やはり俺の高校時代の友人達との旅行は間違っていない、はず (司咲 雪二)
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本編
俺の夏休みの始まりは


初めまして、作者の司咲 雪二です。至らぬ点などあるでしょうが徐々に直していきたいと思います。


高校を卒業してからはや一年。今日から大学は夏休みに入り、バイトもしばらくは入れてない。本来なら家でグダグダしていようかと思っていたんだが、今は愛車のBRZを走らせつつ待ち合わせ場所の千葉駅へと向かっている。ロータリーの邪魔にならないところに車を寄せ、飲み物を買おうと自販機の前まで行くと後ろから声をかけられた。

 

「久しぶりだな、司咲。元気そうで何よりだ」

 

「平塚先生、お久しぶりです。先生も相変わらずご結婚の方は」

 

「衝撃のぉぉぉ」

 

あ、やべっ

 

「ファーストブリッドぉぉ!!」

「爆熱! ゴッド、フィンガーぁぁ!!」

 

平塚先生の拳を右手を開いて受け止める。うん、やっぱりゴッドフィンガーって受け止めやすいな、こっちもグーでいったら二人とも怪我しそうだし。下手したらこっちが一方的に負けるレベル。

 

「ふっ、私の拳をまだ受けられるとはな」

 

「初見じゃなければ、なんとかですけどね」

 

いやほんと、初めて食らった時は死ぬかと思ったわ。思わず目の前の川を渡って爺ちゃんとご対面しそうになったし。

 

「それにしても早いな、まだ集合時間の20分前だぞ? 」

 

「遅れたらあいつに『あら、もはや時間を守ることすら出来ないのかしらゴミ咲君? 』 とか言われそうですしね」

 

「それは私の真似かしら?ゴミ咲君 」

 

なんでもういるのん?

 

「いつからいたんだよ、というかどこにいたんだよ 」

 

「私がどこにいようと貴方には関係ないでしょう、そんなに逐一私の行動や居場所を知りたいなんて、ストーカーかしら、早く警察に」

 

「おい、ストーカーじゃないし警察を呼ぼうとするんじゃねぇよ 」

 

「その辺にしておけ、雪ノ下。彼女は私が来る途中に迎えにいったんだ、今でも体力の無さは健在なもんでな 」

 

「平塚先生、いくら体力の無い私でも千葉駅に来るぐらい問題ないわ 」

 

そう言うものの雪ノ下は自信なさげに俯いて呟く。まぁこいつの体力の無さは高校の時から酷かったしな。

 

「あれが司咲の車か、いい車に乗っているではないか」

 

「高校の時からずっとバイトして貯めましたからね、先生には敵わないですが」

 

「当たり前だ、公務員をなめるなよ」

 

平塚先生は確かアストンマーティンに乗っていたはず。あんなたけぇ車公務員でよく買えたなと今でも感心している。今日は人数もそこそこなのでレンタカーできているみたいだが。

今日は高校の時の同級生と恩師で旅行に行く事になり、しかもそれを伝えられたのが昨日の夜だから尚更焦ったわ。まぁそんなわけで免許持ちで車を持っているのが俺と平塚先生、あとハル先輩だけだからこうして早めに待ち合わせに来たんだが、まさかもう平塚先生が来ているとは、流石です。あ、雪ノ下もか。

 

「そろそろ来ますかね」

 

そう言った直後、背後に衝撃が加わり思わず倒れそうになるが、なんとか踏みとどまる。こういう事を俺にしてくるやつは一人しかいないな。

 

「危ないだろうが、小町ちゃん」

 

「へへーん、久しぶりに会えたのでついテンションが高くなってしまって〜。あ、今の小町的にポイント高い! 」

 

「笑い方が三下みたいだな」

 

比企谷小町、俺の友人の比企谷八幡の妹であり、俺の今カノ。要するに現在付き合ってます、はい。

小町の頭を撫でていると目の前の八幡が死にそうな顔をしてこっちを見ている。

 

「小町ぃ……」

 

「……八幡、なんか、すまん」

 

「いいんですよ雪二さん、お兄ちゃんもそろそろ妹離れしないとですしね! 」

 

うわぁ小町ちゃん超いい笑顔。すまん八幡、往生してくれ……

 

「あー! みんな〜、やっはろー!」

 

「おう」

 

「こんにちは由比ヶ浜さん。」

 

「結衣さんやっはろーです!」

 

「やっぱ犬っぽいな」

 

「なんかゆきっちだけ挨拶じゃなくてバカにしてるんだけど!?」

 

いや、だってそう見えるんだから仕方ないよな。俺は悪くない。それとゆきっちやめんか。

そんな下らない話をしているうちにちらほら集まってきたな。戸塚が来た時の八幡の顔はヤバかったな、しかも戸塚が転びそうになったところを八幡が支えて一見抱き合ってるような場面になった時二人とも顔真っ赤だったし、はたから見たらただの初々しいカップルなんだが。

