蒼龍歪界録~Caeruleo depravavit draco insanit justítia~ (ゆーれーあばたー)
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第零章『いつまでも幸せに』

今考えれば不幸な事しか無かったなぁ。

 

 

こんな幸せな日が続けば良かったのに、この世界を本当に恨むよ、

 

 

龍神ちゃん、今までありがとう、

 

 

いつまでも一人で暗く冷たい泥沼に居たのに君のおかげで這い上がれた。

 

 

君は、命の恩人だよ、本当に。

 

 

些細なことが幸せで、ずっと続くと思っていた。

 

 

本当に、道化師みたいだね、踊り狂って、面白いだろうねぇ、

 

 

そんな顔しないでよ、僕まで泣けて来るだろ。

 

 

これで、御相子だよ、ただそれだけだよ。

 

 

君は人生の恩人、僕は命の恩人、最後まで迷惑かけっぱなしは嫌だからね。

 

 

「・・・・す・・られ・・の・・こ・ち・・・だ・」

 

 

よく聞こえなくなってきた、じゃあね、そろそろみたい。

 

「・い・・・・な・で・・・」

 

バイバイ龍神、本当に君といると楽しかったよ。

 

「いか・・・いで!!」

 

「お・・・てか・・・い・・!!」

 

「置いて行かないで!!!!!」

 

少女の声だけが虚空に響く。

 

その後に残ったのは、少年の死体と彼を抱き狂ったように泣き、愛おしそおに抱きつく少女だけだった

 

 

『いつまでも幸せに』そう一言告げ彼は動かなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

明るい

確か僕は龍神ちゃんを助けてトラックに轢かれて死んだと思うんだけど・・・

草の匂いがする、あれ?生きてる?

何かの唸り声も聞こえる、あと鳴き声も、

 

そう思い、少しずつ目を開けると、

 

「・・・・・・は?」

 

上に翼竜が飛んでいた。

 

「え?・・・・・・タイムスリップ?」

 

タイムスリップだとしたら此処は二十億年ほど前?

嘘~・・・・笑えん。

 

少し寝て起きたら記憶を整理しよう。

そして岩影に隠れ深い眠りに落ちた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うーん・・・・・・・・・・」

 

体が痛い、寝違えた。

どれくらい寝てたんだろう、一日とかだったら笑えないね、腹減った。

しかも何かいろいろからだから溢れてるし。

主に霊力とか妖力とか神力とか。

霊力などについては龍神ちゃんに教えてもらった。

霊力は出して体感し、神力は龍神ちゃんに身体に流して貰った。

妖力は禍々しいということだけ聞いている。

まさにそんな感じ

 

「取り敢えずでよう・・・」

 

そう思い隠れていた岩影から出るとそこには、

 

「は?」

 

下には村があり、人が居た。しかも弥生時代と思われる。

え?もしかしてそこまで寝過ごした?

神力が本気でキレた龍神ちゃんのなん億倍以上あるんですけど。

そうだ、人がいるのは良いことだ!ぽじてぃぶにいこう!

あ、その前に、

 

僕は霊力妖力神力を隠した。

これぐらいは龍神ちゃんに教えてもらったからできるが、

 

 

「多い」

 

長いのである。そのあと三時間で全部終わった。

 

 

「やっと終わったよ・・・」

 

そして、見張りの所まで歩いて行く、多分話しかけられるだろうなぁ

 

「待て、そこの者」

 

「はい?」

 

「貴様はなにをしにこの村にきた?」

 

やばい、嘘をつかないと、えーと何て言おう・・・

 

「私は旅の者ですが、迷ってしまいそろそろ日が落ちるのでよらせていただいた次第で御座います」

 

「何だ、旅の者か、いらっしゃい、何もないがゆっくりして行ってくれ」

 

「有難う御座います、では、お言葉に甘えさせて頂きます」

 

「おう、俺はジンだ、よろしくな、」

 

「僕は眠龍蒼空です、宜しくお願いします。」

 

その後意気投合して雑談し、泊めてもらえることになった。

優しい、優し過ぎる。心が綺麗すぎるよ。

 

「なぁ、今夜泊まるところがないんだったら泊めてやろうか?」

 

「いいんですか!?そこまで・・・」

 

「かまわねぇって、気にすんな、悪い人じゃなさそうだしな」

 

「でも・・・「こういうもんは素直に受け取るのが礼儀だぞ?」・・・有り難うございます」

 

やばい涙出てきた。

ここまで人は優しかったっけ?

 

「お、オイ!!何で泣いてんだよ!色々とこっちが困るぞ!!」

 

「グズッ・・・ずいまぜん゛」

 

「取り敢えず日がくれたから行くぞ!!」

 

僕は涙を拭き元気良く答えた、

 

「ハイ!!」

 

その晩はジンさんの家にお世話になった。

ジンさんのおじぃちゃんもおばぁちゃんもいい人だった。

泣きそう。

 

 

そして食卓の席での会話で出た洩ヤ様という神に興味が沸いた。

 

 

「そうだ、蒼空、明日洩ヤ様に挨拶しに行ったらどうだ?」

 

「洩ヤ様?誰ですか?」

 

「お前だと腰抜かすかもしれないなぁ~」

 

ジンさんがニヤニヤしている。

 

「コラ!ジン、罰当たりじゃよ!」

 

「いいじゃないか、婆さん、いい考えじゃと思うぞ?」

 

・・・・・洩ヤ様か・・・・

 

「あってみたいですね・・・」

 

だろ?と、ジンさんが胸を張る。

確かに興味が沸く。

 

「よし!明日挨拶してきます!」

 

「よっしゃ!いって来い!!」

 

「若いもんはいいのぅ」

 

おばぁちゃんは黙りこくってため息をつくだけだった。

 

それにしても洩ヤ様か・・・・明日が楽しみだ

 

