神童元樹は苦労人である[休止中] (二坪)
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プロローグ

初投稿なので誤字などあると思いますが宜しくお願いします!。

少しプロローグを変更しました。


 唐突だが、この俺神童元樹《しんどう もとき》は転生者である。

転生者と言っても、そこまでたいした理由はない。

 交通事故にあい神様とあって特典を貰い転生させて貰う俗に言うテンプレと言うヤツだ。

 

 

 転生先は数々の視聴者達を泣かせた《結城友奈は勇者である》だ。

 さて、この作品だが物語は主人公である結城友奈が所属する勇者部が勇者システムを介し勇者に力を与える存在《神樹様》の力を借り勇者となって未知なる敵バーテックスと戦うストーリーだ。

 

 

 この《結城友奈は勇者である》と言う作品だがこの作品には様々な派生作品があり本作品の二年前を描く《鷲尾須美は勇者である》と、この二作品へ繋がる西暦の時代を舞台とした《乃木若葉は勇者である》が存在する。

 

 

 俺はこの作品達に出てくる死んでしまうキャラクター達を救うべくこの世界へ転生する事を選んだ。

 

 

 さて、少女達を救うべく俺が選んだ特典は以下の通りだ。

・時代を飛べる能力、これは《乃木若葉は勇者である》の世界である西暦へ行く為。

・少女達の満開の代償を肩代わりする能力、これは少女達にこの代償は辛すぎると思い。

・最後に少女達と共に戦う為に男の俺でも勇者になれる能力だ。

 

 俺は《結城友奈は勇者である》の世界へ見事転生し勇者部の皆とバーテックスと戦った。まぁバーテックスとの戦いが終わった直後に特典が勝手に発動してあの時代へ飛んで色々大変だったけど彼女達を救えたので良しとしようかな。そして向こうの時代で役目を終えて元の時代に帰り平和な日常に戻ったはずだったのだか、ある日、乃木園子や本来死ぬはずだった三ノ輪銀を含む勇者部の部活中に不思議な光に包まれ気がつくと樹海化した世界に来ていて、倒した筈のバーテックスが襲来してきた。

何故か手元に不要になったはずの変身アプリが戻ってきていて。

戸惑いながらも俺達はバーテックスを撃退したそして目の前に、西暦の時代を共に戦った上里ひなたが現れたのだった。

 

 

「元樹さん、その女性達は誰ですか?」

「いや、待って若葉ちゃんまずは話し合おうじゃないか…、とりあえず小学生もいるんだからその此方に向けている刀をしまおうか。」

「し、神童さん嘘ですよね?・・・私の事見捨てないですよね?…い、嫌ぁ!」

「千景ちゃん落ち着いて!?大丈夫だから、君を見捨てる事は絶対に無いから!」

「「「・・・・・。」」」

「あの、友奈ちゃん、球子ちゃんと杏ちゃんもその無表情でハイライト消してこっち視るのも止めてくださいお願いします。」

 

 

 かくして此処から俺と勇者達と巫女たちのヤンデレストーリーが始まる。

 



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Happy birthdayの章
高嶋友奈の場合


高嶋ちゃん誕生日おめでとうございます。

時間軸的にはのわゆ世界でバーテックスとの戦いが終わった後です。

後は主人公からの高嶋友奈の呼び方は皆がいる時は高嶋ちゃん呼びにすることにして二人きりの時は友奈ちゃんと呼ぶようにしました。


    1月11日

 

今日は友奈ちゃんの誕生日なのだ。

 

そこで友奈ちゃん以外の俺達はこっそり集まりサプライズバースデーを決行することにしたのである。

 

結果は無事成功。

サプライズもちゃんと成功し皆で決めた誕生日プレゼントもちゃんと渡せて良かった。

 

まぁプレゼントを渡した時に友奈ちゃんが泣いちゃって千景ちゃんか焦っていたけど泣いてた理由が皆からのプレゼントが嬉しくて泣いてくれていたのがわかって皆笑顔になった。

 

その後は皆でケーキを食べたりゲームをしたりと楽しい時間を過ごしていると夜も遅くなり始めたので誕生日会をお開きにしてそれぞれ帰宅する事にした。

誕生日会は俺の家で行っていたので俺は食べ物とかの後片付けしようとしたけどもう夜も遅いし後片付けを後にし皆を送りに行く事に決めた。

 

 皆を送っている最中に友奈ちゃんから少しだけ二人きりで歩きませんかと提案されてどうしようか迷っていると他の皆からここからは私達だけで帰れますからと気を利かせてしまった。

 

 俺と友奈ちゃんはありがたくその提案を貰って少し外を歩く事になった。

 

 特に会話もせずただ無言で歩いていると友奈ちゃんが話しかけてきた。

 

 

 「先生、今日の事は本当にありがとうございました…」

 

 「え?」

 

 「去年は色々あってこうして楽しく皆で騒ぐ事がなくて今日は楽しかったです。」

 

 「そっか…それなら良かったよ。」

 

 「私達がこうして今も楽しく過ごせているのも先生のお陰です。でも皆の前でこうして言うのも恥ずかしくて二人きりになった今どうしてもお礼を言いたくて…」

 

 「それで二人きりで歩きませんかって言ってきたんだ…でもね友奈ちゃん。1つだけ違うことがあるよ?」

 

 「え?」

 

 「こうして今年を無事迎えて皆が生きてるのは俺じゃなくて皆が頑張ったからなんだ。」

 

 「だからそんなに畏まらなくても大丈夫だよ。」

 

 「そんな!そんな事ないです!先生は本当に私や皆を救ってくれたんです!ぐんちゃんが苦しんでいる時も先生がぐんちゃんを救ってくれて、バーテックスが大量に攻めて来た時も私達を庇って傷ついて…だから先生もそんなに自分の事を後回しにしないでください…」

 

 「友奈ちゃん…」

 

 「私、あの時本当に怖かったんです。ううん、私だけじゃなくてぐんちゃんや若葉ちゃんやひなたちゃん、球子ちゃんや杏ちゃんも皆先生が死んじゃうと思って怖かったんです…」

 

「それは…」

 

「だから、いつかまたバーテックスが侵攻してきてもあんな無茶はしないでください!もう先生が傷つく姿をみたくないです…」

 

 「……わかった、約束するよ。もうあんな無茶は絶対にしないよ。」

 

 「…本当にですか?」

 

 「ああ、本当にだ。俺も皆が悲しむ顔は視たくないからね。」

 

 「絶対の絶対にですよ?」

 

 「絶対の絶対だ。」

 

 「えへへ、それなら良かったです…でも覚えていて下さいね?もうあんな無茶したら今度はもう先生を戦いに出さずずっと一緒にいてもらいます!」

 

 「あはは…それはそれでちょっと怖いな…あ、そうだ。」

 

 「どうしたんですか先生?」

 

 「友奈ちゃんに渡したい物があったんだ。」

 

 「渡したい物?」

 

 「そうだよ、えっと…あった!」

 

 「はい、友奈ちゃん。」

 

 「これって…ペンダントですか?」

 

 「そ、ガーベラって言う花の模様が入ってるペンダントなんだ。皆で選んだプレゼントじゃなくて俺からのプレゼントにと思ってね。」

 

 「わぁ…とっても綺麗です!先生からのプレゼントなんて嬉しすぎます!」

 

 「はは、そんなに喜んでくれて此方も嬉しいよ。」

 

 「素敵なプレゼントありがとうございます先生!ずっと大切にしますね!…クシュン!」

 

 「ありゃ…少し長く外にいすぎたかな?もう寒いからそろそろ帰るか。」

 

 「そうですね、私も少し寒くなってきました…」

 

 「それじゃ寮まで送るよ。」

 

 「宜しくお願いします!それじゃ、ぎゅー!」

 

 「ど、どしたの友奈ちゃん?急に腕に抱きついてきて?」

 

 「えへへ。こうしたら暖かくなるかなぁって思って!今日は私の誕生日ですからこれぐらいの特権はある筈です!」

 

 「まったく今日だけだからな…じゃ、帰るぞ。」

 

 「はーい!」

 

 

 こうして俺と友奈ちゃんは友奈ちゃんや皆が住む寮に帰るのであった…端から見たらカップルに見えないか心配だったけど…




一年で一回だけの誕生日なので高嶋ちゃん以外の皆は自重しています。

夜になって今日高嶋ちゃんの誕生日だったの思い出して急いで書いたから文字数少ないし誤字や文章がぶれぶれかもしれません…すみません…

でも滑り込みセーフで許してお兄さん(´・ω・`)

さてとPPTPPKもう一回観てこよっと…


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秋原雪花の場合

今回は雪花ちゃんの誕生日と言う事で書きました。

このまま今年は皆の花結いでの誕生日回や個人誕生日を書いて行くつもりです。多分全員書ける。(フラグ確定)

時間軸は北海道でバーテックスと戦っていた時期です。

活動報告にてリクエストBOXを置いているので宜しければどうぞ!


 「ズズッ…いやぁ、やっぱり仕事を終えた後のラーメンは美味しいにゃ~。」

 

 「そうだなぁ、ズズー…仕事を終えたつってもバーテックスを倒すと言う重労働だったけどね…。」

 

 「んくっ…でも、こうしてバーテックス退治終わりにラーメンを食えてるのも元樹さんが来てからバーテックスを倒す時間が速くなったおかげですよん?」

 

 「そう言ってくれると助けに来たかいはあるけど…まぁ、でも今思えば元々雪花ちゃん一人で戦ってたんだもんなぁ…そう思うと凄いな。」

 

 「ほんとですよ…もう一人で頑張りすぎてて疲労度がMAXでしたよ。」

 

 「それを踏まえて元樹さんが来てくれて本当に助かりましたよ…そこまで疲れる事も無くなりましたからね。」

 

 「えぇ…あんだけの数のバーテックスを退治した後なのに疲れてないって。雪花ちゃん1人だった時どんだけ頑張ってたんだよ…」

 

 「そりゃもう、雪かきから逃げ遅れた住民の避難、はてはバーテックスの撃退まで全部ですよ~。」

 

 「あぁ、そっか。今は雪かきや住民の避難とバーテックス退治は二人がかりでやってるけど元々は雪花ちゃん1人だったんだよね…」

 

 「そうです。だから此処に元樹さんが来て、私の手伝いをしてくれてどんだけ楽になったことか。」

 

 「そう言われると嬉しいじゃない。なら此方ももっと頑張らせてもらいますかね…。」

 

 「お? と言うことはこれからの私はもっと楽になりますかな?」

 

 「そりゃ勿論。雪花ちゃんは今まで一人で頑張ってたんだからこれからは俺がもっとはりきらせてもらうよ。」

 

 「相変わらず格好いいですなぁ…そんな元樹さんに日々のお礼です。良かったら受け取って下さい。」

 

 「ん?これって時計?」

 

 「そです。ゼラニウムって花の模様が付いてる時計です。」

 

 「ゼラニウムの花言葉って確か…」

 

 「……尊敬・信頼・真の友情ですよ元樹さん。」

 

 「おお!ありがとうね雪花ちゃん!」

 

 「いえいえ、尊敬や信頼してるのは事実ですしね。」

 

 「でもゼラニウムって花言葉しか知らなくて初めて見たけど()()()なんだか綺麗だな…。」

 

 「そこまで嬉しがるとは、わざわざその花にしたかいがありましよ。」

 

 

  ウゥゥウゥゥゥ!

 

 

 「げっ…またバーテックスの進行とはもう疲れるにゃ~…。」

 

 「いやいや…雪花ちゃんさっきまで元気だったじゃん…」

 

 「それでも連続で来られる此方の身にもなってほしいじゃないですか~。」

 

 「そりゃそうだけど…と、店長今日も美味しいラーメンありがとうございました!」

 

 「私もいつも無料でラーメンくれてありがとうございました~。」

 

 「なぁに気にすんな!此方はあの化け物共から守ってくれてるんだからこれぐらいの事は当たり前さ!だからいつも道り無事に帰って来いよー!」

 

 

    ------

 

 「さてと、雪花ちゃんは逃げ遅れた人達が居ないか調べて来てくれ!此方はバーテックスの駆除を引き受けるよ!」

 

 「了解しました、では御健闘を~。」

 

 「おう!任せといて!」

 

 

    ------

 

 「ではでは…誰か逃げ遅れた人はいるかにゃ~。」

 

 「ヒィィ!助けてくれーー!」

 

 「ん?………アイツって確か…」

 

 「た、助けてくれ!お、お前さん勇者の嬢ちゃんだろ!早くあの化け物退治してくれよ!」

 

 「……確かアンタって元樹さんにちょっかいかけてた人だよねぇ。」

 

 「な、なんでそれを!? 別に問題ないだろ! あのガキはよそ者だろ!なら当然だ!だいたい(ザクッ)……え?」

 

 「もういいよ、それ以上喋んなくて。」

 

 「な、なんで…」

 

 「いやぁ。ちょうど良かったよ、元樹さんにちょっかいかけたアンタの事はこの前から殺したいと思っていたからね…この周辺にはもうあの雑魚バーテックス一体しかいないしアイツにお前を喰わせたら証拠は残らない…それじゃあね?」

 

 「ま、待って…助け……」

 

   パクッ

 

 「さて、これで後はアイツを食べ終わったコイツを消したらさっさと元樹さんの所に戻ろっと…」

 

 「あーあ。元樹さんに危害を加える奴等は皆死ねば良いのになぁ…」

 

 「別に私がやれば良いだけなんだけど、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()…」

 

 「とっ、どうやらバーテックスも食事を終えたみたいだね、それじゃコイツ倒して戻りますか。」

 

 

    ------

 

 

 「ふぅ…今回は二回目の進行だったからか案外少なく終わったな…」

 

 「おーい元樹さーん。只今戻りましたよ~」

 

 「あ、雪花ちゃんお帰り。どうだった、逃げ遅れた人とかいた?」

 

 「()()()()()()()()()()()()()()()()()()。」

 

 「そっか、なら良かったかな…」

 

 「それじゃ帰りましょうか元樹さん。」

 

 「そうだね、そろそろ帰るとしますか…あ。」

 

 「ん? どうしたんですか元樹さん?」

 

 「ご、ごめん雪花ちゃん!今日雪花ちゃんの誕生日だったの忘れてた!」

 

 「ああ、その事ですか大丈夫ですよ元樹さん?」

 

 「え?」

 

 「だって私はもう今年の誕生日プレゼントは貰ってますからね。だからそんなに焦らなくて大丈夫ですよ?」

 

 「そ、そうなの?」

 

 「はい。どうしてもと言うならラーメンで手を打ちましょう。」

 

 「雪花ちゃんがそう言うなら…よし、なら今日は好きなだけラーメンを奢ろう!」

 

 「マジですか!? よぉしなら、今日は元樹さんにとことん付き合ってもらいますからね?」

 

 「良いよ来いよ!何処でも付き合ってやるよ!」

 

 「あ、それはそうと元樹さん。実は元樹さんにプレゼントした時計にゼラニウムの花以外にもう1つ花の模様が入ってたの気づいてましたか?」

 

 「急にテンションと話題が変わったな…ってもう1つの花?」

 

 「そうですよぉ。ニリンソウって花なんですけどね?」

 

 「ニリンソウ?俺は聞いた事無い花だなぁ…どんな花言葉なの?」

 

 「別にたいした花言葉じゃないですよ~。簡単に言うならゼラニウムの花と殆ど同じ花言葉ですね。」

 

 「てことは信頼や友情とかか…教えてくれてありがとうね雪花ちゃん。」

 

 「どういたしまして♪」

 

 「よし!花言葉の意味もわかった事だしそれじゃラーメン屋に行きますか?」

 

 「そうですね、それじゃ一軒目は例のラーメンに行きますよ~!」




あれ…これって誕生日回…?(冷や汗)

今回は会話オンリーでやってみました読み辛かったら申し訳ありません…

MTK兄貴は基本花言葉は全般的な意味しかしりません。
勿論知らない花もあります…

今回のゼラニウムの赤色の花言葉やニリンソウの花言葉を調べれば意味は……ね?

さてと…ゆゆゆいのイベントやってゆゆゆい誕生日回書かなきゃ…(まだ進めてない勢)


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高嶋友奈・秋原雪花の場合 〔花結いside〕

風邪が治らないなぁと思い病院に行くとインフルと判明して今まで寝込んでた作者です。

去年の11月から風邪やら熱やらもう3回は発症してるぞ、マジでどうなってんだ…。

花結いでの元樹ニキは過去の分身達と合体して過去と未来の鎌○が1つに!?状態です。

あ、β版でネルギガンテ討伐成功しますた。


 「はーい、皆さん注目~! 今月誕生日の人、手を挙げてー。」

 

 

 1月中旬。まだまだ寒さが残る中俺達勇者部の皆は部室で寛いでいた中、勇者部部長である風ちゃんが去年から恒例になったその月に誕生日の人達を祝う為に今月誕生日の人を探し始めた。

 

 

 「確か…1月に誕生日の人って。」

 

 「ハイハイハーイ! 私、高嶋友奈でーっす♪」

 

 「………結城は手を挙げないのか?」

 

 「へ? 私は3月生まれですよ?」

 

 「…そうか。 双子じゃないんだったな。 解ってる。同一人物でも…ない。」

 

 「今更それか!?」

 

 「でも、お気持ちは解ります。 私も初めて結城さんを見た時は、大変驚きましたから。」

 

「まあねー。 ここまでソックリなのに、ツインズじゃない方がどうかしてるわ。」

 

 「確かにそうだな…今まで無視してたけど友奈ちゃんと高嶋ちゃん本当に瓜二つだもんなぁ。 そこらへん千景ちゃん的にはど……う?」

 

 「……、……、……。」

 

 「千景さん…?」

 

 「あ、これは…。」

 

 「高嶋さんの誕生日…高嶋さんの誕生日…高嶋さんの…高嶋さんの…高嶋さんの…」

 

 「ひ、ひぃ~。どうしたんですか千景さん!」

 

 「うん。いつもの病状だな。」

 

 「最早この状態をいつものと言えるまで慣れてるんですね神童さん…」

 

 「他にはー? じゃは今月は高嶋だけー?」

 

 「お姉ちゃんこの状態をスルー!?」

 

 「あんたもでしょ、雪花。」

 

 「うん。今月は雪花ちゃんの誕生日でもあるよ風ちゃん。」

 

 「およ? 元樹さんともかく夏凜はよく覚えてるねー。」

 

 「フフン。完成型勇者は何でもお見通しよ! 高嶋みたいに、さっさと申告したら?」

 

 

 …ん?今なんでもって?

