ラブライブ! ガンプラバトルフェスティバル! 〜奴を添えて〜 (紅蒼の魔神)
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プロローグ 奴だ!奴が来たんだ!

東方が進んでないのに書いてしまった……
蒼魔「何でだよ…」
他の作者様の小説に触発されたんや!面白いんだよ!俺もやってみたくなったんだよ!
蒼魔「そうかい。俺はこっちでは戦うのか?」
ガチ戦闘は無いが、ガンプラで戦うぞ。
蒼魔「戦闘できるならいいや。東方も一応書いているんだよな?」
その話はココデハシマセン


第三者side

 

ガンプラファイター。それはガンダムのプラモデル、ガンプラを使用し、戦う者たちである。対になるものにビルダーもあるが、大抵は両立させるか、チームで組むものである。そして、2年に一度の巨大な大会、『バトルフェスティバル』を目指し、世界中のビルダー、ファイターが腕を高めていく。

 

そんな世界に入り込むのは、幻想の守り手。

彼は9人の女神と邂逅し、新たな戦い(?)に身を投じる。

 

 

 

この物語の結末は、決まっているのか、それとも……。

 

それでは皆さんお待ちかね(?)

九人の女神と一人の魔神が織り成す奇跡の軌跡、その出逢いは偶然か必然か、いざ!

 

ガンプラファイトォォ……レディィィィ・ッゴォォォォ!!

ストーカー(G)side out

 

???「ちょっと待ってこれ(↑)第三者じゃなくてストーカーなの!?Gガンのナレーションの!?って、もう始まるの!?私の活躍、ちゃんと見なさいよね!にっこn(カット)」

 

 

国立音ノ木坂学院。音楽とガンプラバトルに力を入れ、世界大会にも出場した実績を持つ由緒ある学院だった。

しかし、数年前より『UTX学院』など周囲の学校に入学希望者が移り、生徒数は年々低下。現在では一年生のクラスはたった1クラスしか存在せず、廃校も噂されている。

 

何故ガンプラバトルで世界大会にも出場した実績を持つのに、生徒数が減っているのか?それは『アイドル』ーー正確には『スクールアイドルファイター』ーーの存在である。

誰しもただ実績のある学校よりも、実績だけでなく、美人な女性、可愛い女性のいる学校へ行きたいという事実が、音ノ木坂学院から生徒を減らしてしまっている。

 

因みに、『スクールアイドルファイター』とはアイドルとついているが、本物のアイドルのようなステージはせず、ガンプラバトルに力を入れ、それを行なっているのがアイドルのように可愛い女の子のチームであることからつけられた。男子の場合は『スクールファイター』である。

 

穂乃果side

穂乃果「海未ちゃん、ことりちゃん。今日はどうしようか?」

私は高坂穂乃果!音ノ木坂学院に通う2年生!幼馴染で同級生の『園田海未』ちゃんと『南ことり』ちゃんと3人で放課後にガンプラバトルをしようと思ってるけど……。因みに今は放課後だよ!

 

ことり「ことりは、ちょっと機体の調整がしたいかな?海未ちゃんは?」

海未「すいません。私はまだ機体を決めていないので……」

 

うーん、ことりちゃんはともかく、海未ちゃんの機体が決まらないのはちょっと不味いよね。海未ちゃんは弓道をやっているから、『アストレイレッドフレーム改』とか良いと思うんだけどなー。

 

そんな事を思って海未ちゃんの方を見ると、その奥の方、ガンプラバトルの出来るアミューズセンターに行ける裏路地の壁から……

 

突然男の人が現れた。

 

???「あ」

三人「」

 

穂乃果side out

 

???side

 

久し振りに外へ出たらオレンジの髪の女子と、アッシュブロンド?の髪の女子と、青い髪の女子に見られてた。

 

マズイマズイマズイマズイマズイマズイ!

マジでヤバいって!

空間を操ったとこは見えてないだろうが、壁から出てきたんだ!絶対怪しまれる!特にあの青い髪の女子!現在進行形で怪しんでる!

てかここどこだ?現代日本てのは分かるが、逆にそれしか分からない。と、取り敢えず彼女達と接触を図ってみるか。

 

???「アイェェェ!?ガクセイ!?ガクセイナンデ!?」

 

し、しまった!?混乱のあまり、NRS(ニンジャリアリティショック)を!

 

???1「……(キラキラ)」

 

ん?このオレンジの子、何でキラキラしてるの?

 

???(オレンジ)「ドーモ、オニーサン。コウサカ=ホノカデス」

 

この子俺を同類と思ってらっしゃるーー!?しかし、乗らねば怪しまれる!乗らねば!

 

???(俺)「ドーモ、ホノカ=サン、アカガミ=ソウマデス」

 

無駄に力込め過ぎたかな?青い子が訳分からなそうに困惑してるけど。

 

???(青)「ほ、穂乃果?何をしてるのですか?」

2人「アイサツは大事、古事記にもそう書いてある」

ソウマ=サン「という訳で改めて初めまして。紅神蒼魔です。紅の神に蒼い悪魔で紅神蒼魔。よろしく」

オレンジ「私は高坂穂乃果!音ノ木坂学院に通う2年生!こっちの2人はことりちゃんと海未ちゃん!あ、青い方が海未ちゃんで、その隣がことりちゃんだよ!」

 

高坂穂乃果?と言うことはここは「ラブライブ!」の世界か。バルマのジジイか、作者のせいでたまに他の世界に飛んじまうことがあったが、今回もその類か。

 

海未「穂乃果!貴女はいい加減過ぎです!こんな壁から出てきた変な殿方に自己紹介など……!」

ことり「でもこの人もちゃんと自己紹介してるよ?海未ちゃん。あ、私は南ことりです♪穂乃果ちゃんと海未ちゃんの幼馴染で、同じ学園の生徒なの♪」

海未「ことりまで!……もう。私は園田海未です。見た目では分からないでしょうが、これでも鍛えているので成人男性でも倒せます」

 

┗(゜Д゜)┛フォーウ!!物騒な自己紹介だなぁ……。ん?

 

俺が視線をずらし、アミューズメント施設のモニターに目を向けると……。

 

『今回のバトルフェスティバル!は、優勝したバトルチーム『A-RISE』の決勝戦のダイジェストです!3機共が別々のガンプラをベースに独自のカスタマイズを施し、難なく優勝!その活躍をご覧下さい!』

 

 

ガンプラバトル?え?ラブライブ!じゃなくて?バトルフェスティバルってなんなの?




プロローグでした。
蒼魔「俺戦ってすらいねえ…」
プロローグに戦闘を求めるな。
蒼魔「ところでよ、冒頭のアレは必要あったのか?」
こっちはシリアスとシリアルを混ぜていく路線だからな。ある意味初めてなのよ。
蒼魔「なるほど、だからキャラ崩壊アリかもってタグがあるのか」作者のスマホ見ながら
え?なんで俺のスマホ見てるの?
蒼魔「FGOのイベント見てる。へぇ〜。水着皇帝にメイドのコンビ揃ってるのか。電気娘にマハトママンもいるんだな」
やめて!ウチの新入りバラサナイデアッー!


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実はまだアニメ1話に到達してなかった…

蒼魔「こっちは案外早いな」
昨日アキバでザクとハイザックとRGユニコーン買って、MSGもコトブキヤまで買いに行ってた。
蒼魔「で、ネタが出来たのか」
まだ作ってないけどね。さて、相変わらずの駄文ですが、楽しんでいただけると幸いです。
蒼魔「今回はとあるチームとキャラが出るってよ。どちらも原作キャラだから安心してくれ」
では本編どうぞ!


前回のあらすじ!

 

Gガンのナレーターによる簡単な解説!

蒼魔と3人の少女との邂逅!

この世界ではガンプラバトルが大流行!

 

以上!

蒼魔「簡潔で分かりやすいが……。これ、意味あるのか?」

 

 

 

蒼魔「へぇ、ガンプラバトルシミュレータねぇ……。面白そうだな」

 

あの後俺はこの3人組(高坂、園田、南)の追求を(特に園田が凄くしつこかった……。何故かこうなったの一点張りで)誤魔化し、ガンプラバトルについて話を聞いていた。

 

海未「今時ガンプラバトルを知らないだなんて……。ますます怪しいです」

蒼魔「すまないな。なにも無い田舎に住んでるもんだから、自然と知らないことが多いんだよ(アソコは現代からじゃ田舎って言われても仕方ないよな。一部おかしいのあるけど)。けど、ゲーセンやガンプラそのものは知ってるぜ。ただ、ガンプラを動かすってのが初耳だっただけだ」

穂乃果「じゃあ蒼魔くんは、どんなガンプラが好きなの?」

蒼魔「好きなガンプラ?そりゃあガンダムは当然ジムにザク、ズゴックアッガイハイザックジオングギャンギラ・ドーガ百式キュベレイシナンジュetcetc……。ガンダムシリーズそのものが大好きだ!当然宇宙世紀だけでなくウイング、エックス、Gガン、∀、SEED、DESTINY、00にAGE、Gレコ、鉄血だって好きだ。ただしイオク、テメーは許さん。ラスタルも許さん」

 

あいつら余計なことをしおってからに……!

 

 

ことり「凄く詳しいね!ガンダムが好きだっていうのが凄く伝わってくるよ!ねぇ海未ちゃん、こんなにガンダムが好きな人を疑うの?」

海未「し、しかしですねことり……。名前はともかく、どこから来たのか分からなければ……」

穂乃果「それを聞いたところで何か変わるの?もしかしたら田舎から引っ越して来たかもしれないんだよ?」

海未「穂乃果まで……ですが!忘れたとは言わせません!先程壁からむぐぅ!?」

蒼魔「すまないが、それを往来で、大声で言うのはやめてくれ。俺としても非常に困るんでな」

 

俺は先程の事を蒸し返そうとした園田に高速で近づき、人差し指だけで口を抑える。早くここでの拠点を敷いたほうが良いかも。

 

穂乃果「弓道をしてる海未ちゃんに近づくなんて……」

ことり「その上、人差し指だけで口を抑えてるよ……」

ことほの「蒼魔くん、恐ろしい人……!」

海未「むっ、むぐぐ!?」

 

おや?園田の様子が……。口を抑えてるだけで、呼吸は出来るはずだが……。

 

穂乃果「あっ(察し)蒼魔くん蒼魔くん。海未ちゃんは男性と会話はまだしも、手を繋ぐことも無かったから……」

海未「みゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

園田は跳びのき目をグルグルにして何処かへ走り去ってしまった。これって俺のせい?

 

蒼魔「……俺のせいか?」

ことり「うーん……。海未ちゃんがさっきのことを蒸し返しかけたからかな?」

穂乃果「それより、海未ちゃんを追わないと!ごめんね蒼魔くん!今日はここまで!またねー!ことりちゃん、行くよ!」

ことり「う、うん!案内とかしてあげたかったけど、ごめんね」

蒼魔「気にするな。それより、早く追いかけないと見失わないか?」

ことり「あ!そうだった。それじゃ、またね!」

 

この会話を最後に、2人も園田を追うために駆け出した。園田が走っていった場所はわかるのかね?

 

そんな事を考えながら、近くの書店に寄り、ガンプラバトル初心者用の雑誌を取る。

 

蒼魔「GPベース(ガンプラベース)にデータを登録し、HGサイズ(1/144)の機体を操作するのか。場合によっては、MG(1/100)やPG(1/60)も可能ではあるが、あまりカスタマイズ出来ないからオススメ出来ない、ね。GPベースは、限定販売されるのと、ゲーセンで無料配布される2パターンか。最初は無料配布の奴でも問題ないか」

 

中古書店だったため、立ち読みも可能らしく中身を軽く読みガンプラバトルに必要なアイテムを確認する。その後、店を出て『あること』を行う。

 

蒼魔(これで戸籍の偽造と拠点の確保は完了っと)

 

そう。俺の行なった『あること』とは、『この世界』で不便なく活動するための戸籍の偽造と、ゲーセンになるべく近い拠点を確保することだ。え?どうやったのか?ここでは教えられませんが、非合法ではない事は確かだ。非常識ではあるがな。

 

そして拠点……一軒家の家に向かう。ここは元々立地は悪くないが、何故か家が建つことも、地主の存在も無かったらしいから、俺が有効活用する事にした。

 

しかし、見た目は普通に一軒家ではあるが、中は何もない。家具が無い。空調すらないため、これでは生活出来ない。本来なら俺にはあんまり必要ないが、誰かを招待するときに家電がないと怪しまれるからな。

 

なので、知り合いとか友人とかから貰った宝石やらを質屋に売り払い(元々、活動資金として使ってくれた渡されたものだから問題ない)金銭を確保。銀行口座も複数作り、そこに分けて金を預ける。その後は家電量販店に赴き、冷蔵庫、テレビ、空調、ネット設備を購入し、後日宅配で届くようにした。次に別の店に行き、布団と枕、椅子とテーブルなどを購入。これも、布団は手持ちで持って帰るがそれ以外は宅配だ。昔は買い物は出来なかったが、恥をかきながらもなんとか買い物は覚えた。あいつらの眼差しときたら……!

 

こんなこと教えて誰得なんだろうな。取り敢えず時間もあるため、荷物を家に置いて、秋葉原に行ってみるか。A-RISEってのの本拠地?らしいし。

 

〜青年?移動中〜

 

秋葉原、到着!今回は電車で来たが、その気になれば歩きや自転車でも移動できる距離だった。暫くは電車で来る事になりそうだがな。さーて、A-RISEってのは……。ふぅん。UTX学院の生徒にして学生最強のガンプラバトルチーム。使う機体は本人に聞くか、ネットで探しゃ出て来るだろうな。

 

俺はUTX学院のモニターから目を離し、駅の反対側……ヨド○シカメラに足を向ける。確かここにもガンプラとか扱ってたハズだ(作者から聞いた)。

 

それに、俺が近づいた瞬間に感じた3つの視線が鬱陶しいのも理由の1つだな。

 

 

 

ー蒼魔が踵を返した瞬間ー

???「うん……?」

???「どうしたの、あんじゅ?」

あんじゅ「今まで学院のモニターを見てた男の人が、気になってね」

???「男の人?あの赤い上着着た、ヨド○シに身体向けてる人?」

???「……他の人とは違う何かを感じるな」

あんじゅ「英玲奈もそう思った?彼がファイターになったら、どんなバトルが出来るかな?」

英玲奈「だが、彼以外にももしかしたら意外なファイターが現れるかもな。それはそれとしてツバサ、砂糖入れ過ぎだぞ」

ツバサ「うぐっ!だってこのコーヒー苦すぎるし……って、いなくなってる」

あんじゅ「もうヨド○シに入ったんでしょ?どんなガンプラを作るのか、楽しみね♪」

英玲奈「だが、彼がどんなファイターになろうと私達には敵わない。…………多分」

ツバサ「英玲奈最後なんつった」

 

ーA-RISEに目をつけられた?ー

 

ヨド○シカメラについた俺は早速ガンプラコーナーへ向かった。どんなガンプラがあるかなっと……。

最新は鉄血で、レクスやバエルなども完備してるな。これはオンラインショップってやつ並みに充実してるな……。これがガンプラバトルという奴の影響か……。しかし、やはりHG規格じゃユニコーンの変身は出来ないのか。これでは『アレ』も不可能じゃね?まあしばらくは『アレ』は使わないだろうから、いくつかガンプラと改造グッズを揃えるかな。

 

ふと目をやったコーナーに俺は近づいてみた。ガンプラと似て非なるウェポンパーツ……。MSG(モデリング・サポート・グッズ)と呼ばれるそれらは、ガンプラコーナーにいる客は全く寄り付かず、ポツンと取り残されている気がした。俺はコーナーに入り、いくつかの商品を手に取りどんなものか確認してみる。

 

蒼魔「……これは、イマジネーションが必要だが、自由度が凄まじく高いな。下手すりゃフルスクラッチの手間が省けるぞ?」

 

俺は近くにあるカゴにMSGを数種類、3セットほどと値段の手頃なガンプラ、ザクとジムを入れ、最後に制作キットのニッパー、ピンセット、ドライバーなどを選び購入。なんか店員以外の、ガンプラコーナーにいる連中から怨嗟に近い視線を向けられていたが、なにが原因かが分からない。俺は視線の理由を考えながら店を出て、近くの神社に寄ることにした。理由はなんとなくだ。

 

考え事をしてたせいで、いくつかの疑問を含んだ視線が分からなかったが。

 

〜???side〜

初めまして!私は今ヨド○シカメラに来ています!え?私は誰だって?はぅわ!?自己紹介をしていませんでした!

 

私は小泉花陽と言います!音ノ木坂学院の1年生で、よくここにガンプラを見たり買ったりしているんです!

 

いつもはガンプラを見て回ったり、スプレーやマーカーなどの塗装道具の補充に来ているのですが、今日はちょっと変わった人がいたんです。その人はガンプラを一通り見回った後、奥にポツンと置かれているコーナーに入ったんですよ。そして、いくつかの商品を手に取って何かを考えていたんですが……。

 

近くにあったカゴに入れて、ガンプラとセットで買っていたんです!あのコーナーにあるのはM.S.G.と言いまして、昔とあるファイターチームがそのパーツを使いガンプラに改造を施し、最早ガンプラとは言えないプラモや、負けそうになるとマナー無視の罵倒や批判を行い、卑劣な手段で勝利を収めていたんです!そのせいであのパーツ群の評判は最悪で、誰も使うどころか購入することもせず、結果として現在に至るんです。今では小さい子供まであのパーツ群を使うのはルール違反などと言ってしまうんですよ……。でも、公式ルールではあのシリーズを使うことは普通に可能です!

 

かつてメイジンもおっしゃっていました!

『ガンプラは自由』と!

 

当然私もそう思っています!『ガンプラの可能性は無限大』なのですよ!ユニコーンのように!

 

というか、ガンプラとは言えないプラモって結構ありますよね?特に静岡にあるガンプラ学園。かつてあそこで行われたデモンストレーションバトルを見たのですが、アレは見た目がガンダムのようになっているだけでベースになった機体が思い浮かばないんですよ!機体名は分かりませんが、恐らく00シリーズに近いと考えていますが、それだとあの『バケモノみたいに怖いガンプラ』が分からなくなるんですよね……。

 

とにかく!どんなガンプラを作るのかは個人の自由です!どんなパーツ群を使っても、ガンプラは自由!改造出来るのなら、自由に改造したいじゃ無いですか!私もあの人がどんなガンプラを作るのか凄く気になります!今では誰も使わないパーツ群、M.S.G.を使うなんてひっじょうに気になります!こんな気分は幼馴染の凛ちゃんとガンプラバトルで楽しんでる時以来です!

