ハイスクールD×D~超越者と負完全~ (式龍)
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序章
第1箱始まり


                       1

白金(プラチナ)の髪をした少年が歩いていた。彼は神上志貴(かみじょうしき)異常(アブノーマル)な少年だ。彼を一言で言うなれば『超越者』と言う言葉が似合う。黒神めだかよりも異常で安心院なじみよりも異常な能力(スキル)を持っている。

その隣では黒い髪をした学ランの少年が歩いていた。彼は球磨川禊(くまがわみそぎ)。完全なまでの不完全『負完全』な少年。過負荷の中の過負荷、マイナスの中のマイナス、混沌よりはいよる過負荷(マイナス)。善も悪もない交ぜにして全てを台無しにする男。

何故この二人、異常(プラス)過負荷(マイナス)が一緒にいるかと言うとそれは数年前まで遡る話なので後程話そう。

志貴が持つスキルは『超越』。簡単に言うと黒神めだかの『完全(ジ・エンド)』の上位。超越は相手以上に使いこなし独自の進化も遂げさせる異常(アブノーマル)。肉体の限界、人間の限界すら無視するスキル。限界が来ると自動的に肉体のの限界突破させる。これが超越と名付けられた理由。もうすでに人間を超越した存在。人外。

彼らは今、登校中だ。彼ら二人は駒王学園に向かっている。え?何故球磨川禊までかって?そんなのは平等なだけの人外のご都合主義に決まっている。志貴は風紀委員長をやっていて、禊は風紀副委員長をやっている。

他の風紀委員はいない。禊が副委員長になったときに辞めている。

 

                        2

『志貴ちゃん』『今日はジャンプが読みたいから』『帰っても良いよね?』『帰っても』『僕は悪くない』

 

「駄目だぜ。今日は見回りだ」

 

『そんなの』『志貴ちゃん一人で余裕に終わるだろう?』『僕が行っても意味はない』『だから』『僕は悪くない』

 

球磨川禊と神上志貴が二年の教室内でそんな話をしていた。禊も志貴も二年だが風紀副委員長と風紀委員長をそれぞれやっている。禊と志貴の二人で定期的に見回りをしている。風紀を乱したら委員長である志貴の鉄槌を下したり、たまあに禊のマイナスな鉄槌を下している。

 

「おまえも風紀副委員長だからな。イッセー達を見てこい」

 

『はぁ』『また勝てなかった』『わかったぜ!』『····うん』『あの子達だけが女子のパンツを見るなんて許せないね』『あの子達が更衣室を覗くって許せない』『それはぼ··』『ごは』

 

「おまえも行けねぇよ」

 

禊は志貴の拳をまともに頭に受けた。そして志貴は突っ込みを入れた。

 

『『大嘘憑き(オールフィクション)』』『僕の気絶を『無かった』事にした』

 

禊は禊の過負荷『大嘘憑き』で殴られたさいの気絶を『無かった』ことにした。それが球磨川禊の過負荷のひとつ。『現実(全て)虚無(無かった事)にする過負荷(マイナス)』それが球磨川禊の大嘘憑き(オールフィクション)



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旧校舎のディアボロス
第2箱風紀委員長と生徒会長


                  1

「神上君」

 

「ん?支取生徒会長か」

 

神上志貴が見回りをしてると後ろから支取蒼那(しとりそうな)が声をかけてきた。蒼那はこの駒王学園の高等部の生徒会長だ。

 

「見回りですか?」

 

「うん、そうだけどどうかしたか?」

 

蒼那は振り向いた志貴に質問をした。それは

 

「風紀副委員長についてなのですが」

 

「風紀副委員長っていうと禊のことか?」

 

蒼那は志貴の働きぶりには感心していたが風紀副委員長の球磨川禊については余りよく思っていなかった。不気味で気持ち悪さを感じていたからだ。志貴がまさかそんな人間を風紀副委員長にするとは思えなかったからだ。

 

「はい、彼は貴方がスカウトしたらしいですね!····どうして彼なんですか?」

 

蒼那は率直な疑問をぶつけた。彼は少し笑いながら答えた。

 

「どうしてか?簡単だよ!禊はな、弱いんだよ」

 

「?弱いのにどうしてですか?」

 

そう質問すると少し悲しそうな表情をして答えた。

 

「俺は異常だからさ。強すぎて、上の立場しか分からない。だから、禊のように弱い者の立場が出来る人間が必要だっただけさ」

 

志貴は生まれながらの異常。異常(アブノーマル)。禊は生まれながらの過負荷。過負荷(マイナス)

この二人は似ているようで全く違う二人。天才(プラス)貧才(マイナス)。そんな二人が同じ委員会に属しているのももはや異常な光景だ。たとえ改心したとはいえ過負荷(マイナス)である球磨川禊と超越という異常(アブノーマル)を持つ人外のような人間(プラス)この二人が一緒に仲良くやっているのだから不思議だ。

 

「····異常?·····分かりました」

 

「じゃあ、これで失礼させてもらうよ支取生徒会長」

 

「····あとひとついいですか」

 

今度は蒼那が顔を紅潮させて聞いてきた。志貴は首をかしげて聞いた。

 

「?なんだ?」

 

「下の名前で呼んで頂けますか?」

 

「別に構わないが!分かった蒼那生徒会長」

 

特に断る理由がない志貴はその申し出にはYes(イエス)と答えた。そして立ち去った。

 

                  2

支取蒼那は人間ではない。そしてこの名も人間界に馴染ませる為の名前だ。本当の名前はソーナ・シトリー。冥界に住む上級悪魔だ。どうして彼女が人間界にいるかというとソーナの友人にしてオカルト研究部部長リアス・グレモリーに誘われたからだ。最初は友人だからという理由で説明会に行き、そしてソーナはその学園を気に入ってしまったのだ。

ソーナには今気になる人物がいる。その人の始めての出会いはソーナが二年だった頃だ。ソーナは当初生徒会の副会長を勤めていた。そしてソーナの気になる人物は風紀副委員長として活躍していた。その人物の働きぶりは当に異常。風紀を乱す者には一切容赦はせず、男女平等に説教をしたり鉄槌を下す。だけど学園の生徒が傷つけられれば怒り、その者にも鉄槌や説教をする人物。だから学園でも人気が出た。女子たちが好意を寄せている人物も少なくない。

 

ソーナはあるときその人物に質問をした。

 

「どうして、そこまでするんですか?」

 

「どうして?どうしてだろうね。でも何となくそうしたいのさ!確かにやり過ぎかもしれない。それでもさ···俺はこの学園の風紀をとりしまるって決めた」

 

そうにっこりとした笑顔にソーナは惚れてしまったのだ。

その人物の名前は神上志貴。

 



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第3箱負完全と堕天使

                 1

今日は日曜日だ。球磨川禊は外に出ていた。兵藤一誠の尾行だ。イッセーは禊と志貴のクラスメイトだ。彼は変態と言うことで知れている。(球磨川禊は裸エプロン好きと言うことで知られている)イッセーが恋人が出来たと聞き嫉妬して禊は尾行している。

 

『あの変態のイッセーちゃんに恋人なんてあり得ない!』『きっと何かの罠に決まっている』『だから尾行してる』『僕は悪くない』

 

そういって禊は常にイッセーとその恋人らしい人の死角で尾行していた。禊は昔に気配が『なかった』事にしたため中々気付かれないのだ。禊とイッセーの仲はいいほうだ。

禊は尾行をしながら、イッセーのとなりにいる女にちょっと違和感を覚えた。敵意というよりは殺意みたいなものを感じた。

 

                  2

禊はイッセーの尾行をし続けて遂には夜になった。

 

「イッセー君お願いがあるの」

 

「な、なにかな?夕麻ちゃん?」

 

イッセーは何か期待するかのようにしていると

 

「死んでくれないかな?」

 

イッセーは余りの衝撃的だった発言にもう一回聞き直そうとして言った。

 

「へ?お、俺なんか耳の調子が悪いみたい!も、もう一回行ってくれないかな?」

 

「死んでくれないかな!」

 

そう言うとその夕麻という女の背中からは黒いカラスのような翼がでてきた。そして光の槍を投げた。しかし、螺子によって遮られた。

 

『全く』『イッセーちゃん大丈夫かい?』『僕だぜ』

 

「なっ!?····貴様はいったい何者だ!」

 

『僕?』『僕は球磨川禊』『イッセーちゃんの通う駒王学園の風紀副委員長さ』『これより委員会の死刑を執行する』

 

黒い翼を生やした女が驚きながら禊を見ると禊は特に変わることなく言った。

 

『そう言えば』『君の名前を聞いてなかったぜ』『何て言う名前なんだい?』

 

「冥土の土産に教えてあげるわ!私はレイナーレ!高貴な堕天使になる者よ!」

 

『成る程ね!』『お前なんだかモブキャラにやられそうだよな?(笑)』

 

「!!!?」

 

挑発するように言うとレイナーレはその挑発に乗ってしまった。

 

「貴様ぁ!?」

 

レイナーレは光の槍を何本も投げた。禊はそれを交わしながらレイナーレに近づこうとしたがレイナーレは空を飛んでいて近づけなかった。

 

「アハハ、人間が私に勝つなんてことはできないのよ!」

 

『確かにね!』『勝てないかもしれない』『だけど』『だからと言って諦めないのが過負荷(マイナス)だ!』『僕にルール無用の勝負をしかけた事を後悔させてやる!』

 

レイナーレは背筋がゾクっとした感覚がした。禊は後ろを向いて言った。

 

『イッセーちゃん逃げなよ』『僕に任せて』

 

「あ、ああ!分かった。」

 

禊は向き直ってもう一度螺子を両手に出して投げた。そして結果は禊が光の槍に何本も貫かれていた。しかし、ただではやられない。禊とはもう二度と戦いたくないと思わすことが出来た。



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第4箱人外と負完全

                 1

球磨川禊は堕天使と戦った。光の槍が最初に腹に突き刺さった。もう動けないと思ったレイナーレだったが甘かった。禊は腹に光の槍を突き刺さりながら立ち上がった。ヘラヘラとして。レイナーレは驚きいくつもの光の槍を突き刺さったが何度でも立ち上がった。

 

大嘘憑き(オールフィクション)』『僕の傷を『無かった』ことに』

 

すると傷がみるみる消えていった。ヘラヘラと笑って近づいた。

 

「ひっ····ち、近づくな!」

 

そう言って光の槍を投げ続けた。しかし、また立ち上がった。だが、球磨川禊は負ける事を運命づけられた男。球磨川禊の背中から心臓に別の光の槍で貫かれた。

 

「レイナーレ様!大丈夫すっか?」

 

「ミッテルト、助かったわ!」

 

                   2

「死んでしまうとは何事じゃ」

 

安心院(あんしんいん)さん』『久しぶりだね』

 

球磨川禊の前には駒王学園とは違う制服を着た少女らしい人がいた。この人いや、この人外は安心院(あじむ)なじみ。平等の人外『悪平等(ノットイコール)』。禊が今いるのは、教室みたいな所だ。禊は一番前の席にいてなじみは教卓の上に座っていた。

 

「全く、また死んだのかい?でも最近死んでくれないからこれでも暇だったんだぜ?勝てなかったのかい?」

 

『うん』『また勝てなかった』『そう言えば』『最近は志貴ちゃんとあってるのかい?』

 

首をかしげながら禊に聞き返してきた。

 

「最近合って無いけど!どうしてだい?」

 

『別に深い意味はないよ』『志貴ちゃんは安心院さんのお気に入りだから』『気になっただけだぜ』

 

「あ、そうだ!忘れるところだったぜ!君が元いた-十三組の飛沫ちゃんと蝶々崎君を君達の学園に呼んどいたぜ」

 

なじみが思い出したかのように言うと禊も少し驚いていた。今言われた二人は禊が箱庭学園の-十三組立った頃の仲間だ。

 

『じゃあね』『安心院さん』『志貴ちゃんにも教えたいしね』

 

「また来なよ」

 

まるで家に来いとでも言うかのような言い草だった。

 

                3

志貴は禊を抱えて歩いていた。志貴が向かった時には禊が光の槍で突き刺さっていたが一瞬で抜いた。イッセーはあのあと殺されしまったらしい。彼が死なないと物語が進まないと言うことでなじみに止められた。

何故志貴は禊を起こさないようにしてるのはこっちで起こすとなじみに後でお仕置きされるからだ。いくら超越者といっても怖いものは怖い。

 

「光の槍か?後で調べてみるか」

 

そう言うと光の槍をひとつ保存した。そして禊の家に急いで向かった。そして少しの時間でついた。禊と志貴は一緒に住んでいる。なじみが支給した家だからしょうがないとも思っている。

今回は二つの荷物が追加されていたことに疑問を覚えながら入った。



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第5話過負荷と超越者

                   1

家のドアを開けると志貴は二人の少年と少女に攻撃された。二人が志貴に向かってかかと落としをした。

 

「てめぇが神上志貴か?」

 

少女のほうが言ってきた。志貴は立ち上がって答えた。

 

「···そうだけど、それはかかと落としをする前に言うべきじゃないか?」

 

「そんなことは知りませんね」

 

「おい!てめぇが抱えてるのって球磨川さんじゃねーかよ!?」

 

少女の方が先に禊がいたことに気が付いた。少年の方もすると気が付いた。二人とも驚いていると球磨川禊が目を覚ました。

 

『おはよ志貴ちゃん』『あれ?』『飛沫ちゃんに蛾々丸ちゃん』『久しぶり』

 

少女の方は志布志飛沫(しぶししぶき)。少年の方は蝶ヶ崎蛾々丸(ちょうがさきががまる)。この二人は過負荷(マイナス)だ。

 

「飛沫に蛾々丸?···成る程。確か禊がいた(マイナス)十三組立った頃の仲間だったか?」

 

志貴は確認するかのように禊に聞くと

 

『そうだよ』『女の子方は志布志飛沫ちゃんだぜ』『彼女の過負荷(マイナス)致死武器(スカーデッド)』『古傷を開く過負荷(マイナス)』『男の方は蝶ヶ崎蛾々丸ちゃん』『彼の過負荷(マイナス)不慮の事故(エンカウンター)』『ダメージを押し付ける過負荷(マイナス)だぜ』『飛沫ちゃん』『蛾々丸ちゃん』『彼は神上志貴』『彼の異常(アブノーマル)は超越』『簡単に言うとめだかちゃんの完成(ジ・エンド)よりも上の異常(アブノーマル)だぜ』

 

「「!?」」

 

二人は驚きながら視線を志貴に向けた。禊は付け加えるように志貴に言った。

 

『飛沫ちゃんと蛾々丸ちゃんは安心院さんに呼ばれたらしいぜ』『駒王学園にも来るみたいだぜ』

 

「成る程ね。弱い人間か!よし、お前ら風紀委員会に入らないか?」

 

「「はぁ?」」

 

二人は声を揃えて言った。志貴がいきなりかかと落としをしてくる奴等に風紀委員会に入らないかと言う提案をしてきたからだ。

そのあと二人と話合い風紀委員会に入ることになった。

 

                  2

「久しぶりだね志貴君」

 

「久しぶりなじみ。珍しいな!お前が俺を呼ぶなんて。なんかあったか?」

 

夢の世界に安心院なじみが現れた。正確に言うとなじみに呼びだされたのだ。志貴を呼ぶことは鍛えたりする以外ではあまりないことだ。

 

「別に何でもないぜ」

 

