銀河パトロール隊員ニニック (獅子河馬ブウ)
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第1話 ニニックとジャコ

どうも獅子河馬ブウです!

今回の作品は前々から考えていたんですけど、投稿するかしないか悩んでいたのですが、投稿すると決心しました。

あと、悪口はあまり書かないでください。それと矛盾点や違和感あるところはどんどん書いてください。


此処は第七宇宙、その宇宙の中に存在する惑星ベジータ。其処にいるサイヤ人達は宇宙の帝王とも呼ばれるフリーザと共同で働き、数多の星を侵略していた。
サイヤ人は戦う事を生きがいとして生きている為他の星にいる住民を殺し、その星を売っている。
そして、その事に不満を持ったサイヤ人の少年はアタックボールに乗って惑星ベジータから出て行った。
そして、その数週間後に惑星ベジータはフリーザの手によって破壊されてしまった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「ふわぁぁぁあ・・・・あー、暇だなぁ〜。」

広い宇宙に1つのアタックボールが飛んでいた。その中にはサイヤ人の少年が乗っていた。

「惑星ベジータを出て1週間経つが、携帯食料がもう少しで底をつきそうだから早く人がいる惑星を見つけないとな。」

少年は初めてアタックボールに乗ったので操縦方法が全くわからなかった。

「うん?あれはなんだ?」

すると少年の乗ったアタックボールの目の前には小さな宇宙船が飛んで来た。

「其処のお前!此処は立ち入り禁止区域だぞ。其処で止まれ!」

宇宙船の操縦士である人物はサイヤ人の少年に止まれと行った。

「止まれと言われても、俺この宇宙船を操縦することが出来ないからちょっと止めてくれないか?」

「なんで碌に宇宙船の操作をすることが出来ない奴が乗っているんだ⁉︎」

宇宙船の操縦士はそう言いつつも、アームらしき物を使いアタックボールを捕まえた。

「いやぁ、悪いな。食料が底を尽きそうだったからもうダメかと思ったんだ。」

「お前よく宇宙船に乗ろうとしたな、まあ良い。とにかくこれからお前を銀河パトロール本部に連行する。」

「ぎ、銀河パトロール⁉︎・・・・てなんだ⁉︎」

「ズコーッ⁉︎」

操縦士は操縦席の中で倒れた。

「お、お前!あの銀河の平和を守っている正義の組織である銀河パトロールを本当に知らないのか⁉︎」

「知らないものは知らないぞ。俺は一応惑星ベジータに住んでいたけど、そんな奴ら聞いたことないぞ。」

「わ、わ、わ、惑星ベジータだとぉっ!?ま、まさかお前はサイヤ人か?」

「え?サイヤ人だけどそれがどうかしたのか?」

少年はそう言うと、操縦士は急に黙った。

(これは困ったぞ。丁度パトロールしていたら立ち入り禁止区域に飛行物体がいると聞いて来てみたら、まさかのサイヤ人だった。仮にこいつを銀河パトロールに連れて行ったら・・・・・銀河パトロールは壊滅してしまう!そしてサイヤ人を連れて来た私はクビにされる!いや、首だけじゃ済まなそうだ・・・・・・・いや、こいつは見なかったことにしておけば、いや!そうしたら私が仕事を放棄したのがバレてしまう!スーパーエリートであるこの私が仕事を放棄したなどとバレたらそれでもクビにはならなそうが、スーパーエリートとしてのプライドがああああああっ!!私はどうすれば良いんだ⁉︎)

操縦士はそう悩んでいると、少年も何かを考え始めた。

「(待てよ、こいつは確か正義の組織って言ったな。こいつのいる組織に入れば、強い奴と戦い放題じゃねーのか?・・・・・よし!)なあ、お前。」

「は、はい!なんでしょう!」

「(何故敬語?まあ良いさ。)俺をその銀河パトロールに働かしてくれないか?」

「へっ?銀河パトロールに入りたいのか?」

「ああ、フリーザ軍の所って人を殺すのはあまり俺の趣味じゃないしな、それに正義の味方をやれば強い奴と戦い放題じゃないのか?」

「・・・・ま、まぁ、確かに銀河パトロール隊員になれば数多の強力な犯罪者と戦う事が多いが「なら俺を入れてくれ!気に入ったぜその組織!」・・・・えええええっ⁉︎(いや待てよ、サイヤ人は元々戦闘民族だからこいつを私の部下にすれば私は余り戦わず楽に任務をこなせるんじゃないのか?そうすれば私は出世出来る!)良いだろう!その心意気気に入ったぞ。ならばこれからお前を銀河パトロール本部に連れて行って正式にお前を銀河パトロール隊員にしてやろう。」

「本当か⁉︎それは嬉しい限りだぜ!なら、これからよろしくな・・・・えっと、お前の名前はなんて言うんだ?」

「私は銀河の平和を守る選ばれし超エリート、銀河パトロール隊員のジャコだ。そう言うお前は何なんだ?」

「俺の名前はサイヤ人のニニックだ!これからよろしくな。」

こうして、サイヤ人の少年ニニックは銀河パトロール隊員のジャコと出会い、この後銀河パトロールに入隊するのであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ところでお前は何歳だ?」

「俺か?俺は今5歳だ。」

「ご、5歳ぃ⁉︎5歳で宇宙船に乗っているのか⁉︎」

「まぁ、5歳だからって言っても舐めるなよ。一応戦闘力はこれでも1000はあるぞ。」

「せ、1000だと⁉︎ま、まぁまぁだな。そんな程度では私には勝てないぞ。」

「一応此処にスカウターがあるからお前の戦闘力を測ったんだが、350だったぞ。」

「なっ⁉︎なん、だと。」




ニニック(5歳)種族サイヤ人

戦闘力は1000
自分以外のサイヤ人達が行なっている侵略行為に嫌気をさし、惑星ベジータを出て行くが、アタックボールの操作の仕方を知らないので宇宙をさまよう事になるが、銀河パトロール隊員のジャコに拾われ、銀河パトロール隊員に入隊するのであった。

ジャコ(?歳)種族???

戦闘力は350
ドラゴンボールの作者の鳥山明が書いた銀河パトロール ジャコに出てくる主人公ジャコである。
ジャコは偶々立ち入り禁止区域のパトロールをしていたところニニックと出会いニニックを銀河パトロール本部に連行するか悩んだところニニックが銀河パトロール隊員に入隊すると言った時、自分の部下にしようと考えて本部へ連行してその後ニニックが隊員になった後、ニニックを自分の部下にする。


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魔法少女リリカルなのはA.S 第2話 ランチを食べにいざ地球へ!

今回は前回から3年経っています。これからしばらくドラゴンボールと違って、リリカルなのはA.Sの物語が始まります。あと、今更だけどジャコ知識はドラゴンボール超や映画の復活のFと銀河パトロール ジャコの1話しか知らないので、ジャコの性格をなんとか崩壊させない様に努力します。


此処は第七宇宙、漆黒に広がる宇宙の中に2つの飛行物体が飛んでいた。

「ジャコ、惑星サーマにいた魔導師のアングルという奴結構楽だったな。」

「私の事は先輩と呼べとこれで十回目だぞニニック。まぁ、あんな奴はスーパーエリートである私が掛かれば10秒足らずで逮捕出来たがな。」

「そう言って、先輩は腹を壊したのでトイレに行ってくると言って奴から逃げたじゃねぇーか。」

「スーパーエリートは常に忙しいものだ。用を済まさなければ全力も出せまい。」

1つの宇宙船には紫色の体が特徴の宇宙人のジャコが乗っており、もう片方の宇宙船には黒髪にsf映画に出てきそうな装甲を着たサイヤ人の少年ニニックが乗っていた。

「しかし良いのか?元々お前の手柄なのに私の物にしても?」

「良いんだ、ジャコには3年前に拾われた恩があるからな。それにあんたの様なエリートの部下になっていれば強い奴と戦えるからな。俺はそれだけで満足だ。」

「エリートでは無くスーパーエリートだ。まぁ、そう言うのなら、喜んで手柄を頂こう。ぬふふふ、これで私はまた出世するかも。」

ジャコは黒い笑みを浮かべて喜んだ。

「ところで先輩、俺は腹が減ったんで近くの星でランチを食べて来ても良いか?」

「馬鹿か、スーパーエリートであるこの私の部下のお前が仕事を放棄してどうs「グゥ〜」・・・・・まぁ、腹が減っては戦は出来んと言うからな。」

「それじゃあ、決まりだな。あ、丁度近くに食の文明が発達した星があるからそこに行こうぜ。」

「其処にはミルクやチーズなどの乳製品はあるのか?」

「勿論だ。しかもその星は食の文明が発達しているからほっぺが落ちる程美味しいチーズがあるらしいぞ。」

「ほっぺが落ちる程・・・・⁉︎じゅるり。」

それを聞いたジャコはよだれを垂らした。

「で、ではその星へ向かおう!」

「おう!」

ジャコとニニックは宇宙船を動かし、目的の星へ向かった。

「因みにその星はなんて言う星なんだ?」

「どうやら、地球って言う星らしく。以前ジャコが行った地球とは違った別の星らしいみたいだ。」

「そういえば最近同じ名前の星が多数あるからな。マップを使わないと宇宙を迷ってしまうから十分注意しなければ。」

そう言っていると、青い星が見えて来た。

「ジャコあれだぞ、あれが俺たちが向かっている地球だ。」

「そのようだな・・・・・む?おいニニック、月らしき星があるから見るなよ。」

「おっとやべぇ。」

ニニックはジャコの言われた通りに月を見なかった。

「もうすぐ着くから、何処に着陸をするか決めておかなければ。」

「なら、あそこのでっかい島とかはどうだ?」

「ではそうするか。」

2人はその島へと向かった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

2人は海沿いのある町のビルの屋上に着陸をした。

「ふむ、この星は確かに私が行った地球と比べると少し文明レベルが低いな。」

「でも、この星の環境レベルはまあまあだが、海が多いから結構な値段で売れそうだな。」

「おい、そんな風に考えるのはやめておけ。」

「冗談だって、サイヤ人ジョークだぜ。」

ジャコはニニックに注意をするが、ニニックは冗談だと言って手を挙げた。

「さて、早速ランチを「ちょっと待てよ。」なんだ?」

ニニックはビルから降りようとするジャコを止めた。

「周りの人間達を見てみろ。この星にはジャコの様なタイプの宇宙人は存在していなさそうだから、行ったらパニックになるかもしれないぜ。」

「そんな事言われても私は知らないぞ。」

「そう言って前に怪しい研究所に捕まって、解剖されそうになったじゃねぇか。」

ニニックはそう言うと、ジャコは降りるのをやめた。

「ならお前が私の分のランチを調達して来い。」

「別に構まわないが、後で金払えよ。」

ニニックは戦闘服からパーカーとジーパンに着替えてビルから降りた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ゲフッ、いや〜食った食った。まさか一時間以内に大盛りの飯を食えばタダって、なんて太っ腹な店なんだ。」

ニニックは先ほどから制限時間以内に早く飯を食うと無料と言う店を沢山寄っていた。お陰でその店全ては大赤字であった。

「あ、そうだ。ジャコの奴に買っておかないとな。」

ニニックはそう言って町を歩いていると、

「おっ、この匂いは!」

ニニックが嗅ぎつけた匂いの先にあるのはおしゃれなカフェ店であった。

「丁度デザートを何にしようか考えていたところだからな、ここにするか。」

ニニックはジャコの食料調達をすっかり忘れカフェに入った。

「いらっしゃい。あれ?君1人だけなの?」

「そうだけど。」

「1人で来るなんて偉いわねぇ〜、席を案内するわね。」

若い女性店員は水の入ったコップを持って空いている席へと案内した。

「メニューをどうぞ。」

「ありがとうな。」

ニニックは女性店員からメニュー表を受け取り中に書かれているものを見た。

「えーと、結構美味しそうな物があるな。」

「この店のオススメはシュークリームよ。」

「シュークリーム?なんだそれは?」

「あれ?君ってシュークリームを知らないの?」

「全く知らない。」

ニニックは女性店員にそう言うと、女性店員はびっくりした顔をした。

「なら、この店のシュークリームを食べればきっと病みつきになるわよ。」

「ふーん、じゃあそのシュークリームを頼む。」

ニニックは女性店員にそう言うと、女性店員は厨房へ入っていった。

(それにしても。)

ニニックは女性店員と一緒に働いている青年を見た。

(あの男、此処へ来るまでにいた地球人達の中で一番強そうだな。スカウターで調べるとすればだいたい65だろう。)

ニニックは青年を見ていると、

「あら、さっきから士郎さんを見ているけど士郎さんに用があるの?」

「もう出来たのか?って士郎ってあの男の事か?」

「ええ、あの人は私の旦那さんなのよ。」

「最近結婚したのか?」

「違うわよ。私はこれでも19歳の息子と娘を2人持っているわ。」

「ふーん、そうか。」

女性店員はニニックを驚かそうとしたが、ニニックは興味無さげな返事をした。

「あれ?リアクションが薄いわね。他の人からはもっと大きなリアクションをしていたのに。」

「俺の両親は見た目が20歳の癖に実際の年齢が40いっているんだ。こう言うのは当たり前だろ。」

「ん〜、それもそうね。あとシュークリームをどうぞ。」

「そうか、じゃあ・・・・・。」

ニニックはシュークリームを食べようとしたがやめた。

「どうしたの?ひょっとしてシュークリームは苦手?」

「いや、なんかこれはダダル星人の脳みそに似ているなと思って。」

「ぷっ、面白い事を言うのね。」

ニニックの言ったことに、女性店員は笑った。

「まぁいい、シュークリームとやらを頂くか。」

ニニックはシュークリームを一口食べると、

「なっ⁉︎」

「ど、どうしたの⁉︎」

女性店員は急に変な反応をしたニニックを心配した。

「こ、これは……⁉︎」

「もしかして、シュークリームが腐っていたの⁉︎」

「ち、違う・・・・こ、これは。


















うまああああああああいぃぃぃぃぃぃぃぃぃいっ‼︎」

「ええええっ⁉︎」

『ビクッ⁉︎』

いきなり叫んだニニックに女性店員は驚いた床に尻餅をついた。そして、その場に居たお客達も驚いた。

「なんなんだこの食べ物は⁉︎見た目がダダル星人の脳みそなのに一口噛めば歯ごたえあるサクサク生地に中に広がる濃厚で甘いクリームはその生地とマッチしてさらに深みある味にっ‼︎これは、これは美味いゾォォォォォォォォオッ!」

ニニックはシュークリームのあまりの美味しさに興奮していた。

「君ちょっといいかい?」

「美味い美味い美味い美味・・・はい?」

ニニックの前には士郎と言う男が立っていた。

「うちの店のシュークリームに喜んでくれるのは嬉しいんだけど、周りのお客さん達に迷惑だから静かにして貰えないかい?」

「え?………あ、す、すまない。ついあまりの美味しさに感動してな。」

ニニックは周りを確認しているとニニックの反応にびっくりしたお客がニニックに注目をして居た。

「まぁ、そんな反応をしたお客は君で初めてだから少し嬉しいんだよね。ところで桃子大丈夫かい?」

「ええ、私は大丈夫よ士郎さん。」

士郎は女性店員もとい桃子の手を掴み桃子を立ち上げるのを手伝った。

「君の反応に驚いちゃったから、少し腰が抜けちゃったわ。」

「す、すまなかった。」

「ふふ、良いのよ。それほど美味しく食べてくれたら私達も嬉しいからね。」

桃子はニニックの反応に驚いたが、それとは別に嬉しかったようだ。

「あ、そうだ。この店には乳製品は売っていないか?」

「売っているけど、お土産で持っていくのかい?」

「まあ、俺の先輩が腹を空かしているんで俺をパシったんだ。」

「まあ、そうなの。ちょっと待ってね。」

桃子は再び厨房へ行って、その場に残ったのは残りのシュークリームを美味しく頬張るニニックとそれを見る士郎だった。

(それにしてもこの子、さっきの叫びで一瞬戦って居た頃の自分を思い出させてくれたな。そのおかげで一瞬だけど、戦闘態勢に入ってしまったが、この少年は何者なんだ?)

「どうしたんださっきから俺を見て?何か付いているのか?」

「えっ?いや、ただ君ってここらで見ない子だなと思ってね。」

「ちょっと、ランチを食べる為にこの町へきたんだ。」

「へえー、ひょっとして修学旅行で来ているのかな?」

「違うぞ。俺は銀河パトロールってところで働いているんだ。だから、丁度ランチの時間だったから近くにあったこの地球にやって来たんだ。」

ニニックはそう言うと、士郎は少し口を抑えて笑うのを堪えた。

「どうしたんだ?吐くのだったら丁度其処にあるバケツがあるから其処で吐くと良いぞ。」

「いや、そう意味で口を抑えたんじゃ「お待たせ、翠屋特性のモッツァレラチーズとヨーグルトよ。」

「待っていたぜ。」

桃子はニニックに袋詰めされたヨーグルトとチーズを渡した。

「それじゃあ、今此処で会計をしたいんだが大丈夫か?」

「大丈夫よ。」

「そうか、なら細かい金が無いからこれで勘弁してくれ。」

ニニックはそう言って、お金らしき物を桃子に渡した。

「ありがとうね。えっとお釣りっ⁉︎」

桃子はまた尻餅をついてしまった。

「ど、どうしたんだい桃子⁉︎」

士郎は急に床についた桃子を心配した。

「し、士郎さん、こ、これ。」

「へ?お金がどうしっ⁉︎」

士郎も口を大きく開けて驚いた。

「どうしたんだ2人共?カバみたいに口を大きく開けて?」

ニニックはそんな2人を少し心配した。

「き、き、君!こ、このお金は⁉︎」

「うん?・・・・ああ、それはさっき逮捕した魔導師アングルのポケットマネーの金貨だがそれがどうしたんだ?」

「「き、き、き、き、金貨ッ⁉︎」」

2人が驚くも無理は無い、日本は江戸の頃、金とその他の金属で出来た小判や大判が通貨として使われていたが、今の日本では小判や大判は通貨として使われなくなった。しかもニニックが渡した金貨は小判や大判とは違い純金100%なのでそれを普通に差し出されて物凄く驚いていた。

(ま、まさかこの子は本当に・・・・あれ?)

士郎はニニックの方を向いたが、その場にはニニックはいなかった。



〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、ニニックはと言うと。

「いやぁ、それにしても宇宙って広いなぁ。あんなにも美味い物があるなんてな。」

ニニックは空を飛んでジャコと宇宙船のあるビルへ向かった。

「おっ、見えて来た。」

ニニックはビルの屋上に降りた。

「おーい、ジャコ。5時になったけどランチを買って来たぞぉ〜。」

ニニックはジャコを呼ぶが、ジャコは姿を見せなかった。

「あれ?ジャコの奴は何処に行ったんだ?」

ニニックは周囲を見渡すがジャコの姿は見当たらなかった。

「あいつはまさか、我慢出来ずにビルから降りて研究所に捕らわれたのか?・・・・・一応、スカウターの通信機能を使って探してみるか。」

ニニックは買って来たヨーグルトとチーズをジャコの宇宙船の操縦席に放り投げて、自分の宇宙船にあるスカウターと言う機械取り出して装着した。

「こちらニニックだ、ジャコ応答しろ。」

ニニックはジャコに向けて通信を送ると、

《こちらはスーパーエリート隊員のジャコだ。と言うかニニック!お前はいつまで待たせるつもりだ!》

「あっ、悪いな。と言うかお前は今何処にいるんだ⁉︎」

ニニックはジャコに今いる場所を聞くが、

《今は忙しいからまた後でかけろ!ブツッ!・・・・・・。》

ジャコが通信を切ってしまった。

「ちっ、しょうがない。気長に待つしか無いか。」

ニニックはジャコが帰ってくるのを待つのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃ジャコは、

「全く失礼な奴等だ。」

『うぅ………。』

とある廃工場でスーツを着た男達を倒した。

「おい、大丈夫か?」

「あ、あんた何者よ⁉︎」

縄で縛られた金髪のロングヘアーの髪型をした女の子がジャコについて聞いた。

「私は銀河の平和を守る選ばれし超エリート、銀河パトロール隊員ジャコだ!ビシッ。」

「・・・・はぁ?」



桃子(?歳)種族地球人

戦闘力1〜2

翠屋という喫茶店を夫の士郎と営んでいる見た目が二十代くらいなのに19歳の息子と娘2人を持っているサイヤ人の様に見た目は年を取っていない。桃子のシュークリームはニニックが食レポする程の美味しいさである。なお、ニニックがお会計をする時金貨を差し出されて床に尻餅をつく。

士郎(?歳)種族地球人

戦闘力65?

妻の桃子とともに翠屋を営んでいる店長。見た目が大体二十代の青年みたいに見えるが桃子同様19歳の息子と娘2人を持っているサイヤ人の様に年を取っていない。ニニックが銀河パトロールだと言って、子供の冗談かと笑いかけるが、純金100%の金貨を渡されて本当に銀河パトロールなのかと思ってしまう。

謎の金髪少女(約8歳)地球人

戦闘力1

廃工場で謎の男たちに拘束されていたところジャコが助けた。
くぎゅううううううううううううううう!!!!


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第3話 ジャコVS誘拐犯グループ

今回はジャコが活躍します、これを読んでこんなのジャコじゃないと言って批判しないでください。それでは見てください。


「全く、ニニックの奴はいつまで待たせるつもりだ。もう3時になったぞ!どうせあいつの事だ、私を差し置いて地球の上手い料理を食っている筈だ!」

ジャコはいつまでも帰ってこないニニックに怒っていた。

「こうなったら私自らミルクやチーズを食べに行く!とうっ!」

ジャコはビルから降りて、町の探索を始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それから一時間半が経過して、ジャコは現在ゴミバケツの中に隠れていた。

(くそぉぉお。スーパーエリートたる私がどうしてこんな目にあうのだ⁉︎)

先ほどジャコは街を歩いていたら周りの人達からUMAだと言われて捕まえられそうになって、今現在ゴミバケツの中に隠れていた。

(こんな事になるならちゃんとニニックの忠告を守れば良かったな。)

ジャコがそう思っていると、

キキィー ガチャ

「さあ、こっちに来な。」

「痛っ!あんた!もうちょっと丁重に扱いなさいよ!」

(ん?なんだ?)

ジャコはそっと蓋の隙間から外の状況を見た。其処には金髪の少女が縄で拘束されて、五人組の男たちに廃工場へと連れていかれているところだった。

「どうしたものか・・・・・どうせこのまま隠れていても何も起きそうに無さそうだから、此処は1つあの娘に恩を売っておこう。誘拐されると言う事はお金持ちかも知らないしな。そうすればお礼としてチーズや牛乳をくれるかもしれないな。」

汚い!流石スーパーエリートは汚すぎる。御礼目的で助ける。これがスーパーエリートなのだ!

「さてそうと決まったら、準備をしよう。」

ジャコはそう言って、バケツから出た。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、廃工場には金髪少女といやらしい目で見ている五人組の男達がいた。

「くっ!あんた達こんな事をしてタダで済むと思っているの⁉︎」

「そんな事知っているぞ、タダで済むわけないだろ。」

「なんせお前の親からたんまり金を貰えるからな。」

「それで俺たちは一生遊べる!」

『ひゃっはっはっはっは!』

「ふざけるのもいい加減にしなさいよ!」

金髪少女は誘拐犯にそう言うと、

カチャッ

「え?」

「お嬢ちゃんよぉ〜、俺たちがふざけてこんな事をしていると思っているのか?」

「俺たちは大真面目だぜ。」

誘拐犯の1人は金髪少女の額に拳銃の銃口を付けた。

「まぁ、場合によっては手足の一本や二本を撃てば、お嬢ちゃんの親父さんも素直に金を出すだろうよ。」

「ヒィッ!」

金髪少女は先程までの強気な態度は消えて、涙目になりながら少し悲鳴を上げた。

「おいおい、さっきまでの強気な態度は何処に行ったんだよぉ〜?」

「なんだよこう見ると可愛いじゃねぇか。」

誘拐犯はそう言っていると、

「なぁ、リーダー少し試食していいか?」

「え?」

誘拐犯の1人がリーダーらしき男に聞いた。金髪少女は試食と言う意味がわからなかった。

「くっくっくっ、いいぜ〜。ただし精神を壊すなよ。」

「ありがとよ。」

誘拐犯の1人が両手の指をいやらしく動かしながら金髪少女に近づいて来た。

「こ、こないで!」

「ヘッヘッヘ、そう言うと余計襲いたくなるんだよなぁ〜。」

そう言って、金髪少女の胸を触ろうとした。

「い、いやああああああああああっ!!」

「ヘッヘッヘ、良い泣き「ガンッ」……ブゲッ。」

金髪少女の胸を触ろうとした誘拐犯の1人の顔面にどっからとも無く投げられた石が顔面をめり込み気絶した。

「へ?・・・・た、田中ぁぁぁぁぁあっ⁉︎だ、誰だぁぁぁぁぁあっ⁉︎」

誘拐犯のリーダーは石が投げられた方向を向くと其処には、ジャコが石を持って立っていた。

「な、なんだお前は⁉︎へ、変な被り物をしやがって!」

「今日はハロウィンじゃねぇんだぞ!」

誘拐犯の2人はそう言うと、

「これは被り物ではないぞ、地肌だ。」

「な、なんだと⁉︎」

「おいリーダー!こいつtwitterに出て来た紫色のUMAって奴じゃねぇのか?」

「何ぃ〜?だとしたら野郎どもそいつも捕まえろ‼︎UMAはこのお嬢ちゃんより価値が高いぜ!」

「ちょっと‼︎私がそんな奴より価値が下ってどう言う事よ⁉︎」

金髪少女は自分がジャコより価値が下だと言われて怒った。

「きっと彼奴は宇宙人に違いねぇぜ!」

「むっ?お前は誘拐犯の癖に私の正体を1発で見破るとは、オーモリの奴より見る目があるな。」

ジャコは以前地球に出会った大盛博士の観察眼より誘拐犯の方が上だと言った。

「えっ?な、なんか知らないが宇宙人に褒められるとはなんか複雑な気持ちがするけど、て、照れr「隙あり!」ブゲッ⁉︎」

ジャコは誘拐犯のリーダーが隙を見せた途端、一瞬で間合いを詰め、強烈な腹パンをお見舞いして、気絶させた。

『リ、リーダァァァァアッ⁉︎』

「これで残るはお前達3人だ。それにお前達のリーダーは倒したから、お前達はもう諦めてお縄を頂戴するのだな。」

「ふ、ふざけるなよ!リーダーが倒れても俺たちは任務を遂行する!」

『そ、そうだ!』

誘拐犯の2人はジャコにピストルを向けて、最後の1人はら金髪少女に銃を向けた。

「きゃっ!」

「動くんじゃねぇぞ宇宙人!動けばこのお嬢ちゃんの頭に風穴が開くぜ。」

「・・・・それは誘拐よりはるかに重い罪だぞ。」

「誘拐は俺たちの生き甲斐だ!こうなったら価値は下がるがお前を殺し・・・って、おい何をしてやがるんだ?」

金髪少女に銃を向けた誘拐犯は喋るのを途中でやめ、ジャコが親指を立てた右腕を誘拐犯達の方へ向けて何かを測っていた。

「私とお前達の距離を測っているのだ。ふん、この距離ならお前らがどのタイミングでも引き金を引くより私の攻撃が早い。だから降参しろ!」

ジャコは誘拐犯達に自信満々に言った。

『ふっふざけやがって!』

3人は同時に引き金を引こうとした瞬間、ジャコは既に金髪少女を撃とうとした誘拐犯の懐にいた。

「ふんっ!」

「あだっ⁉︎」

ジャコは拳銃を持っている手に向かって右足で蹴り上げて、銃を誘拐犯から手放した。

「更にっ!」

「グヘッ⁉︎」

肘で誘拐犯のみぞおちを打ち、意識を奪った。

「「や、山田ぁぁぁぁあっ⁉︎」」

「うるさい!」

ジャコは気絶した山田を片方の誘拐犯向けて背負い投げをした。

「おげっ!」

山田にぶつかった誘拐犯も気絶した。

「あ!「言わせんぞ!」アベシッ⁉︎」

最後の1人をカカト落としで倒した。

「ビシッ!」

「・・・・・。」

金髪少女はあっという間に誘拐犯を1人で倒したジャコを驚きながら見た。

「全く失礼な奴等だな。」

『うう………。』

ジャコの言ったことに反応するように気絶した誘拐犯達は唸った。

「おい、大丈夫か?」

ジャコは金髪少女に近づいた。

「あ、あんたは何者よ⁉︎」

金髪少女はジャコについて聞いた。

「私は銀河の平和を守る選ばれし超エリート、銀河パトロール隊員ジャコだ!ビシッ。」

「・・・・はぁっ?」

金髪少女はジャコの言っている事がわからなかった。

「ところで女。」

「な、何よ。それに私は女って名前じゃなくてアリサよ!アリサ・バニングス!」

「アリサ?・・・・くす。」

「なによ。」

アリサは急に笑ったジャコに対して少しイラついた。

「アリサと言うのは我々の星では狂犬と言う意味なのだ。」

「なんですってぇぇぇぇえっ!!」

アリサは縛られた状態だが、ジャコに蹴りを入れようとするが華麗に避ける。

「動くなぁぁぁあ!」

「おい、私はお前の命と貞操の2つを救ってやった恩人だぞ。それを仇で返すつもりか?」

「うるさいうるさいうるさぁぁぁぁあい!!」

アリサは必死で蹴りを1発でも当てようとするが、当たらず、体力が無くなりその場で倒れた。

「おい、せっかく助けたのに自滅してどうするんだ。」

「う、うるさいわね!・・・・ま、あんたは私を助けてくれたからね。お礼に私のできる事ならなんでも1つだけ聞いてあげるわ。」

アリサはそう言ってジャコにお礼をするつもりだった。

「おおお!それでは「その前にこの縄を解いてよ。さっきから体に少し食い込んで痛いのよ。」それぐらいならお安い御用だ。」

ジャコはアリサを拘束している縄を解いた。

「あー、やっぱり自由は素晴らしいわね〜。」

「その台詞はまるで獄中生活をしていた囚人が脱獄した時に言う台詞だな。」

「あんたはさっきらから一言余計なのよ!まあ、いいわ。それであんたは何が欲しいの?」

アリサはジャコの要望を聞いた。

「私はチーズや牛乳を腹一杯になるまでたべたいのだが。」

「それならお安い御用よ、ちょっと待っていなさい。」

アリサはポケットから携帯を取り出した。

「・・・・・・。」

「な、何よ?あ、ひょっとしてこのケータイが最新式だから珍しいの?」

アリサはジャコに自分のケータイを見せびらかせようとしたら、

「お前のその通信機はまるで骨董品屋に置かれていそうだな。」

「な、なんですって⁉︎・・・・・ま、まぁ、あんたは宇宙人だから結構ハイテクそうな機械とか持っているわよね。」

アリサは怒ろうとしたが、やめて誰かと電話にかけた。

「・・・・・あ、鮫島?ごめんね心配かけて、今町外れの廃工場にいるから迎えに来てくれる?あと、高級ミルクと高級チーズを用意して。それじゃ。」

アリサは電話を終わらせた。

「で、さっきの話の続きなんだけど宇宙人なんだからハイテクそうな機械を持っているんでしょ?」

「当たり前だ。スーパーエリート常にハイテクな武器や道具を装備しているものだ。例えばこれだ。」

「へ?それって耳でしょ?」

「違う、これは通信機だ。お、丁度ニニックが通信をして来たな、こちらスーパーエリートのジャコだどうぞ。」

《こちら、そのスーパーエリートのお土産に買ったチーズとヨーグルトを晩飯がわりに食っているニニックだ。》

「おいニニック!何お前はまだ食っているんだ⁉︎と言うか今食っているチーズは私の土産と堂々言ったな!」

《ジャコが7時になっても帰ってこないから、お前の代わりに食べているだけだ。》

「ふざけるなよ!私なんて先程から何も食っていない状態で誘拐犯と戦ったんだ!少しは自重しろ!以前に貴様は銀河パトロールの食堂の料理を全て平らげ一週間程、お前以外の隊員は食堂の料理をありつけなかったんだぞ!」

《そんな事言われたってサイヤ人だからしょうがないだろ?》

「そんな理由で納得するか!・・・・まぁいいさ。これから私は豪華なディナーを食べに行ってくるから宇宙船の警備は任せたぞ。」

《豪華なディナーだと?おい、それはどう言うブツ………。》

ジャコは会話の途中に通信を切ってしまった。

「さっきのって、あんたの仲間?」

「まあ、私の部下だ。それより、お前の迎えはまだか?」

「もうすぐ来るはずなんだけど……あ、来た!」

すると遠くから、こちらに向かって一台の高級車が走って来た。

「さあ、私の家に行くわよ。」

「漸くランチ、いや、ディナーを食べれるぞ。」

ジャコは腹の虫を鳴らしながらアリサと共に車へ向かうのであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「あっ!あいつ通信を切りやがって。」

ビルの屋上にいたニニックはジャコがまた勝手に通信を切った事に苛立った。

「ま、いいか。それにしても月避け眼鏡を持って来て良かったな。これさえあれば月を見ても大猿に成らずに済むな。」

ニニックは現在黒縁のメガネをかけていた。

「それにしてもこの星は不思議だな。美味しい物が沢山あって、弱い人間の中に戦闘力が強い奴が混じっているんだよな。」

ニニックはそう言って、町を見渡していると。

ピピピピピッ

「ん?なんか知らないが、あっちから高い戦闘力があるぞ?・・・・・・ちょっと様子を見に行くか。」

ニニックはそう言って、夜中のビル街の空を飛んで行った。



誘拐犯のリーダー(36歳)種族地球人

戦闘力5

誘拐犯達のリーダーをやっている。言ってしまったらリーダーは単純過ぎてジャコの様に相手の口車に乗せられやすい性格をしている。

田中(30歳)種族地球人

戦闘力2

誘拐犯の1人で幼女を性的な意味で食べる事が大好きな童貞である。アリサの胸を触ろうとしたが、ジャコの投げた石をまともに受けて気絶する。

山田(25歳)種族地球人

誘拐犯の1人でアリサを射殺しようとしたが、ジャコにやられる。元々はサラリーマンで明るい家庭を築いていたが、上司が自分の失敗を山田に押し付け、それが原因で仕事をクビにされて家族からも見捨てられてしまい。この世の偉い人間に復讐する為に誘拐犯になってしまった。まるでコナンに出て来る根は元々いい奴だけど被害者の手によって人生がめちゃくちゃにされた容疑者みたいな設定をもっている。

誘拐犯人その4(?歳)種族地球人

戦闘力2

特に無し。

誘拐犯人その5(?歳)種族地球人

戦闘力2

特に無し。


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第4話 ニニックのミス

それにしてもフリーザがまた活躍するとは、宇宙サバイバル編って別の名前があるとするなら復活の「F」2って感じだろうな。


ニニックはスカウターに反応した戦闘力の持ち主を探しに夜のビル街を飛んでいた、

「おかしいな、さっきまでここら辺にあった戦闘力が消えたぞ?」

ニニックは周囲を確認するが、周りにはビルと家に帰るサラリーマン達しか見当たらなかった。

「うーん・・・・ひょっとしてもうこの場には居ないのか?」

ニニックはスカウターを起動させた。すると、

カタカタカタカタ………ピピピピピッ

「なんだ?周りに戦闘力が10から15の何かが辺りに飛んでいるな。」

ニニックのスカウターのレンズには粒子の様な何かが辺りに花粉の様に飛んでいた。

「これはひょっとして、宇宙にある菌がこの地球にやってきて、地球をそのまま寄生………………不味っ!もしそうだったらこの菌をさっさと消し飛ばすか!」

そう言って右手に気弾を溜めてそれを握った。

「ブレシュフラッシュ!」

そう叫んで気弾を投げると、気弾は20個に分裂して菌らしき物にぶつけると、小さな爆発を起こし辺りに爆発の煙が舞う。

「よし、これで問題は無いな。・・・・・ん?」

ニニックは煙でみえなくなった景色が見える様になると、其処には少し色が変わった無人のビル街であった。

「どう言う事だ?さっきまでサラリーマン達が町を歩いて居たのに影も形もないぞ。一体どうなっているんだ?」

ニニックは辺りを見渡していると、

ピピピピピッ

ニニックスカウターが戦闘力を探知した。

「ん?戦闘力380と402にこっちは403と409?これはさっき俺のスカウターが見つけた戦闘力か「ピピピピピッ」ん?すぐ近くに戦闘力が323に・・・・・500だと⁉︎なんで323の近くに500なんてものの戦闘力があるんだよ⁉︎」

ニニックはそう言って、戦闘力探知したビルの屋上にいたのは薄い緑の服を着た金髪の女性を見つけた。

「あの女か?」

ニニックはその女性に近づいていった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、ジャコはと言うと。

「いやー、本当に娘を助けてくれてありがとうザコくん。」

「ザコでは無いジャコだ。アリサを助けるのは当然の事だ、何せ私はスーパーエリートの銀河パトロール隊員なのだからな。あ、チーズフォンデュのチーズが無くなってしまったな、チーズをお代わり。」

ジャコはアリサの家でおもてなしをされていた。

「はぁー、ねぇジャコは本当に宇宙人なの?」

「当たり前だ。それとも私の顔が外国人みたいだと言うのか?」

「あんたの様な外国人がいてたまるか‼︎」

アリサはそう言いつつ、チーズをジャコに運んで着た。

「お、アリサは気が利くな。性格が我儘な癖にブルマやタイツよりいい奴だな。」

「なんで私を下着なんかと比較するのよ!」

アリサはそう言ってジャコを襲うが、ジャコはアリサ頭を右手で抑えて止めた。

「はっはっはっ、まさかアリサが宇宙人と友達になるなんてこう言う事もあるんだね。」

アリサの父親はアリサがジャコと友達の様にはしゃいでいる様に見ていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃ニニックは気配を消して女性の背後に居た。尚女性はニニックの存在に気づいて居ない模様。

(この女は何をしているんだ?なんか知らないけど、鏡みたいな物を見ているけど。)

すると、女性は次の瞬間鏡に手を突っ込んだ。

(はっ?なんだそりゃ⁉︎どんなタネを使っているんだ?)

そして女性は謎の本をもって呟いた。

「・・・魔力蒐集。」

すると、何も書かれて居なかった白紙のページに変な字が勝手に現れた。

(おおおおっ!凄いな!あれって何処に売っているんだ?売って居たら今度買って銀河パトロールの宴会の時にやって見たい物だな。)

すると、遠くから桃色の光が見えて、その後すぐに大きな爆発が起きた。

ピピピピピッ

すると先程の爆発にスカウターが反応してしまった。

「えっ、何っ⁉︎」

女性は背後に居たニニックの存在に気づいた。

(やばっ、スカウターの電源を切るのを忘れてた。)

「き、君は誰⁉︎」

「あ、ど、どうも。」

謎の本と鏡を持つ女性に見つかったニニック、彼は一体どうなってしまうのか?
そして、ジャコはいつまでチーズを食べるつもりなのか、次回に続く。



金髪の女性(?歳)種属???

戦闘力323

謎の本と鏡を持った女性。
ニニックの見立てではマジシャンだと思っている。


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第5話 ニニックVS謎の戦士

さて、今回はニニックの初戦闘シーンだ!それにしても脇役のジャコがニニックよりも先に戦うとは・・・・・・まぁ、その分ニニックの戦いは過激になっているからご注意を!では、第5話をどうぞ!


「あ、あんたはこんな所で何をしているんだ?」

「えっ?わ、私はちょっと星空を眺めていたのよ。そ、そう言う君はどうしてこんなビルの屋上にいるのかな〜?(こんな所に子供⁉︎人払いの結界は施してあるのにどうして?もしかしてこの子は魔導師⁉︎)」

ビルの屋上でニニックは金髪の女性と会話始めた。

「お、俺か?俺は周りに居た人達が急に居なくなって辺りを探していたら、急にあっちに爆発音が鳴り響いたから花火でもしているんじゃないかと思って見ようとしたんだが、ビルが邪魔で全く見えないから適当に高いビルに登って花火を見ようと思ってきたんだ。」

必死に考えた結果の嘘である。

「へ、へぇーそうなの・・・・ところで君が耳につけているモノクルのような物は何?」

女性はニニックが持っているスカウターに興味を示した。

「これか?これはスカウターって言って相手の戦闘力を調べる事が出来る装置だ。」

「そうなの⁉︎凄いわね。」

女性はスカウターの機能に驚いた。

「因みなあんたの戦闘力は323だったぞ。」

「それって強いの?」

「それぐらいの戦闘力さえあれば軍隊や星を爆発させる事は可能だぞ。」

「そ、そうなんだ。だったら君の戦闘力って幾つなの?」

「俺か?・・・・大体2000ぐらいだぞ。」

「2000⁉︎(もし本当にそうだったとしたら闇の書の白紙のページが結構埋まるはず。)」

そう思い鏡と本を持ち直した。

「ところでさっき鏡に手を突っ込んでいたよな。あれってなんだ?」

「えっ⁉︎あれは、そのぉ。」

謎の女性が戸惑いが激しい為胡散臭さがダダ漏れであった。

「やっぱりその反応は・・・・・!」

「くっ!(こうなったらやむを得ないけど蒐集して!)」

「マジシャンだろ!」

「・・・・え?マジシャン?」

「さっきの奴マジックだろ?なぁ、どうやったんだ?俺もやって見たいんだ!」

ニニックは先程行ったマジック?に大興奮していた。

「ま、待ってこれはマジックじゃ(シャマル先程からどうしたんだ?)シ、シグナム!)

「?」

急に女性は黙ってしまった。

(今そちらに向かっている所だ。今夜はこれぐらいにしておくんだ。それに今はヴィータが少し機嫌が悪いからな。)

(ふんっ!)

シャマルと呼ばれた女性はシグナムとヴィータとテレパシーみたいな事をして会話をしている様だ。

(待って!今私の目の前にはさっきの子よりも膨大な量の魔力を持っていそうな男の子がいるの!)

(な、なんだって⁉︎) (なんだと⁉︎)

シグナムとヴィータは先程手に入れた魔力より多い魔力を持っていそうな男の子がシャマルのすぐ近くにいる事に驚いた。

(そういえば、さっき程レヴァンテインが膨大な魔力を感知したと言ったが、間違えてあの少女の砲撃に反応したのでは無いかと思っていたが別の奴の魔力だったか。)

(ならシャマルそいつをあたし達が到着するまで足止めしてくれ!ついたらあたしが戦ってやるからその途中で魔力を蒐集してくれ!)

(待ってヴィータちゃん!どうやらこの子は私の事をマジシャンだと思っているから今は油断をしているの。そんな子をあまり怪我をさせたくないのよ。とにかく私の所にやってきたら敵意をあまり出さないでくれない?)

(・・・・まぁ、あたしも今日は疲れたからな、シャマルにまかせる。)

(という訳だ、シャマル我等は急いでそちらに向かうが無理はするなよ。)

(わかってる。とにかく出来る事をやってみる。)

シャマルは3人と話し合ってニニックの魔力?を蒐集するつもりだった。

「なあ、頼むから見せてくれないか?」

「ご、ごめんね。ちょっと私の家族が此処に来るから、その時に見せてあげるわ。」

「そうか、じゃあ待つとするか。」

ニニックはポケットからヨーグルトの入った瓶を取り出して、食べ始めた。

「・・・・・。」

シャマルはヨーグルトを美味しく食べているニニックを見ていると、

グゥ〜

「ん?」

「・・・・・・///」

シャマルはお腹を鳴らしてしまい恥ずかしくなって顔を赤くした。

「・・・・なぁあんた。」

「え、えっと。何かしら?」

「これをやるよ。」

ニニックはポケットの中から飲むヨーグルトをシャマルに渡した。

「えっ!で、でもっ!「いいんだ、と言うか目の前で腹を鳴らしてしまうとこっちが食べづらいから。」・・・あ、ありがとう。」

シャマルは飲むヨーグルトを渡されたおかげで余計に魔力を取りづらくなってしまった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「おおおおっ!中々良いベットじゃ無いか、気に入ったぞ!」

ジャコは質が良いベットを跳んでいた。

「はぁー、なんで私があんたと相部屋で寝なきゃなんないの?」

「お前の親父から頼まれたんだ。」

「パパの馬鹿っ!なんで私が夜中に目をひからせそうなこいつと一緒に寝ないといけないのよ⁉︎」

「なんでって、またお前が攫われたらどうするんだ?」

「な、そ、そんな事起きる訳ないでしょ‼︎」

アリサはそう言うと、ジャコは急に立ち上がった。

「な、何よ?」

「・・・・・。」

するとジャコは腰につけているビーム銃を抜いた。

「ヒィッ⁉︎な、何するつもり⁉︎」

「・・・・・むっ!そこだ!」

ジャコはビーム銃を天上に向けて撃った、すると。

「ギャァァァァァアッ⁉︎」

天井から光学迷彩を装備した不審者が黒焦げになって落ちた。

「・・・・・え?」

「私の目は誤魔化せられないぞ、いくら姿を消しても影だけは消えないのは当たり前だ。」

ジャコはそう言った後、窓を開けて不審者を外に放り出した。

「さて、アリサは早く寝ろ。そうしないと私が行動しにくいではないか。」

「わ、わかったわよ。・・・・・それと。」

「なんだ?」

「・・・・・ありがとうね。」

「・・・・・・・・・早く寝ろ。」

ジャコは部屋の明かりを消して、アリサと共にそれぞれのベットに寝た。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、ニニックはと言うと。

「ぶっ潰れろぉぉぉぉぉぉおっ!!」

「はぁぁぁぁぁぁぁあっ!」

「ふんっ!」

ガギィッン

機械でできた剣を使う桃色髪をしたポニーテールの女性と機械でできたハンマーを使う全体的に紅い服を着た女の子と戦っていた。

「悪く思わないでくれ、これも主人の為なんだ。」

「だから大人しくその魔力を寄越しやがれぇぇぇぇえ!!」

「断る!」

どうしてこんなことになったのかは数分前にさかのぼる。

〜回想〜

「ゴクゴクゴク………ぷはぁー!このヨーグルト美味しいわね。」

「そうだろ?何たって翠屋っていうシュークリームと言う物凄く美味しいお菓子があるところなんだぜ。そんな所からつくっているんだ、なんでも美味いに決まっているだろ?」

シャマルは翠屋産の飲むヨーグルトに大絶賛だった。

(それにしても、こんな美味しいヨーグルトをくれた子の魔力を取るなんて・・・・・・これもはやてちゃんの為、心を鬼にしないと。)

シャマルそう考えていると、

ピピピピピッ

「ん?戦闘力402と409の持ち主がこちらに来るぞ!」

「あ、大丈夫よそれは私の仲間だから警戒を解いて。」

シャマルの言う通りにニニックは警戒を解いた。そして、シャマルの仲間であるシグナムとヴィータが降りてきた。

(シグナムヴィータちゃん。)

(シャマルその少年が?)

(あたしにはただのガキに見えるけど?)

3人は念話でそんな会話をしていると、

「そういえばお前達の名前を聞いていなかったな、俺はニニックだ。」

「あ、私はシャマルよ、そして剣を持っているのがシグナムでハンマーを持っているのがヴィータちゃんよ。」

「シグナムだ。」

「ふんっ。」

シグナム達は挨拶をした。

「それにしても、お前達ってどんなマジックを使うんだ?」

「私か?・・・・私は火を操る事が出来る。」

「あたしは鉄球の軌道を自由自在に変えられる。」

シグナム達は嘘をついた。

「じゃ、じゃあみんな揃った事だから私のマジックを披露するわよ。」

「よっ!待ってました!」

「「・・・・・。」」

シャマルは鏡と闇の書を取り出した、

(・・・・・ごめんなさい!)

シャマルは鏡に手を突っ込み、ニニックの胴体を貫いた。



「ほぉ〜、空間から手を出すマジックか。」


「「なっ⁉︎」」

のではなく、鏡から出したシャマルの手首を握っていたニニックであった。

「ど、どうしたわかったの?」

「俺はこう見ても場数を踏んでいるんだ。嘘か本当かは顔を見ればすぐわかるんだぜ。」

ニニックはそう言った後、超スピードを使ってシャマルの背後に回り、手刀を使ってシャマルの首元にショックを与えて気絶させた。

「シャ、シャマル⁉︎」

「貴様、さては最初から分かっていたな。」

「ああ、俺は先ほども言ったが場数を踏んでいるんだ。白か黒かすぐにわかる。」

ニニックはそう言うと、シグナム達は武器を構えた。

「止むを得ん。お前を倒して魔力を頂くしか手はなさそうだな。」

「今なら、素直に魔力をくれたら痛い目に合わさねぇけど?」

「俺が素直にその魔力って奴をやると思っているのか?」

ニニックは2人に挑発すると、

「・・・・・いくぞ、グラーフアイゼン。」

「レヴァンテイン、主人の為にお前を倒させてもらうぞ。」

シグナムとヴィータはそれぞれの武器を持ちニニックに向けた。

「いいぜ、2人まとめてかかってきな。」

ニニックが言い終わると、3人は宙に浮いた。

(こいつは何者なんだ?何故デバイスや魔法を使わずとも空を飛んでいるんだ?)

(シグナムそんな事はどうでも良いだろ?今はそんな事を考えずこいつを倒すのが大事だろ?)

(ああ、そうだな。)

2人はニニックに聞かれない様に念話で会話をした。

「どうしたかかってこないのか?」

ニニックは両手をぶらぶらさせてシグナム達を待っていた。ヴィータはそれを見てニニックの方に突っ込みグラーフアイゼンを振りかぶった。

「隙がありすぎなんだよ‼︎」

ドゴォォオン

ヴィータはグラーフアイゼンをニニックに振り落とすが、ニニックは片手で止めた。

「なんだと⁉︎」

「ヴィータさがれ!」

シグナムはレヴァンテインでニニックを斬ろうとした。

「ほらよ!」

ニニックは片手に気弾を貯めてそれをシグナムに投げた。

「ハァァァアッ!」

ズバァァアン ドガァァアン

シグナムは気弾を切り落として、自分に当たる前に爆発させた。

「なかなかやる「離しやがれ!」いでっ!」

ヴィータはグラーフアイゼンを掴んでいるニニックに向けて、鉄球のような魔力弾を生成してそれをニニックにぶつけた。ニニックは一瞬怯みヴィータはその瞬間にニニックから離れシグナムの元へ行った。

「シグナム!あいつゼロ距離のあたしの攻撃を喰らってもビクともしねえぞ、」

「ああ、そのようだな。だが、それでこそ戦い甲斐があるものだ。」

今度はシグナムがニニックに攻撃を仕掛けるつもりだ!

「ゆくぞ!」

「きなっ!」

ニニックとシグナムに攻撃する為拳に力を入れた。

「ハァァァアッ!」

「オラオラッ!」

ガァアアン

シグナムはレヴァンテインで斬り、ニニックは拳でレヴァンテインを殴った。

「ぐっ!(まさかこれほどとは!)」

「ふん!(こいつは良いぜ!久しぶりに燃えてきたぜ!)」

「「ハァァァァァァァアッ!」」

ガキッィン ドカッ ドカッ ギィッン ガキャン ドゴッ

シグナムとニニックは互いの力をぶつけ合っていた、そして戦っていく内に互いの戦士としての精神が研ぎ澄まされていく。

(私は嬉しいぞ!昔の様に数多の強敵と戦ってきたがこいつは昔の奴等と比べると別格の強さだ!この世にまだこんな強敵が潜んでいるとはやはり世界は広い!)

(面白い!面白いぞ!銀河パトロール隊員になっても強者と中々巡り会えなかったから、俺のサイヤ人としての戦いの血が薄れてきたが、こいつのおかげでサイヤ人の血が復活したぜ!)

互いは戦っているのに、顔に笑みを浮かべた。

「あんたシグナムと言ったよな?どうして俺を襲うのかは知らないが、あんたには感謝しているぜ!」

「ほう、それは奇遇だな。私も長年戦ってきたが、お前と言う強敵は初めてだ!」

「そりゃどうも!だがな、宇宙にはな俺より強い奴は海にいる魚の様に沢山いるんだぜ!」

「そうか、私達はずっと狭い世界を生きていたのだな。そう言うと余計に戦いたいという欲を満たしたくなってきたぞ!」

ガキャン

「そうかそうか!それにあんたは悪そうな奴じゃないみたいだな、俺頭が悪いから戦ってその相手の心を読み取ることが出来るんだ。あんた達は察するに掛け替えのない人のために戦っているんだろ!」

ガンッ

「その通りだ!私達は長く沢山の主人の為に道具として尽くしてきたが、今回の主人は違う!我々を道具ではなく家族としてみている。私はそんな主人を助ける為に戦っている!」

ズバッ

「痛ッ!(こいつ・・・・さっきの攻撃は今までと比べ物にならない程の力があるぞ!おかげで親の攻撃以外初めて、痛みを感じだぞ!・・・・・・・そうか。これだよ、俺が銀河パトロールに入ろうとした動機は!俺はこんな強者と戦う為銀河パトロールに入ったんだ!)」

ニニックは漸く自分の願いが叶ったことに嬉しさを感じた。

「ありがとよシグナム!これで俺が銀河パトロールに入ろうとした夢が叶ったぜ。」

「そうか、それは私も嬉しいぞ。御礼としてはお前の魔力を頂きたいのだがっと、無理そうだな。」

「魔力ってのはよくわからないが、要約するとエネルギーみたいなものだろ?お生憎様だけど、エネルギーは渡せないな。欲しいものがあったら戦って手に入れるそれが戦士としての鉄則だろ?」

「そうだな、ではお前に戦いで勝ち魔力を頂くぞ!」

シグナムとニニックは拳と剣を握り直すと、

「おいシグナム!もうすぐ夜明けになりそうだから遊んでないで早く倒せよ!」

ヴィータがそう言った。

「ヴィータ、お前も協力してくれないか?こいつは我々の今の力で攻撃しても倒せなそうだ。だから、一緒に戦ってくれ!」

「(シグナムの奴がそういうなんて・・・・それ程あいつは強いというわけか。)良いぜシグナム!一緒にこいつを倒してはやての元へ帰るんだ!」

ヴィータはそう言ってシグナムの横に立った。

「良いぜ!これで決めようじゃないか互いの出し惜しみ無しの本気の力でな!」

ニニックはそう言うと、シグナム達はレヴァンテインとグラーフアイゼンを突き出した。

「今素直に魔力を渡せば、怪我をしなくて済むぞ。」

「敵なのに俺の事を心配してくれるのはありがたいが、俺は負けないぞ。」

「その澄ました顔はこいつを使ってもその状態でいられるか⁉︎」

ヴィータとシグナムはそう言ったあと、変な事を始めた。

「剣の騎士シグナムが魂。炎の魔剣レヴァンテイン! 刃と連結刃に続くもう一つ姿」

ガシュウン

シグナムはそう言って、レヴァンテインを収める鞘を取り出すとレヴァンテインと合体させた。そして、小さな瓶らしき物がレヴァンテインから出て行った。

《Bogen form》

剣だったレヴァンテインは弓へと変わり、弦を弾くと矢が作り出された。

「鉄槌の騎士ヴィータと黒鉄の伯爵グラーフアイゼン!」

ガシュウン ガシュウン

《Gigant form》

すると、レヴァンテイン同様にグラーフアイゼンも瓶を2つ射出したら、鉄槌だったグラーフアイゼンがその10倍の大きさはある巨大なハンマーになった。

ピピピピピピピッ

「何だと⁉︎2人の戦闘力が1000を超えただと⁉︎」

ニニックのスカウターには1130と1300と表示されていた。

「喰らえッ!轟天爆砕! ギカントクラーーーーケン!」

「駆けよ! 隼!!」

《Sturm falken》

ヴィータはグラーフアイゼンを振り落とし、シグナムは魔力が込められた矢を放った。

「まさか、これだけの力があるとは・・・・・・・ならその本気に敬意を込めて俺も本気の技を繰り出してやる!」

ニニックは手と手を合わせた。

「右手と左手に俺のパワーを!」

そして手を開くと、小さい気の弾が生成された。

「いくぞ!バニシング!クラァァァァァァァァァァシュッ!」

ニニックは気弾を槍投げをする様に投げた!

「我々を舐めているのか⁉︎」

「そんな小さい魔力弾なんてぶどうの様に潰してやる!」

シグナム達はそう言って、魔力弾に矢とハンマーをぶつけた瞬間だった。

ギュウォォォォン

何と、矢とハンマーの魔力がニニックの気弾に吸い取られていった。

「「な、何ッ⁉︎」」

そして、魔力を吸った気弾は20階建てのマンション並みの大きさとなり、そのままシグナムとヴィータの方に飛んでいった。

(ち、ちくしょぉー!こんな奴にやられるなんて・・・・・・・・ごめんよはやて)

(まさかこれ程とは・・・・・主はやて・・・・・・貴女を救えぬことが出来なくて、申し訳ありません。)


ドカアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアン

ニニックの技を食らった2人はそのまま爆炎の中に消え去った。



シグナム(?歳)種族地球人?

戦闘力 409〜1300

謎の剣レヴァンテインを使う、桃色の髪のポニーテールが特徴的の女性剣士、通常の戦闘力はニニックより下だが、今まで戦った経験と剣士としての腕に主人の為に尽くす忠誠心で戦い、ニニックダメージを入れた。レヴァンテインを弓へと変えることに戦闘力が1000を超える。

ヴィータ(?歳)種族地球人?

戦闘力 402〜1130

謎の鉄槌グラーフアイゼンを使うオレンジ色の髪をした女の子、口調は荒く力をごり押しにして戦う。鉄球の様な魔力弾を生成してそれを相手に撃つことが出来る。グラーフアイゼンを巨大なハンマーに変えた時の戦闘力は1000を超える。


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第6話 はやてとニニックの罪

連日投稿させてもらっている絶好調な獅子河馬ブウで〜す。
さて、今回はたぬき娘こと八神はやてが出て来るぞ。そして、ちょっと後半は急展開になります。そして終盤はあの2人が出てきます。

では、第6話をご覧あれ。


チュンチュンチュン

「・・・・うぅぅ。ここは・・・・。」

先ほどニニックにやられたシグナムは起きると、住宅らしき建物の中にいた。

「私は確か・・・・・あの少年にやられた筈。それにここは主人の家?」

シグナムは自分が今いるところが主人の家だと気付いた。

「・・・・はっ!ヴィータとシャマルはどうなったんだ⁉︎」

シグナムは一緒にやられたヴィータと気絶したシャマルはどうなったのかと思っていたら、

「Zzzzz・・・・はやての料理・・・ギガうま・・・・。」

「Zzzzz・・・はやてちゃん・・・・・私の自信作の料理・・・・・できたから・・・・・食べてぇ〜。」

其処にはベットで気持ちよく寝ていたシャマルヴィータがいた。

「結局あの少年は夢だったのか?いや、そうとしか思えない。」

シグナムはパジャマを脱ぎ、自分の身体を見た。

「あの少年によって、出来た打撲や爆発に巻き込まれて出来た火傷がない・・・・・・と言うことはあの言葉も夢だったと言う事か。」

シグナムはニニックが言った事を思い出した。

そりゃどうも!だがな、宇宙にはな俺より強い奴は海にいる魚の様に沢山いるんだぜ!

「・・・・・海にいる魚の様に沢山か。」

シグナムはそう言っていると、

ガチャッ

「おーい、シグナム、ヴィータ、シャマル、そろそろ起き・・・・・ろ?」

シグナムは開いた扉から聞こえた声を聞いて、振り返った。

「お・・・お前は。」

「あっ。」

其処に居たのは顔を赤くしているニニックであった。

「何故お前がいる⁉︎」

「その前に服を着ろ‼︎」

「・・・・え?」

シグナムは自分の今の姿を確認した。先ほど身体に傷があるか調べる為にパジャマとズボンを脱いでしまったので今はブラとパンティーしか身につけて居なかった。それに気付いたシグナムは顔を赤くした。

「お、俺は悪くないからな!そんな状態でい「キャァァァァァァァァアッ!!!」ブゲッ⁉︎」

シグナムは女を捨て騎士となった身だが、戦って自分に勝った男に裸を見られた事に恥ずかしくなり、女の様な悲鳴をあげながら、自分が先程まで寝て居たベットをニニックに投げ、部屋から強制的に追い出した。

そして、それから20分が経ちリビングのテーブルには顔のあちこちに絆創膏を貼ったニニックとそのニニックを睨んでいるヴィータとニニックと顔を合わせづらくなったシグナムにどうして良いかオロオロしているシャマルが席に座っていた。そして、ボロボロになったニニックを同情する様な目で見る大きな犬が床に居た。

「みんな、朝ご飯が出来たで〜。」

其処に車椅子に乗ったニニックと同年代の女の子がやってきた。

「どうしたんや?はは〜ん、さてはニッ君が着替え中のシグナム達の部屋に入ったんやな?」

(((ニッ君⁉︎)))

「いや、俺はシグナム以外の2人の裸は見ていなかったぞ。」

「シグナム以外の2人は見てない⁉︎って事はシグナムのは見たちゅうわけやな。」

車椅子少女はニニックと親しそうに会話をしていると、

「は、はやてちゃんその子はどうしたの?」

シャマルは何故ニニックがここにいるのかを聞いた。

「うん?あ〜そう言えばまだ話してなかったな。」

はやては昨日何があったのか話をする。そして、読者にわかりやすい様にこれから回想を始めます。

〜回想〜

時は昨日の夜だった。シグナムとヴィータはニニックを倒すために己の最終奥義とも言える技を使い倒そうとしたが、ニニックの技に全て吸収されてそのまま自分たちに攻撃が返ってやられてしまったのだ。そして、その元凶たるニニックは自分の周りを確認した。

チラッ

其処には沢山のビルが崩れて道路も盛り上がったり、めり込んだりして町が壊滅状態であった。

「・・・・・やべっ⁉︎ちょっと久しぶりの強敵だから加減を間違えてしまった!」

そう言って2人を倒したニニックは頭を抑えて今更やり過ぎた事に気付いた。

「おーい!無事か⁉︎無事なら返事をしてくれ!というか返事をしてくれぇぇぇぇえっ!!・・・・・やべぇ、まじでどうしよう、自分で人を殺すのは好きではないと他の隊員達から言っているのに殺してしま「ピピピピピッ」なっ!スカウターが瓦礫の中から微かながら戦闘力をキャッチした!生きていたか今助かるぞ!」

そう言って、ニニックは瓦礫の中をスカウターを頼りにして2人を救出した。

「おい!大丈夫か⁉︎」

2人の頰軽く叩くが意識を取り戻さなかった。そしてシグナムの隣には額に大きなたんこぶが出来たシャマルが気絶していた。どうやら、先程の攻撃によって崩れたビルの破片が吹き飛び気絶していたシャマルの額にあたって軽傷だったところ、重傷(または重体)になってしまった。

「不味い不味い不味い!どうしたら良いんだ⁉︎」

すると、急に町が元に戻った。

「はっ?元に戻った?いや、そんな事はどうでも良い!それより怪我人が大事だ!」

ニニックは3人を見た。シャマルはこの中では一番怪我は軽いが、問題はシグナムとヴィータだった。このままでは2人は最悪死ぬかもしれない。

「くそぉっ!こんな時にフリーザ軍が使っているメディカルマシンさえあれば!・・・・・・・・・あっ!そう言えば、俺の宇宙船には銀河パトロールが使用している最新のメディカルマシンが積んであったんだ!」

実はニニックは惑星ベジータを出る時にもしもの時の為にメディカルマシンの液体を少し盗んでいた為、銀河パトロールに入隊後その液体を銀河パトロールの科学班に回して銀河パトロール印のメディカルマシンを製作したのであった。

「なら、さっさとこいつらを宇宙船があるビルへ連れて行くか。」

そう言って、シャマルとシグナムを肩で担いでヴィータは尻尾を使って持った。

「それにしても、結局こいつらは何だったんだ?まあ、意識を取り戻したら聞くか。」

ニニックはそう言った後宇宙船を止めてあるビルに行った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ニニックは宇宙船に着いたら3人をメディカルマシンの中に入れて治療を始めた。

「メディカルマシンの液体は結構貴重だからな、まさか現地の人間に使う事になるとは・・・・・まぁいいさ、これも銀河パトロール隊員の務めだからな。それにこいつらの服から住所が書かれた紙があったから恐らくこいつらの主人って奴が居そうだから行ってみるか。」

ニニックは宇宙船に乗り込んで紙に書かれた住所を頼りにその場所へ向かった。

〜回想終了〜

「と言うわけなんや、その後庭に宇宙船が降りてきてごっつ驚いたから腰が抜けそうになったわ。そして庭を見にきたら治療中のシグナム達が乗って居たから驚いたで。」

「その後、俺は傷が回復したお前らをベットに運んで寝かせたんだ。」

はやてとニニックはそう言った後、3人は1つ気になった事があった。

「あ、主人はやて。我々はその「言わんでもええで、全てはザフィーラに聞いたからな。」ザフィーラ!」

「い、いや、私は言わないように黙っていたんだが主人がくすぐってくるからつい話してしまったんだ。いや、耐えたんだ。長く耐えたが限界を超え「なに言っているんや?ザフィーラは私のテクに1分足らずでノックアウトしたやろ。」・・・・・本当にすまん。」

ザフィーラは頭を下げて謝るが、3人はザフィーラを許さないと訴える程睨むが、

「ごほん!」

はやてが咳払いした事によって、3人は体を一瞬ビクッと反応した。

「全く、私は闇の書なんて必要ないんやとあれ程言っといたのに。」

「し、しかし我々は主人「アホォ!」・・・・!主人。」

はやてはシグナム達に怒っていた。

「毎朝、毎朝なんか知らんけど顔がやつれてると思ってたら、そう言う事やったんやな。」

「「「「うっ。」」」」

「本当に・・・・本当に・・・・・・・みんな・・・・・揃いも揃って・・・・・私なんかの為に・・・・・・・あほちゃうか。」

すると、はやては涙を流し始めた。

「主人……。」

「はやて……。」

「はやてちゃん……。」

「主人……。」

4人ははやてが自分の為に泣いている事に気付いた。

「もう、私に黙ってこんな事しないと約束してくれや!」

「申し訳ありません主人はやて。」

シグナムは4人の代表となってはやてに謝った。

「いいんや、ニッ君と戦った時は私はニッ君にどうしてこうなったんやと聞いたら、お前の為に俺と戦っていたんだと言ってくれたんや。」

「ニニックが?」

(あれ?俺の名前を何気にシグナムから呼ばれるのは初めてな気がする。)

すると、ニニックの前にシグナムが来た。

「・・・・ニニックだったか?」

「そうだが。」

ニニックはシグナムに返事をすると、シグナムは頭を下げた。

「お前の魔力を奪おうとして、負けた挙句に我々の傷を治してくれて感謝する。」

「・・・・・きにするな、俺は銀河の平和を守る正義の味方である銀河パトロール隊員だからな、当たり前の行動を行なったまでだ。」

ニニックはそう言った後、シグナムは頭を上げた。

「そうか、それでも私はお前に個人的に感謝しているぞ。」

「・・・・・・勝手にしろ。」

ニニックはあまり人からお礼を言われるのは慣れていなくて、こんな乱暴的な言動を取っていた。

「ほらほらニッ君、シグナムはニッ君に感謝しているんやから素直にそのお礼の心を受け取ったらどうや?」

「・・・・・・わかったわかった、一応感謝を受け取っておくぞ。」

ニニックははやてに言われて仕方なくシグナムのお礼を受けた。

「ところではやて。なんでニニックの事をニッ君なんて呼んでいるんだ?」

「それは私とニッ君は友達やからや。」

「友達?」

「そうや、友達はなニックネームちゅうもんで呼ぶ事によって仲が良くなるんや。」

「へぇー、じゃあニニックもはやてにあだ名を付けているのか?」

ヴィータはニニックに聞くと、

「ああ、一応たぬき娘と呼ぼぉんがっ⁉︎」

すると、急にニニックは倒れた。

「えええっ?ど、どうしたんだ?」

「もしかして、我々との戦いの傷を癒していないのか?」

「それなら私に任せてっ⁉︎」

シャマルはニニックの様子を確認しようとしたら、急に止まった。

「おい、どうしたんだシャマル?」

「まさかシャマルも怪我が癒えてないのか?」

シグナムとヴィータはシャマルを心配するが、

「ふ、2人ともニニック君を見て。」

2人はシャマルに言われた通りにニニックを見たら、

「「なっ⁉︎んだと?」」

2人はシャマル同様驚いていた。何故2人が驚いていらのかと言うと、それはニニックのズボンの中から猿の尻尾らしきものが飛び出てそれをはやてが握っていた。

「あ、主人はやて。それは・・・・ニニックのズボンから飛び出ているそれはなんですか?」

「何って、見ての通り尻尾やけど?」

「「「尻尾っ⁉︎」」」

シグナム達はニニックに猿のような尻尾が生えていることを初めて知った。

「ニニックお前は何者なんだ⁉︎」

シグナムはニニックは何者かと聞くが、

「お、おい・・・その前にはやてを・・・・・な、何とかしてく・・・・れ。」

ニニックは衰弱している状態でシグナム達にはやてを止めるように頼んだ。

「お、おいはやて!なんか分かんねーけど辞めた方が良いぞ。」

「うーん、そうやな。ちょっとやり過ぎてしもうた。」

はやてはそう言うと、ニニックの尻尾をはなした。

「はぁー、はぁー、は、はやていきなり何しやがるんだ。」

息が荒くなったニニックははやてを睨んだ。

「そ、そんなに睨まなくてもええやん。てか、そもそもニッ君が私の事をたぬきなんて呼ぶからいけへんやろ。」

「お前は俺にニックネームをつける時に俺もお前にニックネームをつけてやると言って、なんでも良いと言ったじゃねぇか!」

「そうやけど、たぬきはあんまりや!こんな将来別嬪さんになる予定の私をたぬき呼ばわりなんて可笑しいとちゃうか?」

はやてはそう言ったあと、ニニックははやての顔をじっと見た。

「な、なんや?あ、さては私の美貌にメロメロにな「ぷっ!」・・・・ちょっと待ち!今私の事を馬鹿にしたな⁉︎馬鹿にしたやろ⁉︎ええ?そうやろ!」

はやてはニニックの首元を掴みグラグラ揺らして聞いた。

「将来別嬪になるって言った奴はロクな奴が居なかったぞ。」

ニニックはそう言うと、はやてのこめかみ辺りに青筋がたった。

「なんやて⁉︎そんな事言うならまた尻尾を握っ「バシッ」イタッ!」

ニニックははやてが尻尾を握る前に尻尾で頭を攻撃した。

「な、なんて事をするんや⁉︎こんな美少女の頭を叩くなんてそれでもあんたはほんまに日本人か⁉︎」

「サイヤ人だ!」

(((サイヤ人?)))

3人はニニックが自分の事をサイヤ人と呼んでザフィーラ以外の3人はそれはなんなのかわからなかった。

「あっ!そうやった。シグナムとヴィータにシャマルはニッ君は何者か知らんかったやろ?」

「は、はい。彼は銀河パトロールという組織に入隊している事以外全く知りません。」

「ねぇ、ニニック君。銀河パトロールとサイヤ人って何なの?」

シャマルはサイヤ人と銀河パトロールについて聞いてきた。

「銀河パトロールって言うのは、文字通りこの宇宙にある四つの銀河の平和を守る正義の組織だ。」

『四つの銀河?』

はやて達はニニックの言った四つの銀河と言うのが良く分からなかった。

「ん?何だ知らなかったのか?この宇宙には四つの銀河が存在しているんだ。」

『ええええええっ⁉︎』

「「何だと⁉︎」」

シャマルとヴィータはやては物凄く驚いていた。シグナムとザフィーラは冷静だったが、それでも少し驚いていた。

「何だよ?はやてはまだわかるがお前達4人は知っていたんじゃ無いのか?」

「し、知るわけないだろ⁉︎」

4人を代表してヴィータが答えた。

「文字通り世界は広かったのか。」

シグナムはボソッとそんな事を言った。

「因みに私達のいる銀河って何処なんや?」

はやては自分たちの住んでいる銀河は何処なのかと聞いた。

「ここは確か銀河マップによれば南の銀河の地球だな。」

「ヘェ〜、ん?南の銀河の地球?まるで地球がここ以外にあるみたいな言い方やな。」

「南の銀河以外にもそれぞれの銀河には地球は存在しているぞ。」

ニニックがそう言うと、はやては驚いて椅子から転げ落ちそうになったが、シグナムがそれを防いだ。

「ほ、ほんまかいな?て事はニニックはこの地球以外の地球に行った事あるんか?」

「いや、俺は行った事ないがジャコが北の銀河にある地球へ行った事があるんだ。」

『ジャコ?』

このときはやて達はなんか弱そうな名前だと思った。

「ジャコは俺の先輩だ、丁度ランチを食べにこの地球へ一緒にやって来たんだ。」

「ファミレス行く感覚でこの地球へやって来たんかい!?」

と、はやては追わずおもわずツッコミを入れてしまった。

「あれ?でもランチに来たのにこんな長く地球に滞在してもいいの?銀河パトロールの仕事は不味いんじゃないの?」

シャマルはニニックを心配するが、

「大丈夫だ、俺はエリート隊員だからある程度サボっても問題ないんだ。それにそれぞれの銀河は時の流れは違うから。多少の問題はない。」

「まるでうらしま太郎みたいな設定やな。」

はやて達は時の流れの違いはうらしま太郎説で理解した。

「そしてサイヤ人って言うのは北の銀河にある惑星ベジータに住んでいる戦闘民族だ。」

「戦闘民族?って事はお前以外の奴も強い奴がいるのか⁉︎」

ヴィータはそう言うと、ニニックは頷いた。

「成る程、態々故郷から離れて銀河の為に平和を守っているのだな。」

「いや、そうじゃないぞ。そもそも俺の故郷の惑星ベジータは三年前隕石によって無くなったんだ。そして、そこに住んでいたサイヤ人も俺の親を含めほぼ絶滅した。」

『えっ?』

ニニック以外のその場にいた全員が驚いた。

「一応言うが、同情するなよ。サイヤ人は自分で言うのも何だが殺し合いを楽しむ悪党みたいなものだからな。俺は寧ろ清々している。」

「ニッ君!自分の親が死んで悲しくないんか⁉︎」

はやてがそう言うが、ニニックは首を傾げた。

「はぁ?なんで俺が親の為に悲しまないといけないんだ?」

「なんでって、自分の家族が居なくなるのは悲しくなるやろ⁉︎」

はやてはニニックに必死で訴えるが。

「はっ!あんな俺をサンドバッグの様にこき使ってきたゴミにも等しい親が死んで悲しむ?寧ろその逆だ!俺は嬉しい限りだ!いつも誇り高きサイヤ人のエリート戦士の息子だったら、早く力をつけてその力をフリーザ様とベジータ王そして惑星ベジータの為に貢献しろだと⁉︎俺は親の道具でもフリーザ軍の道具でもましてや惑星ベジータの道具でもない!俺は俺だ!ふざけるのもいい加減にしろ!」

ニニックは後半怒りの感情を出しながら関係ないはやて達にあたり額に青筋が立ち、そのまま気が解放された。

「きゃっ!」

その所為で車椅子に座っていたはやてや周りの家具が倒れた。

「は、はやて!」

「はやてちゃん!」

シャマルとヴィータははやての身に怪我が無いかを確認した。

「主人⁉︎ニニック貴様ぁ!」

シグナムは私服から一瞬でバリアジャケットと呼ばれる服をまといレヴァンテインを構えた。

「・・・・・いいか?俺の親は毎日仕事に行っているが、それは仕事と言う名の大量殺人だ。惑星ベジータの殆どのサイヤ人は数多の星をフリーザ軍と共に征服して来たんだ。そんな俺は嫌だから俺は惑星ベジータと親を捨てて出ていったんだ!そして俺は銀河パトロール隊員になって数々の犯罪者を倒して来た・・・・・・・・・・だが、いつも犯罪者を倒すと俺の手にあるのは犯罪者の返り血だ。俺はエリート隊員など呼ばれるが周りからは軽蔑な視線で見られる。俺は其奴らがそんな視線で俺を見るからそんな目で見るのを止めるように一方的に拳で語って来た・・・・・・・結局俺は正義の組織に属してもサイヤ人、罪人なんだ。」

ニニックはそう言っていると、はやてはニニックの手を掴んだ。

「ニッ君は罪人なんかやない!だしかにニッ君の種族はごっつ悪いかもしれへん!でもなぁ、ニッ君はその事が嫌だから正義の組織に入って悪もんを倒してきたんやろ⁉︎」

はやてはそう言うと、

「・・・・そんな目で俺を見るな!」

「きゃっ⁉︎」

はやてを車椅子ごと倒した。

『主人!』

「はやて!」

「はやてちゃん!」

4人ははやてを心配しながらニニックを睨んだ。

「・・・・いいさ、どうせ俺は罪人なんだ。サイヤ人は所詮やる事を変えても悪者だ。」

そう言って、窓を開けて庭へ出て宇宙船に乗り込んだ。

「ま、まってえな!」

はやてはニニックを止めるように言うが、

「・・・・・じゃあな。」

「ニ、ニニックゥゥゥゥゥゥゥゥゥウッ!!」

はやての叫びも虚しくニニックは止まらず宇宙船を起動させてそのまま上空へ飛んでいった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・・・・・・。」

ニニックは大気圏を抜けて地球を見ていた。

(結局俺はどんな事をしても罪人。俺が犯罪者を倒すと周りにいる民間人が犯罪者以上に俺を恐怖する・・・・・・・。)

ニニックは頭を抱えて悩んだ。

(どうすれば良いんだ?どうすれば俺はサイヤ人としての罪を消す事が出来るんだ⁉︎)

ニニックはそう悩んでいると、

「お困りの様ね。」

「っ⁉︎誰だ⁉︎」

後ろを振り向くと其処には、肌が水色で赤い服を着た謎の女と、それと似た様な謎の青年がいた。

「な、何者だ⁉︎いつからこの船に乗っているんだ⁉︎」

ニニックは席から立ち戦闘態勢に入った。

「安心して私達は貴方の味方よ。」

「味方だと?」

ニニックは味方と言った謎の女が怪しかった。

「聞いてちょうだい。私達はタイムパトローラーと言う時の流れを正す事を行なっている者よ。」

「タイムパトローラーだと?」

「ええ、そうよ。私達は時の界王神様から貴方を助けてほしいと頼まれてこの時代に来たのよ。」

「なっ!時を超えただと⁉︎時間のコントロールは銀河法では違は「私達は時の界王神から頼まれたから特例としてその法律を無視する事が出来るのよ。」・・・・・・・・そうか。でっ?そのタイムパトローラーの・・・・えっと。」

ニニックは2人の名前が全く分からなかった為どう呼ぶか分からなかった。

「あら?紹介が遅れたわね。私の名前はトワよ。そしてこっちが私の作ったミラよ。」

「フンッ。」

謎の女トワは自分と青年ミラにの自己紹介をした。

「待て、作っただと?それってもしかしてお前は人造人間か?」

「その通りよ、ミラは私の作った最高傑作よ。ミラは数多の戦士達の戦闘データが内蔵している最強の人造人間よ。」

「・・・・・・。」

ニニックはミラの戦闘力を図る為、スカウターを起動させるがスカウターにはミラの戦闘力が映し出されなかった。

「ふふふ、人造人間っていうのはそのスカウターって道具では探れないものよ。」

トワがニニックを馬鹿にする様に言った。

「それならあんたはどうなんだ?」

ニニックは今度はトワにの戦闘力を図った。

カタカタカタカタカタカタカタカタ

「馬鹿なっ⁉︎戦闘力が10000を超えても上昇している⁉︎」

カタカタカタカタカタカタカタカタ ボンッ

すると、スカウターがトワの戦闘力を数値化できず爆破してしまった。

「・・・・・・まさか20000を超えるなんて。」

ニニックは恐怖を感じた。もしかしたらこの2人はあのフリーザでさえも勝る戦闘力を持っているのかと考えてしまった。

「ふふふ、それで話は戻すけど貴方の罪を消すのは一緒に時の流れを乱すものを排除するのが良いのよ。」

「・・・・・つまり俺をタイムパトローラーにスカウトするって事か?」

ニニックはそう言うと、トワはそれを肯定する様に頷いた。

「そうよ、どうするのかしら?このまま周りからは軽蔑の視線を見られながら銀河の平和を守っていくか。それとも私達と共に来る・・・・・貴方はどちらを選ぶのかしら?」

トワはそう言ってニニックに手を差し伸べてきた。

「・・・・・・いいぜ。」

ニニックはトワの手を握った。

「なってやるよ。銀河の平和を守るだけじゃ罪が償えないならタイムパトローラーになって手っ取り早くサイヤ人の罪を償ってやるよ!」

ニニックがそう言うと、トワは怪しい笑みを浮かべた。

「そう、それが貴方の答えね。ならこの仮面を着けなさい、そうすれば貴方は正式にタイムパトローラーに入隊出来るわ。」

そう言ってトワは怪しい仮面をニニックに渡した。

「・・・・・いいだろう。」

そう言ってニニックは仮面を被った瞬間だった!

「・・・・う・・・あ・・・・が・・・ゲ・ゴギグゲ・バベビブベゾ⁉︎・・・・。」

ニニックは人の言葉とはおもえない言葉を発しながら仮面から出る謎の力に苦しみもがいた。しばらく経ったら急に動きが止まりトワの前に膝をついた。

「ふふふっ、成功ね。サイヤ人ってのは本当に頭が悪いわね。」

「全くだ。」

トワとミラはそう言うと、仮面に支配されたニニックを見た。

「これからは私の僕として働くんだよ。」

「aa…………。」

ニニックはトワの言うことに答える様に唸った。



トワ(?歳)種族???

戦闘力20000〜計測不能

謎の女性トワは自分たちの事をタイムパトローラーだと言ってニニックを騙してニニックを自分の忠実な僕にした。そして戦闘力は20000以上である。ニニックが使っているスカウターは旧型だが、恐らくフリーザより戦闘力が上である。そして人造人間であるミラを作った人物でもある。

ミラ(?歳)種族人造人間

戦闘力 計測不能

トワが作った人造人間。トワ曰く様々な戦士の戦闘データがインプットしてある最強かもしれない。パワーは未知数だ。


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第7話 其々の秘密を明かす時と謎の3人現る

今回はジャコがメインなのでニニックの出番はありませんが、終盤にはあの3人が出て来ます。
それではお楽しみください。


時はシグナムが起きる頃の時間に巻き戻る。
とある家にある一室、其処でベットに寝ている金髪のお嬢様、アリサ・バニングスであった。

「・・・・・う〜ん。」

アリサは朝日の光が窓から差し込んで来ると、目を覚ましてベットから上体を起こした。

「うーん、よく寝た。」

アリサはベットから出て洗面所へ向かったら、

「うん?起きたか。」

「おはようジャコ。」

丁度ジャコも洗顔をしに洗面所へ来ていた。

「そう言えばお前は学校に通っているのか?」

「当たり前でしょ?小学校に通うなんて義務教育よ。」

「ほーう、ちゃんと学校に行くのか。」

「何よ。私が学校に行ったら駄目なの?」

「いや、寧ろその反対だ。お前は授業をサボるなよ。サボってしまうとブルマみたいな性格になりそうだからな。」

「だからなんで下着で性格を決めるのよ⁉︎」

「ん?ブルマは下着では無いぞ。」

「あっ、そうだったわね。確かにブルマは下着では無くいr「下着ではなく人間だぞ。」って、えええええっ⁉︎」

アリサはジャコが言っているブルマは衣類の方では無く人間だったらしい。

「てことは昨日から言っていたブルマとタイツって。」

「勿論地球人の女たぞ。」

それを聞いたら脱力感が凄く床に座ってしまった。

「どうしたんだ?お前も顔を洗って早く朝食を食べに行くぞ。」

ジャコは既に顔を洗ってサッパリしているようだった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「もぐもぐもぐ。」

「ゴクゴクゴク。」

ジャコとアリサは一緒に朝食を取り始めた。因みにアリサの父親は仕事で早い時間に家を出ている。

「もぐもぐ・・・・・ねぇ。」

「ゴクゴクゴク、ん?何だ?」

「貴方っていつまでこの地球にいるの?」

アリサはジャコにそう言った。

「私は今現在は指令が出されていないから、暫くは此処にすませてもらうぞ。因みに親父さんに許可を貰ったからな。」

「・・・・・はぁ。」

アリサは溜息をついた。暫くはジャコと生活するのかと思うと身が重く感じる。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「行ってきまーす。」

「行ってらっしゃい。」

ジャコはアリサが学校に行くのを確認した。

「さてと、私は暇だからビルに止めてある宇宙船を回収しに向かうか。」

そう言って、玄関の扉に手をかけようとしたらふとある事を思い出した。

「待てよ、このままの姿だとまた昨日みたいに私を捕まえる連中が出るかもしれないな・・・・・・どうしたものか?」

ジャコは周りに目立たずどうやって宇宙船を回収しに行くか悩んでいると、ある事を思い出した。

「そうだ、私のブーツはジェットエンジンが付いているからそれで飛んでいけば良いか。」

そう言った後にバニングス家から出た。

「とおっ!」

ジャコはそこから空を飛んで行こうとしたら

「あ、ジャコ君ちょっと良いかい?」

「ブボッ!」

いきなり現れた鮫島が飛ぼうとしたジャコの片足を掴んだ為、ジャコは地面に落ちた。

「ペッペッペッ!・・・何だサメジマ?私がスーパーエリートらしく飛んで宇宙船を回収しに行こうとしたのに何故止めた⁉︎」

「すまない。君に頼みがあってね。」

「頼みだと?」

サメジマはジャコにお弁当箱と水筒を渡した。

「成る程、これは私の昼食と言うわけだな。」

「いや、アリサお嬢様が弁当と水筒を忘れてしまったから届けてくれないかね?」

「私は忘れ物を届ける保護者ではないんだぞ!それにこれから宇宙船を回収しに行こうと「もし、届けてくれたらおやつに出来たてのチーズケーキを食べさせてあげよう。」・・・・・良いだろう。これも銀河パトロールとしての役目だ。必ずアリサに届けよう。」

スーパーエリートがチーズケーキで買収される。

「では、改めて行って来るぞ。」

「お気をつけて。」

ジャコはブースターを動かし宙を浮いた。そして、そのままアリサが通っているのか学校を目指した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、ここは私立聖祥大付属小学校。
其処でアリサは算数の授業を受けていた。

「それではバニングスさん。問題を解いてください。」

「はい。64×6=384です。」

「はい、正解です。」

アリサは問題を正解した事に嬉しく、軽く笑みを浮かべた。

「すごいねアリサちゃん!」

「流石アリサちゃんだよ。」

「授業が終わったら解き方を教えて。」

そう言ったのはアリサの友達だった。

「良いわよ、ところで次はなのはが問題を解く番よ。」

「あっ、そうだった。頑張るよ。」

「まぁ、なのはなら何とかなるでしょ。」

アリサはなのはと言う茶髪のツインテール少女が問題を解けると思っていたが、

「それじゃあ高町さん。この問題を解いてください。」

「はい、36×9=323です。」

なのはは問題を答えるが、

「高町さん惜しいです。正解は324でした。」

「にゃははは、間違えちゃった。」

なのはは頭をかいて誤魔化した。

「なのはちゃん惜しかったね。」

「ドンマイなのは、次はきっと大丈夫。」

ファイトとすずかは問題を間違えたなのはを励ました。

「ありがとうすずかちゃん、ファイトちゃん。」

なのは2人にお礼を言った。

「まぁ、なのはも頑張ったからこの調子でがっ⁉︎」

「?どうしたのアリサちゃん?」

なのはは急にびっくりした顔をしたアリサにどうしたのか聞いた。

「な、何でも無いわよ。」

「えっ?でも、明らかに変な「何も無いわよね?」は、はいなの‼︎」

なのはそれ以上聞かなかった。いや、聞こうとしたらとんでもない目に合うこと予測できた。

キーンカーンカーンカーン

「はい、これで午前の授業は終わりよ。」

『起立、礼。』

号令が終わった後、アリサは教室を飛び出そうとした。

「アリサちゃん⁉︎そんなに走って何処へ行くの⁉︎」

なのははアリサに何処へ行くのか聞いたら、

「3人とも絶対付いてこないで、絶対来ないでね。冗談抜きで後をついて来ないで!」

アリサは3人そう言って教室を出ていった。

『・・・・・・。』

3人は怪し過ぎるアリサの行動に気になった。

「フェイトちゃん、すずかちゃん。アリサちゃんを追いかけるよ。」

「「えっ?」」

2人はなのはがアリサの忠告を無視した事に驚いた。

「アリサちゃんは私とフェイトちゃんがいつも隠し事をしているって、突っかかって来るから今度は私達が突っかかる番なの。」

(それって、私はあまり関係ないような気がするんだけど。)

なのははそう言うが特に隠し事をしていないすずかまで巻き込まれてしまった。

「・・・・そうだね、私も行ってみる。」

「流石フェイトちゃんだよ。もちろんすずかちゃんもだよね。」

「ええっと、私は「拒否権は無いなの!」

そう言ってフェイトとなのははすずかの手を掴んでアリサの後をつけていった。


そして、アリサは屋上に来ていた。

「はぁ、はぁ、はぁ。」

アリサは全速力で屋上に行った為、荒い息を吐いていた。

「はぁ、はぁ・・・・ジャコ、出て来なさい。」

アリサはそう言うと、屋上にあるベンチの下からジャコが出て来た。

「全く、なんであんたが私の学校にいるのよ?」

「お前が弁当と水筒を忘れたから届けに来てやったんだ。」

ジャコがそう言うと、アリサの名前が書かれたお弁当箱と水筒を出した。

「だからと言って、なんでよりにもやってあんたなの?普通は鮫島が届けに来るところでしょ?」

「そのサメジマに頼まれたんだ。だから、住人の目を欺いてここまでやって来たのだ。」

(鮫島のやつ、絶対ジャコを買収したわね。)

アリサはそう思っていると、

「む?」

「?どうしたのジャコ?」

ジャコは目を扉に集中させていた。

「・・・・・・。」

カチャッ

「ジャ、ジャコ⁉︎あんた何しているのよ⁉︎」

アリサはいきなりジャコが銃を引き抜き、それを屋上の出入り口の扉に向けた。

「何者だ⁉︎私とアリサのやり取りをこっそり見ている奴は⁉︎」

「えっ?誰か見ているの⁉︎」

アリサはジャコに言われて、出入り口の扉を見た。

「今から3秒数える。その内に出て来なかったら、私のエリートビームを浴びせてやるぞ。」

「エリートビームって、ただのビーム銃でしょ?」

「其処はあまり突っ込むな、それでは数えるぞ。い〜〜〜〜〜〜ち。」

ジャコはカウントダウンを始めたが、出て来なかった。

「にぃ〜〜〜〜〜〜い。」

2秒数えても扉からは出て来なかった。

(ひょっとしてジャコの勘違いじゃ?)

アリサはジャコの勘違いだと思い始めた。

「これが最後だ。さぁ〜〜「バタン」

するとジャコが3秒を数え始めたら、扉が勢いよく開いた。

『う、撃たないで(なの)‼︎』

なんと、扉から出て来たのはアリサの友達であるなのはとフェイトにすずかであった。

「な、なのはにすずかとフェイト⁉︎」

アリサは扉に隠れていたのは親友の3人だった事に驚いた。

「ご、ごめんなさいアリサちゃん。」

「ば、ばれちゃった。」

「私は嫌だって言ったのに〜。」

3人はそれぞれそんな事を言った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「でっ?なんで後をつけて来たの?」

アリサは腕を組んで3人に聞いた。

「だ、だって、いつもアリサちゃんは私とフェイトちゃんが隠し事をしているっていつも突っかかって来るからつい。」

なのははそう言った。

「だから、今度は逆の立場になって私達突っかかれる側の気持ちを知って貰おうとやったの。」

フェイトはなのはに続いてそう言った。

「あのぉ、私は関係無いからもう戻「駄目よ!」あぅ……。」

すずかは全く関係無いのに、2人に巻き込まれた被害者である。

「・・・・はぁー、わかったわよ。もう私はなのはとフェイトの隠し事を暴こうとはしないわよ。」

アリサがそう言ったらなのはがこんなことを言って来た。

「・・・・・私も2人に隠している事を話すよ。」

「「えっ?」」

急になのはが隠し事を晒そうとした。

「なのは・・・・いいの?」

フェイトは本当に話しても良いのか確認を取る。

「うん・・・・・少し怖いけど、アリサちゃんの秘密を知ったから今度は私達が秘密を明かす番だよ。」

「・・・・・わかった。」

なのはとフェイトは2人に向き合った。

「アリサちゃんすずかちゃん。」

「実は私達は・・・。」

なのはとフェイトは話した。1年前に魔法少女になってジュエルシードと呼ばれるロストロギアを巡って戦い。時空管理局という組織と知り合い、フェイトの母プレシアがその事件の黒幕で死んだフェイトの姉のアリシアを蘇生しようとした。そしてフェイトはアリシアのクローンだという事を全て2人とついでにジャコにも話した。

『・・・・・・・・。』

なのはとフェイトの秘密を知ったアリサとすずかは黙ってしまった。

「ごめんなさいアリサちゃん、すずかちゃん。今まで黙ってて。」

なのはとフェイトは頭を下げた。

「2人とも頭を上げて。」

アリサはそう言うと、すずかとアリサは怒っていなかった。

「全く、私達が知らないところで漫画やアニメみたいな事していたなんてね・・・・でも2人ともありがとうね。」

「「えっ?」」

なのはとフェイトはアリサがお礼を言ったことに驚いた。

「私達のこの町の平和を守ってくれてありがとうなのはちゃん、フェイトちゃん。」

すずかもフェイトとなのはにお礼を言った。

「アリサちゃん・・・・・すずかちゃん。」

なのは涙を流し始めた。

「なのは泣くんじゃ無いわよ。全く、私達がそんな事を知って、関係を変えると思っていたの?」

「い、いやそんな事は・・・・・・・ごめんなさい。」

なのは否定しようとしたが、無言でこちらを見ていることに耐えきれず素直に謝った。

「それにフェイトもフェイトよ!あんたがそのアリシアだっけ?そのアリシアのクローンだからって、私が軽蔑するわけないじゃ無い。フェイトはフェイトよ。あんたはそのアリシアのクローンじゃなく1人の人間よ。」

「そうだよ、フェイトちゃんは自分の思考を持って生きているからフェイトちゃんは立派な人間だよ。」

「アリサ・・・・すずか・・・・・あ、ありがとう・・・・・!」

フェイトはなのは以上に涙を流した。それを見たアリサとすずかはハンカチで2人の涙を拭き取った。

「ほらほら私達の町のヒーローさん達が涙を流すなんて似合わないわよ。」

「フェイトちゃんもそうだよ。」

2人はそう言った。

そして、それから10分が経ち。お弁当を食べ始めようとした。

「それにしてもアリサちゃん。さっきからフェイトちゃんを見ている・・・・・宇宙人さんはどう言う経緯で知り合ったの?」

そう言ってなのはは先程から360度フェイトを見渡しているジャコについて聞いた。

「あいつはジャコって言って、なんか知らないけど銀河パトロールって言う組織に属しているエリートだって言っていたわ。昨日の夕方辺りに知り合って今は私の家で居候させているの。」

アリサはジャコについて軽く説明した。

「エリートではなくスーパーエリートだ。全く南の銀河の地球はランチを取るために来たつもりが、まさか願いが叶う宝石に、時空管理局の干渉、破棄された筈のプロジェクトF.A.T.Eで生み出されたクローンとは・・・・・全くどれ程の銀河法違反行為を起こしているのだか。」

「す、すいません。」

フェイトはジャコに謝った。するとなのははある事を思い出した。

「そう言えば、前にクロノ君に時空管理局以外の宇宙を守っている組織は無いか聞いたら銀河パトロールって言う構成員は約40人しかいないけど時空管理局よりも偉い組織があるって聞いた事があるの。」

なのはがそう言うと、

「確かに私は時空管理局とは違って南の銀河だけではなく東西南北の銀河全ての活動が許されているのだ。」

「ジャコって・・・・本当にスーパーエリートって奴だったんだ。」

アリサは信じられないと言う顔をしてジャコを見ていた。

「それにしても私達がこうやって秘密を明かせらように出来たのはジャコさんのお陰だね。」

なのはそう言うと、

「当たり前だ。これも全て私の力なのだ!」

ジャコは威張った。

「ところであんたはいつまでここにいるつもりよ。」

アリサはいい加減邪魔になって来たジャコに言った。

「おっと、私は宇宙船を取りに行く途中だったのだ。」

そう言って、飛んで行こうとしたら、

「ジャコさんの宇宙船⁉︎私も乗ってみたーい!」

と、なのはは言って来た。

「駄目だ駄目だ。私の宇宙船はデリケートだからお前の様な奴が乗ったら壊れてしまう。」

ジャコはそう言うが、

「ええー、あっ!そうだだったら翠屋のチーズとフルーツ牛乳をあげるから、それで乗せてほしいの。」

なのはがチーズとフルーツ牛乳で釣るとジャコは涎を垂らした。

「いいだろう。そこまで言うのなら乗せてやらんこともない。」

「やったー!」

なのはは喜んだ。初めて宇宙人の宇宙船に乗れることが嬉しそうだった。

「では、早速私は宇宙船を「ドガアアアアアアアアアアン」

突如屋上にエネルギー弾が落ちて来た。

『うわぁぁぁぁぁあ⁉︎』

そしてその場にいた5人は吹っ飛ぶ。

「な、なんなの?」

「まさかこのあいだの⁉︎」

フェイトとなのは身構えた。すると、煙から3人の人影が現れた。

「だ、誰?」

「知らないけど、やばそうだよフェイトちゃん!」

なのはとフェイトは身の危険を感じ、ポケットから何かを取り出そうとしたが、

「あ、そうだった。今はレイジングハートを持っていなかった。」

「私もバルディッシュが・・・・。」

2人は現在、デバイスを持っていなかった為謎の敵の対抗策は持っていなかった。
すると煙が晴れるとそこには、身体ががっつりした赤い牛みたいな宇宙人と全身白で少し細めの宇宙人に真ん中には背が小さい青色のコアラの様な宇宙人がいた。そして3人にはニニックが使っていたタイプのスカウターを装備していた。

「ソルベ様、娘を回収しました。」

「ご苦労シサミ。」

シサミと呼ばれた赤い牛の宇宙人は肩に気絶したすずかを担いでいた。

「すずか⁉︎」

「貴方達はすずかちゃんに何をしたんですか⁉︎」

フェイトとなのははそう言うと、ソルベと呼ばれた宇宙人はなのは達に向いた。

「何者だ?」

「私達はすずかちゃんの友達です!」

「すずかを離して!」

フェイトとなのははすずかを返す様に言った。

「ソルベ様、あの2人はどうしますか?」

「なんなら私が片付けましょうか?」

白い宇宙人はなのは達をどうするかソルベに相談するとシサミと呼ばれた宇宙人がなのは達を片付けようかと言った。

「待てシサミにタゴマ。あの2人の戦闘力を測ってみろ。」

タゴマとシサミはソルベに言われた通りに、スカウターを使ってなのは達の戦闘力を測った。

カタカタカタカタ ピピピピピッ

「こっちは戦闘力380です。」

「金髪の方は戦闘力は403みたいですが、それがどうかなさったんですか?」

タゴマとシサミにとってはなのは達の戦闘力は恐るるに足りない数値だった。

「この星の連中はどれもこれも戦闘力が低い、だがその2人はこの星の中で上位に値すす戦闘力の持ち主だ。そいつらを我がフリーザ軍へ入れて特訓をすれば恐らく我々程とはいかないが、十分にフリーザ軍に貢献できるほどの戦力になるぞ。」

ソルベはタゴマ達にそう言った。

「では、あの娘達を?」

「左様だ、タゴマよあの娘達を捕らえよ。」

ソルベはそう言うと、タゴマは一瞬でなのは達の背後に周り2人の首元を叩き、意識を奪った。

「ソルベ様捕まえました。」

「それでは、我々は船に戻るぞ。」

3人はなのはとフェイトとすずかを抱え、飛んでいった。しかし、ソルベ達は1つ誤っていた事があった。それは・・・・・・。



「「きゅー。」」

その場で気絶したジャコとアリサの存在に気づかなかった。



高町なのは(9歳)種族地球人

戦闘力 380

一年前にユーノと知り合いデバイスのレイジングハートを使い魔導師になりフェイトとジュエルシードを巡り戦った。その途中で時空管理局と知り合いジュエルシード回収を一緒に協力することになる。
今現在はそのデバイスは持っていない為戦う手段はない。

フェイト・T・ハラオウン(9歳)種族クローン

戦闘力403

元々はなのはとは敵同士だったが、戦っていくうちに互いの心情を読み仲良くなり、自分がクローンと知ってショックを受けるがそれを振り払い母であるプレシア・テスタロッサを止めようとするが、プレシア・テスタロッサは娘のアリシアが入ったカプセルと供に虚数空間に落ちていった。その後、ハラウオン家に養子として向かい入れられる。
なのは同様デバイスを持っていなかった為戦う手段は今は持っていない。


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第8話 アリサの死ぬ気と超エリート隊員の勇気

今日は少しジャコが成長します。こんなのジャコではないと言う人も出るかもしれませんが、気にしないで下さい。


ソルベ達がなのは達を攫ってから5分が経った。

ウーウーウー

ソルベ達が放った気弾の所為で学校はパニック状態になり、生徒と職員は全員避難をした。2人を除けばの話だが、

「・・・・うぅ。」

屋上で気絶していたアリサが意識を取り戻した。

「こ、ここは・・・・・たしか私はなのは達とお昼を食べていたら光が。」

アリサは上体を起こして周りを確認した。

「な、何よこれぇぇぇぇぇぇぇぇえ⁉︎」

アリサが驚くのも無理はない、何故なら屋上が黒焦げであったからだ。

「な、なのは達は⁉︎」

アリサは周りを確認するが、なのはとフェイトとすずかはその場にはもういなかった。

「そ、そうだ!ジャコは⁉︎ジャコは何処に行ったの⁉︎」

そう言って、立ち上がってジャコを探そうとしたら、

グニャ

「・・・・・え?何この感触は?足に何かがっ⁉︎」

アリサは足元をみたら、そこにはジャコがアリサの足によって顔を踏まれていた。

「ジャッ!ジャコォォォォォォォォォオッ!!しっかりしなさい!」

アリサはジャコを起こそうと首元を掴み激しく揺らして意識を取り戻そうとしたり、頰にビンタをしたり更には腹パンをした。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「それにしてもアリサ、私を起こしてくれた事を感謝するが、なんか顔のあちこちが膨張しているのは何故だ?」

ジャコの顔面がたんこぶや青タンで覆われて顔だけ見たら誰だか判別できなくなってしまうほどの顔になってしまった。

「き、きっと火傷でできた水膨れよ。」

アリサも流石にやり過ぎたと、心から反省している。

「それにしても、何が起きたんだ?」

「分からない、気がついたらなのは達がいなくなっていた。」

「そうか、それにしてもこの焦げ跡・・・・・・・まさかニニックか⁉︎」

「ニニック?そう言えばジャコにはそのニニックって言う部下と一緒に此処に来たのよね。」

「そうだが。(まさかニニックは私が今まで手柄をほぼ全て持っていったことに不満を持って襲って来た挙句になっぱ達を攫ったのでは・・・・・⁉︎)」

ジャコはニニックの凶暴なサイヤ人の血が目覚めて襲って来たかと思っていた。ついでに言おう。なっぱでは無い、なのはだ!

