ULTRAMAN~the other universal story~ (アンギラスの息子)
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設定&番外編
ウルトラマングレートキャラ設定(一部ネタバレあり)


これはキャラ設定のみかつネタバレを含んでおります。いきなりこっちを出してしまいましたが、不快に思う方はブラウザバックをお願いします。


「私の名前はグレート。過去の名前はもう捨てたの。」

 

ウルトラマングレート

 

本名:アリア

性別:女性

一人称:私

 

M78星雲とは違う惑星生まれの戦士。年齢はセブンと同い年。グレートとは彼女の父親の名前であり、ウルトラマンは父親がとある惑星へ怪獣の討伐のために遠征を行った際に惑星の原住民から付けられた名前である。

父親のスパークアーマーを譲り受けている。実は胸が大きい。

 

・アリアの母星について

彼女たち一族はM78星雲のウルトラ戦士とは違い、遠く離れた恒星のエネルギーを特殊な装置によって圧縮し、浴びることでウルトラ戦士となる。ウルトラ戦士となることは一種のステータスであるのだ。また、「スペシウム」とは違うエネルギー、「バーニングプラズマ」を使用している。これはスペシウムよりも効率が良く、惑星の環境によっては自然回復もする特殊なエネルギーである。ただし、照射には向いておらず、基本光弾の形で発射する。

スパークアーマーもM78星雲のものとデザインが違い、銀色ではなく白色が使用されている。また、防御力に優れており、相手の光線技を素手ではじくことが可能である。

 

・アリアについて

ウルトラ戦士の父と主婦の母の間に生まれた。一人っ子であり、両親から愛されながら育つ。天真爛漫かつ慈愛あふれる性格で近所の人からも愛されていた。父親の武勇伝を聞くのが楽しみでその際に聞いたウルトラマンの名を自分も名乗れる程に強くなり、父と共に戦いたいという思いからウルトラ戦士を目指すようになる。母星がゴーデスによって滅ぼされてからはかつての性格は消え失せ、ゴーデスを滅ぼす一心で戦いに身を投じる。

とある惑星でのタロウやエースとの共闘を経て優しさを取り戻す。M78星雲への帰属後は面倒見の良さを発揮し、ゼロから「グレート先輩」と呼ばれるほど慕われている。

 

・アリアの戦闘スタイル

父親譲りのパワフルなスタイルであり、パンチを主体に相手を追い込んでいく。正面からの殴り合いとなればセブンとも渡り合えるほどではあるが、打たれ弱いため、敵の攻撃一発で劣勢に追い込まれることも多々ある。また、バーニングプラズマを利用した多彩な光線技を持っており、光線のみで相手を追い込むことも可能である。最初は光線技に名前はなかったが、M78星雲へ帰属した際にウルトラ姉弟によって技名が付けられた。精神面では未熟なところが目立ち、精神攻撃をまともに受けてしまい、戦意を喪失してしまうところが見られる。

 

・光線技

 

バーニングプラズマ:アリアの最大火力の攻撃。両腕を同時に前に突き出して放つ。ゴーデスに対し有効打にならなくなり始めたため、地球での戦闘では使わなかった。

 

マグナムシュート:手にエネルギーをまとい、相手の光線を受け止め吸収し、増幅して打ち返す技、ゴーデスとの戦いにおいて最も有効打となった。セブン命名

 

グレートスライサー:手からバーニングプラズマを刀のように放出し、エネルギーブレードとして使う。エースブレードやウルトラランスと切りあうことが可能。エース命名

 

アロービーム:弓を射るような打ち方をする光線。貫徹力に優れている。エース命名

 

トライアングルシールド:三角形状のバリアを張る。広範囲技に対して無意味だった。シル命名

 

ディスクビーム:円盤状の光線を手のひらから放つ技。威力は微妙だが牽制にはもってこい。ジャック命名

 

フィンガービーム:人差し指と中指を立てて放つ光線。威力は非常に弱いが、連射が可能である。シル命名

 

ナックルシューター:正拳突きの要領で放つ光線技。最も利用する。タロウ命名

 

 

ゾフィー「私に命名権はないのか!?」 ないです。

 

 

 

 

 

 

 

「争いを止めぬ愚かな下等種共…『我々』が平和へと導いてやろう。」

 

邪悪生命体ゴーデス

 

良心を欠片も持ち合わせていない凶悪な生命体。その正体は細胞一つ一つが知能を持った集合意識生命体。はじめは数個の細胞だったが、アリアの母星のウルトラ戦士となる機械を利用し増殖。第一形態となりアリアの母星を滅ぼした。滅亡による宇宙の平和を掲げており、自分以外の種族を「争いを止めない野蛮で下等な種族」と見下している。

生命力、戦闘力ともに高く、細胞を他の種族に付着させて操ることができる。ただし、強い意思を持っている相手には通用しない。両腕のムチのような触手を使って攻撃するほか、念力で動きを封じることが可能である。

どこで生まれどうしてこのような思想を持ったのかは不明だが、全宇宙の敵であることに間違いない。




…どうだったでしょうか。意見や指摘がございましたらお願いします。

アリア「で、いつ一話はでるの?」

それに関しては…受験生ですし自分。なるべく早く出すつもりです。ていうか挨拶して、アリア。

アリア「あ、はい。 申し遅れました、アリアことウルトラマングレートです。主人公をしています。よろしくお願いします。 …というか設定はもう少しどうにかならなかったの?重すぎて誰からも愛されないわよ、この小説。」

それは…えっと、さ。 自分が設定作ったりストーリー書いてるとめちゃくちゃ重くなったり、人類悪な感じになったりするんですよ。この小説の前に考えていたオリジナルウルトラマンもそれで企画倒れにしましたし。

アリア「どんな設定だったのよそれ…。」

大まかにいうと…核戦争の影響でウルトラマンになれるようになって、宇宙人と戦い終えたのちに人類に裏切られて地球から追い出されるといった感じです。イメージ元はゴジラ・ギエロン星獣・ジャミラです。

アリア「これはひどい…」

でしょう?さて、この辺で一旦お別れとしましょう。御精読ありがとうございました。

アリア「次回またお会いしましょう!」


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今後出すかもしれないキャラ設定

当てにしないでね!

出すなら外伝らへんかなと考えているキャラ設定の総集編です。本編と無関係なので飛ばしてどーぞ。




いいか!飛ばすんだぞ!


「U40最強と言われてる身でね!生憎と負けてあげられないよ!」

 

ジョーニアス

:女性

 

U40最強の戦士。妹のアミアがいる。姉御肌の頼れるお方。ゾフィーより年上で旧友。

 

格闘技術はU40おろかM78星雲にも勝る戦士は数えれるほどというウルトラ戦士。光線技はあまり得意では無く、二種類しか無いが両方とも強力。

 

プラニウム光線:腕をL字に組み、右腕に貯めたエネルギーを投げる、もしくは光線として撃つ。投げると威力が、撃つと弾速が上がる。投げるとメタリウム光線くらい、撃つとワイドショットくらいの威力がでる。

 

アストロビーム:額のアストロスポットから光線を撃つ。セブンのエメリウム光線同様に色々使い分けれる。

 

 

「私も姉さんみたいに戦えるんだから!」

 

アミア

:女性

 

ジョーニアスの妹。天真爛漫。年齢はシルくらい。

 

ジョーニアスの妹で、戦闘能力もかなり高いU40の戦士。恋愛には非常に敏感だが、本人はめちゃくちゃ初心。光線技が得意で基本、治癒や回復のみのサポートタイプだが、本人は前衛に行きたい。

 

アミアッシャー:アミア唯一の破壊光線。威力は姉に比べればおちるが、そこそこの威力。

 

 

 

 

 

「私はあまり戦うのは好きではないのですが…」

 

パワード

:男性

 

心優しく、礼儀正しい青年。怒らせると怖い。シルの後輩、ジャックの同期にあたる。

 

シルに憧れているM78星雲のウルトラ戦士。怪獣を気遣ったりするなど戦闘に関しては優しすぎる一面がある。だが怒らせるととてつもなく恐ろしい。 スペシウムをシル同様スーツにぶち込むなどの改造を施しているが、それだけでは無くカラータイマーにも改造を施し、スペシウムを圧縮して使用できるようにしている。

 

メガ・スペシウム光線:スペシウムを高圧縮して放射する光線。直撃した瞬間での温度は一億℃に達する。ガボラすら瞬く間に蒸発する。

 

パワードスラッシュ:八つ裂き光輪だがやや小さめ。

 

エナジーナックル:波動拳。ナックルシューターよろしく連射がきく。

 

パワードボム:手のひらからエネルギー光球を発射する。

 

 

 

 

 

 

 

「僕だって半人前だけど…ウルトラ戦士ですから!」

 

ゼアス

:男性

 

男の娘。潔癖症だけど正義感は強い。年齢はメビウスくらい。ドジっこ。

 

シルに憧れているZ95星雲のウルトラ戦士。潔癖症のせいでまともに戦えない。光線技も中途半端で照準がつかない。ただし、格闘技術については呑み込みが早く、かなり強い。本人曰く、シルの遠い親戚らしいが本当かは不明。

 

スペシュッシュラ光線:スペシウム光線とは逆方向に構えて撃つ光線。逆なのは鏡を見て練習したから。照準がつかないという最大の欠陥付き。

 

 

「逃げちゃダメですって!ゼアス~!」

 

ミラクロン

:女性

 

Theできる女性 面倒見が良い。 ゼアスの姉のような立ち位置。

 

もともとゼアスのカプセル怪獣ではないが、ゼアスの父親から「ゼアスの面倒を見てやってくれ」と言われてゼアスと一緒に光の国にきた。潔癖症のゼアスに直接稽古つけたり、身の回りの世話をするするなど結構何でもできる。苦手な事は掃除。パワー自慢で光線も放つ事ができる非常に頼もしい味方。(ただしウルトラマンシャドーは無理)

 

 

 

 

「さて、僕は任務を全うさせてもらうよ!」

リブット

:男性

 

優男。任務を忠実にこなす。いつも笑顔だから何を考えてるか表情から判断するのは困難。

 

恐らく宇宙警備隊で一番の不思議さん。年齢すら誰も知らない。子供が好きで、訓練生達からなつかれている。演武のような独特の我流拳法で戦う。左腕についてるクリスタルは後付けのシールドの発生装置。

 

ギャラクシアム・ブラスター:演武のような動きの後に腕をL字に組んで発射する光線。

 

リブットカッター:八つ裂き光輪と同形状の光線技。連射がきき、すべて遠隔操作できる。

 

 

 

 

 

「つまるところあいつも俺が倒して良いんだろ?」

スコット

:男性

 

逆三角形のマッチョマン。セブンと同じレッド族。筋トレは趣味。

 

チームUことUSAトリオの一人。正義感は強いがかなり短気。煽られればすぐキレる。根は悪いやつでは無く、憎めないキャラ。

 

 

「チームで動いている事を忘れるな!」

 

チャック

:男性

 

一人称は俺。やっぱりレッド族。スコットと同じく筋肉モリモリだが頭脳派。

 

チームUの参謀役。三人の中では最年長のベテラン戦士。いつでも冷静で落ち着いて行動するが、キレたら一番怖い。顔はいつでも強面だが結構優しい。

 

 

「私に任せてよね!」

ベス

:女性

 

チームUの紅一点。どうあがいてもレッド族。グレートと時折女子トークをしてる所が見られる。

 

スコットのブレーキ役。胸が大きい。負けん気が強いが、優しい性格でお節介焼き。パワードはべリアルの盾にされて以来少しニガテなもよう。それでも気にはなってるようだ。

 

グラニウム光線:三人の使う必殺光線。三人が力を合わせる事で様々な用途に使える。

 

 

 

 

 

 

 

 

「私は父の使命を受けてここにいる!」

 

鏡 京子(ミラーマン)

:女性

 

正義。圧倒的正義。新聞記者をしている。

 

二次元人の父と日本人の母の間に生まれた子供。ミラーマンとは父親の名前。両親をインベーダーによって亡くして以来、正義のためにミラーマンの名前を受け継いで戦っている。しかしミラーマンになった当初は力を恐れていた。ウルトラマンと違って空を飛ぶことはできない。

 

シルバークロス:ミラーマン最大火力の光線技。エネルギーを大量に使うのが玉に瑕。ただしこれでたいていの怪獣は死ぬ。

 

 

 

「ジャンファイト!」

 

立花ナオ

:男性

 

一人称は俺。復讐に燃える男…だったが、正義のために戦う事を決意して以来は非常に心強い戦士に成長した。

 

兄をグロース星人に殺された過去がある。復讐心を乗り越えて今では正義のために戦っている。エメラルド星人からジャンボーグAとジャンボーグ9を貰っている。エメラルド星人とウルトラマン達は面識があるようだが…

 

ジャンボーグA:セスナ機から変形する宇宙サイボーグ。ナオの体の動きに合わせて動く。

 

ジャンボーグ9:ホンダZが変形する巨大ロボット。ハンドル操作でジャンボーグAと違い、飛べない。




出すかわからないキャラ設定でした。特にミラーマンだすかなぁ…特撮内だと好きなんだけど…タグ増やさないといけないかな?

輸入なんていくらでもしていい代物ですし、使って良いんですよ…。 誰が使うのさ。


ミラーマンこと鏡 京子は最終回後の二次元世界の復興が終わって地球にいる設定です。シルバークロスって劇中だと武器だけど光線でいいよね…?






最後に…円谷ファンおよび円谷プロの皆さん、すいません!


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番外編「光と鋼鉄」

こっちが先にできちゃった…今回はウルトラマンとジャンボーグAの慣れ始めのお話、って感じです。時系列はタロウ以降レオ前です。

では、どうぞ!


怪獣頻出期も過ぎ、タロウが地球から去り、宇宙が少し平和になった頃。 我らがヒーロー、ウルトラマンことシルは姉であり、隊長であるゾフィーのもとへ来ていた。

 

シル「それで…どんな任務なの?」

 

ゾフィー「ああ…それはな」

 

ゾフィーによると、とある惑星で怪獣が出ているとエメラルド星から連絡がきているという。評議会は同盟国の要請を見過ごすわけにはいかないということでウルトラ戦士の派遣が決まったそうだ。

 

シル「それで、私の出番ってわけね。」

 

ゾフィー「ああ。 だが、エメラルド星からも戦力は出すそうだ。」

 

そこにジャックも入ってくる。

 

ジャック「あ、シル姉さん。」

 

そこにジャックが何やら資料を持って入ってくる。その資料をシルに渡す。

 

シル「なにこれ?」

 

ジャック「エメラルド星側の協力者の方の情報です。お母さんがシル姉さんに渡すようにと。」

 

シルは渡された資料を一通り読む。やがて、あることに気づいた。

 

シル「彼は、地球人なの?」

 

ゾフィー「ああ。エメラルド星の協力者で、歴戦の勇者だと彼らは言っていた。」

 

シル「鋼鉄の勇者…ジャンボーグA、立花 ナオね…」

 

 

 

 

 

 

シルは件の惑星、アズゴアに降り立った。惑星の環境は火星に近く、砂漠が広がっている。

 

「例の怪獣って何なのかしら…」

 

怪獣の写真はピンボケした写真しか無かった。わかっているのは体からミサイルやバルカンがでる、全身武器庫のような敵というくらいだ。

 

「ま、超獣よね…」

 

エースが戦ったヤプールの作り出した怪獣兵器、超獣。最も心当たりのあるものはそれくらいしかない。それ以外はキングジョーのようなロボットになるが、確実に違う形をしていた。

その時、シルに向かってミサイルが数発飛んできた。シルはスラッシュ光線で全て撃ち落とした。砂煙がおさまったそこに立っていたのは――

 

シル「――バキシム!?」

 

バキシム――のようだ。ただし、両手に二丁づつ計四丁のバルカン砲が付き、背中と腰には大量のミサイルが付いていた。バキシム改としておこう。

 

シル「まさか…ヤプール!?」

 

ただし、考えている時間は無い。バキシム改に向かい、連続でチョップを加える。だが、防御力が上がっているようで、全く効いていない。蹴ると同時にその反動で後ろに飛び、八つ裂き光輪を投げる。バキシム改は右手のバルカンで撃ち落とし、そのままシルに向かって乱射する。リバウンド光線で防ぐが、瞬く間にひびが入り、砕けてしまう。

 

シル「うあああっ…このっ!」

 

なんとか飛び上がり、キャッチリングでバキシム改を止めようとする。だが、背中と腰のミサイルが発射され、シルは迎撃されてしまい、胴体から出た鎖で捕まえられてしまう。そこに何者かの笑い声が聞こえてきた。

 

シル「誰!?」

 

グロース星人「我々はグロース星人!! どうだウルトラマン!我々改造のバキシムは!」

 

シル「グロース…星人…!?」

 

グロース星人――エメラルド星がかつて攻撃を受け、全宇宙の支配を企み、「殺せ、奪え、焼き尽くせ!」が信条という宇宙人として有名だ。

 

シル「バキシムで何をするつもり!?」

 

グロース星人「そいつはまだテスト段階の物だ。ウルトラマン、貴様を捕虜にして徹底的に研究した後にそのデータをバキシムにインプットし、最強の怪獣を作り上げるのだ!」

 

シル「そして、そのバキシムで宇宙を支配する、と… そんな事させない!」

 

グロース星人「その状態で良く言う…」

 

シルのカラータイマーは既になり始めていた。鎖を引きちぎろうにもエネルギーが足りない。もはやこれまでと思った時、空から剣が飛んできて鎖を切り裂いた。

アズゴアの大地に鋼鉄の勇者が降り立った。これがウルトラマンとジャンボーグAの邂逅だった。

 

ナオ「すまない、はるばる地球から急いで飛んできたんだが、遅くなってしまったな。」

 

そう言うと額から光線を出し、カラータイマーにエネルギーを分け与える。

 

グロース星人「くそっ!バキシム!ジャンボーグAごとウルトラマンを吹き飛ばせ!粉々にしろ!」

 

バキシム改にグロース星人が命令する。バキシム改が二人にミサイルとバルカンを全力斉射するが、シルとジャンボーグAは左右に分かれてこれを避けた。二人はスラッシュ光線とハンティングフラッシャーでバキシム改を攻撃する。両手を左右に広げて両方を攻撃する。

 

シル「今だ!」

 

ナオ「ようし、ジャンポケット!」

 

二人は八つ裂き光輪とジャンナイフでバキシム改の両手を切り飛ばす。さらに追い討ちで頭部を同時に蹴る。そして、

 

シル「スペシウム光線!」

 

ナオ「ビームエメラルド!」

 

必殺光線を同時に撃ち、バキシム改を完全に破壊した。グロース星人の円盤が逃げようと飛び上がる。シルとジャンボーグAはスラッシュ光線とハンティングフラッシャーでグロース星人の円盤を破壊した。

 

 

 

 

 

 

ナオ「地球とM87星雲じゃあ距離がありすぎるが、困った時はいつでも呼んでくれ。飛んで駆けつけるよ。」

 

シル「こちらこそ、大事件が起きたら呼んでよね。今回の恩をきちんと返さなきゃ。」

 

そう言って二人は握手をする。エメラルド星と光の国の戦士の間に確かな友情が結ばれた瞬間だった。




いかかでしたか? ジャンボーグAは個人的に好きなキャラなので活躍させたかったので、このような感じになってしまいましたが…

この調子で番外編も書いていく予定です。
では、次回またお会いしましょう!


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番外編「歪ながらも美しい花のよう」

番外編第二弾…うん。

なんだよ、「どうしたお前」みたいな目でこっち見て…忘れちまったのか。俺だよ!ハンバーg…アンギラスの息子だよ!


ラブコメって難しいね…これもすべて一方通行しか経験してない自分が悪い。 初恋した幼馴染相手に中学入る前に声すらかけれずに終わったよ!こんちくせう!

時系列はパワード後ゼアス前です

では、どうぞ…


タロウ「でええええええやああああああ!」

 

グレート「ふっ!」

 

タロウとグレートの二人は模擬戦をしていた。ウルトラ姉弟と異星のウルトラ戦士の戦いということでギャラリーも多数来ていた。審査は隊長自らが打って出た。

 

タロウ「はあああ!」

 

グレート「…そこっ!」

 

タロウの連続パンチを避けきり、グレートが正拳を繰り出す。それを避けてタロウが回し蹴りを振るう。それを掴み、投げ飛ばす。受け身をとって再びグレートに向かっていく。

一見するとタロウが一方的に攻撃しているように見える。だが、戦い方に差がある故にそのように見えてるだけで実際は互角の勝負だ。タロウは怒涛の攻撃で相手を追い詰めるが、グレートは相手の隙を見つけて重い一撃を連続で入れる八極拳のような戦い方を好む。そのため、素人目にはグレートが一方的に責められているようにしか見えないのだ。

 

タロウがスワローキックでグレートを上空から襲う。だが――

 

グレート「甘い!」

 

タロウ「がっ…はっ!」

 

グレートはキックを左手で受け流し、靠撃をしてタロウを怯ませる。そのまま右手で肘撃、正拳突き、掌底、ソバットと連続で繰り出していく。その連撃にタロウは倒れた。

 

ゾフィー「そこまで! 勝者はグレートだ!」

 

決着がついた。ギャラリーの歓声が響き渡る。

 

グレート「ごめんなさい、タロウちゃん。 大丈夫?」

 

タロウ「いたたた… 大丈夫、これくらいならすぐに治るよ。」

 

そう言って二人は握手を交わした。

 

 

 

タロウとグレートが並んで本部の通路を歩いている。タロウも仕事が全部済んでいるため、こうして一緒にいられるのだ。

 

タロウ「…でさ、訓練生の一人がさーセブン兄に頭を撫でられたーって自慢しててさ。」

 

グレート「フフッ… 訓練生の子たちからすれば憧れだからね、セブンは。」

 

セブンの事で盛り上がっている。グレートがタロウをじっと見る。 年齢は自分より下にも関わらずほぼ同じ大きさの胸。天真爛漫を絵に描いたような笑顔。どこからそんなパワーが出るのかわからない華奢な体付き…

 

グレート(って何を考えて…!?)

 

思わず顔が熱くなり、心臓の脈動が速くなる。自分でも赤くなっているのがわかる。その時、前方から80が走ってきた。

 

80「タロウ姉さん! 報告書くらいちゃんと書けって大隊長がー!!」

 

タロウ「ええ!? あれでも精いっぱいなのにー!? ごめん、グレートさん!さようならー!」

 

グレート「え、ああ…うん。またね。」

 

風のように走り去るタロウの後ろ姿を呆然と見送った。

 

 

 

 

 

 

 

グレートは通路のガラス張りになっている場所で一人もたれかかって外を見ていた。そこにカプセルからUF-0が出てきて、グレートに話しかける。

 

UF-0「お姉ちゃん…大丈夫?」

 

グレート「UF-0…大丈夫。 私は大丈夫よ。」

 

そう言ってUF-0を抱きしめる。その温もりに心が救われるように感じた。

 

彼女がタロウを強く意識し始めたのはリュグローの件以来だ。 ジャクリーンに恋を指摘されてから、タロウを友人ではなく恋人として見ていた。意識しないようにと考えても勝手に浮かび上がり、グレートの心を締め付ける。この恋が到底受け入れられるものではないと知っている故になおさら辛くなる。

 

グレート(こんなに恋が辛いものだなんて…いっそやめてしまいたい…)

 

そう考える自分が嫌になり、思わずUF-0を抱きしめる手に力が入ってしまう。

 

UF-0「んうぅ…痛い…」

 

グレート「ごめん! 大丈夫!?」

 

UF-0「大丈夫ー」

 

そう言ってにへへと笑った。そんな二人にある人物が近づいてきた。

 

グレート「あなたは…ウルトラの母!」

 

ウルトラの母「どうしたの?こんなところで黄昏て。 悩みでしたら、私が聞きますよ。」

 

グレート「いえ…別に悩みではなく…」

 

まさかこの事をウルトラの母にいうわけにはいかない。「あなたの娘さんが好きになりました」などと言えるだろうか。そう考えていた時、ウルトラの母がグレートを抱きしめた。

 

ウルトラの母「懐かしい顔をしてる…恋、ね。」

 

グレート「!…はい。ですけど、その…」

 

ウルトラの母「禁断の恋、とか?」

 

グレートは思わず肩を震わせる。ウルトラの母はいたずらが成功した子供のように笑う。

 

ウルトラの母「当たりみたいね。誰が好きなの?」

 

グレート「…タロウ…です。 タロウちゃんの事が、好きなんです!」

 

言ってしまった。ついに言ってしまった。怖くなり、ギュッと目をつむる。だが、返ってきたのは笑い声だった。

 

グレート「…え?」

 

ウルトラの母「フフフ…そう。あの子は好かれやすいと思っていたけれど、こんなにはやく恋人ができてしまうなんてね。」

 

グレート「あれ?えーっと…その…」

 

ウルトラの母「誰かを愛することは大事なことよ。同性同士だとしても、よ。自分の思いに正直になって、誇りを持ちなさい。 それに…家族が増えるのはこちらとしても大歓迎だもの♡」

 

グレート「…ありがとうございます。 決心がつきました。UF-0、先に戻ってて。」

 

そう言ってグレートは走り出す。タロウを探すために。

 

ウルトラの母「頑張ってね…我が子…」

 

 

 

 

 

 

タロウは大隊長…もとい父親から絞られてボロボロだった。

 

タロウ「あんなに怒らなくてもぉ…」

 

そう言いながら通路を歩いていると前にグレートが現れた。何やら切羽詰まったような顔をして誰かを探しているようだ。

 

タロウ「グレートさん? どうしたの?」

 

タロウが声をかけると、グレートは安心したような顔をしてこっちに向かってくる。そしてそのままタロウを壁に押し倒し、所謂「壁ドン」の姿勢に持っていった。

 

タロウ「ふぇえ?エ? ちょっ、グレート、さん?」

 

グレート「タロウちゃん…いや、タロウ。 あなたのことが、好きになってしまいました。」

 

タロウ「えええ!?」

 

グレートの発言に思わず情けない声がでる。同性同士、まさかの方向からの奇襲だ。

 

タロウ「でも、ボクはセブン兄の事が好きなんだよ?」

 

グレート「知ってる。 だけど、その上でこんなことを言ってるの。 叶わないとしても、言わないよりははるかにマシなの。 ずっと前から…イズーで会って以来、ずっとこの思いを燻ぶらせてきたわ。ずっと…ずっと苦しかった。」

 

タロウ「グレートさん…」

 

しばらく無言で見つめ合う。何分、いや、何時間か経ったのかもしれない。もう長い間見つめ合っている。

 

タロウ「…グレートさん。 その…」

 

グレート「なに?タロウ。」

 

タロウ「なんて返事すればわからないけど…えっと…よろしく、お願いします。」

 

グレート「!…ありがとう、タロウ。よろしく、これからも。」

 

そう言って二人は抱きしめあった。

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにその日はタロウはグレートの部屋で寝たそうな。




うん…駄文かな…いつも以上に。頑張ったんだ。けどね…


なーんの成果も!得られまへんでした!!


このざまだよ!ごめんなさい!何でもしますから!グレートが!


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番外編「アイドル!」

番外編第三弾!難産だった…

ジョーニアス「なあ。いくつか質問していいか?」

なんだい?

ジョーニアス「この小説書き始めたのいつ頃だ?」

一週間以上前かな?

ジョーニアス「ピクシブでオリトラマン書き始めたのいつ頃だ?」

…一週間くらい前かな。

ジョーニアス「最後に一つ…この一週間ど っ ち 書 い て た ?」

というわけでオリトラマン、ウルトラマンソリッドがピクシブにて連載開始!よんでn(プラニウム光線を食らった)

残機99→98


ミクラス「なあなあ、アイドルっていうのやろー!」

 

それは突然やってきた。カプセル怪獣達は時折こうして集まって話し合う。その中でもセブンのカプセル怪獣の一人、ミクラスの発言から全てが始まった。

 

UF-0「そもそもアイドル?ってなに?」

 

UF-0が首をかしげる。宇宙を一人旅してきた彼女からすれば聞き覚えの無い単語だ。そもそも人間になること自体、ノルバーグを吸収した事で得た能力だ。そういうものに疎いのは当然だろう。

 

セブンガー「アイドルとは偶像、崇拝の対象などの意味を持った単語で…」

 

ロン「いや、そっちじゃ無いと思うぞ。」

 

彼女の疑問にややズレた返答をするセブンの怪獣ボール、セブンガーとレオの侍女であるロン。さらにミクラスと同じカプセル怪獣であるアギラとウィンダム、ゼアスのカプセル怪獣であるミラクロンも反応する。

 

ウィンダム「アイドルというのは歌手、日本ではエンターテイナーのことです。」

 

アギラ「そもそもなんでアイドルをやろうと?」

 

ミラクロン「というか誰が歌を作って誰が衣装作って…」

 

ミクラス「えっと…気合と根性で!」

 

ロン「…ハァ…」

 

ミクラスの精神論発言に常識人のロンは呆れ、ため息をつく。彼女の胃も穴が開きそうだ。

 

UF-0「服だったらわたし作れるよ?」

 

全員「えっ」

 

UF-0まさかの特技。彼女曰く、グレートの私服に穴が開いてるのを見つけて裁縫をはじめて以来、上達していき、今では服を作れる程になったとか。

 

ミクラス「じゃあ後は歌だな!」

 

ミラクロン「やることは確定なのね…」

 

アギラ「ごめんね…」

 

ミラクロン「いやいや、アギラのせいじゃないでしょう。」

 

ロン「やるんだったらさっさと始めようぜ!」

 

カプセル怪獣達七人によるアイドル活動がここに始まった!

 

 

 

 

 

衣装作りはUF-0を中心にセブンガーとミラクロンが作り始めた。問題は歌の方だった。具体的には…

 

ミクラス「これにしよー!」(もも○ロの曲)

 

ウィンダム「ジャ○ラックに怒られるのでやめてください!」

 

とミクラスが他人の曲を持ってきたり、

 

アギラ「作詞はできた…」

 

ロン「…曲は?」

 

作詞できても作曲できなかったり。ただただ時間が過ぎていった。そして…

 

UF-0「服できたよー!」

 

ミラクロン「セーラー服モチーフ…王道だけど、十分な出来じゃないかな?」

 

セブンガー「力作です。」

 

衣装が完成した。セーラー服を元に少しづつ装飾を追加、一人一人の衣装のリボンと襟の色が違うという王道衣装だ。

 

ロン「作曲完了ー!」

 

ロンとウィンダムの努力によって作曲完了。こうして後は踊りを身につけるだけとなった。 だが、再び問題が発生した。

 

ウィンダム「セブンガー…もっと感情を込めて歌えませんか?」

 

ロン「ミクラス! 周りに合わせて歌えぇ!」

 

歌うことに関して疎い故にバラバラになっているのだ。どうしようかと(きちんと許可はとってある)部屋で考えていた時だった。部屋の扉が開かれ、誰かが入ってきた。その人物とは――

 

グレート「手詰まりって所?」

 

セブン「よっ。頑張ってるか?」

 

ジャック「差し入れ持ってきましたよ。」

 

ゼアス「といってもサンドイッチですけどね。」

 

ウィンダム「ご主人様!ジャックさん!」

 

UF-0「お姉ちゃん!」

 

ミラクロン「ゼアス!?なんでここに…?」

 

セブン、ジャック、グレート、ゼアスの四人だった。彼らは行動し始めた時から気づいていたようだ。そろそろ猫の手も借りたい状況ではと思って来たそうだ。

 

ジャック「歌でしたら私とグレートさんは得意ですから教えれると思います。」

 

セブン「ダンスはよくわからんが…なんとかするさ。」

 

グレート「とりあえずは行動しましょう。出来るって言ったならやり遂げないと。」

 

ゼアス「がんばりましょう!」

 

ゼアスも両手を握って可愛らしくカプセル怪獣達を応援する。実際可愛い。だが男だ。それからは特訓の日々だった。ダンスについては振り付けをゼアスが頑張った。ジャックとグレートが歌の指導をし、セブンは初ライブの場所を探した。そして――

 

セブン「日程、場所共に決まったぞ!」

 

全員「おおっ!」

 

ウィンダム「ということはラストスパートをかけなければ、ですね。」

 

ロン「っし!ここまで練習した成果を見せてやる!」

 

セブンガー「これまでの練習量から成功する可能性は十分にあります。このまま一気に決めましょう。」

 

全員やる気満々だ。

 

 

最後の微調整やリハーサルを繰り返し、ついに本番の時が来た。だが、アギラやUF-0の様子が少しおかしい。

 

ミクラス「アギラ?UF-0?どうしたんだ?」

 

アギラ「ミクラス…少し緊張して…」

 

UF-0「ふ、震えが止まらない…」

 

リハーサルでいくら成功しても大勢の客の前で歌うのはさすがに緊張するものだ。周りがなんとかフォローを入れる。

 

ミラクロン「ほら、お客さんを野菜と思えって言うじゃない?」

 

ウィンダム「できたら苦労しませんよ…深呼吸をして落ち着くのはどうでしょう?」

 

セブンガー「人の胸を揉む方法もあるそうで…」

 

全員「どこで仕入れたその情報。」

 

全くフォローできてない。だが、緊張はほぐれたようだ。

 

アギラ「はぁ…なんだか、いつも通りだね。」

 

UF-0「でも緊張がなくなったよ。」

 

ロン「そうそう、いつも通りでいいんだよ。」

 

ミラクロン「そっちの方が安心するしね。」

 

グレート「もう時間よ。行ける?」

 

全員「もちろん!」

 

そう言ってカプセル怪獣によるアイドルグループ『カプセルガールズ』の初ライブが幕を開ける!

 

 

 

 

 

 

 

ちなみにライブ終了後すぐにファンクラブができたらしい。会員no.1はスコットだとか…




アイドル…できてたよね。(残機21)

ジョーニアス「んで…セブンガー、ロンは三途リバーさんのキャラなんだよな?」

はい。使用許可ありがとうございます!

ジョーニアス「ところでだ。ミンティオスはでなかったな?」

いや…彼(?)こっちの世界にいるかわかんなかったし、入れたら情報過多で死んじゃう…


次回は間が開くと思いますが、本編を書いていく予定です。では次回またお会いしましょう。

ジョーニアス「またな!」


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番外編「揺るぎない意思をもつ戦士」

番外編ー!

pixivで連載しているウルトラマンソリッドとグレートのコラボとなります。本編は待っててね…

では、どうぞ!


