英雄絶唱シンフォギア (猿仮面)
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第一章 【暴走破壊神】の胎動の始まり
右腕に宿る栄光の試練


やっちまったZE☆

という訳でFateの看板バーサーカーことヘラクレスをシンフォギア次元にぶちこんでみました、まぁ完全な見切り発車なので期待しないで適当に見てください(焼土下座)


実に唐突な話だが、人間誰しも『第二の人生』という物にある種の憧れを抱き、その時はこういう生き方をしたいだの、今みたいな道には行かずにもう少し真面目に勉強してマトモな生活を送りたいだの、今の人生では彼女が出来なかったから次こそは彼女を作るぞだのと、十人十色で考えてることは人それぞれ皆違うものなのです。

 

ですが、だからこそ私は思う訳なのです………確かに生前『第二の人生』エンジョイする時は今以上に刺激的な人生歩みたいとは心の中で言ったけど、でもさ神様

 

「だからって曲がり角で【ノイズ】とばったりエンカウントはあんまりじゃないですかねぇ⁉」←絶賛全力疾走なう

 

 

 

まぁ分かりやすく時間の流れを説明するとだ

 

学校終わって部活やってないから真っ直ぐ帰ろうそうしよう

 

 

そういえば今日買ってた小説の新刊の発売日だよなぁ?

 

 

そうと決まれば買いに行こうそうしよう

 

 

無事購入出来たしさぁ帰るか~

 

 

曲がった先でノイズと鉢合わせ

 

 

神がかった回避で衝突回避して直ぐ様逃走←イマココ

 

 

 

 

それがこの俺【逆月彰(サカヅキアキラ)】の現状なのだ、まぁしっかりと状況把握したところで助かるわけでも無い、のが普通なのだが

 

「これ以上逃げても疲れるだけだし、腹決めるか‼」キキィッ‼

 

ここで普通ならば止まるわけが無い、でも俺は止まる……その理由は実のところ分かりやすくそれでいてとても単純な事に他ならず

 

「さぁて、ざっと見渡して大体二百か三百ってところかな………それならもう只の作業ゲーだ、この程度の数今更敵とすら認識出来んしな」

 

その象徴こそが、この【右腕】に宿るかの大英雄の成した偉業そのもの、それ即ち

 

「さぁ目覚めの時だ、一切合切食い散らせ【十二の試練(ゴッドハンド)】‼んでもって【射殺す百頭(ナインライブス)】‼」

 

誰もが知るギリシャ神話の大英雄【ヘラクレス】の伝説なのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コレは一人の少女の物語では無い

 

「どっっっせぇぇぇぇい‼‼」轟ッ‼

 

コレは誰かと繋がっていく物語では無い

 

「痛って!ッテメェゴラァ‼どうせ十二の試練でもう死なないけど、痛いものは痛いんじゃボケェ‼」バゴン‼

 

コレは何処にでもいる只の高校生が英雄に至る物語【では無い】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………………あぁしんどかった、でもまぁノイズは始末できたし良しとすっか、周りの民家殆どぶっ壊れたけど、俺には関係の無い話だから気にしない気にしない♪だって正当防衛の結果だし~♪誰も居ないから一先ず迷惑かけてないし~♪ってヤベ⁉サイレン聞こえてきた!逃げねば‼」脱兎のごとく離脱

 

 

 

 

 

『コレは後に【暴走破壊神(バーサークキラーマシーン)】と呼ばれる一人の高校生のはた迷惑な物語である』

 

 

 

 

 

 

―――――――喜べ少年、君は英雄という結末を迎えるだろう/世界よ恐れよ、この男が全てを滅ぼすその日まで

 

全ての結末は神のみぞ知るだろう



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人間災害逆月彰とは?

要するによくあるオリキャラ設定紹介である


名前:逆月彰(サカヅキアキラ)

年齢:17歳(時間軸は一期の頃なので響の先輩)

性別:当たり前だが男(決して何処ぞのポンコツ英雄みたいな男の娘では無い)

身長:190㎝

体型:ヘラクレスのような筋肉の塊ではないが、かなりのゴリマッチョ

体重:90㎏(約七割が筋肉の重み)

性格:天上天下唯我独尊且つ人間の屑でもあり、マトモな人間ならドン引きするレベルの外道、後愉悦部員

聖遺物:ヘラクレスの逸話を宿した骨格【十二の試練(ゴッドハンド)】そして腕に巻き付いた鎖に宿っている彼の必殺奥義【射殺す百頭(ナインライブス)

備考:所謂前世持ち或いは転生者と呼ばれる存在。

いつ頃かは不明だが気が付いたときには既に自身が前世の記憶を持っていることを把握している経緯があり、他の誰よりも今生の人生に価値を感じず、また自らの生に意義を持とうとせず、只々つまらない時間を過ごしていた。

その為刺激に飢えている傾向があり、他の誰よりも目新しい物に興味を示すが、気に入らなかったり手をつけてもつまらないと判断した場合は適当に放り投げて次の暇潰しを探す日々を送っていた。

それが理由かは定かではないが、他人の不幸は蜜の味の如く誰かの不幸を全力で爆笑したり、力の限り煽ったり小バカにしたりと、とんでもないクソヤロウに成長してしまった。

その上で自分自身も化物染みた強さを持っているので、気晴らしに暴れたり気に入らないから吹っ飛ばしたりと、兎に角やりたい放題の屑になってしまったのだ、その結果【暴走破壊神(バーサークキラーマシーン)】という不名誉な名前を戴いた訳だが、この男の本質は正にどす黒いゲス野郎ということだけは覚えておいて下さい、だってその通りだし、作者自身もコレは屑だと思ってるし。

 

 

 

 

 

聖遺物【十二の試練(ゴッドハンド)】及び【射殺す百頭(ナインライブス)】について

 

いつの頃からかは不明だが、気づいた頃には既に右腕に宿っていたかの大英雄ヘラクレスの伝承の再現、その力がこの二つである。

十二の試練はヘラクレスが生前行った神々より言い渡された十二の過酷な試練を達成した事によって与えられた不死性であり、射殺す百頭はヘラクレスが怪物ヒュドラを討伐する時に用いた武技の事で、本来ならば弓矢を使用するものなのだが、この右腕に宿っている力は弓矢には対応しておらず、仕方がないのでこれまたいつの間にか持っていた鎖より巨大な斧剣を発現させこれを剣技として用いている。

 

元々の正式名称は【神話の大英雄(ヘラクレス)】であり、とある理由で彼はこの聖遺物を有しているのだが当人がそれを知らないので一先ず先の名称で呼称している訳である。

 

そんな中途半端な発現にも関わらずその破壊力と不死性は常軌を逸している訳で、以前に一度ノイズに殺された経験から、十二の試練に耐性が付与された結果として彼はもう『素手でノイズに触れても炭化しないしノイズが理由で死ぬことは決して無い』のである、これこそが十二の試練の力であり、今の彰は『それぞれ別々の方法且つ神秘性の強い攻撃で後十回殺さない限り決して死なない』それが逆月彰の不死の正体、なのだがこの十二の試練実は命のストックを回復させることが出来るらしく、三ヶ月に一度(三の倍数月)に一つ必ず回復するのでぶっちゃけ今ストック数また十一に戻っているので、どう足掻いてもマトモな方法では殺せない正に怪物、それが逆月彰の総評だ。



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一番のクソゲーって知ってる?『人生』だよ

原作での時間軸:ビッキーとズババンの橋の上の決闘(一方的)があった日の翌日


「ねぇ聞いた?逆月君また隣町の暴走族潰したんだって」ヒソヒソ

 

「聞いた聞いた、しかもその理由が『コンビニ行くのに邪魔だから』でしょ?相変わらずとんでもないよねぇ」ヒソヒソ

 

「だけど先生も逆月には手出しできねぇよ、アイツ入学式の初日に先生一人再起不能にしてんだから、あんなの誰も止められねぇよ、最早災害だ災害」ヒソヒソ

 

(どいつもこいつも好き勝手言ってらぁ………まぁ事実だし否定する理由もねぇからな、好きに言わせとくか)ファ~

 

高校生活―――それは若者にとって青春の最前線であり、本来ならば誰しもが恋に部活にとあらゆる物に燃え上がるものだが、この男――逆月彰――だけは例外でそこまで熱くなる理由も無ければ楽しむつもりもない、要するに只『学歴の為』だけに通っているに過ぎず、誰かと交流を深めるつもりもないので、こうして毎日怠惰に学生時代を消化しているのだ

 

「………………にしても暇だなぁ、また『あのライブ』みたいな事件起こらねぇかなぁ………そうすれば楽しめそうなのによぉ……………」

 

今から二年前の事件、当時の彰はその当事者では無かったがネットやマスコミにバッシングを受け迫害されていた生存者の事を思うとある種の罪悪感を――――もつのが普通なのだが、この男逆にそれを肴に毎日ジュースを飲んで糞憎たらしい笑顔で毎日テレビにこう言っていた

 

 

 

―――命からがら逃げ切ったのに今度は周りから苛められて、悔しいでしょうねぇ辛いでしょうねぇ…………いやぁホントマジで他人の不幸で飯が旨い‼―――

 

 

 

只のゲスである。

 

「にしても暇だなぁ…………何時になったら授業始まんだよ、もうだいぶ時間過ぎてんぞ」

 

現在時刻十時二十五分、普段なら授業中どころか既に半分近くのロスになるのだが、先程緊急会議が召集されたため科目の担当がまだ来ていないので大半の生徒は各々和気藹々と時間を潰していた、まぁそんな事を言いながらもこの男も昨日買った小説を読んでいる辺り、他とさして変わらないのだが

 

〈ピーンポーンパーンポーン

 

『全校生徒に御知らせします、只今近隣でノイズ発生の警報が発令されました、直ちにシェルターに避難してください、繰り返します――』

 

「嘘ノイズ⁉」「ヤベェって急いで行こうぜ‼」「バカッ荷物は置いてけって!どうせすぐ戻ってくんだから‼」ガヤガヤバタハダ

 

「ふ~ん、ノイズねぇ…………アイツらも暇なもんだよな…………これで二日続けてか」パタン

 

周りの生徒は慌ただしく教室から出ていくが、その喧騒を嫌ってか敢えて直ぐには出ていかずに少し待つ逆月、だがこの判断はある意味正しく、そして――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――悲劇の始まりでもあった―――――

 

 

 

 

「キャアァァァァァァァァァ‼‼」「ノイズだぁぁぁぁぁぁぁぁ‼‼」

「嘘だろ⁉何で校舎の中に出てくんだよ⁉」「バカッ⁉早く戻れ‼別の階段から逃げるんだ‼」「無茶言うな⁉この人数だぞ⁉引き返せねぇよ‼」

 

「あぁららぁ…………こいつぁ面白いことになってきましたねぇ、まさかピンポイントに此処を襲うとは……中々悪知恵の働くノイズだこと」←廊下の惨劇を教室から眺めてます

 

校舎内でのノイズの出現、それも避難開始直後の事だったからか、廊下に出ていた生徒は正にパニック状態、その様は正にあのツヴァイウィングのライブ会場での悲劇を彷彿とさせる光景であり、廊下に出れなかった生徒もその悲鳴に恐慌状態に陥り、最早阿鼻叫喚の地獄絵図と化していた

 

そんな中で逆月は

 

「まぁ当たり前に窓から飛び降りるよねぇ、だって此処二階だし」ガラ

 

一人先に離脱を図っていた、しかも性質が悪いのは他の生徒が恐怖で思考が狭まっている絶妙なタイミングで逃げ出そうとしているのだから、尚のこと悪いというか最早確信犯である。

 

「とりあえず皆の衆、無事に逃げ延びたまえよ?健闘を祈る………じゃあな~♪」バッ‼

 

「あッ‼逆月の奴窓から逃げやがった‼」「そうか窓から飛び降りれば逃げられる‼」「バカ言え‼あんなの筋肉お化けの逆月以外に成功させられるか⁉無理だろ‼だって高さ大体八㍍だぞ⁉」

「ヤベェぞ‼先頭の大半ヤられた‼もうすぐそこまで来てる‼」「オイどうすんだよコレ⁉」ギャーギャー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁて、学校から凡そ十㎞位は離れたかな?此処まで来ればもう大丈夫だろ」

 

あれから約五分後、右腕の力の影響かは分からないが運動能力が以前よりも格段に上昇しているお陰でこれほどの距離も簡単に走破出来るようになったのは素直に感謝したいところだろう、まぁしかし仲もあまり良い方では無かったがそれでも容易く見捨てる辺り、やはりこの男性根から腐っている。

 

「まぁあれじゃあ無期限休校間違いし、今のうちに好き放題やりたい放題しますかねぇ………主にノイズ相手で」ニヤリ

 

そんな事を呟いている彼の顔は、形容しがたいほどにゲス野郎の笑みを浮かべていた、本当にマジでこの男天罰でも下れば良いのに、これからも好き勝手暴れるのだろう

 

――――失うものが無い人間程、何を仕出かすか分からないのが本当に性質が悪い



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星降る公園での死闘――に乱入する人間の屑

彰「ところで作者、こんなにハイスピードに投稿してネタ持つのかお前?」

作者「知らん、そんな事は俺の管轄外だ」

彰「【射殺す百頭】‼」

作者「アベシ‼‼」ピチューン


まぁ祝日ならこんな感じで連投出来ますけど平日は殆ど投稿出来ないと思っていただければ幸いです


――――学校が襲撃された翌日、僅かに生き延びた生徒達は無期限休校を言い渡され、各々各地に引っ越していった…………まるで、この地で起こった惨劇から逃げるかのように…………

 

「まぁ俺はそんなの気にせずに夜も徘徊しますがねぇ~」←呑気に徘徊中

 

あんな惨状があったにも関わらず、今日も呑気に散歩に繰り出しているこの男、だが流石に理由もなくさ迷っている訳でもなく、単純ながら目的もあるのだ

 

「確か今日だったよな?例の流星群、実は密かに楽しみだったんだよね~♪」

 

今夜流れる『こと座流星群』は非常に珍しく、また凄く美しい流星群で有名なので、外道な逆月彰であってもその美しさが気になるのか、この日を楽しみに待っていたのでノイズが出る可能性――というか実は警報鳴っているのを絶賛無視してます――もお構いなしにこの公園に立ち寄っていたのだ

 

「にしても少し早く来すぎたかな………確か予報だと後一時間位待つんだっけ、早とちりがすぎたな」

 

とは言え流れ星が流れるまでまだ時間があるので一先ず時間潰しに持ってきた小説を読み始めた逆月、だがそこに些細ながら悲劇が起こる

 

「…………この犯人中々ズル賢いな、でもコレくらいなら俺でも……………ん?」

 

実はこの公園中心部は噴水などがある開けた立地だが今逆月のいる此処は木々が生えた林のような場所で、時間が来るまで森林浴も兼ねて暇潰しを行っていたのだが中心部から聞こえる謎の炸裂音と誰かの叫び声、普段の逆月彰ならば知らん顔して別の場所に移動し改めて『こと座流星群』を待つのだが、今の彼の気分は

 

「ハァ~…………人が優雅に森林浴と読書に勤しんでるってのに、それを邪魔しやがって………何処の誰だか知らねぇが、仕置きしてやる(怒)」←激おこ丸です

 

――――久方ぶりの『怒髪天』となっていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「鎧も仲間も、アンタには過ぎた代物なんじゃねぇのかぁ?」

 

「二度と失わぬと………そう誓った‼」バッ‼

 

一方その頃公園の中心部では、白銀の鎧を身に纏った少女と蒼白の太刀を構える少女の二人が立ち会っていた、そしてその傍らには粘液ノイズに絡め獲られ身動きの取れない橙色のウェアを身に付けた少女が何やら動いているが、それでもどうすることも出来ないのか悔しげな表情をを浮かべていた

 

「どうして『アームドギア』が出ないの⁉やっぱり私が半人前だから……?これじゃあ『翼さん』を助けられない……ッ‼」

 

 

 

 

「ハァッ‼」ブン!