「と、とにかく連絡を「ジリジリジリ!」噂をすれば!」

ジャコは通信をして来たのはニニックだと思い通信に出た。

「ニニックかっ⁉︎」

《ニニックではなく銀河王なんだが。》

「こ、これは失礼しました銀河王様‼︎」

「ねぇ、誰と話しているの?」

アリサはジャコは誰と通信しているのかが気になった。

「ところで銀河王様何用ですか?」

《実はさっき、ニニックのスカウターの反応と宇宙船の反応が消えたんだけど、何か知らないか?》

「はっ?ニニックのスカウターならまだしも宇宙船の反応が消えたんですか⁉︎」

「ねぇ、だから誰と会話しているのよ?」

「少し黙っていろ!今は銀河の中で一番偉い銀河王様と通信しているんだ!」

「ぎ、銀河王?(よく分からないけど、こんなに必死になるって事ははジャコより偉くて強そうみたいね。)」

アリサはジャコに言われた通り黙ることにした。

「そ、それでニニックは今何処に⁉︎」

《他の隊員達にも捜索しに出かけているんだが、未だに見つからなくて。とにかく情報が入ったらすぐ連絡を入れる。》

「そうですか、ありがとうございます。」

そう言って、ジャコは通信を切ろうとしたら、

《あ、そう言えば最近隊員の目撃情報でその近くにフリーザ軍の兵士達の姿を確認した事があったから気をつけるんだぞ。》

「えっ?あ、ちょっ⁉︎」

銀河王は通信を切ってしまった。そしてジャコはフリーザ軍の兵士がこの近くにいると聞いて顔を青ざめた。

「どうしたのジャコ?元から顔が青いけど、それより更に顔が青くなっているわよ?」

アリサはそう言うと、ジャコはアリサの方を向いた。

「じ、実はフリーザ軍の連中がこの近くにいると言う情報を銀河王様が教えてくれたんだ。」

「フリーザ軍?何それ?」

アリサはフリーザ軍の存在は全く知らないからよく分からなかった。

「そう言えば、この地球の文明レベルは低いから他の惑星との交流はなかったな。」

「交流してなくて悪かったわね。」

アリサは青筋立てながらそう言った。

「まあ、フリーザ軍と言うのは宇宙の帝王とも呼ばれるフリーザと言う悪い宇宙人が統一している軍隊のことだ。」

「フリーザってどんな顔をしているの?」

アリサはフリーザの顔はどんなものか聞いた。

「ちょうどフリーザの似顔絵を持っているから、これを見てくれ。」

そう言ってジャコは自分で書いたフリーザの似顔絵をアリサに見せた。
※復活のFに出て来た似顔絵と同じ物です。

「・・・・・・これが宇宙の帝王?まったくそうには見えないけど。」

「フリーザ軍を甘く見るなよ。フリーザ軍はたくさんの惑星を支配して来た邪悪な存在だ。場合によっては星を壊滅することもあるんだぞ。」

「ほ、星を破壊ぃ⁉︎」

アリサは最初フリーザ軍がそんなに凄い存在だとは思わなかったが、星を壊滅するって聞いたら、どれ程恐ろしい存在かと理解して来た。

「ま、まさかそのフリーザ軍がなのは達を・・・・・・・⁉︎」

アリサの予想は正解していた。

「いやいや、ニニックより弱いあの3人がフリーザ軍が連れ去るメリットなんてあるのか?」

ジャコはなのは達を小馬鹿する様に言ったら、

「ちょっと!なのは達はこの海鳴市を救ったヒーローなのよ!なんでそんな事を言うのよ!」

「そう言うなら、私の方が数多の星をニニックと共に救ったんだぞ。あの2人が活動していたのはこの星の島国の中にある1つの町だろ⁉︎そんなぐらいでヒーローなんていい気になるな!」

「なんですって⁉︎」

アリサとジャコは睨み合っていたら、

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ

「きゃっ⁉︎」

「のわぁぁぁあ⁉︎」

突如大きな地震が起きた。

「地球にある日本は地震が多い大陸だと聞いたが、これ程とは。」

「そんな訳ないでしょ!こんな大きな地震がそう起きるわ・・・・・け?」

アリサは口を大きく開けて何かに驚いていた。

「どうした、顎でも外れたのか?」

ジャコはそう言うと、アリサは海の方に指をさした。

「ね、ねぇ、ひょっとしてフリーザ軍が使う宇宙船ってあれ?」

「ん?」

ジャコはアリサの指をさした方向にある海を見て見ると、













海の中からフリーザ軍が使用している宇宙船が浮上して来た。

「・・・・・・・そうだな。」

「へ、ヘぇー、そうなの。」

2人は体から大量の汗を出していると、ジャコが明後日の方向へ逃げ出そうとしたが、

「ちょっと!銀河パトロールの超エリートが敵前逃亡しようとするな‼︎」

アリサがジャコの襟を掴んで、逃げるのを止めた。

「は、離せ!わ、私はこれから別の星で悪の犯罪者共を退治に!」

「目の前にその悪がいるんだから、戦って来なさいよ!というか、なのは達は絶対フリーザ軍の連中に捕まっているに違いないわ!だから助けに行くわよ!」

アリサはそう言うが、

「む、無茶を言うな!相手が悪すぎる。残念だが彼女達は諦めろ。」

「はぁっ⁉︎ふざけんじゃないわよ!それでも正義の銀河パトロール⁉︎」

「戦力は明らかにあっちが上だ。我々が行ったところで無駄死するだけだぞ!」

ジャコはアリサにそう言ったら、

バチィン

「うおっ⁉︎な、何をする⁉︎」

アリサはジャコをビンタした。

「戦力が上なんて承知の上よ!私は例え死んでも、なのはとフェイトにすずかを救える事が出来ないと、死んでも死に切れないのよ!」

アリサは真剣な顔をしてジャコにそう言った。

「・・・・・・・馬鹿か、死んだらそこで終わりだぞ。」

「う、うるさいわね!そんな事は「いいだろう、協力しよう。」・・・・え?」

なんとジャコがフリーザ軍の船に行くのを協力すると言った。

「ど、どうしたのさっきまであんたは怖がっていた癖。」

「ふふふふ、まさか?私はただお前の本心を聞いてみたかったのだ、そして合格だ。」

「・・・・・・・・て事は、なのは達を一緒に助けてくれるの?」

「もちろんだ。お前の友達は私の友達でもあるのだろう?それにここいらでニニックの奴に私の活躍の場を作らないと関係が崩れそうだしな。」

ジャコはそう言って、ビーム銃を構えた。

「安心しろ、この超エリートが付いているから3人は必ず救えるぞ。大船に乗った気でいろ。」

ジャコは自信満々にそう言うが、体が少し震えていた。

「・・・・・・・・ありがとうジャコ。」

アリサはジャコは本当は怖がっている事に気付いたが、勇気を出している今の姿を見てそれはあまり気にしなかった。

「私にお礼を言う前になのは達を助けにいくぞ。お礼はその後だ。」

「うん!わかったわ!」

この後、ジャコとアリサはジャコの宇宙船に乗り、ソルベ達に攫われたなのは達を助けにフリーザ軍の宇宙船に向かうのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、南の銀河のとある惑星の近くに1つの小型宇宙船が飛んでいた。

「・・・・・ジャコさんが先程モールス信号でSOSを送ってくれた。信号内容は南の銀河の地球でフリーザ軍の宇宙船が現れる、救援を頼む・・・・・・・・・確かニニックさんの反応が消えたのは南の銀河の地球だったな。これは偶然か?」

宇宙船の中には青いタイツに銀河パトロールのマークが書かれたフリーザ軍の鎧を着た1人のサイヤ人の少年が乗っていた。

「待ってて下さい。今そちらに向かいますから!」

彼は一体何者なのか、次回へ続く。



特に無し






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第9話 ニニックの本心と執務官の覚悟

今日のドラゴンボール超を見て思った事、もう駄目だ、おしまいだ。あいつは伝説のスーパーブロキュアなんだど!中の人がプリキュアと聞くと、ブロキュアという単語が思いつく。

さて、今回はあの後の八神家とやっと登場します時間管理局組がメインの話です。これは八神家の場合は恋愛要素が入ります。
そして、管理局組からは別宇宙のあの人が登場しますからおたのしみにしてください。



その頃、ニニックが出て行った後の八神家では、

「・・・・・・。」

「主人・・・・。」

はやては悲しい顔をして窓から空をみていた。

「ったくニニックの野郎、はやての家を滅茶苦茶にするだけじゃ無くはやてまで傷つけやがって!今度あったらぶっ飛ばしてやる。そんでもってあいつの魔力を「ヴィータ!」な、なんだよシグナム?」

ヴィータが倒れた家具の片付けをしながらニニックの話をするとシグナムに止められた。

「はやてちゃん・・・・。」

シャマルがお茶を淹れてやってきた。

「・・・・・私、お父さんとお母さんが死んで、1人ぼっちやったんや。親戚のグレアムおじさんは私が生活する為のお金を振り込んでくれるんやけど、会ったことは一度も無いんや。私と親しいのはヘルパーさんや石田先生やった。でも、それでも寂しかったんや。私の家族がいなくなって、家族といる温かみが欲しかった。」

『・・・・・・。』

はやての話を真剣に聞き始めた3人はそれぞれ悲しい顔をしていた。

「そんな時に誕生日の日にシグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラが私の所にやってきたんや。おかげ誕生日まで何もなかった私の心をみんなが満たしてくれた。」

「主人・・・。」

「はやて・・・。」

「はやてちゃん・・・・。」

3人ははやての話を聞いて嬉しかった。

「私は家族と一緒に思いやりがある生活する日常は当たり前かと思ってた・・・・・でもニッ君は違かった。」

はやてはそう言うと、シグナム達の方を向いた。

「ニッ君は私と違って生まれてきてから、家族の温かみや愛を感じず、親から虐待を受けて、碌に家族の愛情に恵まれず自分の一族がたくさんの人を殺してきた罪悪感と自分がその一族の1人だと言うことに苦しんでいたんや・・・・・そんな私はニッ君の事をちゃんと理解していないで言っちゃったから、怒っていたんや。」

はやては悲しい顔をしてニニックと自分の家族との違いを言って、ちゃんと理解していないからニニックは怒ったいたんだと、理解した。

「だから、ニッ君とあったら謝っとかんと。」

『・・・・・・。』

はやてはニニックに謝りたかった。誰もが家族の温かみを欲しているのは当たり前だと思っていたが、ニニックみたいに親から虐待を受けた家族の温かみを知らずに育って来たニニックに謝りの言葉を言いたかった。

「なら、我々が探して来ましょうか?」

「えっ?」

「そうよ、はやてちゃん。私たちもニニック君に謝りたいの。」

「だけど、あいつを見つけたらまず謝る前に1発ぶっ飛ばさないと気が済まない!」

3人はそう言うが、もう1つ理由があった。

(我々も主人はやての様な家族の様に接してくれる主人じゃなければニニックの様になっていたかもしれない・・・・・・いや、そうなっていただろう。)

(彼奴の目は昔のあたし達と同じ輝いていない目・・・・・それ以上にどす黒かった目だった。)

(はやてちゃんは気づいていなかったけど、ニニック君は家族の話題になる前からまるで抜け殻のように感情があまり感じなかった。)

それぞれが人として当たり前にある筈のもニニックにはなかった事に気づいた。

「私も手伝わせてもらおうか。」

そこにザフィーラ(狼形態)がやって来た。

「ザフィーラ今まで何処に行っていたんだ?」

「いや、昨日の事を言うか言わないか悩んでいたんだ。」

「どう言う意味だ?」

シグナム達はニニックの本心について気になった。

「その前にこの闇の書を見てくれ。」

ザフィーラはそう言って、シグナム達に闇の書を見せた。

「・・・・・・・ッ⁉︎なんだと⁉︎」

「ど、どうしたんやシグナム⁉︎」

はやてが急にびっくりしたシグナムに何が起きたのか聞いた。

「あ、主人はやて、闇の書のページが・・・・・・・・600ページ埋まっています。」

「「「えっ⁉︎」」」

なんと、あれ程まで蒐集する事が困難だった闇の書のページがあと66ページで完成しそうだった。

「ザフィーラこれは一体どうしたんだ⁉︎」

「それはニニックが自身の魔力・・・・・いや、エネルギーを蒐集してそうなったんだ。」

「ニッ君が⁉︎」

はやてはニニックが自分から己のエネルギーを蒐集していた事に驚いた。

「おい、どう言う事だよザフィーラ⁉︎」

「ザフィーラ、ニニック君はいつ自分から蒐集したの?」

ヴィータとシャマルはザフィーラに聞いた。

「・・・・実は昨日の夜の事だ。」

そう言ってザフィーラは昨日の夜の事を話した。


〜回想〜

「それでシグナム達は大丈夫なのかニニック?」

ザフィーラはニニックにシグナム達の容態を聞いた。

「心配するな、メディカルマシンの力は凄いからな直ぐにあと10分くらいで体はちゃんと全て治るぞ。」

「そうか、感謝する。」

ザフィーラはニニックにお礼を言った。

「気にするな、それにしてもお前らの主人のはやてって言ったか?彼奴の為に魔力とかのエネルギーを集めているんだろ?」

「その通りだ。我々は主人の命を救う為に闇の書の全てのページを埋めるように蒐集を行なっているのだ。」

「・・・・・・・彼奴は愛されているんだな。」

ニニックは微かだがはやてを羨ましく感じていた。

「そうだ、俺のエネルギーを蒐集してくれないか?」

「本気で言っているのか⁉︎」

「・・・・・本気だ。」

「何故他人である上、先ほどシグナム達と戦ったお前が主人の為に蒐集をしようとするんだ?」

ザフィーラはニニックが何故赤の他人であるはやてを助けようとするのかわからなかった。

「・・・・・・・俺は正義の味方である銀河パトロールに入ったのは、銀河の平和を守る為では無く、俺の中に流れているあの屑野郎共の罪を逃れる為に俺は正義という名の元に戦って来た。」

「そうなのか?」

ザフィーラはニニックに聞いた。

「ああ、だけどお前らははやての為に自分の手を汚してまで救おうとしているんだろう?」

「・・・・・そうだ。」

「だから、自分の意思で誰かの為に手助けが出来ればその罪が無くなると思ったな。」

ニニックはそう言って自分の拳を握った。

「・・・・・・いいだろう。ただし多くこの闇の書にエネルギーを送ると死に至る可能性があるから気をつけろ。」

ザフィーラはそう言ってニニックに闇の書を渡した。

「・・・・確かシャマルはこうやっていたな。」

ニニックは自分の胸に闇の書を寄せた。

「・・・・魔力蒐集。」

ニニックはそう言うと、ニニック自身のエネルギーが闇の書に吸われていった。

「ぐ・・・ぉ!」

「無茶はするな、それ以上は危険だからやめるんだ。」

ザフィーラはニニックを止めようとするが、ニニックは自分の胸に闇の書を押さえつけた。そうすると先ほどより多くのエネルギーが闇の書に吸われていった。

「っ⁉︎よせ!それ以上は命に関わるぞ‼︎」

ザフィーラはそう言うが、ニニックはやめなかった。

「ぐぅぅぅぅぅぅぅうっ!!!」

「・・・・・少々手荒いが止むを得ん!」

するとザフィーラは狼の姿から人の姿へと変わり、ニニックの腹を殴った。

「がっ⁉︎」

ニニックの意識を持って行き、強制的に蒐集を止めた。

「全く、無茶をするっ⁉︎なんだと⁉︎」

ザフィーラは闇の書を見ると600ページまで埋まっていた。

「何故そこまでして我等の主人を・・・?」

ザフィーラは気絶しているニニックにそう言うと

「・・・・・・・さ、さぁな?」

「っ⁉︎ちゃんと気絶させたつもりだったのだが。」

「へ、へっへ。ざ、残念だが俺は結構鍛えているからな、そんな簡単には気絶しねぇよ。」

ニニックは倒れながらそう言った。

「・・・・もう一度聞く。何故そこまでして我等の主人を救おうとするのだ?」

「そんなもの罪をなくそうと「嘘をつくな、お前にはそれ以外の理由があるのだろう。」・・・・・彼奴の・・・・・・・はやての影響かな?」

「主人の?」

「あいつは、何故だか知らないけどあっても間もない俺に親しく接してきたじゃないか・・・・・・俺は元々シグナム達を・・・・・彼奴の家族を傷つけた奴なのに、目の敵にされるかとおもっていたら、助けてくれてありがとうって、笑顔で言ってくれたんだ。」

その時、ニニックは嬉しそうな顔をしていた。

「その時に、彼奴の笑顔は・・・・・・・罪に埋もれているこの俺の心を照らしてくれる温かみのある光に見えたんだ。」

「温かみのある光・・・・か。」

ザフィーラもはやてが温かみがある光と考えると納得していた。

「だから、そんな光が無くなると・・・・・・俺は俺で無くなりそうな気がしたんだ。だから、俺は彼奴の為に俺の体にあるほぼ全てのエネルギーをその闇の書に与えたんだ。」

「ニニック。」

ザフィーラはニニックが本心でそう言っていると思った。

「・・・・・・この事ははやてや彼奴らには内緒にしておけよ。」

「何故だ?」

「・・・・・俺はお前らとは違って家族の愛や温かみを感じた事は無い。それに俺はサイヤ人だ。周りからは怯えるように見られている。そんな俺が深くお前らに接し過ぎると、お前らまで変な目で見られてしまうぞ。」

どうやら、ニニックははやて達を自分と同じ目に合わせたくないらしい。

「・・・お前はそれで良いのか?」

「・・・・構わないさ、彼奴の幸せになれたら、俺はそれで心が満たされそうな気がする。」

ニニックはそう言って、空き部屋に向かった。

「いいか?絶対にこの事は言うなよ。」

「・・・・・いいだろう、男と男の約束だ。」

「ああ、約束だ。」

〜回想終了〜

ザフィーラは昨日のことを全て話しおえると、

「ぅぅ、グスッ。」

「・・・・・主人。」

はやては泣いていた。ニニックは自分の為に全てエネルギーを闇の書に注いだだけでは無くはやて達の幸せのためにニニックは朝にはやて達にわざとあたり、嫌われるようにやった事だと知って、はやては嬉しい気持ちと悲しい気持ち両方を今感じていた。

「ザフィーラ!何故そのような事を黙っていた!」

シグナムはザフィーラに怒鳴った。

「男と男との約束だ、それを破る事はニニックの思いを裏切ることになる。彼奴は我々と同じ主人はやての為にやった事だ!それをお前らは裏切れと言うのか⁉︎」

「っ⁉︎そ、それは・・・・。」

ザフィーラはそう言うとシグナムは黙った。ヴィータは拳を握り体が震えていた。

「ニニックの野郎ぅ、こうなる事を考えてあんなマネをしやがって!しかもはやてを泣かせやがって。」

ヴィータは怒っていた。

「こうなったら、ニニック君を探しましょう!そして、はやてちゃんに謝らせないと!」

「そうだな!そうと決まれば早速別の星へニニックを探しに行くか!」

そう言って、ヴィータ達はニニックを探しにいこうとしたら、

「待って!私も探しに行く!」

『なっ⁉︎』

守護騎士達ははやて自らがニニックを探しに行くと発言して驚いた。

「あ、主人はやて!危険です!ここは私達に任せてください!」

「そ、そうだぞ!他の星は怪物が沢山いるからな危険だ!」

「そうよ!悪いけど、はやてちゃんはお留守番していて!」

「ここは我等に任せてください!」

4人はそう言うが、はやては真剣な表情をしていた。

「ニッ君は!私の幸せの為に闇の書のページを埋めてくれたんや!でもそれだけじゃ駄目なんや!私が幸せになるにはニッ君が私のそばにいるのが必要不可欠や!!!」

はやてはそう言って、車椅子を動かして玄関に向かおうとしたが、

「お待ちください!」

「離してやシグナム!」

シグナムがはやてを止めた。

「いいですか?ニニックは貴女の身を案じているんですよ!そんな貴方がニニックを探す為に怪我をしたら、ニニックは主人はやてが傷ついたのは自分の所為だと苦しみます!主人もそんな事はしたくはないのでしょう?」

「・・・・・確かにそうやけど。」

はやてはシグナムの言うことに納得した。

「大丈夫ですよ。必ず我々がニニックを探してここは連れて帰ってきます。」

「まぁ、彼奴にはちょっと世話になったからな。」

「ヨーグルトの御礼もまだしていないしね。」

「ヨーグルト?まぁ、いい。ニニックとの約束は果たせたから、これで私も探しに行ける。」

4人はニニックを探しに行く気は満々であった。

「みんな・・・・・・・うん、必ずニニックを連れて帰ってきてや!そして私を悲しませた事を後悔させたろ。」

はやては少し顔を赤くしてそう言った。

(そう言えば、ニニックが言っていた事は後半、主人はやてが好きだと言っている様な気がするのだが。)

(いや、多分それであっているぞザフィーラ。はやてがさっきから顔を赤くして心を照らしてくれる温かみがある光だって、復唱しているぞ。)

(えっ?)

ザフィーラははやてを見ると、

「心を照らしてくれる温かみがある光・・・・わ、私がそんな風に見られていたやんて、まるでドラマみたいやな〜。えへへへ。」

はやては物凄く嬉しそうに体をくねくね動かして妄想していた。

「と、取り敢えずニニックが今いる場所見つけな「ゴゴゴゴゴゴッ」な、なんだ⁉︎」

突如大きな地震が発生した。

「きゃあ!」

『主人!』

「はやて!」

「はやてちゃん!」

4人ははやてを守る為盾となった。

すると、はやては窓を見たらとんでも無いものを見てしまった。

「み、みんな!あれを見い!」

『えっ?』

はやてが窓の外に指を指すと、空に大きな宇宙船らしきものが飛んでいた。

「な、なんだあれは⁉︎」

シグナム達は外へ出ると、家の周りの人も騒がしかった。

「結界が貼られていない?と言う事はあれは魔導師とは関係していないのか?」

シグナムはそう言っているとヴィータは何かを見つけた。

「おい、みんなあの宇宙船を追いかけているのって、ニニックの宇宙船じゃねぇのか⁉︎」

『えっ⁉︎』

ヴィータに言われた通り見ると其処にはニニックと同じタイプだが、色が異なっていた。

「そう言えば、ニニック君は確かジャコと言う人と一緒に地球に来たと言っていたけど、ひょっとしてあの宇宙船に乗っているのはジャコって人じゃ無いの?」

「そうだとしたら、そいつはニニックの居場所を知っているかもしれないな。」

「そうだな。」

シグナムとヴィータはそう言ってバリアジャケット纏った。

「主人はやて、私とヴィータとザフィーラは行ってまいります。」

「うん、頼んだで!」

シグナム達はジャコの宇宙船へと飛んで行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、ジャコの宇宙船では

「ジャコ!早く宇宙船へ追いかけなさい!」

「落ち着け!今我々は気づかれない様に離れているんだ。奴等が別の惑星に着いたら我々もその惑星に着陸してなのは達を助けるぞ!」

ジャコはアリサにそう言い聞かせた。

(本当は大宇宙キャノンを使って消し飛ばしたいが、なのは達が乗っていてそうする事が出来ない。なら、救援信号をキャッチした奴に頼るしかなさそうだ。)

ジャコはそう考えていたら、

コンッコンッコンッ

「うん?」

「なんだこの音は?」

ジャコとアリサは音がなった方を見ると、






「すまない、ここを開けてくれないか?」

扉をノックしているシグナム達がいた。

「あっ、はい。」

アリサは宇宙船の扉を開けた。

『失礼する。』

「邪魔するぞ。」

3人はそう言って、宇宙船に入って来た。

「えっと、どちら様ですか?」

ジャコはシグナム達に聞いた。

「我々は闇の書の主を守護する騎士、ヴォルゲンリッターだ。」

シグナムは自分たちが何者かジャコ達に明かした。

「闇の書?」

「ヴォルゲンリッター?」

だが、2人はなのは達から闇の書の事は聞かされていなかった為、ヴォルゲンリッターは何者か知らなかった。

「お前に聞きたい事がある。」

「ニニックの奴は何処にいやがるんだ⁉︎」

と、ジャコに聞いた。

「は?ニニックか?というかお前らはニニックのなんなんだ?」

ジャコはそう言うと、ヴィータとシグナムはこう言った。

『一戦交えた仲。』

「えっ?(全く意味がわからない。)」

ジャコはシグナム達が言っている事が理解出来なかった。

「とにかくニニックの居場所を教えやがれ!」

ヴィータは半端脅しでジャコに尋ねた。

「そ、それがさっき奴の反応が急に消えて、い、今宇宙のあちこちで他の隊員が捜索しています!」

ジャコは敬語で答えた。

「そうか、ではここにはもう用は「待って!」む?」

シグナム達が宇宙船から出ようとしたら、アリサが止めた。

「お願い!あの宇宙船に囚われている私の友達を助けて!」

「?どう言う意味だ?」

シグナムはアリサの話を聞いた。

「私の友達があの宇宙船に乗っている宇宙人に攫われたの!あなた達は魔導師なんでしょ⁉︎お願いだから力を貸して。」

アリサは必死にシグナム達に頼んだ。

「・・・・・・・・すまないが我々は今そんな事をしている暇はない。他を当たってくれ。」

シグナム達は外へ出ようとしだが、アリサが回り込んだ。

「お、お願いよ!私の友達・・・・・・なのはとフェイトとすずかを助けて‼︎」

「・・・・フェイトだと⁉︎」

「・・・・なのは⁉︎」

アリサは涙を流しながら頼んだ。すると、シグナム達はなのは達の名前を聞いて反応をした。

「どうしたんだ2人共?」

ザフィーラは急に止まった2人に話しかけた。

「・・・・・・はぁ、あいつ色々因縁つけて最終的には何処かに連れていかれそうになりやがって・・・・・しょうがねぇ、シグナムザフィーラ。2人はニニックを探してくれ。あたしはちょっと用事が出来た。」

ヴィータはそう言うと、

「待て、私もテスタロッサとはまだ決着がついていないからな。このまま不戦勝してしまったら私の騎士道としてのプライドが許さん。一緒にいくぞ!」

シグナムもヴィータ同様なのは達を助けるつもりらしい。

「あ、ありが「勘違いするんじゃねぇぞ!」・・・・へ?」

アリサが御礼を言おうとしたら、ヴィータがそれを止めた。

「あたしはあいつをぶっ飛ばす為に助けに行くんだからな?」

「私の動機はテスタロッサとの決着を望んで救いにいくんだ。」

2人はなのは達と戦う為だけに助けに行くつもりらしい。

「・・・・・お前の仲間はニニックの奴よりサイヤ人らしいな。」

「あの2人は前からあんな性格なんだ。」

と、ジャコとザフィーラはさりげなく仲良くなっていた。

「おい、ザコ!早くあの宇宙船を追いかけろ!」

ヴィータはジャコにフリーザ軍の宇宙船を追いかけるように行った。

「ザコではないジャコだ!!全くどいつもこいつも私の名前を間違えて・・・・・・・!」

ジャコは最近よく名前を間違えられて最近苛ついていたが、今回ヴィータが言った一言によりジャコの怒りのゲージが超えてしまった。

「・・・・・・良いだろう、本当に早くすれば良いんだな?」

『えっ?』

ジャコが怪しい笑みを浮かべてそう言った瞬間であった。

「エンジン全開!!」

ギュォォォォォォオ

「お、おい!何やろうとしているんだ?変な事はやめろよな⁉︎」

ヴィータはそう言ってジャコを止めようとしたが、間に合わなかった。

「フルスロットル‼︎」

ドオオオオオオオオン

ジャコ達の乗っている宇宙船のジェット噴射機から物凄い炎が噴き出し、物凄い速さでフリーザ軍の宇宙船を追いかけた。

『ギャァァァァァアッ⁉︎』

搭乗しているジャコ以外の4人はロケット訓練はした事ない為、突然とくるGの重みに苦しんだ。

かくして、守護騎士達と銀河パトロール隊員とアリサお嬢様による。即席だが、なのは達救出隊が結成された。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、ここは地球の近くに飛んでいる時空管理局の戦艦アースラでは、ライトグリーンの長い髪を後ろに束ね、紺色のジャケットと白いタイトズボンを身を固めた女性が真剣な顔をして何かの動画を見ながらお茶を淹れていた。

《それでは先ず、ティーポットの中に熱湯を淹れる。》

「ふむふむ。」

女性は動画に映っているエルフ耳にモヒカンの髪型と黄色い肌をした高齢の男性が作っているお茶と同じやり方で淹れていた。

《次にティーポットに淹れたお湯を別の物に移して、お湯が無くなったティーポットに茶葉を入れる。》

「ほうほう。」

女性も同じ様に茶葉を入れた。

《今度はお茶を淹れるカップにお湯を注ぎカップを温める。》

「成る程。」

女性はカップの代わりにお茶碗にお湯を注ぎ、お茶碗を温めた。

《そして茶葉が入っているティーポットの中にお湯を注ぐ。》

「・・・・・。」

無言になって、ティーポットの中にお湯を注いだ。

《そして、1分半待つ。》

「えっと、タイマーをセット。」

女性はポケットからタイマーを取り出して、1分半に設定してスタートした。

《さて、その間《ゴワス様少々よろしいでしょうか?》ザマス、いまは美味しいお茶を淹れてみた動画の生配信中なんだから用は後にしてくれ。》

何やら少し揉め事が起きた様だ。

(早くしてくれないかしら?)

女性は美味しいお茶を早く作りたいから、少し机に指をリズムよく叩き気を紛らわした。

《実はまたもや時の指輪が増えました。》

そう言って、ザマスという男性は小さな箱を開き、動画を配信していたゴワスに見せた。

《ふむ・・・・・・また増えるとは、これで指輪の数は8個だ。》

ゴワスは頭を抱えて悩んでいると、

ピピピピピッ

タイマーが鳴った。

《おっと、この動画配信が終わったらすぐに戻るから、部屋に戻っててくれないか?》

《あ、すいません。失礼します。》

ザマスと呼ばれた男は部屋から退出した。

《それでは、美味しいお茶作りの続きといこう。》

ゴワスはタイマーを切ると、カップに入れていたお湯を捨てた。

《あとは、カップにお茶を注ぐだけで完成じゃ。お好みでミルクと砂糖をどうぞ。》

ゴワスはそう言って、ティーポットの中のお茶をカップに入れて、それを飲んだ。

「じゃあ、私もお湯を捨ててお茶をお茶碗に淹れて、最後はミルクと砂糖を入れて完成よ。」

そう言って、出来たお茶を飲もうとしたら

「艦長、少々よろしいですか?」

そこへ黒髪の少年がやってきた。

「どうしたのかしらクロノ?」

「実は・・・・また、変な動画サイトを見てるんですか?」

クロノと呼ばれた少年は呆れた表情をしていた。

「変な動画じゃないわよ。これはライト版神チューブっと言って、神様が自分の作った動画がを配信してくれる動画サイトなのよ。因みに私のお気に入りはゴワスっていう神様が配信してくれる。美味しいお茶を淹れてみた動画よ。」

「・・・・なんか胡散臭いですよ。あとその動画に出てきたお茶は紅茶ですよ。艦長が作ったのは緑茶なんですから全くの別物ですよ。」

クロノは指摘したが、そんな事は関係無いと女性は言ってお茶を飲み干した。

「ふぅー、やっぱりお茶は美味しいわね。それとクロノは何しにきたの。」

女性はお茶を飲み終えたあと、すぐに仕事をする顔つきへと変化した。

「実は先ほどレイジングハートとバルディッシュの改造は完了しました。」

「そうなの?じゃあ、なのはちゃん達に《リ、リンディ艦長‼︎》ど、どうしたのエイミィ?」

いきなり画面からエイミィと呼ばれる女性が映し出された。

「どうしたんだエイミィ?」

《あ、クロノ君もいるの?丁度良いから艦長と一緒にこれを見て!》

エイミィはそう言うと、モニターに映像が映し出された。

「なっ⁉︎」

「こ、これは⁉︎」

其処にはなのは達がソルベ達に連れ去られていく映像であった。

「エイミィ!こいつらは何者なんだ⁉︎それにフェイト達が攫われている!」

《私もわからない、たまたま見てみたらこんな風になっていたの!》

クロノとエイミィは何者かと考えていると、

「ひょっとして・・・・・フリーザ軍じゃ無いかしら?」

リンディは顔から汗を流しながらそう言った。

《「フリーザ軍?」》

「ええ、フリーザ軍は宇宙を支配している超がつく程の極悪人のフリーザが率いている軍隊の事よ。」

「ほ、本当ですか⁉︎なら早くなのは達を救出しないと「駄目なのよ!」か、母さん?」

クロノは自分の上司兼母親であるリンディが駄目だと言った事に驚いた。

「フリーザ軍はたった少しの部隊で、管理局を全滅させる事が出来る力を持っているのよ。」

《な、艦長それは本当ですか⁉︎》

「そうだとしたら、なのはとフェイトは助ける事が出来ないのですか⁉︎」

「・・・・・。」

リンディは体を震わせて下唇を噛みながら、頷いた。

「そ、そんな・・・・・。」

クロノは足の力が抜けて、床に座った。

誰もが、絶望に満ちていた時であった。

《か、艦長!!こ、これをっ!!》

エイミィは慌てながら、リンディとクロノに別の映像を見せると其処に映っていたのは、フリーザ軍の宇宙船を追いかけるジャコ達が乗った宇宙船であった。

「こ、このマークは銀河パトロールの!」

「か、母さん!乗っている人を見てください!」

リンディが目にしたのは、シグナム達であった。

「彼女達がなんで?」

「わかりません、恐らく銀河パトロールと協力してなのは達を救出するつもりだと思います!」

クロノがそう言った後、部屋を出ようとした。

「待ちなさいクロノ!何処へ行くの?」

リンディはクロノを止めると、クロノはリンディの方を向いた。

「艦長!僕はこれからなのは達を救出しに行ってまいります!」

「っ⁉︎だ、駄目よ!そんな事をしたら貴方も「母さん!」っ⁉︎」

「ちゃんとフェイトとなのは達を連れて帰ります。」

そう言って、クロノは部屋から出て行った。

「・・・・・クロノ。」

クロノ母親である、リンディはその場で涙を流しながら自分の息子が必ず帰ってくるのを祈るのであった。



特に無し。






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第10話 すずかの正体と仮面の罪人

今回はフリーザ軍達に攫われたなのは達を救出しますが、後半にはあの3人が現れます。


「・・・・・ぅぅん・・・・・ここは?」

タゴマ達によって気絶されたなのはは目を覚ました。

「ここは・・・・・どこなの?」

なのはが目を覚ますとそこは、何もない殺風景な部屋であった。

「私は確か・・・・・・あっ!フェイトちゃんとすずかちゃんは!」

辺りをよく見ると、フェイトとすずかが寝ていた。

「フェイトちゃん!すずかちゃん!しっかりして!」

「・・・ぅぅう、なのは?」

「・・・・・な、なのは・・・ちゃん?」

2人も起きた。

「2人とも怪我はない?」

「私は大丈夫。」

「私も特に怪我はしていないよ。」

「良かった、2人とも怪我をしていなくて。」

なのはは2人がどこも怪我をしてないと知ると安心した。

「ところでなのはちゃん、此処は何処?」

「確か私達は宇宙人に気絶させられて・・・・。」

フェイトがそう言うと、

「てことは、私達がいるのは宇宙人の宇宙船⁉︎」

なのはは驚いきながら、言った。

「そうみたいだね。」

「じゃあ、あいつらも此処に居るかもしれない。」

とフェイトが言ったら、

「その通りだ。」

「「「っ⁉︎」」」

扉が開き、そこからソルベが現れた。

「あ、あなたはさっきの宇宙人!」

「わ、私達をどうするつもりなんですか⁉︎」

なのはとフェイトがそう言うと、ソルベは口元をニヤリとした。

「喜べ、お前達は我らフリーザ軍の兵士の卵として我が軍に迎えよう。」

「えっ?どう言うことなの?」

なのははソルベにどう言うことか聞いた。

「お前達はこの先一生我がフリーザ軍の所で働いてもらうわけだ。」

「や、やだよ。私はそんなやりたくないよ!」

なのはがそう言うと、フェイトが前に出た。

「私も嫌です。それにあなた方がやって居ることは犯罪です。こんな事をしていると時空管理局がやってきます。今すぐ私達を解放した方があなた達の為にもなります。」

「はっ!あんな碌に惑星を管理出来ない組織がなんだと言うのだ?我々フリーザ軍は力と軍事力がこの宇宙一なのだ!それに対して軟弱な組織である管理局など恐るるに足りない。」

ソルベはそう言うと、

「訂正してください。」

「ん?」

フェイトが静かに怒っていた。

「管理局を馬鹿にすると言うことは、私を養子として家族に入れてくれた。クロノ達を馬鹿にすると同じこと!管理局を馬鹿にしないでください!」

フェイトがソルベに怒るが、

「私は何も嘘はついていないつもりだが?」

と、ソルベはそう言うとフェイトがソルベに襲いかかろうとしたが、

バギュゥン バギュゥン

「きゃっ⁉︎」

「「フェイトちゃん⁉︎」」

ソルベが付けていた指輪からビームが発射され、フェイトの足元に当たった。

「お前達は私が弱いと思っているが、私はこうやって一瞬で攻撃する事が出来るぞ。これは警告だ、私に逆らえばどうなるかわかったな?」

『うっ・・・・。』

なのは達はようやくソルベ達フリーザ軍の恐怖を感じてきたら、ソルベに通信が入ってきた。

《ソルベ様!》

「どうしたタゴマ?」

通信相手はタゴマらしい。

《どうやら我々の後を物凄いスピードで追いかけている輩がいる模様です。》

「そいつは何者だ?」

《どうやら銀河パトロールの様です。》

「銀河パトロールだと?放っておけ。」

ソルベは通信を切ろうとしたら、

《お、お待ちください!おそらく奴らは噂の兵器を使うかもしれませんよ⁉︎》

「何ぃ?それはひょっとしてなんちゃらキャノンという奴か?」

《わかりませんが、今それらしき兵器をこちらに向けています。》

タゴマはそういうとソルベは考え出した。

(たしかあの兵器は1発で惑星を消し飛ばすほどの威力を持っていると噂で聞いたが、所詮は噂だ・・・・・・だが、用心に越したことはない。)

すると、ソルベはなのは達を見てとある事を思いついた。

「そうだ、タゴマ一回通信を切るぞ。」

《はい、畏まりました。》

ソルベはタゴマとの通信を切った。

「おい、お前達。」

「な、なんですか?」

急にソルベに話しかけられて少しびびったなのはであった。

「条件によってはお前達を地球に返してもいいぞ。」

『えっ?』

ソルベは急にそんな事を言い始めた。

「・・・・・どういうつもりですか?」

フェイトはソルベを少し睨み聞いてきた。

「いや、ただ考えて見たらお前らの様な奴はやはりフリーザ軍には不要だと思ってな。アタックボールを2つやるからそれを使って地球へ帰るが良い。」

「・・・・条件付きで返すんですよね。その条件はなんですか?」

なのはは条件は何かとソルベに聞いたら、

「条件はお前達2人が帰る代わりにその紫髪の女は置いていってもらうぞ。」

『えっ⁉︎』

なのは達は自分達だけは帰っていいのに何故すずかだけが此処に残る事が条件だという事に驚いた。

「な、なんですずかちゃんだけは駄目なんですか⁉︎」

「すずかは私達と違って一般人です、何かと勘違いしているんじゃないんですか?」

なのはとフェイトはそう言うが、すずかは少しだが顔を青ざめた。

「お前達がどう言う者かは知らんが、我々は元々この娘、もしくはその一族を求めてやってきたのだ。」

「どう言う事ですか?」

フェイトは何故すずか達を狙っているのかと聞いた。

「我々の上司、フリーザ様は不老不死という絶対無敵の力を欲しているのだ。だから、不老不死になる為にその一族達の心臓を手に入れる為この地球へ来たのだ。」

「なんですずかちゃんが?すずかちゃんはただの人間ですよ⁉︎それなのになんでそんな事を⁉︎」

なのははソルベにそう言うと、ソルベは何かに気づいた。

「・・・・ひょっとして、お前達はその娘の正体を知らないのか?」

「「すずか(ちゃん)の正体?」」

「や、やめて!」

すずかはそれ以上言うのをやめる様にソルベに言うが、ソルベは面白い事を思いついた。

「その娘を人間だと思っている様だが、違うぞ。」

「「えっ?」

「やめてぇぇぇぇぇえ!!」

すずかは叫んだが、

「そいつの一族は吸血鬼だ。」

「「えっ⁉︎」」

「あ・・・ぁぁ・・ああ。」

ソルベの口から自分たちの正体を友達の2人に知られてしまい、すずかは絶望してしまった。

「我々は吸血鬼の心臓を別の肉体に移植する事で、不老不死の力が手に入ると噂を聞いてその娘を狙ったんだ。お前達がすぐ近くにいるからてっきり知っているかと思っていたら、そうではなかったらしいな。」

ソルベはわざとらしくそう言っていると、

「・・・・それが何か?」

「むっ?」

「え?」

なのはがそう言う事を言ったらソルベとすずかは反応した。続いてフェイトも喋り出した。

「すずかは人間じゃなくても私達の友達。私だって人間じゃないのになのはやすずか達が関係なく私を友達として受け入れてくれた。」

「ふ、フェイトちゃん・・・・。」

「そうだよ。すずかちゃんは人間じゃなくても友達だよ。」

「なのはちゃん・・・・・。」

すずかはフェイトとなのはの話を聞いて涙を流した。

「・・・・・ちっ!くだらん。だが、その娘は吸血鬼だと言う事は変わりは無い。」

「・・・・よくも、すずかを!」

フェイトはソルベに殴り掛かろうとしたら、

ガシッ

「ぐぅっ!」

扉からシサミが入ってきて、フェイトを取り押さえた。

「よくやったシサミ。」

「はい、ソルベ様。」

『フェイトちゃん!』

なのはとすずかはフェイトが一瞬でシサミに捕まった事に驚いた。

「さぁ娘、この女の命が欲しかったらこちらへ来るのだ。そうすれば命は助けてやる。」

「だ、駄目!そんな話に乗っ「ゴキィン」がぁぁぁぁあっ!!」

『フェイトちゃん!!』

フェイトはすずかを止めようとしたらシサミによって右肩の関節を外されてしまった。

「・・・・・・わかりました。」

「す、すずかちゃん!」

「それはいい判断だ。」

すずかはソルベの元へやってきた。

「そいつを放してやれ。」

「はい。」

そう言って、シサミはなのはに向かってフェイトを投げた。

「「ぐぅっ⁉︎」」

「なのはちゃんフェイトち「ガシッ」むぐぅ!」

なのはとフェイトの安否を確認しようとしたらシサミに捕まってしまった。

「さて、シサミこの娘を手術室の台に拘束しておけ。」

「畏まりました。」

そう言って2人は部屋を出た瞬間であった。

ドゴオオオオオオオン

急に大きな音ともに宇宙船が揺れた。

「な、なんだなんの騒ぎだ⁉︎」

ソルベは何事か確認しようとしたら、1人の兵士が報告しにきた。

「た、大変です!銀河パトロールの宇宙船がこの船に突っ込んできました!」

「なんだと⁉︎」

どうやら、先ほどジャコの宇宙船が船に突っ込んできたらしい。

「ソルベ様如何なさいますか?」

「放っておけ、そんな奴はこの船にいる戦士達に任せておけ。」

「し、しかし奴らは「ドガァァァァァアン」ギャアアアアアッ⁉︎」

壁が爆発して、壁の近くにいた兵士が爆発に巻き込まれて気絶した。

「な、何が起きたと言うのだ⁉︎」

ソルベはいきなり爆発が起きた事の状況を飲み込めなかった。すると、爆発した壁の中から

ジャラララララッ

ガシッ

「し、しまった⁉︎」

鞭の様に動く何かがすずかを捕まえた。

「この少女を大事そうに抱えていたが、何かあるのか?」

すると、穴から桃色の髪のポニーテールの女性が出てきた。

「な、何者だ⁉︎」

ソルベは女性は何者かと聞いた。

「私はシグナムだ!訳あってこの船に侵入させてもらった。」

「な、なんだと⁉︎まさか、銀河パトロールの宇宙船に乗っていたのは貴様だな。」

「その通りだ、他にも少女がいるのだろう。素直に他の少女達も解放したら悪いようにはしない。」

シグナムがそう言うと、ソルベは怒る。

「ふ、ふざけるな!私達はフリーザ様の為にその娘と他の娘達も捕まえたんだぞ!このまま何も収穫無しに帰れるわけがない!シサミ!奴から娘を取り返せ!」

「畏まりました!」

シサミはソルベから許可を得て、シグナムに襲いかかった。対するシグナムはすずかを自分の後ろに下げて、デバイスのレヴァンテインを鞭の状態から剣に戻した。

「うおおおっ!」

バゴォン

「ぐぅっ!」

シグナムはシサミの拳をレヴァンテインで防ぐが、衝撃がすごく少しだけ後ろへ吹っ飛ぶ。

「ぐぅ、(確かにニニックの言う通りだ!宇宙には強者がいた、しかもこいつはニニックの力を上回っている!)はぁっ!」

ガキィン ガキィン

シグナムは剣でシサミの胴体を斬ろうとしたが、腕で防いだ。

「ふんっ!」

シサミは再びシグナムを殴ろうとしたが、

「はぁっ!」

ギィン

殴る直前、シグナムはレヴァンテインを使って、シサミの拳の横を叩き、軌道をずらした。

「ちぃっ!うおおおおっ!!」

シサミは拳を当てようと振りかぶったら

「はぁ!」

ズバッ

「ぐぅっ⁉︎」

シグナムはシサミが振りかぶった瞬間、胴体を斬った。

「ぬ、おおおおっ!!」

シサミは斬られた瞬間、レヴァンテインを掴みシグナムの動きを止めようとするが、

「レヴァンテイン、カートリッジロード」

《Explosion》

ガシュン

レヴァンテインから瓶らしきものが射出された。

「ん?それがどうし「ボジュウウウウウウウウウ」ガァァァァァァアッ⁉︎」

なんと、刀身が業火に包まれた。そしてその刀身を握っていたシサミが業火に包まれた。

「ソ、ソルベ様ぁぁぁぁあ!この火を消してくださぁぁぁぁあい!」

「ば、馬鹿者!こちらへ来るな!」

シサミは身体の炎消そうとして刀身から手を離してしまった。そして、それを見たシグナムは剣を持ち直し、振りかぶった。

「……紫電一閃!」

ズバァァァァアン

「ぐおおおおっ‼︎」

シグナムはシサミの背中をレヴァンテインで斬った。そして、シサミは斬られたショックと炎熱に耐えられなくなり、気絶した。

「そ、そんなシサミが・・・我が第3星域の中で戦闘力が高いシサミがやられるな「ふんっ!」ぐおっ⁉︎・・・お、お。」

ソルベはシサミが倒されたことに意識した瞬間、シグナムは持ち手の部分をソルベのみぞおち(鳩尾)に入れて気絶させた。

「・・・・・ニニック対策で作ったカートリッジをこうも早く使ってしまうとは・・・・私もまだまだだな。」

シグナムはそういった後、なのは達がいる部屋の扉の前にいき、扉を叩き斬った。

「無事か?」

「えっ?貴女はシグナムさん⁉︎どうしてここにいるんですか⁉︎」

なのはは敵であるシグナムがこの部屋に入ってきたことに驚いた。

「話は後だ、早くこの宇宙船から出るぞ。」

「ま、待ってください!フェイトちゃんの肩が!」

なのははシグナムにそう言うと、シグナムはフェイトを見ると、右肩が外れている状態で気絶していた。

「高町だったか?お前の友達らしき者は助けた。私が開けた大きな穴の先に宇宙船があるから、そこへ行け。」

「あ、ありがとうございます!」

なのはは部屋を出て、宇宙船へ行った。

「しっかりしろテスタロッサ!」

シグナムはフェイトの頰を軽く叩いた。

「・・・う、う〜ん。」

フェイトは目を覚ました。

「テスタロッサ無事か?」

「え、し、シグナッ⁉︎いたっ!」

フェイトはシグナムがこの場にいることに驚こうとしたが、脱臼の痛みがまた出てきてしまった。

「肩を戻すから、歯をくいしばるんだ。」

「う、うん。「ゴキィン」ッ‼︎」

肩を戻せたが、フェイトは右肩を抑えて戻してきた時きた痛みに耐えた。

「さて、早くここから出るぞ。」

シグナムは部屋を出ようとしたら、

「・・・・なんで、私達を助けに来たんですか?」

フェイトは敵であるシグナム達が自分たちを助けに来たことに疑問に思った。

「私はテスタロッサ、お前との決着がまだ着いていないのでな、このまま私の不戦勝になってしまったら私のプライドに傷がついてしまうから、助けに来たんだ。」

シグナムはそう言って部屋を出て行った。

「・・・・・・私との戦い。」

フェイトもそう言われると、拳に力を入れた。

(ここから脱出したら、シグナムと戦う。)

フェイトはそう思い、部屋を出て宇宙船へと向かった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、宇宙船があるところでは

「・・・・・・。」

先ほど、ソルベと通信していたタゴマがジャコの宇宙船により下敷きとなっていた。そしてその近くにはヴィータにザフィーラとアリサとジャコがいた。

「あいつらはまだか?」

「心配するな、シグナムならやってくれる。」

ジャコとザフィーラはそんな会話をしていた。

「あんた、なのはと友達になりなさいよ!」

「なんで私があいつと友達になんなきゃならないんだよ⁉︎」

アリサとヴィータは揉めていた。すると、

タタタタタタッ

奥から足音が聞こえて来た。

「どうやらシグナムは終わらせたらしいな。」

「そのようだな。」

ジャコとザフィーラはそう言うと、その場にすずかとなのは、シグナムにフェイトがやって来た。

「すずか!なのは!フェイト!」

アリサは3人を呼んだ。

「「「アリサ(ちゃん)!」」」

「3人とも・・・・よがっだ、怪我がばっだぐなぐで!」

「あ、アリサちゃん、泣かないで!」

すずかは泣いてしまったアリサの涙をハンカチで拭いた。

「アリサちゃん、心配をかけてごめんね。」

「アリサ、私達は大丈夫だよ。」

なのはとフェイトは自分たちは怪我をしてないことをアピールした。

「そっちも終わったみたいだな。」

「ああ、こちらはこの船の中で一番強そうな奴を倒したが、倒すときにニニック対策のカートリッジを1つ使ってしまった。」

「ちぇ、なんだったらあたしもそっち行けば良かったな。」

シグナムとヴィータはそんな会話をしていた。

「おい、お前達。さっさと乗れ、地球へ帰るぞ。」

ジャコがそう言うと、全員乗り出した。やや重量オーバーだが、

「さて地球へ帰るぞ(結局救援信号を出したが、あいつが来る前に戦いは終わってしまったな。)」

ジャコはそう考えながら宇宙船へを動かして、外へ出た。

「やっとこれで、こいつらの救出ごっこが終わったな。」

「ああ、本当ならテスタロッサから魔力を頂きたいが、何も武器を持っていない者との戦いは私のプライドに傷が付くからな。」

ヴィータとシグナムはそう言った。

「あのぉヴィータちゃん。ちょっといいかな?」

「あん?」

ヴィータはなのはを向いた。

「これをあげるよ。」

「なんだこれ?」

なのはがヴィータに渡したのは翠屋の割引券だった。

「今度、翠屋に来てよ。そこでは沢山おもてなしするよ。」

「はっ!誰がわざわざ敵陣のところへ行かなきゃなんない「私のお店は喫茶店だから、自家製のシュークリームやアイスとか作っているから食べに来て。」・・・・・・まぁ、腹が減ることがあるしな。行ってやんねー事も無いな。」

ヴィータはそう言って、割引券を受け取った。

「全く、呑気な連中だ。」

「だが、これはこれでいいのでは無いか?」

ジャコが周りが呑気だと言うが、ザフィーラがそれも悪くないと言った。

「まあ良い、これから地球へ向かうぞ。」

ジャコはそう言って宇宙船を進ませた。

「それにしても今何時かしら?」

アリサはケータイを取り出して時間を確認すると、15:00と出ていた。

「今は3時って事ね。ジャコ、早めに帰りましょう。パパもこの騒動で心配しているだろうしね。」

「それもそうだな。では、少しスピードをあげていくぞ。」

ジャコはロケットエンジンの出力を上げて、進むスピードを速くなった。

「それにしても、シグナム達って何処に住んでいるの?」

フェイトは住所について尋ねて来るが、

「それは教える事は出来ない。」

ときっぱりと答えた。

「まぁ、そうだね。そう簡た「キキィィィィィイ」うわっ⁉︎」

宇宙船が急ブレーキをした。

「ちょっとジャコいきなり何しているのよ⁉︎」

「あぶねぇじゃねぇか⁉︎」

アリサとヴィータはジャコに文句を言うと、

「お、おい!あれを見ろ!」

ジャコが指をさした方向をなのは達が見た。

『っ⁉︎』

なのは達は驚いたが驚くのも無理はない。何故ならこの宇宙のど真ん中に女性と男性に少年がいた事がいたのだから、

「フフフ、お帰りなさい。よくフリーザ軍の宇宙船から戻ってこれたわね。」

3人の内の1人である女性がそう言った。

《な、何者だ⁉︎》

ジャコはマイクを使って3人に何者かと尋ねた。

「紹介が遅れたわね。私の名前はトワ。そして私の右側にいるのはミラよ。」

「・・・・・。」

トワと言う名の女性は自己紹介をした。そして、同時に隣にいる同じ服を着た男性の紹介もした。

《そうか、もう1人の仮面をつけている少年は何者だ?》

シグナムはジャコからマイクを奪い、もう1人の少年について聞いた。

「彼の名前は教えてあげられないけど・・・・・そうね。仮面の罪人と呼んでもらおうかしら?」

と、トワは少年のことをそのように呼ぶ。

(仮面の罪人?・・・・・なんだあの少年は?何処かで見たような?)

《それで、お前らは一体なんの用で来たんだよ⁉︎》

と、今度はヴィータがマイクを使って話をした。

「そうね・・・・・ちょっと、目障りだからここで消えてもらおうと思ってね。」

『なっ⁉︎』

宇宙船に乗っていたみんなは驚いた。

《ふ、巫山戯るのも大概にしろ!銀河パトロールの私にそんな事を言うと、冗談抜きで捕まえるぞ!】

ジャコはこめかみ部分に青筋が立って怒鳴った。

「巫山戯ていないわよ。ただ本当に邪魔だから態々ここまでやって来たのよ。」

そう言って、トワは仮面の罪人と呼ばれる少年に命令を出した。

「さぁ、貴方の初仕事よ。彼等を葬りなさい!」

「……… Aaaaaaaa!」

すると仮面の罪人は叫んだ瞬間全身から血の様に濃い赤色の気を放出した。

「じ、ジャコ⁉︎あいつは何をするつもりよ⁉︎・・・・ジャコ?」

と、アリサはジャコにそう言うが、そのジャコは体を震えさせていながらブツブツと、何かを言っていた。

「あの気はまさか、いや、そのはずが無い。彼奴は現在行方不明の筈、しかしあの紅い気を出せるのは奴しか、いや、そもそも何故奴があんな奴らとつるんで、しかも可笑しな仮面をつけて・・・・・。」ぶつぶつ

ジャコがそんな事を言っていると、

「おい、ジャコ殿しっかりしろ!」

ザフィーラはジャコの背中を叩いて、ジャコを元に戻した。

「っは⁉︎ザフィーラか⁉︎私は一体何を⁉︎」

「今はそんな事を言っている時では無いぞ!奴が攻撃してくる!」

ザフィーラに言われた通り、仮面の罪人を見たらサイヤ人の王子が使うギャリック砲を放つ体勢に似た体勢をしていた。すると、仮面の罪人が出している紅い気は先程より多くなって、両手に気がたまっていた。

「ま、間違いない!あれは奴の・・・奴の!」

と、ジャコが言った瞬間であった。

「Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!」

仮面の罪人は叫びながら、紅い大きなビームらしきものをジャコ達が乗る宇宙船へと放った。

「わ、私のスターライトブレイカーと似ているの⁉︎」

なのはがそんな事を言ったが

「そんな呑気な事を言っている場合では無い!!」

ジャコはすぐに宇宙船の操縦桿を回して、仮面の罪人の攻撃を避けたが、ビームの余波を受けてしまった。

『ああああああああっ!?』

そして、余波を受けた宇宙船はすぐ近くにあった辺境の惑星に落ちていった。

「どうやら仕留め損ねた様だな。」

ミラはそう言う事を言う。

「そうね、取り敢えずあの星へ行くわよ。」

トワはそう言って、ミラと仮面の罪人を連れて宇宙船が落ちた辺境の惑星へと向かった。



仮面の罪人(?歳)種族???

戦闘力???

全てが謎に包まれた仮面をつけた謎の少年。果たして少年の正体はなんなのか?


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第11話 対決仮面の罪人と続々と集結する助っ人

今回はドラゴンボールZであの4人が出て来ますから、楽しみにしていてください。


辺境の惑星へ落ちたジャコ達はと言うと。今現在、惑星の森林地帯にいた。

「で、どうするんだ?」

と、言ったのはヴィータであった。

「転移魔法で帰れない訳では無いからな、ここは一度帰った方がいいのでは無いか?」

とザフィーラが言う。

「しかし、奴等は我々を葬ると言っていた。つまりこのまま元の世界に帰って仕舞えば奴らも後を追いかけてくるだろう。」

シグナムは冷静にそう言った。
3人はトワ達をどうやって戦うか、もしくは逃げるかを考えていた。

「ねぇ、あんた達もこっちに来て一緒に考えましょうよ。」

と、アリサが3人のところへやって来た。

「だから、この線から超えるなって言っただろ!」

そう言って、アリサに怒鳴るヴィータ。今の状況は、3人と5人の間にヴィータが書いた線で分けられていてた。

「ヴィータ、今は休戦中だ。そこまでしなくても良いだろう?」

シグナムはヴィータにそう言った。

「でもよ、こいつらとその間仲良くなれって訳かよ?」

「いや、そうでは無い。さっきの仮面の少年の強さを見ると、我々だけでは太刀打ちは無理そうだから、少しは作戦を立てたりするとかだ。」

「・・・・・まぁ、それならまだ良い。」

ヴィータは渋々書いた線を消した。

「ところでテスタロッサ、お前達は現在デバイスを持っているのか?」

「今は手持ちには無いけど、念話をしてクロノ達に持って来させるよ。」

フェイトはそう言って、クロノに念話を始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃クロノは、パワーアップしたレイジングハートとバルディッシュを受け取り、なのは達を救出しに行こうとしたところ、途中でユーノとアルフと出会い一緒になのは達を救出しようと、フリーザ軍の宇宙船の近くにある惑星に来ていた。

「クロノ、なのは達は何処にいるんだ?」

「この上空にフリーザ軍の宇宙船が止まっているから多分あそこにいる筈だ。」

クロノはなのは達は現在も宇宙船の中にいると思っていた。

「ねぇ、本当にフェイト達はそのフリーザ軍って奴に捕まっているのかい?試しに念話で確認してみたら?」

「・・・・・わかった。試しにやって見るよ。」

アルフのアイディアを使いクロノは念話を行おうとしたら、

(クロノ聞こえる?)

(ふ、フェイト⁉︎今何処にいるんだ⁉︎)

クロノは念話をしようとしたら、逆に捕まっているはずのフェイトからの念話がやって来て驚いた。

(今、宇宙船から脱出したんだけど、怪しい魔導師達に襲われて管理外の世界に落ちちゃって困っているの。)

(怪しい魔導師?それは闇の書の守護騎士達では無さそうだな。)

(シグナム達なら今横にいるんだけど(大丈夫か⁉︎)う、うん大丈夫だよ!あ、そうだった。)

(どうしたんだ?)

(バルディッシュとレイジングハートは今持っている?)

(ああ、もしもの為に持って来たけど。)

クロノはデバイスを持って来ていたようだ。

(よかった、今直ぐ私達に届けに来てくれる?)

(ひょっとして、その怪しい魔導師達に対抗する為か?)

クロノは戦うのかと聞くと、

(うん、そうしないとまともに戦う事が出来ないから。)

フェイト達は戦う気があるらしい。

(わかった。今直ぐそちらに向かうよ。)

(ありがとう。じゃあ、早く来てね。)

そう言って、フェイトは念話を終わらせた。

「どうしたんだクロノ?」

「先ほど、フェイトが念話をして来た。」

「っ⁉︎フェイトは無事かい⁉︎」

アルフはクロノにフェイトの安否を確認した。

「どうやら、フリーザ軍の船から脱出できたみたいだ。」

「そうなのかい?・・・・よかった〜。」

アルフはフェイトが無事な事を知ると、安心した。

「ところでなのは達は今何処に?」

「どうやら、こことは違う近くの管理外世界にいるみたいだ。」

「だったら早く迎えに行こう!」

「待て、どうやらフェイト達は謎の魔導師に襲われたみたいなんだ。」

「な、なんだって⁉︎クロノそいつらは何者だい⁉︎」

アルフはクロノに謎の魔導師について聞いた。

「わからない、でも分かる事が1つだけある。それはフェイト達を殺そうとした事だ。」

「な、なんだって⁉︎フェイトを殺そうとするなんて許さない!」

「ああ、僕もなのは達を殺そうとするなんて許せない!」

「どうやらそいつらは守護騎士達と違って魔力を目的としておらず、なのは達を何が何でも殺すつもりだろう。だから、そいつらがなのは達を見つける前に僕らがデバイスを届けて、一緒にその魔導師を倒そう!」

「うん!」

「ああ!」

クロノ達はなのは達がいる管理外世界へ向かった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「どうフェイトちゃん?」

「うん、さっきクロノと連絡したところバルディッシュとレイジングハートを持ってこっちへ来るって言っていたよ。」

「本当⁉︎それなら安心だね。」

フェイトとなのはがそう言っていると、

「何喜んでいるんだよ?仮にお前ら2人が戦えるようになっても必ず勝てるって決まったわけじゃねぇぞ。」

「何よ⁉︎折角戦力が増えようとしているのにあんた諦めるの⁉︎」

「ちげーよ!其奴らはあたしらと戦って負けたんだ。デバイスが直っても足手纏いになるって言っているんだ!」

「なのは達か弱いって言うの⁉︎」

「当たり前だろ!」

と、アリサとヴィータはまた喧嘩を始めた。

「ふ、2人ともやめてよ。」

すずかは喧嘩を止めるように言うが、二人すずかの声が聞こえていなかった。

「だ、大丈夫だよ!クロノ君やユーノ君にアルフさんだって来てくれるから、なんとかなるよ!」

なのははそう言った。

「・・・・成る程、あの時のやつらのことか。それなら少しは心強い。」

シグナムは少しは希望があると言っているが、

「だが、あの仮面の罪人という少年の仲間である魔導師達は我々より強いかもしれない。」

ザフィーラはトワとミラの事を言うと、周りが少々不安になった。

「いや、心配する事はない。実は私の仲間がここに来てくれるらしい。」

と、先ほどから宇宙船の修理で会話に入ってこなかったジャコが言った。

「仲間だと?それはニニックと同じ強さなのか?」

「いや、ニニックよりも力は上だぞ。」

ジャコがそう言うと、シグナム達は驚いた。何故なら自分達を倒したニニックより力が上の人物がいた事に驚いていたからだ。

「ジャコさん、なんでヴィータちゃん達は驚いているんですか?」

「さあ、私にもわからん。」

なのは達とジャコはシグナム達の事情を全く知らないので何故驚いているのかが、わからなかった。

「それで、その仲間はあとどれくらいでここに来れる?」

「あと15分程度で到着するらしい。」

「15分なら、何とっ⁉︎全員伏せろぉぉぉぉぉぉお!」

シグナムが急に叫んだ、周りのみんなは一瞬どう言うことかわからなかったが、仲間のヴィータとザフィーラになのはとフェイトは直ぐわかり、伏せた。ジャコは隊員としての感で判断してアリサとすずかと一緒に伏せた。

ドガアアアアアアアアアアアアアアアン

すると、直ぐ近くに爆発音が鳴り響いた。

「な、なにっ⁉︎いったい何なの⁉︎」

「落ち着けアリサ。ただ敵が襲って来ただけだから、安心しろ。」

「そうなの?なら安心……できるか!!」

アリサはジャコに怒鳴った。

「そんな事より此処から離れた方が良さそうだな。」

ジャコはそう言って、宇宙船に乗ってエンジンをかけた。

「おい、此処だと不利だから場所を移すぞ!」

ジャコはそう言うと、みんなは一斉に宇宙船に乗った。

「では、行くぞ!」

ジャコは宇宙船を五メートル程浮かせて、何処か広い場所を目指して飛び始めた。そして、それを見つけた仮面の罪人ジャコ達を追いかけ始めた。

「ジャコ!もう少し早く飛べないの⁉︎」

「無茶を言うな!これでも全力だ!」

「そう言ってもジャコさん!仮面の人がこっちへ来るよ!」

と、なのはがそう言うと殆どのみんなは後ろから来る仮面の罪人の姿を捉えた。

「ちぃっ!おい、あたしを出せ!」

「なっ⁉︎勝手にボタンを押すな!」

ヴィータはドアの開閉ボタンを押して、宇宙船から出た。

「おい!そんなダサい仮面はあたしがぶっ潰してやる!」

ヴィータはそう言って、グラーフアイゼンを構えた。

「Aaaaaaaaaaaaa!!」

仮面の罪人は片手に小さい気弾を作り出しそれをヴィータに投げた。

「そんな攻撃なんて、わざわざ防ぐ必要もねぇ!」

ヴィータはそう言って仮面の罪人の方へ飛んでいったら、気弾が10個に分裂してヴィータに襲いかかった。

「なっ⁉︎くそぉっ!」

《Schwalbenflug》

ヴィータは鉄球の魔力弾作り出し、それをグラーフアイゼンで弾いて飛ばした。

ドガン ドガガガン ドガガガガガガガン

魔力弾と気弾はぶつかり合い爆発を起こした。

「今度はこっちからだ!行くぞグラーフアイゼン!ロードカートリッジ!」

《Explosion》

ガシュン

グラーフアイゼンからカートリッジが射出されると、

《Raketen from》

グラーフアイゼンは何と、ハンマーの部分の片方に突起が現れ、もう片方はブースターへと変形した。

「うおおおおおおおおっ!!」

「…………………………。」

ブースターが動き出し、ヴィータは回転をしながらハンマーの勢いを増していって仮面の罪人へと飛んでいった。対する、仮面の罪人は何もせずただヴィータを見ているだけだった。

「喰らえ‼︎ラケーテン……ハンマァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

バガァァァァァアン

ヴィータは叫びながら、グラーフアイゼンに力を入れて仮面の罪人の胴体にハンマーを叩きつけた。しかし、

「……gaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa‼︎」

バギィン

「なっ⁉︎グラーフアイゼンが⁉︎」

何と仮面の罪人はグラーフアイゼンの持ち手の部分を両手で掴み、それを折ってしまった。

「gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa‼︎」

ドガァン

「ガアッ⁉︎」

仮面の罪人は右手で気弾を作り出し、気弾を握った状態でヴィータの腹を殴った瞬間爆発が起き、ヴィータは惑星の砂漠地帯まで吹っ飛ばされた。そして、仮面の罪人はヴィータを追いかけた。

「ヴィータ!ジャコ、ヴィータを追え!」

「分かっている!」

ジャコ達もヴィータの後を追いかけた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、仮面の罪人に吹っ飛ばされたヴィータは砂漠の砂に埋もれ、そこから出てきた。

「ぺっ、ぺっ、ぺっ!くそっ!あのやろぉ、よくもやりやがったな!」

ヴィータは服などについた砂を払おうとしたら、

「Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!」

「ッ!来やがったな!」

仮面の罪人がヴィータに殴りかかろうと右手を握りながら飛んで来た。

「はあっ‼︎」

ガギィッン

ヴィータは防御魔法で仮面の罪人の拳を防ぐが、

ビシッ ビシッ バリィン

仮面の罪人の力が防御魔法の防御力を上回り、魔法陣を破ってしまった。そしてそのままグラーフアイゼンに拳を叩きつけた。

バギィン

「ッ⁉︎ア、アイゼン‼︎」

グラーフアイゼンが割れてしまった。

「Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa‼︎」

そして、仮面の罪人はトドメを刺そうと左手を握りヴィータを殴ろうとした。

(し、しまっ⁉︎)

ヴィータは目を瞑り攻撃を受けるのを覚悟したが、

「ハァァァァァァア‼︎」

バギィ

「gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa⁉︎」

「……え?」

ヴィータは目を開けると、其処には仮面の罪人が黒髪の少年の蹴りを顔面に受けていた。そしてそのまま仮面の罪人は吹っ飛ばされ近くに生えていたサボテンにぶつかった。

「大丈夫ですか⁉︎」

「だ、誰だおまっ⁉︎」

ヴィータは黒髪の少年は何者か聞こうとしたら、ある物に目がいった。

「そ、それは尻尾か?」

そう、この少年にはニニックと同じ尻尾が生えていた。

「え?あ、はい。確かに尻尾がありますけど「お前はニニックって奴を知っているのか⁉︎」えっ⁉︎ニニックさんを知っているんですか⁉︎」

「知っているも何も彼奴はあたし達と一戦交えた仲だ。」

ヴィータはそう言うと、少年は驚いた顔をした。

(ニニックさん、自分は女とは戦わないと一年前に言ったばかりなのに何で普通に破っているんですか⁉︎)

と頭を抑えて悩ましていた。

「そういうお前は何者なんだよ⁉︎」

ヴィータが黒髪少年について何者かと尋ねて来た。

「えっ?あ、自己紹介をします。僕は銀河パトロール隊員のターブルです。ニニックさんと同じサイヤ人です。貴女の名前は?」

「あたしはヴィータだ。それにしてもお前もサイヤ人か・・・なんかイメージが違うような・・・・。」

ヴィータのイメージが違ってもおかしくはない、サイヤ人は元々戦うのを本能として生きている種族だが、ターブルの場合は非戦闘タイプのサイヤ人の為あまり戦うのを好まない性格なのだ。

「ところでニニックさんは今何処にいるんですか?」

「知るかよ、あたし達もニニックを探しているんだけど見つからねぇんだよ。ったく、何処に行ったんだか。」

二人は会話をしていると、

「Waaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa‼︎」

仮面の罪人がサボテンを気で吹き飛ばし、雄叫びを上げた。

「ちぃっ!仮面野郎はまだ生きていたか!」

「貴女は下がっていてください。ここは僕が戦います。」

「はっ⁉︎巫山戯んじゃねぇぞ!このままやられた状態で逃げてたまるか!」

「無茶を言わないでください!貴女はボロボロですよ、だからここは僕に任せくだ「Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa‼︎」っ⁉︎」

仮面の罪人はヴィータとターブルが揉めている間、すぐ近くまで迫っていてターブル達に襲いかかろうとしたが、

ジャラララララ

「Aaaaaaaaaaaaaaa⁉︎」

仮面の罪人の足元から魔法陣が現れ、其処から無数の鎖が仮面の罪人を拘束した。

「な、何ですかこの技は?」

「これはバインドだ!」

「バインド?何ですかそれは?」

ターブルはヴィータにバインドについて聞いた。

「バインドって言うのは、簡単に言えば拘束魔法だ。」

と、ヴィータの代わりに誰かが説明した。

「えっ?誰ですか?」

ターブルとヴィータは声が出た方を見ると、其処には黒髪の少年とクリーム色の髪をした少年にオレンジ色の髪が特徴的の犬耳が生えた女性がいた。

「お、お前らは⁉︎」

とヴィータはその3人に対してグラーフアイゼンを向けた。

「安心してほしい、今は君と敵対する意思はない。」

と、黒髪の少年は言うが、

「そう言ってあたしを騙しているんじゃないか⁉︎」

と、ヴィータは警戒をするが、

「僕等が君たちを敵対しているのなら助けたりしていないよ!」

とクリーム色の髪をした少年がそう言うと、ヴィータはあまり納得していないがグラーフアイゼンを下げた。

「あのぉ、失礼ですがあなた方は何者ですか?」

先ほどまで黙っていたターブルが話しかけた。

「これは失礼した、僕は時空管理局の執務官を担当しているクロノ・ハラウオンだ。」

「僕はユーノ・スクライアです。」

「私はフェイトの使い魔のアルフだよ。」

と3人はそれぞれ自己紹介をした。

「自己紹介をご丁寧ありがとうございます。僕は「それは後で聞かせてもらうよ。今はユーノ達が拘束している仮面の少年を何とかしないと。」………え?」

ターブルが自分の自己紹介だけはぶられて複雑な気持ちになった。

「クロノ早くしてくれ!」

「あたしたちのバインドでもこいつは長くは持たないよ!さっさと気絶でも何でもしてくれよ!」

と、アルフとユーノは魔法陣を展開して腕をプルプル震わせていた。

「ああ、すまない!」

そう言ってクロノはデバイスを仮面の罪人に構えようとしたら、

カ・・・・・ロ・・・・・ト

「うん?なんだ今のは?」

ターブルは地平線の彼方から何か声のようなものが聞こえた。

「どうしたんだ?」

ヴィータがターブルに聞いてきた。

「いや、あっちの方から何か声が聞こえたんですけど。」

「声?そんなものあたしには聞こ「カ・・カ・・・・ロ・・・ト。」ん?なんだ?」

ヴィータも声が聞こえた方向確認したら、地平線の彼方から何かが飛んできた。

カ・・・カ・・・ロッ・・・・・ト

カ・・カ・・・ロッ・・・・・ト

カカ・・・・ロット。

それはだんだん近くに聞こえてきた。そして、

「カカロットォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!!」

『ッ⁉︎な、なんだ⁉︎』

その場にいたみんなは聞こえた方向見ると其処には上半身裸の3m筋肉がむきむきの金髪の成人男性が浮いていた。

「な、なんなんだあれは⁉︎」

と、その迫力にビビってしまって仮面の罪人に攻撃するのを忘れていた。そしてその隙をついた仮面の罪人は一気に力を入れてバインドを破壊した。

「し、しまった⁉︎」

クロノはデバイスを構えて攻撃しようとしたら、

「Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa‼︎」

仮面の罪人はクロノに向かって、気弾を投げた。

「くっ!」

クロノは自分のデバイスで防御魔法を発動させて防いだが、

「gaaaaaaaaaaaaaa‼︎」

バリィン

「ガァァァァァァア⁉︎」

仮面の罪人は隙をついて、防御魔法をヴィータの様に破ってクロノを殴り飛ばした。

「「クロノ‼︎」」

二人は吹っ飛ばされたクロノを助けに行こうとしたら、

「ハハハハハハハハハハッ‼︎」

巨大な男は狂気的な笑いをしながら右手に緑色の気弾を作り出し、それをアルフ達に投げた。

「「し、しまっ⁉︎」」

ドガァァァァァァァァァン

緑色の気弾が爆発してアルフ達は緑色の爆炎の中に消えていった。

「あ、アルフさん!ユーノさん!」

ターブルは2人の安否を確認しようと名前を呼んだが、返事は返ってこなかった。そして、煙が無くなると其処には2人の姿はなかった。

「ま、まさか体を消し飛ばされたんじゃ。」

と、ターブルはそう言うと、ヴィータも顔を青くした。次は自分もアルフやユーノの様に消し飛ばされると絶望していた。だが、

「安心してください。2人は無事です。」

と、また別の声が後ろから聞こえた。2人は振り向くと其処にはアルフとユーノを肩で背負った白紫の青年がいた。

「ユーノさん!アルフさん!大丈夫ですか⁉︎」

ターブルはユーノとアルフを心配するが、

「大丈夫です。2人は今気絶しているだけです。」

「そうですか、なら安心です。」

と、安心していたら

「カカロットォォォォォッ‼︎」

謎の男がターブル達に襲いかかってきた。

「くっ!」

ターブルは紫色の気を体から出して、技を出そうとしたが、

「波ァァァァァァァァァァッ‼︎」

「ぬぅっ⁉︎」

ドガァァァァァァァン

謎の男が背後から青色のビームの様なものを喰らった。

「え?今度は誰ですか⁉︎」

ターブルは青色のビームを撃った人物を確認すると、其処には山吹色の道着を着た顔に傷と左腕が義手になっていた青年がいた。

「悟飯さん!来てくれましたか!」

白紫の青年は青年を悟飯と呼んだ。

「ああ、俺は他の時代を修正したから手伝いをしに来たんだ・・・・・それにしてもあのブロリーは恐らくトワが別の時代から連れて来たブロリーに違いない。これは本気でやらないといけないな。」

(他の時代を修正?どう言う意味だ?)

ターブルは2人の会話をよく理解していなかった。だけど、この2人は敵ではないとすぐ理解できた。

「トランクス、ブロリーは俺に任せてくれ。お前はこの子達を安全な場所へ。」

そう言って、悟飯は先ほど仮面の罪人に吹っ飛ばされたクロノを渡した。

「わかりました。俺は彼等を運んで行きます。」

そう言ってクロノの手を掴もうとしたら、

「ま、待ってくれ・・・・・・ぼ、僕も戦う。」

と、クロノは目を覚ました。

「無茶をするな。肋骨が2、3本折れているだろ。今は安静にしているんだ。」

と、悟飯はクロノにそう言う。

「な、ならこのデバイスをなのはとフェイトに渡してくれ・・・・。」

「ク、クロノさん!」

そう言って、クロノはターブルにレイジングハートとバルディッシュを渡した後、気を失った。

「大丈夫ですよ。ただ気を失っているだけです。」

トランクスはそう言ってターブルを安心させた。

「俺はこの3人を安全な場所へ運んだらトワ達を探しますから、悟飯さんとターブル叔父さんとヴィータさんはあの2人を任せますよ!」

そう言ってトランクスは3人を背負って飛んでいった。

「えっ⁉︎あの人はどうして僕の名前を・・・・と言うか叔父さんって?」

ターブルは自分の名前を知っていた青年トランクスが言った言葉が気になった。

「あ、ああ!それは君がトランクスの叔父さんにそっくりだからだよ!」

と悟飯はそう言った。

「そうなんですか・・・・ならいいですけど。」

「お前ら!そんな呑気に会話をしている暇はねぇぞ!あいつらが来る!」

ヴィータの一言で、ターブルと悟飯はブロリーと呼ばれた青年と仮面の罪人を見た。

「カカロット?・・・・カカロットォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ‼︎」

ブロリーは悟飯を見た後、少しの間を置き悟飯に襲いかかってきた。

「ハァァァァァァアッ‼︎」

すると、悟飯は身体から金色のオーラを出し、更に髪が黒から金色に変わり逆立った、全身からスパークを発していた。

「な、なんですかそれは⁉︎」

「これか?これは・・・・・いや、この変身を知るのは少し早いな。まぁ、秘密だ。」

悟飯はターブルにそう言った後、ブロリーの方を向いた。

「行くぞブロリー!」

「カカロットォォォォォォォォッ‼︎」

悟飯はブロリーと戦い始めた。そして、その場に残ったヴィータとターブルは仮面の罪人と向き合った。

「取り敢えず、ヴィータさんは此処から避難した方がいいですよ。」

「心配しなくても良いぞ、少しだけだがグラーフアイゼンを完全とはいかないけどある程度直ったから、戦えるぞ。」

「・・・・無茶はしないで下さいよ!」

ヴィータとターブルはそれぞれ武器と拳を構えた。

「…………Aaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa‼︎」

「ハァァァァァァアッ!」

「オラァァァァァアッ!」

ダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダダッ

仮面の罪人はターブルとヴィータに殴りかかるが、ターブルとヴィータが仮面の罪人に気弾や魔力弾を沢山撃ちまくる。そして、あたりは煙で見えなくなるが、ターブルはスカウターを取り出し、顔につけて起動させた。

ピピピピピッ

「其処だ!」

バキッ

「Guu⁉︎」

ビキッ

ターブルは仮面の罪人の顔面に自分の拳をぶち込んだ。そのおかげで少し仮面にヒビが入った。

「あたしもいくぜ!ロードカートリッジ!」

《Explosion》

ガシュン

《Raketen from》

グラーフアイゼンは再びラケーテンフォームと呼ばれる形態に変形した。

「いくぜぇぇぇ!ラケーテンハンマァァァァァァァァァッ‼︎」

ブースターの力と体を回転させて、威力が増したグラーフアイゼンは先程よりも攻撃力が高くなっていた。しかも今はターブルの攻撃によって少し混乱して防御の体勢を取っていなかった。

バギィィィィィン

「gyaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa⁉︎」

ビキッビキッ

仮面の罪人はヴィータの攻撃をまともに喰らい、そのまま砂の上に叩きつけられたが、

ガシュン ガシュン ガシュン

「もういっちょォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ‼︎」

バゴォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ

「Gaaaaaaaぁaaaaaaaaaaaaaaぁっ!!!」

ヴィータは追い打ちにラケーテンハンマーを今度は腹部に喰らわせた。そのおかげで仮面の罪人は大ダメージを受けた。

「が、Aaaaaaaa‼︎」

「おっと!」

仮面の罪人はヴィータを掴もうとしたが、ヴィータは捕まらないように直ぐに下がった。

「ヴィータさん、どいてください!」

ヴィータはターブルに言われた通りその場をどいた。すると、ターブルは紫色の気を体全体から出して、構えた。

「ギャリック砲ォォォォォォォォォォッ!!!」

ターブルは紫色のビーム、ギャリック砲を仮面の罪人に放った。

「Gyaaaァaaaaaァaaaaaaァaァaァaaァaaァァァァァァァァァッ‼︎」

仮面の罪人は悲鳴をあげながら、ターブルの放ったギャリック砲を受けて、光の中に消えていった。そして、ターブルはギャリック砲を出し切った。

「はぁ、はぁ、はぁ、やったぞ。」

ターブルはその場で膝をついた。

「それで、あの仮面野郎は何処なんだ?」

「多分そこで・・・・ほら、あそこで気を失って倒れていますよ。」

ターブルが指をさした方向には仮面がボロボロの状態で仮面の罪人が倒れていた。

「よし、あたしがちょっとあいつの顔を拝んでやろう。」

と、ヴィータが仮面の罪人の所へ行こうとしたら、

《おーい、大丈夫かー?》

と、宇宙船に乗ったジャコ達がやって来た。

「あれはジャコさんの宇宙船。」

「お、シグナムとザフィーラ達がようやく来たか。」

ターブルとヴィータはそう言うと、宇宙船が降りて来た。そして宇宙船の扉が開き乗っていた全員が出て来た。

「ヴィータ大丈夫か?」

「先ほど仮面の罪人に飛ばされたから心配したぞ。」

と、シグナムとザフィーラは心配する。

「大丈夫だ、この通りあたしはピンピンっ⁉︎痛たたっ。」

ヴィータは右肩をおさえた。

「無茶をするな。取り敢えずお前は休んでいろ。」

「悪いな。」

ヴィータはその場に座って休み始めた。

「ターブル、予定よりも10分早めに来ていたとはな。」

「まぁ、元々此処は僕の担当している銀河なので近道して来ました。」

ターブルはジャコと会話をした後なのは達の方を向いた。

「えっと、なのはさんとフェイトさんはどちらですか?」

「あ、高町なのはは私です。」

「フェイトは私です。」

と、2人は名前を呼ばれたので返事をした。

「貴女達にこれを。」

「これはレイジングハート⁉︎」

「私のバルディッシュ⁉︎」

なのは達は自分達のデバイスを何故ターブルが持っていたのかが不思議だった。

「実はクロノさん達にこれを渡されたんです。」

「「クロノ(くん)が⁉︎」」

2人はクロノ達に何かあったのではと心配だった。

「クロノ君達は無事⁉︎」

「アルフは⁉︎アルフは大丈夫⁉︎」

「あ、安心して下さい。3人は、トランクスって言う人が安全な場所へ運びましたから。」

ターブルはそう言うと、なのは達は安心した。

「ところで、あの仮面の奴はどうするの?」

と、アリサが倒れている仮面の罪人に指を指した。

「そうだった!あれは私に任せておけ!この超エリートの私が華麗に逮捕してやる。」

「あんたはその性格を直したら?」

アリサは手柄を取っていくジャコに呆れた。

「さぁ〜て、先ずはその仮面の下いったいどうなっているのか、いざ拝見!」

ジャコは仮面を掴んで取ろうとしたが、ジャコは手を離した。

「・・・・・?どうしたんですかジャコさん?」

ターブルはジャコが何故止まったのか気になって近づいた。

「・・・・・・ターブル・・・・こいつのこれってひょっとして。」

ジャコはそう言って仮面の罪人のとある部分に指を指した。

「・・・・?・・・・なっ⁉︎し、尻尾⁉︎」

『えっ⁉︎』

ターブルが仮面の罪人に生えていた尻尾の事を叫んだら、周りにいるなのは達が尻尾の存在に気になりやって来た。

「ほ、本当に尻尾が生えてやがる。」

「と言うことは、サイヤ人か?」

「・・・・・・・。」

シグナムとヴィータは尻尾が生えていた事に驚いていたが、ザフィーラは何か考えていた。

「ほ、本物なの?」

「使い魔じゃないよね。」

「猫みたいな尻尾。」

「・・・・・・私は驚かないわよ。」

なのはとフェイトは驚いていたが、すずかの場合は猫みたいな尻尾だと言って目が輝いていた。そして、アリサは宇宙船ですずかの正体を知ったり、ジャコとコンタクトを取ったり、なのは達が魔導師だと言う事を知っている為、あまり驚いてはいなかった。

「ど、どうするんですか?」

「えっ?どうするって、何をだ?」

「いや、仮面を外すか外さないかだ。」

ジャコとターブルは仮面を外すか、外さないか悩んでいた。と、その時。

「……外すぞ。」

『あっ!』

ザフィーラが仮面を外した。そして、急に行動をしたザフィーラに周りは驚いたが、

「お、おい!それは超エリートの私がやるこっ⁉︎……な、なんだと⁉︎」

「どうしたんですかジッ⁉︎えええええっ⁉︎」

ジャコとターブルは仮面の罪人の素顔を見て驚いた。

「どうしたんだっ⁉︎……ま、まさか!」

「う、嘘だろ⁉︎」

シグナムとヴィータも素顔を見て驚くのも無理は無かった。何故なら仮面の罪人の正体は












「な、何故お前なんだ・・・・・・ニニック。」



トランクス(?歳)種族地球人?

戦闘力???

アルフ達を助けた青年、クロノ達を安全な場所へ運んだあと、トワ達を探しに行った。そして何故かターブルを叔父さん呼ばわりする。

悟飯?(?歳)種族地球人?

戦闘力???

トランクスの仲間であり、左腕が義手になっている貫禄のある青年であり、髪が金髪になり戦闘力が大幅に上がる変身能力を持っている。ブロリーと呼ばれる男は顔見知り?のようらしい

ブロリー(?歳)種族???

戦闘力 コンピューターが弾き出したデータによれば、わかりませんですじゃwwwうわへへwww

突如と現れた身長が3メートルもある上半身半裸の金髪白目の青年。カカロットカカロットと言うので、ある意味サイコな感じを漂う人である。最初から悟飯と似た変身をしているが、何か違う気がする。


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第12話 ニニック達の食事会前編

今回はニニックが起きたところから始まります。

いきなり場面が前回とガラリと変わりますが、気にしないでください。


「…………う〜ん……此処は………何処だ?」

ニニックは目を覚ますと、豪華なベットに寝ていた。

「なんで俺はこんなところに寝ているんだ?」

ニニックは周りを確認しようとベットから出ようとしたら

ズキッ ズキッ ズキッ ズキッ ズキッ

「痛ぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ⁉︎」

身体中に激痛が走った。

「な、何でこんな激痛があるんだ⁉︎」

ニニックは大きな声で言うと

ガチ

「ニニックさん‼︎」

「た、ターブル⁉︎なんでお前がいるんだよ⁉︎」

ニニックはターブルがこの場にいた事に驚いた。

「なんでって、この南の銀河は僕の担当区域ですよ?」

「あ、そう言えばそうだったな。」

ニニックは納得すると、ターブルが質問をして来た。

「ニニックさん、気絶する前の事は覚えていますか?」

「気絶する前のこと?・・・・・・あっ!そう言えば、銀河王様に退職届を出するの忘れていたわ。」

「た、退職届⁉︎どう言う事なんですか⁉︎」

ターブルはニニックが退職届を出すと言ってびっくりした。

「いやな、俺はトワって人に会ってその時にタイムパトローラーという職業に入らないかって勧誘されたんだ。銀河パトロールは銀河だけを守るが、タイムパトローラーなら銀河法で違反になっている過去と未来を行き来する事が違反にならないから、時を越えて過去と未来の平和を守るのも悪くないなと思ってな。」

ニニックはそんなことを言うと、ターブルは呆れた顔をして真実を告げた。

「ニニックさん・・・・・貴方はその人に騙されて昨日奴隷の様にこき使われていましたよ。」

「・・・・・え?それはどう言う意味だ?」

ニニックはターブルの言っていることが理解できなかった。

「実は・・・・。」

ターブルは昨日の出来事をニニックに話した。トワによって操られて、ジャコ達を殺そうとした事、全てを話した。そしてそれを知ったニニックは・・・・・・。

「・・・・・・・。」ググクッ

「ニ、ニニックさん⁉︎首を絞めて自殺しようとしないでくださいぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ‼︎」

ニニックが自らの首を絞めて自殺をしようとするが、ターブルがそれを必死で止める。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それから数分が経ち、何とかターブルがニニックを説得して自殺を止めた。

「それで、俺を操ったクソアマと人造人間は何処に行ったんだ?」

「(クソアマ⁉︎)えっと、トランクスさんと悟飯さんが言うにはもう此処にはいないって言ってました。」

「トランクスと悟飯って人は知らないが、トワとミラは今現在の時間にはいないだろうな。」

「それはどう言う意味ですか?」

ターブルはニニックの言う現在の時間にはいないと言う意味がわからなかった。

「実は彼奴らは未来から来た奴等なんだ。」

「えっ⁉︎未来から来たって・・・・そう言えばさっきニニックさんは先ほど、タイムパトローラーが何とかって言ってましたけど、それと関係しているんですか?」

ターブルがそう言うとニニックは答える。

「ああ、彼奴らは俺のサイヤ人の罪から逃れたい心を利用して、タイムパトローラーなんて嘘をつきやがったんだ!そんでもって俺はあんな子供騙しの罠に掛かって俺は彼奴らの僕として成り下がってしまったんだ・・・・・・クソッ!」

ニニックは自分の不甲斐なさに怒っていた。

「そんな事があったんですか傷はまだ癒えていませんから、安静にしていてください。」

「そんな事を言われても知るか、こんな傷は俺の船………は無さそうだが、お前の船にも積んであるメディカルマシンがあるだろ?あれを借りるぞ。」

ニニックはそう言って、ベットから出てドアノブに手をかけようとしたら、

「あのぉ〜、その事なんですけど、先ほど言った怪我した人達に全て使ってしまったんでメディカルマシンの液体の残量は0なんです。」

ターブルがメディカルマシンの液体が無いことを言われるとニニックは動きを止めた。

「………まじか?」

「はい、まじです。」

ニニックはそれを聞くと、渋々ドアノブから手を離しベットに戻ろうとしたら、

バタン

「ぶげっ⁉︎」

「ニ、ニニックさん⁉︎」

いきなりドアが開いてニニックがドアと壁に挟まれてしまった。

「え?さっき悲鳴が聞こえた気が………。」

扉を開けたのはメイド服を着た紫色の髪をした女の子だった。

「ファ、ファリンさん………ニニックさんが扉と壁によって挟まっているんで扉を一旦閉めてくれませんか?」

ターブルはファリンと呼ばれるメイドに扉を閉めるように言った。

「え?…………っ⁉︎す、すいません‼︎いま閉めます!」

そう言って、扉を閉めると、壁にめり込んだニニックの姿があった。

「ニ、ニニックさぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん‼︎」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ニニックは壁から出された後、ターブルと一緒にお昼ご飯を食べる為にファリンと言うメイドに食事会の部屋を案内させて貰っている。

「……なぁ、ターブル。此処はどこなんだよ?」

「あ、ニニックさんは知りませんでしたね。昨日、ジャコさんと一緒にニニックさんを連れて銀河パトロール本部に帰ろうとしたら、時空管理局の人が話をしたいと言われて、すずかって女の子の家に泊まる事になりました。」

どうやら、重大な事が起こりそうだった。

「ジャコもいるのか?」

「いえ、ジャコさんはアリサって子の家にいますが今回の食事会にこの家に来ています。」

ジャコはアリサの家の方が馴染みやすい為この家にはあまりいないみたいだ。そして、2人が会話をしているうちに。

「此処です。」

「ありがとうございますファリンさん。」

食事会をする為の部屋の前に到着した。

「俺は昨日の朝から何も食べていなかったから腹ペコだ。」

「そうだったんですか、まぁ無理もありませんよ。操られていましたから。」

ターブルとニニックはそんな会話をしながら、扉を開けると部屋にいたのは、長いテーブルに高町なのは、フェイト・T・ハラウオン、月村すずか、すずかの姉?、アリサ・バニングス、クロノ・ハラウオン、ユーノ・スクライア、アルフ、リンディ・ハラウオン、翠屋の店長とその息子?と娘?とジャコがそれぞれの席に座っていた。

「む?漸く起きたかニニック。お前達2人の席は私の隣だ。」

「お、悪りぃなジャコ。」

ニニックとターブルは席に座ると、ジャコとターブル以外のその場に居た皆がニニックを注目した。

「………えっと、そのぉ…………殺そうとして…………す、すいませんでした‼︎」

バッガン

ニニックは周りのみんなに対して頭を思いっきり下げて謝罪した。そのおかげでテーブルに小さいクレーターが出来る。

「お、おい!ニニックこのテーブルは高いんだぞ⁉︎」

と、ジャコはテーブルの心配をした。

「ニニックさん!そんな事をしたら傷が開きますよ!」

ターブルはジャコと違いニニックの心配をした。

「いや、こうでもしないと気が済まない‼︎なんなら今すぐ腹を切る、若しくは首の骨を折る!」

と、左手はどこから取り出したのかナイフを持ち、右手は首を掴んで自殺をしようとした。

「だから、ニニックさん落ち着いてくださいよ‼︎」

「その通りだ!お前は私の都合のいい金ヅルなんだ!此処で死なれると私は困るぞ!」

ターブルとジャコはニニックの自殺を止める。と言うかジャコの理由がひどい。

「お、落ち着いてください!私達全員は貴方を1つも恨んで居ませんよ‼︎」

と、リンディがなのは達を代表して言った。

「そ、そうなのか?それならいいけど。」

ニニックはそれを聞くと、ナイフをしまった。

「ま、まぁ話は食事を交えながらやりましょうか。ノエルとファリンは厨房にある料理を持って来て。」

「「畏まりました忍お嬢様。」」

忍というすずかの姉?はメイドのファリンとノエルに厨房にある料理を持ってくるように言った。そしてノエルとファリンは忍に応えて厨房にある料理を取りに行った。

「………ターブル気づいたか?」

「え?気づいたって、何をですか?」

「あのメイドは戦闘力を一切感じられなかったぞ。」

「えっ?ファリンさんですか?」

「いや、そっちじゃなくノエルってメイドの方だ。」

「えっ⁉︎」

ターブルはすかさず部屋を出ようとしたノエルをスカウターで測ると、数値化されなかった。

「ほ、本当だ。でも、なんでスカウター無しでわかったんですか?」

「それは俺にもわからん。多分勘だと思う。」

ターブルはそれを聞くと、ガクッと頭が下がった。

「か、勘ですか?」

「…………。」

ジャコはターブルとニニックの会話をただ静かに聞いて居た。そして、ジャコはニニックが何故スカウター無しで戦闘力がわかったのかは大体理解して居た。

(恐らくニニックがスカウター無しで戦闘力が分かるようになったのはあのトワが洗脳した時にある程度ニニックを改造したのが原因だろうな。)

ジャコはそう思っていると、

「おい、ジャコ。」

「ん?どうしたニニック。」

ニニックがジャコに話しかけた。

「さっきから、眉間にしわを寄せな何を考えているんだ?」

「………先程から話をしているのはお前らしか居ないなと思ったところだ。」

「「え?」」

ニニックとターブルは周りを見ると、話したくても話し辛い顔をして居た面子ばかりであった。

「まあ、仕方がない事だ。この場にいるのはお前に殺されかけた者達とその身内なのだからな。取り敢えずお前から話をしろ。」

ジャコはニニックに命令をした。

「そ、そうだな。それじゃあ………あれ?あんたは喫茶店にいた士郎さんか?」

「覚えてくれたんだね。私は高町士郎って名前だよ。そして、こっちは私の息子の恭也に娘の美由希とその妹のなのはだよ。」

「よろしく。」

「よろしくね。」

「ど、どうもなの。」

翠屋の店長の高町士郎は自分の息子と娘達を紹介した。そして、恭也と美由希は挨拶をするが、なのはは戸惑いながらも挨拶をした。

「じゃあ、次は私よ。私の名前は月村忍でこっちが妹のすずかよ。ほら、すずか挨拶をしなさい。」

「こ、こんにちは。」

忍も士郎同様に、ニニックに自己紹介をした。しかし、すずかも少しニニックに怯えていた。

「私は時空管理局所属艦アースラ艦長リンディ・ハラオウンです。こちらは私の息子のクロノと養子のフェイトとフェイトの使い魔のアルフと協力者のユーノ・スクライアです。以後お見知りおきを。」

と、リンディも他同様に紹介をした。

「先程艦長に紹介されたクロノ・ハラウオンです。よろしくお願いします。」

「フ、フェイト・T・ハラウオンです。」

「………アルフだよ。」

「僕はユーノ・スクライアです。よろしくお願いします。」

クロノとユーノはしっかり挨拶をしたが、フェイトはなのはとすずか同様に少し怯えながら挨拶をした。そして、アルフはニニックを睨みながら、挨拶をした。

(あれ?あのフェイトって奴は何処かで見た様な?)