そのあとは皆で談笑した後に寝た、人の暖かみを感じた。

 

 

 

 

朝になると、皆もう起きていた。昨日作った日時計は早朝四時をさしていた。

早過ぎますよ。

 

「皆さんおはようございます。」

 

「おう!蒼空、寝坊か?」

 

「いや、皆さん早過ぎですって」

 

「ハハハハ年を取ると時間が早く感じてのう」

 

「ところであそこにある棒と石は何なんだ?」

 

「あれは日時計ですよ、太陽でできる影で時間を図ります」

 

と簡単に説明すると、

 

「へぇ・・・面白いな」といい、日時計の方へジンさんがいってしった。

 

ジンさんって変な所で好奇心強いからなぁ。

 

「所で蒼空よ、そんな服ではあやしまれてしまうからのぅ」

 

と、いいおじぃちゃんは服を取り出すと僕に渡してきた。

 

「いえ、そこまd「こういうもんは素直に受け取るのが礼儀じゃぞ?」有り難うございます・・」

 

あれ?前にもこんなやり取りが・・・・なにこれデジャブ

 

「隣の部屋で来てくるといい」

 

「はい、そうさせて頂きます」

 

と言い残して隣の部屋へ向かう。

何かジンさんとおじぃちゃん似てるなぁ、色々と

 

そう思っていたら隣の部屋に着いた。

 

~少年着替中~

 

「おお!にあっているじゃないか!」

 

「ありがとうございます」

 

「そろそろいったらどうだ?日が真上だぞ?」

 

「そうですね、でわそろそろ・・」

 

ついでに袋もくれた、優しいなぁ

 

僕は袋を持ち、玄関へ向かう。

 

ジンさんたちが見送ってくれた。

 

「本当に何から何まで有難うございました!」

 

「いいってことよ、また来てくれよ?」

 

「ハイ!!」

 

「じゃあの」

 

「おじぃちゃん、おばぁちゃんもありがとうございました!」

 

「元気での」

 

「では、お世話になりました!!」

 

そういい僕はジンさん宅を後にした。

 

目指すは洩矢神社!いざ、レッツゴー!

 




ジンさん家族善人過ぎ・・・
ちなみに、ジンさん達は妖力と神力、霊力に気づいてました。
見張りで少しでも気づきます。
爺婆は勘です。
あと現時点での装備品は此方になります
・村民服
・ナイフ
・菓子、飲料水
・袋
→現代での袋、燻製肉、漬物、その他保存食etc…
こんな感じです。
服と漬物は別の方がいいのでは?


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第一章『諏訪子との出会い』

「此処が洩ヤ様の社殿かな?」

 

地図を見たから大丈夫だと思うけど・・・

不意に社殿の方へ目をやると、社殿に小さな女の子がいることに気づく。

 

地元の女の子かな?

 

「おーーい、ちょっといいかな?」

 

その少女に呼びかけても、此方を向くだけ。

まぁ仕方無い事だよね。他所者だもの。

まぁこんな所で考えててもしかだかないからちょっと行って来ますかね。

 

そう思い僕は走って女の子の側へ行く。

いい情報があるといいんだけど・・・

 

「ね、ねぇ君、洩ヤ様って知ってる?」

 

その女の子は此方を見て、呆れた表情をして「何だ此奴馬鹿じゃないの?」って顔してる。

 

「お前は誰だ?なぜ此処へきた、妖怪?」

 

「・・・・・・・は?」

 

此奴何言ってんの?という顔をしてしまう。

僕が妖怪?んな訳あるか。

 

「えーと・・・僕は人間だよ?」

 

「では何故妖力やらがあるのだ?」

 

ああ、これの事ね。とようやく納得し其の儘の事を告げる。

 

「目が覚めたら使えるようになっていた」

 

「・・・・・・・は?」

 

何このデジャブー怖いんですけどー

いや、割とマジで。

何とか話し変えないとデジャブ地獄になる。そんな気がする。

 

「と、所で洩ヤ様何処にいるの?」

 

「私が洩ヤだ。」

 

は?何言ってんの?この女の子・・・・

まさかそんなことはない。

 

「嘘はいかんよ嘘は。こんな可愛い女の子が洩ヤ様な訳無いじゃん」

 

そう言うと女の子は顔を赤くして、また訳のわからない事を言ってきた。

 

「お前には私が何に見える・・・・・?」

 

なにをいっているのだろうか?

 

「そりゃあ、目のついた可愛い帽子被った可愛い女の子ですよ。」

 

洩ヤ様(仮)は顔を真っ赤にして、バタバタし始める。可愛い。

いや、決してロリコンではない。断じてこれは親のような気m(ry

略さないで欲しい・・・・

 

「ば、・・・・・」

 

「ば?」

 

どうしたのかな?体調悪いとか?

 

「ばかぁぁ・・・・・」

 

あ、ヤバイかも、可愛すぎる。

もうロリコンでもいいかな。

NOロリコン、話逸らそう。

 

「所で、君が洩ヤ様?」

 

一番気になることを聞いてみた。もう反論はしないよ。

 

「うん、私が洩ヤ様だよ、洩矢諏訪子、諏訪子でいいよ。」

 

「よろしくね、諏訪子僕は眠龍蒼空、蒼空でいいよ。」

 

「よろしく、蒼空、で、一つ聞いていいかな?」

 

「何?」

 

「君何処から来たの?」

 

何処から、うーん、なんて答えるべきかな?

