白猫プロジェクト-脱出物語集- (紅鴉)
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1-1

「で、だ。○○○。皆を脱出ゲームに参加

させるというモノを疾風に頼まれた。」

「私達はその脱出ゲームを仕掛ける側という

ことでござるか?○○○殿。」

「あぁ、そうだ。内容はこんなだな。」

1.簡単な謎解きを最初に二つ出し、

段々と難しくしていく。

2.何グループかに分けておく。

3.1グループに一人はバカを入れる。

「という感じだな。」

「了解でござる!」

「じゃあ、始めるぞ!」

「おー!でござる!」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

(フラン)

ん、んん?ここは…

「あ、起きた?おっはよー。」

「コリン殿でござるか。ここは…一体?」

「私も気が付いたらここにいてさー。全く、

全然わからないんだよね〜。」

「そうでござるか…。」

「そこに扉あるんだけど、暗号解かないと

いけないみたいでさー。フラン、これ、

分かる?私こういうの苦手なんだよ。」

「あー…やってみるでござる。…ところで、

その…そっちはいいのでござるか…?」

「あー、シャルは大丈夫だと思う。多分、

すぐに起きると思うけど…。」

「…取り敢えず、解いてみるでござる。」

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(ザック)

「ん…あ?ここどこだ…?」

「おや、起きたか。」

「クライヴか。ここは…?」

「分からない。僕もさっき起きた所だ。」

「他には?」

「僕達しかいない。…が、他の所にいるのか

も知れないな。ここは広そうだから。」

「取り敢えず脱出しようぜ。」

「そうしたいんだが、ここは壁しか…ん?

クローゼットがあるな。」

「…いや、開かないぞこれ。」ガタガタ

「少し隙間が開くから何か引っかかっている

のかも知れないな。」ガタガタ

「取り敢えず、待機…だな。」

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現在の位置

 

1F 隠し部屋

ザック・クライヴ

 

2F 個室

コリン・シャルロット・フラン

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二階

「で?これを開けるにはどうするかなぁ」

「ん?何かついてるでござるよ?」

「え?あ、ホントだ。えーと…?」

「さたたたくたらた…?」

「あ、シャル起きたんだ。」

「隣に絵が書いてあるでござるよ。」

「これは…?なんの絵だろう…?」

「え…?これ動物…?待って分かんない。」

「ポンポコリンって書いてあるでござるな…

何の動物でござるか…?」

「いやもうそれ言ったら狸じゃな…あー!」

「わ、コリンどうしたのよ?!」

「分かった!これは流石に分かった!狸なん

でしょ!?た を抜くんだよ!」

「で、さくら…?あ、このボタンか。」

 

(嘘…!?私が解くつもりだったのに…)

 

「あ、開いたっぽいよ!これで外に…」

「まぁ、窓の外に地面が無かったからだろう

なぁ、とは思ったけど。階段降りる?」

「取り敢えず、降りようか…。」

「そうでござるな…。」

「つーか、こんな所に私達を閉じ込めたのは

誰なんだろーなぁ?なぁコリン。」

「わ、私じゃないよ!?出たら分かるんじゃ

ないの?例えば疾風の計画だったり?」

「あー、一番ありそうだわ。」

「そうでござるな…。」

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「お?広い所に出たねぇ。」

「だな。何かめぼしいものは…。」

「あれ?これなんでござろう?」

「何か見つけ…た……の………。」

「コリンー?どうかしたのかー?」

カチッ…カチッ…

「数字が表示されてて時計でござるか?」

「フランッッ!離れて!!それ爆弾!!」

「えぇぇぇ!?わ、分かったでござる!」

「はぁ!?嘘でしょコリン!」

「て言うかフラン…よく机の下見ようと考え

たね…。理由を聞いても?」

「いやぁ〜、私達を閉じ込めた犯人が何処か

に居ないかと思ってたら…。」

「あぁ…ありそうではあるけど…。」

「爆弾のある部屋にずっといるってのもね…

わたしだったら途中で逃げてるよ…。」

「取り敢えず、玄関の扉は鍵掛かってるよう

だし、適当に何か探そう…。」

「だね。フラン…っとフラン?」

「さらにこんな物見つけたでござる。」

「ガスマスク…?なんでこんなの…」

「コリン殿!アレは…?」

プシュゥゥゥウゥゥ!!

「毒ガス!?フラン!それいくつあった!?