「用がまさか禊の落とし方とか言うなよ?」

 

「····」

 

「おい!目をそらすな!」

 

志貴がそう聞くとなじみは目をそらした。安心院なじみは球磨川禊の事を好きなのだ。いつ好きになったかは知らないがいつの間にか好きになっていたのだ。

 

「ところでどうやればいいと思う?」

 

「知るか!」



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第6箱悪魔は負完全に接触する

                  1

リアス・グレモリーに新しい眷属が入った。兵藤一誠という少年だ。悪魔には『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』と言うものがある。悪魔ではない種族を悪魔化させる物だ。

悪魔はかつて起きた悪魔、天使、堕天使の三つ巴の戦争で純血の悪魔が数を減らした。その戦争で数を減らした。二天龍の乱入があり、戦争は一時休戦した。数を減らした悪魔の数を転生悪魔で補う為に作られた物だ。その『悪魔の駒(イーヴィル・ピース)』はチェスの駒に由来した加護をあたえる。一誠は『兵士(ポーン)』を八つ使用した。

一誠は堕天使により殺されてしまった。そこにリアスが一誠の持っていた悪魔を召喚する紙でたまたま召喚し、リアスは一誠を悪魔化させた。

 

「どうかしましたか?リアス」

 

「ああ、朱乃。ちょっと気になることがあってね」

 

リアスが考え事をしていると後ろから黒い髪のポニーテイルの少女が声をかけてきた。彼女は姫島朱乃(ひめじまあけの)。リアスと同じ学年で学校内では二大お姉様と呼ばれている。そして彼女はオカルト研究部副部長であり、リアスの眷属。役割は『女王(クイーン)』である。

 

「気になることですか?」

 

朱乃の後から金髪のイケメンの男と白い髪のロリっぽい少女がでてきた。彼らもリアスの眷属だ。金髪の男は王子様とも呼ばれている木場祐斗(きばゆうと)役割は『騎士(ナイト)』。白い髪の少女はマスコットとして親しまれている塔城小猫(とうじょうこねこ)役割は『戦車(ルーク)』。

 

「ええ、一誠はあの時まるで逃げている途中でやられたって感じだったわ」

 

「····堕天使から狙われたなら当たり前ではないですか?」

 

「確かにそうだけど···いくら堕天使とは言え計画的に殺そうと思ったなら不自然よ」

 

「確かにそうかもしれませんね」

 

小猫が意見するとリアスは直ぐに答えを返した。それを聞き納得する眷属達。これはつまりアクシデントがあり、追いかけて殺したのではないか?と言うことだ。そのアクシデントについて調べることにした。一誠への説明はまだ行って無かったがそれは後回しにした。

 

                  2

調べた結果から言うと風紀委員会の風紀副委員長球磨川禊が一誠を尾行していることがわかった。一ヶ所だけではなく全部の箇所にいるのは流石に不自然だ。オカルト研究部は球磨川禊に話を聞くことにした。木場に任せることにした。

 

「あ、ちょっと言いかな?」

 

『?』『なんだい?』『僕にようかい?』

 

「君に話があるんだ。一緒に来てもらえないかな?」

 

木場が出来るだけ爽やかに言うと禊は

 

『···気に入らないな』『でも』『行ってみるかな?』『面白そうだし』『木場くんOKだぜ』

 

「じゃあ、ついてきて!案内するから」



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第7箱負完全と悪魔のはじめての会話

                 1

飛沫と蛾々丸は一年生として転入した。風紀委員所属という事で結構学校内で有名になっていた。志貴はイッセーの異変に気がついていた。人間ではないような気がしていた。禊から話は全て聞いた。イッセーは自分の恋人を覚えているか聞き回っていた。勿論、志貴や禊のところにも来ていた。二人とも名前と写真は聞かされていた。天野夕麻(あまのゆうま)という名前だった。二人は知っていると答えといた。

                 2

志貴は今は風紀委員会の部屋にいる。見回りは飛沫と蛾々丸にいかせている。場所を覚えるいいチャンスだと思ったからだ。だから、二人には今日は一緒に行動してもらっている。志貴はとあることについて悩んでいた。それはイッセーの恋人天野夕麻と言う彼女に関する記憶が抜け落ちている事だ。

 

「それにしても·····遅い!」

 

禊がいつまでたっても来ないのだ。志貴はため息をつき席をたった。そして直感的に進んでいった。これは『直感が当たるスキル』を使っている。この異常(アブノーマル)は『スキルを作るスキル』を超越の異常(アブノーマル)で習得し、作り出した異常だ。

 

                   3

禊はオカルト研究部の部室に入っていた。リアスと向かいあう形で話をしていた。

 

「あなたに聞きたいことがあるの」

 

『え?』『なになに?』『僕の分かることなら何でも答えるぜ』『うーんと初恋の相手はね···』

 

リアスが言うと禊はふざけたようにヘラヘラとしていた。リアスは急いで止めに入る。

 

「あ、いや。そうではなくてね」

 

『じゃあどういうこと?』

 

「貴方、兵藤一誠君の後を尾行していたでしょう?どうしてかしら?」

 

『どうしてって』『そんなの嫉妬に決まってるだろ?』

 

禊はリアスの質問を何でもないかのように足を組んで言った。リアスは訳がわからないかのように首をかしげた。

 

『イッセーちゃんを尾行したのは』『ただ羨ましかっただけだぜ?』

 

「成る程ね!所でそこでなにか見た?黒い翼を出した人とか?」

 

『····』『別に』『見てないけど?』

 

ようやくリアスは納得した様子になる。これからが本題だった。しかし予想が外れ、見てないと答えられた。オカルト研究部全員が予想外れかと思った。

 

『少年マンガの読みすぎだぜ?』『あ!』『今日はジャンプの新刊の発売日だ』『じゃあまたね』『明日とか』

 

と言って出ていこうとするとドアが空いた。オカルト研究部全員が驚いた。ここには外に音が漏れないようにと誰も入ってこれないように結界張っていた。なのに糸も容易く開けたのだから驚くのも無理はないだろう。そしてそこにいたのは神上志貴だった。

 

「禊はいるかい?いたいた!よし帰るぞ!」

 

『分かったよ』『はぁ』『また勝てなかった』



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第8箱超越者と悪魔のはじめての接触

                 1

志貴がオカルト研究部の部室に入ってきて禊を連れて行こうとするとリアスが志貴に話しかけてきた。

 

「貴方は確か風紀委員長の神上志貴君よね?」

 

「そうだが···君は確かリアス三年生。禊に何か用でもあったか?」

 

敬語は一切使う様子など見せずにリアスに確認するように聞いた。リアスは

 

「ちょっと聞きたいことがあったの」

 

「そうか!それはもう終わったか?」

 

「ええ」

 

リアスは頷きながら答えるとそうかと言って禊をつれていこうとした。リアスはとある疑問をぶつけた。

 

「なにも聞かないのね」

 

「聞いて欲しかったのか?」

 

「別にそういった意味ではないわ」

 

志貴は振り返りリアスに質問をした。リアスの答えを聞くと少し笑って言った。

 

「聞かなかったのはただ単に興味がなかったからだが···それでは不服かな?」

 

「···分かった」

 

リアスは渋々答えると志貴は何故だか満足そうにしていた。そして隣にいる禊に

 

「さて禊!お前にはやってもらう仕事があるからな!」

 

『えぇ!?』『面倒臭いなぁ』『あ』『ジャンプ買ったあとでいい?』

 

「仕方ない!すぐ買ってこい!」

 

そう言って二人はオカルト研究部の部室から離れていった。

 

               2

「部長、彼らは何なんでしょうか?」

 

木場が志貴たちが出ていったあとに言った。何なのかそれはリアスの眷属たち全員が思ったことだ。

 

「分からないわ!でも···風紀委員長の神上志貴には敵わないと感じたわ」

 

リアスは本能的に感じた。自分よりも上だと。逆に球磨川禊にたいしては

 

「球磨川禊君の方は弱いだけど恐怖を感じたわ」

 

過負荷(マイナス)の影響で全員がそう感じた。志貴はその存在そのものの影響を与えた。真逆とも言える二人が並ぶことにリアス達は不思議だった。

 

               3

志貴は久し振りに特訓をしていた。自分の能力(スキル)の強化をしていたのだ。彼の訓練の量は半端じゃない。丸々1日どころか一週間特訓することだってある。別にそこまでしなくても十分志貴は強いが未だになじみには勝ってない。

 

「取り敢えずここまでにするか!」

 

そう言って自分の分身を消した。彼は『分身を作るスキル』と『分身に意識を持たせるスキル』、『分身が実態になるスキル』を使い自分の分身と特訓していたのだ。

 

「····なんじゃありゃ」

 

「···想像を遥かに越えていますね。私達がやったら死にますよ」

 

飛沫と蛾々丸は帰ってくると志貴が特訓していたので見せてもらったら驚愕をしていた。もうすでに人間の域を越えている彼からすれば普通(ノーマル)なのだ。

 

『飛沫ちゃんと蛾々丸ちゃん見てたの?』

 

「ええ···何ですかあれは?」

 

『何って』『志貴ちゃんだけど』『志貴ちゃんにとっては普通』『僕じゃあついていけない』『また勝てなかった』

 

蛾々丸の質問にたいして禊はいつもの調子でいっていた。そして二人は何故彼が『超越者』と呼ばれるかが分かった。人間には不可能なことを平気でやってしまうからだと



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第9箱志貴の妹 火恋

                 1

志貴はイッセーを見て違和感を感じていた。実は禊がイッセーを尾行して帰ってきた次の日つまり昨日から感じていた。異常(アブノーマル)でも過負荷(マイナス)とも違う感じがした。これを感じたのはオカルト研究部と生徒会の役員だけだ。禊が黒いカラスのような翼を持っていたと聞いた。堕天使という存在らしい。人外とも人間とも違う存在。

志貴にとってはそこまで関係ない。いかなる種族であっても風紀を乱すなら一切の容赦はせず粛清する。それが彼のポリシー。故に駒王学園の生徒である兵藤一誠に害をなすなら風紀委員長として彼は迷いなく動く。

 

「堕天使がいるってことは勿論天使がいるってことだな!自分以外の種族と言うのも興味深い!少し調べてみるか」

 

一人言のように志貴が言って立ち上がった。彼はとあるところに行くために『瞬間移動するスキル』を使って行った。

 

                 2

志貴が行った場所は書物が一杯ある部屋だった。ここには志貴の友人がいる。本が好きで一日中本を読んでいる人物。

 

火恋(かれん)

 

人物名を言うと一人の少女が歩いてきた。どうやら書物の整理をしていたみたいだ。彼女の名前は神上火恋(かみじょうかれん)。志貴の義理の妹だ。義理と言うのには理由がある。火恋は捨て子であったが拾われた。その拾った人物は志貴な訳だが。火恋はそれを知ってはいるが特に気にしていない。

 

「志貴、久し振りだね。どうしたの?」

 

「ちょっと調べたいことがあってな」

 

「いいよ」

 

ここにある書物はすべて火恋が作り出した物だ。正確に言えば火恋の能力(スキル)で作り出している。『全てを記憶せし書物達(パーフェクトルールブック)』と言う異常(アブノーマル)。全世界の起こった出来事や誰かが考えた物、小説や漫画まで記憶した本が現れる。火恋が住んでいる場所は亜空間になっていて、火恋の許可なく入ることはできないが例外として志貴となじみは普通にこれる。この部屋の大きさは不明と言うか大きくなり続けている。全世界の記憶が集まる場所なら当たり前だが。

火恋は幾つか能力(スキル)を持っている。『好きな場所へ行き来できるスキル』『本棚を作るスキル』などなどである。

志貴は人間以外の種族全般の知識、歴史などを見続けた。

 

                 3

2、3日で全て読み終わった。学校に行きながらこれだから凄い。彼は全て理解して火恋にありがとうとだけ告げて戻ってきた。志貴は駒王町にいる堕天使の計画まで見てきた。

そして堕天使を粛清する時間が始まろうとしていた。



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第10箱超越者は計画を潰しに行く

                  1

教会の前にはイッセーと小猫と木場がいた。中には悪魔払い(エクソシスト)と堕天使がいる。堕天使の人数は三名。イッセーは数日前に主であるリアス・グレモリーに悪魔について教えてもらった。どうしてこんな所にいるかというとイッセーが会った金髪の少女アーシア・アルジェントがその身に宿る神器(セイクリットギア)聖母の微笑(トワイライトヒーリング)』を抜き取られようとしていた。

神器(セイクリットギア)とは特定の人間にのみ宿る物で歴史に名を残した殆どが所有していたと言われている。神器(セイクリットギア)の中でも神滅具(ロンギヌス)と呼ばれる物は一時的に神をも越える力を使えるとも言われている。神滅具(ロンギヌス)は世界中に確認されているのは13種類発見されている。そして神器(セイクリットギア)を抜き取られたら抜き取られたら人間は死んでしまう。

アーシアが持つ神器(セイクリットギア)神滅具(ロンギヌス)ではない『聖母の微笑《トワイライトヒーリング》』は傷を治癒する神器(セイクリットギア)だ。

その神器(セイクリットギア)を抜き取られないようにイッセーは来た。小猫と木場はイッセーに付いてきてくれた。

 

                   2

志貴は教会に続く道を歩いていた。彼は駒王町の全てが守る対象だ。それを傷付けたら。彼はなんの迷いもなく動く。

 

「さてと一気に行くか」

 

そう言うと志貴は『空間を移動するスキル』を使った。

 

                   3

イッセー達は教会の中に入った。最初に出てきた悪魔払い(エクソシスト)のフリードと言う男だった。イッセーは『兵士(ポーン)』の特徴プロモーションを使った。プロモーションは兵士のみが使える力で敵の陣地に入ると他の駒変えられる特徴を持つ。彼はプロモーション戦車(ルーク)になり撃破した。続く道を進むと多くの悪魔払い(エクソシスト)と三人の堕天使がいた。アーシアは機械のような物に拘束されていた。

 

「イッセー君!ここは僕たちに任せて」

 

「···早く助けに行ってください」

 

「ありがとう!木場に小猫ちゃん!」

 

木場と小猫の言葉を聞くとイッセーはお礼を言って走り出した。木場と小猫はイッセーのとおる道を開けるために木場の神器(セイクリットギア)魔剣創造(ソードバース)』を使い道を開けさせようとして、小猫は戦車(ルーク)の特徴の馬鹿げた力で倒していった。

イッセーはそこを通って行こうとしたとき

 

「行かせるか!」

 

一人の堕天使カラワーナがイッセーに向かって真上から光の槍を投げようとしていた。木場と小猫、イッセーは不味いと思った次の瞬間

 

平伏せ(ヒレフセ)

 

と言う言葉とともにカラワーナはそこから落ちて平伏せた。まるで操られたかのように。

 

「!?か、体が動かない!」

 

その場にいた全員が声がした方向を見るとそこには風紀委員会委員長神上志貴が立っていた。

 

「久し振りに使ったな!『言葉の重み』を」



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第11箱粛清の時間だぜ

                 1

「志貴!」

 

イッセーが声をあげて驚いていた。志貴は何も気にせずに進んできた。志貴の回りのいた悪魔払い(エクソシスト)は襲いかかったが志貴の着ている駒王学園の制服には傷ひとつ付かなかった。

 