 

「ちょっせぇ‼」キィン‼

 

剣を振るう少女―翼という名前らしい――が投擲した短刀も、鎧の少女が振るう鞭に虚しく弾かれ返す刃で放たれる光弾、何とか剣の少女も防ぐが如何せん力負けしてしまいそのまま炸裂と共に弾き飛ばされてしまった、だが―――

 

「何ッ⁉」ギリギリ‼

 

『影縫い』――――戦乱時代に暗躍した忍の技能の一つであり、その末裔たちが人知れず継承を続けてきた技術でもある、それを何故かは分からぬがこの剣の少女は狙って放ったのだ……………反撃の自滅技を、確実に当てるために

 

「…………月が出ている間に、終わらせましょう……?」

 

「お前……まさか……本気で歌うつもりか……『絶唱』をッ⁉」

 

「翼さん‼‼」

 

「防人の行き様、貴女に見せてあげる‼しかとその目に焼き付けなさい‼」

 

『絶唱』――それが何かは分からないが、他の二人の慌てぶりから相当リスクの大きい技であることは間違い無いだろう、であるならばそのリスクに見合った成果を得られる可能性もあるが、それでは

 

 

 

 

 

 

「ワリィんだけどさ、それだと俺が困るんだよねぇ」

 

「「「え(は)(何)?」」」

 

突如として聞こえてくる第四者の声、それに戸惑う三人の少女達、だがそれが決定的な隙となり

 

 

「消し飛べノイズ共、吠えろ【射殺す百頭(ナインライブス)】‼‼」轟ッ‼

 

僅か数秒の出来事だが、それにより周囲に蔓延るノイズの群れは殲滅され、この場に立っているのは

 

「な…………何だ、お前……?」

 

「この男…………まさか、あの手に握られた斧剣は……」

 

「新しい…………シンフォギア?」

 

元々この場で争っていた三人の少女と

 

〈キキィィッ‼

 

「二人無事か⁉」「二人の安否の前に、アレ見て『弦十郎君』‼あの子今、ノイズを吹き飛ばしてたわよ⁉」

 

赤い車で現れた大人の男女二人、そして

 

「さぁて…………人の流星群観賞会を邪魔しやがったのは、どいつかな?まぁ誰でも構わんさ………だって全員、皆殺しに変わりはねぇからよぉ‼」ギン‼

 

人間災害、【暴走破壊神(バーサークキラーマシーン)】の人の皮を被った糞ド外道、逆月彰の計六人となった

 

 

 

 

 

――――さぁ、殺戮の時間だ




ここで一つお知らせです、基本このような二次創作物では原作キャラやオリキャラでヒロインを一人二人擁立するのがよくあるパターンですが、この小説ではヒロインは誰もいません、というか主人公屑過ぎて誰かとくっ付けられる自信がありません(笑)

という訳で、この小説はノーヒロインでお送りしていきます、もしヒロインいた方が良いという方はこの後活動報告でアンケートを取るのでそちらにコメントお願いしますm(__)m


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惨状の公園血戦(誤字じゃなくてコレマジ)

作「ん~…………」

彰「何悩んでんだ作者?この先の展開だって大体決まってんだろ?」

作「いや小説の話ではなくてな?」

彰「じゃあ何で悩んでんだ?」

作「いやな?FG◯でエル◯ラドのバー◯ーカーを手に入れたけどどうやって使ってこうかなってこと、何かこのキャラも出してぇなぁとか思って」
彰「これ以上はややこしくなるからやめんか【射殺す百頭】‼」

作「チニャ⁉」デレッデレッデーン


「さぁてと、とりあえず第一候補はあの鎧女で………次はあっちの青色と橙色を潰すか」ブオン‼

 

当初はこのばか騒ぎの主犯をとっちめるだけの筈が犯人探しが面倒になったのかとりあえず殲滅に思考が確定したこの男、やはり只の野蛮人である。

 

「な…………何だアイツ?一瞬でノイズが消し飛びやがった………だとッ⁉」

 

「あの男、まさか『シンフォギア』を纏っているのか?」

 

「えッ⁉で……でも可笑しいですよ『翼さん』‼確かシンフォギアって男の人は使えないって話じゃ⁉」

 

各々違った反応を示す三人だが、共通点は逆月に対して警戒をしている点である、それでもこの男のやることには何一つ変更は無く

 

「ほんじゃま、いっちょド派手に……………‼」ミキミキミキ‼バゴン‼

 

産まれながらにして天に与えられたその強靭等という言葉では生温い肉の塊に力を――特に脚部――加えていき、その影響から地面が徐々に陥没しているが一切お構い無しと言わんばかりに全身の全身の筋肉を励起させていく逆月、そして

 

「殺ってやりますかねぇ‼‼」ドガァァァン‼

 

ロケットめいて射出、その目標は当初の予定通りの―――

 

「狙いは此方かよクソッタレッ‼」ガシャッ!

 

鎧の少女目掛けて一直線に突撃しているが、対する少女もそこまで慌てている素振りもなく

 

(まぁ良いさ、流石に当初とは予定が狂っちまったがあの『絶唱』を受けるよりかはマシだろうし、此処は適当にあしらってさっさと引き上げるとすっか)

 

あくまで彼女の中では絶唱〉謎の闖入者、となっているのか軽く受け流せばそれで済むと考えていたのだろう、だがその考えは大いなる間違いであった

 

「そぉら、さっさ………と………ッ⁉」

「さっさと………何だって?」←既に斧剣を振り抜く体勢になっている

 

彼女の頭では自分の前に車で後数秒はかかるであろうと推測していた――少女と逆月の最初の距離は約十五M程――のだが、現実は逆月が突貫したかと思えば既に眼前で攻撃体勢を整えているという状況、その危険性に今漸く彼女は気づいたのだ―――――『本来ならば遠距離で戦う彼女だからこその絶望感』

 

「まずッ‼」バッ‼

 

「今更距離を開けても時既に時間切れってなぁ‼抉り飛ばせ【射殺す百頭(ナインライブス)】ゥゥゥゥ‼‼」ズゴン‼

 

そう、肉体が密着するほどの零距離での斧剣から放たれる怒濤の九連続斬撃、斧剣その物の全長が身長190㎝の逆月よりも更に大きい2m50㎝、そして刃渡りが一番太いところでも95㎝もある超巨大な得物、当然コレほどの質量なのだからその重みも桁違いの質量となる―――その重さ約1,5t、普通の人間が片手で振るえる質量では無い、だが逆月彰の右腕はこの斧剣【射殺す百頭】を振るうことに特化した特別製、骨格や筋肉だけではなく神経までもが特注品なのだ、そんな怪物人間の腕から放たれる【暴力】という名の暴風、その中の始めからいたが最後

 

「―――――――――――ッ‼‼⁉⁉」←予想を遥かに上回る衝撃と激痛に声すら出せなくなった状態(というか半分喰らった時点で顔面蒼白)

 

「オォォォォォォォッラァァァァァァァァッ‼‼」←ラスト九撃前にして更に大きく振りかぶってます

 

――――肉片にならないこと自体が奇跡に等しいだろう、だがそこは外道逆月彰当然こんなこんな程度で終わらせるはずもなく、今度は野球のバッターめいた構えをとり

 

「ハァイ人生に別れを告げなぁぁ‼‼」ゴッシャァァ‼‼

 

「ゴッハァッ⁉⁉」

 

そのままフルスイング、当然避けれる筈もなくそのまま吸い込まれるように直撃、一直線に向こうに見える林に消えていった

 

〈―――――バッガァァァァァァン‼

 

ほんの少し間を開けても聞こえてくる木々を薙ぎ倒す音、恐らくは中で何本か道連れにして漸く止まったのだろう、そしてダンプカーがフルスロットルで突っ込んでくる衝撃を合計九回もあの体に受けたのだ、即死していなくても内蔵も殆ど破裂しているだろう、つまりは――――死んだも同然という事だ

 

「さぁてと、お次は向こうのガキ二人とおまけの大人二人かな?」←あんだけやったのに汗かいてません

 

そんな惨状をやらかした当人なのに、全く意に介してる素振りもなく次の獲物を品定めし始める逆月、最早人間というより只の蛮族である

 

「ッ‼ハァァァァ‼‼」バッ‼

 

「「翼(ちゃん)さん⁉」」「よせ翼‼危険だ‼」

 

その殺気に当てられたのか勇敢にも立ち向かっていく剣の少女、周りの制止も聞かずに向かってくる様は勇敢と言うにはあまりにも無謀が過ぎ、その様は言わば死地に赴く兵士が如し

 

「へぇ?自分から殺されに来たのか?殊勝な心掛けだ、ならお望み通り殺してやるよ………」ズシャァ

 

相手が向かってくるならば敢えて迎え撃ち、逆に動かないならば身体能力にものを言わせて奇襲を仕掛ける、それが逆月彰の基本先方だがそれは裏を返すとこういう事にもなる、つまり………

 

「そぉら………ッ‼」←斧剣を大きく振りかぶり

 

『正直に言えば武器を使わなくても相手を封殺する術など幾らでもある』という事だ、相手が人間であるならば尚のこと手段を選びやすくなる

 

「よっとォォォォオ‼」ブン‼‼←斧剣を剣の少女目掛けてぶん投げましたコイツ

 

「何ッ⁉」

 

流石に逆月の行動が読めなかったのか一瞬硬直するも後方に味方がいることを思い出し、どういう原理か剣を大剣に変形させこれを辛くも防いだ、だがそれが原因で『視界が遮られてしまった』のだが、それこそが

 

「ハァイ素直な分かりやすい模範解答ありがとよ、でもまぁその剣可変機能付きとは予想できなかったが、まぁ此処までは予定通りだ」←拳を握り締めてボディーブローの体勢

 

「ッ⁉貴様何時の間に懐に⁉」←これは流石に予想外で完全に硬直

 

逆月彰の策略でもあった、本来の彼の筋書きはこうだ

『斧剣を彼女に投げつけ、それを見た彼女は最初は避けようとするが味方が後方にいることに気づいき咄嗟にあの剣でそれを防ぐ、元々防げるギリギリの速度で投げてるからそこは問題ではなく、コレによって彼女の視界は封じられてしまうのでそこを突いて一気に懐に潜り込む』

そして潜り込んだその後は

 

「今更気付いても手遅れだぁぁぁ‼」←右脇腹目掛けて全力のブロー

 

当然その距離はほぼ零距離、その中で狙いやすいボディーの一撃、避けれる筈もなく

 

〈ズドン‼‼

 

「ガハッ‼」

 

為す術もなく諸にその一撃を受けてしまった、それもボディーの中でも一番の急所の一つ『肝臓』への一撃だったのが更にマズイ

 

「――――――ッ⁉」←痛みに慣れている雰囲気だが肝臓へのダメージは初なのか悶絶している

 

「あぁらら~苦しそうに蹲っちゃってまぁまぁ、これじゃあこっから先は楽しめそうもねぇな…………しゃあない」←懐から徐に取り出した『ピンの付いた円柱状の物体』

 

「いかんッ‼全員伏せろ‼」

 

赤シャツの男が逆月の取り出した物体にいち早く気付き注意を促すが時既に遅く

 

「ハァイ、今宵はコレにて御開きよっと♪」←ピンを引き抜き、そのまま『フラッシュバン』を地面に投げ捨て

 

バン‼という音と共に発せられる強烈な閃光と高音、その場にいた面子は剣の少女を除き皆光に視界を奪われるが、投げた本人である逆月だけはちゃっかりサングラスと耳栓をしており、その隙を突いてさっさと逃げ出していた、汚いな流石クソ逆月汚い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――今夜の一件が引き金となり、今後逆月彰と彼ら『特異災害対策機動部二課』との長きにわたる因縁の始まりとなるのだが、この時居合わせた面々がこの事を知るのはまだ先の話である




~唐突な作者の言い訳コーナー~

Qシンフォギアに只の斧剣でダメージって負わせられるんですか?

Aハイ、本来ならば無理ですが逆月の扱う斧剣は聖遺物由来の物なのでしっかりダメージになります

Q素手で殴ってるのにSAKIMORIが苦しそうなのは何でですか?

