横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる? (一日三食MEN)
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絶望を抱えて、見つけた人(きぼう)

 
 どうも!新小説です!・・・煩悩先生の多忙なる日々の件は本当に申し訳ありませんでした。今度こそ、真っ直ぐな小説にするため頑張ります!

 本当はこれをあらすじにするつもりだったのですが、私がこれから書く話は設定が一話ごとにコロコロ変わっていくため、その説明のためにもこれを一話目にしました!
 では、あらすじみたいな話ですが、どうぞ。


 

 「じゃ!お疲れさん!」

 「じゃあね。事故に遭いなさいね」

 「美神さん!それが、部下に対して言うセリフですか!」

 「あんたみたいな覗き魔は一度車にひかれた方がいいわ」

 「ひど!一日三回しかやってないのに!」

 「十分多いわよ!ほら、帰りなさい!」

 「へ~~い」

 横島が事務所を出て行った。

 

 「・・・もう、限界だ」

 だが、事務所が見えなくなった辺りで横島はとても暗くなった。今までの元気な姿が嘘のようだ。

 「俺は、俺は・・・彼女を」

 涙を流す横島。フラフラとまるでゾンビのように意識がない歩き方をした。そして、小さな公園にたどり着いた。そこで・・・

 「もう、いなくなりたい・・・いなくなりたい。そうすれば、ルシオラに・・・会え」

 いつも彼の中にいたはずの彼女がいなくなっていた・・・彼は必死に呼びかけたが、いつかいなくなると言っていたがついにその時が来た。絶望のどん底に叩き落されたような感覚に捕らわれた時だった。周りにはばれないように元気な仮面をかぶって今日まで過ごしてきたが、ついに限界が着て思わずそうつぶやいた。

 その時だった。胸の中に入れていた文珠に『転』と『移』の文字が入って光ったのは

 「!!!な」

 次の瞬間、横島は消えた・・・この世界から。

 

 

 そして、横島は小さな公園に倒れていた。最初は目がくらんでいつの間にか意識がなくなったと思っていたが、

 「・・・ここ、俺のいた世界じゃない」

 不思議とすぐにそれが分かった。何故それが分かったのか・・・それは幽霊の存在だ。自分の世界にならそこら中にいるはずの幽霊が全くと言っていいほど存在しない。いや、もしかすると隠れていたり封印されているかもしれないが、少なくとも外で見れる分は全くいない。それで彼はここが自分のいた世界と違うと分かった。

 「でも、いいか。どの道、どの世界でも構わない・・・いなくなれるなら」

 ずっと雨に打たれてうなだれていた。もう、どうなろうとかまわない。そんな空気すら見えるくらい、横島は辛そうな顔をしていた。

 「・・・・・・」

 俯き、ただただ濡れ続けていた・・・その時だった。

 

 「あの、大丈夫?」

 

 自分の目の前に誰かが姿を現した。思わず顔を上げた。だが、暗くてどんな顔かは見えなかったが声で女だと分かった。

 「・・・放っておいてください」

 一言だけそう言って、再び俯いた。すると、

 「・・・出来るわけないじゃない!」

 横島の腕を掴んで立たせた・・・その時だった。

 「雨、上がったわね」

 あれほど振っていた雨が止んだ。差しこんできた太陽の光がまるで、いつまでも落ち込まないで!とルシオラに言われているように感じた横島。

 

 『・・・分かったよ、ルシオラ。やれるだけ、やってみるよ』

 

 自分の頬を叩いて、気合を入れた。

 「あなた、見た感じ一人だけど行く当てあるの?」

 「いや、ない。俺は・・・独りぼっちだ」

 女性からの質問にそう答えた。その答えがまさか、別世界からやってきたため独りぼっちなんて目の前の女性は思いもしないだろう。

 「なら、家に来なさい!」

 「いいのか?本当に」

 「構わないわ!」

 「・・・・・・ありがとう。俺は横島忠夫。君は?」

 「私は・・・・・・」

 横島もこの女性も思いもしないだろう。まさか、これがお互いの恋のきっかけだったなんて。

 

 

 これは、この時の女性と横島が好き合って付き合っていく物語である。一体、どんな女性なのか・・・。

 





 次回から出会った女性との恋愛が始まります。だが、一話が終わると次の話では前話の女性ではない違う女性が同じ出会いと恋愛をする設定ですので、そこをご理解ください。
 次回から前書きにその話の細かい設定を書いていきますので、そちらを読んでからお楽しみください!

 一応、トップバッターは煩悩先生を止める前にギリギリ横島に恋したあの生徒会長にしようと思います!


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七草真由美と付き合ったら?(魔法科学校の劣等生)

 
 どうも!やっと一人目です!と言うか・・・恋愛経験あまりない為あれ?と思える展開もあるかもしれませんが、心をひろ~~くしてみてください!

 では、この話の設定です!
  横島は、七草真由美の護衛として七草家に住んでいる。
  七草弘一は少し丸くなっている。
  第一高校にも通学しているが、クラスは違う。理由は横島の成績が中間だから。
  ちょっと十文字がヤンチャです。本当にちょ~~~~~~~~っとですから。
  最後に、原作のような話は一切ありません!

 では、スタート!


 大きな屋敷で寝ている七草真由美。その傍には、

 「相変わらず、真由美ちゃん寝顔のかわええ~な~」

 鼻の下を伸ばして寝顔を見ている制服姿の横島の姿があった。

 「さて、そろそろ(じりりりりり!)あ~あ、なっちまった」

 「ん?ふぁあああ・・・って、きゃああああ!(どっご~~ん!)」

 「ぐべら!!」

 そろそろ目覚まし時計が鳴る頃だから、止めて寝顔を見続けようと思っていた矢先に鳴ってしまった。目を開けた彼女の先には横島の顔、一瞬?の顔になったがすぐに事態を把握。恥ずかしさで思わずグーで横島を殴り飛ばした。

 「はあ、はあ、はあ・・・ま、毎朝心臓に悪いわ」

 「み、見事な、一げ、き、だ・・・ぜ。がく」

 「気を失うなら、私の部屋を出てからにして!」

 挨拶する途中で気を失った横島。思いっきり文句を言いながら廊下に蹴り飛ばした。←因みに彼女のパジャマ姿はしっかり目に焼き付けた横島君。

 

 意識を取り戻して慌てて部屋に戻ろうとするが、

 「お、は、よ、う~。忠夫く~~ん♡」

 「お、おはよう、ございます」

 そこには見る人が見れば美人の目を離さない制服を着た真由美の笑顔があるが、今の横島にはその笑顔が敵の攻撃を防ぐための盾(生贄)にする美神のおねだり笑顔そっくりで寒気がした。いつもは横島を名字で呼ぶが、名前で呼ぶのは本気で怒っている時だけだ。

 「どうして、私の部屋にいたのかな~~。鍵をかけたはずだけど~。ついでを言うなら二重のはずだけど~~♪」

 「い、いや~~、お、俺が来たときは、既に開いていて」

 「寝る前にしっかり占めたのはちゃんと覚えているわ~~。さあ、ど、う、し、て、か、な♪」

 今度の笑顔は、癒しの笑顔をいつも出すオキヌが闇(嫉妬)に落ちた時の怒りの笑顔に見えた。美神以上に怒らすと怖い彼女そっくりのその笑顔に

 「すんません!上司の下着を盗むために身に着けた解錠術で開けました!」

 こうなると見事な正座をして白状する以外方法がない。

 「ふ~~ん、そう」←CAD作動中

 「あ、あの~~、どないしてCADを起動させてるんですか?」

 「そんな理由で侵入したと言う事は、私の下着も盗んだ。という事よね?」

 「い、いや!そっちには一切手を付けてません!」

 「さっき見たとき、下着の位置が少しずれていたんだけど?」

 「し、知らん!本当に知らん!」

 これに関しては本当だ・・・犯人は妹、香澄だ。シスコンな彼女は時々真由美の部屋に入って下着をこっそりチェックしているのだ。もう一人の妹の泉美はそんな彼女の行動を知っているが、時々彼女も参加しているのでばれないよう黙っているから姉の耳に入っていないのだ。

 その情けない土下座に彼女は信じた・・・これが、親友の渡辺摩利だったら問答無用でぶっ飛ばしていただろう。

 「本当みたいね。やっていたら、私の目を見ないし」

 「あ、ありがとう~~!!」

 「ただし!朝から私の部屋に入らない事!私の護衛として一緒にいろと言われているけど、二十四時間一緒とは言われてないわ!」

 「そんな!あのあどけない可愛い寝顔と、呼吸のたびに上下に揺れる胸と、時々喘ぎ声に聞こえる寝言を見聞できないなんて!俺に死ねと「そんなところまで見ていたの!(ずど~~ん!)」ふぎょわぎゃあああ!」

 思わず出した自爆に真っ赤っかになった真由美が全力で足した魔法をもろに食らい、横島は長い廊下の先の壁まで吹っ飛ばされた。

 

 

 ここまで見て分かる通り、横島は七草家で七草弘一の長女・真由美に拾われて彼女の護衛として働くことになった。ただ、護衛より親しい幼馴染に見えるのは気のせいではない。

 「ははは、今日も真由美の豪快な怒声が聞こえたな」

 父親、弘一は笑いながら食堂で朝食を食べている。

 「むむむ、お姉ちゃん。まだ、あいつを護衛にしているの?」

 「でも、横島さんが来てから少し変わった気がします。ずっと、張り詰めていたものがほどけて柔らかくなったような気が」

 「それを言われると少し辛いが確かにな・・・ほぼ私が原因なんだが」

 一緒に食べている香澄は面白くない顔をしている。隣の泉美は姉の少し変わったところを指摘して、弘一はその中の言葉に苦い顔になった。

 「でも、お父さんも変わったよね」

 「は?私が?」

 その父に香澄がそう言った。

 「うん。だって、笑顔で食事なんてここ数年見なかったよ」

 「香澄ちゃんの言う通りですね。この前帰ってきた智一兄さんも、心境の変化でもあったのか?と言ってましたし」

 そう言われて弘一は自分を思い返した・・・そして、横島が来る前は確かに笑顔で食事なんて、娘二人の言う通りなかったことに気づいた。他の十師族当主との会合で挑発の笑みをするくらいだった。

 

 『不思議なものだな。私もそれなりに影響を受けていたという事か・・・こうしたことには流されないようにするのが私なのに、今は心地いいと思えてしまう』

 

 だが、今は心から楽しいと思って食事をしている。娘の顔を見て、楽しそうな会話をしながら食べているのを見て自分も食事をする。こんな父親としての当たり前の幸せを忘れていたことに、気づいた。

 そこに、真由美と横島がやってきた。その二人は・・・手を繋いでいた。

 

 「あああああ!な、何で、何で二人とも手を繋いでいるの!」

 

 香澄が怒鳴り声が響いた。どうやら、ここでも怒声を聞きながら食事を続けることになりそうだ。

 

 

 

 護衛という事でもちろん傍にいることが義務だが、

 「それでね!私のそんなところを見てもなお堂々と言い切るのよ!」

 「ははは、それは災難だな」

 魔法の優劣でクラスが決められる第一高校。成績優秀の真由美が成績中間の横島と一緒にいられるはずなない。今は、同級生の渡辺摩利に愚痴っている。

 「だが、お前にそんなことできるのはあいつだけだろうな。他の連中じゃ恐れ多くてお前の胸をガン見など絶対にしないし」

 「もう!他人事だと思って!」

 その言葉には首を横に振る渡辺。

 「他人事じゃないぞ。あいつと初めて会った時、お前と私が何をされたか覚えているだろう?」

 「・・・私と摩利のスカートめくったわね。私は行動を予測できたからすぐに抑えたから下着までは見られなかったけど、まだ横島君を知らなかった摩利は見られたのよね」

 「初めて会ったからそういう男と知らなかったとはいえ・・・あああ!そう思うとリベンジしたくなってきた!追いかける途中に、罠を用意していて、更に十文字を盾にして無事に逃げ切りやがったからな!」

 「・・・その後、逃げようとした横島君を見つけて私(真由美)の下着を見たくないか!と叫んで一瞬で戻って来たところに、十文字君に頼んでファランクスで足止めしたところをぼこぼこにしたじゃない」

 「その時に仕返しできなかったことが悔しいんだ!」

 「・・・呼んだか?」

 どうやら、パンチラされて無事逃げられたのがよほど悔しかったのだろう。真由美を餌におびき寄せてぼこぼこにしたようだ。その際、傍にいた十文字が自分の名前が出たのでやってきた。

 「いや、横島を捕まえるためにお前に頼んだ時があっただろう?その時の事を話していたんだ」

 「なるほど、あいつか・・・ふふ」

 すると、滅多に笑わない十文字が少しだけ笑みを浮かべた。

 「ねえ、どうしたの?」

 「笑いを出すなんて、お前にしちゃ珍しいぞ」

 「ああ、あいつとの勝負が少し楽しみになって来てな」

 「「・・・え?」」

 「それに、あれのおかげで以前以上に強くなれたと思える。今だに負け越しているのが悔しいが、それがまた心地いいんだ」

 『『ま、まさか・・・あれのことを言っているの?』』

 楽しそうに話をする十文字に二人は呆れ汗を流す。

 

 あれとは・・・放課後にいつもやっていることである。それは

 「おおお!陸上部の子のブルマ姿はええな!あのおみ足に顔をスリスリしたい!いや、むしろその尻に顔を押しつぶされたい!おおお!こっちのテニス部のスカートがめくれそうんでめくれないところもいい!っは!そうだ!スタイルがばっちり見れる水泳部のスクミズ姿を目に焼き付けないと!今行くぞ~~!」

 横島が必ずと言っていいほど部活動をする女子の姿に見物(と書いて覗きと読む)しているのだ。その姿は明らかに不審者その者だ。本来なら風紀委員が取り押さえるのだが、

 「見つけたぞ横島!」

 「ぬおおおお!いつもいつもしつこいぞ!顔面鉄仮面男!」

 「行くぞ!今日は捕まえる!」

 何故か横島だけは委員じゃない十文字が担当になっているのだ。彼のいう勝負とは捕まえるか逃げるかのいわば鬼ごっこのことだ。しかも、本来校内での魔法は禁止されているが横島を捕まえる時だけは魔法使用OKになる。←というか、使わないと捕まえられないのだ。

 「何であいつはあれを勝負と思っているんだ?」

 「大方、ファランクスを使ってもなお逃げ切られたことに闘争心に火が付いたんじゃない?十文字君って逃げる敵は逃がさない!そんな信念持ってそうだし・・・それにしても本当にいきいきしてるわね。十師族としてここに来る前からの付き合いがあったけど、あんなに楽しそうにしているのは初めてだわ」

 「獲物を仕留めたくてたまらないハンターの顔に見えるが・・・何はともあれ横島とかかわって、あいつも変わったな」

 「そうね。今朝も朝食の時そんな話をしていたわ。笑顔を全く見せない父が笑顔を見せるようになったと、香澄ちゃん達が言っていたし」

 ええ加減に諦めろ!と言いながら必死にファランクスと十文字から逃げる横島と、これもよけられるか。面白い!と言ってファランクスの数を増やして追い詰める十文字。そんな二人を楽しそうに見ながら話していた。

 

 

 その日の夜。真由美は部屋で顔を赤くしていた。

 「もう!何で摩利はあの時あんなことを言ったのよ!」

 その理由は帰る前の渡辺の質問だった。因みに、どっちが勝ったのかと言うと、

 『今日の追い詰め方はここがダメだったか・・・明日は負けん!』

 十文字の負けだったようだ・・・名倉の運転する帰りの車の中で、いつもなら真由美と楽しそうに話す横島は、十文字との鬼ごっこで疲れ果ててそのまま屋敷に到着するまでぐっすりだった。女子と二人っきり、という状況なら疲労困憊を忘れて目を輝かせて女子と話をする横島をここまで追いつめたことは、ある意味賞賛できる。

 「は~~。もう、言わないでほしかったな」

 ベッドに横になって思い出す渡辺からの質問。

 

 『なあ、真由美。一番変わったのはお前だぞ。あいつが来てからお前が一番生き生きしているんだぞ。この学校生活でも仮面の笑顔ばかりで、今のように本当に楽しそうな笑顔はめったに出さなかったぞ・・・まさかとは思うが、横島の事が好きなのか?』

 

 その質問に顔を少し赤らめた。そんな中で気分転換にスマホを取り出して、そこの中にある写真のデータを見ていき、ある一枚のデータで止めた。それは、あの時の、何もかもに絶望していた頃の横島の姿の写真だった。

 「余りにも、放っておけなかったのよね」

 あの時、たまには雨の中を一人で歩いて帰ろうと思って傘を差して歩いていると、公園のブランコでずぶぬれになっているのを見つけた。香澄からまだ帰らないの!のLineを貰った時だったのでスマホを持っており、その姿に驚いて思わずカメラのアプリに指がタッチしてそのまま撮影してしまったが、彼女はそれを消せずにいた。

 「まるで、全てを失ったくらい辛そうでとても苦しそうだった。だから・・・思わず声をかけちゃったのよね」

 次はこの家に連れ帰って来て、とりあえずシャワーを浴びさせようと脱衣所に連れて行った時だ。まだ父親が帰ってきてなかったので、横島を連れてきたことを連絡しようとスマホを取り出した時に、またビックリしてタッチして撮った一枚。

 「この背中の傷はどう見ても死んでもおかしくないのに、そもそもどうしてこんなにとんでもないくらいひどい傷を負ったのかな?」

 これを見てドキドキしてきた真由美。いや、この傷だけじゃない・・・体中にある多くの傷。たくさんの修羅場を潜り抜けたことは実戦経験のない彼女でもわかる。異性の体を見たことがない彼女からすれば、横島のこの体は恥ずかしいより格好いいと言える。

 「そう言えば、横島君の事あまり知らないわ。いつの間にか私の部屋にいることが多かったけど、たまには私の方から行こうかしら」

 そう思い、横島の部屋に行った。

 

 

 部屋に入ると横島はまだ寝ていた。そんな横島の部屋を見回すと、

 「・・・え?」

 彼女は唖然とした。衣食住を与え、更に護衛の任務もあるから給料ももらっている。それなりに個人的なものがあってもおかしくないのに、

 「ほ、本当にここが横島君の部屋なの?」

 口からそんな言葉が出るのも無理はない。何故なら、横島が初めてこの部屋で暮らした時のまま・・・部屋の広さは八畳ほどだが、あるのは初めからあった小さなテーブルと椅子が二つにベッドだけだ。家電が一切なくテレビすらないのだ。

 「てっきり、すっかり暮らし慣れて部屋は汚れていると思っていたのに・・・その、いやらしい本もあると思っていたけど///」

 寝ている横島に目が行った。すると、胸のあたりで光るもの・・・蛍を見つけた。何でここに?と思いながら触ろうとしたら、いきなり部屋全部を覆う光が出された。眩しさに目をつぶると、

 「え・・・な、何これ!」

 何故かある映像が見えた。それは・・・

 

 『横島さん!ご飯作ってきました!』

 『俺より厳しい給料なのに・・・いつもありがとうおキヌちゃん』

 

 おキヌが横島にご飯を作って来たシーンだった。慌てて、真由美は目を開けると

 「おキヌちゃん」

 寝言で呟いていた。それを見て、寂しい気持ちになった。寝言で名前を言うくらい親しい関係だという事は今の映像でもわかる。蛍はもういなかったが、横島しか見えてない彼女は気づかなかった。

 「ご飯・・・私も作ってみようかしら。あの人のご飯をとっても喜んでくれていたし、何よりあの子にだけは負けたくない・・・そんな気持ちがある」

 ドキドキが強くなっていく。そんな彼女が取った行動は

 「私、何してるんだろ。でも・・・」

 横島の布団に入って、彼の腕に頭を乗せた。

 「この人と一緒にいたい。この人のぬくもりを感じたい。そんな気持ちでいっぱい・・・こんなキャラじゃないのに」

 自分の気持ちにまだ戸惑いはあるものの、

 『忠夫君・・・あなたはあの温かい空気をいきなり無くしてしまったのね。この空っぽの部屋はあなたの心をそのまま表しているのね。私達に見せていたあの顔は、辛いのを見せないようにする演技だったのね』

 彼の内面を見た気がするあの映像を見て

 

 

 『・・・決めたわ。絶対にあなたのこの部屋と心をこれ以上空っぽにさせないわ!忠夫君、私あなたのために頑張るから!』

 

 

 自分のやろうと決めたことを決めた・・・すると

 『・・・お願いね』

 そんな声が聞こえた気がした。一瞬、周りを見たがまた聞こえることはなかったのですぐに気のせいと決めそのまま横島の隣で・・・抱き着いて眠りについた。次の日、当然の如く横島は悲鳴を上げて、やってきた双子に追いかけまわされるのは予想通りであった。

 

 その日からの真由美は凄かった。

 「横島君!これ食べて!」

 「あ、あの~~、えっと。あ、味見は?」

 「お願い!」

 「は、はい(ルシオラ・・・そっちに行くからな)」

 もってきた形容しがたいもの(本人曰く気持ちの込めた料理)を横島に出して三途の川に行かせたり、

 「横島君。はいあ~~ん」

 「おお、真由美。いちゃついてるな~」

 「あら、あなたも彼氏とやればいいじゃない~。それともできないの~やったことないの~うふふふふ」

 「く!そう返すか!う、うううう!」

 学校では生徒会室であ~んをする。その光景をからかおうとしたが逆にからかわれた渡辺。その返しが珍しく唖然と見る市原と中条がいた。

 「お姉ちゃん!どうして、そいつを部屋に入れるの!」

 「しかも、朝まで一緒なんて」

 「いいのよ!横島君はいつか・・・って何言わせるのよ!というか、どうして朝までいるって知っているの!///」

 「・・・近いうちに孫の顔が見れそうだな」

 「あ、あの~~。何か怖いこと考えてません?」

 「何も考えてないぞ(さて、孫に怖がられないようにするために少し笑顔をつくる練習でもするか。後、いろいろ準備もしないとな)」

 家でもべったりで一緒に自室に入れようとするところに双子がストップさせる。だが、真由美も負けずに反論と問いかけを双子にする。そんな現状を知った弘一は横島の質問を軽く流して、既に孫ができること決定でいろいろ画策していた。

 

 

 あの真由美の決断から月日が流れ・・・二人は第一高校を卒業する日となった。学校を出た二人は、出会いのあの公園に行った。

 「ここであなたを見つけた時は本当に驚いたわ。だって、元々私車通学だったから本来見かけることはなかったのに」

 「まるで、誰かが会わせるために「ええ。私も思っているわ」そうかもしれないな。いてくれたから、俺は立ち直れた」

 二人はあの時のブランコに横島が座った・・・膝の上に真由美が乗った。

 「ねえ、忠夫。考えてくれた?あの事」

 「・・・ああ。考えた。受け入れるよ」

 「!!ほ、本当!」

 「もちろんさ。でも、大学を出てか「いいのよ!そんなの後で!」お、おわ!(どしん)」

 真由美が抱き着いてきて、バランスを崩した横島はそのまま後ろに倒れて地面に落ちた。

 「いたたた・・・」

 「ご、ごめん。嬉しくて」

 「いいって。じゃ、早速」

 「そうね!帰りましょう!」

 起き上がった二人、横島の腕に真由美が腕を絡ませ体を密着させた。その嬉しそうかつ楽しそうに帰る二人の姿はまさにカップルそのものだ。そんな二人を空から見守る蛍がいた。

 

 

 次の日、十師族の会合で七草弘一は娘・真由美が婚約したとの発表をした。その相手の名前に横島が出たが・・・そこから先はまた別の話。

 




 
 付き合うきっかけまでが長く、付き合い始めるとべったり、そして高校卒業時には既に名前で呼び捨てしあうくらい距離が縮まって・・・そして、婚約。

 結論・七草真由美は想い人にはぐいぐい迫る。

 思い出のシーンをあの一場面にしたのは、悲しみより幸せそうなカップルのような二人を見せた方が彼女が嫉妬して、自分はもっと!という気持ちにさせられると思ったからです。だが、今回の話は真由美より、弘一と十文字がいい味出していたような気が・・・。付き合う期間も文字的に短いし、ちょっとタイトル詐欺かな?

 次ですが・・・誰がいいと思います?FAIRY TAILの中の一人にしようと思います。では、さいなら!


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エルザと付き合ったら?(FAIRY TAIL)

 
 どうも、二人目はフェアリーテイルのエルザです!ヒロインは何人もいますが、中々話が纏まりません。ちょっとした性格の違いは大目に見ていただけると幸いです。

 では、今回の設定です!
  エルザは原作と同じ過去を持っています。
  ただし、彼氏候補のあの人は完全に仲間意識であり、話には出ません。
  彼女の横島への意識は既に一人の男性としてですが、あまり表に出しません。
  横島はギルドに来てもう数年経っていて、皆と仲良しです。名字ではなく、名前で呼ばれています。

 大体こんな感じです。では、どうぞ!  


 ここは、フェアリーテイル。世界中から身寄りのない者達が集まるギルドであり、協力し合い、喧嘩し合い、助け合いをしながらいろんなところからくる仕事をする場所である。

 ただ、一つ欠点があるとしたら・・・

 

 「おら、グレイ!燃えちまえ!」

 「逆に凍らせてやる!ナツ!」

 「サラマンダーが喧嘩するなら俺も!」

 「おいこら!俺の飯零れたぞ!」

 「筋肉が一番ある俺が勝つ!」

 「い~や、俺だ!」

 

 喧嘩が頻繁にあることだ。しかも、いつも懲りずに毎日やり

 「やれやれ、これじゃあマスターも泣くな」

 「そう言いながら、止めないのエルザ」

 「お主ら・・・いい加減にせんか!毎回毎回、ギルドを半壊させるな!」

 「今回はマスターがブチ切れているようだからな」

 「そうね。でも、気を付けた方がいいわ」

 「大丈夫だミラ。十分に「どわあああ!」・・・「気を付けてなかったわね」わ、わ、私の、け、ケーキが。限定ケーキが・・・貴様ら~~!!!!」

 このように止めに入っても半壊どころか更にギルドを壊しかけるのだ。

 「お。俺、巻き添え・・・なのに」

 「え~ん!え~ん!え~ん!」

 今飛んできたのは巻き添えをくらわないよう逃げていたが、結局巻き添えをくらった横島だった。限定ケーキを地面に落とされブチ切れたエルザの一撃を一番くらったのは彼であることは言うまでもない。そして、その一撃でギルドが半壊どころか全壊一歩手前になって、マスター・マカロフを号泣させたのも言うまでもない。

 

 

 そんなある日。

 「タダオ。ちょっと話がある」

 「え?エルザが、俺に・・・っは!ついにオレもモテ「明日、仕事に付き合え」ですよね~。は~、わかり「終わったら買い物に付き合え」おおお!これはデート!おおっし!任せんしゃい!」

 エルザに仕事の付き合いと聞いて最初はがっかりしたが、その後の買い物の付き合いと聞いて俄然やる気に戻った。すぐに準備をしに自宅に戻った。

 「あらあら、気合入っているわね」

 「そうだな」

 「あら?エルザ・・・もしかして、本当にデートのつもりだったの?」

 「・・・誰にも言うなよ//」

 どうやら、さっきのデートは本当だったようだ。少し顔を赤らめるエルザ。

 「それにしても、タダオ君がここにやって来てもう一年がたつのね」

 「そうだな。仕事が終わってギルドに戻ろうとした時に見つけたんだったな」

 「今は、私を始めいろんな女の人にナンパしまくっているけど」

 「あの頃は、全てに絶望していたような感じだったよな・・・リサーナが死んだと思ったあの頃のお前みたいに」

 「・・・そうね。私もあの頃に自分を見ているような感じだったわ。だから、放っておけなかったところもあったわね・・・今はむしろどっか行って欲しいけど」

 二人とも、親友同士でしんみりと話し合う。

 「ははは。今はあれだからな」

 「ふふふ、そう言えば昨日着替えを覗かれたのを思い出したわ(ぴき)。今この場に「ミラジェーンさん!そう言えばあなたのコーヒーを」きてくれたから、お仕置きしてあげるわ!「のおおおお!なんじぇええええ!」(ずど~~ん!)」

 「・・・着替えを見られて何でそこまで怒るんだ?」

 悪魔の姿になったミラジェーンにぶっ飛ばされた横島。感性がずれているエルザは着替えを見られることに怒る親友が疑問だった・・・外まで吹き飛ばされた横島を心配しなかった。

 

 

 次の日、二人でやる仕事はAランクの仕事であるダンジョンに薬があって、それを取ってきてほしいとの事だった。それだけなら簡単だが・・・

 「なあ、エルザ。一つ聞いていいか」

 「何だ?言っておくが、仕事の拒否はなしだぞ」

 「既にダンジョンに入っていて、なおかつお目当ての薬のある部屋の前にいる以上逃げんわ!俺が聞きたいのは」

 息を思いっきり吸い込んで、

 

 「どうして、その薬の部屋にモンスターがわんさかいるんや!」

 

 叫ぶとそのわんさかいるモンスターにばれるので、小声で顔をキスができるくらい迫って問いかけた。だが、仕事中なのでエルザは照れたりしなかった。このモンスターがとても多く手こずるからランクがAだったのだ。

 「そりゃ、そうだ。依頼書にも書かれていたぞ」

 「どうして教えてくれなかった!」

 「・・・お前が、依頼人の女性に夢中だったからだろうが!」

 そう言って半ギレして横島を部屋の中に蹴飛ばした。そうなると当然・・・

 「ぎゃああああ!来るな~~!来るなら美女希望だ~~!」

 「ちょうどいい。囮になれ。その間に薬を取る」

 「鬼!悪魔!美神さん!」

 「最後は誰だ?・・・まあいい。頑張れよ」

 「た、たすぐぼぺぎゃ!」

 モンスターにぼこぼこにされながら、何か求愛みたいなことをされながらも逃げ続ける横島。モンスターの方も意地になったのか、部屋から逃げる横島を全員で追いかけた。おかげで、部屋はもぬけの殻となった。

 「どないして、俺はこんな目に遭うんや~~~!」

 「・・・よし、依頼は達成したな。後は依頼人に渡せば終わりだな」

 薬を手に入れて、ダンジョンを出るエルザ。そのまま依頼人のところに向かい薬を渡して無事仕事は達成した。満足して宿に戻ろうとした時に

 「あ、あいつを忘れていた」

 ・・・ダンジョンでいまだに逃げ続ける横島を忘れていたことを思い出した。

 

 慌ててダンジョンの入り口に戻ると、肩で息をしている横島がいた。ただ、そのダンジョンがぶっ壊れており見るも無残な姿になっていた。

 「・・・俺、人間の女にもてたい。モンスターの牝にもてたくない!」

 いったい何があったのだろうか?地面に顔をつけて号泣していた。元の世界でよく人外にモテていたが、どうやらモンスターにもモテたみたいだ。

 「わ、悪かった・・・でも、よく逃げられたな」

 「ああ(ぼろぼろ)!サイキック・ソーサーを作りまくって、ぶつけまくって必死に逃げたさ!」

 「は、はははは。なるほど・・・だから、ダンジョンが崩壊しているのか」

 「ううう!心に傷を負った。もう立ち直れそうも「と、とりあえず、一泊して明日は約束通り買い物に付き合って」そうだった!デートだった!ひゃっほ~~!」

 涙をぼろぼろに出しているのを見て、さすがに罪悪感が沸いたエルザは買い物の事を話しに出すと、あっという間に立ち直れそうもないと言おうとしたのに立ち直った。そして、荷物を持ってスキップしながら先を行った。

 「やれやれ・・・ふふ」

 あれだけ苦しんでいた様子だったのにすぐに立ち直ったことに呆れもしたが、嬉しそうでもあった。

 『デート、楽しみにしているぞ』

 デートを実は一番楽しみにしているのはエルザだったようだ。

 

 

 だが、その日の夜にとってとんでもないことが起こった。横島は宿で疲れを癒すために風呂に入り、明日のデートのプランを妄想して楽しみながら部屋に戻ると、

 

 「おら!タダオ!さっさと座れ!」

 

 ・・・酒に酔ったのか、浴衣姿で怒り口調になっているエルザがいた。彼女の周りには、既に空になっている酒瓶が数本あった。

 「・・・・・・は?」

 「座れと言っているだろう!」

 「は、はい!」

 浴衣が乱れて彼女の標準以上の胸の谷間が見えているが、エルザの気迫に負けて慌てて座ったタダオ。すると、持っている酒瓶をそのまま渡して

 「ほら、一気に飲め!」

 横島にも飲むよう言った。丁稚時代の気が強い女性には下手になってしまう性分が働いて、すぐに瓶を持って飲み始めた。

 「もっとだ!(ごくごくごく)もっと飲め!飲まなかったら、飲ます!」

 「へ、へい!」

 慌てて次のを飲むと、エルザも満足そうに飲み始めた。もう、止められない・・・。

 

 「ら~か~ら~、ららおはもっろわらいをみりょ!」

 「ううう~、こんなに酒癖が悪かったのか~~!」

 

 三十分後に、やっと落ち着いたがすごく密着してくるエルザ。胸やふとももの感触がダイレクトに来る。いつもの横島なら鼻の下を伸ばして、もっと感じたい!もっと見たい!というか、全裸を見せて!なんて言ってエルザを脱がせようとするが、

 「ううう、酒くさいし、むご!ごぼ!(無理矢理酒飲ますしで、これじゃあ女体の神秘を見る空気じゃないだろが!)」

 匂ってくる酒臭さと絡み酒で無理矢理飲ませてくるため、もうそれができる空気じゃなかった。横島は向こうの世界で上司が飲ませてくるので、耐性もできていたためそれなりに強かった。今回のように絡み酒もあったが、

 

 『何?飲めないっていうの?』

 

 ギロッと鋭い視線を見せて飲まないと殺す!という(本当に)命の危機を感じさせる飲ませ方だった。結局、向こうが強くて最後には横島が酔いつぶれたが。だが、今回は完全に力づくの無理矢理だ。しかも横島は、余り女からのスキンシップに慣れてないため押されるままだ。

 「あの、それくらいに」

 「gっらのあwらいおありい;!」

 「・・・ダメだ、人類の言葉じゃなくなっている」

 「mれごあjふぁlぬいう!」

 「な!」

 すると、いきなりエルザが押し倒してきた。もはや、胸の谷間どころか山の頂上が見える直前まで見せかけていた。

 「お、おい!」

 「・・・めか?」

 「え?」

 すると、さっきまで地球外生命体語が元の人類語に戻った。キョトンとする中、エルザは力強く言った。

 

 「私と結婚しろ!それともダメか!」

 

 キョトンから絶句に変わった横島。酒を飲めば理性や自制心が弱くなって、自分の本音も出てくるがまさか告白が出るとは思わなかった。しかも、それがプロポーズなら尚更だ。

 「え、えっと・・・」

 「私は好きだ!お前が!」

 「あうあうmふぇめお」

 今度は横島が人類語が話せなくなった。酒の席で想い人に勢いで告白すると言う事はあるだろうけど、プロポーズはない。ましてや、横島は自他共に認める覗きや盗聴をする女の敵。そんな自分に、仕事仲間とずっと見ていた彼女からそれが口から出るなんて思わない。

 「どんな苦しみを持っていたのか、それは知らない。私も苦しい過去を持っている。最初は同類として見ていたが、それを誤魔化すように女から嫌われる姿を見た時思った・・・過去を誤魔化すように見せて、苦しいながらも受け入れている姿のお前に目が行きいつの間にか惹かれた」

 そして、口から出る想いは続く。横島もいきなりで止める余裕がなかった。

 

 「嫌われながらも、それが彼女達の為と思う姿に・・・恋をした。自分は嫌われ役に徹しようと必死な姿に・・・・・・愛したんだ。そして、その気持ちが止められなくなったんだ!」

 

 すると、彼女は来ていた浴衣を脱いで横島の目の前にその胸の山を見せた。

 「だから!私と結婚しろ!」

 「あ、あの、ま、まずは」

 「カナが言っていた!好きなら体を見せろと!そして、抱かれろと!最後には結婚しろと!」

 「いやそれ間違いなく面白半分で」

 「だから、私を抱け~~~!!」

 「のっわあああああ!」

 酒パワー全開のエルザは完全に勢いで突き進む暴走機関車だ。その勢いがありすぎる想いの行動に横島はなす術がなかった・・・。

 

 

 次の日、エルザの約束通り買い物に付き合う事になったが、

 「「・・・あ、あのさ」」

 「「!!さ、先に、どうぞ」」

 こんな感じで二人とも顔を合わせられないくらい照れている。ましてや、エルザは昨日の記憶があるし彼女の性格上、なかったことになんて言えない・・・想いを抱く横島相手なら尚更だ。

 そして、横島の方はと言うと・・・

 

 『その、えっと・・・夫はまだ早いが、恋人なら、いいか?』

 

 動揺を隠しきれないまま、何も着ていない状態で起きたエルザにそう言った。寝起きで一瞬疑問だった彼女だが、思い返してそう言われて理由が分かった。だが、焦ることなく

 

 『構わない!これから、よろしく頼むぞ!』

 

 と笑顔で答えた。とても堂々と答えたと思えるが、

 

 『や、ややややややややややったじょ!よよよよよよよよよこちまと!』

 

 内心は大パニック中だった。そんな状態で買い物の約束を持ち出されたため、何を話せばいいのか分からないままこうなっているのだ。何しろ、昨日までは横島は女とデート中にどこかの服屋で口車で入らせてお色気満点の服を着せて楽しむつもりだったし、エルザも荷物持ちをさせながら想い人と楽しむつもりだった。でも昨晩の事で、もはや両者共に当初の目的ができなくなってしまった。

 「と、とりあえず・・・手、をつ、繋ぐ?///」

 「あ、ああ///」

 照れながらも、横島は興奮してエルザは震えて手を繋いだ。

 

 『くううう!こ、こないなこと、この世界に来て初めてだ!・・・女の人に嫌われる事ばかりしていたのに、その意図をエルザは見抜いていたのか。俺、そんなにつらく見えていたのか・・・エルザなら、いいかもしれないな』

 『お、落ち着け私!そう、深い意味はないはず!そう・・・確かカナは恋人同士ならこういう事は当たり前にやる!そう言っていた。そうだ!これは当たり前なんだ!それに、これから先もずっとこういうことをするのが当たり前に・・・当たり前?』

 

 横島は自分の行動の真意を見抜いた彼女を見てある決意を固めた。そして、エルザの方は当たり前と言う言葉に昨日の自分が横島にしたあの行為を思い出した。

 「・・・・・・(ぼん!)あう(どさ)」

 「?うおおおい!エルザ!ど、どうしたんだ!」

 押し倒した以降のあの行為を鮮明に思い出したのか、羞恥心に耐え切れなくなりその場で意識を失った。もはやデートどころではなかった。

 『あ。あれを・・・あれが。あ、あたり、ま、え』

 意識を失う際に思い出したのは、布団の中で裸で添い寝したシーンだった。

 

 

 そして、意識を取り戻したのは宿だった。本当は買い物から終わったら荷物をまとめて出るつもりだったが、エルザがこうなってしまったためにもう一泊することになった。彼女が目を覚ました時は、既に夜になっていた。

 「おはよう、と言っても夜だけど」

 「わ、私は・・・あ、あ」

 「いいよ。思い出さなくて・・・大方昨日の事だろ?」

 余計に思い出させる言葉だった。一気に真っ赤になって、布団の中にもぐりこんだ。

 「・・・なあ、エルザ」

 「な、何だ!」

 「そのまま聞いてくれ・・・俺な」

 焦るエルザの声とは対称に、横島の声は慎重だった。そして、そこから語られた横島の過去。彼女になら話してもいいと思いついに口を開いた・・・もぐりこんだエルザも布団から出て、その話を最後まで聞いた。

 話が終わる最後に横島は

 

 「エルザ・・・結婚しような。俺、もう、好きな女を絶対に死なせないから・・・離れたくないから」

 

 懇願にも聞こえるプロポーズを言った。その返事は・・・布団の中でお互い何も着ないで、燃えるくらい熱く濃厚な返事だった。

 

 

 次の日、ある事情で歩くことがうまくできないエルザは横島に抱き着くように一緒に歩くことになり、その状態でギルドに戻った。二人の雰囲気とエルザの状態を見て、カナとミラジェーンはすぐに察して、

 

 『『おめでとう!赤ちゃん、早く見せてね!』』

 

 なんてことを言ってからかった・・・当然、それを聞いた男達は下品なことを言いまくりながら、嫉妬を持って横島を追いかけまわしたのは言うまでもない。女達もそれなりに恥ずかしい言葉を言いながらエルザに興味津々で問い詰めたのは言うまでもない。最後に、二人して恥ずかしさのあまりギルドを半壊させて、マカロフを泣かせたのも言うまでもなかった・・・。

 




 
 と言う感じかな?と、思います!因みに、最初の夜に裸で寝たのは本当に抱き着きと添い寝だけであり、その次の夜が・・・皆さんの想像の通りです。まあ、裸で抱き着きと添い寝も十分に恥ずかしいですからね!

 と言うか、半分はカナのおかげでもありますね。原作でも結構間違った認識を彼女から教わっていますでしょうし。昔から一緒にいることも多かったですから・・・。

 次は、誰にしよう・・・。ヒロイン選ぶのも大変だな。


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吉井玲と付き合ったら?(バカとテストと召喚獣)

 
 どうも!三MENです!
 今回は、この人にしました!たまには、考えのずれた人とギャグ・・・もとい恋愛をしてみたらどうかな?と思ったので。

 では、今回の設定です。
  横島は吉井家の家族になったので吉井忠夫になっている。
  家族全員で暮らしています。母親の職業が不明。
  玲とは姉と見ている忠夫だが、彼女の方は・・・。
  同じ吉井なので、皆名前呼び。玲はただ君と呼んでいる。

 こんなところでしょうか。では、スタート!
  


