仮面ライダーCHRONICLE (補中益気湯)
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Reminiscence~序章~

ネットでの投稿は初めてになります。
拙い部分が沢山あるかとは思いますが
宜しければ拙作にお付き合い下さい。

※ご注意申し上げます。
この作品は仮面ライダーエグゼイドを中心としたクロスオーバー作品となっております。
原作設定にオリジナル設定を加えオリジナルストーリーにて展開して参ります。
(たまにご都合主義も入ってくるかとも思います。)
それでもOKという方のみお進み下さい。
尚、更新頻度は遅めとなっております。
ご了承ください。


雨が降っていた。

 

あの日と同じように。

 

運命を決めたあの時と同じように…。

 

目線を戻せば目の前には自分と同じ姿をしたエグゼイドが。

 

互いにライフゲージは残り僅か。

 

出来れば戦いたくない。

 

私にも戦う理由がある。

 

本気で行かなければ倒されるのは私。

 

でも……

 

そんな葛藤が心を責める。

 

恐らくというか確信的に感じる。

 

相手も同じ心持ちなのだと。

 

それでも互いに1歩も引かずに戦う意志を見せている。

 

私はこの先にいる1人の人間を救おうとして。

貴方は目の前の1人の人間()を救おうとして。

 

???「もうこれ以上はやめて!貴方がそうまでしてあの人を救う事はないの!」

 

???「あの人には貴方の運命を変えることも貴方に運命を変えてもらうことも出来ない!」

 

???「そんな人のために貴方が傷つくことなんてない!」

 

???「これまでも貴方は充分運命と戦ってきた。そして同じだけ他の人の運命も変えてきた。」

 

???「これ以上貴方が他の人の運命を背負うことも貴方自身との運命と戦うことも無い!」

 

???「貴方はもう充分やってきたじゃない…。」

 

泣きそうになりながら訴える目の前のエグゼイド。

それでも引けない理由が私にはある!

 

???「違う!私はあの人の運命を変えるためだけに戦っているんじゃない!」

 

???「私自身の運命も変えるために戦っているの!」

 

???「確かに辛いことも沢山あったけど…」

 

???「それでも!だからこそ!私は彼を救いに行きたいの!」

 

???「その決意だけは揺らいではいけない!揺るがすわけにはいかないの!」

 

???「誰になんと言われようと私は行く!そこをどいて!」

 

諦めたように息を吐く目の前のエグゼイド。

 

???「話しても無駄なのね……。」

 

???「彼が一番大事。それは分からなくはないわ。」

 

???「彼の姿をあなたと同じように見てきたから…」

 

???「だからこそ退くわけにはいかない!あなたを苦しませる人の元へなんて行かせる訳にはいかない!」

 

互いに引くことは出来ない。

ここまで来たら戦うしかない!

 

西部劇の早打ちを思わせるような息の詰まる心理戦。

少しでもタイミングが狂えば返り討ちにあう。

互いにベルトの横に手を持っていく。

 

全くの同瞬。

 

あらゆる時の単位を用いても表すことの出来ない

まさに同瞬。

 

その一瞬で全てが決まっていた。

 

キメワザ! MIGHTY DOUBLE CRITICAL STRIKE!(マイティダブルクリティカルストライク)

 

???×2「はぁーっ! てやーっ!」

 

助走をつけ互いに空中でキックを放つエグゼイド2人のエグゼイド。

 

その決着の行方は誰も分からない…。

 

この2人はどんな運命に導かれてここまで来たのだろう…。

 

運命を掛けたゲームが今始まる!

 

運命!ゲームスタート!




ここまでご覧頂き有難うございました。
次回より本編に入っていきます。
もう少し文章量は増えるはず…


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