え、キマシタワー!! なんて聞こえてないよ? 視界の端っこの方で赤いのが飛び散ってたなんて知らないよ。 ユキジ、ウソツカナイ。

さて今回のメンバーだが俺含めた奉仕部メンバー(小町も含む)に加え、一色、川崎兄弟、材木座にハル先輩とめぐり先輩、三浦に海老名。

葉山や戸部は予定が合わずに不参加だそうだ。

 

「さて、出発するとしようか!」

 




主人公設定

司咲 雪二 《シザキ ユキジ》
誕生日:9月13日
趣味:アニメ鑑賞、読書
特技:料理、槍術
好きな食べ物:肉
座右の銘:この世に絶対など無い
休日の過ごし方:寝る、ドライブ

高校二年の終わり頃に総武高に転校してきた。目つきが鋭いせいもあり友人と呼べる人が出来なかったが、平塚先生に奉仕部への入部を勧められ、入部した。八幡とはマッカン好き以外にも意外とラノベなどの趣味が合い、仲は良い。マッカン同盟副団長を務めている(ちなみにメンバーは八幡と雪二のみ)。
比企谷小町とは現在交際中。雪二達の卒業式で小町から告白した(その後八幡と八幡の親父さんにいい笑顔で詰め寄られた後比企谷家へ連行されたのちお話し合い(尋問)が始まった)。
尚、平塚先生の拳を受けられる数少ない人物の一人。大学では槍術サークルに入っている。

作者と同姓同名なのは、主人公をもう一人の自分としてみているだけですので、一応別人物扱いです


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俺の移動間の雑談は

「雪二さんは夏休みどうすごすつもりですか?」

 

「寝る、バイト、あと未定ってとこかな。小町ちゃんは?」

 

「私は試験勉強ですね! 雪二さんと一緒の大学行けるように頑張ってます。あ、今の小町的にポイント高い!」

 

そんなダラダラした会話を続けながら車を走らせて行く。平塚先生の出発宣言の後、車の座る場所で軽く揉めることとなり、俺の車には比企谷兄妹、戸塚が。平塚先生のところには奉仕部の二人、三浦、海老名、一色。ハル先輩の車にはめぐり先輩、川崎兄弟、材木座が乗ることで一旦は落ち着いた。てか美少女が一人の男を取り合うとか本物初めてみたわ、あれってドラマとかラノベとかだけじゃ無いんだな。このままいけば比企谷ハーレム出来んじゃね? 無理かな、無理か〜。

 

「ねぇ八幡、最近忙しいの? LINEしてもあんまり返信こないけど 」

 

「ん? 八幡って元々返信そんな早くないだろ? 」

 

「え? そんな事ないよ、いつもすぐに返信くれるよ! 」

 

「おい八幡 」

 

「いやばかお前、司咲の時はあれがあれしてあれな時だからな 」

 

「戸塚の時は? 」

 

「何を差し置いてでもすぐに返す 」

 

即答かよ……、さすがと言うかなんと言うか。もう本当にここでくっつくんじゃないか。

 

「八幡…… 」

 

「戸塚…… 」

 

おいおいおい、人の車で何してんだおい。なんかそこだけキラキラしてるぞ、八幡の目以外だけど。

 

『まさかの戸塚さんがお義姉ちゃん候補一位? あれ、この場合お義兄ちゃんなの? 』

 

可愛く首を傾げるな、可愛いから。それにぶつぶつ言ってるの聞こえてるからな、その場合俺のお義兄さんにもなるから……。

あれ、意外と悪くない?

 

 

閑話休題

 

 

「ところでこれ、どこ向かってんの? 」

 

「八幡どこ行くか聞かされてなかったんだね…… 」

 

「気持ちよく二度寝してたところを小町に叩き起こされたからな、荷物の準備万端とか逃げ場ないじゃん……。 あれ? なにこのデジャブ 」

 

「だってお兄ちゃん言ったら逃げるでしょ? 」

 

「いや逃げねぇから。 ……多分 」

 

「ふーん 」

 

信用さなすぎないか八幡……。

ともあれ、今回俺たちが向かうのは和歌山県にある白良浜海水浴場だ。石英からなる白い浜辺と白浜温泉で知られる有名な観光スポット、らしい。らしいってのは俺自身よく知らないからな、やっぱりウィキ先生は頼りになる。ちなみに、場所を選んだのは平塚先生だそうだ。元彼との思い出を上書きしたいとか。

先生ぇ……。

 

平塚先生の呟きを思い出し若干涙目になっていると、小町ちゃんの携帯に雪ノ下から連絡が来た。

 

