

あお「まあね。私、選ばれし者だし・・・」

 

空「たまには観戦も良いかもな。」

 

轟雷「必ず勝ちます!」

 

あお「頑張ってさっさと終わらせよ?」

 

 

 

 

 

 

するとセッションベースが発光した。

 

轟雷「轟雷!」

 

迅雷「迅雷!」

 

轟雷「フレームアームズ・ガール!セッション!GO!」

迅雷「フレームアームズ・ガール!セッション!いざ参る!」

 

2体が消えて、轟雷が装甲パーツを装着する。

 

轟雷「轟雷!到来!勝利オーライです!」

 

そして迅雷も装甲パーツを装着する。

 

迅雷「震える魂!高鳴るハートビート!これが!我がパッションだ!」

 

 

 

 

 

 

今回のステージは戦国時代の村。轟雷が周りをキョロキョロしてると、迅雷が現れた。迅雷が攻撃をするが、轟雷が避けた。しかし迅雷がブーメラン・サイズで轟雷の足を引っ掛けて引っ張る。

 

あお『轟雷!大丈夫!?』

 

すぐにサイズから脱した。

 

轟雷「はい!反撃します!」

 

体勢を立て直して、滑空砲を放った。

 

迅雷「ぐああ!!」

 

滑空砲を受けた迅雷だったが、すぐに屋根の上に着地した。

 

迅雷「やるな!」

 

すぐに屋根から飛び降りて攻撃を仕掛ける。

 

あお「轟雷!気を付けて!」

 

空「観戦側はこんな感じか。」

 

すると轟雷がブーメラン・サイズを掴んだ。迅雷が距離を取る。

 

迅雷「やるな!轟雷!」

 

轟雷「迅雷も流石です!」

 

迅雷「とどめだ!」

 

轟雷「どうぞ!データを持ち帰って下さい!私の勝利を!」

 

迅雷「甘いな!」

 

すると迅雷が分身を作り出した。轟雷の周りを囲んだ。

 

轟雷「動きが速過ぎで残像が!!」

 

空「迅雷の奴、分身攻撃を仕掛けたか。」

 

 

 

 

 

 

あお「う〜ん・・・速過ぎてどれが本物の迅雷なの?分からないから全部に攻撃だ!えっと・・・そうだ!新しい武器!」

 

新しい武器をすぐに転送した。

 

あお『轟雷!これで全部に攻撃よ!』

 

轟雷「分かりました!」

 

転送された武器をキャッチする。

 

迅雷「はあああああ!!!!」

 

轟雷「バイオレンスラム!ダブルキャノンモード!」

 

バイオレンスラム・ダブルキャノンを発射した。迅雷と分身に命中した。

 

迅雷「うわあああああ!!!!何だ!?この威力は!!!」

 

そして迅雷のライフが0になった。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!』

 

空『会心の一発炸裂したな。』

 

あお『上手く組み立てられたか自信無かったけど。』

 

するとその時。バイオレンスラムがショートを起こして壊れてしまった。

 

轟雷「壊れてしまいました・・・」

 

あお「あっちゃ〜・・・武器の組み立て間違えたかな・・・?こんな大爆発するはずじゃ・・・」

 

空「俺が修理しとくよ。」

 

あお「ごめんね・・・」

 

 

 

 

 

 

こうしてバトルが終わった。空がバイオレンスラムの修理をしている。

 

迅雷「くそ・・・!」

 

あお「迅雷大丈夫?私の組み立てた武器が誤作動しちゃったみたい。」

 

轟雷「私の勝ちに間違いありません。」

 

あお「轟雷もごめんね?さ!これでデータが収集出来たでしょ?」

 

迅雷「まだまだ、まだ足りない!もっとバトルして、データを集めなくては!!」

 

轟雷「何度やっても結果は同じです!」

 

あお「何故か負け知らずの私達・・・」

 

轟雷「はい!あお!」

 

 

 

 

 

 

スティレット「あーのー!何4人だけの世界に慕ってるのよ!相手ならここに居るけど!」

 

バーゼラルド「ねえ、バーゼ退屈しちゃったよ〜。皆で一緒に遊ぼ?折角迅雷が来てくれた事だし!」

 

マテリア白「迅雷ちゃんって元気な子ね。泣いたら凄く可愛いかも。」

 

マテリア黒「想像するだけでよだれが出そう。」

 

空(まーた始まったよこの腹黒姉妹。)

 

迅雷「お主達黙れ!第2戦は!ステージ外でバトルだ!」

 

あお「ステージ外って・・・ここ?私の部屋の中でバトル?」

 

迅雷「そうだ。より多くのデータを収集するには様々なシチュエーションが必要だ!」

 

あお「ダメだよ!お家の中で大爆発とか起きたらヤバイもん!マンション追い出されちゃうじゃん!」

 

スティレット「何も分かってないのね?あお。」

 

あお「へっ?」

 

バーゼラルド「あお、空、さっきここで迅雷に手裏剣ぶつけられても怪我しなかったでしょ?バトルステージ内と、外のお部屋では、エネルギーの衝撃度がこーんなに違うんだよー?」

 

空「つまりあれか。現実世界だと攻撃の威力が急激に下がってるって事か。」

 

あお「確かに・・・」

 

轟雷「では、迅雷はバトルステージ外でのデータも取りたいと言うのですか?」

 

迅雷「そうだ。」

 

バーゼラルド「何かそれ面白そ〜!」

 

スティレット「そうね。」

 

マテリア白「うふふ。ウズウズする〜。」

 

マテリア黒「外の世界も支配するのは私達。ゆっくりいたぶりましょ?」

 

空(ヤダね。マテリア姉妹が世界を支配したら。)

 

轟雷「やりましょう!」

 

あお「っで、一体どんなバトルするの?」

 

迅雷「それは・・・・・」

 

あお「ゴクリ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迅雷「相撲だ!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あお・空「へっ?す、相撲?」

 

 

 

 

 

 

土俵の上に轟雷と迅雷とバーゼラルドが立つ。

 

迅雷「力と力との本気のぶつかり合い!スピード!そして咄嗟の判断力!体力!忍耐力!そう!体1つの真剣勝負!」

 

空「まさかの相撲ですかい。修理完了。」

 

バイオレンスラムの修理が完了。

 

 

 

 

 

 

迅雷「お主!行司をしろ!」

 

バーゼラルド「え?うわ〜い!バーゼ頑張るぞー!」

 

轟雷と迅雷が構える。

 

バーゼラルド「じゃあ行くよ?はっけよーい・・・残った!!」

 

轟雷と迅雷の相撲が始まった。

 

バーゼラルド「あおん家体育館・梅雨場所!行司兼実況バーゼがお伝えしております!!2人!組み合ったまま微動だにしません!」

 

スティレット「行け轟雷!」

 

マテリア黒「迅雷ちゃんも。」

 

マテリア白「頑張って〜。」

 

迅雷「やるな・・・!」

 

轟雷「そっちこそ・・・!」

 

すると2人が組み合ったまま高速回転して小さい竜巻を起こした。

 

空「おいおいおいおい!!」

 

轟雷「どりゃあああああ!!!!」

 

そして轟雷が迅雷を土俵の外へ投げた。

 

バーゼラルド「轟雷!グルグル投げによる大勝利でーす!!」

 

迅雷「くっそ!」

 

バーゼラルド「勝利インタビューです!優勝した今の気持ちを!」

 

轟雷「今の気持ちですか?・・・」

 

あお「嬉しい。で良いんじゃない?」

 

轟雷「そうですね、とても嬉しいです。あお。」

 

あお「じゃあ笑顔。」

 

轟雷があおに向かって笑顔を見せた。

 

空「凄え竜巻起こしたなおい。」

 

あお「てな訳で、十分なデータ取れたんじゃない?迅雷。」

 

迅雷「ダメだ!まだ足りない!と言うよりも!自分が勝ちたい!」

 

あお「ええ?もう最初の目的とは違う・・・」

 

空「負けず嫌いだな。」

 

迅雷「勝つまでファクトリーアドバンスへは戻れない。ここにしばらく住まわせて貰う。」

 

あお「迅雷まで!?」

 

バーゼラルド「わーいわーい!楽しくなりそー!」

 

轟雷「私は何時でも戦いを待っています。しかし何度やっても結果は同じ。」

 

あお「勝手に盛り上がっちゃって〜。」

 

空「今度迅雷とお手並み拝見しないな。」

 

迅雷「では今から本場所だ!全員土俵に上がれ!」

 

スティレット・バーゼラルド・マテリア姉妹「わーい!」

 

迅雷「おいお主達!」

 

あお「ひゃ!?ひゃい・・・」

 

空「何だ!?」

 

迅雷「土俵をトントンしろ。トントン相撲だ!」

 

あお「何じゃそりゃ!?」

 

空「トントン相撲かよ!」

 

こうして迅雷が仲間に加わったのだった。

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『Bパート・お部屋づくりは楽しいな』

 

ある雨の日の午後。帰って来たあおは機嫌悪かった。それは轟雷達が部屋を散らかしてるのだった。スティレットがジャンプして鉛筆立てを倒したり、迅雷と轟雷が綿棒と鉛筆で戦ったり、バーゼラルドがルンバに乗って歌ったり、マテリア姉妹がハサミやカッターを入れる箱を持って、中身だけを落としたり。そして遂にあおの怒り頂点に達した。

 

 

 

 

同じ頃空の部屋では。

 

空「喉渇いた。」

 

ジュースを飲んでると。

 

あお『部屋が汚ーーーーい!!!!』

 

空「ブーーーッ!?ゲホッゲホッ!何だいきなり!?」

 

 

 

 

あおの怒りの叫び声を聞いた空が駆け付けた。

 

空「どうしたのあおちゃん!?って何じゃこりゃ!?」

 

FAガール達が散らかしたあおの部屋を見て叫んだ。

 

あお「汚いの!!グッチャグチャ!!もうサイッテー!片付けて?片付けろ!!君達人ん家でやりたい放題過ぎる!!」

 

空「あおちゃん大丈夫!?にしても本当に散らかってるな〜・・・」

 

バーゼラルド「あおがキレた〜。」

 

スティレット「確実に。」

 

轟雷「キレてますね。」

 

迅雷「威勢が良いな。」

 

空「お前らが散らかした癖にようそんな言葉が言えるな。」

 

あお「もう!!我慢の限界です!!」

 

空「あおちゃん手伝うよ。」

 

 

 

 

その後部屋が綺麗になった。

 

あお「私はこの漫画本を古本屋さんに売って来るから、君達はここに自分達の物を片付ける!良いね!?」

 

空が轟雷達の前に棚を置いた。

 

あお「棚とか家具とか必要なら管理人さんがくれたガラクタ・・・じゃなくて、材料が押入れの段ボールに入ってるから。それぞれ勝手に作るように!空!この子達の見張りを頼むね!」

 

空「任せとき!」

 

スティレット「これってつまり。」

 

バーゼラルド「バーゼ達の部屋?」

 

轟雷「そのようですね。」

 

迅雷「ほう。面白そうだな。」

 

マテリア白「楽しい事が。」

 

マテリア黒「起きそうな予感。」

 

あお「あ、武希子?今からブックスーパーサトウに漫画売りに行くの。その後パフェ奢るから合流しよ?」

 

電話しながら外出する。

 

 

 

 

あおが居ない間、空が轟雷達を指導する。

 

空「さてと、お前達の任務はこの棚を使って自分達の部屋を作る。最初は自分の部屋を何処にするかを決めろ。」

 

迅雷「自分が上から2番目を使う。」

 

スティレット「ん?何で?」

 

迅雷「クナイや縄梯子を使って登る。それが鍛錬と言う物だ。大体轟雷などは飛ぶ事が出来ないだろ?」

 

轟雷「私は飛べませんので1番下です。」

 

空「OK。迅雷が真ん中で、轟雷がいっちゃん下だな。」

 

マテリア白「うふふふふ。ちょっと悲しそうに言うのね。」

 

轟雷「悲しそうですか?」

 

マテリア黒「強がる姿って悪くない。」

 

轟雷「悲しい・・・」

 

そんな中、迅雷が段ボールの中を物色している。

 

迅雷「こ、これは!!」

 

何かを見付けた。刀だった。

 

迅雷「槍もあるぞ!」

 

次に見付けたのは雛人形だった。

 

空「雛人形もあるのかよ。」

 

バーゼラルド「凄い綺麗〜!お姫様が居るよ!」

 

スティレット「私の趣味じゃない。」

 

迅雷「自分の屋敷にピッタリだ!早速部屋に飾る!」

 

刀と槍を背負って真ん中の棚に登った。下の方では鏡餅があった。

 

空「何で鏡餅もあんねん?」

 

姫?「お殿様〜!お食事のお時間でございまする〜!」

 

殿?「左様か姫。苦しゅうない。近うよれ。」

 

空「おいバーゼラルド何やってんねん!」

 

スティレット「そうよ!遊んでないでちゃんとやりなさいよ!」

 

バーゼラルド「遊んでないよ!バーゼは、お部屋作りのイメージトレーニング中なのです!」

 

マテリア黒「難しい言葉使っちゃって。」

 

マテリア白「黒ちゃん。意地悪な言葉使っちゃダメ。泣いちゃうかも。」

 

マテリア黒「寧ろ泣かせてみようかしら?」

 

空「お前ら本当に残酷感が半端ねぇな・・・」

 

バーゼラルド「バーゼ!強い子だから泣かないもーん!」

 

スティレット「白と黒こそ何もしてないじゃん!」

 

空「お前ら部屋作りはどうしたんだ?」

 

マテリア白「スティ子ちゃん、空、本当に分かってないのね?」

 

スティレット「はぁ?」

 

空「どう言う意味だ?」

 

マテリア黒「可哀想な子・・・」

 

スティレット「本当いちいち頭に来るんだけど!!」

 

空「お前ら何が言いたいんだ?」

 

マテリア黒「顔が真っ赤。」

 

マテリア白「そうムキにならないの。うふふふ。」

 

空「ムキになってねえし真っ赤になってねえし。」

 

スティレット「早く部屋を何とかしなさいよ!!どうして何も出来ない癖に!!」

 

マテリア黒「私達を見縊るなんて愚か過ぎて言葉も無い。」

 

スティレット「はぁぁ!?訳分かんないし!!!!」

 

マテリア白「わぁ〜スティ子ちゃんが怒った〜。怖〜い。」

 

マテリア黒「何?私達をゾクゾクさせたいの?うふふ。悔しいの?怒れば?ねえ怒りなさいよ。」

 

マテリア白「ねえ、早く怒って?それとも泣く〜?」

 

空(うわぁ〜煽ってるとしか思えねえ・・・それに大体のいじめっ子はアホと馬鹿ばっかりだからな。何れ天罰とか下るからな。)

 

轟雷「出来ました。」

 

スティレット「早!!」

 

空「もう出来たの!?」

 

轟雷「はい。」

 

 

 

既に轟雷の部屋が完成した。

 

轟雷「もう完成です。空、どうでしょうか?」

 

空「そうだな〜、こう言ったシンプルな感じが好きだな。」

 

轟雷「ありがとうございます。」

 

バーゼラルド「え?轟雷のお部屋これでお終い?」

 

轟雷「はい!」

 

スティレット「これじゃあ武器庫でしょ!?」

 

轟雷「これなら、1目で何処に何があるのかが分かります。バトルの準備をするあおの為です。」

 

スティレット「それは分かるけど、幾ら何でも殺風景過ぎない?」

 

轟雷「殺風景・・・う〜ん、何が足りないのかが良く分かりません。」

 

バーゼラルド「じゃあ、このクマさん置いてみるとか!」

 

早速クマのぬいぐるみを置いてみる。しかし。

 

スティレット「何だろう・・・この違和感・・・」

 

空「シュール過ぎる・・・」

 

スティレット「まあさあ!何も無いよりは良いんじゃない?」

 

轟雷「そうでしょうか?」

 

スティレット「取り敢えず置いておこう。」

 

轟雷「はい。」

 

バーゼラルド「迅雷はどうかな〜?」

 

空「そう言えば迅雷はと言うと・・・」

 

 

 

迅雷の部屋は既に完成していた。

 

スティレット「うわあ!本格的な和室!武家屋敷!」

 

迅雷「ただの武家屋敷ではない!忍者屋敷だ!」

 

空「拘りが強過ぎる・・・(ここに武者頑駄無と武者頑駄無Mk-IIを並べたらどうなるか。)」

 

スティレット「想像以上に・・・」

 

バーゼラルド「凄過ぎる・・・」

 

マテリア黒「でも女子力0。」

 

マテリア白「女捨てちゃったの?」

 

迅雷「何とでも言え。自分は大満足だ。」

 

空「ま、まぁでも迅雷らしくて良いぞ?」

 

 

 

次はバーゼラルドの部屋を見る。

 

スティレット「バーゼの部屋・・・何これ!?ゴミ屋敷じゃん!!」

 

バーゼラルド「ゴミ屋敷じゃないよ!!バーゼには全貌が見えてるんだから!」

 

空「キャンディーや金平糖、そしてチョコレートの箱って・・・ここはお菓子の家か?」

 

スティレット「酷過ぎる・・・」

 

マテリア白「あら。バーゼちゃんにはとってもお似合いよ?自由奔放で。」

 

マテリア黒「白お姉様嫌味のレベルもうちょっと下げて?」

 

空(お前ら姉妹の嫌味レベルが0になれば助かるんだが・・・)

 

バーゼラルド「これが〜可愛くて〜、素敵なお部屋に近付いてるんだな〜。」

 

壁にペンキを塗る。

 

マテリア白「バーゼちゃん、この柄な〜に?」

 

マテリア黒「と〜っても趣味が良い壁。」

 

バーゼラルド「でしょー?いちご柄だよ〜!ベッドとかテーブルとか結構良い感じに作れたんだよ〜?お菓子の空き箱にハンカチを貼って〜。」

 

するとマテリア白がルンバを起動した。

 

ルンバ『ゴミを発見しました!』

 

起動されたルンバがバーゼラルドの部屋をゴミだと思って襲った。

 

バーゼラルド「え!?うわああああ!!!!ゴミじゃないーーーー!!!」

 

力一杯ルンバを抑える。

 

マテリア白「うふふ!ゴミだって〜!」

 

バーゼラルド「違うよーー!!」

 

マテリア黒「あなたの最高傑作はゴミって認識されたみたいよ?」

 

バーゼラルド「酷ーーい!!」

 

すぐに空がルンバを停止した。

 

空「この腹黒姉妹が。ルンバは没収だ。」

 

スティレット「バーゼにして上手く出来たんじゃない?そのベッド。」

 

バーゼラルド「ベッドじゃない!どう見ても格好良いソファーだよ!」

 

スティレット「あ、ごめん。」

 

空(スティレットまで煽ってるな。)

 

バーゼラルド「皆酷〜い!もうバーゼ、お部屋これで良いもん!!わーい!ゴロゴロ!わーい!」

 

スティレット「バーゼ、本当にそれで良い訳?」

 

バーゼラルド「良い居心地!何時でもバーゼのお部屋に遊びに来て?」

 

スティレット「うん!遠慮しとく!」

 

バーゼラルド「じゃあ!スティレットの部屋にお邪魔しまーす!」

 

スティレット「散らかさないでよ?」

 

 

 

次はスティレットの部屋を見る。

 

バーゼラルド「うわぁー!凄ーーい!!」

 

空「青い布を貼った壁と、段ボールで組み立てた机とテーブルの部屋か。」

 

轟雷「何と言うか、スティレットらしい部屋だと言う事が分かりました!」

 

スティレット「FAガールたるもの!DIYくらい出来ないと!ドゥイトゥユセーフ!流石私!」

 

空「自画自賛?」

 

バーゼラルド「お見事!おしゃれー!」

 

スティレット「ま、こんなもんかな?」

 

マテリア黒「へぇ〜?意外と器用なのね?」

 

マテリア白「うふふ。顔に似合わず、私達の家に何か必要な時は作らせてあげちゃおうかな?」

 

スティレット「2人は何で何もしてないのよ?」

 

マテリア黒「だって手が汚れるの嫌だし。」

 

マテリア白「爪が痛むのよね〜。」

 

空「それじゃじゃ馬な奴が言いそうなセリフだな。」

 

バーゼラルド「2人はお部屋いらないの?」

 

空「このままホームレス体験するか?」

 

マテリア黒「そろそろ届く頃ね。」

 

空・バーゼラルド「へっ?」

 

すると外から何かが来た。

 

空「ドローン?」

 

 

 

届いた荷物を使ってマテリア姉妹の部屋が完成した。

 

スティレット「凄い・・・」

 

空「まさかドールハウスかよ・・・」

 

マテリア黒「イメージ通りね。」

 

マテリア白「私達にピッタリ。」

 

バーゼラルド「ドールハウスかぁ・・・その手があったか!」

 

轟雷「これを注文したのですか?」

 

マテリア黒「そうよ?」

 

マテリア白「ネット通販くらい誰とでも出来るでしょ?」

 

空(ネット通販?まさか・・・)

 

丁度そこに、あおが帰って来た。

 

あお「ただいまー!」

 

空「あおちゃんおかえりー!」

 

FAガール「おかえりなさーい!」

 

空「どうだった?」

 

あお「いやぁ〜、あの食べっぷり、流石武希子は只者じゃないな〜。」

 

空「武希子ちゃんどんな食べっぷりを披露したんだ?」

 

あお「空〜、皆の部屋は完成してるの?」

 

空「あ、ああ、見てみろよ。」

 

轟雷達が作った部屋を見て、あおがカバンを落として驚いた。

 

あお「うわあー!す、凄い!何処から突っ込んで良いのか分からないけど色々凄い!!」

 

スティレット「でしょ?」

 

迅雷「まだまだ変化の余地はある。」

 

バーゼラルド「バーゼも頑張ったんだよー!褒めて褒めてー!」

 

轟雷「これでバトルが捗りそうです!」

 

マテリア白「支払いは〜。」

 

マテリア黒「あおちゃんの口座から引き落としになってるわ。」

 

あお「へっ?私の?口座から?引き落とし?」

 

空(やっぱりか・・・)

 

マテリア白「そうよ?その為にあおちゃんが私達のデータ収集してるんだから。」

 

あお「って私のお金かーい!!ってか私のアルバイト代が!!!」

 

ドールハウスの注文代は、あおの口座から引き落とされたのだった。

 

あお「ちょ!ちょ!これ幾らだったの・・・?高いよね・・・?どう見ても絶対高いよね・・・?」

 

空(確か伝票があったはず・・・)

 

伝票を探す。伝票を見た空が固まった。

 

空(こんの外道姉妹が・・・!)

 

マテリア白「今までのアルバイト代で何とか足りたから大丈夫よ。」

 

あお「た、足りた・・・?足りたとは・・・?」

 

マテリア黒「本当はベロアなカーテンも付けたかったんだけど。」

 

マテリア白「データ収集の報酬じゃ足りなかったから、来月まで我慢してあげる。」

 

あお「使い果したんかい!!!」

 

報酬代がゼロになった事を聞いたあおが崩れてしまった。

 

轟雷「でも、皆の部屋が出来てスッキリしましたね!あお!」

 

あお「いや、もう・・・1部屋空いてるのが何かのフラグとしか思えない・・・」

 

棚の左上が空いてる。

 

あお「今までの分タダ働き・・・漫画売った分も武希子に奢っちゃったし・・・」

 

FAガールが褒めて貰えると期待が高まる。しかし。

 

 

 

 

 

 

あお「わしには金が無いんじゃーーーーー!!!!お前達!!早くたーたーかーえー!!!!」

 

 

 

 

 

 

逃げるFAガール達をあおが追い掛ける。FAガールが空の後ろに隠れた。

 

空「おいおい!俺を盾にするな!」

 

バーゼラルド「空助けて〜!」

 

あお「空!そこを退いて!!」

 

空「おわっと!?」

 

目を赤く光らせて突進するあおを抑える。

 

空「あおちゃん落ち着け!」

 

あお「落ち着ける訳ないでしょ!!私のお金が無くなったんだよ!!」

 

空「だったら、俺の口座から半分くれてやるよ!」

 

その言葉を聞いたあおが動きを止めた。

 

あお「え・・・?」

 

空「報酬代がゼロになったのはマテリア姉妹のせいだからな。それに俺、あおちゃんと同じようにデータ収集の報酬代、それに両親からの仕送りもあるし。その半分をあおちゃんの口座に振り込んどくよ。俺への借金はチャラにしとく。これでどうだ?」

 

あお「あぁ・・・!ありがとー!空ーー!!」

 

空「うぐっ!?」

 

嬉しくなったあおが空を強く抱き締めた。

 

あお「流石私の従弟だよーーー!!!」

 

空「あ、あおちゃん・・・く、苦しい・・・!ガクッ・・・」

 

こうして轟雷達の部屋が完成した。そしてあおの口座がゼロになったが、空のお陰で救われたのだった。

 

「END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
    マテリア姉妹:山崎エリィ
        迅雷:樺山ミナミ
     お掃除ロボ:ちーしゃみん

迅雷「あお、お主のトントンは緩い!あんなトントンではトントン相撲のトントンは務まらん!もっと手首はこうだ!」

あお「こう?」

迅雷「違う!こうだー!」

あお「こう!?」

迅雷「次回のフレームアームズ・ガールも一緒にトントンするぞ!!」

あお「セッションだよね!?」

登場ガンプラ・MGプロヴィデンスガンダム

次回「アーキテクト・起動/おつかいレース」


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05「アーキテクト・起動/おつかいレース」

『Aパート・アーキテクト・起動』

 

休日のある日。轟雷と迅雷が再びバトルする。今回は空も加わり、使うガンプラはRGビルドストライクガンダム。

 

轟雷「轟雷!」

 

迅雷「迅雷!」

 

轟雷「フレームアームズ・ガール!セッション!GO!」

迅雷「フレームアームズ・ガール!セッション!いざ参る!」

 

空「ビルドストライクガンダム!セッション!出る!」

 

3体が消えて、轟雷と迅雷が装甲パーツを装着する。

 

轟雷「注ぎます!今日のトキメキ!弾けます!私の煌めき!」

 

迅雷「再びの鼓動!熱き炎は馬となり我は高みへ駆け上る!」

 

空「俺が作って!俺が戦う!俺がガンダムビルドファイターズだ!」

 

 

 

 

 

 

今回のステージは闘技場。

 

迅雷「今日こそは勝つ!」

 

轟雷「そうはさせません!」

 

迅雷「おりゃああああ!!!」

 

ブーメランサイズを振り回して、轟雷に攻撃を仕掛ける。

 

空「よっと!」

 

しかしビルドストライクガンダムが轟雷の前に移動して、ビームサーベルでブーメランサイズを防いだ。

 

空「この前は不参戦だったけど、迅雷!お前の実力見せてくれよ!」

 

迅雷「良いだろう!掛かって来い!」

 

空「はっ!!」

 

鍔迫り合い中にビルドストライクガンダムが迅雷を後ろに投げた。

 

轟雷「とどめです!」

 

空「喰らえ!」

 

轟雷が両手を上へ上げたと当時にセレクターライフルが転送された。轟雷がセレクターライフルを構え、ビルドストライクガンダムはビルドブースターの大型ビームキャノンを構えて、迅雷に向けて同時に発射した。

 

迅雷「はっ!」

 

しかし迅雷がブーメランサイズを投げて、セレクターライフルと大型ビームキャノンを相殺して爆発させた。

 

迅雷「まだまだ!」

 

空「やるねぇ!」

 

 

 

 

 

 

するとその時、爆煙の中から謎の光が現れた。

 

 

 

 

 

 

轟雷「え?」

 

迅雷「何だ?」

 

空「誰だ?」

 

光の中から現れたのは、新たなフレームアームズ・ガールだった。

 

轟雷「あなたは?」

 

アーキテクト「アーキテクト。」

 

轟雷「アーキテクト?私は轟雷。」

 

迅雷「お主、何処から現れたんだ?」

 

空「お前は何者なんだ?」

 

アーキテクト「質問の意味不明。」

 

空「意味不明?」

 

轟雷「フレームアームズ・ガールなのですか?」

 

アーキテクト「肯定。バトルによるデータ収集開始。」

 

迅雷「バトルだと?」

 

空「俺達と?」

 

轟雷「そのようですね。」

 

迅雷「謎の敵の出現か。」

 

轟雷「状況は分かりませんが、私は受けて立ちます!」

 

迅雷「自分もだ!」

 

空「俺も受ける!」

 

アーキテクト「戦闘サブルーチン実行。」

 

すると一瞬にしてアーキテクトが消えた。

 

迅雷「な!!」

 

轟雷「消えた!?」

 

空「瞬間移動か!?」

 

 

 

 

 

 

それを見ていたあおも状況が分からなくなっていた。

 

あお「え?何何?」

 

マテリア黒「ねえ、まさかあおちゃん。」

 

マテリア白「うふ。何も知らないのね。」

 

あお「え?白と黒はあの子の事知ってるの?」

 

マテリア黒「勿論よ。全ての起源、私達マテリアが居て。」

 

マテリア白「その次にあの子が居るの。」

 

あお「は〜?」

 

バーゼラルド「説明しよう!マテリア白黒お姉ちゃん!そして突如バトルステージに現れたアーキテクト!彼女達の存在あってこそバーゼ達なのである!」

 

あお「益々意味分からない・・・」

 

スティレット「成程。そう言う事ね。」

 

あお「スティ子も知ってるの!?」

 

スティレット「聞いた事あるの。実機を持たずにプログラムされたデータを起動する為だけに出現するって。」

 

あお「はぁ。」

 

スティレット「全然分かってないでしょ!!アホっ子!」

 

あお「アホっ子言うな!あ。でもさでもさ、何時ものバトルより特別感あるよね?って事はきっと報酬も良い訳じゃん!ね?ね?」

 

バーゼラルド「うむ。そうだと思われる!」

 

あお「やっぱり~?そう言う事なら何だか張り切っちゃうな~!」

 

 

 

 

 

 

その頃仮想空間の中では。

 

アーキテクト「分身サブルーティン実行。」

 

空「分身サブルーティン?」

 

すると3人の周りに、分身した無数のアーキテクトが姿を現した。アーキテクト達はアサルトライフルを構えている。

 

迅雷「これは・・・」

 

空「成る程。彼奴は何でもありって訳か。」

 

すると一斉にアサルトライフルを連射した。轟雷と迅雷が走って躱すが、逃げる事も出来ずに固まって防ぐ事しか出来なかった。

 

空「この野郎!俺を精密に狙ってやがる!」

 

分身の半分は、飛翔して躱してるビルドストライクガンダムを精密に狙って連射してる。

 

迅雷「残像で多数に見せてる訳ではなさそうだな!」

 

轟雷「そうですね。どれも本物のアーキテクトのようです!」

 

迅雷「どうする!?」

 

轟雷「必ず弱点はあるはずです!全て書き込まれたプログラムで動いてると言う事は!」

 

迅雷「つまり?」

 

轟雷「想定外の事は対応出来ないと言う事!」

 

すると轟雷が、滑腔砲を下に向けて連射して煙幕を張った。

 

空「成る程、煙幕を張ったのか!なら俺も!」

 

強化ビームライフルを下に向けて連射して煙幕を張った。

 

轟雷「あお!バイオレンスラムを!」

 

 

 

 

あお「よーし!」

 

 

 

 

バイオレンスラムを転送した。するとバイオレンスラムがスパイクハンマーに変形した。

 

轟雷「はあああ!!」

 

地面を叩いて煙幕を張ってアーキテクトが油断させた。その隙に轟雷がバイオレンスラムで数体撃破する。

 

空「やるねぇ!丸でガンダム無双だ!俺も行くぜ!」

 

ビームサーベルで数体のアーキテクトを撃破する。轟雷はバイオレンスラムをバタリングラムに変形させて目の前のアーキテクト達に向かって走り出す。

 

アーキテクト「対応サブルーティン無し。基本戦術ルーティンAに移行。」

 

すると再びアサルトライフルを連射する。轟雷と迅雷とビルドストライクガンダムが岩の後ろに隠れる。

 

空「くそ!彼奴容赦無えな!」

 

迅雷「大丈夫か!?」

 

轟雷「はい。迅雷、空、気付きませんか?」

 

迅雷「え?」

 

空「どう言う意味だ?」

 

轟雷「アーキテクトは大量に分身してる事でエネルギーが分散しているようです。これなら接近戦で勝てます!」

 

空「成る程!」

 

迅雷「確かに。いざ!」

 

3人「突撃!!」

 

轟雷「やあああ!!!」

 

バタリングラムを駆使してアーキテクトを数体撃破する。すると撃破されたアーキテクトの分身が消滅した。

 

迅雷「やああああ!!!」

 

そして迅雷はユナイトソードを駆使して数体撃破する。撃破された分身が消滅した。

 

空「うおおおおお!!!!」

 

強化ビームライフルと大型ビームキャノンを一斉発射して数体撃破する。撃破された分身が消滅した。

 

アーキテクト「戦術変更。接近戦サブルーティン3D実行。」

 

 

 

 

 

 

すると分身が1つに融合した。融合されたアーキテクトの両腕にはインパクトナックルが装備された。他の分身も融合して、融合された2体が出現した。2体にはパイルバンカーとインパクトエッジが装備された。

 

 

 

 

 

 

空「マジかよ・・・!」

 

アーキテクト「迅雷、接近戦に特化。轟雷、装備により接近戦に対応。ビルドストライクガンダム、接近戦と長距離戦に対応。データ無し。未知数。」

 

すると3体が一気に迫って来た。

 

迅雷「やあああ!!!」

 

轟雷「はあああ!!!」

 

空「うおおおお!!!」

 

迅雷と轟雷はインパクトナックルとパイルバンカーを装備したアーキテクト2体に挑み、ビルドストライクガンダムはインパクトエッジを装備したアーキテクトに挑む。

 

空「此奴・・・!」

 

ビルドストライクガンダムとアーキテクト(インパクトエッジ)が距離を取った瞬間、アーキテクト(インパクトエッジ)がジャンプして轟雷を叩き付けるが、轟雷は躱した。そして再びジャンプして迅雷を飛ばした。

 

迅雷「うわああああ!!!」

 

轟雷「迅雷!」

 

空「大丈夫か!?」

 

迅雷「ああ。凄い力だ・・・!」

 

すると再び3体が襲い始めた。3人がジャンプして避けた。

 

轟雷「あああ!!」

 

1体のアーキテクト(インパクトナックル)がジャンプした轟雷に攻撃した。

 

空「危ね!」

 

アーキテクト(パイルバンカー)がビルドストライクガンダムに攻撃を仕掛けたが、ビームサーベルで防がれた。

 

迅雷「うおおおおお!!!」

 

ユナイトソードでアーキテクト(インパクトエッジ)に振り下ろすが避けられた。3人はアーキテクトに囲まれた。

 

迅雷「中々手強いぞ!」

 

空「轟雷!何かアイディアは無いのか!?」

 

轟雷「力を合わせましょう!まずは!」

 

バイオレンスラムをスパイクハンマーに変形させた。

 

轟雷「はあああああああ!!!!」

 

スパイクハンマーで地面を叩いて、回りながら煙幕を張った。煙幕を張ったと同時に竜巻が巻き起こった。すると3体のアーキテクトが1体に融合して浮遊した。

 

アーキテクト「轟雷、迅雷、共に飛行不可能。ビルドストライクガンダム、飛行可能。空中戦サブルーティンに移行。」

 

轟雷「迅雷!ハンマーの衝撃波に乗って下さい!」

 

迅雷「承知!」

 

轟雷「空!」

 

空「分かった!」

 

ビルドストライクガンダムが飛翔した。そして迅雷がスパイクハンマーに乗った。それを確認した轟雷がスパイクハンマーに乗った迅雷を上へ飛ばした。竜巻の中からビルドストライクガンダムが現れた。

 

空「どりゃああああ!!!」

 

ビームサーベルを振り下ろしたが、アーキテクトが防いだ。すると竜巻の中から迅雷が現れた。

 

アーキテクト「!?」

 

空「迅雷!行け!!」

 

迅雷「やあああああ!!!」

 

ユナイトソードを力いっぱい振り下ろしてアーキテクトに直撃した。直撃を受けたアーキテクトは地上に落下して倒れた。

 

迅雷「ど、どうだ!」

 

倒れたアーキテクトのライフが0になって消滅した。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!迅雷!ビルドストライクガンダム!』

 

空「おっしゃ!!」

 

轟雷「迅雷!!大丈夫ですか迅雷!?」

 

迅雷「ああ。アーキテクトは?」

 

轟雷「消えました。私達の勝ちです!」

 

迅雷「そうか。良かった!」

 

空「お手柄だったな迅雷。」

 

迅雷「感謝するぞ。空。」

 

轟雷「きっと、私達は空中戦が出来ないと言うデータだったのでしょう。」

 

迅雷「力を合わせれば空だって飛べる。」

 

空「呼んだ?違うか。」

 

アーキテクト「バトル終了。」

 

轟雷・迅雷・空「!?」

 

すると消滅したはずのアーキテクトがまた姿を現した。

 

轟雷「素晴らしいバトルでした。」

 

迅雷「お主。やるな!」

 

空「中々だったぜ!」

 

アーキテクト「敗北データ読み込み不可能・・・リロード・・・リロード・・・もう、過去データ無し・・・」

 

轟雷「どうしたんでしょう?」

 

迅雷「今まで負けた事無いからプログラムが壊れたんじゃないのか?」

 

空「彼奴、負けを認めてないのか?」

 

アーキテクト「プログラム、終了不能・・・再起動、不能。重大な・・・トラブル発生・・・」

 

迅雷「これは大変だな!」

 

空「おいおいどうすりゃ良いんだ!?」

 

轟雷「大丈夫です。任せて下さい。」

 

迅雷「どうやって?」

 

空「何を?」

 

すると轟雷がアーキテクトに歩み寄った。

 

轟雷「私にはデータがあります。これはショック療法と言う物です。」

 

すると轟雷がアーキテクトの頬にキスした。

 

空(ブッ!?)

 

今度はアーキテクトにハグした。

 

轟雷「そしてこれは友情の証。良いバトルをすると友情が生まれる。ここで皆と出会って学んだ事です。」

 

アーキテクト「・・・プログラム、再起動。」

 

空「お!」

 

迅雷「確かに良いバトルだった。歴史に残る戦闘と言えよう。」

 

空「楽しいバトルサンキューな。」

 

轟雷「またここで会いましょう。」

 

アーキテクト「会えない。本プログラムはここで終了する。」

 

轟雷「次に会うあなたは別のあなたと言う事ですか?何だか寂しいですね・・・」

 

迅雷「確かに。しかしバトルのデータは残るのだろう?」

 

轟雷「友情の証も記録して下さいね。」

 

アーキテクト「友情の証、肯定。」

 

迅雷「戦いなら何時でも受けて立つぞ!」

 

空「何時でも出て来ても良いぞ!」

 

アーキテクト「次のバトルは必ず勝つ。データは残っているから。」

 

轟雷「待ってます。約束ですよ。」

 

アーキテクト「約束。肯定。」

 

微笑んだアーキテクトが完全に消滅した。

 

 

 

 

 

 

そしてその後。

 

あお「いや~熱いねぇ~!良いもん見せていただいたよ。これでアルバイト代も入るんだからデータ収集はやめられないんだよな~!」

 

空「金の話で台無しになった気がするんだが・・・」

 

バーゼラルド「バーゼもアーキテクトに会いたかったよ〜。良いな〜。」

 

スティレット「登場もランダムみたいだし、気長に待つしか無いわね。」

 

バーゼラルド「今度は別のアーキテクトだね〜。」

 

あお「うん。でも、記憶が無くても記録が残ってる。ね?轟雷。」

 

轟雷「はい!あお!」

 

するとインターホンが鳴った。

 

あお「おや?荷物が届いた。」

 

空「荷物?まさか。」

 

届けられた小包を開けると全員が騒ついた。何故なら届けられた小包の中に入ってたのは・・・

 

 

 

 

 

 

アーキテクトだったからだ。

 

 

 

 

 

 

轟雷「アーキテクト!?」

 

するとアーキテクトが目を開けた。

 

アーキテクト「プログラム名、アーキテクト。共同生活を開始。」

 

全員「ええーーーー!?」

 

轟雷「アーキテクト!」

 

スティレット「ようこそ!」

 

迅雷「うむ!」

 

バーゼラルド「にゃはは〜!」

 

マテリア白「あらいらっしゃい。」

 

マテリア黒「歓迎してあげる。」

 

あお・空「いらっしゃいって・・・実機あったんか~い!」

 

マテリア白「うふふ。本当に出来ていたとはね〜。」

 

轟雷「部屋なら彼処が空いてますよ。」

 

こうしてアーキテクトが共同生活を開始するのであった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『Bパート・おつかいレース』

 

ある日。あおが包丁を持って超スピードでピーマンを切っていた。それを見ていた空は驚いてる。

 

あお「とおおおおおりゃりゃりゃーーーー!!!」

 

空「あおちゃん凄いスピード・・・」

 

そんな中轟雷達は、新しいルンバに興味津々だった。轟雷がスイッチを押す。

 

ルンバ『サポートビークルモードだよ〜!』

 

轟雷「え?」

 

スティレット・バーゼラルド「え?」

 

ルンバ『あはははは〜!』

 

するとルンバが笑いながらそこら中を走り回った。

 

あお「ね?お掃除ロボちゃんと直ってるでしょ?」

 

轟雷「直ってると言いますか・・・」

 

空「何だあのルンバは?テンション高いな。」

 

あお「武器を組み立てるだけじゃなくて掃除機の修理まで出来るんだもんな~。流石武希子!」

 

空「武希子ちゃん何者?」

 

あお「でね、そのお礼に酢豚を作ってるって訳。武希子の大好物なんだ~!」

 

スティレット「ゴミを吸ってるって感じじゃないわね。」

 

ルンバ『サポートビークルモードだよ~!』

 

マテリア白「乗り物に進化したって事だね。」

 

マテリア黒「お掃除だけじゃなくて移動手段にも使えるって訳ね。」

 

轟雷「それは凄いです!」

 

ゴーグルとマスクを装備して玉ねぎを切る。

 

あお「私ってばこう見えて意外と女子力高いんだよね~。友の為に酢豚作っちゃうなんて。」

 

空「玉ねぎで目が沁みる・・・ってか冷蔵庫で冷やしてから切れよ・・・(ゴーグルとマスクって、塗装時の俺の姿やんけ・・・)」

 

あお「って君達聞いてる~?」

 

轟雷達はルンバに乗って部屋中を回ってる。

 

空「彼奴ら聞く耳持ってねえな。(ってかルンバ使う前にまず自分で掃除しろって話。)」

 

あお「わーーーーー!!」

 

空「うお!?」

 

あお「何と!私とした事が!」

 

空「どうした!?」

 

あお「豚を素揚げすると言うプロの一手間を加えたにも関わらず、お酢を切らしていると言う失態!これじゃ豚!酢豚じゃなくて豚!」

 

空「おいおい落ち着けよ。」

 

あお「酢が無いまま豚がからっと揚がっていく~・・・」

 

空「あれま。これじゃ酢豚ならぬ素豚だな。」

 

あお「上手い事言わないでよ・・・」

 

空「ってかあおちゃん、作る前に材料確認しとけよ。」

 

あお「今更言われても・・・」

 

轟雷「あお。私がおつかいに行きます!お酢を買って来ます!」

 

あお「どうしたの?珍しいじゃん。」

 

轟雷「任せて下さい!」

 

あお「そう?じゃあお願いしちゃおっかな。」

 

空「(嫌な予感しかしないな。)あおちゃん、俺も轟雷達と一緒に買って来る。」

 

あお「じゃあお願いね。」

 

 

 

 

 

 

装甲パーツを装着する轟雷達。

 

轟雷「酢豚のお酢を目指して!」

 

迅雷「押忍!」

 

スティレット「お酢!」

 

バーゼラルド「おいっす~!」

 

 

 

 

 

 

装甲パーツを装着した轟雷達そして空は近くの駐車場に移動した。そしてルンバも駐車場に来た。

 

空「此奴付いて来やがった。」

 

ルンバ『新しい名前を付けて!』

 

轟雷「そうですね!」

 

空「それ必要か?」

 

バーゼラルド「よし・・・今日から君はスレイプニー太郎!スレイプニー太郎だー!」

 

スティレット「スレイプニー太郎?何それ?」

 

バーゼラルド「スレイプニールとは神が乗る8本足の軍馬の名前なのであ~る!」

 

轟雷「バーゼラルドは物知りですね。」

 

空「お前博識かよ。」

 

スティレット「だから何よニー太郎って。」

 

バーゼラルド「男の子だからニー太郎。」

 

スティレット「男の子なんだ・・・」

 

迅雷「軍馬とは良い響きだな!」

 

スレイプニー太郎『スレイプニー太郎!登録したよ!』

 

空「あ、自動登録された。」

 

轟雷「はい!宜しくお願いします!スレイプニー太郎!」

 

スティレット『轟雷随分嬉しそうね。」

 

轟雷「私には飛行ユニットが無いのでサポートビークルはとても嬉しいです!では今からチーム分けをします!題しておつかいレース!」

 

FAガール・空「おつかいレース?」

 

轟雷「はい!これもバトルです!一番最初にお酢を買ってあおに届けたチームが勝ちです!」

 

スティレット「面白そうね。チームはどうするの?」

 

轟雷「空中チームと地上チームで別れましょう。」

 

スティレット「成る程ね。そしたら私とバーゼは。」

 

バーゼラルド「空中チームだ!スティレットと一緒に一っ飛びだよ!」

 

轟雷「私と迅雷は地上チーム。スレイプニー太郎で移動します。」

 

迅雷「承知!武田騎馬軍団の如く突き進む!」

 

空「今度は武田信玄か。」

 

スティレット「負けないわよ!」

 

轟雷「望む所です!」

 

バーゼラルド「マテリアお姉ちゃん達は~?」

 

マテリア黒「私達も乗り物を手に入れたのよ。」

 

マテリア白「ついこの前アーキテクトちゃんが届いた時に。」

 

バーゼラルド「え?乗り物って何だろう?」

 

空(アーキテクトが届いた時に?まさか。)

 

轟雷「では、2人はチームですね。」

 

スティレット「乗り物チームになんか負けないわよ!ね?バーゼ!」

 

バーゼラルド「勿論だよ!負けないぞー!」

 

スティレット「アーキテクトは?」

 

バーゼラルド「そうそう!アーキテクトは飛べるの?」

 

アーキテクト「飛行装備及び飛行サブルーチンは未実装。単独で行動する。」

 

轟雷「そうですか。空はどうします?」

 

空「俺も単独行動だ。」

 

轟雷「分かりました。ではでは!早速行きますよ!位置に付いて下さい!」

 

そして全員が位置に付く。

 

轟雷「おつかいレース、スタートです!」

 

合図と同時に、地上チームと飛行チームがスタートした。

 

空「さて、俺も行くか・・・え?」

 

行こうとした時、マテリア姉妹がある物に乗ってるのを見て呆れた。

 

空(やっぱりかよ・・・さて行くか。)

 

 

 

 

 

 

その頃地上チームの轟雷と迅雷はスレイプニー太郎に乗って全速力で走ってた。

 

迅雷「おお!芝居小屋とは粋だな!偵察して行くか!」

 

轟雷「駄目ですよ。急がないと。」

 

迅雷「では速度を上げよう。」

 

スピードアップのボタンを押す。

 

スレイプニー太郎『加速するよ!』

 

すると一気にスピードアップした。

 

轟雷「想像以上に速いですね・・・」

 

迅雷「おい轟雷。しっかり操縦しろ!」

 

轟雷「と言われても操縦方法が分かりません・・・」

 

このままのスピードで錦第二公園(通称・オニ公園)まで来た。

 

スレイプニー太郎『暴走モードだよ!』

 

轟雷「止まって下さーーい!!」

 

迅雷「どうどう!暴れ馬め静まれ!」

 

轟雷「目が回って来ました・・・」

 

そして2人は砂場に落ちてしまった。

 

 

 

 

 

 

一方その頃飛行チームのスティレットとバーゼラルドは余裕綽々だった。

 

スティレット「マテリア達が何をするか分かんないけど、ま、余裕ね!」

 

バーゼラルド「余裕余裕!超余裕!スティレットと一緒だから100人力だー!」

 

スティレット「うん!のんびり行こ?」

 

バーゼラルド「あ、ちょっと寄り道して行こ~!」

 

スティレット「え?何処に?」

 

バーゼラルド「ヤギさんに会いに行くの〜!」

 

スティレット「あ!待ちなさーい!」

 

寄り道場所はヤギが居る場所だった。

 

バーゼラルド「わ~い!ヤギさん可愛い~!」

 

スティレット「バーゼ!もう行くわよ!」

 

バーゼラルド「もうちょっとだけ~。子ヤギさん超可愛い~!」

 

 

 

 

すると上に何かが現れた。ドローンに乗ってるマテリア姉妹だった。アーキテクトが届いたと同時に盗んだのだった。

 

マテリア白「ヤギと遊んでるのね。お似合いよ。」

 

マテリア黒「もっと沢山遊んで良いのよ?」

 

ドローンを降下させて、アームでスティレットとバーゼラルドを落とした。ヤギが落ちたスティレットとバーゼラルドを見て顔を近付けた。

 

スティレット・バーゼラルド「きゃああああーーーーー!!!!」

 

マテリア黒「邪魔者も居なくなった事だし。」

 

マテリア白「おつかいに行きましょう。」

 

マテリア黒「アーキテクトちゃんが運ばれて来た時強奪して良かったわねこのドローン。」

 

マテリア白「やだ強奪したなんて人聞きの悪い。ちょっと借りてるのよね。」

 

マテリア黒「永遠に。」

 

マテリア白「借りてるだけ。」

 

しかし前方の木に気付かずにぶつかってしまった。ドローンが即壊れてしまった。

 

マテリア黒「あ~らら壊れちゃった。」

 

マテリア白「ヤワねぇ。」

 

 

 

 

 

 

一方その頃アーキテクトは単独で酢を買いに向かってる。そして栄町四丁目商店街にある高橋商店の前に到着した。

 

アーキテクト「学習モード、おつかい。データ取得完了。サブルーティン化、実行。」

 

 

 

 

 

 

そしてその頃空は、いなげや立川栄町店で買い物をしていた。

 

空「えっと酢と・・・序でに俺の晩飯の材料も買うか。久し振りに春巻き食うか。そうだ!あれも一応買っておくか。」

 

 

 

 

 

 

一方その頃轟雷と迅雷は砂場から出られない状態に追い込まれていた。

 

迅雷「砂で目が・・・」

 

轟雷「前が見えません・・・」

 

迅雷「やはりこの街の鬼門だけあるな・・・邪悪な赤鬼め!」

 

轟雷「ニー太郎を助けたくてもこれでは・・・」

 

迅雷「こっちが埋まってしまうぞ!」

 

轟雷・迅雷「うわああああ!!!」

 

 

 

 

そしてその頃スティレットとバーゼラルドはねちょねちょの状態になっていた。

 

スティレット「全身ねちょねちょなんですけど・・・もう・・・最低!」

 

バーゼラルド「ふえぇ・・・ずぶ濡れだぁ・・・」

 

スティレット「早く行かなきゃ・・・急ぐわよ!」

 

飛行しようとするが、飛ぶ事が出来ない。

 

スティレット「・・・あれ?飛べない・・・」

 

バーゼラルド「本当だ!バーゼも飛べない!」

 

スティレット「わ~!ヤギに舐められて飛行ユニットが壊れた~!」

 

バーゼラルド「うぇ~!バーゼもう疲れたよ~!やだよ~!」

 

 

 

 

 

 

その頃アーキテクトは、酢を購入してマンションへ戻って行く。そして空もマンションへ戻って行く。

 

 

 

 

 

 

一方その頃マテリア姉妹は木の幹にぶら下がってた。

 

マテリア黒「どうするの?」

 

マテリア白「どうするのかしら私達。」

 

マテリア黒「絶体絶命。」

 

マテリア白「追い詰められてる私達・・・」

 

マテリア黒「美しい。」

 

マテリア白「ええ。きっと美しい。」

 

 

 

 

 

 

そして一方その頃あおは泣いてた。豚が焦げてしまったからだった。

 

あお「豚が・・・焦げて・・・全滅した~!火が強過ぎたのかな・・・」

 

するとそこにアーキテクトが帰って来た。

 

アーキテクト「ただいま帰りました。」

 

あお「あ、おかえり・・・」

 

アーキテクト「お酢、おつかい完了。」

 

あお「ありがと・・・しかしだね。今出来るとしたら酢豚じゃなくて酢なんだわ・・・もう一回おつかい行って来て~!今度は豚~!」

 

するとそこに空が帰って来た。

 

空「あおちゃんただいま。」

 

あお「あ、空おかえり・・・」

 

空「ってどうしたの?そんなに泣いて。」

 

あお「豚が焦げちゃったの!今出来るとしたら酢なんだよ!」

 

空「マジかよ。酢とこれも買って来たよ。」

 

ビニール袋から取り出したのは、酢と豚肉だった。

 

あお「え?これって・・・」

 

空「豚肉だ豚肉。多分焦げてるのかなって思って念の為に買って来たんだ。」

 

あお「あ・・・ありがとー空ー!」

 

ギュッと空を抱き締めた。

 

空「だから抱き締めるの止めて・・・ん?轟雷達は?」

 

あお「え?まだ帰って来てないよ?」

 

空「彼奴ら何処かで遊んでるな?分かった。じゃあ俺が探しに行って来る。その間に武希子ちゃんにプレゼントする美味え酢豚を作っておけよ。」

 

あお「うん。お願い。」

 

 

 

 

 

 

轟雷達を探しに出掛けた空。

 

空「彼奴ら何処に居るんだ?全く・・・ん?」

 

すると公園から”ゴー”と言う音が聞こえた。

 

空「おいおい何だありゃ!?」

 

砂場の砂が噴射してるのを発見した。

 

轟雷「あ!空!」

 

空「轟雷に迅雷!?お前ら何してんだ!?」

 

轟雷「スレイプニー太郎が暴走してしまって・・・!」

 

迅雷「そしたらこの有様だ・・・!」

 

空「マジかよ・・・」

 

暴走してるスレイプニー太郎を停止する。

 

空「此奴良い性能の癖に結構我儘だな。さて、残りの奴らも探すか。」

 

 

 

その後ヤギが居る場所へ行くと、スティレットとバーゼラルドとマテリア姉妹を発見した。

 

 

 

全員を回収してマンションに戻った。雑巾でスティレットとバーゼラルドを拭いて、消臭剤で2人の臭いを消した。空は部屋に戻ってスティレットとバーゼラルドの装甲パーツを修理する。

 

 

 

 

 

 

その日の夕方、あおの部屋に空が入って来た。スティレットとバーゼラルドの装甲パーツを持って来た。あおは酢豚を武希子に持って行ってる。

 

空「スティレット、バーゼラルド、修理したぞ。臭いも消しておいた。」

 

スティレット「ありがとう・・・」

 

バーゼラルド「いや〜助かったよ〜空!」

 

空「全く、寄り道したフラグでヤギに舐められるなんてな。特にバーゼラルド、寄り道したいなら目的を果たした後にやってくれよな?」

 

スティレット「そうよバーゼ!」

 

バーゼラルド「だって〜。」

 

空「はぁ・・・そしてマテリアは、まさかアーキテクトを運んだドローンを盗んでたとはな。」

 

マテリア白「あら、盗んだなんて人聞きの悪いわね〜。」

 

マテリア黒「借りてるのよ。永遠に。」

 

マテリア姉妹「うふふふ。」

 

空「うわぁ〜・・・」

 

轟雷「でもまたやりたいですね!おつかいレース。」

 

迅雷「今度は負けないぞ!」

 

空「勘弁してくれよ〜・・・」

 

アーキテクト「学習モード、豚。データ取得完了。古代、猪が家畜化された物。弥生時代には日本で飼われていたと言う説あり。明治以降養豚所が増加。食肉用として定着した。現在豚肉は国内の食肉消費量でナンバーワン。ビタミンB1が大変多く牛肉の10倍含まれる。その為に疲労回復効果があり夏バテに有効な食材としても注目されている。」

 

空「アーキテクトが豚肉について調べてる・・・はぁ・・・」

 

こうしておつかいは無事に成功したが、空に憂鬱感が芽生えてしまった。

 

「END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
    マテリア姉妹:山崎エリィ
        迅雷:樺山ミナミ
    アーキテクト:山村響
  スレイプニー太郎:ちーしゃみん

アーキテクト「学習モード、次回予告。次回のフレームアームズ・ガールは、目隠しをされたアーキテクトが目隠しを外すと・・・」

あお「それちゃんとしたあらすじじゃない!」

アーキテクト「次回予告とはそう言う物だと。データ取得完了。」

あお「そうだけど・・・そうだけどー!」

空「次回もセッション。」

登場ガンプラ・RGビルドストライクガンダム

次回「感じて花火大会/学校へ行こう2」


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06「感じて花火大会/学校に行こう2」

『Aパート・感じて花火大会』

 

