雄英でピエロは嗤う (ヨシフ書記長)
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プロローグ

はい!どうも、ヨシフです。

最近少し息抜きに漫画を少し読んだら

僕のヒーローアカデミアに少しハマりまして
こんな話を作ってしまいました
駄作ですが宜しく御願い致します


ある子供達が遊んでいる公園に…

自転車に乗り、顔をお面で隠した男がやって来た…

 

その男は、公園の少し山のようになったところに

自転車を止めるとこう言いました

 

「おぅい~!坊主共ォ~!寄ってらっしゃい!見てらっしゃい!

紙芝居の時間だよォ~!」

 

すると、男の声に公園の子供達は

男の方を見ると、皆駆け寄っていった

 

「はいはい!押すんじゃねぇぞぉ?慌てるなあ?フフッ…ク」

 

そう言うと、男は自転車の荷台に

紙芝居の用意を始めました

 

子供達がその様子を見ていると

男はこちらを見るなり言いました

 

「おっと!そうだった!こう、ただ待ってるのも嫌だなぁ?

ん?そうだろ?」

 

そう言うと、男は自転車の前カゴに積んでいたアイスボックスを

地面に下ろすと言った

 

「ほらよ!ガキンチョ共、このアイスキャンデーでも舐めながらまっときな!ひひっ!」

 

そう言うと、男はクーラーボックスを開けました

すると中にはとても鮮やかなアイスキャンデーが

沢山入っていました

 

子供達は男の方をもう一度見ると男は言いました

 

「おぉ~っと?まさか、この俺がお前らから金を取ると思うのか?

安心して食べな!そいつァ…無料だぜぇ?クフッ!」

 

男の言葉に子供達は一斉にアイスボックスに手を突っ込み

キャンデーを掴むと舐め始めました

 

子供達がキャンデーを舐め始めると同時に

男は紙芝居をやり始めました

 

「さぁさぁさぁ!楽しい!楽しい!紙芝居の始まりだァ!」

 

男はそう言うと、表の白紙だった板を外しました

 

そこに書かれていたのは『闇の騎士の喜劇』と書かれた

手作り丸出しの紙芝居でした…

男は、急に話を始めました

 

「ある所に犯罪がなくならない街があった…

その街じゃあ…殺人に強盗なんて日常茶飯事

犯罪者は我が物顔で街を歩き

マフィアは力をつけ、司法でも手が出せなくなり

街の正義のはずの警察では汚職が蔓延っており

手をつけなられない状態だった…」

 

男はまた紙芝居をめくると

そこには俯いた人々の悲しい絵があった

男はさらに続けます

 

「この街の人々は、いつも俯いて暗い顔をしていた

この街の状況の全てに人々は絶望していたからだ…」

 

男は先程よりも落ち込んだような声出していた

すると、突然!

 

「しかぁし!そんな街をどうにかしようと!

ある二人の男が立ち上がったのさ!」

 

男は声を急に張り上げると

また紙芝居をめくった

そこには、黒いコスチュームを着た男が立っていた

 

「まず、初めの男は…!犯罪を憎み、この街から犯罪者を無くそうと

馬鹿な警察共に変わって、自警団を作り…!

そしてぇ!ダークヒーローになったぁ!ヒヒッ!」

 

男は興奮した様子でさらに言った

 

「男は、闇夜に紛れて犯罪者を倒し、弱者を救い続けた!」

 

しかし・・・!っと男は先程よりも

少し声のトーン落として言った

 

「男がダークヒーローとして活動を始めると…

街の連中は男を恐れて、男をまるでヴィランと同じように見たのさ!

さらに街の犯罪者の中には自分の『個性』をうまく使い始め…

犯罪者達のリーダーになり、ダークヒーローを苦しめ始めたのさ!」

 

そんな街のヴィランの1例を紹介しよう…っと男が言うと

また紙芝居をめくった

そこには3人のヴィランの指名手配書が貼られていた

 

「いいか?まずは…!

一番左のシルクハット被った小男からだぁ…!

このヴィランの名前はペンギン!

個性は『鳥操作』だ!

そして、真ん中の緑色の?柄のスーツを着たこの男!

このヴィランの名前はリドラー!

個性は『超頭脳』

そして、最後の体の片面が焼け爛れて…

左右非対称なこのヴィランの名前は!!

トゥーフェイスッ!

個性はぁ・・・!っと!これ以上のネタバレはいけないな!フフッ!」

 

男はさらに紙芝居をめくると

そこには先ほどのダークヒーローが

そのヴィランと戦っている絵でした

 

「ダークヒーローは、そんなヴィランが出てきても

ダークヒーローは挫けずに!街の平和の為に戦い続けた…

しかし!街の人々の顔が明るくなる事は無かった!

ダークヒーローの存在はこの街のイカレ具合に

拍車をかけただけに過ぎなかった!」

 

そこで!男はさらに紙芝居をめくりました

そこにはまた違う男が描かれていました

 

その男の絵はまるでピエロの様に白い肌で

紫色のスーツに身を包み…骸骨を持ちながら

正面を向きながら狂気の笑みを浮かべていた

 

「もう1人の男は!ある事を思ったのさ!

『このイカれた街にはSMILEが足りてない!』

そうと思った男はこの街の人々を笑わせて

この俺のジョークで天国に連れっててやろうと思ったのさ!

まぁ…でも、本当に天国にイッちまったがなぁ!

ヒャーッ!ハハッハハッハハッハハッハハッハハッノ ヽノ ヽッーハハハ!」

 

 

男は急に腹を抑えると笑い出した

少しすると落ち着いたのか、また子供達を見ると言った

 

「フゥ…フゥ…!ククッ!おっと!笑いすぎたな!

でも、笑う事はいい事なんだぜ?

俺のお抱えの医者が笑顔は薬にもなるって言ってたからな!

さ!さぁ!続きだ!」

 

男はまためくると

そこにはダークヒーローとピエロ男が

街の人々の死体の上で戦っている絵でした

 

「ダークヒーローはその男をヴィランと見なし戦った!

しかし!ダークヒーローとその男の存在は

光と影と同じで永遠に戦い続ける運命にあるのです!

さぁ!混沌にまみれたこのイカれたショーは何処まで?

いや!いつまで続くんだろぉなぁ?ダークナイトぉ!

ヒヒッ!ハハッハハッハハッハハッハハッハ-ハッノ ヽノ ヽッノ ヽ-/ \ッ/ \!」

 

男はまた笑い出すと、子供達の方を見た

子供達は溶けてデロデロになったアイスキャンデーを手に持ちながら

顔は歯がむき出しになりながら引きつった笑顔を

浮かべながら、カスれた笑い声を漏らしていた…。

 

「嗚呼…!いい笑顔だ!ガキンチョ共ォ!

ヒャッハッハッハーフフフ!」

 

男はそう言うと自転車の荷台にあった紙芝居の台を

子供たちの方にぶん投げたが

子供達は避けることもせず

まるで置物のようにそれにぶち当たった

 

 

男はその光景を楽しそうに笑い

お面を脱ぎ捨てて、自転車に乗ると

新聞を取り出し読んだ

そこには…!

 

『"平和の象徴"オールマイトと闇の騎士の夢の会談!

闇の騎士来日!

雄英高校に特別講師として招かれる?』

 

「フフフ…!なかなかこの大男!いいスマイルじゃなぁいか!

まぁ!このジョーカー様には負けるがな!

それに!バッツィもやってくる!

これは楽しいパーティーになりそうだ!アーッハッハッハッハッーハッハ!」

 

そう言うとジョーカーは、新聞投げると

自転車を漕ぎだした

 

落ちた新聞のオールマイトの記事の裏面にはこう書かれていた

 

『ヴィラン連合と海外のヴィラン組織が結託か!何が目的か?』

 

 

雄英に、オールマイトに、狂気の魔の手が

今まさに迫ろうとしていた!




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集う悪意

短いですが…どうぞ。


薄暗い雑居ビルのある一室…

そこは、ヴィラン連合の隠れ家だった

そこにはbarカウンターがあり、barの中では黒霧が

コップを吹きつつ…

目の前に座る死柄木弔を見ていた

 

「ハァ…。」

 

死柄木は大きなため息をつくと、グラスに入った酒を飲み干した…

そして、グラスをカウンターに置くとまた大きくため息ついた。

 

「どうしたんです?死柄木弔?なにか嫌なことでも?」

 

「あぁ?嫌なこと?これに決まってんだろ?」

 

死柄木はそう言うと、新聞を掴み黒霧の方に向けた。

 

そこには、ダークナイトの来日の記事とオールマイトとの会談について書かれていた。

 

「オールマイトみたいなやつがまた街に増える…。

それだけでもイライラする」

 

そう言うと、死柄木は首をガリガリとかき始めた

黒霧は少し困った表情を見せたあと、ため息を付き言った

 

「仕方ありませんよ…。死柄木弔…。

ダークナイトとオールマイトは旧知の仲…。

ましてや、あの治安の悪いゴッサム・シティの守護しているヒーローですから…。」

 

「嗚呼…。こいつも壊してぇなぁ…。無茶苦茶にぃ…!」

 

死柄木がそんな言葉をこぼした瞬間!

急に入口の扉が開かれた!

 

「そいつには、同感だな!小僧!グアー!グアッグクアグア!」

「おいおい…。勝手に入っていくなよぉ…。」

 

扉の所には、義爛と1人の小男が立っていた

その男は、シルクハットを被り

片眼鏡をかけ、片手には黒い傘を持ち

服は燕尾服を着ていた

 

「おい…!黒霧ィ…!なんだぁ?こいつぁ?」

 

その小男を見た死柄木が苛立たしく

言葉を荒らげながら黒霧の方を見た 。

 

「我々が計画している雄英襲撃計画…。

オールマイトだけなら、脳無だけでどうにかなったんですが…。

ダークナイトが来日した事により…少し計画が変更になりまして…。

ダークナイトと対峙した事ない我々よりも

普段戦っておられるヴィランを雇えば、確実性が増すかと思いまして

先日…彼らを脱獄させました」

 

黒霧の言葉に死柄木は黒霧を睨むと

手を大きく広げながら黒霧の方に向けて言った

 

「おい…!黒霧ィ!計画変更だと?誰が計画を変更したんだァ?

何で?俺に黙ってたんだぁ?」

 

死柄木の言葉に黒霧はすぐ言い返した

 

「全ては…先生の指示だからです…。」

 

「先生が…!チッ!」

 

すると、義爛が煙管をふかしながら言った

 

「話はまとまったかぃ?」

 

黒霧は義爛を見ると言った

 

「まずは、この紳士小男の名は…ペンギン。

ゴッサム・シティの武器ブローカーにして、ペンギンファミリーのボスだ…。」

 

「オズワルドだ!宜しくな!小僧!」

 

ペンギンはそう言うと、死柄木に近づき片手を突き出した

 

「あん?なんの真似だ?チビのおっさん?義爛から聞かされてねぇのか?」

「なんでェ?握手も知らねぇのか?最近の小僧は?」

「俺の個性は義爛から教えられてねぇのか?」

「まっ!いいじゃねぇか!

これからのパートナーとは握手しとくべきだぞ?小僧!」

 

ペンギンはそう言うと、死柄木の手と握手したその瞬間…!

ペンギンの片手の革手袋がボロボロに崩壊した

 

「おお!こいつぁ…!すげえ威力だ!」

 

ペンギンは面白げにボロボロになった革手袋を見ると、目を輝かせた

 

義爛は、さらに言った

 

「フゥーーッ。おぅい…。あんたも入ってくれ」

 

すると、入口の外から異様な男が入ってきた

その男は片方は白、片方は黒のスーツを着て

片手にはコインを大切そうに弄び

顔は片方はイケメンだが、もう一つの片方は焼け爛れて

見るに堪えない顔だった

 

「この二面男の名は…。トゥーフェイス…。

ゴッサム・シティでのトゥーフェイスファミリーのボスだ」

 

すると、トゥーフェイスは死柄木の前でコイントスをするといった

 

「こいつらと手を結ぶべきか…?いや、こいつらを殺すべきだ!

あの憎きコブルポットもいる…!さらにあのクラウンも!

しかし、こいつらと手を結ばなければ…ダークナイトを倒せない!」

 

トゥーフェイスの言葉にイラついたのか

ペンギンは憎まれ口を叩いた

 

「俺だって、お前とは手を結びたくは無いさ!ハービーィ!

そして、あのピエロともな!

だが!この絶好の機会だ!失敗はしたくねぇ!」

 

「うるさいぞ…!コブルポットォ!

このコインでお前の運命も占ってやってもいいんだぜ?」

 

「やって見ろ!この二つ顔野郎!」

 

「なんだと…このチビが!」

 

ペンギンとトゥーフェイスが喧嘩しそうになった瞬間

黒霧が黒いモヤでトゥーフェイス達を止めた

 

「いい加減にしてください…。二人共、これ以上は危険です…。」

 

「ふん!」

「けっ!」

 

死柄木はトゥーフェイスを見ると言った

 

「それで?あんた達は何が出来るんだ?」

 

「あぁ~っと、それ何だが…。その前に面白い物を見せてやるよ…」

 

義爛はそう言うと外から手で下げれるTVを持ってきた

そのTVには緑色の?が書いてあった

 

「よいしょっと…。実はな…この二人の他に

もう2人来る予定だったんだが…

少しアンタらに見せたいもんがあるってんで、1人は街に行っててな?

それに、この2人のファミリーの構成員の力をアンタらに見てもらう為に少し街で暴れるんだと…。

それでこいつで見せてやってくれって頼まれてんだ…」

 

義爛はTVに電源をつけた

さらに、死柄木は義爛の言葉に目を大きく開きながら

TV画面を見つめるのだった

 




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デモンストレーション

はい
だいぶ空きましたがどうぞ


オールマイトはある部屋の一室である男を待っていた。

すると、部屋のドアがノックされ、一人のヒーローが入って来た。

そのヒーローは全身黒づくめでコウモリのような格好をしていた。

オールマイトはそのヒーローに気づくと近づいて握手をした。

 

「久しぶりだね!バットマン…!いや、ウェイン!」

 

オールマイトはそう言うとバットマンはマスク越しに言った

 

「あぁ…、久しぶりだ。わざわざ済まない。私の為に…。」

 

バットマンの言葉にオールマイトはニコッと笑いながら言った。

 

「なぁに!構わないさ!親友がせっかくこっちに来たんだ!会わないのが失礼だろう?」

 

オールマイトの言葉にバットマンは嬉しそうに笑うと言った。

 

「あぁ…、ありがとう。」

「それで?本題に入ろうか…。雄英学校の特別講師になる為に来たというのは…本当かい?」

 

オールマイトの言葉にバットマンは言った。

 

「あぁ…、それ何だが…。実はな…。」

 

バットマンは伏せ目がちになりながら言った。

 

「周りに働きすぎだ!と言われてな。休めと言われたんだが…何分。

あの街は危険があるから休めんかったんだが…他のヒーロー達に代わりに治安維持を任せろと言われてな…。渋々、休みを取ってこっちに来たんだが…どうも何かしないといけない気がして…。」

 

バットマンは溜息をつきながらそう言った。

その様子を見ていたオールマイトは言った。

 

「うーーん…ワーカーホリックッ!まぁ…そういう私もヒーロー活動をせずにはいられないが!」

 

オールマイトはそう言うとある事を思い出し言った

 

「休みを取ってこっちに来たのはいいけど…ゴッサムシティのヴィランは君がいないのをいい事に暴れるんじゃないのかい?」

 

オールマイトの言葉にバットマンは苦笑いをしながら言った。

 

「それなら…大丈夫だ。主要なヴィランは捕まえてアーカムに収監した。もし…残っていたとしてもロビン達が捕まえるだろう…。」

 

バットマンの言葉にオールマイトはニカッと笑うと言った。

 

「そうかい!それなら…安心だね!じゃあ…歓迎するよ!雄英高校に!」

「あぁ…。宜しく!オールマイト」

 

バットマン達が握手をした瞬間…!

バットマンの付けている無線機が鳴った。

バットマンは無線に出ると衝撃的なこと知らされた。

 

「私だ… アルフレッド。あぁ…!何!ジョーカー達が!?」

 

バットマンのただならない様子にオールマイトは言った。

 

「どうしたんだい?バットマン!」

「ジョーカーがアーカムから行方をくらませたらしい…。

ほかのヴィラン達もだ…。」

「何だって!それは一大事だ!」

 

オールマイトがそう言っていると部屋のドアが勢いよく開け放たれると、プレゼントマイクが入って来た…!

 

「やべぇよ!オールマイト!テレビつけてみろ!」

 

オールマイトはプレゼントマイクの言葉に慌ててテレビをつけた。

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

死柄木は砂嵐からゆっくり綺麗になっていく画面を見つめいた。

そこには、どこかのスタジオが映っていた

すると、カメラが急に動き出しステージの真ん中を写し始めた。

 

急な暗転と共にドラムロールが鳴り響き、ステージの真ん中から白いガスと共にある男が現れた。その事は煙が晴れる前にマイクを持ちながら言った。

 

「レディース&ジェントルメーン!こんにちは、こんばんわ!日本の皆様!フフッ!!」

 

煙が貼れると、そこには狂気的な笑みを浮かべた男が立っていた。

 

「俺こそはぁ〜!"犯罪界の道化王子"!ジョーカー様だァ!ヒャーッ!ハッハハハハハハ!」

 

ジョーカーは笑いながらそう言うとお辞儀をするとカメラを見つめて言った。

 

「ん?なぁんでゴッサムのヴィランの俺様が日本にいるかってぇ?

知りたいかぁい?クフフ!」

 

ジョーカーはそう言うと胸もとから取り出した写真をカメラに近づけた。その写真にはバットマンが写っていた。

 

「俺様の愛しのダーリンが…俺様をほっといて日本に旅行に来てるそうなんだが…。何だか…壊したくなってきてなぁ?フフッ!」

 

ジョーカーはそう言いながら写真をクシャクシャにして捨てるとさらに言った。

 

「そんな訳で俺様達も!すこぉし日本に旅行に来てるって訳だ!

俺様は、日本が好きでなぁ?スシだろ?スモウだろ?フジヤマ!あとは…。そうそう!ハラキリ・ショーだ!あんなジョークが日本にあるなんて思いもしなかったぜ!ヒヒヒ!ヒャーハッハッハハァーッハッハッハ!」

 

ジョーカーは笑い転げると突然立ち上がり言った。

 

「おぉ〜っと…!そうだった!この日本に来てるのは俺様だけじゃあなかったぜ!それじゃあ少し紹介しようじゃねぇか!ヒヒヒッ!」

 

ジョーカーはそう言うと後ろの画面にスイッチを入れた

その画面には…燃え盛る街の映像が映し出された。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

キャーッ!助けてぇ!

熱いよォ!!

また火がァ!

うわあああ!

 

至る所で民間人の助けを呼ぶ声がこだましていた。

その燃え盛る街の上空を飛びながら1人のヴィランが街を見ながら笑っていた。

 

「ハァっバッハっバッハア!燃えろぉ!もっと燃えろぉ!真っ赤に燃え続けろぉ!」

 

このヴィランの名前は…ファイヤー・フライ。

個性は、火炎操作!

炎を操ることの出来る個性で空を飛ぶ事ができる。

体の90%が火傷に覆われていて、虫のようなゴーグルと酸素マスクを着けた街を燃やすのが大好きな放火魔である。

 

ファイヤー・フライは片手に持った火炎放射器の引き金を引きながら、消火しようとするヒーローに向かって飛んでいった。

 

「しょうもねぇ事をすんじゃねぇよ!ハァー!バッバッハっバッハ!」

 

ファイヤー・フライが燃やしてる街の隣では街が凍っていっていた!

 

「クソっ!やつに攻撃をする前にすべて凍って落ちてしまう!」

「他のヒーロー達に早く応援を!」

「早く住民を避難させねぇと!」

 

ヒーロー達がそう言っていると、ヒーローの一人がなにかに気付いた。

 

「おい!これって!」

「まさか!Mr.カッター!!」

「凍ってやがる!あの野郎!」

 

ヒーロー達が凍らされたヒーローを見ながらそう言っていると、何かが近づいてきた。ヒーローの一人がそれに気づくと一気に凍らされた。

 

「奴だ!」

 

ヒーロー達の目線の先には…白い冷気の先に赤い目が見えたと思うと

冷気の中からロボットのようなコスチュームを着たヴィランが現れた。そのヴィランは頭に丸い宇宙服の様なもの被り、目には丸い赤いサングラスをかけて、手には冷凍銃を担いでいた。

 

このヴィランの名前は…Mr.フリーズ!

個性は、絶対零度!触れたものを瞬く間に凍らせたり、体から超低温の冷気を出せたりできる。冷凍銃はその冷気を充填して撃っている。

 

「全て…全て凍るがいい …」

 

フリーズはそう言うとヒーロー達に向けて冷凍銃を撃った…。

 

フリーズが凍らせてる街の隣では…ガスが立ち込めていた。

 

「ゴホッ…!ゴホッ!救助要請を聞いてきてみれば…。なんだこの街の有様は…」

「確かにそうね…上からでも下が見えないわ…。」

 

Mtレディはそう言いながら、足元の街を見た。

不気味に街はガスに覆われていた。

 

すると、先行していたヒーローが突然叫び出した!

 

「うわあああ!虫が!虫がァァァ!カラダニィィィ!」

「!何があったの!今助けてあげるわ!」

 

その叫び声を聞いたMtレディは慌てて手でヒーローを救いあげようとしゃがんだ…その時!Mtレディの足に何かが刺さった!

 

「痛っ!…! 」

 

Mtレディは自分の足を見てみると足にはナイフが一本刺さっていた。

 

「何…これ?ナイフ?」

 

足に刺さっていたナイフを引き抜くとMtレディの耳元で

男の声が聞こてきた。

 

「おやおや?ずいぶんと大きな子猫ちゃんだ…!これは…俺の体に残すキズに相応しいっ!」

 

男はそう言うとMtレディの首向かってナイフを突き立てようとしたが

Mtレディは慌ててその男を掴んだ!