 

でも、見かけただけなので会えるとは限らないんですよねぇ……。

 

〜花陽side end〜

 




花陽「ふぁ!?どこですかここは!?凛ちゃん!?ダレカタスケテェェェ!!」
蒼魔「本編では会話は無かったが、後書きゲストとして、小泉花陽を招待したんだが……」
2人とも落ち着け!ここは後書き劇場!本編とはなんの関係もないんだ!
花陽「はっ!?貴方が作者さんですか!?そして主人公の蒼魔さんですか!?」
蒼魔「ああ。取り敢えず作者から話を聞こう」
思いつきです。
蒼魔「歯ぁ食い縛れ」
MATTE!偶には原作キャラを後書きに出したかったんだ!
花陽「ところで作者さん。何故穂乃果先輩や海未先輩、ことり先輩を呼ばなかったんですか?」
この話のゲストが花陽だったから。ただ、まだみんなどんなガンプラにするか考えて無いのよね……。
花陽「他の作者さんと被らず、かつイメージを崩さない、でしたっけ?」
蒼魔「だからプロローグの穂乃果は海未にレッドフレーム改を薦めてたんだっけか」
それだと弓道のイメージは保ててもイメージカラーが正反対だからまだ確定してない……。
花陽「ということは私達も……?」
せやね。一応凛は猫のイメージを持つ機体にしたいけど……。っと、悪いが、そろそろ時間だ。締めるぞ。
蒼魔「ハア……。そんなわけで、今回のゲストは」
花陽「小泉花陽でした!次回がどうなるか不明ですが、そろそろ物語が動き出しそうです!蒼魔さんが私達とどう関わるか、そこが気になります!」
と言うわけで次回もお楽しみに。今回の花陽、なんと言うか『気になります!』が多かったな。
花陽「作者さんの所為ですよ!?」


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頑張ったその結果(作者が)

蒼魔「作者……?」
リアルで忙しいんだよ!亀より遅い更新って言ったよね!?
蒼魔「まあそうだな。しかし、ガンプラ関係なくね?」
次回…次回からガンプラも絡ませるから…!
蒼魔「では、そのスマホに映るアズールレーンの画面は?グラブルの画面は?ストラステラとやらの画面は?ミリオンアーサーの画面は?宝生永夢ゥ!の画面は?fgoの画面は?ラブライブ!の画面は何ダァ?」
逃げるんだヨォォォ!!!
蒼魔「忘れたのか?魔神からは逃げられないと……!断ち斬れ、蓮神斬波!」
イラストリアス可愛EEEEEEEE!!!!!(断末魔)
蒼魔「何をほざいてんだあいつ……。あ、すいません。見苦しいものを。本編、どうぞ」


前回のあらすじ!

 

・A-RISEに目をつけられた?

・ガンプラとM.S.G.を購入!しかしビルダーから怨恨の視線が……取り敢えず神社へGO!

・花陽ちゃん登場!&M.S.G.への理由解説(ただし蒼魔は知らない)

 

蒼魔「3行に纏めるとこんな簡単になるのな」

穂乃果「とっても分かりやすいよ!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ガンプラやM.S.G.、ニッパーなどの工作道具を一通り買い込んだ俺はその足で神社に足を運んでいた。神社の名前は『神田明神』というらしい。来た理由?なんとなくだ。

 

蒼魔「階段の段差結構多いな……。ここでランニングすればスタミナとか鍛えられるか……?」

 

段差が多い階段を、特に苦もなく登り境内に入る。すると、賽銭箱の前で祈りを捧げている女性の姿が見えた。

 

蒼魔「南……?いや、制服ではなくアレは確かスーツ……。会社や企業などで働く人間が着ている服だったか。しかし、あの後ろ姿は似ている。南の姉か?」

???「南……?ことりの事ですか?」

 

どうやら独り言が聞こえていたらしい。南に似ている女性が近くまで来ていた。しかし、見れば見るほど似ているな……。ぶっちゃけ、南が変わらずに成長したらこうなるのは確定的に明らかと言っても過言ではないと思う。そう思いながらも肯定する。

 

蒼魔「ああ。ゲームセンターの近くで知り合ってな。高坂と園田という2人の幼馴染と一緒だった」

???「あらあら。いつも三人一緒で微笑ましいわね。ゲームセンターと言うことは、ガンプラバトルでもしてたのかしら?」

蒼魔「というよりは、カスタムする機体に悩んでるようではあったな。特に園田が」

 

園田は遠距離特化の機体なら化けそうだな。スナイパー系の機体とか特に相性が良さそうだ。

 

???「海未ちゃんが……?あの子ならレッドフレーム改のタクティカルアームズを使えば、どんなガンプラだっていけるはずなのよ?」

蒼魔「レッドフレームのタクティカルアームズ……?アローモードか。と言うことは、園田は弓術か何かをしてるのか。だから鍛えてるとも言ってたのか」

???「あら、機体と装備だけで見抜くなんて、中々の知識ね」

蒼魔「レッドフレーム改のタクティカルアームズとくれば、アローモードかヴォアチュール・リュミエールが候補に挙がるが、武装として扱うならアローモードしか無いだろうに」

 

大剣モードはブルーフレームと共通するモードだから、敢えて候補から外して入るけどな。

 

???「ウフフ。分かりやすかったわね。じゃあ、穂乃果ちゃんにはどんな機体が合っていると思う?」

蒼魔「高坂?ふむ……。彼女はイマイチ戦略というか戦況を察するのに時間がかかりそうだが、突撃させるといい戦果を叩き出しそうなイメージだ。エールストライクに刀などの非ビーム兵装や、スピードのある機体で暴れさせるのも悪くはなさそうだ。反面、エネルギー消費が激しい機体だと突っ込んでもエネルギー切れからの蜂の巣と言うのもあり得そうだ」

???「あらあら。会って間もないのに、そこまで見抜けるのね。貴方……あら、自己紹介がまだだったわね」

 

む、そういえば確かに自己紹介はしていなかったな。ただ互いに南の関係者っぽいことくらいと、ガンプラ好きということしか分かってなかったな。

 

蒼魔「すまない。俺は紅神蒼魔という。つい最近こちらに越して来たばかりだ」

???「紅神さんね。私は『南 龍姫(みなみ たつき)』といいます。あなたと話をしたことりの母で、音ノ木坂学園の理事長をしています」

 

南の母親……だと……?嘘だろ?え、だってどう見ても姉妹にしか見えないし身長だって同じ位……南の方が少し小さい程度だし、というか龍の姫という名前からどうやってことりという娘の名前になるのかすらも分からない。いや最近は意味☆不明な名前を子供に付ける親もいるらしいが、俺の周りにはそんなのいなかったし……。それに加えて音ノ木坂学園の理事長?確か高坂達の通う高校だったな。そこの理事長?一番のお偉いさん?

 

れれれ冷静になれ俺。クールになるんだ。ここで嘘をつくデメリットなんて無いんだ。なんせ娘やガンプラの事でしっかりと会話できるんだ。嘘をついたところでメリットなんてないし、デメリットもない……。アレ、マジ?

 

蒼魔「……母親?姉の間違いではないのか?」

龍姫「お世辞はいいのよ。私はもうおばさんって呼ばれてもおかしくないわよ?」

 

それだと俺は爺さんとか呼ばれても……いや、そもそもそんなレベルですらないか。言っても信じてもらえない年齢だし。

 

蒼魔「まあ捉え方は人それぞれという事で。ところで、何かお参りでも?俺が来た時に参拝してたが」

龍姫「急な話題転換ね……。……私が理事長を務めてる音ノ木坂学園が、生徒数の減少で廃校の危機に瀕してるの。私達の母校でもあり、大切な場所……。藁にもすがる思いで、神頼みに来たの。廃校をどうにか阻止したい、と」

蒼魔「音ノ木坂の廃校……か。ふむ……。何故、新入生が集まらないのか、その理由は分かるか?」

 

俺の予想では、『スクールアイドルファイター』が大きく関係してるとみた。見目麗しく、バトルにも強い。テレビのアイドルより身近で、同年代の人は親しみやすい。そんな存在がいる学校の方に行きたいのが当たり前だろう。それに、そういったのを抱えている学校は設備も充実して、生徒が退屈しないようなイベントやらもやっていそうだ。UTX学院をチラッと見た時に、生徒がかなり多く、イベントスケジュールもかなりみっちりとしていたな。

 

龍姫「周りに新しく、最新の設備も充実している学校があるから、ですね」

蒼魔「成る程、だがちと違うと思うな」

龍姫「違う、とは?」

蒼魔「『スクールアイドルファイター』とやらの存在だ。本職のアイドルと同等の人気と容姿、学生であり同年代のため馴染みやすい。そんな存在がいるなら、在籍してる学校に行きたいと思うんだろうな」

龍姫「『スクールアイドルファイター』……。確かに、近年ガンプラバトルは大人気で、世界大会も開催されるほどの規模で、可愛らしい容姿と確かな実力を持つ学生を擁しているなら、セールスポイントとしても十分……。更に新入生から新メンバーを発掘出来る可能性もあるから、右肩上がりね……」

蒼魔「音ノ木坂も何かしらインパクトのあることをやればいいんじゃないか?」

 

俺の言葉を聞いた瞬間、南母の目が光ったように見えたのは気のせいだと思えない……。というか、俺の肩を今がっしりと掴んで来た。

 

龍姫「なら、男性である貴方を音ノ木坂に編入させるわ!もともと女子校だけど、共学化のテスト生として最初の音ノ木坂の男子生徒になればインパクトあるわ!共学化も廃校阻止の案にあるし!更に貴方が音ノ木坂のスクールファイターになれば、注目度も上がるわ!」

 

学生をやれと?俺に?音ノ木坂の?もう一度れれれ冷静になれ俺。取り敢えずシミュレートしてみないと。

 

CASE:1

職権乱用……駄目だ。この人が音ノ木坂のトップだ。言ったところで何の意味もない。

 

CASE:2

学生じゃない……編入だから学生じゃなくても学生になれる。抵抗しても無意味。

 

CASE:3

年齢を言う……言ったところで信じてもらえない。下2桁が17だからそこだけ抜き取られて17歳として扱われる。無意味。

 

CASE:4

見た目を伝える……子供の成長だからとスルーされる。無意味。

 

CASE:5

逃げる……何かの拍子に家を特定されたり、知らない間に生徒として扱われそう。無駄無駄無駄ァ!

 

成る程、生徒になるしか道はないな。まあ、学生をやってみたかったから、丁度いいっちゃ丁度いいかもな。

しかし、こんなケースしか想定できない俺って……lllorz

 

蒼魔「まあ特に拒否する理由はないな。学生をやるのも面白そうだし、ガンプラも作りたいと思ってるところだ。さっきもガンプラ買って来たしな。無論、ツールも合わせて」

龍姫「決まりね!明日の朝に学校の校門前にいてくれれば、そのまま私が対応するわ。勿論、学力調査のためのテストも受けてもらうわ。生徒として編入するのはもう少し後になるけど、その間暇になるでしょうから、好きに過ごしてて構わないわ。但し!これから学生になるわけだから、風紀的にアウトな行動や音ノ木坂の生徒と問題を起こさないこと。女子校は噂が広まるのが早いのよ」

 

噂が広まるのが早いのはよく分かる。気が付けば2、3時間で有る事無い事広まったことがあるからな……。ブン屋ェ……。

 

蒼魔「了解した。学年的には何処に入る事になる?」

龍姫「そうねぇ……。3年生だと1年しか居られないし、逆に1年生だとこの時期に、なんて不自然に思われるから、2年からになるわね。いいかしら?」

蒼魔「問題ない。が、そちらは大丈夫なのか?理事長とはいえ、勝手にこういう事を決めても」

龍姫「職権は、いい感じに活用してこそ職権よね」

 

ふと疑問に思った事を聞いたが、普通に職権乱用と返されて思わず言葉を失った。さっきのCASE:1のイメージと殆ど変わらねえ……。

 

龍姫「確信は無いけど、貴方が音ノ木坂の救世主になるかも……なんてね。では、また学校で会いましょう」

 

軽く会釈をした理事長は、そのまま階段を降りて行った。

 

蒼魔「…取り敢えず、帰ってガンプラでも作るか。他にする事もないし」

 

俺も階段を降り、理事長とは反対の方向へ足を向けて歩き出す。しかし、あんまり気にしてはいなかったが、ガンプラ専用のホルダーなんてあるんだな。今度買うか。

 

 

〜自宅近くの商店街〜

 

一度自宅に戻った俺はすぐにはガンプラを作らず、商店街にやって来ていた。理由としては食材の確保だ。いくら俺が異常な存在であっても、腹は減る。こればかりはどうしようもない。是非も無いよネ!

 

商店街で色々と買い込んだ。基本は日持ちする食材だ。

しかしふと、和菓子が食いたくなって来た。なので、

 

蒼魔「よし、和菓子も買おう。どっかに『現餡亭(うつつあんてい)』みたいな和菓子屋でもないかな〜っと」

 

あそこは大福、饅頭、羊羹など多種多様な和菓子が置いてあるし、八つ橋すらも自家製で、かなり美味いんだよなぁ……。今度帰ったら食いに行こう。

 

そう心に決めつつ和菓子屋を探すと、「穂むら」と描かれた看板が目立つ和菓子屋を見つけた。ので、迷わず中に入る。

 

穂乃果「いらっしゃいませー!って、あれ?蒼魔くんだ!どうしたの?」

蒼魔「高坂?ここは高坂のバイト先か?」

 

すると、高坂がここの制服を着てカウンターに立っていた。とりあえずはバイトかどうか聞いてみる。いや、分かってるんだがな。

 

穂乃果「あ、違うよ!ここは私の家なの。お父さんとお母さんが経営してて、私達はその手伝いをしてるの」

蒼魔「ふぅん、なるほど。とりあえず、買い物に来たんだ。和菓子が食いたくなってな。大福、饅頭、羊羹……。ケーキなどの洋菓子とはまた違う美味さがある……」

 

思わずしたり顔で語ってしまうが、それ程までに美味かった。さて、ここの和菓子は俺を唸らせるかな?

 

蒼魔「という訳で、オススメの饅頭、大福、羊羹を見繕ってくれないか?それを10個ずつ買うから」

穂乃果「そんなに!?お金は大丈夫なの?」

蒼魔「大丈夫だ、問題ない」

穂乃果「そのセリフは、問題しか無さそうだね……。っと、穂乃果のオススメは、『ほむまん』とイチゴ大福、栗羊羹だよ!ちょっと待っててね!」

 

実際問題無いんだがな……。念の為財布を確認して、金が足りるか計算するが、問題なく購入出来ると確信し、wktkする。味が楽しみだぜ。

 

???「穂乃果ー?お客さんいるのー?」

穂乃果「あ、お母さん!うん!ほむまんとイチゴ大福、栗羊羹を10個ずつ買ってくれるって蒼魔くん言ってたよ!」

???「蒼魔くん?あら?あらあらあら?彼氏かしら?」

穂乃果「もー!そんなんじゃないよー!今日会ったばっかりだよー?(確かにカッコいいけど……)

 

奥から誰か……高坂の母親らしき人物が出て来たが……、なぁにぃ〜?聞こえんなぁ〜?

 

っと、流星群作ってる場合じゃねぇな。母親……?

 

蒼魔「高坂……?母親……?」

穂乃果「え?あ、うん!お母さんだよ!いつも私がやってることは、お母さんから教えてもらってるの!」

蒼魔「そうか……。……姉の間違いじゃないのか?」

 

高坂の母親らしき人物を見て呟く。隣に並んでも姉妹にしか見えない。というか、あまり見た目が似てないから友人と言っても普通に通りそうなんだが。

 

穂乃果母「やだもー!姉妹だなんて!私そんな若く見えるの?」

蒼魔「ぶっちゃけ、同級生とか言われても違和感無いんですが。先程南の母親にも会ったが、これだと園田の母親も似てそうだな……」

穂乃果「ことりちゃんのお母さんに?何か話したの?」

蒼魔「園田のガンプラは何が良いかって話だな」

穂乃果母「娘じゃなくて、娘の友達の話なのね……」

 

俺もどうかと思う。関係のある人物だが、娘じゃないもんなw

 

蒼魔「で、和菓子はまだなのか?」

穂乃果「あ、もう包んであるよ!全部で7530円だけど、大丈夫?」

蒼魔「諭吉で」

穂乃果母「一万円お預かりね。2470円のお返しと、水羊羹のオマケね」

 

会計を済ませたら、高坂母から水羊羹を貰ってしまった。

 

蒼魔「これは?」

穂乃果母「サービスよ。今後とも『穂むら』をご贔屓にってね。それに、ここに来れば穂乃果とも会えるわよ?」

穂乃果「お母さん何言ってるの!?」

蒼魔「そういうことか。前者はまあ、味次第ってことで。俺ぁ結構和菓子にはうるさいので。後者は、その心配はご無用。明日からをお楽しみにってね」

親娘「???」

 

俺は袋と釣り銭を受け取ってからそう返し、店を出て、家に向かう。早いウチにガンプラも作らねばな。

 

家に帰って『穂むら』の和菓子を食べたところ、どれも美味かった。思わずテーレッテレー~( ~’ヮ’)~してしまうほどに。

 

因みに俺のあずかり知らぬ話だが、明日編入試験を受けて、結果次第ではその翌日から登校だそうだ。採寸については南母が目測で作るとのことで、娘の南も手伝っていたそうな。




死ぬかと思った。作者権限でなんとかしなかったらヤバかった。
蒼魔「チッ」
お?やるのか?あいつら呼ぶぞ?そして俺はオサラバするぞ?
蒼魔「待て!?後書きとはいえ、アイツラをこっちに呼ぶつもりか!?早まるな!シリーズとはいえアイツラが来るのはマズイ!」
けど、1人は来るの確定だぜ。いつになるか分からんがな。
蒼魔「ダニィ!?もうダメだ……お終いだぁ……」

???「必ずや、探し出しますよ。兄様」


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第4話

蒼魔「……やっと更新か」
すすすすまない。最近は寝ていることが多くてな……。
蒼魔「で、なんで投稿出来たんだ?」
今日は私の誕生日だからSA☆
蒼魔「(うぜェ……)そうかよ。だから投稿したのか」
そうは言うが、設定的にはお前も誕生日だぞ?
蒼魔「へ?」


翌朝、6時に起きた俺はふと、ある事を思った。

 

蒼魔(……スーツとか、持ってぬえな……。私服でも大丈夫か?)

