手が動くなら、何度でも殺してみせる (二刀流に憧れた中二病)
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プロローグ

どーもです。初見さんは初めまして、中二病といいます。
今回はプロトアーサーを一話投稿した勢いで書きます。投稿に関しては基本二日に一個くらいです。テンションが上がっていると勢いであげてます。
では、どうぞ。


主人公side

 

俺の名前は安堂四季。これは現実の名前だ。だが、今俺が"居る"このゲーム内ではシキだ。

 

さて、このゲーム内とは何なのか言っておこう。ゲーム、とは、通称SAOと呼ばれるVRMMORPGゲーム、sowrd art onlineの事である。このゲームは、ナーヴギアと呼ばれる完全なる《仮想現実》を実現した一つのデバイスによってプレイ出来る。これを作ったのは大手電子機器メーカーであり、このナーヴギアの最も重要な点は、完全に仮想世界にダイブ出来る、ということである。どういう事かと言うと、五感を全て遮断、脳の命令信号も完全に断ち切り、意識のみを仮想世界に移動させるという事である。そして、このデバイス用に発売されたのが先程言ったSAOである。このSAOを作ったのは茅場晶彦という人物で、ゲームの取材の時のコメントではこう語ったという。

 

『これは、ゲームであっても遊びではない。』

 

まあ、その言葉通りだったからこそ、今俺はこのゲーム内に居る訳なんだが.....

 

じゃあ、そろそろ本題に入ろうと思う。俺はこのゲーム内において中堅プレイヤーと呼ばれる者である。レベルは58。ステはAGI全振りである。他は余り上がってないけど、速さで敵を倒している。さて、こんな俺だが、第57層で経験値集めをしてたんだが、休憩中にふとスキル欄を覗いてみたんだ。そしたら...

 

《スキル:隠蔽、索敵、クリティカル率アップ、直死の魔眼》

 

What?直死の魔眼ってマジなんだよ、あれじゃん。某有名アニメの主人公の魔眼じゃん。それがなんでスキルにあんだよ。なんだ?茅場晶彦はオタクだったのか?マニアックだったの?

 

さて、問題は気になるスキル効果だが....

 

《スキル:直死の魔眼

効果:自分の視界に入った全てのプレイヤー・オブジェクト・NPC

・友好MOB・敵性MOBの死の線と点が可視化する。この線と

点を攻撃する事により、対象を一撃で倒せる。》

 

ガチじゃん。何これ、控え目に言ってもチートじゃん。これ絶対エキストラスキルだよね。これ今発見されてる《二刀流》とか《神聖剣》より余っ程強いじゃん。

 

はあ......なぜ茅場晶彦はこんなスキル(チート)を作り俺に渡したんだ.....意味分からん。

 

まあ、これ最前線行けってことだろ?しょうが無い、だるいけど取り敢えず今の最前線のレベルの平均85レベル位にはならないとな.....そんでもってAGIに全振りしないとなぁ....ん?てかなんかまだ書いてあるぞ?

 

《効果Ⅱ:魔眼使用中AGIに大きなステータス補正、なお使用後は頭

痛というデバフ効果。》

 

なんだよ、運営は俺に何求めてんだよ。ああもういいよ!やればいんでしょやれば!

 

____後日談、プレイヤーの間でとあるプレイヤーが有名となった。その名はシキ。またの名を、《直死の魔眼》。

 

 

おまけ

 

キリトside

 

俺の名前はキリト。このSAOで最前線で戦っている。今は恋人のアスタと休養中なんだが、最近こんな噂を聞くようになった。

 

___一撃でなぞるかの様に敵を葬るプレイヤー現る。プレイヤー名はシキ。二つ名は《直死の魔眼》

 

俺はこれを最初聞いた瞬間思いっ切り飲んでいたコーヒーを吹き出した。当然アスナに心配されたが....