ニニックはフェイトとは何処かであった事がある様だが、あまり記憶がないらしい。

「これで全員挨拶は終わ「ちょっと待ちなさい‼︎」あ、すまん。アリサの事を忘れていた。こいつはアリサと言って、名前は私の星の言葉で言うと狂犬だが、あまり気にするな。」

「いつまで私の名前をディスるのよ!」

と、アリサが怒鳴った。そして、アリサは気を鎮めて紹介をした。

「私はアリサ・バニングスよ。不本意ながらこの超エリート(笑)に命を救われた御礼に家に住まわせているわ。」

「私をもっと感謝しろアリサ。」

「あんたは黙っていなさい‼︎」

と、アリサはジャコに掴みかかった。

「………1ついいか?」

「どうかしましたか?」

ニニックはリンディに質問をする。

「なんで、あんたら時空管理局は俺たちに対しては敬語を使うんだ?」

「それは貴方方銀河パトロールは我々より上の組織だから敬っているんです。」

リンディ達はその理由でニニック達に敬語を使っていたようだ。

「………あの、その敬語はやめてくれないか?なんか堅苦しくてもっとフレンドリーにお願いしたいんだけど。」

「あら、ならそうさせてもらうわね。」

(切り替え早!)

時空管理局組はリラックスして、ニニック達にはフレンドリーに話すようだった。

「先ず、本題として聞きたいのは、貴方は謎の魔導師であるトワの事を知っているの?」

「彼奴は俺を操ったクソアマとタイムパトローラーの名を騙った時を越えた犯罪者だと理解している。」

『クソアマ⁉︎』

ニニックはトワに対してはクソアマと呼んでいる事にその場にいたみんなは驚いた。

「ところでニニック、時を越えたって本当か?」

「ああ、彼奴らは時を越えたって、ちゃんと言っていたぞ。」

「成る程、それは不味いな。」

ニニック達はトワ達の時を越える行為を悩んでいると、

「あのぉ……1ついいですか?」

「ん?確かお前は……高町…………なっぱ。」

「なのはだよ⁉︎」

ニニックはなのはをなっぱと呼んだ為なのはが訂正をした。

「ところでなんだ?」

「はい、時を越えるのはそんなに不味い事なんですか?」

「それは「時を越えるのは銀河法では違反となっているのだ。その訳は時を越えると言う事は、本来なら存在しないはずの人物がその時代に存在すると並行世界が生まれてしまうからだ。」……おい。」

ニニックが質問を答えようとしたら、ジャコが割り込んで答えてしまった。

「でも、それってただ並行世界が生まれるだけで特にこの世界には影響がないんじゃ?」

と、今度は美由希が質問をしてきた。

「それな「それなんですけど、実は並行世界が生まれるたびに、この世界にも微かながら影響があるんです。例えば仮にニニックさんが操られた状態で、しかもブロリーって言う者があのままだれも助けが入らず、皆殺しにされてしまったら、殺されるまでの記憶が他の世界にいる僕等の記憶と同化する事があるんです。そうすれば殺されない対処法が出来ます。でも、これは稀に起きる事なので実際にあるか無いかは謎なんですけどね。」………。」

ニニックが美由希の質問に答えようとしたら今度はターブルが代わりに答えてしまった。

「でも、それだけでは無いんだろ?」

「そっ!「その通りだ。他にもタイムマシンなどで、過去に生き続けると、本来ならあり得ない存在がその並行世界に存在する事があるのだ。」……ちっ。」

士郎の質問に今度こそ答えようとしたニニックだが、またもやジャコに邪魔されてしまった。

「………あのぉ、さっきからニニック君の台詞を割り込んでいませんか?」

「「えっ?」」

ジャコとターブルはニニックを見ると、恨めしそうな目でこちらを睨んでいた。

「すいませんでした。」

「……すまん。」

ターブルとジャコはニニックに謝った。

「それで今回の事なんだけど、銀河パトロールは闇の書を知っているの?」

『闇の書?』

「ん?」

ジャコとターブルは闇の書について知らないが、ニニックには聞き覚えがあった言葉であった。

「その反応だと知らない様ね。闇の書って言うのはロストロギアと言って、失われた惑星に存在した文明によって生み出された産物のことを言うのよ。」

リンディがわかりやすい様にロストロギアについて簡単に説明をした。

「成る程、そのロストロギアはこの南の銀河の地球に存在するのか?」

「ええ、恐らく闇の書の主人はこの地球にいると思うの。」

リンディはそんな会話をしていると、ニニックが質問をした。

「1ついいか?仮にそのロストロギアを見つけたら如何するんだ?」

「見つけたら主人を捕まえるわ。」

「いいっ⁉︎」

リンディが捕まえると言ってニニックは驚いてしまった。

「?どうかしたの?」

「い、いや、ちょっと腹を空かしているから飯はまだかな〜と思って。」

ニニックはそう言って誤魔化した。ニニックが誤魔化すのも無理はない何故なら闇の書を持っているのははやてだから、はやてを捕まえると聞いて、思わず驚いてしまった。

「皆様、料理を運んできました。」

丁度、ノエルとファリンが料理を持ってきた。

「おお、待っていたぜ。俺は腹ペコだからじゃんじゃん持ってきてくれ。」

と、ニニックはそう言って料理を楽しみにした。

「…………。」

ターブルはそんなニニックを見て、怪しく思った。



特になし


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第13話ニニック達の食事会後編

今回は前半が同時刻の八神家視点で、後半がニニック達の食事会となります。楽しみにしてください。


その頃、同時刻の八神家ではお昼ご飯を食べていた。

「頂きます。」

『……頂きます。』

テーブルには海老フライとキャベツの千切りとなすの味噌汁とご飯の定食がテーブルに5人分がテーブルにおかれており、その内はやて、シグナム、ヴィータ、シャマルが食べていた。因みにザフィーラはドックフードを食べている。

「………はやてちゃん1人分余っているわよ。」

シャマルがそのことを指摘すると、

「………あ、うっかりしてもうたわ。また、私は余計に多くつくってもうたわ。」

はやてはそう言って、キッチンに向かい冷蔵庫に海老フライ定食を入れようとしたが、冷蔵庫の中身は昨日の朝食から今日の朝食までの料理が入っていた。

「あー、冷蔵庫が一杯やな。だとするとこの海老フライ定食はどないしようか?」

はやてはそう言って、海老フライ定食はどうするか考え始めた。

(…………ねぇ、シグナム。貴方達はニニック君にあったんでしょ?どうして連れて帰らなかったの?)

(我々も最初は連れて帰ろうとしたが、ニニックが操られた状態で我々に襲いかかったなんて事がニニック自身が知ったら、ニニックは自分を追い込んでしまうからな。そんな状態で連れて帰ったら色々とややこしい事になるからな。)

と、シグナムとシャマルは念話で会話をした。

(それにしても、操られているとはいえニニックにリベンジ出来たけどなんかスッキリしねぇな。)

と、ヴィータも念話をしてきた。

(まぁ、本人の意思で戦っていたわけじゃないからね。)

(私もリベンジする時は操られた状態では無く、正気の状態で戦って見たいものだ。)

と、シグナムはニニックとの戦いを楽しみにした。

(…………ねぇ、ザフィーラ。)

(どうしたシャマル?)

(昨日なにがあったか詳しく話してくれる?シグナムやヴィータちゃんに昨日の事を聞きたいけど、ニニック君に勝負する事ばかり考えているから全く教えてくれないのよ。)

(わかった。昨日なにがあったかを話そう。)

ザフィーラはシャマルに昨日の出来事を話す事にした。

〜回想〜

「な、何故お前なんだ・・・・・ニニック。」

その場にいた皆は仮面の罪人の正体がニニックだという事に驚きを隠せなかった。

「一体これはどういう事なんだ⁉︎何故ニニックが我々を襲ってきたんだ?」

ジャコがそう言っていると、ザフィーラがその謎に答えた。

「それはあのトワとミラの2人に操られていたのだろう。見ろ、この仮面には魔力が感じられる。恐らくこの仮面をつけられて洗脳されていたに違いない。」

「でもよ、なんでニニックがそんな胡散臭い仮面なんてつけてたんだ?」

ヴィータのそう言うと、みんなは確かにと言った。

「恐らく、トワがニニックを騙して仮面を着けさせたに違いないな。」

ジャコはそう言うと、シグナム達は納得した。

「ところでジャコさん、そのニニックさんでしたっけ?その人はどうするんですか?」

なのはが聞いてきた。

「私としては一度銀河パトロールに連れて帰りたいが、またトワ達がやってきて、ニニックを洗脳したら厄介になりそうだな。それに、目が覚めたら我々を殺しかけたと知ったら、ニニックは自殺するかもしれない。」

「確かに、ニニックの性格は正に私と同じ騎士道の性格をしているからな。それは確実だろう。」

とシグナムもそう言うと、

「ニニックさんが騎士道?…………想像ができませんね。」

「だろうな、ニニックが今まで騎士道っぽい事をした事はなかったな。」

ターブルとジャコがそれを否定する。

「そんな事より先ずこれからどうするか、考えるべきですよ。僕らが銀河パトロールに連れて帰ろうとしたらトワ達が待ち伏せしている可能性もあります。」

「なら、何処か安全な場所はないものか?」

とターブルとジャコは悩み始めた。シグナム達はニニックを連れて帰ろうと思ったが、ニニックを洗脳する程の魔導師が相手だと八神家の事がバレる可能性があり、自分達からは連れて帰るという言葉が口から発せられなかった。

「なら、私の家はどうですか?」

と、すずかが言った。

「すずかさん?でしたっけ?貴方の家ですか?」

「私の家は御屋敷で侵入者を撃退する装置があちこちに置かれているので、色々と対策は取れますよ。」

すずかはそう言うが、

「それは無理だと思いますよ。トワはニニックさん程の人を簡単に操っていましたから、場所をすぐ特定されてしまあ可能性があります。」

ターブルは却下するが、

「いや、それはいい案だと私は思うぞ。」

とジャコはすずかの案に賛成した。

「ジャコさんそれはどう言う事なんですか?」

「裏をかくんだ。トワというものは天才だから裏をかいて屋敷に隠れるんだ。恐らくトワはニニックがわざわざ目立ちやすいところに隠れるわけないと思っているだろうからな。だから、それを利用するのだ。」

「ヘぇ〜ジャコにしてはいい考えが浮かんだわね。」

「してはとはなんだ⁉︎」

ジャコとアリサはまた揉めてしまった。

「………じゃあ、これから地球へ行きましょう。」

と、ターブルはその場にいた皆にそう言うが、

「悪いが、我々はお前達と行動する事は出来ない。」

と、シグナムが言った。

『えっ?』

「ど、どうしてですか?貴方達もニニックさんを探しにきたんですよね?なら、一緒に行動したほうが。」

「あたしらが管理局と行動するわけないだろ!それに今回はただの成り行きで助けただけだ。」

「その通りだ。我々はお前達と行動すると管理局の連中に確実に接触することになる。そうなったら、我々は管理局に捕まってしまうからな。」

そう言って、その場から離れようとした。

「ま、待ってください!」

と、なのはは止めようとしたら、

「そうだ。すまないが、ここでの事はニニックに内緒にしてくれないか?あいつが我々にも手を出したいなたら、また自分を責めるかもしれないからな。」

そう言って、シグナム達は転移魔法を発動してその場から消えた。

そして、転移したシグナム達は八神家に戻った。

「ただいま帰りました。」

「お帰り!ニッ君は見つかった?」

「………すいません、見つける事は出来ませんでした。」

シグナムはそう言うと、はやては少しがっかりした。

「そっか………まぁ、見つかんなかったのはしゃあないな。また、次があるから頑張ろ。」

「はい、今度こそニニックを連れて帰ります。」

〜回想終了〜

(と言うことが、あった。)

ザフィーラは昨日の出来事をシャマルに全て話し終えた。

(そう、それは仕方ない事ね。取り敢えず暫くはニニック君とは会えない事になりそうね。)

(そうだな。)

シャマルはそういった後、念話を終わらせて食器を流しに置いた。

(ニニック君。早く戻ってきて、このままだとはやてちゃんが貴方以上に自分を責める事になるから。)

シャマルはそう思いながら食器を洗い始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃ニニックはと言うと、

「ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツ。」

「ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツ。」

ターブルと共にテーブルに並べられた大量の料理を食べて、大量の食器が積まれていく。

『………………………………………。』

ジャコ以外の皆がその光景を見て、喉に料理が入りづらかった。

「ん?アルフォンスだったかそれいらないのか?」パクっ

ニニックはアルフが全く手をつけていなかった。ローストビーフを食べてしまった。

「あああああっ⁉︎あんた!あたしが食べようとしたローストビーフを‼︎」

「うん、食うつもりだったのか?悪い悪い。」

ニニックはそう言うと、アルフは怒り自分もニニックの料理を食べてやろうとしたが、

「ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツ」

沢山あった料理が物凄い速さでニニックの口に入っていく為、料理が取ることが出来ず。ニニックは料理を全て完食してしまった。

「ゲップ、ごちそうさま〜。ん?どうしたんだそんな顔をして?ゲフッ」

と、ニニックはげっぷをしながらアルフに話しかけた。

「う、うわ〜ん!フェイトォ〜!あたしくやしいよ〜!」

「よしよし。泣かないの。」

フェイトはそんなアルフを慰める。

「………どうして泣いているんだ?」

「明らかにお前が原因だろ⁉︎」

と、ジャコがツッコミを入れた。

「ところで、今更って感じだが、なんで高町士郎とその長男と長女がいるんだ?ターブルから聞いた話だと、魔法とかには携わっていないだろ?」

ニニックはなのは以外の3人に聞いたら、

「実は昨日なのは達がUFOに攫われたと聞いて色々揉め事を起こして、最終的には隠し事を打ち解けあって、その後リンディさんとOHANASIをして、今回の食事会に参加させてもらったんだよ。」

すると、それを聞いていた。リンディが頭を抑えて体をガクガクと震わせていた。高町ファミリーに怯えていた。

「そ、そうか、ところでアルフォンスは「アルフだ!」………アルフもいい加減に泣くのをやめて欲しいんだけどな。」

「なら、あたしのローストビーフを返せ!」

そう言って、アルフはニニックに掴みかかってきたが、

「ローストビーフは無いけど、これを食うといい!」

「もごっ⁉︎モグモグモグモグ……ゴクン。」

ニニックは懐からあるものを取り出して、アルフに無理やり食わせた。

「今、何を食べさせたの?」

「さあな?ところでアルクェイド「アルフだって!」取り敢えずお前はこれからトイレに行くことをオススメするぞ。」

「はぁ?何を言っ⁉︎」ギュルルルルゥ〜

すると、アルフの腹から変な音が鳴る。その音が鳴った途端アルフは顔を青ざめて、腹を抑えながら、部屋を猛スピードで出て行った。

「………ひょっとして、アルフに食べさせた物は…………………。」

フェイトは察した。ニニックがアルフに食べさせたものの事を。

「ああ、ローストビーフの代わりに玉ねぎを食わせてやった。」

『うわー………………。』

皆はそれを聞くと、アルフに合掌した。

「これが犬猿の仲というものか。」

と、ジャコがそう言った。そして、ニニックはナプキンで口元を拭いた後、忍を見た。

「ところで……俺たちにこんな豪華な料理を出すって事は何か俺達に頼み事があるのだろ?」

と、ニニックは目を細めて忍に言った。

「………単刀直入に言うわ……………なのはちゃん達を鍛えてくれない?」

と、忍はニニック達に頼んだ。

「…………断る。」

しかしニニックは頼みを断った。

「ええええっ⁉︎なんで⁉︎」

忍はてっきり鍛えたくれると思っていたが、ニニックは拒否した。

「そもそもなんで俺たちに頼むんだ?それなら高町ファミリーに鍛えて貰えばいいじゃないのか?戦闘力も中々強いし。」

ニニックの言うとおりである。ニニックはスカウター無しで相手の戦闘力を測れるようになり、高町ファミリーの戦闘力がジャコの戦闘力を越していたのであった。

「俺たちもなのはを強くしたいが、流石に魔法となると専門外だからな。」

と、高町恭也は悔しそうに言った。

「でも、俺達は魔法なんて使わないぞ?精々出来ることは魔法を使わず空を飛ぶ事や気弾を作ったり、気弾のエネルギーを応用してやる技とかしか「十分すぎるよ⁉︎」…………。」

と、なのはが突っ込んだ。

「ニニックさん、一宿一飯の恩と言うものですよ。ここで恩をかえしましょうよ!」

「圧縮岩盤の王?なんだその王様を血祭りしたくなるような言葉は?」

ニニックはターブルの言った言葉を聞き間違えてしまった。

「違いますよ!これはこの国の言葉です!つまり恩返しをすると言うことですよ!て言うか何ですかその圧縮岩盤の王って⁉︎聞き間違いにも程がありますよ‼︎」

ターブルは自分や王族にとって、不吉な言葉だと思った。

「そもそもなんでお前達は鍛えたいんだ?」

ニニックはなのは達に聞くと、こう返した。

「ヴィータちゃん達とお話しがしたいから。」

「シグナムと戦う為。」

「なのはちゃん達と共に戦う為。」

「足手纏いになりたく無いから。」

と、上からなのは、フェイト、すずか、アリサの理由であった。

「……はぁ〜………………ジャコとターブル、ちょっと休暇届けを出してくれないか?」

『っ!』

周りの皆が驚いた。

「と言うことは、ニニックさん。」

ターブルが聞いてきた。

「………いいぜ。そこまで言うなら鍛えてやるよ。ただし、途中でやめると言ったら修行はそこまでだ。」

と、ニニックはなのは達を鍛えるつもりだった。

『あ、ありがとう(ございます)。』

なのは達も御礼を言った。

「なら、まず最初はすずかとアリサって言ったか?お前達2人をなっぱとフェイトと戦える様にしてやるよ。」

ニニックは自信満々に言った。

「だから、なのはだってば‼︎」

なのはまた名前を訂正した。こうして、ニニック達による少女達の修行が始まるのであった。

その頃、アルフはと言うと。

「燃え尽きたよ………真っ白にね……………。」ちーん

と、アルフはそのままトイレの中で気絶してしまったのであった。



特に無し。


感想とお気に入りと評価をお願いします。


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第14話誕生‼︎正義の味方、その名はグレートサイヤマンゼェェェェェェト‼︎

遂にやって来たぜ!武舞台で行うバトルロワイヤル!そして、ジレンは凄い!まさか悟空の背後を取るなんて、フリーザやセルにブウを確実に超える戦士だ‼︎一体悟空達は勝てるのだろうか?
今回はニニックヒーローやるってよです。因みに最後ら辺に数話前にあったネタが出て来ますから、使い回しとか言わないでください。


「…………………。」キョロ キョロ

ニニックは今現在、電柱の陰に隠れていた。

「…………………。」ジィーッ

ニニックは電柱の陰からあるものを見ていた。それは、

「は、はやてちゃん⁉︎また、1人多く作っているわよ⁉︎」

「あ、ごめんな。また、やってもうたわ。」

八神家の様子であった。実はリンディが闇の書の主人捕まえると言う事を聞いて、居ても立っても居られなくなりはやての様子を見に着ていたのだった。

(はやてを捕まえる・・・・・・何とか出来ないのか。)

ニニックはそう思っていると、

「・・・・・何をやっているんだ?」

「ヘアッ⁉︎」

ニニックに誰かが話しかけてきた。

「落ち着け、私だ。」

そこに居たのは、狼の姿になって居たザフィーラであった。

「なんだザフィーラか、驚かすなよ。」

ニニックは深呼吸を行い気を鎮めた。

「ニニックよ、何故お前がここにいるんだ?」

「実はな、時空管理局の連中が闇の書の主人を捕まえると聞いて居ても立っても居られなかったからつい様子を見にきたんだ。」

「そうか………主人の事を心配して居たんだな。」

ザフィーラはそう言った。

「ところでザフィーラ、はやての奴はなんであんなに沢山の料理を作っているんだ?誰かのパーティーでもやるのか?」

ニニックは沢山の皿に乗った料理を見た。

「・・・・・あれはお前の料理だ。」

「へ?俺の?」

「実はお前が居なくなってから、主人はいつも料理を1人分多めに作っているんだ。」

ザフィーラはそう言うと、ニニックは顔が青くなった。

(えええええっ⁉︎折角あんな演技をやったのに、それが裏目に出てしまった!?やべぇよ、どうしよう。)

ニニックはどうやってはやての調子を取り戻すかと考えていたら、

ヒュー バキィッ

「あだっ⁉︎な、なんだこれは?」

ニニックの顔にどこからとも無く飛んで来た白い布で包まれた何かがぶつかった。ザフィーラもいきなり、事で戸惑った。

「ニニック、それはなんだ?」

ザフィーラは白い布で包まれた物は何が入っているのかと聞いて来た。

「さぁな、俺に聞かれてもさっぱりだけど・・・・・何故かは知らないが、この荷物を触っていると心が高ぶる。」

ニニックは中身が気になって中身を確認すると、

「これは・・・・・・黒いアンダーシャツにフリーザ軍の戦闘ジャケット?・・・・いや、初めて見るタイプだな・・・・・・ヘルメット?」

中に入っていたのは初めて見るタイプの戦闘服一式とヒーローが被っていそうな口の部分が露出している白いヘルメットであった。

「それにしても、その兜はところとごろに傷ついていないか?」

「あ、確かにヘルメットは少しヒビが入っている。」

ヘルメットはボロボロはヒビ割れている所が多数あるが、それでも壊れている様には見えなかった。

「む?ニニックよ、ヘルメットの側面に名前らしき物が書かれているぞ。」

「名前だと?どれどれ。」

ニニックとザフィーラはヘルメットの側面に書かれている名前らしき字を見た。

「えっと・・・・・・やがみ・みか?」

其処には平仮名でやがみ・みかと書かれていた。

「主人と同じ姓だと?」

ザフィーラはヘルメットに書かれていた姓がはやてと同じ事に驚いた。

「親戚の名前じゃないのか?」

「いや、主人には同じ姓を持つ親戚は居ないはずだ!だとしたら、この兜は一体誰のものなんだ?」

ザフィーラはヘルメットを調べようとしたら

スポッ

「おおお、中々いいぞ。」

ニニックがヘルメットを被ってしまった。

「ニニック!何をしているんだ⁉︎もしかしたら、罠かもしれないんだぞ⁉︎」

ザフィーラはそう言うが

「いやな、実はさっきこの荷物が投げ出された方に一応微かだが、其処の角に戦闘力を感じたんだ。」

「何だと⁉︎」

ザフィーラは狼形態から人間へと変わって、その角を見た。

「・・・・・何も感じないのだが、本当にいたのか?」

ザフィーラはニニックに確認をした。

「ああ、いたさ。でも安心してくれ。そいつからは悪い気配は感じなかった。寧ろ良い気配が感じた。」

ニニックはそう言って、ザフィーラを安心させた。

「本当に大丈夫なのか?もしかしたら、お前の後をつけて来た管理局員かもしれないぞ?」

「いや、多分それはない。実は此処へ来る前は、一応管理局の面子にはおど・・・・・人のプライベートを覗くなと言っておいたから、誰も付いてこない様にしておいた。」

「そうなのか?だとしたら、その気配の持ち主は一体誰なんだ?」

ザフィーラはその気配は誰の気配なのかとニニックに聞いたところ。

「・・・・・・実は俺と同じサイヤ人の気配だった。」

「それはお前とあのターブルという者と同じ種族の事か?」

「そうなんだ。だけど中途半端だった。」

「中途半端?それはもしかして、ハーフでは無いのか?」

ザフィーラはそう言うと、ニニックは納得した顔をした。

「そうか、サイヤ人のハーフか。通りで中途半端なわけだなっと。」

ニニックはそう言いながら、服を脱ぎ始めた。

「っておい⁉︎何やっているんだ⁉︎」

「何って、はやて達から正体を隠す為に変装しようと思ってな。」

そう言ってニニックはアンダーシャツと戦闘ジャケットを着込んだ。最後は白い布を背中に着けた。

「どうだ?中々似合っているだろ?」

ニニックの今の姿はまるで昔にいそうな、時代遅れのヒーローみたいな格好をしていた。

「・・・・・。」

ザフィーラは何とも言えない表情をしていた。

「どうだザフィーラ、中々カッコ良くないか?」

ニニックはこの服装を気に入っている様だ。

「・・・・・ノーコメントだ。」

ザフィーラは額に手を当てて感想を言った。

「何だよ。少しはかっこいいと思わないのかよ?」

「はっきり言っておこう。長年守護騎士をやっているが、お前の様な格好してきた者は見た事がない。今ならまだ間に合うから、別の格好で「あれ?ザフィーラさっきから何をやっとるん?」あ、主人⁉︎」

すると、ザフィーラとニニックの所にはやてとシャマルがやって来た。

「なんで犬じゃなくて人間になって・・・・あ!」

「どうしたのはやてちゃん・・・・え⁉︎」

シャマルとはやてが見たものは、ザフィーラの隣に立っていたヒーローの姿をしていたニニックであった。

「ザ、ザフィーラ⁉︎もしかして隣にいる子は。」

シャマルは変装したニニックを一目で見破ってしまった様だ。そして、はやては車椅子を動かして、ニニックの前に来た。

「・・・・・・・・・。」ジィーッ

「・・・・・・・・・。」ドキドキッ

はやては真剣な表情をしてニニックの顔をみた。

「・・・・・もしかして、ニッ君?」

「ッ⁉︎」

「は、はやてちゃん・・・・。」

「あ、主人!こ、これは・・・・・。」

はやては変装したニニックの正体に気づいた事にザフィーラとシャマルはマズイ状況だと感じていた。

「ねぇ、あんたはニッ君なんやろ?」

「・・・・・・・・。」

はやてはそう言うが、ニニックは黙ったままであった。

(ど、どうするのよザフィーラ?)

(どうするって、私に言われてもだな・・・・。)

ザフィーラとシャマルは念話を使ってこの状況をどうするかと、考えていたら。

「・・・・・・・は、はっはっはっはっはっ!わ、私はニニックなどではない!」

「え?」

((えっ⁉︎いきなり何を⁉︎))

ニニックが自分の事をニニックでは無いと、言った。

「え、でも「わ、わたしは正義を愛する者、グレートサイヤマンZだ!」え?ぐれーとさいやまんぜっと?」

ニニックは自らをグレートサイヤマンZと、名乗った。

(グレートサイヤマンZ⁉︎何その時代遅れの正義のヒーローみたいな名前は⁉︎)

(まさかニニック、それは素なのか⁉︎素でそのネーミングセンスなのか⁉︎)

ザフィーラとシャマルもいきなり、グレートサイヤマンZと名乗ったニニックに困惑していた。

「でも、足下に置いてある服って、ニッ君の服やろ?」

「あ。」

そう、ニニックは先程脱いだ私服を仕舞うのを忘れて地面に放置したままであった。ニニックははやてに指摘されて、自分の犯した失態に気づいた。

「なぁ、ニッ君。そんな事をしなくてもええで。」

ニニックはどうにかして誤魔化そうとして考えた。すると、ニニックはある事を思い付きすぐさま実行した。

「あ!あんな所に我々の行動を監視しているものがいるぞ!」

「えっ⁉︎ホンマに⁉︎」

ニニックが近所の家の屋根に指を指して、それに反応したはやてはその指した所を見た瞬間、

「グレートサイヤマンZビーム。」

ボシュ

ニニックは指先から気弾をつくり、それを地面に置いてある自分の私服に当て、私服を一瞬で灰にした。

((服を燃やした⁉︎))

ザフィーラとシャマルはいきなり、服を灰にしたニニックの行動に驚いた。

「なんや、いたのは只の猫やんけ。って、えっ⁉︎」

はやてはニニックの方を向いたら、服が灰になっている事に気付いた。

「これでわたしがニニックであると言う証拠は消え失せた。だから、わたしはグレートサイヤマンZだ!」

((強引すぎる⁉︎て言うか、正体を明かした⁉︎))

ニニックは強引で自分がグレートサイヤマンZだと言った。それとニニック自身は自分がニニックだと言った事に気付いてはいなかった。

「・・・・・ぷっ。わかったで。あんたはニッ君では無くグレートサイヤマンZさんでいいやんね?」

「だから、そう言っているだろう。わたしはグレートサイヤマンエック、あ、間違えた。グレートサイヤマンZだ!」

はやてはそこまでま正体を隠したがるニニックの意思に尊重した。

「ところでグレートサイヤマンさんは何しに此処へ来たんや?」

はやてはグレートサイヤマンZがどうして此処に来たのかを聞いた。

「グレートサイヤマンZだ。わたしは此処に何か困っている少女の気配を察知して、様子を見に来たんだ。はやて君は何か困っていないかな?」

「そこははやてちゃんやろ?まぁ、困っているといえば困っとるんよ。実はニッ君の為に作った料理が多すぎて冷蔵庫にしまえなくなってしもうて困っていたんや。」

はやてはそう言うと、

「なら、そのニッ君とやらの代わりにわたしが料理を食べてあげよう!」

グレートサイヤマンZは涎を出しながら、言った。

((それって、自分が食べたいだけなんじゃ?))

ザフィーラとシャマルはそう思っていると、

「ホンマに⁉︎そう言うと助かるわー。グレートサイヤマンZさんおおきに。」

「ハッハッハッ!困っている者の味方をするのが、グレートサイヤマンZの役目だ!気にする事はないさ!」

((え、え〜。))

グレートサイヤマンZはそう言って、はやての乗っている車椅子を押して八神家へ入っていった。ザフィーラ達もその後に続いた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、月村家の近くの森では。

「どうした?遅いぞ!」

「ちょっ⁉︎ジャコ早すぎるわよ!」

「ま、待ってよー!」

ジャコがすずかとアリサの修行相手をしていた。

(全くニニックの奴は!私にアリサ達の修行相手を押し付けるとは、それでも私の部下か⁉︎上司に対しての扱いが悪すぎるだろ!)

ジャコは内心ニニックに不満を持っていた。本来はニニックがアリサとすずかの修行相手をするつもりだったが、ニニックは今朝から失踪していた。だから代わりに暇なジャコがアリサ達の相手をしていた。
因みにターブルは別の惑星でなのはとフェイトの修行相手をしていた。

「あと10kmだぞ、もう少し頑張れ!」

今は森の中を走り回っていた。

「はぁはぁ、ちょ、ちょっと!私は2人と違って普通なのよ!少しは休ませなさいよ!」

すずかとジャコはそれぞれが普通の人間より運動神経と体力が凄いので、それに追いつけないアリサは休憩を要求した。

「何を言っているんだ⁉︎お前が休憩なんて要らないなんて言うから、こうやってハードな修行をしているんだぞ!」

そう言って、ジャコ達は走りを再開した。

「ぜぇー、ぜぇー、こ、こうなったら、意地でも修行をこなしてやるわ‼︎」

アリサはそう言って、体に残った体力を全て使って走り、ジャコ達を追い越した。

「あ、アリサちゃん早すぎだよ⁉︎」

「おい、アリサ!そんな事をしたら、体力が・・・・もう手遅れか。」

バタン

「ゼェー、ゴホッゴホッゴホッ!」

アリサは体力を全て使い果たしてしまい、地面に倒れてしまった。

「仕方がない。ひとまず休憩を取るぞ。」

「は、はい。」

ジャコとすずかは倒れたアリサを抱えて、月村邸に向かった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、グレートサイヤマンZことニニックは

「ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツ‼︎」

はやてが作った料理を食べていた。

「うわー!凄い食べっぷりや!」

「まさか、これ程とは。」

「通りで強いわけよね。」

グレートサイヤマンZの食べっぷりを見てはやては嬉しそうだった。シャマル達は力が化け物並だけでは無く食欲も化け物並だと言う事に驚きを隠せなかった。

「どうやニッ君?私の作った料理は美味しいか?」

「ガツガツガツガツおう!確かに美味いぞ!流石ははやてだと褒めてやりたいところだ!ガツガツガツガツガツガツガツガツ!」

「ホンマに⁉︎えへへへ、もっと褒めてや。」

((普通に正体を明かした⁉︎))

ニニックは料理の美味しさに夢中になって、ついはやての返事に答えてしまった。はやてはニニックに自分の手料理を食べさせる事が出来て嬉しいようだ。

「ただいま帰りましたあるっ⁉︎」

「はやて、アイスはっ⁉︎」

そこへシグナム達が帰って来た。

「あ、お帰りシグ「主人はやてから離れろ‼︎」え?」

と、シグナムはレヴァンテインを取り出して、グレートサイヤマンZに斬りかかった。

「危なっ⁉︎」バシッ

グレートサイヤマンZはレヴァンテインを白刃どりで防いだ。

「い、いきなり何をするんだ⁉︎」

「そ、そうやでシグナム!なんでグレートサイヤマンZさんに斬りかかったん?」

はやては何故シグナムが斬りかかったかを聞いた。

「主人はやて!何故こんな怪しい輩を家に招き入れた挙句、ニニックの為に作った料理をこの者に食べさせているんですか⁉︎」

「そ、それはやな・・・・・。」

はやては悩んだ。ここで正直にシグナム達にグレートサイヤマンZの正体を言ってしまった方が事態は収まるが、それでは折角変装したニニックが可哀想だと考えていた。そして、思いついた事は・・・・・。

「せ、正義の味方やからかな?」

「何故疑問文なのですか⁉︎」

シグナムは疑問文で答えて来たはやてに困惑した。

「おい、ザフィーラにシャマル!此奴はなんなんだよ⁉︎怪しすぎるだろ⁉︎」

今度はヴィータがザフィーラ達に質問して来た。

「えっと、それはね〜。」

シャマルは悩んでいたが、ザフィーラがとんでもない事を発言した。

「主人はやての家を覗いていた。」

「「よし敵だ‼︎レヴァンテイン(グラーフアイゼン)セットアップ‼︎」」

「ちょっ⁉︎ザフィーラ‼︎おまっ⁉︎」

ザフィーラの言う事で完璧にグレートサイヤマンZを敵と判断したシグナムとヴィータはバリアジャケットを纏った。

「やめい‼︎」

3人の間にはやてが入って来た。

「あ、主人⁉︎」 「はやて⁉︎」 「は、はやて君!(よし、これで助かる!)」

グレートサイヤマンZは争いは収まるかと思っていたが、

「やるなら外でやり。」

「わかりました!」

「わかった!」

「わかっ⁉︎な、何故そうなる⁉︎」

グレートサイヤマンZは何故はやては自分達を戦わせようとするのかと理由を聞いた。

「私の裸を見て、タダで済むなんて甘いで!」

「俺がいつお前の裸を見た⁉︎」

グレートサイヤマンZははやてが物凄い嘘をついた事に思わず元の口調になり、突っ込みを入れる。

「貴様は生かしておかん!せめて物の慈悲に我がレヴァンテインに裁かれろ!」

「よくもはやてを・・・・・テメェはあたしがぶっ潰す!」

シグナムとヴィータの怒りのゲージは既にMAXを超えていた。

「くっ!良いだろう。其処まで言うなら、この正義の味方であるグレートサイヤマンZが相手になってやろう!」

「開き直るな‼︎この近くにある公園へ来い!貴様の墓標は公園の砂場にしてやる!」

シグナムはそう言って、ヴィータと共に公園へ向かった。

「・・・・シャマル君。」

「な、なに?」

シャマルは急にグレートサイヤマンZに呼ばれてつい返事をしてしまった。

「公園に結界を張るのを任せる。」

グレートサイヤマンZはそう言った後、はやてに向かい合った。

「はやて君。」

「な、なんや?」

はやてはグレートサイヤマンZが怒っていることを関西人の本能で察知した様だ。

「わたしが2人を倒したら、これから毎日君の靴下を裏返しにして履かせてやろう。」

「ちょっ⁉︎なんやその嫌がらせは⁉︎毎日⁉︎ちょっ!冗談やろ⁉︎」

はやては冗談かと思っていたが、バイザーで見えないが、グレートサイヤマンZが怒っていることに気づいた。

「では、ちょっと相手をしてくる。」

グレートサイヤマンZはそう言って窓を開けて庭に出て、公園まで飛んでいこうとした。

「ま、まってえな!」

はやてはグレートサイヤマンZに止める様に言うが、

「・・・・・恨むのなら自分の運命を恨め!」

「ニ、ニニックゥゥゥゥゥゥゥゥゥウッ!!」

はやての叫びも虚しくグレートサイヤマンZは止まらず、そのままシグナム達が待っている公園へ飛んでいった。と言うか、ついにニニックって呼んでしまったはやてであった。

「・・・・・・シャマル、ザフィーラ。」

「はやてちゃん。」

「主人。」

はやては2人の方に向いた。

「私・・・・流石にやり過ぎやと思った。」

「・・・・はやてちゃん、流石に今回は庇えないわ。」

「その通りです。」

はやては今更、グレートサイヤマンZをいじり過ぎた事に気づき反省をするのであった。



グレートサイヤマンZ(7歳)種族サイヤ人

戦闘力3500

ニニックがはやてに会うために変装した姿。どこからとも無く投げ出されて来たグレートサイヤマンZの服装一式の持ち主はやがみ・みかと書かれている。八神はやてと同じ姓だが後で知ったところはやてにはそんな名前を持った親族は居ないらしい。
ニニックはグレートサイヤマンZになると、何が何でも自分がニニックでは無いとアピールする。そして正義に熱心な為、どこか抜けている。
グレートサイヤマンZの正体を知っているのは、ザフィーラとシャマルにはやてである。知らないのはシグナムとヴィータである。


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第15話グレートサイヤマンZ対仮面の男's 出動タイムパトローラー

今回は後半にタイムパトローラー達が出て来ます。それと、オリキャラも出て来ますからね。


ここは海鳴公園、ここでは子供達が楽しめる遊び場である。しかし今はそんな子供達は1人もいなかった。それもその筈、何故なら

「・・・・・・。」

「・・・・・・。」

シグナムとヴィータが結界を張って居たからだ。2人はそれぞれのデバイスを地面につけて、グレートサイヤマンZを待っていた。

「・・・・来たか。」

シグナムは公園にグレートサイヤマンZがやって来た事に気付いた。そして、ヴィータもグレートサイヤマンZの存在に気づく。

「待たせて悪かったな。」

グレートサイヤマンZはそう言ってシグナム達に謝るが、

「はっ!今更謝っても遅せぇよ!・・・・・ちょっと待った。なんで、ボロボロなんだ?」

ヴィータはグレートサイヤマンZの姿が所々ボロボロになっている事に気付いた。

「グレートサイヤマンZ、我々と別れてまだ数分しか経っていないのに何があったんだ?」

シグナムも先ほどまで怒っていたが、グレートサイヤマンZの今の姿を見て、怒りが吹っ飛んでいったようだ。

「実は君達と別れた後に、こんな事が起きたんだ。」

グレートサイヤマンZは公園に来るまで何があったのかを2人に話す事にした。

〜回想〜

それは数分前の出来事であった。

「はやての野郎ぅ!ありもしない嘘をつきやがって!パッパッとシグナム達を蹴散らして、はやての動かない足に裏返しにした靴下を履かせてやる!」

グレートサイヤマンZは、はやての嫌がらせを考えながらシグナム達が待つ公園に飛んでいっているのだが、

「・・・・ん?これは。」

グレートサイヤマンZは住宅街にいる筈の住人達の戦闘力が1人も感じられない事に気付いた。

「これは・・・・・周りの景色の色も変わっている?って事は誰かが結界を張ったのか?」

グレートサイヤマンZはそう言っていると、

「ん?」

目の前に謎の仮面を着けた男が2人飛んでいた。

「・・・・・なんだね君達は?わたしはこれから決闘をしに行くのだから、そこを退いてくれないか。」

グレートサイヤマンZは口調を正義の味方口調にして、 仮面を着けた2人に話しかけた。

「闇の書から手を引け。」

仮面を着けた男の1人がグレートサイヤマンZに向かってそう言った。

「・・・・・それはどういう事かね?」

「言葉の通りだ。」

「お前達銀河パトロールはこの闇の書の件から引け。」

仮面の男達はグレートサイヤマンZの正体を知っているようだ。しかも、闇の書の事件に関わるなと言っているが、

「・・・・・悪いが、わたしは君達みたいな怪しい輩に命令される筋合いは無い。それと、わたしは銀河パトロールでは無く、正義の味方グレートサイヤマンZだ!」

グレートサイヤマンZはそう言うと、

「そうか・・・・なら、我等の悲願を達成する為、邪魔者であるお前は此処で排除する!」

仮面の男達はそう言ってグレートサイヤマンZに襲いかかってきた。
※因みに、仮面の男は特徴がどちらも共通している為わかりにくいからAとBと呼ぶ。

「ふっ!良いだろう!ならこのグレートサイヤマンZのデビュー戦はき!うおっ⁉︎」

仮面の男AがグレートサイヤマンZが話している最中に殴り掛かる。

「お、おい!わたしの話はまだ終わ「ハァッ‼︎」うおっと⁉︎」

仮面の男BもグレートサイヤマンZに殴り掛かる。

「だから、人の話を聞け‼︎」

「ぐあっ‼︎」

「アリア!」

グレートサイヤマンZは地面に向かって仮面の男Aを殴り飛ばした。そして、その仲間である仮面の男Bは仮面の男Aの名前?を呼んで心配した。

(仮面の男Aの名前はアリアか、なんか女みたいな名前だな。)

グレートサイヤマンZはそう考えていると、体が2つのループらしき物に拘束される。

「な、なんなんだこの技は⁉︎」

グレートサイヤマンZは仮面の男Bを見ると、グレートサイヤマンZに手をかざしていた。

(これは確か、最近捕まえた魔導師アングルが使っていた拘束魔法と同じだ。だとすると、あの仮面の男Bとアリアと呼ばれる奴は魔導師か⁉︎)

グレートサイヤマンZは2人の正体を魔導師ではないかと考えていた瞬間、

「喰らえ‼︎」

地面に叩きつけられたアリアはグレートサイヤマンZに魔力弾を放った。

「し、しまっ⁉︎「ドガァァァァァァァァァン!!!」

グレートサイヤマンZに魔力弾が命中し爆発する。

「・・・・これで、邪魔者は消えた。」

アリアはグレートサイヤマンZを倒せてホッとした瞬間、

「・・・・と、思っているのかね?」

「「な、なんだと⁉︎」」

爆発で発生した煙の中から、所々ボロボロになったグレートサイヤマンZが立っていた。

「本当はさっさと拘束魔法を壊したかったが、力が入りにくい部分に拘束されていたから、君の魔力弾を利用させてもらったよ。」

グレートサイヤマンZはそう言っていたら、再び拘束魔法がかけられた。

「ハァァァァアッ‼︎」

アリアは拘束されたグレートサイヤマンZに殴りかかろうとしたが、

「ふんっ!」バギィン

拘束魔法を力づくで壊し、

「オラァ‼︎」ドゴッ

「グフッ‼︎」

アリアの溝口にカウンターパンチ与える。さらに、

「フンッ!」バキッ

「ガハッ!」

わき腹に強烈な蹴りを入れて、近くの住宅に落ちていった。

「ハアアアアアアアアアアッ!!」ダダダダダダダダダダッ

今度は仮面の男Bが大量の魔力弾を放ったが、

「グレートサイヤマンZボール!」

グレートサイヤマンZは掌に小さな気弾を1つ作り出し、それを仮面の男Bが放った大量の魔力弾に向けて投げた。

「そんな小さな攻撃で防げると思っているのか!」

仮面の男Bはそう言うが、グレートサイヤマンZの気弾はなんと、仮面の男Bが作り出した魔力弾を吸収して大きくなっていった。

「な、なんだと⁉︎」

仮面の男Bは慌てて、その場から離れてグレートサイヤマンZボールから逃げるが、グレートサイヤマンZボールの動きが早くなり、仮面の男Bを追いかける。

「な⁉︎は、はやっ「ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン!!!」

グレートサイヤマンZボールが仮面の男Bに当たった瞬間、半径10メートルの大爆発を起こした。

「・・・・・・・・・。」

グレートサイヤマンZは敵が爆発に巻き込まれたところを確認したら、

「・・・・正義は勝つ!」

勝ったことをアピールする様に変なポーズを行なった。

「さて、あの2人は・・・・・・・・よし、死んでいない。」

グレートサイヤマンZは相手の戦闘力を察知出来るため、仮面の男のアリアとBの戦闘力を察知したところ、それぞれの場所に戦闘力がある事を確認すると、命に問題は無いだろうと思っていた。

「少しやり過ぎたが、あっちが攻撃を仕掛けたから正当防衛扱いされるだろうな。」

グレートサイヤマンZはそう言った後、シグナム達が待つ公園に飛んでいくのであった。

〜回想終了〜

「という事があったのだ。」

「「・・・・・・。」」

シグナムとヴィータはグレートサイヤマンZの回想を聞くと、互いに念話を始めた。

(なぁ、シグナム。こいつって、もしかして・・・・・。)

(わかっている。こいつの正体はニニックだと思っているのだろ?私もそう思っている。)

(だよな、こいつは銀河パトロールで、魔力を吸収して跳ね返す技、そして、ニニックと身長と声が同じだしな。)

シグナム達は回想を聞いて、グレートサイヤマンZの正体がニニックだと気付いた。

(でも、なんであんな変な格好しているんだ?)

(恐らく主人に正体がバレない様に姿を変えているんだ。)

(・・・・そう言えば、はやては何食わぬ顔でニニックの料理を食べさせていたもんな。)

(となると、主人やシャマルとザフィーラは気づいていたという事か。)

シグナム達ははやて達もグレートサイヤマンZの正体を知っているという事を理解した。

「どうしたのかね?わたしは戦う準備は出来ているぞ!」

すると、グレートサイヤマンZが2人に話しかけてきた。

(なぁ、どうする?)

(どうするって、何をだ?)

(あたし達がグレートサイヤマンZと戦う動機はあいつがはやての裸を見たからだよな?あれってもしかして、はやてが嘘をついたんじゃ?)

ヴィータの考えは当たっていた。そもそも今回の戦う原因となったのは、はやてが嘘をついた事による。

(そうだろうな、主人はやてはそういういたずらが好きだからな。)

(はやての性格を考えたら、そうなるよな。取り敢えずあたしがニニックに戦うのをやめる様に(待てヴィータ。)なんだよシグナム?)

ヴィータがこれから行う戦いを止めようと、グレートサイヤマンZに話しかけようとしたら、シグナムが止めた。

(これはリベンジするチャンスじゃないか?お前はターブルという奴と協力して洗脳されたニニックに勝ったが、それでは納得していなかったのだろう?)

(・・・・・確かにそうだな。よし決めた!やっぱりニニックと戦う!1対1で!)

(よし、そうなったらニニックと相談するぞ。)

シグナムとヴィータは念話を終えると、グレートサイヤマンZに話しかけた。

「すまない。ところでニニック。」

「ん?なんだシッ!・・・・・わ、わたしはジャスティスヒーローのグレートサイヤマンZだ!決してニニックでは無い!」

シグナムがニニックと呼んでしまった為、ニニックが返事を仕掛けたが、グレートサイヤマンZとして誤魔化した。

(ぶっ!ニニックの奴も必死だな!)

ヴィータは心の中で必死に誤魔化しているニニックを笑っていた。

「そうか・・・・それでグレートサイヤマンZ、お前に提案がある。」

「提案?言ってみなさい。」

「ああ、これから戦いを行うわけだが、お前に1対1の戦いを申し込む!」

「1対1の戦いだと⁉︎」

「そうだ!私達は戦士として、お前と正々堂々1対1の勝負がしたい!」

シグナムがそう言うと、グレートサイヤマンZは少し考えて口が開いた。

「良いだろう、その1対1の戦いを受けてやろう。」

「そうか、お前ならそう言うと思ったぞ!」

そう言うとシグナムはレヴァンテインを構えた。

「先ずは私と「ちょっと待てシグナム!最初はあたしだ!」ヴィータ、これは元々私が提案したんだ。最初は私が戦うのが通りだろ?」

シグナムとヴィータは揉め始めた。それをみていたグレートサイヤマンZが少し呆れる。

「・・・・・じゃんけんで決めたらどうだ?」

「「わかった。」」

2人はグレートサイヤマンZの提案に乗り、じゃんけんを行なった。

「「最初はグー、ジャンケンポイ!」」

結果はシグナムがチョキを出しヴィータはグーであった。

「よっしゃー!あたしが先行だ!」

「ぐぅ!何故私はパーを出さなかったんだ⁉︎」

ヴィータは先に戦えることを喜び、シグナムはじゃんけんでチョキを出した事に後悔した。

「じゃあ、先行はヴィータ君で良いんだね?」

「そうだ!言っとくが、あたしは最初から全力でいくぞ!」

「そうか、ならわたしも君が満足出来るように戦わせてもらう。」

グレートサイヤマンZはそう言うと、ファイティングポーズをとる。

「やるよ、グラーフアイゼン!」

《Bewegung》

ヴィータは騎士装甲を纏い、グラーフアイゼンを構えた。

「「いくぞ‼︎」」

2人は戦いを始めた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、此処はコントン都。

「トランクスと悟飯君は何とかニニックの歴史を修正してくれたようね。」

「そのようじゃな。」

其処には2人の神がいた。1人は桃色の幼い少女の容姿をした時を司る時の界王神、もう1人は第七宇宙にいる界王神の15代前の老界王神であった。そんな2人が会話をしていると、背後から激しい光が発せられ光りが治ると、其処にはトランクスと悟飯がいた。

「お帰りなさい2人とも。」

時の界王神はそんな2人にお帰りと言った。

「只今戻りました時の界王神さま、老界王神さま。」

トランクスは帰ってきた報告をすると、

「何が只今戻りましたじゃ⁉︎お前がターブルを叔父さん呼ばわりするから、ヒヤヒヤしたぞ。」

「そうよ、トランクス。幾らターブル君が君の叔父さんだからと言って、あの時代には君はまだ生まれていないのよ。」

「す、すみません。つい、久しぶりに会ったものだったから。」

トランクスは時の界王神と老界王神に説教を受けた。

「まぁまぁ、2人ともトランクスの説教はそれぐらいにして下さい。特に歴史に異変は出なかったんですよね?」

「確かに異変は出なかったけど、これが後の未来に影響したらとんでも無い事になるのよ。」

「それは、そうですけど・・・・・・そう言えば、他の皆んなはまだ帰ってきていないんですか?」

悟飯は辺りを見渡して言う。

「そろそろあの2人は帰ってきそうよ。ほら、噂をすれば。」

すると、悟飯横に2つの光りが現れて其処から男と女が現れた。

「たっだいまー!タイムパトローラーのアイドル、ピートちゃんのお帰りでーす!時の界王神さま元気にしていた〜?いだっ⁉︎」

元気良く言ったのは金髪ロングヘアーの少女であった。

「アホか、前から時の界王神さまには口を慎めと言っているだろう!」

少女を殴ったのはその隣にいたタンクトップを着た金髪のオールバックの青年であった。

「ちょっとココッチ!頭を殴らないでよ!」

「俺はコーンだ!何度言えばわかるんだ⁉︎」

2人は喧嘩をし始めたが、

「こーら!やめんか!」

老界王神が止めた。

「お帰りなさいピートとコーン。そっちは解決した?」

「もっちー!」

「此方も問題なく改変を阻止しました。」

2人は時の界王神に報告をした。

「これであとはあの2人だけど・・・・。」

「時の界王神さま、あいつは多分コントン都の何処かで昼寝をしていると思いますよ。」

悟飯がそう言うと、

「そうね、彼はサボりや命令無視で有名なんだから今日もいつものサボりね。」

「全く、彼奴は儂等の命令は聞かずに何であの娘の命令だけは聞くんじゃ?」

時の界王神と老界王神はサボっている人物に苦労していた。

「まあ、彼奴はあの娘に命と人生を救われて、更には好きになっちゃいましたからね。」

「本当にそうだよね〜、流石はあの人の娘って感じ!」

トランクスとピートはサボっている人物について話をしていると、

「ん?・・・・な、何じゃと⁉︎」

「どうしたんですか老界王神さま?」

急に叫んだ老界王神が気になった悟飯は老界王神に話しかけた。

「これを見るんじゃ!」

そう言って、紫色のオーラを出していた巻物を悟飯に見せた。

「なになに?新たな事件?」

「また、歴史の改変ですか?」

トランクス達も悟飯が見ている巻物を覗きこむと、

「「「「なっ⁉︎」」」」

其処に写っていたのは、

『クックックッ。』

『フッフッフッ。』

『・・・・・・。』

『ぐぅ・・・・。』

それは破壊された海鳴市にその中心に4人の人物がいた。その内の2人はトワとミラであった。もう1人は身長2メートルもある逆立った金髪に白目の男が銀髪の女性の首を握り締めていた。そして、周りの破壊された町の所々にはなのは達が倒れていた。

「トワとミラに・・・・・これはまさか⁉︎」

トランクスがトワとミラの近くで女性の首を握り締めていた男には見覚えがあるようだ。

「その通りじゃ、トワとミラの近くにいるサイヤ人はニニックじゃ。」

老界王神がそう言うと、

「うそーん⁉︎この時代のニニックさんは可愛いショタなのにどうして急成長しているわけ⁉︎まだ成長期には早すぎでしょ⁉︎」

ピートが戸惑っていると、

「落ち着け、これはブロリーと同じ系統のスーパーサイヤ人に目覚めたんだ。恐らくトワの魔術でそうなったのだろう。」

コーンがピートにその事を教えると、

「なーんだ、びっくりした。そうだよね、だってニニックさんがスーパーサイヤ人になるのってまだまだ先だもんね。」

ピートは胸に手を当てて安心した。

「取り敢えず、皆んなは帰って来たところで悪いんだけど、早速この改変を阻止して。」

「「「「はい!」」」」

4人は巻物に手を当てると、4人は光って消えていった。

「ところでお爺ちゃん。この改変の事を彼女に伝えた方が良いかしら?」

「う〜ん、まだ彼奴は帰って来ておらんからのう。どうしたものやら。」

老界王神と時の界王神は先ほどから話している娘についてはこの事を伝えるか、伝えないか悩んでいると、

「さっき、彼奴らの気が消えたかと思っていたら、こんな事になっているとはな。」

すると其処へとある青年がやって来た。

「お、お前!こんな時に何処でサボっていたんじゃ⁉︎」

「俺が何処でどうしようと、俺の勝手だ。」

青年はそう言って、老界王神に反論する。

「お爺ちゃん落ち着いて、丁度良いタイミングに来てくれたね。早速だけど、悟飯君達と一緒にトワ達を倒しに行ってくれる?」

時の界王神はその青年に改変を阻止しに行くように言うが、

「断る、俺がお前らの言う事を聞くと思っていたのか?」

「な、何じゃその態度は⁉︎儂等は界王神じゃぞ⁉︎少しは敬わんか!」

「ほぉう、俺に命令するのか?」

青年は右手に緑色の気弾を作り出し、それを老界王神に向けた。

「お、おい!冗談は辞めるんじゃ!」

「ちょ、ちょっと、此処には終わりと始まりの書が保管されているのよ!こんな所でそんな物をやったらどうなるかわかっているでしょ⁉︎」

老界王神と時の界王神は青年を止めるように言うが、

「俺は今、お前達が困る所を見て見たいからこの建物を破壊する。」

「「や、やめてー!(るんじゃー!)」」

時の界王神達はやめるように言ったが、その青年は気弾を建物に放とうとうしたら、

「こんの!アホンダラァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!」バキィッ

「ヘアッ⁉︎」

青年の頭に大きなハリセンがぶつけられた。

「たく、ウチが目を離している隙に何やっとんね⁉︎」

すると、青年の背後からハリセンを持った少女が現れた。

「あ、ありがとう美楓。もう直ぐで全ての歴史が終わりを迎えそうだっだわ。」

「気にせんといてや、元はと言えばウチがこのアホンダラを放置していたからこんな事態になったんやからな。」

美楓と呼ばれた少女はそう言うと、

「いやいや、寿命が100年縮まったわい。」

「老界王神さまは100年縮んだって、大して変わりはないんとちゃうか?」

「な、なんじゃと⁉︎」

美楓が老界王神の寿命が100年減っても変わりは無いと言ったら、老界王神は怒った。

「じゃあ、これから2人にはこの時代に行って来て。先に悟飯君達が行っているから。」

「わかりました。ほな、いくで。」

「ったく、仕方がない。」

青年と美楓は終わりと始まりの書を持つと、光りその場からいなくなった。

「やれやれ、やっと行ってくれたわい。」

「ほんと、毎回こう言うことがあるから命がいくつあっても足りないよね。」

老界王神と時の界王神はその場で座り、大きく息を吐いてリラックスした。

「にしても、美楓は大丈夫かのう。」

「大丈夫よ、だって美楓には伝説の超サイヤ人である彼が着いているからね。」

「それが不安だと言っているんじゃ‼︎」



特に無し

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第16話グレートサイヤマンZ散る

タイトル通りに散ります、それと同時にニニックのあれも散ります。


「ハァァァァアッ!」

「オリャァァァァアッ!」

ガアァァァァァァァァンッ

グレートサイヤマンZの拳とヴィータのグラーフアイゼンがぶつかった事によりその場に金属音が響き渡る。

(ヴィータの奴、初めてあった時よりも強くなっているな。たった三日間でここまで強くなるとはな、少し手が痺れたぞ。)

(ニニックの野郎、洗脳されていた時よりも強くなっている。だけど、負ける気はしねぇ!)

グレートサイヤマンZとヴィータはその場から離れて、それぞれの気弾と魔力弾を作り出した。

「おらぁ!」

「グレートサイヤマンZビーム!」

グレートサイヤマンZとヴィータは互いの気弾と魔力弾を相手に向かって投げるが、

ドガァァァァン

それぞれの気弾と魔力弾がぶつかって爆発した。そのせいで辺りに爆炎と砂煙が舞った。

「ちぃっ!煙で奴の姿が見えねぇ!」

ヴィータは爆炎と砂煙でグレートサイヤマンZの姿が見えていなかったが、

「隙ありだっ‼︎」

「うおっと⁉︎」

グレートサイヤマンZは煙の中から現れて、そのままヴィーダを殴ろうとしたが、避けられてしまった。

(俺の拳を避けた⁉︎ヴィータは戦闘力は俺より低いのになんで俺の攻撃を避けられるんだ⁉︎)

グレートサイヤマンZはニニックとしてヴィータとシグナムと戦っていた時と戦闘力は変わっていない筈なのに、何故自分の攻撃が避けられるのかが不思議であった。

「ぶっ潰れろぉっ‼︎」

ヴィータはグラーフアイゼンを振りかぶり、グレートサイヤマンZの頭に叩きつけようとした。

「させるかっ‼︎」

グレートサイヤマンZはアッパーで右手に力を入れて、カウンターでヴィータに対抗しようとしたが、

「なんてなっ!」

ヴィータはグラーフアイゼンを下げて、魔力弾をグレートサイヤマンZに撃ってきた。

「のわっ⁉︎」

グレートサイヤマンZはいきなりの事で対応できず、モロに魔力弾を受けてしまった。

「どうだ!これがあたしの力だ!」

ヴィータは得意げにグラーフアイゼンを回した。

「ぐぅ!(何故だ?何故ヴィータに負けているんだ⁉︎俺は確かにヴィータよりも強い筈なのに!)」

グレートサイヤマンZは内心で焦り始めた。

(ニニックの奴は何故ヴィータに負けているかが理解出来ていないな。)

シグナムはグレートサイヤマンZがヴィータに負けている理由を知っているようだ。

(ニニックがヴィータに勝てない理由は経験の差だ。お前が幾ら強くても、守護騎士は何百年も強者と戦ってきた。お前のように拳と気弾を使ってきた奴は何十人も倒してきた。だからこそ我々は前回の反省点を踏まえ、すぐにお前の対策が取れるというわけだ。)

シグナムがそう思っていると、ヴィータが動き出した。

「行くぞグラーフアイゼン!ロードカートリッジ!」

《Explosion》

ガシュン

《Raketen from》

グラーフアイゼンからカートリッジの弾が1つ射出されて、ラケーテンフォームへと変形した。

「っ!ほう、武器が変形するとは、そのハンマーは何処に売っていのかな?(この前のでかいハンマーじゃない?初めて見る変形だな。)」

グレートサイヤマンZ(ニニック)は洗脳されていた時の記憶が無いため、ラケーテンフォームは初めて見る事になる。

「へんっ!グラーフアイゼンをそんじょそこらの武器と一緒にするなよ‼︎」

ヴィータはそう言うと、グラーフアイゼンを構えなおした。

(あのブースターが装備されると言う事はブースターに身を任せた攻撃だろうな。なら、ブレシュフラッシュを使って集中攻撃だ!)

グレートサイヤマンZはそう考えると右手に気弾を作り出し、それを握る。

「行くぞっ!」ゴォォォォォォッ

ブースターが動き出し、ヴィータは回転し始めた。

(やっぱりな、ブースターに身を任せた攻撃だ。これなら、こいつを使える。)

「ラケーテンハンマァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

ヴィータは体を回転させた状態でグレートサイヤマンZの方へ飛んできたが、

「残念ながら、その技は防がせてもらう!グレートサイヤマンZビーム(拡散)!」

グレートサイヤマンZは握っていた気弾をヴィータに向かって投げると気弾は20個に分裂して、ヴィータに襲いかかってきて、そのまま・・・・

ドガガガガァァァァァァァァン

ヴィータに全ての気弾が命中して、その周辺には爆炎と砂煙が舞った。

「チェックメ「ウオリャァァァァァァァアッ‼︎」なっ⁉︎んだと⁉︎」

グレートサイヤマンZは勝利を確信したと思っていたら、ヴィータが煙の中から出てきた。しかも無傷の状態で。

(あの回転で、爆発したと同時に衝撃と爆風を吹っ飛ばしていたのか⁉︎)

グレートサイヤマンZは焦りながら解析をしていたら、

「貰ったァァァァァァァァァッ‼︎」

「しっ!しまった!」

ヴィータは既にグレートサイヤマンZの目の前にいて、グラーフアイゼンを思いっきり振りかぶっていた。

「ぶっ潰れろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉおっ‼︎」

「ぬおおおおおっ‼︎」

ガアァァァァァァァァァン

ヴィータがグラーフアイゼンを勢いよく振り下ろした先はグレートサイヤマンZの脳天つまりヘルメットの中央だった。そしてその振り下ろした衝撃によりグレートサイヤマンZとヴィータの中心に小さなクレーターができた。

(手応えは・・・・・・あった。)

ヴィータはそう思っていたら、

ガシッ

「いだっ⁉︎に、ニニックお前⁉︎」

「・・・・・・」

グレートサイヤマンZは頭をグラーフアイゼンにより、叩きつけながらもヴィータの腕を力強く握っていたが、

「お、おい!」

「どうしたんだヴィータ?」

ヴィータがニニックの様子がおかしい事に気付いた。それを見ていたシグナムは何があったのか気になりヴィータに話しかけた。

「シグナム見てくれよ!」

「・・・・っ⁉︎に、ニニック、気絶しているだと⁉︎」

そう、グレートサイヤマンZは立ったまま気絶をしていた。どうやら、ヴィータの攻撃が頭の中に衝撃を与えた事により、脳震盪を起こして気絶したようだ。

ピシピシッ バギィッン

「「あっ!」」

更にはグレートサイヤマンZのヘルメットが真っ二つに割れてしまった。ヘルメットが割れてしまった事によりグレートサイヤマンZの素顔がシグナムとヴィータに見られてしまった。て言うか、2人ともグレートサイヤマンZの正体を知っているから、今更って感じはしますがね。

「お、おい!ニニックしっかりしろ!」

「あ、あたしはやり過ぎちまった!い、いや、本当はただの模擬戦のつもりで戦ってたんだ。だから、あたしは殺すつもりでやってないからな!」

ヴィータがテンパっていた。

「落ち着けヴィータ、ニニックを殺すな。こいつはただ気絶してしまっただけだ。」

「そ、そうか、それなら良いんだけど・・・・それよりもどうするんだこれ?」

ヴィータは真っ二つになってしまったグレートサイヤマンZのヘルメットをシグナムに渡した。

「・・・・これは修理できるのか?」

シグナムは珍しく汗をかいて、ヘルメットをどうやって直すのか考え始めた。

「取り敢えず、ニニックを連れてはやてのところへ連れて帰るしかないよな。」

「・・・・・確かにこの状況のニニックを放置にする事は出来ないな。(それに、まだ私は戦っていないからな。)」

2人はそう言って気絶したニニックを連れて、八神家へ帰るのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃の八神家、

「あかんあかんあかんあかんあかん‼︎」

はやてはタンスから自分の靴下をビニール袋の中に入れていた。

「は、はやてちゃん。少々大袈裟じゃないの?」

「主人、流石にニニックはそんな子供が考えそうないたずらしようとは思えないのですが。」

そんなはやての行動にどうしたものかと悩んでいたシャマルとザフィーラである。

「いいや!絶対するで!ニッ君のあの目は絶対にやる目をしていたいたんや!」

「・・・ヘルメットのゴーグルで目が見えなかったんだけど。」

シャマルはゴーグルで目が見えなかった事を言うが、はやてにはシャマルの声が聞こえていなかった。

「よし、これでオッケーや!後は金庫にしまとこ。」

「・・・・主人、流石にやり過ぎでは?」

ザフィーラもシャマル同様に言うが、はやてはザフィーラの声も聞かず、金庫の中に靴下を入れた。

「よし、後は適当にダイヤルを回しといて・・・・。これで完璧や。」

はやては金庫に鍵をした。

「さぁ、これでニッ君対策は出来たで!」

「あのぉ、はやてちゃん・・・・シグナム達が勝つとか考えなくてもいいの?」

シャマルがそう言うと、はやては急に黙り込んでしまい。

「・・・・あ、ああ、そうやな。シグナム達が勝つ事も考えておかんとあかんな。」

(はやてちゃん・・・・。)

(シャマル、それは仕方がない事だ。)

少し落ち込むシャマルをザフィーラは励ましていると、

ガチャッ

「主人はやてただいま戻りました。」

「はやてただいま。」

すると、扉を開けたのは気絶したニニックを背負ったシグナムと真っ二つになったヘルメットを持ったヴィータであった。

「あ、もしかして、ニッ君に勝ったんか⁉︎」

はやてはシグナム達に確認を取る。

「はやて、あたしはニニックに勝ったぞ。」

はやてはそれを聞くと、

「あんがとなヴィータ!これで、ニッ君に靴下を裏返しにされなくて済むで!」

はやてはそう言って金庫を開けた。

「ところで主人、気絶したニニックを寝かしたいのですが。」

「ああ、それなら私のベットにねかせるわ。」

はやてはそう言って、シグナム達と共にはやて自身の部屋へ行って、ニニックをベットに寝かした。

「ところでヴィータ、ニッ君がつけていたヘルメットが真っ二つなんやけど、どうしてこうなったん?」

はやてはヴィータに聞いてみると、グラーフアイゼンで思いっきり叩いたら割れてしまったと言った。

「まぁ、元々ヒビがたくさん入ってたから劣化していたんやろ。」

「しかし、ニニックはこれを気に入っていましたから、何とか直せないでしょうか?」

「う〜ん・・・・よし、ここは私に任しときや!」

はやてはそう言って、机の引き出しから接着剤を取り出した。

「まさか主人、接着剤で修理するのですか?」

「当たり前や、このヘルメットは接着剤でパパッと直るから安心しといてや。」

はやてはそう言って、接着剤をヘルメットに塗るのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それから数十分後、

「ふぅ〜、何とか出来たで。」

はやての膝の上には真っ二つにされる前のグレートサイヤマンZのヘルメットが置いてあった。

「ほ、本当に直しちゃうなんて。」

直ったヘルメットを見たシャマルは驚いていた。

「さて、後はニッ君が起きるのを待つだけやな。」

はやてがそう言っていると、

「・・・・・・う、う〜ん。」

ニニックが上体を起こして、はやて達の方を見た。

「あ、えっと。」

ここではやては考えた。今までニニックはグレートサイヤマンZではやてと接してきたから、今はグレートサイヤマンZのヘルメットが無い為、堂々とニニックと接する事が出来るということを考えた。それと同時に闇の書のページをある程度埋めてくれた事にお礼を言おうと思ったのであった。

「あ、あのな、ニッ君私の為に闇の書のページを埋めてくれて「あのぉ、あなた方は何者ですか?」・・・・え?」

「それに、此処は何処ですか?どうして僕は此処にいるのですか?」

(((((僕っ⁉︎)))))

「それにしても、何で僕はこんなカッコ悪い服を着ているのですか?」

(((((えっ⁉︎カッコ悪い⁉︎)))))

ニニックはそう言ってベットから降りた。

「あ、あのな、ニッ君?」

「ニッ君?それが僕の名前なんですか?」

「え、そ、そうやで。」

はやてはニニックに名前を教えた。

「そうですか、僕の名前はニッ君ですか。」

ニニックは自分の名前に納得していると、シグナム達守護騎士は念話を行なった。

(どうやらニニックは現在、記憶喪失になっているみたいだな。)

(それは見ればわかる。)

(でも、どうしてニニック君は記憶喪失なんかになっているのかしら?)

シグナムとザフィーラとシャマルが記憶喪失になった原因を考えていると、

(それは多分、あたしの所為だ。)

と、ヴィータが記憶喪失の原因は自分だと言った。

(ヴィータちゃんそれはどういうことかしら?)

(実はニニックにラケーテンハンマーを喰らわせた時は、思いっきりニニックの脳天を叩いたまったんだ。)

(そういえば、そうだったな。)

シグナム達はヴィータが言ったことに納得する。

(と言うことは、再びニニックの脳天を叩けば戻るのか?)

(ザフィーラ、記憶喪失という障害はそう簡単に治らないものよ。もっと慎重にやらないと、今よりもっと酷いことになるわよ。)

と、シャマルがザフィーラに注意をする。

(しかし困ったものだ。このままでは、私がニニックと戦えない。)

(シグナム・・・・・少しはその性格を治したら?)

シグナムの戦闘狂の癖に呆れたシャマルであった。

「みんな、これを見てみ。」

『ん?』

急にはやてがシグナム達に話しかけてきた為、4人ははやて達の方へ向くと。

「なんか、足がスースーして少し変な気分がします。」

はやての隣に立っていたのは、スカートを片手で抑えた黒髪の綺麗な女の子がいた。

『だ、誰?』

「誰って、ニッ君に決まっとるやないか。」

「「ええええええええっ⁉︎」」

「「な、なんだと⁉︎」」

なんと、その女の子の正体はニニックであった。

「あ、主人はやて、何故ニニックが女物の服を着ているのですか⁉︎」

「いやな、ニッ君が少し可愛く見えてな。私のお下がりを着せてみたら、案外似合ってたんや。」

つまり、はやては記憶喪失をいい事に今のニニックに女物の服を着させたのであった。

「どうや?似合っとるやろ?」

「た、確かに記憶を失う前のニニック君と今のニニック君はまるで別人の様に見えるわ!」

と、シャマルは解説をした。

「ところで主人はやて、これからどうするおつもりですか?」

「どうするって、なんのことや?」

「ニニックは元々銀河パトロールという組織の人間です。そんな彼をここに置いては不味いのでは?」

シグナムはそう言うと、はやてはこう返す。

「別に置いてもええやろ、というかニッ君には元々家がないから此処に住まわせるのはいいと思うんやけど。」

はやてがそう言うと

「僕は・・・・・あまり迷惑にならなければ此処に住んでもいいですか?」

「もちろんええで!と言うか寧ろこのまま私達の家族になるのはどうや⁉︎」

「あ、主人⁉︎」

「はやて(ちゃん)⁉︎」

急にはやてがニニックを家族に迎えようかと言った事に、シグナム達は驚くが、

「家族・・・・・その言葉を聞くと、何故かは知らないけど心が痛みます。」

ニニックははやてにそう言うと、はやてはある事を思い出した。

(そう言えば、ニッ君は家族の愛情を味わった事はなかったな・・・・・・よし!)

はやては急にニニックの両肩を掴んだ。

「安心してや、私達がニッ君の家族の愛情という薬でその心の痛みを治してあげる。」

はやてはそう言うと、ニニックは少し考えた結果。

「本当に僕の心の痛みが治るんですか?」

「そうや、だから私達がニッ君になる。」

はやてはそう言って、ニニックを抱く。

「・・・・・何故かはわからないけど、心の痛みが無くなっていくような感じがする。」

ニニックはそう言って、嬉しそう顔をした。

(これでええんや。記憶喪失している間はニッ君は自分の種族は何なのかを忘れて、罪の意識を感じなくなる。そうすればニッ君は幸せになる筈や!)

はやてはそう思いながら、ニニックを抱くのであった。そしてはやて達を見ていたシグナム達も嬉しそうな顔をするのであった。
こうして、記憶喪失したニニックははやて達と今日から暮らす事になるのであった。

※因みにこれは最終回ではありません。



特に無し、

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第17話八神家の朝御飯

前半は八神家の朝と後半はニニックの愉快な仲間たちのターンです。


記憶喪失をしたニニックが八神家に住む事になってから、3日が経過した。

「おはようはやてちゃん。」

「おはようニッ君。」

ニニックははやてと相部屋であった。

「じゃあニッ君、私は足が動かす事が出来へんから服を変えるのを手伝ってくれへんか?」

「うん、いい「ちょっと待ったぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎」へ?」

ニニックがはやての服を脱がせようとしたら、シャマルが入ってきた。

「どうしたんですかシャマルさん?」

「どうしたんですかじゃないわよ!ニニック君!それは私がやるからって、昨日と一昨日も言ったじゃない⁉︎」

「でもはやてちゃんに頼まれたから。」

ニニックはそう言うと、シャマルははやての方を向いた。

「はやてちゃん!昨日と一昨日も言ったでしょ⁉︎ニニック君は健全な男子だって!」

「ええやんか!ニッ君も素直に手伝ってくれるからいいやろ!」

はやてとシャマルは揉め事を起こした。

「えっと、僕の所為ですか?」

ニニックは2人の揉める原因は自分かと聞くと、

「あ、私とシャマルが揉める原因はニッ君の所為ちゃうからな。」

「そ、そうよ。取り敢えず、先にリビングの方に行っていて。はやてちゃんは私が着替えるのを手伝うから。」

「え⁉︎」

はやてはシャマルが黒い笑みを浮かべている事に気付いた。

「わかりました。それじゃ、はやてちゃん先に下で待っているから。」

「あっ!ちょ「私ははやてちゃんを着替えさせるから先に行っててね。」

はやてがニニックを呼び止めようとしたが、シャマルがそれを妨害した。

「は〜い。」

ニニックは一階へ降りて行った。

「さて、ニニック君が行った事だし。・・・・・はやてちゃん。」

「ひぃ⁉︎」

「ちょっと、OHANASIをしながら服に着替えましょうね。」

「い、いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ‼︎」

しかし、シャマルが結界を張った為、はやての叫び声は一階にいるニニック達には聞こえなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして一階では、

「♪〜♪〜。」

ニニックが鼻歌を歌いながら朝御飯を作っていた。

『・・・・・・。』ジィーッ

そして、それを見つめているシグナムとヴィータにザフィーラ(狼形態)であった。

(なぁ、シグナム。)

(なんだ?)

ヴィータが念話でシグナムに話しかけてきた。

(彼奴はここ三日間、私達と一緒にはやての家に住んでいるけど、なんで未だにスカートを履いているんだよ⁉︎)

(ニニック曰く気に入ったらしくてな。)

シグナムはヴィータにそう言うと、ヴィータは頭を抱えた。

(ぐぅ!ニニックの奴、なんであんなに女物の服が似合ってんだよ⁉︎)

(それは私も思った。ニニックは記憶を失うまでは明らかに男である雰囲気を出していたのに。記憶を失なったら何故こんな風になってしまったんだ!)

シグナムは自分を負かした男が女装の興味を持ち、しかも女装をしたら、したらで美少女と見間違えるほどの可愛い出来だと言うことに悲しんだ。

(それに、シグナムが昨日戦えば記憶が戻るとか根拠の無い事を言って、ニニックを背後から筒状にした新聞紙で頭を思いっきり叩いたら、女みたいにわんわん泣いたからな。)

(わ、私もあんな風になるなんて思ってもみなかったんだ。あの後の主人の説教は恐ろしかった・・・・。)ガタガタ

シグナムははやてに説教されたことを思い出して、体が震えていた。

「朝御飯が出来たのでテーブルに持って行って下さい。」

と、ニニックがシグナム達に話しかけてきた。

「ん?ああ、わかった。」

シグナム達は料理をテーブルに運ぶと、

「はやてちゃんのお着替えが終わったわよ。」

「・・・・・・。」

シャマルがO☆HA☆NA☆SIによって精神がボロボロになったはやてが乗った車椅子を押して、リビングへやって来た。

「あら?今日はニニック君が朝御飯を作ったの?」

「はい、あまり上手にはいきませんでしたが。」

ニニックが作った朝御飯はトーストとプレーンオムレツにサラダとミルクであった。

「ふふ、そうでも無いわよ。ニニック君が作ったご飯ははやてちゃんと同じくらい美味しいわよ。それじゃあ、いただきます。」

『いただきます。』

シャマル達とシグナムによって正気に戻ったはやてはは頂きますと言って、ニニックの作った朝食を口にした瞬間、

『っ⁉︎』

ニニック以外の皆が驚いた顔をした。

『う、美味い!美味すぎる!』

「・・・え?」

ニニックはいきなりはやて達が自分の作った朝食を美味いと言って、面食らった顔をする。

「な、なんやねん⁉︎この朝御飯は⁉︎こんな美味いトースト初めてやわ⁉︎」むしゃむしゃ

「わ、私もこんなに美味いオムレツは初めてです!」むしゃむしゃ

はやてとシグナムはそう言って、トーストとオムレツに夢中になっていた。

「あたしは野菜は苦手だけど、このサラダで野菜嫌いが無くせそうだ!」むしゃむしゃ

「なんなのこの甘い牛乳は⁉︎これは・・・・はちみつね!」ゴクゴク

「・・・・・・・」もぐもぐ

シャマルとヴィータもサラダと牛乳に夢中にになり、ザフィーラは静かに食べていた。そして、シャマルとはやては朝御飯を食べ終えると、考えが一致した。

((女として、負けた。))

はやてはヴィータから絶賛される程の料理の腕には自信があったが、ニニックの作った料理はそれを一歩も二歩と上回っていた。

(あれ?よくよく考えたら、何気にニッ君って女子力が高ない?だとすると・・・・・・みんなのご飯を作っとる私の立場が丸潰れやないかい⁉︎)

はやてはオムレツを食べているニニックの方を向き、どうすれば自身の立場が失いかけている危機を回避出来るかと考えた。そして、ある事が考えついた。

(そうや・・・・・私がニッ君から料理を教わればえんやないか!)

はやてはそう考えたら、ニニックに話しかけようとしたが、

「ニッ「ニニック君!私に料理を教えて!」ちょっ⁉︎」

シャマルが割り込んでニニックに料理を教わろうとしていた。

「ちょい待ちシャマル!私が先にニッ君から「主人、ニニックがシャマルに料理を教えるのは良いかもしれませんよ?」シグナムまで・・・。」

はやてがまさかのシグナムが味方じゃない事にガッカリしたが、

「はやてちゃん。一緒にやりましょうよ。」

「え?いっしょ?」

「そうよ、一緒に料理を教われば楽しいでしょ?」

はやてはシャマルが言った事を深く考えた。

(一緒にやろう、か・・・・・そうやな。)

はやてはニニックの事が好きな為(loveな意味)ニニックと多く接したい為、シャマルと一緒に教わろうという選択肢が頭の中に思いつかなかった。

(そうやな、私・・・・ニッ君を自分の物やと思うとうた・・・・・でも、ニッ君はニッ君自身の物や。)

はやてはそう思い、シャマルと一緒に料理を教わろうとするのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

現在は午前の11時、とある神社の近くにある林では、なのは達を鍛えていたターブルとジャコがいた。

「ニニックさんいませんね。」

「全く彼奴はまた何も言わずに姿を消して、しかも修行相手を押しつけるとは・・・・!」

ジャコはニニックが自分にアリサとすずかの修行を押し付けられた事に怒っていた。

「ま、まぁ、ニニックさんも何も理由無く消える人じゃない筈ですよ。きっと何か訳があって姿を消しているんですよ。」

「だといいがな・・・・ところで彼奴は通信機を持っていたか?」

「え?通信機ですか?・・・・・恐らく持っていませんよ。」

ターブルはそう言うと、ジャコはため息をつく。

「・・・・まぁ、彼奴はまたあのトワとかに騙されなければいいんだが。」

「流石に同じ手はくいませんよ。ところでジャコさん、そろそろお昼なのでお弁当を食べませんか?」

ターブルはそう言って、どっからとも無く五段ある重箱の弁当を取り出した。

「・・・・・相変わらずサイヤ人の食欲には驚かされるな。」

ジャコも3つ牛乳瓶とチーズを取り出した。

「「いただきます。」」

2人はそう言ってご飯を食べようとしたら、

「クゥ〜。」

「「ん?」」

2人の目の前によだれを垂らして弁当をジィーッと見ていた一匹の狐がいた。



ニニック※記憶喪失状態(7歳)種族サイヤ人

戦闘力25

記憶喪失した事により、戦闘技術を失った代わりに女子力と料理の腕が大幅に上がった。そして、体も少し細くなり筋肉質の体では無くなり、骨格もやや女寄りになり、女装をする。
性格もやや荒々しい性格から女の様にひ弱な性格となる。


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第18話狐の久遠と巫女の神咲那美と八神家のメイドさん

いやぁ、第九宇宙対悟空とベジータの戦いは凄まじかったですね。最初はドラゴンボールシリーズではバトルロワイアルはありませんでしたがピンと着ませんでしたが、今回見て凄く興奮しました。そして、まさかの悟空とベジータの合体技でファイナルかめはめ波はさらに興奮しましたよ!
前書きはこの辺にして、本編をどうぞ。


ターブル達は弁当をジィーッと見つめている狐に戸惑っていた。

「ジャコさんなんですかねこの生き物は?」

「・・・・たしか北の銀河の地球でこいつと同じ動物がいたな。たしか、名前はキツネだったな。」

ジャコはそう言うと、ターブルは狐を興味深く見る。

「クゥ〜。」じゅるり

狐は上目遣いとよだれを垂らしながらターブルの弁当を見ていた。

「・・・・ひょっとしてこのキツネはお前の弁当が欲しいんじゃないのか?」

「え?そうなんですか?」

「クゥ…。」ギュルルル

狐はお腹の虫を鳴らしていた。

「なら、このハンバーグは食べる?」

ターブルは弁当の中に入っていた月村家のメイドのノエル特製黒毛和牛100%のハンバーグを右手に乗せて、狐に差し出した。

「クォン!」モグモグ

狐はハンバーグを美味しく食べた。

「はは、このキツネって生き物は可愛いですね。」

「そうか?私から見れば犬の方が可愛いと思うんだがな。何故なら犬という生き物は聞き分けは良いし、この前なんてアリサの犬にアリサから財布をとってこいと命じたら、本当に財布を取ってきたんだぞ。」

「貴方は居候の身分でペットの犬に財布を取ってこいなんて命じたんですか⁉︎というか命令を実行した犬も犬ですけどね・・・・。」

ターブルはそう言って溜め息をつく。

「ところでこのキツネは野生か?見たところ、首輪とかはつけてなさそうだが。」

「恐らくここら辺に住んでいるかもしれませんよ。」

「クゥ〜。」

ジャコ達は狐の頭を撫でながら言っていると、

「む!」

ジャコが急に木の上に登る

「どうしたんですかジャコさん?」

「誰か来たようだ。取り敢えず私はここに隠れるから誰も言うなよ。」

そう言って、ジャコはそう言って、木の枝や葉に紛れて姿を隠す。

「クオン!」

「久遠ここにいたのね。あれ君は?」

ターブルの目の前に現れたのは巫女服を着た女性であった。

「貴女は誰ですか?」

「私はこの近くの神社の巫女をしている神咲那美よ。そしてその狐は久遠よ。」

巫女服を着た女性は神咲那美というらしい、そして狐の名前は久遠という名のようだ。

「そうですか。あ、僕はターブルです。」

ターブルも自己紹介をした。

「ところでターブル君はこんなところで何をしているのかな?学校はどうしたの?」

「がっこう?それは何ですか?」

「へっ?学校を知らないの⁉︎」

那美はターブルの発言に驚いた。

「はい、全く知りません。」

「ね、ねぇ、ターブル君は歳はいくつ?」

那美はターブルの年齢を聞いてきた。

「あ、今は6歳ですね。」

「6歳⁉︎という事は小学一年生じゃない⁉︎駄目じゃないの学校をサボっちゃ、子供ら義務教育受けるものよ!」

「クゥ〜。」

那美はターブルを注意するが、

「いや、僕はこれでも頭は良いのでその学校?へ行かなくても大丈夫なんですよ。」

ターブルは学校へ行かなくてもいいと言った。それもその筈、何故ならターブルはは様々な言語能力、技術などを学んでいるから、頭脳はとても良いのだった。

「そんな訳はないでしょ!例えば・・・・・9595×8822の答えは「84647090です。」え?・・・・せ、正解。」

那美は複雑な掛け算を出してターブルを困らせようとしたが、逆にターブルは正解を答えてしまったので戸惑ってしまった。

「じゃあ次は僕です。15484×9781は何ですか?」

「え、え〜と。」

ターブルがお返しに那美が出した問題よりも複雑な掛け算を出した。対する那美は両指を使って計算を解こうとしたが、中々解けなかった。

「正解は151449004です。」

「え⁉︎あ、ちょ、ちょっと待って!」

ターブルが言った答えが本当に正しいかどうか、何故か持っていた計算機を取り出して計算した。

「・・・・・ほ、本当に当っていた。」

那美はターブルが計算機などを使わず、複雑な掛け算の答えをあっさり出した事に驚いた。

「僕は一応、沢山勉強しているので少なくとも僕はその学校?へ行かなくても大丈夫なんですよ。」

「へ、へぇ〜・・・・・そうなの。」

那美は年が下のターブルが自分より頭が良いと知ると、頭をガクッと下げて落ち込んでしまった。

「あ、あのぉ。大丈夫ですか?」

「クゥ〜。」

ターブルと久遠は落ち込んだ那美を心配した。

「う、ううん、気にしないで、私は大丈夫だから。」

那美は心配無いと言って見栄を張る。

「うおっ⁉︎おい、お前らやめろ!」

「へ?上から声が?」

「クゥ?」

「あ、(ジャコさん何やっているんですか⁉︎)」

どうやら上で隠れているジャコに何かトラブルが発生したようだ。

「あ、のわぁぁぁぁあっ⁉︎」

ドッスゥゥゥゥン

「きゃあ⁉︎な、何が落ちてきたの⁉︎」

那美は木の上から落ちてきた物を確認すると、そこには。

「だから突っつくのをやめろ!お前たちの巣にぶつかって壊してしまったから、すぐに直したというのに何故そこまで私を攻撃する⁉︎」

頭に鳥の巣を乗せたジャコが、小鳥たちに襲われていた。

「え?な、何これ?あれ?でも、何処かで見たような。」

「クゥ?」

那美はジャコの姿を見て驚いた。

「あああ!こ、これはコスプレで「誰がコスプレだ!これは地肌だ!」って、ジャコさん⁉︎」

ジャコはせっかくターブルが誤魔化そうとしたところを台無しにしてしまった。

「あ、そうよ!思い出した!こないだ噂になっていたUMAだわ!」

那美はジャコを見てそう言う。

「ま、不味い!逃げますよジャコさん‼︎」

「なっ⁉︎ま、待て!私はまだランチォォォォォォォォォォォオ‼︎」

ターブルがジャコの腕を掴み、そのまま空を飛んで行った。

「え?・・・・空を飛んだ?」

「くおん?」

その場に残された那美と久遠は飛んでいったターブルたちをただ見つめるのであった。

「何が何やら・・・・ん?」

那美はターブルが置いていった重箱とそれを包む風呂敷を見つけた。

「これは・・・ターブル君の弁当箱?あ、蓋に名前が書かれている。えっと、つ・・・き・・・・む・・・・・・・ら?」

弁当の蓋には月村の名前が彫られていた。

「つきむら、つきむら・・・・ひょっとして月村さんの家の事かしら?」

「クゥン?」

那美と久遠は弁当箱をどうするか考えるのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、八神家では。

「ニッ君ニッ君!どうやこのゴスロリ服は?ニッ君に似合いそうやろ!」

「待ってはやてちゃん!ニニック君はこのメイド服とかも似合いそうよ!」

「え、えっと。」

今、現在はニニックが今後着る私服についてはやてとシャマルがニニックに可愛い服を着せようとしていた。

「あ、主人。何故ニニックに男物の服では無く、女物の服を着せようとしているのですか?」

「ん?そりゃ、記憶を失ってしもうたニッ君は女の子の服を着た方が似合うといったやないか。」

「いや、しかしニニックの意見も参考にしないといけないのでは?」

シグナムはそう言うが、

「えっと、僕はこの服・・・・好きですよ。」

「なっ⁉︎」

ニニックは猫耳を頭につけて、サイヤ人の尻尾を出した状態でメイド服を着ていた。

「ニ、ニニック・・・・・お前と言う奴は!」

シグナムは拳を握りしめて、ニニックを睨んだ。

「ひっ!す、すいません!」

「こぉら!シグナム、ニッ君を睨んじゃあかんやろ!」

「す、すみません主人。で、ですが、やはりニニックの性別は男なのでやはり違和感を感じるのですが・・・。」

「何言っとるんや?ニッ君の今の性別は男の子ちゃうで。」

「へ?・・・主人、それはどう言う意味ですか?ニニックの性別は男ですよね。昨日と一昨日はザフィーラと一緒に風呂へ入りましたが・・・・待てザフィーラ。」

シグナムは狼状態のザフィーラに話しかけた。

「な、なんだシグナム?」

「ザフィーラ、そう言えばお前は昨日と一昨日は風呂上がりはやけに顔が赤かったが・・・・まさか!」

シグナムは「まさか、記憶が失われただけでは無く男のナニも喪失したのでは⁉︎」と思った。

「ま、待て待て!ニニックと一緒に風呂へ入ったが、性別は男のままだったぞ!」

ザフィーラはシグナムにそう言って、ニニックが男であると言う事を言った。

「じゃあ何故、お前は風呂上がりは顔を赤くしていたんだ?風呂上がりでも流石にあそこまで顔は赤くならない筈だろう?」

「うっ、そ、それはだな。」

シグナムはザフィーラが何かを隠している事に気付いた。

「ま、まさかだと思うが・・・。」

シグナムはとある事を考えてしまった。まさか、ザフィーラがホ「違う‼︎俺はノンケだ‼︎そっちの趣味は無い‼︎」

「ザフィーラ、お前は天井に向かって何を言っているんだ?と言うか、一人称が変わる程必死だな。」

「い、いや、誰かが私の性癖を変えようとしていたのでな。と、兎に角私はノーマルだからな!」

「わ、わかった。しかし何故お前は顔が赤かったんだ?」

シグナムは再びザフィーラに理由を聞こうとしたら、

「待ってシグナム。」

「む、なんだシャマル?」

シャマルが話しかけてきた。

「ザフィーラが顔を赤くなった理由はニニック君が女の子の様に見えたからじゃないの?」

「はぁ?何を言っ・・・ザフィーラ、何故顔をそらすんだ?」

先ほどまで、シグナムと会話をしていたザフィーラはシグナムのいない方に顔を向けていた。

「・・・やはりホ「だからそうでは無い‼︎ニニックは性別は男の状態だが、骨格が女と似た様になってしまったから物凄く気不味いんだ!」そ、そうだったのか。」

ザフィーラが必死でシグナムに訴えていた事に漸く納得をした。

「・・・となると、主人が先ほど言っていた男では無いと言うのはどう言う意味ですか?」

「ああ、さっき言ってた性別は男の子じゃ無くて、男の娘や。」

「は?男の子では無く、男の子?・・・全く意味が分かりませんが。」

シグナムははやての言っている事が理解できなかった。

「ちゃうちゃう。男の子じゃ無くて、男のムスメと書いて男の娘と言うんや。」

「男の娘?それは、今のニニックの性別ですか?」

シグナムははやての言った男の娘について理解した。

「そうや、男の娘と言うのはええで。まさか、ニッ君が男の娘になるなんて思っても見なかったで。あ、そうや。ニッ君ちょっとキッチンに来てくれへんか?」

「え?いいけど。」

ニニックははやてと一緒にキッチンへ行った。

「でな、これをニッ君のそこにつけるんや。」

「え?これをですか?」

ニニックとはやては何やら良からぬ事を企んでいるようだった。

「主人とニニックは一体何をしようというんだ?」

シグナムはこの後何が起こるか予想できなかった。


そして、それから数分が経ち。

「シグナムシグナム、ニッ君を見てや!」

「主人、今度はニニックにエプロンを着せたのですか?」

シグナムが予想した事はエプロンを着せた事だと思った。

「ブッブー、正解はこれや!」

すると、はやての後ろからニニックがやって来た。

「何も変わっ⁉︎」

「あっ!」

「ブゥゥゥゥゥッ⁉︎」

シグナムとシャマルはニニックの変化に気づいて驚いたが、ザフィーラもニニックの変化した所を見て、口から色んなものを吹き出した。

「何か変ですか?」

「変やないよ。寧ろバッチグーや!」

はやては右手の親指を突き出して、笑みを浮かべる。

「あ、主人!これはどういう事ですか⁉︎」

「どうしたんやシグナム?」

シグナムが先ほどよりも驚いていた。

「な、何故・・・・・・ニニックに胸が膨らんでいるんですか⁉︎」

そう、ニニックの胸がメイド服越しだが大きくなっていた。

「びっくりしたやろ?これはな「おい!ニニック!この胸はなんだ⁉︎」あ、ちょっ!シグナム!」

いきなりシグナムが胸が大きくなったニニックに詰め寄る。

「あ、これはですね「何故男なのに急に大きくなるんだ!」あ!そんな力強く揉んじゃ。」

シグナムがニニックの大きくなった胸を揉んだ瞬間であった。

グチャ

ニニックの胸から生々しい音が鳴った。

「へ?」

シグナムは先ほどまで布越しでニニックの胸を揉んだ自分の両掌を見ると、其処には真っ赤なドロドロした液体が付いていた。

「あ、あああああああっ⁉︎い、いやすまん!私は決してそんなつもりでやったのでは無い!て、違う違う!シャマル早くニニックの胸を治すんだ!」

シグナムが物凄く慌てた。

「落ち着いてシグナム!貴女が潰したのはトマトよ!」

「そ、そうだ!だから早くトマトを・・・・待て、トマトだと?」

シグナムは再びニニックを見ると、ニニックは胸から潰れたトマトを取り出した。

「ごめんなさいシャマルさん、メイド服を汚しちゃいました。」

「いいのよ、気にしなくて。」

シャマルはそう言って、潰れたトマトをニニックから受け取った。

「あ、主人、これはどういう事ですか?」

「これはな、試しにニッ君に胸がついたらどうなるのかなと思って、トマトを胸に仕込んだいたんや。」

はやてはそう言った。

「というと、ニニックは決して胸が大きくなった訳では無いのですね。」

「そう言うこっちゃ、それにしてもニッ君に胸がつくとまんま女の子やな。」

はやては満足していた。対して、シグナムは胸を潰したと勘違いをした事に落ち込んでいた。

「お、俺はノーマルだ。」

ザフィーラに至っては、目を瞑って何も見なかったとアピールをする。

「あ、はやてちゃん。さっきのトマトで冷蔵庫にあるトマトがなくなちゃったわよ。」

「え?ホンマか?だとしたら、買ってこないとあかんわ・・・・あ!」

はやてはトマトを買おうと思ったら、ニニックの方を向いた。

「え?どうかしましたか?」

ニニックは何故かこちらを向いているはやてが気になった。

「ニッ君は確か、今はメイド服を着ている状態やから、今はメイドさんやろ?」

「あ、はい。格好だけだけど。」

「格好だけでもええんや。ニッ君、ちょっとメイド服を着た状態でトマトを買って来てくれへんか?」

「あ、主人⁉︎何を言って「いいですよ。」って、ニニックも主人のその頼みに応えるな!」

シグナムはニニックを止めようとしたが、はやてが止める。

「あ、主人⁉︎」

「お願いやシグナム。私は一回でもええからメイドさんにこうやって頼み事をしてみたかったんや。」

「し、しかし、ニニックをいつまでもその状態にしておいたら記憶が戻った時はどうなるか知りませんよ。」

「そん時はそん時や、兎に角私はニッ君にお使いを頼むで。」

「・・・私はどうなっても知りませんよ。」

シグナムははやてにそう言った。

「よっしゃ!取り敢えずニッ君は今からメイドをしてもらうで。」

「僕がメイド?・・・わかったよはやてちゃん。」

ニニックは笑みを浮かべてそう言うが、

「あー、出来たら其処は、お嬢様と読んで欲しんやけど出来る?」

「えっと・・・わかりましたはやてお嬢様。」

ニニックははやてをお嬢様呼ばわりした。

「そうそれや!これこそメイドって感じがするわー。よし、早速やけどトマトを2つ買って来て欲しんやけど出来る?」

「畏まりましたはやてお嬢様。早速近くの八百屋に買って来ます。」

ニニックはそう言って、家を出て近くの八百屋へ向かった。

「おおー、ちゃんと言葉遣いもメイド口調やったわ。これなら、お茶を淹れてきてくれても違和感を感じへんよ。」

「ふふ、ほんとそうね。」

はやてとシャマルはこれからメイドのニニックに何を頼もうかと、考え始めた。

(・・・主人とシャマルはニニックが記憶を取り戻したらどう対処するか、考えているのだろうか。)