 

そう、今日は音ノ木坂の編入試験を受けるために、俺は音ノ木坂学園に行く必要がある。しかし、現在俺が持っている服の中にはいわゆる『フォーマル』の服が無い。調べたところ、編入試験にしても受験にしてもスーツやら学生服やらの服が必要とのこと。学生服とは学生にとってのパイロットスーツも同義とガンプラ学園とやらの紹介にもあったが、どうなんだろうか。実際、パイロットスーツを着ないでモビルスーツを乗りこなす奴は結構いるが。

 

蒼魔「……カジュアルでいいか。何も言わなかったのが悪い。俺は悪くない」

 

誰に言ってるかは知らんが、そう呟き俺はリビングに向かう。その途中で作業机の上に置いてあるガンプラを確認する。

 

左右のバランスは良し、武装も壊れてない。ゲート跡も消えてるし、塗装もなかなか。カスタマイズも問題無いだろう。『彼女』もよく言ってたな。

 

蒼魔「『常識に囚われてはいけない』ってな。まったく、ガンプラはその通りで、自由過ぎる」

 

だからと言って、人権無視のMS少女擬きを作る気にはなれん。やったら犯罪者か変態だよ。

 

そう思いつつ、俺はガンプラを緩衝材が入ってるケースに入れ、ベルトに装着。ネットで調べたら、ガンプラケースにはパーツ毎に分けて入れる分割タイプと、緩衝材付きでそのまま入れられる丸ごとタイプに分けられているらしい。つまり、自作したこのケースは後者という事だ。

 

さて、飯にしよう。即席で作った目玉焼きにベーコン、レタスに辛子マヨネーズをかけてパンで挟む。これがBLM(ベーコン・レタス・目玉焼き)サンドだ!脂質が多いが、即席で作れる上に外出しながら食える。米炊いてなかったからな……。

 

忘れ物が無いか確認し、準備は完了。鍵もかけて音ノ木坂に向かう。正直、校門に南母が立っていなければ確実に不審者として見られるか、警察を呼ばれる羽目になりそうだ。まあそうだとしても、こっちに非は何一つ無いから問題無いが、生年月日とか聞かれたらどうするか……。ま、南母が立っていれば全く問題無いがな!

 

 

 

 

 

 

そう思っていた時期が俺にもあったんだ……許してくれ。

 

俺が学校に着いたとき、南母の姿はどこにも無かった。更には周囲にいる学生から不審な目で見られている。見ろよあそこのショートカットで如何にも活発そうな女子と、自分に自信がないけどアイドルが好きそうな女子がなんかこっち見てヒソヒソ話してるし、赤毛のお嬢様っぽい女子が警察呼ぼうとしてるし、金髪ポニテと紫ロングの女子がこっち向かって来てるって……

 

あるぇー?おっかしいぞぉー?なんで理事長の姿が影も形も見えないのに、生徒会に目ぇつけられてるのだ?

 

???「そこの貴方、ちょっといいかしら」

蒼魔「……すまないが、ここの理事長に用がある。が、理事長の姿が見えないため、ここで待ちぼうけを食らってる状態だ。話を聞きたいなら、理事長が来てからにするか、放課後あたりに理事長から聞いてくれ。ただ、俺のことは理事長以外の教師は全く知らんからもうすでに不審者として通報されててもおかしくはないんだよな……」

 

最初から校門に理事長が立っていれば、こういうことにはならなかった筈なのになぁ。そしたら、今度はなんで理事長が校門に立っているのかが不思議に思うんだろうけどな。

 

???「その話を信じられると思っているの?」

蒼魔「信じる信じないは関係ない。事実だからな。そんなに知りたきゃ今すぐにでも南龍姫理事長を呼んでもらえないか?こちらとしても、何時迄も不振に思われてここの生徒を不安にさせたくないのでな」

 

正直本当に早く来てくれ。通報されてなくても、巡回している警察に見つかったら問答無用で逮捕されそうで怖い。

 

???「……」

???「絵里ち、そうやってずっと疑うのはあかんよ?嘘だとしても、ここまではっきりと話してるやん。不審者やったら、もっと挙動不審やし、でまかせで理事長のフルネームを言えるはずもないやん」

絵里ち?「希……。分かったわ。貴方のことは理事長が来てからここで確認を取らせてもらうわ」

???「その必要はないわ、綾瀬さん」

 

この声は、やっと来たか……。

 

絵里ち?「理事長……。この男は一体なんなんですか?不審者でないなら、何の用で音ノ木坂にきたんですか?」

理事長「まぁ知らないのも当然よね。でもごめんなさい。今さっきまで彼のことで職員会議を行なっていたの。で、それが終わったから彼を迎えに来たの。さて、と。では、紅神蒼魔さん。本日は出迎えずに待たせてしまい申し訳ありません。準備の方はすでに出来ていますか?」

二人「準備?」

蒼魔「昨日の段階で既に完了しているので、後は試験のみだ」

二人「試験?」

理事長「分かりました。では、空き教室に着き次第貴方の編入試験を開始させていただきます」

二人「編入試験!?」

 

さっきからこの二人、会話の間に割り込みすぎじゃね?まぁ反応が見てて面白いから放置だけど ww

しかし、この二人、いつまで校門前にいるのかね?まだ7:30とはいえ確か生徒会役員なら仕事か何かある筈だろう?

 

???「あれ?蒼魔くんだー!なんでここにいるの!?」

???「お母さんもいるよ?何かあったのかな?」

???「えっ?本当ですね……。侵入しようと考えていたのですか?最低です!」

 

あるぇー?前者二人はともかく、最後?なんで勝手に決めつけてるのかな?俺と理事長の表情見てなかったの?明らかにそんな牢屋行きみたいな雰囲気だしてました?

 

龍姫「あら、ことりに穂乃果ちゃんに海未ちゃん。おはよう。海未ちゃん?そんな風に決めつけないの。彼は私が呼んだのだけれど、ちょっと会議が長引いてしまって、待たせてしまってたのよ。間違っても、警察を呼ぶなんてことはしないように。今だって彼は音ノ木坂学院の敷地内に入ってもないわよ?」

海未「え、あ、本当ですね……」

 

完全論破というか、訂正というか……。まあ俺に対しての誤解が解けたなら、別に全然構わないんだがな。

 

さてさて。これから試験だけれども……

 

 

歴史、大丈夫かなぁ……。俺が見てきた歴史と変わってるとこありそうだなぁ……。




蒼魔「」
あらら、前書きからずっとフリーズしてるよ。ま、本人も知らなかった誕生日だし、仕方ないか。でも、それもあくまで『この日を誕生日にするか』っていう程度の設定だから、本当の誕生日は俺も知らない。しかし、公開したということは……。

ズドドドドド……
???「兄さぁぁぁぁぁん!誕生日おめでとうございますぅぅぅ!!」
フレイヤ「女神一同を代表して、私がお祝い致しまーーーす!!!」
???「私達も???より出張でお祝い致しすよーーー!!」

こうなるんだよなぁ……。ほらほら、一人は出番はまだ先。フレイヤも仕事があるだろうし、最後は作品が違うから今はまだ待ってくれ。
3人「だが断ります!」
???「残華『ステイ・バイ・デイ』!」
???「大奇跡『八坂の神風』!」
フレイヤ「猛獣『タイガーインパクト』!」

ちょま、それはいろんな意味でヤバいって……



あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
\(^o^)/ピチューン

※一人目の???とフレイヤの技はオリジナルです。二人目の???は分かる人は分かりますが、誕生日だからということでの一発ネタみたいなものです。今後出るかは分かりません。


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編入テスト?それよりガンプラバトルを早くしろぉぉぉ!

蒼魔「作者、最近忙しくなったんだよな。確か仕事時間が長くなったとか。しかもこれ書いてるのも仕事の休憩の合間にだよな?」

そうだね。残り時間も少ないし、さっさと本編に行かせてもらいます!

蒼魔「あっ!逃げるな!放置してたろうがぁぁぁ!」


南理事長の後に続き、空き教室に入る俺。これから編入試験を受けるのだが、正直微妙としか言いようがない。

 

龍姫「そんなに微妙な顔しなくても良いわよ。編入試験という名目だけど、実際は貴方の学力を測るだけの形だけの試験で、編入自体は確定してるから」

蒼魔「あー、いやそういう事じゃなくて、俺の覚えてる歴史が間違ってるかどうかに不安があるってだけ。なんで、日本史と世界史が微妙かなと。他はなんとかなる」

 

歴史は世界によって様々だ。某運命の世界では、大災害や生命活動の停止が起き、某オンラインゲームな世界では、ただのゲームが人の命をかけるデスゲームに変貌したり、また某新世紀な世界では、過去に2度もインパクトを起こし、ニアサード起こしかけたりもしてるからな。

 

それに、平和な世界であるラブライブの世界にガンプラが浸透している世界だ。ビルドファイターズの世界が融合してるとバルマのジジィから言われても信じられる。ガンプラ学園とかあるし。

 

因みにそれに伴い、所謂『社会科』という教科全般が微妙になのだ。計算や読解力、元素の反応や日本国以外の言語に関しては問題ないどころかおそらく全国模試とやらのトップより上だと自負する。なんせ賢者やら頭脳やら呼ばれてた本物の天才から学んできたからな。

 

……そういや、アイツら。俺の専用バイク『ライドインフィニティ』を変にしたり…出来るわけないか。俺が苦労して手に入れた何かに手を出すとお仕置きされるって分かってるし。

 

ーライドインフィニティ。俺が外の世界で活動する時、長距離移動手段に使うバイクだ。分かりやすい見た目としては、仮面ライダーダブルのハードボイルダーのダブルの要素を出来るだけなくし、全体が蒼のカラーに紅のラインがある。

エネルギーには二酸化炭素や窒素、俺の魔力やらを使い酸素を排出する地球に非常にエコなバイクだ。かつては移動手段にのみ使っていたが、ある時に改造を施し戦闘にも使えるようになった。この世界では使うことはないがな。つか、こんな平和すぎる世界でそんな機会があったら確実にアウトだろー

 

完全に蛇足だこれ。なんで使うことがあまりないバイクをモノローグで語ってんだ俺は(どうした作者?この作品は『外の世界』だから、交通手段として使う可能性大いにあり?ならいいか)。

 

龍姫「あー…。確かに、歴史は意識して記憶してないと、すぐにこんがらがるからねえ……。私も、ガンダムの歴史ならともかく、実際の歴史は正直あまり覚えてることは多くないわ」

 

どうやら、勘違いしているが納得したらしい。ここでの勘違いは、俺は「体験し、記憶したこれまでの歴史が、この世界と違いがあるのか」であり、理事長は「学んだことを覚えてるかどうか」というもの。俺が特殊過ぎるだけか?というか理事長、アンタガンダムの歴史は問題ないんかい(汗)。

 

龍姫「さて、ではこれより試験を始めます。科目は国語、数学、理科、社会、英語の基本5科目のみ。形だけの試験だけど、各最高点は100点の計500点。また編入試験の目標点数は、この7割。つまり350点になりますが、結果が出るまで点数を教えることは出来ません。英語に関してはリスニングテストがある場合もありますが、今回はなし。ライティングのみになります。テスト形式もマークシートではなく、普通に用紙に書き込む形式ですので、解答欄に変なモノを記載しないで下さい。制限時間は各教科50分です。まずは国語から。こちらの合図で開始して下さい」

 

用紙を受け取り、ペンと消しゴムを確認する。

 

さて、どんな問題かな〜と。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍姫「そこまで!用紙を裏向きにして下さい」

 

理事長の声に見直しを終え、即座に用紙を裏返す。取り敢えずの感触としてはまずまずだったと思う。

 

しかし、まさかなぁ……。こっちの世界だと、『織田信長(ワシじゃ!)』や『沖田総司(コフッ!?)』とかは男だったとは……。歴史家が間違えてんのか?

 

龍姫「では、これで全科目の試験が終了になります。気を楽にしていいわよ」

蒼魔「ふぃ〜。テストを受けるってのは、こんなに気疲れするもんだとは思わなかったぜ……」

龍姫「あら、じゃあ学校とかは行ってなかったの?」

蒼魔「ちょっと特殊な事情でな。だから基本的に独学で学んだり、知り合いに聞いたりして学んでた」

 

理事長と軽い会話をしつつ、この後の事を考える。

ゲーセンに行って、バトルシミュレータを体験するか、帰ってガンプラ作るか、ショップでパーツを探すか……。

 

龍姫「蒼魔くん、この後時間はあるかしら?」

蒼魔「ん?あぁ、特に何をやるか考えてはいなかったんで、暇ではあるな。力仕事で男手が必要なのか?」

 

理事長から声をかけられ、やりたい事は後回しでも出来ると思いつつ返事をする。すると理事長は軽く笑みを浮かべる。

 

龍姫「ええ。この後、静岡のガンプラバトル協会本部、学生部門からバトルシミュレータが2台送られてくる手筈になっているの。今ウチにあるのは旧式で、最新のガンプラの情報に対応していないってことで、全国の中高等学校に新しく配置される中から最新式のが来るから、出来れば手伝って欲しいなーって」

蒼魔「最新の……?廃校云々が迫ってきてるのにか?」

龍姫「それを言われると……。ま、まあ廃校になるのは、現在の一年生が卒業してからになるし、今年中に廃校を阻止出来れば問題ないから!」

蒼魔「(突っ込むのはやめておこう)了解。しかし、手伝うと言っても何をすればいい?運搬、調整、試験運用か、それとも他の生徒が近づかないように見張ればいいのか?」

 

俺の返しに軽く慌てた理事長にこれ以上追求はせず、これから来るバトルシミュレータの何を手伝えばいいか質問する。生徒会や高坂達なら何処からか情報を仕入れて見にきそうだと思ったのは秘密ではあるが。

 

龍姫「運搬と調整は業者の方がやってくれるから、その間は生徒が近づかないよう見張りを。試験運用に関してはガンプラが必要だけど……、あるの?」

蒼魔「問題ない。何もなければゲーセンでやってみようと思っていたんでな。…………あ」

 

そうだった……。『アレ』を忘れていた!

 

龍姫「……何かしら、今の『やべぇ、必要なものが足りない!』って感じの『……あ』は?」

蒼魔「……GPベースがない」

 

GPベース。ガンプラのデータを保存したり、シミュレータでの結果を保存したりする装置である。シミュレータを利用するには必要不可欠で、これがなければカスタマイズしたガンプラを使用することは出来ない。これを使わずにシミュレータをやろうとすると、ベースの機体や一番近い機体に一時的にデータが変更され、そちらを操作することになる。また、シミュレータで獲得出来るポイント、GBP(ガンプラバトルポイント)でガンプラ関連の商品を購入出来たり、ポイントを交換することで様々な特典を貰うことが出来る。初期ポイントとして1000ポイント入っており、そこから増減する。

 

また、専用の機械を使うことでリアルマネーをGBPに変換されることも出来る。レートは1GBP=1円で、100円から変換出来る。専用のイベント等では、基本リアルマネーは使用せず、GBPによって買い物や食事などが出来る。

 

因みにPCやタブレット、スマートフォンなどに接続が可能で、そっちからデータを入力してベースに保存なんて事もできる。専用のアプリまでも充実してるという力の入れようだ。

 

なので、ガンプラバトルを行う奴にとっては必須ツールであるのだが、ここ最近の俺はどうだ?

 

ガンプラを作りはしてるし、改造もしている。が、バトルシミュレータの知識は微妙でベースも貰ってない。プレイもした事もない。……あれ?詰んでね?

 

龍姫「…………え?」

蒼魔「そういや、ゲーセンとか全く行ってないし、ガンプラとか買って家で作っただけで、ベースは全く触れてなかったな。まあ、体験するだけなら、カスタムしなくても出来るから、導入とか終わってから探しに行くわ」

龍姫「そうなのね。まあ今回は体験と確認するだけになるから、ベースは無くてもいいわ。寧ろポイントを消費しない分無い方がいいかもしれないわね」

 

そうか。どんな操作であれ、ベースを使ってシミュレータを動かすならポイントが勝手に引かれるのか。なら、試験的な体験と確認にはベースを使う必要はないか。

 

蒼魔「じゃあ、この後すぐに行うのか?」

龍姫「ええ。これの採点もする必要があるけど、コッチは後回し。先にシミュレータに案内するわ。体育館にあるけど、まだ見学もしてないからね。ついて来て」

 

理事長が部屋を出ると同時に俺も席を立ち、後に続く。荷物(ガンプラ)もしっかり持ってるし、忘れ物はない。

さてさて、しっかりと体験させてもらうぜ?最新式のバトルシミュレータの性能とやらをな!




「」蒼魔にボコボコにされた作者

蒼魔「たく、逃げるからこうなる。っと、読者の皆さん、投稿か遅れてすみません。このダメ作者がリアルで忙しい上にモンハンやアズールレーンなどで遊び呆けてるのが悪いので」

リアルに、時間やばいので……今回はここまでとさせていただきます……。次回も、お楽しみに……(チーン


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今明かされる真実ゥの一部ゥ!

あ、あれ……?おかしいな……。今回でガンプラバトル体験の筈だったのに、どうしてこうなった?

蒼魔「どうした作者。まるで『FXで有り金全部溶かした顔』みたくなってるぞ?」

蒼魔……。最初に言っておく。指が勝手に動いてしまったんだ。考えも纏まってないのにな……。

蒼魔「は?」


さて、理事長の後をついて歩いてはいるが……。時間はまだ午前中であり、いわゆる休憩時間?休み時間?と言うのか、ここの生徒が外に出ていたりするのを見かける。そして、俺への視線も向けられている。幸い、悪感情的なモノは一切感じられないが、困惑、疑問などの感情が向けられている。

 

蒼魔「教師から説明はなかったのかよ」

龍姫「職員室にいる先生にはキチンと説明しているわ。全クラスの担任がいたのも覚えているもの。ただ…未だに信じられない、真偽不明だっていう考えもあるかもしれないわね」

 

そりゃ今日唐突に決まったんだからわかるはずもないだろうに。俺は内心でやれやれと(理事長に対して)思いつつ足を進める。

 

龍姫「ところで、どんなガンプラを作って来たか、教えてもらえる?」

蒼魔「ん?ガンプラか。ちょいと改造を加えてはいる程度のザクだ。もっとも、バックパックを外せば直ぐに戻せるシンプルなカスタムだが」

龍姫「ザクかぁ〜。分かってるわねぇ〜。最近はやれガンダムだ、ダブルオーだ、ユニコーンだーって子が多いのよ。確かに基本的な設計や設定もそうだけど、彼らは主人公機だからーって。その程度しか考えてないのよね」

蒼魔「そいつはいただけないな。パイロットの腕や覚悟を知らないのか?様々な苦難と試練、選択と離別、仲間の死や疑問を乗り越えて、彼らはガンダムを自身の機体として扱えたんだ。それはザクやジム、グフやドムなどの機体にも言える事だ。『機体性能の差が、戦力の決定的差ではない』とシャアも言っていたろうに」

 

それでもガンダムは作品の象徴であるからな。ガンダム神話なんて言葉もあるくらいにガンダムは魅力を持っているんだ。

というか、理事長はどうしてそのガンプラにしたのか?とか分かるのだろうか。テストに出したのか?

