異世界は狙撃銃とともに。 (細◯の兄貴、見ているかい?)
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中嶋雄二、イセスマに……

拙作の無限の救世主(メサイア)の主人公、中嶋雄二をイセスマに……
下手するとこっちのほうが更新数が多くなるかも……
原作を、キーボードで入力する手間が省けるため。
一旦この話を消して書き直しました。


一夏がISを動かした後

 

横浜某所

 

 

[I9029号目標を確認しました目標は現在βに移動中確認されたし]

[目標を確認、目標を追尾中](南南東の風2.5、距離1600か、まあ問題ない)

[目標ブラボー通過狙撃予定地点まであと1200狙撃用意]

[狙撃用意よし]

[目標予定地点到達、狙撃を許可する]

[スー、ハー、スー、ハー、スー]

[バン]

わずか16.2gの鉛玉が銃口から2953ft/sという超音速で飛ばされるそしてその鉛玉は的確に目標に命中し紅い華を咲かせた。

[目標沈黙作戦終了、後処理を開始]

(そういえば親父が研究所に検査を受けに来いって言ってたっけ)

装備を仕舞い家へ帰る途中ふとそんなことを思い出した。

 

 

 

 

ピカ―-----ドガ―ァァァーーーーーーンンン

 

 

 

 

 

 

次の瞬間、予期せぬ雷に雄二は撃たれた。

 

 

 

新中洲重工の御曹司、中嶋雄二は雷に撃たれ死亡した。

 

 

 

葬儀は、しめやかに行われ。人気急上昇中のアイドルユニットから3人が脱退し、出家したそうだ。

 

 

 

 

 

 

葬儀の後、新中洲重工の社長はみずから、隠居を急にきめ。家に引きこもったと……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「というわけで、お前さんは死んでしまった。本当に申し訳ない」

「はあ」

 

 深々と頭を下げるご老人。その背後に広がるは輝く雲海。どこまでも雲の絨毯が広がり、果てが見えない。でも、自分たちが座っているのは畳の上。質素な四畳半の部屋が(部屋と言っても壁も天井もないが)雲の上に浮いている。ちゃぶ台に茶箪笥、レトロ調なテレビに黒電話。古めかしいが味のある家具類が並ぶ。

 そして目の前にいるのは神様。少なくとも本人はそう言ってる。神様が言うには、間違って俺を死なせてしまったらしいが、死んだという実感がいまいち自分には無い。

確か、突然降り出した雨に俺は作戦を終了したため帰路をを急いでいた。近くの公園を横切って近道をしようとした瞬間、襲ってきたのはまぶしい光と轟音。

 

「雷を落とした先に人がいるか確認を怠った。本当に申し訳ない。落雷で死ぬ人間もけっこういるが、今回のケースは予定外じゃった」

「雷が直撃して俺は死んだわけですか…。なるほど。するとここは地獄?」

「いや、天国よりさらに上、神様たちのいる世界……そうじゃな、神界とでも言うかな。人間が来ることは本当は出来ん。君は特別にワシが呼んだんじゃよ、えーっと……な…中嶋…」

「雄二、中嶋雄二です」

「そうそう中嶋雄二君」

 

 神様はそう言いながら傍のヤカンから急須にお湯を注ぎ、湯呑みにお茶をいれてくれた。

 

……茶柱立ってる。

 

「しかし、君は少し落ち着き過ぎやせんかね? 自分が死んだんじゃ、もっとこう慌てたりするもんだと思っていたが」

「あまり現実感が無いからですかね? どこか夢の中のような感じですし。起こってしまったことをどうこう言っても仕方ないですよ」

「達観しとるのう」

 

 さすがにこんなことで死ぬとは思っていなかったが。ズズズ…とお茶を飲む。

……美味い。

 

「で、これから俺はどうなるんでしょうか? 地獄に?」

「いやいや、君はワシの落ち度から死んでしまったのじゃから、すぐ生き返らせることができる。ただのう…」

……このまま、地獄に行ってもよかったんだが。

 

 言いよどむ神様。なんだろう、何か問題があるんだろうか。

 

「君の元いた世界に生き返らせるわけにはいかんのじゃよ。すまんがそういうルールでな。こちらの都合で本当に申し訳ない。で、じゃ」

「はい」

「お前さんには別の世界で蘇ってもらいたい。そこで第二の人生をスタート、というわけじゃ。納得出来ない気持ちもわかる、だが」

「……いいですよ」

「……いいのか?」

 

 言葉を遮って雄二が即答すると、神様がポカンとした顔でこちらを見ている。

 

「そちらの事情は分かりましたし、無理強いをする気もありません。生き返るだけでありがたいですし。それでけっこうです」

「…本当にお前さんは人格が出来とるのう。あの世界で生きていれは大人物になれたろうに…本当に申し訳ない」

 