グレート「どうしてこんなことに…っ!」

 

アイスラッガーが、ウルトラショットが、Z光線が、パンチレーザーが、八つ裂き光輪が──ウルトラ()()の技がグレートめがけて飛び交う。M78星雲から遠く離れたこの小惑星帯でこのような戦闘が行われている訳を話そう。時は少しさかのぼる…

 

 

 

 

 

グレート「次元震動の調査、ですか。」

 

ゾフィー「すまない、君しか手の空いてる者がいなくてな。」

 

突如小惑星帯で発生した次元震動。放置すれば何が起きるかわからない。それ故に調査をする必要がある。下手をすれば次元震動に巻き込まれ、別の世界に放り出されるか、はたまた次元と次元の狭間で消滅するか——危険なミッションだ。

 

グレート「大丈夫ですよ。きちんと帰ってきますから。」

 

ゾフィー「すまないな。頼んだぞ。」

 

グレート「はい!」

 

そして現場に急行した。現場ではすでに歪が広がり始めていた。

 

グレート「これは…本部に報告しないと。」

 

そしてウルトラサインを出そうとした瞬間、歪から五人の人影が猛スピードで現れた。その五人…一人はスターマーク勲章を付け、一人は頭部にアイスラッガーを装備し、一人はブレスレットを装着して、一人は特徴的なウルトラホールのついたトサカがあった。この五人を我々は知っている。この世界にいるはずの無い存在。

 

——ウルトラ5兄弟

 

ただ、グレートは違和感を感じていた。まるで生気を感じられないのだ。そして彼らは我々が見たとしてもどこか違った。体の部分部分にはプロテクターが付いており、動くたびにギシギシと金属の軋む音がする。

五人はグレートに対し、ファイティングポーズをとって突撃する。セブンの拳を避け、ウルトラマンが掴みかかってくるのを逆に勢いを利用して投げる。エースのドロップキックを避けてゾフィーのパンチを受け止める。ジャックが殴りかかるのをゾフィーを投げることで防ぐ。

 

グレート「何なの…!?どういう事!?」

 

そして冒頭に戻るわけだ。

 

 

 

 

 

ウルトラ兄弟の光線技を弾き、逆にナックルシューターで攻撃を加える。ジャックのウルトラバーリアで全て防がれ、エースがジャックを飛び越えて殴りかかる。

 

グレート「くっ…お前達の目的は何だ!答えろ!」

 

エース?「テェァー!」

 

グレートが受け止め、身動きできないようにするが、エースは何も答えずに振り払う。正面からの殴り合いになるとグレートは不利になった。相手の体が金属でできてるように硬く、ダメージが入っているように感じないのだ。逆に相手の力は強く、防ごうとするも、一発受けるだけで腕が痺れ、受け止めきれない攻撃がグレートを少しづつ消耗させていく。

 

グレート「ううっ…このぉ!」

 

エース?「デェァァァッ…!」

 

首を掴まれていたが、零距離でのディスクビームでひるんだ隙に蹴り飛ばす。さらに追撃でデンプシーロールよろしく連撃を加える。さすがにダメージが蓄積したのかふらつく。

 

グレート「終わって!バーニングプラズマ!」

 

得意の必殺光線であるバーニングプラズマをエースに当てるが、まだ立ち続ける。

 

グレート「なら…スペシウム光線!」

 

続いてスペシウム光線——と言っても見た目だけの模造だが——を放つ。何秒も照射し、ついにエースは爆散した。エネルギーを消耗したグレートは小惑星の一つに着地し、膝をつく。そんな彼女の首元にアイスラッガーが押し付けられる。

 

グレート「もう…ここまで…ね。」

 

彼女の脳裏には今は留守番を頼んでいるカプセル怪獣のUF-0の姿、そして好きな相手であるタロウの姿があった。

 

グレート(UF-0は…ボーイ君やジャンヌちゃん…それにアギラちゃん達が面倒を見てくれるよね…タロウ、ごめんね…夕食作る約束、守れない…)

 

あきらめて目を瞑る。最後に目にしたのがセブンのアイスラッガーを振り上げる姿なのは嫌だな——そう思った瞬間だった。

 

???「最後まで諦めないで!」

 

グレート「えっ…!?」

 

謎の声と共にセブンに何かが蹴り——いや、レオキックを食らわせた。それだけにとどまらず、スワローキックでウルトラマン、ジャック、ゾフィーを次々と攻撃していく。

空中で発光し、姿を変えてグレートの近くに着地したその人影は奇妙な成り立ちをしていた。体のカラーは赤、青、銀の三色で何より——

 

グレート「スパークアーマーを着てない…?」

 

???「スパークアーマー…?それがなにかわかりませんが、大丈夫でしたか?」

 

グレート「え、ええ。あなたは一体?」

 

ソリッド「あ、申し遅れました。僕は相原リョウ、この姿ではウルトラマンソリッドと呼んでください。」

 

グレート「ソリッド…私はグレート。地球ではウルトラマングレートと呼ばれてるわ。」

 

ソリッド「分かりました。よろしくお願いします、グレートさん…ん?」

 

グレート「? どうかしたの?」

 

ソリッド「あ、いえ…何でも…」

 

ソリッド——もとい相原リョウは元はウルトラマンが特撮番組として放送されてる世界の住人。そのため、我々の知ってる本来のウルトラマングレートも知ってる…と言うより、面識がある。彼からすれば稽古をつけてくれた先輩だ。

 

ソリッド(不思議な世界もあるんだな。)

 

女性ウルトラマン——もといウルトラレディと彼は呼んでいるが、それらが活躍している世界はいくつか見てきた。実際、リョウの実の母も同じ高校の生徒会長だった女性も今はウルトラレディとして彼の帰る場所を守っている。だが、原点世界のウルトラマンが性転換してる世界は始めてだ。

 

そんな事を考えていた時、更にもう一つの人影が着地した。赤いスーツにアイスラッガーが特徴の戦士。

 

グレート「セブン!」

 

ソリッド「セブン…って言うことは、この人がこの世界のセブン兄さん?」

 

セブン「グレート!連絡がないからゾフィーに見てこいと言われて見れば…で、そいつは?」

 

ソリッド「あ、ウルトラマンソリッドです。よろしくお願いします、セブン兄さん。」

 

セブン「ああ…ってセブン()()()?」

 

ソリッド「あ…あー、癖で、他のウルトラマンの人に兄さんってつけてしまうんです。」

 

セブン「はー…まあ、俺は別にいいけどさ。まず、この状況をどうにかしないとな?」

 

グレート・ソリッド「はい!」

 

グレートはウルトラマンと、セブンはゾフィーと、ソリッドはセブンとジャックを相手する。

 

 

 

ゾフィーのZ光線を避けつつ、エメリウム光線で反撃するセブン

 

セブン「その技…ゾフィーの偽物ってわけか…」

 

ゾフィー「デュア!」

 

まさに激闘と言うにふさわしい戦いが繰り広げられる。だが、さすがに多くの機械系の敵と戦ってきただけある。セブンが有利に進めている。的確に拳をぶつけて無理に攻撃しようとはしない。敵の攻撃を避け、攻撃を一方的に当てることに専念する。

 

セブン「さて…これで終いだ!」

 

セブンが止めにウルトラノック戦法を放つ。ゾフィーも最後のあがきにM87光線を撃つが、徐々に押されていき、ついに直撃、爆散した。

 

 

 

グレートはサンダーフォームになり、ウルトラマンに向かっていく。ウルトラマンも攻撃するが、雷を纏っているグレートに攻撃するたびに逆にダメージを受けている。

 

グレート「やっぱり、ロボットね!遠慮なしで行くわよ!」

 

グレートは雷を纏った拳で連撃を叩きこむ。ウルトラマンも掴んで投げようとしたり、グレートの攻撃を防ごうとするが、グレートの雷はウルトラマンの鋼鉄の体を貫き、内部に甚大なダメージを与えていく。

 

グレート「止めよ!ハァァァァァァ!」

 

グレートはライトニングビームをウルトラマンに向かって発射する。キングジョーでも防げないその攻撃はウルトラマンの装甲を貫き、中の回路を焼いていく。そしてエネルギー炉に誘爆し、爆発した。

 

 

 

ソリッドはセブンとジャックの二人を相手にしているが、その戦いぶりは目を引くものだった。アイスラッガーを右肩についたアイスラッガーで弾き、帰ってきた刃を蹴って再びセブンに飛ばす。そのうちにジャックにソルジェント光線を放ち、ダメージを与えていく。

 

ソリッド「よしっ! フォームチェンジだ!」

 

デバイス「バーニングブレイカー、アウトプット。」

 

変身アイテムであるウルティマデバイスから機械音声が鳴ると、姿が変わった。頭はタロウのものになり、体はプロテクターが付き、レオの文字が輝いている。腕にはメビウスブレスが付いている。

ウルトラマンソリッド・バーニングブレイカーがセブンに向かってレオキックを繰り出す。ソリッドはこのように4人のウルトラマンの姿と力を借りて変身しているのだ。

 

レオキックをまともに受けたセブンはそのまま吹き飛んでいき、小惑星に激突する。その反動でジャックにスワローキックを当てる。

 

ソリッド「はっ!ハァァァァァァ…」

 

ジャック「ジョァァ…シェアッ!」

 

ジャックが墜落した小惑星に着地し、タロウと同じ構えをとる。ジャックも立ち上がり、ソリッドに向かっていく。ジャックの怒濤の攻撃をいなしつつ、パンチを当てていく。ジャックの全力のパンチを避け、体勢が崩れた所で怒濤のラッシュを食らわせる。

 

ソリッド「これで!ストリウム光線!」

 

タロウの技であるストリウム光線をジャックに向かって撃つ。ジャックに命中すると、うめき声を上げて爆散した。

 

 

 

セブン、グレート、ソリッドが次元の歪の前に集結する。歪みはどんどん広がっている。

 

セブン「どうにかしねぇと!」

 

ソリッド「無理に光線を撃っては駄目です!あれは邪悪なエネルギーを利用して開けてるんです。光線を当てると超新星爆発にも劣らない威力を発揮します。」

 

グレート「ならどうすればいいの?」

 

ソリッド「こうします!」

 

デバイス「フラッシュストライカー、アウトプット。」

 

ソリッドの体が輝き、再び姿が変わる。頭がコスモスのものになり、体はネクサスジュネッスに変化する。腹部には80のバックル状のクリスタルが付いている。

 

ソリッド「これで邪悪なエネルギーを鎮めます。エネルギーを使い果たすかもしれませんが…」

 

セブン「わかった。終わるまで守ってやるよ。」

 

ソリッド「はい!お願いします!」

 

ソリッドはフルムーンレクトを歪に向かって発射し、塞ぎ始める。

 

セブン「さて…あっちの相手をしないとな?」

 

グレート「はい。」

 

セブンとグレートが見た方向にはソリッドが倒し損ねたにせセブンがアイスラッガーを持って今にも突撃せんとしていた。

 

セブン「グレート、アレを試すぞ。」

 

グレート「アレですか…やりましょう。」

 

すると、にせセブンに向けてセブンがアイスラッガーをウルトラ念力で固定する。

 

セブン「よし!やれ!」

 

グレート「はい!」

 

そしてグレートがアイスラッガーにバーニングプラズマを命中させる。ウルトラノック戦法を上回るスピードと破壊力を持ったそれはにせセブンを軽々と貫通し、破壊した。

 

ソリッドによる歪の修正は終わったが、体力を使い果たしたソリッドはその場で気を失ってしまう。

 

セブン「やれやれ…世話が焼けるな。」

 

グレート「まぁまぁ…帰って報告もしないといけませんし。」

 

 

 

 

 

 

リョウ「ご迷惑をおかけしました!」

 

翌日、目が覚めたと聞いてゾフィーとグレートが入ると、真っ先に頭を下げられ、困惑していた。

 

グレート「いいのよ、別に!」

 

ゾフィー「と言うより…君は奴らが何か知ってるのか?」

 

リョウ「昨日のですね… あれは、サロメ星人が作ったにせウルトラ5兄弟です。」

 

ゾフィー「ウルトラ5兄弟…?」

 

リョウ「はい。 僕の知ってる世界では、長男のゾフィー、つまりあなたから始まり十一男のヒカリまでを含めてウルトラ兄弟と呼んでます。」

 

ゾフィー「私が男か…なんだか想像がつかないな。」

 

リョウ「ハハハ…話を戻します。あのにせウルトラ5兄弟もかつては全滅したはずでしたが、とある宇宙人が侵略のためにその他のロボット怪獣と一緒に復活させたんです。そのうちの一部がこの世界に無理矢理入ろうとしてたので止めようとして…」

 

グレート「この世界に一緒に来た、と。」

 

リョウ「はい…」

 

グレート「あ、リョウ君。まだ光の国にいる気でいるかしら?」

 

リョウ「? はい。まだこの世界に他のロボット軍団が来てるかもしれませんし…」

 

グレート「だったら、恩返しさせてほしいな。」

 

リョウは目をパチクリさせる。

 

リョウ「え…」

 

グレート「敵の捜索も私達でやればいいでしょう。ね、隊長?」

 

ゾフィー「そうだな。大隊長にも言っておくし、妹達にもパトロールに行くように言っておこう。」

 

グレート「だから、せめて観光くらいは、ね?」

 

リョウ「…分かりました。エスコート、お願いします。」

 

グレート「フフッ 喜んで。」

 

 

 

 

これが異なる宇宙のウルトラマン達の邂逅となった。ウルトラマンソリッド——相原リョウが姉弟達のドタバタに巻き込まれない事を祈るばかりである…




というわけで、ソリッドこと相原リョウ君に来てもらいました。続きは無い(予定)

えー…お知らせです。しばらくこの小説の更新が止まると思います。勿論受験をしなければいけませんし。それ以外にもありまして…詳しくは活動報告をご覧ください。


名前だけ出たボーイとジャンヌ…もう出番は無い…かな?もしかしたら本編にもでるかも。

では、次回またお会いしましょう!


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小ネタががいるだけ

生存報告がてらの投稿です。

受験もスパートかかってきたのにジードライザー買ってる自分って…

例の如くウルトラマンソリッドに来てもらってます


:タロウ本編を視聴しよう(ジョーニアス、アミア、ゼアス、USA、グレート、パワード、相原リョウ『ウルトラマンソリッド』)

 

ジョーニアス「なかなか濃厚だったな…」

 

ゼアス「というか向こうの世界の人達強すぎませんか?」

 

主人公も人間だった時点であれだからなぁ…(第一話)

 

リョウ「タロウはコミカル路線でしたから…花火で怪獣が傷ついてもツッコミをいれるのは野暮というものですよ。」

 

リブット「コミカル路線の割にはシリアスも多かったですね。」

 

パワード「『赤い靴をはいてたはいてた・・・』ですね…彼女を助けてあげたいものです。」

 

アミア「しかもドルズ星人は倒されてないなんて…許せない!」

 

スコット「ああ!殴ってやんなきゃ気がすまねえ!」

 

ベス「考え無しに突っ込まないの、全く…」

 

チャック「どんな卑劣な罠を仕掛けてくるかわからないからな。きちんと作戦を立て、連携して動くべきだ。」

 

 

 

 

リブット「それで…どちらのタロウが好みですか?グレート?」

 

グレート「あっちの好青年なのも良いけど天然でドジっ子なタロウちゃんも…ハッ!」

 

一同「「「「「「「「ジーッ…」」」」」」」」

 

やっちゃったねグレートさん…(ふれんず並感)

 

グレート「────!!!!!!!(文字に著せられない悲鳴)」

 

リブット「あーあー…凄い声出てますよ。」

 

ジョーニアス「いや、原因お前…」

 

アミア「まさかの禁断の恋!?もっとkwsk!」

 

リョウ(ああ…エイプリルフールもまざってるのか)

 

ベス「…そっち派?ぶっちゃけありえない…」

 

スコット「そういうお前はパワーd(凄まじい勢いでベスに殴られた)」

 

スコットが死んだがまぁいいか。問題は顔が真っ赤のグレートに油が注がれすぎて爆発しそうである

 

ゼアス「ぇえっと…つまりぃ…はわぁぁぁぁ///…キュウ」バタン!

 

パワード「ゼアスが赤くなって倒れて…!?」

 

チャック「誰だゼアスにそういうの教えたのは…」

 

 

 

 

 

:本来の私(グレート、相原リョウ)

 

グレート「リョウの世界だと、私は男…なのよね?」

 

リョウ「正確には僕の世界ではないですが…そうですね。」

 

グレート「そっちの私はどんな感じなの?」

 

リョウ「そうですね…強く、優しく…時にジャック・シンドーさんと対立しつつも互いに助け合いながら人類のために戦った…凄い人ですね。」

 

グレート「なんだか、ほんとに別人ね。」

 

リョウ「グレートさんだって、地球のために戦ったんでしょう?」

 

グレート「違うわ。私は敵討ちのため…ただがむしゃらに突き進んでただけよ。」

 

リョウ「だけど、あなたは最後に人類のために戦った。それだけでも充分立派です。最後まで復讐に囚われ続けられてないのですから。」

 

グレート「…ありがとう、リョウ。」

 

 

 

 

グレート「ところで、さ…ウルトラ兄弟、だっけ?ってそっちだとどうなの?」

 

リョウ「ウルトラ11兄弟…頼りになる長男、ゾフィー兄さん。始まりの男、怪獣退治の専門家のマン兄さん。地球人より地球を愛したセブン兄さん。一流の武器使い、ジャック兄さん。光線技のエキスパート、ギロチン王子、エース兄さん。ウルトラ兄弟最強と言われてるタロウ兄さん。格闘の鬼、レオ兄さんとアストラ兄さん。ウルトラマン先生の80兄さん。タロウ兄さんの弟子にしてニュージェネレーション、メビウス兄さん。そして光の国最高の頭脳、ヒカリ兄さん、といった感じです。」

 

グレート「こっちは案外同じね…エースちゃんはそっちでもギロチンなんだ。」

 

リョウ「お互いトレードマークみたいになってますね…」

 

 

 

 

 

※劇場版予告編※

 

パワード「こいつらは一体…!?」

 

リブット「ロボット怪獣ばかりとは…不気味ですねぇ。」

 

突如宇宙中に現れたロボット軍団!

 

スコット「あの技…セブンのワイドショットか!」

 

ゼアス「シルさんのウルトラアタック光線まで…こいつら、一体!?」

 

ウルトラ5兄弟襲来!?

 

グレート「あなたは…?」

 

ソリッド「僕は…ウルトラマンソリッドです。」

 

異世界とのクロス戦線勃発!

 

セブン「うおおおお!」

 

セブン(M78世界)「はあああああああ!」

 

ゼロ(M78世界)「やめてくれ!俺のために争わないでくれ!」

 

恐怖のセブン対セブン‼

 

 

劇場版ULTRAMAN~the other universal story~

『大決戦!!ウルトラ姉弟vsウルトラ兄弟!!』

 

2020/春放映!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※たぶん無いです

 

グレート(無言のディゾルバー)

 

ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ




劇場版は無いです(予定)
やるにはソリッド本編をおわらせなあかんし…

Q:リョウはいつまで光の国にいるの?
A:番外編のたびに次元を越えてもらってます

Q:リョウはなんで光の国にいられるの?人間でしょ?
A:ウルトラマンだから大丈夫でしょ(適当)アスカもいれたし大丈夫なはず。まぁ、設定はきちんとあるけど、ネタバレになるから控えます。聞きたいなら言ってくれれば話します。


最新話書きたいが…パソコン壊したのはいたい。
では、何時かまたお会いしましょう!(・・)ノシ


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過去編
第一話「ウルトラ戦士アリア」


ついに本編が始まります。ウルトラマングレートがグレートになる前のお話、とある惑星での戦いからスタートします。未熟な戦士のアリアがどのようにしてウルトラマンとなったのか、作者がこれから成長するのか(おい)、ゴーデスと何のために戦うのか。全てはここから始まります。では、お楽しみください。





地球から遠く離れたとある惑星。M78星雲とは違う星のウルトラ戦士が宇宙の平和を守るために今日も戦っていた。

 

???「はぁっ!でぇやあ!」

 

赤と白のスーツ、スパークアーマーと呼ばれる鎧をまとった一人の戦士が怪獣と戦っていた。自己主張の激しい胸が戦士を女性であると物語っている。

 

怪獣「GYAAAOOOOOOOO!」

 

???「おわっとっと」

 

怪獣の反撃を紙一重で避けているところを見ると、まだ新人なのだろう。ところどころ危なっかしいが、怪獣に的確に攻撃を当てていく。右、左、そしてまた右とパンチを決める。だが、しばらくすると胸についた三角形状のランプが青から黄色に点滅し、ビーッビーッとブザー音を鳴らし始める。

 

???「もうこんなに!?だけどもう少しで…っ!」

 

だが、焦ったことが悪かったのだろう。怪獣の攻撃を受けてしまい、大きく後ろに吹き飛ばされてしまう。しまったと思った時にはもう遅い。これぞ好機と言わんばかりに一気に攻勢に出てきた。体当たりから右手で、さらに左手で叩かれ膝をついてしまう。もはやこれまでと思った時、空から一発の光線が飛んできて怪獣に止めをさす。そして空からもう一人戦士が降りてきた。

 

???2「途中で焦ってはツキから見放される。ツキから見放されたやつから死んでしまうと教えたはずだぞ!アリア。」

 

アリア「はい…ごめんなさい、お父さん…じゃなかった。グレート教官。」

 

グレート「しかし、あのベムスターをあそこまで追い詰めたのはすごかったぞ。よって…この試験は合格だ。」

 

アリア「ほんと?…ということは私もウルトラ戦士の仲間入り!? やったぁ! 明日から一緒に戦えるよ!お父さん!」

 

グレート「だから教官だと…それにすぐに任務というわけにはいかんさ。ひとまず休暇が入るし、母さんにも連絡しないとな。家に帰ったらご馳走が待ってるぞ。」

 

アリア「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリア「♪~♪」

 

鼻歌を歌いながら道を歩く親子の姿。先ほどのようにアーマーは着ておらず、どこにでもいる仲睦まじい父娘である。

 

グレート「ふふっ、ずいぶんと上機嫌だな。そんなに嬉しかったか?」

 

アリア「もちろん!お父さんと一緒に戦えるのもあるけど…なによりお父さんと同じ『ウルトラマン』を名乗って宇宙の平和を守れるんだよ!」

 

グレート「『ウルトラマン』か…」

 

ウルトラマン ── とある惑星で怪獣の討伐をした際に原住民─といっても、彼は移住者であったようだが。名前はペガッサ星人といったか─から名付けられた名前である。遠く離れた惑星の地球を守っていた戦士の名前らしい。

 

グレート「だがアリア、ウルトラマンを名乗るには力が強いだけではいけない。心優しく、弱いものを守る事ができなくてはならない。」

 

アリア「もちろん、わかってるよ。おとーさん♪」

 

グレート「まったく…」

 

悪態はつくものの、嬉しそうな顔をしている。アリアが優しさを失わない─もし失ったとしても、再び取り戻してくれると信じているからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリア「ただいまー‼」

 

アリアとグレートが帰宅すると、奥の方から「お帰りなさーい」という声とともに女性が走って玄関にやって来る。

 

グレート「今帰ったぞ、アイリス。」

 

アイリス「お帰りなさい。話は聞いたわよ。銀河平和安全維持局の最終試験合格おめでとう、アリア。」

 

銀河平和安全維持局―この星でいう宇宙警備隊のことである。200億人という人口の中でわずか40万人しかなれないウルトラ戦士はこの星の住人全員にとって最大の憧れなのだ。グレートはそのウルトラ戦士の中でも最強の戦士であり、さらに親子二代に渡ってウルトラ戦士になったというのは開局以来初の快挙なのだ。

 

アイリス「自分の娘だからってえこひいきしたわけじゃないでしょう?」

 

グレート「そんなことするわけないじゃないか。きちんと実力を見極めて決めたことさ。」

 

アイリス「ふふっ、わかってるわよ。」

 

グレート「君って人は…いじわるだなぁ。」

 

アリア「あのー。そろそろ止めていただくとありがたいのですけどー…?」

 

アイリス「あら、まぜてほしいの?」

 

アリア「ち、ちがいますー!そうじゃなくて、あの、お腹減ったなーて思っただけですー!」

 

アイリス「あらあら、ウブなんだから♡」

 

当たり前のような平和な時間が過ぎていく。この平和が続きますようにと祈る人は少ない。それが当然だと思っているから―

 

 




はい、第一話いかがだったでしょうか!まだ平和な時間が続いているなか、どうしてゴーデスが誕生したのか。その謎は次回以降あかされます。

さて、ここではちょっとした小話―この小説の誕生秘話のようなものを語りたいと思います。この小説の元が三途リバー氏の小説だというのは知っていると思います。実は初期案では、グレートのみにとどまらず、あと三人のウルトラ戦士の設定を描いていたのです。その三人を少しご紹介します!

ジョーニアス(女性)
U40最強のウルトラ戦士。その実力はゾフィーと同等。光線技は豊富とは言い難く、火力もゾフィーに比べればこころもとないが、格闘となれば右に出るものはいない。

パワード(男性)
ウルトラマン(シル)の後輩にあたる戦士。シルのことを尊敬しており、スペシウムをシル同様光波熱線に含ませている。ただし、高圧縮したうえで発射するため燃費が悪く、カラータイマーに改造を施すことで実戦に使えるようにした。怪獣のことを気にかけたりするなどかなり優しい。

ゼアス(男性)
心優しい合法しょt…ゲフンゲフン 青年でシルに憧れているが、光線がまともに撃てないくらい弱い。加えて潔癖症であるためまともに戦えない。だが、地球での任務を経て立派な戦士へと成長していく。


こんな感じです。グレートが女性設定なのもパワードとコンビを組ませる予定だったからです。なぜ小説にしなかったのかと言うと…

ジョーニアス:本編未視聴
パワード:一部のぞき本編未視聴
ゼアス:だいたいのストーリーは知ってるが2しか見たことなく、記憶も曖昧

だからです。時間も限界ですし… それでは次回で会いましょう!


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第二話「平和と影」

第二話です。アリアが成長し、ベテランと言えるほどに強くなってます。そして、その陰では全てが始まろうとしています。それではどうぞ!


アリアが銀河平和安全維持局のウルトラ戦士となってしばらくのこと。彼女はいくつもの戦場をくぐり抜け、ウルトラ戦士の中で二番目と呼ばれるほどの実力者へ成長していた。

 

 

宇宙のどこかにある小惑星。ここで彼女は今日も怪獣や侵略宇宙人と戦っていた。現在のあいては光熱怪獣キーラである。

 

アリア「でぇぇぇやぁぁぁ!」

 

キーラ「KYHUUUUEEEEEEEEE!」

 

女性が出してはいけないような雄叫びをあげながら突撃していくアリア。キーラもまけじと突進していくが、軽く受け流され、岩に顔面をぶつけてしまう。

 

アリア「こんのぉ…でぇりゃあああ!」

 

キーラ「KYHUUUUEEEEEEEEE!?」

 

立ち上がる暇をあたえず、すかさず尻尾を掴み振り回す。キーラも逃げ出そうとするものの、どうすることもできず足が地から浮いてしまう。

 

アリア「どっせぇーい!」

 

十周ちょっと回ったところで手を放し、おもいっきりぶんなげる。しかし女性が出していいような声ではない。どうしてこんなことになってしまったのか。

キーラはそのまま違う小惑星に向かって飛んでいき、直撃する。さすがに同情したくなる光景である。小惑星ではなく地面だったら犬神家になっていただろう。

 

アリア「さすがにこれだけやれば大丈夫でしょう…」

 

キーラが倒れて動かないのを見て止めを刺そうと近づく。だがキーラには最大の切り札が残っている。突如キーラがアリアの方を振り向き、目を見開いた。

 

アリア「なっ…きゃあぁっ!?」

 

キーラの目からすさまじい閃光が瞬き、アリアの視力を奪った。今が好機とキーラがアリアに近づいていく。

 

アリア「く…このぉ!」

 

キーラ「KYHUUUUEEEEEE!」

 

視力がなくてもキーラの位置を把握できるのはさすがナンバー2と言われるだけはある。正拳突きの要領で光線を連続で発射するが、キーラの防御力が高すぎるゆえ、全くダメージを受けていない。アリアの光線をものともせず近づいていき、思い切り蹴とばす。視力の戻っていないアリアにはまだどうすることもできない。成すすべもなく転がっていく。

 

アリア「う…くぅ…まだまだぁ!」

 

やっと視力が戻り再び立ち上がる。だがさっきの通り光線技はほとんどと言っていいほど通用しない。だがアリアは一つの方法を思いついた。それは―

 

アリア「近づいてぶんなげる!」

 

光線が効かないなら物理で押す。単純だが最も有効だろう。キーラがどうなるかは知らないが。

キーラも危険を察知して目から閃光を出すがアリアは飛び上がって避け、後ろに回り込み尻尾を掴む。

 

アリア「どおぉぉぉりゃああああ!だああああ!でりゃぁ!はああああっ!」

 

先ほど同様振り回して投げる。もう一度振り回して投げる。今度は首をつかんで一本背負いを決める。さらに右ストレートを決めてキーラを殴り飛ばす。ガイアだってこんなことはしないぞ。

 

アリア「ふう…ふう…もう少しで…ん?」

 

キーラ「KYUUUUU…」

止めにもう一回と思い近づいたところでアリアはキーラが怯えていることに気がついた。むしろあれだけやられて戦意喪失しな奴を見てみたいものだ。情け無用の男スパイダーマッ!ならばとどめを刺すところだが―

 

アリア「まったく…もう暴れたりするんじゃないよ?」

 

キーラ「kYHUUUEEE」

 

キーラの頭を撫でて逃がしてあげるのだった。見る人がみれば『甘い』と思うだろう。だがこれこそ彼女の『強さ』なのだ。優しさに強さを彼女は見いだしたのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリア「ただいま戻りました!」

 

グレート「おかえり、アリア。キーラはどうなった?」

 

アリア「もう悪さはしないようだったので見逃がしてきました。」

 

グレート「またか? まぁ、お前がそういうなら間違いないんだろうな。」

 

アリア「もちろん! …ちょっと痛めつけすぎちゃったと思うけど。」

 

グレート「アリアは優しいな… これからも頼むぞ。」

 

アリア「はい!」

 

銀河平和安全維持局に帰還したアリアは最高指揮官を務める父の元へ報告をする。これで今日の任務は終了した。あとは報告書の提出を明日までにするだけである。グレートの事務部屋から出ると、一人の女性が声をかけてきた。

 

アリア「あ、マリーメイア教官!お疲れ様です!」

 

マリーメイア「久しぶりだな。少し見ねぇうちにまた強くなったってウチの部下達がウワサしてたよ。」

 

アリア「そんな…父さんに追いつけてないし、まだまだですよ。」

 

マリーメイア「お前さんでまだまだだったら、あたしらは永遠に未熟者だよ? 謙遜しなさんな。」

 

アリア「うー、ごめんなさい…」

 

マリーメイア「バカ正直に受け止めるなよ…ま、そこがお前さんの良いところなんだけどな。」

 

二人で話し合いながら歩いていると、彼女らの横をなにやらカプセルを囲んだ物々しい集団が通って行った。

 

アリア「あれって一体?」

 

マリーメイア「あー、あれはたしか…辺境で発見された細胞じゃなかったかな?一つ一つが意思を持ってるだとかなんとか。まぁ、ウチらには関係ないよ。研究所のやつらの仕事さ。」

 

アリア「ふーん…」

 

意思を持った細胞―この細胞がのちに宇宙滅亡の恐怖を、そして地球滅亡の危機を作り出す元凶になるとは誰も思っていなかった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

研究所の中を一人の研究員が歩いていく。目指す場所は細胞が収められているカプセルがある場所だ。

 

研究員「意思を持った細胞…わくわくするなぁ!」

 

マッドサイエンティストというやつなのだろうか?それとも心が滾っているだけなのだろうか。本当に大丈夫なのだろうか。

部屋に入り、研究用の衣服に着替え、細胞の研究を開始しようとしたその時だった。

 

研究員「うわっ…細胞がついて…ああ!?ああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

突如細胞が研究員の体を浸食し始める。彼の断末魔が悲劇の狼煙となったのだ。




いかがだったでしょうか?ついにゴーデスが動き出しました。アリアは、グレートはどう動くのか。この星はどうなってしまうのか。次回にご期待ください。

今回の小説の誕生秘話です。

グレートことアリアの設定は日米両方の設定が盛り込まれています。例えば出身地はアメリカ版ではグレート本人が「ゴーデスに滅ぼされた」と発言しており、日本版ではM78星雲出身となっています。よってこの小説では「もともと光の国出身ではないが、母星を滅ぼされ、後に光の国に帰属した」という設定になってます。

光線技もアメリカでは「バーニングプラズマを様々なタイプに応用しているだけ」という設定でしたが、日本では全てに技名がついてます。そのため、この小説では「技名はウルトラ六姉弟につけてもらった」という設定になりました。


さて、今回はこの辺で。次回またお会いしましょう!


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第三話「絶望」

ついにゴーデスが出現!アリア、マリーメイア、そしてグレート。三人のゴーデスとの戦いが今!始まります!では、お楽しみください!



本家様第10話にてこの小説を紹介していただきました。この場で感謝の言葉を言わせていただきます。ありがとうございます。三途リバーさん!これからも頑張っていきたいと思います。


プラズマ放射装置―ウルトラ戦士になるために必要なエネルギー「バーニングプラズマ」を体全体に浴びることで超人的なちからを手に入れることができる装置だ。この装置のある部屋に一人の研究員が入っていった。だが何やら様子がおかしい。体の至るところが緑色に変色し、目が虚ろで正気とは思えない。

 

プラズマ放射装置に近づこうとしたその時だった。

 

ウルトラ戦士「おーい。そこで何をしてるんだ?」

 

たまたま通りかかったのだろうウルトラ戦士が研究員に話しかける。だが、それが彼の運の尽きだった。

 

ウルトラ戦士「今日のメンテナンスはもう終わって…」

 

言葉が途中で途切れた。いや、そこから先は言えなかった。突然、研究員の体から触手が生え、ウルトラ戦士の頭を吹き飛ばしたのだ。飛んでいった頭は壁にぶつかり、全力投球したトマトの如く粉砕し、赤いシミを壁に着けた。首から上を無くした体は機能を停止したロボットのように首から血飛沫を上げながら力なく倒れる。

 

研究員?「フフフフフ…ハハハハハ…」

 

不気味な笑い声と装置を起動させる音だけが部屋に鳴り響いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな頃、アリア達は─

 

アリア「ん~♪おいしー♪」

 

マリーメイア「それ3つめだぞ…あと何個食う気だ?」

 

食堂てアイスを食べていた。アリアに関しては3つめである。頭が痛くなったりしないのか…

 

アリア「お腹に入るまでですよ。甘いのは好きでしたよね?どうしたんですか?」

 

マリーメイア「いや、さっきのカプセルのことだ。なんだか嫌な予感がする…」

 

アリア「あれですか…確かに邪悪な気配はしましたけど、細胞だけの状態では何も出来ませんよ。仮に何かあったとしても、ぱぱっと倒しましょう!」

 

マリーメイア「…だな。」

 

ヴィー‼ヴィー‼『プラズマ放射装置にて高エネルギー確認‼職員はただちに対処に向かえ!繰り返す!─』

 

アリア「…! マリーメイア教官!」

 

マリーメイア「言ってる側から!行くぞ‼」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリーメイア「…なんだこりゃあ。」

 

大惨事と言っても過言ではない。プラズマ放射装置のあった部屋は跡形もなく吹き飛び、周囲にはいくつかの鞭のようなもので叩かれたような傷跡が壁にできていた。

 

アリア「これだけ激しい戦いだったのに…なんで死体がないの?」

 

マリーメイア「わからん…だが、向こうに行ったことはわかる。さっさと行って止めるぞ!」

 

傷跡のできている通路の方へ二人は駆けだした。その先で見たものとは―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリア「見えました!」

 

マリーメイア「なんだありゃ…でっかいナメクジか?」

 

アリア「でも油断はできません!全力で行きましょう!」

 

マリーメイア「おうとも! てめぇ、こっちむけやぁ!」

 

マリーメイアがナメクジの親玉のような怪獣に飛び蹴りを食らわせ、アリアがそれに続き背中に連続でパンチを決める。すると怪獣がこちらを向く。その見た目はとてつもなくグロテスクだった。鞭のような巨大な触手。むき出しの脳みそ。役割を果たせなさそうな口。

 

アリア「…気持ち悪い。」

 

マリーメイア「同感だ。」

 

怪獣「…失礼な小娘だ。」

 

アリア「しゃべった!?」

 

怪獣「不思議なことでもあるまい。自己紹介しておこう。『これから滅びる下等種』ども。」

 

マリーメイア「あ″あ″!?あたしらが下等種だとぉ!?」

 

怪獣「それ以外に聞こえたか?私の名はゴーデス。宇宙を平穏へと導く者だ。」

 

アリア「宇宙を平穏に?こんなことをしておいて何を!?」

 

ゴーデス「貴様らのような争いを止めぬ愚か者共に存在する価値などなかろう。いや、貴様らだけではない。この宇宙は争いで満ちている。この宇宙全てを吸収し、全ての争いを終わらせる。それがたった一つの救済なのだ。」

 

アリア「それは違う!生きてるものは必ず分かり合える!今までそうやって戦ってきた!」

 

ゴーデス「綺麗事はいくらでも言える。言い訳も後からどれだけでも言える。だが所詮それまでだ。そう言って現実からにげ、見て見ぬふりをしてきたのだろう?」

 

アリア「くっ…」

 

マリーメイア「こいつとまともに話し合おうとするな!根本的に話があわねぇし、分かり合う気なんざさらさら無い!」

 

ウルトラ戦士「マリーメイア教官!アリアさん!」

 

マリーメイア「! 無事だったか!?」

 

ウルトラ戦士「気をつけてください…!そいつ、仲間をみんな吸収しやがって…!」

 

マリーメイア「なに!?」

 

ゴーデス「なに、すぐに再会できるさ。いや、再会させてやろう!」

 

ゴーデスがアリアとマリーメイアに接近する。二人はゴーデスの横を通り過ぎる際に手からエネルギーブレードを精製し、ゴーデスを切り付ける。さらに再び接近し、右ストレート、左アッパー、連続蹴りとひたすら殴打していく。

 

マリーメイア「へっ!どうだ!」

 

ゴーデス「ぬうぅ…やるようだな…だが―滅びる運命に変わりはない!」

 

突如ゴーデスの体が光始める。

 

アリア「!! まずい!」

 

マリーメイア「やっば!」

 

二人がとっさに距離をとった瞬間――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレート「おい!二人とも大丈夫か!」

 

アリア「う…」

 

マリーメイア「あ…ああ。なんとかな。」

 

グレート「よかった…」

 

アリア「…他の人達は?」

 

グレート「…みな、吸収されてしまった。」

 

マリーメイア「なっ――」

 

アリア「そんな!?」

 

グレート「奴は町に出てしまった。何としても食い止めるぞ!」

 

アリア「はい!」

 

マリーメイア「ああ!弔い合戦だ!」

 

そう言うと三人は町に向かって飛んでいく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いつもなら平和で様々な人々で賑わっている町。だが今はゴーデスの手によって絶望と悲鳴が支配していた。手あたり次第に住人を吸収していくゴーデス。蹂躙、殺戮、いやそれよりもひどい状況だった。そこに三人―グレート・アリア・マリーメイアが到着する。

 

グレート「待て、ゴーデス!貴様の野望もそれまでだ!」

 

マリーメイア「さっさと退治されな!」

 

アリア「絶対に…絶対に許さない…!」

 

三人が一気にゴーデスに向かって駆けだす。

 

ゴーデス「ふん!」

 

グレート「はあっ!」

 

マリーメイア「なめんな!」

 

アリア「ふっ!」

 

腕の触手で薙ぎ払うも三人は飛び越え、しゃがんで避け、前転して回避しつつ接近していく。

 

グレート「ふんっ!」

 

マリーメイア「てりゃあぁ!」

 

アリア「はあああ!」

 

グレートがゴーデスを殴り飛ばし、マリーメイアがすかさず手から発生させているエネルギーブレードで切り付ける。そこにアリアが両手を突き出し、最大火力の光線をはなつ。

 

ゴーデス「GAAAAAAAAAAAAAAAA!!」

 

グレート「くっ!」

 

マリーメイア「あぶな!?」

 

アリア「きゃっ!」

 

ゴーデスが怒りに任せて触手を唸らせる。やたらめったらにそこらじゅうを打ち付ける。そして触手が突きを繰り出し――

 

 

ガシャン!

