俺と艦娘と戦後生活 (灰原衛宮)
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序章「俺と吹雪の約束」

初投稿です!
至らぬ点などがあるかもしれませんが良かったら見ていってください!



この世界で突如として出現した深海棲艦。彼は海を侵食し、人々を怯えさせた。

そんな深海棲艦を倒すべく生み出されたのが、ある秘密兵器である。

その名は艦娘。

主砲や魚雷や艦載機などの装備を駆使し、深海棲艦に立ち向かう少女達。

それこそが艦娘だ。

そして、そんな彼らの作戦や、指示をするのが俺の役目。つまるところ、提督だ。

そして、彼女達と共に俺は様々な深海棲艦を倒していき、たった今この戦争を終わらせる事に成功した。

 

 

「やった...やりましたよ!司令官!」

1人の少女が海の上でそう言った。

「....やっと終わったんだ。」

俺は疲れのあまり、その場に倒れ込んだ。

「本当に、ここまで長かったな....」

俺は涙を流しながら倒れ込んだ体を起こし、手を掲げてこう言った。

「みんな!良くやった!この長年に渡る戦争は....俺達の勝利だ!!」

そして、彼らは帰還する。俺達の場所、鎮守府へ。

この話は、その長き戦争が終わってから1ヶ月後の話である。

 

 

戦争が終わってから1ヶ月後の夜、俺は海岸に立っていた。

「この平和な海を取り戻したのも俺....いや、艦娘達の力なんだよな。なんか実感がわかないな。」

そんなことを言っていると後ろから足音が聞こえた。

「司令官。こんな所にいたんですか?」

俺はその声に反応し、声のした方へ向く。

「....吹雪か。どうした?荷物の整理なら自分で済ませたが」

「あ、そうなんですか?って、、そうじゃないです!」

吹雪がちょっと怒り気味に言ってくる。

「へ?じゃあ、何だ?他の艦娘への別れの挨拶とか」

「あーもう司令官のバカ!自分で言ったじゃないですか!」

俺が吹雪に言ったこと?....ああ。そう言う事か。

「もしかして、指輪の事か?」

そう俺が言うと吹雪は頬を赤らめながら俺に言ってきた。

「そうです。ここで司令官は、私にケッコンカッコカリの指輪を渡した時に、言ったじゃないですか。戦争が終わったら本当の結婚をしようって。」

ああ、したなそんな約束。だが、俺は吹雪とは結婚できない。なぜなら国からの命令でケッコンカッコカリをしても本当の結婚をしてはならないと言われたからだ。

そしてもう一つ、俺はこの鎮守府から居なくなる。

居なくなるって言っても別に彼女達に会えなくなる訳じゃない。

俺が国に命令された事はただ一つ鎮守府から去り、自己処理、つまり自宅待機だ。

正直に思ったことそれは何故自己処理なのか。

思い切って俺は聞いてみた。

理由としては役職がないということらしい。

このまま提督としてはいられないしそれが見つかるまでは自己処理と言われた。

正直見付かる気はしないがな。

と国の人は思っていたが、言葉に出さず、胸の中に留めていた。

しかし、それは吹雪と結婚できない理由にはならない。

と言うかその理由を教えてくれなかったのだ。

俺はそんなことを言う勇気はない。

だから俺は吹雪にこう言った。

「そうだな。だが、今は待ってくれ。」

「何故ですか?」

「理由は言えない。だけど、約束しよう。俺は俺が愛した艦娘、吹雪と必ず結婚する。」

吹雪はため息をついてこう言った。

「わかりました。じゃあ、私は待ってますね。あなたから指輪を貰って幸せな生活をする、その日まで。」

そう言って吹雪はその場から去っていった。

……To be continued




と言う感じの序章でしたがいかがだったでしょうか?
物語はまだ序章!これからどんどん内容も良くなっていはずなのでご期待下さい!