 

 

 「ハッ!? また不思議な毒電波を受信してしまった…。」

 

 「なにを言っているんだ師匠は?」

 

 「ふーん。お見通しねえ? だったらさ…」

 

 「な、なによ。」

 

 「私が欲しいプレゼント当ててみて。」

 

 「えっ!? えと…、雪花の欲しい物…? そ、それはたぶん、元……」

 

 「言うと思った。でも、元樹さんじゃないよ。……それはいつも自分で手に入れたいと思っているからね…(ボソッ)。んじゃ、楽しみにしてる。」

 

 「ちょ、ちょっと!」

 

 

 …え?なに?去年もそうだったけど俺ってまず欲しい物で最初に名前出てくる物なの?

 

 

 「せっちゃん、どうして出て行っちゃたの? 今月、せっちゃんも誕生日だよね?」

 

 「どした…? 何か揉め事?」

 

 「揉め事じゃない…けど。なんか、雪花の様子が変だった…かも。」

 

 「うん…。なんだか…ね。」

 

 「元樹さん。そこら辺の事って解りますか?」

 

 「うーん…。実は俺も元の世界で一緒にいた時は俺が雪花ちゃんの誕生日の日だったのを忘れて慌ててた時は誕生日プレゼントはもう貰ってるからと言われて結局ラーメンを奢るプレゼントで食べ歩きだったからなぁ…。ごめん、いまいち俺も具体的に雪花ちゃんが欲しい物は解らないんだ。」

 

 「そうなんですか…。友奈、夏凜は何かわからない?」

 

 「それが…、せっちゃん、あんまり自分の誕生日が嬉しくないみたいで…。」

 

 「雪花ちゃんが?」

 

 「えっ!? 誕生日が嬉しくない人なんているんすか!?」

 

 「でも、事実よ。いつもは、面白い話ならノッてくるくせに、今日は…。」

 

 「うむ。話の途中で出て行ったようだな。」

 

 「ふーん…。そんなに嬉しくないなら、アタシ達が泣くほど喜ばさせてやろうじゃないの!」

 

 「な、泣くほどって…、ちょっと怖いよぉ…。それに、お姉ちゃん、どうやって?」

 

 「やっぱり、プレゼントとかじゃないかな?」

 

 「秋原さんが喜びそうな食べ物って、何だろう?」

 

 「アタシ、知ってます! ラーメン!」

 

 「ラーメンは確かに雪花ちゃん好きだけどちょっとそれは違うような気も…。」

 

 「そうだな。誕生日の度に食べ物ってのもいい加減、芸がないだろ。」

 

 「じゃあ、どうすれば? 私たち、まだ意外と雪花のこと、良く知らないのよね…。」

 

 「そうだね。楽しんではいるみたいだけど、個人的な事は、あんまり教えてくれない感じだもんね…。」

 

 「質問しても、あっきー上手に逃げちゃうんだよ~。」

 

 「寡黙な棗さんは、何でも教えてくれるのに雪花さんは、トークが達者な秘密主義者なのね。そこの所一緒に北海道にいた元樹さん的にはどうなんですか?」

 

 「うーん…。向こうにいた時も雪花ちゃんはあんまり自分の事は、特に家族や自分の周り関係の話は話してくれ無かったな…。」

 

 「私も役に立つかは分からないが…。私は誕生日の時、故郷を思い出させてもらえたのが…嬉しかった。」

 

 「では、北海道をイメージできるような何かを用意すれば良いんでしょうか?」

 

 「いや、それはあんまり良さそうじゃないかな…。」

 

 「ん?どうゆう事ですか先生?」

 

 「俺も詳しくは解んないんだけど雪花ちゃん、この世界に来てからあんまり北海道の話をしないんだ。」

 

 「北海道の話をですか?」

 

 「うん。この世界に来てからちょくちょく雪花ちゃんと北海道の話をしようとすると上手いことすぐはぐらかされるんだ。」

 

 「なるほど、そうなんですか…。」

 

 「でしたら、北海道をイメージさせる系の物はあんまり良さそうじゃないってことですね。」

 

 「話の腰を折ってすまないが、今月はうちの友奈の誕生日があることも忘れないであげてほしい。」

 

 「わ、若葉ちゃん。私のことは良いから…。」

 

「そうはいかない。雪花も友奈も、大切な仲間であることに変わりはないのだからな。」

 

 「大丈夫だよ、若葉ちゃん高嶋ちゃん。ちゃんと今月は高嶋ちゃんの誕生日だって事は忘れてないからね。」

 

 「あたしもゴメン。別にないがしろにしたつもりは全くないわ。勿論、お祝いはちゃんとするから安心して。」

 

 「高嶋さんには私が色々するから‥‥無理しなくても結構よ…。」

 

 「え? 色々…?」

 

 「「ワクテカ色々ドキドキ~」」

 

 「高嶋ちゃんは気にしなくて大丈夫だから…。後、園子ちゃんズは少し自重しなさい…。」

 

 「えっと‥みんな、ごめん。私、ちょっと出てくるね。」

 

    ガラガラガラー

 

 「ほら! 園子たちがワクテカするから高嶋が居づらくなったでしょーが!」

 

 「私たちのせい~!?」

 

 「まぁまぁ。風ちゃんもそんな怒らないで。多分、高嶋ちゃんは雪花ちゃんを探しに行ったんじゃないかな。」

 

 「そうかもしれません。でも、本人がいない方が却って話しやすいんじゃないですか?」

 

 「ねーねー、たかしーへのプレゼントは、ちーちゃんが良いよ~♪」

 

 「…園子ちゃん。それ、去年もそんな感じで言ってなかったっけ?」

 

 「あれー? そうでしたっけ~?」

 

 「また、あんたは…。千景を困らせるんじゃないの!」

 

 「いや、夏凜ちゃん。この場合千景ちゃんは…。」

 

 「私は…別に…フフッ。」

 

 「ね?」

 

 「なんで嬉しそう!?」

 

 

 いや、まぁ…。だって千景ちゃん、高嶋ちゃんの事凄く大好きだし。下手したら美森ちゃんが友奈ちゃんの事が大好きなレベルだもんな…。

 

 

 「しかし、友奈に千景をプレゼントしても無意味なんじゃないか?」

 

 「なっ! それ…どういう意味よ…。」

 

 「若葉ちゃん、今の発言はちょっと…。」

 

 「だってそうだろう。元々、千景は友奈の親友。今更それをもらった所で、贈り物にはならないだろう?」

 

 「の、乃木さん…あなた、そんな風に…私たちのことを? フ、ウフフ…。」

 

 「…ッ!?(ビクッ)」

 

 「千景ちゃん。笑い方、笑い方…。」

 

 「どうした千景…、そんなにいつもよりクネクネして。元の世界にいたよりも前代未聞級の挙動不審だぞ!?」

 

 「は、話を戻しますが…、友奈さんなら、親しい人からのプレゼントなら何でも喜んでくれると思いますよ?」

 

 「そうですね…。でしたら、当面の問題はやはり、雪花さんということになりますね。」

 

 「北海道をイメージさせる物がダメだとすると、いったい何が良いんだろう…。」

 

 「それなら…、この場所での思い出をプレゼントすれば良いんじゃないだろうか?」

 

 「あんた…、さらっと難しいこと言うわね。」

 

 「この場所での思い出かぁ…。」

 

 「此方に来てから一年は経っていますが環境の思い出…。確かに、これは難題ですね…。」

 

 「「「う~ん…。」」」

 

 

    -------

 

    讃州中学屋上

 

 「あ、やっぱり此処にいた。」

 

 「およ? どしたの友奈氏?」

 

 「せっちゃんこそ。どうしたのこんなところで?」

 

 「私は別に、あのまま部室にいたら皆プレゼントとかで話しにくいかなあって。」

 

 「あはは、私もそんな感じかな。」

 

 「ねえ、友奈氏。私はさ、こっちの世界に来て元樹さん以外の友達や仲間って感覚をさ初めて感じたんだよね。」

 

 「友達や仲間?」

 

 「そ。元の世界だとさ、私は元樹さんが北海道に…、故郷に来るまでずっと1人だったの。」

 

 「だから、元樹さんが援軍に来た時は本当に嬉しかったの…。ああ、これでやっと1人でいなくてすむんだって。」

 

 「勇者部の皆が私のプレゼントを決めていた時なんとなくだけどさ、皆が故郷である北海道を思い出させてもらえるプレゼントが来るんじゃないかなって思ったんだ。」

 

 「…。やっぱり、せっちゃんは北海道の事を思い出したくないの?」

 

 「そうだね…。北海道の事を思い出すとさ…、向こうで元樹さんが来るまでずっと1人だったのを思いだしそうでさ。やっぱり嫌なんだよね…。」

 

 「そっか…。」

 

 「元樹さんには此方に来てからちょっと北海道の話をする時もあるけど人間、思い出したくない物の1つや2つあるもんだよ。」

 

 「じゃあさ、せっちゃん。せっちゃんは今の生活に不満は無い?」

 

 「うーん…、元樹さんに女の子が集まってるのはちょっと不満だけどそれ以外なら特にないかな。」

 

 「そっか…。やっぱり、せっちゃんも先生の事大好きなんだね。」

 

 「まぁね。誰かに元樹さんが盗られるんじゃないかって常々思ってるよ。そう言う友奈氏こそ元樹さんの事が大好きなんでしょ?その首もとにかけてるペンダント、元樹さんからのプレゼントだよね?」

 

 「ど、どうして解ったの!?」

 

 「そりゃあ、毎日大事そうに持ってたらイヤでも解るって…。」

 

 「うう…、バレてないと思ったのに…。」

 

 「ま、別にプレゼント位なら大丈夫だけど最終的には元樹さん本人は私が貰うからね。」

 

 「…せっちゃん。それって勿論冗談だよね?」

 

 「別に冗談とかじゃないよぉ。こう見えて元樹さんの事を一番解ってるのは私だと思ってるから。…だから安心して友奈氏とかは元樹さんの事諦めてよ?」

 

 「それは出来ない相談かな…。せっちゃんこそ先生の事諦めてとっとと先生の前から消えたら?」

 

 「およ、やっと本音喋ってくれたか~…。皆、元樹さんの前じゃ中々素顔晒さないから本音が聴けなかったのよねぇ。」

 

 「だいたい、せっちゃんも私達に見せつけるように先生に抱きつくの辞めてくれないかな…。あれを見ると時々せっちゃんに殺意が沸いて先生の前だから抑えるのに大変なんだよ?」

 

 「むしろそれが目的だったりしてねー…。元樹さんの前で友奈氏達が本性だせば元樹さんは皆に幻滅して其処に私が入り込めば元樹さんは私の物になってくれるかもじゃん?…ッ!?」

 

    ブゥン!

 

 「っと…。ほえ~、普通いきなり殴ってくるかなあ…。私じゃなかったら直撃してたよ?」

 

 「ダマレ…。今まで先生が目の前にいたから出来なかったけど丁度ここには先生はいない…、ならせっちゃんには少しお仕置きが必要だね…。」

 

 「どうする?私を殺す?でも、そんなことしたら元樹さんが悲しんじゃうじゃないかにゃー?」

 

 「大丈夫。殺しはしないよ…、そんな事したら後が面倒だからね。死なない程度に殴るだけだよ…。最悪今の私達には精霊バリアがあるから死ぬ事はないよ、だから安心して殴られて。」

 

 「げっ…、そういや精霊バリアがあったんだった…。はぁ…ほんと此方じゃ楽に勇者を殺せない所が難点だにゃー。」

 

 「私だってせっちゃんを友達だと思ってるから殴りたくないよ? でも先生が関わるんだったらそれは別、先生を盗ろうとするヤツは皆敵だから…。」

 

 「それは皆そうじゃない? 皆かけがえのない友人同士だと思ってるけどそんな物よりも一番大事に優先するべき事は元樹さんの事だからね。」

 

 「それが解ってるなら別に問題はないね…、なら大人しく…」

 

      ピロローン♪ピロローン♪

 

 「!?」

 

 「ふぅ…。この警報には逆らえないにゃ。名残惜しいけど、皆と合流しない?」

 

 「……わかったよ。流石にバーテックスは野放しには出来ないからね…。またこれからは特に何も無い限りいつもどおり仲良くしよ♪」

 

 「おー怖い怖い…。」

 

    -------

 

     ドン!

 

 「お待ちどーさん。」

 

 「みんな、遅れてゴメンね!」

 

 「友奈、雪花と来たか…。」

 

 「あのさ、二人とも。アンタたち暫く戦闘は休んでも良いのよ? 誕生日休暇って事で。」

 

 「「え?」」

 

 「今のところ、強敵は見当たらないし、それになんだか二人とも疲れてるように見えるしね。」

 

 「ここはタマにどーんと任せタマえ!お前たちの分も、敵を倒してやるぞ!」

 

 「球子ちゃんあんまり一人で突撃しないようにね…。」

 

 「そこは安心しろ先生!後、タマの事は球子ちゃんじゃなくタマで良いと何回も言ってるのだが…。」

 

 「うん。二人とも今日は何も心配いらないぞ。」

 

 「みんなもこう言ってるけど、どうする?」

 

 「そんなの嫌です!私もみんなと一緒に戦います!」

 

 「うーん、私も。休暇は魅力的だけど、別にサボりたいとは思ってないしね。」

 

 「そう? なら良いけど。」

 

 「雪花、部室での問題、悔しいけど降参よ。」

 

 「うにゃ?」

 

 「悪いけど、私にはあんたの欲しい物、思いつけそうにないわ。」

 

 「ああ、それか。良いよ、そんなの。自分でも考えてなかったし。」

 

 「え、そうなの!?」

 

 「でも、降参てことは、誕生日はナシってことで良いのかにゃ?」

 

 「チッチッチ。そうは問屋が卸しませんぞ~?」

 

 「そういう時は、逆転の発想で行くんだよ~♪」

 

 「ぎゃ、逆転? 困ったな。園子ズの思考は全く読めないから、対処のしようがないや。」

 

 「諦めて下さい。」

 

 「私たちでも、ほとんど読めないから…。」

 

 「「ですよね~。」」

 

 

   ドカーン!

 

 「第1陣、殲滅完了! すぐに第2陣が来ます!」

 

 「よーし、頑張るぞー!高嶋ちゃんとせっちゃんのサプライズパーティーのために!」

 

 「わわっ!? ゆ、友奈! それ言っちゃダメなやつだろ!」

 

 「いや、まあ…、隠されたところで、今までの経験から薄々勘付いていたけどさ…。」

 

 「うん。だろうね…。」

 

 「やったー! サプライズパーティーだー!」

 

 「それもう、すでにサプライズじゃないです…。」

 

 「はあ…、はしゃいでいる高嶋さんも良いわ…。」

 

 「こっちはこっちで色々手遅れだし…。」

 

 

     〔数日後〕

 

 「えー、というわけで、本日はお日柄も良く高嶋と雪花の誕生パーティで~す!」

 

 「何か結構跳ばした感じはあるけど…、まあ、二人ともおめでとう!」

 

 「……ねぇ、友奈。結局さ、プレゼントってどこへ着地するんだと思う?」

 

 「うーん、実は私も気になってたんだけど、全然、予想できてないんだ…。」

 

 「気になる~? それでは早速、お待ちかねのプレゼントタイムで~す♪」

 

 「はい、これ。私からよ。にぼしとサプリの詰め合わせセットよ!」

 

 「「へ…?」」

 

 「私からは、手作りの押し花手帳!季節の花やキノコを楽しんでね♪」

 

 「お誕生日おめでとう。はい、どうぞ。とても為になる〔国防事典〕よ。……後はこの神童先生隠し撮りコレクションよ…。(ボソッ)」

 

 「ちょ、ちょっと待って待って!それはありがたいけど。これって、どういう趣向?」

 

 「二人の好みが解らないなら、我々自身の好きな物を贈ろうと言うことになってな。」

 

 「みんなの…好きな物?」

 

 「私からは、ゲームソフト…。ハードがなかったら…‥いつでも部屋に来て。」

 

 

 しれっと高嶋ちゃんが持ってないハードのソフトを渡す所を見ると…千景ちゃん、恐ろしい娘!