シグナムは頭を抱えて、どうするかと考えた。すると、

「ただいま〜。」

「あ、おかえりヴィータ。」

老人たちとゲートボールをしていたヴィータが帰ってきた。

「なぁ、はやて。さっきニニック似のメイドとすれ違ったんだけど何か知っているか?」

どうやらヴィータはトマトを買いにいったニニックと会ったやつだ。

「ヴィータちゃん。それはメイド服を着たニニック君よ。」

「え⁉︎本当か⁉︎てっきりあたしはニニックに似たメイドかと思った!」

ヴィータはメイドがニニック本人だと知ると驚いた。

「ふふ、ニニック君は今日からメイドをするからある程度の頼み事は答えるはずよ。」

「ヘェ〜、だったら、アイスを作れって頼めば作ってくれるかな?」

ヴィータは目を輝かせながら言った。

「それは・・・・・今のニニック君ならいけるかも。」

「やったー!それは楽しみだ。早く帰ってこないかな〜。」

ヴィータはニニックが帰ってくるのを楽しみにしていた。

「・・・ヴィータ、何故其処まで喜ぶ?」

シグナムはヴィータが其処まで喜ぶ理由がわからなかった。

「だってよ、ニニックの作る料理はテラうまだからな。アイスを作ったらアイスもテラうまになりそうだからな。」

ヴィータは今朝の朝御飯の件でニニックの料理にはまってしまったようだ。

「それに考えてみろよ、メイドならある程度の事を命令出来ると思うぞ。」

ヴィータはシグナムにそう言うと、

「メイドか・・・・なら、あいつに私と模擬戦をしろと頼めば聞くのか?」

「メイドだから聞くんじゃねぇの?」

「成る程、それは楽しみだな。」

シグナムはそう言って庭で木刀を持ち素振りを行う。

「お、漸くシグナムもメイドの素晴らしさに気づいたんか?」

「そうに違いないわね。」

はやてとシャマルが漸くシグナムがメイドを受け入れた事に喜んだ。

「さて、ニッ君はまだかな〜。」

はやてがそう言っていると、

トゥルルルルルル♪

「あ、電話や。」

はやては電話機にある受話器を取った。

「もしもし、あ、石田先生やないか。どうしたんや今日は検診の日や無いで・・・・・なんやて⁉︎ニッ君が病院に搬送された⁉︎」

『なっ⁉︎』

はやての言った事にシグナムたちは反応した。

「わ、わかった。すぐそちらに行くで!」

はやては受話器を置いて電話を切る。

「先ほどニニックが病院にいると聞きましたが、どうなさったんですか⁉︎」

「ま、まさかニニック君が怪我をしたの⁉︎」

シグナムとシャマルははやてに詰め寄る。

「それはわからへんけど兎に角、みんな病院へ行くで!」

はやて達はニニックが搬送された病院に向うのであった。



特に無し。

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第19話 ニニックの災難

クリリンはやはりフリーザ一族に倒される運命だったか、まあ殺されずに済んだから別に良いよね。
そして今回のエピソードはちょっとエロスがあるからご注意を


ここは海鳴大学病院、とある一室には2人の人物がドーナツを食べていた。

「まさかはやてちゃんに可愛いメイドさんがいたなんてね。しかも男の娘なんてね。」もぐもぐ

「はい、今日からはやてお嬢さまのメイドを務めさせてもらっているニニックです。以後お見知り置きを。」もぐもぐ

1人は先程とある理由で病院に搬送されたニニックであった。

「これはご丁寧ありがとう可愛いメイドさん。私ははやてちゃんの足の麻痺の担当をしている主治医の石田幸恵よ。気軽に石田先生とよんでね。」もぐもぐ

もう1人ははやてと仲が良い石田先生であった。

「わかりました石田先生。ところでこのポンデリングは美味しいですね〜。」もぐもぐ

「君もわかる?私もポンデリング好きなのよねぇ〜。特にこのモチモチした食感がいいわよね。」もぐもぐ

2人ポンデリングが好きな物どうしで仲が良かった。

「あ、もう1つドーナツ食べても良いですか?」

「良いわよ。」もぐもぐ

ニニックは石田先生から許可をもらい、尻尾を使ってドーナツが入った袋からポンデリングを取り出して食べ始めた。

「その尻尾結構便利ね。」

石田先生はニニックが尻尾でドーナツを持っているところをみて便利だと思った。

「ところで何故私は病院に搬送されたのですか?」

ニニックはポンデリングを食べ終え、自分が病院に搬送された理由を聞く。

「・・・それは君の格好が搬送される理由だと思うのだけど。」

「へ?格好・・・あ!」

ニニックは自分が今着ているメイド服を見ると、胸部分が赤く染まっていた。

「そういえばトマトで汚れていたメイド服を着替えるのを忘れていました。」

ニニックは搬送された理由を納得して、スカートのポケットからウエットティッシュを取り出そうと、尻尾をポケットに突っ込み取り出した。

「いやいや⁉︎確かにそれもそうだけど、メインはお尻から尻尾が生えているそっちなんだけど!」

「へ?尻尾?」

石田先生がニニックが搬送された大きな原因は臀部あたりから生えている尻尾であった。

「て言うか今更聞くけど、それって本物の尻尾?」

「え?・・・そうですけど。」

ニニックは本物だと言うと石田先生はジィーッと、ニニックの尻尾を見つめた。

「普通は人間に尻尾は生えないと思うのだけど。」

「でも、私は生えていますよ。」

「いやそれが異常なのよ⁉︎もしかしたら、尻尾が生える病気かもしれないからね。」

石田先生はそう言って、ニニックの体に異常が無いか右手で尻尾を握ったら

「ひゃうん‼︎」

「へ?」

ニニックが変な声を上げた。

「ど、どうしたのニニック君⁉︎」

石田先生がいきなりニニックが変な声を上げた為、驚いてしまい尻尾を握っている右手に力を入れてしまった。

「うぁあん‼︎」

先程よりも、ニニックは声を上げて、両手で己の体を抱き、両足を内股にした。

「ええ⁉︎も、もしかしてこの尻尾は・・・・。」

石田先生はニニックの生えている尻尾はどう言うものか理解した。

「(性感帯だったなんて・・・。)ご、ごめんね!今離すから!」

石田先生はすぐ尻尾を手から離そうとしたら、

バタン

「え?」

石田先生は急にドアが開いた事に気付き後ろを向くと、

「石田先生‼︎ニッ君は無じっ⁉︎」

「石田先生‼︎ニニックは此処にッ⁉︎」

其処に居たのは、車椅子に乗ったはやてと車椅子を押してきたシグナムであった。そして、2人は石田先生とニニックの今の状態を見てしまった。

「あ、は、はやてちゃんにシグナムさんこんにちわ・・・。」

「はぁ、はぁ。」

2人は顔を赤く染め、息を荒くして己の体を抱き、更には内股になっている男の娘メイドのニニックとそのすぐ隣にニニックの尻尾を掴んで身動きを取れない状態にした石田先生がニニックを(性的に)襲おうとしていた様に見えた。

「ニ、ニッ君が石田先生に襲われそうになっとる‼︎」

「え⁉︎ち、違うわ!これは誤解よはやてちゃん‼︎」

「何処が誤解なんですか石田先生⁉︎というか、先生は私と交代や‼︎ニッ君を襲うのこの私やぁぁぁぁぁあ‼︎」

「あ、主人⁉︎いきなり何を言っているんですか⁉︎というか病院の中は静かにして下さい‼︎」

石田先生ははやてとシグナムにニニックを(性的に)襲おうと誤解をされてしまい、何とかその誤解を解こうとしたら、

「はやてちゃんとシグナム!勝手に病院の中を走っちゃ駄目でしょ!」

「そうだぞはやて!此処は病院だから静かにして行かないと追い出されるぞ!」

其処へシャマルとヴィータが2人の後を追ってやってきた。

「あ、シャマルさんにヴィータちゃん誤解を「2人とも大変や!石田先生がニッ君を(性的に)食べようとしていたんや‼︎」ちょっ‼︎はやてちゃんぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅぅ⁉︎」

この後、40分の時間をかけて石田先生は自身にかけられたおねショタ疑惑をなんとか解いたのであった。

因みにザフィーラは病院に入れないので病院の前で待っている。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それから一時間後、ニニックと八神ファミリーは八神家へ帰ってきた。因みにメイド服は汚れたのではやてのオススメであるゴスロリ服に着替えた。

「それにしてもお前がニニックなんてな。」

「はい、今日からメイドをさせてもらう事になりましたニニックです。これからよろしくお願いします。」

ニニックはヴィータに自己紹介をした。

「おおおおっ‼︎まるでテレビに出てくるメイドみたいだ!」

「そうやろそうやろ!そして見かけや言語だけじゃないで!ニッ君お昼ご飯を作って!」

「畏まりました。」

はやてはニニックに昼食を作る事を頼むと、ニニックはキッチンへ素早く移動して、冷蔵庫から食材を取り出して包丁で切り始めた。

「力が下がっているというのにあの身のこなしとは・・・。」

「?どうしたんだシグナム?」

「いや、この昼食が終わったら楽しみだと思ったまでだ。」

と、シグナムはレヴァンテインを握った状態で笑みを浮かべた。

(うわぁ、まだ諦めてなかったのかよ。)

ヴィータはそんなシグナムを見て呆れた。

「シグナム、いい加減諦めたらどうだ?今のニニックは戦いを好む性格はしていないだろう。」

「いいや、私は諦めないぞ!奴が記憶を失っても奴の体は戦いを覚えているはずだ!何故なら先程キッチンへ移動するときのスピードは並みのメイドができる所業では無い!あれは幾つものの死線を経験しなければ出来ない事だ。なら、あのスピードが出せるのなら戦いの腕も有るはずだ!」

「いや、確かに奴が数多の死線を経験したのはわかるが戦うかどうか今の奴の性格では無理だと言っているんだ!」

ザフィーラはシグナムを説得しようとするが、

「ザフィーラ忘れたのか?今のニニックの状態を。」

「今のニニックの状態?それは記憶喪失の事か?」

「違う!ニニックは今現在はメイドだ‼︎」

「・・・・お前は何が言いたいんだ?」

ザフィーラはシグナムの言っている事が理解できなかった。

「奴はメイドをする事によって、命令は絶対聞かなければならない立場となったのだ!つまり私が戦えと命令すれば絶対にその命令は聞かなければならないというわけだ‼︎」

シグナムはそう言って、レヴァンテインを握る力を強めた。そして、それを見ているザフィーラはただ呆れるしか無い。

(シグナムは全くメイドという物を理解していないのだな。)

ザフィーラはそう思って、シグナムから離れようとしたら、

「皆さーん、お昼ご飯が出来ましたよー!」

ニニックがお昼ご飯を作ったようだ。

「おおお、ニッ君、お昼はどんなご飯を作ったんや?」

「ふふふ。はやてお嬢様、今日のお昼ご飯はカレーライスでございます。」

ニニックはそう言って、人数分のカレーが乗った皿をテーブルに置いた。

「そんじゃ、みんなテーブルに座って〜。」

はやてはシグナム達を椅子に座らせた。

「あれ?シャマルは何処に行ったんや?」

「シャマルなら部屋にいますよ。」

「じゃあニッ君。シャマルを連れてきてや。」

「畏まりました。」

ニニックはシャマルがいる部屋に向かってシャマルを連れてくるのであった。

「今日のお昼ご飯はカレーライスね。しかもニニック君が作った料理だから美味しそうね。」

「ありがとうございます。」

ニニックは料理を褒めてくれたシャマルにお礼を言う。

「ほな、そろそろお昼を頂くとするで〜。」

はやて達はニニックの作ったカレーライスを食べるのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そしてそれから一時間後、ニニックはシグナムに誘われて庭にいた。

「あのシグナムさん、何故私を庭に連れてきたのですか?」

ニニックはシグナムに連れてきた理由を聞こうとしたら、

「それはこう言う事だ。」ジャキ

「へ?」

シグナムはレヴァンテインをニニックに向かって構えた。

「あ、あのぉ、私が何か失礼な事をしましたか⁉︎」

ニニックはレヴァンテインを構えたシグナムに怯えて後退りをした。

「いや、失礼な事はしていない。寧ろいい事ばかりをしている。」

「じゃあ、何故私に剣を向けるのですか⁉︎」

ニニックはシグナムがレヴァンテインを構える理由を聞いた。

「私はお前と戦いたいだけだ!」

「え⁉︎な、なんで私がシグナムさんと戦わなければならないんですか⁉︎」

「お前は忘れていると思うが、以前お前は私とヴィータをたった1人で倒した事があるんだ。」

「・・・それはフィクションですか?」

「いや、実話だ。」

「うそーん⁉︎」

ニニックは自身がシグナム達を倒した事があるなんて信じられなかったようだ。

「というわけだ。私と戦ってもらうぞ。」

シグナムはそう言ってレヴァンテインを構え直すが、

「お断りします。」

「・・・・ん?今なんと言った?」

シグナムはニニックの言った事を聞き取れなかった為、もう一度聞く。

「お断りします。」

「・・・・・はぁ⁉︎」

シグナムはニニックが戦いを断った事に驚いた。

「私は以前にも言いましたが、戦いはあまり好きではないので。」

ニニックはそう言ってその場から去ろうとしたが、

「待ってもらおうか。」

「はい?」

シグナムがニニックの肩を掴んで止めた。

「お前は今の状況を理解しているのか?」

「今の状況?・・・どう言う事ですか?」

ニニックはシグナムの言う、自身の状況を理解できなかった。

「お前は今現在、我々のメイドになっている。」

「つまり何が言いたいんですか?」

ニニックは未だにシグナムの言いたい事が理解できなかった。

「つまりだ、お前は自らの意思で命令を必ず聞かなければならない身分になったと言うわけだ‼︎」

「・・・・え?」

シグナムの言ったことに、ニニックは数秒間思考がフリーズした。

「えええええええええええええ!!?」

ニニックは大きな声を上げた。

「と言うわけだ。お前は必ず命令された事は聞かなければならないと言う事だから、私との模擬戦を受けてもらうぞ!」

シグナムはそう言うが、

「申し訳ありませんが、それには応える事は出来ません!」

ニニックは身の危険を感じて逃げようとしたが、

「逃がさん‼︎」

「え?うわっ⁉︎」バタン

ニニックの両足と両手がシグナムのバインドによって拘束されて、地面に倒れてしまった。

「ふっふっふっ、烈火の将であるこの私から逃げられると思っているのか?」

「ヒィッ‼︎」

シグナムはそう言って、ニニックの首元にレヴァンテインを突きつけた。

「さぁ、メイドならメイドらしく私の言う事を聞け‼︎さもなければお前をこのレヴァンテインの錆にしてくれる‼︎」

「や、やめてくださぁぁぁぁぁぁぁぁい‼︎」

ニニックは涙目になってシグナムに止めるように言うが、効果は無かった。

「私にはその様な事は通よ「なにをやってるんや⁉︎」ふぐっ⁉︎」

そこへはやてがシグナムを車椅子でひいてきた。

「は、はやてちゃぁぁぁぁぁぁん‼︎」

ニニックはシグナムが倒れた事によって、バインドが解かれた。

「よ〜しよし、大丈夫やったか?痛いところはないか?」

「う、うん!」

ニニックははやてに抱きついて、はやては抱きついたニニックの頭を撫でて心を癒そうとした。

「ところでシグナム、これはどう言うことや?」

はやてはシグナムを睨んでどうしてニニックを傷つけようとしたのかを聞く。

「そ、それは、つい私の闘争心が抑えられなくなり・・・や、やってしまいました。」

シグナムはそれを言った後、恐る恐るはやての顔をみると、鬼の様な恐ろしい顔になっていた

「ヘぇ〜、そうなんか、だったらシグナムはちょっとこれから私とOHANASIをするしかないや。」

はやてはそう言うとシグナムは顔を青ざめた。

「その前に、ニッ君は少し昼寝していてもええよ。あ、私のベットをつこうてもいいから。」

「うん、わかったよはやてちゃん。」

ニニックはそう言って、家の中に入っていった。

「ほな、早速OHANASIをしよか。」

「ひぃぃぃぃぃぃい‼︎」

この後、はやてはシグナムはリビングで一時間半に及ぶ長い説きょ、では無くOHANASIをしたのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

はやてはシグナムにOHANASIを終えてから、自分の部屋に来ていた。

「スー、スー。」

するとベットにはニニックが寝ていた。

「ふふ、寝顔が女の子みたいでかわええで。」

はやてはそう言って、寝ているニニックの頰を人差し指で突っつくと

ぷにぷに

「っ⁉︎な、なんや⁉︎ニッ君の頬っぺたがまるでお餅みたいに柔らかいで⁉︎」ぷにぷにぷに

はやてはそう言って、また突っつき始めた。

「う、う〜ん。」

「おわっ⁉︎」

はやてはニニックが起きそうになった為、人差し指を引っ込めた。

(お、起きたんかな?)

はやてはニニックが起きたのではないかと不安になり、ニニックの顔を見ていると、

「・・・スー、スー。」

ニニックから寝息が聞こえてきた。

「・・・はぁー、びっくりしたわ。でも、起きなくてよかった。これでまだまだニッ君の寝顔を見らるのやからな。」

はやてはそう言って、ニニックを見ていると1つあることが思い浮かんだ。

「そういえば、こうしてニッ君を見てみるとまるで弟、いや妹の様に思えてくるんやけど。ニッ君の歳は幾つなんやろ?」

そう、実ははやてやシグナム達はニニックの年齢を知らなかったのであった。

「・・・あ!そういえば、ニッ君の着ていたあのグレートサイヤマンZの服に確か財布があったな。もしかしたらそれでニッ君の年齢がわかるかも。」

はやてはそう言って、机に置かれているグレートサイヤマンZの服のポケットから財布を取り出した。

「あったで、ええと・・・。」

はやては財布を開いて中身を見た。すると中にはお金らしき物は全く入っておらず、カードばかりが入っていた。

「これはクレジットカード?それにしても沢山あるんやな。」

はやては財布の中にあったカードを全て見るが、どれもこれも見たことの無い字で書かれてあった為、読めなかった。

「ううーん、どれもこれも日本語じゃ無いから読むことが出来へん。困ったわ。」

はやてはカードを全て財布の中に入れて、財布を服の中に戻そうとしたら、グレートサイヤマンZのヘルメットが目に入った。

「そういえば、ニッ君はえらくこのヘルメットを気に入ってたんやな。ホンマ何処がええんやろ?」

はやてはそう言ってヘルメットを手に取り、暫く見ていたら。

「・・・・・・。」スポッ

はやては無言でヘルメットを被った。

「・・・ただのヘルメットやわ。」

はやてはヘルメットを取ろうと、両手でヘルメットの側面を触ると。

《ピローン》

「ん?なんや今の音は?」

はやては音の発信源が何処かと、辺りを見回したら。

《ピーーーーー。グレートサイヤマンZヘルムが起動しました。》

「え⁉︎なんや⁉︎なんやねん⁉︎」

はやては何が起きたのよくわからなかった。

「あれ?バイザーから映像が流れてきた。」

ヘルメットについているバイザーから映像が流れて着た。すると、そこに幾つ物の項目らしきものが出て着た。

「なんやろこれは?」

はやてはその内の1つを見ていたら、その項目が開いた。

「え?私はなんもしてへんのに。」

はやてはそう言っていると、開いた項目の内容らしきものが出て着た。

「これは、ニッ君のプロフィール・・・なんか?」

どうやら開いた項目の内容はニニックのプロフィールらしい、

「これは読めることが出来るな、えーと、名前はニニック、種族サイヤ人、母星は惑星ベジータ、職業は銀河パトロール隊員、年齢は7歳、好きな物は・・・・ん?7歳?」

はやては何かに気づいた様だった。

「7歳?てことは私が9歳やから、ニッ君との年齢の差は2歳てことやな・・・・え⁉︎ニッ君って年下⁉︎」

はやてはヘルメットをとって、ニニックを見た。

「ホンマかいな⁉︎ニッ君って、私より2歳年下やったんか⁉︎」

はやてはそう言って、ベットに寝ているニニックの近くまでやって着た。

「てことは・・・・思いっきり弟、否!妹扱いしてええわけやな‼︎なら早速!」

はやては車椅子からベットに体を移動させて、寝ているニニックの体を抱きしめた。

「えへへ、こうやって可愛いニッ君を抱き枕にして寝ると最高やわ〜。」

はやてはそう言った後、目を瞑り寝ようとした。

「それじゃあ、ニッ君おやすみなさい。」

はやてはニニックを抱いた状態で寝はじめた。




















(お、起きることが出来ない。)

ニニックははやてが自身を抱いていてはやてを起こさず自身が起きることが出来なかった為、二度寝をする羽目になったのであった。



特に無し

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第20話 記憶喪失の真実

今回は前半はジャコ達の視点で後半はちょっと急展開になります。それでも良い人はゆっくりしていってね


時は午後3時半、ここは月村家の近くにある森。そこではアリサとすずかがジャコに修行をつけてもらっていた。

「ふぬぬぬぬ!」

「ほら、まだ30センチしか浮かんでいないぞ。」

「これでも精一杯やってるのよ‼︎」

今現在はアリサは宙に浮かぶ修行をしていた。

「最近の子供はこれぐらいで根を上げるとは、だらしないな。」

「そういうあんたはブースターで飛んでるじゃないの‼︎」

「私はエネルギーや気や魔力なんてものを扱えないからな。それに、そんなものに頼らなくても何故ならスーパーエリートである私は十分に強いからな。」

ジャコはアリサを煽る様に言った。

「ぐぅぅう‼︎じ、事実だから余計ムカつくわね。」

「その通りだ、それにスズカの奴を見てみろ。」

「へ?」

アリサはジャコに言われた通りにすずかを見たら、

「わーい‼︎本当に飛んでいるよ!」

すずかは笑顔で空を自由に飛んでいた。

「・・・・・。」

「あれも、私と同じスッ⁉︎危なっ!」

アリサは無言でジャコに殴りかかった。

「こ、こら!幾らお前が空を自由に飛ぶことが出来ないからって、私にあたるのではない‼︎」

「うるさいうるさいうるさい‼︎」

「あ、アリサちゃん‼︎ジャコさんは悪くないよ‼︎悪いのは私だよ‼︎」

ジャコにあたっていたアリサをすずかが止めた。

「うう、すずかごめんね。」

アリサはすずかに謝るが、

「おいアリサ!謝る相手が間違っているだろ⁉︎」

と、ジャコが怒っていた。

「あ、ご、ごめん。」

アリサは流石に今回はジャコに謝った。

「全く、折角私が宇宙通販で取り寄せた犬でも分かる気やエネルギーの扱い方の本通りに修行をさせていると言うのにあまり効果がないな。」

「・・・・・は?今、なんて言ったの?」

アリサはジャコの言った事が気になった。

「折角私が宇宙通販で取り寄せた犬でも分かる気やエネルギーの扱い方の本の内容通りに修行をさせていると言ったのだ。」

そう言ってジャコは懐からその本を取り出して2人に見せた。

「・・・・・・・。」

「あ、アリサちゃん・・・。」

アリサは無言になり、目のハイライトが消えた。

「アリサ、お前の戦闘センスが犬より下だからと言ってそんなに落ちこ「バギィィィン」ダゴズッ⁉︎」

「ジャ、ジャコさぁぁぁぁぁぁぁん⁉︎」

なんと、アリサがジャコの頰に右ストレートを入れて、そのままジャコはすぐ近くの大木に体を叩きつけられた。

「な、何故だ?私の視力ならアリサの攻撃は見切れる筈なのに、何故アリサの攻撃が見えなかったんだ?」

ジャコは自身の視力と反射神経を使えば、アリサの攻撃を見切れると思っていたが、先ほどのアリサの攻撃が何故避けられなかったのかがわからなかった。

「あ、アリサ、お、お前はなんのトリックを使ったんだ⁉︎」

ジャコはアリサを見ると、アリサの右手にオレンジ色の炎の様なオーラが纏っていた。

「あ、アリサちゃん⁉︎その右手はどうしたの⁉︎」

「へ?な、何よこれ⁉︎」

アリサも自分の右手の異変に気づいた。

「痛たたた、どうやらお前は空を飛ぶのはまだまだのようだが、気を纏って身体強化をするところ出来たらしいな。」

ジャコがそう言うと、アリサは目を輝かせた。

「やったー!これで私もなのは達と一緒に戦える!」

アリサはガッツポーズをして戦える事を喜んでいたが、

「喜んでいるところ悪いが、お前はまだ戦えないぞ。」

ジャコはアリサに殴られた頰に絆創膏をつけてそう言った。

「なんでよ?」

アリサはジャコが何故戦えないのか理由を聞く、

「お前はその気をもう一度纏えるのか?」

「そんな事は簡単よ、はぁぁぁぁあ‼︎」

アリサは右手に力を入れて先ほどのように気を右手に纏おうとしたが気は現れなかった。

「どうして出てこないのよ!」

アリサは先ほど出てきた気が全く出てこない事に怒った。そして、それを見たすずかはある事を思いついた。

「ひょっとしてアリサちゃん。さっきの気はアリサちゃんが怒らないと出てこないんじゃないのかな?」

「え、私が怒ると気が出てくるの?」

アリサはすずかの言われたアドバイスに興味を持った。

「それは100%無いな。」

しかし、ジャコはすずかのアドバイスを否定した。

「どうしてなんですか?」

すずかはどうして自分のアドバイスが駄目なのか理由を聞いた。

「何故ならアリサはいつも怒っているからだ。」

ジャコは自信満々でそう言うと、アリサが青筋を立ててジャコの胸ぐらを掴んだ。

「ちょっと!私がいつも怒っているですって⁉︎」

「ほら、怒っている。」

ジャコが指摘すると、アリサは「うっ」と言って顔を引きつらせた。

「お前はそう言う性格をしているから、中々上手くいかないんだ。まず、己の性格を変えないとその気は恐らく扱えないと思うぞ。」

ジャコがそう言うと、アリサは少し考え事をしてジャコの胸ぐらから手を離した。

「・・・わかったわよ。要するに暫くは怒らなければ良いって事でしょ?」

「まぁ、そんな感じだな。だが、アリサには無理な話だな。」

「ジャ、ジャコさん!それは言い過ぎですよ!」

ジャコはアリサを馬鹿にするように言っているとすずかがジャコに注意をするが、

「いいのよすずか。」

それをアリサが止めた。

「アリサちゃん。」

「私もなのは達の力になる為に修行をしているのよ。こんな事で怒っていたらいつまでも強くなれないわ。」

アリサはそう言うとジャコの方を向いた。

「それじゃあジャコ、如何すれば私は気を扱えるようになれるの?」

アリサはジャコに聞くと、ジャコは先ほど出した本のページを開いて調べた。

「えっと、おすわりとお手を覚えるようにすれば気を扱う事が可能らしいぞ。」

「そう、おすわりにお手ね・・・・・・・は?」

アリサはジャコの言った意味がわからなかった。

「あ、あとちんちんを覚えるようなコツですれば良いって書かれているぞ。」

「・・・・・・・・。」

「あ、アリサちゃん落ち着いて!ジャコさんはわざとアリサちゃんに言ったわけじゃ無いから!」

すずかはアリサがまた怒らないようにするが、ジャコは追い討ちをかけるようにさらにアリサを怒らせる事を言った。

「お前は気の扱い方が物凄く下手だから、まずはこの本の1ページ目から覚えてもらうぞ。」

「ジャコさんもアリサちゃんを刺激しないで下さい‼︎」

「仕方がないだろう。アリサは言ってしまったら気の扱い方が犬以下なのだからなっ⁉︎」

と、ジャコがそう言った瞬間、ジャコはとてつもない殺気に襲われた。

(な、なんだこの殺気は⁉︎今まで数多の犯罪者と対峙してきた時に感じた殺気なんか比べ物にはならない殺気だ!この殺気はいったい何処から・・・。)

ジャコは殺気の発せられる場所を見たら、そこには美少女特有の可愛らしい笑顔をした状態のアリサだった。

(な、なんだあの一切の邪念のない純粋な笑みは⁉︎あり得ない・・・何故アリサはあの状態でこんな恐ろしい殺気を出せるんだ⁉︎)

ジャコはアリサが笑った状態でとてつもない殺気を出している原因を探ろうとアリサの体を見た瞬間、両手から真っ赤な炎の様な気を出していた。

「あ、アリサ、そ、その両手に纏っている気はな、なんですか?」

ジャコはあまりの恐怖についアリサに敬語を使い、両手にある気の正体を聞く。

「うん、これはさっきジャコが私を犬以下と呼んだ瞬間、私の何かが切れて気づいたらこれが出てきたのよ。」ニコニコ

アリサは笑みを浮かべながら、気の事をジャコに話した。

「そ、そうか。ところでアリサは何故私に近づいているんだ?」

ジャコは少し後退りして、近づいて来るアリサから距離を保っていた。

「今の私は気分が凄くいいわ。だから先程私にこの気を操れるきっかけをくれたお礼にさっき考えた技を間近で見せてあげようと思ってね。」ニコニコ

そう言って、両手から出てる気の量が増えた。

「て、丁重にお断りする。」

「あんたに拒否権なんて、有るわけないじゃない‼︎」

そう言って、アリサはジャコに襲いかかり、ジャコはアリサから逃げた。

「待ちなさいジャコ‼︎」

「待てるわけないだろ‼︎」

こうして、ジャコとアリサは恐怖の鬼ごっこを始めるのであった。

「良かったね、アリサちゃん。」

そして、それを見ていたすずかは親友のアリサが気を扱える様になった事を喜ぶのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

午後7時。その頃の八神家では、

「「スー、スー。」」

はやてとニニックが同じベットで寝ていた。すると、はやてが動き出した。

「むにゃむにゃ。」

「うぅん。」

はやてはニニックの尻尾を掴んだ。

「むにゃむにゃ、こんな所に美味しそうなフランクフルトがあるなぁ〜。」

はやては寝ぼけながら、ニニックの尻尾を口元に近づけると、

「いただきま〜す。」パク

「あん!」

はやてはニニックの尻尾を口の中に入れた。

「もぐもぐ、フランクフルト美味しい〜。」

「あ、ぁぁ。」

ニニックははやてに自分の尻尾を甘噛みされて、顔を赤くして全身に汗をかき始めた。

「はやてちゃーん、ニニックくーんご飯がっ⁉︎」

すると、部屋に入ってきたのはシャマルであった。そして、シャマルははやてとニニックの今の状態を見てしまった。

「レロレロ。」

「ああん。」

ニニックの尻尾を舐めているはやてと顔を赤くして全身汗をかいているニニックであった。

「あ、あ、なにやっているのよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ‼︎」

シャマルはこの後はやてとニニックを起こして2人に説教するのであった。そして、2人は何故自分達がシャマルに説教をされるのかが理解出来なかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、説教をして30分後、全員テーブルに座った。

「主人はやて、それにニニックは何故寝ていたのにやつれているのですか?」

「はやて達、寝ている間に何かあったのか?」

シグナムとヴィータははやて達に何かあったのかを聞くが、

「全く身に覚えがないんやけど、目が覚めたらシャマルに説教されて、ニッ君は全身汗まみれやったんや。きっと、ニッ君は悪夢を見ていたんや。」

「僕は悪夢を見た覚えはないんだけど、寧ろ何か気持ちよかった気がするんだけど。」

「そうなんか?じゃあなんで汗だくなんやろ?」

「それははやてちゃんが僕に抱きついた状態で寝たから、それが原因だとおもうんだけどね。」

ニニックとはやては汗まみれになった原因を考えていると、その原因を知っているシャマルは喋るべきか喋らないべきかと、迷った。
因みに今ははやてにメイドは一旦やめても良いと言われた為、元の口調に戻っている。

「ま、まぁ、そんな事よりもそろそろご飯にしましょう。今回は私が腕によりをかけて夕食を作ったわよ。」

「いや待てシャマル!お前の料理は禁止だ!夕食は主人はやてかニニックに作ってもらった方が良い。」

「その通りだ。今までお前の料理で何度も我々が三途の川を渡りそうになった事か、忘れてはいないだろうな‼︎」

シャマルが自身の作った料理を出そうとしたら、シグナムとザフィーラに止められた。

「大丈夫よ、ニニック君に美味しい料理のコツを教わったから美味しい筈よ。」

シャマルはそう言って、キッチンから人数分の丼が乗ったお盆を持ってきた。

「さぁ、今日の夕食はカツ丼よ。」

シャマルはそう言ってお盆に乗っている丼をテーブルに並べた。

「・・・シャマル、今回は大丈夫なんだろうな?」

「シャマルが自身満々で作った料理はロクなものがなかったからな。」

「全くだ。」

「ちょ、ちょっと、そんな事言わなくて良いじゃない!私だって頑張ったんだから!」

シャマルはシグナムとヴィータとザフィーラに期待されていなかった。

「まぁまぁ、今回はニニック君がシャマルに料理の作り方を教えてもらったんや。多分大丈夫やろ。」

「はやてちゃん多分ってなに⁉︎はやてちゃんもあまり信用していないじゃない!」

はやても内心、シャマルの料理がそう簡単に美味くなると思っていなかった様だ。

「皆さん、シャマルさんが一生懸命作ったんですから美味しいに決まっていますよ。」

「ニニック君!君だけが私の味方よ〜〜!」

シャマルは自分の見方をしてくれたニニックに泣きながらお礼を言った。

「ほら皆さん。カツ丼が冷めちゃいますから、そろそろ食べましょう。」

「それもそうやな。それじゃあ、いただきます。」

『いただきます。』

その場にいた全員は丼のふたを開けると、綺麗な白米に乗った新鮮な卵で閉じられたロースカツがあった。

「ほう、見た目は良いな、″見た目″はな。」

「確かに見た目は美味しそうなカツ丼だな。″見た目″はな。」

「なんで、見た目という言葉を強調するの⁉︎」

シグナムとヴィータの言っていることにシャマルは少し傷ついた。

「2人とも、シャマルを虐めちゃうあかんでぇ。ほら、ニッ君はさっきから黙ってカツ丼を食べ・・・・・・あれ?」

はやてはニニックを見ると、

「・・・・・・。」

ニニックは箸を持ったままカツ丼を一口も食べていなかった。

「どうしたんやニッ君?腹が痛いんか?」

「やはりシャマルの作ったカツ丼に問題があったのか?」

シグナムとはやてはニニックの心配をした。

「・・・あ、ごめん。少しボーッとしていました。」

「それなら良いんやけど。」

はやてはそう言ってカツ丼を食べると、

「⁉︎美味い‼︎なんやこのカツ丼⁉︎美味すぎるやろ‼︎」

「ほんとかはやて⁉︎」

ヴィータもはやてにつられてカツ丼を一口食べると、

「う、美味ァァァァァァァァァァァァァァイ‼︎」ガツガツ

ヴィータはあまりの美味さに箸と口を動かした。

「し、信じられん。まさか、あのシャマルの料理が美味いとは・・・。」

「そ、そうか、これは夢だな。夢ならシャマルの料理が美味いならなっとくするな。」

シグナムとザフィーラもカツ丼を食べて美味いと思ったが、シャマルの料理が美味いとは信じられず、現実逃避をした。

「う、嬉しいわ!私の料理がこんなに美味くなるなんて‼︎」

自身も涙を流しながら自分の作ったカツ丼を食べていた。

「・・・・・。」

一方、ニニックは未だにカツ丼に口をつけていなかった。

(なんなんだろう、この感じは?このカツ丼を見ていると何か思い出しそうな気がする・・・。)

ニニックはそう思いカツ丼を眺めていると、

「うん?ニニックはカツ丼食わないのか?食わないんだったらあたしが食べるぞって、あだだだ⁉︎」

ヴィータはニニックのカツ丼を食べようと、丼に手を伸ばそうとしたらシグナムに手を抓られた。

「駄目だぞヴィータ、これはニニックの分だ。」

「そうよヴィータちゃん。それに、カツ丼ならお代わりがあるわよ。」

シャマルがそう言うと、ヴィータはお代わりを取りに丼を持ってキッチンへ向かった。

「どうしたんやニッ君?カツ丼全く食べとらんやんないか。」

「あ、ぼ、僕はちょっと今日はカツ丼は良いかな〜。」

「何言っとるんや。ほら、私が食べさせるからあーんするや。」

「え、でも。」

ニニックは何かカツ丼を食べたくない、理由があるようだった。

「ほら、あーん!」

「む、むぐぅ⁉︎」

ニニックははやてに無理矢理カツを一切れ食わされた。すると、

(お、おいしっ⁉︎)

バタン

ニニックは急に意識を失い床に倒れた。

「え?ニッ君どうしたんや⁉︎」

はやては急にニニックが倒れた事に驚いた。

「おい、どうしたんだよニニック!」

「まさか、シャマルのカツ丼の所為なのか⁉︎」

「ち、違うわよ!私はみんな同じ手順で作ったわよ‼︎」

その場にいたみんなはシャマルの所為ではと思ったが、シャマルは違うと否定した。

「と、とにかく病院や!ニッ君を病院に連れて行くんや‼︎」

「はい!」

シグナムは倒れたニニックを背負い、はやて達と一緒に病院へ向かった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「・・・ここは?」

ニニックは気が付いたら、見知らぬ荒地にいた。

「ここは何処だろう。」

ニニックは今いる場所を調べようと一歩前進したら、

ベチャ

「水たまりかな?」

ニニックは足元を見たら、

「っ⁉︎」

其処には、血塗れの死体があった。

「ぅ!オボ、オロロロロ‼︎」ベチャベチャ

ニニックはその場で嘔吐をして、胃の中の物を全て出した。

「ハァ、ハァ、な、なんなのこれは?」

ニニックはその場から離れようとしたら、

コツ、コツ、コツ、

何処からともなく足音が響いてきた。

「だ、誰かいるの⁉︎」

ニニックは周りを見回していると、遠くから仮面を付けた黒髪の少年がやってきた。

「お、珍しいな、まさかお前が来るとはなぁ。」

仮面の少年は珍しそうに、ニニックを見た。

「まぁこれだけは言っておこう。心の裏にようこそ。」

「こ、心の裏?」

ニニックは仮面の少年が今いる場所の事を示している事を理解した。

「それにしても最初に来る奴が兄弟とはな。」

「え?兄弟?」

「そうだ、と言っても俺がただ呼んでいるだけだから気にするな。」

「そ、そうなんですか?」

ニニックはいきなり知らない少年から兄弟と呼ばれて、戸惑った。

「あ、そういえば"お前"と"ニニック"は俺の事を知らなかったな。」

ニニックは目の前の少年が言ったことに少し違和感を感じた。

「僕とお前?」

ニニックはこの場にもう1人いるのではと思い辺りを見回した。

「何やっているんだ?」

「え?ここにもう1人誰かいるのかなと思って。」

ニニックがそう言うと、仮面の少年は表情はよく分からないがキョトンとした顔になった。

「もしかしてお前は・・・・く、クククク、ハッハッハッハッハッハッハッハッ‼︎」

そして、仮面の少年はいきなり笑い始めた。

「な、何がおかしいんですか⁉︎」

ニニックはいきなり少年が笑った理由を聞こうとした。

「ハッハッハッ、い、いや、悪いな。まだお前が"自身の正体"に気づいていなくてつい笑っちまったよ。」

「それはどう言う意味ですか?」

ニニックは仮面の少年が言った自身の正体について聞いた。

「知りたいのなら教えてやるよ。お前はニニックでは無い。」

「え?それはどう言う意味?」

ニニックは仮面の少年が言っている事が理解できなかった。

「正確に言うと、お前は本来のニニックがあのハンマー女によって脳天が叩きつけられたショックに誕生した人格だ。」

「じ、人格⁉︎僕が⁉︎」

「そうだ、お前は記憶喪失したニニックだと思っているが、お前は本来の人格一欠片の存在だ。そして、本来の人格であるニニックはお前が生まれた所為で強制的に眠っている。」

仮面の少年がそう言うと、ニニック?はショックを受けた。

「そ、そんなの嘘だ!」

「い〜や、嘘じゃ無いぞ。本来のニニックはお前の様な弱い奴じゃ無いからな。」

「そ、そんな事「信用出来ないのなら、これを見な。」っ⁉︎」パシッ

仮面の少年がニニック?に一本の巻物を投げた。

「その巻物は心の表、つまり本来のニニックの人格の記憶が書かれている。それを読めば、お前がニニックでは無いと理解するだろ。」

「・・・・・。」

ニニック?は仮面の少年に言われた通りに巻物を読み上げると、

「っ!そ、そんな。」

ニニック?は巻物を地面に落として、ショックを受けた。

「わかったか?お前はニニック本来の人格では無い事を理解したな。それともまだ信用出来ないのならあの狸娘や周りにいる奴等に聞いてみな。」

仮面の少年はそう言っていると、

「・・・1つ聞くけど、君も僕と同じ存在なんでしょ?」

「違うな、俺はお前の様に即席で出来た人格では無く、ニニックが生まれた時に同時に誕生したこの心の裏に存在するもう1人のニニックだ。」

「もう1人のニニック?」

仮面の少年、もう1人のニニックはニニック?に自身の正体を明かした。

「そうだ、生き物には鏡の様に必ず表と裏が存在する。俺はニニックの心の裏であるサイヤ人の本性という存在だ。」

「サイヤ人の・・・本性?」

ニニック?はもう1人のニニックが言ったサイヤ人の本性についての意味がよくわからなかった。

「そうだ、本来は俺が表になる筈だったが、生まれたショックによって表と裏が反対になった。そうなる事によって、ニニックは表の存在となり、逆に俺は裏の存在になった。」

「そうなんですか。」

「そうだ、因みに表である本来の人格のニニックはこの事を知らないぞ。」

「え、それは本当ですか?」

ニニック?はそれを聞いて驚いた。

「俺はニニックに存在を知られず、心の裏からお前とニニックの行動を見てきた。そして、この心の裏に初めてやって来たのはお前だ。」

「そ、そうなんですか・・・・・あ。」

もう1人のニニックの言っている事を理解したニニック?はひとつ気になったことがあった。

「ところで其処にある死体はなんですか?」

「うん?ああ、これは俺がその記憶の巻物で作ったコピーだ。」

「コピー?」

「そうだ、この心の裏は俺1人で暇だから偶に表にいるニニックが体験した事を記憶の巻物でコピーを作り出して、殺しあっていたんだ。」

「こ、殺し合う⁉︎」

ニニック?はもう1人のニニックに恐怖を感じて、その場から逃げようとした。

「おいおい、何処に行くんだよ?」

「ヒィッ⁉︎」

一瞬でもう1人のニニックは逃げようとしたニニック?の前に回り込んだ。

「こ、こないで下さい!」

「おいおいおい、俺は別にお前をどうこうする気は無いから安心しろ。それに此処の出口は俺が作らない限り此処からは出られないぞ。」

「そ、そんなぁ〜。」

ニニック?はもしかしたら一生出れないのではと思い悲しんだ。

「ったく、これだと俺が悪者みたいじゃねぇか。」パチン

もう1人のニニックはフィンガースナップを行うと、漆黒の扉が現れた。

「え?」

ニニック?はいきなり目の前に扉が現れた事に驚いた。

「この扉から出れば意識が戻るからな、行きたければさっさと行きな。」

もう1人のニニックはニニック?にそう言った。

「あ、ありがとう・・・ございます。」

ニニック?はそう言って扉に手をかけようとしたら、

「あ、そうだ。おい兄弟!」

「は、はい!なんですか?」

もう1人のニニックが呼び止めた。

「お前にひとつ悪いニュースを教えてやるよ。」

「悪いニュース?」

ニニック?は悪いニュースと聞いて嫌な予感がした。







「お前は今年の12月の下旬辺りに消滅するぞ。」

「え?」

ニニック?はそれを聞くと頭の中が真っ白になりそのまま扉に手をかけてしまい、扉が開いてニニック?が強制的にその場から出ていった。

「・・・・・・・。」パチン

それを見たもう1人のニニックは再びフィンガースナップを行うと扉は消えて、大きな砂時計が現れた。

「これはお前の存在する時間を示している。」

砂時計は現在上にある大量の砂が少しずつ下に落ち始めていった。

「残り僅かの人生はお前が何をするか、楽しみだぜ。」

もう1人のニニックはそう言ってた、ニヤリと笑みを浮かべた。




もう1人のニニック(7歳)種族サイヤ人

戦闘力???

ニニックの心の裏にいる存在。
本来は表の存在になる筈だったが、生まれたショックで表と裏が逆転してしまい裏の存在になってしまった。ニニックは心の裏の事は知らない。もう1人のニニックは心の裏からニニックとニニック?の行動は全て見ている。暇潰しにニニックやニニック?と出会った人物をコピーで作り出して、殺し合いをしている。


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第21話 もう1人のニニックの企みと怒りのニニック

な、なんて事だケールが伝説のスーパーサイヤ人をコントロールしただと⁉︎もしそうだとすればブロリーを上回ったと言う訳だぁ!

今回も急展開になります。そしてちょっとだけあの人が登場しますよ名前は伏せますけどね。


ここは海鳴大学病院、現在意識を失ったニニック(厳密に言えば、ニニック?の意識が心の裏へ行ってしまった事が原因である)が病室のベットに寝ていた。

「石田先生、ニッ君はどうして倒れたんや?」

「一通り調べたけど、特に病気や障害を患っている訳じゃ無さそうね。」

石田先生はニニックのカルテを手に取り、はやてに説明した。

「じゃあ、どうしてニッ君は倒れたんや?」

「う〜ん、恐らく今まで激しい運動をして、疲労が原因で倒れたんじゃないかしら?はやてちゃんはニニック君が倒れる程の運動していた心当たりはない?」

石田先生ははやてに心当たりがあるかどうか聞くと、はやては頭を抱えた。

(・・・流石にあの事は言っちゃあかんな。)

はやてはニニックと初めてあった時を思い出した、最初はシグナムとヴィータにシャマルをメディカルマシンに入れて連れて来た。その時のニニックはシグナムとヴィータを同時に相手にしていた為、ボロボロの状態ではやてとコンタクトを取り、そして次はヴィータから聞いて、トワという魔導師に操られた状態で戦ったが、ヴィータとターブルによってコテンパンにやられる。そして、ヒーローの姿をしたニニックがヴィータと戦い、頭を思いっきりグラーフアイゼンで叩かれて記憶喪失になる。
幾らはやてと親しい石田先生でも一般人。そんな人にこの事を教える事は出来ないので、

「全く心当たりが無いんや。」

はやては石田先生に教えなかったのであった。

「ところで石田先生、ニッ君の意識は何時戻るんや?」

「私にも分からないわ。先ほど言ったところ以外は

はやては石田先生からその事を聞いた後、はやてはベットに寝ているニニックの右手を両手で握った。

「ニッ君。」










「う、う〜ん・・・ここは?」

すると、先ほどまで心の裏に行っていたニニック?が目を覚ました。

「ニッ君‼︎」ダキッ

「フガッ⁉︎」

はやてはニニック?が目を覚ました事を喜び、勢いよく車椅子から飛んでベットに寝ていたニニック?に抱きついた。(因みに腕の力だけで飛んでいます。)

「は、はやてちゃん⁉︎」

「良かったぁ〜、ニッ君が急に倒れたから次起きたらまた記憶を失ってたらどないしようと思ったんや。」

「記憶を・・・・・失う。」

ニニックはそれを聞くと、ある事を思い出した。














『知りたいのなら教えてやるよ。お前はニニックでは無い。』

『お前は今年の12月の下旬辺りに消滅するぞ。』

(っ‼︎僕はニニックじゃない、それに12月の下旬に消滅する・・・・・。)

ニニック?は心の裏に存在するもう1人のニニックから聞かされた事を思い出し、恐怖を感じて身震いを起こした。

「如何したんやニッ君?そんな悲しい顔をして・・・何かあったんか?」

「う、ううん。なんでも無いよ。」

はやてに心配をされたが、ニニック?はなんでも無いと言った。

「そうなんか?それならええんやけど。」

はやてはそう言うと、ニニック?はベットから降りた。

「ニッ君何処へ行くんや?」

はやてはニニックが何処へ行くのかと聞いた。

「・・・・ちょっと、トイレに。」

ニニック?は部屋の扉を開けて、トイレに向かった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

男子トイレには今は誰もいなかった。ニニック?は大きい方のトイレに入り、鍵を閉めて便座に座った。

(どうしよう・・・なんとか僕が消滅しない方法は無いかな?)

ニニック?は自身の人格が消えない方法を考えていると、

(どうやら、困っている様だな兄弟。)

「っ!誰⁉︎」

ニニック?は周りを見渡すが、今の男子トイレはニニック?1人しかいなかった。

(ああ、俺だよ俺。)

「その声は・・・心の裏にいるもう1人のニニックですか?」

(そうだぞ兄弟。俺は今お前の頭の中から話をしているから、お前以外誰も聞こえねぇぞ。)

どうやらもう1人のニニックはニニック?の脳内に話しかけている様だった。

「僕にいったい何の用ですか?」

(何の用って・・・・つれないな〜、こう見えても俺はお前の事をニニックの奴より気に入っているからこうやって話しかけているんだぜ。)

もう1人のニニックはニニック?の事を気に入っているからこそ、ニニック?に話しかけている様だ。

「で、僕にいったい何の用があるんですか?」

ニニック?はもう1人のニニックがこの状況で何も用が無く、話しかけて来たのでは無いと思い話しかけてきた訳を聞いてみる。

(それはお前があまりにもメンタルが弱すぎて、お前が消滅する時まで面白そうな事をしなそうだから、お前にいい事を教えてやろうと思ってな。)

「いい事?」

ニニック?は先ほど心の裏にいた時に、もう1人のニニックから悪い事を聞かされて、その所為でこれからどうするかと悩んでいるところもう1人のニニックがその対となすいい事に少し興味を持った。

(俺に協力をすれば、お前は消滅せずに済むぞ。)

「え、それは本当ですか⁉︎」

(ああ、本当だ。そうすればお前はその体を使わずとも自分の肉体を持てる事が可能だ。)

「この肉体では無く、僕だけの肉体?」

ニニック?はもう1人のニニックの話を真剣に聞き始めた。

(その通りだ。取り敢えず今から言う事をよく聞けよ。)

「う、うん、わかりました。」

ニニック?はもう1人のニニックからこれからどうするのかを聞いた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「あ、ニッ君お帰り。トイレに結構長く入っていたみたいやけど、下痢だったんか?」

「ま、まぁね。」

ニニック?ははやてのところに戻って来た。

「さて、ニニック君はさっき体を調べたところ、尻尾が生えている以外は異常は見当たらなかったから、今日はもう帰っていいわよ。」

「「ありがとうございます石田先生。」」

ニニック?とはやては石田先生に御礼を言って、部屋を出て病院のロビーに向かった。








「あの子、尻尾が生えている?」

遠くからはやての乗っている車椅子を押しているニニックの尻尾を白衣を着た銀髪の少女が見ていた。

「あの尻尾はどう見てもコスプレの尻尾じゃなくて本物の尻尾よね?・・・・ひょっとしてあの子も私たちと同じHGSかしら?」

少女はじーっとニニックの尻尾を観察している。

「・・・一応さざなみ寮のみんなに連絡しておこう。」

少女はそう言って、白衣のポケットから携帯電話を取り出して何処かに電話をかけ始めたのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そしてニニック達はロビーに行くと、そこにはシグナム達が待っていた。

「ニニック無事だったか?」

「で、やっぱりカツ丼が腹にあったったか?」

シグナムはニニックの心配をして、ヴィータはニニックが倒れた原因はまだカツ丼だと思い込んでいた。

「だから、変な物は入れていないわよ‼︎」

シャマルは必死に自分の所為では無いと訴えている。

「皆さんご迷惑をかけてすみませんでした。」

ニニック?はシグナム達に頭を下げて謝った。

「気にするな、お前も色々と疲れていたのだろう。多分それが原因で倒れたに違いない。」

狼形態のザフィーラは倒れた原因が疲労だと推測した。

「ザフィーラの言う通りや、さっきも石田先生も疲労が原因やって言ってたから病気では無いで。」

はやてがそう言うとシャマルが、

「そうよね、私の所為じゃないよね!よかった、私の所為じゃなくて。」

シャマルは自分の疑いが晴れたことに喜んだ。

「まあ、ニッ君が無事やったから問題はないから帰るで。」

はやてがそう言うと、シグナム達とニニック?は病院を出て家へ帰っていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、はやて達は八神家に帰ってきて、リビングに全員集まっていた。

「それにしてもニニックが1日に2度病院へ行く羽目になるとはな。」

「ま、まぁ、両方とも怪我や病気とかじゃなくて良かったじゃない。」

シャマルは料理のレシピ本を見ながら言うと、シグナムは「それもそうだな」と言いたいような顔をした。

「はぁ、疲れた〜。はやてあたし先に風呂入っているから。」

「うん、先に入っといで。」

ヴィータはパジャマと新しい下着とを持って風呂に向かっていった。

「ところでシグナム。」

「どうしたザフィーラ?」

ザフィーラがシグナムに話しかけてきた。

「そろそろ闇の書の蒐集を再開するか?」

「・・・そうだな。主人もニニックと共に暮らせて幸せを感じているが、主人の命の為にも我々は闇の書の蒐集をしなければいけないな。」

「では、深夜また何処かの管理外の世界へ向かうとしよう。」

「ああ、そうだな。私はレヴァンテインの手入れをしてくる。」

シグナムはそう言うと、リビングから出て行った。

「・・・む?そういえば主人。」

「なんやザフィーラ?」

ザフィーラははやてに話しかけた。

「ニニックは何処に行きましたか?」

ザフィーラはニニックがリビングにいない事に気づいた。

「ニッ君?ニッ君ならさっき私の部屋に行ったんやけども。」

「そうですか。」

ザフィーラはそれを聞くとソファに座ろうとしたが、

「あ、そういえば部屋に行く前にニッ君が闇の書は何処にあるんやと聞いてきたんやけども。」

「闇の書の場所?何故ニニックがそんな事を聞いてきたんですか?」

ザフィーラはニニックが闇の書の場所を聞いてきた事が不思議だと感じた。

「さぁ?なんでやろうか?ニッ君の事やからやましい事を考えている筈はないんやけども・・・・もしかして、エッチな写真を闇の書に隠したりして!」

「主人、ニニックがそんな事をすると思いますか?」

「せやけど、ニッ君は私の事が好きやから私の色気ある写真や裸の写真の1枚を持っていても可笑しくは無いやろ?だって私もニッ君の写真こんなに持っとるんやからな。」

はやてはそう言ってはやてとシャマルが勧めた可愛らしい女物の服を着たニニックの写真を5枚程出した。

「うっ!あ、主人、その内の1枚が何故バニーガールなんですか‼︎」

ザフィーラは少し顔を赤くして聞くと、

「だって、今のニッ君はあそこ以外がほぼ女の子みたいやからつい遊び半分で着させたら、鼻血が出るほどの可愛さやったんやで‼︎まぁ、ニッ君が寒いゆうからあの後すぐ別の服に着替えさせたんやけどね。」

はやてはそう言ってその写真を眺める。

「てっ!そもそもニニックが主人の写真を持っているか持っていない以前にニニックは主人の事を1人の女として愛しているかどうかわかりませんよ?」

「え?どうしてや?」

「今のニニックは記憶喪失をしている事をお忘れですか?」

「・・・あ、そうやった。」

はやては思い出した。今のニニックは以前の様にはやてを1人の女として好きなのではなく、姉の様に愛しているのであった。

「そ、そうやな、そもそも私は今のニッ君を妹の様に接していたから、私の事を姉の様に思うとっても可笑しくは無いな。」

「主人、ニニックは男ですから妹では無く弟なのでは?」

ザフィーラははやての間違いにツッコミを入れる。

「ニッ君は可愛から弟より妹の方が合っているから、妹でいいんや!」

(・・・主人はただ単に妹が欲しいのでは?)

ザフィーラは妹について興奮していたはやてにそう思っていたら、

ガチャ

リビングの扉が開いた。

「あ、噂をすればなんとやらやな。」

「む、ニニック来た・・・か?」

リビングに入って来たのはニニックであった。しかしザフィーラは少し様子が可笑しい事に気づいた。

「ニッ君ニッ君、そろそろニッ君にはこのパンツがギリギリ見えないメイド服とか着させようと思ったんやけど着てみる?」

「・・・・。」ぷるぷる

はやては気づかないがザフィーラはある事に気づいた、それはニニックは片手に闇の書を持っており、そして顔は赤くなって体を震わせていた。

(これはもしかして。)

ザフィーラは何かを察して、その場から離れていった。

「あれ?どうしたんやニッ君、よくよく見たら顔が真っ赤かやないか。ひょっとして風邪でも引いたんか?シャマル、ニッ君の顔が赤いから風邪かもしれないから見てくれんか?」

はやてはレシピ本を読んでいたシャマルを呼んだ。

「はいはーい、任せてちょうだい。」

シャマルはそう言って、ニニックの身体の前に魔法陣出現させた。

「特に身体には異常が・・・あら?血圧が通常よりも高くなっているわね。」

「ホンマか?なら早速休ませなあかんな。ほら、今日は私と一緒に寝るんやで。」

はやてとシャマルがそう言うと、先程から黙っていたニニックは口を開いて


















「俺が寝ている間こんな服を着させたのはお前らか?」

「「へ?」」

はやてとシャマルはニニックが可笑しいことに気づいた。

「あ、あれ〜?俺って、もしかしてニッ君は少し早めの反抗期が訪れたんか?」

「そ、そうよね。まさかこんな時に記憶が戻るなんてそんな漫画みたいじゃあるまいし。」

「「あ、あは、あははははは。」」

はやてとシャマルは笑って誤魔化すが、

「成る程、その反応からするとお前らが俺にこの服を着させたと言うわけだな。」ボキボキ

「「ひっ!」」

ニニック?はそう言って拳の骨を鳴らすとはやてとシャマルが怯える。

「も、もしかしてニッ君いや、ニニック様は記憶が・・・・・?」

はやてはニニックにそう言うと、

「記憶?・・・・何の事だ?俺はヴィータに頭を叩かれて気を失っていて、先程気がついたばかりなんだが。」

「「え?」」

はやてとシャマルは今のニニックが言っていることが理解できなかった。

(気を失っていた?さっきまで私たちと何気ない日常を送っていなかったけ?)

シャマルはそう思っていると、

「取り敢えずお前ら、俺が3数える間にそこで正座しないと気弾を放つぞ。」

ニニックはそう言って人差し指から小さな気弾を作り出した。

「え?いきなり何「い〜ち。」

ニニックは1を数えた瞬間、はやてとシャマルに向かって気弾を発射した。

「「2と3はぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ⁉︎」」

シャマルはギリギリ防御魔法ニニックの気弾を防いだ。

「うるせぇぇえ‼︎よくも俺にこんな物を着させやがって‼︎しかもゴスロリって、なんでゴスロリなんて着させた⁉︎それにさっきから下半身がスースーして変な感じなんだよ!」

ニニックは涙を流しながらはやてとシャマルに怒った。

((あ、可愛い。))

一方はやてとシャマルは顔を赤くして涙を流しているニニックが可愛いと思い、全く反省の色は無かった。

「て言うか、なんでだよ、お前達は人が寝ているときに女物の服に「主人にシャマル!先程爆発音が聞こえたが、何があったんだ⁉︎」っ!お前も何故この2人のやってきた俺に対する悪行を止めなかった‼︎」

そこへレヴァンテインを持ったシグナムがやってきて、ニニックはシグナムにも怒った。

「はぁ?ニニックいきなり何を「丁度いい、はやて達の所為で俺のアドレナリンが沢山出来ちまったから、憂さ晴らしに俺と戦ってもらうぞ!」っ!漸く戦う気になったか、ニニック‼︎」

シグナムはニニックが自らの意思で自分と戦うと言った事を嬉しく思い、レヴァンテインを構えた。

「おい、さっきの音は何だよ⁉︎まさか管理局がとうとうこの場所を見つけて攻撃して来たのかよ⁉︎「あ!ヴィータついでにお前も戦え‼︎」はぁ?ニニックどうしたんだと言うかまるで記憶が戻・・・・もしかして記憶が戻ったのか?」

ヴィータは風呂を上がって来たばかりで体に湯気が出ていた。

「記憶が戻った?お前も訳がわからない事を言いやがって‼︎取り敢えず、公園へついて来いそこで俺の怒りを発散してやる‼︎」

「良いだろう!漸くお前と戦えて私もうずうずしていたんだ!ヴィータもついて来い!」

「へ?いきなり何だよおおぉぉぉぉぉぉおおお⁉︎」

ニニックは一足先に公園へ向かいシグナムはヴィータを掴んで、そのままニニックが向かった公園へ行き、翌日の朝になるまで3人は戦うのであった。











そして、その場に残されたはやて達は状況がよく飲み込めなかったが、これだけは理解した。



ニニックが元に戻った事であった。






そしてはやて達はその場に残された闇の書のページが新たに10ページほど埋まっている事にきづかなかった



特に無し

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第22話 ヒーローは沢山の顔を持つものである。

今回のエピソードはルパン三世、怪盗キッドなど変装する怪盗のアニメを見て思いつて書いてみました。


現在八神家のリビングでは10枚重ねの座布団に座ったニニックと正座をしているはやてとシャマルいた。

「それで俺に何か言うことはあるのか?」

「「す、すいませんでした。」」

ニニックはあの後シグナム達と納得するまで戦って来たのであった。シグナムもニニックと戦えて楽しかったようだが、ヴィータは自身は関係無いのに巻き込まれてしまって不機嫌であった。
因みにシグナムとヴィータはニニックと戦って汗だくになったので現在シャワーを浴びており、リビングにはいなかった。

「ニニック、その、お前はニニックであっているのか?」

ザフィーラはヴィータによって頭が叩かれる前のニニックの状態に戻っているかどうか確認する為、確認を取った。

「俺以外にニニックなんて名前のサイヤ人は存在しないだろ?」

「いやそうなんだが、お前は本当に覚えていないのか?」

「ん?それはどう言う意味だ?」

「実はな・・・。」

ザフィーラはニニックが元に戻るまでの出来事を全て話した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「・・・・・・。」ちーん

ニニックはザフィーラから今までの事を聞いて、放心状態になってしまいリビングの端っこで体育座りをした。

「に、ニッ君。」

「そんなにショックだったのね。」

(まぁ、自分が知らない内にメイドやゴスロリ服を好んで着ていたんだ。男ならどれ程の屈辱的な事かは私がよく理解している。)

ザフィーラはニニックの気持ちをこの中で一番理解していた。

「で、でもニッ君の女装した姿はノンケのザフィーラやって、顔を赤くする程可愛かったんやで!そんなに落ち込む必要はないんや!むしろ誇りに思わんと。」

「主人っ⁉︎」

はやてがとんでも発言した事により、ザフィーラが取り乱した。

「ニ、ニニック!お、俺は決してお前をそう言う目では見ていないからな‼︎」

ザフィーラは必死でニニックに誤解を解こうとしたが、

「・・・ん?なんか言ったか?」スポッ

ニニックは両耳からイヤホンを抜いた。

「ひょっとしてさっきまでの話は聞いていなかったのか?」

「ああ、気分を変える為にウォークマンを聴いていたんだ。」

そう言ってニニックはスカートのポケットからイヤホンが接続されたウォークマンを取り出した。

「・・・いつからウォークマンを?」

「ここに座り始めた時に気分を変える為に音楽を聴いていたんだ。」

ニニックはそう言ってイヤホンのコードを回し始めた。

「そ、そうか、別に聞いてなくても良かったから別に問題は無かったぞ。」

「?」

ザフィーラは先ほどの話がニニックに聞いてなくて良かったと思っていた。


「あ、そうだ。俺昨日は風呂入っていなかったから、ちょっと風呂入るわ。」

「ええよ、丁度シグナムとヴィータもそろそろ上がってくる頃やから。」

はやてがそう言うと、リビングからシャワーを浴びて出てきたシグナムとヴィータがやってきた。

「ふぅ、やはり戦いの後にシャワーを浴びるのは気持ちいい物だな。」

シグナムとは肩にタオルをかけて満足気な顔をしていた。

「ニニック、あたしは関係無いのに無理矢理戦わせたんだ罰としてお前の分のアイスを頂くぞ。」

「うん?別に構わないけど。」

ヴィータはニニックから許可を得て冷蔵庫からニニックの分のアイスを取り出したが、

「あ、ヴィータさっき朝食を食べたばっかりやからアイスは駄目やで。」

「わ、わかったよ。」

ヴィータははやてに注意をされて、アイスを冷蔵庫の中に戻した。

「じゃあ俺も風呂に入りに行くか。」

ニニックはウォークマンをテーブルに置いて、新しい着替えを用意しようとしたが、

「あ、そうだ。はやて、俺のサイズにあった下着とパンツは何処にあるんだ?」

「それならここやで。」

そう言ってはやては下着とパンツをニニックに渡した。

「おう、ありがって、これは女物じゃねぇか‼︎」

「へ?ニッ君は元に戻るまでそれを何時も履いていたで。」

「俺は元に戻ったからこんな物は履くか‼︎普通の男物のパンツとシャツを寄越せ‼︎」

ニニックは怒りながらはやてに男物のパンツとシャツを要求するが、

「それなんやけどね。こないだの燃えるゴミの日にニッ君の履いていたパンツとシャツ出したんや。」

「なんで捨てたんだよ⁉︎HEROって書かれたあのパンツは俺のお気に入りだったんだぞ‼︎」

ニニックは自分のパンツを捨てたはやてに怒る。

「(ひ、HEROって、ニッ君ってホンマにヒーローが好きなんやな。)け、けど、あのパンツ穴が開いていたんやから、もう駄目かと思ったんや。」

「それは尻尾を通す為の穴だ!」

ニニックはパンツにあった穴の役割をはやてに教えると、

「え?あの穴って尻尾を通す穴やったの⁉︎」

はやてはあの穴が尻尾を通す為の穴だと言うことに驚いた。

「とにかく俺はブリーフ、トランクス、ボクサーパンツ以外のパンツは履かないからな!」

ニニックはそう言うと、はやては気まずそうにニニックにこう言った。

「でも、ニッ君は今女の子のパンツを履いているんやで。」

「へ?」

ニニックはそれを聞いて、自分の履いているスカートをたくし上げて確認しようとしたが、

ガシッ

「ままままま、待て‼︎」

「おい!離せよ‼︎いったいなんのつもりだザフィーラ⁉︎」

ザフィーラがニニックの両腕を掴んで止めた。

「何故この場で確認しようとするんだ‼︎」

「あ!」

ニニックは周りを確認すると、両手をいやらしく動かしているはやてとシャマルがこちらを見ていた。シグナムとヴィータは面倒臭くなりそうだと思いリビングから出ていった。

「確かに不味いな。」

「その通りだ。だから、この場で確認するのは辞めとくんだ。」

「・・・それもそうだな。」

ニニックはザフィーラの言うことに納得した。

「わかれば良い「と見せかけて‼︎」ってあああ!」

ニニックはザフィーラは力を緩めた隙をついて、スカートをたくし上げた。

「「おおおおおおおっ!」」

はやてとシャマルはニニックがスカートをたくし上げた所を見て興奮した。

「なっ⁉︎や、やりやがったな‼︎」

ニニックは女物のパンツを履いていることを認識し、顔を赤くしてはやて達を睨んだ。

「ごめんごめん。けど、ニッ君はなんでそんなに恥ずかしがるんや?」

「当たり前だろ!男が女物の服を着ていたら、恥ずかしがるに決まっているだろ!しかもパンツなら余計にだ‼︎」

ニニックは反省の色が全く無いはやてに掴みかかろうとしたが、

「まぁまぁ、落ち着いてニニック君。」

シャマルがニニックを止めた。

「今の時代は女の子も男装をする時代よ。それなら、男の子が女装をしたっておかしくはないでしょ?」

「・・・・・・。」

ニニックはシャマルをじーっと見つめた。

「ほ、ほら!変装はヒーローにとっては必要な事よ。例えば敵の組織の情報を収集する為に女の子に変装して敵の組織に入るというのがあるでしょ?」

「ヒーロー・・・変装。」

ニニックはシャマルの言う事について考え始めた。

「そ、そうやで!ヒーローという物は複数の顔を持つものや!だから、性別を越して様々な姿になるんや!それがかっこいいヒーローやろ?」

「かっこいいヒーロー・・・。」

ニニックは段々とはやて達の話に乗せられていってしまった。

「ニッ君は元々銀河パトロール隊員やから、偶に潜入任務とかするやろ?」

「え?・・・確かにした事はあるな。」

ニニックは如何やら潜入任務は経験した事があるようだった。

「そういう時はどんな格好をして悪もんのアジトに潜入していたんや?」

はやてはニニックに変装した姿について聞いた。

「えっと、トイレ掃除のアルバイトに変装したな。」

「「ぶっ!はははははははっ!」」

はやてとシャマルはニニックがトイレ掃除のアルバイトに化けていた事を聞いてつい笑ってしまった。

「おい!そんなに笑わなくても良いじゃないか!」

ニニックは笑ったはやてとシャマルを睨んだ。

「ごめんごめん、ニッ君がトイレ掃除をしている姿があまりにも想像出来へんやったからつい笑ってしもうたんや。」

「確かにね、私はてっきり料理人に変装しているかと思ったわ。」

シャマルがそう言うと、

「料理人?何を言っているんだ?俺は生まれてから一度も料理どころか包丁すら握った事は無いぞ。そんな俺がいくら変装とはいえ、料理人に変装できるわけないだろ。」

「「え?」」

はやて達はニニックが一度も料理をした事がないと言う発言に驚いた。

(シャ、シャマル。)

(はやてちゃん。私も多分同じ事をかんがえているわ。)

はやてはシャマル達から教わった念話を使ってシャマルと話をしていた。

(ニッ君はさっき、包丁を握った事が無いって言ってたな。)

(うん私もそれはこの耳でちゃんと聞いたわ。)

(でもニッ君は記憶喪失していた時はごっつうまい料理を作っていたやね。)

(うん、それは私も覚えているわ。)

はやて達は思い出す、女のプライドをズタズタにされるほどの美味しい料理を作り出したニニックの腕について。そして、2人はニニックが料理に関しては素人だと理解すると、ある事が思い浮かんだ。

((と言う事は・・・・。))

((生まれながらの料理の天才⁉︎))

はやて達はそう思いニニックを見た。

「どうしたんだそんな顔をして?」

ニニックははやて達が自分をじーっと見ているのが気になり、話しかける。

「あ、ああ!気にしせんといてや。」

「別にやましい気持ちで見ているわけじゃないから気にしないでね。」

思いっきり取り乱したはやて達を怪しむ。

「まぁ、いい。取り敢えず俺は早速風呂に入ってくるからな。」

ニニックは先程はやてから貰った下着とパンツを持って風呂場に行こうとしたが、

「あ、そうだ。おい、ザフィーラ何時までもフリーズしてないでそろそろ動け。」

ニニックは先程から黙っていたザフィーラの背中を蹴り、意識を戻した。

「はっ!俺は何を・・・?」

「ひょっとしてお前の一人称はそれが素なのか?」

ニニックはこれが本来のザフィーラなのではと思った。

「なぁ、ザフィーラちょっと頼みがあるんだ。」

「む?頼みとはなんだ?」

ザフィーラはニニックが自分に頼み込んで来る事が何なのかが気になった。

「これから風呂入るから俺の背中を洗え。」

「・・・な、なぁにぃぃぃぃぃぃぃぃぃいっ⁉︎」

ザフィーラは最初ニニックが記憶戻って元に戻った事を喜んだ。その理由は記憶を失った時にはニニックだけじゃ背中を自分の力では洗う事が出来なかった為、はやてに頼まれて毎日毎日洗っていたのだが、その時にニニックは男のアレを残して骨格や見た目が女の様になったニニックの背中を洗うのにギリギリ理性を保っていた事が何よりも辛かった。それでニニックが元に戻った事により、ニニックと一緒に風呂に入らずに済む事に何よりも喜んだ。そして、そんな元に戻ったニニックに背中を洗う様に頼まれたのだった。しかも身体は記憶が戻っても元には戻っていなかった状態でだ。

「わ、悪いがニニック。それは他を当たってく「何を言ってるんだ?今この家にいる男は俺とお前だけだぞ。」

「なっ⁉︎(そ、そうだった!主人の家に住んでいる男は俺とニニックだけだった!)」

ザフィーラは今の八神家の男の数が自身を含めた2人しかいない事に気づいた。

「どうしたんだザフィーラ?別に男同士なんだから問題は無いだろ?」

(お前だからこそ問題があるんだ‼︎)

ザフィーラは心の中でニニックに言うが、

「ほら、行くぞ。」ガシッ

「なっ⁉︎ま、待て待て待て!」

ニニックはザフィーラの手を掴みそのまま脱衣所に向かう。ザフィーラは何とかその場で踏みとどまろうとするが、ニニックの力はザフィーラよりも上回る為ザフィーラはそのままニニックによって脱衣所へ連れて行かれた。

「見たかシャマル。」

「うん、ザフィーラの慌てっぷりは面白かったわね。」

ザフィーラの慌てっぷりにはやて達は愉悦を感じるのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

あの後ニニックはザフィーラに背中を洗ってもらう際に風呂場入るとそこにあった鏡に写った女の様な身体になった自身の身体を見てしまった。

「・・・・・・。」ずーん

ニニックは風呂に上がった後、再びリビングの端っこで体育座りをして落ち込んでいた。

「ニッ君・・・。」

はやてはそんなニニックの落ち込んでいる姿を見て少々悲しみを感じた。

「・・・・・だぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎」

「うぇっ⁉︎」

ニニックが急に大声をあげた事にはやては驚いた。

「無くなってしまったものはしょうがない。こうなったらまた1から鍛え直すのみだ!」

ニニックはそう言って燃えていた。

「ニッ君がそれでええんなら構わへんけど・・・・あ、そういえばニッ君。」

「ん?なんだはやて?」

はやてはある事を思い出した。

「確かニッ君はこの地球に来た時はジャコっていう人と一緒やったんやろ?」

「そうだけど、それがどうしたんだ?」

「ニッ君は大体3日以上も会ってないから心配しとるんやないか?」

「ジャコが俺の事を心配・・・・・それは無いな。」

ニニックは少し考えた後、ジャコは自分を心配する奴ではないと判断した。

「でも、少しはメールとか送ったらどうなんや?」

「メールか・・・・。」

はやてがそう言うと、ニニックは考えた。

「俺は今スカウター持っていないからな・・・手紙でも、書いてみるか。」

ニニックははやてから一枚の紙を貰いジャコやターブルの手紙を書いた。

「さて、住所は書かないでそれぞれの家に手紙を置いてくるか。」

「気ぃつけてな。」

ニニックははやてに見送りをして貰い、手紙を持ってバニングス家と月村家に向かうのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ニニックはまず最初に1番近いバニングス家を目指していた。そしてその道中周りの人から結構見られたが、

「ねぇ、あの子可愛いね。」

「何処の子かしら?」

女子高生から見られたり、

「黒髪少女は最高ですな。」

「しかも、ミニスカート!ぐへへへへ。」

怪しい男達にいやらしい目で見られたりした。

(そんなに俺って可愛いのか?)

ニニックははやてから借りた手鏡をポケットから取り出して、鏡に映った女に変装した自身の姿を見た。

「・・・俺って結構イケるのか。」

ニニックは少し女装に興味を持ち、自分の顔を触ってそう呟く。

















「あの子いったいなんなの?ヒーローのコスプレの次は女装?なんか昔やったクロスケの罰ゲームを思い出しちゃうな。」

1匹の怪しい猫がニニックを見てそう言う、

「それにしても結構可愛いし、ちょっと此間の件も含めて少しいたずらをしようかな〜?」

そう言って猫はニニックの後を追いかけた。

そしてもう一組がニニックの後を追跡していた。

「えっと、あの子が例の尻尾が生えた女の子かな?」

「クオン?」

それは前回ジャコとターブルと出会った巫女の神咲那美と狐の久遠であった。

「他の皆が都合が空いていないから私が頼まれたけど、こういう探偵みたいな事を一度やって見たかったのよね!」

「クオン!」

那美と久遠は探偵気分でニニックの後を追いかけて行くのであった。



特に無し

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第23話 食べ物の恨みは恐ろしい

今回は久しぶりに出番が少ない原作キャラが出て来ます。
それにしてもドラゴンボール超はやはり東映繋がりであの3人組を出したのか?だとしたらあのプリキュアやセーラームーンみたいなネタ?が出てもおかしくは無い、何せケールは声優的にホワイトだからね。あ、だとすると悟空は声優的に祖母だった。


ニニックは現在、月村家よりも近いバニングス家目指して歩いていた。本当は飛んでいった方が早いのだが飛ばずに歩きで向かっていた。何故飛ばないかというと、

「さて、此処からバニングス家まで飛んでいくのが手っ取り早いが、スカートだから飛んでいったら下半身がスースーするからやめておくか。」

という理由がある為ニニックは飛ばずにバニングス家へ向かって歩いていると、

「ん?なんだこれ?」

ニニックは電柱に張り出されている一枚の紙が目に入った。

「ファイターマンショー?」

それは海鳴市にあるデパートが本日の昼近くに行う予定の今の日本の子供に人気のある特撮ヒーローのショーの広告であった。

「・・・・・。」

ニニックは考えた。ヒーローショーという物は目の前で実際にヒーローと怪人が観客席の前でリアルファイトを行うものだ。ニニックの場合はそういうのは日常茶飯事だったが、ニニックはヒーロー大好き少年(見た目は少女だが)である。

(まぁ、別に急ぎの用という訳じゃ無いからな少し寄り道でもしていくか。)

ニニックは目的地をバニングス家からデパートに変えて、デパートへ向かった。

そして、それを見ていた神咲那美と久遠はニニックが行ったのを確認すると、ニニックが見ていたヒーローショーの広告を見た。

「ファイターマンショー?あの子って、女の子アニメが好きだと思っていたら、こういうヒーロー物が好きなんだ。」

那美は広告を見た後、久遠と共にニニックが行ったデパートへと向かった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、此処は海鳴デパート。ニニックはデパートの前に来ていた。

「これが地球のデパートか中々の大きさだな。中も相当広いんだろな。」

ニニックはデパートの外見の感想を言うと、デパートの中へ入っていった。

そして、デパートのすぐ近くにある電柱の影に1匹の猫が現れた。

(やっぱりあいつは子供ね、ヒーローショーになんて興味を持つなんて。まぁ昔クロスケもヒーローに憧れていたからね。)

猫は昔の思い出を振り返る。

(さて、このままだと入らないから元に戻ろう。)

猫はそう思うと、周りを見て人がいないことを確認すると体が光る。しばらく経つと光が止み、其処には灰色の猫耳が生えた女性がいた。

「じゃあ、追跡再開♪」

そう言って、デパートの中へ入っていった。

それから暫くすると、神咲那美と久遠がやって来た。

「確かこのデパートでヒーローショーを行うからあの子も此処へ来た筈ね。久遠行くわよ。」

「くおーん!」

神咲那美と久遠もデパートに入っていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「デパートって、何処の星でも沢山の店があるんだな。」

ニニックはデパートの中にある沢山の店を見て回っていた。

「お、服屋だ。」

ニニックは服屋に目をつけた。

「丁度財布を持って来てるから少し買ってみるか。」

ニニックは今現在男物の服が無いのでこの場で買おうと考えていた。

「おお、このズボンは中々かっこいいな、こっちのHEROって書かれたシャツも。」

ニニックは服の感想を言っていると、

「お客様、何かお困りの事はありませんか?」

「ん?別に困ってっ⁉︎」

ニニックは話しかけて来た店員を見て驚いた、

「あれ?よくよく見たらあんたまだ子供じゃん。」

その店員はオレンジ色のロングヘアーの髪をしている女性であった。

(な、なんでアルフが此処で働いているんだよ⁉︎)

ニニックはその女性を知っていた。アルフはフェイトの使い魔である。食事会の時にニニックはアルフに因縁をつけられてしまった事があり、あまり会いたくなかった人物であった。

「ん?あんたなんで女なのにズボンや男物のTシャツなんて買おうとしているんだい?」

「え?あ、わ、私はこういうひらひらしたスカートは苦手なので動きやすいズボンを買おうと思って・・・。」

「ふーん、ま、そういうのはよくわかるよ。あたしだって服は動きやすい方を選ぶさ。ところで何か目ぼしい物はあったかい?」

「これなんですけど。」

ニニックがアルフに見せたのは半ズボンであった。

「うーん、それよりもこれとかが良いんじゃないの?」

そう言ってアルフはニニックにホットパンツを進めてきた。

「(なっ⁉︎なんでホットパンツなんだよ‼︎俺は男だぞ?百歩譲ってショートパンツならまだしも尻の一部や足を完全に露出しているぞ⁉︎誰が履くか!)あ、あのぉ、私はそういう露出が高いのはあまり好みではないんですよ。」

ニニックはそう言ってホットパンツではなく、半ズボンを買おうとしたが、

「そんな事言わずにさ、試しに履いて見なよ。」

「え⁉︎あの、ちょっと‼︎」

アルフは無理やりニニックを試着室に連れて行かせた。





「これは面白いことになってきた。」ニヤリ


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ニニックはアルフによって試着室に連れて行かれた。

「ううぅ、(なんで俺がこれを履かなきゃなんなんだよ⁉︎)」

ニニックはそう思いながら、スカートからホットパンツに履き替えた。

(は、恥ずかしすぎる!これならメイド服着た方が何十倍もマシだ‼︎)

ニニックはそう思っていると、

「まだ試着には時間が掛かるかい?」

「あ、今出ます。」

ニニックは試着室から出てアルフにホットパンツを履いた自身の姿を見せた。

「おおっ!すっごく似合っているじゃないか!」

アルフはホットパンツを履いたニニックがとても似合っている事に大きく反応した。

「そ、そんなに似合っていますか?(早く脱ぎてぇぇぇぇぇぇぇぇぇっ‼︎)」

ニニックは内心ホットパンツではなく別の物を履きたがっていた。

「ああ、まさかこんなにも似合っているなんてね。あたしでも驚きだよ。」

アルフはそう言ってケータイを取り出した。

「へ?」

「はい、チーズ!」パシャッ

アルフはケータイのカメラを使って今のニニックの姿を撮った。

「あ、あのぉ、いったい何を?」

ニニックはいきなりアルフが写真を撮ってきたことが不思議と思い、撮った訳を聞こうとする

「見ての通りあんたの姿を撮ってもらったよ。」

「なんで私の写真なんて撮るんですか?(もしかしてアルフは可愛い物には躊躇無く写真を撮るのか?)」

ニニックはアルフのがそんな趣味を持っているのではと思っていたら、

「これであんたの"弱味"を手に入れたよ。」

と、アルフは悪い笑顔をニニックに見せた。

「え?弱味とはどういう事ですか?」

ニニックは弱味を手に入れたという事がよくわからなかった。

「だって、あんたにはローストビーフと無理やり玉ねぎを食わせた恨みがあるからね〜。」

(ま、まさかこいつは俺の完璧な変装を見破ったのか⁉︎)

ニニックはアルフが最初からニニックの正体に気づいていた事を確信した。

「な、何の事ですか?私は貴女とは今日初めて会いますが。」

それでもニニックはまだアルフが自身の正体に気づいていない可能性を考えて誤魔化すが、

「ホットパンツから尻尾が出てているよ。」

「え、そ、そんな筈は無い!尻尾ならちゃんとバレないように腰に「うっそぉ〜!本当は見えていないよ。」巻いて・・・。」

「ほら、やっぱりあんたはニニックじゃん。」

ニニックはアルフの罠に嵌ってしまった。

「う・・・・何で俺の完璧な変装を見破れたんだ?」

「それはあたしは狼の使い魔だから嗅覚はそこらの動物よりも優れているからね。ニニックの臭いはあの時覚えたからあんたがこの店に入った時にすぐわかったよ。」

アルフは自慢気に言った。

「く、くそ!」

ニニックはその場から逃げようとしたが、

「おっと、逃がさないよ!」

「ぬおっ⁉︎」

ニニックの両手両足がオレンジ色のバインドで拘束された。

「あたしは使い魔だからね。バインドなんて直ぐに使えるよ。」

「ぐぅ!だけど俺がこんな物で拘束される程弱くは無い!」

ニニックは力任せでアルフのバインドを破壊しようとするが、

「させないよ!」ニギッ

「ひぅん⁉︎」

アルフはニニックの履いているホットパンツに手を入れてその中にある尻尾を握った。

「あんたの弱点は前にジャコって奴に聞いたんだ。こうすれば動けなくなるって。」

「く、くそぉ。(ジャコの野郎!何でこいつにサイヤ人の弱点を教えるんだよ⁉︎)」

ニニックは弱点を教えたジャコを恨んだ。

「それにしてもあんた、たった数日でなんか痩せた?本当に体や声までも女の子みたいになっているけど一体何があったんだい?前まではややワイルド系だったのにこうしてみるとひ弱な女子って感じだよ。」

アルフはニニックを挑発するように言った。

「ぅ、うるせぇ、俺だって好きでこんな体になった訳じゃねぇよ。」

ニニックは尻尾を握られながらもアルフに言う。

「・・・・・あのね、あんたは怒っているようだけどね、あたしから見れば可愛く見えるよ。」

「う、うぅ。」

「それよりも。」パシャッ

アルフは今のニニックをまた写真で撮った。

「な、何を?」

「これからあたしの言う事を聞かないと、この写真をあんたの仲間に写メで送るよ。」

「なっ⁉︎」

アルフはそう言ってニニックを脅した。

「此処でYESって答えないとあんたは一生笑われ者になるけど、どうする?」ニヤニヤ

「ぐ、ぐぅ。(これが食べ物の恨みか、恐ろしすぎる!)」

ニニックはアルフの恨みがどれ程恐ろしいかその身で理解した。

「わ、わかった。俺は何をすれば良いんだ?」

ニニックはアルフの要求を飲むしかなかった。

「それはこれから何着か、服を着てもらうだけだから。そう難しい物じゃ無いから安心していな。」

(お、俺は着せ替え人形かよ⁉︎)

アルフはニニックを拘束しているバインドを解除して更には尻尾を離した。

(それにしてもなんで誰も来ないんだよ?と言うか人の気配すら感じないな。)

ニニックはそう思いながら周りをよく観察するとある事に気づいた。

「あ!結界か⁉︎アルフの奴そんなものを貼りやがって!」

ニニックは周りがアルフによって貼られた人払いの結界に覆われた事に気づいた。

「おーい、早くこっちに来なよ。」

アルフはニニックを呼ぶ。

「わかったよ。それで俺はいったい何を着れば良いんだ?」

「それはこれらだよ。」

アルフはそう言って何着物の可愛らしい服をニニックに渡した。

「・・・はぁー、やっぱりこういう服かよ。」

ニニックはため息を吐いた。

「実はフェイトに新しい服を買おうと思ってね。どういうのが良いかと迷っていたんだ。だから適当に誰かに着させて、フェイトに似合いそうな服を探そうと思ったんだ。」

「そこで俺が着て、丁度いいからこの服全てを着させようと思ったという訳だな。」

「あったり〜!じゃあ、早速着てもらうよ。」

アルフはそう言ってニニックに服を持たせて、試着室に入らせるのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それから一時間近くが経過した。

「いやぁ、ニニックって意外にも全て似合っていたね。」

「あ、はい。」

アルフによって自身の体を着せ替え人形の様に扱われたニニックは目が死んでいた。

「これでフェイトにあげる新しい服がある程度きまったよ。これはあたしからのほんのお礼だよ。」

アルフはそう言ってニニックに何着かの服をあげた。

「あ、ど、どうも。」

「なんだいその返事は?そんな返事をするんだったらまた着せ替え「いいえ結構です‼︎」そうかい。」

ニニックはまた着せ替え人形扱いされると思い直ぐに大きな声で返事をした。

「ところであんたは今まで何処に行っていたんだい?」

「それは秘密だ。」

ニニックはそう言ってアルフには八神家でお世話になっている事を秘密にするが、

「いいから教えな。さも無いとこの写真をばら撒いちゃうよ〜。」

アルフはそう言って先ほど沢山の服に着せ替えされたニニックの写真が映ったケータイを見せた。

「なっ⁉︎約束が違うぞ‼︎」

「間違っていないさ、あたしが言ったのは"言う事を聞かないと、この写真をあんたの仲間に写メで送るよ"だからね。」

「ぐっ!」

ニニックは完全にアルフによって弱みを漬け込ませてしまった。

(どうする?此処ではやて達の事を言ったらはやて達は捕まる。でも、黙っていたら写真はジャコ達に・・・・・いったいどうすれば‼︎)

ニニックはどうすればはやて達の事を言わず尚且つ写真をジャコ達に見られない様にするか考えた。そして考えた結果、ある事が思いついた。

(これに賭けるしかない!)

「どうしたんだい?早く言ったらどうなんだい?」

アルフはニニックを挑発する様に言うと、

「あ!プレシアさん!」

ニニックはアルフの背後に指をさして叫んだ。

「な、なんだって⁉︎」

アルフはにニニックの指を指したところを見るが、其処には誰にもいなかった。

「なんだい誰もい「当て身。」あぐっ。」バタン

ニニックは背後を振り向いた瞬間、アルフの首筋を叩いて意識を刈り取った。そしてその影響により、アルフの貼った人払いの結界が解けた。

「よっと。」メギッ

ニニックはアルフの持っていたケータイを奪いそのまま握り潰した。

「これで良し、それにしてもプレシアさんに反応するとはやっぱりあのフェイトはアリシアのクローンで合っていたか、通りで見た事があった筈だ。なにせアリシアにそっくりだっからな。」

ニニックはそう言って気絶したアルフを店の中にあったガムテープで手足を拘束して更には口にも貼って試着室に閉じ込めた。

「ついでにこれを置いとこう。」

ニニックはアルフが入っている試着室の前に立ち入り禁止という看板を置いた。

「さて、早くファイターマンのヒーローショーを見に行かないと。」

ニニックはアルフから貰った服の入った服を持って屋上へ向かった。







「さっきの姿は私のサーチャーもバッチリ写真を撮らせて貰ったよ。」

猫耳が生えた女性はニニックが店を出た事を確認するとカメラの付いた丸い機械を持ってニニックの入った方向を向いて言う。

「これは後でアリアに報告しておこう。さて、追跡再開♪」

そう言って女性はニニックが向かった屋上へと走っていった。









「何かここら辺に変な妖気が感じたけど気の所為だったかな?」

「クオン。」

遅れながらも神咲那美と久遠も服屋の前にやって来た。

「確か屋上へ行く為のエレベーターはあっちだったわね。」

「クオン!」

神咲那美と久遠もヒーローショーがある屋上へ向かうのであった。




アルフ(?歳)種族狼の使い魔

戦闘力368〜???

フェイトの使い魔であり、フェイトの家族でもある存在。
1年前のジュエルシードを争奪する戦いの時でなのはと時空管理局に敵対をする。時空管理局と出会った時にフェイトに逃げようと言うが、フェイトはプレシアの為にアルフの言う事を聞かずにジュエルシードを集めるようにするが、ジュエルシードの集まりが悪い事を理由にフェイトを虐待するプレシアに怒り、1人で戦うが返り討ちにあってしまう。その後アリサに保護されてなのはと会いプレシアの為に無茶をするフェイトを止まるように頼む。そしてその後、ジュエルシードの事件がプレシアとアリシアが死んだ?事により解決してハラウオン家の家族となる。そして現在は時空管理局と共に闇の書と闇の書を所持している主人の捜査をしていた。
ニニックとは以前に食べ物の恨みがあり、因縁をつける。そして今回ニニックと再開した時に弱味に漬け込み着せ替え人形の様にニニックを扱うが、油断したところをニニックにやられてしまい試着室に閉じ込められてしまう。


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第24話 本物のヒーロー

今回はオリキャラが出てきますから楽しみにしていてください。


「あのぉ、本当に駄目なんですか?」

ニニックはアルフを気絶させた後、屋上にあるヒーローショーを見に来たのだったが、

「駄目だ駄目だ。このヒーローショーはお嬢ちゃんみたいな子は見れないんだ。」

会場前の係員の人に止められていた。

「お願いします。私はヒーローが間近で戦うところを見て見たいんです。」

ニニックは係員の人に頼むが、

「そんなに頼んだって駄目なものは駄目だ。お嬢ちゃんはちゃんとチラシのこの部分を見たのかい?ここに"保護者が同伴していないと駄目です"って書かれているじゃ無いか?」

係員の人はチラシに書かれてある1つの文に指をさして言った。

「私に保護者なんて言うものは存在しない!」

ニニックは保護者と聞いて少し怒り気味で係員の人に怒鳴る様に言うと、

「え?保護者が存在しない?それはどう言う事?」

「あ、それは・・・えっと。」

ニニックはつい、実の親がすでに存在していない事を言ってしまった。

「お嬢ちゃん。ちょっとそこら辺を詳しく聞かせて貰えなかな?」

係員の人は優しく接してるつもりだが、第三者から見たら少女を脅迫している様にしか見えなかった。

「くっ!」

ニニックはその場から逃げ出した。

「あ!お嬢ちゃん待ちなさい!」

係員の人はニニックを追いかけようとしたが、ニニックの運動神経に敵わず、直ぐニニックを見失ってしまった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ニニックは係員の人を撒いた後、これからどうするか考えた。

「はぁ〜、困ったな。どうすればヒーローショーを見れるんだろう?」

ニニックはそう言うと、とある人物が目に入った。

「あ、あれはまさか⁉︎」

ニニックが見たのは、

「あ〜、スッキリした。」

男子トイレから用を終えたファイターマンであった。

「ファ、ファイターマンさーん!」

「のわっ⁉︎びっくりした!」

ファイターマンは急にニニックに話しかけられたことにびっくりしてしまった。

「あ、あのぉサインを書いてくれませんか⁉︎」

「え?サイン?私なんかのサインで良いのかい?」

「はい!おれ・・・じゃなかった、私は貴方のような無償で悪者退治や困っている人を助けてくれるヒーローに憧れているのです!」

ニニックは目をキラキラさせながら、ファイターマンにサインを要求した。

「な、なんか照れるなぁ〜。わかった、そこまで言うならサインを書いてあげよう。」

「ありがとうございます。それじゃあ私の財布にサインを書いてください!」

ニニックはそう言って財布とサインペンをファイターマンに渡した。

「えっと、ここに書けば良いんだね。」

ファイターマンはニニックの財布にサインを書いた。

「ありがとうございます!このファイターマンのサインが書かれた財布私の一生の宝物にします!」

「はは、大袈裟すぎるよ。」

ファイターマンはサインが書かれた財布を宝にすると聞いて苦笑いをした。

「あ、それじゃあ君もこの後やる予定のヒーローショーを見に来るんだぞ!」

ファイターマンはそう言ってその場を去っていった。

「・・・はぁー、俺って、保護者が居ないからヒーローショーを見れないんだけどな。」

ニニックはその場で溜息をついてどうにか保護者が居なくてもヒーローショーを見れる方法を考えて居たら、

「ん?あれって。」

ニニックは目の前に落ちている物に気づいた。

「ハンカチ?」

ニニックは落ちていたハンカチを拾った。

「ひょっとしてファイターマンのハンカチかな?なら、届けてあげないと。」

ニニックはファイターマンの去っていった方へ向かった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「えっと、確かこの部屋だったな。」

ニニックはファイターマンが入っていった控え室らしき部屋の前に来た。

「・・・・・・・。」ガチャ

ニニックはこっそり中を覗くと、其処にはファイターマンがいた。

(いたいた、早速このハンカチを・・・ん?)

ニニックは部屋に入ってハンカチを渡そうとしたが、何か異変に気づいた。それは、ファイターマンは自身の被っているヘルメットに手をかけた。

(確かファイターマンは未だに正体が明かされていないと聞いたが・・・・ハッ⁉︎もしかしてファイターマンの素顔が見れるのか⁉︎)

ニニックはファイターマンの素顔が見れると思い、胸をドキドキさせながらじーっとファイターマンがヘルメットを外す瞬間を見る。

すぽっ

(あれがファイターマンの素顔か⁉︎)

ニニックはファイターマンの素顔が今見れると思い興奮した。すると、ファイターマンは自分がいる扉の方へ振り向こうとした。

(あと少しだ、あと少し!)

ニニックはもう少しで素顔を見れると思い、目を大きく開けた。そして、










「ふぅー、やっぱりこの時期にスーツとヘルメットはキツイな。」

眼鏡をかけた冴えない顔であった。

「・・・ゴバッ‼︎」ブシャァァア

ニニックはあまりのショックで口から血を吐いてしまった。

(い、いや待て落ち着け!"見た目はあれだが"ファイターマンの力はこのチラシの絵にはかぼちゃを片手で軽く潰している。つまり!"見た目はあれだが"力は歴としたヒーローに違いない!"見た目はあれだが"な‼︎)

ニニックはそう思っていたが、

「オイ、ゴォラッ‼︎なに勝手にヘルメットを取っているんだ⁉︎」バキッベキッバキッ

「ひ、ひぃぃぃぃぃぃい‼︎す、すいませんでしたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ‼︎」

ファイターマンはスズメバチを模した怪人らしき男に蹴られながら、土下座して謝った。

「・・・う、うわぁぁぁぁぁぁぁぁん‼︎」

ニニックはその光景を見て涙を流しながらその場から走り去っていった。

(う、ぅぅ。あ、あれがファイターマンなのか?あれがヒーローなのか?)