 

そんな会話をしつつ体育館に到着する。この体育館はかなり珍しい三階建ての建物となっていて、一階が運動用(バスケ、バレー)兼集会用、二階が体操・卓球用、三階がガンプラバトル用となっているとのこと。ただし、利用するには生徒会か学年主任以上の教師から許可を得て、一時許可証という利用券を発行して初めて使えるとのこと。因みに生徒会は全員、学年主任から許可を貰わないと利用できないとのこと。まあ、そうしないと生徒会に独占されるようなもんだしな。

 

龍姫「因みにしばらくは新台入れ替えの為に利用できない事は通達されてるから、生徒はいないわ」

蒼魔「現在入れるのは、入れ替え作業をしている業者と、進捗確認の為に理事長が、そして、理事長が『手伝ってくれ』と頼んだ人物のみ。例え学年主任であろうと、生徒会長であろうと、理事長の娘であろうと入るのは許されないってか」

龍姫「そういうこと。勝手に入ろうとしたら、補習授業を受けてもらうわ。既に何人か補習行きになっちゃってるけど……」

 

通達したにも関わらず、既に突撃した奴がいるのかよ……。

 

キョウコソハ…

マタカ!ヤザワ!

ゲ!?

イイツケヲヤブッタモノハホシュウダ!

イヤァァァァァ!!

 

蒼魔「ん?なんか聞こえたような……」

龍姫「そう?私には聞こえなかったけど……。ここって防音機能が高いから、普通他のフロアの声とかは聞こえないはずよ」

 

階段に向かうと、教師らしき人物が降りてくる。

 

教師「おや、理事長。進捗の確認ですか?」

龍姫「ええ。準備が出来たら、彼にテストを手伝ってもらうわ」

教師「彼……?共学化のテスト生ですか。理事長が既に許可を出しているのであれば、問題はないですね。おっと、失礼。私は音ノ木坂学園の体育を担当している『篠宮 深月(しのみや みつき)』だ。今は理事長に頼まれて、許可なく三階に行こうとする生徒を止めている」

 

会話をしていた教師は俺に自己紹介と、何をしているかを簡単に説明してくれた。

 

蒼魔「初めまして。紅神 蒼魔だ。申し訳ないが、事情により敬語というものが分からず、常にどんな相手にも敬語を使いはしないが、そんな奴もいると認識してくれ。ところで、先程貴女ともう1人が何か争っていなかったか?」

深月「ふむ、訳ありか。まあ良いだろう。で、さっきのか……。聞こえてたのか?」

蒼魔「少なくとも、俺は聞こえてたし、理事長は聞こえてはいなかった。何やら調整中のシミュレータに突撃しそうな生徒がいたのかとは思っているが」

 

通達は全生徒に行っているはずだが、それを無視してまで行く奴は流石になぁ……?

 

深月「ああ……。生徒の1人……。3年の奴が突撃してきたんだ。これで6度目だよ……。最上級生の自覚があるのかと疑いたい」

龍姫「3年生が?元気があるのは良い事だけど、ちょっとはしゃぎすぎね。それにしても、よく聞こえたわね。ここ防音なのに」

蒼魔「耳がもともと良いからな。……で、そろそろスルーしてるのも面倒だから聞くが、肩に俵担ぎしてるのがその3年生か?」

 

篠宮教諭が来てから気にはなっていた、肩に担いでいる生徒。ツインテールでちっこい。ぐでーっとしてるから気絶してるんだと分かるが、これ3年?残念の間違いじゃないの?

 

深月「……そうだ。といっても、こいつ自身は生徒会役員でもなんでもないから、気に病む必要はない。では、私はこの問題児を補習に運びます」

龍姫「怪我しないようにねー」

 

それで良いのか、理事長……。

 

 

 

体育館3F

目的地に到着した俺が見たのは、『戦場○絆』みたいなポッドとバトルフィールドみたいな四角形の、俺の腰ぐらいの高さの机?だった。

 

蒼魔「理事長、これは?」

龍姫「ガンプラバトルは2種類あるのよ。こちらのバトルテーブルと、ソリッドヴィジョンシステムを使って戦う『テーブルスタイルバトル』と、ポッドに入ってよりリアリティの高い戦いが出来る『ポッドスタイルバトル』。『テーブルスタイル』は最新技術のソリッドヴィジョンを使う上に、操作も簡単だから人気が高いわ。『ポッドスタイル』はイスに座って、実際にコクピットに乗り込んで戦う気分になるし、座るから長時間の戦闘にも使われるわ。大会では基本的に『テーブルスタイル』の方が使われるわね。たまに『ポッドスタイル』もあるけど」

 

成る程、把握した。

『テーブルスタイル』が所謂ビルドファイターズのガンプラバトル。しかし、プレイヤーのスタミナを考慮すると長時間の使用は出来ない。恐らく、学園で使用する際も時間制限などを設けているのだろう。

『ポッドスタイル』はもろに『戦場○絆』だ。ただ、それよりは大型であるな。恐らく、様々なガンプラに対応させる為に、ガンプラを収納、出撃させる場所が大型になったのだろう。座って戦う為、長時間の使用は可能だが、ソリッドヴィジョンの方が人気があり、プレイする人は多く無いとか。

 

しかし、()()()()を持つ俺には分かる。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()であると。どうやらこの事は知らないらしく、A-RISEですら普段は『テーブルスタイル』のようだ。それに、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

蒼魔「ふぅん……。つまり、『テーブルスタイル』が完成するまでは『ポッドスタイル』が主流だったと。それなら、大人達は慣れている『ポッドスタイル』を、慣れていない子供達は、使いやすい『テーブルスタイル』を使うってことにはならないのか?」

龍姫「別にそう言ったことは無いわよ?慣れた大人でも『テーブルスタイル』を使う人は多いし、たまにだけど子供達が『ポッドスタイル』を使うとこも見かけるし。それに、横浜の方に『ポッドスタイル』をメインに据えて育成している学園もあるのよ。確か……『()()()()()()』だったかしら?静岡で有名なガンプラ学園と似通い過ぎて迷っちゃう名前よね」

 

……?ガンブレ学園?なんだそれは?転生前も含めて23億年以上前生きてきた俺が知らない名前だと?ガンダム関係者で?

 

ガンプラ学園なら分かる。かつてバルマのジジィやフレイヤ達と見たアニメ『ビルドファイターズトライ』に出てきたライバルの学園だ。ガンプラバトルの大会は主に静岡で行われることから、世界中から強豪を集めて育成している学園で、メイジン・カワグチ(2代目)が創設した。

 

しかし、ガンブレ学園なんぞ聞いたこともないし、どういったモチーフがあるのかも……

 

龍姫「なんでも、攻撃をひたすらに仕掛けては相手のパーツ外れを狙い、大きなダメージをそこから狙うのを得意としたり、母艦を守りながら、その母艦の武装も使いつつ戦闘をこなすエキスパートを集めた実力主義の学園らしいわ。特にチーム戦を得意としていて、相手がMG規格やPG規格でも有利に動けるんですって」

 

…………あるぇー?パーツ外れ?母艦防衛?チームで格上相手でも有利?

 

………………すっごく心当たりがあるんですが!!

 

蒼魔「……そ、そのガンブレ学園とやら、どういったチームが有名なんだ?」

 

この質問をしたところで、心当たりが確信に変わるだけで、帰って調べれば分かってしまう事ではあるが。それでも、聞かずにはいられなかった。

 

龍姫「有名どころとしては……、無改造の機体なのにかなりの強さを発揮する『チーム:アークエンジェル』。ダブルオー系統やゴッドガンダム、エピオンを搭載したアークエンジェルのチームと、故郷の商店街からチーム名を取った『彩渡商店街チーム』。こっちは改造をしているけど、チームの一体はSDガンダム系を使用するトイボットって噂ね。とにかく実力主義の強い学園だけど、この二チームは互いにトップを奪い合っているため、ガンブレ学園では最強チームとして名高いわ。他にも強いチームはいるらしいけど、この二チームが出ると話は別。まるで別次元の世界の戦いらしいわ」

 

 

……『ガンブレ』……、『ダブルオー、ゴッド、エピオンを搭載したアークエンジェル』……、『彩渡商店街』に『SDガンダムを使うトイボット』…………。

 

 

 

ガンダムブレイカーじゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!!!!!




蒼魔「なん……だと……?」

とにかくガンブレ要素を入れてみようと思ったら、最新作のガンブレが学園ものらしい……。

蒼魔「それをお前は知ったが、指が勝手に……と?」
イグザクトリィ。

蒼魔「μ’sの試練立ち塞がりまくりじゃねぇかぁぁぁぁぁぁ!!!!!更新も遅れやがって!!ぶっ飛べクソ作者!極永流『双燕返し』!」

多次元屈折現象六連斬はイワァァァァァァク!!


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テストプレイ開始ィィィィ!!

蒼魔「…………」
ふっ、分かってるさ。今までで一番遅い更新だからな。
蒼魔「そうだな。だが、文章量はこれまでで一番多いし、機種変をしていたり、忙しさもあったんだろう?」

蒼魔「だがな、それを差し引いても『プリンセスコネクトRe:』や『八月のシンデレラナイン』など新しくいや、再びやり始めるゲームに没頭したり、YouTubeで実況者様のゆっくり実況見てたり『グラブル』で水着キャラ来なくて絶望してたりと……」
待て!ガンプラだって購入作成してる!ギャラクシーコスモスとか!
蒼魔「それを差し引いてもマイナスだ!喰らえ、『ユニコーン・ヒートインヒューズ』!」

彼方からハイパー・ビームジャベリン飛んできたァァァ!!


ガンブレ学園のチームを聞いた俺は心の中でシャウトしてしまったが、一旦れれれ冷静に考えることにした。

 

蒼魔(確かにどっちも俺が知っているチームだ。ただし、向こうが俺を知っているという確証は無いし、『あいつら』であるという筈もない。並行世界やら異世界やらは俺みたいな転生者とか、特殊な存在であれば移動が可能ではあるが、『あいつら』はそれぞれの世界の住人だ。もし見た目や名前が同じであっても、瓜二つとか、他人の空似だろう。うん)

 

よし落ち着いた(この間0.5秒)。

 

軽く息を吐いたら理事長がこちらを心配そうに見ていた。

 

龍姫「だ、大丈夫?一瞬、白目剥いてたけど……」

蒼魔「大丈夫だ、問題ない。冷静に思考した結果、落ち着いたからな。それより、早く試験稼働をするんだろう?どちらのスタイルを選べばいい?」

龍姫「そ、そう……。えっと、どちらも現在最新式の物になっているから、両方ともになるわね。どちらから始めるかは、選んでいいわ」

 

なるほど、両方とも体験できるのか。やっぱベースあった方が良かったかな……。ま、無いものねだりをしても意味がないし、まずは『テーブルスタイル』から体験してみますか。

 

蒼魔「では、まずはテーブルから。どの位置に立てばいい?」

龍姫「テーブルね。四隅の角のところに立ち位置があるから、そこにスタンバイして。手前の斜めになってるところにベースを、すぐ奥のパネルの上にガンプラを置くのよ。今回はテストモードな上に、ベースは無いからポイントの変動とかは無いわ」

 

理事長の指示により、四隅の一角に立つ。そこにはガンプラを置く為のパネル(四方直径30cm程か。相当大きな改造ガンプラもあるんだな)と、その手前に斜めになってる窪みがある。これとソリッドビジョンを組み合わせてガンプラバトルとなるのだろう。

 

龍姫「さて、と。それではテストプレイを始めるわよ?」

『Test Mode standing By……complete』<キュィーン!

『GPbase……Skip。Set.your Gunpla』

 

理事長がテストモードの操作を行い、機械音声が流れるが……。おい、これの製作者絶対555に影響受けただろ。効果音まで殆ど同じだぞ!まぁいい。とにかくテスト優先だ。

 

俺はパネルの上に(バックパックを外して素の状態に近い)ザクを置く。すると……

 

『GPベースなし。最も類似した機体、『ザクⅡF型』として扱います』

目の前にいきなり画面が現れ、この文章が日本語で出てきた。文字は日本語かよ……。

 

龍姫「本来は、先にベースをセットしてからガンプラをセットするの。今回はベースが無いから、改造元に最も近いザクとして扱われるから、改造した場所のパーツは使えないわ」

 

次の瞬間、周囲が暗くなり腰の近くに、いや臍近くに2つの球体が現れる。なるほど、これが操縦桿っぽいやつか。つまり、ソリッドビジョンでコクピットの中を模した状態になり、目の前が真っ暗なのも出撃用ハッチが開いてないということだろう。座れないからずっと立ちっぱなしなのは辛いが。

 

『粒子充満率100%に到達。これより、テストプレイを開始します』

 

フィールド、ガンプラにプラフスキー粒子が充満、浸透しハッチが展開する。それと同時に視界に光が差し込み、青空が見えた。

 

蒼魔(確かに、これは凄いな。正直、予想を上回ってた。問題は、俺がこのバトルシステムを上手く扱えるか、だ。『()()』を使えば楽ではあるが、使ったらチートにも程があるからな。余程の相手でもない限り封印だ)

 

『リニアボルテージMAX。発進、どうぞ』

蒼魔「出撃する」

 

その言葉と共に、体に少し圧が来た。どうやら、衝撃すらも再現出来るようだ。この技術は素直に感心だ。え?ガンダム作品みたく、名前と機体名を言って出撃しないのか?悪いな。その名乗りは『アイツ』でしか使いたくないのさ。アスランだってザクの時は「発進する!」くらいしか言ってないが、ジャスティスやセイバーでは機体名も言って出撃してるだろ?それと同じようなものだ。

 

 

 

 

そして、俺のザクが空中のカタパルトから出撃し、そのままーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

蒼魔「あいてっ」

 

地面に激突した。

 

龍姫「……………………え?」

蒼魔「……。体験するどころか、マニュアルすら読んでなかったな。すまない理事長、マニュアルかなんか、操作が分かるものはないか?」

 

取り敢えず球を握りながら腕を振ると、ザクも同じ動きをした。もしやと思い、両腕を使い腕立てをすると、ザクもその場で腕立てを始めた。これは面白いww

 

龍姫「マニュアルを読んでなかったの……?それに、何故立ち上がらないで腕立てをするのよ!」

蒼魔「始めて触れたからに決まってるだろう?それに、腕の動きがリンクするとは思わなくてな。思わず腕立てをしてしまった」

龍姫「な、成る程ね……。ある程度の動きなら、握ってる操縦桿と、足下に設置してるセンサーで問題なく出来るわ。スラスターは操縦桿の親指で、武器は人差し指。武器選択は、操縦桿を回して選択、人差し指で決定するわ。初心者向けの設定だけど、これで世界大会まで上り詰めた猛者もいる、汎用的な操作方法なの」

 

なるほど、理解した。大体殆どがビルドファイターと同じか。

俺は即座にザクを立ち上がらせ、スラスターを吹かす。すると、ザクは上昇し、俺の視界も青一色に染まる。

 

蒼魔「ハハッ、こりゃすげえや!誰もが楽しめるってのも納得だ!」

 

しかもちゃんと重力などの衝撃も来ている。これは病みつきになるのも分かるが……。

 

蒼魔「ふむ、しかしやはり、立ったままで衝撃が来ると言うのはいただけないかな。体制を崩してそのままボコられる可能性しか見えない」

龍姫「やっぱり?アニメじゃしっかりシートに座ってるのが多いから衝撃を受けてもーなんて、都合のいいことは無いのよね……」

 

やはりその辺りはポッドスタイルに譲るんだろうな。リアルソリッドビジョンでも、衝撃までリアルだからそのうち対策措置とかとらないとヤベーイ!ことになりそうだ。最悪、コンソールから後ろに倒れたり、酔って吐いたなんてこともあり得る。操作の際は前傾姿勢の体勢でいるが、それでも予期せぬ衝撃が多いガンプラバトルで耐えられる時間は長くはないだろう。

 

それから数分、俺はテーブルスタイルでザクを動かすことでガンプラの操作と、テーブルスタイルの操作に異常が無いか、随時理事長と話しながら確認を行った。因みに、テーブルスタイルで動作確認を行っている最中、俺は()()を使い異常が無いかチェックし、異常が確認されたら即修正を行っていた。小さな異常だったし、使ってもバレない頻度だから全く問題なかったしな。

 

蒼魔「さて、次は『ポッドスタイル』だな。こっちはこっちで楽しみだ」

 

内装は不明だが、俺の予想が正しければ見た目はモビルスーツのコクピットとほぼ同じか、『戦場○絆』と同等な筈。ただ、ガンプラを出撃させる都合上、どうしても大型のタイプにならざるを得ず、狭いゲームセンターや大会では『テーブルスタイル』にせざるを得ないってとこか。あと、関係ないがヨ○バ○カメラ近くの書店に寄った時『○○せざるを得ない』が『○○せざるおえない』だの、『○○せざる負えない』だの誤字ばっかな本があったな。今度出版社にリークしておこう。出版社としても、誤字脱字は見せたくないだろうし。

 

ーー後日、リークされた情報により、その文庫本は軒並み回収され、販売店、ネット、SNS等に謝罪文や謝罪ポスターが掲載され、作者は厳重注意、編集者も見過ごした罰として給料がカットされたらしい。

 

 

閑話休題(それはともかく)

ポッドは左から入り、右側のボックスにガンプラを、右側のレバー近くの窪みにベースをはめ込むことで準備が出来る。そして、片手で握れるレバーが左右に一つずつ、両足のフットペダルもあり、俺のイメージと程近い作りのものであった。

 

蒼魔(なるほど……。これはこれは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()。お、よく確認したらこっちにもいくらかリアルソリッドビジョンが使われてるな。ふうむ……)

理事長「では、『ポッドスタイル』のテストを始めるわ。こっちはフルスクリーンの画面とイスとシートベルトを着用してのプレイになるから、車酔いだとか、3D酔いになる人もいるけど、極稀ね。右のボックスはPGのガンプラや、ミーティア、HALユニットすらも入れられる程の大きさがあるけど、操作に影響は無いから心配はないわ。それどころか、モビルアーマーのハシュマルすらも入れられる設計らしいわよ?」

 

それはそれで色々とおかしいだろう!ネオングやミーティアを入れられて、かつ操作するのに邪魔にならないとかどうなってんだ!?

