ここはポケモンの・・・どこだ? (ブラッキーlove)
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森の中で

俺はあるとき森の中で目覚めた。理由はいまだに不明だ。なぜそんなところで寝ていたのか。いつから寝ていたのか。そこに至るまでに何をしていたのか。記憶がおぼろげでありわからない。だけど、俺がどんな世界にいるのかはなんとなく理解することになった。

 

理由としてはまず一つ目として手元にある野球ボールほどの大きさのある赤と白の玉。それは俺にとっては馴染みのある形だ。『モンスターボール』だとすぐに分かった。初めはキーホルダーかなんかかと思っていたのだが大きすぎる。それに真ん中のボタンを触れてみたらポケットに入るサイズに変わった。もう信じるしかないだろう。

 

二つ目としてもう一度大きくしたときにモンスターボールが振動し勝手に開いたのだ。中から出てきたのは俺がポケモンの中で一番気に入っていたブラッキー。呆然とする前に反射的に抱き着いてしまった。もうこれでもかというぐらいにモフリまくりましたとも。気づいたときには若干ブラッキーがぐったりしていて現状の不可思議な状態よりも焦ってしまった。

 

まぁ、話を戻すと俺は目覚めてからそこまで時間のかからないうちにここがポケモンのいる世界なのだと理解したということだ。

 

ブラッキーが復活してその前足でペシぺシと癒されることで落ち着いた俺は身の回りの把握をすることにした。服装は普段着の格好であり特に変わったところはない。持ち物はブラッキーの入ったモンスターボール以外は何も持っていない。他に何かないのかと探したがポケットの中にも特になく。腰に空っぽの小物を入れるポーチがあるだけだ。

 

またしばらく混乱する羽目になったがブラッキーをモフルことで正気に戻る。いつまでもここにいても仕方ないと思いとりあえず森を彷徨うこととなった。

 

 

それからしばらくサバイバル紛いな生活を送ることになる。紛いというのはそこまで苦労しなかったからだ。

食べ物はその辺にある木の実や川辺に着いたときは魚を取ったりと食事には困らなかった。モモンのみなんかは甘くておいしかったしオレンのみやオボンのみなんかもいくつかもストックができるぐらい集めることができた。魚はブラッキーのサイコキネシスで楽々取ることができるし同じサイコキネシスで小さな発火もでき困らなかった。

身体の汚れなんかもブラッキーのいやしのすずで綺麗にしてくれる。

 

そのほかにもブラッキーの技で特に苦労することなく生きていくことができた。

 

この世界とゲームのポケモンの世界との違いもこのとき徐々にわかってきた。まず、ゲームであったようなステータスの表記がない。当たり前だがゲームではないのだからないということだろう。そのため、何ができるのか、どのぐらい強いのかといったことは手探りで探るしかない。

 

技に関しても違いがある。ゲームでは四つまでしか覚えることができなかったがここではその制限がない。覚えたことのある技は使うことができるようだ。中にはゲームとは違った使い方をすることもできた。先に話したようなサイコキネシスしかり、いやしのすずしかり。

 

戦闘に関してもゲームのようにターン制ではない。アニメのようなバトルをすることができる。例えば、『かわしながらシャドーボール』のようなことができる。初めはこの戦闘に慣れなかったが回数を重ねるごとに徐々に慣れていった。俺が戦い方を理解するだけでなくブラッキーも戦いに慣れていく様子だった。

 

あるとき不思議に思い質問することでわかったこともある。疑問に思ったのは俺だけでなくブラッキーも戦いに慣れていない様子だったことだ。普通であればまだ経験が浅いのだろうと思うところなのだがブラッキーは他の野生のポケモンと比べると段違いに強い。だけど戦闘は不慣れな様子。俺はある一つの仮説を立てた。もしかしてブラッキーもこの世界の者ではないのではないのかと。

 

ゲーム時代、俺は廃人というほどにポケモンをプレーしていたわけではない。本編のストーリーをクリアーした後は好みのポケモンを何匹かぞだてる程度だ。6V厳選はしたが性格厳選まではしていない。技に関してもこのポケモンならこれ!みたいな感じで気分で決めている面が大きい。バトルタワーは遊んだがレート対戦はあんまりしていない。そんな緩い感じでポケモンを楽しんでいたプレイヤーだ。

 

そんなプレーの中でもブラッキーは育てていた。性格までは厳選しなかったが6Vにしたしレベルも100まで上げていた。努力値は防御と特防に全振り余ったのはHPに振っている。そんなブラッキーには安直だが名前も付けていたのだ。

 

 

「ブラッキー 君はクロなのか?」

 

 

ブラッキー、改めクロはやっと気づいてくれたと言わんばかりに前足でペシぺシ叩きながらも笑顔で頷いてくれた。

このことからクロは最低でもレベル100の実力があるポケモンであり特性はシンクロということが分かった。ここからさらに成長するのかどうかは分からないがクロの大まかな実力を把握することができた。何よりうれしいのはゲームで愛用していたポケモンが目の前に実在することだ。そのときはもう嬉しくて嬉しくてクロがまたぐったりするまで抱き着いてしまいそのあとペシぺシと癒されました。

 

 

サバイバル生活以降はダイジェストでお送りする。

 

 

やっとのことで人のいる街に到着。

 

ポケモンセンター発見。無料サービスあり。回復してもらう。

 

ここがどこなのかの確認。ゲーム時代には聞いたこともない街。

 

一文無し。どうにか働き口を探すことに。因みに年は18です。

 

ポケモン研究所なるところからの募集チラシを見つける。訪ねることに。

 

ポケモンの調査依頼を受けることに。即答。給料として月に10万ほど支給してくれるみたいだ。

 

万能ツールポケモン図鑑を受け取る。今月の前金として1万ゲット。身支度を整える。

 

準備が整ったので冒険に出発! ⇦ イマココ

 

 

ホームセンターのような大きな店で購入したリュックを背負いブラッキーとともにその街を後にした。

 

ポケモンの情報はポケモン図鑑に撮影、記録することで送信されるらしく毎回連絡を取る必要はない。俺は依頼されたとうりに様々な土地を巡りながらポケモンを撮影、記録する旅に出ることとなった。この仕事は未踏の土地に訪れるなど危険も多いらしく人材不足であったらしい。本来であれば実績のある者、例えば様々な地方のジムバッチを獲得している者やポケモンバトルチャンピオンなどに依頼するそうだ。俺は例外中の例外。実際に研究職員の人とバトルをしその実力を認めてもらうことが出来た。

 

このポケモン図鑑はそれだけの機能ではない。同じ依頼を受けている仕事仲間同士の連絡のやり取りも可能。他の人のポケモン図鑑ともリンクしているらしくすでに相当数が埋まっている。それでもまだ知られていないポケモンは多いいらしい。他の機能としてはマップやカレンダー、メモ帳などもうこれはスマホと言っていいだろう。

 

今は舗装のされた道を歩いている。今までサバイバル生活を送っていたのでしばらくは人のいる土地を巡ろうと考えている。それに今の俺の手持ちは隣を歩いているクロのみ。モンスターボールも5つほど購入したし仲間を増やしたいと思っている。野生のポケモンを無理やり捕まえるのはなんだか嫌なので出会いがあれば仲間にしていきたいと考えている。

 

青い空を見上げ雲が流れていくのを眺めながら一歩一歩歩いていく。片足にモフモフを感じ下を向くと前見て歩けとでも言いたげな表情のクロがいる。かわいいやつめと思いながらクロの頭を撫でてやりまた歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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初めてのバトル

旅に出てから半月ほど経っただろうか?俺はブラッキーことクロとともに旅をしている。

 

今いる場所は初めの街から次の街への街道の途中だ。都市から都市への移動はなかなかに距離があり何か乗り物で行くならまだしも徒歩となると相当な時間がかかる。あの研究所の職員の情報によれは20日はかからないとのことだったのでもうそろそろだと思うのだがまだつかない。

 

街道沿いの道中には点々と人の住んでいるところがあり衣食住はあまり心配することはなかった。のだが、急遽用意しなければならないものが発覚した。ゲームをやっている人なら知っているだろうトレーナーカードだ。このトレーナーカードがなければ身分の証明やポケモンの携帯保持ができないらしい。よくよく聞いてみるとポケモンセンターの利用もポケモン関連の商品の購入もこれがなければできないとのこと。初めの街や道中の施設は田舎ということもありごまかすことができたがこれからこの世界で生きていく上では必要になるものだ。今の自分は無免許で車を運転していることと変わらない異様な状況だ。早急にトレーナーカードを手に入れたいと思う。

 

まぁ、それほど難しい物でもないらしい。都市の役所で住民登録をするようなものなのだろう、たぶん問題ないだろう。うん。

 

まぁ、そのことは次の街についてから考えるとしてだ。今は目の前の状況に対処しようではないか。

 

「リザードン かえんほうしゃ!」

 

「クロ まもる」

 

相手のリザードンのかえんほうしゃをクロは半球の障壁で防ぐ。そう、俺は初めてのポケモントレーナーとのバトルをしている。相手のポケモンはリザードンだ。それもXメガ進化中。こっちの手持ちがクロだけだから1対1の対決だ。なんでも次の街にポケモンジムがあるらしくそこに向かっているんだとか。修行のためにバトルを申し込んでいるそうだが一歩間違えるとやっさんと変わらないような・・・

 

「リザードン ドラゴンクロー!」

 

リザードンが爪に半透明のエネルギーのようなものを出し振りかぶる。うーむ、ドラゴンクローってなかなか謎だな。

 

「かわしてどくどくだ」

 

クロはドラゴンクローをギリギリで避けすれ違いざまにリザードンに触れ猛毒にする。どくどくという技は遠距離でも紫色の薄い霧のようなものを発生させて中てることもできるが確実なのは接触することだ。また、至近距離で発動する副作用なのか若干毒の侵攻が早まっている気がする。まぁ、気がするだけだけど・・・