「雪二さん、この先の海老名サービスエリアで早めの昼食をとるそうです 」

 

「りょーかい、なんか美味いもんでもありゃいいな 」

 

「ラーメン食って食後にマックスコーヒーが飲みてぇ…… 」

 

「ラーメンはまだしもマックスコーヒーは無いかもね 」

 

「なん…… だと……」

 

戸塚が苦笑まじりに言うと八幡が一瞬にして絶望一歩手前まで叩き落とされていた。だが甘い、ブラックコーヒーに練乳と砂糖を大量に入れた時並みに甘いぜ戸塚。

……ん? それマックスコーヒーじゃん、そりゃ甘いわ。

 

「ふっふっふ、八幡。いや、マッカン同盟団長! この車を誰の車と思っているんだ? 」

 

「な!? 副団長、お前!! 」

 

「この車には、マックスコーヒーの箱二箱搭載済みよ!! 」

 

「うぉぉぉぉぉぉ!! 」

 

「「八幡 (雪二さん)…… 」」

 

おい、なんでそんな冷ややかな目で俺を見てくるんだ小町ちゃんよ。いやマッカン大事じゃん? 飲めない日とかめっちゃテンション下がるし。

 

「そういえば、車降りたら席替えすんの? 」

 

「「「あっ 」」」

 

やべぇ、八幡の目が通常の三割り増しくらいで腐ったぞ。

 

「……なぁ、俺らだけ海老名の次のサービスエリアで昼飯を」

 

「「それはダメ(だよ)!」」

 

戸塚、小町二隻による砲撃により、八幡大破! 半裸状態!

 

 

見たくねぇし誰も得しねぇよ……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「っは!? トツ×ハチの気配!! それに加えて司咲くんを合わせた三人のくんずほぐれつな関係!! キマシタワー!!! 」

 

「ちょっ、海老名擬態しろし! 」

 




ちなみに作者もマックスコーヒーは大好きです。


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俺のサービスエリアの昼食は

前回の投稿から間が空いてしまい申し訳有りません。仕事やなんやらで、中々書く暇が無く……
不定期更新ですが、これからもよろしくお願いします!


「とうちゃーく! 」

 

車を止めると小町ちゃんは外に出てん〜、と背筋を伸ばしていた。なんだろう、猫みたい。……いや、雰囲気がだよ? 猫みたいに伸びてたわけじゃないからな? ここ駐車場だし。

 

「お、司咲達もついたかね 」

 

「えぇ、てか平塚先生結構飛ばしますね 」

 

「あ、あぁ。気をつけてはいるんだがつい楽しくなってしまってな……、ほら湾◯とか頭◯字Dとかかっこいいだろ! 」

 

そんな理由かよ……。でも平塚先生ってことで素直に納得するな。納得しちゃったよ。

 

「警察にお世話にならないようにしてくださいよ 」

 

「ななな、何を言っているのだね、き、君は。私は教師だぞ、そ、そそそ、そんなことあるわけないだろ! 」

 

どんだけ動揺してんだよ!いや知ってたけどさ。この前街歩いてたらやけに見覚えあるかっこいい人いんな〜とか思ってたらそれ平塚先生で警察の方に怒られてたし。

 

「しずちゃーん! いい加減お昼食べよーよー! 」

 

自分らを待っていたのか、先に着いたメンバーが少々不満げな顔をしていた。

 

「とりあえず、なんか食べますか」

 

「そ、そうだな! うむ、そうしよう! 」

 

誤魔化し方下手くそだな〜、この人。らしいっちゃらしいんだけど。

 

「んじゃ、ラーメン探すか 」

 

「そうだな 」

 

さてさて、美味いラーメンはあるか

「比企谷君」「ヒッキー 」なぁ……

 

「比企谷君は私達と食べるわよね? 」

 

「ねぇヒッキー、一緒に食べよう? 」

 

こいつら八幡好きすぎない? これで告白してないんだぜ? まぁ三人の距離はこれはこれでいいのかもしれないしな。

 

「で、どうすんの? 」

 

「……しゃあねぇな 」

 

「んじゃ、後でな 」

 

「おう 」

 

やっぱ行っちまったか。さて、小町も他のメンバーと食いに行っちまったし、1人でラーメン食いにいk

 

「司咲! ラーメン食いに行くぞ! 」

 

「……デスヨネ 」

 

ウン、ユキジシッテタ。ラーメンって言ったらこの人だよな〜。よくいい感じのラーメン屋連れてってもらったし。

 

 

 

 

「いや〜、サービスエリアだと侮っていたが、存外馬鹿にできないものだな! 」

 

「そうですね、結構美味かったです。こってりで麺固めとか俺の好みでしたし、意外と隠れた名店だったりして 」

 

「そうかもしれんな。なに、こういう店を見つけるのも旅の醍醐味だな! 」

 

「……ラーメンの話を、するな…… 」

 

「「あっ 」」

 

八幡、なんやかんやでラーメン食べたかったんだな……。目がさっきよりも腐りかけている!?