「『白虎(スノーホワイト)』で作られたこの制服にその程度の攻撃が聞くわけないだろ?白虎(スノーホワイト)はダンプに跳ねられても平気な位頑丈にできているんだよ」

 

そう説明しながら懐から何かを取り出した。スーパーボールだ。この武器は雲仙冥利(うんぜんみょうり)にが使っていた超躍弾(スーパーボール)をいくつも出した。そして投げると超躍弾(スーパーボール)が乱反射して悪魔払い(エクソシスト)達に当たった。それも物凄い速さで。悪魔払い(エクソシスト)達は次々倒れていった。超躍弾(スーパーボール)が手元に戻ってきたときには悪魔払い(エクソシスト)達は一人もたっていなかった。そしていつの間にか志貴はアーシアが拘束している物を素手で破壊した。

 

『·····普通じゃない』

 

とその場にいた誰もが思った。そして驚いていた。たくさんいた悪魔払い(エクソシスト)達があっという間にやられ、堕天使の後ろにいくときも誰にも気づかれなかった。

 

「え?あ、あの誰ですか?」

 

金髪の少女アーシアが驚きながら志貴に聞いてきた。

 

「人外な化け物だよ」

 

そう言うとアーシアを抱えて目にも止まらない速さで走った。その場にいた全員が志貴の姿を見失った。いつの間にかイッセーの横に来ていた。

 

「!?」

 

イッセーは驚きはまるでお化けでも見たかのようだった。声にならない声をあげていた。志貴はアーシアをイッセーのとなりに下ろしてから堕天使三人がいる方向へ歩いていこうとしたらイッセーが

 

「お前いったい何者なんだ?」

 

「俺は異常だ(アブノーマル)よ。人外で化け物な」

 

それを聞いてもまだ分からないかのように首をかしげた。志貴はイッセーに

 

「後で話してやる!その前に風紀委員会委員長としての仕事が残っているからな」

 

そう言って一瞬で堕天使三人とたいじしていた。志貴は三人を見てもなんとも思っていないかのように見ていると三人はイラついたかのように怒りを表していた。

 

「一体なんなのだ!貴様は!?」

 

「人外だぜ化け物だがな」

 

「ふざけるな!?」

 

志貴に向かってカラワーナが光の槍を投げてきた。カラワーナは少し前に平伏せられて怒りの感情がたまっていたのを爆発させるように志貴に攻撃してきたのだ。

 

「聞かないぜ」

 

光の槍が服に刺さらなかった。白虎(スノーホワイト)の前では無力に等しかったそして志貴は『光を支配するスキル』と『光をうみだすスキル』と『光を造形するスキル』の三つを作った。

 

「さて、粛清の時間だぜ」



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第12箱決着と改心

                  1

「さて、粛清の時間だぜ」

 

志貴がカラワーナを殴り飛ばした。カラワーナは壁をこえて飛んでいった。レイナーレともう一人の堕天使ミッテルトが驚いていた。人間に堕天使が殴り飛ばされたのははじめてと言うか普通ではあり得ない。しかしそれは神上志貴が普通(ノーマル)であったならと言う話だ。神上志貴は異常(アブノーマル)。通常ではあり得ないことを普通にやってしまう者。

 

「かかってきな!風紀委員会委員長である神上志貴が相手になるよ」

 

そして志貴と堕天使達との戦闘が始まった。この光景に驚いているのは木場と小猫、イッセーだ。影に隠れて見ているリアスや朱乃を驚いている。堕天使は光の槍をだして来るが関係ないかのように素手で砕いたり、弾いたりしていた。

 

                  2

リアスと朱乃は元々別行動をとっていた。別の場所にいる堕天使を倒しに来たためだ。そこにいた堕天使は二人だった。レイアとドーナシークと言う堕天使二人だ。リアスと朱乃はこの二人と戦闘した。レイアとドーナシークは余裕を見せながら光の槍を投げてきたが朱乃の魔方陣に防がれた。

 

「何をやっても無駄よ!もうすぐで私達は孤高の堕天使になれる!」

 

レイアは笑いながらそう言った。リアスは特に興味を待たずに黒い魔力をだした。リアスは本来元ソロモン七十二柱の一柱バアルの滅びの魔力を使うことができる。彼女の母はバアルの家が出身だからだ。

 

「そう、でも残念ね!その前にあなた方は消し飛ばしてあげるわ」

 

そう言うとドーナシークに向かって滅びの魔力を飛ばすとドーナシークはレイアを盾にした。

 

「ド、ドーナシーク!?何を!?」

 

「ふん、貴様は俺の盾になればいい!」

 

そう言ってレイアを投げてドーナシークは転移の魔方陣を使って逃げた。

 

「よくも!?私を盾に!?ド、ドーナシークゥゥゥ!?」

 

恨みがこもった声と共に跡形もなく消滅してしまった。リアスはとても嫌そうな顔でいった。

 

「あの堕天使仲間を身代わりにしたわ!許せないわ」

 

「ええ!次あったらいたぶってさしあげますわ!」

 

そのあとにイッセー達のいる教会に向かった。

 

                 3

リアスと朱乃は影に隠れながら見ているとそこには風紀委員会委員長神上志貴がいた。しかも堕天使一人を殴り飛ばしていた。

 

「「!?」」

 

二人は驚き見ていると光の槍を砕いたり、弾いたりしていた。二人は絶句した。

 

『·····普通じゃない』

 

二人は揃って同じことを思った。

 

                 4

志貴と堕天使との戦闘では圧倒的に堕天使が負けていた。堕天使三人は悔しそうにしていると志貴が

 

「お前ら確か回復系のスキルが欲しいんだろう?貸してやるよ」

 

そう言うと志貴はレイナーレに触れてスキルをひとつ渡した。それは古賀いたみの異常(アブノーマル)回復力だ。

 

「こ、これは!後悔するぞ私にこの能力を渡したことを!?」

 

しかし、志貴と堕天使の戦闘で状況が変わることはなかった。

 

               5

スキルを渡された所で状況は全く変わらなかった。レイナーレは焦った。自分だけとはいえ回復出来るのに状況が変わらなかったからだ。

 

「お前がいくら使おうが関係ないんだよ!お前が回復したらそれ以上に攻撃を与えればいい!」

 

そう言ってレイナーレに一歩また一歩へと歩いてきた。レイナーレは思った

 

(こ、こんな!こんな化け物に敵う訳がない!?)

 

「分かったか?いくらスキルを手にしたところで、自分自身が強く成らなければ結果は同じなんだよ」

 

レイナーレはミッテルトとカラワーナの隣まで吹き飛ばされた。レイナーレ達は言った。

 

「許して!もう神器を持ってると言う理由で人を殺さない!」

 

「それと」

 

「もう神器を奪ったりしないわ!」

 

「それと」

 

「アーシアにもう手は出さない」

 

「それと」

 

「これ以上私達に何を望むって言うの!?」

 

懇願するかのようにレイナーレ達は言った。志貴はレイナーレ達に言った。まるで慰めるかのような声で

 

「お前らは···元々は認めてもらいたかったんじゃないか?お前らの存在を!お前らの力を!お前らの努力を!」

 

「「「っ!?」」」

 

三人は驚いた。全くその通りだったからだ。神上志貴の言う通り上級堕天使に自分達を認めて貰いたかった。

 

「お前らは辛かった筈だ!苦しかった筈だ!悲しかった筈だ!」

 

次は子供をしかるかのように

 

「だからと言って!お前らがこの子を殺していい理由にならない!」

 

堕天使達は心を少しずつ動かし始めた。

 

「確かに俺は生まれながらの天才だよ!だけど禊と会ったことでようやく弱者の視点でも見ることができる!ようやく分かったよ」

 

それとと続けてて志貴は堕天使達に

 

「悪いことをしたら『ごめんなさい』だろ?俺とイッセーとアーシアにだ。」

 

「アーシア、イッセー君そして神上さん」

 

三人は揃って言った。

 

「ごめんなさい!!!」

 

「私は許します!レイナーレ様達にも理由が合ったのなら許します!」

 

「はぁ、そんな理由だったらしかたねぇ!俺も許すよ」

 

「そうか、ん、許す」

 

三人は許した。三人の堕天使を。三人の堕天使は改心しただろう。志貴は所でと言って

 

「リアス三年生、姫島三年生一体いつまでそこにいる気だ」

 

「「!?」」

 

二人は驚きながら歩いてきた。

 

                 6

リアスはドーナシークがレイアを盾にして逃げたことをレイナーレ達にも言った。

 

「!ドーナシークが··」

 

「確かにアイツは信用できないやつだったが···まさかレイアを盾にするとは」

 

暗い顔をしている堕天使三人。

 

『もう!』『志貴ちゃんは僕を置いてくなんて』『酷いじゃないか!』

 

声をした方向を見るとそこには球磨川禊がいた。

 

大嘘憑き(オールフィクション)』『死を無かったことに』『そして志貴ちゃんとの距離を無かったことに』

 

そう言うとレイアが倒れた状態で志貴達の目の前に現れた。



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第13箱超越者は堕天使達を仲間に引き入れる

                 1

「なっ!?この堕天使は私の滅びの力で消滅したはず!?」

 

リアスは驚きながらレイアを見ていると志貴が説明するように言った。

 

「それが禊のいや球磨川禊のスキル。レイナーレ、お前に貸したスキル回復力とは正反対のスキル」

 

『大嘘憑き』『オールフィクション』『全て(現実)無かった(虚無)ことにする過負荷(マイナス)

 

「マイ··ナス?」

 

禊が志貴の話を付け足すように言った。リアスは呟くように言うと志貴は

 

「それは明日話そう!」

 

志貴はレイナーレの方に向き言った。

 

「お前ら行くところあるのか?」

 

「ちょっとそれはどういう意味!?」

 

『どういう意味って行くところあるかって聞いたんじゃない?』

 

リアスは志貴の言葉を聞いて慌てて聞き返そうとすると禊がヘラヘラとしながら言った。

 

「多分、もう戻ることは出来ないわね」

 

「そうっすね!無断でやっておいてこれじゃあだめっすね」

 

「じゃあ、俺のところに来ないか?」

 

『は?』

 

堕天使だけじゃなく禊と志貴以外の全員が声をあげた。

 

「俺のところで修行したり、風紀委員会にも入らないか?」

 

『え、ええぇぇぇ!?』

 

これまた禊と志貴以外の全員が声をあげた。全員驚き過ぎていた。禊は特に驚いた訳でもなく言った。

 

『新しい風紀委員のメンバーかい?』『歓迎するぜ』『蛾々丸ちゃんや飛沫ちゃんにも言っとくね』

 

そう言って禊は携帯電話(スマホ)で飛沫と蛾々丸に電話しに言った。レイナーレ達は驚いていたがミッテルトがいった。

 

「しょ、正気っすか!私達はあなたを殺そうとしたんっすよ!」

 

「別に許したし」

 

「そう言う問題っすか!?」

 

ミッテルトは志貴に突っ込みを入れた。唖然としているメンバーもいた。志貴は取りあえずと言ってから

 

「行くところが無いなら俺の所に来い。俺はお前らの存在を認めてやる!」

 

「分かったす!ありがとうっす」

 

「分かりました!よろしくお願いいたします」

 

「よろしくお願いいたします」

 

三人は了承した。志貴はレイアの方を向くと

 

「コイツも取り敢えず連れていくか!」

 

「待って」

 

志貴がレイアを抱き抱えるとリアスが止めた。志貴はリアスの方向へ向いた。

 

「どうした?」

 

「堕天使が滞在するのには条件があるわ!貴方が責任を持ちなさい!」

 

リアスは忠告するように志貴に言うと志貴は笑って歩き出した。

 

「別に構わないさ!さて、いくかっとその前にアーシアだったか?お前はどうする?」

 

志貴はアーシアを思い出したかのように聞くと

 

「ええ!私ですか!?」

 

「ああ、お前はリアス三年生達と行くもよし、俺の所に来るもよしだぞ!」

 

「私は···イッセーさんと一緒にいます」

 

アーシアは少し迷ってからイッセー達と行くことを選択するとしきはそうかと言って

 

「分かったまた明日!」

 

と言って禊と堕天使達と共に消えていった。



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第14箱異常と特別と過負荷と普通

                1

次の日駒王学園に転校生が5人来た。アーシアと天野夕麻(レイナーレ)と天宮美月(あまみやみつき)(ミッテルト)と天川灯加(あまがわとうか)(カラワーナ)と河上零(かわかみれい)(レイア)だ。美月は一年で小猫と同じクラス、夕麻と零とアーシアは二年で志貴と同じクラス。灯加は同じく二年で木場と同じクラスとなっている。全員が学校中で話題になっている。あんな美少女が来たら話題になってもおかしくない。しかも風紀委員会にアーシア以外が所属しているのも大きい。

レイアはあのあと起きる頃には志貴の家についていて驚いていたようだった。当たり前と言えば当たり前だ。死んだと思ったのに生きていたのだから。そのあとに志貴はレイアを改心させてレイアも風紀委員会に所属することになった

 

「それにしても、増えたね風紀委員会は」

 

志貴は人数を見て少し驚いた。最近まで二人だったのに今では八人になったのだから。志貴は今風紀委員会専用の部屋にいる。志貴の活動を評価して学校側が用意してくれたのだ。

 

「そりゃ、あんたが誘ったからだろーが」

 

飛沫は志貴の呟くような言葉を気いて返してきた。すでに自己紹介は済ませてある。このあとにはオカルト研究部にいくのだが飛沫と蛾々丸を誘ったら

 

「私はパスだ!」

 

「僕も行きません」

 

理由は教えてくれなかったが、二人は行かないと答えたので見回りを頼んだ。夕麻と美月、灯加にも見回りを頼んだ。連れていくのは禊と零だけだ。

 

                 2

オカルト研究部の部室前に来ていた。ノックするとどうぞという声が聞こえた。入ってみるとその部屋は魔方陣ばかり描かれていた。

 

「神上君に球磨川君それに···河上さんよく来たわね」

 

「アーシア、兵藤君この前はごめんなさい」

 

零は真っ先にアーシアとイッセーに謝った。零をつれてきた理由はこれだ。零にも謝ってもらわなければならなかったからだ。二人は直ぐに許してくれた。

禊、志貴、零という座席でソファーに座った。

 

「確か俺と禊の事について聞きたいんだったな?」

 

「ええ、そうよ」

 

志貴の確認にたいしてリアスは頷きながら答えた。志貴は4つの指を立てて言った。

 

「まずこの説明をしないとな!世界には大きく分けて四種類の人間がいる。いや、人間だけではないから種族と言い直した方が言いかな?」

 

「四種類?」

 

リアスの言葉に頷きながら志貴は人差し指だけを立てては続けて言った。

 

「一つは普通(ノーマル)。最も多い人のことをを言うね。凡人とかが分類されるね!次に特別(スペシャル)

 

次は中指も立てて

 

特別(スペシャル)は簡単に言えばオリンピックの金メダル候補とかが分類されるね。一般的な天才!次は」

 

薬指を立てて

 

異常(アブノーマル)。これは常識では考えられないことを普通に、日常的にやってしまう人のことのことを言う。俺の分類はここだな!次は」

 

小指を立てて言おうとすると禊が

 

『ここは僕が言うよ』『四つ目は過負荷』『マイナスさ』『過負荷(マイナス)はね異常(アブノーマル)以上に異常で普通(ノーマル)以下の存在』『僕はここだぜ』

 

