超ドラゴンボールZ (リーグロード)
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プロローグ

オッス!オラ作者だ!ついにドラゴンボールの二次小説を書くことにしたぞ!
みんなも応援よろしくな!後次回から前書きはアニメみたいに前回の解説をするからよろしくな。


星の光が一切無い暗黒に支配された宇宙の隅っこに位置する場所に1人の男が立っていた。

 

「ここがドラゴンボールの世界か、どうやらあの神が言っていた事は本当だった様だな。体の奥から以前では感じられなかった力が溢れ出てくるぞ!この力を使っていずれはこの世界の強者達を全て俺の元に跪かせてやる。ふっ、ふはははは!!!」

 

大声を出して笑う謎の男の姿は次の瞬間その場から一瞬にして消えてしまった。

 

♢♢♢♢♢♢♢♢♢

 

場所は変わりここは宇宙の帝王フリーザが住んでいる惑星フリーザである。

フリーザが1人玉座の間でワインを飲んでいると突然目の前にあの謎の男が現れる。

 

「ん?何者ですか貴方は、いきなり現れたと思いますがこのフリーザに何か用事でも?」

 

強者故の余裕か突然現れた謎の男にも大した警戒せずワイン片手に目の前の侵入者に目を向ける。

 

「ふっ、別に大した用じゃねえさ、お前に少し力を授けようと思ってやって来た神の使者って所だな」

 

対して謎の男の方もフリーザに対し気軽に自らの用件を伝える。

それを聞いたフリーザは少々驚いた顔をする。

 

「ほぉーう、この宇宙最強である私にさらなる力を与えるとでも?」

 

その言葉に謎の男は不敵な笑みを浮かべ肯定する。

 

「ああその通りだぜ」

 

謎の男の発言にフリーザはニッコリと満面の笑みで微笑む。

 

「ほほほほ、このフリーザに対してお前生意気だよ」

 

フリーザは満面の笑みをすぐに消し無表情にワインを持っていた手の反対の手で謎の男にデスビームを撃つ。

そして謎の男の胸をフリーザのデスビームが貫通する。…がすぐに謎の男の姿が煙のように搔き消える。

 

「ッ!!??」

 

驚くフリーザの後ろから謎の男がバカにした様に喋りかける。

 

「残像だマヌケが!」

 

フリーザはすぐに後ろを振り向くがもうその場には男の姿は無く前を向くと先程まで立っていた場所に男は立っていた。

 

「この程度のスピードにも追いつけんとは、その程度の実力ではこの先の戦いについて行けなくなるぜフリーザさんよぉ〜!」

 

いきなり現れた謎の男に実力の差を見せつけられ更に挑発された事にフリーザのプライドが大きく刺激され怒りのあまり持っていたワイングラスを握り潰してしまう。

 

「だ、黙れ!今のがこのフリーザの本当の実力だと思うなよ、このフリーザには後3回の変身を残している。この意味がわかるか」

 

「ああ知っているとも、だが最終形態のフルパワー時のお前の戦闘力はせいぜい1億2000万って所だろ」

 

「ッ!!!?」

 

「図星だろ!だがそろそろ時間が無い、ここらで用事を済まさせて貰おう」

 

謎の男は警戒するフリーザに両手を向けマインドブレイクを掛ける。

突如フリーザの周りに紫色の光と魔術のMマークが纏わり付き激しい頭痛が起こる。

 

「ぐっ!がぁぁぁぁぁ!!」

 

「洗脳完了!呆気ないものだなさて今からお前に新たな力を授けてやるその後は貴様の好きにしろ」

 

男はそう言い終わると来た時と同じ様に一瞬にしてその場から消えてしまった。

男が消えたと同時にフリーザの周りに纏わり付いていた紫色の光と魔術のMマークが消え去りフリーザは床に手をつき息を荒げる。

フリーザの悲鳴を聞きつけフリーザ兵達が部屋に駆け込んでくるがもう部屋には床に手をついて息を荒げるフリーザしか居なかった。

 

