その道の先は幻想郷 (ソラ2000)
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プロローグ
1話 巫女との出会い


初めまして、ソラ2000です。ソラって読んでください。読みにくいと思うので……
主人公の名前は【しらぬい よう】です。時間があれば投稿しようかなぁ……と思っていますのでこんな作品でも良ければ読んでいってください(*´ω`*)


さて、君たちは幻想郷という場所を知っているだろうか?

幻想郷とは地続きなのだが結界で隔離された『忘れられたもの』が集まる世界のことだ。そう……忘れられたものが集まる世界に俺は居る。そして現在--------

 

「うわぁぁぁぁぁぁ!!こっちに来るんじゃねえぇぇぇ!!」

 

 

走ってます。というより襲われてます。ダレカタスケテ。

何から逃げているのかというと金髪で頭に赤いリボンを付けている幼い見た目の少女……

 

----ルーミアからだ。

 

なぜ彼女の名前がわかるのか----

それは俺が東方Projectを知っているからだ。そして彼女が人喰い妖怪だという事も知っている。だからこそ惨めな姿を晒してでも逃げているのだ。だが周りは森でしかも夜。目的地が何処にあるのかすら俺は知らない。だから助けを求め叫ぶ。

 

「やくもゆかりぃぃぃぃぃ!!助けてくれぇぇぇぇぇぇ!!」

 

八雲紫----彼女こそこの俺を幻想郷に連れてきた張本人。幻想郷に送ってくれたは良いもののアフターケアをしてくれない……

そんなことを考えていると後ろから彼女の声が聞こえてきた。

 

「お前は食べても良い人間かー?」

 

「だから食べるなって言ってんだろっ!!」

 

「むー……私はお腹が空いたのだー」

 

「さっきお菓子をやっただろ!!」

 

「足りないのだー」

 

そんな会話をしていたら右前方の大木がへし折れた。どうやらルーミアが弾幕を撃ったらしい。

 

「(あの大木がへし折れた……。)」

 

その後も俺に当たることはなかったがルーミアによる弾幕は続いた。そして俺が振り返った瞬間……そこには黄色の球体が迫っていた。

 

「俺の幻想入りはこんなところで終わりか……呆気なかったな……じゃあな、幻想郷……」

 

------------パキィンッ!!

 

「(なんだ今の音は……)」

 

そうして俺の閉じかけた目には紅白の服を着てお祓い棒を持った人物が見えた……

 

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

俺が目を覚ますとそこは神社だった。どうやら俺は生きているらしい。生きてるって素晴らしい!

----なんて言ってる場合じゃない、おそらく此処には……

 

「あら、目が覚めたのね。おはよう。」

 

「ああ、おはよう。どうもありがとう、昨日は助けてくれて。」

 

「まぁ、それが仕事だからね。それに…あんた外界人ね?その格好は。」

 

「外界人……?」

 

多分ゲームになってるなんて事も知らないだろうからあえて知らないふりをしておいた。

いきなり「俺は博麗大結界を越えて来た。」なんて言ったらどうなるかわかったもんじゃないからな。

 

「あぁ、知らないのも無理はないわ。一から説明してあげる。」

 

そうして博麗の巫女、博麗霊夢に説明を受ける俺だったが全て知っている内容だった。

 

「そういうわけであんたは私たちから見れば外界人なのよ。」

 

「へぇーそうなのかー(棒読み)」

 

「あんた……ちゃんと理解してる?」

 

「してるさ、要するに俺はその博麗大結界ってやらを越えて来たんだろう?」

 

少しドヤ顔で言ってみたが、「まぁ、そんな感じよ。」軽く一蹴されてしまった俺だった……

 

 

 

 

 

 

「で?お賽銭は?(ニッコリ)」

 

「え……?」

 

「え? じゃないわよ。助けてあげたでしょ?」

 

「まぁそうだが……わかったよ、入れてくる。」

 

「なんだったら財布ごと入れてくれても構わないのよ〜」

 

なんという貪欲さ。仕方なく5百円を入れておいた。

 

「ありがとね!えっ……えーと、名前聞いてなかったわね。あんた、名前は?」

 

「俺の名前は不知火 湧、不可能の『不』、知識の『知』、炎の『火」で不知火。湧き水の『湧」で湧だ。」

 

「ふーん、私は博麗霊夢。博識の『博』に麗しいで博麗、幽霊の夢で霊夢よ。」

 

「博麗か……珍しい苗字だな?」

 

ゲームでしかみたことが無かったからつい聞いてしまった。

 

 

「あんたの方が珍しいわよ。」

 

俺の方が珍しいと軽く返されてしまった。

 

「私のことは霊夢で構わないわ。」

 

「わかった。俺も湧で構わない。よろしくなっ!霊夢!」

 