 

「ま、まぁこれでも飲んで元気出せ、そっちも美味かったんだろ? 」

 

マックスコーヒーを差し出しながら慌ててフォローに入る。お、マックスコーヒー飲み始めたら目の腐りが回復してきた、ってどういう仕掛けだよその目。

 

「そろそろ出発ですか? 」

 

「そうだな、もっとゆっくりして行きたいところだが、到着が遅くなってしまうからな 」

 

「さてさて〜、比企谷君は私の隣に」

 

「姉さん、それは聞き捨てならないわ」

 

「あら、お姉ちゃんに逆らうつもり? いい度胸ねぇ、雪乃ちゃんのくせに 」

 

「ふふっ、いつまでもお山の大将の気分でいると、簡単に足元をすくわれるわよ? 」

 

「……ふーん、言うようになったじゃない 」

 

「フフフッ 」

 

「フフフッ 」

 

怖っ! なにこのやり取り、てか姉妹喧嘩めっちゃ怖いんだけど。あそこだけ空間違うんじゃない? なんかそれぞれの後ろから猫と蛇が見えるのは俺だけ?

 

「それなら比企谷は私の隣にくるがいい! 」

 

「ヒヒヒヒヒッキー! わ、私の隣でもいいんだよ? 」

 

「せーんぱい! もちろん私の隣に来てくれますよねぇ〜 」

 

「……ちなみにさっきと同じって選択肢は」

 

 

「「「「「「無い(わ)(よ)(な)(です)!」」」」」」

 

「……ドンマイ 」

 

「……はぁ 」

 

この後、再び八幡(の隣)争奪戦が始まり結局出発したのは30分後だったりする。

そして、今の俺の車のメンバーは……

 

 

 

 

 

 

「司咲ぃ、あーし喉乾いたんだけど 」

 

「マックスコーヒーしかないよ 」

 

「はぁ? あんなクソ甘ったるいもん飲めるわけないっしょ 」

 

「おい三浦、聞き捨てならないぞ。千葉県民のソウルドリンクになんて事言うんだ!! 」

 

「ちょ、マジ何言ってるかわかんないんですけど 」

 

「戸塚君はトツ×ハチとトツ×ユキどっちがいい? あ、もう三人でくんずほぐれつでも、キ・マ・シ・タ・ワーーー!! 」

 

「海老名、擬態しろし! 」

 

「あはは…… 」

 

どうしてこうなった……。 何このカオスな空間。戸塚いなきゃ死んでたぜ……。

こ、小町ぃ……、俺はもうダメかもしれない……。



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俺の旅館での休息は

仕事とかで全然書く暇が……。毎日投稿できてる人ってやっぱり凄いですね。


「お、あの旅館か 」

 

高速を抜け、平塚先生の車の後ろをついて行き目的の旅館にたどり着いた。

え? 道中の話? いつから君達は道中の話が投稿されると錯覚していた? 残念! 他のみんな寝てたので何もありませんでした!!

………うん、疲れでテンション上がってるな。なんだよ投稿って。

 

「んっ、もう着いたの? 」

 

「着いたよ、後ろの二人起こしてくれ 」

 

「はいよ。ほら、海老名に戸塚起きな、もう着いたし 」

 

つくづく思うがこいつ結構面倒見いいからおかんみたいなんだよな。見た目完全にギャルだけど。

 

「あ゛? なんか言った? 」

 

「い、言ってないです 」

 

ちょ、そんなに睨むなマジで怖いから……。 てかなんでわかるんだよ、三浦ってエスパー?

車を駐車場に停め、体を伸ばす。ずっと座ってたからめっちゃゴキゴキ鳴るわ。

 

「さすがに疲れたな…… 」

 

「運転お疲れ様、雪二君、ありがとね! 」

 

うぉっ、これが戸塚パワーか。疲れが一瞬にして吹っ飛んだ。もうこれは各国に戸塚が一人はいれば戦争なくなるんじゃね? なくならないな。

 

「とりあえず、さっさとチェックインして部屋行こうぜ。今頃眠気が来やがった…… 」

 

「おーい、司咲。こっちだ 」

 

平塚先生に呼ばれ、ホテルの入り口に行くとなぜか雪ノ下と由比ヶ浜、それに八幡が顔を赤くしていた。

 

「なんかあったのか? 」

 

「い、いえ、なんでもないわ」

 

「あ、あはは…… 」

 

「…… 」

 

いや絶対なんかあったなこれ。めっちゃ気になるんだけど!!