Aそれは逆月が右腕で殴ったからです、彼の右腕は聖遺物が宿っているので例え素手でもシンフォギアの防護を貫通してダメージを通せるので非常に危険です、因みにやろうと思えばノイズも殴り殺せます


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悪党ってのは手段を選ぶと直ぐ負ける

作「ん~…………」

彰「今度は一体何で悩んでんだ?」

作「いや例のアンケートの投票数が現状同数だからどうしようかなぁと」

彰「まぁもう少し様子を見たらどうだ?あのキャラだって登場予定は二期の頃からだろ?」

作「とは言ってもこの話アニメで風鳴翼のライブがあった日の日中の出来事だからもうそんなに時間がないな~と」

彰「まぁ結構原作の流れすっ飛ばしながら進んでるからなぁ、んで本音は?」

作「対逆月彰キラーのキャラ出すならもう一度キャラ構成練り直さないといけないのと、どうせならやっぱりエル◯ラドのバー◯ーカーを使いたいなぁと思ったり」

彰「面倒くさい設定にしたら自分が困るんだぞ~?」
作「ですよね~」


あんなこと――前話を見てね――があってから数日間、逆月の周りでは一つだけ変化が起こっていた、それは

 

「……………………」チラ

 

サッ

 

(素人だからって気付かないとでも思ってんのかね?これでもお礼参りの数のお陰で警戒心は人一倍高いんだがな~)ハァ

 

この『監視』である

 

翌日からなのだが、ふと気が付くと後方約五十Mを境に一定の距離感で常に監視を続けられているのだが、一度だけ追い払うために逆に接近したのだが

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『アレ⁉さっきまで此処にいたよな⁉まさかのNINJUTSUか⁉」

 

 

 

 

 

 

といった具合で、あっさり撒かれてしまったのでもう開き直って大人しく監視され続けているのだが、流石に我慢の限界にもなってきたのか、ここ最近の逆月の機嫌は特に悪かった、この前のこと座流星群も気付いたときにはもう時間が過ぎていて見れず仕舞いだったのも加算され、今の彼の気分は最高潮の最悪な状態になっている

 

「あぁ~暇だ、最近はノイズも見かけないし騒動も起きないし…………あぁ~何か面白いことでも起きないかな~?」

 

―――訂正、只暇すぎてイライラしてるだけだこのバカ

 

そんな感じで町内を徘徊していると

 

「失礼、ちょっと良いかしら?」

 

「あん?」

 

後ろから声をかけられ、振り返るとそこには

 

「貴方があの逆月彰で間違いないかしら?少し話がしたいのだけれど……?」

 

男装に身を包んだ女性が薄く微笑んでいた―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや~すまんねぇ、わざわざコーヒー迄ご馳走になっちまってさぁ‼」←タダでコーヒーが飲めるから機嫌が良い

 

「構わないさ、この程度で君と話が出来るのなら安い出費だ、もしよければ追加で軽食も頼むと良い」

 

「えっマジで⁉じゃあお言葉に甘えましてっと~……すいませ~ん‼ハムタマゴサンド一つお願いします‼」

 

〈ハァーイ‼ショウショウオマチクダサーイ‼

 

所変わりまして此方近所のカフェ、あの後男装に麗人に誘われ、このこのカフェに入った逆月は彼女の厚意でコーヒーを奢ってもらい、随分とご機嫌な状態となっていた、しかし女性に奢ってもらって悪びれもせずにご機嫌とは、やはりこの男屑である

 

「さぁて、サンドイッチが来るまでちょっと時間も掛かるだろうし………早速本題といこうか、謎の男装お姉さん?」←先程と違い何時もの悪どい笑顔を見せ

 

「ほう?噂にたがわぬその洞察力、流石は世間から【狂った悪童(バーサーカー)】と呼ばれる男だな、コレは流石に評価を改める必要があるかもしれないな?」←微笑を浮かべながら身に纏う雰囲気を変化させ

 

お互いに隠してあった悪意を隠そうともせずに全力で晒していくが、逆月は相手の悪意に怯みもせず

 

「ところでアンタ名前何て言うんだ?話をするにしても『アンタ』だの『お前』だのじゃ会話に張りが生まれないし、何よりそっちだけが俺の名前を知ってるってのは不公平じゃないか?」

 

「確かに、コレからに備えて私の名を教えておくのも必要だな………」ゴソゴソ

 

そう呟くと懐から名刺のようなカードを取り出し

 

「君にも分かりやすいようにコレに書いておいた、コレが私の名前だ」←カードを逆月に差し出し

 

「ご丁寧にどうもっと」ピッ

 

そのカードを受け取った逆月がそれを見ると、そこにはこう書かれていた

 

『パヴァリア光明結社・サンジェルマン』

 

 

 

「『パヴァリア光明結社』…………ねぇ、コレってアレか?俗に言う暗部組織的なヤツなのか?サンジェルマンさんよ?」←興味が湧いたのかニヤリと笑いながら問い掛け

 

「近くもあるし遠くもある、我々は世界各地の暗部に潜むものだ、まぁこの日本には拠点となる場所もないのでな、今回の為だけの来日という訳だ」

 

逆月の問いに対し、淡々と説明をするサンジェルマンの対応に少しばかり感心している逆月だが、その胸中はその説明を入念に吟味していた

 

(世界全土を股に掛けて活動する組織か…………そんな連中の一人が俺と会う為だけに日本に来ただと?そんな組織にマークされる覚えはねぇが…………待てよ?もしかしてコイツの狙いは)

「君の思案の通り、我々の目的は君の右腕だ」「ッ⁉」

 

思案しているところに横槍ぎみに告げられたこの一件の真相、それに驚いたのも多少はあるが逆月が本当に驚愕した理由は

 

(コイツ………一体何時から俺が考えていることに気付いてやがったッ⁉)

 

完全にポーカーフェイスでサンジェルマンの話を聞いていただけに、その裏に隠していた己の心理を見抜かれた事実が信じられず、内心混乱しっぱなしだったが

 

「右腕ね…………言っとくがこの【十二の試練(ゴットハンド)】と【射殺す百頭(ナインライブス)】の事は俺でも詳しくは知らないからマトモな説明は出来ねぇぞ?」

 

「【射殺す百頭】………………か、どうやら君はその右腕の真の名を知らないようだな」

 

「何だと?」

 

サンジェルマンの言った『真の名』というワード、それに興味を示した逆月が促すように聞くと、そこで間の悪いことに

 

「お待たせ致しました、ハムタマゴサンドで御座います」カチャ

 

「あ……あぁどうも」

 

「話の続きはそれを食べた後でするとするか?」

 

サンドイッチを受け取ると、そのまま片手で一口だけ頬張ると

 

「いや、俺も知らない特ダネが目の前でチラついてんだ、それをお預けされちまうなんて………そいつぁナンセンスだ、今すぐ教えてくれこの腕の本当の名前」グイッ

 

右腕の袖を捲り上げ、腕をサンジェルマンに見せそう訴える逆月を見て彼女は小さくため息を漏らすと

 

「その腕の真の名は【神性大英雄(ヘラクレス)】かのギリシャ神話に名高き大英雄ヘラクレスその物が、君の右腕に宿る聖遺物の正体だ」

 

「なん…………だと…………?」

 

サンジェルマンの告げた【十二の試練】と【射殺す百頭】の正体、その真実に驚愕し普段の逆月らしくない年相応の表情を浮かべるが、即座にその真実の価値を精査し始めた

 

(まてまて落ち着け逆月彰、お前はこういう時でも冷静に冷酷に残忍な男だろうが‼先ずは事実確認だが……確かに俺もこの右腕がヘラクレスの物だとは思ったりしたこともあったさ、だがそれだと辻褄が合わない、理由その一『右腕以外の恩恵はほぼ零だという事』

コレは以前からノイズと戦う時に感じてたことだが、【十二の試練】で耐性を付けていても右腕以外だと炭化しない代わりに物理ダメージだけはしっかり受けるが右腕だけはそれすら受けずに逆に返り討ちにしていること、だい二に『右腕以外だとノイズにダメージを与えられないこと』

コレについては何時もの事だから敢えて気にしてなかったが、前に何度か蹴ったり殴ったりしたときもすり抜けるだけで触れもしなかった、まぁ右腕は普通に触れたけど……………そう考えると、やはりこの右腕がヘラクレスなのは可笑しすぎる)

「一つ確認をしたい」

 

「何かしら?」

 

思考を巡らせたお陰で冷静になったのか、普段の逆月の態度に戻りサンジェルマンに対しある質問をした

 

「仮にこの右腕がが本当に【神性大英雄】だと仮定するが、ならば何故俺はこの右腕ででしかその機能を扱えない、確かにヘラクレスは神話における大英雄だが今の所有者はこの俺だ、だったらその力の全てを振るえるのが筋ってもんだろ?」

 

「フゥ………何を聞くかと思えば、そんな事最早分かりきった話だ………答えは単純『貴様が先史文明時代の人間では無い』からだ」

 

「そんなの当たり前…………いや待て、先史文明ってのを神話の時代と仮定して当時の世界は神だの悪魔だのが常に人間に干渉していた時代、神託なんぞを信じていたとしたら当然肉体だって作りが違ったりも…………そうかそういう事か」

 

サンジェルマンの説明から予測を立てそこから推測と法則を求め、そして結果を割り出していくと徐々に見えてくる真相、そこに行き着いた逆月の表情は今まで見たことがないくらい

 

 

 

 

 

『愉悦に顔を歪ませていた』

 

 

「なぁるほどねぇ…………そういうカラクリだったのか、通りで上手く噛み合わないときがあった訳だ……なら追加で一つ聞きたいが、コイツを完全に解放する手段はあるのか?」

 

「そこまでは我々も掴んでいない、だが推測ならば立てられる………方法は一つ、枷を解き放つ事だ」

 

「その枷ってのは…………ズバリコイツの事か?」ジャラ

 

右腕の鎖を見せるとサンジェルマンは一度だけ頷き

 

「貴様の言う【射殺す百頭】の待機状態がそれならばその鎖を完全に取り外せば【神性大英雄】の封印は解かれるだろう、但しその後発せられる神代の力に耐えられなければその先は只の暴走となるだけだ、あまりオススメは出来ないな」カチャ

 

何時の間に飲み干したのか空になったカップをテーブルに置き

 

「さて、では本題に入るとしよう………時間もないので手短に話すが、我々『パヴァリア光明結社』に協力してもらいたい、見返りは三つ

一つは前払いとして監視の目を潰そう、アレがあっては我々としても困るのでな

二つ目はその【神性大英雄】の制御法の解析、コレによって貴様の右腕は正に災害に等しき力を奮えるだろう、当然その力は我々の望む物でもあるので此方にもメリットがある

最後の三つ目だが、コレこそ貴様にとって有意義な理由となるだろう……『飽きのこない刺激的な世界を見せてやる』それが最後の報酬だ、返事は後程この番号にかけてくれ」カサ

 

そう言うと懐から番号の書かれたメモ紙を出し、それを逆月に差し出して

 

「返事の期限は今晩の零時迄、それまでに返答をしてほしい………善き返事を期待しているよ逆月彰、現代に生きる【人間災害】」

 

最後にそう付け足すと代金を支払いにレジに赴くサンジェルマン、その姿を見ることもなく只只その場で宙を見やる逆月だったがサンジェルマンが店を出ると声を発すること無く笑い始め

 

「オイオイなんだコイツぁよぉ…………マジでコレが俺の進むべき道だってかぁ?ヤベェよ最高だ最高に面白ぇよこの展開、まさしくこの逆月彰様にピッタリなシチュエーションじゃねえか………向こうが俺を利用しようってんなら上等だ、逆に利用して都合の良いパトロンとして扱ってやるよ、最後に笑うのはあの小娘どもでもサンジェルマンでもねぇ…………この逆月彰様だってことを教えてやるぜ………………」←口元を三日月状の歪ませ邪悪な笑顔を浮かべ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――――コレが後に欧州はフランス沖の海底で起こる『イース事件』の始まりとなることを、まだ誰も知らない




という訳で

【皆さんには朗報】祝‼英雄絶唱シンフォギア四期迄やるの確定‼【作者的には悲報(⁉】

ハイ、見切り発車で終着駅を決めてすらいないのに自らダイナマイトに点火してしまったバカが此処にいます(

まぁ自分で吐いたツバですので頑張ってやっていこうと思いますので今後ともよろしくお願いしますm(__)m
(後アンケートの方もよろしくお願いしますm(__)m)


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悪事の下準備はある程度大雑把の方がバレにくい

作「さぁて第一期編、こっから少し巻きで行くぞ~」

彰「巻くのは良いけど、今のところメインキャラ殆ど出てないが大丈夫か?」

作「元々こういう予定だから気にしない気にしない(大丈夫だ、問題ない)」

彰「建前と本音逆だぞ」
作「あっ」


結局の所、逆月とサンジェルマンとの同盟は締結されたのだが、追加で各々条件を提示しあったので一時話が拗れ掛けたりもしたが一応双方合意で纏まった、その条件というのが

 

サンジェルマンサイド:『フィーネ』と名乗る女性の計画を妨害すること

 

逆月サイド:監視の目を潰した後の活動拠点の提供

 

『フィーネ』に関する情報はある程度は結社側から入手したので後はそこから計画の要たる『カ=ディンギル』を発見して破壊するだけなので割りと単純、そして逆月の条件の活動拠点も割りと直ぐに見つかった

 

 

 

 

 

「とは言えまさか山奥に程度の良い小屋を一瞬で建てるとは、流石は『錬金術』と誉めておくとしますかね」

 

協力関係となる事からパヴァリア光明結社の活動理念『世界革命』の簡単な概要とサンジェルマン以外の錬金術師の二人の紹介、そして錬金術の実演を見せてもらった流れでこの拠点を入手した逆月、本来ならばこんな山奥の小屋にインフラなど無いのだが、錬金術の応用と自然の力を利用することによって生活に必要な水と電気を確保することに成功、後は火についても町で必要機材を買い揃えるだけで賄えるので、意外にもこの小屋の住み心地は悪くは無かったりする

 

余談はさておき、サンジェルマンとの取り決めを果たすためには先ず『カ=ディンギル』の所在を掴まなければならないが、調べてみると『カ=ディンギル』とは所謂古代語の一種で現代にはこのように伝えられている、そう誰もがよく知るあの『バベルの塔』こそが『カ=ディンギル』の正体、というのが分かったところでどの道探す手段が無いのが現実、何せ天高くそびえ立つバカデカい塔など一般の建造物が該当するならばとっくにサンジェルマン達がスカイツリーを爆破してお仕舞いとなっている筈だからだ、でもそれがされていないつまり

 

「スカイツリーは『カ=ディンギル』の候補には含まれない、となれば必然的に同じ民間建造物の東京タワーも省かれランドマークタワーも除外…………『カ=ディンギル』の候補が首都圏にあるとなれば残る候補は地上には無い、と来れば探す場所は政府組織の拠点に絞り込めるな、ハッ‼コイツぁクロスワードよりも簡単な答えだったな、問題はどうやって調べるかだが………そこだけがどうしようもねぇ」

 

