今の世界と神話融合 (クロワッサン)
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Let's play death match ♡

2作目にして、初のオリジナルです。
内容がぶっちしちゃってますが、がんばって読んでください☆

追記
誤植があったため修正しました。


草木も…まだ眠ってないか。夕日が沈むころに(わたくし)北岡信弥(きたおかしんや)は全力疾走で走っていた。

「ちぃっ!」

3発の銃弾を一気に打ち放つ『三連速射(トリプルクイックドロー)』をぶっ放す。が、キンッという金属がぶつかる音を残して、からからという音と共に地面に落ちる。

「んな、化け物かよ!?」

「あなたよりも強いだけよ」

非常に短い、必要な情報だけを伝えてくる。

「銃持った不良男子より強い女子ってなんですかぁ!?」

「仕方ないわ、事実だから」

「泣いていい?」

「その銃を渡してくれたらね」

「関係ねええぇ!」

などと、無駄口を叩いてはいるが、相手は攻撃の速度を落とさないし、こっちも打つのをやめない。まあ、全部叩き落とされているが…

「クソッ!お前の術式の能力(ちから)強すぎだろ!」

「しょうがないわ。できてしまったのだから」

現在、彼女が使っている術式の能力は『人の身体の限界の力を負荷ほぼ無しで体現する能力』と『あらかじめ作っておいた武器や術式を召喚し、使用する能力』だ。

「説明ご苦労様」

「心読まんといてえええぇぇ!」

ちなみに、読心術の心得があるらしい。

「ハンド・ボウ」

「!?」

さっきまでのヴァリア◯のあいつのような剣の消え、スリングショットのような小さめのボウガンが出てくる。

「ショット」

「…あっぶねぇ!」

ギリギリ路地裏に逃げ込む。そして、

「クイックモーション」

「は?」

人間の限界を無視したスピードが迫ってくる。肉薄されたところで、肩に押し付けた銃を打つ。が、ほんの少し動いただけでよけられた。

「ブーストナックル」

「ぐぼっ!」

腹に手痛い一撃をもらい、30mほどぶっ飛ぶ。瞬間的に後ろに跳躍し、左手で防いだのが良かったのか、すぐに全力疾走できた(左手は骨折してるかも…)。それにより、夕日が沈んだ路地裏の闇に潜める。くねくねした道を通り、あるバーの前までやってくる。ドアを蹴り開けて…