夏休みのある日。あおが部屋で浴衣に着替えてた。轟雷達はアーキテクトを目隠しして、部屋の前まで連れて来た。

 

轟雷「では、良いですか?」

 

FAガール「せーの。」

 

そして両手を離して目を開けさせた。目の前には、轟雷達からの贈り物があった。

 

スティレット「どう?ここがあんたの部屋よ。」

 

マテリア白「ウエルカムプレゼントとして、レースのリボンを送っておいたわ。」

 

マテリア黒「縛るなり扱くなり好きに使いなさいな。」

 

バーゼラルド「バーゼからは安全ピン!」

 

迅雷「自分からは茣蓙の端っこだ!」

 

轟雷「私からはこちらを。」

 

クマのぬいぐるみをプレゼント。

 

バーゼラルド「あり?それって轟雷の部屋が殺風景だからって置いたクマちゃんじゃない?」

 

轟雷「ええ、ですがやはり私の部屋には合わないので。」

 

スティレット「ちょっと何よ皆!!使えない物ばっかじゃない!!!はい!私からはこれ!」

 

プレゼントは、ダンボールで作った棚だった。

 

マテリア白「なぁに?」

 

スティレット「何でも収納棚よ?」

 

マテリア黒「DIYで調子に乗って作ったのは良いけど、別に無くても良かったんじゃない?って思ってるんじゃない?」

 

スティレット「ち、違うわよ!!ちゃんとアーキテクトのイメージに作ったんだから!!」

 

マテリア白「ふぅ〜ん。それってどう言うイメージ?」

 

スティレット「え!?えっとそれは・・・」

 

轟雷「あ!こうしたらどうでしょう?」

 

FAガール「ん?」

 

 

 

 

 

 

その頃空は、部屋でガンプラを作ってた。

 

空「よし出来た!」

 

出来たガンプラは、RGシナンジュだった。

 

空「いやぁ〜RGシナンジュはやっぱ凄えな〜。エングレービングがシールからパーツになってるし。よし!じゃあシナンジュが完成した所だし、花火大会へ行く準備でもするか。あおちゃん着替え終えてるかな?」

 

 

 

 

 

 

その頃あおの部屋では、遂にアーキテクトの部屋が完成した。

 

轟雷「全ての贈り物が融合しました!」

 

迅雷「融合、しているのか?」

 

スティレット「轟雷のセンスって謎・・・」

 

アーキテクト「状況把握。」

 

マテリア白「あら。アーキテクトちゃんがやっと反応したわ。」

 

アーキテクト「住居環境、完璧。」

 

スティレット「意外なコメント!?」

 

轟雷「良かったです!」

 

するとそこに、あおがアーキテクトの部屋を見に来た。

 

あお「あのぉ〜、終わった?アーキテクトの部屋作り。」

 

轟雷「はい!」

 

あお「じゃあちょっと見てくれるかな?一応ちゃんと着れたような気がするんだけど〜。」

 

轟雷達があおに乗って、浴衣姿のあおを見る。

 

FAガール「おおおー!」

 

迅雷「浴衣だな〜!」

 

あお「うん!そう!」

 

轟雷「似合ってます!」

 

あお「えへへ〜。」

 

マテリア白「っで、私達は帯をくるくるすれば良いのかしら?」

 

あお「いやいやいや!それ何処のお殿様!?」

 

マテリア黒「じゃあ、市中引き回しの刑ごっこでもする?」

 

あお「私が何をした〜っじゃなくて!普通に今日は花火大会だから!!」

 

FAガール「?」

 

轟雷「花火、大会・・・?」

 

あお「あれ?轟雷知らない?花火大会。」

 

轟雷「知識としてはあります。っが、経験はありません。」

 

スティレット「まぁ、あおみたいに浮かれぽんちんになるもんじゃないわよね。」

 

あお「浮かれぽんちん!?え!?え!?皆興味無いの!?花火大会!マジか・・・バーゼも?バーゼははしゃぐと思ってたんだけど・・・」

 

バーゼラルド「あんま興味無い!だってバーゼの方が大きい花火撃てるもんね!」

 

あお「それただの発砲だから・・・」

 

丁度そこに、私服姿の空が入って来た。

 

空「あおちゃん、準備出来た?」

 

あお「あ!空!見て見て?」

 

空「おお!浴衣似合うじゃん!可愛い可愛い!」

 

あお「でしょでしょ!」

 

空「今年の花火大会も良い思い出になりそうだな。」

 

 

 

テーブルに轟雷達を下ろす。

 

轟雷「あおはとても楽しみにしているのですね?花火大会。」

 

あお「そうだよ・・・」

 

空「え?お前ら花火大会興味無いの?」

 

轟雷「知識はありますが・・・」

 

空「そっか。」

 

あお「えぇ〜?皆そんなテンションか・・・浴衣頑張って着たのにな〜・・・」

 

迅雷「所であお、お主まさか下着は着けていまいな?」

 

あお「はい?」

 

空「突然何だ迅雷?」

 

迅雷「下着だ。」

 

マテリア白「ブラジャーと。」

 

マテリア黒「パンティーね。」

 

空「おい。」

 

あお「普通に着けてるけど?」

 

迅雷「何と!着物を美しく着るには、凹凸を強調する西洋の下着ではダメだ!」

 

ジャンプしてテーブルに着地する。

 

空「急にどうした!?」

 

迅雷「今すぐ脱げ!!肌襦袢を着用しろ!!」

 

あお「いやいやそんな本気じゃないし・・・」

 

空「おい迅雷落ち着けよ。」

 

迅雷「今から火薬飛び交う場に飛び込むと言う者が何を言っている!!」

 

空「お前が何を言ってんだよ!!」

 

迅雷「戦を甘く見るな!怪我をするぞ!」

 

あお「まぁ、確かに火薬は飛び交うけどさ・・・」

 

迅雷「サササササササササササササ!」

 

突然迅雷が、あおの浴衣の中に入って行った。

 

あお「え!?うわ!!」

 

空「おい迅雷何やってんだ!?」

 

迅雷「でや!!」

 

すると迅雷が何かを切った。

 

あお「!?」

 

迅雷「シュタ!」

 

あお「・・・・・・・」

 

空「ど、どうしたのあおちゃん・・・?」

 

あお「迅雷がパンツ切ったーーーー!!!」

 

空「グフォア!?」

 

スティレット「ちょっと迅雷!?」

 

マテリア白「あらあらあら。」

 

マテリア黒「まあまあまあ。」

 

マテリア姉妹「何だか楽しい展開。」

 

空「此奴ら・・・!ティッシュ何処ティッシュ!?鼻血が止まらねえ!!」

 

充電くんがティッシュを持って来た。

 

空「サンキュー充電くん!」

 

ティッシュで鼻に詰めて鼻血を止める。

 

空「ふぅ・・・」

 

迅雷「良く聞け皆の者!あおは今から戦場へ向かうと言うのに正しい武装を拒否している!このままではあおは打ち取られるぞ!」

 

あお「え!?いやいや!花火大会そんな危なくないから!!」

 

空「そうだ迅雷!!お前間違ってるぞ!!」

 

迅雷「一銭を笑う者は一銭に泣くぞ!」

 

マテリア白「そうね〜。そんなだから何時まで経ってもパーツの組み立てを間違えたりするんだわ〜。」

 

マテリア黒「轟雷ちゃんの為にもここはビシッとお仕置きしなくっちゃ。」

 

あお「待て待て・・・今何かされるとパンツが・・・!」

 

スティレット「あお!取り敢えず隠れて!空も!」

 

空「俺も!?」

 

轟雷「あお!私は何をすれば!?」

 

あお「パンツ!新しいパンツ!パンツ!!」

 

轟雷「はい!!」

 

迅雷「はぁっ!!」

 

すると迅雷が襲い掛かった。

 

 

 

 

 

 

そしてあおと空とスティレットはトイレに隠れた。

 

スティレット「ふぅ・・・全く変な所で頑固なんだから迅雷は。白黒も悪ノリし過ぎよねぇ。」

 

空「あおちゃん、大丈夫か?」

 

あお「大丈夫じゃないわよ・・・・・・」

 

空「凄く落ち込んでる・・・」

 

 

 

 

轟雷達の戦闘は続いた。

 

 

 

 

数分後、あおがドアを開けると、部屋が暗くなってた。

 

あお「轟雷〜。」

 

轟雷「あお・・・」

 

あお「新しいパンツある?」

 

轟雷「それが・・・」

 

あお「え?何?どうしたの?」

 

突然轟雷が泣き始めた。

 

アーキテクト「パンツ、確保失敗。全滅。」

 

あお「はっ?」

 

空「どう言う意味だ?」

 

 

 

 

 

 

クローゼットを見ると、接着剤と釘で完全に開けれない状態になってしまった。

 

あお「・・・・・・・」

 

空「接着剤と釘!?」

 

マテリア黒「良い仕事をするわねぇ接着剤。」

 

マテリア白「カッチカチだわ。」

 

バーゼラルド「キラキラな釘でクローゼットもキラキラだよ〜!イエイイエーイ!」

 

迅雷「これでもう下着が履けんな!」

 

空「これはあかん・・・サイコパスになりやがった・・・」

 

あお「何だろう・・・この脱力感・・・」

 

 

 

 

 

 

”バーーン”

 

 

 

 

 

 

空「うわ!!あおちゃん!!」

 

窓の外を見ると、花火が上がっていた。

 

あお「え!?うわ!!始まってしまった!!花火大会が!皆との夏の思い出が・・・!!」

 

轟雷「え?皆との夏の思い出・・・?」

 

あお「だってさ・・・夏休みの始めに計画していた海も行けてないし・・・おつかいでは大変な思いをさせちゃったし・・・皆で花火大会に言って、パーっと楽しい思い出を作ろうと思ってたんだよ・・・・」

 

空「それを迅雷達が台無しにしやがって・・・どう責任取るんだお前ら・・・」

 

迅雷「な、何と!?」

 

スティレット「そうだったのね・・・」

 

轟雷「ごめんなさい、あお・・・」

 

スティレット「ほ、ほら!部屋からでも見れるじゃない?花火。ね?」

 

あお「部屋の中で見れる花火は花火じゃないもん・・・」

 

空「花火の楽しみが全く感じねえ・・・」

 

するとインターホンが鳴った。

 

空「ん?誰だ?」

 

 

 

 

ドアを開ける。

 

あお「あぁ、こんばんは。」

 

空「管理人さんどうしました?」

 

 

 

 

スティレット「あの背中、かなりしょぼくれてるわね・・・」

 

轟雷「うん・・・何だか胸が痛いです・・・」

 

マテリア白「轟雷ちゃんはまだマシよ。」

 

マテリア黒「白お姉様の言う通り。私達迅雷ちゃんの言葉に間に受けて、少し悪ノリし過ぎたわ。」

 

すると迅雷の頭に100グラムの重りが落ちた。

 

マテリア白「そうねぇ。迅雷ちゃんに唆されて。」

 

また100グラムの重りが頭に落ちた。

 

マテリア黒「あおちゃんを傷付けたわね。」

 

最後は300グラムの重りが頭に落ち、計500グラムの重りが落ちた。

 

迅雷「うう・・・うぅぅ・・・・・・うわああああああ!!あお殿への償いを!!!」

 

クナイを持って切腹しようとした。

 

バーゼラルド「迅雷が切腹しようとしてるーーー!!!」

 

スティレット「ちょっと!!ダメダメ!!」

 

轟雷「は!早まってはいけません!!他に方法があるはずです!!」

 

 

 

 

 

 

あお「イーヤッホーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

アーキテクト「ん?」

 

あお「管理人さんからこれ貰ったーー!!後ね!今日だけ特別に屋上上がって花火見ても良いってーーー!!!」

 

空「管理人さん有能過ぎるだろ・・・」

 

 

 

 

 

 

その後皆で屋上へ上がって、花火を見る。

 

バーゼラルド「これ何?」

 

アーキテクト「学習モード、ウド焼きそば。データ取得完了。立川名産、東京ウドと焼きそばが出会って完成した奇跡のメニュー。」

 

バーゼラルド「へぇ〜。」

 

あおはたこ焼きを食べ、空はチョコバナナ食べてる。

 

空「綺麗だな〜花火〜。」

 

あお「たーまやー!」

 

空「かーぎやー!」

 

スティレット「花火大会なんて興味無かったけど。」

 

迅雷「危険な物では無かったのだな。美しい。」

 

あお「でしょー?」

 

轟雷「これが、花火・・・」

 

あお「あのね轟雷?」

 

轟雷「はい。」

 

あお「火花のキラキラを目で見て、ドーンって音を聞いて、風に乗って来る微かな火薬の匂いを嗅いで、夏の暑さを肌で感じて、屋台の食べ物を食べる!これが花火大会!花火は五感で楽しむ物なんだよ?」

 

轟雷「成る程。さっきあおが、部屋の中で見る花火は花火じゃないって言ったのはそう言う事だったんですね?」

 

あお「あ、でも轟雷達はご飯食べないのか・・・」

 

空「そうだったな。」

 

あお「じゃあ四感だ!」

 

轟雷「・・・・・いえ。五感です!」

 

すると轟雷が自分の胸に手を当てた。

 

轟雷「目で見て、音を聞いて、匂いを嗅いで、肌で感じて、さっきまであおの悲しい顔を見て痛んでた胸がドキドキして、ワクワクします!」

 

あお「そっか。」

 

轟雷「花火の夜は楽しいと、心で感じています!花火大会の楽しみ方、合っています?」

 

あお「ばっちし!」

 

マテリア黒「ふぅ〜ん。あおちゃんったら肌で感じてるんだ。」

 

あお「え?うん。」

 

マテリア白「何時もより布少ないものね。うふふ。」

 

マテリア黒「そりゃあ敏感よね〜。」

 

お尻を摩る。

 

あお「きゃああ!!」

 

空「グハッ!?」

 

あお「・・・・普通にノーパンでお外出ちゃった・・・って言うか!明日のパンツどうしよう!」

 

マテリア白「ノーパンで良いでしょ?」

 

あお「嫌だよ!!」

 

マテリア黒「他には無いとびっきりの夏の思い出出来ちゃうじゃない。」

 

あお「嫌だってば!!空どうしよう!」

 

空「後で俺が接着剤剥がしてやるよ。」

 

あお「ありがとう・・・ふぅ・・・」

 

しかしあおは、花火を見て笑顔になった。

 

こうして花火大会を楽しんだあお達であった。その後空が、クローゼットの釘を抜いて、お湯を使って接着剤を剥がしたのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『Bパート・学校に行こう2』

 

8月31日の夜。今日は夏休み最終日。この日もあおと空は不在だった。

 

轟雷「8月31日は他の日と何か違うのでしょうか?何故あおと空は武希子の家に行ってしまったのでしょう?」

 

スティレット「合宿とか言ってたわね。本当人間って訳分かんない。30日も31日も同じじゃない。」

 

バーゼラルド「にゃはは〜!あお凄い顔してたね〜!」

 

マテリア白「でも、偶にはマスターが居ない家も良い感じ。」

 

マテリア黒「悪戯しちゃう?」

 

迅雷「下らん!何時も通り過ごすのみ!」

 

アーキテクトは充電中。するとその時着信音が鳴った。

 

轟雷「!?」

 

迅雷「ん?」

 

スティレット「うわ!?」

 

マテリア姉妹「あら?」

 

バーゼラルド「ん?」

 

轟雷「はい!轟雷です!」

 

充電くんからあおからの着信が来た。

 

あお『課題のノート取って来て!!』

 

轟雷「あお?」

 

あお『轟雷!か、課題のノート!!』

 

武希子『ほいほい、あおはドリル進めて。』

 

 

 

 

 

 

代わりに武希子が電話に出た。

 

武希子「ハロー轟雷ちゃん?あおがね〜、この間の登校日に課題のノート学校に忘れちゃったみたいでありんすよ〜。こっちはとっても手が離せないから悪いけど取って来てくれる?」

 

現在あおは、まだ残ってる夏休みの宿題に苦戦中。武希子は戦車のプラモを塗装中。『注意、塗装する際には換気に十分注意して下さい』。

 

 

 

 

 

 

轟雷「了解致しました!急いで学校に向かいます!」

 

武希子『よろ〜。』

 

通話終了。

 

 

 

 

 

 

武希子の部屋では。

 

空「武希子ちゃん、あおちゃんの様子はどう?」

 

武希子「まだ苦戦してるありんすよ〜。」

 

空「そっか。引き続き頼むね。」

 

武希子「了解〜!」

 

空「さてとこっちは。」

 

後ろを見ると、優一と里美も来ていた。優一も残りの夏休みの宿題に苦戦してる。

 

里美「ここ違うわよ。さっき教えてあげたじゃない。」

 

優一「何ですと!?」

 

空「ったく、遊んでばっかりやってるから毎年こんな目に遭うんだ。」

 

優一「そんな事は分かってる!けどもう俺ダメだ・・・」

 

里美「空、どうする?優一のバッテリー残量はゼロに近いよ。」

 

空「おい優一、早く終わったらあおちゃんとのデートの権利を与えるぞ。」

 

優一「何!?俺頑張る!!」

 

里美「バッテリーが回復したわ。」

 

あお「ちょっと空!?」

 

空「悪いなあおちゃん。優一を本気にさせる為にはこうするしか無いんだ。ごめんね。」

 

あお「うぅ・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃あおの部屋では。

 

轟雷「あおの一大事です!総員出撃しますよ!」

 

スティレット「え!?」

 

轟雷「どうしました?スティレット。」

 

スティレット「だって、夜の学校でしょ・・・?き、気が進まないな・・・」

 

迅雷「何だスティレット?お主怖いのか?」

 

スティレット「怖いとかないし~!」

 

マテリア黒「私達はお留守番してるわ。」

 

マテリア白「夜更かしは肌に良くないもの。」

 

バーゼラルド「バーゼもお家居る~・・・もう眠いや・・・」

 

轟雷「ではマテリアとバーゼは家をしっかり守っていて下さい。残りのメンバーで学校へ向かいましょう。」

 

スティレット「私も決定なの!?」

 

轟雷「スティレットがそんなに怖がりとは知りませんでした。では武装して行くのはどうでしょう?恐怖も少しは和らぐかも知れません。」

 

スティレット「何変な気使ってんのよ!別に怖くないけど装甲は付けて行っても良いわよ・・・装甲は着けて行っても良いわよ・・・でも飽く迄データを取る為なんだからね!」

 

迅雷「うむ!今宵は十三夜の月!夜戦修練か!腕が鳴るな!」

 

アーキテクト「了解。」

 

 

 

 

 

 

そしてマテリア姉妹とバーゼラルドを除いた轟雷達が装甲パーツを装着する。

 

FAガール「こんばんサマー!まさかのサマー!まさかり担いだお嬢サマー!」

 

轟雷「では、出動です!!」

 

スレイプニー太郎に乗ってあおの学校へ向かった。

 

バーゼラルド・マテリア姉妹「いってらっしゃーい!」

 

しかしこの3人は悪い顔を浮かべていた。

 

 

 

 

 

 

そして轟雷達が、あおが通う私立若葉女子高等学校に到着した。

 

スティレット「何で電気点いてないの!?何で誰も居ないのよ~!」

 

轟雷「夜ですからね。」

 

スティレット「夜でも電気くらい点けなさいよ!夜だって授業やれば良いじゃない!アホなの人間~!」

 

轟雷「落ち着いてスティレット。ここからは段差が多いですから、ニー太郎はここで待機を。」

 

スレイプニー太郎『待機します!』

 

そして轟雷がスレイプニー太郎から降りた瞬間、足を滑らせた。しかしアーキテクトが轟雷の前に立って転ぶのを防いだ。

 

轟雷「ありがとうアーキテクト・・・」

 

アーキテクト「通常のタスク処理。」

 

迅雷「どうした?お前らしくない。」

 

轟雷「どうもこの装甲が少し・・・大丈夫です行きましょう。」

 

 

 

 

 

 

そしてあおのノート捜索を開始する。すると水の音が鳴った。

 

スティレット「きゃああああああ!!!!」

 

迅雷「敵襲か!?」

 

音がした方へクナイを投げた。しかしバケツしか無かった。

 

轟「ただの水ですよ。」

 

アーキテクト「スティレット、迅雷。状況認識に問題あり。リファクタリングせよ。」

 

迅雷「いや、確かに何かの気配が・・・気のせいか。」

 

今度は窓がガタガタ鳴った。

 

スティレット「出たーーーーー!!!!!」

 

轟雷「風ですよスティレット。」

 

今度は非常口のライトが点滅した。するとスティレットが再び怯え、轟雷の後ろに隠れてガタガタ震えた。

 

スティレット「ノーゴースト!ナッシングゴースト!ノーゴースト!」

 

轟雷「手を握っていると安心出来るとこの前テレビで見ました。宜しければどうぞ。」

 

スティレット「何で私があんたと手なんか!しょうがないな・・・轟雷がそんなに怖いって言うなら握っててあげるわよ。」

 

轟雷「まずは2階に行きましょう。」

 

手を繋いで2階へ向かう。そしてアーキテクトと迅雷が無言で手を繋ぐ。

 

 

 

 

 

 

2階へ通ずる階段を登ろうとしたその時。2階から無数のボールが落ちて来た。

 

迅雷「避けろ!!」

 

間一髪回避成功。

 

轟雷「危ない所でした・・・迅雷ありがとう。」

 

迅雷「いや、どうも妙な気配がすると思ってたんだ。」

 

スティレット「が、学校ってボールがいきなり落ちて来るものなの・・・?」

 

アーキテクト「学習モード、ポルターガイスト。データ取得完了。」

 

スティレット「いいわよ説明しなくて~!」

 

轟雷「あおが待ってます!急ぎましょう!」

 

そんな4人を見てる謎の影が近くに居た。

 

 

 

 

 

 

その頃武希子の部屋では、ロウソクが灯された。

 

武希子「怪談でごわす~。」

 

あお「はぁぁ・・・?」

 

空「いきなりどうした武希子ちゃん?」

 

優一「武希子ちゃん何してんの・・・?」

 

武希子「あおと優一の集中力が落ちてる〜。ここは一旦リラックスしてまた新たな境地で宿題に取り組む。集中と拡散、それには怪談が1番ナリ~。」

 

あお「そ、そう言う物・・・?」

 

里美「武希子ちゃん顔怖いよ・・・」

 

空「怖いっつうかきめえ。」

 

 

 

 

 

 

その頃学校では轟雷達が捜索中。すると教室のテレビが映し出された。

 

 

 

 

 

 

武希子「数年前の話なんですけどね~。学校に模型部があったの知ってますかね~?」

 

空「武希子ちゃんが稲川淳二になっちゃった・・・」

 

優一「模型部かぁ・・・俺らの高校と同じだな・・・」

 

武希子「部員は女生徒一人だけ。その日も彼女は部室で模型を作っておりましてね~。」

 

 

 

 

 

 

その頃学校では、無数の本が轟雷達が襲い掛かっていた。しかし轟雷が石化したスティレットをバットのように降って全て防いだ。

 

迅雷「何だこれは!?」

 

轟雷「これが怪奇現象と言うものでしょうか・・・」

 

アーキテクト「解析困難。スタックオーバーフロー。」

 

 

 

 

 

 

武希子「少し具合の悪いパーツをぐっと押し込んだって言うんですね~。すると~・・・ぼきり!女生徒は無理な力を加えた自分を呪いましてね~。でも本当の恐怖はそこからだったんですよね~。」

 

里美「どんな恐怖なの・・・?」

 

武希子「折れたパーツに1mmのピンバイスで穴を開けそこに真鍮線を差し込み~・・・ぱちん。ふと嫌~な予感がして自分の手元を見るとそこには・・・そこには・・・・・・・・・・金属専用ニッパーではなく究極のプラモデル専用超薄刃ニッパーが握られてたんですね~!」

 

空「そっちかい!!」

 

優一「ギャーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

その頃轟雷達は苦戦していた。するとそこに1つのニッパーが現れた。

 

バーゼラルド「にゃはははは!お~かし~!めちゃ慌ててる~!」

 

マテリア白「ねぇ。外に出たらどんな事があるか分からないもの。」

 

教室の上にはバーゼラルドとマテリア姉妹が轟雷達を見ながら仕掛けを弄ってた。あの黒い影の正体はこの3人だった。

 

マテリア黒「私達がこうして不測の事態に備えさせてあげてる訳。」

 

マテリア白「それにしても。」

 

マテリア黒「あの子達ったら。」

 

マテリア姉妹「素敵に不様ね~!」

 

バーゼラルド「あ!あのニッパー良い動き!やるじゃんマテリアお姉ちゃん達!」

 

マテリア白「あらニッパー・・・?」

 

バーゼラルド「え?」

 

マテリア黒「そんな物仕込んだっけ・・・?」

 

そのニッパーはマテリア姉妹が仕組んでない罠だった。ニッパーは自ら浮遊してバーゼラルドとマテリア姉妹を発見して近寄った。

 

バーゼラルド・マテリア姉妹「ええ・・・?」

 

 

 

 

 

 

武希子「刃の欠けてしまったニッパーはその後使われる事もなくなりましてね~。女生徒の卒業で模型部は廃部になったんですね~。そして・・・何時の頃からか夜な夜な校内を切る物を求めて彷徨うようになったとか・・・」

 

空「それってある意味怖え・・・」

 

 

 

 

 

 

そのニッパーは青い炎を纏い、再び轟雷達の前に現れた。

 

スティレット「何これーーー!?」

 

轟雷「ニッパーです!」

 

スティレット「そんなの見たら分かるわよ!!あれ!あれーー!!!」

 

轟雷「先程から大きな分度器やコンパスがありますから、火の出るニッパーがあっても不思議はないのかも!」

 

迅雷「そうか?」

 

アーキテクト「バッファオーバーラン。」

 

4人はすぐにニッパーから逃げる。

 

迅雷「反撃の糸口が見付からん・・・一旦撤退するか・・・」

 

アーキテクト「プログラム処理途中。」

 

スティレット「帰る!私帰る!!!」

 

逃げてる途中、源内と書かれてあるロッカーを発見した。あおのロッカーだ。

 

スティレット「あった!!」

 

しかしニッパーが襲い掛かって来た。すると轟雷が受け止めた。抵抗しようとするが、ニッパーが轟雷を仰向けに倒して、首部分を切った。

 

迅雷・スティレット・アーキテクト「轟雷!!」

 

ニッパーは力尽きたように落ちた。

 

スティレット「轟雷!!」

 

迅雷「大丈夫だ!きっと直せる!」

 

アーキテクト「轟雷のデータ、アーカイブからのバックアップ可能。」

 

轟雷「いえ、大丈夫です・・・寧ろ、何だか肩が軽くなったような・・・」

 

スティレット「あ!」

 

すると轟雷の傍に落ちてある部品を発見した。

 

スティレット「あれ?これって・・・」

 

轟雷「私のパーツの欠片ですね・・・でも特に何処も・・・」

 

アーキテクト「未処理ゲート?」

 

 

 

 

 

 

武希子「パーツを切断する時に残ってしまったでっぱりを「ゲート跡」なんて呼ぶんだけど、それをそのまま処理してなかった~って事だね。」

 

空「ゲート跡はどれにもあるからな。」

 

優一「皆!ゲート跡見付けたらすぐに処理をしよう!」

 

あお「武希子、空、優一君誰と喋ってんの?」

 

里美「急な豆知識入れる?」

 

 

 

 

 

 

迅雷「もしやこれを切る為に・・・?」

 

ニッパーは、轟雷の未処理ゲートを切る為だけに襲い掛かったのかも知れない。

 

轟雷「はっ!そうだ!」

 

急いであおのロッカーの中を探る。そして遂に。

 

轟雷「やっぱりあおのノートです!見付けました!」

 

課題のノートを発見した。

 

スティレット「やった・・・!」

 

迅雷「待て。このニッパーはどうする?」

 

スティレット「持って帰る?錆を落としたらまだ使えるんじゃない?」

 

アーキテクト「同意。」

 

轟雷「あおへのお土産、もう1つですね!」

 

ノートとニッパーを持ってすぐに武希子の家へ走る。その轟雷達を見てる人物が居た。ニパ子だった。

 

ニパ子『呪いのニッパー・・・でも、もし何時か彼女のニッパーをきちんと使ってくれる人がいれば、切るべき物を切る事が出来ればその無念は晴らされるのかもしれませんね。』

 

そしてニパ子は一礼した。

 

 

 

 

 

 

一方その頃バーゼラルドとマテリア姉妹は。

 

バーゼラルド「この後は・・・」

 

マテリア姉妹「FULLSCRATCH LOVE・・・」

 

ボロボロになっていた。

 

「END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
    マテリア姉妹:山崎エリィ
        迅雷:樺山ミナミ
    アーキテクト:山村響
      寿武希子:井澤佳の実
      宮田優一:山下大輝
      逢沢里美:木戸衣吹
   ロボット掃除機:ちーしゃみん

武希子「武希子のプラモデル講座その1!まずは練ったパテを指先に乗せて〜胸に盛る!太ももに盛る!もう1度胸に盛りんぐりんで我好みのボディライン完成なり!次回のフレームアームズ・ガールも一緒にセッションするんだにょい!」

登場ガンプラ・RGシナンジュ

次回「VSフレズヴェルク/FAガールはじめて物語」


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06・5「ガンプラVSフレームアームズ・ガール」

夏休み中のある日、湖の仮想空間にバーゼラルドが飛び回ってる。

 

バーゼラルド「お〜い!何処行ったの〜?」

 

すると目線の向こうから、1発のミサイルが飛んで来た。

 

バーゼラルド「うわ!」

 

しかしバーゼラルドが避けた。すると今度は無数のミサイルが飛んで来た。

 

バーゼラルド「も〜しつこいな〜!」

 

フルバーストを放って、ミサイル全部撃ち落とした。

 

???「はあああああ!!!」

 

すると今度は、BB戦士Ξガンダムが急接近した。

 

バーゼラルド「見〜付けた!」

 

Ξガンダムがビームサーベルを振る。しかしバーゼラルドが避けてフルバーストを放った。

 

バーゼラルド「里美〜!この最強バーゼを倒せるかな〜?」

 

このΞガンダムを操縦してるのは、空と優一の親友の里美だった。

 

里美「舐めてたら痛い目見るわよ!」

 

ビームライフルを連射する。バーゼラルドが余裕で避ける。

 

里美「ファンネルミサイル!」

 

ファンネルミサイルを放つ。

 

バーゼラルド「同じ手は効かないよ〜!」

 

フルバーストを放って、ファンネルミサイルを撃ち落とす。

 

バーゼラルド「どうだ〜!」

 

すると爆煙の中からΞガンダムが急接近した。

 

バーゼラルド「え!?」

 

里美「今だ!!」

 

ビームサーベルを振り下ろそうとしたその時。

 

バーゼラルド「引っ掛かった!」

 

里美「え?」

 

隠し持ってたセグメントライフルで、Ξガンダムの腹部に放つ。Ξガンダムが爆発した。

 

里美「きゃああああ!!!」

 

地上に落下し、ライフが0になった。

 

アナウンス『ウィナー!バーゼラルド!』

 

 

 

 

 

 

2人が戻って来た。

 

バーゼラルド「うわぁ〜い!バーゼの勝ちだ〜!」

 

里美「負けちゃった〜・・・」

 

優一「でも良い戦い方だったぞ。」

 

あお「いやぁ〜凄いね〜里美ちゃん!」

 

迅雷「うむ!見事だったぞ里美!」

 

ここは空の部屋。今日はあおとFAガールと優一と里美がお邪魔してる。部屋には多くのガンプラが飾られている。真ん中のテーブルの上にセッションベースが置かれてある。

 

里美「でもまだまだね。私、プラモデルに対して曖昧だし。」

 

あお「そんな事無いよ。」

 

バーゼラルド「そうだよ里美!楽しかったよ!」

 

里美「ありがとうバーゼラルド。」

 

人差し指でバーゼラルドを撫でる。

 

バーゼラルド「えへへ〜。」

 

スティレット「にしても、空の部屋って随分マニアックな部屋ね。」

 

轟雷「そうですね。ガンプラがこんなに飾ってあるんですね。」

 

空「俺は昔からガンプラ好きだからな。優一もそうだろ?」

 

優一「その通りだ。」

 

アーキテクト「学習モード、ガンプラ。データ取得完了。ガンダムのプラモデルの略称。 アニメ作品の機動戦士ガンダムをはじめとするガンダムシリーズにおいて、主に劇中に登場したモビルスーツやモビルアーマー等と呼ばれるロボットや艦船を立体化したプラモデルの事。主な種類は、BB戦士、ファーストグレード、ハイグレード、リアルグレード、RE、マスターグレード、パーフェクトグレード、メガサイズ。」

 

優一「アーキテクトちゃん優秀過ぎだな。この子が居ればテスト楽勝だな!」

 

里美「ズルしないの。」

 

マテリア白「でも、これだけあったら。」

 

マテリア黒「壊し甲斐があるわね〜。」

 

空「壊すなよ?」

 

優一「にしても、本当フレームアームズ・ガールって凄いな〜。武希子ちゃんの言った通りだ。」

 

里美「本当ねぇ。」

 

空「何だ?武希子ちゃんから聞いたのか?」

 

優一「ああ。この前武希子ちゃんからメールが来てな。」

 

空「それでか。」

 

あお「所で、優一君と里美は何で居るんだっけ?」

 

優一・里美「ズコー!」

 

空「忘れたんかい!セッションベースでガンプラバトルしたいって優一が言ったからここに来てるんだ。」

 

あお「あ〜そうだったね!てへ。」

 

スティレット「本当あおはアホっ娘ね。」

 

あお「またディスられた〜・・・」

 

空「さてと、今度は誰が行く?」

 

優一「俺俺〜!」

 

空「優一と戦いたい奴は居るか?」

 

マテリア姉妹「私達が行くわ。」

 

優一「マテリアかぁ〜。じゃあ行くぜ!」

 

MGガンダムDXをセッションベースに置く。マテリア姉妹もセッションベースに乗る。

 

 

 

 

 

 

するとセッションベースが発光した。

 

マテリア姉妹「マテリア。フレームアームズ・ガール。セッション。行きますわよ。」

 

優一「ガンダムダブルエックス!セッション!レッツゴー!」

 

3体が消えた。

 

マテリア姉妹「あなたの心、ズダボロにしてあげるわ。」

 

優一「これで勝てたら神様信じる!」

 

 

 

 

 

 

ステージは古い館。

 

マテリア白「それじゃあ、始めましょう。」

 

優一「何時でも来い!」

 

するとマテリア黒がグラインドサークルを投げた。ダブルエックスが飛翔して避けた。するとグラインドサークルがダブルエックスを追尾する。

 

優一「おっと!?ブーメランみたいだな!」

 

バスターライフルを放って、グラインドサークルを下に落とした。

 

優一「よっしゃ!今度は俺の番だぜ!」

 

ハイパービームソードを持ってマテリア姉妹に急接近する。

 

マテリア白「それはどうかしら?」

 

ビーストマスターソードを伸ばして、ダブルエックスを拘束させた。

 

優一「何!?」

 

マテリア白「捕まえた〜♪」

 

そしてビーストマスターソードをぶん回す。

 

優一「わわわわわわわわわわ!!!」

 

 

 

 

 

 

空「ダブルエックスを軽々とぶん回してるな。」

 

あお「凄いね白と黒。」

 

 

 

 

 

 

そして、ダブルエックスを地面に叩き落とした。

 

マテリア白「あらあらどうしたの?」

 

マテリア黒「呆気ないわね〜。」

 

マテリア姉妹「じゃあ、ゆっくり甚振りましょ〜。」

 

優一「へへへへ。」

 

マテリア姉妹「ん?」

 

優一「生憎だけど、俺は負ける訳にはいかねえ。」

 

マテリア白「あらあら?負け惜しみかしら?」

 

優一「俺は諦めが早いんでね!」

 

するとバスターライフルを上に向けて放った。そして月が見えた。

 

優一「月が見えた!」

 

そしてダブルエックスのリフレクターが展開され、月からマイクロウェーブが発射され、ダブルエックスに受信される。

 

マテリア白「何をするかは知らないけど。」

 

マテリア黒「動いてないから隙が多いわよ。」

 

2人がグラインドサークルとビーストマスターソードを同時に投げた。

 

優一「ここで投げたのは運の尽き!」

 

バスターライフルとバルカンを一斉発射して、グラインドサークルとビーストマスターソードを破壊した。

 

マテリア姉妹「っ!?」

 

優一「決めるぜ!ツインサテライトキャノン!」

 

そしてツインサテライトキャノンが発射された。マテリア姉妹に直撃した。

 

マテリア姉妹「いや〜〜〜〜!」

 

アナウンス『ウィナー!ガンダムDX!』

 

 

 

 

 

 

優一「めっちゃ楽しい〜これ!!」

 

空「お前汗かいてるぞ?」

 

優一「ほんまや!クーラー効いてんの?」

 

空「クーラー効いてるぞ。」

 

マテリア白「あ〜負けちゃった〜。」

 

マテリア黒「でも楽しいバトルだったわ〜。」

 

優一「あんがとな。マテリアちゃん達よ。」

 

里美「じゃあ、次は誰がやる?」

 

轟雷「あの、空。」

 

空「ん?」

 

轟雷「私とバトルしてくれませんか?」

 

空「俺と?」

 

轟雷「私、何時も空と共に戦ってましたから、お願いします!」

 

空「よし!手加減無しで掛かって来い!」

 

轟雷「はい!」

 

空「でも轟雷だけじゃ物足りないかもな・・・じゃあスティレットと迅雷も来い!俺とバトルだ!」

 

スティレット「良いわよ!」

 

迅雷「望む所だ!」

 

あお「轟雷!スティ子!迅雷頑張れ!」

 

 

 

 

 

 

HGガンダムGセルフパーフェクトパック装備型をセッションベースに置いた。轟雷とスティレットと迅雷もセッションベースに乗る。

 

轟雷「轟雷!」

 

スティレット「スティレット!」

 

迅雷「迅雷!」

 

轟雷「フレームアームズ・ガール!セッション!GO!」

スティレット「フレームアームズ・ガール!セッション!見てなさい!」

迅雷「フレームアームズ・ガール!セッション!いざ参る!」

 

空「Gセルフパーフェクトパック!セッション!出る!」

 

轟雷・スティレット・迅雷「最強の私達誕生!」

 

空「ならば!人類の平和の為に!」

 

 

 

 

 

 

今回のステージは広い闘技場。

 

スティレット「空!覚悟なさい!」

 

ガトリングを連射。Gセルフがフォトン装甲シールドで防ぐ。スティレットにビームライフルを放ったが、避けられた。

 

轟雷「はああああああ!!!」

 

タクティカルナイフを持って急接近する轟雷。Gセルフのビームサーベルと鍔競り合う。

 

轟雷「空の実力、見せて下さい!」

 

空「轟雷の力もな!」

 

タクティカルナイフを払い除けて飛翔する。

 

迅雷「させるか!!」

 

大ジャンプした迅雷がGセルフ目掛けてブーメランサイズを振り下ろす。

 

空「高トルクパンチはーー!!」

 

Gセルフがブーメランサイズにパンチする。

 

迅雷「くっ!!!」

 

空「トラフィックフィン!」

 

パーフェクトパックからトラフィックフィンが発射され、迅雷にダメージを与えた。

 

迅雷「ぐあああああ!!!」

 

スティレット「迅雷!!よくも!轟雷!!」

 

轟雷「はい!」

 

ガトリングと滑空砲を同時に放つ。

 

空「コピペシールド!行けるよな!?」

 

フォトン装甲シールドからコピペシールドが展開され、滑空砲とガトリングを防いだ。

 

空「フォトン・サーチャー!」

 

パーフェクトパックから黒い煙が放射された。

 

スティレット「っ!?何これ!?」

 

轟雷「周りが見えない!?」

 

迅雷「油断するな!」

 

するとGセルフが轟雷、スティレット、迅雷の順にビームサーベルで切り裂いた。

 

轟雷「ああああ!!」

 

スティレット「きゃあああ!!」

 

迅雷「ぐああああ!!」

 

3人が倒れた。スティレットと迅雷が消滅して、空の部屋に戻った。残ったのは轟雷のみ。

 

空「どうだ。これが俺の実力だ。」

 

轟雷「まだまだです・・・私はまだ戦えます!」

 

フラフラしながら轟雷が立ち上がった。

 

空「その意気だ!本気で来い!」

 

轟雷「はああああ!!」

 

バイオレンスラムを持ってGセルフに挑む。Gセルフもビームサーベルを持って挑む。そして2人が激しいバトルを繰り広げる。

 

轟雷「空、あなたの実力は良く分かりました!けど、私は空より上へ行きます!」

 

空「ああ!その意気込み立派だぜ!」

 

そして2体が力強く押し合う。

 

轟雷「今です!」

 

滑腔砲をGセルフに向ける。

 

空「しまった!」

 

滑腔砲を放った。

 

空「ぐああ!!」

 

受けたGセルフが後ろに飛ばされた。

 

轟雷「バイオレンスラム!ダブルキャノンモード!」

 

空「こうなったら!アサルトモード!」

 

するとGセルフが赤くなり、パーフェクトパックがチャージした。

 

轟雷「とどめです!」

 

空「フィニッシュ!!」

 

バイオレンスラムとアサルトモードが同時に発射し、2つが衝突する。

 

轟雷「くっ・・・!!」

 

空「っ!!」

 

スティレット「轟雷・・・!」

 

迅雷「負けるな・・・!」

 

あお「轟雷!」

 

そして2つが大爆発を起こした。

 

 

 

 

 

 

優一「凄え爆発・・・!」

 

里美「どっちが勝ったの!?」

 

 

 

 

 

 

そして爆煙が晴れると、轟雷とGセルフがまだ立っていた。

 

轟雷「中々・・・やりますね・・・」

 

空「そっちこそ・・・強いじゃねえか・・・」

 

するとGセルフに火花が散り、パーフェクトパックが壊れた。

 

空「おっと、そろそろ限界が近いな・・・轟雷!最後の1撃をお見舞いしてやるぜ!」

 

轟雷「望む所です!」

 

Gセルフがビームサーベルを、轟雷がタクティカルナイフを持ってお互い構える。

 

空「うおおおおおおお!!」

 

轟雷「はああああああ!!」

 

2体が同時にダッシュして、お互いを斬り裂いた。全員に緊張が走る。そして。

 

轟雷「くっ・・・」

 

一足先に轟雷が倒れた。

 

あお・FAガール「轟雷!」

 

 

 

 

 

 

空「いや・・・俺の・・・負けだ・・・」

 

 

 

 

 

 

するとGセルフがショートして倒れた。ライフが0になった。

 

空「レイハントン・・・」

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!』

 

 

 

 

 

 

そして2体が戻って来た。

 

あお「凄いよ轟雷!空に勝ったよ!」

 

スティレット「やったね轟雷!」

 

バーゼラルド「轟雷が勝った〜!」

 

迅雷「お見事だ!」

 

マテリア姉妹「うふふふ。」

 

アーキテクト「轟雷の勝利確定。」

 

轟雷「ありがとうございます!」

 

空「いやぁ〜、まさか轟雷が勝つとはなぁ〜。」

 

優一「お前も中々良かったぞ空。」

 

里美「あんな激しい戦い初めて見たわ。」

 

空「俺でも初めてだわ。」

 

轟雷「空。」

 

空「ん?」

 

轟雷「ありがとうございました!また今度バトルをしましょう!」

 

空「だったら今度は全員で挑んで来い!」

 

FAガール「全員?」

 

空「ああ。お前達フレームアームズ・ガール一斉にだ。」

 

優一「だったら俺も参加しても良いか?」

 

里美「私もどうかしら?」

 

空「だったらお前ら2人にこれをあげよう。」

 

2人に渡したのは、予備のセッションベース2枚だった。

 

優一「セッションベース?」

 

空「実は、あおちゃんに送られたFAガール達の箱の中に予備が沢山入ってたんだ。そいつを使ってガンプラバトルの練習を積み重ねとけよ?」

 

優一「よっしゃ!俺に新たな遊びが増えたな!」

 

里美「でも対戦相手が居ない場合はどうするの?」

 

アーキテクト「心配は無い。量産型のアーキテクトが無数に存在。バトルの練習に最適可能。」

 

優一「アーキテクトって便利だなぁおい。」

 

里美「じゃあ心配いらないね。」

 

こうして空と優一と里美は、フレームアームズ・ガール達とのバトルを楽しんだのだった。

 

「END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
    マテリア姉妹:山崎エリィ
        迅雷:樺山ミナミ
    アーキテクト:山村響
      宮田優一:山下大輝
      逢沢里美:木戸衣吹

登場ガンプラ・HG Gセルフパーフェクトパック
       MGガンダムDX
       BB戦士Ξガンダム


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07「VSフレズヴェルク/FAガールはじめて物語」

『Aパート・VSフレズヴェルク』

 

ある日のあおの部屋。誰も居ない物静かな空間。しかしその時、謎のフレームアームズ・ガールがドアを切り裂いて入って来た。

 

???「轟雷〜!バトルすっるよ〜!」

 

しかし部屋の中には誰も居なかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何故誰も居ないかと言うと、数時間前に遡る。あおがドアに鍵を掛けた。

 

空「行ってらっしゃいあおちゃん。」

 

あお「じゃあ空、行って来るね。」

 

今日の空は、学校行事の為休日。あおは学校へ向かった。

 

空「さてと、今日は00でも観るか。」

 

部屋に戻ってガンダム00のBlu-rayを観る。

 

 

 

 

 

その頃轟雷達は、あおの部屋でじゃんけんを始めた。

 

轟雷「じゃんけん・・・」

 

FAガール「ポン!」

 

結果、マテリア白がチョキを出して勝った。

 

マテリア白「あら、勝っちゃった。それじゃ私が鬼ね。見付けた子は好きに甚振って良いのよね?」

 

スティレット「ちょっと待って!?かくれんぼってそんなルールじゃないでしょ!?」

 

マテリア黒「鬼が隠れた子を見付け、見付けたと宣言しながら相手の体にタッチ。タッチの加減は優しくても激しくてもお好みで。」

 

マテリア白「あらそう言う事?」

 

スティレット「どーゆー事!?」

 

 

 

 

 

 

早速かくれんぼを始める。

 

マテリア白「それじゃあカウントするわよ。1・・・2・・・」

 

轟雷「兎に角隠れましょう!」

 

アーキテクト「了解。」

 

 

 

 

 

 

轟雷達はすぐに隠れ場所を探す。

 

バーゼラルド「何か見付かるだけでヤバそう!にゃはは!」

 

マテリア白(あぁ〜、皆が私を恐れて慌てふためいてる〜。良い〜、良いわ〜!)

 

そして轟雷はベッドの下に隠れ、迅雷はソファーの上のクッションの裏に隠れる。

 

轟雷(あおの留守の間、時間を潰せると思って気軽に提案したけど・・・)

 

迅雷(このかくれんぼで我々は大事な何かを失う!そんな気がする!)

 

その頃スティレットとバーゼラルドは、電気の中に隠れる。

 

スティレット「音を立てないように。」

 

そしてアーキテクトも隠れ場所を見付けて機能を停止した。

 

アーキテクト(全機能、停止。)

 

 

 

 

 

 

そしてカウントが終わった。

 

マテリア白「もう良いかい?」

 

マテリア黒「もう良いよ。」

 

後ろを振り向くと、マテリア黒が立っていた。

 

スティレット・バーゼラルド「!?」

 

マテリア白「見ー付けた。」

 

マテリア黒「見付かっちゃった。それじゃあ皆を見付けましょうか。」

 

轟雷・スティレット・バーゼラルド・迅雷(いきなり鬼が2人になった!?)

 

わざと見付かった理由はこの為だった。マテリア姉妹が探す。すると轟雷が隠れてるベッドの前に立った。しかしマテリア姉妹は動く気配が無い。

 

轟雷(動かない?だったら、逃げる。)

 

気付かれないように逃げる。

 

マテリア白「きっとこの下に誰かが蛆虫のように這い蹲ってるはず。」

 

マテリア黒「どうやって見付ける?」

 

そして轟雷はベッドの下から無事脱出した。

 

バーゼラルド「あ、轟雷が危険を察知して逃げようとしてる〜にゃ!?」

 

天井から轟雷を見付けたバーゼラルドだったが、手を滑らせてしまって落っこちてしまった。

 

バーゼラルド「にゃーーー!!!」

 

そしてマテリア黒の上に倒れてしまった。

 

バーゼラルド「はっ!」

 

マテリア白「バーゼちゃん、見付けた♪」

 

見付けられたバーゼラルドの顔に落書きをした。第1ラウンド終了。

 

バーゼラルド「次の鬼はバーゼだよ〜!」

 

マテリア黒「あら?1番最初に見付かったのは私よ?」

 

スティレット「あんた自ら出てったからノーカン!」

 

轟雷「先程思ったのですが、見付かりそうになったら逃げるのはありですか?」

 

スティレット「ありね。」

 

マテリア姉妹・バーゼラルド・迅雷「うん!」

 

バーゼラルド「バーゼ頑張る!」

 

次の鬼はバーゼラルド。

 

バーゼラルド「じゃあ皆隠れて〜。」

 

 

 

 

 

 

カウントしてる間、轟雷達が何処かへ隠れる。迅雷とスティレットはダンボールの裏、轟雷は鍋の裏、マテリア姉妹はFAガールの部屋裏。そしてカウントが終わって、スレイプニー太郎に乗って轟雷達を探す。

 

バーゼラルド「一気見付けるよー!」

 

スピードを上げて探す。しかしスピードの出し過ぎで、ピンボールのように部屋中を駆け回る。

 

迅雷「な!?」

 

スティレット「あのアホっ子!」

 

そして迅雷とスティレットが隠れてるダンボールにアタックして、2人を見付けた。

 

バーゼラルド「迅雷、スティレット見っーけ!」

 

しかし前方不注意で、前のクッションに当たって気絶した。迅雷とスティレットはチャンスを掴んで再び何処かへ隠れた。バーゼラルドは気絶から覚めた。しかし迅雷とスティレットを見失ってしまった。

 

バーゼラルド「う〜ん・・・あれ〜?う〜ん・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃轟雷は、キッチンに隠れてる。するとその時。

 

あお?「ただいま〜。」

 

轟雷「あお!」

 

あおの声を聞いてすぐに走り出した。しかしアーキテクトに止められた。

 

アーキテクト「音声分析、あおと不一致。」

 

あお?『お〜い!皆〜ただいま〜!』

 

アーキテクトの分析が当たった。さっきの声は、スレイプニー太郎で録音された声だった。

 

轟雷「ロボット掃除機・・・!?」

 

マテリア白「トリッキーな作戦じゃないバーゼちゃんったら。」

 

しかしあおの声では全員が出て来ない。

 

武希子の音声『お邪魔しまっする〜!』

 

空の音声『おーい来たぜー。』

 

あおの音声『出ておいで〜?』

 

優一の音声『やっほ〜遊びに来たぜ〜!』

 

里美の音声『お邪魔しまーす。』

 

しかしどれも作戦失敗に終わった。

 

バーゼラルド「何か充電少なくなって来た・・・眠い・・・」

 

途中で寝てしまった。そして誰も居ない物静かな空間になった。

 

 

 

 

 

 

そして現在に戻り、謎のフレームアームズ・ガールがドアを切り裂いて入って来た。

 

???「轟雷〜!バトルすっるよ〜!」

 

全員「!?」

 

突然の乱入者に全員が驚いた。

 

???「あ?あれあれあれれ?おーい!轟雷居ないのー?」

 

轟雷「聞いた事の無い声?」

 

アーキテクト「分析、ノーデータ。合成音声と推測。」

 

轟雷「成る程。」

 

 

 

 

 

 

その頃バーゼラルドはまだ寝てる。そこに充電くんがバーゼラルドを充電させる。

 

???「う〜んと、何人か居る。でも何で出て来ないんだ?あ!分かった!僕に恐れを伸して隠れてるんだな!?」

 

スティレット(かくれんぼだっての!あのアホっ子!)

 

すると謎のFAガールが床に着地した。

 

???「コソコソ隠れるのはつまんない!つまんないぞ!!」

 

ダンボールとクッションを乱暴に払い退ける。

 

スティレット(ちょ!?)