政府直轄の組織でその様な建造物を建築出来る可能性があるのは『特異災害対策機動部二課』つまり以前逆月が流星群を見る邪魔をされた腹いせにボコった連中――だという事はサンジェルマンから聞きました――の拠点が一番怪しいが生憎と逆月はその場所を知らない、当然日本に来て間もなかったサンジェルマンが知る筈もなく、当人は既に出国した後でもう国内にはいない、最早頼れるのは己のみとなっていた

 

「ハァ~…………上手く行けば最短で解決できたんだがな~……しゃあない、こうなったらとことん怪しそうな所を襲撃して情報を集めるとすっか‼」

 

そうと決まれば善は急げ、と言わんばかりに直ぐに小屋を出た逆月、目指すは市内――――目標は以前やり合ったあの連中だ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まぁそんな上手く行くわけもなく、町に下りてから早三日、未だに録な情報もノイズにも出会さずに今日まで町内を徘徊していた、まぁ元々監視されていた身でもあるのでそこら辺は警戒しながらだが幾つか特定できた事もあった

 

一つは数日前に歌姫『風鳴翼』のライブが行われ、その翌日に海外進出が決定したこと、二つ目はそれ以前に政府高官の『広樹防衛大臣』が暗殺される事件が発生していたこと、最後にノイズの発生場所を地図上に示していくと

 

「……………参ったな、まさかこんなカラクリがあったとは思わなかったぜ、普段あまり町内の地図を見ないのが裏目に出たか………いや普通見知った町の地図なんて滅多に見ないから気付かないのも道理だけどさ、まさか『リディアン』を中心にノイズが出てるとはな、こんだけ発生してるってことは強ち偶然じゃないはずだし、てことは………ビンゴだな」ニヤリ

 

ものの見事に中心点に『リディアン音楽院』が建っていたのだ、だがリディアンはあくまで学校で普通の建造物なので本来ならば候補にすら挙がらない、そう『地下に建造するという考え』を閃かない限り捜査の網から除外される運命だったのだ

 

「とは言え『リディアン』は女子校だしなぁ、普段忍び込むと見つかったら最後社会的に抹殺されるの目に見えてるしな~…………堂々と侵入出来るチャンスを待つしかないか~」ハァー

 

目標が定まっても八方塞がりな状況にため息しか出ない、だがそこで終わりじゃないのがこの男の(唯一マトモな)長所なので直ぐに頭を切り替え

 

「そうと決まれば次は『フィーネ』探しだな、確か少し前にこの近くで爆発騒動があったらしいし、先ずはそこを当たってみるか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「この公園か…………確かに随分と荒れてるな~隔離されてるけど」←進入禁止テープが貼られてるので中には入れず

 

あの後特に寄り道もせずに現場に赴いたが、案の定規制が施されており、詳しく調べようにも無理をすれば確実にお縄となるのが自明、と来れば下手に無茶をするより可能な範囲で情報を集めるしか無い

 

「まぁ所詮上手く行くと思ってた訳でもないし、出来る範囲で情報収集を進めていくか」ハァー

 

本日何度目か数えるのを止めたため息を出すと、その場を引き返し一度拠点へと戻っていく逆月、ついでに携帯を取り出すと

 

「……………俺だサンジェルマン、実は少し頼みがある……あぁ『フィーネ』の計画の要の『カ=ディンギル』の所在についてはほぼ絞り込めた、だがまだ確証には程遠いから奴さんのバックを知りたい、そっちで探ってくれないか?………感謝する、この借りは戦果で支払ってみせよう………それじゃあ後程連絡をくれ、じゃあな」ピッ

 

サンジェルマンとのやり取りを終え電話を切ると、歪に顔を歪ませ

 

「さぁて、楽しい楽しい殺戮ショーの開催まで後僅か……それまで適当に準備をしておきますか、下手に入念にしてたら気取られるかもしれんしな~♪」

 

そう呟くと気分良くステップを踏みながら喧騒の中に消えていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――コレから数日後、事態は逆月の予測を超え大きく動き出すことをこの時はまだ知らない




~作者の言い訳コーナー~第二弾

Q逆月とサンジェルマンの関係はどうなってんの?仲間なの?

A仲間というより互いに利用しあう関係ですね、ですので利用価値が無いと判断した場合双方共に切り捨てる気満々です

Q前話で右腕の聖遺物の正式な名前が出てきましたけど、オリキャラ説明の文章は変更しないんですか?

A第二期に入った段階で新たにキャラ設定を出すのでその時までお待ち下さい


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戦局ってのは思わぬ形で動き出すもんだ

作「良し、予定通りなら後四話位で一期編は終わりだな」

彰「じゃあその後直ぐに二期編に行くのか?」

作「その前に二、三話プロローグ的なの挟んでから本編突っ込んでいくよ」

彰「予定だとその頃に例の新キャラ出すか決めんだろ?アンケートの期限そろそろ決めたらどうだ?」

作「でも構想を文章に落とし込むの時間かかんだよ、だからまだ期限は設けません!」

彰「さよか」


――――その日、スカイタワー周辺は地獄絵図と化していた

 

「ウワァァァァ‼」「早く逃げて‼ノイズが来るわよ‼」「急いでシェルターに逃げるんだ‼」

 

スカイタワーの上空に突如として出現した飛行型巨大ノイズ、その数計三機

更に地上には無数のノイズが出現し、普段は賑やかな観光名所も今この時は地獄となっていた

 

そしてそんな地獄の中で

 

「チェェェェストォォォォォ‼‼」バゴン‼

 

人間災害逆月彰が得物の斧剣を片手に大暴れをしていた

 

「つうかコレどうなってんだ?何でいきなりスカイタワーにノイズが出てきてんだ…よっと‼」ゴガシャ‼

 

偶々このスカイタワーの調査をするために訪れたそのタイミングでのノイズの出現、それを疑問に思いつつも四方からやって来るノイズを片っ端から塵に変えていく逆月、しかし幾ら倒しても倒しても上空の大型ノイズから続々と後続が後続がやって来るので最早イタチごっこのような感じになっていた

 

「ったく、確かにたまにはノイズと戦って暇を潰したいとは思っていたけど、こんないきなりはゴメンだってぇの‼‼」轟‼

 

横凪ぎに払うとその風圧でさえ破壊されていくノイズの群れ、だがそれでも数の暴力には敵わず次々と集結してくるノイズ、しかしそこに

 

「ハァァァァァァァァ‼」斬‼

 

青い斬撃を放ちノイズを穿つ謎の人物が現れた、だがその人物を逆月は良く知っており

 

「アンタ…………確かあの時の剣士の姉ちゃんか?割りと本気で内蔵潰すつもりで殴ったのに随分と回復が早いんだな?」

 

「防人たる者あの程度の痛手、数日もすれば完治できる……その間は痛みで歩くのも辛かったがな、しかし」チャキ

 

そんな会話を交わすも、彼女は得物を逆月に向け敵意を露にしてきたが当の本人は何食わぬ顔で

 

「待ちな剣士の姉ちゃん、一先ず上のノイズを片付けてから話をしようや、お宅もそれが目的だろ?」

 

「……………良かろう、もうすぐ立花も此処に到着する、上空のノイズをどうにか撃破し一帯の安全を確保する………異論は?」

「意義なし、どうせコイツら片さないと身動き取りづらいからな、とっとと片付けようや‼」ズシャッ‼

 

そう言い放つと互いに別方向に飛び出していき各々ノイズを各個撃破していってはいるが、やはり上空からの増援が止まず倒してもその都度増えていくからキリがない

 

「だぁぁもう‼コレブン回すのも体力使うんだからいい加減諦めろやノイズ共‼流石にこれ以上のお代わりはいらねぇってぇの‼」ブン‼

 

後ろからやって来るノイズを凪ぎ払いながらそう愚痴を溢す逆月ではあったが、逃げ出そうとはせず兎に角殲滅することだけに専念していた、そんなに時だろう

 

「あぁぁぁぁ疲れた‼そろそろマジ勘弁、いや割りとマジで……ん?何か聞き慣れない声が聞こえるが………コイツァ……歌か?」

 

暴れながらも聞こえていた歌声とはまた違った新たな歌、その音色は戦場にあるにも関わらず美しく透き通った音色をしており、柄にもなく聞き入っていた

 

「こりゃ中々キレイな歌だな………多少は気分も晴れるってもんだ」ゴシャァ‼

 

そんな感じでも然り気無くノイズを粉砕する辺り流石としか言えないがやっぱりこの男戦闘狂の気あるのかも知れない

 

「しっかしあのコスプレ衣装ってもしかして歌わないと満足に戦えないとか言わないよな?でもさっきから歌が鳴り止まないしって⁉なんじゃあのミサイルの山⁉」

 

歌を聞きながらそんな感想を抱いていると突如発射されたミサイルの雨あられ、その膨大な数に驚くと同時に『やっぱアレも歌の影響かな~?直前でぶっ放せとか聞こえたしな~』とボンヤリ考えながらとりあえず近場のノイズを次々と粉砕していく逆月、そしてミサイルによって大型ノイズが撃墜されたと同時に

 

「コレでこの辺りはラストっとぉぉぉ‼‼」ズガン‼

 

地上のノイズを視界に映る範囲のノイズを全て片付けた逆月、普段ならここで一息入れるところだが、今回だけはそうせずに一度剣士の少女と別れた場所に引き返していった

いるかは分からないがとりあえずそこに行けば何か分かるかもしれないという、ある種の直感が働いたのが理由の一つだったが、今回の直感は大当たりだったようだ

 

「『未来』ッ⁉ねぇ返事して未来‼‼」

「落ち着け立花‼小日向のいる場所が本部なら司令達があるから一先ず安全だ、兎に角学校に急ぐぞ‼」

「ならアタシも連れてけ、多分フィーネはそこにいる……決着をつけたいんだ」

 

「なぁんか慌ただしいな~…………何かあったのか?」

 

通信機らしきものを持って慌てる栗毛の少女を落ち着かせている――恐らくは――剣士の少女と、その側で同行を志願する背の低い銀髪の少女、面子から察するに先程までノイズと戦っていた奴等だろうと推測し

 

「行き先がリディアンとやらなら俺も同行するぜ………どうせ暇だしあの辺りは俺の(昔の)縄張りの近くなんでな、あまり荒らされると困るんだよ」

(まぁ本音は『カ=ディンギル』を潰すことだけど、それをコイツらに話す理由もないし話したら話したで面倒になりそうだから黙ってよ)

 

本音を隠しながら同行を志願するも、栗毛の少女以外からは警戒心マシマシの殺気丸出しで睨まれ、流石にコレは茶化すとヤバイと察したのか

 

「今回はマジの協力だけだよ、縄張りの近くで騒動があると居心地悪くてな……ノイズ蹴散らして他に問題がなければ勝手に消えるからそれで良いだろ?」

 

ハァ~とため息を溢しながらそう説得すると、三人で簡単な話し合いを行い

 

「一先ず同行を許す、時間もあまり無いのでな………だがもしも可笑しな行動を取った場合はノイズ共々切り捨てる、それが同行の条件だ」

 

「切り捨てるってのは穏やかじゃねぇが、まぁこの前の腹パンとフルボッコの仕返しとしては安いもんか……良いぜとその条件飲ませてもらう」

 

とりあえずはその返事で満足したのか、殺気を緩める青髪の女性――とは言えバリバリ警戒されてますが――と銀髪の少女、そして本当に時間が惜しいのか即座にリディアンを目指し走り出し

 

「近くに一課の車両が待機しているらしい‼それに乗って学校に急ぐぞ‼」

「でも今からだと着くの夕方くらいですよ⁉」

「徒歩よりはまだマシだろ⁉良いから急げバカ‼」

 

「あの三人仲良いのか悪いのか端から見てもよく分からんな~」←蚊帳の外なので関係の無い事考えてます

 

学校にいる人間の安否が気になるのか『小日向未来』なる人物が無事でいるのかが気掛かりなのか、三人それぞれ急ぎで車両に目指しているがその後ろを競歩で追う逆月、その胸中では

 

(いやはやこんなアッサリとサンジェルマンからの依頼を完遂できるチャンスが転がってくるとはな~人生何があるか分からんね~…………だけどこんな急に戦局に動きがあるとは思わなかったが、今回は有り難く利用させてもらいますかね)ニヤリ

 

と目線が自分に向いていないことを良いことに中々に邪悪な笑顔を浮かべていた

 

――――フィーネとの邂逅まで後僅か




次回逆月の右腕の裏設定暴露回(の予定)です


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所詮は紛い物?ちゃんと使えればそれで良い

作「シンフォギアを見ると一瞬で頭の妄想が文章に変換される件について」

彰「フォニックゲインでも発生してたんじゃね?」

作「やっぱそうなのかな?」

彰「そうじゃなかったらノロマのお前がここまで早く書けるか?」

作「せやな」


スカイタワーを離れ直ぐに車両に乗り込むも、ノイズの被害による混乱で遠回りをするハメになり途中下車をして学校を目指し、結局到着した時刻は夕方になってしまった

 

「学校が…………こんなにボロボロに………」

 

「学校の直近にシェルターはあるが、この有り様………生徒は無事だろうが、自衛隊の被害は甚大だろうな……」

 

「……………ッ‼」ギリィ‼

 

見るも無惨に崩壊した校舎を見て悲しみにくれる三人、しかしその後ろでは

 

「フッフフ~ン♪おっ?このフラグまだ使えそうだな~?貰っとこ~っと」ガサゴソ

 

不謹慎にも程があるレベルでマトモに死体がある自衛官の装備を剥ぎ取っている逆月(クソ)がいた

 

「貴様………死者を冒涜するのは止めろ、それが出来なければ今すぐ消えるのだな、追い剥ぎなど戦場には不要だ」

 

「追い剥ぎって時代錯誤にも程があるぜアンタ…………俺は単純に使えるものを失敬してるだけだよ、そもそも死んだ人間なんぞ只の肉の塊でしかねぇんだ、冒涜も糞もねぇだろ」

 

風鳴翼――道中でとりあえず互いに自己紹介しました――の忠告もどこ吹く風と言わんばかりに死体あさりを止めない逆月、そんな彼を無視することにした三人はそのまま校舎に向かっていった

 

「……………行ったか、やれやれ演技するにしたって死体あさりはやり過ぎたかね~血肉の臭いがクセェクセェ、全く嫌になるぜ」

 

装備品を漁るだけ漁り終えたのか、漸く立ち上がり辺りを見渡す逆月、その目線の先には

 

