いあ!いあ!ダイスノメガミー (綾南)
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プロローグ

目を開けるとちっちゃい子どもがいた。違う、鏡に映った僕だった

 

ふぁ⁉︎な、何だこれ⁉︎まっまて落ち着け自分深呼吸だヒッヒッフーいや違うこれラマーズ法だ何言ってんだよそうだ状況を把握しよう客観的に自分に向けて説明しよう

僕は今 超常現象を ほんのちょっぴりだが 体験した。い・・・いや・・・ 体験したというよりは 全く理解を超えていたのだが ・・・あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!僕はコンビニで季節限定スウィーツを買っていたと思ったら、いつの間にか子どもになっていた・・・何を言っているのか分からねーと思うが僕も何が起きたのか分からなかった・・・気のせいだとか勘違いだとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ

どうなってるだこれは⁉︎まず、この子どもはなんだ いや僕だけども死んだ覚えはないけれど転生?それともこの子に憑依?成り代わり?一体全体何なんだよ

 

「彩、何してるの?もう直ぐ仮面ヤイバー始まっちゃうわよ」

 

「え、あ、うん。見るー」

 

この子のママンかあの人は。てかこの子の名前『彩』って言うんだ

・・・・・仮面ヤイバー⁉︎あのちっちゃくなった名探偵が数々の事件を解決しながら自分に毒薬を飲ませた犯罪組織を追い掛ける90巻越えの漫画でよく出てくるあの仮面ヤイバー⁉︎マジかよありえねーよなんでそんな死亡フラグ満載な世界なの⁉︎D.Cつったら初登場でも余裕で死ぬし旅行先では事件が起きるし遊園地とか水族館では爆破が起きるしモブだって簡単に死ぬし⁉︎

いっいや、住所によってワンチャンありだ!

 

「お母「え?」ママーここってどこにあるのー?」

 

「東京の米花って所よ」

 

「ふーん」

 

ワンチャン無かったかー

まぁモブだって全員死ぬわけじゃないし生きる希望を失っちゃいけないよなーうん、頑張ろう。立場を乗っ取ることになった彩ちゃんには悪いけど僕、強く生きるよ

 

 

 

この時の僕は危機感が足りていなかった。なめていた。飴玉のごとくなめきっていた。人の恨みを買わないように、いっそ引き篭もって仕舞えばいいとか甘ったれた事考えてた。その事を僕は14年後に痛感した。

 

ちょっと待て嘘だろオイここってD.C世界じゃなかったのかよ‼︎

これってクトゥルフじゃんか‼︎

名探偵コナン×クトゥルフなんて死亡率倍とかじゃ済まないし、死ぬより悲惨な目に会うかもだし‼︎

って言うか、こんな状況になって初めて思い出したけど僕が乗っ取ったこの体『山口 彩』って、前に僕が作ったクトゥルフTRPG用のお気に入りPCじゃんか

 



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主人公紹介

主人公の前の名前は有りません


PL 男 25歳 甘党

秋のコンビニ限定スウィーツ「栗たっぷりの焼きモンブランプリン」を買いに行き、気が付いたら3歳の幼女になっていた会社員

将来、家に引き篭もって暮らすことも視野に入れ出かけずに出来る仕事を調べていたが、高校時代にクトゥルフ的な事件に巻き込まれて諦めた人

怪奇事件に巻き込まれて以降、他人の心配なんてしている余裕は無いと若干人間性が欠けているドライモンスター

人前ではPCを演じており、演技がバレたら二重人格だと思われる

キャラクターを自分と同じ人間として認識しておらず誰が襲われようが、モブが死のうが気にしない

ただし何故か存在する、昔、仲間内で作ったPCの事は友人たちのなごりがするから気にかける

一人称『僕』

 

PC(山口 彩) 27歳 オカルト作家

STR14 CON11 POW10 DEX17 APP12

SIZ14 INT14 EDU13 SAN50

幸運50 アイデア70 知識65 耐久力12.5

MP10 ダメージボーナス+1D4

年収1,000万円 財産5,000万円

オカルト55 心理学45 説得55 図書館75

英語41 ラテン語31 母国語65 歴史40

キック65 応急手当60 目星65 聞き耳55

クトゥルフ神話17

 

『山口 彩鳥』という名でオカルト作家をしている売れっ子作家

心は男性、身体は女性でそこそこ身長と筋力のある惜しい美人

大学では外国文学を専攻しており、アメリカへの留学経験がある

中学,高校時代は陸上部のエースをしていて脚力に自信があるが、脚癖が悪い

一人称『ボク』

 

 

PLは死にたく無いけど友人PCにも死んでほしく無いから、あやしい噂をチェックし旅行などに取材と称したリアル言いくるめでついて行き怪奇事件をメタ推理力を駆使して速攻で解決している

そのせいでニャルなんとかサンに目を付けられていることを本人は知らない

山口 彩の職業がオカルト作家だったから今まで遭遇した怪奇事件を下地に8割改変した小説を書いてみたら大受けした。推理要素も有るからミステリファンにも読まれている

実際にクトゥルフ案件に関わって以来、PCにマーシャルアーツを付けてMA+キックを出来るようにしたりサバイバル系の技能に技能値を振っておけばよかったと思っており、リアル特技で補おうと勉強中

APPロールを振ってみたかったけど12の平均よりの美人だから諦めていて、APP16の友人にコンプレックスを覚えている(公式のイケメン男性キャラは皆敵。イケメン滅びよ、リア充爆ぜろ)