 

 

アリア「―は?」

 

グレート「なっ―」

 

マリーメイア「あ…」

 

アリアのカラータイマーを貫いた。




宇宙警備隊本部―

ウルトラ戦士「ジャックさん!」

ジャック「どうしたのですか?」

ウルトラ戦士「謎のSOSを受信しました。発信地点の特定も完了しています!」

ジャック「わかりました。付近にいるウルトラ戦士はいますか?」

ウルトラ戦士「スコット・チャック・ベスのチームが一番近いです。」

ジャック「では三人に連絡をお願いします。」

ウルトラ戦士「はっ!」

ジャック「…地球ではマイナスエネルギーが蔓延してるし、別の場所ではこの騒ぎ…うう…頭が痛い…どーしよー兄さんー…」


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第四話「闇の決意」

ゴーデスの攻撃でカラータイマーを破壊されたアリア。このままではバーニングプラズマが暴走し、アリアの体が爆発してしまう!打つ手はないのか!?アリアを助けて!ウルトラムァァァァァァァァァァ!



お楽しみください。


ガシャン!

 

アリアのカラータイマーがゴーデスによって破壊されてしまった。カラータイマーはバーニングプラズマをコントロールするために必要な物で、残量管理などの機能を備えている。それが破壊されたということが何を意味するか―すなわち、暴走である。

 

アリア「あああああああアアアアアアアアア!」

 

マリーメイア「マズイ!このままじゃ…!」

 

グレート「アリアァ!」

 

とっさの判断だった。グレートは自身の変身を解除、そしてアリアのスーツを無理やり解除して自身のスーツを着せた。

 

 

 

アリア「グウゥ…ぅう」

 

グレート「良かった…」

 

 

 

まさに危機一髪であった。グレートのスーツのカラータイマーが即座に働いたことで暴走を抑えることができたのだ。

 

 

アリア「…父さん…?スパークアーマーが…早く、私が着てるのを――」

 

グレート「聞きなさい、アリア。今の私たちでは奴に太刀打ちできない。だからアリア、お前だけでも逃げてくれ。」

 

アリア「え―父さん? やだよ…そんなの。やだよ!」

 

グレート「この宇宙を、頼んだぞ。」

 

そう言うとグレートは生身でゴーデスに突っ込んでいった。

 

アリア「父さん!父さん!!」

 

マリーメイア「よせ!グレートのおっさんの言うことは聞いたろ!?さっさとお前はにげろ!」

 

アリア「嫌だ!私も残ってゴーデスと―」

 

マリーメイア「バカ野郎!」

 

 

マリーメイアがアリアの頬を思い切りぶん殴った。

 

 

マリーメイア「おっさんの言うことが、あたしらの言うことが聞けないのか!?上官命令だ!さっさと逃げろってんだよ!」

 

アリア「嫌です!絶対に嫌!」

 

マリーメイア「人の話を聞けェ!」

 

アリア「!!」

 

マリーメイア「いいか、おっさんはお前に最後の希望を託したんだ。この宇宙にはお前より強いやつが五万といる。特にウルトラマンって奴らは格別らしい。お前はそいつらに協力を頼むんだよ。そうすれば奴により確実に勝てるってわけだ。わかるか?」

 

アリア「わからない…わかりたくないよ…」

 

マリーメイア「…少し我慢しろよ。」

 

 

マリーメイアがアリアの腹を殴り、気絶させる。そして、ウルトラ念力でアリアを宇宙まで放り投げた。

 

 

マリーメイア「頼んだぜ…あたしらの最後の希望…」

 

ゴーデス「遺言はそれだけで十分か?」

 

いつの間にか理性を取り戻し、グレートを吸収したゴーデスが近づいてきた。

 

マリーメイア「どうかね。あんたこそ、その一言が遺言にならないようにきをつけな!」

 

ゴーデス「抜かせぇぇぇぇ!!」

 

マリーメイア「いくぜ!ナメクジ野郎!」

 

 

マリーメイアが両手にエネルギーブレードを精製しゴーデスに向かっていく。そして――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリア「――――う。」

 

母星から少し離れた所に彼女は浮かんでいた。まだ母星が目視できるほど近い。ただし、意識が混濁していてはっきりと何をしていたのか思い出せない。

 

アリア〖たしか、ゴーデスとかいうのが出てきて―教官と父さんと一緒に戦ってて〗

 

アリア「そうだ!父さん!マリーメイア教官!」

 

意識が覚醒し、今まで何をしていたのかを思い出し、母星へと飛んでいく。そこで彼女の目に映ったものは―

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―変わり果てた故郷の姿だった。平和のシンボルだった銀河平和安全維持局本部のタワーは半壊していた。町も所々破壊され、人々が逃げ惑った跡があった。だが、命をかんじない。何もいないのだ。ネズミおろか、羽虫一匹すらも。

 

アリア「うそ…父さん?マリーメイア教官?」

 

二人を見つけようと誰もいない町(ゴーストタウン)を歩いていく。すると、いつの間にか自分の家にたどり着いていた。

 

アリア「母さん…?」

 

誰か居てほしい。そう思ったが、やはり誰もいない。あるのは、三人分の食事だけだ。どれもアリアの好物だ。グレートとアイリスと三人で食卓を囲んで――

 

 

アリア「うぅ…くうぅぅ」

 

アリア「うああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

泣いたところでどうにもならない。今まで通りの生活が戻ってくるわけでもなく、みんなが甦るわけでもない。それでも泣くしかできなかった。彼女の心を絶望と悲しみが支配していたからだ。

 

アリア「ああああああああ!うああああああああああああ!」

 

だが、ふつふつと別の感情が浮かび上がる。 明確な怒り、憎しみ、とてつもなくどす黒い感情が彼女の心を急速に支配し始めたのだ。

 

 

怒れ!奴を殺せ!ゴーデスの肉片一つたりともこの世に残してはならない!ash to ash dust to dust(灰は灰に 塵は塵に)だ!奴を皆殺しにしろ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

決して奴を許すな

 

 

 

 

 

 

 

 

覚悟を決め、アリアは母星を飛び出す。だが彼女の心は闇に覆われ、その決意はどす黒く澱みきっていた。だが彼は死してなお信じているのだろう。彼女が再び優しい心を取り戻してくれると…




これにてグレート(過去編)は終了となります。憎しみに満ちたウルトラマングレートことアリア。彼女を止めることが、優しい心を取り戻させることができる人がいるのだろうか?

とゆうわけでグレート、アイリス、マリーメイアの三名はこれにて出番終了、退場となります。ありがとうございました。 いや、名前は出たりするかな? まあ、これだけ書いて終了というのも個人的に嫌ですし。 UMAに入隊した後にまた名前は出すと思います。というか、マリーメイアのモチーフは「キム・シャオミン」ですし。

それでは次回またお会いしましょう!


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閑話「宇宙の果ての」

ゴーデス追討編前にすこし話を挟みます。宇宙警備隊での出来事、時系列は4話終了直後らへんです。
それではお楽しみください。

ウルトラ姉弟
長女 ゾフィー
次女 シル
四女 ジャック

登場


ここはM78星雲・光の国。ウルトラマンと呼ばれる正義の戦士がいることは読者の皆様はしっているだろう。だが、この世界のウルトラマンは皆様の知っているウルトラマンとはかなり違う。特にウルトラ6兄弟─いや、ウルトラ6姉弟(・・・)は本来の世界のものと大きく違う。

 

ウルトラ6姉弟─男女比 1:5

男はセブンただ一人という羨ましい─本人は否定するだろうが─状態なのだ。

そのなかで最年長であり、宇宙警備隊の隊長を務めているのは我らがファイヤーヘッド長女のゾフィーである。いざという時は頼りになる心強いお姉さんだ。

そんな彼女は今日もコーヒー片手に隊長として事務をこなしている。

 

ゾフィー「…砂糖入れすぎたな。」

 

…頼りになるはず。どうでもいいが、作者はブラック派である。

 

シル「砂糖と塩を間違えないだけましでしょ。」

 

そんなゾフィーに辛辣な言葉を投げ掛ける彼女はシル。地球ではウルトラマンと呼ばれていた、初めて我々の前に姿を現したウルトラ戦士だ。 …女性なのにマンとはいかがなものかと思ってはいけない。

 

ゾフィー「さすがにもうそんな事はしないぞ。」

 

シル「そう言ってこの前、胡椒と黒砂糖間違えたのは誰よ。」

 

ゾフィー「…分かりにくい方が悪い。」

 

シル「キチンとラベルに名前書いてあったんだけど?」

 

弁護の余地もない。いじけて、ゾフィーは事務を再開する。シルもそろそろ職場に戻ろうとコーヒーを飲み干そうとしたその時─

 

ジャック「ゾフィー姉さん‼大変です‼」

 

四女のジャックが勢いよく入ってきた。ブレスレットか本体と言ってはいけない。

いきなり入ってきたジャックに驚き、二人は手に持っていたコーヒーをこぼしてしまう。シルに関しては大惨事そのものだろう。

 

ゾフィー「うあっっつい!?手が!?」

 

シル「ああああああ熱うううううう!?」

 

ジャック「ゾフィー姉さん!?シル姉さん!?大丈夫ですか!?ど、どうすれば…?銀十字ー!銀十字ー!?」

 

この後めちゃくちゃマザー光線した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゾフィー「ふぅ…死ぬかと思った。」

 

ジャック「あうう…ごめんなさい。」

 

シル「それより何があったの?あんなに急いで。」

 

ジャック「その事ですが、まずこれを聞いてください。約一時間前に受け取ったSOS通信の内容です。」

 

そう言ってジャックは録音機を起動させる。そこに収録されていた音声は以下の通りである。

 

通信『こちら銀河平和安全維持局!この通信を聞いてる誰かへ‼ 悪魔が…ゴーデスが宇宙を滅ぼそうと…!早く!誰か‼うわあああああああああ!』

 

 

シル「…何、今の夢に出そうな通信。」

 

ゾフィー「ゴーデス…?聞いたことが無いな?何処の宇宙人だ?」

 

ジャック「それで、発信源らしき惑星へチームUを向かわせました。」

 

シル「チームU…スコット・チャック・ベスの三人組だったっけ?」

 

ゾフィー「あぁ。それで、何か分かったのか?」

 

ジャック「…何もいなかったそうです。」

 

シル&ゾフィー「…は?」

 

ジャック「人はおろか、ネズミも、虫も。生命体を1つたりとも発見出来なかったそうです。」

 

ゾフィー「死体も確認出来なかったのか?」

 

ジャック「はい。」

 

シル「そもそも、人が生きていけない環境だったとかじゃなくて?」

 

ジャック「いえ、環境は昔のこの星(光の国)や地球に非常によく似た環境で、高い科学力と文化レベルを確認しています。さらに、ウルトラ戦士も存在していたようです。」

 

シル「L77のようにウルトラ戦士が…?」

 

ゾフィー「チームUが到着したのは何時だ?」

 

ジャック「通信を受け取った30分後です。」

 

ゾフィー「30分以内に惑星上に存在する全ての生命体を吸収したという事か…」

 

ジャック「どうしましょう、ゾフィー姉さん?」

 

ゾフィー「80は地球にいるし、セブンとレオは別任務。シルとジャックには今動かれては困る。となると…」

 

シル「エースとタロウかー。大丈夫かな?」

 

ゾフィー「あいつらだって、もう一人前だ……よし!エースとタロウを呼んでくれ。その惑星付近の調査をさせる。」

 

ジャック「わかりました。」

 

 

 

こうして、エースとタロウはゴーデスの調査に行く事となった。アリアとエース達が出会うまでそう遠くない──




というわけでエースとタロウが客演します。今回、80とUSAことスコット・チャック・ベスを名前だけ出してみました。詳しい設定を作ろうとおもいましたが…三途リバー氏に任せます。特に80はウルトラ兄弟の一員ですし、下手に作って迷惑をかけてしまうのも…

それでは、次回でお会いしましょう!


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ゴーデス追討編
第五話「追撃」


だれもーがーしぃーってるーウルトーラーのせーんしー(音階崩壊)

あ、どうも。 えーっと、今回のは日本語が壊れているかもしれませんので、誤字・脱字報告をしてくださると幸いです。

というわけでゴーデス追討編、第5話です。色々知ってる宇宙人やら怪獣やらいると思いますが、全部ゴーデスの下僕と化していますので言動がおかしくなってます。さらに、宇宙警備隊からあの二人を客演させる予定です。
三途リバーさん。おかしい点がございましたら、御指摘お願いします。

では、お楽しみください。


アリアの母星と地球の中間に位置する太陽系。この宙域をゴーデスは移動していた。そこであることに気づいた。一番最初に滅ぼした惑星で一人見逃していたのだ。名前はたしか――

 

ゴーデス「アリア、だったか。」

 

一人では何もできまい。だが、奴らは相当の手練れだった。強くなって帰ってきたなどという状況になればこちらもタダでは済まない。

 

ゴーデス「…部下を作るのも一興というものか。」

 

部下――彼にとって最も縁のない言葉だろう。アリアが生きていなければ決して言い出すことはなかった。自分以外を野蛮な存在と見下している彼としては屈辱の極みでしかないのだろう。だがプライドがなんだと言ってられない。あの小娘が成長する前に始末しなくてはならない。

 

ゴーデス「丁度いい。あの惑星の生物をみな、私の傀儡にしてやろう。」

 

ゴーデスの目に映っている惑星。青と緑の自然豊かな美しい星、惑星イズーがその標的となった。

 

 

 

 

 

 

 

 

アリア「どこにいる…ゴーデス!」

 

憎しみをあらわにしたアリアがついに惑星イズーに到達する。アリアはゴーデスがすぐ近くにいることを察知する。どこから気配を感じるか、それはすぐに分かった。彼女は惑星イズーに降り立つ。だが、どこかがおかしい。まるでこの惑星全体からゴーデスの気配がにじみ出ているようだ。

 

アリア「気味の悪い星…一体なにが起きているの?」

 

スーツを解除して惑星を探索する。鳥がさえずる声や動物の鳴き声が聞こえるあたり、ゴーデスは大きい行動をしていないようだ。

 

しばらく歩いていると、ゴーデスの気配が近づいて来るのを感じた。だがスピードがおかしい。あまりにも早すぎる。

 

アリア「! 真下!」

 

とっさに変身し、その場から飛び上がる。すると、一体の怪獣が現れた。顔から生える三つの巨大なツノ。太い尻尾。ごつごつとした皮膚。 古代怪獣ゴモラである。

 

――にしては形が違いすぎる。目は血走り、腕は巨大化。体の部分部分は緑色に変色している。

 

アリア「これって、ゴーデスの細胞の影響!?」

 

アリアの想像通りだ。ゴーデス細胞に感染し、体が突然変異を起こし、さらにゴーデスの傀儡になっているのだ。さしずめ、G(ゴーデス)ゴモラと言ったところか。

 

アリア「――ゴーデスだと言うのであれば、殺す!」

 

憎悪を剥き出しにしてGゴモラに突撃していく。対するGゴモラもアリアに対抗して咆哮しながら突進する。

 

アリア「でやぁ!」

 

Gゴモラ「GYAAAAAAAA!」

 

真正面から二人はぶつかる。地響きが鳴り渡り、衝撃で大地が少し抉れる。

 

アリア「はぁっ!でぇやっ!」

 

Gゴモラの頭を殴り、怯んだ隙にすかさず2撃目を当ててGゴモラを後退させる。

 

アリア「空気のある惑星なら…最低限6分は戦える。」

 

アリア達の使うスパークアーマーは光の国のものと違い、燃費の良いエネルギーであるバーニングプラズマを使用している。惑星の環境によっては光の国のウルトラ戦士よりも長い間戦闘を行うことが可能なのだ。

 

アリア「でぇぇやぁ!ダアッ‼」

 

Gゴモラ「GYAAAAAAA!」

 

容赦のないアリアの攻撃がGゴモラの体を的確に打ち抜いていく。Gゴモラも巨大化し、パワーの上がった腕で攻撃を当てようと必死になるも、大振りすぎて全て避けられてしまう。皮膚も強化されているとはいえ、しだいに追い詰められていく。

 

アリア「止め…ふっ!」

 

両手を大きく広げながら前に突きだし、アリアの最大火力のバーニングプラズマをGゴモラに当てる。遂に絶命し、Gゴモラは爆発した。

 

アリア「…ゴーデス‼隠れてないで出てきなさい!卑怯者‼」

 

アリアの怒声が山の間をこだまする。その声はゴーデスまで届くのか─

 

 

 

 

 

 

 

 

 

惑星イズーから少し離れた宙域。二人のウルトラ戦士が飛行していた。

 

ウルトラ姉弟の5番目と6番目のエースとタロウである。彼女らはゾフィーからの命令で、ゴーデスについて調査するために行動しているのだ。

惑星イズーに集結する三人のウルトラ戦士。いったい何が起きようとしているのか。




というわけで、ゴーデス追討編が始まりました。


…書くことがない。 え?あぁ。それについてか…

えーっと、この小説に登場しない予定の怪獣についてお話します。出る予定が完全に無いのが

ガゼボ・マジャバ・バイオス

場合によっては出るのが

コダラー・シラリー

です。理由としては、まともに見たのがゴーデス編までだからです。リュグローとUF-0は大まかなストーリーは知ってはいるので、かなり原作と変わりますが出そうと思ってます。UF-0好きだし。

コダラー・シラリーは外伝、もしくは劇場版みたいな物で出せなくは無いです。アンケートを活動報告にて行うので、ご協力お願いします。

では、次回でお会いしましょう!


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第六話「正義と憎悪」

というわけで第六話です。今回でタロウとエースが客演します。これからアリアを矯正…ん"っん"ー 優しさを取り戻させます。

ちょっとエッチなのもあるよ!(大嘘)


惑星イズー付近の宙域を飛行する二人のウルトラ戦士、エースとタロウは邪悪な気配を察知して惑星イズーへと向かっていた。

 

タロウ「だけどエース姉、だいじょうぶかな?ゴーデスって言うのの調査もしないといけないんでしょ?」

 

エース「大丈夫、タロウ。連絡は既にしてあります。それに、得体の知れない敵より先に暴れてる悪党をほったらかしにして後で大惨事になったらいけないでしょう?」

 

タロウ「ゴーデスって言うのも厄介っぽそうなんだけどなぁ。」

 

そういいつつ、惑星イズーに向かって飛び続ける二人であった…

 

タロウ「あ…UFO。」

 

エース「どこの星のでしょうか?」

 

タロウ「なんだかカニみたいだなー。おいしそう。」

 

エース「…帰ったらカニ鍋にしますか。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして惑星イズーに到着した。二人共スーツを解除して森の中を歩いていく。

 

タロウ「にしても変なの… いろんなところから嫌な感じがする。」

 

エース「とりあえず一番近い所から周りましょう。」

 

そうして一番近い場所に向かっていった。そこは洞窟を利用した巨大な遺跡だった。壁面には5種類の怪獣の絵が彫られていた。

 

タロウ「これ…ゴモラかな?こっちはパンドンみたい。」

 

エース「ピグモンにジラース…テレスドンですか。壁画を見る限り、ピグモンがリーダーみたいですね。」

 

タロウ「なんでだろうね?一番弱いのに…」

 

エース「人々を守っている描写があります。おそらくピグモンが他の四体を引率して人助けをしてたのでしょう。」

 

タロウ「─? にしても怪獣いないなー…こっちの方のはずなのに。」

 

次の瞬間、地面が大きく揺れはじめた。

 

エース「言ってるそばから…!」

 

タロウ「外に出よう!」

 

外に出ると、そこにはジラースがいた。だが、ゴモラ同様に所々変化している。アイデンティティとも言うべき襟巻はほぼ消え失せ、体つきはかなり良くなっている。わかりやすく言えば、ミレニアムゴジラである。

 

タロウ「えっと…ジラース…かな?」

 

エース「なんか違う気が…ともかく、倒しましょう。」

 

タロウ「だね!」

 

そういうとエースは指輪が、タロウはバッジが輝き始める。

 

エース「ウルトラタッチ‼」

 

タロウ「タロウー‼」

 

2つの指輪が重なり、バッジが高く掲げられる。瞬間、光が辺りを支配し──

 

 

エース「さて、行きましょう。」

 

タロウ「任せて!」

 

二人のウルトラマンがジラースと対峙していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人がジラースと対峙している時…

 

テレスドン「GUUUUUU…KUUUUUUU」

 

アリア「しぶといですね…」

 

テレスドンはアリアによって追い詰められていた。尻尾を切り落とされ、息も絶え絶えの状態だった。ただ、それなりに耐えた様で、アリアのカラータイマーも点滅していた。

 

テレスドン「GYAAAAAAAAA!」

 

アリア「無駄なことを…」

 

苦し紛れに熱線を放つも吸収されてしまう。

 

アリア「お返しします!」

 

さらに増幅されて撃ち返す。だが、テレスドンは間一髪で避け、爆炎に紛れて逃走する。

 

アリア「逃がさない…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タロウ「もう一息!」

 

その頃二人も決着がつきそうだった。

 

エース「任せて…バーチカルギロチン!」

 

三日月状の光線が飛んでいき、G(ゴーデス)ジラースを真っ二つにした。

 

エース「あぁ…快っ感♡」

 

タロウ「エース姉…」

 

タロウとてエースの性格を知っているが、間近で見るとさすがに引く。

 

タロウ「まぁ、これでおわり…ん?」

 

向こうから怪獣がやってくるのが見えた。やはり変化しているが、テレスドンである。二人が警戒した瞬間――

 

 

ズパッ!

 

タロウ・エース「え?」

 

テレスドンが二つに裂けた。そしてテレスドンを真っ二つにした犯人は…

 

アリア「あなた達は…?」

 

タロウ「ウルトラ戦士!?」

 

 

ここに二つの光が邂逅した。果たしてこれが吉と出るか凶と出るか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ザラブ星人 イアン「はぁ…はぁ…」

 

惑星イズーのどこか、ザラブ星人のイアン―シルと戦ったザラブ星人の妹である―とゴーデスが対峙していた。だが、一方的だった。指一本触れることなくイアンは瀕死になっていた。

 

イアン「くっ…殺せ!」

 

ゴーデス「そう死に急ぐな…小娘、チャンスをやろう。」

 

イアン「チャンスだと?」

 

ゴーデス「そうだ…アリアという生意気な小娘を殺すのだ…そのための力も授けてやろう。」

 

イアン「アリア? だが、ウルトラ戦士に復讐できるというのなら。姉さまのできなかった偉業を果たせるというのなら喜んで!」

 

ゴーデス「そうだ…その意気だ。こちらに来い。」

 

ゴーデスに誘われ、イアンはゴーデスの両腕の触手に絡まれる。そしてイアンはゴーデスから力を授かる。ゴーデス細胞という悪魔の力を――




ということで第六話でした。アンケートもまだまだ実施中ですから、協力お願いします。
エッチなの!?あったろ触手が!(横暴)


さて、何か話すこと…えっと?好きな怪獣とか?(カンペ)

個人的に好きな怪獣は

1 エースキラー
2 UF-0
3 ムルチ

ですね。

エースキラーは単純にかっこよかったので。メビウスキラーもすきですよ。

UF-0は可愛いから。ですよね!?あのぎょろ目と鋏!全長は180mもあるけど。

ムルチは帰ってきたウルトラマンで見て以来好きになりました。


それでは次回またお会いしましょう!


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第七話「争いの果て」

はい、七話です。エースとタロウとの邂逅、そしてアリアには優しさを取り戻してもらいます。つまるところ、タロウとエースにアリアを叩き直してもらいます。




エースさん! タロウさん! 姉妹の力、お借りします!

[フュージョンアップ!]


エース、タロウ、そしてアリア。三人のウルトラ戦士が巡り合ったのは運命だろうか、神のいたずらだろうか。ともかく変身したままではいけない。三人は変身をとき、話し合いをするため遺跡へと向かった。三人はお互いの事情を説明する。エースとタロウはM78星雲のこと、救援の通信のこと、命令でゴーデスについて調べていること。アリアは自分のこと、母星のこと、そしてゴーデスのこと。

 

エース「…つまり、ゴーデスとは宇宙の破滅を企む凶悪な生命体、ということですか。」

 

アリア「ええ、その解釈で合ってるわ。」

 

タロウ「だとしたらマズイよ!早くゴーデスを倒さないと…!」

 

エース「落ち着いて、タロウ。そもそもゴーデスがどこにいるのかも見当がついてないんですよ?」

 

アリア「ゴーデスはこの惑星にまだ潜んでいるとみて間違いないわ」

 

タロウ「わかるの?」

 

アリア「ゴーデス本体の邪悪な気配はまだ残ってる。もしかしたら、仲間をふやしてるのかも…」

 

エース「なら、ゴーデスを見つけるのは明日からでも遅くないはずです。この惑星には怪獣は五体。うち三体は倒しましたし、他の怪獣はいないので余裕があります。もう夜遅いですし、今夜は寝ましょう。」

 

アリア「そうね。」

 

タロウ「賛成…頭が痛い…」

 

エース「…タロウはもう少し頭を使えるようにしてください。」

 

タロウ「ちょっとひどくない!?」

 

アリア(仲の良い姉妹ね…)

 

そう言いつつ、三人は遺跡で野宿をした。近くに怪獣がいるというのに…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

タロウ「ん~…おはよう…」

 

エース「おはようございます。一番さいごですよ。」

 

アリア「おはよう、タロウ。」

 

三人は起きたのち、遺跡のなかを探索し始めた。なにかゴーデスの痕跡が無いかを調べるためだ。

 

タロウ「それらしいのはないよ~…」

 

エース「こっちもダメです。」

 

アリア「はずれ、というわけかしら…」

 

かなり奥の方まで来たが、一向に見つからない。あきらめて戻ろうとした時だった。

 

???「KYUUUUUU…」

 

タロウ「!? なに、いまの!?」

 

エース「怪獣の鳴き声…でしょう。」

 

アリア「行きましょう!」

 

そう言って三人は奥に走っていく。そこにいたのは――

 

 

 

 

ピグモン「KYUUUUUN…」

 

エース「…ピグモン?」

 

タロウ「ピグモン…だね。」

 

友好的な怪獣のピグモンだった。体はゴーデス細胞に冒されているものの、自我は他の怪獣達と違い、保っているようだ。

 

エース「えっと…仲間の怪獣達があの日降ってきた緑色の光を浴びておかしくなった…と?」

 

タロウ「自分は暴走するかもしれないからここに閉じこもってた…か。大丈夫!僕たちが元凶を倒して元通りにしてあげるから!ね、アリアさ…」

 

タロウが振り向いた時、アリアはスーツを纏っていた。

 

タロウ「え…アリアさん?何をする気?」

 

アリア「決まってるでしょう…そいつを殺すの。」

 

タロウ「なっ、なんで!?」

 

アリア「当たり前のこと…そいつがゴーデスの一部になり果ててるからよ」

 

タロウ「止めて!この子は悪い子じゃない!アリアさんだって分かるでしょう!?」

 

タロウが必死に止めようとするがアリアは聞く耳を持たない。

 

エース「待ってください、アリアさん。」

 

アリア「どうしたの?エース。」

 

エース「ピグモンを殺すというのなら…私を倒してからにしてください。」

 

そういうとエースはウルトラリングを合わせ、ウルトラマンエースに変身する。

 

タロウ「エース姉…!アリアさんだってウルトラ戦士なんだよ!?」

 

エース「言うことを聞かないのなら聞かせるまでです!」

 

そう言うとエースはアリアと戦い始めた。

 

アッパー、フック、ストレート、飛び蹴り。まさに格闘の応酬、やられた分だけ倍返しの状態である。

 

エース「エースブレード!」

 

アリア「甘い!」

 

エース「ガッ…!」

 

隙を見てエースブレードで切りかかるも、手から出したエネルギーブレードによって防がれ、逆に蹴りをくらってしまう。さらに一気に攻め込まれてしまう。エースのカラータイマーがなりはじめる。もはやこれまでと思ったが――

 

 

 

タロウ「やめろおおおおおお!!」

 

アリア「なにっ!?」

 

変身したタロウがアリアにタックルをしてエースから引き離した。

 

アリア「なんで…なんで邪魔をするっ! そいつは皆の仇の仲間…! 生かしておいてはいけない存在なのよ!?」

 

タロウ「でもピグモンは違う…! ピグモンはゴーデスの呪縛から逃れようと一生懸命にいきてるんだ! ピグモンはゴーデスの仲間なんかじゃ無い!」

 

アリア「何を言ってるの…暴走するかもしれないやつをほおっておくのがウルトラマンの役目なの!?」

 

タロウ「ピグモンは僕たちに助けを求めてた…ピグモンは脅威じゃ無い!守るべき命なんだ!それが僕たちウルトラマンの使命だ!」

 

アリア「!」

 

その瞬間アリアは思い出した。あの日、父に言われた言葉を…

 

グレート『だがアリア、ウルトラマンを名乗るには力が強いだけではいけない。心優しく、弱いものを守る事ができなくてはならない。』

 

忘れていた―忘れてはいけないあの言葉。これでは自分が悪ではないか。テレスドンはどうなのか。あの怪獣は戦意を無くし、逃げようとしていた。自分がやってきたのは一体何だったのか。

 

アリア「だったら…私はどうすればいいの…?」

 

タロウ「え…?」

 

アリア「命を破壊し続けていた私は…どうやって償えばいいの!?」

 

アリアの目には涙が溢れていた――




ということで、七話でした。 …多少強引過ぎたかな?

アンケート募集中です。協力お願いします。


えーっと…東宝、円谷で好きなキャラ?(カンペ)

個人的に好きな特撮キャラというと…

1 アンギラス
2 ウルトラマンコスモス
3 モスラ
4 ミラーマン
5 ゾフィー

と言った感じですかねー。アンギラスは名前の由来にするくらい好き。
モスラは小さい頃に映画を見て以来、可愛いので好きです。
コスモスは優しさを教えてくれた先生みたいなウルトラマンだし、ゾフィー隊長はメビウス最終話の印象が強く残ってます。
ミラーマンは見た目が好き。無駄がなくて結構お気に入り。


では次回またお会いしましょう!


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第八話「愛は奇跡を信じる力」

第八話です。アリアが優しさを取り戻す時、奇跡を起こす!と言った感じ…かな。エースとタロウが発破をかけたけど、本格的に火をつけたのは久しぶりに登場のあの人です。
では、どうぞ!



タイトルは…わかる人はわかるかな?


アリアの泣き声が洞窟に響き渡る。彼女の嘆きも最もである。今まで彼女は様々な怪獣と戦い、分かり合ってきた。その心を忘れ、修羅と化して無慈悲に怪獣を倒してきたのだ。その変わり果てた姿を誰が味方とおもうか、誰がウルトラマンと信じるか、これが父の願った姿なのか――

 

 

 

エース「だったら戦えば良いんですよ。」

 

アリア「え…?」

 

エース「守れなかった分だけ命を救うために戦うんです。」

 

アリア「守れなかった分だけ…救うために…」

 

アリアから受けたダメージからある程度回復したエースが言う。

 

タロウ「アリアさんならきっと出来る!大丈夫だよ!」

 

アリア「タロウ…」

 

タロウもアリアを励ます。だが彼女の心は燻ったままだ。そこに名乗りを挙げたのは──

 

ピグモン「KYUUUUU!」

 

アリアに殺されようとしていたピグモンだった。

 

エース「ピグモン…いいのですか?」

 

ピグモン「KYUUUUU!KYUUUUU!」

 

エース「…わかりました。ありがとうございます。」

 

そういうとエースとタロウはアリアをピグモンに任せてパンドンとゴーデスを捜索しに行った。

 

 

 

 

 

 

 

アリア「…どうして?」

 

ピグモン「KYU?」

 

アリア「どうして私を気遣うの? 私はあなたを殺そうとしたのに…」

 

ピグモン「KYUUUU KYUUUUU!」

 

アリア「私のことが心配…人を愛するのに理由はいらない…?」

 

ピグモン「KYUUUUU!」

 

ピグモンがアリアにこたえ、サムズアップみたく右手をあげる。

アリアの心には決心の炎が灯され始めていた。だが完全と言うには程遠い。もうひと押しだ!その時だった。

 

???『アリア…アリア…!』

 

アリア「! だれ!?」

 

マリーメイア『久しぶりだな…少し見ねぇうちにすっかり変っちまって…』

 

アリア「マリーメイア教官…! 私は…」

 

マリーメイア『皆まで言うな。 理由くらい知ってるさ。 すまねぇ…お前につらい思いさせちまってよ…』

 

アリア「違うんです! 私の心が弱かったから! だから…!だからぁ!」

 

アリアは泣きじゃくる。相手が生きていないとわかっていても、かつて頼り続けた先輩だ。彼女に心の内を吐き出さなければ自分が壊れてしまいそうだった。

 

マリーメイア『すまなかったな…だけど、安心しろ。あたしらは死んだわけじゃない。』

 

アリア「え…?」

 

マリーメイア『お前の心の中で生き続けるんだ。今までも、そしてこれからも。 お前は一人じゃない。それを忘れるな。』

 

アリア「マリーメイア教官…」

 

マリーメイア『あたしらは見守ってるよ。お前のことを、いつまでも。だから立て!アリア! …いや、ウルトラマングレート!』

 

 

 

 

アリア「ピグモン…ありがとう。私も行くよ。」

 

ピグモン「KYUUU」

 

アリア「ねえ、ピグモン。」

 

ピグモン「KYU?」

 

アリア「ゴーデスを倒して、必ずあなたを元に戻す。その時には私はここにもう一度来る。だから…約束してくれる?私を、笑顔で迎えてほしいの。」

 

ピグモン「KYUI!」

 

肯定の意を示してピグモンは右手をあげる。それに合わせてアリアも笑顔でサムズアップをし、外に出ていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

時間は少し戻り、エース達がゴーデスの捜索をし始めた時。

 

タロウ「ピグモン大丈夫かな?」

 

エース「大丈夫。あの子ならアリアさんの心を取り戻してくれるはずよ。」

 

タロウ「そこじゃないんだけど…ま、それもあるよね。アリアさんが優しさを取り戻してくれることを祈るか…」

 

エース「…! あれは!?」

 

エースが見たもの。それは――

 

イアン「ああ…来たな…ウルトラ戦士ぃ!」

 

ザラブ星人のイアンだった。その体にはエースたちの姉シルことウルトラマンのスパークアーマーを模したアーマーを纏っていた。違いは模様の淵の黒い線と悪い目つき、そして姉譲りのおおきな胸だろう。

 

イアン「ああ?アリアとかいうのは居ないのか?」

 

エース「残念ながら不在ですよ、ニセモノさん。」

 

イアン「可愛げのないガキだなぁ…まあいいや。この力でお前から引き裂いてやる!」

 

エース「へぇ? ならば私はあなたを真っ二つにしてあげましょう。」

 

イアン「ほざけ!」

 

そういうとエースとイアンは戦闘を始めた。

 

タロウ「エース姉!いまいく…っ!」

 

援護に行こうとするが、突如現れたG(ゴーデス)パンドンに邪魔をされてしまう。

 

イアン「丁度いい!そいつを足止めしてろ!」

 

Gパンドン「PGYAAAAAAAA!」

 

そんなこと分かっていると言わんばかりに咆哮し、タロウに向かって突撃していく。

 

タロウ「くっ…エース姉!」

 

エース「タロウはそっちをやって!私がこの年増をやる!」

 

エースとイアン、タロウとGパンドンがぶつかり合う。

 

イアンとエースは一進一退の攻防戦を繰り広げる。ウルトラナイフを決めようとするも防がれ、逆に殴ろうとするとカウンターをもらいかける。

 

イアン「だああああああ!まどろっこしい!」

 

そう言うと右手を後ろ、左手を前にてを十字に組んだ。スペシウム光線を放つ気だ!