 

そりゃ驚くだろう。二つ名が《直死の魔眼》、そして一撃でなぞるかの様に敵を葬る、これの何処が違うんだ、元のやつと。

 

それを聞いて俺はそんな奴がいるのか.....と思いつつ、何時か最前線に立つだろう、と思っていたのだった......




最後まで読んで頂きありがとうございます!
出来はどうだったでしょうか。楽しんで頂けたら幸いです。
さて。感想や評価まってます。誤字等もビシバシ報告して下さい。
では、また次回会いましょう♪


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ボスを殺してみせる

どうもです。お気に入りを下さりありがとうございます!
では、どうぞ。

追記(8月20日)

今作の主人公
名前:遠山四季
プレイヤーネーム:シキ
性別:"女"
見た目:空の境界の両儀式
身長:160cm
体重:47kg

Fateステータス情報

クラス:アサシン

【ステータス】
筋力:C+
耐久:B
敏捷:EX
魔力:C
幸運:A+
宝具:EX

【クラス別スキル】
気配遮断:A++
【保有スキル】
直死の魔眼:EX
効果:敵の死の概念を目に写し出す
《魔眼の一つ。視界に入ったものの死の線と点を見る事ができる》
加速:EX
効果:意識する事により、自身の速度を上げていく
《"彼女"がSAOでAGIにステータスを全て振っていた事の証》

【宝具】
【真実識・空の境界】(こたえしき・からのきょうかい)
ランク:EX
対人宝具
レンジ:1〜5
最大捕捉:10〜150
《説明》
彼女の宝具。これは、視界に入ったモノ全ての死の概念を無差別に露わにし、それを瞬時に全て同時に切り、全てを無に返す。


シキside

 

俺があの頭の可笑しいスキルを手にしてから早一週間。この間俺は我武者羅に敵を葬りさってきた。お陰でレベルは今や58から70まで上がった。それで、今回は最近発見されたボスを”殺そう”と思う。階層は59だ。

 

 

〜移動中〜

 

 

さて、もう扉の前だ。ボスを一人で倒せる位の実力が無いと前線組に認めてもらえないと思う。(←頭おかしいヤツ)

 

じゃあ、始めますか。

 

扉を開ける。そして、同時に聞こえてきたのは

 

「グルァァァァァァァァ!!!」

 

____ボスである竜の雄叫びであった

 

ボスのHPバーは四本。まあ、そりゃそうだ。

 

「まあ、攻略組行かないと行けないし.....やらないと、駄目だよな。だったら.....」

 

____刹那、竜は死を予感した。

 

「殺そないとな!」

 

俺は何時も敵を殺る時の様に地を駆け、竜のブレス攻撃を避けていく。

 

____あぁ、気持ち悪い。

 

頭痛に文句を垂れながら、俺の目から見れば鈍い竜の攻撃を避けつつ、奴の死点に向けて走る。奴には分からないだろうが、俺は目のせいでそれが見える。

 

次の瞬間、俺は大幅な跳躍をする。

 

そして、そのまま竜の頭に向かっていき、ナイフを逆持ちにして、落ちていく。

 

____奴の死点は頭だ。ここを突けば、終わる。

 

そして、奴の頭にナイフが刺さり、一瞬にして竜はポリゴンと化し、散っていった。

 

どうやら倒したらしい。まあ、これ位出来ないとな。この目があるんだし。

 

おっと、どうやらレベルが上がったらしい。一気に5だそうだ。長々いい経験値のボスだ。ボスってのはこんな感じなのか?

 

で、俺はまたもや新たなスキルを得てしまった。

 

『スキル:アサシン

効果:AGIの成長促進、戦闘中のステータス補正』

 

おいおい、完全に俺⚫さんじゃないか。名前は同じだけど.....あれ?そう言えば俺の容姿ってよく見たら....