 しょんぼりとする神様。

「罪ほろぼしにせめて何かさせてくれんか。ある程度のことなら叶えてやれるぞ?」

「うーん、そう言われましても…」

 

 一番は元の世界での復活だが、それは無理。で、あるならば、これから行く世界で役立つものがいいのだろうが…。

 

「これから俺が行く世界って、どんなところですか?」

「君が元いた世界と比べると、まだまだ発展途上の世界じゃな。ほれ、君の世界でいうところの中世時代、半分くらいはあれに近い。まあ、全部が全部あのレベルではないが」

 

 うーん、だいぶ生活レベルは下がるらしいなあ。そんなとこでやっていけるか不安だ。

自分がそんな世界に飛び込んで大丈夫だろうか。あ。

 

「あの、ひとつお願いが」

「お、なんじゃなんじゃ。なんでも叶えてやるぞ?」

「これ、向こうの世界でも使えるようにできませんかね?」

 

 そう言って雄二が上着の内ポケットから出したもの。小さな金属の板のような万能携帯電話。いわゆるスマートフォン。

情報は勝敗を決する決め手だからな……

 

「これをか? まあ可能じゃが…。いくつか制限されるぞ。それでもいいなら…」

「例えば?」

「君からの直接干渉はほぼ出来ん。通話やメール、サイトへの書き込み等じゃな。見るだけ読むだけなら問題ない。そうじゃな…ワシに電話くらいはできるようにしとこう」

「充分ですよ」

 

 元いた世界の情報が引き出せれば、それはかなりの武器になる。何をするにしても役立つには違いない。

 

「バッテリーは君の魔力で充電できるようにしとこうかの。これで電池切れは心配あるまい」

「魔力? 向こうの世界にはそんな力があるんですか? じゃあ魔法とかも?」

「あるよ。なに、君ならすぐに使えるようになる」

 

 魔法が使えるようになるのか。それは面白そうだ。

 

「さて、そろそろ蘇ってもらうとするか」

「いろいろお世話になりました」

「いや、元はといえば悪いのはこっちじゃから。おっと最後にひとつ」

 

 神様が軽く手をかざすと暖かな光が僕の周りを包む。

 

「蘇ってまたすぐ死んでしまっては意味ないからのう。基礎能力、身体能力、その他諸々『更に』底上げしとこう。これでよほどのことがなければ死ぬことはない。間抜けな神様が雷でも落とさん限りはな」

 

 そう言って神様は自虐的に笑った。

 

「一度送り出してしまうと、もうワシは干渉できんのでな。最後のプレゼントじゃ」

「ありがとうございます」

「手出しはできんが、相談に乗るぐらいはできる。困ったらいつでもそれで連絡しなさい」

 

 神様は雄二の手の中にあるスマホを指差しそう言った。

気安く神様に電話ってのもなかなかできないと思うけど、本当に困ったら力を借りるとしよう。

 

「では、またな」

 

 神様が微笑んだ次の瞬間、雄二の意識はフッと途絶えた。



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追いはぎ?

まず、ミスミドまで行くまで頑張る予定。
無限の救世主(メサイア)の方はチョット待って…執筆時間的にこっちのほうがやりやすい。


目覚めると空が見えた。

 雲がゆっくりと流れ、どこからか鳥のさえずりが聞こえてくる。

 起き上がる。痛みはない。立ち上がり、周りを見渡すと山々や草原が広がり、どこか田舎の風景といった感じだった。

....雄二の足元には、この世界の服とおぼしき物がある。

ここが異世界か。

大きな木が遠くに見える。その近くに見えるのは道だろうか。

 

「とりあえず道なりに進めば人に会えるか?」

 

 そう判断し、目の前の大きな木を目指して歩き出す。やがて道が見えてきた。これは確かに道だ。

 

「さて、どっちに向かうか、だが…」

 

 大きな木の根元で右手に行くか左手に行くか悩む。ううむ、右手に行けば一時間で、左手に行けば八時間で町に着く、とかだと困る…と思案していると、突然内ポケットのスマホが鳴った。

 取り出して見ると、「着信 神様」の文字。

 

「もしもし?」

『おお、繋がった、繋がった。無事着いたようじゃな』

 

 スピーカー部を耳に当てると神様の声が聞こえてきた。さっき別れたばかりなのに、なんか懐かしさを感じる。

 

『言い忘れとったが君のスマホな、マップとか方位とかもそっちの世界仕様に変えてある。活用してくれ』

「そうですか..... 助かりましたよ。ちょうど道に迷っていたもので」

......一応、何とかなるがな......

『やっぱりか。君を送るに町中にしてもよかったんじゃが、騒ぎになると面倒かと思ってな。人目のないところにしたんじゃが、それはそれでどこに行けばいいか途方に暮れるわな』

.....まぁ、そうだろうな...

