殺し屋だった少年のIS学園生活 (ナカタカナ)
しおりを挟む
殺し屋+忍者の彼のIS学園入学
いつからだろう、僕が殺し屋として父、母から殺し屋としての技量を教わったのは、そして感情さえも
制御できるようになったのは・・・・・・
確か、殺しの技術は三歳ぐらいからだったかな、感情を制御出来たのは五歳になってすぐだったと思う。
なぜ自分はそんな事をされたんだろう、親が殺し屋だから、違う、自分に殺しの才能があったせいだ。
しかし、今はISがあるせいで、殺しなんてクソの役にも立たない、親だってそうだ、ISがない頃は
たくさんの人をやっていたそうだ、現在では女性が強くて男性は弱いということになっている。
なぜならISインフィニットストラトスは女性にしか扱えないのだから、仕方ないだろう。
その頃からか、父は母と喧嘩しても、すぐに謝っていた。
そのせいで、親は離婚したまあ、別に良いけどな。
殺しと言っても、先祖はシノビとして城に仕えていたそうだ、殺しの技術も半分は忍術と言っていいものがある。
僕も、昔はカッコいいと思っていた。よくある少年ジャンプなどである、忍者のバトル漫画などがある。
その中の影分身なども出来るのだから。
だが、それは忍術だ、それと殺しは関係ない、僕も今までにたくさん人を殺した。
だが殺した相手の顔、名前、最後に言った言葉全て覚えている。
ある者は「娘には手を出さないでくれ」とか「私には愛する妻と息子がいるのだ、殺さないでくれ」
などと、言っていた。だが僕は一度も見逃さない、それと相手の言った事は守っている。
娘には手を出さなかったり、奥さんと、息子さんの為にポストにこっそり、手紙と一緒に金を渡したりと
僕は殺し屋の中では良い奴なのかもしれない。
だが所詮殺しは殺しだ、だから僕は殺した者の奴の分も全て背負って生きている。
それが、殺した相手に出来る最大の事だと僕は思っているからだ。
そして、親が離婚して二年後僕はずっと親戚の家に住んでいた。
そんな時に事件は起きた。僕は誘拐された、別に誘拐ぐらいだったら自分で抜け出すことが出来る。
しかし、手錠と薬漬けにされた僕は、意識が飛びかけながらも頑張って抜け出した。
肌身離さず持っている小太刀を使って、その時に左腕を切り落として逃げたが、なんとか逃げれた。
家に帰ると、親戚の叔父さんにすぐに病院に連れていかれ、毎日毎日心のケアなどを受けたが
僕の心の傷は治らない、仕方ないじゃん、三歳より昔から殺しをさせられているのだから。
その事実を知った親戚の人は僕の事を恐れたが、やさしくしてくれた。
ほんと感謝している。
それから九年後僕は初めてISに触れた、するとISは動き出して僕は急いでIS学園に転入させられた。
しかもその学園は女学校であり、男子はもう一人いて確か織斑一夏だったと思うがその二人だ。
だが、僕はこの学園で頑張って親戚の人に恩返しをしたい、それが僕・・・空ヶ崎ソラタの夢だから。
だが習慣と言う物は怖い、今でも殺気などの物を向けられると、殺してしまいそうになる。
だから刃物を持つなだって、無理だ無理、いつどこで何があるか分からないのだから、ついでに殺しの技量は
封印した、僕が使うのは、忍術と体術だけだ、それでもその辺の奴には負けないがな
そして、僕はIS学園に来た
《空ヶ崎ソラタ、学園に立つ》
「ざわざわざわ」さっきから周りの人からの視線が痛い、話題は僕と、織斑君の話題だろう
世界でISを唯一使える男だからだ
『まあ、いいや僕は眠たいし寝よう』
周りサイド
「ねえ、ねえ、あの二人が世界で唯一ISを使える、男の子なんだよね、二人共イケメンだよね」