すると、小町ちゃんがトテトテと近寄ってきてこそっと耳打ちしてくれた。

 

「実はお兄ちゃん達、車の中で寝ちゃんたんですけど、雪乃さんと結衣さんずっとお兄ちゃんにもたれて寝ていたんですよ〜 」

 

「あぁ、なるほど 」

 

三人ともなんか見ていて微笑ましいな〜。 うん、もう三人で付き合っちゃえよってくらい。

 

「……いいなぁ 」

 

ひ、平塚先生ぇ……、そんな悲しそうな顔しなくても……。

 

「……ハル先輩、チェックインお願いできますか? 」

 

「うん、いいよ〜 」

 

 

 

 

 

「はーい、これ男子部屋の鍵ね、女子は二部屋あるけど、比企谷君はどっちの部屋に夜這いしてくれるのかなぁ? 」

 

「いやしませんよ、俺まだ死にたくないですし 」

 

「ヒッキーさいてー 」

 

「そんなことしたらどうなるか分かっているわよね? 変態谷君? 」

 

「せーんぱい! 私はいつでもウェルカムですよ! なんなら私が先輩の事襲いに…… 」

 

「い、いろはちゃん!? 」

 

「さーちゃん、よばいってなぁに? 」

 

「けーちゃん!? そんなこと言っちゃダメ!! 」

 

……なんだこのカオスな空間。

 

「男子組、さっさと行こうぜ 」

 

「おう 」

 

 

 

部屋に入ると荷物を置き、一息つく。

 

「ふむふむ、中々良い部屋ではないか! 」

 

「うん! 海綺麗だね! 」

 

確かに、ここから見る海は夕焼けと相まってめちゃくちゃ綺麗だ。これ見れただけでもここに来た甲斐があるってもんよ。

 

「飯の前に風呂入るか 」

 

「ふむ、我もそろそろ汗を流したいものよ 」

 

「そうだね、寝汗かいちゃったから早く入りたいな! 司咲君はどうする? 」

 

「わりぃ、少し寝てから入りに行くから先行っててくれ 」

 

「そっか、じゃあ先行ってるね 」

 

八幡達が部屋を出た後、とりあえず枕代わりに座布団を敷いて横になる。やべ、もうねむいな……。

 

 

 

 

 

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皆さんこんばんは! 小町です!私は今お兄ちゃん達の部屋の前にいます。ふっふっふ、ここのお風呂には水着で入る混浴があるのですよ! 今日は司咲さんを誘って小町のナイスバディでメロメロにしてしまおう作戦です!

 

「こんばんは〜 」

 

鍵はかけてないとのことなので、そろ〜っと中に入ります。お、あれは司咲さんの足ですね、机の横からチラリしてますよ。

 

「しーざーきーさ……、やっぱりですか〜 」

 

気持ちよさそうに寝てますね〜、起こす気も失せてしまいますよ。ふむ、これは作戦変更ですね!

 

「ではでは、おじゃましま〜す 」

 

司咲さんの腕を枕にして胸元に潜り込むように寝っ転がっちゃいました! これぞ、ドキッ! 起きたら胸元に美少女が!?作戦です! ふっふっふ、司咲さんの驚いた顔が楽しみです。ふわぁ……、ちょっとねむいですね。ちょっとだけ、ちょっとだけねましょうか……。

 

 

 

 

 

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「これは起こせないね、卓球でもやりに行こう、八幡! 」

 

「小町ぃ…… 」

 

「ほら八幡! 落ち込んでないで、行こ? 」

 

「くぅ、我は悔しくなんてないぞ。悔しくなんて…… 」

 



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俺の彼女の不安事は

2ヶ月……、いつのまにかそんなに経ってしまいました。
大変お待たせいたしました。
ちょっとアレがアレしてアレだったので……
それでは本編です


「……んっ 」

 

目を覚ますと、窓から見えていた夕焼けは無く、すっかり日が暮れ空が真っ暗になっていた。

 

「起きたか 」

 

「俺、どれくらい寝てた? 」

 

「二時間くらいだな、疲れてんだろ 」

 

意外とがっつり寝てたのか。……なんか腕痺れてんな。それに妙に抱き心地がいいものがあるんだが、

 

「すー…すー……」

 

ふむ、この俺の腕の中で眠っている者に対しての考察を始めよう。まずこのアホ毛、比企谷家特有の遺伝かなんからしく、もちろん八幡は俺の目の前で座ってるから違うとして(むしろ八幡だったらいろんな意味で怖いわ )、となると小町しかいないんだよなぁ……、もう犯人(?)解明しちゃったよ。見た目は子供、頭脳は大人な名探偵もびっくりの速さだね! 真実は、いつも一つ!

少し視線を下げると、当の本人はなんとも気持ちよさそうに寝てらっしゃることで。

こほんっ、さて。とりあえず心の中でお約束的なことでもやりますか。

 

 

アイエエエエ! コマチ!? コマチナンデ!?