 

「…!捕まえたわ!大人しくなさい!痛っ!」

 

男はナイフをMtレディの手に突き立てると脱出した。

 

Mtレディはその男の方を見た。

その男は体に毛が一切無く…暗い目がギョロっとこちらを見ており、

身体中には何かの印のような傷が付いていた。

 

このヴィランの名はMr.ザズー。

個性は切断…!持ったナイフなどの切断力を強くしたり、痛みを増加させれたりできる個性である。このヴィランは人を殺す度に体に傷を残すのが自分のルールとしてる切り裂き魔である。

 

「大人しく…しないとちゃんと殺せないじゃないかぁ…」

「貴方…ヴィランね!覚悟なさい!」

 

Mtレディはザズーを見下ろしながらそういった瞬間!

下のガスで見えない街から声が聞こえてきた。

 

「ヒャハハハハハ!流石は…ヒーロー…と言いたいところだが…。」

「なに?またヴィラン?」

 

すると、ガスに覆われた街から何者かがMtレディに向かって飛んできた。Mtレディはすかさず防御の姿勢をとったが…そいつはMtレディに向かってガスを発射した。

 

「うっ…!ゴホッ!ゴホッ!」

 

Mtレディは咳き込むとそのガスを発射した奴を見た。

そのヴィランは、服はボロボロで、頭には三角帽子と顔には案山子のようなガスマスクを付けたヴィランだった。

 

このヴィランの名前はスケアクロウ!

個性は、恐怖ガス。このガスを吸ったものは自分の一番恐怖をするものが幻覚として見え始める。

 

「何…よ。これはぁあ!いやああああ!」

 

Mtレディは目の前にいるヴィランではなく、大量のゴキブリが足を登ってくる幻覚が見えた。

 

「さぁて…?お嬢さん?君の恐怖はなんだろうねぇ?」

 

スケアクロウたちが暴れている街の横では植物が暴れていた!

 

「うわあああ!足があぁ!」

「食われるぅぅぅ!」

 

逃げ惑う人々を見ながら、大きな花の上に乗った女は笑っていた。

 

このヴィランの名前は、ポイズン・アイビー。

個性は、植物。

植物を操れる事や植物の毒を合成する事または、毒を中和する事も出来る。さらに植物のフェロモンを使い、人を操る事も出来る個性である。

 

「フフッ…この国の子供達は美しいわぁ…。こういうのを侘び寂びとでも言うのかしら?」

 

そう言いながら、アイビーは植物を撫でた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

カメラは、ジョーカーのいるスタジオに戻った。

ジョーカーはその映像を見ながら、ポップコーンを食べていた。

 

「んっ!んん!こりゃあ!傑作だ!ヒヒヒッ!街がどんどん壊されていくのは笑えるなぁ!ヒャーッ!ハハハハ!」

 

すると、ジョーカーの横に何故かオールマイトが立っていた。

 

「その通りだね!It’s Good ness!」

 

ジョーカーはその声をきくとそのオールマイトのような者を見た。

 

「おやおや?こんなところに平和の象徴が…!」

 

そう言うとジョーカーはピストルを抜くと発砲した!

すると、オールマイトのような者はゆっくりと倒れた。

 

「ウップス!おぉっと…!平和の象徴を撃ち殺してしまった!ヒヒヒッ!」

 

すると、倒れていたオールマイトのようなものはグニョグニョと変化していった。

 

「んー!いい演技だ!クレイ・フェイス!流石は我が一座の名優だ!」

 

ジョーカーの言葉にクレイ・フェイスはニコッと笑いながら立ち上がった。ジョーカーは椅子から立ち上がると少し歩き出した。

 

すると、そこには豚のお面をつけたヴィランが人間を解体していた。

 

「おぅい!ピッグ教授!スシの準備はバッチリかい?」

 

ジョーカーにピッグ教授と呼ばれたヴィランはジョーカーを見ると言った

 

「フゴッ!フゴッ!ヒィヒィ〜ヒィ!あ…あぁ!ばっ…バッチリだとも…!今!こうして解体してるからねぇ?」

 

「そいつァ…いい!でも、なるべく早くしろよ?じゃねぇと…クロックが我慢出来ずに人を食いに行くかもしれねぇからなぁ?クフフッ!」

 

ジョーカーはカメラに近づくと強引にカメラを左側に向けた。

そこには、身体中にワニのような鱗がある大男がワニのような大きな口で人の死体を食べていた。

ジョーカーはまた強引にカメラを戻すと言った。

 

「さぁて…?楽しんで頂けたかな?日本の皆様!今回のはタダのデモだが…次はもっとすごい事をしてやるぜ…!お楽しみはまだまだこれからだからなぁ!ヒヒヒッ!それに日本のヒーロー共!お前らの弱さったらねぇぞぉ?これでヒーローとは笑わせるな!いいや、構うもんか!俺が笑ってやるぜ!ナハハハハ!ヒャーッ!ハッハッハハハ!次は本当に平和の象徴を殺せるかもな!それと…!!バッツ…!お前もだ!アッーハッハッハ!ハッハッハ!」

 

ジョーカーはカメラを掴みながら笑うとさらに続けて言った。

 

「それに日本の悪党共ォ…!お前達は"平和の象徴"オールマイトに怯えて暮らしているんだろう…!だが、それも今日!これから終わっていく!俺様達…!ヴィラン達が大手を振って歩けるようになぁ!いいか?おめェら!よぅく聞けよ!」

 

ジョーカーはそう言うと胸ポケットから紙切れを出すと言った。

 

「日本のヴィラン共!オールマイトとバットマンに今から懸賞金をかけようじゃあねぇか!一人1000万ドルの賞金首だぜ!ヒヒヒッ!」

 

カメラをまた掴みジョーカーは顔にグッと寄せた。

 

「いいか…?バッツ?お前はこの国で死ぬんだ!そんときゃぁ…俺が笑ってやるぜ!ヒャハハハハハーッ!ハッハッハ!」

 

ジョーカーはそう言うとテレビの映像は消えた…




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狂気感染1

感想をたくさんありがとうございます!
因みに時系列ですが…USJ前なのでデクと爆豪勝己が戦う数日前です。


ジョーカーの中継は色々な所に放送されていた…。

 

えっ…どう言うこと?

撮影かー?

ヴィラン?捕まるだろ?

ゴッサムってあの治安の悪い…

 

繁華街のビルに設置されている画面の映像を見て、人々は困惑の声をあげた。しかし、中にはそうでも無いものもいた。

 

「おい!見たかよ!さっきのやつ!」

「ああ…!見たぜ!ジョーカーのやつだろ?」

「そうだよ!ゴッサムのヴィランかなんかは知らねぇが!あのオールマイトに懸賞金をかけやがった!1000万ドルだぞ?」

「ドルを日本円に直すといくらだ?100倍か?」

「あとバットマンとかいうヒーローもだ!」

「もしかして、あいつら二人を殺せば…2000万ドル!?」

「おい!こりゃあ…面白くなってきたぜ?なぁ!」

「ああ!ジョーカーは言ってたぜ!俺達(ヴィラン)が大手を振って歩ける時代が来るんだ!」

 

路地裏でヴィラン達はまるでジョーカーのように笑いながら路地裏の奥へと消えていった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

燃え盛る街の中でプロヒーローのバックドラフトは空を飛びながら

火炎放射を浴びせてくるファイヤ・フライに水を浴びせていた。

ファイヤ・フライは水を浴びせられた事に怒りながら叫んだ。

 

「鬱陶しい事をすんじゃあねぇよ!このポンプ野郎!」

 

ファイヤ・フライはそう言うと燃えてる街の炎を操り始めた。

そして、火炎の竜巻を発生させるとそれをバックドラフトにけしかけた。バックドラフトは慌ててその竜巻から離れようとしたが、既に遅く竜巻は目の前にまで迫ってきた!

 

「グァハッハッハ!燃え上がれ!ポンプヒーロー!」

 

ファイヤ・フライはそう笑っているとバックドラフトの後から一人の男が歩いてきた。その男はその竜巻の前に立つと道路をいじくり、セメントの壁を作った。

 

「ああ?せっかくヒーローが焼け落ちるのが見れると思ったのによォ!」

「もう…お前の好きにはさせないとも…。お前はここで捕まえる!」

 

ファイヤ・フライVSセメントス

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「あが…!嫌だ!凍りたくない!」

 

片足を凍らされたヒーローは脚を引き摺りながら逃げていた…。

しかし、氷がガシュッ!ガシュッ!と踏み締められる音とともに冷凍光線が発射された!

 

「…!うわあああ!嫌だ!嫌だぁ…!」

 

ヒーローは叫び声をあげながらも凍っていった。

そのヒーローの横をMr.フリーズは冷凍銃を担ぎながら通り過ぎた。

 

「全て…凍れ!凍れば何も心配しなくていい…。凍ってしまえば美しいまま…歳を取らずに若いままだ!なぁ…ノラ…。」

 

フリーズはそんな事を言ったが何故か寂しそうだった。

しかし!フリーズの背後で炎が上がる!

フリーズはゆっくりと後ろを見るとそこにはエンデヴァーがいた!

エンデヴァーはフリーズを睨むと言った。

 

「街を凍らせたのは貴様か?」

 

エンデヴァーの言葉にフリーズはゆっくりと冷凍銃を構えた。

 

「どうやら…そうらしい!」

 

エンデヴァーはその言葉と共に体から炎を吹きあがらせた!

 

Mr.フリーズVSエンデヴァー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

Mt.レディは個性で大きかった体を小さくしながら、路地裏に隠れて顔を抱えながら震えていた。

 

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」

 

Mt.レディはブツブツとそう言っていると路地裏の入口で物音がした。

 

「ヒッ!」

 

Mt.レディはその物音に怯えると立ち上がり走り出した。Mt.レディの後からは笑い声が聞こえてきた。

 

「ヒャハハハハハーッ!何に怯える?ヒーロー女!世の中に見捨てられる事か?それとも助けられなかった人の事か?どれもすべて恐怖!そう!恐怖だ!この俺こそ!恐怖(フィアー)だ!」

 

スケアクロウは笑いながらMt.レディを追った!Mt.レディはすっかり怯えながらなりふり構わず逃げていた。

 

「子猫ちゃん?怯えてるかい?逃げないでこっちにおいで!痛くはしないから!」

 

ザズーもMt.レディを追いかけた。

 

「ハァ…!ハァ…!…!ヒッ!」

 

Mt.レディは路地裏から向こうの通りに出ると、誰かにぶつかり怯えた声をあげた。しかし、ぶつかった人物はゆっくりMt.レディをハグすると言った。

 

「もう大丈夫だよ!安心して!」

 

そう言うとその人物はスケアクロウが迫ってきている路地裏に向けて手を向けた。すると!見る見るうちに街を包んでいたガスが吸い込まれていった!

 

「さぁ!毒ガスも吸い込んでやったぞ!出てこい!ヴィラン!逃がさないぞ!」

 

そう、13号は叫んだ!

 

スケアクロウ&Mr.ザズーVS13号

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

アイビーは植物の上に乗りながら、先程から感じる目線にイラついていた。アイビーはあるビルの影を見ると言った。

「ちらちら…こちらを見ないで出てきなさいよ…。坊や!」

 

アイビーはそう言うと棘のついた太いツタをそのビルの影に突っ込ませた!すると、その攻撃を避けてアイビーの目の前に一人のヒーローが姿を現せた!そのヒーローはシンリンカムイだった!

 

「街をこの有様にするとは…まさに悪女…!」

 

「あら…!面白そうな子ね…。それじゃあ…少し遊びましょう?坊や?」

 

そう言うとアイビーは植物を暴れさせながら向かっていった。

 

ポイズン・アイビーVSシンリンカムイ

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

あるテレビ局の前には警察が取り囲んでいた!

 

「急げ!周りを固めるんだ!」

『了解!』

 

警官はテレビ局の周りをゆっくりと包囲した。

テレビ局の近くにドラゴンが降りてきた。

ドラゴンは人間姿になると近くの警官に言った。

 

「それで?状況は?」

 

ドラグーンヒーロー・リューキュウはテレビ局を見た。

警官は、厳しい顔しながら言った。

 

「ジョーカー達はあの放送の後…。テレビ局に立て篭もったままだ。

何かを要求するわけでも、何かをする訳でもない。」

「そう…。ほかのヒーロー達は?」

「他の街の被害を少しでも食い止めるのに精一杯だよ。でも、もうすぐでMs.ジョークとガンヘッドが応援に来る。あと、バットマンもだ」

「そう…。それまでに何かなければいいけどね…!」

 

リューキュウはテレビ局の玄関を見た!

ゆっくりとテレビ局の自動ドアが開くと、そこには蝶ネクタイをつけ、眼鏡をかけた気の弱そうな男が出てきた。

 

「動くな!」

 

警官の一人が銃を構えると男はヒッと声を上げて立ち止まった。

 

「人質か?保護するからゆっくりと近づいてこい!」

 

警察がそう指示すると男はゆっくりと警察の方を見た。

警察は、男が何かを持っているのに気づいた!

 

「おい!お前!何を持っているんだ!こっちへそれを向けろ!」

 

警察はそう叫ぶと男はゆっくりと手に持っているものを向けた。

それは不気味な腹話術師の人形だった。

 

「なんだ…人形か…!」

 

警察が安堵の声を上げたその時!

その腹話術人形はまるで生きてる人のように動くとミニチュアの機関銃を発砲した!

 

『うわあああ!』

 

「…!まさか!あの男はヴィランだったの?」

 

あの腹話術師の名はベントロリクエスト!

個性はパペットマスター!

触れた人形は人間と同じになる。人形の小道具もこの男の個性にかかれば本物になる。さらに、後から触れた人間を腹話術人形のように操ることが出来る。

 

「がっはっは!警察のバカどもめ!トロイの木馬のように気づかなかったな?」

 

腹話術人形のスカーフェイスは葉巻を咥えながらそういった。

 

「そ…そうですね!Mr.スカーフェイス!」

 

腹話術師のアーノルドはオドオドしながらそういった。

 

「おう!お前らもそんな中におらずにもっと遊ぼうじゃねぇか!」

 

スカーフェイスはテレビ局の入口を見ると言った。

すると、その言葉と共にぞろぞろと人間が出てきた。

 

「なんだ…!あれは!」

 

ぞろぞろと出てきた人達を見ると警察は驚愕の声をあげた!

ある者はまるでミイラのように包帯で顔をぐるぐるにまかれ、

ある者は兎の顔が付いたシルクハットを被せられていた。

 

その人達の中にヴィラン達がいた。

 

リューキュウはドラゴンに変化するとヴィラン達を睨んだ。

すると、一人のヴィランが叫んだ!

 

「ジャバウォックだァァァ!」

 

シルクハットを被り、まるでおとぎ話の世界から飛び出したような服装のヴィランの名前は、マッド・ハッター!

個性は、マッド・ハット!マッドハッターが作り出す帽子をかぶせるとその人物を操ることができる。

 

「ケッ!なぁにがジャバウォックだ!ただの竜じゃねぇか!」

 

両手をバチバチさせながら、リューキュウを見て悪態をつくヴィランの名は、エレクトロ・キューショナー!

個性は、電撃!最高は100万ボルトまで体に纏える。手に付けている特製グローブは体の電気を貯めて一気にパンチで打ち込む為である。

 

「フッ…。帽子屋の事はほっとくんだな…エレクトロ?」

 

黒い骸骨のマスクをかぶり、高級そうな白のストライプ柄のスーツを着込んだ男は両手のピストルと腕に差し込まれた注射管を点検すると、マッドハッターを嘲笑った。

 

このヴィランの名は、ブラック・マスク。

個性はBlood・Bullet!血液の鉄分をピストルの弾丸に変えることができる個性!水鉄砲の様に改造した物なので弾丸を装填しなくて良い。相手に撃ち込むと体の中から血液を暴れさせれるぞ!因みに弱点はすぐに貧血になる事だ!

 

「クグクッ!まだコウモリはきてないみたいだな…!」

 

顔は緑色にぼうっと光っており、その光ってる顔には透けて骨が黒く見えている。体は宇宙服のようなスーツを着こみ、手の部分だけ露出していた。このヴィランは周りを見渡すとそういった。

 

このヴィランの名前は、ブライド。

個性は、アトミック。手から高熱のエネルギーを発射できる。全身がエネルギーの塊のようなものであり、体内放射をすれば弾丸など弾き飛ばせる。弱点は鉛

 

 

リューキュウはヴィランの数に冷や汗をかいた…。

 

「こんなに…出てくるとは…ね。」

 

「総員!構えろ!」

 

『ハッ!』

 

今にも戦おうとしたその時!ガンヘッドがなんとか間に合い合流してきた。

 

「済まない…。少し遅れた。」

「構わないわ!それよりも…!」

 

ガンヘッド達が構えた瞬間、テレビ局に備え付けてあるスピーカーから笑い声が聞こえてきた!

 

「ヒヒヒヒヒヒ…!ナハハハハ!ハァー!ハッハッハハッハッハ!皆様!よぅ〜こそ!お集まりいただきました!それではァ…?本日のメインである!殺戮ショーをお楽しみください!あまりに楽しくて逝かねぇようにな!ヌワハハハハ!」

 

 

そう言うとスピーカーの声は消えた。

その瞬間!ヴィラン達は攻撃を始めた!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

暗い室内の中、たくさんの画面がある部屋で男はテレビ局の前の映像を見ていた。

 

「ハハハハ…。僕の目には狂いがなかったみたいだね…。」

 

男はジョーカーの映像を見ながらそう言った。男の近くにいた医師はニヤッと笑いながら言った。

 

「確かに…。あの男のあの演説は見事じゃった…。あれで燻っているヴィラン共を煽る事に成功したからの。」

「そうだよ…。ドクター…あのピエロくんには悪のカリスマ性があるんだよ。」

「ほう…。カリスマ性…。」

 

「そう…。僕はあの男のカリスマ性を見て、弔がさらに目指すものとして、あの男と同じカリスマ性を手に入れて欲しいんだよ。僕は」

 

男は足を組み直すと顎に手を置きながらそう言った。

 

「あの男と同じもの…狂気をもっと持ってもらわないと困るよ…。僕の後継者としてね。」

 

暗闇の中でオール・フォー・ワンは笑った




トゥーフェイスの個性を募集します。
何かいい案ください(土下座姿勢)

感想をお待ちしております。


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狂気感染2

たくさんの感想ありがとうございます!
これでやる気が漲ってきます!
バットマンの喋り方難しい…誰かわかります?

今回はあの高速ヒーローさんのヴィランが出ますよ!

因みに作者はバットマンのヴィランを出す時にアーカムシリーズを参考にしております


「私がヴィラン達をなるべく無力化します。ガンヘッド、あなたは支援攻撃を」

 

「分かった。」

 

ガンヘッドはヴィラン達に腕を向けて構えた。リューキュウはガンヘッドにそう言うと警官隊に迫るヴィランに向かっていった。

 

「ジャバウォックだ!こっちに来るぅ!ヒィィィ!」

 

迫ってくるリューキュウを見るとマッドハッターはさらに悲鳴をあげた。しかし、リューキュウがマッドハッター達に近づく前に、横から何かがバウンドしながらリューキュウに体当たりしてきた。

 

「何…!」

 

リューキュウは少し怯むとそのバウンドしているものを見た。

それは丸々と太った男二人組だった!二人共似た服を着た男達はバウンドするのをやめてリューキュウを見ると言った。

 

「兄さん!兄さん!あれを見てよ!」

「なんだい?なんだい?弟よ?」

「マッドハッターは恐れてるよ!ジャバウォックに!」

「本当だ!マッドハッターの言う通り!ジャバウォックだ!」

 

『だったら早く倒さなきゃ!』

 

男達はリューキュウに向かって来た!

彼らの名はトゥイードルダム&トゥイードルディー。

個性は弾力と反発である。ゴム毬のように跳ねたりすることができる。

 

「マッドハッターには近づかせないよォ?」

「だって!我らがワンダーランド・ギャングのボスだからね!」

 

そう彼らは言うとリューキュウに襲いかかった!

 

「…!邪魔よ…!失せなさい!」

 

リューキュウはそう言うと尻尾を振りトゥイードルダム達をはじき飛ばした。しかし、彼らを吹き飛ばしてもリューキュウの周りには包帯で顔をが見えない者達が群がっていった。

 

「くっ…!数が多い!」

「リューキュウ!任せろ!」

 

ガンヘッドはそう叫ぶと手を変化させてリューキュウに群がっていく者達に向けて弾を発射した。しかし、リューキュウに届く前にブライドが間には入り、体内から放射エネルギーを放った。ガンヘッドの発射した弾丸は瞬く間に弾かれた。

 

「何だと!」

「グガガガ!俺には飛び道具は効かねぇぞ?ヒーロー?」

「それなら!」

 

ガンヘッドはブライドに迫って肉弾戦に持ち込もうとしたが…

ブライドは手をガンヘッドに向けるとエネルギー弾を発射した。

 

「何!」

「グクグククッ!お前だけじゃないんだぜぇ?遠距離攻撃が出来るのは?」

「クソっ!」

 

ガンヘッド達が苦戦していると包囲している警官隊に

異形な姿の人々が襲いかかっていた!

 

「クソ!何なんだこいつら!」

「ゴム弾でも怯む様子がないぞ!」

「バリケードを突破させるな!踏ん張れ!」

 

包帯を巻いた者やシルクハットを被せられた者は不気味に警官隊に迫ってきていた!

 

「邪魔だァ!クソ警察共ォ!」

 

エレクトロキューショナーはゴム弾を撃ってきている警官隊に向かって拳を振り上げた!

 

『ぐああああっ!』

 

グローブから放たれた電撃が警官隊を襲いかかり、包囲網の一角が吹き飛ばされた!

 

「フッ!ゴム弾ごときで俺達を止めれると思ってるのか?」

 

ブラック・マスクはそう言うと目の前の警察を撃ち抜いた!

 

「グワハハハ!くたばれぇ!」

 

スカーフェイスは笑いながら短機関銃を撃ちまくった!