「この数の炭化痕……そして幾つもある生の死体、間違いなく数が合わないなコレ、となると原因は」

 

辺りに散らばる無数の炭化した人間の成れの果て、そして『何故か』死体の残っている自衛官達、そこからの推測とこの学校にいる生徒の数を予測の上で計算すると、被害にあった人数が合わないのだ、何度計算してもそこだけは変わらず一桁単位の人数だがコレは可笑しい、そう思っていたが

 

「…………サンジェルマンだな、あの野郎まだ日本に潜伏してたのか」ハァー

 

遺体のある死人の共通点を探した結果、襟首の所に小さなピンが付いていたのだ、パヴァリア光明結社の象徴が象徴が描かれたあのピンである、要するに気になったサンジェルマンが手を貸したのだろう、つまり仕損じたら報酬が良くて半額だが悪ければタダ働きとなってしまう可能性が浮上してきた訳だ

 

「しゃあない、色々小道具も仕入れられた事だし少し真面目に取り組むとしますかね……………しまった置いてかれてる」

 

死体あさりに夢中になってたからか既に三人とも奥地に進んでいたらしくいつの間にか独りぼっちになっていた、まぁサンジェルマンの名前を聞かれなかっただけマシだと考えることも出来るがこんな場所で放置は辛い

 

「仕方ない、少し急ぎで行きますか」バコン‼

 

とりあえず奥に向かえば合流出来るだろうと考え地面を抉りながらすっ飛んで行く逆月、殆ど上体を動かさずに滑空しながら走るその様は言い訳が出来ないレベルで変態染みていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おぉっと?話は終わった所だったのかな?何かバカデカい塔も出てるし、もしかしてそれが噂の『カ=ディンギル』って奴なのかにゃ~?」

 

走ってる最中に地面から現れたソレの付近に到達すると、武装を纏った3人とその前方に見るからにセンスの悪い黄金の露出が激しい鎧を纏った女性が立っていた

 

「随分と遅かったな、死肉漁りは楽しかったか?」

 

「皮肉るのは止めてくれないか風鳴ちゃんよ~…………分かったちゃん付け止めるから刀身向けるな殺気も向けるな」

 

流石に茶化すタイミングを間違え翼から殺気を向けられたのでとりあえず静めていると

 

「フン………やはり来たか【神性大英雄(ヘラクレス)】あの公園で見付けたときは我が目を疑ったよ、まさか貴様が私と同じ事をしているとはな」

 

「その口振りから察するにアンタが噂のフィーネって野郎か?なら一つ聞くが何でアンタ【神性大英雄】の事知ってやがる、こいつの事は俺も詳しくは知らないんだが?」(サンジェルマンにも時間がないから少ししか聞かなかったし)

 

シレっと嘘を混ぜながらフィーネにそう問うと

 

「……………成る程、貴様は『リインカーネーション』による転生をしていた訳では無かったようだな、つまりは只の先祖返り……或いは奴の血を引く血縁だったのやもしれんな」

 

「『リインカーネーション』?何だそりゃ?新種の花の名前か?」

 

「簡単に言えば己の魂を自身に適応出来る人間に上書きし続ける技術だ、それでフィーネは永い年月を生き続けてきたらしい」

 

「要するに見た目以上にババ」ビュン‼グサッ‼「……………ナチュラルに顔面狙うの止めろよ軽く頬カスったぞ?」

 

「口の聞き方に気を付けろよ小僧、所詮貴様のその腕は腕は紛い物、オリジナルには遠く及ばない失敗作なのだからな」

 

フィーネの言葉に眉をひくつかせる逆月、その二人を交互に見て何事か思案する三人、そんな状況を気にもしていないのか

 

「まぁ確かに~?俺のこの力は右腕を基点に使ってるわけで~?攻撃と防御を同時使用は出来ないんだよ、まぁそれでも比率を別けることで再生能力と攻撃性の連立は成せてる訳だ………普段は攻撃性が3で再生能力が7ってところだがな」

 

右手で三を左手で七を作り何故か素直にそんな説明をしている逆月の姿に違和感を感じている翼と銀髪の少女――『雪音クリス』――だったが、対している筈のフィーネはソレを気にする素振りも見せず

 

「大方の予測通りだな、ソレでは【神性大英雄】を名乗ることすら烏滸がましい………やはり貴様はあの男ではないな」

 

いっそ潔い位に呆れ果てているフィーネを見て

 

「そもそも俺は自分がその英雄さんだとは言ってないんだがな~…………俺は俺でしかない、だからこの右腕を有効活用しているだけさ、それにこの力も多少は体に影響を与えてくれてるから徒手空拳でもノイズにダメージ与えられるからさ?其ほど苦労はしてねぇんだよコッチは…………さぁてそろそろ時間稼ぎのお喋りは止めにすっか?」

 

「…………何時から気付いていた?」

「ぶっちゃけハナから気付いてたさ、だけど急ぐ理由もねぇし世間話位はしてやろうかなってよ…………まだその塔本格稼働しきれてないんだろ?だから俺を挑発して時間を稼いだ、つまり稼働迄の時間はもう間もなくってとこか」

 

逆月の言葉に事態が切迫していることを察したのか三人共ギアを纏おうと身構える、その姿をチラリと確認し

 

「戦況の演出が上手いな?だが策謀家が矢面に出てどうにかなるとでも思ったか?」

 

「さぁてね?少なくともお宅の嫌がらせは出来ると思うぜ?俺の火力ならその塔へし折れる筈だしな?」

 

「…………やって見せるが良い、それが出来るものならな‼」ジャララララ‼‼

 

鎧に付属されている鎖を振りかざし臨戦態勢となるフィーネ、同時にギアを纏い終えた三人も覚悟を決めたのかフィーネを睨み付け

 

「それじゃあ………世界を賭けた攻防戦、おっ始めるとしますかねぇ‼‼」バッ‼

 

偶然にも逆月の言葉を合図に飛び出す四人、そこに鎖を放つフィーネ

 

決戦の幕は此処に開かれた、この結末と彼等の運命は神様のサイコロに委ねられてしまったわけだが、どうなるかはこの刹那に確定する




さぁて実はこの設定更に伏線が入ってるんですけど分かるわけ無いよな~(汗)

ヒントは逆月彰はどうしようもない屑で外道でひねくれ者で真顔で嘘と虚構をほざけるって事ですかね?後は言ってることの9割は真実ではなく必ず何かを隠してるってのも裏設定として定めてます

………コレで最後の隠し設定バレたらその人天才だな(汗)


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棒倒しのコツは根本じゃなくて一番上を狙うこと

作「……………ヤベェ」

彰「唐突にヤベェだけ言うの止めろよバカ、で?何がヤバイんだ?」

作「お気に入り件数がもうちょいで90超える」

彰「流石シンフォギア補正」

作「んでもってアンケートの投票数が感想と活動報告のコメント合わせて三つとも同数になっちゃった」

彰「どうすんのそれ?このまま投票数に変化無かったら絶対面倒なことになるぞ?」

作「そうならないことを祈るしかないが、俺的には2番が競り勝って欲しくない」
彰「何で」

作「お前にヒロイン用意できる自信無い」

彰「………………頑張れ」

作「ですよね~」(白目


「どぉぉらぁぁぁあ‼‼」ブォォン‼

 

「フン‼」ガキィン‼

 

「てりゃぁぁあ‼」ズシャァ‼

 

「温い‼」ジャララララ‼

 

『カ=ディンギル』を賭けた決戦は本来ならば四人の逆月達が有利となる筈だが、如何せん急増のチームで尚且つ風鳴翼と雪音クリスは一度逆月にこっぴどく叩きのめされた過去があるので共闘どころかフィーネ共々この場で倒そうとしているので

 

「ハァァァァァ‼‼」斬‼

 

「その程度、喰らうと思わぬことだ」ギィン!

「あっぶね⁉」バッ‼

 

「喰らえぇぇ‼」←ミサイル大量発射

 

「手緩い‼」←自分の分はきっちり撃墜

「だぁから俺も狙ってんじゃねぇよ⁉」←瓦礫を飛ばして迎撃

 

このように逆月は中々攻撃に移れず、時折立花響が動くタイミングに合わせてフィーネに一撃浴びせようと奮闘していた

え?ソレ以外のフィーネを狙ってすらいないときはどうしてるのかって?普通に二人に狙われてますが?

 

最早この戦場での勢力図が翼&クリス&響VSフィーネVS逆月彰(3:1:1)となっていた、最初はまだ連携していたが目の前で動かれて我慢ができなくなったのだろう、あの二人の目には逆月も敵としか映っていないらしい

 

お陰さまで逆月の消耗度合いはこの中でトップに立てる程だろう、そんな状態であっても逆月の狙いは最初から変わらず

 

(クソがッ‼あの小娘共マトモにフィーネを狙いすらしやがらねぇ、こうなったら予定変更だ………直接あの塔をへし折る (・・・・・・・・・・)‼)

 

『カ=ディンギル』一点狙い、ソレこそが逆月がわざわざこの戦いに乗り込んだ理由、元々サンジェルマンからも『カ=ディンギル』を破壊するように頼まれていた事もあり、それだけ済ませたら後はさっさと退散するつもりでいたにも関わらずフィーネを狙って意識をフィーネのみに向けようとしても必ず自分も狙ってくるあの二人に此方も堪忍袋が破れたのだろう、普段ならあまりやらない強行策に出ることにしたのだ

 

そうは言ってもそれをするには前門のフィーネと後門の風鳴&雪音を突破する必要があるので容易いことでは無い、寧ろどうやっても追撃が来る想像しか出来ず身動き出来ないのが実状だ

 

(そもそも誰かと共闘なんざ俺のキャラじゃねぇ‼計略策略謀略で絡め取って捩じ伏せる、それが俺のスタンスだろうが……本当ならフィーネのついでに塔を狙うように誘導するつもりだったが、計画変更だ)「あの小娘二人を交わしフィーネも回避しながら『カ=ディンギル』へし折ってやる‼」バガン‼

 

あの三人――というより風鳴と雪音――が矢避けにすら使えないと判断し、仕方無く独断での強行突破に移行すると直ぐ様加速、一目散に『カ=ディンギル』の根元を目指し走り出した

 

「狙いはカ=ディンギルか……だが無駄だ‼貴様の【射殺す百頭(ナインライブス)】では傷一つつけられんぞ‼」

 

フィーネが他の三人を相手取りながらそう叫ぶが逆月は全く聞こうともせず

 

「ハナから一回で壊れるとは思ってないさ、俺の狙いは………ッ‼」メキメキベキベキ‼‼

 

右腕の骨が砕けそうなほど力を込め斧剣を振りかざすと、ニヤリと何時もの真っ黒い笑みを浮かべ

 

「最初からコイツを倒壊させる事なんだってぇの‼‼」ブォォン‼‼

 

斧剣を塔の根元地面スレスレの位置のある側面に叩き付けた、だがやはり相当頑丈なのか一撃では傷はつかなかったが僅かに凹みが出来ていた、つまり

 

「凹むってことは当然壊せるってことにもなる、だったら続行あるのみだ‼」

 

逆月のやろうとしていることは実に単純な作戦で、ジェンガの要領で『カ=ディンギル』の下部を破壊し脆くする、その後は重量を抑えきれなくなった塔その物が勝手に倒壊していくだけ、それだけで逆月の目的は達成されるという訳だ、当然その結果周囲への被害は想像を絶するものだろうがこの男ならこう言うだろう

 

――だから?と

 

元よりこの男はサンジェルマンから頼まれたからこの事件に首を突っ込んだだけで、本当なら関わる理由など何一つ無いのだから周りに被害が出ようが一切お構い無し、それがこの男のクズ野郎な所です

 

まぁ事はそう単純に済む筈もなく

 

「フン‼」ビシュッ‼

 

「がッ⁉」

 

フィーネが僅かな隙を見つけ放った鎖は見事に逆月の心臓を捉え

 

「他愛ない…………死ぬが良い‼」斬‼

 

「―――――ッ‼」ブシュァァァァァ‼‼

 

そのまま逆袈裟に引き裂かれ、右肩と首が別たれる状態にさせられてしまった

 

(まっず……ッ⁉…………そうか、あの鎧俺の右腕と同じ聖遺物………だから俺の体にダメージが……‼……ダメだ、油断してたから出力を攻撃よりにし過ぎて………再生が………意識が、薄れ……………)

 

さしもの逆月彰と言えど攻撃を警戒していなければ所詮若造、されるがままにフィーネにやられ倒れ行こうとするが、薄れ行く意識の中でまだ成すべき事があるのか『右腕の鎖に手をかけ』

 

(せめて…………この鎖を…………解かないと…………再生が………遅く……………あ、もう無理耐えられん)バタン

 

鎖を緩めようと力を込めた瞬間ブツンと電源が切れる音が聞こえそのまま前のめりに倒れる逆月、その様を半ば呆然と見詰めていた三人

 

「そんな…………ッ⁉」

「あれほどの手練れでもこうも容易く討たれるとは……」

「……………ッ‼」ギリィ‼

 

あまりにも無惨な死に様見せられ顔を青くさせる立花、自らが苦戦した男があっさり討ち取られた事実が信じられず、それでも尚それが出来たフィーネの実力を改めて実感した風鳴、そしてそんな逆月の最後を見て何かの決意を固めたのか真っ直ぐにフィーネと『カ=ディンギル』を睨み付ける雪音、そんな三人を余裕そうな表情で見つめるフィーネ

 

「案ずるな………直ぐにお前達もあぁなる、だがその前に月が穿たれる様を拝ませてやろう……もう間もなくカ=ディンギルの主砲は放たれる、我が悲願成就の時は近い‼」

 

高らかにそう宣言し忌々しそうに月を睨み付けるフィーネ、そんなフィーネの言葉に今一度気持ちを切り替えて

 

「そんな事、絶対させない‼」

「先程まではあの男に気をとられ太刀筋が鈍っていたが、此よりは真なる風鳴の剣………受けてもらおう‼」

「これ以上犠牲は出させねぇ………勝負だフィーネ‼」

 

「……………来い‼小娘共‼‼」

 

――――三人の装者とフィーネの戦いは第二ラウンドへと移行し、次第に戦いは激化の一途を辿っていく

そしてその中で雪音は『カ=ディンギル』第一射を絶唱による決死の迎撃で月への直撃をどうにか防ぐが、バックファイアと主砲の直撃を受けたことにより甚大なるダメージを負い森の中へと墜落していった

