無敵すぎて関わりたくないオリ主と他転生者 (八神っち)
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最強と無敵って違うよね
リリカルなのはというアニメをご存知でしょうか。魔王なのはが魔法組織「管理局」に入り犯罪者達と魔砲でお話しする痛快魔法少女物である。
そんなアニメに似た箱庭には何人もの転生者がおったそうな。各々が各々の目的の為に力を得て時に戦い、時に話したりする……そんな中で異質とも見える転生者が1人居た。
「で?なんなんだ君たちは」
男性にも見えるその女性は小学生達に囲まれてメンチを切られていた。女性の180という長身に対して小学生で高くても140あるか無いかという中でメンチを切る姿は中々にシュールなモノであった。
「お前が居なければ今頃ははやてと仲睦まじく暮らせたというのに!」
「お前は大事なものを盗んでいった……フェイトの心をな!」
「なのはの家に時々お邪魔するとか何様のつもりじゃあ!」
「リインと同棲とか羨ましいにも程がある!」
「特に理由は無いけど面白そうだから観戦しとくよ!」
などと女性にとっては名前自体は心当たりがあるものの言われた事にはピンと来ずに各々の言い分に答える。
「はやてに関してはグレアムさんからホームヘルパー任されたってだけだし友達になりたいだけなら別に構わんだろう。フェイトに関しては知らん。私の借部屋に居るアリシアとかに会いに来てるだけで心奪った記憶は無い。家にお邪魔というか働いてるだけだがな。リインが恩を返さねばと話聞かないだけではやての所に戻るの事も推奨している。観戦はご自由に」
言いがかりにも近い問答に丁寧とは言い難いが1つ1つ返す女性だが、怒りたいという結論が先に出てしまっている小学生達は「知るか!」と即答。
「お前を殺してでも奪い取る」
魔力で生成された武器を構えて威嚇する小学生達。それをうんざりした様子で眺める女性。既に転生者と言われる者達に幾度となく勝負を挑まれている立場として面倒そうな顔をしているのが気に食わないのか小学生達は更に脅す。
「お前の能力のタネは割れてるんだ。他の転生者達から情報を集めたからな。今度こそ死んで貰う」
「はぁ……勝手にしてくれ」
「言われるまでもない!」
武器を構え切りかかろうと仕草を見せるも1歩も進んでいない。各々能力を発動しようとするも一向に発動する予兆すら無い。いや発動自体はしているのだ。ただただ巻き戻されているだけで。
「くっ……やっぱり理不尽の極みだなゴールド・E・レクイエム!」
「帰っていいか?」
「まだだ!うおー!」
そう言って純粋に殴りかかる。調査の結果魔力及び貰った能力の攻撃のみに反応して巻き戻す故にただの物理攻撃には反応しないのだ。
「クッソ!ATフィールドまで展開するとかそれでも決闘者か!」
「いや知らんがな」
物理攻撃では決して破る事の出来ない心の壁ATフィールド。転生者の物理攻撃にのみ反応する親切設計の能力である。そして極めつけは。
「じゃあな」
「あっ!逃げんな!」
次元跳躍含めて大体の事は可能な情報管理・改竄能力。ぶっちゃけこれだけでもほぼ負けない。管理局からは危険人物扱いされているものの対処の仕様がない為、敵対しなければ放置と言う指令が出て、なおかつ他の転生者が暴れた時の抑止力であり調停者。
「聞いてはいたけど無理ゲーだわ」
「相手から何もしてこないからどうにかなってる感」
「だからお試しがてら喧嘩売るのもどうかと思うけどね」
魔王的な絶対の暴力ではなく神のような無敵の力。女性への評価は転生者の間ではそんな感じであった。
「まあ男じゃないだけマシか」
そういう謎の結論を着けて小学生達はその場を後にするのであった。
続くといいなぁ
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無敵の人の戦闘シーン(戦闘になるとは言ってない)
はやてが高速道路での襲撃を受けて姉アミタに助けられてから数分。はやてに念話である知らせが届く。
「え?そっちにソラ姉向かったんか?そらマズイで」
「ソラというとあの調停者でしょうか?」
「せやで。しかも私が傷つけたと怒っとるみたいや。手遅れになる前に急がんと」
「了解しました!ではしっかり捕まっててくださいね!」
そうしてバイクを飛ばすアミタ。一方キリエと戦っていた夜天の騎士やなのは達と言えば。