 

「クソ!ヴィランが多すぎる!」

「それにあの不気味な連中もだ!」

「応援はまだなのか!?」

 

警官達がそう叫んでいると…!

 

スカーフェイスの短機関銃に何かが刺さった!

 

 

「あ…?これは…!バットラング!って事は!」

 

ペントロリクエストは周りを見渡し、上を見上げるとバットマンが突っ込んできた!

 

「ぎゃあ!」

 

アーノルドとスカーフェイスはバットマンに蹴飛ばされた!

 

「バットだ!」

 

ブラックマスクはそう叫ぶと、銃の照準をバットマンに向けた。

 

「お前達はもう終わりだ!ブラック・マスク!」

「ほう…!そりゃあ面白い!」

 

ブラック・マスクは引き金を引くと発砲した。

バットマンは慌てずに動き回りながら弾を避けるとブラック・マスクの懐に迫っていた!

 

「馬鹿にしやがって!」

 

ブラックマスクはそう叫ぶとさらに引き金を引きまくった!

 

「ぐっ!」

 

バットマンに弾が一発命中した!撃たれたところが血が止まらなくなっていた。

それを見てブラックマスクは言った。

 

「ハハハ…!この俺を馬鹿にするからだ!バットマン!お前だけはただでは殺さない!ゆっくりとお前を破滅させてやるのが俺の人生目標だ!」

 

「それはどうかな?シオニス?」

 

「何?」

 

ブラック・マスクはバットマンの言葉にカッときて銃をバットマンに向けた瞬間、目の前がクラッときた。

 

「ぐぉ…!まさか!貧血を狙っていたのか…!」

「ああ…、お前はプライドが高いからな…。少しバカにすれば食いつく。」

そう言うとバットマンはブラック・マスクを殴り飛ばした!

 

「ぐああ!」

 

ブラック・マスクにアッパーが決まると宙を舞った。

バットマンは息つくまもなくエレクトロキューショナーと対峙していた。

 

「グハハハ!バットマン!日本(ヤポンスキー)のことわざにある!飛んで火に入る夏の虫とはまるでおめぇの事だ!お前は俺が殺す!殺した後に生き返らせてからもう一回殺してやる!」

 

グローブに電流をためてバチバチとさせながらそう言った。

 

「お前などに構ってる時間などない」

 

バットマンはそういうとエレクトロキューショナーに向かって走って行くと、エレクトロキューショナーのパンチをひらりと交わして殴り飛ばした!

 

「ぐぉ…!ガッ…!」

 

そのままエレクトロキューショナーは膝から崩れ落ちた。

 

「早くヴィラン達を拘束せよ!」

「了解!」

 

警官達は倒れているヴィランを拘束していった

 

「ありがとう、バットマン!助かった!」

 

警察官の一人がそう言うとバットマンは言った。

 

「まだ安心するのは早い…。ブライドがまだ残っている。」

 

バットマンはそう言うとガンヘッド達が居る方へ走っていった!

 

ガンヘッドはエネルギー弾を飛ばしてくるブライドに苦戦を強いられていた。

 

「…!近づくことも離れて戦う事も出来ないとは!」

 

「グガッガッガッカ!エネルギーの塊である俺にそんな攻撃が効くわけないだろう?」

 

「これならどうかしら?」

 

リューキュウはドラゴンの爪で攻撃したが、ブライドはエネルギーをバリヤーのようにして攻撃を防いだ!

 

「無駄だァ!そんな攻撃は…!」

 

プライドがそう叫んだ瞬間!

腕に手錠のようなものが付けられた

 

「そこまでだ…。ブライド」

 

「ああ…?こりゃァァァ!鉛のォォォ!」

 

ブライトはそう叫ぶと光り輝く体を点滅させ始めた!

 

「俺のォォォ!力がァァァ!」

 

苦しそうにブライドは叫んだ!

 

「お前はもう終わりだ。ブライド」

 

バットマンはそう言いながら近づくとバットラングを投げつけた。

 

「グゥオッ!」

 

ブライドはそのまま倒れた。

ガンヘッド達はバットマンを見ると言った。

 

「助かったわ。バットマン」

「応援に来てくれて助かった。」

 

しかし、バットマンはすまなそうな顔をすると言った。

 

「こちらこそ、済まない。私が日本に来たばかりにジョーカー達をこの国に呼び寄せる事になるとは…。」

 

「いいえ、何もあなたは悪くないわ。悪いのはあのヴィラン達よ。」

 

そう、リューキュウがフォローを入れていると、テレビ局のスピーカーから声が響いてきた。

 

「ヒャアー!HAHAーHAHAHAHA!やぁーっと来たか!バッツィ!待ってたぜぇ!」

「…!ジョーカー!」

「トンガリ耳も来たところだ!このショーも佳境にしようじゃねぇか!さぁ!お前達!出番だぜぇ!」

 

ジョーカーがスピーカーからそう叫ぶとテレビ局のドアが開いた。

リューキュウはドアの所を見て言った

 

「まさか!また?」

 

そこにはまた異形な人間達がぞろぞろと現れた

 

「…!あれは!」

 

バットマンは異形な人達を見ると目の見開いて言った!

 

「クッフフフフ…!気づいたか?闇の騎士(ダークナイトォ)

そうだよ!その化物達(フリークス)はドールメーカーとピッグの作り上げた作品だ!このテレビ局の人質を使ってなぁ?ヒャァー!HAHAHA!HAHAHAHAHAHAッ!」

 

ジョーカーの言葉にリューキュウ達は顔を青ざめさせると言った

 

「え…まさか私達が吹き飛ばしたりした人間達って…」

「人質だったのか…!」

 

警察達も倒れた人達の仮面取ると驚きの声をあげた!

 

「おい!この人って!」

「ああ!人質にされてたカメラマンだ!」

 

バットマンは歯ぎしりすると言った

 

「…!お前だけは許さんぞ!ジョーカー!」

「ヒヒヒ…!このジョークは中々イカしてるだろう?バットマン?

実に皮肉じゃねぇか?ヒーローが人質を痛めつけるなんてなぁ!ンンン…ヌワハハハハハ!」

 

ジョーカーの笑い声と共に異形な人質達はバットマン達に襲いかかった!

 

「くっ…!人質と分かった今!下手に手を出せん…!」

 

ガンヘッド達は構えた!すると、空から風きり音が聞こえるとバットマンの前に何かが落ちてきた!それは勢いよく着地すると言った!

 

「もう大丈夫だ。何故かって?私が来た!!」

 

土煙の中からオールマイトが現れた!

 

「オールマイト!」

「済まないね!少し遅れてしまったよ!」

 

オールマイトはそう言うと歩き出し、バットマンの横に並んだ

 

「オールマイト…。目の前の異形な者達は人質だ!傷つけずに無力化してくれ!」

「分かった!TEXAS SMASH(弱)ッ!」

 

オールマイトが拳を突き出すと凄い風が起き、目の前の異形な人質達は吹き飛ばされ倒れた!さらに、テレビ局の硝子もすべて粉々になった。

 

「人質達が!」

「倒れている間に保護するんだ!」

「了解!」

 

人質を見ると警官隊は歓喜の声を上げながら人質達を保護していった。すると、ジョーカーの声が響いた!

 

「ヒヒヒ…!これが!この国の平和の象徴とやらか!全く恐れ入るバケモンぶりだな!ヒヒヒ…!お前を滅茶苦茶にイカレさせたくなったぜ!」

 

「もう終わりだ!ジョーカー!」

 

ジョーカーの言葉にバットマンはそう叫んだが、ジョーカーはこう言った!

 

「いいや?バットマン!これはまだまだ序章に過ぎねぇぞ?バット?

言っただろう?これはまだデモなんだよ!ヒヒヒ…!この国にはヒーローが沢山いるそうじゃねぇか!そこの平和の象徴おかげでな!そこらの連中はヴィランが暴れても、ヒーローがどうにかしてくれると思ってる!ヴィランなんて取るに足らない存在だってなぁ?だが…それは違う…。ヒヒヒ…!ヒーローでも止められない悪が存在すること教えてやるんだぁ…!HAHAHA-HAHAHA!」

 

ジョーカーの言葉にバットマンは走り出し、テレビ局に入ろうとするとジョーカーは言った!

 

「おおっと!バットマン?入らない方が身のためだぜ?もうすぐでここらは爆発するからなぁ?」

 

ジョーカーの言葉に周りは騒然となると、急いで避難を始めた!

 

「離れろ!なるべく離れるんだ!」

「Shitッ!僕の個性でテレビ局を吹き飛ばすしか!」

 

「楽しかったぜ?日本のヒーロー共ォ?これで今回のショーはお開きだ!ヒヒヒ…!お〜っと!そうだった!今回捕まった仲間は返してもらうぜぇ?クフフフ!」

 

ジョーカーがそう言うとテレビ局周りの雲行きが怪しくなり始めた!

すると、警官隊のパトカーの近くに雷が落ちたと思うと!

近くにトレンチコートを着た男が現れた!

 

「…!なんだ貴様は!」

「答える気は無い!」

「ぐあ!」

 

男は片手に持った杖のようなものを指揮者のように動かすと警官に突風をぶつけ吹き飛ばした!

 

そして、男は片手に竜巻を作ると捕まってるブラックマスク達に向けて投げた。竜巻はブラックマスク達を巻き込み浮き上がらせた!

 

「捕まえたヴィラン達が!」

「逃がさないわ!」

「おお…大きなドラゴンだ…。邪魔だからどいてろ!」

 

男はリューキュウに雷を落とすとヴィラン達を連れて空に浮きがあっていこうとした。バットマンはすかさず男にバットラングを投げたが竜巻に巻き込まれ当たることはなかった。

 

「それを置いていかないかい?天候君!」

 

オールマイトはジャンプするとその男に近づいたがやはり竜巻に巻き込まれあまり近づけなかった!男はそのまま暗雲に消えていった!

 

「じゃあな!今日は楽しかったぜ!ヒーロー共!ヒャァー!HAHAHAH-AHAHAHAHAHAHAHAHA-HAHAHA…!」

 

ジョーカーの笑い声が響き渡った瞬間!

テレビ局は粉々に吹き飛んだ!




次はデクくん達を出してUSJ編にしようかと…。
バットマンのマイナーヴィランを出して気づいてくれるかな?(不安げ)
感想をお待ちしております


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悪の爪痕

短いですが続きです


「グワハバハ!そんなのに篭っても無駄だ!それとも手も足も出ねぇか?ヒーロー!」

 

ファイヤーフライは火炎放射をセメントスめがけて発射した

 

「無駄ではないとも…それに手も足も出ない訳では無いさ!」

 

セメントスはそう言うと近くのコンクリートを操って突き上げる様にコンクリートの壁を出現させた!

 

「うぉ!飛んでたら食らわねぇかと思ったが…そうでもねぇかぁ?グガハバハハ!そんな壁なんか焼き溶かしてやるぜぇ!」

 

ファイヤーフライは笑い声をあげながら空を飛んでいると左腕につけている時計が鳴り始めた!

 

「んぁ…?チッ!もう時間がよ?ヒーロー共を消炭にしてやりたかったのによォ!畜生めぇ!不完全燃焼だァァァ!」

 

ファイヤフライは悪態をつくとセメントスを見て言った

 

「ヒーロー共ォ!お前らを燃やしてやりてぇが!時間切れだァ!あばよォ!ギャバハハハ!」

 

ファイヤーフライはそう言うと背中に炎を集め、飛んでいった!

 

「逃がしてしまったか…。しかし、これ以上の街への被害を出すわけにはいかないか…。」

 

セメントスは空を見上げながらそう呟いた

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「ぬぅ!」

 

エンデヴァーは炎で槍を作るとMr.フリーズに向けて投げつけていた。

Mr.フリーズは冷凍銃で氷の厚い壁を作ると防いだ。

 

「無駄だ…。貴様の炎がどれだけ熱かろうが…私の冷却の個性の前では無力に等しい…」

「ほう…。俺の個性より優れてるのか…ますます試したくなったぞ!」

 

エンデヴァーはそう言うと手に炎を纏うと色を赤色から青色に変えると厚い氷の壁を破壊した!

 

「この温度でも貴様の個性は打ち勝てるかな?」

 

エンデヴァーがそう言って距離を詰めようとした瞬間!

ファイヤーフライと同じくMr.フリーズの腕時計も鳴り始めた!

 

「…。」

 

フリーズは構えてた冷凍銃を下ろすと言った

 

「残念ながら時間だ…。お前ともう少し楽しみたかったが…。」

 

フリーズが言い終わると同時に

空から金切り声を上げながら何かが飛来した!

 

「キィーッ!キィィィ!」

 

エンデヴァーは少し後ろに下がりながら目の前に飛来した者を見た。

そいつはまるでコウモリのような姿のヴィランだった。

 

このヴィランの名はマン・バット

個性はコウモリ!

コウモリと同じことが出来るぞ!口から超音波を出して物を破壊できる!しかし、日中は目が見えないぞ!

 

マン・バットはMr.フリーズの肩を脚の爪で掴むと、羽をばたつかせて飛び立とうとしていた!

 

「逃がさん!」

 

エンデヴァーはそう叫ぶとまた炎の槍を作り投げようとしたその時!

エンデヴァーは嫌な予感がして避けると、先程自分のいた場所に銃弾が着弾した!

 

「!!!!」

 

エンデヴァーは慌てて周りのビルを見渡すがどこにも狙撃手はいなかった…。

しかし、エンデヴァー達から5km離れたビルの上でスコープを覗く男の姿がいた!顔をマスクをかぶり片目には赤いスコープを付けていた。

 

「フフッ…。いい危機察知能力だ…。これ以上関わると次は頭を撃ち抜くぜ?」

 

男は立ち上がるとライフルを直し始めた

このヴィランの名は、デッド・ショット!

個性はショット!

どんな遠くに離れていても必ず目標を撃ち抜く個性だぞ!

デッドショットはどんな銃器でも百発百中の腕を持つ凄腕の殺し屋だ!ただし、唯一無二の弱点は最愛の娘だぞ!

 

「では、さらばだ。炎のヒーローよ。」

 

Mr.フリーズはそういうとエンデヴァーに向けてまた冷凍光線を発射した!

 

「ガァ!」

 

エンデヴァーは炎で光線を吹き飛ばしたが

煙が晴れた頃にはフリーズ達はいなくなっていた

 

「むぅ……。」

 

エンデヴァーは煙が晴れた空を黙って睨み続けていた…。

 

ーーーーーーーーーーーー

 

「ヒャハハハハ!一体どれだけ吸い続けれるかなぁ?」

 

スケアクロウは目の前にいる13号に向けて毒ガスを振りまいていた!

 

「いくらでも吸い込んでやる!僕のブラックホールでね!」

 

 

スケアクロウは13号の追撃をかわしながらザズー共に逃走していた!

 

「どうするんだ?クレイン?俺のナイフもあと少しだぜ?」

 

ザズーはナイフを13号に投げつけていたがどんどん吸い込まれていっていた!

 

「俺もガスが効かないと個性が効かん!あいつは俺にとって天敵だな!」

 

スケアクロウはそう叫びながら手からガスを発射し続けていたが

スケアクロウの達の腕時計も鳴り始めた!

 

「おい…!ビクター!撤収だぞ!」

「そんな事は分かってるとも…しかし、クレイン?どう逃げるんだ?あの吸引野郎からよ!」

 

そう、ザズー達は悪態をついていると何処からとも無く

チクタク…チクタクと音がし始めた!

13号はその音に気づくと辺りを見渡した

音を辿って行くとそこには!顔に大きな時計を被ったヴィランがいた!

 

このヴィランの名はクロック・キング!

個性はTime is money(時は金なり)!お金を食べる事で任意に相手の時間止めれるぞ!しかし、100円で10秒程度だぞ!

 

「1分28秒も撤収が遅れてるから…心配して来てみれば…。全く…時間は無限ではないというのに…。」

 

クロック・キングはそう言うと顔の時計に1000円札を近づけると食べた!そして、叫んだ!

 

「STOP OF THE TIME!」

 

頭にあるボタンを押すとカメラのフラッシュのように光が出た!

13号はそれを浴びると動きが止まってしまった!

 

「ヒャハハハハ!助かったぜ?クロック・キング!」

 

スケアクロウは笑い声をあげながらそう言った

 

「笑ってる暇はないぞ?クレイン?この国の金は価値が低い…。止めれても1分ってところだ。計画よりも5分遅れている…。さっさと撤収するぞ…。」

「ヒャハハハハ!そうかよ!じゃあな!ヒーロー!次はお前の顔を恐怖で歪ませてやるぞぉ?ヒャハハハハ!」

「口惜しいが…子猫ちゃん?君の為の場所は次まで取っておくからね?次はちゃんと殺してあげるよぉ…」

 

ザズー達はそう言うと路地裏へと消えていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーー

 

「さぁ!坊や!もっと私を喜ばせてちょうだい!」

 

アイビーはそう言いながらシンリンカムイと戦っていた!

 

「必ず貴女を止めてみせる!」

 

シンリンカムイはそう言うとツルをポイズンアイビーに巻き付かせた!その時!アイビーの腕に取り付けられた腕時計が鳴り始めた!

 

すると、シンリンカムイとアイビーの間に不思議なヴィランが現れた

 

黄色がかったオレンジ色のストライプ柄のスーツに身を包み、顔にはまるで消しゴム付き鉛筆の上の部分のようなマスクを被ったヴィランだった!

 

アイビーはそのヴィランを見ると言った。

 

「あら?イレイサー?迎えに来てくれたの?」

 

アイビーがそう言うとイレイサーは頷き、片手に持っていたホワイトボードに何やら書き始め…書き終わると見せた。

 

〈撤収の時間だぜ?アイビー?遊んでる暇はない。(´д`)〉

 

「あら?少しぐらいはいいじゃない?」

 

イレイサーは呆れるように顔を振るとホワイトボードの文字を頭の消しゴムで消し始めた。そして、また書くと見せた

 

〈いいや…お前の力を借りたがってる奴らもいるんだ。早くしろ。(`o´)〉

 

イレイサーはアイビーを目を細めながら睨みつけた。

 

「分かったわよ…もう…。」

 

アイビーはそう愚痴るとシンリンカムイを見ながら言った

 

「ごめんねぇ?坊や?もう少し遊んであげたいんだけど…。そうもいかなくなちゃったわ…。じゃあね?」

 

アイビーは手のひらひらさせると体に巻きついたツルを操り、解いた。アイビーはそのまま植物と共に地下に逃げようとしたが!

シンリンカムイは慌ててまたツルをアイビーに伸ばすと言った

 

「逃がさない!」

 

しかし、間にイレイサーが入ると向かってきていたツルを頭の消しゴムで消し去った!

 

「な!」

 

イレイサーはシンリンカムイの方を見るとホワイトボードを見せつけた!

 

〈じゃあの。(_´Д`)ノ~~.〉

 

そのままアイビー達は地下へと消えていった!

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「んだよ…。こいつぁ…」

 

死柄木はテレビの映像が途切れると怒気を孕んだ声を上げた。

 

「気に入ったか?小僧?グワーッ!グワグワ!これが俺達だ!」

 

ペンギンは笑い声をあげると葉巻をふかし始めた

 

「勝手に暴れられて何が気に入るって?このチビ」

死柄木はゆらりと立ち上がるとペンギンに迫ろうとした

ペンギンは笑いながら手に持っていた傘を向けた!

 

「…!死柄木弔!落ち着いて!」

 

黒霧はそう言うと死柄木とペンギンの間にワープホールを広げた!

死柄木の片手がペンギンに迫ろうとした瞬間!

先程のテレビから声が聞こえてきた!

 

「おやおや…。この天才の私と手を組もうとしているのがこんな単細胞な若造とは思わなかったぞ?」

 

死柄木はその声に後ろを振り返ってテレビを睨みつけると言った

 

「てめぇは誰だ?」

 

「私か?私は偉大な謎(リドル)だと思え!小僧!誰にも解けない謎だとな!」

 

画面に映し出された男は緑色のスーツを着こみ、?マークが特徴的な男だった

 

このヴィランの名はリドラー!

個性は超頭脳!どんな謎でもすぐさま解いてしまう頭脳があるぞ!この頭脳を生かして、普段は色々なヴィランの武器開発などをしている。弱点は実戦向きの個性では無い事だ!

 

「それで?その謎野郎が…俺をムカつかせるために出てきたのか?」

 

死柄木はテレビを破壊しようとするとリドラーは言った!

 

「おやおや?私とは手を組まなくていいのかね?転狐君?」

 

死柄木は手をピクっとさせると驚愕の表情を浮かべながら言った

 

「てめぇ…!なんで俺の名前を…!」

 

「君の過去を調べるくらい簡単だ!ルービックキューブを片手間で完成させるくらいにな!この天才の私にかかれば、君の殺したがっている平和の象徴(オールマイト)とやらを殺す事など簡単だ!」

 

「…。」

 

「しかし…。ただ殺すだけでは足らないんじゃないか?この天才の私にも一つ悩みの種があってね…。それは、あのコウモリ野郎(バットマン)だ!あいつだけはタダでは殺さん!じっくりと痛めつけて屈辱的に殺してやる!」

 

リドラーは声を荒らげながらそう叫ぶと言った。

 

「おっと…。失礼…少し感情的になってしまったよ。この私が…何を言いたいかと言うとだな?君と私は似たもの同士という訳だ。どうだ?この天才の私と手を組めば同じ目標を壊せると思わないか?」

 

リドラーの言葉に死柄木は少しぼうっとすると言った。

 

「…。分かった…手を組もう」

 

「死柄木弔!」

 

黒霧は嬉しそうな声をあげた

 

「フフフッ!君とはウマがあいそうだ!」

 

リドラーはそう笑い声をあげると映像を切った!

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

この事件は後にテレビ局事件と言われるようになる。この事件が後にヴィラン連合の起こす大事件の始まりだとは誰も気づかなかった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「・・・・。」

 

 

緑谷出久は神妙な面持ちで電車のニュースを見ていた

 

(ゴッサムシティのヴィラン!ジョーカーの非常な犯行!テレビ局爆破並びに街への無差別テロ行為!)

