IS-赤と青の矛盾の戦士 (甘々胡麻ざらし)
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プロローグ
ISの世界へParticipate


書けました!
リメイク版です!


ん?なんだここ?

 

俺、初流 灰汰(はつる はいた)は真っ白な空間に来ていた。というかどこだここ?確か俺は…ハイパームテキガシャットを買いに行ってそのあと…。そうだ!確か車に轢かれそうだった女の子を助けたんだった!んじゃあ俺死んだのか!?女の子を守って死ぬって俺は城戸真司か!なんてな!ははははは!…笑えねぇ…。

 

「あの~?」

 

「うわぁ!」

 

「あ、ビックリさせてごめんなさい。」

 

後ろから声をかけられて驚いて振り返るとそこには白いローブを着た女性が立っていた。

 

「え~っと誰ですか?」

 

「私は転生の女神です。」

 

「女神!?てか転生って…。」

 

「はい。あなたは死にました。」

 

「やっぱりかぁ。」

 

思わずorzになりかけたがある疑問をぶつける。

 

「そうだ!あの子は?あの女の子はどうなりました!?」

 

「彼女は無事ですよ。」

 

「ほっ、よかったぁ。」

 

「本来ならあの子は死んでしまう運命でしたが、何の偶然かあなたが彼女の運命を変えたのです。」

 

「運命を変えたか…。なんか永夢みたいだな。」

 

「なのでその行いから転生させることになったのです。」

 

「元の世界に戻すことは?」

 

「残念ですがそれは無理です。」

 

「そうですか。」

 

「(残念だな。クラスの友達ともっと遊びたかったし、彼女欲しかったし、エグゼイドの結末知らないし…。あとプレバンから荷物届いてないし…。)」

 

「ちなみに転生先はISの世界です。」

 

「はぁ!?マジで!?」

 

「マジです。」

 

実は俺はISは好き嫌い半々だ。絶対原作に巻き込まれる、御都合主義の主人公、あとハーレム嫌い。もちろん俺も作る気ない。

 

「では特典を決めてください。」

 

特典かぁ。原作には関わりたくないからなぁ。あ、じゃあ!

 

「特典はISを絶対に動かせないこと!」

 

「え?それでいいんですか…?」

 

「はい!」

 

「は、はぁ…。それでは良き転生を…。」

 

女神めっちゃ顔ひきつってるなぁ。ってうお!体が透けてきた!あ、意識が遠退いてきた…。

 

転生の間 女神side

 

私は彼を転生させたあとため息をついていた。

 

「まさかISを動かせないようにと言われるとは…。見たことありませんよそんな人…。うん?なんですかこの反応は?…こ、これは不味いです!このままでは…!」

 

私は不測の事態を感知しある場所へと向かった。

 

――――――――――――――――――――――――

 

ん?知らない天井だ。ってそうか俺転生したんだ。あー、赤ん坊からなのかぁ。体動かしづらいな。

 

「見てあなた。パラドが起きたわよ。」

 

「そっか。それにしても本当に可愛いなぁ。」

 

「ええ。」

 

この人たちが俺の親なのか。優しそうな人たちだな…。ん?

 

 

 

 

 

 

 

 

パラド?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パラド!?

こうして灰汰の新たな人生が始まる。




基本プロローグは前回のに少しリメイクさせてます。


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転生したのRampan boy!?t

んー、リメイクと言ってもオルコット戦前まではあまり内容変わりません。


何てこった。パンナコッタ!

まさかパラドに転生するなんて思わなかった…。

あ、どうも灰斗です。どうやら無事に転生したみたいだけど、この世界の俺は宝生パラドと言うらしい。名字から察すると思うけど、俺は宝生永夢の双子の弟になっている。最初はかなり驚いたけど今となってはもう慣れたし、兄弟仲良くしてるよ。そして今はというと…。

 

「はぁ…。何が悲しくてIS適性検査を受けないといけないんだよ。ったくしらけるぜ。」

 

絶賛愚痴を溢していた。あれから15年ほどたち案の定原作通り白騎士事件が発生。そんでもって女尊男卑が浸透。今みたいなクソみたいな世の中になった。そしてこれまた原作通り織斑一夏がISを動かし、全国で適性検査が開始。←今ここ。

 

「それにしても誰も動かせてないね。」

 

「当たり前だろ永夢。動かせる方がおかしいんだよ。それに動かしたらIS学園に強制入学か、下手したら実験台にされるぞ。」

 

「あはは…。」

 

ま、俺は転生者特典でISは動かせないようにしたから大丈夫だけどなぁ。それにしてもなんだこの胸騒ぎは…。まさか永夢が?いやいや!でも一応黎斗に連絡入れておいた方がいいよな…。俺の胸騒ぎは大抵当たるからな…。"あのとき"も…。

 

「…ラド?パ…ド?パラド!?」

 

「うぉ!どうしたんだ永夢?」

 

「さっきからボーッとしてたけど、どうかしたの?」

 

「あ、わりーな。ちょっと考え事してた。」

 

「そっか。あ、次パラドの番だよ。頑張って!」

 

「何をだよ(笑)」

 

そういって目の前にある打鉄に触ったが案の定反応なし。俺はさっさと列から離れて黎斗に電話を掛けた。

 

『どうかしたのかい?パラド君?』

 

「あ、黎斗か?忙しいところ悪いな。ちょっと心が騒騒いでいてな…。」

 

俺が言葉を続けようとしたときキィーンと音が聞こえまさかと思い振り返るとそこには。

 

「え?嘘?」

 

ISを纏った永夢がいた。

 