「え!?はやてちゃんの夜天の書を奪うため襲っちゃったの!?」
「おいおい!そりゃヤベェよ!おい!アンタ!逃げろ!」
「意味が分からな……」
なのはとヴィータが口をそろえて逃げることを推奨したが残念!神からは逃げられない!という風に空間を断絶し現れる女性。
「……」
無言でアミタを睨みつける女性。その殺気と重圧に場に居る全員1歩後ずさる。
「デバイス展開状態かよ」
「すまない。止め損ねた」
女性から分離するように現れたのは融合機のリインフォース・アインス。
「交渉はどうだった」
「半殺しで済めばいい方ですね」
無論止めたら治すと言っていましたがと一応の安全は保障されているものの不安しか残らないのであるが。
「アンタが調停者ね。調べたわよ。変な術を使うとか聞いたけどこっちも故郷守る為に本気で行くわよ」
「……」
片やファイティングポーズを取り戦闘態勢に入るが女性は特にデバイスも構えずに立っているだけである。
「……ッ!」
動こうとした瞬間キリエ自身の視界が大きくブレて刹那、女性の拳が腹に突き刺さり高速道路の壁に叩きつけられる。
「……カハッ」
叩きつけられたと感じたら再び視界がブレる。そして今度はデバイスによる切り上げで高く舞う。
「あーあー。アイツ多分何が起きてるか全く分かってないぞ」
「相手に空間転移と時間停止を使ってのリンチ……私も体験したが時間停止させられている時点で無理だと悟ったな」
かつて闇の書としてはやてを依り代に世界を滅ぼそうとした時の記憶が蘇り遠い目をしているリイン。
その際は復活した瞬間にはやてその他と分離されデバイスや拳での物理ではなく無限に等しい魔力を使った極大魔法のオンパレードであったが。
女性と戦った後になのはのスターライト・ブレイカーを見て温情に感じたとは彼女にガチでリンチされた者の共通認識である。
「話している間に10ループ目に突入したぞ」
「まだ気を失ってない意志の高さと頑丈さは認めるが限界だろう」
「とはいえ止められないけどな」
彼女に対する魔法が巻き戻されるのは転生者のみではなく魔法使い全員に適応されている。故に間に割って入る事が出来ないのである。だから女性に対して銃口を向けている大型機械があるもののピタリと停止している。
「……」
女性がデバイスを横に薙ぐ。それだけで形成されていた機械たちが真っ二つになり爆発するでもなく次元の狭間に吸い込まれる。
「驚いたホントに魔法が発動出来ないのね」
「……やっと出てきたか」
「ソレ、私の大切な相棒なんだけど。返して貰えないかしら」
一言ボソッと呟く。それだけでキリエの服含めて全修復が完了しイリスの足元まで転移される。
「あら随分素直に返してくれるのね。じゃあ私達はこれで」
「行かせるわけないだろ」
「知ってたわ。貴女が出張った時点で私達の負けは決まってたもの」
「それは自業自得だ。で?その夜天の書で何をするつもりだ?」
「調停者の貴女ならすべて知ってるでしょ?」
「全部知る事は出来るがそれは知ろうと思った事柄だけだ。無関心な事には無知だ。はぁ……はやてに手を出すなら最初から私の所に寄れ」
「あら?私達見たいな無法者も受け入れるのかしら?」
「言ってるだろう。はやてに手を出されるよりかも遥かにマシだ」
「ちなみに今からお願いして聞いてくれるのかしら?」
「聞いてはやる」
少しオシオキしてからだがと付け加えデータ体であるイリスに生身の体を与える。
「デタラメね。ま、甘んじて受けるわよ。それで私の復讐が出来るならほんの少しの我慢くらい」
「はやてが受けたと聞いたダメージ分だ。と思ったがソイツに免じて一発で終わらす」
その後は目覚めたキリエが怯えた目で女性を見たり、事情を聞いたりと一悶着あったもののイリスがスッキリするまでユーリをボコボコにしたり、一瞬でエルトリアの大地とキリエ達の父が蘇ったりしたりした。
「情報改竄能力……便利すぎね?」
話を聞いた転生者達はそんな事を呟いたという。
オリ主の極大魔法は威力だけで言えばアルカンシェルの2倍程(殺傷設定オン)。それを反撃不可状態で無限にノータイムで連打してくる。
デバイス展開状態は男性に見える外見から金髪碧眼のリインフォースになるという設定があったり無かったり。なおデバイス展開する必要があるかと言えば……
ぶっちゃけ長門有希の能力便利すぎってだけですね。
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