「マスター、かくまってくれ!」

「…了解する前にカウンターの下じゃないか。今度は何やらかしたんだ?」

「ブラッキーの馬鹿どもに絡まれてた女子助ける時に銃使っただけですが?」

「アウト」

ブラッキーというのはこの辺に居着いている魔術系統の劣等生の不良どもの

グループだ。

「でも、それがかの有名なウチの学校の1年生生徒会長だったわけだよ」

「うんうん」

「んで、〆られそうになって全力疾走してたところ」

「そうか。おまえ〆られてこいよ。可愛いんだろ?」

「…その情報ってどっから仕入れてるの?」

からんからんと音がして、誰かが入ってくる。

「ごめんなさい、ここにリボルバーの銃を持った桐本高校の男子生徒を見ませんでしたか?」

「(いないって言ってくれ)」

「いるぞ」

「この裏切りもんがあああぁぁぁぁ!」

「美少女には嘘がつけないんだ」(キラッ

「見つけた。その銃を渡して」

「断固として拒否する」

「見逃してやってくんねぇかな、嬢ちゃん」

「?」

「この辺りはガラの悪いガキ共がうろついててあぶねぇし、こいつこんな目つきしてるから絡まれやすいんだ」

「でも」

「むやみやたらとうたねぇようにはこっちから言っとくから、それとなんでも好きなもん食ったり飲んだりしていいからさ、頼むよ」

むちゃくちゃ言うな、こいつも。まあ、無理だろう。

「ミルクティーください」

「銃は不問!?」

「…護身用なら」

「ば、買収されとるうううぅぅぅ!」

これが、(ていへん)生徒会長(てんしさま)の出会いである。




個人的にはツンデレよりクーデレの方が好きです。
アマデレもいいですが…
次回は底辺たちが学校やらかします。
よろしければどうぞ。


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World End School Days ☆

学校内でのお話です。
新キャラわんさか登場。


生徒会長が買収(?)された翌日、俺は授業を受けずに屋上にて悪友たちとしゃべっていた。

「だからさー、三点バーストは男の子のロマンなわけよー」

「三点バーストって殺傷力上げる為のやつじゃろ?それなら、巨大口径の強力な弾丸を打てた方がいいじゃろう」

「ベレッタは安いし手に入ることが比較的多いけど、そのまま使うっていう案は無いのか?」

「いやいや、お前のクイックドローに対応させるための銃自体の補強は必要なんじゃよ」

「だいたいさー、クイックドローって指にかなり負担かかるだろ?それについても軽減させるためだぜー」

「本音は?」

「武器改造してー!」

「お前の限界見たいんじゃ」

「こいつら…欲望にまみれてやがる」

そして、4時限目終了のチャイムが鳴る。

「そういやー、左手さー生徒会長(てんしさま)に治してもらったんだってー?」

下位ランクの不良どもは嫌味を込めてS級の能力者を異名や二つ名に様付けで呼ぶのだ。

「そうだけど?」

「お前、あんな美人に骨折ってくっつけてもらえるなんて、なんて羨ましいんじゃ!」

「黙れ、欲望にまみれた変態」

「わしは変態という名の紳士なのじゃ」(キリッ

「馬鹿は死ぬまで治らなないらしいが、死んだら治るのか?」

「おっとー、ここで強力なヘッドロックだー。さー、たけぽん選手は抜けられるのかーw」

「ちょっ、きたちぃギブギブ!」

「あえて締める」

「え!?くろくろ助けてなのじゃ!」

「きたちぃストップー、誰か来たー」

「鍵しまってるし、だじょうb」

「ブーストナックル」

轟音と共にドアが吹き飛ばされた。

「最悪だー」

「ぬしら、良いな?」

「あいつ、怒られないのか?」

「きたちぃ、そこ問題じゃないぜー!」

「あなたたち、ここは立ち入り禁止よ。それから、さっきの授業はでたの?」

「でてないぜ。さあどうする?会長?」

すると、後ろからイケメンが出てきた。

「会長、自分が捕獲してご覧にいれましょう」

「くんならこいよー、会長の尻ばっか追っかけてるフクカイチョー(笑)サマー?」

「いいだろう。お前からそうじしてやる、ゴミ屑」

かくして、副会長との対決が始まった。

 

「お前ら、待ちやがれ!」

「待てと言われて待つやつはいないぜー」

「B級の能力者もたいしたことないの〜」

「今からでも会長呼んだ方がいいんじゃね?」

「そんなこと…死んでもするか!」

「んじゃ、逃げ切れるな」

「クソッ!」

相手が何故能力を使わないかというと、昼休みの廊下には生徒が結構いるからだ。

「あ、副会長転けたぞ」

「ププ、ザマァー」

そして、俺たちは完全に副会長を振り切った。そのまま俺たちは部室に向かった。

 

「おい、なんで部室に前に生徒会長がいるんだよ?」

「知らねー」

「きたちぃ、行くのじゃ。お前が」

部室の手前の廊下から自分たちの部室の前にいる生徒会長を見ている俺たち。

「シュールだ」

「早くいけよー」

しぶしぶ生徒会長に話しかける。

「あー、なんでここにいるの?」

「あなたたちは副会長を振り切ったあと、ここにくると思ったから」

「何のために?」

「今から反省文と補習をやってもらうためよ。それから、後ろの二人は確保済みよ」

「はや!」

「さあ、捕まってちょうだい」

「んなこと言われて捕まるかー!」

生徒会長の左にフェイントをかけて右へ抜ける。が、生徒会長が体で進路に入ってきてしまい…

「ちょっ!」

「?」

思いっきり押し倒してしまった。




まさにラブコメ的感じをだしてみました。
次回はvsあいつです。
暇つぶし程度に読んで行ってくださいね。


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Perfect Area ♤

嫉妬に狂ったフクカイチョーとの対決です。



今、俺は副会長とスタジアムと呼ばれる戦闘練習場で決闘の準備をしている。

「どうしてこうなった」

と、考えてみればすぐにわかることだった。

(あー、あいつは生徒会長(てんしさま)にべったりなんだったか…)