 

 

……はい、これが言いたかっただけです。いやでも驚いたのは事実だし。優しく小町の頭を撫でると気持ちよさそうに顔を綻ばせる。……寝てるんだよね?

 

「……おい司咲 」

 

「ん? どしたの八幡 」

 

「小町とは上手くやれてんのか? 」

 

「小町ちゃんからあまり聞いてない? 」

 

「あいつ『お兄ちゃんの前でお兄ちゃん以外の男の人の話しない方がいいよね? あ、今の小町的にポイント高い! 』って全然教えてくれねぇんだよ 」

 

「……俺、彼氏、だよな? 」

 

ちょっと不安になってきたんだが。あれ、目から汗が……

 

「多分話すの恥ずかしいんだろ、照れ隠しだろうから心配しなくていいと思うぞ 」

 

「そ、そうか。よかったぁ〜 」

 

これで内心冷めきっていて小町ちゃんに捨てられたら軽く死んじゃって背後霊になるレベル。……うん、ストーカーだな、しかもタチ悪いやつ。

 

「まぁ、小町に何かあったら俺と親父がお前を◯◯に行くからな 」

 

「目が笑ってねぇよ……、大丈夫だよ、俺にできる事、最悪死んででも小町ちゃんは守るから。 そん時は後のことは頼むよ〜 」

 

「縁起でもねぇ事言うなよ、お前がいなくなったらマッカン同盟がただのボッチになっちまうだろうが 」

 

「おっと、そりゃまずいな 」

 

二人してくくっと笑った。やっぱ八幡はいい奴だ。

 

「そういえば戸塚たちは? 」

 

「ゲーセンあるから行ってくるだとよ。俺は卓球で疲れたから先戻ってきたんだが、そろそろ飯だし呼んでくるわ 」

 

「りょーかい、行ってら〜 」

 

八幡がドアを閉めたことを確認すると、俺の腕の中でさっきから少しだけモゾモゾしてるアホな子に声をかけた。

 

「いつから起きてたの? 小町ちゃん 」

 

「あはは、やっぱりバレちゃってましたか〜 」

 

顔を上げた彼女は眉をひそめて、少し寂しそうに笑っていた。

 

「そりゃ時々服掴む手が強くなってたしね、多分八幡も気づいてたと思うよ 」

 

それだけじゃないんだけどね、なんか妙にアホ毛がぴょこぴょこ動いてたんだよな。あれほんとどうなんってんだろ。

 

「……あの、司咲さん 」

 

「ん? どしたの? 」

 

「……居なくなったり、しませんよね? 」

 

「どこから? 」

 

「小町のそばからです! お兄ちゃんも大事ですけど、司咲さんも大好きで、大事な小町の本物なんですからね! 守ってくれるのはとても嬉しいですけど、死んでもなんて、いなくなったら、嫌ですよ…… 」

 

あの時みたいに、と呟く。

……久々に小町ちゃんが大きな声出したな。今にも目から涙が溢れそうで、どこにも行かせまいと背中に手を回し抱き着いてくる。いつもは元気いっぱいで明るい小町ちゃん。でも、ちょっと不安にさせちゃったかな。俺の事を大好きと、本物と言ってくれる、この子が本当に愛おしい。小町ちゃんを抱き返し、優しく頭を撫でる。

 

「司咲、さん? 」

 

「俺が小町ちゃんを置いてどっかに行くわけないよ、そんなことしたら八幡とおやっさんに殺されちまうし。第一こんな奴好きになってくれるのなんて小町ちゃんぐらいだよ 」

 

目つきに関しては八幡といい勝負してるんじゃないか? 遠くのもの見ようとしたら近くにいた女性が小さく悲鳴あげたからな、あれは泣きそうになった。

 

「そ、そうですね。司咲さんのその鋭すぎて見た人心臓麻痺させるんじゃないかって目をした人と付き合える人なんて小町くらいですね! 」

 

「小町ちゃん? それはちょっと酷くない? 」

 

まぁ、いつもの調子を取り戻した小町ちゃんはいつもと同じように笑っている。この笑顔が見れるのなら、多少の罵倒もしゃあなしだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そういえば、小町ちゃんなんでここにいるの? 」

 

「ほぇ? ・・・あぁ!!! 忘れてた!? 」

 

この後風呂に行き、小町ちゃんの作戦、「ナイスバディ(笑) でメロメロにしてしまおう作戦 」は今後に期待ということで、終わったとさ。

是非も無いよネ!





次の投稿も未定です。年越しだけはほぼ確定でしょう……
相変わらずぐだぐだですが、次回もよろしくお願いします。


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うちの女子達の恋話は

相変わらずの更新ペースですみません……
では、本編6話。
どうぞ〜


どもども皆さん、小町です!