取り敢えず嘘つかないとめんどくさそうだなぁ

 

「僕は旅してる時にこの村を見つけたから来たんだよ。」

 

「嘘だね、」

 

何故ばれたし。

 

「な、何故そう言えるのかな?」

 

「だって岩影から急に現れるなんておかしいじゃないか」

 

「何故知ってるし」

 

「神様だから其れ位は見ておかないとねぇ」

 

「くそ、すべてお見通しってことですか」

 

「そうだよ、取り敢えず家無いんだったらここに住めば?」

 

「え!?いいの!?」

 

「勿論だよ、何か面白そうだしね」

 

幼女優しいなぁ、これも小さい子の優しさってものなのかなぁ

 

「・・・・・」

 

「どうしたの?」

 

「何か凄く失礼な事思われてた気がする」

 

「気のせい気のせい」

 

「うーん、じゃあ取り敢えず中に入ろうか」

 

「うん、お邪魔させてもらうよ」

 

「どうぞー」

 

そう言われ中に入るようジェスチャーを送られる。

 

「お邪魔しまーす」

 

中にはいると、うん、普通、

これといってなにかあるわけでもないしうん。

でももうちょっとなぁ、女の子らしいというかねぇ、

何というかそんなものがなにひとつないからねぇ

 

「どうだ?整頓されているだろう?」

 

自信満々に胸を張る諏訪子。

 

「無い胸張っても意味ないよ」

 

「・・・・・・・ブチッ」

 

あれ?何か切れた?

何か諏訪子から負のオーラが漂ってくるんだけど・・・

 

「テメェ表出ろやァァァ!!!!!!」

 

「ギャァァァ!!!やめて!!そのミシャクジ様仕舞って!!謝るから!」

 

「ゆるさぁぁぁんんんん!!!!!」

 

怖い怖い!!これは流石に失言だったな、鬼の形相だよ。

まぁ可愛いけどね

 

「ゴメン!!本当ゴメン!!理由があるから理由だけでも聞いてよ!!」

 

だから僕は諏訪子を論破する!

次は僕のターンだ!!

 

「ほぉーう、理由とはなんだ?聞いてやろう。」

 

よし乗った!これで勝つる!

 

「いやそのね、何というかね、諏訪子がそのー・・・」

 

「私がなんだ?」

 

「胸張る姿が可愛かったというか、それで怒るのもちょっと可愛かったというか」

 

うん、ありのままの事を言った。

これは事実だ、しょうがない。

 

「・・・・・あーうー・・・・」

 

あら可愛い。

思わずそう呟きたくなるけれど喉でとどめる。

諏訪子、そこでそれは反則だって。

 

顔を真っ赤にして口をパクパクしてあーうー言ってる諏訪子に追い打ちをかける。

ちょっと可哀想かな?

 

「いや本当だって、諏訪子滅茶苦茶可愛いよ、今も抱っことかしたいもん。」

 

「あうっ!?!?」

 

「あーうー言ってるのも可愛いし、顔真っ赤にしてるのも可愛すぎるよ?」

 

「・・・・・・・」

 

黙っちゃった、ちょっとやりすぎたかな?

でも可愛いから仕方無い。

 

「・・・・っこ」

 

「え?なんて言ったの?」

 

「抱っこ・・・」

 

「えぇー!?!?諏訪子!?」

 

何を言ってるんだこの幼女。

いや、抱っこしたいけどさ、可愛いけどさ。

顔真っ赤にして涙目でプルプル震えてるのは頬ずりしたいけどね。

 

あーーーもうロリコンでいいや。

可愛い。諏訪子可愛いよ。

 

「蒼空がしたいっつったんだから早く抱っこしてよ!!」

 

あ、鼻血出てきた。

 

「オッケー!!!!」

 

「え、ちょ・・強引・あっ、まっ・・鼻血つく・・」

 

「よしよし、いいこいいこ。」

 

「うー・・なでないでよぉ・・・」

 

しばらく腕の中で弱々しくパタパタしてたけれど、しばらくすると動かなくなった

いきなりどうしたんだろう。

 

「・・・・・・・・・・」

 

「えーーと、取り敢えず居間に行くからね?」

 

「うん・・・・・・・・・」

 

取り敢えず落ち着くまでこうしていよう。

 

うーん、神様とはいえやっぱり見た目相応の年齢なんだろうなぁ

諏訪子って完全に幼女だよね。

 

 

と思っていたら諏訪子が飛び降りた。

 

「どうしたの?」

 

「いや、とても失礼な事を考えられたような気が・・・」

 

「気のせい気のせい、諏訪子は変だねぇ」

 

「あーうー・・・・」

 

「あら可愛い」

 

「・・・あーうー・・・・・」

 

諏訪子が顔を真っ赤にしてあーうー言ってる。

マジ可愛い。

 

ということで、僕と諏訪子の生活が始まった。

早く帰りたいなぁ・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーー待っててね龍神ちゃん

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼空の腕の中で諏訪子は悶えていた

 

(まったく・・・いくら生まれたばかりとはいえ幼女は無いだろう・・・)

 

蒼空は可愛い可愛い言い過ぎなんだ・・・

ああもう調子狂う!!

それよりも何で私の本当の姿が見られたわけ?

 

あれが妖怪だとしてもそこら辺の雑魚妖怪にすぎないのに・・・

 

可笑しい・・・可笑し過ぎる・・・

それに何故私を恐れないでここに来た?