 

 

 「先生はなんでそんな手を口に当てて驚愕したような顔をしてるんだろ?」

 

 「フフフ…、気にしなくて良いのよ高嶋さん。」

 

 「高嶋さん! これ、タロットカードです。私のとお揃いなんですよ♪」

 

 「……‥サザエだ。今朝、海でとってきた…。」

 

 「ファッ!?」

 

 「サ、サザエにリボンがかかってる!?」

 

 「アハハハハ! こりゃあ、確かに逆転の発想だわ!」

 

 「こんなの、皆をまるごと貰うようなもんじゃない?」

 

 「すごいよ、みんな!私、こうゆうプレゼントも嬉しいかも!」

 

 「また少し、友達って良いなって思えてきちゃうじゃんヨ…。」

 

 「ストップ! まだまだ後がつっかえてるわ。私とみーちゃんからの、蕎麦打ちセット!」

 

 「私からは、自作の〔乃木若葉写真集〕&〔神童元樹写真集〕です! 巻末には袋とじもあるんですよ♪」

 

 「「はあああ!?」」

 

 「「アハハハハ♪」」

 

 「タマ達も忘れてもらっては困るぞ? タマと銀ブラザーズからはキャンプセットだ!」

 

 「高嶋達もキャンプの良さを解るといい!」

 

 「雪花さん、高嶋さんも是非!」

 

 「ええと、私からは今オススメの恋愛小説です。かなり人気があるので良ければ見てください。」

 

 「皆ありがとー♪」

 

 「結構貰っちゃったね…、それで? 元樹さんからはどんなプレゼントが貰えるんですか?」

 

 「俺? 俺から花の栞セットかな、探すのに苦労したけど喜んでくれたら嬉しいな。」

 

 「わー!とっても可愛いです!」

 

 「これは嬉しいプレゼントだにゃ―。」

 

 「ねぇねぇ!せっちゃん!」

 

 「ん?どうしたの友奈?」

 

 「誕生日って最高だね♪」

 

 「…‥うん。そうだね。」




なーんで途中からおかしくなった…。(白目)

雪があんまり降らない地元で今日雪が降ってテンションが上がりました。

最後に元樹ニキがあげた花の栞は福寿草・山桜・杜若です。

基本的にこの世界の勇者達の天敵はある意味園子ズかもしれない…。

それとすまない…花結いの世界に来てから一年経ってる事にしてすまない…今年と去年の誕生日はゲームと同じだけどそこに過去の誕生日も元樹ニキをぶっ混んどいていたと思っていてくれ…読者の皆さんには本当にすまない…(背中が弱点な人風)

…個人的には去年更新が間に合ってたらダークネス園子プロトタイプ乃木も書いてみたかったんや…


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結城友奈は勇者であるS
ある朝の出来事


どうも皆さん二坪と申します、連載にあたってちょっとした問題が発生しましてそれを活動報告に書いているのでよければ見てくれると幸いです。

それはさておき、今回は花結いのきらめきのストーリーの前に結城友奈は勇者であるSのストーリーをちょっとだけやりたいと思います。

連載出来たのも中居さんのおかげ、中居さんありがとー!。


 この俺、神童元樹の朝は早い、理由としては自分が讃州中学校の教師をしているからである。

 この世界に転生するにあたって俺は勇者部の顧問として教師になったからだ、初めは皆と同じ生徒として転生しても良かったんだけど、別に俺は勇者の皆とイチャイチャしたいとは思わなかったからだ。

 

 俺は、勇者部の皆が平和な日常で笑ってくれているだけで幸せなのだ。

 

 しかし、いくら教師だからと言って朝5時に起きるのはいくらなんでも早いと思う・・・。

 ん?何でこんな時間に起きているのかって?そんなの簡単だ速く家を出ないと必ず毎日、勇者部の誰かが家に来るからだ。

 

 イヤね?俺も最初は嬉しかったよ?けどさ、後から気づいたんだけど俺アイツらに合鍵渡したっけ?って…。

 

 

 「やっべ!そうこう回想してる間にもう30分も経ってるじゃねぇか!?速く家を出ない…」

 

 ピンポーン

 

 「・・・・・」

 

 ガチャ

 

 「あ、神童先生おはようございます。」

 

 「アイエエエ!?ミモリチャン!?ミモリチャンナンデ!?」

 

 「もう、何言ってるんですか、そんなの先生に朝御飯を作りに来たに決まってるじゃないですか。」

 

 

 なんたることか!誰とも会わずに外へ出ようとした先に勇者部の1人東郷美森がいるではないか!?こんな朝早くに来るとは神童元樹も予想外だった模様!だがしかし!こんな所で足踏みしているような存在ではこの男、神童元樹ではない、今この地この場所で神童元樹の力が試される。

 おぉ!南無阿弥陀仏…。

 

 

 「や、やぁ美森ちゃん、こんな朝早くに朝御飯を作りに来てくれる何て嬉しいけどごめんもう、朝御飯は食べ終わったんだ…。」

 

 そうこの男、必ず誰か朝御飯を作りに来る前に朝御飯は食べ終えているようにしているのだ!なんたる用意周到さ数々の修羅場を潜って来ているのは伊達ではない!だがこの行動はウカツ!

 

 

 「そうですか…それは残念です、では学校で食べられるぼた餅でも良ければ持っていって下さい!」

 

「・・・・え?」

 

 

 美森ちゃんがバックから取り出したぼた餅をみて俺は敗北を悟った、確かにぼた餅なら学校に行ってからでも食べられる物だ。

はは、流石美森ちゃん、この用意周到さは流石としか言いようがないな…。

 

 

 「あ、ありがとう美森ちゃん、ありがたく貰うよ。」

 

 「はい!誠心誠意を持って作らせて頂きました!」

 

 

 それはもう眩しい位な笑顔をみせた美森ちゃんからぼた餅を受け取った。

時間を確認したらもう6時になっているではないか。

今日は職員会議があるから今から出れば余裕で間に合うか…。

 

 

 「美森ちゃん良かったら、一緒に学校に行く?」

 

 「はい!あ、友奈ちゃんも恐らく一緒に行きたいと思うので一旦友奈ちゃんの家に寄っても良いですか?」

 

 

 美森ちゃんが言う友奈ちゃんとは美森ちゃんの大親友で同じ勇者部に所属する結城友奈ちゃんのことである。

友奈ちゃんと美森ちゃんはそれはもう仲良しで一部では付き合っているのではと、噂されている。

 

まぁ職員会議はまだだし少し寄り道しても問題ないだろ。

 

 

 「うん、問題ないよ、そらなら友奈ちゃんの家に寄ろうか。」

 

 「ありがとうございます先生、それじゃ行きましょうか!」

 

 美森ちゃんが頷くと俺達は早速友奈ちゃんの家に行くことにした、まぁ美森ちゃんが腕を絡ませて来たのには最早何も言うまい…。




前書きにも、書いていますが花結いのきらめきに入る前にSの方のストーリーを少しやりたいと思います。

活動報告にて花結いのきらめきに関してアイディア(?)を募集していますので良かったら立ち寄ってみて下さい。


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友奈ちゃんと美森ちゃんとの朝

皆RGバンシィ・ノルン買ってどうぞ。(作者は金欠で変えない模様)

お ま た せ(待ってない)相変わらず文字数少ないけど良かったかな?。

こんな駄文を待ってくれている人達がいっぱい居てくれてビックリです…。あぁもう顔中感涙まみれや…。

こんなにも速く投稿出来たのも月島さんのおかげなんだ。

あ、良ければ活動報告にもどうぞ。


 美森ちゃんと友奈ちゃんの家に行く最中ずっと腕を組んでいて本当に大変だった…。

美森ちゃんのお餅がずっと腕に当たっていてそちらに意識がいきそうで気が気じゃなかった。

 

 まぁそこは数々の修羅場を潜ってきた精神で耐えきったが。

 

 そうこう思っている間に美森ちゃんと他愛もない会話をしているとあっと言うまに友奈ちゃんの家が見えて来たのだが友奈ちゃんの玄関前に人影があった。

 

 

 「あ、先生もう友奈ちゃん玄関で待っているみたいです、おーい!友奈ちゃーん!」

 

 「あ、東郷さん!神童先生もおはようございます!いやぁ今日もいい朝ですね!」

 

 

 どうやら、玄関にいた人影は友奈ちゃんだったみたいだ。

太陽のような笑みを浮かべて此方に向かってくるのは結城友奈ちゃん、いつも笑顔を絶やさず勇者部の皆を笑顔にさせてくれている少女だ。

 

 友奈ちゃんは、バーテックスとの戦いがあった時も皆を率先して明るくしどんな絶望が降りかかろうともけっして諦めず戦い抜いた凄い少女だ。

 

 ただ、やはり勇者と言ってもまだ中学生の少女だ自分でも気づかぬ間に胸の内に色んなことを抱え込んでいた、そんな時俺は偶然にも中学の屋上で泣いていた彼女をみたのだ。

 

 そして俺はその時から彼女の悩みを聞くようになり、彼女の悩みを一緒に解決していった。

 

 まぁ、そうこう一緒にいるまに彼女から好意を気がついたら持たれていたのだが…。

 

 

 「…生!先生!聴いてますか?」

 

 「ん?あぁごめんごめん少しボーっとしてただけだよ。」

 

 「神童先生もしかして、風邪ですか?大丈夫ですか?もし風邪なら私達が付きっきりで看病しますよ?」

 

 「そうですよ先生!先生にもしもの事があれば大変ですからね!」

 

 「だ、大丈夫だよ美森ちゃんに友奈ちゃん…、少し考え事をしていてボーっとしてただけだから!風邪とかじゃないなら安心して!」

 

 少し上の空だっただけでこの心配だ、やはり彼女達の自分に対する好意は凄く高いのだろうか…。

 

 

 「ま、まぁ二人とも俺は大丈夫だから、そろそろ讃州中学に行こうじゃないか、俺も職員会議があるし。」

 

 「あ、それもそうですね♪それじゃ讃州中学校にレッツゴー!」

 

 「ふふっ、友奈ちゃんったら朝から元気ね♪」

 

 

 そう元気よく返事をした、友奈ちゃんは右腕に美森ちゃんは左腕に絡み付いてきた、

うん、この当たり前のように気づいたら両腕はもう組まれている図にはもう慣れたな…。慣れるのもどうかと思うが。

 

 

 「ん~、やっぱり先生の腕は暖かくて落ち着くなぁ~。…クンクン」

 

 「もう友奈ちゃんったら、でもそうね神童先生の腕は本当に落ち着きます…。クンクン」

 

 「うん、友奈ちゃんも美森ちゃんもとりあえず腕を組むのは良いけど匂いを嗅ぐのは止めようか。」

 

 「何言ってるんですか先生!先生の匂いはどんな匂いよりも凄く良い匂いなんですよ!この匂いを1日一回は嗅がないと落ち着きませんよ!」

 

 「そうですよ神童先生!先生の匂いはこの日本中どこの匂いよりも素敵な匂いなんです!それはもう先生を人間国宝にすべき程に!」

 

 「いや、言っている意味が分からないし、俺なんて何処にでもいる人の匂いだよ?」

 

 

 二人が匂いを嗅いできて意☆味☆不☆明な事を言っているのでとりあえず二人が落ち着くまでじっとしていよう…

 

 

 「ふぅ、結城友奈!もうすっかり元気になりました!いつでも出発準備完了です!」

 

 「同じく東郷美森!友奈ちゃんと同じくいつでも行けます!」

 

 「う、うむそれじゃ学校に行こうか。」

 

 

 どうやら二人共落ち着いたようなので学校に行こうかな、学校につく前に色々と疲れたけど…。

 

 それはそうと二人共腕はそのままなのね、あ、意外と外されないように力強く組んでる…たまげたなぁ。




ヤバい、園子様が出てこない…次は絶対に出すので、すみません許してください、何でも島村!。(激寒)

あぁもう痛ったい!、叩かないで!叩かないでったら!


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園子様、奇襲作戦で現る

今日が休みなので連続投稿

一回、回想で戦闘パート挟もっかなぁと思い文章にしたらクッソネタに走ってしまいこれは駄目だなと全消去、戦闘を文にしてる人は本当に尊敬しますわ…

あ、今回から園子様出ます(クッソ適当)

いやぁでも園子様の口調難しすぎるっピ!

安定の駄文ですがどうぞ


 友奈ちゃんと美森ちゃんと一緒に学校へ行っていると町並みを見てついこの間の出来事だったことを思い出してしまう。

俺達勇者の活躍で、最強の敵と恐怖されていたバーテックス・レオは勇者部によって倒された。

 

 レオを倒したことにより、暫くバーテックス達の進行は止まると神託で確認されたらしい。

これにより神樹と大赦は次のバーテックス進行に向けて備えをするらしい。

 

 勇者達…と言うより俺の体も治り、危機一髪だった日本にも暫し休息の時が訪れたのだ。

日本の人々は今までと変わることなく、平和な日常の生活を営んでいる。

 

 それは俺達勇者部も一緒だった、(俺はまだバーテックスと戦っていた方が楽だった)文化祭における俺達勇者部の演劇は大好評だったのは今でも良い思い出だ。

 

まぁやはり全ての代償を肩代わりすることは無理らしく勇者部の美森ちゃん、銀ちゃん、園子ちゃんは過去ほんの小さな代償もあった、例えば美森ちゃんなら満開の代償で足が動かなくなったが、それも数日したら完治する程度の代償だ。

その分俺は代償を大きく肩代わりしたため足が動かせるようになるのが1ヶ月半も掛かった。

 

そんなバーテックスとの戦いも終わり、すっかり季節も秋になった。

 

 

ーそんな秋の今日ー

 

俺と美森ちゃん友奈ちゃんと、友奈ちゃんの家から出てのんびり学校までの道を歩いていた。

 

 

 「んー。気持ちの良い朝だね」

 

 「先生、フットワークが機敏になったから朝起きがはかどるなぁ~」

 

 「ま、美森ちゃんには足が動かなかった時は結構助けてもらったし少しでも恩返ししたいなとは思ってる。」

 

 「そんな事ないですよ神童先生、今も昔も私と友奈ちゃんは神童先生に助けられてもらいっぱなしです。」

 

 「そうです!今も昔も私達が助けられっぱなしですよ。」

 

 

 二人にはそう言われるが俺も勇者部の皆には大変助けられたのは本当だ。

本当に情けない話だ、彼女達を助ける為に転生したはずが逆に彼女達に助けてもらうなんて…。

 

 

 「そう言って貰えると俺も教師として嬉しいよ。」

 

 俺が徒歩で通学をしようとしたら勇者部の皆もなら一緒にと言う形で一緒に登校している、まぁそれでも、朝早く何で内に来る必要があるんですかねぇ…。

 

 「神童先生、体の具合は、もう大丈夫何ですか?」

 

 「大丈夫だよ美森ちゃん、もう全然平気だよ。」

 

 「変化があればすぐ言ってくださいね先生。もし具合が悪くなったら何時でも言って下さい!」

 

 「勿論だ、二人も何か悩み事があれば相談してくれよ、こう見えて俺は教師で勇者部の顧問なんだからな。」

 

 「「はい!」」

 

 

 まぁ二人共悩み事を自分の胸にしまい込むタイプだからまた時間を見て二人きりになったら相談にのるか…

 

 

 「・・・」

 

 「ん?、どうかしたか友奈ちゃん?」

 

 「いえ、やっぱりこうして一緒に三人で歩いてると落ち着くなぁと思いまして。」

 

 「そうね友奈ちゃん、私もこうして一緒に歩いていると幸せな気持ちになるもの。」

 

 

キキッ!

 

二人が顔を赤らめて呟いていると俺達の前に、車が急停止した。

何か見たことある高級車なんだが…

 

 

 「おぉ、なんだろう」

 

 「あれは、大赦の印がついた車・・・?」

 

 

 俺は冷や汗をかいた、俺はバーテックスとの戦いで色々やらかしているため、大赦の人達に目を付けられてもおかしくはないからだ。

 

 いくら初の男の勇者とはいえ俺がやらかしてきた行為にたいして、大赦から一切お咎め無しと言うことにはならないだろう。

 

そんな俺の緊張を霧散させる声が、耳に届いた。

 

 

 「こんにちは~、お兄さ~ん!」

 

 「ドワッジ!」

 

 「「っ!?」」

 

 

 聞き馴染んだ間延びしたトーンと共に車から勢いよく少女が胸に飛び込んできた。

 

 

 「じゃじゃじゃーん。乃木さん家の園子で~す。」

 

 

 制服に身を包んだ園子ちゃんだった。

 

 

 「んふふ~、お兄さ~ん今日もよろしくね~」

 

 

 今日も元気がよろしい園子ちゃんはそう言うと胸に顔をグリグリと擦り付けてきた。

 

 

 「・・・え?」

 

 「そのっち・・・」

 

 

いきなり飛び込んできた園子ちゃんに二人はポカンとしている。

 

 

 「どうしたの~ぼけっとして。へいへいわっしーにゆーゆ、園子だよ~」

 

 

 キョトンとしている美森ちゃんと友奈ちゃん、そして相変わらず胸に顔を埋めている園子ちゃんとゆう奇妙な空間が出来上がった。

 

 

 「ふっふ~、驚いてる驚いてる~奇襲は成功~」

 

 

 にこっ、と園子ちゃんは天真爛漫に笑ったけど、その笑顔は俺からは煽りにきているようにしか見えなかった。

だってほら、もう二人の顔が無表情になってきてるよぉ…

 

 

 「そのっち、いつまで神童先生の胸に顔を埋めてるの?神童先生も迷惑してるから、今すぐそこから離れなさい。」

 

 「そうだよ園ちゃん、今日は私達が先に先生と一緒だったんだからそれは駄目だよ?」

 

 

 そう無表情で言った二人の目にはいつの間にか光が無かった。

あれぇ、おかしいなぁ、二人共散華したっけなぁ(遠い目)

 

 

「なんで~?お兄さんは二人の物じゃないから~、別にこうしたって良いでしょ~?」

 

 「ちょっ!園子ちゃん!?」

 

 

 そう答えると園子ちゃんはいきなり俺の首もとに顔を近づけ歩いてきて汗をかいていたのか俺の首元をつたっていた汗を舐めとった。

 

 

 「ん~♪やっぱりお兄さんの汗は最高だよ~♪」

 

 「そこまでよそのっち、神童先生は私と友奈ちゃんの大切な人、いくらそのっちでもそれ以上の狼藉は見過ごせないわ。」

 

 

 高揚とした笑みを浮かべて一心不乱に俺の汗を舐めていた園子ちゃんの首もとに何処なら出したのか美森ちゃんの手にはナイフが握られていた。

 

 

 「も~わっしー良いところなんだから邪魔しないでよ~…」

 

 「いいえ、そのっちでもこれ以上先生に何かするのなら許さないわ。」

 

 

美森ちゃんと園子ちゃんが視たこともない表情を浮かべて睨みあっているし友奈ちゃんは友奈ちゃんで、何かブツブツ一人言を言って園子ちゃんを視ているし…このままじゃ流石に不味いと思い俺は皆に速く学校に行こうと誘う。

 

 

 「ほ、ほら皆そろそろ俺も会議があるから速く学校に行こうよ!皆も遅刻したら大変だしさ!?」

 

 

 そう提案すると三人は威嚇を止めいつものような笑顔に戻った

 

 

 「そ、そうでした!私としたことが…」

 

 「お兄さんがそう言うならわかったよ~♪」

 

 「ブツブツブツ・・・ハッ!?そ、そうですねそれじゃ学校に向かいましょう!」

 

 

何とか三人を戻しようやく学校へ向かう事が出来るようだ、まぁ園子ちゃんも加わり両腕に美森ちゃんと友奈ちゃん、そして背中に園子ちゃんとよりしんどくなった格好で学校に向かい始めた…

 

コンナハズジャナイノニィ!