 

「くっ リザードン大丈夫か!」

 

「クロ ふるいたてる」

 

リザードンが毒で怯んでいる間に攻撃を上げる。

 

「っ リザードン ブラストバーン!」

 

「まもるの後にふるいたてるだ」

 

リザードンのかえんほうしゃを防ぎ毒でまた、怯んでいる間に物理特殊を二段階にまで上げる。こっちに来てから愛用している戦法だ。なかなかいやらしいい戦い方だがブラッキーの攻撃力の無さを補うには一番いい。どくどくはゲームでもお世話になったがこちらでも使える技だ。

 

「クロ サイコキネシス」

 

「リザードン耐えろ! フレアドライブ!」

 

フレアドライブ!?てことはこのリザードンレベル80相当の強さなのか!?野生とは比べ物にならないくらい強いとは思っていたが道理でこれまで何度か攻撃を中てても倒れないわけだ。さすがにクロの素の攻撃じゃ難しいわけだよな。

 

「クロ つきのひかり」

 

フレアドライブを直撃する寸前でつきのひかりを纏う。爆炎が晴れたとき経っていたのはクロだけだった。リザードンの姿は元の姿に戻った。

 

ふぅ 今のバトルはギリギリな感があったな~ 他に何の技が使えるか思い出す必要がありそうだな。

 

「お疲れリザードン 強いね君のブラッキーはまさか最後の技を受けきるとは思わなかったよ」

 

「クロもお疲れ 自慢の相棒ですからね 負けられませんよ」

 

そのあと再戦の約束をして別れた。彼はポケモンチャンピオンを目指して旅をしておるんだとか俺も誘われたがどうしようか。チャンピオンといった肩書があった方が何かと動きやすいのだろうか?まぁ手持ちにはクロしかいないわけだしまずは仲間を増やさないとどうにもならないよな。それにチャンピオン大会に挑戦するにはバッチが必要らしい。先にジム巡りをするべきだな。それにしてもここはどの地方なのだろうか?あ、さっきの人の名前を聞いてない・・・

 

別れたトレーナーの方を見たがもうだいぶ遠いいところにいる。次に会ったときにでも聞けばいいかな。俺はクロの治療をして休憩をはさんでから次の街に向けて歩を進めた。

 

 

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さっきのトレーナーは強かったな。初めあのブラッキーを見たとき鳥肌がたった。理由は分からないが確実に俺の相棒よりも強いと確信してしまった。相棒を信じていない負けじゃないだけど何だろう・・・次元が違うというのか?俺たちでは勝てないと思ってしまったんだ。

 

結果は予想どうり負けた。俺たちはダメージらしいダメージを与えることができなかった。初め戦った様子からトレーナーとのバトルは経験が浅いことが分かったからもしかしたら?と考えていたのだが無理だった。上には上がいるということだろう。再確認するいい機会になった。一度チャンピオンになったからと言って何かが変わるわけではないんだ。

 

俺はリザードンの治療をするために速足になりながら次の街へと進んでいった。

 

 



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イージーなジム巡りの旅

三年越しに気まぐれ投稿だぜ。


忘れ去られたときにひょいッと完結させておきます。

8話で完結。短編ですね。

今から一時間ごとに投稿だぜ!


あれから街には無事には着くことができた。ポケモンセンターでブラッキーことクロを休ませ、俺はその間情報収集をする。で、クロが元気になったらそれから数日はその町の周辺や町中を探索し情報を集め、ジムへと挑んだ。

 

あ、そうそう。ポケモンセンターでトレーナーパスのことを聞いたところなんとあのスマホじゃなくてポケモン図鑑がトレーナーパスの役割を果たせるらしい。これすごいなと感心し問題は解決したので良しとした。

 

ジム戦はクロだけでも苦戦することはなかった。どのジムでも、たとえ相性が悪いジムでも苦戦することなくジムバッチを集めていった。しかし、どのジムバッチも俺の知らないものだった。地方の名前を聞いてもよくわからない。地図を確認しても現代の地球のどこなのかわからない。縮尺が書いていないのが致命的なのだと思われる。

 

情報を集めていく中で俺の知っている地方名が出てくるのでアニメやゲームと全くの無関係な世界ではないはずだ。それぞれの地方のチャンピオンについても知っている名前がチラホラとあった。これでゲームの世界観ならば原作主人公がまだいないのかもしれないしアニメの世界ならば時系列は殆どわからない。

 

謎の組織が暗躍して大ごとになっていないかと調べてみたがそれらしい情報はない。暗躍していたから情報規制でもされているのだろうか?伝説ポケモンの情報だしたとえ事件を解決しても流さないのかもしれない。

 

まぁ、様々な街を巡り、八つのジム戦にも挑んだ。手持ちに関しては増えていない。クロがレベル100だからなのか野生のポケモンとの戦闘が少なかったように思う。ジム巡りの間、あまり街道から外れなかったことも要因かもしれない。一時期は野生のポケモンを出会い関係なくゲットしようと思ったが、野生には野生のポケモン同士のコミュニティーがあり家族がいるのだ。瀕死ギリギリにしたところで親のポケモンが回収しに来るので断念することになった。それからは積極的に捕まえようと考えなくなった。

 

手持ちが増えなかったが悪いことばかりでもない。クロがレベル100の壁を越えて成長したからだ。

 

まず、ステータスが微々たるものだが上昇している。ゲームの様に数値化されているわけではないので気のせいかもしれないがクロの素早さが上がっているように感じるのだ。

 

次に技の効果が変化した。始まりは俺の無茶ぶりからだった。ブラッキーは自身の能力値を上昇させる技が少ない。たまご技の のろい を覚えていれば攻撃と防御を積むことができたのだがクロはたまご技を考えず生まれた子なので覚えていない。残された積み技はふるいたてる、かげぶんしん、じこあんじ、だけだ。

 

ならば、能力ダウンのデバフ技はどうか?これに関してもあまり使えるものは多くない。なきごえ、しっぽをふる、すなかけ、つぶらなひとみ、いやなおと、ないしょばなし、よこどり、の中で使いやすいのは あまえる だろうか?

 

ここで俺はクロに無茶ぶりをした。つぶらなひとみ、あまえる、なきごえ、ついでに メロメロ も合わせて同時に発動できないかと。

 

クロは難色を示した。「え~、マジでやんの?」的な目で見られたがどうやらチャレンジはしてくれるようだった。

 

結果から話すと成功した。えぐい技が完成した。他にも成功した技を下にまとめる。

 

 

 

・イカサマ(+おいうち+ダメおし+だましうち+どくどく+ないしょばなし+ちょうはつ+いちゃもん)

 

 相手の物理攻撃を使う。

 交代前の相手に威力2倍。

 相手がダメージを受けた直後であれば威力2倍。 

 同じ技を出しにくくなる。

 変化技を少しの間(一ターン)出せなくなる。

 猛毒状態にする。

 

 物理 PP8 威力50 必中

 

 

 

・とっておき(+きりふだ+でんこうせっか)

 

 他の技を6つ使用後使えるようになる。

 先制。

 PPが減るごとに威力が強まる。

 

 物理 PP5 威力100、120、150、200、250 必中

 

 

 

・バークアウト(+サイコキネシス+シャドーボール+ハイパーボイス+あくのはどう)

 

 音技。

 100% 特攻と特坊1ランクダウン  

 

 特殊 PP10 威力50 命中90

 

 

 

・つきのひかり(+いやしのすず+リフレッシュ)

 

 HP状態異常回復。

 天候により回復量変動。通常50% 日差しが強い75% 霰、雨、砂嵐25%。

 

 変化 PP8 自信を対象

 

 

 

・まもる(+あやしいひかり)

 

 必ず先制でき、相手の技を受けない。連続で使うと失敗しやすくなる。

 相手を10%混乱させる。

 

 変化 PP10 自信を対象

 

 

 

・ふるいたてる(+とぎすます)

 

 攻撃特攻1ランクアップ。

 次の技が急所に当たりやすくなる。

 

 変化 PP20 自信を対象

 

 

・つぶらなひとみ(+あまえる+なきごえ+メロメロ)

 

 先制。

 攻撃4ランクダウン。

 異性であればメロメロ状態にする。

 

 変化 PP5 命中55

 

 

 

無茶ぶりが過ぎたかもしれない。技を混ぜすぎて体感で確認した命中率は下がっているが先制技で攻撃を4ランクダウンはえぐいと思いました。ついでの様にメロメロ状態にすることもできるしゲームで言ったらバグです。

 

あと、イカサマ。技名どうりのイカサマな性能に成りました。やったね!