(ヴィラン連合と結託か?裏社会の勢力図が書き変わる?)

(犯罪件数減少…。まるで嵐の前の静けさ)

写真とともにその文字が流れていた。それを見た出久は考えていた。

 

〈セメントスやあのエンデヴァーもヴィランを捕まえに行ったのに…逃げられるなんて…〉

 

また電車に揺られながら画面を見ていた。そこにはアナウンサーが崩壊した街のレポートをしていた。

 

(三谷町は現在も凍結しており!現在も通行が出来ないでいます!

隣町の金田町も火は鎮火したものの…未だに燻っている状態です!)

 

〈オールマイト…悔しいだろうな…。〉

 

出久はそう思いながら電車に揺られていった…。

 

出久は雄英高校の前に着くと唖然とした…。

何故なら、たくさんのマスコミが雄英高校の取り囲んでいたからだ

 

「ええええ!何これぇ!」

 

出久は驚きの声をあげると後から声をかけられた

 

「緑谷ちゃん…こっちよ」

「蛙吹さん!これはいったい…?」

「ゲロ…オールマイトの事もあるみたいだけど…。あのテレビ局事件のバットマンについてインタビューしたいみたいよ」

「バットマン…。」

 

緑谷はバットマンについて思い出していた。

戦闘訓練の後、相澤先生が臨時講師が来るという事を言った

その臨時講師がバットマンだったのだ。

 

「この裏口から入るのよ…。緑谷ちゃん」

 

蛙吹は雄英高校の裏口の扉を指さすと歩き出した!

 

「ありがとう!蛙吹さん!」

 

出久は蛙吹と共に雄英高校に入って行った!

 

 

1-Aクラスに入るとクラスはテレビ局事件の話題で持ち切りだった

 

「デクくん!あのテレビ局の放送見た?」

 

麗日は教室に入ってきた出久見ると駆け寄ってきた

 

「わわ!リアルタイムでは見てないけど…!見たよ!」

 

「おっ!緑谷じゃん!おは〜!」

 

上鳴は出久を見るとそう言った。

 

「あのヴィラン気持ち悪かったよねぇ…。それに…」

 

麗日は暗い表情を浮かべながらそう言った。

 

「あのヴィランって、ジョーカーって言うらしいぜ!すげぇヤバい奴らしい…」

 

切島達はそう言うとタブレットの画面を出久達に見せてきた

そこには、こちらを見て狂気的に笑うジョーカーの写真だった。

 

「ハッ!そんな奴!俺がぶっ殺してやんよ!」

 

爆豪はジョーカーの写真を見ながら悪態をついた

 

そうこうしているとチャイムが鳴り始めた

 

「諸君!私語を慎み、きちっと着席したまえ!」

 

飯田がそう言うと出久達は席に座り始めた。

チャイムが鳴り終わると

 

 

「私が!教室に来たぁ!!!」

 

オールマイトが入ってきた!

オールマイトが入ってきた事で歓声があがった!

 

「やったぜ!オールマイトだ!」

「どんな授業してくれるんだろ?」

「楽しみですわ」

 

オールマイトは教壇に立つと言った

 

「授業を始める前に!少し!僕の友人を紹介しよう!入ってきてくれ!」

 

オールマイトはそう言うと扉の方に目を向けた。

扉が開くとそこにはバットマンが立っていた。

1-Aクラスのメンバーは驚きの声をあげた!

 

「おいおい…。あれって」

「今日からだったのかよ…」

 

「はい!ざわざわしない!紹介しよう!僕の友人!バットマンだ!はい!自己紹介!」

 

「臨時講師をする事になった。バットマンだ。ヨロシク」

 

バットマンはそう言った




はい、またマイナーヴィランを出しましたよ。

わかる人いないんじゃないかな…。

どんなヴィランだそうかな…。うーむ…。

感想をお待ちしております。


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水中の殺し屋

また新しいヴィラン出すよ!
ヒントはFlashさんのとこヴィランだよ。(多分)



「よろしく…。」

 

僕らの前で挨拶をしたバットマンは頭をゆっくり下げた。

僕らはそんな様子にびっくりしながら固まってるとオールマイトは言った。

 

「皆!何を固まってしまってるんだい?せっかくバットマンが臨時講師として来てくれたんだから!何か質問してみないかい?」

 

オールマイトの言葉に少しバットマンはギョッとした表情を浮かべながらオールマイトを見た。すると、勢いよく飯田君は立ち上がると言った!

 

「ハイ!質問をしてもいいでしょうか!」

「はい!飯田少年!」

「バットマン先生はどんな理由でヒーローを目指そうとしたんですか?」

 

飯田君の言葉にオールマイトは少し気まずそうな表情を浮かべると、バットマンを見た。バットマンは少し寂しそうな目をしながら言った。

 

「私がヒーローを目指そうとした理由か…。私は…小さい頃に両親を街の悪党に殺されてね…。それで…私はあの街を変えたくてヒーローになったんだ。」

 

バットマンの言葉に教室はシーンっと静まり返り、気まづい雰囲気が立ち込めた。飯田君は申し訳なさそうな表情を浮かべると言った。

 

「…!!!。すみません!こんな質問をしてしまって!」

「構わない。君が私の正義に疑問を持つのは分かる。私がこの国ではヴィランと同じとなるヴィジランテだからだろう?」

 

バットマンはそう言うと少し微笑むとまた言った。

 

「確かに私は最初の頃は…ヴィジランテだった。誰にも認められなかったが…あの街をどうにか平和にしたい一心でね?しかし、私は歪んだ正義で悪党を捕まえたくはなかった。それはただのヴィランだからね。だから、三つの制約を自分に設けた…。

1つ目は決して悪党を殺さない。

2つ目は私怨で動かない。

3つ目は悪党を必ず警察に引き渡すという事だ。」

 

バットマンはそう言うと飯田君を見た。

 

「私の正義は悪党共に恐れられる存在になり、彼らへの抑止力となる事だ。君への答えはこれでいいかな?」

「はい!ありがとうございます!」

 

飯田君はお辞儀をするとそう言った。

オールマイトはその様子を見ると言った。

 

「はい!他にはいないかい?」

「あの…いいでしょうか?」

「はい!八百万少女!」

「先生に質問なのですが…何処かでお会いになりましたでしょうか?

私の勘違いなら良いのですが…。何処かでお聞きしたお声なので…」

 

八百万さんは申し訳なそうにそう言った。

バットマンはじぃっと八百万さんを見ると言った。

 

(八百万財閥の…。)いいや…残念ながら私は君と会ったことは無いな…。」

バットマンは少し何かをぼそっと呟くと首を横に振りながらそう言った。

 

「そう…ですか。質問にお答え頂きありがとうございました。」

 

八百万さんは腑に落ちなそうな顔をしながら、お辞儀をすると席に座った。

 

「はい!他にはいないかい?」

「はいはい!」

「はい!芦戸少女!」

 

芦戸さんは元気よく手を挙げて言った。

 

「先生のそのマスクの下の顔はどんな顔をしてるんですか?イケメンですか!?」

 

バットマンは芦戸さんの言葉に少し固まると言った。

 

「済まない…このマスクを外す事は出来ないんだ。そうだな…。この私が言うのもなんだが…ひどい顔はしていないよ。」

 

「あ…ありがとうございました…。」

 

バットマンはそう言い終わると芦戸さんに向かって笑いかけた。

芦戸さんは少し顔を赤くするとお辞儀をして席に座り込んだ。

 

「はい!他にはいないかい?」

 

またオールマイトそう言うと僕らを見た。

僕は少し疑問に思ってた事を質問してみる事にした。

 

「はい…!」

「はい!緑谷少年!」

「質問なんですが!ジョーカーというヴィランは何者なんですか?」

 

僕の質問の内容に教室はまた静まり返った。

しかし、かっちゃんは僕の方を振り向くと言った!

 

「あぁ?何だよ!クソナード!怖いのかよ?怖いんならヒーローになんかなるなよな?」

 

かっちゃんがそう言い終わるのと同時にバットマンは言った。

 

「いい質問だ。緑谷君…奴はゴッサムヴィランの中で一番謎で危険なヴィランだ。経歴も個性も不明だ。

だが、奴は沢山のヒーロー達を再起不能に追い込んできた。奴ほど人の壊し方について詳しい奴はいない。

それに奴は人心掌握の天才だ。今回のテレビ局事件はこの国のヴィランの心をわしづかむのに丁度よかっただろう。私やオールマイトの懸賞金についてもね…。

奴は次は何をするのかは誰にも予想出来ん…。奴以外にもゴッサムヴィランがこの国に来ているが…一番危険なのはジョーカーだ。ジョーカーが何かする前に私は奴を止めるつもりだ!」

 

バットマンはそう言い終えるとさらに続けて言った。

 

「君達に一つ忠告しておく。ジョーカーもしかりだが…ゴッサムのヴィラン達はこの国のヴィランとは訳が違う。奴らは戦いに慣れている。

だから、奴らを見たら絶対に立ち向かってはダメだ!

奴らを倒せると思ってるいるのなら、考え直した方がいいぞ…?

奴らを見たら立ち向かわず逃げる事だ。」

 

バットマンは教室の皆を見ながら、そう言うとかっちゃんを見つめながらそう言った。

 

「しかし、心配しないで欲しい!私が必ずや奴らを全員捕まえる。

それまで、私はこの国を離れないと決めた…!」

 

バットマンはそう力強くそう言った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

三模湾-沖合30メートル-

 

一隻の不審な船が港に近づこうとしていた…

 

「ボスから連絡あったか?」

 

覆面をかぶったヴィランは横にいる仲間に声をかけた。

 

「ペンギンからか?いいや?ねぇな?」

「へっ!そうかよ…。わざわざゴッサムからこんな積荷を運んでるのによォ…。あの黒いモヤの奴に運んでもらえばよかったのによォ…。」

 

ヴィランは船の上にある大きなコンテナを見た。

そこには厳重に鎖で巻かれ、所々に何かが当たったかのように凹んでいた。

 

「お前…こんな噂知ってるか?」

「あ?噂?」

「あぁ…ボスから聞かされてる積荷はドラッグと武器だって話だが…

本当は化物が積荷らしい。」

「化物?」

「ゴッサムで積荷を載せる時よォ…。ジョニーの奴が見ちまったらしい…。あのコンテナの中に白い肌の化物が寝てるのを…。」

「へっ!ジョニーの奴!酔っ払って幻覚でも見たんだろ?」

 

覆面男は嘲笑すると歩き始めた。

腹面男が船の手すりに近づいた時…!海の向こうから何かが勢いよく何かが迫ってきているのが見えた!覆面男は叫んだ!

 

「何かが来るぞ!」

「バットマンか!?」

「絶対に船には近づかせるな!」

「あいつを海の藻屑にしてやれ!」

 

腕を銃に変える個性のヴィランが向かってくる何かに向かって発砲を始めた!遠距離攻撃のできる個性ではない者達もアサルトライフルや船に備え付けてある機関銃を乱射した!

 

「死にやがれぇぇぇ!」

 

ヴィラン達がそう叫んだ瞬間!キィンッと音がしたと思うと

ヴィラン達の体に異変が起きた!

 

「な…何だ!?これりゃあ?」

「体が…動かねぇ!」

「畜生!ピクリともうごかせ…!」

 

ヴィラン達がもがいていると船に迫ってきたものは、水の中から勢いよく飛び出すと船に乗り込んできた!

それはギャングオルカと海難ヒーローのセルキーだった。

ギャングオルカの後には黒づくめのサイドキック達がいた。

 

「不審船がいると来てみれば…どうやら本当だったみたいだな?」

「あぁ…!最近は何やら物騒だから、念の為にあんたに応援を読んでよかったよ!ギャングオルカ!」

 

セルキーはそう言うとと固まってるヴィラン達に近づいた。

 

「おい!テメーら!何をこの国に運び込もうとしやがった!誰の指示だ?言え!」

 

セルキーは1人にそう言ったが、ヴィランはニヤッと笑いながら言った。

 

「そんな事…!言えるかよ!アザラシ野郎!ギヒヒ!」

 

ギャングオルカのサイドキック達は倒れてるヴィラン達を捕まえていった。ギャングオルカはコンテナの横に書いてある絵柄を見ると言った。

 

「ペンギン…!ゴッサムのヴィランか!」

 

忌々しそうに顔を顰めた瞬間!

一羽の鴉がギャングオルカの目の前に現れた!

 

「む?」

 

鴉は少しギャングオルカを見ると、羽ばたきギャングオルカに突進をした!

 

「…!」

 

ギャングオルカは避けると飛んでいった鴉を睨んだ。

すると、サイドキック達が叫んだ!

 

「シャチョー!すごい数の鳥が!」

 

ギャングオルカは空を見ると、空にはたくさんの鳥が空を舞っていた!すると、その鳥達の中から声が響いた!

 

「グワーッ!グワッグワッグワ!ちゃんと運べているかと見に来てみれば!何だこの有様は!」

 

その声は怒気を孕んでおり、その声を聞いた下っ端ヴィラン達は怯え始めた!

 

「も…申し訳ありません!Mr.コブルポット!」

「黙れ!言い訳は聞きたくない!役立たず共!せっかく密輸入したブツでピエロや2つ顔より優位になろうとしたのによ!」

 

鳥達の中からこうもり傘で、ふわふわと滑空しながらペンギンが現れた!ペンギンは着地するとギャングオルカ立ちを見下ろしながら言った!

 

「この積荷を運ぶのを邪魔しやがって!この積荷は俺様の戦力になるものなんだぞ!だが…まぁいい!あのコウモリ野郎が来る前に頂いていくとしよう!」

 

ペンギンがそう叫ぶとギャングオルカ達は身構えた!

しかし、ペンギンはそんな様子を見ると言った!

 

「ガーッグワッグワッグワッグワ!この俺様がお前ら全員と戦うと思ってるのか?残念だが…俺たちの中にもお前らみたいな水に強い奴はいるんだぜ?」

 

ペンギンがそう言うと、どこからとも無く時計の音がし始めた!

 

「何だ?この音は?海から聞こえ…」

 

セルキーがそういった瞬間!

海からギャングオルカ達のいる所に何かが飛び出してきた!

 

 

「ガァァァァ!」

 

それはまるでワニのような姿をしたヴィランだった!

 

このヴィランの名はキラー・クロック!

個性はクロコダイル!

ワニができることはほとんど出来るぞ!

人を食べる事が好きなカニバリズムの癖がある殺人鬼だ!

 

クロックはギャングオルカに飛びかかると大きな口で噛み付こうとした!ギャングオルカは慌てて避けると手をヒレに変えてクロックをはじき飛ばした!

クロックは積荷のコンテナにぶち当たったがすぐに立ち上がると言った。

 

「魚クセェ…!ダガ…美味ソウナ匂イダ!」

「あの一撃でも怯まんか…!これは手強いな!」

「ギャングオルカ!加勢するぜ!」

 

セルキーはギャングオルカに近づこうとした瞬間!

また海から何かが飛び出してきた!

それはセルキーの近くに着地すると船を大きく揺らした!

 

「クロックの野郎!先に行きやがって!俺がシャチと戦いたかったのによォ…!」

 

サメの顔をした巨体のヴィランは、大きな体を震わせながら水を落とすとそう言った。

 

このヴィランの名はキング・シャーク!

個性はホオジロザメ!

ホオジロザメができることは何でもできるぞ!

自分の自慢ポイントは虫歯にならない歯だぞ!

 

「何だぁ!このでけぇやつは!」

 

セルキーはそう叫ぶとシャークを見た!

シャークはセルキーを見下ろしながら言った。

 

「あん?何だ?アザラシかぁ?俺の大好物じゃねぇか!頂きまぁす!」

 

キング・シャークは口を大きく開けると、セルキーを食べようとした!シルキーはそれを避けたがキング・シャークはセルキーのいた所を口で破壊した!

 

「ムグムグ…!チッ!ちゃんと口に入らないとダメだろう?お前は俺の捕食対象(大好物)なんだからよぉ♡」

 

キング・シャークは悪い笑みを浮かべると大きな口を開けてまたセルキーに迫った!

 

「ぐっ!誰が捕食対象だ!誰が!」

 

セルキーは身構えるとキング・シャークをカウンターで殴ったが、一向に効いた様子は無かった。

一方、ギャングオルカはキラー・クロックの攻撃を避けていた!

 

デス・ロール(死の大回転)!!」

 

クロックは口を開けたまま体を捻り回転をかけると、ギャングオルカに迫った!

 

「ふん!そんな一方向にしかいかん攻撃避けやすいわ!」

 

ギャングオルカはクロックの攻撃を避けたが、クロックはそのまま床に突っ込むと船に大きな穴を開けた!

 

「ヨケラレチマッタカ…!ダガ…!」

 

クロックは突進をすると、またもやサラリと交わされたが…

ギャングオルカとのすれ違いざまにニヤッと笑った!

その突進先にはサイドキックが一人いた!

ギャングオルカはそれに気づくと!慌ててクロックにくらわせた!

 

「超音波アタック!」

 

ギャングオルカが食らわせた瞬間!ギャングオルカの頭にクロックの尻尾が勢いよく叩きつけられた!

 

「グァッ!」

「シャチョー!」

 

「グアハハハ!俺ノ武器ハ爪ヤ牙ダケジャネェゾ!尻尾モレッキトシタ!武器ナンダ!」

 

ギャングオルカは尻尾での攻撃にフラフラになってしまった!

しかし、超音波アタックはクロックにも効いたようで動けなくなっていた!

 

「クソッタレめ!クロック!何やられてんだ!」

 

ペンギンは悪態をつきながらそう言うとキング・シャークを見ると言った!

 

「キング・シャーク!何遊んでやがる!畜生めぇ!もういい!」

 

ペンギンはそう言うと傘をギャングオルカ達に向けて言った!

 

「鳥共!積荷を運び出せ!」

 

ペンギンがそう叫ぶと空を飛んでいた鳥たちがコンテナに集まり始めた!鳥達はコンテナについている鎖を足で掴むとコンテナを浮きあげた!

 

「グワーッ!グワッグワッグワ!頂いていくぜ?ヒーロー共!」

 

コンテナが浮き上がったのを見ると、ペンギンはニヤリと笑いギャングオルカ達を見た。

 

「ま…まて!」

 

ギャングオルカは弱々しくそう言ったがペンギンを止められそうになかった。

 

ペンギンは傘の先をギャングオルカ達に向けながら言った!

 

「キング・シャーク!クロックを背負ってずらかるぞ!欲しいものは手に入れた!」

「ペンギン!まだ俺は大好物を食えてねぇぞ!」

「いいじゃねぇか!大好物は最後に残しとくもんだぜ?」

 

ペンギンの言葉にあまり納得した様子はなかったが、キング・シャークはセルキーを見ると言った。

 

「ってな訳だ…。口惜しいがここまでだ!だけど…次は必ずお前を食べてやるぜ?アザラシちゃん?」

 

キング・シャークはそう言うとクロックが倒れている所まで走った!

 

「待ちやがれ!」

「邪魔だ!雑魚ども!」

『ギャーっ!』

 

クロックの周りにいたサイドキック達を蹴散らすとキング・シャークはクロックを担ぎ上げた!

 

「あばよ!ヒーロー共!」

 

ペンギンは傘の先から煙玉を発射すると傘を回転させてヘリコプターのように飛び上がった!

キング・シャークも海に飛び込み、姿を消した!

セルキーはその様子を見て叫んだ!

 

「クソォ!」




あー…やっとギャングオルカ出せたよぉ…
キラークロックとキング・シャークはのモチーフは悪魔超人的な感じだよ(サンシャインとアシュラマン的な感じね)
あ!次はUSJね!
積荷が重要になるよ!(ペンギン…白い肌…)
キング・シャークはドラマ版Flashの方をモチーフにしました。

Flashのヴィランって出しやすいね…。

おっ!そうだ!ロビンさんを出したいと思ってるんですが…
個性が思いつきません…((´;ω;`))
誰か個性を考えてくだちい!助けてくだちい!(迫真)

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USJ襲撃事件前(Side ヴィラン)

USJ事件を起こす前に少し伏線を…


ヴィラン連合の隠れ家で死柄木とジョーカーは顔を合わせていた。

 

「ヒヒヒヒヒ!お前がMr.死柄木か?いい目をしてるぜ!それにその顔を覆ってる手はいいジョークだ!ヒャー!HAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーは死柄木を見るとそう言った。ジョーカーの反応に死柄木はムカつきながら言った。

 

「てめぇ…バカにしてるのか?今すぐにでも殺してやろうか?」

 

手をジョーカーに向けながらそう言った。その様子に慌てて黒霧は言った。

 

「落ち着いて下さい!死柄木弔!バットマンを倒すには彼との協力が何よりも必要なんですよ!」

「黙れ!黒霧ぃ…!父さんを馬鹿にされて黙ってられるかよォ…。」

「ヒヒヒヒヒ!若いってのはいいねぇ!殺る気に満ち溢れてやがるなぁ!」

 

黒霧に止められている死柄木を見て、ジョーカーは笑っていた。

そんな様子にペンギンはジョーカーに言った。

 

「おい!いい加減にしねぇか!クラウン!こいつは俺らと同盟を組む奴だ!こいつをおちょくるんなら、今ここでお前を殺してやろうか?」

 

ペンギンはジョーカーに傘を向けながらそう言った。ジョーカーはその様子に笑いながらこう言った。

 

「ヒヒヒヒヒ!ただのジョークさ!オズワルド!俺は人見知りだからなぁ?少しでも和やかなムードにするにはジョークの1つや2ついるもんだ!」

 

ジョーカーはそう言って笑うと死柄木を見て言った。

 

「さっきのジョークが気に入らないんなら謝るぜ!Mr.死柄木!ヒヒヒヒヒ!」

 

ジョーカーはお辞儀を深々とするとそう言った。

黒霧は死柄木をなだめながらこう言った。

 

「では、我々の目的を明確にしましょうか。私達の目的はオールマイトの抹殺、そしてあなた達はバットマンを殺す事…。それでいいですね?」

 

黒霧の言葉にジョーカー達は頷きながら答えた。ペンギンは黒霧を見ながらこういった。

 

「少しいいか?」

「何でしょう?」

「あの平和の象徴(オールマイト)とやらだ!あいつの個性の威力が尋常では無いのはあのテレビ局のガラスを吹き飛ばしたのを見たのでわかった!俺もアレを見て、アイツへの対策はゴッサムから連れてきた!お前らもそんな対策をしているのか?」

 

ペンギンの言葉に黒霧はこう言った。

 

「オールマイトへの対策ですか…。そうですねぇ…お見せいたしましょう…。」

 

黒霧は黒いモヤになるとモヤの中から脳無が出てきた。

 

「なんだ?こいつは?」

 

トゥーフェイスは脳無を見ながらそう言った。黒霧は脳無を見ながらこう言った。

 

「彼は対オールマイト用の改造人間。オールマイトの一撃にも耐えれて個性を複数を持つ(・・・・・・・・)"改人"です。」

「ありえん…。そんな事をするとは…。」

「…!複数の個性だと?そんな事が可能なのか?」

 

黒霧の言葉にトゥーフェイスは絶句した表情で脳無を見た。ペンギンは目をキラキラさせながらそう言った。ジョーカーは脳無を見ながらこう言った。

 

「ヒヒヒヒヒ!これがお前らの切り札ってとこか!これをドールメーカーやピッグの奴に見せたらアイツら喜びまくるだろうなぁ?HAHAHAHAHA!」

「ドールメーカーとは?」

 

ジョーカーの言葉に黒霧は反応した。ジョーカーはその様子に笑いながらこう言った。

 

「俺様が襲ったテレビ局の連中を化物に変えた奴らさ!ヒヒヒヒヒ!