「どうなされましたフリーザ様」

 

慌てて心配そうに近づいてくる兵士をフリーザは尻尾で払い吹き飛ばし壁にめり込まさせる。

 

「ぐえっ!」

 

壁にめり込んだ兵士は潰れたカエルの様な声を上げる。

そしてフリーザは立ち上がり再び玉座に座る。

 

「別になんでもない、ただ頭痛がしただけださっさと持ち場に戻れ!!!」

 

「「「はっ、はいフリーザ様!!!」」」

 

フリーザ兵達は吹き飛ばされた兵を背負って元の持ち場に戻る。

 

「一体どうしたんだ?頭にモヤが掛かった様に何も思い出せない。それにしてもこの体の奥底から溢れんばかりのパワーはどうしたというんだ」

 

今眠っていた力が目を覚ましたかの様にフリーザの戦闘力が大幅にパワーアップされている。

スカウターで計ったとしても計測出来ずに爆発する程の巨大な力が溢れ出て来ているのがわかる。

フリーザは玉座の脇に置かれてあるスカウターを手に取り通信機能を起動させる。

 

「ギニューさん、今すぐギニュー特戦隊を第1訓練施設に集合させなさい」

 

短くそれだけ言うとフリーザはスカウターを外して、いつも乗っているポッドに乗り込み第1訓練施設に向かう。

 

 




いきなりフリーザから書いたけど次回はオラも登場するからぜってー見てくれよな!


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歴史の変化!?フリーザの恐るべきパワー!!!

突如現れた謎の男はフリーザを赤子扱いするほどの実力者だった。
さらに謎の男はバビディーが使う魔術も扱いフリーザのパワーをアップさせる。
一体謎の男は何者なのだろうか?そしてその目的とは?


惑星フリーザの本拠地である帝都に建てられている第1訓練施設にこの惑星の主人であるフリーザとそのフリーザの最強の部隊であるギニュー特戦隊が集結していた。

いきなり呼び出されたことに心当たりが無かったギニューは意を決して聞いてみる。

 

「それでフリーザ様何故我々は呼び出されたのでしょうか?」

 

「ええ、実は最近体が鈍ってきたから少し運動をしようかと、後ついでに今のギニュー特戦隊の皆さんがどれほどの強さかの確認といったとこですね」

 

どうやら自分たちが知らないところで失態を犯していなかったことを知り内心でホッと一息つく。

 

「なるほど、分かりましたフリーザ様。では不肖我らギニュー特戦隊一同フリーザ様のお相手をさせていただきます」

 

他の隊員達も異論は無く皆各々で戦闘前の準備運動にはいっている。

 

「ほほほほ、ですが私がフルパワーで戦えばすぐに終わってしまうでしょうから少しハンデをあげましょう。そうですねえ、では私はこの右腕一本であなた達全員と戦ってあげましょう」

 

フリーザの超余裕の発言にリクームが不満を漏らす。

 

「おいおい、フリーザ様よぉ、流石に俺たち全員を相手に片腕ひとつで戦うなんて無茶が過ぎるんじゃないですかい」

 

いきなり失礼な発言をするリクームにギニューはリクームの頭を掴み地面にこすり付ける。

 

「も、も、申し訳ございませんフリーザ様!こらリクームお前も謝らんか!!」

 

リクームの失言に必死に許しを乞うギニューにフリーザは不快の色を一切見せずに許す。

 

「ほほほ、いいですよギニューさん別に気にしてはいませんから、それよりもあなた達が片腕だけで戦うこの私に無様な姿をさらしたら・・・どうなるかわかりますね!」

 

パシーンと脅しの意味を込め尻尾を床に叩きつけるフリーザにギニュー達は一切の油断を消した。

 

「それでは準備はいいですね」

 

フリーザが使わない左腕を後ろに隠した瞬間に一斉にギニュー達が動き出す。

 

「キェェェェ!!!」

 

まずはスピード自慢のバータがフリーザに真っ直ぐ突撃するがあっさりと避けられる、更に避けた瞬間に無防備になっているバータの腹に軽く右腕で殴りつける。

 