「ああ、能力を持ってるやつを異常(アブノーマル)過負荷(マイナス)も問わずに能力所有者(スキルホルダー)と呼ばれる」

 

禊の言葉を繋ぐように志貴が言った。

 

「俺と禊は天然の能力所有者(スキルホルダー)でな一応一つのスキルを持っている。禊は大きく分けて二つか?」

 

『僕のスキルは大嘘憑き(オールフィクション)却本作り(ブックメーカー)だぜ』



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第15箱志貴と禊のスキル

                  1

「禊は誰よりも弱くそしてそれ故に強い」

 

「どういう意味ですの?」

 

朱乃が志貴に質問すると禊が答えた。いつもと変わらない。ヘラヘラとしながら。

 

『僕はね世界中のあらゆる生物の弱点をあわせ持っているんだよ』『だから』『相手を見れば弱点がわかるのさ』『そして何より僕は過負荷の中の過負荷』『マイナスの中のマイナス』『混沌よりはいよる過負荷(マイナス)だからね』

 

「禊は不完全さなら完璧なのさ。完全なまでの不完全。『負完全』」

 

全員が絶句した。過負荷(マイナス)普通(ノーマル)以下なら禊はあらゆる生物よりも下と言うことだ。志貴は変わらずに

 

「だからこそ、俺はこいつを副委員長にした」

 

『そうだったね』『志貴ちゃんは負完全()だから副委員長にしたんだったね』『だから油断したら君の寝首をかきににいくぜ』

 

「ああ、それでいい!それがいい!お前はそうでなくてはな!俺と反対思考であるお前だから副委員長なのだ」

 

禊が螺子をだして言うと志貴は嬉しそうに、楽しそうに言った。全員がこれは

 

『異常だ』

 

と感じた。志貴はそんな彼らの考えを知ってか知らずか話を進めた。

 

却本作り(ブックメーカー)は禊が使えば最も効果を発揮するな!」

 

「ブックメーカーってどういうスキルなんだ?」

 

『却本作り』『ブックメーカー』『このスキルは全てを僕にまで引き下げる過負荷だぜ』『スキルも封じ、思考、筋力、弱点ありとあらゆる全てを僕にまで引き下げる過負荷(マイナス)

 

『!!?』

 

まさに最悪とも呼べる過負荷。しかしそれは本当に弱かったならの話だ。

 

「俺は唯の一度も禊を下なんって思ったことはない。弱いと思ったことはあるが自分より下とは思ったことはない!」

 

『若干めだかちゃんに似ているところあるよね志貴ちゃんって』

 

志貴の言葉にさらに驚く悪魔たち一行。禊は愚痴のようにこぼした。しかし、どこか嬉しそうな顔をしていた。

 

『次は志貴ちゃんの異常(アブノーマル)だね』『志貴ちゃんの異常(アブノーマル)は簡単に言えば進化させるスキル何だぜ!』

 

禊が気を取り直して言うとイッセーは首をかしげながら言った。

 

「進化?それはどういう意味なんだ?」

 

『志貴ちゃんは生まれながらの人外って意味さ』『志貴ちゃんに限界はないし』『志貴ちゃんにできない事はほとんどのない』

 

それでもオカルト研究部の部員たちは分からなさそうだったので志貴が

 

「俺のスキルは『超越』。相手のスキルを見たり聞いたりして習得し完成させ、独自の進化させるスキル」

 

今度こそその場にいた全員が絶句して例外無く驚いていた。すると禊が

 

『それだけじゃないでしょ』『自信のあらゆる限界をも超越するスキルでしょ?』

 

全員は異常だとは思っていたがまさかここまで異常だとは思わなかった。本当に人間かどうか疑いたくなった

 

                 2

志貴はそのあとこれからのことを話し合い、定期的に志貴がここに来たりして、何かあれば手伝うかわりに、オカルト研究部の部員にも入れてもらうことにした。

志貴によってのメリットは悪魔という存在との関係ができればそれでよかった。志貴は姉のような存在がいるが今どこにいるかは不明だが、その姉のような存在が人間ではないことは分かった。それを調べるためにもそう言ったものたちと関係を持てれば良かった



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戦闘校舎のフェニックス
第16箱校則違反の男を殴る


                 1

あれから数日がたった。特に何事もなく過ぎていった。志貴はイッセーと木場と共にオカルト研究部の部室に向かっていた。見回りは夕麻達が

 

「今日の見回りは私たちに任せてください!」

 

「私達だけでやって見せます!」

 

「そうっす」

 

と言われたので任せてきた。そのせいか志貴は嬉しそうな顔をしていた。志貴は白金色で格好いいと言うよりは美しいと表現されることが多い。嬉しそうな顔で歩いていると女子、主に腐女子達にあらぬ妄想させていた。

 

「神上きゅんが嬉しそうな顔で歩いているわ」

 

「神上×球磨川だと思ってたけど実は神上×木場だったのね!」

 

「いや神上×兵藤かももしくは兵藤×神上」

 

「もしくは神上きゅんの取り合い!」

 

『それだ!』

 

木場とイッセーは苦笑していた。イッセーが志貴に

 

「その嬉しそうな顔止めろー!」

 

キレながら言うと腐女子達はキャーと言って

 

「俺だけに見せろ!っ言うんだわ」

 

「うがーー!?」

 

イッセーは頭を抱えていた。

 

                2

「ここまで来てようやく気付くなんてね」

 

「気づいていなかったのか?旧校舎に入る前から分かったぞ!」

 

木場は緊張したように言うと志貴はどうでもいいように言った。イッセーは首をかしげたが扉を開けた。そこには銀髪の美しい女性がいた。メイド服を着用しているのでメイドだろう

 

「彼女は?」

 

「彼女はグレイフィアさん部長の家グレモリー家のメイドで部長のお兄さんの『女王(クイーン)』だよ」

 

志貴はそれを聞いてふぅんと言ってグレイフィアの方へ向くとグレイフィアが

 

「紹介預かりましたグレイフィア・ルキフグスでございます!以後お見知りおきを!貴方は?」

 

「俺かい?俺は神上志貴。駒王学園の風紀委員長させてもらっている」

 

そして一礼した。アーシアもあとから来た。アーシアは禊と喋っていたのであとから来るように言ったのだ。

 

「全員揃ったわね。部活前に話しておくことがあるわ」

 

「お嬢様、私から話しましょうか?」

 

と言うと魔方陣が現れて炎が現れると志貴が何処から出したか分からないバケツをかけた。そこから一人の男が現れた。(びしょ濡れの)

 

「誰だ!俺に水をかけたのは!?」

 

「俺だよ校則違反だったからな!」

 

「何!?」

 

炎を出すとまた水をかけられた男。

 

「校則違反だ!授業及び部活以外で火を使うことは禁止だ!」

 

他のメンバーは唖然としていた。志貴がにらむように見る。男はイラつかせながら言った。

 

「お前は一体なんだ!」

 

「駒王学園の風紀委員会委員長神上志貴だ!」

 

っぷと声をたてて皆笑い出した。グレイフィアも少しにやけてる。男は完全にキレて

 

「貴様!?許さん!」

 

「はぁ、仕方ない」

 

「ライザー様···」

 

グレイフィアは止めようとしたが男が殴りかかってきたので志貴はしゃがんで男の腹を殴った。

 

「がはっ!?」

 

と言って天井まで飛ばされた。グレイフィアと男は信じられないという目で志貴を見ていた。



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第17箱志貴はライザーに言い寄られる

お気に入り100人超えました。皆さんありがとー!
毎日1話は更新してくのでこれからもよろしく!


                1

「ライザー様。これ以上はお止めください」

 

ライザーと呼ばれた男はグレイフィアの言葉を聞くと殺気をしまった。グレイフィアは丁寧な口調で言った。

 

「この方はライザー・フェニックス様。元ソロモン72柱の1柱フェニックス家の三男坊にして、リアスお嬢様の婚約者でございます」

 

「えええぇぇ!?」

 

「リアス三年生····人の趣味にどうこう言うつもり無いけど···流石にこいつは···なぁ···」

 

「私が選らんだんじゃないわよ!?」

 

イッセーは驚きの声をあげて、志貴は珍しく引いたような態度をとって、リアスが突っ込みを入れた。

 

                    2

「リアスの女王(クイーン)がいれたお茶は格別だな」

 

「痛み入りますわ」

 

ライザーがお世辞のように言う朱乃は頭を下げていったが怖いものを撒き散らしている。ライザーはさっきからリアスになれなれしい。志貴はライザーが校則違反しないか監視するように見ている。

 

「おいおい、俺は男にそんな熱い視線もぶつけられても相手には出来んぞ!」

 

からかうようにライザーが言うと志貴はそうかと言って

 

「これならどうだ?」

 

そう言うと志貴が女になっていた。その場にいた全員が驚いた。イッセーは興奮した様子で聞いてきた。

 

「そ、それはどうやったんだ?」

 

「『性別反転(リバースセックス)』を使ったんだよ。簡単に言えば性別を変えるスキルだ」

 

志貴の髪は長くなり腰位まであり、白金(プラチナ)色の髪をして、美しく、男女問わずみとれてしまう程の美しさ。するとライザーは態度を一変させ

 

「俺のハーレムに入ってくれ!」

 

と頼み込んできた。志貴は後ずさった。しかし少し嬉しい気がした。ライザーは続けて

 

「お前が正妻でいい!金も沢山あるぞ!領土だってやろう!」

 

「····志貴····若干にやけてるぞ···」

 

「え?···にやけてる?」

 

志貴はイッセーにそういわれると自分の顔をぷにぷにとさわっていた。

 

『しょうがないよ!』『だって志貴ちゃんはあそこまで必死に求められた事がないからね』『それどころか追害を受けてる頃あったらしいしね』『志貴ちゃんが使った『性別反転(リバースセックス)』は体だけじゃなく精神も女と男入れ換えるスキルだからね』『あれ?』『どうしたの皆そんな驚いた顔をして?』

 

いきなりイッセー達の後ろから声がした。それは禊だった。禊が少し説明をした。志貴とグレイフィア以外は驚いていた。

 

「禊いつからそこに!?」

 

『アーシアちゃんが来た少し後からだよ』『はじめてまして僕は球磨川禊です』『志貴ちゃんに誘われて風紀委員会副委員長をやってます!』

 

勝手に自己紹介をした。ライザーは一瞬驚いたが気にすることなく攻めには言った。

 

「俺はお前を追害などしない!」

 

志貴はこう見えてチョロい。余りそう言った甘い言葉をかけられた事は一度もなかったからだ。そして志貴の美しさはもとの性別なんてどうでもよくなるぐらい美しい。しかし志貴は

 

「断るよ!」

 

と言ってふった。理由は簡単校則違反をしたりした為である。そして志貴はライザーがそこまで好きではないからだ




何故かこうなった····何故でしょう?
ちょっと舞い上がったってしまったかな?


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第18箱レーティングゲームに志貴も参加する事となる

                 1

「何故だ!?」

 

「俺は君のことをそこまで好きじゃないからね」

 

ライザーが取り乱して志貴に問いかけると素直に言った。ライザーは悔しそうにしながら

 

「俺は諦めんぞ!そうだ!リアスとやるレーティングゲームにお前も出ろ!?もしも俺が勝てばお前には俺の正妻になって貰うぞ!」

 

ライザーは何か思い付いたように言った。ライザーは女志貴に完全に惚れてしまったようだ。当初の目的を忘れてしまったようだ。グレイフィアだけではなく志貴やリアスの眷属も驚いていた。

 

「ライザー様!それは」

 

「分かった!もしもお前が勝った場合はいいよ!その代わり12日ゆうよを与えてくれるか?」

 

「ああ、良いだろう!」

 

グレイフィアが止めに入ろうとしたが、志貴が受けた。その代わりの条件を言った。

 

「分かりましたでは、ライザー様が勝利した場合リアスお嬢様と志貴様の結婚!リアスお嬢様が勝利した場合ライザー様との婚約破棄及び志貴様への接触禁止で良いでしょうか?」

 

「いや、別にいいよ。そうだな、冥界に行く許可証みたいなものでいいか?ライザーの領土だけで構わない」

 

「分かりました」

 

グレイフィアが確認するかのように聞くと志貴はひとつだけ変えてもらうように言った。グレイフィアは了承した。

 

『志貴ちゃん』『甘いね』

 

禊はひとりごとのように言った。リアスは唖然としていたがグレイフィアが

 

「よろしいでしょうか?リアスお嬢様?」

 

「え、ええ···良いわよ!レーティングゲームをやるわ!」

 

「出場されるのはリアスお嬢様及びその眷属と志貴様ですね?」

 

グレイフィアがリアスと志貴に確認確認するかのように言うと禊が手をあげて

 

『僕も出るぜ』『志貴ちゃんこの試合でも油断しないでね』『寝首をかきにいくかも知れないぜ』

 

「ああ、いいぞ!グレイフィアさんどうでしょう?」

 

「構いませんがライザー様もよろしいでしょうか?」

 

「ああ、それくらいのハンデがあってもいいぜ」

 

志貴は禊の言葉を肯定した。グレイフィアに聞くとライザーに良いかと聞くとライザーは軽く了承した。

 

「それでは13日後のレーティングゲームにてまたお会いしましょう」

 

                2

次の日に志貴とリアス眷属はとある山道を上っていた。禊は必要な時に呼ぶ事にした。何故なら禊の体力も絶望的にないからだ。木場とイッセーは大荷物を持っていた。朱乃とリアス、アーシアと自分達の荷物が入っている。志貴は自分の荷物だけ持ってきている。小猫はイッセーと木場の倍以上持っていた。それは全部小猫の荷物なのだが

因みに志貴は女状態だ。戻ろうとしたらイッセーに泣いて女の状態のままでいてくれと泣いて頼まれた。リアスの別荘についたら戻ると言う約束でまだ女の状態のままでいる。

 

「うっ···重い」

 

「イッセーガンバレー」

 

志貴が軽く応援するとイッセーが今までの何倍もの力を出して上っていった。

 

「····単純だな」



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第19箱生徒会室ではなしをする

                  1

志貴は修行に出掛ける前つまりライザーとの騒動の後にとあるところに向かった。そこは生徒会室だ。志貴は生徒会室をノックするとどうぞという声が聞こえた。

 

「失礼、蒼那生徒会長。お願いがあるのだが」

 

「お願いですか?珍しいですね。神上君」

 

「それにしても見立て通り····やはりリアス三年生達と同じ気配がするな!」

 

『!?』

 

志貴は生徒会室入り、ソーナに話をした。そして回りをみわたしていった。それに対して、生徒会のメンバーは驚いていた。志貴は続けてソーナに言った。

 

「君達は人間じゃないね?悪魔かな?堕天使とは違う気配だし、リアス三年生と同じ気配だからな」

 

「な、何を!?」

 

志貴に悪魔であることが分かって焦ったソーナ記憶の改ざんをしようとしたが志貴が

 

「記憶の改ざんをしようとしたかな?まぁ、無駄だけど····お前の実力じゃあ俺の記憶を改ざんをしようなんってとてもじゃないが出来ない!」

 

「神上風紀委員長!?さっきから聞いてくいたら好き勝手言いやがって!ソーナ会長が貴方に劣るなんてあり得ない!俺ですら貴方より強いんだからな!?」

 

「試してみるかい?匙元士朗庶務。君は昨年荒れて俺に粛清を受けた一人だったな?今では丸くなっていて俺は嬉しく思うよ!やはり今回の生徒会長がよかったせいかな?」

 