あの生徒会長を追って転校してくるようなやつだ。それほどまでに好きなんだろう。

「あと10分で開始する。精々、そのゴミみたいな武器の手入れでもしとくんだな」

「…心配してくれてんの?」

「脳外科紹介するぞ…」

あれ?ツンデレってやつじゃなかったのか?などと考えていると二人の悪友が駆け寄ってきた。

「お前ら、無事だったのか?」

「お前が勝てばなー」

「ま、あり得んじゃろうが…」

「ひでぇ…」

そんなことよりと『くろくろ』こと黒板学(くろいたまなぶ)が真剣な面持ちでこう言う。

「(今回の契約は校長が一枚噛んでるらしいんだー)」

「(はぁ?)」

「(よくはわからんけどー、フクカイチョーの方もマジっぽいからー、気をつけろよー)」

「意味がわからん」

「一つ聞いていいかのう」

「何だ?」

「会長押し倒した感想は?」

「…お前死ねよ」

かくして時間は過ぎて行った。

 

「安心しろ、ゴミ屑。痛みも感じんだろう」

「安心しろ、ドアホ。すっげー痛いやつぶち込んでやるよ」

「ふん。果たして『完全領域(Perfect Area)』越えられるかな?」

ビーというブザーの音と共に戦いが始まる。

 

「なんでお前がB級止りなのかわからねぇよ」

「はははははは!さっきまでの威勢はどうした!?」

開始直後に打った三連速射(トリプルクイックドロー)は何故か当たらなかったし、その後も当たるはずの弾丸が当たらないという事態が続いた。それどころか、近接戦闘は防いだはずの技がダメージを与えてくるし、かわしたはずの技が当たっているということもあった。

(近接戦闘はまずいな。でも、弾丸もダメージを与えられない。まるで物に意思があるみたいに動いてやが…)

その時、俺は気づいた。

「そうか、なるほどな。お前の能力は見切った」

「ああ、そうだ。お前が思っているもので100点満点だろう」

こいつの能力はおそらく『限られた領域内の物体を完全に制御する能力』だろう。人体に直接それをしないのは、俺がほんの少しだけながら魔力の防壁を張っているからだろう。そして、武器を持っていないのは空気があれば十分ってところか。

「タネがわかったところでお前にできることなどないだろう!この僕に命乞いでもしてみろよ!あははははは!」

「さぁて、それはどうだろうな?」

「何!?」

「お前程度の領域系術式使いは腐るほどいるし、術式破綻(こわす)のも余裕そうだしな」

「そんな高度な技をG級が使えるはずがない!」

「悪いが裏通りの不良どもはこれがデフォルトだ」

「死ねえええええぇぇぇ!」

肉迫して殴ってくる手を受け流し、簡易術式の出ている左手の式に適当な文字を入れる。すると、技は発動せずに破綻代償(リバウンド)により、左腕がズタズタに引き裂かれる。

「うわああああああああああぁぁ!」

「らあ!」

肘を思いっきり顎にぶつけることで脳震盪を起こさせ気絶させる。

「敵の無力化に成功。俺の勝ちだな」

B級にG級の問題児が勝利した瞬間であった。

 

プルルプルルプル

「はい?」

(くろいぬ)だな?」

「なんだ?愛の告白か?」

「仕事だ。ある男を始末して欲しい」

「…わかった」




こっから始まりみたなもんです。
次回は放課後のお話です。
見るものが無ければどうぞ。


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Unhappiness Boy

このお話は何人もの主人公を出演させる予定です。



坂上Side

「こらー!待ちなさいよー!」

「断固として拒否する!」

放課後、坂上尚真(さかがみしょうま)こと貧乏男子高校生(普通の高校)は1つ年下の女子中学生(名門校)に追いかけられてた。何故こうなったかというと、遡ること30分前…

 

〜某コンビニ

二人並んで立ち読みしていると(望んでやったんじゃない)いきなり強盗が入ってきて、突き飛ばされた俺がその女子中学生を押し倒してしまった。

 

以上です。

 

〜大通り

「待っててばー!」

「絶対に嫌だ!」

 