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第一章「俺と別れと新生活」

第一章です!
ここからこの物語の本当のスタートみたいな感じですね。



吹雪と約束をした次の日の朝5時。

まだ艦娘は起きてこない時間だ。

俺はそのタイミングを見計らって荷物を持ち、鎮守府正門へと向かった。

「ついに、この場所ともお別れか....名残惜しいが、誰も起きてこない内にさっさと行こう。」

俺はそう言って正門を出ようとする。

その時だった。

「別れの挨拶もなしとは、随分と寂しいことしてくれるじゃない。」

俺は驚きつつも、声のする方向に体を向ける。

「....加賀か。」

そこに居たのはこの鎮守府の主力艦隊のメンバーの1人、正規空母一航戦、加賀だった。

「どうした?俺が居なくなるのがそんなに寂しいのか?」

と俺は煽り気味に加賀に問いかけた。

「私は別にそうでも無いですけど、寂しくと思う艦娘は沢山いると思うから、しかたなく艦娘達の代表として提督に挨拶をしに来たの。」

「流石加賀。ツンデレは戦争が終わっても変わらないんだな。」

加賀は頬を赤らめながらこう言った。

「だからツンデレじゃ無いです。しかたなくと言ったでしょう?」

「あーハイハイわかったよ。」

と俺がここにいた時とほとんど変わらない会話をする。

しかし、そんないつもするような会話なのに、加賀は少し、泣き目になっていた。

そして、俺はそんな加賀を見て、こう言った。

「....加賀。」

「はい、何でしょう」

「....泣きたい時は、泣いていいんだぞ。」

「はぁ、本当に提督にはかないませんね。」

そう言って加賀は俺に今まで見せたことのない、涙をたらしながら俺の所に来て、俺の体に抱きついてきた。

俺は驚いて、うまく反応をすることが出来なかったが、慰めるように加賀の頭を撫でながらこう言った。

「本当に、今までありがとうな。また、何処かで会おう。」

加賀は落ち着いたのか、俺の体から離れていく。

目にはまだ微かに涙が残っている。

そして、加賀は俺に向かって今まで見せなかった、最高の笑顔で言葉を発した。

「提督。本当に今までありがとうございました。そして、また何処かで会いましょう。」

俺はその言葉を聞いて安心し、その場から去ろうとした。

「あ、そうだ加賀。」

「はい、何でしょう。」

「泣きじゃくった後で悪いんだが、この紙を大淀に渡しといてくれ。俺の電話番号と住所が書いてある。大淀以外には見せるなよ。なるべくバレたくないからな。」

「わかりました。渡しておきます。」

「それじゃ俺はこれで、また何処かで会おう。」

俺は加賀に背を向けて手を振った。

じゃあな、俺の過ごした鎮守府、共に戦ってくれた艦娘達。

お前達が自由になったらまた何処かで会おう。

俺は歩き出す目的地は、駅だ。

電車に乗って俺の家のある所に向かう。

その後のことは家に着いてから考えよう。

 

 