「ええ、よろしく……と言いたいところだけど、あんたを外界に帰す準備をしないと--------」

 

「何言ってんだ?俺は帰る気なんか無いぞ?」

 

「はぁ!?あんた何言ってんの!?昨日死にかけておいて帰りたくないってどういう事よ!」

 

そういえばまだ説明してないことを思い出した。

 

「だーかーらー俺はこっちに永住する!これは八雲紫にも言ってある!」

 

「(っ!?またあのスキマ妖怪か!いつもロクなことしないわね!)」

「どうした?この世界じゃ紫が1番なんだろ?」

 

 

そんなことを聞かず霊夢は空にお札を投げつけた。するとそこの空間が揺らいだのが見えた。

 

「何だっ!?今、宙に波が--------」

 

「あら、やっぱり霊夢の勘には敵わないわね〜」

 

そう言いながら八雲紫は謎の黒い空間から上半身だけ姿を見せた。

 

「おいこら紫!外界人を連れてくるとはどういう了見よ!!」

 

霊夢がお札を投げつけながら言った。

 

「あら〜私は連れて来てませんわよ?そこの彼が幻想郷に行きたいと言ったから道を作っただけですわ〜」

 

うむ。これは胡散臭いと言われても仕方ない……と1人納得する俺であった。

 

「あんたが連れて来たようなもんじゃない!よりにもよって夜の森とか!私が近くに居なかったら今頃妖怪の腹の中よ!?」

 

「でも彼は生きているわ。それで良いじゃないの。生きてるって素晴らしい事よ?」

 

あれっ……今のセリフは今朝俺が……

 

「そんなの結果論じゃないの!あんたが連れて来たんだからあんたが面倒見なさいよ!」

 

「あら?男1人に女1人じゃ恥ずかしいのかしら?霊夢も女の子ね〜?」

「っ!!そんな訳ないでしょ!!」

 

「じゃあ後は宜しくね〜」(ブゥン)

 

目の前に浮いていた八雲紫が消えた。

 

「ちっ!逃したか!あのスキマ【この発言はスキマ送りにされました】」

 

「ん?今なんて言った?最後の方が聞こえなかったんだが……」

 

「気にしなくていいわよ。それよりこれからあんたはどうするのよ?」

 

そうだ、俺には行く当てもなければ金もない……意外と早く結論はでた。

 

 

------------「博麗神社に住ましてくれ!!」

 

一瞬の静寂の後、

 

「住ませてくれって、居候になるってこと?良いけど、その代わり家事はして貰うわよ?それが条件。」

 

「家事ぐらいならいくらでもするさ!恩に着るぜ霊夢!!」

 

「ならこき使ってあげるわ。」

 

「一応料理は出来るが霊夢はどうなんだ?」

 

「1人で暮らしてたんだから出来るに決まってるじゃない。」

 

「それもそうだな、じゃあ出会った記念として俺が料理してやるよ。

 

「わかったわ。食べれる料理を出しなさいよ?」

 

「どんだけ信用されてないんだ……」

 

--------こうして不知火 湧の幻想郷生活が始まった。これから起こる異変に巻き込まれることなど露知らずに……

 

 

 

 

 

 

 

 

「あやや、これは大スクープですよ!【博麗の巫女、外界人との同棲始める!!】良い記事が書けそうです!」

 

 

 




さて、お読みいただけたらお分かりの通り会話が多いです。つまり戦闘シーンは……
文字数は少なめです。気軽に読めるようにですよ?決して語彙力がない訳じゃないです……(そうであると信じたい)
時系列は紅霧異変よりも前です。そこまで伏線は張らないつもりですので深く考えずに読んでくださると幸いです。
感想をくれたら泣いて喜びます。誤字脱字報告をくれたらドゲザーします。

次回はあの子の登場です。そう霊夢が出たんだからね。


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2話 俺も能力が欲しい

暑いです。物凄く暑いです。勘弁して欲しい……
そんなわけで2話が始まります。遂にあの子の登場ですよ!!