 

 

 

 

 

そして風鳴も又、暴走を始めた立花を抑えた後単騎でフィーネと戦うが真の狙いである『カ=ディンギル』をフィーネからの妨害で一時仕損じたかに思われたが、相討ちでどうにか破壊に成功、二人の犠牲をもってフィーネの宿願は此処に潰えた事となった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――だがフィーネはまだ諦めないだろう、この場でフィーネと最後まで決着をつけなければ必ず何処かで同じ事をする筈、だが唯一無事な立花は茫然自失森に落ちた雪音と塔の頂上付近に倒れているであろう風鳴の安否は不明、恐らく無事ではないだろう

そして心臓を貫かれ体を引き裂かれた逆月彰は

 

 

「……………………………」

 

未だ傷が癒えず意識も飛んだままとなっていた、最早絶望的なこの状況、しかし落胆することなかれ

 

 

 

――――古来より正義の味方という者達は危機に瀕したその瞬間にこそ真の力を発揮し覚醒するものなのだ、それはこの場に(腹黒い目的があるけどとりあえず)居た逆月彰も例外ではなく

 

「………………………」チャラ

 

――――右腕の鎖がほんの少しだけ解けていた、それこそ全部巻かれていた時から『四分の一』程の長さが自由となっていたのだ

 

「…………………………」ドクン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――少女の歌には血が流れている、そして男の咆哮には魂が宿っている

例え歌を紡げなくとも、戦場に立つ正当なる大義が無くとも男が戦う理由なぞ女が戦う理由と同じく綺麗な物ではない、結局のところ男が戦う理由なんてものは何時の時代でも―――

 

 

 

 

『何かを求める欲求』でしかないのだから―――――




え~前書きでも書いた通り実はこの作品でアンケートを取っています、アンケート内容は活動報告に書いてありますがこちらでも一応書いておきます

Q:逆月彰にヒロインをつけるべきか否か(現状ヒロインをつける予定はありません)

1:このままヒロイン無しで
2:ヒロイン有りで
3:寧ろコイツ殺せるキャラ出して(殆ど構成終わってます)

現在それぞれ1票入ってる同票の状態となっています、是非アンケートの参加お待ちしています、投票は活動報告の『英雄絶唱シンフォギアのヒロインについて』迄お願いします(もし感想の方に書いてもカウントはします)


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瀕死からの復活は勝利フラグ(ヒーローに限る)

作「チーン」

彰「あ~…………予想通りこうなったな……」

アンケート現在の途中経過

1:1
2:5
3:2

作「マジか~…………このままだと3の逆月殺しのキャラ出せないな~…………お蔵入りするかな~?」

彰「1の場合は捩じ込む予定だったもんなお前」

作「だってまだ公表してない設定を加味してもこのキャラなら確実に十一回お前殺せるの確定してるからさ、是非出したかった、んだけど………」

彰「ヒロインありきだとそれも出来ないって訳か」

作「とりあえずヒロイン有りの構成でストーリー作り直してます、それと平行して今続き書いてるんで多分後々違和感でそうですけど、その時は一度修正いれるんで気長に待ってて下さい」

彰「で?ヒロイン決まったのか?」
作「想定してなかったから全然決まらん(汗)」


――――――シンフォギヴァァァァァァァァア‼‼‼‼

 

大空から聞こえる誰かの叫び声、朦朧とする意識の中でそれを聞きながらうっすらと目を開ける逆月、そしてチラリと右腕を確認し

 

(……………どうやら、ギリギリ鎖を外すのが間に合ったらしいな………傷口も塞がったみたいだし、漸く動けるようになったぜ、さぁて後はこの騒ぎが収まるまで死んだフリしてりゃ巻き込まれる心配は………余波でどっか飛ぶかなこれ?あり得る……しゃあない、フィーネに仕返しするついでに代わりに『カ=ディンギル』潰してもらったみたいだからその借りでも返してとっとと逃げるか)←思考時間僅か3秒

 

現状の把握と視界の隅に映った崩壊した『カ=ディンギル』の姿、そして狸寝入りをした場合の自分の顛末を考えた結果このままお礼参りを済ませた方が懸命だと判断し、頭上で何故か無言のままフィーネに睨みを聞かせている三人とこれまた無言で三人を睨み付けるフィーネ、そのやり取りの最中で

 

「あぁぁぁ良く寝たなぁオイ、何か体滅茶苦茶痛いんだけど寝てる間に何か当たったか?主に岩石的なヤツ」

 

平然と起き上がってみせた

 

まぁ流石にもう死んだと思っていた人間がゾンビのように急に起き上がり更に流暢に話すものだから全員(描写してないけど映像で見てる二課の皆さんも一緒で)目が点になり

 

――――何で生きてんのお前⁉

 

と考えていた

 

「アッハッハッハァ……うんその反応見れたから多少は胸がすくってもんだぜ、だけどなフィーネ?学者気質のお宅は多分説明を聞かないと納得出来ないだろ?どうせ全部パーになったんだ、俺の生存理由でも話してやろうか?」

 

「…………そうだな、是非とも聞かせてもらおう……貴様の生きている理由についてな」

 

フィーネがそう言うと機嫌が良くなったのかまるで舞台に上がった役者のような動きを始め

 

「それではご説明しよう‼何故私逆月彰が心臓を一突きされた後引き裂かれて尚このように五体満足平然としているのか………答えは実に単純明快、この『鎖』で御座います」

 

そう言うと右腕に巻き付いている鎖を全員に見えるように頭上に突き出しその全体図を露にした、そう――

 

 

――――『四分の一に該当する長さだけが右腕からほどかれている鎖をである』

 

「アレ?翼さん、確かあの鎖って全部右腕に巻き付いてませんでした?」

 

「あぁ、私もその様に記憶している……あの戦闘で緩まって外れたのか?」

 

「だったら全部取れてる方が自然だろ?綺麗にあの分だけ外れる方が可笑しいだろうが……一体どうなってやがる」

 

三人の装者達は逆月の鎖が何故外れているのかが気になっているようだが、間近で見ているフィーネはと言うと

 

「貴様………まさか………ッ⁉」

 

鎖が外れているという意味と、何故か消えている傷口の真相に気付き、余裕そうな表情から徐々に怒りに満ちた表情に変わっていった、それを見れて満足したのか

 

「どうやらフィーネは気付いたらしい……では答え合わせと行こう‼ところで話は代わるが日本語というのは実に難しい言語と言えるだろう、何故なら『言い方一つで意味合いが大きく変わることがあるからだ』」

 

そう言い放つと何時もの斧剣を取り出し、地面に一度突き刺すと右手で三を、そして左手で今度は四をそれぞれ指で表し

 

「片手づつだと七は表現出来ないのでな、今回は四で代替えさせてもらうが、最初俺は攻撃を三と言いそしてそして再生が七だと言った………だが可笑しくはないか?この右腕がギリシャ神話の大英雄の物と同じだとすれば、その程度のスペックで済むのはあり得ない、だからフィーネはこの腕を贋作だと……紛い物だと言った」

 

そこまで逆月が言うと装者三人も薄々何を言いたいのか分かってきたのか、だんだんと表情が変わっていきその胸中はあり得ない、と言う言葉で埋め尽くされていた

 

だがしかし、この男はそのあり得ないという感想を真っ向から否定し

 

「実際のところは全く違うんだよ………今俺が制御出来ている出力はきっかり『10%』だけ……つまりあの三と七はそのままの意味で『3%』と『7%』だったって訳だ、いやぁすまなかった‼まさか『三割』と『七割』だと勘違いしているとは思わなかったよ‼もう少し気を使って言えばよかったかな?」

 

これまで以上に糞ムカつく表情を浮かべながらフィーネを挑発するが、当の本人はそれ所では無いのか

 

「つまり貴様の右腕の鎖の真の役割は……」

 

「…………お前の考えの通り『只のリミッター』だ、でもそれだと味気ないからとりあえず【射殺す百頭(ナインライブス)】と呼んでただけだよ、要は気分の問題さ…名前がある技と無い技じゃ気合いの乗り方が段違いだから敢えてそう呼んでたのさ…………この事実を知ったのはお前らだけだ、感謝しとけよ?この俺様のサービス精神によ?」(まぁサンジェルマンもこの事実を薄々勘づいてはいたみたいだが………何も言ってこないし一先ずスルーしとくか)

 

これが逆月彰の戦い方である、虚実を織り混ぜたあべこべな情報で他者を惑わし、真実から目を逸らさせ自分に優位に事が運べるように幾つもの策を用意し時に自らも捨て駒とする、どんなに汚い手でもどれ程卑劣な手段だとしても何処までも外道で冷酷であろうとも、最終的な結果が勝利であるならばそれで良し、要は勝てれば良いのだ………その為の必要経費ならば逆月は幾らでも命を支払うだろう、その『決してマトモには死ねない呪われた命』を―――

 

「さぁて、んじゃそろそろ最後の片付けと洒落混むとしますかねぇ………お前を消せば文字通り解決だしさ、大人しくミンチになってもらおうか……ねぇ‼」バッ‼

 

右腕に握られた見慣れた斧剣を頭上に掲げフィーネを睨み付ける逆月、その姿を見ながらも漸く思考が追い付いてきたのか余裕が出てきたフィーネもその手に握られた『ソロモンの杖』を掲げ

 

「ならばその前にこいつらの相手でもしているが良い‼」

 

そこより放たれる無数のノイズの閃光、忽ち町中がノイズ一色となってしまい、装者達の目線はそちらに向いていた

 

「くっそ‼どうする⁉」

 

「やむを得ん、フィーネと逆月は今は後回しだけど先にノイズを討つ‼」

 

「ハイッ‼」

 

上空では完全に和解が済んだのか非常に仲が良さそうにノイズに向かっていく三人、口ずさむ歌声も見事にマッチしていて聞いていると気分が良い、それはそれとして結局この場に残ったのは元々居たフィーネと

 

「まぁノイズがいても俺関係ないしな」

 

ノイズその物が眼中にない逆月の二人となっていた

 

「致し方あるまい、奴等が戻ってくる前に決着をつけてくれる‼」

 

「やってみろや糞ババァ‼今の俺は心臓貫かれた時とは違うってことを見せてやるよ‼」

 

互いに息を合わせたかのように飛び出し相手に向かっていく二人、方や己が宿願を果たせずとも次の機会のために障害を排除せんとする女、方や自らが殺られた異種返しと支援組織との約束のためだけで他人を蹴落とそうとする男

 

私欲に満ち溢れた戦いは遂に決着の時を迎えようとしていた




逆月彰現在の右腕の出力

10%~25%迄上昇

殲滅機構【暴走巨英雄】発動条件成立


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巨獣殺しは英雄の必須科目(やるとは言っていない)

作「あぁ~今回の話は難産だったな~」

彰「お陰で他の話の5倍近く駄文だよなコレ?」

作「自覚はあります、そして漸くアンケートの締切日決めました」

彰「その日は?」

作「8/6の昼12時、この時間迄アンケートを募集するので皆さんご協力よろしくお願いします!」

彰「因みにこのバカ作者我慢できなくなったから三番の俺特効のキャラは出すの決定したので、1番と2番だけ気にしておけばOKです」

作「それでは第一期最終局面、どうぞ!」


町の上空で無数のノイズと戦いを繰り広げている装者達と同じ様に、カ=ディンギル跡地でもフィーネと逆月の激闘が繰り広げられていた、だがこの戦闘は一度目とは展開が異なり

 

「ずぇりゃぁぁぁぁぁあ‼‼」轟‼

 

「チィィッ‼」ギィィン‼

 

逆月が猛攻を続けフィーネがそれを捌く、そこまでは同じなのだがそのフィーネが返す刃で放った鞭が逆月の体に傷をつけられなくなっているのだ

 

「貴様、さては右腕に耐性を付加させたか⁉」

 

「ご名答‼殺される度にその死因に由来するあらゆる物からのダメージを無効化する、それが【十二の試練(ゴッドハンド)】……否【神性大英雄(ヘラクレス)】の能力なんでな、お陰さまでストック一つ消費したが見返りにその鎧の攻撃はもう通じない……だから諦めてミンチになりやがれ‼」ブォォン‼‼

 

「まだだ、まだ終わってはいない‼‼」ギィィン‼

 

横凪ぎに放った斧剣を頭上に反らすと一旦距離を取り、ソロモンの杖を握り締め

 

「まだ私にはこのソロモンがある‼そして貴様の知らない最後の」「『デュランダルがこの地下で眠ってる』………とでも言うつもりか?」「何ッ⁉」

 

まさかその名を言うと思っていなかったのだろう、あまりに想定外だったのか動きを止めてしまい

 

「隙有りィィィ‼」ブォォン‼‼

 

「グッ‼」ガキィン‼

 

再び距離を詰められ鍔競り合いになってしまった

 

「何故貴様がデュランダルを知っている‼」

 

「さぁてな‼生憎冥土の土産に教える、な~んて良くある三流悪役キャラみたいな事はしない主義なもんでよ、知りたきゃテメェで考えろババァ‼」

 

鍔競り合いになりながらも互いに罵り合い、更に己の信念もぶつけ合う二人、だがそのやり取りも遂に終わりを告げる

 

「フン‼」

 

「うぉっと⁉」

 

フィーネが突如繰り出した蹴りによって吹き飛ばされ、無理矢理に引き離された逆月だったが大したダメージではないらしく、直ぐ様距離を詰めようと駆け出そうとしたのだが

 

「小娘共ももうすぐ戻ってくるだろう………貴様のせいで余計な手間が増えたが、最早やむを得ん……こうする以外方法も、ないのでな‼」ドスッ‼

 

「なぬ⁉」

 

あろうことかフィーネが自らの腹に杖を突き立てたのだ、これには流石の逆月も驚き硬直してしまったがこの時硬直せずにそのままフィーネに斬りかかればもしかしたら結末が変わったかも知れないが、今更その様な問答は不要である、何故ならば

 

「来たれ『デュランダル』‼‼」

 

ノイズと一体化したフィーネの意思により下層部に封じられていたデュランダルが奪われ、遂にフィーネの最後の切り札が目覚めたのだ

 

「ちょいちょいちょい⁉待て待て待てェェェェェ‼‼至近距離でこのデカさはヤバいヤバい‼ぶっ飛ぶってェェェェェ‼‼」

 

ソレにより地上にいた逆月はその被害をもろに受ける事になり、地割れから逃れるために不様に駆け出していた

 