 

と、とにかく、俺はボックスにガンプラを入れて蓋を閉じる。そして、レバーを握り……

 

龍姫「あ、蒼魔くん?衝撃緩衝の為のシートベルトをしてないわよ?『ポッドスタイル』も結構衝撃が来るから、シートベルトしてないと痛いわよー?」

 

……しめる前にシートベルトを着用する。どうやら、どんな人物でも問題なく着用できるように伸縮は5m程はあるらしい。それと、衝撃をセンサーが感知した時に伸縮せずにロックをかけ、イスから離れるのを防ぐ仕様のようだ。……それなんてトランスフェイズ?

 

※トランスフェイズ……『機動戦士ガンダムSEED』に出てくる、電力を消費し続けることでミサイル、バルカンなどの実弾を無効化する『フェイズシフト装甲』の進化系の一つ。エネルギー消費を抑える為、衝撃を感知した瞬間にのみフェイズシフトを展開する装甲。これだけ聞くと使い勝手がいいが、フェイズシフトはカラーリングも変わるため、ホイホイ作動しては敵にバレてしまう。なので作中では予め塗装を施しておきトランスフェイズが展開する瞬間を分からせずにいた。実弾を多く使うZAFTには有利になる筈だったが、強奪されたGシリーズ(イージス、バスター、デュエル、ブリッツ)のデータを基に製造されたフリーダム、ジャスティス、プロヴィデンス及び、ゲイツといったビーム兵器搭載MSもZAFTは製造した(フリーダムとジャスティスはZAFTから離反)ため、装甲自体はあまり役に立たなかった。

 

俺的にフォビドゥンはかなり強敵だったと思う。ビーム兵器は『ミラージュコロイド』から派生した『ゲシュマイディッヒ・パンツァー』で、実弾はトランスフェイズで対抗できる為に、プロヴィデンスのようなオールレンジかつ囲んで攻撃できるドラグーンを使うことや、核動力など、無尽蔵のエネルギー機関が備わってないことを利用して物量でエネルギー切れを狙うこと、原作のデュエルのようにアサルトシュラウドなどの追加装甲を楯にしてビームサーベルで速攻を仕掛けないと、恐らくコイツ一機相手に全滅する可能性もあるからな。それとカラミティは正直微妙なとこだな。バスターの後継機だが、レイダーの様な変形機構とエネルギー消費が少ない武器が無いこと、フォビドゥンの様な防御機能と飛行機能が無いこととか欠点が多く見つかるからな。……この辺仮○ライ○ーゾルダに知られたらボコボコにされるかもな。

 

しかもぶっちゃけ火力だけで言えば、ZAFT製造で核動力を持ち、ストライクの4倍以上の火力を持つフリーダムやストライカーパックを換装して戦えるストライク、その量産型のダガーを編隊を組ませて戦わせるなどがあるし。シールドも確か武器として使う筈。でもそれだと誘爆したら一瞬で無駄になるし、ビーム兵器も多いからガス欠になるのがかなり早い。これならまだバスターを量産した方がマシと思ったくらいだ。当時最新鋭機だったバスターなら、ビーム兵装もそんな多くなかったし、連合、ZAFTどちらもフェイズシフト装甲持ちなんて多くなかったからミサイル、実弾も有効に使えるし、バカスカ撃ちまくることも無かったからもう少し稼働時間はあったと思う。この辺はやっぱパイロットの違いだな。別作品なら、拠点攻略と役割は同じだがしっかりと防御機能もあり、永久機関を持つヴァーチェが対抗馬だ。別作品になってるけど(大事なことなので2回言いました)。

 

擁護するなら、防御されてもその上から大火力を叩き込めるってくらいか。ガードベント(近くにいたお前が悪い)を使われても貫通して行く火力の高さ。後にソードカラミティという近接に対応する機体も出てきたから、近接に弱いという欠点も消えたしな。

 

レイダーは高評価だな。イージスの変形機構を受け継ぎ大気圏内でも問題なく飛行できるし、エネルギー消費の少ない、殆ど無いハンマーやクローを持つ。他のMSを一機乗せても問題ない推力もあるためSF S(ただしパイロットによる)としても機能する。スピードもあるため強襲を仕掛けるにはもってこいな機体だな。

 

っと、シートベルトから脱線しすぎた。テストに集中せねばな。

 

シートベルトを着用し、ちゃんと確認をした後は画面を向く。流石に全天周モニターでは無いようで、前面がモニター、また、近くにある小型カメラで通信会話をするらしい。通信会話の操作はボックスの上に出現するディスプレイから、登録したベースの持ち主の名前をタッチするだけとのこと。通信を終える時はもう一度タッチするんだと。こっちもこっちで高性能だな。

 

龍姫「あ、そうそう。言い忘れてたけど、『テーブルスタイル』も『ポッドスタイル』も、通信会話の操作は同じよ。スタイルが違っても、互換性があり、会話を円滑にする為にってことで共通の操作になってるの。今回は複数人でやる訳じゃないから、調整はまた後日ね。(ことりたちに手伝って貰おうかしら……)?」

 

確かに互換性があるのに、操作方法が違うってのは問題あるな。特に大会とかで手間取ると致命的ミスになる。が、おい。最後。何サラッと娘たちを巻き込もうとしてやがる。そんなもん生徒会に……いや、ダメだな。

 

確か生徒会ってのは、生徒による生徒の為の、学校生活をより良くしていく為のものだったハズ。今回のガンプラバトルのテストは、学校生活とは直接の関係はない。あくまでも国や学園運営で行うものだった筈。専用の業者や機材で行うからな。そこに生徒会が入り込む理由はない。やるべき事が違うから。生徒会長だから何でも出来るってわけではない。本当にそうだとしたら、学園運営とかに口出ししたり、自分に絶対服従などというフザケタ独裁者にしかならない。

 

そして今回のテストは生徒には極秘。流石に集会などで業者がシステムやらなんやらで入り込むことは聞いてるだろうが、テストプレイに関しては生徒は誰も知らない。が、職員が見張りでいたから、職員会議かなんかで知りはしていたんだろう。恐らくあのちっこいツインテールは、遅刻かはたまた盗み聞きかでテストプレイの事を知り、こっそりやろうとしていたのかもしれない。というか何で知ってたんだ?

 

蒼魔「ま、俺としちゃ関係ないことだがな」

 

システムがガンプラを認識して、GPベースの有無も確認が終わり、モニターのハッチが開くと同時に身体にズシンと衝撃がくる。カタパルトに移動が完了したためだ。

 

『Test Mode standing By……complete』<キュィーン!

『GPbase……Skip。Set.your Gunpla』

 

……このくだりはスルーだ。もういちいちツッコんでられん。何故か認識が終わってからガンプラをセットしろなんて指示が出てるが、それは後で修正だな。

 

『テストプレイを開始します』

蒼魔「出撃する」

 

カタパルトから射出されると同時にブーストペダルを踏み込み、スラスターから火を吹いたザクが宙を舞い、バレルロールを行ったのち、片足を伸ばし、片手を地面につき着地する(アクセルスマッシュ後のアレもしくは『ひとっ走りつき合えよ』のポーズに近いです)。

 

ふむ、やっぱりこっちの方がやりやすいな。座ってるから『操縦している』という感覚も実感もある。

 

龍姫「あれー……?何で『ポッドスタイル』だと操縦出来るのかな……?」

 

それはトップシークレットという奴ですよ。

 

その後の操作も難なくクリアし、『テーブルスタイル』同様いくつかの小さいバグを修正。これにより、今回のテストプレイと、確認が完了した。

 

龍姫「手伝ってくれて、ありがとう。現状では問題がありそうなところは無かったわね」

蒼魔「ソロプレイではな。複数人での通信の負荷とかが分からないから今後も不安が残るぞ」

龍姫「そうね……。やっぱり、ことりたちにも手伝ってもらおうかしら……?一応、メンテやテストプレイの期間は次の月曜までって決めているけど、教師があからさまにやる訳に行かないし、さっきのように生徒に勘付かれてこっそりやりに来られるのも避けたいのよね」

蒼魔「俺も知り合いとかこの辺にいないから、誰かに手伝わせるなんてことは出来ないな。ついでに言うと、今回のテストで被ダメージ食らってないからその辺の処理も不明だ。この辺は手詰まりだな」

 

どうにも厳しいな……。

 

龍姫「……うん、仕方ないわね。やっぱり、協力を仰ぎましょう」

 

蒼魔「ん?他の教師は難しいんだろ?それとも、娘にでも頼むのか?」

龍姫「ええ。私のワガママでバトルシステムに不備がある、なんてあってはならないわ。教育者として、1人のガンプラファイターとしてもね。ことり達に頼んでみるわ。流石に、なんのご褒美も無くやらせるのも可哀想だけど……」

蒼魔「成績の水増しや補修を取りやめ、というのは辞めといた方がいい。もし彼女らの成績が悪かったとして、いきなり跳ね上がったりしたらクラスメイトに、学年単位ですら訝しむ。となれば、ガンプラ関連のものか、何かしらのチケットを渡せばいいと思うが」

 

寧ろご褒美なくても良いのではないだろうか。彼女らにとってはすぐさまガンプラバトルが、理事長からの頼みであるが故に邪魔されずに楽しめるのだから。まあ、こちらが依頼してる上に、何かしらの不具合が残っていて(それを確認・発見するためなんだが)満足出来なかったと言われるのを想定して、なのかもな。

 

龍姫「うん、やっぱりことりたちに頼んでみましょうか。明日の放課後、生徒たちに知られないように注意しながらことりに相談してみるわね。というわけで、今日はここで終了とします。付き合ってくれてありがとう。何かお礼をしたいんだけれど……」

 

理事長は明日娘たちに頼むことに決めたようだ。それと、テストや調整を手伝ってくれた俺にも例をしたいとの事だが、まぁそれは不要だろう。

 

蒼魔「それなら別にいらない。女子校?とはいえ、俺を学生として迎え入れてくれた礼だと思ってくれればいいさ。ベースもこっちでなんとか見つけて、すぐにカスタマイズされたやつで挑戦してみるさ。今回はベースを使用してのテストプレイではなかったからな。図らずも、ベースなしでのテストプレイができたと思えばめっけもんだ」

 

その後も礼を出そうとする理事長と、拒む俺とでしばらく話し合っていたが、卒業までの学費を半分にするという事で落ち着いた。理由としては、

 

『国単位で大会が行われ、学校での授業等で使う大切な機材なうえ、最新型にいきなり不備があればそれだけであっても不審がる人がいるから』

 

だそうな。確かに、俺が見た限りでもいくつかのバグはあったが、『カドマツ』や『モチヅキ』、『ウィル』辺りならよそ見や会話しながらでも対応できるし、『レーア』、『エイナル』辺りでも対応可能なレベルだった。その程度のミスでもバトル中に重大な欠陥や異常を引き起こすし、そもそも企業がミスを抱えたままモノを出すってのもどうかしてるがな。納期が原因か?

 

ドッ

???「あっ……」

 

そんな事を考えながら理事長と別れて校門へ向かって歩いていると、角から歩いてきた生徒とぶつかってしまった。この時間に教室にいるということは、昼休みということか?

 

蒼魔「おっと、スマン。考え事しながら歩いていたからな。どこか怪我とかはしてないか?」

???「イエ、大丈夫デス。角は見え辛くてアブナイですよね」

 

どこかカタコトな日本語を話す相手の身を案じるが、相手も角は見え辛いからとフォローしてくれる。こっちがぶつかってしまったのに、ええ子や……。

 

と、相手を見ると、日本人ではまずない天然のシルバーブロンドを膝あたりまで伸ばしており黒のリボンをつけている。身長は160cm程でややタレ目だが童顔に『あの状態の俺と同じ』青い瞳でかなりの美少女であった。おそらく、普通の学校なら10人中25人は振り向くんじゃないかというレベルと、勝手に判断する。なに?なんかオカシイ?知らんな。

 

???「…………」

 

にしても、気の所為かメッチャ見てくるんですが……。

 

???「あの……、アナタが、今度編入してくる、男性であってますか?」

蒼魔「んぉ?あぁ、編入か。確かにそうだな。編入試験受けてたし。一応二年で入る事になってる『紅神蒼魔』だ」

???「ソウマさん、ですね。私は『エレクトリーチカ・フィンネ』といいマス。音ノ木坂の二年生でロシアから日本の文化とガンダムを学びに来ています。名前は正直呼びづらいので『レーチェ』と呼んで下さい」

 

ロシアから来たのか。しかし……。

蒼魔「ここまで綺麗なシルバーブロンドの髪と顔が整って似合っている子は初めて見たな」

レーチェ「へっ?えっ?それって、ああああの?」

 

※蒼魔は見た目かなりのイケメンです。

 

蒼魔「レーチェな、了解。俺もガンダムは好きだし、日本文化は(異世界だが)多少は知識もある。同じクラスになれたらよろしくな。今日はもう帰るが、また今度な」

 

軽く頭を撫でて再び校門へ向かう。

しかし……最後辺り声に出ちまってたな。

 

 

レーチェside

今日のお昼休みに、ワタシは購買でお昼ご飯を購入して教室に戻る途中、曲がり角で人にぶつかってしまいました……。その人は男の人で、身長は180cm程の大きな人でした。

 

その人は今日先生から話を聞かされていた『男子編入生』で、私の好きなガンダムや日本史の知識もあるとのことです!それに、お祖母様譲りのこの銀髪を似合ってると褒めてくれました……。エリーチカ達に続いて3人目ですが、男の人としては初めてで、それに頭を撫でられるのも初めてなのでドキドキしています……。

 

レーチェ「ハッ!これが、武者震いという奴ですか!?」

深月「いきなり何を言ってるんだお前は」

 

へぅっ!?今のを聞かれてたんですか!?

レーチェ「し、篠宮センセ……。いつからそこに…?」

深月「丁度あの男子編入生がお前の頭を撫でた時だ。それに、武者震いは身体が震えてる時のことだ」

 

あうぅ……。では、この感じは一体何でしょう……?

 

深月「(ほぅ…?兄に頭を撫でられる妹みたいなもんだと思ったら、存外意識してるな。一目惚れに近いか?)今はまだ分からないなら、アイツが編入した時に一緒に過ごせばいい。ま、一緒のクラスかどうかは知らんがな」

レーチェ「むぅぅ、篠宮センセ、意地悪です……」

 

篠宮センセは人は良いのですが、たまに人を揶揄ったり、意味深な事を言うのでちょっとだけ苦手です……。同じクラスの高坂さんや園田さんも授業中たまーにからかわれますし……。

 

深月「むっ、すまんなレーチェ。理由は教えてやれそうにない。また奴が体育館へ向かうのが見えた。まて矢澤ー!貴様性懲りも無くまたか!」

矢澤「げっ!?何でもう見つかるのよ!」

深月「レーチェと会話してたのが幸いしたな!さぁて、今度はどんな補習がいい?それとは別に、バトルシステムに行こうとした理由も理事長を交えて聞かせてもらおうかぁ?」

矢澤「イヤァァァァァァァァ……!」

 

バトルシステムに…?確か新台入れ替えのために暫く使えなくなると理事長からお達しが有ったハズです。その間生徒は立ち入り禁止の筈ですし……あ、捕まりました。一瞬見えたリボンの色から、三年生と分かりましたが……。

 

レーチェ「あ、お昼休み終わってしまいマス。早く教室に戻らないと!」

 

編入生のアカガミ ソウマさん、私以外に会ってる人はいるのでしょうか?高坂さん辺りに聞いてみましょう。

 

レーチェside out




蒼魔「オイ、このレーチェってのはオリキャラか?」
深月先生は完全オリキャラだが、レーチェはどっちかというとパロキャラだな。俺のお気に入りのPCゲームのキャラだ。
蒼魔「作者お気に入りの、ねぇ……。どんなゲームだ?」
恋愛シミュレーションなんだが、他のゲームと明確に差をつけてるのは、ヒロインが主人公の名前を呼んでくれる時、自分で設定した名前を呼んでくれるんだ!これは俺もマジかよ!と思ったね!

蒼魔「恋愛、ねぇ……。俺もアイツらに『作者権限で見させない!』されるまでそんなの知りもしなかったーーって、何見させないって!」
それは『アッチ』の盛大なネタバレになるから!
蒼魔「もうアッチ殆ど更新止まってるだろうが!あ、怒り沸いてきた。とっととあっちも更新しろやぁぁぁ!『双極・ゴッドデビルフィンガー』!!」
神と悪魔ならではの必殺技ウボァーーッ!!


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GPベースを求めて、どうしてこうなった?

多大に遅れてしまいましたが、なんとか完成しました…!

蒼魔に見つかる前に本編へ!


蒼魔「作者の奴……ドコイッタ?」

danger‼︎danger‼︎
今回の話は多数のネタを挟みます。タグにも『他作品ネタ』がありますが、他の話以上に盛り込んでいます。それでも宜しければお読みください。

後書きまで、good-bye。


音ノ木坂で編入試験とバトルシステムの調整を行った帰り道、俺は再びヨド○シカメラへ歩いていた。現在最優先で確保するべきGPベースを手に入れるためだ。

 

蒼魔「普通に手に入る物を貰うか、限定版を買うかだが……」

 

手にしたスマホでベースに関する情報を調べていくと、限定版にも様々な種類があることが分かる。初代をモチーフにしたオリジンカラーや、シャアをモチーフにした赤い彗星カラー(律儀にシャア専用と書かれてる)、00モチーフのソレスタルビーイングカラーにマイスターカラー、センチメンタルな乙女座のスペシャル仕様、シャッフル同盟の刻印が施されたモノなどなど……。

 

中には全くガンダムと関係ないカラーリングや彫刻が施されたモノもある。ヒトデだったりカニだったり、ゲームのコントローラっぽいのが刻まれてたりもしてるな。(<コマンド入力←→AB!)

 

……なんであるんだ?同人自作でもしたのか?

