ダークサイドが斬る！

第1話

どうもモチベーションが死んでるので、AC小説の更新が遅れてる排除君です。

今回の作品は息抜き兼モチベ回復用の自己満足小説です。

それでも「まあ、ありじゃないか」という人は読んでいってください。

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日が暮れて夜になり、すっかり漆黒の闇に覆いつくされた帝都の道に何者かが歩く音が響き、酒屋の近くを通った際に窓から漏れる微かな灯りの光で石畳の上に影が映る。

帝都に住まう都民の殆どは次の日の仕事などに備えて睡眠を取るため、こんな時間帯に徘徊するような者はよっぽどの酔狂しかいない。

だがどんなことでも例外がいるように、帝都に住まう者の中にも例外は居る。

「罪人 レニー・スターク。罪状 異民族に対する武器等の物資の援助及び多額の賄賂」

黒一色で統一された装束に身を包み、右手には十字架に見えるモノを握る男が低い声で言葉を発する。

「判決は有罪。執行猶予の余地無し」

そしてかの男の眼前で恐怖に震える商人に十字架を向けて一歩踏み出すと、月夜の明かりで堅く悍ましい仮面が漆黒に輝く。

「よってここで刑に処す。貴様は―――――――

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　――――――――死刑だ」

暗い夜道に赤い光が迸り、何かが焼き切れる音が響いた。

★

『転生』

俺は始めただの夢に過ぎない、馬鹿馬鹿しい事だと思っていた。

所詮は宗教によく見られる普通とは違う感性から生まれたものだと。

だが俺はその考えを改めさせられた。

自分自身の死を通じて。

―――――――事の発端は高校三年生に進級してから数か月ちょっと経った日だった。

俺は何時もと変わらず、夜中の12時過ぎに就寝して目覚まし時計の煩いベル音で朝の6時に起き、起床直後特有の何とも言い表せない気分の悪さに包まれながら、朝食のパンを齧り洋風の料理を摘まむ。

そして学校のHRが始まる8時まで時間の余裕があるため腹が痛くならない程度の体操をして、身体が温まったら少し寒さを感じる朝の空気の中制服に着替え、鞄に詰め込む物の整理を行う。

家から学校までの距離は、歩いて15分程なので時間をそこまで心配する必要はない。

それから7時過ぎ辺りに鞄を持って自室から出て、最近窮屈に感じてきたスニーカーを履く。

自分は中学校卒業まで身体全体がお世辞にも大きいとは言えない状況だったが、ここ数年で一気に伸び始め今まで着れていた服が軒並みダメになったのだ。

成長には個人差があるとよくいうが、あまりにも突拍子もなく伸びると困るモノがあるのは意外と分かる人が多いのではないだろうか。

元から身長高くて気にすることのない人も多そうだし、そこまで無理やり理解を得ようとする気もないからどうでもいいが。

そんな事より大学受験を控えている三年生の初夏なのに、呑気に普通に生活している自分自身について色々考えていかねばらない。

AO入試や推薦での入試は受ける気がないので単純に勉強一筋で頑張れる事と、受験する大学は私立大学の文系学部故に英語、国語、社会の３科目でいけるとお慢心していたのがいけなかった。

進研や全統などの模試では、マーク模試の点数が良くて慢心してた。

入る気だった大学での入試では記述式の入試となることを知らずに、ぐでっーとしていた。

まあそんなこんなで最近気づいた俺は焦りながら勉学に本腰を入れ始めたのだが、登校後の学校で普段よりも真面目に授業を受けて帰りの支度をしようとしていた時に、俺の知らぬ間に俺の机の中に入っていた一通の手紙を見つけた。