フットワークが軽く日本全国ときどき海外にお友達がいて、いろんな業界に顔がきく(全員が友人PC)

 

 

 

 

 




キャラシート作りのさいは、振り直し3回までで

EDU8→14

SAN8→10→10

でした


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第1話

ここで山口 彩の親友について話そう

山口 彩の親友、名前は『霜出 英士』父親が、大手企業の社長をしている家の次男坊,本人も類い稀なる頭脳を持った天才プログラマーでAPP16なチビ

そして、僕の幼馴染が作ったPCだ

そんな生きてる場所が違いすぎる天才とどういう経緯で親友に至ったかは此処では割愛させて貰って、何故突然こんなことを言い始めたかを説明しよう

 

英士は彩にバイトと称して頼みごとをする事がある。昔から家の関係でパーティーなどに参加する事が有ったが無事才能を開花させ27歳にして業界期待の星,学生時代からいろんなプログラムを作成していた

稀代の天才,低身長とはいえ整った顔、モテない訳がない。そんな彼の頼みは一言で言うなら『虫除け』

幸い親にはせっつかれてないが、結婚する気もないのに囲われ同じ話題を出され続けるのはストレスが溜まるため彩にパーティーの連れとして一緒に参加して貰っていた

 

ここで質問です

名探偵コナン,金持ち,パーティー

この3つの単語から思いつく結論は?

解答

財閥令嬢に誘われた主人公’sに遭遇

 

ですよね!知ってた‼︎まぁ、米花に住んでいてこの手のパーティーも結構参加させて貰ってたのに今まで一度も遭遇しなかったのが不思議だし

幸い英士は令嬢と挨拶するだけで関わりは薄そうなんで、さっと離れて警告しておこう

 

『英士、このパーティー何か起きるよ。なるべくボクから離れないで、食事も気をつけて』ボソッ

 

「わかった。彩の勘は良く当たる」ボソッ

 

むしろ、主人公がいて何も起きない訳がない(反語)もし英士が狙われていても、襲われたら僕が助ける,毒殺なら何も食べない,狙いが別でも2人でいたらアリバイゲットだぜ、完璧な布陣だな。ここ10年宇宙的恐怖案件に関わっていた僕にはただの人間が起こす事件なんか敵じゃない。

ただし宇宙的狂信者、貴様らは別だ絶対に許さん。だいたい何でお前らはあんな醜悪かつ気色悪いかつ気持ち悪いかつ恐ろしいかつおぞましいかつ不気味な神話生物を洗脳されてるわけでも取り憑かれている訳でもなく崇拝できるんだよどこに尊む要素があるのが全っ然分かんねーよあいつら召喚したら肉体的精神的もしくは両方の意味で死ぬんだぞ召喚者そのうえ上手く召喚したら周りの人たちも「彩」巻き込まれて死ぬぞ本当「彩!」ふざけんなよ

 

「彩‼︎さっきから聞いてるの?トリップして見えたんだけど。挨拶回りに飽きたのはわかるけど意識飛ばさないで、次で最後だから」

 

『え、あっうん。飛んでない飛んでないちゃんと聞いてるし飽きてないから』

 

「そう。なら良いけど」

 

考え過ぎて周りが見えてなかった。気を付けないと

 




英士くんの設定はあと2.3人オリキャラが出たらまとめて書きます


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第2話

あの後最後の挨拶を終えて何を食べるでも無く適当にぶらぶら歩き回る

 

「彩、ごめん」

 

『何が?』

 

「ほら、途中で彩にセクハラみたいな事した人いたでしょ。それに面倒ごとに巻き込んだっぽいし」

 

『気にすんなよ、ボクは気にしてないから。面倒ごとは不可抗力だし、英士だってあのおっさんに嫌味言われてただろ。ボクとしてはそっちの方がムカついたな』

 

「あの人自分より年下で若造だってバカにしてた父さんに良いように利用された事があって、その事を根に持って会う度に絡んで来るんだよね、そうなったのは自分が無能なせいなのに。無駄にたっかいプライドにたいして何の功績もないのに積みあげた経歴,あと過去の栄光にいつまでも縋り続けて未来のない家柄がご自慢な老害だよ」

 

英士はけっこう毒舌だ。基本的に他人(ひと)に興味が薄いから周囲にどう思われたって気にしないぶん容赦がない。本人の頭脳スペックが世界最高峰レベルで高い為、大半の人と話が合わないし通じない。本人もそれは自覚しているが家族等の一部を除き周りに合わせる気もないので、同レベルの天才か僕みたいに気に入られてないと会話にならない。子どもの頃からこんな感じで、幼少期は自分の才能を客観的に見て自覚しているぶん周りの程度の低さに若干絶望しひねくれてボクと出会い仲良くなるまで友達が1人もいなかった故の低コミュ力が他人の心情への理解力の低さや多少のKYに拍車をかけている

 

『かなり毒舌だよな、お前。しかし、嫌いじゃないぞ。人が気にしてそうなこととか何でもかんでもズケズケ言うその性格。あっまたあの老害、女性に絡んでる。・・・ちょっと待て英士、あの人なんか様子が変だ』

 

ワイン飲みながらホテルの女性従業員に絡んでいる老害が急に呻き出して倒れた。慌てて英士と近寄って様子を見る

 

「これは多分、青酸カリ。えっと、誰か!救急車を呼んでください‼︎」

 