「ええ、まあ」

 

 苦笑しながら答える。確かに雄二には行く当てがない。故郷も知り合いもないのだから。

 

『マップで確認しながら進めば問題なく町に着くじゃろう。では頑張ってな』

「了解。では」

 

 電話を切るとスマホの画面を操作し、マップのアプリを起動する。自分を中心にして地図が表示された。傍らに道が伸びている。これが足下のこの道だろう。縮尺を変えていくと道の先、西の方に町がある。えっと…リフレット? リフレットの町か。

 

「...向かうとするか...」

 

 雄二はこの世界の服に着替えコンパスアプリで方位を確かめ西へ歩き始めた。

 

 

 

 

雄二はやがてリフレットの町に着いた。

 町の門番らしき兵士に挨拶と軽い質問をされ、早々に入ることを許される。

服屋とおぼしき店には糸と針のロゴマークの看板があったが、その下の文字を見て、ちょっとまずいことに気が付いた。

 

「読めない……」

 

 看板の文字が読めない。これはかなりまずくないだろうか。話はできるが文字が読めないとは…。まあ、会話はできるのだから誰かに教えてもらうことは可能だろうが…。勉強しないとな。

雄二は前の世界の服を売ることにした。

.....あまり、目立つわけには行かんからな......

 

服を売ろうとすると

 

「お帰りなさいませ、オーナー」

 

 店員たちの言葉に雄二はちょっと驚く。

「うむ......それは....!?」

雄二がカウンターで今、まさに売ろうする服を見て言う。

 

「......君こっち来てくれ!!!」

 

 

 

 

 店主(ザナックさん)は雄二を急かすように試着室(カーテンで仕切られた部屋ではなく本当の小部屋)へと押し込んだ。そして、何着かの服を持ってくる。着替えるため、上着を脱いで、その下には前の世界の灰色のTシャツを着ていたのだが、それを見てザナックさんの目の色がまた変わった。

 

「!? き、君、その下の服も売ってくれんかね!」

 

追い剥ぎか……

 

 

 

 結局、ザナックさんには身ぐるみ全部売る羽目になってしまった。靴下から靴まで全てだ。トランクスまで売ってくれと言われた時は正直げんなりした。気持ちはわからないでもないけど、俺の気持ちもわかって欲しい…。俺に男色家の毛はない……

 

 代わりに用意してもらった服や靴は、動きやすく丈夫そうで、自分的には文句はなかった。派手でもなくシックな感じでなかなかである。これなら目立つこともないだろう。

 

「それでいくらで君の服を売ってもらえるかね。むろん、金に糸目はつけんが、希望額はあるかい?」

「.....じゃあ、金貨十枚で..」

雄二は店内にある商品が目の前のカウンターで売られているのを聞き耳をたてて見て少々吹っ掛けて希望を言う。

「…。よし、じゃあ金貨十枚ということで」

 

 金貨十枚がどれだけの価値なのかさっぱりわからない俺としては頷くしかない。

 

「では、それで」

「そうかね! ではこれを」

 

 ジャラッと金貨十枚を渡される。大きさは五百円玉ぐらいでなにかライオンのようなレリーフが彫ってあった。これが自分の全財産なわけだ。大切に使うとしよう。

 

「ところでこの町に宿屋のようなところはありませんかね。陽が暮れる前に寝場所を確保しておきたいのですが」

 

にこやかに、親父に仕込まれた交渉術で尋ねる。

 

「宿屋なら前の道を右手に真っ直ぐ行けば一軒あるよ。『銀月』って看板が出てるからすぐわかる」

 

 看板があっても読めないんですけど…。まあ人に聞いて進めばわかるだろう。言葉は通じるのだから。

 

………言葉が通じなかったことで……死にかけたことを考えれば……

 

「わかりました。ではこれで」

「ああ。また珍しい服を手に入れたら持ってきてくれたまえ」

 

 ザナックさんに別れの挨拶をして、外に出る。陽はまだ高い。内ポケットからスマホを取り出し、電源を入れると午後二時前だった。

 

「…これって時間合ってるのか…?」

 

 まあ、太陽の位置からしてそんなに大きくズレてはいないと思うが。

 ふと、思い立ってマップアプリを起動する。すると町中の地図が表示され、現在地や店などの名前まで表示されていた。これなら迷うことはない。宿屋『銀月』もちゃんと表示されている。それにしても……。

 ザナックさんの店を振り返る。

 

「この看板…『ファッションキングザナック』って…書いてあったのか…」

 

 ちょっとザナックさんのネーミングセンスを残念に感じながら、雄二

は宿屋へと歩き始めた。



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『耳』、『目』

しばらく歩くと宿屋「銀月」の看板が見えてきた。三日月のロゴマークが見える。わかりやすい。見た目は三階建ての建物だ。煉瓦と木でできた、けっこうがっしりとした作りに見える。