走りながらニニックは自身の思い描いたヒーロー像はボロボロに砕け散っていった。

(あれが・・・・・・・・・・ヒーローの現実なのかよ⁉︎)

ニニックはそう思いながら、必死に何処かへと走っていった。
そして、第三者から見たらニニックを見たら服が口から吐いた血で血塗れな上に涙を流して走って行く姿はややスプラッターであった。











「ありゃりゃ、あの年で見てはいけないものを見ちゃったか〜。」

先ほどからニニックを追跡していた女性はニニックに哀れみな視線を送った。

「今回ばかりは同情するなぁ。ヒーローショーで偶にハプニングがあるけどさ、あれは流石にねぇ〜。」

女性はそう言うと、ニニックを再び尾行しようとたら、

ビ・・・ィィィィィ

「ん?何かしらこの音は?」

女性は何処からともなく聞こえた音に耳を貸した。

「この壁からかしら?」

女性は壁に耳を当てた瞬間だった。

バガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン

壁が何かによって内側からぶち壊されてしまった。

「ブゲッ⁉︎」

そして壁に耳を当てた女性は割れた壁ごと吹っ飛ばされて、反対側にある壁に叩きつけられた所為で気を失ってしまった。なお、女性が持っていたドローンらしき物も叩きつけられ壊されてしまった。

『ビギィィィィィィィィィィィィィィィイッ!!!』

壁の中から現れたのは体長4メートルの数匹のスズメバチであった。しかし、そのスズメバチ達は只身体が大きいだけでは無く2つの触角以外にもう一本の綿毛らしい触角と眼が赤く光っていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、屋上では神咲那美と久遠がヒーローショーの会場の席に座っていた。

「おかしいな?なんであの子はここにいないんだろ?」

「くぅ?」

2人(厳密に言えば1人と1匹)は周りを見渡してニニックを探すが見当たらなかった。

「困ったな〜。あの子がいないと折角見に来た意味がないな。」

「クオン。」

神咲那美と久遠は悩んでいると、

「ガッハッハッハッハッ!この会場はジャドウ団が支配した!」

「「「「「「ウィー!!!」」」」」

会場にいきなり悪の組織らしき構成員達が現れた。

「確かあれはファイターマンと人類の敵である・・・シャドウ団?」

注 :ジャドウ団です。

「俺様はジャドウ団の幹部であるメンチ大佐だ!」

「メンチ大佐・・・確か設定ではファイターマンのライバル的存在だったわね。」

神咲那美は冷静にメンチ大佐を分析した。

「おい、お前ら!この会場にいる餓鬼どもを人質に取れ!」

「「「「「ウィー!!!」」」」」

ジャドウ団の雑兵達は数人の子供を捕まえてステージに連れて来た。

「大変!ジャドウ団が子供達を人質に取ったわ‼︎こんな時こそ我等がヒーローのファイターマンの出番よ。会場にいるみんな!ファイターマンを呼ぶわよ‼︎」

進行案内役のお姉さんが会場にいる人達と一緒にファイターマンを呼ぶつもりのようだった。

「クオン‼︎」

久遠は子供達が危険な状況だと判断して、ジャドウ団に襲いかかろうとしたが、

「久遠、これはショーだから安心して。あの人達はそんなに悪い人じゃないから。」

「クオン?」

神咲那美が飛び出そうとした久遠を説得した。

「それじゃあみんな、せぇので言うわよ〜!」

いつの間にか進行案内役のお姉さんは会場の人達と一緒にファイターマンを呼ぼうとしていた。

『ファイターマーン!』

会場にいた人達は一斉にファイターマンの名前を呼ぶと、




「ハッハッハッハッ!」

すると、何処からともなく高笑いが聞こえた。

「こ、この声は⁉︎」

メンチ大佐は聞き覚えがあった声であった。何故ならその声の持ち主は










「幼気な少年少女に呼ばれて、参上!我が名は正義の戦士ファイターマン!」

と、活気ある声で言いながらステージに現れたのはファイターマンであった。

「ゲッ⁉︎出やがったなファイターマン!」

「よくも無関係な子供達を戦いに巻き込んだな!今すぐ子供達を解放しろ!」

ファイターマンはそう言ってジャドウ団に向かってファイティングポーズを取る。

「ぐぬぬぬぬぬっ‼︎いいだろう子供達を解放してやる。」

ジャドウ団は子供達をご丁寧に元々座っていた席まで連れて行った。

「最近の悪役って子供には優しいのね。」

「クオン♪」

神咲那美と久遠はジャドウ団の行いに感心した。

「ほう、今回はやけに素直だな!」

「ハッ!子供はお前をこの場に呼び寄せる餌にすぎん!」

「なんだと⁉︎」

どうやら子供を捕まえたのはファイターマンを誘き寄せる罠だった様だ。

「今回こそお前を倒す為に最強の怪人を作ったのだ!」

メンチ大佐が言っている台詞はテレビ本編で実際に何十回以上も言っているのであった。

「その台詞はもう聞き飽きた!今回こそお前達ジャドウ団を滅ぼす!」

逆にファイターマンもテレビ本編で毎度敵を倒す前に言っているのだが怪人を倒した後、敵は直ぐアジトへ逃げてしまうのであった。この台詞は敵と同じく何十回以上も言っているのであった。

「やれるものならやってみろ。お前の出番だ!出でよハチデビル!」

メンチ大佐はステージでそう叫ぶと、ステージから先ほど控え室でファイターマンを蹴っていたスズメバチを模した怪人が現れた。

「我が名はハチデビル!ファイターマンを倒すものだ!」

ハチデビルという怪人は出て来た早々にファイターマンを倒すと宣言した。子供達はこれを見て「ファイターマン負けるなー!」と応援するが、子供と一緒に見に来た大人達は最初はファイターマンが苦戦して最終的に逆転勝ちするだろうと思っていた。
因みに神咲那美と久遠はと言うと、

「あの怪人はデビル要素は何処にあるんだろう?」

「くおん?」

ほぼハチをモチーフにしてあるハチデビルの体を見てデビル要素は何処かと探していた。

「面白い!ハチデビルとやら、このファイターマンが相手になってやる‼︎」

「ハッ!その余裕はいつまで持つかな?行けハチデビル!お前の自慢の毒針でファイターマンを倒してしまえ!」

「ハハッ!畏まりました!」

ハチデビルはそう言ってファイターマンに向かってファイティングポーズを取る。

「行くぞファイターマン!」

「こい!ハチデビル!」

2人はそう言って間合いを詰めて格闘戦を行おうとしたら、

メギメギビキッ

2人の間の床に大きなヒビが出来た。

「ん?なんだこれは?」

ファイターマンとジャドウ団達は急にステージにヒビが出来た事に何事かと思い、それぞれヒビに近づいた。進行案内役のお姉さんもいきなりのハプニングに戸惑ってしまう。そして、周りより先に我に返ったファイターマンはジャドウ団から少し離れた。

「成る程!これはジャドウ団の罠だな⁉︎」

『えっ?』

ジャドウ団達はいきなりのファイターマンによるアドリブに困った。すると進行案内役のお姉さんも困った顔をした。

「そ、その通りだ!このハチデビルは悪魔で働き蜂の1匹を怪人に改造したのだ!そしてこの下には大量のハチデビルとそれを束ねている女王蜂がいるのだ!」

なんだか突然起きたハプニングのスケールが段々と大きな事態になって来た。

メギビキバキッ

するとステージのあちこちにも同じヒビが出来て来た。

「っ⁉︎これは不味いわ!」

「クオン‼︎」

神咲那美と久遠が何かを感じとった時には手遅れであった。

バキッメギガガガガガドッガ

『ビギィィィィィイッ!!!!』

ステージに大きな穴が空き、其処から先程と同じ体長4メートルもある大きなスズメバチが数十匹も出て来た。

「「「「「「キャァァァァァァァァァァァァァァァ!!?」」」」」」

子供達や大人達も4メートルもあるリアルなスズメバチを見てつい叫んでしまった。

そして、進行案内役のお姉さんはそれを見て、会場に来ている人達を避難させ始めた。

「な、なんじゃこりゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ⁉︎」

メンチ大佐は本当にスズメバチの怪人?が現れた事につい叫んでしまった。そしてその叫び声に反応したスズメバチはメンチ大佐に狙いを定めた。

『ビギィィィィィィィィィィイッ!!!!』

「こ、こっちに来るなぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」

メンチ大佐はスズメバチに来るなと言うが、それは逆効果だったスズメバチ達は毒針をメンチ大佐に向けてそのままダーツの様に針を発射した。

「い、いけない⁉︎」

「クオォォォン‼︎」

神咲那美と久遠はスズメバチに襲われているメンチ大佐を助けようとするが、距離が離れていて今からでは助けられない。そのままメンチ大佐は毒針によって身体が串刺しになるかと思っていた時であった。







「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!!!」ガギッバキッガギッバキッバキィン

何者かが毒針を叩き落とした。

「え?う、嘘っ⁉︎」

「クオン⁉︎」

神咲那美と久遠は意外な人物がメンチ大佐の危機を救った事に驚いた。そしてその人物はと言うと、






「大丈夫かメンチ大佐?」

「ファ、ファイターマン⁉︎」

なんと、ファイターマンであった。

「な、なんで⁉︎あのファイターマンは中の人は只のスーツアクターの人でしょ⁉︎スーツアクターにあれ程の力があるなんて⁉︎」

神咲那美は現実はテレビの様に世界征服を企む悪の組織やその野望を潰すヒーローは存在していないと思っていた。しかし目の前にいるのはなんだ?先程までファイターマンがいた場所は今いる場所までは20メートルも離れていた。それなのにまるで音速の速さでメンチ大佐の前に移動して、毒針を両手で叩き落とした。これは普通の人間では出来ない技であった。

「メンチ大佐は早く避難するんだ。此処は私に任せておけ。」

ファイターマンはマスク越しでわからないのに何故だか覚悟を決めた目をしているみたいであった。

「な、何を言っているんだ?お前はこのショーの為だけにアルバイトとして呼ばれた人間だろ⁉︎そんなお前はさっきどうやって移動したかは知らないが、あんな怪物は人間の俺たちに敵う奴じゃない‼︎此処は警察に任せて一緒に逃げっ⁉︎」

メンチ大佐はファイターマンの手を掴み無理矢理一緒に避難しようとしたが、ファイターマンはそんなメンチ大佐の腹に拳を突いた。

「・・・悪いがメンチいや、竹中さん。気持ちだけは受け取らせてもらうぞ。」

「あ、あが・・・。」

メンチ大佐もとい中の人である竹中と呼ばれる男は気絶した。ファイターマンは竹中が気絶する事を確認すると、神咲那美と久遠の方に顔を向けた。

「すまないがそこの君。メンチ大佐を安全なところへ運んでくれないか?君とそこの狐君はあまり戸惑ってないところを見るとこう言う事を結構体験しているみたいだな。」

と、ファイターマンは竹中を神咲那美に渡した。

「う、重っ‼︎」

神咲那美は急にファイターマンに竹中を押し付けられた。

「き、危険ですよ!貴方が幾ら強そうでもこの数には勝てませんよ‼︎」

「ク、クオン‼︎」

神咲那美と久遠は心配するが、

「大丈夫だ、私はこう見えても少し前まではこいつらよりも強い奴は沢山倒した事がある。」

「こ、このスズメバチよりも⁉︎」

神咲那美はファイターマンの言っている事に驚いた。

「さぁ、此処は私に任せて早く避難するんだ‼︎」

「は、はい!」

「ク、クオン!」

ファイターマンは大声で言うと、神咲那美と久遠はファイターマンの気迫に負けて竹中を背負って屋上から避難していった。

「さて、この惑星に来て久しぶりの敵だな。」

ファイターマンは着ていたファイターマンのスーツを全て脱いだ。すると、その下には黒シャツとGパンがあった。

ニョキ

さらにズボンから一本の尻尾が出て着た。

「お前達には勿体無いが、冥土の土産に覚えておけ!私の名はヤーゴ‼︎正義の心を持ったサイヤ人だ‼︎」

『ビギィィィィィィィィィィィィィィィッ!!!!』

「来い!ハァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!」

ファイターマンもとい、サイヤ人のヤーゴは雄叫びを上げて、スズメバチの群れに突っ込んでいくのであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、ニニックはと言うと、

「う、うぅぅぅぅぅ。」

未だショックに立ち直れず、男子トイレの大きい方に泣きながら引きこもっていたのであった。

「なんでだよぉ?なんでなんだファイターマン、俺はあんたみたいなヒーローに憧れているのになんであんたは怪人に蹴られながら土下座するんだよ〜。」

ニニックは先程のファイターマンと言うより、ひ弱な人間を演じていたゴーヤが怪人に蹴られているところを見て悲しんでいた。

ジリジリジリジリ

「ん?これはなんの音だ?」

ニニックは財布からなったベルのような音が気になり、財布を開くと、其処にあった銀河パトローのエンブレムが入ったバッチが鳴っていた。

「これは確か、非常用の通信機か?」

ニニックはバッチの出張っている部分をスライドすると、

《あ、漸く繋がった。ニニック聞こえるか?》

「ッ⁉︎ぎ、銀河王様⁉︎お、俺は今有給休暇中でして《有給休暇で悪いんだけど、今いる惑星にある生き物が居るから、そいつらを捕獲もしくは駆除を頼みたいのだが。》へ?生き物?それはなんですか?」

突然の銀河王の通信に驚いたニニックは話を聞くことにした。

《実はお前のすぐ近くにワタガッシュがいるんだ。》

「ワタガッシュ?・・・それはなんですか?」

ニニックはワタガッシュという物を初めて聞くため、それがなんなのかと聞く。

《本来ワタガッシュは人間などに寄生する生き物なんだが、今回のワタガッシュはとある違法研究所で改造されたワタガッシュなのだ。それはどんな生物にも寄生するからとんでも無いんだ。》

「あのぉ、それだと見分けが付きにくくてどんな生物に寄生しているかわかりませんよ。」

ニニックはそう言うが、

《ワタガッシュは寄生すると、寄生された生物の頭に綿毛のような触角が生えて、更には眼が真っ赤になるのが特徴だ。》

「案外わかりやすい特徴ですね。」

ニニックはそれを聞いて安心したが、

《ああ、因みにそちらにいるワタガッシュの数は約50匹だから。》

「ハイィィィィィィィィッ⁉︎50匹⁉︎そんなにいるんですか⁉︎」

ニニックはすぐ近くと言っても、寄生生物だから身体が小さいと予測しており、そう簡単に見つからないと思っていたが、銀河王曰くまさか50匹いるとは思ってもみなかった。

《それとお前に新しい銀河パトロール印のスカウターと戦闘服を渡したいんだが、住所を教えてくれないか?》

「え?あ、はい。良いですよ。」

ニニックは取り敢えず現在居候している八神家の住所を教えた。

《じゃあ、後日ワタガッシュの特別報酬として送るからワタガッシュを頼むぞ。》

銀河王はそう言って、通信を切るのであった。

「50匹か、どうしたものか。」

ニニックは何処にワタガッシュがいるのかと考えていたら、

ガンッガンッガンッガンッ

誰かが扉をノックしてきた。

「ん?入っていま〜す。」

ニニックは使用中だと相手に言うが、

ガンッガンッガンッガンッ

「・・・・入っているぞ。」

ガンッガンッガンッガンッ

ニニックは入っていると先程も言ったのに、相手はしつこくドアをノックする。

「おい、良い加減にしろよ‼︎」

ニニックは怒って相手の顔を見ようと扉を開けたら、

「ビギィィィィィィィィィィィィィィィッ!!!」

巨大なスズメバチが襲いかかって来た。

「うわっ‼︎」

ニニックはいきなり巨大なスズメバチが襲いかかった事にびっくりするが、

「むんっ‼︎」ゴシャァァア

スズメバチの頭を拳で潰して絶命させた。

ビチャッ

「うえっ!汚ねぇな。」

頭を潰した事により、スズメバチの体液がニニックにかかった。

「うわ〜、せっかくはやてから借りた服がこんな事になっちまった。」

ニニックはそう言ってトイレにあった鏡を見ると、身体のあちこちが白いネバネバした液体塗れになっている黒髪少女の姿が写った。

「・・・って!これって俺じゃん⁉︎」

ニニックは鏡に写っているのが自分だと理解すると、直ぐにトイレにある水道の蛇口を捻り水を流して身体を洗った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「うーん、困ったな。どれを着るか?」

ニニックは先程スズメバチの体液で汚れた服の代わりに先程アルフから貰った服の中から着る物を選んでいた。

「ワンピース・・・・パス、猫耳付きメイド服もパス、ホットパンツや着物も駄目だ。」

ニニックは戦いやすく汚れても問題なさそうな服を選んでいた。

「お、良いのがあるじゃないか‼︎」

ニニックはあるものを手に取った。

「早速着替えるか!」

ニニックはその場で新しい服に着替えた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「よし、これで完璧だ。」

ニニックは鏡に写った自分を見た。其処に綺麗な黒スーツを纏ったニニックであった。

「これを着ると今まで失っていた男らしさが戻った感じでなんかスッキリするな〜。」

ニニックは自身の姿にじっくり見ていたら、

「おっと、逃さねぇよ!」

「グビッ⁉︎」ボンッ

ニニックは鏡に写っていたスズメバチの身体に寄生していたワタガッシュを気弾で消し飛ばした。

「今のがワタガッシュか、とすると残りは49匹だな。」

ニニックは先程まで寄生されていたスズメバチの死骸を見ると、死骸は元の大きさに戻っていた。

「成る程、ワタガッシュが中から出れば元に戻ると言う事だな。」

ニニックはワタガッシュの対処法を考えた後、男子トイレに出た。其処には大量のワタガッシュに寄生されたスズメバチがデパートを飛んでいた。

「人がいないって事は避難したか?・・・ッ!なんだ⁉︎屋上から強い戦闘力が感じる⁉︎」

ニニックは屋上で戦っているサイヤ人のヤーゴの気を感じ取った。

「この戦闘力は・・・・・ファイターマン⁉︎まさか戦っているのか⁉︎」

ニニックはファイターマンの正体が同じサイヤ人だと言うことを知らない為、ファイターマンが戦っていると思っていた。

「・・・・・ファイターマンには後でハンカチを渡しにいくか。」

ニニックはファイターマンの落し物であるハンカチをズボンのポケットに入れた。

「でも、その前にこいつら害虫を駆除してからにするか。」

ニニックはこちらに気付いた数十匹のスズメバチに向かって構えを取る。

『ビギィィィィィ・・・・。』カチカチカチカチ

スズメバチは顎をカチカチと鳴らせながら、ニニックに警戒した。

「さて、お前らには悪いがワタガッシュごと死んでもらうぞ。」

『ビ、ビギィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッ!!!』

ニニックはスズメバチに対して処刑宣告を下すと、スズメバチは一斉に襲いかかってきた。

「こい!虫ケラ共‼︎」

ニニックも数十匹のスズメバチに向かって突っ込んでいった。



ヤーゴ(18歳)種族サイヤ人

戦闘力???

今は亡き惑星ベジータのサイヤ人の生き残り。サイヤ人にしては正義感がある珍しい若者。ヤーゴはニニックやターブルと比べる年は10歳以上も離れている。南の銀河の地球に来た訳は乗っていたアタックボールが故障してそのまま南の銀河の地球の日本にある海鳴市の海に落ちてしまった。アタックボールはその時に海に沈んでしまう。持って来たスカウターは海に落ちたショック通信機能が壊れてしまった。惑星ベジータに帰る方法が無いヤーゴは仕方なく海鳴市に住むことになる。しかし、ヤーゴは力が強く其処らへんのチンピラに絡まれる事が多い為、冴えない青年に変装して日常を過ごしている。今はスーツアクターの仕事で収入を得ている。


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第25話 ニニック対アルフと馬鹿対天才

ゴワス様の霊圧が消えた⁉︎
それぞれの宇宙が己の大事な物を守る為に戦っている事が理解できました。それにしても来週のドラゴンボール超はスーパーサイヤ人ゴッドがまた見れる日が来るとは、これは楽しみです。
取り敢えずそんなこんなで本編をどうぞ。


「うらぁ‼︎」

ズシャッ ズシャッ

「「ギッ‼︎」」

ニニックはワタガッシュに寄生されたスズメバチの内の2匹の首を切り裂いた。

「ハァァァァア‼︎」

『ギッ「ボンッ ドガガンッ」

ニニックは首を切り裂かれてもがき苦しんだスズメバチを連続で放った気弾で消し飛ばした。

「残り47匹ッ!」

ニニックは残りのスズメバチの数を言うと、仲間を殺された事によって怒り狂った数十匹のスズメバチが襲いかかって来た。

『ビギィィィィィイッ!!!』

「ウオオオオオッ‼︎」

ニニックは襲いかかってくるスズメバチにカウンター攻撃しようとしたが、

「ビギィッ‼︎」

「なっ⁉︎ぐおっ‼︎」

ニニックは真横から1匹のスズメバチの突進攻撃を受けてしまった。

「ぐぅっ!」

ニニックはスズメバチの突進攻撃を受けながら、右手に気弾を作り出した。

「俺の気弾を食いやがれ‼︎」

「ビッ⁉︎」

ニニックは作り出した気弾を右手で握り、そのままスズメバチの口の中に押し込んだ。

「邪魔だッ‼︎」

ブチッ ブリィッン

「ビガァァアッ!!?」

ニニックはスズメバチの触角を引き抜き、そのままスズメバチから離れた。

「ビギィッ⁉︎ビギギギィッ⁉︎」

触角を失ったスズメバチは仲間に助けを求める様に数十匹のスズメバチの群れに突っ込んでいった。そしてそれを見たニニックはスズメバチに掌を向けた。

「弾けろっ‼︎」グッ

ニニックが手を握ると、触角を失ったスズメバチの腹が膨張していく。

「ビッ「バガァァァァァァァァァァァァァァァン」

そして膨張したスズメバチは爆発して周りにいた数匹のスズメバチごとその爆発に巻き込まれた。

「残りは38匹だ‼︎」

ニニックは残りのワタガッシュに寄生されたスズメバチの数を言うが、

『ギギ・・・・・ギギギッ!!!』ガチッガチッガチッ

先程の爆発で生き残っていたスズメバチがいた様だ。スズメバチは所々黒焦げになっているが、戦闘には少々支障が出る程度らしい。

「渋といハチ達だな。・・・だが、既に虫の息だからそろそろ楽にしてやる。」

『ギギィィィィィィィィィィィィィィィッ!!!』

ニニックはスズメバチを馬鹿にする様に言うと、スズメバチ達は怒り、一斉にニニックに突っ込んで来た。


(これは絶好のチャンスだ!こいつらは一直線に俺の方へ飛んで来たら。つまり、これならあの技で一気にスズメバチを消し飛ばす事が可能だな!)

ニニックは数十匹のスズメバチを一網打尽に出来る策を思い付き、早速実行しようとした。

「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!!」

ニニックは雄叫びを上げると辺りが揺れ、全身からは濃い血の様な色をした赤い気が放出された。これは以前トワに操られていた時に宇宙船に乗っていたジャコ達を葬り去ろうとしていた技であった。

『ビィッ⁉︎』

スズメバチ達はニニックの放出する気が危険だと言う事を理解して動きを止めた。

「喰らえッ‼︎ラー「ギュルルルル〜」すぅ〜・・・。」

ニニックが技を繰り出そうとした時に、ニニックの腹が大きく鳴る。

『・・・・・ビィ?』

スズメバチ達は急に辺りに鳴り響く音がなんなのかが気になった。すると、

「は、腹が減って力が出ない・・・。」バタン

ニニックは空腹状態になり、その場で倒れてしまった。

『ッ‼︎ギギギギギッ‼︎』

スズメバチ達はニニックが倒れたのを見ると、

(や、やべぇ、今日の朝ご飯が腹1分目未満の量しかなかったからいつも通りの力が出ねぇ・・・!)

ニニック危うし‼︎












「何やってるんだい‼︎」

その声とともにオレンジ色のバインドがスズメバチ達を拘束する。

『ギィッ⁉︎』

スズメバチはいきなり自分達が拘束された事に驚き、力強くで解こうと必死で動こうとするが、全く動けなかった。

「こ、このバインドは・・・・・!」

ニニックは声が聞こえた方向を見ると、其処には仁王立ちしているアルフが居た。

「あ、アルフ⁉︎お前は俺がガムテープでぐるぐる巻きにして試着室に閉じ込めた筈なのになんで此処に居るんだ⁉︎」

ニニックはアルフがこの場にいた事に驚いたが、どうやって此処へ来れたのかがわからなかった。

「あたしはさっきも言ったけど、狼の使い魔だから一回元の狼の姿に戻ってガムテープを爪で切り裂いたんだよ。そしてその後はあんた臭いを辿って来ようとしたけど、周りには馬鹿でかいハチがうじゃうじゃ居るから直ぐにこのデパートに結界を貼ったんだよ。そしたら、此処に大きな爆発音が聞こえたから此処へ来たわけだよ。」

「そして来て見たら、俺が危機一髪のところをお前が助けたと言うわけだな。」

「そうゆう事。」

ニニックはそれを聞いて、アルフに借りが出来てしまったと思った。

「そういやさぁ、あたしのケータイを壊したのはあんただよね。」

「ああ、俺が壊した!」

「威張るな‼︎と言うかなんで壊すのさ⁉︎」

「そりゃお前のケータイには俺の女装写真のデータが入っていたからな、手っ取り早く壊させてもらった。」

ニニックはそう言うと、アルフは一瞬納得しかけたが、

「って、それならあたしのケータイの写真データを削除すればいいじゃないか⁉︎」

「・・・・あ、その手があったか。」

ニニックはポンっと手を壊す以外の方法を叩いて思い出す。

「ちょっと、あのケータイは結構高い奴だったんだよ?どうしてくれんの?」

アルフはカツアゲをするようにニニックに迫る。

「・・・弁償して欲しいなら弁償するけど?」

ニニックはこれをネタにまた強制的に女装されたらと思い、財布を取り出した。

「ちょっと、これじゃまるであたしがあんたにカツアゲして居るみたいに見えるじゃないかい。ケータイならまた買えばいいから別に弁償しなくても良いよ。」

(あれ?意外だな、てっきりまた女装されるのかと思ったが。)

ニニックはアルフが弁償しなくても良いと言う事に驚くと、

「その代わり1つ聞きたい事が有るんだけどさ。」

「今住んで居る場所は教えないぞ。」

ニニックはそう言うと、アルフは溜息をつく。

「はぁ〜、違うよ。まあ、さっきまでは住んで居るところを聞きたかったけど、今は別の事を聞きたいんだけど良いかい?」

アルフは笑顔になってそう言うが、

「・・・その前にその殺気をなんとかしてくれないか?」

ニニックはアルフが放つ殺気に気づき、それを止めるように言うとアルフが先程の笑顔を急に辞めてニニックを敵として見る目をした。

「どうした?俺がお前に何かしたのか?したのなら謝るけど。」

ニニックはアルフが自分を見る目が変わった原因が自分では無いかと思った。

「別に、特にあたしはあんたを恨んじゃいないよ。」

「だったら何故俺をそのような目で見るんだ?」

ニニックは自分の所為ではないとわかったが、だったら何故目付きを変えたのか、それを聞くとアルフは答える。

「ニニック、あんたさっきあたしを騙す時にプレシアって、言ったよね。」

「ああ、それがどうか「なんであんたがあの糞ババアの事を知っていたのか気になってね。」・・・・・。」

ニニックは今のアルフはプレシア・テスタロッサを物凄く憎んでいると言う事が理解できた。

「(これは俺と同じ誰かを憎しむ時の目だな。)・・・仮に知っていたらどうすっ「バギャァア」がぁっ⁉︎」

突如アルフはニニックの右頬を殴り飛ばした。

「い、てぇっ!」

ニニックは殴られた右頬の痛みを和らげるように撫でてアルフを睨んだ。

「いきなり何をしやっ⁉︎」

「・・・・・・・。」ゴゴゴゴゴゴッ

ニニックはアルフの様子がおかしい事に気付く、アルフは下を向いて表情を見せていない。

「おい、アルフ?なんでさっきから下を向いているんだ。」

ニニックは少し嫌な予感を感じた。

「・・・・・・・・しえろ。」

「は?なんだって?」

ニニックはアルフの言った事が聞き取れなかった。もう一度聞こうとすると、

「プレシア・テスタロッサノイバショヲオシエロオオオオオオオオオオオッ‼︎」

アルフの目が赤く光、更には全身から紫色の気を激しく放出した。

「なっ⁉︎アルフの戦闘力が1000を上回っただと⁉︎」

ニニックはいきなりアルフが紫色の気を全身から放出した事に驚いたが、それ以上に戦闘力がニニックと互角に戦えるほど上がった事に驚いた。

「アアアアアアアアアアアアアッ!!!」

「ちぃっ‼︎」

アルフは叫びながらニニックに襲いかかってきた。対するニニックも対抗する為に拳を構えた。

バキィッ ドガッ バキィッ ベギィッ

2人は互いを殴りそれを防ぐの繰り返しをする。

「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」

「ぐっ!」

ニニックは少しずつ攻撃と防御する速さが遅くなってきた。その訳はと言うと、

ぎゅるるるる〜

(は、腹が減って力が出ねぇ・・・!)

ニニックは先程から空腹状態でサイヤ人の戦闘能力がちゃんと発揮されていなかった。

「チェーン・バインド‼︎」

ジャラララ ガキィン

「なっ⁉︎し、しまった!」

ニニックは一瞬の隙を突かれて、アルフのバインドによって両手と両足が拘束されてしまい、

「ダァァァァァァァァッ!!」バギィィン

「がはっ!」

拘束されたニニックに魔力を込めた渾身の蹴りを喰らわした。

「ウオオオオオオオオッ!!」

バキィッ ドガッ バキィッ バガァン

「グッ!ゴホッ!ガハッ!ゲフッ!」

ニニックは成すすべも無しにアルフによってサンドバッグ状態と化し殴られまくる。

(ぐ、不味い、このままだとやられる、なんとかしないと。)

ニニックはアルフに殴られながらバレないように右手に1つの気弾を作る。

(一瞬だけでもこいつの隙を作ればいい、そうすれば一度この場から離脱して下の階にあるフードコートにある料理で腹を満たせれば今の状況を覆せる筈だ!)

ニニックは次のアルフの攻撃のタイミングを見計らう。

「アアアアアアアアアアアアア‼︎」

アルフは叫びながら先程よりも多くの魔力を込めた右手を握り、ニニックに殴り掛かろうと右腕を振りかぶる。

(今だっ!)

ニニックはアルフが右腕を振りかぶった隙を見て気弾を放とうとしたが、

バリィィィン

「「ッ⁉︎」」

突如天井に大きな穴が空き、そこから大量のスズメバチが落ちてきた。

「こ、このハチたちは?」

ニニックとアルフは落ちてきたスズメハチに驚いて動きを止めた。

「残りは11匹!」

「「っ⁉︎」」

2人は突如何処からか聞こえてきた声の主を探した。

(あの声は・・・まさか⁉︎)

ニニックは声の主に心当たりがあった。

「誰ダ⁉︎」

アルフは半分理性を失いながらも、狼の嗅覚を使って声の主の臭いを探そうとするが、中々見つからなかった。

バギィン バキィン バキィン バキィン

「「ッ⁉︎」」

いきなりアルフのバインドが何かに破壊された。

「のわっ⁉︎」

ニニックはあまりにも急な出来事な上空腹な状態だったから足に力が入らず床に膝をついてしまった。

「バ、バインド「バキィッ」ガッ・・・!」バタン

アルフの背後から1人の青年が現れて、アルフの首筋を手刀で叩き気絶された。

「大丈夫かい?」

その青年はそう言ってニニックに手を差し伸べた。

「あ、ありがとう。」

ニニックは青年にお礼を言いつつ手を借りて立ちあがる。

「あれ?君ってさっきの少女では?」

「え?どうしてその事を?(て言うか、俺は男なんだけど。)」

ニニックは自身の事を知っている青年に驚いた。ついでに性別については喋らなかったが内心で訂正する。

「知っているも何も君はさっき私にサインを書いてくれって頼んだじゃないか。」

(サイン?俺はこの人からサインを貰った覚えはっ⁉︎こ、この戦闘力はまさか⁉︎)

ニニックは青年の正体に気づいた。

「ま、まさかファイターマン?」

「その通りだ!我が名は正義のヒーローファイターマンだ!」

ファイターマンの中の人であるヤーゴはそう言って決めポーズを取る。

「ま、マジですか⁉︎ほ、本当にファイターマン⁉︎だ、だけど貴方はさっき部屋では怪人に蹴られていたじゃないですか!」

ニニックは先程の事を思い出して、こんなに強い青年が怪人に土下座しながら蹴られるファイターマンだとは信じていなかった。と言うかニニックの中のファイターマンの評価は現在下がっていた。

「あー、あれはね仕事なんだ。」

「仕事?・・・どう言う事ですか?」

「うん、それは「ビィィィィィイッ‼︎」むっ‼︎」

ヤーゴの背後からスズメバチが襲いかかってきた。

「あ、危ない!」

ニニックはヤーゴを助けようとするが、

バシィィィン ベシィ バシバシッ

「ヒギィィィィッ⁉︎」

スズメバチは何か鞭のようなものにやられた。

「え?それはまさか!」

ニニックは鞭らしき正体に気づいた。

にょき

「し、尻尾だと?」

ニニックはヤーゴに猿のような尻尾が生えている事に驚いたが、

(ま、まさかこの人は・・・!)

ニニックはヤーゴの本当の正体に気づいた。

「そうだともこれは本物尻尾だよ。驚いたかい?」

ヤーゴはそう言って尻尾をクネクネと動かして尻尾のアピールをする。

「・・・貴方はひょっとしてサイヤ人なのでは?」

「む?どうして私の種族の名前を?」

ヤーゴはニニックが自分の種族の名前を知っていた事に微かながら驚く。

「それは俺も貴方と同じサイヤ人ですから。」ニョキ

ニニックはそう言ってズボンの中にある尻尾を出した。

「な、なんだと⁉︎君も私と同じサイヤ人だったのか⁉︎」

ヤーゴはニニックが自分と同じサイヤ人だと言う事を知ると驚いた。

「もしかして君もこの惑星に漂流したのか?」

「いや、俺『ヒギィィィィィィィィィィィィィィッ!!!』ちぃっ!邪魔だぁぁぁぁぁぁあっ!」

ドガァァァァァァァァァン

ニニックは会話を邪魔してきたスズメバチ達に気弾を放った。

「うぅぅ、腹が減って力が出ない。」

ニニックは倒れそうになったが、

ヒョイ

「え?」

ニニックはいきなりヤーゴに何故かお姫様抱っこをされている状況を飲み込めなかった。

「君はひとまず休んでいるんだ。」

ヤーゴは近くにあるベンチにニニックを寝かせる。

「だ、大丈夫です。俺は戦え「ギュルルルル〜」・・・ませんでした。」

ニニックはもう一歩も動けなかった。

「まぁ、そこで見ているんだ。私の戦い振りを!」

ヤーゴはそう言ってニニックに背を向けて、スズメバチの方を向いた。

「いくぞ‼︎」

ヤーゴは全身かり気を放出してスズメバチの方へ飛んでいった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃屋上では、

「あんな犬っころを操ってニニックの力を奪おうと回りくどい事をするとはな、俺には理解出来ない。」

「大丈夫よミラ、これも作戦の内だから。」

そこに居たのはトワとミラであった。

「それにしても何故あの犬の代わりにわざわざ人払いの結界を張る必要があるんだ?」

「この地球には時空管理局がいるからね。関わると色々と面倒くさいからこうやってバレないように結界を張っているのよ。」

トワはそう言って自分が持っている杖を撫でる。

「これからどうするんだ?」

「そうね。あのスズメバチは元々歴史通りのものだから無視するとして、今のニニックなら簡単に捕まえられるけどまだその時期じゃないわ。」

「なら結局何をするんだ?」

ミラはトワが一体何をしたいのかがわからなかった。

「あいつを利用するわ。」

トワはそう言って杖に紫色の魔力を込めて、スズメバチを倒しているヤーゴに杖を向けたが、

「そうはさせるか‼︎」

「「っ⁉︎」」

トワとミラの前に現れたのは、タイムパトローラーのコーンと呼ばれる青年であった。

「トランクスと孫悟飯が俺たちの邪魔をしに来ると、次に現れるのはやはりお前か。」

ミラはそう言って拳を構えて、コーンに襲いかかった。

「ピート!トワを任せたぞ‼︎」

コーンはミラの攻撃を防ぎ、そのままミラを連れて何処かへ飛んでいった。

「オッケー!」

ミラとコーンがいなくなるのを見計らって、トワの前にはタイムパトローラーのピートが現れた。

「あら、てっきりそっちにいるブロリーか、ニニックの娘がやって来ると思ったけどまさか弱虫の娘がやって来るなんてね。」

「ちょっと!あたしのパパが幾ら弱虫だからってあたしが弱虫な訳ないじゃん!」

「・・・・・貴女の父が弱虫なのは否定しないのね。」

「だって、パパは実際に弟のカカロット叔父さんとピッコロさんにサイヤ人の恐ろしさを見せてやるぜ!って、ドヤ顔決めて言うけどそこに現れたニニックさんの強さに恐怖を感じてすぐ命乞いをするんだから、弱虫だって所は否定できないでしょ?」

「え?・・・た、確かにそうだけど、少しは父を侮辱されたら怒ったりはしないの?」

「まぁ、弱虫は事実だからね。」

「・・・・・・。」

トワはピートが父が馬鹿にされているのにも関わらず、全く怒っていない事に少し呆れる。

「はぁ〜、ある意味貴女はトランクスや孫悟飯以上に戦いにくい相手ね。」

「え?マジで⁉︎あたしってトランクスや悟飯さんよりも強いの⁉︎」

「いや、そう言う意味でいった訳じゃ「て事はあたしって、ココッチを上回った訳?ヒャッフー!これでココッチに馬鹿にされなくて済んじゃうかもー!」・・・・はぁ〜。」

トワは何故ピートは此処まで馬鹿なんだ?と思った。

「そんじゃさっさっとあんたを倒してココッチにチョコレートパフェでも奢ってもらおっと。」

ピートはそう言ってトワに向かって構える。

「・・・・・貴女って、タイムパトローラー1の馬鹿って呼ばれない?」

「え?どうしてあたしの悪口を知っているの⁉︎」

トワは頭を抱えた。孫悟飯達がどれだけピートに苦労しているのかが身をもって理解した。

「もういいわ。私はそろそろ帰る。」

「ちょっと!まだ戦っていないのに逃げる気⁉︎さっきまでパパを弱虫って言っているけど、あんたが弱虫じゃん。」

ピートはトワを挑発するように言うが、トワは耳を抑えて逃げた。

「あ、逃げんなぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

ピートは金色の気を纏い、逃げたトワを追いかけるのであった。

そして、数分後にはデパートにいたワタガッシュに寄生されたスズメバチの残りは全てヤーゴによって駆除されたのであった。



特に無し

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第26話 カレーライスとカツ丼←異世界食堂ではありません。

おおお、悟空が漫画であった戦法を使っている!それにディスポって咬ませキャラかと思っていたけどヒットの時とばしを破るとは、伊達にビルスとジャンパに似ている事はあったな。

取り敢えずドラゴンボールの感想はここまでにして、本編をどうぞ。


あの後、サイヤ人のヤーゴの力でワタガッシュに寄生されたスズメバチの残りを駆除に成功したが、

グツグツグツグツグツグツグツ

2人はデパートにあるフードコートに来ていた。

「まだですか?」

ニニックは椅子に座って料理を待ち、

「もう少し待っててくれ。」

ヤーゴは鉄の鍋の中にある料理をおたまでかき混ぜる。

ぷお〜ん

ぎゅるるるる〜

ニニックは鍋から出てきた香ばしい香りを嗅いで腹を鳴らす。

「うー、空腹状態が続いて餓死しそう。」

ニニックはテーブルにぐったりと倒れて、自分が空腹だと言う事をアピールした。

「(可愛い///)あと数分で完成するから待っててくれ。」

それを見たヤーゴは少し顔を赤くして、ニニックにもう少し時間を待つ様にしてもらった。そしてそれから数分が経過して、白い皿に炊き上げたばかりの白いライスを乗せてその上に銀色の鍋の中身を注ぐとニニックに渡した。

「さぁ、私の特製ヒーロースタミナカレーだ。遠慮はいらないぞ。」

「いただきます‼︎」

フードコートにあるカレー屋の材料を使ったカレーライスを食べはじめた。

「ガツガツガツガツガツガツガツ、う〜ん!美味しい!お代わり‼︎」

ニニックは先程まで空腹だった為、カレーライスを飲み物の様に一瞬で食べてしまった、ヤーゴにお代わりを要求する。

「かわっ、ゲフン!ゲフン!ハッハッハッハッハッハッハッ!そう急ぐな、ちゃんとカレーのお代わりは沢山あるから大丈夫だ。」

ヤーゴは可愛いと言いかけたが、咳払いで誤魔化して皿に新しいカレーライスを乗せ、ニニックに差し出す。

「ありがとうございます!ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツ、お代わり!」

ニニックは徐々に腹をカレーライスで満たしていった。

「はい、お待たせ。ところで君の名前はなんなんだ?(あと可愛いな。)」

ヤーゴはカレーライスを頬張るニニックの名前を訪ねた。

「もぐもぐ・・・ニニックです。」

「そうか、ニニックっていう名前なのか。あ、申し遅れた、私の名前はヤーゴ。わかっていると思うが君と同じサイヤ人だ。」

ニニックとヤーゴは自己紹介を行なった。

「そうですか。あ、あと俺は男ですからそこは気をつけてください。」

ピシッ

すると、何処からかガラスにヒビが入る音がした。

「・・・ん?なんだって、すまないが先程男って聞こえたんだが。気の所為だよな?」

ヤーゴは今さっきニニックが自分は男だと言った事が聞き間違いだと思っていた。

「違いますよ、俺は正真正銘の男ですって。」

「・・・・・・。」
















「えええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!?お、女の子じゃなかったの⁉︎」

ヤーゴは最初ニニックと出会った時は女装をしていた為、女の子だと思っていた様だ。

(そ、そんな馬鹿な、こんな可愛い子が男の子だなんて・・・・・。)ガクッ

ヤーゴはあまりのショックで壁に手をかけ、頭をガクッと下げて落ち込んだ。

「あのぉ〜、どうしたんですか?お腹が空いたのなら貴方もカレーライスを食べますか?」

ニニックはそう言ってヤーゴにカレーライスが入った皿を渡した。

「あ、うん・・・・・ありがとう。」

ヤーゴはニニックからカレーライスを受け取りやけ食いを始めたのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それから少し経って、2人は腹が満たされるとお互いの情報交換しをあった。

「そう言えば、ファイ・・・ヤーゴさんはどうしてこの地球に住んでいるんですか?」

「ああ、実を言うと私は惑星ベジータでとある任務でこの惑星の資源を調査する任務だったのだが、アタックボールが着陸する時に壊れて、更にはそのショックでスカウターの通信機能も壊れてしまったんだ。それで惑星ベジータに帰りたくても帰れない状態だったんだ。」

ヤーゴはそう言うと、ニニックは少し気まずい顔をした。

「ん?どうしたんだニニック君?」

ヤーゴはニニックがいきなり気まずい顔をした事に気づく、

「え、あのぉ、惑星ベジータなんですけどね。」

「?」

ニニックはヤーゴに惑星ベジータがもう存在しない事を教えた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「成る程、惑星ベジータが隕石によって消滅か。」

「はい、ニュースにも惑星ベジータは隕石の消滅によって、大爆発を起こして消滅したと書かれています。」

「ふむ。」

ヤーゴはニニックから惑星ベジータの事を聞いて、少し何か考え始めた。

「何を考えているんですか?」

「ん?ああ、ちょっとその隕石による消滅について考えていたんだけど。もしかしたら隕石によって破壊されたのでは無く、誰かの手によって破壊されたのではと思ったんだ。」

「破壊されたって、そんな事が出来る奴なんているんですか?」

ニニックは惑星ベジータをそう簡単に破壊出来る存在がいるとは思えなかった。

「いや、私はこう見えても様々な銀河にある惑星の調査をした事があるから、その時に私達サイヤ人の平均の戦闘力を遥かに超える異星人が色々といたぞ。それに、この南の銀河にはフリーザを上回るかもしれない存在がいるって話を聞いた事があるぞ。」

「え?フリーザって、あのフリーザですよね?フリーザを上回る奴なんて俺は見た事も聞いた事もありませんが、そいつはどんな奴なんですか?」

ニニックはヤーゴの言う、フリーザを超える存在に興味を持った。

「ああ、これは私も聞いた話なんだが、かつてこの南の銀河に存在するコナッツ星で暴れていた幻魔人っていう凶悪な魔人が存在していた様なんだ。」

「幻魔人?それは一体どんな奴なんですか?」

ニニックはコナッツ星という星で暴れた幻魔人がどれ程恐ろしい存在なのか気になった。

「幻魔人は文字通り幻の魔人なんだ。そいつの体はとてもデカく、本能の赴くままに街を襲い、口からは火を吐き、人を食べる凶悪な魔人なんだ。」

「そ、そんな恐ろしい魔人は今も存在するんですか?」

ニニックは珍しくヤーゴの話す幻魔人に恐怖を感じた。

「いや、幻魔人はコナッツ星の勇者であるタピオンとその弟のミノシアが倒されたって話だ。」

ニニックはそれを聞くと、尻尾を激しく振り始めた。

「ゆ、ゆ、ゆ、勇者っ⁉︎勇者ってあの勇者ですか⁉︎」

「ああっ!その通りだ!幻魔人は勇者タピオンと弟のミノシアが倒したよ!私もそれを聞いた時は君と同じく尻尾を激しく振るほど興奮したよ。」

ニニックとヤーゴは互いに正義を志している為、ヒーローや勇者の様なかっこいい物に反応するのであった。

「それで勇者タピオンは幻魔人を倒した後、どうなったんですか?」

ニニックはもう幻魔人の事は考えておらず、頭の中には勇者タピオン事だけしかなかった。

「勇者タピオンと弟とのミノシアはその後、何故だかは知らないがこのオルゴールの中に封印されたって話だ。」

ヤーゴはそう言って少々錆びれたオルゴールを懐から出した。

「えええええっ⁉︎な、なんでそんな物を持っているんですか⁉︎」

ニニックはヤーゴが勇者を封印しているオルゴールを持っていたことに驚いたが、

「落ち着けって、これはこの街の骨董品屋に置かれていたそっくりなオルゴールだよ。」

「そ、そうだったんですか、でもなんでそんな物を買ったんですか?」

「大した事じゃないよ。私が今住んでいる家のインテリアとして飾ろうと思って買っただけだよ。」

ヤーゴはそう言ってニニックにオルゴールを見せた。

「へぇー、そうなんですか・・・・・あれ?全くレバーが回りませんね。」

ニニックはオルゴールのレバーを回そうとするが、全く回らなかった。

「私も回そうとしたんだが、全く回ってくれなかったんだ。一応機械油を付けてみたけど、全く効果がなかったんだ。」

ヤーゴはそう言うと、ニニックは息を荒く成る程レバーに力を入れるが全く動かなかった。

「はぁ、はぁ、だ、駄目だ、全く動かない。というか、なんで勇者が封印されている訳でもないただの錆びたオルゴールなのにサイヤ人の俺の力でも動かせないんですか?・・・・・ひょっとしてこれは勇者タピオンが封印されているオルゴールじゃないんですか?」

ニニックは先程から全力でレバーを回そうとしているが、そのレバーやオルゴール本体が壊れない訳は勇者タピオンが封印されているオルゴールなのではと推測するが、

「おいおい、こんな文明レベルが低い惑星の骨董品屋にタピオンが封印されているオルゴールがある訳無いだろ?」

ヤーゴはそう言うが、ニニックはオルゴールをじーっと観察した、

「・・・・これって骨董品屋にあった時は何か貼られてはいませんでしたか?」

「確かに貼られていたよ「それって封印のお札みたいな物ですか⁉︎」い、いや、欠陥商品だと書かれていた紙が貼られていたよ。」

ヤーゴはそう言うと、ニニックはがっかりした。

「そ、そうでしたか。・・・・・あっ!」

「どうしたんだニニック君?」

ニニックは何かを思い出したようだ。

「やばい!俺ってこの後手紙を届けに行くんだった!」

ニニックはそう言って床に置いておいた荷物を持った後、ヤーゴにオルゴールを返した。

「ヤーゴさん!また今度会いましょう!それじゃ!」

「あ、おい!ニニック君!」

ヤーゴニニックを呼び止めようとしたが、ニニックはすでにその場から居なくなっていた。

「困ったな、彼女は何処に送り届ければ良いんだ?」

ヤーゴは頭を掻きながら、ベンチで気絶しているアルフを見て悩んだ。

「しょうがない、ひとまず彼女を私の家に連れて帰るか。」

ヤーゴはアルフを背負った。

「それにしても。」

ヤーゴは持っていたオルゴールを見た。

(このオルゴールからは、僅かながら嫌な気配を感じる。)

ヤーゴは開かないオルゴールの中から発せられる気配を感じたようだが、

「・・・・・いや、やはり気の所為だな。」

ヤーゴは考えるの辞めてアルフを家に連れて帰った。








ギシッ

その時微かにオルゴールが軋む音が鳴ったが、ヤーゴには聞こえなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

ニニックはヤーゴと別れて、まず最初にバニングス家を目指そうとデパートに出たが、着ていたスーツ服がボロボロになっていた為、近くの公園にある公衆トイレで持っていた女物の服に着替えたのだった。

「はぁ、またこういう服か。」

新しく着替えた服は白の女物の長袖の服と黒のスカートと黒ニーソックスを履いている状態だった。

「正直ニーソックスは履きたくないが、足に傷があったから道中の人に見せないようにする為に履いてしまったな。」

ニニックはそう言って、服の中にあるスズメバチとアルフの攻撃で出来た怪我を見る。

「・・・・・後でこっそりシャマルに傷を治してもらうか。」

ニニックはそう言って、バニングス家を目指した。







「はぁ、はぁ、漸く追いついた。」

ニニックの背後にはデパートで気絶した女性が現れた。

「追跡を再開しないと。」

女性は自身の姿を猫に戻して屋根に飛び乗り、ニニックの後を追う。








「いたいた、久遠見つけたよ。」

「クオン!」

デパートから避難した神咲那美と久遠もニニックを見つけて追跡を再開した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「よし、着いた。」

道中に特に何も問題は起こらず、バニングス家に着いた。

「あとはポストに手紙を入れといてと。」

ニニックはバニングス家のポストにジャコの手紙を入れた。

「さて、次は・・・ん?」

ニニックは周りを見た。

(なにか視線を感じるな。)

ニニックは自身を見ている人物を探す為その人物が発している気を探った。

「・・・そこだ!」シュッ

ニニックは気を感じた場所にターブルの手紙を手裏剣のように投げた。

サクッ

「に、ニャアッ⁉︎」

手紙はすぐ近くの家の屋根刺さり、其処にいたニニックを追跡していた猫が逃げた。

「なんだ、ただの猫か。」

ニニックは見ていたのが猫だと確認すると手紙を回収した。

「でも、あの猫の気は何処かで感じたような・・・気のせいか。」

ニニックはそう言って月村家を目指した。









「あ、危なかった。まさかこっちに気づくなんて、もうこれ以上は危険だから今日はもう帰ろう。」

先ほど屋根にいた猫はそう呟いて、その場から消えていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ここまで特に異常はなかったな。」

ニニックは月村家へ到着した。

「これでよし。」

ニニックは月村家のポストにターブルへの手紙を入れた。

「さて、後は帰るか。」

ニニックはその場から帰ろうとしたら、

「あのぉ、ちょっと良いかな?」

「くぅん。」

「うん?」

其処に現れたのは、ニニックを追跡していた神咲那美と久遠であった。

「えっと、誰?」

ニニックは初めて会ったので何者か分からなかった。

「初めまして。私は神咲那美、こっちは狐の久遠よ。」

「くおん。」

「えっと、俺は「俺?」・・・私はニニックです。」

ニニックは今女装をしている事を忘れかけて俺口調で話しをしようとしてしまったから冷静に女の子ような口調にして話をした。

「それで私に何か用ですか?」

ニニックはすぐに神咲那美と久遠が只者は無い事を見抜いた。

「君って、尻尾が生えているって聞いたんだけど。」

ニニックはそれを聞いて少し反応した。

(なんで尻尾の事を知っているんだ?俺は今まで尻尾は服の中に隠していたはずだが・・・もしかして俺が記憶喪失の時に尻尾を出して生活していたのか⁉︎)

ニニックはそう考えていると、

「あのね、別に君を取って食う訳じゃ無いから、ただ話がしたいだけよ。」

「話がしたい?いきなり話かけて更には私の事を前から知っている輩に話をする程私は甘くありませんよ。」

ニニックは完全に神咲那美を警戒していた。

「ま、まぁ、最近世の中が物騒なのはよくわかるわ。去年なんか海鳴市に巨大な根っこが現れたり、此間なんて巨大なUFOとかが昼間から飛んでいたり更にデパートには3メートル以上もあるスズメバチに襲われたりしているから周りを警戒する気持ちはよくわかるわ。」

「クオン。」

神咲那美はなんとかニニックの警戒を解こうとこの街に起きた一般人が目の当たりにした超常現象を交えて話すが、

「じゃあ、自分は急いでいるんで。」

と、那美の話を全く聞かずその場から去ろうとするが、

「お願い!ほんの少しだけで良いの‼︎ほんの少しだけだから‼︎」ダキッ

「ぬお⁉︎離して下さい!歩くのに邪魔です!」

那美はニニックに抱きついて止めようとするが、

「ちょっ!力が強すぎ!」ズザザザザッ

ニニックは必死で止めようとする那美の意思を無視して普通に歩いていた。

「いい加減にして下さい!私は貴女に構っているほど暇ではありませんよ!」

ニニックはそう言って先ほどよりも早く動いた。

「お、お願いだから話を聞いて!なんでもするから!」

那美がそれを言った瞬間、

「・・・今、なんでもって言いましたか?」

ニニックは足を止めて、先ほど那美が言った事を確認した。

「え?そ、そうよ。なんでもよ!」

那美はいきなり、「なんでも」と言う言葉に反応したニニックに戸惑った。

「じゅるり、なら貴女に1つ頼みがあります。」

「ひっ!」

那美はニニックがこちらを見て涎を流した事に恐怖を感じた。

(ま、まさかこの子はそっち系に趣味があるの⁉︎)

那美は自身の身体を抱いて身を守ろうとしていた。

「私は今あるものを食べたいのですよ。」

「あ、あるものを食べたい⁉︎(まさか、本当にそっちの意味で⁉︎)」

那美はニニックが自身を狙っているのかと思い後退りした。

「どうしたのですか?何故私から少しずつ距離を取っているのですか?」

ニニックは那美に近づくと、那美はニニックが近づいた分離れていく。

「だ、駄目よ!せめてあと10年!あと10年経ったら、いや!そうじゃなくて!」

(こいつは何を言っているんだ?)

ニニックは那美の言っている事がよく理解できなかった。

「何か勘違いをしているみたいですね。私が食べたいのはカツ丼ですよ。」

「そうよカツ丼は駄目よ!・・・・え、カツ丼?」

那美はニニックの食べたい物がカツ丼とわかって我を取り戻した。

「そうですよ、私にカツ丼を"満腹”になるまで食べさせてくれたら貴女のお話を聞きましょう。」

ニニックはそう言うと、

那美は財布を取り出して中身を確認した。

「(これなら大丈夫ね。)わかったわ。丁度この近くに美味しいカツ丼屋さんがあるからそこで食べさせてあげるわ。」

「クゥ〜ン。」

那美はそう言って、久遠を抱き上げてニニックを招いた。

「ほぉ、それは楽しみですね。では、貴女がお勧めするそのカツ丼屋さんに連れて行って下さい。」

ニニックも久しぶりにカツ丼を食べるのを楽しみにしていた。

「良いわよ!ちゃんと食べたら、私の話を聞いてよね。」

那美はそう言って、ニニックと一緒にカツ丼屋さんへ向かった。

「わかりましたよ。私は嘘をつきませんよちゃんと"満腹"になったら話を聞きましょう。」

ニニックは心の中で狂気的な笑みを浮かべた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツ‼︎カツ丼大盛りおかわり!」

ニニックは大きな丼に入っていたカツ丼を平らげると隣に置いてある空の丼の山に重ねた。

「あいよ〜。嬢ちゃん中々の食いっぷりだねぇ。」

「カツ丼は正に神の料理ですから!」

ニニック達はあの後、那美の奢りでカツ丼屋さんに来ていた。

「かーっ!この俺はカツ丼を作って20年になるが嬢ちゃんみたいに俺のカツ丼を心から褒めてくれるなんて嬉しいね、ほらカツ丼大盛りのお代わりだ。」

カツ丼屋の店主は嬉しそうにニニックにカツ丼大盛りのお代わりを出した。

「ねぇ、ニニックちゃん。そろそろ辞めにしない?これでお代わりは7杯目よ、いい加減お腹一杯になって来たでしょ?」

と、言って来たのはニニックの隣の席に座っている那美であった。

「大丈夫ですよ、私はまだ腹三分目ですから後半分以上はいけますよ。」

ニニックはそう言いながら、カツ丼を頬張る。

「くぅ〜。」

ニニックがカツ丼を美味しく食べていると、ニニックの隣にいた久遠が涎を垂らしながらニニックの食べっぷりを見ていた。

「ん?欲しいかい?」

「クォン!」

ニニックは久遠がカツ丼を欲しいと理解すると、カツの一切れを久遠に渡した。

「クオン!」バクバクバク

「よしよし。」

ニニックはカツを美味しそうに食べている久遠の頭を撫でた。

「あのぉ、私もカツ丼を少し分けてくれない?」

那美も久遠同様にカツを欲しがるが、

「すみません。もう食べちゃいました。」

ニニックは丼の中にあった残りのカツ丼をもう平らげてしまった。

「えー!そんなぁ。」

那美は頭をガクッと下げた。

「大丈夫ですよ。次の分は分けますから安心して下さい。」

「そう?それならよかっ⁉︎って、良くないわよ‼︎」

那美は一瞬自分の分も食べれると安心したが、よくよく思い出したらニニックが食べるカツ丼は全て自分の奢りだと言う事に気付いた。

「カツ丼を大盛りお願いします!」

「えっ⁉︎ちょっ「あいよ大盛りお代わりお待ちどう!」

すると、店主が頼んでからまだ数秒しか経っていないのにニニックの前にカツ丼大盛りがのった丼を置いた。

「早っ⁉︎まだ5秒も経って居ないのにどうして早く作れるんですか⁉︎」

那美は店主に早くカツ丼を出来る訳を聞くと、

「この嬢ちゃんがまだまだ満足しないみたいからあらかじめストックを作っておいたのさ。」

店主は嬉しそうにそう語った。

「と、ところでニニックちゃん。あとどれぐらい食べるつもり?」

「えっと、後10杯ぐらいですかね。」

那美はニニックからその事を聞くと顔を青ざめた。

「お願いニニックちゃん!食べるのはこれで最後にして!そうしないと私の今月のお小遣いがなくなっちゃうのよ‼︎」

那美は涙目になりながら、ニニックにカツ丼を食べるのを辞めてもらうように頼んだ。

「はぁー、わかりましたよ。じゃあこれを最後にしますよ。」

ニニックはそう言って、最後のカツ丼を味わい始めた。

「あ、そうだ。ここへ来る前にカツ丼を満腹になるまで食べたら貴女の話を聞く件ですけど、どうします?私はまだまだ満腹ではありませんけど?」

「あ、そういえばそうだった・・・・・という事は私はただカツ丼をニニックに奢っているだけじゃない‼︎」

那美は今の財布に入れているお金だとニニックを満足する程のカツ丼を食べさせる事が出来ないことに気付いた。

「くぅん。」バクバク

「ほらほら。美味しいだろ?」

ニニックはカツ丼を食べながら、久遠にカツを食べさせていた。

「ああ!久遠ばっかりずるい!私も食べさせてよ!」

那美はニニックにカツ丼を要求した。

「わかりましたよ。」

ニニックはカツ丼が入っ丼を那美に渡したが、

「何これ⁉︎カツが無いじゃない!」

丼の中にはカツは一切れもなく、タレがしめた米しかなかった。

「カツなら久遠に食べさせましたが?」

「くおん・・・ゲフッ。」

久遠はゲップをしてカツを食べた事をアピールした。

「酷いよ2人とも!そんなに私をいじめるのが楽しいの⁉︎」

「ええ、それはもう。」

「うわぁぁぁぁぁぁぁん!」

那美はその場で泣いた。

「じゃあ、私はそろそろこの辺で。」

「ちょっ!ちょっと待ってよ!せめて10分、10分は聞いてよ!」

那美は泣きながら、ニニックに止まるように言った。

「はぁー、わかりましたよ。話を聞けば良いんですよね?」

ニニックはこのまま泣き続けたら罪悪感が増すから聞くことにするのであった。

「ありがとう!じゃあまず単刀直入に言うけど、ニニックちゃんはいつから尻尾が生えているの?」

那美は尻尾が生えて来たのは何時なのかと聞く。

「この尻尾は生まれつきですよ。」

ニニックはそう言って尻尾を出した。

「ほ、本当に生えているのね。」

那美はニニックに尻尾を見て多少驚いた。

「どうしたんですか?前から知っていた筈ですよね。」

「いや、それは私の知り合いから聞いてね。その人に確認して来てって言われてね。」

那美はそう言うと、ニニックは考えた。

「ところで貴女は何者ですか?私が尻尾を生えていることを知っていながらも接触して来るのはただの好奇心馬鹿か、それとも怪しい組織がやることですよ。」

ニニックは那美を警戒した。

「ち、違うから!別に私は怪しい組織とかじゃないから!」

「では、ただの好奇心馬鹿と言うことですか?」

「それも違うよ‼︎」

那美は必死で誤解を解こうとした。

「では、何なのですか?」

ニニックは那美がどちらでも無いならどう言う存在かと聞いた。

「私はさざなみ寮っていう君みたいに体の一部が異なっていたり、超能力を使える人が住んでいる所の代表として来たのよ。君がどういう子なのか見極めようと思ってね。」

那美は真剣な顔になりニニックを見た。

「それで結果はどうですか?」

「ニニックちゃんは初めてあった私をいじるほど元気だから問題はないと思ったわ。」

那美は安心した顔をしてニニックにそう言うと、

「そうですか、それは良い事ですか?」

「まぁ、個人的には沢山カツ丼を食べられて挙げ句の果てにはカツの無い丼を出すから正直結構酷いと思ったけどね。でも、君みたいに体の一部が異なっている事で精神的に苦しんでいる人もいるけど、君みたいに人生を楽しんでいるような子は問題無いと思ったんだ。」

那美はそう言うと、ニニックは少し照れた。

「はは、そうですか、おっと私はそろそろ帰りますよ。」

ニニックはそう言って店を出て八神家に帰ろうとした。

「じゃあ、今度さざなみ寮って所に来てよ。そこに住んでいる人達はニニックちゃんみたいな子は歓迎するよ。」

「くおん!」

那美と久遠はそう言うと、

(俺を歓迎するか・・・こんな俺を優しい接してくれるとはな。)

ニニックは少し嬉しそうであった。

「では、私はこの辺で。」

「また今度会おうね。」

「クオン!」

ニニックは那美と久遠に挨拶をして八神家に帰っていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ただいま。」

「お帰りニッ君。あれ?ニッ君なんか服変わった?」

玄関で迎えてくれたはやてがニニックの服が変わっている事に気付いた。

「まぁ、色々あってな。」

「ふーん、ま、可愛ええからそれぞれでええんやけど。あ、そうや、ニッ君。」

「なんだ?」

「これからお昼なんやけど、一緒に食べる?」

はやてはニニックにお昼を誘うが、

「あー、悪いけど俺はさっき昼飯は食べたばっかりなんだ。悪いけどパスで頼む。」

ニニックははやてに申し訳なく思い、はやての誘いを断った。

「そうなんか?ならしょうがないな。」

「本当、悪いな。」

ニニックははやてに謝るが、はやては気にするなと言いたげな笑顔を見せた。

「じゃあ、今晩は一緒に食べような。」

「ああ、そうする。」

ニニックとはやては晩御飯は必ず一緒に食べると約束するのであった。



特に無し。

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第27話 アルフとヤーゴ

今回はヤーゴのエピソードです。ニニックは登場しませんから御注意を。


「・・・・ん、う〜ん・・・・ここは?」

アルフは目を覚ますと、見たことが無い部屋の一室のベットに寝かされていた。

「あたしは確か・・・・あだっ⁉︎」

アルフは自身の首筋に激痛が走り、涙目になって痛みの原因である首筋を押さえると、

「ん?これって湿布?」

アルフは首筋に湿布が貼ってあることに気づいた。

「お、そろそろ起きたか。」

「っ!誰だ・・・あだっ!」

アルフはいきなり部屋に入ってきた男性に警戒をしてベットから起き上がり、構えを取ったが、首筋以外にも色々なところに激痛が走って倒れてしまった。

「無理はしない方がいいぞ。君は現在体が全身筋肉痛で動けない状態だから無理に動かすと、全身に痛みが走るぞ。」

「ぅぅ・・・あ、あんたは何者だい?」

アルフは筋肉痛の痛みに耐えながら、目の前の怪しい男を警戒しながらも素性を尋ねる。

「私の名はヤーゴ、この家に住んでいる者だ。君の名前はなんだい?」

「あたしは・・・・・アルフ。」

アルフはヤーゴとお互いに自己紹介をするが、警戒は解かなかった。

「そうか、アルフ君と言うのだね。ところで君は起きる前まではなにをしていたか覚えているか?」

ヤーゴはアルフに寝る前までしていたことを聞いてきた。

「それは、何時ものように洋服屋でバイトをしていたら・・・・・あれ?確か、バイトをしていたら・・・・・駄目だ、何も思い出せない。そもそもなんであたしは全身筋肉痛になっているんだい?」

アルフは洋服屋でバイトをしている時にニニックがやってきて、その後気絶するまでの過程が記憶になかったようだ。

(どうやら彼女はニニック君を襲っていた記憶が飛んでいるようだな。)

ヤーゴはデパートでアルフがヤーゴを襲っていた時の原因を考えた。

(・・・恐らく、あの時彼女の全身から出ていた紫色のオーラの様な物が原因だろうな。)

「ねぇ、さっきから何黙っているの?」

アルフは先程から考え事をしていたヤーゴを不審に思い、話しかけた。

「ん、ああ、すまない。少し考え事をしていたんだ。ところで君は腹が空いているだろ?よかったら一緒に食べるかい?」

ヤーゴはアルフに食事をしないかと、誘うが。

「悪いけど、あたしは怪しい奴なんかの施しを受ける気は無い「ぎゅるるるる〜」・・・・・///」

アルフはヤーゴの食事を断ろうとするが、お腹が鳴ってしまい恥ずかしくなり顔が紅く染まる。

「口ではそう言っているけど、体は正直みたいだね。」

「う、うるさい!・・・ま、まぁ、別に腹は減ってないけど、あんたが其処まで言うなら食べてあげるよ。」

アルフはヤーゴの好意をツンデレ方式で受け取ることにした。

「そうかい、そう言うと嬉しいよ。さ、料理は既に隣の部屋に用意してあるよ。」

「・・・」ピクッ

アルフはそれを聞くと、物凄い速さで隣の部屋に向かった。

「やれやれ、こう言う人には困ったものだな。」

ヤーゴはアルフが筋肉痛の痛みを無視して、料理を食べに行ったアルフの行動に悩まされた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツガツ!!!」

アルフは隣の部屋にあるテーブルに置いてあった大量の料理を見つけると、すぐに席に座り狼の如く荒々しく食べ始めた。

「中々の食いっぷりだね。」

アルフの反対側の席に座っているヤーゴはあまり大きなリアクションは取らずに冷静にアルフの食いっぷりを見ていた。

「ん?さっきからなんであたしの食べている姿をジロジロ見ているんだい?」

「すまない、私は君みたいな美人が料理を食べている姿に見惚れてしまっていたんだ。」

「びっ⁉︎ゲホッゴホゴホ!」

アルフはヤーゴに美人だと言われてびっくりしてしまい、むせてしまった。

「お、おい、大丈夫か?ほら、水をゆっくり飲むんだ。」

ヤーゴはむせるアルフの背中を撫りながら、水の入ったコップを差し出すと、少しずつ飲んでいった。

「ゴクゴク・・・ふぅー、ありがとうね。」

アルフは水を飲み干すと、落ち着きを取り戻した。

「すまない、私が何か変な事を言った所為でむせてしまって。」

「ああ、気にしないでいいよ!」

アルフは先程までの警戒は既に無くなっていた。

「ま、あたしを美人って煽てても何も出やしないよ。」

「へ?私は正直に君が美人だと言ったのだが。」

「え///⁉︎」

アルフは先程ヤーゴが言った事が本心である事だと理解すると、先程の腹を空かした音で恥ずかしんだ時と同様に顔を赤く染めた。

(び、美人⁉︎そんな事初めて言われた。)

アルフは赤くなった顔を両手で隠した。

「どうしたんですか?顔なんかを隠して?ひょっとして熱でもあるんですか?」

「な、なんでもないよ‼︎」

「そう言わずに見せてくださいよ。」

ヤーゴはそう言って、アルフの両手を掴んで顔から退かそうとする。対してアルフは赤くなった顔を見られないように顔を隠そうと両手に力を入れるが、

(強っ⁉︎なんだいこの馬鹿力は⁉︎このあたしの力をこうも簡単に・・・!)

アルフはこれでも力には自身があった。本来アルフは使い魔としてフェイトをサポートをする使い魔という存在だが、大抵の対人戦では勝てる実力を持っていた。しかし、ヤーゴは戦闘民族のサイヤ人であるが為、力はアルフの倍以上あるのだった。

「よっと。」

「あ///」

ヤーゴは簡単にアルフの両手を退かすと、右手をアルフの額に当てて、体温を計ろうとしたが、

「ちょっと熱があ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」ブゲッ!?」

アルフは生まれて初めて男性に此処まで接した事はない為、男には耐性がなかった。しかも、手当や美味しい食事を食べさせてくれた男性の手が額に触られた瞬間、アルフのキャパシティがオーバーしてしまい爆発してしまった。その事により、アルフの力は通常の3倍になりサイヤ人のヤーゴを殴り飛ばしてしまった。

バガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン

「へ・・・ブゲッ⁉︎」

アルフによって殴り飛ばされたヤーゴは壁を突き破ってしまい、隣の部屋に吹っ飛んでいった。そして、途中誰かの声も聞こえたが・・・・・


「ハァ、ハァ、ハァ・・・・・あっ!やっちゃった⁉︎」

アルフはヤーゴを壁の奥まで殴り飛ばしてしまった事に漸く気づいた。そして、先程破った壁からヤーゴ以外の声が聞こえたところ恐らく今いる場所はマンションかアパートなどの施設だと気づいた。だとすると、アルフはヤーゴだけでは無く隣の住人にも迷惑をかけてしまったと思っていた。

(ど、どうしよう、こんな時にフェイトさえいればこういう時に相談に乗ってくれるのに・・・・・。)

アルフはこの事態をどうするかと考えていると。





「ク、クロノ君大丈夫⁉︎ていうかこの人は誰!?」

「だ、大丈夫ですか?」

「取り敢えず、エイミィはクロノを隣の部屋に運んで置いて!この人は私とフェイトが運ぶから。」

「わ、わかりました艦長!!」








「あれ?今の声は・・・・・まさかっ⁉︎」

アルフは隣の部屋を覗くと、其処にはクロノを背負ったエイミィと担架に気絶したヤーゴを乗せようとしているリンディとフェイトがいた。

「ふ、フェイト⁉︎」

「「「アルフ⁉︎」」」

アルフはフェイト達が隣の部屋にいる事に驚いた。すると、アルフの脳内に電撃が走った。

(ま、まさか⁉︎)

アルフは玄関に向かうと、扉を開けて外の景色を見た。

「ここって、あたし達ん家じゃん!!!」

アルフは漸くヤーゴの住んでいる場所がフェイトとハラウオン一家と一緒に住んでいるマンションだと気づいた。しかもヤーゴはお隣さんであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「「「「アルフが多大な迷惑をかけてすいませんでした。」」」」

「ごめんよ。」

「き、気にしなくても良いですよ!ささ、頭を上げてください。別に私は気にしていませんよ。」

あの後、壁を突き破ったヤーゴとその巻き添えを食らったクロノが目を覚ました後、フェイト達が住む部屋のリビングに移動して話し合いをしていた。因みにクロノは全身に包帯が巻かれていた。

「では、ヤーゴさん。貴方に一つ聞きますが、貴方は何者ですか?」

リンディはヤーゴが一般人ではないことをすぐに見破った。

「はい、私は惑星ベジータ出身のサイヤ人です。」

『サ、サイヤ人⁉︎』

リンディ達はヤーゴがサイヤ人だという事に驚いた。というか何故この家族は気づかなかったのであろうか?

「本当ですよ、ほら。」

ヤーゴは隠していた尻尾をリンディ達に見せた。

「な、成る程、ところで貴方は何故この地球にいたんですか?」

リンディ達は前にターブルからサイヤ人は本来殺し合いや侵略を好む、極悪な戦闘民族だと聞かされていた為、ある程度ヤーゴに警戒していた。もしかしたら、フリーザ軍の一味かもしれないと考えていた。因みにターブルやニニックは正義感を持っている為警戒していない。

「実はお恥ずかしい話で・・・・・乗ってきた宇宙船が着陸する場所をミスってしまい、海に落ちてしまったんです。それで、現在は海底に沈んでいます。」

『え?海底に沈んでいる?』

リンディ達はヤーゴが宇宙船を海底に沈んでいると聞いたが、半分は信じられなかったが、ヤーゴが本当に困っている顔をしているのを見て本当の話だと信じた。

「そ、それは残念な事ですね。ところで今は何で収入を稼いでいるんですか?」

「えーと、主にスーツアクターの仕事で稼いでいます。」

ヤーゴのやっている仕事を聞くと、リンディ達はヤーゴが悪人ではない事がわかってきた。

「成る程、ところでそれってお給料は幾らしますか?」

「それが安月給なもので本当に困っています。ここ最近は体を動かしてばかり碌に眠れやしませんよ。」

リンディはヤーゴが今やっているスーツアクターの仕事に不満を持っていると聞くと、リンディは目を輝かせた。

「なら、私達時空管理局に雇われてみませんか?」

「へ?」

「か、母さん⁉︎」

クロノはいきなりリンディがヤーゴをいきなりスカウトに持ち込んできた事に驚いた。

「実は私達は時空管理局というこの銀河の平和を守る仕事をしています。」

リンディはそう言って、ヤーゴに名刺を渡してきた。

「銀河を守る仕事・・・・・。」

「はい、それで今この地球には仕事で来ているんです。」

「・・・・・その話を詳しく聞かせてください。」

ヤーゴはリンディが真剣な表情で話している事に気付き、ヤーゴも真剣に話を聞くつもりだった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「というのが、今回来た目的です。」

「成る程、闇の書か・・・・・。」

ヤーゴはリンディ達が闇の書という世界を壊滅させるほどの力を持つ本とそれを所持する者がいると聞くと、

「いいでしょう、私もたった数年ですが、この海鳴の平和を脅かす者はこの私が成敗しましょう!」

「いや、成敗するのではなく逮捕が目的なんですけどね。」

ヤーゴはニニック達以上に正義感が強いため、闇の書を探しているリンディ達と協力することにした。

「まぁ、取り敢えずこの話は置いておいて。そろそろ晩御飯にしますが、ヤーゴさんも一緒にいかが?」

リンディはヤーゴに晩御飯を誘うと、

「それなら、私が晩御飯を作りましょう。」

ヤーゴが席を立ち、リンディ達にそう告げた。

「え、でも「あたしは良いと思うよ。」アルフ?」

フェイトはお客であるヤーゴに料理をさせてはいけないと思い止めようとしたら、アルフはヤーゴが料理を作る事に賛成だったようだ。

「実はさっきまでヤーゴの料理を食べていたんだ。そしたら物凄く美味かったんだよ。」

「アルフがそこまで言う程なら、お願いしてもいいかしらね?」

リンディは珍しくアルフが他人が作った料理にこだわっているところを見て、ヤーゴの料理の腕を信じる事にした。

「では、キッチンを借りますね。」

「あ、私も手伝います。」

ヤーゴとエイミィはキッチンへ向かった。

「それにしてもアルフ?」

「?」

リンディはアルフに話しかけた。

「貴方・・・・・彼の事が好きなんでしょ?」

「なっ///⁉︎」

アルフはリンディにそう聞かれると、顔を真っ赤にした。

「な、何を言ってるんだい⁉︎あたしがヤーゴの事が好きな訳「私はヤーゴさんなんて一言も言っていないわよ。」あ///」

「その感じからすると、当たりにみたいね。」

リンディは顔をニヤニヤしながらアルフに詰め寄った。

「あ、あたしはただ、あいつの料理が好きなだけだから‼︎ただそれだけだから‼︎別にあいつが好きなんてこれっぽっちも思っていないからね!!」

アルフは必死でそういうが、リンディはニヤニヤ顔をやめなかった。

「わかったわ。取り敢えずそうしとくわ。」

「絶対わかっていないでしょ⁉︎」

アルフはリンディがまだ勘違いしている事に気付いていた。

「アルフ。」

「フェイト、そうだ!フェイトならわかってくれるよね。」

アルフはフェイトなら自身の気持ちを理解してくれると思ったが、

「ヤーゴさんと末長くお幸せに。」

「フェイトォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!?」

アルフはフェイトも勘違いしている事に気付いたのであった。














「先程から、リビングが騒がしいですね。」

「まぁ、いつもの事ですから気にしないでください(全く、アルフも素直になればいいのにね・・・・・)」

ヤーゴとエイミィはそう言って、料理を作り続けるのであった。
そしてアルフがヤーゴに対する気持ちに気づくのは約半年後であった。



特に無し。

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第28話 大いなるポンタを持つ配達員とおっぱい星人はやて

投稿に遅れて申し訳有りません!
実は学校のテストの点数があまり良く無く、追試を受けていましたが、もう大丈夫です。
これからは少しずつ投稿のペースを上げていきたいと思っております。
それでは本編をどうぞ


「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」

ズバァァァァン

「ぶっ潰れろぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!」

ズガァァァァァァン

「でぇぇぇぇぇやっ‼︎」

バギィッ ベギッ バギィィィン

ニニックがバニングス家と月村家に手紙を置いて数日が経ち、シグナム達は夜中に別の惑星に転移して闇の書の蒐集活動を再開して居た。

「ギギギィィィィィィィィィィィィィィィ!!!!」

そして、今回の対象は辺境の惑星に存在する狂暴な食肉植物であった。

「くっ!中々しぶとい奴だ。だが、これならどうだ!」

シグナムは食肉植物を一気に倒そうとレヴァンテインを握る左手に力を入れた。

「レヴァンテイン!シュラゲンフォルム!」

ガシュン

レヴァンテインはカートリッジの弾を射出すると、レヴァンテインの刃が連結刃の様に変形してリーチが長くなった。

「ハァァァァッ‼︎」

シグナムはレヴァンテインを鞭の様に操り、その長さと予測不能な動きを利用して食肉植物から生える沢山の触手を斬り裂いた。

「ギギギギギッ!!!」

食肉植物も負けじと、地面に隠して居た根を地上に出してシグナムを攻撃しようとしたが、

「鋼の軛、デヤァァァァァァァァァアッ!!」

ザシュ ゾシュ ザス ザシュ

其処へザフィーラが食肉植物の周りから三角錐の槍を生やして、残った根や触手を斬り落とした。

「トドメはあたしが貰うよ‼︎」

ヴィータはグラーフアイゼンを振りかぶり、そのまま食肉植物目掛けて突っ込んで行こうとした瞬間、

「グレートサイヤマンZキイィィィィィィク!!!」

バギィィィィィィィィィィィィィィィィン

「ギギィィィィィィィィィッ!!!」

其処へグレートサイヤマンZが現れて、目にも留まらぬ速さで食肉植物に渾身の蹴りを食らわして倒してしまった。





「「「・・・は?」」」

シグナム達はいきなりの事で状況を飲み込めなかった。それもその筈先程まで良い感じに戦って居たところでヴィータがトドメを刺そうとしたらグレートサイヤマンZが割り込んでトドメを刺されてしまった。

「ハッハッハッハー!正義は勝つ‼︎」

「何が正義は勝つだ馬鹿野郎‼︎」

ヴィータはグラーフアイゼンでグレートサイヤマンZを叩こうとしたが、

「おっと!」

パシッ

グレートサイヤマンZはグラーフアイゼンの柄の部分を難なく掴んで攻撃を防いだ。

「ハッハッハッハッ!私が前回同様にハンマーでやられる訳が無い「バギィ」あだっ!?」

グレートサイヤマンZは高笑いをしてヴィータに隙を見せた瞬間、ヴィータは右手に魔力を込めて、グレートサイヤマンZの頬を殴った。

「おいニニック!お前がそいつの息の根を取った所為で魔力を蒐集する暇が無かったじゃねぇか‼︎」

ヴィータはグレートサイヤマンZもとい、グレートサイヤマンZに変身しているニニックに怒っていた。そもそもこの戦いは悪魔でも対象の生命体の魔力を蒐集するのが目的なのにその生命体の息の根を取ってしまったら目的の魔力を蒐集できないのであった。

「ま、待ちたまえ‼︎あの植物は倒してしまったが、まだ微かに生きているから蒐集出来る筈だ!それと私はグレートサイヤマンZなんだが。」

グレートサイヤマンZは倒した食肉植物に指を指すと微かに動いていた。

「・・・ま、この状態なら魔力を蒐集出来るか。」

ヴィータはグレートサイヤマンZを放して、闇の書を取り出した。

「魔力・・・蒐集。」

ヴィータはそう呟くと、食肉植物の魔力が闇の書に蒐集され、闇の書に新たなページが刻まれた。

「おい、ニニック。お前はもう少し加減したらどうだ?」

「そう言われても、今の痩せた肉体だとどうも力を制御しにくいんだ。」

ニニックは夜中にシグナム達と共に別の惑星の異生物達の魔力やエネルギーを蒐集の手伝い等をしていた。そして、本来味方である管理局に自分が手伝っている事がバレないようにグレートサイヤマンZのコスチュームを着て活動していたのであった。

ニニックの肉体は現在やや痩せており、力が結構弱くなっている為、先程の食肉植物も手加減すると逆に返り討ちに合う可能性があったのだ。

「そうか、なら早く元の体に戻るかその体に慣れなければならないな。」

「そうだな。それに今日はこのぐらいにしておこうか。それとそろそろ帰らないと管理局に俺たちの行動を察知される可能性があるからな。(それにしても、日に日に体が弱っているような気がするが・・・・・まぁ、気の所為だろうな。)」

ニニックは何か体に異変を感じたが、対して気にせずとシグナム達と合流して地球に転移するのであった。











しかし、この異変が後にニニックの体にとんでもない事を巻き起こすのであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そしてある日、八神家の玄関の前でトラブルが起きていた。

「貴様!何者だ⁉︎」

「・・・・・・。」

玄関の前にはレヴァンテインを構えた戦闘モードのシグナムとそのシグナムの前にいるのは宅配業者の服を着た桃色の肌をした宇宙人がいた。
なんなんだコイツ。マジでなんなんだ。正に怪しいを絵にして表したような感じの宇宙人を前にシグナムは冷や汗をかいてしまう。


「さっさと答えろ!」

「・・・・・・」

シグナムはレヴァンテインを相手の首元に突きつけるが、その宇宙人は顔色をひとつも変えずシグナムをただ見ていた。すると、

「どうしたんやシグナム?」

「主人!来てはいけません‼︎」

先ほどの騒ぎが気になっていたはやてが家の中から出て来た。

「な、なんや、そんな大声を上げたらご近所迷惑やで・・・ん?其処にいるのは誰や?」

「・・・・・」

「ひょっとして宇宙人なんか?」

はやてはシグナムと向き合っているピンク色の宇宙人の存在に気づいた。
はやては何だコイツは?と思った。まるでギャグ漫画から飛び出して来たような変なデザインで逆にどう反応すれば良いか困ってしまう。

「主人、この者は先ほど自分の事を宅配業者と言っておりました。」

「た、宅配業者?この宇宙人が?」

はやてが目の前にいる宇宙人は宅配業者だということが信じられなかった。もちろんシグナムもだ。
そもそもコイツが宅配業者と言う事が信じられないのだが。もしこんな宅配業者なんていたら嫌を通り越して呆れるレベルだろう。

「はい、しかもこの者が持って来た荷物はニニックの荷物だと言っております。」

「え?ニッ君の荷物?」

はやては謎の宅配業者が持って来たニニックの荷物に興味が湧いたようだ。しかし、シグナムはニニックの荷物なんかよりも宇宙人のある部分に興味があった。

「しかし、この者は仮に宇宙人だとしても怪しすぎるんです。」

「え?何処が怪しいんや?宇宙人を除けば怪しいところなんて無いと思うんやけど。」

「いいえ、この者は何やら胸元辺りに何かを隠しているようです。」

「胸元?」

はやてはシグナムが言った胸元部分を確認すると、其処には異様に膨れ上がった何かがあった。


(え?何?何や?あの「謎の出っ張り《デカイ乳首》」は⁉︎)

はやては生まれ持った能力である煩悩《おっぱいセンサー》で、宇宙人の胸元に存在する謎の出っ張りが膨れ上がったのデカイ乳首だと思っていた。

「主人はやて、奴はきっと彼処に凶器を隠していると思われます。」

対してシグナムの生まれ持った能力である騎士道《バトルジャンキー》では、胸の部分にあるのは爆弾か銃、もしくはナイフなどの小さい武器を隠しているのかと思っていた。

「えー?私の場合あの出っ張りは馬鹿にデカイ乳首やと思うんやけどな。」

「ちくっ!?あ、主人‼︎な、何を言っているんですか!?」

シグナムは真っ昼間から堂々とデカイ乳首と言い放ったはやてに恥ずかしくなり顔を真っ赤にしながらツッコミを入れた。

「え?でも、胸の部分にある出っ張りってカイ乳首しか思い浮かばへんで。」

「だ、だからその様な発言は外では控えて下さい‼︎」

シグナムはまたしてもデカイ乳首を口にしたはやてを注意するが、全く効果はなかった。

「なぁ、宇宙人さん、その胸にあるのはデカイ乳首なんやろ?」

「主人それ以上の発言はやめて下さい‼︎恥ずかし過ぎます‼︎」

はやてはシグナムの注意を無視してまたしてもデカイ乳首と発言した。

「・・・・・・」

「あれ?」

謎の宇宙人ははやての質問を答えず、シグナムをまるで目で殺す様に一点集中して見ていた。

「もしもーし、宇宙人さん聞こえとるんかいな?」

「・・・・・・」

はやては宇宙人に話しかけるが、宇宙人は石像の様に体や顔を動かさず、全く喋ろうとはしなかった。

「おっかしいな〜?なんで何も反応せぇへんのやろ?」

「主人、ここは一先ず家の中に居てくださ「おい、2人ともさっきからどうしたんだ?」っ、ニニック!」

はやて達に話しかけてきたのは先程からはやて達の話が気になって家の中から出てきたニニックであった。

「ちょうど良かった。ニニック、コイツはお前の知り合いか?」

シグナムは先程の宇宙人の姿をニニックに見せる。

「あれ?おまえは確か・・・。」

「この宇宙人を知っているのか⁉︎」

「えぇ・・・ホンマにこの宇宙人さんがニッ君の知り合いなんか?」

シグナムはニニックが本当に顔見知りだということは信じられなかった。
そしてはやての場合はこんな何処の馬の骨の宇宙人が知り合いだと思うと軽く引いた。

「ああ、コイツは宇宙規模の宅配事業を行っている社員のモナカだ。」

「「モナカ?」」

2人は目の前の宇宙人の名前がモナカだと聞くと、お菓子のモナカを連想させた。

「ひょっとしてこのモナカっていう宇宙人は○ンパンマンみたいに顔が食べ物で出来とるんか?」

はやては名前の様に○ンパンマンの如く頭が食べられるのかと考えて居た。

「いや、そんな事できねぇよ!取り敢えず、コイツは今気絶しているから中に入れてもいいか?」

「え?モナカさんって気絶してんの⁉︎」

「この状態で⁉︎」

シグナムとはやてが先程からモナカは無口な性格かと思って居たが、まさか気絶してたとは思ってもみなかった。

(まさか、仁王立ちの状態で気絶してもなお、鋭い眼光で私を睨むとは・・・・・このモナカという者は中々の強者かもしれない。後で手合わせを願おう。)

シグナムはモナカを強者と思った。しかし、モナカは実際戦いに関しては素人である。モナカは目の前でとんでもない事を目にするとすぐ気絶してしまう為精神的にも弱い存在であった。そして、この後シグナムがモナカの実力を知って落ち込むのは言うまでもなかった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ご、ご迷惑をお掛けしました。」

「ああ、気にすることはないぞ。」

ニニック達はモナカを家に入れた後、中に居たザフィーラ達もモナカを見て初めは警戒をしたが、ニニックにモナカの実力を聞いて直ぐに警戒を解いた。

「それにしても、シグナムの奴はさっきからなんで其処の隅っこでこの間俺がやった様に体育座りして落ち込んでいるんだ。」

「・・・・・・・」

ニニックがそう言うとモナカの実力を見極められなかったシグナムの方を向いた。

「まぁ、シグナムは前にニニック君の言った宇宙には強い者が沢山いるって言葉を思い出して、最近この地球にやってくる宇宙人との戦いを備えて色々と敏感になって居たのよ。」

それもその筈だ、この間ニニックを簡単に操る事が出来るトワとトワが作り出したミラに、その2人によって連れてこられたブロリーと呼ばれる狂暴なサイヤ人やトワとミラの悪行を止めるためにやって来たタイムパトローラー達などの存在をシグナム達は間近で見て、怪しい奴を見かけたら警戒するという思考になっていた。

「あのぉ、ニニックさん。ここに受け取りのサインを書いてください。」

「ああ、わかった。」

ニニックはモナカが渡して着た紙にサインを書き込んだ。

「毎度、ありがとうございました。」

モナカはそう言って荷物をニニックに渡した後、玄関から出て行き、運送会社のある惑星へ帰って行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「さてと、早速開けるか。」

ニニックはモナカから受け取った荷物の箱を開けると、中に入っていたのは戦闘服一式と新型スカウターと宇宙船の鍵であった。

「お、あるぞ新しい宇宙船の鍵がちゃんとあるぞ!」

ニニックは新しい宇宙船の鍵があった事に大層喜んだ。

「新しい宇宙船の鍵?そういえば、ニニック君は前まで持っていた宇宙船はどうしたの?」

「そういえば、あれ以来全く見てないよな。」

シャマルとヴィータは以前見たニニックの宇宙船がなくなっている事を知らなかったのであった。

「実は、俺の宇宙船があれ以来全く見つからなくって困っていたんだ。」

「だからと言って、そう簡単に新しいのに乗り換えるのかよ⁉︎」

ヴィータは無くなったものを探さず、あっさりと新しい宇宙船を買った事にニニックに呆れていた。

「しょうがないだろ、俺はこう見えても銀河パトロール隊員、つまり宇宙の警察だぞ?そんな俺が銀河パトロールに紛失届けを出したら同僚達にみられて気不味い状態になるんだぞ。」

「え?・・・う〜ん?」

シャマルは想像した。仮にニニックが自身の職場に自身の宇宙船の紛失届けを提出する時、他の隊員達からそれをみられて暫くネタにされるであろうと、

「それもそうね。」

「え、良いのかよ⁉︎」

シャマルはニニックの言い分に納得したが、ヴィータは納得していない模様。

「ヴィータちゃん、ニニック君の状況をヴィータちゃんに例えるとするなら・・・。」

「例えるとするなら・・・・・?」













「駄菓子屋さんでアイスを買おうとしたら、そこでなのはちゃんって子に偶然会ってしまう程の気不味さよ。」

「確かに不味いな‼︎」

ヴィータはニニックの気持ちがシャマルの例えによって理解出来た。

「ところで鍵はあるが、肝心の宇宙船は何処にあるんだ?」

ザフィーラはニニックが新しい宇宙船の鍵を手に入れたことを理解したが、肝心の宇宙船本体は何処なのかと聞いてきた。

「宇宙船の登録は色々と掛かるから、先に鍵が送られてきて宇宙船本体が届くのは・・・・・クリスマス辺りだな。(全く、新しい宇宙船は車検や保険の登録で色々と面倒くさいんだよな〜。)」

どうやら、宇宙船は普通の車同様に車検や保険などの手続きが必要らしいから、届くまでは時間が掛かるようだった。

「そうなんか・・・・・そうや!」

すると、はやてが何かを思い付き、ニニックに向き合った。

「ニッ君、宇宙船が届いたら私にも乗せてはくれへんか?」

「へ?俺の宇宙船に?」

はやては目を輝かせながら、ニニックの宇宙船に乗りたいと相談した。

「は、はやてちゃん?いきなり何を言っているの?」

ヴォルゲンリッターの代表としてシャマルが急にはやてがニニックの宇宙船に乗りたいと言い出した事に驚き、その訳を聞く。

「だって、いつもニッ君やシャマル達は深夜に別の星に行ってるやろ?私だって行ってみたいんや!」

「駄目よ、他の管理外世界は色々と危険な生命体がいるから、そんな観光気分で連れて行けないわ。」

はやては駄々をこねるが、シャマルは危険だと注意するが、

「良いじゃねぇかシャマル。」

「ニニック君⁉︎」

シャマルははやての身を1番に考えているニニックが乗せても良いと言ったことに驚いた。

「要するにあれだろ?はやてを危険な目に遭わせなければいい話って事だろ?なら、俺がはやての身を守りながら宇宙旅行すればいい事だろ。」

「え、ま、まぁ、そうね。」

確かにそうである。シャマルははやての身に何かがあってはいけない為に宇宙船に乗せないようにするが、逆に自分達より強いニニックがはやてを守ったら例外を除いて外敵を必ず排除する事が出来ると思い、ニニックの言うことについ納得してしまった。そして、それを聞いたはやてがはしゃぎだした。

「ニッ君おおきに!あー、クリスマスが楽しみやわ〜。」

はやてはニニックの新しい宇宙船に乗れる事に楽しみにするのであったが、

「あ、そうやシグナムは何処へ行きた・・・い・・・・ん・・・・。」

はやてがシグナムに何処の星へ行きたいか、相談しようとしたが、







「・・・・・・・・」ズーン

部屋の隅っこで未だにシグナムは立ち直れていなく、はやての話を全く聞いていなかった。そしてそれを見て痺れを切らしたヴィータがシグナムの肩を叩きながら話しかけた。

「おい、シグナムいつまでも部屋の隅っこで黄昏ていないで、偶にはあたし達の話にも付き合えよ。」

ヴィータはシグナムにも話に参加するように言うが、

「ぶつぶつ・・・・どうせ戦闘狂の私が話に参加しても主人の邪魔になるだけだ・・・・・。」ズーン

滅茶苦茶に落ち込んでいた。どうやら未だにモナカを強者だと勘違いしていた自身の観察眼を気にしているようだ。

「はやて、全くシグナムが話を聞いてくれねぇぞ。」

ヴィータはシグナムが全く話を聞いてくれない事に呆れて、はやてにどうするかと聞くと、

「しょうがないな、ならここは私に任せておくんや。」ワキワキ

はやては落ち込んでいるシグナムの方を向き、両手の指を細かく動かした。

「ニッ君、ちょっと私をシグナムの背後まで近づけてくれへんか?」

「?・・・別にいいが、何をするんだ?」

「何って、見てればわかるで。」

「?」

ニニックは訳の分からぬまま、はやてが乗る車椅子をシグナムの背後に近づけた。そしてはやてはシグナムの背後に近づくと、目を光らせてそのまま両手をシグナムの方へ伸ばすと、









むにょん

「ひゃん⁉︎/////」

シグナムの胸を鷲掴みした。

「え⁉︎」

「なっ⁉︎」

「「あ!」」

それを見ていたニニック達ははやてがいきなり起こした行動に一瞬声をあげて戸惑う。

「おお〜、やっぱりシグナムのおっぱいはデカくて、張りがあって、揉み甲斐があるな〜。」もみもみもみ

「あ、主人、や、やめっ⁉︎んん!・・あんっ!」

シグナムは先程から黄昏ていたため、背後にいたはやての存在に気付かず、はやてに背後から胸を揉まれていた。

「・・・・・シャマル。」

「何かしらニニック君?」

ニニックははやてがシグナムの胸を揉むところをちょっと引きながら、シャマルにある事を聞く。





「はやては・・・・もしかしておっぱい星人じゃ無いのか?」

「お、おっぱい星人って何⁉︎もしかしてはやてちゃんは地球人じゃ無いの⁉︎」

「いや、地球人なんだけど。(厳密に言えば関西人なんだがな。)」

おっぱい星人とはシャマルにとって聞きなれない言葉であった為、おっぱい星人を宇宙人だと勘違いしていた。そもそもおっぱい星人とは女性の胸の大きさを問わず、おっぱいが大好きな人を指す言葉である。ニニックがその事をシャマルに教えると、シャマルは深く考え始めた。

「まさか、はやてちゃんが・・・・・・・。」

シャマルは否定しようとしたが、自身もニニックと会う前ははやてに胸を何故か慣れた手つきで揉まれた事があり、否定できなかった。

「お前らはどう思うんだ?ザフィーラにヴィ・・・・・てっ、居ねえ⁉︎」

ニニックは隣にいるザフィーラとヴィータにも意見を聞こうとしたが、2人はいつの間にかリビングから消えて居た。

「あいつら!面倒な事を俺たちに押し付けて逃げやがったな⁉︎しかも俺にバレない様に気配を消していきやがる!」

ニニックはザフィーラとヴィータの気を探そうと意識を集中させるが、

「ほれほれ、ここら辺が気持ちええやろ?」

「ああん!そ、そこは、んんっ!」

はやてに胸を揉まれているシグナムは何処ぞのエロゲーに出てくるヒロインの様な喘ぎ声を立てて意識を集中する事ができなかった。

「「・・・・・・」」

それを見ていたシャマルとニニックはそろそろはやてを止めようと動いた。

「おいはやて、そこまでにしておけよ。」

ニニックは車椅子を掴みはやてをシグナムから離した。

「なんやニッ君、こう言うのはニッ君も興味あるやろ?」

はやてはまだ揉み足りないと、言い足そうに手つきをいやらしく動かしていた。

「悪いが、俺はそう言うのには興味がないんだよな。」

「ええええっ!?そんなアホな⁉︎」

はやてはニニックは例え宇宙人でも人並みの性欲を持ち合わせていると思っていたらしいが、ニニックや他のサイヤ人は性欲をあまり持たないのである。

「あ!ま、まさかニッ君って・・・・・。」

「お、おい、なんで顔を青ざめているんだよ。」

ニニックは急に顔を青ざめたはやてにやや驚き、顔が青い理由を聞くと、

「ニ、ニッ君は・・・・・ホモなんか!?」

「何故そうなる!?」

はやてがニニックがホモだと思ってしまうのは、いつもザフィーラと風呂に入った後、ザフィーラが顔を赤く染めていたからである。

「俺はホモじゃねぇよ!普通に女の子が好きなんだよ!」

「え〜?ホンマか?」にやにや

はやてはニニックを煽る様にホモ呼ばわりするのが面白くなり悪い笑みを浮かべた。それを見たニニックは頭がカチンときた。

「・・・・・そうか、そこまで言うなら証拠を見せてやるよ。」

ニニックは半分はやてに怒りながらそう言うと、右手をはやての胸に近づけると、







もにゅん

「「・・・・・・へ?」」

はやてとシャマルはいきなりの出来事な為、脳の処理速度が追いつかなかった。それもそのはず、何せニニックがホモではないと言う証拠を見せる為に、はやての成長途中の胸を右手で揉んだのだ。そして、暫くしてはやてはニニックに胸を揉まれている事を認識すると、顔を赤く染めた。

「これで良いだろう?」

「・・・・・・・」

ニニックははやての胸を揉んだ事を証拠に、自分はホモではないとアピールするが、はやては先程から黙ったままで居た。

「あれ?ひょっとしてまだ認めてくれないのか?なら、もう少しだけも「い・・・」・・・い?」










「イヤァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

バチィィィィィィィン

「い゛い゛い゛い゛でぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ゛!!!」


その日、はやての叫び声と共にニニックの右頬に真っ赤な紅葉の様な痣が痛痛しく浮かび上がるのであった。そして、これを機に、ニニックは性欲というものを学ぼうとしてシャマルに教わろうとしたが、今度はシャマルに左頰を叩かれるのであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、ニニックがはやてにビンタされた頃、テスタロッサ家になのは達や銀河パトロールに時空管理局のメンバーが集まって、闇の書とヴォルゲンリッター達の居場所をどうやって探すか、話し合おうとして居たのだが、リンディは今アースラに戻っている為この場には居ない為、進行係はエイミィが務めることになったのだが、

「お初にお目にかかりますターブル王子、私は惑星ベジータで調査班の部隊に属して居たヤーゴと申します。」

「あ、あの、ヤーゴさん!皆さんが見ていて、恥ずかしいので僕に対して跪かないで下さいよ!」

テスタロッサ家の隣に住むヤーゴがターブルと出会って、テスタロッサ家に集まっていたなのは達の前で跪いて居た。

「ターブルさんって王子さまだったの⁉︎」

なのは達はターブルやニニックがサイヤ人と言う宇宙人だと言うことはあらかじめ知っていたが、見かけがやや気弱そうなターブルが王子だと言うことは知らなかった為、驚いていた。

「え、ええ、一応惑星ベジータでは王子をしていましたが、惑星ベジータが無くなった為、王子の位なんて意味がないんですけどね。」

そう、ターブルは惑星ベジータの王子であるが、肝心な惑星ベジータが無くなってしまった為にターブルの位は何も意味は無い・・・・・筈なのだが、

「いいえ、そんな事はありません。惑星ベジータが無くなってもサイヤ人がいる限り、ターブル王子の位は消滅しません。」

「ええ・・・・。」

ターブルはヤーゴの自身に対する忠誠心の高さに少々驚いていると、

「お、おいターブル。ひょっとしてこいつもサイヤ人か?」

アリサに無理矢理連れてこられたジャコはターブルに対して跪くヤーゴに少々ビビって居た。

「おっと、皆さんに自己紹介をさせていただきます。私の名はヤーゴ。生まれは惑星ベジータのサイヤ人です。因みに年齢は今年で18歳です。」

ヤーゴはまだ自身のことを知らないジャコ達に軽く自己紹介をした。

(このヤーゴというサイヤ人はやけにターブルの忠誠心が高いな・・・・・・はっ!も、もし私がターブルやニニックのことをこき使っていることがバレてしまったら・・・・!)