 

エース「撃てもしない光線で!」

 

にせウルトラマンは光線が使えない。それはエースもシルから聞かされていたので、エースは一気にイアンに接近した。だが――

 

イアン「バカめ!」

 

エース「ぐああああああああ!?」

 

イアンは手から緑色の光線を発射する。その火力はジャックのキネラマショットにも劣らないほだだった!そんなものをエースは至近距離で食らってしまい、吹き飛ぶ。

 

タロウ「エース姉! っきゃ!」

 

エースに気をとられた瞬間にGパンドンからの攻撃を受けてしまい、その上火炎放射を真正面から受けてしまう。二人のカラータイマーが赤く点滅し始めた。残されたエネルギーは残り少ない。

 

イアン「てめえ…さっき真っ二つにするとかいってたよなあ…そっくりそのまま返してやるよ!」

 

タロウ「まて…エース姉じゃなくて…僕からやれ!」

 

イアン「姉妹愛って奴か? いいねぇ…こいつを目の前で殺したらどんな顔が見られるかなぁ!」

 

タロウ「やめろおおおおおお!」

 

イアンの右手がエースの心臓を貫こうとした瞬間だった!

 

 

アリア「はああああああああああああ!!」

 

アリアが飛び蹴りをして、イアンを吹き飛ばした!

 

イアン「ぐっああああ! くそっ!てめえがアリアか!」

 

アリア「…違う。」

 

タロウ「…え?」

 

アリアはファイティングポーズを構え、名乗った。

 

「私は…ウルトラマングレートだ!」

 




はい、第八話でした。 ええ、マリーメイア教官復活(してない)です。 え?退場て言ったよねって? あれは嘘だ。cv大塚氏

長くなってしまった気がするので、ここまでにしておきましょう。本家様共々よろしくお願いします。では、次回またお会いしましょう!


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第九話「心の絆」

第九話です。ついに覚醒したグレート。その実力やいかに!



タイトルは…言わなくてもわかるか。


イアン「ウルトラマングレート…?名前を変えただけで何ができる!」

 

吹き飛ばされたイアンがアリア――いや、グレートに向かって突っ込んでいく。グレートはイアンの動きに合わせて素早くパンチを繰り出す。

 

グレート「ふっ!はっ!」

 

イアン「生意気な!」

 

もちろんタダでやられるイアンではない。グレートの拳を的確に防ぎ、殴り返す。だが、グレートもイアンの攻撃を防ぎつつパンチやキックで攻めていく。基本的なスペックはグレートの方が上である。次第にイアンはジリ貧になっていく。

 

Gパンドン「PGYAAAAAAAA!」

 

グレート「邪魔!」

 

Gパンドンが援護しようと突進するが、グレートはイアンを突き飛ばし、Gパンドンに回し蹴りを決めて吹き飛ばす。

 

イアン「なめやがってぇ…これで終わりだ!」

 

タロウ「! アリアさん!」

 

イアンが腕を十字に組み、ビームを撃とうとする。だがそれに気づかないグレートではない。

 

グレート「はあっ!」

 

イアン「バカな!?」

 

三角形状のバリアを張り、ビームを防ぎきる。

 

タロウ「でええええぇぇぇぇぇ!」

 

イアン「ぐはぁっ!」

 

エース「ウルトラギロチン!」

 

Gパンドン「PGYAAAAAAAAAAAA!!」

 

さらにタロウがイアンに体当たりをして吹き飛ばし、Gパンドンはエースのウルトラギロチンでズタズタにされ、爆散する。

 

タロウ「アリアさん…じゃなっかった… グレートさん。一緒に戦いましょう!」

 

グレート「ええ。行こう、二人共!」

 

エース・タロウ「はい!」

 

三人で一気に攻勢に出た。グレートが殴り、エースが蹴り飛ばし、タロウがぶん投げ―

 

イアン「はぁっ…はぁっ…くそおおおおおおおおおお!」

 

破れかぶれにビームを放つ。確実にグレートに当たったと思われたが――

 

グレート「はあぁぁぁぁぁ…はあぁっ!」

 

イアン「馬鹿な!?馬鹿なああああああああああああ!!」

 

ビームは全て吸収、増幅されてイアンに撃ち返される。防御力の上をいく火力に耐えきれず、スパークアーマーは吹き飛び、イアンも爆散した。

 

エース「…これで終わりですね。」

 

グレート「ええ、この星はもう安全よ。」

 

タロウ「やったー!勝ったー!ありがとう、グレートさん!」

 

一息ついたと思ったグレートだが、急にタロウが抱きついてきた。

 

グレート「!!……べっ別に当たり前の事をしただけ…です。」

 

少し取り乱すグレート。彼女はタロウが抱きついてきた瞬間に不思議な、胸が高鳴るような感じがした。そんな感情を彼女は知らないが、人々はそれを恋と言う。 グレートの名誉のために言っておくが、彼女には男性と結ばれたいと言う感情はきちんとある。ただ、偶然にもそこに百合の花が咲いただけなのだ。というより、自覚は無いが彼女は同性好きであったのだ。無自覚なだけ…そう。

 

 

 

 

 

ゴーデス「ふん…使えん。」

 

三人「!!」

 

その時、突然ゴーデスが現れる。

 

グレート「ゴーデス!お前…!」

 

エース「あれがゴーデス…」

 

タロウ「お前の部下は全部、僕たちが倒してやったよ!後はお前だけだ!」

 

タロウが勢いよくゴーデスを指さす。だが、ゴーデスは余裕そうに笑い始める。

 

タロウ「!?……なにがおかしいのさ!?」

 

ゴーデス「ふははははははは… 馬鹿者め。あんな操り人形と私を一緒にするな。まあいい。私は次のステップへと進むことにする…宇宙を平穏に導くさらなるステップへとな!」

 

グレート「! 待て!」

 

そう言うとゴーデスは惑星イズーを飛び立った。三人もゴーデスを追うべく飛び立つ。

 

 

 

 

エース「…! このルートは!」

 

タロウ「地球に向かってる!」

 

グレート「…エース、タロウ。二人は光の国に戻って。」

 

エース「あなたはなにを?」

 

タロウ「そうだよ!一人でやるより三人でやった方が!」

 

グレート「聞いて、二人共。 あなた達は光の国に報告に行って、救援を呼んできて。その間、私がゴーデスを抑える。」

 

タロウ「ちょっと…無茶だよ!」

 

グレート「大丈夫、私は死なないから。」

 

エース「…わかりました。ですが、忘れないでください。 優しさを失わないで。弱い人をいたわり、どんな人とも仲良くなろうとする気持ちを失わないでください。たとえその気持ちが何回も何回も裏切られても… それが私の…いえ、」

 

タロウ「僕たちの願い、だよ。グレートさん、お願い…」

 

グレート「…ええ、もちろん。」

 

そう言うと三人は分かれた。次会う時は何時になるのか…今はお互いの無事を願うだけである。




第九話でした。次回からは地球編をお送りします。原作大改変祭りなのでね、その、「それはやだ。」って言う人は読まないほうが良いかも…


二次創作つくりたいなーとか思ってるこの頃です。オリジナルウルトラマンやりたい…企画倒れにしたやつ。 でもシンフォギアもいいなー。 まあ、当分これを進めますが。

では次回またお会いしましょう!


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地球編
第十話「銀の巨人」


第十話ですが…主人公は性転換してます!注意してください。


地球は凄まじい環境汚染に冒されていた。公害や違法な農薬の使用、大気汚染に過度の森林伐採。それに担い、様々な超常現象や災害、さらには過激な自然保護団体によるテロが起きていた。それらに対応すべく世界は「Univesal Multipurpose Agency」…通称UMAを設立した。

本部をアメリカに置き、世界中様々な場所に1()3()()支部が置かれている。中でもオーストラリア支部と富士山麓支部は施設が充実していると言われている。

 

 

 

さて、国連はこの環境汚染に対して地球外惑星――特に火星のテラフォーミングを計画した。その調査のため、一隻の調査船が火星に着陸していた。パイロットは二人…一人は男性、スタンレー・ハガード。もう一人は女性、ジャクリーン・シンドーである。彼らは共に優秀な科学者であり、宇宙飛行士として度々火星に調査に来ていた。だが今回は様子が違った。着陸した先には――

 

ゴーデス「GUUUUU…」

 

グレート「はぁぁぁぁ…」

 

巨大な生命体がいたのだ。それも二体。スタンレーはすぐさまビデオを持ち出して動画を取り始めた。

 

ジャクリーン「そんなことしてる場合じゃないぞ!調査船に戻ろう!」

 

スタンレー「待ってください!こいつは大発見です。映像に収めないと!」

 

ジャクリーン「でも、生きて帰らなかったら全て無駄になるんだ。」

 

そう言い争っている間に戦闘が開始されてしまった。

 

ゴーデス「邪魔をするな!小娘!」

 

グレート「するに決まってるでしょう! はぁっ!」

 

ゴーデスが触手を振るうも、グレートはそれらを防ぎ、接近していく。そして一気にゴーデスを乱打する。ゴーデスは怯み、距離を取る。

 

ゴーデス「ぐぅぅ… 貴様ぁ!」

 

グレート「くっ」

 

ゴーデスが触手を縦横無尽に振るう。グレートはそれら全てを避けるが、ジャクリーン達はそうはいかない。

 

ジャクリーン「きゃあああああっ! ああっ!」

 

スタンレー「! ジャクリーンさん!今助けます!」

 

ゴーデスの一撃で飛んできた岩がジャクリーンの足を挟んだ。

 

ジャクリーン「スタンレー…先に調査船に戻りなさい。地球の人達にあなたの映像を見せてやりなさい。」

 

スタンレー「しかし、あなたを置いて行けません!」

 

ジャクリーン「これは命令よ! …また、会いましょう。」

 

スタンレー「…はい。」

 

そう言ってスタンレーは調査船に戻った。ジャクリーンも調査の際に地球を離れる時に渡されたビームガンで足を挟んでいる岩を破壊しようとする。だが、自体は悪化していた。

 

グレート「でええぇぇぇぇやああああぁぁ!!」

 

ゴーデス「があぁぁぁぁ! っなめるなぁ!」

 

グレート「くっ きゃぁぁ!」

 

ゴーデスに連続で拳や蹴りを入れていたが、ゴーデスの触手に跳ね飛ばされ、岩山に激突する。しかもあたり所が悪かったのか、気を失ってしまう。

 

ゴーデス「…あの矮小な生命体を先に潰すか。あの時のように、増援を呼ばれると面倒だ。」

 

そう言うとゴーデスはスタンレーの調査船に接近していった。ジャクリーンもなんとかなビームガンで岩を破壊し、ゴーデスに狙いをつける。

 

ジャクリーン「化け物!私が相手だ!」

 

ゴーデスに向かってビームを撃つが、まるで効果が無い。ついに触手が届く距離まで来てしまう。そして――

 

スタンレー「うわああああああああああ!」

 

ドガーン!

 

ジャクリーン「スタンレー!」

 

調査船を破壊されてしまった。だが、その爆発でグレートが目を覚ます。

 

グレート「…っは!? 何が!?」

 

グレートは調査船の残骸を発見し何が起きたかを理解した。

 

グレート「ゴーデス…お前!」

 

ゴーデスに向かって飛び蹴りを当て、ひじ打ち、正拳、回し蹴り―ひたすら殴打をしていく。

 

ゴーデス「グゥゥ…オオ…」

 

グレート「これで…終われ!」

 

両手にエネルギーを貯め、一気に打ち出す。だが、それだけでは決定打にならなかった。

 

グレート「ならば、もう一回!」

 

ゴーデス「GAAAAAAAAAAAA!」

 

もう一撃くらい、ついにゴーデスは倒れた。だが次の瞬間、ゴーデスから緑色の細胞が一気に放出された。

 

グレート「あれは…ゴーデス細胞!このままじゃ地球に!」

 

だが行くわけにはいかない。まだやるべきことが残っている。

 

グレート「ねぇ、私はグレート…ウルトラマングレート。あなたはなんて言うの?」

 

ジャクリーン「! わ、私?私はジャクリーン・シンドー。」

 

グレート「ジャクリーン・シンドー…なら、ジャクリーン。あなたを今から地球に送るわ。」

 

ジャクリーン「いいの?でも、その前にしたいことが…」

 

そう言うと、ジャクリーンは調査船の残骸からスタンレーのビデオを回収した。彼の遺品になりそうな物はこれしかない。

 

ジャクリーン「…これでいいわ。お願い。」

 

そうして、グレートとジャクリーンは火星を飛び立った。

 

グレート「ねぇ、ジャクリーン。お願いがあるの。」

 

ジャクリーン「? どうしたの?」

 

グレート「あなたの力を貸してほしいの。」

 

ジャクリーン「力になれるなら、だけど。 具体的にどうすればいいの?」

 

グレート「あなたの体を貸して。いえ、あなたと私で一体化させてほしいの。」

 

ジャクリーン「!? なんで!?」

 

それもそうだ。急にそんなことを言われても困惑するだろう。

 

グレート「戸籍の無い人が町をウロウロしてたらおかしいでしょ?嫌なら嫌って言っていいけど…」

 

ジャクリーン「じゃあ、一つ聞かせて。あの化け物は何だったの?」

 

グレート「あれはゴーデス。宇宙の破滅を企む凶悪な生命体よ。」

 

ジャクリーン「そんなものが地球に…!?」

 

グレート「ええ。だからお願い。」

 

ジャクリーン「…良いわよ。あなたに協力するわ。でも、どうやって?」

 

グレート「私をエネルギー化させて、あなたの一人格として一緒にいさせてもらうの。」

 

ジャクリーン「oK。一緒にゴーデスを倒しましょう!」

 

そうしてグレートとジャクリーンは地球に降り立った。だが既にゴーデス細胞はオーストラリア中に飛び散っている。ここから二人の戦いが始まるのだ。



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第十一話「地底の恐怖」

疲れすぎて前回の前書きとあとがき書き忘れた…

フュージョンファイトでヒカリのオーブクリスタル付きが出て来た…嬉しい。

さあ、地球でのたたかいが始まります。どうぞ!


オーストラリア、ここでは謎の現象が確認された。昨日の晩の夜空に謎の緑色の流星群が確認されたのだ。UMAオーストラリア支部は直ちにこの現象の調査を開始した。

 

UMAオーストラリア支部―資産家のアーサー・グラントを隊長に多くの学者が集結しており、アーサー氏の多大な投資により、その設備は世界一と言われている。島一つを改造し、大量のジェットヘリの「ハマー」の格納、発進能力を有しており、研究施設や医療機関としても一流といっても過言ではない。

 

 

アーサー・グラントの1日はスーツに着替え、朝食を食べる事から始まる。スクランブルエッグにトーストと一杯のコーヒーを胃の中へ流し込み、指令室へと赴く。通路で元アーミー所属の副隊長ロイド・ワイルダーに会う。

 

ロイド「おはようございます、隊長!」

 

アーサー「おはよう、ロイド。だが此処は軍隊ではない。敬礼する癖を治せ。」

 

ロイドは未だ軍人時代の癖が治っていないが、非常に優秀な現場指揮官だ。  やがて指令室に入ると、二人が話し合ってた。一人は考古学や生物学の博士号を取得しているチャールズ・モーガン。もう一人はUMAオーストラリア支部で最高のパイロットとしての腕を持つキム・シャオミンだ。

 

チャールズ「俺の彼女さ。カワイイだろ?」

 

キム「前と顔が変わってるよ? また変えたのかい?」

 

チャールズは好色だが、腕は確かだ。

 

アーサー「おはようチャールズ、キム。」

 

キム「おはようございます、隊長。」

 

チャールズ「おはようございます。先日の流星群の解析は終わりました。」

 

アーサー「ふむ、流石だな。結果を聞かせてくれ。」

 

チャールズ「結論から言って、流星群ではありません。 しかし、何なのかは一切わかりません。」

 

アーサー「あれが流星群では無い?」

 

そこで最後の一人、エンジニアのジーン・エコーが入ってきた。彼女は先日、消息を断った調査船の設計者であり、ジャクリーン・シンドーのハイスクールの後輩なのだ。その件で昨夜は遅くまで泣いていたのだが、復帰したようだ。

 

アーサー「ジーン、もう大丈夫か?」

 

ジーン「はい。ご迷惑をお掛けしました。」

 

キム「また辛くなったら相談するんだぞ? あたしは何時だってあんたの味方だからさ。」

 

チャールズ「ちょっとぉ、それなら『俺たち』でしょ?」

 

キム「あんたは女の敵だよ。」

 

そんな軽口を言い合っていると、先ほど通路で会ったロイドが入ってき、主要メンバーが終結した。

 

アーサー「全員集まったな。先日からシドニー市内で地震が多発している。そこでジーンとキムにサルトップの2号で調査に赴いてくれ。ロイドとチャールズはハマーの出撃準備をして待機だ。」

 

4人「了解!」

 

そう言って4人は行動に出た。 サルトップ―UMAオーストラリア支部が所持する3種の車両で、1号がオンロード、2,3号がオフロードとなっている。そのうちの2号はタルサー砲で武装できる戦闘車両だ。 ジーンとキムはサルトップで出撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シドニーで調査を開始した二人だったが、細胞が降った痕跡は見当たらない。ジーンが通信をいれ、キムと合流しようとしたその時だった。

 

???「ジーン…この事に関わってはいけない。すぐに身を引いて。」

 

ジーン「!? だれ!?」

 

振り返るとそこには火星で行方不明となっていたはずの先輩、ジャクリーン・シンドーが立っていた。

 

ジーン「ジャック先輩…!?」

 

ジャクリーン「久しぶり。だけど、時間がないの。ゴーデス細胞に毒された怪獣が目覚める。早くここから逃げて。」

 

ジーン「先輩…どうして地球に?ゴーデス細胞って…怪獣って?」

 

ジャクリーン「話は後!早く!」

 

だが、時すでにお寿司…じゃない、遅し。工事現場から、双脳地獣 ブローズが現れた。

 

ジャクリーン「っ! 早く逃げてね!」

 

ジーン「待って!」

 

ジャクリーンを追いかけようとするも、キムからの通信が来てしまう。

 

キム『こちらキム!そっちで何があった!?』

 

ジーン「えぇっと…ジャック先輩が現れて、怪獣が目覚めるって言って…それから怪獣がほんとに出てきて…!?」

 

キム『ジャクリーンが?というか怪獣が出たんだな!?先にサルトップで行ってくれ!後で合流する!』

 

ジーン「了解!」

 

そしてサルトップを走らせる。基地でもハマーが発進した。サルトップのタルサー砲とハマーのエキシマレーザーがブローズを攻撃するが、まるで効かない。その頃、ジャクリーンは…

 

ジャクリーン「あれがゴーデスに操られてる怪獣なのね?」

 

グレート『ええ、間違いないわ。』

 

ジャクリーン「そこで、これの出番というわけね…」

 

そう言うとペンダント―デルタプラズマ―を服の中から取り出す。手のひらに置き、精神を集中する。そして――

 

グレート「はぁっ!」

 

ジャクリーンはウルトラマングレートへと変身した。正確には、グレートに人格を変わり、グレートの力で変身したのだが。グレートとブローズが対峙するが、UMA隊員達は困惑していた。

 

キム「もう一匹増えた!」

 

ジャクリーン「待って…様子が違う。」

 

ロイド「どうする?」

 

チャールズ「やっつけちまおうぜ!」

 

そうしてハマーはグレートにも攻撃をする。

 

ジャクリーン『きゃっ! 私たちは味方だよ!』

 

グレート「くっ…構ってる暇はないのに!」

 

ハマーの二人も驚愕していた。

 

チャールズ「フューッ! すごい装甲だ!」

 

ロイド「そんなこと言ってる場合か!ヤバいぞこりゃあ…」

 

そうこうしてるうちに戦闘は開始された。グレートが接近し、空手の如く素早く拳を当てていく。ブローズも上の頭の鞭で攻撃するが、グレートは的確に回避し、ブローズを殴り飛ばした。

 

グレート「そこぉっ!」

 

ジャクリーン『いっけぇ!』

 

さらに殴った態勢のまま、光線を放つ。ブローズに直撃し、炎が吹き上がる。その時、胸のカラータイマーが鳴り始めた。

 

グレート「嘘!まだ3分も経ってないのに!?」

 

地球の汚染された環境の中では3分しか戦闘することができない!残された時間はあと僅かだ。そのカラータイマーの音を聞き、ブローズも攻勢にでる。鞭を振り回してグレートを吹き飛ばし、さらに接近しガスを浴びせて攻撃する。

 

グレート「がっ…あああああっ…」

 

ジャクリーン『ごほっごほっ…くぅぅ…』

 

その時、ついにUMAが動き出した。

 

ジーン「!! あの巨人を援護して!」

 

キム「あいよ!」

 

ロイド「了解!」

 

チャールズ「あいあい!」

 

タルサー砲とエキシマレーザーがブローズを攻撃する。その痛みにひるんだ瞬間、グレートに殴り飛ばされる。

 

ジャクリーン『よくもやってくれたなぁ…』

 

グレート「これでとどめ!」

 

両手から最大火力の光線を打ち出すと、ブローズは命尽き果て爆散した。そしてウルトラマングレートは空へと飛び去っていった。

 

 

 

 

ジーン「――報告は以上です。」

 

アーサー「うむ…ご苦労だった。」

 

4人は基地へ帰還し、今日の報告をしてを行う。

 

チャールズ「でもよぉ、仮にその人がジャクリーンだとして、どうやって地球まで生身で帰ってくるのさ?」

 

ロイド「たしかに謎だ。今回の黒幕の可能性もありうる。」

 

キム「黒幕なら警告なんてしないさ。」

 

やはり話題となっているのはジャクリーン・シンドーのこと。そして――

 

アーサー「この巨人だな…」

 

ロイド「いったい何者なのでしょう?」

 

チャールズ「案外、宇宙人だったりして。」

 

ジーン「ちょっと…」

 

アーサー「どのみち、我々だけではわからん。ほかの支部にも情報収集を願う事にする。今夜はゆっくり休め。」

 

4人「了解。」

 

グレートの知らないところで話が進んでいく。彼女たちが邂逅するのは何時の日か…




お疲れ様です。長くなってしまった…きついきつい。

さて、今回からゲストを呼んで怪獣解説をしていこうと思います!では、どうぞ!

ゼアス「はじめまして、ウルトラ戦士見習いのゼアスです。よろしくお願いします。」

はい。ゼアスと一緒に怪獣解説、がんばっていきたいと思います。では、今回はこちら!

『双脳地獣 ブローズ』
ブローズの解説です。見た目はモグニチュードンとツインテールを足して2で割ったみたいな感じですね。

ゼアス「ガスを吐くのが特徴ですね。戦いたくないなぁ…」

潔癖症にはきついかな?ゴーデス細胞がオタマジャクシにくっついてできた両生類系の怪獣です。

ゼアス「オタマジャクシ…原型ありませんよね?」

そこらへんは多少はね?原作ではグレート相手に鞭とガスで戦うも、バーニングプラズマを2発くらって倒れました。これ以来、グレートはバーニングプラズマを使わなくなりましたね。また、2003年に放映された「新世紀ウルトラマン伝説」ではこの映像が使われました。家にDVDのあった自分は小学生のころ、彼のインパクトに心ひかれたものです…

ゼアス「それからグレート好きに?」

それ以前にコスモス派でしたがね。それでは次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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第十二話「怪獣と帰還者」

てすで遅れました、十二話です。

シンフォギアXD面白いよぉ…なんで奏さん出てこないの~…もうクリスと調はいらないよ~…


前のブローズとの戦いから数日経ち、UMA基地にて銀色の巨人の情報収集がほぼ終わっていた。まあ、情報を提供したのは一か所だけなのだが。

 

アーサー「ウルトラマン…か」

 

時代を感じるメインパネルに9人の巨人の画像が映っている。数個の突起が胸や肩についていたり、頭にナイフのようなものが乗っていたり、ブレスレットをつけていたり。日本の人々は彼らをウルトラ兄弟と呼んでいたそうだ。

 

アーサー「ならば、あれも兄弟の一人ということか…?」

 

多くの侵略者を打ち破ってきたウルトラマン。彼らは地球人がどのような禁忌を犯しても味方であり続けてきた。だが、もしウルトラマンにとって脅威になった時はどうなのだろうか。

 

アーサー「やはり脅威になりかねない…か?」

 

だが彼はウルトラマンを敵視する気はなかった。彼らが地球を、MAC全滅後も守り続けていたことに変わりはなかったからだ。

 

キム「隊長、アーミーから連絡です。あるものを調査してほしいと。」

 

アーサー「そうか。ジーンとチャールズを呼んでくれ。準備が完了次第、サルトップの3号で向かう。」

 

 

 

 

 

 

 

 

現場につくとアーミーがすでに展開していた。その中から責任者とおぼしき男性が現れる。

 

アイク「アーミーのアイク・ユベロスです。」

 

アーサー「それで、調査してほしいものとは?」

 

アイク「こちらへ。」

 

そういうと三人は倉庫内に案内された。そこには巨大な恐竜が氷に覆われて鎮座していた。

 

チャールズ「こりゃあすごい。想像以上だ。」

 

アーサー「こいつは首長竜か?チャールズ、これの調査をたのむ。」

 

チャールズ「了解しましたー!」

 

そうして数十分して…

 

 

 

チャールズ「解析が完了しましたー。」

 

アーサー「あれはもう死んでいるのか?」

 

チャールズ「いえ、生きてます。」

 

驚くべき生命力だった。氷の中に何億年と閉じ込められてなお生きているのだ。

 

アイク「こいつはどうすればいいのです?」

 

チャールズ「凍らせておくに限ります。そうすれば動けないし起きない。」

 

そうして二人は出ていった。

 

アーサー「いつまでも凍らせておくわけにもいかんな。」

 

チャールズ「そうですねぇ。いっそ南極まで飛ばせればいいんですけど。」

 

サルトップではジーンが待っていた。

 

ジーン「おかえりなさい。どうでした?」

 

アーサー「でかい恐竜がいた。まだ動いてないが、いつ封印が解けるか…」

 

チャールズ「そもそもどうしてあそこまで大きくなったのか謎ですけどね。」

 

???「ゴーデスの仕業ですよ。」

 

その時、一人の人影が近づいてきた。

 

ジーン「ジャック先輩…!」

 

チャールズ「え!…はっ!? この人がジャクリーンって人!?」

 

アーサー「まさか本当に生きていたなんてな…今日は驚きの連続だ。 ところで、ゴーデスとはいったいなんだ?」

 

ジャクリーン「どこか静かに話せる場所に行きましょう。UMA基地なんてどうです?」

 

アーサー「まさか入隊希望か?その話も後で聞こう。」

 

そう言って4人は基地へ向かった。

 

 

 

グレート『本当に入隊する気なのね…』

 

ジャクリーン「そうした方がゴーデスは見つけやすいよ。」

 

グレート『あくまでも私は反対よ。正体がばれたらどうなるか――』

 

ジャクリーン「だったら、余計なかまが必要じゃない?」

 

グレート『…もういいや。』

 

 

 

アーサー「君の火星での映像は見せてもらった。だが、君はどうやって地球に帰ってきたんだ?」

 

ジャクリーン「ウルトラマングレートのおかげですよ。たぶん。」

 

巨人――ウルトラマングレートとゴーデスが戦っている映像をアーサーに見せ、ゴーデスについての説明を簡単にした。しかしジャクリーンはどのようにして帰ってきたのか。本当はグレートと一体化してきたのだが、さすがにばらすわけにもいかないのでごまかした。

 

アーサー「つまり、あの恐竜もゴーデスに操られてるのか…」

 

ジャクリーン「いえ、操られてはいません。ですが起きれば涼しい場所を探して暴れるでしょう。ましてや知らない場所に一人ぼっちなんですから。」

 

アーサー「…よくわかるな。」

 

ジャクリーン「勘です。」

 

嘘である。本当はグレートが全て教えてくれるのだ。グレートとしては勘弁してほしいところである。

 

グレート『…協力する相手を間違えたのかな…』

 

 

 

その夜、氷漬けの恐竜の元に人影がいた。その人影は機械をいじるとすぐに出ていった。 それと同時に氷がジュクジュクという音をたてて溶け始めていった。

 

 

 

翌朝、事態は最悪だった。氷が半分以上溶け、中の恐竜が出かかっていた。

 

アイク「…この状況をどうにかするぞ。ドライアイスをありったけぶち込め!」

 

だが、懸命の努力も無意味であった。

 

 

 

 

 

ジーン「大変です!昨日の恐竜が復活し、工場地帯へむかっています!」

 

アーサー「ロイドとキムでハマーで出撃!ジーンとジャクリーンでサルトップ2号で現場に向かえ!」

 

 

 

ロイド「あれか?恐竜にしてはずいぶんでかいぞ。ガキの頃に博物館で見たのの倍以上だ。」

 

その通りだ。あの怪獣はブロントサウルスがゴーデス細胞によって変異した恐竜、ギガザウルスだ。

 

キム「前の怪獣と同じで突然変異を起こしたんだろ。行くよ!」

 

ハマーがレーザーで攻撃するが、その厚い皮膚に防がれ、逆に口から吐く冷気をくらいかける。キムの操縦技術で直撃を避け、ヒット・アンド・アウェイを繰り返すが変化が見られない。ギガザウルスはゴーデスの占領を持ち前の生命力で跳ねのけ、安住の地を探すべく冷気を吐きながら進んでいく。

 

アーサー『そのままではダメだ。一度、地上のサルトップと合流してくれ。』

 

そうしてハマーは地上に着陸した。

 

ロイド「どうする?あいつは予想以上に堅いぞ。」

 

キム「装甲貫徹弾を使ったらどうだ?」

 

ロイド「あれは弾数が限られてる。あてるのは難しいぞ。」

 

ジーン「私たちがおとりになれば良いわ。」

 

などと作戦を練っている間にキムはあることに気づいた。

 

キム「ところで…ジャクリーンは?」

 

二人「「…あ」」

 

そう言った瞬間、ハマーが離陸するのが見えた。

 

 

アーサー『やめろ、ジャクリーン。それは値の張る繊細なマシンなんだぞ!』

 

ジャクリーン「忘れました?私は元アストロノート(宇宙飛行士)ですよ。それに、あの子を止める策があります。任せてください!」

 

そういうと、ハマーでギガザウルスの鼻先を飛び、注意を向けさせた。だが、何度か繰り返したところで冷気に当たってしまう。

 

ジャクリーン「ごめん!後は任した!」

 

グレート『任されたわ!』

 

そういうと、人格をグレートに変わり、ウルトラマングレートへ変身した。空手のような構えをとり、ギガザウルスを止めるべく戦いを開始する。

 

ギガザウルス「GYAAAAAAAAAA!」

 

グレート「はぁっ!」

 

ギガザウルスが首を鞭のように振り下ろすが、グレートはそれを受け止める、はじき返す。さらに体を突き飛ばして後退させる。 ギガザウルスはさらにグレートに攻撃すべく後ろ足で立ち上がり、体を起こす。

 

ジャクリーン『わあー…おっきーい…』

 

グレート「のんきに言ってる場合!?」

 

思い切り首を振り下ろし、グレートを吹き飛ばす。さらに首を振り回して追撃する。

 

グレート「く…この…!」

 

なんとか首の範囲から逃げ出すが、カラータイマーがなり始める。すると、ギガザウルスは冷気でグレートを攻撃し始めた。

 

グレート「!…これがチャンスね!」

 

グレートは両手で受け止め、冷気を吸収し、増幅して撃ち返す。全身にくまなく増幅させた冷気をかけて再び冬眠させた。そして、ギガザウルスを持ち上げて人が決して来ない場所に隠して空へと飛び去った。

 

 

 

 

 

 

ロイド「おい!俺のマシンは大丈夫か!?」

 

ジャクリーン「叩けばまた動くよ。さ、帰ろう!」

 

そう言ってロイドを軽くあしらい、基地に帰投した。

 

 

アーサー「ハマーは無事だったし、恐竜もウルトラマンが運び去ってくれたし良しとしよう… それと、君の入隊の権だが…」

 

ジャクリーン「認めてくださるでしょうか?」

 

アーサー「もちろんだ。ようこそ、UMAへ!」

 

その日はジャクリーンの入隊パーティーになった。




作者と!

ゼアス「ゼアスの!」

怪獣講座~!