 

ともかく、種類が非常に豊富かつ希少性の高いものもある。無料で貰えるものとの違いは、生体認証による防犯機能と電子マネーの機能、更には身分証明書代わりになるという色々となぁにこれぇと言いたくなる多機能ツールであることか。しかしどうにもティン☆と来ない。

 

ヨド○シカメラを出た俺は、なんとも無しに近くの広告を見る。そこには、『急募!新作のテスター求む!寿社』とかろうじてそう読めるチラシがあった。上から『ふざきんな!』『タヒね!』『恥さらし!』『ハチミツ下さい』とマジックで書き殴られた痕跡もある。……ハチミツ?どうやらHUNTERは次元も世界も超えるようだな……。

 

因みにだが、俺はこの寿社というのに見覚えがあった。

 

M.S.G.だ。この世界でのコト○キヤは寿社として存在している。そして、あの憎悪のこもった視線。アレは俺がM.S.G.の置いてあるブースに行ってから。つまり、寿社は何かしらの形で信頼を失ってしまったのだろう。そしてそれは、『M().()S().()G().()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()』ことだろう。それをなんとかする為、こうして応募を行なっているのだろう。だが、この落書きを見ると、イメージアップは上手くいってないようだ。電話番号を上から落書きしてないのは、クレームや罵倒を入れる為なのだろう。

 

しかし、報酬もしっかりと用意してあり、学生相手でもなるべく時間に配慮し、学業にも差し支えないよう徹底しているとのこと。

2人「なるほど……。これは興味深そうだ(ね)。……ん?」

 

思わず口に出た言葉が誰かと重なった。しかし、この気配は覚えがある。俺が初めてヨド○シカメラへ向かった時に感じた三つの視線のうちの一つだ。

 

声が聞こえたのは右側。俺は右を向くと、右にいた奴も左を、俺の方を向いてくる。

 

 

 

蒼魔「なんだ?お前もこの会社の報酬に興味があるのか?」

???「ええ。今世間で大バッシングを受けてしまっている会社だもの。けど、私はそんなバッシングは信じない。どんなプラモ、パーツであろうと、それを作る会社や販売する店に悪意はない。悪意があるのはそれを利用して悪質な行為をしたり、罪を制作会社や販売店になすりつける奴よ」

蒼魔「ほぅ…。……分かってるな。力はただ力。善にするか、悪にするかは人の使い方だ。しかし、それが自分にとって善でも、他の誰かにとっては悪。逆もまた然り」

???「貴方も分かってるようね。名のあるファイターと見たわ」

 

残念ながらそれは大ハズレだ。俺は苦笑しながら返答する。

 

蒼魔「残念。俺はまだファイターではない。ガンプラは作ってはいるが、まだベースを持っていなくてな……。こうして店で探したり、求人の報酬で探したりしてるのさ。あぁ、無料で手に入れるのより、限定タイプのを手に入れる方が、思い入れも強くなるだろう?コレクターでもない限りはな」

 

???「そうなの!?てっきりどこかの大会で優勝したり、反則をしたクズ野郎に復讐を果たしたファイターかと思ってたわ……」

 

蒼魔「今はまだ(ガンプラバトルは)ぺーぺーのど素人だが、力の使い方や有り様、それに伴う責任や覚悟はこの世の誰よりも知っていると自負している」

 

でなきゃ23億年も生き続けたり、他の『転生者』を排除したり、『他の世界からの異邦者』を元の世界に送り返したりなんぞ出来ん。

 

蒼魔「別に傲慢だとか、思い上がっている訳ではない。そういった経験があるだけだ。()()に来るまで、色々とそういった経験が、な……」

 

俺はスマホを弄りだし、背を向けて歩き出す。

 

???「ちょ、どこ行くのよ?」

蒼魔「いや、そろそろ移動するってだけだ。何故なら……うおっと」

 

そこで言葉が途切れ、近くから大量に人が出てくる。事前に気配で知っていた俺は押されながらも歩き出す事でなんとか回避し、人の雪崩を回避することが出来たが……。

 

???「え!?ちょ!?潰れッ…!アッーーーー!!!!」

 

雪崩の真ん中にいた女はその雪崩に飲み込まれ、波の中に消えてしまった。それを見た俺は、

 

蒼魔「言う暇も無かったか……。聞こえんかも知れんが、高いとこから覗き見ても俺は分かるからなー」

 

と声をかけながらその場を離れて電話をかける。そういや、名前聞いてなかったな。まあいずれ知る機会はあるだろう。

 

さて、寿社(ことふきしゃ)の会社情報を見ると、かつての大バッシングの所為で、電話対応すら特殊な言語を使い対応しているらしい。それがどうも聞き取りづらく、誰も反応出来ない為に、急募でもテスターが来ないとのこと。しかも『ダディヤーナザン!』と叫ぶらしい。では、俺が電話するとーーー、

 

???「ダディヤーナザン!」

蒼魔「ナズェミデルンディス!!オンドゥルルラギッタンディスカー!!」

???「(おお…!?)マァンビキヨー!?」

蒼魔「オッペケテンムッキー!」

???「ディオバスティオ…」

蒼魔「ナニイテンダ!」

???「オデノカラダハボドボドダ!」

蒼魔「ウソダドンドコドーン!!」

???「オレァ、クサムヲ」

蒼魔「ムッコロス!」

???「(別作品は…!?)千の偽り、万の嘘」

蒼魔「(別作品か!)お前、僕に釣られてみる?」

???「最初に言っておく!」

蒼魔「俺はかーなーり、強い!胸の顔は、飾りだ!」

???「無限進化!」

蒼魔「バッチリミナ〜↓!バッチリミナ〜↑!チョーカイガン!ムゲン!KEEP・ON・GOING! ゴ・ゴ・ゴ!ゴ・ゴ・ゴ!ゴ・ゴ・ゴ!ゴースト!」

???「マキシマムマイティ、エーックス!」

蒼魔「最大級のパワフルボディ!ダリラガン!ダゴズバン!マキシマムパワーエーックス!」

???「ハイパームテキ!ドッキーング!パッカーン!ムーテーキー!」

蒼魔「輝け流星の如く!黄金の最強ゲーマー!ハイパームテキエグゼイド!」

???「ドラゴンインゼリー!」

蒼魔「潰れる!流れる!溢れ出るゥ!ドラゴンインクローズチャージ!ブルアアアア!!!」

???「これでラスト!グレート!オールイェイ!ジーニアス!イェイ!イェイ!イェイ!イェイ!Are you ready?」

蒼魔「完全無欠のボトルヤロー!ビルドジーニアス!スゲーイ!モノスゲーイ!」

???「素晴らしいぃぃ!貴方こそ、私達が求めていた人なのかもしれない!最後にこの質問を!今当社が受けているバッシング、どう思いますか!」

蒼魔「真実を知らぬ愚者の虚言(俺も詳しくは知らんし)。開発元が悪ではない!俺は俺の直感を信じるのみ!」

???「開発元が悪ではない……!すぐにでも本社へ来て下さい!受付には私と同じやりとりをして、名前を教えていただければOKです!と言うわけでお名前を!」

蒼魔「アカガミソウマ。書くときはカタカナでいい」

 

俺自身の考えた名前だからな。普通なら分かるわけがない。

 

???「分かりました!当社へ来て名前を教えていただければ直ぐに通します!」

 

と言うわけで通話を終了し、寿社へ。幸い駅前のヨ○バシにいたからスマホのマップを使い直ぐに移動できる。

 

 

 

寿社

店員「いらっしゃいませ」

蒼魔「すまない。先程電話をしたアカガミソウマというものだが、寿社はここでよかっただろうか」

店員「ふむ…では確認を。ダディヤーナザン!?」

蒼魔「ナズェミデルンディス!!オンドゥルルラギッタンディスカー!!」

店員「おぉ…!社長!チョチョーン!来ましたよ!確認は取れました!アカガミソウマ様が来社されてます!え?「クサー!」?ナニイテンダ!またボヤイター見てんのか!とっとと来い!母さんか義妹に言いつけんぞ!」

蒼魔「……はい?」

 

目の前の店員は何を言ったんだ?上司にタメ口?親族に密告?ボヤイター?ツ○ッターのこの世界版?

 

店員「ったく…。おっと、すみません。我が社は元々、フィギュア好きの兄弟の私達が起こしたモノでして。アイディアを出すのが得意な弟と、作るのが得意な私。そして支えてくれる皆さんで経営しているのです。因みに弟は対話能力も高く、社長に向いてるので一応社長の立場に。私は副社長の立場に籍を置いてます。最近は謂れのないバッシングで危うい状態ですが、それまでの販売実績やらでまだしばらくは貧困にはなりません。しかし、信用と信頼、これからの実績がなければ瞬く間に消えてしまいます。それを打破するべくテスターを募集したのです」

 

まさか兄弟で起業して、ここまでの実績を築いていたとは……。相当なやり手だな。しかし、何故ライダーネタに走ったんだ?

 

蒼魔「成る程…。それでは、何故ライダーネタに?他の人がやったかも知れないが?」

副社長「私達の趣味だ、いいでしょう?」

蒼魔「ここで鎧武を挟むな」

副社長「ふふふ、やはりご存知でしたか。確かにライダーネタに反応する人はいるにはいます。しかし、他作品に走ると着いてこれなくなる事が多く、ジーニアスに辿り着けたのは貴方だけなんです。どころか、ムッコロまでで終わってしまうのがこれまでで、貴方以前に最もクリアに近かったのは女性の方…声で判断するなら恐らく『A-RISE』の3名ですね。マキシマムまで答えてました。ちなみに、『最初に言っておく』のアレを両方答えたのはあなたのみです」

 

マジか。最強スクールアイドルファイターとされてる3人がライダーネタを知っていたとは…。ライダーは純粋な子供には勧善懲悪、大人には深いストーリーと楽しめるが、それは男だからだし……。

 

ほら、そっちでも『ア○○ーーク!』でも言ってたよな?『アンタらがキャーキャー言う前から俺らキャーキャー言ってんだ!』って。『A-RISE』も深いストーリーに入れ込んでたのかな?

 

???「待たせてしまったようだ。すまない」

副社長「やっと来たか……。紹介します。こちら、当社寿社社長『橘睦月』です」

 

何でダディヤーナザンとムッキーが融合したような名前になってんねん。

 

副社長「因みに私は『橘陽斗』です。月と太陽見たいなフレーズになりますね。間違っても、『ハルトォォォォォ!!』なんて言わないでくださいね?」

睦月「兄さん、自分で言うか…?ともかく、貴方は無事に我々のテストに合格し、我が社の批判を気にしないでくれた。まずはそれに感謝致します」

蒼魔「やっと話を進められる…。で、この状況を打破すると言っても、具体的には?」

 

睦月「言うだけなら簡単な話になりますね。ガンプラバトルの大きな大会に貴方が出場し、我が社で開発・生産しているカスタムパーツ群『モデリング・サポート・グッズ』通称『M.S.G.』を使いつつ優勝していただきたいのです。勿論、貴方からアイディアが有ればバンバン出していただき、それを元に私たちで調整、生産・発売するというのもオッケーです」

陽斗「こちらでは出てこないアイディアも、ガンプラバトルを通して思いつく事はあるかもしれない。ビルダーはまさにそれですので」

蒼魔「なるほど、大体分かった。しかし、他の選手が同じようにM.S.G.を使っていたらどうする?インタビューで不快な発言をするやもしれんぞ?」

 

ただ、ヨバカメ(ヨ○バシカメラの略。以降はこれをメインに使います)でのあの憎悪の視線。アレを見るに使う奴はほぼ皆無だろう。

 

睦月「そういう時の為に、我が社は今現在ある事を行なっているのです」

蒼魔「あること?」

睦月「ええ。バッシングを喰らう原因となった大会以降、我が社は全国の当社商品を取り扱う店に頼み込む事でその店でのM.S.G.の売り上げや購入者のデータを、ポイントカードなどからこちらへ送るようにしています。理由としては、当時の大会でどのチームがM.S.G.を扱いつつクソみてぇな手口をやらかしたか特定すること。どの場所がバッシングの影響が少ないかを調べることなどですね」

 

今一瞬だけ素の口調になったな。それだけ許されざることなんだろう。

 

蒼魔「なるほど……。それで、分かったことは?」

陽斗「結果としては、大会参加者には最近M.S.G.購入者はいないこと、比較的関西の方は影響は少ないこと、ですね。オンラインショッピングも行なっていますが、こちらも個人情報を取り扱うためこちらに情報は入るには入りますが、大会参加者には一人として該当しません」

睦月「しかし、かつての大会にてどのチームがM.S.G.を利用し、かつクソふざけた真似をしてがしやがったかは分かりました。こちらをご覧ください」

 

そう言って見せてきたのは、4人の男の顔写真だった。どいつも見た目の柄は悪そうで、どいつもこいつも顔にピアスを刺してるうえ、頬にタトゥーも入れてやがる。

 

蒼魔「ピアスやらタトゥーやら多過ぎて、元々の顔の造形も相まってキモい連中だな。こいつらがその『かつての大会』とやらで何かをやらかし、評判を落としたと?」

 

睦月「ええ、我々はそう確信しています。因みに内容としては、『試合中にいきなり対戦相手が自爆した』だの、『相手同士が取っ組み合い自爆した』だの、コイツらが勝利判定になる自爆パターンが多いですね。ただ、どうやってそんなことが出来たのか、手口が分からないため、訴えることも出来ません」

陽斗「チーム名は『イクステルモ・リズニャー』。とにかく、次の大きな大会でコイツらと対戦しつつ、手口を暴き、信頼を回復できれば、また我が社の商品も買い手が増えるでしょう。こちらの連中は我々でなんとかしますが、もし大会で鉢合わせてしまった場合は…」

蒼魔「なんとかデータを集めてみる。新作のM.S.G.のテストも兼ねてな。だから、テスターの件、こいつらの件、両方とも引き受ける」

 

この世界、一癖も二癖もあるが中々どうして、退屈しなさそうな事が多いな。それに、『イクステルモ・リズニャー』。もしコイツらが音ノ木坂の生徒に手を出そうものなら、俺と寿社で守らねばなるまい。幸い、コイツらは東京付近のチームではないから、直接出くわすとなると全国大会レベルになるが。

しかし……、何故対戦中に自爆する?間違って操作するわけでもないし、そもそも自爆は特定コマンドを入力しなければならないし、ガンプラとてバラバラになってしまうだろうに……。そもそも、何故にガンプラバトルに自爆を取り入れたんだ……。

 

睦月「では、契約と協力の前報酬として、こちらのGPベースをお渡しします。こちらは少し前に静岡で行われたガンプライベントで、企業関係者にランダムで渡された最新型の特別モデルになりますが、我々もベースは既に持っているので……。早い話、ここで腐らせて埃を被るより、誰かに渡したいのが本音なんですけどね」

陽斗「流石に超限定特別モデルなため、捨てるに捨てられず。なので、だったらいっそ今ウチが喰らってる問題解決の前報酬でいいんじゃないか?って事になりまして…。ご迷惑でしたか?」

 

そう言って手渡されたのはメインカラーが蒼に紅のストライプが縦に走り、ストライクフリーダムとダブルオークアンタ、ユニコーン(デストロイモード)が刻まれているGPベースだった。

 

迷惑って、そんな訳無いだろう。というか、丁度ベースも探してたからタイミングがベスト過ぎる!

 

蒼魔「いや、寧ろベースを持っていなかったからタイミングが良かった。しかし、何故前報酬に?そんな限定モデルなら……いや、そもそもこの件で依頼を受けるのがあまりいないのか」

睦月「察しが良くて助かります。最悪、売却する事も考えましたが、それでも一時しのぎになるかどうかも分かりませんので。ならば、当社のバッシングを気にせず、自分の意思を貫き、問題を解決してくれそうな人に手渡した方が良いと判断しました」

陽斗「本報酬に関しては…、流石にこちらは成功するかどうかすら分からないので、未定ですが、必ずや、役立つモノを報酬と致します!」

 

2人の覚悟のこもった眼を見て、俺も改めて決意する。こんなにも強い意志を久し振りに見たしな。

 

蒼魔「……こんな貴重なベースを前報酬とする覚悟だ、断る気はない。寧ろ、コイツらを許す気はないし、全力で倒したい。こちらこそ、全力を尽くして倒すから、サポートをお願いしたい」

2人「勿論です!有難うございます!」

 

その後、2人のプライベートアドレスをスマホ(この世界用に調達してます)に登録して寿社を後にする。そして周りを見回すと、まだ明るいのが分かる。

 

スマホで確認すると、まだ15:30ごろだったため、そんなに長く寿社にいた訳ではなかったどころか、真昼間に音ノ木坂を出たのに加え、UTXの女生徒と会話し、まだ時間があったのかと驚愕する。

 

蒼魔「ふむ……。丁度小腹もすいたし、『穂むら』でも行くか。しかし、『イクステルモ・リズニャー』ねぇ…」

 

スマホにガンプラ用のアプリをダウンロードしつつ、俺は『穂むら』へと足を向けていった。




というわけで、最新話でしたor2
蒼魔「じゃねえよ。完成にどれだけ時間かかってんだよ。なんかキャラ増えてるし」(作者に制裁済み)

今回出てきた寿社の2人はこの小説で、ある意味キーパーソンなのよ。『どうすれば蒼魔も都合よくガンプラバトルに引き込めるか?』っていうね。それと『M.S.G.をこの作品に盛り込む、新作も追加する』のにも使えるし。ちなみに寿社のルビを後の方で出してるのは、検索をかけるまで『寿社』の文字しか知らなかったため、蒼魔自身『ことぶき』と思ってたためです。

相手のチーム名を考えるのにも時間かかりました……。分かる人はいるでしょうか?

今後も登場する予定は考えてますが、μ’s結成を優先する予定なので、暫くは先になるかと……。

蒼魔「そういや、ネタを挟んでるって言ってたがどのあたりから仕込んでたんだ?コマンド入力か?」
ネタが本編からだと誰が言った?
蒼魔「なんだと?まさかタイトルからか!?」
そこまででもねぇよ!前書きからだよ!最後にdanger〜ってあっただろう!
蒼魔「good-byeで終わったアレか?…………なるほど、コズミックスイッチか。作中で描写は無かったが、玩具版とかで自爆スイッチみたいな音声があったな。考えたか作者?」

既に他の方がやってそうだけどな。

蒼魔「ありうるな。そんな作者にコレをプレゼントだ」つコズミックスイッチ(danger‼︎danger‼︎)
ゑ?ちょまて、お前これ今ーー
蒼魔「では、次回も遅れるかと思われますが、気長にお待ちください。では!」時空を操りその場から離脱
good-bye♪


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今回はオリ主は最後にしか出ません

やっとこさ投稿出来ます……。って、もう平成終わり!?もう令和になるの!?

とにかく、投稿するしかない……!
Are you ready?
出来てるよ……。

平成最後の投稿!紅蒼の魔神!オラオラオラオラオラオラオラァ!
これが(多分平成で)最後の投稿だぁぁぁぁぁぁ!!!


穂乃果side

 

貼紙「音ノ木坂学院は生徒の受け入れを終了し、廃校となります」

 

穂乃果「」

 

蒼魔くんと出会った翌日、なんと蒼魔くんが音ノ木坂に!ことりちゃんがお母さんから聞いた話だと、どうやら共学化のテスト生徒として試験を受けに来たんだって!

