大幅に変えました。平塚先生が風を奉仕部になぜ入れたかは後々書きます。
私の名前は鶴見風《つるみふう》、最近、前の席に座っている彼が変わってきている。彼は比企谷八幡、私と同じぼっちという存在だった。過去形なのは、最近、彼はよくクラスの人と話している。
「おはよう♪」
「毎日俺に味噌汁作ってくれ」
この会話を聞いて彼はホモ?なのかと思ったが相手をみて仕方ないと思った。何故なら男の子なのにかわいい戸塚くんだったからだ。私が彼と戸塚くんの会話を聞いていたらサッカー部のエースで人気のある葉山くんが比企谷くんに話掛けた。
「やぁ、なにかわかったかと思ってさ」
「いんや~わからん」
なんのことだ?と思ったら彼がクラスの端にいる戸部くん達を見ていた。私もみたがそれぞれケータイやらを弄っていたりして葉山くんがいたときのような会話をしていない。
「どうかしたかい?」
「謎は全て解けた」
何があるのか興味を持ったが聞くに聞けないので諦めることにした。
放課後になり職員室に家庭科教師の叔母である鶴見瑠璃子さんにようがあって来ていた。
「瑠璃子叔母さん家庭科の資料持ってきたよ」
「風ありがとう~助かったよ~!」
「どういたしまして、じゃあ私帰るね」
「気を付けて帰ってね~」
叔母はとてもふわふわした雰囲気の人だ。小さいときからとてもお世話になっているのでこうした雑用なら苦にもならない。
職員室を出たら彼がいた。戸塚くんと葉山くんもいるから休み時間の会話が分かると思い、あとをつけた。
彼らは何もないはずの空き教室に入っていった。話が気になったが盗み聞きするのは気が引ける、今日は帰ろう。
家に帰り机の横に鞄を置き、制服を脱いでハンガーにかけた。水色のパーカーに着替えてベットに横になる。
「気になってしょうがない…」
天上を眺めながら呟く。もう彼に話を聞くしかないだろうな。そのとき家の呼び鈴がなった。
「んっ、留美かな?」
ベッドから起き上がり玄関に向かう、扉をあけると想像したとうりの子だった。
「こんにちは留美、今日も遊びに来たの?」
「風お姉ちゃんこんにちは、そう遊びに来たの」
「じゃあ上がりな、どうぞ」
「うん、おじゃまします」
彼女は瑠璃子叔母さんの娘の鶴見瑠美、私の従姉妹だ。小学生低学年の頃はよく遊んだが、三年生になってから友達と遊ぶとかで家には来てなかったが、最近また来るようになった。
「スマ○ラやる?」
「うん、やる」
小さい頃は元気な娘だったのに、最近はすっかり大人しい娘になった、でも私には少し無理してる様にもみえる。
6時頃までゲームで遊び留美を家に送っていく、その途中で「お姉ちゃんはお友だち、いる?」と聞かれたが「いないよ」と答えると「そっか」と言われた。留美は学校で友達がいなくて最近遊びに来ていたのか?と私は考えた。次に来たときは悩み事を聞いてみよう。
翌日、五時に起きてお母さんとお父さんのお弁当を作る。二人とも夜遅くに帰ってくるから私が朝にお弁当を作っている。中学生のときから続けているから料理は自信がある。
今日は、生徒指導の平塚先生に呼び出されてしまった。何故かわからないけど、取り敢えず無視する訳にもいかないからおとなしく従う。
「やぁ鶴見、単刀直入に聞こう君には友人がいるか?」
「いや、いませんけど…それは呼び出すほどのことですか?」
「確かに呼び出すほどのことではないだろうな」
「では帰ってもよろしいですか?」
「いや、待たまえ」
帰ろうと席を立つと止められた。
「なんでしょうか?」
「君は部活動に入っているか?」
「いえ、入ってませんが」
「では私が顧問をしている部活に入ってくれないか?」
「いやです」
「まあそう言わず一回見学でいいから来てくれないか?」
「そこまで言うなら見学に行かせてもらいます」
仕方なく了承し、平塚先生とその部活に向かう。
「今更ですがなに部活なんですか?」
「奉仕部だ」
「奉仕部???」
聞いたことない部活だった。どんな部活だ?と考えていたら、昨日彼が入っていった教室の前まで来ていた。
「失礼するよ」
ノックせずに入っていく平塚先生。
「平塚先生、いつも言っていますが、ノックくらいしてくれませんか?」
「まあいいじゃないか、今日は見学者を連れてきた!入りたまえ」
呼ばれたから入ってみると中には彼がいた。その他にも、同じクラスの由比ヶ浜さん、J組の雪ノ下さんがいる。
「今日、見学させてもらいます鶴見風です。よろしく」
「あ!ふうっちだ!やっはろー!」
「えっ?ふうっち?」
「よろしく鶴見さん、比企谷くんぼさっとしてないで椅子を用意しなさい」
「わーったよ」
いやいやながらもちゃんと椅子を持ってきてくる。
「ありがと、比企谷くん」
「あぁ?別にいいよ、椅子ださなきゃ更に攻撃が来るからな」
「?」