さぁて今は夜の9時、夕方などは添い寝という嬉し恥ずかしなイベントもありましたが旅行に来たらやっぱりこのイベントは外せませんでしょう!由比ヶ浜さんに話したらノリノリで皆さんを集めてくれましたよ。

……まぁ、まだ説明してないみたいですがそこはいいでしょう。

 

「……で、これはなんの集まりなのかしら? 」

 

「あれ? 言ってなかったっけ? やっぱりこういうとこに来たら恋バナでしょ! 修学旅行の時はゆきのんとは別の部屋だったし 」

 

「言われてないわよ……。 それに別に私から話すことなんて無いのだけれど…… 」

 

「またまた~雪乃ちゃん、嘘は良くないぞ~ 」

 

「姉さん、私は嘘なんてついてないわよ 」

 

「そういえばハルさん先輩こそ何かないんですか~? 」

 

「まぁまぁ、そこは皆さんで話しましょうよ! 」

 

「んじゃ、あたしはけーちゃん寝かしに行ってくるから。やるならあんまり大声出さないでよ 」

 

そう言って沙希さんは隣の寝室にいってしまいました。ちょっと人が減るのは残念ですがしょうがないですね。

 

「ではでは、第一回お兄ちゃんのお嫁さん候補の皆さんによる、恋バナ大会を実施いたしまーす! どんどんぱふぱふ~ 」

 

およおよ? 皆さん顔が真っ赤ですね~、流石に陽乃さんや平塚先生は動揺してませんけど。

 

「っていうか、それあーしと海老名関係なくない? 」

 

三浦さんもいつも通りですね~、確かにそうかもしれません。ですが

 

「三浦さんはともかく海老名さんはどうでしょう? 」

 

「わ、私!? 」

 

いきなり話を振られ、慌てた様子の海老名さん。ですが小町のセンサーにはびんびん反応してるんですよ!

 

「私的にはそうじゃないかな~と思ったんですが、違いました? 」

 

「……うん、実は結構良いなって思ってるよ、ヒキタニくんの事。前に助けてもらった時から、ヒキタニくん…… じゃないね、 比企谷くんは私のことちゃんと理解してくれると思ったんだ。そしたら段々気になっちゃって…… 」

 

ほほぅ、これは小町が思ってた以上に惚れ惚れですな~、お兄ちゃんのお義姉ちゃん候補がこんなにいるなんて、小町的にポイント高すぎだよ!

 

「ん~、もう比企谷くんのハーレム作っちゃわない? 」

 

こ、ここで陽乃さんから爆弾発言だぁ!

 

「ね、姉さん。 それはどういうことかしら? 」

 

「だってさ~、最初は雪乃ちゃんとくっつけたかったけど私も気に入っちゃったし、こんなに好かれてるならいっそのこと、ねぇ? 」

 

「そこは同意を求められても困るのだけれど…… 」

 

「でもみんな、満更でもなさそうだよ?」

 

陽乃さんがニヤニヤしながら周りを見渡すとバッと皆が顔をそらした。

 

「そそそそれは置いといて! 小町ちゃんこそ今どうなの! 」

 

「ふぇ、わ、私ですか? 」

 

まさかの結衣さんからのパス!? これは予想してなかったせいで驚きを隠せませんでした。

 

「確かに、それは私も気になるわね 」

 

「ふむ、司咲はあまり教えてくれんからな、ラーメン食べに行った時もはぐらかされたよ 」

 

「っていうか、どんな感じで付き合うことになったし? 」

 

「あ、それ私も気になります~ 」

 

……この流れはマズイです。

 

「あ、あはは、それはちょっとアレがアレしてアレなので……、あ! 私飲み物を買いn 」

 

「逃がさないわよ~ 」

 

「小町くんと比企谷は同じ言い訳しかしないのかね? 」

 

流れを断ち切るため脱出しようとしましたが、陽乃さんと平塚先生に肩がっしり掴まれて動けないです。首をゆっくりと後ろへ向けると、わぁ皆さんすごくいい笑顔(泣)。

 

 

 

 

「さて、改めて何を聞こうかしら 」

 

「うーん、どこが好きなのかとか聞きたいな、いつのまにか仲良くなってたよね 」

 

「あ~、まぁそうですね 」

 

陽乃さんと平塚先生に出口を抑えられてもう逃げられませんし、こうなったら開き直って司咲さんにも後々恥ずかしい思いをしてもらいますか!

彼氏だし許してもらえますよね!