「何だッ⁉」

「了子さんをノイズが取り込んでる⁉」

「逆だ立花、櫻井女史がノイズを取り込んでいるようだ……何か這い出てくるぞ‼」

 

町のノイズを片付け終わった三人も漸く戻ってきたが、時既に遅く

 

「■■■■■■■■■■■■■‼」

 

地中より這い出てきた赤い龍のような怪物が雑音混じりに吠えると、即座に光線を一発だけ放ちその一撃が町の大部分を吹き飛ばしてしまった

 

「逆さ鱗に触れたのだ……相応の覚悟は出来ていようなぁ‼‼」

 

「まじかよ…………」

 

あまりにも巨大すぎて呆然としてしまったが、これは逆にチャンスだと考え始めていた

 

(よくよく考えたらこれ以上俺戦う理由も無いしここは撤退の一手だな、さてそうなるとあのデカ物を利用すればわりと簡単に行けそうだが…………どうしたものか)

 

元よりフィーネに仕返しをするつもりであの三人の手伝いをしていただけなので、満足した今これ以上続ける理由も無ければわざわざ自分にメリットの無いことをする理由も無い訳で、そもそもが町に被害が出ようが『身内すらも切り捨てた』男がその様な些事を気にかける筈もなく、答えは最初から決まっていた

 

(良し‼適当に殺られたフリして逃げよう‼)

 

メタい話だけどこういう時って主人公なら真っ先に立ち向かう筈なのに戦うどころか逃走しか考えてないとか、どうなってんのコイツ

 

「さてそうと決まればどうやって負かされるかな…………アレ?」

 

そういうクソな事を考えていると何故か頭上が暗くなったのでふと上を見上げると

 

「【神性大英雄】ゥゥゥゥゥゥゥ‼‼」グァァァ‼‼

 

「は?」

 

巨大な触手が逆月目掛けて振り下ろされており、幾らなんでもこれはマズイと考えたのか

 

「それはマジ勘弁⁉」バッ‼

 

咄嗟に回避したが今回はフィーネが一枚上手だったらしい

 

「まだだぁぁぁ‼」

 

「ちょおま⁉ヘブッ‼」

 

振り下ろされた触手がそのまま逆月目掛けて突進してきて、こればかりは回避も防御も間に合わずそのまま吹き飛ばされてしまった

 

「逆月君⁉」

 

「構うな立花‼往くぞ雪音ッ‼」

 

「指図してんじゃねぇ‼」

 

立花は吹き飛ばされた逆月の身を案じていたが他の二人は最早逆月に興味を示していないのかフィーネに向かって飛んでいき、それを見た立花も何度か飛んでいった方角とフィーネを見た後小さく一言「ごめん」と呟くとフィーネに向かっていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして町の海岸の辺り

 

「――――――――――――」チーン

 

あの後思いっきり吹き飛ばされた結果、逆月は砂浜に犬神家よろしく頭から突き刺さっていた

 

(…………いやはや、確かに死んだフリ擬きであの場を離脱するつもりだったけどさ、まさかフィーネにホームランされるとは思わなかったぜ………多分あの三人が勝つだろうし、俺はこのままバックレるとしますかねぇ)「フン‼」ズボッ‼

 

気合い一発、どうにか頭を引っこ抜いた逆月は一先ず面倒事になる前に一旦町を離れるか隠れ家に潜んで一度サンジェルマンと連絡を取り合うか考えていたが

 

<プルルルルプルルルルル

 

「あん?この音って確か…………驚いた、コレ壊れてなかったのか」

 

懐から聞こえてきた着信音を確認すると、そこには以前サンジェルマンから連絡を取り合えるようにと渡されていた端末が無傷で残されていた、壊れていないことに一瞬驚き半分呆れ半分な感想を抱いたがとりあえず着信に出ることにし

 

「もしもし?俺だ」

『私だ、そちらの様子は監視させてもらっていたがどうやら無事にフィーネの計画を阻止できたようだな、それと……どうやら装者達が上手くやったようだ』

 

「あん?そいつぁどういう」ズズゥゥゥン‼‼「…………OK把握、要するにフィーネの完全敗北って訳か」

 

電話中から聞こえてきた謎の爆発音、その方角から学校からの物だと判断し、フィーネの敗北を認識した逆月

 

「それで?ある意味俺は仕損じてる訳だが、どうする?俺を切るか?」

『その様な愚かな行為はしない、フィーネが討たれたならばお前には次の仕事をしてもらう予定だ』

 

「次の仕事?」

『詳細は後日連絡する、今暫くはあの隠れ家で待機しているように………では、また連絡する』ツーツーツー

 

「あの野郎、用件だけ伝えてとっとと切りやがった」

 

何度か今後の方針についてやり取りをした後、さっさと通話を切ったサンジェルマンに悪態をついた逆月ではあったが、一先ず役目を終えた自分に褒美でもと考えていると、一つの答えに行き着いた

 

「そう言えばアイツ、幾つか聖遺物を収集していると言っていたな、確か錬金術の材料に使えるとかで………もしかしたら『アレ』も持ってるかもしれんな、後で聞いてみるか」

 

今回の報酬で手に入れる物を決めた後、これ以上この場に留まる理由も無いのか、隠れ家に引き上げていった

 

――――歪に歪んだその顔を晒しながら

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――第一章はこれにて閉幕、しかしお忘れなきようにお願い致します。

世界とは残酷で、それでいて誠実に生きようと願うものほど不幸になる…………それが世の理なのだと言うことを…………

 

しかし、誠実な人間の対局とも言える残忍で狡猾な人間も又、自らの悪徳の報いを受けるのも世の理なのです

 

 

 

 

「……………………お兄ぃ、何処にいるの?」




彰「で?まだ報告することがあるらしいが、その内容は?」

作「まぁ元々はこの作品、Fateのヘラクレスで無双したいからって目的で始めたんですが、どうにもヘラクレスのみで無双するには私の想像力だと限界があったんですよ」

彰「それで?」

作「えぇ~ですのでこの場で宣言します!第二期、要するにシンフォギアGから逆月の装備一つ追加します‼それもFGOから!」

彰「また変なの輸入すんなよ~?」

作「大丈夫、ちゃんと考えたから」

彰「で?その装備ってのは何なんだ?」

作「まだ秘密デース」

彰「切歌のマネやめい」
作「アッハイ」


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暗躍する破壊神、動き出す毒蛇

彰「前話難産だったのに何でコレこんなに早く書けたんだよ」

作「寧ろ俺が聞きたいわ、何でコレこんな早く書けたん?」

彰「知らねぇよバカ、で?コレとその次で二期への導入部が終わって二期編に突入するって訳か」

作「その通り、いやはや四期はもう五話行っちゃってるし、この作品四期終わるまでに追い付くのやっぱ無理だな‼」

彰「寧ろ行けると思ったお前に俺がビックリだわ」


――――世間から『ルナアタック』と呼ばれるフィーネによる月破壊事件、結末を間近で見ていなかった為詳細は分からないがどうやらあの後フィーネは別たれた欠片を背負い投げして地球に落とそうとしたらしく、それを三人の装者達が迎撃したがその代償として現在もまだ行方不明となっているらしい

 

そんな事になっていても、この男は我関せずといった具合に

 

「ふぅ~………ここのコーヒーは何時来ても旨いな~………」カチャン

 

カフェで優雅にコーヒーを飲んでいた

 

「呑気に飲んでいるところ申し訳ないが、そろそろ本題に入りたいのだが?」

 

サンジェルマンと二人で

 

「おぉっとそうだった、悪りぃサンジェルマン何しろ久方ぶりのコーヒーだったんでな………で?次は何をすれば良いんだ?」

 

飲んでいたコーヒーを一度置き話を切り出すと、サンジェルマンは懐から書類を取り出し

 

「先ずはコレを見てみろ、詳しい話はその後だ」

 

「ふ~ん今回はマトモな書類があるんだな………どれどれ……………オイサンジェルマン、この中身ギャグだとしたら笑えんぞ」

 

差し出された書類を受け取り一枚づつ目を通していくにつれ、柄にもなく真剣な面持ちになっていく逆月、そして全て読み終わると睨み付けながら問いただすが、サンジェルマンもそれを正面から受け止め

 

「事実だ……NASAはコレを隠蔽しているが、間違いなく月はあの一件で軌道を外れた、将来的に地球に衝突するだろう」

 

「……………これは流石に俺もマジになっちまう案件だな………で?コレと俺の仕事の関係は何だ?」

 

「最終目標は米国政府の権威失墜、同時に月の落下の阻止……既に全て必要な情報は揃っている、後は貴様がこの情報を持って米国に渡りある組織と連携をすればそれで良い」

 

続けて封筒とスーツケースを取り出しテーブルの上に乗せそれを取れと促すサンジェルマン、逆月も仕方なくそれを受け取ると

 

「とりあえず仕事の内容は理解した、だが心配事は二つ

一つは俺の渡米の手段、今俺は行方不明扱いだから下手にパスポートの申請が出来ん、その対処法を確認したい

二つ目はその組織との接触の仕方、そしてその組織の名前………この辺りが一番の課題だが、どうする?」

 

「安心しろ、既にパスポートは偽装して作成してある……米国では偽名の『オルガ・トルネーリ』と名乗れ、日系アメリカ人として日本国籍のパスポートを手配した、後程錬金術で変装させてやる、後は米国組織の名前と接触法だがそれも問題ない、既に此方からコンタクトを取っているから後はお前が所定の場所に向かえばそれで済む、そこからはお前に任せる………後は組織の名前だがその中は―――」

 

「名前は…………?」

 

一度間を置き静かにその名を口にした、その名は―――

 

 

 

 

 

 

 

 

「F.I.Sだ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方此方、ルナアタックにより崩壊し現在復興中の町の郊外、その一角にある小さな一軒家そこに何故か二課の所長である風鳴弦十郎が居た

 

「申し訳ありません奥さん、あの事件で色々お疲れでしょうに御時間を取らせてしまって……」

 

「いえ大丈夫です、幸いにも我が家は郊外でしたから被害は微々たるものですので……まぁ仕事先が直接被害にあったのでそこだけが心配ですかね」

 

弦十郎が会っているのは一人の女性、その方顔は何故か分からないがあの逆月彰と何処と無く似通った部分が見受けられていた

 

「ではお聞かせ願えますか『逆月』さん、貴女と息子である逆月彰君が何時からあぁした行動を取るようになったのか、そして彼の右腕の事についても……」

 

「…………ハイ、私にお答えできる範囲で宜しければ全てお話しします、あの子が変わってしまった……あの日の事も含め、その全てを」

 

彼女の名は【逆月玲(さかづきれい)】二課と因縁があり、そしてあのルナアタックを最後に消息を絶った悪童『逆月彰』の実の母親である

 

その彼女から語られるのはある家族の物語、円満な家庭を築いていた一家に起こったある悲劇、そこから始まる悲しきお話、それこそが【暴走破壊神】逆月彰の始まりの物語なのであった




ちょっとしたお知らせです、二期編では一度主人公を変更して新しいオリキャラを追加するのでその子の目線で物語を進めていく予定です、因みに原作に沿った展開にしていくのでちょいちょい飛ばしたりもしますがご了承願います


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始まりの物語、胎動の破壊神

作「やっと第一期終わりだヤッター」

彰「結局あれから票動かずだな」

作「結局二番の圧勝じゃないですかヤダー」

彰「でももうそれで構成出来たんだろ?」

作「めちゃくちゃ頑張って漸くだがな‼」

彰「この話の後新キャラの二人の紹介出してそれから第二期突入するんで、F.I.S組の登場はもう少し待っててくれな」

作「では、第一期最終回どうぞ‼」


「あの子があぁなったのは今から10年前、あの人が亡くなってからの事です」

 

「あの人というのは【逆月武(さかづきたける)】の事ですね?貴女の夫でもあり考古学者でもあった……」

 

「ハイ、夫は亡くなる五年前に以前まで働いていた所を辞めて今迄貯めていた貯金の一部を切り崩しながら全国の遺跡を回っていました、その過程で論文を書いて学会で発表するなどして家計を助けてくれていたんです、当時は私も育児に忙しくて私の母やあの人の義母さんにも手伝ってもらいながらどうにか二人を育ててこれたんです…………あの日までは」

 

辛い過去を思い出しているからか、表情も暗くなりとても苦しそうな雰囲気を出し始め

 

「…………切り出したのは此方ですが、お辛いようでしたら後日改めてお聞きしに来ることも出来ますが……?」

 

「いえ……申し訳ありません、最近どうにも明るく振る舞えなくて…………ご心配なく、私は大丈夫ですので」

 

出来ることなら思い出したくはないのだろうが、コレが今後の為になるらばと気を持ち直し

 

「あの日……あの人は知り合いの学者チームに誘われて嘗ての旧本能寺跡で調査を行っていたんです、あの戦国大名【織田信長】の遺体の捜索と信長に繋がる可能性のある遺物の調査、それがその時の目的だったそうです………ですが………」

 

「そこにノイズが現れた………結果調査団はその時本能寺から離れた場所でデータの取り纏めを行っていた男性一名を除き全滅………という事で間違いは……?」

 

弦十郎の補足を小さく頷く事で肯定し、両手を握り締めながらポツリポツリと

 

「葬式直後はまだ普通だったんです………あの人の死を哀しんで、それでも明るく努めようと必死な子供で………でも、ある日同級生の子とケンカになったときに頭を殴られたらしいんです………所詮は子供のケンカです、誰もそこまで酷くはならないと思ってたんですが………」

 

「ケンカの場所が悪く、偶々そこにあったベンチの角に後頭部を強打………でしたか、当時の通院記録を不躾ながら拝見してきました、五針縫う程のケガだったそうですね?」

 

「ハイ、私も電話があってパート先から急いで学校に向かったんです………それで学校に着いて現場迄行ってみれば………」

 

「逆月君がその同級生を逆に叩き潰していた………」

 

チラリと弦十郎は自身が持ってきた逆月彰の調査報告書を眺め、彼の凄惨な過去を想像していた

 

(後頭部を強打し出血しているにも関わらず同級生を殴り倒せるほどの頑丈ぶり………恐らく、この時に【神性大英雄】が稼働したと見て間違いないだろう……だが、それが彼の変貌とどう関係がある?)