「っ!黎斗!永夢がISを動かした!今から逃げるからどこかで拾ってくれ!」

 

『なっ!?わかった!すぐに車を寄越す。それまで逃げてくれ!』

 

「ああ!永夢!逃げるぞ!」

 

「え!?あ、うん!」

 

俺は永夢に逃げると伝えると永夢はISから降りて共にダッシュした。出口で黒服の男たちが待ち構えて、ヤバイと思ったとき。

 

「ハァ!」

 

「お前たちはさっさと行け!」

 

「飛彩!大我!」

 

俺たちの幼馴染みであり、大親友の飛彩と大我が黒服の男たちを止めていた。その隙に俺たちは外へ出て止めてあった自転車に股がりペダルを漕ぐ。するとケータイが鳴り、見てみるとそこにはマップと目的地が記されており、一言。

 

『ここに車を用意した。無事に来てくれ。by黎斗。』

 

「永夢!黎斗が車を用意してくれた!そこまで逃げるぞ!」

 

「うん!」

 

全速力で自転車を漕いでいると何故か永夢が笑っていた。

 

「何笑ってんだ永夢?」

 

「いや、なんかパックマンみたいだなぁって。」

 

「パックマン…ぷっ!確かにそうかもな。」

 

ふと気配がして振り返ると後ろからさっきの男たちが走ってきており、他の方向からも黒服の男たちが来ている。

 

「なぁ永夢。このゲームはかなりの難易度だぜ。」

 

「コンティニュー不可だしね。」

 

「心が踊るな、永夢!」

 

「うん!」

 

「「超協力プレイでクリアしてやるぜ!」」

 

こうして俺たちの逃走劇がスタートした。



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DXな顔ぶれ

ざーっと見て分かる通りプロローグは一人称視点。あとは前のやつに少し手を加えている。


これは確かにキツいな。

俺は今、心がまったく踊らない事にあっている。周りを見渡せば一人を除いて女子、女子、女子。ハッキリ言ってキツい(大事な事だから二回言った。)自分で行くとは言ったもののこれはなぁ…。

そう。俺は今行きたくもなかった"IS学園"に自分で行っている。何故こうなったのかは約一ヶ月ほど遡る。

 

---

 

あれから俺たち二人は抜群のコンビネーションを見せながら黒服の男たちから逃げていた。頭上を飛び越えたり、チャリで轢いたり、倒れたところをチャリで踏んだした。まぁ死ぬことはないけど普通に考えたらかなり危ないよな。良い子は真似すんなよ!で、そんな感じで目的地までなんとか逃げると、1台の車が停まっており、そこから一人の青年が出てきた。

 

「無事だったか、お前たち。」

 

「あ、龍夜さん!」

 

「黎斗が言っていた迎えってグラファイトのことだったのか。」

 

車から降りてきた青年 グラファイトこと百瀬 龍夜(ももせ たつや)さんは俺たちのチャリを折り畳み車に積むと、いきなり俺の頭をグーで殴った。

 

「いってぇ!」

 

「お前はいつになったらその呼び方を止めるんだ!?人の黒歴史のアダ名で呼ぶな!」

 

「へーい。」

 

「ほら、さっさと車に乗れ。黎斗が待っている。」

 

「わかりました。」

 

「りょーかい。」

 

こうして俺たちはグラファイトの車に乗り幻夢コーポレーションへ無事に着いた。そしてそのまま社長室に行き、ドアを開けると。

 

「えーむー!」

 

「うわぁ!ちょ、ポッピー!?」

 

「大丈夫永夢!?怪我してない!?どこか痛くない!?」

 

「だ、大丈夫だよ…。」

 

「止めなさいポッピー。永夢が困ってるでしょ。」

 

「だって明日那~。」

 

ドアを開けるなり永夢に抱きついたのは永夢の"彼女"であり、俺たちの幼馴染みの一人、ポッピーこと壇音色(だん ねいろ)。そしてそれを注意するのがポッピーの双子の姉である、壇 明日那(だん あすな)である。名前から察するにこの世界の二人は別々の人間であり、黎斗の妹だ。

 

「で、黎斗は?」

 

「兄さんならあっち。」

 

明日那の指を指した方を見るとこの幻夢コーポレーション社長であり、ポッピーや明日那たちの兄である 壇 黎斗(だん くろと)がこちらを見ていた。

 

「二人とも。無事でなによりだよ。龍夜もありがとう。」

 

「そんなことよりこれから永夢はどうなるんだよ?」

 

「恐らくIS学園に強制入学だろうね。」

 

「そ、そんな…。」

 

「永夢!?」

 

永夢はショックのあまり倒れるが、それをポッピーは支えた。永夢がショックを受けるのも無理はない。何故なら永夢は三年のときに必死で勉強をして難関の国立高校に入学が決定していたからだ。そんな努力をたかがISを動かしただけで諦めなくてはならないなど許せない。

 

「なんとかならないのですか、黎斗さん…?」

 

「ハッキリ言って不可能に近い…。」

 

「そんな…。」

 

その場に居た全員が暗い顔をするが、俺はある方法を思い付いた。

 

「俺が永夢の代わりに行く。」

 

「え!?」

 

「パラド君?」

 

「俺は永夢と双子だ。顔もそっくりだし、DNAもほぼ同じだ。」

 

「でもパラドはISを動かせないだろ?」

 

「…。」

 

確かに俺はISを動かせない…。でも永夢を助けるにはこれ以外に方法が思い付かない…。どうすれば…。くそ!こんな時に転生者特典が邪魔になるなんて!

