ラブライブ! ~9人の女神と1人の神~ (テアイチ)
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第0章 プロローグ
第零話 全ての始まりはここから…


どうも皆さん初めましてラブライブあなたと一緒なら何処までもを執筆しますテアイチと申します。バリバリの初心者ですのでどうか暖かい目で見守ってください。それではどうぞ!


「はぁ……はぁ……まってよー」

 

一人の少年が荒い息を吐きながら走っている。

 

「もーおそいよー!」と少女が少年を待ちながら可愛いほっぺたを膨らませて言った。

 

「だって穂乃果が早すぎるんだよ!」

 

と少年は少し強気で言い返した。

 

「だからー早くしないと見れなくなっちゃうよー」

と穂乃果という少女が言った。

 

「わかった、わかった早くそれを見に行こうぜ」と少年はそう言うと息を整えて歩き始め彼女に追い付いた。

 

「さぁ、行こ!」と穂乃果は、少年に手を差し出した、少年はその手を掴み、そこからは二人で手を繋ぎながら目的の場所まで歩いた。

 

少し歩いた所に少し開けた空き地に着いた。

その空き地は、住宅街から少し離れた所にありほとんど何もないあるとしても、ド○えもんの空き地にある土管のような物しかない、そのため回りには家がないので空など辺りの景色を一望出来るのだ。

 

「着いたよ!ここを君に見せたかったんだ!」

と穂乃果は自慢するかのように少年に言った。

「わ~」と少年は目をキラキラさせながらその景色を見ていた。

 少年が見ていた景色とは、夕日だった。        

 

夕日を見た穂乃果達は、その圧倒的な景色に目を奪われていたのだ。

 

少年の目線が夕日から穂乃果のほうに向けると穂乃果がなにか言いたそうにしていた。

 

「穂乃果…どうした?何か言いたいことがあったか?」

先に言葉を出したのは少年の方だった。

 

「え!何でわかったの?」

「何でって?だってお前何か言いたそうな顔しとったぞ」

「え!本当に!?」

「あぁ本当だ」

「わかった、言うね……太一君」

「なんだ?」

 

穂乃果は自分の言いたいことを言った。

 

「あのね……穂乃果……太一君のお嫁さんになる!」

「なんで、またそんな事言うんだよ?」

「もう穂乃果は決めたの!太一君のお嫁さんになるって」

「何で俺なんだよ!?俺なんて勉強も出来なくてスポーツも出来ない何の取り柄もないのに、どうして俺なんだよ?」

 

それもそうだ何も出来ない太一に何で穂乃果はこんなことを言ったのか太一は分からないでいた。

「だってスポーツも出来なくて、勉強も出来ない太一君を助けてあげないと見ていられないんだよ!?」

 

太一は黙っていた。自分が好きだった人がまさか自分のことを好きだったことを。

無論太一の答えは……

「……わかった。わかったよ穂乃果、俺はお前をお嫁さんにする!」

太一は穂乃果に自分の思いを伝えた。

 

「うん!約束だよ!」

 

さっきまで涙目だった穂乃果の顔は明るく、いつもの笑顔に戻っていて、その笑顔に太一はすごく引かれていた。

 

「あぁ約束だ!」

 

太一は小指を出した穂乃果もそれに続いて小指を出して指切りをした。

 

太一は穂乃果を家まで送り自分の家にかえっていたそのとき

 

 

ガシャン

 

 

ぱ!

 

目がさめた俺は、夢を見ていたらしい。

 

「またあの夢か」

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでしたでしょうか?出来れば一週間に2回のペースで投稿していきたいと思っています。

これから頑張っていこうと思うのでよろしくお願いします!!


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第1話 始まりは突然やってくる!?

どうもテアイチです。

さっきこの小説のUAを見たのですが、まさかの100もこの小説を読んでくれていたとわかり大変嬉しいです!

出来れば皆さんに満足のいく小説を書いていくのでよろしくお願いします。

前書きが少し長くなってしまいました。では本編どうぞ!


誰でも夢を見ることはある。

 

だが俺の場合ではここ数年間穂乃果という少女と話しをしている夢しか見ない。

 

なぜそんな夢をみるかというとそれも俺には分からない。

 

俺は、6年前に事故にあったらしい、奇跡的に命は助かったのだが、事故以前の記憶を忘れてしまったのだ。

 

記憶を失った俺は、母親に体の傷を癒すために愛知県の田舎町に引っ越してきたのだ、誰にも別れを告げず……。

 

俺の家は普通の一軒家だ。父親は行方がわからず。何処で何をしているかが分からない。母親は仕事が忙しくこの家から仕事場までは遠いので仕事場の近くで家を借りて暮らしているため、いわば家には俺一人しか住んでいない。

 

ベッドから起き上がり俺は、リビングに向かいキッチンにある冷蔵庫をあけて昨日の夜買ってきたカレーパンを電子レンジで暖めて、暖かくなったカレーパンを食べて学校の用意をする。

着替える途中テレビを見ると今話題らしいスクールアイドルについてのことを紹介していた。

「へーそんなんあるんだ?」

 

俺は、あまり情報通ではないのであまりそういうのをしたない。

 

そんな事をしていると着替え終わり俺は、学校に行くため家を出た。

 

「うっわ春なのに寒!」

 

無理もない季節はまだ肌寒い3月下旬少し厚着でないと外を歩けなかった。

 

俺の学校は、家から歩いて15分ほどで着く。(帰ったらなにしょう?)と考えながら歩いていたら学校に着いた。

今日は終業式なので早く帰れるのだ。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

終業式が終わり最後のHRも終わり帰ろうとしたとき

 

「おい、黒崎ちょっといいか?」

俺の担任でもあり、俺の面倒をみてもくれる水松が俺に声をかけた。

 

「なんすか?」

俺は、水松先生に質問するが、何も返答もなく俺は、水松先生に連れてかれた。

 

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

          

「校長室?」俺が連れてかれたのは校長室だった。ドアは上品な木の素材でできており、いかにも校長室という雰囲気をだしていた。

 

俺は、恐る恐るドアをノックし校長の「どうぞ」と言う声を聞きドアを開けて部屋に入った。

 部屋に入った俺は、部屋の真ん中にある高級そうな黒の椅子に座り、校長と水松先生が前にすわった。

 

沈黙の空気が部屋に漂う中先に口を出したのは水松先生だった。

 

「実はな黒崎、お前を呼んだのは、二つあるひとつ目はお前の成績についてだ。」

先生は俺に校長室に呼んだ理由を話した。

 

俺は、驚いた記憶を失ってから成績について呼ばれたことはなかった。俺は、記憶を失う前は、バカだったらしいが、記憶を失ってから何故か勉強も出来てスポーツも出来るようになったのだ。

 

「俺、成績で何か行けないことありました?」

「いや、君の成績ではダメな所はない。」

「じぁあなんで!?」

「君の成績を見たんだがこの学校では簡単すぎるんじゃないか?」

それもそうだわざとこの学校に入学してきたのだから。

「まぁ……簡単ですが。」

「そこでだ!黒崎転校して見ないかと思って呼んだ、どうだ?」

校長が俺に転校しないかと提案した。

「転校は良いですけど知ってのとうり俺にはやらなきゃいけないことがあるんです!」

俺は、やることがあるため転校することは出来ない、そのため俺は、反対した。

 

「君の転校したくない理由はしっている」

校長は俺の転校しない理由をいった。

 

「君のお父さんのことだろ?」

「そうです」

俺の親父は有名な学者だったらしく日本中いや世界中の大学に行っていたらしいが案の定俺の事故を境に行方が分からなくなってしまった。だがわかったこともある。この事件には親父が関わっており、その親父がここ愛知にいることがわかったのだが、未だに発見できていない。

 

「実はなお前のお父さんと会った人がいるとわかったんだ。」

「その情報は確かに!?」

ここ数年間手掛かりすらつかめなかったがまさかこの頃に情報が入ってくるなんて!

「あぁ!私の知り合いで東京の音ノ木坂学院の理事長から聞いた話だ。」と水松先生がいった。

 

親父がいる場所が東京に居ることがわかったため俺は、転校することをきめた。

 

「そこでだ、黒崎!お父さんを探すついでに音ノ木坂学院に転校してこい!」と校長が俺にいった。

 

「はい!俺、東京にいってきます!」

俺は、校長に東京に行くと伝えて校長室を出た。

 

これから家に帰って引っ越しの準備だ、これから忙しくなるけどがんばるぞ!

 

「おい黒崎!」

水松先生が俺を呼んで俺は振り向く。

 

「言うの忘れたが音ノ木坂学院は、女子高うだから男はお前だけだぞー。」

水松尾がニヤニヤしながら言ったその顔が少しでいラットきた。

 

え!じょしこう?

 

 

「えー!!!女子高!!!」

 

俺の声は学校中に響き渡った。

 

 

 

 




まだ原作のキャラを出してなくてすいません。次回ついにあの子が登場です!まだ2話しか出してませんがこれからばしばし投稿していこうと思いますので。よろしくお願いします!お気に入り登録、高評価おねがいします!!!

お気に入り登録ありがとうございます!

緋炉さん ネギさん 白黒四重奏さん








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第2話 新たなmyhome

どうもテアイチです!

今日中間テストが終わり、いよいよ色々なイベントが始まるシーズンに入りました。

私の学校では今月、文化祭があるので非常にたのしみです!

皆さんはどうか分かりませんが何かしらイベントがある方は楽しんで下さい!

前書きが長くなりました!ついにこの物語の原作の主人公でありヒロインのあの子が登場です!

ではどうぞ!



引っ越しは、したこと有るだろうか?ある人は分かるかも知れないが引っ越しはクソめんどくさい。家族がいる人は、作業がスムーズに進むのだが、一人でやる人はすべての物を整理などをしないといけないので時間がかなり掛かってしまうのだ。

 

学校で東京に行くことを決めた俺は、家に帰ってすぐに引っ越しの準備を進めた。

 

 まず、先に本などを段ボールに積んで、お皿なども片付けた、一通り荷物を整理して、後は、冷蔵庫、ベッド、テレビなど大きな家具はそのままだが、ほとんどの物は引っ越しの準備をおわらせた。

 

作業を終わらせた時はすでに夜の10時を過ぎていた。

無理もない、帰ってからずっと何も食べず黙々と準備を進めていたため全く時間には気づかなかった。

 

明後日は朝から引っ越しセンターの人たちが来るため俺は、軽い食事をして、風呂に入りベッドに入ってすぐに眠りについた。

 

 

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

ブーッ、ブーッとスマホの目覚ましが鳴り俺は、目が覚める俺は、いつもどうりリビングに向かった。

引っ越しの準備をある程度終わらせていたためリビングには大きい家具以外片付いているから少しながら変わった雰囲気になっていた。

 

俺は、朝食に好物のカレーパンを食べ、残りのやり残した物を片付け始めた。

 

「おわったー」ついに引っ越しの作業を終わらせたがまだ午後の1時位だったがとてつもなくらいの睡魔に襲われたため、俺は、風呂に入って直ぐに寝ようとした時……

 

ブーツブーツとスマホが鳴り響く

「誰だ?」スマホを開いて誰からの電話か見たが『非通知』と書かれていた。

普通なら無視しとくが俺の場合、親父の事かもしれないので俺は、大抵出てしまう。

 

「もしもし?」先に俺から話を掛ける。

「もしもし……黒崎太一くんでよろしい?」

「はい、そうですけど?」

 

相手は清楚な女性の声だったが誰か分からなかった。

 

「私は音ノ木坂学院、理事長の南です。」

「音ノ木坂学院の理事長!失礼しました!」

 

まさかの相手の女性はあの音ノ木坂学院の理事長だった。

 

「いいのよ、うちに転入してくるのだから、前もってしようと、だめだった?」

「いえそんなこと」

「ありがと、では新学期の4月7日学校に来たらまず、理事長室に来てください。」

「分かりました失礼します。」

 

……まさか音ノ木坂の理事長から電話が掛かってくるなんて!

まぁでも結構優しそうな人だったな。

 

電話を切って俺はすぐ風呂にはいって眠りに着いた。

 

 

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

翌朝、俺は起きて朝食を食べた後、引っ越しセンターの人たちを待った。

30分ほどしたら引っ越しセンターの人たちがやって来て家具をほぼ全部持っていった。

後は、俺が引っ越すだけだ。

 

家を出た俺は家に向いて一礼をして6年間俺と共に生きてきた家に別れをつげ家をあとにした。

 

東京までは地元の駅からローカル鉄道で名古屋に行き名古屋からは新幹線に乗り換えて東京にむかう。

 

「じゃあな!愛知!」

俺は6年間住んできた愛知に別れをつげ名古屋をあとにし東京へむかった。

 

 

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

愛知から新幹線に揺られて2時間、俺は、ようやく生まれ故郷の東京にかえってきた。

 

「やっと着いた~」

 

新幹線を降りそこで体を伸ばしながら言った。

 

記憶を失っていたせいで何も分からないが何故かわからないが懐かしい気持ちに取り付かれた。

 

東京駅着いた俺は、電車に乗り換えて数分ご新たなる我がmyhomeのある秋葉原につき改札をでる。

 

駅の外には満開の桜が植えてあり、春を彩っており愛知の桜とは一味違った。

 

駅から数分歩くと俺の新たな家が見えた。

 

その家は昔、母さんが暮らしていたらしいが数ヶ月しか住んでいないのでほとんど中は綺麗らしい。外見は洋風と和風の組み合わせであまり前の家と変わりはない。

 

30分ほどしたら引っ越しセンターの人たちが到着し作業を始めた。

 

リビングにテレビやソファー、机椅子を置き、自室にベッドタンスなどを置いたが一人で暮らすため3室が空室になってしまった。

 

引っ越しも終わり俺は、近所に挨拶に行く、これは引っ越ししたときにしなければいけないので引っ越しするやつは覚えとけよ!

 

俺の家の両隣は小さいオフィスビルなので家の前にある和菓子やと民家が繋がったような家に行く。

 

お土産は愛知県民大好き味噌だしかも八丁味噌といって結構有名な味噌をお土産にしたのだ。

なぜ、味噌?愛知はお土産っていうお土産がないんだよ!

 

俺は、その和菓子屋へ向かう、和菓子屋の名前は【穂むら】と書かれており俺の家同様、洋風和風の合わさった家だった、お店が和風で、家の方が洋風の建物だ。

 

ガラガラ

 

横開きの扉で俺は中に入った。

中は和菓子屋なので和菓子が沢山あった。

中に人が居なかったので俺は、「すいませーん」と言って待ったら「はーい!」と元気な声が聞こえた。返事をした人が来る前に俺は、髪の毛、服装を整えまった。

 

「はいはい!どれにします?」

 

出てきたのは俺と同じ歳っぽく髪は明るい茶髪?で白い服を着ていた。

 

「いえ、注文じゃなくて、前の家に引っ越してきた。黒崎太一です、よろしくお願いします。」

 

俺は、お土産の八丁味噌を渡した。

 

「そうなんだ!よろしくね!」

 

少女はそう言った。

 

「あ!名前言うの忘れてたね、私は高坂穂乃果!ここの娘だよ!。」

「穂乃果か、いい名前だね。」

「ありがと!」

 

穂乃果は笑顔になりその顔はすごく可愛かった。しかしただお土産を渡しただけでは相手に失礼なのでこっちも和菓子をかおう。

 

「せっかくだし、何か買おうかな?」

「ほんと!おすすめはこの穂むまんだよ!」

「じゃあそれをいただこうかな!」

 

俺は、穂むまんと言う和菓子を買った饅頭に『ほ』と書かれていた、ここのオリジナル商品なのだろう。

 

「ありがとございました」

「長居するのも悪いからそろそろ失礼しますわ」

「これから、よろしくね」

 

穂乃果は手を降って俺を送り俺は、穂むらをあとにした。

 

 

 

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

夜俺は、考えていた

 

高坂穂乃果、何処かで聞いた気がした、だが思い出せない。忘れてはいけないような気がする……

 

 

 

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

その頃、高坂宅

 

「黒崎太一君……誰だったけな?」

 

穂乃果も考えていいた。

 

 

 

   〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「まぁいいや明日は始業式だからもう寝ようと」

 

 

明日はついに音ノ木坂の始業式なので俺は、寝ることにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ついにこの物語の原作者、ヒロインの穂乃果を登場しました。これからアニメ要素をいれていくつもりです!

できるだけオリジナル要素を入れるので応援よろしくお願いします!


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第3話 転校生は男の子!?

どうもテアイチです!
一週間投稿できなくてすいません。ここ一週間、体調を崩してしまい、投稿できなく今回台風で休みだったので投稿しようと思いました。 今回はついにあの二人も登場します。

文字数が結構多くなってしまいましたが、暖かい目で見てください。

それではどうぞ!





朝、起きた俺は、朝ご飯を食べて音ノ木坂学院の制服を着た。

 

制服の色は上が青のブレザーに中に白のカッターシャツ下のズボンも濃い青色でネクタイは2年生の色である赤色で、着心地はよく着やすいと思う。

 

登校初日のため、理事長室に行かないといけないので俺は予定の30分前に家を出た。

 

穂乃果の家の前を通らなくては行けないので通ると、一人の女性が水まきをやっていた。

 

「おはようございます」と俺は女性に声をかけた。

「 あら、おはよう」 と女性は声を返した。

 

家の前で水まきをしていたのでこの人も穂むらの人だから一様挨拶はしておく。

 

「昨日引っ越してきた、黒崎太一です。よろしくお願いします!」

「あぁ!穂乃果から聞いたわ。私、穂乃果の母てす」

「穂乃果のお母さん!? 失礼しました!」

 

まさかの話していた相手が穂乃果のお母さんだったなんて初耳だわ! 会ったこと無いから当たり前だけど。

 

「いいのよ、いいのよ穂乃果は、まだ寝てるから起こさないと、いってらっしゃい」

「どうもありがとうございます。行ってきます!」

 

優しい穂乃果のお母さんに送られて俺は、穂むらを後にした。

音ノ木坂高校は家から歩いて20分ほどで着くまだ登校時間の30分前だからかあまり他の生徒が居なかった。

 

俺は、かねてより初登校の日に理事長室に来いと言われていたので俺は理事長に行った。

 

まだこの学校の理事長とは電話でしか話したことが無いためどんな人かはわからない。

 

理事長室についた俺はドアをノックした。

 

「黒崎太一です」

「どうぞ」

 

と声が聞こえたので俺はドアを開けて中へ入る、そこには音乃木坂の理事長が椅子に座っていた、俺は座っている理事長のところへ行き挨拶する。

 

「愛知から来ました、黒崎太一です。よろしくお願いします!」

 

俺は深く一礼した。

「初めての登校だったけどどうだった?」

「はい!何事もなく、順調に登校することが出来ました」

「そう、それなら安心したわ、これからこの学校で色々あるけど頑張ってね」

 

理事長はそう言って俺を激励した。なんて優しい人なんだ。

 

「はい!頑張ります」

「始業式であなたを紹介するのでその時何を喋るのか考えておいて下さいね」

「え、まじすか」

 

俺は始業式の開始時間まで音ノ木坂学院の生徒の前で言う挨拶を学院の客室で考えていた。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

一時間前

 

穂乃果は外で母の 喋り声で目が覚めた。しかし季節は春だが、朝はまだ寒いので布団から出たくないため、穂乃果はまたウトウトしていたとき、

 

「穂乃果!もう朝よ!起きなさい!」

 

と母の声が聞こえた。

 

「もうーわかったよー!」

 

穂乃果はベッドから起き上がり下に降りてキッチンに向かった。

キッチンには穂乃果のお母さんが朝食の準備をしていた。

 

「早く済ませちゃいなさい」

 

穂乃果のお母さんが言った。

 

「そういやお母さん、さっき外で誰と話してたの?」

「誰って? 家の前に引っ越してきた黒崎君よ」

「えー!お母さんさっき会ったの!?」

「えぇ、さっき会ったわ。初めての通学だからって早めに家を出たらしいわ。」

「何処の高校か聞いてないの?」

「それは聞いてないわよ。でもこの辺の学校じゃないと思うわ、見たことない制服だから,,,」

 

と穂乃果のお母さんは言った。

 

「そっか……」

 

と残念そうに穂乃果は朝食を食べ始めた。

朝食を食べていると妹の高坂雪穂がやって来た。

 

「お姉ちゃん、何でそんな事聞いてるの?」

「いや!? べつに何もないよ!」

 

穂乃果と雪穂は二歳違いの姉妹で姉の穂乃果より妹の雪穂の方がしっかりしていて間違われることもあるらしい。

 

「本当は黒崎さんのこと気になってるんじゃないの?」

「そんなわけないじゃん!」

 

雪穂の質問を穂乃果は否定した、このように姉妹喧嘩は日常茶飯事なのだ。

 

「穂乃果! 早く行かなくていいの!?」

「え? うわ! もうこんな時間!? 行ってきます!」

 

穂乃果は急いで服を着替えて走って家を出た。穂乃果はなぜ走っているのかというと幼馴染の二人と待ち合わせする約束だったのだが穂乃果は忘れていて思いだした時には時間ギリギリだったのだ!

 

「うわー!? 遅刻するー!」

 

穂乃果は全速力で走って待ち合わせ場所にむかった。

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「はぁ……始業式なのに穂乃果は遅刻ですか?」

 

スラーっと青く長い髪の毛の少女が言った。

 

「また、怒ると穂乃果ちゃんまた膨れちゃうよ? 海未ちゃん?」

 

優しい声をだしている少女がいった。

 

「はぁ……。そう言うことを言って穂乃果を甘やかしてはいけません、ことり」

 

と青髪の少女が言った時に穂乃果が走ってきて二人の所に止まった。

 

「ごめーん、待った? 海未ちゃん、ことりちゃん?」

「また寝坊ですか、穂乃果?」

「ちがうよ! さっきお母さんと家の前に引っ越してきた黒崎君の事を話していたら、こんな時間になっちゃったんだよ!」

「そんなに威張るんじゃありません! てゆうか誰なんです? その黒崎君と言う人は?」

「そうそう、誰なの穂乃果ちゃん?」

 

二人が穂乃果に質問する。

 

「黒崎くん? この前穂乃果の家の前に引っ越してきた人だよ! 穂乃果と一緒の16歳でどっかの高校に通ってるんだって」

「そうなんですか。もしかしたら穂乃果の家に行くときに会うかもしれませんね」

「ことりも会ってみたいかも♪」

 

そうやって話していると気づいたら 音ノ木坂学院に着いていた。

穂乃果達は校門を入り桜の木のトンネルを抜け校舎の入り口の前に向かった。

入り口の前にはクラス表が貼ってありそれを見て今後一年間一緒に勉強する仲間のいる教室に向かうのだ。

穂乃果達、2年生は2クラスしかないため彼女達が一緒のクラスになるのは2分の1の確率なのでそうそう別れない。

 

「やった! また3人一緒のクラスだ!」

「やったね! 海未ちゃん♪」

「はい、そうですね! ……でも?」

 

嬉しがっていた時に海未が何かに気づいた。

 

「ん? どうしたの、海未ちゃん?」

「この紙を、見てください」

「「ん?」」

 

穂乃果とことりは自分達のクラス表を見た。

 

「去年までは2クラスとも32人でしたが、今年は、私達のクラスだけ33人になってるんです」

「ほんとだ!」

「何でだろ?」

 

穂乃果とことりは考えたが何も浮かばかった。

 

「まぁいいや、早く教室いこ!」

「そうだね!行こ、海未ちゃん♪」

 

二人は海未を引っ張って自分達の教室に向かった。

 

「えーっと、穂乃果の席は? ここだ!」

「やった! ことりは穂乃果ちゃんの後ろだよ♪」

「はぁ……。今年も穂乃果の近くなのですね」

 

穂乃果達は自分の席に座った。少し喋っているとチャイムが鳴り皆が席に着く。

 

「穂乃果の隣は誰なのですか?」

「さぁ? 誰なんだろ?」

「お休みしてる子かな?」

 

本来そこには俺が座るのだが俺は客室に、居るのでむろんそこにはいない。

 

「先生ー! 穂乃果の席の隣は誰なんですか?」

「隣? あぁそれは後でのお楽しみだな」

「「「おたのしみ?」」」

「まぁとにかく始業式が始まるからお前ら、早く講堂へ行け!」

 

「はーい」と全員教室から出でて講堂へ向かった。

講堂に着いた穂乃果達は、それぞれ座席に座って理事長の言葉を聞く。

 

「皆さん、進級、入学おめでとう皆さん……」

 

理事長の言葉が始まった。

すでに、おれは舞台裏で準備していていつでも準備万端なのだった。

 

「……と言う訳なので皆さん悔いのない一年間にしましょう。」

 

理事長の言葉が終わりついに俺の出番になった。さっきまで何ともなかったがいざ本番となるとすごく緊張するのは俺だけだろうか?

 

「早速ですがこの音ノ木坂学院に初めての男子生徒が転入することになりました。どうぞこちらへ」

 

「え! 男の子!?」

「男子なのですか!?」

「誰なんだろ?」

 

俺は舞台の真ん中に止まり全校生徒のまえで自己紹介をはじめる。

 

「黒崎太一です。よろしくお願いします……」

 

「なんで…?黒崎君が?」

 

穂乃果は俺の登場に驚いていた。

 

 

 

 

 

 




どうでした?早速穂乃果の幼馴染の海未とことりが登場しました。後半少しぐだりましたが結構満足してます。
今度は早く小説を、投稿しようとおもいます。

次回は再び太一と穂乃果の再開です!

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誕生日特別編 凛誕生日記念

今日は凛の誕生日なので記念として投稿しました!
本編は近々投稿する予定なのでお楽しみに!
それではどうぞ!


「んじや予定どうり穂乃果の家で準備しといてな」

「はい!」

 

花陽から明日は凛の誕生日と知った俺達は、誕生日を祝おうと話になり、穂乃果たち8人が穂乃果の部屋の飾り付け等をしている間俺は凛と何処かに誘う手筈になっている。

 

早速俺は誘うために凛を探す。

教室には居らず、今日は暖かいから中庭に居るのではないかと思い中庭に向う。

 

「やっぱりいた。」

 

凛は中庭で日向ぼっこしながら寝ていた。起こすのも悪いが俺は凛に声をかける。

 

「凛、ちょっといいか?」

「にぁ!ビックリしたにゃ、どうしたの太一君?」

 

寝ていた凛は俺の声でビックリして起きた。

 

「つい最近駅の近くにラーメン屋が出来たんだが明日一緒に行かないか?」

「ラーメン!行く!行く!行くにゃ!」

 

凛はラーメンと聞くと目がパッチリとあき興奮しだした。

 

「じゃあ明日お昼時の12時に駅前集合でいいか?」

「いいよ!約束だにゃ!」

「おう!」

 

凛と別れた俺は穂乃果にメッセージアプリで凛を誘うのに成功したと伝えた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

星空凛にゃ!今日は太一君と一緒に新しくオープンしたラーメン屋に行くことになったにゃ!

新しいラーメン屋だからどんな味か楽しみなのと、太一君と一緒に行けるから楽しみすぎで早く起きちゃって集合の30分前に来ちゃったにゃ。

でも何と、凛より先に太一君が待ってたのだ!

 

「おっ?凛!」

 

凛に気づいた太一君が大きく手を振っていたから凛は走って太一君に抱きたいたにゃ!

 

「うわっ!凛!急に抱きつくなよ!」

「えへへ」

だって太一君を見るとつい抱きついちゃうんだにゃ!

こうやって抱きついていると暖まって気持ちよくなるにゃー

 

「んじゃ行こうか!」

「いくにゃ!」

太一君が言ってたラーメン屋は集合した駅から歩いて15分ほどで着いちゃうらしいにゃ。

 

「 太一君、そのラーメン屋さんはどんなラーメンなの?」

「 それは着いてからのお楽しみだな。」

「どんなラーメンかにゃ?醤油?味噌?豚骨?そう考えると早く食べたいにゃ!」

 

15分歩いてついに新しいラーメン屋さんに着いたにゃ!

 

「ここが新しく出来たラーメン屋、台湾ラーメン(ワンタイ)だ!」

「台湾ラーメン!凛あんまり食べたことがないからどんな味がするか楽しみだにゃ!」

 

早速凛達は中に入ってカウンター席に座ってメニュー表をみる。

 

「へー台湾ラーメンって色んな辛さがあるんだね?」

「ここのお店は人によって辛さを選べるぞ!」

「太一君は来たことあるの?」

「ここの店は来たことないけどこのお店は愛知県から発祥した店だから愛知県に居たときはたまに何回か食べてたよ。」

「そうなんだにゃ、じゃあ太一君のオススメはなんにゃ?」

「そうだな?俺のオススメは台湾ラーメン辛さレベル2

2ってやつかな?あんまり辛くないから食べやすいし、麺を楽しめるからな。」

「じゃあ凛もそれでいいにゃ!」

「じゃあ台湾ラーメン辛さレベル2を2つで。」

「あいよ!」

 

ラーメンを作っている間に凛は太一君と色々しゃべったにゃ。

 

「それで、真姫ちゃんが,,,」

「はははは!それは笑うわ。」

「へい!台湾ラーメン2つです。ごゆっくりどうぞ!」

 

ついに台湾ラーメンがきたにゃ!どんな味かが初めてのわかるにゃ!

 

ズルズルズル

 

「どうだ?」

「うまいにゃ、うますぎるにゃ!」

 

にゃーーーーーーーうまいにゃ!最初は辛いけど後から少し甘くなるこのラーメンは不思議だにゃ!?

「それは良かった、じゃあ俺もたべよ。」

 

それから凛達は美味しくてなにも喋らず黙々とラーメンをたべたにゃ!

 

「ぷぁ、ごちそうさまだにゃ!」

「んじゃ会計を済ませますか」

「えーっと?幾らかにゃ?」

「いいよ今日は俺の奢りだ!」

「ほんと!ありがとうにゃ!」

 

まさかの太一君がお昼を奢ってくれて会計を済まして外に出たら、ピコン!と太一君の携帯がなって太一君は携帯をだして内容をよんでいた。

 

「ん?ちょっと待ってや,,,なになに穂乃果が来てくれってよ。」

「穂乃果ちゃんが?行ってみるにゃ!」

 

穂乃果ちゃんが 呼んでるようなので凛たちは穂乃果ちゃんの家に向かったにゃ。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

穂乃果ちゃんの家に着いた凛達は穂乃果ちゃんの部屋に入るそしたら、

 

パン!パン!

 

「凛(ちゃん)お誕生日おめでとう!」

「えー!何て凛の誕生日しってるの?」

「私が皆にいったの」

「花陽ちん,,,ありがとう!」

 

まさか花陽ちんたちが凛の誕生日を祝ってくれるんだにゃ!

 

「んじゃ誕生日といったらプレゼントだよな!はい、俺からの誕生日プレゼント!」

「なになに?わぁ!猫の時計にゃ!ありがとう太一君」

「気に入ってもらって良かったわ」

 

「次は穂乃果からのプレゼント!」

「なにかにゃ?すごいにゃ!猫の形をしたお饅頭だにゃ!ありがとう穂乃果ちゃん!」

「えへへ、結構力作だったからね!」

 

「次は私と花陽からよ」

「にゃ!にゃ!にゃ!猫のぬいぐるみ!ふわふわして気持ちいにゃ!ありがとう真姫ちゃん、かよちん!」

「「どういたしまして」」

 

「次は私ですね、はい」

「うわー!綺麗な着物にゃ!ありがとう海未ちゃん!」

「どういたしまして来年の初詣に着てください。」

 

「次は私と希よ」

「うおー!キラキラしたネックレスだにゃ!ありがとう絵里ちゃん、希ちゃん!」

「どういたしまして」「似合ってるで凛ちゃん」

 

「最後はにことことりよ!ジャーン」

「美味しそうなケーキだにゃ!ありがとう、にこちゃん、ことりちゃん」

「よかった♪喜んでくれて。」「にこの誕生日の日にお返ししなさいよ。」

 

「よーしプレゼントも渡したしパーティーを始めるか

!」

 

「ハッピーバースデートゥーユー、ハッピーバースデートゥーユー、ハッピーバースデーディア凛(ちゃん)ハッピーバースデートゥーユー!」

 

「では!改めて凛(ちゃん)お誕生日おめでとう!」

 

「ありがとうにぁ!凛人生で一番嬉しいにゃ!」

 

 

 

 

 




どうでしたか?初めての誕生日回だったので流れが難しかったです。本編は後々投稿するので待っててください。では凛ちゃんお誕生日おめでとう!

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ありがとうございます!


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第4話 新たな myclass

どうもテアイチです!
先週私の学校で文化祭がありました。バザーをやっているクラスがあったので行ってみるとラブライブのグッズがあったので手当たり次第買ってしまいました笑

話は変わって今回は太一が海未、ことりと対面する回にしました。他にも原作キャラが少し出てきます!

それではどうぞ!


「黒崎太一です!学年は2年生です、分からないことが多いですがよろしくお願いします!」

 

ついに言ってしまった、全校生徒、数百人の 女子生徒の前で自己紹介。

すごく緊張するがここまで来たら言うしかなかった。

 

「あ,,,なんで?」

「やっぱり穂乃果が言っていた黒崎君って?」

「そうなの?穂乃果ちゃん?」

「うん,,,間違いないよあの顔は、昨日見たから覚えてる!」

 

昨日穂乃果は俺のことを見ているので覚えているだけだが、海未とことりは、俺を見るのは初めてのだった。

 

「男の子?えりち聞いてたん?」

「いいえ、私は何も聞いてないわ」

 

「かよちん男の子だって!?」

「怖そうだよ~ダレカタスケテ~」

 

周囲では何か声が聞こえたがこの時の俺には緊張し過ぎて何も聞こえなかった。

 

「と言うことで、この二年間この学校で勉強することになるので皆さん仲良くしてくださいね。以上です。」

 

そう言うと俺と理事長は舞台から降りてそのまま理事長室にもどった。

 

「どうでしたか、緊張した?」

「ものすごく緊張しましたよ!まさかいきなり全校生徒の前で自己紹介なんて!」

「さすがにもうそんな事しないから、大丈夫よ。」

 

と理事長と喋っていると『コンコン』とドアのノック音が聞こえた。

 

「失礼します。」

 

と入ってきたのは女性で髪を上にあげてゴムで止めて、ジャージを着ていたので体育を教えている先生なのだろう。

 

「紹介するわ、あなたのクラス2年A組担任の山田博子先生よ」

「君が黒崎太一か?一年間よろしく頼むぞ!」

 

山田先生は右手を出してきたので俺も右手を出して握手をした。

 

「早速だが時間がない、直ぐに教室に行くぞ!」

「はい。」

「それじゃ頑張ってこの学校の生活に慣れてね。」

「はい!お世話になりました!」

 

そう言って俺は理事長に一礼し山田先生と一緒に出で理事長室を後にした。

 

「黒崎って呼ばせてもらうぞ。」

「どうぞ,,,」

 

移動中、沈黙した空気が流れたが、先に喋ったのは山田先生だった。

 

「お父さんを探してるんだって?」

「!?、なんでそれを?」

「だって情報教えたの私だもん」

 

まさかの重大発言!父さんが東京にいる情報を流したのは、山田先生とは思ってもなかったし、てっきり理事長が知っていると思った。

 

「え!山田先生なんですか!それで何処にいるんですか、父さんは?」

 

俺は先生に近づきそれを聞く

 

「まてまて、今は何処にいるかは、私はしらんぞ!」

「ちょっとそれはないですよ。」

「しゃーないだろ?」

「じゃあ、最後に見たのはいつなんですか?」

「最後に見たの? あーそういえば、 去年論文の発表会に行った時に偶然会ってな、 私が大学生の時の教授が黒崎先生で 私は大学生の時の教授が黒崎教授で、 その時は何かの研究をしているって聞いたな」

 

山田先生は知っている父さんの情報をすべて話してくれた、父さんが去年まて生きていたということが一番大きい情報だった。

 

「ありがとうございます。教えてくれて」

「いいよいいよ。さぁここがお前の教室2年A組だ!」

 

そうこう話していたら教室についていた

教室の中では声が聞こえていて、どうやら始業式で俺の事について話しているからし。

 

「んじゃあ、お前はここで待っててくれ、私が呼んだら入ってきて」

「わかりました。」

 

そう言うと山田先生は先に教室に入っていった。

 

「よおーしHR始めるぞー!」

 

山田先生が入ったとたんに騒がしかった教室は静かになる。

 

「先生!やっぱり、ここの席はさっきの男の子なんですか!?」

 

穂乃果は山田先生に質問する。

 

「ぞうだ、じゃー入ってきてくれ」

 

さっき言われたとうり俺は教室に入り教卓の後ろに立った。

 

「んじゃ自己紹介を頼むわ」

「愛知から来ました黒崎太一はです、よろしくお願いします。」

 

「よし自己紹介も終わったし席につけよ、席は……」

 

山田先生が俺の席を言おうとしたとき。

 

「ここだよ!ここ!」

 

穂乃果がてをあげて呼んだ。

 

「そこだわ、高坂の隣」

「あぁわかりました」

 

俺は、そう言うと穂乃果の隣の席に座ってHRが始まった。

 

 

      〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

『キーン、コーン、カーン、コーン』

 

「ん?もう終わりか……話の続きは次の時間に話す。解散!」

 

おおざっぱな終わりかただなおい!と突っ込みを言いたいがそんな場合ではない!

なぜなら隣の穂乃果がジト目でこっちを見てくるのだ。

 

「あの……穂乃果さん?」

 

俺は、機嫌が悪いのかを確かめるべく穂乃果の名前を呼んだ。 

 

「黒崎君!」

「はい……!」

 

穂乃果は急に大きな声で俺を呼ぶ。

 

「どうして言ってくれなかったの!?ここに転入すること!」

「あれ……言ってなったっけ?」

「言ってないよ!」

 

昨日のことだから忘れてしまったが、まぁ怒ってるってことは分かった。

 

「ごめんなさい……」

「もう……!」

 

俺は、謝ったが穂乃果は許してくれなかった。

 

「穂乃果!謝っているんだから許してあげなさい!黒崎君が困ってますよ!」

「許してあげようよ穂乃果ちゃん」

「わかったよ、海未ちゃん、ことりちゃん」

 

海未とことりに助けられ穂乃果は俺を許してくれた。

 

「自己紹介が遅れました。私は園田海未といいます。以後よろしくお願いします。」

「私は南ことりよろしくね♪」

「さっきも言ったけど俺の名前は黒崎太一、太一って読んでくれ。」

「わかりました。太一」

「わかったよ太一くん♪」

 

二人の自己紹介も終わったが、南と園田どっかで聞いたことがある名前だな。  

 

「海未って名字が園田だったよな?」

「はい……そうですけど何か?」

「いや、俺の家の近くにあった覚えがあるだが」

「もしかして、園田道場では?」

「そう!それだ、でも何の繋がり?」

「繋がりって?私の家ですよ!」

「えー!そうなの!?」

「私の父が剣道の家元、母が華道の家元なので」

「へー!そんなんだ!」

 

まさかの海未の家がそんなに凄いところとは思ってもなかった。

 

「更にね太一くん!海未ちゃんは弓道もやってて何回も大会に優勝してるんだよ!」

「そんなに凄いのか!」

「そんなに誉めないでください、穂乃果」

 

海未が弓道でそんなに強いとも知らなかった。

ことりの名字が南だから理事長と一緒の名字だから何か関係が、ありそうだ。

 

「ことりの名字は南だから理事長と何か関係があるのか?」

「理事長?あぁお母さんのことだね♪」

「お母さん!?」

「知らなかった?」

 

やばすぎやろこの二人は少し気を付けてないと,,,

 

「穂乃果で驚くところは無いの?」

「穂乃果のことで驚く事なんてないぞ!」

「えー!穂乃果にも驚くところがあるよ!」

「へーどんな?」

「それは,,,それは,,,」

「無いようですね。」

「そんなことないよ!」

 

そうやって話しているとチャイムが鳴りHRが始まった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「,,,と言うことだから、明日から通常の授業だからな。では解散!」

 

おおざっぱ過ぎるが突っ込むのが疲れたのでそこまで思わず、俺が帰ろうとした時。

 

「太一君、一緒に帰ろ!」

「いいぞ!帰るか、海未とことりは?」

「海未ちゃんは部活にことりちゃんは保険委員の集まりだって」

「そうか、そんじゃ帰るか」

「うん!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

帰り道俺と穂乃果は喋りながら歩いていた。

「どうだった、太一君今日1日?」

「どうだったって、ビックリすることが多過ぎて疲れたわ」

「穂乃果も驚いたよ!まさか太一君が転校してくるなんて思ってもなかったからねー」

「俺もまさか穂乃果が 音ノ木坂学院に居るとは思わなかったわ」

 

そう話していると気づいたら家に着いていた。

 

「じぁあ穂乃果明日な!」

「太一君!明日一緒に学校行かない?」

「あぁ、いいぞ明日な!」

「うん!明日ね」

 

俺は穂乃果と明日の約束をして自分の家に入った。

 

明日1つの知らせが俺達の運命が、大きく変わることを俺達はまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まさかの3000文字でした!長くなってすいません!
次回からアニメ要素を入れていくつもりです!お楽しみに!

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第1章 スクールアイドル始動
第5話 突然の知らせ


どうもテアイチです。 ついに!通算UAが1000を突破しました!ここまで行けたのは皆さんのおかげです!
UA突破記念を投稿するつもりなので楽しみにしててください。

前書きが長くなってしまいました。今回はついにあの話から始まります!あと前回のあらすじ等を短めに報告することにします。それではどうぞ!


前回のラブライブ!

 

父さんの行方を探しに東京の音ノ木坂学院に転入した俺は、高坂穂乃果、園田海未、南ことりと出会い女子高生活の第一歩が始まった。

 

 

初めて音ノ木坂学院へ登校した日の帰り道、俺は穂乃果に次の日一緒に行こうと言われたため、俺は朝少し早く起きて、朝食を食べて着替えて、穂乃果を迎えに行く。

といっても穂乃果の家は俺の家の前にあるので、迎えに行く必要があるのかと思ってしまう。

 

俺が家を出ると穂乃果の家の前にすでに海未が待っていた。

 

「よう、海未おはよう」

「あっ、太一おはようございます」

 

海未は俺が急に挨拶したのでビックリしていた。

 

「何で驚くんだよ?」

「いえ,,,太一の家が穂乃果の家の前にあったことを忘れていまして、急に挨拶されたので」

「そうゆうことか」

「はい」

 

海未は俺の家が穂乃果の家の前にあるのを忘れていたらしいが、なぜ海未は穂乃果の家の前にいるのだろうか?

 

「そういや海未は何で穂乃果の家の前で?」

「まだ寝ている穂乃果を起こし行く所です。」

「そうなのか」

「太一はなぜ穂乃果の所へ?」

「俺か?俺は昨日穂乃果に一緒に学校でに行こうと誘われたから穂乃果を迎えにと」

 

海未は寝ている穂乃果を起こしに来たという。

 

「はぁ,,,約束をしているのに寝坊するとは,,,」

「海未はいつも穂乃果を起こしに来ているのか?」

「はい、いつもL○NEを送って起こしているのですが、たまに今日みたいに起きない時があるのでそういう時は私が穂乃果の部屋へ行って起こしに行きます。」

「んで今から行こうと?」

「はい、そうですが」

「俺は外で待ってるわ」

「そうですか、では言って参ります」

 

そういって海未は穂乃果の家へ入っていった。

 

しばらくして

 

「穂乃果!太一と一緒に学校へ行く約束をしといて寝坊とはどうゆうことですか!」

「ちがうよ海未ちゃん!穂乃果今から行こうと思った所だよ!」

「では、なぜパジャマ姿なのですか?」

「うぅ,,,」

「だいたい、あなたは最近,,,」

穂乃果の家から海の怒っている声が聞こえた。

「うわー穂乃果も大変だな,,,」

 

そう思いながら俺は外で15分くらい海未に怒られている穂乃果を待っていた。

 

15分すると穂乃果と海未が出てきた。

穂乃果は海未にコッテリ絞られて落ち込んでいた。

 

「気にすんなよ穂乃果、俺は別に怒ってないぞ」

「本当?」

「あぁ!」

「ならよかったよ!」

 

穂乃果は俺が怒ってないのを知ると落ち込んでいた顔がいつもの笑顔に戻っていた。

 

「春に入って暖かくなったからうっかり寝過ごすことは俺もあるぞ!」

「だよね!穂乃果も同じで暖かくなったから寝過ごしちゃんだよ!」

「だから、駄目なのです!だいたい穂乃果は……」

「おいおい大丈夫なのか?ことりを待たせてるんだろ?」

 

海未が穂乃果にまた説教をしようとしていたので俺が話を変える。

 

「そうだよ海未ちゃん!ことりちゃんが待っているんだから!」

「まったく、仕方ないですね……では、この話はまた今度」

「うぅ……」

「ドンマイ穂乃果」

「助けてよ!」

「俺には関係ないからなー」

「あなたもですよ、太一」

「えー!何で!?」

「あなたは穂乃果と同じ傾向があります。あなたを直さなければ、穂乃果も直りませんから」

「「えーそんなー!」」

 

そうこう話ながら歩いていると先でことりがまっていた。

 

「あっ、穂乃果ちゃん!海未ちゃん!太一くん!」

 

ことりは俺たちに気付き手を振っていた。

 

「おはよう、ことりちゃん」

「おはようございます、ことり」

「おはよう、ことり」

「あれ?太一くんと、穂乃果ちゃん元気ないね?」

「いやーちよっとあってね」

「そうそう」

 

ことりは俺と穂乃果がしょんぼりとしている理由に気付いた。

「あぁ!穂乃果ちゃんと太一くん、海未ちゃんに怒られたんだね」

「うぅ……」

「それ以上言わないでことりちゃん」

 

ことりの一言で俺と穂乃果の肩が一気に重くなった気がした。

 

ことりと合流して歩いていると一年生が目に入った。

 

「そういや1年生って俺達2年生と3年生と比べると人数が少なくないか?」

「そうですね、確か1クラスしかなかった気がします。」

「1クラスは少ないな、3年生は3クラス、2年生は2クラスあるからな」

「来年はどうなるんだろ?」

「もしかしたら来年は今年よりも少ないかもしれません」

「穂乃果、確かお前妹おるやろ?受験、音ノ木坂受けるのか?」

「雪穂?どうなんだろ?聞いてみるよ」

 

たしかに3年生、2年生、1年生の順に人数が減っている。人数が減るのには、何かしらの理由がある。大きく言うと学校の人気がない、二年ほど前に駅の近くに新しい学校が出来たらしく、さらにその学校は最近話題になっているスクールアイドルがいるらしく、それで人気になり受験者が多いらしい。

それでその影響で廃校する危機がある学校が幾つかあるらしい。俺達の学校もそういうのにならないようにしたいものだな。

 

学校に着いた俺達は教室へ行くため廊下を歩いていると、前に人だかりが出来ていた。

 

「ん、なんだ?」

「なんだろ?」

「人だかりが出来ていますが」

「なにかあったのかな?」

 

なにやら騒がしく、結構良くない事が起こったことは感じた。

 

「ヒデコちゃん、なんかあったの?」

 

穂乃果は同じクラスメイトのヒデコに聞く。

 

「穂乃果……これ見てよ。」

「とんでもない事だから」

「覚悟して読んで」

 

ヒデコに続きフミコ、ミカが言う。

 

「どれどれ?」

「何が書いてあったんだ、穂乃果?」

「…………」

「どうしたんだ?見るぞ!」

穂乃果は俺の声に反応せず黙っていたので俺は穂乃果から紙を取り紙の内容を見る。

 

「あぁ……」

「どうしたんですか、太一?」

「どうしたの、太一くん」

「いいか?海未、ことり覚悟して読めよ」

 

俺は、内容を見ると海未とことりに見せた。

 

その内容は

 

     音ノ木坂学院廃校のお知らせ

 

 




まさかの廃校にから始まりましたが皆さんは知っているとおもいます。ここからどうなるかは楽しみにしててください。
再来週の投稿で通算UAが1000突破記念を投稿するので楽しみにしててください!