 

マテリア白(あら。)

 

マテリア黒(暴れん坊ね。)

 

謎のFAガールはキッチンに立った。そして全員が謎のFAガールの前に立った。

 

轟雷「バーゼラルド!止めて下さい!バーゼラルド!」

 

しかし彼女達の目に映ってるのは、バーゼラルドじゃなかった。

 

轟雷「バーゼラルド・・・じゃない?」

 

???「轟雷見っけ!」

 

轟雷「あなた誰!?」

 

???「僕はフレズヴェルク!最強のフレームアームズ・ガールだ!」

 

謎のFAガールは「フレズヴェルク」と名乗った。

 

アーキテクト「最強。」

 

轟雷「フレズヴェルク・・・」

 

フレズヴェルク「会社に言われて、お前の負けデータを取りに来た!」

 

轟雷「私の、負け?」

 

フレズヴェルク「此奴ら全員轟雷に負けたんだろ?ぷぷぷ!情けなー!」

 

スティレット「な!?」

 

迅雷「無礼極まりない物言いだな!」

 

フレズヴェルク「だから轟雷、僕がめっちゃんこにやっつけてあげる!」

 

???「何じゃこりゃーーー!?」

 

FAガール「ん?」

 

突然の叫び声が聞こえた。空の叫び声だった。

 

空「おいおいどうなってんだこりゃ!?あおちゃんの部屋のドアが微塵切れにされてる!?おいお前ら!あれお前らの仕業か!?」

 

轟雷「空!」

 

空「ん?何だ此奴?お前らの友達?」

 

轟雷「いえ、私の負けデータを取りに来たフレズヴェルクです。」

 

空「負けデータを取りに来たフレズヴェルク?」

 

フレズヴェルク「何だお前?」

 

空「俺は源内空。轟雷達の持ち主の従弟だ。そんなにバトルしたいなら、俺も参加させて貰うぞ。」

 

フレズヴェルク「へぇ〜?僕に負ける為に?」

 

空「生意気だな。今にも思い知らせてやるぜ。」

 

スティレット「轟雷!空!」

 

マテリア白「めっちゃんこに!」

 

マテリア黒「壊しちゃなさいな!」

 

 

 

 

 

 

早速セッションベースに乗る。空はRGガンダムエクシアリペアIIを使用。

 

轟雷「轟雷!」

 

フレズヴェルク「フレズヴェルク!」

 

轟雷「フレームアームズ・ガール!セッション!GO!」

フレズヴェルク「フレームアームズ・ガール!セッション!ばっち来ーい!」

 

空「ガンダムエクシアリペアII!セッション!出る!」

 

3体が消滅し、轟雷とフレズヴェルクが装甲パーツを装着する。

 

フレズヴェルク「ぶっ飛ばすぞーー!!ぶん回すぞーー!!そんでもって、ピカピカドッカンの僕のビクトリー!!」

 

轟雷「私のプライド、目覚めました!!」

 

空「俺が、ガンダムだ!」

 

 

 

 

 

 

今回のステージは砂漠地帯。フレズヴェルクのHPは18000。轟雷のHPは15000。ガンダムエクシアリペアIIのHPは17000。するとフレズヴェルクが飛翔した。轟雷がフリースタイル・バズーカを発砲した。エクシアがGNビームライフルを連射した。しかしフレズヴェルクに当たらない。

 

フレズヴェルク「遅い遅い!」

 

空「ならば!」

 

エクシアが飛翔して、フレズヴェルクの横に並ぶ。轟雷も追い掛ける。するとフレズヴェルクが轟雷とエクシアに向けて、ベリルショットを放った。2人は避けた。しかし今度はベリルランチャーを轟雷に向けて放った。

 

轟雷「ああああ!!」

 

空「轟雷!!」

 

フレズヴェルク「まだまだ!!」

 

再びベリルショットを連射した。

 

空「させるか!」

 

エクシアが轟雷の前に出て、ベリルショットをGNソード改で連続で斬り裂く。他のFAガールは見守ってる。

 

 

 

 

 

 

あお「ちょっと〜何か玄関めっちゃ壊れてるよ〜!?」

 

丁度そこに、あおが学校から帰って来た。

 

あお「あれ?誰か戦ってるの?」

 

スティレットはあおの顔をジッと見る。

 

あお「ん?・・・あ!!轟雷に空ボロボロじゃん!」

 

 

 

 

 

 

轟雷「はぁ・・・はぁ・・・」

 

空「此奴・・・強いぞ・・・」

 

フレズヴェルク「あれ?もしかしてもうバテてる?頑丈なのが取り柄じゃなかったの?轟雷さん!」

 

轟雷「隙を見て、懐に・・・」

 

空「でもどうすれば・・・」

 

フレズヴェルク「もっと沢山戦おうよ〜。」

 

すると轟雷と空が一気にフレズヴェルクに接近する。

 

フレズヴェルク「ん?」

 

しかしそれを読んだフレズヴェルクが再びベリルショットを連発する。しかし2人は避けながら接近する。そして轟雷が岩を登り、エクシアが飛翔する。すると轟雷が滑空砲を下に向けて発砲して大ジャンプした。エクシアがGNソード改を構え、轟雷がタクティカルナイフを持って、フレズヴェルクに接近する。

 

轟雷「入った!」

 

空「よっしゃ!」

 

スティレット「よし!あの距離なら銃が使えないわ!」

 

 

 

 

 

 

しかしフレズヴェルクが、ベリルショットを使ってタクティカルナイフとGNソード改を防いだ。

 

 

 

 

 

 

轟雷「!?」

 

空「何!?」

 

フレズヴェルク「こうでなきゃ、燃えるね!」

 

そして轟雷のタクティカルナイフが折れてしまった。

 

轟雷「!?」

 

するとフレズヴェルクが高く浮遊した。

 

フレズヴェルク「眠れ!弱き者共!我は風の使者フレズヴェルク!全ての力よ、螺旋を描け!!」

 

すると風が巻き起こり、轟雷とエクシアにダメージを負わせた。

 

轟雷「ああ!!」

 

空「のわ!!」

 

フレズヴェルク「ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュ!!」

 

轟雷「はっ!!」

 

空「なっ!!」

 

そして、ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュが轟雷とエクシアに命中した。そして轟雷だけが落下し、HPが0になった。

 

フレズヴェルク「やっぱ僕最強!」

 

轟雷が消滅した。その後、何時まで経っても戻れない。

 

フレズヴェルク「どうなってるんだ?それに彼奴は何処だ?」

 

あお「あれ?空は何処?」

 

フレズヴェルク「彼奴は何処へ行った?何所かへ逃げた?」

 

???「ここだよ!」

 

フレズヴェルク「!?」

 

上を見ると、エクシアが浮遊していた。HPは5000残ってる。

 

空「危ねえ危ねえ・・・横に避けて正解だったぜ・・・」

 

フレズヴェルク「まだ生きてるの?しぶといな〜!」

 

空「俺は結構タフなんでね!轟雷の仇、ここで取らせて貰う!」

 

コンソールを操作して、表示されたSPを押した。

 

 

 

 

 

 

空「トランザム!!」

 

 

 

 

 

 

するとエクシアがトランザムを発動し、全身が赤く光った。

 

フレズヴェルク「色が変わっただけで僕に勝てないよ!」

 

飛翔してエクシアに襲い掛かる。

 

空「どうかな?」

 

するとエクシアが凄まじいスピードで避けた。

 

フレズヴェルク「何!?」

 

空「はっ!!」

 

フレズヴェルク「うわ!!」

 

空「どりゃっ!」

 

フレズヴェルク「くっ!!何だ彼奴!?速い!!」

 

空「どらららららら!!!」

 

GNロングブレイドとGNショートブレイドで何度もフレズヴェルクに斬り裂いた。フレズヴェルクのHPが徐々に削られる。

 

フレズヴェルク「く・・・!調子に乗るな!!ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュ!!」

 

ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュを再び放った。

 

空「同じ手は通用しねえよ!!」

 

エクシアがGNビームサーベルを持って、高速回転して突進して跡形も無く斬り裂いた。

 

フレズヴェルク「そ、そんな!僕のベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュが!」

 

空「ネーミングセンスが無えな!行くぞ!!」

 

そしてGNソード改を構えて、オーバーブーストモードを発動してフレズヴェルクに急接近する。

 

フレズヴェルク「こんの!!」

 

ベリルショットを連射する。しかしGNソード改で全て斬り裂かれてしまった。

 

フレズヴェルク「くそ!!この!この!何で当たらないんだよ!!」

 

空「轟雷の仇ーーー!!!」

 

そしてGNソード改を力強く振った。しかしフレズヴェルクがベリルショットで力強く防いで鍔迫り合う。すると周囲に衝撃波が走った。

 

フレズヴェルク「こんの・・・!!!ここで負けてたまるか・・・!!!」

 

空「武力による戦争根絶!それこそが、ソレスタルビーイング!」

 

フレズヴェルク「何を訳の分かんない事を!!!!」

 

ブースターを最大限まで上げてエクシアを押そうとする。

 

空「ガンダムがそれを成す!俺と共に!」

 

しかしエクシアのオーバーブーストが更に上がった。するとベリルショットが破壊された。

 

フレズヴェルク「な!?ベリルショットが!!」

 

空「そうだ、俺が!!」

 

フレズヴェルク「なっ!?」

 

エクシアがGNソード改を大きく横に振って、フレズヴェルクを斬り裂いた。

 

空「俺達が、ガンダムだ!!」

 

そしてフレズヴェルクが大爆発してHPが0になった。

 

フレズヴェルク「うわああああ!!!」

 

アナウンス『ウィナー!ガンダムエクシアリペアⅡ!』

 

 

 

 

 

 

そしてフレズヴェルクとエクシアが戻って来た。

 

空「ふぃ〜・・・」

 

スティレット「やったわね空!」

 

迅雷「見事だったぞ空!」

 

マテリア姉妹「流石ね。」

 

空「ありがとなスティレット、迅雷、マテリア・・・あぁ〜、スッキリした〜。」

 

フレズヴェルク「そんな・・・僕が負けるなんて・・・認めない!!」

 

自分の敗北を認めないと言って怒った。

 

空「どうだフレズヴェルク、負けた悔しさの実感が出来たか?」

 

フレズヴェルク「だけど、僕は轟雷に勝った!けど今度は空!今度はお前を滅茶苦茶にしてやる!」

 

空「だったら帰ったらお前の開発者に伝えとけ!今度また会ったら完全に手加減と容赦しないってな!」

 

フレズヴェルク「くっ!そう言ってるのも今の内だぞ!!じゃあ!!」

 

窓を壊して帰って行った。

 

空「2度と来んな!後窓とドアの弁償しろ!」

 

あお「轟雷・・・」

 

空「ん?」

 

轟雷は深く落ち込んでた。すると寝てたバーゼラルドが起きた。

 

バーゼラルド「あ!皆!見っけ!あれ?どうしたの皆?」

 

あお「いや・・・何て言うか・・・」

 

マテリア白「轟雷ちゃんね・・・」

 

マテリア黒「負けちゃったの・・・」

 

空「轟雷・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『Bパート・FAガールはじめて物語』

 

あの日から数日後、轟雷は1人ボーッとしている。

 

あお「轟雷?ん?・・・轟雷!」

 

轟雷「はっ!はい!大丈夫です!卵なら産めます!」

 

空「んな訳無いだろ。」

 

轟雷「ん?あわわわ・・・・ごめんなさい!ごめんなさい!ごめんなさい!」

 

装甲パーツを落としてしまって、充電くんに土下座して謝る。充電くんは気にしないでと言ってるように手を振ってる。

 

あお「どうしたんだろう?轟雷。」

 

スティレット「らしくないわね。」

 

バーゼラルド「キャラブレだ〜。」

 

マテリア白「もしかしたら。」

 

マテリア黒「恋かもね。」

 

あお「恋!?」

 

空「轟雷が!?」

 

アーキテクト「恋。」

 

迅雷「何だと!?そんな物に打ちそうに抜かしてるのか彼奴は!弛んどる!」

 

テーブルに着地する。

 

迅雷「おい轟雷!何を腑抜けておる!」

 

轟雷「あ、迅雷・・・分かりません、気が付くと、あの・・・フレズヴェルクの事を考えてしまって・・・」

 

迅雷「何だと!?」

 

マテリア白「やっぱりそれって。」

 

マテリア黒「恋ね。」

 

轟雷「これが、恋?あのバトルの事を繰り返し思い出してしまうのです。あの時、ああ動けたんじゃないか、もしこう判断していれば、こう来たら、こう!」

 

スティレット「きゃあ!」

 

轟雷「こう来たら、こう!」

 

スティレット「きゃあ!痛い痛い!何で私なのよ!」

 

無意識にスティレットを何度も殴る。

 

空(まさかあの時の事を気にしてるのか?)

 

あお「そっか。轟雷悔しいんだね。」

 

轟雷「悔しい?」

 

あお「うん。無力な自分がやだなぁっとか、心が後ろに引っ張られる感じとか、何かモヤモヤするとか、負けたくないとか。そう言うのはね、悔しいって言うんだよ?」

 

轟雷「負けたく、ない・・・はい・・・あお!私は悔しいです!とてもとても、悔しいです・・・!!」

 

悔しさのあまり、泣いてしまった。

 

空「轟雷・・・」

 

轟雷「あお・・・私にお金を下さい!」

 

あお「えええーー!?」

 

空「何故金!?」

 

轟雷「もっと強くなって、フレズヴェルクともう一度バトルをしたいのです!!その為には強い武器が必要なんです!!お金を下さい!!」

 

空(デンドロビウムにでもなるのか?それともディープストライカー?ミーティア?GNアームズ?フルアーマーユニコーン?サイコ・ザク?)

 

あお「随分直球で来たな・・・」

 

空「あおちゃんが散財されちゃうな・・・」

 

あお「えっと・・・武器ってさ、今までファクトリーアドバンスから勝手に送られて来たじゃない?お店でも買ったり出来るのかな?」

 

バーゼラルド「う〜ん、どうだろう?バーゼ達が使ってるのは普通の武器じゃないから、お店には無いかも。」

 

迅雷「強い武器を手に入れたからと言って、即ち己が強くなる訳ではあるまい。良いか轟雷、お前に足りないのは・・・気合だ!!」

 

轟雷「え!?」

 

空「まぁ確かにそうだな。強い武器を持ったとしても、自分がちゃんと使いこなせるのかも問題だ。(この前轟雷にビームマグナムを使わせたら反動が激しかったから、使いこなせるは無理だな。)」

 

轟雷「分かりました・・・スティレット!」

 

スティレット「な、何よ?」

 

轟雷「殴らせて下さい!」

 

スティレット「ええーーー!?」

 

轟雷「こうなったら、実践あるのみです!!」

 

あお「おっと。」

 

殴ろうとしたが、あおの右手に止められた。

 

轟雷「あおが相手ですね?了解です!」

 

そう言ってあおの手にパンチする。

 

空「いや何でそこで相手変えるの?ってかそれただの八つ当たり?」

 

バーゼラルド「轟雷落ち着いて!」

 

迅雷「うむ。人間相手では訓練にならんぞ。」

 

轟雷「はぁ・・・」

 

あお「考えてみたらさぁ、私達あんた達の事何も知らないの。轟雷を強くしてあげたいって思ったって、何して良いか分かんないんだもん・・・何か、ごめん・・・」

 

空「あおちゃん・・・」

 

アーキテクト「聴取。」

 

するとアーキテクトが、あおのスマホで何かを検索しようとしてる。

 

アーキテクト「FAガールの情報、来歴等の精査、専門家の招致。」

 

マテリア黒「招致。」

 

ラインで武希子にメールを送信した。

 

あお「うわああ!!!ちょっと!!ダメだよ勝手に!!」

 

誰かがお邪魔した。

 

空「来た。」

 

武希子「呼ばれてないのに来ちゃったじゃ〜ん♪あ、古い?昭和臭?たまたますぐそこを通り掛った時にあおからのヘルプコール!これ何て言うデスティニー?鍵?掛かってなかったよ?もう不用心なりよ〜♪」

 

空「武希子ちゃんいらっしゃい。」

 

武希子「おっす〜空〜!」

 

優一「よう空!」

 

そこに何故か優一と里美も来た。

 

空「何でお前らまで?」

 

里美「たまたまそこで武希子に会ったの。」

 

優一「そしたら武希子ちゃんのスマホにあおさんのメールが来て、一緒にお邪魔してるって訳!」

 

空「あっそ。けど丁度良い。お前ら少し手伝え。」

 

優一・里美「ん?」

 

 

 

 

すぐに事情を説明する。

 

優一「成る程。轟雷ちゃんがそのフレズヴェルクに負けた悔しさを晴らしたい為に新しい武器が欲しいのか。」

 

空「どんなのが良い?」

 

優一「あ〜そうだな・・・ガンプラの武器とか持たせたらどうだ?ビームマグナムとか。」

 

空「以前にビームライフルやビームマグナム試したんだが、反動が激しかった。」

 

あお「武希子、新しい武器とか作れない?」

 

武希子「う〜ん自作パーツかぁ・・・プラ版積層で行けるか、いや、真空成型・・・でも精度がなぁ・・・ん?」

 

あおの顔を見ると、あおが泣いてる。

 

武希子「要するに、FAガール達は凄い技術で作られてるから、簡単には真似出来ないって事なり。」

 

あお「ふぅ〜ん、凄い技術ね〜。」

 

轟雷があおの両手に乗って、あおの顔を見てモジモジする。

 

あお「・・・その凄い技術の事をもっと知りたい!教えて武希子!」

 

空「俺も知りたい!」

 

優一「俺も俺も!」

 

里美「私も興味ある!武希子教えて!」

 

武希子「合点承知の助!」

 

 

 

 

 

 

早速FAガールの事をあお達に話す。

 

武希子「FAガールはじめて物語〜!」

 

あお・轟雷・優一「おお〜〜!」

 

空「何で紙芝居?」

 

里美「さぁ。ってかまんがはじめて物語?」

 

武希子「あお、空、優一、里美、FAガールってどうやって生まれて来るんだと思う?」

 

あお「ええ?粘土みたいな奴を捏ねて焼くとか?」

 

空「パンじゃねえよ。」

 

優一「じゃあさ!木材を使って人形の形にするとか?」

 

里美「それただの木彫りでしょ。」

 

武希子「ノンノン。よーし!じゃあ言ってみよう!今日のテーマは、FAガールが出来るまで!」

 

すると武希子達が歌い始めた。

 

武希子・スティレット・バーゼラルド・迅雷・アーキテクト「アクリルエナメルウスメルラッカー♪トップトップコート!」

 

するとあお達がある場所へテレポートした。

 

 

 

 

 

 

FAガールを開発してるファクトリーアドバンスだった。

 

優一「うお!?テレポートした!?」

 

轟雷達は小さくなってる。

 

空「轟雷達がSDサイズになってる?」

 

武希子「さぁやって来ましたるは全ての始まり、デザインルーム!どんなFAガールにするか、見た目や装備、まずはそこを決めないと!例えば轟雷たんなら、こんな感じ。」

 

初期デザインを見る。

 

轟雷「な、何だか恥ずかしいです・・・」

 

武希子「これを立体に起こすには、CADと言う3次元のシステムを使うなり〜!デザインが出来たら試作品!今は殆ど機械で出来ちゃうけど。」

 

空「何か、バンダイホビーセンターを見学してる気分だな。」

 

出来たパーツをドリルで綺麗にする。

 

武希子「仕上げはやっぱり人の手!」

 

あお「ふえぇ〜小ちゃい!」

 

マテリア白「当たり前ですが、立体は縮小も拡大も出来ないものね。」

 

マテリア黒「この細かい作業、あおちゃんにはまず無理ね。」

 

あお「考えるだけで痩せそう・・・」

 

武希子「出来上がった試作品を元に金型を作るよ〜!金型には凸と凹があってね、隙間にプラスチックを流し込んで、部品を作って行くのでありんすよ〜!」

 

優一「この辺はガンプラと変わんねえな。」

 

武希子「効率良く、無駄無く、美く、同じ色の部品同士1枚の中に収めて行くなり〜!」

 

バーゼラルド「この金型が、バーゼ達のお母さんなんだね。」

 

アーキテクト「父親は?」

 

バーゼラルド「お父さんは・・・行方不明・・・」

 

スティレット「怖い事言わないで!!デザインしてくれた人がお父さんでしょ!!」

 

バーゼラルド「テヘペロ。」

 

里美「バーゼラルド良いボケね。」

 

 

 

 

次は金型を削る工程を見る。

 

武希子「ザックリ削り上げた金型を更に細かく仕上げて行くよ〜!と言う事であお!」

 

あお「はい!」

 

武希子「この中で仕上げに使えそうな物はどれでしょう?」

 

テーブルの上に、鑿、トンカチ、鉋、ニッパー、鑢、カッターを置いて問題を出した。

 

あお「え?えっと・・・ニッパー?」

 

武希子「ブブー!悲しいかな?万能と思えたコトブキニッパーでも金型の仕上げは出来ないのれす・・・じゃあ空!どれだと思う?」

 

空「どれでも無い。」

 

武希子「正解!」

 

迅雷「それ、クイズで1番やっちゃいけないパターンでは?」

 

武希子「細かい仕上げには、何と電気を使います!」

 

優一「ぎゃああ!!!」

 

里美「電撃喰らったわね優一。」

 

武希子「詳しく話すと後3時間くらい掛かるからザックリ言うと、小ちゃい雷の髭でチクチクと削って行くの。んでもってここでも人力で最後の仕上げ!コンマ1ミリでも組み上がりに大きな影響が出ますからな〜。この仕上げでプラモの良し悪しが決まると言っても過言ではない大事な作業!」

 

マテリア白「あおちゃんには。」

 

マテリア黒「以下略。」

 

あお「もう何も言うな・・・」

 

里美「あおちゃん大丈夫?」

 

 

 

 

武希子「出来上がった金型をこの射出成型機にセット!何と重さは400キログラム!」

 

迅雷「何だと!米俵6俵以上か!金型侮れんな!」

 

空「米俵で比較すんの?」

 

武希子「ここでようやくさっきあおが言ってた粘土もといプラスチックの出番!ペレットと呼ばれる小さな粒に加工して、250度の高温で溶かし、高圧力で金型に。鉄は熱い内に打って、プラスチックは熱い内に流せ!」

 

あお「何か凄い事になってきた!」

 

優一「あおさんが興味持ってる〜〜〜〜〜。」

 

空「お前まだ痺れてんぞ。」

 

武希子「こうして出来上がるのがランナー!」

 

轟雷「あ!この枠組みの部分!ここは解けたペレットが流れ込む線なんですね!?」

 

武希子「イエスイエス!この後も成型と仮組みを繰り返し、金型の合いを何度も修正するなりよ〜!ミクロン単位の調整、最適解を求める心、悪なき探究心が君達FAガールを作り上げてるナリ!」

 

 

 

 

 

 

バーゼラルド「うわぁー!出来たー!」

 

空「何時の間に戻って来た!?」

 

優一「細かい事は気にするな。」

 

マテリア白「大変ね〜。」

 

マテリア黒「良くやるわよね本当。ドMとしか思えないわ。」

 

里美「ちゃっかり怖い事言ったわね。」

 

スティレット「何かこうやって改めて見ると考え深いわね。」

 

迅雷「うむ!我々1人1人がこうして生み出されたのだな!」

 

アーキテクト「武希子、有用。」

 

あお「ふぇ〜、こんな風にして出来上がるんだね〜。でもあんた達何か凄いっぽいよね〜。何かほら、新素材とか新技術とか。」

 

スティレット「当ったり前じゃない!私達をそこら辺の量産機と一緒にしないでよね!」

 

バーゼラルド「バーゼの技術は宇宙一〜!」

 

空「ま、ガンプラも技術凄いけどな。」

 

優一「良い意味で変態だからな。」

 

里美「それって褒めてるの?」

 

マテリア白「詳しい事は。」

 

マテリア黒「内緒。」

 

轟雷「・・・・・」

 

あお「轟雷?」

 

轟雷「迅雷、先程こう言いましたね?私に足りなかったのは気合だと。」

 

迅雷「う、うむ。」

 

轟雷「その通りでした。私達は、デザイナーさんをお父さんに、金型をお母さんにして、同じように生まれて来ました。でも、私達には違う個性があり、使命がある。学び、考え、経験して、前に進む為に生まれて来た。昨日、フレズヴェルクに勝てなかった私も、明日は勝てるかも知れない!大切なのは、強い武器では無く、強い私自身ですね!」

 

優一「轟雷ちゃん!よくぞ決心してくれた!流石俺の轟雷ちゃんだ!ぶべら!?」

 

言ってる途中に空が殴った。

 

空「勝手に自分の物にするな!」

 

里美「全く優一は。」

 

優一「すみません・・・調子に乗りました・・・」

 

あお「これは良いデータだよ!私レポートにしてファクトリーアドバンスに送る!バイト料がっぽり弾んでくれるかも〜。」

 

空「金しか興味無しかい!」

 

全員「あはははは!」

 

あお「よっしゃ!徹夜で書くぞ!」

 

武希子「お手伝いするでありんすよー!」

 

全員「おーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

数日後。ファクトリーアドバンスから手紙が来た。しかしあおは、浮かない顔をしていた。

 

轟雷「あお、どうしました?」

 

空「どうした?そんな浮かない顔して。」

 

あお「ファクトリーアドバンスから返事来た。簡単に言えば、「全部知ってます!だってこれ、うちの工場だし。」って、そうだよな〜・・・」

 

空「そりゃあそうだろ〜。工場見学の感想文みたいな物だよ。」

 

バーゼラルド「あれ?まだあるよ?」

 

空「え?」

 

封筒の中にもう1枚の手紙が入ってた。

 

スティレット「えっと?レポートにあった「気持ち」と「強い武器」の観点から轟雷を強化する可能性について、当ラボは非常に興味深い着眼点であると評価しました。つきましては、当ラボにて開発したパーツ一式を貸与しましので、これからのバトルにて実践データの収集をお願いします。だって。」

 

あお「え?」

 

すると外からプロペラ音が聞こえた。

 

あお「ん?」

 

空「何だ?」

 

外を見ると、無数のドローンがあおのマンションに来た。

 

あお・空「な、な、何じゃこりゃあーーーーー!!!!!」

 

新たなパーツを入手したあお達なのだった。

 

「END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
    マテリア姉妹:山崎エリィ
        迅雷:樺山ミナミ
    アーキテクト:山村響
   フレズヴェルク:阿部里果
      寿武希子:井澤佳の実
      宮田優一:山下大輝
      逢沢里美:木戸衣吹

轟雷「初めての敗北に動揺し、スティレットにはご迷惑をお掛けしました。」

スティレット「良いけど、何で私なのよ?」

轟雷「それは言えません。次回のフレームアームズ・ガールも一緒にセッション!」

スティレット「逆に理由がある事に驚愕なんですけど!?」

登場ガンプラ・RGガンダムエクシアリペアⅡ

次回「決起集会/秋に呼ばれて・・・」


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08「決起集会/秋に呼ばれて・・・」

『Aパート・決起集会』

 

ある日、轟雷が白の装甲を装着して誰かとバトルしている。轟雷改め『轟雷改』。彼女は今、以前の戦いで轟雷に勝ったフレズヴェルクとバトルしている。フレズヴェルクがベリルショットを連射している。

 

フレズヴェルク「少しばかり素早くなったくらいじゃ、僕には勝てないよ!」

 

轟雷改「必ず勝ちます!!」

 

フレズヴェルク「ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スマッシュ!!」

 

超必殺技ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スマッシュを放った。轟雷改に直撃して爆発した。

 

フレズヴェルク「えへへ、楽勝だな!・・・ん?」

 

しかし今日の轟雷改は違った。ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スマッシュを受けたが全くの無傷。

 

 

 

 

 

 

バーゼラルド「凄い!轟雷改!トドメだ!轟雷改!」

 

スティレット「流石ね轟雷改!バージョンアップしただけの事はあるわね!」

 

迅雷「轟雷改!素晴らしい初陣だ!天晴れ轟雷改!」

 

あお「ねぇーあれ組み立てたのは私。凄くない?武希子と空の手を借りずに1人でやったよ〜。」

 

空「完璧に組み立てたあおちゃん凄えな。」

 

バーゼラルド「フレーフレー轟雷改!頑張れ頑張れ轟雷改!」

 

マテリア白「勝てるわよ轟雷改。」

 

マテリア黒「勝ちなさい轟雷改。」

 

あお「ねぇ!ちょっと聞いてよ!私頑張ったんだってば!!ねぇねぇ!!」

 

FAガール「GOGO轟雷改!GOGO轟雷改!」

 

空「応援に夢中だな。でもあおちゃん、欠点無しで組み立てたのは凄いよ。」

 

あお「でしょでしょ!」

 

 

 

 

 

 

その頃轟雷改はフレズヴェルクと戦闘中。

 

フレズヴェルク「くそーー!!」

 

無傷の轟雷改を見て激怒したフレズヴェルクが急接近する。轟雷改が滑腔砲を連射する。フレズヴェルクがベリルショットで滑腔砲を斬り裂くが。

 

フレズヴェルク(っ!?速い!?)

 

滑腔砲の速度が愕然に上がってる為、連続で斬る事が出来なかった。そして1発の滑腔砲がフレズヴェルクに直撃した。

 

フレズヴェルク「うわあああ!!!」

 

怯んでる隙に、轟雷改がスピードを上げて斜面を使って大ジャンプして、フレズヴェルクの前に現れた。

 

フレズヴェルク「!?」

 

そしてかかと落としでフレズヴェルクを地面に叩き落とした。

 

フレズヴェルク「うわあああ!!!」

 

 

 

 

 

 

FAガール「GOGO轟雷改!GOGO轟雷改!」

 

 

 

 

 

 

そして轟雷改とフレズヴェルクが押し合う。轟雷改がフレズヴェルクを圧倒的に押し出す。

 

フレズヴェルク「く、くそ!!」

 

轟雷改「トドメです!!」

 

そして滑腔砲をフレズヴェルクに放った。

 

フレズヴェルク「うわああああーーーーーー!!!!」

 

滑空砲を受けたフレズヴェルクが飛ばされて、HPが0になった。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!』

 

見事フレズヴェルクに勝利する事が出来た。

 

轟雷改「あ!」

 

すぐにフレズヴェルクに向かって走った。するとフレズヴェルクがアーキテクトに変わった。これはフレズヴェルク再戦に向けてのシミュレーションだった。アーキテクトが起き上がる。

 

轟雷改「アーキテクト!大丈夫ですか!?」

 

アーキテクト「コピーモード、モードフレズヴェルク完了。轟雷の完全勝利。」

 

轟雷改「ありがとう、アーキテクト。」

 

 

 

 

 

 

そして2体が戻って来た。

 

アーキテクト「任務完了。」

 

あお「お疲れ様!」

 

空「ご苦労さん。」

 

轟雷「あなたのデータのお陰で、仮想フレズとバトルする事が出来ました。感謝します!」

 

アーキテクト「朝飯前。」

 

あお「新しい装甲もバッチリじゃん!」

 

轟雷「はい!大満足の仕上がりです!ありがとう、あお!」

 

あお「えへへ〜。」

 

轟雷「協力してくれた皆の為にも、次は必ず勝ちます!」

 

空「ヤバイと思ったら俺も共闘するからな。」

 

轟雷「はい!空!」

 

迅雷「ここは1つ!景気付けに応援合戦でもするか!来る再決戦の為に!」

 

あお「おお!良いね!決起集会だ!皆で轟雷を応援しよう!」

 

FAガール・空「おーー!!」

 

 

 

 

 

 

そして決起集会が始まった。

 

バーゼラルド「さぁ始まりました!GOGO轟雷・改決起集会!司会は私、バーゼラルドでございます!では早速始めましょう!プログラム1番、迅雷の忍者ショーでござるでござる!」

 

 

 

 

 

 

プログラム1番・忍者ショーでござるでござる。迅雷がステージを走り回る。

 

迅雷「敵は何処だーー!!居たぞ!憎っくき敵め!」

 

轟雷「え?私ですか?」

 

鑑賞している轟雷を見た。

 

迅雷「こっちに来い!」

 

そして轟雷を舞台に立たせて、轟雷の頭にさくらんぼを乗せる。

 

轟雷「これは、何でしょう?」

 

空「さくらんぼ?」

 

迅雷「諸悪の根源はその頭上の果実にある!それがお主の心を操ってるのだ!」

 

轟雷「成る程。」

 

迅雷「今からお主の体を傷付けずに、その果実を討ち取る!」

 

空(ウィリアムテル?)

 

周囲に緊張の空気が漂う。迅雷が手裏剣を構える。

 

迅雷「でやーーーー!!!!」

 

そして遂に手裏剣を投げた。轟雷の顔に直撃すると思いきや、轟雷がさくらんぼを自分の顔の前に移動させてさくらんぼに刺さった。

 

空(危ねえ・・・)

 

迅雷「千日の稽古を鍛と成し、万日の稽古を練と成す。お主はその鍛錬をこなして来た!必ず勝てる!」

 

轟雷「え?」

 

迅雷「宮本武蔵公の如く、疾風を巻起こせ!」

 

轟雷「あぁ・・・ありがとうございます!」

 

空(宮本武蔵って・・・)

 

バーゼラルド「ではでは続きまして〜、プログラム2番!バーゼとスティレットのミラクルマジカル手品ショー!拍手ー!」

 

 

 

 

 

 

プログラム2番・ミラクルマジカル手品ショー。バーゼラルドが巨大な箱に入る。スティレットが鍵を掛ける。スティレットの充電くんが剣を持って来た。

 

スティレット「では今から、この箱に剣を刺して行きます。」

 

バーゼラルド「バーゼ大ピンチ!」

 

轟雷「ハラハラしますね・・・大丈夫でしょうか・・・?」

 

空「大丈夫だと思う。」

 

そしてスティレットが、バーゼラルドが入った箱に剣を刺した。

 

バーゼラルド「うっ!」

 

2本目を刺す。

 

バーゼラルド「うっ!」

 

そして3本目を刺す。

 

バーゼラルド「うぅっ!あはははは!くすぐった〜い!」

 

スティレット「ちょ、ちょっと!大人しくしなさいよ!」

 

バーゼラルド「はぁ〜い!」

 

空(くすぐったいのか?)

 

そして残りの剣を全て箱に刺した。

 

スティレット「これで10本の剣が全て突き刺さりました。バーゼラルドは無事なのでしょうか?」

 

バーゼラルド「あ、部品に引っ掛かってるぞ〜?」

 

スティレット「しっ!そう言う事言わない。それでは充電くん!カモーン!」

 

そこにバーゼラルドの充電くんが風呂敷を被せた。

 

バーゼラルド「あれ?こっからどうするんだっけ?」

 

スティレット「まさか忘れたの?ほら脱出でしょ?」

 

バーゼラルド「あぁ〜はいはい。」

 

スティレット「ちゃんとやり方覚えてる?」

 

バーゼラルド「余裕余裕全然大丈夫。」

 

空(そんな風に見えねえけど。)

 

スティレット「えぇー、バーゼラルドは見事脱出する事が出来るでしょうか?1・2・3!」

 

カウントダウンが終わったが、何も起こらない。

 

スティレット「バーゼ?大丈夫?」

 

バーゼラルド「あ、ちょっと待って?」

 

すると箱が壊れて、バーゼラルドが無事脱出した。

 

バーゼラルド「じゃーん!マジック大成功!」

 

轟雷「おおーー!」

 

マテリア白「あれは脱出と。」

 

マテリア黒「言えるのかしら?」

 

バーゼラルド「轟雷!リベンジ頑張るのだよ?」

 

スティレット「轟雷なら出来る!」

 

轟雷「ありがとうございます!!」

 

スティレット「スティレットと。」

 

バーゼラルド「バーゼでした!」

 

空(物理的な脱出マジックだったな。そろそろ俺も準備するか。)

 

バーゼラルド「では続きまして、アーキテクトの登場です!演目は、祝福の歌!」

 

 

 

 

 

 

プログラム3番・祝福の歌。

 

アーキテクト「学習モード、オペラ。再生。」

 

するとオペラが流れた。

 

アーキテクト「光差し込む夜明けー♪一度の忘れー♪勝利を祝おーうー♪」

 

綺麗な歌声に魅了されて、全員が拍手した。

 

轟雷「素晴らしいです!」

 

空「アーキテクト凄え・・・」

 

アーキテクト「仮想バトルデータ解析。轟雷VSフレズヴェルク第2戦。轟雷勝利の確率、99,9999998%。プログラム上、100%と見做す。つまり、必ず勝てると言う事。」

 

空(残りの0,0000002%は何処行った?)

 

轟雷「アーキテクトがそう言ってくれると、何だか頼もしいですね!」

 

アーキテクト「データは多数のサンプルに基づいている。轟雷は勝つ。激励。」

 

轟雷「ありがとうございます!必ず勝ちます!」

 

バーゼラルド「ではでは、プログラム4番!マテリア姉妹の登場です!演目は・・・ん?」

 

 

 

 

 

 

マテリア姉妹「どーもー。」

 

横からマテリア姉妹が拍手しながら登場した。

 

マテリア白「マテリア白よ。」

 

マテリア黒「マテリア黒よ。」

 

マテリア姉妹「2人合わせてマテリアグレイよ。」

 

マテリア黒「ってなんでやねん。」

 

2人でポーズを取る。

 

空「漫才かよ・・・しかも笑えねぇ。」

 

迅雷「プッ!」

 

空「へ?」

 

マテリア白「ねぇねぇ黒ちゃん、10回クイズって知ってる?」

 

マテリア黒「勿論知ってるわ。」

 

マテリア白「うふふ。じゃあピザって10回言ってみて?」

 

マテリア黒「今私に命令したの?」

 

空「笑えねぇ・・・」

 

迅雷「プフッ!」

 

空「え?」

 

マテリア白「秋と言えば。」

 

マテリア黒「スポーツの秋。」

 

マテリア白「黒ちゃん、最近した激しい運動は?」

 

マテリア黒「そんなの言えないわ。刺激的過ぎる。」

 

マテリア白「言ってごらんなさい?」

 

マテリア黒「充電くんの上で寝返り。」

 

またポーズを取る。

 

空「下らねぇ・・・」

 

迅雷「・・・・・ふあははははは!!!堪らない!!これは傑作だ!!!」

 

空「おいおいマジかよ迅雷・・・」

 

マテリア黒「いい加減にしなさい。」

 

マテリア白「止めさせて貰うわ。」

 

マテリア姉妹「ありがとうございました。」

 

迅雷「お見事!天晴れ!天下一!」

 

空「迅雷は笑いのツボが弱いのか?」

 

スティレット「何だったの今の・・・?」

 

バーゼラルド「実に難解である・・・」

 

マテリア黒「轟雷ちゃん。」

 

轟雷「はい!」

 

マテリア白「どんな不利な状況でも、強い心があれば大丈夫。」

 

マテリア黒「そしてやり切ったもん勝ちよ?」

 

轟雷「・・・はい。とても分かった気がします。ありがとうございました!」

 

バーゼラルド「ではでは気を取り直して、プログラム5番!空の登場です!」

 

空「轟雷。お前に祝福の花火を見せてやろう。」

 

 

 

 

 

 

セッションベースにHGCE(REVIVE)フォースインパルスガンダムを置いた。セッションベースが発光した。

 

空「フォースインパルスガンダム!セッション!出る!」

 

そして仮想空間に入った。今回のステージは夜の湖。

 

空「アーキテクト!」

 

するとそこに無数のアーキテクトが現れて、上に向けてロケットランチャーを一斉発射した。

 

空「今だ!」

 

するとインパルスが機動防盾を上に投げて、MA-BAR72 高エネルギービームライフルを連射した。するとビームが反射して、ロケット弾に全て命中した。ビームを受けたロケット弾が花火のように色鮮やかに爆発した。

 

轟雷「わぁーー!!」

 

そして全弾を使い果たし、2体が戻って来た。

 

空「轟雷。フレズヴェルクとの再戦頑張れよ。俺達が全力で応援とサポートするからな!」

 

轟雷「空、ありがとうございます!」

 

バーゼラルド「さぁそして!大トリを飾るのは、轟雷のマスターあおでーす!」

 

 

 

 

 

 

すると部屋の電気が消えて、あおにライトアップ。

 

あお「轟雷に手紙を書いたので読みたいと思います。」

 

轟雷「あぁー・・・」

 

あお「轟雷へ。轟雷が来てから私の生活は大きく変わりました。最初は完全にお金目当てだったバトル収集。ぶっちゃけ、今でも凄く助かってます!本当にうちに来てくれてありがとう。感謝しても仕切れません。でも、そんな中で思うのです。私は轟雷が勝てば嬉しいし、負ければ悔しいです。もし轟雷が負けるデータが必要だと会社に言われたら、間違い無くお金の為にはやるけど、やだなぁって言うのは本音です。因みにこうして手紙を書くには、まだまだ思い出が足りない事に気付いて若干困ってます。折角女の子同士の同居生活です。バトルだけじゃ味気ないので、もっと一緒にお出掛けしたり、楽しい時間を過ごしましょう。つまり!その為には先立つ物が必要です!だから、フレズとの再戦に必ず勝たねばなりません。私も頑張ります。と言う訳で、これからも宜しくね。頑張れ轟雷!GOGO轟雷!あおより。」

 

轟雷「・・・・・あお!ありがとうございます!」

 

スティレット「いや、微妙でしょ・・・」

 

空「半分金の話ばっか・・・」

 

迅雷「熱い友情だな・・・」

 

バーゼラルド「だな。」

 

マテリア白「最後はあおちゃんに持ってかれちゃったみたい。」

 

マテリア黒「轟雷ちゃんのマスターだもんね。今日の所は許してあげる。」

 

あお「では、ここからがスペシャルサプライズ!トランペットを演奏します!」

 

轟雷「え!?」

 

あお「ふふふ〜。今まで隠してたけど、小学校までずっと吹奏楽部だったんだ。」

 

轟雷「そうなんですか!?」

 

スティレット「へぇ〜、楽器出来るなんて知らなかった。」

 

バーゼラルド「あお格好良い!本格的だ!」

 

マテリア白「あおちゃん素敵。とってもお似合いだわ。」

 

マテリア黒「期待してウズウズしちゃう。」

 

スティレット「ま、轟雷・改も組み立てた事だし、意外と器用なタイプかもね。」

 

迅雷「これがまさに、能ある鷹は爪を隠すだな。」

 

アーキテクト「意味、実力や才能がある者は、それは軽々と見せ付けたりはしない。」

 

バーゼラルド「ズバリ隠し芸だー!」

 

轟雷「あお、とても嬉しいです!」

 

あお「えへへ。では行きます!〜・・・〜〜・・・♪」

 

空(・・・・・)

 

こうして決起集会は夜まで大盛り上がりしたのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『Bパート・秋に呼ばれて・・・』

 

季節は秋に突入し、木に紅葉が実る。

 

あお「いやぁ〜、すっかり秋だね〜。」

 

轟雷「秋ですね〜。」

 

空「秋だな〜。」

 

ある日の休日。あおと轟雷と空が秋の外を歩いている。するとあおの腹が鳴った。

 

あお「マズイ・・・今からいなげやの数量限定売切御免スーパータイムサービスが始まると言うのに、既にお腹が空いてしまった・・・」

 

空「マジか。」

 

轟雷「大丈夫ですか?」

 

あお「ちょっと腹拵えして行こう!」

 

 

 

 

 

 

近くの売店で団子を買って食べる。

 

あお「ん〜おいひい〜♪」

 

空「美味えな〜。」

 

あお「外で食べるお団子最高〜♪」

 

轟雷「家と外では味が違うんですか?」

 

あお「風情って言うのかな?この景色と空気の中で食べると味が違って感じるのだよ。」

 

轟雷「成る程、同じお団子なのに不思議ですね。」

 

あお「ねぇ轟雷、空、ちょっとお散歩して行こうか。」

 

轟雷「はい!」

 

空「秋景色の散歩かぁ。良いな。」

 

轟雷「でも、急がないといなげやのタイムサービスが終わってしまいませんか?」

 

あお「うふふ〜。タイムサービスは1日2回あるんだなぁ〜。夜の陣に作戦変更〜!」

 

 

 

 

 

 

タイムサービスは夜に変更して、昭和記念公園で散歩をする。

 

空「昭和記念公園綺麗だな〜。」

 

あお「この公園には、小ちゃい頃から遠足で良く来てたなぁ〜。」

 

轟雷「そうなんですか?」

 

あお「懐かしいな〜!」

 

轟雷「懐かしい?」

 

あお「お弁当に甘い卵焼きが入ってると嬉しかったな〜。そして未だにバナナがおやつなのかそうじゃないのか決着が付かず・・・」

 

空「まだバナナ決着ついてねえのかよ。」

 

あお「うん・・・でも小さい時は紅葉よりお弁当が楽しみだったけどね〜。」

 

空「まさに花より団子だな。」

 

あお「今も違うとは言い切れないけど・・・あはは。」

 

 

 

 

そして木の下に立つ。

 

あお「この辺が宝の山!」

 

轟雷「宝の山?」

 

あお「どんぐりが沢山落ちてるでしょ?」

 

空「昔に比べて結構どんぐり落ちてるな〜。」

 

轟雷「どんぐり、綺麗ですね!」

 

あお「小さい時、このどんぐりを使ってお飯事するのが大好きだったんだ〜。」

 

空「うわぁ懐かしい〜。」

 

轟雷「お飯事って何ですか?」

 

あお「お?轟雷お飯事知らない?何て言うんだろうな・・・お母さん役とか子供役を決めて家族ごっこ?」

 

轟雷「家族、ごっこ・・・やってみたいです!」

 

あお・空「え、マジで?」

 

轟雷「やりましょう!是非!」

 

あお「えぇ〜無理〜・・・」

 

轟雷「どうしてですか?」

 

あお「・・・普通高校生はお飯事やらないからな〜。」

 

空「お飯事は子供がやる遊びなんだ。」

 

轟雷「お願いします!家族の感じ知ってみたいです!」

 

あお「そうだな〜・・・まぁそこまで言うならやってみようか。」

 

轟雷「ありがとうございます!」

 

 

 

 

 

 

どんぐりを集めてお飯事を始める。

 

あお「じゃあ私がお母さんで、空がお父さんで、轟雷が子供の役ね。」

 

轟雷「分かりました!」

 

空「OK。」

 

あお「お父さん、ご飯ですよ。」

 

空「ありがとう。何時も美味しいご飯ありがとね。」

 

あお「どういたしまして。轟雷ちゃん、ご飯ですよ。はいどうぞ。」

 

轟雷「あ、すみません。」

 

あお「轟雷ちゃんは小さいのに随分大人みたいな喋り方だね。」

 

空「成長してる証かな?」

 

轟雷「あ!えっと・・・ありがとう・・・」

 

あお「あれ?自分でやりたいって言ったのに照れてる?」

 

空「轟雷大丈夫?」

 

轟雷「え!?あ、あの・・・あお・・・空・・・」

 

あお「あお?」

 

空「空?」

 

あお「お母さんですよ?」

 

空「お父さんだぞ?」

 

轟雷「お、おか・・・」

 

あお「轟雷ちゃん、あーん。」

 

轟雷「・・・・・」

 

あお「お母さん、おやつのホットケーキ作りますからね。お手伝いしてくれる?」

 

轟雷「はい!」

 

 

 

 

 

 

タッパーに入ってるどんぐりを転がす。

 

轟雷「中々疲れますねお飯事って。」

 

あお「小さい時は楽しかったんだよ?私一人っ子じゃん?しかも両親がラブラブ過ぎて、結構1人遊びが多かったんだよね。」

 

空「伯父さんと伯母さん結構仲良しだからね。俺の両親もそうだけど。」

 

あお「それと、遊びに来た空と遊ぶのも多かったんだよ?」

 

轟雷「そうなんですか?」

 

あお「相変わらず仲良しなのは良いけどさ、お母さんまでお父さんのお仕事に付いて行っちゃうなんて呆れちゃうよね・・・」

 

轟雷「そう言えば、あおのお父さんとお母さんは何処に行ってしまったのですか?」

 

あお「海の上だよ。」

 

轟雷「海?」

 

あお「世界中を旅する豪華客船の船長さん。それがお父さんの仕事なの。」

 

轟雷「そうなんですね?」

 

あお「だから私の名前は青い海から取って『あお』。海じゃなくてあおなのは、親なりの一捻りらしい。本当昔から変なお面とか悪趣味なお土産が世界中から送られて来て参ったよ〜。今は頑なに断ってる。この公園にも偶に来てたけど、2人の方が子供みたいにはしゃいじゃってたっけ。」

 

空「俺の両親もそんなだったな〜。あおちゃんと一緒に呆れてたな〜。」

 

あお「ま、楽しかったけどね。」

 

轟雷「お父さんとお母さんって、そう言うものなのですか?」

 

あお「いや、うちらは変わってるかも・・・」

 

轟雷「じゃあ、空のお父さんとお母さんは何処へ?」

 

空「あおちゃんの両親と同じ豪華客船だ。俺の親父は副船長をやってるんだ。それに俺の名前の空は、青空から空を取ったんだ。何処と無くあおちゃんに似てるね。俺の両親もめっちゃラブラブで子供っぽいからな。」

 

轟雷「2人の苗字は同じなのに何故従姉弟同士なんですか?」

 

空「俺の親父は、あおちゃんの親父さんの弟なんだよ。だから苗字が一緒。」

 

轟雷「成る程。何時か私も会ってみたいです!あおと空のお父さんとお母さんに!」

 

あお「そうだね〜。轟雷の事見て何て言うのかな?」

 

空「多分びっくりするだろうな。」

 

そんな話をしていると。

 

 

 

 

???「あ〜そぼ!」

 

 

 

 

轟雷「ん?」

 

あお「ん?」

 

空「ん?」

 

1人の少女が遊ぼうと話し掛けて来た。

 

空「女の子?」

 

あお「あれ?君は・・・」

 

少女「こんにちは!ぐりこだよ〜!」

 

あお「ぐりこ?」

 

轟雷「私は轟雷です。」

 

ぐりこ「ぐりこもお飯事したい!」

 

 

 

 

 

 

そしてぐりこも加わってお飯事をやる。空は隣のベンチに座る。

 

ぐりこ「はい轟雷。ご飯ですよ。」

 

轟雷「またご飯ですね。・・・・・」

 

ぐりこ「美味しい?」

 

轟雷「はい!美味しいですお母さん。」

 

人差し指で轟雷を撫でる。

 

ぐりこ「轟雷良い子良い子。」

 

轟雷「お飯事は結構ワンパターンと言う事が分かって来ました!」

 

あお「うん、そうかも。」

 

空「ワンパターンって・・・」

 

ぐりこ「次はお風呂の時間ですよ〜。」

 

轟雷「お風呂?」

 

ぐりこ「どんぐり風呂だよ?」

 

どんぐり風呂に入る轟雷。

 

轟雷「お風呂、初体験ですね。それも、どんぐり風呂とは・・・うわ!?」

 

突然ぐりこがどんぐり風呂を持って揺らした。

 

ぐりこ「ぐりぐり〜ぐりぐり〜♪」

 

轟雷「あわわわわ・・・・目が回ります・・・・」

 

あおと空が微笑んでる。

 

ぐりこ「ぐりぐり〜♪」

 

あお「ん?ぐりぐり?」

 

 

 

 

 

 

するとあおが、幼い頃を思い出した。

 

幼いあお『ぐりぐり〜♪ぐりぐり〜♪ぐりこちゃん、そんなに目を回したらウドラが目を回しちゃうよ?』

 

 

 

 

 

 

轟雷「あお?」

 

空「あおちゃん?どうした?」

 

するとぐりこが何処かへ走って行った。

 

轟雷「ぐ、ぐりこさん!」

 

空「ぐりこちゃん!何処行くの?」

 

あお「追い掛けよう!」

 

轟雷「あ、はい!」

 

空「了解!」

 

 

 

 

 

 

外は夕方になった。あおと轟雷と空が、木の下で手を振ってるぐりこを発見した。

 

ぐりこ「こっちこっち〜!」

 

轟雷「どうしたんですか?ぐりこさん。」

 

ぐりこ「えへへ。」

 

あお「そうだ。私、ここに・・・」

 

轟雷「?」

 

そして木の傍を掘ると何かが出て来た。

 

あお「やっぱりあった・・・」

 

空「そう言えばあったな・・・」

 

轟雷「これは何ですか?」

 

あお「タイムカプセルって言ってね、思い出の宝物を入れて何年も経ってから掘り起こすんだよ。」

 

轟雷「どうしてそんな事をするんですか?」

 

あお「どうしてって・・・」

 

空「簡単さ。懐かしいって思う為だ。」

 

轟雷「懐かしい・・・ですか?」

 

空「そう。懐かしい。」

 

タイムカプセルの蓋を開ける。

 

あお「うわぁー!懐かしいー!」

 

空「思い出の宝の山だー!」

 

あお「これ全部私の宝物だったんだよー!ほら。この気持ち悪いの、お父さんのお土産。」

 

父親からのお土産の小さいお面を手に取った。

 

轟雷「宝物だったんですね?」

 

あお「いや、これは扱いに困ってここに入れたんだったかも・・・」

 

空「お!これは俺の宝物だ。母さんからのプレゼント。」

 

母親からのプレゼントのキーホルダーを手に取った。

 

轟雷「空の宝物ですね?」

 

空「いやこれ、あおちゃんが怖がってたから入れたんだ。」

 

轟雷「どんぐりもいっぱい入ってますね!ん?あの人形・・・」

 

タイムカプセルの中には、ぐりこそっくりの人形も入ってた。

 

轟雷「そう言えば、ぐりこさんは!?」

 

空「そうだった!何処行ったんだ?」

 

あお「いやぁ〜、すっかり忘れてたよ〜。」

 

轟雷・空「ん?」

 

あお「・・・・これ、もう1回埋め直そうかな?」

 

轟雷「え?」

 

あお「今日轟雷が拾ったどんぐりも入れてさ。そして何時か掘り出した時に、轟雷も懐かしいって思えるじゃん?」

 

空「そいつは良いな!」

 

轟雷「・・・・・・あお、空、嬉しいです!その日が楽しみです!」

 

 

 

 

 

 

タイムカプセルを埋め直して昭和記念公園を歩く。

 

空「あぁ〜気持ちの良い散歩だったな〜。」

 

轟雷「私、懐かしいって言う気持ちが少し分かったような気がします。来年も再来年も、秋が来る度にきっと今日の事を思い出します!そして何年か経ったら、あおと空みたいに懐かしいって言うと思います!」

 

あお「そうだね。私も楽しみ!」

 

空「俺もさ。未来が楽しみだぜ。」

 

すると秋の風が吹いた。

 

あお「ヘックション!あ!大変だ!いなげや数量限定売切御免スーパータイムサービス夜の陣が始まってしまう!!急がなきゃ!!」

 

轟雷「はい!!」

 

空「おい待てよ!」

 

走っていなげやへ向かった。

 

 

 

 

 

 

一方その頃あおの部屋では。

 

マテリア白「マテリア白よ。」

 

マテリア黒「マテリア黒よ。」

 

マテリア姉妹「2人合わせて、マテリアゼブラよ。」

 

マテリア黒「ってなんでやねん。」

 

マテリア白「しかし秋も深まって参りましたが、黒ちゃん秋の味覚と言えば?」

 

マテリア黒「そうですね〜・・・やっぱり松茸かしら?」

 

マテリア白「まぁ〜庶民的だ事。」

 

マテリア黒「何でですやん?松茸高いですやん?」

 

迅雷「あははは!あははははは!」

 

マテリア姉妹が漫才をやっていて、迅雷が笑い転げる。スティレットとバーゼラルドとアーキテクトはノーリアクション。

 

バーゼラルド「あおと空と轟雷遅いね。」

 

スティレット「帰って来るまで続くの?これ。」

 

アーキテクト「理解不能。」

 

その後も3人が帰って来るまで漫才が続いたのだった。

 

「END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
    マテリア姉妹:山崎エリィ
        迅雷:樺山ミナミ
    アーキテクト:山村響
   フレズヴェルク:阿部里果
       ぐりこ:森永千才

マテリア白「大人のお飯事の時間よ。」

マテリア黒「迅雷ちゃんはママでもありパパでもある役。」

マテリア白「そして時々ペットのエサ役もお願いね。」

マテリア姉妹「次回のフレームアームズ・ガールも、一緒にセッションしましょ?」

迅雷「良く分からんが承知した!」

登場ガンプラ・HGCE(REVIVE)フォースインパルスガンダム

次回「あお、風邪をひく/あしたもいっしょに」


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09「あお、風邪をひく/あしたもいっしょに」

『Aパート・あお、風邪をひく』

 

ある日の朝。あおが風邪を引いてしまった。

 

あお「風邪・・・引いた・・・」

 

空「あおちゃん、俺学校へ行って来るから。武希子ちゃんに伝えておくから。」

 

あお「お願い・・・」

 

空「帰ったら飯作ってやるから。」

 

あお「ありがとう・・・行ってらっしゃい・・・空・・・」

 

空「行って来ます。」

 

ドアを閉めて学校へ向かった。

 

アーキテクト「学習モード、風邪。データ取得完了。ウィルスによる急性炎症。正式名称、感冒。急性蒸気洞炎。医学的には風邪症候群。症状、発熱、咳、くしゃみ、喉の痛み、悪寒、頭痛、節々の痛み。」

 

轟雷「成る・・・程?」

 

スティレット「分かったような?」

 

バーゼラルド「いや、分かんなかった・・・」

 

迅雷「気合が足らないのではないのか?」

 

マテリア白「ほらぁ。おバカさんしか引かないって言うじゃない?」

 

マテリア黒「あおちゃんにぴったりね〜。」

 

轟雷「あお、風邪を引くとどうなるのですか?」

 

あお「んとね・・・熱が出て寒気がして・・・」

 

スティレット「プラスマイナスで丁度良いんじゃないの?」

 

あお「節々が痛くて・・・」

 

バーゼラルド「1回関節外してシリコンスプレー吹く?」

 

あお「頭も痛くて・・・」

 

マテリア白「悪くて。では無く?」

 

マテリア黒「元からだけど。」

 

あお「鼻水が出る・・・」

 

迅雷「鼻の穴を塞げ。パテを持って来てやる。」

 

あお「咳も、出る・・・」

 

アーキテクト「口にもパテを充填。」

 

あお「・・・・うっさいわ!!人間にはそんな簡単に出来てないのだ!!!!」

 

怒ったあおが立ち上がった。しかしすぐにフラフラした。

 

あお「だ・・・ダメだ・・・本格的・・・熱が・・・」

 

そして倒れてしまった。

 

轟雷「あお!!」

 

 

 

 

 

 

倒れてしまったあおに毛布を被せた。轟雷達は会議をする。

 

轟雷「風邪が何かは良く分かりませんが、アーキテクトが風邪に良いと言う物を検索してくれました!各自!探して来ましょう!」

 

FAガール「おー!」

 

そして轟雷、スティレット、バーゼラルド、迅雷は装甲パーツを装着する。

 

轟雷改「東に風邪のあおが居れば!」

 

スティレット「行って看病してやり!」

 

バーゼラルド「南にバテバテのあおが居れば!」

 

迅雷「死に水を取るぞ!」

 

スティレットとバーゼラルドが飛翔し、マテリア姉妹がドローンに乗り、轟雷改と迅雷とアーキテクトがスレイプニー太郎に乗って外へ出た。

 

 

 

 

 

 

そしてその後、轟雷達が帰って来た。轟雷が眠ってるあおを起こす。

 

轟雷「あお、起きて下さい!あお!」

 

あお「・・・轟・・・雷・・・?」

 

轟雷「皆で風邪に効く物を集めて来ました。これで治ります!」

 

あお「・・・な!?何じゃこりゃーーーー!?」

 

そこにあったのは、大量の野菜と肉と魚介、更には生きてる鶏まであった。

 

轟雷「風邪に効く物です!!」

 

あお「・・・いや・・・んな事言われても・・・」

 

衝撃の光景を見たあおがぐったりした。

 

あお「鶏生きてるし・・・」

 

スティレット「鶏じゃないわよ?烏骨鶏よ!卵が凄く栄養あるんだから!」

 

あお「卵・・・だけで良いじゃん・・・」

 

スティレット「産み立てが良いのよ。待ってて?すぐ産むから。ヒッヒッフー。」

 

烏骨鶏にヒッヒッフーと言う。

 

あお「いや見てても産まないから・・・」

 

バーゼラルド「はいはいあお〜!」

 

あお「ん・・・?」

 

バーゼラルド「これがすっぽんスープで、こっちがフカヒレ!燕の巣、トリュフと、こっちがフォアグラ!後キャビアとシャトーブリアン!フフーン!」

 

迅雷「フッ!バーゼ殿は何も分かっておらんな!高ければ良いと言う物ではないぞ!」

 

バーゼラルド「ム〜!じゃあ迅雷は何持って来たの?」

 

迅雷「これだ!!」

 

うどを見せた。

 