〜鉄橋

「待ってよー!」

「なんか可愛らしくなってるけどヤダ!」

「財布落としたわよ!」

「嘘!マジ!?」

「はい」

手には何も持たず、手首を握られている。

「?」

「な、なんで感電しないの?」

「え?」

と、その時、

「さっかがっみちゃーん!」

「?」

「げぇ!?」

そこには生徒会長に追いかけられている、問題児がいらっしゃった。

 

北岡Side

〜副会長との戦闘後

「あはははははは!処罰無しじゃないの!?」

「あの二人は無し。あなたは校内で破廉恥な行為をはたらいたから」

「あれか!あれなら謝るから!」

「ダ・メ」

「畜生!」

二日連続の鬼ごっこが始まった。

 

〜鉄橋

流石に発砲もせず、人混みを抜けて鉄橋まで来ると見知った顔がいた。

「さっかがっみちゃーん!」

困難はあいつに押し付けよう。

 

 

「と、いうわけで今に至る」

「ふざけんじゃねぇぞ、この極悪非道の問題児!」

「黙れ、ロリコン!中学生に手を出すとはどういう了見だ!」

「ろ、ロリコンじゃねぇし!第一、生徒会長に手を出す野郎に言われたくないぜ!」

「お前、それは遠回しに生徒会長は胸がぺったんで、背が小さいって言ってるようなもんだぞ!」(ぐさっ

「その理論でいくと、こっちの中学生は超スーパーロリロリお子ちゃま体系って言ってるようなもんじゃねぇか!」(グサリ

「こんの変態どもがー!」

「ハンド・ボウ」

「「いやああああああぁぁぁ!」」

 

「どう?反省したかしら?」

「「マジすいませんでした」」

この2人はマジで敵に回したら潰される気がする。だって、殺気が肌をチリチリさせる程なのだから…

 

坂上Side

俺はあの3人と別れ(あのあと全員ばらばらになったが)近くのスーパーに向かってたのだが…

(あぁ、格安の鳥肉が買える予定だったのに)

あのトラブルの所為で不幸なことにタイムサービスの品は売り切れてしまったのだ。今日ももやしなのか〜などと考えていると、見知った顔(さっきあったばっかの)がいやがった。

「生徒会長〜」

「どうしたの?坂上君」

天使様などと呼ばれている、生徒会長様であった。

「北岡のやつはどうしたんだ?」

「そこにいるわ」

適当なカップ麺をカゴにぶち込みまくってる問題児様がいらっしゃった。

「おやおや、坂上ちゃんではないか」

「生徒会長様とお買い物か?この極悪非道の問題児」

「残念ながらその予想はゴミだな」

「発言に棘がありすぎではありませんか!?」

「俺らが住んでる男子寮からも、生徒会長が住んでる女子寮からもここは近いからな。ここに集中するのは当たり前だろ?お前もここに来たしな」

「そうだな。それよりもやし残ってなかったか?」

すると、問題児様は自分の持っているカゴの中身をがっさがっさあさって、もやしを投げよこしてきた。

「借り1な」

「お、おう…」

そして、3人でレジに向かい、男子寮に問題児と一緒に帰って行く。

 

 

「殺して欲しいのはコードネーム『Surtr』という男だ。くれぐれも気をつけるようにな」

少年は笑ながらこう言う。

「どんなやつが来ようが、この街で最強のS級の第一位の俺が負けるはずねぇだろ?」




次回は放課後の夜編ですわ〜。
煽り文句なんざありません。暇だったらどうぞ。


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Death Dancing

ついに始まってまいりました。
第一シーズンだとでも思って欲しいものです。
ごゆっくり読んじゃってください。


飯島冷護(いいじまれいご)』、この街の全ての学生の頂点に君臨する少年だ。圧倒的な力を持ち、第二位である『天使』の二つ名を持つ『白幡碧(しらはたあおい)』を無傷で無力化できると演算された程だ。要するに『この魔術と科学の英知が結集した街にも彼を倒す能力者はいない』ということなのだ。

だが、彼は過去に一度だけ傷を付けられたことがあるのだ。仮面を被った北欧神話系統の術式を使った相手に…

 