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第6話 知らせの後

どうもテアイチです!投稿が遅れてすいません!今週からテストで先週テスト週間だったので勉強ずけで投稿ができませんでした。来週からはいつもどうり投稿するのでよろしくお願いします。

今回は、穂乃果が学校の廃校を知り気絶してしまうところからです。それではどうぞ!


「わぁ!……な~んだ夢か……」

 

穂乃果は保健室のベッドで目が覚める。

 

「あら、高坂さん、もう大丈夫なの?」

 

保健の先生は穂乃果に聞く。 

 

「はい!大丈夫です、ありがとうございました!」

 

そういうと穂乃果は保健室を出ると廊下でスキップしながら教室へ戻っていった。

 

「ラッラッララーおっはよう!」 

 

鼻歌をしながら穂乃果は色んな人に挨拶をする。 

 

「ヒデコ、フミコ、ミカ、おっはよう!」

 

穂乃果は、ヒデコ、フミコ、ミカに挨拶してそのまま教室へ向かった。

 

「穂乃果、ついにおかしくなっちゃったのかな?」

「よほどのショックだったんだね」

 

 

穂乃果は廊下でスキップしていると廃校の知らせが書いてある紙が目に入った。

 

「えー!うそ!?」

 

その紙を見た穂乃果は、さっきまでのスキップがゆっくりになり終いには、スキップが、止んだ。

 

 

     〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「穂乃果ちゃん大丈夫かな?」

「倒れるほどだから余程のショックだったんだろうな。」

「まぁ穂乃果ですので大丈夫なのでは?」

 

俺と海未とことりが話していると穂乃果はとぼとぼしながらこっちに歩いてきて俺達の所に来るとしゃがんで顔をしたにして泣いていた。

 

「大丈夫か、穂乃果?」

「穂乃果ちゃん、大丈夫?」

「大丈夫ですか、穂乃果?」

「うぅ……」

 

俺達は穂乃果を慰めようと声をかけるが穂乃果はそのまま顔を下に隠してないていた。

 

「なんで、泣いてるんだ?」

「うぅ……だって学校が廃校になるんだから違う学校に行かなくちゃ行けないんでしょ?穂乃果勉強してないよ~」

「な~んだ、そんなことか」

「太一君や海未ちゃんとことりちゃんはいいよ!そこそこ勉強できるんだし~」

「落ち着いてください穂乃果、ちゃんと紙を見ましたか?」

「廃校のお知らせしか見てないよ」

「はぁ……あなたって人は、私たちが卒業するまでは学校は無くなりませんよ。」

「えっ!どうゆうこと!?」

 

穂乃果はあの知らせの全部を見ていなくてそれを知った海未は毎度のようにため息をつく。

 

「廃校になるのは私たちが卒業してからだから早くて三年後だよ」

「そうなんだ?まぁよかったよ!さぁお昼だからご飯食べに行こ!」

 

 

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「はむ!(モグモグ)いやー!今日もパンがうまい!」

「またパンですか?よく飽きませんね」

「だって、うち和菓子屋だからパンが珍しいこと知ってるでしょ?」

「そんなに食べると太るぞ」

「大丈夫だよ!」

 

昼の時間だったので俺達は中庭で昼食を食べていた。

さっきまで泣いていた穂乃果は海未から理由を聞いて安心したそうで今はこうやってパンを食べていた。

俺は、料理が出来ないのでお昼は好物のカレーパンかサンドイッチをコンビニで買ってきて食べている。

 

「そういや俺達が卒業するまで廃校にならないってことだから今の一年生は後輩無しってことになるな。」

「そういうことになりますね。」

「何か出来ないかな……?」

 

何か出来ないか考えていると二人の女の子が俺達に近づいてきた。

 

「ちょっと、いいかしら?」

「海未この二人って誰だ?」

「誰って?生徒会長と副会長ですよ!」

「まじで!?」

 

俺達の所に来た二人はまさかの生徒会長と副会長だったのだ。

生徒会長らしき人は髪がポニーテールの金髪で胸もありボディが見事だった。

副会長は髪が紫色のツインテールで、生徒会長と同様胸が大きくナイスボディだ。

俺が二人に目を奪われている時、生徒会長はことりに質問した。

 

「南さん?」

「はい!」

「あなた理事長の娘さんよね?理事長何か言ってなかった?」

「いえ、私も今日知ったばかりで……」

「そう、ありがとう……」

「ほな~」

そう言うと生徒会長と副会長は去っていこうとした時。

 

「あの……!」

「なに?」

「私……この学校を守りたいんです!何か出来ることはありませんか?」

 

穂乃果は勇気を出して生徒会長に出来ることはないかと聞く。

 

「この事は生徒会が、担当するから、あなたは今までどうり学校生活を、頑張りなさい。」

「うぅ……」

 

そう言うと生徒会長と副会長は去っていった。

 

「仕方ないよ穂乃果……この事に関しては俺達にはどうすることもできない、お昼休みも終わるから教室に戻ろうぜ?」

「……諦めない……穂乃果、絶対に諦めない!」

 

穂乃果はまだ諦めきれないようだ、たしかに俺もこのまま学校が廃校になるのを黙って見ている訳にはいかない、まだ数日しか経ってないが一様自分が学んでいる学校だ 何とかして守りたい、ここは穂乃果と一緒に何か出来ることはないか考えて見るか。

 

「じゃあ、何かできることはないか、考えてみるか穂乃果?」

「ほんと!?ありがと!海未ちゃんとことりちゃんも一緒に考えよ!」

「うん♪穂乃果ちゃんことりも一緒に手伝うよ♪」

「仕方ないですね……」

 

ことりと海未も手伝ってくれるようで、ひとまずこの学校の記録とかが記されている本が図書室にあるらしいので授業後にそこへ向かうことにした。

 

    〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「んじゃ、探しますか」

「おー!」

 

授業後、俺達は図書室へ行き図書室の奥の方にあった記録を見つけて読んでいた。

 

「太一君!穂乃果見つけたよ!」

「おっ!どんなことが書いてあった?」

「この学校は穂乃果のおばあちゃんの小さい頃からあるらしくて……」

「らしくて?」

「伝統がある!」

「なるほど……他には」

「歴史がある!」

「同じ、じゃあありませんか?」

 

だめだ穂乃果に聞いた俺がバカだった、次はことりに聞いてみるか?

 

「ったく……ことりは部活動の記録を見ていたけど何か凄い記録を見つけたか?」

「凄い記録かは分からないけど……一様見つけたよ♪」

「どんなの?ことりちゃん?」

「えーっとね……ソフトボール部3回戦敗退……」

「うわー地味……」

「吹奏楽部、地区大会準優勝……」

「あと、一息欲しいですね……」

 

部活動はあまり良い働きがなく期待できないな。

 

「うわーん……どうしよう?」

「もう、遅いし帰って明日考えようぜ」

「私も帰ったらお母さんに聞いてみるよ」

「うん……」

 

空が暗くなってきたので俺達はそれぞれ家に帰った。

 

 

 

   高坂宅

 

「ただいま~」

「お帰りお姉ちゃん」

 

穂乃果は家に着き、リビングに入ると妹の雪穂が横になりながらファッション雑誌を読んでいた。

穂乃果はさっきの事があってかなり落ち込んでいた。

 

「チョコ食べる?」

「食べる……」

「あんこ入りだけど……」

「ありがと……」

 

そんな穂乃果を見て雪穂はチョコを渡し、それを食べた穂乃果はチョコにあんこが入っていたのに気付き驚く。

 

「これあんこ入ってるじゃん!」

「うわーん」

 

穂乃果はチョコにあんこが入っていたのがよっぽど嫌だったのか駄々をコネっていた。

 

「あんこ、もうあきたー!」

「白あんもあるよ,,,」

「もっとあきたー!」

 

穂乃果はさらに駄々をこねる。

 

「穂乃果!和菓子屋の娘が和菓子飽きたなんて言うんじゃないの!お店まで聞こえちゃうでしょ!」

「ごめんなさーい」

 

穂乃果の駄々が聞こえたようで、穂乃果のお母さんは穂乃果に怒る。

 

「はぁ,,,ん?」

 

穂乃果は起き上がり雪穂の方を見ると『UTX』と書かれてあるパンフレットが目に入った。

 

「雪穂それ?」

「あぁ『UTX』?私来年受けるんだ」

「ふーん」

 

穂乃果はパンフレットの中を見ると今話題のスクールアイドルが大きく載っていた。

 

「へーこんなことやってんだ?」

「知らないの?今一番人気の学校でどんどん生徒が増えているんだって」

「すごいなー,,,って雪穂!」

 

何かに気付いた穂乃果は雪穂の後ろのタンスに手をやり雪穂が、逃げれないようにする。

 

「あんた、何で音ノ木坂受けないの!」

「時間差過ぎるよ!」

 

雪穂が音ノ木坂を受けないことを穂乃果は今知った。

「お母さん、お母さん!」

「なぁに?」

 

穂乃果はお母さんに雪穂が音乃木坂を受けないことを言う。

「知ってるわよ」

「何で!?うちはおばあちゃんもお母さんも音ノ木坂でしょ!」

 

まさかのお母さんも承認済みだった。

 

「雪穂,,,何で 音ノ木坂受けないの?」

 

穂乃果は雪穂に受けない理由を聞く。

 

「だって音ノ木坂廃校になるんでしょ?」

「もうそんな噂が」

「みんな言ってるよ廃校になるんだからあんなとこ受ける意味がないって。」

「うぅ,,,」

 

穂乃果は時事うなので何も言い返せなかった。

 

「でも太一君たちと考えてるもん」

「じゃあ明日太一さんと『UTX』のスクールアイドルを見てみてよ、それを見るとわかるよ。人気の学校との差が,,,」

「わかったよ見てみるよ。」

 

そう言うと穂乃果は俺に明日行きたい所があるとL○NEして明日に備えた。

 

 

 

 

 

 

 




まさかの3000文字ごえ最後はちょっと変になった所がありましたがいい案があったら編集していきます!

次回は通算UA1000突破記念を投稿しようと思いますので楽しみにしていて下さいそれでは!

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通算UA1000、2000突破記念 穂乃果とお留守番

どうもテアイチです!今回は通算UA1000、2000突破と言うことで記念投稿をしていこうと思います!内容は、μ'sの休日
と言うことでオリジナルの話を書こうと思います。記念すべき一回目は穂乃果です!それではどうぞ!


金曜日、それは平日5日間の最後の日であり、誰もがこの日のために頑張ってきたと言う人もいるのではないだろうか?むろん俺もそうであり平日5日間を生きてきて今日家に帰ってゲームをして明日は家で寝ようと思った時、

 

「ねえねえー太一君」

 

穂乃果が俺が考えている最中に割り込んできて俺を呼ぶ。

 

「なんだよ?」

「あのね?明日、太一君暇かな?」

「明日?特に用事はないぞ……あっ!」

 

言ってしまった明日は家でゆっくりしたいのに暇って言ってしまった……これはまさかの……

「本当!?じゃあ明日、穂乃果の家に来てよ!」

 

ですよねー、やっぱり俺の予想どうり穂乃果は俺を誘ってきた。

 

「まてまて、何でそうなる!?」

「何でって、お父さんとお母さんが和菓子協会の慰安旅行に行くことになって、雪穂は亜里沙ちゃんの家に泊まりに行くって言ってて家には穂乃果一人しかいなくて……」

「それなら海未とことりを誘えばいいだろ?」

「だって海未ちゃんは明日、弓道の練習があって、ことりちゃんは買い物に行くからって」

「なるほどそういうことか……」

 

穂乃果のお父さんとお母さんは旅行でいなく、妹の雪穂は絵里の所へ泊まりに行くって事は穂乃果は家に一人って事か……

まぁさすがに女の子を一人で家でお留守番は可哀想なのでここは一肌脱いであげますか。

 

「しゃーないな、いいぞ」

「本当!?ありがと!」

 

俺の返答を聞いた穂乃果は喜んでいた。

 

「明日の午後の1時にお前の家に

行くわ。」

「わかったよ!じゃあ、また明日ね!」

 

そう言うと穂乃果は手を降り俺を見送った。

 

いや待てよ……穂乃果の家に行くって言ったけど何するんだ?

そう思いながら俺は、明日に備えて準備を進める。

 

(明日は何して遊ぼうかなー!)

 

そう思いながら穂乃果は一人で明日のことを楽しみにしていた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

翌朝

 

「じゃあ、穂乃果家の留守番お願いね。」

「わかってるよー行ってらっしゃい!」

 

穂乃果のお父さんとお母さんは朝早く家を出た。

家には穂乃果と妹と雪穂の二人になった。雪穂はお昼から行くらしく午前中は一緒にいるらしい。

 

「お姉ちゃん、午後から私もいなくなるけど何するの?」

「午後から太一君が来てくれるから一緒に遊ぶんだ!」

「何時に来るかわかるの?」

「あっ……忘れちゃった……」

「はぁ……お姉ちゃん一人じゃ心配だから太一さんが来るま一緒にいてあげるよ。」

「本当!?流石私の妹だよ!」

「それじゃあ、太一さんが、来るまでに部屋の掃除を終わらせないとね。」

「はーい」

 

俺が来る前に穂乃果達は家の掃除を始めた。

 

~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「穂乃果ーいるか?」

「あっ!やっときた!」

「わりーな準備に時間が掛かっちゃって」

「もう!しょうがないな。」

 

時刻は昼の1時半を回っていて、穂乃果と雪穂は待ちくたびれていた。

「それじゃあ私は行くね。」

「気を付けてね雪穂」

「お姉ちゃんじゃないから大丈夫だよ!」

 

そう言うと雪穂は靴を履いて家を出ていった。 

 

「行っちゃったな。」

「そうだね……」

「所で穂乃果さん?」

「はい!」

「宿題は……やったのかな?」

「あ……やってない」

「はぁ……」

穂乃果は俺が来る前に宿題を終らせると、言っていたがら忘れていたようだ。

 

「夜の晩飯、海未とことりが食べに来るらしいから、それまでには終わらせような」

「え!海未ちゃんも来るの!?早くやらなきゃ!」

「手伝ってやるから早く終らせるぞ!」

「うん!よおーし!頑張るぞ!」

 

そう言うと穂乃果は宿題をやりだした。さすが海未の言うとうり自分の名前を言えば穂乃果は焦りだしてやると聞いたので早速使ってみたらこれだ凄い効果だな。まぁ海未とことりは来るけどな。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「やっと終わった……」

「お前……宿題を溜めすぎだぞ」

 

宿題をやり始めて3時間、穂乃果の一週間溜め込んだ宿題を一緒にやり1時からやり始めたのに気付けば4時になっていた。

 

「これで海未に見られても大丈夫だろ?」

「ありがと、太一君!」 

「おう、気づけば4時だな」

「結構やってたね」

「晩御飯何か用意しているのか?」

「してないよ」

「もう4時だぞ!そろそろ晩御飯の買い物をしないといけないんじゃないのか?」

「そうだね、太一君は何が食べたい?」

「そうだなイタリアン系なんてどうだ?」

「良いね、イタリアン!海未ちゃんとことりちゃんも喜びそう!」

「それじゃあスーパーに行きますか!」

「うん!レッツゴー!」

 

晩御飯がイタリアン系に決まり俺と穂乃果は近所のスーパーへ向かった。

 

 

~~~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「んじゃあ必要な材料を買うぞ、まずは何を作るかだな、イタリアンな物でもいっぱいあるし」

「やっぱりイタリアンだから、まずはパスタだよね!」

「パスタなら無難にミートスパゲッティで良いんじゃないか?」

「うん!いいよ!」

 

晩御飯はミートスパゲッティになり、俺と穂乃果は材料を探しに行く。

 

          ……20分後……

 

「材料はこんな感じだろ?」

「そうだね、じゃあお会計を済ませよっか!」

 

一通り材料が揃ったため会計を済ますべくレジに向かう。

 

「料金は2500円です。」

「穂乃果、お前お金あるのか?」

「当たり前じゃん!朝、お母さんから貰ったよちゃんと!」

「ならいいけど……」

「あ……」

 

穂乃果は自分の財布を見ると、中身を見て固まった。

 

「ん……?どうした、穂乃果?」

「忘れちゃった……」

「何を……?まさか……!」

「お金……」

「は!マジで!?」

「うん……」

「あちゃーマジですか穂乃果さん」

 

だめだ……お金を忘れるなんて……頼むよー……まぁしゃあないここは俺がお金を出そう。

 

「しゃーないなここは俺がお金を出すわ」

「本当!?ごめんね……ありがとう!」

「その代わり美味しいご飯を作れよ!」

「うん!わかった!」

 

お会計が終わり俺達は穂乃果の家に帰る。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~

 

「うわー疲れたー!」

「ったく、だらしねーな買い物に行っただけだろ?」

「そうだけど、少し荷物が重かっただけだよ!」

「わかった、わかった。海未とことりが来るまであと30分あるから早く作ろうぜ!」

「うん!」

 

俺は、料理が苦手なのであまりやらないが皿を並べたりと他のことは出来るのでそれくらいは手伝うつもりだ。

 

「俺に出来ること何かあるか?」

「いいよ、料理とかは全部穂乃果がやるよ!太一君はリビングで待ってて!」

「わかった、楽しみにてるぞ!」

「任せてよ!」

 

そう言うと穂乃果は料理を始め、俺はリビングに向かい携帯をいじる。

15分程するとミートスパゲッティの匂いがしだ。香ばしく香りこれこそミートスパゲッティと思わせていた、しかしその匂いはどんどん小さくなり、終いには無くなり今度は少し焦げ臭くなっていた。

「まさか……!」

 

俺は直ぐに焦げる匂いを察知しキッチンに向かう。

 

「大丈夫か!?穂乃果!」

「うわーん焦げちゃったよ……!」

 

案の定さっきまで作っていた料理は少し焦げていた。

 

「焦げちゃったな?」

「うん……また最初から作り直さなきゃね……」

「何言ってるんだよ?焦げているけど少しだけだから大丈夫だ!」

「え……!出来るの!?」

「あぁ!ちょっと代われ」

「うん……?」

 

俺は、穂乃果からフライパンを貰い料理を続ける。

代わって5分程料理をしていると『ピンポーン』とインターホンが聞こえた。

「海未とことりが来たんじゃないか?」

「そうかもね……行ってくるよ!」

「おう!」

 

そう言うと穂乃果は玄関へ向かった。

「はいはい『ガラガラ』あっ!海未ちゃん!ことりちゃん!いらっしゃい!」』

「こんばんわ穂乃果」

「こんばんわ穂乃果ちゃん♪」

「ささどうぞどうぞー!」

「穂乃果、太一は何処に居るのですか?」

「太一君は今キッチンでご飯を作ってるよ。」

「太一にやらせているのですか!?」

「穂乃果もさっきやってたんだけど、焦がしちゃって……」

「あはは……」

「はぁ……」

 

海未もことりも少し穂乃果に呆れていた。

 

穂乃果達はキッチンに行き顔を見せに来る。

「こんばんわ太一」

「こんばんわ太一くん♪」 

「おう!あと少しで出来るからリビングで待っててくれ。」

「わかりました(うん!♪)」

 

そう言うと穂乃果達はリビングへ向かった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「所で穂乃果、宿題はちゃんとやりましたか?」

「ふふふふ……じゃーん!」

 

海未の質問に穂乃果は笑いながらさっきやった宿題を海未に見せた。

 

「すごいよ!穂乃果ちゃん♪」

「えへへ……」

 

ことりも驚いており穂乃果を誉めていた。

 

「どうせ太一に教えてもらっていたのでしょ?」 

「うぅ……」

「やっぱり……今回は見逃してあげますけど、次はないですからね!」

「ありがとう!海未ちゃん!」

 

そう言っていると料理が完成し盛り付けてリビングに運ぶ。

 

「おまたせー!太一特製ミートスパゲッティ!」

「よ!まってました!」

「これ、太一が作ったのですか!?」

「すごいよ!?太一くん!」

「だろ!俺が作ったんだから絶対にうまいぞ!」

 

焦げた所もあるがあまり目立たないこれも少し自信があるところだな!

 

「それじゃあ」

「「「「いただきますー!」」」」

「「「「はむ!」」」」

「どうだ、味は?」

「すごい!?美味しいよ!太一君!」

「美味しいです!これ本当に太一が作ったのですか?」

「ことりでもこんなに美味しく出来ないよ!」

「だろ!俺が作ったんだから当たり前だ!」

 

穂乃果達は俺の料理が美味しすぎたのか、もくもくとパスタを食べた。

 

「ぱぁ……ごちそうさま!」

「これからどうする?」

「空が暗くなって来ていますので私とことりは帰ります。」

「わかったよ!気を付けてね!」

「気を付けて帰れよ二人とも」

「うん!ごちそうさま、太一君♪」

 

そう言うと海未とことりは帰っていった。

 

「これからどうする?」

「テレビでホラードラマがやっているらしいからそれを見よ!」

「ホラーか……大丈夫か?」

「大丈夫だよ!たぶん……」

 

穂乃果はテレビを付けてそのホラードラマを見る。

 

一時間後

 

「終わったー」

「以外にも怖かったな?」

「そうだった……?穂乃果はそこまで怖くなかったよ……」

 

嘘こけ声が震えているぞ穂乃果……ここは少しいじってみるか。

 

「それじゃあ、もうこんな時間だから俺も帰ろっかな。」

「え……!もう帰るの!?」

「だってもう9時だぞ!今日は色々あったから疲れたんだ。寝さしてくれ……」

「そんなー」

「あれ、まさかさっきのドラマが怖かったとか?」

「そんなことないもん!」

「へー?」

「もう!太一君の意地悪!」

 

穂乃果は怒りながら俺の体をボカボカ叩いた。

 

「わかった、わかった、じゃあ俺はどうしたらいいんだ?」

「……まってよ……」

「ん?何だって?」

「泊まってよ!」

「素直じゃねーな、わかった今日だけな」

 

そう俺が言うと穂乃果は明るくなりテンションがMAXになった。

 

風呂に入り穂乃果の部屋に行くと床に布団が敷いてあった。

 

「じゃあ太一君はこっちね」

「わかった」

 

そう言うと俺は布団の中に入った。

 

「今日は色々とありがとね!」

「あぁ俺も楽しかったぞ!」

「じゃあ、おやすみ!」

「おやすみ。」

 

俺はこのあと直ぐに夢の中に行ったしまった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~

 

俺が寝たあと穂乃果はまだ起きていた。

「太一君起きてる?」

「・・・・・」

 

無論俺は寝ているから返事はない。

 

「うぅ……また怖くなっちゃった……そうだ!太一君の布団に入ろ!」

 

穂乃果は俺の布団に入ってきて隣で寝る。

 

「太一君、今日はありがと♪穂乃果とっても楽しかったよ!また今度こんなことが出来たらいいな。おやすみ(チュ)」

 

穂乃果は寝ている俺のでこにキスをした。

 

翌朝穂乃果が隣で寝ていたことを俺はまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでしたか?始めてのオリジナル小説だったので結構難しかったです。
来週からまた本編に入りますので楽しみに待っててください
それでは!

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第7話スクールアイドル始めます!?

どうもテアイチです!投稿が今回も遅れてしまい吸いません(涙)ここのところ忙しく書いている暇がなく調多忙な生活をしています。出来るだけ早くやりたいと思っていますので首を長くして待っててください。

今回は穂乃果が始めてスクールアイドルと出会う会です!それではどうぞ!!




夕方携帯を見ていると穂乃果からL○NEが来た。内容を見ると『明日行きたいところがある』と書いてあった。明日は普通に平日だから『明日は普通に学校あるだろ?遅刻するぞ!』と送ると『良いの!』と帰ってきた。まぁ明日の朝の授業は数学なのでまぁ遅刻しても大丈夫だろう。

俺は、穂乃果に『わかった』と送り明日に備えた。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~

 

翌朝俺は、いつも7時30には起きているためまだ寝ていたいのだが、朝早くから家のインターホンが鳴り響く。

 

「ったく……誰だよこんな時間に?」

 

時計を見ると時刻は朝の7時をちょっと過ぎた辺りいつもならまだ寝ている時間だ。

 

「はいはい、どなたですか?」 

 

玄関のドアを開けるとそこには穂乃果が立っていた。

 

「おはよう、太一君!」

「うぁ!穂乃果どうして、そこに!?」

「もう、そんなに驚かなくていいじゃん!」

「わりーわりー、まさかドアを開けたら穂乃果がいるだもん。」

 

そりゃ驚きますよ、ドアを開けてそこに人がいれば誰でも驚く。

 

「それにしても早いな、どうしてこんな時間なんだ?」

 

「え……何で?穂乃果7時に来るって言ったんだどな?」

「そうなのか?」

 

携帯を見ると確かに昨日穂乃果から連絡は来ていた。

穂乃果から連絡が来たときはすでに俺は眠りについていた。

 

「ちょうどこの時間は寝ていたわ」

「もう!ちゃんと既読つけてよ!」

「わりー直ぐに用意する!」

 

俺は直ぐに学校の用意を始めた。  

 

~~~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「おまたせじゃあ行こうか」

「うん!」

 

家のドアに鍵をして俺と穂乃果は家を出た。

 

「そういやこんな時間に起きているなんて穂乃果にしちゃあ珍しいな」

「そうだね、こんなに早く起きたのは小学校の遠足以来かな?」

「穂乃果のお母さんと雪穂ちゃんも驚いていただろう?」

「二人ともすごく驚いてた!」

「だろーな」

 

穂乃果に付いていくと駅に着いた。

俺はまだ穂乃果に行き先を聞いてないので聞いてみるか、まさか電車には乗らないだろう……

 

「穂乃果?」

「ん、何?」

「俺達って今何処に向かってんだ?」

「学校!」

「学校?学校なら真逆の方向だぞ!?」

「違うよ!『UTX』!」

「『UTX』?……あぁ!駅前にあるビルみたいにデッカイ学校だろ!?」

「そうそう!昨日雪穂からパンフレットを貰ったからどんな学校なのか見てみたいなと思って♪」

「なるほど!人気の学校を偵察していい方法があったら学校で取り組もうと言うことか!?」

「そう言うこと!」

「よしそう聞いたら燃えてきた!よし、くまなく偵察するぞ穂乃果!」

「うん!」

 

今人気のUTX高校の人気の秘密を知るために俺達はそこへ向かう。

UTX高校は、最近新しく出来た学校なので最新の設備が揃っているのだろう。設備などは音ノ木坂では設置はできないけど行っている行事などは上手く使えるはずだ。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「高けーな!これが学校なのか!?」

「音ノ木坂とは比べ物にならないね?」

 

俺と穂乃果はUTX高校の校舎の大きさに圧倒される。

高さはそこら辺のビルより高く生徒も音ノ木坂よりも多い、すぐそこに駅もあるので交通の便がよく来やすいって言うのもあるな。

 

「ん……?太一君!あれ見てよ!」

「何々?うわ!まじて!?」

 

そこにはとんでもない物があったそれは、学校に入っていく生徒は入り口に駅の改札のようなものがあり、そこに生徒手帳のような物を触れて中に入っていく。

 

「あんなの...穂乃果初めて見たよ....!」

「俺もだ....」

 

入り口の改札のようなものに目が行ってると、学校のかなり大きい電子掲示板から歌と映像が流れてきた。

 

「ん、なんだ?」

「歌が聞こえてきたよ!?」

 

歌が聞こえる方に行くとたくさんの人たちかが電光掲示板を見ていた、そこには女の子3人と男の子1が歌っていた。

 

「これって、さっき穂乃果に見せてもらったパンフレットに写ってた子達だよな?」

「そうそう、何て名前だったかな....?」

「A-RAISよ!そんなことも知らないの?」

「す...すいません...」

 

グループの名前を思い出している時、隣のサングラスをかけた子が怒りながら教えてくれた。

 

「その...A-RAISって人気なんですか!?」

「はぁ!?何言ってんの?人気に決まっているじゃない!」

「人気ってどれくらいなんです?」

「A-RAISは今、日本一のスクールアイドルなのよ!」

「そうなんだ...凄いな穂乃果?」

 

穂乃果は何かに心を打たれたようで隅の手すりで顔を隠していた。

 

「...だよ...」

「ん、何だって?」

「これだよ...これしか無いよ!太一君!」

「まさか...本当にやるのかよ!穂乃果?」

 

穂乃果は何か思い付いたようでそれを俺に提案する。

 

~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~

 

音ノ木坂学院 2年A組 教室

 

「はぁ...結局一時間目は、穂乃果と太一は来なかったですね...」

「二人ともどうしちゃったんだろう?」

 

海未とことりは俺達を心配していた。そりゃ何も連絡無しに遅刻しているんだから心配することもわかる。

 

~~数分後~~

 

「おっはようー!」

「はぁ...はぁ...おはよう...」

「やっと来ましたね、穂乃果!太一!」

「おはよう二人とも♪」

「穂乃果...これ買いすぎだぞ?」

「えーだって...」

「何を買ったのです?」

「ん?あぁこれだよ」

「俺は買った本を海未に見せる」

「こ...これは!」

「スクールアイドルの本だ!」

「太一...ついに!こんな子達に手を出そうとしているのでか!?」

 

海未は何か勘違いしているようだが、何故か分からないが俺には怒り始める。

 

「まてまて、何でそうなる!?」

「問答無用!!」

「やめて...海未さん...あー!」

 

そっから10分俺の記憶は飛んでった。

 

~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~

「なるほどそう言うことでしたか...」

「ったく……だから俺のじゃないっていったじゃないか!」

「だから謝っているではありませんか!?」

「まぁまぁ海未ちゃんも謝っているんだから許しなあげなよ♪」

「ことりのお願いだから今日の所は許してやる……」

 

俺の誤解が晴れたところで本題に移る。

 

「何で穂乃果はこの本を大量に買ったのですか?」

「何でって、穂乃果スクールアイドルを始めるからその参考として買ったんだよ!」

「スクールアイドルを始めると……これは聞かなかったことにします。」

 

そう言うと海未は教室から出て行こうとした。

 

「待ってよ海未ちゃん!」

「何で逃げようとするの!?」

「あなたの魂胆は見えていますよ、スクールアイドルを始めて学校を廃校の危機から救おうと言うことですね」

「海未ちゃんもしかしてエスパー?」

 

んな訳ないだろ!?誰でもそこまで話せばそう思うわ。

 

「あなたの話を聞けば誰でも思います」

「なら話が早いよ!今から先生の所に行ってアイドル部の申請を出しにいこ!」

「行きません!」

「なんで?」

「あの人達は地獄のような練習をしているのですよ、それを穂乃果に出来るのですか?」

「うぅ……それは……」

「もう一度言います、スクールアイドルは無しです!」

 

穂乃果は海未の最後の一言を聞くと何も言い返せなかった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~

 

理事長室

 

「『コンコン』失礼します」

「あらどうしたの、生徒会長と副会長そろって」

 

理事長室に訪れたのは生徒会長の綾瀬絵里と副会長の東絛希だった。

 

「単刀直入に言います、廃校阻止のためにも生徒会独自の行動を許可してください!」

 

絵里は理事長室に入ったとたんに、理事長の前に行き提案する。

 

「それは許可できないわ……」

「どうしてですか!?」

「この件はこちら側の問題です既に受験人数増加のため男女共学にするつもりです」

「ですが男子はこの学校にはいません男子がいないと不便な所が分かりません、そこだけでもいいので生徒会にやらせてください」

「既に男子はいるわよ」

「まさか始業式に出てきた子ですか?」

「黒崎太一君よ彼に頼むつもりよ」

「はい……」

「生徒会はこれから来る体験入学と文化祭に力を入れなさい」

「ですが!」

「えりち!」

 

絵里が何か言おうとしたが希がそれをとめる。

 

「分かりました、それでは失礼します」

 

そう言うと絵里と希は理事長室をでていった。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「はぁ海未ちゃんあそこまで言わなくてもいいのに……」

「まぁ急に言われたんだ急過ぎて頭が回らんかったんだよ」

 

俺と穂乃果は海未に言われたあと他に何かないか回りを歩いていた。

歩いているとどこからか歌とピアノが聞こえてきた。

 

「歌が聞こえてきたな」

「ピアノの音も綺麗だよ」

「音楽室からだな行ってみよう」

「うん!」

 

俺と穂乃果は音楽室に向かった。

 

「愛してるばんざーい、ここでよかった、私たちたちの今がここにある、愛してるばんざーい、はじまったばかり、明日もよろしくね、まだゴールじゃない」

 

音楽室では赤毛の女の子がピアノを弾きながら歌っていた、曲は聞いたことのない曲でピアノ、歌共に綺麗で聞いている自分も癒されてしまう。

 

「凄い綺麗な歌声だね!」

「あぁ!ピアノと上手くリンクしている」

「これは誘いがいが有りそうだね!」

「ちょ、お前あの子を誘うのか?」

「当たり前じゃんあの子を誘わなきゃ損だよ!」

「あっ……待て!」

 

そう言うと穂乃果は音楽室の扉を開けて赤毛の女の子の方に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




どうでしたか?

少しでも早く投稿出来るよう頑張りますので応援よろしくお願いします!

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第8話 やるったらやる!!!

どうもテアイチです! 明けましておめでとうございます。それと投稿が遅れてすいませんでした。冬休みバイトが、かなり入って忙しく投稿する時間がありませんでした。ですから皆さんにお待ち下さった事をお礼に気合いを入れて書くので今年もよろしくお願いします!

それではどうぞ!



曲が終わると同時に穂乃果は教室のドアを開けて中に入る。

 

「すごいね!歌も上手で」

「どうも……」

 

赤毛の女の子は席を立ち教室から去ろうとした。

そりゃ急にこんなことを言われたら恥ずかしくて逃げたくなるよな。

 

「ピアノの音も綺麗でなんたってアイドルみたいに可愛いし!」

「えっ……!」

 

赤毛の女の子は穂乃果の言ったことを聞くと顔を赤くし、歩くスピードを早くした。

 

「まって!」

「なっ……なんですか!?」

 

少し赤毛の女の子は怒っていた。

 

「あのさ……唐突なんだけど、あなたスクールアイドルやってみない?」

「何それ?イミワカンナイ」

「だよね……」

 

赤毛の女の子はそう言うと穂乃果を通り越して俺の方へ来る。

 

「すいません……邪魔なんですけど……」

「おぉ……すまん」

 

俺に少し怒っているようにも見え、去っていった。

 

「穂乃果?」

「太一君!穂乃果絶対にあの子をスクールアイドルに誘いたい!」

「何でだ?」

「あの子、歌が上手で可愛いかった!あの子を誘ったら絶対に成功すると思う!」

「そうも思うならあの子の首を縦に降るまで頑張って勧誘しないといけないな。」

「うん!」

「でもその前に海未とことりを勧誘させないとな」

「そうだね、でも海未ちゃんはさっきやらないって言っちゃったよね、どうするの?」

「海未は穂乃果の今までの行動を見て言っているんだ、だから本気でやるってところを見せなきゃいけない」

「わかったよ太一君!穂乃果やってみるよ!」

 

そう言うと穂乃果は走ってどこかへいってしまった。

 

「んじゃあこの事を海未やことりに伝えにいきましょうかね」

 

俺は海未とことりを探しに学校を回る。

 

自分のクラスへ戻るとことりが穂乃果の買ってきたスクールアイドルの雑誌を読んでいた。

机の上の雑誌の量を見てみるとかなり読んでいたらしい、もしかしてスクールアイドルに興味を持っているのか?

 

「ことり、何を読んでいるんだ?」

「っ!何でもないよ!」

 

ことりは机に置いてあった雑誌を机下の棚に隠した。

 

「嘘つけ何か読んでたのは知ってるんだぞ別に皆に言いふらすとかはしないから教えてくれ」

「本当だね?」

「当たり前だ」

「これだよ」

 

ことりは机の下の棚に隠した雑誌をとりだした。

 

「穂乃果が買ってきた雑誌だな何でことりが読んでたんだ?」

「ちょっとスクールアイドルに興味を持っちゃて……」

「そうなのか?」

「うん……あと穂乃果ちゃんが言った事って結構無茶なことが多いんだけど、それに付いていっても後悔したことがないの!だから信じてみようって」

「いいんじゃないか?やってみても良いと思うぞ俺は」

「本当に♪太一くんが言うんだから大丈夫だよね」

「あぁ大船に乗ったつもりでいけ」

「わかったよ♪じゃあことりは海未ちゃんに伝えに行こっかな」

「わかった、じゃあ俺は穂乃果に言ってくるよ」

「うん♪また後でね」

「あぁ!」

 

そう言うとことり元気よく教室を出ていった。

 

「じゃあ俺は穂乃果の所にいきますか……何処にいるんだ?」

 

俺も穂乃果を探しに教室を出た。

 

~~~~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「穂乃果はここかな?……あっいたいた!」

 

俺は穂乃果を探して色々な所を探したがどこにも居なく最後に校舎裏かもと思い見てみると一人で化粧用の小さい鏡を見ながらダンスの練習をしていた。

 

「ワン……ツウ……スリ……フォ……うわっ」

 

ダンスをしていた穂乃果は声を出しながらダンスをしていたのだが回転するところでバランスをくずして倒れてしまった。

 

「大丈夫か、穂乃果!?」

「太一君!どうしてここがわかったの?」

「結構探したんだぞ!ちょっと良いことをお前に教えようと思ったんだ」

 

隠れて穂乃果の行動を見ていたが穂乃果が倒れたのを見ると体が勝手に穂乃果の方に行ってて気づいたら目の前に穂乃果がいた。

 

「良いことって?」

「さっき、ことりから聞いたんだけどスクールアイドルヤってくれるって!」

「本当!?」

「本人から聞いたんだ!間違い!」

「後は海未ちゃんだけだね!」

「海未に認めてもらうために頑張ろうな!」

「うん!」

「よし!じゃあダンスの練習からだなやるぞ!」

「おー!!」

俺と穂乃果はダンスの練習を始めた。

 

~~~~~~~~~~*~~~~~~~~~~~~

 

場所は変わって弓道場海未は穂乃果にスクールアイドルはやらないと言ったあとここで弓道の練習をしていた。

精神を集中させて弓を引くが.....

 

 

(皆のハートを撃ち抜くぞー♪バーン♪)

 

海未の脳裏にそれが浮かぶ。

弓を引くと同時に浮かび弓は的のしたに刺さっていた。

 

「はずしたの!?珍しい」

「っ....たまたまです!」

 

弓道部ではかなりの凄腕な海未がはずしたためそれを見ていた同じ部員の子がつぶやく。

無論プライドが高い海未は脳裏に浮かんだとは言えないのだろう。

海未はもう一度精神を統一して弓を引く、話すと同時にまた脳裏に浮かんでしまう。

 

(ラブアローシュート♪)

 

さっきからミスを連発してしまい海未の心は不安定になっていた。

 

「いけません集中しなければダメなのにどうしてもあれが浮かんでしまいます」

 

海未は床に手を付ながら涙目で言った。

 

「海未ちゃーんどうしたの?」

「ことり....助けてください!」

「何があったの?」

「実は....」

 

~~~~~~~~~*~~~~~~~~~~~~

 

「それは海未ちゃんスクールアイドルやってみたいんじゃないの?」

「わ....私は別にそうゆうことじゃ」

 

ことりと海未は海未の休憩をかねて校舎裏へと来ていた。

 

「ねぇ海未ちゃん見てみて」

「あ....あれは?」

 

海未が見た先には俺と穂乃果がダンスの練習をしていた。

 

「ワン....ツウ....スリー....フォ、そこで回転!」

「うわっ!...いったー!」

「大丈夫か、穂乃果?」

「うぅ....いたいよ」

 

海未とことりは俺達の練習を隠れて見ていた。

 

「ねぇ..海未ちゃん?」

「何です?」

「昔穂乃果ちゃんに木登りさせられた時があったよね?」

「ありました....あれ以降木登りは絶対しませんでしたけど」

「でも後悔はしてないよね?」

「そうですね....木に登ったあと町を見ると夕焼けがとても綺麗だったのを覚えています」

「でしょ♪だからやってみない?スクールアイドル」

 

ことりは海未に自分の思いを伝えた。

海未も薄々気付いていた。

穂乃果のことだからかまた直ぐにやめるのだろうと思っていた、だがあれを見るとそうでは思わなくなっていた。穂乃果の目は本気の目だったのだ。

そう思った海未は自分から隠れていた壁から抜け出し穂乃果の前に出て手を差し出す。

 

「大丈夫ですか、穂乃果?」

「海未ちゃん!」

「二人でやってもダメなら私たち4人でやってみませんか?」

「もしかして海未ちゃんスクールアイドルやってくれるの?」

「穂乃果のその本気を見て心を打たれました、やるからには全力でやりましょう」

「ありがと海未ちゃん!」

 

~~~~~~~~~~*~~~~~~~~~~~~

 

「これは何?」

「アイドル部設立の申請書です!」

 

穂乃果達はアイドル部の設立の申請書を提出しに生徒会室にきていた。

 

「見れば分かるわでも何で今の時期に作ろうと思ったの?」

「そ....それは、学校を守りたいんです!何も出来ないのはいやなんです!」

「わかったわそれは認めましょう、でも許可することはは出来ないわ」

「どうしてですか!?」

「部を設立するには最低でも5人は必要なんよ、あと二人集めなきゃな」

「わかりました、あと2人集めれば部活を設立出来るんですね!失礼します」

 

そう言うと穂乃果達は生徒会室をでていった。

 

「希?どうしてあの子達を応援するの?」

「どうしてって?それはカードがうちにそう告げるんや!」

 

~~~~~~~~*~~~~~~~~~~~~~~

 

「どうだった?」

「あと2人集めたら部を設立してくれるんだって」

「そうか....よし!穂乃果、申請書を貸してくれないか?」

「いいけど、どうして?」

 

穂乃果から申請書を貸してもらい俺は名前の記入欄に黒崎太一と書いた。

 

「太一君?」

「これであと一人だな」

「ありがと、太一君!」

「でもあと1人どうしますか?」

「どうしたらいいんだろう?」

「希、どうしたらいいと思う?」

「どうしたらいいんやろうか?」

 

~~~~~~~~*~~~~~~~~~~~~~~

 

『だって可能性感じたんだ

そうだ…ススメ!

後悔したくない 目の前に僕らの道がある』

 

『Let's Go! Do! I do! I live!

YES,Do! I do! I live!

Let's go,Let's go! Hi!!』

 

『前向こう 上を見よう 何かを待たないで

今行こう 早く行こう どこでもいいから

太陽きらめいて 未来を招いてる

さあ行こう 君も行こう ススメ→トゥモロウ』

 

『熱いこころ (もてあまして)』

『抱いて走った (苦しかったんだ)』

『みんなおいで (もっともっと)』

『もっと動いて確かめたチカラ (Hi!)』

 

『Let's go 変わんない世界じゃない

Do! I do! I live! (Hi hi hi!)』

『Let's go 可能性あるかぎり

まだまたあきらめない (Hi! hi hi!)』

『Let's go 自然な笑顔なら

Do! I do! I live! (Hi! hi hi!)』

『Let's go 可能性見えてきた

元気に耀ける 僕らの場所がある』

 

『Let's Go! Do! I do! I live!