冴えない男最優秀賞に選ばれた俺に誰が何のために入れたのかわからないが、不思議と悪い気はせず心の中を空っぽにして読んだ。

内容は、ただ簡潔に「伝えたいことがある。放課後体育館裏に来てほしい」というものだった。

これは………恋愛系の奴でよくあるあれなのではないのか、と俺は思った。

エロゲを幾つもやったことがある故に、リアルでこんなのあんのかと一瞬呆けてしまったが、俺の判断力は嬉しさと身体から湧き上がる急激に熱くなった血で低下していたのか、悪戯に準ずるものかも知れないという思考を一切排除して指定された場所に向かった。

体育館裏は何時も日の当たらない場所で、表現としてはじめじめしていると言えば正しいか基本的には誰も寄り付かない場所でもあった。

日は傾き始め、時刻は夕方５時を回っていた。

苔が生えて滑りやすくなっている細道を通り、目的の場所に着いた俺は暗く湿っているこの場に相応しくない白く、光っているかのようである存在を見つけた。見つけてしまった。

絹のようにさらさらとした質感が見て分かるほど綺麗な黒髪と、制服にちゃんと収まりながらも主張しているとこ

ろはしっかりと主張しているスタイル。

高校の男子たちからは”天使”と謳われている学年の人気者「本多 栞(ほんだ しおり)」がそこにはいた。

「来たわね」

彼女は俺の目を見つめながら口を開き言葉を発した。

俺は彼女に目を合わせられたことで緊張して張りつめていた身体がピクリッと動き、恥ずかしさから目を逸らす。

どこかによい目の置き場はないかと探すが、焦り始めた俺が目を泳がしていたことに気付くのは後になってからだった。

「ここにあなたを呼んだのは他でもない、私よ」

そうゆう彼女に抱いていた疑問をまた膨らませる。

何故俺を呼んだのか。

理由は頼み事か、告白か、はたまた……………………

「残念だけど君に伝えたい事何て何もない」

彼女が謎な事を言いながら俺にゆっくりと近付いてきて、左腕を肩に掛ける。

そして後ろに隠していた腕を勢いよく前に突き出し、

「騙して悪いけど、これも私の為なの 死んでもらうわ」

俺の心臓がある位置に包丁を突き刺した。

これが俺の死んだときの簡単な流れだ。

俺は刺された後、ポケモンでバトルに負けたときみたく視界がブラックアウトしたのだが、次に目を覚ました時は今いるこの世界のベットの上だった。

ベットの上で目覚めた俺は一瞬、あの状況から生き残ったのかと思い安堵に包まれる同時に、刺された場所がどうなったのか確認するために心臓の位置に手を置いた。

しかしあるはずの傷はなく、逆に俺は上半身裸になっている身体と見慣れない手を見て思わず「えっ・・」という声が出た。

俺の身体はお世辞にも筋肉があるとは言えない肉体だったし、手も外人のような白さもないものだったはず、と。

なのに今は細マッチョに近い感じで、手も白く俺の掌に見られた家庭科の授業で出来た深い切り傷が無くなっており、声もブルーアイズを使いそうなCV津田健次郎になっていた。

当時は何が起きたか理解するのに時間が掛かることは無かった。

俺が目を覚ました部屋に据え付けてあった鏡で全体像を確認して解った。否応にも解ってしまったのだ。

190cm前後の長身で黒髪にブラウンの瞳、細面で鼻筋が通ったナード顔。そして明らかに外人であるのに声がCV津田健次郎。

そう、俺は死んだ後何らかの形で”スターウォーズのエピソード7/フォースの覚醒”に登場する人物「カイロ・レン」に憑依していた。

カイロ・レン

スターウォーズ エピソード7の物語に深く関わる主要人物で、同エピソードの「ファースト・オーダー」と呼ばれる組織の指揮官。

普段は幹部らしく落ち着いて見えるが、作戦が失敗するとライトセーバーやフォースグリップによって部下や身の回りの物に当たるというヒステリックな一面を見せ、小物界の大物と言わしめる状態になったキャラでもある。

その経歴は謎に包まれていたが、エピソード4～6までで主要人物の座を飾っていた反乱軍のレイア・オーガナと密輸人であるハン・ソロの息子だということが分かると様々な経緯が判明。