あ、世界観的には”日本は“無事です西暦に飛んだ主人公が日本各地のバーテックスを慈悲は無しと殺しまくり平和です、まぁ未来でも日本が無事な理由はバーテックス側が主人公を危険と判断し日本壊滅の前に四国にいる主人公を先に倒そうと他の地域を後回しにしているからです、つまりバーテックス全体が四国に攻めてる事になるな!まぁ主人公はRX状態なのでバーテックス側も苦労してます、その間にレオが倒されたのでバーテックス側はやべぇよ…やべぇよ…となり少し撤退してます。

こんなご都合主義で恥ずかしく無いのかよぉ!


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この辺にぃ↑美味いうどん屋…

 |・ω・`) そ~~.   

 |(.´・ω・`)つ5話

 || ミ  ピャッ!! 


いや、あの、すみません…寝る前に頭に浮かび、忘れる前に書いたんです…俺は悪くねぇ!
あ、後急いで書いたので多分誤字大量にあります。(おいこら)


 無事(?)、讃州中学校に着いた俺達はとりあえず放課後に勇者部に行く事を約束に1階と2階の繋がる階段で別れた。

 

 

 「さて、職員会議にはなんとか間に合ったかな…」

 

 

 園子ちゃんの奇襲もあり少し学校に行くのに遅れたがどうやら会議には遅れずにすんだみたいだ。

職員室に到着し自分の担当する科目の授業準備を先にやり会議に出席した。

 

   ☆★☆★

 

 

 「えぇ、それでは今月の職員会議は以上になります、皆さん今年も後僅かになりましたので、くれぐれも問題を起こさない様にお願いします。」

 

 

 生徒指導関係や、各クラスの様子を話し合い今月の議題を終えた所で校長先生からの言葉を最後に会議は終了した。

 

 

 「さて、それじゃさっさと教室に向かいますか。」

 

 ピロロロ♪ゴーウィwwwゴーウィwwwヒカリヘーwww

 

 教室に向かう準備をしていると自分の携帯から着信音が聴こえてきた、画面を見るとどうやら勇者部の一人である三ノ輪銀ちゃんかららしい。

 

 

 「もしもし、どうしたの銀ちゃん?」

 

 「あ、授業前にすみません神童さん!実は放課後部活後に皆でうどんを食べに行こうって話になったんですけど、神童さんも良ければどうですか!」

 

 

 銀ちゃんからの電話内容は、どうやらうどんを食べに行こうと言うお誘いらしい。

確かに最近味覚が無くうどんを食べていなかった為このお誘いはありがたく受け取らせて貰おう。

 

 

 「うん良いよ、それじゃ部活後に行こうか。」

 

 「本当ですか!?やったぁ!それじゃまた放課後部室で会いましょう!あ、授業前に失礼しました!それでは。」

 

 「うん、それじゃまた放課後にバイバイ。」

 

 

 銀ちゃんとの電話を切ると携帯の電源を切りポケットにしまい、授業まで時間が無いのを確認し、早歩きで教室に向かった。

 

 

   ☆★☆★

 

 授業中勇者部の皆からの視線が痛かったです。

 

   ☆★☆★

 

 「ふぃ~、やっとお昼だ~。」

 

 

 授業中皆からの視線を感じながら、なんとか昼までちゃんと授業をすることが出来た。

 

 

 「いや、流石に長時間後ろから全身に視線を感じたら精神がもたん…。」

 

 「大丈夫ですか神童先生?何か悩み事があるなら相談にのりますが?」

 

 「あぁ、大丈夫ですよ、すみません田所先生、少し考え事をしていただけですので。」

 

 「そうですが、それなら良いのですが、何か悩みがあったら何時でも相談してくださいね。」

 

 

 そう心配して去って行ったのはこの讃州中学校の体育教師である田所浩二先生(24歳、男性)だ、田所先生は俺ぐらいの若さだが体育教師として優秀な人であり男子生徒から多く慕われているらしい。

 

 昼休みに入り教師の人達も皆お昼御飯を食っている。

そういや俺も今朝美森ちゃんからぼた餅を貰ったのを思い出した。

 

 

 「確か、この辺に…あったあった、流石美森ちゃんだなぼた餅から神々しい光が溢れている…」

 

 「まぁ、折角俺の為に作ってくれたんだ、これを食って残りの授業も頑張りますか!」

 

 

   ☆★☆★

気のせいかぼた餅から少し鉄の味がしたような気もするが気のせいったら気のせいだ…。

 

 

 

 

 残りの授業も視線が痛かったです。(^p^)

 

 

   ☆★☆★

 

全ての授業を終え、早速勇者部の部室へ向かう。

部室のドアを開けるとどうやら勇者部の面子が揃っているのをみるに自分が最後の到着らしい。

 

 

 「あ!神童さん遅いですよ、もう皆揃ってますよ!」

 

 「ごめん、銀ちゃん少し遅れたよ。」

 

 

 俺を一番に発見して注意したのは、この地の先代勇者の1人三ノ輪銀ちゃんだ美森ちゃんや園子ちゃんと同じこの2年で見た目も変わっている、まず髪も伸び長くなった髪を纏める為に髪型をポニーテールにしている。

因みにこの銀ちゃんは原作で過去の戦いで美森ちゃんと園子ちゃんを守る為に死ぬはずだったが、このバーテックス=サン、スレイヤーである俺が頑張る事で見事この勇者部の仲間になることが出来た。やはり生前見ることが出来なかったこの景色を視れただけで幸せな気分になる。

 

 

 「まったく、先生もこの部活の顧問なんですからしっかり早く来てくれないとダメですよ…。」

 

 「ごめんね夏凜ちゃん、少し準備をしてたら遅れてね。」

 

 

 次に俺にツンツンとした態度で注意してくれたのは完成型勇者である三好夏凜ちゃんだ、夏凜ちゃんはバーテックスとの戦いが激戦になった頃に援護に来てくれた頼もしい勇者だ後煮干しが結構好きらしく皆からは、にぼっしーと多々呼ばれる場面がある。

 

 

 「まぁまぁ夏凜も、そうカリカリせず、元樹さんも来たことだし、早くうどんを食べに行きましょう!」

 

 「もぉお姉ちゃんったら、相変わらずなんだから…。」

 

 

 いつも通り平常運転をしている子とそれに呆れている子の名前はこの勇者部の部長である犬吠埼風ちゃんとその妹である犬吠埼樹ちゃんだ。

この二人は姉妹で勇者でありバーテックスとの戦いでは姉妹ならではの連携の強みをみせてくれた。

 

 銀ちゃん・夏凜ちゃん・風ちゃん・樹ちゃん・美森ちゃんに園子ちゃんと最後に友奈が部員そしてこの俺神童元樹が顧問をしている部活が勇者部だ。

勇者部はバーテックスとの戦いを経て固い絆で結ばれている。

 

 

 「よーしそれじゃ全員揃った事だし早速“かめや”に向かうわよー!」

 

 「「「「「おー!」」」」」

 

 

 皆で元気よく返事をしたら早速帰る支度をし、うどんを食べに行った。

 

 

 「こ↑こ↓」

 

 「どうしたんですか先生?急にかめやに指を向けて?」

 

 「いや、こうしないとダメかなぁって思って…」

 

 

 かめやに着いたら急に使命感にかられてしまった。

おかしいな…まだ散華の影響でも残ってるのかな?

 

 

 「ま、まぁそんなことよりも早速うどんを注文しようじゃないか。」

 

 「それもそうですね♪すいませーん!注文いいですかぁ!」

 

 

 風ちゃんが店の人を呼ぶと皆それぞれのうどんを選んでいった。

 

 

 「ん~♪やっぱりかめやのうどんは最高ね!」

 

 「お姉ちゃんもうそれ三杯目だよ…」

 

 「あ、夏凜ちゃん!夏凜のうどんもちょっとわけてー!」

 

 「はぁ、まったくしょうがないわね、その代わりそっちのうどんも少し分けなさいよ?」

 

 「・・・・」

 

 「おい見ろよ須美、園の奴また食べながらぼーっとしてるぞ。」

 

 「もう、またなのね…そのっち!そのっち!」

 

 「ん~?なーに~わっしー?」

 

 「食べながら考え事はダメよ?」

 

 「いや~。どうしたらお兄さんと結婚できるかなぁって~」

 

 「「それはあり得ないから/わよ」」

 

 「む~わっしーにミノさんも酷いなぁ~」

 

 

 皆笑顔で談話しながら楽しんでいるのをみて、やっぱりこの世界に転生して良かったなぁと嬉しい気持ちが込み上げてくる。

 

やはり生前から見てみたかった光景が広がっていると切に思う…

 

願わくばこの楽しい時間が永遠に続きます様にと。

 

 

 

 君は知るだろうーーこの時間の幸せさがどれ程迄に大切だったかを。

過ぎ去った過去にはもう戻れない、絶望もまた、希望の中にあるのだと。

全ての失う可能性が有る限り、僕たちの未来もまた希望と絶望が待っていることを。

 

そして、君達に違う道を選ぶ事など許されなかった。




最後のポエムはネタで書いたので深い意味はありません(キッパリ)


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勇者部、着火

ファッ!?えぇ…(驚愕からの困惑)
何か気がついたら評価バーに色が付いててビックリした作者です。
(プレッシャーで)やべぇよ…やべぇよ…どうしよう怖くなってきた…

やっぱり皆ホモが好きなんすねぇ…

とりあえずSの方は一旦終わりにして次回にちょっとオリジナルストーリー入れた後に花結いに移りたい(切実)

あ、次の投稿は多分来週辺りになるゾ、明日に遊戯王の新パックが出るので俺も買うから皆も買って、後モリンフェン様スリーブも買え(強制ダイマ)

安定の糞文章お兄さん許して!


 どうしてこんな事になってしまったのだろう・・・

 

 

 「神童先生ハッキリと答えて下さい、この返事はいったいどうするおつもりですか?」

 

 「そうよ先生!ま、まさかOKなんてしないでしょうね!?」

 

 「流石にこれは~ほっとけないよね~…」

 

 「おぉ、園が今までにないぐらい真面目な表情をしている!」

 

 「先生が盗られるのはやだし・・・そうだ!ここは私の勇者パンチで!」

 

 「ど、どうしようお姉ちゃん!このままじゃ先生を盗られちゃうよ!?」

 

 「樹も皆も一旦落ち着きなさい、とりあえず友奈はそれだけはやめなさい。」

 

 「いやあの皆さん?俺はまだ一言も返事をするとは…」

 

 「「「「「「「先生は黙っていて下さい!」」」」」」」

 

 「・・・・・・」

 

 

 ほんとどうしてこうなった!!

 

 

  ☆★☆★

 

 その日はいつも通りの朝だったと思う。

俺は銀ちゃんと一緒に登校し、校門の所で勇者部の皆と合流。

 

 今日も穏やか(?)で楽しい1日が始まる・・・・

誰もがそう思って疑わなかった。

 

俺だって疑わなかった。

 

 

そう、あんなことが起こるまではーー

 

 

 「ん?」

 

 「どうしたんですか先生?」

 

 「いや、俺の靴箱に手紙が入ってて。なんだろう?」

 

 「もしかして・・・・不幸の手紙?」

 

 「ねーわっしー、不幸の手紙ってなーに~?」

 

 「ええ。友人知人5人に同じものを送らないと不幸が降りかかると言われ、西暦で一時期流行したものらしいわ」

 

 「えー、それはちょっと怖いなぁ」

 

 「いや須美、流石にそれはないだろう…」

 

 「まぁ、とりあえず開けてみるか。もしかしたら勇者部への依頼か何かの相談事かもしれないしな」

 

 「えっとなになに?」

 

 

 『突然のお手紙すみません。

こんなこと伝えるべきか悩んでいたのですが。

もう、自分の気持ちを抑える事ができません。

好きです、神童先生。

今日の放課後、校舎3階西階段の踊り場で待っています。

返事を宜しければ聞かせてください』

 

 

 「・・・・・こ、これってーー」

 

 「へ~、ラブレターだね~」

 

 「ら、ラブレター・・・・」

 

 「ら、ぶれたー・・・・?」

 

 「ちょ、ちょっとどうするのよこれ!」

 

 「うーん、普通は返事をした方がいいんじゃないかぁ?」

 

 「・・・・・」

 

 「ハハッこれ、間違えて俺の靴箱に入ってたんじゃないかなー・・・・?」

 

 「そ、そうだ。きっとそうだ!キットカット!」

 

 「ま、まぁ教師として本当の相手に届けてあげないとな!」

 

 「で、でも…ここに先生の名前がちゃんと書いてますよ?」

 

 「そうよねぇ、確かに元樹さんの名前が書いてあるし」

 

 「・・・・・う」

 

 

 何故だ!?何故俺なんかにラブレターを書いた知らない人!

ま、まずいこのままではこの子達になにをされるか分からない・・・・

確かに生前ならラブレターを貰って嬉しかった筈だが今となってはこれは爆弾にしかならないじゃないか!

 

 

 「ーーーはっ!?」

 

 「東郷さん?」

 

 「い、意識が飛んでいたわ。さっき、何が起こったのかしら?」

 

 「お兄さんがラブレターをもらって~」

 

 「いやああああああ!!!」(〇△〇)

 

 「だだだ大丈夫ですよ神童先生安心して下さい私がついていますので・・・・!」

 

 「この不埒な差出人が何者であろうと私が一撃で殺してみせるので!!」

 

 「ちょ美森ちゃん!?殺したらダメだから!一旦落ち着いて!」

 

 「水不足でうどんが茹でられない状況に匹敵する危機ですよ!

落ち着いてなんていられません!」

 

 

 美森ちゃんが混乱してるのは分かったけど時々美森ちゃんがスゲー微妙な例えをするのは何でだろう・・・・

 

 「まぁ、とりあえず昼休みに勇者部の皆で集まって決めるのはどう?」

 

 「そ、そうだね風先輩の言う通り。勇者部五箇条、一つ。よく寝て、よく相談!」

 

 「友奈、あんたも結構動揺してるわよ・・・・」

 

   ☆★☆★

 

   ー昼休みー

 

 「でも、元樹さんがラブレターをもらうとはね・・・・」

 

 「一大事です、勇者部に舞い込むどの依頼よりも可及的速やかにこの危機的状況を排除し、一刻も早く

神童先生の身体的・精神的安寧を守るべきです!」

 

 「な、なんだか東郷先輩がおかしなことに・・・・」

 

 「マイシスターにつっこまれるくらい東郷は妙なテンションだし、他の皆もーー」

 

 「ま、まぁ別に私は先生がラブレターをもらおうが気にしないし!先生も勿論断るんですよね?」

 

 「しかし、神童さんがラブレターをもらうとは…うかうかしてられないなぁ…」

 

 「お兄さんもモテモテだもんね~」

 

 「うぅ、どど、どうしたらいいんだろう・・・・

先生が誰かと付き合うのはやだし、嫌だなぁ…」

 

 「うちの勇者達はラブレター1つでこの有り様か・・・」

 

 「まぁ、流石に私もまさか元樹さんがラブレターを貰うとは思わなかったなぁ」

 

 「そうです、風先輩。神童先生は偉大なんです!」

 

 「そしてその偉大さは国の人間国宝に指定し、未来永劫守り続けなければならぬとゆうのにこのよう邪な文を寄越すなど言語道断・・・・!」

 

 「わっしー、しゃべり方が武士になってるよ~」

 

 

 なんだか美森ちゃんが武士化しているが大丈夫なんだろうか?