YES,Do! I do! I live!

Let's go,Let's go! Hii!! 』

 

「私やるったらやる!絶対やる!」

 




どうでしたか?今年最初の投稿でしたから結構気合いを入れて書きました!次回は花陽ちゃんの誕生日記念を投稿しようと思っているので楽しみにしていて下さい!

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誕生日特別編 花陽誕生日記念

どうもテアイチです!今日は花陽ちゃんの誕生日と言う事なので前回の凛とうよう記念回を投稿しました!本編は後程投稿するので楽しみにしててください!

それではどうぞ!


「じゃあ今回もいつもどうりに頼むな」

「「「「「「「「うん(はい)!」」」」」」」」

「場所は穂乃果の家な、プレゼント忘れるなよ」

「わかってるよ!花陽ちゃんの喜ぶプレゼント絶対に見つけるから!」

「おう!じゃあ俺は穂乃果達が準備してる間にどこかに連れていかないとな、じゃあ後はよろしく」

「うん!任せてよ」

 

明日1月17日は花陽の誕生日、俺達は毎回恒例誕生日パーティーを開く、穂乃果達8人はパーティー会場の飾り付け、買い出し、料理などの準備をし、俺はその間花陽をどこかへ行きうまく時間を稼ぐ手筈になっている。

 

「花陽はどこにいるかな?」

 

俺は花陽をどこかに誘うため花陽を探す。

 

「あっ、いたいたおーい花陽」

「太一くん?どうしたの?」

 

花陽は先生に呼び出されたのか、職員室から出てきた。

 

「職員室から出てきたがどうしたんだ?」

「皆のノートを提出してたんだよ」

「そうだったのか、そういやこれ....」

「何?こ...これって!」

「日本の白米オールスターっていうイベントがあるんだ、そのチケットを真姫から貰ったんだ明日予定が無いなら一緒に行かないか?」

「行きたいです!絶対に行きたいです!」

 

花陽は目をキラキラさせながら答えた。

 

「わかった!じゃあ何時にどこに集合する?」

「場所は駅前ホールだから駅前に10時でどうでしょうか?」

「10時に駅前なわかった、じゃあまた明日な!」

「はい!(明日は太一くんと一緒に行けるなんて楽しみだな♪)」

 

花陽は1人明日のことを楽しみにしていた。

 

~~~~~~~~*~~~~~~~~~~~~

 

小泉花陽です!今日は太一くんと一緒に白米のイベントに行くことになったので、とても楽しみで夜も眠れなかったです!はっ!これってデートなのかな?はわわ、どうしようでも太一くんとこんなこと出来るのもう無いかもしれないから楽しまないと!

 

「いってきまーす!」

 

はぁ...緊張し過ぎで早く家を出ちゃいました。まだ約束の時間まで40分位あるからどうしようかな?

そう思いながら歩いて駅前に着くと既に太一くんが待っていました。太一くんも楽しみだったのかな?

 

「おっ!花陽~」

 

太一くんは私に気付いて手を降ってくれました。私もつられて手を降っちゃいました。

 

「今日は早いね太一くん?」

「あぁ、花陽とどこかに行くのは初めてだから緊張して早く来すぎちゃったんだよ」

「そっか...実は私もそうなんだよね」

「そうなんだ、はははは似た者同士だな俺達って」

「えへへ、そうだね」

 

太一くんと似た者同士なんて少しうれしいかも...

 

「すこし早いけど行こっか?」

「行きましょう!」

「おっ!今日の花陽はテンションが高いな!?」

「当たり前じゃないですか!白米のイベントですよ!ここ最近そういうイベントがあまりなかったのですっごく楽しみになんです!」

「そっかなら尚更早く行かないとな!」

「はい!」

 

太一くんと合流して私達はイベント会場に向かいます!

 

~~~~~~*~~~~~~~~~~~~~~

 

「凄い人だかりだな...」

「皆やっぱり白米が好きなんですね」

 

イベント会場に着きましたが開演まですから入り口の前にはたくさんの人が列を作って並んでいました。私達も最後尾に並んで待ちます。

 

「うっわ寒!まさか並ぶなんてな」

「早く来ちゃったから仕方ないね...クシュン!」

「大丈夫か、花陽?風邪引くとまずいから、これ着とけ」

「えぇ!大丈夫だよ、ただ鼻がムズムズしただけだよ」

「俺は大丈夫だ、ささどうぞどうぞ」

「あ、ありがとう」

 

太一くんは私に着ていたセーターをそれを着たんですが何か悪いことしちゃったな...

 

「花陽」

「はい!何ですか?」

「お前俺に申し訳ないって思ってるだろ?」

「えっ?」

「俺なら大丈夫だ、なんたって携帯カイロをたくさん持ってきたからな!」

「ふふふ..そうなんだ」

 

太一くんがカイロを持ってきたことを聞くと少し笑っちゃいました。

 

「では!これより日本の白米オールスター開催します!」

スタッフさんの声と共にイベントが開催しました!さぁ行きますよ!

 

「おっ!始まったな」

「いよいよですね!最初はどこに行きますか?」

「ここからは俺も分からないから花陽に付いてくよエスコートをお願いします!」

「は、はい!任せてください!それじゃあ行きますよ!」

「おう!」

 

イベントが始まりました。太一くんにエスコートをお願いされたので上手くやらないとね。最初は新潟ブースかな?

~~~~~~~~*~~~~~~~~~~~~

 

会場してからたくさんの人が入って来ました。

まずは有名な新潟ブースです!

 

「太一くん!まずは新潟ブースです!」

「新潟か、新潟は有名な米産地だからな」

「そうです!新潟は日本三大米産地の一つですから、絶対においしいです!これは食べなきゃ損ですよ!」

「そうか、じゃあ尚更行かないとな」

「はい!」

 

新潟ブースに着くとたくさんの人がいました。でもここは私の経験をいかして...

 

「凄い人だな、さすが新潟」

「太一くん!こっちです!」

「ちょっとまて、そっちは東北ブースなんじゃないのか?」

「実はこっちも新潟のお米なんです!」

「どうゆう事だ?」

「同じ新潟なのですが、私達が向かっているお店は新潟の北部で収穫できるお米なのです!」

「だから少し外れた所にあるのか!」

「それもありますが何と言っても他の皆さんが並んでいるお店は新潟中部のお店なんですけど、そこで収穫できるお米と北部で収穫できるお米とでは味が全く違うんです!ですから太一くんにはそこの白米を食べてもらいたいんです!」

「なるほど、では行きますか」

 

~~~~~~*~~~~~~~~~~~~~~

 

新潟ブース『北部の米』

 

「いらっしゃい、何を頼みます?」

「とりあえず、白米を2つ」

「小盛り、中盛り、大盛がありますが、どれにします?」

「俺はまだ他のブースのご飯を食べたいから、小盛りで」

「私はもちろん大盛でお願いします!」

「おっ!初っぱなから結構いくな!?」

「当たり前じゃないですか!お気に入りの白米だけは大盛で食べたいです!」

「そっか、じゃあ大盛1つと小盛り1つで」

「はいよ!」

 

そう言うと店員は炊飯器から白いご飯をしゃもじですくい器によそってもってきてくれました、あ~もう炊きたての白いご飯のにおいがします!

 

「お待たせしました!ご飯大盛と小盛りです!」

「どうも」

 

私達は店員さんからご飯を貰うと近くのベンチに座り食べる準備をします。

 

「よし、それじゃあ!」

「「いただきます!!」」

 

パク!

 

「美味い!白いご飯だけなのに、何でこんなに美味いんだ!?食べたら口の中でとろけるようだ、これホントにご飯なのか!?」

「これこそご飯!は~幸せ~!」

 

そのあと私達は黙々と新潟のご飯を食べて完食しました。

 

「あー!旨かった~ごちそうさま!」

「もう満足です~ごちそうさまでした」

「次はどこのブースへ行くんだ?」

「次は九州の宮崎県のブースだよ」

「宮崎?宮城じゃなくてか?」

「宮崎です!宮崎は新潟、宮城などの北陸、東北とは真逆の位置にあるので暖かい気候で育ってるからまた違う味がするんです」

「へーそう聞くと食べたくなったな!」

「じゃあ早速行きましょう!」

「おう!」

 

私達は北陸ブースを後にして次は九州の宮崎ブースへとやって来ました。

 

「九州エリアは北陸、東北ブースと比べるとそこまで人はいないな」

「ほとんどの人が北陸、東北ブースですからね」

「こうゆう所が結構穴場だな」

「そう言うことです」

「よし、それじゃあ早速食べましょう!」

「はい!」

 

「いらっしゃいサイズはどうします?」

「じゃあ大盛2つ」

「はいよ!」

「太一くん、大盛いけるの!?」

「さっき食べたご飯は割と量が少なかったからな」

「ここのお店は結構量がありますよ」

 

少し待つとさっきと同様店員さんが持ってきてくれました。大盛でもさっきのお店より量はかなり多いです。太一くん食べれるかな?

 

「結構量が多いな」

「太一くん大丈夫?」

「大丈夫だじゃあ...」

「「いただきます!!」」

 

パク!!

 

「美味い!新潟のご飯をとわまた違う食感だフワフワしてる!」

「ん~やっぱり宮崎も最高です~!」

 

宮崎のご飯も美味しくてすぐ完食しちゃいました。

 

「うわ...もうお腹いっぱい」

「私はまだ、行けますけど...」

「また行くつもりかよ!?」

「当たり前じゃないですか!今日みたいなイベントもう次は無いかもしれないんですよ!今のうちに満喫しなきゃだめです!」

「勘弁してくれ~」

 

私は太一くんの腕を掴み引っ張って他のブースへ向かいました。

~~~~~~*~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「はぁ...も...もう...無理」

「は~お腹いっぱい食べて満足です!」

「そ...それは良かった、ん?」

「どうしたんですか?」

「穂乃果が家に花陽を連れて一緒に来いって」

「穂乃果ちゃんが?どうしたんだろ?」

 

私達は穂乃果ちゃんに呼び出され今から穂乃果ちゃんの家に向かいます。

 

~~~~~~*~~~~~~~~~~~~~~

 

「穂乃果~来たぞ~!」

「上がって上がって」

「あれ?みんな来てるよ」

「ほんとだな」

 

玄関に入るとそこにはμ'sメンバーの靴が置いてあった。皆の来ているのかな?太一くんに着いていってドアを開けると...

 

パン!パン!パン!

 

「「「「「「「「「花陽(ちゃん)!お誕生日おめでとう!!」」」」」」」」

「えぇ!?ど、どうして皆私の誕生日しってるの!?」

「凛が皆に教えたんだにゃ!」

「そえなの?」

「そうゆうことだ皆がパーティーの準備をしてくれている途中お前にバレるのはまずいから今回のイベントに誘ったんだよ」

「そう言うことでしたか」

 

急なサプライズに驚いちゃったけど、こうやって皆に誕生日を祝ってくれるなんて嬉しいな。

 

「よし花陽にサプライズすることも出来たしじゃあ恒例のプレゼントを渡しましょうか!俺からはこれだ!」

「こ、これはさっきのイベントの販売エリアに売ってた腕時計だ~」

「花陽に隠れてコソッと買うのに苦労したわ」

「欲しいな~って言ったこと覚えていたの!?ありがと太一くん!」

「どういたしまして、またイベントに行こうな!」

「はい!」

 

「次は穂乃果だよ!花陽ちゃんはいプレゼント!」

「これって普通の穂むまんだよね?」

「ふふふ...実は少し違うんだよねこの穂むまんお米を使ってるんだよ!」

「えー!?そうなの!ならよく味わって食べなきゃありがと穂乃果ちゃん!」

「えへへ...どういたしまして」

 

「次は私ですね、花陽誕生日おめでとうございます、どうぞ私からのプレゼントです」

「うわぁ~かわいい着物だ~」

「花陽の好きな黄緑色の着物を選んだのですが、気に入りました?」

「凄い気に入ったよ!ありがと海未ちゃん!」

「どういたしまして今度のお祭りとかで着てみてください」

 

「次は私よ、はい誕生日プレゼント」

「これってさっきのイベントの宮崎ブースのお米だどうして!?」

「さっきイベントで買ってかたのよ3ヶ月分はあるわ」

「うわぁ~ありがと真姫ちゃん!」

「どういたしまして」

 

「次は凛だにゃ~はーい、かよちん!」

「チケット?」

「駅前ストリートの『GOHANYA』のポイントにゃ~凛頑張って貯めたんだよ!」

「凛ちゃんありがと今度一緒に食べにいこ!」

「約束だにゃ~」

 

「次は私と希よ花陽誕生日おめでと」

「凄い綺麗なネックレスだね」

「うちが今年最もスピリチュアルパワーを持っている宝石を使ったから絶対運気があがるよ」

「早速付けてみるね...どうかな?」

「凄い似合ってるわ」

「花陽ちゃん凄い似合ってる」

「ありがと絵里ちゃん希ちゃん」

「どういたしまして」

「今度のお出かけにも付けてってや」

 

「最後はにことことりよ結構作るの苦労したんだから」

「ケーキですね?」

「ちょっと違うんだ花陽ちゃん、実はこのケーキ穂乃果ちゃんと同じお米を使ってまーす♪」

「えー!このケーキも!?すごい!ありがとにこちゃん、ことりちゃん」

 

「にこの誕生日もちゃんと祝ってよね」

「ふふ..どういたしまして」

 

「よしプレゼントも渡したし、そろそろあれをやりますか!穂乃果!」

「はーい!」

 

穂乃果ちゃんはチャッカマンをロウソクに、火をつけて部屋を暗くしてくれました。

 

「じゃあ!」

 

「「「「「「「「「ハーピバースデートゥーユー、ハーピバースデートゥーユー、ハーピバースデーディア花陽(ちゃん)ハーピバースデートゥーユー!!花陽(ちゃん)誕生日おめでとう」」」」」」」」」

 

「ふー!!」

 

皆の歌が終わったと同時に私がロウソクの火をふき皆が拍手してくれました。

 

「皆今日は私の誕生日を祝ってくれてありがと!私今日の誕生日パーティー絶対に忘れないよ!」

 




どうでしたか?凛の誕生日以来ですので書き方を忘れちゃって苦労しちゃいました。今度は海未の誕生日ですのでその時にはスラスラと書けるようにしたいですね!でわ!!

花陽ちゃん!誕生日おめでとう!!

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ゆうきさん ⭐️広鉄⭐️さん


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第2章 fastliveに向けて
第9話 グループ名は…?


どうもテアイチです!
寒い日が続いています。あまりにも寒く風邪を引いてしまいました。今も咳をしながら書いているところです汗
皆さんは風邪を引かないようにしてくださいね。
それではどうぞ!


前回のラブライブ!

 

学校の廃校を知った穂乃果は太一さそって今一番人気のUTX高校の人気の秘密を見に行く、人気の秘密は色々あったが一番なのが話題のスクールアイドルをやっていることだった。それを知った穂乃果はことり、海未、太一を誘ってスクールアイドルを始めようとしているのだった。

 

朝、俺と穂乃果はいつもどうり学校に登校しいつもどうり授業を受けていた。だかいつもとは違った、昨日穂乃果にスクールアイドルに誘われて俺達は少し違っていた。

 

「またお前昼食パンかよ」

「太一君たってカレーパンじゃん!」

「カレーパンとお前のパンを一緒にするな」

「もう!ん?」

俺達は昼食のパンを買いに購買に行ってきて戻っている時、穂乃果は何かに気付く。 

 

「どうした?」

「太一君あれ見てよ」

「ん?あれってことりだよな?何してるんだ?」

「何か書いてるよ」

 

ことりを見ると何やら絵を書いていた。何の絵かはわからないが色ペンを使っているのでかなり凝っている。

 

「ことりちゃん、何描いてるの?」

「これだよ♪」

「うわ~!可愛い!」

「凄いな!これことりが描いたのか?」

「うん!」

 

ことりの絵をみるとそこには可愛い衣装をまとった女の子が描かれていた。赤色のワンピースで各ボタンは黄色で髪は赤色のリボンで結ばれていた。

 

「この絵の子って穂乃果だよね!?」

「そうだよ♪あと、これがことりで、これが海未ちゃん♪そしてこれが太一くん♪」

「俺のもあるのか?」

「当たり前じゃん!昨日申請書に名前を書いたからには、太一君もスクールアイドルやってもらうよ!」

「お……おう……でも俺がやってもいいのか?」

「有名なA-RISEも男の子がいるよ♪」

「そうか、わかった俺もやってみるよ!ことり、カッコいい衣装を頼むな」

「うん♪」

 

ことりの絵を見ていると、後ろから海未がやって来た。

「何を見てるんですか?」

「あっ!海未ちゃん、見てみて!これ海未ちゃんの衣装可愛いよね!?」

「こ……これは……」

「ことりが描いたのどうかな?」

「絶対海未に似合うと思うぞ」

 

海未は絵を見ると顔色を変えた。

 

「このスラーっとしているのは何ですか?」

「足だよ♪」

「ことり……」

「なあに、海未ちゃん?」

 

ことりの返答を聞くと海未は凄い目でことりに向き両手をことりの肩へ置いた。

 

「いいですか?ことり、スカートは膝より下に丈を下げてください!」

「えー!そんなんじゃアイドルじゃないよ!」

「アイドルだからと言ってスカートを短くするのが鉄則ではないはずです!」

「そうか!分かったぞ!海未足が太いからスカートをはきたくないんだな!?」

「太一……あなたって人は……!」

「海未さん?すいませんでした、やめて……やめて!」

「問答無用!」

 

俺は海未に痛い1発を喰らった。

 

「ことり!スカートは膝より下にしてください良いですね?」

「はっ……はいー!」

「そして穂乃果?」

「何?」

「このような衣装をあなたは着れますか?」

「そ……それは……」

 

穂乃果はお尻、腰、お腹回りをさわる。

 

「よし、ダイエットだ!」

「はぁ……そうゆうことも考えてその衣装を着ようとは思わなかったんですか!?」

「それは……なかったかも」

「大体あなたは……」

「待て待て海未、衣装よりも大切なこと忘れてるぞ!?」

「何なんですか?」

「グループ名決めてないぞ!」

「「「あ!そうだった!(でした)」」」

「お前らな……」

「そう言う太一君は何かあるの?」

「そうだな?普通に音ノ木坂学院スクールアイドルでいいんじゃないか?」

「「「…………」」」

 

3人は黙り混み不安な目でこっちを見てきた。

 

「なんだよ?」

「それはないと思うよ太一君……」

「さすがにそれは……」

「ないよねー……」

「そんじゃあ穂乃果は何か良い名前あるのかよ!?」

「穂乃果?穂乃果はね……」

 

話は穂乃果の妄想へ……

 

場所は公園、園内のふちの方に置いてある自衛隊の宣伝の置物、顔の部分が切り抜かれていて俺達4人はそこに顔を埋める。

 

「穂乃果は陸、海未ちゃんは海、ことりちゃんは空、太一君は市民4人そろって陸海空市民!!」

「「「守れ市民の平和を!!」」」

 

「なんじゃそれ!?ことりと海未は分かるが何で俺は市民なんだよ!?」

「そこに突っ込みますか……?」

「他に何かないのか?」

「他に?それじゃあ……」

 

話は再び穂乃果の妄想へ……

 

ここはとある舞台、お客さんがたくさん拍手してくれるなかで俺達はグループ名を言う。

 

「どうも!」「どうも……」「どうも~」「どうも~♪」

「私達!!」

「穂乃果!」「海未!」「太一!」「ことりで~す♪」

「「「「お願いしま~す!!」」」」

 

 

「ってそれじゃあ漫才師じゃねーか!」

「だって、これしかないんよ」

「俺達はスクールアイドルをやるんだぞ!漫才やってどうするんだよ!」

「じゃあ、もうあれしか方法はないよ!」

「あれって何だよ?」

「それは……」

そう言うと穂乃果は箱を使って何かを作り始めた。

 

~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「これでよし!」

「何かと思ったらただの箱かよ……」

 

穂乃果はただの箱に入れ口と取り出し口を付けて廊下に置いた。いわゆる他人頼みということだ。

 

「はぁ……誰かがやってくれれば良いけどな」

「信じるしかないよ!」

「今日海未達と今後の予定を話し合うか?」

「そうだね、やらなきゃいけないことがいっぱいあるよ!作曲でしょ作詞でしょ……」

「なら直ぐに帰らないとな」

「うん!」

 

俺と穂乃果は今後の予定を話し合うため海未とことりよりも先に帰る。

 

~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~~~~~

 

「ささ、入って~」

「おじゃましま~すって!汚いな~」

「えっ!?うわ!見ないで太一君!」

 

穂乃果の部屋に入ってみるとそれは悲惨だった。机の上には宿題のやりっ放し、床には本が落ちていた。

 

「これはひどいな……よし!」

「えっ?」

 

そう言うと俺は穂乃果の部屋を片付け始めた。

 

~10分後~

 

「これなら良いだろ?」

「凄いね!10分でこんなに綺麗になっちゃうなんて!」

 

10分程掃除すると汚かった机や床はあっとゆうまに綺麗になった。

 

「これなら海未が来ても怒られないな」

「さすが!太一君ありがと!」

ピンポーン

 

「誰か来たらしいな」

「出てくるよ!」

 

そう言うと穂乃果は下へ降りていき玄関の扉を開ける。

「ことりちゃん!いらっしゃい!」

「おじゃましま~す」

「よう!ことり」

「あ~太一くん来てたんだ」

「色々あってな」

「ことりちゃんお饅頭食べる?」

「貰おうかな~」

「じゃあ、取ってくるよ!」

 

そう言うと穂乃果は奥の部屋へ入っていった。

 

「そういやことり?」 

「なあに?」

「海未が学校で衣装を変えろって言ってたけど直した?」

「あっ!やってない……」

「おいおい……大丈夫なのか?」

「大丈夫だよ、海未ちゃんにしっかり謝れば許してくれるよ」 

「だと良いけどな……」

 

ことりは海未に言われたことを忘れてしまったらしい。海未にばれたらヤバイぞ。

 

「お待たせ~穂むら限定穂むら饅頭どうぞ~」

「「いただきまーす!」」

 

俺達が呑気にお饅頭を食べている頃遅れて海未が穂乃果の家に着いた。

 

ガラガラ

 

「すいません、弓道部に顔を出しに行っていたので遅れてしまいま……何をしているんですか?」

「いらっしゃい海未ちゃんお饅頭食べる?」

「今お茶入れるね」

「うまいぞ!この饅頭」

「……」

 

お饅頭を食べている俺達をみて海未は黙ってしまった。

 

「どうしたの?海未ちゃん?」

「あなた達ダイエットをするって言っていませんてましたか?」

「あー!そうだった!」

「はぁ……あなたって人は!」

「ごめん海未ちゃん決して忘れていた訳じゃなくて」

「忘れていたってことですか?」

「ごめんなさい!」

「海未、穂乃果もこうやって謝っているんだから許したれよ」

「太一が言うなら仕方ないですね。」

「ありがと海未ちゃん!」

「その代わり明日朝練します私とマンツーマンで」

「そんな~海未来ちゃんそれは勘弁して~!!」

 

穂乃果の声が家中に響き渡った。

 




どうでしたか?近々UAが5000を突破しそうなので記念作を作ろうと思っているので楽しみに待っていて下さい!

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第10話 作曲者は!?

どうもテアイチです!ついに!私が執筆しているこの物語のUAが5000を突破しました!これも全部皆さんのお陰です!ありがとうございます!

それと並んで物語の名前を~あなたと一緒なら何処までも~から~9人の女神と1人の神~に名前を変えました。前の方が少しイマイチだったので変えてみました。

話がそれちゃいました、本編スタートです!どうぞ!!


 朝、早起きするのが苦手な人もいるんじゃないだろうか?学校や勤務先が家から遠かったり、朝練等で早く家を出ないといけない日は早起きしなければならない時もあるだろう。まさに今日の俺がそうだ、穂乃果達とダイエットをする約束をしていたのにも関わらず俺と穂乃果、ことりはそれを忘れてしまいその事が海未にバレてしまいダイエット謙、基礎練習を強制的にやらされるのだ。

 

『ブーッ!ブーッ!』

 

携帯の目覚まし機能が鳴り響き俺は目が覚める。

 

「あーっ……眠たい」

 

時刻は朝の6時30分穂乃果を迎えに(起こしに)行かなくてはならないので更に早く起きなければならなかった。

俺はいつもどうり起きたらトイレに行き制服に着替えてテレビを見ながら朝食を食べる。

 

「「行ってきまーす(!)」」

 

俺が家を出ると同時に穂乃果も家を出ていた。

 

「穂乃果、今日も家を出るのが早いな?」

「やっぱり太一君に起こされると海未ちゃんに怒られるからね!」

「じゃあ、これから俺は起こさなくていいな」

「え~たまには起こしてよ~」

 

穂乃果と合流してそんな話を俺達は朝練をする場所である神田明神に向かう。

 

「あっ!穂乃果ちゃ~ん!太一くん!こっちだよ~♪」

 

神社に着くと海未とことりが先に待っていた。

 

「二人ともおはよう!」

「おはよう、ことり、海未」

「おはようございます、穂乃果、ちゃんと朝起きれましたか?」

「ちゃ~んと1人で起きたよ!」

「穂乃果にしては珍しいですね」

「誉めて誉めて!」

「三日坊主で終わらなければいいですけど……」

「大丈夫だよ!多分……」

「こっち見るな!」

 

穂乃果は目を海未から反らし俺の方を向く。

 

「まさか自分で起きたと言っていましたが太一に起こしてもらったのでは?」

「違うよ!ちゃんと今日は自分で起きたよ!」

「本当ですか、太一?」

 

海未は凄い目で俺の方を向くその目はただ真実を知りたい嘘厳禁でここで嘘をつくと後々厄介だ、ここは本当のことを話す。

 

「あぁ……今日は穂乃果を起こしてないぞ、朝迎えに行こうと家を出た丁度に穂乃果も家を出ていたから本当だぞ!」

「太一が言うなら本当なのでしょう……では気を取り直して朝練を始めましょう」

「「「は~い」」」

 

海未の掛け声と共に朝練が始まる。

 

「まずはストレッチからです足などがつらないようしっかりとやってください」

「よし!やるぞ!」

 

まずはストレッチから始まりいろいろな体勢で体をやわらげる。

 

「次はこの階段を往復2回やってください」

「よし!これは余裕だろ?」

「穂乃果もこれならいけるよ!」

「では、やってみて下さい」

「よし行くぞ穂乃果!」

「うん!」

 

俺は穂乃果と一緒にスタートした。最初はスピードも早くピョンピョン!と下ったが、上がるときに体力を消費してしまい息も切れていた、2週目に入る時には既に走ることが出来なくなっていて歩いて上り下りしていた。

 

「はぁ....はぁ....お、終わった...」

「やっと....ゴール....」

「はぁ....情けないですね」

「まさか、ここまで体力が無くなっているとはな」

「びっくりしたよ....」

「あなた達2人がのんびりと階段を上り下りしているせいで、もう登校時間ですよ!」

「まじで!?もうそんな時間?」

 

気付けば時刻は8時10分登校時間まであと20分程しかない。

 

「今日の朝練はここまでです!午後からは今後の事について相談したいことがありますので居残りしないように、特に穂乃果!」

「わかってるよ!時間がないから早く行こ!」

 

俺達は近くの更衣室で練習服から制服に着替えて学校に向かった。

 

~放課後~

 

「昼休みだし少し時間あるから今後の午後練が出来る場所を探そうぜ」

「そうだね!レッツゴー!」

 

俺達は午後練が出来る場所がないか校内を廻る。

 

場所が変わって体育館。

 

「体育館はバスケ部とバレー部が使ってるな?」

「舞台の上が空いてるけど....狭いからダンスの練習には向いてないね....」

 

更に場所が変わって外のグラウンド

 

「外はソフトボール部、フットボール部、陸上部がぎゅうぎゅうに使ってるからむりそうだな」

「中庭なんてどう?」

「中庭は他の生徒がいっぱいいるので私は反対です!」

「そんな~」

「だったら校舎内の空き教室なんてどうかな♪?」

「流石!ことりちゃん!ナイスアイデア!」

 

しかし物事はそう簡単には行かない

 

「うーん!」

 

穂乃果は空き教室の扉を開けようとするが鍵が掛かっていて開ける事が出来ない。

 

「どうして開かないの!」

「空き教室は鍵が掛かっているので使いたかったら先生に相談しなくてはいけないですね」

「じゃあ、先生の所に行ってくる!」

「まてって穂乃果!」

「まって下さい、穂乃果!」

「まってよ~穂乃果ちゃ~ん」

 

そう言うと穂乃果は走って職員室に向かい俺達がその後を追った。

 

~職員室~

 

「「「「失礼します!」」」」

 

職員室に着いた俺達は中に入り担任の山田先生の所へ向かう

 

「山田先生!ちょっと良いですか?」

「ん?高坂と園田と南、黒崎も何だ?」

「実は空き教室を使いたいんです....」

「空き教室?何で?」

「何で?スクールアイドルの練習に....」

 

おい待て穂乃果!いきなりそれは不味いだろ!?絶対に笑われるやつだこれ....

 

「お前らがアイドル!?ふっ....」

「は..鼻で笑った...」

「更に黒崎もアイドルやるのか!?笑っちゃうよ!」

「いやー、別にそんな....」

「太一君もやるって言ったじゃん!なんでやめちゃうの」

「ダメだ穂乃果!ここは戻ろう!」

「ちょっ..止めてよ太一君!」

 

この場の空気に耐えられなかった俺は穂乃果の腕を引っ張って職員室を出ていった。

 

「もう!何で帰っちゃうの?」

「わりー山田先生のあの顔をみると、もう無理だった」

「じゃあ何処で練習するの?」

「あそこしかないだろ?」

「「「あそこ?」」」

 

俺達は階段を上がり最上階の屋上へ上がる。

 

「屋上か...」

「雨が降ったら出来ないけど贅沢は言えないね」

「しかたない..今は我慢だな」

「よーし!じゃあ少しダンスと歌の練習しよ!」

「そうだね♪じゃあ早速始めよ♪」

「おう!(うん!はい!)」

 

そう言うと俺達は横一列に並び前を向く。

 

「「「「・・・・」」」」

 

「そういや歌が無かったな....」

「これじゃあ意味が無いじゃないですか!?」

「そういや穂乃果、1年生の赤毛の子に作曲のお願いしたのか?」

「あ~!?忘れてた!」

「おいおい....今の時間帯はあの子は多分帰っちゃったと思うから明日聞いてみようぜ」

「そうだね」

 

~~~~~~~~~~*~~~~~~~~~~~~

 

「こんばんは」

「あらいらっしゃい、新作のお団子が出来たの、食べる?」

「いえ、遠慮しときますダイエットをしなければいけないので」 

 

場所は変わって穂乃果の家、昨日と同様今後の活動の予定等を話し合うために4人全員が集合する。俺と穂乃果、ことりの3人は先に穂乃果の家に向かったが海未は弓道部に顔を出してから来るため俺達よりも遅くやって来た。

穂乃果のお母さんに挨拶をした海未は階段を上がり穂乃果の部屋に向かう。

 

「海未ちゃんいらっしゃい、お団子食べる?」

「お茶入れるね♪」

「この団子昨日のお饅頭とまた違う味がして美味しいぞ」

 

海未が見た光景は悲惨だった俺達3人は昨日と同様ダイエットをする事を忘れてダラダラと和菓子を食べていた。

 

「あなた達……ダイエットは?」

「「「あー!!!」」」

「はぁ……全くあなた達は……」

「穂乃果、ことり直ぐにそれを片付けろ!」

「「うん!」」

 

俺達は海未に怒られる前に机の上に置いてあったお団子等を片付けて本題に入る。

 

「よし、じゃあ本題に入ろう。歌の事だが作曲は1年生の子にお願いして許可してもらったら良しとしよう、しかし問題は作詞を誰がやるのかだ」

「穂乃果がやれば良いじゃないですか?」

「それは無理だよ、だって穂乃果は……」

 

それは、さかのぼること数年前小学校低学年の事らしい国語の作文を書くことがあったらしい、その時の穂乃果の作文は……

 

「お饅頭ウグイス団子もう飽きた!!」

 

と言ったらしい、それを聞くとこいつに作詞をやらすわけにはいかない。

 

「それを聞くと穂乃果にやらすわけにはいけないからな」

「だから穂乃果には無理かな……」

「じゃあ太一はどうなんです?」

「俺はライブのセッティング等をやらないといけないからな無理だな」

「じゃあ……な、何ですか?」

「じー……」

 

俺達3人は海未を見つめる。

 

「海未、さっき穂乃果から聞いたぞ、中学の頃ポエムを書いていたらしいな」

「な……!」

「読ませてもらった事もあったよね♪」

「あ……っ!」

「あっ!逃げた!」

「追うぞ!」

 

海未は俺達の言葉を聞くと顔を赤くし穂乃果の部屋を出ていき俺達が後を追う。

 

「捕まえた!」

「離して下さい!」

「ひとまず部屋へ戻すぞ!」

「うん!」

 

暴れる海未を俺と穂乃果が引っ張って部屋へ戻す。

 

「はぁ……はぁ……海未頼むよ……お願い!」

「海未ちゃんお願い!」

「お断りします」

 

海未は断固拒否をしていた、仕方ないここは秘密兵器だ!

 

「仕方ねぇ、ことり!お前の出番だ!」

「ことり?」

 

そう言われると、ことりは手を胸に当てて……

 

「海未ちゃん……オネガイ!」

「はっ……!」

「グハッ……!」

 

やばいやばい!海未にやるはずが俺にまで影響するぞ!ヤバイ……ヤバスギル……オチツケ……

 

「ずるいです……ことり……」

 

海未はことりに参ったのかすんなり受け入れてくれた。

 

「良いの!?海未ちゃん!」

「わかりました。作詞は私がやりましょう、しかし、ライブまでの練習メニューは私が作ります!良いですね!?」

「「「わかった!(うん!)」」」

「よし、あとは1年生の子だな!絶対勧誘するぞ!」

「おー!」

 

~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~

 

昼休み俺達は作曲をお願いするために1年生のいる教室へ向かった。

「あの子は……いないな?」

「すみませーん、ここに西木野さん居ますか?」

 

辺りを見回すがこの前見た赤毛の子は見当たらなかった。廊下を見ると探していた赤毛の子が歩いてきた。

 

「穂乃果いたぞ!」

「本当だ!西木野さーん」

 

穂乃果は彼女を見つけると走り彼女の所へ向かう。

 

「ヴェッ!」

「やっと見つけたよ~」

「何ですか?」

「ちょっと来て!」

 

そう言いうと穂乃果は彼女を屋上へと連れていく。

 

~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~

 

「お願い!西木野さん、力を貸して下さい!」

「オコトワリシマス!」

「そこをなんとか!」

「オコトワリシマス!」

「作曲だけでもいいから!」

「失礼します!私アイドルには興味ないんで……」

 

そう言うと彼女は下に降りていった。

 

「オコトワリシマスなんて海未ちゃんみたい」

「それが普通なんです!」

「どうする、曲は?」

「曲は他のスクールアイドルの曲を使うしかないですね……」

「まだだよ!」

「えっ?」

「まだあの子に言えば分かってくれるかもしれない!」

「そうだな!俺も諦めきれない!」

「だよね!よし!もう一回行こう!」

「いや、待てここは俺に任せろ!」

「でも……!」

「穂乃果、ここは太一に任せましょう」

「分かったよ……」

「じゃあ放課後に音楽室に行ってみるか?」

 

そう言っていると昼休みの終了のチャイムが流れる。

 

「そういや昼休みだったのを忘れてた!?」

「すぐ教室へ戻るぞ!」

「うん!(はい!)」

 

俺達は走って教室へ戻って行った。

 

 




どうでしたか?次回は通算UA5000突破記念を投稿する予定なので楽しみにしていてください!

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通算UA5000突破記念 太一と海未のFuturestory

どうもテアイチです!かなり間が空いてしまいまし。ずっと待っていた方たちには大変申し訳ないです、すいませんでした。今回は本編と離れまして通算UA5000を突破したので前回と同様、休日編を書こうと思います! まさかここまで長続きするとは自分でも思っていませんでした。

話が長くなっちゃいました、こんな私ですがこれからもこの小説をよろしくお願いいたします!それではどうぞ!


この物語は海未と太一が付き合っていたらのIFの世界、すこしとある休日を見てみよう....

 

『チュン、チュン、チュン……』

「う…うーん!もう朝なんですね?」

 

すずめの鳴き声と朝の太陽の光で園田海未は目を覚ます。

ここは海未の家、今日は隣の布団で寝ている太一と今日1日一緒に過ごす約束をしているらしく海未は朝から機嫌がよかった。

 

「まだ寝ていますね、今日1日一緒に居てくれるって約束した人が私よりもまだ寝ているなんて……って何で私の布団でしかも隣で寝ているんですか!?」

 

横を見ると太一が寝ていた、目を擦って何回も見るが確かに太一が横に寝ているのだ。

 

「たしか昨日の夜は別々の布団で寝ましたよね?はぁ……私の布団で寝ている時点で重罪なんですから!もう……起こしてあげますか……」

 

海未は人差し指を太一の頬っぺたに当ててツンツンする。2、3回ツンツンすると太一は夢の中から目覚めた。

 

「ん……何だよ?人が気持ちよく寝とったのに起こしやがって……」

「今日1日一緒に過ごすって約束した張本人が私よりも早起きしないといけないのに寝坊しているので起こしました」

「それにしても起こす時間が早いんだよ!今何時だよ?」

「今ですか?5時過ぎですね」

「5時!?」

 

太一は今の時間を海未から聞くとあまりにも早い時間

なので驚いていた。 

 

「私はいつもこの時間に起きています、もしかしていつも私が早朝の稽古の鍛練を知らなかったんですか?」

「全く知らなかった、いつも6時30分位に起きていると思った」

「全く……私の彼氏なんですからパートナーの生活習慣位知ってて下さい」

「悪りぃ……」

「昨日の約束した通り、今日1日私と一緒に過ごす約束をしたんですからやってもらわないといけません!」

「わかった!わかった!じゃあ何をするんだ?」

「最初ですか?ひとまず動きやすい服装に着替えて外で待ってて下さい」

「了解!」

 

太一は動きやすい服装に着替え、外で海未が来るのを待つ、早朝なのか外の温度はかなり寒く海未を待っている間太一は体を暖めていた。

 

「お待たせしました、では始めましょうか」

「何をするんだ?」

「まずは普通に準備体操です、最初は長座体前屈です、足を曲ずに手を足の爪先に当ててください、先に私がやるので太一は後ろからゆっくり押してください」 

「わかった」

 

そう言うと海未は地面に座り両足を揃えて伸ばし、手を揃えていつでも出来る状態にする。

 

「ではお願いします、ゆっくりと押して下さい」

「おう、行くぞ!」

 

太一は手を海未の背中に手をおき背中を押す。

 

「そんな感じです、もうちょっとやってください」

「こうか?」

「そうです……そう……痛たた、痛いです!ストップ、ストップ!」

「あぁ!悪りぃやり過ぎた」

 

海未に言われ太一はあわてて手を海未の背中から離す。

「大丈夫か、海未?」

「はぁ……痛かったです……次は太一の番です!痛がっても止めませんからね」

「わ……わかった」

 

次は海未と太一が交代して太一が押され海未が押す方になる。

 

「では、行きます!」

「おう!来い!」

 

そう言うと海未は太一の背中に手をやり背中を押す。

 

「どうですか?」

「余裕だな」

「ではこれならどうです?」

 

海未はさらに力を入れて太一の背中を押す。

 

「お前……これが本気か?」

「なっ……!言いましたね?なら、本気で行きます!はぁぁ!」

 

太一の言葉を聞いた海未は遂に本気モードになって太一の背中をおもいっきり押す。

 

「どうですか?これならあなたもギブアップじゃあないですか?」

「お前、本当に本気なのか?」

「はい……結構強めにやっているつもりなんですけど……太一の顔を見るとつらそうには見えないですね?」

 

海未は太一の顔を見る。太一は辛そうな顔を一切しておらずむしろ幸せそうな顔をしている。

 

「ふふふ……何で辛くないのか教えてやろうか?」

「私も気になっていました、ぜひ教えて下さい」

「それは……」

「それは?」

「海未の胸が背中に当たっているから痛くても我慢出来るんだよ!」

 

と太一は親指を立てて答える。

 

「当然じゃあないですか!?当たっているんじゃなくて当てているんですか……うぇぇ!」

 

海未はようやく太一が言った言葉を理解し突然驚く。

 

「なっ!なんだよ急に!?」

「当たってる!胸が!?キャーー!」

 

海未は自分の胸が太一の背中に当てているのに気づきとっさに背中から離れ距離を置く。

 

「はぁ.....全く太一はいやらしいんですから...とりあえず準備運動はこれくらいにしてこの後のトレーニングのメニューを走りながら言いますから聞いてください」

「お...おう...」

 

そう言うと二人は家の敷地内から外の道路に出る。

 

「まず最初はウォーミングアップにこの辺の道路を10周します。そのあとは竹刀の素振りです。太一の目標は最初のウォーミングアップのラーニングでダウンしないことですかね。では!頑張っていきますよ!」

 

海未は目をキラキラさせながら太一に朝練のメニューを伝える。目をキラキラさせている理由は簡単でただ自分の考えたメニューを他の人にやらせる事が出来るからである。以前穂乃果達にやらせようとしたが厳しい過ぎると反発があって行えなかった分太一にやらせることで気合いが入っているのだろう。

 

「最初はランニングか!久しぶりに走るから腕が鳴るぜ!」

「良い返事ですね、ではペースを上げるので着いてきて下さい」

 

そう言うと海未は走る速度を上げていき太一は海未の後を追う感じで走る。

 

~~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~

 

「はっ……はっ……どうです?このペースなら太一も……つて!全然着いてきているんですけど……むー!普段運動してないのに生意気ですね……」

 

走り始めて7週目、最初の頃と比べるとペースもかなり早くなっていて、流石に疲れているだろうと後ろを見ると太一は余裕そうな顔で疲れを見せず普通に走りながらついてきた。

 

「こんなもんか、海未?」

「うぅ……言わしておけば!ならもっとペースアップです!」

 

海未は更にペースを上げて速度を上げる、だがペースアップしても太一は着いてきた。

 

「何で付いて来れるんですか!?これじゃあ毎朝走っている私の面目が丸つぶれじゃないですか!?こうなったらもっとペースアップです!はぁー!!」

 

海未は更にペースを上げて本気で走って速度をグングンと上げる。本気で走っているため、だんだん太一との距離は離れていった、そしてグルーっとコースを1周して太一を逆に後ろから追い越した。

 

「どうですか?太一と1周分差をつけました!」

 

海未はどうだ!?と自慢気に太一に言う。

 

「お前いくら俺が付いて来れるからって本気出しすぎだぞ!」

「これが……私の……園田海未の実力です……はぁ……はぁ……、では次のメ……メニューに……いき……ま……しょう……」

 

海未は持っている体力を全て使ってしまったのか、次のメニューに入ろうとした時に倒れてしまった。

 

「おい、海未!大丈夫か!?おい!」

「すぅ……すぅ……」

「何だよ……結局は眠たくて倒れちゃったのか?仕方ない……ここは優しい俺が部屋の布団まで連れていくか」

 

そう言うと太一は海未に近付き右腕に頭を左腕に足の間接を持ち持ち上げる俗に言うお姫様抱っこである。海未を抱っこした太一はそのまま海未を寝室の布団に寝かせリビングで早朝のコーヒーを飲もうとしていた。

 

~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~~~

 

「うぅ……うん?あれ、天井?確か朝の稽古をしていたはずですが……どうして布団に?」

 

太一が倒れた海未を布団で寝かしつけてから2時間半後ようやく海未は目を覚ます。

 

「あれ太一は何処に?」

 

海未は辺りを見回すが誰もいなかった。海未は起き上がりリビングに向かう。

 

「おはよう海未、もう体は大丈夫なのか?」

「はい?どうしてそんなことを……?」

「お前、覚えてないのか?」

 

リビングには太一がおり海未に気付いた太一は彼女のもとへ駆け寄り心配そうに聞くが海未は自覚しておらず太一に事情を聞いて始めて知る。

 

「そう言えば確か太一と朝練で少し本気で走ったら何かフラッときて……そうでしたか……倒れてしまったのですね……うーん、倒れたことが情けないです……たった少しのラーニングで倒れてしまうなんて……まだまだ鍛え足りないですね……なら明日からもっと早く起きて倍のメニューに増やさないと……」

「おいもっとやるのか!?やめとけよ」

 

海未は自暴自棄になっており太一の言葉が耳に入っていなかった。このままでは海未が危ないと思った太一は海未におもいっきり声を掛ける。

 

「だめです明日からなんかじゃ遅いです!これから朝練のやり直し……」

「おい、海未!今日は体を休めろ!」

「え?体を休めですか?大和撫子たるものこれしきの事で休んでられません、それに洗濯、掃除等をしないといけないんですから」

「なに言っているんだ?今日一日俺が家事をやる!」

「ほ……本気で言っているんですか?」

「当たり前だ!」

 

今日一日太一が家事をやると聞いた海未は心配そうに言う、無理もない一緒に暮らす前の彼の家に行ったが部屋は服や漫画等が散らかっておりそれを見ている海未は信用していなかった。

 

「いつも私が洗濯して、私が掃除して、私が料理をしているのを、知っているんですよね?」

「見ていて大変そうだから俺がやるって、言っているんだ!」

 

太一の目を見ると、それは本気の目をしていた、その本気の目をしたのは久しぶりだった。太一から告白された時、プロポーズされた時の目と同じだった。その目を見た海未ら首を縦に降った。

 

「そうですか……なら今日はお言葉に甘えて休まして貰いましょうか……」

 

そう言うと太一は早速家事に取りかかった。一方海未はリビングのソファーに座りながらテレビを見ていた。

 

「家事をお願いしたとは言ったものの少し心配ですね……よし!少しだけ様子を見ていきましょう。だめならだめで手伝ってあげればいいですし」

 

そう言うと海未は太一が家事をやっている脱衣場に行く。

 

「早速やっていますね……って何も見境もなく洗濯機にいれているんですか!?」

「駄目なのか?」

「駄目です!洗濯物は色物と白物は分けなくちゃいけないんです!ほら、ここにネットがあります、ここに入れてください」

「そんなものもあるのか?」

 

太一は初めて聞いたらしくカルチャーショックを受けながら色物の洗濯物をネットの中へ入れていく。

 

「そう……そうやってやってください、でもネットにはあまり詰め込まないで下さい詰めすぎると汚れが落ちにくくなりますので」

「はい、はいっと」

「待って下さい靴下と下着は一緒に入れないでくだ……そ、それは!?」

 

太一の手を見るとそこには海未の好きな色である水色の綺麗な下着を持っていた。

 

「こ……これは、下着!?」

「それは私の下着!?見ないで下さい!触らないで下さい!そして匂いを嗅がないでください!」

「待て待て!俺は匂いまでは嗅いでないぞ!」

 

海未の顔を見ると壮絶な顔をしていた余りにも凄く言葉では表せれれないほどである。

 

「問答無用!覚悟!」

「やめて海未さん!あー!!!」

 

家中に太一の悲鳴が響き渡る。ホラー映画の様にえげつない声だった。        

 

「もう!早く洗濯物を片付けて下さい!次やったら命はないですよ」

「匂いは嗅いでないのに……」

 

海未のパンチは見事太一にクリティカルヒットして太一の顔は赤く腫れていた。

 

「この下着は私が後で洗濯物しますので返して貰います」

「もともと海未が洗濯かごに入れているからいけないんじゃないか!」

「いつも私が洗濯していたのですっかり忘れていました……さぁとりあえず色物を先に洗濯しましょう」

「わかった、洗剤は……あった、よっと」

 

太一はそばにあった洗剤を軽量カップに入れて洗濯機に入れようとする。

 

「待ってください、その洗剤は漂白剤入りだから色物に使っては駄目なんです!」

「せ……洗剤にまでそんな効果があるのか?」

「はぁ…色物はこっちの水色の洗剤を使ってください、私に白い服だけ着てろって言うんですか!?」

「いえいえ!一切そのようなことは思っていません!」

「もう!あと柔軟剤を入れ忘れていますよ」

 

太一は柔軟剤を入れると聞き辺りを見回す。

 

「あのぅ....柔軟剤はどれだ?」

「柔軟剤が分からない!?はぁ....ちょっとどいて下さい」

 

太一に呆れた海未は太一と交代し洗濯に取りかかる。

 

「私が華麗な洗濯って物を見せてあげます。良いですか?柔軟剤はここに入れて下さい、洗剤と同じように水の量に合わせてカップで量を量ります。カップは小さいので慎重に....」

 

と海未が言おうとした瞬間太一は洗剤を少しこぼしていた。

 

「言っているそばからカップから溢れているじゃないですか!私にも少し付いていますし....うぅ...気持ち悪いです...」

 

太一は気を使いタオルで海未の胸に付いている洗剤を拭こうとする。

 

「何どさくさに胸を触ろうとしているんですか?」

「いや洗剤が付いているから拭いてあげようかなと....」

「このくらい自分で拭けますよ」

「そ...そうか」

 

海未は少し顔を赤くし恥ずかしながら洗濯を続ける。

 

「洗濯は私がやりますから他のことをやってて下さい」

「わかった」

 

そう言うと太一は他の家事に取りかかった。

 

~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~

 

洗濯を終えた海未は体を伸ばしリビングに向かう時刻はお昼時の12時半を回ったところだ。

 

「はぁ……やっと終わりました、気のせいでしょうか?普段の洗濯よりも疲れた気がします、誰かに何かを教えるっていうのは想像以上に疲れるものなんですね。さて太一が昼食を作ってくれるとは言ってましたが、ちゃんと作れているんでしょうか?」

 

そう思いながら海未は、太一が料理をしているキッチンに向かう。

 

「何かしら?香ばしい匂いを通り越して焦げた匂いは?」

 

キッチンに近づくにつれて香ばしかった匂いは段々焦げた匂いになっていく。

 

「まさか!?」

 

海未は何か異変に気付き急いでキッチンに向かう。

 

「うっわ!こげちゃったか?火力を間違えたかな?」

 

「やっぱり変な匂いがすると思ったら案の定焦げ付かせていますね……どうやったらチャーハンをここまでする事が出来るんですか!?」

 

太一が作っていたチャーハンを見ると黒く焦げており、なぜかネチョネチョしていた。

 

「最初はよかったんだぞ!だけどあんまり上手くいかないから火を強くしようと思って油を大量に入れたらこうなった……」

「もう!何でそんなことを思い付くんですか?」

「すいません……」

「私がお手本を見せます。見てて下さい」

 

洗濯の時と同様、海未は太一と交代し代わりに料理をする。

 

「まずはフライパンに油をたーっぷり垂らします。そのあと解いた卵を入れます。それで卵が油を含んで半熟になったところで素早くご飯を入れて素早く混ぜるんです!そしたらご飯粒に卵の膜が付いてくっ付きにくくなります。混ざったら刻んでおいた玉ねぎやお肉などの具材を入れて後は強火でほぐすだけです」

「凄いな!?海未!」

「これくらい当然です!では一回味見してください」

「どれどれ?」

 

パク!!!

 

「どうです?」

「スッゴク美味しい!作り方はレシピと一緒なのに少しアレンジしただけで、こんなに味が変わるんだ!」

「私が作ったんですから当たり前です!ではこれをお皿に盛り付けて……完成です!では冷めない内にいただきましょう」

「おう!」

 

~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~

 

「さぁ午後から掃除をしましょう」

 

昼食も食べ終わり午後からは一番大変掃除を行う。太一と海未が住んでいること家はわりと広く廊下など通路が長いので結構苦労する。

 

「掃除か、これなら海未に頼らず一人で出来るな、海未今度こそ休んでろ!」

「休んでろですか?あのですね、まともに洗濯も出来なければチャーハンも作れない人が掃除をする事が出来るんですか?」

「そこまで言わなくても……」

 

海未の一言で太一はトドメを刺され一人で壁の縁で落ち込む。

 

「ごめんなさい……私もきつく言い過ぎました。でもですよ……何事も経験のない人がやろうとしてもできないものは出来ないんです。だから……」

「だから?」

「今日は私が太一に家事を教えて差し上げます」

「本当か!?」

 

それを聞いた太一は目をキラキラさせながら海未に近づく。

 

「ですので、今日は私が教えるのでしっかりと覚えて次からは少し位私を楽にさしてくださいよ」

「よし!頑張って覚えるぞ!」

「まずは掃除機がけです!」

 

海未は倉庫から掃除機を取り出しコードをコンセントに取り付け準備を整える。

 

「掃除機はこうやって床の米地にそって掛けて下さい、そうするとノズルのブラシが汚れやゴミをかき出して入り込んだ汚れを取ってくれます。どーぞ次は太一の番です、やってみてください」

「よし!まずは掃除機を床の米地にそって動かすんだな」

 

海未は掃除機を太一に渡し、太一は海未がやったのを真似しながら掃除機を掛ける。

 

「どうだ?こんな感じか?」

「そうです、中々、見覚えが良いです。けど言い様によっては私の教え方が上手いからでしょうか♪」

「そうかもな♪」

「はははは!」

「ふふふ♪」

 

二人は仲良く笑いながら仲良く掃除を続けた。

 

~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~

 

掃除をやり始めてから数時間時間後、太一にある程度掃除の仕方を教えた海未は太一に掃除を任せ晩御飯の支度ちょをしていた。

 

「あとはスープを煮込むだけですね...」

「ふぅ...終わった~」

「どうです?掃除は終わりましたか?」

「あぁ!そこらじゅうくまなく綺麗にしたぞ」

「お疲れさまでした。こちらももうすぐで晩御飯が完成するのでソファーで待っていて下さ...ちょっと!なに抱き着いているんですか!?」

 

キッチンに来た太一はそのままふらふらとまるでお酒に酔ったみたいに歩き海未に抱き着いた。

 

「疲れた~もう立っていられない~」

「疲れたからって、このタイミングで抱き着かないでで下さい!スープを煮込んでいるんですから危ないじゃないですか」

「えーちょっとくらい良いじゃん!」

「せっかく太一の大好物を作ったのにそんなことをするならあげませんよ!」

「え!?それだけはご勘弁を...」

 

海未が太一にそう言うと太一はとっさに立ち上がり抱き着くのをやめる。

 

「ふふ♪分かればいいです。それでは最後の気力を振り絞ってテーブルに向ってください、それが太一の最後のミッションです。」

 