劇中では同輩のアプレンティスを皆殺しにしたり、自身の父親を刺したりと中々の暴走具合であるが実力は確かなようで、燃えるような気性を前面に押し出したごり押し戦法で相手を圧倒したりしていた。

だが完全なシスと呼べる練度で無いこともあり、不意の攻撃に対応できなかったり元ストーム・トルーパーやフォースの訓練を受けていない初心者にやられたりとダメな部分も多い。

以上が俺が全体的に見たカイロ・レンのキャラクターだ。

上で述べた通り、粗削りなルーキーといった感じなのだが思った以上に他の人からの受けは良いとは言えないキャラだった。

作戦失敗等ですぐにキレたりするのが悪かったのか、元ストーム・トルーパーのフィンに梃子摺ったりフォースの訓練を受けてないレイに負けたりしたのが受け入れらないのか、兎も角公式ネタキャラにされてる時点で察しの通りだ。

でも、俺はそうとは思わない。

レンのキレっぽい短期さや粗削りな感じは、祖父であるベイダー卿に似通る所があるし、シスとして成れていない彼が負傷している状態でよくライトセーバー持ち相手に二連戦を出来たと思う。

小物っぽさでもキャラとしては特徴が出てるし、まだまだ成長する余地があると作品を見た中で感じれたからエピソード8、エピソード9と成長した姿でレイ達の前に立ち塞がってくれれば良い悪役になるだろうと思いもした。

結論として俺はカイロ・レンが悪役として好きだった。

………………ただただ俺がカイロ・レンが評価しているのを説明しているだけになってしまった。

話を戻そう。

えっと、どこまで話したっけな。

確か俺が憑依してしまったところまでか。

俺は憑依後、自身がカイロ・レンになってしまったのなら死亡フラグ満載のスターウォーズの世界に来てしまったのかとorzになった。

だがよくよく考えてみれば、俺のいる部屋はスターウォーズによく見られる近未来的な部屋でなく、何処となく中世を感じる部屋であったため世界が違うのではないかと思った。

結果、俺の予測は当たっていた。

カイロ・レンが着ていた黒いフードと外套を身に纏い、ダース・ベイダーの様に声を変えられるマスクを被った俺は、部屋の外に出てその日三度目となる衝撃に襲われた。

外の世界は、排気ガスやコンクリートジャングルと呼ばれるビル群の姿が全くもってなく映画やアニメで見たザ・中世の雰囲気で満たされていたからだ。

驚きで暫くの間ぼっーとしていた俺は、突然横から声を掛けられ自分が意識しなくとも右手にカイロ・レンが使うライトセーバーを握りしめ、声を掛けた張本人にそれの光刃を向けていた。

そして向けられた相手がヒッ！と恐怖に慄く声を上げたことで、意識が戻り自分が何をしていたかを把握し、即座に俺は「すまない」と相手に謝罪の言葉を述べて光刃を収納し腰の元あった位置に戻した。

どうやら俺に声を掛けたのは街の警備隊員で、見回り中に偶然将軍の俺に会ったから挨拶をしようとしたらしい。

俺は将軍と言う地位に始めこそ混乱こそしたものの、警備隊員が嘘を言っている素振りもなく考えを纏めるために彼をさっさと職務に戻らせた。

彼が去った後、俺の頭の中に数々の情報が流れ込んできた。

あまりにも過剰な量の情報が一気に頭に来たため、思わず痛みでマスク越しに頭を押さえたが、すぐにその痛みも引いた。

そして俺は今の自分が身を置いている状況に理解を示すことが出来た。

この街が帝都と呼ばれる帝国の首都であり、俺はその帝国の軍に身を置く将軍である。

今日は自分自身の職務が休みであったため、自宅で寝ていたこと。

最後に俺カイロ・レンは「ダース・レン」という名で帝国の国民に恐れられていることだった。

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ダース・レンがダサいと思った人は代案くれると色々と修正を考えます。