 

バークアウトも・・・うん。とても使いやすいです。

 

つきのひかり、まもる、ふるいたてる は混ぜすぎていないのでまだ、良心的だと思います。

 

個人的に気に入っている技は とっておき だ。とっておき に きりふだ と でんこうせっか を混ぜたことで高威力、先制、必中というロマン技が完成した。クロは使うたびにゼーハーゼーハー、言っているが威力にはご満悦の様子。

 

この技の合成発動により、クロは超強化されたといっても過言ではない。ジム戦が楽勝だったのもこのおかげだ。

 

図鑑埋めの仕事も順調。街を巡り、出会ったポケモンはとりあえず記録をしている。たとえ既に図鑑登録されていたとしても個人の図鑑記録もあるので気にせず調査レポートを記録している。

 

記録していて思ったことはこの地方はカエル、ヘビ、クモをモチーフにしたポケモンが多く感じたのだ。森の中を少し歩けばバチュルやイトマルによく合う。チョコチョコ動いて森の中に入っていく様子はかわいい。まぁ、その奥に親がいるからかわいさが半減してしまうのだが・・・。

 

今のところ全く名前を知らないポケモンには遭遇していない。このこともありどこか知っている地方なんじゃないかと疑っているのだが未だにわからないのが現状だ。

 

街道を進み、森を抜け、山を越え、港を進み、岩石砂漠を渡る。各地でポケモンを記録していき他の調査仲間と連絡を取りながら順調に図鑑は情報が増えていった。

 

 

 

そんなある日、ジム戦が終わり、次の町へ行こうと森の中を進んでいると・・・。

 

がらっ

 

「へ?」

 

足場が崩れ、崖下の森の中へと落ちていった。

 

 

 





独自設定でバグってますが気にせずに・・・。


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サバイバルの再来〈ハードモード〉


投下だ投下だ~


「うわぁぁぁぁぁぁぁ~~~---・・・」

 

 

俺は崖から落ちた。クロも俺のあまりの間抜けさに呆れてかすぐに行動できない様子。

 

クロが慌てて崖縁から覗き込んでいるのを見ながら俺は森の中へと消えていった。

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

激痛にうなされ目を開ける。木々の天井に一ヶ所だけポッカリと空いた場所から光が差し込む。

 

 

「っつ 痛い いやマジで痛い・・・」

 

 

どうにか生きているようだ。左腕から激痛がしている。他の場所も所々痛いが小さな傷ばかりで出血も少ない。どうやら致命傷だけは避けることができたようだ。

 

 

「オボンの実でもなんでも回復できるものは・・・ まじ?」

 

 

どうやら背中に背負っていたリュックのおかげでこの程度の傷で済んでいるらしい。俺を救ってくれたリュックはどこにもなく見当たらない。周りに落ちているのは破けた地図と画面がブラックアウトしているポケモン図鑑。

 

 

「図鑑があるなら連絡取れるか?」

 

 

痛む体をどうにか動かし図鑑を手に取る。

 

 

「ダメか・・・」

 

 

どうにかつかないか弄ってみたが変化はない。壊れていても大事な物なのでポケットに入れておく。

 

 

「クロ、いやしのすずをしてくれなぃ・・・、クロ?」

 

 

クロに少しでも直してもらおうと話しかけたが周りにクロはいない。

 

 

「あ~、ほんとにヤベェな」

 

 

痛む体ではあまり動くことができない。連絡を取る手段はない。頼みの綱のクロとははぐれてしまった。周りは鬱蒼とした森。明らかに人の手が入っていない森だ。そう言った森は野生のポケモンが猛獣と同じぐらいに危険な対象になる。追い打ちをかけるように現在地は不明だ。地図は何の役にも立たない。

 

 

「つんだかなー」

 

 

現実味が無さ過ぎて軽ーく絶望しながら呟いた。

 

 

 

 

 

絶望感にしばらくボーッとしてしまったがどうにか切り替えた。

 

まずしなければならないことは安全の確保か?傷の治療が先だろうけど治療する手段が手元にない。薬学には詳しくないからオレンの実かオボンの実を探すのが早いかもしれない。この二つの木の実であれはどこでも育つからこの森の中にもあるはずだ。

 

まずは体力の回復をしないと何もできないか・・・。

 

 

「っ やっぱ左腕が痛いな 多分これ骨がいってるな さ、わった感じだと完全には折れてないか、な?」

 

 

あ~、痛い。こんな重症こっちの世界に来て初めてだ。

 

どうにか体を動かし木の陰になる場所に移動した。

 

 

「少しの間なら大丈夫かな? クロも来てくれるかもしれないし祈るしかないか・・・」

 

 

身体から力を抜くと緊張も切れてしまったのかそぐに寝てしまった。

 

 

 

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それからの日々は酷かった。

 

どうにか体力を回復しオレンの実を見つけたところまではよかったのだ。オレンの実を見つけて直面したのは怪我をした体では木の上に実っているそれを取ることが難しいことだ。

 

いつもであればクロがサイコキネシスで簡単に取ることができるのだがそれはできない。

 

俺は痛む体をどうにか動かし石や木の枝を投げ収穫した。投げる動作をするたびに激痛は走るし見当違いの方向に飛ぶし脂汗が酷いしと何もいいことがない。オレンの実を一つとるだけで体力をほとんど使ってしまった。

 

オレンの実を食べてある程度回復したが休む暇もなく次の問題に直面する。

 

木の実を食べに来るのは俺だけではないということだ。

 

ガサガサ

 

木に体を預けて座っていると後方から草木をかき分ける音がした。

 

慌てて振り向いた先にいたのは見たことのない生物。いや、この世界の生物なのだからポケモンなのだろう。

 

目の前にいるのは四つん這いに移動している人型の何か。黒子のような真っ黒な姿で頭部には大きな口はあるが目がない。人型なのになぜ四つん這いなのかと他の箇所も調べていくと両方の足の甲に頭部にあるはずの目がついていた。

 

 

「きゅげ?」

 

 

声を聴いた瞬間に言いようのない悪寒が這いよった。本能的にコイツがヤバいと言っている。寒気からしてもしかしたらゴーストタイプなのかもしれない。

 

すぐに踵を返し全力で逃走に移行する。

 

 

「きゅきゅきゅきゅっげっげげ~」

 

 

最悪なことに俺を追いかけているようだ。後ろを振り返ってみると・・・。

 

 

「きゅげげ!!」

 

 

陸上選手も思わずうなずいてしまうような綺麗なホームで全力疾走していた。

 

 

「さっきの四つん這いは何だったの!?」

 

 

痛む体に鞭打っての逃走劇はしばらくの間続いた。後方で何度か「きゅ!?」と声がしたときに後ろを振り向くと木に激突して目を回していた。もしかしてだけど、足に目があるから視界が悪いのかもしれない。

 

徐々に「きゅ!?」といった声も遠くなり聞こえなくなったころに休憩を入れた。俺はどうにか逃げ切れたようだ。

 

 

「クロがいればこんなことないのに・・・」

 

 

俺がクロに対してどれだけ頼りきりだったのか今になって理解させられる。クロがいなければ俺はこの世界で簡単に死んでしまう。できることが少なすぎる。不甲斐ない。

 

 

「もし、生き残れたらクロに今まで以上に優しくしよう」

 

 

 

 

それからも苦難の日々は続く。

 

水を飲もうと川に近づいたら野生のポケモン同士の戦闘に巻き込まれる。

 

まともに食事ができないため常に空腹。

 

常に警戒していなければならないためまともに寝ることができない。

 

木の実を取ろうにも野生のポケモンと遭遇するためなかなかとることができない。

 

少しでも腹を満たそうとそこら辺の草やキノコを食べて幻覚に悩まされる。

 

余りにも疲れすぎて気を抜くと例の足に目があるポケモンに遭遇する。

 

洞窟を見つけやっと休めると思ったらイシズマイやイワパレスの亜種?なのか背中に鍾乳石を背負ったポケモンに石をぶつけられ慌てて逃げ出す。

 

開けた花畑に出ると片足片腕のビブラーバ?の集団に出会いUターンして逃走。

 

沼に訪れればウパーに泥だらけにされラグラージのだくりゅうに巻き込まれて流される。

 

キレイハナに遭遇すれば ねむりごな を浴びてしまい放置される。

 

木の上で休んでいるとバチュルに悪戯され、しびれる。

 

ゲッコウガの集団に遭遇したときは気づかれないようにそっと逃げた。

 

イワークの移動に巻き込まれないように回避しアーボなどの毒タイプのポケモンには特に注意しケンタウロスに目をつけられた時は本気で死を覚悟した。

 

 

そんなサバイバル生活を一ヶ月も続けていると気がふれてくるというものだ。

 

少しでも腹を満たすためにキノコや雑草を食っているため幻覚が切れない。四角、三角、丸、アルファベット、カタカナ、記号なんかが空中を漂うように視界の中を動き回っている。

 

それらの記号を追い出すために俺は木の幹や地面、岩の表面に書き記していく。書けば書くほど視界に飛び交う図形は少なくなるが少し経つとまた増えている。自分が今どんな状態なのかも理解しないまま、感情がぐちゃぐちゃになり何かに追い立てられるように書き記していく。

 

最後には幻聴まで始まった。何かの怪物の声、身を切るような不快な鳴き声、何が何だか理解せずに気持ちが悪いからと走り回り、腹が減ったら手当たり次第に口に入れる。

 

幻聴まで極まったら次の幻覚が酷くなっていく。いないはずのものが見え、何も口に含んでいないの不味い味がし、汚臭が漂い始め、体中を何かが這いまわる錯覚を起こす。

 

時折、幻覚がスッと抜けたかと思うと体表の周りを漂うオーラのようなものが見えた。そのオーラは自身だけでなく植物、動物、ポケモンと生きているものなら誰彼問うことなく強弱はあれど漂っている。

 

幻覚を見ながらもそのオーラを無意識のうちに扱い、致命的な危機は脱していった。

 

幻覚にうなされ碌に眠れなかったが体力が尽きたのか糸が切れるように意識を失った。

 

 

 

 

「みゅ?みゅみゅみゅっwww」

 

 

何か生き物の鳴き声が聞こえる。重い瞼を開けるとぼやけた視界にはピンクの小さな何かがいるのがわかる。

 

 

「な、んだ?これ、も幻覚、か?」

 

 

「みゅ~?」

 

 

なんだかわからないが疲れたので重い瞼をそのまま閉じ眠りについた。

 

 

「クロ・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 



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ブラッキーの憂鬱


投下だ投下だ~


クロは激怒した。

 

自分の主人の危機に対する対応の遅さに自分自身に対して激怒した。

 

気づいたとき、主人は既に森の中へ消えていくところだった。サイコキネシスの射程圏外であり救出に間に合わない。

 

この状況の中で自身が何もできないことを理解してしまい。主人が落ちていく様子をただ見ているしかできなかった。

 

 

ブラッキーであるクロは切り替える。主人は背中を下にして落ちていった。であれば落下の衝撃は樹木の枝を折る衝撃も合わさって即死は免れるかもしれない。

 

私がここから飛び降りても多少の負傷はあれど致命傷はなく着地できるはずだ。自身の体の頑丈さには他のポケモンよりも自信があるのだから。

 

 

クロは主人を追いかけるためにすぐさま飛び降りた。

 

 

ここで想定外のことが起こる。主人が落下している時にはなかった強風に煽られ主人と違う場所に飛ばされてしまった。

 

ブラッキーの高さは1.0m。重さは27.0㎏。人の子供程度の重さ身長しかない。

 

ブラッキーは悪タイプの単タイプ。悲しいかな、飛行タイプは持ち合わせていないため必死の制御も虚しく主人とは違う場所に落ちることとなった。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

何度も枝を圧し折り、姿勢をどうにか制御して足を下側に持っていき着地する。

 

風に煽られたときに空中を錐もみしながら飛ばされてしまったため主人のいる方向が分からない。

 

クロは想定外の状況に焦燥に駆られる。

 

 

ついさっきまで他愛もないことを話しながら歩いていたというのに今の状況は何なのだろう?さっき考えたように主人は非常に危険な状況のはずだ。早く駆け付けねばならない。早くしなければ!

