オーバーロードは大混乱 (紫苑01)
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終わりと始まり

初2次です
そしてにわか知識です
駄文というのはこういう事だって位稚拙‥( ̄▽ ̄;)


二期放送決定おめでとう


11時40分

最後に訪れてくれたヘロヘロさんがログアウトして一人きりになったモモンガは

もう誰も この円卓に来ないだろうと踏ん切りを付けて

未練だとは思いながらも玉座の間に戦闘メイドプレアデス、アルベド、セバスを引き連れていく

 

しかし今その円卓を目指してるギルメンが居た

「ねーちゃん早く早く」

「弟 良いから先に行け」

 

ペロロンチーノとぶくぶく茶釜の兄弟であった

二人はユグドラシル引退の折 リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンをモモンガに返していて

転移出来ない為に自力で移動しているのであった…

6階層、7階層と進んで行くが 目指す円卓は9階層である

時間は刻一刻とサービス終了の12時ジャストが近づく

無情にも9階層に着いたと同時に時計は12時になった…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あいて」「きゃっ」

ペロロンチーノがぶくぶき茶釜を掴んで飛んでいたのだが

突然浮力が無くなり地面に激突した

「重い どけっ弟」

思わず不満を言うぶくぶく茶釜だが

「ねーちゃん どうして此処に居るんだ?」

と言うペロロンチーノの姿を見て絶句する

リアルの弟の姿である

もう それぞれが離れて暮らすようになって数年経っているのだが

互いの姿を忘れるほどではない

いや‥ユグドラシルがサービス終了になっても

二人が こうやって会う事はない筈である

互いの家からログインしてたのだから

二人は周りを見渡すと

先程まで走ってた9階層の景色である

「「一体これは‥」」

取り合えず目的地である円卓へと進むが

部屋には誰も居ない

 

「ここってナザリック大墳墓に間違いないよな?」

ペロロンチーノが頭を捻りながら姉に聞いた

「うん‥」

ぶくぶく茶釜は立派な椅子に囲まれてる円卓を見ながら頷く

「そして俺らはリアルの姿‥」

まるで自分の手足が動くのを確かめるように手のひらを結んだり開いたりしながらペロロンチーノが言う

そんなペロロンチーノの顔を見ながらぶくぶく茶釜が頷く

「取り合えずモモンガさんを探そう」

そう彼なら きっとこのナザリック大墳墓に居るはずだ

何故ならば 其がモモンガという人だから

妙な確信を持ちながらぶくぶく茶釜が弟に伝えた

 

此処に居ないならば

きっと玉座の間に居るはずだ

もしかすると 他の仲間達もいるかもしれない

二人は逸る気持ちを抑え玉座の間に足を向ける

 

 

一方モモンガさん

おかしいサービス終了の時間は過ぎたというのに

延長になったのか?何かのトラブル?

そんな事を考えながらGMコールをしてる

「どうかされましたか?」

‥今忙しいんだから邪魔するな‥え‥アルベドが話してる?

どういうことだ?

何故NPCが?

いやいや それよりも取り合えず 受け答えしておこう

「GMコールが効かないようだ」

 

 

 

玉座の間の前に兄弟が着いた

中から話し声が聴こえるけど

こういう時って何故か聞き耳を立ててしまう

 

「かまわにゃいにゃ?」

「はいどうぞ」

 

何やら不穏当な会話が聴こえてきたので

相手に気付かれぬように そっと中を覗くと

 

アルベドの胸を揉む骨が‥

 

 

「「変態だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ‼」」

兄弟の声が見事にハモった




注)遅筆ですので2話目が何時投稿出きるか‥


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激怒ー困惑

色々反響があって嬉しくなって
早速書いてしまいました( ̄▽ ̄;)



モモンガは悪戯が見つかった子供のように

体を震わせた後

侵入者である二人の姿を見て

烈火の如く怒り狂った

「くそがぁ 栄光あるナザリック大墳墓の玉座を汚しおって 相等の報いを受けよ」

唯でさえ玉座まで人間種がやって来るのも不遜に感じ

しかも、何をどうやったのか

ギルメンのリアルを割り出してアバターを似せて来てる

侵入者である

かたや人気声優 弟はマニアックとはいえエロゲライター

その事を知ればアバターを似せるなんて芸当は誰にでも出来る

光に包まれるモモンガ

(ちっ抑制されたか)

「いけませんモモンガ様」

今正に魔法を唱えようとしたモモンガを制止したのは

驚く事にアルベドであった

侵入者とモモンガの間に入ってアルベドが言った

「この方々はナザリック大墳墓の至高の42人

ペロロンチーノ様 ぶくぶく茶釜様です」

「何?わかるのかアルベド」

ユグドラシルにログインするなら

いやナザリックに来るなら元のバードマンとスライムの姿で来るなら分かるが

何故にリアルに似せたアバターで二人がやってきたのか

俺を驚かせるためなぬか?

そんな事を想いながら二人を見つめていると

疑いを晴らすかのように

「時間だよモモンガお兄ちゃん」

嘗て贈られた目覚まし時計に吹き込まれた音声をぶくぶく茶釜が言った

漸くモモンガは二人が本物だと悟ったのである

 

「アルベド この件については箝口令を敷く 他の僕たちに二人が帰還した事を漏らすな」

「今から三人で円卓の間で重要な会議を行う アルベドは門を死守して何者も通すんじゃないぞ」

二人が帰ってしたのを喜びながらも必死に魔王ロールを続けるモモンガ だが内心恥ずかしい

誰も気がつかないが発光している…

 

 

 

 

「その姿はどうしたんですか?二人とも?」

モモンガは まず二人のアバターについて聞いてみると

「時間内に円卓に辿り着こうと走ってる最中に この姿になったんだ」

改めて体の隅々を確かめながら話すペロロンティーノ

「それより何故アルベドの胸を揉んで居たの?」

嗜虐的な視線でモモンガを見ながら問いかけてくるぶくぶく茶釜

「あれは…サービス終了の筈なのにログアウトも無くGMコールも効かないのでハラスメントコードを確めるためだったんですよ」

発光しながら言い訳をするモモンガ

「それよりもサービス終了にもならず NPCが自我を持っている事が問題なんです 勿論二人のアバターも そうですが…」

ペロロンチーノのコイツーって視線に少々イラッとしながら話の軌道修正を図るモモンガ

「まぁアルベドの態度を見る限り僕には私たちの姿が人間種でも至高の42人と認識出来るみたいだけど…」

先程のアルベドを考えながらぶくぶく茶釜が答えた

「実は階層守護者を集めるようにアルベドに命令してるんです もう余り時間も無いのでお二人には身を守る為に此を渡しておきます」

モモンガの手にはリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンが二個乗っていた

「おおっ此が無かったから必死で走っちゃったんだ」

ぶくぶく茶釜がそう言いながら指輪を受け取り装備すると…

「「「えっ‼」」」

なんとぶくぶく茶釜の姿がスライムになった

ビックリしたぶくぶく茶釜が指輪を外すとリアルに人間に姿に戻る

 

「もしかして」

また装備するとスライムになる…

 

「もしかして…ペロロンチーノさんも装備してみて下さい」

モモンガがそれを見ながらペロロンチーノに指輪を渡す

 

ペロロンチーノは骨が笑ったような錯覚をしたが

素直に指輪を装備すると…

やはりバードマンの姿になった

 

 

そしてその姿を見ながらモモンガが…

「変態だぁぁぁ」

と 心底嬉しそうに叫んだ

 




前話で言われたのを根に持ってたんでしょうね…


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セバスの偵察

漸くオリ主の登場
少し暗めの展開です( ̄▽ ̄;)


富裕層の男性に妾にされながら私を身籠った母

元々栄養失調だった母が妊娠した事を父が気が付いた時には

臨月が近付き もう堕胎できなくなっていた

そんな母に父が取った行動は母のお腹を蹴りあげる事だった

母は それが元で亡くなった

そんな母の死体から這い出て産まれたのが私だった

生来生命力が高かったのだろう

しかし産まれ出た赤ん坊が自ら生きていけるわけが無かったのだが

母の家族が母の妾生活で蓄えたお金が目当てで私を育ててくれた

 

そんな生活が続くわけもなく

私が3歳の時に路地裏に捨てられた

それからの私はゴミ箱を漁り

他人に媚びた

それで生きていくしか無かったのだから‥

 

7歳になった時にアーコロジーの少年に拾われて

彼にしてみたら捨て犬を拾ったような気持ちだったのだろう

昼前に姿を見せては少しばかりの食料を置いていった

父が母にしたような性的な要求が無かったのは幸いだった

そんな少年が姿を見せなくなったのは出会って1年も無かった

恐らく家が没落したか 少年が飽きたのだろう

 

それからの私は盗みや人を騙して

自分の命を繋いできた

体を切り売りする事は無かったが

 

 

流されながら生きてきた私の今は

富裕層の犬である

富裕層の世界を覆そうとするテロリストを撃退する集団

そこで生計を立てていた

幾らかの余裕が出来るようになった時に出会ったのが

DMMOーRPGユグドラシルだった

自分の生い立ちを聞いていた私が選んだ種族はフレッシュゴーレム

死体となった母から這い出た私にはピッタリの種族だった

今まで娯楽というものを経験しなかったからか

ユグドラシルにハマりまくった

そんな私をギルドに誘ってくれたのは死の象徴だった…

 

 

 

 

 

 

 

何故私が産まれてきてからの人生を振り返っているのか

それには訳があった

 

 

対テロリストの作戦決行中に私は敵に撃たれて死亡寸前だった

返す刀で相手に風穴を空けたけれども

相手も倒れ付して一言大声で叫んでいた

「ナザリックに栄光あれー」

聞き間違えなんかじゃなく

その男が言ったのは 私が何度もチャットで唱和した言葉だった

全くふざけるんじゃない

ナザリックは私の全てだ 私のナザリックを汚すんじゃない

意識が薄れていくなか

そんな事を思っていた

 

 

 

 

 

 

モモンガ様に偵察を命じられ

ナザリック大墳墓の周辺を見回っていたセバスが見つけたものは

至高の42人の魂を持った

今にも死にそうな二人であった

慌てたセバスは二人を収容しペストーニャ・ショートケーキ・ワンコが治療を施した

もう時間が押し迫っていた為に治療後生命の危機が去った二人を置いて6階層の円形闘技場に向かった




なるべく色んなサイトの情報を確認しながら話を書いてますが
決定的な間違いがあれば御指摘お願い致します
オリ主の種族のフレッシュゴーレムですが…
ユグドラシルで選べなかったとしても
そこはスルーでお願いします


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忠誠の儀

漸く円形闘技場にやってこれた…
少し短いですが どうぞ


骨故に察せられる事が無いのだが

モモンガは目の前で食事中の二人を心底羨ましく感じていた

飲食不用の指輪をしているから必要ないが…

旨そうに食ってやがるな…

 

 

「アルベドを見る限り僕達の忠誠心はユグドラシルに準じていますが 安全の為に私1人が会ってみますね」

そんなモモンガに異を唱えたのがぶくぶく茶釜だ

「私もアウラとマーレに会いたいよモモンガさんだけズルい」

「フンガフフンフフンガ…」

「飲み込んでから喋れ弟」

とぶくぶく茶釜は鉄拳制裁をペロロンチーノに繰り出す

「イテ」

端から見ると微笑ましい?兄弟ケンカだったが…

モモンガの表情が強ばった

 

「二人共指輪をして殴ってみてくれませんか?」

「ハァ?何を言ってるんですか?モモンガさん

ふざけてたのは謝り…」

「良いからやってみて下さい」

ただならぬモモンガの指示に二人は戸惑いながらも指輪を外して

やはり姉が弟を攻撃する

 

 

あっやっぱり攻撃するのは姉なんだ…

「イテ」

ペロロンチーノが痛みを訴えた

そしてぶくぶく茶釜の顔色も変わる

「フレンドリーファイヤーが解禁されている」

ぶくぶく茶釜が それを口にした

「色々考察したいところですが…時間オーバーです

私は僕に会いに行きます 絶対に来ないで下さいね」

万が一があれば誘った自分が悪いと思い

危険から二人を遠ざける心積もりでモモンガは円卓を後にした

 

 

既に闘技場には各階層守護者がモモンガを待ち構えるように

膝間付いていた

「第一第二第三守護者シャルティア・ブラッドフォールン御身の前に」

ペロロンチーノが創造したトゥルー・バンパイアだ

「流石俺が創造したシャルティアだ スッゴく可愛い‼」

モモンガの後方からペロロンチーノが声を弾ませながらやってくる

「ぺ…ペロロンチーノ様‼」

シャルティアが伏せていた顔を上げ目を見開きながら声のする方を向く

「「ぶくぶく茶釜様ー」」

双子のダークエルフが今にも飛びかからんと立ち上がる

それを見たアルベドが

「御身の前です 控えなさい」

嗜めるが無理もないだろう

二度と戻ってこられないかと考えてた創造主がいきなり現れたのだから

 

一方モモンガは顎が外れそうな位大口を開けながら

俺の顎が外れたら一体どんな状態になるんだろう

なんて事を心のどこかで考えていた

 

しかし事態は そんなモモンガをほっておいてはくれない

セバスが普段の落ち着きを忘れたかのように足早にやってきて

「お話の途中失礼します モモンガ様 ウルベルト・アレイン・オードル様

そしてハイエナ様が御帰還されました」




奇跡的に連日更新してますが
次話は少し開きそうです
1000文字はやはりキツいです‥( ̄▽ ̄;)
200文字位でどうにかなりませんかね運営様…


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リング・アインズ・ウール・ゴウンズの秘密

もう感想欄とかでネタバレしてますが
リングの秘密回です


また新たな至高の42人の帰還にさしもの階層守護者もざわつく

「至高の方々の前ですよ 静まりなさい」

アルベドが守護者総括の任を果たす

「うむ、セバスよ それで二人は今何を…何故此処に連れてこないのだ?」

モモンガはセバスに問い掛けてみた

「はっ 至高の42人であらせられるお二方は交戦されており互いに地にお伏せになられておりました所をお連れ致した次第で御座います ペストーニャに治療させました所お命に別状ない所まで快復なされましたが 今尚意識が戻られておりません」

何故?二人が戦っていたのだろう

意識が戻ってないなんて

モモンガは胸中千々乱れたが発光し抑制される

先ずはナザリックを守る事が先決だ

「わかった二人には後で会うとして ナザリック周辺は変わり無かったのか?」

「はっそれが…沼地であった周辺は今は見渡す限り野原になっておりました」

野原?どういうことだ

ユグドラシルがアップデートされたとしても

既存の地形を変えるのは遣り過ぎだろ

フレンドリーファイヤーの解禁にしろ情報が無さすぎる

しかし僕の前で多事ログ事は出来ずに魔王ロールを続ける

「ナザリックの警戒レベルを最大限に引き上げよ 各階層守護者は担当区域に異常が無いか

調べるのだ そしてシャルティアお前の担当区域である第一層の半分 このナザリックの入り口周辺の担当をゲートキーパーである独活に譲位し共にこれを護れ」

「はっ」

声を揃え階層守護者達が任を果たそうと闘技場を後にした

後に従ってるのはアルベドとセバスを残すのみである

「アルベド セバスの代りに戦闘メイドプレアデスの様子を その後で円卓の間に」

「はっ」

残るはセバスである

「セバス我々をウルベルトさん達の居る場所に案内せよ」

「はっ どうぞこちらに」

 

 

 

セバスに案内されウルベルトの私室に案内された

そこに居たのは山羊頭の悪魔ではなく

額にキズがある人間種だった

「セバス?この人間種がウルベルトさんだと判るのか?」

「はっ 至高の方々がどの様なお姿に成られようとも 我ら僕が間違える事は無いと存じます」

何処かしら得意気にセバスが報告してきた

これも検証しないとだが…今はまずウルベルトさんの状態が知りたい

セバスを下がらせてペストーニャを呼ぶ

 

 

「ペストーニャ・S・ワンコ御身の前に」

「ペストーニャ それでウルベルトさんは どういう状態なの?」

ぶくぶく茶釜さんが心配な顔をしながらウルベルトの様子を伺う

「御身体に異常は見当たりません 後意識だけが戻ってない状況です」

「あ‼もしかして…」

「五月蝿い弟」

ペロロンチーノが突然大声を上げた

すかさずぶくぶく茶釜が突っ込む もはや様式美である

「モモンガさんゴニョゴニョってここらへんに耳があると思って良いんだよね?」

頭蓋骨だから耳そのものが無いのだが

内緒話をするには耳元近くで小声で囁くのが普通

結果多分ここらに耳があるって場所にペロロンチーノは囁いた

「ふむ…ペストーニャ下がって良い 」

ペストーニャが部屋を出るのを確認した後

「ペロロンチーノさん ウルベルトさんにリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンズを装備させろって…」

「いいからモモンガさん付けてみてよ」

「あーなるほど流石我が弟 私に似て頭が良い」

…結局良い所は自分にもっていく姉である…

まだ理由をイマイチ把握してないモモンガは困惑しながらもウルベルトに指輪を装備する

一瞬強い光に包まれたウルベルトは その姿を山羊頭の悪魔に変えた

 

 