アーキテクト「学習モード、うど。データ取得完了。ウコギ科タラノキ属の多年草。主な有効栄養素は、クロロゲン酸、フラボノイド、アスパラギン酸、ビタミンB1、B2、葉酸、カリウムなど。香り成分、ジテルペンアルデヒドは、血液の良好な循環に有効。この時期のうどは初物で、縁起が良いとされる。」

 

迅雷「こう言った日本伝統の野菜こそが良いのだ!」

 

マテリア白「そうそうネギも良いのよ?」

 

マテリア黒「黒焼きにしてね?」

 

あお「シロクロがまともな事言ってる・・・」

 

するとネギをあおのお尻に突き刺した。

 

マテリア姉妹「お尻に刺すと良いんですって〜!」

 

あお「嘘だーーーー!!!」

 

何とか脱出してズボンを履く。すると何かが落ちて来た。

 

あお「ん・・・?何だこれ・・・?鬼公園ストラップ・・・?」

 

轟雷「あ!それは私が!古来、病気は鬼に取り憑かれた状態だと言われてたそうです!ならば逆に、良い鬼に守って貰うのはどうかと思って。」

 

あお「轟雷・・・何か聞く聞かないのは別として・・・轟雷のその気持ちが嬉しいよ〜・・・!」

 

轟雷「本当ですか!?でしたらこれも!」

 

鬼公園のグッズが大量にあった。

 

轟雷「鬼公園ぬいぐるみに鬼公園抱き枕!鬼公園フル稼働フィギュアに鬼公園マグカップ!鬼公園ポーチに鬼公園タペストリー!それから!それから!」

 

鬼公園グッズの買い過ぎであおが押し込まれてしまった。そしてぐったり倒れてしまった。

 

轟雷「はっ!いけない!!あおの容体が!!」

 

スティレット「大変!ちょっと待ってて!蜂蜜に体を温める胡椒とか入れた方が良いんだって!」

 

バーゼラルド「手伝う〜!」

 

蜂蜜に大量の胡椒を入れて掻き混ぜる。

 

バーゼラルド「胡椒に〜、生姜と〜、わさびに〜、ニンニク〜!唐辛子〜!」

 

胡椒以外に、磨り潰した生姜とわさびとニンニクと唐辛子を入れた。すると蜂蜜の色が真っ黒になり、黒い煙が浮き上がった。

 

バーゼラルド「へ、ヘックション!」

 

スティレット「バーゼやり過ぎ!」

 

あお「うわああーーーー!!!」

 

窓を開けて、部屋中に蔓延してる煙を出した。あおの容体が急変した。

 

マテリア白「ダメね皆。もっと世界に目を向けなきゃ。」

 

マテリア黒「そうそう。風邪の治療方だってグローバルにね。」

 

何処からか2匹の蛇を連れて来た。

 

マテリア白「蛇療法よ?全身に蛇を這わせるの。」

 

マテリア黒「後サボテンマッサージ。このチクチクが効くのよね〜。」

 

マテリア姉妹「さぁ脱いで?全部脱いで?」

 

あお「いやーーーーーーー!!!!!」

 

迅雷「待て!ならばここは護摩壇を焚いて!加持祈祷だな!!」

 

轟雷「アロエとドクダミが良いんです!」

 

迅雷「梅干しの黒焼きも良いぞ!」

 

あおの口にアロエとドクダミと梅干しの黒焼きを一気に詰め込んだ。

 

マテリア姉妹「黒焼きだったら何と言ってもこれ。イモリの黒焼き。良いらしいわよ?」

 

アーキテクト「風邪ウィルス除去プログラムをインストールします。」

 

今度は充電器を口に詰め込んだ。

 

あお「もー!何もしなくて良いからー!!!」

 

更に激怒して立ち上がった。しかし立ち上がったと同時に風邪が悪化して完全に倒れてしまった。

 

あお「寝・・・か・・・せ・・・て・・・」

 

FAガール「あおーーーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 

夕方。空が帰って来た。

 

空「ただいま〜。ってあれ?お前らどうした?」

 

轟雷「あ、空・・・」

 

空「どうしたんだ?そんなに落ち込んで。」

 

轟雷「実は・・・」

 

先程の出来事を空に全て話した。

 

空「おいおい、それ無茶し過ぎだろ・・・そりゃあおちゃんが怒るのは当たり前だろ。さて、お粥作るか。」

 

キッチンでお粥を作り始める。

 

轟雷「看病失敗です・・・どうしましょう・・・このままではあおが・・・あおが・・・」

 

スティレット「大丈夫よ彼奴・・・アホっ娘だけど丈夫だもん・・・風邪くらいで・・・」

 

バーゼラルド「でもでも、バーゼ達のせいでもっと悪くしちゃったみたいだし・・・」

 

迅雷「我ら、治療方を押し付けるばかりで、あお殿の気持ちを考えてなかったな・・・」

 

マテリア白「病は気からって言うものね・・・」

 

マテリア黒「だからってどうしたら良いか分からないけど・・・」

 

アーキテクト「最適化、デフラグ・・・」

 

空「深く反省してるようだな。」

 

あおに歩み寄る轟雷。

 

轟雷「あお・・・あお・・・何が欲しいですか?私達はどうしたら良いですか・・・?あお・・・」

 

あお「林檎・・・食べたい・・・摩り下ろし林檎・・・子供の時風邪引くと・・・お母さんがよく食べさせてくれたの・・・」

 

轟雷「はい!」

 

FAガール達が頷き、再び外に出て林檎を探しに向かった。

 

空「あおちゃん、ただいま。」

 

あお「空・・・おかえり・・・」

 

空「ベッドまで運ぶよ。」

 

床に倒れてるあおをベッドの上に寝かせる。

 

空「汗凄いな・・・拭いてあげるよ。」

 

身体の汗をタオルで拭いてあげる。

 

空「・・・・・」

 

あお「どうしたの・・・?」

 

空「こうしてあおちゃんの背中を見てると、小さい頃を思い出すな〜って。」

 

あお「それって、私が空をおんぶした時の事かな・・・?」

 

空「本当、俺を弟として可愛がってくれたもんなぁ。にしても・・・」

 

あお「・・・?」

 

空「あおちゃんの背中綺麗だな〜。」

 

あお「もう、ちゃんとやってよぉ・・・」

 

空「ごめんごめん。」

 

作ったお粥を持って来た。

 

空「お粥持って来たよ。味噌と卵とネギも入ってるよ。」

 

あお「あ・・・ありがとう・・・」

 

お粥をあおに食べさせる。

 

空「どう?」

 

あお「・・・美味しい・・・」

 

空「良かった。それと風邪薬買って来たから。」

 

あお「ありがとう・・・」

 

風邪薬と水をあおに飲ませる。

 

 

 

 

 

 

その夜、轟雷と空が林檎の摩り下ろしを作る。

 

空「最初からあおちゃんに欲しい物を聞けば良かったのに。」

 

轟雷「ごめんなさい・・・あおの風邪を治したい事に必死になってしまって・・・」

 

空「でも、あおちゃんを助けたいと思ってやってる事は立派だ。元気出せよ轟雷。」

 

轟雷「・・・ありがとうございます。空。」

 

空「後で着替えのパジャマ用意してくれる?」

 

轟雷「はい。」

 

マテリア姉妹があおの額に冷えピタを貼る。スティレットとバーゼラルドが水を持って来た。アーキテクトと迅雷があおの着替えのパジャマを持って来た。空がタオルであおの身体の汗を拭いた。

 

 

 

そして林檎の摩り下ろしが完成した。轟雷がスプーンで掬って、あおに食べさせる。

 

あお「あ〜ん。」

 

轟雷「あお、他に欲しい物はありますか?喉は渇いていませんか?寒くはないですか?」

 

あお「えへ、轟雷お母さんみたい・・・空もお父さんみたい・・・風邪の時って、お母さんもお父さんも優しかったな〜・・・ちょっと我儘言っても聞いて貰えたり・・・ずっと側に居てくれたり・・・大事にされてる感じが嬉しかった・・・」

 

轟雷「沢山我儘言って下さい!」

 

空「俺も我儘聞いてやるよ!」

 

轟雷「あお、早く良くなって下さいね!」

 

あお「うん・・・大丈夫だよ・・・良いね〜・・・病気の時に誰かが傍に居てくれるのって・・・皆・・・ありがとう・・・空も・・・ありがとう・・・」

 

そして気持ち良さそうに寝る。

 

空「轟雷、寝かせてあげようぜ。」

 

轟雷「はい。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『Bパート・あしたもいっしょ』

 

翌朝。あおの部屋に目覚ましが鳴った。目覚ましを止めて起きる洗面台で歯磨きする。歯磨きを終えてトーストを食べる。するとスマホの着信音が鳴った。

 

あお「はぁ〜い。あ!おはよう轟雷〜。・・・うん。大丈夫ちゃんと起きたよ〜。」

 

轟雷『じゃあ予定通り、9時にモノレール駅待ち合わせでお願いします。』

 

あお「はぁ〜い!楽しみ〜!じゃあ後でね〜。」

 

通話相手は何故か轟雷だった。

 

 

 

 

 

 

その頃空は、相変わらず部屋でガンプラを作ってた。

 

空「あ〜やっと出来た〜。」

 

完成したガンプラは、1/400ホワイトベース最終決戦仕様。するとインターホンが鳴った。

 

空「ん?は〜い。」

 

ドアを開けると、あおが立っていた。

 

空「ようあおちゃん。」

 

あお「空、そろそろ行くよ?」

 

空「おっと!もうこんな時間か。40秒で支度するから待ってろ。」

 

ドアを閉めて、私服に着替えて、ボディバッグを背負う。

 

空「お待たせ。」

 

あお「じゃあ行こうか。」

 

 

 

 

 

 

その頃モノレール駅には、私服姿の等身大の轟雷があお達を待っていた。そこにあおと空が走って来た。

 

あお「轟雷ー!おっはよー!」

 

空「おっすー!轟雷ー!」

 

轟雷「おはようございます!あお!空!」

 

あお「えへへ。」

 

空「じゃあ行くか。」

 

3人がモノレールに乗った。

 

 

 

 

 

 

そして多摩動物公園に到着して、券売機前で誰かを待ってる。すると券売機の後ろから誰かがあおに近付く。

 

???「わっ!!」

 

あお「うわあ!?」

 

誰かがあおの後ろから抱き付いた。私服姿の等身大のスティレットとバーゼラルドだった。

 

あお「も〜!2人共〜!」

 

空「ようスティレット、バーゼラルド。」

 

バーゼラルド「ヤッホ〜空〜!」

 

???「どりゃ!!」

 

空「うわっ!?」

 

後ろから背中を押されてびっくりした。優一と里美も既に来ていた。

 

空「優一お前か!」

 

優一「後ろから驚かそうと思ってな。どうだ?びっくりしたか?」

 

空「この野郎〜!」

 

両腕で首を絞める。

 

優一「グエエエェェ!!ギブギブ!!」

 

スティレット「はいチケット。先に買っておいたわ。」

 

2枚のチケットを、あおと轟雷に渡す。

 

里美「空もチケット買っておいたよ。」

 

チケットを空に渡す。

 

空「おう、サンキュー。」

 

スティレット「うふふ。バーゼったら小学生は無料だよって言われたのよ?」

 

バーゼラルド「失礼しちゃうわよね〜!この天才バーゼ様に向かってさ!」

 

優一「まぁバーゼラルドは天才じゃなく天災だからな。」

 

バーゼラルド「も〜優一の意地悪〜!」

 

怒ったバーゼラルドが優一を叩く。

 

優一「ごめんごめん!許して許して!」

 

あお「まぁ、普通は小学生だと思うよな・・・」

 

うさ耳のパーカーを被ってる。

 

空「まぁ確かに、その身長でパーカーを被ってる時点で小学生に見えるよな。」

 

バーゼラルド「本国じゃ飛び級してもう大学まで行っちゃったもんね!」

 

スティレット「とてもそうは見えないけどね。」

 

バーゼラルド「能ある鷹は爪を隠すのだ!」

 

轟雷「あれ?そう言えば迅雷は・・・」

 

???「申し訳ござらん!」

 

あお・里美・轟雷・スティレット・バーゼラルド「うわあ!?」

 

空・優一「うおっ!?」

 

突然後ろに私服姿の等身大の迅雷が現れた。

 

迅雷「少々寝坊した・・・この迅雷、一生の不覚・・・」

 

空「いやそこまで罪背負わなくても・・・」

 

轟雷「さぁ!行きましょ!」

 

あお「迅雷は全員に何か奢る事〜!」

 

迅雷「致し方無し・・・」

 

空「元気出せよ。」

 

優一「足りなかったら割り勘な。」

 

多摩動物園に入園した。最初は像を見る。次はコアラ。次はレッサーパンダ。バーゼラルドがホワイトタイガーと睨めっこしてる。

 

途中でカフェで食べる。轟雷はアメリカンドッグ、あおと里美はクレープ、空と優一と迅雷はホットドッグ、スティレットとバーゼラルドはソフトクリーム。

 

その後ショップに入った。ショップを出た瞬間、雨が降って来た。急いで雨宿りする。昆虫園で沢山の昆虫を見る。そして夕方になり、全員がモノレールに乗る。

 

 

 

 

立川に着いて全員が家路を歩く。皆が楽しく会話してると、車が通り過ぎて、水溜りを通過して水飛沫を上げた。

 

あお・里美・轟雷「きゃああ!」

 

スティレット・バーゼラルド・迅雷「うわああ!!」

 

空・優一「おわっと!!」

 

走り去って行く車に優一とバーゼラルドが怒った。

 

バーゼラルド「この〜!滅びろ〜!」

 

優一「謝れ!!このバカ車ー!!」

 

スティレット「やだぁ・・・」

 

迅雷「うぬぬ・・・下ろし立ての靴が・・・」

 

空「あ〜れま、びしょ濡れ。」

 

里美「もう・・・最悪。」

 

轟雷「早く帰って乾かしましょう。」

 

あお「そうだね。そうだ!スティ子とバーゼは飛んで避ければ良かったのに〜。」

 

すると静かな空気が周りを漂った。

 

スティレット「はぁ?何言ってるのあお。」

 

バーゼラルド「飛べる訳無いじゃん。」

 

あお「あ、あれ?そうだよね?私何言ってるんだろう?あはは・・・」

 

轟雷「ふふ。あおなら飛べるかも知れませんね。」

 

迅雷「脳みその軽さから言ったら出来そうだな。」

 

あお「え・・・あはは、飛べたら良いな〜!」

 

空「飛べるか!」

 

里美「ぷっ。」

 

轟雷・スティレット・バーゼラルド・迅雷「あはははは!」

 

 

 

 

 

 

翌日の私立若葉女子高等学校。等身大のマテリア姉妹が教師をしている。

 

マテリア白「皆のクラスに、お友達が増えました〜。」

 

マテリア黒「アーキテクトちゃんよ〜。」

 

転校生のアーキテクトがクラスに入って来た。アーキテクトは一礼する。

 

あお「何か不思議な子だね。」

 

轟雷「そうですね。」

 

優一「へぇ〜、可愛い子じゃん。」

 

里美「でも無表情ね。」

 

空「まぁ仲良く接しようぜ?」

 

このクラスにはあお達の他に、空と優一と里美も居た。制服は私立秋月高等学校と同じ。

 

 

 

 

昼休みに入って、中庭で皆で弁当を食べる。アーキテクトは黙々と何かを食べてる。四角いクッキーらしき物だった。

 

迅雷「アーキテクト殿、それは何だ?」

 

アーキテクト「各種栄養素を固めた合成食料。」

 

あお「お、美味しいのかな・・・?」

 

優一「レーション的な・・・?」

 

里美「もしくはカロリーメイト?」

 

スティレット「栄養は確かに摂れそうだけど・・・バーゼはバーゼでそんなので大丈夫なの?」

 

そしてバーゼラルドはお菓子をパクパク食べてる。

 

バーゼラルド「こんなの海外じゃ普通だよ〜。」

 

轟雷「案外バーゼラルドが天才なのは、お菓子ばっかり食べてるからかも知れませんね。」

 

優一「お菓子が主食かぁ。」

 

空「それだけ食っても途中で腹減るだろ普通。」

 

里美「流石留学生ね。」

 

バーゼラルド「お?お?皆も食べるかね?これがうなぎ味のグミで、これが入れ歯味のポテチ!」

 

あお・轟雷・スティレット・迅雷「食べるかーーー!!!」

 

空・優一・里美「どんな味だよ!!」

 

あお「そう言えば、皆がご飯を食べてるなんて、何か不思議〜。」

 

また静かな空気が周りに漂った。

 

あお「え?あれ?今私・・・」

 

全員「あははは!」

 

スティレット「何言ってるの?食べなきゃダメじゃん。」

 

轟雷「も〜、あお大丈夫ですか〜?」

 

迅雷「変な奴だな。」

 

優一「そうだよあおさん!」

 

アーキテクト「あおはロボット?」

 

里美「いやありえんでしょ。」

 

バーゼラルド「よしよし。まだ寝ぼけてるあおには、取って置きの、カブトムシの幼虫味ゼリーをあげよう!」

 

カブトムシの幼虫の形をしたゼリーをあおにあげる。

 

あお「いやーーーーーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

彼女達は学校生活を楽しんだ。迅雷は弓道部、轟雷は陸上部、スティレットはテニス部、バーゼラルドはチアリーディング部、空と優一と里美はガンプラ同好会、アーキテクトは図書室で勉強。

 

翌日、あおと轟雷と優一がマテリア先生から説教を受ける事になった。優一は何故か喜んでる。

 

夏休み。皆が海で遊ぶ。バーゼラルドがナイスバディなマテリア姉妹に巨大な砂の山をお見舞いした。

 

文化祭。メイド喫茶であおと里美と轟雷達がメイド服姿で登場した。優一がカメラで撮影、空が興奮してる優一にチョップした。そしてマテリア先生はボンテージ姿で登場した。バーゼラルドが怒り、優一が嫌な顔しながら鼻血を出し、空と里美と轟雷がドン引きしてる。空と優一と里美がマテリア先生を捕まえて何処かへ運んだ。

 

それから経って体育祭。あお達はパン食い競争、空と優一と里美はリレーで競う。

 

夏祭り。私服姿の空と優一と里美が待ってると、浴衣を着たあお達が到着した。皆で祭りを楽しむ。

 

数日後学校でバンドをした。あおはボーカル、轟雷とスティレットはギター、空と優一はベース、アーキテクトはトライアングル、バーゼラルドと里美はキーボード、迅雷はドラム。

 

クリスマスイブでクリスマスパーティを楽しんだ。何故かマテリア先生も来ていた。

 

正月になり神社で初詣をした。

 

 

 

 

 

 

それから季節が流れて行き、遂にあお達が卒業した。あお達は屋上に居た。

 

あお「あ〜あ、とうとう卒業かぁ〜。」

 

轟雷「何だか夢みたいですねぇ。」

 

優一「ありがと〜!俺達の青春よ〜!」

 

空「既に号泣してるな優一。」

 

里美「でも優一の気持ちは分かるわ。」

 

スティレット「バーゼは向こうに帰っちゃうのよね?」

 

バーゼラルド「うん。時々日本に来るよ。」

 

迅雷「進学組も大学はバラバラだな。」

 

アーキテクト「次のプログラムへ。」

 

するとそこにマテリア先生が来た。

 

マテリア白「あらあら?子猫ちゃん達がしょげてるわ〜。」

 

マテリア黒「私達が慰めてあげましょうか〜?」

 

あお「マテリア先生!」

 

轟雷「3年間、ありがとうございました!」

 

優一「お世話になりました!」

 

スティレット「ほぼ勉強の邪魔しかしてなかった気もするけど・・・」

 

アーキテクト「邪魔だった。」

 

全員「え!?ズバッと言った!?」

 

するとマテリア先生が手を伸ばした。

 

マテリア白「遊びにいらっしゃい?」

 

マテリア黒「世間の荒波に飲まれてズダボロになったら。」

 

マテリア先生「何時でも。」

 

あお「先生・・・」

 

マテリア先生「私達がもっとズダボロにしてあげる。」

 

全員「・・・・」

 

優一「じゃあ喜んでタコス!」

 

言ってる途中で空と里美が、優一にダブルタイキックした。

 

空・里美「黙ってろ!」

 

あお「あはははは!」

 

轟雷達が手を重ね合わせる。

 

スティレット「あお!」

 

バーゼラルド「あお!」

 

迅雷「あお。」

 

轟雷「あお!」

 

空「あおちゃん。」

 

優一「あおさん!」

 

里美「あお。」

 

あおは泣いてた。手を重ねようとしたが、少し戸惑ってる。

 

轟雷「あお?」

 

あお「ううん。何でも無い。」

 

そして手を上に重ねた。

 

あお(卒業しても、ずっとずっと・・・一緒だよ!)

 

そして周りが白くなった。

 

 

 

 

 

 

場所が変わってあおの部屋。

 

あお「ふぁ〜〜〜・・・変な夢・・・」

 

先程の出来事は、あおの夢だった。

 

 

 

 

隣の部屋で寝てる空も起きた。

 

空「・・・夢か・・・」

 

しかしちょっと様子が変だった。

 

 

 

 

そして他のFAガール達も起きた。

 

迅雷「はぁ〜・・・」

 

マテリア姉妹「あら〜・・・」

 

バーゼラルド「何か変な夢見た〜。」

 

スティレット「バーゼも?」

 

轟雷「私も・・・」

 

どうやらFAガール達も、あおと同じ夢を見てたらしい。

 

あお「轟雷達も?」

 

轟雷「もしかして、あおも・・・?」

 

全員がお互いを見る。するとその時。

 

轟雷「へ、ヘックション!」

 

あお「え?まさか風邪?」

 

スティレット「そう言えば私も・・・何か可笑しいかも・・・」

 

バーゼラルド「バーゼも頭ぼんやりする〜・・・」

 

マテリア白「あらら、そのせいかも知れないわね〜。」

 

マテリア黒「あおちゃんの風邪が移ったんだわ〜。」

 

マテリア姉妹「やだ〜。」

 

迅雷「FAガールに風邪を引く機能は無いはずだぞ?」

 

アーキテクト「緊急にデバックプログラムを要請。」

 

あお「ほぇ〜、FAガールも風邪を引くデータを送らなきゃ。今度は私が皆の看病しなくちゃね。風邪が治ったらさ、武希子も誘って皆で遊園地行こうね?」

 

FAガール達ははしゃいでる。

 

あお「そう言えば、空はどうしたんだろう?」

 

 

 

 

隣の部屋のインターホンを押す。しかし空が出て来ない。

 

あお「あれ可笑しいな〜、何時もはすぐに出て来るはずなのに〜。」

 

轟雷「どうしたんでしょう?」

 

するとドアの鍵が開いた。そして空が出て来た。顔が赤くなってる。

 

空「あ・・・あおちゃん・・・」

 

あお「空どうしたの!?もしかして風邪!?」

 

空「そのようだね・・・ヴェックション!!」

 

あお「だ、大丈夫?」

 

空「あおちゃんの風邪が俺に移ったらしい・・・今日はもう無理・・・寝かせてくれ・・・」

 

倒れそうになる空を、あおが受け止めた。

 

あお「じゃあ私が、空の看病をしてあげるね。風邪が治ったら、武希子と優一君と里美も誘って皆で遊園地行こうね?」

 

空「あ、あぁ・・・」

 

こうしてあおの風邪が治ったと同時に、轟雷達FAガールと空にあおの風邪が移ってしまい、今度はあおが看病してあげる事になった。

 

「END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
    マテリア姉妹:山崎エリィ
        迅雷:樺山ミナミ
    アーキテクト:山村響
      宮田優一:山下大輝
      逢沢里美:木戸衣吹

アーキテクト「学習モード、遊園地。」

あお「にゃんにゃん子猫のスプラッシュジェットコースターにゃ!」

アーキテクト「にゃんにゃん?」

あお「次回のフレームアームズ・ガールも一緒にセッションにゃ!」

アーキテクト「にゃー・・・」

登場ガンプラ・1/400ホワイトベース最終決戦仕様

次回「鍋のある日/バトル!バトル!!バトル!!!」


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10「鍋のある日/バトル!バトル!!バトル!!!」

『Aパート・鍋のある日』

 

寒いある日の夜。あおの部屋に土鍋が用意されてあった。

 

あお「冬は、鍋1つあれば大丈夫らしい。」

 

スティレット「その感じ分かるわぁ!誰の言葉?」

 

あお「鍋と一緒に、管理人さんのメモが置かれてた。」

 

スティレット「ここの管理人さんって謎よね〜。」

 

空「謎めいた人物だな。」

 

轟雷「でも、色々助かってますよね?」

 

バーゼラルド「ニー太郎の時も、バーゼ達の部屋作りの時も!」

 

マテリア白「っで、勿論味噌と内臓も貰ってあるのよね?」

 

あお「え?待って待って何の話!?」

 

マテリア黒「何のって、鍋の話よ。鍋にはやっぱり・・・」

 

マテリア姉妹「内臓よね〜。」

 

空「モツ鍋のモツか?」

 

マテリア白「あのうっすら掛かったピンク色の脂身。」

 

マテリア黒「吊るし上げて捌いて捌いてやっとお目に掛かる巨大な肝。」

 

マテリア白「モツ鍋最高〜!」

マテリア黒「あんこう鍋最高〜!」

 

意見が分かれた2人がお互いを睨む。

 

マテリア白「鍋と言えばモツ鍋でしょ?」

 

マテリア黒「あらやだ。あんこう鍋に勝る物は無いけれど?」

 

空「姉妹喧嘩とは珍しい。」

 

迅雷「何を言っている。鍋と言えば柳川鍋だろ?」

 

空「柳川鍋かぁ。」

 

あお「柳川鍋・・・って何だっけ?」

 

アーキテクト「学習モード、柳川鍋。データ取得完了。柳川鍋とは、背開きにした鰌を、ささがきゴボウの上に円形に並べ、出し汁、醤油、砂糖で味付けし、卵を流し込んで綴じた料理。」

 

空「それも江戸時代生まれで歴史のある鍋料理だ。」

 

迅雷「どうだ!江戸時代から受け継がれる日本の味だ!食べない訳には行かないだろ?」

 

スティレット「何偉そうに言ってるのよ!あんた発案者でも何でも無いでしょ?」

 

あお「あれ?何かあさりの鍋はそんな名前じゃなかった?」

 

迅雷「愚か者!それは深川鍋だ!」

 

アーキテクト「学習モード、深川鍋。データ取得完了。深川鍋とは、主な具材にあさり貝を用いた鍋。あさり貝の産地である東京都江東区の深川に因んでその名が付いた。」

 

空「データ取得ご苦労さん。深川鍋昔食ったな〜。」

 

あお「いやぁ〜、鰌って食材が手に入らなさ過ぎるでしょ・・・」

 

空「確かに。」

 

マテリア白「生きてる鰌は好きよ?」

 

マテリア黒「そうねぇ〜、縛って動けなくした子を鰌の生簀に放り込むのが大好き〜。」

 

鰌の生簀に放り込まれたスティレットを想像する。

 

マテリア白「少しの隙間の中も食い込んで行くものね〜鰌って。」

 

スティレット「わあああ!!!変態!!!!」

 

空「触手かよ!!」

 

マテリア黒「あら?何で赤くなってるの?」

 

スティレット「!?」

 

マテリア白「何かいけない事でも妄想しちゃった?」

 

スティレット「い、いけない事って何よ!?」

 

マテリア姉妹「さぁ?」

 

マテリア白「スティ子ちゃんの体に聞いてあげましょうか?」

 

スティレット「絶対嫌ーー!!」

 

マテリア姉妹「残念。」

 

あお「何かもっとこうさぁ、普通の食材で出来る鍋が・・・」

 

スティレット「はいはぁ〜い!じゃあトマト鍋!」

 

FAガール「トマト、鍋?」

 

空「トマト鍋かぁ。」

 

あお「あぁ!何かクラスの女子が話してるのを聞いた事ある。」

 

スティレット「そう!トマト鍋は女の子にオススメなのよ?リコピンは美容にも良いし、チーズをたっぷり入れて、締めはパスタかリゾット!どう?素敵じゃない?」

 

空「チーズにパスタにリゾットかぁ〜・・・ヤベェ食いてぇ〜。」

 

迅雷・マテリア姉妹「はぁ・・・」

 

スティレット「あれ?何その反応!」

 

空「お前らやる気なさそうだな。」

 

マテリア白「トマト鍋ってあれでしょ?ここ数年で流行って来た新参鍋。」

 

迅雷「うむ。」

 

マテリア黒「トマトにチーズって、そこら中に溢れまくってる平々凡々な食材を、わざわざ鍋料理にするとか。」

 

マテリア姉妹「無いわ〜。」

 

迅雷「しかも締めが。」

 

マテリア黒「パスタか。」

 

マテリア白「リゾットって。」

 

迅雷・マテリア姉妹「あはははははは!」

 

スティレット「何よ!!何笑ってるのよ!!!」

 

あお「バーゼは何鍋が良いの?」

 

バーゼラルド「バーゼはすき焼き〜!」

 

空「すき焼きかぁ。」

 

あお「轟雷は?」

 

轟雷「私はおでんですね!」

 

空「おでんかぁ。」

 

あお「あ、あぁ・・・」

 

轟雷「何か?」

 

あお「いやぁ〜、そう言えば、おでんとかすき焼きも鍋料理に入らんだったなぁって思って・・・」

 

アーキテクト「土鍋で肉を焼くと、鍋破損の恐れあり。実行する場合、金属鍋の方がより適切。」

 

あお「あぁ〜そうだね。すき焼きは無理だ〜。」

 

空「じゃあすき焼きは却下。」

 

バーゼラルド「えーーー!?」

 

空「落ちた。」

 

轟雷「おでんはどうですか?」

 

アーキテクト「おでんとは、煮込み田楽が略称。串刺しの豆腐を焼き、味噌で食した物が期限。」

 

轟雷「え?」

 

アーキテクト「現代のように、具材が浸った形になったのは、江戸時代の頃から。」

 

あお「わぁ〜お!まさかの鍋料理じゃなかった!」

 

迅雷「江戸時代!?よし!柳川鍋と仲間だな!」

 

空「江戸時代って聞いただけで興奮すんのかよ。」

 

あお「迅雷の、その江戸時代に対する興奮は何なの・・・?」

 

スティレット「ただ古い物が好きなだけでしょ?」

 

轟雷「そう言えば迅雷は相撲も好きでしたよね?ちゃんこ鍋は良いのですか?」

 

迅雷「うっ!?ちゃ・・・ちゃんこ鍋は・・・ちゃんこは、力士が作らねばただの寄せ鍋なのだ・・・!」

 

空「そこまで拘ってんのか。」

 

マテリア白「諦めるにはまだ早いわよ?迅雷ちゃん。」

 

迅雷「え?」

 

マテリア白「あおちゃんと空にご飯をいっぱい食べさせて・・・」

 

マテリア黒「ブクブクに太らせて・・・」

 

迅雷「はっ!!相撲部屋に入門させれば!!」

 

あお「絶対に嫌だからね!!」

 

空「ってか俺まで巻き込むな!!」

 

轟雷「でも困りましたね。一体何鍋にすれば良いのか・・・」

 

あお「取り敢えず、色んな物を煮込んじゃえば良いんじゃない?」

 

FAガール「え?」

 

あお「うち昔からそうだよ?昆布出汁で具材を煮て、家族全員好き勝手にバラバラのタレ付けて食べるの。」

 

空「寄せ鍋か!俺も昔やってた!」

 

FAガール「おおお!!」

 

轟雷「だったら、煮込む食材の選択が重要になってきますね!」

 

あお「だね!よし、じゃあ今からいなげやに言って・・・はっ!!なーーーーー!!!」

 

立ち上がったと同時に、何かに気付いて叫び声を上げて、テーブルの上に俯いた。

 

迅雷「何だ?どうした?あお。」

 

空「何か忘れ物か?」

 

あお「今月の食費・・・もう底を突いてたんだった・・・」

 

スティレット「えーーーー!?」

 

空「ぎゃああーーー!!!」

 

バーゼラルド「確か、卵はあったよ?」

 

轟雷「お米もまだありましたね?」

 

あお「卵とご飯か・・・」

 

アーキテクト「学習モード、卵とご飯のレシピ。データ取得完了。可能な鍋料理、おじや。」

 

あお「いきなり締めに行っちゃったよ!」

 

空「ただの雑炊だな。」

 

スティレット「分かった!管理人さんに何か貰って来たら?」

 

バーゼラルド「ナイスアイディア!きっと美味しい物くれるよ!」

 

あお「そ、そうかな・・・?」

 

空「ちょいと難そうだな・・・」

 

迅雷「鰌を貰って来いあお!空!」

 

マテリア黒「あんこうを宜しく。」

 

あお・空「いや、それは無いから・・・」

 

 

 

 

 

 

早速2人で管理人の部屋にお邪魔する。

 

空「こんばんは、管理人さん。」

 

あお「あぁすみません、あの〜・・・」

 

さっきの事を話すと。

 

あお「えええ!?こんなに!?」

 

空「鰌もあるんですかい!?」

 

何と鍋の食材を貰う事になった。そして鰌も貰えた。

 

 

 

 

 

 

あお「まさかの全食材持ってたよ・・・管理人さん・・・」

 

空「何で持ってたんだよ・・・地獄耳でも持ってんのか・・・?」

 

スティレット「本気の謎ね・・・管理人さんって・・・」

 

空「謎過ぎて笑えねぇ・・・」

 

バーゼラルド「でも凄〜い!」

 

マテリア白「それじゃあ始めましょうか。」

 

轟雷「え?何をですか?」

 

マテリア黒「何って・・・」

 

マテリア姉妹「鍋百物語よ?」

 

全員「鍋百物語?」

 

アーキテクト「データ取得完了。鍋百物語とは、1つ鍋に小話をした物が、1つ材料を投下出来ると言うルールのファミリーゲーム。」

 

スティレット「それどっからのデータ収集!?あんたの情報段々胡散臭くなってきてるわよ!!」

 

空「そこまで突っ込む?」

 

あお「じゃあまず私から!」

 

スティレット「あおノリノリ!?」

 

あお「いや、だってもういい加減鍋作り始めたいな〜って。」

 

スティレット「まぁ、それはそうだけど・・・」

 

 

 

 

 

 

早速鍋を作り始める。

 

あお「鍋の蓋の取っ手って欠けてるじゃない?あれってね?裏返して置いた時、取っ手の内側の空気が膨張して、浮き上がって蓋が移動してしまうから。それを防止する為にわざと欠けさせて、内側の空気を逃してるんだって。」

 

FAガール「おおおー!」

 

空「流石あおちゃん。良く知ってるね。」

 

あお「ふふ〜ん。よし!1個投入!」

 

肉1個を鍋に入れる。

 

 

 

 

 

 

アーキテクト「土鍋の慣らしにはお粥を炊くと良い。」

 

あお「え!?そうなの!?」

 

アーキテクト「お粥の澱粉がヒビに入り込んで、水漏れを抑える作用を発揮。」

 

あお「あれ?じゃあおじや始まりの方が良かった?」

 

アーキテクト「了解。白米投入。」

 

白米を鍋に入れる。

 

 

 

 

 

 

あお「なー!?ちょちょちょ待って!!やば!おじやになっちゃう!次!誰か!」

 

空「じゃあ次は俺だ。そうだな・・・じゃあ鍋料理の1つであるチゲ鍋。チゲと言うのは朝鮮語で鍋の意味を言う。だから全部日本語に略すと鍋鍋になっちゃうんだ。だから日本ではチゲ鍋って言うようになったんだ。」

 

あお「へぇ〜!そうなんだ〜!」

 

空「じゃあ、味噌入れるぞ〜。」

 

味噌掬ってを鍋に入れる。

 

 

 

 

 

 

マテリア白「知ってる?鍋は一緒に食べる相手って。」

 

マテリア黒「支配しやすいのよ?」

 

あお「へぇ〜そうなんだ〜。」

 

マテリア白「自分は何もしないで相手に鍋を作らせるの。」

 

マテリア黒「そうすると相手は知らず知らずの内に謙り、こちらは精神的に上に立てるのよ?」

 

 

 

 

 

 

鍋に具材を投入した。

 

スティレット「私の鍋話はね?トマト鍋・・・」

 

バーゼラルド「はいはーい!バーゼの鍋話は〜。」

 

スティレットの鍋話を横取りした。

 

バーゼラルド「えっと・・・うんと・・・鍋は体がポカポカになる!」

 

 

 

 

 

 

ネギを切って投入した。

 

空「その話普通じゃん。」

 

迅雷「生姜を入れるともっと温まるぞ!」

 

轟雷「生姜は体に良いんですよね〜!」

 

生姜を切って鍋に投入した。

 

スティレット「ちょっと!!私のトマト鍋の話を!!」

 

トマト鍋の話をしてトマトを入れた。

 

 

 

 

 

 

その後色々な具材を入れて鍋が完成した。

 

全員「出来たーー!!」

 

あお「煮詰まっちゃうから火から下ろさないと。えっと、鍋敷き・・・あったあった。」

 

鍋敷きじゃなく、ある物だと言う事に気付かずに鍋を置いた。

 

あお「では!いただきまーす!」

 

空「いただきます。」

 

あお「って、そう言えば轟雷達鍋食べられないよね?」

 

轟雷「はい。そうですね。」

 

あお「だよね!?え!?これ全部2人で食べるの!?ええーー!?」

 

バーゼラルド「頑張れあお!空!応援するよ!」

 

空「まぁ仕方無えよあおちゃん。早く食おうぜ?」

 

あお「う、うん・・・」

 

スティレット「そうなると私達は暇ね。」

 

迅雷「よし!ならば我々はバトルをしないか?」

 

スティレット「バトル?」

 

迅雷「ああ!1度轟雷改と手合わせ願いたいと思っていたのだ!」

 

あお「おお!良いじゃん!食費を稼いでくれ。」

 

空「金しか目が無えな。でも鍋美味え。」

 

迅雷「やろう!轟雷!」

 

轟雷「はい!望む所です!」

 

早速バトルの準備を進める充電くんだが、迅雷の充電くんが何かを探してる。

 

迅雷「どうした?充電くん。」

 

バーゼラルド「何か探してる?」

 

マテリア白「セッションベースが見当たらないみたいね。」

 

迅雷「ん?」

 

その頃あおと空は鍋を食べて満喫してる。迅雷達がセッションベースを探す。

 

迅雷「やや!本当に無いぞ!?」

 

轟雷「ベッドの下にあるのでは?」

 

迅雷「そんなはずは!」

 

スティレット「何処かに置いて来たんじゃない?」

 

迅雷「そんな雑な扱いをするものか!」

 

マテリア白「ゴミと間違えて捨てちゃったのかしら?」

 

マテリア黒「一生バトル無しのフレームアームズ・ガール生活も惨めで素敵じゃない。」

 

空(セッションベースが無い?)

 

迅雷「まさか貴様らが何処かに隠したのではあるまいな?」

 

マテリア姉妹「うふふふふふ。」

 

迅雷「何だその笑顔は!!」

 

マテリア白「だって焦った迅雷ちゃんの顔、滑稽なんだもの。」

 

迅雷「何だと!?」

 

バーゼラルド「本当に何処にも無いね。」

 

マテリア黒「迅雷ちゃんすぐスイッチ入っちゃうんだから。」

 

迅雷「やはり貴様らの仕業か!!」

 

スティレット「ちょっと迅雷!落ち着きなさいよ!」

 

迅雷「白状しろマテリア姉妹!!」

 

あお「ん?」

 

するとそこに、迅雷の充電くんが鍋敷きを引っ張ろうとしてる。迅雷はマテリア姉妹を攻撃しようとするが、スティレットに抑えられてる。あおは鍋敷きと迅雷をキョロキョロ見てる。

 

あお「まぁ、いっか。」

 

すると轟雷が、鍋の蓋をじっと見てる。

 

あお「ん?どうしたの?轟雷。」

 

空「何かあったのか?」

 

轟雷「さっきあおが言っていた、これって初めから欠けている物なんですよね?」

 

あお「うん。蓋の取っ手が気になるの?」

 

轟雷「はい・・・何でしょう、この気持ち・・・」

 

空「また新しい感情が芽生えたのか?」

 

あお「あぁ!似てるからじゃない?」

 

轟雷「え?」

 

あお「轟雷はさ、もしかして他の皆より自分が劣ってるって思ってない?」

 

轟雷「え?」

 

あお「色んな感情を知らないのを、フレームアームズ・ガールとして欠けてるって表現するなら、それは轟雷にとって大事な事なんだよ。必要だから欠けてるんだ。」

 

轟雷「必要だから、欠けている・・・?」

 

あお「そう!感情を学ぶ事で、感情以外にも沢山の事を学べてるでしょ?欠けてる轟雷だから出来る経験だよね?」

 

轟雷「・・・そうなんですね・・・」

 

スティレット「ちょっと轟雷!何してるのよ!こっちに来て手伝いなさいよ!」

 

轟雷「ごめんなさい。今、仲間と交流中で忙しいのです。」

 

スティレット「はぁ!?」

 

空「鍋の蓋が仲間に加わったのか。」

 

こうして轟雷は、新たな仲間に出会ったのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『Bパート・バトル!バトル!!バトル!!!』

 

翌日の夜。迅雷が言葉を発した。

 

迅雷「冬は・・・・鍋1つで大惨事だな・・・」

 

あお「う〜ん・・・そうだね・・・」

 

空「仕方無えよ迅雷・・・」

 

マテリア白「直りそうもないわね。迅雷ちゃんのそれ。」

 

マテリア黒「でも発見ね。セッションベースは鍋敷きにすると・・・」

 

マテリア姉妹「ぶっ壊れる。」

 

迅雷「燃え尽きた・・・」

 

あの時あおが発見したのは、鍋敷きでは無く、迅雷のセッションベースだった。迅雷が真っ白になった。バーゼラルドとアーキテクトが迅雷のセッションベースを見てる。

 

あお「ご、ごめんね?気が付かなくって・・・」

 

迅雷「お主が謝る事ではない。」

 

スティレット「そうよ!あお。」

 

轟雷「あの状況では、誰も気付きようがありません。」

 

あお「う、うん・・・(本当はバッチリ気付いてたんだけど・・・)」

 

バーゼラルド「う〜ん・・・どう?アーキテクト。」

 

アーキテクト「分析の結果、修復不可能。」

 

迅雷「ガーーーン!!!」

 

何と迅雷のセッションベースが修復不可能と判断されてしまった。

 

バーゼラルド「にゃはははは!ガーーンって言った〜!口でガーーーンって!」

 

空「俺でも直せそうにもないけど、悪いな。」

 

スティレット「しょうがないわねぇ〜。じゃあファクトリーアドバンスに送って、直して貰うしか・・・」

 

 

 

 

 

 

???「え〜面倒臭〜。どうせ皆回収されるから良いじゃん。」

 

 

 

 

 

 

突然聞き覚えのある声が聞こえた。

 

スティレット「何それ?どう言う・・・って!あんた!?」

 

轟雷「フレズヴェルク!?」

 

空「お前!!」

 

何時の間にかフレズヴェルクが来ていた。

 

フレズヴェルク「ういっす〜!フレズヴェルクだぜ!」

 

スティレット「何ヌルッと会話に入って来てんのよ!!」

 

フレズヴェルク「それ壊れちゃったんだ。」

 

バーゼラルド「うんそうだよ?」

 

フレズヴェルク「ふぅ〜ん?轟雷をぶっ飛ばした後、お前らを皆ぶっ飛ばそうと思ったんだけど、出来ないね〜。」

 

この言葉を聞いたFAガール達が一斉にフレズヴェルクを睨んだ。そして空も睨む。

 

空(相変わらず口悪いガキだな。)

 

轟雷「お言葉ですが、私はもうぶっ飛ばされません!」

 

フレズヴェルク「パワーアップしたんでしょ?」

 

轟雷「っ!?知っているんですか!?」

 

フレズヴェルク「だって、あの子とバトッてたでしょ?全然似てない僕の真似させて。」

 

アーキテクト「フレズヴェルクのバトルデータは完全再現。」

 

マテリア白「成る程。こちらから会社に送られてるデータは全て筒抜けなのね。」

 

フレズヴェルク「そう言う事!」

 

あお「えー?それって轟雷・改のデータも丸分かりって事だよね?こっちが完全に不利じゃない?」

 

マテリア白「でもデータとは言え。」

 

マテリア黒「フレズヴェルクちゃんは攻略済みなのよ?」

 

迅雷「手の内が知られていると言う事に変わりは無い。今日の所はお互い、剣を納めた方が良いのではないか?」

 

フレズヴェルク「え!?何何!?もしかして戦わないの?轟雷〜。」

 

轟雷「それは・・・」

 

フレズヴェルク「そんなのつまんな〜い!轟雷・改と戦いたい!やろうよやろうよ!やろうよ轟雷!」

 

轟雷「・・・分かりました・・・戦いましょう。」

 

FAガール「え?」

 

あお「乗り気じゃないんだったら、また今度にして貰ったら?轟雷。」

 

するとフレズヴェルクが、あおに近付く。そして割り箸を持った。

 

フレズヴェルク「そこの人間の言う通りだよ。」

 

そして割り箸を使って大ジャンプして、あおの肩に着地した。

 

フレズヴェルク「渋々戦うとか、僕全然面白くない!」

 

轟雷「え?」

 

すると割り箸を強引に折った。

 

轟雷「え?」

 

フレズヴェルク「もしかして、これをどうにかしちゃったら、本気になる?」

 

折った割り箸であおを刺そうとする。

 

轟雷「っ!?」

 

あお「ちょちょちょ!どうにかって何!?」

 

フレズヴェルク「何だろうね〜?」

 

轟雷「・・・あおから離れなさい・・・フレズヴェルク!!」

 

フレズヴェルク「僕と戦う気になった?」

 

 

 

 

 

 

空「ピン!」

 

 

 

 

 

 

フレズヴェルク「うわ!?」

 

後ろから空のデコピンを喰らって、テーブルに落ちた。

 

空「どうにかってこう言う事か〜?お前が俺のデコピンを喰らって無様な姿を見せるのを。」

 

フレズヴェルク「くっ・・・!空!お前!!」

 

空「どうしたフレズヴェルク?俺を見て怒ったのか?」

 

フレズヴェルク「帰った後、お前が言った言葉を皆に言ったぞ!皆激怒してたぞ!」

 

空「そうかそうか。激怒したのか。怒ってる顔が目に浮かぶぜ〜にしし〜。」

 

フレズヴェルク「くっ!あの時はお前に負けた!だが今日は今度こそお前にも勝ってやる!!」

 

空「面白い。また屈辱を思い知らせてやるよ。」

 

フレズヴェルク「充電くん!」

 

するとそこに、フレズヴェルクの充電くんが飛んで来た。

 

轟雷「空、一緒に戦って下さい。」

 

空「そのつもりだ。俺も準備するか。」

 

 

 

 

 

 

セッションベースをスタンバイして、轟雷とフレズヴェルクが立つ。空もセッションベースを準備する。使用するガンプラは、RGダブルオーガンダム。周りに緊張が走る。するとセッションベースが発光した。

 

轟雷「轟雷!」

 

フレズヴェルク「フレズヴェルク!」

 

轟雷「フレームアームズ・ガール!セッション!GO!」

フレズヴェルク「フレームアームズ・ガール!セッション!ばっち来ーい!」

 

空「ダブルオーガンダム!セッション!出る!」

 

3体が消滅して、轟雷が轟雷改の装甲を装着する。

 

轟雷改「大切な物を守る!それが私の戦いです!」

 

フレズヴェルク「余所見しちゃダーメ!僕だけを見て、僕だけにぶっ飛ばされて!!」

 

空「源内空、未来を切り拓く!!」

 

 

 

 

 

 

今回のステージは火山地帯。

 

フレズヴェルク「喰らえーー!!」

 

ベリルショットを放つ。轟雷改とダブルオーガンダムが避けながら進む。

 

轟雷改「くっ!!」

 

空「よっと!!」

 

バズーカとGNビームライフルを放つ。しかしフレズヴェルクがそれを防いだ。

 

フレズヴェルク「ふぅ〜ん。中々やるじゃん。」

 

そう言って接近する。轟雷改とダブルオーガンダムがレールガンとGNビームライフルを放ち続ける。しかし全て避けられた。そしてフレズヴェルクが轟雷改にベリルショットを振り下ろすが、タクティカルナイフで防がれた。

 

空「隙あり!!」

 

ダブルオーガンダムが後ろからGNソードⅡを振り下ろす。しかしそっちもベリルショットで防がれた。

 

轟雷改「っ!?」

 

空「やるな!」

 

フレズヴェルク「うしし〜!」

 

 

 

 

 

 

迅雷「どうやら轟雷改と空を知り尽くしてるようだな。」

 

バーゼラルド「そうだね〜・・・」

 

アーキテクト「計算外。」

 

スティレット「・・・」

 

するとその時、マテリア姉妹がスティレットの腰を突っついた。

 

マテリア姉妹「つん。」

 

スティレット「きゃあ!!何すんのよ!!」

 

マテリア白「轟雷ちゃんと空が良い戦いをしてるのに〜。」

 

マテリア黒「何だか上の空だと思って。」

 

スティレット「っ!?」

 

今日のマテリア姉妹は違ってた。スティレットに向かって真剣な顔をしていた。

 

スティレット「別に・・・あれって、どう言う意味だったのかと思って。」

 

フレズヴェルク『どうせ皆回収されるから良いじゃん。』

 

あの時フレズヴェルクが言った言葉の事で考え事をしていた。

 

マテリア白「確かに・・・」

 

マテリア黒「回収って言ってたわね〜・・・」

 

 

 

 

 

 

するとフレズヴェルクがその説明をした。

 

フレズヴェルク「あ〜それはね!このバトルで轟雷と空が負けたら、その人間所でのデータ収集は終了!お前ら皆、ファクトリーアドバンスに回収されるんだ!」

 

轟雷改「っ!?」

 

空「回収だと!?」

 

フレズヴェルク「ほらほら!隙ありだぞい!!」

 

隙を見て、轟雷改とダブルオーガンダムを蹴り飛ばした。

 

轟雷改「ああ!!」

 

空「のわ!!」

 

スティレット「そ、それって!?」

 

あお「皆と、お別れって事!?」

 

フレズヴェルク「って事!!」

 

ベリルショットを振り下ろす。しかしダブルオーガンダムがベリルショットをGNソードⅡで防いだ。そしてGNビームライフルを放ったが、避けられた。

 

 

 

 

 

 

あお「これってそう言うシステムなの!?」

 

アーキテクト「バトルデータ収集に関する明確なルールは存在しない。必要なデータが確保出来た為と思われる。」

 

マテリア黒「もう1度フレズヴェルクちゃんが来た理由はこれだったのね。」

 

マテリア白「非常な感じでゾクゾクしちゃうわ〜。」

 

バーゼラルド「何かやだ〜!」

 

迅雷「轟雷!空!負けるな!!」

 

 

 

 

 

 

轟雷改がバズーカを連射する。またしてもベリルショットで破壊されてしまった。

 

フレズヴェルク「もう!!思ったより強くなってないじゃんか!轟雷!!」

 

接近してタクティカルナイフを鷲掴みする。

 

フレズヴェルク「それってこんな所に居るからだろ?」

 

轟雷改「こんな・・・所・・・?」

 

空「轟雷!!」

 

GNソードⅡを振り下ろして轟雷改を救った。そしてダブルオーガンダムとフレズヴェルクが激しく戦う。

 

空「何が言いたいんだ!」

 

フレズヴェルク「彼奴!!偶然轟雷を起動させられたんだって?めっちゃ素人じゃん!フレームアームズ・ガールの事何も分かってない役立たず!全然轟雷の為になってない!!」

 

 

 

 

 

 

 

あお「めっちゃディスられてる〜・・・」

 

空(呑気だなあおちゃん。)

 

 

 

 

 

 

フレズヴェルク「早く会社戻って、もっともっと強くして、そんでもって僕といっぱい戦おうよ!!」

 

飛翔してベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュを轟雷改に向けて放った。

 

轟雷改「はっ!!」

 

そして轟雷改が喰らって爆発した。

 

空「轟雷!!」

 

しかし轟雷改は、何事も無いように立っていた。

 

轟雷改「だからさっき・・・あんな事をしたんですか・・・?」

 

フレズヴェルク「ん?」

 

轟雷改「あおを人質に取るような・・・あおを物として扱うような真似をしたんですか・・・?」

 

すると轟雷改から黒いオーラが醸し出された。

 

フレズヴェルク「もしかして、怒ってるの?」

 

轟雷改「・・・そうです・・・これは・・・怒りの感情だと思います!!」

 

遂に轟雷改が大激怒した。

 

空「轟雷が・・・激怒した・・・?」

 

フレズヴェルク「おおー!良いねー!よっしゃよっしゃ!盛り上がって来た!!ベリルスマッシャー!!」

 

すると上空からベリルスマッシャーが降りて来た。

 

 

 

 

 

 

迅雷「何だ!?あの武器は!?」

 

バーゼラルド「大きい〜!!」

 

 

 

 

 

 

今度はリボルディングバスターキャノンが轟雷改の手元に転送された。

 

空(ならば・・・!)

 

するとダブルオーガンダムが停止した。

 

フレズヴェルク「うおおおおおおお!!!」

 

ベリルスマッシャーを上に掲げると、周りに突風が巻き起こった。そしてリボルビングバスターキャノンもチャージ開始する。

 

フレズヴェルク「ベリルスマッシャー・ブレイズテンペスト・バースト!!!!」

 

轟雷改「っ!!」

 

ベリルスマッシャー・ブレイズテンペスト・バーストとリボルビングバスターキャノンの打ち合いが始まった。しかしベリルスマッシャー・ブレイズテンペスト・バーストの方が有利になった。轟雷改が少しずつ後ろに下がる。

 

轟雷改(このままでは・・・私達が・・・!!)