 

そう考えていると私の中にあり得ないが考えが浮かんだ。

 

「もしかして・・・他の世界からきたとか・・・」

 

うーん、何とも言えない。

馬鹿らしいと感じるが今はこれが一番有力だ。

 

「もしくは未来、過去・・いや過去はないな」

 

「それか本当に旅人で私の事は知らないとか・・・」

 

どれも曖昧な考えだ、でもどれも確率は高い。

 

取り敢えず蒼空が起きたら聞いてみよう。



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特別編第一章『能力』のレポート

あれから数百年、不思議に僕は年を取らずに生き続けていた。

その数百年の間、霊力などを完全に制御出来るようになり、特徴があることを知った。

次はその特徴を纏めたものである。

霊力

・近くにある植物や動物が生気を帯びたように生き生きとなる

・物を出そうと考えると物を創れ、消そうと思えば消すことができる。

・傷が自然と治る。…etc

妖力

・出しただけで周りを無差別に破壊する。(制御可能)

・直接物に流し込むと弾け飛ぶ(人体への実験は無し)…etc

神力

・言霊の使用(神力を込めて発言するとその通りにさせる)

・幻想を操る(現代に実在しないとされる物を操る)

・能力を操る(触れたもの、見た物体験した事を能力とし操る)

・範囲を操る(破壊範囲などあらゆる範囲を操る)

・流れを制する…etc

 

 

この世界には『能力』というものがあり能力を持つものは能力持ちと呼ばれ、ある者は恐れられ、ある者は称えられ、ある者は無干渉といい、その能力、その者によって其々接し方が変わってくる。

そこで僕の持っている能力について書き出してみた。

 

『創造と破壊と能力を操る程度の能力』

・創造には霊力を使い、傷が癒える事なども考え、生命力を付与することができるのだろう

・破壊には妖力を使い、妖力に耐性の無い人間にはより強い攻撃となる

・能力の場合神力を使うのは強化を行う場合だけである。

《強化について》

・強化とは泥団子を鉄球並みに硬くしたりまたその逆も然り。

・限界まで強化したものには特性がつくようになる。次は一つの例である。

「リミットハードネス」

意味は限界硬度、付与される能力は『あらゆる力の干渉を無力化する程度の能力』

勿論、適用されるのは強化したもののみである。

 

 

現在覚えている能力は以下の通りである。

『自然を操る程度の能力』→草などに触れたため

『時を操る程度の能力』→時という概念に触れたため、時が進むのを体験したため

『言霊を扱う程度の能力』→言葉を使っているため

『万物を切断する程度の能力』→いつも持ち歩いているナイフのため

『狂う程度の能力』→両親の死など不幸が重なり気が狂れてしまったため制御不可

他、未発見の能力多数

 

《能力の変動について》

能力と能力を組み合わせて新しく能力を作ったり能力を操るには神力を使い、草木を操る程度の能力と大気を操る程度の能力などを合わせて、『自然を操る程度の能力』にしたりすることができる。

 

 

 

 

 

 

 

「こんなもんかな・・・・・・?」

 

「蒼空ぅーなにかいてるのー?」

 

「あぁ、諏訪子に教えてもらった能力について纏めておいたんだよ」

 

「へぇーー、でもさぁ、蒼空の能力ってさ、」

 

「僕の能力がどうかしたの?」

 

「いや、やっぱりチートだよねーって思ってさ」

 

「・・・・それは僕も思うよ」



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第二章『過剰な愛情は愛する者の首を絞める』

!!WARNING!!
今回は一応十八禁、十五禁の内容が含まれています。
今回は飛ばしても何とかなると思うので嫌な方は観覧をオススメできません。
それでもいいという方はしたへスクロール!!






































「諏訪子」

 

「なーにー?蒼空ぅー」

 

「いい加減膝から降りてくんない?」

 

「いいじゃぁーん。 ・・・減るもんじゃないし」

 

いや、そういう問題じゃ無いでしょ。

 

基本暇な時諏訪子はこうやってじゃれてくる。

あれ?何かおかしいような・・・気のせいか

 

「いや、ちょっと聞きたい事あるから降りてくんない?」

 

「ーーー奇遇だね、私も話があるんだよ」

 

何かを察したのか表情を変え不敵に笑う諏訪子

いや、膝の上にいなければカリスマ性だらけだったのに

 

「いや、その前に降りて」

 

「酷くない!?こんな可愛い少女を突き放すの!?」

 

「降りてくれる?」

 

満面の笑みで告げる、どうやら僕の笑みはとても怖いらしい。

暴徒共が一瞬で黙るほどというのは凄いものだよね。泣きたい

 

「いやその・・・・」

 

「降りてくれる?」

 

「はい・・・」

 

あ、涙目の諏訪子可愛い、神様も黙らせる笑みって・・・

それか言霊の影響かな?

 

「じゃあ、どっちから話す?」

 

「あ、それは私から話させてもらうよ、その方が進みやすそうだからね。」

 

「オッケー、じゃあどうぞー」

 

「はいはいー今回の話は結構真面目だよ」

 

いつも巫山戯る癖に!まぁそんな諏訪子だから好きなんだけどね!可愛いなぁ諏訪子!!

あ、赤くなった、どうしたのかな?

 

「な、何かすごく恥ずかしい事考えられた気がする・・」

 

「あはははは。ーーーーー気のせいだよ」

 

「ねぇ!?何その間!?絶対考えたでしょ!?ねぇ!?」

 

「ほ、ほら!いつまで経っても話し進まないよ!?」

 

「あーうー・・・まぁいいや。」

 

諏訪子は変な所で察するからなぁ。

僕は社会的にそろそろ死ぬかも。そういえば龍神ちゃんも子供の姿だったなぁ。

あれ?僕ってやっぱロリコン?

 

「蒼空は大和政権って知ってる?」

 

「知ってるよ、聞こうとしたのはそのことだし」

 

「やっぱりか、それでね、此処もそろそろ狙われてるんだよ」

 

「うん、やっぱ?後僕からもいいかな?」

 

「なに?」

 

「そこの本陣に行ってみようと思うんだ」

 

敵を知ることも大切だし、停戦や共存の交渉もできるかもしれない

僕はそいつ等に殺されそうになれば壊せばいいし

 

だけどそんな考えを全てぶっ飛ばすような勢いで諏訪子が怒鳴り始めた。

 

「ダメ!!!絶対にダメ!!!!」

 

「す、諏訪子?」

 

「そんな危険な所絶対にダメ!!!死んだらどうするの!?!?」

 

諏訪子が泣きじゃくってしがみついてくる。

心配してくれるのは嬉しいけど流石にオーバー過ぎると思う。

どうしたんだろう?こんなに一生懸命になるなんて。

 

「諏訪子?どうしたの?」

 

「私は!!私は!!蒼空が死んだら!!」

 

其の侭大泣きしてしまう。此方に言葉を掻き消す様に鳴き声をあげる。

諏訪子はいったいどうしたというのだろう?