 

「1つだけ方法がある。」

 

「え?」

 

「どういうことだ?」

 

「実は今わが社で極秘に進めているプロジェクトがあってね。それを使えばパラド君を永夢君の代わりに入学させるとこが出来るかもしれない。」

 

「本当か!?」

「そのプロジェクトは何なのですか!?」

 

「プロジェクトの名前は

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

MRS(マスクドライダーシステム)プロジェクトだ。」



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クラス代表決定戦編
IS学園へAdmission(訂正版)


謝罪します。
内容間違えて投稿していました!
すみませんでした!
こっちが正しいverです!


あれから俺は黎斗や他の人たちの助けにより、永夢の代わりにIS学園へと入学することが決定し、永夢は無事に受験した高校へと進学した。永夢は最初はカンカンに怒ってたけどなんとか許してくれた。まぁ飛彩たちにも同じように怒られたけどな。で、今はというと絶賛片耳にイヤフォンしてマイティアクションXで遊んでいる。モードはもちろん『very hard』だ。

 

「全員揃ってますねー。それじゃあSHRをはじめますよー。」

 

黒板の前で微笑むのは緑色の髪、眼鏡、低身長、…ビックリするぐらいの巨乳…。そう!我らが山田副担任だ。自己紹介聞いたときマジでビックリしたよ。

 

「それでは皆さん、一年間よろしくお願いしますね。」

 

「よろしくお願いしまーす。」

 

シーン…。

 

…いや反応してやれよ!なんでそんな《ポーズ!》したみたいになってんだよ!ほら見ろ先生涙目になってんだろ。

 

「あ、ありがとう宝生君。じゃ、じゃあ自己紹介をお願いしますら、えっと、出席番号順で。」

 

こうして自己紹介が始まったが、あんまり興味はない。どーせ皆織斑の方に夢中だろうしな。

 

「えーっと次は織斑くん。…織斑くん?織斑一夏くん!」

 

「は、はい!?」

 

「あっ、あの、お、大声出しちゃってごめんなさい。お、怒ってる?怒ってるかな?ゴメンね、ゴメンね!でもね、あのね、自己紹介、『あ』から始まって今『お』の織斑くんなんだよね。だからね、ご、ゴメンね?自己紹介してくれるかな?だ、ダメかな?」

 

原作でも思ったけどこの人大丈夫か?

 

「そんなに謝らなくても大丈夫ですよ。自己紹介しますから。」

 

あれ?なんか原作と台詞が違う?まぁ俺がこの世界に介入したから少しは変化が起きてるんだろう。

 

「ほ、本当?本当ですか?本当ですね?や、約束ですよ。絶対ですよ!」

 

こらこら先生…。そんな風に織斑の手を握らないの。めっちゃ注目集めてるから。

 

「えーっと。織斑一夏です。」

 

うん知ってる。ほら他に何かないのか?

 

「以上です!」

 

ほらみろ。周りがズッコケたぞ。あ、誰か入ってきて織斑をひっぱたいた。

 

「げぇっ、関羽!?」

 

また叩かれた。

 

「誰が三国志の英雄か、馬鹿者。」

 

「あ、織斑先生だ。もう会議は終わられたんですか?」

 

「ああ、山田君。クラスへの挨拶を押しつけてすまなかったな。」

 

「い、いえ。副担任ですから、これくらいはしないと…。」

 

へぇ。こいつが織斑千冬か。白騎士事件の白騎士本人だったな。

 

「諸君、私が織斑千冬だ。君たち新人を一年で使い物になる操縦者に育てるのが仕事だ。私の言うことはよく聴き、よく理解しろ。出来ない者には出来るまで指導してやる。私の仕事は弱冠15歳を16歳までに鍛え抜くことだ。逆らってもいいが、私の言うことは聞け。いいな。」

 

なんという暴君発言…。俺は逆らっても言うことは聞かないけどな。

 

「キャーーーーー!千冬様、本物の千冬様よ!」

 

「ずっとファンでした!」

 

「私、お姉様に憧れてこの学園に来たんです!北九州から!」

 

「あの千冬様にご指導いただけるなんて嬉しいです!」

 

「私、お姉様のためなら死ねます!」

 

なんかヤバイクラスだな。実際目にしてみると…。

 

「…毎年、よくもこれだけ馬鹿者が集まるものだ。感心させられる。それとも何か?私のクラスにだけ馬鹿者を集結させてるのか?」

 

「きゃあああああっ!お姉様!もっと叱って!罵って!」

 

「でも時には優しくして!」

 

「そしてつけあがらないように躾をして~!」

 

大丈夫か、このクラス…?

 

「で?挨拶も満足にできんのか、お前は?」

 

「いや、千冬姉、俺は…。」

 

3発めぇ。

 

「織斑先生と呼べ。」

 

「…はい、織斑先生。」

 

おーおー、周りが騒いでますなぁ。そりゃあ同じ名字+このやり取りでほぼ姉弟確定だもんな。おいこらそこ、俺はこいつらの関係全くないからな。つーか動かせないし。

 

「おい、宝生。お前も自己紹介をしろ。」

 

「…俺の名字は『お』じゃないんですけど?」

 

「時間が無い。せめてもう一人の男を紹介した方が良いだろ?」

 

「はぁ…。」

 

俺は渋々席を立ち周りを見渡すと期待の目や女尊男卑の屑どもの嫉妬などの眼差しがあった。ちょっと遊んでやるか。俺はニヤリと笑みを浮かべ爆弾発言を投下した。

 

「俺の名前は宝生パラド。ゲーマーなら知ってると思うけど、天才ゲーマーPは俺のことだ。あともう一人の天才ゲーマーMは俺の双子の兄だ。好きなことは心が踊ること。嫌いなことはしらけること。あ、あとISと女尊男卑の奴等だな。よろしく。」

 

案の定周りが凍りつきやがった。そりゃそうだ。IS学園に入学してるのにISが嫌いなんて、寿司屋に食いに行って「俺寿司嫌い」って言ってるようなもんだよ。

 

ビュッ!バシッ!