アイツらならもっとコイツを化物に出来るぜ?ヒャーッ!AHAHAHAHA!」

「ほう…。それは…」

 

ジョーカーの言葉に黒霧は少し考えこんだ。ジョーカーは脳無を見ながらまたこう言った。

 

「それにしたって!コレがお前らの対オールマイトの策か!なら、俺様の対平和の象徴を見せてやるぜ!」

 

ジョーカーの言葉に黒霧はハッとしてこう言った。

 

「対オールマイト…?」

「おぅい!入ってこいよ!ヒヒヒヒヒ!」

 

ジョーカーの言葉に入口のドアがガチャっと開いた。

入口から入ってきたのは何かのタンクを担いだプロレスラーのような男だった。男はジョーカーにこう言った。

 

「俺を待たせるとはいい度胸だな?ピエロ野郎…?」

「ヒヒヒヒヒ!そう言うなよ!ベイン!少し会議が白熱していたからさ!サプライズは一番最後の方がいいだろう?」

 

このヴィランの名はベイン!

個性はジャンキー・マッスル!

薬物を体に入れると体がムキムキなるぞ!特にベイン専用に開発された違法薬物を体に入れると尋常ではない力が手に入る!バットマンを一度再起不能にした事があるぞ!

 

「クソッタレが!」

 

ベインはそう言うとジョーカー達の前にタンクを置いた。

黒霧はこれを見ると言った。

 

「これは?」

「ん?ただの身体能力活性剤さ!ヴェノムって言うんだぜ?ベイン!見せてやってくれ!」

 

ベインは手についたダイヤルを回した。すると、みるみるうちにベインの体が大きくなっていった。天井にベインの頭がつくかつかないかの所で大きくなるのが止まった。

 

「ガァァァ!」

 

ベインは雄叫びをあげながら黒霧達を見た。黒霧はベインを見上げながら言った。

 

「この薬品は…どれくらいあるんです?」

「これか?タンクローリーぐらいはあるぜ?ヒヒヒヒヒ!」

「少し分けては貰えませんか?」

「ああ!構わんぜ?何しろ…俺らは仲間だもんなぁ?ヒヒヒヒヒ!」

 

ベインは脳無を掴むと持ち上げた。

 

「おい!何をする気だ!おい!ピエロ!あの筋肉野郎を止めろ!」

 

死柄木はそう言ったがベインはもがく脳無の頭を握り潰して、背骨をボキボキに折ると叫んだ。

 

「こんな弱っちぃのでオールマイトってのは倒せるのか?安心しろ…オールマイトって奴は俺が殺してやる。そして、懸賞金も俺のモノだ!グワハハハハハ!」

 

ゴリラの様に胸を叩きながらベインはそう言った。黒霧は目の前でピクピクして倒れてる脳無を見ながらこう言った。

 

「まだまだ…改良の余地はありますね…。」

「すまねぇな!ヒヒヒヒヒ!あいつは脳筋だからよ!」

 

ジョーカーはおどけながらそう言った。少し時間が経つと脳無は復活した。

 

「…!!回復の個性か!」

 

その様子にペンギンは驚きの声をあげていた。黒霧は少し間を起きながらこう言った。

 

「さて、話を戻しましょう。今日から二日後にオールマイトが教鞭を持っている雄英高校である授業があります。」

 

黒霧はテーブルに雄英高校のカリキュラムを置いた。

 

「その授業は校舎から離れた所で行われるのでこの時を狙います。」

「ほう…。ファイヤーフライを邪魔したヒーローも先生なのか…。」

 

トゥーフェイスをカリキュラムを見ながらそう言った。

 

「成程な!他のヒーロー共が少ない時にオールマイトだけを狙うのか!グワーッ!グワッグワッグワッ!」

「その通りです。しかし、この雄英高校に侵入するには高度な防犯設備をどうにかするしかありません。」

「流石はヒーローを夢見るガキの通う学校だな…。」

 

トゥーフェイスはそう言いながらコイントスをした。

 

「そこで私の出番だろう?」

 

急に声が響いた!ペンギン達はギョッとしながら辺りを見渡した。

ジョーカーはその様子を笑いながら壁に備え付けられた画面を見て言った。

 

「ヒヒヒヒヒ!おやぁ?エディ君じゃねぇか!俺らの会話を盗み聞きかい?」

「煩いぞ!ピエロ!この天才の私にかかれば他人の会話を盗み聞きするなど簡単な事だ!」

「…。Mr.リドラー…本当に雄英バリアを取り除けるのですか?」

 

黒霧は画面に映るリドラーにそう言った。リドラはこう言った。

 

「ふん!あんな防犯設備なんぞ。天才の私にかかれば簡単な事だ!

クロスワードを解くぐらいにな!どうせなら、今スグにでもあの学校のコンピューターを乗っ取てやろうか?」

「それは結構ですとも。しかし、雄英バリアを取り除いてくれるのは有難いです。」

 

黒霧はそう言うとペンギン達を見た。

 

「雄英高校襲撃作戦は以上です。他に何か?」

「これならよォ…?二つのチームに分けるか?オールマイト抹殺チームとバットマンを足止めするチームだ。」

 

ペンギンの言葉に黒霧はうなづいた。それを見てジョーカーは言った!

 

「これで決まったな!ヒヒヒヒヒ!バッツがどう動くかが楽しみだぜ!HAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーは笑っていたが壁にあった時計を見ると言った。

 

「ウップス!おやおや…もうショーの時間だぜ!人気者は辛いなぁ?ヒヒヒヒヒ!」

 

ジョーカーの言葉に黒霧はモヤを発生させたジョーカー達はそのモヤに消え行った。

 

ある暗い地下の地下…。

そこにはたくさんのヴィラン達が集まっていた。

 

「「「ジョーカー!ジョーカー!」」」

「「「ペンギン!ペンギン!」」」

 

ヴィラン達は思い思いに声を張り上げながら、ジョーカー達を待った。

すると、黒いモヤと共に死柄木とジョーカー達が現れた!ジョーカーはヴィラン達を見て、笑い声をあげながら言った。

 

「Hello!日本のファンの皆さん!!クフッ!俺様の放送を見てくれたみたいだな!俺様のショーは楽しんでくれたか?ヒヒヒッ!」

 

ジョーカーがそう言うと、ヴィラン達から歓声が上がった。

ペンギンはその光景を笑いながら口にくわえた葉巻を吸いながら言った。

 

「ガハハハ!こんなにも集まるとはな!おい!例のモノを出せ!」

 

ペンギンは黒霧のモヤの方見て、そう言うとモヤからクロックがコンテナを担いで現れた。

 

「おっと!オズワルドおじさんがいい子のお前らにプレゼントがあるそうだ!どんなプレゼントだろうなぁ?ヌハハハハ!」

 

ジョーカーはペンギンを見ながらそう言った。

 

「全員に配るわけじゃねぇぞ?クラウン!俺様は強いヤツにしか興味がねぇ!弱いかもしれん奴に武器を配れると思ってるのか?」

 

ペンギンはジョーカーを睨みながらそう言った。

トゥーフェイスはコイントスをしながら苦々しい表情でそれを見ていた。ジョーカーはそれに気づくと言った。

 

「おやぁ?ハービー?火傷顔をしかめてどうしたんだ?ああ!そうかァ!お前はまだ何もしていなかったもんなぁ?デント検事様は一体これから何をするのかなぁ?ヒヒヒヒヒ!」

 

ジョーカーは挑発するようにトゥーフェイスに言った。

トゥーフェイスはその言葉にコイントスをやめると銃を取り出しジョーカーに向けて言った。

 

「よほど死にたいらしいな?ピエロ?このコインでお前の運命を占ってやろうかァ?」

 

トゥーフェイスとジョーカーの間に険悪な雰囲気が流れたが…

トゥーフェイス達の間にペンギンの傘が割って入ると言った。

 

「おい!ジェントルマン共!俺達は戦争をしにこの国にわざわざ呼び出されたんじゃねぇだろが!この同盟関係もこの国から出たら終わりだが俺達には共通の目標があるだろ?」

 

「おお!そうだったな!ペンギー?すっかり忘れちまってたよ!ヒヒヒヒヒ!ヒャー!HAHAHAHAHA!!」

 

ジョーカーは高笑いしながらそう言った。

すると、ヴィラン達から怒号が聞こえてきた

 

「おい!いつまで続ける気だ?さっさと用件を話せよ!」

 

ジョーカーは笑うのをピタッと止めるとその愚痴を言ったヴィランを見た。

トゥーフェイスはその男を睨みながら、コイントスをするとコインは宙を舞って手の甲に落ちた。ゆっくりと手を開けるとコインの柄を見た…。その瞬間!躊躇なくピストルを抜くとその男に向かって発砲した!しかし、男は笑って言った!

 

「ああ?ピストルで俺を殺そうってのか?無駄だ!俺の個性は頑…え…?」

 

男がそう言い終わる前に弾丸が男の頭を撃ち抜いた!

周りのヴィランはざわついた。

 

「残念だったな?コインはお前が有罪だと言っている…。」

 

トゥーフェイスの個性はコイントス!

相手にコイントスをする事で裏が出れば、個性が2時間の間使用不能になる。表が出れば何も無い。自分に使用すると表だと、身体能力がUpする。裏だと自分も同じく個性が使用不能になる。

 

「さぁて…?他には文句のある奴はいねぇか?いるんだったら…前に出てくるといいぞぉ?ヒヒヒヒヒッ!ただし?出た瞬間!顔にスマイルをうかべる事になるがな?ヒャーッ!HAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーは狂気じみた笑い声をあげるとそう言った。

 

「はぁ…あんまり殺すなよ…。さて、お前ら?」

 

死柄木は目の前にいるヴィラン達に向かって話し始めた。

 

「個性を自由に使えず、社会の日陰者になったお前らをこんな事にしたのは誰だ?この間違った世の中か?いいや?違うな?全ての元凶はオールマイトだ…!あいつがこんな世の中にした!しかし、それも二日後には終わる。俺達は雄英高校を襲撃し、オールマイトを殺す!そして、俺達…ヴィランが自由に大手を振って歩ける時代がやって来る!

今の世の中が嫌だと思うのなら俺達に付いて来い!一緒に変えようじゃねぇか…!ヒーローの時代は今日から終わりを告げる…今日からは俺たち(ヴィラン)の時代だ!」

 

死柄木の言葉にヴィラン達は歓声を上げた!

ジョーカーはそれを笑いながら言った!

 

「ヒヒヒヒヒ!お前ら!二日後のパーティーには遅れるなよォ?

最高に笑えるジョークがお前らを待ってるぜ?HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーの言葉にヴィラン達は大きな声で歓声を上げた!

 




USJ編は長くなりそうだ。
次は少し緑谷達にバットマンが体術指南をするよ!
なんと!駒鳥と世界最速さんが登場かもね(未定)
トゥーフェイスの個性はこれになりました!
ありがとうございます!
ベインさん初登場…ゴッサムヴィランの中で最もオールマイトと戦わせたいヴィランNO.1なんだよなぁ…。

感想をお待ちしております。マジで下さい!何でもしますから!(何でもするとはry)


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USJ襲撃事件前(Sideヒーロー)

短いですが…続きです


バットマンの言葉を聞いたその日の放課後…

僕が家に帰ろうとすると廊下の影から、オールマイトに声をかけられた。

 

「緑谷少年…!!」

「うわっ!オールマイト?」

「ちょっと…一緒に来てくれるかい?」

「わ…分かりました…!」

 

僕は慌ててオールマイトのあとを追うと、グランドの隅にある使われていない倉庫に着いた。

 

「オールマイト?何でここに?」

「君に紹介しておかないといけない人物がここにいるからさ!」

 

オールマイトと僕は一緒に倉庫の中に入ると、どこからとも無く声が聞こえてきた。

 

「オールマイト…!一人で来てくれと頼んだはずだが…?」

「HAHAHAHAHAHAッ!君にもこの子を紹介しておかないといけないからね!」

「ハァ…仕方ない…。」

 

声の主がため息をついた瞬間、倉庫の床が沈み始めた!

 

「えっ!えっ!何でーーッ!」

「HAHAHA!安心したまえ!緑谷少年!死にはしないさ!」

 

オールマイトは怯える僕の肩をガシッと掴みながらそう言った。

沈みこんだ床がある深さで止まると真っ暗だった前が開いた!

そこには、秘密の空間が広がっていた!

 

「うわぁぁぁ!なにこれェェェェ!」

 

僕がそこに広がっていた風景を見て叫び声を、あげるとオールマイトは言った!

 

「オールマイト!何ですかこれ!」

「HAHAHAHAHAHA!ようこそ!緑谷少年!バットケイブへ!」

「へっ?バットケイブゥゥゥゥ!?」

 

僕は叫び声をあげながら周りを見渡した!秘密の空間の中には色々な機械などが動いていた。僕達が降りてきたリフトの正面奥には大きな画面があり、そこにはバットマンが何かを調べていた。バットマンは手を止めると後ろを振り返って言った。

 

「オールマイト…。君…守秘義務って知っているか?」

「HAHAHA!ああ!知ってるとも!しかし、この子だけには教えておきたくてね!」

 

オールマイトはそう言うとトゥルーホームになった。

 

「えっえっ!オールマイト!ここでその姿になっちゃあ!」

「ガブッ!バットマン…!紹介するよ…僕の後継者だ。」

 

オールマイトは僕の言葉を気にせずにバットマンにそう言った。

 

「ほぅ…!緑谷君が!」

 

バットマンはオールマイトの言葉に少しびっくりしながら僕に近づいた。

 

「ど…どうも」

「君も重いものを背負ってしまったか…。」

 

バットマンはしみじみと何かに浸りになりながら僕を見てそう言った。バットマンはオールマイトを見ながらこういった。

 

「君が雄英高校の教師になると聞いてから、何かあるとは思っていたが…活動するのが難しくなったか?オールマイト?」

 

「確かに…もう私は全盛期ほどの力は無い…。だから、私はこの力(個性)を未来にバトンタッチしようと思ったのさ!」

「そうか…。」

 

オールマイトの言葉にバットマンは寂しそうに呟くと、椅子に座り直した。

 

「緑谷君を私の隠れ家に、君が連れてきたのはそれが理由か…。オールマイト…。緑谷君…」

 

「は…はい!」

 

「ここの事は誰にも教えてもらわないで欲しい。ここを知っているのは校長とオールマイトだけだからね?ここの事は他言無用に願うよ…。」

 

「はい!分かってます!」

 

バットマンの言葉に僕は元気よくうなづいた!僕の様子を見てバットマンは満足そうにうなづいた。オールマイトは目の前の画面に注目するとバットマンに言った。

 

「これは何が映っているんだい?バットマン?」

 

オールマイトの言葉にバットマンは画面を見ながら、キーボードを触り始めた。

 

「ここ数日の犯罪件数と街の監視カメラに映ったヴィラン達の様子だ。犯罪件数が減っている割には…ヴィラン達の動きが活発になりすぎだ」

「つまり…ヴィランが何かを企んでいると?」

 

「その通りだ…オールマイト。何もゴッサムから来ているのはジョーカーだけでは無いのは、アーカムとの連絡で調べがついている。それに昨日の日本近海に現れたペンギンの密輸船についてもだ。奴らはこの国で、何か大きな事をするつもりだ。」

「密輸船までも…。」

 

オールマイトはバットマンの言葉に目を丸くしていた。

バットマンは監視カメラの映像を見ながらこう言った。

 

「オールマイト…緑谷君。気をつけた方がいいかもしれん。何か嫌な予感がする。」

 

バットマンの言葉にオールマイトは頷きながらこう言った。

 

「肝に銘じておくよ…。邪魔したね?バットマン」

「あ…ありがとうございました!」

 

オールマイトが帰ろうとしたので僕も帰ろうとしたその時!

 

「緑谷君…!」

 

バットマンに声をかけられた。

 

「は…はい!」

「たまにこのバットケイブに来るといい。来たら授業以外での特別トレーニングをつけてあげよう…。」

 

バットマンは僕にそう言ってくれた。僕は嬉しくなりがらこう言った。

 

「ありがとうございます!また来ます!」

 

僕はバットマンにそう言ってお辞儀をするとリフトで待ってるオールマイトに向かって走って行った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

リフトがウィーンっと音を立てながら、上に上がっていくのを見送るとバットマンはコンピューターにまた向かい合った。

バットマンは通信ボタンを押すと、画面には執事のアルフレッドが映し出された。

 

「アルフレッド…こっちのコンピューターの設備が整った。何とか通信を始められる。」

 

「それはようございました…ブルース様。何かなさいますか?」

 

「ロビンに繋いでくれ」

「かしこまりました…」

 

アルフレッドはそう言うと通信をロビンに繋いだ。

 

「やぁ!バットマン!日本への旅行はどう?」

 

「ティム…旅行している状態では無いのは知っているだろう?」

「ハハ…冗談だよ。それで調子は?」

 

「良くないな…最悪と言ってもいい。せっかく捕まえたブラックマスク達もウェザーウィザードに奪還された。」

 

バットマンは顔しかめてそう言うとロビンは怪訝そうな顔をして言った。

 

「ウェザーウィザード?あのローグスの?」

「ああ…そうだ。あのローグスのだ(・・・・・・)…。」

 

「それはおかしいよ!あいつらは、光速ヒーローのフラッシュにしか興味が無いんじゃなかったの?」

 

「それだ…ティム。ジョーカー達以外のヴィランにもおかしい所がある…。フリーズは何故…ノラが居るはずのないこの国来たんだ?彼はノラと一緒にいるはずなのにだ。」

 

「それは明らかにおかしいね…。」

「ティム…ゴッサムの様子はどうだ?」

 

バットマンの言葉にロビンは肩をすぼめながらこう言った。

 

「ジョーカー達がいなくなって静かなもんだよ…。手下のヴィラン達も散発的に強盗とかするぐらいで大人しいし…。主要なリーダー格もいなくなると全然だね。今もナイトウィング達とパトロール中だよ」

「そうか…。」

 

ため息をついたバットマンに心配そうにロビンは言った。

 

「大丈夫?ブルース?」

「ロビン…済まないが日本に来てくれ。ジョーカー達が何かを企んでいる…どうやら、面倒な事がおきそうなんだ…。」

 

「…!!。だいぶ…まずい状況みたいだね。アンタが僕に助けを求めるなんて。」

「頼んだぞ…。」

「ちょ…!」

 

バットマンはロビンとの通話を切断すると、また違うところに通話を始めた。

 

「フラッシュ…久しぶりだな?」

「久しぶりだね!ブルース!どう?日本旅行は?NINJAいた?」

 

画面の向こうでは光速ヒーローのフラッシュがにこやかに笑っていた。バットマンはため息をつくと言った。

 

「日本での旅行と洒落込みたかったんだが…。フラッシュ…日本にウェザーウィザードがいる…。何か知らないか?」

 

「え…?何だって!?ウェザーウィザードがいる?」

 

「ああ…そうだ。何か…」

「ちょっ…ちょっと待って!詳しい奴連れてくる!」

「詳しいやつ?」

 

フラッシュは慌てた様子で画面からフレームアウトすると、フラッシュは光速でどこかに行った。しかし、すぐに戻ってきた。

戻ってきたフラッシュの両腕には、二人の男が手錠を付けられてギャーギャーと騒いでた。

 

「離せ!フラッシュ!ウェザーとブーメランの奴がいなくなったんだ!お前と相手してる暇ねぇんだよ!」

 

右腕に抱えられている防寒具の様なものを着たヴィランはフラッシュを見ながら、悪態をついていた。

 

「お前との相手よりもあいつらを探さねぇと!トリックスターは今病院だしよォ!それにウェザーやブーメランだけじゃねぇ!トップやパイドパイパーもいねぇんだ!」

 

左腕に抱えられている防火服の様なものを着たヴィランは防寒具のヴィランの言葉に付け加えていた。フラッシュは二人を見ながらこういった。

 

「C・コールドとヒートウェーブだよ!バットマン!こいつらなら何か知ってるかも?」

 

フラッシュは画面いっぱいにコールドとヒートウェーブの顔を近づけた。

 

「あ?バットマン?ゴッサムのコウモリ野郎か!何の用だ!」

 

コールドは目の前に映し出されているバットマンに向かって悪態をついた。

 

「…。お前のチームであるローグスのメンバーの1人。ウェザーウィザードが今に日本にいる。何故だ?」

 