 

 

 「そうよそのラブレターの差出人、ど、どうせロクな相手じゃないと思うわ。そ、そんなヤツに先生が構う必要ないわよ、絶対」

 

 「それにもしかしたら、先生の慌ててる様子を見てからかおうっていうイタズラかも!」

 

 「こんな偉大な神童先生をからかおうなんて・・・・万死に値するわ。必ず差出人を探し出して拷問を行いましょう」

 

 「夏凜ちゃんも美森ちゃんも落ち着いて、とりあえず返事をしに行くだけだから。」

 

 「返事ってまさか神童さん付き合うんですか!?」

 

 「「「「「「!?」」」」」」

 

 

 あれ、おかしいな。

さっきまで騒がしかったのにいきなり静かになったぞ・・・・

 

 

 「先生、この差出人の人と付き合うんですか?」

 

 「待って友奈ちゃん、俺まだ付き合うとは言ってないからその振り上げようとしてる拳をしまおうか」

 

 「何でよ先生!先生には私がいるからそんなヤツ必要ないじゃない!?」

 

 「落ち着いて夏凜ちゃん、言動がいつもよりおかしくなってるから!」

 

 「つまり元樹さんはこの返事を断るって事で良いんですか?」

 

 「そ、その通りだよ風ちゃん!俺にはまだ恋愛とか早いと思うしね・・・・」

 

 

 助かった、風ちゃんの援護のお陰で何とかこの場は収まりそうだ。

まぁ、確かに元々この差出人には悪いけど返事はNOとさせてもらうつもりだった。

 

 だってこんな状況でお付き合いなんてしたら皆が何するか分からないし・・・・・

 

 

 「とりあえずこの手紙通り放課後に踊り場に行って差出人の子には悪いけど断らせてもらうよ。」

 

 「そ、そうですか良かったぁ…」

 

 「なぁんだ心配して損した・・・・」

 

 「さて、それじゃ昼休みも終わるしまたこのラブレターの件が終わったら放課後勇者部に来るよ」

 

 

 俺がそう言うと本日の昼休みが終了し俺は放課後になると差出人のいる踊り場に向かった・・・・

 

 

   ☆★☆★

 

 

 ガララララ

 

 「あ、先生!ラブレターの件はどうでした?」

 

 「・・・・・・」

 

 「ん?神童さんどうしたんですか?」

 

 「・・・・・だった。」

 

 「え?」

 

 「差出人の相手男性だった・・・・」

 

 「「「「「「「・・・・・・・」」」」」」」

 

 

 勇者部の皆はそれから何も言わなかったけど、帰りにかめやでうどんを奢ってくれた。

涙を流しながら食べたうどんは美味しかった・・・

 

こうして今日起きたラブレター事件は俺達勇者部だけの秘密として永遠に封じ込めることになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   ー夜の誰も居ない教室ー

 

 

 

 「オォン!アォン!」

 

 「イキスギィ!イクイクイク・・・・・・」

 

 「ンアッー!(野獣の咆哮)」

 

 「Foo↑!」

 

 「気持ちいぃ…」

 

 「アーイキソ」

 

 「ヌッ!」

 

 「ンアッー!」




修羅場の書き方とかわかんな~い♪(やけくそ)

文章が上手くかけな~い♪(やけくそ)

最後の会話は謎テンションでヤッツケ。
深い意味はない、ないったらない!

とりあえず今週の投稿は終わりマスので皆さんまた来週~(逃げルォ!)


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彼女達の気持ち。わすゆ・ゆゆゆside
鷲尾須美の場合


構成に2日掛かった…
文字数が多くなった分誤字や意味不明な部分が沢山あるかもしれません…(震え声)

今回は勇者達の主人公への気持ちを簡単に纏めました。
とりあえず最初は鷲尾須美ちゃんです。

作者が風邪を引いてしまったので、すみませんが続きの投稿が今週は少し厳しいかもしれません…読者の皆様には本当にすみません(´;ω;`)


 あの人を好きになった時の事は今でも覚えている。

 

神童先生は私の名前がまだ鷲尾須美だった頃に初めてお会いした。当時の私はまだ神樹館と言う小学校に通う小学6年生でした。

 

 あの頃には既に私達は世界の敵であるバーテックスと言われる存在と戦っていて心身ともにかなり疲労していました・・・・

そんな時にあの人は新任の副担人として私達のクラスにやって来ました。

 

 

 「今日からこのクラスの副担人を担当する事になりました、神童元樹と言います!まだまだ教師としては素人だが皆これから1年間宜しくお願いな!」

 

 

 あの人に抱いた最初の印象は好感の持てる人だなと思いました。

私達のクラスに来てからは生徒達の悩み事を良く聞き生徒と一緒に解決をしているみたいだ。

授業も解りやすく生徒が授業終わりに解らない所を教えてもらいに来ても笑顔で解りやすく解説してくれる、よく銀がそれでお世話になってるみたいだ。

 

 そんなある日勇者である私達三人は休日にそのっちの家で今後の話し合いをしようとそのっちのの家に向かう途中で大赦から支給された携帯から樹海化警報が流れてきました、それはバーテックスが進行してきた合図でした。

 

 

 「銀、そのっち!」

 

 「おう!」

 

 「いつでもいけるよ~」

 

 

 同じ勇者で親友でもある銀とそのっちに確認をとると早速私達は変身して、バーテックスの進行を食い止めるべく樹海の上でバーテックスが現れるまで待機をしていた時でした。

 

 いざバーテックスが姿を表すと何処から飛んできた砲撃にバーテックスが攻撃を受けました。

 

 

 「な!?」

 

 「砲撃?」

 

 「わ~バーテックスが凄い勢いで倒れた~」

 

 

 私達が突然の状況に固まっていると私達の目の前に此処にいない筈の神童先生が飛んできました。

 

 

 「いやぁなんとか間に合ったかな?」

 

 「し、神童先生どうしてここに!?」

 

 「ごめんね、内緒にしてたけど俺もさ勇者なんだよね」

 

 「ほへー先生も勇者だったんだ~」

 

 「隠しててごめんね園子ちゃん俺もちょっと事情があって今まで参戦出来なかったんだ。」

 

 「うおー!先生の武器凄い格好いいですね!」

 

 「ありがとう銀ちゃん、因みに俺の武器は色んな武器にもなれるぞぉ!」

 

 

 そう言うと神童先生は銀に自分の武器の形を変えて見せていました、それを見て銀も気分が上がったのか凄くはしゃいでいました。

 

ですが今はバーテックスが進行してきています。

先生が攻撃を与えたバーテックスも回復したのか起き上がり再び此方に向かってきていましたその後ろにも小型のバーテックスも出てきて此方に進行を開始していまた。

 

 

 「さて、とりあえず皆話しは後でにして今は此方に進行してきているバーテックスを倒そうか。」

 

 

 バーテックスをみてそう言うと神童先生は真面目な表情になり武器の形を銃から籠手に変えて大型バーテックスに向かっていきバーテックスから来る攻撃を弾きつつどんどん大型バーテックスに近づいていきました。

 

 

 「勿論俺らは抵抗するで?拳で。」

 

 

    ドコーーーン!!

 

 

 「な!?大型バーテックスをたった一撃で!」

 

 

 神童先生がバーテックスを殴りにかかるとパンチを受けた大型バーテックスが地面に叩き付けられました。

 

 

 「さて、ちゃちゃっと封印するので3人は小型のバーテックスを宜しく頼む!」

 

 「りょ、了解です!」

 

 「任せて下さい!」

 

 「らじゃー!」

 

 

 神童先生がバーテックスの封印の準備をすると私達に指示を飛ばしてきました。

私達はすぐにその指示に従うと神童先生の場所に向かう小型バーテックスを次々と倒し封印の援護をします。

 

 そして、神童先生がバーテックスの封印を終えると少し数が残っていた小型のバーテックスが逃げるように撤退していきました。

 

 

 「ふぅ、三人とも助かったよありがとう。」

 

 「どういたしまして~」

 

 「此方も助かりました神童先生。ですが、どうして勇者になれるのなら今まで戦いに参加しなかったのですか?」

 

 「あ、そうだよ先生!そんなに強いなら最初から一緒に戦ってくれたら良かったのに!」

 

 「その事に関してはごめんよ三人とも。さっき言った通りちょっとした事情があって戦う準備が遅れたんだ、詳しいことは向こうに帰ってから話すよ。」

 

 

 そう申し訳なさそうな表情をした先生が答えると急に世界が変わり始めました、バーテックスを倒したことで樹海化が解けはじめてきて合図だ。

次に目を開けるとさっきまでいた場所ではなく大橋前にある公園に私達はいました。

 

 そして、同じく目の前にいる神童先生から戦いに来れなかった理由を聞きました。

どうやら先生は私達が勇者になる前に勇者としてバーテックスと戦っていたそうです。

そんなある日バーテックスとの戦いが少し一件落着すると急に勇者システムが不具合を起こしたらしく変身出来なかったとのことです。

 

 先生の勇者システムは少し特別製らしく直るのに時間が掛かってしまったらしい。

 

 

 「そんな事が…そうとは知らずに勝手なことを言って申し訳ありません!」

 

 「別に気にしなくていいよ須美ちゃん、俺も勇者になれる事を秘密にしてたんだからさ。」

 

 

 そう言った神童先生の笑顔に私は少しドキリとしてしまいました、私は動揺しているのを悟られないように急いで会話を変えました。

 

 

 「で、ですが神童先生もこれからは私達と共に戦ってくれるのですよね?」

 

 「勿論だよ、こうして勇者として復活出来たからね。これからは皆と一緒に戦えるよ。」

 

 「わーい!先生が一緒に戦ってくれるよ~」

 

 「これでバーテックスなんて楽勝だ!」

 

 「もう銀にそのっちもいくら先生が加わったからって気を抜いちゃ駄目よ!」

 

 

 こうして私達と先生は共にバーテックスと戦っていきました。

バーテックスが来ない時には一緒に出掛けたり先生が勇者になって戦った時の話を聞いたりして学校や外でも話をする機会が増えました。

 

そして7月10日、先生とは違い今年勇者になった私達は初めて複数体のバーテックスの襲来を体験しました。今までは大型バーテックスが一体だけだったので簡単にお役目を果たせていましたが今回は複数体の大型バーテックスが進行してきました。

 

 先生は私達に負担を掛けないように6体中4体の大型バーテックスを請け負いました。

残りの2体の大型バーテックスは私達三人に託されました、私達も経験を積んできたのか3人の的確なチームプレイで序盤の戦局は優勢ではありましが、突然の3体目の出現と同時に3体の知性ある連携攻撃で私とそのっちがバーテックスからの攻撃で負傷し、戦闘不能になってしまいました。

 

 そしてまだ戦えた銀は私とそのっちを戦線離脱させて、単身で3体のバーテックスに立ち向かいに行こうとしました。

 

 

 「はっ…銀?」

 

 「神童さんはまだ戦ってる。今動けるのは私1人…ここは、恐くても頑張りとこだろ」

 

 「私に任せて須美と園子は休んどいて。」

 

 「だ、駄目よ銀…そんな体じゃ…」

 

 「大丈夫だって…それじゃ、またね!」

 

 「ぎ、銀…」

 

 

 私は銀の言葉を最後にバーテックスに向かう銀を視ながら意識を失った。

 

 

 

 それから目を覚ました時には樹海から帰って来ていました。

周りを見てみるとどうやら病院にいることがわかった、隣をみると包帯を巻いたそのっちがベッドで寝ていた。

 

ふと、銀が居ないことがわかって急いで起き上がろうとしたら体のあちこちが痛みだしベッドへ寝転がってしまった。

痛みに悶えていたら病室のドアから数ヶ所に包帯を巻いた神童先生が病室に入ってきた。

 

 

 「どうやら目が覚めたみたいだね須美ちゃん。」

 

 「せ、先生銀は!?銀はどうなったんですか!?」

 

 「落ち着いて須美ちゃん、銀ちゃんなら此方のベッドで寝ているよ。」

 

 

 そう言った先生がカーテンで仕切られているベッドを開けるとそこには私達と同じく包帯を巻いた銀が寝ていました。

 

 

 「あぁ…銀本当に良かった…」

 

 「この通り銀ちゃんは無事だよ、須美ちゃんと園子ちゃんが気絶した後の話をまぁ、ちょっとだけ話そうか。」

 

 

 そのあとそのっちが目を覚ました後私とそのっちはあの後何があったのか聞きました。

 

 私達が気を失った後銀は神樹様に向かう三体のバーテックスを止めるべく一人で三体の相手をしていたそうだ、銀は傷つきながらもバーテックスの攻防に耐えていたらしい

 そしてもう限界になった銀がやられそうになったときに4体のバーテックスを倒し終えた先生が助けたらしい。

 

その事を聞いた私達には先生に感謝の言葉しか思い浮かばなかった。

 

 

 「ありがとうございました先生…!先生が居なかったら銀も私達も今頃…!」

 

 「大丈夫だよ須美ちゃん。だって生徒を救うのは教師の仕事だろ?だから須美ちゃん達が気にする必要なんてないんだ…」

 

 

 先生は泣きながら謝り続ける私とそのっちをそう言って優しく抱き締めてくれました。

 

その時の抱き締めてくれた先生の胸はとっても安心しました、私は先生の胸で高鳴る鼓動が落ち着くまでずっと抱きついていました。

 

 神童先生を少し意識し始めたそんなある日先生が安芸先生と楽しそうに話をしているのを目撃しました。

楽しそうに会話をしている二人をみて私は胸の奥にどす黒い感情があるのを感じました、思えばもうこの時には私は神童先生に恋をしていたのかもしれません。

 

 そして遂に私達勇者のお役目が最後になるかもしれないバーテックスとの決戦が来ました。

 

「瀬戸大橋の合戦」である。

 

この合戦では私達三人の勇者システムの性能が格段に上がっているらしく変身した後の姿や武器が少し変わっていて、私の武器は弓から銃に変わっていました。

 

そして満開と言うシステムも追加されたらしくこの満開を使えば勇者としての力が格段に上がるとのことらしい。

 

 そして瀬戸大橋での戦いは順調に勝てていました、この時の私達は新しい力に浮かれていたのかもしれない。

満開と言う力を手に入れ私達三人は神童先生の隣で戦える、そう思っていたのです。

 

戦いが終盤に近づくとバーテックス側も本気になったのか今まで倒してきた敵が復活してとんでない数のバーテックスが此方に進行してきました。

 

私達は早速バーテックスを倒すために満開を使いました、それが後悔に繋がるとは知らずに…

 

そして遂にバーテックスを倒し四国を守った後満開を解除すると私達に異変が起きました、私は足が動かなくなりそのっちは片目が見えなくなり銀は片腕が動かなくなっていました。

 

何より元の世界に戻った後神童先生が急に苦しみだし急いで大赦の人に運ばれて行きました、後から安芸先生に聞いた話では先生は私達の満開に代償に必要な8割りを背負ったとのことです。

 

 私はその満開に伴う代償を先生が背負ったのを聞き深い後悔に陥りました、私の足や銀の片腕、そのっちの片目は1週間程度で治るが先生の足・片腕・片目は私達の代償の8割りを背負い治るのに数ヵ月掛かると聞かされました。

 

 私達は先生に与えた代償を償うべく先生の足が治るまで付きっきりでお世話をするようになりました、最初の先生は流石に悪いと断り続けましたが私達の説得でやっとお世話を受けてくれるようになりました。

 

そんなある日先生の世話をする内に私は自分の胸の中にある黒い感情が段々大きくなっていくのを感じました、先生の世話をしているとこの人とずっと一緒に居よう、

死ぬまでこの人のお世話をしよう、

もう私はこの人無しじゃ生きてはいけない、

この人には私が必要だ、そう言った感情が次々と私の胸に浮かび上がってきました。

 

そしてお役目から解放された私は鷲尾須美から本名である東郷美森に名前が変わりました。

 

そして鷲尾家から東郷家に戻り私は結城友奈ちゃんと出逢いまた、バーテックスとの戦いへと身を投じるのでした。

 

神童先生、私はずっと貴方の事を見守っています、もう後悔はしないように。




銀の生存の話しは三ノ輪銀の場合で書きます。

次は恐らく乃木園子の場合を投稿するかもしれません。

とりあえず風邪を治したいからリスタートしたい。
(バグヴァイザーⅡ所持者感)


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乃木園子の場合

お ま た せ(少し復活)

ああもう、(文章が)むちゃくちゃだよ!

今回は乃木園子の場合を投稿します。(園子様の視点ムズいっピ!)

序盤ら辺は鷲尾須美の場合と被る場面が多いので序盤は結構はしょります。(そんなに文章書けないなんて言えない)

最初に謝っておきます、申し訳ありません!。(逃走)


今思えば私はお兄さんに初めて会った時から一目惚れをしていたのかもしれない。

 

 お兄さんは勇者としてお役目を全うしていた私達三人のクラスの副担人としてこのクラスにやって来ました。

教室に入ってきたお兄さんを見て格好いい人だな~って想ったのは今では少し恥ずかしい話しです。

 

 お兄さんは学校に来てからは早くもクラスの人気者になりました、解らない問題があればすぐに教えてくれて悩みがあれば真剣に聞いてくれて一緒に解決してくれるとても優しい先生でした。

 

 私が授業中に居眠りをしていても決して怒らず笑って許してくれました。ただ、その事で安芸先生からこっぴどく怒られてもいました。

私のせいでお兄さんが怒られているのを見て申し訳ない気持ちになりお兄さんに謝りに行ったらお兄さんは私の頭を撫でながら「気にするな」と笑顔で答えてくれました。

 

 あの時のお兄さんの手はとても暖かくて気持ち良かったなぁ。

 

 そして学校がない休日にわっしーとミノさんの三人で今後のバーテックスとの戦いを相談するために二人を迎えに行き乃木家に向かおうとすると急に世界が止まり携帯からアラームが聞こえてきたんだぁ。

 

 私達はすぐそれがバーテックスが攻めてきた合図である樹海化警報だとわかりました。

わっしーがこっちに確認をとるとすぐに三人で変身して樹海化した世界でこっちに来たバーテックスを待ち構えていると、現れたバーテックスが後ろから飛んできた攻撃に当たって体勢を崩したのをみてびっくりしました。

 

 まぁ後ろからお兄さんが跳んできたのを見たときはもっとびっくりしたよぉ。

 

 お兄さんも勇者だって知るとお兄さんは申し訳なさそうに謝ってきました、そしてミノさんがお兄さんの武器を褒めていたらお兄さんも笑顔で自分の武器の形を変えてミノさんに見せていました。

 

 私の武器も形を変えられるのでお兄さんとお揃いだと少し嬉しかったのは皆には内緒。

 

 そうして胸の中で嬉しがっているとお兄さんの攻撃を受けてよろけていたバーテックスが復活してその後ろからも小さなバーテックスが出てきて一緒にこちらに向かって来ているとお兄さんの表情が真剣な物になり武器の形を変えてバーテックスに向かって跳んでいきました。

 

 あの時のお兄さんの真剣な表情は今思い出してもゾクゾクするよ~。

 

 そしてなんと大型バーテックスを一殴りで倒すと封印の準備をするから此方に来る小型バーテックスを私達に倒すのをお願いするとすぐに封印を開始しました。

それを邪魔しに来るバーテックスを私達で倒していると先生が封印を終えたのか残っていたバーテックス達が逃げて行きました。

 

 封印を終えた先生がこっちに来ると早速わっしーとミノさんがどうして今まで戦ってくれなかったのかと質問していました、それを聞いたお兄さんが困惑しながらも元の世界に戻ったら説明すると言うことで説明を終えるとバーテックスを倒したことで樹海化が解け始めたました。

 

 元の世界に戻って来たのを感じて目を開けると私達は大橋前の公園にいました、そしてお兄さんから今までお役目に参加出来なかったのかの理由を聞きました。

 

 なんとお兄さんは私達の先代勇者だったのです!