〜妄想〜

「うぇーん、ヤーゴさん!ジャコさんが僕の手柄をいつも持っていくんですよ!それに、いつもパシリにされてて辛いよ〜、厳しいよ〜、悲しいよ〜!」

「なんですと!?この下等生物がっ!!サイヤ人の王子であるターブル王子になんて事をっ!!血祭りに上げてやるぅ!」

「ま、まっ「くたばれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇえ!!」ギィヤァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

〜妄想終了〜

(そ、それは不味い!!)ガタガタガタガタ

「「?」」

ジャコはヤーゴがターブルの今までの扱いがバレたら殺されると思い、恐怖を感じ体を震わせて居た。その所為で元から青かった顔が更に青くなり、体の皮膚と同じ紫色に変わってしまい、あまりの恐怖に気絶して、ヤーゴがソファに寝かした。

「はいはい、皆さんこちらを注目して。」

すると、エイミィが手を叩き全員はその音に反応してエイミィの方へ振り向いた。

「これから、闇の書について色々と作戦を行うけど、ヤーゴさんは昨日知り合ったばかりだから、闇の書と守護騎士達について改めて説明させて貰うわよ。」

エイミィはそう言って、空中にモニターを出現させて闇の書の説明とこれからの作戦を行い始めようとしたが、

「あのエイミィさん、ユーノ君がまだ来てませんよ。」

なのはがユーノがまだ来ていない事を指摘すると、周りにいたフェイト達もユーノがいない事に気付く。

「言われてみれば、確かにユーノが来ていない。」

「たくっ、何やっているんだい彼奴は?」

フェイト達はユーノは何故まだ来ていないのかと疑問に思っていると、その訳をエイミィが答えた。

「ユーノ君は今無限書庫で闇の書についての情報を集めているところよ。」

どうやら、ユーノは無限書庫という図書館で闇の書に関する資料を集めているようだ。

「ユーノが帰って来たら、持って来た情報や資料を元に闇の書についての作戦を始めるから、その事を忘れずに。と言うわけでエイミィ、作戦の続きを頼む。」

クロノがユーノが帰ってきた後の事の説明を終えると、エイミィに中断した作戦会議を再開するように頼んだ。

「オッケー!それじゃあ作戦会議を再開するけど、先ず闇の書は私たち管理局ではロストロギアに認定されている古代ベルガに存在していた遺産って、事は皆んなは知っているよね。」

コクリ

ヤーゴを除いた全員は頷きヤーゴはメモを取り始めた。

「そして、この闇の書には守護騎士という人の形をとったプログラムが存在していて、その存在目的は闇の書のページを埋める事とその主人を護衛する事よ。」

エイミィはそう言うと、モニターにはシグナム、ヴィータ、シャマル、ザフィーラの4人が映し出された。

「この4人は今まで管理局の魔導師や管理外世界に存在する魔力を持った生物を襲っているけど、最近になっては仮面を付けた謎の青年が現れては守護騎士達の手伝いをしているわ。」

そう言うと、仮面を付けた謎の青年2人組みが映像に映し出される。

「瓜二つなんですね。」

ヤーゴはそう呟くと、周りにいる皆も頷いた。

「そして、最近になって海鳴市に徘徊しているサーチャーにとある映像を入手したわ。」

「とある映像?」

なのは達はそれが何なのかと気になった。

「ええ、見た方が早いわ。」

エイミィはモニターにサーチャーの録画した映像が映し出されると、











グレートサイヤマンZが仮面を付けた青年と戦っていた。

「・・・・ヒーロー?」

映像を見たアリサはそう言うと、その場にいた全員も同じ反応を示した。

「そうだ、最近になってこのヒーローの様な服を纏った少年が守護騎士達と共に魔力を集めている様なんだ。」

クロノはそう言うと、エイミィにグレートサイヤマンZの映像を皆んなに見せる様に頼み、エイミィもそれに答える様にモニターにグレートサイヤマンZの戦闘映像を見せた。

「彼は何者かは知らないけど、どうやら魔法は使って無いらしいのよ。」

「え?どうしてわかったんですか?」

すずかは何故魔法無しで戦っているのかがわからなかった

「一応、魔力測定器と言うものを使って測ったところ、魔力は全く感じなかったのよ。」

エイミィはそう言うと、アリサは何かを思い出したかの様な顔をした。

「つまり、気って奴を使っているわけ?」

「その可能性は高いけど、ターブル君はどう思う?」

エイミィはターブルの意見を聞こうと話しかけたら、

「・・・・・・」

ターブルは顔が青ざめ、汗をかきながら、明後日の方向を見て居た。

「ターブル王子、エイミィさんが呼んでいますよ。」

「・・・・あ、あっはい、お、恐らくそうですね・・は、はは・・・・。」

ターブルは苦笑いをしながらエイミィの問いに答えた、

「やはりか、取り敢えずこの男の力や君たちの扱う気の力は僕たち管理局にとっても未知数だから、この男の対処は押しつける様で悪いが君たちにやって欲しい。」

クロノはそう言って、ヤーゴとターブルにグレートサイヤマンZの相手をして欲しいと頼みヤーゴはすぐに「OK!」と答えるが、

「ハ、ハイ、ワ、ワカリマシタ。」

「た、ターブル王子?どうなされましたか?」

対してターブルは目のハイライトが消え、片言で返事をする。そして、ヤーゴは先程からターブルが可笑しいと気づき、風邪なのではと思い、ターブルの額に手を当てて熱を測るが、

「・・・・・・特に風邪を引いているわけでもありませんですが・・・・・大丈夫ですか?」

「あ、大丈夫・・・・・です?」

「何故疑問形で返答するんですか⁉︎・・・・・体調が悪いのでしたら、少し外の空気を吸いに行っては?」

ヤーゴはターブルが風邪を引いていないが、調子が悪いのは確信していた為、気分変換に外の空気を吸いに行くことを提案した。

「・・・・・では、少し気分変換に席を外しますね。」

ターブルはそう言って気分変換をする為、外へ出るのであった。そして、その後ろ姿を見ていたヤーゴは「ターブル王子は恐らくお腹が空いているのでしょう、少し早いですけど私は隣にある私の部屋に戻って料理を作ってきます。」と言って、前回アルフによって破られた壁の大穴を通ってヤーゴが住んでいる部屋へ向った。あと、アルフもヤーゴの手伝いがしたいと言ってヤーゴの後をついていった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、外に出たターブルは頭を抱えて悩んでいた。

(何やっているんですかニニックさんは!?)

どうやら悩んでいた原因はニニックがグレートサイヤマンZとしてシグナム達の手伝いをしていた事にあった。というよりも何故ターブルがグレートサイヤマンZの正体を見破ったのかと言うと、先程の映像に出ていたグレートサイヤマンZが行なっていた攻撃と技が丸っ切りニニックの物と同じだからであった。

(僕はいつも組み手や技の特訓をする時はニニックさんと一緒にやっているから直ぐ見分けがついたけど、あまり戦闘する場面を見ていないジャコさん達はわからなかったのが、幸いでした。仮にもしもジャコさん達にバレたら一生ネタにされるに違いない!!)

確かにそうである。ジャコはニニックの事を自分の都合の良い金ヅルと思っている為、バレたらグレートサイヤマンZがニニックの弱みとなり、それを餌にジャコはニニックを舎弟扱いするのが目に見えていた。

すると、ターブルは何かを思い出したかのように懐からニニックが送ってきた手紙を取り出し、中身を読み出した。

(と言うか、この間出した手紙でちょっとヒーローをしてくるって一言が書かれていたけど、これの事だったか。)

ターブルがそう思いながら、一言しか書かれていない手紙を見ると、確かに"ちょっとヒーローしてくる"と書かれてあった。

(はぁ〜、取り敢えずあの変な格好をしたニニックさんとあったら、ちゃんと話を聞かせてもらわないといけないな。・・・力づくでも!)

ターブルは場合によってはニニックと戦うかもしれないと思ったが、寧ろその方が良いと思っている。その訳はターブルは元は非戦闘タイプだったが、ナメック星の最長老さまのおかげで、潜在能力が引き出された為、戦闘力はその時のニニックの約3、4倍も手に入れた為、トワ達に操られた状態では無く、正気のニニックと戦ってみたいと思っていた。

ガチャ

「ターブル王子、少々昼には早いですが、食事の用意が出来ましたからどうぞこちらへ。」

すると、テスタロッサ家の隣にあるヤーゴが住む部屋の扉からヤーゴが出てきて、食事の準備が出来たと報告してきた。対してターブルは何故料理を今食べるのかと不思議に思ったが、ターブルは礼儀正しい性格をしている為、ヤーゴの料理を食べる事にするのであった。











この後ターブルがヤーゴの料理を食べて、ヤーゴの料理の虜になる事は言うまでも無かった。



モナカ(?歳)種族ワガシ星人

戦闘力5

惑星ワガシという星に住む宇宙規模の宅配業者の社員をやっている青年?性格は静かで温和な性格をしており、物凄く気弱な為、驚くと目を開けた状態で気絶する為、周りからは強いと勘違いされる事が多い。モナカの胸には大きな乳首があり、それがモナカの名前の由来になっている。因みに宇宙規模の配達業を勤めている為、様々な宇宙人と知り合っている。勿論ニニックも利用している為、モナカとは知りあいである。


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第29話 ニニックビルドアップ計画とヤーゴの秘策ファイティングモード

いよいよ、ドラゴンボール超の1時間スペシャルが今週にありますね。悟空vsジレンの戦いは予告で見たところ、とても興奮しますね。しかも、元気玉はいったい誰に元気を分けても貰うのでしょうか?まぁ、大きさ的に元気を分けてくれる人なんて限られていますからね。取り敢えず本編をどうぞ、


はやてとシャマルがニニックの頰を叩いて、数時間が経過していた。今の時間は深夜の一時近く、今回はニニックがシャマルと共に八神家の留守番をする為に残っていた。
そして、留守番をしていたニニックは不機嫌そうな顔ではやてに話しかける。

「・・・・・・はやて一つ聞いていいか?」

「なんやニッ君?」ニコニコ

対してはやては上機嫌で素敵な笑顔でニニックに答えた。

「なんで俺は














ナース服に着ているんだ?しかもワンピースタイプだし。」

そう、ニニックが不機嫌であった原因は自身の今の服装がナース服のワンピースタイプであったからだ。今までニニックはゴスロリやらメイド服やら挙げ句の果てにはスク水を強制的に着せられていた。
しかも、前にも言ったが、ニニックの体の骨格が女みたいになっている為、とてもよく似合っていたのであった。

「だって、今日の昼間に私のおっぱいを揉んだやないか、そのナース服は勝手に揉んだ罰や。」

「いやいや、そういうお前だってシグナムの胸を思いっきり揉んでいたじゃないか⁉︎お前が揉んだシグナムのデカイ胸に比べたら俺の揉んだはやての小さい胸なんて月とスッポンのsおっと。」

ニニックははやての胸が小さい事を指摘すると、はやてが車椅子を使ってニニックを引こうとしたが、ニニックは素早く天井に張り付いて避けた。

「こらー!降りてこんかい‼︎」

はやては自身の胸を馬鹿にしたニニックを殴ろうとするが、天井に張り付いている為、足が動かせないはやてには届かなかった。

「いいぞ、別に降りても。」

ニニックははやてに言われた通りに降りると、はやては「今だ‼︎」と叫び、天井から降りたニニック目掛けて突進するが、

「へ?消えた⁉︎」

なんと、先程まではやての目の前にいたニニックが一瞬ではやての視界から消えたのだ。

「何処や⁉︎何処にいるんや⁉︎」

はやては消えたニニックを探そうと首を回したり、車椅子を移動させてニニックを探すが、一向に見当たらなかった。

「何処へ行ったんやニッ君は?」

はやては急に目の前から消えたニニックを一通り探して見つからなかった事に不安を感じ始めた。

「あら、どうしたのはやてちゃん?」

そこへシャマルがはやてが何かを探している事が気になり、話をかけた。

「シャマル!ニッ君を知らへんか?さっき急に目の前から居なくなってしもうたんや。それで家の中を隈なく探しとるんやけど、全然見つけへんの。」

はやてはシャマルにニニックの行方を尋ねるが、シャマルははやての後ろの方を見ると苦笑いをした。

「どうしたんや?」

「はやてちゃん、後ろを振り向いて。」

シャマルははやてに後ろを振り向くように言うと、はやては言われたままに振り向いたら、

むにん

「へ?」

その音と共に、はやては後ろにいたニニックに左頬を人差し指で刺されていた。

「よ、さっきぶり。」

「に、ニッ君⁉︎いつから私の背後に⁉︎と言うか、いつからいたんや⁉︎」

はやてはニニックが出てきた事にホッとした。内心ではまたニニックがいなくなってしまったのではと思っていたが、ニニックが目の前に現れると、嬉しく思った。

「俺は最初からはやての後ろにいたぞ。」

「え?でも、私は偶に後ろを振り向くけど、ニッ君はいなかったで。」

はやてはそう言って、今までニニックを探している時に、偶に後ろにいないかと振り向いてみたものの、ニニックの影や形が全く見当たらなかったのだ。

「それは俺が気配を消して、はやてに存在がバレないようにはやての死角に隠れていただけだ。」

「そう言う事やったんか⁉︎通りで何処を探しても見つからないとうわけや。」

はやては納得すると、ニニックはシャマルがいた事に気付き話しかけた。

「あ、シャマル。例の件はなんとかなったか?」

「残念だけど、全く解決策が見つかりそうにないの。」

「そうか・・・・・。」ガクッ

ニニックはシャマルと何か相談していたようだが、シャマルの口から解決策が見つからないと言われると、頭をガクッと下げて、落ち込む。

「例の件?なんやそれ?」

はやてはニニックとシャマルが言う例の件が気になり、それが何なのかと聞いてきた。

「それはこれだ。」

「ん?なんやこのノートは?」

はやてがニニックから渡されたのは何の変哲も無いノートであった。はやては外見を確認すると表紙を開き、中の内容を読み始めた。

「えっと、ニニックビルドアップ計画・・・・何やこれは?」

「文字通り、俺の体をビルドアップする計画が書かれたノートだ。」

はやてはニニックの言うビルドアップと言うことがよくわからなかった。

「簡単に言うとニニック君は筋肉をつけたいだけって事なのよ。」

シャマルがはやてにもわかりやすいように説明をするとはやても「成る程」と言って、納得した。

「そう言うわけだ。俺は男としてどうしても前みたいに筋肉がしっかりついた体に戻りたい訳で、このノートを作ったんだ。」

はやてはそれを聞くと、更にノートのページをめくると、一行一行に細かく筋トレの項目が書かれていた。

「まさかやけど、これを1日で全てやるんか⁉︎」

はやてから見たら、この特訓内容はオリンピックなどに出る選手がするトレーニングの量の倍以上の事が書かれていた。はやては仮に自身がこれを1日でやると死んでしまうと思っていた。

「1日そのページを全て?そんなわけないだろ。」

「そ、そうやろうな1日で彼等をす「そのページに書かれているトレーニングを1日で3セットするんだよ。」嘘やろっ!?」

はやてはまさかの3セット分やるとは思っても見なかったが、とんでもなく驚いた。

「と、言いたいが。ここ最近はそれをたった一回しかやっていない。」

「へ?なんで一回だけなんや?」

はやてはこれぐらいニニックにとっては簡単にこなせると思っていたが、今のニニックは一回しかできていない事が意外だと思っていた。

「何故かはわからないが、日に日に体力が落ちている気がするんだ。」

「ひょっとして風邪とちゃうか?」

はやてはニニックがこのトレーニングメニューを3セット分こなせないのは風邪を引いている為、体力が落ちていると思っていた。

「一応此間、石田先生のところに行って軽く診てもらったが、何処も異常は無かったんだ。」

「私もニニック君を診てみたけど、異常は何処にも無かったのよ。」

ニニックとシャマルはその事をはやてに言うと、はやてはある事を思い出した。

「そう言えば、ニッ君が記憶喪失?が治った時に闇の書を持っていたけど、何で持っていたんや?」

「そう言えばそうね。」

はやてとシャマルはその時の事を思い出すと、ニニックもある事を思い出した。

「そう言えば、俺が記憶喪失?が戻った時、なんか知らないが胸の辺りがチクっと針が刺さったような痛みを感じたんだ。」

ニニックはその事をはやてとシャマルに説明すると、再びはやて達は考えたが、

「あー、今の所は全く何も思い付かへんな。」

「残念だけど、私もわからないわ。」

はやてとシャマルは今になって、闇の書を持っていたわけが全くわからなかった。勿論、闇の書を持っていたニニックもだ。

「まぁ、今は思いつかないが、その内に何か思いつくだろうな・・・・・あ‼︎」

すると、ニニックが何かを思い出したかのような動作を行なった。

「なんや?何か思い出したんか?」

はやてはニニックが何かを思い出したかと思っていたが、ニニックは急にリビングのテレビの前に移動した。

ポチっ

ニニックはリモコンの電池ボタンを押すと、テレビの画面が映り、そこに映ったのは、ファイターマンであった。

《ハッハッハッハ!悪を討つ正義の使者!ファイターマン、参上ッ!!》

「ふぅー、そう言えばこの時間はファイターマンの再放送がある事をすっかり忘れていたな。」

「「ズコーッ!!?」」

シャマルとはやてはその場で倒れ込んだ。2人はてっきり、ニニックが闇の書を持っていた訳を思い出したのかと思っていたが、まさかの特撮の再放送の時間を思い出すとは思ってもみなかった。

「ニ、ニッ君、紛らわし事はやめてほしんやけど。」

はやてはニニックに紛らわし事をするのは止めるように注意する。

「悪かった。ところで、一緒に見ないか?」

ニニックはソファに座り、空いている隣の部分をポンポンっと手で叩いて、はやてを招いた。

「・・・・しょうがあらへんなぁ、ほんなら一緒に見ようか。」

はやてはソファの近くに寄ると、ニニックに自身をソファに座らせるように頼み、ニニックははやてに言われた通りにはやてを持ち上げて、優しく隣に座らせた。
シャマルも少しファイターマンの番組に興味が湧き、はやての隣に座って見始めたのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、シグナムとヴィータとザフィーラの3人はそれぞれ別の管理外世界にいる危険生物の魔力を集めていた。
此処は砂漠の惑星、其処にシグナムが魔力を求めてやってきたが、その惑星には水や植物が全く無く、生き物はあまり住んでいなかった。

「・・・・・・・・・・」

シグナムはあたりを暫く見渡すと目を瞑り、何もいないところでレヴァンテインを鞘に収めて、レヴァンテインの持ち手を右手で軽く握り、腰を少し下げて居合い斬りの構えを取る。

「・・・・・・・・・・」

すると、シグナムの真下にある砂が盛り上がり、

「シャアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

巨大なムカデのような生き物が口を大きく開けて、シグナムを飲み込もうと襲いかかったが、








「ハァァァァアッ!!」

ズバァァァァァァァァァァン

「ジャアアアアアッ!?」ブシュゥゥゥゥッ

シグナムは鞘に収めていたレヴァンテインを一瞬で抜刀し、抜刀の勢いを利用して、巨大なムカデの顔を横一閃に斬り、巨大なムカデは斬られた箇所から体液を激しく吹き出しながら、太陽の熱によって熱された高温の砂漠に倒れた。

「・・・・・ふぅー、やはりこの様な倒し方は慣れないな。」

シグナムは息を吐くと全身から大量の汗を放出し、レヴァンテインの刃に付着した巨大ムカデの体液を振り払った。どうやらこの技は体力を激しく消費する技らしい、更にはあまり使い慣れていない為、1日に2回しか出来ない技だ。

「さて、息を引き取る前に魔力を「シグナム‼︎」・・・テスタロッサか。」

シグナムは倒したムカデの魔力を手に入れようとしたが、空から飛んできたフェイトが現れたことにより、魔力を手に入れることを一旦中断して、フェイトに向き合いレヴァンテインを構えた。

「邪魔をするなテスタロッサ。」

シグナムはそう言ってフェイトを睨みつくが、フェイトはそれに動じずシグナムに話しかけた。

「そういう訳にはいかないよ。大人しく投降して。」

「私が素直にはい投降しますとでも言うと思ったか?」

「・・・・そうだよね。」

フェイトはシグナムが投降する意思は全く無いことを確認すると、カートリッジのシステムが新しく追加されたバルディッシュを構えた。

「ふっ、暫く見ない内に随分気迫が変わったな。」

シグナムは嬉しそうにフェイトの実力を見定めた。対してフェイトはシグナムにそう言われると嬉しく思った。

「うん、今までハードな特訓を行ったから前より強くなったから。」

「そうか、それは「それと。」ん?」

「この前は助けに来てくれて、ありがとう。」

フェイトはこれからシグナムと戦うというのに何故か御礼を言った。しかもご丁寧に頭を深く下げてだ。そして、シグナムはフェイトに何故御礼を言われるのかが、わからなかった。

「・・・・私はお前に御礼を言われる様な事はしてない筈だが?」

「そんな事無いよ、前に悪い宇宙人達に攫われた時に助けに来てくれた。」

フェイトはなのはとすずかと一緒にフリーザ軍のソルベ部隊に攫われた時にシグナムとヴィータにザフィーラが助けに来てくれた事があり、その後軽く御礼を言ったが、今回は改めて深くお辞儀して御礼を言ったのだった。

「あれは別に情で助けた訳ではなく、お前はこれからもまだまだ強くなれると見込んだからこそ助けたまでだ。その証拠にお前は最初会った時よりも強くなって私の目の前に現れた。」

「それでも私やなのはやすずかは感謝しているよ。」

フェイトはシグナムが自分たちを助けた理由が情で無くても、助けたからには御礼を言うのが当たり前だと思っている。

「そうか、ところでそろそろ話し合いはやめにしないか?」

シグナムは先程からフェイトと戦いたくてうずうずしていた様だ。その証拠にシグナムの目は烈火の如く燃えていた。(物理的では無く)

「・・・・本当に戦うの?私としてはさっきの技で疲れているシグナムと戦い難いんだけど・・・。」

フェイトは先程、シグナムがムカデを倒す時に使った技で体力を激しく消耗している為、万全な状態では無いとわかっていた。しかし、シグナムはそれを鼻で笑った。

「見縊っては困るぞテスタロッサ、私の体力は半分ぐらい減っているが、それでもお前には勝てるぞ。」

シグナムはそう言うと、フェイトは少し苛つき自分は弱く無いと言おうとしたが、そこはぐっと堪えて冷静になった。

「一応言うけど、後で言い訳は無しだよ。」

「それはわかっている、私はこれでもベルガの騎士だ。戦いに対する騎士道精神は持ち合わせている。」

シグナムはそう言って、レヴァンテインを両手に持ち直し、フェイトもバルディッシュを握り直した。

「・・・・・出し惜しみ無く行かせてもらうぞ‼︎」

「こっちも全力で戦うよ‼︎」

ガギィィイン

シグナムとフェイトはそう言って、飛び出して互いのデバイスの刃をぶつけ合い火花を散らした。

「ハァァァァア‼︎」

「テヤァァァ‼︎」

ガギィン ギギィン ガッ ギャン ギャン ギン

互いにデバイスをぶつけ合いながら、攻防を長く続けた。

「フッ!ハァッ!」

「鞘を⁉︎くっ!」

すると、流れを変えたのはシグナムであった。シグナムはレヴァンテインを両手から左手だけで持ち、腰につけていた鞘を抜き取りそのままフェイトに振り落とすが、フェイトは素早く後退して鞘の攻撃から避けた。

「ほう、やはり前と比べて速さが格段に上がったな。」

「まぁね、こっちも前と比べて強くなったと思っているけど、それでもシグナムは強いね。」

「ふっ、褒めても何も出てこないぞ、テスタロッサ‼︎」

「ハァァァァァァア‼︎」

2人は話し合いを交えながら互いの体に傷を入れようと相手の攻撃を防かず、攻撃だけを専念して叩き込むが、フェイトとシグナムにはあらかじめ障壁が張ってあった為、ダメージはなかった。

ガシュン

《Schlangeform》

「はぁぁぁあ‼︎」

シグナムはレヴァンテインにカートリッジの弾を放出させて、レヴァンテインの刃を連結刃に変形されて、フェイトに遠距離攻撃するが、フェイトは空を飛び避けたが、

「なっ⁉︎」

ガギィン

フェイトの目の前に飛んできたのは、レヴァンテインの鞘であった。どうやらシグナムは連結刃と化したレヴァンテインにフェイトが集中している隙にフェイト目掛けて鞘を投げて攻撃するつもりだったが、フェイトはその鞘をバルディッシュで弾いて、投げたシグナム本人を睨みつけようとしたが、シグナムは先程までいたところには既にいなかった。

「あれ?いったい何処に?」

フェイトは消えたシグナムを探そうと辺りを見渡そうとしたが、ある事に気付く、それは自身の体が人型の影に入っていた事であった。

「まさか‼︎」

フェイトは上を見上げると、そこには太陽を背にしたシグナムがこちらへ向かって急降下して連結刃から元の剣に戻ったレヴァンテインで攻撃しようとしていた。

(ま、間に合わない‼︎)

フェイトは直ぐにこちらへ向かってくるシグナムに向き合おうとするが、惑星の重力と上から急降下してきたスピードで利用した猛スピードで迫ってくるシグナムの動きに間に合いそうになかったが、

ガシュン

《Load Cartridge Haken form》

ガシャン ジャキィン

「バルディッシュ⁉︎」

ガギィン

なんと、バルディッシュが主人であるフェイトを守る為、自分の意思でカートリッジし、斧の形からデスサイズの様な大鎌形態に変形して、シグナムの攻撃を防いだ。

(今のを防ぐか・・・。)

シグナムは反撃されない様にフェイトと直ぐに距離を取った後、フェイトが弾き飛ばしたレヴァンテインの鞘を回収した。

《Are you okay Mastr?》

「うん、大丈夫だよバルディッシュ。ありがとう。」

《You're welcome》

フェイトは自身を守ったバルディッシュに御礼を言うと、バルディッシュはどういたしまして、と答えた。

「そのデバイスには強い絆があるのだな?」

シグナムはフェイトがバルディッシュをただの武器では無く相棒として見ている事に気付き、何らかの事情があるのではと戦いの最中だと言うのに、つい話しかけてしまった。

「うん、バルディッシュは私にとっては長く愛用していて、家族の様に見ているんだ。」

《Master・・・》

バルディッシュはフェイトから家族の様に見られていると嬉しく思い宝石部分を点滅させた。

(家族か、それなら長年歴代の主人の為に戦ってきたヴィータとザフィーラにシャマルも私にとって家族に等しい存在、勿論主人はやてやニニックも私にとっては立派な家族だ。お前もなレヴァンテイン。)

シグナムははやての前までの闇の書の主人達に都合の良い道具と思われていた為、それまでは愛という物を感じる事が出来なかったが、はやてはシグナム達に人間らしい生き方をさせてくれてきたことと家族の愛をくれた事にとても感謝していた。そして、最初は蒐集対象として襲ったニニックも共に暮らしていくと弟?の様に感じてきたのだ。

(私達は道具として生きてきたが、主人はやてが我等ヴォルゲンリッターに愛をくれたおかげで、我等は人間の様に生きる事が出来た。だからこそ、主人はやての命を救う為に私達は戦う‼︎)

シグナムは改めて、はやての命を救う事を目標として目の前の障害であるフェイトを倒そうとレヴァンテインを握る右手に力を込めた。

「テスタロッサッ!!!」

「な、何⁉︎」

フェイトはいきなりシグナムに大声で呼ばれた事に驚いて、つい返事をしてしまった。

「これから貴様に全身全霊の技をお見舞いしてやるが、それを防ぐか避けるかは好きにしろ!」

「な、何でわざわざそんな事を?」

フェイトはシグナムがいきなり必殺技をすると宣言した事に驚いた。本来必殺技はここぞという時に使う逆転技として使われるか、もしくは不意打ちで敵を倒すのが多いのだが、

「お前とは私と何か共通するものを感じた。そんなお前だから我が剣を見ていて欲しい。」

シグナムとフェイトが共通するもの、それは家族の為に戦う思いである。フェイトはかつてプレシア・テスタロッサの為にジュエルシードを集めた事があった為、シグナムはその思いを共感したのだろう。

ガシュン

シグナムはレヴァンテインを一旦鞘に収めた後、カートリッジの弾を射出させ、足下に魔法陣を展開させて魔力を放出する。

「さぁ、テスタロッサ!我が剣を受けるものなら受けてみろ‼︎」

シグナムはフェイトを煽る様に言うが、フェイトは冷静な状態な為、防ぐだけでは無く避ける選択肢があった。

(あの魔力は尋常じゃない・・・・・仮に防いだとしてもひとたまりもない。)

フェイトは正面から防いだら倒されてしまうと考え、避けようとしたが、

(駄目‼︎それだとシグナムに失礼だから。)

フェイトは何故かシグナムのこれから行う攻撃は避けてはいけないと思っていた。ならどうする?防いだらやられてしまうのなら攻撃あるのみだ。

「わかったよシグナム‼︎その代わりこちらも攻撃させてもらうよ!」

《Assault form》

フェイトはそう言うと、バルディッシュを大鎌形態から斧形態へと変形させた後、シグナムと同じく自身の足下に魔法陣を展開させた。

「いいだろう‼︎ならば、互いに出し惜しみ無く技を出そう‼︎」

ガシュン ガシュン ガシュン

「もちろん‼︎」

ガシュン ガシュン ガシュン

2人は互いのデバイスからそれぞれカートリッジを3個分射出して、これから発動する魔法の魔力を高め始めた。
シグナムはレヴァンテインの連結刃に魔力を溜めて、対してフェイトはバルディッシュに溜めるのでは無く、自身の左手に溜めていくと、

「飛龍・・・」

「プラズマ・・・」










「一閃!!」

「スマッシャァァァァァァァァァァァァァァ!!」

ドガァァァァァァァァァァァァアン


2人の技は互いの技を相殺していき、そこを中心に大きな爆発が起きて、その周辺にある砂が全て爆発と爆風によって吹き飛ばされていった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、戦艦アースラでは、

「ちょちょちょちょ‼︎フェイトちゃん⁉︎これは悪魔でも相手を捕まえるのが目的なのよ⁉︎何でわざわざ相手と決闘をするのよ⁉︎」

フェイトがシグナムとの本気の一騎打ちをする事になってしまい、モニターに映るフェイトにシグナムを捕まえる事に専念する様に通信をしようとしたら、

「あー、アルフやなのはちゃんはちゃんと捕まえようとしているのに、フェイトちゃんは・・・・。」

エイミィはそう言うと、新たにふたつのモニターを映し出した。其処には、別の管理外世界でヴィータと戦うなのはと同じく別の管理外世界でザフィーラと戦うアルフであった。

「仕方がないわ、こうなったら今動ける人にフェイトちゃんと一緒「まぁ、待ちたまえエイミィ君「ヤーゴさん⁉︎」

エイミィがフェイトの手伝いをしようと、他の魔導師を出動させようとしたらヤーゴが止めた。

「あの2人は互いに全身全霊を持って戦っているんだ。そんな2人は誰にも止める事は不可能なんだよ。それを証拠にフェイト君と彼女の目を見てみるんだ。」

エイミィはヤーゴに言われた通り、フェイトとシグナムの目を見てみると、2人の目は生き生きしていた。

「どうやら彼女達はこの戦いを楽しんだいるみたいだから、そんな所を邪魔するのは彼女達の騎士道というものに反するから邪魔しない方がいいですよ。あ、あと、何かトラブルが起こったら私をあそこへ転送させてください。」

ヤーゴはエイミィその場にいたスタッフ達にそう言うと、

「・・・はぁー、わかりました。そこまで言うのなら、仕方ありませんね。」

エイミィ達はため息を吐き、フェイトとシグナムの戦いを見守る事にした。

「ありがとうエイミィ君。ところで管理局に就職するにはどうすれば良いのかな?」

「へ?・・・・・ヤーゴさんが管理局に⁉︎」

エイミィ達にとってヤーゴの今の立場は民間協力者と言う風になっているが、そのヤーゴが自分から時空管理局に入りたいと言った事に驚き、同時に今の管理局は人員不足だから、魔法は使えないが高い戦闘力と気を扱う能力を持っているヤーゴは管理局にとっては欲しい人材だが、

「で、でも何故管理局に入ろうなんて思ったんですか?あ、入ってくれるのは嬉しい事ですが、ターブル君が働いている銀河パトロールでも良かったんじゃ?」

エイミィと周りのスタッフもターブルと共に行動をしたいのなら、そっちに行くべきだと思った。

「実は入ろうと、ターブル王子に頼んだところ、銀河パトロールのトップである銀河王という人にこれ以上サイヤ人が入隊すると予算というか、主に食費が蒸発すると言って断られました。」

『予算が蒸発する⁉︎』

エイミィと先程から口を閉じていたスタッフ達も予算が蒸発すると聞いて、驚きを隠せなかった。そもそも管理局の人間は銀河パトロールが選ばれたエリートしか入れない組織だと思っている。実際に銀河パトロールはパトロールの隊員はほぼ全員が強いが、その隊員達を働かせる為の高額な給料と他の惑星へ向かう為の宇宙船の燃料とか装備、施設などの色々な所に金が掛かるため、ここで更にヤーゴが入隊してしまうと、尋常じゃない食費が消費し、それを補う為に隊員達の給料を減らす場合があり、そうなってしまうと隊員達がストライキを起こしかねないのだ。だからこそ、銀河王が直々にターブルの持つ通信機を通して銀河パトロールに入るのを断っていたのだ。

「話によれば、管理局は魔導師だけでは無くとも入れると聞きました。だったら私が入れてもおかしくは無いと思います。」

「え、ええ、ある程度の試験をやれば恐らく入れらと思います・・・・。」

エイミィはヤーゴの管理局に入りたいという気迫に少々ビビってしまった。

「そうですかそれは良かった。」

ヤーゴは自分でも管理局に入れると知ると、嬉しく思った。

「あ、そういえばフェイトちゃ「ドガァァァァァァァァァァァァアン」ッナァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!?ミミガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!?」

エイミィがシグナムと戦っているフェイトはどういう状況か確認しようとモニターの方を向くと、丁度その時に2人が技と技のぶつかり合いの時に発生した爆音が戦艦内を響き渡った。その爆音を聞いたエイミィとスタッフ達は耳を押さえてもがき苦しんだ。

「・・・・うん!素晴らしい戦いだ。」

対して、戦闘慣れしていたヤーゴはエイミィ達が苦しむほどの爆音を聞いても苦しまず、モニターでフェイトとシグナムの技のぶつかり合いを見て感動した。しかし、

ブツン

先程の爆音のショックで、モニターが故障して映らなくなった。

「あ、モニターが消えてしまったか。」

ヤーゴはエイミィやスタッフにモニターの修理を頼もうとしたが、周りにいたエイミィやスタッフ達は口に泡を吹きながら気絶していた。

「・・・・・はぁ、自力でなんとかするしか無いか。」

ヤーゴはそう言うと、モニターを写していた装置らしきものの板を強引に取り剥がすと、中には大量のコードやヒューズにその他見たこともない機械が入っていた。

「・・・・えっと、確かなんかの映画では、千切れたコードとコードを繋ぎ合わせると動くんだったけ?」ブチッ ブチッ

ヤーゴはそう言って無数のコードを引き千切り、それぞれ適当に繋ぎ合わせたら、




ブゥォ━━━━━━ン

なんと、モニターが再起動を起した。

「お、なんかわからないが成功したようだッ⁉︎」

ヤーゴはモニターをみると何か異変に気付く、

「な、なん・・だと?」

ヤーゴはモニターを睨み付けると、そこに映っていたのは仮面をつけた男がフェイトの胸を貫き、黄色いリンカーコアを取り出していた。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それはモニターの電源が切れた後に起きた事であった。
シグナムとフェイトが互いの技を相殺して、その後すぐに互いのデバイスをぶつけ合う接近戦を行なっていた。

「はぁっ‼︎」

ブン ガギィン

「ふっ!」

ギィィン

「「はぁぁぁあっ!!」」

ガンッ ギン ギッギン ガンガン

2人はデバイスをぶつけ合っているが、体の至る所は傷だらけであった。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・(次の攻撃で決めないと体力がそろそろ終わりそうだ。)」

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・(流石シグナム、体力が万全じゃないのに此処まで戦えるなんて・・・・。)」

2人は互いに息を荒くして、体力が限界を迎えそうになっていた。

「はぁ・・・はぁ、そろそろ終わりにしようか。」

「!・・・・そうだね。」

シグナムとフェイトは次の一撃で決めると言って、デバイスを構えて最後の一撃を出そうとしていたら、








ズボッ

その場に鈍い音が響く。

「え?」

「なっ⁉︎テスタロッサ‼︎」

フェイトはシグナムが自身を見て驚愕していた。フェイトは何故シグナムがこちらを見て驚いた顔をしていた訳がわからなかったが、直ぐに理解できた。それは自身の胸から腕が突き出ていた。そして、その腕の持ち主は時々現れては、シグナム達を手助けする仮面の男であった。

「あ、あああぁ‼︎」

仮面の青年は自身の魔力を放出させるとフェイトが苦しむ。

「貴様っ‼︎」

シグナムはフェイトとの1対1の真剣勝負に水を刺され激怒して、シグナムは仮面の青年を叩っ斬ろうとレヴァンテインに手を掛けたが、

「奪え。」

「な、何っ?」

仮面の男はフェイトを貫いた手を開くと、そこにはフェイトの魔力の源であるリンカーコアがあった。それを見たシグナムは辛そうな顔をして、闇の書を取り出すと、

「テスタロッサすまない‼︎魔力・・・・蒐集。」

「ああああああっ!!」

フェイトは苦しい悲鳴を上げながら、自身のリンカーコアが闇の書に蒐集されていった。

「これで良い・・・」ズボッ

「テスタロッサ‼︎」

仮面の男はフェイトを貫く腕を引き抜くと砂の地面に落とした。シグナムは気絶したフェイトの体を抱きしめて、フェイトの魔力を蒐集した自身を恨んだ。

「此処から早く離れろ、さもないと管理局g「バキィッ」グァァァァァァァァァッ!!?」

「⁉︎」

その時、仮面の男が何者かの攻撃によって吹き飛ばされた。

「な、何者だ⁉︎」

仮面の男は自身を攻撃した者を見ると、そこに居たのはスカウターと黒い戦闘服を身に纏ったヤーゴであった。

「私の名はヤーゴ、貴様のような幼い子供も背後から襲う卑怯者を成敗する者だ・・・・!」

ヤーゴは今まで、人前ではあまり怒った事は無かったが、今のヤーゴは鬼の様に恐ろしい顔をして激しく怒っていた。

「其処の剣士殿、救護班が来るまでフェイト君を守ってやってくれ。」

ヤーゴはシグナムにフェイトの身を守る様に頼むと、シグナムは無言で頷いた。それを見たヤーゴはフェイトの身が保証されるのを確認すると、転移して逃げようとする仮面の男に超スピードで接近した。

「なっ⁉︎(は、早い⁉︎)」

仮面の男はヤーゴの速さに目では追いつけず、目の前に現れた途端驚いてしまった。

「逃げるなよ・・・・・この屑野郎ッ‼︎」

ドォォォォンッ

ヤーゴは仮面の男の胸に掌底を打ち込むと、その衝撃波が仮面の男を貫いた。

「ガハッ!」

仮面の男はそのまま吹き飛ばされるが、ヤーゴは仮面の男が吹き飛ばされる先の方へ行き、飛んできた仮面の男を上空に向けて蹴り上げた。

「グアッ!」

そして更に、ヤーゴは上空へ先回りをすると両手を握り締め、腕を振り上げると

「でぇぇぇぇぇぇやっ‼︎」

ヤーゴの方へ飛んできた仮面の男に叩きつけた。

「ガアアアアアアアアッ!!!」

ドカァァァァァァァァァァァァァァン

仮面の男は砂漠に叩きつけられ、そのショックで気を失った。ヤーゴはそれを確認すると下に降りて、気絶した仮面の男に近づいた。

「後は管理局に任せるか。」

ヤーゴはそう言って、仮面の男を見下していると、

「・・・・」バチィン

ヤーゴの背後から魔力弾が飛んできたが、振り向いて右手で弾き飛ばした。

「・・・・・そういえば、もう1人も居たな。」

ヤーゴは魔力弾を放ってきた所を見ると、其処にはもう1人の仮面の男がいた。

「貴様ッ・・・あのサイヤ人の子供といい、貴様も我等の邪魔をするとは・・!」

もう1人の仮面の男は仮面を付けているため、表情は分からないが、仲間がヤーゴに倒された事に怒っている様だ。

「さて、さっさともう1人も「ピピピピピピッ」ん?」

ヤーゴはもう1人の仮面の男も倒しにいこうとしたら、スカウターが急に反応した。その反応した場所はヤーゴの背後、つまり仮面の男が倒れている場所であった。

「なんだ?」

ヤーゴはスカウターの反応が気になり、後ろを振り向くと、其処には両手をダラーンと下げた倒した筈の仮面の男が立っていた。

「馬鹿な⁉︎先程のダメージでそう簡単に立てる筈が無いのに⁉︎」

「・・・・・・・」

ヤーゴは仮面の男を警戒して、拳を構えていると、

ピピピピピピピピピピッ

「ッ⁉︎今度はなんだ⁉︎」

再びスカウターが高い戦闘力をキャッチし、その戦闘力の発生源を見ると、

「アアアアアアアアッ!!!」

其処にはもう1人の仮面の男が頭を抱えて苦しんでいた。

「こ、これは一体?」

ヤーゴは仮面の男達の様子が先程まで違う事に君を悪く感じ、一歩足を引いてしまう。すると、頭を抱えて苦しんでいた仮面の男は急に声を上げなくなり、頭をガクッと下げて、暫くすると顔を上げて、

「・・・・・ッ‼︎ハァァァァァァァァァァァアッ!!!」

仮面の男は体から激しく紫色の気を放出した。そして、それを見ていたヤーゴは眉を潜めて、拳を構え直した。

(あれは前にデパートでアルフ君がニニック君を襲う時に起きた現象か⁉︎何故仮面の男にもその現象が起きているんだ⁉︎)

ヤーゴは仮面の男が放出している紫色の気について考えていたら、

「ヴォォォォオッ!!」

「なっ⁉︎」

なんと、もう1人の仮面の男も同じ紫色の気を放出しながら、ヤーゴの背後から手刀を突き出してきた。

ビュッ

「ちぃっ‼︎もう1人も同じ現象が起きているのか⁉︎」

ヤーゴは仮面の男の手刀をギリギリかわしきれず、頰に擦り傷が出来、そこから血が流れた。そして、続けて攻撃されない様に仮面の男達から距離を取る。

「・・・・・これは、少し本気にならないといけないな。・・・・・ッ!はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!」

ヤーゴは仮面の男達と本気で戦う為に全身から気を放出した。

「ファイターマン‼︎ファイティングモォォォォォォォォォォォォォド!!!」

ヤーゴはそう言って叫ぶと、全身の筋肉が膨張して、体が一回り大きくなり、更には力が増した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、八神家では、

《ファイターマン‼︎ファイティングモォォォォォォォォォォォォォォド!!!》

丁度テレビのファイターマンもヤーゴ同様にビルドアップしていた。そして、その光景を見たニニックは急に立ち上がり、

「これだっ!!!」

と言って、先程のノートにファイターマンのファイティングモードの事を書き始めた。

「ニッ君、急に叫ぶと耳がキーンと、するからやめてほしんやけど。」

「ああ、悪かった。」

ニニックははやてに謝ると、シャマルが話しかけてきた。

「どうして急にノートを書き始めたの?」

シャマルは急にノートにファイティングモードについて書き始めた事が気になった。勿論はやても気になっていた。

「それはファイターマンのファイティングモードについて研究すれば、俺のビルドアップ計画が完成すると思ったんだ。」

「え?でも、ファイターマンは架空のヒーローやろ?」

はやてはファイターマンは特撮のヒーローである為、実際に現実で悪の組織と戦っているわけでは無いと思っていた。確かに、ファイターマン自体は架空の存在だ。

「そんなわけないだろ?実際此の間、ファイターマンのヒーローショーに行って、ファイターマンに会ってきたんだぞ。ほら、これが証拠のサインだ。」

ニニックは前回のデパートの時にファイターマン(ヤーゴ)から貰ったサインをはやてとシャマルに見せた。

「た、確かにこれは凄いけど、テレビとヒーローショーの戦いを比較すると何か違和感を感じたやろ?」

はやてとシャマルはファイターマンの正体を知らない為、テレビの中と現実は圧倒的にクオリティーの差があると思っていたが、

「確かに違和感を感じたぞ、テレビの中のファイターマンが出す、ファイディングブラスターの色が青なのに、ヒーローショーの場合は黄色だったぞ。」

「「そっち⁉︎というかファイティングブラスターって、ヒーローショーにつかえるの(つかえたんかい)⁉︎」」

はやてとシャマルは驚いたが、しばらくすると、おそらく映像などを使って誤魔化していたんだろうなと思い始めて、ニニックにその事を追求するのをやめて、テレビのファイターマンを見るのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、場面はヤーゴと仮面の男達の方へと戻る。

「ふぅー、では、始めるとするか‼︎」

「「ッ‼︎」」

ヤーゴはそう言って、一気に仮面の男達に近づき、右側にいた男の顔に殴りかかるが、両腕をクロスさせてヤーゴの攻撃を防ぐと、

「うおっ⁉︎」

「ヤレッ!!」

もう1人の仮面の男がヤーゴの体にバインドをかけて拘束して、動かなくなった所をもう1人の仮面の男に攻撃する様に命令し、それを聞いた仮面の男はヤーゴに不発だったが、先程殴ったお返しと言わんばかりに顔を殴ろうとするが、

スカッ

「遅いな。」

「ッ!」

ヤーゴは体を少しずらして、仮面の男の攻撃を紙一重でかわした。そして、自身の拳が命中しなかったのが悔しかったのか、両腕と両足を使って、常人には見えないスピードでラッシュ攻撃をするが、全く当たらなかった。

「どれも的確に急所を狙っているが、当たらなければ意味はないっ!!!」バキィン

ヤーゴは仮面の男の攻撃を全て先程と同じ様に最小限の動きだけで避けたのだ。そして、ヤーゴは避け終わると、再び全身から気を放出して、バインドを力づくで破壊した。

「クッ!」

仮面の男は次は自身が攻撃されると思い、距離を取ろうと後退して、その代わりに先程までサポートしていたもう1人の仮面の男が前進してきた。

「ハァッ‼︎」

前進してきた仮面の男は先程の仮面の男と同様に隙のないラッシュをしてくるが、両腕の拘束を解かれたヤーゴは両腕を使ってラッシュの一つ一つを手で逸らした。だが、

「デヤァッ‼︎」

「があっ⁉︎」ドガァァァァン

先程まで後退していたもう1人の仮面の男が魔力弾をヤーゴに放ち、それがヤーゴの顔に当たり、一瞬怯んでしまい、

ドスッ

「ゴフッ⁉︎」

ヤーゴは一瞬の隙を突かれて、仮面の男の拳が鎧を貫き、ヤーゴの腹を刺した。ヤーゴは腹を刺された所為で吐血してしまう。

ボタッ ボタッ ボタッ

「コレデオワリダ、イレギュラー。」

仮面の男は紫色の気の影響か、片言で喋りながらヤーゴの息の根を取ったと確信してヤーゴの腹を刺している腕を引き抜こうとしたが、

グッ

「?何故腕ガ抜ケナイ?」

仮面の男はひょっとして腹を深く刺してしまったのかと思い、刺した手を手刀の形から握り拳にして、隙間を作ろうとするものの、全く動かせなかった。

「面倒ナ・・・」

仮面の男は空いているもう片方腕をヤーゴの腹に向けると、魔力弾を作り出した。どうやら、ヤーゴの腹に大きな穴を開けて腕を引き抜くつもりらしいが、



ガシッ

「ナ、何ッ⁉︎」

なんと、死んだと思っていたヤーゴが仮面の男の腕を掴んだ。

「私がこんな事でやられると思っていたか?」

そう言って、ヤーゴは舌を見せると血を流していた。どうやら、先程の血は体から込み上げて出た血では無く、それに見せかけたフェイクであった。

「クッ!離セ‼︎」

仮面の男はヤーゴに両腕を離すようにいうが、それをヤーゴが聞くはずもなく、ヤーゴはもう片方の手に力を込めて、

「ファイタァァァァァァァァァ・・・パァァァァァァァァァンチィィィィイッ!!!」

バゴォォォォォン

「グバァァァァァァァァァアッ!!!」

ヤーゴは渾身の一撃を仮面の男の腹に叩きつけて、そのまま遠くまで吹っ飛ばされた。

「ヨクモヤッテクレタナ!!」

そこへ、先程ヤーゴを怯ませたもう1人の仮面の男がヤーゴに襲いかかってきた。しかし、今のヤーゴは強くなっている為、簡単に向かい打とうとするが、ヤーゴは仮面の男の攻撃を防ぐだけであった。

(ま、不味いな、この姿は攻撃と防御に特化しているが、速さは通常よりも下がっているから、防ぐので手一杯だ。しかもこのファイティングモードは三分間のドーピング技だから、後から来る多大な疲れと筋肉痛によって暫くは動けなくなるから、早めに決着をつけないと!)

ヤーゴはそう思い、仮面の男の腕を掴もうとするが、

バキッ

「ぬおっ⁉︎」

仮面の男がヤーゴの右膝に蹴りを入れて、ヤーゴを地面に膝をついてしまった。

「終ワリダッ!!」

「クッ!」

ヤーゴは防御の構えを取ろうとするも、間に合わず、攻撃を喰らいそうになるが、

「はぁぁぁぁあっ!!」

「グッ!」

そこへアルフが仮面の男に飛び蹴りを喰らわせて、ヤーゴとの距離を離すと、仮面の男はそのままその場から逃げていった。

「大丈夫かい⁉︎」

「ああ、すまないなアルフ君。」

アルフはヤーゴの身を確認した。

「腹に穴が空いているじゃないかい⁉︎」

「ああ、これは別に問題は無い、鎧に穴は空いているが腹には穴が空いていないから大丈夫だよ。」

ヤーゴはそう言うと、ファイティングモードを解除して体を元に戻して、立ち上がろうとするが、

ビキィッ

「ぐうっ!」

ファイティングモードの代償として、ヤーゴの体が激しい痛みに襲われた。

「だ、大丈夫かい⁉︎」

アルフは急に苦しんだ顔をしたヤーゴに駆け寄った。

「す、すまないアルフ君、ちょっと肩を貸してくれないか?先程のファイティングモードでちょっと体の彼方此方に悲鳴を上げて、歩くどころか立ち上がる事が出来ないんだ。」

「わ、わかったよ。」

アルフはヤーゴに肩を貸して貰い、なんとか立ち上がる事が出来た。

「すまなかった。」

「へ、急にどうしたんだい?」

アルフは急にヤーゴが謝ってきた事に疑問を持ち、謝ってきた訳を聞いた。

「私がもっと早く動いていたら、フェイト君は傷付く事は無かったんだ。」

「・・・・・・」

ヤーゴは自身が早めに駆けつけていたら、フェイトを助けられたかもしれないと思っていたら、

「そんな事言うんじゃ無いよ。あれは仕方ない事だよ。でも、直ぐにあんたが駆けつけてくれたお陰で、あいつらを取っちめてくれたから、あたしはスカッと出来たよ。」

ヤーゴはアルフにお礼を言われるとは思わなかった為、面食らった顔をした。

「だ、だけど「だったら、そこまで言うなら一緒にフェイトの看病を手伝ってくれるかい?」・・・・わ、わかった。」

アルフはヤーゴに看病の手伝いをしてくれるようにと誘うと、ヤーゴはその誘いに乗った。

「よし、それじゃあ戻ったら早速手伝ってもらうからね。」

アルフはそう言ってヤーゴの背中を叩いたら、

ビキィッビキィッビキィッビキィッビキィッ

「ギャァァァァァァァァァァァァァァァアッ!!!」

「ええええっ!?ご、ごめん!!」

ヤーゴの体に再び激しい痛みが襲い、悲鳴を上げた。そして、アルフは自身の所為でヤーゴの激痛を再発させてしまった事に謝るのであった。



ヤーゴ(18歳)種族サイヤ人

戦闘力2000(通常)
6000(ファイティングモード)

ヤーゴは特撮番組ファイターマンのスーツアクターを演じていた為、偶にファイターマンの癖が残っている為、技名がファイターマンの因んだ技になっている。普段は私服を着ているが、戦闘する時は黒の戦闘服を纏って戦う。
ファイティングモードは全身の筋肉を膨張させて攻撃と防御を高めるが、速さが死んでしまう為、ここぞと言う時に使わないとその効果が発揮しない。更にはドーピング技な為、三分間しか持たず、三分経つと全身が激しい疲労と痛みに襲われる。界王拳よりもタチの悪い技である。


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第30話 ニニックの告白

投稿が遅れて、申し訳ありませんでした!
取り敢えず、今回はタイトル通りニニックの告白になりますけど、恋愛ものは慣れていない為上手くかけていないかもしれませんが、読んでみてください。


あの後、シグナムは別の管理外世界で蒐集活動を行なっていたヴィータとザフィーラと合流すると、互いに情報交換を行なっていた。
ヴィータはなのはと戦っていて、ピンチになった時に仮面の男が助けに入ってきて、隙を見てその場から離脱して、ザフィーラはアルフと戦闘中にアルフが血相を変えて、その場から離脱(恐らく、エイミィからの通信でフェイトがやられたと聞いたからだと思う。)そして、シグナムは辛そうにフェイトとの戦いに水を差してきた仮面の男の言うことを聞いてしまい、フェイトの魔力を蒐集した事を話した。

「そうか、それは辛かったな。」

「シグナムは悪くねぇよ。」

ヴィータとザフィーラはシグナムを慰めた。しかし、シグナムは慰めなくても良いと言って、シグナムはヴィータ達と共に八神家のリビングに転移した。

「お、帰ってきたか。」

リビングにいたのは、湯気が立つコーヒーをクッキーとともに食べていたニニックであった。そして、シグナム達はニニックの今の姿を見ると、

「・・・・・ニニック、今回はナース服か。」

シグナムはそう言うと、ヴィータとザフィーラは温かい目でニニックを哀れんだ。

「ああ、もう女装には慣れてしまったから、次にどんな服を着させられても、あまり抵抗しなくても良い気がしてきた。」

「いや、抵抗しろよ‼︎」

ヴィータはニニックがはやてとシャマルに女装するのを抵抗しなくても良いという思考にツッコミを入れた。

「まぁ、とりあえずコーヒーを淹れてあるから飲むか?」

そう言って、コーヒーが淹れてあるカップが乗ったお盆をシグナム達に渡した。

「そうか、ではありがたく頂こう。」

「最近は冷えているからな。」

シグナムとザフィーラはニニックからコーヒーが入ったカップを受け取ると、美味しそうに飲み始めた。

「ヴィータ、お前はココアで良いよな?」

「おう、ありがとな。」

ヴィータはニニックからココアが入ったカップを受け取るとヴィータはクッキーとともに美味しく飲み始めた。

「じゃあ俺は先に寝ているから、あ、後はやて達は先に寝ているからな。」

ニニックはシグナム達にそう言ってリビングを出ようとしたら、




バタン

『⁉︎』

ニニック達は二階から何かの物音に反応して、4人は顔を天井の方へ向けた。

「なんだ今の音は?」

「わからない。とにかく様子を見に「はやてちゃん⁉︎」っ⁉︎」

すると、二階からシャマルの声が聞こえてきた。その声は明らかに普段とは違って慌てている声であった。

「シャマル⁉︎二階で何が起こっているんだ⁉︎」

「とにかく二階に上がるぞ‼︎」

ニニック達は二階から聞こえたシャマルの声と謎の物音に嫌な予感を感じ、すぐにリビングを出て、二階にあるはやての部屋に向かった。

「「はやて‼︎」」

「「主人ッ‼︎」」

ニニック達ははやての部屋に入ると、そこに居たのは胸を苦しそうに押さえているはやての状態を確認するシャマルがいた。

「はやて⁉︎シャマル一体はやてに何があったんだ⁉︎」

「わからないわ。とにかく誰か救急車を呼んで‼︎」

「わかった、私は救急車を呼ぶからシャマルは主人の容態を診ていてくれ!」

シャマルは救急車を呼ぶようにニニック達に言うと、シグナムが一階にある電話機で救急車を呼びに行った。



そして数分後に救急車が八神家に到着して、病院まではやて達を乗せて行ったのであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、アースラにある作戦室では、クロノがターブルとジャコに2人の猫耳が生えた女性の紹介を行なっていた。

「ターブルにジャコ君達に紹介しよう、彼女達は僕に魔法と戦闘の師をしてくれたアリアとロッテだ。」

「私はリーゼロッテ、よろしくね〜。」

「私はリーゼアリア、よろしく。」

ロッテとアリアはターブル達にに軽く自己紹介を行うと、ターブル達も自己紹介を行った。

「それにしても、クロスケより年下なのに銀河パトロールって所に働いているなんて凄いわね。」

「「クロスケ?」」

ターブルとジャコはリーゼロッテが言った"クロスケ"と言う名前を初めて聞く為、首を傾げてそれが誰なのか考えた。

「それは彼女達が僕に付けた愛称の事だ。というかロッテ、クロスケと呼ぶのはやめてくれないか?呼ばれるととても恥ずかしんだが。」

「分かったよ、ク・ロ・ス・ケ。」

「・・・・・・」

クロノは目を細くしてリーゼロッテに注意するが、リーゼロッテはその注意を全く聞かなくクロノは呆れた顔をする。

「ところで、ターブルだっけ?その尻尾から察すると銀河パトロールにいる魔導師の使い魔?」

「いいえ、僕はサイヤ人と言う種族で、この尻尾は生まれつき生えています。」

リーゼアリアはターブルを使い魔と勘違いしたが、ターブルは使い魔ではないと言うと「そっか。」と言って納得する。

「ヘぇ〜、これって通信機なんだ?カッコイイじゃん。」

「こ、コラッ!私の通信機を勝手に取るな‼︎」

ターブルとリーゼアリアが話をしている間、リーゼロッテはジャコが耳につけていた通信機を勝手に取り、じっくり見ていた。

「仲良くコミュニケーションを取っているところ悪いが「仲良く⁉︎これの何処が仲良くだ⁉︎・・・って、勝手に私の腰から銃を取るな‼︎」・・・・・ゴホン、これから闇の書について作戦を行うから、そろそろ席に座ってくれ。」

クロノは軽く咳をすると、ターブル達はそれぞれ空いている席に座り、しばらくするとなのは達もやってきて空いている席に座った後、作戦会議を行った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、前回仮面の男達によって全身筋肉痛となったヤーゴはというと、あの後にアルフや救護班によって軟膏や湿布に後は全身に包帯やらギプスを巻いてもらったのだが、

「や、ヤーゴ、無理しない方が良いよ。」

「な、何、を言っているんだアルフ君。私がこれしきの事で休むと・・・いでででっ!?」

現在、ヤーゴはリンカーコアを吸収されて意識を失ったフェイトを看病する為に薬や湿布が入った救急箱を持ってきたのだが、全身の筋肉痛で碌に体が動かなかった。

「全く、あんたはまだ18歳のガキなんだからそこまで無茶する必要はないよ。ほら、後はあたしがやってあげるから、ヤーゴは体を休めときなよ。」

アルフはヤーゴが持っていた救急箱を取ろうとしたが、ヤーゴは救急箱を離さなかった。

「ま、待ってくれ!今回は私があの仮面をつけた男の存在に気付かなかった所為でフェイト君がこのような状態になってしまったんだ。だからこそ、私にやらせてくれ!」

「私にやらせてくれって、言われてもね、あんたはその筋肉痛で全く動けないんだろ?そんなあんたが、どうやってフェイトの看病をするんだい?」

「そ、それは・・・・・。」

ヤーゴ自身も今の体では看護するどころか、碌に自身の体を動かさないことはわかっていて、そこをアルフに指摘されると、声が小さくなってしまう。

「ほら、さっさと救急箱を渡し「う、う〜ん。」フェイト⁉︎」

アルフがヤーゴから救急箱を渡して貰おうとした時に、ベットで寝ていたフェイトが目を覚まして、上体を起こした。

「えっと、ここは「ブェイ゛ドォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」ふぎゅっ⁉︎」

アルフはさっきまで意識を失っていたフェイトが目を覚ました姿を目にすると、その目からは大量の涙を流しながら、フェイトを力強く抱きしめた。

「フェイトフェイトフェイトフェイトフェイトフェイトフェイト!!」

「ぐ、ぐるじぃ〜。」

フェイトは体を強く抱きしめられた所為であまり息が出来ず、顔の色が青くなっていく。

「あ!ご、ごめんよ。」

アルフはフェイトが苦しんでいることに気づき、すぐにフェイトを解放した。もしアルフがフェイトが苦しんでいる事に気付いていなかったら、先ほどまで眠っていたフェイトを再び寝かせてしまうところであった。

「はぁ、はぁ・・・・・ところでアルフ、私はなんで此処に寝ていたの?」

「覚えていないかい?エイミィの話によれば、フェイトは背後から仮面の男に襲われて、リンカーコアを吸収されたんだよ。」

「リンカーコアを・・・・あっ!」

フェイトはアルフにリンカーコアの話を聞くと、自身がシグナムと一対一で戦っている時に背後から襲われて、そのまま気絶した事を思い出した。

「さっきの事を思い出したの?」

「うん、あの時私は仮面の男に襲われたんだった。」

フェイトはシグナムと一対一の闘いをせずにエイミィの命令を聞いていれば、襲われず済んだのではと考えていたが、

「フェイト君、そう自分を責めるんじゃないぞ。」

「ヤーゴさん・・・・。」

ヤーゴは壁に背をかけた状態でフェイトを励ました。そしてヤーゴはカッコつけているつもりなのだろうが、今のヤーゴは全身に包帯が巻かれているので、遠くから見たらミイラが金髪の少女に呪いのような術を掛けているように見えてしまうのだ。

「私としては君があの剣士殿を生け捕りにするのを放棄して決闘したよりも君がどこも怪我をしてなくて良かったと思っているぞ。」

「え?」

フェイトは任務を無視して、シグナムと決闘した事に怒られるのかと思っていたが、ヤーゴは自身の身を心配した事に驚いた。

「君はその年で幾多ものの修羅場をくぐって居るようだが、私から見れば君はまだ幼い子供だ。私は今年で18歳になるから大人として君みたいな子供が傷つく姿はあまり見たくないなぁ。」

「ヤーゴs「それより、ちょっと私とでOHANASIをしないか?」えっ!?」

ヤーゴはそう言うと目のハイライトが消えて、フェイトを説教をしようとしていた。

「や、ヤーゴ、そんな風にフェイトを「ギロッ」・・・・・・い、たたたたたっ!!きゅ、急に腹が痛くなってきた!!あたしはちょっと、トイレをしてくるからゆっくり話をしていなよー!」

「あ、アルフ⁉︎」

アルフはヤーゴに説教をするのを辞めようと説得しようとしたが、ヤーゴに睨まれて、恐怖を感じて怯えてしまい、逃げる様に部屋から出て行ってしまった。というか本当に逃げていった。

ギュピ、ギュピ、

「⁉︎」

ヤーゴは明らかに人が出せない足音を立てて、ベットに寝ているフェイトに近づく、というか先ほどまでヤーゴは筋肉痛で動けない筈なのに、何故か普通に動けているのは恐らく気合と根性でなんとかしているであろう。そして、フェイトの目の前に来ると足を止めると、

「すぅぅぅぅ・・・・・・・・。」

「?」

ヤーゴは何故か息を大きく吸った次の瞬間、

「・・・ふんっ‼︎」バキィッン

「ええええっ⁉︎」

ヤーゴは両腕を固定しているギプスを力付くで破壊した。そして、ギプスが粉々に砕けたところをみてしまったフェイトは目を大きく開けて驚いていた。

「さてと・・・。」コキコキ

「ひっ⁉︎」

ヤーゴはフェイトに向き合うと、両手が正常かどうか確認する為に、両手の指を曲げたり伸ばしたりを繰り返したり、関節の音を鳴らして異常がないか確認すると、そのままフェイトの方に右手を伸ばしていった。

(に、逃げないと・・・・・!)

フェイトはヤーゴの魔の手からから逃げ出そうとベットから出ようとするが、あまりの恐怖で体が動かさなかった。

(だ、駄目ッ、か、体が全く動いてくれない・・・!)

フェイトはどうにかしてこの場から離脱しようと、全身に魔力を循環させて、無理矢理動かさそうとしたが、肝心のリンカーコアが蒐集された影響で使える魔力は全くなかった。
そして、フェイトがモタモタしていたら、ヤーゴがフェイトの頭上に右手を出すと、そのまま振り下ろし、

ガシッ

「ヒッ!?」

フェイトの頭の上に手を乗せ、フェイトは頭の上に手を乗せられたショックで小さな悲鳴をあげてしまった。

(も、もう駄目だ、おしまいだぁ・・・・)

フェイトはヤーゴの右手から伝わってくる圧力からより一層に恐怖を感じてしまい、最悪自分はここで死を迎えると思い絶望してしまったが、

クシャクシャクシャ

「わっ⁉︎な、何を?」

フェイトの頭の上に手を乗せていたヤーゴはフェイトの頭を髪がクシャクシャになるほど撫でた。

「落ち着いたかい?」

ヤーゴは優しい顔をしてフェイトの顔を覗き込んだ。

「あ、は、はい。」

対してフェイトは先ほどとは違ったヤーゴの顔つきの変化にどう反応すれば良いかよく解らず、戸惑ってしまった。

「そうかそれは良かった。あ、ちょっと座らせてもらうよ。」

「ど、どうぞ。」

ヤーゴはフェイトが落ち着いた事を確認すると、ヤーゴはベットに座り込んだ。

「ところでフェイト君、さっきの剣士殿の戦いは素晴らしかったよ。」

「あ、ありがとうございます。」

フェイトはヤーゴがシグナムとの戦いを褒めてくれた事を素直に喜んだ。

「君と剣士殿の戦いは正に興奮するのもだったよ。互いの武器を打ち合いながら火花を散らしたり、大技のぶつけ合いなんかもあそこまで激しい爆発が起こるとは思わなかったよ。」

「ど、どうも////」

フェイトはヤーゴがここまで自身を褒めてくれるとは思ってもみなず、顔を赤く染めて恥ずかしがった。前までは使い魔のアルフや母親であるプレシアに褒めてもらったが、それ以上に褒めてもらった事は無くあまり人から褒められる事は慣れていなかった。

「それにしても、君がどこも怪我をしてなくてホッとしたよ。」

ヤーゴはそう言うと、フェイトは首を傾げてヤーゴに話しかけた。

「あの、なんでそこまで私を心配してくれるんですか?」

フェイトは他人であるヤーゴがここまで自身を心配してくれるのが不思議でしょうがなかった。元々ヤーゴとフェイトは最近アルフを通じて出会っまが、あまり交流をしているわけではない為、互いの好感度はあまり高くなかった。だからこそフェイトはそんなヤーゴが心配している事が不思議であった。

「なんでって、大人が子供の身を案じるのに理由が必要なのかい?」

「いや、別にそうではないんですけど・・・・・・。」

フェイトはヤーゴに聞いた質問の答えに戸惑ってどう答えて良いかわからなかった。

「あー・・・つまりあれだよ。私は君なような無茶をする子供が傷つくのを見過ごせない性格をしているから私はこうして君が何処か怪我をしているかしていないかを心配するんだよ。」

ヤーゴは頭を掻きながら、フェイトの質問の真意を理解し、その質問にあった答えを出した。

「そうでしたか「もっとも君みたいな可愛い女の子が傷つくのを見過ごせないからかな?」か、可愛い////!?」

フェイトはヤーゴに可愛いと言われて、先ほどヤーゴに褒められた時よりも更に顔を赤く染めた。

「ん?なんでそんなに驚いているんだ?君のような夜を照らす金色の髪や整った顔にルビーのように輝く紅色の瞳と更にはその容姿に劣らない綺麗な心を持つ君が可愛くないわけがないだろ?・・・あれ?」

「は、あわわわわわ////」

ヤーゴはフェイトの様子がおかしい事に気付いた。それは、さっきよりも顔を赤く染めるだけじゃなく、全身が赤く染まり、挙げ句の果てには全身から湯気が出て、某ゴム人間のギア2の様になっていた。

「お、おいフェイト君大丈夫か「ジュウゥ」熱ッ⁉︎」

ヤーゴはフェイトの容態を見ようと、フェイトの肩に右手を置いた瞬間、ヤーゴの右手が火傷してすぐに肩から手を離した。

「フェイト君一体全体どうしたんだ⁉︎取り敢えずこの体温計を咥えるんだ。」

「むぐっ⁉︎」

ヤーゴは無理矢理フェイトの口に体温計の先を入れた。すると、体温計の数字はどんどん上昇していきそのまま、

ボンッ

「た、体温計が爆発しただと⁉︎」

なんと、フェイトの体温を測っていた体温計がフェイトの体温や魔力の影響して爆発して粉微塵になってしまったのだ。それを見たヤーゴは頭を抱えてどうするか考えた。

「こんな事になるとは・・・・と、取り敢えず医者だ!誰か!ヘルプミー‼︎」

ヤーゴは部屋を出て、フェイトを治すために医者か救護班を探しにアースラ内を走り回った。


しかし、無理して走り回った所為で1時間後にはまた筋肉痛が再発して悶絶しながら苦しみ、フェイトの隣にベットを設けて貰い、そこでフェイトを診ながら共に体を治していくのであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、海鳴大学病院では救急車に搬送されたはやての身体の検査を終えて数時間が経過し、朝になっていた。そしてニニック達は個室タイプの病室にいた。

「大丈夫みたいね。良かったわ。」

「はい、ありがとうございます。」

石田先生ははやて達に診察の結果は異常ないと報告すると、はやては石田先生にお礼を言って、他の皆は息を大きく吐き安心した。

「ところで、ニニック君は看護師でも目指すつもり?」

石田先生は未だに看護服を着ているニニックが不思議と思い、将来は看護師になるのかと勘違いしていた。

「いや、これははやてに着ろって言われて着ているだけだから、特に意味はないぞ。」

ニニックは手を横に振って、否定すると石田先生は哀れんだ目をしながらニニックの肩に手を置いて、2枚のプリントを見せた。

「・・・ニニック君、君は今の状態で将来結婚すると尻にひかれるわよ。取り敢えず、君には精神科と脳外科をお勧めするけど、どちらが良いかしら?」

「いや、俺は全く正常だ。これははやての胸を触ったらこれを着る羽目になっただけだから、気にしなくていいぞ?」

「いや、気にするわよ‼︎ていうか、なんではやてちゃんの胸を触ったのよ!?」

石田先生はニニックの脳をシェイクする勢いで両肩を掴み、ニニックの体を前後に揺らして、訳を聞いた。

「別に大した理由じゃないぞ、はやてがシグナムの胸を楽しそうに揉むから、少し興味を感じて触っただけだぞ。」

「・・・・・そうよね、ニニック君はこんななりをしているけど、男のだから、そうする事は当たり前よね。」ぶつぶつ

石田先生はニニックの肩から手を離すと、ニニック達には聞こえない声でぶつぶつ言った。

「ところで私の胸を触った感想はどうや?」

はやては自身の胸をアピールする様に、ポンポンと胸を手で叩き、ニニックに感想を聞くと、

「ん?そうだな、コンビニで売っている肉まんの方がもっと揉み応えがあ「ガシッ」ぐ、ぐるじぃ〜!!」

ニニックははやての胸が肉まんより劣っていると言った瞬間、ギャグ漫画の様にはやての手が伸びて、そのままニニックの首を絞めた。

「ん?なんて言ったんや?私の胸が肉まんより劣るって聞こえたんやけども、気のせいやなぁ?」ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

はやては般若の様な顔をして、ニニックに先ほど言ったことは気のせいだと半分脅しながら聞いた。

「ぎ、ぎのぜい゛だがら・・は、はなじで・・・・・!」

ニニックは先ほど言ったことを気のせいだとはやてに言うと、はやては首から手を離した。

「ゲボッ!ゴホッ、ゴホッ!」

「お、おい、大丈夫か⁉︎」

首から手を離してもらったニニックは少しの時間だが呼吸出来なかった為に咳き込んでしまい、それを心配してヴィータはニニックの背を摩った。

「と、ところではやてちゃんは本当にもう体は大丈夫なの?」

シャマルは冷や汗をかき、頰を引きつらせた状態ではやて自身に体には異変がないかと聞いた。

「せやから、ちょっと眩暈して胸と手がつっただけやっていったやん。もぅみんなして大事にするんやから。」

はやては先程の般若の顔とは打って変わり、美少女スマイルをしてシャマルに問題はないと言った。

「全くいきなり夜中に苦しみだすから、俺達は心配したんだぞ?」

「そうだぞ、はやて。」

「それはほんとごめんな。」

ヴィータとニニックははやてに注意をして、はやてはそんな2人に謝った。しかし、ニニックは先ほどはやてに首を絞められたばかりなのに、全く警戒せず、はやてに話をする。

「取り敢えず、他にも色々検査をしたいからもう少しゆっくりして行ってね。」

「「はぁい。」」

「わかった。」

はやてとヴィータにニニックは石田先生に返事をした。そして石田先生はシグナムとシャマルと話がしたい為、廊下に出て行った。

「あ、俺はちょっとトイレに行ってくる。」

「気をつけてなぁ、今のニッ君の姿は看護服を着た美少女やから、知らんおっちゃんに話しかけられてもついて行ったらあかんで。」

病室を出ようとするニニックにはやては心配するが、

「心配するな、そういう時はそいつを半分血祭りにするから問題はないぞ。」

「大アリや!!」

ニニックが血祭りにすると聞いた瞬間、ニニックではなく、ニニックを連れ去ろうとする不審者に心配をするのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「さて、誰もいないな?」

ニニックは病院内にある男子トイレに来ると、大きい洋室タイプのトイレの便座に座って考え事を始めた。

(あのはやての苦しみから、見ると恐らく原因は闇の書にあるな。)

ニニックははやてが苦しんだ原因は闇の書にあると睨んだようだ。

(よくよく考えたら、闇の書の事ってあまりしらないよな・・・・・仮にあの闇の書のページが全て埋まると持ち主は幸せになると聞くが、実際はどうなんだ?)

ニニックは闇の書には何か裏があると思い、その裏を探そうと考えているとある一つの案が思い浮かんだ。

(そう言えば、俺が初給料日の日に北の銀河にあるなんでも知っている賢者のズノーに洋食のねこやに行ける扉は何処にあるかと聞きこうと予約をしたところ、だいたいこの時期に俺の予約が回って来る頃だったな。なら丁度いいから闇の書について聞いて見るのが良いか。)

ニニックはそう思い、席を立つとある事を思い出した。

(あ、そう言えば、俺は今宇宙船を持っていないから、ズノーのいる星まで行けないじゃん!)

ニニックはこのままでは闇の書についての事が聞く事が出来ないと知ると、どうするか考えた。

(そうだ!俺の代わりに誰かに聞いて貰えばいいか!なら、早速このスカウターで適当に手が空いている奴に通信して行ってもらうか!)

ニニックは懐からスカウターを取り出して、耳につけると直ぐに誰かに通信をかけると、

《珍しいわね、貴方が私に通信をして来るなんて。》

「ああ、俺もそう思う。ところで悪いんだが、今から賢者ズノーのいる星である事を聞いてきて欲しんだが、頼めるか?」

ニニックの通信した相手はどうやら年上の女性のようだ。ニニックは早速その通信相手に自分の代わりにズノーのところへ行くよう頼むと、

《ええ、良いわよ。貴方とターブル君には私達2人を救ってもらった事があるから、貴方達2人の頼みなら可能な限り聞いてあげるつもりよ。》

女性はニニックの頼みを聞いてくれるようであった。

「そうか、悪いな。じゃあ聞いてきて欲しいのは闇の書の全てを聞いてきてくれるか?」

《闇の書?なんで貴方がそんな大物のロストロギアの事を知りたいの?》

女性はニニックの知りたい事が闇の書だと聞くと、やや不信感を覚える。

「実は今南の銀河の地球にその闇の書があるんだよ。」

《な、何ですってーーーーー!!?》

「み、耳がぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!?」

女性は通信機越しで大声を上げた所為で、ニニックは一旦スカウターを耳から外して耳を抑えた。そして、しばらくするとニニックはスカウターを再び耳につけた。

《ちょ、ちょっと待って、なんでそこに闇の書なんてあるの⁉︎しかも、そこって確か・・・・・》

「そうだ、あんたにとっては縁があるところだろ













なぁ、プレシア?」

なんと、ニニックの通信している相手はかつてナメック星でポルンガを使って助けたプレシアテスタロッサであった。


《・・・なんでそこで私の名前を強調するように言うのかはわからないけど、取り敢えず私は闇の書の事を聴きに行けば良いのね?》

「ああ、出来るだけ早く頼む。」

プレシアはこれから賢者ズノーに聞いてくる内容を確認した。

《ええ、わかったわ。取り敢えずこの通信を終えたら直ぐにその賢者ズノーって人にあってくるわね。》

「頼むぞ。」

ニニックはプレシアとの通信を切ろうとしたが、

《あ、あと一つ聞いて良いかしら?》

「なんだ?」

《フェイトは・・・・・私の娘のフェイトと出会ったの?》

「ああ、やっぱりあいつはあんたの娘のフェイトであって居たのか。」

《!・・・それでフェイトはどんな感じかしら?》

どうやら、プレシアは自身の娘であるフェイトの様子が気になっているようだ。

「ああ、今は時空管理局のリンディハラウオンって人の養子になっている。特に不幸せな事はなさそうだったぞ。」

《そう、それならいいわ。》

プレシアは通信で話している為に姿は見れないが、声からして安心しているようだ。

「なぁ・・・フェイトに会いたいのか?」

《ええ、会って謝りたいけど、それは無理な話よ。》

「何故なんだ?会いたいなら、転移魔法で直ぐこっちに来れば《私は元々犯罪者よ。あの子は世間にとっては被害者なのよ。そんな私がフェイトに近寄ったら、管理局に怪しまれて、最悪だとフェイトが逮捕される場合があるわ。》・・・・。」

プレシアはフェイトの幸せの為に自身の心を鬼にして、フェイトとはもう会おうとしないつもりのようだ。

「・・・・わかった。あんたが、そこまで言うなら俺はこれ以上は何も言わない。」

《そう、ありがとうね。じゃあ、早速その賢者ズノーがいる星へ行ってくるわ。》

「ああ、頼んだぞ。」

ニニックはそう言って、スカウターの通信を切ると、スカウターを耳から外した。

(なんとか、プレシアをフェイトに会わせられないものだろうか?)

ニニックはプレシアをとフェイトをどうにかして会わせてやりたいようだ。しかし、今はそんな事よりも闇の書をなんとかするのが先と思い、ニニックはトイレから出て、はやてのいる病室へ向かった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「入院⁉︎」

「ん?はやてか?」

ニニックははやてのいる部屋の前までくると、はやての声が聞こえてきた。

「どうしたんだはやて?」

「あ、ニッ君。」

ニニックが病室に入ると、そこには石田先生との話し合いを終えたシグナムとシャマルに顔が暗くなっているはやてとヴィータがいた。

「さっき入院って、聞こえたんだが、それはどう言う事だ?」

ニニックは今部屋に入ったばかりで状況がわからなかったが、シャマルによると念の為に検査をする為に入院する事になった。

「私達はこれから帰るけど、ニニック君はどうするの?」

シャマル達は八神家へ帰る支度は既に整っており、いつでも帰る事は出来ていた。対して、ニニックはどうするのか、

「俺は・・・・暫く病院で住み込みバイトをしようと考えている。そうすれば、はやてがまた倒れた時に直ぐに対応する事が出来るからな。」

「ニッ君。」

ニニックは暫く病院に住むと言うと、はやては嬉しそうにニニックの名前を呼ぶ。そして、それを見たシグナムは互いに目配せを行い、何かを決めたようだ。

「そうか、わかった。取り敢えず残りのページは私達に任せてくれ。その代わりに主人を頼むぞ。」

「任せておけ。」

シグナムははやての様子を見るようにニニックに頼むと、ニニックはシグナムの頼みを喜んで受ける。

「では、頼むぞ。それでは主人はやて、我々は家に帰らせていただきます。」

シグナム達はそう言って、八神家に帰っていった。すると、ニニックはシグナムが居なくなったのを確認すると、部屋の扉を閉めて、更にはカーテンも閉めた。

「?ニッ君どうしたんや?なんでカーテンやドアを閉めるんや?」

はやてはニニックのやっている事が理解出来ず、ニニックに訳を聞こうとするが、ニニックははやての方に向き右手を向けた。

「ニッ君?」

はやては握手をしたいのかと、こちらも右手を出そうとした瞬間、

「はやて・・・・・悪く思うなよ。」

ニニックは右手にボーリング玉サイズの気弾を作り出した。

「な、なんのつもりやニッ君!?」

はやてはニニックが自身気弾を放とうとしている理由が理解出来なかった。すると、ニニックは気弾をはやてに放った。

「⁉︎」

はやてはやってくる痛みに堪える為、目を思いっきり瞑るが、

「・・・・・あれ?全く痛くない?」

はやては恐る恐る目を開けると、自身の体を確認すると、

「な、なんや身体が軽い?どうなってんや?」

はやては手を交互に握ったり開いたりを繰り返して、身体を確認していると、

「少しは痛みは無くなったか?」

「ニッ君?」

ニニックがはやてに話しかけた。

「さっき、私の体に何をしたんや?」

はやてはニニックに先ほど放った気弾はなんなのかと聞くと、

「あれは気功療法って奴だ。」

「気功療法?偶にテレビでようやる胡散臭い治療のことか?」

はやてはニニックにその事を聞くと、ニニックは一瞬こけるが、すぐに体勢を治してそうだと頷いた。

「俺は最近その気を上手く扱えるようになって、こういう時には偶にシグナム達に俺の気を渡して、回復した事があるんだ。」

「へぇー、それは凄いやん。」

はやてはニニックの扱う気功療法に感心すると、ニニックは口を開けた。

「それで、"胸の痛み"は治ったか?」

「な、何のことや?」

はやては誤魔化そうとするが、ニニックの真剣な目を見て観念して、話した。

「うん、ニッ君のお陰でさっきまであった筈の胸の痛みが楽になったで。」

「そうか、それは良かった。」

ニニックはそう言ってすぐ近くにあった椅子に座った。

「いつからわかったんや?」

はやては恐る恐る聞くと、ニニックは目を瞑り答えた。

「俺がトイレに行く前からだ。お前は最初から痛みを堪える為、拳を爪の後が残るほど力強く握って居たのが見えて居たぞ。」

「・・・・・」

ニニックがそう言うと、はやては無言で自身の手を見ると、確かに爪の後がはっきり残っていた。。

「どうせお前のことだから、俺たちに迷惑をかけたくないから黙って居たんだろ?」

「だ、だって、ニッ君達は私の為に毎晩毎晩、魔力を集めに行ってる時に、苦しむ姿を見せたら迷惑になるやんか!」

はやてはそう言うとニニックは溜息をつき頭を掻きはじめた。

「何を言ってるんだよ?俺やシグナム達はお前の事が好きだから逆に迷惑をかけていんだよ。」

「え/////!?」

はやてはニニックにいきなり好きだと言われて、顔を赤く染めた。

「に、ニッ君、今なんて言ったんや?」

はやてはニニックにバレないようにいつ持ってきたのかわからないが、ボイスレコーダーを毛布に隠して、録音を開始した。

「ん?逆に迷惑をかけてかけていんだよ。」

「もう少し前や。」

はやてはもう一度だけ、好きと言われたい為にヒントを出した。

「もう少し前?・・・・・ようしょくのねこや?」

「一体いつ言った台詞なんや⁉︎戻り過ぎや‼︎」

ニニックはもう少し前と聞いて、ようしょくのねこやの時言った台詞を口に出した。はやてにとっては全く聞き覚えのない台詞な為、全くわからなかった。そして、ニニックは少し考えた結果口に出したのは、

「そうか、俺やシグナム達はお前の事が好き。」

「そうか、そうか。ニッ君は私の事が大好きなんかぁ〜。」ニヤニヤ

はやてはニニックの言った台詞をバッチリボイスレコーダーに収めた。

「・・・・はっ⁉︎い、今言った台詞は忘れろ‼︎」

ニニックは漸く自身は無意識にはやてに告白をしてしまった事に理解した。

「えぇ〜?無理やで、だってバッチリ私の脳みその中にさっきの言葉は叩き込んだやからな。」

「く、ぐぐぐぅ。」

ニニックはどうやって先ほどを忘れ去れるか考えようとしたが、

「どうしてもと言うやら、ちょっと私の隣に来て目を瞑ってや。そうしてくれるんやら、さっきの言葉は忘れたるで。」

はやてはニニックにそう言うと、ニニックは全く不信感を感じず、はやてのすぐ隣までくると目を瞑った。

「これでいいのか?」

ニニックは目を瞑ったままはやてに話しかけると、











チュッ

「・・・・・ん?(なんだ?俺の唇に何かが当たったぞ?)」

ニニックは自身の唇に当たったものはなんなのかと、正体を確認しようとして目を開けると、















はやてが自身の唇をニニックの唇に当てていた。

「・・・・・・・ん?」

ニニックは未だに状況を理解出来ていなかった。そして、数秒経つと、はやてがニニックの唇から離れて、顔を赤くしてニニックに向かって喋り出す。

「わ、私の初めてやからな/////」

「へ?何が?」

ニニックははやての言っている事が良く分からなかった。すると、ニニックがまだ理解して居ないことを知ると、溜息をついた。

「もぉ〜、鈍感やな。女の子の初めてはファーストキスに決まっとるやろ‼︎」

「なんだ、ファーストキスだったのか・・・・・・え?」

ニニックははやてがファーストキスをした事を理解すると、石のように表情を固まり暫くすると、






「ええええええええええええええええええっ!!?」

ニニックは大きな声を上げて驚愕した。

「好きって言ったことは忘れたるけど、私がニッ君にファーストキスを上げた事は絶対忘れへんで。」

はやてはしてやったりと言いたそうな顔をして、ニニックにそう言うと、ニニックは顔を赤くして口をパクパクしていた。

「そんじゃ、私は検査の時にあまり眠れなかったから、少し寝るけど、一緒に寝よか?」

「・・・・・はっ⁉︎お、おい、ファーストキスなんて嘘だろ⁉︎そ、それにお前は本当に俺より歳が二つ上の9歳か⁉︎明らかに何回も経験済みじゃないとそう簡単に出来ないぞ⁉︎」

「ああ、そのことなんやけど。実は家に死んだお父さんが残していった大量のビニールに包まれた本があるから、それを読破したからニッ君の唇を頂けたんやと思うんやけど。」

「おいぃぃぃぃぃい!!?はやての親父は何とんでもない遺品を残して逝きやがったんだ!!」

ニニックは元々心が綺麗なはやてが死んだはやての父が残していったビニールに包まれた本の所為で身も心もおっぱい星人へと変貌してしまった事を知ると、あの世に居るであろうはやての父を恨んだ。

「まぁ、別に過ぎた事はええやんか。それに・・・・・私はニッ君の事が大好きやから上げても良いと思っとったんからな/////」

「はやて・・・・・。」

ニニックははやての反応を見て漸く理解出来た。はやては自身の事を好き(like)ではなく、好き(love)なのだと気づいた。

「(俺なんかに、大切なファーストキスをやるなんてな・・・・・なら、俺も相応に答えてやんなあとなぁ)はやて、一つ聞いてくれるか?」

ニニックは何かを決心すると、はやてに向き直り、はやてに話しかけた。

「なんやニッ君?急に改まって、いったいどないしたんや?」

はやては急にニニックが態度を改めた事が不思議に思い、ニニックがこれから何を言うのか気になりだした。そして、ニニックは意を決して口を開くと、















「俺は・・・・・絶対お前を幸せにしてやる!!だから、その分・・・・俺を・・・・・・・・・幸せにしてくれ!!!」

なんと、ニニックははやてに告白をした。

「・・・・・・・・・」

対して、はやては口を開けてポカーンとなって驚いていた。

「・・・・・だ、駄目か?」

「・・・・・・ええよ。」

「そうか、駄目・・・え?いいのか?」

ニニックは先程まで諦め掛けていたところにはやてが良いと言ったことが信じられなかったが、

「その代わり、浮気したら女装より恐ろしい罰を受けて貰うから肝に銘じといてや。」

はやてはニニックに半分脅しながら、ニニックの告白を受け取る事にした。

「わ、わかった。」

ニニックは冷や汗をかきながら、はやてに浮気はしないと誓った。

「うん、それでよろしい。じゃあニッ君、今後共よろしくお願いします。」

はやては先程までふざけていた態度を改めて、敬語話しながらニニックに右手を差し出した。

「ああ、此方こそよろしく頼む。」

ニニックは差し出された右手を自身の右手で握って、共に人生を歩もうと誓った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃、別の場所では、とある2人がニニックとはやての会話じっくりと見ていた。

《うん、それでよろしい。じゃあニッ君、今後共よろしくお願いします。》

《ああ、此方こそよろしく頼む。》

「ククククッ、"何が此方こそよろしく頼む"だ?やっぱり、こいつはサイヤ人として駄目だよなぁ〜?」

先程までのはやてとニニックの会話を見て馬鹿にするように笑って居るのは、ニニックの心の裏に存在するもう1人のニニックであった。

「はやてちゃん・・・・・・。」

はやての幸せそうな顔を見て、悲しい顔をしているのはニニック?であった。

「おいおい、兄弟よぉ、なんだその面は?まるで未練タラタラの様な顔をしやがってよぉ〜。」

「そ、そんな訳ないよ‼︎僕ははやてちゃんが幸せなら、それで良いだけだよ!」

ニニック?はもう1人のニニックに未練が残っていると指摘されると、慌てて否定した。

「ふぅ〜ん、まぁ、俺はそんな事はどうでも良いんだけどさ。まさかだと思うが、この甘々な砂糖を吐きそうな会話を見て、気が変わった訳じゃねぇよな?」

もう1人のニニックはニニック?に見えない様に右手に気弾を作り出して、いつでも消し飛ばす様にして、ニニック?と話をする。

「・・・・・確かに未練はあるよ、僕ははやてちゃんを幸せにしたい。出来る事なら彼と立場が入れ替わりたかった。でも、僕ははやてちゃんよりも僕の身を優先してしまったから、今更気が変わって、はやてちゃん側に付くわけにはいかないよ。」

もう1人のニニックはニニックの話を聞くと、気弾を消して、ニニック?の肩に手を置いて話しかけた。

「それは良い判断だぞ兄弟。確かにお前はあの女よりも自身の身を優先した。だが、俺はその事は当たり前だと考えている。生き物は己の身の危険を感じると反射的に他人の事はどうでも良くなり、自身の身だけを守ろうとするからな。」

「・・・・・・」

ニニック?はもう1人のニニックの言っている事に納得していた。確かに生き物は自身の身を最優先にしている事は偽りでは無いと分かっていた。

「さて、無駄話はここまでにして、そろそろ此処にある"アレ"を探し出そうか。」

もう1人のニニックはそう言って、ある物を探す為に歩き出した。

「ねぇ、待って。」

「あん?なんだよ急に?」

ニニック?がもう1人のニニックを呼び止めた。

「僕は君の事をもう1人のニニックとして認識しているけど、君には名前は無いのかい?」

「名前・・・・・そういえば、俺は心の裏で長く住んでいるから、あまり俺自身の名前について考えていなかったな。」

もう1人のニニックはニニック?に名前の事を言われると、自身の名前について考え出した。

「なら、僕が名前をつけて良いかい?」

「ふざけた名前なら承知しねぇからな。」

「わ、分かっているよ。」

ニニック?はもう1人のニニックの名前はどんなものにしようか、考え出した。

「えっと、元は僕と彼はどっちもニニックという存在だから、ニニック、ニニック、ににっく、にんにく、ニンニク・・・・・そういえば、ニンニクは英語でガーリックって言っていたな、だとすると・・・・・・。」

ニニック?は暫く考えると、一つの名前が思い浮かんだ。

「・・・・・ガリックってのはどうかな?」

「ガリック?・・・・・それが、俺の名前か?」

もう1人のニニックはニニック?が言ったガリックと言う名前を考えると、

「気に入ったぜ!ガリック!そう、これが俺の名前だ‼︎」

もう1人のニニック改め、ガリックは自身のつけられた名前に子供の様におおはしゃぎした。

「満足してもらえたら、僕も嬉しいよ。」

ニニック?は自身が考えた名前が大層気に入って貰った事が嬉しかった。すると、ガリックもある事を思い付く。

「そうだ兄弟、俺もお前に名前を付けてやるよ。」

「え?僕に名前を?」

ニニック?はガリックが名前を付けてくれるなんて考えても見なかった事だから、驚いていた。

「ああ、サイヤ人として相応しい名前を付けてくれた礼にお前にも俺と同じく、サイヤ人に相応しい名前を付けてやるよ。」

ガリックはそう言うと、暫く考え出した。

「よし、お前はリウムと言う名前だ!今日からその名前で自身を名乗るんだぜ?」

ガリックはニニック?にリウムと言う名前を授けると、ニニック?改めてリウムは嬉しそうに喜んだ。

「ありがとう、僕にこんな素敵な名前を付けてくれて。」

リウムはガリックに御礼を言った。

「気にするな、それよりも"アレ"を探しに行くぞ。」

「うん、分かったよ。」

ガリックとリウムはとある物を探しに、その場から去っていった。




特に無し

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第31話 プレシアのキスとニニックの涙

遅くなってすいませんでした!
こちらは今通っている学校のテストや実技のテストなどが難しくて、追試や再テストを受けて最新話を作るのに手間がかかりました。
これからもまた遅くなる事があります。それでもいい人は読んでください‼︎(必死の訴え)


プレシアはニニックに闇の書について、賢者ズノーと言う人物から聞いてくるようにと頼まれて、ズノーが住んでいる北の銀河にある惑星に着ていた。

「此処がニニックの言っていた賢者ズノーのいる星ね。」

プレシアは辺りを見渡すと、大きな館らしき建物を見つけその建物に向かった。すると、そこには裃を纏った同じ姿をした宇宙人達が受付人として館の前にいた。

「私はプレシア・テスタロッサ。此処に予約したニニックの代理人として、此処に来ました。」

「少々お待ちを・・・・・たしかに2年前に此処にニニックさんが予約して、ニニックさんの番が丁度この日に回って来ました。中へどうぞ。」

プレシアは予約したニニックの代理人として自己紹介をすると、受付人達は確認を取ると、プレシアを館の中へ案内する。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

館の奥へ来ると、そこには先程の受け付け人よりもやや高い宇宙人が浮遊している乗り物に乗っていた。プレシアはその

「私はズノー。この銀河全ての質問に答えを与える者なぁ〜りぃ〜〜〜。」

(でか過ぎよ‼︎と言うか、私のイメージしていた賢者とは全く合わないのだけど。)

プレシアは取り敢えず、闇の書について聞こうとしたら、ズノーの隣にいたお世話係がプレシアの前に出てきた。

「まずは貢ぎをどうぞ。」

「へ?貢ぎって何なの?」

プレシアはまさか手土産を持参して来ないと質問は受け付けないのかと思い、自分の持ち物に手土産になる様なものを探そうとしたら、

「あなた方でわかりやすく言うのなら、口づけの事です。」

ピシッ

その時、プレシアを中心に辺りからガラスにヒビが入る音が鳴り響いた。それもその筈である、まさか手土産がキスと誰が思っていたのであろうか、プレシアは手土産がキスと聞くと、それが聞き間違いだと思いお世話係に先ほど言った事を聞き直した。

「・・・・今、なんて言ったの?」

「ですから、ズノー様に聞きたい事があるのでしたら、先ずは口づけしてもらわないといけません。」

「・・・・・・・」

プレシアは悩んだ。なぜ会っても間もないずんぐりむっくりな宇宙人にキスをしなければならないんだ。

(ニニック、次会った時は貴方を黒焦げにするわ。)

プレシアは此処へ差し向けたニニックを自身の魔法で黒焦げにしたろうと恨みながら、意を決してズノー前に来ると、ズノーの頰にキスをした。

すると、キスされたズノーは口を開くとプレシアにある事を告げた。

「お前は若くて私のタイプの女だが、目が少々鋭い上にいい年こいて悪の組織のボスの様な痛々しい服を着て色々と暴れ回り、更にはその影響で実の娘がスク水の様な装甲服を着たから質問は5回だ。」

「ガハッ⁉︎」

ズノーは容赦無くプレシアの黒歴史を掘り返した所為で、プレシアの精神には大きなダメージを負い、吐血して膝を床につけてしまった。

「な、なんでそんな事を知っているのよ!?(それにフェイトのバリアジャケットって、やっぱり私の所為だったの!?)」

プレシアは内心で、フェイトのバリアジャケットの露出が高い原因が自分に有ったのかと後悔をしながら立ち上がり、ズノーに知っている訳を聞くと、

「それは私がなんでも知っている賢者だからだ。」

ズノーは自画自賛して答えた。

「答えになっていないわよ!!」

すると、プレシアはズノーが言った事が全く答えになっていない事に掴みかかろうとする。それもその筈こんな見た目で賢者というのは普通の人ならまず信じないであろう。しかし、ズノーの能力は本物であるが為に賢者という名が付くのだ。プレシアはそれ以前にズノーの存在自体に苛立っていた。プレシアはこう見えても昔は名の通った科学者であった。ズノーの様に科学を頼らずにどんな情報を得る力は科学にとっては敵という存在である。プレシアはその理由もあり掴みかかかろうとしたが、ズノーの隣にいたお世話係が前に出てプレシアにある事を告げた。

「はい、一回です。後4回どうぞ。」

「えっ⁉︎い、今のはそう言う意味で質問した訳じゃ無いのよ‼︎」

プレシアは先程までの苛立ちはお世話係の言ったにより、苛立ちは失せ、冷静を取り戻した。プレシアは慌てて先程の質問は無しにしてもらおうとするが、「質問は質問だ」と冷静に言われた。しかしプレシアはそんな事を納得出来ず、眼力で殺せる様な目つきでズノー達を睨みつかせると、「ヒィッ!」と小さい悲鳴を上げた。その悲鳴を聞いて少し満足したのか、プレシアは一つ目の質問を諦めて、二つ目の質問権で闇の書の事を聞こうとした。

「な、なら闇の書の事を全て教えて貰うわよ‼︎(元々はその為に此処に来たんですもの、ならそれ以外は何も興味はないわ。)」

「そ、それなら容易い事だ。」

ズノーはプレシアに睨まれているため、若干ビビりながらも闇の書についてプレシアに教えてようとするのであった。

「コホン・・・・・闇の書とは、正式名称は夜天の書と言い、かつて南の銀河に存在していた惑星ベルガの魔法技術によって誕生した偉大なる魔導師達が使う魔法を記録する為に作られた書物であった。しかし、歴代の何人かの所有者が己の欲望のまま闇の書のプログラムを改変した結果、蒐集しなければ所有者にすら害を及ぼし、完成したらしたで破損している防衛プログラムが邪魔をして管制人格とユニゾンできず融合事故を起こして暴走し辺りに破壊の限りを尽くした後、ランダムに選ばれた新しい主の下にすべて空白のページとなった闇の書が転生するという負の連鎖を生み出す厄介な代物になってしまった・・・・・・・これが闇の書に関する全てだ。」

ズノーは闇の書の長い情報を普通の人なら必ず途中で舌を噛む若しくは咳き込んでしまうところをズノーは一つもミスせずにに闇の書の内容を全てプレシアに教えた。

「まさか、闇の書にそんな秘密があるなんて・・・・。」

プレシアは目を見開きズノーから告げられた闇の書についての事を全て聞かされると、驚いていた。

「(これは早くニニックに知らせておかないと地球が滅ぶわ!)闇の書について教えてくれてありがとう。それじゃあ、私はそろそろ帰るわね。」

プレシアはニニックに1秒でも早く闇の書にの情報を教えようと、その場から去ろうとすると、

「お待ちを、残り3回質問できますけど、どうしますか?」

ズノーのお世話係がプレシアに残りの質問権はまだ残っている為、どうするかと呼び止めたが、

「ああ、私は闇の書の事だけを聞けたら後は用がないから、残りの質問権は次のお客さんに回しといて。」

プレシアはお世話係にそう伝えると、お世話係は「わかりました。」と言ってプレシアの言う通りにした。そして、プレシアは返事を聞くと、転移魔法を使ってナメック星にある自身の家に帰っていったのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

《・・・と言う事なのよ。これが私がズノーって人から聞いた闇の書に関する情報全てよ》

「それって本当なのか?」ズルルルッ

ニニックははやてに告白した数日後、プレシアから通信が入り、病院の中だと患者や看護師達に目立つ為、あまり人がやって来ない病院の屋上に移動して通信を行った。そして、プレシアと通信を行う為、スカウターの通信回線をオンにして、賢者ズノーから聞いた闇の書の情報を聞くと表情を変えて、プレシアが得た情報は嘘ではないのかと思った。

(本当にプレシアの言う事が正しいのなら、確実にはやては助からないじゃないか‼︎)

ニニックはどうにかはやてが助かる方法を探そうと考えようとしたら、

《・・・仮にそれが嘘ならズノーの星を壊した後、貴方を殺しに行くわ。》

プレシアは少し考えた後、ニニックに殺害予告した。

「待て待て‼︎一体何があったんだ!?いきなり星を破壊して、俺の命を奪いに行くって、洒落になんねぇぞ!!」ズルルルッ

ニニックはいきなり、プレシアが声を低くして自身の息の根を止めに行くと聞いて戸惑っていた。それもその筈、ニニックは過去にプレシアとアリシアの命をターブルと一緒に助けた事があるのだ。だから、プレシア達から見ればニニック達は命の恩人兼銀河パトロールの隊員同士なのだ。そんなプレシアがニニックを殺す事は恩を仇で返すという事である。すると、プレシアは声を震わせながらズノーの星で何があったのかを言った。

《洒落にならないのはこっちよ‼︎なんで私が離婚した元旦那以外の男にキスしなきゃならないのよぉっ⁉︎・・・・しかもずんぐりムックリだし・・・・》

「・・・・・・」ズルルルルッ

ニニックはプレシアがズノーにキスをした事を聞くと、哀れんだ目をしながら自身が行かなくてよかったと思っていた。

《・・・ねぇ、さっきから聞こえるズルルルルって、音は一体なんなの?》

プレシアは先程からニニックが鳴らしている音が気になっていた様だ。ニニックはそれをプレシアに指摘されると、その音の正体を口にする。

「何って、昼飯のラーメンをすする音なんだけど。」ズルルルルルルルッ

ニニックはそう言いながらラーメンの麺を啜った。

《いや⁉︎貴方はなんで通信している最中にラーメンを食べているのよ⁉︎人と話す時は一旦食事を中断しなさい!!》

プレシアはせっかく人が貴重な闇の書に関する情報を伝えているのに、ラーメンを食べながら通信するのは非常識だと思い、ニニックに食事をするのをやめるように言うが、

「そう言ってもラーメンは麺が伸びるから、通信が終えた頃には麺が伸びきっているから、ラーメンが不味くなるんだよ。」

《・・・・・つまりそれは、私が大事なキスを代償として手に入れた闇の書の情報より、ラーメン麺の方が優先って事?》

プレシアは通信機を使って喋っているからニニックにはわからないが、プレシアは今顔の至る所に青筋を立ててニニックにラーメンの方が大事かと問う。そして、ニニックが出した答えは。

「まぁ、そうだな。(だって、通信するタイミングがよりにもよって昼食の時間だからな)」ゴクゴクゴクゴク

《・・・・・・・・》

ニニックはプレシアにそう言うと、丼の中にあるラーメンを全て飲み干した。するとプレシアは何も喋らなくなった。

「それにしても、これを解決するには神の様な力が無いとできないよな・・・・・・あ、そうだ!プレシアお前にもう一つ頼みたい事があるだが、ちょっとドラゴンボールを《もういいわよ!!そんなにラーメンの方が大事なら毎日24時間中好きなだけラーメンでも担麺でも食べていなさい!!》ブツッ

「あ・・・・・」

ニニックははやてを助けられるのは神の力しかないと口に出した瞬間、ナメック星にあるドラゴンボールの事を思い出し、ドラゴンボールを集める様にプレシアに頼もうとしたが、プレシアは今までのニニックの態度に我慢してきたが、とうとうプレシアの怒りが爆発してしまいニニックに怒鳴り散らした後、そのまま通信を乱暴に切った。そして、ニニックはプレシアがいきなり怒鳴った事に頭が真っ白になり、暫くすると自身がプレシアに対してやった行動を反省した。

「やっぱり、ラーメンじゃなくてカツ丼を出前に頼んでおけばよかったか?」

ニニックは微妙に反省する点は合っているが、この事をプレシアに伝えると、ボコボコにされる可能性が高い・・・・・いや、ボコボコを通り越して殺されるであろう。

「もう一度プレシアの通信機に通信しても通信拒否されるのが目に見えるな。ここはアリシアに通信してみるか。」

ニニックはそう言って、プレシアと一緒に住んでいる娘のアリシアに通信をした。

《はい、テスタロッサです。》

「あ、アリシアか?」

《あ!その声はニニックさんだ!》

アリシアは声だけで、通信して来た相手がニニックだと断定できたようだ。

「そうだとも、ところでアリシアいきなりで悪いがドラg《ママどうしたの?・・・・わかった。えっと、ただ今電話に出る事が出来ません。ピーッという発信音の後にお名前とご用件をお話しください。》

ニニックはアリシアにドラゴンボールを用意して貰おうとしたが、アリシアのところにいたプレシアがアリシアに留守電の案内の物真似をさせた。

「・・・・おい、プレシア‼︎お前何勝手にアリシアにへんな事を話しているん《ブツッ》あ!プレシアのやろぉ〜!切りやがったな‼︎」

ニニックは通信を切ったのはアリシアでは無く、プレシアだと確信していた。

「クソッ‼︎こうなったら、ターブルかジャコ、もしくは銀河パトロールの誰かに・・・・・いや、あいつらは地味に勘が鋭いから、俺がシグナム達と一緒に毎晩魔力蒐集活動をしている事がバレる可能性があるから相談しない方がいいか。」

ニニックはターブル達にバレる可能性を考え、通信をするのをやめるのだが、既にターブルからはグレートサイヤマンZの正体がニニックだという事がバレているのであった。

「銀河パトロールの場合はナメック星の報告書にはドラゴンボールの事を書いていないからな〜、面倒な事が起こりそうだから却下だな。」

ニニックは銀河パトロールにバレると誰かがドラゴンボールを使って良からぬ事をしそうな気がした為、銀河パトロールに手助けしてもらう事はやめた。

「こうなったらクリスマスに届く新しい宇宙船を使って、ドラゴンボールがあるナメック星まで飛んでいくしかないか。」

ニニックはそう言って、空になった丼を持って病院の中に戻り階段を降りていった。

(だけどその前にシグナム達を説得させないといけないが、どうやって説得させようか・・・・・)

ニニックはクリスマスまでに闇の書の白紙のページを全て埋まらないようにどうやって、説得させるか考えた。

(正直にプレシアから聞いた闇の書の情報を教えたら、絶望してしまいそうだな。なら、適当に誤魔化すしかなさそうだな)

ニニックはそう思うと、更衣室へ入り看護着から半ズボン長袖シャツの服に着替えて、病院を出て八神家へ向かった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「とは言ったものの、どうやって話すか?」

ニニックは八神家に着いたものの、これからシグナム達に闇の書のページをこれ以上埋めない為にはどうやって説得しようか悩んでいた。

「最近彼奴らは勘が鋭くなってきたからな。適当に嘘を言うとすぐにバレてしまう気がするんだよな。」

「何がバレるんだ?」

「ヘアッ!?」

ニニックが独り言を喋っていると、また誰かがニニックの背後から話しかけてきて、それに驚いたニニックは取り乱してしまう。

「落ち着け、私だ。」

そこに居たのは、狼状態のザフィーラであった。

「なんだザフィーラか、驚かすなよ。(ていうか、このシュチュエーションは前にもあったな。)」

ニニックは内心デジャブを感じながら深呼吸を行い気を鎮めた。

「先程からお前が家に入らず、家の前でウロウロするから気になって話しかけたんだ。それで、今回は何があったんだ?」

「なんか言い方がまるで、俺が家の前をウロチョロしているとはやてにも害が及ぶ悪い知らせを持ってくる様に聞こえるんだが?」

ニニックはザフィーラの言い方に少々の苛立ちを覚えて、目を細くしてザフィーラに問う。

「いや、別にそういう意味で言ったわけでは無い。ただお前が落ち着きがなくソワソワしているのは流石に誰もが怪しく思ってもしょうがないとおもうのだが。」

「・・・・確かにそうだな。」

ザフィーラはその事を指摘すると、ニニックは額を抑えて電柱に寄り掛かりながら考え事を始めた。

「・・・・・成る程、じゃあ俺が今何に悩んでいるのかわかるのか?」

「・・・・・十中八九闇の書に関連する事だろう。」

(何故わかった⁉︎)

ニニックはザフィーラが今悩んでいる内容を当てられた事に表情は崩して居ないが、内心が酷く取り乱して居た。

「それで、今回はどんな事なんだ?」

ザフィーラはニニックに今考えている事を聞こうとした。対してニニックは正直に闇の書の情報を言えない為、誤魔化す内容を考えた。そして、考え始めてから僅か2秒である事が思い浮かび、それをザフィーラに言おうとした。

「・・・・実はさ、はやてを確実に助けられる方法が思いついたんd「それは本当か!」のわっ!?」

ニニックははやてを確実に助けられる方法を口に出すと、ザフィーラはそれに脊髄反射並みに反応して、ニニック地面に押し倒した。本当はニニックの肩を抑えるつもりが、狼の姿から人型になるのを忘れて前足をニニックの肩に乗せて、そのままバランスを崩してしまい、押し倒す形になってしまったのだ。

「ニニック教えてくれ!!我等の主人を確実に助けられる方法を!!」

今のザフィーラの頭の中ははやてを助けたい思いで一杯な為、自身と今のニニックがどういう状態か理解していなかった。

「おい!?この体勢は不味いだろ!?早く退け!!早くしないと誰かに見られ「先ほどからどうしたんだ?」・・・・・る・・・・・・・・・・・・ぞ。」

ニニックは自身を押し倒しているザフィーラをどうにかして退かそうとするが、そこへタイミングの悪い時に家の中からシグナムとヴィータとシャマルが出てきた。そして、今のニニック達の姿を見たシグナム達は顔を赤く染めて、

『な、何をやっているんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!』

と、八神家を中心に3人の出した大声が地球全体に響いたのであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「成る程、そのなんでも叶うドラゴンボールという物を使って主人の命を救うというわけか。」

「そういうわけだ。」

あの後、ザフィーラはシグナム達からゴミを見る様な目で見られてたが、ザフィーラは必死の思いでなんとか誤解を解き、ニニックは八神家のリビングにシグナム達を集めてナメック星にあるドラゴンボールの事を教えると、シグナムは顎に手を当てて少し考え事をし、ヴィータとシャマルははやてを救えると知ると大喜びではしゃいでいた。そしてザフィーラも口元を少し緩めているが、内心は大いに喜んでいた。

「じゃあ、もう蒐集活動はしなくても良いって事だよな?」

ヴィータは一応確認の為、ニニックから毎日深夜に行う蒐集活動をしなくても良いのかと聞く、ニニックはそれを無言で頷くと、ヴィータは再び喜んだが、

「で、でも、私達はこれまでたくさんの魔導師や生き物を襲ったから、私達やはやてちゃんはこれまでの様に普通の生活は出来ないんじゃ・・・・・?」

シャマルは今までの闇の書の蒐集活動で被害にあった者たちの事を考えると、それを償うには何年掛かるかと不安になった。

「そこは俺がなんとかしてやるよ。だからシャマル達はこれからも病院にいるはやての見舞いに来てくれよな。」

ニニックはそう言って、今までの罪で不安になっていたシャマルを説得させた。

「そう?・・・・・でも、いつもニニック君に頼ってばかりだけど、今回ばかりは流石に駄目なんじゃ。」

しかし、シャマルは中々納得出来ず、余計に不安になってしまった。

「俺は大丈夫だ。それにお前達はこれまで一緒に生活をしてきたから家族の様なものだから、お前達とはやてをこれからも一緒に過ごしていきたいからあとは俺に任せてくれ!(正直言うとドラゴンボールで罪を帳消しするから、俺はあまり苦労はしないんだよな。)」

ニニックは内心で自身の手に負えない程の沢山の罪を抱えている闇の書を某昼寝好きの眼鏡少年が、某猫型ロボットに頼る様にドラゴンボールを頼るつもりであった。

「そう、それなら信じて見るわ。」

自身の手でなんとかせずにドラゴンボールを頼る事を知らないシャマルはニニックの説得に応じた。

「ありがとうな、それじゃあ宇宙船はクリスマス辺りに届くから、届いたら直ぐにナメック星へ向かうぞ。」

「「「ああ(ええ)(おう)」」」

「・・・・・」

(シグナム?)