「ナザリックに栄光あれー‼って此所は…」

ウルベルドの私室に設定されてるとはいえ 来たことがない部屋である

余談ではあるがナザリック大墳墓には

データとしてはあったけど ゲームの特性上使わなかった物がかなり作られてる

一部のヤリコミ過ぎのギルメンのせいなのだが…

大浴場や食堂、バー等が作られてる 各ギルメンも私室が用意されていたが

殆どのギルメンは物置にしか使ってなかった

そんな中で私室に運び込まれたウルベルドは子供の頃に見たことがある

古いアニメのセリフを言ってみる

「知らない天井だ」




山羊頭の悪魔になったウルベルトさん
寝転んでたから頭の角が邪魔になっただろうな

尚リングを装備する前にペストーニャを退室させたのは
未だに忠誠心を信用しきれてないモモンガさんの考慮です
まぁアルベドには見られてるんですけどね


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ハイエナの秘密

今日は好きな作者さんの作品が書籍化
雨の中買いに行ってきました
休日の雨は憂鬱です


「俺は富裕層の犬と戦ってたんじゃなかったのか?何時の間にユグドラシルにログインしてたんだ?」

目に映る風景の中にモモンガ達を見つけてウルベルトは現状を確かめようとした

そんなウルベルトに抱きついたのがぶくぶく茶釜さんだ

「よかった 「よせ熱い熱いーって何故熱い? 熱いから兎に角離れろ」

ぶくぶく茶釜が感情を込めて抱き締めたのがいけなかったらしい

思わぬうちに酸攻撃が出ていた

「人気声優の私に抱きつかれて離れろなんて…ブツブツ」

渋々離れるブツブツ茶釜さん…

「意識が戻ってなによりです。お加減は如何ですか?ウルベルトさん」

嘗てナザリック大墳墓を統率していたモモンガが その頃のままに話し掛けてくる

ウルベルトに取っては今までのリアルの事がユグドラシルの中で見てた悪夢だったのかと誤解しそうな心持ちだった

体を確かめながらウルベルトは

「撃たれて死にかけて…死ぬと思った時に、いやなんでもない」

ギルド1悪に拘っていた男は死ぬ間際に愛していたナザリックの唱和を

誰よりも愛していた 故に唱えたのだが…流石に吐露するのは些か恥ずかしい

「俺はどうしてたんだ?」

「その話はまた後で…今はハイエナさんの容態を見に行きたいのですが 歩けますか?」

「ハイエナってあのハイエナもログインしてるのか? うん歩けるけど…」

 

 

 

4人揃ってハイエナの私室に向かう

やはり意識を取り戻してないハイエナの姿を見て

一同は驚く

「ハイエナさんが女だったなんて…」

実はモモンガはハイエナを少しばかり苦手な感情をもっていた

何かと噛みついてくる相手 それがハイエナに対しての認識だったのだ

「なんでハイエナの姿が人間種なんだ?」

ウルベルトは一周ばかり出遅れてる感の疑問を問いかける

「まぁ見てれば理解るでしょ モモンガさん やっちゃって」

ペロロンチーノはノリノリで言ってる

「女性ギルメンは三人だと思ってたのに」

どこかボケた感想を言ってるぶくぶく茶釜…

モモンガが指輪をハイエナに装備すると…

ウルベルトの時と同じようにハイエナの体を光が包む

そして寝そべってる女性がフレッシュゴーレムの姿になる

「な…」

ウルベルトは驚きの声を上げたが、一声上げると自制したのか黙り混む

「ふざけるなーナザリ…あれ?…此所は? あ、骨が居る‼なんで?」

周りを見渡すハイエナ

そんなハイエナに

「はぁ…ハイエナさんはあい変わらず私を骨と呼ぶんですね(小声)この肉め」

モモンガが溜め息まじりに話し掛ける

「いやーハイエナ久し振りあい変わらずだねぇ」

ぶくぶく茶釜は嬉しそうに話す

「色々積もる話も有りますが 場所を変えましょう」

 

 




漸く一段落出来ました
次話では現状把握出来ると思いたい…


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現状把握

早くギルメン一人一人に行動して欲しいのだが…
色々と遠いです‥( ̄▽ ̄;)

前話で初めて誤字報告を受けました
ほえーあんな風になるんですね
あれは便利だ


円卓の間に場所を変えて僕達を遠ざけて5人は現状把握をする

「ユグドラシルがサービス終了になった筈なのに まだログイン出来てる状態でありペロロンチーノさん、ぶくぶく茶釜さん、ウルベルトさん、ハイエナさんがリング・アインズ・ウール・ゴウンズを装備するとユグドラシルのアバターになり外すとリアルの姿になる 今分かってるのはこれだけですね」

モモンガが淡々と事実を述べるが

「それとナザリック大墳墓の周りが野原になってるよ」

ぶくぶく茶釜が付け足す

「GMコールもきかない そしてシャルティアが可愛かった」

ペロロンチーノが余計な一言も付け足す

「フレンドリーファイヤーが解禁されてる」

と被害にあったウルベルトが付け足す

「まさか、俺が女性だと?」

ハイエナは現状よりもリアルバレが問題だったらしい

 

そして各々が体験した状態を話あった

互いに殺しあったウルベルトとハイエナに一悶着があったが

現状の自分の置かれた状態が突飛すぎて口論する事も無かった

「今からすべき事は僕達が我らに どこまで忠誠心を持っているか まぁユグドラシルに準拠してはいるようですが…そして改めてナザリック大墳墓の周辺確認ですかね」

「そうだね マーレ達が私を攻撃してくるなんて思えないけど」

ぶくぶく茶釜は少し不満気な声をあげるがフレンドリーファイヤーの件もあるので渋々了承している

「万が一僕達が攻撃してきた場合 各々宝物庫に転移しましょう 彼処だと奥にいかない限り危険はありません」

奥に行くとモモンガの精神に危険が及ぶのだが、今はそうも言ってられない…

『モモンガ様今よろしいでしょうか?』

「アルベドからのメッセージが着ました」

周囲に断りを入れてメッセージの対応をするモモンガ

『いいぞ アルベド』

『ナザリック大墳墓内に異常は見当たりませんでした 各階層守護者は警備の任を続けてよろしいでしょうか?』

『そうだな…いや…先ずはアルベドからにするか アルベドよ円卓の間に来るように階層守護者は其々の警備を続けるように 以上だ』

『はっ』

メッセージを切りモモンガは円卓の間にアルベドが来る事をギルメンに伝えた

その数分後

コンコンとノックされ入室を許可すると

絶世の美女のアルベドが姿を現した

「シャルティアには及ばないけどアルベドも良い女だよな」

「黙れ弟」

いつでも通常運転の二人である

そんな空気を打破するかのように モモンガが咳払いをしながらアルベドに告げる

「アルベドよ お前に取って我らはどういう存在だ?」

 

 




次回各階層守護者の登場(予定)


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アルベド

前回各階層守護者登場と予告していたな
あれは嘘だ!


アルベド

タブラ・スマラグディナに創造された僕

守護者統括である

その設定はモモンガが読んだ時に1分かかった程である

文字制限がなければ もっと設定されてた事だろう

 

時はユグドラシルサービス時に遡る

アルベドは、他の僕と同じく 創造主タブラのスマグディナに「そうあれ」と多岐に設定された故に優等生の様に設定に忠実であった

正に細部まで設定された故 所謂遊びの部分がなかったのだ

優等生として守護者統括する事は何の苦労もなく潤滑に事を進めていけたのだが 最後の一部分がアルベドを苦しめていた「ビッチである」この一部分である

相手を選ばなければシャルティアの様に低位の僕達を侍らせば良かったのだが

統括としての地位がそれを邪魔していたのだ タブラ・スマグディナの意に反する事なく「ビッチ」を貫かなければならない その想いが彼女を悩ましていたのである

階層守護者と肌を重ねようにも 男性型守護者はマーレ コキュートス デミウルゴスが挙げられるがマーレは年若くコキュートスに至っては生殖方法が違うのではないかとまで考えてしまう

残るデミウルゴスだが、本性の姿を見ても自分の種族性上余り気にならないのだが、相手も相手を選ぶであろうと諦めてしまう

故に怖れ多くとも至高の方々のお情けをいつか受けられるまで「ビッチ」で有りながら純潔を守らなければいけなかったのである

 

 

そんなある日

至高の42人の御一人ヘロヘロ様が御帰還された

情け多きモモンガ様が御守りになるナザリック大墳墓にだ

各階層守護者は色めきたった 御隠れになった至高の方々が御帰還されるのではないかと 淡い期待に其々の胸中が騒いだのである されどヘロヘロ様がまた御隠れ遊ばして期待は絶望へと代わった

役目上円卓の間でモモンガ様に付き従うアルベド されどナザリックの王は気付いてないが暗く迷彩のない目をしてるアルベド…

何時ものようにモモンガ様も御休養されるのであろう

良くは分からないけれど明日の会議の資料を作成しなければとか仰って

いや、今日は違った モモンガ様が自分の胸中を見ているのだ

その時に異変が起こった

目の前に居る 情け多き支配者が凄まじく愛しい存在に代わった

元々敬愛はしていたのだが、何にも変えられぬ存在になったのだ

創造主タブラ・スマグディナ様よりもナザリック大墳墓よりも愛強い存在

それがモモンガ様

アルベドは雷に撃たれたようなショックを覚えていた

その上で胸を揉まれて

「ここで初めてを迎えるのですね」

なんて素晴らしい事なのだろうかと心から喜んでいたのである




ってすいません( ̄▽ ̄;)
何故だかアルベドの独り語りがしたくなったんです
今片付けなければならない事柄が終わったら
こんな風にキャラの独り語りで話を進めていきたい想いがあるのですが
どうなるこちやら…


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モモンガ様の憂鬱

どうもモモンガ様をアインズ様と書いてしまう…


「アルベドよお前に取って我らはどういう存在だ」

モモンガは内心焦っていた

あの事をギルメンにバレないようにするには…どうアルベドに接すればいいのか

ギルメンに見えないようにアルベドにだけウインクしようにも骨だけの我が身無理だ

妙案が浮かぶ訳もなく 細やかな抵抗で『我ら』と言ってはみたものの

「私達僕を創造された素晴らしき方々 全身全霊を以て忠義を捧げる存在です」

アルベドが平伏しながら答える

良し‼モモンガは心で喝采したが発光もする

「チッ抑制されたか 素晴らしいぞアルベドよ よくぞ申した その忠義を受け取ろう」

「有り難き御言葉です 愛しき君モモンガ様」

アルベドは此方に顔を向け恍惚の笑顔だ

『ギャァー』先程の発光が比べ物にならない位の発光をするモモンガ

「そ、そうか…アルベドの その気持ちは嬉しく思うぞ」

「モモンガさま~」

流石に他の至高の方々の前だからか自制的だが…目は完全にハート形になってるアルベドだった

「ア…アルベドよ…下がってもよいぞ」

何かに気がついたようなギルメンを前にモモンガの発光が止まらない

「はっ」

素直に下がったアルベド

やり過ごせたか…

 

 

しかし魔王からは逃げられなかった

「其処の骨 ちょーーっと聴きたい事があるんだが?」

「私も私も~」

「リアルNTRだ さすモモだ~」

「どうかしたのか?」

ウルベルト一人事態が飲み込めてないようだ

「さっきのアルベドが恋する乙女なのは」

「どうーして?モモンガお兄ちゃん」

「さすモモさん もう刺しちゃった?」

「黙れ弟‼」

ぶくぶく茶釜さんがペロロンチーノに愛の鉄拳 ペロロンチーノは壁に吹き飛んだ

「フレンドリーファイヤーの検証か?」

まだ、ウルベルトさんは気が付いてないようだ…居るよね こんな人

発光しまくるモモンガ 余談だが昨日のユグドラシルサービス停止予定の夜空の花火のようだ

ただ回りにはわからないようだけど…

そしてモモンガは要らない言葉を言ってしまう

「まだ刺してませんよ 何言ってるんですかペロロンチーノさん」

「まだ…って骨‼」

「まだ…ってお兄ちゃん‼」

「イテテ まだ…って事はいずれ刺すんですね」

「単なる言葉のあやですよ 其よりも ぶくぶく茶釜さん妹声やめて下さい」

モモンガの発光は続いている 元々このメンバーで この手の隠し事が出来るわけが無かった

「それで骨 結局アルベドに何をしたんだ?」

モモンガの発光は絶好調だ…

しまいにはスタッフ・オブ・アインズ・ウール・ゴウンズでアルベドにした一部始終をゲロさせられたのだった

 

 

 




後に控える階層守護者&ゲートキーパー‥( ̄▽ ̄;)
序章だけで 此処まで進まないなんて…


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デミウルゴス

皆大好きデミえもんの登場
彼の性格が一番表現しにくい‥( ̄▽ ̄;)


「そろそろデミウルゴス様がお通りになられるわよ」

「シーっお邪魔にならないようにしなきゃ」

ナザリック大墳墓の一般メイド達の一日のお楽しみの時間である

今日もお喋り雀達がデミウルゴスを一目見ようと過剰なまでの掃除をしている

 

デミウルゴス様のお散歩(巡回)の時間だ

但し普段はデミウルゴスが一人で巡回あいているのだが

その日は違った

「ヒィ…」

一般メイド達のキャキャウフフは凍りついた

ナザリック大墳墓の警戒レベルが最大限に引き上げられてる今

デミウルゴスの巡回も一人では行わず

『憤怒』『強欲』『嫉妬』を冠する三魔将が付き従ってるのだ

地獄の行進もかくやという程の迫力に一般メイド等では太刀打ち出来ずに

なんとか、業務を進める…いや実際に腰が抜けてしまってるメイドも居るようだ

「何時もご苦労ですね モモンガ様もお喜びの事でしょう」

そんな一般メイドの労を労うデミウルゴス、彼は厳しいながらも

配下の者の能力以上の事を要求する程愚かではなかった

否 今彼の脳裏にはとても重要な案件が渦巻いているので

それどころでは無かったのかもしれない

情け多き支配者モモンガ様を敬愛するのは 当たり前なのだが

自らを御創造して下さった御方ウルベルト様の御帰還である

至高の方々同士の不和は無いだろうけど 万が一不和若しくは対立為された場合

一体どちらにつくべきなのか?

ウルベルト様の仰る通り『賢くあれ』を忠実に守るべきであるが故に

不敬かもしれぬが 全ての状況に即座に対応できるように思案を巡らすべきなのである

もっとも浅慮な自分の考え等 流石のモモンガ様に読み解かれているだろうけどもだ

 

単純に御隠れになられていたウルベルト様が御帰還された事は とても嬉しいことであり

あのダークエルフの兄弟のように純粋に飛び掛かって抱きつきたい想いもある

それを許されぬ事も理解はしているので やりはしないが…

「ともかく、一度ウルベルト様のお考えを伺うべきなのでしょうね」

一人ごちる

そんなデミウルゴスを三魔将が何を思案しているのだろうと思いながらも

巡回の手を抜くような事はしない

先程の一般メイド達のように 見下されたくはないのだ

彼が、デミウルゴスが優しく接するのは無能力者と見なした場合だという事を

骨身に染みている三魔将である 自分達が冠する7つの大罪の一つ『怠惰』は許されないのだ

 

三魔将を怯えさせてるなんて想いもしてないデミウルゴスにモモンガからのメッセージが飛んでくる

『デミウルゴスよ円卓の間に来るのだ』




そして、何気にウルベルトさんも表現に苦しんでます‥( ̄▽ ̄;)


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子煩悩なウルベルト

ウルベルト&デミウルゴス…難しすぎる( ̄▽ ̄;)


もうすぐ自分が作成したNPC デミウルゴスが この円卓の間にやってくる

ユグドラシルで作成したとはいえ 自分の子供のようなものだ

まだNPCが自我を持ってない時には 夢物語として

コイツが自分で物事を考えたり思考ルーチンで戦うんじゃなく

自分の判断で戦えばいいのにと思った事もある

だからこそ ナザリック内で一二を争う頭脳派に設定したのだ

そんなデミウルゴスが自我を持って目の前に現れる

なんて素晴らしい事なんだろう

モモンガがNPCの反乱を危惧してるようだが

俺のデミウルゴスに限っては要らぬ心配だ

そんな風に育てた(作成)覚えはない

きっと俺が満足するような挨拶をしてくれるだろう

ウルベルトは親馬鹿とも言える気持ちでデミウルゴスを待つ

やがて扉が開いた

 

 

「第七階層守護者デミウルゴス……失礼しました… お呼びに預りここに参上しました」

入室と同時に口上を述べようとしたが 視界にウルベルトを認めた瞬間感情が爆発したのか

少し口上を言い澱んでしまったが すぐに持ち直し口上を述べきった

「流石のデミウルゴスも創造主であるウルベルトさんを前にすると感極まったか?」

魔王ロールを続けるモモンガ…本当は少々疲れてるが それを感じさせないように注意している

「はっ ウルベルト・アレイン・オードル様が御帰還されたのは伝え聞いておりましたが まだお目覚めになられてないと聞かされておりましたので」

デミウルゴスの宝石の目から一滴の涙が流れた しかしながら それ以上の狼狽は見せないのがデミウルゴスだ

「そうか…一つ聞きたい事があるのだ デミウルゴスよお前に取って我ら至高の42人とは どういう存在だ?」

アルベドにも聞いた質問である

「はっ 我らナザリック大墳墓の支配者であり 何よりも敬い尊ぶ方々 正しく至高という言葉しか表現が出来ないお方々です」

「そうか いや素晴らしいぞデミウルゴスよお前の忠誠を受け取ろう」

「はっ 有り難き幸せで御座います」

「手間を取らせたな 下がってナザリックの警戒を続けてくれ」

通り一辺の儀式が終わり 初めてウルベルトが声をかける

「暫くナザリック大墳墓を留守にしていたが許せ デミウルゴスが元気で居てくれたのが嬉しく思うよ」

支配者ロールを押し通せないウルベルトだった…

「お帰りなさいませウルベルト・アレイン・オードル様も御壮健有らせられて嬉しく感じております」

一礼をするデミウルゴス

「それでは失礼させて戴きます」

デミウルゴスが円卓の間を後にした

 

 

「もっと抱きついたりしないの?」

「俺だとシャルティアを高い高ーいまでするぞ」

黙っていた兄弟がウルベルトに突っ込みを入れた

「良いんだよ 俺とデミウルゴスは あれで」

ウルベルトは会心の笑みをたたえている

 

 

…『俺のNPCは呼ばないようにしよう』

また光ってるモモンガだった




こんな無謀パターンやめときゃ良かった‥( ̄▽ ̄;)


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アウラ・ベラ・フィオーラ&マーレ・ベロ・フィオーレ

階層守護者の人気投票をしたら誰が一位になるんだろう?
もしかしたら、既にやってるかもだけど‥( ̄▽ ̄;)