 

クロの性格はずぶといだ。少々のことではビクビクすることなく、どんな状況でも主人の言葉に従いポケモンバトルを繰り広げる。普段も主人の構い方が少しうざく感じることもあるが気にしていない。

 

そんなクロでもこの状況は焦りを隠せない様子。主人が今にでもいなくなってしまうのではないかと悪い方向に考えが進んでしまい返って今まで以上に体力を消耗してしまっている。

 

鼻で探そうにも匂いのキツイ植物が自生しているようで鼻が利かない。味覚も何やら苦みを感じるためここの空気は正常ではないのだろう。

 

クロはあまり長居するべきではないと判断を下した。主人と合流するために鬱蒼とした森の中を駆け回る。

 

 

 

 

 

どれだけ探しても主人は見つからない。

 

 

道中で見つけた木の実を齧りながら主人を探し回った。

 

黒い人型のポケモンはイカサマで吹き飛ばした。

 

クロにとって夜が自分のフィールドだ。仮眠もそこそこに主人を探し回った。

 

遭遇した野生のポケモンは敵対したものだけ吹き飛ばす。

 

洞窟の中には敵対するポケモンしかいなかったのでバークアウトを放ち次へ移動した。

 

黒い奴がうざい。とっておきを使ったが当たらなかった。どうやら、ゴーストタイプらしい。イカサマで吹き飛した。

 

沼地は住んでいたポケモンに話を聞くといないそうなので次に移動した。

 

花畑には同じような左右対称のポケモンしかいなかったので次へ移動した。

 

この森は思っていたよりも毒タイプのポケモンが多い。主人は大丈夫なのだろうか?

 

友好的なポケモンに話を聞いてみたがそれらしい情報は手に入らない。

 

 

 

同じような青い姿の集団に遭遇した。私が縄張りに入ると水を投げてきたのでたぶん水タイプだろう。主人の手掛かりになる情報が何もないことにイライラし八つ当たりだとわかっているが戦闘を開始した。

 

水の手裏剣はそこまでダメージにならないが数が問題だ。 バークアウト を放ちダメージのついでに特攻と特坊を下げさせる。

 

黒に紫色の混ざった衝撃があたりにばらバラ撒かれる。相手は バークアウト のあまりの音量に驚いているようだ。この技は ハイパーボイス の叫び方を応用しているからそれ相応の音量になるのだろう。

 

このままでは不利と思ったのか焦った何匹かが突っ込んでくる。

 

その行動は私にとって悪手だ。相手の近接攻撃を イカサマ で絡めとってやりどくどくを浴びせながら投げ飛ばす。

 

今の私は気が立っているんだ。私の体に触れただけでも毒に侵されるぞ?

 

仲間が一瞬で投げ飛ばされたことに理解が追い付かないのか相手の動きが止まった。

 

私はその間に ふるいたてる や つぶらなひとみ を適当なやつに放つ。運がいいことに相手が雌だったのかメロメロ状態になった。

 

数匹が集まって協力しハイドロポンプを放ってきた。これは流石に直撃するのは威力が高いので まもる を発動した。水煙で見えない内に つきのひかり を発動して体力を回復しておく。これで七つ目の技の解禁だ。

 

渾身の技だったのか。無傷で立っている私を見て相手は茫然としている。

 

突っ立っていていいのか?とっておきだ。喜んで受け取ってくれ。

 

私が とっておき を発動すると一瞬にして蹴りがついた。水草の生い茂るこの場所には私以外立っている者がいない。どうやら みきり や まもる といった技を使えるものはいなかったようだ。それとも使う暇もなかったのだろうか?

 

八つ当たりだったが気分が少し軽くなった。それにしてもなぜ彼らは逃走を選択しなかったのだろう?

 

 

「っ!?」

 

 

強大な何かが私の後ろに突然現れた。

 

 

『あなたは何でそんなにイライラしているの?』いるの?』

 

 

テレパシーか?エコーしたように二重に聞こえてくる。振り向くと二体のポケモンがいた。いや、二体で一体のポケモンなのだろう。視覚では二体いるように見えるが気配は一体分しかない。

 

 

『質問には答えてくれないの?』ないの?』

 

 

(これはすまない 私はこの森の中で主人を探しているのだが見つからなくてね 手がかりがなさ過ぎてイライラしていたんだ)

 

 

『それはたいへんね~』ね~』

 

 

そのポケモンは何やら思案する様子で黙り込んでしまった。それにいても不思議なポケモンだ土と水を泥にならないように分離したまま流体の体を持っている。それらを覆うように植物の蔦や木の枝、根、葉、花で覆われている。何タイプなのだろう?水草?水地面?水岩だろうか?

 

 

『・・・ここら辺にはいないみたいなの~』なの~』

 

 

(私は特徴を話していないのだが分かったのか?)

 

 

『記憶を少し覗かせてもらったの 人間さんでしょ?』でしょ?』

 

 

記憶を覗ける?エスパータイプの可能性もあるのか?

 

 

(ああ、私の主人は人間だ 協力感謝する 私が倒してしまったこの者たちはどうしたらいいだろう?)

 

 

『問題ないの 私たちにまかせて』まかせて』

 

 

そう言うと光る何かを倒れているポケモン達に振りまいていく。その光に触れたポケモンは忽ち傷が癒え静かな寝息を立て始めた。

 

 

(これはすごいな 治療感謝する)

 

 

『これぐらいどうってことないの~』ないの~』

 

 

(この場を荒らしてすまなかったな それではまたいつか)

 

 

『バイバーイ』バイバーイ』

 

 

私は謝罪しその場を離れた。初めに感じた力は過去にも感じたことのあるものだ。彼女たちはおそらく準伝説に位置する方々だ。この地方のバランスを取っている存在なのだろう。

 

私は彼女らに勝てるだろうか?過去の戦いの様に交互に技を出し合い避けないなんてことは今ではあり得ない。私の素早さではそもそも追い付けないかもしれない。私の攻撃力ではダメージを与えられないかもしれない。

 

だが、私の頑丈さは折り紙付きだ。決して彼女らに劣るものではないだろう。対峙してそう確信できた。

 

思わぬ出会いがあったが収穫もあった。捜索範囲を広げて、もっと森の奥を探すことにする。

 

 

 

 

 

主人の捜索は手がかりも掴めぬまま長い月日が経過してしまった。

 

ここまで月日が流れてしまっては生存は絶望的かもしれない。主人がこの世にいないと仮定しただけで私の膝は崩れ落ちてしまった。

 

いや、今日このときまで碌に休まずに探し続けたことで限界が来ていたのだろう。最後の止めとして気持ちが折れてしまったことで地面に横たわってしまった。

 

 

「ぶらぁっきぃ・・・」

 

 

流石に疲れた。少し寝よう。

 

 

いつかの温かい日と違う眠りにつこうと瞼を閉じたとき視界の端にピンクの浮遊する者が見えた気がした。

 

 

「みゅぅ~」

 

 

 

 

 

 




ブラッキーは♂です


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樹海を脱け出せ!


投下だ投下だ~


「ん、う~ん」

 

めちゃくちゃ体がだるいが目覚めたようだ。幻聴も聞こえない。幻覚の作用が少しは治ったのかもしれない。それにしても体が重くて動けない。寝起きのせいか思考にモヤがかかっているし、あ~あれだ、二日酔いみたいなものじゃね?酒飲んだことないけどさぁ~。

 

触覚も正常、口の中はなんか泥臭いけど変なものを食べでもしたのだろう。重い瞼を気合で開ける。

 

相変わらずの鬱蒼とした木々の天井が見える。濃い緑の香りとハーブでも自生しているのか独特な香りが漂っている。

 

どうやら俺が仰向けで倒れているのは地面ではないようだ。草や綿を集めた上に寝転がされていた。で、重いと思っていたお腹の上にはクロのかわいい寝顔が・・・・・・。

 

ん?

 

 

「クロ!?」

 

 

クロを見た瞬間、慌てて起きだす。眠気なんて吹っ飛んでしまった。

 

慌てつつも丁寧に確認するようにクロに触れる。しっかりと少し熱いが体温を感じることができたので偽物ではない。余程消耗しているのか発熱もしている。今までクロがここまで消耗している姿を見たことがなかった。すぐにでも起こしたいがここは寝かせておくべきだろう。命に別状はないようだし・・・。

 

 

「て、ことはクロがここまで運んでくれたのか?」

 

 

「みゅみゅみゅ~」

 

 

「へ?」

 

 

振り向くとミュウがくるくる飛んでいた。

 

 

「はい?」

 

 

「みゅっみゅみゅぅ~」

 

 

なんかドヤ顔かましながらくるっくる回っている。

 

 

「あー、ちょっと頭痛くなってきたんで寝るわ」

 

 

「みゅ!?」

 

 

俺はまだ疲れていたので眠りにつきました。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

その後、クロが目覚めるまで俺も休んだ。ミュウが寝ようとすると尻尾で体中を擽ってくるので熟睡することはできなかったが体力は回復できたように思う。

 

クロも目覚めると俺がいることに驚いた様子だったのでそこのミュウが俺たちを助けてくれたのだろう。クロと再会の印に撫で捏ね繰り回しぐったりさせたところでミュウに確認を取るとドヤ顔をいただいたからそうなのだろう。そうだよな?