「グヘェぇぇ!」

 

認識できないスピードで殴られたバータはバランスを崩し突進してきたスピードのまま地面に激突し砂埃を撒き散らす。

 

「「「「なっ!!!」」」」

 

特戦隊の中で最も速いスピードを持つバータの攻撃を簡単に避け更にはカウンターを決めたフリーザに動揺を見せるギニュー達だがスキを作らずにバラバラになりフリーザを囲って次々と気弾で波状攻撃を絶え間なく繰り出していくが3分経ち気弾を撃つのを止めると舞い上がった砂煙の中から無傷のフリーザが姿を現す。

 

「ふふふふ、どうしました、砂埃を上げるのがあなた達の攻撃なんですか?」

 

あまりの力の差に思わずグルドとジースが後ずさりしてしまう。

 

「何を驚いているジースにグルド!フリーザ様が我々よりも遥かに強いことは分かりきっていただろうが!こんなことで醜態をさらす隊員なぞいらんぞ!」

 

ギニューの声に二人の折れかけていた心が立ち直った。

更にその言葉に地面に倒れていたバータも立ち上がる。

 

「ああそうだったぜ隊長。俺のスピードは宇宙一速いフリーザ様の次に速いんだった」

 

「その通りだバータ!いいか個々の力ではフリーザ様の運動相手にもならんが我々のチームワークを生かして戦えば少しはフリーザ様も満足できる戦いになるはずだ!」

 

「「「「おう!」」」」

 

ギニューの元にリクーム、バータ、ジース、グルドの4人が集まった。

そしてお決まりのポージング!『BGM参上!!ギニュー特戦隊っ!!!』

 

「リクーム!!!」

 

「バータ!!!」

 

「ジース!!!」

 

「グルド!!!」

 

「ギニュー!!!」

 

「「「「「みんなそろってギニュー特戦隊!!!!」」」」」

 

5人でのファイティングポーズが見事に決まる。

思わずフリーザもポッと頬を赤らめてしまう。

その隙を突きギニューが攻撃の合図を出す。

 

「いくぞっ!」

 

「「「「はいっ!!!」」」」

 

一斉にギニュー達がフリーザに向かって飛んでいく。

先にフリーザに攻撃を仕掛けたのは隊長のギニューだった。

 

「てやっ!」

 

隙をつかれたフリーザは回避を捨て右腕でガードするが勢いよく殴られたため足が地面を離れその場から吹っ飛んでいく。

 

「くっ!少しはやるじゃないですかギニューさん」

 

だがすぐに体勢を立て直すフリーザだが一瞬の間もなくジースとバータが追撃を仕掛けてくる。

 

「「はあっ!」」

 

ジースとバータの蹴りとパンチの嵐がふりそそぐ、だがフリーザは涼しい顔でその全てを捌ききる。

だがフリーザも片腕だけのため防御ばかりで攻撃に手が回らない。

そこにジースとバータの間から力自慢のリクームが割ってはいる。

 

「そいやああああ!!!」

 

しかしリクームが割ってはいったためジースとバータのコンビラッシュに一瞬の間が空いてしまいその隙にフリーザはその場から消えるように移動する。

 

「ほほほほほ、今のコンビネーションはよかったですよ」

 

フリーザの声はジース達の後ろから聞こえてきた。

 

「なあっ!?」

 

振り返った瞬間ジースの顔面にフリーザの裏拳が吸い込まれるように決まる。

更にそこから一瞬で移動し、リクームの頭上に現れ重力に従って勢いよく肘打ちを首筋に落とす。そこから更にバータに右手を向け気合砲で吹き飛ばす。

 

「ぐあっ!」

 

「ぐえっ!」

 

「ぐへっ!」

 

あまりの速さに同時に攻撃されたと錯覚するほどだった。

 

 

「キエエェェェ!!!」

 

そして三人が倒れた瞬間遠くで立っていたグルドが超能力でフリーザの動きを止める。

 