お兄さんは自分のお役目が一件落着すると急に勇者システムが不具合を起こして変身出来なかったみたいなのだ。

 

 それを聞いたわっしーが早とちりしたとお兄さんに謝るとお兄さんは笑顔で許してくれました。

その笑顔をみて顔を赤らめたわっしーをみて私はズルいなぁとほんの軽く嫉妬しました。

 

 

 それとこれからは一緒にお兄さんも戦ってくれるらしく私は大層喜びました、はしゃいでいたらわっしーに注意されました。

 

 お兄さんが仲間になってからは一緒にバーテックスを倒したりバーテックスが来ない日なんかはお兄さんの昔の話を聞いたり一緒に買い物にも行ってとても充実して楽しい日々でした。

 

 

そして7月10日、この日私達は初めて複数体の大型バーテックスと戦闘しました、お兄さんは初めて複数体と戦う私達に負担を掛けないように四体のバーテックスを請け負いました。

私達もお兄さんの期待に応えようと今まで培ってきた経験を活かしチームプレイで最初は優勢だったけど、突然来た3体目の出現と3体のバーテックスの連携攻撃で私とわっしーはバーテックスからの視角からきた攻撃で負傷し、私の意識はここで途切れました…。

 

 

 

 

 

 誰かの泣き声が聞こえ起きるとそこは病院でした、体のあちこちが痛いのを我慢し泣き声のする方へ視線を向けるとミノさんが寝ているベッドで泣いているわっしーとそれを見守っているお兄さんがいました。

 

 お兄さんが起きた私に気づくと私とわっしーに私達が気絶した後の出来事を話してくれました。

あの後1人気絶しなかったミノさんが私とわっしーをバーテックスから遠ざけると一人で神樹様に向かう三体の相手をしていたそうなのだ。

 

 そしてミノさんが危なくなった時にバーテックスを倒したお兄さんがミノさんを助けたそうです。

私とわっしーはお兄さんに感謝しきれなくて泣きながらお兄さんに何度もお礼を言いました。

 

 

 「ご、ごめんなさいお兄さん…リーダーの私がもっと慎重にしていればわっしーもミノさんもこんなに怪我する必要無かったのに…」

 

 

 私とわっしーが泣きながら謝り続けているとお兄さんは私達を抱き寄せて私の頭を撫でてくれました。

その時のお兄さんの手はあの時と変わらずとても暖かくてスッゴく安心出来ました。

 

 

 あの日から私はもっとお兄さんの事を好きになりました。

そんなある日わっしーとお兄さんが楽しそうに会話をしているのを見て私はわっしーもお兄さんの事が好きなんだなと直感しました。楽しそうなわっしーを見て私はわっしーに胸の中で少し憎悪を覚えてしまったのです。

 

その日から私はお兄さんに触れる機会を増やしました、誰にもお兄さんを盗られないように。そして別の日にどうやら運動をした後らしく珍しく汗をかいていたお兄さんを見つけてお兄さんの背中に抱き付きました。

 

 お兄さんの背中ではしゃいでいるとふと、お兄さんの後ろ首に汗が垂れているのを見つけて好奇心から私はその汗を舐めました、その直後私は今まで感じた事のない衝撃に襲われました…。

 

 お腹の奥がキュンキュンして息も荒くなり落ち着くのに数分かかりました。

そんな自分をお兄さんに気づかれないように私はお兄さんに汗を拭いてあげると言い自分のハンカチでお兄さんの汗を拭いてあげました。

 

 そしてお兄さんと別れて自宅に帰ると早速自室に籠りお兄さんの汗を拭いたハンカチを持つと自分の鼻に押し付けました、お兄さんの臭いが鼻を通り抜けたその直後さっき感じた衝撃に襲われました…私はそのお兄さんの匂いを堪能しながらイケない事を一日中しました。

 

 

 そんな日が続いていると私達三人の最後お役目がやって来ました。

瀬戸大橋の戦いです。

 

 

 この決戦では私達三人の勇者システムが強くなったらしく変身した後の姿や武器の形を少し変わっていました。(お兄さんの変身するところをこっそり視て少し興奮したのは秘密)

 

 そして私達にも満開と言う力が増えたらしくこの満開は一時的に勇者としての力を上げるシステムらしく私達三人はお兄さんの力にこれでなれるとはしゃいでいました。

 

この時のお兄さんの深刻な顔を私はもっと深く考えるべきだったと後で思い知らせれました。

 

 バーテックスとの最後の戦いは新しい力を手に入れた私達が順調に勝てていました、でもバーテックス側も一筋縄にいかないのか今まで封印してきたバーテックス達が復活して凄い数のバーテックスが攻めてきました。

 

 私達は早く決着をつけるために満開を使いました、満開を使った時は凄く勇者の力が増えたのを感じ私達はバーテックス達を倒していきました、そしてバーテックスを倒し最後のお役目を達成出来たと喜び満開した姿を解くと急に視界が狭くなりました。

 

 私はすぐに片目の視力が無くなったと感じました、隣をみるとわっしーが立てなくなったのかずっと座っていたりミノさんも片腕が急に動かなくなったと騒いでいました。

 

 そして不安を残しつつ元の世界に戻るとお兄さんが急に倒れ苦しみ出しました、すぐに大赦の人達がきてお兄さんは病院に運ばれて行きましたが私は頭が真っ白になってただ運ばれて行くお兄さんをみてるだけしかありませんでした。

 

 

 後から安芸先生にお兄さんの苦しみ出した原因を聞きまたした、内容は私達の満開のせいでした。

 

 満開は強力な力を得る代償に使った人間の体の機能を1つ奪うと言うものでした。

お兄さんはそんな私達の代償を肩代わりしたと安芸先生に教えてもらいました。

私はそれを知ると深い後悔をしました。あの時満開の事を聞いたお兄さんの表情をもっと深く考えていたらこんな事にはならなかったのにと。

 

 私達三人は少しでもお兄さんに償いをすべく三人でお兄さんの体が戻るまでお世話をしようと考えました。

 

 お兄さんは最初は断っていましたが私達の気持ちを汲んでくれたのかお世話をすることを許可してくれました。

 

 大赦の人達は自分達がやるので勇者様のお手を煩わせる訳にはと断っていましたが私が笑顔で【お願い】したら軽く許可を出してくれました。

 

流石にお風呂やトイレの世話は駄目でした…。

 

 それからお兄さんのお世話を徹底的にしました、もうこの時には私はお兄さんに深く依存していたのかもしれません。

 

 お兄さんの汗を拭いたタオルを必ず持ち帰り、お兄さんの病室に隠しカメラを設置して四六時中お兄さんの行動を確認できるようにしました。

 

 お母さんやお父さんにもお兄さんを好きな事は話し済みだお母さんもお父さんもお兄さんになら私を任せられると好印象だ。

 

 私はお兄さんの汗を拭いたタオルに残っているお兄さんの汗を絞り指にたらしそれを舐めながら考える。

 

 

 

 あぁ今度はお兄さんの血を舐めてみたいなぁ・・・・




どうしてこうなった…(白目)

やっぱ風邪を引きながら書くもんじゃないね、ろくなテンションにならない…(時すでに遅し)

次の銀ちゃんの話しでは大丈夫なはず…多分…絶対…(震え声)


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三ノ輪銀の場合

FGOで何故か昨日した筈のログインが判定されておらず呼符10枚逃してむしゃくしゃして日間ランキングを見るとランキングに載ってて嬉しくて書いた。

(速く投稿出来た理由がマザルアップして)ちくしょうめぇぇぇぇ!

この話し書いてる最中ずっとたましいとフリージア聞きながら書いた。(なにやってんだミカァァァ!)

安定のクソ文章っすけど…許してクレメンス!


 アタシは神童さんの事が大好きだ。

 

神童さんはアタシ達がバーテックスと戦っていたある時アタシ達のクラスに教師としてやって来た。

 

 最初に神童さんを見たときは強そうだなぁって想ったんだ、まぁそれは大人の男の人だったからなんだけど…。

 

 でも神童さんはとってもいい人だったんだ、どうもアタシは勉強が苦手で解らない問題が多かったんだけど神童さんはそんなアタシを気にかけてくれて解らない問題をスッゴく丁寧に教えてくれたんだ!

 

 それから解らない問題があれば神童さんに聞きに行ったりする回数が増えていつも教えてくれてた須美がちょっと拗ねてたなぁ…。

 

 で、当時のアタシはそりゃもう犬のように神童さんに懐いたよだってそりゃ、頼りにもなって悩んでたら相談にのってくれるしなんて言ったってスッゴく優しいんだぜ?アタシが弟の世話で遅刻しても笑顔で許してくれて弟の相談もよくのってもらってたしね。

 

 そして休日のある日園子の家で今後の事を打ち合わせをしようってなって須美と迎えに来た園子と一緒に園子の家に向かっていると携帯からあの警報が鳴ったんだ。

 

 アイツら…バーテックスが来た合図だ須美の掛け声でアタシ達はすぐに変身して樹海化した世界で進行してくるアイツらを待ち構える為待機してたんだ、そしたら姿を現した大型のバーテックスがアタシ達の後ろから飛んできた攻撃で怯んだんだ。流石にアタシ達三人もびっくりしたなぁ…

 

 ビックリして固まって立ってたらさ後ろからバーテックスを攻撃した人が此方に跳んできたんだよいざその人の正体を確認しようと視線を向けるとなんとアタシ達のクラスで副担任やってる神童さんだったんだよ!

 

 神童さんが跳んできた時はビックリしたけど神童さんの武器を見たときはそりゃもう感動したなぁ、だって園子みたいにいろんな形に姿を変えるしアニメや漫画に出てきそうな武器にもなるんだぜ?やっぱりロマンは大事だね、うん。

 

 と、はしゃいでいると神童さんの攻撃で怯んだバーテックスが体勢を整えて小さいバーテックスと一緒に此方に向かってくるのを再開してきたんだ。それを見た神童さんが真剣な表情になって気を引き締めるように言ってきたんだ、あの時の真剣な表情をしていた神童さんかっこよかったなぁ…。

 

 しかも神童さん一人であのでっかいバーテックスを倒すんだからやっぱり神童さんは強いんだなぁ。

 

 でも神童さんがあんだけ強いんならどうして最初から一緒に戦ってくれなかったんだってつい文句を言ったんだ、そしたら神童さんは何か事情があったみたいで申し訳ないって感じで謝ってきた。

それから元の世界に戻ったら神童さんはその来れなかった事情を話してくれた。

 

 まさか神童さんがアタシ達の先代勇者だったとは思わなかったなぁ、どうりで凄く強い訳だと納得した。

 

さらに嬉しい事にこれからは神童さんも一緒にバーテックスと戦ってくれるみたいで柄にもなく大声ではしゃいで喜んでたら須美の奴にすげー注意されたな…。

 

 その日から神童さんと一緒にバーテックスを倒したり、アイツらの進行がない日はイネスのアイスやうどんを一緒に食べに行ったりして、たまにアタシが弟の世話を家でしてると神童さんが家にきて手打ちのラーメンや蕎麦もご馳走してくれたっけ、あれは凄く美味しかった、うん。

 

 

 そして7月10日アタシと園子と須美は初めて複数のバーテックスと戦う事になった。

神童さんが4体のバーテックスを引き受けてくれてアタシ達三人は残りの2体のバーテックスを倒すことになった。

 

 最初はアタシ達三人のコンビネーションで優勢だったんだけど突然3体目のバーテックスが出てきたんだ、そして3体のバーテックスの連携攻撃で須美と園子が不意討ちを食らって負傷してしまったんだ。

 

 アタシは急いで須美と園子を担いでバーテックスから距離を置いて二人を寝かせた。

 

アタシは二人を寝かせた後急いで神樹様に向かってるバーテックス達に向かおうすると須美から行ったら駄目だと言われた、確かにアタシ一人じゃ無理かもしれないけど今アイツらが神樹様に到達すると須美も園子もそしてクラスの皆や安芸先生、なによりアタシの家族が皆殺される。

そんなのは嫌だからアタシは須美にまた会う約束を言いバーテックス達の所へ向かった。

 

 アイツらは結構な距離を進んでたようでアタシはすぐにアイツらの進路に妨害するように立ちこれ以上は行かせないと3体のバーテックス達に向かっていった。

 

 アタシは何度も攻撃を受けたけどその度に根性を振り絞り決して倒れないように踏ん張った、今コイツらを行かせたら神童さんとももう二度と会えないと思うと自然と力が湧いてきたんだ。

けどやっぱりアタシ一人じゃ限界もあったみたいで無数の針を飛ばしてくるバーテックスの攻撃に何度も貫かれ最後は足に攻撃をくらい立てなくなってしまった…。

 

 何度も立とうとしたけど足に力が入らなくて立つ事が出来なかった、アタシは結局一人じゃなにも出来ないのかと諦めそうになっていると目の前に此処にいる筈がない神童さんがアタシをバーテックスから守るように立ってたんだ。

 

 

 「神童…さん?」

 

 「良く頑張ったね銀ちゃん、少し時間が掛かっちゃったけどもう大丈夫だよ。」

 

 「どうして、ここに?」

 

 「大事な生徒が必死に戦ってるんだ。それを助けない先生はいないでしょ?」

 

 「だから銀ちゃんはここで休憩してて…此処からは俺のステージだ!」

 

 

 神童さんはそう言うとアイツらに突撃しました、アタシは3体のバーテックスを圧倒する神童さんを見て胸が高鳴る音が聞こえました。戦う神童さんはとてもかっこ良くて凄く綺麗でした。

 アタシはアイツらを圧倒する神童さんの姿を見て決心しましたアタシもあの人のように強くなりたいと。強くなっていつかあの人の隣に立てるようになると、そう思ったんだ。

 

 そして神童さんが3体のバーテックスをあっさり倒すと急いでこっちに来てくれた。

 

 

 「銀ちゃん大丈夫!?」

 

 「はい、大丈夫ですよ神童さん。神童さんが守ってくれたお陰でこの通りピンピンしてます!」

 

 「まったく…そんなぼろぼろで傷だらけじゃ説得力ないぞ、まぁなにはともあれ良く頑張ったな偉いぞ銀ちゃん。」

 

 「神童さんに褒めて貰えたなら頑張ったかいがあるってもんですよ。」

 

 「それなら良かった、とりあえず今はゆっくり休め。また元気になったらイネスのアイス奢ってやるよ。」

 

 神童さんはそう言うとアタシに膝を貸してくれて頭を撫でてくれた。疲労もあったのかアタシはそのまま神童さんの手の温もりを感じながら眠気に身を委ねた…。

 

 

 次に目を覚ますと其処は病院だった。どうやら須美と園子も同じ病室で入院してたらしくアタシが目を覚ますのをみると涙を流しながら抱きついて来た。少し体が痛んだけど二人の涙をみるとアタシも涙を流しながら二人に抱きついた。

 

 そして数分後に神童さんがお見舞いに来てくれて須美と園子の様子が変な事に気づいた、なんか神童さんを視る目が完全に恋してる人間のそれだし…。

 

 まったく須美も園子も駄目だなぁ…神童さんはアタシが最初に好きになったのに…。

 

 笑顔で神童さんを迎えるアタシの心にはそう言う感情が芽生えていた。

 

 それからすっかり傷も治り退院して家に帰ると案の定家族からいっぱい心配されてしまった、特に弟には心配掛けまくったからその日は沢山遊んでやった。

 

 神童さんも沢山心配してくれてあの時の約束通りイネスでアイスを奢ってもらった。それからも神童さんと一緒に出掛けたりして楽しんでたある日神童さんが知らない女生徒と楽しく話しているのをみかけた。

 

アタシはそれを見て凄い嫉妬に襲われた、何でそんな知らない女生徒なんかと話してるんですか?ソイツはアタシ達が戦ってるのを知らないのに。もしかしてソイツは敵ですか?アタシと神童さんの仲を裂く敵なんですか?敵なら別に〇しても平気ですよね?