 

「私は蒼空のことが大好きなんだよぉ・・・蒼空が居なくなったら・・・私生きていけないよぉ・・・蒼空、私達家族でしょ?もう蒼空無しじゃ生きてけないんだよ?そんな私を突き放すの?もう離れることなんてできないよ?」

 

背筋にゾクリと悪寒が走る。

そうだ、確かにもう僕達は”家族”だ。だけどおかしい。何かおかしい。

今はただ諏訪子が恐ろしくなって、狂ってしまいそうだ。

このまま狂いに身を任せてしまおうか、という感情を抑え、諏訪子を兎に角元に戻さないと僕達の関係が崩れてしまう。

 

「ねぇ諏訪子、僕達は家族だよね?」

 

「うん、そうだよぉ、蒼空も私の事好きでしょ?好きだよね!?」

 

ダメだ、落ち着け。

 

僕は気持ちを落ち着かせて諏訪子に掛ける言葉を考える、

一言でも間違えたらアウトだ。

 

「うん、大好きだよ。諏訪子も僕のこと好き?」

 

諏訪子の力が強まる。諏訪子がゆがんだ笑みを浮かべる。

カオスという言葉が一番合う空間だ。

 

「大好き!!大好きだよ蒼空!!」

 

嬉しそうな声、歪んだ笑み、血の滲む腕、全てがおかしい

 

「本当に好きだったら僕の事信用してくれないの?」

 

「そ、それは・・・」

 

よし!掴む力がちょっと弱まった!このまま行けば!!

 

「お願い、僕の事信じて」

 

「・・・・・」

 

何か思い詰める諏訪子、本当に頼む!!

 

僕は必死に祈る、これで出来なければすぐにでも此処を出る事になる。

それだけは避けないと、僕も諏訪子が好きだ、だからこそ関係を壊したくない!

 

やがて諏訪子は何を思いついたか先程よりも、歪んだ笑みを浮かべると、とんでもない要求をしてきた。

 

「いいよ、信じる」

 

「ホント!?」

 

「その代わり条件があるよ。」

 

「なに?今の関係を壊さないなら何でもいいよ」

 

「ーーーー何でも?ウフフじゃあねぇー・・・・」

 

これからい言われる条件は予想していなかった条件を言われた。

 

 

 

 

「これから一ヶ月間キスさせて。」

 

「・・・・・・え?」

 

どうゆう事だろう?キス?何を言ってるのだろうか。

 

「どういうこムグッ!?!?」

 

「ん・・んあっ・・・・じゅる・・あ・・んくっ・・」

 

「んーーーーー!?!?!?!?」

 

諏訪子の柔らかい唇が乱暴に押し付けられどんどん重力を掛けられる。

そして口の中に押し入ってきた舌に口内と舌をじっくり嬲られる。

 

「ん・・・じゅるるるるるる」

 

無理矢理舌の下の唾液を吸われ、諏訪子の唾液が送られる。

何故、何故、何故美味しいと思ってしまうのだろうか。

 

諏訪子の顔を見る、相変わらず笑みは歪んでいた。

いっそ溺れてしまおう。その甘い考えが浮かんだ途端に諏訪子を狂う程可愛く思ってしまう。

試しに諏訪子の舌を舐めてみる。

 

「ん・・・・・!!」

 

諏訪子の唇が離れる。ネチャネチャと卑猥な粘着音が聞こえ性欲を刺激する。

ああ、可愛いなぁ、肝心の諏訪子は少し痙攣しながら、恥部を抑えている

 

「もしかしてイっちゃった?」

 

「・・っは・・急に、舐めるからぁ・・」

 

可愛いなぁ、可愛いなぁ諏訪子。

 

「蒼空ぅ・・・もっとシヨ?」

 

「うん、大好きだよ諏訪子」

 

「私も・・・んっ」

 

諏訪子の唇にキスをし舌を入れて嬲りまくる。

 

「んあっ・・・はぁああ・・・・んんっ・あああああぁ!!!」

 

「ん・・・ネチャ・・・・んん・・・」

 

其の侭双方が酸欠で気絶するまでこのやり取りは続きここから一週間二人で愛しあったそうだと。

 

そこから、キス未満の甘えなら蒼空は拒まなくなり、諏訪子は夜這いを掛けて処女喪失プラス妊娠でその後夜寝てる間に精液を搾り取られていることをまだ知らない。

 

ちなみに子供は蛙で近くの庭に産卵されましたとな。

こればっかりは蒼空も怒ったが、諏訪子がまた求めた為又中出し逆レイプで妊娠、産卵した事で一週間無視されたそうな。

今は仲良しです。

でも夜になると時々喘ぎ声が聞こえるので、何処かの祟り神が夜這いを掛けているのでしょう。




パルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルパルゥゥ!!!!