 

 横島忠夫・・・いや、吉井忠夫は困っている。何故かというと、

 「さあ、ただ君。今日こそ私達は結ばれましょう」

 「あの~~。言葉だけなら勘違いされそうだけど」

 「勘違いではありません。本当に結ばれるのです」

 「なあ、玲姉ちゃん。頼むから・・・そのロープを持って近寄らないで!」

 姉に拘束されそうだからだ。

 

 

 横島は公園で吉井玲と出会った。自分を立ち直らせてくれて、彼女の父と母が・・・まあ変わった両親と言おうか、赤の他人なのに衣食住を提供してくれた。しかも、自分を家族としての戸籍まで作ってくれた。どこで作ったの?と興味本位で尋ねたら、ニッコリ笑顔を出して一言。

 

 『知りたい?』

 

 横島はその日の夜、恐怖に怯えたそうだ・・・とにかく、彼は生きられる場所を作ってくれたこの家族に、恩を仇で返すようなことはしないと決めた。

 

 横島忠夫から吉井忠夫となって、一年が経過した。

 「・・・・・・」

 ある日、玲がとてもへこんでいた。夜の部屋で電気をつけてないのに、彼女の顔が見えてないのに、落ち込んで暗くなっているのが分かる。風呂の時間になったので、ノックをしたが、返事がなかったので入るとこうだったのだ。忠夫が電気をつけて、彼女の傍まで寄った。

 「あ、あのさ。風呂」

 「ただ君・・・」

 「な、何ですか?」

 「お願いがあります」

 上げた顔には生気がなかった。目に光もなかった。

 「な、何でもいいよ!」

 「本当ですか?」

 「も、もちろんさ!大切な姉なんだから!」

 「・・・では」

 忠夫の肩を力強く握って、額をぶつけて、目を見ていった。

 

 「お姉ちゃんとお風呂に入りましょう」

 

 少しの間、沈黙が出来た。だが、玲は構わず忠夫の腕を掴んで部屋を出た。

 「さあ、お風呂に入りましょう。一緒に入りましょう。裸を見せあいましょう」

 「た、頼むから!話を聞いて!」

 「お姉ちゃん。とっても悲しいことが起きました。だから、入りましょう」

 「話がかみ合わない!ちょっと、裸の付き合いはマジヤバいって!」

 「大丈夫です。今日は見せあうだけですから、それ以降は今度にしましょう」

 「今後もやる気なのかい!つうか、姉と弟の禁断の領域に喜んで入ろうとしている!い、い、やあああああ!」

 ズルズルと引きずられていく忠夫。途中で母親を見かけた。

 「母さん!頼む!助けてくれ!」

 「む、いくら母親でも、ただ君と一緒に入浴する権利は渡しませんよ」

 「・・・一体どういうことなの?」

 「無理矢理、一緒に風呂に入れられそうなんだよ!」

 「何を言うのです。ただ君は私とこれからもいついかなる時も、裸を見せあいたいと言ったではないですか」

 「言ってなああああ~~~い!!」

 昔の彼なら喜んで見せあいましょう~~!!と嬉々として風呂場に向かっただろうが、助けてくれた家族にするのはダメだ!と決めていた。弟の明久と一緒に行っている学校では覗きや女子更衣室侵入などをして、西村先生からよくゲンコツとありがたい補習を受けたりしていたが、玲にだけは絶対にしなかった。

 「・・・玲。本当なのね」

 「おかん!何言ってるんだ!そん「そうです。だから、止めても」「いいわ。その意志が固いなら」頼むから正気に戻って~~!!」

 ズルズルと浴室に引きずられる忠夫。何というか・・・男と女の立場が逆に見えるのは気のせいだろうか。

 『ふふ、どうやらあれにしたかいがあったみたいね・・・玲、好きにしな』

 そんな二人を見て母親はニヤリとした。

 

 そして、風呂場では。

 「気持ちいいですね。ただ君」

 「そうですね・・・風呂は!気持ちいいです」

 「では、お姉ちゃんのおっぱいは気持ちよくないんですか?」

 「答えられるはずないでしょう!というか、なんつう質問をするんですか!」

 全裸にされた忠夫とバスタオル姿の玲が風呂に入って、誘惑しようと忠夫の体に胸を押し付けていた。本当は後ろを向いて見ないようにしたかったが、背中にはあの大きな傷跡があるため向き合うしかなかった。何とか意識を変えようと質問をした。

 「え、えっと、一つ聞いてもいいですか?」

 「はい。私のバストは「違うから!スリーサイズ聞きたいんじゃないから!」なら・・・ふふ、安心してください。私はちゃんとしょ「それも違う!」・・・なるほどただ君で何回自慰「頼むから質問させて!」もう」

 「はあ、はあ。な、何でがっかりしてたの?(ちょ、玲姉ちゃんって俺で自慰・・・だ、ダメだダメだ!考えるな!)」

 聞く前からとち狂った回答にペースを乱されたが、何とか質問出来た。内心は聞き捨てならない言葉で大焦りだったが。

 「その事ですか・・・本当に辛かったんです」

 「だから、その辛かったことというのを言ってくれよ」

 「はい。実は」

 顔も声も暗くなり、不安もありつつ耳を傾けた。玲の口から出たのは、

 

 「あき君がお風呂を一緒に入ってくれなくなったんです」

 

 不安が的中、どうでもいいことだった。

 「あの、それはむしろ当たり前」

 「何を言うのです!あき君がお風呂に一緒に入らない。これは地球崩壊レベルの危険なことです!今まで(無理矢理乱入して)一緒に入っていたのに・・・」

 「・・・えっと、理由は何でせうか?そもそも、今まで一緒に入っていたことに驚きなのですが(そう言えば、今まで明久が風呂上がりなのに精力が尽きた感じに見えたのは、それが原因だったのか!)」

 内心で明久の風呂上がりの状態を思い出しながら、更に大きな不安を持って聞いた。

 「恋人が、出来たから、です。ううう、お姉ちゃんという生涯永遠に愛し合う相手がいるのに・・・あき君が赤ちゃんの時に誓ったのに」

 「・・・それって玲姉ちゃんが三歳くらいの時だよね。よく赤ん坊を見て、そんな誓いをたてられたものだよ」

 その不安も大的中。

 「だからお姉ちゃんは考えました。あき君が二度と入ってくれないなら、ただ君と一緒に入ろうと!」

 「そこで、何で俺!」

 「勿論、ただ君を生涯愛し合う相手と誓ったからです」

 「弟相手にそれを言うんですかいな!明久も今までよく貞操を奪われなかったな!」

 その事に本気で明久に尊敬した忠夫だった。

 「さあ、体を洗いあいましょう。愛し合っているなら、当然まずは前から」

 「普通は後ろでしょ!ああもう、どうして俺がツッコミ役なの!ボケ役でしょう!」

 「うふふ、さあ全てを見せあいましょう。母も了解済みです」

 「いやああああ!」

 もはや、なりふり構ってられない。力づくで何とか逃げ出して、脱衣所に移動した。

 「はあ、はあ、ま、まずいことになった」

 今まで明久がターゲットだったから無事だったが、その明久に彼女が出来て自分の欲望(愛)をぶつける相手が忠夫になった。

 「これからの生活、どうなるんだよ・・・」

 危険度マックスな予感がするのであった。

 

 その懸念は見事、大大的中。

 「ただ君。どうです?」

 「ぐぬぬ!女体盛り・・・だ、ダメだダメだ!」

 「おやすみのキスがまだです」

 「え、えっと、ほ、頬でいいなら」

 「もう、一緒に寝ると言ったではないですか」

 「どうして、鍵かけた部屋に入れたの!三十重ロックなのに!あと、せめて下着だけでも着て!」

 

 こうして玲が仕掛けてきたアピールに、今までの明久がどれだけ苦労してきたのか、ようやく理解した・・・今は、肩を落として部屋にいる忠夫。

 「どうしましたか、ただ君。お疲れなら、私がマッサージを」

 部屋の中には玲がいるが、その事はいつもの事なので疑問に思わなかった。

 「いや・・・そう言えば、どうして俺をそこまで愛するって決めたんですか?」

 ふと思ったことを聞くことにした。長年いた明久ならともかく、一年前に玲に拾われて一緒に住むことになった忠夫をここまで愛することができるのか?

 「それは、あき君に似た人だと思ったからです」

 「明久に?どの辺がですか?」

 「表面は救いようのないバカで「面と向かってよく言えるね!」、話を聞きなさい。でも内面は努力をし続けるところがです。そんなあき君を長年見続けてきたから、あの公園で見た時に何となく気づいてました。ただ君もそういう人間だと・・・そして、気づけばここに連れて来て母に頼んでいました」

 つまり、最初は明久に似ているからここに連れてきた。だった。

 「でも、それとこれとは別な気が」

 「さっきも言いましたよね、話を聞きなさいと。最後まで聞かないとは、これはお姉ちゃんの部屋で「聞きたいから続けて!」・・・残念です」

 「さあ、続けて!」

 何に対して残念だったのか聞くのが怖いので、話を続けさせた。

 「お姉ちゃんだって本当は分かっていました、あき君とは結ばれることはできないと・・・どんなに頑張っても無理なものは無理です。そんな中で、あき君の代わりとなる人を探していました・・・ですが、あの日の前日まで誰も見つかりませんでした」

 あれだけ明久にラブコールを送っていたのに、内心はもう無理なことを理解していた。その行動と内心の違いに思わず言葉が止まった。

 「疑問に思うのもわかります・・・でも、ただ君ならどうです?無理なら無理と諦められますか?結局、あき君が恋人を作る前までは諦められませんでした」

 つまり、悪あがきだったという事だ。だからこそ、明久が恋人を作った時あっさりと引いて、忠夫にターゲットを変更したのだ。

 「その通りですね」

 その諦めない気持ちは理解できた。もし、今も自分の中に眠る恋人を元に戻せるというのならすぐにでも飛びつく・・・例え可能性が百億分の一でもだ。

 「この一年、お姉ちゃんはただ君をいずれなるであろうあき君の代わりとして見ていました。それは事実です・・・でも、今は本当に一人の男性として好きなのですよ」

 「どうしてです?」

 「・・・背中の傷。見られないようにしていたけど、あき君以外分かってますよ」

 気づかれていたことに、あまり驚かなかった。一年も隠し通せるわけないと納得したからだ。

 「ただ君があんなに大きな傷を負うなんて、誰かをかばうとき以外ありえません。あき君だってそうします・・・でも、助けられなかったんですよね。だから、あの時落ち込んでいたんですよね」

 「・・・ああ」

 ベスパから受けたあの傷。その後、命を落としかけるところに愛する彼女は自分の全ての力を使って助けた・・・自分を犠牲にして。

 「だからこそ、それでもなお頑張って生きるただ君が好きになったのです」

 「玲姉ちゃん」

 俯く忠夫に玲は抱き着いて、頭を撫でられた。不思議と包まれたような錯覚にとらわれた。

 

 『明久はこうされると力が抜けて抵抗できなくなる。と言っていたが、その通りだな。温かい温もりが、心地よくて・・・同時に心も気持ちよくて』

 

 力が抜けて自然と笑顔が出そうになったが、

 

 「話は終わりました。さあ、本題である男と女の愛の語り合いをやりましょう。そして、婚姻届けにサインしましょう」

 

 忠夫を押し倒して、欲望に染まった笑顔を見せる玲。さっきまでの真剣な空気が一気に台無しになった。

 「な!ななななな、何を言うんだ!それに、婚姻届けって!」

 「大丈夫です。ちゃんと用意はできています」

 玲は夫の欄以外全部書かれている婚姻届けを見せた。忠夫は姉の用意の良さに寒気がした。

 「ちょ!俺は弟」

 「・・・知らなかったのですか?」

 何とか必死に抵抗する忠夫に、キョトンとしながら玲は一言。

 

 「私達は、いとこの関係になっているのですよ」

 

 これに何言ってるの?という顔になって、

 「は、はああああああ!」

 驚きの叫びをした。

 「一応、年は私がお姉ちゃんだからずっとそう呼んでいるのだと思ってました。まさか、本当の姉弟のつもりで呼んでいたなんて」

 「そのつもりで呼ぶのが、むしろ普通だろ!何でおかんはそんな「私がそう頼んだのですよ」あんたのせいか!」

 「ただ君と結ばれるために姉弟にするはずないでしょう・・・もういいでしょう。お姉ちゃんは我慢できません(母、私は幸せになります)」

 これが母親と玲の企んだことだった。そして、それを知った忠夫は大パニックだ。

 「って、いつの間に裸に・・・あれ!俺もなってる!」

 「お姉ちゃんハンドは弟を全裸にします!」

 「威張れる要素ゼロですが!」

 「今まで逃げられましたが、もう逃げられませんよ」

 逃げようとした横島の腕を後ろに回して手錠をかけた。そして、ここで冒頭のあのセリフがでた。

 「さあ、ただ君。今日こそ私達は結ばれましょう」

 「あの~~。言葉だけなら勘違いされそうだけど」

 「勘違いではありません。本当に結ばれるのです」

 「なあ、玲姉ちゃん。頼むから・・・そのロープを持って近寄らないで!」

 その言葉通り、ロープを出した。

 「うふふ、今日はしっかり危険日なので大丈夫ですよ」

 「既成事実つくる気満々やんか!いやああああ~~!犯される~~!」

 その日、忠夫の部屋から悲鳴が響いたと隣の部屋にいた明久は語った。とっても気になったが、助けに行くと確実に巻き添えをくらうので、そのまま聞き続けたという。

 

 

 次の日からがらりと変わった。

 「玲姉ちゃ・・・いや、玲。そこの醤油を頼んだよ」

 「ふふ、はい、忠夫さん」

 朝食中に忠夫も昭もお互い呼び捨てで呼んだ。醤油を手渡しした際、指がくっついて両者ともに嬉しそうに顔を赤くした。どう見ても、恋人同士にしか見えない。

 「あ、あの~~、忠夫兄さんに姉さん。ど、どうなっているの?」

 「変か?」

 「おかしすぎるよ!一体、昨日の夜に何があったの!」

 「もう、あき君がおかしいですよ。私はただ君といろんなことをしただけでそこまで慌てるなんて」

 「え、何?気にした方が負けなの?というか、いろんな事って・・・!」

 明久は気にする発言に、エロエロな妄想をした。

 

 何故、こんなことになったのかというと・・・ちょっと考えればわかる事だ。忠夫は前の世界では、これでもか!というくらいセクハラ・盗撮・覗きを常習的にやってきた。その莫大すぎる煩悩があの一件に心の傷がついてから玲が明久を諦めるまでは鳴りを潜めていたが、彼女が自分にアプローチし始めてから煩悩を刺激される事ばかり。これにより彼のエロ根性がどんどん復活してきて、玲の逆セクハラにとうとう我慢が出来なくなってしまい・・・と、まあそういう事だ。

 

 朝食が終わり、部屋に戻った二人。

 「さて、学校ですね」

 すると、いつもの玲に戻った。どうやら、あのカップルの空気がする二人は皆の見ている前でのみらしい。普通は今の二人を周りに見せてさっきの姿を二人っきりの時に出すものだが、見せつけたい気持ちが強い玲がこうしたいのだろう。

 「ただ君。お互い別の学校に行きますが、絶対に浮気だけはしないでくださいね」

 学校が別々だから離れ離れになるので、その間に浮気しないか不安のようだ。呼び方もただ君に戻っている。

 「しません!・・・自信ないけど」

 「なら、ペナルティをつけないといけませんね」

 「ペナルティ?」

 「浮気と疑う事があったら、お嫁に行けないチューをしてもらいます」

 「え?でも、それって昨日したような気が」

 「そして、浮気と確定したらその日の夜はずっと二人っきりでいます。その間、私は裸エプロンでいます」

 「何か、罰よりご褒美のような気が」

 むしろ、昨日の夜にやったことをもっとやって!というお願いに聞こえる。じ~~っと見てくる玲。

 「分かりましたか?」

 「わ、分かったけど・・・ま、いいか」

 とりあえず、彼女の要望を聞くことにした。

 「ですが、それではさすがにかわいそうですね」

 「え?・・・っは!女子にナンパをするのを許してくれるの!それなら」

 「(どご)許すはずないじゃないですか。ただ君は私以外の女にそこまで鼻の下を伸ばしてナンパしたいのですか(ゴゴゴゴゴ)」

 「ぐぬぬぬ。い、痛い・・・仕方ないやろ!止められないんだから!」

 嬉々する顔する忠夫を殴る玲。怒りの効果音が聞こえそうなくらい怒っている。

 「どうやら、ただ君とは一度ぼっきりぐっきりぐしゃめきな会話をする必要があるみたいですね」

 「何!どう考えても病院送り・・・いや葬式にすら行きかけそうな会話は!」

 「話を続けますよ。私が言いたいのは、不純異性交遊は認めませんが」

 「認めないが?」

 ニッコリと笑顔で言った。

 

 「不純同性交遊なら認めてもいいですよ」 

 

 同性愛者応援発言を・・・。

 「何で、男同士でそんな付き合いをしないとダメなんだ!」

 当然文句を言う忠夫だが、

 「男同士、裸の付き合いというじゃないですか」

 堂々と、変態公認宣言をする玲。

 「嫌じゃあああ!裸の付き合いなら女とがいい~~~!!!」

 「なら、私とやりましょう」

 「喜んでやります!・・・っは!しまった!」

 「言質は取りました。さあ、ただく・・・忠夫。いいですよね?」

 「くうう~~~!そんなことを言われたら断れないじゃないか!・・・ま、まさか、これを言わせるためにあんなことを!な、何て策士だ!」

 いとこ同士になって、更に昨晩いろいろとやってて我慢をする必要なくなったため、すっかり流されていく横島だった。悔しそうに見えて、嬉しそうな横島だった。

 

 『忠夫。一生放しませんからね。これからもずっと・・・ふふふ。覚悟してくださいね。子供は最低十人は欲しいですね。さあ、来年には何人産まれるか楽しみです♪』

 

 そんな弟・・・もとい、いとこを見て寒気のする笑顔の玲だった。果たして横島はどうなるか、それは本人しか知らない。

 




 
 ま、原作でも主人公にとことん迫ってましたからこうなるかな?・・・でも、原作でもわからなかったけど主人公の母親の職業って何だろうな?

 では、次回をお楽しみに!


 あと、前の話で酒の一気飲みを書きましたが、皆さんは絶対にやらないようにしてください。冗談抜きで、死ぬことになるかもしれませんので!


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遠坂凛と付き合ったら?(Fate/stay night)

 
 どうも!まだ?それともやっと?四人目・・・fateのこのお方を出しました!

  設定です!
 時系列はホロウ・アタラクシアのクリア後と思ってください。
 士郎と凛は完全に弟子と師匠の関係として割り切っている。
 ここでの士郎は桜と結ばれます。ほかの皆は家族として見ています。
 最後に、原作では最初にあの事件を起こして彼女は時計塔に行ってますが、ここでは事件はなく時計塔にもまだ行ってません。

 では、スタート!


 

 ここは衛宮家。夕方となり、台所ではおいしそうな匂いがする。

 「先輩、こっちは出来ました」

 「おう。後は、よし出来た。イリヤ、皆を呼んでくれ!」

 「いいわよ~。すうう、皆~、ご飯出来たわよ~~!」

 台所から出たのは衛宮士郎と、もはや通い妻レベルでここにいる間桐桜。二人がテーブルに料理を置いて、寝転がって食事待ちのイリヤに皆を呼ぶよう頼んだ。傍にはセラとリズもいる。数分後、一人を除いて皆が来た。

 「お待たせしました。おお!今日は鍋ですか!しかも、二つも!」

 「セイバー、あなたは本当に食べることだけに目が輝くのですね」

 「お待たせ~。連れてきたよ!」

 セイバーとライダーを連れてきたイリヤ。だが、

 「あれ?遠坂は?」

 「イリヤさん、姉さんは?」

 この家の主は衛宮士郎だが、こっちが主ではないか?と思える彼女がいなかった。

 「部屋にいなかったわよ。まあ、大方」

 

 『横島!あんたって人は!』

 『か、堪忍や!後、下着が黒は冒険しすぎじゃないかな?』

 『(ブチ)・・・死刑!ガンド~~!』

 『え、えええ!なんじぇ!ただ、凛ちゃんは赤が似合うから、そういう色は胸が勝っている桜ちゃ『死ねえええ!』ぐぎゃあああああ!』

 

 「横島をぶっ飛ばしたわね」

 「「「「「・・・」」」」」

 イリヤの言葉と同時に、庭の方からドーン!という音が何回か聞こえ女性の怒鳴り声と男性の慌てる声が聞こえる。そして、ドガーーンという大きな音が聞こえた。

 「さあ、食べましょう!」

 すぐに遠坂が満面の笑顔でテーブルについて、食事を始めた。開けられた襖から見えるのは小さなクレーターに、中心から煙が出て『あががが・・・』そんな声も聞こえるが、気のせいとした。

 「・・・食べるか」

 「「「・・・はい」」」

 「いっただきまーす!」

 約一名以外は、汗を流しながら食事を始めた。

 

 

 あの公園で横島は遠坂凛に助けられ、この家で暮らすことになった。ここに来て速攻でやったことは、もちろん玄関で出迎えた間桐桜のナンパである。その後にセイバー、ライダーと続いた。

 『ちょっと~!私は~!』

 セラとリズにもしたのに、自分はされなかったイリヤがムス~として聞いたが、

 『幼女は守備範囲外や!』

 と言って怒らせたため、バーサーカーに殴らせたのは懐かしい。その後、人間なら死んでもおかしくないバーサーカーの一撃を、

 『あ~、死ぬかと思った』

 無傷で起き上がって横島の不死身を見せつけて、全員を絶句させたのも懐かしい。更に言うと、テーブルに全員集合した時に男は衛宮一人だけで後は全員女という羨ましい環境を見て

 『こないなハーレムな環境に男一人やと!くっそ~~!呪ってやる!』

 と言って藁人形を出して、衛宮を苦しめたのも懐かしい。

 

 そんなこともあったが、今ではすっかり馴染んでいる。

 「あの者。本当に頑丈ですよね」

 「あなたがボコボコにしても平然と立ち上がりますからね」

 横島が住んで一か月後くらいに、更にバゼットとカレンもここに住むことになり、もちろんこの二人もナンパをしたが、その際

 『・・・え?カレンちゃん、ぱ、パンツ、は、穿いて『『『それ以上見るな!』』』ワザとぶんげりゃが!』

 スカート捲りでとんでもないものを見てしまい、遠坂・間桐に魔力込められたパンチをぶちかまされ、セイバーにはあの必殺技をぶつけられてしまい、さすがの横島もただでは済まなかった。折角の禁断の秘所だったのにそれを見た記憶を無くしてしまった。

 

 話を戻して、

 「「ガツガツガツガツ!」」

 「相変わらず、凄い食べっぷりね~」

 復活した横島が鍋をセイバーと共に食いまくっていた。

 「セイバーちゃん!この肉もらった!」

 「何と!なら、この士郎特性つみれを貰います!」

 ほかの皆もちゃんと取って食べているが、量はやはりこの二人がダントツだ。皆もその食いっぷりに自然と笑顔になる。

 「それにしても、不思議なやつね」

 「遠坂、何がだ?」

 「横島よ。コイツといると、何か不思議と自然になれるのよ」

 遠坂は自分をよく見せるための仮面の笑顔が多かったが、今は心から楽しい笑顔だ。この家でも笑顔の使い分けをしているが、ここまで楽しんでいる笑顔は横島が来てから多くなった。だからこそ、このセリフが言えた。

 「自然とは、どういうことだ?遠坂」

 「ここにいる全員が魔術に関わり、聖杯戦争に関わり、人の生死に関わったわ」

 「そうね。でも、それがあったから私達は集まれたわ」

 「あれが正しいこととは決して言えないけど、イリヤの言う通りこうして仲良くなれたから全部間違ったこととも言えないわね・・・それで、こいつも向こうじゃそう言った生死に関わることを日常茶飯事で関わっていたらしいわ」

 「何でも幽霊が当たり前のようにいて、その中で悪霊となった霊退治の助手をしていて、いつも盾にされていたとか・・・私達も実体を持った幽霊みたいなものですから、自分事に思えます」

 表情を変えないライダー。どんな気持ちでその台詞を言ったのだろうか。

 「女にナンパしまくるあんなだけど、誰よりも命を張っていた現場にいた。という事になるわ。それこそ、私達以上に死にかけたと思うわ」

 全員が、がんもどきをつまんだのにセイバーも同じのをつまんでしまい彼女と火花を散らす横島を見た。

 「う~ん。そうは見えないよな」

 「はい。でも、先輩も魔術に関わっているようには見えないんですけど」

 「ですね。普段は桜さんと夫婦をしているように見えますものね」

 「え、ええええ!せ、先輩と!・・・す、末永くよろしくお願いします!」

 「ちょ、さ、桜!」

 バゼットの一言に真っ赤になって口走る間桐。その言葉に焦る衛宮だが。

 「おめでとうございます、桜。私は祝福しますよ」

 「ぶーぶー!お兄ちゃんと結婚するのは私よ!」

 「そうはいきません。私を辱めた報いを受けるためにも私をもら「何を言っているのカレンは!そんなことしてないから!」おや、忘れたとは言わせませんよ。横島さんがスカートをめくった時に私のあれを見たのでしょう?」

 「・・・先輩。み、見たいなら、わ、私が」

 「そうです桜。士郎は押しに弱い。積極的に行くのです!」

 「お兄ちゃん!イリヤのも見て!」

 「ちょ、ちょっと~~!」

 話が完全に脱線して間桐とイリヤとカレンが、衛宮の前に立って自分のスカートをめくろうとする。セイバーは無視して食べ続ける。

 

 衛宮・間桐の結婚話に変わりそうなので、遠坂は手を叩いて

 「話が脱線しそうだから戻すけど、あいつを見ていると肩筋貼っているのがバカらしく思えて来て、気づくとリラックスしているのよ」

 話を戻した。因みに、横島はセイバーと早食い競争みたいなことをやっているため話が聞こえていない。

 「覗きをするこの男でリラックス?何を言っているのでしょうか、遠坂凛」

 「セラの言いたいこともわかるけど、ちゃんと話を最後まで聞きなさい」

 「私も覗かれたけど、別に構わない。因みに、その時は鼻血出して気絶した」

 「あの時ね・・・でも、おかしいと思わない?」

 何やら聞き捨てならないことを言ったリズだが、とりあえず話に集中した。

 「あいつ、その気になれば気配を完全に消せるのよ。サーヴァントの中で一番気配に敏感なあのアーチャーすら背後にいたことに気づけないくらいに」

 「でもそれは、ただ失敗しただけでは?」

 「最初の数回ならともかく、毎回失敗するかしら?」

 「確かにありえませんね。いつも見つけていたが気づきませんでした」

 セラとライダーのツッコミにも冷静に返す遠坂。つまり、その気になれば絶対に気づかれないで覗きをできたのに必ず失敗で終わっていることにおかしいと指摘した。

 「私も最近気づいたからね・・・だから思ったのよ。ワザと気づかれるようにして、ワザと痛めつけられているんじゃないかって」

 「「「「「ワザと?」」」」」

 そう言われて、全員ががんもどき争奪戦に負けて隣にあるねぎを食べている横島を再度見た。因みにセイバーはうどんを食べていた。

 「逃げようと思えばあいつの足や悪知恵があれば逃げられるわ。士郎を盾にだってできる。なのに、皆の怒りをあえて受けて気持ちをすっきりさせてくれる・・・あと、覗いている相手も決めているように見えるわ」

 「え?皆、覗かれてますよ?」

 バゼットの返答には全員が頷く。しかし、

 「最初はね・・・ライダー、リズ、あなた達は最近覗かれている?」

 「「・・・いいえ」」

 その後の二人の回答に驚く残りのメンバー。

 「バゼットとセラは?」

 「覗かれてます。もちろん、叩きのめしますが」

 「全く、懲りないやつです」

 ムカッとするセラ。やはり、男嫌いな彼女は本能レベルに嫌いなのだろう。

 「おかしいと思わない?覗きは男の本能や!と言っておきながら、ライダーとリズ。しかも、巨乳(ぎり)の二人を覗かないなんて」 

 全員がムムムと唸る。巨乳という言葉で歯ぎしりをしたのは、完全に負けていることに悔しいからだろう。因みに横島は遠坂が作った庭のクレーターまで吹き飛ばされていた。セイバーが最後に楽しみで残していた締めの雑炊を彼女より多く食べてしまい、それに切れた彼女がぶっ飛ばしたのだろう。鍋の中身もなくなっており、食事はここまでとなった。

 

 横島をほったらかしにして、さっきの話の続きとしてセイバーは覗かれ続けているが、間桐とカレンは最初以来覗かれてなかった。イリヤはもちろん覗かれていない。つまり、覗かれているのは遠坂・セイバー・バゼット・セラ・・・そして、ライダーに気に入られてたまに連れてこられるクラスメイトの美綴綾子である。

 「つまり、あいつは見られて反抗できない・する気がない相手には覗きをしないというわけね。自分が本当に裸を見る前に痛めつけられるように・・・何故かしら?」

 遠坂の推測は、今までの横島を見れば確かに。と言えるものだった。

 「桜もその気になればボコボコに出来ますが、それが理由かと思います」

 「う・・・でも、先輩以外に見られたくないから、全殺しくらいしても」

 「桜、言っていることが怖いです」

 間桐のボソッとの一言にセイバーが突っ込み、

 「どうでもいいことですが、何故私だけ(ぎり)」

 「セラが痛めつけるから」

 「痛めつければ覗きに来て、また痛めつけるその繰り返し・・・面白そうです。今度やって見ましょう」

 「カレン、時々怖いこと考えますね」

 セラ・カレンに突っ込むリズとバゼット。

 「ね~ね~、いっそうの事本人に聞いたら~?」

 自分に興味を示さない横島などどうでもいいイリヤが投げやりに言った。それに、遠坂は頷いた。

 「そうね。あの男ならちょっと力尽く(お願い)すれば言うわね」

 「・・・遠坂。力尽くと書いてお願いと読まなかったか?」

 「気のせいよ」

 「・・・否定しないんですね」

 『『赤い悪魔も出る回数が増えた・・・横島が来てから』』

 衛宮と間桐の呆れ視線を流してクレーターに行ったが、横島はいつの間にかいなくなっていた。アーチャーを呼んで捜させようとしたが

 

 『マスター、後の祭りという言葉を知っているか?』

 

 彼は既に居場所を知っていた。何でも時々彼とある場所に一緒に行くことがあり、今回もそこに行っているようだ。ただ、何故そんなことを言ったのかはわからなかった。

 

 

 その場所は、

 「ここって」

 「そうだ。私が監視に使っていたビルの屋上だ」

 この冬木の街で一番高いビルの屋上だ。かつて、自分とアーチャーで聖杯戦争が始まる前に来たことがある場所だ。

 「何で、ここに?」

 だが、その問いには答えず逆に聞いた。

 「もう一度言う。後の祭りという言葉を知っているか?」

 「ええ、後悔することや手遅れの事ね。何でそんなこと言うのよ」

 「・・・マスターはおそらく、その言葉を使う。それだけの事だ」

 「はあ?意味が「用が終わったら迎えに来る」あ!こら!」

 意味が分からないままアーチャーがいなくなった。そして、少し捜すと横島を見つけた。

 「見つけたわ。全くいきなりこんな「凛ちゃん?」・・・え?」

 いきなりいなくなった文句を言おうとしたが、横島の顔を見て言葉が止まった。

 

 『な、何!これが、よ、横島なの!ぜ、全然顔に生気がないじゃない!』

 

 余りにも元気がない。いや、生きている気すらしないくらい落ち込んでいた。だが、すぐに気を持ち直した。

 「な、何よ。どうしたっていうのよ!あんた、いつもなら私に襲ってくるのに!」

 「今は、そんな気がしないだけだよ」

 「・・・本当に、どうしたのよ。いつものあんたらしくないし、それにどうしてこんなところにいるのよ」

 「凛ちゃん。夕日、綺麗だな」

 「へ?何言ってるのよ。夕日なんてもう沈ん「ある女が言ってたんだ」・・・」

 こっちの質問を無視して、どんどん話をする横島。遠坂の方が折れて話が終わるまで聞くことにした。

 

 「夕日は、昼と夜の間の一瞬に光り輝くからきれい・・・と」

 

 『・・・まさかコイツ。その女と付き合っていたの?でも、言ってた?』

 少しずつ疑問になる遠坂。

 「凛ちゃん。君は大きな選択に迫られて、その選択を選んで本当にそっちで正しかったと思ったことあるか?」

 すると今度はいきなり質問された。だけど、冷静に答えた。

 「何よ、いきなり・・・まあ、私は自分で選んだ選択は正しいと思っているわ。自分が、自分の意思で選んだのだから」

 「そうか・・・そうだよな」

 辛そうな、でも何かを納得したような笑顔になった。

 『どれだけ大きな選択をしたっていうのよ。こいつ・・・まさか』

 「ねえ。まさかと思うけど、そのある女がその選択で「・・・・・・」あ」

 ここまで言いかけて、初めてアーチャーの言ったことが理解して

 

 『こんなこと、聞かなくてもわかるっていうのに・・・本当に後の祭りよ。こいつは苦しいのを我慢し続けていた。しかも、ただ苦しいだけじゃない。そのある女がその選択でいなくなって、その選択をした罪悪感といなくなった孤独感にずっと耐え続けていたのね』

 

 やっと手遅れ・後悔だと実感した。

 『こんな過去を持っているなんて思わなかったわ・・・まさか、覗きをする相手を分けているのも、誰かがいなくなるのを恐れてなの?自分を痛めつけて止める人ならともかく、止めない人はいつか自分が原因で傷ついたり、いなくなるかもしれない。それを恐れてしないのかしら?それなら、覗きなどしなければいいのに・・・ってまさか!』

 そして、真実に気づいた。

 『むしろ、女が自分から離れるように仕向けている!いつかまた、そんな選択が来て同じ様な結末をつくらないためにも、傍にいないようにすれば・・・女は覗きをする横島に嫌悪感を抱いて一緒に住んでも、一緒になりたいと思わない・・・そうか。そういう事だったのね』

 横島が覗きやナンパをする最大の理由。煩悩が刺激されるのもそうだが、女が自分に近寄らないようにする。そして、万が一また同じ選択が来ても誰もいなければ問題ない。それに遠坂は気づいた。

 

 「ねえ、横島。あなたはどうして生きているの?そんなに女の事を想っているなら死んでもよかったんじゃないの?」

 

 ここで、心を刺す話し方をする。変に慰めず、一気に核心を聞いて今の心境を聞き出すためだ。

 「確かにな・・・あの公園で君と出会った時もそれを思っていたよ。だけど、それをしない理由は凛ちゃんなんだ」

 「え・・・?」

 まさか、自分が原因とは思わず、遠坂は唖然とした。

 「放っておけないって。俺を見てくれた。そして、止めてくれた。君が俺を、見てくれたから生きていこうと思ったんだ・・・あいつも必ずそれを願っていると君が気付かせてくれたからこそ、生き続けようと思ったんだ。凛ちゃんがそれをしてくれたから、生き続ける選択をしたんだ」

 「わ、私!」

 それを言われてドキッとした。自分がどれほど横島にとって大きな存在だったか、それを理解したからだ。そして、同時に

 『うそ、私・・・ドキドキする』

 今まで見ていた横島が違って見えた。とても、目が引かれるようになった。

 「そして、こうして話し合って分かったよ。俺、凛ちゃんが好きだ」

 焦っている彼女を置いて、一気に横島は告白した。

 「な、なああああ!」

 もちろん、彼女は大パニックだ。ただでさえ、横島への意識が変わり始めた時にその漢からの告白だ。

 「なあ、凛ちゃん。一生、前の女を忘れられない未練がましい男だけど、付き合ってくれないかな」

 「わ、わわわわわ、私が!」

 もはや、どうすればいいのか分からない彼女。慌てふためいていると、

 

 『・・・静かに、しろ』

 

 そんな声が小さいけど聞こえた。明らかに横島の声じゃない・・・一気に冷静に戻って、その声のする方に行った。すると、物陰に見覚えのある人物。そうさっきまで鍋をつつき合っていた皆プラスアーチャーがいた。

 「何をしているのかしら~~、み、な、さ、ん~~」

 「何、皆がマスターがいないから不安がってな。その不安を取り除いてやろうと」

 噴火前の火山の如く怒りに燃えている遠坂を見て、衛宮・間桐・セイバーは冷や汗を流し、イリヤとカレンとセラも二やついていて、ライダー・バゼットもワクワクしている。特に、アーチャーはこれでもか!というくらいムカつく笑顔をしている。

 「へ~~それは、優しいわね~・・・令呪を使うわ。動くな」

 「な!お、おい!まさか」

 だから、彼を動けなくして殺意を感じる笑顔を見せる遠坂。

 「あら、よくわかっているわね~。さすがは優秀なサーヴァントだわ」

 「ほ、褒めてもらって、こ、光栄だ」

 『『『『『あ、赤い悪魔!』』』』』

 汗をだらだら流すアーチャーに赤い悪魔になって、両手に宝石を持って魔力を込めた。そして、

 「こ~の覗き魔デバガメサーヴァントが~~!!!」

 「そ、それは、そいつだろう!!」

 全ての感情を込めた魔力で、横島を指さすアーチャーをどこかに吹っ飛ばした。肩で息をして、頭を抑える。

 「はあ、はあ・・・全く、口の軽いあいつの口止めするのを忘れていたわ」

 「ねえ、ねえ!凛は横島の想いに答えるの?」

 「ね、姉さん!どうなんですか!」

 しかも、元凶を殴り飛ばしてもまだ困難は続く。イリヤと間桐やほかの皆が目を輝かせて聞いてくる。間桐もかつての呼び名で訊ねるほど興奮している。

 『は~~。後の祭りね。これも・・・』

 二人だけじゃなく、カレンやセイバー達もまたワクワクしながら近づいてくる。自分のうっかりに後悔する遠坂だが、

 

 『でも、覗きをやめるなら、あれだけ頑張って耐え続けたあいつと付き合ってもいいかな///・・・って何考えてるのよ!』

 

 内心はツンデレを始めていた・・・次の日、まだ返事もしてないのに

 

 『遠坂凛!彼氏ができる!』

 

 間桐がそんな噂を学校中に広めた。またもや口止め忘れのうっかりをした事を後悔したが、満更でもない顔を見せたため、その噂は濃厚という事で既に誰がハートをゲットしたのか大騒ぎだった。その中で、

 

 『衛宮士郎、間桐桜と婚約!卒業と同時に結婚予定!』

 

 この噂は間違いなく、桜と自分への仕返しだろう。とクラスメイトからの質問攻めに苦しんでいる衛宮は思った。

 

 

 その後、遠坂は告白に答え付き合い始めたが、

 「覗きは卒業したんじゃないの!」

 「だ、だから、凛ちゃんだけにしてるんだよ!」

 「そんなことしなくても、一緒に入れば見ればいいでしょう!」

 「(くわ!)なああ!ほ、本当に凛ちゃんの裸見ていいの!」

 「っは!な、何てこと言わすのよ!!(ちゅど~~ん)」

 「ツンデレ頂きやした~~!」

 「ううう、ち、違うんだからね!わ、私は・・・その」

 お互い想いを自覚して伝えあった。だから、

 「・・・ね、ねえ。恥ずかしくないの?」

 「別に手を繋ぐなら・・・恋人としていいでしょ」

 「く!ああ、もう、やってやるわよ!(え、えへへ。う、嬉しい)」

 「じゃ、このまま帰ろうか」

 「うん!」

 ツンの部分が二人きりでも多い彼女だが、段々デレの方が多くなっていき、二人の仲も進展していった。

 

 

 遠坂が魔術の総本山である時計塔に行く時は

 「横島、私と来てくれない・・・で、出来るなら、ずっと、傍に、い、いてほしい・・・の。お、お願い。二人で、生きて、いきたいの!」

 彼女からの逆プロポーズだった。差し出した手を喜んで握った。

 「ああ、俺でよければ、どこへでも一緒に行くぞ!」

 その二人の左手の薬指には光るものがあった。それを見送った衛宮と間桐が見たそうだ。この二人にも同じ光るものが左手の薬指にはめられていた。

 

 そして、時計塔ではラブラブな二人

 「タダオ~!ミス・トオサカと離婚して私と結婚しません事?そうすれば、この体を好きにしていいですのよ~♡」

 「ぐ、ぐぬぬぬ!む、胸が~!感触が~~!香りが~~~!!」

 「こ~~んの、人の旦那を寝取んな~~!!後、忠夫も誘惑に負けんな~~!」

 ・・・に割り込む一人がいた。果たして、遠坂は横島を無事に守れるか?それは、今後の彼女の頑張りによる。

 




 途中から、デレデレな彼女を見てみたい気持ちになり最後はライバルと横島を取り合う感じにしてしまった・・・。でも、いいかな?これが彼女達らしい終わり方だ。

 最初はライダーにしようと思いました・・・ちょっとした因縁に近いものもありますしね。でも、彼女は今度にします!

 次回は懐かしいキャラ・・・一層の事to heartかkanonのキャラにしようかな?だとすると、だれがいいかな?う~~ん。やはり、お嬢様か?それとも幼馴染キャラかな?


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食蜂操祈と付き合ったら?(とある魔術の禁書目録)

 
 どうも、三MENです!
 今回のヒロインはこの人です!え?どうしてレールガンさんじゃないのって?・・・展開が、原作と同じになりそうだからです!だって、オープンスケベな横島とラッキースケベなあのそげぶさんが似ているように思えたので、この方にしました!

 では、設定です!
  横島は、常盤台内の警備員として働いています。
  食蜂は、ある理由で既に横島に想いを持っています。
  原作主人公とは出会っていません。ですので、原作11巻の過去はありません。
 
 これくらいだと思います。では、スタート! 