ソーナの眷属の一人匙元士朗はソーナがバカにされたと思い志貴に怒りをぶつけるが志貴は試すように匙に言った。

 

「いくら神上風紀委員長だからって手加減はしねぇぞ!?貴方には感謝している!貴方がしっかり粛清してくれたお陰で俺は前を向けるようになった。だがそれとこれとじゃあ話が違う!」

 

そういって匙は殴りかかってきた。志貴は躊躇なく匙の腹に向かって拳を入れた。ミシッと音がすると壁まで吹っ飛んだ。

 

「ふむ、悪魔相手だから少し強めに殴ったが···加減が難しいな」

 

『!?』

 

いくら匙が眷属になって日が浅いと言っても壁まで吹っ飛ばされるとはその場の全員が思わなかった。ソーナ止めようとしたが間に合わなかった。

 

「ぐっ!···あんた人間か!?」

 

「化け物だよ!」

 

匙が志貴に向かっておどけながら聞くと志貴は笑って口癖のように言った。志貴は匙のそばにいくと右手の爪が伸び匙に触れてそして戻った。

 

「な、何をしたんだ!」

 

「『五本の病爪(ファイブフォーカス)』。病気を操るスキルで今お前に与えた傷を治癒したのさ!」

 

『!?』

 

さっきからソーナ達は驚かされてばかりだ。

 

「生徒会長さんや、お願いは···明日から12日ほど駒王学園にはこれないかもしれないから俺がいない風紀委員と協力して出来る限りの風紀を守ってくれ!」

 

「!お願いってそれだったんですか?言われなくてもやれますよ!それより説明を··」

 

「帰ってきたらするからな」

 

そういって志貴は返事も聞かずに生徒会室を後にした。余談だが壁の傷をなくなっていたのは球磨川禊のお陰だ。

 

                 2

志貴は夕麻達にもはなしたまあに手伝ってもらうがいいいかと聞いたところ

 

『勿論(っす)(です)』

 

と三人から返えってきた。飛沫と蛾々丸には修行に回って貰うことにした。勿論禊にも 



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第20箱生徒会長と風紀副委員長

                 1

球磨川禊は志貴が去った生徒会室にノックもなしに入ってきた。

 

『失礼しまーす』『ってあれ?』『なーんだ志貴ちゃん居ないのか』『蒼那ちゃんも久しぶりだね』『悪魔ちゃんって呼んだ方がいい?』『驚いてる?』『あはは』『面白い!』

 

一瞬にして禊に対して例外なく苛つきを覚えた。ソーナは禊があまり好きではない。人を平気でおちょくり、風紀委員会副委員長なのに自覚がない。責任感もありそうにない禊の事がソーナは好きではなったのだ。

 

「···何かようですか?」

 

『よう?』『別にないけど』『それにしても』『みーんなダメ!』

 

そう言うとソーナ達は螺子によって壁に貼り付けられていた。

 

『!?』

 

全員が驚いた。不意をつかれても普通はあり得ない。禊はいつもと変わらずヘラヘラとしていた。

 

「一体何をしたんです!」

 

『何って君達を螺子で張り付けにしただけだぜ!』『匙君だっけ?』『君はそんなんで志貴ちゃんに敵うと思った?』『甘ぇよ』『だけど』『その甘さ嫌いじゃない!』『大嘘憑き(オールフィクション)

 

すると壁の傷も全て無くなり、ソーナ達を張り付けにした螺子もなくなった。まるで全て『無かった』ように。

 

『志貴ちゃんについて知りたい?』『教えてあげるぜ!』『志貴ちゃんは何なのか』『僕は何なのかもね』

 

その場にいた全員が状況が判断できずにしていても禊は関係ないかのようにはなしを進める。

 

                  2

ソーナ達は『異常(アブノーマル)』と『特別(スペシャル)』そして『過負荷(マイナス)』について。最初は信じられない顔をしていた。しかし、禊の『大嘘憑き(オールフィクション)』を真実他無かった。信じられなかったのはただ単に認めたく無かっただけかも知れんかった。自分達の知らない(ことわり)を。

 

『じゃあね』『また明日とか』

 

と言って最初と対して変わらないように禊は歩いて帰っていった。

 

                 3

時は修行の日に戻る。志貴は別荘につくと直ぐに男に戻るとイッセーはとても残念そうだった。志貴はそれを知らん顔をしていた。志貴は白虎(スノーホワイト)黒鬼(ブラックオウガ)という服を合体させた服を持ってきていた。勿論これもスキルでだが。名前は一応白虎(スノーホワイト)改ってことにしてある。単純に考えるのがめんどくさかっただけだが。黒鬼(ブラックオウガ)とは白虎(スノーホワイト)よりは強度の面では劣るがその代わり低温にも高温にも低湿度にも高湿度よりも北極であろうと南極であろうと砂漠であろうと高山であろうとありとあらゆる環境に耐えうる全方位実験服。白衣ならぬ黒衣。

そして白虎(スノーホワイト)よりは強度を少し減らし、全方位実験服でありながら、黒鬼(ブラックオウガ)よりは強度をあげてある。

 

「さて、必要かどうかは微妙だが念のために作った服だが···やはり動きやすさではこちらの方がいいな!」

 

志貴は一人言のように言って進む。見た目は駒王学園の制服なのでまわりから見たら分からない。



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第21箱修行開始

                1

志貴はリアスの別荘でイッセーの修行を見ていた。この中で最弱は勿論イッセーとアーシアだがそもそもアーシアは人を傷付けたくないのでそこはあまり意味はない。イッセーは体力もなく、剣の腕もない、魔力もない。なので志貴はリアスに言った。

 

「イッセーは俺が鍛えよう」

 

「え?ええお願いするわ!」

 

「その前に俺とお前ら全員で戦闘をしてみるか!」

 

志貴はリアス達に取り敢えず提案をしてみた。リアス達は驚いていたが、直ぐにリアスが志貴に言った。

 

「余り舐めないでちょうだい!いくら、あなたが強くても私たち全員相手にする気?」

 

「ああ、来な」

 

そして結果は志貴の圧勝であった。全員が驚き固まった。過信していたつもりもない。ただ、志貴を甘く見ていたのだ。

 

                  2

志貴はイッセーのところに行き

 

「イッセー俺が鍛えてやる!死ぬ気で来ないと死ぬぞ!」

 

「え?わ、分かった!」

 

イッセーは若干震えながら志貴に答えた。志貴は指をたてて言った。

 

「まずフェイズ第一体力をつけよう!」

 

「それくらいなら」

 

「俺が若干本気で殴るから避けろ」

 

「無理だ!?」

 

イッセーは突っ込みを入れた。やることは簡単、志貴の攻撃を避けまくればいい。できるだけ長い時間。志貴はイッセーに制服を渡した。

 

「これは?」

 

「『白虎(スノーホワイト)』。夕麻の時に来ていた服だ」

 

「ああ、ダンプに引かれてもへっちゃらの服だったよな?」

 

志貴が名前を言うとイッセーは思い出したかのように言った。志貴が夕麻と戦った時に説明していた服だ。

 

「ああ、特別な素材で出来ていてな、それでも俺のパンチを2,3回は防げる筈だ!ただ動き難い。だから気を付けろ!」

 

そう忠告した。イッセーは着替えてくると

 

「結構重いな!」

 

動きづらそうに歩いて来た。志貴はそれを見てこういった。

 

「今日はそれを来て慣れろ!今日は結構手加減してやるパワーもスピードも」

 

「おう!ありがとうな!」

 

イッセーの修行が始まった。志貴は拳を降り下ろしながら逃げるイッセーを追う。イッセーは逃げながら神器(セイクリットギア)を使っていた。イッセーの神器は『赤龍帝の籠手(ブーステットギア)』世界でも十三種類しか発見されてない『神滅具(ロンギヌス)』のひとつだ。能力は10秒ごとに倍加する能力だ。

こうしてイッセーの修行はまだまだ始まったばかりだ。

 

                   3

球磨川禊は少年ジャンプを相変わらずに読んでいた。しかし禊は今いるところは家でも、学校でもない!禊は山を登りながら読んでいた。

 

『ああ、もう長い!』

 

「おいおい、君が歩いて行こうって言い出したんだぜ?」

 

禊の隣には平等なだけの『悪平等(ノットイコール)』で1京以上のスキルを持っている人外。バグキャラのような存在。安心院なじみがいた。

 

『所でなんで安心院(あんしんいん)さんがいるのさ!』『僕は一人でいこうとしたんだぜ?』

 

「僕のことは親しみを込めてなじみちゃんと呼びなさい!別に良いじゃないか!一人であろうと二人であろうと!」

 

そう言ってなじみは禊にくっついていた。さてさて、レーティングゲームはどうなるのか



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第22箱人外が現れる

                  1

「結構避けられるようになったじゃないか?」

 

イッセーはボロボロになっていたが、あくまでも服だけだ。肩で上下させて息をしていた。志貴は満足そうに言っていた。

 

「つっても結構食らってるけどな!この服『白虎(スノーホワイト)』ボロボロじゃねーか」

 

「別にその程度は問題ない!禊の大嘘憑き(オールフィクション)を使えば良いしな」

 

これでもう2日が経過していた。成長速度は早いと志貴は思っていた。神器(セイクリットギア)を使いつつ避ける事も目的だ。今日までかかると思っていたからだ。

 

「じゃあ次のステージにいくか!その前に休憩しよう!次のステージはお前のスキルを作る」

 

「おう!分かった」

 

「スキルはお前らしい物の方がいいぞ」

 

志貴は休憩を挟むことを提案をした。スキルを作るスキルでイッセーのスキルを作るため、イッセーに考えさせるために休憩指せることにした。少し志貴は助言し、志貴はリアスのいる方向に歩いていった。

 

                   2

禊は大嘘憑き(オールフィクション)で屋敷との距離をなかった事にした。なじみを置いてきぼりにして

 

『やっとついたぜ』『安心院さんも置いてきぼり出来たし良かった』『僕は悪くない』

 

「誰をおいていったて?禊君?それと僕の事は親しみを込めてなじみちゃんと呼びなさい」

 

禊は安心したよういうと後ろからなじみの声が聞こえた。禊はえ!?と驚いて振り返った。なじみはたいして疲れてなさそうに禊を見ていた。

 

『···また勝てなかった』『どうやってきたの?』

 

「勿論僕の7932兆1354億4152万3222個の異常(アブノーマル)と4295兆9165億2611万0643個の過負荷(マイナス)合わせて1京2858兆0519億6763万3865個のスキルの内のひとつを使ったに過ぎないんだぜ!」

 

禊の質問に何でもないかのようになじみは言った。何でもない筈がない。まさに人外。志貴ですら出来るだけ、なじみとの戦闘は避けたいと思っている。

 

『はぁ、忘れてたぜ』『安心院さんは志貴ちゃんと同じくらい異常だってことを』

 

「おいおい、冗談は言うなよ!いくらなんでもあそこまで異常なはずないだろう?」

 

禊は諦めたように言うとなじみは可愛らしいポーズをとって言った。まるであそこまで化け者じゃないかと言うかのように。

 

「····なんでなじみと禊がいるんだ?」

 

前の方から志貴が現れた。志貴は二人を見てため息をついた。後ろからリアスが現れた。

 

「どうしたの?志貴」

 

「ああ、悪平等(ノットイコール)の人外と負完全が来ただけだよ」

 

「ノット··イコール?」

 

「ああ、俺が異常(アブノーマル)の人外なら彼奴は全てに置いて平等に見る。神も人も、勝利も敗北も、不幸も幸運も彼女にとっては平等。『悪平等(ノットイコール)』。彼女は悪平等の人外安心院なじみ」

 

「僕のことは親しみを込めて安心院さんと呼びなさい」



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第23箱女大好き(ハーレム)

                 1

「と言うわけで僕の名前は安心院(あじむ)なじみ。親しみを込めて安心院(あんしんいん)さんと呼びなさい!あ、禊君はなじみちゃんと呼びなさい!」

 

リアスの眷属を集めて、自己紹介をしてもらった。簡単にまとめると、平等なだけの『悪平等(ノットイコール)』の人外。そして、神上志貴を強くした人物だった。

 

「え?ってことは志貴はこの人のお陰で強くなったのか!?」

 

「うーん、ちょっと違うかな。僕がいなくても志貴君は今と同じくらいか少し弱い程度には成長していただろうね」

 

悩むように見せてイッセーの質問になじみは答えた。志貴はイッセーにスキルについて聞くことにした。紹介が終わってお昼を食べてあとは各自の修行に戻った。残りは夜にでも聞くことにした。志貴となじみに禊はイッセーの修行へ向かった。

 

                 2

「お前スキル決まったか?」

 

「おう!それはな」

 

イッセーの言葉を聞いてなじみと志貴が揃って

 

「「お前頭おかしんじゃねーの?」」

 

と言った。イッセーの言ったスキルは強化系のスキルだ。

 

「名付けるなら『女大好き(ハーレム)』か?作ってみるか!」

 

そう言って志貴はそのスキルを作った。そして渡した。こうしてイッセーもスキルを手に入れた。

 

『あはは』『面白いスキルだね!その為にはアーシアちゃんを読んでこなきゃね』

 

禊が笑いながらそう言うと立ち上がって、アーシアを呼びに言った。なじみは志貴に

 

「一体どうする気だい?君も気付いてるだろあの子は君と同じ『主人公』だぜ!」

 

「ああ、ただし」まだまだ弱いからな!多分これから強いやつと戦えるように『乱神モード』を使えるようにしてもらう」

 

「へぇ、君のモードをひとつ教えるのかい?確かにアレは強いね!だけどあの子に使いこなせるかな?」

 

なじみの言葉に志貴は少し悩んだ。イッセーは異常(アブノーマル)ではない。そのため耐えられるかが分からないのだ。

 

「何とかして見せるよ!最悪薬を使うよ古賀いたみみたいにできれば十分だろう」

 

そう言って志貴はイッセーに視線を向ける。イッセーのスキル女大好き(ハーレム)は女が近くにいると能力値が上がり、女に思われたり逆に思ったりすると能力値がはね上がるそんなスキルだ。しかも思う相手のここと距離が近ければ近いほど能力値もより上がる。

 

「あんなスキル思いもつかねーぞ普通」

 

「同意だぜ!いくらスキルを作るスキルがあったとしても流石に思いもつかねーよ!だけど面白いねあの子僕も鍛えて上げるよ!」

 

二人ともため息をつきながら言ったがどうやらなじみは少しイッセーに興味がわいたらしい。

 

「全く、こいつに好かれるとはついてないかもしれないよな禊もイッセーも」

 

「ん?なんか言ったかい?超越者君」

 

「何でもないぞ!悪平等」



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第24話レーティングゲーム開始

                 1

志貴となじみの修行を終えたイッセーだが、志貴が教えた『乱神モード』になるにはいくつか条件をクリアしなければ成らなかった。因みに志貴は自由に乱神モードになれる。しかしイッセーはイッセーのスキル『女大好き(ハーレム)』を使いこなせるようになっていた。そしてレーティングゲーム当日の日がやって来た。

レーティングゲーム開始までオカルト研究部の部室にいた。勿論球磨川禊と神上志貴もだ。服装は禊は学ラン。志貴は駒王学園の制服(白虎(スノーホワイト)・改)。イッセーは通常の駒王学園の制服。アーシアはシスター服だ。他のみんなは通常の制服だ。因みに志貴はイッセーのスキルのために女状態になっている。

