fast garden ジャングルの孤島から宇宙に至るまでの日々 (ARice アリス)
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はじまりは喪失、そしてクラフト

 

神様に白い空間で出会った

 

 

 

 

 

 

 

 

『ほっほ、その場に適した適材適所の最強になり得る力を与えよう…行ってまいれ…』

 

 

死因は判らずに言い放つように一方的に言われ突然転移した

 

 

 

 

神様転生…したはいいが……

 

ジャングル?

 

 

 

 

 

 

 

 

その台詞で目の前に足元にも周囲にも緑が聳える熱帯気候の様だ、厳しい日差しにとても蒸し暑い

 

遠くから浜辺の音がする…

 

 

それにしてもあの問題の男、適材適所な特典…って言ってたけど…

 

幻視でなければこの『ステータス』…ってやつが目の視界の端に浮いている

 

 

 

 

・・・

 

・・・・・

 

 

『生命力 ・ 20/ 19.6 』

 

『満腹度 ・ 100/ 49』

 

『活動力 ・1000/ 20』

 

『その他 隠されています>>』

 

『メニューバー>』

 

『はじめよう!>>2件』

 

 

 

なんか…ゲームみたい

 

 

 

 

開いてみるか

 

 

『【 その他>>・正気度 100/ 54 ・娯楽度 0/ !開放されていません!】 』

 

 

 

・『【 メニュー>装備/こぶし

 

  ・資源・建造>・技術>・住民>・調査> 】 』

 

 

 

 

 

 

これ………

 

 

 

箱庭系ゲーム(・・・・・・)の特典能力かーー!

 

 

 

取り敢えずチュートリアルを開くか

空中にタッチ

 

 

 

 

 

『はじめよう!<<2件

 

~ はじめまして! ~

 -ようこそ!あなたは幸運な方です!-

 

 人間関係にうんざり?大丈夫!これからはあなたは無人島の開拓史を開けるのですから!

 

 生き延びるにはどうすれば?急かさないで!大丈夫!

 

 あなたの足元の【木材】か【雪玉】、まずは固い【石状の物】を手に入れてください!』

 

 【石】、若しくは固い物同士で叩きあうとナイフが出来ます!

 

 そのナイフで十字に地面に掘りましょう!そこがアナタの【リスポーンポイント】です!

 

 そこでは【復活を行う】ことができます

 

 【必要な素材】は以上です【山羊の角・2 ツタ・1 血液・6 鶏の肉・4】

 

 !復活には-10ポイント住民を不満に陥らせます』

 

 

・・・

・・・・

 

洋ゲーのウザイノリダナー

 

多分浜辺とジャングルのここはまだ調査していないからリスポーンポイントにはしないけど

 

 

 

 

 

 

… 復活には-10ポイント住民を不満に陥らせます』

 

 

~はじめよう!2~

 

『建造を行うには?

 

【はじめは】

 

 物資を集めよう!はじめは誰もが一人きり!ジャングル!凍土!沼地!そんな危険な場所

 で生き延びるには【食糧】を集め、【たき火】を起そう!

 食糧を食べなければ現実同様【死】につながります!

 また、食物の種類によっては【毒】【食中毒】【衰弱】【即死】【感染】する場合があり

 ます!

 十分ご注意を!それを避けるには?食物の前で【調査】を行うか【住民に調査】又は

 【食べさせる】を行いましょう、相手に口に持って行くだけで感触を確かめられる良い

 手だと私は推薦します!【調査】を行っても【技術力】が低い場合、アナタの運に賭け

 ましょう!』

 

 

 

 

酷いブラックな世界だ…

 

 

 

・・・

 

・・・・・

 

 

『生命力 ・ 20/ 19.6』

 

『満腹度 ・ 100/ 38』

 

『活動力 ・1000/ 13』

 

『その他 隠されています>>』

 

『メニューバー>』

 

『はじめよう!<1

         ~はじめよう!『周囲を探索することをお勧めしません』~

   これを読み終えている辺りにはもうすでに辺りは夕焼け空でしょう!

   夜に備えて木材を燃やし【たき火】を造ろう!火を恐れない獣を警戒しナイフは多めに

   作ることをお勧めします。【たき火】の造り方!【石ナイフ・2】を【木材・2】に

   向かい石ナイフをこすり合わせるだけです!周囲の環境に注意して使用しよう!