 

後に弦十郎は知ることになるのだが、この頭部強打が彼の前世の記憶の蓋が外れる原因だったのだ、だがこの時は彼が前世持ちだとは知らないので経験からの推測でしか情報を精査出来なかった

 

「その日は一先ず各々ケンカ両成敗で話は纏まって直ぐに彰を病院に連れていったんです………幸いなことになってすぐの事だったので大事には至らなかったんです………問題が起こったのはその一週間後、彰が学校に行ったその日に起こりました」

 

「その日直ぐに彼を殴った少年をトイレに呼び出し、腹を数発殴打した……それで間違いは?」

 

「ありません……それ以降も相手方の親にバレないレベルで何度も繰り返していたそうです……親や教師に話そうとすると『頭の件まだ許してないからな?誰かに話したらこの頭と同じ事をしてやるぞ?』と脅していたそうです………それが卒業迄続いていたそうで………」

 

「所詮は子供のケンカ……マトモな目撃者がゼロで尚且つ暴行されていた少年は先に彰君に重症を負わせている、となると取り合ってくれる可能性もかなり低くなる、彼はそれが分かっていたのかも知れませんな……」

 

「元々成績優秀・運動神経抜群、何でも出来る子でしたから………性格もちゃんとしっかりした良い子だったんです………でも、小学校での一件があってからどんどん歪んでいって………」

 

「中学では学校の表と裏、教師の隠したいプライベートの失態すら利用して学校の運営すら自在に操る程の悪意を見せ始めた………」

 

非常に辛い過去でもあるので、これ以上話させるのも酷と判断し話を切り上げようとしたが、玲はそれを拒否し

 

「その頃から私達と口を聞かなくなっていたんです………以前は兄にベッタリで非常に仲のよかった妹の

〈ガチャ

「ママただいま~‼ゴメンねママ、今日部活の日なの忘れててちょっと遅くなっちゃった‼」バタバタ

 

「………今の声が妹さんの……?」

 

「ハイ、妹の【飛鳥】です………飛鳥~?ちょっと居間まで来てくれる~?お客さんが来てるの」

 

〈ハーイ、チョットマッテテ~‼キガエテスグイクカラ‼

 

急いで二階に行ったのだろう、図示からドタバタと慌ただしい音が鳴り響き、彼女が相当急いでいることが伺い知れた

 

「妹さんは今何歳で?」

 

「今年で16になりました、受験に忙しいのですがまだ部活で後輩の指導をしていて………吹奏楽部なんですあの子、バイオリンが凄く上手で」バンッ‼

「OKママそこまでよ‼あまり褒めないで恥ずかしいから‼」

 

大急ぎで着替えてきたのだろう、肩で息をしながらそう叫ぶと玲の隣に座り

 

「ゴメンね飛鳥?本当に上手だから自慢したかったの………紹介します、娘の飛鳥です…飛鳥?この方は風鳴弦十郎さん、お兄ちゃんの捜査をしているんだって」

 

「…………初めまして【逆月飛鳥】と申します、愚兄が何やらご迷惑をお掛けしたようで同じ血の流れている物としてお恥ずかしい限りです」

 

「お気になさらないでください、此方も仕事ですから……それで、最後に確認をしたいのですが?彼の通っていた高校が無期限休校になって以降、彼はこの家には帰ってきていない、という事で間違いありませんか?」

 

弦十郎の質問に対して二人とも首を縦に頷きそれを肯定、直後に飛鳥は体半分ほど前に出ると

 

「風鳴さん、一つだけお願いがあります」

 

「お願い……ですか?」

 

「もし愚兄を見付けたら連絡をくれませんか?一発思いっきり殴らないと気がすまないので」フンス

 

鼻を鳴らし兄の今までの所業にご立腹だと表現し、握り拳を作ってそれをアピールしていた

 

「分かりました発見し確保した後、必ずご連絡いたします」

 

「ありがとうございます」

 

弦十郎の言葉を信じ深くお辞儀をし感謝の意を示す飛鳥、その行動を見ながら

 

(とても出来た子だ、恐らくは両親の教育が良く行き届いているのだろう……それと、嘗ての兄の姿を真似ているのかも知れないな)

 

以前は非常に出来た少年だったからこそ、そんな兄の背中を何時までも追いかけ続ける飛鳥、何時か追い越し兄を見返す日が来ることを夢に見ているのだろう、後思いっきり殴ってやるのも忘れずに

 

その後は軽く一言二言交わし、夕食時も近いので帰っていった弦十郎、とりあえずは彰の過去を知れたのが収穫だったのか右腕の事や夫の武の事、そして『彼の残した遺品』については深く追求もせずにその日はお開きとなった

 

 

 

 

 

 

―――だが、この時の判断を後に彼は後悔することとなるだろう、この邂逅が一人の少女の運命を歪ませることとなるのを知るのは、Queen of music当日となる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

~一方その頃、米国シカゴ某所~

 

「……………………」

 

とあるカフェで一人の男性がコーヒーを飲みながら英語で書かれた新聞を眺めていた、色々と書かれているが彼が注目しているのは

 

『月の軌道は正常なまま、NASAが発表』

 

「フン、あのファッキンアメリカン共が………よほど自分達の身が大事と見える」

 

『彼女』から既に真実を知らされている身としてはこの報道が非常にバカらしいと思え、もう見る価値も無いと判断し、新聞を畳むと腕時計を確認し

 

「そろそろ時間か」

 

〈カランカラン、コッコッコッコッ

 

「待たせたかしら?」

 

「い~や、時間通りだ………初めましてと言っておこうかな?世界の歌姫『マリア・カデンツァヴナ・イヴ』?」

 

「挨拶は無用よ『オルガ・トルネーリ』早速本題に入りましょう………何故私達F.I.Sに、マムに接触したいのか話してもらいましょうか?」

 

席に着きながらそう促すマリアをサングラス越しに見つめる男性――オルガ・トルネーリ――は、横に置いておいたスーツケースから一つのクリアファイルを取り出すと

 

「説明するより見ていただいた方が話が早いので、此方を見ていただけるかな?」

 

元々正体不明のこの男を調べるためにやって来たマリアとしては、その真実に近付くのならばとそれを受け取り一枚づつ中身に目を通していった

すると段々と表情が強張っていき、確認していく動作も徐々に早くなっていった

 

この調子だと20枚ほどあったこの資料も直ぐに読み終わるだろう、そう結論付けるとオルガはコーヒーを手に持ち

 

(一先ず第一段階終了………此処からが本番だが、まぁそこは上手くやればどうにかなる、後はどうやってコイツらを引き連れていくかだが………流れに任せていきますかね………)

 

内心そう結論を出すと、オルガはマリアにあることを切り出し、少しの間迷ったがマリアもそれを承諾二人ともカフェを後にした

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米国の裏に入り込んだオルガ・トルネーリ、彼が世界を引っ掻き回すのはもう少し先のお話である




彰「見てくれてる人はそんなにいないだろうが、第二期から前書き後書きでの作者との会話のキャラ変更になるんでよろしく」

作「そのキャラについてはその時発表しま~す」


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母親逆月玲と妹逆月飛鳥の人物紹介

名前:逆月飛鳥(さかづきあすか)

年齢:16歳(きりしらと同学年)

性別:女性

身長:152cm

容姿:閃◯カ◯ラの斑◯の髪をショートにしただけ

体重:真っ赤に塗り潰されてて不明

フリーサイz(ここから先は返り血で見えません、因みにナイスバディー)

シンフォギア:『■■・■■■■■■■』

備考:稚作の主人公逆月彰の実の妹で彼の唯一にして核爆弾クラスの天敵

幼い頃は兄にベッタリで典型的なお兄ちゃん子、つまりブラコンでお兄ちゃんloveな女の子だった

 

だが一家を襲ったあの事件以降、変わってしまった兄を徐々に軽蔑するようになっていき、とある一件から遂に決別を決心し今までの愛情が全て憎悪に変わり果て、完全に愛憎反転状態となり時折殺意を見せるほどにまで彼を毛嫌いしている

だが母親である玲が彰を心配しているので先ず玲の目の前で彼女に土下座による謝罪を行わせ、その後で思いっきり右ストレートを撃ち込んでやると息巻いている

考古学者だった父の形見として何時も彼が独自に造り出した紫色の細長いペンダントを持ち歩いている

彼女がそのペンダントを解き放ったその瞬間、物語が動き出す事となる

 

 

 

 

 

 

名前:逆月玲(さかづきれい)

年齢:37歳(彰出産時なんと20歳)

体重:教えられません

容姿:F◯teのライダー(メド◯ーサ)の髪を黒髪にしただけ

備考:彰と飛鳥という二児の母親でシングルマザー

夫を早く(当時28歳で彰8歳の飛鳥7歳)に亡くし女手一つで二人を育て上げてきた立派なHAHAOYAである

性格はとても温厚で先ず怒らない、悪いことをした時は優しくそれが間違いなのだということを一つ一つ教えていく教育方針で、子供を叩くときはつまみ食いをした時か何かを壊したりしたのを隠していたときだけ、それ以外では言葉でそれを正してきた

非常に若いときから二児の母として育てていた事もあり、御近所のママ友からとても支えてもらっており今でもその恩返しをし続けている生粋のお人好しである、でも無理なことは無理だとハッキリ年齢関係なく言う人なのでそういったハキハキした所も人気があるらしい

息子の彰が変わり果ててしまって以降は迷惑をかけた家庭に自ら赴き謝罪をしない息子に代わって常に謝り続けている、そのせいもあってか嘗てはにこやかに笑っていた彼女も暗い性格になってしまい、今では笑ったところを身内の飛鳥も見たことが無いほどになってしまっている

 

 

 

 

 

 

シンフォギア■■・■■■■■■■について

 

考古学者で亡くなった逆月武(さかづきたける)が生前発掘したとある化石を当時先輩だったある女学者に協力してもらい造り出したシンフォギア

その力は『不死の生き物が不死を投げ捨てたくなる程の苦しみ』を与えるという物で、あまりにも危険だった為、実用化をせずに今日まで眠りについていた

武がコレを個人所有していた理由はコレがまだ実用させる予定のなかったプロトタイプだったことと、離れる際に何か餞別を欲していたので先輩だったとある女性が何気なしに渡したのが原因である(この事を当時の上司は知らない)

結婚後は日本国内の遺跡や洞窟を探検する考古学者兼探検家として活動し、時折論文を書いては学会で良くも悪くも反響を呼んでいた

不幸な事件で死亡し、遺品の整理中に見つけた飛鳥がこっそり隠し持っていた事により物語は新たな展開を見せていく事になる




活動報告の方も更新したので良ければ見ていってください


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毒蛇舞台登壇

彰「…………で?」

作「今回投稿が遅くなって申し訳ありませんorz」←真っ黒焦げin土下座

彰「本来なら8話放送前後で二部の一話目を投稿する予定だったよな?」

作「盆の帰省で7話生で見れなかったのと盆帰省して色々忙しかったから書いてる暇が」
彰「己は実家でニコ◯見てただけやろが‼」スパーン‼

作「サーセンした‼」



ハイ、前置きの茶番は置いといて今後は頑張って週一の投稿続けていく所存ですので生暖かい目で見ていってくださいm(__)m


私こと逆月飛鳥(さかづきあすか)の人生はある意味狂っていると言えるだろう、父は幼い頃に他界し唯一頼れる存在でもあった男性の兄はある日突如変貌しおかしくなった、そして母はそんな現実に絶望し鬱になって外にも出ずに家に引きこもり中、頼りになる大人も友人もましてや親族の電話番号も知らない子供の私は鬱の母を守りながらもうすぐ中学を卒業する

 

「それじゃあママ、私もう行くけどもう一度確認するからね?一つ!むやみやたらと台所で作業はしない‼晩御飯は冷蔵庫に入れておいたからそれをチンして食べること‼二つ!湯船に浸かっても良いけど必ず半身浴程度に留めること‼三つ!」「大丈夫よ、今日は比較的調子が良いからそんなヘマはしないから、それより急がないとライブに間に合わないわよ?」

 

「もう、私の心配より自分の事心配してよねママ………それじゃあもう行くけど、何かあったらメールでも何でも良いから直ぐ連絡してね?」

 

「ハイハイ、分かってますよ~?」

 

そんな何処にでもいる家族の会話を済ませると、私は愛用の自転車を漕いで会場へと急いだ、生憎と我が家は郊外だから市内にあるイベント会場等を目指す場合最短で1時間は覚悟しておかなくてはならない、過去に余裕ぶっていたら物販を買いそびれた経験もあるのでそこら辺はしっかりとしなくてはならない

 

そして、今日私が見に行くライブとはQueen of musicと呼ばれる一大イベントで、日本を代表する歌姫『風鳴翼』とアメリカの新気鋭の歌姫『マリア・カデンツァヴナ・イヴ』のデュエットなのだ、当然世界中から注目されているしチケットだってかなりの高倍率だったのを無事ゲット出来たのは日頃の行いのお陰だと信じている

 

それに、このライブを見ることが後の私の受験に少しでもアドバンテージとなるのならば尚更見ないと始まらない、何故なら私が受験する学校は音楽専門学校の『リディアン音楽院』なのだから

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〈キキィィィ‼

「フゥ!どうにか間に合ったかな?」

 

ライブ開始1時間前、恐らく今回も物販は壊滅しているだろうがペンライトは自前があるしそこまでミーハーでもないから正直言えばそれほど未練はない、重要なのは今後の私の進路と将来進むべき道の為にこのライブに足を運んだという事実、そしてこの胸の奥に蠢く予感

 

(もしかしたら………お兄ぃもこのライブに来てるかもしれないし………ね)

 

そもそも兄はあれで結構ミーハーな所があるからもしかしたら来てるかもという希望もあったから、受験勉強を休んでやって来たのだ

 

「まっ!細かいことは抜きにして、楽しむとしますか‼」

 

そういった思惑を一先ず全て片隅に追いやり、純粋に今回のイベントを満喫するべく会場に足を踏み入れる事にした

 

 

 

 

 

 

 

 

――――此処からの物語は、正義と正義のぶつかり合いでもあり、信念と野望の対立でもあり

 

そして、一つの家族の死闘を綴る物語である

 

 

 

 

 

 

 

 

英雄絶唱シンフォギア『第二部・毒蛇双頭演義』開演




彰「ところで今回内容薄くね?」

作「元々導入部だけの予定だったしこんなもんだよ」

彰「なのに何故直ぐに投稿出来なかったのかな~………?」

作「クソザコ文才力の私のせいですねゴメンナサイ‼」


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