 

いやいや、そんな筈が無い。信じたくないので心の中に留めておくとしよう。

 

 

〜帰投中〜

 

 

さて、俺のプライベートハウスに帰ってきたなぁ....ふむ、次のボス戦は参加、もとい直ぐ終わらせようかな?そうしよう。そしたら攻略が楽になるだろうし、俺も晴れて攻略組だ。よし、じゃあ明日から更にレベル上げだぜ!

 

 

 

キリトside

 

俺はキリト。攻略組(ry

 

さて、俺は今日ものんびりボス戦までアスナと休んでたんだが.....俺は驚く記事を見てしまった。

 

『【直死の魔眼】、単独でボス討伐。様子は伺えなかったが、恐らく一撃で葬ったのであろう。』

 

「ブフゥゥゥゥ!!」

 

思いっきり吹いた。

 

「大丈夫!?キリトくん!?」

 

「あ、ああ、大丈夫だよアスナ。それより、この記事知ってるか?」

 

俺がそう聞くと

 

「当たり前じゃない、それもう全プレイヤーの中で有名よ?幾ら昨日情報が出たって言っても、前から有名だから。」

 

「え、お前前からこいつのこと知ってんの?」

 

「そりゃ知らない訳ないでしょ。一撃でなぞる様に敵を倒すってどういう事よ、ほんと。」

 

へぇー、アスナは知ってたのか.....あれ、もしかしなくても俺って結構情報が遅れてんの?う、嘘だと思いたい.....

 

そんな事を思いながら、またのんびりし始めるのだった.....

 

 

 

シキside

 

俺がボスを倒してから1ヶ月。その間俺はレベリングをやりまくり、レベルはとうとう89へと到達していた。成長スピードが可笑しいって?そんなの、一撃で殺せるんだからな。そりゃ上がるだろ。だって、もう多分この1ヶ月で500は下らない位に敵mob殺りまくったぞ?

 

さて、情報によると今日はボス戦らしい。それと連続で。階層を一気に進んで、大幅な攻略をするらしい。なので、そこに行こうと思う。

 

じゃ、行ってみますか。

 

 

〜移動中〜

 

 

よし、着いたぞ。じゃあ、あのヒースクリフさん?に話しかけてみよう。

 

「あのー、すいません。」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

おや、何故か俺の方に皆顔向けてる。何でだ?まあ、いいや。

 

「ご、ごほん。どうしたのかね。」

 

「えっと、今回の大規模攻略作戦に参加させてほしんですけど.....」

 

『なんだって!?』

 

え、なんで全員声出すの?分かんないなぁ。

 

「も、勿論だとも。ぜ、是非参加してくれたまえ。そして、攻略の助けになってくれ。」

 

「はい。」

 

 

 

ヒースクリフside

 

それは突然だった。私がギルドの部下と話していると、それは急に起こった。

 

「あのー、すいません。」

 

「「「「「「!?」」」」」」

 

その時は私と言えどゾッとしたよ。気配すら感じずいつ間にか後ろに居たんだからな。

 

「ご、ごほん。どうしたのかね。」

 

私は何をしに彼が来たのか問うてみた。

 

「えっと、今回の大規模攻略作戦に参加させてほしんですけど....」

 

『なんだって!?』

 

なんと!?あの彼が参加するのか!?そ、それならば攻略は進むが、私の身が....ま、まあ麻痺でどうにかなるだろう。

 

「も、勿論だとも。ぜ、是非参加してくれたまえ。そして、攻略の助けになってくれ。」

 

「はい。」

 

こんなに殺気を出しそうになったのは初めてだ。やはり、あのスキルを作ったのは間違いだったのか.....