「これは……予想以上にひどいな……」

 

「仕方ないでしょ。誰もお賽銭入れてくれないんだから。」

 

そう、俺は昼食を作ろうとしていた訳だが、材料が何も無かった。元の世界では「博麗の巫女は貧乏」というおきまりのネタがあったが、いくら何でもこれはひどすぎる。ただの二次創作ネタだと思っていたのに……一体全体この巫女はどうやって生きているんだ。

 

「なぁ、霊夢。お前いっつもどうやって生活してんだ?」

 

「え?どうやってって……いつも縁側に座ってお茶を飲んでるんだけど?」

 

「違う、そうじゃない!!お前いつも何食って生きてるんだ!?何で食料が何も無いんだよ!!」

 

「だからさっきも言ったじゃない。お賽銭が私の収入なんだから。食料ならそこにあるじゃない。」

 

そう言って霊夢は戸棚を指差した。

だがそこにあったのはもやしだ。

 

「お前まさかとは思うが……もやしで生きてんのか?」

 

「ええ、そうよ……おかげで私は常に空腹状態よ。異変でも起こればお賽銭が入ってくるんだけどね〜」

 

この巫女は呑気だ。異変でも……か。ここで俺は気になることがあったので聞いてみた。

 

「なぁ、霊夢が言ってる異変ってのは何だ?」

 

「ああ、そうねぇ……なんて説明したらいいかしら。まぁ、幻想郷を巻き込む大きな事件ってところかしらね」

 

「なるほどねぇ。例えばどんな異変があったんだ?」

 

「うーん。私は知らないけど妖怪同士で争った吸血鬼異変ってのがあったらしいわ。まぁ紫の言ってたことだし本当かどうかは知らないけど。ちなみに私はまだ異変を解決したことがないわ……」

 

衝撃の事実だった。俺の記憶が正しければ吸血鬼異変は紅霧異変よりも前に起こった異変だ。そして霊夢は()()()()()()()()()()()と言った。それは紅霧異変の時にスペルカードルールが制定された筈だから今はまだスペルカードルールが無いということを意味している。

 

「そうなのか。とりあえずお腹も減ったし食料を買いに行きたいんだが、コンビニ的な店は無いのか?」

 

「こんびに?ってのが何かわからないけど食料なら人里に--------」

 

その時上から、

 

「おーい霊夢ー!!遊びに来たぜー!」

 

「『遊びに』じゃなくて『邪魔しに』来たんでしょ。」

 

「そんなこと言うなよ〜可愛い魔理沙ちゃん泣いちゃうぞ〜?」

 

「勝手に泣いてなさい。」

 

「霊夢が虐めるよー」

 

そんなことを言いながら俺に寄ってきた。やっぱりそうだ。この子はもう1人の主人公……霧雨魔理沙だ。(ヒャッホーイ!!嘘泣きしてても可愛いぞ!)

 

「お前今変なこと考えてただろ?」

 

「なっ、何のことかな〜(すっとぼけ)」

 

「まあいいや。お前が霊夢と同棲中の……ええっと……」

 

「ああ不知火 湧だ。湧で構わない。」

 

「そうかそうか。よろしくなっ!湧!私は普通の魔法使い、霧雨魔理沙だぜ!魔理沙で呼んでくれていい。」

 

「おう、よろしくな。魔理沙。」

 

そう言い終わると魔理沙は俺の元から離れて霊夢に詰め寄った。

もうちょっと居てくれても良かったんだけどなぁ……

 

「ねぇ魔理沙?私と湧が同棲ってどういうこと?(ピキピキ)」

 

うわぁ、青筋が立ってるよ……どうすんだよこれ。

だがそんなことも知らぬ顔で魔理沙が続ける。

 

「今朝、文の新聞に書いてあったぞ?まぁ文のことだから半信半疑で来てみたんだが、今回ばかりは本当らしいな(笑)」

 

「ちょっと天狗の所に行ってくる。」

 

「よし、俺も行こう。」

 

「あんたはここで待ってなさい。能力も持たない人間が言ったところで死ぬだけよ。」

 

「俺にだって能力はあるんじゃないか?」

 

というより能力持ちであってほしいというより願望だが。

 

「あんたに能力?外界人が持ってたらおかしいでしょ。」

 

「なぁ、ずっと気になってたんだがその外界人ってのは何なんだ?」

 

「ああそれはね、あんたみたいに幻想郷の外から来た人のことを外界人って呼ぶのよ。」

 

ここで疑問が生じた。俺の持ってる知識では外「来」人の筈だ。

まぁ全く同じ訳ではないか。

 

「どうして外「界」人なんだ?外から来たなら外「来」人じゃないのか?」

 

「幻想郷から見て外の世「界」にいる「人」間だからよ。まぁ他にも異界人って呼び方もあるけどそれじゃあまどろっこしくってね。まぁそういうことよ。」

 

「なるほどな〜だいたいわかった。ありがと。それにしてもやっぱり俺には能力なんて無かったか……。」

 

一人落ち込んでいると、

 

「あら?湧は立派な能力を持ってるわよ?」

 

何処からともなく紫がスキマから出て来た。

この胡散臭い妖怪が本当の事を言ってるとは思えないが……。

 

「へぇ〜あんたが能力をねぇ……。紫の言うことだから怪しいけど。

そんなことより紫、あんた文の居場所知らない?ちょっと用事があるんだけど。」

 

