戦姫絶唱シンフォギア 鬼の力を受け継ぎし者  (刹那ピロシキ)
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鬼武者現る

「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」  「うわぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

 

 

 

人々の悲鳴が響き渡る。それもそのはず、周りの人間が炭素化していくのだ。

 

 

 

《ノイズ》   

世界中で発生が確認され国連総会が、特異災害として認知されている未知の存在である。ノイズに触れた者は炭素に分解されてしまう。だが

 

 

 

「・・・・・・・・・」

 

 

親と逸れたであろう一人の幼い少女が佇んでいる。そのたった一人の少女に襲いかからんとノイズ達が迫り来る。

そこに一人の男が阻むように現れる。

一見見た限りでは武器などは持っていない。唯一他の人とは違うとすれば左腕に籠手を着けていることである。

 

 

 

「・・・ごめんな、遅れちまった。」

 

 

 

怪我は無いか、と聞くと少女は首を横に振る。青年はそうかと安堵の表情を浮かべると少女に逃げれるか?と聞く。

 

 

 

「・・・・・・・うん」

 

 

 

と小さく頷く

 

 

 

「ならここは俺に任せろ、ノイズは一匹もお前に近づかせない、安心してくれ」

 

 

 

そういうと左腕に装着されている籠手が輝き青年の体はその光に包まれていく。光がはれると青年の体に蒼い甲冑が装着されている。青年は体を動かし甲冑がしっかりと装着されていると確認しノイズを見据える。

 

 

 

「お前ら、どれだけの人間を殺せば気が済むんだ?」

 

 

 

青年は怒りを抑えながらノイズにそう吐く。ノイズに意志の疎通ができないと分かっていても青年はノイズに向かって言う。

 

 

 

「俺はお前たちを斬るぜ」

 

 

 

そう言い終わると青年はノイズの大群に向かって走り、背中に背負っている蒼と紅の二振りのうち蒼い大太刀《山河慟哭》を抜いて斬りかかる。

しかしノイズには普通の武器・兵器は通用せず、返り討ちに合うだけ。だがこの青年はその大太刀で

 

 

 

「フッ!」

 

 

 

ノイズ達を斬り伏せ炭素化させる。山河慟哭を振るったり、突き刺したりしながらノイズたちを殲滅していく。

だがノイズ達を倒しているうちにノイズ達が一点に集合し巨大なノイズに変化する。一匹だけではない。後に出現した巨大なノイズを含め六、七匹の巨大ノイズが現れる。

 

 

 

「・・・チッ」

 

 

 

青年は舌打ちをしてノイズを睨みつける。背中に背負っているもう一本の大太刀《血染山河》を抜き構える。すると青年の体から黒いオーラのようなものが吹き出すとノイズに向かって走り出す。両手に握っている二振りの大太刀を翼のように羽ばたかせ空を飛翔する。そして

 

 

 

 

「おぉぉぉぉぉぉぉ!!」

 

 

 

青年は吠えながら二振りの大太刀を重ね、力を溜める。巨大ノイズを一気に倒さんとノイズに向かって突撃する。その瞬間巨大ノイズ達は爆発し一気に炭素と化す。その爆発から生じた土煙から青年が現れ、まだ避難をしていない少女に向かって歩いていく。

 

 

 

「ほら、今のうちに逃げろ。もうお母さんやお父さんから逸れるなよ?」

 

 

 

そう少女に言うと青年はどこかに歩いて去ってしまった。少女はその後、避難し親と再会しのちにこう言ったそうだ。

 

 

 

 

「鬼さんが助けてくれた」と

 

 

 

 

 

 

 

望み叶わず散って逝った者がいた

 

 

 

 

 

己の信念に殉じ散ってしまった者がいた

 

 

 

 

 

 

信じる仲間に未来を託し散って逝った者がいた

 

 

 

 

 

破壊と創造が繰り返しが築く歴史

 

 

 

 

 

生と死の繰り返しで見えてくる未来

 

 

 

 

 

数多の破壊があった

 

 

 

 

 

数多の死があった

 

 

 

 

 

 

そして今新たなる希望がこの地に現れた。

 

 

 

 

 

 

 

結城 望

 

 

 

 

 

 

かつて幻魔王を打倒した鬼の力を受け継ぎし者である。

 

 

 

 

 

 

 

 




どうも作者です。読んでくださりありがとうございます。最初はシンフォギアと鬼武者って合うかなーって考えていましたが、とりあえず書いてみないと分からないというわけで書いた所存です。一応短編としていますが気が乗れば連載するかもしれません。


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