「そうだね、織斑君はさわやか系のイケメンで、空ヶ崎君は、王子様系と言うかさぁ、
抱きしめたくなるって言うか、可愛い系だよね」
「そうそう、分かる」とか言ってガールズトークって奴に花を咲かせていた。
織斑一夏サイド
『この状況は結構厳しいな、そうだ空ヶ崎に話しかけてみよう』
パッ←椅子から立つ音
「なぁ、空ヶ崎、俺は織斑一夏、よろしくな」
「・・・・・・・・・・」
「空ヶ崎?」
「スピー、スピー」
「「「「「寝てる」」」」」
ガラガラ「皆さん、入学おめでとう、私は副担任の山田真耶です」
「今日から皆さんは、IS学園の生徒です、これから三年間楽しい学園生活にしましょうね」
「じゃあ、皆さん自己紹介をお願いします。出席番号順で」
自己紹介はどんどん進み、次は一夏の番だ
「えーと、織斑一夏です。よろしくお願いします・・・・・・以上です」
ボガン、「い、痛ってー、ゲッ、千冬ねぇ」ボガン
「学校では、織斑先生だ」「織斑先生、会議はもう終わったんですか」
「ああ、山田君クラスへの挨拶を押し付けてすまなかったね」
「諸君、私が担任の織斑千冬だ君達新人を一年で使い物にするのが仕事だ」
「「「「「キャアーーーーーーーー」」」」」
「千冬様、本物の千冬様よぉぉぉ」「私、お姉様にあこがれてこの学園に来たんです北九州から」
「お姉様、もっと叱って罵って」
この大声の中で、寝ている奴が一人いた。
そう、この学園に居る、二人目の男だ、席は一番後ろの真ん中の列
「で、挨拶もまともに出来んのか、それに一人寝てる奴がいる」
スタスタ、と一番後ろで寝てる奴の方へ向かう織斑先生
『あいつ、何してんだよ、殺されるぞ』一夏はそう思った。
「おい、空ヶ崎、起きろ、自己紹介をしろ」
「スピースピー」
「「「「「寝てる」」」」」
「よし、げんこつで殴るぞ、三、二、一・・・」
少し、待ったが起きない
「よし、殴る」大きく拳を振り上げ空ヶ崎の元へ拳を振り下ろす
ドガッ「何っ」確かに殴った、しかし殴ったのは大きい丸太に制服を着せたモノだった。
「な、何するんですか、殺す気ですか」
声がする方を全員で見ると、全身武装に、左腕の義手が目立つ格好をして天井に張り付いた、空ヶ崎がいた。
「なんて所に居るんだよ」と織斑君が言った。
「なんて所って、天井だけど、何か、もしかしてこの学園って天井に張り付いたらいけませんでした」
「そ、そんなルールはないが、早く降りてこい」
「はい」僕はすぐに下りた。するといきなり織斑先生が殴りかかってきた。
僕は無意識のうちに懐から鉄板を出して、それを盾にして拳を防いだ。
「忍法、鉄板守りの術」
「なかなか、やるな」と褒められた。
「いえいえ、そちらこそ、それと次に殺気を出したら僕もしかしたら殺しちゃいそうですからやめてください」
「そうか、分かった、だがお前どんだけの物を隠し持ってるんだ」
「えーと、小太刀が二本、手裏剣が百近く、まきびしが、十キロ近くそれに」
「もういい、質問を変えよう、お前は一体どれくらいの重さを纏っている」
「うーん、六十、いや、七十キロ」
「「「「「「七十キロ」」」」」」
「ウソです」「「「「「ウソかい」」」」」
「ほんとは、百七十近くあります」
「「「「「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」」」」」
「空ヶ崎、それはほんとか」
織斑先生が呆れた顔で聞いてくる。
「ほんとですよ、試してみます」二ヤリと笑い言ってみた。
「いや、もういいそれより、授業中に寝るな、それと自己紹介をしろ」
「あ、はい、すみません、えーと、空ヶ崎ソラタです。ごく普通の一般人です」