コールドはバットマンの言葉に固まった。暫くしてコールドは喋り始めた。

 

「何だと?ウェザーがJAPANに居るだと?ふざけるのも大概にしろ!このコウモリが!」

 

信じられないと言いたげな表情を浮かべながらコールドはそう言った。

 

「これを見てもまだ信じられないか?」

 

バットマンはキーボードのあるボタンを押すと、画面にオールマイト達を妨害しながら、捕縛されたヴィランを連れ去るウェザーウィザードの姿が映し出された。

 

「おいおい…。何でウェザーがそこにいるんだ?」

 

ヒートウェーブは画面の映像を見ながら、唖然の声を上げた。更に、コールドはポカンと口を開けたまま固まってしまった。その様子に見かねたフラッシュはコールド達に言った。

 

「どうやら、ウェザーだけじゃなくて他にも行方不明な奴がいるみたいだけど?どうかしたの?」

 

フラッシュの言葉にヒートウェーブがポツリと呟いた。

 

「誰かに拉致られたんだよ…。ウェザーもブーメランもトップの奴も…。」

 

コールドもヒートウェーブの呟きに呼応するかの様に言った。

 

「俺達はその場にはいなかったんだが…。

トリックスターから聞いた話によると、黒いモヤがウェザー達の前に出てきて、ウェザー達を取り込んだらしい…。トリックスターはその黒いモヤに抵抗してビルから落ちちまって…全治4ヶ月の重症を負っちまった。」

 

「だ…そうだよ。バットマン」

「ふむ…何者かがウェザーウィザードを連れ去ったのか…。」

 

バットマンはそう言うとまたキーボードで何かを打ち込み始めた。

そして、フラッシュに言った。

 

「済まないがフラッシュ…もっと他にも何かわかったことがあった連絡をくれ…頼む。」

「ちょ…ちょっと!」

 

またバットマンは通話を切ると真っ暗になった画面を見つめながら、思案した。

 

(他の悪党共を攫ってまで…この国で何をする気だ…?ジョーカー…)

 

バットマンは考え込んでいった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

通話を切られた向こうの人達の様子

 

「切っちまった!たっく!あのコミュ障め!もう少し前に言ってくれればいいのに!困ってるから来てくれぐらい言えるだろ!」

 

ティムはそう言いながら、ビルとビルの間を飛んでいった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

「あーあ…切ちゃった。それにしても大変そうだなぁ…バットマン…。」

 

フラッシュはため息をつくと脇に抱えたコールド達が言った。

 

「おい!フラッシュ!ウェザーは本当に日本にいるんだろうな!」

「さっきの映像を見た限りだと日本にいるみたいだねぇ…」

 

フラッシュはしみじみとそう言うとヒートウェーブは言った…。

 

「なぁ…フラッシュ。バットマン大変そうだったよなぁ?助けてやらねぇのか?」

「…!そうだ!お前らジャスティス・リーグとか言うチームメイトだろ?助けてやったら喜ぶぜ?」

 

コールドもヒートウェーブの言葉に乗っかって言った。コールド達の言葉にフラッシュは少し固まるとコールド達を見てニヤッと笑った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

次の日…。

出久達がクラスの学級委員長を決めている頃…。

 

校長は校長机に座りながら書類を書いていた。

 

「フムフム…これはいい考えだね!」

 

根津校長が目の前にある書類を見てそう言うと、近くにあったパソコンの様子がおかしいのに気づいた。

 

「ん…?また不正アクセス者かなぁ?ここのコンピューターに入らせはしないよォ!ハハハハ!」

 

根津校長は悪い笑み浮かべながら、不正アクセスをしている者をブロックしようとキーボードを触った瞬間!

画面に大量のハテナマークが映し出されると、そこに緑色の帽子を被ったヴィランの顔が現れた!

 

「おやおや…!この私と頭脳戦を繰り広げるのはこんな小動物か!

全く…恐れ入ったよ!ヒーローを育てる学校だから少しは骨のある奴かと思えば…まさかネズミにコンピューターの守護者をさせてるとは!」

 

「…!!。君はリドラーだね!」

 

根津は画面に映ったヴィランを睨むとそう言った。

 

「ご名答!動物の癖によく私の事が分かったな!」

 

リドラーは満足そうに頷くと言った。

 

「ここのコンピューターは幾分か時代遅れの物を使っている様だ…天才の私にかかれば、こんなコンピューターなぞ簡単に侵入ができる。」

 

リドラーは自己陶酔に浸りながら、そう言った。根津はリドラーを睨みながらキーボードを打ち込み始めたが…リドラーに止められた。

 

「やめたまえ!無駄な事だ…この私が逆探知されるほど、バカだと思っているのか?毎度毎度…あのコウモリには逆探知で苦渋を舐めさせられてるからな!今回は私の電波を逆探知しても、分からなくしてあるとも!」

 

リドラーは笑いながら続けてこう言った。

 

「嘘だと思うのなら、逆探知をしても構わんが?」

 

根津はギリッと歯軋りをした画面を睨みつけながら言った。

 

「それで?君はお話をする為に来たのかい?」

「話ではない!警告と忠告をしに来てやったのだ!あのコウモリに伝えろ!近々、私の至高にして最大のリドルが出来上がる!今度こそ、お前の息の根を止めるとな!これが警告だ。あとは…そう!忠告だ!」

 

リドラーは懐中時計を取り出して時間を見て言った。

 

「3、2、1。」

 

リドラーのカウントがゼロになった瞬間!警報が鳴り響いた!

 

「な…!何が起こったのさ!」

 

根津は慌てて近くにあった携帯でプレゼントマイクに連絡を取った!

 

「何があったのさ!」

(根津校長!どうやら!記者の連中が雄英高校の中に入ったみたいです!)

「中に?雄英バリアは何故…?まさか!」

 

根津は電話を切らずに画面から、こちらをみてニヤニヤするリドラーを睨んだ。

 

「この私にかかれば、この学校の警備システムを停止させる事など!

お茶の子さいさいだ!いいか?これは忠告だ!私はこの学校のコンピューターをハッキング出来るぞ?ハッキングされたくなかったら、もう少しマシなコンピューターを入れる事だ!ハハハハ!」

 

リドラーは笑いながらそう言い残すと画面から消えた。




ローグスからヒートウェーブとC・コールドとフラッシュと3代目ロビンさんがアップを始めました。
レッドフードさんだそうかな…。ジェイソン可哀想だしなぁ…。


はい!次はUSJ襲撃ね!
次からめっちゃ出るよ!ヴィラン!腐るほど出るよ!

( 厂˙ω˙ )厂うぇーい

あ!もう1つの方も思いつきで書いてるので
キン肉マン好きならわかるんでよろしくっ(*`・ω・)ゞ


感想をお待ちしております。



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狂宴の始まり

はい!USJ襲撃事件編始まりますよぉー!
ヴィランをこれでもか!ってぐらい出ます!(迫真)
闇鍋見たくどんどんなっていくよ!


雄英バリアが破られた次の日…。

ヴィラン達はある所に集まり始めていた…。

そこには沢山のヴィラン達が集まっており、台の上にはジョーカー達か並んで立っていた!

 

「ヒヒヒ…!ジェントルメン!さぁ!楽しいパーティの始まりだぜぇ!ヒャー!HAHAHAHAHAHAー!」

 

ジョーカーは高笑いをしながら目の前にいるヴィラン達に言った!

 

『ウオォォォォ!』

 

ジョーカーの言葉にヴィラン達は大声で答えた!

 

「グワーハハハハハハハ!野郎共!プロテクターを着けたか?お前らは、この俺が認めた最高の人材だ!その期待の証として、その装備をやったのを忘れるんじゃねぇぞ?」

 

ペンギンはプロテクターなどの装備を着けようとしているヴィランに向かってそう言った。

 

「分かりました!コプルボットさん」

 

ヴィランの1人がそう言うとペンギンは笑い声をあげた。ペンギンの横でトゥーフェイスは銃器を担ぎながら、トラックに集まるヴィラン達に言った。

 

「いいか…?俺達は銀行を襲う。あのコウモリ野郎を俺達に引きつけるのが目的だ…。もちろんヒーローを引きつけるだけでなく…殺せ。

オールマイトやバットマンは俺達が対処してやる。お前らは雑魚ヒーローを殺しきったら、銀行にある金を全て奪え!いいな?」

 

トゥーフェイスはそう言いながら片手でコインを弄んだ。ヴィランはそれを聞くと歓声を上げた。

 

「ヒヒヒ…。雑魚のお前らの為に有能な助っ人が色々来てるからなぁ?お前らは安心してオールマイトを狙えよォ?ヒヒヒ…!」

 

ジョーカーは笑いながらそう言った。すると、後ろに黒いモヤが現れ始めた。

 

「行くぞぉ?オマエら!ヒーロー共の時代に息の根を止めるんだ!

おっと!お前らの息の根も止められないように気をつけろよ?ヒャー!AHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーはそう高笑いするとヴィラン達と共にモヤへと消えていった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ある繁華街の上空に紫色のヘリコプターが現れた!

 

「え?何あれー?」

「宣伝か?」

「事故であったのかなぁ?」

 

歩行者達が足を止めてそう言っていると

すると!ヘリコプターから空中に映像が投写された!

それは、椅子に座ってこちらを笑うジョーカーの映像だった。

 

「Hello!ファンの皆さん!ジョーカーおじさんだよォ?ヒャー!AHAHAHAHA!」

 

ジョーカーが映し出されたことに歩行者達はパニックになった!

 

「うわあああ!ジョーカーだ!」

「マジかよ!」

「何か起きるぞぉ!」

 

パニックになり始めた歩行者達を尻目にジョーカーは続けた。

 

「この前のデモンストレーションは覚えていてくれてるかい?あれは傑作だったよなぁ?ヒヒヒ…!だがぁ…?あれは前にも言った通りデモだ。だからよォ…今日は最高にイカれた1日してやるぜ!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

 

ゲラゲラとジョーカーが笑うと街の各地で異変が起こり始めた!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

金有市銀行

 

金有銀行の入口で警備しているヒーローは目の前の道路に現れた黒いモヤを警戒していた!

 

「何だあれは!嫌な…予感がする!応援を呼ばないと!」

 

ヒーローが応援を呼ぼうとしたその時!黒いモヤの中から光が見えたと思うと、半分を白と黒に塗装したトラックが飛び出してきた!

 

「突っ込む気か!!しかし、ここはとうさんぞ!」

 

ヒーローが立ち塞がったが…!

運転席にいたトゥーフェイスはコイントスをするとこう言った

 

「えらく勇気のあるやつだ…。だが…それは蛮勇だ。

よって…有罪(ギルティ)だ」

 

トゥーフェイスはアクセルを更に踏み込むと車は更に速度を上げた。

ヒーローは個性を発現しようとしたが…!発現できなかった!

 

「あ…あれ?個性が…!」

 

ヒーローはそれだけを言い残すと、トラックに跳ねられて地面に叩きつけられた。ヒーローを跳ねるとトラックは銀行の入口に突っ込んだ!

トラックは銀行内に止まると、トゥーフェイスはトミーガンを構えながら降りてきた。

すると、こう言いながらトミーガンを天井に向けて発砲した!

 

「皆さん…。落ち着いて…私達は古いタイプのピストル強盗です…。金目のモノを今からバックを持たせた手下を回らせますので…そちらに大人しく入れてくれたら何もしないと、ここに誓いましょう!しかァーしぃ…?抵抗する者はぁ…!真っ二つに引き裂いてやる!さぁ!野郎共!奪い取れ!」

 

トラックの荷台の扉が開くと白と黒のマスクを被った手下達が降りていき始めた!

 

「ヒャハー!」

「金庫の扉を開けろ!」

「金目のモノは俺に渡せ!早く入れろ!」

 

手下達がそう言っていると外からサイレン音が聞こえ始めた!

 

「やべ!サツだ!」

「誰だ!通報しやがったのは!」

 

手下達が騒ぎ始めるとトゥーフェイスはトミーガンをまた天井に向けて発砲した!

 

「誰が通報したのかはどうでもいいだろ?お前らは手を休めるんじゃねぇ…!外の客は俺らが対処してやる…。いいな?」

『イエス!ボス!』

 

トゥーフェイスはそう言い残すと銀行の入口に向かった。外には警察が銀行を包囲していた。警察官の一人がメガホンを持って言った。

 

「ここは完全に包囲された!もう逃げ場無いぞ!大人しく投降しろ!」

 

トゥーフェイスは黙ってそれを聞くとこう言った。

 

「おい…!お前ら!出番だ…。」

 

トラックの荷台がまた開くとそこには4人のヴィランが現れた。

左からブラックマスク…スカーフェイス…ブライド…イレイサーの4人だった!

 

「痛ててて…!おい!この2つ野郎!なんであんなに荒い運転しやがんだ!危うく俺の腕が外れそうになったじゃねぇか!」

 

スカーフェイスはトゥーフェイスに抗議しながらミニチュア機関銃を組み立て始めた!スカーフェイスを横目にブラックマスクも賛同した。

 

「その通りだ…!もう少し優しく運転しやがれ!ハーヴィ!」

「グゴガガガ!俺は気にしねぇがな?」

(痛かったぞ!(/・ω・)/この野郎!)

 

ブライドは笑っていたが…イレイサーも抗議しながら暴れる準備を始めた。

 

「ガタガタ言うんじゃねぇ!今ここで…!個性不能にされたくなかったら暴れるんだなぁ?」

 

トゥーフェイスはそう脅しをかけると、スカーフェイス達は渋々動き始めた!

 

「いつか覚えてろよ!ハーヴィー!この事は貸しだからな!」

 

スカーフェイスはそう悪態をつくと目の前にいる警察に向かっていった!

 

「くたばれぇ!警察(ポリ公)共ぉ!」

 

パトカーに向かって軽機関銃を乱射し始めると、それに続いてブライド達も暴れ始めた!

 

「そんなのでガードしたつもりか?それじゃあ俺の個性は止めれんぞぉ?グゴガガガ!」

 

手から出るエネルギーでパトカーを破壊しながらブライドは笑い声をあげた!ブラック・マスクも警官に弾を撃ち込むと、その警官を操り周りの警官に攻撃させた!

 

「か…身体が…!勝手に!」

 

イレイサーが前に進むと警官たちが囲んだ!

 

「大人しくしろ!」

 

イレイサーは警官を睨むと頭の消しゴムで警官を襲った!

 

このヴィランはイレイサー!

個性は鉛筆付き消しゴム!

 

頭にある消しゴムはどんなものでも消す事が出来るぞ!しかし、1日

2m以上消すと偏頭痛に悩まされるぞ!両手を合わせると鉛筆になり、書き加えたり、地面で書く事で簡単なものなら具現化できるぞ!

 

「うわあああ!俺の下半身が消えかかって!」

 

(うおりゃァァァァ!ビュッ( 。゚д゚)つ-=≡■’)

 

イレイサーは地面にハンマーを書くと、それでパトカーを粉砕した!

 

「クソっ!応援はまだか!」

「応援はもうすぐだ!それまで持ちこたえろ!」

 

「ウワハハハ…。」

 

パトカーの影でしゃがむ警官達に高笑いが聞こえ始めた!

 

「な!何だ!」

 

包囲している警官隊の後から不思議なヴィランが現れた!

白い礼服と白のシルクハットをかぶった紳士風のヴィランなのだが…顔がないのである!否!顔はあっても透明なのだ!

 

このヴィランの名前はジェントルマン・ゴースト!

個性は亡霊!

何でもすり抜けるぞ!攻撃されても効かないぞ!しかし、ある光や塩を当てられると攻撃を食らうぞ!

 

「ウワハハハ!」

 

ジェントルマンは警官の銃撃をものともせずに、片手に構えたレイピアで警官を刺殺した。

 

「何…何だ!このヴィラン共は!」

 

警官がパトカーの後ろに隠れながらそう言っていると…何かが羽ばたくような音が聞こえた。その音のする方を見ると、背中から蛾のような羽を生やしたヴィランがいた。

 

「うぅぅ…。オレ…あんまり暴れるの得意じゃねぇんだけど…。」

 

その男は怯えながらそう言った。警官はそのヴィランに銃を向けるとこう言った。

 

「抵抗するな!投降しろ!」

「ヒッ!」

 

ヴィランは背中に担いでいた銃を警官に向けると発射した!

警官はまるでガのまゆみたいにされた!

 

このヴィランの名前はキラー・モス!

個性はモス!

蛾のように空を飛ぶと毒鱗粉をまき散らすぞ!武器はコクーン・ガンと呼ばれる相手を無力化する特殊な武器だ!弱点は光に集まりやすい事と弱い事だぞ!

 

「オレ…あんまり驚かされるとやっちゃうんだよね…。へへへ…。」

 

キラー・モスが照れながらそう言った瞬間!キラーモスの服が体を拘束をし始めた!

 

「な!な…なんだァ!」

 

キラー・モスはそのまま墜落すると、ヒーローのベスジーニストがサイドキックを連れて現れた!

 

「それまでだ!悪党共!一流である私に大人しく投降したまえ!」

 

「ベストジーニストだ!」

「助かったぞ!」

 

トゥーフェイスはベストジーニストを見ると笑いながら言った。

 

「ククク…!お前ら…とうとうヒーローの登場だ!可愛がってやれ!」

 

トゥーフェイスはそう言いながら、コイントスをしたが…コイントスの結果に驚いた。

 

「表だと?まだあいつは有罪ではないのか…?」

 

ベストジーニストにブライド達は迫った!

 

「グゴガガガ!七三ヒーロー!俺を倒してみな!」

 

「そう言われなくても!」

 

「グォッ!」

 

ブライドも服が体を拘束し始めた!スカーフェイス達も襲いかかったが!無力化された!

 

「あとはお前だけだ!トゥーフェイス!」

 

ベストジーニストはそう言ったがトゥーフェイスは笑っていた!

 

「おいおい…?なんで勝った気になっていやがる?まだまだ始まったばかりだぜ?それに…ヴィランは何もそいつら(・・・・)だけじゃねぇぞ?」

 

「何?」

 

ベストジーニストがそういった瞬間!目の前に何かが突き刺さった!

 

「クソっ!」

 

ベストジーニストは慌てて離れようとしたが…突き刺さったそれは爆発した!爆煙の中から一人のヴィランが現れた!

茶色のコートを着て、下は青いコスチュームを着込んでおり、両手にはブーメランが握られていた。

 

「何だよ〜。何やられてんだよォ〜。せっかく銀行強盗やるって聞いてたのによォ?話が違うじゃねぇか?ええ?」

 

このヴィランの名前は、C-ブーメラン!

個性はブーメラン!

投げた物は必ず手元に帰ってくるか、狙ったものに必ず命中させることの出来る個性!ブーメランは爆発するものから色々あるぞ!好きな物はヌイグルミだ!

 

「クソっ!新手か!お前達!大丈夫か?」

 

ベストジーニストは後ろにいるサイドキック達を見ると…

サイドキック達は泣いていた…。

 

「どうしたんだ!」

「わ…分かりません!何だか…!涙が!なみだがぁぁ!」

 

泣いているサイドキックの近くに黒いスーツとマント着て、黒いシルクハットをかぶったヴィランが泣いていた。

 

「悲しいねぇ…悲しいねぇ…ウォォウ!」

 

このヴィランはウィーパー!

個性はRain cry(泣き雨)

ステッキから発生させる雨雲の雨に当たると悲しくなって泣いてしまうぞ!しかし、自分も泣いてしまうのが弱点だ!

 

「彼らから離れろ!」

 

ベストジーニストはウィーパーを倒そうと個性を使おうとしたが、しかし、個性が使えなくなっていた!

次の瞬間!ベストジーニストの背中に激痛が走った!

 

「グゥ…!」

 

ベストジーニストは吐血しながら、ゆっくりと後ろを見ると…そこには!ナイフをベストジーニストに刺しているザズーの姿があった。

 

「ま…まだ…いたのか…!」

「お前の魂もその体から解放してあげるよ…!ゆっくりと…ね?」

 

ザズーは狂気的な笑みを浮かべた。更に!ベストジーニストの体に銃弾が撃ち込まれた!銃声の先には手のひらでコインを受け止めながら、こちらを見て笑うトゥーフェイスがいた。

 

「残念だったな…?小僧?お前の幸運もこれまでだったな?

残念ながら…有罪(ギルティ)だ。」

 

ベストジーニストは倒れ込むと何とかザズーから離れようとしたが…

 

「さぁ!さぁ!もっと俺に君の命の輝きを見してくれ!」

 

ザズーはキラキラとした目で足掻くベストジーニストを見ていたが…!ザズーに何かが当たった!

 

「ギャッ!」

 

ザズーが突き飛ばされると、そこにはバットマンが立っていた!

 

「そこまでだ…!悪党共…!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

こうして…バットマンいや、雄英の長い一日が始まったのだった。

 

 

 




はい!またマイナーキャラ出しました。今回のキャラ知ってる人はcartoonをよく見てると思います。まだもうすぐしたらヴィランは出し切るから!多分だが…。


あ!そうだ!ヒロアカ〜カセットチェンジ〜っていう小説も書いてるんでよろしくオナシャス!

感想をお待ちしております。


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狂宴1

だいぶ期間が開きました…申し訳ございません。
再開いたします。
GOTHAMというドラマにどハマりしています。
ジェローム君やばいいい!
みんなも見よう!(提案)


雄英高校の校門にはマスコミ達が集まっていた…。

 

「今起きているヴィラン騒ぎをどう思いますかー!」

「バットマンにインタビューさせて下さーい!」

「オールマイトにかけられてる懸賞金と何か関係あるんですかー?」

 

マスコミ達がそう閉まった門の前で騒いでいると、1人のアナウンサーはふと後ろを振り向いた。そこには黒いモヤが徐々に現れ始めていた。

 

「え?何…あれ?」

 

アナウンサーがそう言うと、黒いモヤから帽子を被らされた人間達が現れた。その人間達の中にいたマッドハッターは紅茶をすすりながらこう言った。

 

「アーリースゥゥゥ?意地悪しないから出ておいで!楽しいティーパーティーが始まるよ!」

 

帽子を被った人間達はマスコミを襲い始めていった!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

トゥーフェイスはバットマンを見ながら笑うと言った。

 

「ようやく来たか…!バットマン!待ってたぞ!」

「お前の企みはもう終わりだ!デント!」

 

トゥーフェイスは拳銃をを向けながらコイントスをすると言った。

 

「いいや…。終わりではない…。運命(コイン)はそう言っている!」

 

トゥーフェイスはそう言うとバットマンに向かって発砲し始めた!