 

 

 

シキside

 

何やかんやあって、俺達の大規模攻略作戦が開始した。




最後まで見て頂きありがとうございます!楽しんで頂けると幸いです。
感想や評価お願いします。
では、また次回お会いしましょう♪


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【SAO終了】生きているのなら、何でも殺してみせる

どうもです。感想を二件も下さりありがとうございます!
SAO終了というのは、打ち切りの事ではありません。
では、どうぞ。


シキside

 

大規模攻略作戦開始時に転移し、俺達は第75層のボス部屋の前に居た。

 

「諸君、では行くぞ。」

 

ヒースクリフがボス部屋の扉を開く。

 

____ゴゴゴゴゴ

 

中に入り、ボスの姿を確認しようとする。だが、ボスの姿が何処にも見当たらない。

 

「上よ!」

 

アスナさんがそう言った瞬間皆を見上げ、ボスの紅い目を見ていた。

 

そのボスの体は、およそ全長100mはあるのではないかと推測するが、兎に角大きい。

 

「総員!シキ君がボスへと到達する為の道を作り、守るのだ!」

 

『オオォォォォォォ!』

 

俺は素早く奴の死線を見つける。奴の体中に刻まれている。一番早く片付けられる線を見つけ、そこに向かう。

 

「さて、仕事の時間だ!」

 

俺は只ひたすらに駆けていく。ミスは許されない。いや、

 

「しない!」

 

味方が道を開けてくれている。そして、足止めを。これなら、俺は奴を"殺せる"。

 

___そこから一気に加速していく

 

先ずは....一本目ッ!

 

なぞる

 

二本目ッ!

 

なぞる

 

そして、これが三本目!終わりだぁぁぁぁぁ!

 

「フンッ!」

 

____チャキンッ

 

そして、奴はHPバーが一気に消え、ポリゴンと化し散った。

 

「よし!」

 

『オオオオオォォォォォォ!!!』

 

全員が歓喜の声を上げる。さて、一休みするか....

 

「ふう.....」

 

「ご苦労だったシキ君。君のお陰で死者が出ずに済んだ。」

 

「気にしないで下さい。俺に出来るのなんて殺す事だけなんで。」

 

俺は一つ質問をする事にした。

 

「ヒースクリフさん。少しいいですか?」

 

「どうしたのかね。シキ君。」

 

「ちょっと、お聞きしたいんですが.....なんで貴方は何時もボス戦でも何でもHPがイエローにいかないんですか?」

 

「ッ!?」

 

釣れた。よし、後は

 

「ハァッ!」

 

黒い剣士の人が突然ヒースクリフさんに斬り掛かる。すると....

 

何かに阻まれる。そして、ヒースクリフさんに表示されたのは

 

【immortal object】

 

不死存在、破壊不能オブジェクト。

 

やっぱり、どうにも線と点が見えにくい訳だ。最もなんでまだ少し見えるのかは俺のスキルに秘密があるんだが.....

 

「ヒースクリフ、いや、茅場晶彦。これはどういう事だ?」

 

「因みに、何時から気付いていたのかね?」

 

「前のお前とのデュエルの時からだ。前から怪しいとは思ってたが、確証が無かった。」

 

「では、何故そうだと確信したのかね?」

 

「明らかに最後の動きが速すぎる。それが不自然だったからだ。」

 

「全く、感がいいと言うのも考えものだ....そうだ。私こそが茅場晶彦だ。だがキリトくん。君は少し勘違いをしている。」

 

「どういう事だ?」

 

「私は茅場晶彦であってそうではない。私は茅場晶彦がこの仮想空間上に残したら残像思念体でしかない。」

 

「そうだったのか...」

 

「そして、私は本来最上階で待ち受ける筈だったこのソードアート・オンラインのボスでもある。」

 

つまり、あいつの意識は既に仮想空間上にしか居ない、そして、奴は今まで俺達を観察する為に態態プレイヤーに紛れたんだ。

 

「さて、それで君はどうしたいのかね?キリト君。」

 

「俺とここでデュエルで勝負しろ。初撃決着モードでだ。」

 

すると、急に体が動かなくなる。

 

「邪魔が入らない様に麻痺を掛けさせてもらった。いいかね?」

 

「......分かった。」

 

「キ.....リト.....君.....!だめ.....!」

 

「やめ......ろ!.....キリの字!」

 

俺は何でも殺せる、とは言っても今は状態等は殺せないようだ。くそっ、動けたら、ヒースクリフを直ぐに倒せるのに....犠牲を出さずに済むのに....