~~~~~~~~~※~~~~~~~

 

「「ごちそうさまでした!」」

「ふぅー美味しかった!」

「では私は食器を洗いますので太一は先にお風呂に入っていてください」

「ちょっと待ってくれ海未」

「何ですか?急に?」

「明日って海未の誕生日だよな?」

「そうですけど?」

「はい!誕生日プレゼント!」

 

そう言うと太一は自分のズボンのポッケからリボンで包装してある袋を海未渡す。

 

「こ..これ私にですか!?」

「そうだよ」

「開けてもいいですか?」

「どうぞ!」

 

そう言われた海未は袋を開けて中身を取り出す。

 

「これは!綺麗なネックレスですね」

「だろ!ちょくちょくと貯金してやっと買ったんだ気に入った?」

「すごく気に入りました!」

 

太一があげたのは水色の弓矢の矢が付いているネックレスだった太一曰く割と高いらしい。

 

「喜んでくれて良かったよ明日渡そうか迷ったんだがみんな来るから今日にしようと思ったんだ」

「そう言うことでしたか、ありがとうございます。では...」

 

そう言うと海未は席を立ち上がり太一の隣にきて太一のほっぺたに

 

 

キスをした。

 

 

「ヴぇ!?急にどうした?」

「これは私からのお礼です。これからも一緒にいて下さね♪」

 

~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~

 

「わっ!あわわ私は何という夢を見てしまったのでしょう...」

 

海未は夢から覚めて現実世界に戻って来た。

 

(はぁ何という夢を...これは早く忘れなくては!)

 

 

時間は進んで朝の登校の時間

 

「おはよう!ことりちゃん!」

「おはよう、ことり」

「おはよう♪穂乃果ちゃん、太一くん」

「あれ海未ちゃんは?」

「まだ来てないよ」

「海未が遅刻とは珍しいな..」

「あっ!来たよ!海未ちゃーん!」

「あっ、すいません遅くなりました。」

 

申し訳なさそうに海未は謝る

 

「海未ちゃん遅刻したけどなにかあったの?」

「いえ別に何もありませんよ

「ほんとかな?」

 

穂乃果はジト目で海未を見る。

 

「何もありません!」

「本当は夢で俺が何かしてたんじゃねーのw?」

『ギク!』

「おっ!なんかあんな...って海未?なに怒っているんだ?」

「太一...知ってしまいましたね?」

「え?何を?」

「問答無用!!」

「まて海未あーーーー!!!!!」

 

路上で太一の声が響き渡った。

 




 まさかの夢オチどうでしたか?今回はじめて8000字を超えて正直びっくりしています!次回から本編に入るので次回も楽しみに待っていてください!それでは!

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第11話 これが私達の曲!!私達のグループ名!!

今回は普通に本編です!


放課後、俺は1年生の赤毛の女の子に会うために1年生の教室へ向かう。今年の1年生は入学者が少なく1クラスしか無いため簡単に教室の場所が分かる。

 

「これで忘れ物はないね」

茶髪の眼鏡を掛けた女の子が自分のロッカーに忘れ物は無いか確認し帰ろうとした時たまたま通りかかった3年生の先輩が何か喋っていた。耳を傾けると何やらこの学校でアイドルができた事を話していた。

 

「そういや知ってる?」

「何々?」

「この学校に廃校を阻止するためにスクールアイドルが出来て屋上で練習しているらしいよ!」

「そうなの?この学校にそんなんが出来たんだ!」

 

耳を傾けて聞いていると後ろからショートヘアーの女の子がやって来た。

 

「かよち~ん帰るにゃ~」

「うん.....あれ?」

「どうしたにゃ?」

「あれってこの前の始業式に出てた男の子だよね?」

「本当だにゃ!」

 

1年生の教室にやって来た俺は 教室のドアを開けるがすでにみんな帰っており教室の中には誰一人いなかった。

 

「うわ~ 誰もいないな、 みんな帰っちゃったかな?」

「にゃ!?」

「わ!?びっくりした!」

 

教室の中を見ていると急にショートヘアの女の子が喋りかけてきた。

 

「どうしたんです?」

「あの子を知らないか?」

「あの子?」

「西木野さんですよね? 歌の上手い....」

 

眼鏡の女の子に名前を言われ思い出す。よし居場所を知っているかもしれない聞いてみるか。

 

「そうそう西木野さん、そんな名前なんだ?」

「はい....西木野真姫さん、何かあったんですか?」

「用があったんだけどこの感じだともう帰っちゃってるよな.....」

「音楽室じゃないですか?」

 

ショートヘアの女の子は音楽室じゃないかと答える。確かにこの前の放課後にも音楽室に居たな。

 

「音楽室?」

「あの子あんまりみんなと話さないんです。休み時間は図書室で過ごすし放課後は音楽室ですし...」

「そうなんだ?ありがと、二人とも!」

 

俺は二人に彼女の居場所を聞き音楽室に行こうとした時。

 

「あの!」

「ん?どうした?」

「スクールアイドル頑張って下さい!」

「あぁ!ありがと、じゃあ!」

 

眼鏡の女の子にお礼をし俺は二人を後にする。

 

~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~

 

音楽室に向かうと次第に彼女の歌声とピアノの曲が流れてきた。やっぱり前に聞いていた時もそうだが相変わらず良い歌を歌っている。これは何としても彼女にスクールアイドルをやってほしいな。

ちょうど音楽室に着くと彼女の演奏も終わり俺は音楽室に入る。俺に気付いた彼女はヴぇ、とした顔でこっちを見ていた。 少し戸惑ったが俺は彼女の前まで歩き本題を喋る。

 

「で、私に何の用ですか?」

「やっぱりもう一回お願いしようと思ってさ、今回は穂乃果じゃなくて俺が来た」

「しつこいですね?」

「そうなんだよな~俺もよく海未に言われるんだよな」

「私は、あうゆう曲を聞かないですから」

「何を聞いているんだ?」

「クラッシックとかジャズとか...」

「へ~どうしてなんだ?」

 

俺は彼女に何故クラッシックとジャズ等しか聞かないかを聞く、確かに人それぞれ好みはあるがなぜそれしか聞かないのか逆に気になる。

「軽いからですよ!なんか薄っぺらくて、ただ遊んでいるみたいで....」

 

そう彼女は強気で答える彼女の中ではスクールアイドルなどが歌っている歌や曲にはあまり関心を持てないのだろう。

 

「そうだよな....」

「え?」

「俺もついこの間まではそう思っていた。なんかこうお祭りみたいにパァー!っと盛り上がって楽しく歌っていれば良いのかなーって」

「それで?」

「でもな、結構大変なんだ....」

「...,.」

 

少し場の空気がシーンとなる。正直自分も何を言っているのがわからなくなっていた、だが少しでも彼女が興味を持ってくれればと思いながら熱心に説得する。

 

「はい、これ」

「何ですかこれ?」

「海未が書いた歌詞だ」

「だから私はやらないって言ったじゃないですか!」

「曲は作らなくて良いから一回だけ読んでみてよ」

「よんでも気は変わらないと思いますけど」

「まぁ読んでみてな、じゃあ!」

 

強引に歌詞を彼女に渡し終わりは音楽室を後にし自分の教室に向かう。

 

~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~

 

「戻ったぞ~って、どうした?」

 

教室に戻ると穂乃果達3人は黙っていた。

 

「お帰り太一君」

「おう、ただいま、どうした?穂乃果、暗い顔して?」

「.......」

 

俺は穂乃果にどうしたと聞くが彼女は黙ったままでその代わり海未が何があったか答えてくれた。

 

「実はさっき生徒会長が来て私達に言ったんです」

「何を?」

「それは...」

 

~~~~~~~~※~~~~~~~~

 

~時間は遡って10分前~

 

「太一くん大丈夫かな?」

「大丈夫だよ!ことりちゃん!」

「どうしてそんな事が言えるんですか?」

 

この時3人は俺がどうしているか話していた。

 

「ふふふ...実は海未ちゃんが書いた歌詞を太一君に渡したんだよね!これで真姫ちゃんも楽々スクールアイドルに...」

「さすが穂乃果ちゃん♪」

「あぁ...本当ですか!?」

「うんそうだよ何かあった?」

「くぅ...」

 

それを聞いた海未はとっさに音楽室に向かおうとするも穂乃果とことりに止められる。

 

「だめだよ海未ちゃん!今行ったら!」

「そうだよ、太一くんが頑張っているんだから邪魔しちゃダメだよ」

「二人とも放して下さい!」

 

3人でガヤガヤしていると生徒会長の綾瀬絵里がやって来る。

 

「あっ?生徒会長?」

「ちょっと良いかしら?」

「「「ん?」」」

「あなたたち本気でスクールアイドルをやるつもり?」

「もちろんです!」

「なら直ぐに止めなさい」

「どうしてですか!?」

「スクールアイドルが今までなかったこの学校でやってみたけどダメでしたとなったらみんなどう思うから? 私もこの学校が廃校になってほしくない本当にそう思っているから簡単に考えて欲しくないの!」

 

~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~

 

「っと言われたと」

 

海未に理由を聞いたら確かに生徒会長が言ったことには賛同できるが、まだやってもいないのに諦めることは出来ないな。

 

「私もちょっと考えが甘かったかも」

「やっと気付いたのですか」

「でも!ふざけてやろうって言ったわけじゃないよ!海未ちゃんが考えたメニューしっかりこなしてるし、お陰で足が筋肉痛だけど」

「確かに生徒会長が言った言葉もちゃんと受け止めなきゃいけないな」

「そうだよね、ファーストライブまで1ヶ月もないんだよね」

「ライブまでに歌う曲も決めていなくちゃいけないけど」

「今から1年生の子を待っていても時間がありません曲は他のスクールアイドルの曲を使うしかありませんね...」

「まだわからない!明日もう一回1年生の子に聞いてみる!」

「太一君...そうだね!今度は穂乃果も付いてくよ!」

「おう!それじゃあ午後の練習と行きますか!」

「うん!あっ..ちょっと待ってグループ名募集の箱の中に何か入っているかもしれないから、先にそっち行かせて!」

「わかった、それじゃあ先にそっち行こう」

 

そう言い俺達四人は箱の置いてある場所に向かう。

 

~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~

 

「え~っと」

「どうだ?」

 

箱の置いてあるところに来た俺達は穂乃果に中を開けさせる。

 

「あっ!あったよ!」

「何枚だ?」

「一枚!」

「早速開けてみようぜ!」

「何て言う名前なの?穂乃果ちゃん?」

 

ことりがそう言うと穂乃果は折ってある紙を広げて中の文字をみる。そこには大きく『μ's』と書かれていた。

 

「ゆーす?」

「多分ミューズではないでしょうか?」

「あぁ!石鹸の!」

「違います...」

「あはは...,」

「何て意味なんだ?」

「恐らく神話から出てくるものではないでしょうか?」

 

と海未が解説をする。

 

「へ~良いんじゃないか?俺は良いと思うぞ!」

「私も♪」

「ミューズ...うん!今日から私達はμ'sだ!」

「じゃあ練習に行くか!」

「「「うん!(はい!)」」」

 

そう言い俺達四人はその場を後にし練習場所の神田明神へ向かった。

 

~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~

 

夕方真姫は学校から家に帰る所だった。ほんの一時間前二年生の俺から歌詞をもらいそれを読んでいた、ずっと歌詞に集中して見ていたため気付けば神田明神に来ていた。そこでは俺達四人が階段ダッシュをしておりそれに気付いた真姫はふと建物の壁に隠れて俺達を見た。

 

「も~だめ~はぁ..はぁ...」

「もう...足が動かない...」

「俺も...ちょっとギブかも...」

 

そこには俺、穂乃果、ことりが息を切らして座って弱音を吐いていた。

 

「だめです!後にして二往復残っていますよ!それとも諦めますか?」

「もう!海未ちゃんの悪代官!」

「それを言うなら鬼教官だよ~」

「いや違う!ただの鬼だ!」

「鬼ですけど何か?」

「いえ!何でもないです....」

 

俺達の練習を見ていた真姫は何かを感じていたが、後ろから来る何かに気付かなかった。

 

「キャー!」

「ん?何だ?」

「さぁ...」

 

気付くと真姫は自分が胸を触られている事がわかった。後ろを向くと巫女姿の生徒会副会長の東條希だった。

 

「な..何するのよ!」

 

希に強気で言うと希は喋り始めた。

 

「まだ発展途上ってところやな」

 

どうやら真姫の胸の事を言ってるらしくそれを聞いた真姫は希から離れ距離を置く。

 

「はぁ...?」

「でもまだ望みを捨てなくて大丈夫や!大きくなる自信はある!」

「何の話?」

「恥ずかしいならこっそりっていう手もあるんやない?」

「だから何?」

「わかるやろ?」

 

真姫は希に何を言っているのか理由を聞きたかったが希は何も言わず階段を登って神社へ向かった。

 

「....!?」

 

何かに気付いた真姫は家に帰りピアノの前の椅子に座った。

 

~~~~~~~~※~~~~~~~~~~

 

「「行ってきます!」」

 

この日の朝も太一と穂乃果は同じタイミングで家を出る。

 

「おっ!今日も寝坊しんかったな」

「うん!今日も元気バッチリ!」

「お姉ちゃ~ん」

「「ん?」」

「雪穂どうしたの?」

 

二階の窓から穂乃果の妹の雪穂が何か呼んでいた。

 

「これお姉ちゃんの?宛名が無いんだ、『μ's』って書いてあるんだけど....」

 

雪穂が持っていた物はCDでピンク色の紙ケースに入っており裏に俺達のグループ名の『μ's』と書かれていた。

 

「「これって!?まさか....!!」」

 

雪穂にCDを貰い急いで俺達は学校へ向かった。

 

~~~~~~~~※~~~~~~~~~~

 

昼休み俺達四人は屋上でパソコンを開きCDを入れる。

 

「行くよ...」

「「「うん....」」」

 

そう言うと穂乃果は再生ボタンを押した。すると聞いたこともない曲が流れ始める。前奏が終わると歌が流れ始める、声は何処かで聞いたことのある声だ、音楽室で聞いた声と一緒だ間違えない真姫の声だ。

 

「すごい!歌になってる!」

「これが....」

「私達の...」

「歌...俺達だけの歌...」

歌を流し続けていると何やら画面にアイコンが出てきた、そこには『RANK999』と書かれたアイコンが出てきた。

 

「あぁ!票が入った!」

「誰かがいれてくれたんだ!」

「よし!じゃあ少しだけダンスの練習しよう!」

「「うん!」」

 

そう言うと俺達は練習を始めた。

 

(ありがとな...)

 

そう思いながら俺は空を見上げた。

 

 

同じ頃1年生の教室で真姫が窓から空を見上げていた。

 




次回は多分真姫の誕生日編だと思います!本編待ちの人はすいません!

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番外編 μ'sメンバーがぷちぐるやってみた

どうもテアイチです! 久しぶりの投稿ですが投稿が遅れてすいませんでした。実は前回の投稿の10日後位に虫垂炎と言う病気になってしまって手術して二週間位入院したいました。真姫の誕生日作品は近々遅くなりますが必ず投稿するので今暫しおまち下さい。

今回は最近リリースされたスマートフォンアプリ、ぷちぐるラブライブ!をμ'sの子達がやってみたらと言う話です!ではどうぞ!


「太一君!ぷちぐるいれた!?」

 

穂乃果は急に喋り出す。最近ラブライブの運営会社がリリースした新しいアプリで人気のあるグループを使うゲームだ正直言って悪いがとある会社の○ム○ムとほとんど一緒だ。むろん俺もスクールアイドルでμ'sのメンバーだから俺のキャラクターも存在する。穂乃果ももちろん他のメンバーもやっているらしいが俺はフォローをしていないので誰がどれくらいやっているかは、分からない。

 

「そりゃ俺が入っているからむろんやってるぜ!」

「本当に!?じゃあフォローしようよ!」

「いいぞ!番号は?」

「穂乃果はね……339751110だよ!」

「俺のは……907599502だ」

「えーっとあったよ!凄いね!スコア200万超えてる!?」

「そんなに凄いか?」

「うん!穂乃果はまだ100万ちょっとしかいってないよ」

「やりまくれば直ぐにスコアは上がるぞ!」

「穂乃果も太一君に負けないよう頑張るよ!」

「そのいきだ!」

 

穂乃果と互いにフォローしたがやはり他のメンバーが気になるな穂乃果に教えてもらおう

 

「ちなみに他の皆はどれくらいやってるんだ?」

「他の皆はね……ことりちゃんと凛ちゃん、真姫ちゃんは穂乃果と同じ位かな」

「他の皆は?」

「絵里ちゃんと希ちゃんが太一君よりちょっと多いくらいかな?にこちゃんと花陽ちゃんが凄いよ!」

「あの二人はアイドル好きだから結構スコアは多いんじゃないか?」

「えーっとね凄いよ!350万だよ!」

「さすがだな!?あとは海未だけどアイツはどれくらいなんだ?」

「海未ちゃんだけ教えて貰ってないんだ」

「じゃあ聞いてみようぜ」

「うん!」

 

俺と穂乃果は海未の所に向かう。

 

「海未ちゃ〜ん!」

「な、何ですか!?」

「海未、お前ぷちぐるやってるよな?」

「はい、やっていますが…何か?」

「フォローさしてよ」

「い、いえ私は遠慮しておきます……」

「仕方ない、穂乃果!」

「うん!ごめんね海未ちゃん」

「はっ!返して下さい穂乃果!」

 

穂乃果は海未のスマホを取り上げぷちぐるを開いて番号を見る。

 

「よし、これでフォローできたぞ!えーっと海未のスコアは?げっ!?」

「どうしたの?太一君!?」

「穂乃果、これを見ろ!」

「あーっ!見ないで下さい穂乃果!」

「凄いよ!海未ちゃん!スコアが500万だよ!」

「以外に海未がめちゃくちゃやっていたんだな」

「………」

「あ、あのー海未さん?」

「見てしまいましたね?」

「ごめんなさい!許して海未様!」

「穂乃果あっち行ってるよ……」

「逃げるな穂乃果!俺を見捨てるのか!?」

「穂乃果?逃げる気ですか?」

「そ、そんなことないよ!」

「では、覚悟してください!」

「やめて海未様!」

「ごめんなさい海未ちゃん!」

「問答無用!」

「「あー!!!」」

 

学校中に俺と穂乃果の悲鳴が鳴り響いた。

 

 

 

 




どうでしたか?実は話の最中に太一と穂乃果の番号が出てきましたが、それは私テアイチのぷちぐると私のリスナーさんの番号ですので(しっかり本人に了承を得ています!)もしフォローしてくれるなら是非!フォローお願いします!

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誕生日特別編 真姫誕生日記念

今回は前回、言ったように真姫の誕生日なので記念回です!
かなり過ぎてしまいましたが結構力作なので……そこは許して下さい!今回は偶然ネットを見ていたら真姫の誕生日で面白い同人誌を見つけたのでそれを勝手ながら使わして頂いて私なりにリメイクした感じです!見たことあるなと言う人もページバックせず是非みてください!

それではどうぞ!



今日は4月18日真姫の誕生日の前日である。そのため毎回サプライズで祝っていたが、それでは飽きてしまうという穂乃果の提案で事前に告知して何かして欲しいことを彼女から言ってもらおうという事になった。

 

早速俺、穂乃果、凜の3人は真姫のいる一年生の教室に向かう。

 

「明日は真姫の誕生日か……プレゼント買いに行かないとな……」

「あれ?太一君、まだ買ってないにゃん?」

「2人はもう買ったのか?」

「「うん!!」」

「早いな~何を買ったんだ?」

「それは秘密だにゃ~!」

「そうだよ!」

「まぁいいや」

 

そんなことを話していたら一年生の教室に着いた。教室の中に入ると教室の窓側の後ろの席で髪の毛をクルクルしながら本を読んでいた。

 

「あっ!いたにゃ!」

「お~い!真姫ちゃん~!」

「ヴぇぇ!!何なの!?」

 

穂乃果と凜の急な呼び声で真姫はビックリしていた。俺達3人は真姫の近くに行き明日の事について話す。

 

「真姫ちゃん!明日は真姫ちゃんの誕生日だよね!?」

「明日の放課後皆で誕生日パーティーにゃ!」

「プレゼントもあるから楽しみにしとけよ!」

「なっ!……何なのいきなり?」

 

俺達の急な誕生日パーティーのことを聞いて真姫はビックリしていた。

 

「も~またクールぶっちゃって~」

「凜知ってるよ!真姫ちゃんが明日の誕生日をずっと楽しみにしていること!」

「本当かそれ!?」

「本当にゃ!この前真姫ちゃんの手帳を見たら誕生日の日にちに二重丸が書いてあったにゃ!」

「へ~そうなんだ」

「真姫ちゃんにも可愛い所があるんだね~」

 

凜から面白い情報を聞いた俺はニヤケが止まらず凜と穂乃果と一緒にニヤニヤしながら真姫の方を向く。

 

「ちょ!何勝手に私の手帳を見てるのよ!?」

「でも誕生日を楽しみにしてたんだよな?」

 

立て続けに俺は真姫に質問する。

 

「はぁ!?べ……別に誕生日なんて大した事なんてない普通の日だし!楽しみになんかしてないから!」

 

と真姫は顔を赤くしながら言う、まさにツンデレそのものだ。

 

「も~真姫ちゃんは素直しゃないにゃ~」

「もっと素直になればいいのに~」

「ごもっとも」

「うるさい!別に素直じゃ無くてもいいじゃない!」

 

俺達がどんどんイジっていると真姫は少し怒った。

 

「そんな真姫ちゃんの為に~?」

「明日は真姫ちゃんのお願いを何でも聞くにゃ!」

「だから明日までに俺達9人にして欲しいことを考えて来てくれ」

「え?え~!?」

 

~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~

 

その後真姫は9人に何をしてもらうか考えていた初めてこんな事をされるため戸惑っていた。

 

~授業中~

 

「え~世界四大文明は……」

 

(何でもお願いって何をしてもらえば……)

 

「西木野さん……?」

「……」

「西木野さん?」

「は……はい!」

「どうしたの?ぼ~っとして具合でも悪い?」

「いえ、大丈夫です……」

 

~下校中~

 

「でね!海未ちゃんが……」

「そうなの、真姫ちゃん?」 

「……」(何でも……?)

「真姫ちゃん?」

「はっ!な……何?」

「もう!この前の海未ちゃんのやつだよ!」

「何だったけ?」

「もう!だから……」

 

家に帰って勉強している時も夜晩御飯の時もお風呂の時も真姫は考えていた。気付けば夜の10時を回っていたが何一つ思い浮かばなかった。

 

「だ……ダメだわ……何っっっにも思い付かない……!」

 

ベットに座ってもう一度考えたのだが何一つ思い浮かばなかった。

 

「今まで小学校、中学校の友達にお願いしたことなんてないし、パパやママにだってほとんど甘えてないから……」

 

と悲しいボッチの過去を思い出しながら自分がいかに情けないと思った真姫だった。

 

「もしこのまま明日になって何もないって言っちゃったら……」

 

話は真姫の妄想へ……

 

「真姫ちゃん、お願いは決まった?」

「何でも良いわよ真姫」

「穂乃果……エリー……ごめん……お願いして欲しい事は何もないわ……」

 

そう真姫が言うと9人は暗い顔になる。

 

「えっ?して欲しいこと何もないの?」

「せっかく真姫ちゃんの喜ぶ顔が見たかったのに……」

「がっかりだにゃ~」

「真姫ちゃん少し位うちらに心開いてくれたと思ったのに書き出せな……」

「真姫……そんなこと言うなんて俺は悲しいぞ……」

 

~~~~~~~※~~~~~~~

 

「不味いわ!このままじゃ!」

 

何もないとこの様な事があるとヤバいと判断した真姫はノートを開き何をしてもらうか考え、思い付いたら書く作戦を始める。

 

「落ち着いて一つ一つ書き出せば何かしらはあるはずよ!別に何だって良いんだから!」

 

真姫はどんな些細な事でもノートに書いた。真姫のノートにはこんなことが書かれていた。

 

1、穂乃果に突っ込まれたい。

 

2、海未におもいっきり『ラブアローシュート!!』と言って貰いたい。

 

3、ことりに『ア~ン』して貰いたい。

 

4、凜をからかいたい。

 

5、花陽に助けて貰いたい。

 

6、エリーの膝でよしよしされたい。

 

7、希の胸をワシワシしたい……

 

8、にこちゃんに甘えたい……

 

9、太一に壁ドンされたい……

 

「そんっっっな恥ずかしい事言える訳ないでショーーっ!?」

 

と真姫は顔を赤くしながらノートのお願いしてあるページを破る。

 

「そもそも別にそんな事してもらいたい訳じゃないし!私こんな子供ぽいこと嫌だし!ただちょっと頭に浮かんだだけで……」

 

とツンデレ満載でプンプン一人で怒っていた。

 

「……ダメだ私……誰もいないのに言い訳始めて……」

 

と今さら自分が何をやっているのかを理解し恥ずかしいあまり頭を抱える。

 

「もっとこう大人っぽいこと……そう、王様や女王様になれる特別な1日なんだから……皆を私の『従者』だと思って『真姫王国の女王様に!!』なれば良いんだわ!!」

 

と再び話は真姫の妄想へ……

 

ここは真姫王国、女王真姫は9人の従者を使って優雅に暮らしていた。

 

「にこ?どこを揉んでるの?あー違う、もっと右右!」

「はっはい!」

「もっと強く!」

「はいっ!」

 

真姫はにこに肩を揉ませていたが揉んでる所が違うため呆れている。

 

「エリー?これ私が飲みたいジュースじゃぁないんだけど?」

「申し訳ありません!女王様!すぐに他のジュースを」

 

絵里が持ってきたジュースが真姫の口に合わなかったらしく他のジュースを頼む。すると下で椅子になっていた穂乃果と海未がバランスを崩して座っていた真姫はビックリする。

 

「ちょっと~椅子が動いちゃダメでしょ?」

「すっすいません女王様!」

 

前を見ると俺が踊っていた。

 

「太一?その踊り見飽きたんだけど?」

「すっすいません!真姫様!」

 

~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~

 

「私、最低じゃない!?」

 

真姫はさっきの妄想を思い返す。

 

「ううっ妄想とはいえこんなヒドイ事考えちゃうなんて私ってば最低……みんなゴメン……」

 

そんなことをしていると気付けば夜中の2時を回っていた。

それでも真姫は必死にノートに考えを書き続けた。

 

「子供っぽくなくて、恥ずかしくなくて、誰も嫌な思いをしなくて私も楽しくて……」

 

真姫は色々書くがあまり良い考えがでなかった。

 

「む……難しい……もういっそ私がもてなした方が……はっ!!」

 

真姫はもてなしのことを考え良い案を浮かび出した。

 

「そうよ!マッキー・オン・ステージよ!芸能人のディナーショーみたいに私が皆をもてなせばいいんだわ!」

 

話は再び真姫の妄想へ……

 

真姫はμ'sのメンバーを自宅にまねきディナーをご馳走し真姫のソロライブを行っていた。

 

「真姫ちゃん誕生ぉ~~?」

『タチツテトー!!』

 

真姫の声がけに皆が合わせる。ライブは盛大に行われ真姫本人と皆も凄く満足している。

 

「良くできました!ありがとう皆」

『真姫ちゃんおめでとう!!』

 

ライブは最高潮を向かえた。

 

「それでは次の曲です。愛してるばんざい!」

 

真姫が次に歌う曲を言うと辺りは暗くなり着ている衣装、ステージが変わった。

 

「それではお色直しを終えまして、第2部スタートよ!」

 

~~~~~~~~※~~~~~~~~~~

 

「よし!完璧なセットリストだわ!」

 

真姫が考えた案をノートにまとめたころには既に時計は午前6時を回っていた。

 

(私……何やってるんだろう……)

 

と思いながら真姫は学校の準備を進めた。

 

~~~~~~~~※~~~~~~~~~~

 

授業後……

 

『真姫ちゃん!お誕生日おめでとう!!』

「あ……ありがと……」

 

皆が真姫を祝うが真姫は寝てないため凄く眠たそうだった。

 

「あれ、真姫?何だか元気ないけど大丈夫か?」

「そ、そんなことないわ、そ、それよりあの……」

『ん?』

「み、皆にしてもらいたい事なんだけど……あの……その……えっと」

「思いつかなかった?」

「うっ……」

 

皆に真姫の考えがばれて真姫は少し後ろに下がる。

 

「ずっと考えてたんだけど、あの……」

「じゃあ俺達から真姫にしたいことにするな」

「え?」

「真姫ちゃん素直やないからもしかしたら思いつかないかもって気づいて」

「だったら私達がそれぞれしてあげたいことをしようかって」

「真姫ちゃんの期待にそわないかもだけど……」

「それでもいいかな?」

「え、えと、それって……??」

 

真姫は突然の言葉に動揺していた。

 

「えっとね~まずことりは真姫ちゃんにケーキをアーンってしてあげたいなって♪」

「え!?わ、私そんな子供っぽいことは……」

「お願い♪ねっ、アーン♪」

「………おいしい」

 

真姫はことりのアーンを結局やり食べた。

 

「次!次!凜はね!真姫ちゃんの膝の上でよしよしされたいにゃ~~!」

「それって凜がされたいことじゃないの!?」

「にゃぁ!?」

「もーーっ!」

『アハハハハハ!!』

 

(皆……ありがとね)

 

真姫は心でそう思いながら誕生日パーティーを楽しんだ。

 

 

 




次回は普通に本編を投稿するつもりですのでお待ちください!

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第12話 人前では恥ずかしい!?

久しぶりに本編の投稿……



『ピッ!』

 

海未の笛の合図で俺と穂乃果は同時にダッシュをする。ここ二週間ずっと毎朝やっている階段ダッシュ、最初の頃と比べると体力がつき登るのにも息が切れていたが今ではかなりスムーズに走れるようになっていた。

 

「はっはっゴール!穂乃果の勝ちー!!」

「うわー!負けた-!」

 

穂乃果は俺との競争に勝利し喜んでいる。実は競争する前、穂乃果と勝った方がジュース奢りと言う賭けをしていた。結果は俺の負けで後で彼女にジュースを奢らなくてはいけない。

 

「三人とも前回より数秒早くゴールできていますよ!」

「本当!?やったー!」

「やったね太一くん♪」

「二週間やったかいが、あったな」

 

「ではこのままダンスの練習をしたいと思います!」

 

このままダンスの練習を始める。一年生の西木野真姫さんに曲を作曲してもらい直ぐにダンスの練習を始めていて既にほとんど踊れる状態になっている。

 

「ワン!ツウ!スリー!フォー!ファイブ……」

「ことりちゃん、ちょっとずれてる」

「うん!」

「穂乃果?」

「タッチ!」

「いい感じです!」

「うん!」

 

一通り歌をとうして踊り上手く踊れていないところを中心に練習をする。今日もいつも通り練習する。

 

「では本日の朝練は終了です」

「太一君!?」

「分かった分かった!買えばいいんだろ?」

「うん!」

 

俺は穂乃果にジュースを奢る。やばい今月あと一万しかない……。

 

「ふぅ~終わった~」

「まだ放課後の練習が残っていますよ」

 

穂乃果は俺が奢ったジュースをほっぺに当てて涼んでいたが海未はそれを見て少し呆れていた。

 

「でも、ずいぶんと出来るようになったね♪」

「穂乃果と太一がまさかここまでやるとは思ってもなかったです、穂乃果は寝坊すると思っていましたし」

「大丈夫!その分授業中寝るから!」

「そうだな俺も多分寝るな」

 

そうやって喋っていると遠巻きに真姫がこちらを見ていた。

俺達はそれに気付き真姫の方を見ると真姫はバレた!と思いこそっと逃げようと思ったが穂乃果に声をかけられた。

 

「西木野さ~ん、真姫ちゃ~ん!」

「本当だ!真姫~」

「っ……!?大声で呼ばないで!」

「えっ何で?」

「恥ずかしいからよ!」

 

真姫は少し顔を赤くして怒るがその顔も何だかんだで可愛い絶対に勧誘したい!