「さぁ?私も詳しくは--------」

 

「知 ら な い ?」

 

「はぁ、人里で見たわよ。今頃新聞の購読者が増えてウキウキしてるわよ。」

 

「ありがと紫!文ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

今日の晩御飯は焼き鳥かもしれない。ただ今はそんなことどうでも良い。俺にも能力があったと言う事実。これが真実なら俺はどんな能力を持っているのだろうか。

 

「なぁ、紫さんよ。俺に能力はあるって言ってたがその能力ってなんだ?」

 

「フフッ、気になる?気になるわよねぇ?そんなあなたの能力は!ジャジャーン!!」

 

そう言ってテロップを出してくる。一体いつ用意したんだろうか。

そしてそのテロップにはこう書かれていた。

 

【なんでもわかす程度の能力】

 

「……は?なにそれ、わかすってなんだよ。」

 

「さぁ?水とか沸かせれるんじゃない?」

 

えー弱そう。ていうか使い道なくね?水でも沸騰させて妖怪に掛けたら良いってか。効くわけないだろJk。もうちょっと実用性のある能力が良かったんだけどなぁ……そんな事を考えていると、

 

「なんだそれ、紫の言う通り熱湯作るしか意味なさそうだな……」

 

「でも元の世界じゃそんな能力なんぞ持ってなかった気がするが。

どう言う事だ紫さんよ。」

 

「あなた、幻想郷(ここ)にくるときの事覚えてるかしら?。」

 

「ああ、なんか変な道を通った覚えがあるが、それがどうした?」

 

「実はその道が関係してるのよ。あの道は私が作った道。そしてその道を通った者はなにかしらの能力が付随される。その道を通ったからこそあなたに能力が発現したのよ。」

 

「へぇ〜流石は幻想郷の賢者。なんでも出来るんだな。」

 

「どんな能力が発現するかまでは操れませんわ。それだけは通った者によりますもの。」

 

「なぁ紫、私はそんな道を通った覚えがないぜ?」

 

「あなたは幻想郷の住民でしょ。」

 

「まぁそうだけどさ〜」

 

グウゥゥゥゥゥ--------

 

俺の腹が耐えきれなくなったらしい。今まで聞いたことがないほどの悲鳴を上げている。

 

「ああ、まだ飯食ってないこと忘れてたわ。なぁ魔理沙、食料って何処で買えるんだ?ちょっと材料買ってくるから。」

 

「八百屋なら人里にあるが、湧1人で行くのか?もしそうならやめていた方がいい。なんせこの神社と人里の間の道には妖怪が潜んでるからな。」

 

「あなた、昨日妖怪に殺されかけたばかりじゃない。戦えるわけじゃないのですから魔理沙に頼んではいかがかしら?」

 

確かにそうかもしれないと思ったが俺が個人的に人里に行きたいという思いが強い。もしかしたらけーね先生とかに会えるかもしれないからな。あのふくよかな胸を拝めるかも……

だからこうした。

 

「じゃあ魔理沙、俺について来てくれないか?護衛的な意味で。」

 

「護衛か〜いいぜ!私が連れてってやるよ!!」

 

こうして俺と魔理沙は食料の調達に出掛けたのだった------------

 

 

 

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

魔理沙と俺が神社を出た後、霊夢が帰ってきたらしい。

 

「ねぇ、紫〜あの外界人がどこに行ったかしらない?また1人でほっつき歩いてるんじゃないでしょうね!」

 

「その点に関しては大丈夫よ。今頃魔理沙と一緒に人里にいるわ。」

 

「なら良いんだけど。それより……湧の能力って何なの?」

 

「霊夢は聞いてなかったのね。彼の能力は【なんでもわかす程度の能力】よ。一応調整とかも出来ますわよ。」

 

「なによその能力!!これで私が薪を割らなくて済むわね!!」

 

「はぁ……霊夢はそのめんどくさがりが無くなれば可愛いのに。」

 

「うっさいわねー少しでも楽出来るなら私はそっちを選ぶだけよ。」

 

「どこで間違ったのかしら……」

 

一人、頭を抱える八雲 紫であった------------

 

 

 

 

 




ということで魔理沙の登場です。
外界人についてはこの話で解説するつもりでしたが、お判り頂けましたでしょうか。まぁ主人公の知ってる幻想郷とは少し違うという事です。

それでは次回で会いましょう。


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3話 俺がここに来た理由

作者「更新遅れてすいませんでしたあああああ!!
リアルが忙しくて……主にテストとか、テストとか、テストとか……。代わりに湧が何でもしてくれるらしいので許してつかーさい。」

湧「おいコラ待て!勝手に決めるんじゃねぇ!!」


「なぁ、湧。お前何だってこんなところに来たんだ?」

 