「そんなわけないだろ」と織斑君が言った。
「ははは、そうですね簡単に言ったら、シノビです」
「「「「「シノビィィィィィィィ」」」」」
「そうか,自己紹介の続きをするぞ」と言って織斑先生は、教壇の方へ向かった。
『えっ、スルーするの』とクラスメートが思ったそうです。
授業は、結構面白かった。それと今はクラス代表を決めていて、織斑君かオルコットさんにするかで
もめていた。僕には関係ない事だ
そして、オルコットさんがシノビに向けて最も言ってはならない事を言った。
「先生、僕も立候補します」僕はムカついたから手を挙げた。
「分かった、それでは織斑、オルコット、空ヶ崎の三人で代表を決めてもらう」
「良いですわ、このセシリアオルコットがクラス代表になるのは決定済みですから」
今日はこのまま何もなく終わった。
寮に、向かってる途中に織斑君と、クラスメートのみんなに一緒に行こうと言われた。
「良いよ、それでほんとは聞きたいことがあるんだろ」
「な、何で分かった」と驚いている。
「大体、分かるよ」
「そうか、その義手カッコいいな」
「そうか、こいつ滅茶苦茶重いぞ、軽く三十キロぐらいあるんじゃね」
「そ、そうなのか、何でそんな義手付けてるんだ」
「ストレートに聞くな」
「あっ、悪い、嫌だったら、別に良いけど」
「別に、気にしてないから良いよ、僕は昔誘拐された、親はその時離婚してて、親戚のうちに住んでいたけど
迷惑かけられないから、自分で逃げようと思ったけど、麻薬で薬漬けにされて、手錠をはめられて、
結構ヤバかったから、犯人が居ない時に、自分で左腕切り落として、逃げ出したんだ、その時出血がヤバくて
たまたま、あったマッチに火をつけて、傷口を焼いて逃げ出したんだ、いやーあの時はマジでヤバかった」
みんな、呆れた顔をしてた。
「どうしたの、そんな大したこと無いでしょ、それに誘拐された時僕八歳ぐらいだったと思うし、それぐらいは、みんな普通に
出来たでしょ」
「「「「「そんなわけあるかぁぁぁぁぁ」」」」」
「え、出来ないの」
「できる分けないだろ」と織斑君が言った。
「まあ、出来る出来ないじゃないと、思うよ」
「どういう事」と誰かが聞いてきた。
「えっ、ほらだって、出来なかったら死ぬだけだし、出来たら生れるだろ、それに、もし犯人が殺しに来たら
逆に、殺す勢いで僕は戦うよ、それに今までにもそんな事がたくさんあったし、実際にも何人も殺してるよ
どう、僕の事怖い、でも大丈夫だよ、僕は相手が来ない限り、そんな事はしないし、殺しに来た時だけ
僕も、殺す。相手が殺しにかかったら、自分も殺す、それがうちの教えだから」
「よく、お前そんな軽々しく言えるな」と織斑君が怒っている。
「軽々しい、そんなわけないだろ、そうだよ、僕は今までに三百四十八人を殺したよ、でも一度もそいつらの事を
忘れたことない、全員の顔を覚えてる、名前も、最後に言った言葉も全部覚えてる。
だから、僕は生きる。僕が殺した人の命の重りを背負いながら、十字架を背負いながら」
「なんか、悪いな、ごめん俺が悪かった」
「良いよ、僕も怒鳴ってごめん、でもね僕は一度も殺したことを悪いとは思ってないよ、物心つく前から
そうやって、教えられてたからね、殺すことになんの躊躇いを持つことなく殺してしまう。
だって、殺さなかったら・・・自分が死ぬんだから、僕は小さい時からずっとそうやって育った。
でもね、それと同時に僕の感情はなくなったと言ってもおかしくないくらいに壊れたんだ。
仕方ないよね、小さい時から殺してるんだから、今でも夢に出てくるよ、殺した時の事が鮮明に