 

   楽しい転生ライフを!』

 

 

『【 その他>>・正気度 100/ 53 ・娯楽度 0/ !開放されていません!】 』

 

 

 

・『【 メニュー>装備/石ナイフ

 

  ・資源>>・建造>・技術>・住民>・調査> 】 』

 

 

 

 

 

取り敢えず石ナイフと言いたいところだが緑が多く足元は草原だ

 

浜辺に出よう

 

ツタや生い茂った生木が裸の身体に当たり痛い

 

服もクラフトできればいいのだけれども…

 

数分苦労していると漸く視界が開けた

 

木材がゴロゴロ転がっているし地平線まで月の光で海が光り、遠くまで浜辺が続いている

 

 

海辺に近づこう

 

 

 

満月なのでここまでが満潮だろうか。ま、足を浸す程度だ

 

足元の水は夏場の夜にはぬるいくらいだが泳げそうだ

 

『『『夏…泳ぐ…』』』

 

 

 

 

「「お盆だってのにいいのか■■」」

 

 

「『あはは、構わないよ。■■は許してくれるしね』」

 

 

 

「『いいよ■さんだなー!おめでとう!■■しちまえ!■■!』」

 

「お前なあ!あはは■■はは■は」

 

 

 

 

気が付いたら頭を抱えて蹲っていた

 

軽いめまいにゆっくりと手を着いて立ち上がるまだ夜だ

見上げると月はてっぺんに昇っている

 

聞き取れなかったが、結婚する知り合いだろうか…記憶にないが俺と関わりある人物のようだ

 

記憶を思い出す事がこれからもあるのだろう

 

だが、このようなことは危険だな。どうしようもないが

 

石を拾いナイフで漂木を叩くと一回軽く叩くにつき木材2が資源に手に入った

 

しばらく数分歩いたがヤシの実やプラスチックは確認できなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

薄い雲が移ろい月明りが浜辺を青く照らす

 

美しい月に見とれて突然足元が疎かになりつまずいた

 

足のグニとした感触に何事かと見やると

 

そこにいるのは倒れて打ち上げられている俺と同じくらい(・・・・・・・)の幼い男の子だった

 

 





ここまでありがとうございます


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Brave merchant 勇者な商人あらわる



テスト投稿


 

 

身長は俺と同じくらい100センチ程度かな?

 

ポケットのいっぱいついたごつい服を着ている

 

なんかずぶ濡れで服が重そうなので引き上げてみる

 

 

重い!

 

浜辺から6メートルくらい引き摺って来た

 

暗いから顔は見えにくいな

 

 

前世の中途半端に遺った記憶からボタンを開け

 

下着も服を脱がした上着だけだが

 

一応社会人だったので裁縫くらいはできる。

 

近くの葉っぱと太い生枝を採取し手先で自然と頭に浮かんだ【葉っぱ腰衣】を作り装備する

 

『前世と身長差は無い』のが悲しい処かな

 

これは障害でもなく、会社の定期健康診断では医師からは存在がファンタジーと言われていた

 

両親は覚えていない、思い出せない

 

暮らしていた現代社会の状況も覚えている

 

世界でも一番平和な国で首都圏に暮らしており集合住宅で一人暮らしをしていた

 

私のような人物は存在せず

 

たぶんまともな結婚は絶望視されていたが

 

 

 

 

この子の服はたき火近くの枯れ木に引っ掛けて乾かしている

 

大きなうちわになりそうな熱帯林の葉っぱで寝かせている

 

ズボンも乾くだろう

 

整った顔をしている

 

「ウ~っ!」

先程からうなされている、神様転生した地だ。言葉が通じるのかわからんが

頭を撫でてやると笑顔になりスヤスヤと安心して眠っている

 

数度繰り返していると分かる言葉が返ってきた

 

「兄様ぁ~……ファリスは……」

 

この言葉を聞き上の下着とズボンを着用させた

 

髪も短いし、てっきり男かと

 

ベリーショートボブだったのか

 

月も沈みうすら明るくなってきた頃

 

「こ、こ、ん?」

 

ぼんやりとだが目が覚めたようだ

 

「大丈夫か?ゆっくり身を起せ…」

 

ソイツの身体を支えゆっくりと上半身を起こす

 

「アンタ…誰?ここ!」

目が覚めてきたか混乱しているな

 

「ここは島だ、私も漂着者でな。流れついたアンタをたき火の前に移動した」

 

改めて彼女は正座しこちらに身を向けた

 