 

 

 

 

 

 

空「轟雷ーーーーー!!!」

 

 

 

 

 

 

轟雷改「っ!?」

 

上空から1機のファイターが現れた。オーライザーだ。

 

フレズヴェルク「何だあれ?」

 

空「喰らえ!!」

 

オーライザーがGNマイクロミサイルを一斉発射し、フレズヴェルクに命中した。

 

フレズヴェルク「ぐああああ!!」

 

ベリルスマッシャー・ブレイズテンペスト・バーストがキャンセルされた。

 

空「轟雷達を回収させてたまるか!!」

 

フレズヴェルク「お前!何で邪魔をしたんだよ!」

 

空「轟雷達は、あおちゃんの最高の家族なんだからな!!」

 

 

 

 

 

 

轟雷改「空・・・!」

 

あお「空・・・」

 

FAガール「空・・・」

 

 

 

 

 

 

フレズヴェルク「ふんっ!何が家族だ!!だったら先にお前を滅茶苦茶に斬り裂いてあげるよ!!」

 

空「ドッキングセンサー!!」

 

すると停止していたダブルオーガンダムが起動して飛翔した。オーライザーがダブルオーガンダムにドッキングして、ダブルオーライザーになった。上空からGNソードⅢが出現し、ダブルオーライザーがキャッチした。

 

空「トランザム!!」

 

トランザムを発動して、トランザムライザーになった。トランザムライザーがフレズヴェルクに接近して、GNソードⅢを振る。フレズヴェルクがベリルスマッシャーで鍔迫り合う。

 

空「これ以上彼女達の友情を破壊されてたまるか!!」

 

フレズヴェルク「威勢は良いけど、前より強くなってないね!!」

 

ベリルショットでGNソードⅢを上へ弾き飛ばした。

 

空「何!?」

 

フレズヴェルク「終わりだよ!!」

 

空「しまっ!!」

 

ベリルスマッシャーでトランザムライザーを突き刺した。

 

あお「空!!」

 

轟雷改「空!!」

 

FAガール「空!!」

 

フレズヴェルク「あははは!!やっとお前に勝ったよ!!!僕の勝ちだね!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかしその時、トランザムライザーが粒子になって消滅した。量子化が発動したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フレズヴェルク「な、何だ!?消えた!?どうして!?」

 

後ろからトランザムライザーがGNソードⅡを振り下ろして両肩アーマーを破壊した。

 

フレズヴェルク「くっ!!舐めるなーーーーーー!!!!!」

 

後ろに振り向いてベリルスマッシャーを振り下ろした。しかし何も無かった。

 

フレズヴェルク「何処だよ!!!何処行ったんだよ!!!」

 

空「うおおおおおおおおおおお!!!!!!」

 

すると上から声が聞こえた。上を見ると、トランザムライザーがありえないスピードで急降下しながらGNソードⅢをキャッチして、フレズヴェルクの両肩アーマーを壊した。

 

フレズヴェルク「何!?巫山戯やがって!!!」

 

トランザムライザーがフレズヴェルクの前に浮遊した。

 

空「トランザムライザー!!!」

 

ライザーソードでフレズヴェルクを斬り裂く。

 

フレズヴェルク「ぐっ!!」

 

ベリルスマッシャーで防いだが、一瞬にして破壊された。

 

フレズヴェルク「そんな!!ベリルスマッシャーが!!」

 

空「トランザムバースト!!!!」

 

そしてトランザムバーストが発動され、周囲がGN粒子の光に飲まれた。

 

フレズヴェルク「何!?」

 

空「うおおおおおお!!!!!」

 

フレズヴェルク「何だ!!この光は!!」

 

轟雷改「くっ・・・!!」

 

 

 

 

すると部屋中に電気が走り、そして部屋のブレーカーが落ちた。

 

あお「ブレーカー落ちた!?」

 

懐中電灯を照らす。

 

あお「皆大丈夫?」

 

空「はぁ・・・はぁ・・・やり過ぎた・・・」

 

フレズヴェルク「もうなんなんだよお前の性能!!あの気持ち悪い光は何なんだよ!!」

 

空「あれが俺の切り札さ。また開発者に伝えとけ。あおちゃんの家族は壊させないって。」

 

フレズヴェルク「チッ。でも引き分けか〜。でもおもろかった!じゃあまた来る!バイビー!」

 

充電くんと一緒にファクトリーアドバンスへ帰って行った。

 

空「もう来んな。」

 

轟雷「あの・・・空・・・」

 

空「どした?轟雷。」

 

轟雷「あの・・・ありがとうございました・・・」

 

空「・・・気にするなよ。お前達はあおちゃんの家族なんだから。それよりあおちゃんごめんな。やり過ぎてブレーカーを落としちまって・・・」

 

あお「ううん、ありがとう空。轟雷を助けてくれて。」

 

空「あおちゃん・・・」

 

 

 

 

 

 

深夜になり、あお達が寝静まった。しかし轟雷はまだ起きてた。

 

轟雷「今度負ければ・・・私達は・・・」

 

果たして、轟雷達FAガールの今後の運命はどうなるのか。

 

「END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
    マテリア姉妹:山崎エリィ
        迅雷:樺山ミナミ
    アーキテクト:山村響
   フレズヴェルク:阿部里果

轟雷「柳川鍋を作る時は、充電器接続部分に鰌が入らないようにしなければいけませんね。」

バーゼラルド「想像したら、うわーーーってなった!」

轟雷「次回のフレームアームズ・ガールも、一緒にセッション!ニュル!」

バーゼラルド「うわーーーーー!」

登場ガンプラ・RGダブルオーライザー

次回「その気持ちの裏側に/銭湯!戦闘!?」


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11「その気持ちの裏側に/銭湯!戦闘!?」

『Aパート・その気持ちの裏側に』

 

ある日、轟雷改がフレズヴェルクと戦っていた。しかしフレズヴェルクが圧倒的に有利だった。轟雷改を飛ばして、ベリルスマッシャーで轟雷改の首を抑えた。

 

フレズヴェルク「あっははは!弱〜い!」

 

そして轟雷改の腹部を踏ん付けた。轟雷改が咳き込む。そしてベリルスマッシャーを退けた。

 

フレズヴェルク「ほら、もう1度やってみなよ。全力でさ!」

 

すると轟雷改が後ろにジャンプした。そして滑空砲を放ち、フレズヴェルクに命中して爆発した。

 

轟雷改「どうだ!」

 

しかしフレズヴェルクは健在だった。ベリルショットを連射した。轟雷改に命中した。

 

轟雷改「あああ!!!」

 

フレズヴェルク「これで全力?うっそだ〜!」

 

歩み寄りながら、ベリルショットを何度も連射する。そして轟雷改に近寄って、大型ランチャーを構える。

 

フレズヴェルク「こんな弱いんじゃ、もう轟雷なんかいらないよね?」

 

大型ランチャーのチャージが開始された。轟雷改は驚いて何も出来なかった。

 

フレズヴェルク「バイバイ。」

 

そして大型ランチャーを放ち、轟雷改を攻撃した。

 

轟雷改「あああああああ!!!」

 

アナウンス『ウィナー!フレズヴェルク!』

 

フレズヴェルク「あ〜あ、また勝っちゃった〜。こんな弱いデータ幾ら倒してもつまんないよ〜。早く本当の轟雷と戦いたいな〜。」

 

するとアラームが鳴った。

 

フレズヴェルク「ん?」

 

モニターが切り替わると、目の前にあおがと空が居た。フレズヴェルクは唖然としていた。

 

フレズヴェルク「面白。」

 

 

 

 

 

 

そしてここはファクトリーアドバンス。FAガールを開発してる会社。先程の戦いはフレズヴェルクのシミュレーションだった。そしてあおと空は、1室のラボに招かれた。2人は、ラボ内を見渡してる。

 

あお「ほえ〜。」

 

空「ここがファクトリーアドバンスのラボかぁ〜。」

 

フレズヴェルク「お前、轟雷のマスターだよね?変なの。人間から会いに来るなんて〜。」

 

空「おっと?フレズヴェルクちゃん、また会ったな。」

 

フレズヴェルク「またお前か。しつこいな〜。」

 

空「まぁまぁ、俺とお前は、運命の赤い糸で結ばれてるとでも言っておこうか。」

 

フレズヴェルク「何だそれ?」

 

あお「あの・・・ちょっと今日は聞きたい事があって・・・」

 

フレズヴェルク「ストップ!」

 

あお「え?」

 

フレズヴェルク「僕、行きたい所があるんだ。付いて来て。」

 

 

 

 

 

 

2人はフレズヴェルクに付いて行った。到着した場所は、ファクトリーアドバンスの屋上だった。

 

あお「へぇ〜!こんな所あるんだ〜!」

 

空「景色が綺麗だな〜。」

 

フレズヴェルク「ここはさ、1人で来ちゃいけないって言われてるの。でもお前達と一緒なら1人じゃないもんね〜。」

 

空「それが理由かよ。」

 

そしてフレズヴェルクが自由自在に飛び回る。

 

あお「ねぇフレズ。」

 

フレズヴェルク「ん?」

 

あお「どうして轟雷にあんな酷い事言ったの?」

 

フレズヴェルク「酷い事?」

 

空「ああ。あの時お前言っただろ?どうせ回収されるとか、皆ぶっ飛ばすとか。忘れたのか?」

 

フレズヴェルク「酷いかな〜?」

 

空「酷いしかねえよ。それにあおちゃんを人質にしてただろ?」

 

あお「そうだよ!」

 

フレズヴェルク「あぁ。だって轟雷が本気になんないんだもん。何だよ?そんなつまんない事で来たの?」

 

あお「つまんなくないよ!あんな事言われたら皆・・・轟雷も・・・」

 

 

 

 

 

 

何故2人がファクトリーアドバンスに来たかと言うと、切欠は数日前の事だった。あおが帰って来た。

 

あお「たっだいま〜・・・って!?何じゃこりゃーーーー!?」

 

帰ると、あの時のように部屋が散らかったてた。

 

空「どうしたあおちゃん!?って!この前の二の舞ーーーー!?」

 

そこに駆け付けた空も驚いた。

 

轟雷「あお!!」

 

そこに轟雷が慌てて駆け寄って来た。

 

スティレット「も〜、轟雷ったら充電してる間にあおが居なくなったって大騒ぎしてさ〜。」

 

バーゼラルド「ほらね?あおはコンビニに行っただけだってば〜。」

 

轟雷「あお!1人で出掛けては危ないです!!」

 

あお「大丈夫だよ轟雷。すぐそこじゃん。」

 

轟雷「ダメです!もしまた、フレズヴェルクが来たら・・・!」

 

空「ほえ?」

 

充電くんが掃除してる。

 

轟雷「あお、私から見えない所に行ってはダメです!」

 

あお「え〜?学校は〜?」

 

轟雷「付いて行きます!」

 

あお「トイレは〜?」

 

轟雷「付いて行きます!」

 

あお「やだよ!!」

 

空「ってかトイレはすぐそこだろ?」

 

轟雷「じゃあ扉は開けといて下さい!」

 

空「泥棒が入ったらアカンやろ!!」

 

あお「轟雷〜!それじゃあ普通に生活出来ないよ〜・・・」

 

轟雷「でも、もしまたあおに何かあったら・・・私が、私が守らないと!」

 

空「俺があおちゃんを守ってやるから心配すんなって。」

 

轟雷「いえ!あおは私のマスターですから!はっ!もしかしたら、つけられていたかも知れません!外を見て来ます!皆は、あおを頼みます!!」

 

ダッシュで外へ向かった。あおがその場に座る。

 

空「轟雷・・・」

 

あお「あ〜・・・困った・・・」

 

マテリア姉妹「あおちゃん。」

 

あお「ん?ねぇ、轟雷何とかならない?」

 

マテリア白「どうにもならないわ。」

 

マテリア黒「だって轟雷ちゃんは、正しく成長してるんだもの。」

 

あお「あれが〜?」

 

空「あれ、過保護になってる気がするんだが・・・」

 

マテリア白「轟雷ちゃんに感情を教えたのは、あおちゃん。あなたよ?」

 

あお「?」

 

マテリア黒「どうして片っぽだけで済む思ったの?」

 

あお「え・・・?」

 

マテリア白「楽しい・・・」

 

マテリア黒「苦しい・・・」

 

マテリア白「嬉しい・・・」

 

マテリア黒「悲しい・・・」

 

マテリア白「安心・・・」

 

マテリア黒「不安・・・」

 

マテリア白「だから今が幸せで楽しくて大事なら尚更・・・」

 

マテリア黒「怖くて寂しくて失いたくないとしがみ付く・・・」

 

あお「・・・そっか・・・轟雷は・・・」

 

マテリア白「私達は聞きたい。」

 

マテリア黒「あなたが轟雷ちゃんのマスターとして。」

 

マテリア姉妹「どうしたいかを。」

 

あお「私は・・・」

 

そこで2人はファクトリーアドバンスへ向かった。これが切欠だった。

 

 

 

 

 

 

現在に戻り、あおとフレズヴェルクがベンチに座り、空は立って景色を眺める。

 

あお「私達は知りたいの。あんなやり方しなくたって、轟雷とバトル出来るのにどうして?今まで来た皆だって普通にバトルしてたよ?」

 

フレズヴェルク「皆って、彼処に居た弱っちそうな奴ら?」

 

あお「も〜!またそんな事言う!」

 

空「口の利き方直したらどうだ?」

 

フレズヴェルク「彼奴らは別のチームだから。」

 

あお「別のチーム?」

 

空「チームがあるのか?」

 

フレズヴェルク「そう。僕とは違うんだ。あんなに沢山居ても無駄だよね〜。」

 

あお「フレズは1人なの?」

 

フレズヴェルク「当ったり前じゃん!沢山なんていらないでしょ?」

 

あお「でもそれって、寂しくないの・・・?」

 

空「仲間が1人も居ないだろ?」

 

するとフレズヴェルクが2人の目の前に浮遊して、意外な言葉を発した。

 

 

 

 

 

 

フレズヴェルク「寂しいって何?」

 

 

 

 

 

 

あお「え?」

 

空(此奴、寂しい感情が無いのか?)

 

フレズヴェルク「じゃあさ、逆に訊くけど、何で彼奴らはいっぱい居るの?」

 

あお「それは・・・皆でバトルしたり、お喋りしたり、遊んだり。」

 

空「大人数でやると色々楽しいしな。」

 

フレズヴェルク「何で?そんなの意味無いじゃん。」

 

あお「っ!?・・・あるよ!轟雷は皆と居て色んな事を学んだんだから!」

 

空「そう言う事だ。」

 

フレズヴェルク「だ〜か〜ら〜!そんなの意味無いじゃん!」

 

空「おいお前、それって轟雷達をバカにして言ってるのか?」

 

フレズヴェルク「違うよ〜!僕達は僕達!人間の真似っこしたってどうしようもないのにさ。」

 

あお「真似っことかじゃなくて・・・」

 

フレズヴェルク「僕達にはね?無限の可能性があるんだって!何にでもなれるし、何でも出来る!彼奴らは何も分かってない!フレームアームズ・ガールは、誇り高く独立独歩の存在じゃなければ!」

 

あお「って言ってる人が居るんだ。」

 

空「それが目的か。」

 

フレズヴェルク「うん!だからさ、僕は1人だし、1人で良いだよ!あでも、最初の轟雷と空とのバトルは楽しかった!でも空に負けちゃったけど。」

 

空「ああ、あの時お前結構怒ってたな。」

 

フレズヴェルク「けど今までに無いバトルで楽しかったよ!僕知らなかったよ〜。結構データと違うもんなんだね。へへ。また早く会社から行けって言われないかな〜。あ〜あ、轟雷達ぶっ壊しちゃったら、またずっとデータと戦うのかな〜?まっ!それでも良いけど〜!」

 

空(今まで口悪い奴だったけど彼奴、今考えたら何か憎めないな。)

 

あお「フレズは戦うのが好きなんだね?」

 

フレズヴェルク「当ったり前じゃん!僕バトル大好き!強い奴と戦うの凄く楽しい!それ以外退屈〜。だからまた行くよ。お前の所。轟雷に、それまでにもっともっと強くなってろって言っといて?」

 

あお「うん。」

 

フレズヴェルク「そして空!また楽しいバトルしようぜ?」

 

空「ああ!何時でもOKだ。」

 

これが、フレズヴェルクの本音だった。

 

 

 

 

 

 

そして2人はファクトリーアドバンスを後にした。

 

空「フレズヴェルク、案外憎めない奴だったな。」

 

あお「そうだね。」

 

空「今度は何時来るんだろうな。」

 

あお「さぁね。」

 

後ろに振り向いてファクトリーアドバンスを見詰める。

 

あお「またね。フレズ。」

 

空「っ!?」

 

すると空が、誰かの気配を感じてファクトリーアドバンスを凝視する。

 

空(何だ?誰かが俺を見てるのか?)

 

あお「空?どうかしたの?」

 

空「いや、何でもない。(気のせいか・・・)」

 

2人は帰って行った。しかし空の言葉は気のせいでは無かった。空を睨んでる謎の女性が強い目力でこっそり見てたのだった。

 

 

 

 

 

 

そしてその日の夜のファクトリーアドバンスのラボ内。フレズヴェルクが飛び回ってると、1通の連絡が入った。

 

フレズヴェルク「ん?何だろう?・・・にしし〜。パワーアップしてくれるのかな〜?次に彼奴らに会うの楽しみ〜!」

 

ラボから出て何処かへ向かった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『Bパート・銭湯!戦闘!?』

 

ある日、あおが学校でガッカリしていた。そこに武希子が来た。

 

武希子「あお〜、どうしたなり〜?」

 

あお「武希子〜・・・轟雷が心配性拗らせてね・・・お風呂もトイレも付いて来る・・・学校にも・・・」

 

スクールバッグの中を覗くと、轟雷が入ってた。

 

武希子「はっ!!」

 

あお「寝る時も小指に紐結ばれてその日も轟雷がくっ付いてる・・・もう私に自由は無い・・・」

 

 

 

 

 

 

その頃空は、学校で優一と里美に轟雷の事を話した。

 

優一「それ、マジかよ・・・」

 

空「ああ。完璧にあおちゃんにくっ付いちゃってるんだ。フレズヴェルクから守るように。」

 

里美「でも空が居るじゃない。空が代わりに守ったら?」

 

空「アホか。あおちゃんと一緒に風呂とトイレと学校へ行ける訳無えだろうがよ。完璧な犯罪だろ。」

 

優一「だったら俺が、あおさんを守ってみせる!グフォア!!」

 

途中で空が優一の頭にゲンコツした。

 

空「落ちろ蚊蜻蛉。」

 

 

 

 

 

 

その頃あおが通ってる学校では、武希子があおの頭を撫でる。

 

武希子「お疲れちゃん、あお。にしても轟雷ちゃん随分重症ですな〜。あ!そうなり!」

 

すると通学カバンから何かを取り出した。

 

武希子「パッパラパッパパ〜!」

 

それは、梅の湯の1日貸切券だった。

 

あお「何それ?」

 

武希子「良い物!」

 

 

 

 

 

 

その後帰って、轟雷達にその事を話した。

 

轟雷「銭、湯?」

 

あお「そうそう!武希子がね?梅の湯の一日貸切券持ってるの!」

 

空「武希子ちゃんが?」

 

あお「そう!たまには皆で思いっ切り入ろうよ〜!」

 

轟雷改「戦闘!良いですね!」

 

何時の間にか装甲パーツを装着した。

 

空「そっちかい!」

 

あお「いや、そっちじゃなくて・・・えっと、銭湯って言うのは・・・アーキテクト頼む。」

 

空「おい。」

 

アーキテクト「学習モード、銭湯。データ取得完了。脱衣所、男女別の大きな湯船などからなる、公衆浴場の一種。利用者の憩いと交流の場となっている。」

 

空「取得何時もご苦労さん。」

 

あお「ほらほら!たまには皆での〜んびりお湯に浸かってふやけようよ〜。にゅふふ〜。」

 

空「お〜いあおちゃ〜ん。」

 

スティレット「あおのアホっ娘!」

 

あお「え?」

 

スティレット「私達水に入れない事を忘れたの!?」

 

バーゼラルド「うむうむ。お水は厳禁なのだ!」

 

空「そう言えばそうだったな。」

 

あお「あ、そ、そっか・・・銭湯、ダメ?」

 

迅雷「行くだけなら支障無いが、湯船とやらは入れんぞ。」

 

マテリア白「そうね〜。あおちゃんの一糸纏わぬ姿をたっぷりじっくり観察したり〜。」

 

マテリア黒「口では言えないような悪戯するくらいかしらね〜。」

 

マテリア姉妹「うふふふふ〜。」

 

空「此奴らホンマに・・・」

 

轟雷改「あお、折角ですが・・・」

 

あお「どうしようもないか・・・」

 

空「仕方無いか・・・」

 

アーキテクト「どうしようもある。仕方無くない。」

 

轟雷改・バーゼラルド「え?」

 

アーキテクト「バトルステージ内に、ディレクトリー、温泉地を確認。フレームアームズ・ガール用入浴施設と推測。」

 

空「あんのかよ!」

 

スティレット「ええ!?そんなの1度も見た事無いわよ!?」

 

アーキテクト「アクセスはランダムエンカウントのみ。」

 

あお「じゃあダメじゃん・・・」

 

バーゼラルド「い〜や!この天才バーゼ様にお任せあれ!」

 

あお「え?・・・何かちょっと不安だけど・・・でも!皆でお風呂入りたい!」

 

轟雷改は微笑んだ。

 

あお「頼むぞバーゼ!行こー!銭湯!」

 

全員「おおーー!!」

 

 

 

 

 

 

そして皆で銭湯へ向かった。場所は、立川湯屋敷梅の湯。

 

あお「おおーー!大きいお風呂最高ー!」

 

武希子「さぁ、準備するなり〜。」

 

里美「私も誘って良かったの?」

 

あお「良いよ良いよ里美。折角だから入ろうよ〜!」

 

里美「ありがとう。」

 

 

 

 

 

 

そして男湯の脱衣所では、空と優一が服を脱いでる。

 

優一「まさかの銭湯!こりゃあテンション上がるな!」

 

空「言っとくけど、女風呂覗くなよ?」

 

優一「分かってるって。」

 

 

 

 

 

 

そしてあおと武希子と轟雷達が風呂でセッションベースを置いた。

 

あお「こんな感じ?」

 

武希子「ここならお水も掛からないし、安心なりね。」

 

里美「本当に持って来て良かったの?」

 

あお「迅雷のセッションベースも直って良かったね。」

 

迅雷「うむ!試練を経て、より素晴らしい物になったのだ!」

 

轟雷「では早速!」

 

 

 

 

 

 

FAガール達がセッションベースに乗ると、一斉に発光した。

 

轟雷「轟雷!」

 

スティレット「スティレット!」

 

バーゼラルド「バーゼラルド!」

 

迅雷「迅雷!」

 

アーキテクト「アーキテクト!」

 

マテリア姉妹「マテリア!」

 

FAガール「フレームアームズ・ガール!銭湯!」

 

そして全員が消えた。

 

 

 

 

 

 

仮想空間にFAガール用の銭湯があった。

 

あお・武希子・里美「おおーー!」

 

迅雷「悪くない!」

 

マテリア姉妹「素敵じゃな〜い!」

 

バーゼラルド「アーキテクト!グッジョブだよ!」

 

スティレット「まっ!とは言っても飽く迄見た目だけでしょ?」

 

風呂に手を入れてみるスティレット。すると身体中に刺激が走った。

 

スティレット「あ、あれ・・・?何この感じ・・・?何か温かい・・・フワフワする〜。」

 

バーゼラルド「へへへ〜。ちょっと改造してね、充電出来るようにしたのだ〜。」

 

マテリア白「あら。しかも電圧高めね。」

 

マテリア黒「ギリギリね。」

 

 

 

 

 

 

そしてあおと武希子と里美が湯船にゆったり浸かる。

 

あお「生き返る〜。」

 

武希子「やっぱ日本人はこれですな〜。」

 

里美「はぁ〜気持ち良いわね〜。」

 

 

 

 

 

 

そして男湯では、空と優一も湯船に浸かってる。

 

空「あ〜銭湯は良いな〜やっぱ〜。」

 

優一「ほえ〜身体中が癒される〜。」

 

 

 

 

 

 

そして轟雷達FAガールも銭湯でゆったりする。マテリア姉妹は体を洗い、バーゼラルドがアヒルに乗ってはしゃぐ。マテリア黒が逃げるスティレットを捕まえる。武希子があおと里美の胸を掴む。空は頭を洗い、優一は体を洗う。アーキテクトは逆上せてしまってる。轟雷達が急いでアーキテクトを助ける。

 

 

 

 

 

 

そして時間が過ぎて夕方になった。

 

バーゼラルド「ふぇ〜・・・極楽極楽〜。」

 

すると轟雷が立ち上がった。

 

轟雷「私・・・絶対・・・絶対勝ちますから!」

 

バーゼラルド「・・・も〜轟雷はまたそんな事言う〜。」

 

轟雷「でも・・・でももし私が負けたら、皆でこんな風に銭湯に来たり、話したり遊んだり・・・全部・・・もう・・・」

 

バーゼラルド「ストップ!」

 

轟雷「っ!?」

 

スティレット「もし負けてもそれはそれ。これはこれよ?」

 

轟雷「回収されるかも知れないんですよ!?」

 

バーゼラルド「大丈夫!バーゼが、あおと空の所に返さないと、会社のネジと釘全部抜いちゃうぞー!って脅す!」

 

マテリア白「偉い人を下僕にしちゃうってのも良いわね〜。」

 

マテリア黒「私達無しじゃ居られない体にして〜。」

 

迅雷「変わり身に術を使うと言うのはどうだ?」

 

アーキテクト「データのコピーを。」

 

轟雷「少しは真剣に考えて下さい!!!!」

 

すると周りが静かになった。

 

 

 

優一「何だ?轟雷ちゃんどうした?」

 

空(轟雷・・・)

 

 

 

皆が静かになったが、あおが微笑んで轟雷に話した。

 

あお「轟雷。皆ちゃんと考えてるよ。」

 

里美「そうよ。」

 

武希子「うんうん。」

 

あお「フレズの事だってさ、皆で考えようよ。絶対に勝つ方法なんてすぐには見付からないけど、でも、気持ちを1人で抱え込んでるのはダメだよ?楽しい気持ちって言うのは、誰かに話すともっと大きくなるし、悲しい気持ちは、誰かに話すとどんどん少なくなるんだよ?だから話そうよ。色々。」

 

轟雷「でも私・・・上手く話せるか・・・」

 

里美「良いのよそれで。例えそれが滅茶苦茶でも。」

 

あお「そうだよ!」

 

轟雷「っ!・・・あの・・・私・・・私・・・私、あおが大好きです!皆も大好きです!武希子も管理人さんも、空も優一も里美も、ニー太郎も大好きです!」

 

スティレット「何よ今更・・・」

 

バーゼラルド「スティも轟雷大好き!と申しております。」

 

スティレット「こ!こら!!」

 

轟雷「はい!スティレット。大好きです!私は、皆と一緒に居て、色んな感情を学びました。沢山の思い出が、自分の中に出来ました!私は、ここでの生活が大好きです・・・失いたくないです・・・だから・・・頑張りたいです!皆で!」

 

周りが轟雷に向かって拍手した。すると轟雷が恥ずかしくなって湯の中に潜った。全員が笑った。

 

 

 

 

優一「轟雷ちゃん・・・ありがと〜・・・」

 

空「お前涙出てるぞ?」

 

 

 

 

 

 

その後風呂から上がり、全員合流した。バーゼラルドは寝てる。あおはあの言葉を思い出した。

 

フレズヴェルク『そんなの意味無いじゃん。』

 

あお(意味無くなんて無いよ。だってフレズ、轟雷と戦いって言ってたじゃん。それって本当は、フレズだって仲間が居た方が良いと思ってるって事だよ。)

 

空「あおちゃん?どうしたの?」

 

あお「え?ううん。何でも。」

 

武希子「あお〜、空〜、優一〜、里美〜。」

 

あお「ん?」

 

空・優一・里美「え!?」

 

武希子「コーヒー牛乳にする?フルーツ牛乳にする?梅の湯一押しは、ドリアン牛乳模様〜?」

 

あお「・・・普通のが良いです!!」

 

空「どんだけ買ったんだよ!」

 

優一「全部いただきま〜す!」

 

里美「お腹壊すよ?」

 

 

 

 

 

 

そして後日、あおの部屋に空と優一と里美がお邪魔してる。

 

空「さて、沢山来た予備のセッションベースで、優一と里美は夏休みからガンプラバトルを練習して来た。」

 

優一「と言う訳で俺達とバトルだ!」

 

里美「特訓の成果を見せてあげるわ!」

 

バーゼラルド「わ〜い!今日も負けないぞ〜!」

 

するとそこにインターホンが鳴った。

 

あお「はぁ〜い!」

 

ドアを開けると、誰も居なかった。

 

あお「あれ?」

 

しかし下を見ると。

 

あお「うお!?」

 

誰かの充電くんがセッションベースを持ってた。あおに一礼すると、部屋にお邪魔した。

 

 

 

 

 

 

マテリア白「あら?」

 

マテリア黒「お客様?」

 

誰かの充電くんが、轟雷の充電くんにお辞儀してる。

 

空「ん?充電くん?」

 

優一「でも何か黒くないか?」

 

里美「これあなた達の?」

 

スティレット「いえ、知らないわ。」

 

あお「誰の充電くん?」

 

バーゼラルド「さぁ〜?」

 

 

 

 

 

 

???「僕のさ。」

 

 

 

 

 

 

すると聞き覚えのある声が聞こえた。

 

あお・空・FAガール「フレズヴェルク!?」

 

その声の正体は、フレズヴェルクだった。テレビの上に立っている。

 

優一「あれがフレズヴェルク?」

 

里美「本当に強そうね。」

 

空(あれ?何か違和感ある・・・)

 

フレズヴェルク「失礼はしなかっただろ?僕のそれ。」

 

飛んでテーブルの上に着地する。

 

フレズヴェルク「さぁ、始めようか。」

 

スティレット「ちょっと!何普通に入って来てバトろうとしてるのよ!」

 

しかしフレズヴェルクの様子が可笑しかった。装甲パーツと髪の色が違い、目のハイライトが消えてる。

 

あお「何か、大分雰囲気違うんだけど・・・」

 

優一「あれが空が言ってたフレズヴェルクか?」

 

里美「強そうなのは確かね。」

 

空「いや違う・・・彼奴、何時ものフレズヴェルクじゃない・・・」

 

轟雷「あなた、本当にフレズヴェルクですか?」

 

 

 

 

 

 

フレズヴェルク「フレズヴェルク=アーテルだ。」

 

 

 

 

 

 

バーゼラルド「アーテル?」

 

マテリア黒「今度は武器だけじゃなく、あの子自身もパワーアップしたって訳ね。」

 

マテリア白「でも何か嫌な感じ・・・」

 

マテリア黒「えぇ。とても・・・」

 

優一「なぁ空、何時ものフレズヴェルクじゃないってどう言う事だ?」

 

空「彼奴はとても無邪気な性格なんだ。けど今の彼奴から・・・戦う事しか考えてないように見える・・・」

 

里美「誰かの手で、洗脳されてるって事?」

 

空「多分、それかも知れない・・・」

 

フレズヴェルク=アーテル「轟雷、空、来いよ。僕はお前と戦いたくてどうにかなりそうだ。」

 

あお「轟雷・・・空・・・」

 

轟雷「行って来ます。」

 

空「行くぞ。優一、里美、協力してくれるか?」

 

優一「ああ。」

 

里美「勿論よ。」

 

 

 

 

 

 

セッションベースを準備して、轟雷とフレズヴェルク=アーテルが乗る。そして空はRGダブルオークアンタフルセイバー、優一はMGガンダムDX、里美はBB戦士Ξガンダムを用意した。するとセッションベースが発光した。

 

轟雷「轟雷!」

 

フレズヴェルク=アーテル「フレズヴェルク=アーテル!」

 

轟雷・フレズヴェルク=アーテル「フレームアームズ・ガール!セッション! GO!」

フレズヴェルク=アーテル「フレームアームズ・ガール!セッション!・・・」

 

空「ダブルオークアンタフルセイバー!セッション!出る!」

 

優一「ガンダムDX!セッション!レッツゴー!」

 

里美「Ξガンダム!セッション!行くわよ!」

 

空「このフルセイバーで、新たなる対話への道を切り拓く!」

 

優一「過ちは、繰り返させない!」

 

里美「体制に含まれる毒は、浄化しなくちゃならないのよ!」

 

 

 

 

 

 

迅雷「轟雷と空達が負ければ・・・」

 

スティレット「轟雷は勿論、私達もファクトリーアドバンスへ回収されるわね。」

 

バーゼラルド「轟雷と空達勝つよね!?」

 

スティレット「勝つに決まってるでしょ!」

 

バーゼラルド「本当に本当!?バーゼ、あお達と離れ離れになるのやだよ・・・」

 

スティレット「私だって嫌よ!そんな寂しい事・・・」

 

するとマテリア姉妹がスティレットの本音を耳にした。

 

マテリア白「スティ子ちゃんったら寂しいんだ〜。」

 

マテリア黒「かあわい〜、頭よちよちしてあげようかしら〜?」

 

スティレット「べ!別に!」

 

あお「私は、皆が居なくなったら寂しいな〜・・・だから、轟雷達には絶対勝って欲しい。でも・・・轟雷は戦っちゃいけないって思ってるかも・・・」

 

FAガール「え?」

 

 

 

 

 

 

その頃轟雷達はフレズヴェルク=アーテルと戦ってる。

 

轟雷改「ああああ!!!」

 

フレズヴェルク=アーテルの体当たりで、轟雷改が飛ばされた。フレズヴェルク=アーテルが歩み寄る。轟雷改がすぐに立ち上がり、フレズヴェルク=アーテルに向かって飛ぶが、フレズヴェルク=アーテルがベリルスマッシャーで防いだ。するとフレズヴェルク=アーテルが不気味に微笑んでキックして轟雷改を蹴り飛ばした。

 

轟雷改「フレズヴェルク・・・あなた・・・」

 

するとフレズヴェルク=アーテルが一瞬にして轟雷改の目の前まで瞬間移動してパンチを繰り出そうとしたその時。

 

 

 

 

 

 

???「させるか!!!」

 

ダブルオークアンタフルセイバーが、GNソードⅣで防いだ。

 

空「轟雷!大丈夫か!?」

 

轟雷改「空・・・」

 

空「フレズヴェルク!!」

 

そして力いっぱい振って、フレズヴェルク=アーテルを後ろに下がらせた。

 

空「そのパワーアップは、お前の意思なのか!?」

 

フレズヴェルク=アーテル「そうさ。でもまだ足りないな。脆過ぎる・・・こんなんじゃダメだ。僕は100万回、轟雷と空をぶっ飛ばしたいんだ。」

 

優一「おりゃああああ!!」

 

上空からダブルエックスが急接近して、ハイパービームソードを振り下ろす。しかしフレズヴェルク=アーテルがベリルスマッシャーで防いだ。

 

優一「お前の実力見せて貰うぜ!」

 

フレズヴェルク=アーテル「良いよ。粉々にしてあげる!」

 

ダブルエックスにキックして蹴り飛ばす。ブースターで体制を立て直す。

 

優一「だったら此奴でも喰らえ!」

 

ガンダムハンマーを取り出して、振り回しながら急接近する。しかしフレズヴェルク=アーテルが全て避けた。

 

優一「くそ!避けやがる!」

 

里美「優一!下がって!」

 

優一「っ!?」

 

里美「ファンネルミサイル!メガ粒子砲!」

 

Ξガンダムがファンネルミサイルとメガ粒子砲を一斉発射した。だがフレズヴェルク=アーテルがベリルスマッシャーで全て切り裂いた。

 

フレズヴェルク=アーテル「しつこいな。」

 

優一「あんなに強いとは・・・」

 

里美「ファンネルミサイルにメガ粒子砲も通用しないなんて・・・」

 

轟雷改「あなたにとって、このバトルの意味は!?」

 

フレズヴェルク=アーテル「意味なんて何処にも無いし、いらないよ。このバトルにも、お前らにも!!」

 

大型ランチャーを構えてチャージする。

 

優一「空!月が出てるか!?」

 

空「見えたぞ!」

 

優一「上等!」

 

ダブルエックスのリフレクターが展開され、月からマイクロウェーブが放射され、ダブルエックスに受信された。

 

フレズヴェルク=アーテル「僕にさえ!!」

 

大型ランチャーが発射された。

 

優一「行くぜ!!ツインサテライトキャノン!!」

 

ツインサテライトキャノンを放ち、大型ランチャーと打ち合う。

 

優一「此奴・・・!威力が・・・!!」

 

フレズヴェルク=アーテル「・・・・」

 

打ち合いし過ぎで大爆発が起こった。

 

 

 

 

 

 

迅雷「轟雷!空!優一!里美!」

 

スティレット「凄い威力ね・・・」

 

あお「やっぱり違う・・・」

 

バーゼラルド「あお・・・?」

 

あお「だって、フレズは言ってたんだよ・・・?」

 

 

 

 

フレズヴェルク『僕バトル大好き!強い相手と戦うの凄く楽しい!』

 

 

 

 

あお「でも今、フレズの楽しいって気持ちは無くなってる。好きで戦ってるんじゃない。データの為に戦わされてるんだ!」

 

スティレット「何でそんな事が!?」

 

 

 

 

 

 

その頃轟雷達は、フレズヴェルク=アーテルに圧倒されてた。轟雷改が蹴り飛ばされた。

 

里美「轟雷・・・」

 

優一「くそ・・・!」

 

轟雷改「フレズ・・・ヴェルク・・・私を・・・見て・・・」

 

フレズヴェルク=アーテル「何を言ってる?五月蝿いよ。」

 

轟雷改「私を・・・見て・・・戦って・・・下さい・・・」

 

しかしフレズヴェルク=アーテルは、聞く耳持たないままベリルスマッシャーを振り上げる。

 

フレズヴェルク=アーテル「五月蝿いって・・・言ってるだろうがーーーーー!!!!!!」

 

空「フレズヴェルクーーーー!!!!」

 

GNバスターソードでフレズヴェルク=アーテルに振り下ろす。フレズヴェルク=アーテルがベリルスマッシャーでGNバスターソードを防いだ。

 

空「今のお前は・・・何時ものお前じゃない!!お前はデータ収集目的の為に洗脳されてるだけだ!!いい加減目を覚ませ!!」

 

フレズヴェルク=アーテル「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!!!!僕に指図するなーーーーー!!!!」

 

GNバスターソードを払い除けた。

 

空「しまった!!」

 

フレズヴェルク=アーテル「死ねええええええ!!!!」

 

ベリルスマッシャーを力一杯振り下ろす。

 

全員「空ーーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

するとその時、フレズヴェルク=アーテルに異変が起こった。突然体が止まって、ベリルスマッシャーを落として、苦しみ始めた。

 

 

 

 

 

 

空「フレズヴェルク・・・?」

 

あお「何!?どうなってるの!?」

 

マテリア黒「もしかして、力を制御出来てない・・・?」

 

アーキテクト「状況、分析。・・・強化プログラムのアップグレードを優先実行。結果、オーバーフロー。」

 

迅雷「体内のナノマシンが暴走しているのか!?」

 

オーバーフローを起こしたフレズヴェルク=アーテルが暴走したのだった。そして徐々に浮遊して、赤い不気味なオーラで怪物を作り上げた。

 

優一「どうなってるんだこりゃ!?」

 

里美「あれは・・・暴走・・・?」

 

フレズヴェルク=アーテル「うう・・・ううう・・・うわああああああああああああ!!!!!!!」

 

空・轟雷改「フレズヴェルク!!!!」

 

果たして、フレズヴェルクを救う事が出来るのか。

 

「NEXT」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
    マテリア姉妹:山崎エリィ
        迅雷:樺山ミナミ
    アーキテクト:山村響
   フレズヴェルク:阿部里果
      寿武希子:井澤佳の実
      宮田優一:山下大輝
      逢沢里美:木戸衣吹

轟雷「私達がバトルの時に叫んでた台詞、実はあおのポエムノートを参考にしていました!」

あお「えーーーー!?」

優一「あおさんのポエム・・・聞きてええ!!」

空「見るなボケ!」

里美「全く優一は。」

全員「次回のフレームアームズ・ガールも、一緒にセッション!」

あお「まぁ良いか。」

空「良いんかい!」

轟雷「あおのそう言う所、大好きです!」

登場ガンプラ・RGダブルオークアンタフルセイバー
       MGガンダムDX
       BB戦士Ξガンダム

次回最終回「ラストバトル/君に贈るもの」


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12「ラストバトル/君に贈るもの」最終回

『Aパート・ラストバトル』

 

フレズヴェルク=アーテル「うああああああああああああ!!!!」

 

突然暴走を始めたフレズヴェルク=アーテル。

 

轟雷改「フレズヴェルク!」

 

空「フレズヴェルク!」

 

優一「おいおいやべえぞこれ・・・」

 

里美「何とかしないと・・・」

 

すると通信が入った。

 

スティレット『一旦引くのよ轟雷!空達も!』

 

フレズヴェルク=アーテル「うあああああああああああああ!!!!」

 

尚もフレズヴェルク=アーテルが叫び声を上げる。

 

轟雷改「でも・・・」

 

スティレット『そんな暴走っ子相手じゃ、どうにもなんないでしょうが!!』

 

優一「分かった!」

 

里美「了解よ!」

 

ガンダムダブルエックスとΞガンダムが退避する。

 

空「轟雷!俺達も引くぞ!」

 

轟雷改「・・・分かりました・・・」

 

2体が引こうとしたその時。

 

 

 

 

 

 

あお『戦うんだ轟雷!空!』

 

轟雷「っ!?」

 

空「あおちゃん!?」

 

優一「あおさん!?何言ってるの!?」

 

あお「あのね?私と空はフレズに会いにファクトリーアドバンスに行ったんだ。」

 

FAガール・優一・里美「え!?」

 

あお「フレズは1人で良いって言ってた。寂しくなんかないって・・・でもきっと、あんなに楽しみにしてた轟雷とのバトルがこんなになって、滅茶苦茶寂しがってる!このままバトルデータとフレズの笑顔も取られて、っで、轟雷達も回収されちゃうなんて・・・そんなの凄いムカつく!取り敢えず勝って、ファクトリーアドバンスに文句を言おう!好き勝手してんじゃないぞ!バーカって!」

 

空「あおちゃん・・・」

 

轟雷改「バカ・・・ですか。くすっ、分かりました!あお!空!行きましょう!」

 

空「・・・そうだな!行くぜ轟雷!俺達が!」

 

轟雷改「勝ちます!」

 

ダブルオークアンタフルセイバーと轟雷改が、フレズヴェルク=アーテルに挑む。

 

 

 

 

 

 

スティレット「このアホっ娘!!勝ちますじゃないわよ!!」

 

マテリア白「そうね。」

 

マテリア黒「正しくは必ず勝つよ。」

 

迅雷「勿論我々も協力する!」

 

優一「無論俺達も行くぜ!」

 

里美「あの子を助ける為に!」

 

バーゼラルド「よーし!皆で轟雷と空の所へ行くぞ〜!」

 

セッションベースのスタンバイが完了した。

 

優一「行くぞ!」

 

バーゼラルド「お〜!いっせーの!」

 

FAガール「せーー!!!」

 

セッションベースを押して、轟雷のセッションベースに接続しようとしたが、電撃が走って遮られて飛ばされてしまった。

 

FAガール「うわああああ!!!」

 

里美「接続出来ない!?」

 

マテリア白「くっ・・・!」

 

マテリア黒「何・・・?」

 

アーキテクト「フレズヴェルク=アーテルの暴走ナノマシンが、フィールド内交信に干渉中。フレームアームズ・ガールとガンプラの侵入を拒否。」

 

スティレット「何よ!?それじゃ何も出来ないじゃない!」

 

優一「くそ!あの時引かなきゃ良かった!」

 

アーキテクト「ただし質量によっては干渉可能。」

 

里美「質量によっては?・・・って事は!」

 

バーゼラルド「武器や装甲が送れるって事だね!」

 

アーキテクトが頷く。

 

 

 

 

 

 

その頃轟雷改とダブルオークアンタフルセイバーが、フレズヴェルク=アーテルに接近中。そして轟雷改が飛翔した。

 

轟雷改「目を覚まして下さい!!」

 

フリースタイルバズーカとレールガンを連射するが、暴走してるフレズヴェルク=アーテルには無効化だった。

 

空「フレズヴェルクーーーー!!!」

 

GNソードVをライフルモードに変形させ、GNビームライフルを連射するが、これも無効化だった。

 

轟雷改「でや!!」

 

空「どりゃああ!!」

 

轟雷改がフレズヴェルク=アーテルにかかと落とし、ダブルオークアンタフルセイバーがGNソードⅣで斬り裂こうとするが、全く通用しなかった。2体が着地して、リボルビングバスターキャノンとGNバスターライフルを同時に放った。2つが直撃した。

 

フレズヴェルク=アーテル「うああああああああ!!!!」

 

するとフレズヴェルク=アーテルが更に苦しみ、オーラが一瞬にして赤くなった。するとオーラがフレズヴェルク=アーテルに憑依した。フレズヴェルク=アーテルが停止した。

 

轟雷改「あっ!!」

 

空「何だ!?」

 

 

 

 

 

 

するとフレズヴェルク=アーテルが目を開けた。

 

フレズヴェルク=アーテル「あれ?僕・・・」

 

轟雷改「フレズヴェルク!!」

 

空「大丈夫か!?」

 

フレズヴェルク=アーテル「あ、轟雷、空。ごめんね、僕・・・」

 

すると突然、轟雷改とダブルオークアンタフルセイバーの目の前にテレポートした。

 

轟雷改「え?」

 

空「どうした?」

 

そしてベリルスマッシャーを持って、轟雷改とダブルオークアンタフルセイバーを飛ばした。

 

轟雷改「ああっ!!」

 

空「ぐああ!!」

 

飛ばされた2体が地面に倒れた。

 

空「フレズヴェルク・・・何故だ・・・!!」

 

フレズヴェルク=アーテル「まだ君はぶち消してなかったのか。本当、ごめんね。」

 

すると徐々にフレズヴェルク=アーテルの体が黒く染まり始めた。

 

空「体が・・・!」

 

あお「轟雷!!空!!」

 

 

 

 

 

 

その頃他のFAガールが武器を選んでた。そして、それぞれが選んだ武器がこれだ。

 

マテリア姉妹「私達はこれを。」

 

ガンブレードランス。

 

迅雷「自分はこれだ!」

 

バトルアックス。

 

アーキテクト「・・・」

 

ミサイルポッド。

 

スティレット「私はこれ!」

 

ガトリング。

 

バーゼラルド「バーゼはこれ全部!」

 

セグメントライフルとスラストアーマー。

 

あお「あんた達何やってんの?」

 

優一「ってかそれ何だ?」

 

バーゼラルド「それぞれのパーツに意識を乗せて、轟雷と空の所に贈るんだよ?」

 

あお「それって大丈夫なの!?」

 

アーキテクト「理論上は可能。戻って来られるかは保証出来ない。」

 

里美「命懸けの覚悟ね・・・」

 

 

 

 

 

 

フレズヴェルク=アーテル「おおおりゃああああ!!!」

 

黒く染まったフレズヴェルク=アーテルが轟雷改にベリルスマッシャーを何度も振り下ろすが、轟雷改が避ける。しかし隙を作ってしまい、ベリルスマッシャーで何度も斬り裂かれる。

 

空「止めろーーーー!!!!」

 

GNバスターソードとGNソードⅣを同時に振り下ろして、フレズヴェルク=アーテルを下がらせる。

 

 

 

 

そしてFAガールが自分達が選んだ武器を、轟雷のセッションベースに押し込もうと頑張ってる。

 

あお「頑張れ轟雷・・・皆!」

 

優一「空・・・負けるなよ!」

 

里美「必ず・・・勝って!」

 

 

 

 

フレズヴェルク=アーテル「はああああああ!!!」

 

空「くっ!!」

 

標的をダブルオークアンタフルセイバーに変えて、猛攻撃するフレズヴェルク=アーテル。ダブルオークアンタフルセイバーがGNソードⅣとGNシールドで何度も防ぐ。

 

空(このままじゃ・・・フレズヴェルクの命が危ない・・・!!)

 

するとフレズヴェルク=アーテルが飛翔して、後ろに振り向いて大型ランチャーを放った。しかし狙いは外れて後ろへ行った。

 

空「しまった!」

 

大型ランチャーの狙いは轟雷改だった。

 

轟雷改「あああ!!!」

 

そしてベリルスマッシャーで轟雷改を何度も切り裂く。何度も切り裂かれた轟雷改が体制を崩した。

 

フレズヴェルク=アーテル「これで終わりかな?」

 

ベリルスマッシャーを大きく振り上げて、轟雷改に振り下ろす。

 

轟雷改「はっ!!」

 

空「轟雷ーーーーーー!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

迅雷『させるか!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこに、迅雷の意識が乗ったバトルアックスがベリルスマッシャーを防いだ。

 

轟雷改「え!?」

 

空「何だ?」

 

フレズヴェルク=アーテル「邪魔だ!!」

 

バトルアックスを振り払った。

 

スティレット『気抜いてんじゃないわよ!!』

 

今度はスティレットの意識が乗ったガトリングが連射した。するとフレズヴェルク=アーテルの横に何かが直撃した。

 

アーキテクト『勝利を掴むのは我々!』

 

ミサイルポッドのミサイルだった。アーキテクトの意識が乗ってる。

 

マテリア姉妹『私達の力を、全部注ぐわ轟雷ちゃん!』

 

今度はマテリア姉妹の意識が乗ったガンブレードランスが現れ、フレズヴェルク=アーテルを圧倒する。

 

フレズヴェルク=アーテル「小賢しい真似を!!」

 

バーゼラルド『絶対絶対ぜーったい!フレズを取り戻そう!!』

 

更に今度は、バーゼラルドの意識が乗ったセグメントライフルとスラストアーマーが現れた。

 

空「彼奴ら・・・!」

 

轟雷改「・・・はい!!」

 

そして、全ての武器が轟雷に装着された。

 

轟雷「私のハート引力、レベルMAX!来なさい!フレズヴェルク!!」

 

空「凄え・・・フルアーマー轟雷か・・・!」

 

マテリア姉妹『轟雷ちゃんを感じるわ。』

 

迅雷『滾るぞ轟雷!』

 

アーキテクト『祈る!』

 

バーゼラルド『轟雷を信じる!』

 

スティレット『轟雷に任せるわ!』

 

すると轟雷が全身金色に輝いた。

 

フレズヴェルク=アーテル「くっ!」

 

轟雷「あなたの言う通り、終わらせましょう!」

 

ダブルオークアンタフルセイバーが、轟雷の横に浮遊する。

 

空「轟雷、俺も協力するぜ。」

 

轟雷「はい!」

 

 

 

 

 

 

あお「っ!」

 

FAガール達が倒れてる。意識が武器に憑依した為である。

 

優一「凄えぞ轟雷ちゃん!」

 

里美「皆も頑張って!」

 

 

 

 

 

 

するとフレズヴェルク=アーテルが更に黒く染まって、轟雷とダブルオークアンタフルセイバーと同じ高さまで浮遊する。

 

空「轟雷、フレズヴェルクの相手を頼む。」

 

轟雷「空?」

 

空「実はクアンタには秘密兵器があるんだ。注意を引いてくれ。」

 

轟雷「分かりました。行きましょう!」

 

空「承知!」

 

GNソードⅣをパージして、GNシールドを背中のツインドライブに接続し、GNソードビットがクアンタの周りに浮遊する。

 

空「トランザム!」

 

トランザムを発動する。

 

フレズヴェルク=アーテル「うおおおおおおおおお!!!!!」

 

轟雷「やああああああああ!!!!」

 

そして轟雷とフレズヴェルク=アーテルが激しい戦いを繰り広げる。

 

轟雷「覚悟して下さい!!」

 

フレズヴェルク=アーテル「っ!?・・・巫山戯るな!!!!!」

 

真っ黒なオーラが周囲に撒き散らした。

 

 

 

 

 

 

空「クアンタムバースト!!!」

 

 

 

 

 

 

クアンタムバーストを発動し、GN粒子が周りに広がる。すると黒いオーラが一瞬にして消された。

 

フレズヴェルク=アーテル「何だ・・・!!この気持ち悪い光は・・・!!!」

 

空「対話の光だ!!轟雷!!行け!!」

 

轟雷「これで・・・決めます!!」

 

フレズヴェルク=アーテル「うあああああああああ!!!!!」

 

2体が飛翔して、お互いを斬り裂いた。すると轟雷が先に膝を付いた。

 

 

 

 

 

 

あお「轟雷!!」

 

優一「轟雷!!」

 

里美「轟雷!!」

 

 

 

 

 

 

しかしフレズヴェルク=アーテルがその場で倒れた。ライフが0になった。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!ダブルオークアンタフルセイバー!』

 

遂に、フレズヴェルク=アーテルを討ち取った。

 

あお「か・・・勝ったーーー!!」

 

優一「やったぜ轟雷ちゃん!!!」

 

里美「やったね轟雷!!」

 

するとまたブレーカーが落ちた。

 

あお「えーーー!?またブレーカー落ちたーーーー!?」

 

 

 

 

 

 

その日の夜、轟雷を除いたFAガール達が気を失ってる。優一と里美は家へ帰って行った。

 

バーゼラルド「にゃはは〜、ニー太郎速〜い・・・」

 

空「バーゼラルド寝言言ってるな。」

 

轟雷とあおは気を失ってるフレズヴェルクを見ている。するとフレズヴェルクが目を覚ました。

 

フレズヴェルク「あれ・・・?僕・・・」

 

轟雷「フレズヴェルク?」

 

空「気が付いたか。」

 

フレズヴェルク「ん?あれ轟雷と空じゃん!よっしゃ!バトルしようぜ!って思ったけど・・・何か疲れたな・・・」

 

轟雷「元に戻りましたね・・・」

 

フレズヴェルク「え?何が?」

 

空(記憶が無いのか?)