 

「それでは、始めよう。キリトくん。」

 

「ああ。」

 

その言葉を合図に、カウントが始まる。

 

____10

 

____9

 

奴が、不死を解除するのが見える。

 

____8

 

____7

 

「ヒースクリフ、悪いが一つだけ頼んでいいか?」

 

「何かね?」

 

____6

 

____5

 

____4

 

「俺がここで死んでも、アスナが自殺しないようにしてくれないか?」

 

「ダメだよ!キリトくんッ!」

 

「良かろう。彼女はセルムブルグから出れないようにしておこう。」

 

「助かる。」

 

____3

 

____2

 

____1

 

____0

 

「殺すッ!」

 

キリトさんがヒースクリフを斬る為に全力で疾走する。

 

「ハァァァァァ!」

 

「フンッ!」

 

ヒースクリフはソードスキルを作った本人な為に、動きが全て見切られてしまう。だがらキリトさんは自分の剣技だけでやろうとしている。

 

「セイッ!ハァァ!」

 

「......」

 

ひたすらに剣が弾かれる音が鳴り響く。不味い。キリトさんのスタミナが.....

 

いや、きっとやってくれる筈だ。今は祈るしかない。

 

「クソッ!ハァァァァァ!」

 

とうとうキリトさんがソードスキルを発動させる。システムの動きに更に自分の力で加速を付け、速度を上げていくッ。

 

「ダァァァァァ!」

 

「フンッ、フンッ」

 

だが所詮はシステムの動き、ヒースクリフに防がれてしまう。

 

「ハァ!」

 

最後の一撃が終わる。

 

「隙が出来てしまったな?キリトくん。」

 

「ッ!?」

 

「フンッ!」

 

キリトさんが剣で防ぐも、結晶のような剣は先端が無惨にも折れてしまった。

 

「あ.......」

 

「では、さらばだキリトくん。」

 

「くっ!」

 

次の瞬間、キリトさんに剣が突き刺さると思っていたが、それは突然の事だった。

 

「あ、アスナ!?」

 

そう、アスナさんが飛び出したのである。あの麻痺を抜け出すのにも相当苦労しただろう。だが、それ程までにキリトさんへの愛があったという事だろうか.....

 

「な、なんで」

 

「体が、動いちゃって.......キリトくんには、死んでほしく、なかったの.....」

 

「お前が死んだら意味がない!」

 

「大好きだよ、キリトくん......生きてね.....」

 

そう言い残し、彼女はポリゴンと化し、

 

____パリンッ

 

散った。

 

残されたのは、彼女の愛剣のみだった。

 

「.........」

 

その剣を、キリトさんは無くなった左手の剣の代わりにしていた。

 

「.......」

 

全く覇気のない動きでヒースクリフに斬り掛かる。

 

「......彼女が命をもって守ったものも.....これで終わりだ...」

 

そうして、ヒースクリフはキリトさんに剣を突き立てる。

 

「........だ」

 

キリトさんが消える寸前の筈なのに何かしようとしている。

 

「まだだぁ!うわぁぁぁぁ!」

 

「......」

 

ヒースクリフは一瞬驚いた表情をした後、また無表情に戻り、甘んじてキリトさんの一撃を貰っていた。

 

「見事だ......キリトくん。」

 

そして、奴が消える。

 

「これで.....いいんだよな、アスナ?」

 

剣を眺めながら、そう言う。

 

そして、キリトさんも散っていった。

 

アナウンスが流れる。

 

『現時刻をもって、本ゲーム、ソードアート・オンラインのクリアを確認しました。これより、生存プレイヤー全員のログアウトを開始します。』

 