 

「あっ!そうそうこの曲、四人で歌ってみたから聞いてみてよ!」

「はぁ!何で!?」

「だって!真姫ちゃんが作ってくれた曲でしょ?」

「だから私じゃないって言ってるでしょ?」

「まだ言っているのですか?」

「……」

「ぐふふふふ……ガオー!」

 

穂乃果は少し変な笑い声をし真姫に飛びつく。

 

「はぁ?何やってるの!?放して!」

「うひひ!」

「い、いやー!!」

「ほい!作戦成功!」

 

何をするのかと思いきや穂乃果はイヤホンを真姫の耳に当てる。彼女は理解し、イヤホンに手を当てて聞く準備をした。

 

「結構上手く歌えたんだ!いくよー!」

「μ's!」

「ミュージック!」

「スタート!」

 

スタート!と同時に曲が流れる。

 

~~~~~~~~※~~~~~~~~~~~~

 

「ふぁ~~……」

 

「完全に寝るつもりですね」

 

「俺も寝ようかなー」

 

「あははは……」

 

 

 

朝練を終え俺達は一旦家に帰り着替え登校中である。最近朝練を始めたせいか凄く眠たい、穂乃果はもちろん俺も授業の合間を狙って寝るつもりでいる。

 

 

 

「ねぇあの子達じゃない?」

 

「本当だ!」

 

 

 

学院に近づくにつれて他の生徒達も集まってくる、最近は午後練で学院の屋上で練習しているため俺達の事を知っている人たちも増えていた。今がまさにそうで俺達を見て何か話していた。

 

 

 

「ねぇ!君たちって確かスクールアイドルやってる……」 

 

「はい!μ'sって言うグループです!」

 

「みゅーず?あぁ!石鹸の!」

 

「違います」

 

「そうそう家の妹がネットであなた達を見かけたって」

 

「本当ですか!?」

 

「まじて!」

 

「うん!今度ライブやるんでしょ?」

 

「そうです!やったな穂乃果知ってくれる人が増えて!」

 

「うん!この調子で頑張っていこう!」

 

 

 

自分達の事を知っている人達がいて俺と穂乃果は少し機嫌が良くなった。

 

 

 

「ライブっていつやるの?」

 

「今度の新入生歓迎会の後にやります!」

 

「ちょっと、ここで少し小渡って見てくれない?」

 

「え!?ここでですか!?」

 

「ちょっとだけで良いから!」

 

「ふあぁ……!」

 

「ふふふ良いでしょう!もしライブに来てくれたらここで少しだけ踊りましょう!」

 

「更にお友達を連れてきてくれるならもう少しだけ見せます♪」

 

「本当に!?行く行く!」

 

「毎度あり~~!」

 

 

 

穂乃果は商売をしているかの用に声を掛けてきた先輩に取引をする。それが項になったか先輩方は快く引き受けてくれた。

 

 

 

「じぁ頭の所だけ見せちゃいまーす!」

 

 

 

俺達はダンスの最初の位置に立つ。あれ?なんか足りないような気が……

 

 

 

「あれ?もう一人は?」

 

「え?」

 

「海未ちゃんは?」

 

「さては逃げたな!?」

 

「どこー!海未ちゃん!」

 

 

 

俺達はダンスをすることを忘れ海未を探しに行く。

 

 

 

「やっぱり無理です……」

 

「何いってるの海未ちゃん!」

 

 

 

海未を探して10分海未は屋上でうずくまって顔を隠していた。

 

 

 

「どうしたの!?海未ちゃんなら出来るよ!」

 

「そうだよ!」

 

「できます…歌と躍りをこれだけ練習したんですから、しかしそれを人前でするとなると……」

 

 

 

と海未は顔を赤くして言った確かにアイドルである以上人前で披露しなくてはいけないのだが人前で披露するのが恥ずかしとなると考えなくてはならない。

 

 

 

「恥ずかしと……」

 

「はい……」

 

 

 

海未はまた顔を隠した。

 

 

 

「そういえば!お母さんが言ってた!お客さんの顔を野菜だと思えって」

 

「それは良い案だ!」

 

「私に一人で歌えと!?」

 

「そこかよ!」

 

「もー困ったなー」

 

「海未ちゃんが辛いんだったら考えないと」

 

「そうだよなー」

 

「人前じゃなきゃ大丈夫なのですが!人前じゃなきゃ!」

 

 

 

考えている途中で穂乃果が行動を起こす。

 

 

 

「色々考えるより、慣れちゃった方が早いよ!じゃあ行こ!」

 

 

 

~~~~※~~~~~~~~

 

 

 

やって来たのは秋葉原人が沢山いる所でチラシを配り人前での苦手を克服しようと言う作戦に入った。

 

 

 

「じゃーん!ここでライブのチラシをくばろう!」

 

「ひ、人が沢山!?」

 

「当たり前でしょ!そういう所を選んだんだから!それにライブの宣伝にもなるし!大きな声を出していればそのうち慣れてくるよ!」

 

「わ、分かりました……お客さんは野菜お客さんは野菜……」

 

「駄目かな?」

 

「私は平気よ♪」

 

「俺も大丈夫だが海未がな……」

 

 

 

海未の方を向くと海未は1人ガチャガチャをしていた。

 

 

 

「あっ!レアが出たみたいです。」

 

「もう!海未ちゃん!」

 

 

 

~~~~~~~~※~~~~~~~~

 

 

 

「ここなら平気でしょ!?」

 

「まぁここなら……」

 

 

 

場所は戻って学院、時間帯は下校時間で生徒が帰り校門を出ていくのでチラシ配りにはうってつけの場所だ。

 

 

 

「じゃあ始めるよ!μ's Firstライブのやりまーす!」

 

「μ's Firstライブでーす!」

 

「是非見に来て下さい!」

 

 

 

俺達は手早くチラシを渡したが海未は依然と渡せていなかった。

 

 

 

「あっ……お、お願いします!」

 

「いらない!」

 

「ダメだよ海未ちゃんそんなんじゃあ!」

 

「穂乃果はお店の経験で大丈夫かもしれませんが私は……」

 

「ことりちゃんと太一君はちゃんとやってるよ!」

 

「だから海未ちゃんもやってよ!」

 

「無理です!」

 

「海未ちゃん私が階段を五往復できないって言った時に何て言ったっけ?」

 

「うぅ……わかりました!やりましょう!μ's Firstライブやりまーす!」

 

 

 

海未は穂乃果の言葉でやる気をだし気付けばチラシを全部配り終えていた。

 

 




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第13話 ライブ直前!!

かなり間があいてしまいました……


「ん~?やっぱり動きが少しだけ違うよね…こう!かな?」

 

チラシ配りを終えた俺達はことりがデザインした衣装が完成したということで穂乃果家でことりが来るのを待っていた。ことりが来るまでの間俺、穂乃果、海未はA-RAISのPVを見ていた。

 

「うぉ!?」

「どうしたの?」

「どうしたんですか?」

「聞いてくれ票がまた入ったぞ!」

「ホントに!?」

「さっきのチラシを見て投票してくれたんですね!」

 

確かにさっき見たときより票が2票入っていた。少ないが確実にチラシ配りの成果が出てきた。

 

「お待たせ~」

「あっ!ことりちゃん!」

 

嬉しがっていると丁度ことりが完成した衣装を紙袋に持ってやって来た。

 

「見て!ことりちゃん!また票が入ったよ!」

「本当に!?すごい!」

 

ことりも票が増えていたことに喜びを感じていた。

 

「それって衣装だよね!?」

「うん!さっきのお店屋さんに最後の仕上げをして貰って、じゃ~~ん!」

 

とことりは紙袋から衣装を出した。

 

「うぁ~~!可愛い!」

「良いんじゃないか!」

「……」

 

ことりが出した衣装はとても可愛かった。赤色のワンピースで襟の大きなピンクのリボンが目立つfirstライブにふさわしい衣装となっていた。

 

「すご~い!本物のアイドルみたい!」

「本当!?」

「すごいよ!すごいよ!ことりちゃん!」

 

穂乃果は目をキラキラとさせながら興奮のあまり腕を伸び縮みしていた。

 

「本物とは言えないけどなるべく本物そっくりに作ったつもり♪喜んでもらって嬉しいな♪」

「あぁ……!」

 

「ことり……」

「ん?」

「そのスカートたけは?」

「あっ……」

 

ことりは以前に海未に衣装について言われたがことりは忘れてしまいこれになってしまった。

 

「ことり…私、言いましたよね?スカートは膝下でなければ履かないと!」

「だってしょうがないんだもん!アイドルなんだから」

「アイドルだからってそんな決まりじゃないはずです!」

「だけど、今から直すのはさすがに時間が……」

「なら私は1人だけ制服で歌います」

「えぇー!そんな!」

「大体3人して私に黙って結託するなんて」

 

海未の怒りは当然だったしかしこれは大事なfirstライブ、ここでメンバーの気持ちがひとつじゃないと後からめんどくさい事態になるから早く対象しないと。

 

「だって絶対成功させたいんだもん!」

「穂乃果……」

「歌を作ってステップ覚えて衣装を揃えてここまでずっと頑張って来たんだもん!四人でやってみて良かったって思いたいもん!」

「穂乃果ちゃん……」

「つっ、思いたいのー!!」

 

穂乃果は部屋の窓を開けて大きく叫んだ日も沈んだ静かな住宅街で大きな声で、彼女もかなりの覚悟を持っているのだろう。

 

「何をしているんですか!?」

「それは俺も同じ考えだな」

「私も♪3人でライブを成功させたい!」

「ことり…太一…もう、ずるいです、わかりました。」

 

穂乃果の覚悟に海未は心を撃たれ首を縦に降った。

 

「海未ちゃん……海未ちゃーん!大好き!」

「これで決まりだな!じゃあ神田明神の明神様に明日のライブの成功を祈りにいこう!」

「うん!」

 

結託したら俺達は制服のまま神田明神に向かった。

 

~~~~~~~~~~※~~~~~~~~~~

 

「ライブが成功しますように、いや大成功しますように!……」

「会場一杯にお客さんが来てくれますように……」

「緊張しませんように……」

「みんなが楽しんでくれますように……」

「「「「よろしくお願いいたします!!!!」」」」

 

俺達は手を合わせて出来る限りのお祈りを明神様に祈願した。後ろを見ると沢山の星が輝いていた。まるで俺達を応援するかの様に……

 

 

 




次回もできるだけ早く投稿したいな。

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第14話 fastライブ!!

今回は2日連続です!


「これで新入生歓迎会を終わります。各部活体験入部を行っておりますので興味があったら是非参加して見てください」

 

生徒会長の綾瀬先輩の言葉で歓迎会は幕を閉じた、俺達四人も歓迎会に参加し、それを見ていたが相変わらず冷たそうな人だと思った。

 

「お願いいたします!この後4時からfirstライブやりま~す」

「是非来て下さい♪」

「お願いいたします!」

 

俺達は講堂から出る新入生、在校生にチラシを配るこの前のチラシ配りでは少しながら成果が出ているので期待もできるだろう。だが……

 

「吹奏楽部希望の方こちらへ集まって下さい!」

「陸上部はこちらで~す!」

 

他の部活も同じような事をしており思うようにチラシが配れない。

 

「うぅ!他の部活に負けてられないよ!」

「うん!」

「そうだな、だが海未は勝ってると思うぞ!」

「「ん?」」

「よろしくお願いいたします!午後4時からライブやりまーす!」

 

後ろを見ると海未が前回とはまるで違うように笑顔で大きな声でチラシを配っていた、それに答えるかの様に海未の、前に通りかかった生徒は皆チラシを受け取っていた。

 

「俺らも負けてられないな!」

「そうだね!頑張ろ!ことりちゃん!」

「うん!」

 

俺達も他の部活や海未に、負けないよう全力でチラシを配り続けた。さらにヒデコ、フミコ、ミカの3人がライブの手伝いをしてくれるらしい、これで俺らもリハーサルを行う事ができる!

 

3人がライブの準備をしてくれている頃俺達は控え室にて衣装を着て本番を待っていた。

 

「わぁ~可愛いよ!どう!?」

「うん!凄く似合ってるよ!」

「えへへ……」

「どうだ?着替えたか?俺は着替えたぞ」

「あっ!太一君!」

「どうだ?俺の衣装?似合ってるか?」

「うん!凄くカッコいいよ!」

「ありがとな!」

 

俺の衣装もことりが作ってくれたらしく私服とスーツが合体した衣装だった。着心地も良く動きやすいのは凄く良いと思うな!

 

「海未は?どうなんだ?」

「海未ちゃ~ん!」

「はい!」

 

試着室でもぞもぞと動いてはいたが海未もようやく恥ずかしながら外へ出た。

 

「「「うぉー!?お?」」」

 

海未の衣装も可愛く俺達もおー!と思ったが下を見るとスカートの下にジャージを着ていた。

 

「海未ちゃん!どういうこと!?」

「こ、これは……」

「もぅ!往生際が悪いよ!さっきの海未ちゃんはどこに行ったの!?」

「鏡を見たら急に……」

「てぁー!」

「いゃー!!」

 

穂乃果は強引に海未のジャージをおろす。

 

「隠してどうするんだよ、スカートはいてるのに?」

「ですが!」

「海未ちゃん!可愛いよ♪」

「えっ……!?」

「ほら!」

 

穂乃果は海未を鏡の前へ出す

 

「ほら、海未ちゃんが一番可愛い!」

「そうですか?」

「ほらこうして並んでいると恥ずかしくないでしょ?」

 

俺達は横一列に、並びもうひとつの大きな鏡をみる。それを、見た海未は次第に不安の顔が勇気の顔になっていた。

 

「はい、確かにこうしていると!」

「でしょ!最後にもう一回練習しよう!」

「そうだな!」

 