 

あ~(生の実感)、どうにか生き残れた。クロと合流すればサバイバル生活も何とかなるというものだ。この一ヶ月ほどで何度死を覚悟したことか・・・。幻覚に狂わされていなかったら正気を保てていなかったかもしれない。いや、狂っている時点でSAN値直葬だったから手遅れだったのか?・・・考えたら負けだ。

 

それにしてもさっきから変なものが見える。クロやミュウ、俺、周辺の植物をみるとその表面にモヤのようなものが漂っているのだ。手をブンブン振っても離れる様子はない。オーラと表現すれば正しいかもしれない。これは何だろうか?

 

まぁ、直観だが悪いことでは無さそうなのでこれは後回しにしておく。

 

 

俺が寝かされていた周辺を確認する限りミュウはここの木の洞周辺に住んでいるようなのでどこに向かえば森を出られるか尋ねる。

 

みゅうみゅう鳴いて説明してくれたようだが俺にはよく分からなかったが、クロが理解したようなので今後はどうにかなりそうだ。

 

ミュウにお礼を言いさっそく移動をしようとしたがクロとミュウの反応を見る限りまだここにいろとの事らしい。

 

しばらく待つとクロにも勝るだろうオーラを纏ったポケモンが現れる。

 

「グルゥッ」

 

野生のルカリオが現れた。

 

三匹のボディーランゲージを聞く限りどうやらこのルカリオが道案内をしてくれるらしい。

 

波動、ルカリオ、ミュウ、森、木の洞・・・・・・うっ、頭が・・・。世界樹みたいな木はないしセーフかな?

 

少し頭痛が痛いがルカリオの案内の元この森を抜けることになった。

 

道中のルカリオの戦闘を見てオーラは波動だと確信しました。なら、俺がアーr・・・違いますね、ハイ。

 

 

 

 

 

森の脱出は二匹の強力なポケモンがいれば楽にという訳でもなく絶賛戦闘中です。大苦戦中です。完全に俺がお荷物です。

 

俺も役に立とうと戦闘指示を出そうとするのだが全くの未知のポケモンでは相手が何をしてくるのかがわからないのだ。

 

例の足に目がついている全身黒子のようなポケモン。今のところゴーストタイプということしかわからない。あと、なんかドジ。

 

二匹一組で移動しているビブラーバの亜種?なんで手と足が一本ずつしかないのかがわからない。ビブラーバぽいから多分虫タイプ。ステータスもそこまで高くなさそうだが常に協力して行動しているので隙が少ない。それに数が多い。

 

ヒトツキの親戚のよう浮遊する武器のポケモン。鉈のような見た目に柄の部分に一つ目がついたポケモンは火を纏っている。両刃の斧のような見た目に刃の間に一つ目のついたポケモンは雷を纏っている。どうやら、鋼タイプのようで とっておき が効きにくい。どこからともなく表れるので心臓に悪いことも追加しておく。

 

一番面倒なのがヘビ系のポケモンがノコッチ以外敵対してくるのだ。イワークにハガネール、アーボ、アーボック、ノコッチ、ハブネークとここら辺のポケモンが敵対してくる。突然砂嵐をまき散らしてくるポケモンはなんだ?すなじごくが足場を動きにくくされて非常に面倒だ。

 

他にもゴーストタイプや進むにつれて岩や地面タイプのポケモンが増えてくる。

 

 

ルカリオを確認する限りこの状況は想定外のようで焦りを感じる。連戦に次ぐ連戦でクロはまだ戦えそうだが回復手段の乏しいルカリオは限界が見えてきている。

 

 

「厳しいか」

 

 

状況は多勢に無勢だ。いくら実力の高いポケモンであっても休みなしの連戦はキツイ。

 

 

(どうする、ドウスル、何か手はないか?何が原因で今の状況になっているのかがわからない。仲間を呼ぶことができればこの状況を打開できそうだが・・・)

 

 

『手を貸してあげよう 兄様はお痛がすぎるもの~』もの~』

 

 

「は?」

 

 

声が聞こえたと思ったらどこからともなくゲッコウガの大群が現れた。いつかの湿地帯で見たゲッコウガなのだろう。巧みに連携し確実に相手の数を減らしていく。遅れてヌオーやラグラージも参戦する。

 

 

「味方なのか?」

 

 

「ブゥラァッキー!!」

 

 

『早い再会だったわね 主人と会うことができてなにより』なにより~』

 

 

こ、れは多分伝説?か準伝説とかのポケモンではないか?そこにいるだけで存在感に圧迫を受ける。土をベースに水も合わせて構成された人型に近い流体の体。所々に服を着るように植物で装飾をしている。シンオウのUMAに近い体長と雰囲気だ。言うなれば妖精か精霊と表現してもいいように思う。

 

 

『そこの人間 この森に危害を加える気はないのよね』のよね』

 

 

「っ はい、ありません」

 

 

『よろしい なら手伝うわ クロと共にここを抜けなさい その先は砂漠が広がっているわ 砂漠を越えれば海が広がってる その海を渡った先に人の暮らす街があるわ』あるわ』

 

 

「ありがとうございます!」

 

 

俺とブラッキーはここを任せ先へ進むことになった。準備もなく砂漠越えというのは困難を極めそうだがこの一ヶ月のことよりはマシのはずだ。今は相棒のクロがいるのだから乗り越えられないものはない。

 

クロとそのポケモンは知り合いだったらしく何やら会話をしている様子。クロは冷や汗を流しているように見えるがその目は決意があるように見える。

 

 

『最後に選別よ これはあなたの物でしょう?』しょう?』

 

 

継ぎ接ぎだらけだが見覚えのあるリュックを投げ渡される。中には木の実が大量に入っていた。

 

 

『お元気で クロもがんばるのよ~』のよ~』

 

 

「ありがとうございました!」

 

 

クロもお礼の一鳴きをし、俺と並んでゲッコウガたちが開けた道を進む。すれ違いざまにルカリオにもお礼を伝えて走り出した。

 

 

「行くぞ、クロ!」

 

 

「ゥラッキー!」

 

 

後ろの戦闘音をBGMにその場を後にした。

 

 

========================================

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『はぁ、兄様はどうしようもないわね~』わね~』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『『私たちと兄様の戦争に他者を巻き込むな 少しは頭を冷やしなさい』』

 

 

戦闘はより過激なものになっていく。

 

 




すなじごくをしてくるポケモンはサダイジャです。


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決戦!砂漠の主


投下だ投下だ~


俺とクロは森の中を走り続けた。何匹かのポケモンと戦闘になったが障害になることなく進み続けた。途中、休憩を挟み自身とクロの体力を回復させる。俺はオレンの実。クロにはオボンの実とヒメリの実を食べさせHPとPPを回復させる。心なしかオレンの実の回復量が上がっているように感じたのだが気のせいだろうか?

 

その後も何度か戦闘を繰り返したが一時間もしない内に森の切れ目へと辿り着いた。

 

 

「やっと森から抜けれ っ!?」

 

 

「ヴラッキィー」

 

 

クロもすぐさま戦闘態勢へ移行する。

 

 

「クロ、 ふるいたてる を出来るだけ積んどけ!!」

 

 

周りを確認する限り敵の姿は確認できない。が、この威圧感はついさっき感じた圧迫感のそれだ。それも敵意マシマシの明らかに敵対的な奴。

 

後方は今抜けてきた森。前方に広がるのは砂砂漠。潮の香りがほんの微かにすることから海まではそこまで遠くないのかもしれない。それにしても見当たらない。何度見渡しても砂、砂、砂。

 

 

「は?」

 

 

後ろの森が砂嵐で確認できなくなった。俺たちはそこまで移動してないはずなのに見ることかできない。尚も砂嵐の勢いは強まり極近くの状況しか確認できないようになる。

 

今、何かが動いた。

 

 

「左後方、イカサマ!」

 

 

「ルゥラッ!」

 

 

クロの攻撃は見事命中する。一瞬見えたのは一言でいえば黒いキツネ。黒い体毛に金糸の混ざったジャッカルという表現が一番近いかもしれない。

 

イカサマで投げ飛ばした後の身軽さからしてあまりダメージは入っていないように見える。

 

クロは隙さえあれば ふるいたてる を積んでくれている。

 

 

「クロ、油断するなよ」

 

 

「ヴラッキッ」

 

 

戦闘の速度は上がっていく。砂嵐の中から奇襲をするように攻撃が繰り返される。俺は直観に従い、クロに指示を出し続けた。上から、後ろから、範囲攻撃、下からの攻撃も発生しそのたびにギリギリで対応していく。

 

近接攻撃に対しては イカサマ で受け流し、俺を巻き込む範囲攻撃には まもる で対処する。下からの奇襲は あなをほる か?クロと同じ方向に飛び下がり バークアウト を命中させた。

 

どの攻撃も後手の咄嗟に出した技であるため、あまりダメージは期待できない。イカサマ も相手をよく確認でき、周りの状況が認識できる状況下でなければ最大ダメージは至難の業だ。

 

 

そして砂嵐が晴れる。

 

 

晴れた後そこにいたのは綺麗な毛並みで傷らしい傷はない無傷のポケモン。全体的に黒の体毛だが金の体毛が刺青の様に模様を描いている。その爪は鋭く、体長はウインディと変わらないように思う。この大きさで黒い見た目から狼と表現してもいいかもしれないが特徴的な大きな耳と尻尾はキツネの様にも見える。やはり一番しっくりとくる表現はジャッカルだ。

 

姿が見えたのならばやるべきことは決まっている。

 

 

「クロ、つぶらなひとみ」

 

 

相手は攻撃を警戒していたのか命中し・・・。

 

 

「後ろ、まもる!」

 

 

後ろに展開された半透明の障壁は禍々しい紫色に染まった凶刃を防ぎ切った。目の前で見ていたポケモンの姿は空気に溶けるように消えてゆく。

 

 

「 かげぶんしん を置いとくって初見殺しかよ」

 

 

冷や汗が流れる。とにかく強い、素早さと物理攻撃力が高いのだろう。それでいて他のステータスも低いという訳ではない。今までの野生のポケモンの比じゃない強さだ。

 

すなあらし を使てこないところを見ると特性がすなおこしか何かだったのか?こちらがまともに行動できなくなるほどの砂嵐を発生させる特性って酷いようにも思うが・・・。

 

 

「バークアウト!」

 

 

まもる が解除されると同時に バークアウト を放つ。

 

相手が空中にいたこともあり命中するがあまり堪えている様には見えない。むしろ歯牙にもかけない用に平気な様子。

 

たぶん、悪タイプは持っている。これで残りのタイプが岩か鋼だったら有効打がないことになるのだが難易度高すぎないか?