 

 「お姉さあああ~~ん!!!俺と一緒にランチアンドディナーアンドベッドインしませんかあああ!!」

 「全く・・・いい加減にしなさい!」

 「ひぎゃああああ!」

 隣にいる女性にボコボコにされる横島。声をかけられた女性は冷や汗を流す。

 「すいませんでした。痴漢・・・もとい質の悪いナンパはぶちのめしましたので」

 「は、はあ・・・」

 そして、去っていく女性。

 「ううう、行ってしまった」

 「全く、今はジャッジメントの警備中だという事を忘れて」

 「しゃあないやろ!美人ならナンパす・・・っは!そうだ!固法美偉(このりみい)ちゃんがいた!君もとっても美人さんや!というわけで、仕事終わ「付き合いません!(ズドン)」ぐおおおおお!な、な、何て重いリバーブロー・・・だ」

 殴られたところを抑えていると、

 「仕事を続けますよ・・・支部でお茶くらいなら一緒に飲んであげます」

 「おおお!あ、ありがとう!ヨッシャ、張り切っていくぞ!」

 固法がそう言って先を歩いた。二人っきりとは一言も言ってないが、既にそう思っているみたいで張り切って後を追う横島・・・その視線がスカートとふとももに向いているのは気のせいではないだろう。

 

 そんな様子を陰で見る、先ほどの女性。しかし、様子がおかしい。

 「(ゴゴゴ)へ~、横島さん。他の女性を見るんだ~。しかも、固法さんと一緒で嬉しそうに~~嫉妬力が高まるわ~~」

 まるで、彼氏が浮気中の現場を目撃して怒りに燃えている彼女の姿をしている。ただ、横島からナンパされた時は怖がっていたのに、どうしてこんなことをしているのかというと

 「うふふ、誰があなたとの運命力があるのか教える必要がありそうね~」

 彼女の目には十字型の星が見えていた。それは

 

 「この食蜂操祈ちゃんの愛情力。特と御覧見せましょう」

 

 この学園都市で大きな力を持つと言われているたった七人のレベル5の内の一人、食蜂操祈の持つ能力・心理掌握だからだ。

 

 

 あの公園で声をかけてくれたのは食蜂操祈だった。彼女があの公園に行ったのは、本当に単なる気まぐれな行動だった。レベル5として名高いものを持っていたが、当時の彼女はまだ横島好みのスタイルではない幼いものだったのでナンパの対象範囲外だ。

 そこで見つけた横島。雨降る中で人生に絶望した姿は近寄りがたいが目立つものだ。そんな中で、余り男に自分の能力を使わない彼女だが、

 

 『何か、気になるのよね~~』

 

 ふとそんな考えになり、興味半分で心理掌握を使って横島の過去を覗いた。最初はナンパ失敗ばかり、セクハラしてボコボコにされてばかりが見えた。当然そこは思わず声を出して笑ったが、当時の彼の上司である美神のスタイルにこっそり嫉妬もした。

 ゴーストスイーパーというこの世界ではない仕事や、日常的に幽霊・妖怪がいて、しかもこの学園都市も人間が能力を持つという変わった都市だが、それを上回る異能ぶりに心底驚いた。

 だが、ある部分を見て彼女は軽率な行動だったと気付いた。

 『え?何、これ』

 それは世界がボロボロになっている光景だった。魔神アシュタロスが世界を攻めるところの夢であり、

 

 『どうせ、後悔するなら・・・お前を倒してからだ!アシュタロス!』

 

 そして、このシーンを見てしまった。恋人・ルシオラを助ける唯一の手段、それを自分の手でなくしてしまったのだ。その前までの世界観も余りにも学園都市の世界観がちっぽけに見えるくらい大きすぎたために、まだ中学入りたての彼女には衝撃的過ぎることばかりだ。

 

 見終わって、興味本位で見たことを後悔した。せいぜい、恋人に振られたとかそんなものだと思っていたが、自分の手で恋人を失ったと言ってもいい出来事だった。

 『・・・・・・酷いことをしちゃった』

 この時だけはこの能力を持ったことを後悔した。何しろ、口から聞くではなく脳内にある情報を実際に再現すらできるのがこの能力だ。だからこそ、彼女はずっとしまい続けたかったのを無理矢理こじ開けたことを悪く思った。

 能力を切って、立ち去ろうと思った時だ。何と、能力が勝手に切れたのだ。彼女は能力の電源のオン・オフのリモコンのスイッチは押していない。慌ててリモコンを見ると、

 『・・・蛍?』

 蛍が電源をオフにしていた。すぐに原因が分かってほっとしたが、同時に何故蛍がいることに疑問もあった。すると、

 

 『この人を、お願いね』

 

 そんな声が蛍から聞こえた気がして、いなくなった。

 『何なの?一体・・・』

 不思議な現象に混乱したが、その声に何故か従いたくなり、

 『あの、大丈夫?』

 声をかけた。

 

 

 その後、彼女は自分のいる学校の寮に連れて行った。女子寮で女子しかいないので、そこに男を連れて行けば大騒ぎになるので予め能力で寮監以外は操って部屋にこもってもらった。当然、まずは説教になったがその後横島の事を話し何とか助けられないか頼んだ。寮監もさすがに彼女のその行動には驚いた。だからこそ、

 「ずずず、お茶美味しいな~固法ちゃんと飲むなら尚更!」

 「それはありがとうございます」

 この常盤台の警備員として働かせることにした。ただ、記憶の中のナンパ癖の悪さは健在だったみたいで、警備員なのに不審者要注意人物としてマークされており、よくナンパしているところを固法にぶちのめされているらしい。他のジャッジメントではいつの間にか逃げられてナンパしているが、固法は横島好みの女性でしかも胸もデカいので一緒にいたいため逃げないのだ。

 

 その光景を別のジャッジメントを使って見る食峰。既にこの仕事を始めて約一年が経過した。その間、彼女はほかの女性を使って横島を見続けていたが、一度も自分自身で横島には会ってなかった。その理由は

 

 『あの美神さんって人のスタイル・・・まさに理想の体だったわ!』

 

 記憶の中の美神の体が、どうやら自分の理想のスタイルみたいでそれになるために頑張っていたのだ。そのかいあって、もはやモデルとして見られてもいいくらいのスタイルになった。まだ、幼さは感じられるがそれでも横島が涎を垂らす巨乳持ちとなった。

 そして、やっと納得のいく体と能力を使って自分の為の部下をたくさん手に入れた。準備も整った。うまくジャッジメント支部に入って、二人のいる部屋に入った。

 「誰です・・・って、え?食峰さん?」

 「うふふ、ごめんなさい。二人っきりになりたいから・・・」

 リモコンを固法に使って、用事があるという考えにさせて外に出した。そして、二人っきりになった食峰と横島。

 「覚えているかしら~?」

 「え?何!ま、まさか逆ナン!こ、こないなパーフェクトスタイルな女性がまさか俺にナンパやと!く~~!俺にもついにモテ期が!がははは!見たか西条!この俺がついに女性に声をかけられたぞ!」

 「・・・ちょっと、聞いてる~?」

 逆ナンと勘違いして、窓に向かって(横島にとって)怨敵の名を叫ぶ。こっちを見ていないことに呆れながら訪ねる食峰。

 「ああ、すまん!ボンキュッボンな美人ちゃん!僕横島!君・・・は・・・ってあれ。もしかして、あの公園で会った?」

 「あら~。覚えていてくれたのね~(よかった~。とっても嬉しいわ!)」

 さっそく手を握って自己紹介して次に名前を尋ねようとしたが、さすが横島。風貌が結構変わっているのにすぐに気づいた。気づいてくれたことに内心とっても嬉しがっているが、それを見せないようにした。

 「いや~、やっと会えて嬉しいよ。俺をこんな美女がたくさんいるところに働かせてくれるなんてありがとう!毎日が楽しいよ!」

 「うふふ~、そう言ってくれると嬉しいわ~(ピク)」

 「固法ちゃんもボンキュッボンでいいスタイルだし、寮監さんもあの女王様が何とも言えずに魅力的やし、何よりどこを見ても眼福ばかり!見よ!常盤台は美女であふれている~~!」

 「そうね~、美女がたくさんね~(ピクピク)」

 自分より周りの美女に意識が言っている。それを嬉しそうに叫ぶ横島に怒りで震える食峰。

 「でも、今嬉しいのは」

 「嬉しいのは(ピククククククク)」

 既に顔すら引きつっている。

 

 「食峰ちゃんと再会できたことだな」

 

 さっきまで会った女性の裸の妄想でもしていたようなデヘヘな顔をしていたが、今は真剣に嬉しそうな顔で握った手を両手で包んだ。

 「へ、ええ?え!そ、そうなのね!わ、私も再会力と運命力で会えて仕事力を出している横島しゃんと一緒に入れて感激力全開よ!」

 「え。えっと、とりあえず、食蜂ちゃん落ち着こうな」

 そんな美女たちとの出会いよりも自分と再会してこうして二人っきりでいられることが今までの中で一番嬉しい。そう言われたような気がした食蜂は、テンパって何を言っているのか分からないくらい口が回らなかった。

 

 『も、もう!私があなたの好きになっているって知って言っているのかしら!』

 

 横島を好きな食蜂はもはや焦りまくりだ。何故、彼女が横島を好きになったのか?それは今日会うまでの間、彼女は毎日のように横島のあの過去を夢で見たからだ。その夢にはナンパする姿もあったが、友のために立ち上がる姿や上司の為に強くなろうとする姿、そして恋人の為に困難に立ち向かおうとする必死な姿もあった。

 これは食峰も知らない事だが、実は寝る時に必ず布団の上に蛍が一匹いたのだ。起きる時はいなくなるし、重さも感じないので気づかなかった。そんな姿をずっと夢で見続ければ、まだ中学の彼女からすれば恋するには十分だ。

 この体を作り上げたのも、途中からは横島に喜んでもらいたい気持ちが強かった。そして、確認のために一つ問いかけをした。

 「そうだ!横島さん。私って、今何歳だと思う?」

 「へ?食峰ちゃんが?・・・(じ~~)」

 「ほらほら、早く答えて(というか、恥ずかしいから早く離れて!)」

 じ~っと見る横島にせかすように言うが、内心は照れ臭かった。

 「えっと・・・高校生?」

 「ぶっぶ~(うふふ、そんな大人っぽく見ていたのね~)、ちゅ、う、が、く、せ、い、で~す!」

 「・・・・・・へ?」

 「だから、食峰操祈さんは中学二年生生なのです!」

 どこかの恋姫の本多忠勝みたいにどや顔で言った。ただ、胸の部分だけは彼女の方が立派なので横島の目の前でプルンと揺れた。それを見ながら、

 

 「そ、そ、そ・・・そんなバカな~~~!!!!」

 

 大号泣して、壁に頭をぶつけまくった。

 「俺のナンパ基準は高校生から!ちう学生は対象外!あああああ、でもあの体は大好物レベル!可愛すぎて、綺麗すぎて、おいしそうすぎて、飛び掛かりたい!でも、これは言ったらだめだ!言ったら俺のさわやかなイメージが」

 「う、うふふ、口に出てるわよ~(うううう!そ、そんなこと言われたら、もっと好きになってまうやろ~~!!)」

 「のおおおおおお!しもうた~~~!!!」

 横島のバカな自爆に突っ込むが、どうやら好みばっちりな体であることが確認できたので満足そうにいじるが、内心はキャラ崩壊していた。どうやら、横島は自制心をとりもどすために、食蜂は照れくささをなくすために時間がかかりそうだ。

 

 

 数分後に落ち着いた二人は、

 「あ~、お茶がおいしいな」

 「そうね~。こうしたお茶も悪くないですね~」

 さっきのお茶を入れ直して飲んでホッとした。

 「そう言えば、食蜂ちゃんは何でここにいるんだ?それに固法ちゃんには何かしたみたいだけど」

 「そ、れ、は~、私の能力なんです~。ここ学園都市の事はもう知ってますよね~」

 「そりゃ、一年近くいれば嫌でも最低限の事はわかるさ。確か、ここにいる人達はいろんな能力を持っている人が溜まっている都市で、その中でとんでもない力を持つ人が七人いて・・・あれ?そう言えば、その中の一人に君がいたような気が」

 「ふふふ、そう!私はその七人の一人なのです!私の能力は人を操ることが出来るのです!しかも、一人や二人じゃなくて何十人も操れるし、私のいる学校には私の為に動いてくれる人がたくさんいるのです!」

 「へ~、そうなんだ(ぐううう!ちちがおいしそう!)」

 またどや顔+胸揺らしをしたが、今度は冷静に流した横島・・・内心は必死に理性を働かせていたが。

 「え?あれ?その反応って「変か?」え、ええ。だってレベル5って言えば、その人を知っているならともかく、初めて聞く人だったら怖れるのに」

 「別にどうってことないで。だって、どんなに力を持っていようと食峰ちゃんは綺麗でかわいくて素敵な女の子だよ。怖れることなんてないし、君以上にとんでもない人物を何十人も知っているからな!」

 それを聞いて言葉を失う。少し覚悟を持って言ったが、あっけらかんに返された。しかも、誉め言葉を入れてフォローまで入れた。大人の女性なら流すだろうが、

 『えええええ!も、もう!だ、ダメ!もう、これ以上言われたら、言われたら!』

 「あれ?熱でもあるの?赤くなっているよ」

 『嬉しさが顔に出ちゃう~~!』

 「うん、熱があるな」

 「だ、だだだっだだだだ、だいじょうびゅだきゃら!」

 まだ中学生の彼女にそれは出来ない。大きな力を持って、なおかつ大人の企てや闇を覗ける能力なためにそれを見てきた分、こうした裏表なしの言葉はとてもきく。しかも、好きになった人からだから尚更だ。

 しかも、熱を測るのに彼女の額に横島が自分の額をくっつけた。手で分かるのに、本能的に女を求めるための行動なのかもしれない。

 そこに固法が支部の人達も連れて戻ってきた。

 「横島さん。何をしているのですか?」

 「やはり、男はケダモノです!」

 「無理矢理キスしようとしてます・・・しかも、ここで!」

 固法・白井・初春が白い目で横島を見た。確かに、横島はナンパ癖が悪いことはジャッジメントなら全員が知っているのでそう見られるのも無理はない。

 「うっわ~~!!レベル5の食蜂さんが警備員さんと恋愛!すっご~~い!」

 佐天は反対に目を輝かせた。どうやら、とてもやばい状態だ。

 「嘘でしょ。こいつに彼氏?こいつが彼氏持ち?こいつが・・・そうね、これは夢ね。男に絶対的に縁がないこいつが彼氏なんて」

 しかも、レベル5の御坂までいた。同じレベル5で同じ年だから、それなりにライバル心もあったが、最も負けたくない戦いに負けたことに目の前の現実に信じられないのか、無意識状態でコインを取り出してトスした。

 「え、み、御坂さん?」

 「ちょ、ちょっと!お姉様!」

 「御坂さん落ち着いて!」

 「それでそれでどこまで進んでるんです?A?B?それともZまで?子供は出来てるんですか?いつできちゃった婚をするんですか?それからそれから!」

 ジャッジメントの三人は御坂の行動に慌てて止めようとするが遅い。佐天は二人に駆け寄って芸能レポーターレベルの質問をしていた。

 

 「覚めろ!夢~~!!」

 

 彼女の能力・レールガンがジャッジメント支部を崩壊した。幸い、食蜂と佐天は危険を察知した横島に射程の外に突き飛ばされたので無事だったが、

 

 「俺は無実だ~~~!!」

 

 案の定、横島は吹っ飛ばされた。

 

 その後、現実に戻った食蜂は慌てて横島を捜しに行ったが見つからず、諦めて寮に戻ったら、何とそこにいた。何でも寮監の着替え中に、飛ばされた横島が突っ込んできてもろに裸を見られたかららしい。現に横島はボロボロになっていた。

 説教も終わって、何とか釈放された時は既に夜だった。能力で生徒達を追っ払って自分の部屋に連れてきた食峰。

 「横島さん。ねえ、お願いがあるの」

 「お願い?」

 「ええ、とっても大切なお願い」

 真剣な顔で言う彼女に、横島も真剣になった。少しの間、沈黙の時間が出来たが・・・ついに

 

 「私、横島さんが好き。男と女の関係になってほしいの」

 

 告白をした。それを聞いた横島は絶句して、固まった。

 「お願い、本気なの。もう、横島さん以外考えられないの」

 「ちょ、あ、え、ま、待つんや!」

 「大丈夫、もう、覚悟はできているから」

 「俺は出来てない!」

 だけど、話を聞かない食蜂は下着姿になって横島をベッドに押し倒した。

 「この一年、ず~~っと、想っていたわ。この能力であなたの過去を見てから、ずっと、ず~~っと」

 「・・・え?」

 過去を見た。それを聞き再度固まる横島。

 「ごめんなさい。でも、この想いは本気・・・それとも、私が中学生だから受け入れられないの。いや、いやよ。そんなの嫌」

 弱弱しくなる彼女に何を見たのか大体予想がついた。

 「そうか。分かった」

 「じゃあ!」

 「でも、つき合うのはせめて高校生まで待ってもらっていいか?それまではナンパもやめるし、君の事をもっと知りたい。その為の時間も欲しいんだ。何も知らないまま、深い関係なるのは後悔するだけだ」

 「・・・分かったわ(あの人、ルシオラさんの事ね。確かに恋人という関係で満足していた横島さんだけど・・・あれがあったせいで)」

 過去の映像が鮮明に思い出される・・・横島がとても後悔したあの姿が。

 

 『俺はずっと恋人になれたことに浮かれていた!だけど、あいつは・・・あいつはずっと苦しんでいた。辛い思いをしていたのに気づけなかった!俺が気づいていれば!分かっていれば!俺には、俺には女の子と付き合う資格なんてなかったんだ!!!うわああああああ!!』

 

 だから、食蜂は横島の言葉をのんだ。彼の苦しみを知ったから、そして同じ苦しみを味わいたくないから・・・何よりそれをさせたくない横島の優しさを知ったから。

 「でも、今だけは、今日だけは」

 「ああ、いいよ」

 二人ともベッドに入った・・・ただ、男と女の関係になるあれはしないで、あくまで添い寝だけだった。

 

 『とっても幸せ。そう言えば、記憶の過去でルシオラさんって蛍になっていた気が・・・まさか、あの時の蛍って』

 

 とても嬉しい気持ちのいっぱいの食蜂だが、過去の映像を思い出したことで一つ分かったことがあった。そして、理解した・・・彼女が自分をこうしたのだと。でも、文句も否定もしなかった。何故なら、彼女は今とても幸せなのだから。

 

 『何か流されて好きになった感があるけど・・・それも悪くないわ~。横島さん、ぜ~~ったいに離れないからね。だから、横島、いいえ忠夫さんもずっと私から離れないでね。だ~~~い好きよ。忠夫さん!』

 

 すでに寝ている横島に抱き着いて食蜂も寝た。その布団の上には蛍がいたそうで、二人はともにとても心地よさそうな笑顔に眠った。

 

 

 

 余談だが、当然次の日は食蜂の部屋に男がいるだけでも大騒ぎなのに、更にお互い下着姿で寝たことで超大騒ぎとなった・・・しかも、支部の修繕費は彼の給料から問答無用で引かれることになったらしい。後日、その請求書を突き付けられた横島は、

 「不幸だ」

 と、どこかのそげぶさんの口癖を言ったそうだ。

 




 
 う~ん、こうなるのかな?やはり、中学生相手だとこれが限界だろうし、食蜂さんは想い人だと素直に感情を出す感じがあるので・・・後何気にストーカー気質も有りそう。能力使って、想い人の見張りも本当にやってそう。
 
 前回の後書きで古いギャルゲーのヒロインを出そうと思っていましたが、少し先になりそうです。中々、いいヒロインが見つけられなくて・・・。

 では、次は・・・ニセコイの誰かにしようと思っていますが誰がいいかな?


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鶫誠士郎と付き合ったら?(ニセコイ)

 どうも!盲目のサムライ、本章が終わって少しほっとしている三MENです!その後の後日談ではエロのオリジナル間章にしていく予定なので、そちらも見ていただけると幸いです!

 今回のヒロインはニセコイ知らなかったら、男同士なの?と思われそうな名前ですね。スタイルはモデル級のヒロインなのに・・・。

 では、設定です!
  横島はこの人と一緒に暮らしており、一緒にボディーガードをしています。
  一条はまだ結ばれていない状態です。
  あの羽姉さんは出てこません。
 以上です。では、スタート!


 

 「こんの!呪ってやるハーレム野郎が!」

 横島が目の前の男に殺意を持って、藁人形に五寸釘を刺して力いっぱいトンカチで叩く。

 「ぐわあああ!な、何で苦しくなるんだ!」

 「ちょ!楽、どうしたのよ!」

 「一条君。苦しいなら保健室に!」

 「楽様!しっかりしてください!」

 「・・・何であれでしっかり効くんだ?」

 しっかり呪いがきいて苦しむ一条楽。そんな彼に慌ててかけよる桐崎千棘・小野寺小咲・橘万里花。唯一、横島の呪いに呆れる鶫誠士郎。

 「どうだ、鶫ちゃん。これでいいだろう?」

 どうやら、この呪いは鶫の頼みのようだ。

 「他に手はなかったのか?正直ひいたぞ・・・まあ、これでお嬢が一条楽の看病をすれば好感度も上がるな」

 「でも、万里花ちゃんも割り込んでくるのが「ちょっと万里花!どきなさい!ダーリンは私が看病するのよ!」「あ~ら、怪力千棘さんでは骨が折れるのでは~」「何ですって!」「ふ、二人とも、け、喧嘩はダメだよ~うう、私が看病したい~」・・・見ての通りだが」

 「・・・まあ、見守ろう」

 「自分の言い出したことなのに、投げた・・・まあ、いいか」

 鶫が自分からの頼みなのに、見放したことに突っ込むが、

 「ちょ、待てお前ら!ぎゃあああ!痛い痛い!」

 「手を離しなさい!恋人の私が看病するわ!」

 「それはこっちのセリフですわ~。楽様~、身も心も癒して差し上げます~」

 「あうあうあうあう~~」

 「あんなモテ男の苦しむ姿を見るのは気持ちいいな!・・・でも、あの光景も何か腹立たしい気が」

 「横島・・・趣味が悪いな」

 大岡裁きをされかけている一条楽を見て楽しそうな横島に、冷や汗を流して突っ込む鶫。

 「あの~~、るりちゃん。どうして俺、キャメルクラッチされているのかな?」

 「あなた盗撮したでしょ。しかも、私を」

 「あ、あれは、君のおじいさんに頼まれ「ほう・・・そうか(めきめきめき)」ぎゃあああああ!ぐああああ!」

 「実家に帰ったら殴らないと」

 そんな二人の後ろでプロレスごっこをしている友達が二人いた。技を決められている眼鏡の盗撮魔の骨が折れかける音も聞こえたが、気にしなかった。

 

 

 あの公園でずぶ濡れでいたところを通りかかったのは鶫と桐崎だった。最初は話に夢中で、存在に気づかないで公園にも入らないで通り過ぎようとした時だった、

 「ちょ!な、何よ!あんた達!」

 「く!貴様、お嬢を離せ!」

 二人がいきなり背後から黒い服の連中から襲われたのだ。二人とも一般人より実力も腕力もある方だが、傘で視界が遮られていたし、背後から奇襲されてはどうしようもない。鶫も桐崎と仲良くしていることで気を抜いていた。

 「く!放しな(むぐ)!」

 「貴様ら(がぼ)!」

 何やら英語を話す連中だが、騒がないよう口に布を結んで喋れないようにした。

 「「む~~~~!!!」」

 そして、手足も縛った時だった。

 

 「・・・(ばきい!)今だ!!」

 

 二人の叫び声が聞こえた横島が公園を出て連中を殴り飛ばした。そして、二人はいつの間にか縛られていた手足がほどかれていることに気づいた。後は、

 「よくもやってくれたわね!」

 「よくもお嬢を誘拐しようとしたな。万死に値する!」

 この二人の怒り爆発であっという間にやっつけた。助けてくれたお礼を言おうとしたが、既に横島が再び公園に戻ってブランコに座っていた。二人は横島の前まで来て礼を言ったが、聞こえていないように見えた。

 「ねえ、ちょっと」

 「大丈夫か?」

 これが横島と鶫の出会いだった。

 

 その後、彼女の家に連れていかれて事情を聴いたところ桐崎はギャングの娘であることが分かり、さっき襲われたのは父親の組織に一泡深そうとした連中だという事が分かり、鶫はその彼女のボディーガードだ。今回の事で、鶫一人でどうしようもないことが起こった時のことを考えてもう一人ガードを入れることを決めた父親は二人を助けた横島を推薦して、今に至る。何やら

 「何でいきなりこんな奴が!私がやります!」

 とクロードと言われる眼鏡男がやたら桐崎の父親に問い詰めていたが、笑顔で流して横島を雇うことにした。その時の笑顔がかなり怖かったと横島は語る。

 これはかなり後で知った事だが、その男は優秀だがやり方がかなり強引らしく一時日本を離れていた桐崎の父親がいない隙に彼女の部屋に盗聴器を仕掛けていた。しかも、鞄や靴とかにも仕掛けていてその日の会話の盗聴などもしていてストーカーに匹敵するくらいの行動をしていたとの事・・・その事を知った父親は、クロードを後に完全に日本から追い出したらしい。

 

 話を戻し、その横島はというと、

 「貴様は、何度すれば気がすむんだ!」

 「しょうがないだろ!鶫ちゃん、可愛い女の子なんだから!」

 「か、可愛い言うな!」

 「しかも、とっても立派なちちを持っているのに男装で隠す「それ以上言うな!(ドババババババ)ぐげほぎゃあああ!」

 鶫が着替え中をいつも通り覗いて、いつも通りばれて、いつも通り的にされて、いつも通りぶちのめされた。そして・・・

 「あ~、死ぬかと思った」

 何事もない状態で起き上がるのもいつも通りだ。

 「全く、あの時の私達を助けたお前はどこに行ったんだ!」

 「・・・・・・何のこと?」

 「・・・何でもない。さっさとお嬢のところに行くぞ!」

 「へ~~い」

 今二人は桐崎の家からそう遠くない小さなアパートに一緒に暮らしている。男と女が一緒に暮らしているのだが、鶫にはその自覚と感覚があまりない。何故なら、護衛対象の桐崎への意識が強いからだ。女の恥じらいは横島にこう言われて出す程度だ。

 

 そして、二人が向かった桐崎の家には

 「おはようさん、二人とも」

 「おはようございます。お嬢・・・・・・と、一条楽」

 「おはよう、二人とも!」

 「おはような。それで、どうして仕方ない感じで俺の名前を言ったんだ?」

 桐崎と一条が二人でいた。何でも、彼女の家の前にはやくざの家があり、一条はそこの子供だという。ギャングとやくざが争いをしないように二人はニセの恋人を演じて何とか平穏と保っている。

 「楽様~~!今日も婚約者の私と一緒に登校しましょう!」

 「万里花!やっぱり今朝も来たわね!恋人の私がそれを許さないわ!」

 そこにやってきた橘万里花が警視総監の娘で、更に一条に強い想いを持っているという。その彼女に怒りをあらわにする桐崎・・・その様子から完全に一条を好きになっているように見える。

 「え、えっと・・・その、わ、私も、いいか、な?」

 「お姉ちゃん!そんな奴ほっといて私と・・・というか妹の私を無視しないで~」

 そんな中、オドオドしている小野寺も一条が好きらしい・・・ただ、彼女の妹はそれが許せない、というか構ってくれないことに寂しいようだ。

 「あ~~、皆行くぞ。遅刻になるからな」

 「その通りだ・・・というか、お前が原因だという事に気づいているのか?」

 「え?何の事?」

 「時々、お前が横島以上のバカじゃないか?と思う時があるな」

 「・・・バカと俺を一緒にしないでよ、鶫ちゃん」

 「覗きをするお前にはそれで十分だ。というか、バカを横島扱いしたらバカがかわいそうだろう」

 「何でバカをかばって、俺をかばわないの!」

 「それ以前に、どうして俺が横島以上のバカになるんだ!」

 一条の天然ぶりに呆れる二人だが、横島は自分をかばわないことにがっかりして、一条はそう言われる理由が全く分からなかった。

 

 

 その後、学校に行って、授業を受けて、桐崎と橘が一条の取り合いをして小野寺がオドオドするところに宮本がフォローして、盗撮魔・集と横島が盗撮と覗きの美学を語り合っているところに鶫が二人を的に撃ちまくる。そんな当たり前の日常を過ごした。

 だが、この日だけは違った。

 「全く、横島は・・・」

 ぶつぶつしながら帰宅中の鶫。いつも二人で(横島は寄り道しようというが却下される)帰宅するが、今日は集と横島が居残りをくらった。理由は、盗撮と覗きの美学を実践しようとしたから・・・と言えば分かるだろう。やれやれと言いながら、家の鍵を開けて中に入った。

 「ま、奴にはいい薬だ・・・って、何だこれ?」

 家に入ると、何やらテーブルの上にスタミナドリンクみたいなものが置かれていて傍らには書置きがあった。

 

 『誠士郎へ。これは一条楽とお嬢をより観察しやするするものだ。どうやら、姿を変えられる薬らしい。効き目は三時間ほどでその間は完全にその姿になるのでばれることはない。警戒されない姿になってしっかり関係を調べて来い    クロード』

 

 どうやら自分の上司からの贈り物だが、

 「・・・本当に信用できるのだろうか?」

 彼女はすぐには信用できなかった。何故なら、以前嘘発見器を持ってきた上司に一条に使って本当の恋人同士か調べろ!と言われたが、何故か自分のバストサイズを皆に知られるという結果になってしまったのだ(原作のような最後に自分の気持ちを確かめることはしていない)。そんな恥ずかしい思いをしたから、この薬を警戒した。

 「ふう~~、シャワーを浴びて気持ちを落ち着かせて食事にしよう」

 その時の恥ずかしい気持ちを思い出して、思わず汗を流したのでさっぱりするためにシャワーを浴びることにした。だが、これが失敗だった。

 

 「ふう、よし、一先ず落ち着いた」

 バスタオル一枚で部屋に出てきた。まだ横島は帰ってないのが幸運だ・・・もしその姿を見たら絶対に飛び掛かっていたからだ。

 「さて、次は(ぱか)食事だな。(ごくごく)いつの間にか二人分つくるのが当たり前になっているな(こと)」

 お風呂やシャワーの後というのは体が水分を求めるので、大抵はすぐに水を飲みたがる。鶫はそれを無意識に開けてさっきの怪しい薬で喉を潤してしまったのだ・・・そして、その失敗に気づいたのは

 

 「にゃ、みゃ!にゃにゃにゃ!(な、何だ!!これは!)」

 

 何と猫の姿になってからだった。

 「みゃ~~~(ど、どうなっている!何故、猫の姿・・・ってまさかこの薬か!姿を変えるって、顔や体格ではなく人間そのものを動物にするってことなのか)」

 この姿になってしまい、慌てる鶫。そりゃ、いきなり猫になるなんて予想ができない事だ。

 「にゃ。にゃにゃにゃ(と、とりあえず、バスタオルはしまおう。あいつに見られたら、まずい!)」

 すぐに思いつくのは、バスタオルの匂いを嗅ごうとする横島の姿だった。何回か乾かそうと干したバスタオルに、それをしようとした姿を見たから簡単に予想できた。

 「みゃむ、みみみみ!(で、できない!って、うわあああ!)」

 でも、人の姿ではできても猫ではそれはできない。逆に水分を含んだバスタオルの重みに耐えきれなくなり逆にくるまってしまった。そこに、

 「たっだいま~~!鶫ちゃ~~ん、帰ったぞ~!」

 横島が帰ってきてしまった。

 「にゃ!(まずい!ど、どうする!)」

 「あれ?いない・・・ん?君は・・・猫?」

 しかも、バスタオルでまるまった猫の自分に気づかれてしまった。

 「おっかしいな~。猫を飼うなんて言ってなかったが・・・迷い込んだのかな?(ひょい)」

 「みゃう!(は、離せ!)」

 「ねえ、ここに可愛くて胸が大きい女の子がいたんだけど知らない?・・・って答えられるわけないよな~」

 「にゃみゃ!(恥ずかしいことを言うな!というか私だ!)」

 持ち上げられて話しかける横島に答えるが、猫語がわかるわけがない。

 「バスタオルで遊んでいたのか。それに、ご飯も作ってない・・・ううう、鶫ちゃんの夕飯を楽しみにしていたのに。仕方ない、たまには自分で作るか」

 「みゃああ?(何?こいつ、作れるのか?)」

 鶫猫を座らせ、バスタオルを畳んでその辺に置いて台所に立つ。そんな横島をえ?と思いながら見る鶫猫。

 

 そして、夕飯を作った横島は鶫の分をラップにかけて食べ始めた。食べながら、鶫猫の顔をよく見た。

 「・・・よく見ると、鶫ちゃんに似てるな」

 「みゃ!(そうだ!私だ!)」

 「と言っても、俺のいた世界じゃあるまいし、まさか鶫ちゃんが猫になるなんてありえないよな」

 「にゃ、にゃにゃ!(くうう、やはり無理か!)」

 横島のあの世界じゃ身近に人狼や九尾がいたが、この世界はそういう存在の概念がない世界とわかっているので、すぐにその考えを否定した。

 「よし、君の名前は鶫ちゃんに似ているからツグミャーだ。よろしくな!」

 「みゃおおん!みみにゃおん!(何だその名前は!安直すぎるだろ!)」

 既に飼う気なのか、名前まで付けてしまった。その名前に文句を言いたい鶫猫。だけど、分かるはずがない。悔しい思いで食事が終わると、

 

 「ま、君に言っても仕方ないが・・・鶫ちゃんにはもっと世界を見てもらいたいな」

 

 鶫猫を膝の上に乗せて頭を撫で始めた。

 「にゃ!にゃああああ!(な、何をする!)」

 「千棘ちゃんももっと女の子同士で仲良くなりたい。そう思っているのに」

 「にゃ~?(な、何を言い出すんだ?こいつ)」

 桐崎の名前が出て、更に真剣な顔になって呟いた横島に抵抗をやめてそのまま聞いた。

 「君によく似た鶫ちゃんって子はな、絶対に守りたい子がいるんだ」

 「(当然だ!お嬢を守る、それが私の使命!)」

 「しかも、その子の為なら自分がどうなってもいいと思っているみたいなんだ」

 「(ああ!その為なら、私はどんなに傷ついてもいい!お嬢は私のために、私を認めてくれた!)」

 思い出す記憶を振り返って、横島の話にそう心で返した。だけど、横島の顔が暗い。

 「だけど大切に思っているなら、自分がどうなってもいいと思っちゃダメだ。それは自分を犠牲にしてもいいと思っていることなんだ。そんな考えを持って一緒にいると絶対に後悔する・・・俺のようにな」

 自虐めいた言葉に鶫は動きを止めた。

 「(まさかこいつも私と同じように守りたい人がいたのか?だけど、最後の後悔って・・・)」

 「命がけで守って、好きな人を守れて、満足そうに死にかけても、それをされた桐崎ちゃんは絶対に悲しむ。逆に苦しめてしまうんだ・・・自分がいたからそんな目にあわせてしまったって。鶫ちゃんには気づいてほしい、桐崎ちゃんは自分を護衛対象として見てほしくない、友達として見て欲しいんだって」

 「(本当に体験みたいなことを・・・横島。お前、その人を守って逆にそうさせてしまったから・・・)」

 呟き続ける横島の悲しそうな顔を見て、段々顔を近づける。

 

 「きっと俺がこれを言っても、鶫ちゃんは聞き入れないだろうな。これは、実際に体験しないと分からないし、だからこそ尚更彼女にはあの後悔を、してほしくない・・・鶫ちゃんにも、桐崎ちゃんにも、本当に大切な人がいなくなる苦しみを味わってほしくない。寿命や病気ではない・・・自分のせいで死なせることになったあの苦しみを」

 

 鶫猫を掴んで、仰向けに横になって顔を見ながら言った。

 「みゃん・・・(私とお嬢の事をそこまで大切に想ってくれていたのか・・・何か嬉しいな(ドキ)ん?何だ?)」

 自分達を大切に見ていたことに嬉しくなったと同時に胸がどきどきしてきた。

 「今日はありがとな。少し、言えてすっきりしたかも」

 「にゃあ~~(こっちもありがとう。お前の本音が聞けてよか「ちゅ」・・・なああああ!)」

 笑顔になった横島に彼女も本音が聞けて見方が変わった。その事に感謝しようとしたらいきなりキスされたのだ。横島からすれば猫に親愛な思いを込めたお礼だったが、

 「にゃがががあみゃあああああ!(き、ききききき、キス!キスされた!ま。ままままま、まさか、わ、私の事が!す、すすす、好きなのか!)」

 鶫はこうした触れ合いは極端に弱い。しかも、間違った知識も本気にする・・・そう、キスした最初の男性は自分を愛していて、将来の結婚相手になる。そんな間違った知識すら・・・しかも、それを子供の頃の桐崎に言われていたら尚更。自分が猫であることを忘れて、完全にテンパった・・・時だった。

 「(ボン!)・・・へ?」

 薬の効果が切れて、猫から鶫に戻ったのだ。しかも、その事に彼女はまだ気づいていない。ついでに言うなら、

 

 「・・・悔いなし!(ぶしゃあああああ!)」

 

 ドリンクを飲む前の姿・・・そう、バスタオル一枚だったことも忘れている。そして、そのバスタオルは今干されている。つまり、横島欲望テストで満点が取れるくらいのばっちりなあのスタイルがオールヌードで、目の前に現れたという事だ。

 「どわあああ!な、何を・・・って、なああああ!」

 鼻血をいきなりぶっかけられて、怒りに燃えようとした時に自分の姿に気づいた鶫。殴り飛ばそうとしたが、既に鼻血多量出血により意識を失っていた。それを見て動きを止めた。

 「・・・はあ、仕方ない。私の不注意だしな」

 自分の行動を思い返して、不注意であのドリンクを飲んだのが原因だから勘弁してあげた。横島の鼻血まみれになってしまったので、もう一度シャワーに入った。出てちゃんと服を着た後、同じく鼻血まみれの横島の服を洗濯しようと脱がせていくと、横島の背中にある大きな傷跡が現れた。

 「これが命がけで守った証。でも、これが原因で大切な人が亡くなったのか。その思いを私にしてほしくない、か」

 その傷跡を床につけて、仰向けにして寝ている横島の顔を見た。

 「胸が熱い、体が・・・ドキドキする。私をこんなに大切に見てくれる人が、初めてだ。さっきのキスもそうだが・・・よ、横島はわ、私の事を、す、好きなのか。そうか、そうだったんだ」

 さっきまでの会話とキスを思い出し、自分を愛していると思い込んだ鶫。だが、

 

 「私も、こいつの事が好きになってしまった・・・よ、ようだ」

 

 彼女は自分が横島を好きになってしまった。ずっと桐崎を優先的に考え、守り、周りの男もそうするよう指示していた。だからこそ、男から優しくされることが慣れていない上に、これほどまでに大切に見られていたことを言われてしまっては純粋な彼女なら好きになってしまう。

 「これから、私は、ど、どうするべきだ?・・・お嬢に聞いてみようかな?お嬢の、友人として」

 最後の言ったこの一言は果たして本心なのか?それとも横島が願っているから言ったのか?それは、本人しか知らない。

 

 

 桐崎家のとある一室。

 「あれ?何でここに姿変身薬が?まさか・・・ああ!動物変身薬がない!私があれを飲んでお嬢の傍を守ろうと思ったあの薬が!」

 眼鏡ストーカー(予定)が頭を抱えて残念がっていた。

 




 彼女は勘違いと純粋。両方持っているので、その二つで想いを持つようにしました。まあ、あのストーカー(予定)のおかげというのもありますが・・・もう一つのニセコイのあの鶫も好きだったので出しました!って無理矢理すぎたか・・・。

 次回は少し昔のキャラ・・・結構好きだった漫画・スクールランブルのキャラで行こうと思います!


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塚本八雲と付き合ったら?(スクールランブル)

 
 どうも!今年最後の投稿をdon't rough!な番組を見続けて危うく忘れかけた三MENです。ちょっと遅くてすいません。仕事が忙しくて中々続きが出せなかったです。

 果たしてこのキャラを知っている人はいるのか?スクールランブルを知らない読者がいたら、どっかのブック〇フで立ち読みして見てください!結構面白いですので!

  では、設定です。
 横島は彼女の家で彼女の姉と三人暮らしです。
 原作のそれぞれのキャラ関係はそのままですが、彼女の親は原作でもどうなったか分からないので、ここでは小さいころに亡くなった。という事にします。
 
 一応あまり多くしません。ではスタート!


 

 矢神高校の二年C組では騒ぎが起こっていた。

 「よお、いい度胸じゃねえか。天満ちゃ・・・じゃなくて、塚本に近づくなんてよ。俺を無視してなんて、どんな目に遭うか分かってるんだろうな!」

 「え~と、ちょっと話をした程度なのにどうして殺意バリバリで近寄るのでしょうか?サングラスさん」

 襟首掴まれてガンを飛ばされている横島に、サングラスに顎髭の不良・播磨拳児は怒りに燃えている。

 「も~、何してるの播磨君!お友達をそんな風に持ち上げちゃダメだよ!」

 「!!!な、何を言う塚本!お、おおおお、俺がそんなことを」

 「・・・何か、していたとは言えんな」

 止めに入った塚本天満に、播磨の照れまくっている。その焦りまくる姿に、この不良が彼女のどんな想いを持っているかに気づき、告げ口ができない横島。

 「でも、ボコボコにしてほしかった気がするわね・・・覗きの常習犯なんだから」

 「ああ、それに関しては同感だぜ。この前も「昨日も覗いてた」・・・今やってくる」

 「手伝うわ、美琴」

 「ちょ!ま、待て!昨日は本当に何も「「問答無用!」」どわあああ!」

 高野晶の嘘の告げ口に沢近絵理と周防美琴が横島に殴り掛かった。

 「全く!転校生の横島はいつも騒ぎを起こすな!学級委員長としてあいつを情けなく思う!」

 「そうそう~、昨日覗いていたのはあいつじゃなく俺「(がし)今鳥さん。その話について詳しく聞きたいのですが」・・・げえ!か、かれんちゃん!い、いや!俺じゃなくてやっぱりあいつ「さあ、逝きましょう」ねえ!行きましょうだよね!逝きましょうじゃないのよね!」

 このクラスの学級委員長である花井と話していた今鳥が彼女である一条かれんに連れていかれる。ドナドナのBGMが聞こえたのは気のせいではない。

 「でも、今まではやったわよね~」

 「これに懲りたらやめるんだぞ」

 「は、はい・・・あ~、死ぬかと思った」

 今鳥の自爆が聞こえて沢近と周防は横島へのお仕置きをやめた。結構ボロボロにされていたのに、一瞬で元に戻った横島に冷や汗をかく二人。

 「というか、最近は本当にやめているんだけどな~」

 「うん。知ってる」

 「知っていてワザとあんなことを言ったんか!」

 「その方が楽しそうだから」

 「俺にとっては地獄なんですが!というか、あの子にそのことが知られたら「あの、よ、横島さん」・・・え?」

 「あの子って、後ろにいる八雲の事?」

 高野に文句を言いながら後ろから聞こえた声に、無言でギギギと擬音が聞こえそうな動きで振り返る。そこには

 「あれ?八雲」

 「何、やっくも君!」

 姉の塚本天満と彼女に大きく片思いしている花井が名前を呼んだその人が教室の入り口にいた。

 

 

 あの雨の中、ずっと濡れ続けて絶望に堕ちかけていたところを塚本八雲が見つけた。その後、姉と二人だけで暮らしている家に連れて行って、いろいろ話をしているうちに、女二人だけでは泥棒や強盗など不安な部分もあったのでガード役として塚本家に住まわせることにした。

 これは姉の天満からすれば、妹のこの行動は驚くべき事だった。何故なら、妹の八雲は男が苦手だからだ。その理由は姉は知らないが、彼女は自分に意識する男が心で思っていることが文字でその相手の周りに見えてしまう力を持っている。その為、彼女の美顔やスタイルで思った欲望も文字で見えるので男が怖いのだ。ただ一人、播磨拳児だけは彼女を片思いの天満の妹として見ているだけなのでそういう文字が出ない。

 あの時、声をかけた時は絶望に堕ちかけていたこともあって横島からは何も見えなかった。だが、一緒に住むことに決めた最大の理由・・・たまたま見た心の文が引っ掛かったためだ。

 

 『いい子だな~~・・・・・・おキヌちゃんと同じくらい』

 

 その名前は引っ込み思案な彼女が中々声をかけられない時に小声で横島が言っていた名前だ。それだけで、その名前の女性は横島にとっては大きな存在だとすぐに気づいた。同時に自分や姉に似ていると思ったのだ。姉と自分を置いていなくなった親・・・大切で大きな存在だったのに。

 お互い大切な存在がいなくなったことに共感して、そこから思わず一緒に住みませんか?と口が開いたのだ。

 

 

 その日から塚本家でお世話になり、数日後にはバイト先も見つけて働くようになり、一か月後には姉の友人・高野晶の謎なことをして学校にも通えるようになった。まあ、今ではこの通り悪い意味で有名人となり元気になった。

 「あの、お弁当」

 「あ、ああ。ありがとうな。じゃ、じゃあ、行こか」

 「はい」

 昼飯を食べる時はいつも一緒だ。横島来る前までは、茶道部所属で同じ部員のサラという友人といつも食べていたのだが、どうやら彼女には想い人がいるらしくその人と食べたいらしい・・・というか、このクラスにいて今あ~んをしている。

 話を戻し、八雲は自分のクラスの他の女子とは中々打ち解けられずにおり、姉のクラスには直球すぎる心の文字に思いっきり引く花井もいる。欲望の塊の男子も結構いるので中々来れないのだが、横島だけは大切な人が共に傍からいなくなったという共通点から安心感があるので心を許していることと、もう一つ理由がある。

 「待て!僕も「はいはい。お前はこっち」な、何をする!横島が襲い掛かろうとするかもしれないだろ」

 「あんたの方がそれをしそうだからな。それに八雲ちゃんは横島を指名しているんだからな」

 「私達にはいろいろしているけど、あの子にはしてないみたいだから大丈夫よ」

 「は、離せ美琴!犯罪者みたいなことをするこのダメ人間なんかと八雲君を「・・・嫌いです」・・・があああああああああああああああん!」

 二人で行こうとしたが花井も無理矢理ついて来ようとしたところを周防と沢近が阻止した。そこで横島の悪口を言ったことにムカッとした八雲がとどめを刺した。思いっきりショックを受けた花井はその場で床に頭をつけて真っ白になった。周防がどんなに揺すっても反応がない。

 「行きましょう」

 「あ、ああ」

 八雲のあの一言に横島は花井に同情しながら、彼女についていった。向こうの世界では経験者なだけに、他人事ではない。

 

 着いたところは茶道部の部室だ。他の場所じゃ絶対に花井やほかの男子が邪魔に入るので、ここだけがその邪魔に入れない場所なのだ。

 「もはやお前がここに来るのは当たり前になったな」

 何しろ、この学校の女帝である刑部絃子(おさかべいとこ)先生がいるからだ。彼女には学校一の不良の播磨すら敵わないらしく、横島も何度か彼女の着替えを覗こうとしたが美神レベルの容赦のない仕打ちに諦めることにした。

 「こんにちは!素晴らしいちちしり太ももをお持ちの刑部先生!」

 「・・・さすがあのクラスの代表をするスケベだな。堂々と言って逆に清々しい」

 「褒めないでくださいよ~」

 「そうだな、お前にとっては誉め言葉だったな・・・それより、お前ここの部員になるか?」

 「え!それって、俺に結婚「横島さん」っひ!あ、あの、八雲ちゃん・・・ごめんなさい!」

 茶道部の入部の誘いに目を輝かせた横島だが、怒気を込めた視線の八雲に思わず土下座した。

 「こいつがお前とずっと一緒にいたそうだし、あの花井(バカ)が塚本狙いでいつも入部したいとしつこいからな。お前ならあいつを対処できそうだし」

 「構いませんよ。八雲ちゃんにはいつもお世話になっているので、困らせているならばっちりそれ相応の対処もして見せますよ(この部室に入った途端、ムキムキマッチョのボディービルダーに見える幻でもかけてやろうか?)」

 「横島さんのお世話なら、ずっと・・・」

 照れるように身を寄せるように椅子を移動させて、横島の隣に置いてくっついた。その横島は花井への対処を考えていた。

 「はあ、私も恋人が欲しいな・・・お前達を見ていると悔しいがそう思ってくる」

 刑部が自虐するように呟いた・・・そう、実は二人は内緒で付き合っているのだ。これがもう一つの八雲が大丈夫な理由である。付き合うきっかけは横島が学校に行けるようになった一か月の間、

 

 『う、うああ、ゴメン、ごめんな、ルシオラ』

 

 毎晩のように懺悔する横島の寝言を八雲は聞き続けていた。因みに天満は一度寝たら朝までぐっすりなので、一度も聞いていない。

 おキヌにルシオラ。二人の女性の名前を聞いた彼女は、二人っきりの時に直接確認したのだ。最初ははぐらかしていたが、じーーっと見られ続けてついに白状した。いろいろわからないことだらけでチンプンカンプンだったが、ルシオラの事には彼女は涙を流して後悔した。いくら気になったからといって、安易に聞くべきじゃなかったことだったと・・・。

 だが、その日から横島を見る目が変わり同時に想いも抱くようになった。そして、学校に行けることが決まったその日の晩に彼女から告白して横島は受け入れた。

 

 

 だから、学校で昼休みはいつも一緒に食べている。覗きも最初は本能に従ってやっていたが、八雲にそれを知られたからやめたのだ。

 「刑部先生なら恋人くらい簡単に作れると思いますが?」

 「私もそう思います・・・横島さん、あ~ん」

 「あ~ん(もぐ)。理想は誰なんですか?」

 「・・・隠し事をしない人物か?多少なら許せるが、余りするのもしないのも駄目だな」

 イチャイチャぶりを見て余計に悔しそうだ。顔には出さないが、空気がそんな感じなのだ。

 「ふ~ん、そう言えば不良の播磨とよく会っているって聞きましたが」

 「・・・誰から聞いた?」

 「失礼します」

 「今部室に入ってきた、普段何しているのか分からない高野さんからです」

 「あれは私の従弟。親戚なんだ」

 「へ~、そうだったんですか。てっきり年下が好(ジャキ)それ以上言うとどうなるか分かっているか?」

 美神と同じくらい本気で引き金を軽く引きそうだったので、口を止めた。

 「でも、隠し事しないと言うなら彼がいいと思う。あれだけ堂々と出す人はあまりいない」

 「高野・・・お前とは一度じっくり話し合う必要があるな」

 「その語り合いに銃が入りそうなのは気のせいじゃないな」

 「横島さん。こっちを見て・・・あ~ん」

 刑部の火花散る殺気を軽く流す高野。そんな二人を見て汗を流す横島だが、八雲を顔を自分に向けて弁当の続きを食べさせた。

 