「あ、ああ、失礼、俺は…マッチ」

 

「モード・マッチだ、ミニ・モード商会をよしなに」

 

困ったなと俺は頬を掻く

「すまない、記憶が」

喰い気味に彼女は押し寄せる

 

「喪失か!?」

ああ、と頷くと空手なジェスチャーで商品の説明をし始めた

 

「西の地より取り寄せられた乾燥した『魔法の粉末』!こいつがよく効く!それに物覚えには

 

…クジラの…」

一気に戦意喪失しどうしたかと尋ねると

 

 

彼女の所有する乗っていた一世一代の賭けに出た商易船がクラーケンというイカのバケモノに

 

襲われ水底に沈んだそうだ

 

曰く航路から外れ近い道を選べと彼女自身が命じた

 

 

 

「陸地に戻っても取引相手から告発されて俺は金無しの詐欺師だしな…」

 

 

 

落ち込んだ下を向いた顔から彼女の一転した笑顔に黒い艶のある髪が朝日に輝く

 

 

 

「アンタとここで暮らすのも手、かもな」

 

握手、だろうか手を差し出したそのままにするわけにもいかないし握り返した

 

 

「交渉成立、にひひ。ねえ、旦那様?」

 

 

ど、ど、と言葉に詰まっていると

 

我々の種族では肌を大胆に見せるのは婚約相手のみで

 

「下着まで乾いていたしねっ!」

 

既成事実、である

 

彼女の来ていた商人服のポケットから古びた羊皮紙を取り出すとおもむろに羽ペンの代わりに

 

近くにあった黒い羽を手に

 

「結婚しましょ?」

 

それはいいが…

 

「では、私は『ミニ・デモ・エ・リカ・ファリス』」

 

 

オレは名前が思い出せないと言うと

 

 

「村役場が必要ね。周囲の調査も必要だし…」と私と同じように羊皮紙から黒いインクが染み

 

だすようにメニュー画面が映し出されていた

 

彼女曰く生まれたときより得ていた異端の秘術だそうだ

 

と、押しかけ妻ならぬ打ち上げ妻によって初の手料理は朝に出たバナナの様な味の固い外皮の

 

中は柔らかい丸い果実とこちらは彼女の国特有の保存食の虫の甘露煮を頂き

 

自然環境のサバイバルと利用品に着いてレクチャーをしていただいた

 

 

師匠と仰ぐ事にしようか…?

 

 

 

 

 

 

 

昼は彼女の知らない石ナイフを増産し石斧を生産に至った

 

固い甲殻バナナこと現地でも『バナナ』を木を伐採し採取、外皮は家の建造に

 

夕方には浜辺に高屋根造りの食糧庫兼家を造った

 

 

ダイジェストでこの通り

 

 

夜であるが、今は…

 

 

浜辺を散歩している

 

 

「帝都はね城塞都市で石造りの家々が狭く並んで…」

 

彼女の世界の話を聞いていた

 

大きく分けて

 

 

妻の生まれ故郷、経済力で成り立っているが圧力かけられる『島国』

 

多神教の小国が集まる世界トップの影響力『宗教国』

 

厳しい戒律なのに階級社会の『連邦』

 

世界の警察『共和国』

 

最近軍備を拡大し続ける火種になりそうな『帝国』

 

 

剣と魔法と弓矢と投石がメインだそうだ

 

魔法は化学物質の反応のような物を起こす

 

例えば炎の導火線を一直線に描く為には必要な物質を粉状にして振り被ると空中で炎の道が出来上がるといった不思議なものだそうだ

 

要は戦闘目的の錬金術だな何と表現したものか変わり者が多いとか、遅滞戦闘に使われ嫌われ者だとか

 

一気に言われて頭がパンクしてきた…

 

じゃあ、と今度は星の読み方を教わり

 

恋人座で、と横を向くと言いつつ彼女がキスをしたのは衝撃的だった

 

帰ったらバナナの葉で同衾して眠る、そんな二日目でした……

 

 

 





個人的なサブタイは押しかけ妻な漂流者

テスト投稿改稿、見直し無し


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契約。出港 婚姻 履行

現在三日目、妻と散策に出かけ、宝物を見つけた。とびきりのだ。

 

妻となった親しいもののみの名として告げた『フェアル』の名を受け取り

ここに現村長候補権限により村役場、を造ることに成功した

 

島全体をマッピングされた地図を握った半分砂に埋もれた骸骨を発見したため開放されたのだ

 

 

その骨はどこか不気味なもので僕らの身長と同じくらいの子供と思われるものだったが。

 

同族だったのだろうか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      !~ようこそこの青空輝く南国島村へ~!