 

「なんの真似ですか?」

 

織斑千冬から出席簿で殴られ掛けたけどグラファイトとの稽古でこんなもの止めるなんて朝飯前だ。

 

「お前があまりにも間違った自己紹介をしたのが悪い。」

 

「そうか?こんな腐りきった世界を産み出したガラクタを好きになる男なんざいるのか?」

 

「…次はないぞ。」

 

あーウザかった。あ、そういえば途中で敬語使うの忘れてたけどまぁいいか。人目見てわかったけどあれは敬語を使うほど尊敬する大人ではない。ましてや白騎士事件の首謀者の一人ならもっとだ。え?グラファイト?あいつは敬語を使われたくないんだってさ。堅苦しいの嫌いだから。

てなわけで今は休み時間。

 

「はぁ~。」

 

「なんか大変そうだね。」

 

「あれ、明日那?なんでこんなところにいるんだ?」

 

「私もこの学園に入学したのよ。幻夢のテストパイロットとしてね。」

 

「へぇ~。」

 

まさか明日那も同じクラスだったとはな。これは心強いぜ。

 

「よっ!俺、織斑一夏!同じ男同士これからよろしくなパラド!」

 

原作主人公の登場か。それにしてもやっぱりイケメンだな。

 

「おう、よろしくな織斑。」

 

「そんな堅苦しいのやめようぜ。俺のことも一夏で良いしさ。せっかくの男なんだし仲良くやろうぜ。」

 

「それもそうだな。」

 

俺は織斑、いや、一夏と握手をしようとしたとき一瞬だけ何か変なビジョンが見え、思わず手を止めてしまった。

 

「どうした?」

 

「いや、なんでもない…。(今一瞬何か感じたが気のせいか?」

 

「少し良いか?」

 

「ん?もしかして箒か?」

 

こいつが篠ノ之箒(しののの ほうき)か。あの兎の妹だったな。すぐに手が出る所が無かったら美人なのに…。

 

「ああ、すまないが少し一夏を借りてもいいか?」

 

「どーぞお好きに。」

 

「いくぞ一夏。」

 

「ちょっ!ま、またあとでなパラド!」

 

「おーう。頑張れよー。」

 

さてと、ゲームゲームと。

 

「もしかしてパックン…?」

 

パックン?その独特すぎる呼び方は…!

 

「やっぱりお前か。久しぶりだな。本音。」

 

「うん…久しぶり。」

 

目の前にいたのほほーんとした少女は俺の小学校のときの友達、布仏 本音(のほとけ ほんね)だ。だがその顔には少し気まずいというか、申し訳ないような顔をしていた。

 

「ったく、そんな顔すんなよ。あの事件はお前たちが悪い訳じゃない。」

 

「でも…私たちの家のせいで…。」

 

「それ以上は言うな。それよりあいつはあれから元気にしてるか?」

 

「元気にはしてるよ。ただ…。」

 

「やっぱり、まだあの状態ってことか…。」

 

「うん…。」

 

「湿っぽい話はやめようぜ。せっかくまた会えたんだ。また皆でゲームしようぜ。」

 

「うん!」

 

「あ、紹介するよ。こいつは俺の幼馴染みの明日那だ。」

 

「壇 明日那です。よろしくね。」

 

「布仏 本音で~す!のほほんと呼んでくださ~い。」

 

「オッケー。じゃあお近づきの印にお菓子食べる?」

 

「食べるー!」

 

こうして俺は本音と懐かしい再会をして授業が始まるまで明日那を交えて色々と話をした。ちなみに一夏と篠ノ之は遅刻して出席簿で殴られたぞ。




ほんとうにすみませんでした!
今後こういうことは無いようにします!


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Cecilia Alcott現る!

はぁ~。
ようやくかけました。
ここから徐々にメンタル回復していきます。
アンチなんかに負けるかー!


「…であるからして、ISの基本的な運用は現時点で国家の認証が必要であり、枠内を逸脱したIS運用をした場合は、刑法によって罰せられ…。」

 

現在二時間目の授業を受けていて、山田先生がISについて教科書を読んでいる。…この人教えるの上手すぎないか?要点を絞って簡潔にまとめている。明日那には悪いけどこの人の方が上手い。

 

「ここまでで何か分からない人はいませんか?」

 

あ、一夏のやつこの感じだと全然わかってないな。

 

「織斑くん?どこかわからないのですか?」

 

「あ、えっと…。」

 

「わからないところがあったら訊いてくださいね。なにせ私は先生ですから。」

 

おお~。この人やっぱり良い先生だよ。俺の中学の担任なんか女尊男否の思考に染まっててかなり最悪だったからな…。

 

「先生!」

 

「はい、織斑くん!」

 

「ほとんど全部わかりません!」

 

「え…。ぜ、全部、ですか…?」

 

うん、そりゃそうなるだろ。

 

「え、えっと…織斑くん以外で、今の段階で分からないっていう人はどれくらいいますか?」

 

もちろん誰も手を上げない。それもそのはず。IS学園に入学するときに必読の参考書を配布されるからな。

 

「おい、パラド。お前も手を上げなくていいのか?あとから後悔することになっても知らないぞ?」

 