「マーレ嬉しいのは わかるけど ちゃんと見廻りしなきゃ」

「うん それはわかってるけど お姉ちゃんは嬉しくないの?」

何時ものように弟マーレを叱咤する姉アウラ

マーレは見廻りをしながらも ちゃんと身が入ってないようだ

それも仕方ない事である 御隠れになった創造主ぶくぶく茶釜がナザリックに帰還したからだ

「嬉しく無いわけがないじゃない ぶくぶく茶釜様が御帰還されたんだよ」

本当なら自分もマーレのように喜びの感情を爆発させたい だが今のナザリック大墳墓は警戒レベルを最大限に引き上げているのだ

「だったら お姉ちゃんもぶくぶく茶釜様に会いたいでしょ」

朝に起こす時以外は素直なマーレが珍しく反抗的だ

「そりゃ会いたいけど 今はちゃんと御仕事しなきゃぶくぶく茶釜様の面目も立たなくなっちゃうじゃない」

「そうだね…」

やっと御仕事モードに入ったマーレ

「ねぇお姉ちゃん」

「ん?何か異変があったの?」

「ううん そうじゃなくてね 他の至高の42人の方々も御帰還されるのかな?」

「あーどうなんだろう…確かにぶくぶく茶釜様が御帰還されたのは嬉しいけど他の至高の方々が御帰還されてない今あんまり喜んじゃったら 他の僕に悪いかな?」

「だよね…でもボクたちが喜ばなきゃぶくぶく茶釜様が悲しみそう…」

「マーレ それは不敬かもしれないよ ぶくぶく茶釜様の御気持ちを僕の私達が推し測るなんて…」

「だったらボクらはどうしたらいいの?」

「皆が居ない時にぶくぶく茶釜様に甘えようか?」

弟の気持ちを考えて甘える事を進めるアウラ どうしても甘えさせてしまう所がある姉である

「いいのかな?」

男の娘であるマーレは 「そうあれ」と設定されてるからか どうしても甘えたな部分がある

今回は特に その部分が出てしまっている 姉であるアウラは 姉としては甘えさせてやりたいと想うし 実際自分も甘えてしまいたい

ただ、自分達は栄光あるナザリック大墳墓の階層守護者でもあるのだ

ビースト・テイマーでもある アウラは従える者の甘えというものを押さえ込まなければいけない存在なのだが

アウラは その辺りが甘いようである まぁだからこそビースト達も従っているのだけれど

 

そんな彼等が第六階層を一巡した辺りにモモンガからのメッセージが送られた

『第六階層守護者 アウラ・ベラ・フィオーラ並びにマーレ・ベロ・フィオーラよ 円卓の間に参上せよ』

『『はっ謹んでご命令お受け致します』』

双子のダークエルフは第六階層のジャングルを後にし円卓の間に急ぐのだった




今回も難産でした
もう少しスラスラと書けると思ったんだけどなぁ


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ぶくぶく茶釜の母性

マーレは将来美青年確定フラグがビシビシ立ってるけど…
アウラの爆乳はどうなんだろ?
個人的にはペッタンのが良いと思います


「100レベルのNPCを作って階層守護者にしよう」

そう言われて私はアウラとマーレを作成した

妹としてアウラを作り その弟としてマーレを作った

活気な姉とオドオドしてる弟 自分の理想をおしつけた所もあるが

他のギルメンの作成したNPCに負けていないと自画自賛したものだ

 

 

ナザリック大墳墓が1500人の敵性プレイヤー及びNPC達に攻められた時に二人は一度死んでいる NPCとは言え泣いてしまった事は今でも私の誇らしい過去である 当然仇は討ったけどね

だけど、声優業が忙しくなりユグドラシルにログイン出来なくなってた日々を過ごすに連れて想い出が薄れていこうとしてたのも確かだった

そんな日々を過ごしている時に嘗てのギルマスでもあったモモンガさんから一通のメールが届いた

元々自分の仕事であるアニメ業界とゲーム業界は密接な関係があり 私自身もユグドラシルのサービス終了については複雑な感情を持ちながらも年月の流れに仕方ないのかと考えていたのだった

まさかモモンガさんがナザリック大墳墓をまだ守ってくれてたなんて思っても無かったのだ

早速モモンガに会いにいこう あの心優しいリーダーに…

 

 

 

今私はユグドラシルのアバター姿で円卓の間に鎮座している

職業柄 こんな設定の仕事をした事もあるが 今では古典的な設定だ

まさか、現実でこんな事になるなんて…さっき少しだけ会えたアウラとマーレ可愛かったな~

そしてモモンガさん…何やってるのよアルベドが可哀想じゃない 不肖の弟はNTRだとか言ってるけど男は仕方ないわね タブラさんが来てたらどうなったあんだろうな

本当ならもっとパニックになってもいいんだろうけど 何故だか安心しちゃってるのは弟も含めた他のギルメンが居るお陰なんだろうか そんなとりとめもない考えをしていると

アウラとマーレが円卓の間に入ってきた

 

 

「「第六階層守護者アウラ・ベラ・フィオーラ並びにマーレ・ベロ・フィオーラお呼びに預り参上しました」」

マーレが視界にぶくぶく茶釜を認めると満面の笑みで見てきた

それを苦々しく表情で見るも至高の方々の前であるがため叱責を自嘲するアウラ しかし その目は喜びを隠せてはいなかった

「参上ご苦労「ただいま アウラ マーレ」」

モモンガの言葉を遮るように挨拶をするぶくぶく茶釜にアウラとマーレは我慢する事が出来ずに抱きついた

「「お帰りなさいませぶくぶく茶釜さま~」」

きっと他の階層守護者達が見たら叱責されるだろうけど

創造主でもあり母でもあるぶくぶく茶釜が帰りの挨拶をしてきたのだ

もう 自分の気持ちに嘘はつけれなかった

 

モモンガは忠誠を確認する事など不用だなと考えながら親子の姿を見つめいた

 




さて…次は難産だろうな‥( ̄▽ ̄;)


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コキュートス

うーわー…コキュートス難しすぎる
格好良いんだけど表現しにくい
考え方を爺ぃにしてやろうかと思ったけど無理でした…
しょうがないから涸れにはトラウマを付けてみました( ̄▽ ̄;)


コキュートスは困惑していたナザリック大墳墓にて自分が守護する六階層まで敵性NPC及び敵対プレイヤーが攻めてきたのだ

階下の仲間達が奮戦したお陰か コキュートスが最初に対面したのは右手にネタ武器のバナナが握られていたのだ バナナを振りかぶった敵プレイヤーが肉薄してきた時に『バカニスルナ』そう声をあげたかったのは言うまでもない

憐れなプレイヤーは首と身体が離れ離れになった

然しながら大量の敵を相手に獅子奮迅の勢いのコキュートスといえど

数の暴力に敗退してしまった 階層守護者たちの苦い記憶である

尚余談ではあるが「バナナ」の敵との攻防は録画されており

『凍った世界だとバナナで釘が打てます だけど敵は討てません』というタイトルでネットにアップされており

再生回数が歴代2位の高視聴率なのをユグドラシルのNPCである階層守護者達は知らない…

一時期はギルドアインズ・ウール・ゴウンズで毎日のように話があがったりもしていたのだが

その会話をするプレイヤーがモモンガ独りになってしまったからだが…

 

 

そして今、モモンガ様の御命令でナザリック大墳墓の警戒レベルが最大限に引き揚げられている

あの悪夢がまた訪れるのだろうか?

「バナナ」を右手に握り締めた敵プレイヤーが自分を攻め滅ぼしに来るのか

そんな想いに囚われながら自分の守護階層を確認していくコキュートスだった

 

 

無事に階層の安全を確認出来た時にデミウルゴスが現れた

「第五階層も異常は無いようですね」

ナザリック大墳墓第七階層守護者にして防衛時における責任者は

各階層をも見回っているのだろう供として三魔将も引き連れている

「デミウルゴスカ ウムイジョウハナイノダガ…」

何時もとちがって歯切れが悪いコキュートスを気遣ってかデミウルゴスは三魔将に先の巡回を促しコキュートスの胸中を聞くのであった

 

 

朋友デミウルゴスに胸中を聴いて貰えて敵に対する想いは軽くなったが

その逆に告げられた ウルベルト様がお目覚めになられた事を嬉しく感じながら 大白球に帰りつく

 

コキュートスは考える 他の階層守護者の創造主は御帰還されたのに

何故武人建御雷様は御帰還されないのだろうか

至高の方々が御隠れされたのは モモンガ様が仰るには

リアルという別世界にて我ら階層守護者等では相手にならない程の強敵を相手に戦っていらっしゃるとの事だったが武人建御雷様程の強者でも苦戦為されているのだろうか

もしも そうであるならば武人である我も敵わないまでも露払い役を仰せつかりたい

そんな想いに囚われている

配下でもある雪女郎は そんなコキュートスを心配げに見つめていた

 

 

『コキュートスよ 今急ぎ円卓の間まで参上せよ』

そんなコキュートスにギルド長から呼び出しがあった

 

 




このネタ武器がわかる人には「おっさん」の称号を進呈致します


次回もコキュートス絡みだから難産だろうな…


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モモンガ様の杞憂

流石モモ見参w
初めてモモンガ様を格好良くできたかな?


はぁ…次はコキュートスか…アイツ触り方間違えると切腹しそうで怖いんだよな

武神建御雷さんにコキュートスが切腹したなんて言うの恐いからさせないようにしなきゃあな…

「次は裸族のコキュートスだね」

ぶくぶく茶釜さんが嬉しげに言うのを聞き咎めるモモンガ

「駄目ですよ本人の前で裸族って言ったりしたら」

「俺もNPCを裸族に、イヤイヤ、シャルティアはゴスロリが似合うから裸族は無しだな」

ペロロンチーノさんはマイペースでエロを追求しだす

「あー取り合えず黙れ弟」

モモンガvsハイエナの『骨肉の争い』

ウルベルトvsたっち・みーの『善悪戦争』

ペロロンチーノvsぶくぶく茶釜の『兄弟喧嘩(一方的な戦力差)』

これらはナザリック大墳墓の三大論争と言われており

モモンガがナザリックの維持費を集めたりしていた頃には もう聞けないだろうと嘆いていたものだ 尤も『骨肉の争い』は嘆きはしなかったけど寂しさは感じていた

「俺のデミウルゴスも半分は裸族なのか…」

一人驚愕の顔をしながらボケ倒すウルベルト…

『俺のセバスは最高の気品があるがな』

ウルベルト以外のギルメンにはたっち・みーの呟きが幻聴された

「私の独活は裸族でも良かったかな?」

ハイエナが誰にも聴こえないように呟く

 

 

そんな時に扉がノックされらぞ…もといコキュートスがメイドに案内されながら入室を果たした

「ダイゴカイソウシュゴシャコキュートスオヨビニヨリサンジョウシマシタ」

跪くコキュートスを眼にしながらモモンガが述べる

「よくぞ参ったコキュートス よ第五階層に異常は無かったか?」

「ハッスミズミシラベマシタガ イジョウハミツケラレマセンデシタ」

冷気を発しながらコキュートスが現状無事なのを告げた

「其は良かった 時にコキュートスよ」

「ハッ」

「我等ギルドメンバーに対して思う所は無いのか?」

今までの忠誠を伺う聞き方をしなかったモモンガ…何か思う所はあるのだろうか?

ハイエナが訝しげにモモンガを見る

「ハッゴケンショウヲヨロコブイガイナニモゴザイマセン」

コキュートスは答える

「そういうことを聞きたいわけではないのだ 武神建御雷が未だに戦ってるのに一足先にナザリック大墳墓に帰還した我等も心苦しいのだ もしその事に付いて不服があるなら甘んじて受け入れよう」

ハイエナはギルメン達がユグドラシルにログイン出来なくなっていたのをモモンガがリアルで難敵と戦ってる そうNPCに説明していた事を思い出した

「イエ ナンラフクムコチハゴザイマセン」

本当は武神建御雷様の露払いをしたいという気持ちを出さずにコキュートスは告げた

「本当は分かっているんだよコキュートスよ建御雷の露払いがしたいのであろう されど我等ギルメンでさえも助太刀を拒否されたのだ ここは大人しく我慢してくれ」

「ハッアリガタキオコトバ ワレハカンルイヲキンジエマセン」

言葉通りに その眼には涙を流すコキュートスだった




前話では難産と思ったけど…
やはりギルメンを絡ませたら筆が進んでくれますね

尚コキュートス退室後モモンガは…
滅茶苦茶褒め称えられました

「裸族の話が出た時にコキュートスだけ創造主がきてなかったから」
byモモンガ


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シャルティア・ブラッドフォールン

シャルティアはやれば出来る子なんです


「モモンガ様に一階の半分の守護を外された」

シャルティアは自分が何か不始末をしでかしたかと思っていた

仮にも階層守護者が その任を外されたのだ モモンガが考えているのは

独活をゲートキーパーにしていると外部から何物かが来たときに交戦状態にならないようになのだがシャルティアにはわからなかった 気も漫ろに各階層の巡回をする

折角ペロロンチーノ様が御帰還されたのに顔に泥を塗ってしまった 何か…何か名誉を挽回しなければ…焦るシャルティアに付き従うバンパイアブライドは恐れを感じていた

ナザリック大墳墓第二階層死蝋玄室シャルティアの住まいであり普段はバンパイアブラッドを弄ぶ部屋でもある 通常時であれば誰も訪れようとは思わない部屋でもある

そんな部屋を訪れた者が居たアルベドとアウラだ

「おや珍しい このような部屋に訪れるとは どうしたでありんすか?」

虚勢を張って何時もの態度を貫こうとするシャルティア

「シャルティア~モモンガ様に第一階層の半分を守護空域から外されたんでしょう」

アウラはアルベドにシャルティアが第一階層の半分の守護を独活が受け持った事で誤解を生じているのか心配してアルベドに何とかしてもらおうと相談したら アルベドの『サスモモ』が炸裂して独活を門から内部に引き込んだだけであるとアウラに説明した

其をシャルティアに説明安心させてやってくれと頼んで自分も一緒に死蝋玄室にやってきたのだが…

創造主の「そうあれ」でついシャルティアをからかってしまう

「な…そのような事ではありんせんよ」

赤い顔をして図星と告げているシャルティアだが やはり創造主の「そうあれ」でアウラと仲が悪いとされてるシャルティアは虚勢を張った

階層守護者統轄の地位を持つアルベドが仲裁をしようと口を挟む

「今はふざけてる時じゃ無いのよ アウラ シャルティア」

此がシャルティアの勘にさわった ペロロンチーノ様が御帰還される前からモモンガ様の御寵愛を取り合ってるアルベドとシャルティアである やはり仲が余りよろしくないのだろう

「モモンガ様におかれましては わきちの考え等遠く及ばないでありんすがきっと独活を守るための御沙汰でありんしょう」

シャルティアが苦し紛れに言い訳をしてみる

「‼」

アウラとアルベドが驚愕の顔でシャルティアを見つめた

「どうしたでありんす 鳩が豆鉄砲でも喰らった顔でありんすね」

二人をやり込めたと思ったのか上機嫌で追撃するシャルティア

「誰から その事を聞いたのシャルティア」

アウラはモモンガ様のお知恵に気が付かぬであろうシャルティアが独自でたどり着く事がないと確信して聴いてみた

「デミウルゴスにでも聞いたのかしら?」

アルベドが想像できる範疇での事を聞いてみる

「此ぐらいあきちにも考えられるんでありんすよ」

内心そうだったのかと安堵したシャルティアだった

そんな女子会が終わろうとした時にギルマスからメッセージが届いた

『シャルティアよ 円卓の間に参上せよ』

『はっ』

 

「主さまが御呼びでありんす 名残惜しいですが ここでおさばらでありんすよ」

シャルティアは二人を上機嫌で送り出し円卓の間に急ぐのであった




それが紛れ当たりだったとしてもw


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ペロロンチーノの親心?恋心?

某2次小説でシャルティアに復活アイテムを持たせたのはペロロンチーノの もう死んで欲しくないって気持ちの現れって書いてたのがありました
まるでペロロンチーノからのシャルティアへのラブレターだと感動しちゃった


ペロロンチーノはコキュートスが退室してから落ち着かない気持ちになった

次に円卓の間に来るのは自分が作成したシャルティアだからだ ギルメンや実の姉がヒくほどの自分の妄想や性癖をぶちこんだ設定 今にして思えばネクロフィアは余計だったかとギルマスのオーバーロードとギルメンのフラッシュゴーレムを盗み見る

「弟 次はシャルティアだからっていくなり押し倒すんじゃ無いわよ」

そんな落ち着かないペロロンチーノにぶくぶく茶釜が注意する

「そんな事したら垢バンされるだろう」

ウルベルトがまだユグドラシルが続いていたらと考えられる事を言ったのだが…

「いや…それは大丈夫みたいだよ 我等がギルマスがアルベドに試してみたみたいだし」

ペロロンチーノがモモンガの変態性を暴露した

「ペロロンチーノさん‼あれは仕方無い事だったんです 俺は運営に謀られただ クソっクソがぁぁぁぁ」

発光で誤魔化そうとするモモンガ 然し花火のように発光しても誰も見えてないのだが その事にモモンガは気が付いてない

「何を逆ギレしてるのよ骨‼役得とでも思ってたんでしょ 大体アルベドの設定を触ったのも それが目的だったんじゃ?」

ハイエナが何故か自分の身体を抱き締めるかのようにしている…フラッシュゴーレムである姿だからオカマ臭いのだが…

「私の寝てる時に変な事しなかったでしょうね?」

ハイエナが追撃をしたが…

「モモンガお兄ちゃんは そんな事してないよ アルベドにだけしてた」

それはフォローなのか嘲りなのかぶくぶく茶釜がアニメ声でモモンガを擁護?していた

 

そんなカオスな空間にシャルティアの来訪が告げられた

緊張感で一杯のペロロンチーノ

「第一階層後半部第二階層及び第三階層守護者シャルティア・ブラッドフォールン主さまの御呼びを受けて参上でありんす」

口調はふざけてるようにも聞こえるがペロロンチーノの「そうあれ」を踏まえているシャルティアであった

「よくぞ参ったシャルティアよ」

「はっ」

「流石俺のシャルティアだしその服も良く似合ってるぞ」

「はっ有り難き幸せでありんす」

「独活が迷惑を掛けなかった?ゲートキーパーの頃から心配だったのよ」

「はっいえあの頃から…その仲良くさせて貰えておりますえ」

「あーやっぱし迷惑かけてたか…後で殴っておくから許してね」

「はっ…いえ…わきちには何もしてはこないのですが…」

どうも歯切れが悪いのは何故なのだろう?ハイエナは独活を半殺しまではする事に決めた

「ゴホン シャルティアよお前の創造主をどう思っておる?」

「はっ ペロロンチーノ様におかれましては 私の創造主でもあり至高の方々の中でも一段と芸事に抜きん出ておられる方だと思ってるでありんす」

間違いだらけの芸者言葉から何から何までも設定したのはペロロンチーノである

そんなペロロンチーノを芸事に抜き出てると考えているシャルティアからの答えはモモンガが納得出来る内容だった

 




フゥ…取り合えず階層守護者と至高の方々が面談を終えれた
後は独活ですが…結構問題児設定です
またお叱りを受けなきゃいいけど‥( ̄▽ ̄;)


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独活

ハイエナ作成の独活君です
別にモヒカン頭ではないですよ


俺様の名前は独活(うど)今までナザリック大墳墓のゲートキーパーをしていたんだが

最近になって出世してナザリック大墳墓の第一階層の前半部を任されたんだ

俺様が出来る男だと漸くモモンガ様がお気付きになられたようだ

御隠れされた我創造主ハイエナ様も草葉の蔭からお喜びだろうさ

そういや先程セバス様が運んでた人間種は誰だったんだろ?何か懐かしい気持ちがw湧いたんだが…まっいいか

 

モモンガ様が警戒レベルを引き上げられたけど

元々ゲートキーパーだった俺様は警戒レベルを関係無しで厳戒態勢だったし

職務が代わっても今までと代わらないままでいいんだよな?