 

今わかっている技は あなをほる かげぶんしん つじぎり ってところか?あともう一つ範囲攻撃技があったはずがだ砂嵐で確認ができなかった。

 

ゲームの考え方はダメだ。クロも四つ以上の技を使っているのだから当てにならない。

 

 

そうこうしていると正面から突っ込んでくる。速い、 でんこうせっか か しんそく か?

 

 

「クロ、イカサマ」

 

 

俺には視認することも難しかったがクロは反応しイカサマを確実に命中させた。だが、相手の攻撃が命中していることには変わりなく着地の時に少しふらついている。

 

 

「 つきのひかり で態勢を整えるぞ」

 

 

クロは つきのひかり で体力を回復している。俺は油断なく相手を見据えているが攻撃をくらったことに驚いている様子。瞬きも忘れるくらいじっと見据えていると相手の口角が上がったように感じた。

 

 

背筋が侵されるようにゾクッと体中を駆け巡る。

 

 

(やばい、ヤバい、ヤバイ)

 

 

戦闘が激化する。相手はターゲットをクロに絞った。俺は巻き込まれないように後方へ大きく移動するというか衝撃波で飛ばされた。

 

クロは相手の しんそく を織り交ぜた緩急をつけた攻撃に翻弄されている。目は追いついていけるようだが イカサマ のタイミングをずらされうまく受け流せていない。

 

しんそく や つじぎり はインパクトのタイミングををずらし イカサマ で受け流す。

 

つぶらなひとみ で少しでも近接ダメージを抑えようと試行錯誤する。

 

かぜぶんしん に釣られそうになるが直観かすぐに判断し致命傷は避けてくれた。

 

バークアウト で距離を取らせ つきのひかり で回復を入れるがダメージレースは追い付かない。

 

範囲攻撃の ヘドロウェーブ や アシットボム を まもる で避ける。被弾したら能力ダウンを起こす致命的な技だ。

 

まもる を連続で出さざる負えないときは つきのひかり で耐久に持ち込みその場を凌ぐ。

 

かげぶんしん が時間とともに増えていきより複雑な攻撃になる。視界に映る光景はほぼ飽和攻撃だ。

 

とっておき を使いすべての分身体を無理矢理消し去った。5しかないPPを使い切ってでも高速で処理した。

 

俺もクロのサポートをするように指示を出したがあまり手助けにはなっていないかもしれない。

 

 

分身を消したところでクロも相手も足が止まった。

 

相手もこれだけの運動量は体に負担があるのか相応の疲れがみえる。分身体を一掃するときに使った とっておき が命中したのだろう右前足を庇うような姿勢でクロを見据えている。

 

クロの負傷具合はそれ以上だ。回数から考えて つきのひかり も今ので使い切ったか。多分体力量は5割ちょいぐらいとギリギリ回復した状況だ。致命傷はないが細かな怪我が目立ち消耗が激しい。

 

次が最後の交戦か・・・。

 

できるか?いや、やるしかない。あのスーパーマサラ人だって道具もなしにメガシンカしたんだ。波導だってエネルギーと何ら変わらない。島の大技ここで使わなくていつ使うんだ。

 

自身の体に流れる波導に意識を向ける。腕を交差させ、流れるようにお決まりのポーズをとっていく。あのおっちゃんの動きを思い出せ、ゲームの画面越しだとしてもそう難しい動きではなかった。

 

体中の波導が俺から離れ、クロへと注ぎ込まれる。

 

 

「『ブラックホールイクリプス』」

 

 

悪Zの技が炸裂する。Z技はその全てが必中。発動した時点で命中することは決まっている。

 

 

「あ、ぇ・・・」

 

 

身体の全身から何かが抜けるかのように力が入らなくなった。霞む視界に映る光景は相手ポケモンが崩れ落ちる姿とクロも全力を出し切ったのか座り込む姿だった。

 

 

 

========================================

 

 

 

後ろで主人が崩れ落ちた気配がする。主人は大丈夫だろうか?ここは故郷の島ではないし補助の道具も持っていなかったはず。だが、発動した。相当な無理が主人の体にかかっているはずだ。ポケモンである私ですらこの有様なのだ。主人が無事であるかどうか不安でしかない。

 

 

ザ・・・、

 

 

金黒のポケモンが立とうとしている。

 

あれだけの攻撃をくらってまだ立つというのか。これ以上の手段は持ち合わせていないぞ・・・。

 

 

金黒は倒れ伏す私と主人を順にみるとこちらを見てとても楽しそうな嬉しそうな笑みを浮かべた。

 

徐に天を見据えると首をゆっくりと動かしていく。

 

 

「クルゥオォーーーン・・・・・・」

 

 

一声鳴くと此方へと近づいてくる。

 

私はどうにか相対しようと立ち上がろうとするが力が入らない。足掻こうとしているうちに金黒は目の前まで来てしまった。

 

金黒を見上げてみたがついさっきまで感じていた絶望に叩き込むかのような殺気は霧散している。何が何だかわからずに考えていると首裏あたりを甘噛みで持ち上げられてしまった。子供のように。

 

 

「ぅらっきー!?」

 

 

主人の元まで運ばれ近くに降ろされる。戦闘は終わったと理解し主人に触れてみるが酷く冷たい。

 

 

「ッ!?」

 

 

何度も起きてもらうように叩くが反応がない。時間が経つにつれ顔色はどんどん悪くなっていき、体は氷のように冷たくなってしまっている。

 

残りの力を振り絞って いやしのすず を使うが何の意味もない。

 

 

「っらっき ぶらっき ぅぁっぃ・・・・・・」

 

 

「クヴォン」

 

 

「ぁっきぃ?」

 

 

なんだろうか?主人を助ける方法でもあるのだろうか?こんなに冷たくなってしまった主人を助ける方法なんてあるのだろうか?

 

 

「ヴォン」

 

 

そういうと空を見上げている。私もつられて空を見上げた。

 

その空には大きな虹色が飛んでいた。通り道は雲が逃げるように晴れ渡り虹色が視界いっぱいに広がる。気づくと私の周りでは様々なポケモンが空を見上げていた。そのポケモンの中には私たちがここに来るまでに戦闘をしたポケモンもいる。だが、誰もいがみ合うことなく同じ感動を共有するかのように空を見上げていた。

 

虹の空から何かが落ちてくる。それは風に揺られるように落ちてくるのにどこかに吹き飛ばされることなく主人の上へと降りてきた。

 

降りてきたのは虹色に輝く一枚の羽。主人の上に降りてきた羽は主人に積もるのではなくそのまま透過するように主人の中へと入っていく。

 

するとどうだろう。冷たかった主人が生気が満ちるように温かくなる。温かさは消えることなく顔色も良くなっていき主人は静かな呼吸を繰り返し始めた。

 

 

「クオン」

 

 

金黒はそれを見届けたと話その場を去っていった。気づくと周りいたポケモン達もそれぞれの場所に戻っている。

 

少し放心しつつも助かったことは理解し私は海に向けて行動を移す。

 

主人を背に乗せ落ちないようにし前垂れた両腕を銜え岩砂漠を歩き始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

========================================

 

 

 

 

 

『少しは頭が冷えましたか?』したか?』

 

 

「ゥオン」

 

 

『人間も悪い者ばかりではないのですよ?』ですよ?』

 

 

「・・・」

 

 

『私たちの争いは人間を巻き込むべきものではありません 怪我を直すのは今回だけですからね?』からね?』

 

 

「・・・」

 

 

『『わかりました?』』

 

 

「・・・ォン」

 

 

 

 







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エピローグ(打ち切りとも言う)


最終投下だ~


俺は気づくと海岸の岩陰に寝かされていた。傍らにはクロも一緒に寝ていた。

 

状況が分からずしばらく見渡していたが気絶する前の光景を思い出し今の状況と照らし合わせる。

 

あの砂漠のポケモンに勝ってクロがここまで運んでくれたのだろう。砂漠側を見ると遠くの方に朧気だが森が見える。砂漠の範囲は視認できる距離ほどにあまり広くなかったのだ。

 

砂漠は森を出て初めに目にした光景とは大きく変化している。初めに見たときは砂丘があるような砂のみの砂漠であったが今見えている光景は岩と所々に草が生えた岩砂漠だ。砂はほとんどなく、少ない水の中でも生きていける草が転々と転がっている。何たらウィードとか言う草だと思う。潮風の近くでも生きれたっけ?あの草。・・・俺は知らん。