ニニックの提案に返事をしたのはヴィータとシャマルとザフィーラだが、唯一シグナムだけ先ほどから黙って返事をしなかった。それを不審に思ったヴィータはシグナムに話しかけた。

「おいシグナム、さっきからなんで黙っているんだよ?それとも何か不満でもあるのかよ?」

ヴィータの質問にシグナムは冷静に答えた。

「・・・・あるぞ。」

「それは一体なんなんだよ?」

ヴィータは不満があるシグナムに何が不満なのかが聞いてきた。すると、シグナムはニニックの方に向いた。

「ニニック、お前は私達に何か重大な秘密を隠しているだろ?」

「へ?」

シグナムはニニックが自分達に何か秘密をしていると思っていた。

「・・・何故そう思ったんだ?」

「確証は無いが、お前の目はいつもと違ってやや曇っているからな。また我々に何か秘密を隠していると思っていてな。」

「・・・・・」

ニニックはシグナムに痛いところを突かれて、黙ってしまった。

「黙っているなら、肯定と受け取るぞ。」

シグナムやヴィータ達はニニックが先ほどから黙っている事から自分達に何かを秘密にしていることが確信出来た。

「ニニック、教えてはくれないか?お前は先ほど我々を家族の様に思っていると言ったが、我々もお前を家族として見ているんだぞ。」

「え?」

ニニックはシグナムの発言に驚いた。てっきり、自分だけがシグナム達を家族として見ているのかと思っていたら、シグナム達も自身の事を家族として見ていたのだ。

「そうよニニック君。私達に隠し事なんて水くさいじゃない。」

「お前には結構世話になっているしな。」

「我々ヴォルケンリッター常に支え合って生きている。勿論、ヴォルケンリッターでは無いお前とも支え合っているのだ。」

「そういう事だニニック、仮にお前が隠している事が厄介な事でも我々は全力でお前をサポートするぞ。」

「シャマル、ヴィータ、ザフィーラ、シグナム・・・・」

ニニックはシグナム達の発言に驚いていた、ターブルやほかの銀河パトロール以外にも自身をこんなにも気を遣ってくれる事は生まれて初めてだったので、嬉しく思っていた。すると、シグナム達がニニックの顔を見ていたら急に慌て始めた。

「お、おい、どうしたんだニニック!?」

「ん?どうしたって、何がだ?」

ヴィータは慌てながらニニックに話しかけた。対してニニックは何故ヴィータが慌てながら話しかけてきたのかが全く分からなかった。

「なに言ってんだよ!?お前、急に目から涙を流しているから何か辛い事があったのかよ!?」

「なみだ?・・・・・あ。」

ニニックは視界が何故かボヤけて見える為、目元に擦ったらそこには謎の液体、否、涙が流れていた。

(なんで、涙なんか、それに、なんなんだこのいつもより感情が高ぶる様な感覚は・・・・・?)

ニニックは基本的には他のサイヤ人よりも常識を持っているが、涙はあくびの時以外に一度も流した事がなかった。それは、惑星ベジータにいた頃は毎日親に虐待の様な特訓を受けていた所為で嬉しいと楽しいという感情があまり感じなくなってしまった。更に自身と例外を除くサイヤ人達を憎しむ感情が多くて、銀河パトロールに入隊後でも感動する映画やドラマなどを見ても涙を流す事は出来なかった。しかし、今のニニックははやて達と住んでいたお陰で沢山あった憎しみの感情が薄れてきて、先ほどシグナム達が言った台詞によって、嬉しいという感情が爆発して、今まであくびの時しか出なかった涙がダムが崩壊する勢いで流れて、ニニック自身も止めようにも止められなかった。

「ニニック君大丈夫!?何処か痛いところでもあるの!?」

シャマルも流石に異常だと思い、ニニックを心配して額に手を当てて、体に異常が無いかと調べ始めた。

「なぁ、救急車を呼んだ方がいいか!?というか呼んだ方がいいよな!?」

ヴィータは受話器を持って、救急車を呼んだ方が良いかと聞いてきた。

「わ、私がいけないのか!?私が何かしたのか!?」

冷静なシグナムはいつもと違って酷く取り乱していた。流石にニニックが急に泣き出した為どうして良いのかと冷静な判断ができなくなっていて、あたりをオロオロしていると、









「落ち着け!!!!」

「「「・・・・・は⁉︎」」」

そこへザフィーラが慌てていた3人に大きな声で一言言うと、3人は動きを止めて冷静さを取り戻した。

「ニニック、ひょっとしてその流れる涙は嬉しい感情が爆発して、涙が大量に流れているのでは無いか?」

ザフィーラがそう言うと、ニニックはだんだん冷静な気持ちになってきたのか、涙の流れる量が減ってだんだんと喋れるようになってきた。

「それは・・・よ、くわから・・・・ないが、今の俺は・・・・・胸が熱く感じている。」

ニニックは途切れ途切れたが、シグナム達に今の心境を伝えると、シグナム達は何かがわかったのか、先ほどまで取り乱していた顔から優しい笑みを浮かべた。

「ニニック君、それは嬉しいという感情が高まったから涙を流したのよ。」

「・・・・そう、なのか?」

ニニックはその事をシャマルに聞くと、シャマルは「ええ」という一言を口に出した。

「ニニックもあたし達と同じで、はやてに優しくされた時みたいに涙を流したんだな。」

ヴィータはそう言ってはやてとの思い出を振り返るが、

「何を言っている、その時流したのはお前1人だぞ。」

ザフィーラが冷静に間違っているところを指摘した。

「ニニック、お前も我々と同じく主人はやてのお陰で過去の自分とは変われたんだ。」

シグナムはニニックと少し事情が異なるが、はやてと過ごしていくうちに人間と同等の感情を取り戻す事が出来た様に、ニニックも本来の感情を取り戻す事が出来たのだと理解していた。

「そうか・・・・・そうだったのか。」

ニニックはシグナムの言った事が嬉しかったのか、また激しく涙を流した。

「私を負かした男がいつまでも涙を見せるんじゃない。ほら、これでその涙を拭け。」

シグナムはそう言って、履いていたズボンのポケットに入っていた桃色のハンカチをニニックに渡した。

「あ、ありがと、うな、シグナ、ム・・・・・!」

「礼には及ばn「ジーーーーーーーーーン!!!!」い・・・ぞ・・・・・・・?」

シグナムは先ほどニニックから鳴った音が気になり、壊れたブリキの人形の様に首を遅く動かしてニニックの方を見ると、











「ふう〜、スッキリしたぜ。ありがとよ、シグナム。」

そこには、先ほどまで泣いていた顔とは逆に、元気で満ち溢れていた顔をしたニニックがやけに水分が多く吸収されているシグナムのハンカチを右手の親指と人差し指で汚いものをつまむ様に持って、シグナムに渡した。

「あ、ああ、き、気にするな。」

シグナムはニニックの涙と粘着力のある何かによって汚れた自身のハンカチを見ると、心が痛んだ。

「スッキリしたところで悪いんだが、結局お前が隠している事はなんなんだ?」

そこへザフィーラがニニックが秘密にしている闇の書についての事を指摘した。

「そういえば。」

「すっかり忘れていたわ。」

「・・・・・・・」

シャマルとヴィータはニニックの秘密にしている闇の書についての情報が気になっていたが、シグナムはハンカチのことで頭がいっぱいだった為、ザフィーラの話は耳の中は入って来なかった。

「わかった。なら、俺がお前たちに秘密にしているある事を教えてやるが、後悔をするなよ。」

ニニックはそう言って秘密を話そうとしたが、

「待ってくれないかしらニニック君。」

そこへシャマルが話をしようとしたニニックを止めた。

「どうしたんだよシャマル?」

「ニニック君が話をする前にシグナムをなんとかしてくれないかしら?」

シャマルはそう言ってニニックと共にシグナムを見ると、

「・・・・・・」ゴシゴシゴシゴシ

水の入ったタライと洗濯板を使って、無言でひたすらにハンカチを洗っていた。

「・・・・・とりあえず、シグナムを立ち直らせた後で秘密を話すでいいか?」

「うん、お願いね。」

ニニックはシグナムをなんとかした後に、秘密を話そうと決めたら、早速シグナムを立ち直らせるのであった。



特に無し。

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第32話 逆襲のトワとミラ

今回はニニックとターブルとヤーゴが合流しますが、それと同時にとんでもない目に遭います。
それではどうぞ。


あれから2時間後、ニニックは何とかシグナムを立ち直らせる事に成功して、シグナム達にプレシアがズノーから聞いた闇の書の情報を話すと、シグナム達には衝撃を受けた。それもその筈である。これまでシグナム達ははやてを助けるために蒐集活動を行なっていた事が、逆にはやてを死なせようとしていたのだと理解すると衝撃を受けるのも無理は無かった。

「だ、だとすると、我々は今まで何の為に・・・・・?」

シグナムは自身達のやってきた事がはやてを死なせようとする行為と理解すると嘆きかけるが、

「ふんっ!」

ゴスッ

「ふぎゃ⁉︎」

ニニックは両手でシグナムの頭を掴んで頭突きをした。頭突きを受けたシグナムは床に膝をついて、両手で頭突きをされた額を抑えていた。

「シグナムさっきも言ったけどよ、お前たちが闇の書を完成させようとしなければ闇の書は暴走しないから、取り敢えず今日から闇の書の蒐集活動を止めるんだぞ。」

「あ、ああ、わかった。」

シグナムは痛む額を抑えながらニニックに返事をした。ニニックはそれを確認すると、病院に戻ろうと扉に手をかけようとしたが、

「あ、そういえば闇の書は今何ページなんだ?」

ニニックは闇の書はもう蒐集する必要はない事を分かっているが、一応どれだけ白紙のページが埋まったのかが気になっていた。

「ああ、それなら見たほうが早い。」

シグナムはそう言って、はやての部屋にある闇の書をこの場に転送させて、ニニックに渡した。

「えっと、なになに〜?」

ニニックは闇の書のページをめくり、ページ数を数えると、

「危なっ!!あと4ページくらいで完成じゃねぇーか!」

何と闇の書は完成間近であったのだ。仮にニニックがシグナム達に話をしなければ、クリスマスになる前に地球は滅亡するところであった。

「本当ね、後2、3日ニニック君が教えてくれなければどうなっていたことかしら。」

シャマルはそう言って胸に手を抑えて、息を吐いて安心感を得ていた。

「確かにな、改めて礼を言うぞ。」

シグナムはニニックに頭を下げて礼をした。

「よせよ、俺たちは家族だろ?家族同士そんな礼儀正しくお辞儀をして礼を言わなくてもいいぞ。」

ニニックはシグナムに御礼をするのを辞めるように言いつつも、若干照れていた。

「ふっ、それもそうだな。」

シグナムはニニックの言い分に納得して頭を上げた。

「じゃあ、俺は病院に戻ってはやての面倒を見てくるからな。」

ニニックはそう言って、八神家を出て病院へ戻っていった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

その頃とある場所では、とある2人がガリックとリウムの様にニニックとシグナム達の会話を見ていた。

「ふんっ、家族などくだらん。」

「そう怒るんじゃないわよミラ。」

それは、トワとミラであった。ミラはニニックが本当の家族の様にシグナム達と楽しく会話をしているところが気に食わなかったようだ。そんなミラを見たトワはミラを落ち着かせようとする。

「だが、家族という物の所為で、ニニックの中にあった憎しみと怒りの感情は完全になくなってしまったぞ?これでは俺たちの計画は失敗だ!」

どうやらトワとミラは自身達の計画の為、憎しみに満ちたニニックの力が必要だったのだが、ニニックははやて達のおかげで憎しみの感情が消えてしまった事から、トワとミラの計画は失敗した様だ。

「ん〜?確かにニニックの憎しみの感情は全てじゃないけど、殆どが消えてしまった様ね。」

「だったら、どうするんだ?場合によっては八神はやてや闇の書の守護騎士達を殺して、ニニックに憎しみの感情を引き出しても良いんだぞ!」

トワの舐める様な喋り方に癇に障り、先程からミラの態度が荒々しくなってきて、はやて達を殺すと物騒なことまでも言った。

「落ち着きなさいミラ、私は貴方の様な最強の戦士を作り上げたのだから、そう簡単に失敗する計画は作らないわよ。」

どうやらトワはまだ策がある様だ。それを聞いたミラは冷静になった。

「なら、次はどう動く?」

ミラはトワに次の作戦を聞こうとすると、トワは手に持っていた杖を撫でながらミラにこう告げた。

「次はこの時代の至る所で集めたキリを使うわよ。」

ミラはキリという言葉に反応した。

「キリ?・・・・・成る程、そういう事か。」

どうやらミラはトワが考えた次の作戦を言わずとも作戦の内容を理解した様だ。

「ええそうよ。だから、私はこの時代で沢山のキリを集めたのよ。」

「なら、タイムパトローラーの足止めは任せて貰おうか。」

ミラはトワに自身達の計画の邪魔をするタイムパトローラー達を足止めをする自信がある様だ。

「ええ、特にピートは私の方に近づけさせない様にするんだよ。」

「?・・・何故トランクスや孫悟飯と"アイツ"以上にピートを警戒する必要があるんだ?奴は超サイヤ人になれるといえ、力はトランクス達よりも劣りトワなら簡単に倒せる筈じゃないのか?」

ミラはタイムパトロール1の馬鹿と呼ばれるピートを警戒する理由がわからなかったが、ミラはトワに警戒をする理由を聞くとトワは全身を震わせていた。まるで何かに怯えている様だった。

「あ、アイツはね、私と戦う時にとんでもない事をしでかしたのよ!」ガタガタ

(トワが震えているだと⁉︎馬鹿な、ピートはそれほど強くない筈だ!それに不思議な力とかを持っている訳でもなかった筈だ!・・・・・いや、もしかしたら俺が知らない内に奴はトワをも恐れる能力か、技を手に入れたに違いない!だからトワはこんなにも怯えているのか!)

ミラはトワがピートに怯えていたのかを理解した様であったが、実際にはピートはトワを圧倒する力や技又は超能力を持っている訳ではない。

(なんでピートだけは私の魔術や洗脳が効かないのよ!?)

トワは悩んだ、自身の魔術には自信があった。トワの魔術はトワのいた世界である魔界では随一と呼ばれていた。決して自惚れている訳ではない。トワは常に自身の魔術を磨き上げている為、日に日に魔術は強力になっているのだ。しかし、そんな強力な魔術を持ってしてでもピートが倒せなかった事を今日まで悔やみ続けてきた。

「良いかしらミラ!絶対私の方にあのピートだけは近づけさせるんじゃないわよ!」

「任せろ。」

トワはミラに怒鳴る様にピートとタイムパトローラー達の足止めを頼むと、ミラはタイムパトローラー達の足止めを快く引き受けた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それから時は流れ、クリスマスイブとなった。

(・・・遂にこの日が来たか。)

ニニックは今日来る予定の宇宙船の鍵を手に持ち、これから行う事を整理した。

「(順序的に整理すると。午後の夕方に宇宙船が八神家の庭に届く→はやてを病院から連れ出す→宇宙船に乗りナメック星まで飛んでいく→ドラゴンボールを集める→闇の書を治す→mission complete‼︎)まさに完璧だ!」

ニニックは自身の考えた計画が我ながら完璧だと自惚れていると、

「ニッ君急に叫んだりしたら、他の患者さんらに迷惑やろ?」

「あ、すまん。」

ニニックは計画を考えるのに夢中になっていた為、今いる場所が病院のはやてが入院している部屋である事を忘れていて、すぐ隣のベッドに座っていたはやてに注意され、ニニックは素直に謝った。

「まあええよ、それにとうとうクリスマスイブやな。」

「ああ、そうだな。」

はやては入院してあまり動きが取れないというのに何故か、ワクワクしていた。ニニックはそれが不思議に思った。

「なぁはやて、いつもと違って今日はやけに機嫌が良いな。何かいい事があったのか?」

「ふっふ〜ん、何やと思う?」

はやてはニニックにクイズをする様に、自信が機嫌が良いわけかを予想させた。対してニニックははやてが機嫌が良くなりそうな事を色々と連想させてみると

「ん〜?・・・俺の新しい宇宙船に乗れることか?」

ニニックは前にクリスマスイブの時に新しい宇宙船に乗せると言った時にはやては楽しみにしていたから、宇宙船に乗れる事が機嫌が良いと思った。

「確かにそうやけど、実はもう一つあるんや。」

「もう一つ?・・・・・全く思い浮かばないな。」

ニニックは宇宙船を乗る以外にもう一つ楽しみとやらが思い浮かばなかった。それをみたはやては答え合わせをした。

「もう一つは此処に私の友達が見舞いに来てくれるんや。」

「へっ?はやてに友達?」

はやては嬉しそうにいうが、ニニックははやてに友達がいた事に驚いていた。

「そうやで、入院する前まで行っていた図書館で知りやった子なんや。」

「ほーう、それでそいつは男か?」

ニニックははやてが図書館で友達になった人物の性別が男か女なのかが気になった。

「ちゃうちゃう女の子や、しかも紫色の髪をした美少女やったよ。」

「そうかそうか、紫色の髪か・・・・・ん?」

ニニックは図書館ではやての友達となった少女の特徴を聞くと、何かに気づいた。

(紫色の髪の美少女?・・・・・そういえば、あのすずかって子も紫色の髪をしていたなっ⁉︎)

ここでニニックははやての友達となった少女の特徴が知り合いの月村すずかと丸被りだと気づいた。

「な、なぁ、はやて。そいつの名前はまさか、月村すずかって言う名前じゃないよな?(いやいや、流石にそんな偶然はないだろ⁉︎仮にそれがあるとしたら漫画とアニメの世界だけだろ!!)」

ニニックははやてに友達となった少女の名前が月村すずかではない事を祈った。しかし、現実は非情である。

「え!どうしてすずかちゃんの事がわかったんや⁉︎」

「最悪だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

ニニックはよりによってこの日に一宿一飯の恩兼知り合いであるすずかがこちらに来る事を知ると、その場で大声あげてしまった。はやては先ほどよりも大きな声を上げたニニックに驚いてしまった。

「ニッ君‼︎病院内では静かにしておかなきゃあかんやろ‼︎」

「す、すまん。」

はやてはニニックが病院内で大声を上げたから、それを注意した。注意されたニニックは素直に謝った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「「八神はやて?」」

「私もすずかから聞いたんですけど、その子は病院で入院しているみたいなんです。」

ヤーゴとターブルはマンションのヤーゴの部屋で朝食を取っていると、そこへフェイトがやってきてヤーゴにすずかの友達のはやての見舞いに行く為、保護者代わりとして来て欲しいと頼まれたのだ。

「何故私なんだ?私なんかよりもアルフ君やリンディさんにエイミィ君みたいな適任する人達がいるだろう?」

ヤーゴは自身なんかよりも身内を頼ったらどうだろうと思いながら、フェイトに言うが、

「アルフ達は今日は忙しくて、とても連れて行って貰えそうになくて・・・・・。」

どうやらアルフ達は管理局の仕事で忙しくフェイトの相手をしてやらないようだ。

「・・・・・・・」

ヤーゴは少々悩んだ。今日は年に一度のクリスマスイブの日、つまりサンタクロースが良い子にプレゼントを配る日でもある。ヤーゴは毎年この日になるとヤーゴは近所の子供達にクリスマスプレゼントとしてお菓子を配っているのだ。朝食を食べたら配りに行く予定だったのだが、そんな時にフェイトが頼み込んで来てしまったので、どちらを断るか迷ってしまう。

「ヤーゴさん、此処はフェイトさんの頼みを聞くのはどうですか?」

「王子、ですがそれだと他の子供達が。」

ヤーゴは病院へ行くと、近所の子供達全員にお菓子を配る時間が無いと思っていると、

「大丈夫ですよ、僕もヤーゴさんの手伝いをしますから。」

「良いんですか?お菓子を配るのは結構辛いですよ?」

ヤーゴは王族であるターブルにあまり無茶をさせたくない為、忠告をするが、

「僕も銀河パトロールで働いている身です。これぐらいの事は朝飯前ってやつですよ。」

ターブルはそう言ってヤーゴの手伝いをしようとした。

「王子・・・・・今は朝食を取っているので、朝飯前じゃなくなりますよ?」

「そういう意味で言ったわけじゃありませんよ‼︎」

ヤーゴはターブルの言った朝飯前をそのままの意味で捉えたしまい勘違いをした。ターブルは勘違いをしたヤーゴに朝飯前の意味が違うと指摘していると、

「あのぉ、私もそのお菓子を配るのを手伝っても良いですか?」

「え?君もか?」

フェイトもターブル同様にお菓子配りの手伝いをしたいとヤーゴに言った。対してヤーゴは話に関係ないフェイトが自身達の手伝いをしたいと言ったことに驚いた。

「はい、私はこの間助けてくれた恩返しも兼ねてやりたいんです。」

フェイトはシグナムとの戦いで背後から仮面の男に襲われたところを助けてくれたお礼をしたいようだ。

「別に私は見返りを求めて助けたのではないのだが・・・。」

ヤーゴは見返りを求めるために人助けをする性格をしているわけではなく、困っている人を見過ごせない性格をしているので、恩返しの為に手伝ってもらうのは少々遠慮がちであった。

「だ、駄目ですか?」

フェイトは上目遣いで手伝いをしては駄目なのかと聞くと、

「可愛い過ぎるっ!!!!(あ、いや、別に駄目ではないのだが)」

「えっ!?/////」

「や、ヤーゴさん⁉︎逆です!本音の方を思いっきり言っていますよ‼︎」

ヤーゴはあまりにもフェイトが可愛くて、つい本音を暴露してしまった。フェイトはヤーゴに可愛い過ぎると言われてみるみる内に顔が茹でタコの様に赤くなっていく。

「あ、ゴホン・・・・・そ、そんな事よりも本当に手伝うつもりかい?」

「は、はい/////」

ヤーゴは咳払いをして、今さっき言ったことを無かった事にしようと話を強引に戻したが、フェイトは先ほどヤーゴの言った言葉が頭に中々離れず、顔を赤くしたまま返事をした。

「そ、そうか。なら、そこまでしたいのならこのサンタクロースの衣装を君にあげるから私達と共にサンタクロースの服を着て配るようにしなさい。」

ヤーゴはそう言って、フェイトに女の子用のサンタクロースの衣装が入った袋を渡した。

「あ、ありがとうございます!」

フェイトはヤーゴから服を貰えた事が嬉しくて、衣装が入った袋を抱きしめて、頭を下げてお礼を言った。

(あれ?フェイトさんはもしかしてヤーゴさんに・・・・・)

ターブルはフェイトがヤーゴに少し気になっている事に気付いた。対してヤーゴはフェイトが自身の事を少し気になっている事に全く気づいていなかった。

「まぁ、お菓子配りは夜に行うから、そのはやて君という女の子に会って来た後にサンタクロースの服を着てこのお菓子を町中の子供に配るんだよ。」

ヤーゴはフェイトにそう告げると、大量のお菓子が入ったやや大きめの白い布袋を渡した。

「わかりました。それでは私はこれからはやてって子のプレゼントをなのは達と買いに行ってきますから、夕方になったら病院までお願いしますね。」

「ああ、任された。」

フェイトはそう言って、ヤーゴの部屋を出て行った。そして残ったヤーゴとターブルは朝食の残りを食べるのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、それから数時間後の病院では、シグナム達とニニックははやての病室にいた。因みにザフィーラはこの場に居らず家で宇宙船が届いた時に連絡をしてもらうため待機していた。

「なぁニニック、まだ宇宙船はやって来ねえのかよ?」

「そうね、流石にちょっと遅いんじゃないの?」

ヴィータとシャマルはニニックの新しい宇宙船が未だに届いていない事に少し不安を覚えた。対してニニックは右手で握っているスカウターをじっと眺めていた。

(遅い!何でこんなに遅いんだ!一体運送屋は何をもたもたしているんだ⁉︎俺は確かにクリスマスイブに届けるように指定していた筈だ!それに通常よりも多い金を払ってまでもだ!)

ニニックは内心で未だに通知の一つや二つを寄越さない運送屋に苛立ちを感じていた。すると、ニニックの苛立ちに勘付いたのか、シグナムがニニックに話しかけて着た。

「ニニック、そんなに苛立っても宇宙船が早く来るわけじゃないんだぞ?」

シグナムはそう言って、苛立つニニックを落ち着かせようとした。

「そうやで。ほれ、このお金で売店で何か食べて着たらどうや?そうすりゃ少しも落ち着くやろ?」

はやてもニニックに数枚の小銭を渡して、病院の中にある売店へ向かわせようとした。

「・・・・・わかった。それじゃあ、少し席を外しているからな。」

ニニックはそう言うと、はやての病室を出て一階へ降りていくと、すぐ目の前にある売店へ向かおうとしたら、

「ここがはやてちゃんのいる病院ね。」

「はやてちゃんってどんな子なんだろね?」

「すずかが言うには関西弁で話しているって、言ってたわね。」

「カンサイベン?それって何処の国の言葉?」

病院のロビーではやての事を話し合っていたなのはとフェイトとすずかとアリサがいた。そしてさらに、

「皆さん、病院の出入口で纏まっていたら他の人達に迷惑ですよ。」

「そうだぞ。とりあえず私はこれから受付にはやて君が入院している病室を聞いてくるから君達はそこでゲームをして待っていなさい。」

『はーい。』

そのうしろからは、ヤーゴとターブルがやってきて4人を軽く注意した後、2人ははやてのいる病室を聞きに受付まで向かった。

(な、何であの2人が出会っているんだよ!?)

ニニックはターブルとヤーゴがいつの間にか知り合っていた事に驚いていたが、なのは達を含めた6人がはやてに会いにきたと聞くと、すぐ様自分が降りてきた階段を駆け上がり、はやて達に合わせないように何とかしようとした。










「む?あれはもしかして。」

「どうしましたかヤーゴさん?」

ヤーゴは慌てて階段を駆け上がるニニックの姿が偶々目に入った。そしてターブルはヤーゴが何を見たのかが気になった。

「王子、ちょっと付いてきてくれませんか?」

「え?良いですけど。」

ヤーゴはターブルを連れて、ニニックの後を追いかけた。なお、ヤーゴはなのは達にはやてが入院している病室を言った後に追いかけるのであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「よし、あとはこれを貼り付ければ問題無いな。」

ニニックははやての病室の前に来ると、面会拒否と書かれた紙を扉に貼り付けた。

「ついでにこれも付けておくか。」

ニニックは更に扉にkeep outと書かれたテープをばつ印の様に貼り付けた。

「よし、これで誰も入らないな。」

ニニックは流石に面会拒否と書かれた紙が貼られている病室になのは達は入らないと確信し、病室に入ろうとドアノブに手をかけた瞬間、

ガシッ

「へ?」

何者かがニニックの肩を掴み、そのまますぐ近くにある物置部屋に引きずり込んだ。

「わっ!?だ、誰だ‼︎」

引きずりこまれた物置部屋は明かりがついておらず、真っ暗な為姿を確認できなかった。

(こうなりゃ気を・・・・・って、この気は⁉︎)

ニニックは自身をこの物置部屋に引きずり込んだ気を探ったら、ニニックの知っているとある人物達の気であった。果たしてそのとある人物とは・・・・・。


ビカァァァァァッ

「うお!?眩しい!!」

急に目の前に光が現れて、ニニックは目が眩み、光を目に入らせない様に手で遮らせる。

「漸く見つけましたよニニックさん・・・・・・!」

光の発生源から聞こえてきたのはターブルの声であった。しかし、その声はいつもと違って怒気が入っていた。

「ヤベッ!」

ニニックはターブルが怒っていることを知ると、すぐ様その場から逃げようと物置部屋の扉に右手をかけようとしたが、

ガシッ

右手が誰かに掴まれてしまった。ニニックは自分の右手をつかんでいるのは何者かと姿を見ようとしたら、

「やぁ、ニニック君久しぶりだね。」

其処には余裕の笑みを浮かべているヤーゴがニニックの右手を掴んでいた。

「お、おひさしぶりです・・・・・」

ニニックは戸惑いながらも挨拶をするが、

「ニニックさん、数ヶ月も行方不明になっていたんですから色々と話してくださいね。」

「あ、は、ははは。お、お手柔らかに頼む。」

ターブルは兄のベジータ並みのおっかない表情をしてニニックにクリスマスイブまで何があったのか、強制的に事情聴取を行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「成る程、つまりニニックさんは今日まで闇の書の主人と守護騎士であるヴォルゲンリッターの皆さんと生活してきたんでいいですね?」

「そ、そうだ・・・・・です。」

あれから数十分後、ニニックはやや怯えながらもターブルから聞かれた内容を敬語で答えた。一方、それを見ていたヤーゴはターブルが王族の風格を見せた事に感激していた。

「いや〜、流石ターブル王子ですね。お父上のベジータ王と兄のベジータ王子に劣らず強者の雰囲気を出していましたよ。」パチパチッ

ヤーゴはそう言ってターブルに歓喜の拍手を送った。それを恥ずかしく思ったターブルはヤーゴに止める様に言った。

「それでニニックさんはこれからどうしますか?」

「俺としてははやて達を助けてやりたいんだ。出来たらターブルやヤーゴさんも手伝って欲しいんだ!」

ニニックはターブルとヤーゴにはやてを助けたい気持ちを訴える。すると、

「素晴らしい!!やはり君は素晴らしいよニニック君!!その手伝いを是非私にもやらせてくれないか?」

ヤーゴもニニックと同じくヒーローが好き、更には困っているものを見過ごせない性格な為、ニニックの気持ちに共感してはやて達を助ける手伝いをしたかった。

「ぼ、僕もです!というか水くさいですよ。よりにもよって、僕にもその事を黙っていたなんて。」

「悪かった。でも、お前はお前の兄貴ベジータと違って真面目すぎるから、ジャコ以上にも結構色々と面倒くさい事になっていたと思うぞ。」

「ええっ!?」

ターブルはニニックに面倒くさいと言われて、ショックを受けてしまった。すると、ニニックがとある事に気付く。

「そういえばジャコといえば、彼奴は来ていないのか?」

ニニックはいつも色んな場所で面倒な事を起こすジャコがいない事に驚いていた。ニニックは内心、病院にもやってきて騒ぎを起こすと思っていたのだが、

「ジャコさんなんですけど、今はこの地球にいませんよ。」

「は?いない?それはどういうことだ?」

ニニックはターブルが言ったジャコは地球にはいないという言葉に反応した。

「実はジャコさんは今地球を出て、彼女とデートしに行っているみたいなんです。」

「はぁぁぁぁあ!?こんな非常事態にデートだと!!デート・ア・ライブみたいに女の子とデートして事件を解決するんじゃあるまいし、なんで今日に限って地球から離れてデートなんだよ!?」

ニニックはジャコがよりにもよって地球と八神家の命運を掛ける事件が終わるかもしれないクリスマスイブの日に彼女とデートしに行っている事に酷く怒った。

「彼奴は帰ってきたら、三枚に下ろす!いや、三枚どころか三十枚に下ろしてやるよ!!」

ニニックは拳を握り締め、鬼の様な恐ろしい顔をして他の惑星で彼女とデートをしているジャコを殺そうと決めたが、

「お、落ち着いて下さいニニックさん!!そもそも、この闇の書事件は偶然関わってしまったんで、本来僕等は関係ない所をニニックさんが後先考えずに突っ走ってこうなっているんですよ!?だから、ジャコさんがそれをほっぽり出してデートしに行ってもしょうがないじゃないですか?」

「あ、そう言えばそうだったな・・・・・。」

ターブルの冷静な対応でニニックの中にあった興奮していた心は一気に冷めた。確かにターブルの言う事は、間違っていない、そもそもこの地球に来た発端はニニックが昼食を南の銀河の地球にしようと提案したことが始まりであった。ニニックはその事を思い出し、地球へ来た原因は自分だと深く悩んだ。

「まぁ、2人とも落ち着くんだ。今は彼の事を忘れるんだ。それよりもニニック君の話が本当ならヴォルゲンリッターの彼女達はなのは君達とトラブルを起こすかもしれないぞ?」

「確かにそうだな。よし、ならトラブルが起きる前に止めに行くぞ!」

ニニックはヤーゴとターブルに向かって言うと、2人も無言で頷き、自分達と一緒に来たなのは達を止めようと思い、物置部屋出た。

「さて、早速・・・っ!どう言う事だ⁉︎病院にいる患者や看護師達の気が消えただと⁉︎」

ニニックは周りを見渡して、病院にいる人達の気を探るが、例外を除いて誰も感じ取れなかった。

「ニニック君、この現象はもしかしてデパートの時のか?」

「恐らくこれはシグナム達若しくはなのは達のどちらかが貼った結界に違いないでしょう。」

ニニックは内心ではこの結界を貼っているのはシグナム達だと思っていた。恐らく、なのは達と接触した事によりはやてから遠く離れた場所で結界を貼り、そこで戦闘をに行なっているに違いなかった。

「ニニックさん、なのはさん達の居場所はわかりますか?あいにく僕等はスカウターを置いて来てしまったので。」

「私に至ってはここ最近整備を怠っていたから、使い物にはならなくなってしまったよ。」

ターブルとヤーゴはニニックの様に相手の気を探る事が出来ない為いつもはスカウターを使っているが、今はスカウターを持ってきていないからニニックがなのは達の気を探って場所を割り出すしかなかった。

「わかった。ちょっと待っていろよ。」

ニニックは気を探るのに集中する為、目を瞑った。

「(はやての病室にははやて1人しか居ないな、残りの奴等は・・・・・屋上に7つの気があった!)シグナム達は屋上にいた!ターブル、ヤーゴさん行くぞ!」

「「ああ!(はい)」」

ターブルとヤーゴはニニックに返事をして、なのは達が戦っている屋上へ向かう為、階段目掛けて走り出すが、

「おっと、そうはさせないよ。」

「なにっ⁉︎」

3人は階段の方へ向かおうとしたら、目の前にトワが現れた。

「お、お前はトワ⁉︎な、なんでここにいるんだ⁉︎」

「あら、私の名前を覚えているなんて嬉しいわね。」

ニニックはこの場でトワが現れた事に驚き、対してトワはニニックが自分の名前を覚えていてくれて嬉しかった様だ。

「テメェ!この前はよくも俺を操って、仲間達を襲わせたな!!」

「あら?おかしいわね、私が施した洗脳は解除されると洗脳されている間の記憶は無かった筈よ。どうしてその事を知っているのかしら?」

トワは自身の洗脳の魔術は解除されると洗脳されている時の記憶は覚えていない仕様になっていた為、洗脳されている時の記憶を覚えている事に少し驚いた。

「そんな事はここにいるターブルから全て聞いたぞ!」

「ああ、やっぱりそう言う事。」

トワはニニックが洗脳されていた事を知っていたのは自身の腕が落ちた訳ではなく、ターブルから事情を聞いたと知ると安心した顔になった。

「そこの魔導師殿、すまないがそこを退いてもらえないだろうか?」

ヤーゴは女性と戦うのは好まない性格でもある為、この場は穏便に済ませようと、トワに紳士的な態度で話しかけた。

「別に私はお前達を足止めする様な事は最初からする気は無いよ」

「何っ?」

ニニックはトワが自分達の足止めをしにきたのではないと聞いて不審に思った。足止めしに来たのではないとするなら、一体何をしに来たのかが気になった。

「そうですか、では、通らせて貰いま「ただし」っ⁉︎」

「「なっ⁉︎」」

ニニックとヤーゴとターブルは言葉が詰まった。言葉が詰まった訳はトワは自分達が認識出来ない速さでニニックの前に移動していたのだ。

(は、早すぎる!なんなんだこの早さは⁉︎)

(まるで時を止められたかの様な早さだ!)

ターブルとヤーゴはあまりにも凄い速さで移動したトワに驚いて、体が一ミリも動けなかった。

「ガッ⁉︎」

「ニニックは貰っていくよ。」

「「ニニック君‼︎(さん)」」

トワはニニックの頭を掴み、そのまま背後にワームホールらしき物を出して、逃げようとしていた。ヤーゴとターブルはニニックが捕まった姿を見ると、冷静になり、ニニックを取り戻そうとトワに殴りかかったが、

ガシッ ガシッ

「「なっ⁉︎」」

「ここから先は通さん。」

トワとヤーゴとターブルの間に現れたミラが現れて、ヤーゴ達の拳を難なく受け止めた。

(なんなんだこの男は⁉︎この手から伝わるのは生き物の暖かさでは無く鋼鉄の様な冷たさだ!)

ヤーゴはミラがトワの作り出した人造人間である情報を知らない為、大きく驚いていた。

「ミラ、任せたわよ。」

そして、トワはヤーゴ達の相手をミラに任せてワームホールの中へ消えていった。

「ニニックさん‼︎このっ‼︎」

「ぐっ!」

ターブルはトワに捕らわれたニニックを追いかけるために、ミラに掴まれていないもう片方の手から気弾をミラの顔に撃ち出し、目眩しをした。そして、目が眩んだミラはヤーゴとターブルの拳を掴んでいる手の力が緩み、その隙に2人はトワ達が入っていったワームホールの中へ行こうとした瞬間、

「・・・通さんといった筈だ。」

「な・・・ガハッ‼︎」

ミラは一瞬で2人の前に回り込み、ターブルの頭を掴みそのまま壁にめり込む様に叩きつけ、ターブルは気を失った。

「王子‼︎貴様ッ‼︎」

ヤーゴはターブルがやられたのを見て激怒し、怒りをの感情に身を任せて、ミラの顔に拳を突き刺した。

「・・・・・弱過ぎる。」

「何っ⁉︎ガァッ⁉︎」

ミラはヤーゴに顔を殴ったお返しとして、ヤーゴの数倍の威力もある力がこもった拳をヤーゴの顔に叩きつけ、その勢いで廊下の端っこまで飛ばされてしまう。

「く、くそっ。」

ヤーゴは顔に大きなダメージを負い、脳震盪を起こしながらもなんとか立ち上がりミラに一撃でもダメージを与えようと思いながら、ミラを睨もうとしたら、

ビュンッ

「ッ!」

目の前に既にミラが立っており、ヤーゴとの距離は1メートル未満であった。

「ハァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン

ヤーゴはミラが急に現れたのにも怯まずに1秒でも早くミラに攻撃しようと、素早く右手に体にある全ての気を溜めて、ミラに向けて気功波を発射したが、

「もういいか?」

「なっ⁉︎」

ヤーゴは気功波を出し切り、煙が晴れるとそこにはミラが先程よりも近づいていた。しかも体には一つもダメージは負っていなかった。

「お前にアドバイスをやる・・・・攻撃とはこうするものだ!」

ミラは先程ヤーゴが出した気の数百倍もある気を右手に溜めて、そのままヤーゴと同じ要領でヤーゴに向けて気功波を放った。

「ぐ、ガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!!」

ヤーゴはミラの気功波をまともに受けてしまい、そのまま病院の壁ごと、遠くまで吹き飛ばされてしまった。

「・・・・・・・」

ミラは自身の気功波で吹き飛んでいったヤーゴに背を向けて、その場から立ち去っていった。



特に無し。

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第33話 闇の書の覚醒

約一カ月も投稿出来ずすいませんでした!リアルで結構忙しかったんです!取り敢えず来年まで次の話が書けるように頑張ります。


時は遡って、ニニックがターブル達によって物置部屋に引きずり込まれていた時のことだった。

「「「「・・・・・・・」」」」

「「「・・・・・・」」」

(え?なんやねんこの空気は?)

はやては周りにいる家族と見舞いに来てくれた友達が互いに睨み合っている事が不思議と思っていた。そして、ヴィータとアリサに至っては互いにメンチを切っていた。

(まさか、ヴィータちゃん達が此処にいるって事ははやてちゃんが闇の書の主人⁉︎)

なのはは、はやての病室にシグナム達がいる事を見るとはやてが闇の書の主人だと推理した。

「どうしたんや?さっきからみんなして睨めっこなんかやって?ひょっとして知り合いなんか?」

「いえ、今日初めて会いました。」

「そか?あ、紹介するで、私の家族のシグナムや。そんで、隣にいんのはシャマルでこの子はヴィータや。」

「シグナムだ。」

「シャマルよ、よろしくね。」

「・・・・・・」

はやてはなのは達にシグナム達を紹介をすると、紹介をされたシグナムとシャマルはなのは達に自己紹介をした。ヴィータは自己紹介をせず、睨んだままだ。

「ヴィータも紹介をするんや。」

「・・・・・ヴィータ。」

はやては挨拶をしなかったヴィータに気づき、挨拶をするように言った。ヴィータは渋々なのは達に挨拶を行った。

「シグナム達は友達が来るだけで何も教えてへんかったから、すずかちゃん達の事も紹介するで。この子はすずかちゃん、図書館で知り合った友達や、そんでもって隣にいるのはなのはちゃんにフェイトちゃんとアリサちゃんって言うんや。」

「た、高町なのはです。」

「フェイト・T・ハラウオン・・・です。」

「月村・・・・すずかです。」

「・・・・・アリサ・バニンクスよ。」

なのは達は戸惑いながらも、はやて達に自己紹介を行った。アリサの場合はヴィータと同じく、渋々自己紹介を行った。

(フェイトちゃんどうしよう。)

(なのは、焦らないで、この様子だとはやてはシグナム達のしている事には何も知らないみたいだから、迂闊にはやてにその事を話すとこの場がパニックになるから話しちゃ駄目だよ。)

なのは達ははやてが蒐集活動については全く知らないと思い込んでいた。なのははフェイトに念話を使ってどうするかと相談した結果、この場で蒐集活動をはやてに言わないと決めた。そして、念話が使えないアリサとすずかには目で合図を行なった。

「実はもう1人の家族がこの病院にいるんやけど、どうやら今トイレに行っとるみたいやから、来たら紹介させてもらうわ。」

はやてはニニックがまだ帰って来ていないから、帰ってきたら紹介させようと思っていると、なのは達はこの場にいないもう1人と聞いて、ある人物が思い浮かんだ。

(なのは、もう1人って)

(多分、あのヒーローさんだと思う)

なのは達は以前フェイト達が住んでいるマンションで会議を行った時にあった映像に出てきたグレートサイヤマンZ(ニニック)の事を思い出した。なのは達はグレートサイヤマンZがこの病院にいる事を知ると、より警戒心を増した。

「み、皆さんの自己紹介が済んだから、はやてちゃんに渡したい物があるよ。」

すずかはそう言うと、なのは達と供に着てきたコートの中からプレゼントを取り出した。

『サプライズプレゼント〜。』

なのは達はまるで某猫型ロボットのように"サプライズプレゼント"と言いながら、持ってきたプレゼントをはやてに差し上げた。

「わぁ〜!」

はやてはすずか達がくれたプレゼントを見て満面の笑みで喜び、目を輝かせた。

「今日はクリスマスイブだからわたし達からはやてちゃんにプレゼントだよ。」

「ホンマにええんか!みんなありがとうな!」

はやてはプレゼントをくれたなのは達に心から喜んだ。しかし、それを見ていたシグナム達にとっては、この間までは敵対していたなのは達がはやての友人になって、更にはクリスマスプレゼントを差し出してそれを貰って喜んだはやてを見て複雑な気持ちを抱いていた。


その頃、すぐ近くの物置部屋では

「なぁ、かれこれ30分も話しているからそろそろ休憩に・・・え?駄目だって?ゲームでも30分やったら5分ぐらい休憩とるd、わかった、わかったからギャリック砲の構えは辞めろ!1年前のナメック星で最長老さまに潜在能力を引き出したからお前の戦闘力は俺の倍ぐらいあるから、今のギャリック砲は本当に洒落にならないからな⁉︎あ、そろそろ晩御飯の時間に近いからちょっと腹ごしらえ、あ、あのぉ、ヤーゴさんそんな怖い顔をしないで下さい。せ、せめて出前は・・・駄目ですよね〜。」

絶賛取り調べ中であった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

それからなのは達ははやてを喜ばそうとゲームをしたり病院から許可を取りケーキなどを食べて、数時間が経過した。
そして、楽しい時間が終わると、なのは達ははやてに別れを告げる。

「はやてちゃん・・・体を早く治してね。」

「おおきに、みんなのおかげで勇気が出てきよったから、私もみんなと遊ぶ為に頑張るで。」

なのははやや暗い顔をして、はやてが早く退院できる事を願った。そして、それを聞いたはやては絶対に治そうと心に決めた。

『さようなら・・・』

「さよなら〜。」

なのは達ははやてに別れを告げると、はやてもなのは達に笑顔を見せて別れを告げた。シグナム達ははやてに帰るなのは達を見送りに行こうと言って、なのは達と供に病室を出て行った。

「・・・そういえば、ニッ君はどこで道草食うとるんやろ?」

はやては数時間経っても売店に行ったきり戻ってこない事がやや気になりだした。

「・・・・ちょっと、探してみよか。」

はやてはそう言うと、ベットの横にあった車椅子に乗り病室を出てニニックを探しに行った。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、場所は変わり病院の屋上では、先ほどはやてと別れたなのは達とそれを見送りに行ったシグナム達が病院の玄関ではなく屋上にいた。

「やっぱり、はやてちゃんが闇の書の主人なんですか?」

「そうだ、我等の主人は八神はやてだ。」

すずかはシグナム達にはやてが闇の書の主人か聞くと、シグナムは特に誤魔化す事なくはやてが主人だとなのは達に教えた。

(フェイトちゃん、どうしよう?・・・・・フェイトちゃん?)

なのははフェイトに念話をして、どうするか相談するが、フェイトはなのはの呼びかけに全く答えなかった。不思議に思ったなのはは隣に立っているフェイトの方へ向くと、フェイトは若干焦っていた。

「フェイトちゃん!」

なのはは念話をするのをやめて、直接呼ぶと、フェイトはなのはに反応してなのはの方を向いた。

「フェイトちゃんさっきから念話をしているのにどうして答えないの?」

なのははフェイトに念話に答えない訳を聞くと、フェイトは焦りながらなのはにこう答えた。

「なのは、私はさっきまでなのはの念話を無視したんじゃなくて、聞こえなかったんだよ。」

「え?それはどういうこと?」

なのははフェイトが言った事が疑問に思った、するとその疑問に答えたのはシグナムであった。

「この屋上に来た時からシャマルに念話を使えない様に結界を張らせてもらった。」

なのは達はシグナムにその事を聞くと、なのは達は辺りを見渡した。確かに結界は張られていた。

「それでどうする?このまま管理局に報告をするのか?」

シグナムはなのは達に敵意を少し向けると、なのはは慌て自分達は戦う気は無い事と自分達が知った闇の書の真実をシグナム達に教えようとしたが、

「ちょっと待ちなさいよ‼︎」

「あ、アリサちゃん⁉︎」

なのははアリサが自身よりも早くシグナムに話しかけて来た。シグナム達も意外な人物が話に入って来たことに驚いた。

「よく聞きなさい!あんた達が闇の書を蒐集して、全てのページが埋まったらはやては死んじゃうのよ!」

「「「あ、アリサ(ちゃん)⁉︎」」」

なのはとすずかとフェイトはアリサの闇の書の真実についての説明が簡潔すぎて、驚いてしまった。これだとシグナム達を刺激して、戦いが始まってしまうと思い、すぐになのは達も色々と訂正しながら説明をしようとしたら、

「その事は既に知っている。」

『え?』

なのは達は驚いた。シグナム達は闇の書の真実について全く知らないから、蒐集活動を行なっていたのだと思っていた。しかし、知っていてもなお闇の書の蒐集をしていたんだと不思議に思った。

「と言っても我々も最近知ったんだがな。」

「そ、そうなんですか。」

なのは達は最近知ったばかりだと聞くと、ほっとした。しかし、ここで一つ気になる事が出来た。

「・・・それで、なんであんた達は闇の書の真実を知っているのよ。」

「「そういえば。」」

「何故知っているんですか?」

なのは達はどうやって、闇の書について知っているのかが気になった。もともとシグナム達守護騎士は歴代の主人達によって闇の書の本来の正式名称である夜天の書のプログラムを改変されて、その所為で今までの闇の書の主人達の末路は知らなかった筈であった。そして、そんな状態にも関わらずシグナム達は知っていた。これは何処かで情報を手に入れるか、闇の書について詳しく知っている者から聞かない限り知らない筈だ。

「それは、ニ・・・・。」

『ニ?』

シグナムは自分達に情報を教えたのがニニックだと言いおうとしたが、ギリギリのところでニニックとなのは達が知り合いだという事を思い出してすぐ口を閉じた。

「・・・いや、間違えた。」

((あ、危なかった))

シグナムがニニックの名前を言おうとしたところを見ていたシャマルとヴィータは冷や汗をかいた。よくよく見てみるとシグナムも額に一つの汗が出た。しかし、それは辺りが暗かったお陰でなのは達から見られずに済んだのだ。

「改めて言わせてもらおう、そいつの名前はグレートサイヤマンZだ。」

『グレート・・・・・サイヤマン・・・ゼット?』

シグナムはニニックの名前を出すのは流石に不味いと思い、ヒーローの姿をした時の名前を出した。なのは達はグレートサイヤマンZの名前を聞くと、それは何者なのかと考えた。大抵はグレートサイヤマンZの名前を聞くと笑って馬鹿にしたり、ダサいと言うのが多いが、なのは達はそれに思い当たる人物が以前の会議の時に映像に映っていた事があったから、特に笑う事なく、冷静にそのグレートサイヤマンZがシグナム達と行動していた人物だと理解できた。

「ひとついい?」

「なんだテスタロッサ。」

フェイトはシグナムにある事を訪ねた。

「そのゼットって人はいつ闇の書の事を貴女達に教えたの?」

「そうだ、我々はグレートサイヤマンZから我々が知らない闇の書についての事を知り、蒐集活動は辞めた。」

『ッ!』

なのは達はシグナムから告げられた事に驚いた。元々なのは達はこの誰もいない屋上で話し合おうと思ったのは、闇の書の主人ははやてなのかと確認を取る事と、闇の書の蒐集活動を辞めさせる事であった。しかし、シグナムから蒐集活動を辞めたと聞くと、なのは達は驚きと同時に安心した。これならシグナム達ともう戦わずに済む、なのはの場合はこれを機にヴィータと友達になれるかもしれないと思っていた。

「それじゃあ、管理局に「だが、我々は管理局に投降しない。」え?」

フェイトはシグナム達は管理局に投降するのかと思っていたが、シグナム達は管理局に投降する気は全くなかった。

「どうしてですか?」

すずかは何故シグナム達は管理局に投降しないのかその訳を聞いた。

「我々はお前達は主人はやての友と聞いてそれなりに信用している。だが、管理局には我々闇の書を恨んでいる者達が沢山いる。」

『ッ!』

シグナムからその事を聞くと、なのは達は何も言い返せなかったら。それもその筈、なのは達は闇の書の捜索にあたる時にリンディから闇の書の所為で被害があった人、若しくは壊滅した星もあると聞いた。更にはリンディの旦那、クロノの父でもあるグライド・ハラウオンも数年前には闇の書の事件で亡くなった事も聞かされた事もある。なのは達はそれを思い出して、深く悩んだ。

「仮によ、あたし等が投降すれば闇の書の現主人であるはやてはどうなる?一生いろんな奴等から恨まれながら生きていく羽目になるだろッ!!」

「っ!そ、それは・・・」

ヴィータは辛そうな顔をしながらなのは達に闇の書の運命に巻き込まれたはやての事を訴えった。そしてそれを見たなのははヴィータの悲しみと辛い気持ちが伝わっていった。なのはは今になって、シグナム達を捕まえるべきか、捕まえないべきかと深く悩んだ。

(私はどうすればいいの・・・?)

なのはは数ヶ月前に自身を襲ってきたヴィータ達にリンカーコアの魔力を蒐集され、その事がキッカケで闇の書の事件に関わり、時空管理局と共に闇の書を追う事になった。最初は一年前のジュエルシード事件の時みたいに事件が終わるとその時に争奪していたフェイトと友達となった様に今回もそうなると思っていたが、闇の書はジュエルシードと違って数え切れない被害と死者を出してきた。なのははヴィータの言葉を聞くまでは事件が終われば友達になれると思っていたが、今回はそう簡単に済む話ではない。此処でヴィータ達ヴォルゲンリッターが投降すれば、その主人であるはやてが罪を償う事になる。その償いは一生を掛けても償いきれないものである。なのははその事を理解すると、どうすれば良いのか自身に問い続けた。

「「「なのは(ちゃん)!!」」」

「ッ!み、みんな・・・」

なのはは周りにいるフェイト達に呼ばれて、フェイト達の方へ振り向く

「良いなのは?あたし達はあいつ等を捕まるのが目的でしょ?それを忘れていないかしら?」

「でも、そうしたらはやてちゃんが・・・」

アリサはシグナム達をこの場で捕まえようとなのはに言うが、なのはははやての将来を心配して悩んでいた。

「なのは、一年前の事を覚えている?」

「一年前・・・ジュエルシードの時の事?」

それは、なのはが魔法を知ると同時にフェイトと友達になった、キッカケになった事件であった。なのはは何故フェイトがその時の話を今出してきたのかがわからなかった。すると、フェイトはその訳を口にした。

「うん、あの時私となのはは今のシグナム達の様に敵対していた。お互いにジュエルシードを手に入れるために。」

「・・・・・・・」

なのはは何も言わず、フェイトの話を聞いていた。隣にいたアリサとすずかも口を挟まず真剣にフェイトの話を聞いていた。

「あの事件が終わった後、私とアルフは裁判を受ける事になった事は知っているでしょ?私とアルフは裁判を受ける間はいろんな人から陰口を言われたり、白い目で何回も見られた事があるの。私はそれで心が折れそうになったけど、なのはや私とアルフを家族として迎えて入れてくれたリンディさん達の事を思い出して今日まで挫けずに過ごしてきたんだ。これも全てなのは達が私の心を支えてくれたおかげだよ。」

フェイトは懐かしむ様に自身がなのはと別れた後の事を振り返っていた。たとえ、辛くても自分を支えてくれる人がいればどうにかなる。フェイトはその事をなのはに伝えた。

「フェイトちゃん・・・」

なのははフェイトに感謝されて顔を赤くして照れてしまう。そして、その話を聞いていたアリサとすずかは感動していた。

(支え合うか・・・・うん、そうだね。私も今はフェイトちゃん達と一緒に支え合っているから、戦ってこれたね。なら、今度は私達が支える番だね!)

なのはは決心が付き、シグナム達に向かい合った。

「シグナムさん、私は決めました。やっぱり貴女達を此処で捕まえます。悪気が無くても、やった事は償わないといけません。」

「そうか「だからと言って、私達ははやてちゃんやシグナムさん達を見捨てる気はありません。」・・・・・」

シグナム達はなのはが自分達を見捨てないと聞いて驚いた。シグナム達ははやてを救ってくれるのはまだ予想出来てていたが、なのはが自分達も救うと言ったことに少し嬉しく思った。

「・・・嬉しい事を言ってくれるな・・・・・だが、言葉だけでは誰でも簡単に言える事だ。」

「なによ!あたし達があんた達を助けたい気持ちは本物なのよ!」

シグナムがなのはの言ったことを馬鹿にする様に言うと、それを聞いていたアリサが怒り出した。

「落ち着け、確かに"言葉"だけは誰でも言える事は簡単だと言ったんだ。問題はその言葉に見合う実力があるかどうかだ。」

「つまりどういうことですか?」

なのははシグナムの言いたい事がよくわからなかった。勿論フェイト達もだ。すると、シグナムはレヴァンテインをなのは達に向けてこう告げた。

「要するに、我等守護騎士にお前たちの言葉が偽りか誠なのか戦いの中で示してもらう。」

シグナムはそう言うとバリアジャケットを纏い、ヴィータとシャマルもバリアジャケットを纏って戦う構えを取る。

「わかりましたシグナムさん。なら私達の言っている事が本当なのかを全力で証明してみます。行くよフェイトちゃん!」

「うん、わかったよなのは!」

なのはとフェイトはそれぞれバリアジャケットを纏いデバイスを構え、シグナム達と対峙する。

「なのは、あたし達も戦うわよ。」

「私達はいつまでもなのはちゃん達に任せていると危なっかしくて、見ていられないからね。」

アリサはそう言って両手に橙色の気を纏わせた。すずかも掌に青紫の気弾を作り出した。

「アリサちゃんそれって・・・!」

なのはやこの場にいる全員がアリサ達が気を扱えることに驚いていた。

「そうよ、ちょっとジャコの奴に・・・・・」ギリッ

「あ、アリサちゃん?」

なのはは拳を力強く握り締めて、更には歯を食いしばっているアリサの気迫に少し恐怖を感じた。

「き、気の、コント、ロールを、教えて、貰ったの・・・よ!」

「「ひぃっ⁉︎」」

アリサは今目を血走らせており、更には左頬を釣り上げている為、その顔は不気味であった。なのはとフェイトはそのアリサの顔を見てしまい、小さな悲鳴を上げてしまった。

「ァァ、今思い出すと、腹わたが煮えくり返るわ・・・・・‼︎」

「「あ、アリサ(ちゃん)はジャコ(さん)に何をされたの⁉︎」」

なのはとフェイトはアリサがジャコに何をされたのか気になった。そして、それを見ていたすずかは怒っているアリサと目が合わないように目を逸らした。

「おい!いつまで戯れているんだよ‼︎」

『ッ!』

ヴィータはなのは達の会話にしびれを切らして、なのはの方に突っ込んでそのまま振り上げたグラーフアイゼンをなのはに向かって振り落とした。なのはは咄嗟にレイジングハートで防ごうとしたが、

ガギィン

「え?」

「な、こいつ!」

なのはとヴィータは驚きを隠せなかった。その訳はアリサは気を纏った両手で振り下ろしたグラーフアイゼンを受け止めていた。

「ぐ、ぐぬ、ぬ!」

アリサは歯を食いしばりながらグラーフアイゼンを受け止めていた。幾ら気を使って受け止めていても、元々アリサは此の間まではジャコに気の扱い方と戦い方を教わっていたが、実戦経験は全く無かった。そのせいでアリサはグラーフアイゼンの振り下ろした衝撃は全て体に伝わっていた。

「う、らぁっ!!」

「うおっ!?」

アリサは受け止めたグラーフアイゼンを力一杯で押し返し、グラーフアイゼンを持っていたヴィータはシグナム達のいるところまで押し返されてしまった。

「あ、アリサちゃん大丈夫なの⁉︎」

なのはは自分を守ってくれたアリサを心配していた。魔導師や戦士でも無いアリサがヴィータの攻撃を食らって無傷ですむはずが無いと思い、アリサに話しかけると、

「大丈夫よ、ただ少し腕が痺れるだけだから。」

アリサはそう言って、手首を振った。なのははそれを見て安心した。

「よかっt「それよりもなのは、一緒にあいつを倒すわよ。」ふぇ?」

「あんたが1人だけで戦うのは見ていられないからね。それなりにサポートするわよ。」

アリサはそう言って、なのはに手を差し出した。

「アリサちゃん・・・・・うん、わかったよ。でも、無茶はしちゃ駄目なの。」

なのははそう言って、アリサの手を握って、共に戦うことを決意した。

「わかっているわよ、私はあんたと違って何も考えずに戦うつもりはないわよ。」

「にゃ⁉︎そ、そんなことないよ!」

なのははそう言って否定するが、実際に自身の限界までギリギリ戦っていた。なのははそれを自覚していなかった。

「本当かしら?まぁ、良いわ。すずか!貴女はフェイトと一緒に戦って、ここいらであたし達の力を示すわよ!」

アリサはそう言って気弾を作り出し、ヴィータに向かって放った。

「チィッ!」

ヴィータは飛び上がり、アリサの気弾を避けたが、

ガシュン ガシュン

「ッ⁉︎」

ヴィータの耳に自身が聞き慣れた音が入り、聞こえた方向を振り向くと、そこにはレイジングハートを構えたなのはがいた。

《Accel Shooter》

「アクセルシューター!」

なのはは自身の周りに計12個の桃色の魔力弾を作り出した。

「シュート!」

作り出した魔力弾、アクセルシューターをヴィータ目掛けて放った。

「チィッ!オラァッ!」

《Schwalbenflug》

ドガガガーン

ヴィータはなのはが放ったアクセルシューターに対抗する為、自身も同じ数の魔力弾を作り出し、それをグラーフアイゼンで弾き飛ばし相殺し、そこから爆煙が舞った。

「でりゃあっ!!」

バキィッ

「があっ!?」

爆煙の中から、体の所々が黒焦げのアリサがミサイルの如く早いスピードで飛び出してそのままヴィータの頰に拳をさした。ヴィータは煙からなのはが追い打ちをかけるように攻撃をすると予想したが、爆煙からはなのはでは無くアリサが現れ、更には片手から気功波を放ちそれをジェット噴射の様にしてヴィータが反応しきれないスピードで攻撃をしたのだ。

「ぐぅ、調子に乗るんじゃ、ねぇッ‼︎」

バキィッ

「ガハッ!」

ヴィータは攻撃してきたアリサをグラーフアイゼンで叩き、そのまま屋上から落とした。

「アリサちゃん!」

なのはは落ちていったアリサを助けに行こうと飛んでいくが、

「あたしに背を向けるなんて良い度胸だなッ‼︎」

ヴィータはなのはを背後から近づき、そのまま先程のアリサ同様にグラーフアイゼンで叩き落とそうとした。

ガギィン

「チィッ」

なのはは障壁を張り、ヴィータの攻撃を防いだ。

「しゃらくせえっ!!」

バガンッ ガギン ガンッ

「くぅぅ。」

ヴィータはその障壁を力強くで破ろうと、グラーフアイゼンで叩き始めた。

ピシッ

「っ!」

「そこだっ‼︎」

なのはは自身の障壁にヒビが入り始めた事に目を大きく開いて驚いた。それに対してヴィータは障壁に入ったヒビを見つけると、すぐさまそこをグラーフアイゼンで叩きつけると、

バリィィィン

「きゃっ!」

「もらったぁぁぁぁぁぁぁ!」

障壁がガラスの様に砕け散り、なのはは障壁が破れたショックで一瞬動揺してしまい、ヴィータに隙を見せてしまった。ヴィータはそれが好機と捉え、なのはに向かってグラーフアイゼンで叩きだそうとしたが、

「あたしを忘れているんじゃないわよ!!」

バキィッ

「グフッ⁉︎」

なんと、ヴィータの真下から先ほど落ちていったアリサが先程の様に気功波を使い飛んできて、そのままヴィータの顎に気を纏った右手でアッパーを食らわした。

「あ、アリサちゃん、無事だったの!」

なのはは先程の爆煙で体が汚れた以外、体に傷がないことを確認すると安心した。

「あたしがそう簡単にやられる訳ないでしょ?それにしても、あのヴィータって奴はさっきあたしが攻撃した時に顎を少しずらして受けるダメージを減らしていたわよ。」

「そうなの?」

アリサはヴィータが騎士と自称するのは伊達ではないと理解した。すると、そこへヴィータが話しかけてきた。

「よくもあたしの懐に潜り込んで攻撃してくれたな。」

「そりゃどうも、ところでそろそろやめにしない?」

アリサは戦うのをやめようとヴィータに持ち掛けるが、

「いや、あたしはやめねぇぞ。逆にさっきの攻撃であたしのエンジンがようやくかかってきたから、今度は本気で行かしてもらう!」

ヴィータは先ほど違って、目を細くしてアリサとなのはを睨んだ。

「ヴィータちゃん、そこまで言うなら私の全力を受けてもらうよ!」

「はっ!良いぜ、お前があたしに全力を叩き込めるもんなら、叩き込んできなっ!!」

ヴィータはそう言って、グラーフアイゼンから再びカートリッジの弾を射出しようとしたら、

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン

「なっ⁉︎」

「「きゃっ!」」

3人の間に極太の光線が通りヴィータは軽く驚きなのはとアリサは小さく悲鳴をあげた。

「なんなの?今のは?」

なのはは先程の光線はなんなのかと考え出そうとしたら、

「ねぇ!今さっきのって病院から飛んできたわよ!」

アリサはそういって病院に指をさすと、そこには壁に大きな穴が空いた病院があった。

「病院から・・・・・まさかはやて!」

ヴィータははやてにもしかしたら何かあったのかと思い、なのはとアリサをそっちのけにして、病院へ全速力で飛んでいった。

「あ、待ってヴィータちゃん!」

「ちょっ!なのは待ちなさいよ!あたしはぶのは苦手なのよ。」

なのははヴィータを追いかける為、病院へ飛んでいった。アリサもなのはの後を追うが、なのは程のスピードは出せずやや遅く飛ぶのであった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

時は遡り、なのは達が病院から離れた時間に戻る。病院の屋上にはフェイトとすずかとシグナム、シャマルの4人がいた。

「シャマルお前は結界を維持していろ、テスタロッサと月村は私が相手をする。」

シグナムはそう言うとレヴァンテインを握りしめた。

「わかったわ、なら私も貴女を手助けしないわ。」

シャマルはシグナムに手助けはしないと言うと、少し離れて3人の戦いを見る事にした。

「すずか、気をつけて。」

「うん、私は後方支援をするからフェイトちゃんはシグナムさんと思いっきり戦ってきて。」

すずかはフェイトの後方支援に回る為、フェイトの後ろに立った。

「いくよシグナム!」

「こい、テスタロッサ!」

2人は向かい合い、そして同時に右足をバネのようにして飛びかかり、一気に間合いを詰めてそれぞれのデバイスを振ると、

ガギィッン

病院の屋上には金属音が響き渡った。2人は金属音が響き渡った中心で火花を散らしながら鍔迫り合いをしていた。

「ふんっ!」

「うわっ!」

シグナムは全身に力を入れてフェイトをバルディッシュごと押し飛ばし、隙ができたフェイトに斬りかかろうと動くが、

「ハァァァァァァッ!!」

「ッチィッ‼︎」

フェイトの後方支援に回っているすずかが無数の気弾をシグナムに向かって放った。それを見たシグナムはバックステップをして避けるが、

ガシュン

「っ!この音は!」

シグナムは音が聞こえた方向を振り向くと、そこからシグナムに向かって雷の刃が飛んできた。

「ハァッ‼︎」

ギィンッ

シグナムは飛んできた雷の刃をレヴァンテインで弾くが、

「ハァァァァァッ!!」

雷の刃が放たれたところから、フェイトが飛んできてサイス形態に変形したバルディッシュでシグナムに斬りかかった。

「ふんっ!」

ガギィン ギィンッ

シグナムは逆にフェイトの攻撃を払い、そのままフェイトの胴体を斬るが、フェイトが張った障壁によって防がれてしまった。

「ヤァァァァッ!!」

「ゼイヤァァァァッ!!」

ギィンッ ガンッ ギンッガンッ ガギャンッ ギンッ ギャンッ

その後も2人は互いの急所を斬りかかるが、自身のデバイスを振り、攻防を繰り返した。すずかはなんとか支援攻撃を行おうとしたが、フェイトも巻き添えを食らってしまう可能性が高かった為、ただ見ているだけしかできなかった。

「このままでは埒が明かない!レヴァンテイン!カートリッジロード!」

《Explosion》

ガシュン ボシュウウウウウッ

レヴァンテインからカートリッジの弾が射出すると、刀身に炎を纏った。

「デェヤァァァァッ!」

「くうっ!」

ガギャン ガンッ

フェイトは炎纏ったレヴァンテインの斬撃を防ぐが、先程よりも強さも早さも倍以上になっている為、自身の疲労が先程よりも増えていた。

(不味い、このまま攻撃もせず防御していたら確実にやられる!・・・・だとすると、あれをするしかない。そうしないとシグナムには勝てそうにもないから!)

フェイトはシグナムに逆転する方法は思いついたが、それなりのリスクがあるようだ。フェイトはそれを実行する為、すずかに話しかけた。

「すずか!私はこれからシグナムの攻撃は防げなくなるから、私をシグナムの攻撃から守って!」

「えっ⁉︎・・・・よくわからないけど、シグナムさんの攻撃を防げばいいって事だよね?」

すずかはいきなりフェイトに自身を守るように頼まれた為、一瞬戸惑うが、頭を冷静にしてフェイトからシグナムの攻撃を防ぐ為、気を溜めた。

「いくよ、バルディッシュ!」

《Barrier jacket Sonic form》

すると、フェイトのバリアジャケットは変化し、見た目は黒のレオタードとスパッツの様な装甲であった。

「フェイトちゃん何をやっているの⁉︎それだとシグナムさんの攻撃を受けたら大怪我をするよ!」

すずかは今のバリアジャケットは殆ど普通の服と変わらない、防御力がとても低いとわかっていた。フェイトに今すぐ元のバリアジャケットに戻す様に言おうとしたが、

「・・・・・成る程、元々薄い装甲を更に薄くすることによって、先程よりも速さを上げるのか。」

戦闘経験が豊富な上、フェイトと何回も戦った事があるシグナムはここでフェイトが装甲を減らし、戦いに望むのは自殺行為ではなく一つの戦法だと理解した。すずかもシグナムの推論を聞くと納得した顔になった。

「その通りだよシグナム、この姿はソニックフォームと言って、私の速さを通常の何倍の速さになっている・・・・・今の私はこうでもしないとシグナム貴女に勝てないから。」

フェイトはそう言うと、バルディッシュを握る手に力を入れた。

「たしかにその装甲で戦う事によりこの私よりも早く動けるだろう。だが、速さを手に入れた事で防御力は0に等しい。つまり、攻撃が1つでも当たれば、タダでも済まないぞ。」

「わかっている。でも、こうしないとシグナム達に私たちの思いは本当だって示せないから。だからこそ、シグナムに勝つ為にこの状態で戦うのがいいと思ったの。」

「テスタロッサ・・・・」

シグナムはフェイト放った言葉がシグナムの心に響き、シグナムは少し表情が暗くなった。

「・・・・いいだろう。なら、これを避け切れるか‼︎」

ガシュン

《Schlangeform》

ジャラララッ

レヴァンテインは以前フェイトと戦った時に見せた、シュランゲフォルムと言う連結刃形態へ変形した。フェイトはそれを見ると、いつでも動ける様に体勢を整えた。

「ハァァァァァッ!!」

「ッ!」

フェイトは真正面からレヴァンテインの連結刃が飛んで来るのを目で捉えると、ソニックフォームのスピードで直ぐに避けるが、

「ふんっ!」

ジャラララララララララララッ

シグナムがレヴァンテインを振ると連結刃の軌道方向が変わり避けたフェイトの背後を斬りかからんとするが、

「やぁっ!」

「むっ」

すずかが放った気弾によって、フェイトを斬り裂こうとしていたレヴァンテインの刃を防いだ。

「(ありがとうすずか。)ヤァァァァッ!!」

フェイトは心の中ですずかに御礼を言うと、シグナムに近づいていった。

「チィッ、まだまだ行くぞッ!!」

シグナムはこちらへ迫って来るフェイトを斬り裂こうと、長く伸びたレヴァンテインの刀身を蛇の様に動かした。

「ハァッ‼︎」

すずかはフェイトの死角を襲って来るレヴァンテインを先程と同じく気弾で弾き飛ばすが、レヴァンテインの刀身は長過ぎるため、弾くとまた別の角度から切り裂いて来るから霧がなかった。

「うっ、ならこれはっ!」

すずかは自身の周りに直径10cmの気弾を12個作り出し、それをフェイトの周りに付けた。

「これは?・・・成る程、ありがとうすずか!」

フェイトはすずかが作った12個の気弾の役割に気づき、そのままシグナムの方へ突っ込んでいった。

「そんな小細工がこの私に通用すると思っているのかッ!?」

シグナムはレヴァンテインを振ると、レヴァンテインの刀身は竜巻の様に渦を巻き、鳥籠のようになっていった。フェイトは鳥かごと化したレヴァンテインの中に閉じ込められた。

「しまった⁉︎」

フェイトはシグナムの罠にはまってしまい、顔色を変えて驚いていた。

「これで終わりだッ!!」

シグナムはやや名残惜しいと思いながらも、フェイトを倒そうとレヴァンテインを振ると、伸びていたレヴァンテインの刀身は短くなっていき、鳥かご状態のレヴァンテインは小さくなってそのままフェイトの全身を斬り裂こうとするが、






ニヤリッ

「ッ⁉︎(なんだあのテスタロッサの表情は⁉︎これから自分の全身が傷だらけになると言うのに悔しい、もしくは悲しみの顔をする筈だが、なんだあの笑みは⁉︎まるでこれも計算の内と言っているようなッ⁉︎・・・・まさか‼︎)」

シグナムはフェイトはこうなる事を予測していた事に気づいた。同時にこれからどうやって逆転するかも考えている事にも、そしてシグナムは忘れていた。自身の戦う相手はフェイトただ1人ではないという事に。







「膨らんでッ!!」

すずかは握っていた両手を開くと、先程フェイトの周りに付けた気弾が風船のように膨らみ、小さくなって行くレヴァンテインの刀身を受け止めた。

「なっ⁉︎こ、これはいったい⁉︎」

シグナムは先程まで小さかった気弾が大きくなった事よりも、その気弾がレヴァンテインの刃を受け止めていた事に驚いていた。すると、その気弾は更に膨張していくと、レヴァンテインと気弾に人1人が通れそうな隙間が出来た。

「今だよフェイトちゃん‼︎」

「ありがとうすずか‼︎」

フェイトはすずかに御礼を言うと、隙間を通って脱出した。

「し、しまった!」


シグナムはフェイトが脱出した事を確認すると、直ぐ様レヴァンテインを元に戻そうとしたが、

「弾け飛んでっ!!」

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァン

すずかが両手を握るとそれが起爆スイッチの代わりとなり、レヴァンテインの刃を受け止めていた気弾が爆発した。

「ぬおっ!?」

爆発の衝撃がレヴァンテインを通してシグナムに伝わり、シグナムはそのショックでレヴァンテインを握っていた手を離してしまい、レヴァンテインを地面に落としてしまった。

「ちぃッ!」

シグナムは地面に落ちたレヴァンテインに手を伸ばすが、

「ハァァァァァァァァァァァァッ!!」

フェイトは既にシグナムの目の前におり、バルディッシュを振りかぶっていた。

(間に合わないか。)

シグナムはレヴァンテインを手にする前にフェイトがバルディッシュを振り下ろすのが早いと判断し、フェイトの攻撃を素直に受けようと思い、動きを止めた瞬間であった。

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン

『ッ⁉︎』

自分たちのいる病院から大きな爆発音が耳に入り、更には極太の光線が飛んでいくのが目に入った。屋上にいるシグナム達は動きを止めて、茫然となっていた。

「・・・・・ハッ⁉︎今の光線が出てきた階層は主人が入院している病室がある筈だが・・・・・まさか⁉︎」

シグナムは嫌な予感を感じ、落ちていたレヴァンテインを直ぐに回収すると、階段の方に向かうが、

「おーい!シグナムーッ!」

「ヴィータ!」

そこへ先程の光線を見たヴィータがシグナム達の元へ飛んできた。

「なぁシグナム!はやては大丈夫なのかよ⁉︎」

ヴィータはもしかしたらはやての身に何かがあったのかと思い、はやての安否が気になっていた。

「落ち着けヴィータ、我々もこれから主人の安否を確かめに行く予定だったんだ。」

「シグナム、ヴィータちゃん早く行きましょう。」

シグナム達は早速、はやてのいる階へ階段を使って降りようとしたら、

「待ってヴィータちゃん!」

「ちょっと、待ちなさいよ!」

そこへ、なのはとアリサもやってきた。

「「なのは(ちゃん)にアリサ(ちゃん)」」

「フェイトちゃんにすずかちゃん。2人とも何処も怪我をしてなくて良かった。」

「そうよ、さっき病院から大きな光線が飛んできたからびっくりしたわよ。まさか、フェイトとすずかがやられたんじゃないかと思っていたけど、大した怪我はしていないみたいね。」

なのはとアリサはフェイト達が無事である事を知って安心すると、シグナム達の方に向いた。

「シグナムさん、今は争っている暇はないです。はやてちゃんがこの結界に迷い込んでいるかもしれませんから、一緒に探しに行きませんか?」

なのはははやてを探すまで一時休戦しようと持ち掛けた。

「誰がお前たちと協力s「いいだろう、今はその話に乗ってやる。」なっ⁉︎シグナム何言っているんだよ⁉︎」

ヴィータはなのはの提案に却下しようとしたが、シグナムが賛成した事に驚いた。

「ヴィータちゃん、今は争っている暇は無いのよ?もしかしたらはやてちゃんの身に何かあるかもしれないのよ。」

「・・・わかったよ。」

シャマルははやての安否を確認するのが最優先だと言って、ヴィータを説得すると、ヴィータは渋々なのはの提案に乗る事にした。

「では、お前たちも付いて来い。」

『はい!』

シグナムはなのは達に呼び掛けると、なのは達もはやての身が心配な為、真剣な表情をしながら返事をした。

「いくぞ。」

シグナムはそう言って下の階にいく為、屋上の扉に手を掛けようとしたら、









その場に居た全員が青いバインドで身体を拘束される。

『なっ!?』

なのは達はいきなりの事で驚いた。すると、そこへ仮面を付けた2人組みの男が現れた。

「貴様達は‼︎」

シグナムは自身達を拘束したバインドの持ち主であろう、仮面の男達を睨んだ。

(あの2人は私達だけじゃなく、シグナムさん達もバインドを掛けるって事はシグナムさん達の仲間じゃ無い?)