それを毎日と言っていい程、見てるのだから当時三歳ぐらいだった僕は、怖かった、恐ろしかった、何がって
殺した相手じゃないんだ、そう自分が怖かったんだ、そして僕は自分の感情を護るために自分の感情を抑えた。
それくらいしなきゃ、自分が快楽殺人鬼になりそうだったからね」
僕が話していると、みんなの顔は強張ったままだった、仕方ない目の前に殺人鬼がいるのだから。
「織斑君、君は僕とは違う、君の纏っているオーラは、僕の様な負のオーラではない、しいて言うなら・・・
希望のオーラだ、だから君は僕とかかわってはいけない、だって僕といたら君はいずれ人を殺めるだろうから。
僕からの忠告はこれだけだよ、みんなもあんまり僕と関わらない方が良いよ」
僕は少し気分が悪くなったから、先に寮に向かった。
織斑一夏サイド
「みんな、あいつの事助けてあげたいんだけど、どうしたら良いかな」
「そこは、同じ男である織斑君じゃないと分からないんじゃない」とかみんなは、言っている。
「それが、分からないから聞いてるんだけど」
「「「「「私達も分からないわよ」」」」」
「だったら、代表選の時に話してみたら」
「それだ、よし、頑張って話してみよう」
織斑千冬サイド
「織斑先生どうしたんですか」
「いや、何でもないよ山田君少し、面白い生徒が入学したなと思っただけだ」
「もしかして、空ヶ崎君ですか」
「まあな、私が殴りかかった時いきなり消えただろ、そして天井に張り付いた。そこまでは良いだがその後だ
あいつは、私にこう言った。次に殺気を出したら僕も殺しちゃいそうになりますからとな
私は、あいつの目に感情が籠ってなかったのが分かった。
私はその時、久々に冷汗をかいた。それだけ奴はヤバいってことだ」
「織斑先生がそこまで言うなんて、でも確かに空ヶ崎君はものすごく重そうな格好でしたしね」
「ああ、どうやって、あいつはあれだけの物を持ち運んでるんだと、私も思ったくらいだからな」
「でもISには関係ないですよね、織斑先生」
「確かに、そうだが、でもいや、万が一それだけじゃないとしたら間違いなくあいつは最強だろうな」
面白いかは、分かりませんが呼んでくれてありがとうございます。
目次 感想へのリンク しおりを挟む
しおりを挟む
再開の幼馴染兼許嫁
寮について僕は、自分の部屋に向かった。
ガチャ僕は部屋に入ると、先に先客が居たようだった。
「はぁ、二人部屋か、この学園って男は二人だったはずだ、しかも織斑君はまだ帰ってきてない
そうなると、ルームメイトは、女子と言うことになる」
「あれ、もしかしてルームメイトの人」と言って誰かが、洗面所らしいところから出てきた。
そして、僕は目を疑った。
「も、もしかして、ルナちゃん?」
「えっ、ソラなの」少女は手に持っていた、タオルを落として僕の愛称を呼んだ。
「そうだよ、ソラだよ、ルナちゃん、久しぶりだね何年ぶりだろう」
「十一年ぶりだよ、もしかして、ルームメイトってソラなの」
「そうだよ、良かったルナちゃんがルームメイトで」
少女の名前は、|大空(おおぞら)月(ルナ)僕の幼馴染である。
でも僕は、親が離婚してから、ルナちゃんとは会ってない。
ちょっと、見ない間にものすごく綺麗になっていた。
黒髪に、ストレートで腰よりちょっと高い部分まである。
そして、瞳の色は薄い黄色、スタイルは・・・滅茶苦茶良い。正直どストレートだった。
「びっくりしたぁ、あんなに、私の後ろをついてきたソラが私より大きくなってしかも、かっこよくなってる」
「それを言うと、ルナちゃんはその、えっと・・・ものすごく綺麗になったと思うよ、正直僕のタイプ」
自分で言ったにも関わらず、顔がパーっと、赤くなった。