 

でも、蒼魔くんと別れてふと見た掲示板を見たら、こんな貼紙が……。

 

海未「廃校、ですか……。流石に、私達ではどうしようもない問題ですね……。穂乃果、ことり、とりあえず今は教室へ向かいましょう」

 

ことり「うん……。でも、お母さんも何か対策を考えてるはずだと思うよ?」

 

穂乃果「」

 

海未「穂乃果?」

ことり「穂乃果ちゃん?」

 

海未side

 

廃校の貼紙を見てから穂乃果の反応がありませんね……。とりあえず声をかけましょう。

 

海未「穂乃果?返事したらどうです……か……」

 

正面に回り込みながら声をかけてみましたが……、そこで私の反応も止まってしまいました。何故なら……

 

穂乃果「」<○>Д<○>カッ

 

真っ白に色が抜け落ちながら劇画タッチで、更に気絶していたのですから……。

 

ことり「穂乃果ちゃん!?凄い顔で気絶してるよ!?」

海未「穂乃果!起きなさい穂乃果!まだ教室へ着いてすらいないのですよ!」

 

ことりと2人で揺さぶりますが、全然反応がありません……!くっ、どうすれば……!

 

???「おや?海未さんにことりさん、穂乃果さんデスね。オハヨウゴザイマス」

 

っと、この声は……。

後ろに振り向くと、去年からのクラスメイトでロシアからの留学生であるレーチェが歩いて来ました。

 

海未「レーチェ、おはようございます」

ことり「レーチェちゃん、おはよう!」

 

以前からレーチェという愛称には『〜ちゃん』などの意味が含まれているとレーチェも言っていましたが、ことりはどうしてもそう言ってしまうのです……。レーチェも苦笑いしてますね。因みに穂乃果は更に特殊で、『レーちゃん』と呼んでいます。

 

レーチェ「アハハ……。?穂乃果さん?どうしました……っ!?」

 

レーチェも穂乃果が気絶してるのが分かったのか、穂乃果の様子を見ますが……

 

レーチェ「穂乃果さん……恐ろしい人ッ!」

<○>Д<○>カッ

 

海未「レーチェ!?貴女まで何をしているのですか!?」

 

レーチェが何故か穂乃果と同じく劇画タッチになり、真っ白にはなっていませんが、似たような表情になってしまいました。というか、本当に何をしているのですか!?

 

レーチェ「( ゚д゚)ハッ!す、スミマセン……。穂乃果さんが以前読んだマンガの様な表情をしていたので思わず……」

 

私が声をかけるとレーチェは反応して戻り、返事をしてくれました。

しかし、マンガで、ですか。…………べ、別に気になったりはしてませんよ?ただ、あのような独特な表情をするのは、どのような衝撃だったのかと疑問に思っただけです。

 

ことり「海未ちゃん、それ気になってるって事だよ?」

レーチェ(海未さん、それが気になってるという事デスよ?)

海未「ことりもレーチェも同じことを言わないでください!」

ことり「え?レーチェちゃん何か言ったの?」

 

……え?ことりには聞こえてない?しかし、私には確かに聞こえましたよ!?……まさか、直接脳内に!?

 

キーンコーンカーンコーン

 

海未「はっ!?こんな事をしてる場合ではありません!もう予鈴がなってしまいました!2人とも、とにかく穂乃果を教室まで運びましょう!」

 

レーチェには後で追及しますが、教室まで穂乃果を運ぶのが先決です!

 

 

時間は進み、お昼休みになりましたが、穂乃果はフリーズしたままでした。先生方も穂乃果を見て

 

先生「高坂さん……恐ろしいコ!」<○>Д<○>カッ

 

と、レーチェと同じ反応をしていました。この状態の穂乃果は気絶しているため、授業は出席になってもノートを取ってないのでことり、レーチェと協力して穂乃果の分の午前の授業のノートを取りました。……先生方の反応はスルーします。だって、3人もの先生が揃って同じく反応をするのですから。

 

因みに、保健室へ運ぶという案は却下しました。どうせお昼になれば覚醒してパンへ飛びつきますので。

 

そして時間は昼休みへ〜

 

キーンコーンカーンコーン……

穂乃果「ハッ!?( ゚д゚)」

 

お昼休みのチャイムが鳴ると同時に、やはり穂乃果は覚醒しました。恐らく記憶は曖昧でしょうが。

 

海未「起きましたか。記憶は大丈夫ですか?」

ことり「休み時間に海未ちゃんが『どうせお昼になれば覚醒します』って言ってたけど、本当に起きたね……」

穂乃果「はぇ?えーっと……今日起きて、海未ちゃんとことりちゃんと登校して、校門で蒼魔くんと出会って……あれ?教室に入った記憶が無いよ?」

 

おや?どうやら今日の朝の事は、恐らくはあの貼り紙を見る前までは覚えてるのですね。

 

海未「そこまでは覚えてるのですね。その後に貼紙を見た穂乃果は昼になる今の今まで気絶してたのですよ」

穂乃果「うぇ!?気絶!?」

ことり「穂乃果ちゃん、あの廃校するって貼紙を見てからずっと気絶してたんだよ?」

穂乃果「は、廃校……」

 

直ぐに廃校になる訳では無いのですが、穂乃果はちょっと頭が弱いところがあります。なので……

 

穂乃果「廃校ってことは、別の学校に移るんだよね!?試験とかどうしよう!?」

 

と、分かりやすくアタフタします。ですが、それは有り得ませんよ。

 

海未「穂乃果、あの貼紙には直ぐに廃校になるなんて一言も書いてません。正確には『生徒の受け入れを終了し、現在在籍している1年生が卒業後廃校となる』です。なので、他の学校へ移る必要はありませんし、編入試験をすることもありません。た・だ・し!赤点を取ったり、留年してしまったりしたら、その限りではありませんので、そこだけは注意するように」

穂乃果「は、はい……」

 

説教はこの辺りでよいでしょう。そろそろ昼食にしなければ、ですね。ですがその前に……。

 

海未「穂乃果、とりあえず説教はここまでですが、後でレーチェにお礼を言っておきなさい。ことりと私とレーチェとで貴女を教室へ運んだので。因みにレーチェは既に購買へ向かってますよ」

穂乃果「そ、そうなの!?私も早く購買行かなきゃ!」

 

そう言った穂乃果は直ぐに席を立ち、購買へ走り出して行きました。それを見て軽く溜息をすると、1人のクラスメイトが近付いて来ました。

 

???「高坂さん、気がついたみたいだね」

海未「夕霧さん。ええ、穂乃果は昔からご飯の時間には必ず起きていたので…」

 

夕霧 咲良(ゆうぎり さくら)。クラスの委員長で、私と同じくらいの長さの髪とことりや、もしかしたら生徒会長と同じくらいの胸を持つ誰とでも打ち解けやすいクラスメイトです。(胸を少しでも分けて欲しい……妬ましい……)

 

咲良「(ゾクッ!)っ!?」

ことり「咲良ちゃん?どうしたの?」

咲良「え?いや、何か……一瞬寒気が……」

 

おっと、少し漏れ出てしまいましたか。とにかく、彼女も穂乃果を心配してくれていました。そのまま私、ことり、咲良の3人で先に昼食をとる事になりました。

 

海未「しかし、穂乃果のことです。また突然の提案をしてきて、私達を巻き込むのは間違いありません」

ことり「そのどれもが楽しかったり、大変だったよね。特に、ガンプラは昔から色んな機体を作ってたよね」

咲良「昔から?それって、今のガンプラの規格になる前からってこと?」

 

ガンプラの規格。今現在主流になっているハイグレード(HG)、マスターグレード(MG)、パーフェクトグレード(PG)、そしてHGサイズにMGもしくはPG並の細かさを持たせることが可能になったリアルグレード(RG)と区分けされ、販売されていますが、昔には肘から先や膝から下、腰などが動かない古いタイプのガンプラもありました。私達は穂乃果に誘われ、そのガンプラを作り、現在まで大切にショーケースに保管しています。

 

海未「ええ。今のガンプラと比較すると、ポージングや塗装が単純ですが、ランナーが少なく作りやすいタイプです」

ことり「その時の規格も、HGとかじゃなくて1/144とか1/100って数字で表示されてたね。今じゃすっかり見なくなったけど、私達が作ったのは今も大切に飾ってるよ」

咲良「ほへー……。私は今の規格しか知らないから、そういう話を聞くと、凄い歴史があるって感じるよ」

 

私達が幼稚園に居た頃から絶版モノなので、このご時世に所持してる方が珍しいと、私は思いますが……。私達が手に入れた時も残りわずかでしたし。良く考えれば、よく3個とも私達が購入できましたね……。

 

穂乃果「ただいまー!」

 

おや、穂乃果が戻ってきましたね。しかし、レーチェとは会わなかったのでしょうか?穂乃果1人しかいませんね。

 

海未「穂乃果?レーチェとは合わなかったのですか?」

穂乃果「ほぇ?レーちゃんとは合わなかったよ?蒼魔くんが学校を出るのは見たけど」

咲良「蒼魔くんって、もしかして今朝校門で理事長と話していた男の人?」

穂乃果「そうだよ!あ!」

 

なんでしょう?穂乃果が大事なことを思い出したように声を上げて、私をジト目で見てます。……って、私ですか?

 

海未「ほ、穂乃果?なんですかその目は?」

穂乃果「そう言えば昨日、海未ちゃん蒼魔くんから逃げたよね?今朝も校門で会ってたのに謝ってもいなかったし」

ことり「あ、そうだったね。海未ちゃんが走って行っちゃったから、私達で謝ったけど、ちゃんと海未ちゃんからも謝らないとダメだよ?蒼魔くんも少し困ったような顔してたし」

 

ドスドスドスッ!

 

わ、私の心にクリティカルストライク……!で、ですが……っ!

 

海未「だとしても、いきなりあんなことされては……!ハレンチです!」

咲良「???」

穂乃果「あー、咲良ちゃん。海未ちゃんね、昨日蒼魔くんにー」

海未「穂乃果!言わなくていいです!謝りますから言わないで下さい!」

 

アレを広められたら私は生きていけません!主に羞恥心で!

 

穂乃果「じゃあ蒼魔くんに謝りに行こう!」

ことり「あ!」

海未「今度はことりですか……。今度は何ですか?」

ことり「蒼魔くんがどこにいるか、分からない……」

ほのうみ「あ」

 

そ、そうでした……!昨日今日と何回か会ってはいましたが、私達は誰一人として彼の連絡先や住所を知ってはいません!穂乃果の言葉から、既に学園を離れているのでしょうし、どこに出没するかも不明……!ぐぬぬ……。

 

穂乃果「昨日あの後にウチに来て和菓子をたくさん買ってたから、多分今日は来ないかも……」

 

ふむ……。しかし、この辺りで和菓子屋はそう多くはありませんし、『穂むら』程和菓子が美味しいということも私の主観ですが、あまりありません。そういうことを考えるなら、穂乃果の家なら可能性はありそうですね。それに、

 

海未「男性の食欲を甘く見てはいけませんよ穂乃果。もしかしたら既に食べ終えてまた買いに来るという可能性もあります」

咲良「そんなマンガみたいな……」

ことり「そうだよ。それに、ここに編入するってお母さんから聞いたから、どこかに呼んで謝るっていうのもあるよ?」

 

咲良「へ、編入!?あれ?音ノ木坂って女子校だよね?大丈夫なの?」

ことり「なんでも、廃校対策の案に『共学化』があって、そのテスト生として編入させてみるって話だよ。でも編入試験で合格出来なかったら勿論編入出来ないって」

咲良「な、なるほど……」

 

レーチェ「すみません、遅れまシタ」

 

やっとレーチェが戻ってきましたね。しかし、時間が結構経っているのでは?

 

穂乃果「あ!レーちゃん!朝はゴメンね!」

レーチェ「穂乃果さん!目が覚めたんですネ!良かったです……。それと、気にしないで下サイ。私も以前助けてもらったので、恩返しです」

 

そう言えば、レーチェは入学式の時に迷っていたのを私達(主に穂乃果)が見つけて、一緒に体育館へ行ったのでした。

 

穂乃果「ところでレーちゃん、購買に行ったんじゃなかったの?」

レーチェ「あ、ハイ。購買でご飯を買った後、ちょっと人にぶつかってしまいまして……」

海未「本当ですか?怪我とか、ご飯が潰れたりとかはしてませんか?」

レーチェ「大丈夫です!蒼魔さん、ガンダムや日本の歴史に詳しいらしく、今度教えてくれるって言って頭を撫でられました」

 

……はい?

 

穂乃果「蒼魔くんに会ったの!?」

レーチェ「ハイ!とっても親切で、なんというか、お兄さんって感じでした!」

海未「どこかに行くとか、そういったことは言ってませんでしたか?」

レーチェ「そういうのは無かったですね……。でも、編入すると言ってましたので、また会えますよ!」

ことり「やっぱり穂乃果ちゃんの家に来るのを待った方がいいかな?ガンプラを作って、来てたらラッキー!って」

 

やはりそれが可能性がありますよね。しかし、あの壁から出てきたことはどうにかして知りたいです。科学技術が発展したこの御時世、魔法やら異世界の技術やら言われてもあまり信じられませんが……。

 

レーチェ「穂乃果さんの家……『穂むら』ですか!?私も御一緒して良いですか!?」

穂乃果「レーちゃんも?勿論良いよ!咲良ちゃんも来る?」

咲良「私も?いいの?」

穂乃果「うん!私達のガンプラが他の人から見た感想も欲しいって思ってたんだ!」

海未「それは良いですね。先程の話にあった『以前のタイプのガンプラ』の実物も見せられますし」

咲良「んー、分かったよ。放課後、クラス委員の仕事が終わってから行くね」

 

と、今日の予定を立てていると……

 

キーンコーンカーンコーン

 

穂乃果「うぇっ!?もうそんな時間なの!?まだあんまり食べてないよ!」

レーチェ「わ、私もデス!急ぎましょう!」

 

と予鈴が鳴り、穂乃果とレーチェが急いで食べ始めましたが……

 

咲良「ふ、2人ともそんなに急ぐと詰まらせるよ?」

穂乃果「ほぇ?ングッ!?」

レーチェ「ッー!ンンー!?」

 

ことり「2人とも落ち着いて!はい、お茶を飲んで」

 

案の定喉を詰まらせましたね。そこにすかさずことりがお茶を渡したので事なきを得ました。私達は既に食べ終えている上に予鈴も鳴ったので、急ぐのも仕方ないですね。

 

因みに2人とも時間までに食べきり、午後の授業にはしっかり間に合いました。

 

そして放課後

 

咲良「それじゃあ私は仕事が終わったら、一旦家に帰って、少し準備してから『穂むら』に向かうね」

レーチェ「私も、特に予定はないですが、ガンプラを取りに1度帰ります」

 

そう言って咲良は書類を纏めだし、レーチェはガンプラを取りに行くために帰路につきました。私達も一旦集合し、

 

海未「では、私も今日は部活はありませんのでこのまま穂乃果の家に行けますね」

ことり「じゃあすぐにでも行こっか?咲良ちゃんを待ってて邪魔しちゃったら悪いし」

穂乃果「そうだね。というか、レーちゃんが早く来て、私達がいないーってなりそうだね」

 

そのまま満場一致で穂乃果の家へ行くこととなりました。

 

理事長「ことり達、まだいたのね。今から穂乃果ちゃんの家に行くの?」

 

そして教室を出た瞬間にことりのお母様である理事長に声をかけられました。「まだいたのね」ということは、私達に何か用があったのでしょうか?

 

ことり「お母さん?うん、今から穂乃果ちゃんのお家に行って、ガンプラの調整とかしようと思ってたの。後から咲良ちゃんとレーチェちゃんも来るの」

理事長「成程……。うーん、それは邪魔しちゃ悪いわね。ちょっと貴女達に頼みたい事があったけど……」

海未「頼みたい事、ですか?」

穂乃果「それって、今日中に済ます方が良いんですか?」

 

急ぎの用件であれば、教室の咲良には直接、既に帰宅したレーチェにはメールで連絡を入れねばなりません。穂乃果の質問のように、今日でなければならないのでしょうか?

 

理事長「あぁ、いえ。別に今日中でなければならないという訳ではないわ。でも、やっぱり早めの方が良いものでもあるわね」

ことほのうみ「???」

理事長「実はね、3人にガンプラバトルのテストをして貰いたいの」

 

ガンプラバトルのテスト?何故いきなりバトルシステムの話に?

 

海未「以前バトルシステムの業者が入るから、暫く使えないと集会で言っていたハズでは?」

理事長「思いの外早くに終わったのよ。で、後は実際にバトルシステムを使って正常に稼働出来るかのテストが残ってるの。残ってる項目は、プレイヤー同士の通信会話やベースを使用したガンプラの認識、オンラインバトルとオフラインバトルといった本当の勝負関連ね」

穂乃果「でも何で私達に?早めに使えるのは嬉しいけど、かなり気になるよ」

理事長「有り体に言っちゃえば、ことり達だから私も気楽に頼めるのと、紅神くんと関わったから、かしら?」

 

彼と、関わったから?それはどういうことでしょうか?

 

ことり「蒼魔くんと?」

理事長「ええ。この学校で彼と一番長く関わったのは現状貴女達。それと、彼にシステムの調整を手伝ってもらったから、後は複数人のテストプレイが必要なの。彼と合わせても問題無さそうと思ってたの。別に今月中にテスト出来ればいいから、貴女達の予定が丁度いい日を教えてね」

穂乃果「つまり……、先にガンプラバトルが出来るの!?」

 

気が付いたらホイホイと話が進んでいってしまいました……。

 

理事長「そういうことになるわね。っと、引き止めた私が言うのもなんだけど、早く行かないと約束に遅れちゃうわよ?」

 

そう言って理事長が指さした先には、既にクラス委員の仕事を終え、鞄を持って帰ろうとしている夕霧さんの姿が。理事長、少し話が長かったのでは?

 

穂乃果「ほ、ホントだ!ことりちゃん、海未ちゃん!早く行こう!ことりちゃんのお母さん、返事はまた今度で!」

ことり「穂乃果ちゃん、廊下は走っちゃダメだよ!お母さん、また後でね!」

海未「返事はまだ未定ですが、失礼します」

 

廊下を走り出そうとした穂乃果をことりが窘め、私もその後をついて行きます。ことりまで走り出さないよう、要注意ですね。

 

〜『穂むら』〜

 

穂乃果「ただいまー!」

海未&ことり「お邪魔します」

 

帰り道、特にこれといって慌ただしいことも無く『穂むら』に到着しました。穂乃果の後に私達も入ると、赤い上着を着ている男性が食事スペースで羊羹を食べようとしています。穂乃果もそれに気付き……

 

穂乃果「あれ?お客さん……って蒼魔くんだ!また来てたんだね!」

蒼魔「(むぐむぐ……ゴクン)ああ。ちょっと昼に飯を食い損ねてな。休憩がてら、ここの和菓子を食べに来た」

 

紅神くんでした……。何故今日も来ているのですか!