まさか二つしか無いとかは…。」

「…二つしか…無いでござる…。」

「嘘…だろ………?」

「………私が」「ダメでござる!」

「何とかして出るのでござる!」

「フラン…。でももう…!?」スポッ

「ちょ、フラン!?」スポッ

「何処かにスイッチか何かは…。」

「フランッッ!お願い、それだけは…!」

「フラン!おい!?毒の霧の中に入るとか

正気なのかよ!?ちょっと!?」

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プシュゥゥゥ…ピタッ…

「…止ま……った?」

「っ!…フラン!!」

「あ、シャル!待って!」

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身体が痺れている。

視界も何だか、ぼやけて見えない。

息が苦しい。

このスイッチで合っていたか?

遠ざかる意識の中、

シャルロット殿とコリン殿の声が

…聞こえたような気がした…。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「コリン!手伝え!」

「分かった!幸いにも玄関の扉が開いたから

早く外に…!!よっ…とぉ!!」

「出れ…てない!?これ渡り廊下!?」

「いいから!爆弾のある所から早急に撤退!

考えるのは後からでも大丈夫でしょ!?」

「OK!急ぐよコリン!」

「あいあいさーッッ!!」

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その頃、一階。

「さて、どうするか…。」

「クライヴ、これ見ろよ。」

「ふむ、何かのカメラか…?」

「取り敢えず、見てようぜ。」

「あの扉は…開かないな。」ガタガタ

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「んー、暇だな。」

「だな。取り敢えず…ん?」

「おいおい…これって…」

「フランがコリンとシャルロットの二人に

担がれて…まさか、フランに」

「おい!クライヴ早く出るぞ!」

「そうしたい、が…。」

「そうだった、開かないんだっけか。」

「はぁ…。…ん?」コンッ…

「お?…もしかして…。」スッ

「ぶち抜く気か?!」

「可能性に賭けるんだ…よ!」ゴンッ

ガラガラガラガラッッ

「開いた…のか?」

「みたい、だな…。」

「取り敢えず…行くぞ。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

仕掛け人視点と、

ターゲット達の視点。

誰が犯人か皆さんは分かるかな?

まぁ、比較的簡単なので、

ぜひ考えてみてください。

では。次回に続きます。



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1-2

「はぁ…はぁ…。」

「ここまで来りゃ大丈夫、だよな?」

「ぅ、うぅ…。」

「!フランッ!!」

「て事はあれって…。」

「生きて…る…?」

「神経毒…カティア?」

「アレは純粋に毒だろ…。」

「と、取り敢えず、ここは…」

「脱出したけど別館、かな?」

「「フラン(殿)!」」

「あ!ザック殿とクライヴ殿でござるか!?

他にも人がいたでござる!」

「フラン!大丈夫か?」

「何やら緊急事態だったようだが…。」

「あぁ、それは…」

コリン殿が説明してるでござる。

そろそろ、でござるな。

ピンポンパンポーン

[あー、あー、マイクテストマイクテストー。

聞こえてるー?そこの四人ー?]

「この声は…疾風!」

「やっぱりか…。」

[ある番組の企画でね。でも仕掛人は俺じゃあ

ないぞ?なぁ?お二人さん。]

「そうでござるな。」

「オーライ、やっとか。」

「「「!?」」」

「どういう事だ!?」

「あー、はいはい。そういう事かぁ…」

「マジか…名演技だから騙された…。」

「つー事で、出口だぞ。」

「そこの扉を開けるでござる!」

「「ただし…」」

「謎を」「といてからな!」

「この部屋には、色々な物が置いてあるで

 ござる!それらを使って謎を解明するの

 でござるが…」「オーケーか?」

「「Are you ready ?」」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「と言ってもその謎が…。」

「扉のこの張り紙じゃねぇの?」

「ふむ、なになに…

[元々純粋だったのに汚れてしまったのは?]