しかし、バットマンはそれをものともせずに突進していった!

 

「馬鹿め!自ら蜂の巣になり来るとはな!死ね!バットマン!」

 

トゥーフェイスは笑いながらそう言った。バットマンは腰からバットラングを取り出すとトゥーフェイスにめがけて投げた!

 

「ウォッ!」

 

バットラングは回転しながらトゥーフェイスの手にあった銃を叩き落した!

 

「ぐぅぅぅ…。クソッタレ!」

 

トゥーフェイスはバットラングの当たった手を痛そうに抑えながらバットマンを見た。バットマンはトゥーフェイスに向かってさらに突進しながらこういった。

 

「諦めろ!デント!」

「諦めるだと?ハハッ!馬鹿め!俺は二丁拳銃使いだ!」

 

トゥーフェイスは懐から違う色の拳銃を取り出すとバットマンに向けた!しかし、バットマンは既にトゥーフェイスの目の前に迫っていた!

 

「何!」

 

トゥーフェイスが少し怯んだ瞬間!バットマンはトゥーフェイスを殴り飛ばした!

 

「グガアアアアアア!!」

 

トゥーフェイスは慌てて手から、離れた銃をつかもうともがいたがバットマンにその手を踏みつけられた!

 

「ギャアアアアア!」

「企みは終わりだ!デント!」

「ぐぅぅ…!フフフ…。」

 

手を踏みつられて顔を歪めていたトゥーフェイスだったが…バットマンの言葉に笑い始めた。

 

「何がおかしい…?デント!」

「フフフフ…!まんまと罠にハマったな!ダークナイトォ!この俺が何故…!この国まで来て銀行を襲ったのか?分からないのか?」

「何?」

 

バットマンがそう言った瞬間!バットマンを強い光が襲った!

 

「STOP the TIME!」

 

バットマンは慌てて避けると光がトゥーフェイスに当たりトゥーフェイスは固まった。

 

「お前か…!クロックキング!」

「ふむ…。計画が12分11秒も遅れている…。早く決着を付けないと…。」

 

クロックキングは腕時計で時間を確認しながら、片手に持った札束を顔に押し当てた!

 

「さぁ?バットマン…。君の時間(TIME)は…あとどれ位あるのかな?」

 

クロックキングは顔の時計をさらに輝かせた!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

雄英高校の校門前ではプレゼントマイクとセメントスがマッドハッター達を倒していた。

 

「YEAHAAAAAAA!!」

 

プレゼントマイクの声の風圧で帽子をかぶった人達が吹き飛ばされたりしたが、すぐにムクリと起き上がってきた。

 

「また起き上がりやがった!これ以上加減してはできねぇぞ!」

 

プレゼントマイクがそう叫んだ。セメントスは地面を触り操られた人々を少しずつ捕まえながらこう言った。

 

「しかし、彼らは操られている民間人です。下手にこちらから手を出すこと出来ません!」

 

「アリス?何処?何処かなぁ?あの学校の中かなぁ?

早く出ておいでよォ!『マッド ティーパーティー!』」

 

マッドハッターはプレゼントマイク達を見ながらそう言った。

 

「あいつが民間人を操ってる親玉かよォ!なんて!crazy Faceなんだ!」

 

プレゼントマイクがそう叫んでいるとまた黒いモヤが現れた。その中からおもちゃの戦車や飛行機が出てきた。

 

「なんだありゃあ?」

 

プレゼントマイクがそう叫ぶと戦車や飛行機はプレゼントマイクに向かって何かを発射した。

 

「…!!。危ない!」

 

セメントスは慌ててセメントを操り、プレゼントマイクの前に壁を作ってそれを受け止めた。その瞬間!大爆発を起こした!

 

「うおっ!何だよ!玩具の戦車の弾が本物の威力みたくなったぞ!」

 

玩具の戦車はキャタピラの音をたてながら、プレゼントマイク達に迫っていった。さらに黒いモヤからキャラクターの被り物をかぶったヴィランが現れた!

 

「僕の玩具で遊ぼうよ!まぁ…血塗れになるかもしれないけどね!」

 

このヴィランの名前はトイマン!

個性はBAD TOYS

トイマンが触れた玩具は実際のものと同じ威力になったりするぞ!

更には自由自在に操れる!普段はヴィラン相手に武器を作っているぞ!

 

「いっけー!飛行機隊の爆撃ー!」

 

トイマンがそういうと空中で旋回していた玩具の飛行機が、プレゼントマイク達に向かって飛んでいった。

 

「クソッタレ!YEAAAAAAAAAAH!」

 

プレゼントマイクはヴォイスで飛行機を破壊したが、トイマンはまだまだ玩具を出してきていた。

 

「楽しいなぁ!もっともっと!遊んでよ!」

 

トイマンは被り物の頭をゆらゆらと揺らしながらそういうのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おお…!流石はエニグマだ。雄英高校の監視カメラをハッキングしおった。」

 

暗闇の中で老医師は沢山並んでいるテレビ画面を見ながらそう言った。

 

「ハハハ…。彼は戦闘向きの個性ではないがこういうのは向いているからね…。」

 

オール・フォー・ワンは車椅子に座りながらテレビ画面を見つめた。

そこには、雑魚ヴィランやトゥーフェイス達が暴れる銀行やマッドハッターと戦うプレゼントマイク達の映像の映っていた。

 

「お気に召して貰って何よりですな?Mr.ワン?」

 

テレビ画面の1つにはエニグマの顔が浮かび上がった

 

「あぁ…有難う。リドラー君…お陰様で僕の後継者が雄英に入りやすくなったよ。」

「お安い御用ですとも!Mr.ワン…。この私をアーカムから出してくれた御礼だ!」

「いやいや…。謙遜は良くないよ。リドラー君…。君は天才(・・)なんだろう?これくらいは朝飯前(・・・)じゃないのかね?」

「…ッッ!!いいでしょう!もっと素晴らしいものを御覧にいれようではありませんか!」

 

リドラーはそう声を荒らげるとキーボードに何かを打ち込むと…

画面に映っている雄英高校の映像に大きなロボットが現れた!

 

「おぉ…。あれは雄英高校が持っておる仮想ヴィランロボットではないか…!あれでさえもハッキングしおったのか…!」

 

オール・フォー・ワンの横で老医師は興奮した様にそう言った。

オール・フォー・ワンは頬杖をつきながら画面を見ながらこういった。

 

「ハハハ…。彼はナルシズムがあるからおだてやすいね…。

やはり君の言う通りだったね?教授(プロフェッサー)?」

 

オール・フォー・ワンがそう言うと、後ろの暗闇から白衣のガタイのいい男が現れた。

その男はスキンヘッドにあごひげを蓄え、丸メガネをかけていた。

男はオール・フォー・ワンの横に立つとこう言った。

 

「ええ…。二グマ君は極度のナルシストであり、自己顕示欲の塊の様な人物だ…。だから、彼をほかの連中と競わせるのは得策なのだ。」

 

男はそう言いながら画面を見つめた。オール・フォー・ワンは少しニヤリと笑いながらこう言った。

 

「流石はストレンジ教授…見事な心理分析だね」

 

それを聞くとストレンジは冷めた目でオール・フォー・ワンを見るのだった。

 

このヴィランの名前はヒューゴ・ストレンジ教授!

個性はマインドコントロール(洗脳)

10秒間…相手の頭に手を当てて命令したりすると相手を操れるぞ!

しかし、戦闘向きの個性ではないのが弱点だが!

作戦を考えたりするのが得意だぞ!

 

「君をこの国に招待したのはバットマン・キラーとしてでもそうだが…。あの狂人共を手懐けるには骨が折れるから猛獣使いの様な人材が必要だったしね…。それに君の参謀(ブレイン)としての頭が必要だったのさ…。」

 

オール・フォー・ワンはストレンジを見ずにそう言った。ストレンジは息を大きく吐くとこう言った。

 

「私がバットマンに執着するよりも、貴方がオールマイトに対する憎悪の方が凄そうだ…。」

「もちろんだとも…僕をこの体にしたアイツを許せるわけが無い。

アイツにはもっともっと…苦しんで死んでもらわなきゃね」

 

オール・フォー・ワンは暗闇の中で怪しく笑うのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

また 繁華街に紫色のヘリコプターが現れると、ジョーカーが映し出された。ジョーカーは何処かのスタジオで寿司を食べながらカメラ目線でこう言った。

 

「う〜ん!これは!ファンタァースティック!なんて美味いんだぁ!やはりJAPANの寿司は最高だな!ヒヒヒ…!ゴッサムじゃあ…生の魚なんて食えねぇからなぁ?ジョーカー・フィッシュがいるくらいだ!ヒヒヒ…!あんな所の魚を生で食っちまうと体から鱗が生えるぜ!ヒャー!AHAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーはそう言うと寿司を咀嚼しながら、湯呑みのお茶を飲み干した。ジョーカーはカメラ目線のままこう言った。

 

「こんな美味い寿司に会えて俺は嬉しいぜ!こんな時は確か…!そうだ!作ってくれた奴に礼を言うのがこの国の礼儀だよなぁ?クフフフフ!いい腕してるな?タイショー!ヒヒヒ…!」

 

カメラがジョーカーが見つめる方に向いたが、そこには棒立ちになり顔には引きつった笑みを浮かべたまま死んでいる寿司職人の映像が映った!

 

「ヒャー!A-HAHAHAHAHAHAHAHA!この国のシェフはしかめっ面でいけねぇや!だから、俺のジョークで笑わしてやったのさ!

いい笑顔だろう?ヒヒヒヒヒヒ!ヒャー!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーは笑い転げると急に立ち上がると何かの紙を見ながら言った。

 

「さぁてぇ?序盤戦の結果を見てみようかぁ!まずはぁ〜!おっと!

ベストジーニストとかいうヒーローが重症だとよ!ヒヒヒ!

あとは名前もしれねぇヒーローが死んだ!喜劇的な死だな!ヒヒヒ!」

 

「あとはァ?ヒーロー事務所を2件爆破したみたいだなぁ?ヒヒヒヒヒヒ!いい花火だったろ?ええ?それに比べて…!

この国の警察とヒーロー共は本当に弱いなぁ?あのゴッサム市警のゴードン君に見せてやりたいね!ヒフフフ!あまりの平和ボケもここまで来ると拍子抜けだなぁ?ヒヒヒ!まぁ…!これは全てオールマイトのせいだがな?ヒャー!HAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーは狂気的な笑い声をあげると急に唸るような声でこう言った。

 

「いいか?絶対的なヒーローなんてのは無いんだよ。民衆共ォ…。

ヴィランを恐れなくても大丈夫な存在だと思えなくなるまで…平和になりすぎたこのイカれた世の中が悪いんだ。

こんなのはタチの悪いジョークだぜ!なぁ?そう思うだろ?お前ら?ええ?

このイカれた状況をもっともっと!俺様が!カオスにしてやろうじゃねぇか!

準備はいいか?観客の皆様!まだまだ序盤だぜ!本番はこれからだ!もっと楽しんでくれよォ?ヒヒヒヒヒヒ!HAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーは腕時計を見るとこう言った。

 

「ウップス!しまった!もうこんな時間か!すっかり話し込んじまった!サプライズ・ショーにこの俺がいねぇと始まらねぇだろ?ヒヒヒヒヒヒ!まぁ…待ってな!すぐにでもショーを始めてやるぜ?ヒヒヒヒヒヒ!では!It’s show Time!」

 

ジョーカーは紫色のシルクハットを深くかぶると、ステッキを構えながらそう言った!




さぁ!どうでしたか?
トイマンの顔はデッドライジングのあのほら被り物のサイコパスを想像してもらったらいいと思う。

ストレンジ教授出てきたね。ローグスの謎が解けたね。

トゥーフェイス活躍回は終わり、次はUSJでの戦い!
次はあのヴィラン出るよ。

感想を下さい!(迫真)


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狂宴2

USJ襲撃にやっといけた。
大変だべさ


「何だ?入試見たく…いきなり始まってんのか?」

 

切島はUSJの中に現れた黒いモヤから出てくるヴィラン達を見ながらそう言った。しかし、それは違った。

 

「全員、一かたまりになって動くな!!」

 

相澤先生の一喝により全員の顔が強張り…出久達は冷や汗を流した。相澤先生は出久達を見るとさらにこう言った。

 

「13号!生徒を守れ!」

「先生!あれは…」

「あれは…(ヴィラン)だ!!」

 

相澤先生の言葉にさらに出久達は身構ると、切島は大声で言った。

 

(ヴィラン)ンン?バカだろ!?ヒーローの学校に入り込んでくるなんて!」

 

切島は頭を抱えながらみんなの心の内を代弁するかの様にそう言った。出久は13号にこう言った

 

「先生、侵入者用センサーは…?」

「もちろん、ありますが…!」

「現れたのはここだけか…それとも学校全体か…」

「やはり…!先日の侵入事件もこいつらの仕業か!」

 

慌てる僕達をよそに黒霧は出久達を見るとこう言った。

 

「13号にイレイザーヘッドですか…。しかし、おかしいですね…?先日頂いた教師側のカリキュラムではオールマイトがここにいるはずなのですが…」

「チッ…どこだよ…。せっかくこんなに大衆引き連れて来たのにさぁ…平和の象徴(オールマイト)がいないなんて…」

 

死柄木はイライラしながらそう言った。

 

「グワーッ!グワッグワッ!もしかするとマッドハッター達の方に行ってるのかもな!」

 

黒いモヤの中からペンギンと共に、大きなコンテナを手下達が担いで現れた。死柄木はペンギンの言葉を、他所に顔につけた手をの隙間から、狂気のこもった目で出久達を見るとこう言った。

 

「子供を殺せば来るのかな?」

 

死柄木がそう言った瞬間!モヤの中から笑い声が響いてきた。

 

「ヒヒヒ…!ヒャー!A-!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

 

出久はその笑い声に背筋がゾクッとした。その笑い声の主はモヤの中から現れると出久達に手を振りながら言った。

 

「ハジメマシテ!ヒーローを目指すガキ共!ジョーカーおじさんだよぉぉぉん!ヒャー!HAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーは狂気的な笑い声をあげると出久達に向かってお辞儀をした。

 

「さぁてぇ!今日はお前らもビックリする!とびっきりのサプライズがあるぜ!ヒヒヒ…!」

 

ジョーカーがそう言うと、モヤの中から赤い布を被せられた物と共にトゥーフェイスが現れた。

 

「おーおー!今回も手酷くやられたね!デントくん!」

「うるせぇ!黙ってろ!クラウン!っっ!」

 

顔を痛々しそうに包帯で巻かれたトゥーフェイスはジョーカーに向かってそう言った。ジョーカーは笑いながら赤い布を被せられた物の近くまで行くとこう言った。

 

「クフフ!ハービーの酷い顔をさらに酷くしちまったのは誰かなぁ?ヒヒヒ…!」

 

ジョーカーは赤い布を掴むとこう言った。

 

「さぁて!サプラァーイズ!」

 

ジョーカーが赤い布をものから取ると、そこには大きな砂時計があった。しかし、その砂時計を見て出久は驚きの声をあげた。

 

「まさか…!あの…砂時計の中にいるのは…!」

「その通りさぁ?この砂時計に入っているのはぁ?」

 

『バットマン!』

 

「う…嘘だ…!なんで…!」

 

出久が絶望した声を上げるとジョーカーは言った。

 

「どぉーだぁ?とんだサプライズだろ?ヒヒヒ…!今のバッツィはクロック・キングの個性で止まってんのさ!ヒヒヒ…!」

 

砂時計の近くからクロックキングは現れるとベスト・ジーニストを投げ捨てた。

 

「ベスト・ジーニスト!クソっ!」

 

相澤先生はジーニスト見ると驚愕の声を上げ身構えた。

 

「さぁて!バットマン先生が倒れたので、代打で俺様がお前らの先生になってやるぜ!ヒヒヒ…!ベイン!砂時計を引っくり返せぇ!」

 

ジョーカーは楽しそうに笑いながら言うと、黒いモヤからベインが現れて砂時計をひっくり返した。

 

「ヒヒヒ…!さぁて!楽しい授業の始まりだ!へヘア!HAHAHAHAHAHA!さぁーて!さっさと席につけよォ?お前らぁ?

私語厳禁だぜぇ?授業中喋った奴は息の根を止めてやるぜ!ヒヒヒ…!これで二度とうるさくはできねぇだろ?それに!授業が終わる頃にはよォ?お前らもバッツィも死ぬのさ!ヒヒヒ…!これほどのジョークはねぇよな?

ヒャー!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHA!」

 

ジョーカーは笑い転げながらそう言った。出久達はそれを聞いて体が強張り、すくんで動けなくなった。

 

「1時間目はボコボコにされる方法を学ぼうだぜ!ヒヒヒ…! 野郎共!可愛がってやれ!」

 

『ヒャッハー!』

 

ピエロのメイクをしたヴィラン達が出久達に向かって走り出した。

 

「13号避難開始だ!学校に連絡試せ!センサーの対策も頭にある敵だ、電波系の個性のやつが妨害している可能性もある」

 

相澤先生は皆の前に出るとそう言った。さらに上鳴を見るとこう言った。

 

「上鳴、おまえも個性で連絡試せ」

「っス!」

 

上鳴は急に名前を呼ばれビビりながら、そう答えた。

相澤先生はそう言い残すと、ヴィラン達に立ち向かおうとしたので出久はこう言った。

 

「先生は!?一人で戦うんですか!?あの数…それにジョーカー達もいるのに!個性がいくら消せるとはいえ…!イレイザーヘッドの戦闘スタイルは敵の個性を消してからの捕縛!正面からの戦闘は…!」

「一芸だけじゃヒーローは務まらん」

 

相澤先生はそう言うと走り出した。

 

「13号!任せたぞ!」

 

相澤先生はそう叫ぶと跳躍し、広場へと着地すると…!

向かってきた手下のヴィラン達をなぎ倒し始めた!

 

『ぐぎゃあああ!』

 

手下のヴィラン達は瞬く間に捕縛されていった。その光景を見て、出久達は目を丸くしながらこう言った。

 

「すごい…!多勢に無勢だと思ったけど…!多数対1人こそ…!先生の得意分野だったんだ!」

「分析してる場合じゃない!早く避難を!」

 

分析してる出久に対して飯田はそう返すと皆が入ってきたメインゲートへと向きを変えた途端!

 

「皆さん!伏せて!」

 

13号の一声に慌てて伏せた出久達の頭上を冷凍光線が通っていった。

出久達は慌てて起き上がるとメインゲートを見た。メインゲートはカチカチに氷漬けにされていた。

 

「嘘だろ!扉が!」

 

切島の悲痛な叫びが響き渡った。その瞬間!

 

「逃がしませんよ」

 

出久達の視界を黒いモヤが包み込み始めた。

 

「初めまして、我々は(ヴィラン)連合。僭越ながら、この度ヒーローの巣窟…雄英高校入らせて頂いたのは、平和の象徴であるオールマイトを亡き者にする為に参りました」

 

黒霧の言葉に体がすくんで動けなくなった出久達。黒霧はそれを気にせず喋り続けた。

 

「本来ならば…ここにオールマイトがいらっしゃる筈なのですが、何か変更があったのでしょうか?まぁ…構いません。それとは関係なく…私の目的はこれ…」

 

BOOOM!

SKLIT!

 

「その前に俺達にやられるって事は考えてなかったか!?」

 

爆豪達の攻撃が黒霧に食らわせられる!しかし、黒霧に直撃したがダメージの喰らった様子もなくこう言った。

 

「ふぅ…危ない。そうでした生徒とはいえ…優秀な金の卵には代わりありませんでした…。ですので…」

 「みんな!下がって!」

 

13号がクラスの連中を逃がそうとしたのも、虚しく黒霧は個性を使い出久達の周りを、黒いモヤで覆い尽くすとこう言った。

 

「散らして嬲り殺します…!」

 

出久は黒いモヤに包まれもがいたが…。気を失い…次に意識を取り戻した時にはプールのある水難ゾーンだった!

出久は何とかしようともがいたが…そのまま水の中へと落ちるしかなかった。水の中に着水した出久は、新鮮な空気を求めて慌てて水面へと顔を出すと息を吸った。

 

「プハァ!」

 

出久は息を整えると辺りを見渡し、迫ってくる水タイプヴィランが居るのに気づいた。

 

「恨みはねーが!ボスの命令だ!死んでもらうぜ!」

 

出久は指に力を入れてそのヴィランに狙いを定めたが…!

 

「グハァ!」

 

蛙吹によって蹴り飛ばされた。出久は呆気にとられると蛙吹は出久を担ぎ船へと泳ぎ出した。

 

「蛙吹さん!?」

「緑谷ちゃん!早く船まで逃げるわよ!」

 

いつもの蛙吹の口調ではなく、とても慌てた様子だった。出久は蛙吹に抱えられ船まで向かおうとした瞬間!水の中から雄叫び声を上げながら、あるヴィランが飛び出してきた!

 

「ガアァァァ!」

 

それは、キラー・クロックだった!クロックは大きな口を開けながら、噛み付こうと出久に迫ってきていのだ!慌てて出久は咄嗟にスマッシュをクロックに喰らわせた!