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第三章『人を見下す者は人に見下される』

「ここかな?」

 

出発の際に諏訪子に抱きつかれたが引き剥がし走ってきたがそれ以外特に目立つ事は無かった。

ただ妖怪の群れが襲ってきたので全員四肢の骨をバッキバキにしたりもしたが特に目立たないだろう。

 

と、今日の晩御飯は何にしようと考えていたら門番らしき人がいた。

 

「すいません」

 

「何者だ」

 

うわ、僕の苦手なタイプだ、この人。

堅っ苦しいのは嫌いなんだよなぁ、もうちょっとフレンドリーになれないもんかね。

 

「諏訪の国からの使いの者です」

 

「諏訪の国?ああ、あの潰される。」

 

何か聞こえたなぁ、あれ?でも多分聞き間違いだろうなぁ。

我慢我慢!ここでバラしたら交渉の余地も無い

 

「通らしてほしいのですが」

 

「ああ、しかし人間を使いにするなんてそれほど弱「黙って通らせてくれます?」・・・」

 

今度は言霊で黙らせておく、やれやれ予想以上に此処は屑野郎共の溜り場らしい。

 

戦争の時少し痛めつけておこうかな。

 

今回の交渉で停戦にするのは別にいらない。問題は他にある

大和政権について少し調べたが有名な神が多く数も多いらしいが、今や惑星レベルで破壊活動を行える此方としてはどうでもいいことだが、

余談だが百年毎に霊力などの量が倍になる、たまーに新しい能力とかも追加されるのでアップデートのようなものだ。

 

さて、今日の晩御飯はカレーにしようと考えていたら前にいかにも偉そうな人がきて(まぁ神だろうけど)話しかけてきた

 

「君が諏訪の使いかね?」

 

「はい」

 

「入りたまえ、いいか、人間くれぐれも失礼のないようにな」

 

あんたらの方が失礼でしょうが、と、ツッコミを入れたいけど取り敢えずは従おう。

 

因みに、さっきからずっと床やら壁やらにC4を爆薬でくるんだ箱を置いてっているので出る時にドカンとやってやろうと思う。

どっちにしろ仕掛けてきたのは彼方だからね。

 

「君が使いかね?」

 

あ、忘れてた、カレーの具は何にしようか考えてたら交渉のこと忘れてた。

 

「あ、はい」

 

何とも気の抜けた返事だなぁと思う。

序でに今は別の人格を貼り付けてあるのでこんな口調である。

要は同情などの感情を殺すために人格を作ってもとの人格に貼り付けている、仮面のようなものだ。

素の人格でこんなことしたら悲惨である、大惨事である。

 

「全く諏訪の国は何を考えているんだ、こんな子供を寄越すなんて」

 

「我々も舐められていますねぇ」

 

「こんな子供に話せることなどないでしょう、ははははは」

 

何つー屑野郎共だ、やっぱここで始末しようかな

 

そう考えて起爆装置のスイッチを取り出して襲うとした時、

 

「貴様等ッ!!いい加減にしろ!!」

 

あ、この人は話が通じそう。御柱を背負った女性が叫んだ、

 

「貴様等!少し外に出ていろ!」

 

この人は・・・中心に居るから恐らく天照大神かな?もう一人の女性は・・・わかんないな

 

「すまなかったな、此方の者が無礼をした」

 

「いえ、別にいいですよ、それよりも少し場所を変えませんか?そこの女性と貴方で話した方が早く進むと思うので」

 

どうかな?これでOK貰えなきゃだいぶきついんだよなぁ、下手したら皆殺しにしそうだ。

 

「そうだな、八坂殿はどうだ?」

 

「私は構わない、それにその少年の言うとおりこのままでは進まないからな」

 

お、これで第一段階は完了っと、これでもう交渉は成功したようなものだ。

もうこの際だし停戦は捨てよう。確率は高い方がいい

 

「ではついてきてくれ」

 

「わかりました」

 

 

 

 

 

 

 

コツコツコツコツコツコツ・・・・・・

 

「そういえば君の名前は何ていうんだ?少年よ。」

 

「眠龍蒼空です、貴方方は?」

 

「私は天照大神だ、眠龍殿」

 

やっぱりか、だいたい予想通り、問題はもう一人の方なんだが。

 

「八坂神奈子だ、ところでなぜ私まで呼んだんだ?天照大神だけでも良かっただろう」

 

八坂?八坂刀売神か?

神奈子と言う名には覚えが無い、諏訪大戦で洩矢神を負かすのは・・・ああ、建御名方神か。

 

「少しお願いしたいことがあったのともう一つ理由があります」

 

「理由?それは何だ?」

 

「僕は貴方方以外の神が気に食いませんでしたので。心を覗けば皆差別、軽蔑でいっぱいでしたけど貴方方二人は対等に話してくれてましたから」

 

そう、全員の心を覗いたら二人以外はそうだった。

まぁもとから歴史を変えぬようにするつもりだったからね、外野は余計だったから

 

「ほう、お前なかなか面白いな、よく私達の前でそんなことが言えるな、普通の人間なら動くことも出来ないぞ?」

 

八坂さんが言ったが、既に普通じゃないしね、何十億歳だからね。

しかも周りの人からついた渾名は『人外よりも人外してる人間』だからねぇ

 

「まぁもう何十億歳ですし、人外よりも人外してる人間と呼ばれますからねぇ」

 

「あはははは、お前は面白い冗談を言うな、ははは」

 

「そうだぞ眠龍殿、人間が何十億も生きれるわけなかろうははは」

 

「本当ですよ?和の国ぐらいなら動かずとも破壊できますよ。」

 

「「うそだろ?(でしょう)」」

 

「本当ですよ?ほら。」

 

そう言って天照大神と同じ神力と大妖怪クラスの妖力、いつもの百倍の霊力にした。

 

「「!?!?!?!?」」

 

二人は後退りながら驚愕の表情をする。

やっぱ信じてなかったか。

 

とりあえず仕舞っておこう。警戒されたままだとあれだし。

 

「そんなに警戒しなくてもいきなり襲いませんよ」

 

二人はキョトンとした顔をした後いきなり笑い出した。

これには吃驚である

 

「はははは!!!やっぱり御主は面白いな、私も敬意を持って蒼空殿と呼ばせてもらおう」

 

「はーーー・・私もお前を戦友・・とはちょっと違うが一人の友人として名前で呼ばせてもらおう」

 

「はぁ・・・・?」

 

唖然だ、正直ついていけないのが本音だ、だけど仲良くなれたのはいいことだね!友人が一人増えた!嬉しいな!