それは唐突だった。いや、聞かれたら話そうとは思ってた。けど、最初に聞かれるのが魔理沙だとは思ってなかった。霊夢とか紫辺りが聞いてくると思ったんだけどなぁ……。それにしても箒に乗って空を飛ぶとか魔法ってすげぇな。

 

「ああ、やっぱり気になるか。別にそんな大した理由じゃないぞ。

まぁ人里まで暇だし話そうか。俺がここに来た理由を。」

 

そう言って俺は話し出した。俺がここに来た理由。そして俺の過去を……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

とりあえず改めて自己紹介をしよう。俺は不知火 湧。年齢は魔理沙や霊夢より少し上だ。敬語とかは使わなくて良いよ。まぁ使わないだろうな、特に魔理沙は。俺は外の世界では学生だった。人里に寺子屋ってあるんじゃないか?分かりやすく言うとそこに通ってたんだ。

だがな俺はイジメられてたんだよ……。そんな暗い顔するな。俺に力が無かったのが悪かったんだ。ゴホン!話を戻そう。まぁ俺は外の世界では平凡な……強いて言うなら特に秀でた才能もない普通の人間だったんだ。だが俺は人よりゲームが好きだった。ゲームってのは娯楽の1つだ。そして知ったんだ。幻想郷(ここ)の存在を。俺はこの幻想郷をモチーフにしたゲームをやり込んだんだ。睡眠時間を削ったりなんかはざらだ。そしていつしか俺は思った。

 

 

 

------------()()()()()()()と。

 

 

 

理由の1つに学校に行くのが嫌になったってのもある。だが、1番の理由としては平凡な生活から抜けたかったんだ。平凡な人生を送り、そのまま何事も無くこの世を去る……つまらないだろ?だから俺はどうすれば幻想入り出来るかを必死に探した。そして幻想入り出来る方法を見つけた。

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()

 

だがな、そんなことは出来なかったんだ。たとえ家出をしようとも行方不明になって自殺しようとも。俺を産んだ親の記憶には俺の事が残る。写真とかの記憶媒体にも残る。そんなわけで幻想入りが出来ないことを目に前に突きつけられたよ。所詮、ゲームはゲーム。フィクションに過ぎなかったんだってな。

 

そんな時だ。あの胡散臭いスキマ妖怪が出てきたのは。

 

最初はびっくりしたさ。鍵も開けずに俺の部屋に入ってきたんだからな。だが一目見てわかった。こいつは幻想郷の妖怪、『八雲 紫』だって事がな。そしてあいつはこう言ったんだ。

 

 

 

「あなた、幻想入りを望んでるらしいけど本気かしら?」

 

 

あの言葉が俺を救った。この平凡な生活から救ってくれたんだ。

だから俺は懇願した。「幻想郷に行かせてくれ!!」ってな。そしてらあいつはこう言ったんだ。

 

 

「幻想郷に連れて行くのは簡単。だけど条件があるわ。」

 

紫が出してきた条件はシンプルかつとんでもないものだった。

 

「貴方に関する全ての物をこの世界から抹消する。この条件を飲むなら連れて行きましょう。」

 

だがその時の俺は幻想入りしたい一心だったからすぐに返答したさ。

 

「そんな簡単な条件、飲むに決まってるじゃねえか。こんな世界から脱出出来るならな!!」

 

そうして俺は紫の作った道を通って幻想郷にやって来たわけだ。

 

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話を聞き終わった魔理沙からは「あの紫が……。」などと言う言葉が口から漏れていた。そして魔理沙からもう1つ質問された。

 

「湧さ、今の話だとお前、こっちの世界に来る前から紫の事を知ってたんだよな。もしかして私の事も知ってるのか?」

 

やっべえええ!!余計な事言い過ぎた!!どうする俺。どうしたら良いんだ。ここで知ってるって返せば良いのか知らないと返せば良いのかどっちなんだ……?返答次第ではマスタースパークが飛んで来るかもしれん。そんなことされたら有無を言わさず冥界行きだ。魔理沙はさっきからこっちをずっと見てるし……。参ったなぁ、やっちまったよ……。

 

「で、どうなんだよ。知ってるのか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー「ああ、知ってる。」

 

「そうか。じゃあ私の紹介は要らないな!」

 

一瞬顔が曇った気がしたが、俺の命の危険は無くなった。これからは考えて物を言わないとなぁ……。無知は罪なりと言うが知り過ぎてるのも考えものだな。

 

「そろそろだぜ。ほら、見えて来た。」

 

「あれが人里かー江戸時代みたいだな。」

 

そんな事を言いつつ人里に向かった魔理沙と俺だった。

 

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「へぇ〜ここが人里か〜」

 