「ほう、特戦隊の中で一番戦闘力が低いグルドさんが私の動きを止めれるとは驚きですね。やはり貴方を特戦隊に入れたことは間違いではありませんでしたね」

 

心底驚いたという表情と自分の判断に間違いは無かったという自慢げな顔をするフリーザ。

 

「ですが、はあああ!」

 

「う、うわあああああああ!!!?」

 

フリーザはグルドの金縛りを気を高め強引に破る。

その反動でグルドは訓練施設の壁まで吹き飛び壁に激突する。

 

「これで最後は貴方だけになりましたねギニュー隊長」

 

「流石はフリーザ様!まさか本当に片腕ひとつで我々ギニュー特戦隊と渡り合うとは想像以上でした。では私もさらに本気で戦わせてもらいます!」

 

ギニューが再びフリーザに接近戦を試みる。

だがギニューの攻撃も全てフリーザの右腕一本で防がれてしまう。

フリーザはギニューの攻撃を防ぐだけではなく時々カウンターも入れていくため、攻めているはずのギニューが逆に追い詰められていく。

 

「どうしたんだい、まさかこんな物なのかいギニュー隊長?この程度の実力ならギニュー特戦隊の今後の地位も考えなくちゃいけないね」

 

ギニュー特戦隊の強さが想像以上に想像以下だったためフリーザは呆れている。

ギニューもその言葉に危機感を覚えさらにスピードを上げる。

 

「ほお、やればできるじゃないですかギニュー隊長!ですがその程度ではまだまだですね」

 

フリーザはギニューの拳を受け止めそのまま上空へ放り投げる。

落ちてくるギニューを下で待つフリーザの後ろから先程フリーザの肘打ちで倒れたリクームがタックルを仕掛けた。

 

「リクームウルトラボンバーターーックル!!!」

 

後ろからの攻撃に反応できずに吹っ飛ばされるフリーザの前から同じく先程倒れたジースとバータが必殺技を撃とうとしている。

 

「クラッシャーボール!」

 

「ブルーインパルス!」

 

赤い光玉と青い光線が無防備に吹っ飛んでくるフリーザにクリーンヒットする。

二つの技は同時にフリーザにぶつかりとてつもない爆煙がフリーザを包む。

爆煙が晴れると無傷とはいかないまでもほとんどダメージを受けていないフリーザの姿があった。

そこに上空からギニューがフリーザの頭上まで移動し、とどめの一発を放つ。

 

「はああああ!ミルキーキャノン!!!」

 

右腕ではじき返そうとするも押さえつけられたかのように動かなかった。

その理由は壁に吹き飛ばされたグルドがフリーザの右腕のみを全力で金縛りにかけていたからだった。そのためフリーザは使わないはずの左腕でギニューのミルキーキャノンをはじき返す。

 

「すばらしい、この私に使わないと言った左腕を使わせるなんて、いいでしょう合格です。あなた達ギニュー特戦隊は今後も変わらずに頑張って下さいね」

 

そう言ってフリーザはポッドに乗って訓練施設を出て行く。

その場に残ったのは先程の訓練という名の戦闘でヘトヘトになったギニュー達だった。

 

「も、もう一歩も動けねえぜ」

 

「本当だぜ、まさかフリーザ様があそこまで速いなんて思ってもみなかったな」

 

「まったくだ、これじゃあ俺様の自慢の筋肉が自信を無くしちまうぜ」

 

「俺だって自慢の超能力が全然効かなかったのはショックだぜ」

 

上からジース、バータ、リクーム、グルドが泣き言を吐く。

 

「バッカもーん!フリーザ様はあれでもまだ全力ではない。今後フリーザ様の期待を裏切らんために私が休日を返上してお前達の特訓に当たる。いいな!」

 

ギニューの言葉に隊員は「「「「えええ~」」」」と不満を漏らす。

 

「なに、俺も鬼ではない、特訓終わりには俺の金でチョコレートパフェを奢ってやろう。どうだ俺は優しいだろ!」

 

「「「「おお!さいこうで~す!!!」」」」

 

最後には笑って訓練施設から出て行く仲良しギニュー特戦隊!