ゼアス「今日紹介するのは古代怪獣ギガザウルスです!」

ギガザウルスは中世代ジュラ紀に実在したブロントサウルスがゴーデス細胞によって突然変異し、巨大化した怪獣です。

ゼアス「ゴーデス細胞の支配を跳ねのけ、氷の中でも生き続けるほどの生命力があります。 こんな強いウルトラマンになりたいな~…」

タフガイになったゼアスとかやだな…得意技は口から吐く冷気と鞭のようにしなる首での攻撃です。

ゼアス「これを食らっていたグレートさんは吹き飛ばされていたよ。あんな攻撃当たりたくないよぉ…」

太陽光が苦手で、地上を冷気を吐きながら歩いてました。特徴的な屋外撮影が非常に良かったですね。
最後はまちまちで、今作では出さないと決めた光線技のディゾルバーで原子レベルで分解された場合と眠りについた場合の二種類があります。

ゼアス「どっちにしても、最後まで止めようと頑張ったんですね。さすがです!」


さて、次回が何時になるかわかりません。受験期に入っちゃうし…

ゼアス「勉強も頑張ってください、作者さん!」

ありがとう…ゼアス。では、次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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第十三話「怪獣と少年」

ゼアス「第十三話はじまりますよ! 今回も原作から大改変してるので注意です!」

パワード「作者さんはどうしました?」

ゼアス「シンフォギアの十連ガチャで奏さんが出なかったと引きこもってしまって…」

スコット「なんだよ、だらしねぇなぁ…」

ジョーニアス「そう言ってやんな。お前だってアイマスとかゆうので、好きな子が出ないって嘆いてたじゃないか。」

スコット「なんでその事知ってんだ!?」


ゼアス「…えっと、それではどうぞ!」


ジーン「ウルトラマン…ですか?」

 

アーサー「そうだ。」

 

アーサーによって集められたメンバーにアーサーとジャクリーンからウルトラマンに関する説明が行われていた。それに加えてゴーデスの説明も行われた。

 

チャールズ「んで、俺とジャクリーンで作った傑作のゴーデスセンサーだ!」

 

ジャクリーン「これがあればゴーデス細胞に感染した生き物を見つける事ができます。」

 

こうしてUMAはゴーデス討伐を当面の目標と決定した。

 

 

 

 

 

突然だが、キム・シャオミンは孤児だった。親の顔は覚えていない。物心のついた頃から孤児院で育ち、子供と接してきた。孤児院には度々顔を出すし、子供は大好きだ。そして今日もサルトップ1号で孤児院まで来ていた。

 

子供たち「わーい!キムだー!」

 

キム「はいはい、元気にしてたか?」

 

キムは面倒見が良く、子供からなつかれており、孤児院のスタッフからの評判も良かった。

 

スタッフ「ねぇ、キム。頼み事があるんだけど…」

 

キム「? どうしたんです?」

 

 

 

 

 

キムはとある子供の部屋まで来ていた。子供の名前はジミー。彼女もジミーの事はよく知っていた。頼み事とは、彼を元気付けてほしいとの事だった。

 

キム「ジミー、居るか?」

 

キムがジミーの部屋のドアをノックすると、中から物音がした。しばらくすると、物音が止み、「どうぞ」と短い応答が聞こえた。

 

キム「…入るぞ。」

 

入ると、少し散らばった部屋のなか――ベッドの上にジミーはいた。

 

ジミー「キム姉…どうしたの?」

 

キム「いやー…お前が元気がないっつてたから、様子を見に来たのさ。どうしたんだ?」

 

キムが部屋を見回すと、奇妙な事に気づいた。ジミーはトカゲを飼っているのだが、普段トカゲの入っている水槽にトカゲがいないのだ。

 

キム「おまえ…そうか、ペットのトカゲを…」

 

ジミー「! ほおっておいて! 今は誰にも会いたくない!」

 

図星のようだ。トカゲがいなくなってしまい、落ち込んでいたのだ。

 

キム「…そうか。なら、深く関わりはしないさ。だけどジミー、辛くなったら頼りに来い。あたしはお前の味方だからな。」

 

そう言うとキムは部屋から出ていった。

 

 

 

 

ジミー「ごめん、キム姉…」

 

そう言うとジミーはベッドの下から緑色の石を取り出した。彼の隠し事はこのことだったのだ。石を拾ったのは数日前…

 

 

ジミー「ガス…どこいっちゃったの…?」

 

ジミーはペットのトカゲ──ガスを探していた。だが、街中であるため、とても見つからない。探しているうちに彼は建設中のアクミタワーに入っていた。

 

「? これは…」

 

そこで彼は謎の化石を見つけた。化石に近づき、手に取った瞬間──

 

 

「─あれ?」

 

気絶し、起きた時には孤児院に戻っていた。そして、その手には化石ではなく、緑に輝く石を持っていたのだ。あまりにも綺麗だったので、ジミーはお守りとして持っていたのだ。 もし、この石が願いをかなえる魔法の石なら、もう一度ガスに会いたいと思うのだった。

 

 

 

 

 

 

──その思いが怪獣を生み出す事を知らず。

 

 

 

 

その夜、ジミーは急に孤児院を抜け出した。はたしてどこに行くのか。虚ろな目の先に何があるのか。

 

 

 

 

 

 

ジーン「アクミタワー付近にゴーデスの反応を感知!」

 

アーサー「ロイドとチャールズはハマーで待機‼キムとジャクリーンはサルトップで調査に向かえ!」

 

 

キムとジャクリーンがアクミタワーに到着する。

 

キム「この中だな…」

 

ジャクリーン「どんな罠があるか分からない。用心して行こう。」

 

二人はアクミタワーを調査して行く。一階、二階の全フロアを念入りに調べる。建設中故に明かりはついておらず、懐中電灯だけが頼りだ。 そして三階を調べている最中だった。

 

ジャクリーン「子供の声が聞こえる…苦しんでいるような声だ。」

 

キム「この声…まさか‼」

 

そういってキムは声のする方に走っていった。そこには緑色の結晶のようなものが鎮座し、中にはジミーが閉じ込められていた。

 

ジャクリーン「これっていったい…?」

 

グレート『ゴーデス細胞でできた繭…といった所ね。とことん下衆な奴…!』

 

キム「クソッ!ジミー!」

 

キムがジミーを助けようと繭に駆け寄り、拳をぶつける。だが、ひび割れすらはいらない。UMAガンで射撃をしても傷つかない。ジャクリーンも駆け寄る。

 

ジャクリーン「ジミー君!ゴーデスの言うことを聞いちゃだめ‼」

 

キム「このっ!このっ!壊れろ‼壊れろってんだよ!」

 

キムがUMAガンで攻撃し、ジャクリーンが励ます。だが、その時

 

ゴーデス『邪魔ヲスルナ…小娘ェ!』

 

グレート『!ゴーデスだ!離れて‼』

 

ゴーデスの念動力で二人は弾き飛ばされかけるが、グレートのおかげでジャクリーンはキムを抱いて後ろに飛び、なんとか圧殺される事から逃れることはできた。だが、ジミーの入った繭が発光を始める。ついに、ジミーは怪獣になるのだ。

 

キム「ジミー!ジミーッ!」

 

ジャクリーン「近づいては駄目‼危険だ!」

 

キム「それじゃあジミーが!」

 

次の瞬間、繭は凄まじい閃光を放って消えた。

 

キム「…ジミー…嘘だろ…?」

 

すると、爆発音がタワー内部に響き渡る。

 

ジャクリーン「屋上に行こう!何が起きてるか確認しなきゃ!」

 

そういってジャクリーンはキムを無理やり連れて屋上まで上がった。そこには、緑色の石を持ったジミーが立っていた。

 

ジャクリーン「…様子が変だ。」

 

すると、ビルの陰から怪獣が飛び出した。四本の前足の間の皮膜で空を飛ぶ怪獣──ゲルカドンだ。

 

グレート『あれからジミーって子の意識を感じる…前にいる子供はゴーデスの作ったクローンよ。』

 

ジャクリーン「まさか、ジミーが怪獣を操っているの!?」

 

キム「そんな…!ジミー!」

 

キムがジミーを説得しに行く。ジャクリーンは本部に連絡をいれた。

 

 

アーサー「怪獣は人間の子供だと!?」

 

ジャクリーン『はい。キムが説得してますが…』

 

アーサーは戸惑っていた。ロイドとチャールズをハマーで出撃させてしまっていたのだ。

 

アーサー「ロイド!チャールズ!威嚇攻撃だけにしろ!キムが説得するまで耐えるんだ!」

 

 

 

 

ジャクリーンもグレートに人格を変わるか迷っていた。

 

グレート『…彼を殺させはしない。絶対に助けましょう。』

 

ジャクリーン「もし、助けられなかったら?どうするの!?」

 

グレート『キムを信じましょう。それに、あなたも説得するの。』

 

ジャクリーン「私が…?できるの?」

 

グレート『勿論。』

 

ジャクリーンの決心はついた。彼女はグレートに人格を変わり、ウルトラマンへと変身する。

 

グレート「ジャクリーン!あなたはジミーに呼び掛けて!」

 

ジャクリーン『分かった!』

 

そうしてジャクリーンは説得に専念し、グレートはゲルカドンと戦闘を開始した。

 

 

 

 

ジャクリーン「ジミー君…ジミー君」

 

ジミー「…あなたは?」

 

ジャクリーン「キムの同僚、かな。」

 

ジミー「キム姉の?」

 

ジャクリーンとジミーは精神世界とも言うべき、不思議な場所にいた。

 

ジャクリーン「ねぇ、聞こえない?君を呼ぶ声…」

 

ジミー「僕を呼ぶ声?」

 

耳を澄ますと、確かに聞こえてくる。キムが必死にジミーの名を呼んでいる。

 

 

 

キム「なぁ、ジミー。辛いよな…大事なやつを失うっていうのは… だけどな、事実から逃げてたら、もっと大切なものを失うんだ!あたしらは孤児だ。失うものは無いと思ってるかもしれないが、よく考えてみろ、お前のまわりにいる人達の事を!お前は…それを…大切な仲間を!友人を失いかけてる!お願いだ、ジミー!元のお前に戻ってくれ‼」

 

 

 

ジミーの心は揺れている。そこにゴーデスの新たな命令がジミーに与えられる。だが、ジャクリーンが彼を諭すように話す。

 

ジャクリーン「ジミー君、生きていく中で辛いことや、悲しいことがあると思う。だけど、優しさを失ってはいけないの。優しさを失うってことは、人をやめてしまうことに等しいんだ。ジミー君、戻ってきて。お願い。」

 

ジミーは決心した。キムを、友人を守るために──

 

 

 

 

ジミーのクローンが動きだした。右手に持っている石を持ち上げ、

 

キム「ジミー…?」

 

思い切り叩きつけて割ったのだ。

 

 

 

 

グレートとロイド達の闘いは限界に近づいていた。カラータイマー(警告灯)が鳴り響き、体力は限界にちかかった。 ジャクリーンから言われたのだが、地球は環境汚染が激しく、太陽のエネルギーがあまり届かない。そのため、グレートのバーニングプラズマエネルギーの供給が出来ず、3分しか活動できないのだ。

 

グレート「急いで…ジャクリーン…!」

 

残りエネルギーは少ない。それでもジャクリーンを信じて闘っている。飛んでくるゲルカドンに正拳を打つように光線を放ち、的確に相手の光線を弾く。 高度を上げようとした瞬間にロイド達のハマーが威嚇射撃をする。

するとゲルカドンの動きが止まった。

 

ジャクリーン『多分大丈夫だよ!』

 

グレート「分かった!これで!」

 

そして右手にエネルギーを溜め、ゴーデス細胞を的確に撃ち抜いた。ゲルカドンは、ジミーは完全にゴーデスの呪縛から解き放たれた。

 

ジャクリーン『あ…あれ。』

 

ジャクリーンがゲルカドンの背中を見る。それはキムにも見えていた。

 

キム「それが、お前の選択か?ジミー…」

 

ゲルカドンの背中にジミーが乗っていた。そして、ゲルカドンは夕日を背に大空へと羽ばたいていったのだった。




ということで、ウルトラ怪獣講座~!

ゼアス「生き返ったんですね!よかった~。」

火炎飛龍 ゲルカドン

ゲルカドンはジミーのガスを失ったことによってできた怨念と、爬虫類のゲルカドンの化石が合わさってできた怪獣です。

ゼアス「なんだか、妄想ウルトラセブンみたいですね。マイナスエネルギーの塊みたいな…」

こっちは実体があるからね…本編では遊園地で初出現してます。なぜかメリーゴーランドを動かしてました。

ゼアス「ちょっと微笑ましいかも…」

ちなみに、着ぐるみは無く、全部パペットで撮影してました。パペットは後に内部機構をぬいて日本にきました。

ゲルカドンはジミーと合体後はビルを燃やして破壊してと滅茶苦茶やってましたが、TV版ではジャックに、劇場版ではキムに説得され、ゴーデスの支配から逃れ、大空に去っていきました。

ゼアス「…あれ?ジミーは?」

お星さまになったのよ(違)


さて、次回はデガンジャ編…の前に、

ゼアス「リュグロー編をします!」

次回また、お会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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第十四話「宇宙人夫婦」

リュグロー編始まります。

ゼアス「どうしたんですか?こんなにはやく投稿するなんて。」

勉強詰めで毎日が若干ゃ深夜テンションなだけ…

ゼアス「休んでください!」

親が許さないのよ~…では、どうぞ。

ゼアス「感想もどんどん書いていってください!」


チャールズはこの頃とあるハンバーガー屋に通っている。目的はハンバーガーでは無い。店番をしている女性だ。ベロニカといい、ハンバーガーの移動販売をしている。この娘がとてもカワイイとはチャールズ談だ。今日も非番だからとベロニカの元へ向かっていた。

 

チャールズ「おーい! ベロニカちゃーん!」

 

ベロニカ「チャールズさん!いらっしゃい!」

 

元気よくベロニカが挨拶をする。誰にでも友好的に接してくれるので、老若男女から愛されている。

 

チャールズ「とりあえず、チーズバーガーとコーラお願い!」

 

ベロニカ「はいはーい!」

 

注文を受けて車内の厨房に向かう。周囲に香ばしい匂いが立ち込め、数分後にはできあがった。

 

チャールズ「今日も美味いねぇ。」

 

ベロニカ「ありがと、チャールズさん。」

 

チャールズ「そうだ! 今度、映画でも見に行かない? お金はこっち持ちで良いからさ!」

 

ベロニカ「え~? それはチャールズさんに悪いよ~!」

 

チャールズ「こういう時はカッコつけたくなるのさ。面白そうな映画なんだよ。新作でさ…」

 

次の瞬間、チャールズが乗ってきたオープンカーが突如爆発した。何の前触れもなく、突然だ。誰も近づいておらず、幸いにもけが人はなかった。だが、

 

チャールズ「お…俺の愛車…高かったのに…」

 

 

 

 

 

その夜、ベロニカは車内で誰かと話していた。話し相手は見えないが、声だけは聞こえる。

 

ベロニカ「リュグロー! 能力を使って迷惑をかけないで! それにあの人は悪い人ではないのよ!」

 

リュグロー「悪い人じゃないだと! お前を口説こうとしてたじゃないか! あんな馬の骨にお前を触れさせるものか!」

 

ベロニカ「どうしても嫌なら、この星の人間になったらどうなの!?」

 

リュグロー「なんでこっちの人間何ぞにならねばならない! 絶対に嫌だからな!」

 

 

 

 

 

ジャクリーン「…ということがあったらしいの。」

 

グレート『それはまた…ご愁傷さまね。』

 

ジャクリーン「そうじゃなくて! なんかヒントみたいなのないの?」

 

グレート『無茶いわないで…情報が無さすぎよ…』

 

ジャクリーン「それじゃあ、あの店は何なのさ。あんなに改造するなら、すごくお金がかかるはずなのよ。彼女がそんなにお金を持ってるとは思えないけど…」

 

二人は頭を悩ませる。そこでグレートがある提案をした。

 

グレート『次の非番の日に実際に行ってみたら? 丁度あしたなんだし。』

 

ジャクリーン「そっか! その手があったか!」

 

 

 

 

 

 

翌日、ジャクリーンは愛車のヤマハの大型バイクでベロニカのお店まで向かっていた。

 

グレート『案外バイクっていいわね…』

 

ジャクリーン「趣味にももってこいなの。」

 

なんだかんだでツーリングを楽しんでいるグレートだった。この星に帰属するなら、バイクがほしいと密かに思うのだった。 そうしているうちにお店までたどり着いた。昼あとなので、すいていた。

 

ベロニカ「いらっしゃいませ!」

 

ジャクリーン「ハンバーガーとフライドポテトをお願いします。」

 

ベロニカ「わかりました!少々お待ちください!」

 

元気よく返事をして、厨房に向かう。その間にグレートが彼女の脳波を調べ始めた。その時、グレートは奇妙な事に気づいた。

 

グレート『? …これは?』

 

ジャクリーン「どうしたの?」

 

小声でジャクリーンはグレートに訪ねる。

 

グレート『脳波を()()()感じるの。』

 

ジャクリーン「二人分? むしろ少なすぎる気が…」

 

グレート『人間のじゃなくて、宇宙人のものよ。ベロニカが宇宙人だとして、もう一人は…まさか!?』

 

ジャクリーン「どうしたの、今度は?」

 

グレート『この車から感じるの。この車も宇宙人なのよ!』

 

ジャクリーン「まさか!?」

 

グレートはあることを思い出した。昔、ペガッサ星人から聞かされたとある旅人の話だ。

 

グレート『リュグローとベロニカ…』

 

ジャクリーン「? 誰なの?」

 

グレート『宇宙を旅する夫婦よ。様々な惑星を旅しているのに、夫のリュグローは決してその星の人間には擬態しないって聞いたことがあるわ。』

 

ジャクリーン「…つまり、この車が夫のリュグローで、チャールズが妻のベロニカさんに近づいたから愛車がドーン…って事?」

 

グレート『おそらく…ね。』

 

そうこうしているうちに商品が出来上がったので、席に座り、食べ始める。

 

ジャクリーン「あ…おいしい。」

 

グレート『一つ一つ手作りなのね。』

 

ちなみに二人は感覚を共有しているので、同じものを見れ、同じ味覚を共有できる。

 

ベロニカ「えっと…それは困ります。」

 

ジャクリーン「ん?」

 

ベロニカの困ったような声が聞こえ、ジャクリーンが振り向くと、ベロニカがチャラそうな男性二人に絡まれていた。

 

チャラ男A「いーじゃんいーじゃん!」

 

チャラ男B「すこーしだけ!少しだけだから!」

 

ベロニカ「そ、それでも…」

 

ジャクリーン「…あれ、大丈夫かな。」

 

グレート『アウトでしょ。』

 

と言った次の瞬間――

 

チャラ男ズ「「ぎゃあああああああああああ!」」

 

ジャクリーン「っな!?」

 

グレート『! マズイ!』

 

車から電撃が走り、チャラ男二人を気絶させたのだ。周りの人は驚き、逃げ始める。ジャクリーンは二人に駆け寄り、息があることを確認した。

 

ジャクリーン「良かった… ベロニカさんは大丈夫ですか!?」

 

ベロニカ「え…あ、大丈夫、です。」

 

ベロニカも動揺している。彼女にとっても突然の事だったようだ。そこに通報を受けた警察が駆けつける。

 

警察官A「そこの女性!うごくな!」

 

ジャクリーン「どっち!?」

 

警察官B「そっちの胸の大きい方だ!」

 

ジャクリーン「…私もそこそこ大きいのに…Cはあったのよ?

 

グレート『…ドンマイ。』

 

そんなにコントをしてるうちに事態は悪化していった。

 

ベロニカ「待ってください!私は何も!」

 

警察官A「黙れ! ここ最近、貴様の周りで頻繁に爆発事故などが相次いでいるんだ!」

 

警察官B「話は署で聞いてやる!さっさと来い!」

 

そうして警察官がベロニカに手錠をかけようとした瞬間、車が変形――いや、変身し始めた。両腕についた鎌、首と頭が一体化し、巨大な鎌がついている。この姿こそ変身生命体リュグローの真の姿だ

 

リュグロー「妻に…手を出すなあああああああああああ!」

 

そう言ってリュグローは腕の鎌を警察官とついでにジャクリーンに向かって振り下ろした。

 

ジャクリーン「走って!早く!」

 

警察官コンビ「「ひいいいいいいいいい!」」

 

危機一髪で避けれたが、リュグローは妻を守るべく暴れ始めた。

 

 

 

 

ジャクリーン「リュグローを止めよう!」

 

グレート『わかったわ、ジャック!』

 

そうして二人はウルトラマングレートに変身し、リュグローと対峙する。

 

ベロニカ「ウルトラマン…! 待って! リュグローを倒さないで!」

 

その声を聞いてウルトラマングレートは頷く。

 

リュグロー「お前も私達の生活の邪魔をするのか!」

 

そう言って腕の鎌で攻撃し始める。グレートはそれをいなしつつ、リュグローを説得し始める。

 

グレート「一番生活の邪魔をしてるのはあなたでしょ!?」

 

リュグロー「何を言う! 妻に触れようとしたあげく、手をあげて!」

 

リュグローが鎌を振り下ろすが、グレートは横に飛んで避ける。

 

グレート「それはあなたが地球の人達に攻撃するからよ!」

 

リュグロー「妻を守るためだ!」

 

頭の鎌で攻撃するが、正面から受け止め、押し返す。

 

グレート「あなたがベロニカを危険にさらしてるの!」

 

リュグロー「気易く妻の名前を口に!するなああああああ!」

 

リュグローが突如、姿を消した。 すると、後ろからリュグローの鎌の攻撃が直撃する。さらに、鎌の横の部分で殴り飛ばされた。

 

ベロニカ「もうやめて!リュグロー、お願い!もうやめて…っ!」

 

ベロニカが涙を流した。その瞬間をジャクリーンは見逃さなかった。一気にジャクリーンの怒りの炎に火がついた!

 

グレート「この…!」

 

ジャクリーン『…グレート、変わってくれない?』

 

グレート「え? でも…」

 

ジャクリーン『いいから早く!!』

 

グレート「へ!? あ、はい!」

 

ジャクリーンの剣幕に押されてグレートは人格を変わる。ジャクリーンはゆっくりと立ち上がり――

 

ジャクリーン「このっ…バカ野郎おおおおおおおおおお!」

 

リュグロー「ぐぅあっは!?」

 

思いっきりヤクザキックをかました。ちなみに、グレートは身体能力が非常に高い。蹴り一発でレオキックと同威力を出せる。そんな威力の蹴りを食らったのだ。思いっきり吹き飛んだ。

 

ジャクリーン「このアホ! 男なら男らしく正々堂々と真正面から好きな女性を守りなさい! 物に擬態してコソコソと情けない! おまけに女の子を泣かして!バーカ!朴念仁!馬に蹴られろ!ベロニカさんに謝りなさい!散々迷惑をかけて!」

 

ボロクソにリュグローを責め立てる。グレートも絶句し、リュグローに関しては心が折れそうだ。

 

リュグロー「…俺が、悪いのか。」

 

ジャクリーン「当たり前よ!この世で男がしてはいけない事は料理を残すことと、女の子を泣かすこと!」

 

リュグロー「…すまなかった。」

 

ジャクリーン「謝る相手が違う!」

 

リュグローはベロニカの方を見る。そしてリュグローは意を決し、人間へと擬態した。それを見たウルトラマングレートは空へと飛び去った。

 

 

 

 

 

リュグロー「すまない、ベロニカ!本当にすまない!」

 

ベロニカ「いいの! こうしてまた、リュグローと一緒にいられるんだもの!」

 

リュグロー「っ…! ベロニカァ!」

 

ベロニカ「リュグロー!」

 

二人は熱烈に抱き合った。それを遠目にジャクリーン達は見ていた。

 

ジャクリーン「バカップル…」

 

グレート『そんなこと言わない。ジャックはああいう相手はいなかったの?』

 

ジャクリーン「火星に眠っているわよ。」

 

グレート『…ごめんなさい。』

 

ジャクリーン「別にいいわよ。逆に聞くけど、グレートは?」

 

グレート『私は…どうだろう。あの子のことを考えると、胸がギュッとなるけど…』

 

ジャクリーン「…それが恋よ。」

 

グレート『これが…恋…?』

 

グレートの心に恋が芽生えた瞬間だった。はたして、それは成就するのだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

余談だが、リュグローが人間に擬態した姿はチャールズに似てたそうな。




ウルトラ怪獣講座~!

ゼアス「今回は怪獣ではないですよね…」

変身生命体リュグロー

全長120Mの巨体の持ち主で、普段はベロニカのハンバーガー屋の移動店舗用の車に擬態してます。本作では宇宙人は大体擬人化してるので、リュグローも人型ですが、それでも70Mは超えますね。

ゼアス「それを蹴り飛ばすジャクリーンさんって一体…」

ただの蹴りでレオキックと同威力だすグレートが化け物なだけだから…ほら、だからグレートチャンカワイイヤッターって言ってください!(露骨な感想稼ぎ)

ゼアス「グレートチャンカワイイヤッター…じゃないです!次行きましょう!」

瞬間移動ができたり、光線が撃てたりと芸達者で、普通に強豪の一部になれますね。嫉妬深い性格で、チャールズやチンピラを敵対視してました。最後はジャックに説得されて、チャールズ似の男性に擬態してベロニカと暮らしてるとか…

ゼアス「なんでわざわざ嫉妬した相手になるかな…」

チャールズって黙ってればイケメンだから…


では、次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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第十五話「神と虫と鏡と鋼鉄」

三連休だからね、どんどん書いていかなくちゃ、ということでデガンジャ編…ですが、タイトル通り、いろんなキャラが出てきます。原作からぶっ飛んでるのでご注意ください。

では、どうぞ!


荒野を走る車がいた。右側の座席から半身を出して、マシンガンを乱射する密猟者たち。

 

密猟者A「ハッハー! サイコーだぜ!」

 

密猟者B「あまり射つな。弾代がかさむぞ。」

 

そういって荒野を走る。すると、木が乱立してる場所から弾が跳ね返る音がした。

 

密猟者A「止まれ!何かに当たった。」

 

そういって車から降りて散策する。そこには石を積み上げてできた腰くらいの高さのピラミッドのような物があった。

 

密猟者A「なんだ、金目の物じゃねぇのか…」

 

そう言うと、マシンガンをピラミッドに向かって乱射し、車に戻った。 これが災いを呼び起こすとも知らず。

 

 

 

 

密猟者B「少しいいか?この風景を撮影したい。」

 

密猟者A「別にいいぜ。」

 

そして運転してた方は降りて、撮影をはじめた。 そして──

 

密猟者A「ん?…なんだありゃあ…!?」

 

後ろから竜巻が来るのがバックミラーから見えた。密猟者はあわてて車を発進させた。

 

密猟者B「なんだあれ…?」

 

片割れを残して。

 

竜巻は凄まじいスピードで車に近づく。そして遂に車を巻き上げた。車は抵抗する事も出来ず、地面に叩きつけられ、爆散した。

 

 

 

 

翌日、とあるホテルにて──

 

女性「北部の荒野で車の横転事故があったそうよ!すぐに向かって、取材しにいくわよ!」

 

男性「はいはい…人使いが荒いなぁ…」

 

 

 

 

 

 

アーサー「──という事があった。生存者の映像通り、竜巻が車を追いかけて破壊した。ゴーデスが関わっている可能性もある。この調査にロイドとジャクリーンで行ってもらいたい。」

 

ロイド「わかりました、隊長!」

 

ジャクリーン「了解です。」

 

ロイドは敬礼をするが、すぐに右腕をおろす。

 

アーサー「ロイド…その癖は直せ。頼んだぞ、二人とも。」

 

二人は準備を始める。数日かかるとすれば、サバイバルキットや寝袋が必要だ。そこにジーンがやってきた。

 

ジーン「調査に行くんでしょ?はい、これ。昼食のサンドイッチ。」

 

ジャクリーン「ゴミ箱はないよ?」

 

ジーン「大丈夫、微生物分解できる素材で作ったの。」

 

ジャクリーン「それはすごい。 ありがとう、ジーン。」

 

そして二人は調査のためにサルトップ3号で出撃した。

 

 

 

 

ロイドとジャクリーンの乗ったサルトップが田舎町を走っていく。周りは雨がそんなに降っていなさそうだ。

 

ロイド「現地には俺の大学時代の友人がいるんだ。あいつなら良い現地ガイドになってくれるはずだ。」

 

ジャクリーン「なら、まずはその人と合流しなきゃね。」

 

ロイド「ああ、だがあいつはどこにいるかわからないんだ。」

 

ジャクリーン「…探すところからね。」

 

 

 

 

やがて小さな飲み屋が見えてきたので、二人は休憩がてら情報収集のために店に入る。

 

ロイド「水を二杯たのむ。」

 

無愛想な店員が二人に水をだし、訪ねる。

 

店員「あんたら、余所者だね。どこから来たんだい?」

 

ロイド「国際機関のUMAから、謎の竜巻を調査しに。何か心当たりはないか?」

 

店員「いや、何も。」

 

そう言うと食器洗いに専念し始める。二人は水を飲み干したあと、店をでた。

 

ジャクリーン「あまり歓迎されてないみたいね。」

 

ロイド「地方は大体そんなもんさ。」

 

そう言ってサルトップに乗ろうとしたとき、竜巻が道路を走ってきた。ロイドが竜巻を攻撃しようとしたとき、男性が彼を止めた。

 

男性「止めろ!やり過ごすんだ!」

 

すると竜巻はそのまま通り過ぎていった。

 

ロイド「お前…ムジャリか!」

 

ムジャリ「ロイドか! 久しぶりだな!」

 

ジャクリーン「ロイドー?この人は?」

 

ロイド「あぁ、紹介しよう。シャーマン(祈祷師)の家系出身のムジャリだ。」

 

ムジャリ「はじめまして、ムジャリです。民族学を専攻してました。」

 

ジャクリーン「私はジャクリーン・シンドーです。元アストロノート(宇宙飛行士)で、UMA専属の科学者をしています。」

 

女性「おーい!ムジャリさん!今のが例のやつですか!?」

 

すると、店の中から、日本人とおぼしき男女が出てきて、ムジャリに話かけた。

 

ジャクリーン「あなた方は?」

 

京子「あぁ。はじめまして、鏡 京子です。フリーの新聞記者です。」

 

ナオ「俺は彼女の専属ドライバー兼パイロットの立花 ナオだ。よろしく。」

 

そうして五人はお互いに持っている情報を交換しあった。

 

ロイド「つまり、壁画にヒントがあるっていうことか…」

 

京子「行ってみましょう!まずは行動に移してから!」

 

ロイド「そうだな!行こう!」

 

そうして五人は壁画のある洞窟に移動した。

 

 

 

 

ムジャリ「ここだ。ここにデガンジャについて書いてある。」

 

ジャクリーン「これね。」

 

ナオ「いまいち分かんねーな。」

 

京子「このタスマニア…なんとかみたいなのがデガンジャで…これは…ウルトラマン?」

 

ロイド「ここは予言でも書いてあるのか?」

 

それぞれ感想を言っていく。ムジャリ曰く、デガンジャとは自然を破壊する者が現れた時に怒り、竜巻となって人類を滅ぼす、天候をつかさどる風の神と呼ばれる存在だそうだ。暴れはじめた原因は、祭壇に銃弾が撃ち込まれた事のようだ。

 

ロイド「ならば、倒さなければ!」

 

ムジャリ「あれは神の怒りだ!人間みたいにやすやすと倒せない!むしろ従うべきだ!」

 

ロイド「あれに滅ぼされるのを待ってろと!? 俺はひとを守るために戦っている! 一人だけになっても奴と戦うぞ!」

 

ジャクリーン「はいはい、続きは明日!もう寝ましょう!」

 

京子「そうね…はやく寝ましょう。」

 

 

 

 

 

その夜、ムジャリがサルトップに細工をし、無線機を破壊してしまった。

 

 

 

 

そして、事故のあった荒野にて――

 

ロイド「なんで無線機を壊したんだ!?」

 

ムジャリ「デガンジャを倒そうなんて事を考えさせないためだ!」

 

ロイド「だがほおっておけば被害がでる!目の前で人が死ぬ所を見たいのか!?」

 

ムジャリ「…そんなにいうなら、多少は協力する。俺だってシャーマンだ。」

 

そう言って五人で儀式の準備をはじめる。石で魔法陣を作り、その中心にムジャリがたつ。京子とナオは民間人のため、安全な場所まで避難させた。 やがて、デガンジャがやってきた。ムジャリが呪文を言うと、デガンジャが壁に阻められたように急停止し、竜巻の勢いが弱くなった。そして、本体が姿を表した。

 

ロイド「ようし、一気に倒してやる!」

 

そう言うとロイドはUMAガンで攻撃し始めた。

 

ジャクリーン「グレート、私達も行こう。」

 

グレート『ええ、任せて。』

 

人格を変わり、デルタプラズマでウルトラマングレートに変身し、デガンジャと対峙する。

 

グレート「はぁっ!」

 

グレートが正面から殴りかかるが、拳を受け止められ、逆に殴り返されてしまう。掴みかかるも、拘束から力づくで逃げられ、逆に抑えられる。さらに悪い事が起きた。

 

 

 

ジーン「隊長!ゴーデスの反応がさらに二つ!」

 

アーサー「なんだと!?」

 

 

 

さらなる怪獣、マジャバが飛来したのだ。それを遠くから見守る人が二人いた。

 

京子「三対一は卑怯じゃない?」

 

ナオ「それだけあのウルトラマンが強いってことだろう。だが、助けに行かなきゃな。」

 

京子「そうね。」

 

そういうと京子はナオのバックミラーに自分の姿を映し、ナオは愛車のジャンカーZに乗り込む。

 

京子「ミラースパーク!」

 

ナオ「ジャンファイト!ツーダッシュ!」

 

京子はミラーマンへと変身し、ナオはジャンカーZをジャンボーグ9に変形させた。

 

 

 

グレート「三対一…さすがにマズイわ…!」

 

ジャクリーン『このままじゃあ…!』

 

そこにジャンボーグ9が突っ込んできて、デガンジャを跳ね飛ばしてグレートを助けだした。そこにミラーマンも合流する。

 

ミラーマン「大丈夫?ウルトラマン。」

 

グレート「あ…あなた達は?」

 

ミラーマン「私は鏡の戦士、ミラーマン。」

 

ナオ「俺はジャンボーグ9だ。」

 

ジャクリーン『あれ…京子さんにナオさん!?』

 

ミラーマン「…! まさか、ジャクリーンなの?」

 

ナオ「こりゃあたまげた。今は一緒に戦おうぜ!」

 

グレート「賛成。いくわよ!」

 

ナオ「おう!」

 

ジャクリーン『了解!』

 

ミラーマン「任せて!」

 

 

 

ミラーマンはマジャバの雄と戦っている。軽い身のこなしで両手の鎌をよけつつ、的確に蹴りを当てていく。マジャバ雄が我慢ならないと言わんばかりに突っ込んできた。

 

ミラーマン「ふっ!」

 

だが、ジャンプで避けられ、後ろから蹴り飛ばされる。

 

ミラーマン「とどめ…ミラーナイフ!」

 

両手からミラーナイフを連射し、マジャバを倒した。

 

 

 

ジャンボーグ9はマジャバ雌と戦っている。マジャバ雄より大型で、パワーも強いが、ジャンボーグ9は真正面から戦いを挑んだ。

 

ナオ「さぁ、来いっ! ジャンボーグ9が相手だ!」

 

マジャバ雌は両手の鎌で攻撃するが、ジャンボーグ9の堅い装甲に全て無効化され、逆に殴られ続けられている。なんとか反撃するも、装甲で無効化されはるかに上のパワーでねじ伏せられ、意味がない。

 

ナオ「終わりだ!ブーメランカッター!」

 

ジャンボーグ9の頭部のブーメランカッターが飛んでいき、マジャバ雌をバラバラにする。残るはデガンジャだけだ。

 

 

 

グレート「はあああああああ!」

 

グレートがデガンジャに連続で蹴りと拳を当てるが、全て防がれてしまう。さらに、デガンジャの両手から出る光線に怯み。距離を取られてしまう。

 

グレート「しまっ…きゃあああっ!」

 

距離を取られてここぞと言わんばかりに連続で光線を当てていく。カラータイマーがなり始め、十発以上もの光線を受けてしまう。だが――

 

ジャクリーン『こ…こんなところ、かな?』

 

グレート「これだけの光線の増幅…自分の光線でやられなさい!」

 

グレートは全て吸収し、増幅させていた。それをデガンジャに打ち出した。

 

グレート「もう一発!」

 

追撃に増幅した残りの光線も撃つ。

 

グレート「最後!」

 

さらに正拳突きの型で光線を撃ち、デガンジャを倒した。そして三人の戦士はそれぞれ元の姿に戻っていった。

 

 

すると、デガンジャの倒された場所から雨雲ができ、一帯に雨を降らしはじめた。

 

 

 

 

ロイド「ムジャリはここに残るんだな?」

 

ムジャリ「ああ。ここでやることがまだある。」

 

二人は旧友同士話し合っている。ジャクリーン達は…

 

ジャクリーン「…と言うことよ。」

 

京子「ゴーデスね…私達も協力するわ。」

 

ナオ「いざという時はかけつけるさ。」

 

ジャクリーン「ありがとうございます!」

 

新たな仲間ができたようだ。そして五人は別れた。つぎ会う時は、人類の危機か世界が平和になったときか…。




ウルトラ怪獣講座~!