 

話を戻すとあの砂砂漠の光景は金黒のジャッカル似のポケモンが起こしていたのだろう。環境を変えるほど強力なポケモンだったのだろう。俺とクロも命からがら生き残ったようなものだ。

 

 

「~っ らき~?」

 

 

「お~、起きたか?クロ、今回もお疲れさん」

 

 

「ぅ~ ぁっきぃ~」

 

 

「おいおい、どうしたお前そんなに甘えん坊だったか!?」

 

 

クロは俺を見ると泣きついてきた。クロのこんな反応は初めてでどう対応したらいいかわからないのだが・・・。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

なんとかクロが泣き止むまで慰めた。その後はリュックに入っていた木の実を齧りながら海を渡る手段を考える。もう水ポケモンにでも協力を仰げないかと考え始めていたところ遠くの方に船影を見つける。

 

そこから先はトントン拍子に話が進んでいった。

 

 

クロの エコーボイス なり チャームボイス なりで自分たちがここにいることをアピールする。砂で描いたSOSを サイコキネシス で宙に浮かべたところでやっと気づいてもらうことができた。

 

その船に乗せてもらい俺たちは無事に街に着くことができた。

 

音信不通で心配をかけてしまったので研究所に連絡し、壊れてしまった道具やポケモン図鑑を修理に出す。他にも道具の補充や今回のことで必要に感じた物を揃えたりなどと過ごしていく。

 

怪我に関しても病院に通ったがクロも俺も問題なし。俺に関しては骨の折れた形跡も見当たらないぐらい完ぺきに完治していたようだ。なぜだろう?

 

 

そうそう、船で着いた街で情報収集をしたことで俺たちが今までいた場所がやっとわかった。

 

地球で言うアフリカ大陸だ。

 

俺が初めに訪れた町はざっくり言うと南部アフリカあたりだった。ナミビアとかあそこらへんの森からこの世界に迷い込んだのだろう。

 

そのまま、南部アフリカを巡るように旅をし東部アフリカを通ってエジプトあたりまで移動しようとしている途中の森で崖に落ちたのだ。

 

崖から落ちた場所は東部アフリカと中部アフリカの境目あたり。だいたい地球で言うチャドって国があったはずの場所だ。中部、西部、北部アフリカは広大な森に覆われていた。現代と比べて砂漠がほとんどなく緑豊かな土地が非常に多い場所だった。

 

俺とクロはその森を彷徨っていたのだ。一面砂漠で何もない土地じゃなかったことが幸運かもしれない。

 

あの辺りは人類の手が入っておらずどんな生態系になっているのかがわかっていないのだそうだ。道理で知らないポケモンが多いわけだ。あ、サダイジャってポケモンは知られてるのね。ガラル地方のポケモンとそれってどこにあるの?

 

 

俺が辿り着いた土地はフィオレ地方。ポケモンレンジャーの舞台の土地だ。イタリアのサルダーニャ島というところがフィオレ地方のモチーフだってどこかで見た覚えがある。

 

俺を拾ってくれた船はカロス地方からフィオレ地方に向かう便だったのだ。

 

フィオレ地方の地図を確認し地図の端っこに特徴的な靴のような半島があったので多分それが地球で言うイタリアなのだろう。

 

このイタリアっぽい土地を見つけたことで今までの位置関係が分かりアフリカだと判明したのだ。

 

あんな生きた心地のしないサバイバル生活はもうこりごりなのでしばらくの間は安静に過ごそうと考えている。

 

 

 

もう、長いことこっちの世界を旅しているが未だにパートナーはクロだけだ。ポケモンレンジャーの相棒はプラスルだけでポケモンをキャプチャーして物語を進めていくゲームだった。

 

ポケモンレンジャーになれば今回のサバイバル環境での生存確率が上がったかもしれない。ポケモントレーナーがポケモンレンジャーになってはいけないなんてルールはなかったはずだ。

 

ゲーム知識は確かではないので調べたところどちらの資格を取っても問題ないのだそうだ。

 

ならば、と俺はポケモンレンジャーになることを決めた。研究所にも相談したところ図鑑埋めと並行して活動することは問題ないとのことだ。クロとも相談し行動を開始した。

 

ポケモンレンジャーはクロの力を借りずに試験を合格する必要がある。トレーナーであればクロの戦闘能力で誤魔化すこともできたがレンジャーはそういうわけにはいかない。

 

新たな出会いを夢見てというより今回の体験から恐怖に駆られて猛勉強をすることになった。

 

 

 

 

 

1年と時間は掛かることになるが無事試験に合格しポケモンレンジャーの見習いも兼用してクロと共に世界を旅することになる。

 

 

 

フィオレ地方を巡った後はガラル地方に行ってみようか。

 

 

 

 

 

 





主人公はウルトラサンムーンまでの環境しか知りません。

ブラッキーもウルトラムーンのポケモンです。


暇つぶしに慣れたら幸いです。


ありがとうございました。(__)


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設定集 蛇足です





主人公(名前なし)18才

ポケモンガチ勢ではない。レート大戦にも潜っていないのでセオリーをあまり知らない。ポケモンに覚えさせる技構成もめちゃくちゃ。教え技は無駄に一通り覚えさせ、面白半分の技構成のポケモンがほとんどだった。

 

ある日気づくとポケモンの世界の森の中にいた。過去の記憶は断片的な物しかなく、サバイバル生活を続けているうちにほとんど忘れてしまった。

 

 

ブラッキー(クロ)♂ げっこうポケモン No.197

高さ:1.0m 重さ:27.0㎏ タイプ:あく

 

特性 シンクロ

ずぶとい性格 物音に敏感

 

レベル:100

HP :331

攻撃 :149

防御 :350

特攻 :156

特防 :359

素早さ:167

 

【よく使う技】

・イカサマ(+おいうち+ダメおし+だましうち+どくどく+ないしょばなし+ちょうはつ+いちゃもん)

 相手の物理攻撃を使う、交代前の相手に威力2倍、相手がダメージを受けた直後であれば威力2倍、必中、同じ技を出しにくくなる、変化技を少しの間(一ターン)出せなくなる、猛毒状態にする、

 物理 PP8 威力50

 

・とっておき(+きりふだ+でんこうせっか)物理 PP5 威力100、120、150、200、250

 他の技を6つ使用後使えるようになる、必中、先制、PPが減るごとに威力が強まる

 

・バークアウト(+サイコキネシス+シャドーボール+ハイパーボイス+あくのはどう)

 音系、100%特攻1ランクダウン、30%特防1ランクダウン  特殊 PP10 威力60 命中90

 

・つきのひかり(+いやしのすず+リフレッシュ)PP8

 HP状態異常回復、天候により回復量変動 

 

・まもる(+あやしいひかり)PP10

 敵の攻撃から身を守る、連続で発動しようとすると失敗する、10%混乱させる

 

・ふるいたてる(+とぎすます)PP20

 攻撃特攻1ランクアップ、次の技が急所に当たりやすくなる

 

・つぶらなひとみ(+あまえる+なきごえ+メロメロ)PP5 命中55

 先制、攻撃4ランクダウン、メロメロ状態              ←えぐい

 

 

 

【レベル技】  【技マシン】  【教え技】

リフレッシュ  ふるいたてる  いびき

きりふだ    どくどく    うらみ

バークアウト  めざめるパワー いやしのすず

ほしがる    にほんばれ   アイアンテール

スピードスター ちょうはつ   よこどり

かみつく    はかいこうせん ハイパーボイス

まねっこ    まもる     ワンダールーム

バトンタッチ  あまごい    イカサマ

とっしん    やつあたり   とぎすます

あまえる    おんがえし   じごくづき

すてみタックル サイコキネシス

なきごえ    シャドーボール

たいあたり   かげぶんしん

しっぽをふる  いちゃもん

てだすけ    からげんき

おいうち    ねむる

すなかけ    メロメロ

つぶらなひとみ りんしょう

でんこうせっか エコーボイス

あやしいひかり しっぺがえし

だましうち   ギガインパクト

ダメおし    じこあんじ

いやなおと   ゆめくい

つきのひかり  いばる

あくのはどう  ねごと

くろいまなざし みがわり

とっておき   ないしょばなし

ガードスワップ

 

【図鑑説明】

ルビー、サファイア、エメラルド、オメガルビー、アルファサファイア

月の 波動を 受けて 進化した ポケモン。 暗闇に じっと 潜み 相手を うかがう。 襲い掛かる とき 体の 輪っかが 光る。

 

銀、ファイアレッド、ソウルシルバー 

ちかよるものを おそれさせる ためからだの わっかもようは くらくなると しぜんにひかりだす。

 

金、リーフグリーン、ハートゴールド

こうふんすると からだじゅうの けあなから どくその まじった あせを ふきとばし みをまもる。

 

クリスタル、シールド

満月の 夜や 興奮したとき 全身の 輪っか模様は 黄色く 光る。

 

ダイヤモンド、パール、Ⅹ

月の 光が イーブイの 遺伝子を 変化させた。 闇に 潜み 獲物を 待つ。

 

プラチナ、ブラック・ホワイト

月の 波動を 体に 浴びると 輪っか模様が ほのかに 輝き 不思議な 力に 目覚めるのだ。

 

ブラック2・ホワイト2、Y

月の 波動を 浴びると 全身の 輪っか模様が 光り 不思議な 力に あふれるのだ。

 

サン、ソード

怒ると 全身の 毛穴から 毒素の 混じった 汗を 吹き(噴き)出し 相手の 目を 狙う。

 

ムーン

闇に 溶け込む 黒い 体毛。 じっと 獲物の 隙を うかがい 喉笛 目掛けて 喰いかかる。

 

ウルトラサン

夜行性の ポケモン。 大きな 瞳は 真っ暗闇でも 獲物の 姿を ハッキリと とらえるぞ。

 