 

 

 

 

 

 

ギニュー特戦隊が訓練施設から出て行くと物陰からフリーザとギニュー特戦隊達の訓練の様子をこっそり見ていた者達が出てくる。

 

「ちっ!フリーザとギニュー特戦隊がこんなところに集まって何をしてるかと思ったらただの訓練だと、クソったれが!どいつもこいつも今の俺の戦闘力を遥かに超えていやがるぜ!特にフリーザの野郎はあれでまだ全力じゃないはずだ!」

 

「けどべジータ!いつまでもあのフリーザの元で働き続けるなんてまっぴらごめんだぜ」

 

「そうだ、この前の惑星侵略にも特別ボーナスじゃなく変わりに嫌味を渡されたんだぞ!」

 

ナッパとラディッツが不平不満を言うがベジータの頭の中にはフリーザとギニュー特戦隊の事で埋め尽くされている。

 

「思い知らせてやるぞ!最後に勝つのはこのサイヤ人の王子ベジータ様だということをな」

 

忌々しそうに吐き捨てその場を後にする。

 

 

 

 

 

 

 

■□■□■□■□■□

 

 

 

 

惑星フリーザ ― 玉座の間

 

(それにしてもやはりまだ運動不足ですね)

 

フリーザはギニュー特戦隊との訓練で出し切れなかった感をぬぐい切れずに玉座の間で途方にくれていた。

自分のパワーが何故だか格段に上がっているのだがその力を存分に振るう相手がいない事に不満がたまっているのだ。

 

(やはり宇宙最強にも悩みというのはあるんですね)

 

今の有り余るパワーをどこかにぶちまけて発散させたいという欲求がフリーザの中に渦巻いている。

 

(そうだ、久しぶりに本来の姿に戻るというのもいいですね。この姿も少々肩がこりますし、ちょうどいいかもしれません)

 

第一形態の状態でさえギニュー特戦隊全員の戦闘力を超えるフリーザが本来の姿である第四形態になるという事はそうそうないことである。

 

「では、久しぶりに本来の姿に戻りましょうか。はあああああああああ!!!」

 

フリーザの周りを紫色の気がドーム状になり包み込む。

どんどんフリーザの気が膨れ上がるのに呼応して大地が震えだし、暴風が吹き荒れる。

 

「おい、どうなっている星が揺れているぞ!」

 

「こっちも、スカウターが次々に壊れていくぞ!」

 

「落ち着けお前達、まずはこの地震の原因を探れ!」

 

惑星のあちこちでフリーザ軍の兵士達が突然の天変地異に動揺しパニックを起こしいる。

それはギニュー特戦隊も例外ではなかった。

 

「どうなっている。フリーザ様はご無事なのか?」

 

ギニューは一足先にフリーザの元まで飛んでいく。

フリーザがいる玉座の間に辿り着いたギニューの目の前には見た事のない姿のフリーザが立っていた。

 

「フ、フリーザ様、なのですか?」

 

「ん?ギニュー隊長か、そういえばこの姿を見せた事は一度も無かったね」

 

不敵な笑みを浮かべるその姿を見た時ギニューはあれはいままで仕えてきたフリーザだと確信する。

 

「素晴らしいパワーでございますフリーザ様!やはりあなたに付き従ってきたことは間違いではございませんでした」

 

「ふふふふ、そんな事を言われたら嬉しくなってしまうじゃないか、それじゃあサービスに少しだけフルパワーを見せてあげようじゃないか」

 

フリーザは本来の姿の全力をほんの少し開放する。

 

「では見せてあげましょう、これがこのフリーザの100%のフルパワーだ!!!!」

 