霜出英士は医学をとっていたからきっと成功したんだろう

 

応急手当60/10

 

『すいません!とにかく大量の牛乳を持ってきてください‼︎』

 

そう言うと、女性従業員さんが急いで持ってきてくれた。さすが高級ホテルの従業員さん仕事が早い

 

僕がそんな事を考えながらもボクが適切な応急処置を行い、やってきた救急車に老害は運ばれて行った。やってきた救急医の人に手当てを褒められた

 

幸いボクと英士の行動で死人こそ出なかったが事件が起きた。やっぱりクロスオーバーだから単体よりはマシなんだろうが名探偵は片方の世界の中心なだけある。運命力が随分と高そうだ。死神の異名を持つだけある・・・神呼ばわりは辞めておこう、いろんなところに失礼だ

今回のボクと英士の行動から少し探りを入れられるだろうがあまり目はつけられないように気を付けよう。万が一クトゥルフ系のことが知られたら厄介だし面倒だから

 

誰かが呼んでいたんだろう。クトゥルフの無能と名探偵コナンの無能が合わさって、一部を除いて倍無能になった警察がやって来た

 



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第3話

やって来た警察はD.Cでよく見る小太り警部とその部下sだ。迷惑探偵と鑑識さんの話を聞いていて、その足元でこっそり名探偵が聞き耳たてたりウロチョロしている・・・・・あっ見つかって追い出されて空手娘に捕まった

 

「ねぇ、彩。あの人誰?さっきから警察と話してるちょび髭の人、あと子ども」

 

『あれは巷で有名な探偵の、えっと三本の矢の毛利にえーあーっと・こ・こ・・こもの?とその居候』

 

「絶対にこものではないだろうけど彩が覚えてないならどうでもいい人って事だよね。それにしても最近の探偵は事件が起きたらその場で調査を始めるんだ。榊原さん達もあんな事してるのかな?」

 

榊原さん・・・僕の友人が作った真面目に探索する探偵探索者だ。徹夜のテンションやオールのノリや酒の勢いで作られた数々の「お前、生還する気ねーだろ」と言いたくなる技能値極振りなどのピーキーなPCがほとんどをしめる探偵が集まっている事務所《榊原探偵事務所》の社長で最年長かつ常識人な人

榊原探偵事務所に所属している探偵は、何故か受ける依頼が猫探しでもオカルト関係(クトゥルフ関係有り無し含め)に繋がっており一部界隈で霊能者だと勘違いされている霊能探偵,座右の銘は“筋肉は正義”で筋肉こそが至高であると本気で思っている筋肉至上主義者の脳筋武闘派探偵,基本的に陰が薄い上に某バスケ漫画の主人公や新型ばりに隠れるのが得意でそれを活用して情報を仕入れる隠密探偵,読心術()で心を読んだりその機敏で犯人を見つける心理学探偵,ありとあらゆる人物に二代目怪盗やハリウッド女優レベルに変装し潜入する探偵二十面相etcその上、事務員としてネット犯罪者が働いている

全員が全員、違う方向にキャラが濃いし譲らないし妥協しないし必然的に全しわ寄せが榊原さんのところにいっているから常に胃痛を抱えた苦労人で僕はいつも頭が上がらない

 

『ないだろ、絶対あいつらにそんな事出来ないって。まず現場に入れてもらえないから。唯一入れそうな榊原さんだって素行調査なんかが専門だし。

でも英士、あそこの探偵どもの行動は世間一般で思われてる探偵の行動ではないから』

 

この世界では当然(そう)でも、英士にアレが普通だとは思って欲しくない

 

「へぇ、あれも普通じゃないんだ。探偵っていうのは9割5分は変わり者なのかな」

 

そういうわけでもねぇよ

 

「そちらの方々、少しよろしいですか?」

 

小太り警部が話しかけてきた。まぁ応急処置したんだから話を聞かれるのは分かっていたし事前に対応は英士に任せておいた。コミュ症でも立場は分かってるからバカなことは言わないし、このパーティーの招待客は英士だったんだから

 

「ええ、どうぞ」

 

「私は警視庁捜査一課の目暮です。あなた方がA氏の応急処置を行った方ですね。あなた方のおかげでA氏は助かったと先程連絡が入りました」

 

「そうですか、それは良かったです」

 

助かったのか、老害。まぁボクが応急処置したんだから助かって貰わないと困る

 

「それはそうと、あなた方の名前を伺いたいのですが」

 

「事情聴取と言うやつですか。あぁ、分かってますよ、必要なことなんですよね。僕は霜出 英士と言います、プログラマーをしており本日はそのつてで招待されました。こちらは僕の友人の山口 彩さんです」

 

『どうも、山口 彩です。作家をしています』

 

「霜出さんに山口さんですね。A氏が倒れた時のご様子と応急処置をした際について教えてください」

 

「えっと、僕はパーティー中は彩さんと行動していたのですが近くでワインを飲んでいたA氏が突然呻きながら倒れて、慌てて駆け寄ったんです。専門家では有りませんが僕は少々医学の心得があり、彼が倒れだのは毒、それも青酸カリを呑んでしまったのかと思ったんです。その後、僕の発言を聞いた彩さんが従業員の女性に大量の牛乳を取ってくるよう頼みそれを飲ませることで胃の中まで青酸カリを吐き出させました。これくらいですかね」

 

「なるほど、ご協力感謝します」

 