 そして、放課後。当然の如く、

 「横島さん。姉さん、帰りましょう」

 「ああ。いいよ」

 「でも、その前に買い物だね!八雲の晩御飯、楽しみだよ!」

 八雲が迎えに来て、三人で一緒に帰る。だが、

 「おいこら!横島、俺と付き合う約束だろうが!」

 「八雲君と帰るだと!ふざけるな、羨ましいぞ!僕も混ぜろ!」

 天満ラブの播磨と八雲ラブの花井が黙っちゃいない。

 「・・・播磨は一緒でもいいが、花井はダメ」

 「おおお!わが心の友よ!ありがとう!」

 「何でこんな不良がよくて僕がダメなんだ!」

 「・・・天満ちゃん、八雲ちゃん。どう思う?」

 「播磨さんならいい、花井さんは来てほしくない」

 「う~ん、八雲がそう言うなら仕方ないか。花井君、ごめんね」

 最終判断の二人の申告により播磨はガッツポーズをして、花井はガッカリポーズをして落ち込んだ。播磨がいい理由は心の声が見えないから・・・つまり自分への変な感情がないからである。

 「播磨、荷物持ちになるがいいか?」

 「天、じゃなくて塚本と一緒なら構わないぜ!どんな荷物でも持ってやるぜ!」

 「ありがとう!播磨君!」

 「(・・・どうしてこれで播磨が想いを持っていることに気づけないんだ?烏丸という男子が好きといっていたが、そいつのことで既に頭の中はいっぱいだからか?)」

 天満に任せろ!という感じで話す播磨。そんな二人を見て何故気づけない?と呆れる横島だった。

 「・・・む~~」

 自分を見ない横島に八雲は少しむ~としていた。

 

 そして、家に着いたら播磨とサヨナラして、飯を食って後はそれぞれ別々の部屋で勉強なり電話なりすることになっている。今日は風呂に入ることになり、横島は当然最後に入るつもりだった。だが・・・

 「ちょ!や、八雲ちゃん!まずいって!」

 「大丈夫です。姉さんはもう入って満足して寝ています。だから、問題ありません」

 「大ありだろ!男と女が「私達は恋人同士です」でも!」

 「・・・離れたくないんです。お世話をしたいんです」

 何と横島が風呂に入ると八雲が入り込んだのだ。

 「や、八雲ちゃん・・」

 

 「私、父も母もいなくなって姉さんだけだった。でも、姉さんもいつかいなくなる。好きな人が出来て、その人と遠くへいなくなって、私の前からいなくなる・・・横島さん。あなただけは、あなただけはいなくならないで。恋人として・・・愛する人として」

 

 これを聞いてどうしようもならなくなった横島。そして、思わず

 「ああ、分かった。ずっといるよ」

 そう頷いた・・・その日は一緒に入ったが、横島の目はずっと彼女の裸体を見続けた。そして彼女も見られることに恥ずかしそうだったが、嬉しそうでもあった。

 

 

 それからが八雲の強すぎる愛・・・いや、愛と書いて依存と読む行動の始まりだった。

 「おはようございます、忠夫さん」

 「へ、あ、八雲ちゃん・・・おはよう(ちゅ)!!」

 「おはようのキスです。あ、着替え手伝います」

 朝はおはようのキスや着替え、更にシャワーも一緒に入ろうとする。呼び方も名字ではなく、名前で呼ぶことにした。

 「貴様!八雲君に何をした!そんなにべったりくっつかせるなんて!」

 「大好きです。忠夫さん」

 「しかも名前呼びだと!横島!許さ~~(ぽい)(ごく)~ん?な、何だ?」

 「はい、あっちを向いて~」

 「・・・高野くん!好きだ~~!!」

 「??何?(ダラララララ)」

 登校中はもちろんべったりくっついて登校。それを見た花井が激怒して襲い掛かるが、大口を開けている時に『好』の文珠を入れて、登校中の高野を見せて彼女を好きにさせた。飛び掛かった花井を冷静に鞄から出した銃で気絶させる。このやり取りを八雲は横島に抱き着いているのが幸せなのか、全く気づかなかった。

 「ん。さあ、どうぞ」

 「いや、弁当を口移しって」

 「・・・嫌なんですか?」

 「い、頂きます」

 「・・・あ~~ん。あ~~ん!」

 「ほう、口に何か入れて欲しいのね!」

 昼はあ~んから口移しにハードルが上がる・・・それを見た播磨が天満に口を開けるが、意図を気づいてくれなくて代わりに播磨を意識している沢近が拳を入れる。

 「どうぞ、食べてください」

 「う、嬉しいんだけど、は、恥ずかしくて」

 「ひゅ~ひゅ~、熱いね~・・・と言いたいんだけど」

 「「裸エプロンは寒くない?」」

 「大丈夫です。忠夫さんへの愛が熱くします」

 夜は極端に着るものを少なくして、いつでも襲われる用意をしている。裸エプロン・水着・ネグリジェ等々引っ込み思案で余り大胆な行動をしない彼女が、まるで理性を半分ほど壊した行動をとっていた。

 

 しかし、まだ天満がいたから彼女も自重していたのかもしれない・・・ある日。

 「忠夫さん・・・姉さんが烏丸さんを追っていきました」

 「あ、ああ。そう、だな」

 烏丸は重い記憶障害の病気を持っており、治療するためにアメリカに渡った。彼女はその病気を必死に調べて、治療するために彼を追ってアメリカに渡った。

 「私達、二人っきりです」

 「そう、だね・・・」

 「だから、もういいのですよね」

 「よくない!・・・って煩悩全開している俺が言うセリフじゃないけどよくない!」

 二人っきりとなった初日・・・横島は言葉通り煩悩全開の自分の自分を見て叫んでいる。こうなる理由はただ一つ、

 「忠夫さん。さあ」

 「さあ、じゃないよ!せめて下着は着けてよ!」

 彼女が何も着ない姿で押し倒したからだ。男子の欲望の的なだけあり、とても美しい裸体を持っていた。煩悩星人の横島が反応しないわけがなかった。

 「嫌です。ずっといてくれるためにも、既成事実と子供を」

 「ねえ、そんなキャラじゃないよね!どうしてそんなに変わったの!」

 「忠夫さんがずっといてくれると言った時からです。私の中で、あなたを絶対に手に入れろと言ってきました・・・遠慮するなって」

 「確かに物静かで抑え気味な性格だったけど、ここまで変わるの!(まさか、花井に使った『好』の文珠を使ったの?!)」

 初対面の頃とは相当変わってしまった八雲を思い出して、思わず未だに高野を追いかけ続ける花井を思い出した。

 「姉さんの為にずっと頑張ってきました・・・でも、ここからは、私の為に頑張ります。ですので(ぎゅ)」

 「あああああ!おおおおお、俺のもう一つの煩悩刀が~~~!!」

 横島の煩悩刀を掴む八雲。

 

 「忠夫さん・・・ずっと、傍にいてくれますよね」

 

 真剣な顔で言う彼女だが、横島にはその顔がこの世界に来て一番怖い顔だと後に語った。

 

 

 

 次の日、横島は学校を休んだ・・・いや、正確には八雲も休んだ。二人の様子を確認するために、顧問の刑部が塚本家に行った。チャイムを数回鳴らしても出ないので、こっそり庭に回って物音を立てないように家の中をうかがったが・・・その時にあるものを見て引き返した。そのあるものを必死に忘れるために播磨を呼んで、彼を的にガトリングガンを乱射して気分転換して記憶から消し去った・・・刑部ほどの人物が見なかったことにしたかったあるものとは、

 

 『忠夫さん。何もしなくていいんです。ずっとあなたのお世話は私がします。ですから、忠夫さんはずっと私の傍を離れないで、私を愛してください・・・永遠に』

 『むごあああっがああああああ!』

 

 目がハイライトオフしている八雲にベッドに縛り付けられている横島の姿だった。

 




 
 この方は結構shullfeの芙蓉楓さんに似ている感じがあるので、後半はこうなるんじゃないか?と思いました。姉にそういう感情が沸かなかったのは、天満が天然すぎたためだと思います。
 自分の愛情表現が相手の世話をずっとし続ける。それがこの人らしい想いの出し方と思いこうしました。

 次回はまだ出してないハイスクールD×Dの人にします。お楽しみに!


 今回のこの作品って、十年以上前の作品だったんだ・・・調べて知った。


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支取蒼那(ソーナ・シトリー)と付き合ったら?(ハイスクールD×D)

 どうも!盲目・信念のサムライがR-18になりました・・・三MENです!

 まあ、いろいろとエロ路線全開な話も結構ありましたから・・・それでもR-18手前かなと思っていたのですが・・・いっていたんですね。活動報告でも書きましたが、もし並行してこちらの作品も読んでいる方がいましたら、申し訳ありませんでした。

 では、今回はこの方です!ハイスクールD×Dにすると決めた途端、すぐにこの人がヒロインに浮かびました。理由は、あの女性に少し似ているからです。今回の設定はこんな感じです!では、お楽しみください!
     設定
 横島は生徒会の雑用で、人間のままです。
 ソーナは既に横島を好きになっており、セラフォルーは原作通りシスコンです。
 リアスは一応全員眷属が揃っている状態ですが、話に出るのは彼女と兵藤だけです。
 そして、ソーナは料理は美味いですが、お菓子作りは・・・ははは(冷や汗)。 



 「それらの書類を全部運んでください」

 「は、はい・・・って会長。あの、テレビが入るくらいの大きな段ボールが十箱分あるんですが」

 「後、それが終わったら校庭の掃除を一人でやるように」

 「え!ひ、一人で!」

 「掃除が終わったら、花壇の手入れです。サボってはダメですよ、誰かに頼んでも駄目ですよ。途中で休憩も駄目ですよ・・・分かりましたね」

 「は、はい~~!!!」

 眼鏡を光らせて、背後からは黒いオーラが漂うショートヘアー女子からそう言われて慌てて段ボールを持って走っていく横島。

 「こら!廊下は走ってはいけません!」

 「いや、会長・・・もう聞こえてないですよ」

 「(こ、こええええ!で、でも、こんな会長もいい!)」

 既にいない横島に説教する女子に突っ込むロングヘアーの女子と目を輝かせる男子。

 「ちょっと罰が多すぎませんか?」

 「横島も自業自得ですが、冤罪もあるみたいですし」

 「さっき報告がありまして、覗きはあの三人のみでやったそうです」

 「そうでしたか。つい覗きをされたという報告を聞いて真っ先に彼が犯人と思ってしまいました。裸をなんて私が見せて何でもないです」

 「「「・・・私が見せて?」」」

 「・・・・・・し、仕事に戻りますよ!」

 思わず口走りそうになったのを聞き逃さなかった女子達はじ~~っと見る。見られる女子・支取蒼那は真っ赤になりながら、自分の生徒会長の椅子に座って書類を見た。そんな彼女を微笑ましく見る副会長達・・・ただ

 「よ、横島のやろおおおおおおおお!」

 支取に想いを寄せているこの生徒会の中でただ一人の男子・匙元士郎は横島に怒りを燃やしていた。

 

 

 横島はこの駒王学園の生徒をすることになった。そのきっかけは、あの公園から横島の姿を見た人物がいたからだ。その人物はオカルト研究室にいたリアス・グレモリーであり、当初は彼女が確認しようとしたが運悪くシスコン魔王がやって来て行けなくなったため、代わりに彼女に頼んだのだ。

 その後、話を聞いて横島が別世界の人間とわかり自分の姉である魔王に頼み、その姉がリアスの兄であるこの学校の理事長兼魔王のサーゼクスに頼んでここに通う事になった。ただ、入学試験と称して横島の実力を見ようと匙とリアスの兵である兵藤と戦わせたら・・・

 『お前ら!これを見ろ!』

 尋常じゃないスピードで支取とリアスの後ろに移動して、スカートを下げて下着を二人に見せた・・・そう、スカートをめくったのではなく足のところまで下げたのだ。つまり、一瞬のパンチラではなく一時のパンモロなのだ。

 『『おおお!部長(会長)の下着!!!』』

 見事に二人のスケベが発動して、鼻の下を伸ばして動きが止まったところに

 『蜂のようにさ~~~~す!』

 横島流の一瞬の移動で、二人の頭に一撃ずつ食らわせて気絶させて勝った。

 『がははは!どうじゃ!勝ったぞ!』

 『『どうじゃ、じゃな~~~い!』』

 『のごおおおお!リアスちゃんの赤もソーナちゃんの水色もよかったぞ~~!』

 スカートを腰の位置まで戻し、ブチ切れた二人の怒りの魔力のこもった攻撃をくらって吹っ飛ばされた。その際、一緒に見ていた眷属達はほとんどが横島を白い目で見た。

 『よくも大好きなソーナちゃんの下着を・・・下着を・・・まあ、見せてくれたから許す!』

 『お、お姉様!そこは怒ってください!』

 妹にスカート下ろしをした横島に怒りをあらわにしたが、めったに見れない愛する妹の下着を見ることが出来たので満足してしまったシスコン姉に驚く妹。

 『・・・何だ、あの速さは』

 ただし、リアスの兄であり魔王であるサーゼクスだけは少しだけ険しい顔をしていた。何故なら、油断していたとはいえ横島の尋常じゃないあの速さに目が追い付けなかったのだ。それも二回も見たのに、二回とも追いつけなかったのだ。

 それでも、

 『(うむ!リーアたんにはやはり赤が似合う!)』

 こっちもこっそりシスコンしていた兄だった。

 その後、無事入学できたが横島の実力は未知数という判定を下したサーゼクスは、オカルト研究部か生徒会のどちらかに入れて監視するように、とリアスと支取に話した。そこで支取が手を挙げて、兵藤レベルのスケベを放置するわけにはいかない。という事で生徒会の雑用係として入れることにしたのだ。

 しかし、この時は既に悪魔にするための駒はどっちも持ってなかったので横島を眷属にすることは出来ずに人間のままだ。ただ二人の全力の攻撃に

 『あ~、死ぬかと思った』

 ピンピンの状態で起き上がったのを見て、思わず人間じゃなくて悪魔なんじゃないのか?と全員が思い、しばらくの間は人間として見れなかったという。

 

 

 話を戻し、学校が終わってそれぞれ帰宅することになったが、

 「では、帰りましょうか」

 「はいな」

 「横島~~、お前~~!」

 一緒に帰ろうとしたが、匙が殺意ある眼で横島を見る。

 「匙、すまんな」

 「うううううう~~~!」

 「匙、どうしたのです?」

 「元ちゃ~~ん!私達と帰りましょう!」

 「ついでにどこかに寄っていきましょう!」

 二人で下校。そのシチュエーションに羨ましがる匙と彼の気持ちがわかる横島。だが、支取は匙が悔しがる理由が分からない。そこに彼に想いを持つ花戒と仁村が両方から腕を掴んで、引きずられていった。アイシャルリタ~ン!と言う言葉を残して。

 「匙はどうしたのでしょう」

 「何でもないよ。行こうか・・・ソーナ」

 匙の事を誤魔化して、支取に手を出す横島。学校では会長と呼んでいるが、二人っきりになるとそう呼ぶよう言われているのだ。その手をしばらく見たが、

 「そうですね」

 ただ一言言ってその手を握り、

 「(・・・ふふ、いい気分ですね。好きになった人とこうして歩くのは)」

 支取・・・いや、ソーナは誰も見たことのない満面の笑みを浮かべて歩き出した。

 

 

 なぜ彼女が横島の事を好きになったのか・・・それは、彼女の政略結婚が最初のきっかけだ。以前リアスがフェニックス家の一人、ライザー・フェニックスと政略結婚させられそうになったが兵藤がそれを止め、それ以来彼女は兵藤が好きになった・・・実は似たようなことが彼女にも起こったのだ。チェスで相手と戦い自分の婚約者にふさわしいか確認してソーナが勝ったから、はい断ります・・・という流れだった。

 だが、翌日相手がまた来たのだ・・・しかも、最もヤバい手段を相手は使ってしまったのだ。

 『俺と婚約するんだ!』

 ソーナの眷属の一人・・・仁村を誘拐し、人質に取って無理矢理婚約をさせる。という手段をとったのだ。しかも、いろいろベラベラしゃべりここで結ばれればライザー・フェニックスと同じように魔王家とつながりが出来る!と言う、リアスと同じようにソーナをただの権力を手に入れるための道具としか見ないパターンだった。

 その言葉に当然ソーナ達も騒ぎを聞きつけてやってきたリアス達も激怒したが、仁村を捕らわれてどうすることもできない。ソーナが一歩前に出ようとした時、

 『ほ~~。つまり、ソーナちゃんの事はどうでもいいと』

 横島が前に出た。仁村を使って止まるよう言ったが、どんどん歩き続ける。皆も止めるが構わず近づく。ついに行動に出ようとしたが

 『な、何故動けない!』

 相手は既に動けなかった。足元に文珠・『止』を置いていたからだ。仁村を解放して、相手を思いっきり殴り飛ばした。そして、

 

 『結婚したいのなら、その子の全てを好きになってからにしろ!』

 

 この一言でソーナは横島を問題児から男として意識するようになった。ただし、この時点ではまだ意識だけで好きにはなってない。因みにその後、騒ぎはシスコン姉のセラフォルーの耳に入り相手はぶち殺された・・・のではなく横島がそれじゃあつまらん!と言って、ある場所に連れていきそこで彼は生まれ変わった。

 一体、どう生まれ変わったのかというと、一言で言うなら、異性ではなく同性が好きになった・・・そして、これがきっかけでセラフォルーは自身の魔女っ娘作品にBLを入れるようになったが、それは別の話。

 

 こうして結婚問題も解決し、無事婚約も破棄出来た。だが、安心はできない・・・何故ならリアスは兵藤を好きになったことで他の権力狙いの連中を諦めさせる見せしめが出来たが、ソーナはそれがない。そこで考えたのは

 

 『横島君、私の偽の彼氏になってください』

 

 ニセの彼氏役だった。魔王の姉に頼めば何とかできそうじゃないか?と横島は言ったが、見返りに魔女っ娘になって!作品のモデルになって!コスプレの写真撮らせて!等、いろいろと言われそうだったからこの案にしたのは彼女だけの内緒だ。匙はこの発言に、これ以上ないほど殺意を込めた視線を横島に送ったのは彼だけの内緒。

 

 偽の恋人生活が始まった・・・と思いきや一気に本当の恋人になったのは一日もかからず、始めたその日の夜だった。彼女の家に行くことになった横島。もちろん最初は二人っきりにワクワクしていたが、バッサリと一応自分達の事を話し合ってさよならするだけ・・・と、それだけ告げられてすぐにがっかりした。食事も終わって、彼女が自分の部屋に呼んだ時だった・・・。

 

 『・・・え?る、ルシオラ?』

 

 制服から私服に着替えて、眼鏡も外して、更に固い顔を無くして少しだけだが笑顔を見せた彼女を見て思わずつぶやいてしまった。

 『よ、横島君』

 『ルシオラ。ルシオラ・・・(ボロボロ)ルシオラ!』

 何も聞こえてない状態になって、そのままソーナに歩み寄る。

 『お、落ち着いて!』

 『う、あ、ううう、ルシオラ~~~!!!』

 ついにはそのままベッドに押し倒してしまった。いきなり見せた涙と態度に気が動転するソーナだが、

 『・・・・・・あ、ご、ゴメン。ごめんな、ソーナちゃん』

 『え?あ?』

 横島が意識を取り戻して、すぐに開放した。これもまたいきなりだったので、キョトンとしてしまう。

 『悪かったな・・・あいつに、よく似ていたから』

 『その、ルシオラって女性にですか?』

 『ああ。ショートヘアーで、笑顔がかわいくて、胸も控えめで『そこはいらないのでは?』す、すまん!・・・そして、悩みを抱えてしまう性格も似ていたんだ』

 『・・・聞かせていただいてもよろしいですか?』

 一部いらないことを言ったが、そこからの話がソーナが横島を好きになったきっかけだった。横島の悲惨すぎる恋に彼女は涙した。そして、同時に思わず言ってしまった一言。

 

 『それ以来怖いんだ・・・好きになった女の子がまたそんなことになるんじゃないかと思うと・・・だから、俺の事を好きになってほしくないんだ』

 

 横島の覗きをする本当の理由が分かった。女子に嫌われれば自分に近寄ろうとしないし、嫌われば好きになれない。そして・・・話したような悲惨な恋の終わり方をすることはない。それが出来る簡単な方法が覗きだったという事だ。こうした意図があったことを初めて知ったが、横島のような恋愛の終わり方などめったにない・・・がソーナはそれを否定できなかった。悲痛な表情に言葉が出せなかったからだ。

 

 

 そして、その日は話も終わったからサヨナラ・・・と思いきや、

 『横島君。ここに泊まりなさい。まだ、私の事を話しておりません』

 彼女が止めて、そのまま一晩彼女の部屋でベッドに座って語り合った・・・だが、ソーナがウトウトしかけた時に

 

 『よこし・・・いえ、忠夫君。わ、私、達は、恋人、同士に、なるの、ですから、そう呼びます。だ、だから、あ、あなたも・・・あなたも・・・名前で、私を、よ、呼びな、さい』

 

 その言葉に唖然とする横島。男に名前を呼ばせるなど、よほど心を許さないと呼ばせないと思っていた彼女が許可した。

 『い、いつ、か・・・必、ず、本当の、恋人、に・・・』

 しかも、最後の言葉が言えずに眠りについたが、この告白に横島には嬉しかった。あの話を聞いた上でも傍にいて欲しい、恋人になってほしいという意思が彼女にはあった。それを知って心が満たされたような心地よさを感じた横島は、あどけない彼女の寝顔を見た後に天井を見上げた。

 『情けないな・・・いつの間にかあの時の絶望感に支配されていた俺に。前を進もうと、俺らしくいこうと決めたのに』

 布団から出した彼女の手を見た。

 

 『ありがとう・・・まだまだ、引きずっているけど俺を好きになってくれて。俺も、君を好きになる。なってみせるから・・・見守ってくれ、ルシオラ』

 

 その手を握り、同じ布団に眠りについた・・・とても心地よさそうな笑顔だった。

 

 

 次の日、ばっちり覚えていたソーナは真っ赤になりながらも手を離さないまま皆にはばれないように(本人曰く偽の)恋人同士で付き合うことにした。自分とリアスの眷属はあくまで偽の恋人として付き合い始めた事は知っているので、それなりに親しいところを見せる程度にしているが、あの時のように時々ポロっと出してしまうので実は既にバレバレだった。

 数日後には全員に言及させられてついには恋人宣言までした。匙率いるソーナ大好きな連中は怒り狂って横島を襲いまくった。だが、その日を境に横島の覗きはぴたりを止まって、女子の皆はちょっとずつ見方を変えていった。

 

 だが、彼女との付き合いでは一つだけ困難があった。彼女に恋している匙の事ではない。いずれ、彼に恋する二人が諦めさせてくれるだろう、と思っているからだ。では何かというと・・・

 

 「ど、どうですか!」

 「・・・・・・」⇠地面に倒れて震えている。

 「あ、あの、返事を、返事をして!」

 「・・・・・・(っぐ!)」⇠震えながらサムズサインをする

 「お、美味しかったですか!よかったです!」

 「・・・・・・(ブンブンブンブン!)」⇠首を横に振っている

 「じゃあ、次はシュークリームをお願いします!」⇠横島の様子に気づいてない

 「・・・・・・」⇠真っ白になって『人生オワタ\(^o^)/』な顔をしている

 

 彼女は家事がうまく、料理も上手で、気立てもよく、横島を支える力には十分になっている。横島も彼女が恋人になって幸せに思えるくらいだが・・・ただ一つの困難、趣味になっているお菓子作りだけは超絶的に殺人級な物を作ってしまう。そう、某学園にいる姫路瑞希レベルなのだ。見た目はこれ以上ないほどおいしそうに見えるが、食べるといつの間にかルシオラに会えてしまうという代物なのだ。この酷さはさすがに伝えないとダメだと思い、真実を伝えたかったが

 

 『ねえ~、まさか大好きな大好きなソーたんのお菓子がまずいとか言わないよね~~。そうだよね~~』

 『ソーたんって言わないでください!』

 

 言ったら殺すぞ、オラ!というマジの殺気を込めた視線を出すセラフォルーに言えなくなってしまった・・・ソーたんと呼ばれて恥ずかしがる彼女を可愛いと思いながら。

 『お、俺・・・生き延びられるのか?』

 かろうじて無事な横島。ほぼ毎日食べているので、段々免疫ができてきたのかあの世に行く時間が短くなっているのだ。

 

 『でも、ルシオラとこんな時間を過ごす時もなかったよな。はは・・・ああ、生き延びてやるぞ。ソーナと幸せになってやる!・・・だから、心配するなよ。ルシオラ』

 

 と思ったものの・・・

 「持ってきました!忠夫は大食らいなのでシュークリームの他にもチーズケーキにモンブランなども作ってきました!」

 見た目は一流シェフが作ったのではないか?と思える芸術品にすら見える三つの甘味。だが、中身は核爆弾レベルのヤバさを持つ危ないもの。

 『・・・前言撤回してもいいかルシオラ。やっぱり心配してくれ』

 汗をこれ以上ないほど出しまくって、体を震わせた。体が危険信号を出しまくっている・・・が、

 

 「あ~~~んしてください(ニコ)。忠夫、愛してますよ」

 

 こう言われると口を開けるしかない。やってやろうじゃないか!と気合を入れてあ~~~んをした・・・どうなったかはご想像にお任せします。

 

 また、彼女の親はソーナと横島の婚約を認めた。出来た理由は、四大魔王の中でも一番強いサーゼクスが横島の強さを未知数で表したためである。人間にそんな言葉を使うという事は相当な実力者という事であり、もし魔族になればいずれ魔王にすらなれるかもしれないという事で、シトリー家の今後にもいいことだと思い認めたのだ。

 

 

 

 十数年後、とある写真を見る夫婦。

 「懐かしいな。もう、何年も経ったのか」

 「そうですね。ふふ、あの頃は覗き魔だったのに」

 「今じゃ、魔王・・・ってか?」

 「想像もつきませんでしたよ。あなたがここまで上がるなんて」

 「決まってるだろ、お前と娘の為だ」

 「もう(テレ)・・・でも、嬉しいです」

 「パパ~~!ママ~~!リアスさん達が来たよ~~!」

 「おお!今行くよ~ルシオラ!じゃ、行くか・・・ソーナ」

 「ええ、タダオ」

 娘にせかされて二人とも立ち上がる。三人で迎えるために玄関に向かった。さっきまで見ていた写真はテーブルの上に置かれている。それに写っていた二人は・・・

 

 「なあ、ソーナ。ルシオラと三人でずっと幸せに暮らそうな」

 「ええ、ず~~~っと仲良く。ね!」

 

 駒王学園の校門前でキスをしていた・・・二人とも笑顔で幸せそうな顔で強く抱きしめあってキスをしている横島とソーナの写真だった。

 




 
 ルシオラとソーナ。似ている部分が結構あるので、横島がそこに反応させるようにしました。後は嫁が魔族なら、子供のあの姿のルシオラもできるんじゃないか?と思ったので娘ルシオラを出しました!・・・でも、やはり子供なので記憶はない状態です。
 途中、支取からソーナにしたのは恋人として表現させるためです。

 因みに最後のキスの写真はセラフォルーが撮りました。後ろの背景の木の影で匙が血涙を流していそうだ・・・。

 次回はshuffleのヒロインの一人にします・・・その次はto heartの来栖川芹香か姫川琴音のどっちかにしようと思います!・・・え?何でそんな前のゲームを知っているのかって?・・・イッタイナニヲイッテイルノデショウカ?


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ネリネと付き合ったら?(SHUFFLE)

 
 今回は、SHUFFLEのヒロインの一人です!最初は煩悩先生の紅薔薇先生にしようと思いましたが、この子の過去が横島と似ていたのでこちらにしました!

 では、設定です。
  同じ学校の同じクラスです。
  ネリネは横島が気になる段階であり、恋まではまだいってないです。
  原作通り、土見稟の婚約者として始まります。
  ネリネと横島はお互いの過去を話し合ってます。

 スタート!


 「「「「「土見待ちやがれ~~!!!」」」」」

 「そう言われて待つ奴がいるか!」

 「今日こそ!あの男に天罰を!」

 「そして、我らが女神を救うのだ!」

 「殺殺殺殺・・・」

 「殺すの言葉を使うやつのどこに救う力があるんだ!」

 バーベナ学園の廊下を走る先頭・土見稟。後ろにたくさんの男子・・・彼らの目が完全にいっちゃっている。。

 「あれ?横島は参加しないの?」

 「いや、あいつらの行動が醜すぎて逆に萎えたというか。アホらしいと言うか。昔の俺ってあんなことをしていたんだと反省したと言うか」

 「ははは!やっていたことはあったんだね」

 「当然!ムカつくイケメンは俺の敵・・・というわけで、その一人の緑葉!死にやがれええええ~~!!(ガンガンガンガンガン!)」

 「ぐわああああ!む、胸があああ!!」

 その様子を見る横島と呆れる彼に笑う緑葉。しかし、イケメンというキーワードで怒りに燃えて緑葉を藁人形で呪って苦しめる。

 「があ~~はははははは!相手がイケメンなら例え神でも魔王でも呪ってみせる!」

 「土見君は相変わらずで、緑葉君も相変わらずで、横島君も相変わらずね~~」

 「「「あ、あはははは・・・」」」

 「え~~。あんなことを言っておりますが、神の娘のシアちゃんと魔王の娘のネリネちゃんはどう思いますか?」

 「呪えるのかな?・・・うちのお父さん」

 「同感です・・・あはは」

 麻弓の言葉に神と魔王の娘二人は、最大の引きつり笑いをしていた。何故土見が追いかけられているのかというと、この学校ではアイドルどころか神レベルにまで祭り上げられている、芙蓉楓・リシアンサス・ネリネの三人がいて、土見は幼いころのちょっとした事情で彼女達の想い人となり、この三人の婚約者として選ばれたのだ。彼女達を女神として見るファンクラブの男子達は醜い嫉妬で土見を追いかけているのだ。

 だが、その三人の中の一人が、

 「・・・忠夫様」

 土見ではなく、横島に熱い視線を向けていた。その一人というのが、三人どころかこの学園でもナイスな胸を持つネリネだった。

 

 

 そんな生活をする中、ある日横島と出会った公園にやってきたネリネ。

 「・・・あの時は本当に驚きました」

 「どうしたんだ?ネリネ」

 「あ、稟様」

 横島と会った時の事を思い出していると、土見が公園に入ってきた。

 「何が驚いたんだ?」

 「・・・数か月前に、初めて忠夫様と会った時です。今はあんなに元気なのに、出会った時はもう生気がないくらい生きる気力がありませんでした」

 「俺は、ネリネがあいつを連れてきたことに驚いたよ。まあ、今じゃ樹とブラックリスト入りの生徒になっているがな」

 「あはは・・・紅薔薇先生、毎日忠夫さんにナンパされては殴り飛ばしていますものね。今日は、下着まで見たらしく全教科の補習で満点取れるまで帰さないみたいです」

 「よほど恥ずかしかったんだな。つうか、よく毎日諦めずにできるものだな・・・話を戻すが、あいつと初めて会った時にどんな話をしたんだ?」

 横島との出会いに興味を持った土見は訊ねるが、

 「・・・・・・すいません、稟様。これは、話せません」 

 「・・・そうか、分かった」

 ネリネは話さなかった。土見も強く聞き出そうとしない性格なので、彼女の意思に尊重してこれ以上の詮索をやめた。

 

 

 それぞれの家に帰った。すると、いつも娘に弱い魔王の父親ではなくメイドの母親が出迎えた。どうして父親が来なかったのか尋ねると、

 

 『今は解けたけど、よほど強い呪いをかけられていたんですよ!きっと反魔王派の仕業に違いないです!』

 

 母親からそれを聞いて、誰がその呪いをかけたのかすぐに分かり冷や汗を流したネリネだった。余談だが、変な冤罪をかけられた反魔王派はメイドの母がきっちりお仕置きして、その後は彼女のファンクラブとして生まれ変わったらしい・・・。

 

 

 あの呪いの事は忘れることにして、自分の部屋で着替えをした。そして、鏡台の前に立ち自分の姿を見た。

 「すいませんでした。稟様」

 呟くように土見に謝罪するネリネ。そんな彼女は胸元から紐をつけたお守りを取り出して、それを見ていた。

 「話せない理由は・・・忠夫様の事もあるのですが、私の事もあるのです」

 その時の頃を思い出した。

 

 『あの、どうしたんですか?』

 『?君は?』

 『私、ネリネといいます。どうして、そんなに落ち込んでいるのですか?』

 『・・・君には関係ない』

 『そんなことを言わないでください。力になれることなら』

 『・・・無理だ。もう、どうしようもないから』

 『どういうことです?』

 『俺が手に入れたいものはただ一つ・・・恋人を生き返らせたい。この体の中に眠る恋人を』

 『・・・・・・え?』

 

 ここで一度、現実に戻る。

 「恋人、忠夫さんはそう言った。そして、話を聞いていると・・・とても他人事ではなかった。私と同じことを・・・あの人は」

 同じこととは、横島忠夫は恋人・ルシオラのおかげで死にかけるところを助かったが・・・恋人の方はほぼ完全に会えなくなったと言ってもいいことになった。そして、ネリネの方もかつては体が弱く命の危機にすらなったことがあった。

 その当時、神と魔王がある目的のためにホムンクルスを作っていて最初の実験体は無理矢理強化させようとしたが爆発してしまいその時に亡くなり、二回目はネリネのクローンとしてリコリスという少女が作られ、彼女は一度ネリネの代わりに人族の世界のパーティーに父と行ったとき土見に会いその時に恋をした。

 その後、更にもう一人のホムンクルス・プリムラも作られたすぐ後だった。ネリネが病気で苦しみだしたのは・・・どうしようか必死に考えた魔王の隣でリコリスが、

 

 『私の全ての力をネリネにあげれば、助かるかもしれない』

 

 この提案をしたのは・・・。ネリネのクローンで、同じ力・性質を持っているからこそ思いついた。魔王も苦渋の決断で頼み、力の全てを彼女に与えた。そのおかげでネリネは体がよくなったが、リコリスは亡くなってしまった・・・。

 「私の場合は同じ力を持つ者同士だったけど、あの人は人と魔族だから根本的に違うため、徐々に恋人の力もなくなっていき・・・ついに」

 そう考えると、確かに二人は似た者同士だ。自分のせいで大切な存在が死んでしまった・・・横島もネリネも共に今でもそう思っている。

 「だからこそ、私も・・・初めて会ったのにあの子の事を話してしまった」

 

 再び、回想に戻る。お互いの話をし終わった後だ。

 『・・・そっか。似てるな、俺達』

 『そうですね。大切だったのに、ずっといて欲しいと願っていたのに』

 『一つ聞いていいかな?』

 『何でしょうか?』

 『もし、会えたとしたら・・・会いたいか?』

 『え・・・・・・どう、いう、意味ですか?』

 『ただの質問さ。答えてくれないか?』

 『もちろん会いたいです!あの子のおかげで私は今ここにいる・・・でも、私のせいで、あの子が好きになった稟様に会えなくなった。謝りたい・・・ごめんなさいと、謝りたい!』 

 『・・・これあげるよ』

 回想が終わり、現実に戻る。

 

 その時に渡されたのがお守りだった。それ以来首にかけられるようにして、毎日身に着けていた。気持ちが和らぐようにくれたと思い、今までずっとアクセサリー感覚で身に着けていた。

 「・・・そう言えば、渡された時にこんなことも言ってましたね。『想いを願いに変えて祈り続ければ会えるかもしれない』と、どういう事でしょうか?」

 だが、どんなに考えてもわからない・・・そろそろ寝る時間になったので布団にもぐった。だが。いつもは外して寝るお守りを、今日だけは横島との出会いを思い出した際、リコリスの事も思い出し・・・想いを願いに変えて眠りについた。

 「(夢でもいいから、会って話がしたい。あの子に、リコリスに謝りたい)」

 その時、握られたお守りの中で一つの玉が光り輝いた。・・・『夢』という文字をうかべて。

 

 

 気づけばネリネが白い空間の中にいた。今まで来たことがなく、たった一人でいたためビックリした。

 「こ、ここは何でしょうか?」

 『ここは夢だよ』

 「え?夢?」

 『そう・・・そして、久しぶりだね。ネリネ』

 そこに響いた声と共に姿を現した少女。まるで鏡を見るくらいにそっくりで、唯一の違いは瞳の色のその少女は、

 

 「え、ええ?り、リコリス!」

 

 会いたいと願い続けた自分のクローンであり、自分の一番の親友でもあったリコリスだった。

 「な、何で!」

 『うん。私もわからないの。気づけば、この夢の中で行動が出来たの』

 彼女らは文珠の存在を知らないし、その効果も知らない。このことに驚くのも無理はない。だけど、夢の中とは言えこうして会うことが出来た。

 「リコリス、ごめんなさい」

 『え?何、何で謝るの?』

 だから、ネリネは謝った。

 「だって、私のせいで、私を助けたばかりに、稟様と会えなくなってしまった」

 『・・・ネリネ』

 「ベッドで横になる私にあんなに嬉しそうに、あんなに楽しそうに、あんなに・・・また会いたそうにしていたのに」

 その謝罪にネリネの傍によると、

 

 『バカ!!』

 

 一言言って、彼女に指をさすリコリス。バカと言われてキョトンとするネリネ。

 『何で謝るの!私はむしろ良かったと思っているの!』

 「え!ど、どうして!」

 『だって、あのままにしていたらいつかネリネは死んでいたかもしれない。そして、クローンの技術が不完全な状態で生まれた私もいつか死んでいた。もしかしたら、私もネリネも死んでいたのかもしれなかったのよ!だけど、ネリネは今生きている!そして、私もネリネの中で生きている!二人そろって生きているのよ!だから、謝る事なんてないの!』

 リコリスの言葉にハッとしたネリネ。

 「・・・そうでした。あなたが亡くなったことで忘れていました。あなたの想いや命が私の中で生きていることに」

 『そう!だから、あなたが覚えていてくれれば私はずっと生きているの!』

 この言葉にネリネはやっと笑顔を見せた。

 「勿論です。私はずっとあなたの事を忘れません!だから、これからも私と共に生き続けてください!」

 『ふふ、やっと笑顔になったね。よかった・・・』

 「・・・・・・」

 『ネリネ?』

 リコリスも笑顔になったが、ネリネが真剣な顔になった。

 「どうして今まで夢で会えなかったのでしょう・・・もしかして、あのお守りの中に何かが?」

 『そんなのどうだっていいじゃない!それはそうと・・・ネリネ、好きな人が出来たそうじゃない?稟じゃないのが残念だったけど』

 リコリスの指摘にキョトンとする。

 「え?ど、どういう」

 『私はあなたの中にいる。という事は、あなたの想いもまた分かるってことなのよ~。横島と言ったっけ~~』

 「え、ええええええ!わ、私が、た、忠夫様を!」

 自分の中の気づかなかった想いを言われて驚くネリネ。

 『ふ~~ん、忠夫様。ね~~』

 彼女は土見以外の男子には名字とさん付けだ。しかし、横島には土見と同じ呼び方だ。その違いにニヤニヤするリコリス。

 『稟に様付けをしていたのは私の想いに引きずられてかもしれないけど、忠夫を様付けするのはネリネが彼を愛しているからなのよ。自分で言ってて気づかなかったの?』

 ネリネの中にいるリコリスだからこそ分かった事だ。

 「私が、た、忠夫様を・・・」

 『多分自分と同じ境遇。いいえ、恋人だった女性を自分のせいで死なせることになった彼を仲間的に見ていたかもしれないけど、それでも頑張って生きる横島に想いを持つようになったんじゃないかな?』

 「そうです。あの人は絶望を味わって、今でもその苦しみを持ちながら生きています。それがとても辛そうで・・・そして、あの人を支えたいと思うようになって」

 『それが恋になったのね』

 「そうですね。稟様・・・いえ、土見さんの事も好きでした。でも、それはリコリスの想いをかなえたいと言う気持ちを持って接していたのかもしれません」

 『だけど、今度はあなた自身が本当に好きになった人が出来たのだから。それを実現させて!』

 「・・・(ボン!)」

 リコリスの言葉で、今までの土見への接し方と横島への見方を思い返し、やっと自分の気持ちを理解し受け入れることが出来たネリネ。そして、それが出来たと同時に出た思慕の強さに顔を真っ赤にした。それと同時にリコリスの体が透けてきた。

 『う~ん、どうやら意識が強くなっちゃったから目覚めようとしちゃっているのね』

 「え!」

 『大丈夫だって!また夢で会えるって!』

 「・・・はい!」

 夢が覚めることで会えなくなることに寂しくなったが、励ましでまた元気を取り戻した。そして・・・目を覚ました。すぐに握っていたお守りに意識がいった。

 「・・・想いを願いに変えて祈り続ければ会えるかもしれない」

 思わず横島に言われたことを呟いた。

 「忠夫様・・・ありがとうございます」

 そのお守りを胸に当てて、嬉しそうに再度握りしめた。

 

 

 その日のバーベナ学園の屋上にて

 「忠夫様。私、あなたの事が好きです」

 「は?」

 「あなたの恋人にさせてください」

 「ひ?」

 「土見さんとの婚約者の件は解消しました。これからは、忠夫様の恋人として生きていきます」

 「ふ?」

 「お父様にも話しました。後日挨拶に行きたいとおっしゃっておりました」

 「へ?」

 「これが・・・私の、気持ちです(ちゅ)」

 「ほおおおおおおおお!!!!」

 ネリネは告白をして、最後に横島に想いを込めたキスをした。そして、どこぞのオッドアイさんがその日のうちに学園中にこの情報をばらまいたおかげで、ネリネのファンクラブRRR(らんらんリンちゃん)の最重要注意人物が土見から横島に変わった。

 

 その後、つき合う事になった二人。ネリネはスタイルは抜群で性格もお淑やかで起こると怖いけど理想的な彼女であり、横島は幾度となくRRRの連中から襲われた。また、問題児としても見られていたのでほかの皆も犯罪まがいなことをやって彼女にしたのでは?と見られがちだった。まさか、彼女の方から告白したとは夢にも思わないだろう。

 

 だが、ネリネにも弱点があった。

 「あ、あああ!も、燃えてしまいました!」

 「ね、ネリネちゃん!私がやるからいいって言ったじゃないか!」

 「いいえ!忠夫様のお弁当は私が作ります!シアちゃんや楓さんみたいに、私も忠夫様に愛情弁当を!」

 「お、お願いだから、ちょっと待って~~!」

 家事や料理は苦手だった・・・メイドの母と家事好きな魔王の父のおかげでそういう事をした事がなかったからだ。魔王宅の台所では、今日も必死に魔王様の悲劇が続く。

 

 そして、何とか作ることが出来たのは

 「・・・この重箱の一段目全部にある卵焼きは?」

 「は、はい。これだけが何とか作れまして」

 「・・・そして、二段目のこのスクランブルエッグの山は?」

 「失敗したと思ったのですが、これも料理だと聞きまして」

 「さ、三段目の何重にもなっている目玉焼き?」

 「お父様がよく朝作っていたので」

 「ほ、他は何が作れたのかな?」

 「・・・・・・・・」

 「(よく頑張ったな。魔王よ・・・褒美としてしばらく呪わないから安心しろ)」

 この三つだった。それ以外に関しては、無言が物語る。そして、絶対に介入したであろう魔王がどれだけ頑張ったのかすぐに分かった横島は、苦笑いしながら彼を褒めた。

 「あ、あの・・・忠夫様。どうぞ、あ、あ~~ん」

 「(うお!こ、これは恥ずかしい・・・で、でも、うけないわけにはいかん!)じゃ、貰うぞ。あ~~~ん」

 あ~んをしてきたので、しっかり受けた横島。そして、

 「あああ!リンちゃん大胆!稟君、あ~~~ん」

 「り、稟君・・・わ、私も、あ、あ~~~ん」

 「う、あ。あ~~ん」

 この二人もまた負けられない。リシアンサスと芙蓉もまた土見にあ~んをして彼もまたそれを受けた。

 「「・・・恥ずかしい」」

 「「「こちらもどうぞ。あ~~ん」」」

 「なあ、稟。俺やっとお前の苦労が分かった気がする」

 「やっと分かってくれて嬉しいよ」

 土見の苦労が分かっても、目の前の彼女達はやめない。

 「ま、幸せ税だと思って受け取ろうぜ」

 「・・・そうだな。しっかり受け取らないと、失礼に値するしな」 

 頷き合って、それぞれの想い人からのあ~んをまた受けた。

 「へえ~~ほお~~」

 「稟はともかく、横島がこんな幸せを手に入れるなんて・・・」

 そんな二組のカップルを楽しそうに見るオッドアイさんと自称世界中の女性の恋人他称女をとっかえひっかえする最低男な二人が見てた。

 

 この二人のすることと言えば当然

 「土見~~!!覚悟しろ~~!!」

 「横島~~!!くたばりやがれ~~!!」

 「「「「「待ちやがれええ~~~!!!」」」」」

 「「誰が待つか!誰が!」」

 情報ばらしである。残された彼女達は苦笑いしながら、校門に向かって歩き出した。そんな中、ネリネは校庭に出た横島に目が行った。

 

 『忠夫様。似た者同士から始まった恋ですが、私はとても嬉しいです。だって、あなたのおかげでリコリスに会えた。話もできた。あなたへの想いも気づくことが出来た。そして、あの子がいつも私の中にいることに気づくこともできた。今度は私がここまでしてくれたあなたに想いを見せる番です・・・リコリス、私の恋をしっかり見ていてください』

 

 追いかけてきたRRRの連中を落とし穴に落として大笑いする横島を見ていた。そこに

 

 『頑張ってね・・・そして、いつか私を産んでね!』

 

 ネリネの耳にそんな声が聞こえたような気がして、空を見上げたが何も聞こえない。でも、確かに聞こえた・・・大切な友の声が。だから、

 

 『ええ・・・また会いましょう!』

 

 返事をして、自分を呼ぶリシアンサスと芙蓉のところに走っていった。

 




 
 お互い、大切な存在が命を懸けて助けられた。だからこそ、お互い同じだと想いが強くなる。過去を清算するには、リコリスはやはり必要でした。そこで、夢の中での会話で気持ちに整理をつけるというやり方にしました。

 次回はあの懐かしゲームのto heartの来栖川芹香にしました!そして、その次は僕は友達が少ない。通称「はがない」の誰かにしようと思います。


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来栖川芹香と付き合ったら?(To Heart)

 
 今回のこのヒロイン知っている人いるかな?結構昔だからな・・・。

 では、設定です。
  横島は原作主人公の家に居候しています。
  横島と最初に出会ったのは原作主人公であり、ヒロインは二回目です。
  この話の横島は覗きなどはしていません。ヒロインといることが多いからです。
  ヒロインには妹がいる為、芹香と書きます。


 何気に十人目です!では、スタート!