なのはは仮面の男達がシグナム達の仲間ではない事を推測していると、

「なっ!?闇の書!?」

シャマルは仮面の男達が手に持っているのは、本来自分達が持っているはずの闇の書であった事に驚いた。

「残る白紙のページは守護騎士の魔力で補う。」

「ま、まさか・・・」

仮面の男が言った台詞に対して、シグナムは自分達がこれからどうなるか、予想した。すると、仮面の男はシグナムが予想した事を行った。

















「・・・・・奪え。」

その一言で、闇の書は蒐集機能を動かし、対象をこの場にいないザフィーラを除いた守護騎士にし、3人のリンカーコアの魔力を奪い始めた。

『アアアアアアアアアアアアアッ!!!!』

シグナム達は自分達の魔力を奪われることによって起こる激しい痛みに悲鳴を上げていた。

「やめてッ!!」

「それ以上やったらシグナム達が消えちゃう!」

「やめなさいよッ!!」

「ヴィータちゃん!シグナムさん!シャマルさん!」

なのは達はシグナム達が闇の書のプログラムの一部である事を知っている為、肉体は魔力で構成されているシグナム達ヴォルゲンリッターはこのまま魔力を奪われると、存在は消えて無くなると頭に思い浮かべていた。なのは達は仮面の男に蒐集をやめるように言うが、仮面の男はそれを聞かず、蒐集を止めなかった。すると、そこへ











「うおおおおおおッ!!」

そこへザフィーラが現れて仮面の男達が行なっている蒐集を強制的にやめさせる為、自身の拳を仮面の男に喰らわせようと突き刺すが、








「・・・もう一匹いたな。」

「ぐっ‼︎」

仮面の男の前に障壁が張られ、体には傷を負わなかった。逆に傷ついたのはザフィーラの拳であった。

「こいつも奪え。」

「ガアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」

ザフィーラも闇の書によって自身の魔力を奪われていき、その場で倒れ伏すのであった。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


「はぁぁぁぁ、スッキリした。」

少し時は遡り、はやてはトイレから出ると身体を伸ばしてリラックスしていた。

「にしても、可笑しいな?なんで病院には人っ子が1人もおらんのやろ?」

はやては周囲を見渡すと、そこには患者や看護師が1人もいなかった。

「ひょっとして、みんな隠れているのやろうか?」

はやては車椅子を動かしながら辺りを捜索すると、

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァン

「ヘアッ!?な、なんや!?今の爆発音は!?地震⁉︎雷⁉︎火事⁉︎親父⁉︎って言っとる場合か!って、私は誰に対して言っているんねん!?」

はやてはいきなり爆発音が聞こえた為、パニックになっていた。

「と、とりあえず、落ち着くために深呼吸や、ヒッヒッフゥー、ヒッヒッフゥー。って、これちゃう‼︎」

はやては呼吸法を間違えて、妊娠時の物で呼吸を行った。

「と、とりあえず、非常ベルを鳴らすんや!」

はやてはすぐ隣にあった非常ベルを鳴らそうと、ボタンを押そうとするが、








自身の足下に魔法陣が現れた。

「・・・なんやこれ?」

はやては自身の足下に現れた魔法陣がなんなのかと思っていたら、魔法陣が光り出した。

ピカァァァァァァァァン

「ひゃっ!?(こ、これはバ○スか⁉︎バ○スなんか⁉︎な、ならお約束のアレをしなきゃ、あかんな。)あ、アッ」

はやてはまだ内心に余裕が少しあった為、お約束のアレをしようとしたら、魔法陣の光に飲み込まれて、その場から消えてしまった。


「目が、目が〜!・・・・・あり?」

はやては目を抑えていると、急に身体が冷え込んで来たからどこか窓が開いているのかと思い手を離すと、そこは病院の中ではなく、病院の屋上であった。

『はやて(ちゃん)』

「おわっ!?びっくりした・・・あれ、なのはちゃんにフェイトちゃん、それにアリサちゃんとすずかちゃんまで・・・もう帰っていたんやないの?」

はやては目の前になのは達がまだ帰っていない事に気づいて、今の状況をあまりのみ込めなかった。

「何呑気な事を言っているのよ‼︎」

「え?なんで怒るんや?」

アリサははやてが未だに自分達が危機的状況にあるという事に理解していない事に腹を立てて、はやてに怒鳴った。

「はやてちゃん、周りを見て!」

「え?周り?」

はやてはすずかの言われた通りに周りを見渡すと、






「・・・え?あれはシグナム達の・・・・」

はやての目に入ったのは、シグナム達が着ていた服であった。

「な、なんでシグナム達の、私の家族の服がこんな所に・・・・?」

はやては改めて、周囲を見渡した。そこには、バインドで拘束されたなのは達に闇の書を持っている仮面の男達、更にシグナム達の姿は無く、シグナム達の着ていた服が落ちている事。そしてはやては気付いた。この状況を作ったのは目の前の仮面の男達だということに。

「あ、あんた達が私の家族を・・・・」

はやては色んな感情を心に抱きながら、仮面の男達に話しかけた。















「そうだ。」

「ッ!」

その事を聞いたはやては意識を失いその場に倒れた。

『はやて(ちゃん)!!』

なのは達は倒れたはやての名を叫んだ。そして、この状況を作った仮面の男達は、その場から浮き上がった。

「機は熟した。」

仮面の男は闇の書から手を離すと、闇の書ははやての元へ行き、それと同時に先程まで意識を失っていたはやては目を開けた。しかし、その目は濁っていた。

「我は闇の書の主人なり・・・この手に力を・・・・・・封印」

はやてが発した無機質の言葉共に闇の書からは得体の知れないなにかが湧きあがり、それに伴いはやての身体は急成長していき、成人女性の肉体となり、ショートカットだった髪はは伸びていき、色は銀色となる。服はフェイトが纏っているバリアジャケットみたいにレオタードの様になり背中からはカラス様な黒い羽根6つも生え、その姿は堕天使の様だった。

「また・・・全てが終わってしまった・・・・いったい幾度この悲しみを続ければいい・・・」

はやて?は紅く染まった目から悲しみの涙を流していた。




特に無し

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第34話 ニニック、伝説への覚醒

色々と遅れてすいません。本当はクリスマスに投稿する予定でしたが、学校のテストが忙しくてあまり小説に手をつけられませんでした。
今回は前半はトワに連れ去られたニニックサイドで後半は前回の続きとなります。
因みにこれが年内最後の話です。


「さて、いい加減私の言う事を聞いたらどうなんだい?」

「誰が、聞くか。」

病院から少し離れたビルの屋上にトワとトワに連れていかれたニニックはいた。しかし、ニニックの全身はボロボロで更には尻尾が無くなっていた。

「まだ耐えるのかい?いい加減言う事聞かないと、無理やりでも洗脳するわよ!」

「俺を舐めるのもいい加減にしろッ!!」

ニニックはそう言って、トワに向かって気弾を放つが、トワはそれを虫を払う様に片手で弾き飛ばした。

「チィッ!ブレシュフラッシュ‼︎」

ニニックはトワに向かってブレシュフラッシュをトワに放つが、トワは持っていた杖をバトンの様に回しブレシュフラッシュを全て弾き飛ばした。

「そこだッ!!」

ニニックはトワがブレシュフラッシュを弾き飛ばしている隙にトワの真上からかかと落としをするが、

ガシッ

「なっ!?」

「フフ、捕まえた。」

トワは片手でニニックの足を掴み、そのまま地面に叩きつけた。

「ガハッ!」

ニニックは叩きつけられたショックで肺の中にあった全ての空気は強制的に吐き出された。

(く、空気を・・・・・)

ニニックは直ぐに空気を吸おうとするが、

「あら、私がそう簡単に休ませる訳ないでしょッ!」

「ガアッ!」

ニニックはまたトワによって地面に叩きつけられた。しかもそれは1回だけでは無く計10回だ。

(い、意識が遠のく・・・・・)

ニニックは全身がボロボロな上、碌に呼吸が行えない為、意識が遠のきかけていた。そして、しばらくするとニニックは動かなくなった。

「もう終わりかい?案外呆気ないものだね〜。」

トワは動かなくなったニニックをそこら辺に放り投げると、杖の先端に魔力を溜めはじめた。

「さて、洗脳のお時間よ〜。」

トワはそう言って、魔力が溜まった杖をニニックに向けた瞬間であった。ニニックの人差し指からビーム状の気功波が放たれて、それがトワの杖に当たった。

「キャッ!」

トワは予想もしなかった出来事だった為、杖を力強く握っていなく、杖を手から離してしまった。

「今の俺はお前に勝てないだろうが、せめてこの技を喰らいやがれッ!ハァァァァァァァァァァァッ!!!!」

ニニックは先ほどまでボロボロだった体であるにもかかわらず、体の中にある気をいつも以上に放出していた、しかもその気の色はかつてトワによって操られていた時に放出していた気と同じ激しい赤色であった。そして、ニニックは右手を左手に添えるとそこから赤色の気が溜まっていくと、

「喰らえッ!ラースキャノンッ!!」

ニニックの手から発せられた赤い閃光、ラースキャノンはトワに向かって飛んでいった。

「ッ!」

トワは手放してしまった杖の方に意識を向いていた為、ニニックの放ったラースキャノンを防御する暇は無くまともに浴びてしまい、その場で爆発が起き、辺りが爆煙で見えなくなった。

「さて、今の内にこの場から離れるとするか。」

ニニックは全身の痛みに耐えながらその場から早く病院まで飛んで逃げようとした瞬間であった。

ガシッ

「グエッ!?」

爆煙の中からトワとは違って筋肉質のある手が飛び出し、そのままニニックの首を掴み、














ゴキンッ

「」

ニニックの首はへし折られてしまった。ニニックは首がへし折られた所為で体が動かなくなり、その場で糸が切れた人形の様に四肢をダラーンとぶら下がり更にニニックは呼吸や物事を喋らなくなり、意識が無くなった。しばらくする爆煙は晴れ、ニニックの首をへし折っていた人物の姿が見えてきた。










「呆気ないものだな。」

それはミラであった。ミラはニニックをつまらなそうに見ながら、ゴミを捨てるようにニニックを地面に投げ捨てた。

「ミラ、勝手に手を出すんじゃないよ。」

そこへ先程ニニックのラースキャノンを受けたトワがミラにやや不機嫌な状態で話しかけた。

「トワ、お前がこいつと遊んでいないでさっさと洗脳していれば俺は特に手は出さなかった。」

「いいじゃない、私はニニックが最後の力を振り絞って出した技を受けても私には傷1つも付いていないところを見て絶望する顔を見たかったのよ。」

そう言ってトワはニニックが絶望する表情を見れなかったのが、残念そうであった。そんなトワをミラは呆れていた。

「まぁ、過ぎちゃったものはしょうがないからさっさと洗脳をするとしましょうか。折れた首の骨は・・・・・キリを注ぐ時に治るでしょ。」

トワはそう言って、落ちている杖を回収して虫の息であるニニックを洗脳しようとしたその時だ。




ビカァァァァァァァァァァァン

「あら?」

「・・・やはり来たか。」

突如2人の前に白い光が現れ夜の街を照らした。そして、光がやむと4人の男女がいた。

「そこまでだトワとミラ!」

「お前たちの悪事はこれまでだ!」

その4人の男女とは以前ニニックが操られている時にターブル達を助けてくれた悟飯とトランクスそしてコーンとピートであった。

「これは思ってたよりもお早い登場ね。」

トワは悟飯達が予想していたよりも少し早く駆けつけた事に少し驚いたが、大して慌てる様子はなかった。すると、悟飯達はトワ達の足元に首が折れているニニックが目に入った。

「えっ!?嘘ッ!ニニックさん!!」

「なっ!?そんな馬鹿なニニックさんが死んでるだとッ!!」

ピートとコーンはニニックの倒れている姿を見て死んでいると思っていたが、

「2人とも、まだニニックさんの気は微かだが感じられる。まだ生きているぞ。」

悟飯がニニックはまだ死んでいないと告げると、2人はホッとした。だが悟飯はトワ達に激しい怒りの感情を向けた。

「よくもニニックさんをやってくれたな!」

悟飯はニニックのボロボロの姿をかつて自身も敵に首を折られて死にかけた姿を重ねて見て、怒りが増していた。

「悟飯さん!」

「トランクス!お前はコーンとピートと協力してニニックさんに仙豆を食べさせるんだ。俺はミラの相手をする!」

そう言って悟飯は腰に付けていた布袋をトランクスに渡し、一気にミラのところまで飛び掛った。そして、ミラも悟飯を倒すべく飛びかかる。

「うああああっ!!」

「はああああっ!!」

2人は互いの拳をぶつけ合い始め、辺りには激しい戦闘により音が響き渡った。

「よし、なら俺たちはニニックさんに仙豆を「そうはさせないよ。」ッ!トワッ!」

3人はニニックに仙豆という食べ物を食べさせに行こうとしたら、トワが3人の前に立ちふさがった。

「俺たち3人を同時に相手をするつもりか?ハァッ!!」

トランクスは黄金の気を解放すると、髪は逆立ち金髪へとなる。

「俺たちもいくぞ!ハァァァァァッ!!」

「オッケー!ハァァァァァッ!!」

コーンとピートもトランクスと同じく黄金の気を解放し、髪は逆立った、2人は最初から金髪だった為、特に髪の色に変化はなかった。

「最初からスーパーサイヤ人になるとはね。私はこれでも女性よ、少しは手加減してくれないかしら?」

トワはトランクス達の変貌した姿・・・スーパーサイヤ人という物を見て口では多少動揺しているように見せても表示は特に臆する事は無かった。むしろ余裕の笑みを浮かべていた。

「お前はドミグラと同じで歴史の改変をする犯罪者の前にあのダーブラの妹なんだぞ。そんなお前に手加減して戦ったら俺たちがやられてしまう。」

「だから、お前には手加減なんて一切不要だ!」

「そう言うわけよ!さぁ、大人しく私達に倒されなさい!」

コーンとピートはそれぞれ拳を構えて、トランクスは背負っている剣を鞘から抜いて、構えをとった。

「フフッ、確かにそうね。私の中には兄であるダーブラお兄様と同じ血が流れているわ。けど、私はお兄様の様に自分から戦うのはあまり好まない主義なのよ。」

「・・・どう言う意味だ?」

トランクス達はトワの言っている意味が理解できなかった。

「わからないのかい?貴方達の相手は私じゃなく、あいつらがやってくれるわよ。」

「何を言って・・・ッ⁉︎」

トランクス達はその場から飛び上がると、先程まで自分達がいた場所に三つの気弾が飛んできて爆発を起こした。

「誰だっ!!」

コーンは気弾が放たれた方向に向かって叫んだ。すると、3人の目の前に三つの影が交差し、それぞれ姿を現した。その3人組は種族は異なるがフリーザ軍のスカウターと右の肩パットが無い戦闘ジャケットの黄緑色の物と紫色のアンダースーツを着て立っていた。

「「「お、お前達は(あ、あんた達は)!?」」」

トランクス達は驚いた。何故ならその3人組は本来ならこの時間帯にはいない者達なのだ。














「ドーレ!」

「ネイズ!」

「サウザー!」

「「「クウラ機甲戦隊ッ!!」」」

謎の3人組・・・クウラ機甲戦隊はそれぞれ可笑しなファイティングポーズをして、自身達の存在感をアピールして着た。そして、そのファイティングポーズをした瞬間、その場にいた全員が動きを止めた。それは先程から戦闘を行っていた悟飯やミラも例外ではなかった。すると、このどうしようもない空気をなんとかしようと、ピートが行動に出た。

「ねぇトワ、なんでその・・・・・クウラ機甲変態を連れてきたの?もしかしてチョイスをミスったの?」

「そんな訳ないでしょ!!私が貴女みたいな馬鹿みたいな事はしないわよ!!それに変態じゃなくて戦隊よ!!」

ピートはクウラ機甲戦隊がおこなったファイティングポーズを見て、トワが珍しく作戦をミスしたのだと思い込んでいた。しかし、ピートに勘違いされた事にトワは薄っすらだが、額に青筋を立てながらも自身は間違ったことをしていないとはっきり口に出した。

「ピートよく考えてみろ。トワの奴は今まで俺たちの父さん達や敵達を洗脳する事によって、通常よりも強くなっていただろ?今回もその通りに違いないだろ。」

コーンはトワの洗脳の魔術はパワーアップ効果もあるのだとピートに説明すると、

「あ、そう言う事ね〜。なら、トワもそう言ってくれば良いのに〜。」

ピートは可愛い子ぶって納得するが、それを見ていたトワは先ほど薄っすらだった青筋をハッキリと立たせて、とうとうキレた。

「あああああっ!!!もう良いわ!!クウラ機甲戦隊、さっさとタイムパトローラーを血祭りに上げなさい!!」

「「「ハァッ!」」」

すると、クウラ機甲戦隊の目は赤紫色に発光し、更に黒い気を放出しながらトランクス達に向かっていった。

「やっぱり、あいつの気が通常よりも何倍も膨れ上がっている!」

「私たちは早くニニックさんに仙豆を食べさせなきゃいけないのに!」

「仕方がない、コーン!ピート!こいつらを倒すぞ!」

トランクス達は死にかけているニニックに仙豆を食べさせる為、向かってくるクウラ機甲戦隊の相手をした。

「ハァァァァァッ!」

「ハァッ!」

ガギィン

トランクスの相手は機甲戦隊で唯一人間と似た姿をしているサウザーであった。サウザーは右手を手刀にして気を纏い、トランクスを切り裂こうとしたが、トランクスはそれを剣で防ぐが、

「ハァッ!」

「なぁっ!?」

サウザーは左手にも右手同様に気を纏ってトランクスを斬ろうと、左手を振り下ろしたが、トランクスはギリギリのところを避けた。

「フフフッ。」

サウザーは不気味な笑みを浮かべながら、気を纏った両手をトランクスの方に向けた。

「俺の剣はリーチが長いから近接戦闘だと不利になってしまうか、なら、これはどうだ!」

トランクスは剣を収めると、サウザーから逃げるように上空へ飛んだ。サウザーは上空へ向かったトランクスを追いかけるが、

「ハァッ!」

トランクスは追いかけてくるサウザーに向かって剣を投げるが、

ガギィン

サウザーは剣を弾き飛ばした。しかし、これはトランクスの策であった。

「ここだっ!」

トランクスは月を背にして、剣を弾き飛ばして隙を見せたサウザーに向かって両手を額の部分で重ねて、そこから気を溜めると、



「魔閃光ーッ!!」

黄色い気功波をサウザーに向かって放った。サウザーはすぐに避けようとしたが、

ピピピピピッ ボンッ

「ぐっ!?」

着けていたスカウターが魔閃光を放ったトランクスの戦闘力に反応してしまい計測したが耐えられずに爆発を引き起こし、サウザーは怯んでしまった。

「ガアァァァァァァァッ!!!」

そしてその瞬間にトランクスの魔閃光を受けてしまった。トランクスの魔閃光を受けたサウザーは悲鳴を上げながら、地面に落ちていった。

「ふぅ、これであいつらを後で元の時代に戻しておくか。それよりもニニックさんだ!」

トランクスはスーパーサイヤ人を解除すると真下にあるビルの屋上に降りようとしたら。辺りの空気がおかしくなった。

「?この感覚前にも感じたような・・・・・・・」

トランクスは辺りを見渡すと、先程まで綺麗だった満月が突如雷雲によって隠された。更には強風が吹き、雷の音がビル街に響いていく。

「な、なんなんだ?さっきまで空には雲一つ無かったと言うのに、急に雲が発生するなんて・・・・・まるでブロリーの時みたいに・・・・・・まさかっ!?」

すると、トランクスは嫌な予感を感じながらもビルの屋上を見た。するとそこには先程まで首の骨が折られて気絶していたニニックが立っていた。しかも、首や全身にあった傷は一つもなく全快していた。ここまで見ると、トランクスはホッとしかけたが、すぐ隣に不敵な笑みを浮かべているトワがいた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、場面はピートに移る。ピートはクウラ機甲戦隊のネイズと戦っていた。ネイズの見た目は、オレンジ色のカエルの様な顔をしていた。そして、機甲戦隊の中で1番背が高かく、更に速さもクウラ機甲戦隊の中で1番であった。

「ヤァァァァァッ!」

「ケッケッケーッ!」

ピートとネイズ、2人はトランクス達と違って戦っている場所は街の道路であった。

「やぁっ!」

ピートは拳をネイズの顔に突き刺そうとするが、

ニュッ

「ひっ!?キモっ!」

ネイズは頭を亀の様に引っ込めてピートの拳を避けた。そんな避け方を見たピートは鳥肌を立ててしまうほど、気持ち悪いと思った。しかし、それがピートにとって隙となってしまう。

ドスッ

「グホッ!?」

ネイズは動きを止めたピートに対して、右膝で腹を突いた。

「ゲホッ、ガホッ、ゴホッ。」

ピートは激痛が走る腹を抑えて、両足が地面に着き、咳き込んでしまう。更にはスーパーサイヤ人が解けてしまった。
するとネイズは引っ込めた頭を引き出すと、ピートの頭を掴みそのまま持ち上げた。

「は、離してよ!」

ピートは自身の頭を掴んでいるネイズの体に蹴ったり殴ったりするが、自身の手足はネイズの長い手足と比べると短い為、手足が胴体に届かなかった。

「ケケケッ!」

「きゃっ!」

ネイズは洗脳されている所為なのか、まともに言葉は発せず笑い声しか喋らなかった。ネイズは不気味な笑み方をしながら、ピートを宙に放り投げた。

「くっ!」

ピートはなんとか体制を立て直して宙に浮くが、ネイズはそのタイミングで突っ込んで着た。それを見たピートは慌てて防御の体制を取るが、

バリバリバリバリバリバリッ

「キャァァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

突如、ピートに紫色の電撃が襲いかかった。しかし、これは自然による物では無く、ネイズが発していた高圧電流であった。ピートは体に高圧電流が走り、身動きが取れなかった。普通の人間なら一瞬で死に至る筈のだが、ピートは腐ってもサイヤ人であり体が頑丈に出来ている。その為、ある程度なら耐えられるが、ネイズは洗脳によって通常よりも何倍もパワーアップしている事もあり、後数十秒も電撃を受け続けていれば全身が黒こげに焼けてしまう。

(ぐっ、体が痺れて言うことを聞かない。それにスーパーサイヤ人ににもなれない。)

ピートはなんとか体を動かそうとしたが、高圧電流が全身に流れている所為で指一本も動かさず、意識を保っているのがやっとだった。

(こ、これなら、修行をサボらなければ良かった。)

ピートは日頃の修行をサボらず、真面目に取り組んでいればこうならなかった筈だと思いながら、後悔していると、何かがピートとネイズの間に落ちてきて、

「・・・あ、あれ?体の痺れが急になくなった?一体なんで?」

ピートは先程まで身動きが取れないほどの高圧電流が体に流れていた筈だったが、急にそれが無くなった。ピートは辺りを見渡すと、すぐにそれがわかった。

「あ、あれって!」

そう、ピートの目の前には自身の代わりに高圧電流を受けていた物があった。それはトランクスが持っていた剣である。どうやら、先程上空でサウザーが弾き飛ばした剣が偶々ピートとネイズの間に落ちて、剣が避雷針の代わりとなり高圧電流を受けていてくれた様だ。

「トランクス、ありがとう!」

ピートは偶然であるにしてもトランクスが助けてくれたと思い、トランクスに感謝をしながらネイズの方へと向き直り、スーパーサイヤ人となった。そして、ネイズは自身が今高圧電流を浴びせているものがピートでないと理解すると電流を流すのをやめた。

「タイムパトローラーのアイドルの恐ろしさを味あわせてあげるわよ!」

ピートはそう言って一気にネイズの懐に潜り込み、腹に向かって拳を突き刺した。

「グオッ!?」

ネイズは思わず胃酸を吐きかけるが、ピートはその暇を与えず、そのまま全身にラッシュ攻撃を行った。ネイズはなんとか反撃をしようとしたが、ピートの怒涛のラッシュにより、反撃する事は出来ず、そのまますぐ近くの建物に吹っ飛ばされて、壁にめり込んでしまった。

「ぎ、ギッ!」

ネイズはなんとか、壁から抜け出そうとするものの、先程のダメージにより、体が動かす事が出来なかった。

「アイドルの私に怪我をさせる不届き者はこれで終わりよ!ハァァァァァァァァァァァァァァァァァッ!!!」

ピートは両手に気を溜めると、それをネイズの方へ向けた。












「喰らいなさい!ダブルサンデーッ!」

ピートは右手と左手からそれぞれ極太の気功波をネイズに向かって放った。ネイズはピートが技を放った瞬間に壁を気弾で破壊して、脱出するが、

ピピピピピッ ボンッ

「ギッ!?ギャァァァァァァァァァァァッ!!!」

スカウターが爆発を引き起こし、先程のサウザーと同じく怯んでしまいネイズはピートのダブルサンデーを全身に受けて、後ろにあった建物ごと爆発を引き起こし、ネイズは爆炎の中へ消えていった。

「ふぅー、久しぶりに怒っちゃったわ。でも、今ので結構なストレスが発散出来たから問題はないわね。」

ピートはそう言ってスーパーサイヤ人を解くと、地面に落ちていたトランクスの剣を拾い上げた。

「・・・・・・・」

ピートはその場を動かず剣をジーッと眺めていた。そして、しばらくするとピートは足を開脚して、両手で剣を持って構えた。簡単に言えば勇者立ちである。

「勇者系アイドル・・・・・これは流行るわね!帰ったら早速勇者っぽい服を作ってもらおーうと♪」

ピートはそう言ってウキウキしながら、トワ達がいるビルの屋上へと向かおうとしたら、

「きゃっ!?」

突如、辺りのビル街に強風が吹き、更には雷が落ちてきた。

「な、なんなの!?まるで始めてあった時のブロリーがブロ肉マンに変身した時みたいな現象が起こっているんですけど!?」

ピートは嫌な予感を感じながら屋上へと飛んでいくがビルの屋上からはとてつもない気を感じ取った。

「こ、この爆弾が爆発しそうな気はいったい?・・・ま、まさか!?」

ピートは何か恐ろしい事が脳裏に横切り、全速力で屋上まで飛んでいった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

場面は変わり、ビルの中でコーンはドーレの相手をしていた。

「ハッハッハッーッ!」

「グゥッ。」

コーンはトランクス、ピート、悟飯の4人の中では1番体がデカくパワータイプの敵なら基本真っ向勝負で勝てるが、ドーレはクウラ機甲戦隊の中でのガタイの良さは1番である。更にコーンよりも体が大きい所為でコーンは攻撃を出来ず、防御する事がやっとであった。

(俺は厄介な貧乏くじを引いてしまったな・・・だが、負けるつもりはない!)

コーンは防御をしつつ両腕にバレないように気を溜めているが、

ピピピピピッ

「ガァァァァァッ!!」

「なっ!?」

ドーレのスカウターがコーンの気を感知して、ドーレはすかさずコーンに足払いをした。足払いをされたコーンは床は倒れ込んでしまう。そして、倒れ込んだところをドーレはコーンの足を掴み、そのまま振りかぶり壁に叩きつけた。

「ぐっ!ハァァァァァッ!」

ピピピピピッ ボンッ

「グゥッ!」

コーンはスーパーサイヤ人の状態で更に気を解放すると、ドーレのスカウターは爆発してしまい、爆発に怯んだドーレはコーンから手を離してしまった。

「厄介なスカウターを破壊出来たか。(こいつらが持っているスカウターは俺たちがスーパーサイヤ人に変身しても壊れなかったが、スーパーサイヤ人を超えたある程度の気を放出すれば、計測が出来ず爆発するのか。)」

コーンは機甲戦隊が持っているスカウターはトワが魔改造したものだと思い込むが、今は自身の気を感知出来なくなったドーレから離れた。

「さて、スカウターを破壊出来たから此処からは反撃開始だ!」

コーンは両腕に纏った気を炎のように揺らめきながら、腕を振ると腕に纏っていた気はドーレへ向かって飛んでいった。しかし、ドーレはそれを難なく避けたが、

「うおらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

ゴォォォンッ

「ぐおおおおっ!!?」

コーンは気弾を放った瞬間、気弾を避けたドーレの頭に向かって気を纏った手刀を振り下ろした。そのおかげでドーレは頭につけていたヘルメットごと大きな溝が出来てしまった。ドーレは凹んだ頭を抑えるが、

「これで終いだ。」

コーンは口の中に気を溜めて、

「ブレイクキャノンッ!!!」

「グアアアアアアアアアッ!!!」

それを一気にドーレに向かって吐き出した。ドーレは凹んだ頭に意識していた為、コーンが気を溜めていた事に気付かず、ブレイクキャノンの餌食となり、そのまま壁ごと吹き飛ばされていった。

「ふぅー、やっぱりこの技は少しダサいな。」

コーンは軽く溜息をつきながら、すぐ近くの壁に寄りかかって楽になっていると、

「・・・・ん?」

コーンはすぐ近くの窓に目が入った。其処には星が見えていた夜の空が先程まで無かった雷雲によって覆われていた。しかも、強風が吹いていた。コーンは最初はただの異常気象だと思っていたが、

「ッ!?この気は!!」

コーンは嫌な予感を感じた瞬間、窓を突き破り屋上まで飛んでいった。

「ココッチ!」

「ピートか。」

コーンはネイズを倒したピートと合流出来た。

「お前が来たって事は、あのネイズとかいう奴は倒したって事か?」

「まぁね、私に掛かれば余裕よ〜♪」

ピートはそう言ってコーンに向かって右手を突き出しピースをするが、

「その割には体が黒焦げだな。」

コーンは目を細くしてピートの今の姿を見てみると、服が所々破れていたり、肌が黒く焦げていた。コーンはそれを指摘するとピートは顔を赤くして慌て始めた。

「あっ!こ、これは決して敵の技を喰らってなったんじゃないからね!あ、あれよ!この雷がちょうど私の方に落ちて来たから、こうなっただけだから!」

ピートは必死で誤魔化すが、コーンはピートの慌てっぷりの行動を見て、ピートの言っていることが嘘だとすぐにわかった。

「ハイハイ、ソウデスカー。」

「なにその棒読み感は!?ていうか全く信じてないでしょ!」

「そうだ。」

ピートはコーンに信じてないと聞くと、コーンは躊躇いもなく返事をした。それを聞いたピートは口を大きく開けて愕然した。

「まぁ、そんな事よりも早く屋上へ急ぐぞ!」

「・・・ハッ⁉︎ま、待ってよ!」

コーンは一刻も早く屋上へ向かう為、全速力で飛んでいった。そして、ピートもそのあとを追った。


そして、2人は屋上に着くとまず目に入ったのは、

「「ニニックさん!」」

先程まで首が折られて死にかけていたニニックがなにも無かったようにその場を立っていた。2人は安心しかけたが、隣にトワが立っている事に気付いた。

「やはり、あのニニックさんは既に・・・!」

コーンはそう言うと、ピートも理解出来た。既にニニックはトワによって洗脳されている事に、

「ピート!コーン!」

「「トランクス!」」

2人の前にトランクスが降りて来た。トランクスは目の前の状況を一目見ただけで理解出来た。

「2人ともこの状況は既に理解しているな?」

「ああ(うん)」

トランクスの質問にコーンとピートは返事をした。

「なら、ニニックさんには悪いが、少しの間気絶してもらおう!」

トランクスは再びスーパーサイヤ人になると、ピートは剣をトランクスに返した後コーンとともにスーパーサイヤ人へとなり、そのままニニックとトワの方へ突っ込んでいった。

「あら、今更来ても遅いわよ。もう既にニニックは洗脳済みだから。」

「・・・・・・」

トワは洗脳されて無表情になっているニニックの背後に移動した。

「卑怯よ!ニニックさんを盾にするなんて!」

「「ピート!闇雲に突っ込むな!」」

ピートはトワがニニックを盾にしたと思い怒り出し、トランクスやコーンの制止を聞かず、そのままニニックとトワに向かって突っ込んでいった。









ギロッ

「ッ⁉︎」

ピートはニニックに睨まれて、その場で動きを止めた。そんなピートを見たトランクスとコーンは不審に思った。

「どうしたんだピート!」

「まさか、トワに何かをされたのか!?」

2人はピートがトワの魔術を受けてしまったのだと思っていたが、それは違った。

「ち、違うのよ!ニニックさんが睨んで来ているのよ!」

ピートは先程まで無表情だったニニックが一変して人を睨み殺せるほどの目つきになった事に驚いていた。そして、それを面白そうに見ていたトワは動き出した。

「フフッ、ニニックそろそろ貴方の新しい力をトランクス達に見せておやり。」

トワは自身の魔力とキリが篭った杖をニニックに向けると、先端部分から魔力とキリが放出され、それがニニックに命中した。

「グッ!?オ、オオオオオオオオオッ!!!!」

ニニックは一瞬、体の中に膨大なキリと魔力が注がれていく事に激しい苦痛を感じたがそれは一瞬で無くなり逆に自身の体に力が溢れかえっていった。

ゴロゴロ ビシャァァァァァァァァァァァァン

そして、ニニックの力に反応するかの様に上空の雷がニニックの周りに落ちていき、屋上の床を抉っていく。

「ウオオオオオオオオオオオオオオッ!!!!」

そして、ニニックの放出する気は風船の様にどんどん膨れ上がっていき、















ドカァァァァァァァァァァァァァンッ

ニニックの体が大爆発を引き起こした。

「キャッ!」

「グッ!」

「チィッ!」

トランクス達はニニックが引き起こした爆発に巻き込まれない様に飛び上がった。先程までいたビルの屋上の中心には大きなクレーターがあり、その中心には金髪の大男が立っていた。

「あ、あれって!」

ピートは謎の大男の正体がすぐわかった。それは終わりと始まりの書に写っていたニニックであった。

「クソッ!改変された歴史通りの事が起きてしまった!」

トランクスはニニックがトワ達によってスーパーサイヤ人へと強制的に目覚めさせられてしまった事に悔しさを感じていた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「ッ!?この気はまさか!」

ミラと戦っていた悟飯もニニックの変化に気づいた様だ。悟飯はその場からすぐにニニックの元へといこうとしたが、

「逃がさないぞ孫悟飯!」

ミラが悟飯を逃がさない様に悟飯の前に回り込んだ。

「邪魔だぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」

悟飯はニニックの元へと行かせないミラを倒すため、スーパーサイヤ人へとなり、ミラに突っ込んでいった。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「フフフッ、少し手間が掛かったけどニニックを伝説のスーパーサイヤ人にする事が出来たわ。」

トワは自身の魔術によりニニックを伝説のスーパーサイヤ人へと覚醒出来た事に喜びを感じていた。

「クソッ!面倒くさい事になった!」

コーンは伝説のスーパーサイヤ人になったニニックを力強くで止めようとしたが、

(みんな!聞こえている!?)

「「「時の界王神様!」」」

そこへトランクス達の脳内にコントン都にいる時の界王神の声が響いた。

(良く聞いて、今のニニック君はトワによって無理矢理に伝説のスーパーサイヤ人になってしまった事でニニック君の生命力が削られているの!)

「な⁉︎だ、だとしたら、ニニックさんがあの状態で長く戦闘を行ったら・・・」

(間違いなく命を落とすわ。)

「「「なっ!?」」」

3人はニニックが命を落とすと聞いて、驚きを隠せなかった。

(3人ともお願い!悟飯君はミラを相手にしているから、今のニニック君を止めるのは君達だけなの!)

「「「わかりました(わかったよ)!」」」

時の界王神の頼みを聞いたトランクス達は時の界王神に返事をして頼みを聞いた。

(3人ともありがとう!帰ったら私が腕によりを振ってご馳走を用意しておくからね!)

「「「えっ?」」」

3人は時の界王神がご馳走を用意しておくと聞いた瞬間に顔を青ざめた。ピートに至っては口を手で押さえている始末であった。

「と、取り敢えず俺が先に突っ込むから、お前たち2人は後方支援を任せた!」

コーンはトランクスとピートに自身のサポートを任せてニニックの方へ飛んでいき、動きを止めようとするが、

「ウオオオオッ!!」

「なっ!?」

コーンの真下から先ほど倒した筈のドーレが床を突き破って襲いかかってきた。

「ココッチ!」

それを見たピートはコーンを助けようとドーレに向かって気功波を放とうとしたが、

「ケッケッケーッ!!」

「ガッ!?」

ピートにも先ほど倒し筈のネイズが襲いかかり、ピートの背中に蹴りを入れた。

「2人共!・・・ッ!」

それを見ていたトランクスは2人を助けに動こうとしたが、背後に殺気を感じ、剣を抜いて背後を振り向くと同時に剣を振った。

ガギィン

「お、お前もか!」

「フフフッ。」

トランクスの剣を受け止めたのは先ほど倒したサウザーであった。

「さぁ、ニニック!今こそお前の力で思う存分暴れなさい!」

「ウオオオオオオオオオオッ!!!!」

ニニックはトワに暴れる様に命令され、ニニックはサイヤ人の本能のままに周辺にある建物を破壊し始めようとしたが、ニニックはある方向に顔を向けた。それははやて達がいる病院であった。

「・・・クククッ、ハッハッハッハッ!」

ニニックはその方向を見つめて暫く考えると、狂気染みた笑みと笑い声をだして、病院の方へ飛んでいった。

「しまった!あの病院にはこの時代のなのはさん達がいた!」

トランクスは病院に飛んでいったニニックの後を追おうとしたが、サウザーがその行く手を阻む。

「クソッ!ハァァァァァッ!」

トランクスはニニックを止めるため、サウザーを早く倒そうと剣を振り下ろした。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

一方その頃、同時刻の病院の屋上では、仮面の男達と仮面男達によって拘束されたなのは達と姿を変えたはやてがいた。

「また・・・全てが終わってしまった・・・・いったい幾度この悲しみを続ければいい・・・」

姿を変えたはやて?は家族であるヴォルゲンリッターを失った悲しみ・・・・否、別の理由で涙を流していた。

「フェイトちゃん、あれがもしかして・・・・闇の書の管制人格かな?」

「多分そうだと思うよ。シグナム達が自分達の事をプログラムって言っていたから管制人格も人の姿をしてもおかしくないよ。」

なのは達はあらかじめ、無限の書庫で闇の書の過去にあった情報をユーノの協力の元、手に入れて、直ぐに目に前にいるのはやてでは無くの闇の書の管制人格だとわかったのだ。

「よし、管制人格の姿を確認した。」

「なら、計画を次の段階に移行しよう。」

すると、なのは達を拘束していた仮面の男達はその場から離れようとしていた。

「にが・・・しませんッ!!」

バキィッン

「「!?」」

バインドで拘束されたすずかは気を使わずに力だけでバインドを引き千切った。それを見た仮面の男達は驚いた。

「ハァッ!」

「チィッ!」

すずかは仮面の男達に気功波を放つが、仮面の男達は転移魔法を使いその場から逃げてしまった。

「逃げられちゃった・・・。」

「いや、この場から追い払えただけで充分よ!」ブチィン

アリサは仮面の男達が居なくなったのを確認すると、右手を手刀状にして気を纏い、バインドを切り裂いて拘束を解いた。そして、その後すぐになのはとフェイトもバインドを解いて、体の自由を取り戻した。

「それにしても・・・」

なのは達は管制人格の方を振り向くと、管制人格はただ静かに涙を流して居た。

「どうすればはやてちゃんを戻せるんだろう?」

すずかは管制人格に取り込まれたはやてをどうやって救出するか、考えていると、なのはが提案した。

「じゃあ、話し合いで解決s「なのは、残念ながら相手は明らかに話し合いする気は無いみたいよ。」へ?」

なのははアリサに管制人格の様子がおかしいと指摘され、管制人格の方を見ると、何やら右手を空に掲げていた。

「我は闇の書・・・・・我が力の全て・・・・」

《Diabolisch Emission》

すると管制人格の右手から漆黒の魔力が詰まった巨大な魔力弾が作られていく、

「あれは空間魔法!」

フェイトは管制人格の今行なっている魔法がこのままでは近くにいる自分達はタダでは済まないと思い、すぐにでも止めようとした。

「や、やめてください!」

フェイトは管制人格に魔力を溜めるのは止めるように言うが、全く聞いてはいなかった。

「主人の願いをそのまま・・・・・?」

管制人格は急に魔力を溜めるのはやめてある方向に首を向けた。なのは達もつられてその方向を見ると、
















「ハッハッハッハッ!!!」

トワに洗脳されたニニックが笑いながらこちらに向かって気弾を投げてきたのだ。

「「「「ウワァァァァァァァッ!!?」」」」

「⁉︎クッ!」

なのは達は正に悪魔のような顔をしたニニックに驚きながらも、ニニックの放った気弾を避けた。管制人格は一瞬驚いたが、直ぐに冷静になりその場から飛び、気弾を避けた。

ドガァァァァァァァァァァァァァァァァァン

気弾は病院に当たると大爆発を引き起こし、瓦礫の山へと化していった。それを見たなのは達は顔を青ざめた。

「たった一撃で病院がバラバラになった・・・!」

「あ、彼奴は一体何者⁉︎」

すずかは先ほどまでいた病院が一瞬で無くなった事に驚いた。そして、それを行ったニニックにアリサは驚きを隠せなかった。

「お前は・・・・・まさか!?」

管制人格は目の前にいるのがニニックだと見抜いた。そして、同時に管制人格はニニックを止めようとしていた。

「管制人格さんはあの人を知っている?」

「と言うことは私達の敵⁉︎」

アリサの言葉を聞いたなのは達はもしアリサの言葉通りだったら、自分達は確実にやられてしまうと思っていたが、

「ちょっとまって、何か様子が変だよ。」

すずかは何か異変に気付いた。なのは達はそれはなんなのかと思い、管制人格とニニックを見てみたら、

「ハッハッハッハッハッ!!」

「やめろッ!!その姿は我が主人は望んでいないぞ!!」

管制人格はニニックの前に出て来て、ニニックを止めようとした。そして、管制人格の姿を見たニニックは急に動きが止まった。

「・・・・・・ハヤテ?・・・・・違う!オマエはハヤテじゃない!!」

ニニックは管制人格がはやてだと思い込んだが、違うと直ぐに解り、管制人格に殴りかかった。

「くっ!穿て、ブラッティダガー!」

ドガガガァァァァァァァァァァン

管制人格はニニックの拳を避けて距離を取ると、血のように紅い無数の剣を一瞬で作り出しニニックに放った。ブラッティダガーはニニックに命中すると爆発を引き起こした。

ガシッ

「グゥッ!?」

ニニックはブラッティダガーを喰らってもあまりダメージは受けておらず、管制人格の頭を右手で掴んだ。そして、ニニックは地面へ急降下し、管制人格を道路に叩きつけた。

「ガハァッ!」

「クククッ!」

管制人格は叩きつけられた衝撃で肺の中にある空気を吐き出した。それを見ていたニニックは愉快と感じながら、笑みを浮かべた。

「ど、どうしようフェイトちゃん!」

なのははニニックに一方的にやられているのを見て、自分達はどうすれば良いのか考えていた。

「なのは、あの大男は管制人格に意識を向いているから、現状では私達が襲われる事は無いと思う。」

フェイトは3人に今はニニックに襲われないと言って安心させた。

「私としては今の内に逃げた方が良いと思うんだけど。」

「それは駄目なの!」

アリサはニニックが管制人格に集中している事により、自分達がこの場から離脱しても大丈夫だと言うが、なのははそれを拒んだ。

「なのは、管制人格が倒れたら今度はあの大男は私達を狙ってくるのよ!そんな事になる前にここは一度体制を直した方が「でも、それだと中にいるはやてちゃんが死んじゃうよ!」・・・なのは。」

アリサはなのはを説得しようとしたが、管制人格の中にはやてがいる事をなのはに指摘され、反論出来なかった。

「でもなのはちゃん。私たちはどうすれば良いの?恐らく今の私達が力を合わせてもこの状況を変える事はとても難しいと思うんだけど。」

すずかの言葉を聞くと、なのは「うっ」と言って痛いところを突かれる。確かにすずかの言う事は合っている。現にニニックは先ほど不発に終わったが空間魔法を扱う管制人格を勝る力を持っている。そんなニニックに対して、なのは達が力を合わせても勝てる見込みはあまりなかった。それでもなのはは何か良い案がないかと考えていると、

「・・・・・方法は一つだけあるわよ。」

「「「えっ!?」」」

アリサがこの状況を覆す方法があると言ったのだ。

「あ、あるのアリサちゃん!?」

「ち、近いわよなのは!!」

なのはは状況を覆す方法と聞いて、アリサの両肩を掴んで詰め寄った。そんななのはにアリサに少しびびる。

「なのは、ちょっと近すぎるよ。」

フェイトはなのはを羽交い締めして、アリサから引き離した。

「でも、アリサちゃんさっきまで逃げるって言ったのに急にどうしたの?」

すずかは先ほどまでこの場は逃げるべきだと言っていたアリサが急に策があると言った事に疑問を浮かべていた。

「そうね、私もさっきまでなら逃げるつもりだったわよ。でも、このまま管制人格がやられたら結局はやてはあいつに殺されちゃうと思ったのよ。私ははやてが殺されるのは絶対に嫌よ。だから、仕方なくこれを使わざる得ないと思ったのよ。」

アリサはそう言って、服のポケットから8cmのアーモンドの様な形状をした装置らしき物を取り出した。それを見たなのは達はそれはなんなんだと疑問に思った。

「アリサ、それは一体なに?」

フェイトはアリサが取り出した物の正体を聞いた。なのはとすずかもそれはなんなのだと気になっていた。

「これは小型超吸引機って言って・・・簡単に言えば掃除機よ。」

「「「へ?掃除機?」」」

なのは達は謎の装置の正体が掃除機だと聞くと、一瞬落胆してしまう。しかし、そんななのは達の落胆する姿を見てアリサはやや機嫌が悪くなるものの話を続けた。

「掃除機って言っても、これはただの掃除機じゃ無くこれの半径3mにある物体または動植物を全て吸い込んでしまうのよ。」

「「「え、ええええええええっ!!?」」」

なのは達はアリサの説明を聞いて驚いた、というか驚かずに入られなかった。特にフェイトとなのはにとってはデバイスにロストロギアを封印する魔法が備わっているが、それはジュエルシードなどの暴走によって起こる災害にとってはポ○モンの様にモンスターを弱らせてからモ○スターボールでゲットする様にしないと封印が出来ないのだ。それに対してアリサが持っている掃除機はロストロギアが3m以内にあれば吸い込むことの出来る。言わばマ○ターボールと同じ物である。

「けど、これを使うにはこの先端にある赤いスイッチを押した5秒後に動き出すの。仮にも使用者が起動した時に3m以内にいたら使用者も吸い込まれちゃうのよ。それにこれは一回しか使えない物だから、失敗したらもう2度と動かないわよ。」

「「「そ、そうなんだ。」」」

それを聞いたなのは達は一瞬便利だと思ったが、デメリットを聞くとあまり良いものではないと考え直した。しかし、ここでなのははある事に気が付いた。それはなんでそんな物をアリサが持っているのかだ。

「アリサちゃん、なんでアリサちゃんがそんな物を持っているの?」

「あー、実はジャコが今朝に私の枕元に置いていたのよ。しかもご丁寧に手紙で装置の使い方まで書いていて、更にはそれはまだ未完成だから暴発するかもしれないが、アリサなら大丈夫だろうと書いてあったのよ・・・・・!!」ギリギリ

アリサは装置を手に入れた経由を話していくうちに後半辺りで歯ぎしりをしながらジャコに対して苛つきを感じていた。それを聞いたなのは達はアリサに同情した。

「ま、まぁ、幸いにもジャコのくれたクリスマスプレゼントがこんな時に役に立つとは思っても見なかったわ。」

アリサは少し深呼吸した後にジャコに少なからず感謝をした。

「と、とりあえずあの大男を倒せる術は手に入れたから、それをどうやって使うか考えよう。」

フェイトはアリサの為にも話を変えて、装置の使いどころをなのは達と共に考え始めた。

「それなら、先ずはあの人の意識をこちらに向けないといけないね。」

すずかは装置をどうやって使うかの前にニニックを誘う囮は誰がやるのか考えようとしたら、

「それなら私がやるよ。」

なのはが自らが囮となると言ったのだった。それを聞いたフェイト達は驚いた。

「な、なんでなのはが囮を!?」

「だって、元々私が言い出しっぺだし、それに私だとアリサちゃんやすずかちゃんの様に良い作戦が思いつかないから私がその分、役に立つ事をしないといけないと思って・・・・・。」

「「「なのは(ちゃん)・・・・」」」

なのははそう言うが少し身体を震わせていた。やはりあの凶暴と化したニニックに恐怖を感じているのであろう。アリサとすずかはそんななのはの姿を見て決心した。

「しょうがないわね。なのは、私とすずかも協力するわ。」

「なのはちゃんだけに辛い思いはさせないよ。」

アリサとすずかは自分達も囮役をやろうと、なのはに告げた。

「アリサちゃん、すずかちゃん。で、でも「なのは、あんたまさかだと思うけど、あたし達を信用していないの?」そ、そんな事ないよ!ただ、危険だから2人には巻き込みたくないと思って・・・。」

なのはは魔導師の持っているバリアジャケットの様に自身の身を守る様な鎧や服を着ていない為、囮をやるともしかしたらニニックに殺されてしまうと思っていた。

「なのは勘違いするんじゃないわよ。あたしはなのはの身を守る為に一緒に囮をやろうと思ってやる訳じゃなくて、なのはが失敗しそうだからあたし達が仕方なくやろうとしているのよ。」

「にゃ!?わ、私は失敗しないもん!あ、アリサちゃん達の手を借りなくても囮はしっかり出来るの!!」

「そ、なら頑張りなさいよ「あ、で、でも!ちょ、ちょっとだけ手伝ってくれたら嬉しいな〜、なんて・・・・」・・・・・」

アリサは意地を張ったなのはを手助けしないと言うと、なのはは遠回しにアリサ達に手伝って欲しいと言うのであった。それを見たアリサとすずかは笑いを堪えた。

「しょうがないわね。手伝ってあげるわよ。」

「うん!」

アリサとすずかはなのはの囮を手伝う事にしたのだ。

「じゃあ。3人が囮をしている間私はその装置を使うよ。」

「任せたわ。」

フェイトは自身が装置を起動させるというと、アリサはフェイトに装置を渡した。しかし、装置を起動させた5秒以内に装置から3m離れないという事もあるため、フェイトは囮役以上に重大な局面に立っていた。しかし、その事はフェイトどころかなのは達も気づいていなかった。

「じゃあ、作戦を開始するよ!」

「「「うん(ええ)!」」」

4人はニニックを装置の中に封じ込める為に動き出したのであった。



ニニック伝説の超サイヤ人( 7歳)種族サイヤ人

トワによって体の中に大量のキリを注がれて強制的に伝説の超サイヤ人へと覚醒したニニック。身長は2m近くにもなり力は全力の悟飯やトランクス達と互角に戦える。しかし、強制的に目覚められた事や大量のキリにより戦っていく事により生命力が削られていく。長く戦っていくといずれは死ぬ。






後書きに偶に書くキャラの設定で、戦闘力を書くのが色々と面倒くさいので戦闘力を書くのをやめます。

感想と評価とお気に入りをお願いします。


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第35話 満月の夜に現る大猿

あけましておめでとうございます。
今年はじめての話です。どうぞ、見ていってください。


その頃、なのは達より少し離れた建物の屋上では、先ほど転移魔法を使って離脱した仮面の男達がいた。そして、そのうちの1人は足下に魔法陣を展開させて、闇の書に蒐集されて消えたシャマルの代わりに結界を張っていた。

「よし、この街一帯に結界を張り終えた。デュランダルの準備は?」

「できている。」

もう1人はデュランダルと呼ばれるカードらしき物を取り出すと、それを先ほどまで結界を張っていた仮面の男に見せつけた。

「よし、後は暴走まで待つが・・・・・」

仮面の男はチラッと管制人格を一方的に攻撃しているニニックを見た。もう1人の方もニニックの様子を見ていた。

「なんなんだアレは?管制人格を一方的に攻撃をしているよ。」

「わからない・・・・だが、あのまま闇の書の暴走が起きるまであのイレギュラーが戦ってくれると、私達にとって嬉しい誤算になる。」

仮面の男達は管制人格がニニックに集中している為、自分達の計画が邪魔されず安心して進める事が出来て良かったと思っていた。

「それもそうね・・・・だけど闇の書が片付いたら今度はあの大男が厄介な存在になるけど、どうする?」

「それだったら、デュランダルで闇の書と共に永久凍結させよう。」

そう言って仮面の男はデュランダルのカードを見て、ニニックと闇の書を凍結させようと考えていた。

「それもそうね。じゃあ、後は「ドガァァァン」ッ!?」

突如、2人の足下が爆発した。2人はいち早く危機を察知し、その場を飛び爆発に巻き込まれなかった。

「今の攻撃は!?」

「一体なんなんだ!?」

仮面の男達は周囲を見渡して自分達を攻撃した人物を探すが見つからなかった。

「いったいどこにいるんだ!」

「姿を見せろ!」

仮面の男達は攻撃してきた人物の姿や影も見当たらないことに苛つきを覚え始めると、

「ここだ!」

「「ッ!?」」

2人の呼びかけに答えるように声が聞こえた。仮面の男達は聞こえた方向を向くと、其処には先ほどミラによって全身傷だらけになったヤーゴがいた。

「まさか、こんなところで再会するなんて思ってもみなかったぞ。」

「貴様はあの時の!」

仮面の男達は以前ヤーゴにやられた事がある為、ヤーゴに対して敵意を持っていた。

「全く、こっちは忙しいというのに君達と再会してしまうとは・・・・・まぁ、どうせ君達の事だから、また良からぬ事を企んでいるのだろう・・・・グッ!」

「「!」」

ヤーゴはそう言って近づこうとしたが、先ほどまでミラの強力な気功波を浴びた為、身体に激痛が走った。それをみた仮面の男達は今のヤーゴは前までの強力な力を持っていなく、更には手負いの状態であるから、自分達でも倒せると確信を得た。

「そんな手負いの状態で、我々と戦おうというのか?」

「当たり前だ。此処で君達を見逃したら後で碌な事が起きそうにないからな!」

ヤーゴはそう言うが、今のヤーゴは立って居るのがやっとであった。仮に此処で戦闘を行えば命を落としかねない状態でもあるのだ。

「戦う前に言っておくが、その状態でやり合えば、お前は確実に命を落とすぞ。」

「そんな事をするのは愚か者のする事だ。」

仮面の男達はヤーゴに忠告をするが、ヤーゴは全くその忠告を聞かなかった。

(先ほどの攻撃によって私の体はボロボロだ。いつ死んでも可笑しくはない。だが、こいつらの様な悪党を逃したら、私は死んでも後悔をする!せめて、こいつらは此処で倒させてもらう!)

ヤーゴは仮面の男達にバレない様に左手を後ろに隠して気を貯め始めた。

「どうした?聞いていないのか?」

「あの体だ。意識が朦朧して、私達の話が全く聞こえていないのだろう。」

仮面の男達はヤーゴが気を溜めている事に気付かず油断をしていた。対してヤーゴはそれを好機と捉えた。

「(今だ!今が絶好の好機だ!)ハァッ!!」

「「なっ!?」」

仮面の男達はヤーゴが気功波を放とうとしている事に漸く気付いたが、時すでに遅し、ヤーゴは左手に貯めた気を放とうとしたが、

「ガァッ!?」

身体に激痛が走り、動きを止めてしまった。

「フン!」

バギィッ

「ゴオッ!?」

仮面の男の1人はその隙を見逃さず、ヤーゴの腹に拳を刺した。

「ァ・・ァァ。」

ヤーゴは腹に拳を叩き込まれたショックにより、意識を失いそうになったが一夜を報いる為に気功波を放つが、それは仮面の男達に当たらず、それは空に向かって飛んでいった。

「何処を向かって撃っている?」

「そんな身体の状態で攻撃を外すのも無理もない。」

仮面の男の1人はヤーゴが自身達に当たらる予定であった気功波が的外れな方向に飛んでいった事に少し呆れるが、もう1人はヤーゴが満身創痍の状態で攻撃を外すのは可笑しくはないと納得した。

「ぐ、クソォ・・・!」

ヤーゴは悔しい声を出しながら、地面へ倒れた。それをみた仮面の男達はヤーゴはもう立つどころか、指一本すらも動かす事が出来ないと思った。仮面の男達は自分達を邪魔する者はもう居ないと確信し、計画を進めようと動き始めるが、

「・・・ん?」

「どうした?」

仮面の男の1人がある事に気づく、もう1人は急に動きを止めた仮面の男が何故動きを止めたのか、不思議に思い話をかけた。

「いや、ただ、先ほどまで影が無かった筈なのに、何故か急に影が見えるようになってきたのかが、不思議と思っただけだ。」

「影?それは恐らく、先ほどまで雲に隠れて居た月が姿を見せただけだろう。」

そう言って、仮面の男達は上空を見上げると、其処には真っ黒な夜空を照らす"月"があった。しかも今夜は"満月"であった。

「成る程、そういう事か・・・・・・いや、ちょっと待て!?」

「どうしたの急に?」

「可笑しくはないか?先ほどまで空は全て雷雲に覆われて居た筈なのにこんなタイミングで雲が割れて、月が姿を見せるなんて、まるで誰かが意図的にやったとしか思えない!」

「しかし、雲を割る奴なんて誰が・・・・・・・・・・まさか!?」

仮面の男達は倒れて居たヤーゴを見ると、其処には全身が段々と体毛に覆われながら、大きくなっていくヤーゴがいた。

「こ、これは、なんなんだ!?」

「何故奴が・・・・・・・まさか、奴は最初からこれが目的で空に向かって攻撃をしたのか!?」

仮面の男達はヤーゴが自分達に向かって攻撃しようとした事がフェイクだと気づいた。しかし、気づいた時には遅かった。ヤーゴは着ていた衣類全て破れ、そのまま身体は巨大化していき、ヤーゴの顔は凶暴な猿の様に変化していった。そして、それを間近でみていた顔は仮面で顔を隠しているが、呆然していた。

(私の・・・・命ガ無クナなルマ・デ・・・誰・・・モ・・・・・・ク・・・・・ル・・・・ナ・・・・!)

ヤーゴは自身の理性が無くないつつも他の人達が来ないことを祈った。そして、祈り終えるとヤーゴの理性は完全に無くなり、





















「ガアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

大猿と化したヤーゴは結界を破りかねない程の雄叫びをあげた。

「「ぐぅぅぅ!」」

大猿になったヤーゴのすぐ近くにいた仮面の男達は両耳を抑えて、耐えるが、あまり効果は無く、ヤーゴの雄叫びに苦しんだ。そして、雄叫びをやめたヤーゴは目の前に仮面の男達の存在に気付き、虫をつぶす様に手で叩き込んだ。

「「ガァッ!?」」

2人はヤーゴの攻撃をまともに喰らってしまい、その衝撃で2人は先程までの姿ではなく、猫耳のついた女性へと変わる。いや、本来の姿であるリーゼロッテとリーゼアリアへと戻った。

「く、くそおおっ!!」

「ま、待ちなさいロッテ!」

アリアはヤーゴに攻撃しようとするロッテを止めようとするが、ロッテはアリアの話を聞かず、ヤーゴの顔面に向かって拳を叩き込もうとするが、

「ぐあっ!?」

ロッテはヤーゴによってハエの様に右手で払いのけられてしまい、遠くへ吹っ飛ばされてしまった。無理もない話である。今のヤーゴ大猿になり、力は通常の10倍も増え、払いのけるだけで威力は絶大であった。

「よくもロッテを・・・・この化け物がァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!」

ドガガガガガガガガンッ

アリアはロッテがやられたところを見て激怒して、ヤーゴに大量の魔力弾を放った。しかし、

「オオオオオオオオ!!!!」

「ガァッ!?」

ヤーゴはアリアの攻撃には全くダメージになっておらず、更には怯んでもいなく、ヤーゴはアリアの体を掴んだ。そして、そのままアリアを握った拳を足元に叩き込んだ。

バガァァァァァァァァン

叩き込んだ衝撃により、先ほどまでヤーゴがいたビルは倒壊し、粉々に崩れていった。

「ギャオオオオオオオオオオ!!!!」

ヤーゴは倒壊したビルの瓦礫の山に立ち、雄叫びを上げながらアリアを握っていない拳で胸を叩き、ドラミングを行った。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜


一方その頃、瓦礫の山と化した病院では、

ガラ ガララララ

「はぁ、はぁ、な、何が起こったんだ?」

ミラによって壁にめり込まされて気絶したターブルが病院の瓦礫から出てきた。ターブルは先ほどまで気を失っており、眼が覚めると、体は瓦礫で埋め尽くされてなかなか身動きは取れなかった状態であったが、気弾や気功波を使って、脱出口を作って出てきたのだ。

「ニニックさんとヤーゴさんは何処へ行ったんだ?」

ターブルはニニック達を探そうにも、ターブルはニニックの様に気を感知する事は出来ない為、簡単に探し出す事は出来なかった。

「月も出ているから、あまり上空を見上げる事は出来ないから、色々と参ったな。」

ターブルは自身には楽に探す手段が無いと途方に暮れていると、








「ガアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

「ッ!な、なんだ今の雄叫びは!?」

ターブルはすぐ近くから聞こえてきた獣の雄叫びに驚いて周囲を見渡した。しかし、辺りはビル街である為、雄叫びの発生源がわかりにくかった。

「こうなったら少し飛ぶしか無い様ですね。」

ターブルはそう言って街が見渡せるほど飛びあがると、周囲を見渡した。すると、そこでとんでもない光景が目に入った。








「ガアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」

それは見境無く町の建物、道路を本能のままに破壊している大猿であった。

「あれは大猿!?でも、一体誰なんだ?」

ターブルは視線の先に暴れている大猿は自身と同じサイヤ人が変化した姿だとわかっていた。更にはあの大猿はもしかしたら、知り合いでは無いのかと予想した。

(あの大猿は見たところ理性を保っていない。だとするとニニックさんでは無いとわかる。だとしたら、あの大猿は十中八九ヤーゴさんだ。いや、そもそも都合良くこんな時に僕等以外にサイヤ人が現れる筈がないからあれはヤーゴさんに違いない!)

ターブルは冷静に推理をして、目の前で暴れているのがヤーゴだという事に推測した。

「一先ず、あの大猿がヤーゴさんか、そうではないかは、元に戻せば分かる話ですからね!」

ターブルはそう言って、ヤーゴを元に戻す為ヤーゴの所へ飛んで行った。すると、ヤーゴに近づく途中にヤーゴが手で何かを握っている事に気付いた。

「あれは・・・・・アリアさん!?」

ターブルはヤーゴが握っているものが、リーゼアリアだと気づいた。

「なんでアリアさんがここにいるんだ!?とにかく助けないと!」

ターブルは捕まっているアリアを助けようとするが、

「ガアアアアアアアアアッ!!!!」

「うおっ!?」

ターブルはヤーゴに見つかってしまい、アリアを握っていない拳をターブルに向かって振り下ろすが、ギリギリのところで避けた。

「ハァッ!」

ターブルは避けた処をヤーゴの目元に向かって気弾を放った。

「ガアアアアアアアアアアアアッ!!??」

ヤーゴは目に直接当たってはいないものの、気弾の爆煙や爆風による目潰しで、アリアを握っていた手を放して目を両手で擦った。そして、ターブルはヤーゴの手から解放されたアリアを受け止めるとすぐにその場から離れてまだ安全な建物の屋上に寝かした。

「これでアリアさんは大丈夫だけど、ロッテさんも近くにいるのか?」

ターブルはアリアがいたという事はロッテもいると思い、辺りを見渡していると、

「おーい!」

「ん?今の声は?」

どこからとも無く誰かの声が聞こえた。ターブルは聞こえた声は何処から聞こえたのか、辺りを見渡していると、一つの方向から3人の人影がこちらに向かって飛んできた。

「ターブル無事か!」

「あ、クロノさんにユーノさんにアルフさん!」

その3人の人影の正体はクロノ達であった。3人はユーノとアルフと気絶して居るロッテを背負ったクロノであった。

「皆さんどうして此処にいるんですか?」

ターブルは何故此処にクロノ達がいるのか不思議に思ったが、その訳をクロノが話した。

「実は先ほどアースラで病院辺りに強力な魔力を感知したから調査をしに来たんだが。」

「案の定この有様ってね。」

クロノ達は瓦礫の山と化した病院を見て言った。

「ターブルさん、なのは達は今何処に居るか知りませんか?」

ユーノはターブルになのは達の居場所を聞くが、ターブルは先ほど目覚めたばかりだった為ターブルは知らないと答えると、ユーノは「そうですか。」と、少しがっかりした様子を見せた。

「そういえばターブル、そこに居るのはアリアであっているか?」

「あ、はい、そうです。」

クロノはターブルの後ろで気絶しているアリアの存在に気づいて、ターブルに確認を取った。ターブルは素直に答えると、クロノは何か考え事をしたらアリアのところまで近づき、

「すまないが僕は少し用事が出来たからなのは達の事を頼む。」

クロノはそう言って、この場から離脱しようと転移魔法を使おうとした。

「え?ちょっ!?クロノいきなり何を言っているんだい!?」

「そうだよ!そもそも君が僕等に頼んでここまで来たのに、君1人が急に帰るなんておかしいよ!」

アルフとユーノは自分達を放っておいて、何処かへ転移しようとしているクロノに文句を言うが、

「すまない!だが、これだけは譲れないんだ。わかってくれ!」

クロノは2人にそう言うと、気絶しているロッテとアリアと共に転移魔法を使って何処かへ行ってしまった。

「ああ!?本当にクロノは行っちゃったよ!?」

アルフは本当にクロノがこの場から去ると思っても見なかった為、ショックが大きかった。

「はぁ、仕方がない。こうなったら僕達だけでもなのは達を探しに行くしかないか。」

対してユーノはあまりショックを受けていないものの、少し溜め息をつき、意識を切り替えてアルフと一緒になのは達を探し出そうと動き出すが、

「あっ!待ってください!」

探しに行こうとした2人をターブルが呼び止めた。

「どうしたんだい?あたしらはこれからフェイト達を探しに行こうとするんだから、用件は手短済ましておくれ。」

呼び止められたアルフは先ほどクロノがいきなり離脱した事から、若干苛立っていた。それを見て感じたターブルとアルフの隣にいたユーノは少しビビる。

「す、すみません。で、でも、これは貴方達と協力しないと出来ない事なので聞いてください。」

「僕達と協力?」

ユーノはターブルの強さを知っている為、自分達に頼るほど困っている事があるとは想像できなかった。

「実はヤーゴさんを止めるのを手伝って欲しいですが。」

「へ?ヤーゴさんがd「ヤーゴがどうしたって!?」おわっ!?」

アルフはターブルの話にヤーゴが何かあったのかと思い、ターブルに詰め寄って訳を聞こうとした。一方、ユーノの場合はいきなり大きな声を出したアルフに驚いた。

「お、落ち着いてください!後、近すぎですよ!」

「あ、あぁ、悪いね。」

アルフはターブルに近すぎたと気付き、1、2歩その場から下がった。

「それで、ヤーゴに何があったんだい?」

アルフは改めてターブルにヤーゴが何かあったのかを聞いた。

「はい、実はヤーゴさんg「ギャオオオオオオオオオオオオオオッ!!!」ッ!来た!」

「「なっ!?」」

其処へ大猿のヤーゴが建物を粉砕しながら、ターブル達の元へとやってきた。

「なんなんだいあの大猿は!?」

「あんな化け物がなんでこんなところにいるんだ!?」

アルフとユーノは突然現れた大猿のヤーゴに驚きを隠せなかった。其れもその筈、今いる場所は地球であって、ナメック星やヤードラッド星の様にモンスターが住み着いているわけでもないのに急に大猿が現れたら、驚くのは当たり前だからだ。

「2人ともあの大猿の正体はヤーゴさんかもしれないんです。」

「「はぁっ!?」」

ユーノとアルフは目の前にいる大猿の正体がヤーゴかもしれないと言われると、信じられなかった。

「信じられないかもしれませんが、僕達サイヤ人は月を見てしまうと強制的に大猿になってしまうんです!」

「だ、だとしてもどうしてあの大猿がヤーゴさんだとわかったんですか?もしかしたら行方不明のニニックさんかもしれないんですよ!」

「そうだよ!・・・・・そもそもあの大猿がヤーゴだっていう証拠はあるのかい?」

ユーノは優しいヤーゴが凶暴な大猿へとなり、街を暴れまわっているのはあまり信じられなかった。そしてアルフはユーノ以上にヤーゴを信頼している為、全く信じられなかった。

「残念ですが、ニニックさんはエリート戦士なので大猿になっても理性が無くならいので、あの大猿はニニックさんという可能性は全くありません。しかし、ヤーゴさんは下級戦士である為、大猿になると理性は無くなり、見た目通り大猿の本能のままに暴れ回ってしまうのです。」

「っ!てことは本当にアレはヤーゴなのかい?」

「都合良くこんな時に僕等以外のサイヤ人がこの地球にやって来るとは思いません。其れにもしこの時に来ていたら、リンディさん達知らせて来る筈ですよ。」

ターブルの言うことは最もである。アルフ達も今のところ、宇宙に待機してあるアースラからは何も報告は無かった。そして、アルフは報告がないことを確認すると、すぐ様ヤーゴのところへ飛んだ。

「あ、アルフ!?」

「アルフさん!?何をしようとするんですか!!」

ユーノとターブルはいきなりの事だった為、アルフの行動に一瞬動揺してしまった。その後ターブルはすぐにアルフを呼び戻そうとするが、その時はもうアルフはヤーゴの目の前にいた。

「ヤーゴ!一体何をやっているんだい!?あんたはいつも正義って自称しているけど、今のあんたはその逆!悪の化け物そのものだよ!!」

アルフはヤーゴを説得して、この場をなんとかしようとするが、

「ガアアアアアアアアア!!!」

「うわっ!?」

ヤーゴはアルフを目障りと思い、右手を振るいアルフを弾き飛ばした。弾き飛ばされたアルフは地面に落ちるが、態勢を直して着地した。

「ヤーゴォ!!あたしの言葉がわからないのかい!?」

アルフはヤーゴに攻撃されたのにもかかわらず、諦めずに説得を続けるが、其処へターブルとユーノが駆けつけた。

「アルフ今のヤーゴさんは僕達の言葉は聞こえないんだよ!だから、そんな事をするのは無駄な事だ!」

「だったら、どうすれば良いのさ!?」

アルフはユーノの胸ぐらを掴んでユーノに当たるが、内心はもしかしたらヤーゴはもう元の姿に戻れないのではと思っていた。

「アルフさん落ち着いて下さい!ヤーゴさんを元に戻す方法を知っていますから、ユーノさんを放して下さい!」

「ほ、本当に、戻るのかい?」

アルフはターブルからヤーゴを元に戻す術があると聞くと、ユーノの胸ぐらを掴んでいた手を放した。

「はい、本当です。方法は二つあります。片方は楽な方法ですが、もう片方は難しいですけど、どうします?」

ターブルはアルフとユーノにヤーゴを大猿から元に戻す二つの選択肢の事を教えた。

「楽な方法はどうやるんですか?」

「そ、それは・・・・」

ユーノは二つの選択肢の内の楽な方法を真っ先に選び、その方法を聞くと、一瞬ターブルは少し戸惑ってしまったが、答えようと決心した。

「月を消し飛ばします。」

「「・・・・・・はぁ?」」

ユーノとアルフはターブルの言っている事が理解出来なかった。

「き、聞き間違いだと思いますけど、今、月を消し飛ばすとか言っt「いや、ですから月を文字通り消し飛ばすんですよ。」・・・・・。」

ユーノは聞き間違いだと思い、もう一度ターブルから聞くものの月を消し飛ばす方法が楽な方法であると理解してしまうが、

「ちょ、ちょっと待った!なんで月を消し飛ばさなきゃならないんだい!?」

アルフはターブルに慌てて月を消し飛ばす理由を聞いた。

「僕達サイヤ人は月から放たれるブルーツ波という特殊な電磁波を浴びる事によって、大猿へと変わるんですよ。」

ターブルの言う通りである。サイヤ人は月から放たれるブルーツ波を浴びる事によって大猿へとなるが、それはブルーツ波の量が1700万ゼノという数値を超えるほどの量で無いと大猿へと変わらない。その1700万ゼノ以上のブルーツ波が放たれるのは満月の時だけである。それ以外の三日月や半月などでは1700万ゼノ以下のブルーツ波しか放たれないのである。それを聞いたアルフは頭を抑えて悩んでいたが、ユーノは「成る程」と、呟いて納得していた。

「ち、因みに聞くけど、どうやって月を消し飛ばすつもりなんだい?」

アルフは話題を変える為、ターブルに月を消し飛ばす方法を聞くと、

「え?そんな事は僕がギャリック砲d「わかった、じゃあもう難しい方法を教えておくれ。」

アルフはそれ以上ターブルの口から月を壊す方法については聞きたくはなかった為、簡単な方法(被害が多い)を諦めて、難しい方法を聞く事にした。

「難しい方法は尻尾を切り落とすことです。」

「へ?そっちの方が簡単じy「簡単なことではありませんよ!今のヤーゴさんは大猿になる事で元の戦闘力の十倍はあるんですよ!」・・・・・・」

アルフは尻尾を切るのが簡単だと思っていたが、ターブルから大猿の特性を聞くと、口と目を大きく開いて愕然した。

「で、でも、早めに尻尾を切ってしまえば月を壊すより被害は少ないんですよね!?」

「はい、ですけどあの大猿の尻尾を切るのは至難の技ですよ。なにせ、ヤーゴさんの元の戦闘力は2000でそれが10倍になると20000僕の戦闘力の2倍以上なんですよ。」

ユーノはターブルからヤーゴの現在の力について聞くと、軽く絶望感を味わってしまった。ユーノはこれならまだジュエルシードによって暴走した思念体と戦っていた方がまだマシであると思い込んでしまった。

「一つ聞くけどさ、あんたはヤーゴの尻尾を切り落とす事が出来るんだよね?」

「はい、確かに僕の力なら隙ができれば尻尾を切り落とす事が可能ですけど。」

アルフはターブルに尻尾を切り落とす事は可能かと聞くと、ターブルは出来ると答えた。それを聞いたアルフは何か決心がついた様だ。

「なら、あたしがその隙を作るからさ、あんたがヤーゴの尻尾を切り落としてくれよ!」

「なっ!?無茶ですよアルフさん!!」

「そうだよアルフ!!戻ってきて!」

アルフはそう言うと、ヤーゴの元へと飛んで行った。ターブルとユーノはアルフを呼び止めようとするが、既にアルフは飛んでいってしまっていた。

「こうなったら、やるしかありません!ユーノさんサポートをお願いします!」

「は、はい!」

ターブルとユーノも動き出した。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「こっちだよヤーゴ!」

「ガアアアアアアアアア!!!!」

アルフはオレンジ色の魔力弾をヤーゴの目元に放って、ヤーゴの意識を自身方に向けていた。対してヤーゴは魔力弾を放ったアルフを敵とみなして、追いかけていた。

「こっちこっち!」パンッパンッ

アルフはすぐ近くにあるビルのところへ来ると手を叩いて挑発した。ヤーゴはアルフの挑発にまんまと乗ってしまい、アルフを潰してやろうと、突進をしてくるが、

「ほいっと。」

アルフはそれを避けた。

「ギャオッ!?」

バゴォォォォォォォォン

ヤーゴはアルフが避けた事により、目の前のビルに突っ込んでしまった。お陰でビルは瓦礫の山と化して、ヤーゴは埋まってしまった。しかし、運良く尻尾はむき出しになっていた。

「今だよ!!」

アルフはターブルとユーノに向かって合図を出した。

「はい!ハァァァッ!!」

ターブルはアルフの合図を元にヤーゴの尻尾目掛けて気弾を放った。そして、そのまま気弾は尻尾を切り落とそうと真っ直ぐに飛んでいくが、

「ギャオオオオオオオオッ!!!」バチィッン

「なっ!?弾き飛ばした!?」

なんと、先ほどまで瓦礫の山に埋まっていたヤーゴは瓦礫の山から脱出して、飛んでくる気弾を裏拳で弾き飛ばしてしまった。

「グルルルル・・・・ガアアアアアアアアア!!!!」

「くっ!」

ヤーゴは自身に向かって気弾を放ったターブルを見つけると、真っ先にターブルへと突っ込んでいった。ターブルはこちらに向かってくるヤーゴの迫力ある顔を見て動揺してしまい、逃げるのを忘れていた。このままターブルはヤーゴにやられてしまうのかと思っていたが、






「今だ!!」

ジャララララララララッ

ヤーゴの足下から魔法陣が展開され、そこから大量のチェーンバインドがヤーゴの両足を縛り、

「ガアアアアアアアアア!!?」

ドカアアアアアアアン

両足が拘束された事によりヤーゴはバランスを崩してしまい、そのまま地面に向かって倒れてしまった。

「やったー!」

「ユーノさんナイスです!」

ヤーゴの両足を拘束したのはユーノであった。ターブルはユーノを大きく褒めた。そして、ターブルの中では戦闘力が自分と比べて物凄く低いユーノが戦闘力20000もある大猿ヤーゴを1人で地面に倒した事により、戦闘力が高く無くてもそれを補える技量さえあれば誰でも勝てると、ユーノ達の様な魔導師達の評価を上げた。

「よし、じゃあ後は僕g「あたしに任せな!」アルフさん!?」

ターブルは地面に倒れたヤーゴの尻尾を切り落とそうと再び気弾を作り出そうとしたが、アルフが自分に任せろと自信満々に言ったのだ。

「ユーノの奴が漢を見せたんだ。そうとなりゃ次はあたしの番だよ!」

「で、でも、いったいどうやって尻尾を切り落とすんですか?」

ターブルはアルフがいったいどの様な方法でヤーゴの尻尾を切り落とすのか、想像もつかなかった。すると、アルフはその場を大きく飛び上がった。

「確かにあたしの力じゃあ、ヤーゴの尻尾を切り落とす事は出来ない。だからこいつを借りるよ!」

「そ、それは・・・!」

なんと、アルフの真上には先ほどヤーゴが弾いたターブルの気弾であった。ターブルはアルフが使う物がまさかの自身の気弾だとは思っても見なく、面食らった顔をした。

「そ〜ら、よっと!!」

バチィッン

アルフはターブルの気弾をサッカーボールに見立ててオーバーヘッドキックを繰り出したのだ。その気弾は先ほどターブルが投げたスピードよりも早く飛んでいき、



ブチィンッ

「ガアアアアアアアアア!!??」

ヤーゴの尻尾を切り落とした。

「「「やった!」」」

ターブル達はヤーゴの尻尾が切れた事に大喜びをした。そして、ヤーゴは尻尾が切れた事により、段々と小さくなっていき、更に自身の体を覆っていた体毛は無くなっていき、元のヤーゴへと戻っていった。

「が・・・あ・・・・」

バタン

しかし、ミラにやられた傷の状態で大猿となって暴れていた為、疲労がたくさん溜まっており、地面に意識を失ってしまった。

「や、ヤーゴさん!?」

「あ、ヤーゴさん!」

「ヤーゴ!!」

ターブルはヤーゴが倒れた事に動揺したが、直ぐにヤーゴの元へと飛んでいった。ユーノとアルフもボロボロの姿で戻ったヤーゴの姿に驚いたが、直ぐにヤーゴの元まで行った。

「ヤーゴさん!しっかりしてください!」

2人より早く着いたターブルはうつむせの状態で倒れているヤーゴを仰向けに起こして、体にある傷を確認した。ヤーゴの今の体は体のあちこちに血が流れており、多数の痣が存在していた。

「酷い怪我だ、早く治さないと本当に死んでしまう!」

ターブルは早くヤーゴの怪我を治そうと思ったが、自身の宇宙船にあるメディカルマシンの液体はもう無い事を思い出した。

「しまった!メディカルマシンは今は使えないんだった!」

ターブルはメディカルマシンが使えない今、どうやってヤーゴの怪我を治そう考えていると、

「おーい!ヤーゴはどんな具合だい!?」

そこへアルフとユーノがターブルと合流した。

「アルフさんユーノさん大変です!このままだとヤーゴさんが死んでしまいます!」

「なっ!?」

「なんだって!?」

アルフとユーノはターブルの口からヤーゴが死んでしまうと、聞くと目を大きく開いて驚いた。そして、アルフが意識を失っているヤーゴに近づいた。

「ヤーゴ死ぬんじゃないよ!!」

アルフはヤーゴの右手を両手で掴んで呼びかけた。そして、ユーノは回復魔法を掛けるが、ヤーゴは一向に顔色が悪くなっていく。

「駄目だ!僕の回復魔法ではヤーゴさんを助けられない!」

回復魔法を使えるユーノは自身ではヤーゴを助けられない事に悔しい表情を表して答えた。

「なんでなんだい!?なんでヤーゴみたいな良い奴が助けられないんだ!?」

アルフは自身の無力さに嘆いていると、

ビカァァァァァァァァァァン

「「「うわっ!?」」」

突如と三人の目の前から強烈な光が現れ、三人は咄嗟に目を瞑った。そして、少し経つと光が止んだ。

「・・・光が、止んだ?・・・なっ!?」

ターブルは目を開くとそこには2メートル以上もある屈強な大男が立っていた。

「ん?どうしたんだいター・・・ッ!?」

「目の前に誰か・・・ッ!?」

アルフとユーノも目を開けると目の前に現れた大男に驚いていた。すると、

「ちょっと、退いてくれへんか?」

「む、わかった。」

謎の大男の背後から銀髪の女性が現れた。

「あ、貴方達は何者なんですか?」

ターブルは恐る恐る大男と女性に話しかけた。すると、ターブルに話しかけられた女性はターブルの方に顔を向けた。

「あ、どうも初めまして、私はy「おい美楓、勝手に名乗るんじゃない!」って、ブロリー が私の名前を明かしとるんやないか!?」

美楓と呼ばれた女性は"ブロリー "と呼ばれる青年にツッコミを入れる。

「へ?ブロリー?」

ここでターブルは美楓という女性が呼んだブロリー という名前を聞いてある事を思い出した。それは以前トワ達によって洗脳されたニニックと戦っている時に乱入して来たブロリー という金髪の大男であった。

(いやいや、そんな訳がない!だってこの人は髪は黒いし、背はあの時のブロリーと比べると背が少し低いから!きっと同じ名前なんだろうな!)

ターブルは心の中で目の前にいるブロリーが此の間襲って来たブロリー本人だと思わなかった。いや、思いたくなかった。

(あれ?そう言えば、ブロリーって名前は前にも何処かで聞いたような?)

ターブルは昔ブロリーという名前に少し聞き覚えがあるらしく、それはなんだと思い出そうとしたが、

「ところでさっきから気になっとるんやけど、なんでそこの兄ちゃんは裸なんや?」

「「「はだか?・・・・はっ!?」」」

美楓はヤーゴが裸である事を指摘すると、ターブルは思い出すのを中断してアルフとユーノと一緒にヤーゴの体を見ると、漸くヤーゴが全裸である事に気付いた。

「そ、そうだった!!な、何かヤーゴさんに着させないと!」

ターブルは周りにヤーゴの身体にあった服、又は布が無いか探していると、アルフが身につけているマントに目が入った。

「あ、アルフさん!そのマントを貸してくれませんか?」

ターブルはアルフが身につけているマントをヤーゴに身につけようと考え、アルフにマントを借りようとするが、

「こ、これがヤーゴの・・・・////」

アルフはターブルの話が全く聞いておらず、顔を赤くしながらヤーゴの股間をじっくりと見ていた。

「あ、アルフさん!?な、何を見ているんですか!?ていうか、早くマントを貸してください!」

「へっ?あ、そ、そうだね!」

アルフは漸く我を取り戻し、身につけていたマントをヤーゴの体に覆った。

「と、兎に角ヤーゴの裸の件は解決したけど、怪我をなんとかしないと!」

「なら、早くアースラにある治療室へ行かないと!」

3人はヤーゴの怪我をどうにかする為に3人はヤーゴを背負ってアースラまで行ことしたら、

「3人とも態々そんな事をせんでも、これを食わすと体が治るで。」

「これは?」

美楓はアースラへ行こうとしたターブル達を止めて、一粒の豆を差し出した。

「これは仙豆と言ってな、一粒食べるだけで傷が治り、更には体力が全て回復出来る有難いお豆なんよ。」

「ほ、本当治るんですか?いかにも胡散臭いんですが。」

確かにターブルの言うことは最もだ。ターブル達は怪我を負った場合はメディカルマシンを使って治療をするのだが、一瞬で治るものでは無い。数十分から数時間マシンの中に入っていないと完治しないのだ。だから、食っただけで怪我と体力を全快すると言われる仙豆は怪しすぎた。

「確かに胡散臭い話かも知れへんけど、ここは一つ騙されたと思いながら食ってみい。」

美楓はそう言って、ターブルに押し付けるように仙豆を渡した。

「おい、いつまでそいつと話をしているんだ?俺達はこんなところで時間を無駄にする事は出来ないだろ?」

ブロリーは美楓達が長話をしている事に痺れを切らし、話を終わらせようとした。

「あれ?もしかしてブロリー はやきもちを焼いているとちゃうんか?」

「な、なにをおかしな事を言ってやがる!?俺がそんな感情を持つわけないだろ!!」

ブロリーは美楓にやきもちを焼いると言われて、一瞬動揺してしまった。

「そんな事よりもあっちの方角から、俺と似たような気を見つけたぞ。」

「ホンマか?」

ブロリーは海の方を指で指しながら言った。美楓はブロリーが指した方角に向かって気を探ると、

「おおおっ!これは間違い!おとんの気や!」

「あ、おい!俺を置いて行くな!」

美楓はそう言って海の方へと飛んで行った。ブロリーも少し遅れて海の方へと飛んで行った。そして、その場に残されたターブル達は呆然としていた。

「・・・なんだったんだ今の人達は?」

ユーノは飛んで行った美楓とブロリーの個性が激しかったと思っていた。そして、ターブルは美楓から渡された仙豆をどうするか考えていた。

「(なんか美楓って人の言うことは嘘じゃ無いような気がする・・・・・ま、とりあえず物は試しって奴ですね。)ユーノさんアルフさん取り敢えずこの豆をヤーゴさんに食べさせましょう。」

ターブルはヤーゴに仙豆を食べさせようとユーノ達に提案した。

「一応聞くけど、それは毒ではないんですよね?」

ユーノは仙豆が一瞬で回復するとは全く思ってもおらず、毒では無いのかと思っていた。そう思うのも無理はない、いきなり目の前に此の間自分達を殺そうとした似た人物が現れるのだから、そして一緒に現れた美楓も信用しずらかった。

「ちょっとその豆をあたしに貸してみな。」

「え?あ、はい。」

アルフはターブルに仙豆を貸してくれと頼むと、ターブルは仙豆をアルフに渡した。仙豆を受け取ったアルフは仙豆の匂いを嗅ぎだした。

「あ、アルフさん?なにをしているんですか?」

ターブルは急に仙豆の匂いを嗅ぎだしたアルフの行動が理解出来ず疑問を浮かべていた。

「ん?いや、あたしは元々狼の使い魔だから嗅覚は鋭いんだよ。」

「そうか!だからアルフはその豆に毒があるか嗅ぎ分けているのか!」

ユーノはアルフの行動に納得した。

「それで、その豆には毒が入っているんですか?」

「いいや、こいつには毒は入っていないよ。」

アルフはターブルに仙豆の中には毒は無いと告げた。

「じゃあ、その豆をヤーゴさんに飲ませましょう。仮にその豆がただの豆だったとしても後でアースラの所まで転移すればいい話ですから。」

「でもさ、飲ますのは良いけどヤーゴは今気絶しているから、飲み物が無いと飲んでくれそうにないよ。」

アルフはそう言うが、周りには飲み物らしきものは無く、仮に海水を飲ませると体調が悪化する恐れがあるのだ。

「飲み物なんて必要ないですよ。そんな事しなくてももっと効率が良い方法がありますから。」

ターブルはどうやら飲み物を使わなくても仙豆を飲ませる方法を知っているようだ。

「それはなんですか?」

ユーノはターブルに方法を聞いた。すると、ターブルはこう答える。

「え?なにって








口移しですよ。」

ピシッ

それを聞いた瞬間、辺りからガラスにヒビが入る音が鳴り響いた。

「・・・・え?・・・あの今さっき聞き間違いだと思うのですが、口移しって聞こえたんですけど。」

ユーノはターブルが口移しと言ったのは聞き間違いだと思い、もう一度方法を聞くが、

「いや、さっきも言った通り口移しなんですよ。」

「いやいやいや、なんで口移しなんですか!?もっとこう、なんか口移し以外の方法とかは無いんですか!?」

「だって口移しの方が固い仙豆を噛み砕き柔らかくして飲み込みやすく出来るんですよ?あ、後やましい気持ちは1ミリもありませんからね。」

ターブルは口移しの方が効率的に良いと考えていた。対して、ユーノは口移しはキスの一種と考えている為、やりづらいのだ。

「あ、アルフもなんか言ってよ!アルフも口移しは反対だろ!・・・・・アルフ?」

ユーノはアルフにもターブルの説得を手伝わせようとして、アルフに話しかけるがアルフは返事を返さなかった。不審に思ったユーノはアルフの方へ顔を向けると、

「ヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移しヤーゴと口移し」

顔を赤くして、壊れた機械のように"ヤーゴと口移し"と言う言葉を永遠に繰り返して言っていた。

「アルフゥゥゥゥゥゥゥッ!!?なにさっきから同じ言葉を繰り返して言っているの!?怖いよ!!」

ベシィン

「ぶほっ!?」

ユーノはアルフの行動に怖がったが、直ぐにアルフを正気に戻すため、アルフの左頰にビンタを喰らわせた。

「あ、あれあたしはいったいなにをしていたんだ?」

「はぁ、漸く戻った。」

アルフはビンタされた左頬を抑えながら、周りを見渡した。そして、ユーノはアルフが正気に戻った事を確認すると、ホッとした。

「あのぉ、ヤーゴさんの体調悪化も考えてそろそろ口移しを行いますね。」

ターブルはそう言ってヤーゴに口移しする為に仙豆を自身の口の中に入れようとするが、

「ちょっと待っ「ちょっと待ちな!!」あ、アルフ!?」

「え!?い、いきなりなんですかアルフさん!?」

アルフが一瞬でターブルへ近寄り、仙豆を握っていた手を掴んだ。そして、手を掴まれたターブルは戸惑った。

「い、一応聞くけどあんた、ヤーゴは男だってわかっているよね?」

「え?なにを言っt「質問を質問で返すなぁーッ!!疑問文には疑問文で答えろと学校で教わっているのか?あたしはヤーゴが男だってわかっているのかと聞いているんだッ!」は、はい、わ、わかっています。(なんで回りくどい言い方をしながら逆ギレしているんだアルフさんは?というか、僕は学校に通っていないのだけど)」

ターブルは逆ギレをしたアルフに困惑しながら、アルフの質問に答えた。そして、アルフは急に声を上げて逆ギレをしたことにより、「はぁ、はぁ」と呼吸を整えていた。

「と、とにかく!あたしが言いたいのはなんであんたがヤーゴに口移しをしようとするのかだよ。べ、別に深い意味は無いよ。た、ただ、あんたがやらなくても別の誰かやればいいんじゃ無いのかと思ってね。」

アルフはそう言ってターブルにヤーゴの口移しを辞めさせようとした。そして、そう言われたターブルは少し考えると、

「わかりました。」

「漸くわかったのかい。ならその豆を「ここはユーノさん任せましょう。」あたしに・・・って、なぁにぃーッ!?」

アルフは自分がヤーゴと口移しをしようと考えていたが、ターブルはアルフではなくユーノに仙豆を渡した。

「なんで僕なんですか!?おかしいですよ!!僕は男ですよ!それなのに僕に口移しをやれって、いったいなにを考えているんですか!?」

勿論仙豆を渡されたユーノはヤーゴとの口移しを拒んだ。

「待ってくださいユーノさん!これにはちゃんとした理由があるんですよ。」

「理由?」

ユーノはターブルが理由があると告げると少し気になった。

「普通は男同士で口移しなんて気持ち悪いじゃ無いですか。」

「いや、さっきまでそれを実行しようとしていた人がなに急に逆の事を言いだしているんですか?」

ユーノはターブルの言っていることにツッコミを入れた。

「しょうがないじゃ無いですか。口移しをやらないとヤーゴさんが死ぬんですよ。でも、アルフさんにあんな事を言われたら、何かやり辛くなってしまったので。」

「だからと言ってなんで僕なんですか?アルフでいいでしょう?」

ユーノはそういうと、アルフは2人に近寄り、

「その通りだよ!だからその豆をさっさとあたしに寄越しな!」

と、手を出して仙豆を要求するが、

「それこそ問題なんですよ!」

「「はぁっ?」」

アルフとユーノはターブルの言っている事がわからなかった。すると、次の説明で言っている意味を理解する。

「ヤーゴさんの性格を考えると、仮にアルフさんに口移しをするとしましょう。体が治ったヤーゴさんは目を覚まして、状況を理解すると最悪な事態が起こります。それは、ヤーゴさんは「なんて事だ!私は、私は、女性の唇を奪ってしまった!しかもよりによってアルフくん唇を!!私は、私はなんて恐ろしい事をしてしまったんだ!!これでは正義の味方失格だぁーッ!」という風に自分を責めて、1ヶ月以上引き籠ります。」

「いやいや、流石にそんな事には・・・・・・ありそう。」

(というか今のヤーゴのモノマネが上手すぎてあまり内容が頭に入らなかったよ。)

ターブルの説明を聞いたユーノは一瞬大袈裟だと思ったが、日頃のヤーゴの行動や性格を考えると実際に起こりそうな話だと思った。アルフの場合はターブルが説明の途中でやったヤーゴのモノマネであまり説明の内容が頭に入らなかった。

「だ・か・ら・なんで僕なんですか!?さっきあなたは男同士で口移しは気持ち悪いって言ったじゃ無いですか!!」

ユーノは何故自分がヤーゴと口移しをしなきゃならないのか理由がわからなかった。そしてこれも次の説明で理解する。

「良いですか?さっきも僕が言った通り男と女もキスしたら駄目なんですよ。しかし、ユーノさんあなたは違います。何故ならあなたは・・・・・・」

「ぼ、僕は・・・・?」

ユーノは自分はどうしていいのか気になった。そしてターブルはこれからその良い訳をユーノに告げる。

「それは














見た目が女の子見たいだから問題ないのです!!」

という理由らしい。

「へ?それって、どういう事ですか?」

しかし、ユーノは全く理解出来なかった。すると、其処へアルフがわかったのか話に入り込んできた。

「あー、つまりあれだね。男同士だと絵面的にNGだし、女とやると後で面倒くさいから、見た目が女っぽいユーノがすれば絵面は悪く無いし、男だから後でヤーゴが面倒な事をしないからって事だね。」

アルフはターブルの説明を捕捉すると、ターブルは頷き、ユーノは段々と理解していき顔色が青くなっていった。

「さぁ、ユーノさん先程も説明した通り、あなたがこの仙豆をヤーゴさんに口移しするしか無いんですよ!」

「い、嫌ですよ!僕は男ですよ!はっきり言ってしまったら、そんな気色の悪い事なんてしたくありませんよ!」

「其処をなんとかお願いします!貴方は最近巷で言うところの、男の娘と言う存在なんですから条件は全く問題ないんですよ!さぁ、人助けだと思えば大丈夫ですから!」

「いやだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!!!」

ターブルはユーノにヤーゴを口移しする様に説得するが、ユーノは必死に拒んだ。そして、それを見ていたアルフはしびれを切らして、

「ああああああっ!!!もうじれったい!!寄越しな!」

「え?」

「あっ!」

アルフはターブルから仙豆を奪い、そのまま自身の口へと放り投げた。そして、気絶しているヤーゴの元まで行くと、ヤーゴの上体を起こして、

「ん・・・・」

「・・・・・」

アルフはヤーゴの唇に自身の唇を押し当てて、口の中にある仙豆をヤーゴに飲ませた。すると、ヤーゴの怪我は映像を早送りにする様に治っていき、顔色も良くなった。

「・・・ぷはぁーッ!ど、どうやら、さっきの豆には本当に回復の力が備わっている様だね。」

アルフはヤーゴの体を覆っているマントを少し取り、体に合った傷は全て消えている事を確認した。

「さて、体が治ったとしてもヤーゴは今マントで体を覆っているにしているから、あたしはヤーゴの服を着せる為、一度ヤーゴの家に帰るから、その間フェイト達を・・・・・なんでさっきから、顔を赤く染めているんだい?」

アルフはユーノとターブルがこちらに目を合わせておらず、更には顔が赤く染まっていた事に疑問を感じた。

「い、いえ・・・その・・・・・・アルフさんって、大胆な人だな〜と、思って。」

「ま、まぁ、アルフはそういうのは結構得意なイメージがあるけど、実際に見ると・・・・ね。」

ターブルとユーノはアルフがやましい気持ちで口移しをしたのではないとわかっているのだが、堂々とヤーゴと唇を重ねているのを見てしまった為、少々恥ずかしい気持ちがあった。

「か、勘違いするんじゃないよ!これはあくまでもヤーゴの命を救う為に行った事だから、決して!や、やましい感情は・・・・・・・・」

アルフはやましい気持ちは無いと言っているが、先ほどの口移しを思い出したのか、みるみる内に顔を赤くなっていった。そしてそれを見たターブルとユーノは、

((こ、これは脈ありか!?))

と、思っていた。そして、アルフは恥ずかしくなって、気絶しているヤーゴを背負うと、転移魔法の魔法陣を展開させた。

「と、とにかく、あたしが戻るまでフェイト達の事をた、頼んだよ‼︎」

そして、アルフは言い切ると、転移魔法を使ってその場から消えた。

「そ、それじゃあ、僕達はなのはを探しにいきましょうか。」

「そ、そうですね!」

ユーノとターブルは先ほどの口移しを忘れる為、意識をなのは達を探し出すという目的に切り替えると、その場から飛んで行った。

「あ、そういえばさっきの見た目が女の子っぽいって言ったことは冗談ですよね。」

「え?違うんですか?」

「・・・・・え?」

ユーノはターブルが自身は女の子っぽい見た目をしているのは冗談だと思っていたが、ターブルから冗談では無いと言われると、若干落ち込んでしまった。



最近ネットとかでは基本的に戦闘力が高いサイヤ人やドラゴンボールの敵キャラは色んな作品のキャラでは勝てないと聞きますが、力の大会に出た亀仙人やセルとブウの足止めをした天津飯みたいな戦闘力が弱くてもその分、技や術で力を補っているところを見ると、これは案外いけるのではと思いながら書きました。


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第36話 洗脳ニニックを封印せよ!

最近色々忙しくてすいません。
とりあえず、最新話をどうぞ。


一方、その頃ニニック(洗脳状態)と管制人格は壊れ果てた街道の真ん中にいたが、

「グゥッ!」

「どうした?この程度か?だとしたらつまらんなぁ。」

ニニックは狂気的な笑みを浮かべながら地面に倒れている管制人格の頭を踏んでいた。

「お、お前の身に何があった?」

「ああ?」

管制人格の言葉にニニックは反応した。

「お前は元々そんな戦いを好む鬼の様な性格や見た目ではなかった筈だ。なのに何故だ?誰がお前をそんな風に変えた?」

「・・・・・・」

ニニックは管制人格の質問に答えなかった。

「お前はさっきから、何故俺に馴れ馴れしく話をするんだ?まるで俺とお前は一緒に日々を過して来た様に聞こえるぞ?」

「実際にこうやって会うのは初めてだ。だが、前からお前の事は近くから見ていた。お前が我が主人や騎士達に親しいことを知っているぞ。」

「・・・・・」

「う、ぅ・・・」

管制人格の話を聞いたニニックは足をどかすと、管制人格は少しよろつきながら立ち上がった。

「・・・成る程、お前の言い方から察すると、お前ははやてガ持っていた闇の書という分けか。」

「せ、正確に言えば・・・わたし・・・は・・・闇の書の管制人格だ・・・・」

管制人格は途切れ途切れに自身の事を説明すると、ニニックにある頼みをした。

「ニニック・・・・・頼みがある。」

「頼みだと?」

ニニックはこんな状況に自身に頼み事をして来た管制人格の行動に少し驚きながらも頼みの内容を聞いた。

「これ以上・・・・その姿で戦うのは・・・やめてくれないか?」

「・・・・それは、お前が俺に負けそうだからハンデをくれと言いたいのか?」

ニニックは管制人格の頼みの理由は自身に一方的にやられている為のハンデかと思っていたが、管制人格は首を横に振り否定した。

「違う・・・・・我が主人の為だ。」

「はやての為だと?」

「ああそうだ、我が主人はお前の暴れ回る姿は見たくないんだ。」

「成る程な、はやての為ナラ元に戻ってもいいが、肝心のはやてやシグナム達は何処だ?先ほどから彼奴らの気を探っているが全く見つからないんだ。」

「主人と・・・・騎士達は・・・・・私の・・・・中にいる。」

「・・・・・そうか、一つ聞くが、お前は何故この時に出て来たんだ?」

ニニックは今まで姿を見せなかった管制人格が何故この日に、よりによってクリスマスイブの日などに現れたのかが不思議に思っていた。

「私の存在意義は我が主人が終焉と破壊を望んだ事により、主人の肉体を借りて姿を私の人格を出しているんだ。」

管制人格の話を聞いたニニックはしばし考え事をすると、笑みを浮かべて管制人格にある事を告げた。

「そうか、ならはやてがそれを望んでいるのなら俺はこの世界・・・・・いや、南の銀河の全てを破壊する!」

「なっ!?」

管制人格は目を大きく開き驚いた。すると、其処へトワがニニックと管制人格の間に現れた。

「その通りよニニック。あなたのその力は存在するもの全てを破壊する為にあるのだから、思う存分に破壊の限りを尽くしなさい。」

「き、貴様は何者だ!?・・・・・いや、お前は以前ニニックを操っていた魔導師だな!」

「ん?貴女は・・・・・成る程、ベルガの魔道書ね。」

トワは管制人格を見ると少し興味があるのか少し眺めたが、

「と言っても、バグだらけで所有者の命まで巻き込んでしまう欠陥魔導書ね。」

「クッ!」

すぐにトワは管制人格に興味を無くした。

「それはともかくニニック、今こそ貴方の愛しい人物である八神はやての為にその力を使う時よ。」

「言われるまでもない!」

「なっ!?待てニ「あら、そうはさせないわよ。」ぐっ!?」

管制人格は飛んでいったニニックを止めようとしたが、トワが魔術を使い管制人格の身体を拘束して動けないようにした。

「良かったわね。貴女の主人の願いが楽に叶いそうになるわよ。」

「き、さま・・・・!」

管制人格は歯を食いしばりながら愉快な笑みを浮かべているトワを睨んだ。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、飛んだニニックは下にあるの街を見下ろした。

「さて、先ず手始めにこの街を覆ってる結界を破るとするか。」

ニニックは街に向かって右手を突き出すと、赤い気を溜めて放とうするが、

ドガァァァン

「ヌゥッ!」

何者かがニニックの背後から気弾を放ってきた。その所為で溜めていた気は散ってしまった。

「チィッ、誰だ!!」

ニニックは背後を振り向くと、其処にはアリサがいた。

「今のは結構本気でやったつもりよ。」

アリサは若干冷や汗をかきながら、ニニックに言った。

「はっ!あんな攻撃で俺を仕留められると思っていたのか?・・・・・だが、俺に向かって攻撃するって事は死ぬ覚悟はできているだろうなぁ?」

ゾクッ

「ッ!(な、なによこの感じは!?こ、これが殺気っていうの!?)」

アリサはニニックから発せられる殺気を浴びて、身体が金縛りにあったように動けなかった。

「それじゃあ、俺に攻撃してきた事を後悔するんだなッ!!」

ニニックはそう言ってアリサの方に右手を向けて気弾を放とうと気を溜めた。それを見たアリサは身の危険を感じてその場から逃げようとしたが、

(だ、駄目!やっぱり身体が動かせない!)

アリサは殺気の所為で身体を動かす事が出来なかった。そしてニニックは気を溜め終わると、

「ゴミはゴミらしく地面に転がっていろ。」

と言って、アリサ目掛けて気弾を放とうとしたが、

「ハァッ!」

ドガァァァァァァァン

「グゥッ!?」

何者かがニニックが溜めていた気のある手元目掛けて、気弾を放ち、ニニックの気弾を暴発させた。

「アリサちゃん大丈夫!?」

「す、すずか・・・」

ニニックの気弾を暴発させたのはすずかであった。すずかはアリサのところまで行くとアリサの身に怪我はないかと確認した。

「すずかありがとう。」

「気にしなくていいよ。それよりもここからは私たちがあの大男の注意を引きつけるよ。」

すずかはそう言ってアリサに協力を求めると、アリサは「わかったわ」と言ってすずかと協力してニニックと戦う事を決めた。

「虫ケラが一匹増えたから、戦況が変わるわけないだろ。」

ニニックはすずかも標的に入れて、攻撃しようと2人に迫った。

「アリサちゃん来るよ!」

「ええ!あたし達が虫ケラじゃ無いところを証明してやるわよ!」

そう言って2人はニニック目掛けて両手から気弾を連続で放った。

「チィッ!そんな小細工で俺を倒せるものかッ!!!」

ニニックは向かって来る気団の嵐を顔に当たらないように両腕を顔の前に交差させながらアリサ達の方へと突っ込んでいったが、

「今よ!」

「うん!」

アリサ達はこちらに向かって来るニニックに気弾を放ちながらそれぞれニニックの横に移動し、そこから円を書く様に動きながら先程よりも多くの気弾を放った。

「ガッ!」

ニニックは先程まで顔を守る様にしていたが、いきなり攻撃する方向が変わった事にすぐ対応出来ず、左右から来る気弾を食らってしまった。

「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!」」

「ぐっ、おぉ!ガァッ!」

アリサとすずかはニニックに自身達の攻撃が少なからず効いていると思い、そのまま気弾を出し続けると、ニニックの体が気弾によって起きた爆煙に隠れていった。

「はぁ、はぁ、や、やったかな・・・?」

「て、手応えはあった筈よ・・・」

2人は攻撃を受けていたニニックの声が聞こえなくなって来たのを機に一旦攻撃を中断して呼吸を整えようとしたら、















「そんな攻撃で俺にダメージを与えられると思っていたのか。」

「「ッ!」」

アリサとすずかはその声を聞いた瞬間、爆煙の方を見た。すると、爆煙は一瞬で吹き飛ばされ、その中心にいたのは体に一つも傷が付いていない状態のニニックが不敵な笑みを浮かべていた。

「う、嘘でしょ⁉︎」

「そ、そんな・・・・!」

アリサ達は全く自分達の攻撃を効いていないニニックの姿を見て恐怖を感じた。

「少しは期待していたが所詮虫ケラは虫ケラだったというわけか・・・・ハアッ!!!」

「「きゃあ!?」」

ニニックは気を解放すると、強風が起こり、アリサとすずかはその強風に吹き飛ばされてしまった。

「さて、先ずはお前からだ。」

「ガァッ!?」

ニニックは目にも留まらぬ速さですずかの前にいくと、両手を握りしめ振り上げると、そのまま勢い良く叩きつけて、すずかは海へ落ちていった。

「すずk「お前も落ちろ!!」グガッ!」

ニニックはアリサもすずか同様に海へ叩き落とした。

「さて、今度こそこの結界をぶち壊すとするか。」

ニニックは右手を空に向けて突き出すと、巨大な気の玉を作り出して放とうとしていた。

「これで終いだ!」

そう言ってニニックは街の方に右手を振り下ろそうとしたが、









桃色のバインドがニニックの右腕を拘束した。

「なっ!?これは・・・・・バインドだと?」

ニニックは桃色のバインドを見て一瞬シグナムの物だと思ったが、すぐにそれは違うとわかった。何故ならシグナムは現在闇の書の中にいる為、実体化する事は出来ないのだ。

(だとすると、これは誰の物だ・・・・・?)

ニニックは自分の腕を拘束しているバインドは誰の物なのだと考えていると、

カンッ

「・・・ん?何だこれは?」

ニニックは自身の頭の上に金属の様何かが落ちてきた事に気付き、それを拘束されていない左手で掴みとって目に通すと、

「これは・・・・・カートリッジの弾か?」

ニニックは落ちてきたものがいつもシグナム達が使っていたカートリッジの使用後の弾だと気づいた。

(何でこれがこんなところにあるんだ?)

ニニックは何も無い海の上でカートリッジの弾が落ちてきたのは不自然だと思いながら、適当に視線を自身の真下に向けると、海面には桃色の光の玉が写り込