その音が流れても、喜ぶことは.....出来なかった。

 

「キリの字......何で死んじまうんだよ!俺達ダチだろーが!」

 

「キリト....お前ってやつは.....畜生....」

 

キリトさんの知人だと思われる二人が深く悲しんでいる。

 

俺は関わりこそ無かったものの、彼の勇姿は沢山聞いていた。だからこそ、悲しくなってしまう。

 

俺達がそう悲しんでいる内に、ログアウト処理が始まった。

 

 

 

キリトside

 

俺は奴を倒した。ボスを、倒した。

 

「これで......いいんだよな、アスナ?」

 

そう言うと、僅かに彼女の愛剣の宝石部分が輝いた気がする。

 

そして、俺の体はポリゴンと化し、散った。

 

 

俺は何故か、また目を開けられていた。

 

「ここは......」

 

夕焼けが見え、アインクラッドが見える。

 

「キリトくん.....?」

 

後ろを振り返ると、そこには俺の愛した彼女が居た。

 

「アスナ.....?生きて、るのか?」

 

「うん。私は生きてるよ。」

 

「良かった....!」

 

思わず抱きしめる。

 

「長々に絶景だな。」

 

俺達が抱き合っていると、突然声が聞こえてきた。声の方を見ると、そいつは居た。

 

「茅場晶彦....」

 

取り敢えず、俺はこいつに質問してみた。

 

「茅場、何でこんな事をしたんだ?」

 

「.....子供の頃に夢を見た。その夢には、とてつもなく大きい黒い浮遊城が出てきていた。私は、子供の頃に夢で見たそれを実現したかったのだ。」

 

「それだけの理由で.....」

 

「さて、あれを見てくれ。アインクラッドだ。あれは時期に崩れる。今頃アーガス本部にてゲームデータ等全てのデータの削除処理が行われている。」

 

「あの中に居た人達はどうしたんだ?」

 

「しっかり、生存プレイヤー全員ログアウトを完了させたよ。」

 

「そうか......」

 

「ここももうすぐ消える。最後に現実に戻る前にアスナくんに話をしておいてはどうだね?私はもう行くからね。」

 

「ああ、分かった。」

 

そう言うと、あいつは歩いていき、消えていった。

 

「じゃ、じゃあ改めて。」

 

「結城明日奈です。歳は17歳です。」

 

「桐々谷和人です。歳は、多分先月で16。」

 

「年下だったんだね.....」

 

「俺も今初めて知ったよ.....」

 

「じゃあ、そろそろお別れだね.....」

 

「アスナ....」

 

「愛しています。」

 

「ああ......」

 

最後に二人で抱き合い、そして、唇を触れさせる。

 

 

 

気付くと、俺は久しぶりの感覚を感じる。これはもう現実に戻った証拠だ。

 

だが、そんな事よりも、俺は早く、彼女のもとへ行かないと.....

 

「あ......す.......な」

 

よろめきながら立ち上がり、自分の部屋を出ていく。今気付くと、髪の毛もかなり伸びている。

 

さて、早く、向かわないと

 

「あす.......な.....」

 

そう言いながら、俺はただ歩く......

 

 

 

シキside

 

俺は目覚め、感覚が戻るのを感じていた。どうにも仮想世界に慣れすぎて、新鮮に感じる。さて、そこはどうでもいいんだが.....