 

「ところでそろそろ交渉を始めないか?流石に話しすぎたし蒼空殿も暇ではないだろう。」

 

「おっと、完全に忘れてましたね」

 

「どんな交渉なんだ?」

 

「交渉の内容はですね・・・・・

 

此処では敢えて伏せておくことにする。

さぁ、諏訪大戦開戦だ!!

 




投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでした。
課題との長き闘いのせいで遅れてしまいました。
少しずつ徹夜して更新できるよう頑張ります!


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第四章『戦場では人は変わる、人は皆残虐になる』

反省も兼ねて早めに投稿しました。
これから忙しくなるので、時間を見つけて投稿していこうと思います。
あと今回はかなりチート臭いのと、主人公の酷い一面が多量に含まれます。
正直、大和政権の神様がとても残念な事になります。
「イメージを崩したくない!」という方は見ない方がいいかと、
それでもいいよ、という方はどうぞ。


「さてと、じゃあ、開戦の狼煙を上げましょうかね」

 

そう言って僕はC4の起爆装置を手に作り出す。

まぁ神奈子さんと天照さんには迷惑かもしれないけど他の奴等はどうなってもいいからね。

 

「ポチッとな」

 

起爆装置のスイッチを入れると同時に背後から爆音と倒壊音が聞こえる。

 

「おーおー派手にいきますなぁ」

 

さて、帰って報告かな?正直羽はやして飛べるけど、片方の羽クトゥルフに出てくる化物みたいで僕には影響無いけど、普通に諏訪子レベルなら気を失うから人に見られたらその人死んじゃうしなぁ。

 

「まぁ何とかなるでしょ」

 

因みに、破壊や切断といった能力は目に見えない物も対象となる。

だから自分に対しての理解や意識などを破壊するか、視線など切断すれば別にいいんだけどね。使い続けるとしんどい、と言っても片方の羽だけにすると某最後の幻想的ゲームのキャラみたくなるからなぁ。

 

「見られなきゃ平気か。」

 

そう言って羽を生やし飛び立つ。因みにもう一つの羽は何処かの大天使を彷彿とさせる羽になっている。ふつくしい・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっと、」

 

神社前に着地して羽を仕舞う。諏訪子に見られたら大変な事になる。

それにしてもこれなんとかならないかなぁ。

今度アーマードスーツみたいなの作ってみようかな?格好良さそう。

 

「おーい諏訪子ー?」

 

「なに!?」

 

「うわっびっくりした!何なの急に?何で上から落ちてきたの?」

 

因みに着地から素の人格。

人格の変更には仮面みたいなものに能力とかいちいち書き換えるような力が篭っている。

なので着けるだけで自身の消費はゼロになっている。

素なので上から落ちてきた時にはびっくりした。

 

「もう少しまともな登場はできないのか、この、この、」

 

諏訪子の頭を拳骨でグリグリする。

あ、可愛い

 

「痛い痛い!やめて!頭が割れる!」

 

「やめると誓うか?」

 

「誓う誓う!!」

 

「よろしい、ならばフィニッシュだ!」

 

「ぬわーー!?!?」

 

諏訪子の頭にグーを振り下ろす。此れは軽く見えるかもしれないが諏訪子を基準とした力加減なので一般人にやったら文字通り柘榴のようにハジけるので悪用禁止だろうね。

罪の無い人を殺すのは嫌だからね!

と言っても、処刑用BGM流しながら悪役にグリグリしたら頭が弾ける光景は何ともシュールだと思う。

 

「あーうー・・・ちょっと酷く無い?」

 

「酷くなーい、それよりも開戦だから準備してよ」

 

「え?何それ聞いてない」

 

「そりゃ言ってないもの」

 

「鬼畜だ、鬼畜がここにいる」

 

鬼畜で結構ですとも。

それと今回の諏訪大戦に関する『交渉』というのは、洩矢諏訪子と八坂神奈子の一騎討ち。

さらに、眠龍蒼空こと僕と、大和政権の全総力と天照大神の一騎討ちである。

これから僕が行くのは、とても広い平原だ。

正直、今回は確実に負けるということがわかっている。

神奈子さんを選んだのは現在の守矢神社の祭神だったはずだからこっちの方がいいと思ったので選んだ。

問題は僕の役目が終わるまでに諏訪子が耐えてくれるかにある。

どういうことかというと、神奈子さんが何処までやるかわからないからだ。

もしかしたら、諏訪子が『殺される』ことになるかもしれない。

まぁ、速攻で終わらせればいいだろう。

今回の不安要素はだが他にもある。

飛んでも、恐らく此処には平原からではどうしても間に合わないので、一瞬で行く必要があるということだ、なのでテレポーテーションをぶっつけ本番でやるということだ。

辿り着くことは出来るけど体はどうなるかはわからないのだ。

実際人形でやったら布と綿の塊になって到達地点にたどり着いていた。

人でやるとどうなるのかわからないから不安だ。

僕は天照さんと神奈子さんと諏訪子を無傷とは言わないが死なせずにこの戦争を終わらせるのが優先すべき事だ、これが出来なかったら彼岸にでも乗り込んでってやる。

 

「ねぇ蒼空」

 

「ん?なに?諏訪子?」

 

「さっきから何ブツブツ言ってんの?」

 

「いや、別に」

 

「気になる~気になる~教えてよ~」

 

「グリグリ行きますか?」

 

「遠慮します。」

 




まさかの警告詐欺です。
次回でした。すいません。
次回は戦闘パートですが、スペカルールが無いので大技はありません。
次回で終わるかなぁ、諏訪大戦編。


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第五章『力とは、気を付けなければ自らをも殺す物となる」

「さて、と」

 