「いや、俺は一応勉強してきたから大丈夫だぞ。」

 

「なん…だと…!」

 

「…織斑、入学前の参考書は読んだか?」

 

あーあ、うちの担任ご立腹な感じだな。

 

「古い電話帳と間違えて捨てました。」

 

パァン!と本日四度目の出席簿アタックが決まった。

 

「必読と書いてあっただろうが馬鹿者。あとで再発行してやるから一週間以内に覚えろ。いいな。」

 

「い、いや、一週間であの分厚さはちょっと…。」

 

「やれと言っている。」

 

「…はい。やります。」

 

なんか一周回って可哀想に思えてきたぞ…。

 

「ISはその機動性、攻撃力、制圧力と過去の兵器を遥かに凌ぐ。そういった『兵器』を深く知らずに扱えば必ず事故が起こる。そうしないための基礎知識と訓練だ。理解ができなくても覚えろ。そして守れ。規則とはそういうものだ。」

 

確かにその通りだ。料理に使う包丁なんかも使い方を間違えれば人を殺す凶器になる。それにしても、ISはスポーツとして今は世界に広まってるけどこいつは『兵器』として認識してる。だが、白騎士事件の首謀者であるお前を…あれ…?白騎士事件の首謀者って誰だっけ?そもそも首謀者とかいたのか…?なんか記憶が曖昧になってる?うーん…。

 

「うー、いたたた…。」

 

あ、考え事してた間にいつの間にか山田先生がこけてた。

 

そして二時間目の休み時間

 

「頼むパラド!俺にISを教えてくれ!」

 

「別に良いけど俺も少しぐらいしか理解してないぞ?」

 

「そうよねぇ。古くなった攻略本と間違えて捨てるほどだもんねぇ。」

 

「おい!遠くから勝手に暴露してんじゃねーよ、明日那!」

 

「なんだよ。パラドも同じじゃねーかよw。」

 

「うるせぇよ!」

 

「ちょっと、よろしくて?」

 

「「へ?」」

 

二時間目が終わり一夏たちと話していると突然声をかけられた。金髪の縦ロールってことはこいつがイギリス代表候補生のセシリア・オルコットか。それにしてもこの『いかにも私エリートです』な雰囲気。この15年間生きててわかる。やっぱりこいつ女尊男否側だ。

 

「訊いてます?お返事は?」

 

「あ、ああ。訊いてるけど…。」

 

「どういう用件だ?」

 

「まあ!なんですの、そのお返事。わたくしに話しかけられるだけでも光栄なのですから、それ相応の態度というものがあるんではないかしら?」

 

「おい、パラド。こいつかなり…。(ボソッ」

 

「ああ…。(ボソッ」

 

「「めんどくさい相手だな…。(ボソッ」」

 

「何か言いましたか?」

 

「いや…。悪いな。俺、君が誰か知らないし。」

 

「わたくしを知らない?このセシリア・オルコットを?イギリスの代表候補生にして、入学首席のこのわたくしを!?」

 

「あ、質問いいか?」

 

「ふん。下々のものの要求に応えるのも貴族の務めですわ。よろしくてよ。」

 

「代表候補生って、何?」

 

うぉっ!周りのやつ皆ズッコケやがった。

 

「あ、あ、あ…。」

 

「『あ』?」

 

「あなたっ、本気でおっしゃってますの!?」

 

「おう。知らん。」

 

「そういえばお前参考書捨てたもんな。」

 

「えっ、それに載ってたのか?」

 

「おう。」

 

「信じられない。信じられませんわ。極東の島国というのは、こうまで未開の地なのかしら。常識ですわよ、常識。テレビがないのかしら…。」

 

失礼な、テレビくらいあるぞ。

 

「で、代表候補生って?」

 

「国家代表IS操縦者の、その候補生として選出されるやつのことだ。単語から大体想像つくだろ?」

 

「そういわれればそうだな。」

 

「そう!エリートなのですわ!」

 

ビシッと決めてるけど、人に指差すなって親から習わなかったのか?あと自分でエリートって言うな。お前はどこかの惑星の王子か。

 

「本来ならわたくしのような選ばれた人間とは、クラスを同じくすることだけでも奇跡…幸運なのよ。その現実をもう少し理解していただける?」

 

「そうか。それはラッキーだ。」

 

「俺から見ればどこ国にもいる代表候補生より、世界に二人しかいない男性操縦者と同じクラスの方が奇跡だと思うけどな。」

 

「…馬鹿にしてますの?」

 

やべっ、口が滑った。

 

「大体、あなたたちはISをついて何も知らないくせに、よくこの学園に入れましたわね。男でISを操縦できると聞いていましたから、少しくらい知的さを感じさせるかと思っていましたけど、期待はずれですわね。」

 

「「俺たちに何かを期待されても困るんだが。」」

 

「ふん。まあでも?わたくしは優秀ですから、あなたのような人間にも優しくしてあげますわよ。」

 

「それは優しいとは言わないぞ?」

 

「あなたは黙っていてください!」

 

なんでだよ…。

 

「ISのことでわからないことがあれば、まあ…泣いて頼まれたら教えて差し上げてもよくってよ。何せわたくし、入試で唯一教官を倒したエリート中のエリートですから。」

 

あれ?確か明日那も倒したって訊いたけど?