ルナちゃんは、僕が殺しの訓練をしている時にいつもお弁当や、いろんなものを持ってきてくれた。
実は、僕の許嫁でもある。
昔から優しかった、ルナちゃんは僕の初恋の相手でもあった。
「何、赤くなってのよ、でも可愛い、そういうところは昔と変わらないね」ニッコリと微笑むルナちゃん
「そのヘアピン、まだ持っててくれたんだ」
僕が気になったのは、僕が昔ルナちゃんにあげた、ヘアピンだった。
「うん、ずっと付けてるよ、これ持ってると、ソラが近くに居るような気持になれるから」
『可愛い、マジで、感情を制御出来てもこの可愛さの前では無意味だ』
僕は、荷物がいっぱいだったから奥のベッドの方へ行って、荷物を置いた。
そして、僕が身に着けてるものを全て外した、
「相変わらず、すごい量の武器だね、よくそんな思い物身に着けてられるよね」
「確かに、重いけど、今となっては無いと落ち着かないよ」
「それと、何で義手なんてはめてるの昔はそんなの付けてなかったのに」
「これは、親戚の人の家に住み始めて、一年後ぐらいに誘拐された時に、逃げ出そうとして自分で切り落としたんだよ」
「そうなんだ、でも良かったソラが無事で、それと今度から私の事はルナって呼んで」
「分かったよ、ルナそういえばルナって何組なんだ」
「一組だよ」「えっ、僕もだけどルナ居たっけ」
「ああ、今日は用事で行けなかったんだ、えっ、てことは同じクラス?」
「そうみたいだね、これからよろしくね」
「うん、私こそまた一緒に居られるねソラ」
そんな感じで会話して、気が付いたら夕食の時間になっていた。
夕食を食べ終わると、僕とルナは部屋に戻って、寝る準備をしていた。
「ねえねえ、ソラ」「なーに」
「ソラって、昔私に結婚しようって言ったの覚えてる?」
ルナの口から出た言葉に少し懐かしさを覚えた。
「お、覚えてるよ、それがどうしたの」
「覚えててくれたんだ」少し嬉しそうな顔をしたルナ
「当たり前じゃん、自分から言ったんだから」
「じゃあ、今も思ってる」「う、うん、でも僕達許嫁だからさ、大丈夫だろ」
「そう言う意味じゃないの、私はソラの気持ちを知りたいの」
頬をプクーと膨らませて怒るルナはメッチャ可愛かった。
「僕の気持ちは昔から変わってないよ」
「そ、そう、だったらいいけど」そっぽを向くと少しシャンプーの臭いがした。
「ああ、昔は私より小さくて、弟って感じだったのにな」
「そうだな、僕も昔はルナの事は家族みたいな感じだったな」
「でも、一応家族になる予定だけどね」
「そうだね、でも今日はもう遅いからもう寝ようよ」
「うん、分かったお休み」「お休み」
僕とルナが初めて出会った時の事
僕は、父親に殺しの技量を教わっている時に、ルナは両親と一緒に来た。
どうやら、ルナの父は僕の父と一緒の殺し屋だったそうだ、だがルナの父は怪我を負い、それを機に殺し屋としての仕事を辞めたそうだ、仕事を辞めた後でも、僕の父と遊んだりしたそうだ。
そして、その時に僕とルナが許嫁となった。
それから、ルナと僕は毎日一緒に遊んだりした。
ルナには、殺しの技術を教えなかった。そりゃそうだろ、ルナが殺しをするところなんて僕は見たくない。
でも、僕は毎日毎日殺し屋として、腕を上げ時には、殺しの依頼を受けた。
そんな中で、僕が唯一心を休めれたのは、ルナと過ごす時間だった。
傷だらけの僕にルナは治療をしてくれた。
たまに、お菓子を作ってくれた、どんなに焦げても、僕とっては美味しかった。
それに、指を切った後を見ると、僕の胸がキュっと縛り付けられた。
それが、恋だと分かったのは両親が離婚して親戚の家に住んでいた時だから、会いたくても会えなかった。