 

「イッセー、ちょっと来なさい!」

 

「は、はい」

 

リアスはイッセーを呼んで膝枕をしてあげていた。そしてイッセーの封印をといた。イッセーに扱いきれないかもしれないと危惧して、封印をといた。

グレイフィアが転移してきてリアス達に言った。

 

「リアスお嬢様、今回の試合はサーゼクス様もご覧になります」

 

「え?お兄様が!?」

 

「そうです。そして志貴様、球磨川様あまり無理をなさらぬように」

 

『え?何?僕のことを心配してくれているの?』『でも大丈夫!僕は過負荷(マイナス)だからね』『マイナスの戦い方ってやつを見せてやるぜ!』

 

リアスは驚いてグレイフィアを見ていたが、グレイフィアは気にせずに志貴と禊に対して危惧したかのように言った。実際しんぱいしているのは禊の方だ。志貴の実力はグレイフィアには分かっていた。

 

「それでは準備はよろしいでしょうか?」

 

『はい!』

 

『僕は構わないよ』

 

「俺も」

 

リアス眷属は声を揃えて返事を返し、禊は括弧(格好)つけて返事をし、志貴は同意するように返事をした。

 

                   2

「あれ?転移失敗か?」

 

「いや、成功だ!少し違うように感じる。似せて作ったんじゃないか?」

 

イッセーは辺りを見渡し言うと志貴は冷静にそう返した。するとアナウンスで

 

『その通りでございます!ではレーティングゲームのルール説明をさせて頂きます』

 

グレイフィアがアナウンスでそういった。ルール説明を聞いて簡単に言えばチェスと同じだ。リタイアするか、(キング)のとられた方の負け。そして、『兵士(ポーン)』は相手の陣地に入るとプロモーションが可能となっている。そしていよいよゲームがスタートした。

 

『では、レーティングゲームを開始させて頂きます!』

 

                  3

先ずは作戦をたてることにした。木場と朱乃は(トラップ)の設置を任せた。イッセーと小猫は重要な拠点である体育館に向かうことにした。木場と朱乃はその後合流することとなった。

 

「貴方達はどうするの?」

 

「禊には木場同級生と姫島三年生と同じ場所に行ってもらう。ただし、一緒には行動しないようにな!俺はリアス三年生とアーシア同級生の護衛だ。ライザー来たら、イッセーと俺の位置を交代させる!あくまでもライザーを倒すのはお前の眷属だ!」

 

「分かったわ!ではこれを耳にはめて!これは通信できるようになっているから」

 

『志貴ちゃん!』『僕の戦い方でやらせてもらうぜ!』

 

「ああ、別に構わない!」

 

禊は確認するようにではなく本気だと言うかのように言った

 

「それじゃあみんなライザーを消し飛ばして上げましょう!」

 

『はい!』

 

志貴と禊以外は声を揃えて返事をした。



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第25話初戦

                 1

イッセー達は動き出した。イッセーと小猫は体育館に向かった。木場と朱乃は罠を仕掛けに行った。禊も同じ方向へ歩いていった。志貴とアーシア、リアスは待機をした。基本的には王は動かないものだ。例外で動き回るものもいる。リアスはどちらかと言うとそういうタイプだ。体育館のところでイッセーと小猫が隠れている。

 

「でてきなさい!貴方達がそこにいることとは分かっています!」

 

チェーンソーを持ったロリっ娘二人にチャイナ服を着た少女に棍を持った童顔の少女が入ってきた。小猫とイッセーはそういわれ出てきた。

 

「···イッセー先輩はチェーンソーを持った娘と棍棒を持った人をやってください。····志貴先輩に鍛えられたんですからそのくらい大丈夫ですよね?」

 

「あ、うん」

 

小猫は自分が鍛えてもらえなかったことを若干気にしている様子だった。イッセーは押し負けたかのようだった。棍を持った少女がイッセーに攻撃を仕掛けてきた。小猫はチャイナ服を着た少女と戦い始めていた。

 

「バラバラ~」

 

「ばらばらばら~」

 

イッセーは棍を持った少女ミラの攻撃を避けていると後ろからチェーンソーを持ったロリっ娘二人が攻撃を仕掛けてきた。

 

「うお!危ね!志貴と修行してなかったら避けられてないな!」

 

といつつ掠りもせずに避けていた。三人は驚いてイッセーに攻撃をした。

 

「何で当たらないですか!」

 

「く~おにーさん当たれ!」

 

「解体されろ!」

 

「嫌だわ!」

 

三人は焦りながら言うとイッセーは突っ込んだ。そしてイッセーも反撃をしようとしていた。

 

「いくぜ!洋服崩壊(ドレスブレイク)

 

そういってイッセーは三人の体に触れると三人の服や下着が弾け飛んだ。イッセーは嫌らしい顔にしながら

 

「これが俺の魔力の才能だ!」

 

「おいおい、冗談だろ?いつそんなもん習得したんだよ···」

 

「きゃー変態!」

 

「女の敵!」

 

「···最低です」

 

イッセーが勝ち誇ってると後ろから志貴が現れた。志貴は頭を抱えそうな勢いで言った。ライザーの眷属から罵声が聞こえた。最後に小猫が引くように言った。

 

「『構築される物(クリエイタードレス)』と名付けよう!」

 

志貴がそう言うと少女たちの服が元通りに戻った。

 

『そこを離れてちょうだい!朱乃の準備が整ったわ!』

 

「じゃあ、ささっと移動だ!」

 

そう言うと小猫とイッセーを抱えて出口に向かった。驚いた四人の眷属の声がした。

 

「まさかここを放棄するの?」

 

「重要な拠点であるここを!」

 

そして雷が体育館に降りそそいで体育館が破壊された。やったのは姫島朱乃だ。

 

                 2

ライザーの他の眷属はとある所を見ていた。いるのは、騎士(ナイト)が二人、戦車(ルーク)が一人、僧侶(ビショップ)が二人、兵士(ポーン)が二人いた。ライザーの戦術は犠牲(サクリファイス)を得意としている。もう三人の兵士(ポーン)がとある男球磨川禊と戦っていた。

 

                 3

大嘘憑き(オールフィクション)』『僕の傷を無かったことにした!』

 

『な!?』

 

禊はついさっきまで三人にいたぶられていた。動かないと思い背を向けると禊が立ち上がったのだ無傷で。

 

『それにしても』『みーんなダメ!』『こんなんじゃ志貴ちゃんの寝首を取れないや』

 

三人は一瞬にして螺子によって串刺しにされていた。まるで時間をなかったことにしたかのように

 

『さて、と』『もうそろそろ出てきたら?』『美少女ちゃん達?』

 

『!?』

 

その場にいた全員が驚いた。そして禊を気持ち悪いと思った。その場から全員が後退した。



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第26話神上ファントム

                 1

撃破(テイク)

 

朱乃はそう言うと体育館に雷が落ちた。グレイフィアがアナウンスで

 

『ライザー・フェニックス様の兵士(ポーン)三名、戦車(ルーク)一名戦闘不能』

 

そう流れるとすぐそのあとにまたアナウンスが入った。

 

『ライザー・フェニックス様の兵士三名戦闘不能』

 

そう流れるとイッセーは小猫と志貴に喜んで手を出すと

 

「···さわらないで下さい!」

 

「今の状態でさわるな!」

 

二人はジト目で見ていた。志貴は感情も女のものになっているのでそう言った感情でイッセーを見ていた。

 

するとしばらくすると小猫のいた場所から爆発がした。

 

撃破(テイク)

 

                  2

上空には一人の女性がいた。ライザー・フェニックスの眷属の一人『女王(クイーン)』のユーベルーナ。二つ名は『爆弾王妃(ボムクイーン)』。爆発の魔法を得意とする悪魔だ。本人はその二つ名は気に入らないようだが。

爆発があったところを見ると誰もいなかった。撃破されたかと思ったがアナウンスが流れない。ユーベルーナは近くを見渡すと少し離れたところに志貴が制服を脱いだ状態でいた。とはいってもブレザーだけだがそして腕にはブレザーに巻かれている小猫がいた。

 

「爆発の恐ろしさは爆熱よりもむしろ爆風にこそある!だから、俺は俺の服『白虎・改(スノーホワイトかい)』によって塔城一年生をつつんだんだよ俺は外に残ったがな···お前は俺が倒させて貰うぞ!」

 

そう言うと白虎・改(スノーホワイト・かい)を解いて小猫を地面におく。小猫は

 

「ありがとうございます!」

 

お礼をいっていたがユーベルーナはまるで信じられないものを見るかのようにしていた。

 

「ば、馬鹿な!じゃあ貴方はもろに食らったってことでしょう!?」

 

「ああ、そうだよ」

 

「あなた本当に人間か!?」

 

「化け物だよ」

 

ユーベルーナは驚きのあまり固まっていたが志貴にある異変があった。髪が、白金色の髪が青白くなっていた。

 

「ら、乱神モード!?」

 

イッセーが驚いたように言った。イッセーは一度だけ乱神モードになった志貴を見ている。それはあまりにも強かった。強すぎて震えさえ覚えたかのようだった。

 

「安心しろ!一瞬でリタイアさせてやる!だが死ないようにな!『神上ファントム』」

 

そう呟くと志貴がたくさん現れたかと思ったら、急に消えたかと思うとユーベルーナの後ろにいた。

 

「がっ!?」

 

そう言うとユーベルーナは意識を失い、光に包まれていった。

 

『ラ、ライザー・フェニックス様の女王(クイーン)戦闘不能』

 

「イッセー、お前はリアス三年生のところに送る!お前は『アレ』の準備をしとけ!」

 

グレイフィアも目を疑い、信じられないかのように言った。志貴は後ろを振り返りイッセーにそう言うとイッセーは頷いた。



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第27話禁手と乱神モード

                 1

志貴に言われてイッセーはある時間だけ神器(セイクリットギア)を使った。大体10回使っとけば大丈夫だと判断した。そしてスキルの女大好き(ハーレム)を発動させた。志貴は移動するスキルをイッセーたちに使い、ライザーのいるところまで移動させると同時にライザーの残りの眷属を志貴の近くに移動させた。何故場所がわかったかというと『把握するスキル』を発動させて全員のいるところを把握していたからだ。

 

『!?』

 

ライザー眷属は驚いたようすで志貴を見ていた。すると金髪の少女が驚きながら志貴に聞いてきた。

 

「あ、貴方は一体どうやったんの!?」

 

「スキルを使っただけだぜ!お前はライザーと血族か何かか?」

 

「よくわかりましたわね!私はレイヴェル・フェニックス。ライザー・フェニックスの妹よ」

 

そういうと志貴は微妙な空気を出して、哀れむように

 

「お前の兄変わってるな」

 

 

                   2

リアスはアーシアをつれて敵の本陣に乗り込んできていた。ライザーは予想していたかのように立っていた。リアスは何度か滅びの魔力をはなっている。普通の上級悪魔なら終わっていたが、相手は不死鳥や火の鳥とも称されるフェニックス。直ぐに回復していた。ライザーが驚いた顔になったのはライザーの女王がリタイアしたときだった。そのあと直ぐにイッセーと小猫、木場と朱乃が来た。

 

「大丈夫ですか部長!?」

 

「え、ええ大丈夫よ!でもアーシアが!」

 

アーシアはライザーに攻撃されて気絶をしてしまったのだ。するとイッセーからだだならぬ空気をただよわせていた。

 

「アーシア!····おい!焼き鳥野郎てめぇは俺が倒す!プロモーション女王(クイーン)

 

イッセーが『アレ』を使えるようになる条件は一つ神器で自信を高めていること。二つ目はスキルを発動していること。そして三つめ怒りを発動させることの三つで発動し、さらに高めることで完全に発動する。

 

「乱神モード!!」

 

イッセーがそう言うと籠手をだし、髪は茶髪から青白くなっていた。そしてライザーを睨んだ。ただそれだけでライザーは後ろに飛び退いた。

 

(ば、馬鹿な!俺が睨まれただけで後ろに退いちまったてことか!こんな下級悪魔ごときに!)

 

そう思い焦るライザーに気にせずにライザーを殴った。するとライザーは物凄い早さで殴り飛ばされた。

 

『な!?』

 

リアスたちも絶句した。ライザは殴り飛ばされ上半身が消滅していた。直ぐに回復するとイッセーの踵落としをくらい地面に激突した。

 

(まだだ!こんなんじゃだめだ!おい!ドラゴン答えろよ!俺の思いに答えろ!赤龍帝の籠手(ブーステットギア)!)

 

すると心配そうに見つめてくる仲間たちがいた。そしてイッセーは

 

「あいつに部長を渡してたまるかー!?」

 

イッセーが叫ぶように言ったあとに続けて言った。

 

「俺には木場みたいな剣の才能はありません!小猫ちゃんみたいな対した力はないし、朱乃さんみたな魔力の才能もないし、アーシアがもっている素晴らしい地位も才能もありません!志貴みたいな異常でもありません!それでも俺は最強の兵士になってみせます!部長のためなら神様だってブッ倒して見せます!」

 

『ウェルシュドラゴンバランスブレイカー』

 

そう叫ぶと神器から音が聞こえたと思うとイッセーは赤い鎧に青白いオーラを纏った。

 

「これが俺の力!赤龍帝の籠手(ブーステットギア)禁手(バランスブレイカー)赤龍帝の鎧(スケイルメイルガス)ver乱神モード」

 

圧倒的な力が感じられた。正に奥の手



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第28話ついに決着

                  1

「イッセーが本気モードになった事だしさっさと片付けるか」

 

「余り私達をなめないで頂きたい」

 

志貴は残りのライザー眷属に目を向けると志貴は笑ってそして言った。

 

「安心しな!殺さない程度にやってやる!だが、まぁ死ぬなよ!半殺しにはするからな」

 

『!?』

 

『私達を舐めるな!』

 

志貴の言葉に怒り、ライザー眷属が全員いや、レイヴェル以外が志貴に攻撃を仕掛けた。しかし

 

「みーんな駄目だな!その程度で化け物が倒せるとでも思ったか?」

 

一瞬でライザー眷属はやられた。一瞬でなにが起こったか分からないようにレイヴェルは自分の目を疑った。

 

「な、何をしたんですの?」

 

「簡単な事さ、君達が気付かないくらい早く動いて、一瞬で叩きのめしただけだよ」

 

(な、何が簡単なことですの!?悪魔の騎士(ナイト)が目に追えない所か気付かない早さですって!?)