四人の気持ちも一つになった事だし俺達は最後の練習をする。

 

~~~~~~~~~~~~※~~~~~~~~

 

「やっぱり……恥ずかしい……」

 

最後の練習をした俺達は講堂の舞台の上に上がった前には垂れ幕がおりておりお客さんがどれだけ来ているかはわからない、だが沢山来ていると願いたい。だがここで海未がまた緊張をしてしまった。だがそこは穂乃果が行動を起こす。

 

「大丈夫だよ!」

「穂乃果?」

 

穂乃果は震えていた海未の手を握った。手を握られた海未の震いは止まり落ち着いた。

 

「私達がついてる!」

「はい!」

「こういう時何て言うのか?」

「μ'sファイトオーとかどうだ?」

「それでは運動部見たいですよ」

「うーんそれならどうしようかな?」

「そう言う時は番号を言うんだよ!」

「面白そう♪」

「じゃあ!行くよー!」

 

穂乃果の、掛け声で

 

「いち!」

「にい!」

「さん!」

「よん!」

「「「「ふふ!あはははは!」」」」

 

何故かわからないが自然に笑えてきたこれなら行ける!

 

「μ'sのfirstライブ!最高のライブにしようね!」

「うん!」

「もちろんです!」

「あぁ!」

 

ブザーが鳴り幕が上がったそこには……

 

 

 

 

 

 

お客さんは誰も居なかった……

 

 

 

 

 

 

「頑張って見たんだけど……」

 

フミコは申し訳無さそうに俺達にあやまる

 

「穂乃果……」

「穂乃果ちゃん……」

「穂乃果……」

 

穂乃果の顔をみると少しだけだが泣いていた、彼女の初めて見た涙を、見て俺は何も言葉を掛けられなくなった。

 

「そうだよ、世の中そんなに甘くないよね……」

「穂乃果……」

 

俺達も諦めかけていたその時……

 

「はぁ……はぁ……あれ?ライブは?」

 

そこには1人の少女が息を切らしてやって来た。その子は前に見た子だった。

 

「花陽ちゃん……」

「やろう!穂乃果、全力で!」

「え?」

「1人だけでも大事なお客さんだ!この日の為に頑張って来たんだ!やるぞ!」

「太一君……うん!やろう!」

「うん!」

「はい!」

 

「楽しみだな……!」

 

 

 

I say…

Hey,hey,hey,START:DASH!!

Hey,hey,hey,START:DASH!!

 

うぶ毛の小鳥たちも

いつか空に羽ばたく

大きな強い翼で飛ぶ

 

諦めちゃダメなんだ

その日が絶対くる

君も感じてるよね

始まりの鼓動

 

明日よ変われ!

希望に変われ!

眩しい光に照らされて変われ

START!!

 

悲しみに閉ざされて

泣くだけの君じゃない

熱い胸 きっと未来を切り開く筈さ

悲しみに閉ざされて

泣くだけじゃつまらない

きっと (きっと) 君の (夢の)

チカラ (いまを) 動かすチカラ

信じてるよ…だから START!!

 

(Hey,hey,hey,START:DASH!!)

(Hey,hey,hey,START:DASH!!)

 

雨上がりの気分で

高まる期待のなか

躓いたことさえも

思い出にしよう

 

明日が咲くよ!

希望が咲くよ!

楽しいメロディー口ずさみ咲いた

DASH!!

 

喜びを受けとめて

君と僕つながろう

迷い道 やっと外へ抜けだした筈さ

喜びを受けとめて

君と僕 進むだろう

それは

(それは)

遠い

(夢の)

カケラ

(だけど)

愛しいカケラ

彼方へと…僕は DASH!!

 

 

俺達は全力で、歌った。気付いたら一人だったお客さんはいつの間にか4人に増えていた。その中の一人に生徒会長の綾瀬先輩もいた。

 

「生徒会長……」

「どうするつもり?」

 

綾瀬先輩は穂乃果に問いかける、無論穂乃果や俺達の答えは……

 

「続けます!」

「穂乃果……」

「穂乃果ちゃん……」

「何故、続けようと思うの?これ以上続けても意味がないと思うけど?」

「やりたいからです!」

「……」

「私、もっともっと歌いたいって思ってます!きっと3人とも」

「もちろんだ!」

「うん♪」

「はい!」

 

穂乃果は自分の思っていることを絢瀬先輩に告げる。ここで引き下がってしまってはもう、二度とこんな事は出来ない!

 

「こんな気持ち初めてなんです!やって良かったって思ったんです!今はこの気持ちを信じたい!このまま誰も見向きもしてくれないかもしれない、応援なんかもしてくれないかもしれない、でも一生懸命頑張って皆に届けたい!今、私達がここにいるこの思いを!」

 

穂乃果は全てを先輩に伝えた。

 

「いつかこの講堂を満員にします!」

 

穂乃果はこの講堂を満員にすると先輩に言った、先輩は穂乃果を見つめ、そのまま何も言わず帰って行った。

 

「敗北からのスタート……か、」

 

ボソッと言った言葉は分からないが一応認めて貰ったということはわかった。

 

「さぁ!明日も頑張って練習しよう!」

「うん!」

「はい!」

「よし!頑張るぞー!」

「「「「おー!!」」」」

 

気付けば当たりは夕焼け景色で赤く染まっていた昔の様に……




2日連続はきついですね……

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第2.5章 旅行へGO!!
第15話 買い物は女子の修羅場です!?


どうもテアイチです!最近は連続で小説の投稿をしてかなり疲れています… それはどうでも良いのですが今回は久しぶりのオリジナル回です!多分何回かに分けてやるつもりです!それではどうぞ!


新学期が始まってもう半月が経ちクラス替えなどで静かだった教室は一段と賑やかになっていた。無論穂乃果達以外知り合いがいなかった俺も徐々に話せる女の子達が増えていた。この日も俺はいつも通り授業の間休み時間を使って日向ぼっこをしている。季節はまだ春で今日は五月後下旬並みの暖かさでポカポカしていて気持ちよくつい居眠りをしてしまう。日向ぼっこしていると穂乃果、海未、ことりの3人が俺の所にやってきた。

 

「ねぇ〜、太一君!」

「ん?何だよ穂乃果、人が気持ちよく日向ぼっこしているのに邪魔しやがって…」

「もう!聞いてよ!」

 

と穂乃果がポカポカ肩を叩いてくるが別に痛くなく丁度肩が凝っていたので意外にも気持ちいいがしつこいので聞くことにする。

 

「わかった、わかった!何があったんだ!?」

「はい、実は五月の初め頃隣の神奈川県と伊豆一泊2日の旅行という行事があるのですが…」

「あぁ…そういや先生が言ってたな、それがどうした?」

「ですので、一緒に行動する班を決めなくてはいけません」

「そういう事な…俺はどうしようかな?」

「私たちは海未ちゃんと、穂乃果ちゃんの3人であと一人足りないから太一くんでどうかな〜って思うんだけど…」

「俺は全然いいぞ!」

「さっすが!太一君話が早い!これで決まりだね!」

「場所は神奈川だけど、何処に行くんだ?」

「そういや何処なんだろ?」

「そこは先生も話していませんでした」

「それならお母さんに聞いたよ♪」

「理事長に?マジで!?」

「何処にいくの?」

「それはね…♪」

 

ことりの言ったプランはこのようになっていた。

 

9時、学校集合

 

9時20分、学校出発

 

11時50分、横浜中華街でお昼と自由時間

 

13時50分、横浜中華街出発

 

14時30分、小田原城見学

 

17時30分、旅館到着分かれて各部屋へ

 

2日目

 

9時から14時、温泉街散策自由時間

 

14時10分、温泉街出発

 

17時20分、学校到着解散

 

「と言うことになってるよ♪」

「ことり…意外にやってはいけない事をやっちゃってるな…」

「まぁ良いじゃん!」

「聞いた感じだと2日目の服装は私服可になってるな…今度の日曜日買いに行こうかな…」

 

「じゃあ穂乃果も行く!」

「ことりも♪」

「では…私も」.

 

という事になり、日曜日に、服を買いに行く事になった。

 

〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

当日、日曜日

 

ピンポーン!と家のインターホンが鳴る、まだ集合時間までかなりあるがこの時間に鳴らすのはアイツしかいない。

 

「ったく…早過ぎんだよ」

 

玄関の覗き窓を見ると案の定穂乃果だった。

 

「太一君!そこにいるんでしょ!?見えてるよ!」

 

穂乃果は玄関越しに俺がいる事を感じ取ったらしく強気で言った。流石に誤魔化すのもできないし、可愛そうなので俺はドアを開ける。

 

「やっときた〜おそいよ〜」

「来るのが早過ぎんだよ」

「だって暇なんだもん!」

 

穂乃果は、暇だから来たと言うが生憎俺は暇じゃない、この後、穂乃果達3人と初めてのショッピングなので服を出来るだけカッコよくしたいので、誰にも家に入らせたくなかった。

 

「おっじゃましま〜す!」

「おいおい!待てよ!?誰が入って良いって言った!?」

 

ドアを開けた途端に穂乃果は強引に家の中に入り、リビングの俺専用のソファーに横たわった。相変わらずだらしない…

 

「え〜良いじゃん!」

「特に理由が無いなら帰れ!俺は暇じゃね〜んだ!」

「だって〜家にいるとお店のお手伝いしないといけないから嫌なんだもん!」

「うちは、お前の暇つぶしスポットじゃねーぞ!何も用が無いなら帰んな!」

「もう…太一君の意地悪…」

 

少しだけ強く言ってしまった…穂乃果は少し涙目になっており今にも泣きそうだった。流石に強く言い過ぎたな…しゃあない今回だけだぞ今回だかんな!

 

「わかった、わかった!居ても良いよ!」

「本当!?流石太一君!やさしい!」

「急に態度変えやがって…」

 

さっきまで涙目だった穂乃果は急に笑顔になる。こいつめ…いつか覚えとけよ…

俺の許可を貰った穂乃果はソファーで横になりテレビを見ていた。その間俺は家の家事を一つ一つ片付けていた。

リビングを行ったり来たりしているとソファーにつく穂乃果に目がいくいつもは学校の制服しか見ていなかったため彼女の私服を見ると新鮮味を感じた。彼女の服は青色の長袖の服で下がショートパンツ、穂乃果らしい可愛さだ。

 

「ん?どうしたの?」

「いや、何でもない…もう待ち合わせの時間だし行こうか?」

「うん!」

 

家事を終わらせ俺はお気に入りの私服に着替えて穂乃果と一緒に家を出て海未とことりと待ち合わせしていると駅前に向かった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜(

 

「あっ!穂乃果ちゃん!太一くんこっちだよ」

「いたいた!おはようことりちゃん海未ちゃん!」

「おはよう!海未、ことり」

「はい、おはようございます。二人はいつも通り元気のようで」

 

駅にはすでに海未とことりが待っていた。

 

「太一くんその服かっこいいね♪」

「本当か?結構選ぶのに時間がかかったから喜んでもらってうれしいわ」

「いつも制服でしか見たことなかったので少し新鮮味を感じます」

「ことりと海未だってその服結構可愛いぞ!」

「本当!?嬉しいな〜えへへ」

「そ、それは…ありがとうございます…」

「え〜穂乃果は?」

「穂乃果の十分にあってるって」

「えへへ嬉しいな〜」

 

穂乃果の服を褒めて本題に入ろうこのままでは話が進まない

 

「んじゃあ合流できたし行こうか」

「うん!」

 

俺たちは近くのショッピングモールに向かった。

〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「大っきいな〜」

「そうだな、愛知にはこんなに大きいショッピングモールは無いな」

「ことりは何回か行ったことあるけどいっぱい服があるよ♪」

「なら尚更楽しみだ早く行こうぜ!」

 

俺たちが来たショッピングモールはこの辺では一番大きく家具、家電、服、食品などがあり、ほぼ何でも売っているらしい。今回は旅行用品と服を買いにきただけなので一緒に買えるな。

 

「どこ行こうか?」

「まずは服じゃない?」

「ことりも服かな」

「ではそれでよろしいのでは?」

「よし!じゃあ服屋から見て行こう」

 

最初は2日目の自由時間に着ていく服を買うことになった。

 

「ここは有名な服屋『サトクロ』だな俺もよく買うな」

「じゃあ別れて服を決めようかな?」

「そうだね」

「では、ここで別れて服を決めたら集合して会計でどうでしょうか?」

「わかった!」

「じゃあまた後で!」

 

そう言い俺たちは空々しい気になった場所へ向かった。

 

「それじゃあ俺も探そうかな〜」

 

2日目当日の天気は晴れで珍しくこの時期では一番気温が高いらしいので薄着で動きやすい服を選ぼう色は少し白っぽいの……よし!これで行こう。他の気になる候補を3つくらい選んで集合予定の場所に向かった。

 

「誰もいない…」.

 

集合場所には誰もいなかった。3人はまだ熱心に服を選んでいた、ことりに至っては未だに一着も決めていないようでこれは長くなりそうだった。

 

「ごめん長くなっちゃった!」

「すみません、遅れました…」

 

十分位すると穂乃果と海未が選び終わってやってきた。

 

「ことりはまだかかりそうか?」

「そうですね、私が声をかけた時にはラスト一着と言ってましたが…」

 

「まぁ、待ってるか」

 

気長に待っていたがかなり遅く気づけば20分もたっていた。

 

「ごめん〜遅れちゃった」

「やっと来た〜」.

 

ことりは沢山の服を持ってきた、その数はかなりの量で俺の3倍はあった。

 

「さぁ服も決まったしお会計をしますか」.

「太一君はどんな服を買ったの?」

「俺か?俺はこれだ!」

 

俺は自分が買う服を穂乃果達に見せる。この服は意外に俺の目に入り一眼見たときこれだ!と思った俺にはカッコいいと思うがこいつらはどう思うかだよな。

 

「どうだ?」

「う〜ん…」

「なんか…」

「しっくり来ませんね…」

「え!?」

 

まさかの3人からの評価はあまり良くなかった。なんでだ?いいだろ?

 

「なんでだ?」

「何か太一君ぽくないんだよね…」

「じゃあ誰が良いんだ?」

 

俺は他の3点の服を見せるがあまり良い評価をもらえなかった。

 

「じゃあ私達が決めてあげる!」

「へ?」

 

何故かわからないが3人が服を選んでくれるらしい、俺は試着室に連れられてそこで待機させられている。

 

「じゃあこれ着てみて!」

「お、おう…」

 

俺は穂乃果に渡された服に着替える。

 

「どうだ?」

「良いよ良いよ!穂乃果はこれが良いと思う!」

「ダメです!次は私が選びます!」

 

穂乃果が選んだ服は海未か納得いかず次は海未が服を選ぶ。

 

「はい、ではこれを着てください」

 

海未に服を渡された俺はまた試着室に入り着替える。

 

「今度こそどうだ?」

「良いと思いますよ」

「本当か!?」

 

やっと合格をいただいたのでこれで終われると思ったが…

 

「ダメだよ海未ちゃん!ここはことりにお任せ♪」

「え〜!?」

「ちょっと待ってて!」

 

海未が選んだ服は今度はことりが納得いかず服を選びに行った。

 

「はい♪これに着替えて!」

 

ことりに服をもらい俺はまたまた試着室に入る。

 

「どうだ?」

「だめだよ!やっぱり穂乃果のだよ!」

「いえ!私のです!」

「違うよ!ことりのだよ!」

「おい!お前ら喧嘩なんかすんなよ!」

「「「太一(君、くん)は誰のが一番いいの!?」」」

 

穂乃果達3人が、喧嘩を始めた。こうなったら面倒くさい。えぇい!こうなったら自分のでいいわ!

 

「俺か?俺はやっぱり自分が決めたやつだ!」

「え〜穂乃果のにしてよ〜!」

「ずるいです!私のにしてください!」

「ことりだよ!絶対!」.

 

はぁ…どうするんだ一体?はぁこれは女子の買い物の修羅場だな……

 

 

 

 

この後1時間位穂乃果達と、服をどれにするかを討論したが、結局俺が選んだ服になった。

 

 




久しぶりのオリジナル回だったのでいつもより長くかけました〜次回もお楽しみに!

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誕生日特別編 穂乃果誕生日記念

穂乃果ちゃ〜ん!!誕生日おめでとう!! スクフェスを開けば記念URが貰えてて驚いているテアイチです! 今回は穂乃果の誕生日ということで毎度お馴染み記念回を作りました。誕生日という事を完全に把握しきれてなく正直超ハイペースで仕上げました。それではどうぞ!


『穂乃果(ちゃん)!誕生日おめでとう!』

「皆ありがとう!穂乃果今までで一番嬉しい誕生日パーティーだったかも!」

「それは皆のプレゼントがよかったからかしら?」

「それとも、ことりとにこちゃんで作ったケーキが美味しかったから?」

「皆結構良いプレゼントを用意してくれたからね!穂乃果もう死んでも良いかも〜」

 

今日は8月3日穂乃果の誕生日である毎回皆が誕生日の人を盛大に祝うんだが今回は少し違っていた。

 

「も〜太一君はこんなにベロンベロンになって〜!」

「これは太一のせいではありません!全てこの二人のせいです!」

「にゃ!にゃ!凛も!?」

「うちは関係ないと思うんやけど?」

「希ちゃん!それはないにゃ!凛だけ責任押し付けるなんて!」

「とにかく!あなた達二人は練習メニューを倍にします!」

「「え〜そんな〜!」」

「さぁもう夜も遅いし帰るわよ」

「太一はどうするの?エリー?」

「そうね…家はすぐ目の前だけど一人だと少し心配ね?」

「良いよ良いよ!穂乃果の家に泊まらせるから」

「そう?悪いわね」

「ううん、ありがとね最高の誕生日パーティーだったよ!」

「喜んで貰えて嬉しかったわじゃあまた明後日ね♪」

「うん!バイバイ!」

 

そう言うと皆は帰っていった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ん〜よく寝たな、ん?ここはどこだ?」

 

目を覚ますと俺はいつもの家のベッドの上では無かったどこか見覚えがあると思ったらそこは穂乃果の部屋だった。

 

「あっ!やっと起きたー!」

「うわ!穂乃果!?」

「もう!凄く眠ってたね穂乃果待ちくたびれちゃったよ〜」

「今日って、何日?」

「8月4日だよ!」

「げっ!誕生日過ぎちまった!」

「気付くの遅過ぎ〜」

 

穂乃果の誕生日が過ぎたのを知った俺は申し訳ないと謝るが穂乃果は許してくれた、だが何か忘れてる気がする…

 

「わり〜穂乃果また今度プレゼントやるからもう少しまっててくれ」

「良いよ良いよ、太一君今月あまりお金ないんでしょ?」

「うぅ…」

「だからこれ!」

 

穂乃果は一枚の紙切れを俺に見せてきた。そこには俺が書いた字があった。

 

「これは俺が書いた字だ!」

「昨日太一君、凛ちゃんと希ちゃんに騙されてお酒のんじゃったでしょ?その時に太一君が、酔った勢いで書いて穂乃果にくれたんだよ!」

「そういや、そうだったな、えーっと?内容は?」

 

【そこには一日言う事を聞きます券】と書かれていた。何故こんな事を書いたかと言うとそれは昨日の夜に遡る。穂乃果の誕生日を忘れていた俺はプレゼントを買うのを忘れてしまった。さらにプレゼントを買いたいのだが生憎今月のお金があまりない買いたいのだが買ってしまうと今月が生きて行けなくなる。以前同じような事があり、もやし生活を経験している俺はもう二度としたくないと思った穂乃果には謝ろうと思ったが謝る直前凛と、希に騙されてお酒を飲まされてしまった。酔ってしまった俺は何も知らないまま穂乃果にこの券を渡してしまったということで今にいたる。

 

「まぁ確かに、これは俺の責任だからな取るしかないが今日は予定があってなまた今度にしてくれないか?」

「言うと思ったよ、はい」

 

穂乃果は券を裏返したそこにはまた俺の字で何か書いてあった。

 

【もし、先延ばししたら百万円あげるby太一】

 

あ〜!!なにしてんだよ!俺!

 

「と言う事で太一君!観念してね!」

「おい!なにするだよ!?」

「うしし!」

「や、やめ!あ〜〜!!!!」

 

この日から近所で噂が、たったかなりの美少女がものすごいスピードで犬に追いかけられていたということを。

 




今回は少し良いところでわざと区切りましたw続編は後ほど投稿いたしますので楽しみに待っていてくださいw

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第16話 絶対にさせてくれないバスの中!?

今回はサブタイトルを見て上手く話をご覧になってください!


旅行当日、集合時間が早く朝の8時半までに学校に行かなくてはいけないのでいつもより早く家を出なくてはならない。そのためいつもより早く起き、準備をして家を出る。前日に穂乃果と一緒に行くと約束をしたため俺は穂乃果を迎えに行く。まぁ…すぐ目の前なんだけどな…。穂乃果の家のインターホンを押すと押したと同時に穂乃果が出てきた。こいつ玄関前で待ってたな?

 

「おはよう!太一君!」

「あぁ…おはよう…」

「あれ、元気ないね?」

「正直凄く眠たい…」

「あ〜!もしかして旅行が楽しみ過ぎて眠れなかった!?」

 

げ!?バレた!確かにそうなんだが、まさか一番鈍感な穂乃果にバレるとは…!?

 

「なっ!?そんなわけでないだろ?」

「いった〜い、もう!ひどいよ!」

 

俺はいじった穂乃果の頭にチョップした。穂乃果は少し涙目になるがいつもの事なのですぐにもとどうりに戻るだろう。

 

「時間がないから早く行くぞ!」

「うわぁ!?もうこんな時間!」

 

俺と穂乃果は服などが入っている重いカバンを持って急いで学校へ向かう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「おーい!後はお前らだけだぞ!?」

「すみません!いててて!ストップ、ストップ!」

「ったく…早く乗った乗った!」

 

学校に着くと山田先生が待っていた。山田先生の顔を見ると鬼の様な顔をしていたのでこれはやばいと思い謝るが、山田先生は容赦なく俺の耳をつねる。この先生、耳のつねりが強力に強く、毎回俺が授業中に穂乃果とことりと喋っていると問答無用で耳をつねるため、今の俺にとっては非常に怖い存在になっている。

 

「あっ!穂乃果ちゃ〜ん、太一く〜ん!こっち!こっち!」

「また遅刻ですか?」.

「あぁ…痛て〜」

「もう!太一君のせいで遅れちゃったじゃん!」

「ごめんて!」

 

バスの中には既にクラスの皆が揃っており、俺と穂乃果が遅刻してまぁいつもどうりやなって思っていた。俺と穂乃果は海未とことりが教えてくれた座席に行き座る。

 

「それにしても豪華な作りだな〜」

「そうだね!座り心地いいし!」

 

今回乗るバスはとても豪華な作りをしていた。座席はふわふわと弾力があり座り心地満点で座席と座席の間は広く足も伸ばせてリラックスできる。

 

「それじゃ〜行くぞ!」

 

山田先生の掛け声でバスは走り出し目的地の神奈川に向かう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「それじゃ〜目的地までまだ時間があるから寝ようかな〜」

「え〜!?せっかく皆で旅行なんだからトランプとかやろうよ〜」

「それなら今日泊まる旅館でも出来るだろ?」

「バスはバスでやりたいの!」

「俺はやらないからな!」

 

俺は色々あって寝たいのだが穂乃果は許してくれない。穂乃果は頬っぺたを膨らましてスネているが済まないな後で遊んでやるからな…

 

「穂乃果?太一は寝たいって言っているんですからそんなに駄々をこねてはいけませんよ!」

「もー!だってだって!」

「わかった!わかった!一回だけな!」

「ことりもやりま〜す♪」

「それは良い案です」

「じゃあ早速やろ!」

 

穂乃果の機嫌も良くなり俺たちはババ抜きをやり始める。結果は海未がババを最後まで持っていてゲームは終わった。海未は顔に出るので正直かなりわかりやすかった。

 

「なぁ、穂乃果?頼むからそろそろ寝さしてくれよ」

「も〜仕方ないな」

「ありがとよ」

 

トランプから抜けて俺は速攻で眠りにつく、しかし穂乃果達は俺が抜けてもトランプで、遊んでいるためうるさくて眠れない、さらに他のクラスメイトもゲームやらなんやらで盛り上がっていてもう動物園並みだった。

 

「あー!うるさくて眠れねー!」

「この盛り上がりだから寝るのは無理だよ!」

「くそー!」

 

一人でブツブツ文句を言っていると前がなにやら騒がしくなっていた。

 

「しゃ!歌うぞ!」

 

どうやら山田先生が熱くなってカラオケを始めた。

 

「あー!もう!これじゃあもう眠れない!先生!」

「何だ?黒崎?」

「俺も歌います!マイクを!」

「歌いたいなら私より高い点数を取るんだな!」

「良いでしょう!やってやりますよ!」

 

結局俺はやけになり移動中、山田先生とカラオケ勝負をしていた。声がガラガラになるころには目的地の中華街に着いていた。

 

「よし…全員バスから降りろよ〜」

「つ……着いた……声がヤバい……」

「もう……歌いすぎだよ」

「次のライブまでには治しておいて下さいよ」

「ファイト!太一君!」

 

バスを降りた俺達は早速中華料理の匂いに誘われた。

 

「良い匂いだね~」

「何食べようかな」

「私は美味しいものなら何でも良いです」

「甘~いスイーツとかもあるのかな?」

 

そんなこんな話していると山田先生がガラガラになった声で話し出した。

 

「じゃあここで昼休みにするから予定通り一時解散な集合場所はここ、間違えて迷子になるなよ!じゃあ解散!」

 

山田先生の一声で俺達は解散しあらかじめ決めていた班にかたまりご飯を食べに行くことになった。あぁ眠たい……

 

 




と言うことでした意味が分からなかった人はすいません……次の投稿は来週のお昼頃に投稿していきたいと思いますのでお楽しみに!

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第17話 恐るべし!?中華の辛さ

旅行編3話目です!


バスに降りて解散した俺は、予定通り班でかたまり中華を食べに行く班は4人班で俺、穂乃果、海未、ことりである。まぁいつものメンバーなのでそこまで気まずくなることないだろう。

 

「さぁ、中華街に来たんだから中華料理を食べたいよな!」

「穂乃果はもちろんあれを食べたいな!」

「あれって何だ?」

「それは秘密!」

「私は何でもよろしいですよ」

「ことりも太一くんと穂乃果ちゃんに任せるよ♪ことりは食後のデザートで甘いアイスクリームが食べたいな」

「穂乃果も!」

「私もです!」

「じゃあどこのお店で食べようかな?」

「あそこの店はどう?」

「良いのでは?」

「じゃぁそこにするか」

 

俺たちがやってきたのは中華料理屋『広州』外見はレンガ造りの洋風で扉の前には中華と書かれたちょうちんがぶら下がっていた。すでに外にいるだけでもすごくおいしい匂いがしていてちょうどお昼時なのでますますお腹が空いてきた。

 

「いらっしゃいませ!何名様ですか?」

「 4名です」

「 4名様…ってあなた達は!?」

「「「「???」」」」

「もしかして『μ's』の太一さんですよね!?」

「は…はい…そうですけど?」

「そちらは穂乃果さんと海未さん、ことりさんですよね!?」

「はい!そうです!」

「うぅ…何か恥ずかしいです…」

「どうして私たちを知っているんですか?」

「私、実は…最初の動画の時からずっとファンでした!」

「「「「ファ…ファン!?」」」」

 

ここでまさかの俺達『μ's』のファンがいるとは驚いた。今でも俺たちに投票してくれる人が少ないのにまさかその少ない人の中の1人に会えるとは思ってもなかった。

 

「『μ's』の皆さんの歌声と踊りが大好きで!これからも頑張ってください!」

「ありがとう!これからも応援よろしくね♪」

「はい!おっと今はお客さんでしたテーブルへご案内いたします!」

 

ウェイトレスの子について行き俺たちは2階のテーブル席に座る。

 

「太一君!これって中華テーブルだよね!」

「机の 1部分が回るから多分そうだろ?」

「あまり遊んではいけませんよ!」

「大丈夫だよ!」

「穂乃果ちゃんこういう時壊しちゃうからね♪」

「うぅ……」

「まぁ時間があまりないし早く頼もうぜ」

 

メニュー表を開き中に表示してある食べ物を見る。さすが中華より、様々な料理があるここはやっぱり代表的な食べ物の坦々麺の辛口かな。

 

「ことりは天津飯かな♪」

「では私はエビチリを」

「俺は坦々麺!」

「じゃあ穂乃果は麻婆豆腐!」

「「「!?」」」

「お、お前ほんとにそれ食べるのか?」

「そうだよ!穂乃果、前から食べて見たかったんだ〜!」

「穂乃果、本当に大丈夫なのですか?」

「大丈夫だよ!」

「じゃあ以上で」

「かしこまりました!」

 

俺たちの注文を聞いたウェイトレスの子は厨房へ入っていった。

 

「さぁどんな味かな?」

「それはガイドマップにも載ってるお店なんだからおいしいだろ?」

 

そんなことを話していると厨房からおいしい匂いがしてきた

そんなことを話していると厨房からおいしい匂いがした。

 

「お!来た来た!」

「待たせいたしました!エビチリになります」

「これは私ですね」

「時間がないからお先にどうぞ」

「そうですか?ではいただきます」

パク!

「どうだ?味は」

「すごくおいしいです!味も良く、辛くないです!何よりこのエビがプリプリしてすごくおいしいです!」

「匂いを嗅いだだけでもおいしさが伝わるよ♪」

 

ことりの言う通り匂いをかいだだけで美味しさが伝わってくる。これは後から来る残りの料理も楽しみだな。

 

「待たせいたしましたこちらは天津飯となります!」

「これはことりだよ♪」

 

次の料理はことりが頼んだ天津飯だった。ひとつの大きな丼の茶碗に大きな黄色い卵が乗っていた。

 

「じゃあことりもいただきます♪」

 

パク!

 

「どうだ?」

「すごくおいしいよ!?卵がすごく柔らかくてご飯とすごく相性が良い!」

「へぇ〜俺も次来たときに食べようかな」

「お待たせいたしました坦々麺です!」

「これは俺だなさてどんな味か」

 

ズルズル…

 

「お味はどう太一君?」

「すっげぇ美味い!正直今まで食べた担々麺よりもおいしいから普通に辛いんだが俺にはちょうどいいな」

 

俺は辛いものが好きなのでメニューには激辛注意!と書かれてあったが俺には普通に感じた

 

「待たせいたしましたこちら麻婆豆腐になります!」

「はーい!これは穂乃果だよ!」

「では以上の品でよろしいですか?」

「はい!」

「ではごゆっくりどうぞ!」

「じゃぁいただきま〜す!」

 

パク!

 

「どうだ?」

「辛〜い!?何でこんなに辛いの!?」

「どれどれ?」

「だ〜め!」

「何でだよ!?」

「これは穂乃果が一人で食べるの!」

「そ、そうなのか?」

 

穂乃果は一人でヒーヒー言いながら食べているまぁ中華料理の怖いところは辛いのがあるって所だよな、恐ろしい中華料理…

 

〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ふぅ〜食った食った!ごちそうさま!」

「ふぁ〜辛かったよ〜」

「よく頑張ったな!」

「えへへ!」

「ことりもついつい食べ過ぎちゃったよ〜」

「さぁ…もう集合時間もギリギリですので行きましょうか」

「うん!」

 

俺たちは会計を済まし店を出ようとした時。

 

「あ、あの!」

「ん?」

「サ、サインいただいてもよろしいですか!?」

「「「さ、さいん!?」」」

 

サインだと!?俺…練習なんてしないぞ!?ど…どうする?

 

「ここは穂乃果に任せて!」

 

カキカキ

 

「あ、ありがとうございます!」

 

穂乃果はスラスラと自分のサインを書いた。

 

「応援これからもよろしくね!」

「はい!」

 

そう言うと俺達は店を出て集合場所へ向かった。

 

「どうしたんだ穂乃果?サインどこで練習したんだよ?」

「え?してないよ適当に書いた!」

「おいおい…」

「でも、さっき書いた時すっごくしっくり来たからこれからサインを求められたらさっきので書いていくつもり!」

「てか?今何時だ?」

「えぇ!?大変です!あと五分しかありません!」

「まじかよ!じゃあ全速力で走るぞ!」

「「「うん!(はい!)」」」

 

食べたばっかで横腹が痛いが俺達は走って集合場所へ向かった。




次はお城編です!少し凝って書いていくのでお楽しみに♪

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第18話 これぞ難攻不落の城!

この物語を読んで下さる皆さん!是非感想下さい!


中華街でまさかの俺たちのファンが居ることに驚いた。さらにそのファンの子にサインを求められどうしようかと思っていたところ穂乃果がまさかの自分のサインを書いた。これにはオレも驚きで実はかなりの才能を秘めているのではないかと薄々思っている。中華街を後にしバスに揺られて30分ついに俺が今回の旅行で1番楽しみにしていた小田原城にやっと着いた。

 

「やっときたー小田原城!」

「太一君テンションmaxだね!?」

「当たり前だと小田原城だぞ!そりゃテンションも上がるて!」

「はしゃぎすぎてはいけませんよ!太一」

「大丈夫大丈夫そこら辺は穂乃果と一緒にするな」

「ひどいこと言うな〜」

「ことりお城なんて初めて!」

「そうなのか!お城を知らないのは損してるぞ」

「そうなの!?」

「この俺が1から10まで全て教えてやる」

「本当!?お願いしますたいち先生♪」

「穂乃果も穂乃果も!お願いします!」

「おう!任せとけ!」

 

いゃ〜先生って呼ばれるのも悪くないな!あはあははは!おっと集中集中、さぁこの知らない生徒に教えて差し上げましょう。

 

「それじゃここも班行動な!解散!」

 

山田先生の合図で俺らはまた班で固まる。さぁ行きましょう!

 

「最初にくぐる門は馬出門だ」

「大きな門だね!」

「この門はこの城の一番最初にくぐらなくてはいけない門だ」

「重要な門だね」

「この門の名前の由来は馬屋曲輪が近くにあったからだそうだ」

「へ〜そうなんだ!」

「この門の様に近くに何かがってその名前から来てるって言う門はあるのですか?」

「流石海未!いい質問だ!実は他にもそう言うのがあるんだ!例えば皇居の半蔵門あれば門のすぐそこに徳川家臣、服部半蔵の屋敷があったからって言われているんだ!」

「なるほど」

 

馬出門をくぐると広い場所に出た

 

「少し広い所にでたね!」

「ここは虎口(こぐち)って言うんだ」

「虎口?」

「城の守りの一つで馬出門を突破出来てもここで迎え撃つことができるってわけだ」

「突破できても次があるだね」

「守る人たちも必死ってことだな」

 

馬出門の虎口を抜けると広い空間がでてきた。

 

「でた〜!ひろ〜い!」

「ここは馬屋曲輪だ主に登城する人の待機所や番所、馬屋今はないがあそこの石垣の上には二重櫓って建物があったんだ!」

「馬屋って?」

「読んだ字のごとく馬を置く建物があったんだ!」

「へ〜」

「じつはこの小田原城は江戸幕府の将軍様が上洛(京都へ行くこと)するルートにあったから宿泊地として使われていたんだ、だから将軍様の馬をここに置いて一夜を過ごすんだ」

「将軍様の馬なんですから良い馬なんでしょうね」

「そうかもな」

 

住吉橋を渡り銅門にやってきた。

 

「おっきな門!」

「これは銅門って言うんだ!その名の通り一部分には銅版が使われているらしいぞ!」

「へ〜!見た感じ一番大きな門だよね!」

「そうだな馬屋曲輪と二の丸を繋ぐ大切な門だなここも馬出門と一緒で虎口が、あるんだここも守りは大切ってことだな」

 

銅門を抜けると二の丸がでてきた。行った事がある人にはわかるがかなり広い。

 

「ここは二の丸だ!」

「さっきのよりもヒッローイ!」

「ここには、何があったの?」

「ここには御殿があってな主に小田原藩の行政関係の執務を行なっている場所だったらしい、かなり豪勢だったが地震が起きてその火事で焼失してしまったんだ」

「それは残念ですね」

「こういう火事とかで焼失しちゃった建造物は多いんだよな〜」

「勿体無いよね!」

 

次に俺たちは常盤木門にやってきた。

 

「この門は本丸への最後の門だから他の門よりもかなり大きいぞ!」

「ここの門も大きいね!櫓もあるよ!」

「あそこの櫓は多聞櫓って言って武器とかが置かれていたらしい」

「この門も地震で倒壊してしまったんだ」

「これも再建なんだね」

 

ついに俺たちはメインの天守閣へとやってきた。

 

「さぁ!ついに天守閣ですよ!」

「すっご〜い!ゴージャス!」

「おっきいね!」

「流石お城っていう感じですよね!」

 

全体真っ白の天守閣を見上げる俺達、すぐ隣には駅があり電車と重なって写真を撮ると良いのが取れそうな気がする。

 

 

「んじゃあ早速登ってみましょう!」

「はーい!」

 

俺たちは入り口のお姉さんにチケットを私展示品等を見ながら最上階へ向かった。

 

「うわー!綺麗!」

「高いから周りを良く見渡せるよ♪」

「昔のお城の城主も見ていたんですね」

「どうだ?今回の解説でお城の事は少しは楽しめたか?」

「うん!」

「おっ!穂乃果は返事が良いな!じゃあ問題だ!」

「え?」

「馬屋曲輪には主に何があった?」

「えっと…えっと…」

「はぁ…」

「あはは…」

「残念!時間切れ!」

「えぇー!」

「穂乃果さん?俺の話を聞いていましたか?」

「聞いてた聞いてた!」

「本当は」

「聞いてたけど忘れました…」

 

穂乃果は必死に謝ったがこれ指導がいりますね…

 

「では復習だな♪」

「太一君!?ごめんなさい!許して〜!!」

「うひひ!」

 

これ以降穂乃果はお城については聞きたくないほど俺に教え込まれるんだった。




どうでしたか?初めてこういう歴史関係の物を書きましたが…多分間違ってる所もあると思いますがそこは温かい目で見てください…

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第19話 君たちのバスシーンを見たい!

今日は連続投稿です!


小田原城を見学した俺たちはバスに戻り今晩泊まる旅館『北条』に向かっていた。バスの中でも俺の豆知識を穂乃果の頭に叩き込んでいた。やり過ぎだろと思う人も居るだろうが学校に戻ったら今回の小田原城の事を感想レポートに書かないといけないと言う課題があるんだどうせ穂乃果のことだ、俺に泣き付いて手伝って欲しいと言われるそんなことを言われる前にこちらから手を打っていこうと言う作戦だ俺って頭いいな!

 

「と言うわけだ分かったか?」

「は〜いわかりましたよ〜」

「ならよろしい」

「ねぇねぇ!今晩泊まる旅館のお風呂は大きいのかな!?」

「どうでしょうか?昔からある旅館らしいので広いのでは?」

「今から行く旅館の温泉は美容効果もあるからお肌すべすべになっちゃうかもね♪」

「おー!それは良いね!」

「他にも疲労回復などがありますから日頃穂乃果を叱っている為ストレスが溜まっているのでちょうど良いですね」

「それはひどいよ!海未ちゃん!」

「俺も日頃の疲れを癒すとしますかね〜」

 

そんなこんなを話しているとバスは目的の場所、旅館『北条』へ着いた。

 

「みてみて!女将さん達だよ!」

「本当だ!」

「おーい!」

「穂乃果!?はしゃぎ過ぎです!」

「まぁまぁ海未ちゃん♪リラックスリラックス♪」

「はぁ…全くしょうがないですね」

 

既にバスの停車場には女将さんが数人待っていて出迎えをしてくれたみんなすごく美人で美しい人ばかりだった。(見とれていると山田先生に足を踏まれたのはまた別のこと…)

 

「今回はようこそおいで下さいました」

「こちらこそ今日はよろしくお願いします」

『お願いします!』

 

女将さんの歓迎の言葉を聞きこちらも一言お礼を述べた。

 

「では、ロビーへ案内します」

「はぐれるなよ〜」

『はーい!』

 

女将さんについて行き旅館のロビーへ入った。そこには大きな熊の剥製がドン!と置かれていて俺たちを歓迎していた。

 

「おっきな熊だな」

「穂乃果はその下の子熊の方に目がいっちゃうよ〜」

「可愛いよね〜」

「だよね!だよね!」

「私はあったの兜の方に目が行きます」

「あれは関東具足だな」

「関東具足?」

「その名の通り関東の武士達が多く使っていた具足らしい」

「そんなとこまで詳しいですね」

「そうか?うへへ」

「んじゃあ各部屋の鍵を渡すから貰った班から各部屋に行けよ〜」

『は〜い!』

 

山田先生に鍵を渡された俺達は泊まる部屋へ向かう

 

「海の間だってさ海未ちゃん」

「もう!そんなに名前を呼ばないで下さい!」

「海の間って書いてあるんだから窓の向こうは海景色だろ!?」

「じゃあ入ろう♪」

 

スーッと襖を開けるとまず目に入るのは窓の向こうの海景色だった。

 

「うぁ〜綺麗!」

「本当絶景ですね!」

「感激〜!」

「当たり部屋だったな」

「さぁ着替えよ!」

「「「え!?」」」

 

い、今こいつなんて言った!?着替えようだと!?俺がいるのに…

 

「あっ、太一君いるの忘れてた…」

「そうだぞ!俺がいるぞ!」

「何で太一君いるの!?」

「何でって部屋がないから」

「「「着替えるから出てってよ!(ください!)」」」

「はい!すみません!」

 

俺は大急ぎで部屋を出た。てか何で俺あの部屋なんだ?

 

「山田先生!何で穂乃果達と一緒の部屋なんですか!?」

「簡単な理由だ部屋がない」

「それだけですか!?」

「いやなら私と一緒の部屋にするか?」

「え、それはいやですわ」

 

こういうところはこの学院の抜けてるところだよな。山田先生の部屋を後にし元の部屋に戻る。

 

「穂乃果〜もういいか?」

「うん、いいよ!」

「はいりま〜す、おっ!」

「どう?似合う?」

「似合うかな?」

「似合いますか?」

 

穂乃果達が着ていたのは浴衣だった3人とも青色で白色の藤の花の模様が描かれていた。帯は少し薄い紫色でこの皮それをリボンのようにうまく締めていた。

 

「似合ってるよ!すっごく可愛い!」

「本当!?嬉しい!」

「喜んで貰って嬉しいな♪」

「は、恥ずかしいです!」

「じゃあ俺はこのまま温泉に入ってこうかな〜」

「穂乃果達はまだ準備しなくちゃいけないのがあるから先に行ってて!」

「了解!」

 

俺は穂乃果達より先に温泉に向かった。海未とことりが言ってたが美容効果や疲労回復などの効果があるらしいから楽しみだな!

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「誰もいない…」

 

脱衣所には誰も居なく風呂場にはあるだろうと思ったが誰一人いなかった。これは貸切だな!

 

「あ〜〜〜気持ちいい〜〜〜」

 

お湯に入った途端にくるこの衝動!気持ちよすぎだろ!?疲れが一気に取れたわ!あ〜もうこのままでいいわ…

 

何て思いながらゆっくりお風呂に入っていると

 

「すっごいよ!誰もいない!」

「貸切だね♪」

「穂乃果!走ったら危ないですよ!」

「ん?今の声は?」

 

ふと穂乃果達の声が聞こえたような…まさか!?俺は急いで湯船の中心にある岩陰に隠れる。

 

「な、何で穂乃果達がいるんだよ!?」

 

そこにいたのは穂乃果、海未、ことりだったバスタオルで体を隠してるとはいえもう布一枚ということがやばすぎるだろ!?

ん?そういや待てよ、さっきの時間帯から女湯って書いてあった!?

や、やばいどうしよ…

 

「ねぇ!海未ちゃん!ことりちゃん!一緒に洗いっこしよ!」

「仕方ないですね今日だけですよ」

「小学生以来かもね♪洗いっこするのは」

 

穂乃果達は木製の椅子に座り体を洗い始めた。よし髪の毛を洗うときにこそっと抜け出すか。

 

それから数分穂乃果達は互いの体を洗っていた。

 

「ことりちゃん胸大きくなったんじゃない!?」

「そんなことないよ!穂乃果ちゃんもお肌スベスベだよ♪」

「ことりはスタイルが良いですからね」

「そう言う海未ちゃんもスタイル良いよ!制服だとわからないけど素肌を見るとわかるよ!」

「やめて下さい穂乃果!恥ずかしいじゃないですか!」

 

なに!?素肌…見てみたい…いや見たい!いやダメだ落ち着け俺…すぅーはぁー

 

「じゃあ〜髪を洗うよ!」

「よし!今だ!」

 

俺は穂乃果達が髪を洗っている今がこそっとですチャンスだ!よし行こう!抜き足差し足…

 

「ちょっとだけで良いから少しだけ…うぁっ!」

 

俺は少しだけ穂乃果の方を見ようとするが運悪く足を滑らした。

 

「だ、誰!?」

「お、俺だ…太一だ!」

「太一くん!?」

「太一!?」

「わりー!この時間帯は女湯だったらしい…」

 

穂乃果達3人の顔を見ると顔が真っ赤だった。

 

「………」

「あの…皆さん?」

「太一君の…」

「太一君の?」

 

「「「変態!!!!!」」」

 

パチーン!!

 

穂乃果のビンタは俺のほっぺたにクリティカルヒットし俺はその時点で記憶が飛んだ。

 

 

 

 

 




久しぶりの連続投稿は体にきますねぇ〜

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第20話 お土産争奪戦!

夏休み最後の投稿になります!


「んで……何で俺が縛られているんだ!?」

「当然です!いくら間違えたとしても私たちの身体を見たことには変わりありません!」

「そうだよ!穂乃果の身体は安くないよ!?」

「そこを怒るのかよ!?」

「ことりも…流石にさっきのは嫌だなぁ〜」

「天使ことりさんまでに嫌われるなんて……」

 

今俺は何故か分からないが手首と足首をガムテープで縛られて身動き出来ない状態だった。何故この様な事になったのかは前回俺はお風呂の時間帯を間違えてしまった。その時間は運悪く女湯の時間帯で俺は知らずに入ってしまった。ゆっくり浸かっていたが彼女らの声が聞こえた途端に女湯の時間帯なのを気付いたが時すでに遅し彼女らが入ってきた。俺は彼女らが髪を洗っているのを見計らってコソッと抜け出そうとしたが生憎欲望にまけチラッと彼女らを見た途端に運悪く足を滑らしてしまい彼女らにバレたその時点で俺は見てしまった彼女らの身体を…そっからは正直何も覚えていない。気付いたらこうなってたって言う有様だ。

 

「海未!わかった!お前の練習メニューをしっかりとこなすから!」

「それは本当ですか?」

「約束する!」

「……」

「穂乃果!一ヶ月ラ◯チパック奢ったるから!」

「本当!?」

「約束だ!」

「……」

「ことり!お前には何でもしてやる!絶対な!」

「本当に!?じゃぁ着せ替えしたり〜カツラを被せて女の子にしたり〜」

「な!だから許して!」

「どうする?海未ちゃん?」

「ではこう言うのはどうですか?」

「ん、なになに?」

 

コソコソと穂乃果達は小声で話している何やら嫌な予感が……帰り歩いて帰れとか…一週間10倍の練習メニューとか…考えるだけでも悍ましい…!!

 

「では!決まりました!」

「何だ!?言ってみろ!」

「私達のお土産を買ってきて欲しいんです!」

「お土産?簡単じゃないか!てことはパシリやな」

「それが違うんだよね〜」

「え?」

「まぁこれ欲しい物だから今日中に確認してね〜」

「頑張ってね!」

 

しゃ〜ないやるかこれで許してくれるんなら安いもんだ!さぁ明日に備えて飯だ!楽しみ!

 

「よし!飯だな!」

「夕飯でしたら、もうとっくに終わりましたよ」

「え?」

「太一君が気絶してる時に穂乃果達が食べちゃったよ」

「美味しくてことり舌がとろけちゃいそうだったよ〜」

「お、俺の夕飯が…ない…」

 

嘘だー!!!と言うことで俺の夕飯ライフはここで終わった。じゃあせっかくだから穂乃果達が欲しいものを見てみようか……え?

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

『ブー!』とスマホの目覚まし機能が鳴り響く時刻は朝の5時いつもの学校へ行く時よりも1時間以上早く起きた。穂乃果を見るとまだぐっすり眠っていた。さぁまずは穂乃果がお願いしたお土産だな。

俺は服を着替えてこっそりとドアを開けて部屋を出た。まだ皆んな寝てるから静かにな。

 

「えーっと穂乃果の欲しいお土産は?」

 

俺は昨日穂乃果から貰った紙を見る。

 

〜太一君へ穂乃果が欲しいのはお饅頭だよ!でも売店とかで売ってるお饅頭じゃダメだよ!穂乃果が欲しいのは温泉街の超人気のお饅頭なんだ!朝早くから並ばないと直ぐに売り切れになっちゃうから朝早くに起きて買ってきてね!〜

 

と書いてあった一様穂乃果からのアドバイスでこの時間帯に起きてお饅頭屋さんに向かっているんだが……どんなけ人がいるかだよな…

 

「え!?こんなにおるのかよ!?」

 

お饅頭屋に着くとかなりの人が並んでいた。お店の目の前から信号を渡り約50メートル程の超行列が出来ていた。これは侮っていたわ…

 

「仕方ない並ぶか…」

 

俺は最後尾に並ぶ少し肌寒いが我慢して気長に待つ待ってる間にも人が沢山並んで来て後ろを見ると倍以上の行列が出来ていた。

 

2時間後

 

「お待たせいたしました!販売スタートです!」

「おっ始まったな!」

 

従業員の掛け声で長蛇の列がようやく動き出した。この2時間はかなり暇だったがある意味精神統一できたら良しとしよう。

 

「よし!ようやく俺の番だ!」

 

列が動き始めて10分俺の番がやってきた。え〜っと穂乃果が欲しいお饅頭は……これか!?

俺は箱に詰められるお饅頭を二箱買いお会計を済ませる

 

「申し訳ございません!先程ので完売になりました!」

「えっ!まじかよ!あっぶね、あと数十秒遅かったら完全に終わっていた…運が良かった…」

 

穂乃果の欲しいお土産を手に入れた俺は次の海未のお土産を見る。

 

〜太一へ、私が欲しいのはお守りです!この地方では有名な神社でかなりの人が参拝に来るそうです。ですが一つ問題がありますそれは見てからのお楽しみです頑張ってください。〜

 

「海未が欲しいのはお守りか…とりあえずその神社のある場所に行くか!」

 

俺は海未が要望しているお守りを手に入れるべく神社がある場所にむかう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「おい…まじかよ…」

 

神社の場所は想像を絶する場所だった。そこは山のてっぺんなのだそこへ行くには階段しか見当たらずその階段もからなり段数である。

 

「これは神田明神よりもしんどいぞ……でも許してもらうためだ行くぞ!」

 

覚悟を決めては俺はこの険しい階段を一歩また一歩と汗をかきながら登っていった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

1時間半後

 

「や、やっと着いた……頂上だ!」

 

登山開始から1時間半後ようやく神社のある山頂へ到達した。そこからの景色は絶景で俺らが泊まっている旅館を含め温泉街を一望できた。

 

「よし!お守りも買えたし戻るとしようか……てか老人ばっかりだな?でと登山中は老人とかいたか?聞いてみるか」

 

俺は近くで写真を撮っていたおじいさんに声をかける。

 

「すみません、おじいさんはどうやってここまで来たんですか?」

「どうやって?ロープウェイに決まっておるじゃろ?」

「ロープウェイ?」

「まさかアンタ階段でここまで来たのかよ!」

「その、まさかです」

「はぇ〜?まだそんな事する奴がおるんやの〜」

 

まさかのここに来て海未に騙されるとは一生の不覚やな……

 

俺は帰りはおじいさんに教えてもらいロープウェイに乗って楽して帰った。

 

「よし、海未のも終わったな後はことりだな、どれどれ」

 

俺はことりから貰った紙を見る。

 

〜太一くんへことりのは穂乃果ちゃんや海未ちゃんより簡単だよ♪美容エキスが欲しいだ!エキスが実は温泉と同じ効果があるからことり、凄く欲しいんだ!よろしくね!〜

 

良かった〜流石天使ことり様!ありがとうございます!

 

とお祈りしながら俺は化粧洋品店へ向かう。

 

「やっぱりそうだよな〜」

 

やっぱり一筋縄ではいかなかったそのお化粧売り場にはかなりの女性、おばはん、等が熾烈を極めていた。それはまるで虎と龍との戦いの様だった。

 

「よし!行くしかない!」

 

俺は勢いよく突撃する。

 

「あらアンタじゃまよ!どきなさい!」

「じゃまじゃま」

 

突撃するもおばはん達に跳ね除け飛ばされてしまう。恐ろしいこれほどまでに人気の品にかなりの人だ俺も覚悟するしかねーな!よしオォ神よ俺に力を!

 

「うぉ〜!!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「おい、高坂!黒崎はまだなのか?」

「もうすぐ来ます!」

「太一くん遅いね…」

「流石にやりすぎました…」

 

穂乃果達3人はバスの前で俺の帰りを待っていた。すでに時間は3時を回っていた。予定では3時出発だが俺が到着してないのでバスは俺を待っている。

 

「や、やっと見えた…おーい!」

「太一君だ!おーい!」

「良かった♪」

「心配しました」

 

約10分遅れで俺はバス駐車場に着いた。

 

「ほらよお土産だろ?」

「ありがとう!太一君!」

「ありがとうございました!」

「ありがとう太一くん♪」

「へへ…それはよ…かっ…た…」

 

俺はそのまま倒れて寝てしまった。かなり眠たかったからな

 

「もう仕方ないですね…明日から約束守ってもらいますよ」

「もう許してあげようよ!海未ちゃん!」

「おねがい!海未ちゃん!」

「もう…仕方ないですね」

 

結局海未は許してくれて丸く収まり俺たちの絆はさらに硬くなった。

 

 

 

 

 

 




久しぶりの長編でしたね〜

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第3章 新メンバー!!
第21話 あの子を勧誘!


9月最初の投稿になります!


神奈川への旅行へ行き無事に帰ってきて2週間ほど経った時期はまだそこまで暑くない5月、 4月のポカポカとした暖かさもあまりなくどちらかと言えば湿度が上がり熱苦しくなってきた。この日はいつもより暑く、いつもならのんびりひなたぼっこしている俺もあまりの暑さに教科書で仰いで暑さを紛らわしていた。

 

「暑い!今日はいつもよりも尋常じゃないほど暑い!」

「ほ…穂乃果も、もうダメかも…」

「だらしないですね…夏になったらこれ以上暑くなりますよ!」

「今日は5月で1番熱い光持って天気予報が言ってて、まだ上がるらしいよ」

「まじかよことり!これじゃ身が持たない!メンバー集めは今日はやめよ…」

「そうだね…流石に無理だよ…」

「何を言ってるですか!生徒会長にやるって言ったのはあなたでしょ!」

「そうだけど〜」

 

話は4週間ほど前に遡る。俺たち4人は行動で初めてライブをやった、知っての通りお客が来なかった。だが1人だけ1年生の子が息を切らしてやってきた。 1人しか来ていなかったら俺たちは全力で歌った。歌を歌う前は1人だけだったが曲が終わるときには4人に増えていた。そこには生徒会会長、副会長の絢瀬、東條先輩もいた。絢瀬先輩は「まだ続けるの?」と問いかけると、穂乃果は「やります!」と言った。それを聞いた絢瀬先輩は何も言わず去って行ったが東條先輩は一つだけアドバイスをくれた。「部員を6人集めたら部として活動を認めれる」とそれを聞いた俺達は早速メンバーを集めよう!と思ったがこの暑さだからやる気が出ない…

 

「て言うかよ、誰か勧誘出来る子居るのか?」

「穂乃果はこの前のライブで来てくれた花陽ちゃんが良いな!」

「それはことりも思った!」

「私もです!」

 

候補に挙がったのはライブに来てくれた一番最初のお客さんであった一年生の花陽さんが挙がった。

 

「じゃあ後で言ってみるか?」

「うん!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

休み時間俺達は早速花陽さんを勧誘する為に一年生の教室に向かう。

 

「あれ?いない…」

「本当だ」

「どこで居るのでしょうか?」

「あの子に聞いてみたら?」

 

俺達は近くに居た一年生の子に聞いてみることにした。

 

「小泉さんですか?たぶん飼育小屋ですよ」

「飼育小屋?」

「あの子飼育委員ですから今週当番なんですよ」

「なるほど〜」

 

一年生の子に居場所を聞いた俺達は飼育小屋に向かう。

 

「あそこが飼育小屋だな」

「あ〜アルパカさん〜!」

「うわ!どうした!ことり!?」

 

飼育小屋に着いた途端にことりの雰囲気が一気に変わった。どうゆう事だ!?

 

「うへぇ〜ふわふわ〜うへへ〜」

「もう!ことりちゃん!早く探そうよ!」

「もうちょっと〜」

「いつからこんな風になったんだ?」

「この前の体育の時間に器具庫があそこにあるので飼育小屋の前を通るのですがその時に…」

「なるほど、アルパカの可愛さに負けてしまったと…」

 

ことりは一向に止める際なくむしろさっきより夢中になっていた。

 

「えへへ〜アルパカさん♪」

「メェ〜ペロ」

「キャ!うぇ〜んベトベトだよ〜」

「ことりちゃん大丈夫!」

「うん…なんとか…」

 

アルパカは、自分の舌をペロリとことりの顔を舐めた。こいつ羨ま…ゴハン!けしからん!

 

「だ…大丈夫ですか!?」

「なんとか大丈夫そうだ…って君は!?」

「あっ!この前の…太一先輩!」

「覚えててくれたんだ!小泉さん」

「はい!この前のライブ凄く感激しました!」

「それはありがとう!そう言えば小泉さんは飼育委員なんだって?」

「はい!丁度今お水がなかったので交換に…」

「なるほど」

 

小泉さんは飼育委員の仕事で丁度今水の交換に来たらしい。これはチャンスだ!言ってみるか。

 

「穂乃果!」

「うん!」

「小泉さん!」

「はい!」