という訳で、最新話投稿でした。前書きの茶番、本文と読んでいただき、ありがとうございます。令和になっても、当方の作品とハーメルンをお楽しみ頂けますよう……。

さて、唐突ですが、新コーナーを始めたいと思います。題して『蒼魔の教えるM.S.G.』!!

蒼魔「なんだ作者。唐突に新コーナーか?ってM.S.G.の解説か?」
ラブライブ、ビルドファイターズを知っててもM.S.G.って何ぞ?という方や今後に必要な事ですよ。因みにM.S.G.とは「モデリング・サポート・グッズ」の略称で、コトブキヤ様より販売されている、オリジナルのカスタムパーツ群のこと。本来は同社の販売商品である『フレームアームズ』、『フレームアームズ・ガール』、『ヘキサギア』、『メガミデバイス』などにカスタマイズして付ける物だけど、ガンプラと規格が同じだから流用できるんだ。凄まじい自由度を誇り、M.S.G.だけで支援機を作ったりする事もできる。

蒼魔「ふぅん……。最初の紹介は何だ?」
それはコチラ、『ヘヴィウェポンユニット・ユナイトソード』です。

蒼魔「ユナイトソードは文字通り結合(ユナイト)するデカい片刃の剣だ。峰の方にも小型……と言ってもストライクのアーマーシュナイダーとかより大きいが、コンバットナイフが3本着いている。他にも刃の途中から分割する事でショートソード&アックスに分割も出来るため、大振りの高威力の攻撃も、小振りでスキの少ない攻撃もこなせる。ただし、よく状況を見ないと対処されるな。また、このユナイトソードを2つ使うことで両刃にすることも出来るが、その分スキも大きくなる。また、稼働ギミックもあるが……、折り畳めるものだが180度も稼働しないため、収納には向いてないな。個人的には二方向からの攻撃の迎撃に使えそうだと思ってる。また、3mm穴であるため、ガンプラとの相性は悪くない。少し改造を施してワイヤーをつければ、バルバトスルプスレクスのテイルブレードみたいな事も出来そうだ」

これらM.S.G.だけでもイマジネーション1つで無限のカスタマイズが出来るので、本作で導入してみています。今後も不定期更新かつ亀更新ですが、見守って頂けると幸いです。


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10話

蒼魔「まぁ、年内に投稿出来たのはいい。平成過ぎて令和になったが」
好きなように書いて好きな時に投稿する!それが二次創作作者の自由だ!

蒼魔「ほーう?スイッチやったり、モンハンのイベントやったりして疎かにするってのにか?」
思いついたら書き留めているから!そ、それでは皆様!年内最後の投稿で駄文ですが、読んでいただけると幸いです!



徒歩で音ノ木坂近くまで戻り、『穂むら』へ向かう。昨日も行ったから場所は問題ない。

 

……しかし、1人で出歩いていると兎に角手持ち無沙汰になる。流石に歩きながらガンプラを弄りつつベースの情報を閲覧・プログラミングは今の俺にはほんの少しだけ難しい(出来ないとは言ってない)。今度イヤホンかヘッドホン買うか。有線と無線両方の。

 

そんなことを思いながら程なく、『穂むら』へ到着した。

 

穂乃果母「いらっしゃいませ……って、あら?貴方は確か…穂乃果のお友達の蒼魔くんよね?昨日の今日でまた買いに来たの?」

 

蒼魔「友人かどうかは不明だ。会ってまだ1週間も経ってないどころか、まだ1日だぞ?」

 

会って暫く同行やらしてたら友人になるかもだが、生憎と1時間も会話したりとかはしてない。まあ、ここで暫く寛いでいれば会うこともあるだろう。

 

蒼魔「というわけで、和菓子……特に羊羹や大福を幾つか購入したい。水羊羹に栗羊羹、豆大福に苺大福、あとほむまんを……5個ずつ」

 

帰ってから食べようかと思ったが、食事スペースがあるので、そこで食べるとしよう。

 

穂乃果母「結構頼むわね〜。お持ち帰り?それとも、あそこの食事スペースで食べる?」

 

蒼魔「店内で。持ち帰った時も美味かったが、店で食っても美味そうだ」

 

穂乃果母「では合計で114514810931円になりまーす」

以前より購入した個数低い上に飲食店で利用料取るのなんて無いだろう…。しかも和菓子屋で。というかなんでそのネタに走れる!?

 

蒼魔「嘘をつくな嘘を。前より買った個数少ない上に俺がよく行ってた和菓子屋で飲食スペースの使用料なんぞ無かった。2度と来ないー」

 

穂乃果母「ごめんなさい嘘つきました2度と来ないなんて言わないでください穂乃果に洋菓子突っ込まれちゃう合計金額6820円になります7000円のお預かりになります180円のお返しになりますお確かめください」

 

あ、ありのまま今起こったことを説明するぜ……!

一瞬だけ白目になって、劇画タッチになった高坂母がぶつくさ言い始めたと思ったら正確な合計金額を言った。既にトレイに金を乗せていたから直ぐに会計は終了した。

ネタに走るとか、正確な暗算とかそんなチャチなものじゃ、断じてねぇ……、もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ……。しかも、一息で言い切ってるし。

 

会計が終わった瞬間に奥の方から作業服を着た1人の男性が出てきてこちらを見始めた。

 

男性「……」蒼魔を見る

蒼魔「……」男を見る

男性「……」レジを見る

 

次にレジを見て、レシートが出るのを見た男性はかろうじて聞こえる程度の声量で

 

男性「(毎度、ありがとうございます)

 

と声を出した。つか、この距離でギリギリ聞こえる程度の声量って声帯に異常でもあるのか?

 

穂乃果母「あら貴方、仕込みは全部終わったの?」

男性「……」

穂乃果母「うん、ありがとう♪え?あぁ、彼ね?ちょっと悪ふざけしたら反撃されちゃった♪今回はここで食べるそうだからお茶を用意してくるね〜」

蒼魔(……!?)

 

高坂母の話からすると、高坂の父なのだろう。高坂母はそのままにこやかに奥に引っ込んで行ったが、高坂父がレジに立ち始めた。

というか、俺の聴力を持ってしても聴こえなかったぞ!?なのになんで高坂母は聞こえた!?と、とりあえず落ち着こう。

 

そのまま何かしらの操作をしているが、たまにレシートが排出されていたり、電卓を取り出しているのを見ると、点検をしていると思われる。何の意味があるか知らんが。

 

まだ高坂母が和菓子を持ってくるまで時間が

 

穂乃果母「お待たせ〜。水羊羹と栗羊羹、苺大福に豆大福、ほむまん各5個ずつとお茶でーす」

 

速い!?仕込みをしていたと言え、そこまで速く作れるものなのか!?

 

穂乃果母「丁度静岡から新鮮なお茶っ葉が届いてたから使ってみました〜。ささ、速く座って座って」

 

近くの座布団に腰を下ろし、目の前のテーブルに大福や羊羹が入っている皿が複数置かれる。どれもサイズが大きく一口では食い切れない。羊羹は切れ目が見えるが。

 

穂乃果母「ごゆっくり寛いでいってね〜」

 

蒼魔「頂きます」

 

そう言いつつ羊羹に手を伸ばそうとするとー

 

穂乃果「ただいまー!」

海未&ことり「お邪魔します」

 

朝にも会った3人が帰ってきたようだ。俺は気にせず栗羊羹に手を伸ばして(ちゃんと串は使ってます)一口に頬張る。うむ、柔らかい歯応えに小豆の甘さと、栗の食感が旨味を引き立ててる。

 

穂乃果「あれ?お客さん……って蒼魔くんだ!また来てたんだね!」

蒼魔「(むぐむぐ……ゴクン)ああ。ちょっと昼に飯を食い損ねてな。休憩がてら、ここの和菓子を食べに来た」

 

ちゃんと飲み込んでから返事をする。あの錬鉄の執事(おかん)に叩き込まれているからか、そこら辺はしっかりしている。

 

穂乃果「そうなんだ!でも……そんなに和菓子ばっかり食べて飽きない?」

蒼魔「フ、店によって、特に自家製の商品を扱う専門店ならば少しずつ味が違う。今度、知り合いの店の団子か羊羹でも持ってこよう」

穂乃果「うっ……」

ことり「ことりも、食べてみたいなぁ〜。でも、先にやる事あったよね?」

 

む?やる事とな?課題でもやるのか?

 

穂乃果「そうだった!まずは海未ちゃん、蒼魔くんに謝ろう?その後にガンプラの調整だよ!」

 

謝罪?もしかして先日のダッシュか?

 

海未「( ゚∀゚)・∵. グハッ!!そ、そうですよね……。逃げた私が悪いんですから……」

 

蒼魔「いや、あれはいきなりあんなことした俺が悪い。咄嗟だったしな。すまなかった」

 

一旦食すのをやめ、3人に向き直り謝罪する。

 

ことり「蒼魔くんが先に謝るの!?」

穂乃果「ええっ!?いやいや、蒼魔くんが謝らなくても!逃げ出したのは海未ちゃんだし!」

海未「うぐっ……。わ、私も急に走り出してすみませんでした。ですが、やはり教えてもらえないのですか?」

蒼魔「ああ、『アレ』に関しては何としてでも黙っていてもらいたいんだ。理由も言えない。しかし、黙っていてくれたら……そうだな。面白いことを教えよう。損ととるか、得ととるかは君ら次第だ」

 

互いに謝りつつも、こちらとしては空間移動は黙っていて欲しいからな。こんな取引を持ちかけるのも仕方ない。といっても、俺が音ノ木坂学院に編入するのは試験無視して確定であること、それと簡単なガンプラ作成の手伝いをする事くらいしか教えられないが。

 

もっとも、『アレ』を明かしていい程の信頼関係を築けたら話はするがな!

 

穂乃果「面白いこと!?分かった!穂乃果は喋らないよ!」

ことり「ことりも秘密にするよ〜。海未ちゃんは?」

海未「し、しかし……どちらも気になるのが事実で」

 

蒼魔(ま、生真面目な子供にはどちらも気になることよな)茶を啜る

 

ことり「海未ちゃん……おねがぁい」

 

 

 

 

 

 

 

 

(人類滅亡のBGM)

 

蒼魔「っ!?ゲッホ!ゴハッ!グボァ!ゲハッ!( >д<)、;'.・ ゲホゴホ」

 

穂乃果「そ、蒼魔くん!?大丈夫!?まさか近距離でことりちゃんの「おねがい」を、しかも初めて聴いちゃったから!?」

 

海未「こ、ことり……っ!それは、ズルいですよ……。分かりました。私もこれ以上は追求はしません」

ことり「本当?良かったぁ。穂乃果ちゃん、蒼魔くん。海未ちゃんも言わないって……アレ?」

 

蒼魔「(書換書換っと……)ふぅ。久々に噎せたな」

穂乃果「あれ、もう治ったの?本当に大丈夫?」

蒼魔「ああ。もう大丈夫だ。って、そっちの2人はどうした?気まずそうな顔して」

 

一応話自体は聞いてはいたぞ。マルチタスク(分割思考、並列思考などのこと。転生者にとってはよくあること)で。

 

海未「まさか、聞いてないということはありませんよね?流石に初めて今のを聴いて脳の処理が吹っ飛ぶのは分かりますが……」

蒼魔「いや、しっかりと黙っててくれることは聞いたぞ。あまりの脳トロボイスで脳内に人類滅亡のBGMが流れていたが」

 

3人「何その物騒なの!?」

 

それだけの衝撃だということだ。まあ、黙っていてくれるということなので、こちらも続きをしよう。

 

蒼魔「さて、黙っていてくれるということで、さっき言った面白いことを教えよう。まずは、編入試験だ。といっても、アレ自体は俺の学力を測るためのもので、編入その物は確定だそうだ。休憩時間にそう聞いた。次に、俺もガンプラを作っているから、何かしら手伝いやらもできるぞ。まあ、バトルはまだやったことは無いが、作るだけならそれなりってとこかな」

 

時間さえあればフルスクラッチで非可変機も可変可能な機体に改造したり、切った後のランナーでライフルや近接武器を新しく作ったり出来る程度だが(作者は塗装や簡単なゲート処理程度です。後はM.S.Gだけで支援機作ったりとか初心者の域程度です)。

 

海未「……ヤラセですか?」

蒼魔「そう言うな。実際俺の学力なんて分からんだろ?」

海未「少なくとも穂乃果よりは上だと思いたいです」

穂乃果「海未ちゃん酷いよ!?」

ことり「穂乃果ちゃん、成績微妙だもんね……」

穂乃果「ことりちゃんまで!?」

蒼魔「ま、結果は後のお楽しみってことで。ガンプラも今は素組みのザクⅡしか手元にないが、後々改造予定だ。どんな風にするかは未定だけどな」

 

穴開けてM.S.Gマシマシにする予定だが、この世界だと『レイジングブースター』や『セレクターライフル』、『サムライマスターソード』とかはまだ無いんだよな。後で設計図を寿社に飛ばそう。

 

蒼魔「で、メンバーは3人で良いのか?」

穂乃果「ううん、違うよ」

ことり「あと2人、準備してから来るって言ってたから5人だね」

海未「穂乃果の家である『穂むら』が2人にも分かりやすい場所なので、集合しやすく、そのまま穂乃果の部屋に行けるのです」

 

確かに和菓子屋をやってるだけあって、かなり分かりやすいな。しかし、さっきの高坂の反応が気になるな。

 

蒼魔「なるほど。ところでだが、その和菓子屋の娘と友人だからって何度も試食をされたりとかあるのか?さっきも俺が他の店の和菓子を高坂に勧めたら露骨にイヤな顔したし」

海未「私とことりはともかく、穂乃果はほぼ毎日なので……」

ことり「他の人からしたら羨ましいかも知れないけど、実際にその立場の人や近い立場の人からすると、ねぇ……」

 

蒼魔「ある意味実験台にされてる訳か……」

 

実験台にされるのは流石の俺でもゴメンだな。特に今の(紅神蒼魔)はな。

 

と、そんな事を話していると、外から声が聞こえてきた。だが、3人には聞こえてないようだ。声は女性2人分。『穂むら』の単語が聞こえたから、ここに向かってくるようだ。

 

蒼魔「む?どうやら誰か来たようだな。声は女性2人、新しい客か?」

穂乃果「女性2人?あ、もしかして!」

海未「それにしてはやけに速いですね。彼女達が教室を出たのは私たちより少し前ですよ?」

ことり「っていうか、何で蒼魔君に聴こえたの?私たちの方が入口側にいるよね?」

蒼魔「それも企業秘密さ。さて、俺はこのまま食べてるが、お邪魔かな?」

 

それならば、この和菓子は(喰いかけ以外)持ち帰るか、奢りで譲るかさせてもらう。どうせ今後学園でも会うことになるかもしれんからな。

 

しかし、ここで予想外な攻撃が来ることとなる。

 

穂乃果「あ、じゃあ蒼魔くんもウチに上がる?人数が多いから部屋じゃなくて居間になるけど」

蒼魔「なに?」

海未「穂乃果!?」

ことり「ガンプラのアドバイスとかして貰うの?ことりはいいよ♪」

海未「2人とも待ちなさい!いくら知人友人とはいえ、男性を女性の部屋に通すなど……!」

穂乃果「さっき蒼魔くんの言ってた2人のこと見て来るねー!」

 

穂乃果は 言うことを聞いてない!ってか?園田の言葉を無視して(むしろ聞いてないフリ?)出入口から出ていった。

 

蒼魔「まだ会ってトータル1日すら経ってないぞ……。アグレッシブというか積極的というか……」

海未「穂乃果は1度決めたことには頑固な程真っ直ぐですから……」

ことり「でもそのおかげで毎日が楽しくて、後悔なんて無いって言うほどに充実してるよ」

 

なるほど。高坂はリーダーの気質が高いな。そこにストッパーの園田と、様々な事に気がつく南と。ふむ……、M.S.G.を利用したカスタムを使えばバトルでも化けそうだな。どんな機体を使うか知らんが。

 

蒼魔「そいつは聞いてるだけでも楽しめてるのが分かるな」

ことり「昔から色んな事にチャレンジしてたからね。今のところ、一番長くやってるのはやっぱりガンプラだよ」

海未「えぇ、ガンプラは長く続けてますね。昔はニッパーではなく、ハサミや手押しでランナーから外して、完成図より出来が悪かったのもよく覚えています」

 

確かに子供だとその辺の知識とかは欠けてそうだな。俺はその時は生きることに必死だったが、な……。

 

ことり「インターネットや本で必須道具を見ては驚いたよね。ニッパーで切って、ヤスリで削って……って。私達もニッパーとか買ってから改めて作ったのを見た時は更に驚いたよね」

海未「ええ。道具を変えるだけで以前に作ったものと大きく変わりましたから。切り残しをゲートと呼ぶのもその時に知りました。『初心者でも作れるガンプラマニュアル』を作成した『イオリ・タケシ』さんや協力者の『ラルさん』は私達にとって師匠の様な存在です」

 

まあ「ガンプラ学園」や「ガンブレ学園」も存在している世界だ。特にガンプラ学園はビルドファイターズの世界線に在るものだから、そこの人物がいてもおかしくはない。

 

ところで、話を聞いててもスクラッチなどの話が出てこないな。

 

蒼魔「なるほどねぇ……。ところでー」

 

穂乃果「みんなお待たせー!やっぱり咲良ちゃんとレーちゃんだったよー!」

 

スクラッチのことを聞こうとしたのだが、丁度戻ってきた高坂に遮られた。恐らくはスクラッチなどはまだ知らないのだろう。

 

海未「本当にお二人でしたか……。早すぎませんか?」

蒼魔「部活とやらに入ってなければ、『全速前進DA☆』ッシュすれば早いのではないか?」

ことり「もしくは咲良ちゃんのお母さんかな?車で送迎したとか」

海未「紅神さんのダッシュはともかく、ことりのなら信憑性はありますね。というか今の声なんですか?」

 

某社長の声真似だ。やろうと思えば本人の声もだせるが、それはやらない。だってアレは本人がやってこそだもの。

 

咲良ちゃん「お邪魔します」

レーちゃん「失礼しま……あ!」

 

入ってきた2人のうち、片方は昼に会った少女、レーチェだった。

 




はい、という訳で年内最後の投稿です。パロディキャラがどんどん出てきますが、私が個人的に好きなキャラなんです。原作が違ってても出したいんです!冬コミに参加したりと満喫もしていますが、筋肉痛に悩まされたりするのが辛いですね……。コミケの為なら耐えますが。

それでは読者の皆様!良いお年を!


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