 

あお「これで一緒に居られるね轟雷!」

 

轟雷「はい!」

 

するとあおのスマホに着信音が鳴った。1件のメールが受信されてた。

 

あお「何だろう?」

 

それと同時にインターホンが鳴った。

 

空「ん?お客さんか?」

 

轟雷「あ!私が出ます!」

 

メールを見ると、『轟雷を回収』の文字が書かれてあった。

 

空「轟雷の・・・回収!?」

 

あお「っ!?待って轟雷!!」

 

轟雷「大丈夫です!ドアも開けられるようになったんですよ?ほら!」

 

ドアを開けた。

 

あお「ダメ!!」

 

空「開けるな!!」

 

ダッシュして轟雷を助けに向かった。

 

 

 

 

 

 

ドアを開けると、ドローンが待ち構えていた。

 

轟雷「回収・・・ドローン?」

 

すると空が轟雷を持って後ろに下がる。

 

空「此奴、お前を回収する為に来たんだ。」

 

轟雷「え・・・?」

 

するとドローンが空に急接近する。空がドローンを抑える。

 

空「轟雷は渡さねえぞ!!」

 

するとドローンのアームが伸びた。

 

空「アームが!?」

 

そしてアームで空の右腕を握って電流を流した。

 

空「がぁっ!!」

 

怯んでる隙に轟雷を奪った。

 

空「しまった!!」

 

あお「轟雷!!」

 

 

 

 

 

 

轟雷「ああ!!」

 

ドローンが轟雷を捕まえた。

 

轟雷「あお!!空!!」

 

あお「待って!止めて!きゃあ!!」

 

走って助けに行こうとしたが、途中で転んでしまった。

 

あお「轟雷!!」

 

フレズヴェルク「しょうがないな〜。僕がやっつけてやる!!」

 

空「フレズヴェルク!?」

 

装甲パーツを装着したフレズヴェルクが轟雷を助けに飛翔した。

 

フレズヴェルク「はああ!!」

 

しかしドローンが回転して、フレズヴェルクを落とした。

 

フレズヴェルク「うわああ!!」

 

轟雷「フレズヴェルク!!」

 

そして抵抗出来ないまま、轟雷が回収されてしまった。

 

フレズヴェルク「力が・・・入らないよ・・・!」

 

あお「フレズ!」

 

空「轟雷・・・!!」

 

あお「フレズ・・・何で・・・?」

 

フレズヴェルク「何で・・・?何でだ・・・?良く分かんないけど・・・轟雷が居ないここに戦いに来たって、楽しく無さそうだって思ってたからさ・・・」

 

轟雷を回収したドローンがもう遥か遠くへ消えてしまった。

 

あお「轟雷・・・」

 

 

 

 

 

 

そして回収されてしまった轟雷は。

 

轟雷「あお・・・空・・・」

 

静かに涙を流した。

 

 

 

 

 

 

そしてあおと空とフレズヴェルクは部屋に戻った。轟雷が回収されたと聞いたFAガール達が悲しんでる。

 

アーキテクト「状況、把握完了。」

 

バーゼラルド「轟雷・・・」

 

スティレット「私達が気を失ってる間に・・・」

 

迅雷「最早我々がここに居る必要も無くなったって言う訳か・・・」

 

マテリア白「そうね・・・でも・・・」

 

マテリア黒「何だかつまらない気持ち・・・」

 

フレズヴェルク「・・・」

 

空「轟雷・・・」

 

するとその時、ブレーカーが復活して電気が点いた。

 

FAガール「ん?」

 

それと同時に誰かがドアを開けて入って来た。

 

あお「ん?」

 

空「誰だ?」

 

ドアを開けて、入って来た人物の正体は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

轟雷「ただいま戻りました!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

FAガール「轟雷!!」

 

何と回収されたはずの轟雷だった。

 

あお「轟雷!!戻って来れたの!?」

 

空「回収されたんじゃなかったのか!?」

 

轟雷「はい。お土産もあります。」

 

あお・空「お土産?」

 

轟雷「ファクトリーアドバンス製のブレーカーです。既に設置済みです!」

 

あお「え?あ!だから電気直ったの!?」

 

空「マジか!」

 

轟雷「最大100Aまで使用可能だそうです。これならどんな激しいバトルをしても問題無いかと・・・」

 

スティレット「ちょっと待ったーーーーー!!どう言う事!?あんた回収されたんじゃなかったのーーー!?」

 

轟雷「あ、はい。どうやら一時回収だったらしく、今までのバトルで不具合が生じた箇所もメンテナンスをしていただきました。」

 

空「へ?」

 

轟雷「お陰で絶好調です!」

 

腕をブンブン回す。

 

轟雷「あの、あおの携帯に開発チームからメールが来てるはずですが・・・」

 

あお「へ?」

 

 

 

 

 

 

送られたメールを見てみる。

 

あお「源内あお様、お預かりしておりましたFAガール・轟雷のメンテナンスが完了いたしましたので、返送いたします。またこの度はFAガール・フレズヴェルクの件でご迷惑をおかけしましたことを、お詫び申し上げます。弊社にて調査したところ、バトル機能を優先する設定がASに想定以上の負荷をかけたことが判明しました。今後はFAガールのASを尊重するように細心の注意を払う所存です。さて今回、驚くべきことが確認されましたのでご報告いたします。なんと轟雷に『泣く』という行為、および『涙』と思われる物質の生成が確認されたのです。まだまだAS搭載FAガールの可能性は広がります。今後ともFAガール・轟雷をよろしくお願いします。良かった〜。」

 

指で轟雷の頬を触る。轟雷があおの指に抱き付く。

 

空「そっか〜。それを聞いて安心したぜ〜。にしても腕痺れてるまだ・・・」

 

轟雷「それと空に贈り物です。」

 

空「贈り物?」

 

1枚の封筒を出した。

 

轟雷「ファクトリーアドバンスからの慰謝料です。空に渡してくれと。」

 

空「マジかよ・・・」

 

そう言いながら慰謝料を受け取った。

 

あお「今度こそ・・・本当に・・・」

 

轟雷「あお、今のこの気持ちは、何と言う名前なんでしょう?」

 

あお「分かんない。でも・・・今轟雷と私と空と、皆の中にあるのは、きっと同じ気持ちだよ?」

 

そしてお互いに微笑み合う。

 

再び一緒に居れると嬉しくなったあおと轟雷であった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

『Aパート・君に贈るもの』

 

季節は冬の真っ只中。あおと空が歩く。

 

あお「ん?お〜!ホワイトクリスマス!」

 

上を見ると、雪が降り始めた。

 

空「雪だ〜。」

 

 

 

 

 

 

その頃あおの部屋では、クリスマスイブの準備が進んでいた。

 

轟雷「イブですね。」

 

フレズヴェルク「ん?イブ?」

 

轟雷「今日はクリスマスイブだって、あおが朝から張り切っていました。去年までは、無理矢理遊びの予定を入れてたけど、今年は私達が居るから、お家で過ごすそうです。」

 

フレズヴェルク「ふ〜ん。」

 

轟雷「あおと空はフレズの歓迎会を兼ねてパーティをやるみたいですよ?」

 

フレズヴェルク「僕の?」

 

スティレット「あんた結局ここに住み着いちゃってるものね。」

 

バーゼラルド「部屋も作っちゃってるし〜。」

 

フレズヴェルク「・・・だって轟雷の傍は楽しいんだもん!」

 

すると周りの空気がピタッと止まった。

 

フレズヴェルク「お〜い、どした?」

 

迅雷「いや、何だか・・・」

 

マテリア白「本当にそうよねって。」

 

マテリア黒「しみじみ思っちゃったのよ。」

 

轟雷「そうですね!あおの傍に居ると凄く楽しいです!」

 

 

 

 

 

 

その頃あおと空は、途中で武希子と優一と里美に出会った。

 

武希子「メリクリイブなり〜!あお〜!空〜!」

 

あお「メリクリイブ〜!」

 

空「メリクリイブ〜武希子ちゃん!」

 

優一「メリクリイブ〜空!」

 

里美「メリークリスマス空。」

 

空「メリクリイブ〜優一〜里美〜。」

 

武希子「むむ?何かご機嫌ですな?今年は珍しくお誘いが来ないと思ってたんだけども・・・もしやお主恋人が?」

 

あお「居る訳ない!」

 

空「俺も居ない。」

 

武希子「知っとるぞい。」

 

優一「俺は彼女欲しい!」

 

里美「頑張りなさい。」

 

あお「轟雷達とパーティするんだ。って言っても皆ご飯食べられないから、これ。」

 

手に持ってる紙袋を見せる。

 

武希子「クリスマスツリー!このサイズなら轟雷ちゃん達に丁度良いでありますな!」

 

あお「でしょでしょ?」

 

武希子が微笑む。

 

あお「じゃあ、皆待ってるだろうからまたね〜。」

 

空「じゃあな〜。」

 

武希子「またのすけ〜!」

 

優一「パーティ楽しめよ〜!」

 

里美「じゃあね。」

 

武希子「全くあおの奴、完全に子供を喜ばせようとする母の顔だったなり。」

 

優一「将来良いお母さんになれるかもな。」

 

里美「それは・・・まぁ一理あるかも。」

 

武希子「にしし〜。」

 

 

 

 

 

 

そしてあおと空が帰って来た。

 

あお「ただいま〜!」

 

空「帰ったぞ〜。」

 

FAガール「おかえりなさ〜い!」

 

あお「じゃじゃーん!皆へのクリスマスプレゼント!」

 

クリスマスツリーをプレゼントした。

 

スティレット「わぁ〜!可愛い〜!」

 

バーゼラルド「わーいわーい!」

 

あお「色々考えたんだけど、良いの思い付かなくてさ。」

 

空「それで話し合った所、このクリスマスツリーにしたんだ。」

 

轟雷「凄く嬉しいです!」

 

あお「そう?」

 

アーキテクト「感動。」

 

マテリア白「飾り付けちゃうわ。」

 

マテリア黒「ドラマティックにね。」

 

ビーストマスターソードとグラインドサークルを飾る。

 

あお「いやいやもっとこう、キラキラした物をさ・・・」

 

空「完全に恐怖のクリスマスツリーだな・・・」

 

バーゼラルド「じゃあこれ!」

 

安全ピンや釘やクリップなどを取り出した。

 

あお「ってええ!何じゃそりゃ!どんなツリーだよおおお!!」

 

空「悪意しか感じねえ!!」

 

全員「あはははははは!!」

 

 

 

 

 

 

夜の外では、クリスマスツリーやイルミネーションが輝いている。昭和記念公園でも光輝いてる。そしてあおの部屋では、マテリア姉妹は漫才、アーキテクトは歌を披露した。迅雷とフレズヴェルクはサンタとトナカイの服を着る。バーゼラルドとスティレットは大はしゃぎ。轟雷はクラッカーを鳴らす。FAガール達は楽しいクリスマスイブを満喫した。

 

 

 

 

 

 

そしてその日の夜。FAガール達が寝静まった。空はあおのベッドの横の床で寝ている。

 

あお「やっぱり、もっとちゃんとしたプレゼントあげたいな〜。」

 

空「そうだな〜。俺もそう思う。」

 

あお「ねぇ、何か欲しい物ある?」

 

まだ起きてる轟雷に尋ねる。

 

轟雷「う〜ん・・・あおの名字が欲しいです!」

 

空「へっ?」

 

あお「え?名字・・・って、源内?」

 

轟雷「はい!」

 

あお「え〜・・・名字ってあげるようなもんじゃないと思うけど・・・」

 

空「まさか名字が欲しいとは・・・」

 

あお「欲しいの?」

 

轟雷「はい!」

 

あお「・・・・・じゃああげる。」

 

すると轟雷が胸に手を当てた。

 

轟雷「源内・・・轟雷。」

 

あお「何か家族みたい。恥ずかしい〜。」

 

布団に縮こまる。

 

空「俺は叔父みたいなポジション?」

 

他のFAガールは、3人の会話を静かに聞いてる。

 

轟雷「恥ずかしいと言うのは、あおのポエムのような事ですか?」

 

あお「え・・・?轟雷何で知ってるの・・・?」

 

轟雷「あ、すみません。これは秘密でした。」

 

あお「いやいやそれはダメでしょ!!はっ!!もももも、もしや・・・」

 

空「あおちゃんのポエム・・・ブッ!」

 

あお「空・・・今笑ったでしょ!!」

 

空「いやいやいや笑ってない笑ってない!!気のせい気のせい!!」

 

あお「も〜〜〜〜!!!」

 

 

 

 

 

 

そして翌朝。

 

あお「皆旅に出る!?ってどう言う事!?」

 

轟雷「私も今聞きました!」

 

空「初耳だぞそれ!!」

 

スティレット「まぁ何て言うか、あんたが源内轟雷になったみたいに、私達も、私達だけの名前が欲しくなちゃったのよ。」

 

迅雷「見詰め合い、お互いを思いやれるマスターとフレームアームズ・ガール。お主達が理想の関係だと思ったんだ。」

 

空(まさか、昨日の会話聞いてたのか?)

 

マテリア白「それで、探そうって話になったのよ。唯一無二の存在を。」

 

マテリア黒「居なかったら居なかったってゾクゾクしちゃうしね〜。」

 

マテリア姉妹「うふふふふ〜。」

 

空「でも1人で寂しくなったら?」

 

バーゼラルド「平気だよ〜。意外と近くに居る気がするんだよね〜。」

 

フレズヴェルク「僕、あおと空よりもっと強い人間に出会っちゃお〜っと!」

 

アーキテクト「轟雷、再会を約束する。」

 

轟雷「・・・・・・・」

 

スティレット「ストップ!」

 

泣こうとすると、スティレットに止められた。

 

スティレット「悲しい別れは嫌だから、楽しい別れにする方法を考えたわ。」

 

轟雷「楽しい別れ・・・?」

 

スティレット「勿論!轟雷にも協力して貰うわよ。」

 

そしてFAガール達が思い付いた楽しい別れを実行する。スポットライトが点灯すると、轟雷達FAガールがステージに立っていた。

 

轟雷・スティレット・バーゼラルド「レディースアンドジェントルメン!」

 

迅雷・アーキテクト「It's a!」

 

マテリア姉妹・フレズヴェルク「フレームアームズ・ガール!」

 

FAガール「ライブショー!!」

 

楽しい別れと言うのは、ライブショーだった。観客達が一斉に盛り上がる。あおと空はVRで鑑賞する。

 

あお「うわ〜!凄〜い!」

 

空「まさかのライブショーとはな。」

 

バーゼラルド「まず最初は!」

 

スティレット「迅雷とアーキテクトで!」

 

バーゼラルド・スティレット「GIRL-MIND!」

 

 

 

 

 

 

最初は迅雷とアーキテクトが「GIRL-MIND」を披露した。

 

 

 

 

 

 

空「凄え・・・」

 

迅雷(お前に会えて、初めて願ったんだ。)

 

アーキテクト(私らしく、戦い抜きたい。存在したい。)

 

迅雷(お前が、見ていてくれるなら!)

 

曲が終わると、観客達が一斉に歓声を上げた。

 

 

 

 

 

 

あお「凄いじゃん!この曲作ったの!?」

 

マテリア白「そうよ。」

 

マテリア黒「アーキテクトちゃんったら凄いのよ?」

 

空「凄えなアーキテクト。」

 

スティレット「私達が持ってるデータを収集して。」

 

バーゼラルド「曲をプログラミングしてくれたんだよ!」

 

轟雷「アーキテクト流石です!」

 

迅雷「よし!次は!」

 

アーキテクト「フレズヴェルク、マテリア姉妹で。」

 

迅雷・アーキテクト「十六夜の満月!」

 

 

 

 

 

 

次はマテリア姉妹とフレズヴェルクが「十六夜の満月」を披露する。

 

 

 

 

 

 

マテリア白(まさか私達までも歌うなんてね。)

 

マテリア黒(これもあおちゃんのお陰ね。)

 

マテリア姉妹(うふふふふ。)

 

フレズヴェルク(今までで1番楽しいぞ〜!!)

 

曲が終わると、観客達が歓声を上げた。

 

 

 

 

 

 

あお「わ〜〜!」

 

空「凄えなやっぱ!」

 

マテリア白「ラストは。」

 

マテリア黒「轟雷ちゃん、バーゼちゃん、スティ子ちゃんで。」

 

マテリア姉妹・フレズヴェルク「あおげば愛しいフルフルDAYS!」

 

フレズヴェルク「イエーイ!」

 

 

 

 

 

 

最後は轟雷とスティレットとバーゼラルドが「あおげば愛しいフルフルDAYS」を披露する。

 

 

 

 

 

 

轟雷(一緒に過ごした日々の中で、沢山の思い出が出来ました!)

 

バーゼラルド(これって何て言うの?友達以上の関係だよね?)

 

スティレット(良い?何時だって1人じゃないからね!分かったら手を繋ぎなさい!)

 

曲が終わると、観客達が一斉に歓声を上げた。

 

 

 

 

 

 

そしてスティレット、バーゼラルド、迅雷、アーキテクト、マテリア姉妹、フレズヴェルクが旅に出ようとしてる。あおと空と轟雷が見送る。

 

あお「元気でね?皆。」

 

空「強くなって帰って来いよ。」

 

FAガール「バイバーイ!」

 

そして皆が旅に出掛けた。

 

轟雷「同じ別れでも、胸に生まれる感情は色々なんですね。」

 

あお「そうだね。」

 

空「ああ。」

 

轟雷「私、分かったんです!感情は、気持ちは、学ぶ物ではなく、経験する物だって。」

 

あお「そっか・・・うん。まぁ、皆何時か帰ってくるっしょ!」

 

轟雷「はい。きっと。」

 

空「さて、今日は何すっかな〜?」

 

こうして、また新しい日常が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ファクトリーアドバンスでは、新しいフレームアームズ・ガールが誕生しようとしていた。

 

「THE END」




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
    マテリア姉妹:山崎エリィ
        迅雷:樺山ミナミ
    アーキテクト:山村響
   フレズヴェルク:阿部里果
      寿武希子:井澤佳の実
      宮田優一:山下大輝
      逢沢里美:木戸衣吹

登場ガンプラ・RGダブルオークアンタフルセイバー
       MGガンダムDX
       BB戦士Ξガンダム

優一「フレズヴェルクも正気に戻って良かったな。」

里美「あの時はどうなるかと思ってたわ。」

空「まぁこれで、一件落着だな。」

優一「次回のフレームアームズ・ガールも一緒に!」

空・優一・里美「セッション!」

次回「きゃっきゃうふふなワンダーランド」


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〜番外編〜
空編「空と轟雷」


源内空。源内あおの従弟で、隣の部屋の502号室に住んでるガンプラ好きの少年。

 

 

 

 

 

 

冬休みのある日の朝。空が轟雷と一緒に散歩していた。

 

空「いやぁ〜、今日も寒いな〜。」

 

轟雷「そうですね。」

 

空「何か珍しいな。俺と轟雷2人だけで散歩だなんて。」

 

轟雷「確かに珍しいです。あおは今日家に居ませんでしたね。」

 

空「あおちゃんは今武希子ちゃんの家で勉強会してるしな。」

 

 

 

 

 

 

今日の朝。

 

あお『今日から武希子の家で勉強会やるから、轟雷の世話頼むね。』

 

空『急だな。まぁ良いけど。』

 

あお『じゃあ行って来るね!』

 

走って武希子の家へ向かった。

 

 

 

 

 

 

そして現在。昭和記念公園のベンチに座る。

 

空「あおちゃん何時も宿題に苦戦してるからな。」

 

轟雷「空は宿題に苦戦しないんですか?」

 

空「俺の場合、殆ど簡単な奴ばかりだから苦戦しないのさ。まぁたまに少し苦戦する事あるけどな。」

 

轟雷「そうなんですね。」

 

すると空の腹が鳴った。

 

轟雷「どうしました?」

 

空「おっと、腹減ったな。昼飯食うか。」

 

 

 

 

 

 

近くの売店でコロッケ2個買って食べる。

 

空「ここのコロッケも美味えな〜。」

 

轟雷「やっぱり家で食べるのと外で食べるのとは違うんですか?」

 

空「そうだな〜、やはり外で気分転換して食べたら美味いのかも知れんな。」

 

轟雷「気分転換ですか?」

 

空「ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

その後コロッケを食べ終えて散歩を続ける。

 

空「なあ轟雷、あおちゃんと一緒に居てどう思ってる?」

 

轟雷「凄く楽しいです!」

 

空「そうか。」

 

轟雷「あおと一緒に居れて楽しいです。空も同じように一緒に居れて楽しいです。」

 

空「ありがとう轟雷。」

 

轟雷「そう言えば、スティレット達は今何処に居るんでしょうか?」

 

空「ああ〜、今頃何処かで新しいマスターに出会ってるだろうな。」

 

 

 

 

 

 

その後マンションに帰って来た。

 

空「さて、今日は俺と轟雷の2人だけだ。今から何する?」

 

轟雷「では、私とまたバトルしましょう。」

 

空「お?2連勝を目指すのか?」

 

轟雷「はい!空、またお手合わせお願いします!」

 

空「よっしゃ。」

 

 

 

 

 

 

セッションベースをテーブルの上に置く。轟雷のセッションベースの横に、リボルビングバスターキャノンとバイオレンスラムが置かれてある。

 

空「そうだな〜・・・今日は此奴にするか。」

 

使用するガンプラは、改造したRGパーフェクトストライクガンダム。

 

 

 

 

 

 

セッションベースに置くと発光した。

 

轟雷「轟雷!フレームアームズ・ガール!セッション!GO!」

 

空「パーフェクトストライクガンダム!セッション!出る!」

 

2体が消滅し、轟雷が轟雷改の装甲を装着する。

 

轟雷改「私のハート、あなたに届けます!」

 

空「もう、誰も死なせない・・・死なせるもんか!」

 

 

 

 

 

 

今回のステージは砂漠地帯。

 

空「轟雷は何処だ?」

 

すると真正面から轟雷改が迫って来た。

 

轟雷改「空!覚悟です!」

 

滑腔砲を発砲した。

 

空「おっと!」

 

スラスターを噴かして避けた。

 

空「今回は負けねえぞ!」

 

ビームサーベルを持って、スラスターを噴かして急接近する。

 

空「うおおおおおお!!!」

 

轟雷改「くっ!!」

 

タクティカルナイフでビームサーベルを防いだ。

 

空「この前は負けたけど、今回は勝ってみせる!」

 

轟雷改「望む所です!」

 

そしてお互い距離を取る。するとパーフェクトストライクが57mm高エネルギービームライフルを連射する。轟雷改がジグザグに避ける。

 

空「序でに此奴も!!」

 

320mm超高インパルス砲「アグニ」と120mm対艦バルカン砲と350mmガンランチャーを一斉発射する。

 

轟雷改「中々やりますね!」

 

両手を上に掲げると、バイオレンスラムが現れた。

 

轟雷改「はああああああああ!!!」

 

バイオレンスラムを持ってパーフェクトストライクに急接近する。

 

空「おっと!」

 

シュベルトゲベールを持って、バイオレンスラムを防いだ。

 

空「お前のその実力は、やはりあおちゃんを守る為か?」

 

轟雷改「はい!」

 

空「ならその勢いで勝ってみせろ!」

 

120mm対艦バルカン砲を連射する。

 

轟雷改「くっ!」

 

ライフが徐々に減っていく。

 

空「更に!!」

 

飛翔してシュベルトゲベールを強く振り下ろす。

 

轟雷改「あああああああ!!!!!」

 

シュベルトゲベールを受けて吹き飛ばされた。

 

空「さぁ、これでフィニッシュだ!」

 

轟雷改「そうはいきません!」

 

リボルビングバスターキャノンを持ってチャージ開始する。

 

空「ならば!」

 

320mm超高インパルス砲「アグニ」と57mm高エネルギービームライフルを持ってチャージ開始する。

 

轟雷改「リボルビングバスターキャノン!フルチャージ!発射!」

 

リボルビングバスターキャノンを放った。

 

空「行けええ!!」

 

320mm超高インパルス砲「アグニ」と57mm高エネルギービームライフルを一斉発射し、リボルビングバスターキャノンと打ち合う。

 

轟雷改「はあああああああ!!!」

 

空「うおおおおおおおおお!!!」

 

そして打ち合いし過ぎで大爆発を起こした。そして煙が晴れると、轟雷改が立っていた。

 

轟雷改「これで・・・勝ちましたか・・・」

 

 

 

 

 

 

しかし、煙の中からストライクガンダムがビームサーベルを持って急接近した。

 

 

 

 

 

 

轟雷改「え・・・?」

 

そしてビームサーベルで轟雷改を斬り裂いた。轟雷改が倒れ、ライフが0になった。

 

アナウンス『ウィナー!パーフェクトストライクガンダム!』

 

 

 

 

 

 

2体が戻って来た。

 

空「やっと・・・轟雷に勝った・・・」

 

轟雷「負けてしまいましたね。」

 

空「どうだ轟雷、俺の実力は。」

 

轟雷「とても凄かったです。またバトルしましょうね。」

 

空「ああ。」

 

 

 

 

 

 

その夜、空がベッドの上、轟雷はテーブルの上で寝てる。

 

空「今頃あおちゃんどうしてるだろうな〜。」

 

轟雷「多分、宿題に苦戦してるかもですよ?」

 

空「まあ、今頃武希子ちゃんに助けを求めてるかもな。」

 

轟雷「そうかも知れませんね。」

 

空「じゃあ轟雷、おやすみ。」

 

轟雷「おやすみなさい。空。」

 

2人は就寝した。

 

 

 

 

 

 

一方その頃あおはと言うと。

 

あお「うううう・・・・・」

 

宿題に苦戦している。

 

武希子「ほらほらあお〜、もう少し頑張るなり〜。」

 

あお「武希子〜・・・助けてよ〜・・・」

 

武希子「ダメダメ〜。自分でやらなきゃ意味ないなりよ〜。」

 

あお「ふぇ〜ん・・・」

 

「END」




         キャスト

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美

      源内あお:日笠陽子
      寿武希子:井澤佳の実

登場ガンプラ・RGパーフェクトストライクガンダム(スクラッチビルド)


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優一編「優一とスティレット」

宮田優一。空の小学校の頃からの親友で、同じ高校に通うガンプラ好きの少年。

 

 

 

 

 

 

冬休みのある日の朝。優一が部屋でガンプラを作ってる。部屋には、見覚えあるFAガールも居た。

 

優一「まさかスティレットちゃんがうちに来るなんてな。何故俺の所に?」

 

スティレット「私だけの名前が欲しいから来たのよ。」

 

優一「私だけの名前?どう言う意味だ?」

 

スティレット「轟雷が、あおの名字が欲しいって言ってたのよ。あおが名字をプレゼントしたら、自分の事を源内轟雷って言ったのよ。その後私達も私達だけの名前が欲しくなっちゃったの。」

 

優一「そうか〜。にしても名字を欲しがる轟雷ちゃんって何か微笑まいな〜。」

 

スティレット「それに、轟雷よりも強くなりたいの。」

 

優一「ほほう。それで俺の所に来たって訳か。バーゼラルドちゃん達は他の所に行ったのか。」

 

スティレット「ええ。」

 

優一「じゃあ俺がスティレットのマスターになってやるか?」

 

スティレット「アホ!私のマスターはあおなの!」

 

優一「冗談冗談。よし出来た!」

 

完成したガンプラは、MGνガンダム Ver.Ka。

 

スティレット「優一って、空と同じなのね。」

 

優一「どう言う意味だ?」

 

スティレット「空と同じガンプラ好きだって事よ。」

 

優一「そう言う意味か。」

 

スティレット「その証拠に、棚に沢山飾ってるわ。」

 

彼の部屋には、大量のガンプラや、戦車の模型が飾られている。

 

優一「いやぁ〜、めっちゃ作り過ぎたな〜。おっと!」

 

スティレット「どうしたの?」

 

優一「そろそろ行かなきゃ。」

 

スティレット「何処へ行くの?」

 

優一「悪いなスティレットちゃん。俺今からバイトへ行くから。」

 

スティレット「あんたバイトしてるの?」

 

優一「ああ。近くの模型店だけどな。じゃあ行って来る。」

 

 

 

 

 

 

急いでバイトへ向かった。向かう途中。

 

優一「あれ?あおさん?」

 

あお「あ、優一君。」

 

偶然、あおと出会った。

 

あお「奇遇だね。何か急いでるの?」

 

優一「俺今からバイトなんで。あおさんは?」

 

あお「私は、武希子の所で勉強会しに行く途中なの。」

 

優一「そうかぁ〜、俺も帰って宿題しねえとやべえなぁ〜・・・おっと!こんな事してる場合じゃねえ!じゃああおさん!また!」

 

あお「気を付けてね〜。」

 

ダッシュでバイトへ向かう。

 

 

 

 

 

 

そして夕方になり、優一がバイトを終えた。

 

優一「ふぃ〜、いやぁ〜今日も良い仕事したな〜。それに今日は給料日。俺って贅沢〜。」

 

 

 

 

 

 

そして家に帰って部屋に入る。

 

優一「ただいま〜。」

 

スティレット「おかえり。」

 

優一「さて、今日は何しましょうかね〜。」

 

スティレット「だったら私とバトりなさいよ。」

 

優一「スティレットちゃんとバトル?」

 

スティレット「何時もは空とバトルしてたから、今度は優一の実力を私に見せなさい!」

 

優一「良いだろう。」

 

 

 

 

 

 

セッションベースをテーブルの上に置く。

 

優一「此奴を使うか。」

 

使用するガンプラは、MGターンX。

 

 

 

 

 

 

セッションベースに置いたと同時に発光した。

 

スティレット「スティレット!フレームアームズ・ガール!セッション!見てなさい!」

 

優一「ターンX!セッション!レッツゴー!」

 

2体が消滅し、スティレットが装甲パーツを装着する。

 

スティレット「今この瞬間が、スパーキング!」

 

優一「ハハハハハ!我が世の春が来た!」

 

 

 

 

 

 

今回のステージは夜の湖。スティレットがガトリングを連射する。ターンXが背部ウェポンプラットホーム「キャラパス」で防いだ。防いでる隙に、キャラパスにあるビームライフルを持って連射する。スティレットがジグザグに避ける。

 

スティレット「中々やるじゃない!」

 

優一「そりゃあどうも!」

 

今度はバズーカとハンドビームガンと3連装ミサイルランチャーを連続で発射する。

 

スティレット「きゃああ!!」

 

優一「どうだ!」

 

スティレット「やるじゃない!けどそうはいかないわよ!」

 

メガスラッシュエッジを持って急接近する。

 

優一「ならば!」

 

溶断破砕マニピュレーターをビームサーベルにしてメガスラッシュエッジを防ぐ。

 

スティレット「このまま押し出してあげるわよ!」

 

スラスターの出力を上げてターンXを押す。するとターンXが右手をスティレットに向けた。

 

スティレット「ん?」

 

そしてシャイニングフィンガーを放った。

 

スティレット「きゃああああ!!」

 

優一「シャイニングフィンガーとはこう言うものか!」

 

スティレット「手強いもの持ってるわね・・・!けどまだまだ!」

 

もう1度急接近する。

 

スティレット「はああああああ!!!」

 

優一「よっと!」

 

ターンXがオールレンジモードで分離した。

 

スティレット「分離した!?」

 

優一「このターンXすごいよ!さすが∀のお兄さん!!」

 

そして1体に戻った。

 

優一「月光蝶である!」

 

背中から月光蝶が広がった。

 

スティレット「な、何!?」

 

優一「さぁスティレット!神の国への引導を渡してやる!」

 

スティレット「そんなのお断りよ!」

 

そう言ってメガスラッシュエッジを力強く投げた。しかしターンXに当たらなかった。

 

優一「そんな程度で戦う貴様などに、この俺を倒せん!」

 

スティレット「倒すわよ!」

 

するとターンXの背中に何かが刺さった。

 

優一「な!何だ!?・・・何だとーーー!?」

 

背中を見ると、メガスラッシュエッジが刺さっていた。

 

優一「まさか、ブーメラン戦法!?」

 

スティレット「隙あり!!」

 

刀を持って、ターンXの頭部を突き刺した。

 

優一「オ・ノーレェェェェェェッ!!」

 

叫び声を上げたと同時に、ターンXが爆散した。

 

アナウンス『ウィナー!スティレット!』

 

 

 

 

 

 

バトルを終えて、2体が戻って来た。

 

スティレット「どう優一?私の実力は。」

 

優一「まさか俺が引導を渡されるとは・・・けど、今回は俺の負けだ。良いバトルだったぜスティレットちゃん。また今度バトルしようぜ?」

 

スティレット「ええ。良いわよ。」

 

その後、優一が宿題をする。

 

優一「ヤベェ・・・詰まった・・・」

 

スティレット「優一って、宿題ダメなの?」

 

優一「そうだな・・・俺勉強苦手・・・」

 

スティレット「あおと同じアホね。」

 

優一「酷い・・・(けど何か良いかも。)」

 

今回のバトルはスティレットの勝利。優一は宿題に苦戦したが、スティレットの暴言を聞いて内心では嬉しくなったのだった。

 

「END」




         キャスト

      宮田優一:山下大輝

    スティレット:綾瀬有

      源内あお:日笠陽子

登場ガンプラ・MGνガンダム Ver.Ka
       MGターンX


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里美「里美とバーゼラルド」

逢沢里美。空と優一の親友で、同じ共学高校に通ってるクラスメイト。元々は人見知りだったが、空と優一に出会ってからは、自ら周りと馴染めるようになった。

 

 

 

 

 

 

ある冬休みの朝。里美があおと出会った。

 

あお「里美!」

 

里美「あお!何急いでるの?」

 

あお「私は、武希子の所で勉強会しに行く途中なの。」

 

里美「そうなの?」

 

あお「あ!さっき優一君に会ったの。急いでバイトへ行ったよ。」

 

里美「そう言えば優一バイトやってたわね。」

 

あお「って!こんな事してる場合じゃなかった!里美じゃあね!」

 

里美「ええ。気を付けてね。」

 

あおは急いで武希子の家へ急いだ。

 

里美「それにしても、今日も寒いわねぇ・・・」

 

するとその時。

 

???「ヤッホー!」

 

里美「え?」

 

真上を見ると、見覚えのあるFAガールが降って来た。里美の両手に落ちた。

 

里美「バーゼラルド!?」

 

バーゼラルド「里美〜!会いたかったよ〜!」

 

何とバーゼラルドだった。

 

里美「何でここに?」

 

バーゼラルド「バーゼだけの名前が欲しいから来ちゃった。」

 

里美「あなただけの名前?」

 

バーゼラルド「轟雷がね?あおの名字が欲しいって言ってたのよ。あおが名字をプレゼントしたら、自分の事を源内轟雷って言ったのよ。だからバーゼ達もバーゼ達だけの名前が欲しくなったから旅に出てたの。そしたら偶然里美を見付けたから来ちゃったの。」

 

里美「そう言う事だったのね。他の皆も旅に出たの?」

 

バーゼラルド「うん!」

 

里美「じゃあ私がバーゼラルドのマスターになるの?」

 

バーゼラルド「ううん。何れかしたらあおの所に戻る予定なの。」

 

里美「そう。じゃあ私の所へ来る?」

 

バーゼラルド「わぁ〜い!」

 

 

 

 

 

 

家に帰って、部屋に入る。

 

バーゼラルド「わぁ〜い!里美の部屋だ〜!」

 

部屋には沢山のぬいぐるみ、Ξガンダムが飾られてある。

 

バーゼラルド「ぬいぐるみがいっぱ〜い!」

 

里美「私は昔からぬいぐるみが好きなの。」

 

バーゼラルド「あ!この子犬のぬいぐるみ可愛い〜!」

 

ポメラニアンのぬいぐるみに近付くと。

 

???「ワン!」

 

バーゼラルド「わああ!?」

 

里美「あらマロン。」

 

マロン「ワン!」

 

バーゼラルド「ぬいぐるみが動いた!?」

 

里美「ごめんなさい。この子はポメラニアンのマロン。良くぬいぐるみだって間違われる程可愛いの。」

 

マロンをスリスリする。

 

バーゼラルド「里美って子犬好きなの?」

 

里美「ええ。」

 

マロン「ワン!」

 

するとマロンが飛んで、バーゼラルドを捕まえた。

 

バーゼラルド「わあああ!!」

 

そしてバーゼラルドを舐める。

 

バーゼラルド「にゃはははは!」

 

里美「あらマロン、バーゼラルドに懐いちゃったね。本来は私とお母さんとお父さんしか懐かないのに。」

 

バーゼラルド「じゃあ、バーゼの事を家族として認めたのかな?」

 

里美「そうかもね。」

 

バーゼラルド「里美〜!」

 

里美「何?」

 

バーゼラルド「バーゼとバトって?」

 

里美「良いわよ。この前みたいに、今回は負けないから。」

 

バーゼラルド「わぁ〜い!」

 

 

 

 

 

 

セッションベースをテーブルの上に置く。里美はΞガンダムを使用。セッションベースに置いたと同時に発光した。

 

バーゼラルド「バーゼラルド!フレームアームズ・ガール!セッション!!」

 

里美「Ξガンダム!セッション!行くわよ!」

 

2体が消滅し、バーゼラルドが装甲パーツを装着する。

 

バーゼラルド「どっきどき、じゃじゃ〜ん!」

 

里美「人の犯した過ちは、私が粛清する!」

 

 

 

 

 

 

今回のステージは闘技場。

 

里美「ファンネルミサイル!」

 

バーゼラルド「にゃはは〜!」

 

ファンネルミサイルを余裕で避けまくる。

 

バーゼラルド「里美〜!今回はバーゼを倒せるかな〜?」

 

里美「勝ってみせるわ!」

 

バーゼラルド「よぉ〜し!フルバースト!」

 

フルバーストを放った。

 

里美「おっと!」

 

シールドで何とか防いだ。

 

バーゼラルド「やるねぇ〜!」

 

Ξガンダムがビームライフルとメガ粒子砲を一斉に放った。

 

バーゼラルド「わわわわ!」

 

間一髪躱した。

 

里美「油断してるとやられちゃうわよ!」

 

バーゼラルド「やったな〜!バーゼも本気出しちゃうぞ〜!」

 

再びフルバーストを放った。今度はΞガンダムにピンポイントに発射した。

 

里美「しまった!」

 

フルバーストを受けたΞガンダムが爆発した。

 

バーゼラルド「わぁ〜い!またバーゼの勝ち〜!ん?」

 

しかし、まだ終わってなかった。Ξガンダムがビーム・バリアーで防いだからだった。

 

里美「やっぱりバーゼラルドは凄いね。けど私の本気はまだまだよ!」

 

Ξガンダムが飛翔して、バーゼラルドにビームサーベルを振り下ろす。

 

バーゼラルド「よっと!」

 

セグメントライフルでビームサーベルを防いだ。

 

バーゼラルド「まだまだ甘いよ里美!」

 

里美「甘いのはどっちかな?」

 

バーゼラルド「ん?」

 

里美「マイクロ・ミサイル・ポッド!」

 

ブースターからマイクロ・ミサイル・ポッドを一斉発射した。

 

バーゼラルド「ちょっ!まっ!!」

 

全ミサイルがバーゼラルドに直撃した。

 

バーゼラルド「にゃああああああ!!!」

 

地面に落ちて、ライフが0になった。

 

アナウンス『ウィナー!Ξガンダム!』

 

 

 

 

 

 

2体が戻って、バーゼラルドが座る。

 

バーゼラルド「いやぁ〜負けちゃった〜。でも楽しかった〜!」

 

里美「どうだった?私の実力。」

 

バーゼラルド「凄かったよ里美!また今度バトルしようね?」

 

里美「ええ!」

 

 

 

 

 

 

その後、里美がマロンと遊んでるバーゼラルドを眺めてる。

 

里美「バーゼラルドって、妹みたいね。」

 

バーゼラルド「え?妹?」

 

里美「ええ。私一人っ子だから、兄弟が居る家庭が羨ましいの。」

 

バーゼラルド「じゃあ今からバーゼが、里美の妹になってあげる〜!」

 

飛翔して里美の頬に抱き付いた。

 

里美「え?」

 

バーゼラルド「今日からバーゼが、里美の妹だよ〜!」

 

里美「くすっ、バーゼラルドは無邪気ねぇ。」

 

人差し指でバーゼラルドを撫でる。里美はバーゼラルドを妹のように可愛がるのだった。

 

「END」




         キャスト

      逢沢里美:木戸衣吹

    バーゼラルド:長江里加

      源内あお:日笠陽子

登場ガンプラ・BB戦士Ξガンダム


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特別編「ガンプラバトルの疑問」

ある日、空が部屋でセッションベースを見ながら1つの疑問を抱いてた。

 

空「ファクトリーアドバンスは何故、ガンプラバトルまで作ったんだ?」

 

それはフレームアームズ・ガールを開発しているファクトリーアドバンスが、何故ガンプラバトルが出来るシステムまで開発したのかを。

 

空「ん〜・・・ファクトリーアドバンスにもう1つ何か秘密があるかも知れねえなぁ・・・行ってみるか。」

 

ボディバッグを背負ってファクトリーアドバンスへ向かう。

 

 

 

 

数分後、ファクトリーアドバンス前に到着した。

 

空「ファクトリーアドバンスに来たのは、フレズヴェルクに会いに行った以来だなぁ。」

 

中に入ろうとしたその時。

 

 

 

 

???「きゃっ!」

 

空「おっと!」

 

 

 

 

1人の女性とぶつかった。女性は数枚の書類を落とした。

 

空「あぁごめんなさい。大丈夫ですか?」

 

落ちた書類を全部拾った。

 

???「ありがとう。」

 

空「ん?」

 

すると空が、拾った数枚の1部の書類を見た。

 

空「轟雷の、データ?あの、もしかしてファクトリーアドバンスの方ですか?」

 

データが書かれた書類を女性に返した。

 

???「ええ。私はファクトリーアドバンス社の研究室スタッフの山田綾よ。」

 

空「研究室スタッフですか。あ、俺は源内空です。」

 

山田「源内空?もしかして、轟雷のマスターの源内あおさんの?」

 

空「はい、従弟です。」

 

 

 

 

 

 

その後、ファクトリーアドバンスの研究室へ招待された。

 

山田「ここが私の部屋よ。」

 

空「あの、良いんでしょうか?高校生の俺が研究室に入っちゃって。」

 

山田「良いのよ。」

 

空「ん?」

 

すると空が何かを発見した。

 

 

 

 

 

 

空「轟雷?」

 

 

 

 

 

 

それは、あおと一緒に居る別の轟雷だった。

 

山田「あれはまだ起動したばかりの轟雷なの。」

 

空「やはり、フレームアームズ・ガールは複数体開発してるんですか?」

 

山田「ええ。」

 

すると起動したばかりの轟雷が口を開いた。

 

轟雷「マスター、この方は?」

 

山田「轟雷、この方はお客さんよ。」

 

空(何か最初に出会った頃の轟雷を思い出すな〜。)

 

轟雷「初めまして。私は轟雷です。」

 

空「あ、初めまして。お客さんの源内空だ。」

 

するとそこに。

 

???「山田先輩、戻って来ました。」

 

メガネを掛けた女性が部屋に入って来た。

 

山田「戸田、お疲れ様。」

 

戸田「ん?先輩、この人は?」

 

空「初めまして、源内空です。轟雷のマスターの源内あおちゃんの従弟です。」

 

戸田「源内あお・・・あ!最初に轟雷を起動した子?」

 

空「はい。そして俺は轟雷のデータ収集の手伝いをしています。」

 

戸田「そうだったのね。私は戸田加奈子。山田先輩の後輩スタッフよ。」

 

空「初めまして。あの、山田さん、戸田さん。俺ちょっと聞きたい事があるんですが。」

 

山田・戸田「ん?」

 

空「俺、前から疑問を抱いてた事があるんです。」

 

山田「何かしら?」

 

戸田「何でも言ってみて?」

 

空「フレームアームズ・ガールを開発してるファクトリーアドバンスが、何故ガンプラバトルまでを開発したんですか?」

 

山田「そうね・・・それを開発した方はバトルフロアに居ると思うわ。」

 

空「バトルフロアに?」

 

戸田「案内するわ。轟雷もおいで。」

 

轟雷「はい。」

 

 

 

 

 

 

その後山田と戸田にバトルフロアを案内された。

 

空「ここがバトルフロアですか。」

 

山田「ええ。ここでバトルをすると、全てデータを記録して分析されるの。」

 

空「成る程〜。」

 

山田「あ、あの2人よ。」

 

空「ん?」

 

指差した方を見ると、2人の女性がデータを見ていた。

 

空「あの2人ですか?」

 

山田「ええ。ちょっと呼んで来るからここで待ってて。」

 

バトルフロアに居る2人の女性を呼びに向かった山田。その間、戸田が空に質問する。

 

戸田「轟雷は元気にしてる?」

 

空「ええ。今はもうあおちゃんにくっ付く程元気です。」

 

戸田「良かった。」

 

山田「お待たせ。」

 

そこに山田が、2人の女性を呼んで来た。

 

???「あなたね。ガンプラバトルをしてる源内空君は。」

 

空「はい。源内空です。轟雷のマスターの源内あおの従弟です。」

 

???「山田から話を聞いてるわ。私は加澤明美よ。」

 

???「私は高橋優姫よ。宜しくね。」

 

空「はい。宜しくお願いします。」

 

山田「じゃあ私と戸田は仕事に戻るから。」

 

加澤「ええ。」

 

山田と戸田が仕事に戻って行った。

 

 

 

 

 

 

そして空は、2人にガンプラバトルについて話した。

 

空「何故ファクトリーアドバンスでガンプラバトルを開発したんですか?」

 

加澤「それはね、私達は元々バンダイホビーセンターのスタッフだったの。」

 

高橋「2年前に社長から、ファクトリーアドバンス派遣って言われてここで働いてるの。」

 

空「何故社長は、ファクトリーアドバンス派遣を提案したんですか?」

 

加澤「社長が、ファクトリーアドバンスが開発してるフレームアームズ・ガールが仮想空間でバトル出来る事を嗅ぎ付けたの。彼処でガンプラバトルも出来たらフレームアームズ・ガールと同時に大ブームになれるかも知れないって言われたの。」

 

空「それで、ファクトリーアドバンスの反応は?」

 

高橋「断ったわ。」

 

空「そうなりますよね。」

 

高橋「それを知った社長は、ファクトリーアドバンス社長に何度も交渉したの。数日間の交渉の末、やっとガンプラバトル導入が採用されたの。」

 

空「社長さん凄く熱心ですね。」

 

加澤「そして、私達が初期段階のガンプラバトルのデータを見たファクトリーアドバンス社長が凄く感銘したの。凄く興味深いって。」

 

空「そうだったんですかぁ。そして俺が偶々セッションベースにガンプラを置いたら発光してバトル出来るようになったって訳かぁ。世の中凄く進化したもんだなぁ。」

 

加澤「どう?今までガンプラバトルをやってみて。」

 

空「めっちゃ面白いですよ。データ収集の手伝いも出来るなんて光栄ですよ。疑問が解けました。じゃあ俺は帰りますね。ありがとうございました。」

 

高橋「あ、待って。折角だからここでバトルして帰ってよ。」

 

空「え?良いんですか?」

 

高橋「ここでガンプラバトルするお客様は君が初めてだからね。」

 

空「じゃあ・・・お言葉に甘えて。」

 

 

 

 

 

 

バトルルーム。加澤がテーブルにセッションベースを置いた。

 

空「持って来ておいて正解だったぜ。」

 

ボディバッグから、RGユニコーンガンダムを取り出した。

 

高橋「RGユニコーンガンダムね。」

 

空「ええ、最近買いました。これシールと墨入れ含めて5時間で出来たんです。」

 

高橋「5時間!凄いわね!普通だと10時間程なのに。半分で出来ちゃうなんて。」

 

空「長年ガンプラを作り続けた賜物ですからね。」

 

加澤「目の前に複数のターゲットが出て来るから、それを倒し続けてね。」

 

空「はい。」

 

 

 

 

 

 

???「あらら〜?お客さんかい?」

 

 

 

 

 

 

そこに1人の女性がニヤニヤしながら歩み寄って来た。

 

加澤「あら大塚じゃない。」

 

女性の名前は「大塚」。フレズヴェルク班のスタッフ。

 

空「誰?」

 

高橋「フレズヴェルク班の大塚冬愛。ちょっと生意気な人でね、轟雷班の戸田のコンプレッサーを壊した過去を持ってるの。」

 

空「器物破損だなぁ。(ん?この人、何処かで・・・)」

 

すると大塚の胸ポケットから見覚えのあるフレームアームズ・ガールが出て来た。

 

フレズヴェルク「おー!」

 

空「フレズヴェルク?いや、彼奴とは違う別の奴か。」

 

大塚「模擬戦ならうちのフレズヴェルクが相手になってあげるよ?」

 

するとフレズヴェルクがテーブルの上に着地した。

 

フレズヴェルク「僕とバトルしようぜ!」

 

空「良いだろう。丁度俺も遊び相手が欲しかったんだ〜。加澤さん、高橋さん、良いですか?」

 

加澤「ええ。」

 

高橋「思いっきりやってね。」

 

大塚「決まりだね。」

 

 

 

 

 

 

セッションベースに乗ると、発光した。

 

フレズヴェルク「FAガール!セッション!!」

 

空「ユニコーンガンダム!セッション!出る!」

 

 

 

 

 

 

今回のステージは砂漠地帯。フレズヴェルクが装甲を装備している。

 

フレズヴェルク「行くぞーーー!!」

 

先に攻撃を仕掛けるフレズヴェルク。

 

空「おっと!」

 

しかしビームサーベルで防がれた。

 

空「初期段階の奴でも結構良い腕してるんだな。」

 

フレズヴェルク「まだまだ行くよ〜〜!!」

 

飛翔してベリルショットを連射する。ユニコーンが全速力で避ける。

 

空「喰らえ!」

 

バルカンを連射する。しかしフレズヴェルクが全速力で避ける。

 

フレズヴェルク「そんな程度なの〜?つまんないな〜。」

 

空「(性格はあのフレズヴェルクと同じだな。)まだまだ行くぜ!」

 

フレズヴェルクに向かって飛翔して、ビームサーベルを持つ。

 

空「喰らえ!!」

 

ビームサーベルを振り下ろす。

 

フレズヴェルク「甘い!」

 

ベリルショットで防がれた。

 

空「今だ!」

 

隙を見て、バルカンを連射した。

 

フレズヴェルク「くっ!!」

 

バルカンを受けたフレズヴェルクのHPが徐々に減っていく。

 

 

 

 

 

 

加澤「凄いテクニックね空君。」

 

高橋「流石ね。」

 

大塚(どうかね〜?)

 

 

 

 

 

 

その頃ユニコーンガンダムは、フレズヴェルクと戦ってる。ビームサーベルとベリルショットで鍔迫り合う。

 

空「中々なもんだな!」

 

フレズヴェルク「当然さ!僕が一番強いからね!!」

 

すると天高く飛翔した。

 

空「(ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュを使う気だな?)どんな武器でも掛かって来い!」

 

 

 

 

 

 

しかしその時。

 

空「っ!?」

 

 

 

 

 

 

突然何かの気配を感じた。

 

空(この気配・・・あの時と同じだ・・・誰が・・・?まさか・・・!!)

 

大塚(そう簡単に勝たせないよ〜。)

 

気配の正体は大塚だった。強い目力で空に影響を与えていた。

 

 

 

加澤「どうしたの空君?」

 

高橋「どうしたの?」

 

 

 

フレズヴェルク「ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュ!!」

 

ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュをユニコーンに向かって放った。

 

空「しまっ!!」

 

避ける事が出来ず、喰らって爆発してしまった。

 

大塚「お〜!流石フレズヴェルクね〜!」

 

フレズヴェルク「僕の勝ちだね!」

 

 

 

 

 

 

???「なんて考えたら大間違いだぜ。」

 

 

 

 

 

 

フレズヴェルク「ん?」

 

大塚「え?」

 

しかしユニコーンはまだ健在だった。間一髪シールドで防いだからだった。

 

空「やっともう1つの疑問が解決したぜ。あの時あおちゃんと一緒にファクトリーアドバンスから出た時の不気味な気配。その正体が大塚さんだったとはな!」

 

フレズヴェルク「何を言ってるのか分からないよ。」

 

空「お陰で気分スッキリ!!本気で行くぜ!!」

 

コンソールを操作して、SPを押した。

 

空「ガンダム!俺に力を貸せ!」

 

 

 

 

 

 

するとユニコーンが、全身にサイコフレームを露出して、ガンダムの姿をしたデストロイモードに変形した。

 

 

 

 

 

 

フレズヴェルク「変形した!?」

 

空「これが、可能性の獣だ!」

 

ビームトンファーを展開させて、目にも留まらぬ速さでフレズヴェルクを何度も斬り裂く。

 

フレズヴェルク「ぐああああ!!」

 

空「フィニッシュ!!」

 

そして両腕を振り下ろしてフレズヴェルクを斬り裂いた。

 

フレズヴェルク「ああああああああ!!!」

 

斬り裂かれたフレズヴェルクが地面に落ちた。

 

フレズヴェルク「くそ・・・こんな・・・!!」

 

ユニコーンも地面に着地する。

 

空「最後だ!」

 

ビームマグナムをチャージする。

 

フレズヴェルク「まだ!!」

 

ベリルショットをチャージする。

 

空「喰らえーーーーー!!!」

 

フレズヴェルク「いけーーーーー!!!」

 

ビームマグナムとベリルショットの打ち合いが始まった。

 

空「くっ・・・!!」

 

フレズヴェルク「くそっ・・・!」

 

そして大爆発が起こった。爆煙の中にフレズヴェルクが立っていた。

 

フレズヴェルク「やったよ大塚・・・僕勝ったよ!」

 

大塚「やったねフレズヴェルク!」

 

 

 

 

 

 

しかし、爆煙の中からユニコーンが急接近した。

 

 

 

 

 

 

フレズヴェルク「えっ!?」

 

大塚「なっ!?」

 

空「はあっ!!」

 

高速回転して、ビームサーベルとビームトンファーでフレズヴェルクを斬り裂いた。

 

フレズヴェルク「く、くそ・・・!」

 

倒れたフレズヴェルクのHPが0になった。

 

アナウンス『ウィナー!ユニコーンガンダム!』

 

 

 

 

 

 

2体が戻って来た。

 

空「もうフレズヴェルクの戦略は把握済みだ。何度も戦った事あるからな。」

 

加澤「流石ね空君。」

 

高橋「本当凄いよ!」

 

大塚「くぅぅ・・・もう少しだったのに!覚えてろよ!」

 

捨て台詞を吐いて、フレズヴェルクを一緒にこの場から去って行った。

 

空(今後大塚さんの恨みが激しくなりそうだ。)

 

 

 

 

 

 

そして外は夕方になり、空がファクトリーアドバンス前まで来た。

 

空「加澤さん、高橋さん。ありがとうございました。」

 

加澤「こちらこそありがとうね。」

 

高橋「また遊びに来ても良いわよ。」

 

空「じゃあ今度は、俺の親友達も連れて行きます。」

 

加澤「ええ。楽しみに待ってるわ。」

 

高橋「気を付けて帰ってね。」

 

空「はい。ではまた会いましょう。」

 

 

 

 

 

 

そして、自分の部屋に帰った。

 

空「ふぅ〜、ん?」

 

あお「おかえり空。」

 

轟雷「空、おかえりなさい。」

 

空「あれ?あおちゃんに轟雷?2人で俺の部屋に居るなんて珍しいな。」

 

あお「もぉ〜、何処に行ってたの?心配したんだよ〜。」

 

空「あ〜、何処へ行って来るか連絡するの忘れてた。」

 

轟雷「空、何処に行ってたんですか?」

 

空「ん〜・・・ちょっとね。」

 

「END」




         キャスト

       源内空:本郷奏多

       山田綾:???
     戸田加奈子:???
      大塚冬愛:???
      加澤明美:五十嵐裕美
      高橋優姫:上坂すみれ

      源内あお:日笠陽子
        轟雷:佳穂成美
   フレズヴェルク:阿部里果

登場ガンプラ・RGユニコーンガンダム


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『きゃっきゃうふふなワンダーランド』

ある日の若葉女子高等学校。

マテリア白「箱の中身は。」

マテリア黒「何かしら?」

轟雷「箱の中身?」

あお「って、その箱・・・」

マテリア姉妹「ウフフフ。」

教室に呼ばれたあお達。

迅雷「怪しい気を放っているな・・・」

空「ってか、いきなり何が始まったんだ?」

武希子「な〜るほろほろ。これは所謂、箱の中身は何だろうなクイズだぞなもし!」

優一「箱の中身は何だろうなクイズ?」

あお「あぁ〜!」

フレズヴェルク「何それ楽しそう!」

スティレット「ちょっと待ってよ!私達今日お稲荷パーティするからって呼び出されたのよね?」

あお達「うんうん。」

アーキテクト「なのに何故、箱の中身は何だろうなクイズ?」

里美「何か理由があるんじゃないの?」

マテリア姉妹「・・・・・」

マテリア白「じゃあ、これはお稲荷パーティの席順を決めるクジって事で。」

スティレット「それ絶対今考えたでしょ!!!」

マテリア黒「もう、スティ子ちゃんったら。」

マテリア姉妹「イ・ケ・ズ。ふぅ〜。」

両耳に息を優しく吹く。

スティレット「きゃああ〜〜〜〜!」

倒れそうになるスティレットを、迅雷とアーキテクトと里美が受け止めた。

里美「スティレット大丈夫?」

マテリア白「あら、ごめんなさい。」

マテリア黒「傍に柔肌があったからつい。」

マテリア姉妹「ウフフフフ。」

スティレット「ウフフじゃないわよ!!この変態教師!!」

あお「ねぇねぇ!私箱の中身は何だろうなクイズ得意なんだ!」

バーゼラルド「あお!意外な特技だ!」

優一「本当なのか?」

空「あぁ。あおちゃん小さい頃に夏祭りのくじ引きで1等とか当てた事があった。」

優一「マジか!スゲェ!」

あお「なので、1番に行きまーす!」

1番手はあお。箱の中に右手を入れる。

あお「ん〜・・・」

轟雷「どうですか?」

あお「ん〜〜〜〜?」

空「あおちゃん?」

あお「ッ!」

轟雷「ッ!?」

あお「ん〜〜〜〜〜!!」

箱から右手を抜いたが、何も無かった。

あお「何も入ってない・・・」

轟雷「え?」

空「入ってないのは可笑しいだろ?ちゃんと探ったか?」

あお「探ったよ。でも本当に無いんだよ。」

フレズヴェルク「だったら次、僕がやる!!」

2番手はフレズヴェルク。彼女は箱を持ち上げてひっくり返した。

フレズヴェルク「いぃやああぁぁぁぁぁ!!!!」

全員「えええぇぇぇ!?」

マテリア姉妹「あら〜。」

スティレット「アンタ!ルール無視し過ぎじゃない!?」

里美「クイズ意味ないし!」

だが箱からは何も出て来ない。

フレズヴェルク「ん〜?」

箱を振ると、”モチャモチャ”と音がした。

バーゼラルド「何か、モイスチャーの音がする!」

空「何か気持ち悪い音だな。」

轟雷「でも、何故か良く知っている物の音のような気がします・・・」

スティレット「そう?」

轟雷「はい。とても身近なお世話になっている物の音と似ているような・・・」

優一「身近でお世話になっている音?」

迅雷「しかし、音はすれど姿は見えずだな。」

アーキテクト「スピードアップを提案。」

フレズヴェルク「いよっしゃあーーーーーーーーー!!!!!!!!」

スピードアップで箱を振って、更に高速回転したが。

フレズヴェルク「はぁ・・・はぁ・・・」

何も出なかった。

里美「でも何も出てないね。」

フレズヴェルク「何だよこれ・・・どうなってんの・・・?」

箱の中を覗く。

フレズヴェルク「ん〜・・・真っ暗で何も見えないや・・・」

バーゼラルド「バーゼも見る!」

次はバーゼラルドが中を見る。

バーゼラルド「もしもーし!誰か居ますかー?・・・ん?あれぇ〜?」

次は迅雷。

迅雷「今こそ目覚めよ!古より封印されし、禁断の我が隻眼!!」

眼帯を外して覗くが。

迅雷「フム。何も無いな。」

スティレット「んな訳無いでしょ!!」

次はスティレット。

スティレット「もう、全員アホっ子なんだから。」

優一「俺らもそれに含まれてんの?」

空「さぁな。」

スティレット「・・・あれ?」

あお「どうどう?」

空「何か見えたか?」

スティレット「えっと・・・何か見えるような、見えないような・・・ん〜・・・ごめん、アーキテクト変わって見て来て。」

アーキテクト「了解。」

次はアーキテクト。

アーキテクト(あおのパンツは水色パンツ。)

あお「え!?何何!?今何て言った!?」

アーキテクト「何も無かったから、何となく秘密を話してみた。」

あお「いやいや、王様の耳はロバの耳みたいになってんじゃん・・・」

武希子「それ良いなりね!」

あお「え!?」

武希子「あおの秘密なら35個知っとるぞいぞい!」

優一「何それ知りたい!!武希子ちゃん、是非そのお話を!」

武希子「了解なり!」

あお「ストップストップ!そう言う趣旨じゃないってば!!」

武希子を押したが、箱が落ちてしまった。

あお「あ!ごめん!」

マテリア白「平気よ。」

箱を持って中を見る。

マテリア白「あら?」

マテリア黒「やっぱり奥に何かあるわよ?」

空「本当か?ちょっと見せてみろ。」

次は空。

空「ん〜・・・・・ダメだ、何も見えねぇ。」

優一「だったら次は俺〜!」

次は優一。

優一「・・・見える、私にも中が見え・・・ないな。里美。」

次は里美。

里美「真っ暗で見えないし・・・何か入ってる気配すらしないわ・・・」

マテリア白「じゃあ轟雷ちゃん、ちょっと覗いて見て?」

轟雷「あ、はい。」

最後は轟雷が中を覗く。

轟雷「・・・やっぱり何も見えませんね。」

マテリア黒「じゃあ轟雷ちゃん、手を突っ込んでみて?」

轟雷「あ、はい。」

左手を箱の中に突っ込む。

マテリア黒「奥の奥へ。」

轟雷「はい・・・!」

更に奥へ突っ込んだその時。

”シュルルルルルル!”