取り合えず自分の担当空域でも見回るか 薄衣のバンパイアブライドを拝めるかもだし

役得だよな

 

 

(注)独活と呼ばれてるNPCはハイエナが作成したウェアウルフである

異形種であり尚且つ人間種の姿も併せ持つ故にナザリック大墳墓のゲートキーパーとして配置された

所謂目眩まし程度なのだが 何故か筋肉馬鹿な設定が施されている

レベルも20を上回る程度だが獸化すると30程度には成るようだ

「独活の大木」から名前をつけたようだがハイエナは意味を間違えて覚えてしまっているので

独活の大木イコール力自慢の脳筋野郎になっているのだ「そうあれ」を地で行ってる稀有なキャラである

他階層守護者等には手も足も出ないのだが バンパイアブライドには触手が動くのか しょっちゅう手を出そうとして その度に撃退されている 当然ながら配下は居ない 先に述べたようにゲートキーパーの任を解されたのは未確認勢力との関係を交戦状態にされない為なのだが本人は理解でくてないようだ レベルが低い為なのか能筋のせいなのか

ハイエナの人間状態にも気が付けない

 

そんな彼の元にマーレがやってきた

いや、単に通り掛かっただけなのだが…

「独活さんご機嫌ですね」

マーレは独活を苦手にしている 力関係だと瞬殺できるのだが「男」を前面に出す独活とは相容れない関係になってしまっているのかもしれない

「ナザリック大墳墓の第一階層前半部を任されたからには そりゃ頑張らなきゃな」

独活は鼻高々に言ったのだが…

「あれ?ハイエナ様が御帰還されたからじゃないのですか?」

マーレが不思議そうに聞いてみる

「何だってー」

某MMRの要に愕然とする独活にモモンガからのメッセージが届いた

『至急円卓の間に参上せよ』

まるで校則を破った不良生徒を呼び出すようなメッセージなのは モモンガがハイエナを苦手にしていたからなのは

独活には分からなかった

 

 

 

 




職員室に呼び出された独活君は…
初のナザリック高校を退学させられるのか?


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ハイエナ 過去との対面

漸く今回で忠誠の誓いの儀式も一段落着きました
そろそろカルネ村に行きたいな…


ギルメンのリアルを知ると自分はかなり異質なのが分かる

そして 誰にも自分のリアルを話せない だってユグドラシルの私は男だった

当然オフ会なんかは都合で参加もしてない 勿論無理強いするようなメンバーは居なかった

何故性別を隠していたか

私は父親に私の生を疎まれた そんな想いを抱いてるからなんだろうと思う

自分が女だと言うことを毎月想わせる痛みがくるたび男を憎んでたのかもしれない

痛みから逃げる為に男を…大嫌いな男になってたのかも…

ある時にぶくぶく茶釜さんが有名な声優だと知った時

素直に驚いた 嫌いな男を手玉に取れる事 演技では媚びる事も厭わないのに

中身では男を手玉に取ってるのだ なんと痛快な事だろう

 

物語等では女性は皆お姫様であり 男から守られる存在だ

たが 私の母や私は その守られる範疇に居なかったのだろう

ただそれだけの事なのだ そしてそれが私を形成した

私の人生で一度だけ男に守られた時期がある たった一年にも満たない期間だったが

恐らく彼は捨て猫を拾ったような感覚だったのだろう「お兄ちゃん」は直ぐに私の前から消えた 母のように身体を求められてたら 私は「お兄ちゃん」を殺していたかもしれない

『初めての(殺人)相手は初恋の人でした』じゃ笑い話にもならなかっただろうな

 

色んな転機があり「ユグドラシル」を知り男性プレイヤーとなり

当たり前のように異形種になった そして最高のギルドである「アインズ・ウール・ゴウンズ」に入れたのは行幸だった

生活の為にやってた反テロ組織の駒だった自分がウルベルトさんと殺し合いしてしまったのは誤算だったが話し合えてお互い様だと言って貰えたのは嬉しかったな

 

結局の所 ギルメンや骨に私が女だと身バレしたのが痛かったが またナザリック大墳墓に戻れたのだ こんなに嬉しい事はない

 

 

そして私は自分の作成したNPCと会うことになる

私が憎む男を詰め込んだ存在『独活』にだ

 

 

 

メイドに部屋へと案内される

目の前には白磁麗しきと言われるオーバーロード ナザリック大墳墓のギルドマスターモモンガ様が鎮座されており 空席が目立つ故か 各自決められた椅子があるにも関わらず モモンガ様を挟んで右からウルベルト・アレイン・オードル様 ペロロンチーノ様 モモンガ様 ぶくぶく茶釜様 そして我創造主ハイエナ様が並んで鎮座されている

ハイエナ様が御帰還されたのを気付けなかった事を叱責されるのだろうか?

気が気でないとは こういう事を言うんだろうな

「ナザリック大墳墓第一階層前半部領域守護者独活御呼びにより参上致しました」

「よくぞ参った独活よ」

「はっ」

ここまでは所謂形式美だが この後はどうするか 何にしろ失態を挽回しなければ…




独活君…失態を挽回するのは駄目だろう…


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現状把握2

良く書いてたのが消えたって聞くけど…
保存前に消えた‥( ̄▽ ̄;)


「独活よ ハイエナさんが人間種の姿をしてナザリック大墳墓に戻ってきたのを知ってるな」

「はっ」

「その事についてお前が感じた事を話してみよ」

「はっ…いやあのそれが…」

どうにも独活の態度が煮えきらない

「どうしたんだ?」

誤魔化す事も視野に入れてたが 其は不敬だと想い独活は真実を述べる

「セバス殿が人間種2名の怪我人を連れてくた時に私は…その御二人が至高の御方と気が付けませんでした」

「なんだと‼」

モモンガの驚愕の声を叱責だと想い大きな体を小さくする独活

モモンガはモモンガでNPCが創造主を気付けないものなのかと思案する

静寂が円卓の間を包む

「此は独活だからなのか?それともレベルのせいなのか?少し検証が必要のようだな 独活よ一度下がって待機しておくように」

「はっ」

足取り重く独活が円卓の間を後にする

 

 

「さて現在ナザリック大墳墓は 周りの毒沼が平地になって ペロロンチーさんノ ぶくぶく茶釜さん ウルベルトさん ハイエナさんが帰還している それとリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンズの着脱でアバターと人間種の姿を持てる 少なくとも階層守護者達は我等が人間種の姿をしてても創造主と認識出来るという事が分かってる」

モモンガが現時点の問題の羅列をした

「そう言えば…セバスはマスク無しで私達を見つけたのよね?種族特性で毒ガスは平気だったのかしら?」

ハイエナが考えているの 今この世界がリアルだったら当然有るべき大気汚染についてである

「つまり…俺達は生身でユグドラシルにやってきたのか?」

今更ながらウルベルトが その不都合性を衝く発言をした

「えっ ここってユグドラシルなの?ナザリック大墳墓の廻りは毒沼だったのが平地になってるんだから違うでしょ まるで古いアニメの設定ね」

声優を仕事にしていたせいか飲み込むのが早いぶくぶく茶釜

「ナザリック大墳墓及び各僕の忠誠は変わらなかったな」

ペロロンチーノはシャルティアを思い浮かべでもしているのだろう

何処かニヤケ顔だ

「あ…」

ウルベルトが何かを思い付いたように声をあげた

「どうしてですか?ウルベルトさん」

モモンガがウルベルトに意見を聞いてみる

「ミラー・オブ・リモート・ビューイングですよ あれで廻りを確かめてみましょう」

モモンガが少し困った顔をする

「そうですね対魔法を充分に考慮したら、何とか…」

なんとか自分を納得させたようである

「俺達の様に人間種の姿をして ナザリック大墳墓に帰還しようとしてるギルメンが居るかもしれない セバスでも同伴させて鏡を使ってみるか?」

ウルベルトは他にもギルメンが戻ってくるのを期待してるようだ

モモンガとて同じ気持ちなのだが…

「ごめん 独活にも同伴させてくれない?私を認識出来なかったのはレベルなのか 何か特別な事情があるのか知りたいの」

ハイエナが珍しく弱気を見せた

「そういう事にでしたら 当然ですね」

何処までも心優しきギルマスだった




漸く鏡イベントまで到着…
カルネ村まで後少し


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怪奇独活に突っ込まれる骨

我等がナザリック大墳墓の主モモンガ様
しかし、彼は天然な所も…
既に感想返しでネタバレしてますが( ̄▽ ̄;)


鏡を前にして踊る骨

部屋の雰囲気はだらけきっている 何しろ遠見の鏡の操作方法がわからなくて かれこれ2時間 モモンガが鏡の前で踊っているのだ 至高の御方が退屈をしないようにセバスが料理長に用意させたほどだ

わざわざ指輪を外して人間種の姿で食事を摂り出すギルメンにモモンガは拗ねている

「料理長 これおかわり」

ペロロンチーノがペペロンチーノをおかわりしている

「こんなの初めて~」

ぶくぶく茶釜がロリ声で危ない発言をしている

「…」

ハイエナは分厚い肉を一心不乱にかぶりついてる

「…」

ウルベルトは琥珀色の液体を飲み続けている

ふと気が付くと独活までもが月見うどんをズルズルと食べていた その姿を見て流石のモモンガも

「ちくしょうめ…なんだペロロンチーノがペペロンチーノをだなんて 肉が肉を食べてウェアウルフが月見をかよ…俺もこんな体じゃなかったら食べれてたのに」

と小声で言ったのに狼男には聴こえたらしい 流石犬の…いや狼の聴覚である

 

「あのーモモンガ様も御召し上がりになられたら?」

「はぁ‼お前なぁ俺は骨なんだよ口にしても食べれないんだよ」

つい声を荒げてしまうモモンガに独活が言った

「ゆ…指輪を外されればよろしいのでは?」

モモンガの顎が外れたと思う位に口を空けた…

「えっ あれって気が付いてなかったのか」

「ロールの一環なのかと」

「あーあーバラしてやんの」

「ヒック…」

「セバス‼何でもいいから食べるものを頼む」

そう叫ぶと同時に指輪を外すモモンガだった…

 

 

食後のコーヒーまで飲んで再び鏡の前で踊る骨

今は心に余裕が出来たのか 鏡の操作が判明した

パチパチパチ

「おめでとうございます モモンガ様」

執事らしく主人の労を労うセバス 正に理想の主従関係である

鏡を操作し続けると やがて煙が見えてきた

煙が立ち上るのは誰かが居るってことだろう

モモンガは鏡を操作して煙の元をみる 其処には蹂躙する者と蹂躙される者が写った

「なんだこれは…」

嘗てリアルで経験してたような理不尽な暴力を受けている者が居る ギルメンの総意がそう感じてるようだ

「セバスよ お前はこの状況をどう思う?」

「はっ もしお許し戴けるなら救援に向かいたいと思います」

たっち・みーさんが制作したNPCなら当然の答えだ

「ならぬ ここへは我等が行くとしよう」

そうオーバーロードは怒っていたのだ

早速討伐メンバーが組まれた

先陣としてペロロンチーノ&シャルティア これで他のギルメンが居たとしても察知できるであろう

ついでぶくぶく茶釜&ハイエナ 茶釜が防御を担当するが場合によってはハイエナが肉の壁となる

最後にモモンガ&アルベド 本当ならモモンガだけで行きたかったのだがアルベドに強く引き留められた

尚ウルベルトはベロベロに酔っていたので留守番になった




やっとこさカルネ村に出陣です
思えば長かった…


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カルネ村から…

やっとー大改変が登場
今回はまだ触り程度ですがw


指定テロ組織を壊滅せんがために彼等はテロリストが潜むアジトを目指していた

アーコロジーを出て異変に気が付く同僚達

「大気が汚染されていない?」

そうなのだ大気汚染で視野が狭くなる筈のモニターも充分な視野があり大気汚染を示すメーターも通常空間のそれと大差がない まるでマスク無しでも生活が出来る程である

もう、テロリスト所では無くなった 警察庁上部に連絡を取る上官 しかし、殲滅作戦は継続中であり 既に対テロリスト組織が交戦してる筈なのだ

地形も代わってもいるが マップが示してるアジトへと突入部隊は進む

 

アジトがあるべき場所には焼き付くされた民家があった

いや村単位の集落があったのだ 野盜の襲撃を受けた村のようだ

犯され殺された娘の死体 後ろから炎をぶつけられたような焼き焦げた死体 親の死体にすがり付いてる子供…あれは自分の娘と同い年ぐらいだろう 動かなくなった子供を抱えてる裸の女性も居る そう地獄絵図とはこういう事を言うのだろう

彼は 生きてる人々を救う為に無線を使うべきだと判断した 無能な上官は上部組織に連絡をとっていたが 其を制止する事は規律上許されない事なのだが 彼のポリシーが許さなかった

救援隊を要請しなければ…

 

 

 

 

彼は生存者をかき集めた 数人の大人達に何があったのかと問うとバハルス帝国が攻めてくたと言われたが バハルス帝国なんて国は存在しないのだ 昔のテロリスト集団に自らに国の名前を冠していたのが居たが そういう連中だろうか? 若しくは興奮状態でまともに受け答え出来ないで居るのか

然し危機逃せない情報もあった この村の東にまだ村があり次はそこが襲われるだろうとの情報だ 彼は一人でその村に向かう事になる

 

 

 

 

エンリ・エモットは妹のネム・エモットの手を引いて走っていた

ほんの数十分前には長閑な村だったのだが それを破った集団が現れたのだ

母を庇い父は馬上の騎士に袈裟懸けに切り殺された 妹を頼むとエンリにネムを預けた母は馬の蹄に踏み潰された 姉妹は森に避難しようと走りに走ったのだが 襲撃者は そんな姉妹を見逃す程優しくはなかった ネムが転びエンリがネムを抱いて襲撃者に背を向けた時に異変が起こった

「キーーーーン」

鉄が鉄を弾いたような音が響く やがて来るであろう衝撃を眼を強く瞑って体を固くしているエンリ しかし斬撃は何時までまっても来なかった 瞑っていた眼を開くと

目の前には漆黒の穴なのに光輝いてる そんな奇妙な景色がある

そんな中から血のような紅い眼をした少女 そして鳥の嘴を持つ異形が現れた




さて警官は誰なんでしょうね(棒)


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カルネ村から2

遂に登場たっち・みーさん
セバス感激~


彼は この任務に付くのを始めは嫌がっていた 隊長は気に入らない奴だったし

何よりただの村民風情が相手である 手柄の立てようもないではないか

何時か出世を果たして気に食わない隊長を顎で使ってやる 其が彼の夢だった

任務を遂行するに連れて襲撃が蹂躙が彼に愉悦を感じさせ出した 無抵抗の命を刈り取り

旦那の前で嫁を 父親の前で娘を犯す 母親の前で子供を殺す 頭の中で それらは娯楽になった 今回も力弱い姉妹をいたぶるように追いかけた それが彼の最後の行動になった

 

突然構えてた剣に衝撃を受けて降り下ろそうとしてたのが弾かれる

かと思えば踞る姉妹の前方にあの世に繋がっているような暗い 黒い穴が出現した

だが彼は怯えなかった 穴から出てきたのは貴族を想わせるような少女だった

彼の頭の中では その紅い眼をあいた少女を犯す事だけでいっぱいになった

だが…地獄からの穴から出てきたのは少女だけでは無かった

 

 

今なお竜王国を攻めて居るというバードマンが続いて出てきたのだ

バードマンの姿に驚いていると貴族の娘が近づいてきた

彼はorokana頭で考えた この貴族の娘がバードマンを従えているのじゃないかと

ならばコイツを人質にしてしまえば… 彼の意識はそこで途絶えた いや見えている景色が空中になり そして地面が一面に広がったのだ 彼の頭部が地面に転がった

 

 

「露払いは終わったでありんす ペロロンチーノ様」

シャルティアがペロロンチーノに膝間付く

「お姉ちゃん達 怪我は無かったかい?」

ペロロンチーノは早速女好きを全開にして姉妹に尋ねている

「たくっしょうもない弟」

いつのまにかぶくぶく茶釜もやって来ており触手を出して弟に突っ込みを入れている

「まぁ それがペロロンチーノさんですしね」

モモンガまでやって来て その場を取り持とうとした時に…

 

 

 

 