ゼアス「今回は二体ですので、一部省略します。」

風魔神デガンジャ

簡単にいえば神様です。神様のデガンジャにゴーデス細胞がついたことで覚醒し、実体化させた怪獣です。ウルトラマングレートは何かと神様や伝説と戦ってるな…

ゼアス「神様を怪獣に…怒られなかったのが幸いです。」

デガンジャ回はティガやガイアのメインライターの小中氏のデビュー作です。このデガンジャ、百体怪獣ベリュドラの一部になってるとか、ウルトラ銀河伝説でべリアルに復活させられた怪獣の中にいたとか色々聞きますが、自分はまだ確認できてません。


昆虫怪獣マジャバ

本編では、違法農薬によって突然変異をしたイナゴですが、本作ではゴーデス細胞で変異したイナゴとしてます。出さないっていったのにこのざまです…

ゼアス「イナゴというよりカマキリに見えるのは僕だけですか?雄のほうが小さいし…」

むしろ自然界じゃそっちのほうが普通なんだよ。カマキリだって交尾したら雄食べるし。

ゼアス「ひゃっ…!? カマキリじゃなくて良かった~…」

本編のマジャバは雄がハマーに撃ち落とされ、雌は卵を産んだ後にグレートと対決し、負けてます。


さて、次回はUF‐0編を予定しています。では、次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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第十六話「空飛ぶ円盤」

アミア「UF-0編始まるよー!」

ジョーニアス「作者はどうした?またガチャで爆死したのか?」

ゼアス「今度はフュージョンファイトでジードのレアカードが出てテンションフォルテッシモとのことです。」

ジョーニアス「バリバリ元気じゃねぇか…」

アミア「ULTRAMANの十巻が売り切れてて心が折れたって聞いたけど?」

ジョーニアス「…もう何も言わねえ…」

ゼアス「ま、まあ始まります!」

アミア「感想もどんと来~い!」


UMAに新たな調査依頼がきており、ジーンはアーミーの第47格納庫に来ていた。白く輝く立体の楕円形の物体。UFOとしか言えないその物体が格納庫に鎮座していた。コンピューターやスキャナーで調査をしていたジーンは通信越しでもわかるほど驚喜していた。

 

ジーン「信じられない…!SFファンタジーにしかないと思っていた物がここにあります!」

 

アーサー『操縦などはどう行うんだ?』

 

ジーン「思考です! 操縦者の思考を読み取って動くんです。壊れているみたいですけど…直してのってみたわ…」

 

ひどくうっとりとした声を漏らす彼女だが、それも無理はない。彼女はエンジニアだ。ジャクリーンの調査船も彼女が設計したものだ。憧れるのも当然だろう。

 

 

 

だが、そのUFOに近づく人がいた。彼はUFOに向かって歩いていく。警備員からライフルを向けられてもなおだ。だが、UFOに触れようとした瞬間、彼は吹き飛ばされて動かなくなってしまった。

 

 

 

チャールズ「この男性、かなり前から脳が働いてません。思考することの無い、動く屍ですよ。」

 

ジャクリーン「ひどい…」

 

チャールズが侵入者を調べ終わり、報告した。アーサーにはなにか引っかかる所があるようだが…

 

チャールズ「こいつぁひどい病気にかかったもんだ。」

 

ジャクリーン「病気とは違うんじゃない?もっと、人為的なものだと思うけど。」

 

チャールズ「見解の違いだねぇ。」

 

 

 

ジーンがアーミーの基地から出た時、車椅子の男が近づいてきた。見たところ、年齢はアーサーと同じくらいだろう。

 

車椅子の男「ちょっといいかね、きみ?」

 

ジーン「はい?なんでしょうか?」

 

車椅子の男「きみはUMAの人間だね?」

 

ジーン「はい、そうですが…」

 

車椅子の男「ならば、アーサー・グランドという男を知っているかね?」

 

 

 

 

ジャクリーン「なんでジーンが帰ってこない…?」

 

キム「何があったんだ?連絡もつかないし…」

 

ロイド「アーミーには連絡しておいた。じきに何かわかるはずだ。」

 

UMAメンバーはジーンが帰ってこない事を心配していた。ついに、アーミーから情報がきた。監視カメラに映っていたのは――

 

ロイド「ジーンと…だれだ?」

 

アーサー「まさか…ノルバーグか!?」

 

ジャクリーン「誰ですか?」

 

アーサー「脳科学者で、自然保護の狂信者だ。以前に人々を洗脳してテロを起こしそうとしたため、我々が逮捕しようとしたのだが、事故によって行方不明になっていたんだ。被害者たちは侵入者と同じ症状だった。まさか本当に生きていたとは…」

 

チャールズ「でも、なんでわざわざジーンを誘拐したり?」

 

キム「復讐か、悲願達成か…としたら、ジーンが危ない!」

 

ジャクリーン「隊長!ジャクリーンを助けに行かせてください!」

 

アーサー「もちろんだ。頼む。」

 

 

 

 

 

ジャクリーン「ここね…」

 

グレート『気をつけて…なにがあるかわからないわ。』

 

ノルバーグの居場所はアーミーが特定していた。ジャクリーンはわざと捕まり、施設内に連れていかれた。それが彼女の作戦だった。牢屋なりに入れられ、ノルバーグが来た所を狙うのだ。だが、行先は牢屋ではなかった。

 

ジャクリーン「あ…あれ?どこここ?何これ?何するの?」

 

巡視は何も答えない。彼もまた、洗脳されているようだ。答える素振りはない。それどころか、ジャクリーンを部屋にあるカプセル状の機械に押し込めた。機械が作動し始めると、ジャクリーンは頭痛を感じ、頭の中を書き直される感じがし始める。だが、途中で止まった。

 

ジャクリーン「…グレート?」

 

グレート『これくらいなら私が防ぐわ。ジャックはジーンを助けることを考えて。』

 

グレートが洗脳装置から守ってくれていたのだ。ジャクリーンは洗脳装置が止まるまでジーンの救出方を練り直すのだった。

 

 

 

 

ジーンはノルバーグによる尋問によって、UFOについて洗いざらい話してしまっていた。ノルバーグの目的はUFOによるUMAの全滅だ。ジーンはそのための人質として、アーミーの基地まで連れていくのだ。彼女が突撃用のトラックと洗脳された兵士たちのいるところに連れてかれると、そこにはジャクリーンがいた。彼女も洗脳されてしまったのか――ジーンは絶望仕掛けたが、ジャクリーンはチラッとこちらを見て、ウインクをした。そして、ノルバーグの演説が始まった。

 

ノルバーグ「諸君!人類は自然を無慈悲に破壊してきた!彼らは協調の道を自ら捨て、破壊の道を進んできた!これからその報いを受ける時だ!一台はUMA基地を占領し、残りはUFOを奪う!」

 

洗脳された兵士たち「「「我らが正義!我らが正義!」」」

 

隊列を組んでトラックに乗り込み、ジャクリーンたちはアーミーの基地へ向かった。

 

 

 

アーミーの基地では、チャールズとキムが兵士達とともに警戒にあたっていた。ジャクリーンが密かに連絡をしていたのだ。

 

チャールズ「はたして来るのかやら…一緒に洗脳されてなきゃいいんだけど。」

 

キム「変なことを言うんじゃないよ! …ほら来た!やるぞ!」

 

ノルバーグのトラックが突っ込み、中から兵士が出てきて射撃を開始した。アーミーも応射する。だが、その後ろにノルバーグと人質のジーン、そしてジャクリーンがいるとは気づかなかった。ノルバーグ達は倉庫内へと入っていった。

 

ノルバーグ「おお…美しい…」

 

ノルバーグがUFOを見て、感嘆の声を漏らし、近づいていく。ある程度離れた時、ジャクリーンとジーンが行動にでた。周りの取り巻きを殴って蹴ってで仕留めていく。だが、そのうちにノルバーグはUFOに近づいていき、ついに乗り込んでしまった。UFOは倉庫の屋根を破壊して、地上のF14トムキャットを光線で破壊していく。

 

ジーン「ウルトラマンの出番ね…」

 

ジャクリーン「そんな都合よく出てきてくれないわよ。」

 

グレート『というか、私たちだものね…』

 

キム「基地が危ないかも…ここはアーミーに任せて戻ろう!」

 

 

 

 

 

ロイド「侵入者を入れさせるな!飛行物体はハマーを無人で出撃させろ!無人砲台もだ!隊長、避難を!」

 

だが、アーサーはパソコンで卓球ゲームをしている。

 

アーサー「…来たな、ノルバーグ。」

 

ロイド「……」

 

キム「ロイド、無事か!?」

 

ロイド「キム!ジャクリーンは!?」

 

キム「外で入り口を守ってる。今の状況は?」

 

ロイド「ハマーで迎撃に出た。はやく施設を奪還しておれたちも行くぞ!」

 

そしてロイド達はUMAガンやキャノンをもって、制圧に出ていった。

 

ノルバーグ『アーサー!アーサー!聞こえるかね!?』

 

アーサー「叫ばなくても聞こえている。」

 

ノルバーグ『五分やろう。その間に基地を捨てるんだ。命は助けてやる。』

 

アーサー「君の目的はこの施設ではないのかね?」

 

ノルバーグ『このUFOに比べればきみ達の施設は古い。私は君が地べたを這えずり、頭をさげる光景が見たいのだよ!』

 

UFOに異変が起き始めていた。エビのようなハサミと尻尾が生え、巨大化し始めた。それに気づかずにノルバーグは話し続けた。

 

ノルバーグ『いいかね、五分だ。それ以上は待たな…うわ!?なんだ…うわああああああああああああああああああああああああ!!!』

 

上から突如、膜が落ちてきて、ノルバーグを溶かした。それと同時にUFOは円盤生物UF-0に変身した。UF-0はノルバーグの残留思念にとらわれ、ハマーや砲台を破壊し続けた。

 

ジャクリーン「今度こそ、ウルトラマンの出番ね。」

 

グレート『ええ、いくわよ!』

 

ジャクリーンはグレートに人格を変わり、デルタプラズマでウルトラマングレートに変身した。相手は180mの空を飛ぶ生物だ。グレートは手のひらから、円盤状の光線を放って応戦する。だが、UF-0は細かく左右に移動したりすることで照準をつけられないようにしたり、避けたりする。

 

グレート「くっ…すばしっこい!」

 

ジャクリーン『忍耐強く、しっかり狙って!』

 

UF-0もグレートも激しい撃ち合いを続ける。そうしている間にUMA基地は格納庫を奪還した。

 

ロイド「チャールズとジーンでウルトラマンの援護に向かってくれ。俺とキムで残りをやる。」

 

二人「「了解!」」

 

二人は出撃準備を始める。だが、グレートは劣勢に追い込まれていた。戦闘の長期化によってカラータイマーがなり始めていた。

 

グレート「はやく決着をつけないと…」

 

ジャクリーン『グレート!上!』

 

すると、UF-0がハサミからリング状の光線を放ち、グレートの動きを止めた。

 

グレート「うあああっ…このっ」

 

ジャクリーン『ぐううぅ…』

 

光線で締め付けられ、苦悶の声がでる。そこにチャールズとジーンが到着した。

 

ジーン「UFOを攻撃するわよ!」

 

チャールズ「任せな!」

 

二人はUF-0を攻撃する。光線がUF-0に当たり、一瞬怯む。その隙をグレートは見逃さなかった。光線を引きちぎり、正拳突きの要領で光線を放つ。UF-0に直撃すると、正気に戻り、宇宙へと逃げていった。

 

 

 

 

ジャクリーン「みんな!基地は大丈夫だった?」

 

キム「ばっちり、私とロイドで取り返したさ!」

 

チャールズ「洗脳された人達ももとに戻して、家に帰す予定さ!」

 

ロイド「隊長がゲームし始めた時はどうしたのかと思ったがな。」

 

五人は笑いあった。隊長が仲間はずれと思ってはいけない。今頃、くしゃみをしてるだろう。




ウルトラ怪獣講座~!

ゼアス「今回はこちら!」

円盤生物UF-0

なかなかマイナーな怪獣ですが、作者のお気に入りです。全長最大180mと巡洋艦なみにあります。

ゼアス「円盤生物ってことは、ブラックスターの生き残りですか?」

いや、こいつは出生不明で、ブラックスター製ではない事だけは公式から言われてるよ。ただ、レオのトラウマを抉りそうな生き物ではあるね。

ゼアス「攻撃方法は光線らしいですけど、どうやって撃つんですか?」

ハサミから出るものと、目からでるものの二種類だね。本編ではグレート相手に善戦し、キャッチリングみたいな光線で動きを封じ込めたけど、チャールズとジーンのハマーによる攻撃でひるんで、そこから反撃されて宇宙に逃げたよ。

ちなみに、ゴーデス追討編でチラッと出てきてます。

ゼアス「え!?本当に!?」



次回、死んだあいつが復活です!

ゼアス「揺れるジャクリーンさんの心…だが、ゴーデスは無慈悲に罠を仕掛けてくる!」

次回、バランガス編!お楽しみに!

ゼアス「ではでは~、です!」


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第十七話「新たな帰還者」

十七話、バランガス編ですよー。

ゼアス「意外と早かったですね。」

友人からルミナスのジャックをルミナスユニットと交換でもらったからね…モチベーション上がったよ。

ゼアス「他にはなにかもらったんですか?」

フュージョンファイトのオーブハリケーンスラッシュ、サンダーミラクル、劇場限定のオーブトリニティかな。こっちは持ってる怪獣カード全部と交換したよ。

ゼアス「70親子シリーズがまた増えた…友人さん太っ腹過ぎません?」

確かにね…あと、当時もののセブンのおもちゃとかほしいものが増えたね。8月は金欠不可避だな…

ゼアス「ルミナスとウルトラカプセルとSHODOですね。どれも500円はしますからね…」

足りるかな…では、本編どうぞ!


その日、UMAは怪獣の出現の報告を受けて出撃していた。だが、前のUF-0の襲撃でハマーはとくに被害が大きかったため、全機がメンテナンスをしており、出撃できなかった。そのため、全員サルトップでの出撃だ。だが、それゆえに苦戦していた。

 

キム「くそっ!ガスのせいで近づけない!」

 

毒ガス幻影怪獣バランガス――その名前の通り体中から赤い毒ガスをまき散らす怪獣だ。そのために近づけず、攻撃できないでいた。

 

ジャクリーン「変身してちゃちゃっと終わらせよう!」

 

グレート『ええ、それが得策…!』

 

ジャクリーンとグレートが変身しようとした時、あらぬ方向からレーザーがバランガスを直撃し、消滅してしまった。

 

チャールズ「何なんだぁ、一体?」

 

キム「とりあえず、行ってみよう。」

 

そう言って五人はレーザーの発射されたほうに向かっていった。そこには見知らぬ奇妙な見た目のキャノンを持った男性が立っていた。いや、ジャクリーンとグレートは知っている。彼は――

 

ジャクリーンとグレート『「スタンレー…!?」』

 

ロイド「スタンレーって…お前と火星に行った奴か!?」

 

ジーン「ジャック先輩と同じように帰ってきたってこと…?」

 

スタンレー「久しぶりぶりです…ジャクリーンさん。」

 

 

 

 

 

ジャクリーン達はスタンレーを連れてUMA基地へと帰還した。そこでスタンレーから怪獣バランガスの説明を受けた。

 

アーサー「…しかし、なかなかラッキーじゃないか? 火星から帰ってきた人間が二人もいるなんて。」

 

そう言ってアーサーは隊員とスタンレー間の緊張をほぐそうとする。だが、ジャクリーンは違った。

 

ジャクリーン「グレート…私…」

 

グレート『わかってる。あの人は火星で確かに死んでるわ。』

 

ジャクリーン「そう…私が彼を埋めた。なのに、生きてる。」

 

グレート『おそらく…ゴーデス。』

 

対するスタンレーもジャクリーンを警戒していた。

 

スタンレー「ジャクリーン…地球にいるという事は、ウルトラマンに助けられたか…それとも彼女がウルトラマンになったか…」

 

 

 

 

 

その夜、スタンレーが無人の指令室へと来た。コンピューターの中からゴーデスセンサーを見つけ、今日渡されたばかりのUMAガンで破壊した。そこにジャクリーンが飛び込んできて、スタンレーにUMAガンを向けた。

 

ジャクリーン「スタンレー!やはり、ゴーデスに操られて…!」

 

スタンレー「ジャクリーン…気づいていたという事は、やはりあなたがウルトラマン…!」

 

アーサー「何事だ!?」

 

二人が銃を突き付け合っていると警報を聞いたアーサー達が入ってきた。

 

ロイド「これは…どっちがやった!?」

 

スタンレー「ジャクリーンさんです!」

 

即座にスタンレーが発言し、皆がジャクリーンのほうを見る。ジャクリーンも反論する。

 

ジャクリーン「騙されないでください!犯人はスタンレーです!」

 

チャールズ「結局どっちが犯人なんだ!?」

 

隊員達が混乱し始める。アーサーも判断しかねていた。最初にコンタクトをとり、ゴーデスについての情報を教えて戦ってきたジャクリーンを信じたいが、スタンレーが嘘をつくような人間ではないと信じたい――彼のくだした決断は

 

アーサー「二人を牢屋に入れておけ。装身具類もいちおう押収しろ。」

 

二人から身につけている物を没収し、牢屋に入れた。ジャクリーンはデルタプラズマを没収されてしまい、変身できなくなってしまった。

 

ジャクリーン「これなら、スタンレーも派手に行動しないと思うけど…」

 

グレート『むしろ、強硬手段をとるかもしれないわ。』

 

ジャクリーン「…なんで…スタンレー?」

(私はあなたのことが――)

 

その時、基地全体に警報が鳴り響いた。看守にジャクリーンが訪ねる。

 

ジャクリーン「どうしたんですか!?」

 

看守「基地の近くに怪獣がでたらしい!バランガスとかいうやつだ!」

 

ジャクリーン「基地の近くに!?まだハマーはメンテナンスが終わってないのに…!」

 

グレート『そう来たのね…』

 

バランガスの出現でアーサー自ら出撃した。

 

アーサー「こい…基地を攻撃したければ私を倒してみろ!」

 

 

 

スタンレーも行動し始めていた。看守をゴーデス細胞が憑依した際に使えるようになったエスパーで殺害し、カギを開けた。最初にウルトラマン達の情報を盗み出し、そして手薄の基地の中からジャクリーンのデルタプラズマを盗み出した。だが、その場面を出撃していなかったジーンに見られていた事に気づかなかった。 ジーンは急いでジャクリーンのもとに向かった。

 

ジーン「ジャック先輩!大変です!」

 

ジャクリーン「バランガスが出たんだろ?」

 

ジーン「そこじゃないの!スタンレーが脱走したの!ウルトラマンのデータとジャック先輩のペンダントを盗んでいったわ。」

 

ジャクリーン「そんな!? すぐに追いかけなきゃ!」

 

ジーン「ここから出すから、少し待っててください!」

 

そしてジャクリーンとジーンはサルトップ3号で先に1号で逃げたスタンレーを追いかけた。それと同時にバランガスも基地から姿を消した。

 

 

 

 

 

ジャクリーン達のついた先は工事現場だった。サルトップから降りた二人は慎重にスタンレーを探す。開けたところに出ると、いくつもの窪みから緑色の光が漏れているのが見えた。

 

ジーン「あれって一体?」

 

ジャクリーン「おそらく、ゴーデス細胞ね。 ゴーデスの復活を狙ってるのかな…?」

 

スタンレー「そうだ、ジャクリーン。」

 

ジーン「!?きゃあっ!」

 

ジャクリーン「ジーン!」

 

急にスタンレーが後ろから現れて、ジーンを人質にした。ジーンの頭にUMAガンを押し付ける。

 

スタンレー「動くな!」

 

ジャクリーン「くっ…彼女を放しなさい!さもないと…」

 

スタンレー「さもないと?どうする?これがなければ何もできまい!」

 

そう言うとスタンレーは懐からデルタプラズマを見せる。ジーンは直感でこれがこの状況を打破するカギだと感じた。

 

ジーン(なんとかあのペンダントを取り戻せれば…)

 

 

 

ジャクリーン「くっ…どうしても敵対するの?」

 

スタンレー「ああ。あの時、見捨ててくれなければまだわからなかったがな。」

 

ジャクリーン「スタンレー…あなたを救いたかった…あなたの事が、好きだったからっ!」

 

グレート『ジャクリーン…』

 

スタンレー「それは、火星で聞きたかったな!」

 

そう言って引き金を引こうとした瞬間、

 

ジーン「今!」

 

スタンレー「なっ!?」

 

ジーンが拘束を逃れ、デルタプラズマを取り返した。ジャクリーンに投げようとするが、撃たれてしまい、あらぬ方向に飛んでいってしまう。それだけではなく、ゴーデス細胞のプールに落ちてしまう。寸前でなんとか手をかけているが、長く持ちそうにない。

 

ジーン「ジャック先輩!戦って…!」

 

そう言うとゴーデス細胞の中へと落ちていってしまった。

 

ジャクリーン「ジーン!」

 

グレート『ジャクリーン、変わって!』

 

ジャクリーンとグレートの人格が素早く変わり、スタンレーに蹴りを食らわす。

 

スタンレー「グウゥ…お前はウルトラマン方か…」

 

グレート「あの時助けられなかった命…これ以上もて遊ばさせはしない!」

 

スタンレー「っふ、なぜウルトラマンのデータを盗んだか、知りたくないか?」

 

グレート「なに?」

 

スタンレー「こうするためだ!」

 

そう言うとバランガスを召喚し、光になって一体化する。すると、バランガスの見た目がどんどん変わっていった。銀色と黒色のツートンカラー、胸の紫色のクリスタル、怪しく光る赤い目。まるでウルトラマンのようだ。

 

グレート「まさか…ウルトラマン…!?」

 

スタンレー「そう…いうならば、ウルトラマンG(ゴーデス)だ!」

 




ウルトラ怪獣講座~!

ゼアス「今回は厄介な怪獣ですね!」

毒ガス幻影怪獣バランガス

見た目は四本足に羽が生えたみたいなドラゴンともとれそうな怪獣です。体中から赤い毒ガスをはく事ができ、自らを気体にして瞬間移動できます。

ゼアス「すごいチートな設定がきましたね!?デガンジャがかわいく見えてきますよ!」

スタンレーが操っていて、ゴーデスの作った融合怪獣の中では最強と言われてます。初めに市街地、次にUMA基地、そして工事現場と出現しました。毒ガスでグレートを苦しめますが、アロービームでやられました。

ゼアス「設定の割に意外とあっけない…」

海外系はストーリーがいいから…パワードなんて殴る蹴る禁止のアクションだったし。グレートは戦闘がごり押し感が否めないかな。


ゼアス「あと、最後のあれは何なんです?」

え?ウルトラマンGだけど?

ゼアス「せめてゴーデスって表記してください!」

まぁまぁ…しいて言うなら、ザラブ星人イアンの技術をパクった上で作った偽物と考えてくれれば…次回のこの場で紹介するよ、ザラブ星人イアンの紹介も兼ねて。

ゼアス「ならいいんですけど…」

では、次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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第十八話「G×G」

ゴーデス対グレートもクライマックスに近づいてきました。スタンレー対ジャクリーン…愛する人との戦いにジャクリーンはなにを思うのか…

ゼアス「ひどい事になっちゃった…」

自分でも少し反省してる。グレート、ジャクリーン。正直すまんかった。

ゼアス「自覚はあるんですね…」

オリジナルのフォームが今回でますので、原作重視の人にはおすすめしないです…

ゼアス「では、どうぞ!」


どうでもいいけど、帰ってきたウルトラマン最終回のバット星人の「変身しろ!ウルトラマン!」が「妊娠しろ!ウルトラマン!」にしか聞こえなくなってしまった。

ゼアス「下ネタはダメです~!」


グレート「ウルトラマン…G(ゴーデス)…!?」

 

スタンレーとバランガス、そしてウルトラマンのデータが融合してできた怪獣――いや、融合超人ウルトラマンGがグレートとジャクリーンの前に立ちはだかる。グレートもデルタプラズマを拾い、ウルトラマングレートに変身する。

 

グレート「姿を模した敵は経験済みよ!」

 

スタンレー「前の奴…たしか、イアンとかいうのか。あんなものと一緒にされては困る!」

 

二人はぶつかり合う。グレートの右ストレートをはじき、ウルトラマンGが左手でチョップをだす。それをしゃがんで避けてバク転をしつつ蹴りを繰り出す。バックステップでかわすと、ウルトラマンGは右手から光線を数発放つが、グレートは難なく素手ではじいて接近する。

 

スタンレー「このっ!」

 

グレート「はあああっ!」

 

グレートに向かって殴りかかるが、飛び蹴りをくらい、吹き飛んでいく。立ち上がり、素早く殴りかかる。はじめは拮抗していたが、だんだんとグレートが不利になっていった。その原因はジャクリーンだった。

 

グレート「ジャック!しっかりして!今は力を合わせないと…!」

 

ジャクリーン『だけど…スタンレーは…』

 

グレート「言いたいことはわかる!私も嫌よ… だけど、今私達が負けたら…!」

 

スタンレー「何をおしゃべりしている!」

 

ジャクリーンはスタンレーに恋心を寄せていたため、戦う事をためらっている。そのせいでグレートのジャクリーンとの憑依レベルが下がり、グレートの動きにジャクリーンの体がついてこなくなっているのだ。その隙をつかれ、グレートは殴り飛ばされてしまう。倒れたところにウルトラマンGはマウントをとり、殴り続ける。

 

グレート「くぅっ…このっ…」

 

ジャクリーン『うあっ…もう…もうやめて…!』

 

カラータイマーもなり始め、もはやこれまでと思ったその時、工事現場付近のビルのガラスから銀色の戦士が飛び出した。

 

ミラーマン「ミラーシュート!」

 

スタンレー「ぐああああ!?」

 

そう、ミラーマンこと鏡 京子だ。飛び出た瞬間にミラーシュートを放ち、ウルトラマンGを怯ませ、蹴り飛ばした。

 

ミラーマン「グレート!ジャクリーン!大丈夫!?」

 

グレート「ミラーマン! 私は良いんだけれど、ジャクリーンが…」

 

ミラーマン「わかった。あれの相手は私がする。しばらく休んでて。」

 

ジャクリーン『京子さん…待って…』

 

ミラーマン「大丈夫、勝ってくるから。」

 

ジャクリーンの言いたいこととは違う返答をし、ミラーマンはウルトラマンGと対峙する。ミラーマンはアクロバティックな動きで翻弄し、蹴りやパンチを繰り出す。対してウルトラマンGは何とかしてミラーマンをとらえようとあてずっぽうに殴り続けている。

 

ミラーマンとウルトラマンGが戦っている間、グレートはジャクリーンの事を説得していた。

 

グレート「ジャック、お願い!戦って!彼はもう…」

 

ジャクリーン「やめて!私は…スタンレーと戦うなんて…できない…っ!」

 

グレート「気持ちはわかるわ…私だって、好きな人と戦うなんてしたくない。だけど、彼はゴーデスに囚われてる…彼を、助けてあげて。」

 

ジャクリーン「私に、そんな権利はないわよ…あの人を見捨てた私に、スタンレーを助ける権利なんて…」

 

グレート「…そしたら、私はみんなの仇をとる権利も無いのかしら?」

 

ジャクリーン「どういうこと…?」

 

グレート「お父さんはゴーデスに取り込まれた…グレートの名前もお父さんの物。お父さんだけじゃない。お母さんも、教官も…みんなゴーデスに取り込まれた。なのに私はゴーデスに立ち向かっては良いように弄ばれてばかりで… そんな私にみんなの仇をとる権利はないの?」

 

ジャクリーン「それは…」

 

その時、この真相心理世界に二人以外の声が響いた

 

???『ジャクリーンさん…』

 

ジャクリーン「! その声…スタンレー!?」

 

スタンレー?『ジャクリーンさん…助けてください…ジャクリーンさん…』

 

ジャクリーン「この声は、一体…」

 

グレート「スタンレーの善の心の声…彼もゴーデスと戦ってる。ゴーデスの呪縛から逃れようと必死に…」

 

ジャクリーン「スタンレー…」

 

スタンレーはゴーデスに抗っている。なのに自分は何を燻ぶっているのか…彼女は覚悟を決めた。ジャクリーンとグレートは再び憑依する!

 

 

 

 

ミラーマンは劣勢どころか、息も絶え絶えの状態まで追い込まれていた。最初は攻撃を避けていたが、マグレで当たった攻撃以来、激しい攻撃にさらされていたのだ。膝は折れ、もう立つことも辛くなっていた。

 

スタンレー「ふん…これで終わりだ。」

 

ミラーマン「くそ…ジャクリーン、グレート、ごめん…」

 

ウルトラマンGが必殺光線、ダークネスプラズマを撃とうとしたとき、動きをとめていたウルトラマングレートが輝き始めた。

 

スタンレー「なんだあれはっ…聞いてない!」

 

ミラーマン「これは…?」

 

輝きが収まったとき、そこには普段とは違う姿をしたウルトラマングレートが立っていた。胸の部分に電の装飾が追加された新たな姿(フォーム)――ウルトラマングレート・サンダー グレートとジャクリーンの絆が高まった今、彼女に新たな力を与えたのだ。

 

スタンレー「姿が変わったところで!」

 

グレート「行こう、ジャック!」

 

ジャクリーン『ええ!必ず救ってみせる!』

 

グレートが稲妻を纏った拳で殴りかかる。対するウルトラマンGも攻撃するが、強化された拳にはじかれ、打ち合うことすらかなわない。

 

スタンレー「貴様ぁ!これで死ねぇ!」

 

腕をX字にクロスし、ダークネスプラズマを放とうとした瞬間、後ろからハマーが現れた。

 

ロイド「ウルトラマンを援護するぞ!」

 

チャールズ「出番なしで終われないしな!」

 

ミサイルを発射して発射を阻止する。

 

ミラーマン「シルバークロス!」

 

スタンレー「ぐああああああああ!」

 

さらにミラーマンのシルバークロスも直撃する。

 

ジャクリーン『必殺技いこう! 技名は…バーニングサンダーアローで!』

 

グレート「わかった!いくよ!」

 

グレートは弓を引く動作をする。そして、一気に右腕を突き出した。

 

グレート&ジャクリーン「『バーニングサンダーアロー!』」

 

スタンレー「うわあああああああ!」

 

青白い雷を纏った矢の形の光線がウルトラマンGを貫き、これをついに倒した。

 

 

 

 

 

ロイド「ジャクリーン!ジーン!どこだー!」

 

チャールズ「おーい!出てこーい!」

 

二人はハマーを近くに着陸させて二人を捜索している。ゴーデス細胞のプールのあった場所に出ると、二人はいた。だが、ジーンの様子がおかしかった。

 

ロイド「ジャクリーン、ジーンはどうしたんだ?」

 

ジャクリーン「…ゴーデス細胞に冒された。」

 

チャールズ「何だって!?」

 

ジャクリーン「まだ間に合う!彼女は…私が治してみせる!」

 

だが、まだ知らない。これもゴーデスの計略のうちだという事が。ゴーデス細胞の呪縛を解き放つにはゴーデスを倒すしかない。決戦の日は近い――




今回はまず、キャラ紹介から始めます。

ザラブ星人イアン
:女性

男勝りでサバサバした性格。恩はきちっと返す主義。

ウルトラマンことシルに戦いを挑んだザラブ星人の妹。知性的な姉に対して武闘派。ただし、脳筋というわけではなく普通に頭はいい。もともとウルトラマンと戦うことに反対だったが、姉が倒されたことを知り、シルを倒すべく姉が開発したウルトラマンを模したアーマーを纏う。姉妹そろって胸が大きいため、別の意味でシルから恨まれる。ゴーデスに操られた後に惑星イズーで死亡したようだが…



では、ウルトラ怪獣講座~!

ゼアス「今回はオリジナルですね。」

融合超人ウルトラマンG(ゴーデス)

ウルトラ兄弟…もとい姉弟のデータを盗んだスタンレーとバランガスが融合してできた偽ウルトラマン。スペックはグレートよりも上で、防御力もウルトラ姉弟の誰よりも上です。

ゼアス「バランガスがかわいく見える設定の敵がきちゃった…シルさんより強いなんて。」

ただ、戦闘センスはスタンレー任せなので、あまり強くはないです。スタンレーはジャクリーンに見捨てられたと思い、そこにつけ入れられてゴーデスに支配されてしまっています。つまり、本編のスタンレーは本心では無いのです。

ゼアス「だから戦い方が滅茶苦茶だったんですか?」

それ以外にもスタンレー自身が戦闘に関して素人だったからのもあります。スタンレーの本心がジャクリーンたちに聞こえたため覚醒し、パワーアップしたグレートに対抗しきれず、やられました。

ゼアス「ついでに、新フォームの説明お願いします。」

ウルトラマングレート・サンダー
ジャクリーンとグレートの思いが重なったことで新たに得た力。胸に金色の雷の装飾が追加されたのが特徴で、メビウスのバーニングブレイブみたいな中間強化フォームの存在。
名前の通り電気を纏った攻撃をするのが特徴。

詳しいことは本編終了スペシャルで書きます。設定全部あるけどここじゃ尺がなさすぎる…



ゼアス「次回から最終決戦でしたっけ?」

そ、ゴーデスとの直接対決になります。ジーンを助けるため、故郷に人達の仇をとるため、二人はゴーデスに立ち向かいます。では、次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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第十九話「決戦のプレリュード」

最終決戦…の前座回です。今回は戦闘ありません。

ゼアス「珍しいですね。なにかあったんですか?」

いや、特に…戦闘が無い回があってもいいかなーと。

ゼアス「まあ、今回いつもに比べて文字数多いですしね…」

今回は以下の内容が含まれてます。
・チャールズがはっちゃけてる
・グレートの出番ほとんど無し
・ウルトラジャーニーはいいぞ

ゼアス「最後の絶対にいらないですよね!?」


書き終わったし勉強だ…勉強するぞ…

ゼアス「適度に休憩してくださいね?」

するよ…たぶん。(倒れる音)

ゼアス「ちょっと!?大丈夫ですかー!?」


ジャクリーンは帰還してから基地の医療施設を借りて、グレートの力を借りつつジーンの治療をしている。ウルトラマンのエネルギーを送って生命力を維持しつつ、様々な治療法を試していた。そのうちに他のメンバーはスタンレーが集めたゴーデス細胞の行先を急いで追っていた。ゴーデスセンサーが破壊されていたため、調査は難航した。だが、ジーンをこれ以上苦しませないという隊員達の思いがついにゴーデスの居場所を掴んだ。

 

チャールズ「ゴーデスは現在火山の溶岩の中に身を潜んでいます。」

 

アーサー「火山か…キムにハマーで情報を集めるよう言ってくれ。」

 

キムはハマーで火山付近を飛行し、情報を収集する。すると、恐ろしい事がわかった。

 

キム『ゴーデス細胞は溶岩を経由して火山内で集結、熱エネルギーを吸収して結合しています!』

 

アーサー「熱エネルギーを吸収しているだと…攻撃は絶対にするな!相手の手にのせられてはならん!」

 

キム『了解‼』

 

ロイド「アーミーはどうしますか?」

 

アーサー「…出動要請だけはしておけ。」

 

 

 

 

 

ジャクリーン「やっぱり、ゴーデスを倒すしか治す方法は無いのね…」

 

グレート『勝てるかわからないけれど…やるしかないわ。』

 

ジーンの治療にことごとく失敗したジャクリーン達の結論――ゴーデスを倒すことはとても容易ではない。慢心しているならまだしも、次に出てくる時はおそらくパワーアップしているはずだ。先日の自分達のように。まして、グレート…いや、アリアの父親のグレートやマリーメイアなど全員が吸収された相手だ。

 

ジャクリーン「でも、やらなくちゃいけない。」

 

グレート『ええ、そうね。』

 

ジャクリーンは地球を守るため、グレートは長い闘いに終止符をうつため。その時、銃をかまえたアーミーの兵士が入ってきた。

 

 

 

 

 

 

アーサー「これはどういう事ですかな?ブリューワー将軍?」

 

UMA基地は突如押し寄せてきたアーミーによって占拠されてしまった。今までUMAと何度か共闘してきたアイク・ユベロスも一緒だ。キムは出撃中だったので無事だが、ロイドとチャールズは拘束されている。アーサーの問いにブリューワーと呼ばれた男が答える

 

ブリューワー「アーサー、きみはゴーデスの居場所がわかっているにも関わらず積極的に攻撃しようとしない。よってこの基地の指揮権をいただきに来た。」

 

アーサー「ゴーデスに今攻撃するのは成長を促すだけです!」

 

ブリューワー「それだけでは無い。聞くところ、ゴーデス細胞に冒された人間を匿っているそうじゃないか。」

 

アーサー「彼女は治療中です!手荒なまねはしないでもらいたい!」

 

そこにジャクリーンが連行されてくる。そこでブリューワーがロイド達に向き直る。

 

ブリューワー「君たちは賢明な人間だと思っている。そこで、私の命令に従う者はいるか?」

 

ロイド「自分は反対です。」

 

ジャクリーン「従いたくありません!」

 

チャールズ「あ、俺は命令ききます。」

 

ロイド「チャールズ!」

 

チャールズ「俺は死にたくないんで。」

 

ブリューワー「よし、二人は独房に入れておけ。」

 

二人は兵士に連れ出された。つづいてブリューワーはキムに命令する。

 

ブリューワー「今すぐ火山に向かって攻撃を開始しろ!」

 

キム「命令パスワードが必要です。」

 

ブリューワー「パスワードとはなんだ?」

 

アーサー「形式上使ってます。」

 

ブリューワー「今すぐ教えろ!」

 

アーサー「あいにく忘れてしまいました。最近忘れっぽくて。」

 

 

 

 

 

ロイドとジャクリーンは独房に連行されていた。独房付近まできた時、ロイドとジャクリーンは兵士を殴り倒した。

 

ロイド「今のうちにジーンを連れて逃げろ!」

 

ジャクリーン「ありがとう、ロイド!」

 

そう言うとジャクリーンはジーンのいる治療室に行き、ジーンを連れてサルトップで基地を出た。

 

 

 

 

 

 