確か設定では江戸末期から明治初期ぐらいだった気がするが、まさか世界史で見たような長屋が本当に続いているとは思ってなかった。

結構賑わってるし、ぱっと見た感じそれなりに店もあるようだ。これなら食材は簡単に揃うだろう。

 

「結構賑わってるだろ?まぁ、人がここにしか住んでないってのもあるけどな。」

 

「ありがとう魔理沙。魔理沙も一緒に見ていこうぜ。神社に来るぐらいだから暇だろ?」

 

「暇じゃなくても神社まで送り返さないと霊夢に怒られるしな。付き合ってやるよ。」

 

こうして俺は昼食の食材を買う事が出来た。ただ、毎回誰かが付いてないと人里に来れないってのもなぁ……。早くスペルカードルールが採用されてほしい。て言うか紅霧異変まだか。咲夜に会いたい。

帰りも魔理沙の箒に乗って帰った。魔理沙の黒歴史を掘り返しながら。可愛いんだもの、仕方ない。

 

「おーい帰って来たぞー」

 

「あんたその食材どうしたの?どこにそんだけ買えるお金があったのよ。」

 

「金はなんかあった。多分紫が用意してくれたんだろ。今から昼飯作るからキッチ……じゃなくて台所借りるぞ。」

 

「あんた料理出来るの?出来るならな私の分も宜しくね〜」

 

「私の分もよろしくだぜー」

 

「そう言うと思って多めに買って来ておいて正解だったよ。」

 

そして俺は昼食を作り始めた。とりあえず日持ちするカレーを作ろうと思う。だが待てよ、そもそも冷蔵庫とかあるのか?俺は神社の中を探したが見つからなかった。衝撃だった。いや、普通に考えたら当たり前か。まだ明治初期だもんな……。かと言って材料も切り終えたしなぁ。日陰にでも置いておけばなんとかなるか。

初めての調理方法に悪戦苦闘しながらカレーが完成した。辛さは中辛だ。さすがに甘口では物足りないだろう、俺も、霊夢も、魔理沙も。

作りながら思ったんだが明治初期にカレーのルーなんかあったっけ。紫が仕入れてるのだろうか。今度紫にあったら聞いてみよう。そしてあわよくばいろんなものを仕入れてもらおう。

 

「おーい、出来たぞー」

 

「「おお〜」」

 

「なんだその目は。料理が出来ないとでも思ってたのか?」

 

「うん」

「そうだぜ」

 

「悲しくなるわ。まぁ食べればその目も変わるか。ほら、食べてみろ。」

 

「「いただきまーす!」」

 

「モグモグ……美味しい。普通に美味しい……」

 

「湧、お前料理人か何かか?普通に美味しいのぜ!!」

 

料理人……?そこまで美味しいのか?普通に作っただけなんだが、霊夢達はいっつもどんな料理を食べてるんだ。あと泣きながら食べないでくれ霊夢。こっちが悲しくなるから。

 

「「ごちそうさま!!」」

 

「お粗末様。皿は自分で持って行ってくれよ。」

 

「はいはい。わかってるわよ。ところで湧、あんた調理にすごく時間がかかってたけど、何かあったの?

 

「なにぶん薪使ってお湯沸かしたり、初めてのことが多すぎてな。予想以上に時間が掛かっちまっただけさ。」

 

()()()()()()使()()()、薪なんか使わずに済んだんじゃないの?」

 

--------そうだった。

 

俺の能力はわかすことが出来るんだった……なんで忘れてたんだよ俺。でも能力の使い方わからんしな。

 

「なぁ、1つ聞きたかったんだけど能力ってどうやれば使えるんだ?」

 

「うーん、そうねぇ。なんかこう……想像する感じかしらね、あたまになかに思い浮かべると言うか……」

 

「霊夢、コップに水を入れて持って来てくれ。」

 

「……?わかったわ〜」

 

コトン、と俺の目の前に水入りコップが置かれた。そして俺はイメージする。目の前のコップに入った水が沸騰するのを。すると……

 

ボコボコボコ……

 

沸騰した。目の前で。

 

「霊夢!霊夢!!能力が使えたぞ!!わかすことに成功したぞ!!」

 

「本当!?これで薪割りする必要がなくなったわ!!でかしたわよ湧!!」

 

「喜ぶところそこかよ……。」

 

そんなこんなで能力が使えるようになった俺であった。

 

 




湧「やっと能力が使えるようになったぜ!!見てるか皆!!」
作者「はいはい、よかったねー(棒)」
湧「心が篭ってないぞ!」
作者「次回、弾幕ごっこを学ぶ湧。ことごとく敗北する湧!!」
湧「やめろぉーーーーー!!」


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感想やアドバイスなどはどんどんください!誤字脱字があれば直したあとドゲザーしますんで。