 ある学校の校門では、もはや名物となっている光景があった。

 「お嬢様に近づくなと言っただろうが~~!!!」

 「何で俺から言い寄ったみたいに見てるんだ~~!!」

 老齢の執事服を着た男が、横島を追いかけている。

 「あらら。今日もやっているわね~」

 「・・・」

 「え?私から近寄ったって・・・へ~、姉さん、あいつに心許してるんだ」

 「・・・(テレ)」

 「あれ?え?ね、姉さん。ま、まさか!」

 そんな二人を見る美人姉妹。妹・来栖川綾香はとても活発的で、姉・来栖川芹香の方はとても静かで口数が少なそうなタイプだ。はた目から見れば、妹が勝手に通訳しているように見えるが実際はとても小さな声で話している。

 妹は姉の照れる姿を見て一つの考えが浮かんだ。そこに、横島が息を切らしながら二人の元にやってきた。

 「は~~、ぜ~~、すまん!一緒に、帰れなさそうだ!」

 「・・・」

 「また明日?うん、わかった!」

 「こらああああ!また近づきおって~~!!」

 そこに、追いかけてきた老齢の男性が走ってきた。

 「くそ!あいつ本当はサイボーグじゃないのか!もしくは、カオスのじいさんの血でも引いてるんじゃないのか!じゃああな!芹香ちゃん!綾香ちゃん!」

 「ええ、待たね~~」

 「・・・」

 「ふふ、いつか一緒に帰りましょう。だって」

 「おう!」

 二人の返事を聞いて、凄い形相で来る男性から逃げた横島。

 「ぬううう、また逃がした!何という逃げ足の速さだ!」

 「あはは、いい加減認めたら?セバスチャン」

 「・・・まあ、根性だけは認められますが。あんな馴れ馴れしいやつをお嬢様の傍に置いておけません!」

 「・・・」

 「え?私はそうには見えない?ですが」

 「まあ、まあ、詳しいことは車の中で、ってことでいいじゃない」

 「・・・そうですな。では」

 ロールスロイスのドアを開いて二人を入れて、自分も運転席に座って走らせた。実はこの姉妹は来栖川グループという、この世界では知らない人はいないと言われる会社の社長の娘なのだ。

 「では、出発します」

 

 

 次の日の朝、

 「では、お嬢様。行ってらっしゃいませ」

 「・・・」

 「行ってきます。だってよ」

 「・・・貴様、何故ここにいる!いつも遅刻ギリギリだろうが!」

 「よく知っているな。偶然早起きしてな、登校してみたら見かけたんだよ」

 これは本当の事だ。因みに、今横島は藤田浩之という少年の家で世話になっている。実はあの雨の中、彼に見つけてもらい家に連れて来てもらった。その後、自分の世界の事はあまり多く語らず、とりあえず天涯孤独になった。とだけ話した。向こうの世界ではまだ両親が健在だが、二度と会えないので間違っていない。

 自分の親に連絡を取った藤田が横島も住まわせていいという事になり、数日後にはいったい何をどうしたのか戸籍まで手に入れ、学校まで行けるようになったのだ。どんな親かと尋ねても、何の仕事をしているのかさっぱりらしい。だが、一度聞いたことがあるらしいが、

 

 『どうなってもいいなら、教えてあげる』

 

 そう、笑顔で言われたらしい。その笑顔が余りにも恐怖すぎてそれ以降聞かないことにしたようだ。

 「芹香ちゃん!今日も昼一緒に食べような!」

 「(こくり)」

 「じゃあ、行こうぜ!(握り)」

 「(照れ)」

 「き、貴様~~!!」

 「おおっと!学校の関係者以外立ち入り禁止だぜ~」

 「ぐぬぬぬ・・・(だが、お嬢様があれほど心を許す姿は初めて見た)」

 なれなれしい態度で芹香と手を握る横島に怒りを覚えるセバスチャンだが、芹香が心を許している姿を見て内心少しだけ驚いていた。

 「・・・一度あやつとちゃんと話をするべきだな」

 

 そして、約束通りの昼飯だが、

 「なあ、いつもそれくらいで足りるの?俺だったら、絶対足りないな!」

 「・・・」

 「どうぞ?いやいや、それはダメだって!芹香ちゃんは細いんだから、もう少しふと・・・じゃなくてふくやかにならないと!」

 「・・・?」

 「何で言い換えたのですかって、それを聞くの!」

 中庭のベンチに座って、お互いの弁当を見て感想を言うが、危うく言いかけたタブーを言い換えた理由を尋ねられて焦る横島。

 「・・・」

 「え?俺の弁当は誰が作っているのか?俺だけど?」

 「・・・」

 「・・・男性でも作るのですか?まあ、女が大体だからな。俺は居候だからさ、使える金も限られる。だから、こうして少しでも食費を抑えているんだ」

 ここまで話すと、芹香は自分と横島の弁当を見た。そして、ごくわずかだが目を見開いてある決心をした。

 

 

 そして、更に次の日の昼。

 「何で今日は部室なんだろうな?」

 昨日弁当を食べ終わって、会話も終わり、昼休みも終わった時に明日は部室で食べましょうと言われたのだ。その為部員は彼女一人のオカルト研究部の部室に今はいる。何でも、芹香は海外の魔術関連の本に興味を持ち一人でこの部室に来ては研究しているらしい。ほかの皆からすれば変人と見られるが、横島からすれば別にどうってことない。自分のいた世界では当たり前レベルだったし、本当の魔女がいて使い魔を使ってレストランすら開いていた。

 だから、内装がオカルトらしいものも多いが全然気にしない。というか、昔を懐かしめるので必然的にここによく来るうちに彼女と仲良くなったという事だ。

 「・・・」

 しばらく待っていると、芹香がやってきた。しかし、がっかりした様子が見られる。

 「どうしたの芹香ちゃん。何か、がっかりしてるけど」

 「・・・」

 「・・・え?お弁当を、作った?」

 「・・・」

 「し、しかも、俺に!あ、ありがとう!」

 目を輝かせた横島はワクワクしながら、渡された弁当のふたを開けた。しかし、

 「・・・・・・い、いや、いいんだよ。初めてだったんだろ。仕方ないよ」

 中身は炭しかなかった・・・というか、全てが真っ黒に焼かれていた。しかも、自分の弁当すら忘れるというミスをするくらいショックだったのだろう。

 「じゃ、じゃあ。俺の弁当、分け合おうか?」

 「・・・」

 「遠慮しなくていいって!一緒に食べられるだけでも、胸いっぱいなんだから!」

 もらっては悪いと遠慮したが、何も食べないのはダメ!と言って食べさせた。だが、

 「あ、あ~~ん」

 「・・・」

 弁当を忘れたという事は箸も忘れたという事だ。まるで恋人同士のあ~んで食べさせた。芹香は特に気にしなかったが、

 『ぐおおおおお!か、かかかかかか、間接キスだあああ!!』

 食べて食べさせてなので、箸での間接キスに内心テンパりまくっていた。 

 

 そして、放課後。校門のところにいつもなら横島めがけてロールスロイスが突っ込んでくるのだが、今回は横に着けた。出てきたセバスチャンが

 「・・・小僧、お前も乗れ」

 何と同乗するよう言ってきた。しかも、いつもの怖い形相ではなく真剣な顔だった。

 「どういう事だ?」

 「お前と話をしたい人がいてな。お嬢様、よろしいでしょうか?」

 「・・・」

 「ありがとうございます。行くぞ」

 「行くぞって、どこにだよ」

 「決まっている。来栖川邸だ」

 びっくりした横島を無視して、そのまま車を走らせたセバスチャン。途中で綾香も乗せて来栖川邸に向かった。

 

 案の定、来栖川邸はとんでもない豪邸だった。だが、

 「へ~~、本当に芹香ちゃんや綾香ちゃんってお嬢様だったんだな」

 横島は気にしない。というか気にすることをしない。

 「そうよ・・・でも珍しいわね。姉さんならともかく、セバスチャンが彼を誘うなんて」

 「・・・」

 「うん、姉さんも不思議に思っている?どうしてだろうね?」

 姉妹は運転席から降りたセバスチャンを見た。その彼は、横島を案内していく。彼女らも一緒に来るよう言われたのでついてくる。そして、着いた場所は

 「え。こ、ここって!」

 「・・・」

 「お父様の部屋って何~~!!俺をお二人のお父様に会わすってことは、つ、つまり、俺はどちらかと結婚「そんなわけないだろう!(バキ)」ぐべら!」

 姉妹が驚くのも無理はない。まさか、横島を自分達の父親に会わそうとしていたなんて夢にも思わない。口走った横島の顔面を思いっきりぶん殴ったセバスチャン。

 「今回、貴様を呼んだのは・・・お嬢様と付き合いたいというのがどれほどの事かを思い知らせるためだ。簡単に言うなら、諦めろという事だ」

 「「「な!」」」

 綾香と横島はともかく、芹香もこの一瞬だけは大きな声を出した。つまり、芹香と一緒にいるのを諦めさせるために父親を呼んだという事だ。

 「俺と芹香ちゃんの交際を諦めさせる?上等だ!」

 「そうだ。さあ、入るんだ。(見させてもらうぞ。貴様の覚悟を)」

 セバスチャンはどうやら試しているみたいだ。本当に芹香にふさわしいか・・・だからこそ、諦めさせるなんて言葉を使ったのだろう。

 「ああ、入らせてもらうぞ!」

 重い重い扉を開いた横島。

 

 

 その後、いろいろあって、横島はある場所にいた。

 「・・・」

 「え?本当にいいのですか?構わん!俺は、芹香ちゃんと一緒にいたいんだから!」

 その場所には芹香もいた。そこは、二人が出会ったあの小さな公園だった。

 「(藤田の家で住まわせてもらう事になって、その次の日の夕方に夕日を見たくてあの場所に行ったんだよな。そして・・・あいつを思い出して思わず泣いた時に、芹香ちゃんと出会ったんだよな)」

 「・・・」

 「え、出会った時を思い出します?ははは、俺もだよ」

 どうやら、芹香も出会った時の事を思い出したようだ。横島の辛そうな顔に、彼女が近寄った。

 「・・・」

 「あの時、何を思っていたのか教えて欲しい?・・・そうだな、芹香ちゃんなら教えてもいいかな」

 芹香の要求に、覚悟を決めた横島はポケットから文珠を取り出した。

 「それを持って、俺に当ててくれないか」

 「・・・」

 「何かって、それは全部終わってから話すよ」

 文珠が分からない芹香は言われたまま文殊を預かり、それを横島の胸の部分に当てた。その文珠には『覗』が書かれていた・・・そして、彼女は横島の心を覗いた。何故、口の説明ではなくこうした手段に出たのかというと、この世界が横島のいた世界の常識が通用しないからである。だから、自分の目で見て確認できる手段としてこれが一番わかりやすいと思い、自分の心を覗かせたのだ。

 

 心を覗けたのはほんの一部分の過去。だが、

 「・・・(抱き)」

 「・・・ありがとうございます」

 芹香が涙を出すには十分な過去・・・そう、ルシオラとの思い出だった。思わず、横島に抱き着いた。

 「俺は、今もずっとあいつのことを思っている。忘れられない、大切な大切なあいつのことを・・・」

 涙を出しながら、彼女を抱きしめる横島。すると、

 「・・・」

 「え?学校に行きましょう?何をするんですか?」

 いきなり芹香から学校に行こうという提案を出した。何もすることがないので、その提案を受けることにして、学校に向かった。

 

 

 着いた時は、もう夜になった。そして、こっそり学校に入って向かった先はオカルト研究部だった。

 「それで、どうするんだ。芹香ちゃん」

 「・・・」

 「え?黙って見ていろ?」 

 すると、彼女は目を閉じて真剣な顔で呪文を唱え始めた。この世界は、魔力と言うものが存在しないごく普通の世界といってもいい。だから、本来ならただのパフォーマンスとだが、

 『・・・え?何だ?』

 横島はちょっとした違和感を持ち始めた。それは、忘れかけていた感覚であり、彼女が目を開けて横島を見た時だった。

 

 『横島』

 

 自分の体の中から聞こえなくなってしまったあの彼女の声が聞こえた。

 「・・・え?」

 一瞬体も、息も、心臓も、何もかもが止まった感じになり、すぐに元に戻ると、

 「る、ルシオラ!」

 『ええ、ふふ、久しぶりね』

 彼女に訊ねると、返事が戻ってきた。思わず、膝をついて涙を流した。

 「ど、どうして!」

 『彼女のおかげね。魔力がない世界で何故こんなことが出来るのか。そんな理屈を覆す力のおかげ、としか言えないわ・・・そうね、彼女のあなたを想う愛の力がふさわしいわ』

 「せ、芹香ちゃんの、俺を思う、愛の力?」

 『そうよ。あの子は自分の全てを受け入れてくれたあなたの事を愛しているのよ。だからこそ、一生懸命にあなたの為に出来ることを考えたのがこれだったの・・・私とあなたを会わせたい。その必死な思いが奇跡を生んだと思うわ』

 ルシオラにそう言われて、芹香を見る横島。再び目を閉じて、今もずっと呪文を唱え続けている。

 『あなたがずっと私を想ってくれたのは見ていたわ。でも、お願い。もう、あなたは自分の幸せを掴んで頂戴。私は横島は横島らしく生きて欲しいの』

 「・・・ああ。でも、もうあの頃の俺には、戻れない。戻れそうもない」

 『じゃあ、この奇跡を生んだこの子の事を愛してあげて』

 「・・・え?」

 かつての自分にもう戻れないことを話すと、ルシオラは芹香を愛するよう言った。

 『驚くことないじゃない。あなただって、本当は一緒にいるうちにこの子を好きになっていたのでしょう?あなたの中にいるのだから丸わかりよ』

 「う、あ・・・」

 ルシオラの言葉に、真っ赤になる横島。

 『それに、この子の親の前でビシッと言ったじゃない。あれってプロポーズとして受け取れるわよ』

 「・・・あ!」

 ここに来る前に、セバスチャンに案内された来栖川邸で芹香の親達に言った言葉を思い出した。そして、同時にその指摘の通りだとやっと気づいた。

 『・・・そろそろ限界みたいね。あの子にありがとうって言っといてね』

 「え、る、ルシオラ!」

 『ふふ、大丈夫。話は出来なくなるけど、私はずっとあなたと一緒にいるわ。あなたとこの子が結ばれるのをしっかり見させてもらうから・・・楽しみにしているわ』

 「・・・わかった!見てろよ!」

 『よかった・・・その笑顔が見れて、じゃあね・・・また、あ・・・うね』

 徐々に声が聞きとれなくなり、ついに聞こえなくなった。芹香の方も呪文を唱え終わったのか魔術書を閉じた。

 「・・・」

 「どうでしたか?・・・芹香ちゃん、ありがとう。君の想いのおかげで、俺立ち直れそうだ」

 「・・・」

 「良かった。本当によかったよ・・・芹香ちゃん。大好きだ」

 横島の告白に、顔を赤らめる芹香。

 「・・・!」

 「うん、俺も好きだ。とっても、大好きだよ」

 ろうそくに照らされる二人。その二人の影・・・唇の部分が重なった。

 

 

 そして、何とこっそり扉の隙間からデバガメしていた連中がいた。

 「おおお~~!姉さん、ついにやったわ!」

 「・・・ふん、及第点だな」

 綾香とセバスチャン・・・そして、

 「うふふ、セバスチャンったら・・・父さんと母さんもいいわよね」

 「勿論だ。あの言葉を聞けたときから認めていたがな」

 「私もよ。あの人なら芹香を任せられるわ」

 芹香と綾香の両親だ。

 「あれだけのことを言ったんだもの。大丈夫よ!」  

 綾香は横島が父と母に向けて言った言葉を思い出した。あれは、横島に

 『君は芹香を幸せに出来るのか?』

 そう言った時の返答だ。それが

 

 『芹香ちゃんの幸せは彼女が自分で見つけるものだ!!俺が幸せにするんじゃない!二人で、幸せを作るんだ!』

 

 これだった。確かにルシオラの指摘通り、二人で幸せを作るというプロポーズに聞こえる。この発言の後に、横島は芹香を連れて出てあの公園に行ったのだ。彼なりに、芹香を助けたつもりなのだろう。

 『あ~あ、羨ましいな・・・私もそれくらいの告白してくれる彼氏欲しいな~』

 内心姉を羨ましく思いながら、静かに扉を閉めて四人でその場を引き下がった。その行動は正しかった・・・何故なら、扉が閉まったすぐ後に二人は服を脱がせあい、そして恋人同士の愛を確かめ合ったからだ。この日、横島はついに芹香と付き合う事になった。

 

 

 後日、

 「やっと、一緒に下校できるな」

 「・・・」

 「離しませんって、もちろん、俺だって離さないから!」

 横島と芹香が一緒に校門を出て下校するようになった。二人の手は、しっかり握られており、

 

 『・・・よかった。幸せにね、二人とも』

 

 その二人の手の上に、もう一つ手が置かれていたように見えたのは気のせいではなかった。

 

 

 芹香が高校卒業後に、横島との婚約を発表して世間を騒がせたのは別の話。

 




 
 横島のあの二人で幸せを作る。原作では、本当はそれをしたかったけどできなかった・・・だからこそ、余計にその思いが強いと思ったからこそこの発言をさせました。芹香が横島を想うようになれたのは、一緒にいて楽しいだけでなくオカルトに興味を持つ一面すらも受け入れて同調したからです。


 次回は「はがない」のヒロイン、三日月夜空にする予定です。その次は、インフィニット・ストラトスの誰かにしようと思っています。では!


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三日月夜空と付き合ったら?(僕は友達が少ない)

 
 今回はなかなか難しかったですが、何とか纏まりました。こんな感じでどうでしょうか?

 では、設定です。
  原作八巻の星奈がした告白を小鷹が受けたという事になります。
  原作の夜空の母親はある洗礼を受けて生まれ変わっています。
  夜空はその洗礼をした横島の事を結構意識しています。また、そのおかげで小鷹への未練はなくなっています。
  隣人部の他の皆はいつも通りです。生徒会の皆は出ません。

 では、スタート!



 

 「いってきます」

 「いってきま~す」

 「はい、いってらっしゃい」

 「母さんも仕事行きなよ」

 「分かってます。もう、昔の私じゃないんだから」

 「ははは!それはよかった!」

 ある家から長髪の女子高生と横島が制服姿で外に出る。その後ろには女子高生の母親が笑顔で手を振って家に戻る。

 「それにしても、父に裏切られてあれだけ危険な状態だったうちの母があそこまで変わるとは・・・いったい何があったと言うんだ?」

 「まあ、心底恐怖した。それだな」

 「???どういうことだ?」

 「何でもない!さ、行こうか、夜空ちゃん!話に夢中だと遅刻するぞ!」

 夜空と呼ばれた女子は疑問を出すが、横島は引きつり笑いをして一言そう言った。その一言に突っ込む夜空だが、ごまかすように彼女の腕を掴んで走る横島だった。

 『く!な、何だっていうんだ!』

 その行動に、顔を赤くする夜空だった。

 『だが、こいつのおかげで、母も、私も元気を取り戻した。本当に感謝でいっぱいだ』

 三日月夜空は横島との出会いを思い出した。

 

 

 それは、夜空が設立した隣人部の中で部員の一人である柏崎星奈(夜空曰く肉でいい)がきっかけだった。

 

 『小鷹、あんたやっぱり私と結婚しなさいよ』

 

 この時、子供の頃友達だった羽瀬川小鷹にゲームしながら無意識に告白した彼女の言葉だった。これに同じ部室にいた皆が慌てた。

 

 『私ね、あの一件で考えたの。そして、あんたのことが好きってわかったの。本当に、結婚したいと思うくらい。だからさ、このまま婚約者でいって卒業したら一緒になりましょう』

 

 更にここまで言ってしまった。しかも柏崎は無意識で言い続けているため、自分がどれほど破壊力ある発言をしたのか気づいていない。全員が絶句どころか体を動かす事すらできなくなる・・・いや、多分一瞬呼吸や心臓すら止まったのでは?と思うくらいだった。

 『に~ににににに、肉~!!お前は、何を言ってるかあああ!』

 これは普段から柏崎をそう呼んでいる夜空ではなく、小鷹の言葉だ。パニクって思わず名前じゃなく肉で言ってしまった。

 『きゃ!ちょ、いきな、り・・・・・・あ』

 この大声でゲームオーバーになったことで、やっと意識を取り戻して文句を言おうとした時にさっきの自分の発言を思い出した柏崎。スーパー天才の志熊理科は飲んでいたコーヒーを噴き出してカップを落とし、女系男子かと思いきや本物の女子で現在は何故かメイド服姿の楠幸村は無言でお茶を入れ(しかし目に光がない)、小鷹の妹羽瀬川小鳩は顧問の高山マリアと共に不安そうに小鷹を見る。

 

 『あ、あの、その・・・わ、分かった』

 

 思わずこう言ってしまった小鷹。本人もすごいパニクっていることが分かるが、柏崎の告白を受け入れてしまったのだ。みんな驚く中、夜空は・・・

 『(・・・いなくなりたい)』

 小鷹に依存していただけに、相当ショックで本気で逃避行をしようと教室を出てどこか遠くに行こうとして

 

 『・・・いなくなりたい』

 

 一言呟き、携帯のメール画面で「旅に出ます。探さないでください」と書かれたメールを隣人部員全員に送ろうとした時だった。自分の心をそのまま言葉にした横島が小さな公園のブランコにいたのは。

 

 

 「夜空ちゃん、どうした?」

 「え?い、いや、何でもない!」

 思い出していた記憶を、横島に呼ばれたことで意識を元に戻した。

 「そ、それより、早く手を離せ!」

 「??あ、別にいいじゃん。手を繋ぐくらい」

 「(かああああ)う・・・」

 対人恐怖症であり本来なら無理矢理にでも手を離す彼女だが、横島にはそれができない。自分と共感できる部分も多く、また母を立ち直らせてくれた人間でもある。

 最大の理由は夜空自身恋をした事がないので気付いてないが、本当は好きな男の手を離したくないという女の行動だ。

 「そういえば、今日は隣人部に行くんだろ?俺も行っていいのか?」

 「あ、ああ!おおおおお、お前を紹介しないといけないしな!」

 「そうだな。じゃ、行くか」

 「よし、行くぞ!」

 顔が赤いまま、皆からそれなりに見られていることに気づかないまま横島と手を繋いだまま隣人部の部室に向かった・・・そして、数分後に

 

 「お、おい!本当に、これが友達を作るための行動なのか!」

 「おい、小鷹。本気にするな!というか、どうして俺がこんな目に遭うんだ!第一これは友達じゃなくて、ホモダチになるための行動だろうが!」

 

 何故か小鷹に押し倒されて服を脱がされそうになっている横島。しかも、小鷹の方もワイシャツのボタンが外れているので

 「うんうんうんうん!これぞ、本物のビーエルというものですね!」

 志熊のように腐女子がご馳走様という展開に入ろうとしているように見える。これ以上ないほど目が輝いている。

 「大丈夫だ!見えるぞ!ああ、そこでベルトを外してズボンを」

 「ちょっと夜空!何言っているのよ!私の婚約者を漢な道に入れないで!」

 「そう言いながらも何故ゲーム画面ではなくこっちに夢中なのだ?しかも、止めに入らないし」

 「う・・・そりゃ、友達になれるかの確認よ確認!」

 「なーなーびーえるって何だ?」

 「あんちゃん。小鳩にもああしてほしいのだ・・・」

 志熊同様目を輝かせてみる夜空と柏崎。訳が分からないマリアと兄に懐きたい妹。

 「素晴らしいです!これが男と男の友情と言うものでやんすね!」

 「「断じて違う!」」

 腐女子的光景に目を輝かせる三人とは別の意味で目を輝かせる幸村に突っ込む横島と小鷹。

 「せめて、星奈ちゃんにやってほしいわ!そのご立派なちちに顔を「「何か言ったか?」」・・・・・・すんませんでした~~!!!!」

 柏崎に下心満載の目を向けるが、小鷹と夜空のダブルガン飛ばしに恐怖して速攻で謝った。しかも小鷹は優しいけど顔はやくざレベルの怖さがあり、間近で真正面で見た恐怖に固まってしまった横島だった。

 『全く、私がやってやるのに・・・・・・!!な、何を思った私は!』

 この現状を作り出した張本人は横島の言葉に思わず出した自爆に動揺していた。余談だが、夜空の鞄の中に今回のこの二人にやらせるために使ったと思われる参考DVDがあった。そのタイトルがこうだった・・・『ホモゲ部』。

 

 

 部活も一応終わって、横島と帰る夜空。

 「・・・なあ横島」

 「あん?何、夜空ちゃん?」

 さすがに帰りは手を繋がないで歩く。その途中で夜空が話しかけた。

 「私は、正直いつも家に帰りたいと思わなかった。母さんが父さんと離婚して、しかも母さんの友達と再婚して、慰謝料で生活して、男嫌いになって・・・そんな母親といたくなかった。しかも、小鷹をあの肉に奪われて更に辛さが増えた」

 「ああ、初めて会った俺と夜空ちゃんに「自慢か!この娘が!」と包丁持って襲い掛かってきたな・・・つうか、星奈ちゃんを肉と呼ぶのはいい加減にやめないか?」

 「・・・ああ、今度からはトリ肉と呼ぶ!」

 「何故に鶏肉?つうか、呼び名を変えただけだろ!」

 「私が立つはずだった小鷹の隣のポジションをとったからだ!」

 「取る取られるの意味のトリと、星奈ちゃんを示す肉を合わせてトリ肉?」

 「いや!ウグイスの巣を乗っ取るカッコウにも例えている!」

 「そういや、隣人部って友達を作るためと言いながら本当は小鷹と二人っきりになるためだけに作ったんだっけ?だけど、入部募集の張り紙に書いた暗号レベルの「ともだちつくろう」をみて星奈ちゃんが入部してきて・・・あ」

 「そうだ!図々しく入って来て小鷹を奪った!」

 その二つの意味を取ってトリ肉と呼ぶ夜空の考えに横島は少し呆れた。

 「えっと、話を戻そうか」

 「そうだな。あんなトリ肉を思い出しても不快になるだけだ」

 「(でも、内心は嬉しいんだよな。自分と正面から感情丸出してぶつかり合える数少ない仲間だからな)」

 明らかに不快そうな顔をしているが、内心を横島は分かっていた。

 「でも、今は帰りたいと思っているのか?」

 「ああ。母も元気を取り戻して、それどころか今まで見たことないくらい活発的で優しい母になった。そんな母になって嬉しいんだ・・・だが、どうしてたった一晩でそこまで変貌をしたんだ?」

 母を想う内に、どうして変貌という言葉を使うくらい変わったのか疑問になった夜空。それを聞いて汗を流す横島。しかも、震えている。

 「き、聞きたいか?(ガタガタ)」

 「ああ、聞かせろ」

 だが、興味の方が強いため横島の様子に気づかない夜空。結局話すことにした。

 

 『出て行け消えてなくなれ!!』

 『か、母さん!お、落ち着いてくれ!』

 『ふふ、ふ~ん。何が何だか知らないが、夜空ちゃんは辛い目に遭っていることだけは分かった』

 『男なんて、男なんて!!!』

 『頼むから、頼むから!』

 『夜空ちゃん。ちょっと部屋を出てくれないか?俺が何とかするから』

 『え、で、でも!』

 『大丈夫だ・・・最終手段で治めるから』

 『は?』

 『ままま、ほらほら、出て行った行った(バタン)』

 『うあああああ!!!』

 『夜空ちゃんを苦しめた報いとして、説教をしてもらうか。あんたと同じ職業の人に!(『母』の文珠を自分に使った)』

  一時回想終了

 

 「(ガタガタガタガタ)」

 その時のことを思い出して、恐怖に震えまくった横島。

 「お、おい!ど、どうしたと言うんだ!」

 「はあ、はあはあ・・・と、とりあえず、俺の母に説教してもらってああなった。という事で納得しちぇくりぇれ!」

 「あ、ああ・・・(しちぇくりぇれ?)」

 焦るあまり口が回らなかった。いまだに震える横島と焦りを見て、とりあえず納得した夜空。因みに文珠の事は、母親を呼んだにしたので気づかれてない。だが、一度思い出すとすぐにはそれを消すことは不可能・・・再度回想が始まる。

 

 『え?何?』

 『(横島の母・ゴッドマザーに変身)さて、ここはどこかね?』

 『え?え?』⇠混乱中

 『あんた、何だいその包丁は?』

 『な、何よ!娘が男と作って自慢したから!』

 『・・・ほう~、つまり旦那に逃げられて幸せそうな娘が恨めしいと』⇠浮気歴が半端ない旦那持ちのためすぐに現状に気づいた。

 『ふ、ふん!悪いっていうの!』

 『悪いに・・・決まっとるやろう!!!』

 『っひ!』

 

 『自分が不幸だから、娘も不幸にする~~?それでも母親か~~!!』

 

 『ひいいいい!』

 そして、ここからゴッドマザーの説教タイムの始まりだった。横島本人が完全に横島の母になっての説教なので、その気迫が半端ない。そして、一時間後に説教が終わり横島母から横島に戻った。だが、

 「(ガタガタガタガタ)ごめんなさいごめんなさいごめんなさい・・・」

 夜空の母はすっかり今までの自分や元旦那を忘れるくらい恐怖に震えていた。

 「(ガタガタガタガタ)すまんすまんすまん・・・」

 横島の方もトラウマが蘇ったのか、同じように恐怖に陥っていた。

 「な、何があったんだ?」

 そんな二人を見て絶句する夜空だった。

 回想完全終了

 

 それを聞いてまた絶句する夜空。

 「そ、そうか・・・それにしても、す、凄いな。お前の母は」

 「ああ、あれに勝てる人は絶対にいないと断言できる。親父も浮気のたびにズダボロにされたしな(美神さんの霊圧に気迫で対抗できるほどだしな)」

 「浮気のたび?お、おい、お前の親父も浮気していたのか!」

 「ああ、軽く五十はしていたんじゃないか?ま、それでも離婚はしなかったぞ。何だかんだでどっちも愛し合っていたからな」

 「・・・な、何か、母の人格が変わった理由が分かった気がする。そりゃ、そんな浮気歴がとんでもなくある人の奥さんなら、説教もとんでもないだろうし」

 「ま、そういう事だ・・・俺もその説教はよくくらったし」

 「次の日から母が笑顔を見せた時は夢を見たのかと思ったぞ・・・でも、そういう事だったか。本当にありがとう」

 説明を聞いて、引きつりながらも礼を言う夜空。

 「夜空ちゃんみたいな美女を悲しませたくなかったからな」

 「(ボン!)び、美女だと!お、おい!」

 「何言ってるんだ?とってもかわいいぞ」

 「ふぁおうぇのごせらろあr;:あ;み!」

 「いや、落ち着こうね。宇宙人語になっているよ」

 『お前のせいだろうが!』

 内心は文句を言ったが、顔はにやけていたので嬉しいのは丸わかりだ。

 

 

 横島はあの一件以来一緒に暮らしている。どうやら、横島母という恐怖の対象が出来たおかげで女を嫌うという事もなくなったようで、家にずっといることもなく仕事も始めるようになった。まだ新しい出会いはないが・・・それもそう長くないだろう。

 横島母も女なのだが、彼女からすればどこぞの青い鬼レベルの恐怖の対象らしく、完全に別物として見ているようだ。

 「なあ、横島」

 「何だ?夜空ちゃん」

 そして、娘も・・・大切な存在を失ったすぐ後に出会い、同じ失った者同士で話し合い、助けられた。その時からかけがえのない存在となり、同時に、

 

 「好きだ」

 

 恋する相手となった。ついに、自分の想いに自覚した夜空。

 「へ?」

 「本当にお前が好きなんだ・・・私から、離れないで、くれ」

 「ちょ、ちょ!」

 「(どさ)話したくない。私は、絶対に他の誰にも、お前を、渡さない!」

 ただ、その恋は力づくの恋になりそうだ。何しろ、長年会いたかった昔の親友であり、今は依存していた小鷹が柏崎というライバルに奪われた。もし、自分が先に告白していたら・・・そう思うと今回もまた繰り返すのでは?そう思うと二度とそんなことをしたくない!そんな気持ちでいっぱいだった。

 だから・・・

 「よ、夜空ちゃむぐ!」

 いきなりキスをした。そして、自分の全てを見せ・・・ついには横島の全てを見た。その日から次の日の朝まで、二人は同じベットの何も着ない状態で一夜を過ごした。

 

 

 次の日は早速、

 「お前ら!よく聞け!肉と小鷹が婚約者同士!なら私と横島は既に夫婦だ!」

 隣人部の皆を仰天させたのは言うまでもない。しかも、朝までやったあの愛の営みの事も事細かに話すという大暴挙をしてしまった。それを聞いた部員達は

 「小鷹さん!理科にもやってください!・・・あわよくば小鷹さんのヌード写真を撮らせてください!」

 「兄貴!幸村は身も心も兄貴に捧げてます!ですので・・・」

 「あんちゃん(ボロボロ)・・・小鳩も、小鳩も!」

 志熊と楠、小鳩は真っ赤になって目を血走らせて小鷹に迫り、

 「???なあなあ揉まれるとか、滅茶苦茶にされるとか、いったい何のことなのだ?マリアに教えてくれなのだ!」

 約一名は全然理解できなくて問いかける・・・そして、

 「小鷹!私達も負けられないわ!こ、こここここ、今夜はわわわわわ!」

 「おおおおもちつけ!星奈!べ、べべべべ別に今すぐとは」

 「ははは!肉~~、私はお前の先を行ったぞ~~!」

 「(ぶち)今すぐよ!さあ、帰りましょう!そして!」

 「夜空!挑発するな~~ああああああ!(ドドドドド)」

 「「「「待って~~~!」」」」

 婚約者カップルは思いっきり動揺したが、夜空の勝ち誇った顔に星奈がムッとして小鷹を持ち上げて教室を出て行った・・・後ろから同じことをされたい三人と質問を続ける一人がくっついて。

 残った夜空は胸を張って高笑いしていた。

 「やった!勝ち組に入ったぞ!あの肉より先にな!」

 「滅茶苦茶恥ずかしかったぞ」

 「ははは・・・・・・すまん」

 横島のツッコミに少し頭が冷えたのか、反省した。

 「だが、本当にお前と結ばれたことは嬉しいんだ・・・昨日も言ったが」

 「ああずっとそばにいるよ・・・今度手料理ご馳走してくれるかな?」

 「・・・ずっと先になると思うが」

 そう言いながら横島の傍に近寄り、

 「急がなくていいって。少しずつでいいって・・・離れないんだからさ」

 「そ、そうだったな(テレ)」

 手を繋いで、もう一度キスをした・・・そして、

 『エア友達のトモちゃん。さようなら・・・私はもう大丈夫だ』

 自分が作り上げた空想の大親友であるトモちゃんに別れを告げた。キスが終わり、唇を離して、横島の顔を見た。

 「横島」

 「何?」

 呼びかけに答えた彼に、笑顔で言った。ただ、横島はのちに語った。

 

 「浮気なんてしたら、地の果ても追いかけて捕まえて、徹底的に私しか見れないよう調教してやる・・・それでももし続けるようなら・・・・・・心中してやるからな♪」

 

 その笑顔は余りにも強迫レベルの笑顔だったと。果たして横島と夜空は幸せになれたのか・・・それはまた別の話。

 




 
 やっぱりこうなるんじゃないかな?と思いました。エア友達のトモちゃんは一応最後に別れるために出しました。
 夜空の母親を矯正するには、横島の母以外いないと思ったので出しました!何しろ、図太い神経と心を持っていますからね。ゴッドマザーと書いたのは、自分がガチでそれくらい敵わない母親だと思っているからです。

 次回はインフィニット・ストラトスの織斑千冬にしようと思います。その次はアニメを飛び出してゲームのキャラにしようと思います!まずはドラゴンクエストのミネアかゼシカ・・・一層の事アリーナにしようかな?




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更識簪と付き合ったら?(インフィニット・ストラトス)

 
 お詫び・・・前回織斑千冬をヒロインと書きましたが、彼女にします。理由は・・・ネタが思いつきませんでした!

    今回の設定です!
 横島は、IS学校の清掃員として働いています。
 横島はISを動かせません・・・というか、動かせなくても互角に戦える気がする。
 原作の話の流れは今回は一切ないです。
 姉と区別するために、名前で書きます。
 
 では、楽しんでください!


 

 横島は今火花を散らしている。その相手は、更識楯無・・・いや、今は刀奈だ。では、どうして彼女と火花を散らしているのかというと?