 

「グガァ!」

 

クロックは少し吹き飛ばされるとまた水の中へと潜っていった。

出久達は何とか無事に船へと、たどり着いた。そこには先に助けられた峰田が何やらぶつぶつと呟いていた。

 

「カエルの体ってヌルッとして…デカくて…なんか…」

 

そんな事を呟く峰田はぶん投げられていた。

 

「あのヴィランってまさか…」

「ええ…どうやらゴッサムのヴィランみたいね」

「嫌だァァァ!まだ死にたくねぇよォォォ!」

 

出久達がそう話し合っている間にも船の周りから、チク…タクっと時計の音が聞こえていた。

 

「ガアァァァ!ソンナトコロニ逃ゲテモムダゼ!船ヲ沈メテ!オ前ラヲ食ッテヤル!グゲッヘッヘッヘ!」

 

クロックの不気味な嘲笑い声に出久達はゾッとした。出久は様子を見ようと水面を見るとサメの背鰭のようなものが見えた!峰田はそれを見て叫んだ!

 

「なんでぇ!プールにサメがいるんだよォォォ!」

「あれもヴィランか!?」

 

サメの背びれはどんどん船へと近づくと…!突如!飛び上がり姿を現した!それはキング・シャークだった!

キング・シャークは船体に齧り付いた!

 

「ガウゥゥゥ!」

 

キング・シャークは頭を降ると船もグラグラと揺れ、その度に峰田は叫び声をあげていた。キング・シャークは船体から口を離すとまた戻ってきた!

 

「シャーク・魚雷ィィ!」

 

キング・シャークはそう叫びながら船へと体当たりすると、船はゆっくりと沈み始めた。

 

「嫌だァァァ!食われるぅぅぅ!」

 

沈んでゆく船の上で峰田は喚き続けた。すると、館内のスピーカーからジョーカーの声が響いた。

 

「ヒャー!HAHAHAHAHAHAHAHAHA!ゴッサムの特別講師を紹介するぜ!クロック爺さんとシャーク先生だ!ヒヒヒ…!喰われないように注意しろよォ?ヒャー!HAHAHAHAHAHA!」

 

 

 




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狂宴3

すみません、遅れてしまいました。
バイクで事故ったり、色々ありまして少し落ち込んでいました。
しかし!復活しました!何とかやっていこうと思います!


山岳ゾーン(八百万チーム)

 

「皆さん!バラバラにならず!かたまりましょう!」

 

八百万の言葉に上鳴達はヴィラン達を見ながら身構えた。

八百万達の様子を見ながら黒いモヤの中からキューショナーは大きなコンテナとともに現れると両手を叩きながらこういった。

 

「俺の担当は3人か…!いいぜぇ?しっかり教え込んでやるよ…!俺の電撃の恐ろしさをなぁ!ガハハハハハ!」

 

キューショナーは手をバチバチさせながらそういうのだった。

 

VSエレクトロキューショナー&???戦

 

倒壊ゾーン(爆豪チーム)

 

「オラァ!」

 

爆豪は手を爆破させながら雑魚を切島と共に倒していっていた。

 

「もっとかかってこいや!クソが!」

 

爆豪は悪態をつきながらそういうと笑い声が聞こえてきた。

 

「おーおー威勢が随分いいじゃねぇか?」

「えらく生意気なガキだな?目つきもすげーぜ!」

 

爆豪はその声がする方を睨みつけながらこう言った!

 

「何コソコソしてんだ!あぁ?さっさと出てこい!ぶっ殺してやる!」

 

爆豪の視線の先は、3人のヴィランがいた。

1人目は赤いマスクを被り…不気味に爆豪達を見ていた。

 

このヴィランの名前はレッドフード!

個性は…???

 

その次は、顔に緑のマスクをかけ、背に大きな鏡を背負っていた。

 

このヴィランの名前はミラーマスター!

彼の個性は鏡!何でも反射させたり、幻影を操ったりできるぞ!

鏡の中にも入ることが出来るすごいヴィランだ!

 

ミラーマスターの横にいるヴィランはコスチュームに大きな渦巻きが書いてあるヴィランだった。

 

このヴィランの名はトップ!

彼の個性は回転!指が少しでも触れたり、体液が付着したものを回転させる事のできる個性だ!

 

トップはそこら辺の石ころを1つ拾い上げると石を高速回転させながらこういった。

 

「さて、授業始めんぞ?まずはお前の汚ぇ口をなおす方法からだ」

 

トップはそう言うとミラーマスター達ともに爆豪たちに襲いかかるのだった。

 

VSトップ&ミラーマスター&レッドフード戦

 

火災エリア

 

そこには数人のヴィランに囲まれる尾白の姿があった。

 

「ッッッ…!」

 

尾白は構えながらヴィランたちを見ていると天井近くに黒いモヤが現れると中からファイヤーフライが飛び出してきた!

 

「グワーッバハハアバハー!やっと出番だァ!」

 

ファイヤーフライはガラガラな声で笑い声をあげると尾白を見下ろしながらこういった。

 

「俺の生徒は1人だけか?まぁいい!小僧!お前は猿の丸焼きを見たことがあるか?俺もあんまりねぇが!だーかーらー!今から見てみようじゃねぇか!グワバハーハバハ!」

 

ファイヤーフライはそう言うと尾白に火炎放射器を向けるのだった。

 

VSファイヤーフライ戦

 

 

「さぁー!始まったぜぇ!我らがスーパーヴィランが送る特別授業だ!瞬き厳禁だぜ?瞬きする間に殺されちまうからな?ヒャー!HAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAHAー!」

 

USJの内部に設置されたスピーカーに繋がるマイクを持ちながらジョーカーはそう言った。

 

「皆…バラバラになってしまったみたいだが…。まだこの施設内にはいるようだ」

 

障子はそう言うと麗日達は胸をなで下ろした。しかし…!麗日は広場にいるジョーカー達を見てさっと身構えた。ジョーカー達は、相澤先生の相手を手下に任せて、自分達はそれをただ傍観しているのだった。

 

(相手はあのバットマンを倒したヴィラン!どうすれば!)

 

13号は焦りながらどうにか生徒達を避難させようと考えていた。

すると…!氷漬けになっていた入口が音を立てて溶け始めた!

 

「な?なんだァ!」

 

瀬呂はびっくりしながら入口のゲートを見た。入口が溶け切るとそこから1人の男が現れた。

 

「ケッ…!フラッシュの野郎!こき使いやがって!」

 

入口に立っていたのはローグスの1人…ヒートウェーブだった!

 

「あ?なんだお前ら?この学校ヤツらか?」

 

ヒートウェーブはそう言うと、ヒートガンで葉巻に火をつけるとふかした。

 

「あ…あなたは?」

 

飯田は恐る恐る聞いた。ヒートウェーブは飯田を見ながらこう返した。

 

「俺か?あー…英雄(ヒーロー)じゃねぇがぁ…?お前らの敵ではねぇってことは確かだな…。俺の敵はあの広場にいる連中だからな?」

 

ヒートウェーブはそう言いながら、ゆっくりと飯田達に向かって歩き出した。

 

「俺はぁ…ある(Flash)の前では悪役(ヴィラン)だがァ…!今回はヒーローだ!」

 

ヒートウェーブは頭にあったゴーグルをつけるとそう言った。すると、広場からまた冷凍光線が放たれた!ヒートウェーブはそれを見ると声を荒らげた!

 

「オラ!どけ!ガキ共!」

 

ヒートウェーブはヒートガンを構えると引き金を引いた!ヒートガンから高温の熱が発射されると冷凍光線を相殺した!

 

「へっ!この冷凍光線には心当たりがあるぜ!ゴッサムの冷凍男だなぁ?コールドが偉くアンタに敵対心を燃やしてたぜ!」

 

ヒートウェーブは笑うと広場の方を見ながら叫んだ!

 

「ええ?そうだろ?Mr.フリーズさんよぉ!」

 

ヒートウェーブの個性は熱波だ!

熱を操作できる!電子レンジと同じようなことも出来るぞ!内側から熱を伝えることも可能だ!

 

ヒートウェーブの視線先にはフリーズが冷凍銃を担ぎながらこちらを見ていた!ヒートウェーブとフリーズとの小競り合いを見ていたペンギンはこう言った。

 

「ああ?アイツはセントラルとこの放火魔じゃねぇか?なんであいつがここにいる?」

「バットマンの懸賞金につられてきたか…?しかし、もう遅い!」

 

ほかのヴィランたちもそう言うと、ヒートウェーブは眉間に皺を寄せながら叫んだ!

 

「懸賞金かなんだか知らねぇが!俺は金なんていらねぇし!コウモリ野郎が死のうがどうでもいい!

俺がここに来た理由はなぁ?オズワルドのとっつぁんよォ?

ローグス…いや!俺の仲間を取り戻しに来たんだよ!

お前らが連れ去ったんだろ?ブーメランに!ウェザー!トップにパイドパイパーの奴まで!さっさと返した方が身のためだぜ?俺のヒートガンで溶かされたくなければなぁ?」

 

 

ヒートウェーブの様子を見てジョーカーは笑いながらこう言った。

 

「ヒヒヒ…!放火魔がもう1人現れたか!ウチの放火魔とどっちが強いかみてみたいなぁ?Hey!Mr.黒霧!頼むぜ!」

「ええ…わかりました」

 

黒霧はモヤを発現させようとしたが…ヒートウェーブがそれを見てこう言った。

 

「ハッ!させるかよ!」

 

ヒートウェーブはヒートガンを構えると引き金を引いた!

すごい熱が死柄木達を襲った。

 

「グオッ!」

「ッッ…!なんだあいつ?殺してやる…!」

 

死柄木は忌々しそうにヒートウェーブを睨みつけると向かっていった。しかし…ヒートウェーブはさらに熱量を上げると言った。

 

「俺に近づこうってのか?近づく前にお前を消し炭にしてやるよ!」

 

ヒートウェーブは死柄木を狙い続けようとしたが、ペンギンは死柄木の前に立つと傘を広げて言った。

 

「小僧!後に入れ!」

「そんなもん防げんのかよ…?」

「グワーッ!グワッグワッグワッグワ!お前に見してやるよ!俺様の強さってものをな!」

 

熱はペンギンを襲い始めたが…。ペンギンは慌てる様子も無く傘で熱を受け止めると持ち手を引き跳ね返した!

 

「グオッ!」

 

跳ね返されたすごい熱が相澤を襲った。

 

「グワーッ!グワッグワッグワッグワ!どうだ!参ったか!これがペンギン様の強さだ!」

 

シルクハットのつばを目深にかぶるとペンギンは笑い声をあげた!

 

「クソッ!オズワルドのとっつぁんの傘は特別製(・・・)だってことを忘れてたぜ…?」

 

ヒートウェーブは悪態をつきながらそう言ったが…自分の体に異変が起きていることに気づいた!

 

「うぉっ?なんじゃこりゃ!」

 

片足が黒いモヤの中へと引き釣りこまれていっていた!

 

「ちくしょう!これがトリックスターが言ってたやつか!クソ!抜けねぇ!うおわあああ!」

 

ヒートウェーブはそのまま黒いモヤの中へと取り込まれていった。

ヒートウェーブが黒いモヤに取り込まれると同時にMr.フリーズもモヤの中に消えるのだった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ー緑谷sideー

 

キングシャークの攻撃を喰らい、緑谷たちが乗る船は徐々に沈み始めていた。

 

「うわあああ!」

 

峰田は泣きながら水面を見て喚くと、クロックとキングシャークはそれをニヤニヤと笑いながら見ているのだった。しかし、ある水の中にいるヴィランの1人が水を操作し、剣のようにすると船を切断した!

 

「うわ!」

 

緑谷はバランスを崩すと倒れた。水面では船を攻撃したヴィランは船の様子を見ながらこう言った。

 

「じれったいだけだ…!さっさと終わらせちまおうぜ!ヒヒヒ!」

 

船を攻撃したヴィランは笑いながらそう言ったが…。次の瞬間!そのヴィランの目の前にはクロックが大きな口が現れた。

 

「え…?うぎゃあああ!」

 

そのヴィランはクロックに噛みつかれると、瞬く間に水の底へと引きずり込まれ、そのヴィランがいた所は真紅に染まった。周りのヴィランがその光景に絶句しているとキングシャークはこう言った。

 

「勝手な事すんじゃねぇよ…!子供の肉はよォ?もっと絶望させればさせるほどやわらかくなるんだぜ?」

 

峰田を見ながらキングシャークはいやらしく笑った。峰田はそれを見るとあまり事に失禁しかけてしまった。

 

「クソォ…!どうすれば!」

「うわあああ!こっちに来るなぁァァ!」

 

緑谷が思案していると峯田は泣き叫びながら、頭のもぎもぎをクロック達に向けて投げ始めた。

 

「ヤケになっちゃ駄目だ!峰田くん!」

 

緑谷は峰田を止めると峰田は水面を指さしながら泣いた。

 

「あぁ…!なんて事を…!」

 

緑谷はそう言いながら水面を見てあることに気づいた。

 

(…!誰も峰田くんのもぎもぎに触ろうとはしない?もしかして…警戒している?もしかすると!)

 

緑谷は何か決心したかのように立ち上がるとまた水面を見た。

 

「オイ…シャーク!ソロソロドウダ?」

「ちっ!気が早えな!テメーは!アイツらを食うならもう少し絶望させてからだろうが!」

「イイヤガッタナ…!サメ野郎ガ!」

「なんだと?この両生類が!」

 

シャークとクロックが揉めているのを見て緑谷は決意すると立ち上がり叫んだ!

 

「ウオオオオオオオ!」

 

緑谷は叫び終えると跳躍し水面へ構えながらこう言った。

 

(かっちゃん的な感じで…!)

「死ねぇぇぇぇぇ!」

「みっ緑谷…!マジかよ!ああ…!」

「ハッ!オレラニ食ワレニキタカ?」

「痩せてるガキか…あんまり美味そうじゃねぇな」

 

クロックやシャーク…峰田の言葉も無視し緑谷は構えたまま水面へと向かっていった。

 

(卵が…!爆発しないイメージ!)

 

緑谷は水面に近づくと叫んだ!

 

Delaware SMA-SH(デラウェア スマァーッシュ)!」

緑谷の一撃でプールの水が爆発した!

緑谷はスマッシュを撃った後遺症で、指を骨折しながらも峰田達を見ると叫んだ!

 

「梅雨ちゃん!峰田くん!」

「ゲロ!」

 

梅雨は舌を伸ばしながら緑谷をキャッチすると、峰田と共に跳躍した。

峰田は梅雨に抱えられながらこう言った。

 

「なんだよ…緑谷…。おめぇー…かっけぇ事ばっかしやがって!オイラだって!オイラだってぇぇ!うおーーー!」

 

峰田はそう叫ぶと頭のもぎもぎをヴィラン達に向かって投げ始めた。

緑谷のスマッシュでプールには渦巻きが発生し、ヴィラン達を引き寄せ始めた。

 

「何!引きずり込まれる…!」

「なんだこれ取れねぇ!」

「離れやがれ!」

「お前こそ!」

 

ヴィラン達はもごもごによりひとつの塊となり、そのまま大きな水飛沫を上げて吹き飛ぶのだった!

それを見て梅雨はこう思った。

 

(敵を一網打尽…!凄いわ!2人とも!)

 

梅雨はプールサイドに着地すると緑谷はすぐに立ち上がり、

 

「な…何とか!う…上手くいった!」

 

緑谷は息切れを起こしながらそう言うとプールを見渡した。プールにはひとつの塊となったヴィラン達が気絶していたが…。

しかし…緑谷はある事に気づいた!

 

「ワニのヴィランとサメのヴィランは…?」

 

緑谷がそう言うと突然!緑谷達の近くで大きな水飛沫が上がった。

 

「ガアァァァァ!」

 

雄叫びをあげながら現れたのはキラー・クロックだった!

緑谷達はクロックを見るとみるみるうちに顔を青ざめさせた!

クロックは頭をブンブン振りながら叫んだ!

 

「獲物ノクセニイイ気ニナリヤガッテ!殺シテヤル!殺ス!噛ミ殺シテヤル!」

 

クロックが叫ぶ姿を見て緑谷はこう言った。

 

「まずい!まずい!まずい!あの一撃を食らって倒れないなんて!どれだけ強いんだ!」

 

緑谷は頭を抱えながらそう絶望した声を上げると、また近くで水飛沫が上がった!その水飛沫の正体はキングシャークだった!

 

「そうそう…!その絶望した声だ…!その声が聞きたかった!やっと食べ頃だァ♡」

 

キングシャークはそう言うと緑谷達に向かって走り出した!

 

「ソコカァァァ!クソガキ共ォォォ!」

 

クロックも緑谷達に向かって走り始めた。

 

「うわあああ!何とか!助かったと思ったのにィィ!」

「クソ!万事休すか…!」

「ゲロォ…」

 

緑谷達は絶望した表情を浮かべながら、向かってくるクロック達を見てそういった。

 

「ガアァァァァ!」

「頂きマース♡」

 

「ッッッ…!」

 

クロック達が緑谷達に襲いかかろうとした瞬間!緑谷は咄嗟に目を閉じた…。しかし…いつまで経っても体食われることがなかった。

不思議に思い、恐る恐る目をゆっくりと開けると…。

 

「ガア…ァ…ァァ…!」

「あ…………!」

 

凍りついたキングシャークとキラー・クロックの姿があった!

 

「な…何で?」

 

緑谷がそう呟くと後から雪を踏みしめる音が聞こえてきた。緑谷は後ろを恐る恐る振り返ると!そこにはC・コールドが立っていた!

 

「あ…貴方は?」

「あ?俺か?不本意ながらヒーロー活動中のヴィランだ」

 

コールドの言葉に緑谷と梅雨は身構えた。コールドはそれを見ると笑いながらこう言った。

 

「おいおい?ヒーローの卵が俺と戦う気かい?一丁前だなぁ?ええ?俺はピンチなお前らを救ってやったのによォ?」

 

コールドはそう言いながらズカズカと歩みを進め、凍りついたキングシャークの前に立った。

 

「だが、安心しろ!俺にはある心情がある!それは絶対に女子供には手を出さねぇってこった!分かったか?それよりもだ…俺はコイツに用事があるんだ…なぁ?ジョーズ野郎?」

 

コールドはキングシャークを睨みつけると、コールドガンを向けてこう言った。

 

「いいか?魚介野郎?今から言う質問には必ず答えろよ?じゃねぇとお前をノルウェー産のサーモン見たくカチカチに冷凍するからな?ああ?」

 

凍りついたキングシャークは目配せをしながら答えた。

 

「まずは誰が俺達の仲間を攫った…?答えろ」

「ジョ…カ…」

「ジョーカー?あの道化師か?あんな奴が俺らに悪さする力がある訳ねぇだ…ろっと!」

「ガア!」

 

コールドはシャークのまだ凍っていない手にめがけてコールドガンを発射した!手は瞬く間に凍りついた!その手にコールドは足を置くとこう言った。

 

「知ってる情報は正直話す方がいいぜぇ?魚介野郎?俺の足がお前の手を粉々に砕く前になぁ?」

「ッッ…!」

 

コールドはそう言うとゆっくりと体重をかけ始めた。すると、シャークの手にヒビが入り始めた。

 

「わ…かっ…た!話す…!話すから!」

 

シャークがそういうとコールドはピタッと足を止めた。

 

「この…騒動…には…!ズ…ムが…!絡ん…で」

「ズーム?あのズームか!」

 

コールドまるで信じられないとも言いたげな表情を浮かべるとキングシャークを見た。

 

「あのクソ野郎は死んだはずだ…。なぜ生きてやがる?」

「し…らね…ぇ」

「そうか知らねぇか…。他に知ってんのは?」

「もうねぇ…!」

「そうか…」

 

コールドはそう吐き捨てるとキングシャークの体にコールドガンを押し当てこう言った。

 

「情報をくれたお礼だ。しっかりと凍りつかせてやる…。俺の仲間に手を出した事を凍りついた意識の中で精々詫びるんだな…?」

「やめ…!」

 

キングシャークの静止の声は聞きどけられず、コールドは引き金を引き…キングシャークは完全に凍りついた。緑谷達はそれを見て絶句していると、コールドは緑谷達の方に向くとこう言った。

 

「んじゃ…取り敢えずお前らを護衛するから…。お前らの友達がいる所に戻るか?」

 

コールドの言葉に緑谷はゆっくりと頷いた。コールドは面倒くさそうにコールドガンでプールを一瞬にしてスケートリンクの様にするとその上を歩き始めた。そして後ろを振り返るとこう言った。

 

「おい…?何してる?早くついてこい」

 

コールドの言葉に緑谷達は黙ってついていくのだった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜相澤side〜

 

(クソっ!雑魚が多すぎる!コイツらを倒してもあそこにいる連中を倒せねば意味が無い!)

 

相澤はジョーカー達を見ながらそう思った。ジョーカーは相澤を見ながらこう言った。

 

「ヒヒヒ…!中々ガッツのある先生だねぇ?気に入ったぜ!ヒヒヒ…!」

 

ジョーカーがそう言っているとトゥーフェイスが少し前へと出た。ジョーカーはそれを見てこういった。

 

「おおっと!ハービー地方検事殿が重い腰を上げたぜ?ヒヒヒ…!殺しちまうのか?」

「いいや?ちがう…」

 

トゥーフェイスは何やら懐を探ると相澤が戦っているヴィランに向けて投げた!

 

「ギャア!」

それはコウモリの形をした手裏剣だった…!

それに気づいたペンギンが傘をトゥーフェイスに向けようとしたが…!ペンギンは殴り飛ばされた!

 

「グギャアアアアアア!」

 

トゥーフェイスは服をつかむと脱ぎさると、中から現れたのは…!

 

「ヒヒヒ…!やっとだな?ダーリン!待ちわびたぜ?テメーがそこの砂時計で寝てる奴と入れ替わっているのはお見通しだったぜ?ヒヒヒ…!」

 

「これ以上お前達の好きにはさせない…!」

 

バットマンだった!

 

 

ヒーローの反撃が始まる…!




トゥーフェイスの正体はバットマンだった!
あれぇ?もしかしてこれはヴィラン負けフラグでは?
でも、ちょっと出てきたね…ズームパイセンやレッドさん
カオスだなぁ…。もうこれわかんねぇな…。暗殺者のひとりにデスストロークよりもデッドプール入れちまうか?もっとカオスになるぞォ!

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