個人的にカイロ・レンは大好き。というかダークサイドのメンツが大体好き。
厨二っぽくてええやん？
レン君のライトセーバー見てぐっと来た人は私と握手。



※：この小説は不定期更新です。

※２：息抜き用なので文自体にあまり期待はしないほうがいいです。

第2話

こっちの方がACより伸び良くて草。

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俺は将軍である。

俺は今帝国軍でトップクラスの地位にいる。

「将軍、今回の調査で得られた文官の汚職等の詳細です」

しかしそれほどに高い地位にいても良いことは意外とない。

役割が管理職に上がれば慣れない仕事や負担が増えることもあるからだ。

俺の前世の世界は中間管理職がとんでもない仕事量だった記憶があるが、中世並みの文明レベルだとトップの方が仕事量が多いのかもしれない。

結局は俺の体感した所の情報なのだが、生憎と俺は生前まだ仕事を始めていなかった年齢故に曖昧なのだ。

「ふむ。1～7までの人物の情報は革命軍に協力者と称して横流ししておけ」

そして何時もの如く汚職塗れで生活している帝国の腐りの部位を処理する。

普段は私設部隊の諜報部が集めてくれる情報から優先的に処刑すべき相手を決めて自ら刑を執行するのだが、帝国の腐りの大元である大臣「オネスト」の息がかかった者は革命軍に情報を流し、代わりに処理してもらう。

自分は帝国側の人間であるため、必要以上に大臣と事を荒立てるわけにはいかないのだ。

勿論、ゴミは片づけねばならないから事が終わったら始末するが。

「革命軍にですか…………分かりました。大臣派の人物と言う名も加えて流しておきます」

革命軍

中国の漢王朝のように腐りすぎて末期症状を呈してきている帝国に反旗を翻した所謂反乱軍と呼ばれるもの。

元々帝国に悪感情を抱いていた人間たちが作ったようなものであるが、最近では帝国側の人物も沢山革命軍側に流れているため賊として片づけることはできない存在まで成長した。