英士の当たり障りない説明に納得し最後に軽く会釈して小太り警部は離れていった。

相変わらず英士の外面はすごい。無表情で淡々と答えるから若干怖いが、育ちの良さと見た目でプラマイプラスになっている。それにしても、やっぱり英士にさん付けされるの気持ち悪いな、鳥肌立った

 

そして、やっぱりヤツがやってきた

 

「ねぇ、お兄さんお姉さん。ちょっと聞いていい?」

 




《榊原探偵事務所》
優秀だがキャラが濃く、その才能も一方向に片寄っている探偵が多い
それを利用しあらゆるエキスパートを兼ね揃えておりどんな依頼も達成率100%であることをうりにしているが、解決するまでの道のりで依頼人を疲労困憊の頭痛,胃痛でやつれさせることが多々ある

なお事務所のマスコットキャラクターとして対人,対猫が得意な血統書と荒事ならドンとこいな元野良のダブルスニャンコ探偵(非公認)が飼われている


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第4話

連日投稿です


「ねぇ、お兄さんお姉さん。ちょっと聞いていい?」

 

名探偵がテレビでよくやってる聞き方をしてくる。

正直なところ、あざと過ぎて気持ち悪い。僕が彼の中身が高校生の男子だって知っているからもあるんだろうけど、まるで、「小学生なんてニッコニコ笑って甘ったるい声を出して年上には媚びておけばいいだろ」とでも言わんばかりのひどい演技だ。よく今まで誰にも指摘されなかったな、こいつ。母親の演技力どこいった

 

「君、誰」

 

うわっ英士も眉間にしわを寄せて引いてるし、僕程じゃないだろうけど似たようなこと考えたな。完全に外面を剥がしてるし。返した言葉がめんどくさいどっか行けって気持ちがこもって疑問形ですらない

 

「僕は江戸川 コナン、小五郎のおじさんのお手伝いをしてるんだ!Aさんが倒れた時のことを教えて欲しいんだけど」

 

「え、断る」

 

返答早い、あまりの早さに名探偵も目を白黒させてるよ。僕だってそうするけど

 

「な、なんで?」

 

当然教えて貰えると思ってたのか驚きながら問いかける

 

「むしろなんで君に話さないと行けないわけ?警察の方にはもう話したし、聞きたいことがあるなら子どもを使いに出さず自分で聞きにくるのが筋でしょ」

 

名探偵くんはこんな事言われた事なかったのか少し狼狽えて、その間に英士がボクの腕を引いてその場から離れる

 

子どもに対して厳しいが正論で返していたが、ま、しょうがないよね!相手が本当に子どもなら少しくらいフォローしても良いけど、彼は正真正銘の17歳なんだから自分への言葉はちゃんと受け止めないと。

だいたい、ボクは名探偵のことが好きじゃない。どちらかといえば嫌いな方だ。出来がいいから甘やかされるのはしょうがないし、天狗になるのも周りの大人が頼り過ぎたのが悪いんだから仕方ない。けど自分の悪いところを自覚しないで調子に乗って今に至るのに、全く反省がないどころか新聞に載っちゃうんだから

現状の危険さを自覚しろよ

 

「探偵の名前、やっぱりこものじゃなくって小五郎って言うんだって。それにしてもなんなのあの子、あざと可愛くない」

 

『確かにこものじゃなくって小五郎だったなー、あそこでそんなこと気にするのはお前ぐらいだわ。そこに痺れる憧れない。しかし最後には合意だな。あの子どもはキッドキラーつって新聞にも載った有名な子なんだけど、個人的にはあのぐらいの塩対応で十分よ。小さい内からチヤホヤされるのはいい思い出になるけど、行動を批判されないとろくな大人にならないって言うし』

 

あんまり関わる気は無いけど優しくなんて絶対しない。ほとんどの人が名探偵のことを非難しないんだから、たまにはそう言う人も必要だろう。あと、単純にムカつくから

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

事件は解決したらしい。犯人は老害の不倫の末に産まれ認知されなかった娘、動機は老害に捨てられ女手一つで自分のことを育てていたが過労で死んだ母親の復讐らしい

事件解決時はアニメよろしく名探偵に麻酔を打たれた迷惑探偵が解決した

 

今回は巻き込まれたとはいえ容疑者にはならなかったけど今後は注意していこう。さっきから名探偵がこっそりこちらを観察してるし、調べられた時に備え手を打っておこう

 

 

 

パーティー会場から自宅に帰宅した後に知り合いに電話する

 

『もしもし、千尋。ちょっと頼みがあるんだけど、何だったら依頼にしてもいい』

 

千尋は榊原探偵事務所で働いている事務員のネット犯罪者で、凄腕で証拠を一切残さない。ついでに言うと、極振りのピーキーなPCで前世(まえ)に遊んだときは一回でロストした

 

『もしもし、山口さん?取り敢えず教えて下さい。依頼にするかは内容次第ッスね』

 

『ボクの経歴とかの情報を警視庁公安部とかFBIとかが調べても清廉潔白でごく普通の一般人としか言えないようにしてくれ』

 

『それなら一括200万とかどうスか』

 

『この前の件、榊原さんに誤魔化しておいた貸しなんだか『50減らして150万ッス』オッケー!にしても値切りしたボクがいうのもなんだが本当にこんな安くていいのか?相場なんて知らないがこれが少ないことはわかる』

 

『いいんスよ別に。ほとんど趣味みたいなものっスし、オレも楽しんでやってんスから』

 