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4話 この世界で生き延びるには


湧「なぁ、活動報告ってなんだ?」
作者「なんだろなこれ。まぁ、書いてみるよ。」
湧「まともなこと書けよ?」
作者「まともなことねぇ……」
ということで活動報告とやらを書いてみたのでそちらも読んでみてはいかがでしょうか。



さて、俺がこの世界に来てからすでに2日が経った。1日目はルーミアに襲われてたところを霊夢に助けてもらうも、そのまま気絶。2日目は魔理沙に俺がここに来た理由と過去を話したし、人里にも行けた。そして俺の弱っちい能力もわかった。今思えばよく生きてるよ、俺。1日目なんか死にかけたし……

 

 

 

ーーそろそろ身を守る方法を考えないといけないな。

 

 

だから俺は博麗の巫女に頼み込んだ。身を守る方法を教えてくれと。

 

「身を守る……簡単に言うと妖怪をぶっ飛ばせば良いんじゃない?」

 

「それが出来たら苦労しねぇよ……。出来ねぇから教えてくれって言ったんだ。」

 

霊夢は少し悩んだ後、

 

「教えてあげても良いけど、すごく時間がかかるわよ?それでも良いの?」

 

「構わない。生きるためならなんだってするさ。」

 

「そう。じゃあ最初はこの世界にある力の説明からね!」

 

こうして博麗霊夢のパーフェクト戦闘教室が始まった。

正直、理解するのにすごく時間が掛かった。霊夢の説明が雑すぎて……なんとなく理解できたのは人間には霊力があり、他にも妖怪なら妖力、魔法使いなら魔力、神なら神力などがあるらしい。

 

「なぁ、魔理沙って人間だよな?あいつはなんで魔法が使えるんだ?(本当は知ってるが……)」

 

「魔理沙はそういう能力なのよ。【魔法を操る程度の能力】らしいわ。」

 

「そうなのか、種族は人間なんだ。ちなみに霊夢の能力は?もしかして、【霊力を操る程度の能力】だったりするのか?」

 

「半分正解ね。私は小さい頃から修行させられて霊力が操れるようになったのよ。そしてもう半分の能力は【空を飛ぶ程度の能力】よ。」

 

「空を飛ぶ?ポケ◯ンみたいだな。本当に空を飛べるだけなのか?」

 

「そのポ◯モンってのはわからないけど、空を飛ぶだけじゃないわ。空を飛ぶってのは宙に浮くということ。つまり私は空だけでなく全てのものから()()ことが出来るの。だからは何事にも縛られることがないわ。重力だろうと重圧だろうと敵の攻撃だろうとね。」

 

「なんだそのチート能力!?誰も勝てるわけねえじゃねえか!」

 

何事にも縛られない……それは完全な自由を意味している。俺にとってそれはとても羨ましいことだった。

 

「能力は自己申告制らしいわ。そしてその能力の捉え方によって使い方は大きく変わるのよ。」

 

「俺の能力も水を沸騰させる程度の能力で良いんじゃねえか……?」

 

「知らないわよそんなこと。ただ、もしそうなら紫は【わかす】と言っていたわ。胡散臭さ200%の紫でも嘘は言わない。つまり何か別の使い道もあるってことよ。」

 

他の使い道……残念ながら今の俺には何も浮かばなかった。だってわかすっていったら水ぐらいじゃね?お風呂を沸かすと言うがそれも水だしな〜強いて言うなら温度を調整出来るぐらいだな。やっぱり使えねぇ能力じゃん……

 

「他の使い道で頭に浮かんだのは、風呂沸かすぐらいなもんだわ。今はそれ以外頭に浮かんでこねえわ。」

 

「そうなるとやっぱり霊力でどうにかするしかないのかしらねー

まぁ、能力もすぐ使えたようだし、霊力も使えるでしょ!」

 

「そんな理屈なのかよ……」

 

そして俺の修行が始まった。最初は霊力を感じ取ること、次にそれを気弾のように具現化して、目標にぶつける。とりあえずこれが出来るようになるまでひたすら特訓した。

だがそれは簡単なことではなかった。まず霊力が感じられない。霊力ってなんなんだよ!そんなことを思いながら少しそれらしきものを感じ取れたのは修行を始めて1週間後だった。それを具現化するのに2週間。ひたすら某ジャ◯プ漫画をイメージした。最初に具現化出来たのは突然だった。いつも通りに練習していたら右手にバレーボールぐらいの白く光る球体が出たのだ。そして嬉しさのあまり右手を振り回したら霊夢に止められた。

問題はこの後だ。その弾を飛ばそうとしても右手から離れないのだ。

霊夢曰く、霊力が完全には操れてないとのこと。そして霊夢からアドバイスをもらいつつ3メートル先の石に当てることができたのは修行を始めてから1ヶ月後だった。

 