だが、不確定要素を排除して考えれば帝国に打ち勝てる存在と言うには力が足りない。

幾ら優秀な人材や怒りや憎しみと言った感情を溜め込んで戦っても、こちらにはそれらを全て覆せる武器があるからだ。

「これでよし………っと。では残りの者たちはこちらで処理しておきましょうか？」

帝具

1000年前、帝国を築いた始皇帝の命により造られた48の超兵器。

自分の精神力や体力を消費して人ならざる力を得ることができ、戦術的にも戦略的にも活用できるある意味核兵器より危険なモノ。

内乱のせいで行方不明になっている数が半数を超えている。

「いや、何時も通り私が直接手を下す。処刑日は後に伝えておくからお前たちは準備しておけ」

とは言えどもこちらだけが帝具を有しているわけではない。革命軍も相当数の帝具は有している。

事実革命軍の帝具使い達が帝都で良い感じにゴミ処理をしてくれてる。

俺の立場からすれば仕事量が減るし、非友好的な大臣派のメンバーを自ら手を下さずとも消せる。まさに二重の意味で得ってもんだ。

まあ、俺もその処理されるメンバーの一人に数えられているから楽観的に見ていくわけにはいかない。

一度死んでからもう一度地に足をつけれたんだ。意地でも生き残ってやる。

「はっ。ファースト・オーダーの隊員にはしっかり伝えておきます」

そんなこんなで脳内の考えを纏める独り言のような事が終わったのだが、同時に部下からの報告も終わった。

★

俺はカイロ・レンに憑依してから初めての仕事をした際に、俺がしなければならない事の多さに嘆いていた。

荒れに荒れている帝国の領土を侵す異民族や革命軍によって脅かされる帝国の実情。そして腐りに腐っている帝国の役人と大臣の存在。

順番に終わらせていかねばならないことが山積みなのに、どれもこれも解決には多大な時間を有するであろう事柄ばかり。

思わず「まじかよ」と呟いたが、俺が悪態を吐いたから解決するような問題じゃないことを何日もかけて自分に納得させ、行動を起こすことを決意し俺は早速行動を開始した。

現在可能な事を吟味してみてから皇帝の元を訪れ、私設部隊の結成を許可してもらうように献言した。

皇帝は年不相応のカリスマがあったがまだ幼い為、大臣であるオネストの指示や助言で政治を行う状態だった。

だから俺は仕事中に仲良くなった将軍「ブドー」からオネストが切れ者である情報を得て、それを考慮した上で賭けに出た。

誰が見ても乱世と言うであろう状況下で、将軍という高い地位を持った者に私設部隊の創設を許可する程大臣は馬鹿でないと思っていた故に、その時は人生初の大きな賭けだと思ったのだ。

しかし私が思っていたことに反して、大臣はあっさり許可していいだろうという考えを皇帝に伝えていた。

拍子抜けだった。

もっとこう・・・・俺が困るような展開があるものだと考えていたのに、ここまであっさり通されると逆に恐怖を抱いた。

だが今更後戻りはできないから、俺は自棄になって部隊を結成するために使えそうな人材を探した。

規定数分の隊員を短期間で集めるため、幾らかの金銭（当然自腹）を餌に市民が参加する武を競う大会を開き、その上位にのし上がった者達を勧誘するという方法を取った。

結果上位陣の者を殆ど勧誘する事に成功し、中々に癖のある者はそれぞれ部隊を率いるに相応しい者とするために適当にブドーの元に預けた。

隊長格の確保を完了した俺は一般の隊員たちを集めることにした。

こちらは個の力や上に立つ者の適性を必要としない人間を探すだけだったので、安定した収入を得られる条件を餌に地方の農村の成人男性を村の働き手がいなくならない程度に引き抜いて回り、凡そ500人ほどの人数を確保。

後はブドーから地獄のような訓練を受けてきた隊長達に鍛えることを任せ暫く放置。

そしてその間に部隊の結成を正式に皇帝に報告し、名を「ファースト・オーダー」と定めた。

☆

次に俺は革命軍の内通者を捕えると言った名目で作った私設部隊を使い、帝国内部の腐敗を粛清し始めた。

今の俺が行っている作業もこの腐敗粛清に含まれていて、上で述べた通り大臣派の人物は革命軍に情報を流して処理してもらい、非大臣派の人物は俺が陣頭指揮を執って処刑する。

始めは個人で動いて殺っていくつもりだったのだが、あまりにも殺らねばならない数が多く、更には大臣派かどうかという所まで判別して減らしていかないといけない都合上、一人では捌き切れず部隊を作る事にしたのだ。（取り逃がしてしまった際にカバーしてもらう意味もあったりする）

ではついでに革命軍に情報を流すこと等についても話しておこう。

革命軍に情報を流す手順はいたって簡単である。

まず部下たちに帝国の腐敗部分を何分割かして調査してもらい、リストが出来上がったら大臣派の人物の名と今ままで行ってきた悪行を別のリストに纏め上げる。

纏めたリストを行政報告の書類に偽装して革命軍に内通している文官に渡し、革命軍の暗殺集団へと届くように工作。

これをするだけで一週間以内に何人かの人物は命を落とし、こちらに残っているリストからその人数分名前が減るのだ。

えっ？じゃあなんでそこまでするのに革命軍側に内通とかしてないのだって？

そりゃあ革命軍に身を寄せても生き残れるって保証はないからさ。

勿論帝国側にいたとしても命の保証はないが、この世界にいるバケモノ筆頭の将軍二人を相手取らないだけマシなもんだ。

……………結局は将軍という立場上死とは隣り合わせなのにな。

なんか陰気臭くなっちまった。

そろそろ話題を変えるか。

それじゃこの世界における憑依前のカイロ・レンが送ってきた人生とフォースやライトセーバーの位置づけについて話すか。

まずカイロ・レンの送ってきた人生なんだが、レン君はそこまでハードな人生を過ごしてきたわけではない。

帝都に比較的近い小さな村で生まれたレン君は、小さい時からフォースに対する適性の高さから村人たちを驚かせることを仕出かしてきて、成長してからは短期ながらも上に立つ者としての素養があり次期村長候補だった。