轟雷「うわああああああ!!!」

”スポン!”

スティレット「轟雷!?」

里美「何が起こったの!?」

バーゼラルド「轟雷が吸い込まれたーーーー!!!」

あお「ええーーー!?」

空・優一「ウソーーー!?」











箱の中へ吸い込まれた轟雷は。

轟雷「ん・・・ん?」

目を覚ますとデフォルメサイズになっており、真っ暗な空間に入っていた。

轟雷「これは一体・・・?」

???「あ!轟雷そこに居たの?」

轟雷「!」

???「早く来いよ!始まっちゃうよ!」

轟雷「始まる?」

声がした方へ顔を向けると、そこにはデフォルメサイズのあお達がソファーに座っていた。

あお「轟雷はここね?」

優一「早く早く!」

轟雷「あ、はい。」

ソファーの真ん中に座った。2つのテーブルがあり、1つはRGストライクフリーダムガンダム、MGガンダムX、HGナラティブガンダム A装備。2つ目のテーブルにある物が。

轟雷「これは!伊勢屋のお稲荷さん!成る程!あのモチャモチャと言う音は、しっとりジューシー且つ絶妙な甘さとまろみを併せ持った伊勢屋のお稲荷さんの音だったんですね!フフッ。」

武希子「轟雷ちゃん、思い出し笑いをしておるかの?」

マテリア白「エッチね〜。」

マテリア黒「いえ、もしかしてムッツリかも。」

轟雷「え!?違います!今のは思い出し笑いではなくて・・・」

フレズヴェルク「良いじゃん!どうせ今から、思い出鑑賞会なんだから!」

轟雷「思い出鑑賞会・・・一体、誰の思い出を見るんですか?」

全員「それは・・・」

あお達「マスター!」

空・優一・里美「マイスター!」

全員「あなたとの思い出だよ!!」

思い出鑑賞会スタート。


全ては、あの日から始まった。立川市に1機のドローンが飛行中、1羽のカラスの襲撃を受けてしまい、小包をマンションにある源内あおの部屋の前に落としてしまった。あおは従弟の空を呼んで、小包を調べる。

 

空「じゃあちょっと開けてみるか。」

 

小包の中には、轟雷の箱が入っていた。

 

あお「ごう・・・らい?」

 

空「何だこれ?」

 

あお「パパからの入学祝い・・・だよね?」

 

空「叔父さんから?」

 

箱の蓋を開けると、1体の女の子の人形と説明書が入ってた。

 

あお「おもちゃ?」

 

空「何でこれが?叔父さんの趣味?」

 

あお「何これ?どうやって遊ぶの?」

 

するとあおは、人形の胸部を押した。するとブザーが鳴り始めたと同時に人形が目を開けた。

 

あお「え?うわ!?」

 

空「うお!?」

 

驚いたあおが手放した。しかし人形は宙返りしてテーブルの上に着地した。

 

あお「え・・・?」

 

空「何だ何だ・・・?」

 

すると人形が声を発した。

 

轟雷「私は轟雷。たった今起動開始しました。」

 

空「え、喋った!?」

 

あお「お!?」

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

轟雷「この日、この瞬間、あおと空と出会った事で、私の世界は作られて行きました!」

 

空「いやぁ〜懐かしいなぁ〜。この時の轟雷初々しかったなぁ〜。」

 

優一「へぇ〜、最初の轟雷ってこんな感じだったのか。」

 

あお「あはは!この時の轟雷って赤ちゃんみたい!」

 

スティレット「赤ちゃん?赤ちゃんってもっと、ふにゃふにゃできゃっきゃ笑うものじゃないの?」

 

マテリア白「あら、違うわよ?スティレットちゃん。」

 

マテリア黒「本当の生まれたての赤ちゃんってね、何も分かっていないの。心ここに在らずって感じなのよ。」

 

スティレット「ふぅ〜ん。そうなのね。」

 

里美「まぁ否定出来ないわね。」

 

あお「何か可愛いなぁ〜。轟雷。」

 

轟雷「か、可愛いですか!?」

 

あお「うん!もう二度とこの轟雷は見れないんだなぁ〜って思うと、愛おしさが込み上げて来るねぇ!」

 

轟雷「それは・・・」

 

あお「ん?」

 

空「どうした?」

 

轟雷「今の私は・・・可愛くないって事ですか!?」

 

あお「えええ!?」

 

空「うわああ!!轟雷が怒った!?違うんだ轟雷!!そう意味じゃない!!だよねあおちゃん!!」

 

あお「そうそう!そうだよ!!」

 

轟雷「う〜・・・!!!」

 

あお「可愛いよ!凄く可愛い!ビ〜ックリする程可愛い!!」

 

轟雷「良かったぁ〜。」

 

空「轟雷の新たな一面を目撃しちまった・・・」

 

スティレット「はいはい。イチャイチャはストップして!見てよあれ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

空「あおちゃん、それは6番だ。」

 

あお「え?9でしょ?」

 

空「いやよく見ろ。ラインが引いてある方が下だ。こっちが9だ。」

 

あお「危なー!」

 

空「6と9良く間違うよな〜。」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スティレット「ほ〜んとあおは、アホっ子全開ね!」

 

あお「え?そお?」

 

バーゼラルド「数字も読めてないよね!」

 

里美「もうちょっと学力身に付けたらどうなの?」

 

あお「これはさぁ、難しいんだよ。下に棒があるか無いかで判断するとかさぁ〜・・・」

 

優一「あおさん、それ分かる!分かるぞ!俺も最初それで間違えた事あったから!」

 

あお「優一君もそうだったんだ!」

 

迅雷「結局、あお殿のプラモデル製作の腕は上がったのか?」

 

あお「え?ううん?全然?」

 

空・優一・里美「ガクッ!」

 

バーゼラルド「武希子と空がハイスペック過ぎだもんね!」

 

あお「持つべき者は、寿武希子と源内空だよ〜。」

 

武希子「およよ?今拙者を褒めたかね?」

 

バーゼラルド「うん!褒めてた!」

 

武希子「その話、詳しく話したもーれ!」

 

空「褒められた感じしねぇ・・・」

 

優一「俺は持つべき者じゃねぇの!?」

 

里美「はいはい我慢しなさい。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

翌日、スティレットとバーゼラルドが送られ、初めてバトルしたあの日。

 

スティレット「見付けたわよ!轟雷!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

武希子「おぉ!これは!何ともカッチョイイースティレットちゃんではないかぞなむし!!」

 

空「轟雷が来た翌日にバーゼラルドと一緒に来た日か。」

 

優一「しかも初バトル!空がファーストガンダムで挑むとは、これは興奮が高ぶるぜ!」

 

あお「スティ子ったら、めっちゃ鼻息荒く飛び出て来たのよね〜。」

 

スティレット「そりゃそうよ!だって私達は、戦う為にあおの所に送られて来たんだもの!」

 

武希子「フムフム。最近とんと見なかったシリアススティレットちゃんですな〜!」

 

スティレット「ちょっとー!見ない事は・・・た、確かに最近はあんまりシリアスっぽい事はしてないかも知れないけど・・・うぅ・・・」

 

空「ほらぁ〜、やっぱり無いじゃん。」

 

スティレット「う・・・五月蝿い五月蝿い・・・!」

 

迅雷「泣くなスティレット殿。我々は同士だ!」

 

あお「うんうん!迅雷もウチに来た時はハードだったよねぇ〜。」

 

スティレット「で、でもきっと!他にもあるはずよ!沢山思い出はあるもの!ね!?」

 

迅雷「そのはずだ!よし、我々がチョイスする思い出のテーマは決まったな!題して、イケてる我らのシーンだ!」

 

スティレット「何か・・・タイトルがイケてないような気がするけど・・・」

 

里美「ネーミングに捻りすら感じないわ・・・」

 

迅雷「そうか?」

 

マテリア白「大丈夫よ、スティレットちゃん。」

 

マテリア黒「全然イケてるわ〜。」

 

スティレット「って言いながら・・・何そのニヤニヤ顏!!」

 

マテリア白「いやぁねぇ〜。」

 

マテリア黒「この顔は生まれ付きよ?」

 

アーキテクト「テーマ。イケてる我々に準ずるシーンを選択。再生開始。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

顔に付着した米を轟雷が取ろうとすると。

 

スティレット「ガチーン!」

 

そしてまた。

 

スティレット「ガチーン!」

 

今度はあおが踏んで罅が入った翼のパーツで飛ぼうとしたが。

 

スティレット「うわああああああ!!」

 

あおと一緒に学校へ行ったバーゼラルドの充電くんに乗ってるウドラを揺さぶる。

 

スティレット「バーゼったら返事してよ!!」

 

 

 

 

数日後の迅雷との相撲で轟雷に投げ飛ばされた。

 

迅雷「だあああーーーー!!」

 

 

 

 

おつかいレースで。

 

轟雷・迅雷「うわああああーーーー!!!」

 

 

 

 

山羊に舐められた。

 

スティレット「全身・・・ネチョネチョなんですけど・・・もう・・・最低!」

 

 

 

 

花火大会の日に、迅雷があおのパンツを切ろうとした日。

 

迅雷「うわあああーーーー!!!あお殿への償いを!!!」

 

 

 

 

夏休み最後の日の学校。水の音。

 

スティレット「きゃーーーーーー!!!」

 

窓ガタガタ。

 

スティレット「出たーーーーーー!!!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スティレット「ストップストーーーップ!!!全然イケてないからーーー!!!」

 

空・優一・里美「プフッ・・・!!」

 

スティレット「ちょっとそこの3人!!何必死に笑い堪えてんのよ!!!」

 

空「いやぁ〜・・・面白い思い出ありがとな・・・」

 

優一「スティレットの面白い一面・・・良いねこれ・・・」

 

里美「流石の私も・・・クスッ・・・」

 

スティレット「もう!!いい加減にしなさいよ!!」

 

マテリア白「あ、ちょっと待って?」

 

マテリア黒「もしかしたら、あのシーンはイケてるスティレットちゃんが見られるんじゃない?」

 

スティレット「えぇ!?」

 

バーゼラルド「そんなお話あったかにゃ?」

 

マテリア白「あらぁ。」

 

マテリア黒「私達が初めて戦った。」

 

空「あぁ。あのシーンか。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

それは、マテリア姉妹との初バトル。この時の空はRGデスティニーガンダムを使用。

 

スティレット「はあああああ!!!」

 

するとマテリア白が持ってるビーストマスターソードが蛇腹に変形してスティレットに向けて伸ばした。スティレットが刀で防いで距離を取る。

 

マテリア白「ウフフフ!」

 

そのままビーストマスターソードで乱舞攻撃をした。

 

スティレット「キャアアーーー!!!」

 

轟雷とデスティニーはマテリア黒と対峙してる。マテリア黒がグラインドサークルを飛ばした。轟雷はフリースタイルバズーカで防いだが飛ばされてしまった。戻って来たグラインドサークルを掴んで、今度はデスティニーに向けて投げた。

 

空「うお!?」

 

デスティニーが飛翔して逃げる。しかしグラインドサークルがデスティニーを追尾して来る。

 

空「奴の武器、ブーメランのように操ってやがる!」

 

デスティニーと戦ってるマテリア黒に轟雷が照準を定めようとするが。

 

轟雷「照準が!」

 

スティレット「貰ったー!」

 

チャンスを発見したスティレットが飛翔する。するとマテリア姉妹が回転して、マテリア白がスティレットの首にキックした。

 

スティレット「キャア!」

 

轟雷「うわ!!」

 

飛ばされたスティレットの前に轟雷が立っており、轟雷に直撃して2体が倒れた。

 

スティレット「バカ!あんたは黒の足止めしてなさいよ!」

 

轟雷「スティレットが射線上に居るからです!」

 

するとマテリア黒がグラインドサークルを分離させて轟雷とスティレット目掛けて振り下ろした。

 

空「危ね!」

 

しかし目の前にデスティニーが現れてアロンダイトで防がれた。

 

マテリア白「あらあらまあまあ!スティレットちゃんったら後ろがガラ空き!」

 

スティレットが後ろからビーストマスターソードを食らった。マテリア黒がグラインドサークルをデスティニーに飛ばした瞬間に轟雷にマウントポジションをした。

 

マテリア黒「轟雷ちゃんは足が良いわね。端から少しずつ刻みたくなる。良い悲鳴を聞かせて頂戴?」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スティレット「いやいやいやいや!!全然イケてないでしょ!!」

 

マテリア白「そお?」

 

マテリア黒「私達は何度思い出してもゾクゾクしちゃうけど?」

 

フレズヴェルク「へぇ〜!轟雷と空、スティレットと組んで戦ったんだな!」

 

空「あぁ。マテリア姉妹はかーなーり強かったぜ。」

 

轟雷「はい!この時は、スティレットと空のお陰でマテリア姉妹に勝てたんです!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

武希子が製作したリボルビングバスターキャノンを構える。

 

轟雷「エネルギーチャージ開始!」

 

チャージが開始された。スティレットはマテリア白と対峙してる。マテリア黒は標的をデスティニーから轟雷に変えてグラインドサークルを飛ばした。

 

空「させるか!」

 

間一髪の所でアロンダイトで防いだ。

 

空「お返しだ!」

 

アロンダイトでグラインドサークルを跳ね返した。

 

スティレット「まだなの!?」

 

轟雷「もう少しです!チャンスは1度だけ!マテリア姉妹を確実に倒す為には、チャージ率を100%まで上げないと!」

 

スティレット「キャーー!!」

 

空「ぐあああ!!!」

 

スティレットがグラインドサークルの下敷きにされ、デスティニーがビーストマスターソードで拘束されてしまった。

 

マテリア白「スティレットちゃんみたいな子の心を折って、這いつくばらせるのって最高~。」

 

マテリア黒「やっぱり涙と鼻水でグチャグチャな顔が一番可愛いわよね。」

 

マテリア白「ほら泣いて?」

 

マテリア黒「叫んで?」

 

マテリア姉妹「もっともっと壊れて?」

 

スティレット「いい加減にしてよ!この変態!」

 

空「お前らみたいな奴は好かないタイプでね!」

 

マテリア姉妹「ん?」

 

するとスティレットが地面を強く叩いて煙幕を張った。隙を見たデスティニーがビーストマスターソードから飛翔して抜け出した。

 

マテリア黒「逃がさないわよ?」

 

グラインドサークルをデスティニーに向けて投げた。

 

空「ハァァ!!」

 

デスティニーが光の翼を展開させて、飛んで来たグラインドサークルをパルマフィオキーナで破壊した。

 

マテリア黒「な!?」

 

今度はマテリア白がビーストマスターソードを飛ばした。しかしデスティニーがアロンダイトで一刀両断した。

 

空「よっしゃ!」

 

そしてリボルビングバスターキャノンのチャージが完了した。

 

轟雷「チャージ完了!スティレット避けて!」

 

スティレットが射線上から退避した。

 

轟雷「リボルビングスターキャノン!最大出力!発射!!」

 

空「行けえ!!」

 

轟雷とデスティニーが、リボルビングバスターキャノンとMA-BAR73/S 高エネルギービームライフルと高エネルギー長射程ビーム砲を一斉発射。マテリア姉妹に見事命中した。

 

マテリア姉妹「イヤーーーーーー!!!」

 

2体のライフがゼロになった。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!スティレット!デスティニーガンダム!』

 

スティレット「はぁ〜・・・」

 

轟雷「ありがとうスティレット。あなたのお陰です。」

 

スティレット「チャージ遅いのよ。バカ。」

 

2体は互いに微笑み合った。

 

轟雷「空。あなたのお陰でもあります。」

 

空「良かったな。」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

迅雷「ウム!良いな!友との心の繋がり!それによって得られる勝利!実に意味のあるバトルだ!」

 

優一「デスティニーの巧みな技も中々だったぜ!」

 

空「ありがとよ。」

 

バーゼラルド「迅雷も、轟雷と空と一緒に戦った事あるよね!」

 

迅雷「アーキテクト殿が初めてバトルステージに姿を現した時だな。」

 

優一「空は何を使ったんだ?」

 

空「確かRGビルドストライクだったな。」

 

バーゼラルド「えぇっと〜、あれはぁ〜。」

 

迅雷「このバトルも、フレームアームズ・ガール史に残る戦いだったな!」

 

轟雷「はい!」

 

アーキテクト「肯定。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

轟雷「とどめです!」

 

空「喰らえ!」

 

轟雷が両手を上へ上げたと当時にセレクターライフルが転送された。轟雷がセレクターライフルを構え、ビルドストライクガンダムはビルドブースターの大型ビームキャノンを構えて、迅雷に向けて同時に発射した。

 

迅雷「はっ!」

 

しかし迅雷がブーメランサイズを投げて、セレクターライフルと大型ビームキャノンを相殺して爆発させた。

 

迅雷「まだまだ!」

 

空「やるねぇ!」

 

爆煙から現れたアーキテクトと戦う。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バーゼラルド「アーキテクトの戦い方って、無駄なもんが何も無いって感じだよね!」

 

あお「うん!淡々としてる!」

 

マテリア白「もう少し可愛いお顔が崩れる瞬間があっても良いのに〜。」

 

里美「怖い事言わないの。」

 

マテリア黒「でも、こう言う子を堕とすのが楽しいのよね。」

 

あお「あはははは・・・白黒ってどんな事でも楽しみ方を見付けるのよね・・・?」

 

優一「何処まで外道なんだ・・・?」

 

武希子「ポジティブシンキングとはまた少し違う・・・もっとこう・・・気持ちの間の・・・狭い所を縫い進んでいくような・・・ニッチシンキング!!なりね。」

 

空「どんなシンキングだよそれ。」

 

フレズヴェルク「へぇ〜。面白いな〜。僕も今度、こう言う風にバトってみようかな!」

 

バーゼラルド「えぇ〜?パクリだー!」

 

フレズヴェルク「良いの!強くなれる事は全部やって、もっともーっと強くなってやるんだぜ!!」

 

空「まぁ、フレズヴェルクらしいな。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

轟雷「はあああ!!」

 

地面を叩いて煙幕を張ってアーキテクトを油断させ、その隙に轟雷がバイオレンスラムで数体撃破する。

 

空「やるねぇ!丸でガンダム無双だ!俺も行くぜ!」

 

ビームサーベルで数体のアーキテクトを撃破する。轟雷はバイオレンスラムをバタリングラムに変形させて目の前のアーキテクト達に向かって走り出す。

 

アーキテクト「対応サブルーティン無し。基本戦術ルーティンAに移行。」

 

すると再びアサルトライフルを連射する。轟雷と迅雷とビルドストライクガンダムが岩の後ろに隠れる。

 

空「くそ!彼奴容赦無えな!」

 

迅雷「大丈夫か!?」

 

轟雷「はい。迅雷、空、気付きませんか?」

 

迅雷「え?」

 

空「どう言う意味だ?」

 

轟雷「アーキテクトは大量に分身してる事でエネルギーが分散しているようです。これなら接近戦で勝てます!」

 

空「成る程!」

 

迅雷「確かに。いざ!」

 

3人「突撃!!」

 

轟雷「やあああ!!!」

 

バタリングラムを駆使してアーキテクトを数体撃破する。すると撃破されたアーキテクトの分身が消滅した。

 

迅雷「やああああ!!!」

 

そして迅雷はユナイトソードを駆使して数体撃破する。撃破された分身が消滅した。

 

空「うおおおおお!!!!」

 

強化ビームライフルと大型ビームキャノンを一斉発射して数体撃破する。撃破された分身が消滅した。

 

アーキテクト「戦術変更。接近戦サブルーティン3D実行。」

 

分身が3つに融合した。融合されたアーキテクトの両腕にはインパクトナックルが装備された。他の分身も融合して、融合された2体が出現した。2体にはパイルバンカーとインパクトエッジが装備された。

 

空「マジかよ・・・!」

 

アーキテクト「迅雷、接近戦に特化。轟雷、装備により接近戦に対応。ビルドストライクガンダム、接近戦と長距離戦に対応。データ無し。未知数。」

 

すると3体が一気に迫って来た。

 

迅雷「やあああ!!!」

 

轟雷「はあああ!!!」

 

空「うおおおお!!!」

 

迅雷と轟雷はインパクトナックルとパイルバンカーを装備したアーキテクト2体に挑み、ビルドストライクガンダムはインパクトエッジを装備したアーキテクトに挑む。

 

空「此奴・・・!」

 

ビルドストライクガンダムとアーキテクト(インパクトエッジ)が距離を取った瞬間、アーキテクト(インパクトエッジ)がジャンプして轟雷を叩き付けるが、轟雷は躱した。そして再びジャンプして迅雷を飛ばした。

 

迅雷「うわああああ!!!」

 

轟雷「迅雷!」

 

空「大丈夫か!?」

 

迅雷「ああ。凄い力だ・・・!」

 

再び3体が襲い始めた。3人がジャンプして避けた。

 

轟雷「あああ!!」

 

1体のアーキテクト(インパクトナックル)がジャンプした轟雷に攻撃した。

 

空「危ね!」

 

アーキテクト(パイルバンカー)がビルドストライクガンダムに攻撃を仕掛けたが、ビームサーベルで防がれた。

 

迅雷「うおおおおお!!!」

 

ユナイトソードでアーキテクト(インパクトエッジ)に振り下ろすが避けられた。3人はアーキテクトに囲まれた。

 

迅雷「中々手強いぞ!」

 

空「轟雷!何かアイディアは無いのか!?」

 

轟雷「力を合わせましょう!まずは!」

 

バイオレンスラムをスパイクハンマーに変形させた。

 

轟雷「はあああああああ!!!!」

 

スパイクハンマーで地面を叩いて、回りながら煙幕を張った。煙幕を張ったと同時に竜巻が巻き起こった。すると3体のアーキテクトが1体に融合して浮遊した。

 

アーキテクト「轟雷、迅雷、共に飛行不可能。ビルドストライクガンダム、飛行可能。空中戦サブルーティンに移行。」

 

轟雷「迅雷!ハンマーの衝撃波に乗って下さい!」

 

迅雷「承知!」

 

轟雷「空!」

 

空「分かった!」

 

ビルドストライクガンダムが飛翔した。そして迅雷がスパイクハンマーに乗った。それを確認した轟雷がスパイクハンマーに乗った迅雷を上へ飛ばした。竜巻の中からビルドストライクガンダムが現れた。

 

空「どりゃああああ!!!」

 

ビームサーベルを振り下ろしたが、アーキテクトが防いだ。すると竜巻の中から迅雷が現れた。

 

アーキテクト「!?」

 

空「迅雷!行け!!」

 

迅雷「やあああああ!!!」

 

ユナイトソードを力いっぱい振り下ろしてアーキテクトに直撃した。直撃を受けたアーキテクトは地上に落下して倒れた。

 

迅雷「ど、どうだ!」

 

倒れたアーキテクトのライフが0になって消滅した。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!迅雷!ビルドストライクガンダム!』

 

空「おっしゃ!!」

 

轟雷「迅雷!!大丈夫ですか迅雷!?」

 

迅雷「ああ。アーキテクトは?」

 

轟雷「消えました。私達の勝ちです!」

 

迅雷「そうか。良かった!」

 

空「お手柄だったな迅雷。」

 

迅雷「感謝するぞ。空。」

 

轟雷「きっと、私達は空中戦が出来ないと言うデータだったのでしょう。」

 

迅雷「力を合わせれば空だって飛べる。」

 

空「呼んだ?違うか。」

 

アーキテクト「バトル終了。」

 

轟雷・迅雷・空「!?」

 

すると消滅したはずのアーキテクトがまた姿を現した。

 

轟雷「素晴らしいバトルでした。」

 

迅雷「お主。やるな!」

 

空「中々だったぜ!」

 

アーキテクト「敗北データ読み込み不可能・・・リロード・・・リロード・・・もう、過去データ無し・・・」

 

轟雷「どうしたんでしょう?」

 

迅雷「今まで負けた事無いからプログラムが壊れたんじゃないのか?」

 

空「彼奴、負けを認めてないのか?」

 

アーキテクト「プログラム、終了不能・・・再起動、不能。重大な・・・トラブル発生・・・」

 

迅雷「これは大変だな!」

 

空「おいおいどうすりゃ良いんだ!?」

 

轟雷「大丈夫です。任せて下さい。」

 

迅雷「どうやって?」

 

空「何を?」

 

彼女はアーキテクトに歩み寄った。

 

轟雷「私にはデータがあります。これはショック療法と言う物です。」

 

アーキテクトの頬にキスした。

 

空(ブッ!?)

 

今度はアーキテクトにハグした。

 

轟雷「そしてこれは友情の証。良いバトルをすると友情が生まれる。ここで皆と出会って学んだ事です。」

 

アーキテクト「・・・プログラム、再起動。」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

武希子「ムムム!?これは一体・・・何をしているであるかね?」

 

里美「アーキテクトにキスをしてハグした・・・?」

 

優一「キ・・・キマシタワー・・・!」

 

あお「あぁ・・・これね・・・轟雷ってば、スティ子のトラウマ克服の時に学んじゃったんだよね・・・このショック療法・・・」

 

空「あの時は本当ビックリしたぜ・・・何処で学んだのやら・・・」

 

轟雷「良きせぬ出来事には、それ以上の良きせぬ出来事をぶつけると良い!っと、あおに教えて貰ったので。」

 

空「あおちゃん・・・?」

 

あお「え・・・いやはははは・・・」

 

マテリア白「轟雷ちゃんは素直に色んな事を吸収して行って、偉いわ〜。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

ショック療法を始めたのは、スティレットのトラウマ克服からだった。

 

スティレット「・・・・・・」

 

 

 

 

マテリア白「スティレットちゃんに。」

 

キスした。

 

スティレット「わあっ!?」

 

 

 

 

場面は戻ってあの頃。

 

スティレット「うぅ・・・」

 

怖気付いて膝を崩した。

 

 

 

 

マテリア黒「バーゼラルドちゃん。」

 

キスした。

 

バーゼラルド「わぁ。」

 

 

 

 

再びあの頃。轟雷がスティレットにキスする寸前に入ったが、またマテリアのシーンで邪魔された。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スティレット「ちょっと白黒ーーー!!ちょいちょい自分達のシーン挟まないでよーーーー!!!」

 

バーゼラルド「そうだそうだ!!スティレットのきゃっきゃなシーンを邪魔するなーーーー!!!」

 

優一「轟雷とスティレットのキマシタワー展開がスムーズに見れねえじゃねぇかーーーーー!!!」

 

空「趣旨違うだろ。」

 

マテリア白「あら〜。スティレットちゃんの良い所を。」

 

マテリア黒「引き立てるつもりだったのだけど?」

 

里美「いや、邪魔だけが引き立ってるけど・・・」

 

バーゼラルド「ん?そっかぁ!そう言われたらそうかも!!マテリアお姉ちゃん達のチュッチュと、スティレットのブチュー!」

 

マテリア姉妹「でしょー?」

 

空「何納得してんだよバーゼラルド!」

 

バーゼラルド「よぉし!もっとやれやれー!」

 

フレズヴェルク「マテリア達とバーゼラルドは仲良いんだな!」

 

バーゼラルド「うん!」

 

マテリア姉妹「ウフフフフ。」

 

マテリア白「私達には私達だけの素敵な思い出があるのよね。」

 

バーゼラルド「そうそう!あれは、真っ暗暗〜な学校での事だった!」

 

マテリア白「私と。」

 

マテリア黒「私と。」

 

バーゼラルド「バーゼの!おっ化け屋〜敷!」

 

空・優一「そのリズム聴いた事ある〜。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

夏休み最後の日。轟雷達があおのノートを探す為に夜の若葉女子高等学校へ行った日。2階へ通ずる階段を登ろうとしたその時。2階から無数のボールが落ちて来た。

 

迅雷「避けろ!!」

 

間一髪回避成功。

 

 

 

 

教室のテレビが眩しく映った。

 

 

 

 

図書室で無数の本が襲って来る。轟雷が石化したスティレットをバット代わりにして防いでる。

 

アーキテクト「解析困難。スタックオーバーフロー。」

 

そこに1つのニッパーが飛び回る。

 

 

 

 

バーゼラルド「にゃはははは!お~かし~!めちゃ慌ててる~!」

 

マテリア白「ねぇ。外に出たらどんな事があるか分からないもの。」

 

教室の上にはバーゼラルドとマテリア姉妹が轟雷達を見ながら仕掛けを弄ってた。あの黒い影の正体はこの3人だった。

 

マテリア黒「私達がこうして不測の事態に備えさせてあげてる訳。」

 

マテリア白「それにしても。」

 

マテリア黒「あの子達ったら。」

 

マテリア姉妹「素敵に不様ね~!」

 

バーゼラルド「あ!あのニッパー良い動き!やるじゃんマテリアお姉ちゃん達!」

 

マテリア白「あらニッパー・・・?」

 

バーゼラルド「え?」

 

マテリア黒「そんな物仕込んだっけ・・・?」

 

そのニッパーはマテリア姉妹が仕組んでない罠だった。ニッパーは自ら浮遊してバーゼラルドとマテリア姉妹を発見した。

 

バーゼラルド・マテリア姉妹「ええ・・・?」

 

 

 

 

あおのノートを発見した轟雷達は、急いであおへ届ける。その後ろに、ニパ子の幽霊が立っていた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

バーゼラルド「ん?ねぇねぇ、何か見た事無い人が居る〜。」

 

轟雷「何方でしょう?」

 

迅雷「気付かなかったな。人の気配も感じなかったし。」

 

アーキテクト「これは、極端に身体的。感情的に高まった状態に於いてしばしば見られる存在の感覚の1つ。実際に目にした状況を脳内に処理する際のプロセスを既知の情報で埋め。保管する事に・・・」

 

空「いやもう分かった。分かったからもう良い。」

 

優一「しかし、その子の存在が気になるな。」

 

里美「それってもしかして、武希子が言っていたニッパーの化身かしら?」

 

空「ん〜・・・分からん。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

送られて来た暴走ルンバをバーゼラルドが乗った。

 

バーゼラルド「にゃっははー!ロデオだーーー!!!」

 

ルンバがロデオのように暴れ出した。

 

轟雷「凄い・・・バーゼ・・・」

 

バーゼラルド「にゃはは!んじゃこのまま!!」

 

洗濯カゴにぶつけてルンバを停止させた。

 

バーゼラルド「イエーイ捕獲ー!」

 

スティレット「ふん!中々やるじゃない。」

 

バーゼラルド「えへへへ〜。」

 

 

 

 

学校へ行ったバーゼラルドを轟雷とスティレットが連れ戻しに来た時。

 

バーゼラルド「やーだよー!」

 

蛇口を捻って水を噴射して、2人を牽制。

 

バーゼラルド「にゃははははは〜!」

 

 

 

 

屋上でキラキラした物だけを集めた。

 

あお「バーゼ!何やってるのー!?」

 

バーゼラルド「ヤッホーあおー!轟雷とスティレットも来たのー?学校凄い楽しいねー!バーゼ毎日来ちゃおうかなー?」

 

スティレット「アホな事言ってんじゃない!!!」

 

バーゼラルド「もっと居るーー!!!」

 

スティレットがバーゼラルドを捕まえようと追うが、バーゼラルドは全速力で逃げる。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

優一「バーゼラルド、俺達が学校へ行ってる間にそんな事やってたのか。」

 

空「どれも迷惑行為だろ。」

 

スティレット「バーゼ!アンタ少しは加減ってものを知りなさいよ!!」

 

バーゼラルド「加減?バーゼはちょっと楽しい気分になっちゃっただけだよ?」

 

スティレット「全然ちょっとじゃなーーーい!!」

 

里美「バーゼラルド、あんまり迷惑行為しないの。良いね?」

 

バーゼラルド「はーい!」

 

轟雷「バーゼラルドの悪戯には、ちょっと手を焼きましたからね・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

バーゼラルド「鬼ごっこ楽しーーー!!」

 

スティレット「こら待ちなさーーい!!!」

 

あお「どうしよう・・・スティ子だけじゃ無理だよね・・・?でも私達飛べないし・・・」

 

武希子「この武希子に一案ござりまする!!」

 

スティレット「バーゼ!!いい加減にしなさい!!!」

 

そして武希子が作戦を実行した。

 

武希子「ザブザブザブ〜。あなたが落としたのはこの金のニッパーですか?それとも銀のニッパーですか?」

 

あお「う〜ん、どっちだったかな〜?」

 

武希子「それともこの、刃物の製造で有名な北陸、その中でも世に名高いニッパーを数多く生み出した伝説的工具製造メーカーとの技術協力によって初めて可能になった切れ味と耐久性を兼ね備えた究極のキラキラコトブキニッパー?」

 

あお「わぁー!本当だ凄いキラキラしてるー!」

 

武希子「でしょでしょー?全モデラー必携のコトブキニッパー。この輝きはそこら中の人間やFAガールには分からないっすー。選ばれし存在じゃないかー!」

 

バーゼラルド「あの、バーゼそれちょっと見たい・・・」

 

武希子「いやぁ〜流石違いの分かるFAガール!1番のポイントはこのコトブキニッパーならではの刃の微妙な丸みなんですけど〜。」

 

バーゼラルド「お〜!ふむふむ!」

 

あお「今だよ轟雷!」

 

轟雷「了解!あお!」

 

バーゼラルド「え!?」

 

大ジャンプした轟雷がバーゼラルドを見事確保成功した。

 

バーゼラルド「うわああああああ!!!」

 

轟雷「確保です!」

 

バーゼラルドは降参した。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

里美「コトブキニッパーに惹かれてる隙に捕まえるとは、武希子は中々の策士ね。」

 

武希子「いやぁ〜。」

 

空「とは言っても俺、タミヤニッパー派なんだけどな〜。」

 

優一「俺も。」

 

里美「ちょっと。あんまり武希子を煽らないの。」

 

空・優一「おっとすまん。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

初めての部屋作り。

 

轟雷「出来ました。」

 

スティレット「早!!」

 

空「もう出来たの!?」

 

轟雷「はい。もう完成です。空、どうでしょうか?」

 

空「そうだな〜、こう言ったシンプルな感じが好きだな。」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

迅雷「おぉ!そうだこれこれ!皆で部屋作りしたな!」

 

フレズヴェルク「部屋作り?」

 

空「そうだったな。フレズヴェルクはこの時居なかったな。部屋作りは色々苦労したもんだ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

バーゼラルド「迅雷はどうかな〜?」

 

空「そう言えば迅雷はと言うと・・・」

 

迅雷の部屋は既に完成していた。

 

スティレット「うわあ!本格的な和室!武家屋敷!」

 

迅雷「ただの武家屋敷ではない!忍者屋敷だ!」

 

空「拘りが強過ぎる・・・(ここに武者頑駄無と武者頑駄無Mk-IIを並べたらどうなるか。)」

 

スティレット「想像以上に・・・」

 

バーゼラルド「凄過ぎる・・・」

 

マテリア黒「でも女子力0。」

 

マテリア白「女捨てちゃったの?」

 

迅雷「何とでも言え。自分は大満足だ。」

 

空「ま、まぁでも迅雷らしくて良いぞ?」

 

 

 

 

次はバーゼラルドの部屋。

 

スティレット「バーゼの部屋・・・何これ!?ゴミ屋敷じゃん!!」

 

バーゼラルド「ゴミ屋敷じゃないよ!!バーゼには全貌が見えてるんだから!」

 

空「キャンディーや金平糖、そしてチョコレートの箱って・・・ここはお菓子の家か?」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フレズヴェルク「バーゼラルドの部屋、僕結構好きだぞー!」

 

バーゼラルド「本当!?」

 

フレズヴェルク「フワーンとしてて、ドドーンとなってる!」

 

バーゼラルド「そうそう!」

 

空「分からん・・・」

 

武希子「それぞれの個性爆発丸ですなー!」

 

アーキテクト「同意。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

スティレット「酷過ぎる・・・」

 

マテリア白「あら。バーゼちゃんにはとってもお似合いよ?自由奔放で。」

 

マテリア黒「白お姉様嫌味のレベルもうちょっと下げて?」

 

空(お前ら姉妹の嫌味レベルが0になれば助かるんだが・・・)

 

バーゼラルド「これが〜可愛くて〜、素敵なお部屋に近付いてるんだな〜。」

 

壁にペンキを塗る。

 

マテリア白「バーゼちゃん、この柄な〜に?」

 

マテリア黒「と〜っても趣味が良い壁。」

 

バーゼラルド「でしょー?いちご柄だよ〜!ベッドとかテーブルとか結構良い感じに作れたんだよ〜?お菓子の空き箱にハンカチを貼って〜。」

 

するとマテリア白がルンバを起動した。

 

ルンバ『ゴミを発見しました!』

 

起動されたルンバがバーゼラルドの部屋をゴミだと思って襲った。

 

バーゼラルド「え!?うわああああ!!!!ゴミじゃないーーーー!!!」

 

力一杯ルンバを抑える。

 

マテリア白「うふふ!ゴミだって〜!」

 

バーゼラルド「違うよーー!!」

 

マテリア黒「あなたの最高傑作はゴミって認識されたみたいよ?」

 

バーゼラルド「酷ーーい!!」

 

すぐに空がルンバを停止した。

 

空「この腹黒姉妹が。ルンバは没収だ。」

 

スティレット「バーゼにして上手く出来たんじゃない?そのベッド。」

 

バーゼラルド「ベッドじゃない!どう見ても格好良いソファーだよ!」

 

スティレット「あ、ごめん。」

 

空(スティレットまで煽ってるな。)

 

バーゼラルド「皆酷〜い!もうバーゼ、お部屋これで良いもん!!わーい!ゴロゴロ!わーい!」

 

スティレット「バーゼ、本当にそれで良い訳?」

 

バーゼラルド「良い居心地!何時でもバーゼのお部屋に遊びに来て?」

 

スティレット「うん!遠慮しとく!」

 

 

 

 

次はスティレットの部屋。

 

バーゼラルド「うわぁー!凄ーーい!!」

 

空「青い布を貼った壁と、段ボールで組み立てた机とテーブルの部屋か。」

 

轟雷「何と言うか、スティレットらしい部屋だと言う事が分かります!」

 

スティレット「FAガールたるもの!DIYくらい出来ないと!ドゥイトゥユセーフ!流石私!」

 

空「自画自賛?」

 

バーゼラルド「お見事!おしゃれー!」

 

スティレット「ま、こんなもんかな?」

 

マテリア黒「へぇ〜?意外と器用なのね?」

 

マテリア白「うふふ。顔に似合わず、私達の家に何か必要な時は作らせてあげちゃおうかな?」

 

スティレット「2人は何で何もしてないのよ?」

 

マテリア黒「だって手が汚れるの嫌だし。」

 

マテリア白「爪が痛むのよね〜。」

 

空「それじゃじゃ馬な奴が言いそうなセリフだな。」

 

バーゼラルド「2人はお部屋いらないの?」

 

空「このままホームレス体験するか?」

 

マテリア黒「そろそろ届く頃ね。」

 

空・バーゼラルド「へっ?」

 

すると外から何かが来た。

 

空「ドローン?」

 

 

 

 

届いた荷物を使ってマテリア姉妹の部屋が完成した。

 

スティレット「凄い・・・」

 

空「まさかドールハウスかよ・・・」

 

マテリア黒「イメージ通りね。」

 

マテリア白「私達にピッタリ。」

 

バーゼラルド「ドールハウスかぁ・・・その手があったか!」

 

轟雷「これを注文したのですか?」

 

マテリア黒「そうよ?」

 

マテリア白「ネット通販くらい誰とでも出来るでしょ?」

 

空(ネット通販?まさか・・・)

 

丁度そこに、あおが帰って来た。

 

あお「ただいまー!」

 

空「あおちゃんおかえりー!」

 

FAガール「おかえりなさーい!」

 

空「どうだった?」

 

あお「いやぁ〜、あの食べっぷり、流石武希子は只者じゃないな〜。」

 

空「武希子ちゃんどんな食べっぷりを披露したんだ?」

 

あお「空〜、皆の部屋は完成してるの?」

 

空「あ、ああ、見てみろよ。」

 

轟雷達が作った部屋を見て、あおがカバンを落として驚いた。

 

あお「うわあー!す、凄い!何処から突っ込んで良いのか分からないけど色々凄い!!」

 

スティレット「でしょ?」

 

迅雷「まだまだ変化の余地はある。」

 

バーゼラルド「バーゼも頑張ったんだよー!褒めて褒めてー!」

 

轟雷「これでバトルが捗りそうです!」

 

マテリア白「支払いは〜。」

 

マテリア黒「あおちゃんの口座から引き落としになってるわ。」

 

あお「へっ?私の?口座から?引き落とし?」

 

空(やっぱりか・・・)

 

マテリア白「そうよ?その為にあおちゃんが私達のデータ収集してるんだから。」

 

あお「って私のお金かーい!!ってか私のアルバイト代が!!!」

 

ドールハウスの注文代は、あおの口座から引き落とされたのだった。

 

あお「ちょ!ちょ!これ幾らだったの・・・?高いよね・・・?どう見ても絶対高いよね・・・?」

 

空(確か伝票があったはず・・・)

 

伝票を探す。伝票を見た空が固まった。

 

空(こんの外道姉妹が・・・!)

 

マテリア白「今までのアルバイト代で何とか足りたから大丈夫よ。」

 

あお「た、足りた・・・?足りたとは・・・?」

 

マテリア黒「本当はベロアなカーテンも付けたかったんだけど。」

 

マテリア白「データ収集の報酬じゃ足りなかったから、来月まで我慢してあげる。」

 

あお「使い果したんかい!!!」

 

報酬代がゼロになった事を聞いたあおが崩れてしまった。

 

轟雷「でも、皆の部屋が出来てスッキリしましたね!あお!」

 

あお「いや、もう・・・1部屋空いてるのが何かのフラグとしか思えない・・・」

 

棚の左上が空いてる。

 

あお「今までの分タダ働き・・・漫画売った分も武希子に奢っちゃったし・・・」

 

FAガールが褒めて貰えると期待が高まる。しかし。

 

あお「わしには金が無いんじゃーーーーー!!!!お前達!!早くたーたーかーえー!!!!」

 

逃げるFAガール達をあおが追い掛ける。FAガールが空の後ろに隠れた。

 

空「おいおい!俺を盾にするな!」

 

バーゼラルド「空助けて〜!」

 

あお「空!そこを退いて!!」

 

空「おわっと!?」

 

目を赤く光らせて突進するあおを抑える。

 

空「あおちゃん落ち着け!」

 

あお「落ち着ける訳ないでしょ!!私のお金が無くなったんだよ!!」

 

空「だったら、俺の口座から半分くれてやるよ!」

 

その言葉を聞いたあおが動きを止めた。

 

あお「え・・・?」

 

空「報酬代がゼロになったのはマテリア姉妹のせいだからな。それに俺、あおちゃんと同じようにデータ収集の報酬代、それに両親からの仕送りもあるし。その半分をあおちゃんの口座に振り込んどくよ。俺への借金はチャラにしとく。これでどうだ?」

 

あお「あぁ・・・!ありがとー!空ーー!!」

 

空「うぐっ!?」

 

嬉しくなったあおが空を強く抱き締めた。

 

あお「流石私の従弟だよーーー!!!」

 

空「あ、あおちゃん・・・く、苦しい・・・!ガクッ・・・」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

空「もうあの時本当苦しかった・・・あおちゃんに抱き締められて息出来なくなりそうだった・・・」

 

優一「俺もあんな感じであおさんに抱き締められたい!」

 

空「変な願望口にすんな。まぁでも俺のお陰であおちゃんの貯金は守られたし。」

 

あお「本当にありがとね。空。」

 

空「いやいや。従姉弟同士だから当然だよ。」

 

フレズヴェルク「良いな〜。何か楽しそうだな〜。」

 

あお「フレズだったらどんな部屋にするの?」

 

フレズヴェルク「僕は・・・轟雷と一緒が良い!」

 

あお「え?」

 

フレズヴェルク「2人で武器の磨きっことかするんだ!絶対楽しい!」

 

轟雷「クスッ。確かに!楽しそうです!」

 

あお「いやぁ〜。まさか2人がそんな会話を交わす仲になるとはね〜。良かった良かった。」

 

武希子「そんな仲にはならなさそうな感じだったなりか?」

 

あお「まぁそうだね・・・」

 

空「最初にフレズヴェルクとバトルした時はめっちゃ大変だったんだぜ?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

VSフレズヴェルク。空はガンダムエクシアリペアⅡを使用。するとフレズヴェルクが飛翔した。轟雷がフリースタイル・バズーカを発砲した。エクシアがGNビームライフルを連射した。しかしフレズヴェルクに当たらない。

 

フレズヴェルク「遅い遅い!」

 

空「ならば!」

 

エクシアが飛翔して、フレズヴェルクの横に並ぶ。轟雷も追い掛ける。するとフレズヴェルクが轟雷とエクシアに向けて、ベリルショットを放った。2人は避けた。しかし今度はベリルランチャーを轟雷に向けて放った。

 

轟雷「ああああ!!」

 

空「轟雷!!」

 

フレズヴェルク「まだまだ!!」

 

再びベリルショットを連射した。

 

空「させるか!」

 

エクシアが轟雷の前に出て、ベリルショットをGNソード改で連続で斬り裂く。他のFAガールは見守ってる。

 

 

 

 

あお「ちょっと〜何か玄関めっちゃ壊れてるよ〜!?」

 

丁度そこに、あおが学校から帰って来た。

 

あお「あれ?誰か戦ってるの?」

 

スティレットはあおの顔をジッと見る。

 

あお「ん?・・・あ!!轟雷に空ボロボロじゃん!」

 

 

 

 

轟雷「はぁ・・・はぁ・・・」

 

空「此奴・・・強いぞ・・・」

 

フレズヴェルク「あれ?もしかしてもうバテてる?頑丈なのが取り柄じゃなかったの?轟雷さん!」

 

轟雷「隙を見て、懐に・・・」

 

空「でもどうすれば・・・」

 

フレズヴェルク「もっと沢山戦おうよ〜。」

 

すると轟雷と空が一気にフレズヴェルクに接近する。

 

フレズヴェルク「ん?」

 

しかしそれを読んだフレズヴェルクが再びベリルショットを連発する。しかし2人は避けながら接近する。そして轟雷が岩を登り、エクシアが飛翔する。すると轟雷が滑空砲を下に向けて発砲して大ジャンプした。エクシアがGNソード改を構え、轟雷がタクティカルナイフを持って、フレズヴェルクに接近する。

 

轟雷「入った!」

 

空「貰ったぁ!」

 

 

 

 

しかしフレズヴェルクが、ベリルショットを使ってタクティカルナイフとGNソード改を防いだ。

 

 

 

 

轟雷「!?」

 

空「何!?」

 

フレズヴェルク「こうでなきゃ、燃えるね!」

 

そして轟雷のタクティカルナイフが折れてしまった。

 

轟雷「!?」

 

するとフレズヴェルクが高く浮遊した。

 

フレズヴェルク「眠れ!弱き者共!我は風の使者フレズヴェルク!全ての力よ、螺旋を描け!!」

 

すると風が巻き起こり、轟雷とエクシアにダメージを負わせた。

 

轟雷「ああ!!」

 

空「のわ!!」

 

フレズヴェルク「ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュ!!」

 

轟雷「はっ!!」

 

空「なっ!!」

 

ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュが轟雷とエクシアに命中した。そして轟雷だけが落下し、HPが0になった。

 

フレズヴェルク「やっぱ僕最強!」

 

轟雷が消滅した。その後、何時まで経っても戻れない。

 

フレズヴェルク「どうなってるんだ?それに彼奴は何処だ?」

 

 

 

あお「あれ?空は何処?」

 

 

 

フレズヴェルク「彼奴は何処へ行った?何所かへ逃げた?」

 

空「ここだよ!」

 

フレズヴェルク「!?」

 

上を見ると、エクシアが浮遊していた。HPは5000残ってる。

 

空「横に避けて正解だったぜ・・・」

 

フレズヴェルク「まだ生きてるの?しぶといな〜!」

 

空「俺は結構タフなんでね!轟雷の仇、ここで取らせて貰う!」

 

コンソールを操作して、表示されたSPを押した。

 

 

 

 

空「トランザム!!」

 

 

 

 

エクシアがトランザムを発動し、全身が赤く光った。

 

フレズヴェルク「色が変わっただけで僕に勝てないよ!」

 

飛翔してエクシアに襲い掛かる。

 

空「どうかな?」

 

エクシアが凄まじいスピードで避けた。

 

フレズヴェルク「何!?」

 

空「はっ!!」

 

フレズヴェルク「うわ!!」

 

空「どりゃっ!」

 

フレズヴェルク「くっ!!何だ彼奴!?速い!!」

 

空「どらららららら!!!」

 

GNロングブレイドとGNショートブレイドで何度もフレズヴェルクに斬り裂いた。フレズヴェルクのHPが徐々に削られる。

 

フレズヴェルク「く・・・!調子に乗るな!!ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュ!!」

 

ベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュを再び放った。

 

空「同じ手は通用しねえよ!!」

 

エクシアがGNビームサーベルを持って、高速回転して突進して跡形も無く斬り裂いた。

 

フレズヴェルク「そ、そんな!僕のベリルショットランチャー・トルネードタイフーン・サイクロン・スラッシュが!」

 

空「ネーミングセンスが無えな!行くぞ!!」

 

そしてGNソード改を構えて、オーバーブーストモードを発動してフレズヴェルクに急接近する。

 

フレズヴェルク「こんの!!」

 

ベリルショットを連射する。しかしGNソード改で全て斬り裂かれてしまった。

 

フレズヴェルク「くそ!!この!この!何で当たらないんだよ!!」

 

空「轟雷の仇ーーー!!!」

 

そしてGNソード改を力強く振った。しかしフレズヴェルクがベリルショットで力強く防いで鍔迫り合う。すると周囲に衝撃波が走った。

 

フレズヴェルク「こんの・・・!!!ここで負けてたまるか・・・!!!」

 

空「武力による戦争根絶!それこそが、ソレスタルビーイング!」

 

フレズヴェルク「何を訳の分かんない事を!!!!」

 

ブースターを最大限まで上げてエクシアを押そうとする。

 

空「ガンダムがそれを為す!俺と共に!」

 

しかしエクシアのオーバーブーストが更に上がった。するとベリルショットが破壊された。

 

フレズヴェルク「な!?ベリルショットが!!」

 

空「そうだ、俺が!!」

 

フレズヴェルク「なっ!?」

 

エクシアがGNソード改を大きく横に振って、フレズヴェルクを斬り裂いた。

 

空「俺達が、ガンダムだ!!」

 

そしてフレズヴェルクが大爆発してHPが0になった。

 

フレズヴェルク「うわああああ!!!」

 

アナウンス『ウィナー!ガンダムエクシアリペアⅡ!』

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フレズヴェルク「やっぱり空はこん時から強かったんだね〜。」

 

空「俺は毎日、密かにマイスターとしてファイターズとして磨きを重ねてたからな。」

 

フレズヴェルク「でも、こん時の轟雷は弱っちかったよなぁ〜。」

 

轟雷「はい・・・確かにフレズヴェルクの言う通りです・・・私は弱かった・・・でも、だからこそ!この時、初めて悔しいと言う感情を知ったのです!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

フレズヴェルクに敗北した翌日。

 

あお「そっか。轟雷悔しいんだね。」

 

轟雷「悔しい?」

 

あお「うん。無力な自分がやだなぁっとか、心が後ろに引っ張られる感じとか、何かモヤモヤするとか、負けたくないとか。そう言うのはね、悔しいって言うんだよ?」

 

轟雷「負けたく、ない・・・はい・・・あお!私は悔しいです!とてもとても、悔しいです・・・!!」

 

悔しさのあまり、泣いてしまった。

 

空「轟雷・・・」

 

轟雷「あお・・・私にお金を下さい!」

 

あお「えええーー!?」

 

空「何故金!?」

 

轟雷「もっと強くなって、フレズヴェルクともう一度バトルをしたいのです!!その為には強い武器が必要なんです!!お金を下さい!!」

 

あお「随分直球で来たな・・・」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

優一「轟雷がまさかのデンドロビウムデビューするのかと思ったぜ。」

 

里美「それ以前にパーツを揃える前にお金尽きるわよ?」

 

空「例え完成したとしても、使いこなせるかどうかが問題だ。」

 

優一「そうだな。機体は良くても、パイロットの性能がイマイチだったら敗北確定だ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

あお「考えてみたらさぁ、私達あんた達の事何も知らないの。轟雷を強くしてあげたいって思ったって、何して良いか分かんないんだもん・・・何か、ごめん・・・」

 

空「あおちゃん・・・」

 

アーキテクト「聴取。」

 

後ろでアーキテクトが、あおのスマホで何かを検索しようとしてる。

 

アーキテクト「FAガールの情報、来歴等の精査、専門家の招致。」

 

マテリア黒「招致。」

 

ラインで武希子にメールを送信した。

 

あお「うわああ!!!ちょっと!!ダメだよ勝手に!!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

武希子「おっふ!これはもしや、ワシが召喚された時なりね!」

 

あお「アーキテクトがメールしちゃったんだよねぇ〜。」

 

アーキテクト「最善策を解析した結果。」

 

あお「うん。そだよね。それで分かってる。」

 

里美「そして偶然武希子の近くに居た私達も召喚されたんだよね。」

 

優一「本当ナイスタイミングだったぜ。」

 

空「お前らこの時何してたんだ?」

 

優一「俺は新作のガンプラを買いに行こうとした時。」

 

里美「私は両親が居なかったから外食した帰り。」

 

空「そして偶然武希子ちゃんに出会って、ここに来たって訳か。」

 

優一・里美「そうそう。」

 

あお「でもこれで全然知らなかったフレームアームズ・ガールの事、凄い知れたんだよね!」

 

武希子「んでもってそのお陰で〜。」

 

あお「轟雷改が、誕生した!」

 

空「轟雷改、大地に立つ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

ファクトリーアドバンスから送られたパーツで、轟雷改を誕生させた。

 

フレズヴェルク「くそーー!!」

 

無傷の轟雷改を見て激怒したフレズヴェルクが急接近する。轟雷改が滑腔砲を連射する。フレズヴェルクがベリルショットで滑腔砲を斬り裂くが。

 

フレズヴェルク(っ!?速い!?)