 

「では、あれは私がまだ中学生の頃の話なんですが…… 」

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、男子部屋は……

 

 

「八幡、そっち行った 」

 

「はいよ。 やべっ、死にそう 」

 

「回復弾撃つね! これで大丈夫だよ 」

 

「ムハハハハ! くらえ! ブラッディナイトメアスラッs、ぶべらっ!? 」

 

『 Zaimokuza が力尽きました 』

 

「……そりゃ目の前で溜めたらやられるだろ 」

 

「む、無念…… 」

 

四人でひと狩り行っていた。




ん、モ◯ハン?
作者は2nd Gが好きです。


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番外編
俺の彼女の誕生日は


いつの間にか、3年も経ってしまいました……
これからは仕事の都合にもよりますが、少しづつ更新出来たらなと思います


「やっほー、みんな大好き小町ちゃんですよーー!! 今日はみんなも知ってる通り、私の誕生日でーす!! どんどんぱふぱふ〜!!」

 

「……小町ちゃん? どしたの?」

 

今日も腐った目をした兄に朝から心配されました。

 

「だって、今日の誕生日パーティー嬉しすぎるもん! 楽しみで仕方ないよ〜」

 

「まぁ、受験で頑張った分盛大に祝ってやるからな。あ、今の八幡的にポイント高い」

 

「え、何言ってるのゴミぃちゃん……」

 

「……これ俺が悪いの?」

 

 

─────────────────────

 

 

数時間後

 

「やっはろー! 小町ちゃん、お誕生日おめでとー!」

 

「小町さん、お誕生日おめでとう」

 

「わぁ、結衣さんに雪乃さん。ありがとうございます!」

 

今日のパーティーは、まさかのお兄ちゃん主催、比企谷家にて行われま〜す。

ただ、色んな人(お兄ちゃんの数少ない交友関係)を誘ったらしいのですが、皆さん予定があるようで来ていただけるのは、雪乃さん、結衣さん、司咲さんの3名だそうです。

尚、戸塚さんが参加できないと知った時のゴミぃちゃんの衝撃具合は凄かったですね〜。

 

 

「お邪魔しまーす、あれ? ゆきっちまだ来てないんだ」

 

「ならあと二人で揃うということね。今のうちに持ってきた料理の準備をしましょう」

 

「ねぇ、雪ノ下には俺のこと見えてないの? あと二人ってそのうちの一人ここに居るけど、というか一応主催者なんですけど」

 

「あら、そんなとこに居たのね空気ヶ谷君。そんなに気配を消す必要なんてないのよ? ここは貴方の家なんだもの」

 

「消してないっての。お、司咲もう到着するみたいだぞ」

 

ピンポーン

 

「言ってるそばから来たか。小町、出てやってくれ」

 

「あいあいさー!」

 

トテトテと玄関に向かい、扉を開ける。すると顔の前に大きめの猫のぬいぐるみ近付いて視界を覆い尽くした。

 

「こんにちは、小町ちゃん。お誕生日おめでとう。はい、誕生日プレゼント」

 

「わぁ! 司咲さん、ありがとうございます!!」

 

ぬいぐるみを抱きかかえながら司咲さんにも抱きつくと、彼は優しく手を背中に回してくれて、頭を撫でてくれました。

 

「ゆきっち〜、小町ちゃーん。そろそろ始めるよ〜」

 

「はーい、今行きまーす! じゃあ司咲さん、行きましょう!」

 

「はいよ」

 

私は司咲さんの手を引いてリビングへと戻る。

 

「それじゃ改めて。小町、誕生日」

 

「「「「おめでとう!!!」」」」

 

高校一年で、お祝いしてもらうのは少し恥ずかしいけど、お兄ちゃん、雪乃さん、結衣さん、そして司咲さん。大好きな人達にお祝いしてもらえて、小町とっても嬉しくて幸せだよ!

 

 

 

────────────────────

 

 

「うへへ、みんなありが……むにゃむにゃ」

 

「小町ちゃんよく寝てるね〜」

 

「珍しく楽しみで眠れなかったみたいだからな、今日の誕生日会」

 

「まぁ、寝てるのを起こすのも申し訳ないし、リビングで待ってましょうか」

 

「そうするか、って司咲何してんだ?」

 

「起きてる時に渡すの恥ずかしいから今のうちに、と思って」

 

今もなお寝ている主役の右手の薬指にシルバーに光る指輪をはめるその彼氏。それを見守る同級生三人という、なんだかよくわからない絵面が出来上がっていた。

 

 

 

 

 

 

happy birthday 比企谷小町

 

 

 

 

「しかし、いつ起きるんだ?」

 

 

俺の彼女の誕生日会は、どうやら遅れて始まるらしい




比企谷小町誕生日ということで書かせていただきました。
だいぶ短編になってしまいましたし、日付が変わるギリギリという事で、誤字やおかしな言い回しもあると思いますが、温かく見守って頂けると嬉しいです。
改めて、比企谷小町さん誕生日おめでとうございます!!


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