アイク「将軍、例の患者がジャクリーンと共に逃げ出したようです。」

 

ブリューワー「何!? ならば、チャールズ!ジャクリーン達を始末しろ!ゴーデス細胞の蔓延を防げ!」

 

チャールズ「了解!」

 

そう言うとチャールズはハマーで出撃しに行く。アーサーがひたすらブリューワーを諫める。

 

アーサー「そこまでする必要はありませんよ。それよりもゴーデスへの攻撃中止を考えていただきたい。」

 

ブリューワー「人類の敵をみすみす眺めているつもりかね?」

 

アーサー「時期では無いと言いたいのです。あれに対抗する兵器はこちらにありません。強いて言うなら、日本の富士山麓支部なら可能性はあります。」

 

ブリューワー「ならばすぐに要請する。」

 

その時、チャールズのハマーが出撃した。その瞬間、基地内部で爆発が起きて、停電が発生した。

 

ブリューワー「何事だ!」

 

アーサー「UMA憲章には基地が軍隊に占拠された場合、発電機を自爆させて使用不能にせよと書いてあります。」

 

ブリューワー「今すぐ復帰させろ!」

 

アーサー「全支部長の承認が必要です。」

 

ブリューワー「ッチ! 外の車両の通信機を持ってこい!」

 

 

 

 

 

ジャクリーンはジーンを連れてゴーデスのいる火山付近まで来ていた。そこでジャクリーンはサルトップを止めて、火山に向かって歩き出す。すると、意識を取り戻したジーンがジャクリーンに話かけた。

 

ジーン「ジャック先輩…どこに行くんですか?」

 

ジャクリーン「ゴーデス退治によ。」

 

ジーン「危険です。戻ってきてください。」

 

ジャクリーン「後輩からのお願いでも、聞けないわよ。」

 

ジーン「どうしてですか? 先輩がウルトラマンだからですか?」

 

ジャクリーンは驚愕した。まさか、それを言い当てられるとは思わなかった。

 

ジャクリーン「…気づいてたの?」

 

ジーン「いいえ…でも、そんな気がしました。何より、先輩のペンダント、ウルトラマンのカラータイマーと同じ形でしたから。」

 

ジャクリーン「…そっか。うっかりしてたわ。」

 

そこにチャールズのハマーが飛んできた。

 

 

 

 

 

 

チャールズ「攻撃を開始します!」

 

ブリューワー『粉々に吹き飛ばせ!いいな!』

 

そう言うとチャールズはジャクリーンに向かってレーザーを発射する。だが、大きくそれて、地面に当たった。

 

キム「いい腕してるじゃないか!」

 

チャールズ「あれぇ~?おかしいなぁ。」

 

ブリューワー『何をしている!?』

 

チャールズ「メガネを忘れてきてしまって、よく見えません。」

 

ブリューワー『自動操縦に切り替えて狙え!ジャクリーン達の位置を報告しろ!』

 

チャールズ「あ!見っけ!」

 

ブリューワー『どこだ!?』

 

チャールズ「燃料計の隣!」

 

ブリューワー『ジャクリーンの話をしてるんだ!』

 

 

 

 

ブリューワー「酷い部下共だ! 空軍に爆撃要請をしろ!」

 

アーサー「危険です!お止めなさい!」

 

ブリューワー「危険も何もあるか!男なら戦場で戦って死ね!この腰抜けめが!」

 

そう言うと通信機に向かって怒鳴り始めた。アーサーはアイクに愚痴る。

 

アーサー「将軍はどうやらオーストラリアを吹き飛ばしてでもゴーデスを倒すらしい。核だって使うぞ。」

 

アイク「そんなバカな!あれを使うリスクは承知のはずです!」

 

アーサー「それはどうかな…」

 

 

 

 

火山ではF/A18ホーネットによる爆撃が行われていた。ジャクリーンはそれがゴーデスをより活性化させる事を知っており、ブリューワーを止めるために通信をした。

 

ジャクリーン「将軍、攻撃を中止してください。」

 

ブリューワー『ならん!』

 

ジャクリーン「ゴーデスが覚醒してしまいます。」

 

ブリューワー『向こうから出てくるなら願ったり叶ったりではか!何を恐れる‼』

 

ジャクリーン「将軍は奴の恐ろしさを知らないんです!奴は…」

 

その時だった。火山が爆発し、中からゴーデスが現れた。たが、火星で見た姿から大きく変化していた。触手は6本に増え、ナメクジのような体は芋虫に変わっていた。

 

ジャクリーン「これが最終決戦ね…」

 

ジーン「行くんですね…先輩。」

 

ジャクリーン「ごめん、ジーン。」

 

ジーン「謝るのは私のほうです。敵と誤認したり、助けられてばかりで…」

 

ジャクリーン「そんなこと気にして無いわよ。」

 

ジーン「先輩…必ず帰ってきてください。」

 

ジャクリーン「勿論!」

 

そう言ってジャクリーンはゴーデスへと走って行く。最終決戦の火蓋は切っておとされた。




チャック「ウルトラ怪獣講座の時間だ。」

スコット「どうして俺たちがここにいるんだよ…」

チャック「作者とゼアス君が居ないんだ。仕方がない。」

スコット「はいはい…で、今回は?」

邪悪生命体ゴーデス(第二形態)

チャック「全ての元凶である怪獣だな。原作では宇宙の破滅を企む生命体で、火星に来た所をウルトラマングレートと戦闘になって倒されたな。」

スコット「けど、死んでなくて地球に細胞が降り注ぎ、地球を救うためにグレートはジャック・シンドーと一体化して戦う…と。」

チャック「もう一度現れた時が第二形態と呼ばれる姿だな。第一形態がナメクジとイカ、第二形態が芋虫とタコがモチーフだそうだ。」

スコット「どうしてこんなデザインなんだよ…生理的に受け付けられないぜ…」

チャック「そういうことだ。特に欧米人はタコやイカを食べる習慣は無いからな。第二形態はグレートと戦った際にはゼロ距離でのディゾルバーやナックルシューターを受けても平然とし、逆にグレートを吸収した。」

スコット「大ピンチじゃねえか!よく勝てたな!?」

チャック「敗因はジャックに心の弱さをつかれた事…詳しく言うとこの小説のネタバレにもなるから、言わないでおこう。」

スコット「と言っても、最終決戦が一番改変されるじゃねえかよ…」




チャック「さて、次回に関してだが…」

ベス「作者からのメモによると、原型がなくなる位の大改変になるらしいわよ。」

スコット「よくもそんな事思いついたな?あのアホは…」

ベス「あなたに比べればマシじゃない?」

スコット「なんだとお前!」

チャック「ここで暴れるな! はぁ… 次回はかなり遅くなるかもしれないが、付き合ってくれるとありがたい。」

ベス「最終回後は番外編とか次章とかを考えてるらしいわよ。」

スコット「ま、本編が終わってからだな。その前に受験も。」

三人「「「では、次回でお会いしましょう!」」」


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第二十話「希望対絶望」

熱い展開なんだ…こんなところで死んでる暇はないよー!!

ゼアス「復活してくれて嬉しいです!」

ほんと、最終回だけ長編アニメみたいになっちゃって…計算するとあと二~三話最終回が続くんだよね。

ゼアス「春のアニメ一時間スペシャルじゃ無いんですから…」

今回の成分はこちら!
・戦闘ほとんど無い
・っていうか一方的
・情報過多で作者が死にそう
・スカルゴモラ擬人化おめでとう

ゼアス「最後の絶対にいりませんよね!?」

まぁまぁ…では、本編どうぞ!


ブリューワー「ついに出てきたな…空軍の大型爆撃機を呼べ!」

 

アーサー「何をする気です?」

 

ブリューワー「あの一帯ごと奴を吹き飛ばす!」

 

アーサー「正気ですか!?」

 

ブリューワーの言ってることはアーサーにとって――いや、彼の部下のアイク達も驚愕させた。ブリューワーは核を使ってゴーデスを倒そうと言うのだ。そのような事をすればジャクリーン達は確実に死亡する。それだけでは無い。一般市民にも危険が及ぶ可能性があった。火山のある地域は南向きに強い風が吹いており、その風にのって死の灰が街に降り注ぐ可能性があったのだ。が

 

アーサー「そのような事はしてはいけません!おやめなさい!」

 

ブリューワー「聞く耳を持たん!奴は必ず倒す!いかなる犠牲をはらってもな!」

 

ブリューワーが空軍に連絡しようとした時、後ろから銃を構えられた。振り返ると、そこにはリボルバーを構えたアイクと部下の兵士達がいた。

 

ブリューワー「身内から裏切られるとはな…」

 

アイク「私の任務は市民の命を守ることです。危険にさらすわけにはいきません。」

 

そう言うとアイクはブリューワーを司令官の席からどかし、そこにアーサーが座る。再び発電機を稼働させる。

 

アーサー「富士山麓支部に連絡を。」

 

ロイド「了解!」

 

 

 

 

 

 

 

富士山麓支部――ここは旧ウルトラ警備隊基地を利用した巨大な施設が存在する。施設の旧式化はあるものの、十分に稼働している。その指令室、ここで三人が作戦指揮をとっていた。内容はオーストラリアからの救援要請。相手はゴーデスという怪獣。ウルトラマンが戦ってきた相手だそうだ。指揮をしている三人とは…

 

ムラマツ「ジェットビートル、ウルトラホーク、マットアローの発進準備を急げ!」

 

キリヤマ「新兵器の積み込み終了しました!」

 

伊吹「地上部隊のウルトラホーク3号への乗り込み終了!」

 

かつて科学特捜隊、ウルトラ警備隊、MATを指揮し、ウルトラマンとともに怪獣や宇宙人と戦ってきた隊長達だった。

 

ムラマツ「…頑張ってくれよ。」

 

キリヤマ「ええ。戦えない我々の分も。」

 

伊吹「大丈夫ですよ。しっかり訓練を積んできたんですから。」

 

そこにさらに二人、イデ隊員とアマギ隊員が入ってくる。

 

イデ「そうそう。それに俺達特製の新兵器やウルトラマン用のサポート兵器がありますよ!」

 

アマギ「弾がいた時に完成させたかったですね…」

 

弾──諸星 弾 ウルトラセブンであり、キリヤマやアマギ達と共にウルトラ警備隊に所属していた。

 

ムラマツ「そうだな…我々も、ペンシル爆弾を作るのに手間取った結果、早田を…ウルトラマンを助けられなかった。」

 

伊吹「ああ…郷には無茶を強要させてしまった…メイツ星人、ナックル星人、スノーゴン…言い出したらキリがない。」

 

早田 真美と郷 美樹 ウルトラマンとウルトラマンジャックと呼ばれた彼女らもまた、科特隊やMATに所属していた。だが──

 

イデ「全員行方不明…ですからね。」

 

アマギ「全く…地球にきたなら顔くらい出せと言いたいよ。」

 

キリヤマ「弾は円盤生物の件以来、本当に行方不明だ…昔から変わらず無茶を自分からしに行く奴だ。」

 

ムラマツ「ウルトラマンが死ぬはずがない。きっと生きてるさ。」

 

伊吹「だが、会った時は謝罪しなければな。」

 

キリヤマ「ああ…そうだな。」

 

今まで地球を守ってくれていた事を――

 

 

 

 

 

オーストラリアから離れたどこか、空を高速で飛行する怪獣──ゲルカドンがいた。彼の見据える先にはオーストラリアのゴーデスのいる火山がある。そこに向かって一直線に飛んでいた。すべてはあの人を守るため。

 

 

 

 

 

 

宇宙、地球に向かう円盤――いや、円盤生物がいた。甲殻類のような胴体にカニのようなハサミ。以前にUMAを襲ったUF-0だ。そんな円盤生物もウルトラマンへの恩返しのために、ゴーデスを倒すために地球に向かっていた。

 

 

 

 

 

 

冥王星付近、三つの人影が地球に向かって猛スピードで飛行していた。二人は非常によく似た見た目の銀と赤のスーツを着ており、一人は全身赤色で頭部にブーメランをつけている。そう、ウルトラマン、ウルトラセブン、ウルトラマンジャックことシル、セブン、ジャックだ。三人はジャンボーグAの乗り手のナオから、ゴーデス出現の報告を受けて、急いで地球に向かっていた。

 

シル「セブン!急ぎすぎよ!」

 

この中で最年長のシルがセブンを諫める。だが、シルも焦っていた。

 

ジャック「だけど、シル姉さん。早くいかないと地球が危ないんです…多少の無理は通しましょう!」

 

セブン「ジャックの言う通りだ!ぐずぐずしてられない!」

 

シル「もう…」

 

悪態をつくも、二人に合わせて高速で飛行する。ゴーデスの好きには絶対にさせないために…

 

 

 

 

 

 

京子「ナオ!早く!」

 

ナオ「急かすな!気持ちはわかるが落ち着け!」

 

京子とナオは飛行場に向かってジャンカーZを走らせていた。街中に避難命令が出された事からゴーデスの出現を察してジャンセスナで現場に向かうためだ。

 

京子「早くしないと!グレート、死ぬ気よ!」

 

ナオ「わかってる!あいつの顔は昔の俺と同じ顔をしてた…」

 

かつてナオも復讐に身を任せて戦っていた。故にグレートが何をおもって戦っているのか察していたのだ。

 

ナオ「よし、ついた!行くぞ!」

 

 

 

 

 

 

ジャクリーン「グレート、今まで一緒に戦ってくれてありがとう。」

 

グレート『なんで今、それを言うの?』

 

ジャクリーン「戦いが終わったら、そのまま帰っちゃいそうだったから。」

 

グレート『…ねえ、ジャック。この戦いが終わったら…』

 

ジャクリーン「?」

 

グレート『…いえ、何でもないわ。いきましょう。』

 

そう言うとウルトラマングレートに変身し、ゴーデスの前に立ちはだかった。

 

ゴーデス「久しぶりだな…アリア。」

 

グレート「グレートと名乗ったはずよ。」

 

ゴーデス「名前はどうでもいい。貴様は今から私に吸収されるのだからな!」

 

グレート「そうはいかない!ここで必ず倒す!」

 

そして一気に接近して殴りかかる。だが、

 

ゴーデス「その程度か!」

 

グレート「ガッ…!?」

 

ジャクリーン『ウアァっ!』

 

グレートのパンチをものともせず、触手で殴り飛ばされた。見た目だけでなく、パワーも以前からかなり上がっている。だが、ここで倒れるわけにはいかない。すぐに起き上がり、再び接近する。触手をはじきつつゴーデスを殴打し、ゼロ距離で手のひらから光線を放つ。それに合わせ、上空のハマーからもレーザーが降り注ぐ。それでも効いている様子がない。

 

ゴーデス「無様な…」

 

グレート「かっ…はっ…!?」

 

ジャクリーン『い…息が…』

 

ゴーデスはグレートに触手を絡めて、全身を締め上げた。さらに、ジーンの治療のためにエネルギーを使っていたため、もうカラータイマーがなり始めた。逃れようと必死にもがくが、触手はさらに力を強める。ついにグレートは意識を放してしまう。

 

ゴーデス「地球人!これが貴様らの絶望の始まりだ!」

 

そう高らかに宣言すると、ゴーデスはグレートを見せつけるように、ゆっくりと吸収し始めた。ハマーが妨害しようとミサイルを発射するが、気にも留めない。そこに一機のセスナ機が飛んできた。そして――

 

ナオ「ジャンファイト!」

 

京子「ミラースパーク!」

 

セスナは宙返りをすると発光し、ジャンボーグAに変形する。さらに、その右目からミラーマンが現れた。そこにUF-0、ゲルカドンも飛来する。

 

ロイド「隊長!富士山麓支部の機体が現場に到着!」

 

アーサー「ついに来たか…!」

 

日本から飛んできたジェットビートル、ウルトラホーク1号、3号、マットアロー1号が到着する。さらに、ウルトラマン達も到着した。

 

シル「ナオ!状況はどうなってるの!?」

 

ナオ「シルか!ゴーデスにウルトラマングレートが吸収されてしまった…彼女を助けないといけないが…」

 

セブン「まずはこいつからってわけか。」

 

ミラーマン「ええ。強敵よ、気をつけて!」

 

ジャック「わかりました。いきましょう!」

 

シル達が一斉に戦闘体制をとる。

 

ゴーデス「貴様らの相手は私ではない…こいつ等だ!」

 

すると、ゴーデスの周りが発光し、八人のウルトラマンに非常に似た敵が現れた。

 

ゴーデス「紹介しよう!私の忠実な部下達(にんぎょう)のウルトラ兄弟だ!」

 

Gゾフィー、ウルトラマンG、ウルトラGセブン、ウルトラマンジャックG、ウルトラマンエースG、ウルトラマンタロウG、ウルトラマンレオG、ウルトラマン80Gがシル達の前に立ちはだかった!




ウルトラ怪獣講座~!

ゼアス「今回もオリジナルですね。」

G(ゴーデス)ウルトラ兄弟

質素完結に言うと、前のウルトラマンGの発展、グレートダウン版です。ウルトラマンGが情報過多で中の人間がどの技を使用するか、どう動くかで混乱する事を反省し、生贄一人につきウルトラマン一人の能力を埋め込んだタイプの物となります。

ゼアス「僕の尊敬するシルさんまで…」

戦闘能力はデータ上はウルトラ姉弟と一緒です。ですが、スーパータロウやスペースQなど、確認されてない技やウルトラブレスレットのような再現不能だった物は省かれています。ですが、スペックは本人の二割増しほどなので、いかに相手がレジェンドなヒーローでも苦戦は必須でしょう。

ゼアス「でも、その苦難を地球の人達との絆で乗り越えるのがウルトラマンですよね!」

そうだな…って半ばネタバレだからやめなさい。



次回はグレートが復活するまでかな?とりあえず、みんな出したいし…

ゼアス「まだまだ長くなりますが、お付き合いください。」

では、次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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第二十一話「Great Friendship」

今回戦闘らしい戦闘は無いです。予想以上に長くなっちゃった…

ゼアス「それはそうとて、どうしたんですか?前からけっこう間があるように感じますけど。」

いや…コスプレサミット行ったりそのせいでコスプレ熱出てきてウェットスーツからウルトラマンのスーツ作れないか検索したり…なんてしてませんからっ!

ゼアス「楽しかったですか?」

楽しかったです…

では、始まります!


ウルトラアタック光線とZ光線がぶつかり合い、レオGとセブンが拳をぶつけ合う。ウルトラランスとエースブレードがつばぜり合い、UF-0とゲルカドン対80Gの激しい空中戦が繰り広げられる。UMAの地上部隊と航空部隊はウルトラマンGとジャックGを攻撃する。ジャンサーベルとGセブンのアイスラッガーが火花をちらし、タロウGとミラーマンが激しい近接戦を繰り広げる。

 

そんな中、ゴーデスは進軍し続ける。手をうたなかったわけではない。だが、アイスラッガーやブレスレットははじき返され、ミサイルは一切効かない。光線はウルトラG兄弟が撃つ暇をあたえさせない。そうしている間もグレート――アリアは刻一刻と吸収されようとしていた。

 

 

 

 

 

side:アリア

 

まだ数分と経っていないのかもしれない。だけど、私にとってはもう何時間もいるように感じる。憎悪を撒き散らしながらデガンジャ等のゴーデスに操られていた怪獣達が襲いかかってくる。

 

「しっかりして!グレート!」

 

ジャクリーンが私を励ましてくれる。だけど、もう限界…

 

「グレート!?グレート!!」

 

ジャクリーン…ごめん…

 

「敵討ちはどうするの!?ここで終わっちゃうの!?ねぇ、返事をして!!」

 

敵討ち…ああ…お父さん…お母さん…マリーメイア教官…みんな…ごめんなさい

 

 

 

 

「グレート!グレートォ!」

 

 

 

 

だんだん…視界が…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここで諦めるのか?アリア!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アリア「…お父さん?」

 

アリアが目を覚ます。そこには死んだはずの父、グレートがいた。

 

ジャクリーン「お父さん?ってことはこの人が…グレートの本当の名前の持ち主?」

 

グレート「ああ。 娘が世話になっております。」

 

ジャクリーン「あ、ああ、いえ、こちらこそ…」

 

思わずジャクリーンは敬語になる。グレートはアリアに向き直る。

 

グレート「こんなところで諦めるわけにはいかないんだろう?」

 

アリア「うん…」

 

マリーメイア「なァーに弱気になってんだよ、アリア!」

 

後ろからマリーメイアが現れてアリアの頭を乱暴に撫でる。そこに母のアイリスも現れる。

 

アイリス「あなたには戦う理由があるのでしょう?」

 

アリア「だけど、もうエネルギーが…」

 

ゴーデスの体内での幻覚との戦いと吸収されまいと耐えていた結果、彼女のエネルギーは枯渇しかけており、アーマーを保てていることが奇跡といっていい状態だった。

 

グレート「我々のエネルギーを全てお前に託す。」

 

マリーメイア「ま、そうなるとあたし達は完全に消滅するだろうけどな。」

 

アリア「そんな!?」

 

アイリス「いいの、アリア。」

 

アリア「良くないよ!!」

 

グレート「ここでゴーデスのエネルギーになり果てるつもりか?」

 

アリア「だけど…!」

 

グレートがアリアを叩いた。

 

グレート「アリア…!耳をすましてみろ!お前を呼ぶ声が聞こえるはずだ!」

 

アリア「私を…呼ぶ声?」

 

確かに聞こえる。京子が、ナオが、ジーンが、多くの人達のウルトラマンを呼ぶ声が。

 

グレート「敵討ちではなく、地球を、宇宙の平和を守るためにお前は勝たなければならない。それがウルトラマンというものだ。わかっているだろう?」

 

アリア「…はい。」

 

だが、アリアの心の中にはゴーデスに勝てるか不安に思っていた。そんな時、ジャクリーンが声をかける。

 

ジャクリーン「グレート…じゃなくて、アリア。その、さ。また、一緒に戦おう?今度は家族の人達と一緒に。そうすればゴーデスにも勝てる。しかも、地球の人達も一丸になっと戦うんだから、絶対に勝てるわ!」

 

アリア「ジャック…ありがとう。」

 

マリーメイア「話は決まったみたいだな。」

 

アイリス「ジャクリーンさん、アリアを頼みます。」

 

ジャクリーン「はい、任されました!」

 

そう言うとグレート達がアリアとジャクリーンの周りに立ち、光になっていく。

 

グレート「後は頼んだぞ…私の自慢の一人娘よ…」

 

そしてグレート達はアリアと一体化する。

 

 

 

 

 

ゴーデス「諦めるが悪い奴らだ…」

 

再び一体化したアリア――グレートとジャクリーン(ウルトラマングレート)にゴーデスが話しかける。

 

グレート「ゴーデス!これ以上好き勝手にはさせない!」

 

ゴーデス「まだこの世界を守ると言うのか?争いの絶えないこの世界を…貴様とて人間の醜さは見てきたろう?」

 

グレート「だが…!」

 

ジャクリーン「ここは任せて。」

 

そう言うとジャクリーンはゴーデスと話し始める。

 

ジャクリーン「本当にこの世界の全てを吸収するの?」

 

ゴーデス「無論。 このような世界に存在する価値は無いからな。」

 

ジャクリーン「仮に全宇宙を吸収したとして、あなたはどうするつもり? 友達すらいない世界で、たった独りで生きていけるの?」

 

ゴーデス「なっ…!?」

 

思わずゴーデスの動きがとまり、グレートを吸収しようとしていたエネルギー球の拘束が弱まった。その瞬間、グレートはエネルギー球を破壊する──!

 

 

 

 

 

 

 

 

苦しい戦いの続いているシル達。シルとセブン、ジャックはカラータイマー及びビームランプが点滅していた。

 

シル「このままじゃ…!」

 

ナオ「くそぉ…こいつらしつこすぎだろ!」

 

その時、急にゴーデスが呻きだした。頭部に謎のひび割れがはいる。そして次の瞬間――

 

グレート「はあああああああ!」

 

光輝くウルトラマングレートが頭部を突き破って飛び出した。やがて光は収まり、ウルトラマングレートの新たな姿――ウルトラマングレート エクストリームへと変化する。

 

ミラーマン「グレートの新しい姿…?」

 

ナオ「また増えたのか…」

 

セブン「あんたがタロウの言ってたグレートか?」

 

グレート「はい。あなたは…」

 

セブン「俺はセブン。こっちがシルでそっちがジャックだ。」

 

シル「話は聞いてるわ。一緒に戦いましょう。」

 

グレート「はい!」




ついにここまでこれた…次で最終回の予定です。

ゼアス「でも、終わりはしないのでしょう?」

ああ…これが終わったらパワードの前日談を含めた話をやって、ゼアス特訓編をやりたいです。

ゼアス「まずは今回でた新フォームの説明お願いします。」

りょーかい。それじゃあ…

ウルトラマングレート エクストリーム
グレート――もといアリアに父グレート、母アイリス、マリーメイアの魂がエネルギーとなって一体化した結果出来上がった最終フォーム。グレート、アイリス、マリーメイアの技が使用可能になっており、スペックもスーパータロウ並に跳ね上がっている。


と、こんな感じです。

では、次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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テレビ本編最終話「towards the future」

最終回!堂々完結!やった!テレビ本編完っ!

ゼアス「長ったですね…」

ああ…長く苦しい戦いが幕を閉じ、新たな戦いがはじまる。

ゼアス「それでは最終回、どうぞ!」


UF-0とゲルカドンが80Gとの激しい空中戦が行われていた。ゲルカドンを囮にUF-0が80Gを光線で攻撃する。80GもウルトラアローショットでUF-0を撃ち落とそうとするが、独特な軌道で飛ぶUF-0にはなかなか命中せず、当たっても高い防御力のせいでダメージにならない。

 

キム「そこだ!」

 

さらにキムのハマーが加勢する。ウルトラダブルアローで撃ち落とそうとするが、キムの卓越した技術で避けられ、逆にレーザーでダメージをうけ、地上に落下する。その瞬間を見逃さず、UF-0とゲルカドンが同時に光線を撃つ。ダメージの蓄積した80Gはついに倒れ、爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

ウルトラホーク1号、3号、チャールズのハマー、そして地上部隊がウルトラマンGとジャックGを相手している。地上部隊は元MAT隊員によって鍛えられた先鋭部隊で、巧みにジャックGにダメージを与えるが、決定打になかなかならない。そこに富士山麓支部から新たな命令が届いた。

 

伊吹「ライトンR30を使え!」

 

ライトンR30――かつてセブンと戦ったペダン星人の侵略ロボット、キングジョーに決定打を与えた特殊弾だ。ただし、射程がさほど無いという欠点があり、かなり近づかなければならない。だが、それを承知の上で彼らはジャックGに突貫していく。ついに射程範囲内までたどり着いた所でジャックGが地上部隊に気づいてしまう。ハンドビームで吹き飛ばそうとした瞬間、

 

チャールズ「そーれ…ここ!」

 

チャールズがレーザーでジャックの注意をそらし、隙をつくった。その間に狙いを定め、ライトンR30を発射した。ジャックGの腹部に命中し、見事これを倒した。

 

 

ウルトラホーク1号と3号は苦戦していた。スラッシュ光線によって放つ攻撃は相殺され、逆にこちらが撃墜されかかっていた。墜されていないのは彼らの技術の賜物だろう。

そんな彼らをみて、ムラマツはある作戦を思いついた。

 

ムラマツ「例のあれを試してみるか…」

 

キリヤマ「少々危なくないですか?」

 

ムラマツ「百も承知だ。だが、この状況を打破するには一瞬でも隙を作るしかない。」

 

キリヤマ「その隙をついて、新兵器のスペシウム弾を…ですか。」

 

ムラマツ「ああ。 よし、フォーメーション・ヤマトだ!」

 

フォーメーション・ヤマト――分離ができるウルトラホーク1号だからこそできるかもしれないが、本来はシルバーガルで行う戦法だ。それでも、成功させるしかない。β、γ機を分離させて、α機が先行する。スラッシュ光線を小刻みに機体を揺らすことで回避し、ウルトラマンGの懐に潜り込む事に成功する。一気に上昇して注意をそらした。ウルトラマンGが追いかけようとした瞬間、β、γ、3号が一斉にスペシウム弾を放つ。

 

スペシウム弾とは、ウルトラマンが放つスペシウム光線を研究することで出来上がった新型の試作兵器だ。理論上はスペシウム光線とほぼ同等の火力がでるが、非常にコストがかかる。

 

スペシウム弾の直撃を受けた受けたウルトラマンGは倒れ、爆発した。

 

 

 

 

 

タロウGとミラーマンの戦闘はクライマックスに突入していた。タロウGがストリウム光線を放つ。だが、ミラーマンは瞬間にタロウGの右目に入り、そこから反射してジャンサーベルの刀身、さらにジェットビートルのキャノピーに入り込む。 ミラーマンはそこから飛び出して必殺技を放つ。

 

ミラーマン「ミラクルキック!」

 

かつてのインベーダーとの戦いにおいて多くの怪獣を倒してきた技のミラクルキックがタロウGに炸裂する。ダメージのキャパシティーを超えたタロウGはついに倒れた。

 

 

 

 

ジャンボーグAとセブンGの激しい切りあいが続いていた。セブンGはアイスラッガーを投げる。だが、ジャンボーグAはジャンサーベルを投げて相殺し、一気に接近して相手を殴り飛ばす。セブンGも負けじとジャンボーグAを背後からアイスラッガーで切り裂こうと手元に手繰り寄せる。だが、ジャンボーグAはそれを飛んで回避する。

 

ナオ「ヘッディングキラー!」

 

さらにヘッディングキラーでセブンGを真っ二つにした。

 

 

 

 

ウルトラマンとゾフィーG、セブンとレオG、ジャックとエースGの戦いも終局へと近づいていた。

 

シル「しかし…きついわね」

 

セブン「如何せん、エネルギーがな。」

 

ジャック「長期戦ですから…」

 

三人のエネルギーは長い戦いで尽きかけていた。

富士山麓支部でもそのことを確認していた。それを見たイデはとある命令をだす。

 

イデ「ジェットビートル、ウルトラホーク1号、マットアローはウルトラマン達のカラータイマーに()()を打ち込んでください!」

 

ジェットビートル、ウルトラホーク1号、マットアローがシル達のカラータイマー及びビームランプめがけてあるものを発射した。それは見事カラータイマーに命中する。すると、シル達のカラータイマーが鳴りやみ、青に変わった。

 

イデ「やったぁー!成功だ!」

 

アマギ「ウルトラマンのエネルギーを供給する特殊弾、実験もできなかったが成功したか…!」

 

エネルギーを得たシル達は光線の発射体制に移る。それを見たゾフィーG達も光線技、M87光線、レオクロスビーム、メタリウム光線を撃つ。

 

シル「マリンスペシウム光線!」

 

セブン「ネオワイドショット!」

 

ジャック「シネラマバーストショット!」

 

対する三人はそれぞれの技の強化版を発射する。拮抗するが、所詮ゴーデス細胞によるコピーでしかないゾフィーG達では歯が立たず、瞬く間に吹き飛ばされた。

 

 

 

 

 

グレートとゴーデスは近距離での殴り合いを繰り広げている。六本の触手による殴打を巧みに防ぎつつ隙をついてゴーデスをなぐりつける。エクストリームに変化した恩恵でスペックも上がっているのだ。ゴーデスが再び触手を絡めようとする。

 

グレート「マリーメイア教官…技を使わせてもらいます! ダブルバスターザンバー!」

 

ゴーデス「ぐおおおお!? 馬鹿な!?」

 

グレートはマリーメイアの技、ダブルバスターザンバーで触手を切り落とした。

 

バスターザンバー――マリーメイアの使う光線技で、エネルギーを剣状に固めて相手を切り裂く技だ。だが、グレートの使う技とは少し違う。エネルギーを電動ノコギリのように回転させ、光線だろうが堅い皮膚だろうが一方的に切り裂くことができるのだ。

 

それ故にアイスラッガーすらはじいた触手を切り落とせたのだ。ゴーデスは触手を切られた痛みに悶える。その隙にグレートはゴーデスを殴り飛ばして距離をとる。

 

グレート「これで決める!」

 

グレートが右手を後ろに引く。そして――

 

グレート「バーニング・マスアクション!」

 

思い切り突き出し、グレートがもつ最大火力の必殺光線〈バーニング・マスアクション〉を放った。光線はゴーデスのバリアと皮膚を正面から突き破る。

 

ゴーデス「馬鹿な…!? 馬鹿な…!! こんな奴らに崇高な私があああああ!!!」

 

ゴーデスはついに倒れた。長い戦いに終止符が打たれたのだ。

 

 

 

 

 

 

 

それから数日たち、グレートとジャクリーンは砂浜にいた。既に分離しており、いつでも宇宙に戻ることができる。

 

ジャクリーン「そういえばグレート。 戦いの前になんて言おうとしてたの?」

 

グレート「そ、それは…その…戦いが終わったら…

 

 

 

 

 

初めての地球の友達になって…って。」

 

 

 

 

 

ジャクリーン「プッ…アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \!」

 

グレート「ちょっと!?そんなに笑わないでよ!」

 

ジャクリーン「ごめんごめん。 だって、私たちもう友達でしょ?」

 

グレート「ジャック…ありがとう。」

 

ジャクリーン「だけど…地球に来た時にグレートじゃあ、可愛げが無いわね… アリア・シンドーとか?」

 

グレート「それはジャックの名前でしょ? いいの?」

 

ジャクリーン「もちろん!」

 

グレート「ありがとう、ジャック。何から何まで。」

 

ジャクリーン「いいの。 それじゃあ、グレート。またね。」

 

グレート「ええ…また会いましょう、ジャック。」

 

そう言うとグレートはウルトラマングレートに変身して宇宙へと旅立っていった。再びジャクリーンに会うことを約束して…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シル「あ、こっちこっちー!」

 

グレート「ごめんなさい、待ちましたか?」

 

ジャック「いえ、さっききたばかりです。」

 

大気圏から少し離れた場所。そこにシル、セブン、ジャックが待機していた。グレートを光の国に案内するためだ。

 

シル「仲間と再会できたしね。」

 

セブン「キリヤマ隊長はいきなり殴ってきたがな…再会早々に殴って説教するか普通…」

 

シル&ジャック「「それはセブン(兄さん)が悪い(です)。」」

 

セブン「なんでだ!」

 

姉弟漫才をグレートが微笑ましそうに見ていると、後ろからUF-0が飛んできた。

 

グレート「あれ? どうしたの?」

 

Uグレートが撫でると、急に光始めた。全員がそのまぶしさに目をつむる。光が収まった時、そこには――グレーと黒のゴスロリを着た銀髪の幼女がいた。

 

グレート「…誰?」

 

まあ、そうなるな。 UF-0が発光したと思ったら幼女になっていたのだから。

 

UF-0「お姉ちゃん!」

 

グレート「へっ!?」

 

するとUF-0は急にグレートに抱きついた。思わずグレートは狼狽する。

 

グレート「お、お、お姉、ちゃん? というかあなたは? どうして抱きついて?」

 

UF-0「私? 私はUF-0! お姉ちゃんに助けてもらったから、お姉ちゃんと一緒にいたいの。」

 

グレート「助けた…? でも、私はあなたに怪我をさせて…」

 

UF-0「大丈夫! 全然痛くなかったもん!」

 

グレート(ええ…)

 

グレートとしてはショックだろう。かなり全力で撃った光線が実はほとんどダメージになってなかったのだから。まあ、UF-0自体固い殻に覆われており、光線が当たった程度では傷一つつかないだろうが。

 

UF-0「それに、あの悪い人(ノルバーグ)に操られてた私を助けてくれたもん。」

 

グレートの光線は無駄ではなかったらしい。ノルバーグの残留思念に操られていたUF-0を助けたという。グレートとしても彼女を一人にするのはかわいそうだ。

 

グレート「シルさん。 彼女を連れていってもいいですか?」

 

シル「まぁ、カプセル怪獣として後で登録すれば問題ないわ。」

 

グレート「ありがとうございます。」

 

こうして、グレートはUF-0という新たな仲間を手に入れ、新たな故郷――光の国へと向かう。それは新たなストーリーの序章でもあった。

 




終 わ る と 思 っ た か ?

バカメ!