『そうか、ありがとな。おやすみ』

 

『おやすみなさいっス』

 




名探偵
初めてそんな風に断られてついチラ見(バレてる)してしまった

主人公
用心深い。事件解決のために黒か白かグレーな事も結構してる

事件の推理パートは無しです。

次回はPC紹介です


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PC紹介

続けて連日投稿です


 

霜出 英士 男 27歳 プログラマー

STR10 CON12 POW14 DEX5 APP16

SIZ10 INT18 EDU16 SAN70

幸運70 アイデア90 知識80 耐久力11

MP14 ダメージボーナス0

年収2000万 財産1億

応急手当て60 機械修理50 コンピューター86

図書館85 医学55 電子工学76 物理学71

法律45 英語61

 

基本的に理系で専門は製作な天才で身長中学生のイケメン。家もいいとこで低身長に目をつぶればかなりモテるが無愛想・無遠慮・KYの三拍子揃ったコミュ症な為、友達すら片手の数にも及ばない

主人公との出会いは小学生の時に轢き逃げに会い、主人公がその目撃者だった。主人公がすぐに救急車を呼び血塗れで痛みに苦しむ自分に拙いながらも応急手当てを行ってくれた事と、事件後に両親がお礼にと家に招いた際周りの子どもの様に幼稚じゃなく相手を怒らせやすく家族でも聞いてくれない自分の話をちゃんと聞いてくれた事から、主人公のことを唯一の理解者だと慕っている。その事件の時の後遺症でまともに走れないし歩くのも遅い

主人公が人相と車のナンバーを憶えていたので犯人はすぐ捕まった

4年前にマサチューセッツ工科大学に在学している日本人留学生と仲良くなり黒乃木 千尋と3人でスカイプを使い色々していた

 

振り直し

APP3→16 EDU14→16 DEX 8→5

 

黒乃木 千尋 男 22歳 事務員 ネット犯罪者

STR9 CON7 POW7 DEX9 APP10

SIZ14 INT17 EDU18 SAN35

幸運45 アイデア85 知識90 耐久力11

MP7 ダメージボーナス0

年収700万 財産3500万

図書館65 製作〈コンピュータ・ウイルス〉85

英語80 芸術〈ハッキング〉95

電子工学81 法律75

 

出来が良くって幼い頃から甘やかされて育っていた。中学生の時父親の転勤について行きアメリカに行った後飛び級して大学に行った。そこで留学中だった主人公と出会った。卒業後就職したが上司の指示に従わないといけない事や自分のしたい様に出来ない事が我慢できず辞めてしまい、流石にまずいと思った両親に日本で自営業をしていて事務員を募集していた母親の従兄弟の榊原さんの元に送り込まれた

法と法の抜け道を針に糸を通す様にすり抜けるほぼほぼ黒なグレーで証拠は一切残さない。侵入,破壊,偽装,入手なんでもござれ。ハッキングは趣味でやっているので頼まれごともあまりお金は取らない、暇だからで国家機密を覗き見る

4年前にマサチューセッツ工科大学に在学している日本人留学生と仲良くなり霜出 英士と3人でスカイプを使い色々していた

 

振り直し

INT14→17 POW10→5→7

 

 

 




霜出 英士のAPPの極端さが凄い

黒乃木 千尋のPOWが上がらなくって、低SAN値高アイデアの発狂になってしまった


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第5話

 

この世界はループしている。工藤新一が江戸川コナンになる日を契機にひたすら同じ年を繰り返し続けていて、気付いているのは原作知識を持っている者だけだ。僕以外にいるかは知らないが

だけどこのループは少し不思議で時代月日にちは同じなのに繰り返すたび技術は進歩していて、本の新刊が出て,番組は続いていき,アナログがデジタルに,ガラケーはスマホに変わり続けている

 

そのせいで現在が原作のどの辺りか分からないことが多いが、時々確認できる

例えば、今とか

 

「ねぇ彩、今度僕が作るの手伝ったプログラムのゲームの発表会?みたいなパーティーがあるんだけど一緒にいかない?コクーンって言う機械を使ったVRPGで今回は子どもだけ体験できるんだけど、その中のゲームの1つのシナリオを工藤優作さんが書いてるの。彩、好きだったよね」

 

あ〜うん。劇場版ですね、分かります。確かにこの話なら会場に行くだけなら巻き込まれないし、劇場版では上位で好きなヤツだし野次馬としてならだいぶ楽しそうなんだよなー

それに僕、工藤優作さんのファンなんだよなぁ あの人の本って奥が深いし凝ってるし専門知識とかしっかり調べてるのがよく分かるし、レベルは違えど同じ物書きとして尊敬するし

 

『えっいいの?いいなら是非とも行きたいね。うん、結構かなり嬉しいよありがとうございます』

 

「テンション上がってキャラがおかしなことになってるよ。結構かなりって頭悪そうだね」

 

『良かったな、ボクは今凄く機嫌が良いことに感謝しろ。じゃなかったら蹴ってたぞ』

 

「彩の蹴りは本気で怖い」

 

ボクにかかれば英士の貧弱ボディを潰すくらいなんてことない。

室外だったらキックに10%補正が入るブーツ(鉛詰め)を常時装備してる分成功率も上がってるし

 

まぁ、そんなこんな茶番をしながら僕は劇場版の舞台に突入する事になった

 

 

 

 