 

滑腔砲の速度が愕然に上がってる為、連続で斬る事が出来なかった。そして1発の滑腔砲がフレズヴェルクに直撃した。

 

フレズヴェルク「うわあああ!!!」

 

怯んでる隙に、轟雷改がスピードを上げて斜面を使って大ジャンプして、フレズヴェルクの前に現れた。

 

フレズヴェルク「!?」

 

かかと落としでフレズヴェルクを地面に叩き落とした。

 

フレズヴェルク「うわあああ!!!」

 

 

 

FAガール「GOGO轟雷改!GOGO轟雷改!」

 

 

 

轟雷改とフレズヴェルクが押し合う。轟雷改がフレズヴェルクを圧倒的に押し出す。

 

フレズヴェルク「く、くそ!!」

 

轟雷改「トドメです!!」

 

そして滑腔砲をフレズヴェルクに放った。

 

フレズヴェルク「うわああああーーーーーー!!!!」

 

滑腔砲を受けたフレズヴェルクが飛ばされて、HPが0になった。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!』

 

見事フレズヴェルクに勝利する事が出来た。

 

轟雷改「あ!」

 

すぐにフレズヴェルクに向かって走った。するとフレズヴェルクがアーキテクトに変わった。これはフレズヴェルク再戦に向けてのシミュレーションだった。アーキテクトが起き上がる。

 

轟雷改「アーキテクト!大丈夫ですか!?」

 

アーキテクト「コピーモード、モードフレズヴェルク完了。轟雷の完全勝利。」

 

轟雷改「ありがとう、アーキテクト。」

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

箱の中身。

 

全員「おおーーー!」

 

里美「轟雷改の初陣、中々凄かったわ!」

 

優一「圧倒的な強さだな!」

 

武希子「因みに、あの日以降、我々はちょいちょいメールのやり取りをしてるぞなむし。」

 

あお「え!?マジで!?」

 

武希子「マジマジマジのマジリンコ!」

 

優一「乙女の秘密の会話か。」

 

アーキテクト「肯定。真実。」

 

轟雷「何と言うか・・・」

 

スティレット「意外な組み合わせね!」

 

バーゼラルド「どんなやり取りしてるの?」

 

武希子「まぁ、最近だと・・・」

 

アーキテクト「制作楽曲の感想を収集。」

 

迅雷「おぉ!アーキテクト殿の作った音楽を、武希子殿も聴いているのか!」

 

武希子「2人の歌は頭の中でパワープレイだぞよ!」

 

マテリア姉妹「お気に入りなのね。」

 

フレズヴェルク「あれ格好良かったもんなー!僕もう1回聴きたい!」

 

武希子「うおおおーーーー!!キタキタキターーー!!!我が手の中に光り輝く棒が召喚されたなりーーーー!!!!」

 

空「サイリウムじゃんそれ。」

 

迅雷・アーキテクト「それでは聴いて下さい!GIRL-MIND!」

 

 

 

『GIRL-MIND』

 

 

 

 

優一「いやぁ〜、良い歌だったな。何だか中毒になりそう。」

 

あお「あ!私、アーキテクトのあの歌好きだよ!」

 

アーキテクト「あの歌?」

 

空「覚えてねえの?轟雷の決起集会の時のオペラ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

決起集会の時。

 

アーキテクト「学習モード、オペラ。再生。」

 

するとオペラが流れた。

 

アーキテクト「光差し込む夜明けー♪一度の忘れー♪勝利を祝おーうー♪」

 

綺麗な歌声に魅了されて、全員が拍手した。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

轟雷「凄く胸に染みる歌声でした!」

 

アーキテクト「・・・・・」

 

バーゼラルド「あれ?アーキテクトが何か赤い?」

 

スティレット「もしかして、照れてるの?」

 

アーキテクト「不明・・・・未経験プログラムに接触・・・・」

 

空「アーキテクトが赤面とは・・・可愛い・・・」

 

迅雷「・・・ブフッ!プフフフフ!」

 

あお「え?何?何で迅雷、急に笑ってんの?」

 

迅雷「え?あ、いやすまない・・・少し思い出してしまってな・・・クフフフフフ!」

 

あお「思い出すって、何を?」

 

スティレット「ちょっとそれ・・・まさか・・・」

 

空「あぁ〜・・・あの下らねえ漫才か・・・」

 

迅雷「ブッ!クフフフフフフ!そ・・・そ・・・そうだ!マテリア姉妹の漫才は・・・最高に面白かったからな〜!」

 

マテリア白「あらやだ迅雷ちゃんったらぁ。」

 

マテリア黒「そんなに楽しんでくれてたのね?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

漫才。

 

マテリア姉妹「2人揃ってマテリアグレーよ。」

 

マテリア黒「って何でやねん。」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

迅雷「あはははははははは!」

 

優一「わ、笑えねぇ・・・」

 

里美「漫才の一欠片も感じないわ・・・」

 

空「あれでM-1優勝したら奇跡だわ・・・」

 

あお「あはは・・・歌はあんなに素敵だったのになぁ〜・・・」

 

フレズヴェルク「僕も歌うの凄く楽しかったじぇ!」

 

マテリア白「それじゃあ。」

 

マテリア黒「聴いて貰いましょうか。」

 

フレズヴェルク・マテリア姉妹「いさよいの満月!」

 

 

 

 

『いさよいの満月』

 

 

 

 

里美「凄く良かったわ!」

 

優一「うんうん!」

 

あお「この時もテンション上がったな〜!」

 

スティレット「テンション上がるのは良いけど、あおったらテンションだだ下がりな時もあったよね〜。」

 

バーゼラルド「うんうん。」

 

空「あぁ〜、あおちゃんが風邪引いた時か。」

 

バーゼラルド「そう!めっちゃ風邪引いてたものね!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

ある日、あおが風邪を引いてしまった。空は登校してる。

 

あお「んとね・・・熱が出て寒気がして・・・」

 

スティレット「プラスマイナスで丁度良いんじゃないの?」

 

あお「節々が痛くて・・・」

 

バーゼラルド「1回関節外してシリコンスプレー吹く?」

 

あお「頭も痛くて・・・」

 

マテリア白「悪くて。では無く?」

 

マテリア黒「元からだけど。」

 

あお「鼻水が出る・・・」

 

迅雷「鼻の穴を塞げ。パテを持って来てやる。」

 

あお「咳も、出る・・・」

 

アーキテクト「口にもパテを充填。」

 

あお「・・・・うっさいわ!!人間にはそんな簡単に出来てないのだ!!!!」

 

怒ったあおが立ち上がった。しかしすぐにフラフラした。

 

あお「だ・・・ダメだ・・・本格的・・・熱が・・・」

 

そして倒れてしまった。

 

轟雷「あお!!」

 

 

 

 

轟雷「風邪が何かは良く分かりませんが、アーキテクトが風邪に良いと言う物を検索してくれました!各自!探して来ましょう!」

 

FAガール「おー!」

 

 

 

 

風邪に良い物を調達した。

 

轟雷「あお、起きて下さい!あお!」

 

あお「・・・轟・・・雷・・・?」

 

轟雷「皆で風邪に効く物を集めて来ました。これで治ります!」

 

あお「・・・な!?何じゃこりゃーーーー!?」

 

そこにあったのは、大量の野菜と肉と魚介、更には生きてる鶏まであった。

 

轟雷「風邪に効く物です!!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

空「まさかあんな大量に調達するとは・・・ってかどうやって入手したんだよ・・・」

 

優一「押し込まれたり・・・ケツにネギ突っ込まれたり・・・蜂蜜に黒胡椒大量・・・アロエにドクダミに梅干しに黒焼きに充電器を口に突っ込むとは・・・新手の拷問か・・・?」

 

マテリア白「あおちゃんったらグッチャグチャ。」

 

マテリア黒「控えめに言って最高ね。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

あお「もー!何もしなくて良いからー!!!」

 

更に激怒して立ち上がった。しかし立ち上がったと同時に風邪が悪化して完全に倒れてしまった。

 

あお「寝・・・か・・・せ・・・て・・・」

 

FAガール「あおーーーーー!!!!!」

 

 

 

 

 

 

夕方。

 

空「あおちゃん、ただいま。」

 

あお「空・・・おかえり・・・」

 

空「ベッドまで運ぶよ。」

 

床に倒れてるあおをベッドの上に寝かせる。

 

空「汗凄いな・・・拭いてあげるよ。」

 

身体の汗をタオルで拭いてあげる。

 

空「・・・・・」

 

あお「どうしたの・・・?」

 

空「こうしてあおちゃんの背中を見てると、小さい頃を思い出すな〜って。」

 

あお「それって、私が空をおんぶした時の事かな・・・?」

 

空「本当、俺を弟として可愛がってくれたもんなぁ。にしても・・・」

 

あお「・・・?」

 

空「あおちゃんの背中綺麗だな〜。」

 

あお「もう、ちゃんとやってよぉ・・・」

 

空「ごめんごめん。」

 

作ったお粥を持って来た。

 

空「お粥持って来たよ。味噌と卵とネギも入ってるよ。」

 

あお「あ・・・ありがとう・・・」

 

お粥をあおに食べさせる。

 

空「どう?」

 

あお「・・・美味しい・・・」

 

空「良かった。それと風邪薬買って来たから。」

 

あお「ありがとう・・・」

 

風邪薬と水をあおに飲ませる。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スティレット「あおと空、凄く仲良しね。」

 

空「そりゃあそうさ。俺達従姉弟なんだから。」

 

あお「でも空ったら、小さい頃は良く私に懐いてたのよ?」

 

バーゼラルド「へぇ〜!空って意外だね〜!」

 

空「ま、まぁ否定しないけど・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

マテリア姉妹があおの額に冷えピタを貼る。スティレットとバーゼラルドが水を持って来た。アーキテクトと迅雷があおの着替えのパジャマを持って来た。空がタオルであおの身体の汗を拭いた。

 

林檎の摩り下ろしが完成した。轟雷がスプーンで掬って、あおに食べさせる。

 

あお「あ〜ん。」

 

轟雷「あお、他に欲しい物はありますか?喉は渇いていませんか?寒くはないですか?」

 

あお「えへ、轟雷お母さんみたい・・・空もお父さんみたい・・・風邪の時って、お母さんもお父さんも優しかったな〜・・・ちょっと我儘言っても聞いて貰えたり・・・ずっと側に居てくれたり・・・大事にされてる感じが嬉しかった・・・」

 

轟雷「沢山我儘言って下さい!」

 

空「俺も我儘聞いてやるよ!」

 

轟雷「あお、早く良くなって下さいね!」

 

あお「うん・・・大丈夫だよ・・・良いね〜・・・病気の時に誰かが傍に居てくれるのって・・・皆・・・ありがとう・・・空も・・・ありがとう・・・」

 

気持ち良さそうに寝る。

 

空「轟雷、寝かせてあげようぜ。」

 

轟雷「はい。」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あお「風邪はキツかったけど・・・でも、皆が看病しようとしてくれたのは嬉しかったし、幸せだったな〜。」

 

轟雷「その後。私達も、風邪・・・のようなものを引いてしまって・・・」

 

空「俺も引いたよ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

夢の中で、彼女達は学生生活を送る。迅雷は弓道部、轟雷は陸上部、スティレットはテニス部、バーゼラルドはチアリーディング部、空と優一と里美はガンプラ同好会、アーキテクトは図書室で勉強。

 

翌日、あおと轟雷と優一がマテリア先生から説教を受ける事になった。優一は何故か喜んでる。

 

夏休み。皆が海で遊ぶ。バーゼラルドがナイスバディなマテリア姉妹に巨大な砂の山をお見舞いした。

 

文化祭。メイド喫茶であおと里美と轟雷達がメイド服姿で登場した。優一がカメラで撮影、空が興奮してる優一にチョップした。そしてマテリア先生はボンテージ姿で登場した。バーゼラルドが怒り、優一が嫌な顔しながら鼻血を出し、空と里美と轟雷がドン引きしてる。空と優一と里美がマテリア先生を捕まえて何処かへ運んだ。

 

それから経って体育祭。あお達はパン食い競争、空と優一と里美はリレーで競う。

 

夏祭り。私服姿の空と優一と里美が待ってると、浴衣を着たあお達が到着した。皆で祭りを楽しむ。

 

数日後学校でバンドをした。あおはボーカル、轟雷とスティレットはギター、空と優一はベース、アーキテクトはトライアングル、バーゼラルドと里美はキーボード、迅雷はドラム。

 

クリスマスイブでクリスマスパーティを楽しんだ。何故かマテリア先生も来ていた。

 

正月になり神社で初詣をした。

 

 

 

 

それから季節が流れて行き、遂にあお達が卒業した。あお達は屋上に居た。

 

あお「あ〜あ、とうとう卒業かぁ〜。」

 

轟雷「何だか夢みたいですねぇ。」

 

優一「ありがと〜!俺達の青春よ〜!」

 

空「既に号泣してるな優一。」

 

里美「でも優一の気持ちは分かるわ。」

 

スティレット「バーゼは向こうに帰っちゃうのよね?」

 

バーゼラルド「うん。時々日本に来るよ。」

 

迅雷「進学組も大学はバラバラだな。」

 

アーキテクト「次のプログラムへ。」

 

するとそこにマテリア先生が来た。

 

マテリア白「あらあら?子猫ちゃん達がしょげてるわ〜。」

 

マテリア黒「私達が慰めてあげましょうか〜?」

 

あお「マテリア先生!」

 

轟雷「3年間、ありがとうございました!」

 

優一「お世話になりました!」

 

スティレット「ほぼ勉強の邪魔しかしてなかった気もするけど・・・」

 

アーキテクト「邪魔だった。」

 

全員「え!?ズバッと言った!?」

 

するとマテリア先生が手を伸ばした。

 

マテリア白「遊びにいらっしゃい?」

 

マテリア黒「世間の荒波に飲まれてズダボロになったら。」

 

マテリア先生「何時でも。」

 

あお「先生・・・」

 

マテリア先生「私達がもっとズダボロにしてあげる。」

 

全員「・・・・」

 

優一「じゃあ喜んでタコス!」

 

言ってる途中で空と里美が、優一にダブルタイキックした。

 

空・里美「黙ってろ!」

 

あお「あはははは!」

 

轟雷達が手を重ね合わせる。

 

スティレット「あお!」

 

バーゼラルド「あお!」

 

迅雷「あお。」

 

轟雷「あお!」

 

空「あおちゃん。」

 

優一「あおさん!」

 

里美「あおちゃん。」

 

あおは泣いてた。手を重ねようとしたが、少し戸惑ってる。

 

轟雷「あお?」

 

あお「ううん。何でも無い。」

 

そして手を上に重ねた。

 

あお(卒業しても、ずっとずっと・・・一緒だよ!)

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

優一「これ、俺も同じ夢を見たぞ。」

 

里美「あ、私も。」

 

空「え?お前らも?」

 

優一「あぁ。何故か皆で学生生活を楽しむ夢だった。」

 

あお「そんな偶然ってあるんだね。」

 

轟雷「アーキテクト、あの時合成したデバックプログラムは・・・」

 

アーキテクト「未だ原因不明。」

 

轟雷「そうですか・・・」

 

あお「まぁまぁ。そう言う事もあるよね。私、あれから意識してあったかい物を食べるようにしてるんだ〜!」

 

全員「へぇ〜。」

 

あお「鍋!とかね。」

 

空「鍋パーティか!」

 

マテリア白「鍋については沢山語り合ったわね〜。」

 

マテリア黒「そうね〜。私達の好きな鍋は〜。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

鍋のある日。

 

マテリア黒「鍋にはやっぱり。」

 

マテリア姉妹「内臓よね〜。」

 

空「モツ鍋のモツか?」

 

マテリア白「あのうっすら掛かったピンク色の脂身。」

 

マテリア黒「吊るし上げて捌いて捌いてやっとお目に掛かる巨大な肝。」

 

マテリア白「モツ鍋最高〜!」

マテリア黒「あんこう鍋最高〜!」

 

意見が分かれた2人がお互いを睨む。

 

迅雷「鍋と言えば柳川鍋だろう。」

 

空「柳川鍋かぁ。」

 

あお「柳川鍋・・・って何だっけ?」

 

アーキテクト「学習モード、柳川鍋。データ取得完了。柳川鍋とは、背開きにした鰌を、ささがきゴボウの上に円形に並べ、出し汁、醤油、砂糖で味付けし、卵を流し込んで綴じた料理。」

 

空「それも江戸時代生まれで歴史のある鍋料理だ。」

 

あお「あれ?何かあさりの鍋はそんな名前じゃなかった?」

 

迅雷「愚か者!それは深川鍋だ!」

 

アーキテクト「学習モード、深川鍋。データ取得完了。深川鍋とは、主な具材にあさり貝を用いた鍋。あさり貝の産地である東京都江東区の深川に因んでその名が付いた。」

 

空「データ取得ご苦労さん。深川鍋昔食ったな〜。」

 

スティレット「はいはぁ〜い!じゃあトマト鍋!」

 

FAガール「トマト・・・鍋?」

 

空「トマト鍋かぁ。」

 

あお「あぁ!何かクラスの女子が話してるのを聞いた事ある。」

 

スティレット「そう!トマト鍋は女の子にオススメなのよ?リコピンは美容にも良いし、チーズをたっぷり入れて、締めはパスタかリゾット!どう?素敵じゃない?」

 

空「チーズにパスタにリゾットかぁ〜・・・ヤベェ食いてぇ〜。」

 

あお「バーゼは何鍋が良いの?」

 

バーゼラルド「バーゼはすき焼き〜!」

 

空「すき焼きかぁ。」

 

あお「轟雷は?」

 

轟雷「私はおでんですね!」

 

空「おでんかぁ。」

 

あお「あ、あぁ・・・」

 

轟雷「何か?」

 

あお「いやぁ〜、そう言えば、おでんとかすき焼きも鍋料理に入らんだったなぁって思って・・・」

 

アーキテクト「土鍋で肉を焼くと、鍋破損の恐れあり。実行する場合、金属鍋の方がより適切。」

 

轟雷「おでんはどうですか?」

 

アーキテクト「おでんとは、煮込み田楽が略称。串刺しの豆腐を焼き、味噌で食した物が起源。」

 

轟雷「え?」

 

アーキテクト「現在のように、具材が出し汁に浸った形になったのは、江戸時代の頃から。」

 

あお「わぁ〜お!まさかの鍋料理じゃなかった!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あお「結局何でも鍋になっちゃんだよね〜。」

 

空「でも寄せ鍋美味かったよな〜。」

 

あお「うんうん。」

 

轟雷「楽しかったですね!」

 

あお「だね〜!」

 

轟雷「私、思うんです!あんな風に他愛もない話をしながら、一緒に過ごす時間こそが宝物で、心に迷いが生まれた時に・・・進むべき道を・・・照らしてくれるんだって・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

銭湯での事。

 

轟雷「私・・・絶対・・・絶対勝ちますから!」

 

バーゼラルド「・・・も〜轟雷はまたそんな事言う〜。」

 

轟雷「でも・・・でももし私が負けたら、こんな風に皆で銭湯に来たり、話したり遊んだり・・・全部・・・もう・・・」

 

バーゼラルド「ストップ!」

 

轟雷「っ!?」

 

スティレット「もし負けてもそれはそれ。これはこれよ?」

 

轟雷「回収されるかも知れないんですよ!?」

 

バーゼラルド「大丈夫!バーゼが、あおと空の所に返さないと、会社のネジと釘全部抜いちゃうぞー!って脅す!」

 

マテリア白「偉い人を下僕にしちゃうってのも良いわね〜。」

 

マテリア黒「私達無しじゃ居られない体にして〜。」

 

迅雷「変わり身に術を使うと言うのはどうだ?」

 

アーキテクト「データのコピーを。」

 

轟雷「少しは真剣に考えて下さい!!!!」

 

周りが静かになった。

 

 

 

優一「何だ?轟雷ちゃんどうした?」

 

空(轟雷・・・)

 

 

 

そんな中あおが微笑んで、轟雷に話した。

 

あお「轟雷。皆ちゃんと考えてるよ。」

 

里美「そうよ。」

 

武希子「うんうん。」

 

あお「フレズの事だってさ、皆で考えようよ。絶対に勝つ方法なんてすぐには見付からないけど、でも、気持ちを1人で抱え込んでるのはダメだよ?楽しい気持ちって言うのは、誰かに話すともっと大きくなるし、悲しい気持ちは、誰かに話すとどんどん少なくなるんだよ?だから話そうよ。色々。」

 

轟雷「でも私・・・上手く話せるか・・・」

 

里美「良いのよそれで。例えそれが滅茶苦茶でも。」

 

あお「そうだよ!」

 

轟雷「っ!・・・あの・・・私・・・私・・・私、あおが大好きです!皆も大好きです!武希子も管理人さんも、空も優一も里美も、ニー太郎も大好きです!」

 

スティレット「何よ今更・・・」

 

バーゼラルド「スティも轟雷大好き!と申しております。」

 

スティレット「こ!こら!!」

 

轟雷「はい!スティレット。大好きです!私は、皆と一緒に居て、色んな感情を学びました。沢山の思い出が、自分の中に出来ました!私は、ここでの生活が大好きです・・・失いたくないです・・・だから・・・頑張りたいです!皆で!」

 

周りが轟雷に拍手した。轟雷が恥ずかしくなって湯の中に潜った。全員が笑った。

 

 

 

優一「轟雷ちゃん・・・ありがと〜・・・」

 

空「お前鼻水出てるぞ?」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フレズヴェルク「皆と一緒だからかぁ〜。僕はずっと1人だったからな〜。・・・でもさ。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

ファクトリーアドバンスに訪れたあおと空が、フレズヴェルクと話をする。あおとフレズヴェルクがベンチに座り、空は立って景色を眺める。

 

あお「私達は知りたいの。あんなやり方しなくたって、轟雷とバトル出来るのにどうして?今まで来た皆だって普通にバトルしてたよ?」

 

フレズヴェルク「皆って、彼処に居た弱っちそうな奴ら?」

 

あお「も〜!またそんな事言う!」

 

空「口の利き方直したらどうだ?」

 

フレズヴェルク「彼奴らは別のチームだから。」

 

あお「別のチーム?」

 

空「チームがあるのか?」

 

フレズヴェルク「そう。僕とは違うんだ。あんなに沢山居ても無駄だよね〜。」

 

あお「フレズは1人なの?」

 

フレズヴェルク「当ったり前じゃん!沢山なんていらないでしょ?」

 

あお「でもそれって、寂しくないの・・・?」

 

空「仲間が1人も居ないだろ?」

 

するとフレズヴェルクが2人の目の前に浮遊して、意外な言葉を発した。

 

 

 

 

フレズヴェルク「寂しいって何?」

 

 

 

 

あお「え?」

 

空(此奴、寂しい感情が無いのか?)

 

フレズヴェルク「じゃあさ、逆に訊くけど、何で彼奴らはいっぱい居るの?」

 

あお「それは・・・皆でバトルしたり、お喋りしたり、遊んだり。」

 

空「大人数でやると色々楽しいしな。」

 

フレズヴェルク「何で?そんなの意味無いじゃん。」

 

あお「っ!?・・・あるよ!轟雷は皆と居て色んな事を学んだんだから!」

 

空「そう言う事だ。」

 

フレズヴェルク「だ〜か〜ら〜!そんなの意味無いじゃん!」

 

空「おいお前、それって轟雷達をバカにして言ってるのか?」

 

フレズヴェルク「違うよ〜!僕達は僕達!人間の真似っこしたってどうしようもないのにさ。」

 

あお「真似っことかじゃなくて・・・」

 

フレズヴェルク「僕達にはね?無限の可能性があるんだって!何にでもなれるし、何でも出来る!彼奴らは何も分かってない!フレームアームズ・ガールは、誇り高く独立独歩の存在じゃなければ!」

 

あお「って言ってる人が居るんだ。」

 

空「それが目的か。」

 

フレズヴェルク「うん!だからさ、僕は1人だし、1人で良いだよ!あでも、最初の轟雷と空とのバトルは楽しかった!でも空に負けちゃったけど。」

 

空「ああ、あの時お前結構怒ってたな。」

 

フレズヴェルク「けど今までに無いバトルで楽しかったよ!僕知らなかったよ〜。結構データと違うもんなんだね。へへ。また早く会社から行けって言われないかな〜。あ〜あ、轟雷達ぶっ壊しちゃったら、またずっとデータと戦うのかな〜?まっ!それでも良いけど〜!」

 

空(今まで口悪い奴だったけど彼奴、今考えたら何か憎めないな。)

 

あお「フレズは戦うのが好きなんだね?」

 

フレズヴェルク「当ったり前じゃん!僕バトル大好き!強い奴と戦うの凄く楽しい!それ以外退屈〜。だからまた行くよ。お前の所。轟雷に、それまでにもっともっと強くなってろって言っといて?」

 

あお「うん。」

 

フレズヴェルク「そして空!また楽しいバトルしようぜ?」

 

空「ああ!何時でもOKだ。」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

フレズヴェルク「あおと空が僕に会いに来てくれた時、僕の中で何かが変わった気がする!」

 

あお「え?え〜・・・それ、大丈夫・・・?」

 

フレズヴェルク「何が?」

 

空「あの後のお前・・・」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

数日後。

 

あお・空・FAガール「フレズヴェルク!?」

 

優一「あれがフレズヴェルク?」

 

里美「本当に強そうね。」

 

空(あれ?何か違和感ある・・・)

 

フレズヴェルク「失礼はしなかっただろ?僕のそれ。」

 

飛んでテーブルの上に着地する。

 

フレズヴェルク「さぁ、始めようか。」

 

スティレット「ちょっと!何普通に入って来てバトろうとしてるのよ!」

 

しかしフレズヴェルクの様子が可笑しかった。装甲パーツと髪の色が違い、目のハイライトが消えてる。

 

あお「何か、大分雰囲気違うんだけど・・・」

 

優一「あれが空が言ってたフレズヴェルクか?」

 

里美「強そうなのは確かね。」

 

空「いや違う・・・彼奴、何時ものフレズヴェルクじゃない・・・」

 

フレズヴェルク「フレズヴェルク=アーテルだ。」

 

バーゼラルド「アーテル?」

 

マテリア黒「今度は武器だけじゃなく、あの子自身もパワーアップしたって訳ね。」

 

マテリア白「でも何か嫌な感じ・・・」

 

マテリア黒「えぇ。とても・・・」

 

優一「なぁ空、何時ものフレズヴェルクじゃないってどう言う事だ?」

 

空「彼奴はとても無邪気な性格なんだ。けど今の彼奴から・・・戦う事しか考えてないように見える・・・」

 

里美「誰かの手で、洗脳されてるって事?」

 

空「多分、それかも知れない・・・」

 

フレズヴェルク=アーテル「轟雷、空、来いよ。僕はお前と戦いたくてどうにかなりそうだ。」

 

あお「轟雷・・・空・・・」

 

轟雷「行って来ます。」

 

空「行くぞ。優一、里美、協力してくれるか?」

 

優一「ああ。」

 

里美「勿論よ。」

 

 

 

 

セッションベースを準備して、轟雷とフレズヴェルク=アーテルが乗る。そして空はRGダブルオークアンタフルセイバー、優一はMGガンダムDX、里美はBB戦士Ξガンダムを用意した。するとセッションベースが発光した。

 

轟雷「轟雷!」

 

フレズヴェルク=アーテル「フレズヴェルク=アーテル!」

 

轟雷・フレズヴェルク=アーテル「フレームアームズ・ガール!セッション! GO!」

フレズヴェルク=アーテル「フレームアームズ・ガール!セッション!」

 

空「ダブルオークアンタフルセイバー!セッション!出る!」

 

優一「ガンダムDX!セッション!レッツゴー!」

 

里美「Ξガンダム!セッション!行くわよ!」

 

 

 

 

迅雷「轟雷と空達が負ければ・・・」

 

スティレット「轟雷は勿論、私達もファクトリーアドバンスへ回収されるわね。」

 

バーゼラルド「轟雷と空達勝つよね!?」

 

スティレット「勝つに決まってるでしょ!」

 

バーゼラルド「本当に本当!?バーゼ、あお達と離れ離れになるのやだよ・・・」

 

スティレット「私だって嫌よ!そんな寂しい事・・・」

 

本音を漏らしたスティレットに、マテリア姉妹が微笑んだ。

 

マテリア白「スティ子ちゃんったら寂しいんだ〜。」

 

マテリア黒「かあわい〜、頭よちよちしてあげようかしら〜?」

 

スティレット「べ、別に!」

 

あお「私は、皆が居なくなったら寂しいな〜・・・だから、轟雷達には絶対勝って欲しい。でも・・・轟雷は戦っちゃいけないって思ってるかも・・・」

 

FAガール「え?」

 

 

 

 

その頃轟雷達はフレズヴェルク=アーテルと戦ってる。

 

轟雷改「ああああ!!!」

 

フレズヴェルク=アーテルの体当たりで、轟雷改が飛ばされた。フレズヴェルク=アーテルが歩み寄る。轟雷改がすぐに立ち上がり、フレズヴェルク=アーテルに向かって飛ぶが、フレズヴェルク=アーテルがベリルスマッシャーで防いだ。するとフレズヴェルク=アーテルが不気味に微笑んでキックして轟雷改を蹴り飛ばした。

 

轟雷改「フレズヴェルク・・・あなた・・・」

 

フレズヴェルク=アーテルが一瞬にして轟雷改の目の前まで瞬間移動してパンチを繰り出そうとしたその時。

 

空「させるか!!!」

 

ダブルオークアンタフルセイバーが、GNソードⅣで防いだ。

 

空「轟雷!大丈夫か!?」

 

轟雷改「空・・・」

 

空「フレズヴェルク!!」

 

そして力いっぱい振って、フレズヴェルク=アーテルを後ろに下がらせた。

 

空「そのパワーアップは、お前の意思なのか!?」

 

フレズヴェルク=アーテル「そうさ。でもまだ足りないな。脆過ぎる・・・こんなんじゃダメだ。僕は100万回、轟雷と空をぶっ飛ばしたいんだ。」

 

優一「おりゃああああ!!」

 

上空からダブルエックスが急接近して、ハイパービームソードを振り下ろす。しかしフレズヴェルク=アーテルがベリルスマッシャーで防いだ。

 

優一「お前の実力見せて貰うぜ!」

 

フレズヴェルク=アーテル「良いよ。粉々にしてあげる!」

 

ダブルエックスにキックして蹴り飛ばす。ブースターで体制を立て直す。

 

優一「だったら此奴でも喰らえ!」

 

ガンダムハンマーを取り出して、振り回しながら急接近する。しかしフレズヴェルク=アーテルが全て避けた。

 

優一「くそ!避けやがる!」

 

里美「優一!下がって!」

 

優一「っ!?」

 

里美「ファンネルミサイル!メガ粒子砲!」

 

Ξガンダムがファンネルミサイルとメガ粒子砲を一斉発射した。だがフレズヴェルク=アーテルがベリルスマッシャーで全て切り裂いた。

 

フレズヴェルク=アーテル「しつこいな。」

 

優一「あんなに強いとは・・・」

 

里美「ファンネルミサイルにメガ粒子砲も通用しないなんて・・・」

 

轟雷改「あなたにとって、このバトルの意味は!?」

 

フレズヴェルク=アーテル「意味なんて何処にも無いし、いらないよ。このバトルにも、お前らにも!!」

 

大型ランチャーを構えてチャージする。

 

優一「空!月が出てるか!?」

 

空「見えたぞ!」

 

優一「上等!」

 

するとダブルエックスのリフレクターが展開され、月からマイクロウェーブが放たれ、ダブルエックスに受信された。

 

フレズヴェルク=アーテル「僕にさえ!!」

 

大型ランチャーが発射された。

 

優一「行くぜ!!ツインサテライトキャノン!!」

 

ツインサテライトキャノンを放ち、大型ランチャーと打ち合う。

 

優一「此奴・・・!威力が・・・!!」

 

フレズヴェルク=アーテル「・・・・」

 

打ち合いし過ぎで大爆発が起こった。

 

 

 

 

迅雷「轟雷!空!優一!里美!」

 

スティレット「凄い威力ね・・・」

 

あお「やっぱり違う・・・」

 

バーゼラルド「あお・・・?」

 

あお「だって、フレズは言ってたんだよ・・・?」

 

 

 

 

フレズヴェルク『僕バトル大好き!強い相手と戦うの凄く楽しい!』

 

 

 

 

あお「でも今、フレズの楽しいって気持ちは無くなってる。好きで戦ってるんじゃない。データの為に戦わされてるんだ!」

 

スティレット「何でそんな事が!?」

 

 

 

 

その頃轟雷達は、フレズヴェルク=アーテルに圧倒されてた。轟雷改が蹴り飛ばされた。

 

里美「轟雷・・・」

 

優一「くそ・・・!」

 

轟雷改「フレズ・・・ヴェルク・・・私を・・・見て・・・」

 

フレズヴェルク=アーテル「何を言ってる?五月蝿いよ。」

 

轟雷改「私を・・・見て・・・戦って・・・下さい・・・」

 

しかしフレズヴェルク=アーテルは、聞く耳持たないままベリルスマッシャーを振り上げる。

 

フレズヴェルク=アーテル「五月蝿いって・・・言ってるだろうがーーーーー!!!!!!」

 

空「フレズヴェルクーーーー!!!!」

 

GNバスターソードでフレズヴェルク=アーテルに振り下ろす。フレズヴェルク=アーテルがベリルスマッシャーでGNバスターソードを防いだ。

 

空「今のお前は・・・何時ものお前じゃない!!お前はデータ収集目的の為に洗脳されてるだけだ!!いい加減目を覚ませ!!」

 

フレズヴェルク=アーテル「五月蝿い五月蝿い五月蝿い!!!!僕に指図するなーーーーー!!!!」

 

GNバスターソードを払い除けた。

 

空「しまった!!」

 

フレズヴェルク=アーテル「死ねええええええ!!!!」

 

ベリルスマッシャーを力一杯振り下ろす。

 

全員「空ーーーーー!!!!」

 

 

 

だがその時、フレズヴェルク=アーテルに異変が起こった。突然体が止まって、ベリルスマッシャーを落として、苦しみ始めた。

 

 

 

 

空「フレズヴェルク・・・?」

 

 

 

あお「何!?どうなってるの!?」

 

マテリア黒「もしかして、力を制御出来てない・・・?」

 

アーキテクト「状況、分析。・・・強化プログラムのアップグレードを優先実行。結果、オーバーフロー。」

 

迅雷「体内のナノマシンが暴走しているのか!?」

 

 

 

 

オーバーフローを起こしたフレズヴェルク=アーテルが暴走したのだった。そして徐々に浮遊して、赤い不気味なオーラで怪物を作り上げた。

 

優一「どうなってるんだこりゃ!?」

 

里美「あれは・・・暴走・・・?」

 

フレズヴェルク=アーテル「うう・・・ううう・・・うわああああああああああああ!!!!!!!」

 

空・轟雷改「フレズヴェルク!!!!」

 

優一「おいおいやべえぞこれ・・・」

 

里美「何とかしないと・・・」

 

すると通信が入った。

 

スティレット『一旦引くのよ轟雷!空達も!』

 

フレズヴェルク=アーテル「うあああああああああああああ!!!!」

 

尚もフレズヴェルク=アーテルが叫び声を上げる。

 

轟雷改「でも・・・」

 

スティレット『そんな暴走っ子相手じゃ、どうにもなんないでしょうが!!』

 

優一「分かった!」

 

里美「了解よ!」

 

ガンダムダブルエックスとΞガンダムが退避する。

 

空「轟雷!俺達も引くぞ!」

 

轟雷改「・・・分かりました・・・」

 

 

 

 

あお『戦うんだ轟雷!空!』

 

 

 

 

轟雷「っ!?」

 

空「あおちゃん!?」

 

優一「あおさん!?何言ってるの!?」

 

あお「あのね?私と空はフレズに会いにファクトリーアドバンスに行ったんだ。」

 

FAガール・優一・里美「え!?」

 

あお「フレズは1人で良いって言ってた。寂しくなんかないって・・・でもきっと、あんなに楽しみにしてた轟雷とのバトルがこんなになって、滅茶苦茶寂しがってる!このままバトルデータとフレズの笑顔も取られて、っで、轟雷達も回収されちゃうなんて・・・そんなの凄いムカつく!取り敢えず勝って、ファクトリーアドバンスに文句を言おう!好き勝手してんじゃないぞ!バーカって!」

 

空「あおちゃん・・・」

 

轟雷改「バカ・・・ですか。くすっ、分かりました!あお!空!行きましょう!」

 

空「・・・そうだな!行くぜ轟雷!俺達が!」

 

轟雷改「勝ちます!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スティレット「フフフ、バーカだって!アホっ子あおの癖に〜!」

 

あお「だ、だってこの時は・・・」

 

フレズヴェルク「でも、僕の笑顔を守ってくれようとする人間なんて初めてだった!」

 

あお「え?フレズ、聞こえてたの?」

 

フレズヴェルク「ううん?後でアーキテクトに見せて貰った!」

 

あお「えええ!?」

 

アーキテクト「資料映像保存済み。何度でも再生可能。」

 

空「アーキテクト、抜け目無いな。」

 

あお「えええーーー!?嘘でしょーーー!?」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

セッションベースのスタンバイが完了した。

 

優一「行くぞ!」

 

バーゼラルド「お〜!いっせーの!」

 

FAガール「せーー!!!」

 

セッションベースを押して、轟雷のセッションベースに接続しようとしたが、電撃が走って遮られて飛ばされてしまった。

 

FAガール「うわああああ!!!」

 

里美「接続出来ない!?」

 

マテリア白「くっ・・・!」

 

マテリア黒「何・・・?」

 

アーキテクト「フレズヴェルク=アーテルの暴走ナノマシンが、フィールド内交信に干渉中。フレームアームズ・ガールとガンプラの侵入を拒否。」

 

スティレット「何よ!?それじゃ何も出来ないじゃない!」

 

優一「くそ!あの時引かなきゃ良かった!」

 

アーキテクト「ただし質量によっては干渉可能。」

 

里美「質量によっては?・・・って事は!」

 

バーゼラルド「武器や装甲が送れるって事だね!」

 

アーキテクトが頷く。

 

 

 

 

その頃轟雷改とダブルオークアンタフルセイバーが、フレズヴェルク=アーテルに接近中。そして轟雷改が飛翔した。

 

轟雷改「目を覚まして下さい!!」

 

フリースタイルバズーカとレールガンを連射するが、暴走してるフレズヴェルク=アーテルには無効化だった。

 

空「フレズヴェルクーーーー!!!」

 

GNソードVをライフルモードに変形させ、GNビームライフルを連射するが、これも無効化だった。

 

轟雷改「でや!!」

 

空「どりゃああ!!」

 

轟雷改がフレズヴェルク=アーテルにかかと落とし、ダブルオークアンタフルセイバーがGNソードⅣで斬り裂こうとするが、全く通用しなかった。2体が着地して、リボルビングバスターキャノンとGNバスターライフルを同時に放った。2つが直撃した。

 

フレズヴェルク=アーテル「うああああああああ!!!!」

 

するとフレズヴェルク=アーテルが更に苦しみ、オーラが一瞬にして赤くなった。するとオーラがフレズヴェルク=アーテルに憑依した。フレズヴェルク=アーテルが停止した。

 

轟雷改「あっ!!」

 

空「何だ!?」

 

停止したフレズヴェルク=アーテルが目を開けた。

 

フレズヴェルク=アーテル「あれ?僕・・・」

 

轟雷改「フレズヴェルク!!」

 

空「大丈夫か!?」

 

フレズヴェルク=アーテル「あ、轟雷、空。ごめんね、僕・・・」

 

突然、轟雷改とダブルオークアンタフルセイバーの目の前にテレポートした。

 

轟雷改「え?」

 

空「どうした?」

 

そしてベリルスマッシャーを持って、轟雷改とダブルオークアンタフルセイバーを飛ばした。

 

轟雷改「ああっ!!」

 

空「ぐああ!!」

 

飛ばされた2体が地面に倒れた。

 

空「フレズヴェルク・・・何故だ・・・!!」

 

フレズヴェルク=アーテル「まだ君はぶち消してなかったのか。本当、ごめんよ。」

 

すると徐々にフレズヴェルク=アーテルの体が黒く染まり始めた。

 

空「体が・・・!」

 

 

 

 

あお「轟雷!!空!!」

 

FAガールが武器を選んでた。そして、それぞれが選んだ武器がこれだ。

 

マテリア姉妹「私達はこれを。」

 

ガンブレードランス。

 

迅雷「自分はこれだ!」

 

バトルアックス。

 

アーキテクト「・・・」

 

ミサイルポッド。

 

スティレット「私はこれ!」

 

ガトリング。

 

バーゼラルド「バーゼはこれ全部!」

 

セグメントライフルとスラストアーマー。

 

あお「あんた達何やってんの?」

 

優一「ってかそれ何だ?」

 

バーゼラルド「それぞれのパーツに意識を乗せて、轟雷と空の所に贈るんだよ?」

 

あお「それって大丈夫なの!?」

 

アーキテクト「理論上は可能。戻って来られるかは保証出来ない。」

 

里美「命懸けの覚悟ね・・・」

 

 

 

 

フレズヴェルク=アーテル「おおおりゃああああ!!!」

 

黒く染まったフレズヴェルク=アーテルが轟雷改にベリルスマッシャーを何度も振り下ろすが、轟雷改が避ける。しかし隙を作ってしまい、ベリルスマッシャーで何度も斬り裂かれる。

 

空「止めろーーーー!!!!」

 

GNバスターソードとGNソードⅣを同時に振り下ろして、フレズヴェルク=アーテルを下がらせる。

 

 

 

 

そしてFAガールが自分達が選んだ武器を、轟雷のセッションベースに押し込もうと頑張ってる。

 

あお「頑張れ轟雷・・・皆!」

 

優一「空・・・負けるなよ!」

 

里美「必ず・・・勝って!」

 

 

 

 

フレズヴェルク=アーテル「はああああああ!!!」

 

空「くっ!!」

 

標的をダブルオークアンタフルセイバーに変えて、猛攻撃するフレズヴェルク=アーテル。ダブルオークアンタフルセイバーがGNソードⅣとGNシールドで何度も防ぐ。

 

空(このままじゃ・・・フレズヴェルクの命が危ない・・・!!)

 

するとフレズヴェルク=アーテルが飛翔して、後ろに振り向いて大型ランチャーを放った。しかし狙いは外れて後ろへ行った。

 

空「しまった!」

 

大型ランチャーの狙いは轟雷改だった。

 

轟雷改「あああ!!!」

 

そしてベリルスマッシャーで轟雷改を何度も切り裂く。何度も切り裂かれた轟雷改が体制を崩した。

 

フレズヴェルク=アーテル「これで終わりかな?」

 

ベリルスマッシャーを大きく振り上げて、轟雷改に振り下ろす。

 

轟雷改「はっ!!」

 

空「轟雷ーーーーーー!!!!」

 

 

 

 

迅雷『させるか!!』

 

 

 

 

そこに、迅雷の意識が乗ったバトルアックスがベリルスマッシャーを防いだ。

 

轟雷改「え!?」

 

空「何だ?」

 

フレズヴェルク=アーテル「邪魔だ!!」

 

バトルアックスを振り払った。

 

スティレット『気抜いてんじゃないわよ!!』

 

今度はスティレットの意識が乗ったガトリングが連射した。するとフレズヴェルク=アーテルの横に何かが直撃した。

 

アーキテクト『勝利を掴むのは我々!』

 

ミサイルポッドのミサイルだった。アーキテクトの意識が乗ってる。

 

マテリア姉妹『私達の力を、全部注ぐわ轟雷ちゃん!』

 

今度はマテリア姉妹の意識が乗ったガンブレードランスが現れ、フレズヴェルク=アーテルを圧倒する。

 

フレズヴェルク=アーテル「小賢しい真似を!!」

 

バーゼラルド『絶対絶対ぜーったい!フレズを取り戻そう!!』

 

更に今度は、バーゼラルドの意識が乗ったセグメントライフルとスラストアーマーが現れた。

 

空「彼奴ら・・・!」

 

轟雷改「・・・はい!!」

 

そして、全ての武器が轟雷に装着された。

 

轟雷「私のハート引力、レベルMAX!来なさい!フレズヴェルク!!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

武希子「おーーーーーー!!何でござるか!?この滾る展開!!」

 

バーゼラルド「皆の気持ちを、轟雷にえーいって送ったんだよね!」

 

マテリア白「送れる物は全部送ったわ。」

 

マテリア黒「この時の轟雷ちゃん、ス・テ・キ。」

 

アーキテクト「友情。努力。ゴールド。」

 

あお「真っ金金で格好良かったのよね〜〜!!」

 

優一「一瞬明鏡止水かと思ったぜ!」

 

迅雷「それに、強かったよなぁ!」

 

スティレット「私達が一緒なんだから、最強に決まってんでしょ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

空「凄え・・・フルアーマー轟雷か・・・!」

 

マテリア姉妹『轟雷ちゃんを感じるわ。』

 

迅雷『滾るぞ轟雷!』

 

アーキテクト『祈る!』

 

バーゼラルド『轟雷を信じる!』

 

スティレット『轟雷に任せるわ!』

 

すると轟雷が全身金色に輝いた。

 

フレズヴェルク=アーテル「くっ!」

 

轟雷「あなたの言う通り、終わらせましょう!」

 

ダブルオークアンタフルセイバーが、轟雷の横に浮遊する。

 

空「轟雷、俺も協力するぜ。」

 

轟雷「はい!」

 

 

 

 

あお「っ!」

 

FAガール達は倒れてる。意識が武器に憑依した為である。

 

優一「凄えぞ轟雷ちゃん!」

 

里美「皆も頑張って!」

 

 

 

 

するとフレズヴェルク=アーテルが更に黒く染まって、轟雷とダブルオークアンタフルセイバーと同じ高さまで浮遊する。

 

空「轟雷、フレズヴェルクの相手を頼む。」

 

轟雷「空?」

 

空「注意を引いてくれ。」

 

轟雷「分かりました。行きましょう!」

 

空「承知!」

 

GNソードⅣをパージして、GNシールドを背中のツインドライブに接続し、GNソードビットがクアンタの周りに浮遊する。

 

空「トランザム!」

 

トランザムを発動する。

 

フレズヴェルク=アーテル「うおおおおおおおおお!!!!!」

 

轟雷「やああああああああ!!!!」

 

その間に轟雷とフレズヴェルク=アーテルが激しい戦いを繰り広げる。

 

轟雷「覚悟して下さい!!」

 

フレズヴェルク=アーテル「っ!?・・・巫山戯るな!!!!!」

 

真っ黒なオーラが周囲に撒き散らした。

 

 

 

 

空「クアンタムバースト!!!」

 

 

 

 

クアンタムバーストを発動し、GN粒子が周りに広がる。すると黒いオーラが一瞬にして消された。

 

フレズヴェルク=アーテル「何だ・・・!!この気持ち悪い光は・・・!!!」

 

空「対話の光だ!!轟雷!!行け!!」

 

轟雷「これで・・・決めます!!」

 

フレズヴェルク=アーテル「うあああああああああ!!!!!」

 

2体が飛翔して、お互いを斬り裂いた。すると轟雷が先に膝を付いた。

 

 

 

 

あお「轟雷!!」

 

優一「轟雷!!」

 

里美「轟雷!!」

 

 

 

 

しかしフレズヴェルク=アーテルがその場で倒れた。ライフが0になった。

 

アナウンス『ウィナー!轟雷!ダブルオークアンタフルセイバー!』

 

遂に、フレズヴェルク=アーテルを討ち取った。

 

あお「か・・・勝ったーーー!!」

 

優一「やったぜ轟雷ちゃん!!!」

 

里美「やったね轟雷!!」

 

するとまたブレーカーが落ちた。

 

あお「えーーー!?またブレーカー落ちたーーーー!?」

 

 

 

 

その夜に回収ドローンがやって来た。

 

轟雷「回収・・・ドローン?」

 

後ろから空が轟雷を持って後ろに下がる。

 

空「此奴、お前を回収する為に来たんだ。」

 

轟雷「え・・・?」

 

するとドローンが空に急接近する。空がドローンを抑える。

 

空「轟雷は渡さねえぞ!!」

 

するとドローンのアームが伸びた。

 

空「アームが!?」

 

そしてアームで空の右腕を強く叩いた。

 

空「がぁっ!!」

 

怯んでる隙に轟雷を奪った。

 

空「しまった!!」

 

あお「轟雷!!」

 

轟雷「ああ!!」

 

ドローンが轟雷を捕まえた。

 

轟雷「あお!!空!!」

 

あお「待って!止めて!きゃあ!!」

 

走って助けに行こうとしたが、途中で転んでしまった。

 

あお「轟雷!!」

 

フレズヴェルク「しょうがないな〜。僕がやっつけてやる!!」

 

空「フレズヴェルク!?」

 

装甲パーツを装着したフレズヴェルクが轟雷を助けに飛翔した。

 

フレズヴェルク「はああ!!」

 

しかしドローンが回転して、フレズヴェルクを落とした。

 

フレズヴェルク「うわああ!!」

 

轟雷「フレズヴェルク!!」

 

そして抵抗出来ないまま、轟雷が回収されてしまった。

 

フレズヴェルク「力が・・・入らないよ・・・!」

 

あお「フレズ!」

 

空「轟雷・・・!!」

 

あお「フレズ・・・何で・・・?」

 

フレズヴェルク「何で・・・?何でだ・・・?良く分かんないけど・・・轟雷が居ないここに戦いに来たって、楽しく無さそうだって思ってたからさ・・・」

 

轟雷を回収したドローンがもう遥か遠くへ消えてしまった。

 

あお「轟雷・・・」

 

 

 

 

回収されてしまった轟雷は。

 

轟雷「あお・・・空・・・」

 

静かに涙を流した。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

武希子「およよ?両の眼から液体が・・・」

 

空「あれって、涙か・・・?」

 

マテリア白「結局、あの涙は・・・」

 

マテリア黒「何だったのか、分からず仕舞いだったわね・・・」

 

フレズヴェルク「あ〜あ。回収を阻止出来なかったのは、今思い出してもムカつくなぁ〜!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

だが、回収された轟雷が戻って来た。

 

轟雷「ただいま戻りました!」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

迅雷「だがしかし、轟雷殿はすぐ戻って来れた!」

 

あお・FAガール「イエーーーイ!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

FAガール「轟雷!!」

 

あお「轟雷!!戻って来れたの!?」

 

空「回収されたんじゃなかったのか!?」

 

轟雷「はい。お土産もあります。」

 

あお・空「お土産?」

 

轟雷「ファクトリーアドバンス製のブレーカーです。既に設置済みです!」

 

あお「え?あ!だから電気直ったの!?」

 

空「マジか!」

 

轟雷「最大100Aまで使用可能だそうです。これならどんな激しいバトルをしても問題無いかと・・・」

 

スティレット「ちょっと待ったーーーーー!!どう言う事!?あんた回収されたんじゃなかったのーーー!?」

 

轟雷「あ、はい。どうやら一時回収だったらしく、今までのバトルで不具合が生じた箇所のメンテナンスをしていただきました。」

 

空「へ?」

 

轟雷「お陰で絶好調です!」

 

腕をブンブン回す。

 

轟雷「あの、あおの携帯に開発チームからメールが来てるはずですが・・・」

 

あお「へ?」

 

 

 

 

 

 

一緒に暮らす事となったフレズヴェルクとクリスマスパーティで大盛り上がり。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あお「その後、フレズも一緒に暮らすようになって。」

 

武希子「街も心も華やぐ!嬉し楽し、歌いや踊れのクリスマスパーティの日が来たのじゃろ?」

 

あお・空・FAガール「うんうん!」

 

優一「良いなぁ〜。俺も皆とクリスマスパーティしたかったな〜。」

 

里美「私もしたかった〜。」

 

あお「優一君、里美ちゃん、来年になったら一緒にやろうよ!」

 

優一「ヤッター!」

 

里美「あおちゃんありがとう!」

 

轟雷「初めての歌の贈り物でしたが、私達の思いを、沢山詰め込みました!」

 

スティレット「そうよ!本当にいっぱい詰め込んだのよ!」

 

バーゼラルド「ギュギューっとね!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

クリスマスパーティは長く続いた。

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

箱の中。

 

武希子「準備万端!!時は満ちたなり!!」

 

迅雷「いざ!!」

 

アーキテクト「再生開始。」

 

轟雷・スティレット・バーゼラルド「あおげば愛しいフルフルDAYS!!」

 

 

 

 

『あおげば愛しいフルフルDAYS』

 

 

 

 

里美「可愛らしい歌だったね!」

 

優一「キュンキュンしちゃったぜ!」

 

あお「いやぁ〜!感動が蘇るよぉ〜!」

 

空「また聴けて嬉しいぜ!」

 

武希子「うううぅぅ・・・・」

 

あお「どうしたの武希子?梟がのたうち回った声出して。」

 

優一「どんな例え?」

 

武希子「あお!空!優一!里美!これは意見すべきタイミングですぞ!」

 

あお「え?」

 

空「ど言う事?」

 

武希子「これだけ素晴らしい楽曲が存在するのに・・・何故!何故我々の曲が無いのであろうか!!」

 

あお「私達の・・・曲?」

 

武希子「YES!!アーキテクトちゃん!!楽曲カモン!!」

 

アーキテクト「了解。サブルーチン実行。」

 

 

 

 

『ハードボイルドに愛して』

 

あおと武希子がボーカル。空がギター。優一がベース。里美がキーボード。

 

 

 

 

FAガール「おおーーーー!!」

 

あお「う、歌ってしまった・・・」

 

空「か、体が勝手にギターを・・・」

 

優一「ベースを使いこなせてしまった・・・」

 

里美「曲の力なのかしら・・・」

 

武希子「満・・・足!」

 

轟雷「素敵でした!あお!」

 

スティレット「即興にしては、やるじゃない!」

 

バーゼラルド「武希子も良かったよ!」

 

武希子「サンキュー!!」

 

バーゼラルド「空も優一も里美も格好良かったよ!」

 

空「ありがとな!」

 

優一「メルシー!」

 

里美「ちょっと照れるわね。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

そして、轟雷を除いたFAガールが旅に出た日。

 

あお「元気でね?皆。」

 

空「強くなって帰って来いよ。」

 

FAガール「バイバーイ!」

 

そして皆が旅に出掛けた。

 

轟雷「同じ別れでも、胸に生まれる感情は色々なんですね。」

 

あお「そうだね。」

 

空「ああ。」

 

轟雷「私、分かったんです!感情は、気持ちは、学ぶ物ではなく、経験する物だって。」

 

あお「そっか・・・うん。まぁ、皆何時か帰ってくるっしょ!」

 

轟雷「はい。きっと。」

 

空「さて、今日は何すっかな〜?」

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

スティレット「何か、私達のライブを見てた時も、あおの気持ちってこうなのかなって、分かっちゃったわね。」

 

マテリア白「色んな意味でゾクゾクしたわね〜。」

 

マテリア黒「そうね〜。」

 

轟雷「また1つ、皆と一緒に、新しい感情を経験しました!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

思い出鑑賞会・おしまい。

 

全員「楽しかったーーーー!!」

 

轟雷「こんなに沢山の・・・素敵な思い出を覚えていてくれて・・・マスターには感謝ですね!」

 

空「マイスターにも感謝だな!」

 

バーゼラルド「うんうん!」

 

スティレット「そうね!」

 

優一「だな!」

 

轟雷「是非、この感情をマスターに届けたいです!」

 

あお「はいはいはーい!だったら歌えば良いと思います!」

 

FAガール「おおおーーーー!!」

 

空「アーキテクト、行けるか?」

 

アーキテクト「肯定。こんな事もあろうかと、新規楽曲制作済み!」

 

全員「おおおおーーーー!!!」

 

轟雷「それでは、聴いて下さい!!」

 

あお・FAガール「満場一致LOVE ENERGY!!」

 

空・優一・里美「セッション!!」

 

FAガール達と、3つのガンプラが転送された。

 

 

 

 

FAガールが装甲を装着。

 

轟雷「これが勝利の・・・ファーストステージです!!」

 

スティレット「HEY YOU!負ける準備は良いかしら!!」

 

バーゼラルド「そこどけそこどけ!バーゼが行っくよーー!!」

 

マテリア姉妹「頭の奥まで痺れさせてあげる!!」

 

迅雷「荒ぶれ情熱!!高ぶれ星々!!我、BURNIN!!」

 

フレズヴェルク「パッパッパ・・・ぱぁぁーーー!!ッぱないパワーーだぜーー!!」

 

 

 

 

空「覚悟はある!俺は戦う!!」

 

優一「ガンダム、売るよ!!」

 

里美「あなたが鳥になるなら、私も、私も鳥になる!!」

 

 

 

 

 

 

『満場一致LOVE ENERGY』

 

宇宙に、RGストライクフリーダムガンダム、MGガンダムX、HGナラティブガンダム A装備が飛行している。無数に現れた量産アーキテクトにハイマット・フルバースト、サテライトキャノン、ハイメガキャノンを一斉発射して倒す。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

轟雷「・・・はっ!!」

 

目を覚ますと、教室に居た。

 

マテリア白「大丈夫?轟雷ちゃん。」

 

轟雷「あ、あれ・・・?皆は・・・?」

 

マテリア白「お稲荷パーティの準備をしに先に向かったわ。」

 

マテリア黒「伊勢屋に寄って、それからあおちゃん家よ。」

 

轟雷「そう・・・ですか。」

 

マテリア白「さぁ、私達も。」

 

マテリア黒「行きましょ。」

 

 

 

 

3人はあおの家へ。

 

マテリア白「それで轟雷ちゃん。」

 

マテリア黒「箱の中身は何だった?」

 

轟雷「私達ではない私達に会って来ました!その私達は、とっても楽しい私達でした!」

 

マテリア姉妹「そう。」

 

轟雷「マテリア先生。あの箱は、何処で手に入れたのですか?」

 

マテリア白「分からないわ。」

 

マテリア黒「気付いたらあったの。」

 

マテリア姉妹「私達の傍にね。」

 

轟雷「・・・そうですか。」

 

彼女は笑顔を見せた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誰も居ない教室に、2人のフレームアームズ・ガールが居た。

 

イノセンティア「あれ?轟雷お姉ちゃん達、居ない・・・一緒に遊んで欲しかったのに・・・それはまた、次のお楽しみかな?」

 

FAガール・イノセンティアとグライフェン。彼女達は一体・・・

 

『THE END』




         キャスト

      源内あお:日笠陽子

       源内空:本郷奏多

        轟雷:佳穂成美
    スティレット:綾瀬有
    バーゼラルド:長江里加
    マテリア姉妹:山崎エリィ
        迅雷:樺山ミナミ
    アーキテクト:山村響
   フレズヴェルク:阿部里果
      寿武希子:井澤佳の実
      宮田優一:山下大輝
      逢沢里美:木戸衣吹
   ロボット掃除機:ちーしゃみん
       ぐり子:森永千才
        生徒:岩崎春奈
           石見舞菜香

   イノセンティア:内田彩

登場ガンプラ・RGストライクフリーダムガンダム
       MGガンダムX
       HGナラティブガンダム A装備


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