でも、今は会える、だから伝えることが出来る。
遅かれ、早かれ僕は伝える、この胸の気持ちを十一年待った、このIS学園の舞台で伝えて見せる。
「僕はルナの事が好きだ」って、伝えたい、伝えなくちゃいけないだってそれが十一年待ち続けた
僕に出来る最大の感謝だからだ。
翌朝、僕は目が覚めた。
まだ少し、寝ぼけてるのだろうか、だって僕のベッドの中にルナがいるのだから。
少し強めに頬を抓ってみた。
だが、目は覚めない、認めよう、これは夢じゃない現実だと
「ルナさんやーい、なーにしとるのかね」
「う、うーん、あっ、ソラおはよう」と言って僕に抱き着いてきた。
「ちょ、ちょっと、ルナ離して遅刻するよ、織斑先生は時間にはうるさいから早くしないと」
「えー、分かった」と言って、離してくれた。
「それじゃ、顔洗って食堂に行こうか」
「うん、分かった顔洗ってくるね」さて、洗面所はルナが先に使ってるから僕は忍者装備を装備しよう
装備するだけでも、軽く五分はかかる。
まずは、鎖帷子を全身に纏って、その上から忍者服ならぬ、ISスーツを着込む。
そして、暗器の装備、小太刀にまきびし、手裏剣、煙玉、クナイなどを装備して、最後に鉄板と変わり身に使う
丸太を隠して、準備完了だ。
「ソラ、次使って良いよ」装備完了と共にルナは洗面所から出てきた。
「分かった」と言って僕も顔を洗う。
顔を洗い終わり、僕は洗面所から出て、ルナと一緒に食堂に向かった。
食堂に行くと、僕は今日の日替わり定食を頼んだ、ルナも僕と一緒の日替わり定食だ
席を探していると、織斑君と篠ノ之さんが居た。
「お~、ソラタ一緒に食おうぜ」と誘ってくれた。
僕は「良いよ」と言って、織斑君の座ってる席に座った。勿論ルナも一緒に
「おはよう、それと昨日はなんか途中から変な話になったからさ、もしなんかあっても自分の事は自分でするから
大丈夫だよ、それに僕にはルナが居るから大丈夫だよ」
「そうか、俺も悪かったな嫌な事話させちまって」
「ねえねえ、ソラもしかしてこの人が織斑君」とルナが話しかけてきた。
「そうだよ、えーと、こいつは大空月って言って、僕の幼馴染でこっちが織斑君に篠ノ之さん」
「ソラ、間違ってるよ、私はソラの幼馴染兼許嫁でしょ」
「「・・・・・・許嫁ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」」
「そうだね、それと織斑君も篠ノ之さんも同じ一組だから」
「そうなんだ、私も一組だよ、昨日は用事があっていけなかったけど、今日はちゃんと学校行くからよろしく」
「そう言えば、一つ空いてる席があったような気がするようでしないようで」
「あっ、っ遅刻しちゃうよ、早く食べないと」
気が付くと、もう学校に行かないといけない時間だった。その後何とかギリギリ遅刻せずに済んだ。
「あー、皆さん今日は昨日用事でこれなかったこの紹介をします。入ってきてください」
ガラガラ「皆さん、初めまして私は大空月って言います。ルナって呼んでください。
それと、私は空ヶ崎ソラタ君の・・・・・・許嫁です」
「「「「「え、ぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ」」」」」
「というわけで、これからよろしくね」と言ってルナは僕の横にある開いてる席に座った。
「えーい、やかましい、静かにしろ馬鹿ども」
織斑先生は、突然の出来事に焦りながらも、注意していた。
その後、授業は順調に進み今はISの授業を受けていた。
「ここまでで、分からないことはありませんか」