ついに当日、ボク達は会場にたどり着いた。高価な服を着た人が多いがそれと同じくらい生意気げな子どもが多い。

 

『へー結構大物が多いんだね。警察官僚に政治家に、バリエーション豊かなお偉いさんの巣窟じゃないか。ボクはこの新感覚仮想体感ゲームに夢を見ている方だけど、たかがゲームの完成披露パーティーなんかでココまで集まるものかい?』

 

いつか家庭用VRPGが出来て人間が妖精となり空を飛ぶ日が来るって信じてるけど、お偉いさんが来るほどとは思えなかった・・という建前を作る。現時点では彩が知らない情報だから

普段から僕はリアル知識を披露するがあくまで勘としてぼやかしてで、はっきり言い切るような予言はしない

 

「えっと・・・なんだっけ」

 

「しっかりしてくださいよ、一応雇い主っスよね?なんで忘れてるんですか⁉︎この企画の責任者がIT産業界の帝王でシンドラー帝国とか称されるトマス・シンドラーだからっスよ‼︎皆んなシンドラー社長と仲良くなりたいんス」

 

あ、この貧弱で軟弱なチャラ系後輩敬語は千尋か

 

『千尋もいたのか』

 

「実はオレってば英士くんの手伝いをしてたんスよ。作るのは専門じゃないけどまったく出来ないわけじゃないっスからねー」

 

英士と千尋は同じ天才同士仲が良い。だから千尋が英士の手伝いをするのはそんなに珍しいことでもない。何が実はだ

こうして僕達は3人で集まりダラダラ駄弁りながらイベントの開始を待った



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第6話

時間かかってすいません


 

やっとイベントが始まったと思ったらノアズ・アークにハッキングされて50人の子ども達(一部例外)の命のかかったデスゲームの開始が宣言され、ゲームのプログラミングをした英士が事務っぽい人に連れていかれた。きっとノアズ・アークをどうにかしろって事だろう・・・気付いたら千尋もいない。まぁあいつはこっそり英士のほうについて行ったんだろうし気にしなくてもいいか

会場の大人はほぼほぼ保護者だから画面に食いついて見ているから気づいてないみたいだけど、隅の方で主催側の人が慌ただしく走り回っている。殺人事件が見つかったからかな、ずっと会場にいたボクには関係ない話だけど

 

そんな訳で、今僕は全くもって僕には関係ない話には関わらず巨大画面から映画感覚で子ども達の冒険()を楽しんでます!

やっぱり映画にはポップコーンだと思ったんだけどポップコーンを持ち込むのは難しそうだったから諦めて持ってきたトッポウが美味しい。見つかったらうるさそうだから会場の後ろの方でカリカリ食べながら視聴中

いやほら、劇場版はほとんど名探偵視点だったから他のゲームの内容わからなかったし完全な第三者目線っていうのも面白いからさ

やっぱり作家大先生のシナリオ面白いやー この人が考えたクトゥルフのオリジナルシナリオとかやってみたかったなー 絶対に本格ミステリーで上手い事神話生物を使って探索者を阿鼻叫喚のSAN値ッピンチッ状態に追い込んだ上での最後の最後で驚きのドンデン返しな結末の生還なんて無理ゲーって感じのトンデモシナリオとか作ってくれそうなんだよなー

 

「デスゲーム観ながらトッポウ食べるなんて、流石ッスね、とてもじゃないですけど普通の感性じゃできないような事ッスよ。山口さんが比較的常識はあっても常識人ではない、けして常人ではない事がよく分かる図ッス」

 

「彩はとても凄いんだから常人なんて器に収まらないのは当然だから。それに常識を守り続けて常識人てあり続けるんじゃ死んじゃう事だってたくさん有るんだよ」

 

『2人共、おかえり。言っとくけど此処でそんなコメントしてる時点でお前らも同じ穴の狢だからな、常識はあっても常識人ではないって』

 

いつの間にか戻ってきてた2人が失礼なことを言い出す。僕が常識人だとは言わないし言えないけど、それは2人だって同じだ

 

無言で手を伸ばしてきたこいつらにトッポウを分けてやりながら情報交換を開始する

 

『こっちはひたすらデスゲームの観戦してて、もう結構死んでわなー。そっちはどうだった?』

 

交換するほどでは情報は無いけど

 

「まず、ノアズ・アークをどうにかして欲しいって頼まれたけど無理だった。所詮生身の人間じゃ電子の住人には敵わないって事かな。あと、殺人事件が起きた。被害者はノアズ・アークを生み出して4年前に自殺した少年ヒロキ・サワダの父親の樫村 忠顕、知り合いだったから少し話し聞かれたけど事件の推定時刻に僕はアリバイがあったからすぐに解放されたよ」

 

「オレは手伝いっつっても部外者でしたからねー、容疑者でも無いしすぐに追い出されたんスよ。酷くないッスか〜」

 

『全くもって酷くない、むしろ正当だな』

 

「まぁ僕達に出来ることなんてこのデスゲームを終わるまで観戦するしかないし、せっかくだから楽しんでおこうよ。僕としては自分の作ったゲームが目の前で行われてるなんて今後の改良点の発掘とかの役に立つし」

 

英士の言う通り僕達に出来ることなんて1つもないし、そのまま僕達はゲームを映画感覚で観戦していた

 

 

 

ゲームが終わった後に英士は後始末なんかに追われていたがそれを2人で待ち、僕らは英士がよく行くというお店の個室で夕食を食べていた

 