 

      観光!フルーツ!アクティビティ!香辛料!

 

  楽しみはまだまだ!これからも地域を発展させてゆきましょう!

 

   では、一曲!らららららー。えっ。音痴だからやめろって!?

 

 

      せいぜい獰猛な生き物や海賊に気を付けることだな!

 

 

 

 

 

 

 

 

「うん。相変わらずうるさい音が鳴るわね。耳ふさいでいたけれど」

 

「で、次は港だっけ?」

 

 

「…ええ!…早く木材と鉄を集めないとね!」

 

 

判るよ。

 

 

 

「うん!造りましょう。グレードは落とさずにね」

 

 

「うん、ここで待っているよ」

 

 

ファリスは後ずさりしている

 

 

「再建造。できるんだろ?やらない手はない、な」

 

 

 

「知ってて…行かせるの……?」

 

 

「ふん、甲斐性の無い男でね。一人でもやっていけるさ」

 

 

 

「何よそれ。」彼女は小走りに顔を背けたまま歩いて行った港の桟橋にて羽ペンでスクロールに浮かんだ『建造』をタップし

 

 

 

 

 

 目の前には巨大なガレオン船が空中から染み出るように出現し

 

海水に叩きつけるように水しぶきを上げた

 

と、同時にたくさんの船員たちの歓声と口笛、歓喜の声が船上から響き渡った

 

 

「お前ら、遅れを取り戻すぞ!急げ!」  芯を持っているように揺らぐ私の目を見て

 

 

船員に気が付かれないように彼女はこちらにゆっくりと瞼を閉じ。

 

 

「航海班!ジョナス!お前は安い仕事をこなすのか!?」

とうら若き甲板員の少年に激を飛ばしていた

 

 

彼女は操舵席の横に座ると転舵甲板員に指示を出し。出港と相成った

 

号鐘が鳴る

 

 

風は沖から離れたこの桟橋では文字通り追い風だ。

 

 

 

私は彼女に言付かった

 

「必ず!必ず順風満帆!行ってこい!」

 

 

 

甲板を見やる彼女は一回大きな動作で帽子を振った

 

 

それが別れの合図であった

 

 

 

 

   「村長住宅の建設を提案いたします。」にゃんっ!?なんて自分の驚きの声と

 

 

隣に立っている眼鏡のスーツ姿の女性。

 

  「キミは…?」

 

 

  「住人の不信感が高まっています。」

 

 

「住人の反乱が起きました。」

 

「住人が失われました。」

 

 

「住人が漂着しました。」

「住人が婚約しました。」

「おめでとうございます。ボーナスとして1000G報酬が与えられます。そして、こちらをご覧ください。>詳細 | 」

「商業に住人が出発しました。推定:不明…」

 

 

 

 

 

一気に今までの俺たちの行動をわーっと息継ぎなしに語り掛けてくる。

 

 

よくアイコンの片隅に居る秘書官的な立場の奴だろう。

 

「質問だ、君にはある程度の自由意志はあるのか?」

 

「検索結果:質問できませんでした:検索結果なし:」

 

 

 

「ああ、さっそく資材を集めよう。君は住人扱いなのかな?」

 

「!:住人を指示する場合は地図メニューを使用。!」

 

 

 

視界に薄っすら透過している文字に意識し地図を開く、

 

 

なんというか、テンプレの四角い形の島だな。

 

『追従_支援_』

 

「はいlお任せください!」

 

ひゃわ!「大きな声を出すなあ…!」

 

 

 

石垣、丸太、乾燥した草。建築は自分一人でやる。

 

南国の秘書ならではの音楽演奏スキルがあったので加速させるバフをかけてもらいつつ適当にハンマーを叩きつつ

 

 

ご機嫌なサルサや南陽音楽を聴きつつ、夢中でふるっていたお昼時。

 

 

 

空から轟音とともに黒い影が森の奥に墜落していった。

 

 

「質問!」

 

「はい!何なりと:質問:『   』」

 

「住民の中にけが人は!?」「1名存在:東浜辺_近隣の森_目標物にマーキングしますか?_」

 

「YES YES!」

 

ハンマーを投げ出すと、目に映る目標アイコンに向かい駆けていった。

 

 

 



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