「モモンガさん‼」

声を張り上げた人物が居た モモンガもオフ会で会った事のある人物が そこには居た

たっち・みー その人である

「なんでモモンガさんが現実に?」

たっち・みーは混乱している

「今は村民を助けるのが先です」

ハイエナが姉妹を起こそうとするが 既に両名とも気絶をしていた

二人をそのままにしておけないので 気絶している二人に向けてアンティライフ・コクーンを唱える

「シャルティアよ この二人とたっちさんを守っておくのだ」

「はっ」

姿で一番人間に見えるシャルティアを残しておく

「たっちさん 取り合えず後でお話しましょう 今は村を守るのが先決です」

そう言い捨て村に向けて進軍するモモンガ一行だった




コキュートスが涙目です‥( ̄▽ ̄;)


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カルネ村…その後

一度予約投稿をミスってあげちゃったお話です‥( ̄▽ ̄;)


「どうしてこうなった」

陽光聖典隊長ニグン・グリッド・ルーインは作戦の失敗を認めた

憎きガゼフ・ストロノーフを 後少しで抹殺出来る所まで追い詰めたのに

気が付いてみれば妙なマスクをした 一人の男と黒い鎧兜の女性に陽光聖典を壊滅させたのだ

その上ニグンは捕らわれの将となり後にナザリック大墳墓に送られる事になる

 

 

時を少し戻そう

盗賊を装った集団を迎え撃った一行だったが 村民がその姿を見て恐慌状態に陥ったので

モモンガがマスクとローブで人間らしく見えるように変装をしアルベドに補佐をさせたのである その際にギルメン達はエンリ達の安全を確認し たっち・みーと共にナザリック大墳墓に先に帰還していた

その後ガゼフがやってきたり そのガゼフを追う形でニグンがやってきたのだ

明らかに身分が上のようなニグンだけを虜囚にして その他の陽光聖典はフに預けてカルネ村を後にした

一応エイトエッジ・アサッシンがカルネ村に残っている

 

 

「それで…これはどういう事なのかな?」

いつになく不機嫌なたっち・みーが尋ねる

「私達も全容は判ってないんですよ ユグドラシルがサービス終了になったのはたっちさガゼんも知ってるでしょうけど…ログインしたまま この世界にやってきたんですよNPC達は自我を持ってますし ナザリック大墳墓の回りは平野部に変わってしまってますし」

「やはりナザリック大墳墓がリアルの世界に来たってのが正解なんだろうな」

ウルベルトがほぼ正解を言う

「それだと大気汚染が無いのとバハルス帝国等の騎士が居るのもおかしい それに何故皆ユグドラシルのアバターなんだ?」

「あ…たっちさん指輪を着けてみてください」

モモンガがリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンズをたっちに渡して装備を促す

「こ…これは」

たっちが指輪を装備すると嘗てのギルメンの姿になった

「外すと元の人間に戻りますよ」

モモンガが自ら指輪を外して見せた

「そういう事なのか…」

納得をせざるを得ない たっち

「兎に角情報が足らないんですが 少なくともナザリック大墳墓内は安全だということです」

モモンガが今確認出来うる事を伝える

「飯も美味いしな」

結局ペペロンチーノを三杯食べたペロロンチーノ

「酒もなヒック…」

カルネ村に出掛けてる間も飲み続けていたウルベルト もしかしたらやけ酒なのかもしれない

「それで たっちさんはどうしてあの村に?」

脱線しかけてる会話を元に戻そうとするハイエナ

「斯々然々で野盜を追ってきた所姉妹が襲われそうになってた所を防いだらペロロンチーノが現れた」

「あの金属音って銃弾で剣を防いだ音だったんだ」

ハイエナが相槌を打った

「これは…リアルとユグドラシル それに異世界が混じりあった状態なのね」

ぶくぶく茶釜が古典的アニメの設定のような事を言い出す

「「「「「…」」」」」

しかし 誰もそれを笑い飛ばす事が出来なかった

 




漸くネタバレできました


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各勢力の動向

物語は複雑に絡んでいきます



カッツエ平野に突如としてチューブ状のナニかに護られてるような住居が現れた

商人の一団が それを見つけたのだが 得体の知れない者に商売をしようと接触するのだから商魂逞しいものである しかしお金と言われて渡されたのは統一された紙切れだったので これでは駄目だと物々交換にした すると夜でも真昼の様に廻りを照らす筒のような物や 少し指で弾くだけで火がつく物が手に入った 商人は喜びもっと物々交換出来るように商売の根城であるバハルス帝国に応援を呼ぶ その商団を護衛していた冒険者は自らが属していたリ・エスティーゼ王国の冒険者ギルドに情報を流した

そうやってほぼ同時にカッツエ平原の異変が両国の首脳部に知れる事になる 遅れながらもスレイン法国も風花聖典が独自で情報を仕入れていた

バハルス帝国のジルクニフ・ルーン・フォロード・エル=ニクスは その国の徹底した貧困層の管理及び水等の循環機能 要は低コストでの運営面に重きを感じ その技術を掠めとる姿勢を国の方針にした 一方リ・エスティーゼは ここ数年の帝国との戦争に負け続けてるせいなのか それともラナー・ティエール・シャルドルン・ライル・ヴァイセルフ王女が愛犬クライムに慈悲深い顔をするためにか 貧民層等が難民としてやってきたら受け入れるという政策を打ち立てた スレイン法国は情報がもたらされた当初はプレイヤーの降臨かと色めきたったが情報がもたらされるにつれプレイヤーではないのではないかと落胆したが人間種だからなるたけ受け入れる形で様子見の状態である 竜王国はかなり遅れて情報を入手したが来た所でバードマンの餌が増えるぐらいにしか考えてないようである

まだまだ国の上層部での話なので 当然ながら地方都市等は その事が何もわかってない状態である

 

 

嘗てたっちが所属していた警官隊からもたらされたアーコロジー外の状況を警察上層部から富裕層にもたらされ

直ぐに学部へ調査の依頼が来た 教授や助教授一部の識者等で構成されたシンクタンクが派遣する事になった

その中には嘗てネットで知り合った旧知の者などもチラホラ居たようだ

 

 

最後に我等がナザリックの円卓の間では カルネ村に情報収集する班 近くの都市エランテルの冒険者ギルドに登録する班 そして別動隊として情報収集する班の三班を派遣する事までは決まったのだが…班分けで揉めている

喧喧囂囂の議論の末決まったのが

カルネ村…

モモンガ

アルベド

エランテル…

ペロロンチーノ

たっち・みー

ウルベルト

シャルティア

別動隊

ぶくぶく茶釜

ハイエナ

アウラ

マーレ

となった ナザリック大墳墓が至高の御方が居なくなるが 直ぐにモモンガが戻る事になるだろうと考えられていた

当然モモンガも冒険者として行動したがってたのは言うまでもない




モモンさんもアインズ様も
今の所は登場しません…( ̄▽ ̄;)

アルベドちゃんは やっとお出掛け出来るのでウッキウキしてます
シャルティアは 少しモモンガ様と行きたかったようですが…
アウラ、マーレに至っては…ニコニコしております

尚プレアデスは階層守護者達に花を持たそうと我慢してます


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カルネ村から…再び

前にカルネ村に来たときはたっちさんが登場してバタバタとナザリックへと帰還しましたが…漸くカルネ村に拠点を作れそうです


「フフフンフン フフフ~ン」

アルベドは鼻歌まじりで上機嫌だ シャルティアが別行動だからナザリック大墳墓からカルネ村の道中も馬車で移動する時間もモモンガと二人きりなのだ

「アルベドよ…そのお前の気持ちは嬉しいが…それは俺がねじ曲げ…「よろしんでないでしょか?」」

たじろぎながら言葉を紡ぐモモンガの言葉に食いぎみで遮るアルベド コキュートス辺りが聴いていたら 『それは不敬だ』と言い切るような事案だろう

しかしタブラさんの設定を書き換えてしまったモモンガは強く言えないのである

「寧ろタブラ・スマグディナ様に至っては娘を嫁に出すような御気持ちでいらっしゃるかと」

もう、本音が駄々漏れ状態のアルベド…

「…」

二の句が告げないモモンガだった 幸か不幸か発光で気持ちを取り戻すモモンガ

「あーその件は取り合えず置いといてだな アルベドよ 今から行くカルネ村の事だが」

魔王ロールに乗せて威厳を保つモモンガ

「はっ」

佇まいを改めるアルベド

「先程行った時にはたっちさんが居たのに驚いて 情報収集もろくにしなかったから 再度の情報収集と農作物等の確認 後はもし不作等の困ってる事があれば助言して恩を売るのが目的なのは理解しているな?」

「はっ されど村を襲撃から護った事で充分に恩は売れてないでしょうか?」

アルベドが素直な意見を言ってみる

「人間という者は 恩を受けても時間が過ぎれば 恩を受けた気持ちが薄れゆく生き物なのだよ」

嘗ての事を思い出すかのように遠い目をしながらモモンガが言う

「そういう物なのでしょうか?私達僕は創造主様への恩を忘れるような不届き者は居りませんのに」

アルベドが不思議な顔をして答えた

 

 

そうこうしている間に馬車はカルネ村に着いた エイトエッジ・アサッシンにカルネ村に異常が無いことを報告される アルベドとモモンガは村長宅に顔を出すと そこには村長夫妻とエモット姉妹が居た 先の襲撃によって村の存続が危ぶまれている事 エモット姉妹を村ではもて余してる事を告げられた 幼い妹と力弱い姉では村の役目に立たないそうである

「だとしたら…このカルネ村に私が居住する為の家を建てて そこでメイドとして二人を雇います 私が不在の場合でも代わりの者を置きますので それでどうでしょか?」

「それは有り難い申し出なのですが…エンリはどうだね?」

「モモンガ様が雇って下さるなら 光栄な事です ただ妹のネムは幼すぎるから…」

「お姉ちゃん 私父さん達が眠るこの村に居られるならなんだってするよ」

涙目のネムは姉のスカートにしがみつく

「宜しく「お願いします モモンガ様」」

エンリが礼をする途中にちゃっかり一緒に挨拶をするネムだった

「アルベドよエモット姉妹と一緒に住まいを建てる場所を選んできてくれないか?」

モモンガは黒い鎧兜つけたアルベドに頼む

「畏まりました モモンガさ…ん」

アルベドもまたモモンガさんとは なかなか言いにくいようである

 




アルベドは下等な人間相手でも幼女でも
モモンガに近づく女性には…( ̄▽ ̄;)


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学術調査隊

アーコロジーから学術調査隊として派遣社員された一行はリ・エスティーゼ王国との対面を果たした ラナー王女を経由して今蒼の薔薇と面会している

「つまり観光がしたいのか?」

とガガーランが検討違いな意見を言い出す

「そうじゃなくて…風俗とか習慣をね」

頭痛で頭を押さえてるような仕種でラキュースが再度説明をしている

「…」

自分達の事なのに調査団は無言のままである

否…本当は魔法の事を聴いて昔やってたネトゲとの酷似に驚いてるのだが

それを口に出すには余りの非常識さを感じて何も言えなくなってるのが正解だった

「それなら王城近くよりもエランテル等の方が安全と見るべき」

「警固も我々蒼の薔薇が数人付き添えば良い」

姉妹でアサシンの職についてるティア ティナが八本指という非合法集団が根城を持つ王城近くよりも エランテルのような片田舎で調査をする方が良いという案を出す

何しろVIP待遇をしなければいけない相手である 危険は避けたいのだろう 結局ガガーランが警固を任されエランテルに向かう事になった

 

 

「調味料を魔法で造るのですか?」

調査隊の一人自然学学者と学術員が魔法に食い付きが良く ガガーランに色々と聞いてくるのだが

「わたしゃ職業が戦士だから余り詳しくは知んねえだけどな」

ガガーランが申し訳無さそうに答える 姉御肌の彼女らしい受け答えだ

彼女にしてみたら 自然学学者が夜空の星々をキラキラした眼で見ている彼の方が珍しい存在なのだが

その少年のような瞳をしている彼に好感を持っているようだ

道中モンスターが一度も現れず 楽な任務だった

 

 

エランテルに着いてから一騒動あった

門番と 何処からか流れてきた冒険者のような一団が揉めていた

リーダーらしき銀色の鎧兜をした人物が必死で止めているのだが

銀髪の少女が門番の態度を気に入らないようで謝罪を求めてるようだ

リーダーの装備が立派だから どこかの貴族だろうか?

ガガーランは調査隊と共にVIP待遇だから関係はなかったけど

このエランテルは ここいらでは大きめの街なので通常でも審査の列が滞りがちで長く待たされるのに

他の商人や旅人達には良い迷惑だっただろう

エランテルに入った調査団は冒険者というものに興味を持った

防具屋、武器屋、アイテム屋と巡り特にポーションに注目した

高価なポーションだと部位欠損が治せるとの事だったので注目するのも仕方ない事だろう

エランテル1のポーション屋に訪れると赤髪の冒険者と店員が何やら深刻な顔つきで話し合ってた

ガガーランが店に入ったら何やらポーションをマントに隠すような素振りをしたが

別に興味がなく 黒粉の取引をこんな所でするわけもないのでほっておく事にした

 

 

調査隊はポーションの作成を目にしたいとの事だが

リィジー・バレアレは困った 今丁度原材料である薬草を切らしてるのだ

孫のンフィーレアにカルネ村へお使いを頼むにしても護衛が居る仕事なのだ

調査団の護衛のガガーランについでになんて頼めるわけもなく…

「お祖母ちゃん 冒険者ギルドで誰かを雇ってみるよ」

「我々も付いていっても宜しいでしょうか?」

本当なら先程の『神の血』に係りきりになりたいのだが高名な『蒼の薔薇』のガガーランの手前依頼を断りきれないリィジーだった



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エランテルの検問所の騒ぎ

エランテルに向かったらたっち・みー一行

ペロロンチーノの悪戯やシャルティアが騒いだりで中々たっちの気苦労が絶えなかったのだが どうにかこうにかエランテルに着いた

勿論リングを外した人間種の状態である

装備品は其々のアバターのを流用しているのだが…

 

「だから…流れてきた冒険者なんだろ兜を取って顔を見せる位なんだって言うんだ」

門番が居丈高に黒いゴスロリ姿の少女に言う

「其が無礼だと言ってるでありんす この方々のご尊顔を拝見するには平伏するでありんす」

道中しつこいほど説明したのにシャルティアは これだけはと受け入れなかったのだ

「もう良いシャルティア この門番の言う通りで良いではないか」

たっちは支配者ロールをしながらも門番の要求を受け入れるという形を取りたかった

「しかし、たっちさ…ん」

シャルティアも様が言えなくて つい素で言葉を返した

やはり郭言葉は無理矢理使ってるんだなと こんな時ながらやくたいも無いことを考えるウルベルト

「見せるのは顔だけで良いのかい?」

何故だか上半身も見せようとしているペロロンチーノ

門番は額を押さえながら

「もう良いからさっさと金を払って門を潜ってくれ」

何…金がいるのか…

焦るたっちを置いてウルベルトが

「あー金が無いんだが…代わりに此れじゃ駄目か?」

アイテムボックスからいつの間にか出したマジックソードを門番に見せる

「ふむ出来れば金がいいのだが…そうだ そこ後ろの商人 この剣を買ってやってくれないか?」

たっち達の後ろで順番待ちをしてる商人に仲買いをさせる

「へぇあっしは武器の目利きは余り出来ないのですが この剣は魔力があるようですね 金貨10枚で如何でしょう?」

「何‼そんな値打ちのある剣なのか?」

門番は1本で自分の給料数ヵ月分の剣を持つ冒険者に驚いた

「それで通行両が払えるなら それで良いよ」

ウルベルトはナザリック大墳墓の自分の部屋に何本も転がってた剣の1本だったから無頓着に商人から金貨を受け取った その内の数枚を門番に渡そうとするのだが

「こんなに要らない 金貨一枚で御釣りが出る」

銀貨銅貨を渡された

尚余談だが この時に買った剣を商人が武器屋に転売したら金貨50枚になった

商人がたっち達を見かけたら何かしら手助けをしようと心に決めたそうだ

 

 

なにはともあれ漸くエランテルに入れた一行は冒険者ギルドを目指す

途中で食べ物を買い込んで食べたりしたがナザリック大墳墓の料理長の作る料理に敵う物は無かった

「そういや『ユグドラシル』ではペナルティで人間種の街には入れなかったよな」

未だに『ユグドラシルⅡ』ではないのかと疑ってるウルベルトだった



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漆黒の剣

自分でもまさか漆黒の剣との関わりを こんな事から関わり出すとは思わなかった…( ̄▽ ̄;)


たっち・みー達は冒険者ギルドに着いた

早速ギルド加入する事に…

こういう時ってチンピラ冒険者が難癖をつけてくるもんだよな ウルベルトは考えたが

ギルドの教育が良いのか それとも駆け出しの冒険者なんて相手にしてないのか

難癖を付けてくるような冒険者は居なかった

全身銀鎧のたっち 名品の弓を装備する(ナザリックではレガシークラス)ペロロンチーノ 酒臭いウルベルト 妖しい雰囲気ながら残念な雰囲気を合わせ持つシャルティア 各パーティは単純に関わりたくないだけだったのだが 冒険者登録が終わりウルベルトは早速ギルド内の酒場で酒を飲もうとするのをたっちに止められる

「金があるけど消費するだけじゃなく稼ぐ事も考えないと 折角冒険者になったんだからクエストの一つもやってみないか?」

「こっち(異世界)の酒に興味があるんだがなぁ」

ウルベルトは未練がましく酒場の方を見つめる

「ペロロンチーノ様‼」

シャルティアはペロロンチーノが酒場の女性を見つめるのを阻止しようと奮闘している

それでもペロロンチーノは酒場の女性にメロメロ状態のようだ

そんなペロロンチーノを好意的な目で見ている冒険者が居る

『漆黒の剣』のルクルット・ボルブだ ペロロンチーノが名品であろう弓を持ってるので同じレンジャー職なのだろうと想い そんな武器を持つペロロンチーノを羨望の眼差しで見ていたのだが 性格も合うであろう行動をしているので気を良くして話しかけてくる