「美味いッス!なんスかコレ、オレが知ってるのと全然違う‼︎」

 

『それな!・・・ところでお前ら、何かボクに言うことはないか?』

 

「彩に言うこと?心当たりはないよ」

 

「オレもッスね。いきなりなんスか?」

 

『なるほど、あくまで知らないふりか。まぁ、いいよ。これより尋問のお時間だ』

 

 



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第7話

 

「じ、尋問?なんスかそれ。穏やかじゃないッスよ」

 

「そっそうだよ、さっきからどうしたのさ」

 

『別にどうもしてないよ、ボクは。前から英士がボクに隠し事してたのは知っていたけどボクには関係なさそうだったから無視してたんだけどさ。それが2人の共通の秘密で、今回の件にも関係してそうじゃ無視できないよな。・・・今正直に話したら何もしないぞ、ゲロっちまえ』

 

別に話さなくても聞き出すんだから何もしないがわざと悪どい笑みを作って言う

確かに事件自体は原作と変わらずこっちの犯人は捕まったし、ゲームの中も切り裂きジャックを捕まえて生還してたけど、こいつらの言動にはおかしな所がありこういう違和感は大概当たってるのが経験則だ

別に無理に聞き出す必要はなかったけどこいつらさっきから誰かに聞いて欲しそうにソワソワしてるし、悪いことした時以外すぐ顔にでる千尋どころか無愛想で表情筋が仕事放棄してる英士までこんなにわかりやすく出てるんだから聞いてやる

 

『英士はノアズ・アークをどうにかするよう頼まれて、出来なかったんだよな?』

 

「うん。流石人工頭脳だった」

 

『はい、違和感その1。英士は自分で気づいてないかもしれないけど、お前って自分がプログラミングしたモノに対しての自信が凄いからな。自分を天才だって自負してるぶん相当に。それをいきなりハッキングされてメチャクチャにされて黙ってられないし、例え自分で取り返さなくても会場に帰ってきた時みたいな雰囲気じゃない。絶対にとんでもなく不機嫌』

 

「うぐぅ」

 

英士が思わず変な声出した。やっぱり知って欲しかったんだろう。ノリが軽くて心なしか楽しそう

 

『次に千尋、確か部外者だって追い出されてスゴスゴ帰ってきたっけ』

 

「別にスゴスゴ帰ってきた訳ではないッスよ!追い出されましたが」

 

『違和感その2ー。お前みたいな趣味で国家機密を覗き見するハッカーが自分が製作の手伝いをしたゲームをハッキングしたヤツをその程度の理由で諦める訳ないだろ「この天才であるオレがお手伝いしたゲームをハッキングなんてなかなかやるッスね!それなりに骨は有りそうッスし、少しだけ遊んでやります‼︎」って感じてノアズ・アークを解体しきるまでやるだろ。あそこ程度の事務員なんかでお前を抑えられたら榊原さんは苦労してない』

 

「全体的に返す言葉がないッス」

 

『そんでもって違和感その3。お前ら4年くらい前に天才小学生って騒がれてたヒロキ・サワダと仲良くしてたよな、だったらその小学生が作ったノアズ・アークの事知ってたんじゃないか?そうなると小学生が自殺してから2年間のノアズ・アークの行方に繋がりが見える』

 

『以上の違和感1,2,3をもってお前らはノアズ・アークの共犯者だと仮定する。ボクはこんな風に考えてるんだけど、どうかな?結局こじつけだし否定されたらそこまでで証明しようがないんだが』

 

原作も関係なく推理にもなっていないが自信はある

 

「正解だよ。僕らも誤魔化せる気は無かったけど、よく4年前の事なんて憶えてたね」

 

『なめんなよ。英士のこと忘れる訳ないだろ、ボクらは‘心からの友’と書いて心友だからな。小学生の頃だって鮮明に思い出せる。千尋はそこ繋がりで思い出した』

 

「オレはついでッスか⁉︎」

 

「うんごめんね彩別になめてなんかないよ僕だって憶えてるよ彩が小学生の頃僕達は‘心からの友’と書いて心友だもんね」

 

「こっちは怖い!友情が重い‼︎」

 

『で、詳しい事は教えてくんないの?』

 

「今から説明するよ。始まりは僕がマサチューセッツ工科大学のとある教授にヒロキくんを紹介された事なんだ。アメリカにいた時お世話になった人でさ、「少し話してみないか」って言われて、そしたら凄く話があって僕の友達の千尋も誘って3人でアイデアを出し合ったりしてて、凄く楽しくって歳の差はあったけど友達だったんだ。そしたら2年前、お別れのメッセージが届いた次の日に自殺して、僕らが2人でどういう事なのか戸惑っていたらヒロキくんのパソコンの履歴からノアズ・アークがやってきた。事の顛末を聞いた僕らはノアズ・アークを僕らのパソコンの中で庇いながらヒロキくんが自殺した原因であるトマス・シンドラーを失脚させる為に黒目のネタを探して、シンドラーからゲームのプログラミング依頼がきた時にこれを利用してノアズ・アークが考えてた【日本のリセット】も果たしちゃおうって事になったんだ。ゲームには最初からノアズ・アークがくることを想定して作ったり。・・・動機はネタとして上がっていたものだけど、まさかあんな事で殺人を犯すなんて予想外だったなぁ」

 

『そうか。気は済んだのか、ヒロキ・サワダのこと』

 

「うん、まぁ自己満足だったし」

 

「そッスね、こっちが用意したのより酷い目にあったみたいッスし」

 

ほとんど想像どおりだったが思ってたよりいろいろしてた。まぁ千尋はそこらへんは普通の感性してるし、英士は数少ない友達に対する情が深いから。むしろトマス・シンドラーを殺しにいってないだけマシか

 

取り敢えず、初めて関わった劇場版は基本平和的に解決された



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第8話

時間軸ぐちゃぐちゃでも許して下さい


 

季節は冬!僕は今から1人でゲレンデへ取材旅行だ!!