「....懐かしいな。」

電車に載ってたどり着いたのは俺の家のある地域だ。

俺の住んでいる場所は都会ではない。田舎だ。

その為、とても風が心地よい。鎮守府にいた時と同じ様な感覚だ。

ここから家まではそこまで距離はない。ゆっくり歩いて、懐かしの景色を楽しもう。

そして、俺は家に向かって歩き出す。

「久しぶりだな。この家に来るのも。」

家に着いた俺は懐かしさを感じながら家の中に入ろうとする。

ドアノブに手をかけると腹からグゥーと音が鳴る

「そう言えば昨日の夜からなんも食って無かったからだな。よし、まずは食事をしよう。」

俺はそう言いながら玄関のドアを開けた瞬間

「あ!おかえりなさい!司令官!」

「....え?」

家の玄関には、エプロン姿の吹雪が笑顔で出迎えていた。




という訳で第一章いかがだったでしょうか?
正直内容結構悩んでたんですけどね。
それでは次回お会いしましょう。


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第二章「俺と電話と四姉妹」

「吹雪....だよな?」

「はい、そうですよ。」

俺はかなり驚いてしまったが取り敢えず一呼吸をして落ち着きを取り戻そうとして息を吐いた。

落ち着きを取り戻したので、俺は吹雪が何故ここにいるかを聞いた。

「取り敢えず、吹雪、お前何日ここに付いた?」

「確か、昨日の10時くらいでしたかね。」

「お前何で俺の家の場所知ってるんだ?」

「大淀さんに聞きました。」

あの野郎!と言うかアイツ連絡先と住所聞いてきたから出る前に加賀にそれが書いてある紙を渡してって頼んだはずなのに何で知ってんだよ!聞く必要無かっただろ、おい!

「司令官?どうしたんですか?」

吹雪が不思議そうな顔でこちらを見つめてくる。

「いや、何でもない。」

取り敢えず後で大淀は説教だな

「司令官、取り敢えず、ご飯作っておいたんですけど、食べますか?」

「あ、ああ。頂こう。」

俺は玄関で靴を脱いで、部屋に入り、吹雪が用意してくれた料理を食べに行く。

「白米と味噌汁と焼き魚か。」

「はい!朝はこれが、1番だと思いまして。」

「そうだな。それじゃ、いただきます。」

そう言って俺は箸を手に取り、料理を口に運ぶ。

「おお、美味い、丁度いい味になってる。」

「それは、良かったです、練習したかいがあったってものです。」

「すまん、お代わりあるか?昨日からなんも食ってないから、腹減ってしまってな。」

「そんな事だろうと思ってちゃんと用意してあります。どうぞ。」

そう言って吹雪は炊飯器から白米を盛り、俺に渡してきた。

 

 

「ごちそうさま。ありがとな吹雪。」

「いえ、別にどうってこと無いです。」

吹雪は笑顔でそう言ってくる。

「さて、俺はちょっと電話してくるから、片付け任せていいか?」

「元からそのつもりなので大丈夫です。」

そう聞いて俺はその場から立ち上がり吹雪に聞こえないようにするため1度家から出る。

「さて、鎮守府に電話したら出てくるかなっと。」

そう言って俺はポケットからケータイを取り出し番号を打ち込んでいく

「もしもし、こちら、鎮守府提督代理の大淀です。」

「もしもし大淀?俺だ。提督だ。」

「提督?どうしたんですか?」

「いや、ちょっと聞きたいことがあってな。」

「もしかしてアレですか?艦娘の自由生活権のこと。」

「そうだ。アレって来週のはずだよな。それまでは外出も出来ないように指示してあるし。」

「あーアレですか?言ってなかったですけどそれ、昨日から適用されてますよ。」

「はぁ!?ちょっ俺なんも聞いてないけど?」

「そりゃ言ってませんもん」

俺は大きくため息をついてこう言った。

「そういうことは変更が来た時に言ってくれ....」

「はい、すみません」

「あ、後お前吹雪に俺の住所教えたろ?」

「はい、教えましたよ。こっそり裏ルートで調べましたけど。」

「ちなみにその裏ルートって?」

「秘密です。」

「分かった。ちなみに今鎮守府に残ってる艦娘は誰がいる?」

「えっと確か一航戦の赤城、加賀。二航戦の飛龍、蒼龍。陽炎型、暁型、最上型、が残ってます。後、数時間前まで金剛四姉妹がいましたけど。」

「そうか..,ん?ちょっと待て?数時間前ってことはもしかしてこっちに向かって来てるなんてことないよな?」

俺は焦りながら大淀に聞く。

「いや、そこまでは、分からないです。場所は教えてませんでしたし」

嫌な予感しかしない、急いで家の中に避難だ

「分かったまた何かあったら連絡する。」

そう言って俺は電話を切った。

さて、さっさと家の中に避難だ

しかし、もう遅かった。ものすごい足音がすぐそこから聞こえてくる。あっ、もう手遅れだ....