『Surtr』というコードネームの化け物はある実験に参加していた。『人の身にして神の力を使いし者の人工的作成実験』だ。この実験では『現在はまだ未完成だが、S級の能力者になれる才能を持った者のクローンの大量殺戮』をする必要があった。それでも、その化け物はクローン人間を殺すことに何の違和感なども抱かなかった。寧ろ、殺すことによって快感を得てしまう程のぶっ壊れたやつだった。ただ、獣とは決定的に違うことがあった。それは…

 

坂上Side

彼は非常に不幸な少年であった。同じ学校の貧乏学生の北岡に誘われて、一緒に近くの自動販売機まで来たのは良かったが、その向こうの路地から出てきた傷だらけの少女とぶつかってしまったのだ。

「うおっと、悪り…ぃ…ってお前、その怪我どうしたんだ!?」

「坂上ちゃん、それよりも救急車呼べ。それから大通りに出るぞ」

「それはできねぇなぁ、ひっひっひっ」

北岡はすでにリボルバー式の銃を抜いている。彼自身も拳を握り、戦闘体制を作っていた。が、

「ほぉら」

いきなり向いていたのと逆方向から鉄パイプが飛んできたのだ。

「!?」

坂上はとっさに怪我している少女をかばいながら横に倒れこんだ。

三連速射(トリプルクイックドロー)!」

一発の銃声で三発の銃弾が飛んで行く。だが、その神技を披露した本人は坂上と少女を掴み大通りに投げ飛ばしたのだ。

「北岡!?」

「さっさと病院に連れて行け!じゃないと手遅れになる!」

刹那、奥の暗闇から閃光のような斬撃が飛んできた。前にいた北岡がかわし、坂上が右手を突き出すことでその閃光のような斬撃が消える。

「走れよ、坂上。長くはもたねぇぞ」

「わかってる!すぐに戻ってくるからな!」

坂上は傷だらけの少女をおぶり全力で大通りの方へ、救急車の方へと走っていった。

 

北岡Side

路地裏での戦いはこれが始めてではない。寧ろ、こっちの方がホームグラウンドのようなものだ。だが、

(まずいな、押されてる)

相手はおそらくA級クラスの化け物、こっちはG級クラスの一般人、勝てる可能性など普通なら1%もないのだが、

「ちょっとだけ、ちょっとだけ本気出すか…」

首についているチョーカーのようなベルトのようなものを3つ目の穴まで緩める。その瞬間、抑えられていた力が漏れ出して行く。それに対して、

「おもしれぇ、ズタズタにして燃やしてやるよぉ!」

「せっかくの能力使用タイムだ。20秒はもってくれ」

この街の最底辺の本気が今現れる。

 

飯島Side

「なんだ、ありゃ?」

向こうの路地裏の辺りで火柱が立ったと思ったら、銃声が一回鳴っただけで消し飛び、代わりに衝撃波がはしっていた。

「なんかいるなぁ?」

笑ながらおよそ500m程の距離を一瞬で詰めた。そして、もう一度こう言った。

「なんだ、ありゃ?」

空のリボルバー式の銃を撃っている少年の先で、ターゲットであろう大男がぶっ飛んでいるのだ。そして、視線は自然に首元に行った。そこには

 

 

 

唯一、彼に傷をつけた仮面のやつが戦いのあとにつけたものと同じに見えるチョーカーがついていた。

 

 

 

「あははははははははははは!やああぁぁっとぉ見つけたぜぇ、くそったれよおおおおおぉぉぉ!」

彼は絶叫していた。

 

 

こうして彼らのDeath Dancingが始まる。




次回は放課後夜編の天辺vs最底辺です。
チョーカーの謎などがざっくりわかります。
気になってもならなくてもどうぞ。


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Lightning Sledgehammer

テストの前の週だけど、書くのはやめません。
前振りは無しです。
頑張って読んでください。


北岡Side

「!?」

いきなりでっかい声が聞こえてきた。

「えっ、誰お前!?」

「とりあえず、死んどけよおおおおおぉぉぉ!」

「ちょっ、えええええぇぇ!?」

壁を吹き飛ばす一撃をバックステップで何とか逃れる。が、非常にまずいことに大男を逃がしてしまった。

(やばいやばいやばい!いろいろとやばいんだけど!)