 「だから!こっちがいいって言ってるだろう!」

 「何言っているの!簪ちゃんにはこっちがお似合いよ!」

 「・・・あの、二人とも、や、やめて」

 「あんた姉なのに分かってない!簪ちゃんは隠れたええ乳を持っているや!だから、それをしっかり出せるビキニがいいんだ!」

 「違う!そんなお色気目当てな水着じゃ簪ちゃんの魅力が出ない!だから、こっちのワンピースタイプの水着がいいの!」

 「ほう~~、なら本人に聞こうじゃないか!」

 「望むところよ!」

 水着売り場でどっちが簪に似合うか、それを目を血走らせて言いあっていた。だが、簪からすれば、

 「「さあ、どっちのケンミン・・・もとい!どっちがいい!」」

 「・・・どっちも着ないから」

 「「そ、そ、そんなバカなあああ~~~~!!!!」」

 いい迷惑である。まさかの拒否発言に、揃ってがっかりするバカ二人。

 「は、恥ずかしいから・・・」

 だけど、彼女の方は嫌だからというわけではないようだ。しかし、二人には簪の声が聞こえていなかった。

 

 

 横島が落ち込んでいる公園に入ったのは、簪だった。いや、正確には彼女が逃げ込んだ先が公園で、そこに横島がいたと言った方がいい。別に彼女が誰かに襲われていたり、追いかけられていたりされていたわけではなかった。ただ・・・逃げ出した場所が辛かったのだ。

 

 「お前の姉さんはもっとすごいぞ」

 「刀奈の方が立派だな」

 「簪は平凡だな」

 

 彼女には姉がいる。だが、その姉はいろんなことが出来る優秀な姉だった。そして、周りの大人はいつもそんな二人を比べていた。姉の方は、そんな大人に笑顔を振りまいていた。大人達は彼女ばかり見て簪を見ない・・・その偏見が辛かった。

 ある日、簪は日本の代表候補生となり姉のいるIS学校に行くことが出来た。ずっと頑張り続けたが・・・やはり周りは学校の最強の名を持つ生徒会長となった姉ばかり見た。しかも、与えられるはずのISも企業は世界初で男のIS操縦者の織斑一夏を優先してしまい、自分はそっちのけ。

 

 『何で周りはそんなに姉さんや織斑一夏ばかりを見るの?優秀だから?私が平凡だから?何で・・・何で。う、うう、ひっく』

 

 ついには涙を出してIS学校を飛び出したのだ。そして、行きついた公園で横島と出会ったのだ。涙を流す簪に反応して、横島が聞いてきた。女性の涙にはやはりすぐに反応するのが彼らしい。

 「どうしたんだ?涙なんか流して・・・可愛い顔が台無しだぞ」

 「・・・誰も、私を見ない。大人は全部姉さんばかり」

 「ふ~~ん、姉さんばかり見られているのか?」

 「うん・・・どんなに頑張っても、周りは私を見てくれない。みんな口をそろえて言うのは、姉が優秀なんだから妹だってできて当たり前。大人はどうして私を見ないの。ひっく、ううう」

 「そっか・・・でも、姉さんも可愛そうだな」

 「・・・え?」

 初対面でも誰でもいいから吐き出したかったので、簪はどんどん涙を流しながら心の苦しみを語る。だが、横島が言ったのは姉がかわいそうという言葉だった。それにキョトンとする簪。

 

 「だって君の姉さんは、勝手に期待されて、勝手に優秀と見られて、勝手に大人のいい見世物にされているんだ。かわいそうじゃないか」

 

 そう言われて、初めて姉の立場に気付けた簪。思わず、涙も言葉も止めて横島の話に耳を傾ける。

 「姉さんはどんな顔をしていた?」

 「・・・笑顔だった」

 「じゃ、心は辛いだろうな」

 「つら、い?」

 「ああ・・・俺も経験があるんだ。笑顔で自分の本当の苦しみを隠したことが。あれは、本当に辛いんだ・・・必死に我慢するからさ」

 苦しそうな顔を見て、簪はようやく今の姉がどんな気持ちか考えた。

 『姉さん・・・そういえば、いつも私を笑顔で見ていた・・・けど、あの笑顔は今思えば、大人達に見せる笑顔とは違う気が』

 「どうだ。君は自分を見てくれないと言っているが、実際は姉さんの方が見られていないんだ。大人が見ているのは姉さんじゃない。ただそれに『優秀』という言葉がついただけの見世物だ」

 『・・・そうだ。言われてみれば、そうだった。私への笑顔は柔らかくて安心する笑顔な感じがするけど、大人達にはとりあえず的な笑顔だった』

 段々、姉の気持ちも理解する意思が出てきた簪。

 

 「実際に会って話をすればいい。お互いの考えや想い・・・しっかり伝えないと、すっごい後悔するぞ」

 

 この言葉には、とても重みがあると思った簪。もしかして、ここで辛そうにしていたのはその後悔をしたからでは?と気づいた簪。そこに・・・

 

 「簪ちゃああああ~~ん!!」

 

 自分の名を叫ぶ姉の声が聞こえた。公園の入り口を見ると、涙まみれの姉の姿があった。とても心配そうな顔で近づいてくる・・・ただ、鼻水まで出している当たりみっともない。

 『・・・話し合ってみよう』

 内気で臆病な性格だったが、この時横島の姿を見て一歩を踏み出した。そして、その時の話で簪は姉へのコンプレックスが解け、同時に姉妹のわだかまりが解けた。

 

 だが、同時に余計なことまで知ってしまった。

 「簪ちゃん!ほらほら、こっちを見て見て!」

 彼女は・・・

 「(ごく)簪ちゃんの下着姿・・・おっと、鼻血が」

 救いようのないくらいの・・・

 「簪ちゃんのベッドの匂い。ああ、包まれて気持ちいい~~」

 シスコンだった・・・。

 

 毎日、必ず朝起きると閉めたはずの部屋の鍵が開けられていて自分と一緒に寝ており、廊下を歩けば後ろには壁や物陰からじ~~っと自分を見る。しかも、部屋に戻ると必ず自分のベッドで寝ている始末。これが優秀な人間の姿か?いや、ダメ人間の姿だ。と呆れてしまったのだ。

 だが、これを見たおかげで欠点も結構多いと安心して、今はとても仲良くなっている。

 因みに二人のわだかまりを解くきっかけを作った横島はというと、

 「貴様というやつは~~!!!!」

 「ちょ、ちょっと待ち千冬さん!あんなにお色気満点な格好で実習させたら、男が襲い掛かるのは当然だろ!」

 「私の弟はしなかったぞ!少しは、一夏を見習えええ!ハリケーンミキサー!」

 「そりゃ、あんたの弟は千冬さん以外見ないシスコごへぶぎゃらああああ!」

 授業中の訓練場で超人技をくらって吹っ飛ばされていた。姉妹仲を取り持ったという事で、生徒会長権限を使って横島をIS学校の清掃員として雇うことにしたのだ。だが、ほぼ女子校という状態の学校で横島がじっとしていられるか?答えは無理!である。一日三回は覗きをして、実習でISを装備する際のお色気満点な姿を必ず見に行くのだ。その度に女子達を追いかけまわしては、既にISを持っている代表候補生の攻撃の的にされるのだ。

 「この、女の敵が!」

 「私達が退治いたしますわ!」

 「一夏を見てみなさいよ!そんなことはしてないじゃない!」

 「そうだよ・・・少しは見に来ても欲しいのに。女としての魅力、持ってないのかな~って少し落ち込み気味だし」

 「シャルの言う通りだ!嫁も少しは覗きに来るべきだ!」

 「え、え~と、何か途中から話がずれてないか?」

 一応一夏も含めた六人で、ハリケーンミキサーをくらって起き上がった横島を追いかけながら攻撃を始めた。

 「・・・織斑先生」

 「何だ?」

 「横島さんがここに来て覗きや襲い掛かりが始まってから、あの六人の戦いの連携がうまくなったと思いません?」

 「そりゃ、何度もやっているからな。他の生徒も逃げるのがうまくなった」

 「犯罪未遂行為をされて、生徒が上達するって微妙な気分ですね」

 「・・・・・・言うな。私も同じことを思っていたところだ」

 あの技をくらわせた一夏の姉・織斑千冬は同僚の山田真耶にそう言われて二人して微妙な顔になった・・・時だった。

 「お二人のパンチラ、ゲットだぜ!」

 逃げ回っていたはずの横島がいつの間にか二人の脚元に来ていて、スカートをめくって二人の下着を見て喜んだ。

 「おお!山田先生は黄色で織斑先生は赤ですな!お二人とも、よくおに「「何するんだ(ですか)!!」」むぎょはぎゃああああ!」

 鼻の下を伸ばして嬉しそうにした横島の顔面に二人の拳が炸裂した。それがうまいことIS装着の六人のところに吹っ飛ばされて、

 「「「「「「覚悟!」」」」」」

 総攻撃を受けまくった・・・特に、一夏がシスコン魂を全開にしたのか一番攻撃が半端なかった。

 「ううう、見られてしまいました・・・前は着替えも見られましたし、もう横島さんにお嫁に貰ってもらうしか」

 「あいつを婿にって、もう少し考えろよ真耶・・・・対格闘戦も上達しているな。生徒も教師の我々も。本当におかしな奴だ」

 山田は横島の嫁になる宣言をしたが、織斑千冬に止められた。その総攻撃で痛い目に遭いまくっている横島を見て、他の部分でも上達していたことに気づいた織斑千冬だった。

 『・・・あの笑顔、何か変?』

 だが、自分を立ち直らせてくれた簪は横島の行動に疑問を持っていた。

 

 

 

 そして、集団リンチと書いて一対多の格闘訓練と読む実習も終わって、教師も生徒もボロボロになった横島を残して訓練場から出て行った。そこに、一人残った簪が横島の元に向かった。

 「ねえ、横島さん」

 「あ~、死ぬかと思った・・・って簪ちゃん。戻ってなかったの?」

 「うん・・・聞きたいことがあるの」

 起き上がる横島の隣に座る簪。

 「横島さん。前に私にこう言った。笑顔で自分の本当の苦しみを隠したって・・・今もしているのですか?」

 「・・・何を言うんだい?」

 だが、そう聞く横島の顔には少しだけ焦りがあった。

 

 「だって、何か横島さんの笑顔・・・姉さんが大人達に向ける何も感じない笑顔だった。本当に楽しそうな笑顔じゃない」

 

 それを言われて、黙ってしまう横島。まさか、見抜かれるとは思わなかったからだ。だが、ずっと見続ける彼女に観念して口を開けた。

 「ああ、そうだよ。隠しているんだ・・・ああしていれば、少しは昔に戻れると思ってな」

 「昔に戻れる?」

 「簪ちゃん。俺さ、世界で一番大事な彼女を・・・死なせてしまったんだ」

 「・・・・・・・・・え?」

 言葉の意味が分からない状態の簪。そのまま話し続ける。

 

 彼女は途中から涙を流した。流し続けた。出し続けた。

 「・・・だけど、今でも後悔しているんだ。あいつは幸せだったと、美神さんは言うけど本当にそうだったのか?ってな。ルシオラには、彼氏彼女の関係になってからは俺の有頂天になった姿しか見せてなかったのに・・・ちゃんと今後の事を話し合うことだってしないといけなかったのに、それをしないまま浮かれて・・・最後に死なせてしまった」

 横島も涙を出していた。右手で拳を作り、力が込められていた。

 

 「だから、君が落ち込み、姉と距離が離れているって聞いていたら、見てられなかったんだ。そのままじゃ俺と同じになるって」

 

 涙を出し続けた顔で彼女の方を向いた。いまだにボロボロ泣いている情けない顔だ。だが、

 

 『こんなに辛い思いしたなんて、もし姉さんとすれ違ったまま同じように亡くなっていたら、絶対後悔していた・・・ありがとう、横島さん(ドキドキ)』

 

 その顔でも簪をときめかせるには十分だった。そして、

 「横島さん。大丈夫です、ルシオラさんと同じ立場になるかもしれなかった私が答えます」

 「同じ、立場?」

 その言葉に涙が止まった。

 

 「幸せです。こうしてお互いの気持ちをしっかり話し合えた。今まで見たことのない一面だって知ることが出来た。そんな幸せをくれたのがあなたです。そうやって、見えないところで必死に支えてくれた・・・私は、そんなあなたを愛しています」

 

 簪は自分の気持ちを隠さずに話し、最後には告白までした。

 「簪、ちゃん」

 「あなたの話を私と姉さんで置き換えると、ルシオラさんは私になります。そして、ルシオラさんと同じく悩んで苦しんでいました。もし、姉さんと話し合えなかったら、もしかしたら同じようなことになっていたのかもしれません」

 この世界には魔族や神といったファンタジーなものは一切ない。ここで生活してそれを知っていた横島は、自分の過去をある大きな組織にスパイとして入ってそこでルシオラと恋をして・・・最後は組織のトップが自分を撃とうとしたが、ルシオラがかばって死なせてしまった。という風に作り替えた。設定は無理矢理だが、横島の悲しみがこもった話し方で彼女は信じた。

 

 「横島さん。あなたは、あなたらしくいてください」

 

 「あ・・・」

 そして、彼女の遺言を思いだした・・・その時、二人の顔は似ていないがその言葉に一瞬ではあるが、横島には簪がルシオラに見えた。

 

 『横島は、横島らしくいて』

 

 それを思い出し、思わず抱きしめた。

 「!!!、よ、よ、よよよよよ!」

 「ありがとう・・・ありがとう。思い出させてくれて、ありがとう(ボロボロ)俺、やっと、本当に昔に戻れそうだ・・・(ボタボタ)」

 再び涙を出して、その涙を地面に落として、感謝しながら抱き締める力を強くした。

 「・・・横島さん。もっと見せてください。私は、好きなあなたを全部見たいです」

 「ああ、見せるよ。見せるから」

 その後、二人はしばらく抱きしめあったが・・・授業で訓練場に刀奈のクラスが入って来て彼女が乱入する間にキスまでしていた。キスシーンに激怒した姉が、横島をISで半殺しにした。

 

 

 だが、横島には特に罰則はなかった。理由は横島は清掃員であり、学校が雇っているだけの存在。教師でも生徒でもないので、授業に支障を与えなければ交際は認められるという判決を織斑千冬と理事長は下した。その判決に腹を立てた姉だったが、

 「姉さんも彼氏を作ればいい」

 この一言でその日は「簪ちゃんがお姉ちゃんから離れていく~~!」と叫んで部屋で泣き寝入りしたらしいが、次の日から

 

 「おかえりなさ~~い。ご飯にする?お風呂にする?それとも、わ、た、し?」

 

 織斑一夏にアプローチを開始したという。とりあえず、自分も男に恋をすれば何か変われるんじゃないかな?とそれなりに思ったと後に語る。

 

 

 その後、横島と簪はどうなったのかというと、

 「・・・山田先生、離れてください」

 「わ、私は、責任を取ってもらう必要があるのです!簪さんこそ、離れてください!」

 「私は彼女、だから問題ないです」

 「う、ううう!な、なら、私は恋人に立候補します!(むにゅう)」

 「ぬうおおおお!な、何かとんでもマシュマロがええ感触で~~!い~だだだだだ!」

 何度か覗きの被害に遭った山田が横島に責任を取ってもらおうと、アプローチを開始した。自分の胸を押し付けて、横島を誘惑している。それに負けそうなので簪が足を思いっきり踏んでいる。

 「忠夫さん・・・私なら、ぜ、全裸を、見せても、いい」

 「なああ!う、ううう!わ、私だって見せます!」

 「ぐおおおお!な、何やと!美女二人のオールヌードを拝めるというのか!是非とも(ズゴン!)」

 「「校内の風紀を乱すな!!」」

 二人の大胆発言にぜひやってください!と言いかけた横島を蹴り飛ばした刀奈と織斑千冬。その後、学園最強と世界最強のタッグでボコボコにされたのは言うまでもない。

 

 

 

 どうやら強力なライバルが出たことにより、相思相愛にはまだ時間がかかりそうだ。

 




 横島の話で感情移入したのはヒーローを憧れる彼女だからと、横島の話そのものが彼女の好きなヒーローアニメと似たような感じだからです・・・という事にしてください!簪とルシオラを繋げるのは・・・ちょっと強引だったかな?
 最後に山田を出したのは、このまま結ばれるよりライバルに立ち向かう姿で終えた方がいいかな?と思ったからです。今回は結ばれるというより頑張って結ばれよう!という終わらせ方にしました。

 次回はドラクエのヒロインにしますがいまだに決まってなく候補は三人います。ミネアかゼシカ、マルティナの誰かにしようと思っていますが・・・誰がいいと思います?もし、この三人の中で一番いいと思う人がいたら感想にぜひ書いてください!
 
 追伸・三人とも胸デカいけど、ガチでそこで選んでませんから!


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ミネアと付き合ったら?(ドラゴンクエストⅣ)

 
 どうも!ドラクエヒロイン、ミネア希望があったので彼女にしました!

 設定です!
  横島も勇者パーティーと行動していますが、全員は出しません。
  話の流れは第六章からです。
  今回は付き合うきっかけの話になっています。
  勇者は男です。女にすると、そっちをヒロインにしそうなので・・・。 

 スタートです!



 

横島は隣にいる水晶玉を持った女性と呆れていた。

 「ごっめ~~ん♡ミネア~、またすっちゃった~~」

 呆れていた理由は、その女性が稼いだ金をスロットの前にいる踊り子姿の女性がほんの数分で全部すっからかんにした事だ。あたかも、人の金は俺のもの俺の金は俺のものと言わんばかりに使い切って、反省を全くしようとしない笑顔だ。

 「全く姉さんは・・・」

 「安心しろ!ミネアちゃん!俺がモンスターを倒して稼いできた!さあ、マーニャちゃん!これでやってくるがいい!」

 「タダオさん。そんなことをしない方が」

 「おおお!さっすが私にお金を運ぶ丁稚!なら遠慮「お返しにそのお色気いっぱいのマーニャちゃんの体に顔をうずめさせて~~!(ドドドドド)」ドラゴラム!」

 ここはエンドールのカジノ。そこで、スロットを楽しむ褐色の美女・マーニャ。そのマーニャの双子の妹でよく当たると評判の占い師をしているミネア。マーニャは派手な性格で踊り子を職業としていてカジノとお金好きの浪費家、ミネアは逆に控えめな性格で堅実でコツコツ頑張る努力家・・・性格が反対の姉妹だ。

 そう、マーニャがミネアの稼いだ金を毎回のように全額カジノにつぎ込んでは負けている。横島はそんな彼女に金を渡す代わりに胸に抱き着こうとしたが、

 「がるるるるっる(いいわよ~、さあ、どうぞ~)」

 「こ、こんなドラゴンなウロコを感じても嬉しくないいいい!もう、絶対に貸してやるもんか~~~!」

 「がる!がるるる!(ちょっと!前言撤回するなんてそれでも男なの!)」

 「なら、おっぱいに顔をうずめさせろ~~!」

 「・・・どうして、会話が成立できるの?」

 マーニャがドラゴンに変身する呪文・ドラゴラムでドラゴンになってしまったため、望んだ感触でないことに号泣する横島。因みに、カジノをしている客やバーテンダーやバニーは既にこれは日常の一部となっているようで、いきなりドラゴンが現れても驚かなかった・・・。

 しかも、ドラゴン語を話すマーニャと普通に話す横島。どうして会話が成立できるのか、不思議でならないミネア。

 「三人共、休憩は終わりです。さあ、行こう」

 「はい!勇者様!」

 「ううう、了解」

 「(しゅうう)は~~い!は~~カジノもついて来てくれないかしら?」

 そこに緑色の髪に腰に剣をかけた若者がやってきて、三人を連れて行った。実はこの若者はこの世界の勇者であり、世界を闇に覆われるのを防ぐことのできる唯一の存在だった。

 そして、横島はさっきの姉妹に拾われて共にこの勇者のパーティと共に冒険をしていた。その勇者に言われて、ミネアと横島はすぐに彼の元に行きマーニャもドラゴンから人に戻ってカジノを出る三人についていった。

 

 

 その後、勇者達はある場所にたどり着いた。そこは世界樹という巨大な樹がたっている場所であり、その樹の葉を使えば死者を蘇らせるという不思議な力のある樹だった。行くきっかけとなったのは、このエンドールに寄る前に行ったゴッドサイドという街だ。その街にある岩壁の一部が地震で崩壊して、それが大きな洞窟への入り口となったので調べることになった。

 その洞窟の最深部で、エッグラとチキーラという卵と鶏どっちがいいのか!というどうでもいいことで口喧嘩している二人と出会った。その二人のやり取りを見て、芸人コンビとしてデビューすればいい線まで儲けられるんじゃないか?と思った横島だった。

 だが、この二人は見た目とは違って相当強く勇者パーティーも苦戦して、横島もこの世界に来てから封じてきた文殊を出来る限り使って、やっと何とか倒せたのだ。

 『何かすっきりしたぞ!』

 『よし、これでいいはずだ!』

 倒した後でもけろっ!とする二人に唖然とする皆。それを見た時、

 

 『何か、マーニャさんやミネアさんの入浴中に覗きに失敗してボコボコにされたが、すぐに復活するタダオみたいだ』

 

 横島以外の皆がそう思ったのは内緒だ。すっきりした顔の二人が手から光を出して、それを後ろにある大きな額縁にある絵に向けてはなったのだ。絵には巨大な木が描かれていて、光を受けるとその中心でとてもきれいな花が絵の中に出た。その花の後ろにある樹が世界樹でその樹の花が奇跡を起こす花とも言われており、確認するために彼らはここにいるのだ。

 

 

 そして、ついに見つけることが出来た。その花を勇者が触った時に、ある場面が全員の頭の中に浮かんだ。それは心優しい女性のエルフ・ロザリーが住むロザリーヒルと呼ばれるところだった。最初に訪れたときは

 

 『こんにちは!可愛いエルフちゃん、僕横島!いや~、とってもキュートだね!ねえねえ、もし、よかったがががががぎゃがあああ!』

 

 出会って早々ナンパしたので、勇者のライデイン・アリーナのデンプシーロールプラス百裂キックをくらってすぐに退場をした。ついでにブライがマヒャドで凍らせて冷凍横島にして窓から投げ捨てたのを、ロザリーが唖然としてみていた記憶がある。モンスターを束ねているピサロという男を止めて欲しいという真剣なお願いもされたが、それなりに楽しい思い出でもあった・・・が、

 

 『・・・人間に、ロザリーちゃんが、こ、ころ、された?』

 

 二度目に訪れた時に、彼女と仲良しのスライムが彼女が欲深い人間に殺されたことを聞かされた。しかも、その人間を手引きした魔族がいたのも見たらしい。

 ロザリーヒルの彼女の部屋に行くには、入り口にピサロナイトと呼ばれる魔物がいて勇者達が倒して進んだ。用件が終わった後、よく調べたらその魔物がまだ死んでなかったので横島が勇者達が先に行ったのを確認した後、こっそり文珠で蘇らせて再度守らせるようにしたのだ。彼はその行動に驚きもしたが、

 

 『俺達はここに来なかった。だから、お前も倒されなかった』

 

 この言葉に黙り込んでしまい、無言で帰らせた。だから、その魔族がピサロナイトを殺してロザリーを殺したのだと、横島はすぐに分かった。スライムが無事だったのは、ロザリーにどこかの隙間に隠されたからだろう・・・つまり、この世界樹の花で殺されたロザリーを生き返らせるという事だ。ただ、

 『タダオさん、どうしたのでしょう?』

 皆が物珍しそうに見る中、その花を横島は一度も持とうとは思わなかった。その行動にミネアは疑問だった。

 

 

 ロザリーヒルについて、彼女が埋められている墓に世界樹の花を掲げた。すると・・・奇跡が起きた。

 

 『あ、あれ?私は、人間に・・・』

 

 本当に彼女が生き返ったのだ。その現象にそこで道具屋・武器屋・宿屋・教会を一人でやっているじいさんが驚き、勇者パーティーも驚いた。彼女が生き返ったことに彼らやロザリーヒルに住む他の種族やモンスターも喜ぶ中、横島はその場を去っていった。

 「あれ?どこに」

 ミネアはその後を追った。そんなに遠くではなく、ロザリーヒルの裏側で今喜んでいる皆から見えないところだった。

 「タダオさん。どうしてここに?」

 「ミネアちゃんこそ、どうして俺を追ってきたんだ?」

 「気になったからです・・・世界樹で花を手に入れた時から」

 「・・・変だったか?」

 「はい、一生見ることが出来ないかもしれないと言われる世界樹の花。それほど珍しいものを持とうとしなかった。しかも、今もタダオさんがロザリーさんの生還を一番に喜ぶと思ったのに、それをしませんでした」

 まさか、彼女がそこまで見ていたとは思わなくて横島はビックリした。

 「そっか・・・ミネアちゃん。ロザリーちゃんが生き返って良かったよな」

 「はい。あんなに純粋に誰かを想う女性は死んでほしくなかったです」

 「・・・そうだよな。死んでほしくないよな」

 「た、タダオ、さん?」

 雰囲気がいつもと違う横島に、言葉が止まった。そして、

 

 「・・・俺さ、死なせたことあるんだよ。純粋に誰かを想う女性を」

 

 苦しそうな顔で言った言葉にミネアは絶句した。

 「タダオさんが、死な、せた?」

 

 「ああ。だからさ・・・あの花で、生き返らせることが出来るんじゃないか?と思ってしまったんだ。でも、あの花はロザリーちゃんを生き返らせるために使うものだ。もし、俺が持ってしまったら・・・彼女じゃなくて、その女性を生き返らせることの方に使ってしまいそうだから持てなかったんだ」

 

 横島の頬に涙が落ちた。それを見て、ミネアはとても心が苦しくなった。

 「一体、どうして」

 だが、自分は知る必要がある。そんな気持ちになったミネアは、いつもなら突っ込まないのに敢えて口を開けた。

 「・・・全部終わってから、話すよ」

 だが、横島は拒否をした。つまり、仲間内でも話したくないという事だ。無言で立ち上がって、皆のところに戻ろうとした時だった。

 「・・・本当に、全部終わったら、話してくださいね」

 追いかけていき、思わずミネアは手を握った。

 「え?ちょ、ちょっと!」

 「お願い・・・今だけ、こうさせて」

 握る力が強くなったのを感じた横島。頷いて一緒に歩いた。

 

 『・・・この人の傍にいたい。すごくそれを感じる・・・辛く冷たくなっているこの人を温めてあげたい。そう想う・・・もしかして私』

 

 胸の中にある疼きを感じながら皆のところに戻った。マーニャから「おお~~、何々?熱々じゃん!」なんて冷やかしがあり、横島は「そうだ!俺とミネアちゃんは熱々だ!」と言った。もちろん、これはミネアが「そんなわけないです!変なことを言わないでください!」というと思って言った言葉だ。だが、ミネアは

 「タダオさんの言う通りよ。羨ましい?姉さん」

 挑発と肯定を込めた返事をした。そこで、一気に大騒ぎへと発展してピサロのいる場所に行くのに一日遅れてしまった・・・。

 

 

 その後、暴走状態となったピサロのところに行ったが、 

 『ピサロ様!ロザリーです!お願いです、元のピサロ様に戻ってください!』

 『・・・ロ、ザ、リー・・・?』

 彼女の声に反応して、徐々に醜い怪物の姿から元の姿に戻った・・・のだが、

 

 「イケメン退散!イケメン撃滅!イケメンくたばれ~~!(がんがんがんがん!)」

 「ぐおおおお!何だ、こ、この苦しみ「どりゃああ(がっつん!)」ま、まだ、進化の秘法の副作用が残っていたのか!」

 「ぴ、ピサロ様!」

 「があああははははは!どうじゃ!どんなにすごい奴でもイケメンなら呪って「「「「「やめないかああああ!」」」」」ぐほべげりゃああああ!」

 

 ピサロの元の顔が横島の逆鱗に触れるイケメン顔だったため、思わず本能で呪ってしまった。その呪いに思わずピサロは見当違いな考えをして、ロザリーと共に焦る。横島の行動に心底呆れた勇者メンバーは、彼に迅速かつ適切な処置(お仕置き)をしたおかげでその苦しみは治まった。

 

 

 そして、全てを話してピサロもはめられたことを知り、全ての元凶を叩き潰すために一時的に仲間に加わり、彼の本拠地であるデスパレスに向かうことにしたが、ここまで来るのに勇者達もロザリーも疲れたので、一先ず休息を込めて宿で一晩休むことにした・・・その日の夜。

 「あれ?あれって」

 「ピサロ様とタダオ様?」

 ロザリーと話していると、宿の屋上にお互いの想い人が歩いていく姿が見えたので追っていった。そして、物陰に隠れるように話を聞いた。

 「なあ、ピサロ。二つ聞いていいか?」

 「・・・何だ?」

 拒否をしないという事はいいという事だ。横島もそれが分かり、質問をした。

 「一つ目、お前にとってロザリーちゃんってどんな存在だ?あれだけ暴走するくらいだ。とっても大事な存在なんだろう?」

 「・・・聞いて何になる」

 「俺さ・・・お前の気持ちがわかるんだよ。好きになって、愛し合って、その人の手を絶対に離したくない!と思っていたのに・・・その手のぬくもりがなくなった悲しみが」

 「「「・・・何(え)?」」」

 「俺もさ、目の前で世界で一番大切な人を失った。世界以上に大切だった女を、俺は助けられなかったんだ」

 これにはこっそり聞いている二人も目の前で聞いているピサロも驚いた。

 「お前もそうだったんだろう?最初はロザリーちゃんの為にやっていたが、いなくなってどうすればいいのかすらわからなくなって・・・暴走した」

 「・・・そうだ。私にとってロザリーはお前の言う女と同じくらい大切な存在だ。いなくなった時、自分のしてきたこと全てが壊された感覚に捕らわれた」

 そして、ピサロも閉ざしていた口が開いた。自分と同じ気持ちを味わったからこそ、少しだけ心が許せたのだろう。それを聞いたロザリーはそれほどまでに思ってくれたことに嬉しくなったのか、顔を赤くした。そんな彼女を見てミネアは羨ましいと思った。

 「勇者もさ、おんなじだったんだよ。大切な人を殺されたんだよ・・・お前に」

 「だが、それに関しては後悔はしていない。私は自分の信念に基づいてやった。責めても謝罪などする気はない」

 「別に責めねえよ。お前さんがそう言うなら、後はお前さんと勇者の問題だ・・・話が逸れたな。とりあえず、ロザリーちゃんが大切だという事は分かった」

 「ふん・・・二つ目は何だ?」

 勇者の村の事はもはや過去として割り切っているようだ。その話を終わらせて、二つ目を聞いた。

 「二つ目は・・・質問というより、頼みだな」

 「頼みだと?」

 頷く横島は、一言だけ言った。

 

 「ピサロ、今度こそ手を離すなよ」

 

 ずっと守り抜けよ。その意味を込めた言葉を言った。それを聞いて、一瞬目を見開いたピサロ。だが、すぐに戻して言い切った。

 「ふん!誰だと思っている。王は、二度も同じ失敗をしない」

 「そうだな。ははは、余計なことだったな」

 王という言葉を出した理由はただ一つ。自分の信念はそれほど固い。という意味だ。それを理解して、横島は満足した。

 「明日で、終わらせような」

 「ああ・・・ふ、足手まといになるなよ」

 ピサロが笑った。その姿にロザリーは驚いた。自分以外に笑顔を見せるなんてありえない。ましてや、人間は皆殺しにするとすら言った彼がその人間に笑顔を見せた。二人がやってきそうな空気なので、慌てて引き返して部屋に戻ったロザリーとミネア。

 「・・・「ロザリーさん」、何ですか?」

 ピサロの笑顔が未だに信じられなくて呆然としていると、ミネアに話しかけられた。ロザリーは彼女の方を向いた。

 「私、ロザリーさんが羨ましいです。ずっと、傍にいてくれる人がいて・・・手を握り続ける人がいて」

 「ミネアさん?」

 「あの人、ずっと苦しんでいた・・・のに、私は占い師でそういう事を見る力もあるのに、見ようとしなかった」

 「・・・ミネアさん、私も同じです。ピサロ様がどう行動するのかを知っているのに、止められませんでした」

 二人は自分の手を胸に置いた。後悔がその胸の中で生まれた。しばらく沈黙を保っていると、ロザリーが口を開いた。

 「でも、今度はそれが叶いそうです。タダオさんと語り合って、少しだけど人を理解してくれました。それに・・・私の手を、離さない。そう言ってくれた。あの人も少しずつ分かってきたのかもしれません。本当にするべき事、その為にどんなことをすることが正しいことなのか」

 「本当にするべき事・・・どんなことをすることが正しいことか」

 その言葉にミネアは考えた。自分は苦しんでいる横島に何をするべきなのか?どんなことをすることが正しいのか?

 「ミネアさん。私は本当にあなた達と出会えてよかったと思っています。人の醜い一面も見ましたが、人の可能性も見ることが出来ました」

 「可能、性・・・」

 「ミネアさんも可能性を持っているのですから、タダオさんにしてあげたい。と思う事があるなら、するべきではないでしょうか?私は、これから先ピサロ様にそれをしていくつもりです・・・今度こそ、後悔しないためにも」

 「・・・・・・はい」

 しかし、迷いもロザリーのアドバイスで、

 

 『私も、この手を、握ってほしい・・・だから』 

 

 決意することが出来た。

 

 

 そして決行日、デスパレスへ行き、真の黒幕を倒し無事に勇者の戦いも終えることが出来た。皆と別れ、それぞれが元の生活に戻る中、

 「み、ミネアちゃん!ちょ、ちょっと!」

 「タダオさん。私、決めました」

 モンバーバラに戻ったミネアとマーニャ。横島もマーニャの踊り子姿を見るためについていったのだが、ミネアに宿屋に連れていかれた。踊る姿が見れなくて悔しそうにしていたが、

 

 「私、タダオさんのお嫁さんになります」

 

 彼女から愛のプロポーズに、固まってしまった。

 「え、へ?」

 「タダオさん。今日はお互いの事をたくさん話しましょう。全部見せあいましょう・・・そして、私の想いを見せます。私の、愛を・・・見てください」

 「ちょ、ちょ!」

 その固まった横島をそのまま押し倒した。

 

 「後悔はもうしたくないのです。あなたを、あなたを・・・支えたい。このまま、何もしないで離れたくない。タダオさん、私の手・・・離さないで」

 

 横島の右手を掴んで、自分の胸の中に抱きしめた。しかも、彼女の服の中・・・つまり直に胸の感触を感じられるあの谷間の中に入れられていた。いつもなら、大興奮だが真剣な顔に意識が出来なかった。

 「・・・ああ、わかった。全部、話すよ。ミネアちゃんも、全部、話してくれ。俺も君の事を全部、聞きたいから」

 そして二人はベッドの中で、話し合い、自分の体を見せあい、そして・・・想いを全部伝えあった。

 

 

 数年後、かつての仲間達に一通の手紙が届いた。その手紙には横島とミネアの間に子供が出来たという報告であり、おまけでマーニャの

 

 『お金持ちで、イケメンで、どんなにカジノをしても笑って許してくれる、一生楽させてくれるいい男を紹介して~~!!』

 

 という強すぎる願望と今だ独身の悲しみが書かれていて、全員が苦笑いしたそうだ。

 




 
 ミネアと恋愛するには、横島の過去とピサロとロザリーを絡める必要があると思い、この話にしました。絡めた最大の理由は、世界樹の花だったらルシオラも元に戻りそうな気もしたので・・・マーニャは結婚できるんでしょうかね?可能性は薄いでしょうね、あの性格じゃ。


 次回ですが、ヤンデレヒロインにしようと思っています。誰か、いいヒロインっていませんか?塚本八雲と三日月夜空はまだそこまで行ってないので・・・このヒロインだけは除外します。スクールデイズの桂言葉と西園寺世界です。
 原作主人公の女のだらしなさと気の多すぎさのせいでとんでもなく闇落ちした姿を見て、これは外すべきだと思いました。

 できれば、ギャグも含められるキャラでお願いします!


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源頼光と付き合ったら?(Fate Grand Order)

 どうも!このヒロイン知っているのに、FGOを一度もやったことがない三MENです!
 今回はヤンデレヒロインで訊ねてみたらこの方が出ました!他にもいたのですが、今度にしたいと思います!自分はてっきり未来日記のあのヒロインや去年アニメ化した恋愛暴君のヒロインが出るかな?と思ってました・・・。

 今回の設定です!
  今回はマシュと公園で出会ったことになってます。彼女は原作主人公と付き合っています。
  ヒロインはサーヴァント召喚して出会いました。甘えさせてくれる姉のように慕っているので、頼光姉ちゃんと呼んでいます。
  作者がFGOの世界観があまり理解してないので、とりあえずカルデラで敵味方関係なく仲良く生活していると見てください。
  横島はヒロインを人として見ています。
  今回の話は日記を読んでいく感じになっています。

 では、スタート!



 横島はあるものを見つけた。

 「あん?これって何だ?」

 人理継続保障機関・カルデアの自分の部屋でのんびりしていると、たまたま部屋の隅にあるものを見つけた。

 「これって、日記?俺は着けないから・・・まさか」

 それは日記だ。ノートの表紙にも『私とマスターとの愛の日記♡』と書かれている。しかし、横島はそんなものをつけることはしない。考えられるのはただ一人。

 「まさか・・・あの頼光姉ちゃんが?」

 

 

 あの絶望のどん底にいる中、横島を拾ったのはマシュと呼ばれるショートカットの眼鏡っ子だった。その後、この世界が自分の知るものとは全くの別次元のものだと分かり、そして彼女に連れてこられたのがここだった。そこで、この世界のシステムを知り横島が持つ霊力が魔力に近い感じになっているみたいで、そこからサーヴァントを呼び出せるという事で、

 

 『ボインで、お淑やかで、優しくて、おっちょこちょいで、お色気百億万点な、巨乳で巨乳で巨乳で・・・後は、ちちしりふとももが完璧ないつでも裸を見せてくれる滅茶苦茶うっつくしい美女サーヴァント希望!!!』

 

 思いっきり煩悩全開の願望でやってみたら、

 

 『サーヴァント・セイバー・・・あら、違うますわね。私、源頼光と申しますの。まだ至らないところもございますが、どうか、お願いいたします・・・うふふ、可愛いマスターさん♡』

 

 横島の煩悩が今まで女相手には起こせなかった奇跡を起こしたのか、それともキーやんが哀れに思って叶え『そりゃ、あの事(原作参照)は申し訳ないと思っていますけど、あそこまで煩悩を聞かされたらやるわけないでしょう!』・・・と、とりあえず、全部の願いを叶えてくれるサーヴァントが呼びかけに答えて出てきたのだ。

 彼の煩悩は神の力すら超えたのかもしれない・・・。

 「ぎょええええええ!ななななな、マママジで!マジなの!夢じゃないよね!俺、現実にいるよね!(ガンガンガンガン!!)・・・痛い、現実だああああ!」

 その奇跡に現実を疑った横島は壁に何十回も頭を打ちまくった。そして、顔中血まみれになりながらやっと現実だと理解した。

 「あらあら、そんなに血まみれで、大丈夫ですか?」

 奇行なことをした横島を変な目で見ることもしないで心配そうにする彼女に、最初にした事はもちろん・・・

 

 「おっねえさあああ~~ん!!俺とずっと、二人っきりの愛の蜜時を過ごしましょう~~!」

 

 美女=飛び掛かるだ。だが、いきなり襲われそうになったのに頼光は・・・

 『あらあら、甘えん坊ね。いいわよ、ず~~~っと甘えさせてあげる♡』

 と言って胸に飛び込んできた変態(と書いて横島と読む)を抱きしめたのだ。もちろん変態は美神のような十分の九殺しレベルの攻撃をすると思っていたが、これは予想外だった・・・彼女の胸を感触を顔にパフパフしたおかげで

 

 「・・・ぶうおおおお(ぶしゃあああああ~~!!)!!」

 

 どこぞのムッツリ商会会長の如く、鼻血噴水をやってしまいその場を血の海にしてそのまま意識不明となってしまった。

 『あら、気を失ってしまったのね。うふふ、あなたのあの言葉。とっても心に響いたわ。お望み通り、永遠に二人っきりの愛の蜜時を過ごしましょうね・・・そう、あなたの母は永遠に離れませんから安心してくださいね、マスター 』

 永遠とは一言も言ってないのだがもう完全に決めたようだ。血の気と意識がない横島を膝枕して、間抜けな顔を撫でて微笑んだ。だが、もし横島が起きていて彼女の顔を見たらこう言っただろう。

 『背筋がぞっとする笑顔だった』

 

 

 その時から、横島と頼光は一緒に暮らすことになり一か月の時が流れた。その一か月分の生活がこの日記に書かれているのだとすぐに分かった横島。

 「毎日生死の境をさまよったな・・・主に巨乳で」

 この発言で普段からどんなことになっているのかすぐに理解できる。だが、今横島の興味は日記に集中している。

 「・・・正直怖い。だが、調べないといけない」

 ゴクリと唾を飲んで、日記を開いた。

 

 一日目・私にマスターが出来ました。横島忠夫という同じ日本人です。うふふ、私と二人っきりの愛の蜜時を過ごそうだなんて・・・心が燃えちゃう。こんなマスターと一緒に生活できるなんて素敵だわ。

 二日目・マスターに早速ご飯と作ってあげました。とてもおいしそうに食べてくれる姿を見ると、母はとても嬉しいですわ。早速胃袋を掴むことが出来そうです。あなた、と呼ぶ日も遠くないかもしれないですね。

 三日目・マスターが誰かと話している。すると、いきなり藁人形を取り出して釘で叩いたら、眼鏡の女の子を連れた男の子が苦しみました。まさかあんなので呪ったのでしょうか?マスターは、そんなことが出来たのですか?

 四日目・今日は悲しんでいます・・・ところどころ聞こえなかったけど「やっぱりイケメンか!イケメンが美女にもてるのか!」と叫んでいたわ。母は、あなたが一番素敵だと思いますので、気にしなくてもいいと思うわ。

 

 まず四日目まで見た。日記に涙をこぼした横島。

 「ううう、ありがとう。頼光姉ちゃん!俺、こんなに感動したのはおキヌちゃん以来だ!」

 一番素敵という言葉に号泣して感謝したが、

 「ここまではいいんだが・・・これからが問題なんだよね~」

 すぐに顔色が変わった。何故なら、実は横島は追い詰められている状況なのだ。その理由が・・・この日記に書かれている。少しずつ、飛ばしながら見ていこう。

 

 七日目・マスターったら私の胸に夢中だったのに、最近はネロさんやスカサハさんのスタイルや、宮本武蔵さんや殺生院キアラさんの見えそうで見えないところに夢中だったりしているわ・・・言ってくれれば母だって彼女達の服を着て見せてあげるのに。確かこういうのが「こすぷろ」だったかしら?それとも「こすぷれ」?うふふ、いつでもしてあげる準備もしておくべきね。

 十日目・今日はお風呂に入っているとマスターが間違って入ってきた・・・というのは嘘で、マスターが入る時間は知っていたから、わざと鉢合わせになるようにしましたの。服も、より私の胸を見てくれるように前掛けをかけないことにしました。より形がはっきりした胸に目力入れて見てくれた・・・その日の晩、私の名前を叫んで何かしていたみたいですね。

 

 「ぎゃあああああああ!み、見られていたのかあああああ!」

 十日目の最後の男ならではの自家発電を見られて羞恥に苦しむ横島。

 「だ、だけど、コスプレはやってほしい!!出来ることなら、美神さんのボンテージを着てあの巨乳を揺らしながら「極楽へ行かせてあげるわ!」と言って欲しい!」

 だけど、コスプレという言葉にすぐに気持ちを切り替えた・・・相変わらず、エロに関しては反応が速い。

 

 十三日目・今日は思い切ってマスターの布団にもぐりこみました。ああ、今思い出してもマスターの温もりは体も心も何もかもを熱くします。そう言えば、背中にすごく大きな傷がありましたが大丈夫なのでしょうか?・・・起きたら布団が赤く染まっていたのは何故でしょうか?

 

 ここまで見て一息ついた・・・いや、深呼吸をした。

 「はあ、はあ・・・そう、この日くらいから肉体接触が増えてきたんだよな。何しろ、朝起きたら頼光姉ちゃんのおっぱいが丸出し状態で目の前にあったから・・・(たら)ダメだダメダメダメだ!(ガンガンガンガン)」

 思い出しエロをして鼻血が出そうになったので、壁に頭をぶつけまくって忘れる代償に余計に血を流す。

 「ふう~、よし!さあ、ここからだ。気合を入れろ!」

 ビシッと気合を入れたが、日にちが進むたびにページをめくる手が震える。アルコール依存症の人と同じくらいの震えだ。

 「い、いくぞ!」

 

 十八日目・今日はマスターの服を洗濯した時にあるものを・・・マスターのシャツです!ああ、母はついにマスターのシャツを手に入れました!はあ~~、いい香りです。布団にもぐりこんだ時、必ず手に入れることを誓いましたから母はこれ以上ない幸せです!

 

 「こ、この日からだったのか!俺のシャツがなくなり始めたのは!」

 シャツの少なさに疑問だったが、サーヴァントが犯人だった・・・しかも、盗んだのはシャツだけではない。

 

 二十日目・今日はついに禁断のパンツをテニイレマシタ!もう、母は天にメサレソウデス!今夜はもう、ずっとシャツトパンツノニオイデ・・・ます、うま(マスター、うまそうの略)。

 

 「書かれている字がところどころ片言になっている・・・バーサーカーらしく狂い始めているぞ。やっていることがもはや母じゃなくてストーカーだぞ!しかも最後はどこぞのバイオハザードの日誌か!」

 手だけじゃなく体も震えている。ただし、それでもページをめくっていく。

 

 二十二日目・母の胸を毎日サワラセテイタノニ・・・マスターッタラ、ヨリニモヨッテムネガゼンゼンナイアノムシドモ(酒呑童子と茨木童子)ノハダカヲミタ・・・ユルセナイユルセナイユルセナイユルセナイ

 

 背筋に寒気がこれ以上ないほど走った横島。

 「ぎゃああああ!れんpmvろろあり;おあうぃrみおrtぼれ・・・」

 横島錯乱しました・・・しばらくお待ちください。

 

 

 

 数分後、ようやく少し落ち着きを取り戻した。そう、横島が追いつめられているというのはまさにこれだ。彼女の行動や言動が日が経つにつれて危なくなっており、しかも横島を見る目も恐怖すら覚える目になっているのだ。かろうじて精神が持っているのは煩悩が刺激する体だからこそだろう。

 「もはや、ストーカー超えてヤンデレだよ・・・これ(ガクブルガクブル)」

 もはや、ページをめくる勇気がない。というか、めくる度に血の後らしき点が増えていくのは気のせいだと思い続ける。

 「も、もはや、見るのはやめだ!そうだ、これ以上「見てください・・・母、いいえ、私の想いを見てください」・・・・・・へ?」

 するといきなり背中に何とも気持ちのいい感触がきた。同時に、体が動かせなくなった。聞き覚えのある声が聞こえて

 「さあ、続きを見ますよ・・・ふふふふふ」

 「・・・へ?えええ、な、なななな何でいるの!」

 「マスターの事は出会った時からず~~~~っと見ておりますの。私、どんな時も離れたことありませんわ」

 「それってやっぱりストーカー!・・・ああ、でも、背中に押し付けられた頼光姉ちゃんのおっぱいの感触が気持ちいい!」

 見覚えのある手で腕を掴まれて、そのままページをめくらされた・・・絶体絶命の状況にもかかわらず胸の感触を味わえる煩悩がある辺り横島らしいと言える。

 

 二十五日目・分かりました。マスターはいろんな女性に声をかけて楽しんでいます。つまり・・・それをデキナイヨウニスレバイインデスネ。部屋にずっと監禁して出さないようにすれば、ワタシダケシカミナクナル。

 

 それを見た横島。かろうじて首を動かして周りを見る。すると、いつの間にか窓には鉄の板で張り付けられていて、扉も同じ様にされていて簡単に脱出できそうにない状況になっていた。

 「あ、あの~~、頼光姉ちゃん。どないして、部屋がこんなにバリケードされているんでせうか?」

 「もう、言わせないでくださいな・・・マスターのエッチ」

 「いや!今の質問にエッチな要素あった?!」

 「そんな焦る顔も、愛おしいですわ~~(ぺろん)」

 「ぞわああああ!首筋舐められた~~!」

 「はあ~~。さあ、準備に入りましょう♡(ビリビリビリ)」

 「ちょ、ふ、服を破らないで~~~!!」

 取り押さえられながら服をどんどん破られていく中で、更にページをめくらされる。

 

 二十八日目・決行日は出会って丁度一か月目。つまり明後日にします。うふふ、その為にもたくさん準備をしないと・・・そうだわ、ここにいる人達の衣装を全部もらいましょう。そして私がキテ・・・ベッドノナカデ・・・ウフフフフフフフ。

 二十九日目・ああ、楽しみ・・・早く明日が来ないかしら?マスターが言っていた私達二人だけの誰も邪魔が入らない永遠の愛の蜜時を明日から毎日出来るのね♡これからはず~~~~~~っと、身も心も魂も・・・ハナレマセンワ。

 

 ついに二十九日まで見終わった。そして・・・最後の三十日目になった。

 「三十日目・・・つまり今日の分は、ワタシガチョクセツキカセマス」

 「お、おおおお、お願いだから!お願いだから、ちょっと待って!話を聞いて!」

 「私のしたいことが終わったら・・・キキマスワ」

 最後のライフラインのパンツを残して横島はベッドに押し倒された。礼装を解いて、ヌードを惜しみなく見せた頼光は、目に光がない状態で三十日目の日記の内容を話し出した。

 

 「マスター・・・いえ、あなた。今日から、私達は夫婦になるのです。そう、永遠に離れることのない二人だけの愛欲まみれの世界。あなた・・・極楽へ行かせてあげますので、楽しみにしてください」

 

 すると、キスをしてきた。もちろん、恋人や夫婦がベッドの中でやるあの濃厚かつ生気すら吸い取るのでは?と思えるくらいの、そのシーンだけでR15の可能性すらあるディープなキスだ。そのキスに気持ちいいと思いながらもなんとか残っている理性で必死に考えた。

 

 『ぐうおおお!むぐぐぐぐぐ!ど、どどど、どうすれば!何とかして逃げたいんだけど、おっぱいが滅茶苦茶美味しそうだし、ボンキュッボンの抜群スタイルだし、俺とこれから先を思いっきり期待しているし、挙句にはこれから毎日する気満々・・・あれ?いいことずくめじゃないか。ちょっと思ったんだけど

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 このまま流された方がよくね?』

 

 その結果、日記に書かれている内容の恐ろしさと頼光の力強さとヤンデレ気質に逃げようと思ったが、キスが終わって力が抜けた状態で解放された時に煩悩人であるがゆえにそう思ってしまった。

 『ナンパができなくなるけど、頼光姉ちゃんは俺の煩悩を全部に答えてくれそうだし・・・何より、いろんな衣装を着てコスプレする姿を見てみたい!」

 途中から声に出していることに気づいてない横島。

 「うふふ、あなたはそういうのを着てヤるのがいいのですね「何いい!俺の心が声に出てたかあああ!」いいですわ・・・(シュン!)これなんてどうです?」

 「うお!!す、すっげええ似合ってる!」

 「他に、(シュン)これも、どうです?」

 すると、横島の欲望に答えるために礼装を身につけた。するとロングスカートの黒の制服姿になり、更に彼女によく合う紫色の水着姿になった。二つの姿に横島は興奮状態だ。そんな横島に満足そうな頼光の雰囲気が和らいできて、ヤンデレも抜けてきた。

 「お、おおおおお、美味しそうです!」

 「うふふ、ここは二人だけの蜜時の場所。皆さんがいないところなら、どんなに淫らになっても問題ありません。さあ・・・あなた。私以外の女性にいやらしい目で見ない事と今からすることを絶対にしないと誓うなら・・・」

 ゴクリと唾を飲む横島。

 

 「私を存分に抱き枕・・・頼光枕にして好きにしてください」

 

 横島の理性をぶっちぎるには十分な言葉だった。

 「お~~おおおお、お望みならば~~~!!!」

 「さあ。愛の蜜時の始まりです・・・時間が許す限り楽しみましょう。あ、な、た♪」

 襲い掛かってくる横島に、頼光はとても嬉しそうに受け入れた。その日から、二人はついに夫婦になり、頼光の言った通り愛欲まみれの日々が始まった。

 

 

    頼光の日記

 三十一日目・あなたと永遠を誓いあえました・・・嬉しすぎて昇天してしまいそう。あなたの望むことを全部やりましょう。あなたが着てほしい衣装を全部着ましょう。あなたがたくさんの欲望を持つのなら、その欲望を全部ぶつけてください。

 ただ、一つ言っておきます。私、独占欲がとても強い女なんですの。他の女には絶対にあなたを渡したくありません。もし、あなたの方が別の女性を意識したら、その時は何をするか分かりませんわ・・・狂ってしまうかもしれませんわ♡その時は、ウフフフフフフフ・・・・

 




 
 サーヴァントではなく人として見ているため、霊体化して傍にいることに気づいてないのです。彼の認識ではそういう幽霊みたいな存在は足がないものですので。

 後、迫られて追い詰められてもエロが存分にできるなら、すぐに頼光を受け入れるのもまた横島らしいかな?と思ってこんな感じにしました・・・最後までの日記を見る限り、永遠に離れそうもないけど満足できそうだから、いいかな?最後の黒の制服と水着は去年のあのイベントの衣装です!