「単刀直入に言います!μ'sに入ってアイドルになって学校を守りませんか!?」

「え!?わ…私に!?」

「お願い!」

「お願いします!」

 

俺たち4人は小泉さんにお願いした。それを聞いた小泉さんは少し驚いていた、さすがに急に言われて彼女が少し動揺していた。そして彼女はいちど息を整えて答えた。

 

「すいません!私はアイドルには向いていませんから!私は遠慮しておきます!もう授業が始まりますからこれで失礼します!」

 

と言い顔を赤く染めて走っていってしまった。

 

「ダメだったか…」

「ん〜どこがダメだったかな?」

「急に言っちゃったから驚いてるんだよ」

「有力候補を逃しちゃったな」

「他の候補の子は居るんですか?」

「俺はまだ西木野さんが欲しい!」

「穂乃果も!」

 

〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ふぅ…ヴェェ!?」

 

最近の日課になっている事業後の音楽放ってのピアノ演奏。今日も引き終わり一息つこうと思った矢先またあの人たちが来た。そう、俺、穂乃果、海未、ことりである。

 

「良い曲だね〜」

「確かに太一と穂乃果が勧誘したい気持ちもわかります」

「今日は私に何の用ですか?」

「もう一度誘ってみたくて…」

「しつこいですよ!」

 

ここ連続で彼女にもお願いし続けており西木野さんも少し嫌気がさしていた。ここは一つ賭けに出るか…

 

「ならこれが最後のお願いだ!」

「え?」

「太一君?」

 

俺は深呼吸して

 

「俺と勝負だ!」

「勝負?何で?」

「楽器の演奏で勝負だ!」

「誰が審判になるわけ?」

「これさ!」

 

俺はズボンのポケットにしまっていたスマホを取り出す。

 

「採点アプリ?」

「最近のスマホ便利でな、こういう機能がついているんだよ!」

「ふ〜ん…それで私はピアノで行くわ!あなたは何で行くの?」

「俺か?俺はこれで行く」

 

俺は隣の準備室に置いてあったバイオリンを手に取った。

 

「バイオリン?」

「勝負は簡単、お題の曲を演奏してそれを採点機能を使って点数が勝った方の勝ちだ」

「なるほどね…で、あなたが勝ったらどうするの?」

「俺達の…μ'sに入ってもらう」

「負けたら?」

「もう二度と君にこの件に関しては喋らない」

「良いわ!相手になってあげる!勝負は一週間後のこの教室でこの時間帯よ!」

「わかった!」

 

そう言うと西木野さんは去って行った。

 

「大丈夫なんですか!?て言うかバイオリンなんかが出来るなんて初めて知りました」

「穂乃果も!」

「ことりもだよ!」

「昔な、少しだけやってた。まぁやるしかない!」

 

今日から太一のバイオリンの練習が始まった。

 

 




結果はまた来週w

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第22話 太一vs真姫 楽器演奏対決!

今回の台風やばかったですね…


「おはよ〜」

「おはよう、穂乃果ちゃん」

「おはようございます穂乃果、あれ、太一はどうしたのですか?」

「太一君?朝LI◯Eを見たら先に行くって」

「そうなの?」

「では、私達も行きましょう」

「うん!」

 

久しぶりに穂乃果達は3人で学校に登校した。

 

〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

一方、2年A組教室では…

 

♪〜♫〜

 

「よし!何となくコツを戻りつつあるな!」

俺は朝一番に登校し一人でバイオリンの練習をしていた。昔やっていたこともあってか、直ぐにコツは掴めていた。昨日西木野さんに勝負を挑んだはいいが、まだまだ彼女のレベルは上、初日から手を抜くわけにもいかない。

 

パチパチパチ

 

「凄いよ太一君!穂乃果の思っていたより上手い!」

「本当にバイオリンをやっていたんですね!?」

「良い音色だから眠たくなっちゃうよ〜」

「お、お前らいつのまに!?」

「演奏が始まった頃かな?」

 

演奏が終わり後ろを見ると3人が拍手をしていた。案外集中してると人が来ても気づかないもんなんだな。

 

「太一っていつからバイオリンをやっているんですか?」

「いつだっけな…確か小学1年から4年までだった気がする」

「どうして辞めちゃったの?」

「それが覚えてないんだよ…あんまり」

「そうなんだ…」

「でも凄いよね!6年以上触ってないのにここまで出来るなんて!」

「それは俺が天才だからだよ!」

「あはは…」

「きっと先生の教え方が上手かったのですね」

「先生ってどんな人なの?」

「先生?俺はビルバイオリン教室とかは習ってないぞ」

「じゃあ誰に教えてもらったの!?」

「俺のバイオリンの先生は親父だった」

「お父さん?」

「あぁ!親父凄く上手でな、それを見て俺もやりたいって言ったら教えてくれたんだ!」

「良いお父さんなんだね!」

 

そんなことを言っていると続々とクラスメイトが登校しいつもの賑やかなクラスになっていた。

 

〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

授業中みんなが必死に黒板の字をノートに書いているが俺はこっそりと練習をしている。

 

「太一君、何みてるの?」

「これか?バイオリンの楽譜だ」

「楽譜?」

「これを見て苦手な所を研究しているだ」

 

いつもならこの時間は居眠りしている穂乃果もこれには興味津々で目を光らしてこっちを見て言った。

 

「おい高坂、何やってるんだ?」

「はい!太一君とちょっと…」

「何やってたんだ?黒崎」

「ちょっ!穂乃果何言ってんだよ!?」

「二人とも立ってろ」

「え〜そんな!」

「残念だったね太一君!」

 

コイツ後で覚えとけよ…絶対パン一つ食べてやる…

 

こんな事を毎日やっていると気付いたらいつのまにか期限の1週間が経っていた。

 

〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「太一君いよいよだね!」

「あぁ!この1週間しっかりと練習したんだ!絶対に勝って西木野さんをメンバーに入れるんだ!」

「ズルはいけませんよ太一」

「流石にそこまではやらないから大丈夫だ!」

「太一君頑張ってね♪」

 

おぉ!天使ことり様がこの俺に応援を!これは絶対勝たないと!いや勝ちます!

 

「あぁ!絶対勝つ!」

「じゃあ!音楽室へレッツゴー!」

「おー!」

 

俺は穂乃果達と音楽室に向かう。音楽室には既に西木野さんが待っていた。

 

「やっと来たわね、さぁ…さっさと倒して帰りたいわ」

「西木野さん…俺は絶対に君に勝つ!」

「たかが1週間練習しただけで私に勝とうなんて10年早いわ!」

「太一君!頑張って!」

「俺は負けない!絶対に!」

 

俺はズボンのポケットからスマホを取り出し例の採点アプリを開く、開くと最初に課題の曲を聞かれる。無論俺は課題曲は決まってる。

 

「じゃあ最初に課題曲を教えてくれ、それでコンピュータが自動で採点モードになってくれる」

「そう…じゃあ言うわ私の課題曲は…」

「俺の課題曲は…」

「「くるみ割り人形!!」」

 

まさかの俺と西木野さんの課題曲が一緒だった。これは色々と厄介だな…

 

「一緒とはね…」

「まぁ曲が被った方が採点的にはやりやすからな」

「じゃあ私が先にやらしてもらうわ」

「どうぞ」

 

西木野さんはピアノの前の椅子に座り指をピアノに乗せ演奏を始める。彼女のピアノは何回も聞いたことはあるが今回は一段と良い音色になっている。

 

「相変わらず上手いな」

「そりゃ私達を虜にした人だよ!当たり前だよ!」

「ふぅ…終わったわ点数はいくつ?」

「点数は…」

 

94.32点!!

 

「ふん!まぁまぁね!」

「本当かよ…本当は意外な点数に驚いてるんじゃねーの?」

「そんな訳ないでしょ!?」

「じゃあ、次は俺の番だな」

「太一君!ファイトだよ!」

「おう!」

 

俺はバイオリンを取り出し演奏体型に構える。そして大きく息を吸って演奏を始めた。

 

「!?なんなの、この音は!」

「どうゆう事?」

「彼は本当にバイオリンはあまりやってなかったの?」

「太一君曰く触ったのは6年ぶりだって」

「……」

 

俺は全力で曲を弾いた。その時は穂乃果達おろか周りの事をまったく気にせず全力で曲を弾いた。

 

「ふぅ…弾き終わったぞ」

「ふ…ふん!絶対に私には勝てないわよ!」

「どうだか…じゃあ点数を見てみようか」

 

96.34点!

 

「勝った…勝った!?」

「凄い!凄いよ!太一くん!」

「やりましたよ!ことり様!」

「おめでとうございます太一」

「これで真姫ちゃんは仲間だよ!」

「ど…どうして…私が…1週間しか練習していない人に負けないといけないよ!」

「西木野さん…どうして勝てなかったか分かるか?」

「勝てなかった理由?」

「君が俺を侮りすぎて本気を出してなかったからだ!」

「!?」

「君が本気を出していれば君の圧勝だったのに…」

「悪かったわね!本気出してなくて…私はただ…ただ…」

「理由は聞かないでもこれだけは約束だ!俺たち…いやμ'sに入って下さい!」

 

俺は西木野さんに手を差し出した。それを見た西木野さんは自分の手を俺の手に乗せた。

 

「よろしくね真姫ちゃん!」

「よろしくね真姫ちゃん♪」

「よろしくおねがいします真姫」

「よろしくな西木野さん!」

「その、西木野さんはやめてよ!これからは真姫ってよんで!」

「じゃあよろしくな真姫!」

 

新たに新メンバー真姫を迎えて俺達は4人から5人になった。目標の6人まであと一人!

 

「希…勝手に何言ってるのよ?」

「うちはあの子らに部の新設の方法を教えただけよ」

「まさかあの子が入るなんて…私達も手を打たなくてはいけないわね」

 

生徒会室、生徒会長と副会長は密かに何かを始めていた。




停電やらなんやら起こってますが、これに負けずに頑張ってください!

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第23話 内気なあの子の本音

いつのまにかUAが1万超えてる!?


「か〜よちん!」

「凛ちゃん!?」

「また、ボーッとしてたでしょ!」

「ごめんね…」

「もう…聞いたよ!」

「何を?」

 

小泉さんが一人考え事をしていると前から同じクラスメイトで、幼馴染の星空さんがやって来た。

 

「この前ライブをやってた先輩達から部活に入らない?って誘われたけど断ったんだって?」

「うん…そうなんだ…」

「どうして断っちゃった?」

「そ…それは…」

 

話は1週間ほど前に遡る。俺は穂乃果達を連れて小泉さんのところへ行き、単刀直入にスクールアイドルをやらないか?と勧誘してみたが、小泉さんはそれを聞いて動揺してしまい『ごめんなさい!』と一言だけ言って去ってしまった。それから小泉さんは誰にもこの事を言わず気が付いたら1週間経っていた。

 

「私には向いてないよ…スクールアイドル」

「え〜!絶対出来るよ!かよちん本物のアイドルみたいで可愛いもん!」

「凛ちゃん…」

「今度先輩達に言お!」

「む…無理だよ〜」

「かよち〜ん!」

「……」

 

小泉さんと星空さんが喋っているのを真姫はコソッと本を読むフリをして聞いていた。

 

〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「向いてないか…」

「本人はそう言ってたわよ」

 

さっきの一連の流れを真姫は俺に全てを話した。

 

「海未もそうだったが彼女も無理無理言ってたが結局はあそこまで成長してるから小泉さんも出来ると思うんだけどな…」

「何か向いていない理由があるんじゃない?」

「それはあるな」

「今度聞いてみようかな?」

 

と俺が言うと真姫は大きくため息をつく。

 

「はぁ…またあなたが来ると逃げられちゃうわよ」

「そうですな…」

「ここは私に任せない!」

「いいのか?」

「私に掛かればこんなの簡単よ!」

「それなら頼んでもいいか?」

「わかったわ!それじゃあ」

 

そう言うと真姫は去っていった。

 

〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「じゃあちょっと付いていってみようかしら」

 

授業後真姫はこっそりと小泉さんの後を追う。小泉さんから10メートルほど離れてこっそりと追いかける。

 

「あそこは…」

 

後をついていくとそこはお前俺たちが作った募集中の紙が置いてある所だった。そこで小泉さんはその紙を取りカバンの中へしまい立ち去った、だがその時小泉さんは知らぬ間に何か落としてしまった。

 

「これって、あの子の…」

 

真姫は小泉さんが落としたものを拾う、それは小泉さんの生徒手帳だった。そこには証明写真、生徒番号、住所等が書かれていた。

 

「どうしようかな…」

 

真姫はどうしようか迷った、先生に渡すか直接本人に渡すかを。

 

「いや!本人に渡すしかないわ!」

 

真姫は早速小泉さんの生徒手帳見てそこに書いていった住所を頼りに小泉さんの家に向かった。

 

〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ここね」

 

学院から歩いて15分、真姫は生徒手帳に書いてあった通りの家に到着した、その家の表札には『小泉』と書かれていたのでまず間違いはないだろう。

 

「よし!押すわよ」

 

真姫はインターホンを押した。押すと家の玄関から小泉さんが出てきた。

 

「はぁ〜い…どちら様ですか?って西木野さん!?」

「これ落としたでしょ?」

「あ…ありがと、上がってく?お礼と言ったらなんだけどお茶くらいならだすよ」

「ありがと頂くわ」

 

小泉さんに誘われて真姫は小泉さんの家に上がった。

 

「どうぞ…」

「ありがと…」

 

すすっとお茶を飲んで真姫は朝星空さんと話してた事について小泉さんに聞く。

 

「小泉さん…」

「なんですか?」

「スクールアイドルやらないの?」

「!?どうして知ってるの?」

「朝、星空さんと話しているのを聞いたの」

「そうなんだ…」

 

最初に聞いた時どうしよう!?と戸惑っていたが小泉さんは理由を聞くと落ち着きを取り戻す。

 

「何でやらないの?」

「わ…私には向いてないよ…」

「どうして向いてないって言うの?」

「わ…私、声を大きく出すの苦手で…おまけに運動も苦手なんだ…だから私が入ったら足手まといになると思うの…」

「なるほどね…わかったわ!私が何とかしてあげるわ!」

「え?」

「明日私があなたを練習してあげる」

「で…でも!」

 

何か言おうとしたがその時には真姫は自分のカバンを持って帰っていた。

 

「別に…いいよ…」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ん?真姫どうした?」

「小泉さん入る気はあるらしいわ」

「まじで!?」

 

家に帰る途中真姫は俺に電話をしてきた。話の内容はさっきの事らしい。

 

「さっき、とある事情であの子の家に行ったのよ…」

「それで?」

「私には向いてないって言ってたわ」

「それは朝聞いたな理由はわかったのか?」

「声を大きく出すことが苦手で運動神経もあまり良くないから足手まといになるなら入らない方がいいって」

「なるほどね…ってことは!?」

「さっき言ったことが何とかならば入ってくれるってことよ!」

「よし!わかった、真姫君にこの事は任せても良いか?」

「言われなくても分かってるわよ!」

「じゃあ頼む!」

「了解!」

 

そう言うと真姫は電話を切った。俺は今の事を穂乃果達3人に伝えると3人は凄く喜んでいた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「私なんかに出来るのかな…」

 

小泉さんは自分の写真のアルバムを開いてマイクを持って楽しそうに歌っている小さい頃の自分を見て一人部屋で考えていた。そのとき、L○NEを見ると星空さんから連絡が来ていた。中を見ると…

 

「かよちん!明日凛が練習してあげるにゃ!」

 

と書いてあった。

 

「練習…」

 

練習と聞くと小泉さんの頭の中に真姫の事が浮かんできた。




今日は短めですね…近々UA1万突破記念を投稿しようとおもいます!

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第24話 内気なあの子に勇気を!

これから投稿する時間帯を決めようと思います!1週間に2回夜の22時投稿にしようと思います!3日に一回投稿で進めていこうと思いますのでよろしくお願いします!



「…ちん!かよちん!」

「り…凛ちゃん!?」

「やっと起きたね!おはよう!」

 

朝なぜかわからないが起きたら星空さんがいた。

 

「どうして私の部屋にいるの!?」

「昨日言ったよ!朝かよちんの練習するって言ったにゃ!」

「いくらなんでも起こしに来ることはないよ!」

「ごめんごめん!」

 

小泉さんは急いで学校の準備をして急いで朝ごはんを食べた。

時間は朝の7時30分登校の時間まで1時間以上ある。小泉さんはジャージに着替えて体を動かしやすい服になる。

 

「じゃあ最初っから走ってくにゃー!」

「え〜!?いきなり走るの!?」

「アイドルはダンスもするから少しでも運動出来るようにしないと!そんな時は走って持久力を付けるのが良いにゃ!」

「そ…そうなの!?」

「いっくにゃ〜!」

「ちょ…ちょっと待って…ダレカタスケテ〜!」

 

星空さんは小泉さんの手首を持って走る。だが全く走った経験の無い小泉さんは星空さんに付いていくだけでも精一杯だった。

 

「り…凛ちゃん…少し…早いよ…」

「え〜これでもダメなのかにゃ?じゃあ少しペースを下げるにゃ!」

 

町内をグル〜と一回りし終わるといつのまにか登校する時間帯ちなっていた。

 

「じゃあ今日の練習はこれで終わりにゃ」

「え〜明日もやるの!?」

「かよちんがしっかりとスクールアイドルを長くやるためにやってるんだよ!」

「そうだけど…」

「早くしないと遅刻するよ!」

「う…うん…」

 

小泉さんはさっきのランニングで下半身が筋肉痛になっていて一歩一歩歩くだけでもかなりの痛みだった。それを我慢して小泉さんは星空さんと二人で学院に向かった。

 

「や…やっと着いた…」

「もう…元気が無いな〜、かよちんは…」

「朝からあれだけ走ったらこうなるよ〜」

 

学校に着いたは良いが既に小泉さんの体力は限界が近づいていた。下半身は筋肉痛で動けず息は切れてしまいボロボロの状態だった。

 

「ねぇ凛ちゃん…」

「何にゃ?」

「私がスクールアイドルやるなら凛ちゃんもやらない?」

「凛も!?」

「うん!」

「無理無理!だって凛…髪の毛短くて男の子みたいだし…だから無理だよ!」

「そんな事ないよ!」

「そうかな…」

 

そんなことを言っていると朝のチャイムななり星空さんも自分の席に戻った。

 

「スクールアイドルか…」

 

星空さんは小さく呟いた。

 

授業中小泉さんは考えていた。星空さんと真姫といったクラスメイトが応援してくれて、俺、穂乃果、海未、ことり、先輩達が入ってくれるのを待っているという事を、しかし自分は声が小さく運動も苦手で、自分にスクールアイドルが出来るのかという事、だがアイドルになりたいって言うのは昔からの夢、せっかくなれるチャンスを逃していいのかと言うことを。

 

「小泉さん?」

「は…はい!」

「27ページの3行目読んで」

「はい…」

「……」

 

そんな小泉さんを真姫は一人チラッと見ていた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ねぇねぇ…太一君」

「何だよ?」

「本当に花陽ちゃん…入ってくれるよね?」

「それは、本人次第だ俺にはわからん」

「でも真姫ちゃんが任せてって言ってるんだよね?」

「真姫の事ですし彼女に任せてみましょう」

「そうだな」

 

俺達は小泉さんに入ってもらえるよう手を打ちたいがこの前の様に逃げられてしまってこのまま入って貰えないって言う展開になったら困るので俺達はただ真姫に任せる事しか出来なかった。

 

「太一君!穂乃果後で真姫ちゃんに聞いてくる!」

「ちょ、穂乃果!声でけーよ!」

「おい!黒崎、高坂何やってるんだ?」

「山田先生俺は何も!」

「言い訳はいらんぞ!二人ともそこで立ってろ!」

 

穂乃果が大声で俺に喋ってきてそれを山田先生に見つかり俺と穂乃果は立たされた。

 

「穂乃果…後でジュース奢りな」

「えへへ、道連れだよ!」

 

〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

授業後学院中庭

 

「小泉さん!練習するわよ!」

「ここで!?恥ずかしいよ…」

「こんなところで恥ずかしいがってちゃスクールアイドルはやらないわよ!」

 

授業が終わり今から家に帰ろうと思ったところ真姫に見つかってしまい、小泉さんの手首を引っ張り中庭に連れてきた。なぜ中庭かと言うとこの時間帯、家に帰る生徒、部活動をしに部室に向かう生徒が多いため中庭には全く人がおらず絶好の場所なのだ。

 

「でも…」

「良いからやるわよ!」

「う…うん…」

 

真姫に強気で言われて小泉さんは小さく頷く。

 

「アー、アー、アー、アーア…さぁ今度はあなたがやってみて」

「う…うん…アー、アー、アー、アーア…」

「声が小さい、もう一度」

 

真姫が先に綺麗な歌声で音階を唱える。それを歌い終わると真姫は小泉さんにバトンを渡して今度は小泉さんが音階を唱えるが声が小さく真姫にもっと声を大きく!と少し怒られてしまった。

 

「アー、アー、アー、アーア…」

「よし、いい感じ!そのままの声でいっしょに!」

「「アー、アー、アー、アーア」」

 

小泉さんは今度は大きな声でリズミカルに音階を唱える。その声を聞いて真姫は満足したのか次は一緒に二人で音階を唱える。二人の声は綺麗にはもり少し風が吹いてザワザワしていた木も、二人が歌っている時はピタリと静かになっていた。

 

「良いんじゃない?」

「あ…ありがと…」

「じゃあもう一度…」

「かよちん居たにゃ〜!」

「凛ちゃん!」

「星空さん…?」

 

次のステップに行こうとすると渡り廊下から星空さんが走ってきて小泉さんの手を握る。それを見た真姫は少し驚いていた。

 

「かよちん!今日こそ先輩達にアイドルになりますって言わなきゃ!」

「今日言うのはちょっと…」

「ダメだよ!早い方がいいよ!」

「でも〜…」

「待って!アイドルになる前に基礎的なことは学んでおかなきゃ!」

 

星空さんは小泉さんに早く行かなきゃ!と言っているが小泉さんは心の準備をまだしていない、それに気付いた真姫は星空さんを止めにかかる。

 

「何で西木野さんが止めるの!?」

「私は小泉さんの事を思って!」

「凛だってかよちんの事を思って言ってるにゃ!」

「ちょっと!二人とも喧嘩はやめて!」

「「小泉さん(かよちん)はどう思うの!?」」

「わ…私!?」

 

二人が言い合いになり、喧嘩をしているところを止めようと喧嘩の仲裁に入るが逆にどう思うのか?と聞かれてしまった。

 

「私は…」

「そう言えばどうしてかよちんにこんな事をさせているの!?」

「私はこの前『μ's』に入ったの!前もそうだったけど『μ's』の曲は私が作曲してるの!だから私は彼女にスクールアイドルになる気持ちがあるのならそれを叶えてあげたい!」

 

と真姫はスクールアイドルになった事、『μ's』の曲の作曲者である事を二人に話した。それを聞いた二人は勿論驚いていた。

 

「そうだったの!?」

「初耳だにゃ!」

「さぁどうなの?スクールアイドルになるの!?」

「決めました!私はスクールアイドルをやります!」

「よく言ったにゃ、かよちん!さぁ、先輩の所に行こ!」

「うん!」

「ちょっと待ちなさいよ!」

 

星空さんは小泉さんの手首を引っ張り午後俺達が練習している屋上へ向かった。真姫はその二人を見て小さくため息し二人の後を追った。

 

〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「今日はこなかったね…」

「明日は絶対に来るよ、」

「だと良いですが…」

「来る!真姫を信じるんだ!」

「さぁ練習を始めますよ!」

「おう!」

「ちょっと待ってください!」

「ん?君は!?」

 

今日もいつも通り屋上で午後の練習を開始しストレッチを始めようとした時ドアが開き中から小泉さん、星空さん、真姫が出てきた。

 

「小泉さん!どうしたの!?」

「はぁ…はぁ…ふぅ…私!運動が苦手で声も小さいですが!でも、スクールアイドルへの想いは誰にも負けません!一生懸命頑張ります!だから!私を…『μ's』のメンバーにしてください!」

 

荒れた息を整えて小泉さんは大きな声で俺達に伝えた。それを聞いた穂乃果は一歩前へ出て小泉さんに手を差し伸べる。それを見た小泉さんも自分の手を差し出して穂乃果の手に触れて二人は握手した。

 

「それで星空さんはどうするのかな?」

「え?」

「アイドル部はいつでも部員募集中です!」

「凛なんかが入っても良いんですか!」

「当たり前じゃないか!」

「それなら!凛も入ります!これからよろしくお願いしますにゃ!」

「凛ちゃん…!」

「かよちん!やるからには全力でやるにゃ!」

「うん!」

 

この1週間で4人だった俺達は一気に7人に増えた。これで副会長の東條先輩が言ってた部員7人をクリアする事が出来た。これで部活動を新設する事ができる!

 

 

はずだった…




久しぶりに3000文字超えましたね!次回はUA突破記念を投稿するつもりですのでお楽しみに!


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真姫の初めてのトマト栽培!?

テアイチです!今回は前回言ったとうり通算UAが10000を突破しました!ここまで続けられたのも皆さんのお陰です!これからもこの物語をよろしくお願いします!今回はサブタイトル通り真姫編です。穂乃果、海未の順で来て次はことりと決めていましたが急遽良いネタを思いついたので今回は真姫で行こうと思います!それではどうぞ!



「ねぇ!太一、トマトって自分の家で作れるの?」

「急に何言ってんだよ…?」

「ねぇ作れるの?」

「作れるは作れるが中々難しいぞ!」

「だからあなたにお願いするんじゃない」

 

ある日の金曜日いつも通り次の日は休日なのでゆっくり過ごそうと考えていた所これだ…穂乃果…と言い真姫と言い…コイツら俺の休日を何だと思っているんだ?

 

「何で俺なんだ?」

「あなたにしか頼めないのよ…」

「何があった?」

「実は…」

 

真姫の話はこうだ最近野菜の物価が上がり各家庭でも野菜の入手が困難になっている。もちろんお金持ちの西木野家は関係ないと思うのだが真姫のこだわりで、とある農場のトマトしか食べないらしい…だかその農場のトマトも物価が上がり中々手に入れにくいらしくそこで、真姫は自分でトマトを家で栽培して食べようと思ったのだが生憎真姫は自分だけ野菜を育てることはやった事がないらしい。こういうのに詳しいにこに聞けば良いのに彼女曰く自分のプライドが傷つくとのことで仕方なく俺に頼み込んだと言うことだ。

 

「なるほど大まかだがわかった。で、俺はお前に何を教えれば良いんだ?」

「一から」

「わかった…」

「明日早速、種やら何やらを買いに行きましょ」

「どこで待ち合わせだ??」

「私が迎えに行くから良いわ家で待ってて」

「お…おう…」

 

迎えに来るって真姫も可愛いところがあるな、さぁ明日真姫に教えないといけないから勉強だな。

 

〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜

 

翌朝

 

「待ってろって言ったが全くこないぞ?」

 

真姫の言う通り家の外で彼女を待つ。だが一向に姿を現さない。10分程待っていると俺の前に黒塗りの高級車が止まった。後部座席にの窓から姿を見せたのは真姫本人だった。

 

「待たせて悪かったわね」

「かなり待たされたぞ」

「さぁ早く乗って」

「失礼します」

 

俺は真姫の反対側のドアから車内に入り真姫の隣に座る。

 

「運転手さんお願い」

「かしこまりました」

「何処にいくんだ?」

「すぐそこのホームセンターよ」

「なるほど」

 

俺が乗ると車は動き出し近所のホームセンターに向かう。

 

「真姫って、いつもこの車で移動してるのか?」

「そうよ、学校への登校以外は移動手段は車よ?当たり前じゃない」

「そ…そうなのか?」

 

恐るべしお金持ちのお嬢様…

そんなこんな話しているとホームセンターに着いた。

 

「着いたわ!」

「よし!買ってくか!」

「運転手さん車よろしくね」

「かしこまりました」

 

車を運転手さんに任せて俺と真姫はホームセンターに入る。園芸関係の所にやってきて種を見るがトマトはトマトでもかなりの種類があるからな。

 

「さぁ、トマトと言っても種類がいっぱいあるからな、どれが良いんだ?」

「私は普通に食べているトマトが良いわ!」

「了解!じゃあこの種だな」

 

俺は種をカゴの中に入れて次の商品を探す。

 

「次は、土だな」

「畑ならこの前作ったわよ」

「そ…そうなのか?早いな」

 

すでに畑を作っているとは…もう俺いらないんじゃないか?

 

「じゃあ欲しいものはだいたい買ったから帰るか」

「そうね!」

 

欲しいものをあらかた買いお会計を済ませて車に戻る。お会計は真姫のクレジットカードだったけどな!

 

車には運転手さんが車のエンジンをつけて待っていた。車内に入るとエアコンが効いていてかなり涼しかった。

 

「んで…後は自分でやるのか?」

「何で私がやるのよ?太一がやってくれるんでしょ?」

「植木鉢程度ならいいけど?」

「何言ってるのよ?そんなわけないでしょ?」

「へ?」

 

真姫の家に着くと彼女が言っている意味がわかった。彼女の家は大きく庭も広い。その庭の角の隅に俺の家の部屋程の広さの畑があった。

 

「おい…これを俺一人でやれと?」

「そうよ」

 

こんな広い畑を俺一人では絶対に無理だ!やるなら真姫にもやらせないと!そうだ!こんな時はあれだ!

 

「真姫…いいか!野菜は自分で作るから美味しいんだ!だからお前もやらなくちゃ食べちゃダメだぞ!」

「そ…そうなの!?な…なら私も作るわ!」

 

ふっ、チョロいな…こんなことを言えば俺の勝ちだ。

 

「じゃ…じゃあ最初は何をやるの?」

「最初は土をならすことだ!これが最初で最後で1番しんどい仕事だ!」

「う…うん…」

 

真姫はクワを持つと俺のやり方を見て見よう見まねでやるが上手く出来なくてイライラしている。

 

「どうやって太一みたいにサッサッとできるのよ!?」

「甘いな真姫、いいか?腰をこうやって下ろして最初持ち上げるときは力を入れて降ろす時は力を抜けば簡単にできるぞ」

「そ…そうね、じゃあ言われた通りに…えい!」

 

真姫は俺に言われた通りにやってみるとスラスラと簡単に言われたとうり出来ていた。

 

「出来るじゃないか!」

「ふん!当たり前よ!私を誰だと思っているのよ?」

「真姫お嬢様です」

「次はどうするの?」

「次は耕した土をこうやって盛って一列ズラ〜っとやってく」

「わかった」

 

畑を耕して次は土を盛る作業に入る。すでに畑をさっき耕したので土が柔らかくて簡単にできた。これは真姫でも簡単に出来て、彼女も鼻歌を歌うと程簡単なのだ。

 

「土はこういうの感じで良いの?」

「上出来だ!次はさっき盛った土の上に黒のビニールを被せるぞ」

「それはどういう事に使うの?」

「これを被せると被せたところからは雑草が生えにくくなる便利だろ?」

「へ〜そんなんがあるの…」

「俺がこっちを持つから真姫はそっちを持って俺の反対側に行ってくれ」

「了解」

 

今度はさっき盛った土の上に黒のビニールを被せる理由はさっき言ったが被せる事で雑草を生えにくくする効果があるらしい筆者も実際にやった事があるらしく、かなりの効果があるらしい。

 

俺がビニールの端を持ち、真姫はもう片方の蓋を持つ。土とビニールの間に空間が出来ないように上手く被せる。

 

「いいか!絶対に離すなよ!?」

「言われなくてもわかってるわよ!」

 

俺は真姫が支えている間にビニールの端に土を被せる。これにはすこし苦戦した土をかぶせたと思ったら土の量が少なくビニールが露出してやり直しが多かった。

 

「何とか出来たわね…」

「苦労したけどな…」

「次は何をするの?」

「種を植える穴を掘るぞ!」

「いよいよね!」

 

次はさっき盛った土にビニールを被せ少し穴を開け2、3センチ掘ってそこに種を植える。

 

「このままビニールごと掘るの?」

「そうだ、深さは2、3センチ位で直径は10センチ位で良いぞ、間は30センチ位開けてな」

「わかったわ」

 

真姫は小さいスコップを持って俺が言ったとうりに穴を掘る。10分程で12個の穴を作ることが出来た。

 

「よし!じゃあ種を植えるぞ!」

「一つの穴に種一個?」

「種は小さいから3個程入れてくれ」

「3個ね」

 

種を穴の中に入れて優しく土を被せてジョウロで水を撒き今日の作業は終了した。

 

「どれくらいで収穫できるの?」

「そうだな〜丁寧に育てれば1ヶ月ちょっとかな…」

「楽しみね」

「せっかくだから採れたトマトは皆に食べてもらおうか」

「それはいい案ね!」

「いいか?明日からしっかりと水やりと雑草が生えてきたら取れよ!」

「言われなくても分かってる!」

 

俺は真姫に農作物について注意事項を教えて俺は家に帰ってゆっくりと過ごした。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「あら太一じゃない?」

「よう絵里どうした?」

「真姫から聞いたわ、真姫が家庭菜園を始めたそうね?」

 

真姫の奴もう皆んなに言ってるのか?家庭菜園なんて庶民皆んなやってるぞ?バカにされるのが見えてくる。しかもこの前植えてからそこまで日付も経ってないから真姫がいかに収穫を楽しみにしているかがよくわかる。

 

「そうなんだよ〜、あいつって結構維持を張る事があるから教えるの大変だったんだぞ?」

「真姫らしいじゃない」

「まぁ…そのうち嫌でも俺に泣きついてくるさ」

「どう言う意味?」

「まぁ見とけって!」

 

そんなこんなで絵里と話していると案の定、真姫が涙目で俺の所にやってきた。これは俺もビックリ、絵里に例え話しをしていた矢先にこれだけ、俺ってエスパーなんじゃね?

 

「太一〜〜!」

「よう真姫、どうした?」

「ちょっと来て、絵里太一貰うわよ」

「え…えぇ…」

「俺って商品かよ!?」

「良いから黙って来なさい!」

 

真姫に強引に連れてかれ付いて行くと人気の無い無人の教室にやってきた。教室の中に入ると真姫は恥ずかしそうに要件を話した。

 

「んで?どうした?さては枯らしたか?」

「うるさい!違うわよ!」

「じゃあどうした?」

「虫よ!」

「虫だろうな」

「何で分かるのよ!?」

 

俺の予想は見事的中、簡単な話し虫らしい、この季節は虫が多いからな。

 

「簡単な話だこの時期は虫が多いからなその幼虫が葉を食べるんだろ?」

「そ…そうよ!」

 

図星だったらしく、いつものツンデレ満載で俺に喋ってくる。相変わらずの仕草だが彼女なりに勇気を出して言ったのだろう。

 

「要件は言わなくても分かる。俺に虫を取れって言うんだろ?」

「ピンポーン、正解当たり前じゃない、あなた以外に誰がやるのよ?」

「あのな…それくらい自分でやらないといけないぞ!」

「だって…」

 

俺が強く言うと真姫は涙目になる。穂乃果といい、μ’sのメンバーの多くは俺にお願いするときは上目遣いになる。卑怯だぞ…まぁ結局は首を縦に振っちまうんやけどな。

 

「とりあえず今の畑の現状を見にお前の家に行こうか」

「どうぞ…虫いっぱいよ?」

「案ずるな!」

 

真姫と共に学校終わりに真姫の家に向かうと畑は悲惨だった。

 

「んじゃこりゃ!?」

「だから言ったでしょ?」

「これは酷い…」

 

真姫の畑は俺の想像よりも遥かに酷かった。俺がこの前見たときは普通の綺麗なトマトの葉っぱ達だったのだが、現状は酷く、葉っぱには蝶々の幼虫が葉っぱを虫歯っているのだ。

 

「何でここまでほっておいたんだ!?」

「触れないからに決まってるでしょ!?」

「んでもな!」

「貴方ならやってくれると思ったのに」

 

真姫は上目遣いでこっちを見てくる相変わらずだがこのままでは俺の特殊な能力が…

 

「わ…わかった!やってやるよ!」

「流石太一!任せたわ!」

「何言ってんだ?お前もやるんだよ!」

「な…何言ってるの!私に虫を取れって!?」

「当たり前だ!」

「い…イヤー!!!」

 

俺は真姫に半分強引に虫取りをやらせた、真姫は涙目で自分の手で幼虫を取っていった。これ以降真姫はしっかりと手入れをし、葉っぱに虫がつくことはなくなった。

 

 

 




次回は後編を執筆しますのでお楽しみみ!

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真姫の初めてのトマト料理

後編です!


〜前回の話!〜

 

何を考えたのか真姫はトマトの栽培に興味を持ち休日の日に太一に協力してもらい色々と苦労をしながらトマトの栽培を始める事になったのだった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜

 

前回の害虫駆除から数週間、真姫はあの恐ろしい虫の怖さを知ったせいかより一層手入れを本格的にやっていた。もはや俺が口出しする事が出来ない程彼女はガチっているのだ。

 

「太一見て!」

「うっわ!なんじゃこりゃ!?」

「すごいでしょ?」

「お嬢さん、もう俺ら庶民を超えてますよ」

「ここまですれば何が起きても大丈夫よね」

 

真姫は俺に自慢して満足顔でその場を後にした。俺はその自慢話しを聞かされた時点で真姫がガチになった事を確信した。

 

「太一君!真姫ちゃんと話していたけど何話てたの?」

「穂乃果達か」

「太一くんと話してたって事は例のトマト栽培の事?」

「ピンポーン!流石ことり、鋭い!」

「えへへ〜」

「それで真姫は何を言ってたのですか?」

「それがすごいんだよ!実は…」

 

真姫と話してた内容はさっきも言ったとうりトマトの事だ前置きで話したように葉っぱに虫が着くようになって涙目ながら虫を捕っていたのがよっぽどショックだったのかお嬢様の力を使って凄い事を始めていた。それはビニールハウスである。真姫に写真を見せて貰ったのだが確かにビニールハウスそのものだった。確かにこれを使えば虫一匹愚か蟻一匹も入れないだろう。もうこの時点で並みの人とは大幅に違うのだが、もう一つの方がやばかった。写真を見た時に気づいたのだが撮影していた位置が違うのだ。普通なら真姫の背丈と同じ位の高さで写真を撮るのが普通だがその写真は真姫より遥かに上から撮ったものだった。そこで考えられるのはただ一つ防犯カメラだ真姫曰くこれを使えば、いつ何処でもスマホから防犯カメラを見ることが出来る。小動物が間違えて入ってしまった時などには使えそうだな。

 

「と言う訳だ」

「流石真姫ちゃん!ご〜シャス〜!!」

「ことり達は絶対に真似出来ないね」

「真姫だから出来るのでしょう」

「それともう一つある」

「「「ん??」」」

「真姫は収穫したトマトを是非皆んなに食べて欲しいそうだから今度皆んな真姫の家に招待するらしいぞ」

「それは楽しみですね!真姫が愛情を込めて作ったトマトですから絶対に美味しいはずです!」

「穂乃果も美味しいすぎていっぱい食べちゃうかも〜」

「また太っちゃうよ穂乃果ちゃん」

「そしたらまた私の地獄のダイエットメニューを太一とやってもらいますから」

「俺もやるのかよ!」

「連隊責任ですからね」

 

そんなこんな話しているが皆んなが真姫のトマトを楽しみにしているって事が分かった。俺も教えた甲斐があったぜ!

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

一週間後…

 

今日は待ちに待った収穫当日なのだが…朝起きてテレビを付け今日の天気を見るが…

 

「曇りのうち雨かよ…大丈夫か?」

 

せっかく収穫の日なのに天候はあいにくの良くない、雨の中での収穫だと色々と面倒いので待ってくれる様にてるてる坊主でも吊るしてお祈りしておく。

 

「よし!今のところは大丈夫だな」

「雨降らないといいね!」

「本当だよ、このまま収穫まで持ってくれれば良いが…」

「せっかく真姫ちゃんが作ったトマトなんだから食べたいよね!」

「穂乃果!食べ過ぎてはいけませんよ!」

「もう!わかってるよ!」

「でも美味しいとそのまま食べすぎちゃいそう♩」

「だよね!ことりちゃん!」

「穂乃果を甘やかしてはいけません!ことり」

 

お昼になっても空は曇りのままだが雲行きが怪しくなり今にも降りそうな感じになっていた。

 

二時間後…

 

「ま〜きちゃん!」

「きゃあ!やめてよ凛、後ろから!」

「えへへ〜今日は真姫ちゃんが作ったトマトが食べれるから楽しみなんだにゃ!」

「ふふ♪凛ちゃんずっと前から楽しみにしてたんだよね」

「うん!」

「そんな事言われると照れるじゃない」

「真姫ちゃんが照れてるにゃ〜」

「珍しいね」

「お話し中悪いが…」

「太一君!」

 

三人で話してたところを太一が入った。理由は簡単雨が降り始めてきたからだ。

 

「太一じゃないどうしたの急に?」

「もうHRも終わったんだろ?なら直ぐに帰るぞ!」

「え!?」

「早く!」

「わ…わかったわ!ちょっと待って!」

 

太一の目を見て状況が分かったらしく急いで準備をして太一と共に走って帰る。

 

「凛達は後で皆んなと真姫の家に来てくれ!」

「わかったにゃ!」

「気を付けね!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ねぇ?どうして焦ってるの?」

 

通学路を走りながら真姫の家に向かう中真姫は質問をする。

 

「雨だからだよ」

「雨の降ってる時でも収穫できるじゃない」

「お前今日ビニールハウス開けっ放しだよな?」

「何で知ってるの?」

「念のため学校行く前にお前の家の畑を見てきたんだよ」

「成る程…それと何が関係あるのよ?」

「着けばわかる」

 

真姫の家に着いた時にはすでに雨は土砂降り、急いで俺は予め用意させていた収穫用のハサミと籠を持ち畑に向かう。

 

「真姫みろ、これが俺が焦った理由だ」

「これは…!? 」

 

真姫が見た物はトマトだが少し傷んでいた。皮が弾けて中身が飛び出しているのだ。

 

「ここ最近ライブが近いからあまり日中忙しくて水やり余りできなかっただろ?だからトマト達は水分不足だったんだ、そこでこの雨だトマト達は一斉に水分を摂り始めたから皮がそれに抵抗できなくて弾けてしまうんだ!さらに味も落ちる!」

「じゃあどうするのよ!」

「大丈夫だまだ弾けてるのはほんの僅か先にまだ弾けていないトマトを優先で収穫するんだ!」

「わかったわ!」

「よし!じゃあ私ははこっちから行くわ、太一ははあっちを!」

「了解!」

 

真姫と太一はずぶ濡れになりながらも何とかトマトを収穫する事が出来た。

 

「ふぅ…何とか収穫ができた…」

「もう…ずぶ濡れ…」

「風呂でも入って来たら?その間俺は下ごしらえするから!」

「そう…ならお言葉に甘えて…」

 

そう言うと真姫はお風呂場へと向かい太一は下ごしらえを始めた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

「ふぅ…さっぱりしたわ」

「おっ?丁度良いタイミングできたなこっちも下ごしらえが終わったところだ」

「何をしてるの?」

「さっきの皮が弾けたトマトを使ってトマトジュースを作ろうかな〜っと」

「トマトジュース…!」

 

真姫の顔を見ると今まで以上に目がキラキラしていて本当に真姫なのか?と思ってしまう程だ。太一は早速トマトをミキサーの中に入れて液体状にする。ボタンを押すとミキサーが動き始め中に入っているトマトは粉々になり液体になる。

 

「はい、どうぞ」

「あ、ありがと!」

 

真姫はお風呂上がりって事もあるのか一気に飲み干し、満足顔だ余程美味しかったのだろう。

 

「お味はどうだ?」

「すっごく美味しいわ!」

「それは良かった」

「あとは料理を待つだけね!」

「料理は作ってる最中だ皆んなが来る頃には出来上がるからすこし待っててくれ」

「えぇ…」

 

そう言うと太一は再びキッチンに向かい料理を再開した。すると真姫は後ろから太一を追いかけて太一の後ろから抱きつく。

 

「ま…真姫!?何だ急に!」

「こ…これはお礼よ…!最初から最後まで付き合ってくれた!」

「そ…それは嬉しいが、こ、これは恥ずかし過ぎだ!」

「わ…わたしだって恥ずかしいわよ!」

「な…なら離してくれ…!!」

「それは嫌よ!」

「まっきちゃ〜ん!遊びに来たよ〜!ってあ…」

「「あ……」」

 

そこには皆んなが来ており一部始終を見られてしまった。

 

「誤解よあれは!」

「そ…そうだ!決してやましい事では無いからな!」

「いいで!いいで!お二人さん♪」

「からかわないでよ!希!」

「照れてる太一も可愛いわね♪」

「うるさい絵里!」

 

当分俺と真姫はμ’sの皆んなからからかわれる存在になるのであった。

 

 

『でも…本当にありがとね、太一♪』

『ん?何か言われたような…』

『…バカ』

 

 

 

 




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第4章 黒崎太一脱退!?
第25話 新たなスクールアイドル


今回は物語が大きく動きます!


真姫達一年生組がμ’sに加入してから二週間程たち一年生の三人は少しずつだが練習に慣れ始めていた。新曲も近々完成するしお披露目まで時間が無いので、みんないつも以上に練習に集中していた。

 

「オッケー!一通り通したがまだうる覚えな所があるからそこを重点的にやっていこう!」

『はい!(うん!)」

「よし!俺はこの前のPVの盛況を見てみるか」

 

太一はパソコンを立ち上げいつもPVを上げているアイドルサイトへログインする。相変わらずだが再生回数はかなりの数で真姫達が加入してから更に人気が高まっていた。

 

「相変わらず凄い再生回数だが、順位は上がってないな…これは今度出来上がる新曲で巻き返しだな。」

 

コメント欄も感想などがびっしりと書かれていて、これを見て元気になる。しかし今回は少し違ったコメントが多かった。

 

『相変わらずμ’sは凄いですね!でもこちらのグループは関係はあるんですか?』

 

このようなコメントが沢山あった。そのコメントにはURLも貼られていたので、それを押してみる。押すとページが変わった、サイトは同じなのだが別のスクールアイドルが表示された。

 

「こ…これは生徒会長と副会長!?ともう一人誰だ?」

 

そう画面に表示されたスクールアイドルは紛れもなく太一達と同じ音ノ木坂学院であったが登場している人物が違う、普通なら太一、穂乃果、海未、ことり、真姫、花陽、凛なのだがこの動画は違った。生徒会長の絢瀬先輩と東條先輩、あと1人見たことがないがおそらく同じ学年の人なのだろう。その人達がμ’s同様、歌って踊っているのだ。

 

「どうしたの太一君?」

「穂乃果か、これを見てほしい」

「なになに?え?えぇええ!!!」

「どうしたのですか、穂乃果!?」

「穂乃果ちゃん!?」

「う…海未ちゃん…穂乃果見てはいけないものを見てしまった気がする…」

「どう言う事ですか?」

 

海未とことりにもこの動画を見せると穂乃果と同じ反応を示していた。

 

「これは本当に生徒会長と副会長なのですか?」

「絶対本物だなここの学校の名前まで出して活動してるなら本物以外いないだろ?」

「では、これを理由に私達の活動を認めないんですか?」

「恐らくな、一つの学校に二つのグループは要らないからな、認めない理由の一つだろう」

「でも!これが理由なら言ってくれれば私達が入ったのに!」

「言っても加入させてくれないだろう」

「それは分からないよ!」

 

「…えりち、バレちゃったやん」

「バレたなら仕方ないないわ、次の行動を起こすわ」

「いつになったらあの子らに本当の事を伝えるの?」

「まだその時じゃ無いわ」

「うちらが『未来』から来た事を早く穂乃果ちゃん達に言わないとあの事件がまた起こっちゃう!」

「希!今の事は絶対に他言無用よ!」

「わ…わかった…」

 

穂乃果達が喋っているのを遠くで絢瀬絵里、東條希が見ていた。

 

「でも、私達が学校生活をしていても気付かないって一体どこで練習でもしてるんだろ?」

「それは俺も分からんが、この学院のどこかなのは確かにだろう」

「では、私もことりも気になりますので太一と穂乃果は代表で見つけて下さい」

「俺もかよ!?」

「い、い、で、す、ね?」

「は…はぃ…!!」

 

そんなこんなで太一と穂乃果は海未から重大任務を遂行することになった。さっそく翌日の放課後、太一と穂乃果は三年生の教室から少し離れた廊下で待機して絢瀬絵里が来るのを待つ。

 

「さてと、待ってはいるんだが…全く出てこないな?」

「今日は休みとか?」

「ついさっき渡り廊下ですれ違ったからそれは無いと思う」

「もー疲れた〜」

「お前は先に練習に行けよ俺はこの任務を遂行しないと海未に殺される!」

「じゃあ、頑張ってね!!」

「あっ!こら!、、ったく…」

 

穂乃果は先に諦めて練習に行ったが太一は普通に待機して待っていた。穂乃果と別れてから数分後にやっと絢瀬絵里が教室から出る。辺りを見回してはいたが太一には気付くことなく歩き出した。

 

「よし…尾行尾行…」

 

抜き足差し足忍び足とバレないように後を付ける、尾行しているとやがて校舎の外にでて校舎の裏に回りこんで行った。この学校の校舎裏は常に太陽の陽が入ってこないので校舎の影の影響でほぼ毎日暗い。そのせいか女子生徒しか居ないこの学校では不気味と噂される程で夜な夜な幽霊が出るまで言われるほど生徒は寄り付かないスポットになっている。

 

「よし、行くぞ!」

 

太一は勇気を振り絞って校舎裏に回り込む。そして校舎裏に回り込み先を見据えると古い小さい建物に入っていく絢瀬絵里が見えた。

 

「校舎裏にこんな建物があるとはな」

 

この校舎は見た感じ非常に古く基本は木造校舎で所々痛んでいる部分がある。しかしよく見ると鉄骨などで補強などが施されており地震などには何の影響もなさそうだった。さらに中からは明かりが灯っていて人の気配がしていた。

 

「絵里〜遅くない?」

「ごめんなさい、ちょっと生徒会の仕事を片付けていたのよ」

「それなら希に手伝ってもらえば良かったじゃない?」

「言おうと思ったら希ったら先に行くのよ!」

「ごめんな〜えりち今度チョコを買ってあげるから♪」

「もう…」

「「(チョロい)」」

 

最初は茶番劇をしていた三人だが徐々に真面目になっていき殆どμ’sと同じ様にせっせと練習に励んでいた。太一は悪そうに思いながらもコソッと隠れて三人の練習風景を写真に収め穂乃果達に見せた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「まさか…本当の事だったなんて…」

「あの生徒会長があんなに楽しそうに歌ってるなんて意外ね」

「凛達にアドバイスしてくれた希先輩もライバルって事かにゃ!?」

「これは紛れもない事実だ」

「早速行ってみようよ!」

「穂乃果ちゃん!?」「穂乃果!何を言ってるんですか!?」

「もし上手く行けば先輩達と一緒に組んでライブ出来れば大人気確定だよ!」

「確かにそうだが…ちょい待て!」

 

穂乃果は既に走って校舎裏の旧校舎に向かっていた。物事を考えるよりも先に行動してしまう彼女の個性が出でいた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「と、言う事で結局ここで立ち往生かよ」

「そりゃ!緊張するよ!」

「落ち着いて下さい、二人共」

「結局みんなで来ちゃったね」

 

みんな揃って旧校舎に行ったため周りが騒がしくこれでは犯人がいるのにどうぞ逃げてくださいと言っているようなものだ。

 

「うるさいわ、練習に集中できないじゃない?あら、あなた達は…」

「えりちどうし…穂乃果ちゃん?」

「あんた達あたし達に何の様?」

「せ、先輩方…」

 

どうやら騒がしくしてたため注意に来た様だがμ’s全員で来たことで彼女らは大体事の騒動を把握した。

 

「なるほど、言いたい事は分かったわ私達と組んで人気を獲得したいと言いたいのでしょ?」

「確かにそうです、なら私達と組んでアイドルの頂点を目指し学校を廃校にさせないようにしませんか!」

「そうね…別に私達は嫌とは言わないわ既に二人とは話が付いている」

「なら話が早い!では…!」

「一つだけ条件があるわ」

「条件?」

「どんな条件だ?言ってみて下さい」

 

太一が要求すると絢瀬絵里は鋭い目つきで太一の方を睨む

 

「私達の加入する条件は……

 

黒崎太一、あなたのグループの脱退よ!」

 

「え?」

 

絢瀬絵里の言葉を聞いた瞬間、風がおもいっきり吹き込みあたりが静かになる。

 

すこし夏の足跡が近づく6月の事だった。

 

 

 

Continued on next time

 




久しぶりの投稿でした、次回もお楽しみに!

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第26話 殺人者はもう一人の俺?

サブタイトルで見に来た方最後まで見て下さいね!


「黒崎太一、あなたのグループ脱退よ!」

「え?」

 

唐突だった。

 

なんでだろう?何故俺が辞めなくちゃいけないんだ?何でこの人はここまで俺を睨むんだ?数々のいろいろな疑問が太一の心の中を巡る。

 

「どうしてですか!?」

 

絢瀬絵里の言葉で黙っていたみんなの中一番最初に言って出たのは穂乃果だった。彼女を見ると太一と同様納得の行かない顔だった。言葉には出していないが他のみんなも同じような気持ちを抱いていた。

 

「そうね…理由は一つしか無いわ、そう…彼はとても危険な人間なの、私は忘れてはいないわ!大切な人が目の前で殺されたのよ!」

 

『!?』

 

再び絢瀬絵里の言葉に一同が驚愕する。同じクラスメイトであり、大切な友達であり、大切なメンバーの一人である黒崎太一を殺人者と言い放ったのだ。

 

「何を言っているんだ!?俺は人なんか殺した事なんて無い!」

「そうよあなたは殺してなんかいないわ!だって、これから殺すのだから」

「どこにその根拠があるんだよ!」

「教えて欲しい?」

「教えろ!」

 

絢瀬絵里からは不吉な笑みを浮かべる。そして彼女はこう言った。

 

「私は…『未来』から来たわ」

 

 

「『未来』!?何の事だかさっぱり分からない!未来の世界なんて本当に存在するのか?」

 

「えぇ…ならその証拠を見してあげようかしら?」

 

『見せて下さい!』

 

穂乃果もみんなも一緒に絢瀬絵里にお願いする。すると彼女はポケットの中から新聞を見せる。

 

「これは今日、まだ報道されていない新聞よ見て」

 

そこには今日のスクープの記事が載っていた。そこには学院の近くのガソリンスタンドが大爆発したと言う記事だった。

 

「これはすぐそこのガソリンスタンドよ、私が未来から来たって事が本当なら、そろそろ爆発するわ、 3、2、1…」

 

絢瀬絵里のカウントダウンと同時に一瞬ピカッ!と光轟音と共に煙が立ち昇る。本人が言ったとうり本当に起こったのだ。

 

「ね?言ったとうりでしょ?」

「本当なのか?あんたの言ったこと」

「そうよ!何回も言っているわ!」

 

この爆発で彼女が未来から来たことが分かった。

 

「ってことは…太一君はこの後誰かに殺されるってこと?」

「信じたくないにゃ〜」

「おい!俺は犯人確定かよ!」

「もう先程の爆発を見ると信じてしまうのも無理はないです」

「海未!お前まで!」

 

すでにメンバー一同彼女を信じきっていた。

 

「ね?みんな分かった?彼は殺人を後にしでかすわ彼はここに居てはいけないの」

「でも…本当に太一君が…」

「くそ!お前らなんかもう知らない!こんな奴を信じた事を後悔してやる!」

 

太一はその場にいるのが辛くなり、遂に怒りで我を忘れその場から走り去った。

 

しかし誰も彼を止める者がおらず黙っていると絵里が言葉を発する。

 

「さ、これで本当の事を話せるわ貴方達に」

「何を言っているんですか?」

「彼がいると話が進まないからね私達はさっきも言ったけど未来から来たわ証拠は見せたはずよ」

「それで、太一を犯人扱いした理由は?」

「正直に言うわ彼はこの世界の人間では無いわ」

「!?どうゆうことにゃ!?」

 

一同パニックになり凛に至っては彼女らで一番パニックになっていた。

 

「彼も私達と同じ未来から来たの、でも彼は未来から来た事は知らないわ」

「太一くんは生まれた時からこの世界の人間だと思ってるんや、だけどそれは違った彼はつい2年前にうちらとここへ来た」

「では…何で太一が犯人なのですか!?」

「彼は未来からやってきたのだけどこの世界に元々いる太一が犯人の可能性があるの」

「太一は誰を殺すのですか?」

「穂乃果さん…貴方よ」

 

『!?』

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「なんじゃそりゃ!!俺はこの世界の人間じゃない?俺が怒って抜け出してみんなどうしてるかと思ったらまさかそんなに話が進展してるとは…」

 

コソッと絵里の話を聞いていたらまさかの展開で太一自身も彼女が言った事を理解し今自分が何をすべきかを考えた。答えは一つ

 

「穂乃果を助けてもう一人の俺を捕まえる」

 