とりあえず、この化け物から逃げるためにと考え、全力でこの時間帯に人がいない場所に走って行く。走っている間にリロードは済ませていた。

 

坂上Side

救急車に少女を預け、坂上は走り始めていた。さっきまで自分たちがいた場所へと。しかし、不幸なことにさっきまで友が足止めしていた大男とばったり遭遇してしまった。

「「!?」」

そこで、坂上という少年はある結論にたどり着く。

 

 

 

友に何かあったのだと。

 

 

 

「てぇめええええええぇぇぇ!」

大男に対する恐怖は無かった。ただ、こいつだけは殴っておきたかった。

 

飯島Side

「待ちやがれ!」

「待つわけねぇだろ!」

だいぶんな距離を走って来たが、クソみたいに相手の速度が速い。

(こいつ、何の術式を使ってやがるんだ?)

北欧神話系統の術式を使っていたのは覚えているが、今回の全力疾走では使っていないように見える。すると、少年が不意に止まった。

「この辺でいいか…」

「?」

そこは鉄橋だった。見渡す限り人の姿は見えない。

「ほぉ、俺様に追われつつよくこんな人のいねぇとこまできたな」

「まあな。お前だって関係ない一般人を巻き込みたくはないだろ?」

そんなことを言いながら、片手でチョーカーを完全に外す。

「お前なら本気出しても大丈夫そうだな」

「はんっ、そりゃあこっちのセリフだぜ。最強の前にひれ伏しな」

そう言いながら、飯島が枷として使っている腕時計を外す。

「まあ、一発死んどけよ」

天辺vs最底辺の戦いが始まる。

 

坂上Side

坂上という少年は実質的にはG級だ。しかし、右腕には触れたオカルトのものを全て消し去ってしまうという、対能力者用能力のようなものが備わっていた。これは普通の検査や試験では判別できないのだ。

「はああああぁぁぁ!」

巨大な炎の斬撃が飛んで来るが、たった一発右手で殴るだけでガラス細工のように砕けてしまう。

「何故だ!?お前のそれは何なんだ!?」

「さあな!でも、お前をぶん殴るには効果的な力だと思うぜ!」

だが、相手は大男だ。普通に肉弾戦であっても一発一発の重みやスピードが違う。

(どんなに強い相手でも、弱点は絶対にある!)

突き出してくる左手を頭を下げることでよけ、肘関節に思いっきり左アッパーを加える。

「ぐっ!?」

ガードの全く無くなった左半身にダメージを与えるべく、頬に右フックを叩き込み、さらに殴ろうとするが、

「調子に乗るなあああぁぁ!」

「ぐぅっ!?」

右脇腹に衝撃がはしる。右フックで崩れた体制のまま、ミドルキックをいれてきたのだ。二人とも地面にぶっ倒れる。が、すぐに立ち上がり体制を構えなおす。

「いくぞおおおおぉぉぉ!」

「死ねえええええぇぇぇぇ!」

また、2人の拳が交錯する。

 

北岡Side

北岡という少年は実質的にはG級だ。しかし、それは『能力使用ができない程の強力な枷』であるチョーカーをつけているからだ。何故そんなことをしているかというと、彼の能力が『自分の空想を領域内で現実にする能力』と『完全に空間を識別及び制御しきる能力』という二つの能力を持っていたからだ。そして、彼が開発した『嘘と本当と空想の境界を歪ませる術式』の三つを使い、彼のみの最強の領域魔術を生み出した。研究者はそれを『庭』と呼び、いつしか『空想庭園』と呼ばれるようになった。そう、あまりにも強力すぎる魔術だった。

 

「本気を出すんだ。絶対に死ぬんじゃねぇぞ」

「はぁ?死ぬんじゃねぇぞはてめえだぜ?」

「まあ、いいさ。『空想庭園展開・北欧神話を空想と断定・庭園内に北欧神話を適応・雷鎚ミョルニルを我が手に』ってところか」

その瞬間、いつの間にか北岡の手に鎚が握られていた。

「!?」

「さて、死ぬほど楽しいパーチーの始まりだぜ」




個人的に北欧神話が神話としてはポピュラーです。
北岡には見ての通り神話を空想として庭園内に取り込む能力があります。
次回は一応、戦いが集結する予定です。
気になってもならなくても読んであげてください。