その音は次第に近づいていき、目視出来るところまでやってきた、

「テーイートークー!!バァーニングラァーーブ!!」

そう言って1人の子が俺に向かって飛びかかってきた。

……To be continued




という訳で第二章いかがだったでしょうか?
これから先どんどんキャラも増えていくのでご期待下さい!
それでは三章でお会いしましょう


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第三章「俺と再開と四姉妹」

いつもより遅くなってしまってすみません!


「テーイートークー!!バァーニングラァーーブ!!」

そう言いながら1人の女の子が俺に飛びかかってくる。

俺は当たりたくないので横に動いて避ける。

女の子は飛びかかっているので当然そのまま落下してく。

下がコンクリートだから痛そうだな

「イタタタタ、もうテイトク!避けないでくださいネ!」

そう言ってその女の子は俺に言ってくる。

「悪いな金剛、俺にダメージが来そうだっから避けてしまったよハッハッハ」

俺はそう言って謝る。

ちなみに謝る気はさらさら無い。

避けるのは当然だ、じゃなきゃ俺がどうなるか分からん。

「ハァハァハァお、お姉様、速すぎです、もう少しゆっくり行きましょうよ。」

そう言って来たのは金剛に付いてきた3人の1人、比叡だ。

「やれやれ、お前達も大変そうだな。」

ため息をついて、比叡は、

「全くです。」

と答えた。

同型でも追いつけないスピードとかこいつどんだけだよ

「お姉様は提督のことになると色々と凄いことになるんですよ。スピードとかパワーとか」

「お前は心が読めるのか?サードアイでも持ってんのか?」

「いえ、そんなことをおもってそうな顔をしていたので。」

「流石霧島だな、あれ?榛名は?」

俺は当たりを見渡して榛名を探す。

「ここにいますよ、提督?」

「うお!榛名、そこにいたのか!」

俺は驚きながらそう言った。

「そんなに存在感薄かったですか?」

「いや、別にそういう訳じゃないんだけどな」

軽く紹介をしておこう。

こいつらは金剛型の艦娘。

皆んなからは金剛四姉妹と呼ばれていた。

「さて、とりあえずお前達に聞くが、ここがどうして分かった?」

「分かったと言うかただのカンデース!」

「えっと、わかりやすく言うと提督の住んでいる地域だけ知ってたのでそこを探し回ってたら偶然見つけた、という訳で」

まさに今女の勘が怖いと思った瞬間であった。

くそ、こんなことなら家の中で電話するべきだったな。

「あー分かった。それで、俺になんか用があったのか?」

俺は金剛達にそう聞いてみる。

まさか用が無いのに探し回った訳じゃないだろ。

「!そうです!テイトク!私たちに何も告げずに去っていくなんて寂しいじゃ無いですか!」

「あーなんだそんな事か。理由は簡単だよ。名残惜しさを残さないため。本当は俺もあそこに残ってたかったからさ」

俺は正直に事実を述べる。

金剛は少し悲しそうな顔をしながら俺に

「....そうですか」

と言ってきた。

「まあ、お前らはこれからは自由に暮らせるだろ?それならどっかであうかもしれないだろ?」

と、俺が言ったら金剛は笑顔で俺にこう言ってきた。

「あ、ちなみに私達はこの近くの家で過ごしますよ?」

「ん?何を言ってるのかな?」

俺がそう言うと霧島が

「実はお姉様が、提督の近くに住みたいと言ったら国が用意してくれたようです。」

おのれ国のヤツら俺はお前らを絶対に許さねない。

俺がそんなことを思っていたら突然と玄関のドアが空いた。

「司令官?誰かいるんですか....あ、金剛さん!」

「あれ、なんでブッキーがここにいるのです?」

「金剛さんこそ、なんでここにいるんですか?」

金剛は笑顔で吹雪と話しているが、なんだろう、俺の目には金剛からものすごいオーラが出てるように見える。

……To be continued




という訳で第三章いかがだったでしょうか?
次回からやっと本格的にストーリーがスタートする感じです!
それではまた次回お会いしましょう


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