 

「貴方、本当に人間ですの!?」

 

「いや、人外な化物さ!」

 

説明を受けても信じられないかのようにしているレイヴェルだが、実際それを目の当たりにしたので信じ無いわけにはいかない。

 

「で、ですけどお兄様には敵いませんわ!何故なら」

 

「不死鳥だからか?ある意味において不死身なやつがいるぜ俺達にも君やライザーの回復とは真逆のスキルを持つ男がね!まぁ、今回はイッセーが決めてくれるだろうけど」

 

そう言ってイッセーが戦っている方向見た。レイヴェルもその方向を見ると驚いていた。ライザーがイッセーに押されていたからだ。

 

                   2

「くっ、馬鹿な!そんなはずはない!」

 

「くらいやがれ!」

 

イッセーはライザーの攻撃を避けながら攻撃をした。ライザーの攻撃は当たるがそれほどにまでダメージを受けない。ライザーはここまででリアスに3回イッセーにもうすでに5回以上も殺されている。

 

「こ、こんな馬鹿なことが」

 

『無いって?』『あはは無様だね』『イッセーちゃんも格好いい鎧を着ているね』

 

「お、お前は!」

 

『僕かい?僕は球磨川禊』『過負荷(マイナス)だぜ』『大嘘憑き(オールフィクション)』『イッセーちゃんの疲れをなかったことにしたぜ』『思いっきり最期の一撃を決めちゃいなよ』

 

ライザーの後ろから球磨川禊が現れて大嘘憑き(オールフィクション)を使った。ライザーは激しく動揺していた。

 

『Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost Boost』

 

十回倍加させてライザーに向けて放とうとしている。ドラゴンの力と乱神モードの力を合わせた今のところイッセーの最大の一撃。倍加を十回したため魔王クラスはある一撃だ。ライザーは逃げようとするが螺子で地面に拘束された。

 

「なっ!?」

 

『ダメだぜ』『ちゃーんと受けてあげなきゃ』

 

 

「ふ、ふざけるな!分かっているのか?この婚約は悪魔の未来に必要で大事な事なんだぞ!お前のようななにも知らないガキがどうこうするような問題じゃないんだ!」

 

ライザーは拘束されて焦ってイッセーに言うが

 

「難しいことは分からねーよ!だけどな俺は部長を悲しませたく無いんだ!てめぇに攻撃す理由には十分だ」

 

『ドラゴンディストラクション』

 

そうイッセーが言うとライザーはその最大級の一撃をくらい光のなかに消えていった。

 

『ライザー・フェニックス様戦闘不能よって勝者はリアス・グレモリー様』

 

完全なまでの勝利だった。眷属を一人もリタイアさせず、ライザーの眷属を全員リタイアさせていたのだから



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第29話イッセーの禁手に至った時

                 1

イッセーの禁手(バランスブレイカー)になり、ライザーを撃破した。イッセーが禁手(バランスブレイカー)に至ったのは修行中だった。修行中に禊が現れた。この時はなじみはどっかにいっていた。

 

『イッセーちゃん勝負しようぜ』『君もスキルを持ってるんだろう?』『君を螺子ふせてやるから』

 

「確かに禊相手なら過負荷(マイナス)だからないい経験になるかもしれないな」

 

「じゃあ、やるぜ!」

 

禊は螺子を持ってイッセーに勝負を挑んだ。志貴はそれを認めた。イッセーと禊は勝負を開始した。イッセーは赤龍帝の籠手(ブーステットギア)女大好き(ハーレム)を発動させた。しばらく戦っていた。螺子がイッセーに数ヶ所さっさた。イッセーは乱神モードを発動させていたが禊はいくつか傷を受けていたが

 

『イッセーちゃん君は弱いよ』『そんな力でリアスちゃんを守れないでしょ?』『イッセーちゃん』『もしも僕が勝ったらリアスちゃん達を殺そう!』

 

「っ!?」

 

イッセーは禊の言葉を聞いて驚いてそして怒りがわいた。イッセーは禊に向かって怒りをぶつけるように殴った。

 

「ふざけるな!俺が部長を守る!もしも俺の仲間に手を出してみろお前を俺は許さない」

 

『ウェルシュドラゴンバランスブレイカー』

 

そう言うと青白いオーラを纏った赤い鎧を着ていた。そして禊は

 

『また勝てなかった』『全く世話が焼けるぜ』『折角僕が勝てると思ったのになぁ』『イッセーちゃん僕の負けだよ』

 

そう言って背を向けて歩いて去っていった。志貴は笑っていた。そしてイッセーに

 

「禊はお前のためにやったんだろうな。お前のその力を解放させるために!だからあまり恨むなよ禊を」

 

イッセーは驚いて禊の方を見ていた。禊にはライザーとの戦いの後も感謝した。

 

                 2

イッセーはライザーとのレーティングゲームの後に変わった事があった。イッセーの家にリアスが引っ越してきたのだ。イッセーはあのあとリアスのファーストキスを貰ったそうだった。志貴の変わったことと言えば小猫と休日などでスイーツ店などをいく事が多くなった。たまあに志貴の家に来て志貴の手作りのお菓子を貰ったりしている。志貴の手作りのケーキやお菓子はとても美味しく小猫は気にいっている。

 

「··美味しいです!ありがとうございます志貴先輩」

 

「別にいいよ」

 

小猫は幸せそうな顔で食べていた。志貴は微笑ましそうに見ていた。

 

「じゃあ、ケーキ作っといたからもってかえっていいよ。今日はショートケーキかな?」

 

「本当ですか!」

 

「あ、ああ」

 

小猫は目を輝かして志貴に聞いてきた。志貴もさすがに戸惑って返事を返した。

 

「ありがとうございます」



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第30話志貴はとある少女とのデートを開始する

                       1

ライザー・フェニックスとのレーティングゲームからしばらくたっていた。志貴は今は秋葉原に来ていた。なぜ彼がいるかと言うととある少女を待っているからだ。世良(せら)という少女を待っている。魔法少女が好きでコスプレまでしている彼女との出会いは数年前に(さかのぼ)る。

 

                       2

志貴は珍しく秋葉原に来ていた。特に用が無かったが適当に来ていたのだ。すると路地裏から

 

「やめて!私は魔法少女のイベントに参加しなきゃいけないのよ!」

 

「良いじゃんそんなことより俺たちと遊んだ方が得だって」

 

数名の男たちに絡まれている少女だが、急いでいるかのようだった。志貴はため息をつきそして一人の男の手をつかみ

 

「君達は何をしてるんだい?」

 

「はぁ?お前誰?」

 

「手を離せ」

 

「調子にのってんじゃねー!」

 

「あっ!?」

 

志貴が声をかけるとイラついたように言ってきた男に話すようにいったら殴りかかってきた。少女は悲鳴のような声をあげたが

 

「がぁぁ!?」

 

殴りかかった方の腕が折れていた。残りの男たちは唖然としたが一人の男が

 

「こ、こいつまさか!不良狩りの志貴じゃねーか!」

 

「ま、マジかよ」

 

そう言うと男たちは急いで逃げていった。少女は未だ唖然としていた。腕を折った男も逃げていった。志貴は少女に

 

「大丈夫か?」

 

「え、うん!大丈夫よ!私はセラ···じゃなくてえーと支取世良よ」

 

「おれは神上志貴だ!」

 

これが二人の出会い。そして彼らは話しているうちに仲良くなり遊ぶ約束や連絡先を交換した。そしてそんな交流が今に至る。

 

                        3

四大魔王の一人セラフォルー・レヴィアタンは休暇をとっていた。悪魔のトップである四人の魔王。戦争の時に旧四大魔王は全員が死んでしまいさらに旧魔王派と現魔王派で戦いが起こり勝ったのは現魔王派だった。その後に四人の魔王が決まった。セラフォルーは基本的に外交を担当している。

そんな彼女が服に悩んでいた。セラフォルーは人間界の友達と遊ぶ約束をしてあるのだ。最初こそ軽い気持ちだったが、今では気になる存在になっていた。しかし彼は人間だ。それ故にその気持ちには蓋をしていた。

しかし、今日物語が動き出す。そして、セラフォルーが支取世良と名乗って偽名を使っている。少年の名前は神上志貴。

 

「あ!志貴ちゃん待った~?」

 

軽い調子でセラフォルーが言うと志貴は振り返りこうかえしてきた。

 

「別にそれほど待ってないぞ」

 

「そう?じゃあどこいく?」

 

「取り敢えず適当な喫茶店でもいくか?」

 

「そうしよう!」

 

志貴の提案に乗って喫茶店にいくというはなしになった。志貴たちのデートが開始した。



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第31話二人のデート

                         1

志貴とセラフォルーはメイド喫茶に来ていた。セラフォルーは結構メイド喫茶が好きなようで志貴とよく来たりしている。志貴もメイド喫茶は好きな方だ。そのせいか志貴はメイド好きになってしまっている。

 

「で、志貴ちゃんどこいく?」

 

「適当にぶらついてもいいが···行きたいとこあるんだろ?」

 

「うん!」

 

はたからみたら恋人同士に見られるが本人たちには自覚がない。可愛らしく返事をしたセラフォルー。志貴はため息をついていた。飲み物を頼んだ。志貴はブラックコーヒーでセラフォルーは紅茶を頼んだ。

 

「魔法少女関連かな?」

 

「そう!今日の初回特典で貰えるものがあるの!」

 

「はぁ、じゃあそこにいくかな」

 

「やった!志貴ちゃんのいきたい所はある?」

 

「特にはないぞ」

 

志貴がため息をつき答えるとセラフォルーが喜んでいた。コーヒーと紅茶が届くと一口飲んで志貴は言った。

 

「じゃあ適当に服でも見に行くか」

 

「私が選んであげる!」

 

「じゃあ頼むよ」

 

これから行く場所は話し合って決めた。取り敢えず魔法少女のものを見に行ってそのあと映画を見てそのあとに昼食をとってそして服を見て行くと言う予定になった。

 

                        2

セラフォルーは目的の商品と特典がもらえて満足そうにしていた。その商品の特典はペアじゃないと行けないようだった。

 

「映画は何を見る?って聞くまでもないな」

 

志貴たちが映画館につくと志貴が言うがセラフォルーは魔法少女の映画に食いついていた。タイトルは『劇場版魔法少女ミルキー危機一髪』だった。志貴は飲み物とポップコーンを買ってきた。

 

「ほら」

 

「ありがとー!」

 

志貴はセラフォルーに渡した。セラフォルーはお礼を言った。二人は時間になったのでなかに入っていった。セラフォルーは集中して見ていたが志貴は眺める程度にしか見ていなかった。映画が終わるとセラフォルーはグッズを見に行った。結局グッズを全て買っていた。予定通り昼食をとることにした。

セラフォルーの希望でハンバーガーを食べる事にした。

 

「うん!美味しい!」

 

「そうか!美味しいね」

 

二人は仲良くハンバーガーを食べていた。二人はデートをしているようだった。ポテトも食べながら話したりした。映画の話したりした。食べ終わる頃には満足そうにセラフォルーはしていた。

 

                     3

服を見に行く途中に二人は異変を感じた。セラフォルーは近くから悪魔の気配がすると感じて見渡したりしている。セラフォルーは何とか志貴を逃がそうとしたがどこにいるか分からないので逃がすことも出来ないと思った。志貴はセラフォルーが悪魔であることには気づいている。だからと言ってどうかする事ではないので特になにも言っていない。

 

「志貴ちゃん今日は」

 

「さがれ!」

 

セラフォルーがなにか言おうとするとセラフォルーの方向に炎の攻撃が来た。志貴はセラフォルーをかばうようにして受けた。

 

「カカカ、馬鹿なやつだ!魔王を助ける為に死ぬとはな!」

 

セラフォルーの目の前にはSS級はぐれ悪魔がいた。セラフォルーは怒ってなにか言おうとすると

 

「勝手に殺すなよ!」

 

志貴が煙の中から無傷で現れた。セラフォルーとはぐれ悪魔は驚いていた。志貴は続けて

 

「その程度じゃまだまだだぜ!」



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第32話超越者はぐれ悪魔を瞬殺する

                      1

「なっ!」

 

白虎・改(スノーホワイト・かい)を着込んどいて良かったなぁ!いや正確に言えば白鬼虎(スノーホワイトオウガ)だが」

 

はぐれ悪魔は驚いて絶句をしていた。セラフォルーも同じだった。普通は無傷何てあり得ない。志貴は埃を払っていた。はぐれ悪魔が志貴に質問をした。

 

「貴様一体何をした!」

 

「俺は何も俺の着込んでいた白鬼虎(スノーホワイトオウガ)がお前の攻撃を防いだのさ」

 

「す、すのー?」

 

白鬼虎(スノーホワイトオウガ)白虎(スノーホワイト)黒鬼(ブラックオウガ)の二つの要素を強化した服。白虎(スノーホワイト)の頑丈さを強化し、黒鬼(ブラックオウガ)のあらゆる気候に適応する物を更に強化それが白鬼虎(スノーホワイトオウガ)

 

志貴は説明した。白虎・改(スノーホワイト・かい)を更に強化した服の説明を。それを聞いて二人は驚いていた。

 

((普通じゃない!))

 

二人は同時にそう思った。志貴は気にした様子を見せずに続けて言った。

 

「ダンプカーどころか新幹線にはねられてもへっちゃらだぜ」

 

そして志貴はゆっくりとはぐれ悪魔の元に歩き出した。はぐれ悪魔は一瞬狼狽えたが相手が人間であることを思い出し言った。

 

「カカカ、確かに俺様は主人を殺したはぐれ悪魔だが、アイツは魔王だ!俺なんかよりも化物だ!そんな奴のために死ぬのか!?カカカ」

 

「っ!?」

 

セラフォルーは今度こそ凍りついた。一番知られたくない人に知られた。普通は悪魔の存在何て信じないが目の前でこんな化物がいたら信じない訳にはいかないのだ。

 

「それがどうした?悪魔であろうが魔王だろうが、魔物だろうが関係ないね!俺の友達がいかなる種族でも関係ない!別に種族が違ったからといって友達はやめないよ!」

 

「え?」

 

「だってどこの誰でも友達は友達だろ?」

 

セラフォルーは驚いて志貴を見ていた。志貴は何も変わらずに言った。当たり前の様にはぐれ悪魔は志貴に

 

「しょ、正気か!」

 

「正気だよ!そしてもうひとつ····ここで倒れるのはお前だよ!」

 

はぐれ悪魔も驚いていったが志貴は最後にそう聞こえると同時にSS級はぐれ悪魔は一瞬にしてボロボロになっていた。

 

「ぐはっ····き、さま、何、を?」

 

「簡単だよ!お前を殴っただけだ!一応手加減をしてやったんだ感謝しろよ?」

 

はぐれ悪魔は意識を失った。志貴の圧勝で終わった。セラフォルーは呆然と志貴を見つめていた。

 

                    2

「ところで世良。そろそろ本当の名前を教えて貰っていいか?」

 

「う、うん!私の本当の名前はセラフォルー・レヴィアタン。レヴィアタンは魔王として役所だけどね。セラフォルー・シトリーよ」

 

「じゃあ改めて駒王学園風紀委員会風紀委員長神上志貴。よろしくセラフォルー」

 

少し照れながらセラフォルーが自分の名前を言った。志貴は自己紹介するかのように言った。

 

「じゃあ、私も教えて貰っていい?あなたは一体何者?」

 

セラフォルーに全ての説明をした。セラフォルーは驚いていた。志貴が話し終えると志貴にセラフォルーが

 

「そのスキルで魔法少女の服を作って!」

 

セラフォルーから服を作ってと言う依頼を受けた志貴は頷いて答えた。

 

「分かったよ!」

 

こうして二人はまた新たに語り出した。二人の間壁は今一枚なくなった。



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第33話ご褒美

                        1

「イッセー」

 

志貴は教室を出てイッセーを呼んだ。イッセーは振り返り首をかしげて聞いてきた。

 

「どうしたんだ?」

 

「ライザーとの戦いで頑張ったから、何か一つだけ言うこと聞いてやるぞ」

 

志貴の提案にイッセーはすぐに食いついた。志貴は元々勝ったら何かしてやるつもりだった。それは修行を一生懸命やっていたからだ。

 

「マジで!」

 

「あ、ああ」

 

「じゃあ、明日休みだろ?もうひとつの姿でデートしてくれ!」

 