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Deity Killer's Spear

前書きを書く気力が…
現人神と大男との戦いがっていう感じです。


坂上Side

人には鍛えられない箇所や鍛えにくい箇所がある。その内の一つは関節だ。柔軟性を持たせることは可能だが、外部から強い力を叩きつけられればごく普通にダメージが入る。

「はぁ、はぁ、はぁ」

「ぐっ、畜生が…」

能力を消されてしまうのだから、肉弾戦で戦うしか道は無い。が、この大男はケンカ慣れしていないらしい。

(マジでラッキーだ。この体でケンカ慣れなんてしてやがったら、確実に負けたな…)

右肩と右肘をやられた大男は意外にも俊敏な動きで逃げて行った。

「待て!」

そう叫んだが、実際のところはかなりボロボロなのである。そのため、踏み出した足が千鳥足になっていた。

「うおっ!?」

転けて、ゴミ箱に突っ込んだ。

 

北岡Side

ミョルニルを出したはいいが、実際のところ出してもよかったのかなどと思っていた。だが、今は出してよかったと心の底から思っている。

「その力がたった一人の『現人神』の力か!?」

「ああ!そうだぜ!安心してミンチになっちまえ!」

氷の槍を生成し、周りに風(台風みたいなの)を纏わせ投げてくる。道具として表すなら、削岩機と言ったところだ。

「あはははははは!神の能力ってすげーんだな!」

とか無駄口を叩きながらもミョルニルをぶん回している北岡なのである。そんな彼を見て、少なからず感情を抱く。この場合は不快感である。

「俺の攻撃は軽口叩いてても大丈夫ってか!?なめてんのか!」

「なめてなんかいねぇよ…まあ、勝つけど」

「おめぇ、潰すわ」

すると、恐ろしい化け物の手に電撃が溜まっていく。

神の雷(ザ・サンダー)

「!?雷の壁(サンダーウォール)!」

ギリギリで雷の壁を出し、なんとか耐える。が、相手は息を思いっきり吸い、

神の息吹【焔】(ファイア・ゴット・ブレス)

螺旋の雷(スピリアル・ライトニング)!」

三つの雷の球を出現させ、鎚の表面に雷の輪を回転させて打ち飛ばす。ほぼ、相殺といったところだ。それと同時に走り込み、相手に雷を纏った鎚を叩きつける。

「ぐぁっ!?」

「はんっ」

相手に当たったところが爆破装甲のようなカウンターを決めてきた。しかも、相手は無傷だ。

「俺はな、体の表面を『ダメージ吸収コーティング』と『爆破装甲』で覆っているんだ。だから、てめぇみてぇなゴミの技はきかねぇんだよ」

「しかも、とびっきり上等だな…はっ、面倒くさいやつだぜ」

(こいつ…自分のこと現人神だったな。なら…!)

「いくぞ、化け物!」

「こいよぉ!グズ野郎!」

北岡は両手を合わせ、術式を展開させつつこう言う。

「『十字教の聖書より、神殺しの鑓(グンニグル)を空想・構築』。神様、殺させてもらうぜ」

神を殺す技を発動する。




次回は学校パートです。
やっと設定がまとまったかも?


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Worth or Victory

なんか、若干カオスな感じ(?)です。



飯島Side

神殺しの鑓(グンニグル)…だと?」

(違う。この技じゃない。もっと…別の…近接技だ!)

彼を傷つけた唯一の技とは違う。別の強力なわざを形成していた。

 

ターンッ、と音がした。

 

目の前の少年が技を消す。そしてーーー

「んなっ、てめぇ!逃げんのか!」

「Yes!もちだぜ!」

バイ、と手を振り川へと飛び込まれた。

「ちっ!」

彼は闇の中へと溶け込んでいった。

 

 

北岡Side

「あ、もしもし?今から帰る。え?会長来たのか?やべぇ…おう!サンキュー!」

チョーカーを付け直し、夜の街を駆け抜ける。

 

ー翌朝

「おはよう、北岡君」

「…おはようさん…生徒会長…」

違う。断じて違う。同棲などでは無い。朝、目覚める前からインターフォンで起こされたのだ。今日はサボる筈だったのに…

「昨日の夜はどこにいたの?」

「関係ないだろ…つか、ここ男子寮で目立つんだが?」

「昨日の夜はどこにいたの?」

「え…?いや、だから…」

「あなたのルームメートさんが私のところまで来たんだけれど」

「…坂上いいいぃぃぃ!」

クロめ!来たじゃなくて、坂上のど阿呆が呼んだんじゃねぇか!