 

アタシの中から次々と黒い感情が溢れてくる、けど駄目だ。

神童さんはそんなアタシをみても決して喜ばない今はこの感情は必要無いアタシは今までどうり普通のアタシを演じていれば良いんだ。それなら神童さんはなんとも思わずアタシをずっと視てくれる。

 

アタシはそう自分に言い聞かせ落ち着いて神童さんと女生徒と別れた神童さんを追うといつも通り犬のように懐いている自分を演じて神童さんとお話ししてなんともない日常を送っていった。

 

 

 

そして遂にアタシ達の最後の戦いがやって来た。

瀬戸大橋の戦いだ。

 

この最終決戦ではアタシ達の勇者システムもパワーアップしたらしく満開と言う力も手に入った。

 

早速変身してみると須美と園子はちょっと姿が変わったのにアタシだけ変わらなかったのは少しやるせなかった、武器も少し変わった位で元々二丁の大きな斧だったけどちょっとスマート(?)になった位だ。

 

 そしてパワーアップした力でバーテックスを倒していると敵さんも本気になったのか今まで倒してきたバーテックスも蘇ってきてまさしく総力戦って所だった。

 

アタシ達は速くけりを着けるべく満開を使うとすぐに力が沸いてくるのを感じた、これなら神童さんの隣で戦える!そう、アタシは思ってたんだ。

 

 けど現実は非常だった…満開を使ってバーテックスを見事倒したアタシ達は喜んでた、そして満開を解除すると自分の片腕がおかしい事に気づいた。

 

 腕が上がらなくなってたんだ、須美達の方を見るとどうやら二人も体に異変があったみたいだ。

 

 そうこう戸惑っている内に樹海化が解けて元の世界に戻って来た、そしたら神童さんが苦しみ出して倒れたんだ。

神童さんはすぐに大赦の連中に病院に運ばれて行かれたけどアタシには何が何だか分からなかった…。

 

後から安芸先生に聞いたけど神童さんはアタシ達の満開に伴う代償を肩代わりしてくれていたそうだ、アタシはその話を聞いて自分を許せなくなってしょうがなかった。

 

 あの時アタシが満開を使わなければこんな事にはならなかったのに!

 

幾ら後悔しても神童さんの代償は戻ってこない、アタシ達は自分に何が出来るかを相談して神童さんに償う方法を話し合った。

結果アタシ達で今はマトモに生活出来ない神童さんの世話をしようとなった。

 

 その事を神童さんに言うと最初は断ってたけどアタシ達の必死の説得で漸く許可してくれた。

アタシは神童さんの背中を洗いながらある決心をしていた。

 

 もう二度と神童さんをこんな目に遭わせないと。神童さんの敵はアタシの敵、これからどんなヤツが来ても神童さんには指一本触れさせないと、アタシはそう固く決心をした。

 

 

 

 

 

 

 ねぇ神童さん、アタシまだ小学生ですけど数年後には神童さんと結婚出来る歳になります。それまでこの心にある狂喜は神童さんに見せません、だから待っていて下さい、アタシはもうおかしくなっていますから。神童さんがアタシ以外のヤツと結婚するんならアタシは…

 

 ソイツを〇してでもアナタを奪い取ってみせます、だってアタシはアナタの犬だから…犬は主人を絶対に離しません。




いやぁ、うん。どうして銀はこうなった…(白目)

日間ランキングに載せて頂いて本当に読者の皆様には感謝しかありません!本当にありがとうございます!

あ、そうだ(唐突)因みに主人公が銀ちゃんの代わりに戦っている時忍殺語とオルガ語を使いまくってボコってたゾ、特にサソリ兄貴は徹底的になぶり殺しにしてた模様。
やっとわすゆsideが終わったけどゆゆゆsideにまた時間掛けすぎて花結いに行けないかも…
こうなったら先に花結いに進んで途中でゆゆゆside書くようにするか?…(最後の手段)


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結城友奈の場合

いやぁわすゆ組が元々居る勇者部書くのすげぇ難しい…何度も文章消しては書いての繰り返しだった…

結局ゆゆゆ組はバーテックスを倒してからの話しにしてしまったし…また何処かで捕捉入れなきゃ…

不定期更新タグが仕事していないので数日花結いの構成を考える為不定期投稿になります、申し訳ありません…


 私、結城友奈は先生に恋をしています。

 

 

 「こんにちは!結城友奈きました!」

 

 「こんにちは、友奈ちゃん。」

 

 「あー、ゆーゆこんにちは~」

 

 「お、来たわね。」

 

 「友奈さん、こんにちは。」

 

 「遅いぞ友奈~」

 

 「まったくよ、てこら銀勝手に私の煮干しを取るな!」

 

 

 私が少し遅れて勇者部に来ると皆ちゃんと反応しくれました。

 

 最初に反応してくれたのは家がお隣同士で大親友の東郷さんで次に特徴的な口調で話す園ちゃん、此処勇者部で部長の犬吠埼風先輩、一年生で風先輩の妹、犬吠埼樹ちゃん。ポニーテールが特徴的な銀ちゃん、そしてその銀ちゃんに大好物の煮干しを取られて怒っているのがにぼっしー事、夏凜ちゃんです。

 

 

 「お、友奈ちゃん来たんだ、それなら今日も勇者部開始しますか。」

 

 「はい!結城友奈今日も頑張ります!」

 

 

 最後にこの勇者部顧問である神童元樹先生、私が恋をしている大好きな先生だ。

 

以上この8人が讃州中学勇者部です!

 

私達勇者部の活動は【人々のためになることを勇んで実施する】ことを目的としていて普段は幼稚園に交流会をしに行ったり猫ちゃんの里親探し等をしています。

 

けど、そんな私達でしたが2ヶ月前まで壮絶な戦いをしていました。そう、人類の敵バーテックスとの戦いです。

 

 私達勇者部はバーテックスからこの四国を守るため神樹様の力を借り勇者となりバーテックスと戦う日々でした。

 

 最初に樹海化した世界に行ったときは凄く混乱したけど風先輩からこの世界の事バーテックスの事を聞いて私はすぐバーテックスと戦う決意が出来ました。

 

 でも何だかその時東郷さんと園ちゃん、それに銀ちゃんの様子が変でした、いつも落ち着いている東郷さんが珍しく慌てていたのです。

 

どうしたのかなと、思っていると何と先生もこの世界に来ていたのです!

先生も勇者だったんだと驚いていると東郷さん達が先生に近寄って怪我はしてないかと心配したように身体を調べていました。

 

 そうてんやわんやしていると風先輩から説明されたバーテックスが現れました。

私達はすぐに変身するとバーテックスを迎え撃ちました。

 

私や樹ちゃんは最初の戦闘なので所々攻撃を受けそうになっていたけど東郷さんや園ちゃん、銀ちゃんに先生は何だか戦いに慣れているような感じでした。

 

 そしてバーテックスを倒し元の世界に戻ってから東郷さん達の事を聞いた。

 

東郷さんと園ちゃんに銀ちゃんはなんと私達の先代の勇者だったらしくあの慣れている動きに納得いきました。

 

それから私達勇者部はバーテックスとの戦う日々が始まりました、その途中で出会った夏凜ちゃんとも仲良くなり共にバーテックスと戦う仲間になりました。

 

夏凜ちゃんも先生と過去に面識があったらしく東郷さん達と負けないぐらい先生に懐いていました。

 

そしてバーテックスとの戦いが続いていた頃に私達勇者部は世界の真実を知りました…この世界がバーテックスの進行を受けてもう日本以外の外の世界が無くなっていることを。

 

その時の私はなんとか落ち着き皆を励まそうとしました、先生も一緒に皆を励ましてくれて勇者部はなんとか立ち直りましたが、私は屋上に一人になるため向かいました。

 

屋上に到着した私は胸にこみ上げてきた悲しさに我慢出来ずそのまま地面に座り泣くことしか出来ませんでした。

 

過去なんてどうしようもないのは分かっているのに死んでいった人達の事を想うと悲しさしか沸き上がってきませんでした…

そんな私が屋上で泣いているといつの間に来たのか先生が隣にいました、私は泣いている自分を見せたくなくて急いで此処から去ろうと屋上から出ようとするといきなり先生が私の頭を自分の胸に抱き寄せました。

 

私は身体中が熱くなって先生に何か言おうすると先生は私の頭を撫でてくれて私は何が何だかわからなくなって先生の胸で泣き続けました。

 

 私が落ち着いた頃には急激に恥ずかしくなって先生の顔がマトモに見れませんでした…

 

顔の熱も退きようやく先生の顔がマトモに見れる様になった頃に先生が私に悩み事があるんじゃないか?と言ってました。

 

いきなり言われるとは思わなくて少し黙ってしまいましたが先生は私が喋り出すまでずっと待っていてくれました。

 

そして私の悩みを聞いてくれた先生はそれなら一緒に解決しようと笑顔で提案してきました、先生が言うには私達は勇者部なんだから今生きてる人達の手助けを何時もどうりすれば良いとそう言ってくれました。

今生きている人達に笑顔を届けるようにしようとそう私は決心しました。

 

こうして私と先生、二人だけで勇者部の皆には秘密の人助けを行い始めました。

 

困っている人がいれば手助けをし、迷子になった子供がいれば一緒に母親を探したり、いろんな事を先生と二人でやっていく内に気がついたら私は自然と先生に視線が行ってしまうようになりました。

 

先生と別れて家に帰ってからも先生の事を考えてしまうし、先生の顔を思い浮かべると途端に顔が熱くなってしまうしでもう先生の事好きになっている事が自分でも分かった。

 

その日の夜は好きを自覚してから急に恥ずかしくなって悶々とすごしました…

 

そしてバーテックスとの戦いが続いたある日私達は遂にバーテックスの地位で最強を占めている存在と戦う事になりました。

 

東郷さん達は1回このバーテックスと戦ったことがあるらしく先生曰く満開をしないと倒せないと言う、それを聞いた東郷さん達が先生にむかって怒っていたけど、どうしたんだろう?

 

東郷さん達から怒っていた理由を聞いたけどそれはとても驚愕な理由でした。

 

満開に伴う代償、散華。それは満開を使った人物の体の機能を奪うと言うものでした、そして先生は代償を肩代わり出来るらしく過去に東郷さん達の散華を内緒で肩代わりしたらしい…

 

勿論私達はそんな事を聞いたら満開をする気が無くなり先生に負担を掛けまいと満開せずにバーテックス・レオを倒す事を約束しました。

 

しかし現実はそんなに甘くありませんでした…

いくら私達が束になってもバーテックス・レオには傷を1つも付ける事が出来ず私達はどんどん一人、一人ずつ倒れていきました、そして気がついたら立っていたのは私1人だけになってしまっていました。

 

バーテックスからの攻撃が飛んできたとき思わず目を瞑って来るべき攻撃に耐えようとしたら飛んで来る筈の攻撃が来なくて目をあけるとそこにはバーテックスからの攻撃を手に持っている刀で弾いていた先生がいました。

 

先生はバーテックスからの攻撃を弾き終わると私に笑顔で謝罪をすると先生自ら満開をしました。

 

私は深い後悔と一緒にそこで意識を失いました。

 

 

そして目が覚めて身体を起こすとそこは元の世界でした。

あの後先生が自分自身で満開をしたのを思い出し急いで先生の居場所を探すも先生は何処にもいませんでした。

 

 

それからバーテックスとの戦いが終わり平和が訪れました。

 

ですが私達勇者部は平和を満喫するほどの気力等はありませんでした、あの日私達がもっと強ければ先生を亡くさずにすんだのにと…そう後悔する毎日でした。

 

私も先生を失った絶望感を無くす事は出来ず先生はきっと生きてると、そう思って毎日先生を探しにさ迷う日々でした、先生が見つからない日々でも唯一精神を持たせられた理由は先生が住んでいた部屋に行き微かに残っている先生の匂いを吸って落ち着く事でした。

 

ここに居れば先生が帰って来るんじゃないかと、そう思わずにはいられないのです。

 

そうして過ごしていたある日いつも通り先生の家に向かっていると先生の部屋の明かりが点いているのを発見しました。

 

私はそれを見た瞬間頭が真っ白になりながらも先生の部屋に走って行きました、まさか、まさかまさかまさか!

 

そう思わずにはいられないと思い先生の部屋のドアを急いで開けました、そこにいたのは。

 

 

 「いやぁごめんね友奈ちゃん。アイツと戦い終わった後ある場所に飛ばされて帰るのに遅くなっちゃった。」

 

 「あぁ、先生…良かった…本当に…お帰りなさい…」

 

 

 

 

 

先生…私はもうこの気持ちを抑える事が出来ません…私は先生の事が大好きです。だから、もう二度と私の傍から離れないで下さい。もし、先生が傍から今度離れると私は耐えられる自信がありません…




Sの方でちょっと会話にあった友奈ちゃんが1日1回主人公の匂いを嗅がないと落ち着かないと言っていたのは自分の近くに主人公がいるんだと確認するためです。


少し急いで書いたので意味不明な文章になっているかもです…


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犬吠埼風の場合

明けましておめでとうございます!

更新遅くなってすみませんでした…

リアルでゴタゴタが続いてやっと携帯を機種変更をしまして少し遅くなりました!

後はゆゆゆいの引き継ぎに失敗して一からアプリをやり直すはめになりモチベが減ってヤバかった事ですね…(十連でSSRの東郷さんが来てくれてちょっと満足した)

今年もどうか神童元樹は苦労人であるを宜しくお願いします!


あたしにとって元樹さんは大切な人だ。

 

元樹さんは私達勇者部の顧問でもあり共にバーテックスと戦ってくれた人、恩人でもある。元樹さんはいつもあたしを気にかけてくれてあたし達勇者部の大黒柱でもあった、あたしはそんな元樹さんに恋をしていた。

 

復讐の為にバーテックスと戦っていたあたしを諭してくれて愛情を教えてくれた元樹さん、そして皆を戦いへ駆り立てることに対し罪悪感も抱いていたあたしをそっと抱き締めてくれた元樹さん、あの時は本当に嬉しかった。

 

元樹さんと色々な場所に行ったり、たまに樹と元樹さん三人でご飯を食べたり、楽しい事も沢山あった…

 

バーテックスとの戦いも一緒に乗り越えて来た。

 

けど、最後の戦い…獅子座のバーテックスとの戦いはいつも通りにとはいかなった…

 

あたし達も只では勝てない相手だとは思っていたけどいざ戦ってみると全然かないっこなかった、あたし達がどれだけ束になって挑んでもアイツには掠り傷1つつけられなかった…

 

けど戦う前に東郷達、先代の勇者からアイツを倒せる方法を1つだけ聞いていた…満開と言うシステムだ。

 

満開を使えば強力な力が一時的に手に入りあのバーテックスを倒せるらしいがこのシステムには大きな代償があった…そう、使用した対象者の体のシステムの一部を奪うと言うものだった。

 

現に東郷達、先代の勇者達は過去にこのシステムを使い体の一部機能を奪われたらしい、そして満開を使うと元樹さんがその代償を肩代わりするのも…

 

東郷達は過去のその出来事をまるで憎んでいるかの表情で話してくれた。

 

あたし達もそれを聞いてこの満開と言うシステムを絶対に使わないと固く誓った。

 

あたし達は例え満開を使わなくとも必ずこのバーテックスを倒すと誓っていたのに結果はご覧の有り様だ…

 

皆でどれだけ頑張っても攻撃が全然届かなくて次々とあたし達は倒れていった、そして遂にはあたしも力尽き敵の攻撃を食らい意識を手放した。

 

 

 

 

そして目を覚ますとそこは見慣れた学校の屋上だった。

あたしはすぐに周りを見渡すと皆多少の掠り傷はあるが無事な事が分かった。

 

誰も死なずにバーテックスを倒せたんだと安堵しているとふと、あることに気づいた…元樹さんの姿が何処にも無かったのだ。

 

あたしは急いで皆を起こしていろんな場所を皆で探したけど元樹さんは見つからなかった…

 

 これはそんなバーテックスとの戦いの日々が終わった直後に元樹さんが居なくなった後のお話である。

 

 

 

元樹さんが居なくなったあの日以降あたし達は生きる気力を殆んど失って生活していた。

 

 友奈は先生まだ生きてると言って今でも夜遅くまで元樹さんを探している。あたし達も懸命に探しているけど元樹さんは一向に見つからない…

 

 東郷達、先代の勇者の三人は過去の事をあってか一番酷く落ち込んでいた。一時期は家から出ずに死んだように部屋から出てこようとしなかったけど友奈やあたし達の説得で今は元樹さんを一緒に探している。

 

 夏凜はまるで昔のあたしみたいにバーテックスを憎むようになって毎日力を欲するかのように砂浜で夜遅くまで訓練するようになった。

 

 樹も最初は酷く混乱していたけど今は落ち着いてお得意の占いで元樹さんの居場所を占ってくれたみたいだけど結果は判らないだった。

樹曰く遠い場所にいるとの事らしいけど正確な場所は判らないらしい。

 

 けど元樹さんを探していたある日、樹が占いで元樹さんがもう少ししたら帰ってくると出たらしい。

 

あたしは樹の占いは結構な確率で当たるのを知っているので元樹さんが帰ってくるのを待つ事にした。

 

 そして樹の占いがあったあの日から数日後、突然友奈から勇者部のグループに通知が届いた。

 

 内容は元樹さんが自宅に帰ってきたとの報告だった…

 

あたしはその通知を見た瞬間急いで元樹さんの家に走った。

 

元樹さんの所に急いでいると途中で友奈以外の皆と合流した。皆もやっぱり元樹さんが戻って来た事が嬉しかったらしくその目には少し涙の後があった。

 

あたし達は会話を後に今は元樹さんに逢いたいと思いとにかく急いだ。

そして元樹さんの住んでいるマンションに着くと急いで元樹さんの部屋に到着した。

 

 部屋の玄関を開けるとそこにはあたし達の大切な人が…元樹さんがそこに立っていた。

 

あたし達はもう何も考えずにそのまま元樹さんに抱きついた。

 

 元樹さんは最初はビックリした様子だったけど後から何も言わず優しく抱き締めてくれた。

 

元樹さんに抱き締められながらあたしは自分の気持ちを再確認したのだった。

 

 

 元樹さん、やっぱりあたしは元樹さんの事が大好きです。勇者部の皆の気持ちや樹の気持ちも知っているけど必ず最後はあたしの女子力で落として見せます…だから、今はこのまま元樹さんの胸の中で泣かさせて下さい…。

 

 

 

 

 あたしは胸の中が暖かな気持ちでいっぱいだったけどこの時はまだ自分の胸の中のもう一つの気持ちに気づいていなかったのだ…




久々の投稿で意味不明な文章や誤字大量にあるかもしれません…

勇者の章で涙流してたらわすゆ一挙放送でまた涙がドバーっと出たゾ…

そして作者は「あれ?これ俺丸々勇者の章シナリオ消してね?」と焦っています…やべぇよ…やべぇよ…

ついでに活動報告にてゆゆゆいのIDを載せていますのでどうかお力を貸してくれる方がいらっしゃいましたら宜しくお願いします( ;∀;)

それときららファンタジア面白いゾ~これ

【ガチャ】【爆死】ベストマッチ!