 次回は銀魂のヒロインを探していますが、分かりやすいのでお願いします。でも、神楽ちゃんは除外です。彼女はどうやっても友達の枠から出れそうにありませんので。


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猿飛あやめと付き合ったら?(銀魂)

  
 どうも!ついに出ました銀魂キャラ!最初は意表をついて女体化銀さんを考えましたが・・・話しが思いつかずダメでした。意識も文珠で女にしようかとも思いましたが、それじゃあ別の女になりかねないので諦めました。
 それで、このキャラに変更しました。月読さんとどっちにしようか悩みましたが、こちらにしました。

  設定
 神楽ちゃんに拾われて、万事屋に住んでいます。
 原作での彼女と銀時との初対面を横島にしました。だけど、そこから先の話はオリジナルです・・・というか、原作ないので話の展開が分かりません。
 


 

 ここはかぶき町にあるスナックお登勢と呼ばれるバー。その二階には何でも屋・万事屋銀ちゃんと呼ばれる一応名前の通り何でも屋なんだが、その万事屋の銀ちゃんこと坂田銀時と呼ばれる男は

 「・・・全く、この金に強欲すぎる眉毛繋がり星人は仕事しないな~」

 何ともやる気のない顔で、鼻をほじりながら自分の机で週刊少年ダンプのコミック「あち亀」を全巻読破に挑戦中だった。本人曰く、仕事がない。見つけに行け?そんな面倒なことおじさんがすると思っているの?だ。あち亀のあの主人公にぶつぶつ言っているが、それが自分に帰ってくることに気づいていない男である。

 「銀さん。それは銀さんにも言えていることですよ」

 見事にナレーションの言葉を彼に言ってくれた眼鏡をかけた地味そうな男は志村新八といい、剣術道場を親が開いていたが他界し、更に剣では生きていけない世界になったので、姉と二人で生きるためにお互い別々に働いている。今はここで働いているようだが・・・どう考えても働く場所を間違えているようにしか見えない。

 「こらこら、定春。横島は食べ物・・・だけど食べちゃいけないアル」

 「ちょっと!神楽ちゃん!何で、俺を食べ物と認識しているの!(がぶ)ぎゃあああああ!定春、噛むなあああ!」

 とても巨大な犬の定春の上に乗っているのがチャイナ服を着る少女・神楽だ。公園で落ち込んでいるところを見つけたのが彼女なのだが・・・

 

 『どうしたあるカ、何し・・・うげろええええ!』

 『どわあああ!せっかくかわいい子なのに、とんでもないゲロを吐いたああ!』

 

 初対面でいきなり横島の目の前でゲロを吐いた女である。因みに、どうやってここまで持ってきたのかというと・・・定春が何とか食べようと頑張りながらここまで噛んで持って来たのだ。定春の中では完全にエサ扱いの横島であった。

 

 その後、行き場がない横島もその万事屋で働きながら一緒に暮らすことになった。話を聞くと、完全に自分の知る歴史じゃなくなっていることに驚いた。特に宇宙人が江戸時代を思わせる街を歩く姿はシュールで数日は驚きまくった横島だった。

 後、下にバーがあるという事で

 『美女はどこじゃああああ!』

 と駆け込んで、中にいるのが美女と勝手に思い込んで銀時に二階を貸している大家のお登勢に抱き着いた。腕の中を見て

 『BBAに抱き着く趣味はねえええ!』

 と叫び、怒りを買って空のかなたまで殴り飛ばされた。二回目はキャサリンに抱き着いて同じセリフを言ってまた殴り飛ばされた。その後、セクハラしたと言われて慰謝料として法外な金を請求されたが、文珠でこっそり『百』『万』『円』を出してそれでなかったにしてもらったが、次の日に効果が切れてそれが全部消えてしまった。怒り狂ったキャサリンが飲み代に銀時が盗んで全額使ったと疑ったのは別の話。

 そのバーで働いているからくり人形のたまにも抱き着いたが、

 

 『この子・・・マリアみたいだな』

 

 彼女の性格があのアンドロイドに似ていた。それが懐かしく、そして悲しくなる想い出が出てきそうだったのですぐに離れた。抱き着かれたたまは少しだけ顔を赤らめたが、誰も気づかなかった。

 

 

 仕事がないことが多いけど、一応多少入ってきてはそれをこなしに行く。美神除霊事務所の時とは、環境も、歴史も、仕事の内容も何もかもが違うが・・・それでも

 

 『居心地いいな~』

 

 あの時の空気と感じを思い出しながら、楽しみながら万事屋メンバーと仕事をしていた・・・そんなある日

 「・・・誰?」

 自分の部屋で目を覚ますと、眼鏡をかけた横島好みのボインちゃんが隣にいた。服も乱れて若干見えた大きな胸の谷間に横島は釘付けだ。

 

 「あら。うふ、おはようございます。昨晩は、熱い夜を過ごしてしまいましたね♪それはもう、納豆のように、ねばねばのぐちゃぐちゃに」

 

 しかも、彼女もすぐに目を覚ますと横島を見てそう言った。

 「横島さん。いつか女をさらうと思っていたけど・・・本当にやっちまうなんて!」

 その台詞を聞いた新八は、白い目と近寄るんじゃねえ、この性犯罪者!という空気を持って横島に言った。

 「おいこら新八!俺にそんなイメージを持っていたのか!つうか、俺は知らんぞ!ナンパはしまくるし言い寄るが、こんな無理矢理なことは断じてしない!」

 「・・・言い訳しても無駄ですよ。それに謝るふりしてスカートの中を覗く人には、これ以上ないふさわしいイメージだと思いますが?」

 「何を言う!ガードの固いお妙さんのパンティーはまだ拝見してないぞ!(何で、こいつは俺のやり方を知っているんだ!)」

 「どうしてそこでいきなり姉さんの下着の話になるんですか!つうか、したら許しませんからね!」

 「しまったあああ!とんでもない状況で建前と本音が逆になったあああ!」

 「新八~~。何で、わたしの目を隠すアルカ?横島、何かおいしそうなものでも隠していたアルカ・・・ずるいアル!わたしにも分けるアル!」

 「うふふ・・・これでここにいれそうね」

 そして、部屋の襖をあけた新・・・もといメガネと神楽。神楽に目隠しをしたメガネをナイスと思いながらも、煩悩を刺激する話になるとオープンマインドしてしまうところが横島らしい。話がめちゃくちゃになったおかげで、ボインちゃんのニヤリに気づかなかった三人。

 

 因みにここの主である銀時は、万事屋にいなかった。どこにいるのかというと、

 「ぎゃああああああ!BBAを抱く趣味なんぞないぞぞぞぞぞぞ!!しかも、おじさん記憶が全くといっていいほどない!おじさんは何をしてしまったんだ~~!一番想像したくないことをしたら、銀さんは仕事が出来なくちゃうよ!」

 「横島みたいな言い方するんじゃないよ!というか、また酔っぱらって帰ってきたね!大体、飲む金あるなら間借り分を納めんかい!(ずどご~~ん!)」

 「どほげはあああああ!」

 昨日の夜に飲んで帰ってきたが、二階に上がるのが面倒でお登勢の部屋のベッドに乱入して寝てしまったようだ。数分後に、青あざを結構作った銀時が万事屋に戻って来て横島の状況を聞くと、

 「こっちはBBAなのに、そっちはグラマラスな女と添い寝だと!ふざけるな!」

 と殴り掛かってきたのは別の話。

 

 

 そして、完全に万事屋メンバー(神楽は分かってない)から一線を越えて責任を取らされに来たと勘違いされたまま、その女性・猿飛あやめも万事屋にいることになった。かいがいしく横島の世話をするあやめだが、横島は自分から迫るのが主流でありこうして迫られるとどうすればいいのか分からないのであたふたしている。

 彼女は完全に横島が万事屋を経営していると思っているらしく、万事屋の掃除までしてくれて銀時は喜んだ。因みにメガネが助手、神楽と定春が遊びに来る子供とペットとして見ていた。そして、銀時が・・・何とお登勢の旦那と見られていた。それを聞いた銀時は思わず想像してしまい、飲んでもないのに吐きまくったという。

 

 そんなある日。一緒に寝ようと迫ってくる(その度に横島は逃げている)彼女がこの日には夕方からいなくなっていた。ホッとする反面、おかしいと思う横島。だから、捜しに行くことにした。

 だが、街のいたるところを探したが全然見つからない。途中で、ナンパもしようとしたが痴漢に間違われ、追いかけ回されたが何とか逃げることが出来た。

 

 『あの時はうやむやになっちまったが、天井に穴開いていたしな。確実に追いかけられている途中で足を滑らせるか何かで俺の部屋に突撃した。と言ったところだろう。さて、いったい何をして「見つけたぞ!お妙さんは俺の女だ!」って!何で、ここにストーカーがいるんだよ!」

 

 彼女の安否と目的を考えていると、かつてメガネの姉である志村妙に恋心を持っている真選組局長・近藤勲が横島めがけて襲い掛かってきた。ただその恋心が余りにも気持ち悪い領域にまでいっていて、妙から見向きもされないどころかゴキブリ扱いされているのに、それでもなお好きと言い続けている男だ。

 何故近藤が横島を目の敵にしているのかというと、彼女が働いているスナック・すまいるに銀時・メガネ・神楽と行った際に近藤が客としてやってきて迫ってきたのだ。その時に横島と妙の二人で近藤・・・いやストーカーを十分の九殺しにしたのだ(その後、彼女の同僚のおりょうをナンパして尚且つ胸の事を言われたため、横島を百分の九十九殺しにしたのは内緒)。その時の息の良さが近藤にはカップルに見えたためである。ストーカーはちょっとでもいい空気に見えるとそう思い込む人種なのである。

 因みに横島は、美神に結構似ている空気を持っている彼女を恋愛対象としては見てない。あくまで、メガネの姉であり親しめる姉的存在として見ている。

 「ちょっと!近藤さん!今回の任務は護衛ですよ!忘れてるでしょう!」

 「全く、これだから性質の悪いストーカーは・・・まあ、これをうまく利用して『真選組局長と副長、一般市民を襲う!』と大体的に世間に公表すれば、二人に責任取らせてやめることになって、無一文になった土方さんを殺せばこれ以上ない無様な「お前も止めろ!つうか、そんなことになったら真選組自体がなくなる危機だ!」・・・むう、何とかできないすかね~」

 「この状況を何とかしようとする気はないのか!」

 「あるわけないでさ~。俺はどうやって副長をぶちのめせるか考えるのに忙しいんで~、勝手にやってください~」

 「何でこんな奴が一番隊隊長なんだ!」

 自分達の上司を副長・土方十四郎が止めようとする。その後ろにいる一番隊隊長の沖田総悟はやる気がないのか欠伸をしている。

 「妙さんに近寄るゴミは~~、俺が守る~~!!」

 「ああもう~~!こんな時に(ピカ!)」

 「ぐお!目が、目があああああ!」

 このままじゃまた追いかけっこになるので、文珠で『光』を出して閃光弾みたいにして姿をくらました。どこぞのバルスの光をもろに浴びた悪党みたいなセリフを叫びながら、近藤は目を抑える。土方と沖田に他の真選組のメンバーも対応できず、同じように目を抑えた。だが、目の回復は彼らの方が早く、沖田以外のメンバーが苦しんでいる近藤を取り押さえた。

 

 

 「こ、今度こそ逃げ切ったよな」

 十分くらいついてきてないのに必死に無我夢中で逃げているうちにどこかの屋根の上にあがっていた横島。

 「あのストーカーは、妙ちゃんが関わらなかったらいいやつなんだが・・・関わるとこれ以上ない変態にしか見えん!だが、何故だ?不思議と昔の自分に似ているような気が・・・いいや!俺は、あそこまでしつこくない!」

 ぶつぶつ自虐的なことを言っていると。

 

 「く!まずい!」

 

 お目当てのあやめが目の前に降りてきた。とても焦っているように見える。

 「お!あやめちゃん!見っけ!」

 「な!た、忠夫さん!」

 まさかこんな場所にいるとは思わなく、固まってしまった。

 「なるほど、あそこを拠点にして別の仕事をしていたってところか」

 手には短刀が握られている。もはや、言い逃れは出来ない・・・ところだった。

 

 「見つけたぞ!」

 

 そこにさっきの土方の声が下から聞こえた。

 『そういや、さっきあいつが護衛とか言っていたな。もしかして、あやめちゃんを追っていて短刀を握っていてしかも忍者っぽい姿をしているところからすると』

 「あやめちゃん。まさか君は・・・」

 完全に囲まれてしまい、屋根にも真選組の皆が集まってきた・・・そして、横島が口を開いた。

 

 「忍者が好きなコスプレ女子だったのか!」

 

 その言葉に今度は全員が固まった。あやめも真選組も・・・沖田すら唖然とした。

 「いや~~、初めて会った時からそうじゃないかと思っていたんだ!日常生活にその忍び装束を着るほど忍者のコスプレにはまっていたんだね!」

 「え。え?は?」

 「しかも、真選組をエキストラに雇って、この犯罪集がする連中から逃げることでなりきることに夢中だったんだね!」

 「お、おい・・・そいつは」

 「でも大丈夫!俺はそんな君でも全然受け入れられるぜ!むしろ、ばっちこいじゃ!さあ、女の忍者なら当然お色気の術もあるんだろ!見せてくれ!その術をかけてくれ!そして、君のその服に隠されている巨乳を見せてくれ!いや、むしろ見せろこんちくしょう!」

 「・・・土方さん。そいつの方をヤバい奴に見えますぜ~」

 沖田の言う通りだ。今この時はあやめよりも横島を捕まえるべきだと、真選組の皆が思った。

 「さあ、さあ、さあーー!」

 そう言われて彼女の肩を掴み揺すりまくった。すると、

 「あ!」

 ずっとかけていたメガネが外れて落してしまった。

 「眼鏡眼鏡・・・」

 「・・・(よし!)今じゃ!」

 彼女が探そうと四つん這いになると、横島は狙いすましたかのようにさっきの『光』を今度は二個使った。

 「ぐお!またか!」

 「うっわ~~、油断してたっす~」

 今度はさっき以上の強い光なのでさすがの彼らもしばらく立ち尽くしたままだった。そして、さっきと同じように光がなくなると二人がいなくなっていた。土方は落してしまった煙草に目が行き、舌打ちをしながら新しい煙草に火をつけて咥えた。

 「・・・撤退するぞ」

 「追いかけないんでさ~?」

 「もうどこにもいないからな。それに、護衛対象はちゃんと守れた・・・ん?」

 撤退命令を出したすぐ後だ。横島とあやめがいたところに何かが落ちていたのは、

 「これは・・・ほう~~護衛対象がこんなことを」

 「どうするんでさ~?」

 それは書類であり、あやめが盗んできたものだ。その書類を見てニヤリとする土方。話しかける沖田に、

 

 「総悟~~、ストレス発散したいと思わないか?」

 

 土方はこれ以上ないほどの楽しそうな笑顔で返した。その書類にはこう書かれていた。『真選組崩壊計画』と・・・どうやら、護衛対象は少しでも失敗したことがあったら真選組を崩壊させる気だったらしい。沖田にもそれを見せて、どうやら副長にすらなれないことをされそうになったことに、

 

 「いいっすよ~~。楽しそうだし~」

 

 二人の利害は一致した・・・目的は護衛対象だ。

 

 

 万事屋に帰ってきた二人。銀時は相変わらず飲みに行ったのかいなかった。横島の部屋に入って話を始めた。もちろん、横島は彼女が何かをやっているのは気づいていた。しかし、その事を一言も聞かなかった。

 「じゃ、寝るか!」

 「・・・・・・え?」

 「どうした?あんなところから逃げ出してきて疲れただろう。さっさと寝よう!」

 だが、それがあやめには不可解だった。

 「何故、聞かないんですか?」

 「??聞かれてほしいのか?」

 「いえ・・・でも、普通は」

 「ははは!あやめちゃん、いいかい?俺は・・・」

 疑問な顔をするあやめに笑顔で

 

 「ちちしりふとももがとってもおいしそうな美女の味方だ!」

 

 下品なことを言いきった。普通なら白い目で引くところだが、

 「・・・美女。私が・・・私が!(ぼん!)」

 美女と言われたことで顔を真っ赤にした。そして、心が動かされた。

 「ああ、あやめちゃんは美人だ!だから、美女の敵は俺の敵!イケメンも敵!うっがああああ!西条のやろおおおおおお!」

 彼女に笑顔を向けていたが、途中から変なことを言って窓から怨念の敵(イケメン)に怒り叫ぶ横島。だが、

 

 『・・・素敵な人』

 

 その姿すらステキに見えた彼女。どうやら、心にも眼鏡が必要みたいだ。

 

 

 

 彼女の心のつかえもすっかりなくなった。じゃあ、それぞれに別れて寝ようという事にしたのだが、あやめが

 「忠夫さん。これを」

 と言って渡してきたのが余りにもとんでもないものだった。

 「・・・ちい~~っと、聞きたいんだけど」

 「はい、何なりと」

 「どうして、俺の手に鞭やろうそくやロープを渡すんだ・・・って!あれ?いつの間に俺の部屋がラブ〇や拷問部屋にあるようなものだらけに!」

 「忠夫さんを心配かけさせました・・・お仕置きしてください。さあ!」

 びっくりする横島を無視して、自分の尻を彼に向けた。その鞭で叩いて!と言いたそうな顔だ。

 「えええええ!あやめちゃんってまさかのMだったの~~!」

 「さあ、抵抗できないように、縛ってください!もちろん亀〇縛りで!何なら、その際無理矢理服を引き裂いてもいいです!お尻でも胸でもどこでもその鞭で叩いてください~~!」

 目の中にハートマークがある。すっかり出来上がっている。

 「ぎゃああああ!変態なこと言ってる~~~!!」

 「・・・忠夫さんに変態って言われた・・・気持ちいい~~!!」

 「あああ、もう!どうすればいいんだあああ!」

 それから三十分ほどドタバタが続いた。

 

 

 更に三十分後に銀時が酔っぱらいながら帰ってきた。騒がしいから襖をあけて横島の部屋の中を確認した。そこには

 

 「あああ~~んん!私は忠夫さんの雌犬ですう~~~!もっと、お仕置きしてください~~~!」

 「だ、誰か助けてえええ!」

 

 セリフだけ聞けば何とも淫らな妄想をしがちだが、実際は横島に逆レイ〇を仕掛けそうなくらい顔が狂気に染まっていたあやめ。それを見た銀時は「おじさんは夢を見ているようだ。夢の続きを見るために寝ないとな」と言って襖を音を立てないよう閉めて自分の部屋に避難した。「ヘルプ!」とか「閉めないで~~!」とか聞こえたが気のせいにした。

 

 

 次の日、ガチのR18な光景を目の当たりにしたメガネは石像と化し、その石像メガネをつつく神楽。銀時はというと・・・

 「万事屋銀ちゃんはいつからラブ〇忠ちゃんに変わってしまったんだ?というか、この作品はR18じゃないんだぞ!いいか、そんなことをしたら神様が怒っちゃうじゃないか!ただでさえ、これを書いているバカが別の作品の本章より間章のR18に一番力を入れて書いているというのに・・・」

 現実逃避とメタ発言連発しながら朝っぱらからまた酒を飲んでへべれけになったところを、訊ねてきたお登勢に怒鳴られたという。その光景をあやめに

 

 「御夫婦、私達と同じくらい仲がいいですね♪」

 

 と自ら椅子となって横島に座らせた状態で二人に言って、お登勢を心から驚かし、銀時を心から絶叫させて万事屋をゲロまみれにしてしまったとさ。めでたしめでた「「めでたくないわあああ~~!!」」・・・横島、銀時。終わりだからな、奥さんと幸せになれ「「なれるかああああ!!」」ちゃん♪ちゃん♪

 

 

 余談だが、真選組の護衛対象だった奴が次の日の新聞やテレビの一面に大きく出た。いろいろと不正もあったらしく、その事が大きく話題となった。

 ただ、それらに写っていた姿は高い建物の真ん中にパンツ一丁で張り付けにされていて、しかも顔以外が全身マヨネーズまみれになっていて、いろんな箇所に殴られ蹴られ痕があったという。情報提供者の欄に新聞にはH氏とO氏と書かれていて、テレビでは目に黒線を入れられてその二人が話している姿が出たという・・・これ以上ないくらいすっきりした顔で。

 




 
 ゲロを吐く神楽ちゃんの一発で横島ヒロイン降格です。吐かなくても、妹的存在から離れない感じでしたけど。妙さんを登場させなかったのかちょっと痛かったかな?風貌やスタイルは全然似てないけど、ちゃんと皆の頼れる部分を知っていたり、傷ついたりした時は必死に守ろうとする姿が美神に似ているな。と思いました。
 銀時とお登勢の夫婦・・・書きながら笑ってしまいました。原作でもハーレム話(どっきり)の時にいましたし。


 次回からですが、しばらく煩悩先生に出てきたヒロインでやっていこうと思います。・・・その途中でkanonやto heart2のキャラも書こうかな?と考えています!最初は学園黙示録の毒島冴子嬢でいきます!


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毒島冴子と付き合ったら?(ハイスクール・オブ・ザ・デッド)

 
 どうも、フィギュアスケートで羽生が二連覇して嬉しい三MENです!自分、彼の演技は素人ですが別格!と思っています。あの演技は、ガチで見入られるんですよ。

 では、設定です。
  彼女と公園で出会ったのは、原作のあの事件勃発前日です。ですので、まだ彼女は横島を何とも思ってません。
  原作では「奴ら」と書いてますが、自分には屍に見えるので屍と書きます。
  二人っきりになったところから話はオリジナルになります。
  原作は持っておらずうろ覚えなので、お互いの呼び名が違うかもしれないですのでご了承お願いします。
  
 以上です。楽しんでください!


 「さて、これからどうするか?」

 街を歩く男三人に女四人。そろそろ夕方になりかけている。そのうちの一人である横島が六人に訊ねた。

 「そうだ。私、友達の家の鍵持っているの!この辺に住んでいるからそこに行きましょう!」

 その時、その中で一番の大人で巨乳でほんわかで周りの空気ものほほんとしてそうな女性・鞠川静香が手を挙げた。

 「もうすぐ日が暮れる。夜になるとまずいし、そこで避難した方がいいわね」

 「そうね・・・でも、どうして先生友達の家の鍵を?」

 「お友達がね~、いないことが多いから掃除してって頼まれたの~」

 「・・・家政婦だな、まるで」

 その提案に乗ったこのチームのリーダーのツインテールで眼鏡少女の高城沙耶。鞠川にどうして鍵を持っているのか尋ねる巫女服が似合いそうな宮本麗。彼女の質問に答えた鞠川の言葉にツッコミを入れる女ザムライという言葉が似あいすぎる毒島冴子。この四人が今いる女四人だ。

 「そうと決まれば、すぐに行かないと」

 「ああ、ちょ~~っとヤバくなりそうだしな」

 「うん!先生、案内お願いします!」

 横島が残り男二人の小室孝に平野コータと共に、鞠川に案内を頼んだ。いくら鍵を持っているからと言って本来勝手に入るのはよくないのだが、今は仕方ない状況のため遠慮をする暇もないのだ。何故なら彼らは今、人を喰う屍達の街を突き進んでいる・・・そう、バイオハ〇ードと同じような状況下に立たされているからだ。

 

 

 あの公園にいた時はまだこの状況になる前日であり、その時に毒島冴子に拾われた。自分を見て暗すぎるとのことで、この日に彼女の通う学校に連れてきたのだ。だが、その時だった。学校中で異変が起こったのは。

 すぐに職員室に避難して、その時に鞠川・平野・高城と出会った。だが、その場所も危険になってきたので学校を出ようという事になり、うまいことバスを見つけそこで小室と宮本とも合流した。だが・・・

 

 『ここは、リーダーを決めるべきではないですか?』

 

 明らかに自分が偉い!と言いたそうなクズ臭がする男・紫藤までそれに乗ったのだ。しかも、紫藤とその後ろにいる数人の男子の見る目が汚らわしかった。しかも、彼の家族で因縁がある宮本をバスから降ろすと言いだし、降ろされたくなかったら、自分達に体を差し出せ。すら言ってきた。これにはブチ切れた横島。

 『おらあ!』

 思いっきり紫藤をぶん殴った横島。

 『ぐお!き、貴様!リーダーに向かって!』

 『いや~~、汚い顔だからつい殴りたくなっちゃって!』

 『ぐぐぐ!降ろされたいのか!』

 『(無視)そうだ!ついでに』

 怒り心頭の紫藤。後ろのメンバーも怒鳴ってやってくるが横島が紫藤の背後にいる為、殴ることが出来ない。

 『いいか、てめえ!美女を自分の欲望で汚そうなんて、世界中の美女のちちしりふとももを触って揉んで顔をうずめる夢をもつ横島忠夫が断じて許さんぞ!』

 『・・・紫藤の発言も最低だけど、今のお前の発言も結構最低だぞ』

 『『(こくこく)』』

 『ははは!横島、いいこと言うな!』

 『君~、本当の事は思っても言っちゃだめよ~』

 小室のツッコミと宮本と高城の頷きも聞こえないふり見ないふりをした。冴子は思いっきり言ってくれて楽しそうだ。さすがの鞠川も嫌気を持ったみたいで、横島を止める気はない。

 『いくぞ!イケメン顔のクズ眼鏡!』

 すると、どこからか取り出したハサミ。掴むは紫藤の髪。それを見て、全員が次にやる予想が簡単に出来た。紫藤も顔を真っ青にした。

 『くらえ!磯野〇平さんの刑じゃあ!イケメンからハゲメンにしてやる!』

 『や、や、やめろおおおお!』

 『暴れると、手元が狂ちまうな~~』

 どうやら、顔は横島のイケメン殲滅の制裁対象に入っているのも理由のようだ。嬉々としてハサミを動かしだし・・・足下に髪がどんどん落ちていった。全員が唖然としながらもどうなるか興味津々で見ていた。止めに入ったら同じ目に遭いそうで怖いと言うのも見ている理由の一つだ。

 

 

 数分後に、頭のてっぺんに一本だけ髪が残った状態の見事な磯野〇平さんヘアーとなった。しかも、頭の皮膚がむき出しになったところに『天罰』という文字をマジックで書いて追い打ちをかけた。その頭を鏡で見て怒りに震えている紫藤・・・〇平さん。他の従っていた後ろの男子も、奥にいる女子達も、そして横島の後ろにいる小室達も、紫藤〇平さんに全員が大笑いしている。特に、因縁のあった宮本や高城は床や座席を叩きまくって腹を抑えて笑っている。

 『が~~はっはっは!どうじゃ、リーダーをバカにしたぜ!じゃ、邪魔者の俺は抜けるね~』

 そう言って、バスから降りた。その行動をした横島を称賛した今一緒にいる六人もまた後に続いてバスから降りて・・・今に至るという事だ。因みに、道中で毒島以外の三人にナンパして振られたのはいつもの事。

 

 

 夜になる頃に、何とか鞠川の友達の家にたどり着いた。

 「玄関の門さえ閉めれば大丈夫だな」

 「つうか、何だよあの車。一個人で買える代物じゃないぞ。あの巨乳先生のお友達はいったいどんな人なんだ?」

 「これ、戦場で使われる車だよ!多分、軍人か何かじゃないかな?じゃないと、納得できないね・・・しかも、結構改造もしてるみたい」

 女性陣は皆既に家に入ってほっとしている。男達は玄関にあった車にそれぞれの感想を言っていた。そう呟いていると、

 

 「宮本さ~ん、冴子さ~ん、高城さ~ん。お風呂に入りましょう~~」

 

 鞠川の気の抜けた声が聞こえた。そして、その言葉は

 「お前ら、準備はいいな!」

 「「・・・何の準備?」」

 「当然、男のロマンを見に行く準備じゃ!」

 横島の煩悩を最大限にするものだった。

 「おい、まさか」

 「覗きに行くの?」

 「ふ、何を言う。煩悩を燃やしに行くだけだ!」

 「「どっちも同じじゃないか!」」

 「さあエデンに行こう(ガシ)・・・あん?」

 力強く叫ぶ横島に呆れる二人。気合十分の顔で浴室に行こうと思った時に、後ろから肩を掴まれた。顔だけをそちらに向けると、

 「外の連中以外にも気を付けないといけないやつがいたわね」

 「ある意味、あのバスに乗っていた男子以上の危険人物がね」

 「今回だけはあの二人に同意だな」

 「ごめんね~~、先生だから止めないといけないの~」

 怒り心頭の顔の宮本と高城にあきれ顔の冴子。三人の後ろには謝っている鞠川。そして、鞠川以外の三人にはロープが握られていた・・・。

 

 数分後に、浴室から

 「うっわ~~、やっぱり静香先生ってすごい・・・」

 「頭に行く栄養をこっちに・・・く、悔しい!」

 「高城、胸が大きいと肩が凝りやすいぞ」

 「そうよ~、軽くできないかしら~」

 「「くっそ~~~!もっと大きくしてやる~~!」」

 煩悩を刺激する会話が聞こえた。宮本と高城も標準以上に胸はある方だが、それ以上に大きい胸の冴子と鞠川を見るとやはり負けた気になる。

 そして、そんな会話が聞こえる中、二階の別の部屋を探索中の小室と平野と

 

 「む~!むぐぐぐっぐ!がぐげぐぐぐっぐ~~~!(ぐおおお!このロープをほどけええ!エデンが目の前にあるんだ~~~!!!)」

 

 その二人にロープを持たれている頭から足の先までガチで簀巻きの横島。ロープの中でも両腕を後ろで縛られている状態の為、流石に脱出は無理そうだ。というか、文珠の『解』をすればロープが解ける気がするのだが、エロしか頭にないためそこまで回らない横島だった。

 彼女達の風呂が上がった声が聞こえたのでようやくロープがほどかれた。最初は覗けなかったことにガッカリして、_| ̄|○☚こうなっていたが、

 

 「ねええ~~ん。こ、む、ろ、く~~ん♡」

 

 バスタオル一枚でフラフラとのぼせてうろつく鞠川の姿が、もはやかつての世界で横島の部屋に隠してあるアダ〇トビデオの女優並みに色っぽすぎる。特大ビッグボインの谷間が丸見えで、しかも小室に抱き着いた際にバスタオルからはみ出た尻をしっかり見た。

 「ぐおおおお!!エデンは、風呂場じゃない。この家全部にあった~~!」

 当然こんなのを見せられては横島はたまったもんじゃない。背中から抱き着かれた小室も胸の感触に涎を飲み込み、平野も鼻血を出している。

 「し、し、辛抱たまら~~~ん!小室!そこをどけ~~!俺と代われ~~!」

 「お、おいこら!」

 バスタオルの中見たさに襲い掛かる横島だが、

 「あっら~~ん、横島く~~ん。うふふ、もう~~、先生のここを見たいの~(ちら)「のおおお!み、み、見えそうに!」あらあら~、だ、め、よ~(ちゅ)」

 「ぐ、う、ぐあああああああ(ぶしゃあああああ)」

 鞠川が何と誘惑してきた。小室の背中から胸をどんと見せ、さっき以上に深い胸の谷間が見え、バスタオルを外そうとする仕草に横島は視線が釘付けとなり、最後にはウインクしながら投げキスした。その積極的な仕草が横島の煩悩の限界が超えた。ベル〇ンの赤い雨の如く、横島が鼻血を大量噴射した。

 

 

 鞠川を小室が別室に運び、横島が鼻から青春の雨を降らせたことで貧血気味になりながら何か食べようと一階に降りる。途中でランニングシャツにパンティー姿の宮本の姿もあったが、さっきの鞠川の姿の方が衝撃過ぎだったため平然と通り過ぎた。

 だが、バスタオル鞠川と同等の衝撃が台所にあった・・・。

 

 「お、横島か。もう少しで食事ができるから待っていてくれ」

 

 料理中の冴子の姿があった。そこまではいい、それならおキヌちゃんが時々横島に作ってくれるので免疫がある。問題はその格好だ。

 

 「は、ははははあああああ~~~~、裸エプロンだと~~~!!!」

 

 そう、裸エプロンで作っていたのだ。パンティーは着けているがブラは着けないので、ほぼ完全な裸エプロンだ。こうもラッキースケベが続けてはさすがに動揺する。とりあえず後ろを向いた。服を洗濯して今乾燥機で乾かしているが、その間に自分に合う服がなく、これしかしかなかったとのことだ。

 「ほ、本当に・・・ここはエデンだ」

 「ん?どうした、横島」

 自分の理想郷はここにある。と思いかけた時に冴子から声をかけられた。

 「な、何でもない!・・・つうか、ここまでほぼ勢いで来たからやっと一息付けたけど、とんでもないことになったな」

 「ああ、まさか人がゾンビみたいになるなんてな・・・」

 「じゃ、じゃああ、冴子ちゃんの料理、楽しみにしているから!」

 「任せておけ。というか、無理矢理話を切り「頼むで!(ダダダダ)」??」

 これ以上いたら、貧血どころか意識不明になりかねない。そう思った横島は速攻で逃げ出した。自分の姿が原因と気づいてない冴子は分からない顔になった。

 

 『巨乳先生のあの姿に冴子ちゃんのこの裸エプロン。こ、ここまで煩悩を刺激することが連続で来るなんて・・・二人の艶姿だけで文珠何個できるんだ?』

 

 でも、横島の脳内ハードディスクにしっかり鞠川と冴子の姿を焼き付けた為、すぐに切り替えることなどできない。文珠が何個できるか試したくなり、料理ができるまでこっそりやってみた。

 『そう言えば、あいつらに残ってた文珠使ったんだっけ・・・どうなっていることやら、見れなかったのだけが残念だな』

 一個目の文珠が出来た時にバスの事を思い出した・・・そう、実はバスから降りる際にこっそり文殊を使ったのだ。それがどうなったのか少し気になったが、

 『裸エプ、裸エプ、バスタオル、バスタオル!』

 すぐに忘れて二個目に取り掛かった。

 

 その後、食事も終わって一休みというところで事件が起こった。近くの家で少女の叫び声が聞こえたのだ。すぐに皆で助けに行き、子犬を抱えた少女を救った。少女は希里ありすといい、今後は彼女も行動することになった。

 そして、友達の車・ハンヴィーを使って移動を開始した。とても頑丈かつ平野曰く水陸両用車に改造されているとの事なので、途中で川に入って屍達から避けるように移動した。目的地はこの街の権力者・高城沙耶の実家だ。家族と合流して今後どうするかを話し合うためにもそこに行くことがいい、という事で決まった。

 だが・・・

 「・・・あいつらは大丈夫だよな」

 「ああ、約束はした。必ず、高城の家で会おうと」

 一丸となって動いていたが、横島と冴子が別々になってしまった。二人だけの行動となり、移動していたが屍達に取り囲まれてしまった。文珠を使って何とかしようと思った時だ、冴子が別人のように動き出して屍達をどんどん薙ぎ払っていった。

 『すっげ~~!あの堂々とした戦いがまるで美神さんみたいだ・・・あの人は女王様っぽく鞭を使っていたけど』

 その動きに感服する横島だが、いきなり動きを止めて隙を作ってしまい危機に陥った瞬間があった。慌てて助けて、そのまま逃げた。

 

 逃亡しきって、今は神社に身を潜めている。

 「あいつらに文珠の事を説明しといて正解だったな」

 「それにしても、この球に文字を入れたら本当にその文字通りの現象が起こるものなのか?」

 「実際に試してみる?・・・冴子ちゃん、濡れた服貸して」

 「・・・変なことに使うなよ」

 「さすがにそこまで空気読まないことはしない!・・・が、この状況じゃなかったら使っていたかもしれんから断言できない!」

 「ははは、素直だな」

 途中で濡れて今はタンクトップ状態の冴子。その制服を渡したが釘を刺された。一応反論はしたが、完全に否定はできないことに笑った冴子。渡された濡れた制服に『乾』の文珠を置いた。文珠が光ると、濡れた制服があっという間に乾いた。

 そう、横島は文珠の事を冴子や小室達に話したのだ。いつまでも隠せる状況じゃないし、何より出し渋っていては犠牲者だって出かねないので、実演付き(『脱』でやり・全裸にしてすぐ・全殺し)で説明しておいたのだ。

 「・・・何と、本当だ。あの時は横島が目にもとまらぬ早業で脱がせたと思ったが」

 「いくら俺がスケベでもそこまで出来んわ!・・・ま、これが俺の力です。でも、あいつらと俺らだけの内緒でお願いします」

 「ああ、どうしてこれを最初から使わなかった?」

 「何個も作れませんので・・・(煩悩があれば作れるから、裸見せてくれたら作れる。とは言わない方がいいな)」

 そう言われて納得した冴子。内心で思ったことを言わないでよかったと思った横島。

 「そう言えば、一つ聞きたいんだけど・・・冴子ちゃん、屍達を倒していく時動き止めなかったか?」

 「・・・聞きたいか?」

 文珠の話を変えようと気になっていたことを聞いたが、彼女はその言葉に動きを止め、制服を着た時の表情が暗かった。

 

 その後、彼女の口から出たことは戦っているとどんどん戦いたくなり、理性が全く止められなくなっていき、どんどん痛めつけたくなるという衝動がある事だった。かつて、夜道に襲われたことがありその暴漢を木刀で相手をぼろぼろにしたらしい。しかも、骨を何本か折るというおまけ付きで。

 

 「これが、これが!本当の私だ!戦うと、相手を痛めつけることに快感になっていく。これが私なんだ!」

 

 つまり、人を痛めつけて快感を持つような人間であることに葛藤を持っているという事だ。それを聞いた横島は・・・

 「誰じゃ襲ったのは!俺が襲いたかった~~~!!!」

 彼女の葛藤よりも、むしろ襲った男に怒りを持った。しかも、持つ理由が自分じゃない事だった。思わず呆れる冴子。自分の心を叫んだのに、相手はそれをまるで聞いてない風な感じだったからだ。

 「冴子ちゃんのこのナイスバディに襲い掛かっただと!ふざけるな!冴子ちゃんの体を好きにするのはこの俺じゃああああ!ちちしりふともも~~!!」

 そんで、この横島の心の叫びである。

 「お前、こんな異常な心を持つ私を何ともないのか?」

 だからこそ、聞いた冴子・・・そして、笑顔で答える横島。

 

 「誰だって、その心は持っていると思うぞ~。俺だってイケメンは絶対消滅物と思っているくらいだ!何より、あのハゲメンに俺がした事を見れば、同じものだと思わないか?つうか、俺の職場の上司だって俺をとことん盾にして自分は助かって楽して儲けられて喜ぶ人間だし」

 

 あっけらかんと言うが、彼女はそれがすごいことと思えた。もちろん、今までの横島の行動で自分が好みの女だからという考えもあった。しかし、それでもここまで全面的にいう人は彼女には初めてだった。

 

 「冴子ちゃんはどんな人間でも、俺は絶対に態度を変えない。つうか、美女に罪はない!」

 

 そう叫んでガッツポーズをとる横島。それを見て笑みをこぼす冴子。

 『何か、こいつを見てると小さなことで悩んでいたように思える。まだ会って数日しか経っていないのに、横島はどんどん私の心に土足で入ってくる・・・本当に、とんでもない奴だ。私が苦しんでいた気持ちをほんの数分で解決させるなんて・・・何だ?心臓が早くなっていく。横島の顔を見るとドキッと来る。胸が、熱く・・・なる』

 そう思うが、彼女の顔は今までにない嬉しさのある顔になっていた。今まで恋を避けてきた。醜い嗜虐の一面を持つ自分を見られたくないと避けてきた。だが、横島は全部を受け入れた。

 『自分がどんな人間でも絶対に態度を変えない』

 そう言ってくれた横島を彼女は想いを持った。

 「さて、仮眠するか。明日には合流しないといけないからな」

 「ああ、そうだな」

 その後、二人ともひと眠りに着いた。もちろん、こっそり冴子が抱き着いて、横島の悲鳴が目覚まし時計になったのは当然の事。

 

 次の日の朝早くに出たが、何と神社に屍達がやってきた。しかも既に囲まれている状態だ。

 「さて、この文殊の力。見せてやるよ」

 「・・・いや、私にやらせてくれ」

 さすがに文珠を使わないとまずいと思って取り出そうとしたが、彼女に肩を掴まれて止められた。

 「冴子ちゃん。大丈夫か?」

 「ああ、横島・・・見ていてくれ」

 だが、彼女は笑顔だった。休んだ神社で手に入れた刀を抜いた。

 

 『見ていてくれ・・・これが私だ!』

 

 どうやら、昨日言った自分のあの姿を横島に見せるために一人で戦う選択肢を取った。そして、屍の群れに斬りかかった。

 「は、は~~ははは!いいぞ!」

 屍達を次々に斬っていく姿に

 「もっとこい。もっと楽しませろ!」

 『何だよ、その斬りかかる姿。もっと早く見せてくれればよかったのに・・・とっても綺麗じゃないか!』

 「燃える。燃える・・・全てが燃える!」

 見惚れる横島。文珠をポケットにしまった。

 「これで、最後!くたばれ!!」

 彼女の方も最後の屍を斬り終えた。

 

  「・・・濡れる!!」

 

 とてもやり切った笑顔で刀を鞘に納めた。その姿もまた美しいと思った横島。

 「冴子ちゃん、とっても綺麗だったよ。もっと早く見せてくれよ!つうか、何であれだけ動き回ってスカートの中身が見れなかったんだ!どうしてだよ、冴子ちゃん!」

 「・・・ははは、これから先見ようと思えば見れるさ(ふふ、嬉しいよ。本当に今まで通りの態度で・・・決まりだな。私はこいつが本当に好きだ)」

 いつも通りの顔と態度で寄ってくる横島を見て、想いが間違いないことを実感した冴子。

 『横島。逃げ延びたら・・・その時は』

 一つの想いを持って、二人で目的地の高城の屋敷に向かって出発した。

 

 

 無事に横島と冴子は高城の屋敷に着くことが出来た。二人ともそれがどこにあるか分からないが、小室に『心』の文珠を渡しており、それに横島が『伝』の文珠で呼びかけて道案内を頼んだのだ。この時ほど、彼らは文珠の凄さに驚いた。途中で新人婦警を救助しながらナンパしたことに、冴子が足を踏んで刀を首筋に着けたがそれは別の話。

 その後、高城の両親に話を聞くと自分の屋敷の庭に救助の軍用ヘリが数機来ることになっておりそれに乗って脱出する。という話をした時点でやってきた。そして、無事に全員が脱出することに成功した。

 そのヘリの中で横島は息を吐いて壁に背をつけていると、肩に冴子が頭を乗せてきた。その行動に皆目を大きくする。

 「・・・横島。これからどうする」

 「さあな、どこぞのゲームならアン〇レラをぶっ潰しに行く!というけど、そんなゲームみたいなこと俺にはできないな」

 「・・・一つだけあるぞ、ゲームみたいなことを出来るのが」

 「え?何そ(ちゅ)!!」

 冴子の言葉に疑問を持ち、質問しようと顔を向けた横島の唇にキスをした。しかも、腕を回してすぐに離れず彼女の舌が横島の口の中で暴れる。

 「「「「え、え、ええええええ!」」」」

 「わお!冴子ちゃん、大胆!」

 「ねーねー、どうしてありすの目をふさぐの?」

 「あの~、私も何故でしょうか?」

 「「二人は見ちゃダメ!」」

 「・・・私、大人と見られてないのですか」

 当然全員が驚き、小室と平野は( ゚д゚)ポカーンとして、鞠川は興味津々になり、宮本と高城は慌ててありすと新人婦警の目をふさいだ。婦警は年下と見られてショックだった。唇を離して、放心状態の横島に一言。

 

 「命がけで逃げ延びた男と女が結ばれる。ゲームみたいだろう。ふふ」

 

 唇に手をやった冴子は今まで見せなかった恋する乙女の顔になった。キスをされた横島は大絶叫をして、しばらく妄想を口走っているとその場で気絶した。膝枕をして優しい笑顔を見せる冴子は頬を撫でながら、もう一度キスをした。

 

 

 

 余談・横島があのバスに使った文殊は一体何か?それにはまずバスの中を知る必要がある。

 「げ~~へへへへ!どうだ!いいだろ、いいだろ!」

 「すごい、こんなに女を抱けるなんて!」

 「ふふふ、紫藤様のテクニックは!」

 「はあ~~。とってもすごいです~~」

 彼らはバスの中でずっと乱交をしていた・・・がその様子がおかしい。よく見ると、

 「いい、ああ。こんなこともできるのか!」

 「ふ、リーダーの私がちょっと本気を出せば簡単にできるんだ!」

 何と紫藤〇平達は男同士で乱交していて、女子達も女同士で乱交をしていた。何とも同性愛者が喜びそうな光景である。そして、これこそが横島の文珠の効果だった。

 

 『幻』『惑』

 

 バスの中で見るもの全部をありもしない幻に見せているのだ。男を美女に女を美男に見せ、更に窓の外に見える屍達の姿といつも見慣れている通学路が、どこかのワイハの海でビキニ美女が日焼けをしている姿が見えるのだ。

 だが、ニセの風景すら気にしないで男達はすぐに女に見える男に襲い掛かった。何しろ、その幻の女達はバスを降りた宮本や鞠川や学校で屍となった美人教師や女子等が裸になった姿だったのだ。しかも声まで同じで誘惑してくる。そんなものを見ては、欲望が強い男共は我慢できない。そして、女子は自分の想い人や恋人の裸が幻になった。彼女らもまた欲望に負けて・・・

 

 それは、この街にいる屍達を一掃するために撃たれた何発ものミサイルが着弾するまで続いた・・・その後、彼らの姿を見たものは誰もいなかった。

 




 
 彼女の恋心を作るのは少し苦労しました。サムライのイメージが強かったですからね。当初はあの「濡れる!」は出すつもりなかったですが、やはりこれは出すべきと思い急遽入れました。
 今回は文珠結構使ったな。たまには使う話も書きたかったので丁度良かったです。

 次回は、煩悩先生のヒロインに入れる予定だった魔法科高校の劣等生の一人にします。さあ、誰でしょう~~ヒントはブラコンさんです!