 

俺は、とてつもなくやばい事を理解してしまっている。

 

俺の目には、この部屋中のモノに、赤い線と点が見えている。

 

「な.....んで......まがん......うつってんだよ........」

 

まだ感覚に慣れていないせいで、オンオフが出来ない。はあ、全く。茅場晶彦は飛んだ置き土産をしてくれたな。

 

お陰で吐き気がする。

 

まあ、この目があっても俺は俺だ。取り敢えず今は、現実に帰った事を素直に喜んでおこう。




最後まで読んで頂きありがとうございます。
SAO編短くてすいません!どうしても途中介入だと短くなりました。
では、評価等、していただけると嬉しいです。
また、次回お会いしましょう♪


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【ALO開始】 殺せないものは無い

どーもです。投稿が遅れてしまいすいません!あと、お気に入り20件ありがとうございます!
では、どうぞ。


四季side

 

あのSAOの事件から約二ヵ月がたった。俺は、現実に帰ってからは目の調整?と言うか、慣れる為に色々やっていた。そんな事をしている内に、俺の所にとある人が訪れてきた。

 

ピンポーン

 

「ん?誰だろう。」

 

俺は玄関からチャイムが鳴ったので、行く事にした。

 

「はい、どなたですか....って、え?」

 

「直接会った事は無かったな、俺は桐々谷和人。SAOでは、キリトだった奴だ。」

 

「な、なんで内に来たんですか?」

 

「いや、実はな....」

 

話の内容はこうだ。

 

・帰還して、アスナさんに会いに行ったけど戻ってない。死んでいる訳では無いらしい。

・パソコンにエギルという人物、キリトさんの友人から一つの写真が送られてきた。それがアスナさんに酷似していた。

・エギルさんの所に行って確認するとALOというゲームのスクショ写真らしい。これはナーヴギアでも出来るそうなのでALOに行く事にした。

・出来れば、一緒に手伝って欲しい。

 

との事だ。俺の答えは性格上noと言えない....人助けはしたいからな

 

「いいですよ、手伝います。」

 

「ありがとう!後、敬語じゃなくていいぞ?お前今何歳だ?」

 

「16です。」

 

「お、同い年じゃないか。だったら尚更敬語じゃなくていいぞ。」

 

「分かった。えと、和人?でいいか。ちょっと見せたいものがある。」

 

「ん?良いけど」

 

俺は直死の魔眼を見せるために裏庭に連れていった。

 

「俺がゲーム内で一撃で敵を殺ってたのは知ってるな?」

 

「ああ、それで二つ名が【直死の魔眼】だろ。」

 

「そんな恥ずかしい名前になってたのか.....まあ、実際スキル名がそうなんだけど。でだ、俺は現実に帰ってすぐ有り得ない事に気付いてしまった。」

 

「有り得ない事?」

 

「見てろ。」

 

俺は目を切り替えて、適当な木をなぞる様に切ってみせた。

 

「え!?お前、それ!」

 

「何故か、俺の現実に影響してたんだ。お陰で吐き気が凄くしてたよ。当分。」

 

「大変だったな....それってやっぱりあの目と一緒なんだよな?」

 

「だな、てか、俺ゲームで名前シキにしてたけど、実際リアルネームも四季なんだよな。」

 

「すげー偶然だな....容姿もまんまだし....」

 

「あ、因みに俺女だかんな。」

 

「は?」

 

まあ、そりゃ驚くわな。喋り方男だし、パッと見女だって分かんないよな。

 

「えええぇぇぇぇぇ!?」

 

「ま、そんな訳でよろしく頼むぞ、和人?」

 

「お、おう。」

 

取り敢えず俺達は午後17時頃にログインする事にした。あ、因みにパッケージは和人がくれたよ。

 

 

 

和人side

 

俺は四季に直死の魔眼を見せてもらって、衝撃の事実をその後知った。

 

「あ、因みに俺女だかんな。」

 

は?

 

「は?」

 

「えええぇぇぇぇぇ!?」

 

嘘だろ!?全然気付かなかったぞ!?

 

「ま、そんな訳でよろしく頼むぞ、和人?」

 

「お、おう。」

 

女とか、まじか。

 

まあ、そんな事を思いながら、俺達は午後17時頃にログインする事にした。因みにパッケージは渡した。

 




短くてすいません!あと、最後まで読んで頂きありがとうございます!楽しめてもらえれば幸いです。
感想や評価等待ってます!
では、また次回お会いしましょう♪


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