これは…分かりづらいな…。」

「言っとくが汚れたと言うよりは、

混ざったの方が正しいかもしれないぞ。」

「混ざった…?うーん?」

「クライヴ、お前分かる?」

「…これは、色…か?」

「色?なんで色なんだ?」

「?????」プシュゥゥゥ

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「コリンがショートしてるな。」

「狸の問題は分かったようでござる。」

「まぁ、あれはなぁ…。」

「簡単すぎたでござるか?」

「まぁ、そう…だな…。」

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「おそらく、三原色だ。」

「あぁ…赤黄青の三つ?」

「アレは純粋な色だったはずだ。」

「あ、なぁるほど。そう言う事ね。」

「???????」プシュゥゥゥ

「つまりは赤黄青の三つ以外の色の物をあの

二人の前に持っていけばいいんだな?」

「まぁ、そうなるはず…だ。」

「コリンー!そう言う事だから手伝え!」

「あ、あいあいさー!」

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「あぁ…流石クライヴ。すぐに分かった感じ

っぽいな…。ただ…。」

「隠し部屋でござるか?」

「そう。そこのも持ってこないといけないん

だけど、あいつら気づくかな…?」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「はぁ、こんなもん?」

「あー、実はさ。気になった場所があるん

だけど…壁が薄い所があったんだよね。」

「ぶち抜くか?てかぶち抜こう。」

「あー、えーとね、ここだよ。」コンコン

「ブチ抜くぞ!オラァッ!」ドガァンッ

ガラガラガラガラ

「こりゃ…隠し部屋か…。」

「ここにもあるみたいだな。」

「コリンー手伝えー!」

「あいよー。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「コリン殿が気づいてたでござるな。」

「何かを見つけるのは得意だよな。」

「そうでござるね…。」

「来たぞ、フラン。」

「了解でござる!」

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「持って来たぞ。」ドサァッ

「ふぃー、疲れたぁ…。」

「…だな。これでいいか?」

「ふむ、んー、…フランそっちは?」

「大丈夫でござる!」

「OK。こっちも大丈夫だ。」

「「合格!!」」

「「「………ハァ。」」」

ガチャ

「開いたね…。」

「マジ疲れたー!」

「ふむ、では行くとしよう。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「はい、OK!」

「はぁ〜、良かったでござる。」

「だな。いやぁ、俺らも疲れたぜ。」

「どっちも演技上手かったから、次の人達の

ハードルが凄く高くなってんだよね…。」

「で?誰を指名するか、だよな?」

「決まってるでござる!」

「言ってみ?」

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「まぁ、そうなるわな。OK、了解した。」

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「つー事で、次、よろしく。」

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

と言う事で、一気に投稿しました。

次回からは2章です。

では。次回に続く!



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2-1.メンバー

(1)

「うぅ…いったぁ…あれ?」

「よう、マリ。起きたか。」

「えっと…ソウマ、さん?」

「そうだ。さて、誰がこんな事を…」

ピンポンパンポーン…

「ん?なんだ?」

「放送…?」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

その頃…(2)

「ん…?えーと、ここは一体…?」

「あ、お、お…きた…?」

「あら?貴女は…確か、」

「リーゼ…ロッテ…です…。」

「クマロンだよ!よろしくー!」

「私はカティアよ。…さて、どうs」

ピンポンパンポーン…

「いや、最後まで言わせなさいよ。」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

[あーあー、やっほー!両名無事かな?

いや、まぁ大丈夫なのは分かってるけど。]

 

[カメラで見てるから大丈夫だと思うが、

まぁ、その一応、な?]

 

(1)「お前ら、何のつもりだ?」

 

[いやぁ…私達は頼まれただけだから…。]

 

[まぁ、こっちも色々あるんだよ。]

 

(1)「つーか待て、聞いた事ある声だな…。」

 

[あ、気づいた?一回会った事もあるだろ?]

 

(1)「あぁ。間違いない。お前は…」

 

[はぁーい待ったァ!ストップゥ!]

 

[分かってても言っちゃいけないぞー?]

 

[何でって、今回は視聴者がいるからね!]

 

[ネタバレは厳禁ってやつだぞ。]

 

(2)「つまりは疾風の仕業ってことで私達は

理解すればいいのね?」

 

[そうそう、あの疾風の仕業だよ!]

 

[全力で謎を解明するといいぞ。]

 

[それじゃあ、皆頑張って脱出すると…

ってあぁ!説明忘れてた!]

 

[あぁ、いかんいかん。そうだった。]

 

[館は謎を解いて進んで行けよ。]

 

[謎を全部解いたら鍵が何処かに現れるよう

になってるから、頑張って探してね!]