「私は雪ノ下雪乃よろしく、鶴見さん、あと比企谷くん誰から攻撃が来るのかしら?」
「あはは…私は由比ヶ浜結衣だよ!同じクラスだけど喋るのは初めてだよね?よろしくね!」
「うんよろしく、雪ノ下さんに由比ヶ浜さん」
「は?今同じクラスって言わなかったか?」
「なにいってんのヒッキー?私のときと一緒じゃん!」
凄く仲がいいんだな。私の奉仕部への感想はこれだ、いつも一人で寝たふりしている“比企谷くん”がこんな風に話すのをみていて私もこの中に入りたいと思った。
「平塚先生」
「なんだね?」
「私、奉仕部に入部します」
「あぁ、わかったあとで入部届けを渡そう」
「はい、今日は用事があるので帰らせてもらいます」
「気を付けて帰りたまえ」
「はい、比企谷くんたちもまたね、これからよろしく」
「バイバーイ!またねー!」
「ええ、また」
「じゃあな」
次に来るのが楽しみだ。昨日のあの会話は明日聞いて見よう。
「留美が来てるかもしれないから、早く帰らないと」
オリキャラ設定
鶴見 風(つるみ ふう)
趣味 読書、軽い運動
学力 上の中くらいの順位
クラスでは事務的な会話はするがそれ以外では読書などで休み時間を過ごしている。
鶴見にすればこのあと八幡との接触が増えそうだと思ったので鶴見にしました。風の方は適当ですね。
鶴見先生は勝手名前つけてみました。主人公と絡むなら鶴見先生と呼ぶのはおかしいと思ったので。
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2
家について玄関をあけると見慣れた靴がある。今日も留美がきているようだ。
「留美ー、」
「あ、風お姉ちゃんおかえり」
「うん、ただいま」
寂しかったのか少し顔が暗い。
「遅くなってごめん、寂しかった?」
「そんなことない」
こう言っているが、やっぱり寂しかったのか抱き付いてくる。私もやさしく留美を抱く、留美の顔を覗き込むと恥ずかしいのか、少し赤くなっている。
「今日も遊ぶ?」
「んーん、今日は宿題みて」
「うん、じゃあ私の部屋いこうか」
留美の勉強をみてあげていると、いつもの帰る時間になった。
「留美、私部活に入ったから明日から帰りが遅くなるかもしれないの、だから家に来るときは私に連絡して、早く帰ってくるから」
「そうなんだ…わかった、ちゃんと連絡する」
「うん、よろしくね」
留美はとてもものわかりがいい、話したことをちゃんとしてくれる。部活のをとも話したので、昨日のことを聞いてみる。
「留美、昨日私に友達がいるかきいたでしょ? 学校何かあったの?」
留美は気まずそう顔をして話し出した。
「実はね、学校で無視するのが流行ってっるの」
「留美が無視されるの?」
「違う、私の友達が……」
「そっか」
そうか、留美は歳の割には落ち着いていて大人びているが、まだ子供なんだ。周りがそういう雰囲気だと流されても仕方がない。
「留美はどうしたい? 後悔してる?」
「うん」
「じゃあさ、その友達に話しかけちゃえ」
「えっ」
「うん、そしたら次は留美が無視されるかもしれない、でもその友達はきっと味方でいてくれるよ」
留美を家に送り届けて私も家に帰る。留美は友達に話すると決めたらしい、部屋についていつもの水色のパーカーに着替えてベットに寝転がる。
「留美……頑張れ」
翌日、昇降口で比企谷くんを見かけた。同じ部活に入ったのだから挨拶くらいしなければと思い、声をかけた。
「おはよう、比企谷くん」
「お、おう?」
いきなり挨拶されて驚いたのか戸惑いながらもきちんと挨拶を返してくれた。朝の挨拶をするのは小学生以来だろうか、なかなか気分のいいものだった。
今は職場見学のグループ分けをしている。すると葉山くんが比企谷くんに話し掛けてきた。
「ここ、いい?おかげで丸く収まった、サンキュな」
「別に俺は何もしてないよ」
比企谷は素っ気なく返事を返すと教室の隅の方を向いた。私も見てみると戸部くんたちが先日の様な雰囲気でなく、仲良くじゃれていた。比企谷くんが何かしたのだろうか?放課後にでも聞いてみよう。
放課後は瑠璃子さんのお手伝いがないため、早く部活に着いた。
「こんにちは、雪ノ下さん」
「こんにちは、鶴見さん」
昨日比企谷くんに出してもらった椅子に座る。特にすることもないから読んでる途中の本を鞄から取り出して読むことにした。
数分後に比企谷くんが部活に来た。怠そうに挨拶をして比企谷くんも椅子に座った。そして更に一、二分してから由比ヶ浜さんもやってきた。先日いた3人が揃ったので奉仕部について聞いた。
奉仕部はボランティア部に近い部活らしい。だがただ手伝うのでなく、自立を促すようだ。「取った魚を渡すのではなく、釣り方から教える」ということらしい。相談者が来るのは一月に一人から二人、依頼がきていないときは好きに時間を使っていいそうだ。