「ようやく弾を飛ばすことが出来たわね!ひとまずおめでとう!!」

 

「ありがとう霊夢、お前のおかげだよ。これで妖怪に襲われても少しは大丈夫そうだ。」

 

「何言ってるのよ、そんな弾1つでどうにか出来るほどこの世界は甘くないわよ。」

 

「そうだよな……霊夢は妖怪に出くわしたらどうしてんだ?」

 

「そりゃもちろん退治するわよ。二度と目の前に出てこれないようにね。」

 

「それはつまり……殺すって事なのか?」

 

「そうだけど……妖怪と人間は共生出来ない、出来る事なら種族関係なく平和な世界にしたいけど無理なのよ。不殺傷で生きていけるほど甘くないのよ……この世界は。」

 

「じゃあ共生できるようなルールを作っちまえば良いんじゃないか?お互いに殺し合いをする事なく穏便に済むルールを。」

 

「それはそうだけどそんなルール私には作れないわよ。」

 

「じゃあ俺が考えてやるよ。お互いに楽しんで対決出来るルールをな。」

 

遂に来た。遂に来たんだ。スペルカードルールを使う時が!!この気持ちがわかる奴は俺ぐらいなもんだろう。これが採用されれば死ぬことはなくなるんだからな!!

 

「へぇ……あんたがねぇ……まぁ期待してるわ。私と紫が納得するようなルールを作ってみなさい。」

 

「あぁ、明日には提案してやるよ。期待して待ってろ。」

 

こうして俺の頭の中に残ってるスペルカードルールを文章に書き起こした。睡眠時間を削ってまで。睡眠時間を削ること自体は慣れていたが生死を掛けた戦いをしなくて良くなるなら俺は睡眠時間の1時間や2時間ぐらい喜んで削ってやるさ!

 

 

 

 

 

▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼▼

 

 

 

 

 

翌日の朝、俺は紫と霊夢にスペルカードルールについて説明した。

お互いに殺さないこと。あくまで遊びの範疇であること。など。

そして、俺は紫に頼んだ。

「なぁ紫、このルールを成立させるには紫の力が必要なんだ。協力してくれないか?」

 

「断ると言ったら?」

 

「紫は断ったりしないって信じてるよ。」

 

「……わかりました。それで私にしてほしいこととは何かしら?」

 

「このルールにあるスペルカードの元を調達してほしいんだ。カードを使う者のイメージだけで生成出来るカードを。」

 

「簡単に言ってるけど、それ結構難しいのよ?少なくとも後2週間は掛かるわ。」

 

「早っ!?そんなに早く出来るのかよ!?幻想郷の賢者って凄えな!」

 

「まぁ何より霊夢の顔に採用したいって出てるから……」

 

霊夢の顔は今までにみたことがないくらいの笑みで溢れていた。かわいい。

 

「兎にも角にもこのルールを公布するにはあと3週間ぐらいは掛かるわ、それとこのルールは博麗に巫女が考えたってことになるけど構わないわね?」

 

「ああ、自分の命が掛かってるんだ。それぐらいどうって事はない。」

 

「じゃあ私は今から元を作る作業に入るから。じゃあね〜」

 

紫はいつも通り隙間の中へと消えて行った。

 

「湧……あんた凄いわね、あの紫を納得させるなんて。凄いわ!!本当に凄い!!あんたが考えたこのルール、お互いに殺すこともなく平和的に解決出来るなんて!!」

 

「わかったから俺から離れてくれ、そろそろ痛いんだが。(魔理沙と言い、なんですぐに抱きしめて来るんだ、とても嬉しいが。)」

 

「あっ、ごめんなさい。つい興奮して……」

 

「良いよ別に。そんなに喜んでくれるなんて思ってもなかったしな。」

 

「湧、ありがとう。」

 

「どういたしまして。」

 

「さーて、私もスペルカード?だっけ。あれを考えないと!!」

 

「そうだな。なんたって博麗の巫女だもんな、負ける訳にはいかないよな。」

 

「そうよ!私は博麗の巫女!誰にも負ける訳にはいかないんだから!!」

 

こうしてスペルカードルールは採用された。紫の言った通り3週間後には幻想郷のルールとしてしっかり公布された。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー紅霧異変と共に。

 

 

 




まだプロローグは終わりません!!紅霧異変までの3週間もしっかり描写しますよ!!

湧「おう、紅霧異変早く(ノシ 'ω')ノシ バンバン」
作者「分かったから。俺も咲夜とかレミリアとか出したいから。」

感想、評価くださると作者のモチベーションも上がるのでよろしくお願いします!!


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