 

[あ、鍵ってのは出口の鍵な。]

 

[[そんじゃ、頑張れよ!]]プツン…

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(1)

「さて、どうする?マリ。動かないと

一生出れないことが分かったが。」

「まぁ、動くしか無さそうだよね。」

「よし、じゃあ頑張ってみせるとするか。

行くぞ、マリ。さっさとこんなところ

からはオサラバしないとな。」

「…うん!頑張って脱出しようね!」

 

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(2)

「さて、ここを出たら疾風の奴はシメると

して、さぁ、行くわよリーゼロッテ。」

「う、うん…行こ、う、カティア…。」

「なんか、こうちょっと調子狂うわね…。

まぁ、いいわ。ささっとこんなところ

から脱出してしまわないと…。」

「よろ、しくね…カティア…。」

「…えぇ、よろしく、リーゼロッテ。」



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2-2(1).骨の道

マリ視点

 

「さて、取り敢えず動くか。」

「うん…、あれ?」

「どうした?…っとこれは…」

「何だろ…白い…石?」

「これは、恐らく…ッ!?」ガラガラガラッ

「!?なに…ヒッ………」

(あ、アレは…骨!?じゃあ周りのって…う。)

[あれあれー?それにビビるのー?]

[冒険者の名が廃ってるんだけど…]

「ーーーーー自己規制ーーーーー」

「マリは、こういうのは見た事ないから耐性

がねぇんだよ!…というかお前は知ってた

な!丁度お前ら来た時だったよな!?」

[あー、そういやそうか。忘れてたわ。]

[それは忘れてちゃダメでしょ!?]

「うぅ…、これ、全部骨…なんですね…」

(うっ…趣味悪過ぎるよぉ…。)

「つーかよ、これ前にあいつが無双してた館

じゃねぇのかよ?どうやって貸し切った?

迅が直接ここに来て頼まない限りは開かな

かった気がするんだが…」

[あー、うん。迅が直接ここに来てくれた

らしくてね…なんか貸し切れた。]

[あいつなんでこんなに顔が広いんだろーな?

謎が一つ増えた感じがするわー。]

「「あぁ…それは、確かに。」」

[ほらほら!一定時間毎に骨の量は増えてく

からさっさと謎解いたら?]

[あー、そうだな。さっさとしないとお前ら、

骨に埋まっちまうぞ?]

「「………は(え)?」」

「...急いで出るぞ!」

「で、でも出口なんて…!」

「…!アレじゃないか!?」

「扉…!開いてお願い…!」ガチャ

「「………え?」」ふわっ

(あ、穴…?嘘、落ち…)

「うわぁぁぁぁぁ!」

「キャァァァァァッッ!!」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

ソウマ視点

「ぅ、うぅん…?」

「………ハッ!?」

「…んーと、ここは…」

「地下空間っぽいな。」

「そうみたいだね…痛っ」

「大丈夫か?」

「うぅん、足挫いたみたい…」

(クソ…ッ、出口はパッと見て無さそうだ…。

どうやって出る…!考えろ俺!)

[やっほー?聞こえてるー]

「何の用だ!!」

[おおー、怖い怖い。ええと良い話と悪い話

があるんだけど、どっち先がいい?]

「…悪い方から聞こうか。」

「良い話を後にした方が良いよね…。」

[あー、うん。えと、そこはね?一人が

残らないと出られないようになってるんだ

けど…っていうのが悪い話ね。]

「え!?」「なっ!?」

[で、良い話。一人が残るじゃなくて、

二手に別れて探索出来るように手配

してあげるよ。ただし!条件付き!]

「…その条件ってのは?」

[疾風ー、魔法展開して。]

[あーあー、ソウマだけ聞こえてる?]

「マリ、今の放送聞こえたか?」

「え?何も聞こえてないけど?」

「俺だけしか条件は聞けないらしい。」

「…そうなの?うん、わかった。」

「話しても良いぞ。」

[おK!条件はソウマだけ死んだ事にする

ドッキリをマリちゃんにする事!]

「なっ!?マジでそれをやるのか!?」

[そうだよー。ま、頑張ってねー]ブツッ

「…。マジかよ………。」

「大丈夫?条件は何だったの?」

「マリには言うなとの事だ。」

「あぁ…そういう感じかぁ…。」

「俺は左から行く。マリは右からな。」

「うん、分かった!じゃ、また後でね!」

「あぁ、絶対に向こうで落ち合おう。」

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(あ、フラグ立てて逝ったねぇ…。まぁ、

普通ならそんなに難しい事もないんだけど

今回はマリちゃんを追い詰めて行こうって

決めてたからね…。かなり後の方で合流

してもらうとするよ…。)

(さすが、コリン。そこに痺れる憧r)

(言わせないからね?)