ウルトラムーン

闇夜に 潜み 獲物を 狙う。 襲いかかる 瞬間 身体の 輪っかが 鈍く あやしく 光る。

 

 

 ウルトラムーンで育てたブラッキー。旅パの時から使用しており努力値は木の実で出来るだけリセットし振りなおした。才能値はすごい特訓で6Vにしているはず・・・素早さと攻撃を抜いた4Vかもしれない。図太い性格で物音にとても敏感。あまり怒らせると目潰しをしてくるので気をつけよう。主人公に抗議するときよく足先をぺしぺししている。

 

 主人公と暗中模索に技を弄り続けていくうちに既存の技が複合されていった。よく使う7つの技は威力性能がぶっ壊れている。分割して使うことも可能。主人公の無茶ぶりに答えていくうちにこうなってしまった。

 

100レベルで成長が止まるわけではない。少しずつではあるが鍛錬や戦闘経験を経て身体能力が上昇している。ポケモンの可能性は無限大ということで一つ。

 

 

 

【妄想の塊】 

~アフリカ神話~

・サン族の神話 カラハリ砂漠 アフリカ南部

 カグン 太陽神 創造新 空に住んでいる 月を創造した なんにでも変身する 

 コティ カグンの妻 エランドを生んだ 蛇ができた ハートビーストができた 無数のエランドができた

 ヘイツ・エイビブ 死と再生の神 文化英雄(ヒョウ、チーター) 多面性(トリックスター、狩猟の守護者、伝説の戦士) 

 ツイ・ゴアブ 天空神 雷神 赤い天界 血にまみれた膝

 ガウナブ 疫病神 死神 黒い天界

 

 ガ・ゴリブ 穴のへりに住む 石を投げさせ投げ返し穴に落とす ヒョウでないもの

 アイガハム 人食い獣 人型 足の甲に目がある 四つん這い 片足をあげている 走ると見失う

 ハイ・ウリ と ビ・ブルー 一本腕一本足 ハイが♂ ビが♀

 クー 慈悲の神 全能神 天空神 魔術師を召喚し超自然的な力を授ける

 トランス・ダンス 内視現象が起こる 自然界を内視現象に取り込む 現実を把握できなくなる(怪物の幻覚が見える)

 

・アシャンティ人の宗教 ガーナ、コートジボワール

 ニャメ(ニャンコポン) 全知全能の空の父 妻アセア・セ 子ビア、タノ

 オドマンコア 宇宙創造神 永遠の発明家

 オボアディ 創造者

 アナセ・コクロク 偉大な設計者 偉大なクモ

 アボセム 精霊 人間を手助けする

 アナンシ クモ 人間 英雄 トリックスター 雨をもたらす 騙す

 

・ドゴン族の神話 マリ共和国

 アンマ 創造神 宇宙の創世

 ユルグ 反逆者 金狼 ♂ 孤独 (夜 乾燥 不毛 無秩序 死)ジャッカル キツネ 

 ノンモ 双子の精霊 水 緑色の毛 植物の未来を予言  (昼 湿気 豊穣 秩序 生)水と言葉 ヤシギ(ユルグの妹)が隠れている 天の土と木

 

・エジプト神話

 神話の模倣、人類は同じ時間軸の中を繰り返すことで徐々に発展していく。水と太陽が生命の象徴、(秩序、混沌、更新を繰り返す)太陽神が空へ引き上げたことで人類文明が始まった。

 オグドアド 八柱、男女一対、四組の神々 ♂カエル ♀ヘビ 四つの概念(原始の水、空気、暗闇、不滅or無限)原初の海に満たされ、原初の丘が現れる。(ナイル川)

 アトゥム 創造の神

 シュー 大気の神

 テフヌト 湿気の女神

 ゲブ 大地の神

 ヌト 天空の女神

 オシリス 冥界の神

 イシス 豊穣の女神

 セト 戦争の神

 ネフティス 葬祭の女神

 

・その他

 オグン(オリシャ) 精霊 鉈 鉄 開拓者 産業の守護者 

 シャンゴ 雷と嵐 両刃の斧 激情を司る

 キリム 七つの頭と角と目 犬の牙 鷲の尻尾 獣竜

 グローツラング 大蛇 精霊 眼球が宝石 川近く、洞窟

 ニャミニャミ 蛇神 竜神 頭部は魚 首から下は蛇の鱗 

 

 

【ポケモンに置き換える】

混沌の水(海水)、土地の隆起と豪雨により隆起した土地に海水が残り不毛の地となる。

⇒グラードンとカイオーガorレジギガス

太陽神⇒ホウオウ ウルガモス

創造神⇒アルセウス

トリックスター⇒ミュウ

グローツラング⇒ヤミラミの亜種?

ニャミニャミ⇒ギャラドス

キリム⇒サザンドラ

生と死、赤い天界と黒い天界⇒イベルタル、ゼルネアス

蜘蛛型、蛇型、蛙型のポケモンが多い。あと鹿と牛、虎、蠍

⇒イトマル、アリアドス、バチュル、デンチュラ、シズクモ、オニシズクモ、

 ニョロモ、ニョロゾ、ニョロボン、ニョロトノ、オタマロ、ガマガル、ガマゲロゲ、グレックル、ドクロッグ、ケロマツ、ゲコガシラ、ゲッコウガ、フシギダネ、フシギソウ、フシギバナ

 アーボ、アーボック、イワーク、ハガネール、ノコッチ、ハブネーク、ツタージャ、ジャノビ、ジャローダ、スナヘビ、サダイジャ

 オドシシ、シキジカ、メブキジカ

 ケンタウロス、ミルタンク、バッフロン

 コリンク、ルクシオ、レントラー、シシコ、カエンジシ

 スコルピ、ドラピオン、グライガー、グライオン

戦争の神⇒ルカリオ

湿気⇒ウパー、ヌオー、ミズゴロウ、ヌマクロー、ラグラージ、ヘイガニ、シザリガー、ウデッポウ、ブロスター

豊穣⇒草タイプ系

冥界⇒ゴーストタイプ系

砂漠⇒岩や地面タイプ系

発明、設計、創造、偉大な蜘蛛⇒新ポケ、アラクネみたいなやつとか?アリアドスの進化系?

ガ・ゴリブ⇒新ポケ、岩虫、イシズマイやイワパレスの亜種? 鍾乳石を背負っているとか?

アイガハム⇒新ポケ、ゴースト悪、人型、四つん這い、足に目がついている。オーロンゲみたいな黒子?

ハイ・ウリ と ビ・ブルー⇒ビブラーバの亜種とか?足と腕が一本ずつ。

オリシャ⇒ヒトツキの鉈バージョン、鋼炎、特性ふゆう

シャンゴ⇒ヒトツキの両刃斧バージョン、鋼雷、特性ふゆう

ユルグ、反逆者⇒新ポケ、地面悪、♂、特性すなあらし、金狐(夜 乾燥 不毛 無秩序 死)黒金のジャッカル

ノンモ、双子の精霊⇒新ポケ、水地面、特性そうしょく、緑色の髪(昼 湿気 豊穣 秩序 生)土と木の体、性別なし

 

 

【第一幕】(対立)

 

 1.【日常】主人公の日常、抱えている「問題」

    ポケモンの世界に来るまでの記憶はほとんどない。

    迷い込んだ時にウルトラムーンのブラッキーことクロを連れている。

    クロはレベル100である為、苦戦や苦労することはなかった。

    サバイバル生活でも生き残れる。

    どうにか人間の生活圏内に訪れ仕事を探す。

    ポケモン図鑑を埋める仕事を始める。

 

 2.【事件】事件の発生、日常から引き離される

    ここがポケモンのどこの地方なのかわからない。

    手持ちを増やす必要性を感じる。

    ジム巡りにより資格を取得しようと考える。

 

 3.【決意】新たな状況へ飛び込んでいく決意

    図鑑埋めと並行して仲間集め、ジム巡り、手持ちの強化をしていく。

 

【第二幕】(葛藤)

 

 4.【苦境】新たな状況での様々な苦境

    ジム巡りも終わったが仲間は増えず、崖から滑り落ち一人になる。

    今度はいつもいたブラッキーがいないサバイバル生活。

 

 5.【助け】苦境に陥った主人公に助けが現れる

    ブラッキーにいままでどれだけ助けられていたかを知り、意地でも生き残ろうと工夫する。

 

 6.【成長・工夫】助けを得た主人公の成長・工夫

    とにかく逃げて、ニゲテ、にげて行き着いた先はある種の悟り。

 

 7.【転換】成長による成果、中盤の盛り上がり

    主人公は創意工夫を繰り返し、少々狂いながらも波動を操り生き残る。

 

    ブラッキー側も主人公とあまり変わらない心境の変化が訪れる。

 

        ーーここまでが前半ーー

 

 8.【試練】後半は助け無し、主人公は単独で試練に立ち向かう事に

    ブラッキーと合流し全く知らないポケモンと戦うことになる。

   

 9.【破滅】主人公の頑張りも届かず状況は一層悪化、破滅が襲う

    全くの知識のないポケモンとの連戦により大苦戦

    

10.【契機】破滅を乗り越えるきっかけをつかむ主人公

    悟りの先に合ったのは自然への感謝の心、心を繋げ仲間を一時的に増やす。

 

【第三幕】(変化)

 

11.【対決】敵との最終対決

    連戦を潜り抜け、ユルグとの最終戦に突入する

 

12.【排除】敵を排除

    ギリギリ勝利し森(or岩砂漠)を抜けきり海岸に行き着いた。

 

13.【満足】主人公の抱える問題の解決

    海を渡りフェルム地方に着いたことで今までいた場所が地球のアフリカ大陸であったことに気づく。

    フェルム地方(イタリアのサルデーニャ島)

    図鑑埋めと並行してポケモンレンジャーと活動するようになる。

 

 

 

 



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