ボクの書いてる小説はほとんどの作品がシナリオが基礎になってるからあまり取材は必要ないんだけど、取材旅行って言えば編集さんが優遇してくれるからたびたびお願いしてる。ただし経費で落とせる範囲かどうかは税務署さんにつっこまれるかもしれないからしっかり誤魔化す、要は仕事に使ったって言えれば良いから帰った後に旅行先に関わる本を書けばいいだけだが

 

雪山に向かう為の移動にバスに乗っていたらバス停ごとにいろんな人が乗り降りしている。さっきのバス停でだいぶ降りたからバス内は空いているけど、僕の前の席に小学生2の2人,その横の席に風邪を引いているらしいおじいさんと小学生1人,さらにその前の席に小学生2人がいる、彼等はこれからスキーに行くそうだ

あっこれ主人公達じゃん。この話知ってるぞ、確か次のバス停で相当ヤバイラインナップの人達が乗り込んでくるバスジャックの話だ。うわー帰りたい

そんなこんなでうだうだしてる間にバス停についてヤバイ人達が乗り込んで来た。保健教諭(大女優変装中),英語教諭,赤い彗星,バスジャック犯A,B,C,その他一般人

前の席で入れ替わる音がして僕の真ん前が科学者ちゃんになるのがわかる

うわっ横の席に赤い彗星が座った。目つき悪っ。顔の半分マスクで隠して変装のつもりなの?ニット帽もあるから目しか見えなくて怖い。パッと見でも「こいつ絶対殺ったことのある奴だ」って感想を覚えるレベルだよ

 

FBI、FBIといえばボクにも1人知り合いがいる。FBIの超常現象対策チーム(アメリカ国内クトゥルフ案件撲滅軍)の人で留学中に巻き込まれた事件に調査に来てて、少しの間協力してたんだよなぁ

FBIの人はどうでもよかったけど、僕も関わってたし外人PCが一緒だったから頑張ったんだ。殺意高い系のシナリオだったけど速やかに解決に導いたからスカウトされてしまった。丁重にお断りしたが

そして代わりにしつこく勧誘されたのが外人PCのビリーさんだったな、あの人そういう風に作ったのはこっちだけど本当にアメリカ産の映画のアウトローだけどついてなくて悪運強い主人公みたいな人になってた。弄ると反応が面白いんだ

 

あぁ、関係ないこと考えてたらバスジャックが始まってた。考え事してると周りが見えなくなる癖直さないとな

 

「おい!さっさと携帯を出せ‼︎」

 

「・・・すいません、すぐに出します」

 

ムカつくなーまともに武器の使い方もわからない奴が銃を見せびらかしたって怖くねーし

 

あっ英語教諭に引っ掛けられてさり気無く銃のセーフティかけられてる。ざまぁ

 

基本的に僕は目立ちたく無い、でも全く原作に関わらないつもりもない。壊す気も改変する気も無いが、せっかくこんな世界に来たんだから楽しみくらい見つけたい

正直、シェリーちゃんもとい宮野志保さんって好みのタイプだ。だからその幼児化した姿の灰原哀ちゃんとは是非!とも!お近付きになりたい‼︎いかがわしい意味じゃ無いしロリコンでも無いけど可愛い女の子と仲良くなるくらい赦されるはずだ。あわよくば物語が終わった後で元に戻った宮野志保さんと仲良くなれたらいいなって思うくらいだし




ビリー・ハーリー 男 34歳 殺し屋
アメリカ人の殺し屋。仕事は出来るがついてなくて女運がなくて悪運が高い主人公系の人
黒がイメージカラーの職場で“ジャックダニエル”と呼ばれている
数年前からストーカーがヤバイ

ジャクソン・オマリー 男 35歳 FBI捜査官
とある事件で彩,ビリーと知り合った。流石に日本人学生にしつこく勧誘出来ないのでビリーを全力でスカウトしてる
SAN値とか常識とか擦り減らしたイかれた野郎共が集まる《超常現象対策チーム》所属のイかれた捜査官
ビリーをストーカーしてる

アル・クレイグ 男 53歳 FBI捜査官
SAN値とか(以下略)のチームリーダー
腹に一物抱えてるがダンディで高給で素敵おじ様なアラフィフ(ただしこいつもイかれてる)

ジャクソン「銃が使えて死体を気にしなくて強いなんて仲間にするしか無い!何だか悪人っぽかったけどむしろ好都合だ。何としてでもこちらにひきづりコンデヤルゼ‼︎アッヒャッヒャっヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッヒャッ!!!!!!」

アル「年中人員不足のウチの奴に見つかったのが運の尽きだったな。HAHAHA まぁ、私たちが獲物に逃げられるなんて無様な真似はしないんだから捕まってしまってもしょうがないよ!」

番外編でこいつらの話をそのうち書きたいです
仮題
『ビリーと愉快な狂人ストーカーの勧誘達』


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