「は?····まぁいいが」

 

その会話を聞いていた女子逹が何かいっていた。

 

「神上くんが兵藤に汚されてしまうわ!」

 

「神上君が兵藤の毒牙に!」

 

「神上×兵藤ね!」

 

志貴はため息をついててをふって去って行った。イッセーは嬉しそうにしているとアーシアが横で頬を膨らませていた。

 

                      2

そして次の日、志貴は女の状態で女の服を着て待ち合わせ場所に向かっていた。『構築されし者(クリエイトドレス)』で作られた服だ。感情は女なので別に着たものがどうとか気にしていない。

現在午前十時ぴったしに待ち合わせである噴水の近くに来た。そこにはイッセーがもうまっていた。

 

「ごめん、待ったかな?」

 

「い、いいいや全然」

 

志貴は可愛らしく言った。本人では無自覚でやっている。女の時には可愛らしいような女性っぽい行動をし、男のときは男ぽい行動をする。イッセーは滅茶苦茶緊張していた。イッセーがエスコートするといってイッセーに予定は任せてある。

 

「じゃあ先ずは映画に行こう!」

 

イッセーと一緒に映画館に向かっていると結構な視線が志貴に集まっていた。少し気になった。が気にしないようにしていた。そして志貴はイッセーに

 

「そう言えばイッセー。女の時の名前は(すみれ)と呼んでくれ」

 

「おう、分かった」

 

そのあとは緊張がほぐれたのか会話が続いた。映画館ではイッセーが飲み物とポップコーンを買ってきた。見る映画は恋愛映画だった。前回はセラフォルーと来たときは魔法少女だったなと思っていた。

 

「面白かったよ!」

 

「ああそうだな!次はお昼だな!近くのファミレスか喫茶店によっていくか?」

 

「うん、そうだね」

 

イッセーは顔を赤くしていた。志貴はいや···菫は美少女なので仕草一回一回が可愛かったのだ。そのあともファミレスでご飯を食べてそのあとは服屋にいったりした。服屋ではお互いの服を選んだ。菫はセンスがいいので似合う服を渡して試着してみたりした。

 

「今日は楽しかったけど···どう?ご褒美にはなったかな?」

 

「おおう!なったぜ!またデートしてくれよな!勿論そっちでだぞ!」

 

「分かったよ!」

 

そう言って二人は別れた。志貴は菫としての感情が少しだけ別れ始めていた。志貴の感情では友人だが、菫としては気になる人に変わっていた。




次回からエクスカリバー編に入ります


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月光校庭のエクスカリバー
第34話イッセーのアルバム


                        1

オカルト研究部の部室である旧校舎を清掃しているため、イッセーの家がオカルト研究部の部員達の面々が集まっていた。旧校舎は定期的に使い魔に掃除させているらしい。志貴は手伝おうと言ったがさすがに悪いといってリアスが断った。禊はジャンプを買って帰ると言って別行動になり、飛沫達は見回りをしているらしい。飛沫と蛾々丸は志貴の下についているが従わず、禊の指示には従っている。過負荷(マイナス)にたいしては異常なほとカリスマ性を発揮する。志貴はイッセーの家にお邪魔する前にクッキーを持って向かった。

ピンポーンとなるとしばらくするとイッセーの母親らしい人がでてきた。

 

「一誠君の友達の神上志貴です。これはつまらないものですがどうぞ!」

 

「え?神上君ってもしかして風紀委員長の!?」

 

「はい!」

 

「イッセーがいつも迷惑をかけています!」

 

志貴はイッセーの母にクッキーを渡すと驚いてイッセーの母は深くお辞儀をした。志貴はアレのことかと思い苦笑いをした。

 

「ささ、入ってください!」

 

そう言われ入っていくとイッセーの部屋に案内された。志貴はありがとうございますとお礼をいった。志貴がイッセーの部屋に入ると驚きの光景が目に入った。

 

                       2

イッセーが木場に押さえられて、リアスとアーシアがアルバムらしい物にみいっていた。しかも

 

「小さいイッセー、小さいイッセー、小さいイッセー···」

 

「小さいイッセーさん、小さいイッセーさん、小さいイッセーさん····」

 

二人とも呪文のように呟いていた。これに対しては志貴はトラウマがある。志貴が小さいときに一緒に住んでいた姉のような存在の人がこう言った感じだったからだ。危うく志貴は乱神モードになりかけた。

 

「怖っ!?」

 

若干引きながら言った。志貴はイッセー部屋に入った。

 

「小猫。クッキーだ!たべ「食べます」るか」

 

「そ、そうか」

 

志貴が言い切る前に小猫は答えた。クッキーは二箱持ってきていて、もう一箱はここで出す予定だったのだ。クッキーを出すと小猫は真っ先に食べ始めた。リアスたちも食べると

 

『美味しい(ですわ)』

 

全員一致で美味しいと評価した。女子はなにか負けた気がした。イッセーは志貴に

 

「お前女子力高くねぇか?」

 

「普通だろう?専門店並みのオムレツやケーキなんって」

 

『普通じゃねぇよ(ですわ)(ないよ)(ないわ)』

 

全員満場一致で突っ込むように言った。志貴もイッセーのアルバムを見ていた。すると木場の様子がおかしかった。

 

「イッセー君これってなにかしっているかい?」

 

暗い感じで木場はイッセーに聞いた。イッセーは昔のことだし忘れていた。

 

「いや、わかんね」

 

「これは聖剣だよ」



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第35話ソーナと再び話す

                        1

志貴は生徒会室に来ていた。生徒会室でソーナ達に説明をしたからだ。匙は前よりも少し強くなっていた。恐らく特訓かなにかをしたのだろう。

 

「匙元士郎同級生」

 

「な、何だよ」

 

「君は強くなるな。死ぬ気で訓練を受けたかったらいつでも言ってくれて構わないぞ。鍛えてやる」

 

匙に声をかけてそう言うと驚いた顔で志貴を見ていた。まさかそんなことが言われるとは思ってもいなかったのだろう。ソーナ眷属も驚いた顔をしていた。

 

「ソーナ生徒会長。修行の間この学園の事に関して礼を言おう」

 

「別に当時の事をしたまでです」

 

志貴が礼を言うと少し顔を赤くさせながらそうかえした。

 

「一つ聞きたいことがあるがいいか?」

 

「?····別に構まいませんけど」

 

志貴が聞きたい事があると言うのに心当たりがないので構わないと返すと

 

「セラフォルー・シトリーと言うのはお前の姉か?」

 

「!?」

 

その名前を聞くと心臓が止まるかと思うほど驚いた。ソーナの実の姉にして、四大魔王の一人セラフォルー・レヴィアタンの名前を聞いたからだ。

 

「ど、どこでその名前を···?」

 

「そうか、アイツは君の姉か」

 

そう言うとドアの方向を向いて歩いていった。ソーナの質問に答えずに。ソーナは慌てて止めようと

 

「ちょっと待ってください!」

 

「?何だ?」

 

「どこで姉の名前を聞きましたか?」

 

「何処でも何もセラフォルーは俺の友人だぞ」

 

数秒時間が止まったかと思った。思わず間抜けな声が出た。

 

「は?」

 

「どうした?鳩が豆鉄砲を食らったかのような顔をして」

 

「ど、どう言うことですか!?」

 

「君らが悪魔だよ知る前からの友人だ」

 

ソーナは何かぶつぶついっていたが気にせずにドアを開けて出ていった。眷属達もソーナの姉と志貴が友人だったことに驚いていた。

 

                       2

志貴は生徒会室を後にした後に見回りをしていた。学園の方では異常はなかったが町の方では妙な気配が感じた。悪魔や堕天使のような者の気配と言うよりは物の気配だ。木場の言っていた。聖剣のことも気になった。木場の神器(セイクリットギア)魔剣創造(ソードバース)から感じる気配とは真逆だが圧倒的あちらの方が強い。堕天使の使うような光の力に似ていた。なので義妹のところに向かった。

 

                    3

火恋のところへ来た志貴に火恋は

 

「志貴!私とデートをしなさい!」

 

何故か義妹が仁王立ちをしていた。背は志貴よりも低い為見上げる形になっている。

 

「はい?」

 

「私とデート!」

 

「何で!?」

 

「二人の人とデートしたでしょ!私も志貴とデートしたい!」

 

「分かったよ!今度の休みの日に出かけよう」

 

そう言うと火恋は大喜びをして、その日着ていく服を選び始めた。志貴の義妹はブラコンである。しかも嫉妬深い。義理の兄妹なので法律的には問題はないが、志貴は恋愛対象として見てはいない。



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第36話火恋とのお出かけ

                       1

志貴は調べものが終わると火恋とお出かけをすることになった。火恋は服をニコニコしながら選んだり、髪型を整えたりしていた。昨晩丁度終わった所だったからだ。志貴は本でも読んで待っていた。

 

「お待たせ!」

 

「ああ····でどこに行くんだ?」

 

「水族館に行こう!イルカショー見たい!」

 

火恋は白のワンピースを着ていた。志貴は近くの水族館を調べようとしたら火恋が志貴にニコニコしながら言った。

 

「もう調べてあるよ!」

 

「···相変わらず早いな」

 

志貴は呆れながら言った。そして志貴と火恋はとある水族館に行くことにした。

 

                    2

志貴と火恋は水族館に入ると真っ先に火恋がイルカショーを見たいと言ったので丁度始まる所だったので座って見ていた。火恋は目をキラキラさせてみていた。

 

(子供かよ!?)

 

志貴は心の中で突っ込んだ。志貴が人間らしい感性になったのは火恋のお陰でもある。志貴は昔は何でも出来てしまうが故に人間らしさに欠けていたが火恋と一緒にいるうちに人間らしさと言うものが備わってきた。

 

イルカは輪を飛んで潜ったり、高くジャンプしたりボールを尾で蹴ったりしていた。

 

「次はあそこ行こう!」

 

「ああ、別にいいぞ」

 

「やったー♪」

 

イルカショーが終わると次はドーナツ状の水槽の所に向かった。

 

「わぁお!回りを泳いでるよ!始めてみた!」

 

「俺も水族館に来たことがなかったから始めてみたな!」

 

火恋は本をよく読んでいるが実物も見たいと思っていた。余り外にでない彼女は珍しい事や知らないものを追及したがるのだ。志貴も何でも出来るので珍しいものや面白い物が好きだ。だからお互いに知らない事を教え合うと言うのも珍しくない。

志貴と火恋は手を繋いで歩いていた。クラゲを見たり、鮫やジンベエザメを見たりしていた。

 

「クラゲ可愛かったなぁ♪」

 

「次はどうする?昼食にするか?」

 

「そうする」

 

昼食の場所に行って志貴と火恋はまるで恋人同士のように過ごした。昼食を食べ終わると志貴達はペンギンのところに向かった。

 

「ペンギン可愛い!」

 

「ああそうだな」

 

横目で火恋を見ると志貴は火恋に言った。

 

「火恋、何か動物を飼いたいか?お前の部屋は一応俺の家と接続してあるからな」

 

「え?····いいの?」

 

「ああ」

 

「じゃあ帰りに買っていこう♪」

 

志貴の言葉に驚いて火恋は志貴を見た。不安そうに聞くと志貴は笑顔で許可した。火恋は喜んでスキップをしながら進んでいった。志貴は一人でいる火恋は寂しいんじゃなかと心配していったのだ。

 

                     3

「このイルカのストラップ買って行こうよ」

 

「そうするか!このぬいぐるみも買っていくか?」

 

「うん♪」

 

アシカのぬいぐるみ一つとイルカのストラップピンクと青を一つずつ買って行った。全部志貴持ちだ。水族館を出ると夕方になっていた。ペットショップに向かって二人は歩き始めた。

 

「今日はありがと」

 

「たまあにだったら構わないよ」

 

「本当に?」

 

火恋はお礼をいった後にからかうように聞くと志貴は笑って答えた。

 

「勿論だよ」

 

                    4

ペットショップでは猫のオスメス一匹づつ買った。両方ともロシアンブルーと言う猫だ。グレーの毛並みに青い目をした猫。名前はオスの方は《シン》とメスの方は《キラ》と火恋が名付けた。こうして新しい家族を手にした。因みに二匹とも子猫だ。



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第37話負完全は悪平等な人外とデートする

久しぶりの投稿です。誤字、脱字や禊ぽさやなじみぽさがぬけてしまうかもしれません。
これから一週間に一度以上のペースで投稿していきたいと思っています


1

「禊君デートをしよう」

 

「は?」

 

平等なだけの悪平等(ノットイコール)で人外な少女(?)安心院なじみがいきなり過負荷(マイナス)の中の過負荷(マイナス)、過負荷の中の過負荷、混沌より這いよる過負荷(マイナス)。善も悪も無い混ぜにして全てを台無しにする過負荷(マイナス)の少年球磨川禊にデートを申し込んだ。禊は括弧(格好)つけるのも忘れていた。

 

『全く』『安心院さん冗談は止めてよね』『僕は過負荷(マイナス)だから油断すると』『すぐ惚れちゃうぜ?』

 

「どんどん惚れていいぜ。それと僕の事は親しみをこめてなじみちゃんでいいぜ」

 

禊は気を取り直していつものように括弧(格好)つけて言うとなじみはニッコリと笑って答えると禊はなじみに背を向けて言った。

 

『敵わないや』『どうせ無理矢理に連れていかれるだろうけど』『取り敢えず』『逃げよう』

 

「させないぜ」

 

なじみにたった数秒で捕まった禊は諦めていつものように言った。

 

『また勝てなかった』

 

2

禊となじみはいつもと変わらない格好で町に出ていた。

 

『安心院さん』『一ついいかな?』

 

「なんだい?」

 

『腕組む必要ある?』『結構歩きづらいんだけど』

 

「あるさ。デートだぜ?」

 

『つまり』『このままってわけか』『また勝てなかった』

 

禊はなじみに歩きづらい為か質問と離れるように言うがなじみは組んだまま離れない。世界中のあらゆる生物より弱い負完全の球磨川禊が宇宙が誕生するより前に存在した悪平等(ノットイコール)の安心院なじみが引き離せるはずもなくいつものように禊は敗北宣言した。

その後も禊は引っ張り回された。

 

「楽しかったぜ」

 

『そ、それは』『よかったね』『あ、あの』『安心院さん』『腕折れちゃったんだけど』『折れた腕を更に砕く勢いがあるぜ?』『いたたた』

 

「大丈さ。それにしてもさっきは面白い物見たんだぜ」

 

禊の腕からバキやボキッと音がして複雑骨折なっていた。勿論なじみの手によって。

なじみは笑っているが完全に目が笑っていなかった。何故こうなっているかと言うとなじみが少し目を離した時に通りかかった女の人に話しかけていた。

 

『やぁ』『お茶とかどう?』『用事がある?』『そうなんだざんねーん』『可笑しいな』『こうすれば上手くいくと思ったんだけどな』

 

禊はナンパ紛いをやっていた。直後なじみに頭を潰されたが直ぐに大嘘憑き(オールフィクション)で絶命を無かった事にして戻ってきた。

 

「さてとこのくらいで許して上げよう。だけどね。禊君次はないぜ?」

 

『いや』『ないぜって言うか腕が粉々になってるよ』『それに目を離した安心院さんがいけない』『だから』『僕は悪くない』

 

直後球磨川禊は死んだ。その後次の日になるまでずっと引き止められていた。



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