ソウマはこの後どうなってしまうのか、
そしてマリちゃんの精神はいかに!
次回、カティア視点!


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2-3(2).謎の剣と剣の間

カティア視点

 

(取り敢えず、落ち着いて動くか…。)

「さて、と。それじゃ、行きましょう?」

「う…うん…。」カタカタ

「…寒いなら私の上着を着てなさいな。」

ファサ

「え…いい、の…?」

「構わないわ。ただし、出るまではね。」

「うん…あり、が…とう…!」

「あぁ、ちょっと薬品臭いかもしれないけど

…まぁ、その感じなら大丈夫そうね。」

[おっすおっすー、何?カティアって意外と…]

「優しいって言いたいのかしら?」

[うぉ、スゲェ殺気だな…。]

[まぁまぁ、落ち着いてよー。]

「殺気を感じるという事は、近くにいる、と

考えて良いのかしら…?」

[[あっ…(察し)]]

「じゃあ壁をぶちn」

[ストォォォップ!駄目!崩れるから駄目!]

[ほら、落ち着こう?落ち着いて、ね?]

「…確かに、壊れそうね、この建物。

次会った時は覚悟してるといいわ~。」

((ヤバイ、次会ったら殺られる…!))

[と、取り敢えず、謎を解きつつ合流すると、

いいと思うよ~(震え声)]

[そ、そうだな!ほら、早く行けよ!]

「分かったわ…ハァ…。」

「大、丈夫…?頭…痛、い?」

「大丈夫ですわ…。」

「とこ、ろで…アレ…。」

「ん?…ボロボロの剣ね。」

「持っ、て…行く…?」

「一応、ね…持って行きましょうか。」

謎の剣を手に入れた

「さて、と。行くか。」ボソッ

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

(ヤバい、絶ッッッ対ヤバい)

(命の危険って意味でヤバいってば!)

(いやぁ、大丈夫だよ。全責任は俺が負う

から問題ないよ。ほら、そんなビビらず、

もっと気楽にしてよ。)

(疾風はなんで殺気にこんな鈍いの?)

(鈍いんじゃなくて慣れたんだよ。)

(うっそだろお前ぇ!?慣れたぁ!?)

(だからモーマンタイよ!)

((いやいやいやいや!))

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「なんか今嫌な噂のされ方した気がする…

まぁ、いいわ。リーゼロッテ、大丈夫?

休憩が必要かしら?」

「ん…大、丈夫…。」

「そう、分かったわ。…あら。」

「行き、止まり…に、扉…?」

「まぁ、謎を解け、なんて言っているの

だからここにその謎があるんだと思う

けれど…中は…ふむ、沢山の剣が床に

刺さっているわね。」

[はいはーい!お二人さん元気ー?そこは

他の通路とかと違って暖かいから!]

[じっくりと謎を解くといいぞー。まぁ、

カティアの事だからゆっくりなんて

しないと思うんだけどね。]

「よく分かってるじゃない。で?ここで

は何をすればいいのかしら?」

[さっき、剣、拾ったっしょ?]

[それと一点、一線全て同じものを探す。

ただそれだけのことだよー。]

「この大量の剣の中から?」

[そ。まぁ、頑張ってねー。]ブツッ

「はぁ…、厄介ね。まぁ、じっくりと

やることになりそうね。結果的に。」

「大、丈夫…てつ、だうよ…?」

「ありがとう、リーゼロッテ。じゃあ

手伝ってくれるかしら?」

「うん…!」パァァァァ

(あぁ…なんか心が洗われるような…

なんていうか戻ってこれなくなりそう…

そんな言葉が………ハッ!?)

「…うん。じっくりとやりましょ。」

「はじ、めよう…。」




と、言うことでカティア達は剣の間
にて拾った剣と同じものを探すこと
になりました。これ、なかなかに
厄介なものでミリ単位でプラマイ0
の物を探し出すものになってます。
つまり、同じ模様でもミリ単位で
長かったり短かったりしてます。
次回はマリ視点です。
ここで溜め書きは終了。
また日にちが開きます。
まぁ、ゆったり待ってて下さい。
それでは、次回に続きます。


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