「先生」織斑君が静かに手を挙げた。
「なんですか、織斑君」
「ほとんど全部分かりません」ボカンと織斑先生に生徒簿で織斑君は叩かれた。
「えー、それは困りましたね、空ヶ崎君も分からない事とかありますか」
「大丈夫です、とっても分かりやすいので」というと、山田先生は嬉しそうな顔をした。
「織斑、入学前に渡された、必読って書いてあった物は読んだか」
「あの、分厚い奴ですか、間違って捨てましt」ボカン
「再発行するから、一週間で覚えろ」
「えっ、流石に無理ですよ、あの暑さの物は」
「できる出来ないじゃない、やるんだ、覚えるんだ、分かったか」
「は、はい」織斑君はガクと肩を下げていた。
キーンコーンカーンコーン
次は普通の授業だった。いくらIS専門学校だったとしても僕達は学生だ、数学や他の教科もきちんとしないといけない。
時間は流れるように過ぎていく、そして今は昼休みになった。
「ソラ、昼食べに行こう」と一番に誘って来たのは、言わなくても分かるだろうルナだ
「良いよ」と軽く返して僕は食堂へ向かった。
これから先は長くなりそうなので、放課後までスキップします。
放課後、僕と織斑君篠ノ之さん、それにルナはISを借りて練習をしていた。
「えーと、最初は手合わせでもしようか」と僕は織斑君を誘ってみた。
「ああ、いいぜ、手加減はしないからな」
僕は、まだ一回もISを操縦したことがない、まあ大丈夫だろ。
僕と織斑君はISを纏い準備をする。
僕は操縦に邪魔だから身に着けてるもの全てを外した。
外していくうちに、篠ノ之さんと織斑君が呆れた顔をしていた。
「どうしたの、そんな化け物でも見たような顔をして」僕は聞いてみた。
「いや、すごいなって思ってさ」「良くそんだけの物を身に着けてられるな」
とか言われた。仕方ないだろ、初めての人は最初大抵こういう。
「それじゃ、始めるわよ」とルナが指示を出し試合が始まった。
「遠慮なくいくぜ」と言って織斑君は突っ込んできた。
「ISでも忍法って使えるのかな、試してみるか忍法 影分身の術」
僕は、とある忍者アニメで有名である、影分身の術を使ってみた。
「な、何」どうやら成功したようだ、数は二十で織斑君の周りをかこっている。
「良かった、使えなかったらおしまいだった」僕は軽くそう言った、だが次の瞬間ISがいきなり壊れた。
「う、うわ、ちょ、まずい」そのまま、僕のISは落下し故障した。
しかも故障の仕方は以上だった。
絶対に壊れないような壊れ方をしていた、それを織斑先生に見せると、専用機を少し改良しなければいけない
やら、言ってあきれていた。
「すごいな、忍術って」と織斑君が話しかけてきた。
「そうかな、でも使っただけで壊れるって改良した方がいいと思うけど」
「そうだ、俺にも忍術教えてくれよ」と織斑君が言ってきた。
「良いよ、じゃあまずはこれ全部身に着けて五十メートル走をして、。九秒台を出せたら教えてあげる。
「そうか、分かった」と言って僕の身に着けていたもの全部身に着けた。
全部身に着けた織斑君は、地面に寝そべっていた。
「ちょ、おま、これ重すぎだろ、よくこんなの付けてられるな」
「織斑君、それと子の義手は軽く三十キロは超えるよ、でも僕五十メートル走六秒台だよ」
「参りました」と言って織斑君を助けてあげた。
「こんなんじゃ、忍術なんて習得できないよ」
「そうか、まあ、出来ないなら頑張るけどさ」
「頑張れ、それと僕は三歳より昔から特訓してるから、一年や二年で習得できると思ってたら大間違いだからね
だから、あんまり無茶せずにした方がいいと思うよ」
僕は軽く忠告をして練習場を出た。
目次 感想へのリンク しおりを挟む