はい、やって来ましたは見渡す限りの荒野、荒野、荒野。

何故こんなところにいるかというと今回の戦争は此処が一番丁度いい場所だからなんだよね。

 

「・・・・・十分、いや五分以内に天照さんとその他大勢を片付けないといけないのかな?」

 

正直その他大勢は十秒あれば片付くので問題は天照さん何だよなぁ

 

不安で一杯だが諏訪子のため、と自分の中の不安を掻き消して前を向く。

そして、手元には言葉通りなんでも切れるナイフを持っている。

 

恐らくそろそろ来る頃だろうから臨戦態勢をとる。

因みに爆破するのは、敵の本部を奪うのとそこにいる敵の殲滅、諏訪子も土地神の頂点とはいえ歴史では負けているから、長くは持たないだろう、五分持ってくれれば恐らく大丈夫だと思うが、早いに越したことはないからね。

 

「お、来た来た。んじゃあ始めますかね。」

 

人格を変えるため仮面を付ける。

実際媒体ーが無くても使えるが脆く、そして、集中出来ないので面を媒体にしている。

今回着けるのは感情を殺す『無情の面』だ。

仮面は着けると消えるので気にならないし、外そうと思えばいつでも外せる。

 

「蒼空殿」

 

何時の間にか天照さんとその他大勢が来ている。早いもんだね!

 

「ん?あぁ天照さん、こんにちは」

 

「あぁこんにちは、ところで本当に御主一人なのか?」

 

「そうですよ。別に天照さんはともかくその他大勢なんて触れなくても殺れますよ」

 

・・・・さっきから天照さんの後ろが五月蝿いなぁ。どうせ強がりだとか下等生物が何を言っているだとか、これはさっさと片付けたほうがいいね。

 

「天照さん、そろそろ始めませんか?後ろが五月蝿いですし」

 

「ん、ああすまないな。始めよう」

 

「さてと、それじゃあ・・・」

 

ナイフを持った手を上へと運び、振り下ろした。

少しおさらいしてみよう。僕は妖気が漏れないように霊力でコーティングしています。

このナイフは何でも切れます。あとはもうわかるよね?

 

バキバキバキバキ!!!!

 

地面に亀裂が入り砕けていく。それはすぐに後ろの軍勢にも届いて行きーーーー

 

「「「「「「「グアァアアァァアァァァ!!!!!!」」」」」」」

 

軍勢の断末魔が辺り一帯に響く。

骨の折れる音、地面の割れる音、その衝撃波は荒野全体をボロボロにしてその手を止めた。

悪いが天照さんの剣以外の武装は破壊させてもらった。僕もパーカー長ズボンナイフという装備だからこれで真剣勝負の条件は揃った。能力はすべて封じて剣だけの勝負だ。

 

「御主・・・何をした!?」

 

「別に、ナイフで霊力の壁を壊してちょっとだけ外に妖力を漏らしたんですよ。勿論真剣勝負ですから能力は全面禁止ですよ」

 

「そんなこと言って御主が能力を使わないという保証はないぞ?」

 

「大丈夫ですよ、約束事は絶対に守る主義ですから」

 

僕は一応生まれてこの方約束を破ったことはないので安心してもらいたい。

ボク、ウソツカナーイ

 

「むぅ、それなら信用しよう。」

 

「では始めましょうか」

 

「あぁ、ーーーーん?ちょっと待て」

 

「どうしたんですか?いきなり」

 

いきなり天照さんが驚いた表情で問いかけてくる、何か問題でもあったのかな?

 

「いや、御主その小刀でで戦おうというのか?」

 

「当たり前じゃないですか、僕の相棒ですよ」

 

自慢じゃないがこのナイフは絶対に壊れなくて何でも切ることが出来るナイフだ。

神具とはいえ、壊れる心配は要らない、むしろ彼方が壊れるのが先だ。

 

「そ、そうか、じゃあ始めよう。」

 

「?わかりました」

 

皆よくわかんない反応をするなぁ。諏訪子の訓練に付き合う時もそんな反応だったしなぁ。

まぁ、手加減しても、ボロ勝ちしたら、プライドがどうとか泣いてたなぁ

 

「悪いが人間だからと言って手加減はしないぞッ!!!」

 

天照さんが一気に目の前にきてその大剣を振り下ろす。

だけど全然遅い、ナイフの刃と柄の直角になっているところに引っ掛ける。

 

「遅いねぇ、力も弱いですねぇ、これじゃあ負けちゃいますよ?」

 

「!?クッ!!余計な御世話だ、よッッ!!」

 

次は右フックが飛んでくる。だから遅いってのに、

今度は大剣をナイフの刃を滑らせ拳に振り下ろさせる。

 

「クソッ!!」

 

天照さんは瞬時に拳を引き大剣をそのまま地面に叩き下ろす。はなから手は狙ってなどいない。狙っていたのはーーーーーー

 

「!!!!しまっーーーー」

 

「チェックメイト、僕の勝ちです」

 

ーーーーーーーーーーー大剣を引き抜くまでの一秒の隙だ。

 

その一秒の間に体を右回転させ、後ろを取り片手で動きを抑え片手で首にナイフを当てた。

これで僕は何時でも天照さんを殺せる。体の自由を奪ったので逆転は不可能と言ってもいい。

 

「貴方方は投降してください。さもなくば殺します」

 

「・・・・・・はぁ、わかったよ、私達は負けた。」

 

「ありがとうございます。では行かせてもらいますね」

 

「どこに行くんだ?別に御主の役目は終わったはずだろう。」

 

どこに行くなんて決まっているーーーーーーーーー

 

「ーーーーーーー大切な家族を守りに行くんですよ」

 

早く、急がないと、また大切な家族を・・・・・・失いたくない。



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