そう言うと太一は立ち上がりその場を後にした。

 

「では当分は練習帰りはなるべく大人数で帰る事にしましょう。私は幸い穂乃果の家の近くに住んでいるので穂乃果を家に送ってから家に帰るようにします」

「海未ちゃん!」

「ではみんなそれで良いかしら?何かあったら私達に連絡して私達も何かしらの行動はしてると思うから」

 

『はい!』

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

某研究所内…

 

「絵里ちゃんが太一と接触し目的を伝えたわ本当に良いの?」

「仕方ないこれも彼を思っての事だ、まったく…この世界の息子と来たら…人殺しをしでかす予定とは、親として情けない…」

「それをさせない為に貴方に色々とお願いしてるじゃない」

「そりゃあ最愛の妻の加洋ちゃんにお願いされたら断る訳にもいかないよ〜」

「あら…意外とお世辞も言える様になったじゃない?」

「そりゃあ、また家族3人揃って仲良く暮らしたいからな」

「貴方が太一を事故に巻き込んだことはまだ許してはいないのよ!」

「それは誤ってるじゃないか!」

「あの…良いですか?お二人とも…」

「「ん?」」

太一の両親らしい人物が話している所に今日の事を伝える為に絵里がやってきた。

 

「絵里さん〜相変わらず可愛いな〜今度お茶しな…ぐはぁ!」

「うるさい変態馬鹿旦那!ごめんさないね絵里ちゃん…そういや今日はありがとうね♪太一凄く怒ってた様だけど」

「大丈夫だと思います。今までの彼の行動を見ていますがその程度で立ち止まる子ではないかと…」

「まぁあの子は私達の子だそう簡単にくたばる様な奴ではない」

「まだ私達の事は黙ってるの?」

「言ってしまうと彼の心は変わってしまう気がしますので」

「そうか…ありがとう、君も帰って休みたまえ。明日からが本命だからな気を引き締めて頑張ってくれ」

「はい!では失礼します…」

 

そう言うと絵里は部屋から出て行った。

 

「そうか…ここまで来てしまったか。」

「まだバレてしまわない様に注意しなくちゃね」

「これから私達も忙しくなるだろうが穂乃果さんを守る為にも」

「あっ!そういえば私、明日から仕事入ってるから当分来ないかも…」

「あっ!逃げるつもりだな!」

「じゃあね〜」

「あっ!こらまて!」

「愛してるわー馬鹿旦那冨士男さん♪」

 

太一の母親加洋子は棒読みで夫、父親でもある冨士男に愛してるといっていた。

 

ここは音ノ木坂学院旧校舎の地下室研究所、太一の両親はここで何をしているのかはまだ分からない…

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「絶対に何かあるはずだ!絶対犯人を捕まえてあの生徒会長をギャフン!といわせてやる!!」

 

太一の家では太一がせっせと犯人を捕まえる対策を練っていた。

 

 

 

 

 

 

「穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃん!穂乃果ちゃんは一生俺の物だ!はっはははは!」

 

またとある場所では一人の男が何かを計画しているのだった。

 

Continued on next time




次は早く投稿出来る様にしたいです!

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第27話 偽物太一現る

最近久しぶりに感想を頂いて嬉しくなっているテアイチです!やっぱり感想を頂くだけでモチベーションが上がりやる気がでます!皆さん!感想お待ちしています!(宣伝)


「結局太一は今日も来ないですか…」

「やっぱりみんなで追い詰めちゃったからかな?」

「家に入るの?穂乃果ちゃん」

「今日もインターホンを押したんだけど出てくれなかったんだ…」

「余程怒ってるのね」

「今度謝りに行かなくちゃね」

 

あれ以降太一は部活は愚か学校にすら来なくなっており学校の教師まで何かあったのでは?と思われる程である。これまで犯人の可能性が高いもう1人の太一も襲いかかってないので太一が学校に来ない以外いつも通りの日常であった。

 

「どうもみんな」

「絵里先輩!希先輩!にこ先輩!」

「お久しぶりですね、何かあったのですか?」

「いいえ、いつも通り練習に励んでいるようね」

「私達も練習があるから早く戻るけどこの矢澤にこが来たんだから予選は通過しなさいよ!」

「相変わらず太一くんは来てへんの?」

「はい…でも今日は家に行こうと思うんです」

「出て来ないと思うけど…」

「やって見ないと分からないじゃない?」

「真姫ちゃんの言うとうりにゃ!」

「そうですよ!」

「そう…まぁ良いわ気を付けてね♪じゃあ」

 

そう言うと絵里達はその場を去っていった。

 

「別に学校には来ているぞ…」

 

穂乃果達が練習しているのを太一は望遠鏡を覗き込んでかなり遠くから見ていた。以前犯人の手掛かりが見つからず今出来るのは彼女達を監視するしかなかった。

 

「ん?そういや家に来るって言ってたな…どうすんだよ!居留守を使うべきなのか…素直に会うか…」

 

考えながら太一は家に帰った。太一が学校から出たのを見計らってある男が学校内に入った。

 

「ふっ!穂乃果ちゃん!君は俺のものだ!」

 

男はそのまま校舎内に入ってμ’sが練習してい屋上へ向かう。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「そういや今日は…やけに外がうるさかったな」

 

俺と穂乃果の家は大きい道路からは少し離れた所にあるのであまり車の音は聞こえてこないのだが今日は朝から騒がしい。そう思いながらテレビをつけるとその理由がわかった。

 

「今日は待ちに待ったイギリスとの首脳会談です。イギリス首相は今空港を出発し首相官邸へ向かっています。道中ではおびただしい警察官の姿が見えます。これで何があっても安心ですね。」

 

テレビでは連日報道されている首脳会談で一杯一杯だ。

 

時刻は午後の4時、高校生も帰りの時間である。そんな事はともかく今は穂乃果達だ既にこちらに来ている事は把握している、居留守を使うか潔く会うか場合によっては彼女らの関係も大きく変わる。

 

「あぁ!どうしよう〜!!」

 

そんなこんな考えていると外が騒がしくなり耳を澄ますと穂乃果達だとわかった。彼女らの声は段々と近づいている。しかしその中にはおかしな声も紛れ込んでいた。

 

「もぅ〜!太一君心配したんだよ!最近全く学校来ないんだもん!」

「心配しましたよ太一!」

「元気に戻ってきてくれたんだから良しとしようよ♪」

「これでμ’s全員集合にゃ!」

「ライブも近いし頑張らないとね!」

「それはあなたもよ花陽」

「ま…真姫ちゃん〜」

 

「何であいつら俺はここに居るのに俺がその場でいるような話し方をしているんだ?ま…まさか!!」

 

太一は先日絵里が言った言葉を思い出した。この世界にはもう1人の俺がいると、俺かもしれないしもう1人の俺が穂乃果を殺すと言っていた、太一はその言葉を思い出し急いで表に出る。

 

「おい!お前ら!」

『太一君!?』

「そいつ誰だよ!?」

「太一君だよ!って。ええぇぇぇえ!!!太一君が2人!?」

「こっちこそ!お前は誰なんだ!」

「俺は黒崎太一だ!」

「そうか、俺も黒崎太一だ!この偽物め」

「偽物ってお前こそ偽物なのでは無いのか?」

 

同じ2人同士で言い争ってる中μ’sメンバーはどちらが本物か迷っていた。

 

「どっちが本物なの〜!」

「約半年間一緒に過ごして来たんですから、どっちが太一か分かるはずです」

「そうだよね!じゃあ最初は太一くんを呼んでみよう」

『太一君!』

「「何だよ!」」

 

呼んでみても2人とも全く同じこと行動をした。振り向くタイミング、声のタイミングも同じであった。

 

「もう〜わかんないにゃー!」

「2人で反応してるから分からないわ」

「そういえば!皆、ここは穂乃果に任せて!」

 

そう言うと穂乃果は一歩前に出で再び2人を呼ぶ。

 

「そう言えば太一君〜この前電車でお出掛けした時に…」

(ギク!…)

「何言ってんだ?」

「1人の太一君が反応したにゃ!」

「おい…まて穂乃果…」

 

穂乃果が喋り出すと1人の太一が動揺していたがもう1人の太一はこいつ何言ってんの?と反応しここで2人の反応が別れた。

 

「太一君たら綺麗で胸が大きい女の人が車内に入ってきたらその人に鼻の下を伸ばしてたんだよ!」

「わー!!言うな!聞くなーー!!」

「穂乃果嘘は俺はそんな事しないぞ!」

『え?』

「ふっふっふ〜遂に偽物がわかったよ!偽物の太一君はこの人だ!」

 

穂乃果は策を使って偽物の太一を騙しボロを出さした。それを太一は感づき演技し見事に功を立てる。

 

「くそぅ!バレたならしかたない。高坂穂乃果!お前の命を頂く!覚悟!」

「待て!穂乃果に手を出すな!!」

『きゃあ!穂乃果(穂乃果ちゃん)!!」

 

 

そう言うと偽物の太一は刃物を取り出し穂乃果に襲いかかる。太一はいち早く気付き穂乃果を助けにはいる。

 

「はぁ!」.

 

グサ!

 

「ゔぅはぁ!」

「太一君!」

 

刺した刃物は穂乃果ではなく一瞬の隙で穂乃果を庇い太一の腹部に命中した。

 

 

 




今回は少し短めでした。

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第28話 危険な状態

前回から少し間がありましたが首を長くして待っていてくれた方々おまたせいたしました!


「ぐはぁ!」

 

ナイフで刺された太一はその場で倒れ込みあまりの痛みにうめき声をあげる。

 

「は、はははは!やっちまった!俺はやってしまったぞ!」

「太一君!」

「太一!」

 

刺した偽物の太一は気が動転し気が狂っていた。

 

「ほ、穂乃果…き…君は…大丈夫か?」

「大丈夫だよ!でも、太一君が!」

「俺は…はぁ…はぁ…大丈夫だ…はぁ…ゔぅ…!」

「太一!これ以上喋らないで下さい!」

「う…海未…これで…俺は…犯人じゃない…確定だろ?」

「はい、疑っていた私たちが悪いです…だから喋らないで下さい!」

「そうよ!太一!今すぐ救急車を呼ぶから気をしっかり持ちなさい!」

「太一くん!死なないで!」

「まだ!凛たちとライブやってないよ!やらないとμ’sじゃないにゃ!」

「ことり!絵里さんを呼んでくる!」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「お巡りさん!絵里さんこっちです!」

「こら!貴様!何をしているんだ!」

「太一大丈夫なの!?r

 

ことりが絵里を呼び出し、事の自体を聞いた絵里は警察を呼び出し今にもいたる。お巡りさんは偽物の太一を拘束し抑える。丁度そのタイミングで真姫が呼び寄せた救急車も到着した。

 

「大丈夫ですか!?黒崎さん!救急隊員です!聞こえますか?」

「はい…何とか聞こえます…」

「今から西木野総合病院に運びますからね!」

「はい…わかりました…」

 

そう言うと救急隊員は倒れ込んでいる太一を搬送用のベットに乗せて救急車の中に乗せる。

 

「誰か付き添いで来てくれる方いますか?」

「私が行きます!」

「では私も!」

「うちの病院に行くなら私も行くわ!」

「では!お願いします!」

「先に行くからみんなは後から来てください!」

『はい!』

 

穂乃果、海未、真姫の3人が同伴し救急車に乗り込み太一を乗せた救急車は発進し西木野総合病院にむかった。

 

〜車内にて〜

 

「今から言って欲しい事があります」

「何ですか!?」

「時々黒崎さんは意識を失いかけています。意識を失わせないように大きな声で彼の名前を呼び続けてください!」

『わかりました!』

「やろう!海未ちゃん!真姫ちゃん!」

「「うん!」」

 

救急隊員の人に言われ、3人は大きな声で太一を呼び続ける。

 

「太一君!大丈夫だよ!もうすぐ病院だよ!」

「太一死んではなりませんよ!貴方が死んだらμ’sは…私達はどうすれば良いのですか!」

「そうよ!太一!死んだら許さないんだから!」

 

3人が必死になって叫んでいるが太一の耳には入ってこない。むしろどんどん意識が遠のいている。

 

(穂乃果…海未…真姫…何を言っているのか聞こえない…あぁ…俺はこのまま死ぬのか…まだやり残している事があるのに…まだ見つけていないの…に…)

 

ピピー!!っと声高い機械音が鳴り響く。やまなりになっていた心電図は急に一直線になる。ブザーと同時に救急隊員の人が慌てふためく。運転手は急ぎ救急車のスピードを上げて、応急処置をしていた2人のうち1人は太一の上にまたがり人口呼吸をし、もう1人は太一の口に酸素を供給させていた。

 

「太一君!死なないで!」

「太一!」

「太一!!」

 

太一の心配が停止してから数分後に西木野総合病院に着いた、救急車は緊急搬送口の目の前で止まり後ろのドアが開かれた。そこには真姫のお父さん、お母さん以下数名の医者が待機していた。

 

「真姫!太一君はどんな状態だ?」

「ママ!パパ!太一は今心配停止してて危険な状態よ!早く!」

「任せなさい真姫、貴方は良くやったわ、2人もね♪」

「「はい!」」.

 

そう言うと医者は太一が横たわっているベットを救急隊員と共に中へ運びこみその後を真姫のお父さんとお母さんが着いていく。

 

「ここは私達の専門よ、貴方達は外で待っててね」

「わかったわ」

「「わかりました!」」

 

そう言い太一を連れて真姫のお父さん、お母さんは、集中治療室へ入っていき、入口の上に治療中のランプが点灯した。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

(ん…?ここは何処だ…?)

 

眼が覚めると何故が広くて広大な花畑のど真ん中にいた、最後に覚えているところは穂乃果を庇ってもう1人の俺からナイフで刺された所…

 

(そうだ!俺は穂乃果を庇って…早く行かなきゃ!)

(何処へ行くの?)

(誰だ!?)

 

行かなきゃと立ち上がり歩き出すと後ろから誰かに止められた。ふと後ろを見ると女の子が立っていた。歳は太一と同じくらいで身長は割と高め穂乃果より少しあるくらいだ。更におまけに可愛く美少女だ。

 

(私?私は一回だけ貴方にあった事があるわ。でも貴方は忘れている。)

(そうなのか?俺は君の言うとうり誰か分からない…ごめん!それより俺は急いでいるんだ!)

 

太一は起き上がり歩き出そうとするが女の子に止められる。

 

(何処へ行っても同じよ、お花畑が永遠に続いているだけ)

(何を言ってるんだ?)

(貴方は今、死の直前にいるのよ?)

(は?どう言う意味だ?)

 

死の直前と言われるが何を言っているのかわからない、そんな顔をしていると彼女が再び喋り出す。

 

(貴方、自分がナイフで刺されて心配停止しているのを気付いていない?…仕方ないか…急な事だものね)

(そうだ!確か意識がどんどん朦朧となって気づいたらここに居た…)

(そう言うこと貴方は今、天に召されるのを待っているのよ)

(どうやったら戻れるんだ!?教えてくれ!)

(それは私には無理よ)

(じゃあどうすれば!)

(簡単な話、どうして元の世界に帰りたいの?どうして彼女を庇ったの?)

(そ…それは…それは…)

 

考えようと思った時、太一はふらっと倒れた。

 

(はぁ…こう言う所はお母さん似なのね♪ふふふ♪)

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

太一が中に入ってから既に数時間がたっていた。警察の事情聴取を受け終わったことり達もやってきて、メンバー一同でひたすら待っていた。

 

すると治療中というランプの点灯が止み集中治療室の中から真姫のお母さんとお父さんが出て来た。

 

「ママ!太一は!?」

「真姫…」

 

出て来た真姫のお母さんの顔色は悪く、それを見た皆んなは涙を流せずにはいられずとっさに治療室の中へ入った。

 

「嘘でしょ…!?太一君!」

『太一(君、くん)!?』

 

そこにいたのは大きな管を口に入れて周りには沢山の医療機材が置かれている彼の姿がいた。それを見た彼女達は更に頭の中がパニックになる。

 

「一応…心配は戻って手術は無事成功したわ、後はいつ目を覚ますか…」

「回復するかは彼の体力次第だ。」

「でも…!手術は成功したんだから死ななくても良いんですよね!?」

「まぁ…そう言う事になるね」

「良かったね…海未ちゃん!ことりちゃん!」

「穂乃果…」

「穂乃果ちゃん…」

 

その事を告げ真姫のお父さんとお母さんは去っていき、太一を乗せた移動式ベットは個室の病室へと運ばれた。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「それでは私達は失礼します。何かありましたらお呼びください。」

「すみません…ありがとうございます。」

 

担当の看護師が出て行くと海未は穂乃果達に今後のことについてを話した。

 

「穂乃果…今後についての事を話したいと思います。」

「どうするの?今度の曲は太一がセンターだったんでしょ?」

「誰かに変えないとね…」

「センターは穂乃果ちゃん?」

「そうするしかないにゃ〜」

「では…今度のライブは太一を外して穂乃果をセンターで行きましょう…」

『うん!「まって!」』

 

メンバー一同が同意し決まりと思った時、穂乃果が止める。

 

「ダメだよ!太一君が抜けたらμ’sじゃないよ!」

「しかし太一は今はこの状態…無理です!」

「無理じゃないよ!太一君が元気になるまで穂乃果が看病するもん!」

 

と穂乃果は自分が看病すると言った。

 

 




今回シリアスな展開を始めて書きました!上手く出来ているかはわからないですが…何とか形にはなっていると思います!また次回!

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第29話 帰りたい理由

数時間にも及ぶ大手術から早、一週間が経っていた。太一が入院してからはμ'sのメンバーが交代で毎日お見舞いに赴いた。その中でも穂乃果は人一倍積極的にお見舞いに来ていた。今日は穂乃果、海未、ことりの二年生組でお見舞いに来ていた。

 

「もう…一週間が経ちました。本当に太一は目覚めるのでしょうか?」

「真姫ちゃんのお母さんが言ったとうり、それは太一くんの回復次第って…」

「目覚めるよ!回復の傾向があるって言ってたもん!」

「わかってはいますが…前にも言ったとうり今度のライブでは太一抜きでやると皆んなで話し合ったではないですか!」

「だけど!…だけど…太一君とはファーストライブの頃からやって来たんだよ!なのに…今更太一君を外すのは嫌だよ!」

「穂乃果ちゃん…」

 

太一が目を覚ますかは分からないのは穂乃果も知っている。だが、ファーストライブから一緒に頑張っていた太一を抜きでライブをやるのは穂乃果にとっては苦痛でしかなかった。

 

「わかりました。今回だけは躊躇してあげましょう…後一週間、今から一週間以内に太一が目を覚まさなかったら今回のライブは太一抜きで行います。それで良いですか?」

「「海未ちゃん!!」」

「ありがとう!!」

 

海未自身も同じ事を思っているが太一1人の為に大切なライブが無くなる訳にはいかない、だからこそ最後のチャンスとして穂乃果に条件を伝えた。それを聞くと穂乃果もことりも納得した。

 

「そうと決まったら直ぐに戻って練習します!では…太一お大事に…」

「じゃあね…太一くん♪」

「穂乃果は後で行くよ!」

 

そう言うと穂乃果は海未とことりを先に帰らした。

 

「ねぇ太一君…早く目を覚ましてよ…どうして…犯人として疑ったのに…犯人に襲われた時に助けてくれて…どうして身代わりになって刺されちゃったの?どうして、どうして…穂乃果いっつも太一君に助けられてばかり…穂乃果…太一君に何一つお返し出来てないよ…私に出来ることは無いのかな…太一君…」

 

穂乃果は1人泣いた、太一の左手に自分の顔を押し付けて涙を流しながらポツリと太一に問いかけるが太一は聴こえていないだろう…しかし一瞬だけ太一の指がピクリと動いていた、穂乃果の涙が太一の手に当たった時だった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「ん…ん〜?ここはどこだ…は!?」

 

再び起き上がると花畑と怪しげな2つの空間との間で目覚めた。

 

「確か…女の子と話していたら…急に眠たくなって…ここは一体何処だよ!」

「あら?やっと目覚めたのね〜待ちくたびれたわ」

 

声をした方を見るといつぞやに会った女の子があくびをして体を伸ばしていた。

 

「君はさっきの!?」

「まぁ…実際は貴方が倒れた時から数日は経ってはいるんだけど…」

「教えてくれ!ここは一体何処なんだ!?」

「この前も言ったはずよ?ここはあの世とこの世のを結ぶ場所よ?」

「それは覚えているが、いつになったら俺も元の世界に戻してくれるんだ?」

「それは私には無理よ?ここは貴方の世界よ…選択するのは私じゃない」

「じゃあ誰が?」

「貴方の世界なんだから決めるのは貴方よ?」

「俺?」

 

彼女曰くこの世界は太一の世界らしく、現実世界に戻るには太一が決めなくてはいけないらしい。

 

「ここで考えても時間の無駄だわ、あそこに喫茶店があるからそこでゆっくりしながら考えましょ?」

「え、えぇ〜?」

 

彼女が指を指す方を見つめると、何故かさっきまで無かったはずなのに喫茶店が出現していた。太一と女の子は外のバルコニーに座りメニュー表を見る。

 

「ホッホッホッ♪客人なんて珍しいの〜?」

「うぁあ!?爺さん誰だよ!?」

「わしはこの喫茶店のマスターじゃ、はよ注文きめんかい」

「じゃあ〜私はウルトラデラックススーパーパフェで♪」

「まいどあり、お主はどうするかい?」

「じゃあ…コーヒーで…」

 

自称マスターのお爺さんに注文を頼むとお爺さんは電卓を取り出し、計算する。

 

「うちは先払いでね、1500円じゃ、」

「たか!?」

「ほぼ、パフェの値段じゃな」

「お前…自分で払えよ?」

「なに言ってるの?私お金持ってないわ?」

「は!?」

「早くして欲しいんじゃが?」

「くそ…後で返せよ?」

「覚えていたらね♪」

 

そう言われると太一は渋々ポケットからお金を取り出し代金を払った。

 

「まいどあり♪すこし待っておれ」

「くそ…ぼったくりにも程があるぞ…」

「それで話を戻して、どうやったら俺は帰れるんだ?」

「さっきも言ったわよね?貴方が帰りたい理由を言えば良いだけよ?」

「理由??ん〜生きたいから?」

 

そう言うと上からタライが落ちてきて太一にクリティカルヒットした。

 

「痛て!?何するんだよ!?」

「間違えたら上からタライが落ちて来るから」

「それを早く言えよ!」

「間違えたらタライが落ちて来るから、ちなみにそれをを考えたのはこの世界に来る前に貴方が覚えていた罰なのよ?」

「うっ…」.

 

太一は思い出した、数日前テレビでクイズ番組をやっていたのだが問題を間違えた回答者が間違えたお仕置きとして上からタライが降って来て思いっきり当たるのを鮮明に覚えていたせいで今回この様な事が起きていた。

 

「貴方、私に嘘を言っているわね?」

「はぁ!?何言ってるんだよ?そんな事ねーわ!」

 

太一は人差し指で頬っぺたを擦る。

 

「嘘ついてるのバレバレよ?貴方は嘘を吐くと人差し指で頬っぺたを擦る癖があるの」

「え!?」

「はぁ…早く言いなさいよ…」

「そ…それは…」

 

言いたい事は分かっている、だが恥ずかし過ぎて言えない、恥ずかしさが身体中を駆け巡る、それを想うたびに心がキュンとし息が荒くなる。それを告白するのは本人ではない寧ろ会ったことが一回もない初対面の女の子にだ。

 

「ねぇ!?早く言いなさい!あっ、そういえば言うの忘れてたけど後10分以内に言わないとこのまま君は天に召されちゃうわよ?」

「嘘だろ!?」

 

上を見ると光のカーテンが徐々にだが下に伸びて来ている、しかもそのおまけか分からないが天使までもが向かって来ている。

 

「やべぇ!?本当じゃないか!」

「早く!流石に天に召されたら私でも救い用がないわ!」

「え〜!!」

 

追い込まれて更に言わなきゃ行けないムードになっている。仕方あるまいと太一は意を決して告白する。

 

そう、どうして彼がスクールアイドルを始めたのか、どうして彼女のわがままを聞いて来たか、どうして彼女に導かれるのか、どうして困っている彼女を助けてしまったのか、どうして彼女の笑顔はこんなに可愛いのか。どうして疑われ、嫌われてしまいそうだった彼女を犯人から庇ったのか。

 

どうして、彼女の事を好きになってしまったのか。

 

「最後のチャンスよ!貴方は何で生きたいの!?」

「それは…

「それは?」

「それは…」

 

そして太一は思いっきり息を吸い。

 

 

 

 

 

「それは!俺は穂乃果の事が好きだから!いつまでも穂乃果を守ってやりたいんだ!いつまでも穂乃果と一緒に居たいからだ!」

 

思いっきり吐き出した、言い放ったあと太一の息は切れ切れだった。

 

覚悟を決めて放った言葉に女の子はやっと言ったかとまるで知っているかの様に安堵した。

 

「よくぞ言ったわ!さぁ!出口へのカギは開かれたわ!」

「ありがとう!お陰で俺は本当の気持ちを言えた!感謝している!」

「待て小僧!」

「何だよ爺さん?」

「せっかくワシの喫茶店に寄ったんじゃ、ワシのコーヒーを飲みなさい!」

 

帰ろうとした所をマスターに止められる、太一はマスターが作ったコーヒーを飲んだ。

 

「どうだ、美味いか?」

「…?」

「苦い…けど、何故か分からないが涙が溢れてきた」

「そうだ、それがここ最近のお主の気持ちなんだホレ、もう一回飲んでみろ」

 

そう言われて太一はもう一度コーヒーを飲む

 

「甘い!」

「そうか!甘いのはお主が今気力に満ちている証拠だ、これからもこ覚悟を忘れるな」

「ありがとう爺さん!」

「じゃあね…太一君」

「あぁ!あばよ!」

 

そう言うと太一は唸りまくる渦の中に飛び込んだ。それを見届けるとさっきまで光っていた光のカーテンはさぁ〜っと引いていき、天使は空の彼方へ消えていった。2人はひと段落し女の子は再びパフェを食べ、マスターはコーヒーを飲んだ。

 

「ふぅ…バレると持ったわい」

「まさか、自分の祖父が喫茶店のマスターをやっているなんて分かるわけないでしょ?」

「そう言うお主こそ双子の姉の癖にようバレんかったのが不思議じゃわ」

「さ!あの子も帰った事だし、店を閉めるわよ」

「へいへい、よっこらせ、ツバサも手伝うじゃぞ!」

「はいはい、早く終わらせるわよ、ふふ♪また何処かで会うかもね太一♪」

 

そう言うと彼女は…ツバサは片付けを始めた。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「太一君…」

 

穂乃果は涙を流した、その涙は太一の手に落ちてきた。すると太一は少しずつだが目を開ける。そこに好きになってしまった穂乃果が居た。すると小声だが彼女に喋りかける。

 

「何…泣いているだよ…穂乃果?」

 

「太一君??」

 

声が聞こえ、まさかと思って目を擦り、声のした方を見るそこにはさっきまで眠っていた太一が目を覚まして笑って穂乃果を見ていた。

 

「太一君!?」

「ったく…何泣いてるんだよ!」

「だって…だって!!」

 

穂乃果は再び涙を流し太一のお腹で泣き叫んだ、それを太一は黙って穂乃果の背中に手を置いてさすった。

 

 

 

 

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第30話 再開

今回はもう1人の太一の話が多いです!


「まさか…本当に目覚めてたなんて!?」

「奇跡って本当にあるものだな」

 

真姫の両親は未だに俺が目を覚ました事にはかなり驚いており、医者として真姫の両親として安堵の笑みを浮かべていた。

 

「真姫のお父さん、お母さんですよね?」

「そうよ、ここは西木野大学病院よ、大体話の流れは真姫から聞いているわ」

「君の刺された傷は割と大きい、一命を取り留めたと言えど後々の痛みはそう簡単には引かないだろう」

「それは仕方ない事です。お二人は俺を救ってくれた命の恩人です。感謝しています!ありがとございます!」

 

そう言うと太一は2人に頭を下げてお礼を言った。この時も傷は少し痛んでいた。

 

「お大事にね♪」

「後でまた体調検査をするからその時はよろしく」

「はい!では…」

 

2人は病室を出て行き、それと変わりばんこでμ'sの皆んなが入ってきた。

 

「太一君!!」

「太一くん〜!!」

「うわぁ!?2人とも急に突っ込んでくるな!!いてて…」

 

とひびきり穂乃果と凛は嬉しそうに太一に飛び付くが今はそれどころではない穂乃果と凛のダイブは太一の傷の部分の近くにヒットした。

 

「ぎゃあ!?痛い痛い!!」

「太一君!?いた!」

「痛いにゃ!?」

「穂乃果何をやっているんですか?太一はまだ病人ですよ!」

「そうよ凛!しかもあなたが飛び込んだのは太一の傷の近くよ!太一を殺そうとしてるの!?」

「違うよ!知らなかっただけだよ!!」

「そうにゃ、そうにゃ!」

 

タイミング良く海未と真姫がいたから何とかなったが、もし2人がいなかったら太一は完全に死んでいただろう。

 

「それで太一くんはいつ頃退院できそうなの?」

「そういや言い忘れていた、リハビリも兼ねてだから二週間は入院だとよ」

「え〜!!それじゃあライブに行けないって事!?」

「すまんな花陽、ことり」

 

2人は落ち込んでいたが、無論メンバー全員が落ち込んでいた。

 

「そう落ち込むな、二度とライブに出る事が出来ない訳じゃない!しっかりとリハビリして完璧に治してからまた皆んなでライブをやろう!」

「うん!そうだね!」

「では早速学校に戻って練習ですね」

「珍しく海未ちゃんが張り切ってる♪」

「ことり…私はそんな事…」

「海未ちゃんが照れてる…初めてみた」

「よぉ〜し!太一君無しだけど頑張るぞ!」

『お〜!!』

 

太一はライブに出る事は出来ないが穂乃果達の士気は高い、皆んなの目はやる気に満ち溢れていた。その時病室の扉から真姫のお母さんが出てきた。

 

「皆んな?ここは病院だから静かにね♪」

『あっ…』

 

そのやる気は一気に冷めた様だった…

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

穂乃果達が帰りまた静かな病室にもどっていた。穂乃果達が帰ったあと太一は体に異常ないか色々と隅々まで検査をされていた。

 

「はぁ…まさか検査だけでここまで体力を使うとは…いてて…」

 

手術したばかり、起き上がって歩き始めたばかりだからか歩くたびに傷跡が痛む。右手で痛い所を摩り(痛みよ止まれ〜)とくだらない呪文を心の中で唱えながら左手を手すりにつかまって亀並みのスピードで歩く。

 

「はぁ…はぁ…病室ってこんなに遠かったけ…?」

「黒崎太一君でよろしいですか?」

「へ?」

「合ってるかい?」

「はぁ…そうですけど…どちら様?」

「すまない急に、私はこう言う者だ」

 

ゆっくりと歩いていると後ろから自分の名前を呼ばれた、後ろを振り返ると、そこにはスーツを着ているちょっと髪がボサボサ気味の男の人がいた、名前を呼ばれた本人なので返事をすると男は胸ポケットから警察手帳を取り出した。

 

「俺は警視庁捜査一課の蝶野と言います」

「刑事さんですか?」

「まぁ…まだヒヨッコだけどね…」

 

蝶野はおでこの額にハンカチで汗を拭いて苦笑いしていた。白のカッターシャツに黒のズボン髪はボサボサ、いかにも刑事感がでていた。

 

「ところで俺に何の用ですか?」

「ごめんごめん…本題を忘れていた」

「あはは…」

「俺は君が被害に遭った殺人未遂事件について調査をしている。一様君は被害者だから事情を聞きたくて…」

「なるほど…まぁ刑事さんですから話しますよ」

「それは有難い!ささ、座って座ってコーヒーでも奢るから」

 

蝶野は太一を椅子に座らせコーヒーを出し太一から事件について聞いていた。

 

「なるほど…そんな事が…しかし…本当に未来の君なのか?」

「俺も信じたくは無いですけど…本当の事なんです!」

「ん〜難しいな〜まだ犯人の方を尋問してないから何とも言えないな…」

「あいつかここに居るんですか!?」

「あ…あぁ君を刺したあとまだ暴れていたので近くに居た警官に足を撃たれてここで入院している」

「会うことは出来ますか?」

「まぁ…出来ないことはないが…」

「合わせて下さい!」

「そ…それは…」

 

太一は必死に多々上がり蝶野の服にしがみつきながらお願いをするが相手は凶悪犯人何をされるかは分からない為蝶野も許可を出したくても出さないでいた。

 

「太一君、君は何故会いたいと思うんだ?自分を殺そうとした人だぞ!怖くないのかい?」

「あいつは俺自身です!この世界に来た理由は恐らく未来で何かがあったからに違いありません!」

「太一君…」

 

太一の言葉に蝶野は何も言い返せなかった。彼の話どうり犯人が未来の彼ならきっと犯行理由は未来で何かが起きたらからに違いない、そう脳裏に浮かび蝶野は折れた。

 

「わかった…合わせよう、しかし何か起きた瞬間直ぐに退出してもらう。それで良いな?」

「蝶野さん!はいわかりました!」

 

太一は蝶野に着いて行きもう1人の太一が居る病室に向かった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「何回も言うがさっきの約束を守ってくれよ」

「はい…」

 

蝶野に着いて行き病室に向かうか病室に近づくにつれて人気が全くしなくなっていき病室に着くが薄暗く気味が悪いが確かにアイツの病室だった扉の隣には同じ名前で黒崎太一と名付けられていた。

 

「ここだ…先に俺が彼に伝えるからそのあとからで良いか?」

「わかりました」

 

そう言うと蝶野は病室の中に入っていった。しばらくすると蝶野が出てきた。だがあまり良い表情では無かった。

 

「すまない…待たせてしまった」

「どうしたんですか?」

「彼は眠っていた。眠っている彼は至って普通の人間なのに目を覚ますと人を殺す殺人兵器に変わってしまうなんて…おっと、彼はまだ寝ているが会うかい?」

「一応顔だけ見ようかなと…」

「そうか…では俺は外で待ってるよ。」

「わかりました、では…」

.

そう蝶野に言い残して太一は病室の中に入っていった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

病室に入った瞬間直ぐに雰囲気が変わった。入る前は気味が悪かったのに何故か入った途端に暖かい気持ちに包まれていた。病室には夕方だからか部屋に夕日が差し込んでいて電気無しでも明るかった。

 

「本当に寝ている…」

 

もう1人の太一が寝ているベットに近づくき顔を見るが蝶野の言ったとうり眠っていた。

 

「寝ているのか…なら仕方ない、また日をずらして…」

「おい、人が気持ちよく寝ている所で起こしやがって何スラ〜っと帰ろうとしてるんだ?」

「うわっ!?起きてたの!」

「お前が部屋に入る頃には起きてた」

 

帰ろうとすると声がし後ろを振り返ると寝ていた彼が起きていた。

 

「んで、何の用だ?」

「いや、少し話をしてみたくてね」

「よう俺と話そうと思いついたな普通なら殺そうとした相手とは嫌でも会いたくないだろ?」

「うん…確かに普通なら会いたくないよ、でもお前は未来の俺だ何かしら俺にも責任がある」

「そうか…」

 

太一に理由を聞くともう1人の太一は起き上がり太一の方を再び見る。

 

「まぁ…言われなくてもここに来た理由位はわかる俺がなぜ彼女を殺そうとしたかだろ?」

「なら話が早い聞かせて貰おうか」

「…事の話は数ヶ月前に遡る…」

 

 




あんまり上手く書けてないかも知れませんがソレを言うのはNGですよ!


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第31話 本来の目的

前書きで喋るのは久しぶり振りです。今回急ですがアンケートを募集します!アンケート内容は今後のお話でほのぼのとした話を作ろうと思いまして、書いて頂きたい内容がございましたら是非!アンケートにご参加お願いします!

では本編スタートです!



活動内容の方にアンケートを募集してます!


「ワン、ツー、スリー、フォー、ファイブ、シックス、セブン、エイト、ラスト〜」

「はっはっ…」

「はっっふっっ」

 

太陽が照りつける屋上で穂乃果達μ'sメンバーは次のライブに向けて練習に励んでいた。海未の作詞、真姫の作曲もあらかた完了し後はダンスを完璧にする所まで来ていた。

 

「オッケーです!では少し休憩します。」

「ふぅ〜疲れた〜!」

「穂乃果ちゃん…」

 

休憩になった途端穂乃果は地面に寝転がり大の字になる。それを見ていることりは少し苦笑いし、海未は呆れていた。

 

「やっぱり太一君が居ないと楽しくないな…」

「仕方ないよ、体がまだ治ってないんだもん」

「太一君が居ないとつまんない~」

「わがまま言っても駄目だよ凛ちゃん!」

「そうよ凛」

「だって本当のことなんだもん!」

「やっぱり凛ちゃんだって思ってる!」

 

ず~っと駄々をこねていると流石の海未の我慢も頂点に達して怒りが爆発した、背中からは燃えるようなオーラが飛び出しており、かなりやばい状態になっていた。

 

「穂乃果!凛!いつまでもそんなこと言ってるとライブどころか練習すらできませんよ!太一が居ないからってそんなこと言ってると練習メニューを10倍に増やしますよ!」

「そ・・・それはだめだよ海未ちゃん・・・そうしたら穂乃果も太一君みたいに病院に行っちゃうかもよ・・・」

「凜も流石にそれはむりにゃ~」

「なら今後ライブが終わるまでそのことは言わないこと良いですね!」

「は・・はぃぃ・・!」

 

海未の怒りの一言で流石の穂乃果と凜も反省していた。素直に二人が納得し怒った海未も一段落しいつもの凛々しい園田海未に戻っていた。

 

「それでどうして皆呼び出されたの??」

「そうだったね!ことりも忘れてたよ!」

「え!?その理由で皆来てたの!」

「さすがの凜でも覚えてたにゃ~」

「仕方ないですねこの前病院で言ったとうり太一がライブに参加できないと分かったので今回歌う曲のセンターを決めなくてはなりません、そこで急遽皆さんに集まっていただいたのです。」

「なるほどね~今回の歌のセンターは太一君だったね、じゃあ誰がその役割に入るかだね?」

「誰がいいのかなー??」

 

メンバー一同が悩みこむ、今回の事件は急に起きてしまい、このような事態になってしまい想定外の出来事で誰も直ぐに意見を言えるわけではなかった。

 

「ではここは多数決で行きましょう皆さん、いっせぇの!で誰が相応しいか指を指してください」

『う…うん…』

「では、行きます!いっせぇので!」

 

海未の掛け声で一同が指を誰かにさす。これでセンターが決まると思っていたが…。

 

「あれ?」

「えぇ?」

「嘘でしょ?」

「イミワカンナイ!?」

「にゃにゃにゃ!?」

「どうしよ!?」

 

何と各それぞれ希望した人を指したが誰一人被った人がいなかった。まさかのそれぞれ完全にバラバラに指名していた。

 

穂乃果は凛に、海未は真姫、ことりは花陽、凛は海未、真姫はことり

花陽は穂乃果を指名していた。

 

「まさか全員別々とは…」

「驚いたね!」

「う〜ん…」

 

一同悩むが何も浮かび上がらず膠着する。そこで真姫は一つ皆んなに提案する。

 

「ねぇ…もう私達では無理なんだから、ここは一つ太一に決めて貰ったら?」

『お〜!』

「さすが真姫ちゃん頭良い!」

「確かに太一に聞くという考えはありませんでした!」

「太一君なら良いアイデアをくれるかも!」

「私も賛成です!!」

「早く太一君のいる病院に行くにゃ!!」

「と…当然よ!私に感謝しなさい!」

 

相変わらずのツンデレ満載で答えるが内心彼女は嬉しがっていた。真姫の提案で一同合致し太一のいる病院に向かった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「太一君元気かな〜??」

「昨日行ったばかりですよ」

 

病院に向かう途中、仲良く6人で話している中穂乃果はカナリ上機嫌でリズミカルにスキップしていた。

 

「穂乃果ちゃん太一君のところへ行く時は凄く嬉しそうだね!」

「だって学校で会えないんだからここで会わないと!」

「別に二度と会えない訳じゃないんだし?」

「真姫ちゃんも酷いこと言わないでよ!」

「そうにゃ!真姫ちゃんはもうちょっと優しくならないと行けないにゃ〜!」

「はいはい」

「真姫ちゃん…少し太一君の事心配してるんだよね?」

「え?」

 

真姫は花陽の話を聞いた途端ピクリと体を動かし「花陽何言ってるの?」と言わんばかりにビクビクしていた。

 

「何言ってるの、花陽?」

「だって真姫ちゃんこの前太一君に会いに行ってたでしょ?」

「な…何でしってるの?」

「おばあちゃんの付き添いで病院に行ったら真姫ちゃんが居て声を掛けようと思ったら太一君が居たから声をかけにくくて…」

「あれは……たまたまよ!病院の手伝いしてたら太一が大変そうに歩いてたら…」

 

「そうなの!?真姫ちゃん!?」

「もう!それは良いの!早く行くわよ!」

 

真姫はその場から逃げるように穂乃果達から逃げ出し1人先に走り出し病院に向かった。

 

「あ!真姫ちゃん待ってよ!」

 

数秒走り出した真姫だが後ろの穂乃果達の事しか相手にしておらず前を気にしていない。すると曲がり角から蝶野が出てきて真姫とぶつかってしまった。

 

「きゃあ!」

「おっと、ごめん!大丈夫かい!?」

「すみません…私の不注意です…」

「真姫ちゃん!大丈夫?」

「うん…何とか…」

 

穂乃果達も追いつき一同で蝶野に謝る。蝶野も同じように彼女らに謝る。

 

「君達は確か…音ノ木坂の…」

「μ’sです!」

「そうそう!確か黒崎君と同じ現場に居た子達だね、丁度今から伺おうと思ってたんだ」

「私たち今から太一君の所へ行こうと思ったんですけど…」

「黒崎君なら今行っても会えないよ…彼は今もう一人の黒崎君と思われる人物と話している」

「それって太一を刺した犯人じゃないですか!?」

「どうして危険なことを!?」

 

蝶野の言動でμ’s一同は驚愕するが蝶野は彼女に大丈夫だと宥める。だが彼女らは刺される瞬間を見てしまったので信用が出来ない。

 

「行こう、皆!刑事さんが言っても安心ができないよ!太一君に何かあったら…」

「待って下さい!穂乃果!」

「穂乃果ちゃん!!!」

 

穂乃果は先に一人で病院へと向かい海未とことりもそのあとを追って行った。蝶野は止めようとしたが止めようとした時には時すでに遅かった。

 

「すみません刑事さん…凛達も心配なんです!太一先輩は私達の大切な仲間なんですから…!!失礼しますにゃ!行こ、かよちん!」

「うん…!失礼します刑事さん!」

「さっきはすみませんでした…失礼します…」

 

一年生組は蝶野に親切に御礼をして穂乃果達の後を追っていった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数十分前……

 

病室で寝たきりで酸素マスクをしているもう一人の太一は話を始めた。太一自身もパイプ椅子に座りながら手に点滴をつけながら聞き始めた。

 

 

 

 

「あれは俺の居た世界の数ヶ月前の話だ…俺は穂乃果達と一緒に廃校を阻止する為にスクールアイドルを結成した…」

「そこは俺らと一緒だな…」

「そうだ…しかしココからはお前達とは違った世界になっていった。」

「今のお前らは7人でライブをして人気を集め、新人ながら圧倒的な成績を残している、だが俺らの世界は違った…」

「何が違ったんだ?」

「……」

 

太一が問い詰めるともう一人の太一は黙り込んだ。

 

「早く言えよ別に恥ずかしい事じゃないだろ?」

「恥ずかしい事だ!」

「!?」

「お前らは良いよな!新人の癖に人気が出てよ!俺らとは全く違う…」

「どう言うこと?」

 

もう一人の太一は涙を流しながら怒りながら太一に言う。急にそんな事をいわれ太一も驚く。

 

「ファーストライブで一躍有名にお前らはなっただが俺らとは違った。あの後も新しい新曲などを出したが一向に人気が出ない…」.

「……」

「人気が出ずに数ヶ月経った頃俺は段々とやる気を無くしていた。すると段々人気が出ないのに努力している彼女らに嫌気が指ししてきた。そして気付いたら穂乃果達と下らない事で喧嘩して俺はグループを脱退した。」

「そんな事があったのか…」

「そしたらどうだ?俺が居なくなった途端に奴らは一気に人気が上がった気付けば優勝まで直ぐそこだそうだ?」

「優勝?何で分かるんだよ!」

「俺には未来を見る事ができる装置があるこれだ…」

 

もう一人の太一は腕にはめてある時計を太一に見せる。一見普通の時計に見えるがよく見るとややこしそうなボタンが沢山あった。

 

「なるほど…それで?」

「それを知った俺は奴らに凄まじい程の悪意を覚えた。彼女らを滅茶苦茶にしてやろうと!」

「何をやったんだ?」

「結局何も出来なかった…いざ実行しようにも奴らは集団で行動するから犯行できない、しかも人気が出てからは警備まで付くようになりやがった。」

「それで別の世界の俺らに同じような事をしようとかの世界に来たんだ?」

「まぁそんな感じだ」

 

全てを話だもう一人の太一は一気に力を振り絞ったのか横になってしまった。太一は心配して手を差し出したが断られる。

 

「だが数ヶ月見せて貰ったがこの世界は3つ違う事が分かった。」

「何だ?」

「一つはお前らが上手く彼女らとアイドルをやっている事だ不思議に思うくらいお前らは仲が良い。それを見た俺は少しずつだが悪意が無くなって来たと思った。」

「だが実際、穂乃果を襲い俺を刺したじゃないか!?」

「確かにそうだ、だがもう一つの理由があったからだ」

「何だよ?」

「お前に伝えなくてはいけない事だからだ」

「まだ俺を刺した事を許した訳では無いが聞くだけ聞こう。」

「綾瀬絵里って奴を知ってるはずだ」

「うちの学校の生徒会長だ?あいつがどうかしたか?」

「俺の予想、アイツは俺と同様この世界の人間ではない…」

「!?た…確かに少し気になる言動はあるが…まさか?」

「これはあくまでも俺の予想だ、気にするな…」

「頭の片隅に閉まっておく。」

 

ここまでは普通に話していたが急にもう一人の太一の容態が急変する。手を胸に当てていかにもヤバイですよ感をだしている。

 

「うぐぅ…!?」

「おい!?大丈夫か?」

「大丈夫じゃないかも…じゃあ最期の一つを教える…」

「何だ??」

「お前の記憶は間違っている……」

「!?」

 

驚愕の一言で太一は驚く。

 

 

自分の記憶が間違っている……?

 

 

 

 

じゃあ…誰が記憶を間違いさせたのか……?

 

 

 

 

こいつは犯人を知っている…?

 

 

 

 

 

「俺の知ってる限りお前の記憶は間違っている、誰がやったかは大体把握しているが俺はあえて言わない…ぐはぁ!?お前の本来の目的と…はぁ…はぁ…一緒のはずだ…げほっ!!」

 

もう一人の太一は急に口から血を吐く、その血は黒くドロドロの血だった。

 

「おい!しっかりしろよ!?」

「ふふ…迎えが来たかもしれない…」

「そんなこと言うなよ!」

「なぁ…最後にお願いがある…」

「なんだよ?」

「この時計のボタンを押して欲しい…俺の世界が今どうなっているかを知りたい…」

「わ…わかった…」

 

もう一人の太一は太一に向けて時計を渡しボタンを押せと命令する。太一はボタンを押す、すると時計から光が飛び出して映画のように壁に映像が浮かび上がる。

 

「こ…これは……」

「穂乃果!?」

 

そこには優勝旗を掲げている穂乃果達9人の姿がいた。綺麗な衣装を纏いキラキラと輝いていた。

 

「優勝したμ’sの皆さん!テレビの前の皆さんに一言お願いします!」

「ありがとうございます!この場で一言だけ言いたいことがあります!」

「なんでしょうか?」

 

アナウンサーは再び穂乃果にマイクを向ける。

 

 

 

 

 

 

「太一君!何処にいるの!?太一君が影で私達を支えていたの知ってたんだよ!仲直りしようよ!太一君……」

 

「どう言う事だ!?」

「……バレてたのか?アイツらに隠れてチラシ配りライブ会場の設備の点検…音響作業をしてたのも……」

 

ふと太一はもう一人の太一の方を見ると真実を知ったもう一人の太一は涙を流す。さっき以上にだ、号泣である。

 

「バレちゃってたのか……俺もアイツの役に立ってたんだな?もう悔いはない……」

「何言ったんだよ?」

「お前の事刺して悪かったな……すまない…」

「死にますムード出てるぞ?」

「………俺が言ったことを忘れるな……」

 

その一言を言った途端にもう一人の太一はデータが消えるかのようにスゥーっと消えていった。

 

 

「何でだよ…水臭いな……分かったお前の分までアイツらを優勝させてやる!」

 

 

この時太一は覚悟を決めた、同じような悲劇を繰り返さない為に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

決めた途端涙が流れた……アイツの気持ちが分かったかの様な気分に……

 

 

そして本来の目的である父親を探す事が更に重要になったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回でこの章は終わりになります。次章をお楽しみに!


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第5章 合併新生μ's!?
第32話 センターを決めなくちゃ!


今回から新章です!


「太一君!!」

「…穂乃果か?」

 

一人で泣いているところで息を切らした穂乃果がやってきた。太一はすかさず流していた涙を拭き取り何事もなかったかの様に穂乃果に接した。

 

「大丈夫だった!?痛い事されてない?」

「何もされてねーよ!」

「本当?念の為真姫ちゃんのお母さんに検査を…」

「本当に大丈夫だ!」

 

穂乃果は太一の体の至る所を触りまくる程めちゃくちゃ心配している。そんなこんな穂乃果に続いて他の皆んなも病室に入ってきた。

 

「太一!大丈夫ですか!?」

「太一くん!」

「大丈夫ですか!?」

「にゃにゃ!!」

「本当に世話が焼けるわね?」

 

他の皆んなも穂乃果同様にかなり心配している。一体何があったのか聞いてみると蝶野さんが彼女らに色々と教えたのだろう。

 

「それでもう一人の太一君は?」

「アイツ?……アイツは自分の世界に帰ったよ…」

「そうなんだ…あれ?」

 

穂乃果はふと太一を見ると太一は涙を流していた。

 

「ん、どうした穂乃果?」

「何で…泣いてるの?」

「え?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「そうですか、そんな事が…」

 

太一は全てアイツと話したことを彼女達に伝えた。それを聞いた彼女達は初めて聞いた時の太一と同じような衝撃を受けていた。

 

「だが…俺は絶対にお前らを見捨てたりはしない!目指すは優勝のみだ!」

 

『太一(くん、君)!!』

「当たり前じゃない、何の為に私が作曲して、海未が作詞して、ことりが衣装を作って、花陽、凛がダンスを考えて、穂乃果が皆んなを引っ張ってると思ってるのよ元からそのつもりよ」

 

「真姫…!」

 

「そうだよ!太一君!」

「お前ら…泣かせる事を言うんじゃねーよ!」

 

気付いたらまた泣いていた。今日の太一は涙線が脆いらしい。

 

 

「んで、今日はどうした?」

「あっ!そうそう!実は…」

 

穂乃果は本題を太一に相談した。

 

「成る程ね、そっか…考えもしなかったな、」

「何かいいアイデアはないものですか?」

「ん〜そうだな…一通り皆センターをやってみて、上手く出来た人にセンターを任せるのはどうだ?」

 

『お〜!』

 

「その手があったにゃ!」

「じゃあ、早速帰ってやってみるにゃ!」

『おー!』

 

一致団結したと思い『頑張れよ』と声をかけようと思った矢先とっくに彼女達は帰っていた。

 

「おい…俺の発言とは一体…」

「黒崎君ちょっと良い?」

「はい…?真姫のお母さん?」

 

真姫のお母さんに呼ばれて太一は診察室へと入っていった。

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

 

 

「ごめんなさいね、真姫達がいると色々と話しにくくて…」.

「大丈夫ですよ、んで…用件は?」

「実はね…君の体についてなの……」

「何かあったのですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え、そんな…本当なのですか!?」

「こればっかしは…私たちにも何も出来ないわ…」

「…わかりました、この事は出来るだけ…アイツらには言わないで下さい…」

 

「わかったわ約束します。」

「では…」

 

太一は真姫のお母さんに一礼して部屋を出た。出た瞬間また涙が出てきた。

 

「ようやく…形になってきたのに……!」

 

 

 

 

「……ママ、今の本当の事なの?」

「真姫…聞いてたの?」

 

実はたまたま忘れ物があって取りに戻った矢先何やら話していたので盗み聞きをしていたらしい。

 

「どうなのよ!?太一は死んじゃうの!?」

「無論死なせないわ!でもどうなってしまうかは…私にも分からなくて…」

「私も協力する!出来る限りのことはするわ!」

「真姫…」

 

 

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

翌日

 

「では、早速今回の曲のセンターを決めていきましょう!誰か案はありますか?」

 

「ここは、ことりちゃんでどう?」

「私は…今回は遠慮しようかな…」

「え〜?」

「無理強いは余り良くないですが…やはり太一が言った通り皆んな一通りセンターをやって素質がある人にやっていただきましょう」

『おー!』

 

 

穂乃果達は一人ずつポジションのセンターを演じ、それを一つ一つビデオに録画してそれを見て判断する。

 

 

「ん〜どうだろ?」

「皆んな大体似てるかな…」

「皆さん得意不得意の所がありますから…判断が難しいですね…」

「あー!!!そう言えば!?」

 

一同悩んでいる所に急に穂乃果が驚きだす。

 

「どうしたにゃ!?穂乃果先輩!」

「何かあった?」

「今日お店の店番してってお母さんに言われてたんだった!?」

「なら早く急いで帰った方が良いですね、丁度良い時間なので今日はお開きにしましょう…」

『はーい』

「じゃあ先に失礼するね!バイバイ!」

「また明日ね穂乃果ちゃん!」

 

 

 

 

「あっ!穂乃果ちゃんやん、どうしたん?」

「希先輩!私店番しないといけないので先に失礼します!」

 

階段を下っている途中希とすれ違うが急いでいる為、穂乃果は挨拶だけしてそのまま走り去った。

 

「やっほ〜皆んな頑張っているかい?」

「希先輩」

「見た感じだと…何かで悩んでいるね?」

「ご名答です。」

 

メンバーの顔を見て希は何かを悟り何で悩んでいるかを一瞬で答えた。

 

「成る程な〜基本うちらは、ニコっちがセンターやから悩まへんけど確かに一度は通る難題やな〜」

「何か良いアイデアはないかにゃ〜?」

「そうやな〜」

 

希は空を見上げて何かを考える、するとパッ!っと素早く閃いた。

 

「分かったよ!アイデアがあるんやけど、先に聞きたい事があるんよ」

「何ですか?」

「えりち見なかった?」

「生徒会長ですか?」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜*〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

西木野総合病院

 

「暇だな〜」

 

穂乃果達が帰ってからはリハビリも順調にこなして病室に戻ったは良いもののやる事がなさ過ぎて暇すぎる。

 

「テレビでも見てようかな…」

 

売店で買ったビデオ利用券を差し込み、ビデオを見ているとドアをノックする音が聞こえた。

 

「どうぞ〜」

「失礼します、怪我の容態はどう?」

「お陰様で大丈夫で…ってお前は…」

 

見たことがある顔だった、金髪の音ノ木坂の3年生を表すリボンをしている、これは間違いなく生徒会長の綾瀬絵里だ。

 

「そんなに睨まなくても良いでしょ?元に貴方が犯人だったんだもの」

「それはそうだが…アイツの話を聞いてら納得する部分もあった。確かに殺人未遂になるが…過去の俺の力不足で始まった事だから仕方がない事だと思う。だから二度とこの様な事を起こさない為に俺はアイツらを日本1に導きたい!言っておくが、俺らは貴方に邪魔されようが…止まらないそ!」

 

力強く言ってみたが、絵里は『何を言っているの?』と言わんばかりの顔をしている相変わらず腹立つ。

 

「何を言っているのかしら?そういえば本題を言い忘れていたわ、さっきの事で前に言った私の予言が見事的中したでしょ?」

「まぁ…本当に起きたんだから信じるしかないだろ?」

 

「何で私が知ってたか教えてあげましょうか?」.

「聞こう…」

 

 

 

 

「私も、もう一人の貴方と同様未来からきた。」

 

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

 

 

 

 

太一は絵里の一言で唖然した。

 

 

 

 

 

 

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次回はもう少し早く投稿出来るようにしたいですね…また次回!

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