 両開きの扉をくぐると、一階は酒場というか食堂らしき感じになっていて右手にカウンター、左手に階段が見える。

 

「いらっしゃーい。食事ですか。それともお泊まりで?」

 

 カウンターにいたお姉さん?が声をかけてくる。赤毛のポニーテールがよく似合う、溌剌とした感じの人だ。年齢は二十歳前後というところか。

 

「えっと、宿泊をお願いしたいんですが、一泊いくらになりますか?」

「ウチは一泊、朝昼晩食事付きで銅貨二枚だよ。あ、前払いでね。で、どうするの?」

「えーっと、じゃあひと月分お願いします」

……世間知らずを偽装する。

「はいよー。ひと月ね。最近お客さんが少なかったから助かるわ。ありがとうございます。ちょっと今、銀貨切らしてるから銅貨でお釣りね」

 

 金貨一枚を受け取ると、お姉さん?はお釣りに銅貨で40枚返してきた。銅貨60枚引かれたってことは、なるほど、ひと月はこっちでも30日か。あまり変わらんな.....

 お姉さんはカウンターの奥から宿帳らしきものを取り出して、僕の前に開き、インクのついた羽ペンを差し出してきた。

 

「じゃあここにサインをお願いしますね」

「あー…すいません。僕、字が書けないんで、代筆お願いできますか?」

.....ヤバイな....

「そうなの? わかったわ。で、お名前は?」

「中嶋です。中嶋雄二」

「ナカジマ? 珍しい名前ね」

「いや、名前が雄二。中嶋は…家の名前です」

「ああ、名前と家名が逆なのね。イーシェンの生まれ?」

「ええ、そうです」

 

 イーシェンとやらがどこかわからないが、面倒なのでそういうことにしておく。

......情報収集は必要だな。まずは、情報コミュニティを構築せんと.....

 

 

「じゃあこれが部屋の鍵ね。無くさないように。場所は2階の一番奥。陽当たりが一番いい部屋よ。トイレと浴場は一階、食事はここでね。あ、どうする? お昼食べる?」

「あ、お願いします。朝からなにも食べてないもので…」

「じゃあなにか軽いものを作るから待ってて。今のうちに部屋を確認してひと休みしてきたらいいわ」

「わかりました」

 

 鍵を受け取ると階段を上り、2階の一番奥の部屋の扉を開ける。5畳くらいの部屋で、ベッドと机、椅子とクローゼットが置いてあった。正面の窓を開けると、宿の前の通りが見える。なかなかいい眺めだ。子供たちがはしゃぎながら道を駆けていく。

……狙撃に注意しないとな……

……『耳』(盗聴機)、『目』(盗撮機)はないようだが…...

 雄二は、トラップと警戒装置を一応作ってから、部屋に鍵を掛ける。階段を下りるといい匂いがしてきた。

 

「はいよー。お待たせ」

 

 食堂の席に着くと、トーストらしき物とスープ、そしてサラダが運ばれてきた。パンが少し固かったが、初めて食べる異世界の味は充分満足できる味で、美味かった。

完食。

さて、これからどうするか。

 これからしばらくここに滞在するわけだ、この町の様子を見てたり。

......情報コミュニティを構築するか......

 

「散歩に行ってきます」

「はいよー。言ってらっしゃい」

 

 宿屋のお姉さん?(ミカさんと言うらしい)に見送られて、町を散策に出る。

 なにせ異世界の町である。見る物全てが珍しく、興味を引く。気取れないように視線を彷徨わせる。

 町を歩く人を見ていて気が付いたのだが、武器を携帯している人が多い。剣や斧、ナイフから鞭まで様々だ。物騒ではあるが、これがこの世界の常識なのかもしれん。俺もなにか武器を買った方がいいのだろうか。

 

 

見たところ銃器は無いようだから生身でも何とかなるが......抑止力のために必要か……

 

……しかし、まずはなんとか稼ぐ方法を見つけないとな。この世界で生きていく以上、金は必要だし

 

......まさかこんなところで就活する羽目になるとは思わなかったな。

……非合法機関は無理だろう。伝手がないといかんだろうし……

......この世界では傭兵に簡単に成れるのか?....いや、まず、武器がないといかんだろうし....

......土木工事なら何とかなるか?....この世界の土木技術についてはしらんから無理か.....

.......それとも....計算職は?....金を扱うことも多いから...身寄りの無い俺には...無理か....

「ん?」

 

.....騒がしい。

大通りの外れ、裏路地の方だ。なにか言い争うような声が途切れ途切れに聞こえてくる。

 

「……行ってみるか」

 

 そうして雄二は裏路地へと足を踏み入れた。



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