 

「入試って、あれか?ISを動かして戦うってやつ?」

 

「それ以外に入試などありえませんわ。」

 

「あれ?俺も倒したぞ、教官。」

 

「は…?」

 

「お前倒したのか?スゲーな。」

 

「いや、倒したっていうか、いきなり突っ込んできたからかわしたら、勝手に壁にぶつかってそのまま動かなくなぬただけだが。」

 

「それ倒したのか?まぁ勝ちは勝ちだよな。」

 

「わ、わたくしだけと聞きましたが?」

 

「女子ではってオチじゃないのか?」

 

おーい。一夏くーん?火に油どころかガソリン注いじゃってますけど?

 

「つ、つまり、わたくしだけではないと…?」

 

「いや、知らないけど。」

 

「そこのもう一人のあなた!あなたも教官を倒したって言うの?」

 

「………。」

 

「何か言いなさい!」

 

φ(..)カキカキ

 

「(黙っていろと言ったので。あと俺の幼馴染みも倒したから代表候補生の中ではってオチだろ?)」

 

「あなたはどこまでわたくしを虚仮にしますの!」

 

あ、俺もガソリン注いじまったか?

 

「えーと、落ち着けよ。な?」

 

「こ、これが落ち着いていられ…」

 

キーンコーンカーンコーン。

 

「っ…!またあとで来ますわ!逃げないことね!よくって!?」

 

はぁ…。この転生生活、前途多難だなぁ…。




さて、みなさん。あることにお気づきになられましたかな?


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Rotten girlの演説

連続投稿!
主人公キレます!


「それではこの時間は実践で使用する各種装備の特性について説明する。」

一、二時間目とは違って今度は織斑先生が教えてくれるのか、まあ、山田先生もメモしてるし大事なところなんだな。

 

「ああ、その前に再来週行われるクラス対抗戦に出る代表者を決めないといけないな。」

 

それ今決める必要あるか?LHRの時にでもすれば良いのに。

 

「クラス代表者とはそのままの意味だ。対抗戦だけではなく、生徒会の開く会議や委員会への出席…まあ、クラス長だな。ちなみにクラス対抗戦は、入学時点での各クラスの実力推移を測るものだ。今の時点でたいした差はないが、競争は向上心を生む。一度決まると一年間変更はないからそのつもりで。」

 

さて、いよいよこのイベントか…。まあ、俺には来ないだろう。ISについては嫌いだと言ったし。

 

「はいっ。織斑くんを推薦します!」

 

「私もそれが良いと思います!」

 

「では候補者は織斑一夏…他にはいないか?自薦他薦は問わないぞ。」

 

「お、俺!?」

 

お前以外に誰がいるんだよ…。

 

「織斑。席に着け、邪魔だ。さて、他にはいないのか?いないなら無投票当選だぞ。」

 

「ちょっ、ちょっと待った!俺はそんなのやらな」

 

「自薦他薦は問わないと言った。他薦されたものに拒否権などない。選ばれた以上は覚悟をしろ。」

 

なんだこの教師?原作の記憶が最近欠落してたから忘れてたけどとんでもない暴君だな。いや、自己紹介のときにもそうだったな。人には人権ってものがあるぞ。

 

「じゃ、じゃあ俺はパラドを推薦する!」

 

「おいおい、勝手に巻き込むなよ。俺はやらねーぞ。」

 

「さっきも言ったが他薦されたものに拒否権はない。」

 

「人には人権ってものがあるぞ?」

 

「ここでは私がルールだ。」

 

どこのクロノスだよお前は。

 

「待ってください!納得がいきませんわ!」

 

まだ反論しようとしたがバンッと音がした方を見るとオルコットが机を叩いて立ち上がっていた。

 

「そのような選出は認められません!大体、男がクラス代表だなんていい恥さらしですわ!わたくしに、このセシリア・オルコットにそのような屈辱を一年間味わえとおっしゃるのですか!?」

 

だったら自薦しろよアホが。それともあれか?自分が選ばれると思っていたのか?

 

「実力から行けばわたくしがクラス代表になるのは必然。それを、物珍しいからという理由で極東の猿にされては困ります!わたくしはこのような島国までIS技術の修練に来ているのであって、サーカスをする気は毛頭ございませんわ!」

 

イギリスだって島国だろ。それに極東の猿とか差別用語使っていいのか?仮にも代表候補生なら自分の発言くらい考えろよ。ってあれ?ゲームの録画機能オンのままだ。確かにボイチャ機能もオンにしてたから…。いいこと思い付いたぜ。

 

「いいですか!?クラス代表は実力トップがなるべき、そしてそれはわたくしですわ!大体、文化としても後進的な国で暮らさなくては言えないこと自体、わたくしにとっては耐え難い苦痛で」

 

「イギリスだって大してお国自慢ないだろ。世界一まずい料理で何年覇者だよ。」

 

「なっ…!?」

 

あのバカ!言い返してどうする!って気のせいか?あいつの顔笑ってる?

 

「あっ、あっ、あなたねぇ!わたくしの祖国を侮辱しますの!?」

 

先に侮辱したのはお前だろ。

 

「決闘ですわ!」

 

「おう。いいぜ。四の五の言うよりわかりやすい。」

 

おいお前ら…。日本では決闘は禁止されてるんだぞ?