だけど途中で彼がライトセーバー・フラムベルージを手に入れてから彼は人が変わったように振舞い始めた。

何故レン君が豹変したのか。

その答えはこの世界におけるフォースやライトセーバー、そしてジェダイやシスの存在にあった。

憑依後の俺はレン君の記憶を探り、過去に彼がどんなことをしてきたのかを見たのだ。

そうしたらレン君は14歳を過ぎる頃に大人たちに内緒で村近辺にある立ち入り禁止の遺跡に行き、過去に存在した人物が残したホロクロンを見てシスの教義を学び、帝具として存在していたライトセーバー・フラムベルージ持ち出した。

この世界のシスやジェダイは、元々帝国が作られる前に繁栄していた民族によって神聖視されてきた所謂シャーマンに近い立場で、互いに超常的な力のフォースと古代より希少な鉱石であるクリスタルを動力源としたライトセイバーを用いた戦いで民族内のトップを決めていた。

他者との協調や仁愛を重視するジェダイとは異なり、シスはただ私益のみを偏重する。

この二つの異なる性質を持つ者が混在することで同じ民族間のバランスを上手く保っていたが、ある時二つの民族の内の片方の者がジェダイからシスへと身を堕としてバランスが傾き、血を血で洗う内戦が勃発。

最終的に双方とも力を消耗しつくし、後に帝国を築く始皇帝によってどちらも平定される。

そして帝国を築いた始皇帝は「ずっとこの国を守っていきたい」という願いのもとに帝具を作るのだが、その帝具の中にはシスの生き残りが作ったライトセーバーも含まれていた。

加えてライトセーバーを作ったシスは、後世におけるライトセーバーの適合者に対してシスの教義を伝えるためにホロクロンを創造し、正規のシスになる為の儀式を行う寺院を建てた。

大まかな歴史はこんなところか。

結果、そのホロクロンで教義を学んだレン君はダークサイドに傾倒。

村の村長に任命された時はそれを辞退し帝都へと旅に出て、そのまま帝都についた彼は19歳という若さでフォースやライトセーバーを使いこなし見事将軍の座へと上り詰める。

その後は自分が弱者を支配する権利を持つと考えていた通りに行動し続け、冷酷でありながら短気な性格で周囲の物にあたったりするエピソード7と殆ど同じ事をしていた。

だけど彼自身は帝国軍の兵士に気を使ったり、自分より後に帝国軍に入った女将軍「エスデス」に興味を抱いたりと意外な一面を持っていたりもした。

俺はやはり世界が変わろうと、人物自体の生涯や周辺の環境は大よそ変わらないもんだなと思った。

それと同時に生涯と環境が変わらないなら、レン君の前にレイのような存在が立ち塞がるのではないのかとも思った。

まあエピソード7のレン君とは違って、ホロクロンから教義を学んでいるしフォースやライトセーバーの使い方もしっかりと鍛錬を積んでいることで磨きがかかっているから負けることは万が一にも無いだろう。

…………身体を動かすのは憑依してから演習しかしてない俺だから不安たっぷりだが。

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深夜テンションで書いたら色々とごちゃごちゃした文になった気がする。
気が向いたら書き直そうかな・・・。

それとライトセーバーは帝具にしました。
フォースについても、この世界では安寧道の教祖が使う超常の力に似てるものと考えてもらえればいいです。


※：この小説は不定期更新です。

※２：息抜き用なので文自体にあまり期待はしないほうがいいです。

※３：誤字脱字等がある可能性があるので、見つけ次第報告してくださるとありがたいです。