「何!?なんか呼んだ!?」

「ここがお前の墓場だああああぁぁぁ!」

「どうしてこうなったああぁぁぁぁ…!」

「それで、昨日のy…」

騒がしい一日が始まる。

 

ー教室(1-G)

「腹…減ったな…」

「いやいやお前、今日は結構食ってたじゃん!?」

「昨日はハード過ぎた…」

「でも、お前が無事で良かったぜ」

「お前…もしかして、こっちなのか?」

「違うわい!」

ダメダメクラス、G組。その名のとおりダメ人間が集う。なんて言われるが、そうでもない。ようは教師に癖ありと思われたやつらの集団ってだけだ。

「なーなー、昨日はチョーカー外して戦ったってホントかー?」

「ガチだぜ。つか、情報早いな」

「まー、空砲撃ったのは俺だしー、とうぜんだにゃー」

「GJ」

キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン

「チャイムか…抜けるか…」

「いや、受けろよ」

しょうがない、受けてくか…

 

黒崎Side

そいつはいきなりやってきた。音もなく、突然、背中に乗られるように…やつは来る。いつもは5限目くらいなのに…

(くそ!昨日…昨日…

 

 

 

 

 

 

 

あんなに夜更かししたからかー!?)

 

 

 

 

北岡Side

(ぐー)

 

坂上Side

(こいつ…先生の目の前で寝てやがる!?)

 

黒崎Side

(ぐー)

 

---昼休み

北岡Side

『1年G組北岡君、今すぐ生徒会室まで来なさい。繰り返します…』

「あん?」

「またなんかやったのかー?」

「生徒会長にちょっかいでも出したか?」

「今度は停学かの〜…」

「お前ら心底死ねと思うぜ☆」

と、言いつつ何のことか予想しつつ生徒会室へ向かう。

 

ー生徒会室

「へーい、出前でっせ〜」

「はんっ、ようやく来たか」

「お疲れ様」

「何の用だ?」

生徒会副会長とは絡んでやんねぇ。

「そうね。一緒にお昼でもどうかしら?」

「…え?」

「一緒にお昼でもどうかしら?」

「「え?」」

「北岡君、一緒にお昼でもどうかしら?」

「いいけど…」

「うおおおおおおぉぉぉぉ!」

副会長は駆け抜けて行った。

「いきなりなんでだ?」

「あなたとは一度ゆっくり話してみたかったの」

「…そうか」

俺たちは食堂の方へ歩いて行った。

 

ー食堂

ざわざわ…ザワザワ…

「会長と北岡が一緒に飯食ってるぞ!」

「なんで!?天変地異の前触れ!?」

「す、スクープだ!!」

「北岡死ね」

暴言が入ってた。

「キツネうどんをお願いします」

「親子丼」

「はいよ〜」

注文を済ませ、受け取り口にて料理を待つ。

「お待ちどう!」

「ありがとう」

「さんきゅ」

割り箸を取って適当なテーブルに座る。

「単刀直入に聞くわ」

やっぱり昨日の夜な話か。

「あなたは誰かと付き合っているの?」

「だから、かんk………お前はいきなり何を言い出す!?」

「冗談よ」

なん…だと…

(俺の思考時間を返せ!)

「本題は先生方からの苦情よ」

「?」

「授業はサボるし、寝てたりするでしょ?」

「ああ、なるほど」

「だから、今日は補習よ」

「きょh「ないわ」いk…って早すぎ!」

「当然よ」

放課後の予定が埋まりました。




次回は放課後の補習です。
リアルに俺自身呼ばれると思います。
どうぞ、期待せず待っていてください。


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