 

「言っておきますけど、わざと負けたりしたらわたくしの小間使い…いえ、奴隷にしますわよ。」

 

「侮るなよ。真剣勝負で手を抜くほど腐っちゃいない。」

 

「そう?何にせよちょうどいいですわ。イギリス代表候補生のこのわたくし、セシリア・オルコットの実力を示すまたとない機会ですわね!」

 

「ハンデはどのくらいつける?」

 

「あら、早速お願いかしら?」

 

「いや、俺がどのくらいハンデつけたらいいのかなーと。」

 

一夏の発言にクラスが大笑いしたがそりゃそうだろ。相手は代表候補生なんだぞ?ま、俺は勝てるけどな。

 

「お、織斑くん、それ本気で言ってるの?」

 

「男が女より強かったのって、大昔の話だよ?」

 

「織斑くんたちは、それは確かにISを使えるかもしれないけど、それは言い過ぎだよ。」

 

その腐った認識は今幻夢コーポレーションが計画しているプロジェクトで既に覆されているけどな。まだ、実績が示せていないから俺や明日那が示す必要があるけどさ。

 

「…じゃあ、ハンデはいい。」

 

「ええ、そうでしょうそうでしょう。むしろ、わたくしがハンデを付けなくてはいいのか迷うくらいですわ。ふふっ、男が女より強いだなんて、日本の男子はジョークセンスがあるのね。」

 

こいつ…。完全に調子に乗ってやがるな。

 

「ねー、織斑くん。今からでも遅くないよ?セシリアに言って、ハンデ付けてもらったら?」

 

「男が一度言い出したことを覆せるか。ハンデはなくていい。」

 

「えー?それは代表候補生を舐めすぎだよ。それとも、知らないの?」

 

あー!心滾るぜ!なんでこうも周りはバカばっかなんだよ!

 

「さて、話はまとまったな。それでは勝負は一週間後の月曜。放課後、第三アリーナで行う。織斑とオルコットと宝生はそれぞれ用意をしておくように。」

 

は…?

 

「ちょっと待てよ先生。なんで俺も参加なんだ?」

 

「お前も推薦されていただろ。」

 

「ふざけんな!こんな幼稚な喧嘩に巻き込まれる気はねーよ!」

 

「あら?逃げるのですの?」

 

「はぁ?」

 

「まあ、そうでしょう。なんせわたくしが相手なのですから。そういえばあなたには兄がいると言っていましたねぇ。」

 

「それがなんだよ…?」

 

「あなたのような臆病者がいるのなら、双子のお兄さんもさぞかし臆病者なのでしょうねぇ。ましてや天才ゲーマーなどと。低俗なゲームに無駄な時間を使うのなら、他のことに使えばいいのに。」

 

次の瞬間俺はオルコット …いや、腐れ女の首を持ち、壁に叩きつけていた。

 

「かはっ…!」

 

「永夢が臆病者だと…?あいつのことを何も知らないくせに好き勝手言ってんじゃねぇ!それにゲームが低俗だと…?ふざけるな!ゲームは俺たち兄弟の運命を変えてくれた存在だ!それをやったこともないくせにバカにするんじゃねぇよ!」

 

俺はポケットからゲーム機を見せて、絶望を叩き込む。

 

「言っておくが今このゲーム機にはさっきの会話が全部録音されてる。これをイギリス政府に提出したらどうなるだろうなあ!よくて代表候補生を剥奪されてイギリスの牢獄行きだろうな。それに言ってやるがISを作ったのは日本人だぞ?それすらもわからないとはイギリスも堕ちたな。」

 

腐れ女は睨んでくるが全く怖くねぇよ。

 

「それにお前らもだぞ。男が女より弱いとか言ってるが、それはISがあっての話だろ?今この瞬間この腐れ女を殺すことも出来るんだぜ?それに今は俺が所属している会社がISを越えるパワードスーツを開発している。女尊男否の世の中なんざあっという間に覆されるさ。」

 

周りの連中はポカンとした表情をしてるな。まぁいい。

 

「男が女より勝てるといういい見せしめにお前を今ここでぶっ倒してやるよ!」

 

「パラド!やめなさい!」

 

ガンッ!俺は腐れ女の顔の真横にある壁を思いきり殴った。普通に痛い。

 

「チッ!明日那に免じてこのくらいにしてやるよ。だが、

俺の心を滾らせたことを死ぬほど後悔させてやるよ。試合楽しみにしてるぜ。」

 

俺はそのまま鞄を持ちドアを開ける。

 

「あ、あの宝生くん…?どこにいくのですか…?」

 

「こんな腐ったクラスにいたら気分が悪くなるので放課後までサボります。じゃ。」

 

そして俺はそのまま廊下に出て、屋上へと向かった。

 

-IS学園屋上- パラドside

 

俺は屋上の芝生に寝そべり空を見上げていた。

 

「明日那や本音、山田先生に悪いことしちゃったかな?それより一週間後にこいつの力がついに試せるのか…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

心が踊るな。」

 

そう言いながら俺はポケットからある物を取りだしニヤリと笑みを浮かべた。




緊急募集!今後オリジナルガシャットを出しますのでその変身音声を皆様に考えてもらいたいです。もちろん一つも候補がなければ私が考えた音声にします!作者が気に入った音声があれば採用。二つあれば組み合わせたり、一つでも少し言葉を変えたりすることがあります。

1 プロトパーフェクトパズルガシャット(ゲーマドライバーに一本挿し、音声は日本語(ただし、少しの英語は○))

2 プロトノックアウトファイターガシャット(ゲーマドライバーに一本挿し、音声は日本語(ただし、少しの英語は○))

今回はこの二つです。いつどこで使うかは秘密ですが、必ず使います。応募方法は活動報告のガシャットアンケートに、ガシャット(両方可)、音声を記入してください。他にもこういうフォームがみたい奈土のコメントも受け付けてます。皆様からの応募待ってます。


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喧嘩のAfter that

えーっと、今回は短めです。
セシリア戦までまだ先です。
あとアンケートにご協力してくれた方々のありがとうございます。
ちなみに私はマイティオリジン買えました。


-IS学園屋上-パラドside

 