ゼアス「貴重な尺を使わないでください!」

ごめんごめん。 では、これにてテレビ本編完結です。お付き合いいただきありがとうございました。

ゼアス「次回からはパワード及び僕、ゼアス編なんですよね?」

うん。ただし、その前に完結記念でグレートの設定集を作って、グレートと作者の作品に関するトークショー的な回を作る予定です。

ゼアス「トークショーって…何について話すんですか?」

そもそもウルトラマングレートとは何かとか父グレート、アイリス、マリーメイアの関係とか…まあ、色々とね。



次回が何時になるかわかりませんが…次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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最終回記念「グレート×アンギラスの息子トーク」

本編と関係なし!ただグレートと自分がしゃべっているだけの回です。まー…強いて言うなら作者の闇がみれるかな?

では、どうぞ!


と、いうわけで最終回お疲れ様です。アンギラスの息子です。

 

「お疲れ様です、グレートです。」

 

ここでは色々と読者さんが気になってるんじゃないかなーということを話していきます。

 

「ここでの会話は本編に関連しないのであしからず…」

 

じゃあ、まずはこれからですね。

 

:ウルトラマングレートって?

 

「え? これから?」

 

知らないで読んでる人はなかなか居ないと思いますけど…まあ、一応ね。 「ウルトラマングレート」…海外タイトル「ULTRAMAN Towards the Future」 「ウルトラマンUSA」に続く海外製作品の二作目です。

グレートの名前は主人公のジャック・シンドーの吹き替えをした京本政樹さんが名付けたそうです。

 

「京本さん…って京本コレクションの?」

 

ええ。 他にもアーサー・グラントは小林昭二さん、チャールズ・モーガンは柳沢慎吾さんが吹き替えしてます。

 

「にしてはそんな雰囲気が出てなかったきがするけど…」

 

やめて、死んじゃう。

 

 

:父グレート、アイリス、マリーメイアの関係

 

アイリスはほとんど出番無かったし…わからなくて当たり前だよな… 簡単に言うと、マリーメイアからして、グレートがファースト、アイリスがセカンド幼馴染です。

 

「なのにグレートはお母さんを選んだの?」

 

マリーメイアはアイリスがグレートが好きだというのに気づいて、自分の感情を押し込めてアイリスに助言したりグレートを後ろから蹴とばしたり(物理)してくっつけさせた…といった感じです。

 

「お父さんって…意外と鈍感?」

 

実際そんなもん。男は自分がモテると思ってないから。

 

 

:ゴーデスについて

 

本編では単純に全宇宙を滅亡させるとしか言ってなかったので、それでは戦いがいが無いなと思って、オリジナル設定で行動理念を作りました。そのほかにも口調やら能力やら、ほぼオリキャラと化してますね。

 

「こいつが…お父さんたちを…!」

 

グレート、おちつけ… 吸収方法は元と同じように体全体で触れたところから凄い勢いでダイソンみたく吸い込みます。

また、命を生贄に生命体の創生が可能でウルトラマンG達も人間を生贄にして作ってます。まぁ、ゴーデスに忠誠を誓ったが最後ですね。細胞に冒されればよっぽど精神が強くないかぎり即ゴーデスの一部になります。

 

「細胞に取りつかれた人を助ける方法は無いの?」

 

ゴーデスを倒す、それだけです。だから、惑星イズーに置いてきたピグモンは治ってます。他に、あいつも…

 

 

:UF-0が擬人化したんですが

 

だって…UF-0かわいいじゃん…

 

「私は良いですけど…死にますよ?」

 

いーのいーの、元言えばグレートがボッチでかわいそうだと思ったからつけてあげたんだし。

 

「…ありがとうございます。」

 

公式さんやってくれないかなぁ…

 

 

:グレートのオリジナルフォーム

 

最終回のエクストリームは元々やるつもりでした。最後は絆が勝つストーリーにしたかったので。

 

「つまり、サンダーについては予定外だったの?」

 

ええ。 書いてて、「このまま復活じゃあなんか足りないなぁ…」の結果、設定一から書いて作りました。

 

 

:グレートの性癖

 

「いきなり何言ってるの!?」

 

だってお前…タロウが好きなんでしょ?

 

「いや…その…///」

 

まぁ、これもすべて私の趣味だ。(某レモン風) 自分の性癖も結構ヤヴァイと思ってるから。

 

「タロウちゃんはそのぉ…こ、恋人じゃなくて…友人として…」

 

いつか番外編で告白させようかなーと

 

 

:セブンの事は好き?

 

「いえ、あくまでも友人です。同い年ですし。」

 

そういえばパワードとグレートとセブンとジャックは年齢が一緒なんだよな…というかあの姉妹同士のセブンの取り合い合戦は書けない。

 

「私としてもあの中に入りたくない…」

 

というか異星人も墜とすセブン兄さんまじパn(アイスラッガーで真っ二つ)

 

 

:ジャクリーン・シンドーについて

 

一番迷った所ですね… 幼馴染のジーンがいる以上、ジャック・シンドーは出したいけど男と女で合体っていうのは前に没オリジナルウルトラマンでやったな…の結果です。

 

「イメージcvとかあるの?」

 

日笠陽子さん…かな?シンフォギアで聞いてすごくカッコよかったから… グレートとの一体化についても迷いました。設定が思い浮かばず…結果、ウルトラマンだからでごり押しました。

 

 

:人気でねーな

 

理由は大体わかるんだけどね。

 

「なら治さないの?」

 

文才は仕方ないじゃん…これが処女作なんだよ? まあ、それ以外にもあるけど。

 

・ウルトラマングレート自体マイナー

 

「…そんなに?」

 

最近じゃあ、列伝でゼロから先輩と呼ばれたのとブルーレイになったくらい。おもちゃは変身アイテム及びハマー古い箱入りのソフビ、HGシリーズ、ウルトラカプセルくらい。 カードとかスパークドールとか聞いたことない見たことない。

 

「酷い…酷いよぉ…」

 

カプセルはマン、セブン除いて早めの登場だったね。あとは一応ウルトライブの音声があるくらい… ヒーローショーでも少しでてはいるかな? 最近みたのはパワード、ネオス、セブン21のマイナー勢と共闘してたね。サイコバルタンやマジャバが出てきて、ゴーデスの名前も出てきてました。

 

 

・この作品が三次創作

 

「そんなに問題なの?」

 

そりゃあ、二次創作自体が悪く言えば他人の人気に便乗してるだけなんだよ。その上にさらに便乗してる自分はただのごくつぶしなんでね…

 

「そうかもしれないけど…」

 

…グレート、人間はこういうもんだ。自分はそういう卑怯な手しか使えないの。

 

「自分を卑下しないで!」

 

 

:作者の今後

 

やりたい事が多すぎるんだよ…オリウルトラマン2種にシンフォギア、オリ仮面ライダー…

 

「それに受験ですか…」

 

悲しいなあ…今のところはこれとトーマスの二次創作に絞ってやる予定です。新しいのは来年以降かな。でも、コスプレとかやってみたい…ああ…やりたい事が増えていく…

 

「勉強…しましょう?」

 

ヤダーシニタクナーイ!

 




お疲れ様でした。ただ駄喋っていただけなので退屈だったでしょう…

作品についてはこれからも続けていく予定です。これからもよろしくお願いします。次はグレートの設定集を予定してます。 本編も書いていきますので、少々お待ちください…

では、次回またお会いしましょう!


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最終回記念「グレート設定集」

最終回記念第二弾! グレートのこれからの設定集&UF-0の設定といった感じです。

一部ネタバレあるから注意です。


グレート

地球名:アリア・シンドー

性別:女性

年齢:14000歳

 

M87、U40、Z95全てとも違う惑星のウルトラマン。ゴーデスに故郷を滅ぼされた過去があり、復讐のために戦っていたが、タロウに諭されたことで軟化する。ゴーデスを倒した後に惑星イズーでの戦いを経て生きようとするもののために戦うことを決意する。

 

タロウのことをLOVEの意味で好きであり、告白してからはよく一緒にいるところを確認されている。その後ろにセブンやケンがついていることも…

 

ミラーマン、鏡 京子やジャンボーグA・9、立花 ナオとは地球で共闘した仲間。

 

シル、セブン、ジャックとは年齢が近く、よく話し合っていたり模擬戦をしていたりする。ただし、シルからは時々羨ましそうな目で胸をみられる。

 

父親譲りの重い一撃を連続でぶつけていく戦い方を好む。光線は照射するタイプではなく、球体や剣状に固めて使用する。

 

趣味はバイクでのツーリング。愛車はジャクリーンと同じ「YAMAHA 600z TENERE」 時折バッファロー星や地球で爆走してる所が見れるだとか。 免許は原付、中型、大型バイクを所持。

 

技一覧

バーニングプラズマ

 

マグナムシュート

 

アロービーム

 

トライアングルシールド

 

ディスクビーム

 

フィンガービーム

 

ナックルシューター

 

スペシウム光線:正確にはスペシウム光線を模倣した別の何か

 

 

 

:サンダーフォーム

 

ジャクリーンとグレートの絆が高まった事で新たに得た力。胸部に雷のような装飾が追加されているのが特徴。

 

全身に雷電を纏っており、大抵の怪獣、ロボット兵器に対して有利になれる。スペックも上昇している。光線技は上記に追加して下記のものも使用する。

 

 

技一覧

バーニングサンダーアロー:雷を纏ったアロービームの強化版

 

サンダーブレード:雷を纏った高温の光線剣

 

ライトニングビーム:キングジョーの装甲も突き破る強力な放電攻撃

 

 

 

:エクストリームフォーム

 

ゴーデスの中で残っていた父グレート、アイリス、マリーメイアの魂と融合した事で覚醒した状態。胸の雷の装飾に加え、全身に金縁が彩られている。

 

父グレート、アイリス、マリーメイアの技が使用可能である。スペックもスーパータロウなどに劣らぬ性能を叩き出している。

 

技一覧

バーニングマスアクション:グレートが出せる最大火力の技 相手は死ぬ

 

 

父グレートの技

バーニングボンバー:高温の熱球を相手に投げつける 直撃すると大爆発をおこす

 

サイコカノン:右手からシンゴジラみたいな熱線を撃つ 貫通力が高い

 

 

アイリスの技

ヒールプリズム:回復技 周りの怪我とエネルギーを全快させる

 

ミラクルウェーブ:浄化技 マイナスエネルギーを浄化したり、興奮を抑えたりすることができる

 

 

マリーメイアの技

バスターザンバー:電動ノコギリのように回転するエネルギーの剣 相手の武器、シールド、全てを切り裂く

 

バトルアックス:手から出す斧の形の巨大なエネルギー刃で相手を切り飛ばす

 

 

 

 

 

 

「私もお姉ちゃんの役に立ちたいの!」

 

UF-0

:女性

 

ゴスロリを着たロリ。 背中から鋏が生えてて、腰らへんからエビのと同じ形の尻尾が付いている。一応収納可能。

 

グレートをお姉ちゃんと呼ぶ幼女。 その正体は円盤生物で、かつてグレートと一戦交えている。そのことは彼女曰く「よくわからないけど、悪いものに操られてた」そうな 頑張り屋さんで、グレートの役に立とうと色々と取り組んでいる。家事能力はグレート以上にある。 セブンのカプセル怪獣達などとよく一緒にいたりする。 戦闘になると持ち前の防御力と機動力で相手を翻弄する。少なくともスペシウム光線で倒されるほどヤワではない。

 

 

 




こんなところですね。

さて、次回からパワード編となります。少し時間がかかると思いますが、ご了承ください…




次回予告 ULTRAMAN~the other universal story~

パワードと共に再び惑星イズーを訪れたグレート。だがそこはサイコバルタンの実験場と化していた!

グレート「あなたはあの時の!」

イアン「よう…エース共は居ないんだな。」

再び彼女の前に現れたザラブ星人イアン!

パワード「なぜあなたともあろう人がバルタンに協力して!?」

リン「ん…そういう約束…」

二人の前に立ちはだかる三面怪人ダダ リン!彼女の目的は何なのか!?

次回、パワード編!お楽しみに!


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パワード編
「約束の地」


今回からパワード編になります!(パワードがレギュラーとは言ってない)

ゼアス「なるべく原作通りにお願いします…」

前日談から始まるし、オリジナル設定も入るから必ず原作通りとは行けない。特に一部見てない話もあるし…

ゼアス「どうやってそこらへんを補完するんですか…」

愛ですよ!

ゼアス「なぜそこで愛!?」

今回出てくるパワードバルタンはリバーさんのキャラとなります。使用許可をいただき、ありがとうございます!そういうわけで始まります!

ゼアス「あ!ちょっと! もう…それでは、どうぞ!」


グレートがM87星雲に来て数日たった。グレートは正式に宇宙警備隊のメンバーに迎えられた。だが、彼女には一つ心残りがあった。

 

グレート「ピグモンに会いに行けてない…」

 

惑星イズーに置いてきた友好怪獣ピグモンのことだ。彼女は惑星イズーを離れる際にピグモンと必ず会いに来ると約束していた。ゴーデスを倒した現在、その約束を果たしたい所だが…

 

グレート「勝手には動けないよね…」

 

組織に所属する以上は上官命令なしに動くことはできない。そうしてると、隊長、もといゾフィーから通信がはいる。

 

ゾフィー『グレート、今すぐ隊長室に来てくれ。新しい任務だ。』

 

グレート「了解しました。」

 

 

 

 

 

 

グレートが隊長室に入るとそこにはゾフィー以外にもう一人、優しそうな男性がいた。

 

ゾフィー「来たな。今のうちに紹介しておこう。こちらはパワードだ。」

 

パワード「はじめまして、パワードです。 年齢は同じですから、気軽にパワードとお呼びください。」

 

グレート「はじめまして。 私のこともグレートでいいわ。」

 

そう言って二人は握手をする。ゾフィーは彼女らに任務の説明をする。

 

ゾフィー「謎の船団が惑星イズーに向かっていくのを確認できた。そこで二人に調査、もしくはこれの撃破に当たってもらう。」

 

グレート(イズーに…!?)

 

まさかこうもタイミングよく任務で行けるとは思わなかった。謎の船団というものも気になる。

 

グレート「了解!」

 

パワード「…了解しました。」

 

…にしても、パワードは何やら乗り気ではなさそうだが…

 

 

 

 

 

惑星イズーへと向かう二人。だが、パワードは何やら考え込んでいる。

 

グレート「…どうしたの、パワード?」

 

パワード「あ…いえ。 大したことではないのですが…」

 

グレート「どうしたの?」

 

パワード「……あまり、戦うのは好きでは無いのです。 あ、別に侵略者を擁護しようというわけではありません。 敵意の無い相手と戦いたくないのです。 今回もそういう相手であればいいのですが…」

 

パワードは見た目同様、優しき戦士のようだ。グレートとしても、彼の意見に賛成だった。かつて復讐のため、その心を無くした身である故…

 

 

 

 

 

惑星イズーに到着したグレートとパワード。今は人間になっている。ちなみにグレートはUMA隊員服をきている。

 

パワード「しかし、船団というのは見ませんでしたね。」

 

グレート「既にどこかに行ったか、姿を隠してるか…」

 

そう話し合っていると、足元から怪獣が現れた。

 

パワード「これは…マグラー!」

 

グレート「前きた時はいなかった怪獣よ! やはり例の船団は…!」

 

グレートがUMAガンをマグラーに向かって数発撃つ。すると呆気なく倒れてしまった。

 

グレート「…何者かがマグラーをこの星に持ってきた。 この星には五体しか怪獣はいなかった。今はピグモンしか居ないはずだもの。」

 

パワード「船団は近くにいるとみて間違いないですね。」

 

グレート「ひとまず、拠点になりそうな場所に行きましょう。」

 

グレートとパワードは移動を開始する。グレートには行くあてが存在する。 しばらく歩くと、遺跡が見えてきた。すると中からピグモンが跳ねながらこっちにやってきた。

 

グレート「ピグモン!久しぶり!」

 

ピグモン「KYUUUU!KYUUUU!」

 

二人…でいいのか? は抱きしめ合う。パワードは急展開についていけない。

 

パワード「えっと…ピグモン…ですよね?」

 

グレート「ええ。エースちゃん達とここで会って…出会いは最悪だったわね…」

 

当時のことを思い出して、思わず落ち込み、ピグモンがそれを励ます。なんというカオス状態。そんな時、遺跡の奥から人が現れた。彼女はグレートを見た瞬間、グレートに向かって走り出し、思いっきり押し倒した。

 

グレート「ううっ…くっ、急に何…を…」

 

グレートが押し倒してきた相手に驚愕した。その相手とは…

 

グレート「あなたはあの時の!」

 

イアン「よお…エース共は居ないんだなぁ…」

 

かつてエース、タロウと共に倒した相手、ザラブ星人イアンであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

惑星イズー上空にバルタン星人の船が駐留していた。謎の船団とはバルタン星人の船団だったのだ。そのうちの一隻がイズーに留まって怪獣の実験場としてたのだ。 通路を早足で歩く女性がいる。彼女の名はパワードバルタン チェルシー。怪獣の改造を得意としており、その手腕でウルトラ戦士を苦しめてきた。そんな彼女はある場所に向かっていた。目的地である部屋に入ると、大声を張り上げた。

 

チェルシー「ヘイ!リン! マグラーをどうしたのデスカ!?」

 

リンと呼ばれた少女…もとい、三面怪人ダダ リンが振り返る。

 

リン「マグラーならそこらへんに放した…邪魔だから処分しろってチェルシーが言ったから。」

 

チェルシー「ああああ!そうデシター!」

 

チェルシーが自分が命令した事を忘れていたようだ。今さらになって見捨てた怪獣の事を思い出したチェルシーの事をリン不思議に思った。

 

リン「どうしたの…? 珍しく見捨てたのを悔しがって…」

 

チェルシー「もう少し改造しておくべきデシタ! あわよくばウルトラマン共をデスロトイできたノニー!」

 

リン「…ウルトラマンが…ここに、か。」

 

興味がなさそうに答える。だが、その心の内は逆だった。新しいウルトラマンなのか、それともウルトラ姉弟なのか…

 

リン(興味が湧くな…)

 

密かにニヤリと笑った。




どうでしたでしょうか。予告にもちょっと出たオリジナルキャラの三面怪人ダダno.954のリンを早くも出してみました。

ゼアス「ダダなんですね。 有名ですけど、そんなに扱いは良くないですよね。」

だねぇ。 大怪獣バトルじゃあメフィラスに斬殺されるし、ジードじゃあ少し出てきてケイに瞬殺されてたし…ただし、このダダは殺す気は無いぞ!

ゼアス「そうなんですか!」

リンはお気に入りのキャラだし… リンとイアンは異端者をイメージしてつくってたり。

ゼアス「へぇ… あ、番外編が二つも出ましたね!」

光と鋼鉄はリバーさんが続編を書いてくださってます!

ゼアス「バキシムって改造するとシルさんでも苦戦するんですね…うう、不安になってきた…」

お前だってシルの血縁者だろ…? もう少し胸をはれよ…



次回はチェルシーとリンの魔改造怪獣対グレート、パワード、イアンになる予定です。では、次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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「遺跡の秘密」

遅くなってすいません…

ゼアス「ま、まあ受験勉強してたんですし、問題はないと思いますよ!」

それだけじゃないんだけどね…

ゼアス「え?」

ピクシブでオリトラマン書いて投稿したりとかしてました…

ゼアス(無言のスペシュッシュラ光線)

うわ!ちょっと待て!当たりもしない光線を撃つなああああああ
チュドーン
残機99→98


グレートとイアンの衝撃的な再会に続いて、にらみ合いが続いている。 だが、最初に折れたのはイアンだった。

 

イアン「やっぱやめた…」

 

グレート「…?」

 

イアン「癪なんだよ。 恩を仇で返すってのは。」

 

グレート「恩…?」

 

グレートに思い当たるものは無い。だが、イアンが言うにはこうだった。

グレートのマグナムシュートは致命傷にはなったが、仮死状態にとどまり死んではなかった。それどころかゴーデスによって奪われていた自我を取り戻すきっかけになったのだ。それをピグモンが必死に看病したおかげで復活、さらにグレートがゴーデスを倒したことで身体ももとに戻ったのだ。

 

イアン「…というわけで、あたしはお前に大量に恩があるんだ。全部返すまで絶対に倒しはしないさ。」

 

グレート「それはそれでいいのだけど…パワードは?」

 

グレートとしては協力してくれるのはありがたい。だが、パワードとしてはどうだろうか。

 

パワード「私はいいですよ。味方は一人でも多いほうがいいですしね。」

 

快く承諾してくれた。ついでに言えば…

 

UF-0「イアンお姉ちゃんは良さそうな人だし、わたしも良いよー」

 

イアン「お、お姉ちゃん!? あたしはそんなガラじゃあ…」

 

いつの間にか出てきていたUF-0もピグモンを抱きながら承諾していた。ちなみにイアンはお姉ちゃんと呼ばれてまんざらではないようだ。

 

イアン「ん”ん”! とにかく、見てほしいものがある。ついて来い。」

 

そう言ってイアン達は遺跡の中に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

チェルシーとリンはモニターでグレートとパワード、イアンにUF-0とピグモンが遺跡に入るのを見ていた。

 

リン「見た目はシルやジャックに似てたけど…別人だね。」

 

チェルシー「チッ 奴らならよかったノニ…まどろっこしいデス。」

 

チェルシーはかつてバルタン星人の仲間を倒してきたシルやジャックを憎んでいる。映像で確認した時、彼女はよく似た二人を見て「敵討ちができマス!」と意気込んでいた。だが、シルとジャックでは無いと知ってやる気半減といった状態だ。

 

リン「改造した怪獣の実験台にでもする?」

 

チェルシー「フムゥ…なかなかファニーな事を思いつきますネー。っしゃ!そうしまショー!」

 

リンの提案に乗り、チェルシーは準備をする。両手と両足がハサミの怪獣や、トカゲのような怪獣。さらには腹に五角形の鉄板状のものがついた鳥のような怪獣がいた。

 

 

 

 

 

 

 

イアンがグレートとパワードを案内する。UF-0とピグモンは入口付近で待機させている。案内されたそこはグレートも知らない地下への通路が続いていた。

 

グレート「まさかこんな場所があるなんて…」

 

イアン「さすがに知らなかったか。まあ、壁をよく見てみろ。」

 

イアンに促されて壁を見ると、壁には特徴的な絵と謎の象形文字のようなものがかかれていた。

 

イアン「一応こいつらは解読してみたんだ。」

 

グレート「…なんか、以外ね。」

 

イアン「? なんでだ?」

 

グレート「なんか、頭脳派って感じじゃなかったから。」

 

イアン「バカにしてんのか!? 確かに姉様に比べりゃ頭は悪いかもしれねぇが、仲間の中じゃあ限りなくいい方だったんだよ!」

 

グレート「なんか…ごめん。」

 

イアン「はぁ…とりあえず、読み上げるぞ。

『天より星墜ちる。 星より六つの獣現れる。 一つは地に潜り、一つは我らと共に生き、四つは大地を蹂躙す。 青の巨人舞い降りて、獣に光を与えん。 獣たちまち守護獣に変化し、我らと共にあらん。』

だそうだ。」

 

なんとも突っ込みどころの多い文章だことだ。それでもグレートには引っかかる所があった。

 

グレート「青の巨人も気になるけど…怪獣は()()()()ってこと?」

 

イアン「ああ。 んで、その証拠がここにある。」

 

そう言ってイアンは通路の奥の扉を開けた。そこには居住区のような空間が広がり――

 

グレート「これは…!?」

 

パワード「うっ…UF-0達を連れてこなくて正解でしたね。」

 

――何かが建物を切り付けた痕と大量の血痕、そして人体の破片が散らばっていた。

 

イアン「空にいる連中の仕業じゃあない。 そして、奴らの狙いはこれだろうな。」

 

グレート「その奴らは六体目の怪獣を狙ってるっていうこと?」

 

パワード「確かに強力な戦力になるでしょうが…」

 

その時、突然地響きが起きた。

 

グレート「今のは…地上から!?」

 

パワード「UF-0達のもとに戻りましょう!」

 

そう言って三人は通路を駆け上がっていく。

 

 

 

 

 

 

遺跡から出た時、三人が目にしたのは――

 

パワード「あれは…サドラ、デットンにベムスター!?」

 

グレート「UF-0! 無茶しないで!」

 

遺跡に迫る三体の怪獣とそれらから遺跡を守ろうと立ちふさがるUF-0の姿だった。




イキテルー!(残機70)

ゼアス「絵を描くのも良いですけど、こっちも忘れないでください!」

ごめんなさい…

ゼアス「というか、途中出てきた青の巨人ってコスモs」

それ以上いけない。

ゼアス「アッハイ」

次回も遅くなると思いますがご了承ください…では次回またお会いしましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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「激化する争い」

遅れました…小説三本はきついかなー?

ジョーニアス「自業自得ってやつだ。」

なにのまた小説書こうとしてるって…

ジョーニアス「…今度はなんだ?」

銀英伝その他戦争アニメの転生者を一つの世界にぶち込んで戦争させる小説。

ジョーニアス「戦争で死んだ奴らをもう一回戦争させるとか鬼畜か?」

最近戦争起きそうだからこそ戦争と政治の小説を書きたくなったんだよ。

ジョーニアス「…もう何も言わねえ。」

では、どうぞ!


グレート達がサドラ、デッドン、ベムスターと対峙する。四対三と数で有利な状況だ。だが、油断はできない。三体とも改造が施されている。あわよくば全滅も…

 

パワード「気は抜かないように!」

 

イアン「がってん!」

 

グレート「勿論!」

 

グレートは飛翔したベムスターをUF-0に乗って追いかける。パワードとイアンはサドラとデッドンの相手をし始める。

 

サドラとデッドンは見た目こそ対して変わっていない。だが、サドラは腕が伸縮自在となっており、デッドンは皮膚がさらに頑丈となっていた。

 

パワード「くっ…あの腕、厄介ですね…!」

 

イアン「くそっ!ダメージ受けてんのか!?」

 

パワードはサドラの鋏のアウトレンジ攻撃で近づけず、イアンは得意の戦法(我流拳法)で攻撃するが、どれも決定打にならない。サドラが伸ばした腕がイアンを掴み、引き寄せる。イアンを人質にサドラとデッドンがパワードに近づく。

 

パワード「イアン!」

 

イアン「舐めてんじゃぁ…ねえ!」

 

イアンは鋏を掴んで強引にサドラを振り回し、デッドンを跳ね飛ばす。そのままサドラを地面に叩きつけ、パワードはデッドンに向かっていく。

サドラの腕をいなしつつ、イアンは的確に拳をぶつけていく。八発を超えたあたりからサドラはふらつき始める。

 

イアン「さぁて…練習した大技を見せてやるよ。」

 

そう言うとイアンは右腕にエネルギーを集中する。サドラはそれを阻止しようと駆け出す。だが、間に合わない。

 

イアン「見よう見まねのぉ! バスタァァァァァ!」

 

右腕が後ろになるように両腕を十字になるように組む。右腕から出た光線がサドラを貫き、砕いた。

 

 

デッドンの堅い皮膚にパワードの拳がぶつかる。単純なスペックではイアンよりパワードのほうが上だ(むしろ力がないから宇宙拳法をかじっていたのだが)。デッドンの防御を貫いてダメージが入り、一方的に殴られる。反撃もパワードは全て避けてしまう。

 

パワード「止めです…。」

 

右腕を縦に構え、左腕をゆっくりと上げる。そして腰を軽く落とし、両腕を十字に組む。

 

パワード「メガスペシウム光線!」

 

瞬間温度が1兆度にもなる必殺光線がデッドンにあたる。そんなものが直撃すればデッドンでなくとも耐えられない。瞬く間に貫通し、爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

グレートとUF-0対ベムスターの空中戦は白熱していた。お互い後ろに回ろうとドッグファイトを繰り広げる。UF-0に乗っているグレートがナックルシューターでベムスターを攻撃するが、ベムスターもそれを避けてUF-0に光線を当てる。むろん、堅い殻に覆われているUF-0にはそんな攻撃が通用するはずがないのだが…

 

グレート「ジャック…あなたの力を貸して!」

 

そう言うとグレートの体に雷電が迸り、グレートサンダーにフォームチェンジする。

 

グレート「UF-0。ベムスターにすれ違うように接近して。」

 

UF-0「やってみる!」

 

UF-0が大きく旋回する。それをチャンスと思い、ベムスターは急旋回して向かってくる。その瞬間に旋回をやめて、UF-0はヘッドオンになるように方向を変える。すれ違った瞬間、グレートはベムスターの背中に飛び乗り、手にサンダーブレードを生成する。

 

グレート「はあああああっ!」

 

サンダーブレードでベムスターを頭から一刀両断し、素早くUF-0に飛び乗る。そのままベムスターはバラバラの方向に墜落し、爆発した。

 

 

 

 

 

四人は人間に戻り、合流する。

 

グレート「あいつらを作った奴が黒幕ってこと?ヤプールくらいしか思い浮かばないけど…」

 

パワード「あのタイプは以前見たことがあります。ヤプールだけでは無い可能性もあります。」

 

グレート「追々調べてくしか無いってわけね…」

 

四人は遺跡の中に入っていった。風雨をしのげるだけありがたいものだ…

 

 

 

 

 

 

 

 

チェルシーとリンは四人の戦闘を観察していた。サドラ、デッドン、ベムスターは実験段階のものだったが、こうもたやすくやられるとは思わなかった。

 

チェルシー「ウ~! あいつら強すぎまセン!?」

 

リン「正直予想以上…」

 

チェルシー「こうなればさっさとアレを回収して逃げますヨ!戦闘は私らの分野じゃないデスからネ!」

 

リン「…まだ早い。 もう少し様子を見てもいい。 それに、チェルシーにはアレがある。」

 

それに、それは私にとって不都合、という心の声は閉まっておく。

 

チェルシー「あー…アレデスか…」

 

そんな彼女らの視線の先には箱型の頭部にパラボラアンテナのような物がついた巨大ロボットが鎮座していた…




短めでしたが、お疲れ様です。

ゼアス「次はどうなりますか?」

もっと遅くなるかも… 受験勉強も結構きつくなってきたし。

ゼアス「無理だけはしないでください。」

善処するよ。では次回また会いましょう!

ゼアス「ではでは~、です!」


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「ロボット?ロボット!?」

お久し振りです、受験の終わらぬアンギラスの息子です。

ミラクロン「ゼアスがお世話になってます、カプセル怪獣のミラクロンです。」

さすがに間を開けすぎてみんな忘れてるかな…?

ミラクロン「もっと胸を張りなさい。作者がそのようでどうするのですか。」

はい、すいません…では真面目に、今回のストーリーをどうぞ!

ミラクロン「お楽しみください。」


グレート、イアン、パワード、UF-0は再び遺跡の中にもどり、これからについて話し合った。といってもUF-0は先程の戦闘の疲れからか、遺跡の奥でピグモンを抱き枕にぐっすり寝ているが。

 

グレート「とは言っても…これが誰の仕業なのかは検討はついてきたって感じだけど。」

 

パワード「ヤプールか、もしくはバルタン…どちらかだと思います。」

 

イアン「だろうな。奴らはお前達とは水と油、混じり合えない存在だからな。」

 

パワード「私たちが陽なら彼らは陰ということですね。」

 

グレートは光の国の戦士ではないが、ヤプールやバルタン星人については多少の知識がある。M78星雲の戦士と彼らの戦いは人間で例えるなら隣町の火事のようなものだ。自然と情報は入ってくる。だが、人間が火を発見してから何万という時を経ても火事は無くならない。いつ自分の元で火事が起きるかわからない以上は用心しなければならないのだ。

 

いや…まだ細胞だったゴーデスを母星に持ち帰り、進化を許した挙げ句の果てに滅亡したグレート達は、自分の母星を自らの科学力で破壊したバルタン星人を非難することはできないのかもしれない。

 

グレート「今日襲ってきたということは、明日また来るかもしれない。今は専守防衛の構えでいきましょう。あっちがボロを出すまで根気比べよ。」

 

イアン「けっ、もどかしいのは嫌いだ。」

 

パワード「ですが、現状では最良だと思います。下手に動いて囲まれたりでもしたら…」

 

イアン「わーってるよんなこと!」

 

グレート「はいはい、そこまで!明日に備えて寝なさい!」

 

イアンはグレートに無理矢理遺跡の奥につれてかれる。パワードも彼女たちについて奥に入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんな頃、はるか上空の宇宙船の中のリンの部屋…

 

チェルシー「わざわざユーが行かなくてもオートパイロットで十分だと思いますケド?」

 

リン「たぶん無理。あいつら、予想以上に強い。それに…」

 

チェルシー「それに?」

 

リン「私は生身だと弱い。」

 

チェルシー「ま、シル(初代)に手も足もでないような種族ですし無理でショーネ。」

 

チェルシーがリン達…つまりダダのことをバカにする。おとなしめのリンとてさすがに腹が立つ。だが、事実でもある以上反論できない。だが罵倒はできる。

 

リン「協和も考えずに好き勝手やろうとして逆恨みするよりマシ。」

 

チェルシー「…チッ…」

 

これ以上罵り合いを発展させるのもバカバカしいと思い、チェルシーはリンの部屋を後にする。

 

対してリンは何を持っていくか、そして()()にどのような改造をするかを考えていた。少なくとも今の研究課題である電子生命体『DADA』は連れていけない。怪しまれてしまう。ならば最低限ウルトラマンをバックアップできる物をと思うが、何を持てば良いのか皆目検討もつかない。

 

リン「…取り合えず食事、工具…研究の資料でいっか。」

 

今まで長い間成長を見守ってきたDADAを置いていくのはハッキリ言って心にくる。感覚はペットと飼い主の絆に近い。

 

あとは()()の改造だけだ。これ以上強化しても勝てないだろうし勝ってはいけない。むしろ勝ったところで自分はほぼ用済み一歩手前だ。意味はない。逆に考えれば()()を研究施設みたいにすればいいのではないか?宇宙船としての機能をつければいい。なら決まりだ。

 

リン「船のスペアパーツをもらっていって徹夜で仕上げよう…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝になり、グレートは遺跡から出てきた。朝日を浴びると目が覚めるというのは動物の本能のようなもので、どれだけ進化してもそれは変わらないらしい。空を見上げれば良い天気だ。『これであいつらがいなければなぁ…』とため息一つ、鳥や箱のようなロボットを見つめる。

 

グレート「…ん?」

 

見間違いかと思ったがそうではなかった。間違いない。なにかが飛んできてる。

 

グレート「新しい敵!?」

 

まずい。イアンはUF-0とピグモンに挟まれながらなぜか熟睡してる。パワードはどうだ。走れば間に合うか?考える暇はない。彼女は遺跡のなかに走っていった。

 

パワードが起こされて─ちょうど起きたイアンも─来てみればドキュメントでしか見たことはないが、記憶に残っている()()がいた。

 

──ロボット怪獣 ビルガモ──

 

バルタン星人の兵器だったはず。ならば今回の黒幕はバルタン星人か…

 

グレート「3人ならなんとかなるわね。」

 

パワード「あの見た目でも強敵です。気を付けて。」

 

イアン「よし、さっさとブッ飛ばして…」

 

そこまで言った時、空が光った。と思った時、ビルガモに、遺跡の入り口に、グレート達の近くに光弾が直撃する。衝撃で遺跡全体が震える。UF-0らが急いで出てくる。だが光弾はやまない。やがて遺跡は崩壊し、ビルガモがグレート達の上に倒れた。上空から降りてくる物体は見る者が見ればバルタン星人の宇宙船だと見抜くだろう。だが今、彼女たちは気を失っている。

 

宇宙船から光線が放たれる。すると何やら怪獣が一体浮き上がってきたではないか。両手が鎌、背中に大きな羽──彗星怪獣ドラコだ。あの壁画の最後の一体かつ遺跡の惨劇の元凶であり、チェルシーが探し求めていたものだった。宇宙船はドラコを引き揚げると、そのまま飛んでいった。




ゼアス「グレートさん!?パワードさん!?」

今日はこんなところにしておいてやるか…(cv.村上幸平さん)

ゼアス「お二人は!どうなっちゃうんですかぁぁぁ!!」

わかった!わかったから抱きつくな泣くな顔を胸にうずめるなぁ!

ゼアス「ズビッ…すみません…」

正直、グレートのデザインが決まった以外に特筆すべきことが無いからなぁ…あ、アルティメットルミナスのデルタプラズマーがプレバンで出ましたね。プレバン…プレバンぅぉぁあああ!!!

ゼアス「ちょっ、作者さん!?止まって…!こんなグダグタですが、この作品を待ってた方、ありがとうございます!遅れてしまい申し訳有りません!ですが、順次投稿スピードを上げていくのでこれからもよろしくお願いします!ではでは~、です!」

\いい加減止まってくださ~い!/


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