「この酒場のお姉ちゃんも良いけど 旦那の彼女も可愛いじゃないですか」

その発言に気をよくしたペロロンチーノ

「そうだろ 俺が手塩に掛けて育てた自慢の子だよ」

「女を育てるか その考え方良いねぇ」

異世界で光源氏のような人間が居たのか知らないが 自分好みの女にするってのは 何処の世界でも男の夢らしい意気投合した二人はパーティでの邂逅をする事になる

『漆黒の剣』リーダーのペテル・モーク 魔術師のニニャ ドルイドのダイン・ウッドワンダー そしてルクルットだ シルバー級冒険者であり 今さっき登録したばかりのたっち達を導いてくれるつもりなのか 一緒にクエストをしないかと声をかけてくれた

たっちにしては、願ったり叶ったりである ウルベルトが得に喜んだが酒を飲みながらクエストの説明をしている時に彼等は現れた

ンフィーレア達である カルネ村近辺で薬草を採集するための護衛を冒険者ギルドに養成しようとやって来たのだ その集団を見てシャルティアの顔が強ばった

ンフィーレアの後に続く集団の中に至高の方々が居られたのだ




そろそろ筆が止まるかも…
連載が滞ったら至高の方々の性格がわからなくて判断に苦しんでると思って下さい
ウルベルトの酒飲み設定は苦し紛れです(ドヤッ)


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新たな仲間

続々と現れるギルメン


シャルティアは驚いている 至高の方々がまたもや現れた事に しかも複数である

「少々御不浄を御借りするでありんす」

そう言ってトイレに駆け込みモモンガにメッセージを送る

『モモンガ様 今宜しいでしょうか?』

慌てて廓言葉を使わないシャルティアに緊急性を感じたモモンガ

『シャルティアか たっちさん達に何か有ったのか?』

仲間思いのモモンガらしい受け答えである

『いえ 新たに至高の方々が現れたんでありんす』

モモンガと会話する事により平常心が戻ってきたシャルティア

『何だと‼誰が現れたんだ』

反比例の如く平常心を失うモモンガ

『死獣天朱雀様 ブループラネット様 ぷにっと萌え様の御三方でありんす』

『一気に三人もか 現状はどうして居るんだ?』

モモンガは問い質した

『今はたっち様達が他の冒険者と話されて居られるので接触できてないでありんす 取り急ぎモモンガ様に御連絡した次第でありんす』

『そうか ではたっちさんと連絡してみる でかしたぞシャルティアよ』

『はっ有り難き幸せでありんす』

メッセージを打ちきりたっちにメッセージを送るモモンガ

 

『たっちさん緊急事態だ朱雀さん達が現れた』

ダインの人柄にシンパシーを感じていたたっちにモモンガからメッセージが飛んでくる

『朱雀さんが‼ カルネ村にか?』

たっちはモモンガが朱雀に直接会ったのかと勘違いする

『いや、シャルティアが見つけたとメッセージで伝えてきた』

言われてみればシャルティアはトイレに駆け込んでたな その時に連絡したって事は…

あのカルネ村に行く集団の中に居るのか…

『そうか わかった シャルティアに確認するが 接触できるように考えてみる』

そうこうしてる間にトイレから戻るシャルティアに目配せで確認するたっちに一礼で答えるシャルティア

「ペテルさん闇雲にモンスターを狩りにいくならなんだが 今そこで発注された護衛も兼ねてみたいんだがどうだろう?」

漆黒の剣のリーダーに聞いてみる

「それは良い考えなのである」

ペテルが返事をする前に肯定をするダイン ダインもまたたっちの人柄にシンパシーを受けていたのだろう

「そうですねモンスターが現れなかった場合も報奨が貰えるのは良いと思います」

ニニャも賛成のようだ

「たっちさん達と漆黒の剣で人数は充分だろうし 受けましょうか」

ペテルのゴーサインが出た

早速ンフィーレアの護衛を受けにいく事にした

 

 

何故シャルティアがリアルに居るんだ?

調査隊の隊長で教授でもある死獣天朱雀 助教授のブルー・プラネットは顔を見合わせた




続々と自分の首を絞めていく作者


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初めての御使い&初めての戦闘

基本モモンガさんのように慎重な事は余り考えない集団になってます


ガサッ ゴブリンが草村から顔を覗かして旅の一行を盗み見ている

レンジャーが2体 騎士っぽいのが4体 神官戦士が1体 魔術師が1体 良く分からないが一番強そうな少女が1体 後は喰いでも無さそうなのが10体程の団体だ

このゴブリンが所属している集団にはオークだけじゃなくオーガまで居るのだ

先に厄介な魔術師を殺してしまえば人間風情の戦士4体等物の数でもないだろう

暗愚なゴブリンは そう判断して伝達役のゴブリンに合図を送った

『餌がやってきた』

 

 

ルクルットは其を気付いたがカッパー級の新参冒険者が気付くか様子を伺う事にした

当然ペロロンチーノは気付いていたが『ユグドラシル』でもザコ中のザコモンスターのゴブリンに注意を払うほどの事は無い 幾ら人間種になってても彼等の首等枯れ草を薙ぐように刈れるのだ

 

 

ガガーランとペテルそしてたっちがカルネ村に居るというンフィーレアの幼馴染みの事を話題にしながら談笑してた時にルクルットが真面目な声で注意を促した

「動いたな」

他端に顔を引き締めモンスターに対してフォーメーションを組む『漆黒の剣』

それを眺めるガガーラン まだ物見遊山の態度を崩さないナザリック勢力

「ンフィーレアさん 調査隊の皆さんは下がってください」

ペテルが支持を出すが

「ここは我々に任せてもらえないだろうか?」

たっちが先陣を希望する

「そうだね 少し運動しないと体が鈍りそうだ」

ペロロンチーノが珍しくやる気を出している

「では妾が露払いするでありんす」

「シャルティアはお留守番ね」

ペロロンチーノが釘を差す シャルティアが撫でただけで死にそうなモンスターなのだから

当たり前の事だ

 

ゴブリン20体前後オーク10体オーガ2体の集団をたっち ペロロンチーノ ウルベルトの3人が対面する

進みでた3人を馬鹿にするかのようにゴブリン達が5~7体で一人ずつ当たって来ようとするが たっちの剣の一閃 ペロロンチーノの連続弓矢打ちが着実に命を奪っていった

ウルベルトに至ってはファイヤーボールが途中で別れ残ったゴブリン達にホーミングする離れ業まで披露した

後退りするオーク達の一匹をオーガが切り殺し叱咤すると 残ったオーク達がウルベルトを的にしたのか迫ってくる ペロロンチーノが今度はゆっくりとウルベルトに迫るオークをシューティングゲームのように射殺していく その間にたっちがオーガ2匹に対峙したかと思った瞬間に胴を切り落とした

ピューーと口笛を鳴らし

「なかなかやるじゃないか」

アダマンタイト級のガガーランは何時でもフォロー出来るような立ち位置を常に陣取ってはいたが結局出番は無かった

『漆黒の剣』にとっては自分達が一番実力が無いであろう事に気が付いてたじろいでいた

 

一部の調査隊メンバーは『ナザリック大墳墓』と同名な集団に戸惑っている




皆大好きヒドインさん
次回までしか彼女の至福の時間はありません…( ̄▽ ̄;)
コキュートスを作成したのは今作では主に武人建御雷 細部にブルー・プラネットの協同作成にします…( ̄▽ ̄;)


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カルネ村のゴブリン警邏隊

アニメを見てた限りでは女性型ゴブリンなんて居なかったように思ってました…( ̄▽ ̄;)


カルネ村のゴブリン警邏隊

 

エンリはモモンガから説明を受けて考え込んでしまった

両親を生き返らせる事が出来るかもしれないというのだ

代償としてはカルネ村を離れなければならなくなる事だ 幼い妹であるネムは亡くなった両親が戻ってくると喜ぶであろうが、やはりカルネ村を離れる事 そして村には他にも盗賊団(村民は盗賊団の仕業と思っている)の被害者達が居るのだ 姉妹だけが特別扱いをされるのはいけないと思ったのだろう モモンガの誘いを充分な御礼をして固辞したのだった

モモンガは結果としてはカルネ村に拠点を持ち尚且つエモット姉妹からの忠誠を得る事になった

 

両親の代わりの庇護という訳ではないが モモンガがエンリに渡したアイテムがある

『ゴブリン将軍の角笛』だ レアアイテムでも無く モモンガはグロス単位で持ってる為ジャラジャラと幾つも渡そうとしたが エンリに多すぎると恐縮されてしまったので万が一の為に3個と今すぐ使う為の1個の計4個を渡すことに留まった 早速エンリが使ってみた所 地中からゴブリンが生まれ出でるという異質な出来事に少し光ったモモンガではあるが…

20体のゴブリンが登場する事になった エンリとネムが一生懸命に名前を考えてた姿をモモンガが 自分も黒歴史を作成する時に一生懸命名前も考えてたなと想いながら和んでいた

その姿をアルベドが クフー物思いに耽るモモンガ様マジモモンガ等と思いながら心のシャッターを押していたのは彼等の主従関係に皹が入りそうなので触れないでおく

 

 

斯くしてカルネ村ゴブリン警邏隊、後のゴブリン軍団は創設された

専らの行動はカルネ村の警邏及び村民に事故防衛の術を教えることになった

エンリが召喚者だったからか それとも何らかのスキルがあったのか『エンリの姉御』と彼等のから呼ばれ何をするにもエンリの指示を受けて行動しているようだ

そんな彼等が村民に弓矢の練習をさせてる最中に怪しげな一団がカルネ村に近づいて来たのだった

先手こそ取れたゴブリン警邏隊だったが 危険な匂いがビンビンする一団にエンリの姉御だけではなくアルベド様も呼んだほうが良いと判断したのは慧眼だった 最もアルベドはモモンガから一団が来るのを知らされており事なきを得るが…

 

「どうしてくれるのよモモンガ様とのラブラブな時間を過ごせてたのに」

「新たに至高の方々が現れたでありんす 大口ゴリラの寝言なんて知らないでありんす」

と 毎度の論争を影で言い合ってたのも微笑ましい限りである

 

その後モモンガ邸に調査隊のリーダーである人物と補佐役 そして一般補佐役の三名が招かれた



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森の賢王

「そ…そんな事が…」

指輪の効果の変異に死獣天朱雀は驚いていた

もはや恒例になりかけてる変身リングの説明をしたモモンガ

自身が作成した第六階層の空を肉眼で見たいと願うブルー・プラネット

アインズ・ウール・ゴウンをどう発展しようかと思考の翼を広げてるぷにっと萌え

三者三様だが 変わらないギルメン達に喜びを隠せないモモンガ

それを見ては 何故か赤くなってるアルベド

 

「やはりアレはシャルティアだったんだね モモンガさん」

ぷにっと萌えがモモンガに尋ねる

「たっちさんウルベルトさんペロロンチーノさんも 本物ですよ 他にもぶくぶく茶釜さんとハイエナさんがナザリック入りをしています」

「ナザリック入りか…」

その言葉に顔を険しくする朱雀

「えっ?御三方も来られるんじゃ無いんですか?」

モモンガの顔が…骨だから分かりにくいが驚いてるようだ

「今は、アーコロジーに居る住民達も心配だから私達は遠慮しておくよ ぷにっと萌え君は どうするね?」

ブルー・プラネットは調査隊を続けるつもりのようだ

「私は喜んでナザリック大墳墓にいく事にしますよ 朱雀さん達ともメッセージで会話すればいいだけですし」

「そ…そうだな二手に別れて情報を共有していくほうが良いだろう」

ナザリック大墳墓の首脳陣が分かれるのは辛い事だが それも仕方ない事だ

単純にナザリックがリアルの世界に現れただけでは無いのだから…

「そうですか、しかし一度位はナザリックに来て貰いますよ 僕達も その方が喜びますし」

モモンガは このまま42人のギルメンが一同に会してナザリック大墳墓の円卓の間を埋める事を想像した

「第六階層の空が今見てる空より劣ってるのは分かるがどれほど違いがあるか確かめたいですからね」

ブルー・プラネットも乗り気である

 

 

その頃 トブの大森林

アウラが先行して危険の有無を確かめていた トブの森は東に巨人グ 西に魔蛇リュラリュース・スペニア・アイ・イルダウン 南に森の賢王の三竦み状態で支配されていた ナザリック大墳墓は森の賢王の勢力範囲に出現したのだが…

「気にする程では無いだろうが 一応敬意を払って挨拶でもしておかなければな」

魔王ロールのモモンガがナザリック大墳墓に森の賢王を招く事も思案に入れての偵察である

結果アウラに随行しているペット達のオーラに巨人や魔蛇も支配地を放棄して逃げ出した 残るは森の賢王だけである

「ナニモノで御座るか?」

住居としている穴から人語でアウラに尋ねてきた

「へー他の2匹と違ってちゃんと応対するんだ」

 



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ヘロヘロ

至高の方々が勝手気ままに行動を始めました( ̄▽ ̄;)


時を戻す事『ユグドラシル』サービス終了前

モモンガを置いてログアウトしたヘロヘロであるが

ベッドに入ろうとした前に何を思ったか再度ログインした

ナザリック大墳墓の入り口に着いた彼が入ろうとした瞬間に後方の泥沼が草原に変わったのだ

彼は敵の襲来かと不定形の体で身構えた しかし敵の姿も見えず草原も幻ではないようだ

彼もまた『ユグドラシルⅡ』なのかと勘違いした質だ

ニューマップとなった周辺をどのギルメンよりも早く攻略をして自慢してやろうと考えたのだ

幸いな事にエルダー・ブラック・ウーズである彼は擬態が出来た 人間種属に擬態した彼はトブの森へと足を進めた

 

森を進んでいると茂みに人間種が潜んでいた 赤毛の冒険者だ

どうやら怪我をしているらしい 血の匂いがしていた

「匂いだって?」

MMORPGでは匂いを体感はできない筈なのだ 何かがおかしい その時ヘロヘロは気付くべきだった

赤毛の冒険者がダメージを食らってるのに表示がポップされないことに…

「だ、だれ?」

意識が朦朧としているのだろう ヘロヘロに向けてくる視線も弱々しい冒険者だ

「サービス最終日だと言うのに こんなレベルが低い奴を刈ろうとする奴も居るんだな…少し待ってて」

ヘロヘロは初級ポーションを出そうとアイテム欄を呼び出すが…出ない 何故だ

目の前の初心者は今すぐ死ぬ事はないだろうけど かなりの重傷のようだ 彼は慌ててアイテム欄を出そうと手探りでジタバタ奮闘する その時にふと手が消えたような状態になった どうやら無限の背負い袋のバージョンアップがなされたようだ

そこからポーションを取りだし赤毛の冒険者に渡す

「これ飲めるかい?」

赤毛の冒険者は まさかこんな状況で毒薬を渡してくる奴も居ないだろうと 素直に渡された物を飲みほすと

信じられない事に一瞬でゴブリンにやられた傷が治った

「ありがとう助かっ…」

ポーションをくれた相手にお礼を言おうとして絶句した 相手の顔が変なのである 目と口らしき穴はあるのだが

人間に有るべき器官 鼻がないのだ

「大丈夫か」

相手の雰囲気がおかしいのを察知して近づくヘロヘロ

「ひぃ」

後退り赤毛の冒険者

初心者だから この姿も知らないのか…勝手に考察をして納得するヘロヘロ

「んー心配だけど一緒に行動するわけにもいかないしな…」

赤毛の冒険者は この異形に付いて回られては大変だと言わんばかりにウンウンと頷く

「此ぐらいしか渡せないけど これで街まで戻ってくれ」

ポーションを1本手渡し赤毛の冒険者と別れたらヘロヘロ

赤毛の冒険者はブリタというアイアン級の冒険者だった

 




風呂敷が広がり過ぎてる…
収拾つくのか これw


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森の再会

あるーひーもーりのーなーかー♪
さて、出会った者とは?