「あともう一つ聞きたい事があるんだ、いいかな?」
「もちろんよ、平塚先生は何も説明していないものね」
「じゃあさ、最近依頼で戸部くん達の仲を良くしたの?比企谷くんの後ろの席で葉山くんと話してるの聞こえてきたんだよね、それが気になってたんだ」
「あーあれか、鶴見も奉仕部だし話しても大丈夫だよな?雪ノ下」
「いいんじゃないかしら」
話を聞くとあれは葉山くんからの依頼でチェーンメールの騒ぎを収めて欲しいという依頼らしい。そこで雪ノ下さんはあの三人の中に犯人がいてそれを探そうとしたが葉山くんがそれは辞めて欲しいということで、比企谷くんが提案したあの三人を仲良くする方法を使ったらしい。
「へぇ、凄いね比企谷くん」
「そんな事ねぇよ」
いや本当にそう思った。葉山くんを取りあって仲が悪いなら葉山くんを外せばいい、そう考える人はなかなかいない。結果も戸部くん達は仲良くなっていた。私は比企谷くんのことを知りたくなった。
やっぱり物語を考えるのは大変ですね
読んでるだけじゃ分かりませんでした。でも書いてて楽しいです。
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3
一話目の明日留美と話すと言っていてそれがありませんでした。
その場面を二話目に追加しました。三話を読むなら二話から読まないといけません。
すいません
私が奉仕部に入ってから数日が経った。今日は由比ヶ浜さんに誘われてファミレスに来ていた。
雪ノ下さんは由比ヶ浜さんに問題を出している。私は一人で勉強していた。
「落花生しかねぇのかよ、この県には」
比企谷くんが来ていた。由比ヶ浜さんはきっと(呼んでないのきちゃった)とでも思っているのだろう。顔に出ている。私は一言挨拶をして勉強に戻った。その後は雪ノ下さんが比企谷くんに悪意のありそうなことを言っていたがいつものことと流す。そのあと奉仕部の私を除いた三人で話している。まだ私はこのなかには入れないだろう。
「あ、お兄ちゃん!」
「おう、小町」
お兄ちゃん?ということは妹さんなのだろう。今の挨拶だけで仲がいいのがわかる。
「ここでなにしてんの?」
「いや友達から相談受けてて」
相談とは川崎大志くんのお姉さんでありクラスメイトの川崎沙希さんのことらしい。最近帰るのが遅く朝方に帰ってくるそうだ。その問題を解決したいらしい。雪ノ下さんの判断で川崎さんがうちの学校ということで奉仕部で解決する事になった。
雪ノ下さんはアニマルテラピー、猫を使って川崎さんの優しい心を取り戻す作戦。猫が好きらしい。いつも刺々しい雪ノ下さんが可愛く猫ににゃーんと言っているのを聞いたが凄く可愛らしかった。だが川崎さんは猫アレルギーらしく作戦は失敗となった。
次は戸塚くんの提案できょりの近い両親に言えないことでも教師になら言えるかも。ということで平塚先生に手伝ってもらったが川崎さんに痛いところを突かれあえなく撃沈させられてしまった。
由比ヶ浜さんは変わって悪くなったらもう一度変えれば良くなるんじゃないか?そして女の子が変わるのは恋らしい。葉山くんに協力してもらったが軽くあしらわれてしまった。
比企谷くんの電話が鳴った。電話の相手は妹さんで、川崎さんのバイト先はエンジェルなんたらというお店らしい。
私達は今エンジェルというメイド喫茶に来ている。
「僕あんまり詳しくないんだけどメイドカフェってどういうお店なの?」
「私も知らない比企谷くん知ってる?」
「いや、俺もよく知らん、だからまぁそういうのに詳しいやつを呼んどいた」
「おっほんまぁー! ようやく我の出番か」
「うっわぁ」
「自分で呼んでおいて何故そんな顔するのだー!?」
「いや相手すんのもめんどくせーなって思って」
彼は材木座義輝といって、以前奉仕部に小説の原稿を読んで感想を欲しいという依頼で知り合ったらしい。比企谷くんとは体育での準備運動のペアで、彼の中では比企谷くんとは盟友らしい。
結局川崎さんはいなかった。メイド喫茶では由比ヶ浜さんに無理矢理メイド服に着替えさせられた。その格好で比企谷くんたちの前に出ると頬を赤らめていた。こういう服が好きなのだろう。
瑠璃子さんから連絡があり私は比企谷くんたちと別れた。瑠璃子さんからの連絡は同僚と飲みに行くから瑠美をよろしくというものだった。瑠美はも家に来ているというので私も家に向かった。
「ただいま」
「お帰りなさい」
リビングに入ると留美がお出迎えしてくれた。その表情は最近は見なくなった留美の笑顔だった。
「留美、よかったね」
「――うん」
これ以上はこの話をしなかった。留美のこの笑顔でもうわかったから。
今回は文字数が少ないです
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