フリーザの全身からあふれ出る気をギニューの肌がピリピリと感じ取っていく。

ヒョロっとしたスマートな姿はしだいに膨れ上がり凄まじい筋肉ムキムキな姿に変わっていく。

そしてフリーザの全力の100%は広大な宇宙の様々な星に影響を与える。

とある星では全ての生き物が地中に隠れ、またとある星では鳥や魚が逃げ場を探すように動き出す。

そして地球では一部の者がその脅威を感じ取った。

 

 

 

■□■□■□■□■□

 

 

天界 ― 神殿

 

悪の大魔王であるピッコロ大魔王を見事倒し神様の神殿で修行している悟空は突如はるか遠い場所から感じた事のない邪悪な気を感じ取っていた。

 

「な、なんだこの凄え邪悪な気は!?まさか神様が言っていたピッコロの生まれ変わりっちゅうのはこいつの事か?」

 

「いや、違うぞ悟空よ、さすがのピッコロでもここまで邪悪な気は持ってはおらん。それに、この気の持ち主は下界ではなく遥か遠い宇宙のどこかにおる」

 

神殿から顔の色が元から悪かった神様が更に悪くし現れる。

 

「つまり宇宙?ってところにそいつはいるんだよな神様」

 

「ああそうだ、だがなぜお前はそんなに嬉しそうなのだ悟空?」

 

「ん?だってさ、この世にはこんな強え奴がまだいるなんて思ったらなんかワクワクしちまって嬉しいんだよ!」

 

自分よりも遥かに強いものがいると知った悟空は純粋な笑みで嬉しがる。

 

「まったく、お前はこの私でさえ予想のできない奴だな」

 

「ん?そうか、オラ結構分かりやすい性格してるってブルマにいわれっけどなあ?」

 

ははは、と笑って修行を再開する悟空に神様はニヤリと笑って近寄ってくる。

 

「ん?なんだ神様?まだなんか用があるんか?」

 

「覚えておるか?この間お前の尻尾を封印すると言ったがあれは取り消しだ、今後その尻尾の力は必ず必要になってくる。だからお前には更に強くなってもらう必要がある。ついて来い、とっておきの修行の場を用意してある」

 

「それ本当か!行く行く!まったくそんな場所があるなら早く言ってくれればいいのに神様の意地悪ぅ!」

 

「ふふふ、べつに意地悪で隠していたわけではない、ただ悟空よ、お前でもあの場所は耐えられないと思ったから言わなかっただけだ」

 

 

「なあ神様それってどんなとこなんだ!オラなんか凄えワクワクしてきたぞ!!」

 

神様と喋りながら神殿内を歩き続けるとやがてひとつの部屋にたどり着く。

 

「着いたぞ悟空。ここがとっておきの修行の場『精神と時の部屋』じゃ」

 

こうして悟空はまだ見ぬ強敵と闘うことを夢みて今日も修行の日々を送る。

 

■□■□■□■□■□

 

下界

 

一方その頃下界では父の敵である孫悟空を殺す事を胸に修業に明け暮れるピッコロもあの邪悪な気を感じ取っていた。

 

「な、なんだ!?この凄まじい摩訶不思議なパワーは!?まさか孫悟空か、いや奴はこんな邪悪に満ちた力の持ち主ではなかった。この気はどちらかというと我々魔族の者に近い気だ。クソったれめぇ!!孫悟空も他にまだ我ら魔族を超える力の持ち主がいたのか。だが俺は諦めんぞ!いずれ孫悟空を葬り去る。そして、その次はこの力の持ち主を見つけ出して殺し、やがて我ら魔族の者達だけが生きる世界にしてくれるは!!!」

 

悟空とは真逆の邪悪な笑みを浮かべ修行を繰り返すピッコロ。

果たしてこれから先この世はどうなってしまうのだろうか?

 




おっすオラ悟空!
いや、凄えことになってきたな。オラよりも遥かに強い奴がまだまだいるなんて驚いたな。
オラも神様の所で修行して腕を上げてっけどピッコロも修行して腕を上げてるようだ。
けど、最後に勝つのはオラだもんねぇ。
次回ドラゴンボール『天下一武道会決勝戦!!悟空対マジュニア』
次回も絶対見てくれよな!


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