ここは危険、注意せよ。 (れいたん)
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初めまして。
一日目「入学式」(前編)


「大丈夫かなぁ・・・。」

「大丈夫よ!菜ノ葉ならやっていけるわ!」

私の名前は羽屋菜ノ葉。

親は小さい時に亡くしたため、今は双子の琴葉と二人暮らしをしている。

実は私が中学校三年の時、担任に入学試験でトップ十位に入ったら学費が全額免除してもらえる高校を紹介してもらったので、じゃあそこに行こうと言うことで琴葉と死ぬほど勉強した結果、無事にトップ十位に入って合格して何だかんだで入学式の今日を迎えたのである。

菜「確か・・・桐崎学園だったよね?」

琴「何で自分が通う学校の名前を忘れてるの〜?」

菜「あははは・・・。」

琴「ほら!着いたよ!」

家から琴葉と歩いて学校に向かっていたが、いつの間にか着いていたみたいだ。

菜「早いよ・・・着くの。」

琴「もう!テンション上げて楽しまなくちゃ!クラスどこか見に行こう!」

菜「あぁ・・・もう分かったよ。」

半ば強引に琴葉に引っ張られながら、掲示板に駆け寄っていった。

一組から順に自分の名前を探していると十組に自分の名前が書いてあった。

琴「私、十一組だったよ!菜ノ葉は何組だった!?」

あ、琴葉とは違うクラスなのか、と内心残念だったが、まぁ隣のクラスだから絡みには行けるだろう。

菜「私は・・・」

菜・?「「十組だ(よ)。」」

菜「はっ?」

?「あ?」

声が被った相手は私より身長が低くて、制服をまるで私服の様に着こなしている男性だった。

?「中也さんは十組なんですか!僕は十一組です!隣のクラスですね!」

その人の隣でふわふわしてる普通に可愛い子は琴葉と同じクラスか。

琴「私も十一組なの!私、羽屋琴葉!君、何て名前?」

うわっ!さっそく絡みにいってるし!

敦「僕は中島敦です!一年間よろしくお願いします!琴葉さん!」

琴「うん!よろしく敦君!」

琴葉と性格だけ半分こしたい。

目の前で友達作りやがって・・・。

中「俺は中原中也だ。手前、名前は何だよ。」

何かいきなり話しかけられたぁ!

それになんか若干怖い。

菜「はっ・・・羽屋菜ノ葉です。琴葉とは双子です・・・。」

中「・・・・よろしくな、菜ノ葉。」

って言って微笑んだ・・・ってちょっと待ったあああああああぁぁぁぁぁぁ!!!?

出会って初日で名前呼び捨て!!!?

中「・・・ん?如何かしたか?」

菜「なっ何にもないですよ!?よっよろしくお願いします中原さん!!!」

中「おっおう・・・・。」

「ルフィぃぃぃ!!!!さっきチビって言ったの取り消すでアルーーーーー!!!!!!」

「ごめん神楽ーー!!!!ナツ何とかしろよーーー!!!」

「オレに聞くんじゃねぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

今、何か隣を物凄い勢いで通り過ぎてったんだけど・・・・。

敦「ルフィさん達入学式でも元気ですね・・・。」

中「嗚呼、此方からしたらいい迷惑だ。」

何か知り合いみたいだ。

ああいう人達が知り合いだと大変だろうなぁ。

琴「あっ!講堂に行かなきゃ入学式始まっちゃう!行こう菜ノ葉!敦君達も!」

敦「えっ?は・・・はい!」

中「わぁったよ。」

菜「分かったー。」

とりあえず、私は三人と一緒に講堂へと向かった。

 

 

 

 

* * * * * *

 

 

 

 

琴「じゃあまた後でねー二人共ー!」

クラス別に整列だから当然琴葉とは離れる。

中「行くか。」

菜「うっうん。」

なーんか不思議な人だなぁ中原さん。

怖いのか優しいのか全く分からん。

「あれ?中原さんじゃないですか。」

中「おっ新八じゃねぇか。お前も十組なのか?」

次に話しかけてきたのは眼鏡をかけた普通の少年(むしろそれ以外に目立った特徴がない。)だった。

新「はい。神楽ちゃんやルフィさんとも一緒のクラスなんですよ。」

中「はぁ!?彼奴らも十組か!?」

うわ・・・。めちゃくちゃ嫌そうな顔してる。

これから私大丈夫なのかなぁ・・・・本当に。

 