その瞳は叡知に溢れ 名前負け等しないオーラを放つ 咥内から見える牙は強弱の証

現地の人々から そう畏れられる森の賢者 しかしアウラはフェンやクアドラシルを使役し自身もlv100NPCである

lv30相当の異形がいくら凄んでもなに食わぬ顔のままで居た

「ふふん 某が恐ろしすぎて呆然としてるのであろう」

現トブの森の支配者になった森の賢者は検討違いも甚だしい事を言っている

モモンガ様がナザリック大墳墓に森の実力者をお招きすると言ってたけど こんなのだったら恭順させた方が早いんじゃ…

アウラは内心 そう思ったが至高の方々の命令は絶対である

「この度は森の実力者である 森の賢者様をお招きせよとの主の御命令で こうしてお招きに参りました」

方膝を付き敬意を現すアウラに対して 森の賢者は

「そういう事なら某は先程殿を見つけたばかりでござる 某よりも殿をお招き頂きませぬか?」

アウラは戸惑った 森の賢者が既に誰かに心服してたのは想定外である

「その殿とは一体?」

「暫しお待ちになられよ 殿~と~の~」

どうやら殿は洞窟の奥に居られるらしい

「ん~なんだいハムスケ」

「殿に御客様でござる」

「お客?知り合いは居ない筈なんだけどな」

「森の実力者に用事なのだから某よりも殿がお相手するべきでござろう」

「仕方ないなぁ今出るよ」

なんとフレンドリーな主従関係だろう ナザリック大墳墓だとこうはいかない

忽ち他の僕に不敬であると断罪されるだろう

アウラは主従関係にも色々あるものだと考えていた

「お待たせいたした 某の主のヘロヘロ様である」

至高の方々であるヘロヘロ様と同名なのは勘にさわったが方膝を着いた姿勢を保ちヘロヘロ様とやらを待つアウラ

「あ、どうもヘロヘロと…アウラ‼」

アウラが…NPCがナザリックを離れて居る事も話してる事もヘロヘロに取っては混乱を増長させるだけである

「ヘ…ヘロヘロ様‼」

アウラも同様で森の支配者をする事がナザリック大墳墓に帰るよりも大事な事なのか…いやいや…何かの作戦を遂行中なのだろう 自分のような矮小な者に至高の方々の謀を見抜けるわけもないだろう 逆にナザリックの名前を出してヘロヘロ様を知ってる態度を表すと邪魔にならないか でもヘロヘロ様も自分の名前を呼んだ事だし…アウラもアウラで混乱していた

「お二方はお知り合いで御座ったか?」

一人ハムスケと呼ばれた森の賢者だけが冷静であった

「と、兎に角落ち着こうアウラ」

ヘロヘロは提案というか懇願じみてる

「はっ」

方膝どころか平伏するアウラであった




どうやらヘロヘロさんもネーミングセンスが残念でした
作者的に「大福」が良いと想う


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薬草摘み

ンフィーレアと調査団はトブの森の奥深くで薬草の採集をしていたが

ンフィーレアは兎も角調査団は薬草と雑草の見分けが出来ず 結局見ているだけであった

警護をしている漆黒の剣のルクルット ダイン それにペロロンチーノが薬草を採集出来た所を見ると職業によるスキルが必要らしい

シャルティアがペロロンチーノ様のお手を汚さないように奮闘するも空回りしてたのは ご愛敬だろう

必要数を大方採集し終えた頃に ガガーランとペロロンチーノがいち早く異変に気が付いた

「某の縄張りと知っての越境でござるか?」

森の賢王がすぐ近くまで来ていたのだ

「ヒィィ」

ンフィーレアが腰を抜かす

そんなンフィーレアの前に漆黒の剣が壁のように立つが…

「今すぐ引き返さば襲いはしない 某の役目は森の安寧ゆえ」

まるで主から そうせよと教えられたかのような態度であった

「森を騒がすつもりはないが 我らも森の恵みが必要だから これからも薬草の採集をしたいのだが どうだろう?」

たっちが交渉を求める

「某の一存では決めかねる故 後日返答では駄目で御座ろうか?」

やはり森の賢王に主が居るようだ

「返答は どう確認すれば良いのであるか?」

ダインが問うてみると

「森の外れに目印を作って貰えれば 良かった時には団栗の山を築きもうそう」

「了解したのである カルネ村の近くの森に大きく丸を描いておくのである」

「然らば その様に 今は此処より先に足を踏み入れぬのでござったら我は見逃そう」

「その提案有り難いのである」

森から威圧感が無くなった

ピューー

「アイアン級にしては剛毅な旦那だね」

口笛を吹くガガーランがダインの肩を叩きながら誉め称える

ガガーランにしてみればたっち達が異質な冒険者だと気付いてるようだが

この漆黒の剣たちがアイアン級からクラスアップするのは早いだろうと認識してるようだ

「は…早くカルネ村に戻りましょう」

九死に一生を得たンフィーレアは気が気ではなく そう告げた

「我々も その方がよろしいかと…」

ブルー・プラネットも周りの隊員の青い顔をしているのを気にするように賛成を著した

エンリ達が採集していた在庫を合わせると今回の収穫は充分な量を確保出来ている

今後は森の賢王からの返答次第ではあるが カルネ村の村民からの買い付けで賄えるかどうかだろう

一行はトブの森を後にしカルネ村を目指した

 

カルネ村の外れに目印の団栗の山が築きあげられたのはメッセージでやり取りしたモモンガ達が関わっていたのは言うまでも無かった 今後も薬草の安定供給は続く事になる




皆大好きクレマンティーヌさんがアップを始めました


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アーコロジーからの逃亡者

自分の首を絞めていくスタイルw


アーコロジーが異世界に転位した

まるで一昔前のライトノベルの設定だ

俺はエマージェンシー・コールが鳴り響く街を抜け出して砂漠に出た 適当に歩くと何やら骨に追われる商団を見かけた

望遠鏡で見える距離なのだが あれはスケルトンだろう オーバーロードとはかなり違いがある

何故分かるのかって 俺は嘗て知り合いにオーバーロードが居たからだ 勿論リアルではないけどな

どうやら商団は壊滅したらしい スケルトンが立ち去った馬車に近づいてみると3体の被害者のみだった

「なみあみだぶつ」

別に信者でもないが死者にお悔やみの念仏を唱えて水、食料を手にする ああ忘れる所だった金も貰っておく

何をするにも必要だからな 今度は俺が被害者にならないように この場を離れないと…

当ても無くさまようと やがて城壁に囲まれた街が目に入ってきた 助かった 水がそろそろ心許なくなってたからな

果たして言葉は通じるだろうか…

 

「お前さん一人なのか?」

門番が俺を見て怪しんでいる まぁ仕方ないな 服は死体から剥ぎ取ってるとはいえ体した身なりでもない

まぁ言葉の心配はないようだ

「ああ商団が襲われて命からがら逃げ出したからな」

「そうか それは難儀だったな」

門番が憐れみの視線で見詰めてくる

「此所にたどり着いて良かったよ 」

「通行料を払ってくれれば通してやるよ 税をかける荷物も持ってないようだしな」

門番良い人なんだな

「ありがとう ただ俺は金の価値を知らない遠くから流れてきたから ここから取ってくれるか」

「それで言葉が少しおかしいのか いいぜ寄越しな」

俺は金の詰まった袋を差し出す

「おいおい気をつけろよ 俺みたいに御人好しばかりじゃないから こんな真似を街ではするなよ これが金貨で…」

貨幣価値を教えてくれた

「ああ気を付けるよ」

「それじゃあな」

 

 

街に入った俺は先ずは腹拵えも兼ねて市場の方を目指す 何にしろ情報も得たい

喧騒に包まれた町並みだ 活気があるっての良いねぇ

「兄さん見掛けない顔だねぇ この街は初めてかい?」

腹に一物ありそうな笑顔で近づいてくる商人

「おう初めてだけど」

「それならエランテル名物のオーク憎めの串焼きを食べなきゃバチがあたるってもんだ 安くしとくから買っていきな」

「一本貰うから ここらで酒の飲めるような場所あるか?」

「ありがとよ 酒の飲めるか…冒険者ギルドに隣接してる酒場でも行ってみな 金貨一枚で死ぬほど飲めるよ」

「サンキュー行ってみるよ」

冒険者ギルドか ますますRPGだな

 

 

 

しまった…場所を聞いてれば良かったな

何やら瓶が描かれた店の前にたどり着いた俺は今更ながらしくじった事を後悔した




さて、此は誰なんでしょうねw


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ンフィーレア強奪

少しアップし過ぎたクレマンティーヌさん


「貴方がンフィーレア・バレアレ?お姉さんと一緒に来て欲しいんだけどなー」

なんだ このSの女王様は?なんか人違いしてるようだし

「だが断る‼」

「んーそんな事言わないでサー お姉さん困っちゃう~」

ンフィーレアって人はSMクラブにツケでも貯まって逃げてるんだろうか?

悪戯が好きな俺でもアッチの世界は…そりゃ少しは興味なくはないよ…だって男の子だもん…

イヤイヤそうじゃなくて…

「えーと人違いです」

「君が~どんなマジックアイテムでも使えるの知ってるからさー ちょーっとアンテッドを呼び出すのに付き合ってほしいんだよねー」

人違いだってんのに聞く耳持ってないな この女王様は… しかしマジックアイテム? 面白そうだな…

「イヤー本当に俺 そのンフィーレアさんじゃないのよね 証明出来る物を持ってないけど」

あら…女王様の雰囲気が…

「そっかーお姉さん勘違いしちゃったか~ カジッちゃんもう一体死体作るね」

うおっ骨みたいなじじぃが現れた…

「遊びすぎだクレマンティーヌ」

「シッ」

うおっ危ねっ女王様が先の尖った武器を此方に向けたと思った瞬間には もう心臓を一指しするように突き出してきた

「もう、いきなりだな」

なんとかかわせたけど おれってこんなに反射神経良かったのかな?

「な…なんだと」

「英雄の域に居る私の初撃をかわすなんて…」

ラッキーなんか衝撃を受けてるようだし逃げよう…

「ま…待て」

「よせクレマンティーヌ 何者かが近づいておる」

俺は一目散に逃げるフリをして追いかけて来ないのを確認してから さっきの店の近くに行く

 

 

 

「さっどうぞたっちさん」

恥ずかしがりやなのか前髪で目を隠してる青年が人を招き入れてるって たっちさん?

あのゴスロリ服はシャルティアだし あのたっちさんなのか?

一団が部屋に入っていく…

 

 

 

 

「うわぁぁぁ」

しまった ンフィーレアを人質に取られた シャルティアに賊を倒させるのは簡単だが…漆黒の剣が居るから無茶はさせられん

「付いて来たらンフィーレア君が どうにかなっちゃうよ だから来ないでね おねえさんの お ね が い」

湧きだしたスケルトンを倒すのに手間取ってる間にンフィーレアは拐われた

「くっ…ンフィーレア氏を拐って何をする気なんだ…」

ペテルが歯噛みをしている

『眷属に追跡させてありんすよ』

シャルティアからメッセージを受けながらもペテルの言葉に同調するたっち

 

シャルティアが気になるが 俺はンフィーレアを拐かした連中の後をこっそりつけていく

勿論マジックアイテムが目当てなのだが…さて…どうするかな




漆黒の剣の生存ルートが難しい…( ̄▽ ̄;)
かなり強引な展開ですね


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救出部隊

戦闘メイド揃い踏みにしようかと思ったけど…
ぷにっと萌えさんに止められました


シャルティアからメッセージが飛んできたモモンガは ぷにっと萌えさんを核にして

ルプスギナ・ベータ

ナーベラル・ガンマ

ソリュンシャン・イプシロン

エントマ・ヴァシリッサ・ゼータ

の5人パーティーでンフィーレア救出に向かわせた 勿論影にはエイトエッジ・アサシンもついている

「賊はエランテル外周西側 どうやら共同墓地に逃げ込んだようでありんす」

シャルティアのメッセージを受け共同墓地にゲートを開ける 其処には無数のスケルトンが…

 

 

「やぁモモンガさんが一杯いる」

ぷにっと萌えは そんな冗談を言うが…

「ぶっ…」

一名のメイドが吹き出したが 周りのメイドから冷ややかな視線を浴びモフモフの尻尾を丸くした

「ルプスギナ ナーベラル エントマ3人には この連中の相手をしてもらうよ ソリュンシャンは付いてきて」

「「「「はっ」」」」

各々が人狼化 魔法 虫の戦闘特化を使いスケルトンを駆逐していく

そんな中を両手(両蔓)を振って進むぷにっと萌えとソリュンシャン

やがてンフィーレアを担いでるゾンビと女王様と骨なのか皮なのか…あれもゾンビだろうかって一団に追い付く

「な…何者か?」

カジット・デイル・バダンテールは美しすぎるメイドと異形の組合せに驚きを隠せずに問うてくる

クレマンティーヌは流石に油断無く 此方に隙があれば一太刀入れてくる構えでいる

「私達の主が その荷物を御所望なのです 」

予めソリュンシャンに覚えさせてた台詞を言わせた ぷにっと萌えは所属を隠すためか小芝居をかけるつもりらしい

「モーエ(ぷにっと萌え)は あちらの骨のお相手をしてあげて」

「キシャァァァ」

蔓を鞭のように使いカジットの首を絡めとるぷにっと萌え 虚を付かれたカジットは口の中に蔓を差し込まれ呪文も言えない

「カジッちゃーん油断し過ぎ 少し待ってて すーぐあの綺麗なメイドさん サクッと殺っちゃうから」

相手がメイドになったからか 本来スティレツト等の指突武器は初撃までは隠す物なのだが それを出して嘗めるような素振りをする

「貴女に私を殺すことはできませんね」

涼しい顔をして挑発するソリュンシャン その一言にクレマンティーヌが切れた

「このクレマンティーヌ様の一撃を食らって そんな事が言えるかい?」

何の防御もしないソリュンシャンにステイレットが突き刺さる

「ほーら これで終わ…くっ離せ」

メイドの命を奪ったと思ったクレマンティーヌは最初戸惑った メイドの心臓を貫いた筈なのに メイドが進みよりてクレマンティーヌを抱き締めてきたのだ 思わずメイドの体を付きはなそうとするクレマンティーヌ しかしそれは悪手だった

メイドに触れた手から腕へとメイドに体に入っていくのだ

「止めろ ヒィィ …」

やがてクレマンティーヌと呼ばれた者は その場から姿を消した

 




ゾンビは空気を読んでンフィーレアを抱えたまんま大人しくしてます…


冗談wブードゥ教のゾンビは簡単な命令しか聞けない(命令出来ない)そうなので
カジットの付いてこいを忠実に守ってます


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スレイン法国 ニグンとアーコロジーからの逃亡者

ネット充のススメにハマってます
クロスして至高の方々の一員にしてしまおうかw


スレイン法国

六大神を奉り人間種が選ばれし種族だと信じてる国である

 

先日リ・エスティーゼ王国の王国戦士長ガゼフ・ストロノーフの謀殺を企てたが

陽光聖典の壊滅で失敗に終わり陽光聖典隊長ニグン・イングリッド・ルーインは行方不明 隊員の数名が戻ってきただけになる

また、風花聖典からはカッツエ平野に異質な建物が出現したという報告も入った

次いで破滅の竜王の復活の兆しありの報告も入る

しかし、最高神官長の命により 全ての行動を差し止められた

故にスレイン法国は風花聖典が各地の情報を入手するだけで 何の行動もしていない

 

 

ナザリック大墳墓の捕虜になっているニグンは困惑している

はっきり言って捕虜の待遇ではないのだ

体を拘束するでなく 情報を引き出される事も無かった

尤も情報を無理矢理に聞き出されてたらニグンは死んでいたが…

今まで口にした事のないような豪勢な食事までも与えられている

余りにも高位な化け物達が居るため逃げ出す事も出来ないが…

あの頭蓋骨の真っ暗な穴の中の燃えるような火は一体何を考えているのだろう

懐柔するつもりなのだろうか? 懐柔されるわけでもないし この勢力ならば自分風情を懐柔する必要もないだろう

今は困惑しながらも最高級のワインに舌鼓をうっていた

 

 

 

 

 

所代わってエランテル外周である

スケルトンの集団を粉砕しているメイド達を城壁から眺めている墓守り達

一時は冒険者ギルドに応援を要請しようと色めきたったが 地獄の門のような所からメイドと植物系の化け物が出現したと思えば アレヨコレヨという間にスケルトンが滅ぼされた 墓守り達が これからメイドには逆らわないでおこうと心に誓ったのは無理もないだろう

そんな墓守り達とは別にメイド達の快進撃を見ている者がいた アーコロジーからの脱走者である

彼は何故見知っているメイド達がリアルに居るのか そしてスケルトン達と交戦しているのか

さっぱり訳が解らない ただなんとなくメイド達から逃げ出した この場に居ると叱られると思ったようだ

それは大浴場に悪戯を仕込んだせいかもしれない 彼はエランテルから逃げ出した

 

エランテルから北東方面に逃げ出した彼は 何の当ても無くさまよった やがて堅固な防御を施された村 カルネ村を見つけた

中に入ろうとしたが 突如現れたゴブリンに阻まれ近くの森に身を隠す事になる

たが 其処でも でっかいハムスターに見つかった

もう逃げ出す気力もなくなった彼は自暴自棄な気持ちになりハムスターの前でさー殺せといわんばかりに寝転がった

ハムスターは前歯で彼をねぐらに連れ込み黒いスライムと対峙する事になる




プロットが崩壊するから無理dwすがw


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ヘロヘロの要望

『あーモモンガさんモモンガさん 聞こえますかー』

ヘロヘロからのメッセージだ

『はいはい聞こえてますよ アウラから聞いてはいましたがヘロヘロさんもこの世界に来たんですね』

まだ今の状況を把握しきれてないんだが…

『ええまぁでっかいハムスターとなんとかやってますよ どのみちスライムの この体だと擬態でなんとか誤魔化せはでいいますが色々不便ですしね』

『あーそうかヘロヘロさんはリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを外せばリアルの姿になれますよ』

『え?本当ですか?』

『装備したらユグドラシルのアバターに外せばリアルの姿になります』

『そうだったんですか』

『そういえばヘロヘロさんはナザリック大墳墓に来ないのですか?』

『ハムスケも居る事ですしね…暫くは此処で生活していこうかと…』

『……今ナザリックにはたっちさんを始めギルメンが戻ってきてくれてますよ』

モモンガは是非ともヘロヘロにもナザリックに来て欲しいのが本音なのだが…

『たっちさんが居るんですか? うーーん…』

実はヘロヘロは今目の前に居るアーコロジーからの逃亡者によりぷにっと萌えが居るのを知っているのだが…

『またギルメン全員で円卓の間で遊びたいですね』

モモンガは後一押ししたらの期待を込めて言うが…

『そうなれば嬉しいですね』

なんとなく歯切れの悪いヘロヘロ

『ええその時にはヘロヘロさんもナザリックに顔を出して下さいよ』

無理強いは出来ないかと諦めモードに入るモモンガ…それ故にユグドラシル最終日に数えるくらいしかログインしなかったんだろうと自己反省してるのだが…

『ところでヘロヘロさんは生活に不都合はないのですか?』

『ハムスケが食事とかを用意してはくれるけど…できれば僕の手があれば嬉しいですけどね』

『それでしたら んー森の中ですしアウラとマーレに行かせましょうか?』

『ええ?嬉しいけどナザリックは大丈夫なんですか?』

『他の階層守護者も居ますし 元々アウラ達は情報収集の為のメンバーに入れてますから』

モモンガは内心ハイエナ達もヘロヘロさんの所に顔を出させて驚かそうと考えている

『それじゃ甘えてお願いしますね』

 

 

 

 

「モモンガさんは どうするって?」

「アウラとマーレをこっちに送ってくれるそうですよ」

ヘロヘロは指輪を外してリアルの姿になって珍客と話す

「と…殿のお姿が変わったでござる」

ハムスケの目の前で変わったから流石の森の賢王も驚いている

「ヘロヘロさん…」

逃亡者も動揺を隠せないようだ



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漆黒の鳴動

ついにモモンガさん冒険者デビューです


風に舞う紙屑 このアーコロジー外だと この紙屑さえもオーバーテクノロジーなのだが…

貧困層はアーコロジー外回りの有毒ガスが無くなった事で流出している

富裕層もいつの間にか姿を消した 今アーコロジーに残ってるのは中間富裕層と公務員ぐらいである

とある女教師が知己の女性と待ち合わせをしている 『ユグドラシル』で同じギルドに居た二人

やまいこ と 餡ころもっちもちである 嘗てアインズ・ウール・ゴウンの3人しか居ないと思われてた女性の二人だ

二人が顔ぶれ会わせると やはりどうしても会話は『ユグドラシル』の事になる

「結局最終日にログイン出来なかったよ」

「私も…受け持ってる子供が問題を起こしてログイン出来なかった モモンガさん怒ったかな?」

「大丈夫なんじゃないかな? 誰か他の人はログインしたでしょ」

実際の所一桁しかログインしなかったのを二人は知らない…

「アーコロジーの外もなんだかおかしな具合になってるし…これからどうなっちゃうんだろう」

「学校では外に行かないようにと注意してるけど…子供は興味本意で駆け出しちゃうからね」

「アーコロジー内の人口も激減してるらしいよ」

 