あ、後ナイトローグの正体は氷室玄徳だぞ(マス○ーク風)


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犬吠埼樹の場合

勇者の章が最終回を迎えましたね…語りたい事がとにかく多いけど…本当に涙が止まりませんでした…勇者部は不滅ダァァァァァ!!(シュュ‥ゲームオーバー…)

ゆゆゆいでフレンドになってくれた人達にも感謝しかありません…ありがとうございます!

熱でてdownしてるけどこの日、この時間にだけはどうしても投稿したくて頑張った。(ノンケの鏡)


私、犬吠埼樹にはとても大好きな人がいます。

 

 その人は讃州中学の教師で私達勇者部の顧問である神童元樹先生です。

 

先生はとっても優しくて私の憧れの先生でもありました。

 

人前で歌うのが苦手だった私の相談を真剣な表情で聞いてくれて練習に付き合ってくれた時や怖い人達に絡まれた時にすかさず助けに来てくれた先生…。

 

そんな優しくて格好いい先生に私は次第に惹かれていくようになりました。

 

先生を視ているだけで胸が熱くなったり、自然と先生の姿を目で追うようになり自分が先生の事を好きになった自覚をするのにそう時間は掛かりませんでした。

 

 勇者のお役目があった時期も自分の事より私達、勇者部の皆の事を大事にしてくれた人…。

 

けど先生…私達は先生も自分自身の事も大事にしてほしかったんです…。

 

私達は先生とずっといたかっただけなんです…

 

なのに先生は私達の前からいなくなりました…

 

 あの日以降勇者部の皆さんは元気だったいつもの頃が嘘のように笑顔をなくしました。

 

友奈さんはいつも太陽のようだった笑顔は日陰がさしたような無理矢理作ったような笑顔になりました。

 

東郷先輩や園子さん、銀先輩は家から出ようとせず誰とも逢おうとしませんでした。

 

夏凜さんは砂浜でいつもしていた鍛練によりいっそう力を入れるようになり体の負担を考慮しない無茶をするようになりました。

 

お姉ちゃんも最初は元気がなかったけど今は友奈さんと一緒に夜遅くまで探すようになりました。

 

私自身も最初はもう先生とは二度と逢えないと思い酷く混乱したけどふと、もしかしたら私の占いで先生の居場所が解るかも知れないと思い急いで占いをしました。

 

結果は解らないでした。

解らないと出てやっぱりもう…と思っているとあることに気がつきました。

 

基本誰かの居場所を占う占いをしていると結果は居ると居ないの二択なのです。

なのに解らないと出て私は酷く混乱しました。

 

もしかしたら先生はまだ生きていて何処かにいるんじゃないかと思いそれから毎日先生の居場所を占うようになりました。

 

 大丈夫。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

そうしてずっと先生の事を占っていると遂に先生が帰って来ると言う占いの結果が出ました。

 

 私は自分の心が歓喜したのを感じました。

急いでお姉ちゃん達に報告すると私達は先生が帰って来る日を待つことにしました。

 

待つことに決めてから数日後友奈さんから先生が戻ってきたと言う報告がきました。

 

私達はその報告を見た瞬間急いで家を出て先生の自宅へ走りました。

先生の家に向かう途中で東郷さん達と合流し皆で向かう事になりました。

 

そして先生の住むマンションに到着し先生の部屋へ着き玄関のドアを開けると其処にはもう逢えないと思っていた先生が其処には居ました…。

 

もう何も考えず私はそのまま先生に抱きつきました。

ずっと感じていなかった先生の温もりが其処にはあったんです…。

 

あぁ…やっとこの温もりが感じられた。

 

私はこんな温もりをくれる大好きな先生を守る為ならどんな犠牲だって払っても良い…といつの間にか考えるようになっていたのです。

 

 

 

 先生…私はもう先生が何処かに行っちゃうなんて我慢出来ません…。

 

 

 

だから()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

でもお姉ちゃんのことも大好きだから私が先生と結婚したらお姉ちゃんにも少しだけなら先生の事分けてあげるね…ほんの少しだけならね。




気がついたら総合評価1000越えてて嬉しくなりました…

本当に此処まで付き合ってくれている皆様には感謝しかありません!

次の三好夏凜の場合が終わったら次からは長らくお待たせした花結いのきらめきの章へ移行します!そこで、花結いのきらめきでの日常をリクエストさせて貰いたいと思います。(ネタが尽きてて日常が書けていないなんて言えない…)

活動報告にてリクエストBOXを作っていますのでどんなリクエストでも大丈夫ですのでどんどん送って貰って構いません!それでは!


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三好夏凜の場合

取り敢えずは生きてます、本当に申し訳ありません…

久しぶりの執筆なので多分おかしな点が多々あると思いますがどうか許して下さい…

では、良い…お年を…


 先生は私にとって恩人で大好きな人…。

 

あの人、先生と初めて会ったのは私に勇者適正があるのが判明して大赦の中の訓練所だった。

 

あの頃の私は、大赦の中でもエリートであった兄貴への劣等感に陥っていて周りの人間を寄せ付けず常に一人でいた。

 

 そして何時ものように大赦の中の訓練所で一人訓練して、訓練終わりにシャワーを浴びに行こうとしてると、 廊下で偶々通りかかった大赦役員の会話が聴こえた。

 

 要約すると、男の身で勇者に変身できる人がこの大赦に来る言う事らしい。

 

その話を聴いた私は、その人からどうすればもっと強くなれるか、勇者として何を為せば良いか聴こうとその人に会いに行った。

 

 そして、会いに行けば私の目に映ったのは本当に男の人で勇者服を着ていた人物だった。

 

体のメンテナンスをしているのかあの人は両手に刀を持ち演武の様に体を動かしていた。

 

 その光景に私は目を奪われていた。

 

先生の演武はとても綺麗なものだった。

私も剣を2本使うがあんな綺麗な剣捌きは見たことが無かった。

 

 そうして先生が演武の終了するまでじっと観賞していた私は先生の演武が終了するとすぐに先生の元に行き、自分に指導してくれませんかと、お願いした。

 

 先生は一瞬驚いたような表情をしたがその後は笑顔で了承してくれた。

 

その日から先生は時間を使っては、大赦に来て稽古をつけてくれる様になった。

 

 稽古をつけてもらっている内に私はどんどん先生に惹かれていくのを感じていた。

 

他の大人達や親は私がどれだけ努力しようと何時も兄貴と比較しそんなに褒めてくれはしない。

しかし、先生は私が課題をクリアすればキチンと褒めてくれてちゃんと間違った事は叱ってくれて兄貴の妹ではなく私自身を見てくれいた。

 

 先生との稽古はとても楽しかったがそんな楽しい日々は長く続かなかった。

 

ある日から先生は大赦に来なくなった。

 

 来る日も来る日も一人で先生に教えて貰った稽古をしながら先生を待ち続けたが結局先生が大赦を訪れる事は無かった。

 

 

 なんで? どうして? 先生は私を捨てたの? 

 

 

 そんな考えが次第に頭によぎりだした。

 

 

 そんな筈は無い…先生は私を見捨てない…

 

 

 頭の中で否定し続けても先生は戻って来なかった。

 

 

 それから月日は経ち私は中学生の歳になっていた。

 

私は努力あってか見事勇者に選ばれ先輩勇者の三ノ輪銀と同じ勇者システムのデバイスが渡された。

 

何でも私のスタイルはその先輩と似ているためとの事らしい。

 

 そして中学生二年生になる私は大赦の命令で活動中の讃州中学勇者部のサポートにむかった。

 

そこで私は先生と再会した…

先生はこの勇者部の顧問をしており讃州中学で教師をしていたらしい。

 

 私は先生に色々言いたがったが体から沸き起こって来たのは喜びだった。

 

 

 ああ、先生は私を見捨てた訳じゃなかったんだ!

 

 

 そういった感情がどんどん沸いてきたがそれを顔や表情には出さない。

 

散々私を振り回したのだ先生にはずっと私と一緒に居ないと割りに合わない。

 

 そうと決まればまずはあの勇者部の全員を先生の隣から離さねばならない…

 

 だが私は全然素直に好意をあらわせられる性格ではない。

 

それならば素直になれなくても先生に好意を示せるよう頑張るだけだ。

 

 見たところ私の先輩以外は先生にベッタリだしこれなら私は疲れた先生を誰も居ない所で労ってあげれば良い。

 

 先生以外の誰も居ないのであれば私も素直になれるだろうし…

 

 ただ、私の先輩は危険だ…あれは言わば犬だ。

主人である先生が何もしなければ行動しないし、先生に何かあればそれを隠れた場所で全力で排除しようとする。

 

それで二人きりになればとことん主人にじゃれつく犬だ。

 

 

 だがそれがどうした?

 

 

誰が相手だろうと関係ない。

先生の隣は私の物だ。

例え先輩だろうと邪魔をするなら全力で排除する。

先生の隣には私以外必要ないのだから。

 

だから先生素直になれない私でもまた見捨てないで下さいね?

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 




気がついたら今年が終わる…来年はもっと速く更新出来るようにしなくては…。

取り敢えず色々考えた結果、補足の回は一旦消しました。


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花結いのきらめき
花結いの始まり(プロローグ)


更新遅くなって本当に申し訳ねぇです…

ハーメルンを開いたら色々機能が追加されててビックリしました。まだ感想送ってくれてた人達もいたみたいでちょっと感動しちゃいました…

新元号前に投稿出来て取り敢えず一安心です。

また此れから不定期ではありますがどんどん更新出来ればと思います!


レオ・バーテックスを倒し。自分がこの時代から少しいなくなるなど色々なトラブル事があったけど無事、この時代に戻ってきて讃州中学文化祭にて勇者部全員で演劇を披露し成功を納め早数週間、比較的平和な日常を俺達は過ごしていた。

 

 

 「お兄さ~ん♪」

 

 ガシッ

 

 「おっと…園子ちゃんいきなり後ろから抱きついて来たら危ないだろ?」

 

 「えへへ~、ごめんなさ~い♪」

 

 

 授業も終わり放課後、勇者部へ向かう途中に後ろに衝撃があったと思ったら園子ちゃんだったか…

 

 

 「もう、そのっち!」

 

 「いきなり走り出すと思ったら案の定か…」

 

 

 笑顔のまま反省してない園子ちゃんを注意しようとしたら後ろから走って来たのか少し息切れしている美森ちゃんと少し呆れながら園子ちゃんを見る銀ちゃんがやって来た。

 

 

 「あれ?二人も来たってことは、これから三人で勇者部に来る予定だったのかい?」

 

 「そうっす!三人で話しながら勇者部に向かってたんすけど…急に園子が走り出して、急いで来たんすよ。」

 

 「そしたらそのっちが神童先生に抱きついていて…」

 

 「お兄さんの気配がしたから走って来たんだ~♪」

 

 「気配って…」

 

 

 気配で人を見つけるとは流石園子ちゃんだ…

 

 

 「神童さんもこれから勇者部ですか?」

 

 「ん?ああ、そうだよ。」

 

 「だったら一緒に向かいましょうよ!」

 

 「それは良い案ね銀。神童先生もよろしければどうですか?」

 

 

 確かに一人で向かうより大勢で行った方が楽しそうだな…

 

 

 「それなら一緒にお供させてもらおうかな。」

 

 「わ~い♪それじゃあお兄さんと一緒に出発♪」

 

 「背中からは離れないんだな園子…」

 

 「銀もそう言ってちゃっかり神童先生の右手握ってるじゃない。」

 

 「さて何の事やら~」

 

 

 背中にくっついたまま園子ちゃんが出発の合図を出し右手を銀ちゃんに握られ、それを美森ちゃんがからかいながら自分達は勇者部へ向かいだした。

 

 

 

 「やっほー。風ちゃんお疲れ様。」

 

 「あ、元樹さんお疲れ様で…すってまた園子を背負ったまま来たんですか?」

 

 「もういつもの感じで慣れてきたねお姉ちゃん…」

 

 

 勇者部のドアを開くと先に来ていた風ちゃんと樹ちゃんの犬吠埼姉妹が待っていた。

 

 

 「自分としては背負ったままだといつの間にか園子ちゃんが背中で寝てるから自分で歩いて欲しいんだけどねぇ…」

 

 「zzzz…」

 

 「いつも思うけど園子の奴、神童さんの背中だと寝る回数多くないか?」

 

 「それだけ神童先生の背中が気持ちいいって事ね♪」

 

 「それは誇って良いのかな…」

 

 「取り敢えず園子は一旦ほっといて。皆友奈と夏凜は一緒に来てないの?」

 

 「ほっとくんだお姉ちゃん…」

 

 

 確かに今日はいつも二年組は皆で一緒に部室に来る事が多いのに今日は友奈ちゃんと夏凜ちゃんは居ないな。

 

 

 「友奈ちゃんと夏凜ちゃんは、今日は日直だから少し遅れるみたいだから先に銀とそのっちの3人で部室に来ていたの。」

 

 「そしたら来る途中で神童さんと合流して一緒に来た訳なんすよ。」

 

 「あら、そうだったの?なら二人が来るまで依頼がきてないか確認だけしときましょう。」

 

 「了解です。神童先生はそのっちを起こしてあげて下さい。」

 

 「だね、おーい園子ちゃんそろそろ起きてくれー」

 

 「zzz…ふぇぇ?」

 

 「あ、起きた。」

 

 「あれ~?ミノさんが二人いる~」

 

 「なに寝惚けてんだ園子。もう部室だぞー」

 

 「あれ?ほんとだ~」

 

 「園子ちゃん取り敢えずそろそろ背中から降りてもらえるかな…」

 

 「は~い、よいしょっと。」

 

 

 やっと起きてくれた園子ちゃんを降ろしつつ友奈ちゃんと夏凜ちゃんが来るまで俺達は勇者部で依頼がないか確認しながら雑談をし二人を待っていた。

 

 

 「すいません!結城友奈遅れましたー!」

 

 「はぁはぁ…あんた速く走りすぎなのよ…」

 

 「ご、ごめんね!早く部室に行きたいって思っちゃってつい速く走っちゃった。」

 

 「おー、こりゃまた急いで来たわね…二人ともお茶だしてあげるから早く座りなさい。」

 

 「あ、友奈ちゃんぼた餅作ってきたから一緒に食べましょう。」

 

 「わーい!ありがとう東郷さん!風先輩ありがとうございます!」

 

 「良いの良いの。夏凜もお茶いるでしょ?」

 

 「ええ、ありがたく貰うわ…」

 

 

 急いで来た友奈ちゃんと夏凜ちゃんはそれぞれの席に着き友奈ちゃんは美森ちゃんが作ってきたぼた餅を食べながら皆と談笑し、息切れしていた夏凜ちゃんは風ちゃんから貰ったお茶を飲んで落ち着いていた。

 

 

 「さて、勇者部部員と元樹さんも揃ったみたいだし今週の勇者部の活動について話し合っていくわよ―」

 

 「今日も勇者部皆勢揃いだね。新しい物語のはじまりはじまり!」

 

 「毎日が新しい物事…いいねゆーゆ~作家になれる素質があるかもだね~。」

 

 「そのっちに褒められるなんてさすが友奈ちゃんね。はい、ぼた餅。」

 

 「わーい!園ちゃんも半分食べる?」

 

 「今日も園子と友奈は平常運転だなー…」

 

 「はいそこ!話が脱線するから少し静かに―。」

 

 「「「「はーい。」」」」

 

 

 話が脱線しかけた所風ちゃんが注意をしそろそろ議題に移ろうとした途端部室内に突然光が発生した。

 

 

 「!?な、なに今の光!」

 

 「この感じはまさか、樹海化!?」

 

 「皆!取り敢えず一ヶ所に集まるんだ!」

 

 

 突然の光に驚きながらも皆に指示を出し一ヶ所に集まった瞬間あの聞き慣れた音がスマホから鳴り響いた。

 

 

 「あ、アラームが。アラームが鳴ってます!」

 

 「な、なんで。勇者に変身するアプリ、もうアタシ達、持ってないはずなのに!」

 

 

 風ちゃんが驚いていた瞬間、光が俺達を包みこんだ。

そして、光が収まった瞬間に目を開けると信じがたい光景が目の前にあった。

 

 

 「嘘でしょ、ここって…」

 

 「そん、な…」

 

 

 そこは見慣れた神樹様の中だった…




久しぶりに書いたので文章がおかしな所ありそう…

追記
誤字報告ありがとうございます!


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