 

 

 

 

 

 

初日から不安になってきた。




オリキャラ設定



羽屋 菜ノ葉・・・身長(165cm)、体重(47kg)
高校一年生。
中学校時代はモテていたのに自覚がな
かった。















* * * * *










オチが迷子・・・・・。
誠にすいませんでした。


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一日目「入学式」(後編)

一応、原作は絡んでいることを言っておきます。
じゃあ何でこいつら学生になってるの?については後々明かさせてください。



じゃあ楽しんでください。


「ただいまより、桐崎学園第一回入学式を始めます。」

わぁ・・・ついに始まったよ・・・。

他の人は「今日からバラ色の高校生活を送るんだ!」とか考えてるかもしれないけど、私は全然違う。

むしろ今日一日無事に過ごすことはできるかなとか考えてる。

 

 

 

 

 

 

 

後少しなんだよ。

 

 

 

 

 

 

後少しで私は死んでしまうかもしれない。

中「大丈夫か菜ノ葉?体が震えてんぞ?」

菜「えぇ!?そっそんな事ないよ!?」

落ち着け私。

「続きまして、新入生代表の言葉です。」

ぎゃあぁぁぁぁ!!!!!!

来ちゃったじゃんかあぁぁぁぁぁぁ!!!!!!

中「確か、首席合格の奴がするんだったよな。」

菜「うん・・・・・。」

「新入生代表、羽屋菜ノ葉。」

菜「はい。」

私が返事をすると隣にいる中原さんは目を見開いて驚いていた。

まぁ、私みたいなやつが首席とか誰も考えないだろうしな。

そして、ゆっくり壇上に上がるとそりゃまぁ物凄い視線をじます。

よし、今私の前にいる人達は皆ジャガイモだ。

・・・・・・・ジャガイモだ。

菜「改めて入学できたことを嬉しく思っています。とりあえず、今年度できたばかりのこの桐崎学園で過ごす最初の一年間を私達600人の手で最高の思い出にしていくことが今の時点での私の目標です。まぁ、まず私はそのためにも人見知りを克服しないといけないんですけどね。」

笑いながら話すと講堂のあちこちから笑い声が聞こえてきたから内心ほっとする。

菜「そして、中学校の時できなかったこと、これからやりたいことを全部この三年間でやりきるのが私の最終地点(ゴール)です。これからよろしくお願いします。新入生代表、羽屋菜ノ葉。」

深く一礼をした後、拍手が鳴り響いたのを確認した時に体が小刻みに震えていたのが分かった。

よほど緊張していたことが自分でも分かる。

壇上から降りて元の場所に戻ると中原さんが笑いながら私を待っていた。

菜「何ですか・・・・?」

中「否、・・・・・結構善いこと云ってんなぁって思って・・・。」

イコールバカにしてるってことですよね。

菜「・・・・何とでも言えばいいですよ。」

絶対バカにする。つかされる。

中「そんなんじゃねぇよ。すげえかっこいいこと云ってたって云いてぇんだよ。」

菜「へっ?」

待って。

何で中原さんは予想の180度反対のこと言うの!?

ああああああ!!!!!!

一々こっちが恥ずかしい思いするんですけどぉぉぉ!!!!!!

 

 

 

「続きまして、理事長祝辞です。」

あれっ?

理事長とかいるんだ。

さっき校長あいさつしてたからそれで終わりって思ってたんだけど。

「皆さん、桐崎学園理事長の桐崎華です。改めて入学おめでとうございます。私はこの後仕事があるから手短に言わせてもらうわ。私が皆に言いたいことはただ一つ、“タイム イズ ノット マネー”。時間はお金では買えない。だから、この学園で過ごす時を一分一秒を無駄にしないでください。そして、悔いのない三年間を過ごしてください。以上で祝辞とさせていただきます。」

すごぉ・・・・・。

私の時より拍手激しいよね。

いや、それが悔しいとか断じてないから。

断じて。(2回目 )

「最後に各クラスの担任、副担任の発表です。先生方は壇上へとお上がり下さい。」

うわぁ・・・・きたか。

私の今までの経験からして先生の人柄でクラスの雰囲気が固定される。(あくまでも個人の意見です。)

どうかめんどくさい先生じゃありませんように。

「────一年九組の担任をする国木田独歩だ。担当教科は数学だ。よろしく。」

なんか九組からイケメンきたぁぁ!?