 

…まだアーコロジー内で残ってる人が居るのは確かだった…

 

 

ナザリック大墳墓では異変が起こっていた

急にギルメン数名が現れたのだ

あまのまひとつ

源次郎

ホワイトブリム

の三名だ 彼等は『ユグドラシル』がサービス終了を知らなくて偶々ログインしたら 今のナザリック大墳墓に来たとの事である

自意識を持った僕達に驚きを隠せない3人は ぷにっと萌えとモモンガに色々説明されて半信半疑で居るが 現実世界にナザリックが来てる事 そして現実世界自体も別世界と融合してる事を 遂に悟る事になる

其は捕獲したクレマンティーヌとカジットからの情報で獲たことだった

尚カジットの弟子達は 其々吸血鬼 ゾンビ スケルトン等のアンテッドにされて 今は自動ポップするスケルトン相手にレベリングを施されている アインズ・ウール・ゴウンの「使える物は何でも使う」精神の賜物だろう

 

 

「ぷにっと萌えさん そろそろ自分も冒険者をやってみていいですかね?」

モモンガはたっち達が冒険者をあいてるのが羨ましいらしい ナザリックをぷにっと萌えや 今回現れた あまのまひとつ達に任せて収集癖が騒いでるらしい…クレマンティーヌやカジットから受け取った『叡者の額冠』や『死の宝珠』を見てしまったのも拍車をかけている…

「戻ってこいと言って 直ぐに戻ってくるならいいですよ」

ぷにっと萌えも わからず屋ではないのだ 少し位の我儘なら

ナザリック大墳墓を長いこと管理してきてくれたギルド長に少し位のご褒美をあげてもいいだろう

そう彼は思っていた




新ギルメンの台詞が考えられないw
性格がわかんないんだよぉぉ


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逃亡者は…

ぎっくり腰になってしまった…


カジットの弟子達をアンテッドにしてレベリングしたらレベルが上がる事が判明した

と言っても まだレベル20辺りを彷徨いてるので話にも成らないのだが…

 

鈴木悟がナザリック大墳墓でクレマンティーヌと無限ポップするスケルトン相手にレベリングしていた

「モモンガ様の飲み込みの早さには脱帽します もう戦士職の私でも動きを目で追うのが難しくなりました」

クレマンティーヌはらしくない口調でモモンガの人間種の姿『鈴木悟』に追従する

事実モモンガはユグドラシルで初心者だった頃の感覚が楽しくて ついレベリングに熱が入ってしまっている

レベルも30台後半になっている

「クレマンティーヌよ もっと砕けた口調で良いんだぞ 今後お前とはパーティーを組む事になるんだから」

たっちさん達と組もうかと思ったのだが バランス的にたっちのパーティーは完成してしまってるので

クレマンティーヌ カジット ニグン 『鈴木悟』(後日偽名を名乗る) でパーティーを組むつもりのモモンガであった

 

 

 

『モモンガさん モモンガさん今ちょっといいですか?』

そんな時にぷにっと萌えからメッセージが飛んできた

『どうしたんですか?』

モモンガは何か有ったのかとギクリとして発光する 小市民なギルマスである…

『今ヘロヘロさんからメッセージがありまして 一度会談をしたいそうなのでご一緒しませんか?』

後少しでレベル40になるところだったので 後ろ髪を引かれるが最終日にログインしてきてくれたヘロヘロわんのお呼びを無下にするなんて出来ないモモンガ

『ええ是非ともご一緒しますよ』

快く同伴のお誘いを受けた

 

 

転移の門を潜った先でモモンガを待っていたのは

若い男

ヘロヘロ

たっち

ぶくぶく茶釜

ハイエナ

シャルティア

アウラ

マーレだった

 

「お待ちしておりましたギルドマスター」

ヘロヘロが大袈裟に形式ばった出迎えをする 僕達の手前の演技なのだろうか?

次いでギルメン 僕の順にモモンガに挨拶をする

最後には同伴したぷにっと萌えまでが悪乗りして膝間付き挨拶を交わしてきた

 

 

光り輝いてギルメン達の悪ふざけに対応したモモンガ

ヘロヘロが そんなモモンガに、こう言ってきた

「アインズ・ウール・ゴウンを二つに別れさせようと思うんです」

「はっぁ?」

モモンガはすわ…下克上かと身構えたが そういう訳ではないらしい

公国、王国、教国等の強国が犇めくこの世界だからナザリックの表の顔と裏の顔で対応する事を提案してきたのだ

「ああそうだ、指輪も少々回して貰えると助かる」

ずっと気になっていたが敢えて何者か聞かなかった若い男が指輪を要求してきた 手渡すと装備する

「久しぶりモモンガさん」

「るし★ふぁーさん‼」

アーコロジーからの逃亡者はるし★ふぁーだった




投稿ペースが落ちます( ̄▽ ̄;)


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黒歴史との対面

やっと出ました


「ところでモモンガさん パンドラズ・アクターは まだ宝物殿に居るんだってね」

るし★ふぁーが意地の悪い笑顔でモモンガに語りかける

「彼の能力が この先必要になるので早く宝物殿から連れ出して下さい」

ぷにっと萌えが追い撃ちをっけてくる

モモンガは最早一発芸かというくらいの明滅を繰り返す

「前向きに検討します」

まるでどこかの政治家の答弁である

「モモンガさんがナザリック大墳墓を出て冒険者をするなら影武者としてパンドラズ・アクターを使いますから必ず宝物殿から出して下さい 」

ぷにっと萌えが更に念押しする

「あ…はい わかりました」

モモンガの赤い炎が消えている これがオーバーロードのレイプ目なのだろうか

 

 

 

 

 

「たしか…かくて汝、全世界の栄光を我が物とし暗き者は全て、汝より離れ去るだろう…だったか?」

宝物殿前にて合い言葉を言うモモンガ 共に居るのはアルベドである

「アルベドよ お前はパンドラズ・アクターの事を知って居るのか?」

傍らに佇むアルベドに問いかける

アルベドは何故か不機嫌そうに…かと言っても際微なぐらいではあるが

「宝物殿の領域守護者にして、私達と同等の強さと頭脳を持ち、…アインズ様の御手によって創造された者です」

モモンガが設定を弄くったせいではあるのだが 元々小市民なモモンガである 美人が機嫌が悪い雰囲気を不敬とは感じていない どちらかと言えば俺何かマズったかと反省する求めれば何だって許す位の気持ちをアルベドは持っているのだが…

やがて、アルベドの眼は見開かれる事になる

「タブラ・スマラグディナ様‼」

宝物殿の奥にある小部屋に立つ人物をアルベドは 自身の創造主であるタブラ・スマラグティナと誤解するが

「違う!!たとえ至高の御方のお姿に気配を真似ようとも、創造してくださった方までは間違えたりしません!!」

直ぐに誤解を撤回して謎の人物に対して態度を硬化させる

「すまなかったアルベドよ 僕達の創造主を見分ける感覚を信用はしていたのだが 少し試させてもらった パンドラズ・アクターよ 擬態から戻れ」

モモンガがパンドラズ・アクターに命令を下す

「Wenn es meines Gottes Wille」

「うおぃ ちょっと 此方に来ようか」

モモンガがパンドラに壁ドンをする

「そのドイツ語だったか、それは止めようか‼」

明滅しながらパンドラに注意をするパンドラにしてみれば モモンガにそうあれと作成されたのに理不尽極まりない事だが 創造主には逆らえるわけもなく

「ははぁ畏まりました」そう告げるしか無かった そんな二人を見ながら

『やべぇ モモンガ様の壁ドン されてみたい』

とアルベドは考えてたりする

 




ぎっくり腰は治ったのですが…仕事が年度末進行に入りました…
投稿ペースは1週間に1度のペース位になるかもです


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リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンの本当の力

やっとリングが真なる力を発揮します


アルベドに自身のリング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを渡し パンドラズ・アクターにも宝物殿からの出入りの為に指輪を渡した後、モモンガは宝物殿最深部に来ている そこは霊廟になっており至高の42

人を模したアバターが置かれている各ギルメン達の其々の最高級装備が安置されている モモンガはそれらをアイテムボックスに収納してアルベド達の居る所まで戻ってきたのだが…そこでは侵入者が居た

 

 

「何故?宝物殿に人間種が居るのだ‼」

リングが無ければ入れない場所である宝物殿に人間種が二人も侵入している アルベドは?パンドラズ・アクターは殺られたのか? 慌てながらもモモンガは魔法を使おうとする すると侵入者は急に平伏する

「御待ちくださいモモンガ様 私です貴方のアルベドです」

アルベドはここぞとばりに『貴方の』なんて言ったが 今はそれよりも何故人間種になっているのか…

パンドラズ・アクターが言う

「リング・オブ・アインズ・ウール・ゴウンを装備した瞬間に人間種になったのです」

「これで貴方様と結ばれます」

アルベドの瞳がハート型みまってるのをモモンガは見たが そっと眼をそらした

パンドラズ・アクターが何故かウンウンと頷いていたのだが 何を考えていたのだろうか

ともあれ、僕達が人間種になれるには朗報である

これで少し位は僕達の人間種への下等意識が緩和されるかもしれない

 

 

 

 

数日後…

現時点でナザリックに帰属しているギルメン全員が円卓の間に集結していた

各々が料理長の料理に舌鼓を打っている

「皆が集まってくれて嬉しく思う」

モモンガは全員ではないにしろギルメン達が再び ナザリックに集結するのが嬉しくて仕方ない

「今日は どうして集まる事になったんだ?まさかオフ会ってわけでもないんだろ?」

一般メイドに酌をしてもらいながらウルベルトが会合の趣旨を尋ねてきた

「その訳は後で言うとして 今は歓談をしてもらえれば…」

モモンガは誤魔化す

「まぁ美味しいものを食べれたら それでいいや 所でシャルティアは?」

ペロロンチーノは姿の見えないシャルティアを気にしてるようだ

「シャルティアや階層守護者には別件で頼んでる事があるので今は席を外させてるよ」

モモンガはかくはずの無い冷や汗を拭いたい気持ちになっている

そんな時である

円卓の間の照明が落とされた

「レディースアンドジェントルメン 只今よりナザリック大墳墓に新規入りしたメンバーを紹介いたします」

スポットライトで照らし出された卵顔が進行役を買って出たパンドラズ・アクターだ

モモンガは『やっぱダサいわー ないわー』と内心思いながら明滅している

そう、ナザリック大墳墓の新規メンバーの紹介の始まりだった




なんとギルメンだけが変化するんじゃなかったんですね
因みに他ギルドは登場しませんがナザリック勢しか指輪の恩恵は受けません 転移後に入ナザリックした人も恩恵は受けません(転移機能は使えます)


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新規ギルメン紹介……と言うドッキリ

容姿を紹介するのって…難しい…( ̄▽ ̄;)


「まずは一人目 スレイン法国の元陽光聖典隊長ニグン・グリッド・ルーイン なんと彼は畏れ多くともナザリック大墳墓が主モモンガ様に楯突いた愚か者ではありますが 情け多き我等がモモンガ様が格別のお慈悲で其れを許し この度ナザリックの一員となりました」

パンドラズ・アクターが声高にニグンを紹介してるような見せかけ ちゃっかりモモンガを持ち上げている

これぞナザリック魂…しかし、モモンガは明滅している

『あの三人まで紹介するのか…』モモンガは この後に紹介されるであろう二人に対して哀憐する

事実ニグンも どういった顔をすれば良いのか困惑しているのだ

「続きまして悪名高きズーラーノーンの12高弟が一人カジット・デイル・バタンテール 彼はエ・ランテルにて市の螺旋を画策したのだが…ナザリック大墳墓の諸葛孔明ぷにっと萌え様に阻まれナザリック大墳墓に膝を屈しました」

やはり至高の42人上げの紹介である…ナザリック大墳墓の僕達の意識改革は長い道程のようだ…

「そしてズーラ…えっ これを…失礼しました もとい一切が謎の女クレマンティーヌ」

微笑みながら紹介を受けるクレマンティーヌ 隣のニグンが その手があったかと言う顔をしていた

ナザリックに慣れてきたのだろう

そういえばbarで一人で飲んでる姿をよく見かける 先天的に神経が図太いのだろう…

 

「後に続きますは一気にご紹介致します」

ズラリと並ぶ人影総勢七人である

マントで身体を隠して顔は嫉妬マスクのバージョン違いを装備している 余談だが全てモモンガが毎年嫌々なごらコンプリートしてしまった曰く付きの物である

 

大小様々な背丈をしており フォルムから女性だと分かるのも居るが…

「先ずは左側から仮装を外して貰いましょう」

パンドラズ・アクターの指示を受けて一番左手に居る女性らしき人物が姿を見せる

瞬間静寂が円卓の間を支配する

美し過ぎるのだ まるで神々が創成した美を凝縮させたかのような女性である

続いて左手二番目の人物が素顔を出す

理性的な光を宿す瞳が特徴的な男性 叡者とは こういう者を指すのだろう

続いて姿を現した人物を見た たった・みーが思わず

「じぃ…」

たっちが趣味で見ている暴れん坊な将軍のじぃ役にそっくりな人物だった

その次に素顔をさらしたのは二人続いてだった

双子なのであろう 双方とも まだ子供のようであり性別が分かりにくいが何れ美形に育つであろう雰囲気を醸し出している

「ざわざわ」

流石に趣旨がわかった者が居るようだ

そんな中次に姿を現した者にペロロンテーノが近寄っていく

「踊り子にはお手を触れないようにお願い致します」

パンドラズ・アクターが焦りながらも注意する

最後の一人が姿を現したが…セバスが姿を出しただけであった 但し尻尾が無いが大差ない姿であった

「モモンガさん まさか…」

流石に説明する必用が無くなったのだが

「そうです リング・オブ・アインズ・ウールは僕達を人間種にもするんです」



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バーの片隅にて

そろそろ話を進めないと…


「だからどうしてパーティーメンバーが私じゃなく貴女なのよ」

アルベドがバーの片隅でクレマンティーヌに絡んでる 質の悪い絡み酒である

「至高の御方 しかも長の御命令だから しょうがないでしょ」

意外にも常識人なクレマンティーヌ…もしかしたら挑発するとマズイと本能的に察しているのだろうか

そんな二人を見ながら肴をジュースで食べてる二人のダークエルフと 赤い血のようなワイン…いや葡萄ジュースを煽ってるシャルティア

「人間種になれるなんて思いもしなかったでありんす」

「ぼ…僕もぶくぶく茶釜様と同じ種族になれるなんて嬉しいです」

「マーレもシャルティアも そんな事言ってるけど 至高の方々が人間種にならなかったら なりたいなんて思わなかったでしょ」

どうやらギルメン達が本当は人間種だったのはナザリック大墳墓の僕達に良い方向に影響を与えたらしい…

 

バーに今日来ているのは階層守護者や新たな人間種のメンバーである

ニグンとカジットが対抗意識をギラつかせて一気飲みして潰れているのはご愛敬なのだろう…

 

「しかし…これでモモンガ様に御子が御生まれしても不思議では無くなったのだねぇ」

デミウルゴスが不穏な発言をする

「ソレハドウイウコトダ」

コキュートスが心意を問い質すと

「この先のナザリック大墳墓の事を考えると御世継ぎ問題もクリアしてないと ナザリック大墳墓が世界を支配する為にもね」

「「「「「ナザリック大墳墓が世界を支配?」」」」」

バーに居るデミウルゴス以外の全員の声がハモった

「ナザリック大墳墓が この地に移転した時にモモンガ様が仰ったのだよ なんて美しい夜空なのかと 私がこれはモモンガ様がお手にする為の美しさだと言ったら モモンガ様が『それも良いかもな』とね だから我ら僕はモモンガ様に この世界を献上するのが当然の使命だと思うんだがね」

「流石デミウルゴスね それは当然の使命だわ」

アルベドは さっきまでの酔いは どこにいったのか統括守護者の顔をしている

「当たり前でありんす 今や至高の方々も続々帰参して下さってるのだから今こそ我ら僕の忠義を御見せしないと」

どこまで理解してるかは わからないがシャルティアはやる気を出す

「当然よね」

「御姉ちゃん頑張ろうね」

平常運転のダークエルフ兄弟である

「ソレト御世継ギハドウカンケイスルンダ?」

コキュートスがデミウルゴスの先の発言の事を聞いてくると

「ナザリック大墳墓が世界を支配した時に モモンガ様の代だけで終わらせるつもりかい?次代のナザリック大墳墓の主にも世界を支配していただかないといけないだろう? 考えてごらん次の主にも使える事を…」

「ナントイウナントイウコトダ ソウナレバスバラシイゾ ジイハ ジイハ…」

これでは違う世界に旅立っている

「モモンガ様の御世継ぎ…」

アルベドも違う世界に…

「モモンガ様の御世継ぎ…でも…ペロロンチーノ様が…」

ネクロフィアな吸血鬼は悩んでる

「モモンガ様の御世継ぎかぁ ぶくぶく茶釜様は どうお考えなんだろう」

アウラは自分がって考えは無くとも創造主のぶくぶく茶釜がモモンガ様を どう考えてるのか聞いて見たくなってるようだ

 

 

「ところで…モモンガ様が人間種になったのを見た人居るの?」

クレマンティーヌが質問すると…

「「「「「あっ‼」」」」」

 




ちゃんと1度人間種になってるんですけどね( ̄▽ ̄;)
因みに独活はバーには顔を出してません


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