俺はあれから夕方までゲームをしながら時間を潰していた。

 

「やっぱりここに居たんだ。」

 

「明日那か。よくここだってわかったな。」

 

「パラドは高い所が昔から好きだったじゃん。すぐにわかるわよ。」

 

「ははっ。それもそうか。」

 

「あと…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「(ガンッ!)三時間目のあの態度はなんのつもりよ!」

 

「いってー!いきなりグーはないだろ!?」

 

「入学して早々に揉め事起こすとかどういう神経してるのよ!あなたのその短気な性格治しなさいっていつも言われてるのに、いつになったら治るのよ!その性格のせいで中学では問題児扱いされてたのにまだわからないの!?ただでさて女尊男否で男が下手に出ないと色々めんどくさいのに、喧嘩腰とかバカなの!?それにいくら女尊男否が嫌いだからって言いたいこと言って教室でるとか中学生通り越して幼稚園児よ!あのあと私がどれだけフォローしたかわかる!?」

 

「いや…でも、あいつは永夢のことをバカにしたんだぞ!?」

 

「だからと言って暴力で解決するのはよくない!ほら、永夢がもっとも嫌うことはなんだったっけ?」

 

「…誰かを傷つけること。」

 

「そうでしょ。永夢がたった一人の家族で大事なのはよくわかるけど、だからと言ってやっていいことと悪いことがあるの。」

 

「…。」

 

そう。俺の両親は白騎士事件のあと父親が病気で亡くなり、母親は女尊男否に染まって俺たちを捨てた。女尊男否というものは恐ろしかった。あんなにも優しかった母親を変えてしまったのだから。そして途方にくれていたときに出会ったのが黎斗であり、今では生活面で色々と見てくれていた。

 

「はい、ゲーム機出して。録音したデータは私が預かるから。」

 

「え、なんでだよ!?」

 

「パラドが持ってたら何するかわからなくて危なっかしいの!あと、勝手にMRSのことを話さないの!造ったのはパラドじゃなくて兄さんなんだよ?まぁ兄さんのことだから笑って許してくれると思うけど…。」

 

「わかった、わかったから!」

 

「反省した?」

 

「ああ、反省したよ…。」

 

「ふーん…。まぁいいわ。とにかく、あそこまで宣戦布告したんだから一週間後は絶対に勝つよ!」

 

「お、おう…?」

 

転生して約16年経つけどなんだかんだ言って明日那は俺のストッパーとしてサポートしてくれてる。ただ…。前世と通算して16歳も年下の子に注意されるのはなんか悲しい…。まぁ俺の精神年齢が全く上がってないのも原因だけどさ…。だってそうだろ?16歳で死んで、そこから16年経って32歳になっても周りが子供だけなら精神年齢上がるわけないだろ…。まぁ色々あって前世よりかなり酷くなってるけどな…。

 

「あと、はいこれ。寮の鍵。」

 

「うん?なんでだ?一週間は自宅から通学じゃなかったのか?」

 

「政府からの指示だって山田先生が言ってたのよ。大方あなたの保護と監視でしょうね。」

 

「ご苦労なことだな。」

 

「ちなみに同室は私ね。」

 

「え、マジかよ…。」

 

「ナニカモンダイデモ?」

 

「いえ…。」

 

やっぱり怖い。

 

その後は明日那から大浴場が今は使えないのと、荷物は既に部屋にあること。あとはお互いのシャワーの時間などを決めてそのまま寝た。

 

翌日…

IS学園食堂

 

「あ、パラド。」

 

「あ、一夏。」

 

ヤバイ…。確か一夏って正義感強いはずだからひと悶着あるかも…。ちなみに明日那はちょっと用事で今はいない。

 

「あ、あのさ一夏。」

 

「まぁ隣座れよ。一緒に飯食おうぜ。」

 

「お、おう。ってなんで篠ノ之は機嫌悪そうな顔してるんだ?」

 

「昨日ちょっとな。」

 

「そっか。」

 

大方原作でのラッキースケベだろうな。

 

「お、織斑くん、隣いいかな?」

 

「へ?ああ、別にいいけど。箒もパラドもいいよな?」

 

「…構わないぞ。」

 

「俺もだ。」

 

三人の女子が声をかけてきたけど俺を見た瞬間にちょっと嫌そうな顔したな…。しかもクラスメイトだったはず…。

 

「ねぇ、あれが噂の?」

 

「確か宝生パラドだったよね。」

 

「なんか代表候補生に殴りかかろうとしたって噂だよ?」

 

「これだから男は野蛮なのよ。」

 

うわぁ…。めっちゃ周りでヒソヒソ俺の噂話されてる…。それとそうか。そして全世界の男と一夏。俺のせいで変な印象持たれてごめん。

 

「あー、確かクラスメイトの人たちだよな?」

 

「う、うん…。」

 

「そうだけど…。」

 

「その…昨日はごめん。俺のせいで空気悪くしちまって…。」

 

「「え…?」」

 

席からたって深々と頭を下げると三人の内二人がキョトンとした顔になっていた。

 

「あ、いや…。あれはセシリアも悪かったと思うよ?」

 

「うんうん。それに宝生くんのあの発言も間違ってるとは言えないもんね…。」

 

「怒ったパックンほんとに怖かったよぉ。」

 

「本当にごめんな。」

 

って本音いたのかよ!?まぁそれからは本音以外の二人と友達になることができ、食堂で見ていた人たちからも多少は認識を改めてもらったのかな?

 

クラス代表決定戦まであと6日




あいっかわらずの駄文だな。
誰か良い文章の書き方を教えてください!


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