「同じく九組の副担任をするミネルバだ。担当教科は家庭科だ。よろしくたのむぞ。」

美人もいるーーーー!?

良いなぁ・・・。

中「おいおい冗談だろ・・・・?」

菜「?」

何言ってんだろう中原さん。

「十組の担任をすることになった太宰治です。担当教科は国語です。よろしくお願いします。」

わああああぁぁぁぁぁぁ!!!!!!?

めちゃめちゃイケメンじゃんっっ!!!!!!!

中「最悪だ。」

菜「どこが最悪なの!!?」

イケメンだよ!?

中「嗚呼・・・もういい。ほら次来たぞ。」

何で若干おこなの・・・・?

「十組の副担任をする坂田銀時でーす。あ、ちなみに担当教科は日本史ね。よろしくー。」

かっるっっ!!!!!!!

何かこのクラスで良かったのか良くなかったのか。

うん。良かったってことにしとこ。

「十一組の担任をします奏倉羽です。担当教科は英語です。皆よろしくね!」

琴葉の担任も可愛いなぁ・・・。

あ、次の人も色黒だけどかっこいい・・・。

「同じく十一組の副担任をします安室透です。担当教科は体育です。よろしくお願いします。」

こっちは清楚系イケメンかな・・・。

 

 

「これで桐崎学園第一回入学式を終了いたします。生徒の方々は順々に教室の方へ移動して下さい。」

進行者の指示に従って皆がどんどん移動していく。

菜「さて、私も移動するか。中原さんいこっ」

前を見てなかったから、人にぶつかってしまった。

やばいコケる・・・!!!

思わず目を閉じてしまったが、次の瞬間体がふわっと浮いた感覚を感じた。

状況を理解しようと目を開けたら目の前には中原さんがいた。

顔がとてつもなく近い。

中「大丈夫か?」

菜「あっ・・・うん。ありがとう。」

顔が熱い・・・。

治「入学早々気になる女の子を見つけたのかい中也?君も随分成長したねぇ。」

何か目の前に担任がいるんだけど。

ってか中原さんと知り合いなのかな此の人。

中「五月蝿ぇ糞鯖。手前の面を見るだけで吐き気がする。」

先生に向かって何ていうことを言うんだこの人は。

治「私も同じだよ。まさか、中也のクラスの担任だなんて。あ。君、名前は?」

いきなり私に話題を振らないで。

菜「羽屋菜ノ葉です。よろしくお願いします太宰先生。」

ちゃんとあいさつはしないといけないから最低限のことはした。

治「よろしくね菜ノ葉さん。さぁ、二人共早く教室に入らないとホームルームが始まるよ。」

いやいや、引き止めたのはあなたじゃないですか。

なんてことは言えるはずもなく、私は中原さんと二人で教室へと移動した。

教室に入るとやけににぎやかだった。

もう友達を作ってる人がいるんだろうなぁ。

新「あ、中原さん達じゃないですか!早く席に座らないと先生来ちゃいますよ。」

菜「その先生に足止めをされてたんですけどね。」

中「兎に角、俺の席は何処だ・・・・?」

黒板に貼ってある座席表を見ると私は思わず吹き出しそうになった。

菜「私と中原さん席隣だけど、一番前だね。」

中「嗚呼、本当に最悪だ。」

 

 

 

ガラッ

 

 

 

治「はいはーい。皆席についてー。」

銀「ホームルーム始めんぞー。」

そうこうしている内に先生が来てしまった。

私の席は教卓の真ん前なので太宰先生とバッチリ目が合った。

薄ら笑いを浮かべてくるところが怖い。

治「じゃあ今から皆さんに自己紹介をしてもらいまーす。」

全員「えっ。」

 

 

 

 

 

マジですか。




~オリキャラ設定~

羽屋 琴葉・・・身長(163cm)、体重(45kg)
高校一年生。
皆と馴染みやすい。
菜ノ葉大好き。


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