 9000字なんて久しぶりだ・・・。


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司波深雪と付き合ったら?(魔法科学校の劣等生)

 
 どうも!魔法科高校の劣等生のブラコンと言ったらこの方!今回は彼女です・・・と言いたいですが、ちょ~~っといつもと違う話になりますのでご注意を。

   設定
 横島は司波家に住んでいます。
 主に、過去の話(原作八巻)になりますが、作者は原作を持ってないのであのキャラが出てない。流れがおかしい的なこともあります。
 達也と深雪とあと一名は原作通りの過去です。
 過去の出来事で深雪とあと一名は横島に惚れています

 では、どうぞ!


 「なあ。なんでこうなったんだ?」

 「すまない。あの時の事、どうしても知りたいと言ってきたから」

 「てめえのせいか!内緒にするって言っただろうが!」

 司波の家の居間で話をしている横島と司波達也。様子を見ると、達也が責められ、謝罪までしているということは何かをやらかしたようだ。

 「深雪ちゃんみたいな超美女と仲良くなりたいと思っていたさ!あれほどの美女と一緒に歩けるだけでも贅沢ってもんだ!」

 「あら、それなら私がこうしてくっついているのも贅沢ですわね」

 二人とも視線をずらし・・・すぐにまた別の方にずらした。横島の隣にいる頭痛の種を見たくないように。

 「ああもう!お前が深雪ちゃんにばらさなければこうはならなかったんだぞ!」

 「だから謝っただろう。だが、近いうちに深雪は気づいたと思うぞ?」

 「反論できないですね。達也さんの事も簡単に見抜けますから・・・ですが、忠夫さんの言っていることももっともです。せっかく私が独り占めしていたのに、話したおかげでお邪魔虫が増えました」

 「(矛先がこっちに来そうだ)・・・ここから当人達で話すべきと思います」

 「こら達也!お前逃げる気か!」

 話し合っていた達也が自分もまきこまれそうになるのを察して、扉の方に視線を向けた。そのしぐさに横島は気づいたので逃がさないようにしたかった。

 「あの、その、忠夫おに///・・・い様(ギロ!)」

 とても恥ずかしそうに、とても照れ臭そうに、だけどとても嬉しそうな顔で扉を開けた司波達也の妹・司波深雪が部屋に入ってきたが、その顔が横島の隣にいる誰かさんを見ると突如寒気・・・いや、本当に部屋が凍り付き始めていて寒くなった。

 「・・・どうして、叔母様がここにいるのです?さっさと、本家に帰ってください。ここは私と達也お兄様と忠夫お兄様の住む家です」

 「うふふ、それはもちろん・・・婚約者のそばにいたいからです。あと、ひどい姪ですわね。叔母の私にそんな毒舌を言うなんて・・・いったい誰の影響かしら?」

 『確実に叔母上・・・あなたです』

 横島の右隣にいる誰かさんに怒りの炎をぶつけながら、深雪は左の方に座った。肉体的にも精神的にも寒さが強くなり、横島も震え始めた。誰かさんの最後の言葉にはまだ残っていた達也が心で突っ込んだ。

 「四葉家当主がここに入り浸っているのはよくないのでは?それと婚約者だなんて、頭がもう痴呆になられたのですか?それなら、病院に行って入院してください。というか、一生出ないでください」

 「大丈夫ですわ。葉山さんにもう既に手を回していますし、ここにはあなた方の親戚として会いに来ています。現に、仕事の話は一切していないでしょう。それはそうと、深雪さんも難聴になってしまわれたのですね・・・でもいいのですか?達也さんのことが好きなのでしょう?忠夫さんまで好きになるのはおかしくありません?達也さんを好きにしていいから、私の婚約者に手を出さないでくれません。うふふふふふ」

 「「ふふふふふふ・・・」」

 「・・・・・・」

 『大変だな・・・巻き込まれるから助けないが』

 汗を流しまくっている横島の左が絶世の美女と言われても頷ける美しさと可愛さを持つ司波深雪、右が深雪と達也の叔母であり未婚で四十代だが深雪と一緒に歩けば美人母娘と見られてもおかしくなく、R18のエロゲームに出てくる儚げな未亡人を思わせる四葉家当主の四葉真夜だ。そんな二人に腕を抱きしめられて胸の感触を味わっているが、二人の殺気にそれどころではなく、冷や汗が滝の如く出る横島を見て、同情した達也。

 「叔母上、深雪。自分は失礼します・・・がんばれよ(ぼそ)」

 「見捨てるなあああああ!逃げんじゃねええええ!」

 居間を出ていった達也を追いかけようにも二人が離してくれない。

 「忠夫お兄様。この年増に言ってください。さっさと隠居してどこぞのヒマラヤに閉じこもっていろと、そして私達は相思相愛だと」

 「忠夫さん。未熟な姪にわからせてあげてください。私達が夫婦になるのですから、お邪魔虫はあなただと。達也さんと結婚ならさせてあげるからさっさと忠夫さんと別れて、幸せになる私達を見ていればいいと」

 この二人のプレッシャーが半端ない。もはや、美神とあのトラウマな母親のプレッシャーレベルに思いながら、逃げた達也を必ず呪うと誓いつつもどうすればいいかわからない横島だ。

 

 

 あの公園で会ったのは、司波深雪だった。しかし・・・疲弊していた横島はこの世界に転移するときある思いを持った。

 

 『昔みたいに、馬鹿をやっていた時期に戻りたい』

 

 その思いが強かったせいか、何と十二歳くらいになっていた。記憶の方はそのまま持っていたが、見た目は完全に子供と大人のちょうど中間の中学生みたいな感じになっていた。

 公園で会ったといっても、二人ともお互いいたことすら気づかなかった。横島はルシオラのことで、深雪は家族のことでそれぞれ辛い気持ちを持っていたため、左右のブランコに座っていたのに意識しなかったので存在に気づかなかった。

 数分後に達也達がやってきて声をかけられて、やっと初めて気づいた。

 

 その後、達也と深雪の母・深夜に独りぼっちだと言うと、一緒に行動しない?と言われて、まるで子供のように接していることに疑問を感じた時にやっと自分の体が縮んでいることに気づいた。とりあえず、いつまでも暗い気持ちを持ってはいけないと思い、

 

 『深夜さん!下着ってどんな色なの!ぜひとも、拝見(べき)』

 『穂波さん!痛いからその胸に(ぐしゃ)』

 『ぐぬぬぬ・・・こうなったら、同年代のみゆ(ばき、どご、めきめき)ぐおおお!まだ何もしてないのに(ずごん!)ごはあ!』

 

 レッツナンパ!と意気込んで深夜と彼女の護衛・穂波にやったが、穂波に邪魔されて、対象年齢外だが一応自分も今は深雪と同年代くらいなので、彼女によろうとしたら本気の攻撃を達也からもらった。骨をも折る攻撃だったが、

 『あ~~、死ぬかと思った~』

 全然堪えた様子のない姿で立ち上がり、感情が希薄な達也に初めて驚きの感情を持たせた。

 

 

 だが、この後とんでもない出来事が起こった。

 「み、深雪ちゃん!深夜さん!」

 ここ沖縄で戦争が起こっており、敵兵の銃弾が二人に当たってしまったのだ。すぐにその敵兵が穂波やガードマンに倒されたが、二人の出血が止まらない。

 『今の手持ちの文珠が三つ。くそ!出し惜しみできない!』

 慌てて二人に一個ずつ『治』を使い、治療をした。撃たれたはずの傷口がなくなり、穂波は驚いたが気にしない。だが、あくまでできるのは傷口をなくすことだけ。出てしまった血まで戻すことまではできない。

 

 『深雪!』

 

 その時、戦争時にみんなでシェルターにいたが、一緒にいた普通の人々から魔法使えるのだから出ていけ。と言われて出ていった達也が戻ってきた(その言葉に横島はぶちぎれて、その連中に金的攻撃をして悶絶させた)。

 その後、横島(は自業自得)と深雪達もそんなことをいう人達とは一緒にいれない。ということで外に出たとこをやられてしまったのだ。

 二人の状態を見て傷口がないことに疑問だったが、自分が治療したことと出血がひどかったことを伝えると、すぐに達也が魔法・再成を使った・・・だが、使う前に横島は達也に文珠『伝』を使った。

 

 『あの子はね・・・魔法を使う者としては欠陥品なのよ』 

 

 深夜からそんな話を聞いた。従者としての扱いをしているのは自分の魔法をうまく使えないからが理由だけで達也はその扱い。でも、どれだけ深雪を大切に思っているのかを伝える必要があると思ったからこの文珠を使った。

 そして、これはほんの出来心だった・・・念のために作った文珠『達』を使って、どれだけの気持ちを持っているのか確認しようと思ったが、これが仇となった。

 

 『ぐ、ああ、な、なんだこの痛みは!があああああ!』

 

 達也の魔法・再成は使った対象者の体の傷や痛み等をなくせる魔法。この魔法のおかげで二人から出た血も元に戻ったが、傷はなくなってもその時の痛みや苦しみ、死にかける辛さ。それらが全部術者の達也が受ける副作用のある魔法だ。

 だが、それら全部が『伝』『達』で達也を通り抜けて横島に移動してしまった。出会ってまだ間もないので、達也の魔法のことを全く知らなかったのだ。

 『べ、ベスパの、あの、魔力より・・・痛みは、小さいが、ぐおあああ!』

 つまり、深夜・深雪のそれらの全部横島が受けることになった。そして、その時にルシオラを命を懸けて守った際に残った背中の傷跡から激痛が走り、そこから血も流れ出た。だが、ばれないように達也の肩をたたいた。

 『よか・・・ったな』

 『横島?お前、何を?』

 『あと・・・頼むわ』

 『おい!俺に、何をした(ばた!)おい!横島!』

 達也は自分に来るべき痛みが通過していった感覚にとらわれ、横島が何かをしたことに気づいた。だが、やせ我慢はもう限界だった横島はここで意識を失った。

 

 

 意識が戻った時は病院だった。体の調子は戻ってないが動けそうなので病室を出ると・・・ある部屋の前で達也と深雪、そして深夜にそっくりの女性・双子の真夜がいた。達也が横島に気づいてくるよう手招きしたので、従った。

 「・・・あなたは誰ですか?深夜さんにそっくりですが」

 「私は四葉真夜。ここで眠っているこの子達の母親四葉深夜の双子の妹よ・・・あなたね、あの子と深雪ちゃんを応急処置をしてくれた子って」

 「その通りです・・・横島、どうやって母上と深雪の撃たれた跡を何もなかったように治療した?すぐに傷口がなくなり、俺の魔法で血も戻したおかげで二人とも助かったが・・・」

 「・・・叔母様?お兄様?」

 深雪は疑問そうに二人を見る。だが、二人は気にしないで横島を見る。ただの一般人だと思っていた横島が二人を救った手がわからないから警戒をしていた。本調子なら真夜のスカートをめくるなりして、驚いている隙に逃げるが腹も減っていて体力も回復してない上に文珠もない。逃げようとしても、達也に捕まるのが目に見えている。

 「他言無用でお願いします」

 観念して、文珠のことを話すことにした。もちろん、彼女達は信じられなかったので、一個作って実演をすることにした。

 

 『覗』

 

 真夜の下着の色をこれで覗いて当てる!という横島らしい下品なやり方だったが、これもまたミスだった。何故なら、この文珠は確かに服の中を彼女らしい黒のブラとパンティを覗けたが

 

 『!!!!!!』

 

 彼女の心の中も覗けるものだった。見てしまったのだ・・・彼女の悲惨な過去を、それが原因でできてしまった心底深い深淵たる闇を、そして、世界に復讐しようとする野望を抱いていることを。思わず、その場で膝をついた。そして

 『はあ、はあ・・・俺と同じくらいの苦しみを持つ人がいたなんて』

 同時に自分と同レベルの苦しみを持った人がいたことに驚いた。

 「どうした?」

 「何があったのかしら?」

 「あの、どうしたのです?」

 達也は警戒を怠らないで聞き、真夜と深雪は疑問そうな顔で聞いた。

 「真夜さん。先に謝ります。すいませんでした・・・あなたの苦しみを見てしまいました。女性の幸せを踏みにじられたあの壮絶かつ悲惨な過去を」

 「!!どういうこと?」

 彼女は一瞬殺気を出したが、すぐにいつも通りの仮面の笑顔に戻った。

 

 

 その後、真夜は深夜の部屋に二人を行かせて、横島が寝ていた部屋に移動した。

 「横島君、だったかしら?過去を知って・・・私をどうするつもり?」

 「・・・よろしければ、女性の幸せを戻しましょうか?」

 「!!な、何ですって!何でそんなことをするのよ!」

 「やれることは最大限したい。それが理由です」

 殺意バリバリの顔で問い詰める真夜だが、横島の一言でおそらく達也や深雪・・・いや深夜すら見たことがないであろう驚いた顔になった。あのアンタッチャブルと呼ばれた四葉真夜の顔とは思わないだろう。

 「変な子。得することなんて一つもないのに」

 「得ならもうありましたよ・・・美しいあなたに出会えた!」

 「!!(美しいなんてお世辞で言われ慣れているのに・・・この子に言われると嬉しく思うのは、なぜ?)」

 「(しかも、あんなにきれいなナイスバディ・・・おおお!文珠ができる!)」

 横島の一言に動揺する真夜。嬉しい気持ちを持ったが、その相手はさっき心を覗く前に見た真夜の下着(当然黒)と裸を思い浮かべて煩悩全開していた。だが、おかげで文珠を二個作れた。

 「この文珠は万能とは言えませんが、おおよそのことができます」

 「女の幸せ・・・本当に取り戻せるならやってもらおうじゃない!」

 許可も得たことなので、横島は文珠を光らせた。

 

 

 その頃の達也と深雪。

 「お母さま。無事でよかった」

 「ええ。すぐに傷口がふさがったからね。もし達也さんが来るまでにふさがらなかったら、今頃こうして話せなかったかもしれないわね」

 『横島のあの力・・・玉の中に一文字念じるだけでその文字通りの現象が起こるという。それはそうと、叔母上は何故人払いをさせた?しかも、明らかに叔母上は様子がおかしかった・・・女性の幸せを踏みにじられたってどういうことだ?まさか、再成の激痛が来なかったのもあの玉を使ったからなのか?』

 深雪と深夜が楽しそうに話している中、達也は今までの状況を整理していた。

 「ところで達也さん。真夜が来たとの事ですがどこに?あと、横島さんも倒れたと聞いていたのですが」

 「さっきまで一緒でしたが、叔母上が横島と二人で話をしたいと言いまして・・・おそらくこれからどうするのかの確認でしょう(おそらく、あの玉のことだろうな)」

 半分は嘘ではない。横島は身寄りがない子供みたいなものだから、ここでサヨナラはできないはずだ。深雪はもちろん信じたが、深夜はそれだけではないと気付いた。

 「そうなの・・・ふふ、ねえ深雪。あの子の事どう思う?」

 「横島さんの事ですか?・・・好きになれません。お母様や私をいやらしい目で見て・・・女ならだれでもいい感じで、嫌いです(そんなことよりお兄様の方が、とっても素敵です。ようやく気付きました。どんなに苦しい中でも必死で頑張るお兄様の姿。ああ、深雪はもうお兄様のそばを絶対にはなれません)」

 深夜の質問に嫌いで返す深雪。内心は既に達也に想いを抱いていた。

 「果たしてそうかしら?あの子は、かなり辛い目にあっているわ(そう・・・真夜と同じくらいのあの苦しみを)」

 達也は横島を警戒していたから気づかなかったが、深夜は真夜の苦しみに耐える顔を見たことがある。横島に出会ったときに、同じ顔をしたのを見たので気づけた。

 「そうなのですか?母上」

 「ええ、だから「きゃああああ!」・・・え?この声って、真夜?」

 達也の質問に答えようとしたとき、双子の妹の悲鳴が聞こえた。しかも、嬉しそうな感じに聞こえた。三人とも?を頭の上に浮かべていると、

 「深夜!深雪ちゃん!達也さん!」

 今までに見たことがない明るい笑顔の真夜が部屋に入ってきた。その笑顔に絶句する三人。何しろ、今まで見たことがあるのは闇を感じさせる笑顔だったからだ。しかも彼女の腕の中には、離れたそうにしているが背中に感じる胸の感触が気持ちよさそうな顔をしている横島の姿があった。

 「・・・やっぱりいやらしい」

 その姿に、深夜の言葉をあっさりと忘れた深雪だった。

 

 

 真夜と横島に戻る。

 「これを、持っていてください」

 「・・・これだけで本当に戻れるの?」

 作りたての文珠二個を渡された真夜。ギロっと見るが、横島は気にしない。

 「戻りたい頃の体を思い出し、願ってください」

 「・・・戻らなかったら、どうなるかわかっているでしょうね?」

 「どうにでもしてください」

 真夜からすれば、本来子供の頼みは聞くものじゃない。だが、もう二度と取り戻せないあの頃の体。深夜と深雪すら治した力でできるなら・・・四葉の人間ではなく、一人の女として気づけばあの言葉を言っていた。

 言われた通りに文珠を握りしめて・・・汚される前の体になりたいと必死に願い続けた。

 

 『復』『元』

 

 文珠の効果がその思い出の体に復元・・・元に戻った。

 「え?か、体が」

 あの女性のあの壁があるのを感じた。体の感じが明らかに今までと違う。そう・・・願っていた体に戻ったのがわかった。

 「嘘、え、え・・・」

 記憶の方は確かに襲われた記憶がある。だが、体の方がそれを忘れて・・・いや、初めからなかった感覚になっているのだ。まるで、夢だったような気分だ。

 「どうです?」

 「・・・・・・」

 「あの、真夜さん?」

 「・・・き、き、き」

 震える真夜。ちょっとあれ?と思っている横島。顔を覗き込もうとすると

 

 「きゃああああ!」

 

 歓喜の叫びをした。

 「やったわ!戻った・・・ありがとう!」

 ここに彼女の執事葉山がいれば、彼すら言葉を失っただろう。まるで幼女のようにはしゃぎ喜ぶ姿なんて見たことがないだろうから。横島を思わず抱きしめて、何度も顔にキスをした。そして、一刻も早く深夜に報告しようと出て行って・・・というわけだ。

 

 

 これが真夜が横島を好きになった理由である。横島と三回りほど年が(作者、何か言ったかしら?)・・・周りがどう言おうと恋をしたのだ。絶対に横島を女として手放したくない気持ちが強くなり、四葉家で匿うことにして文珠のこともあの場にいた四人だけの秘密にした。

 だが、深雪がどうしていやらしい横島と見て、達也だけを想い続けていたのに好きになったのか・・・それは冒頭のあの時の事が理由だ。そう・・・達也が再成を使ったときのフィードバックをたまたま受けたことだ。達也に口止めを頼んだのだが、

 

 『お兄様、横島さんはあの時本当はどうなされたのです?』

 『どうとは?』

 『もう隠さないでください。沖縄で再成で治した時です・・・魔法の特性を考えるとおかしいことに気づきました』

 

 兄をとことん知り尽くしたい気持ちでいっぱいの深雪は、深夜から聞いた達也の持つ魔法の特性と当時の話を合わせて違和感を持ち、四葉家に帰った時に聞いたのだ。妹への強い兄妹愛で動く達也は「すまん」と思いながら話してしまった。

 

 『あいつは苦しむ覚悟を持って全ての痛みを自分で受けたんだ』

 

 そんな脚色・・・いや、気を失う前に託された姿を見て思ったのだろう。それも話すと、深雪は罪悪感にとらわれた。しかも、共に暮らすようになり共に行動するようにもなったのでナンパを何度も目撃するが、断られること前提でやっている。という感じの違和感を見続けた。

 

 『あの人は・・・お母様が言った通り、本当に苦しい気持ちを持っていたのですね』

 

 かなり辛い目にあっている。あの頃は信じなかったが、達也が話したことで信じられるようになり、同時に今まで一緒に暮らしてきて横島との日々を思い出し、本当に言った通りだと納得できた。そして、ここからだ。

 

 『・・・横島、いえ、忠夫・・・お、お兄様♡』

 

 達也へ向けるのと同じくらいの愛情を持つようになり、達也と同じくらいずっとそばにいたいと願い続けるようになったのは。

 

 

 

 そして、冒頭のあの二人の言い争いに戻る。

 「深雪さん、早く達也さんのところに行かないと逃げてしまいますわよ」

 「大丈夫です。達也お兄様は私から離れませんし、私も達也お兄様から離れません。それに忠夫お兄様も離れないですし・・・私はお二人から絶対に離れません」

 真夜の言葉に、達也と忠夫の二人は自分の男的な発言をする深雪。

 「ふふふ、潰すには最高の相手ですわね」

 「気が合いますね叔母様。私も同じことを考えていました」

 あの沖縄の事件の後、横島は達也達と一緒に住むことになった。ただし、深夜は旦那とは離婚した。理由は病院にいるとき一度も来ることも電話をすることもしないで、浮気相手と楽しんでいるだけだからだ・・・あれ以来、深夜は再婚はしていない。今は家族と一緒にいられることが楽しいからだ。ちなみに今は達也同様既に避難済みだ。

 ただ、真夜は四葉家当主なので一緒に暮らすことができないのだが・・・横島を何が何でも自分と一緒に住まわせたいので毎日やってくるのだ。そのために、当主の力を私利私欲に使い婚約者という立場にまでさせたのだ・・・横島がそのことを知ったのはつい先日で、深雪が怒りに我を忘れて家を全部凍らせたのは新しい記憶だ。

 

 「ねえ、忠夫さん・・・いいえ、あなた。早く二人で一緒に暮らしましょう」

 「忠夫お兄様、早くこの年増との婚約をなくして深雪と一緒になりましょう」

 

 背筋がぞっとする横島。はてさてどうなることやら・・・(タートル仙人口調)。

 




 
 深雪ちゃんを惚れさせるには、まだ達也を苦手に思っているときにフラグを建てるのがいいと思い、こうしました・・・でも二人のフラグがたったおかげで二人を自分のものにする的な考えになっちゃった。横島に至ってはライバルが叔母だから余計に神経をとがらせてしまっちゃったな・・・まあ、こんな深雪ちゃんもいいか。

 あの人=真夜さんも壮絶な過去で、似た絶望を味わった横島は何とかしたかったのだと思います。女の幸せほど真夜さんの取り戻したかったものなので、取り戻せた喜びでキャラ崩壊してしまった・・・。

 次回は、バカテスの姫路にしようと思います!それが終わったらkanonの川澄舞か美坂香里にしようと思っています!


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姫路瑞希と付き合ったら?(バカとテストと召喚獣)

 
 どうも、パソコンがいかれた三MENです。どうやら、修理に出してももはや限界らしい・・・。しばらくは今はいない親のを使うしかない。

 では、設定です!
  横島は姫路瑞希と一緒に暮らしてます。
  二人ともAクラスです。
  時系列はアニメ版のバカテス一期の一話と二話の流れです。
  ちょ~っと、アンチがあるかもしれません。一応、それがないように書いたつもりです。



 「船越先生。船越先生、横島忠夫がお呼びです。教師と生徒の垣根を超えた男と女の大事な話「何言ってんじゃ!」ぶげほぎゃら!」

 ただいま、FクラスはDクラスと試召戦争中だ。その時に放送が流れた。それに怒りを持った横島は一瞬で放送室に行き、このデマを流していたFクラスの一人須川を半殺しにした。

 『こいつは・・・坂本が流せと言ったんだな。ふふ。ならば、してやろうじゃないか!教師と生徒の垣根を超えた男と女の大事な話を!』

 すぐに首謀者がわかり、自分を生贄にしようとした罰として思いっきりその話を放送ですることにした。

 

 その頃のFクラス

 「横島の野郎、放送の邪魔をしたな。くく、ははははは!まあいいか。これで船越先生は試召戦争には「あ~~、船越先生。横島忠夫です」??何だ?」

 一人でゴロンと寝転がっているこのクラスの代表・坂本雄二は放送を横島に邪魔されたが目的を果たし、尚且つ横島を陥れたことに笑ったがその相手の声が聞こえたことに疑問を持った。

 「この放送をお聞きなら、今一度足を止めて最後まで聞いてください。教師と生徒の垣根を超えた男と女の大事な話・・・それをしようと思います」

 「どういうことだ?あいつ、マジでするのか?・・・ははははは!それはいい、なら明日の文月新聞の見出しは決まりだな!」

 さらに笑う坂本だが、その次の言葉にその顔が固まった。

 

 「船越先生、好きです!夜、自家発電するときもいつも妄想の相手はあなたしか思い浮かばないくらい大好きです!どうか、僕達Fクラス男子一同の想いを受け止めて下さい!そして、あなたの女体を味わいたい!今すぐに僕達を襲いに来てください!・・・Fクラスの男子一同の魂を込めた想いです」

 

 その話をする相手を自分ではなく、Fクラス男子全員にすり替えたのだ。

 「何てことしやがる、あいつ!」

 つい数分前は自分がさせていたが、それがブーメランしてしまった。

 「では、船越先生。頑張ってください!・・・それと彼らは恥ずかしがり屋なので、自分じゃない!それはこいつだ!と言うかもしれませんが、僕を永遠にあなたの恋人にしてください!の心を隠して言っていますので、聞く耳持たなくていいです!因みにこれはFクラス男子だけなので!他のクラスは違うのでお気をつけて!」

 しかも、Fクラス男子だけ!にしてしまった。慌てて起き上がる坂本。

 

 「ああん!大好きよ、皆~~!」

 「ちょ!ま、待ってください!」

 「ち、違うんです!先生を好きなのは吉井です!」

 「違う!ゆう、じゃなくて坂本です!Fクラスで待ってますので行ってください!」

 「うふふふ!全員の貞操いただきよ!」

 「「「「「ダメだ~~!話聞いてねねえええ!」」」」」

 

 もはや戦争どころではない。横島に怒りを覚えた坂本。

 「覚えてやがれ!まぐれでAクラスに入ったスケベ野郎が!」

 どこぞのラスボスのセリフみたいなことを言って、寿命が縮む足音が聞こえてきたので慌てて窓に向かって走った。

 

 

 坂本の言う通り、問題児として見られている横島は何とAクラスなのだ。

 「ただいま」

 「あ、あの、お帰りなさい。忠夫さん」

 「ひゅ~ひゅ~相変わらずお暑いね」

 「本当、ちょっと羨ましいわね」

 Aクラスに戻ると一人の女子が出迎えた。その女子と仲良くしていると、木下優子と工藤愛子がからかった。その女子は顔を真っ赤にして、横島の手を放さなかった。

 「こらこら、お前ら。瑞希ちゃんをからかうな」

 「な~に言ってるの?これは嬉しそうにしているんだよ」

 「そうよ。彼女の気持ちわかってあげなさい」

 「ええ~。俺みたいな煩悩まみれの男を好き?一年の頃に覗きをたくさんやっていたのに?」

 「ふ、二人とも何を言っているんですか!わ、私が、た、忠夫さんを・・・」

 真っ赤になるその女子・・・姫路瑞希。しかも、苗字ではなく忠夫さんと呼ぶのを見ると、本当みたいだ。さすがの横島も、その姿を見れば本当だとわかる。

 「・・・そっか、ありがとう」

 「(ぱああ)い、いえ!だって・・・私を助けてくれて」

 「いや、俺だって助けられた。その恩返しをしただけさ」

 「何々?二人とも、どうしたの?」

 「いったいどうして好きになったのか聞きたいんだけど~」

 何やら二人の興味を引く話をしてしまったようで、その顔はもはや芸能レポーターレベルで全部聞くまで追い続けるからな!という執念が感じ取れる。やれやれと思いながら、二人とも観念して、口を開いた。

 「「「「「「横島~~!覚えていろよ~~!」」」」」」

 「待って~~。皆の貞操食べたいの~~!」

 「「「「「「嫌っだあああ!!!」」」」」」

 廊下から聞こえる断末魔の悲鳴を聞き流して。

 

 

 公園で絶望のどん底にいた横島。そこに

 「あの、どうかしたのですか?」

 姫路が余りにつらそうに見えた横島に声をかけた。 

 「・・・いや、どうして俺って生きているのか。って思って」

 「え?何でそんなことを思っているのですか!」

 「俺さ、恋人を死なせちまった・・・しかも、俺のせいで」

 自分の生きることに絶望していたことに声を荒げた姫路だったが、さすがにこの言葉には絶句した。

 「君はさ、自分のせいでこうなった。ってこと、あるかい?」

 「・・・いいえ」

 「なら、覚えておきな。大きな選択がいつか来る時が来る。その時は・・・出した後のことも考えて選択することだ」

 「出した、後のこと?」

 頷く横島。いったいどれだけの苦しみを持っているのか・・・心優しい彼女は放っておけなかった。

 「あ、あの、うちに来ませんか?」

 だから、この言葉を言った。

 

 

 そして、横島は姫路家で生きることになった。彼女の兄として暮らすことになり、ともに文月学園に進学することになった。彼女を妹のようにかわいがり、兄のように慕う姫路は優しくしてくれ守ってくれる横島をだんだん男性として想いを向けるようになり、最初は兄さんと言っていたが徐々に名前で呼ぶようになった。そのため、少しでも振り向いてもらおうと頑張っている・・・が

 

 「み、ず、き・・・言っただろう」

 「た、忠夫さん!しっかり!」

 「料理に、硝酸は使うな・・・と」

 「で、でも、調味料の基本さしすせそは「さ」は酢酸、「し」は硝酸、「す」は水酸化ナトリウム、「せ」は青酸カリ、「そ」が苛性ソーダだと」

 「ぜ、全部・・・間違いだ(がく)」

 「た、忠夫さ~~ん!」

 

 毎日、横島に料理を作っては間違いを指摘しているのだが中々直さない。彼女は何と料理と科学を同じものだと考えており、平気で危険な薬品を使う(というか、なぜ家にある?と思う横島)のだ。最初のころはさっきのさしすせそに塩酸にほかの危険薬品も使った料理を横島に食わせて、三途の川にいった横島。そこで会ったメドーサの体に抱き着き胸の感触を楽しんだが、彼女と自分に抱き着かなくて怒りに燃えたルシオラに全殺しにされたところで意識が戻った。

 それ以来、必死に料理指導して何とか使う薬品が減ってきたが、それでも生死の境をいつもさまよう横島だった。ある意味、ルシオラに会える機会が増えたので強く文句が言えないのであった。

 

 

 そして、二年の進級試験の時、彼女にお守りを渡しておりその中には『健』の文珠を入れていた。体が弱いので、試験中に何か起こるのでは?と思いあらかじめ用意していたのだ。だから、彼女は試験を続けられてAクラスに行き

 『忠夫さん!私・・・一緒のクラスになりたいです!』

 目を輝かせた彼女にそう言われて、必死に勉強して何とか横島もAクラスに入れたのだ。それまではFクラスに入ること間違いなしと思われていたくらい問題行動が多かったので、坂本もああ言ったのだ。そういう行動が多い理由は、ルシオラの一件で恋に憶病になっていたためだ。だが、何か月も一緒に暮らしていたのでおそらくその間に横島のその心境を見抜いたのだろう。恋する乙女は想い人のことになると、敏感になるのだ。

 

 

 さっきの姫路の反応で、それも無意味と分かり、

 「というわけだ。これから先は、瑞希のために頑張ろうと思う」

 しっかりと言い切った。

 「(にやにや)ふ~~ん、姫路さんはお兄さんのようにいつも助けてくれる横島君はいつの間にか好きになっていたんだね!そして~~、横島君も姫路さんを恋人にする決心がついたんだね!」

 「(にやにや)さっきの話を聞く限り、恋をしたくないがために覗きやスカートめくりをしていたみたいだからね~。元々意識していないと、できないことよね~」

 そう言われて二人とも真っ赤になる。

 「(ぼん!)ふ、二人とも!か、からかわないでください!」

 「いいじゃないか瑞希・・・でも、二人はいいのか?」

 からかってくる工藤・木下に、横島が仕返しをする。

 「二人はいないのか?意識している人は?」

 「「・・・・・・」」

 「横島君。DクラスとFクラスの試召戦争の決着がついたぞ。Fクラスの勝利だそうだ・・・って、あれ?工藤さんに木下さん。どうしたんだ?まるで目をそらしていた現実を突きつけられたような顔をしているよ」

 「大丈夫、何でもないよ。ほ~、あの大混乱の中でかろうじて勝ったか」

 「お、お二人ともしっかりしてください!」

 横島の一言は二人にとってはグサッときたが、先に仕掛けたのは彼女達なので自業自得だ。無言になったところに副代表である久保が試召戦争の結果を伝えに来た。

 「・・・明日あたり来そうだな」

 「え?」

 「よし、全員いるな。皆!話を聞いてくれ!」

 放課後だが、Aクラスになりたてなので交友関係を深めようとまだ全員残っているのが幸いした。横島の声に全員が彼に向いた。

 「皆も、Fクラスが試召戦争に勝利したことは知っているだろう?・・・明日、ここに来るぞ!」

 

 

 そして、次の日。横島の言った通りFクラスがやってきた。代表の坂本に大バカの称号・観察処分者の吉井、カメラを持っているスケベの土屋、吉井と手を繋いでいる木下優子の弟(?)の木下秀吉に、二人に殺意を送っている島田がAクラスに入ってきた。

 「おお、皆さん。船越先生との一時はどうでした?」

 「「この野郎!殺してやる!」」

 横島の一言に土屋と吉井が怒りに燃えた。

 「落ち着け!ムッツリーニ!バカ!・・・俺も殺したくて仕方がないが我慢しろ!」

 「ははは、よかったですね。相当愛されたようで」

 「ねえ、雄二。今僕のこと、名前じゃなくてバカといわなかった?」

 「別におかしくないだろう。大バカ」

 「さらに大が加わったよね!雄二だってバカだろうが!」

 「(無視)さて、ここに来た理由はわかっているだろうな」

 大バカ二人の漫才もスルーして、ソファに座った坂本が口を開いた。

 「ここへの試召戦争だろ?と言っても、Aクラス相手に勝ち目なんぞないから一騎打ちを希望する。といったところじゃないのか?」

 「よくわかったな横島。大バカと同じくらい物分かりが悪い奴と思っていたが」

 「なあに、誰かさんの婚約者よりはいいぜ?」

 横島が横目である女子・・・Aクラス代表を見た。それに気づいた坂本は見なくてもわかったので、汗をかきながら見ないふりをした。坂本に対面してソファに座っている木下はその提案を受けた。

 「まあ、受けてもいいわよ。サービスでそっちは何人でもいいから来なさい。こっちは横島一人で戦うわ」

 「何!」

 一騎打ちを提案したが、まさか本当に一人だけで来るとは思わなかった。しかも、こっちは人数は全員でもいい的な発言をした。

 「本当にいいのか?俺達が勝てばAクラスの設備は俺達のものになるんだぞ」

 「ええいいわ。絶対に勝てないから」

 「そうそう。無理無理!」

 「勝てる理由が見当たらないね」

 「諦めて私のものになる」

 木下の発言にほかのAクラスの皆も同意した。約一名は違うことを言っていた・・・それを寒気を感じながら聞き流す坂本。

 「いいだろう。後悔するなよ!」

 「あと、負けたクラスは勝ったクラスの要望を五つ聞く。も追加してやる・・・そうだな、例えばAクラスの女子と一緒に勉強で「わかった!」「うん!雄二いいよね!」「吉井!あんたって人は~~!(ばきどかぼこ)」「ぎゃああああ!」・・・いいみたいだな。じゃ、そういうことで」

 更に付け足した条件に土屋と吉井が食いついて目を輝かせた。その吉井の態度に島田がぶち切れ半殺しを始めた。これで想いを寄せているとは思えない。

 「あ、ああ、午後から開始ということで・・・おい!明久を殺すのは構わんが血まみれにすると俺達が掃除しないといけないから、ここでやるのだけはやめろ!」

 「ええ、わかったわ!ほら、行くわよ!」

 「・・・僕の命の心配はしないの?ぐすん(ずるずるずる)」

 「大丈夫か?明久?」

 「・・・僕のオアシスは秀吉だけだよ、ぐすん」

 島田に引きずられる吉井を心配する秀吉。その行為に友人以上の眼差しを送る吉井。

 『吉井って昔の俺みたいだな。そして、秀吉って奴はおキヌちゃんみたいだな』

 そんな光景にかつての上司とあの元幽霊の優しい女性を思い出した横島。

 『女みたいにしか見えないよな・・・一層のこと、それに秀吉も吉井のことをそれなりに好意を持っているようだしな。ちょっと、面白いこともやってみるか。くくく』

 それと同時にある一つの企みも思いついた。

 

 

 午後に試召戦争の一騎打ちが始まり、学園(ババア)長に頼み全員の得意科目の点数で召喚獣を出せるようにして、審判の高橋先生がスタートの合図をした。横島曰く、これぐらいのハンデを出さないといい勝負はできないだろうと、Fクラスの連中の目の前で言ったので彼らのボルテージが高まったのは言うまでもない。

 「あらよっと!こっちだよ!ほらほら、こっちだ!全く、のろまだね~~」

 相手が横島だけと聞くと「俺も出る!」「あいつを殺す!」「Fクラスに来させてサンドバッグじゃ!」と全員参加となった。そのため、横島一人対Fクラス全員という戦いになったのだが、一回もダメージを受けていない。というのも、

 

 「「「「「横島を殺せ~~~!!!」」」」」

 

 突撃しかしないバカがFクラスには多いからだ。

 「こら!おちつ「「「「「殺せ!ぶちのめせ!抹殺じゃあああ!」」」」」・・・ダメだ」

 「もはや、横島の思惑通りじゃのう。昨日の段階ですでにここに来ることを読んでおったようじゃし」

 唖然とする坂本と秀吉。二人以外は何も考えないで突撃するため、行動が読みやすいのだ。

 『さてと・・・そろそろ、あの必殺武器を使うか!』

 自分の召喚獣を巧みに動かし、Fクラス全員の召喚獣から逃げ回って楽しんでいたがそろそろ決着をつける時と判断して必殺技を使った。その名も・・・

 

 「吉井明久(エクスカリバー)!!」

 

 文字通り、吉井の召喚獣を持って相手の召喚獣をぶちのめす武器だ。

 「ぎゃああああ!痛いいいいい!」

 「おいこら明久!足手まといのくせに邪魔するな!」

 観察処分者の召喚獣は受けたダメージが本人にも行く。倒す際にぶつかる痛みが全部吉井に行っているので、その痛みで苦しんでいるところに坂本が文句を言う。そして、二分の一倒したところで吉井がいなくなり

 

 「次だ!その召喚獣、消しつくす!島田美波(ゲイ・ボルグ)!!」

 

 次は、島田美波を槍を投げるようにぶつけて、更に何体もの召喚獣(島田のも含む)を消した。島田本人が文句を言っているが横島には聞こえていない。

 「・・・加速」

 その後も倒していき残り五分の一のところで、Fクラスで唯一の腕輪持ちで動きやすくなったところに発動させた。そこに、

 

 「坂本雄二(ロー・アイアス)!!」

 

 今度は、坂本を盾にする技だ。見事坂本を盾にして横島は無事で、加速が終わった土屋の召喚獣を後ろから斬って倒した。

 「っは?い、いつの間に!」

 自分の召喚獣がいつの間にか盾に使われたことに絶句する坂本。気づけば、後は秀吉の召喚獣一人だけになっていた。

 「戦うか?」

 「・・・降参するのじゃ。勝てそうもないからのう。どの道、雄二が倒された時点でおしまいじゃ」

 その言葉を証明するかのように、高橋から横島の勝者宣言が出た。

 

 

 横島の勝ち方にFクラスはいまだ不満を言っているが、既に終わったことだ。

 「じゃ、要求を答えてもらうぞ」

 「ぐ。っち!好きにしろ」

 坂本は舌打ちをして、どうにでもしろ!という感じで横島に言った。

 「じゃ、まずは一つ目だが、俺は姫路瑞希と付き合うことになった。「「「「「何だと!」」」」」」だから、二人でいちゃついているときに邪魔や暴力をしてこないこと」

 「「「「「ふざけるな!そんなもの却「貴様ら!いつまで補習室に来ない!試召戦争に負けて0点になったんだから来い!」ぎゃあああああ!鉄人の部屋に行きたく「さっさと来い!ふふふ、今ならサービスで尊敬する人は二宮金次郎。将来なりたい人は菅原道真。人生の目標はエジソンと言えるくらいにしっかりしてやる!」い、嫌だ!た、助け(ずるずるずる、ばたん!)」」」」」

 「・・・・・・あ、ああ、わかった」

 最初の要望に怒り心頭で却下を言おうとしたFクラス一同だが、突如現れた西村先生に無理やり引きずられていった。高橋も戦争が終わったのでそのまま出て行った。

 その光景を見て引き攣る坂本と0点にならなかったため連れていかれなかった秀吉。

 「二つ目は吉井明久と木下秀吉。この二人をAクラスに入れる」

 「はああ!秀吉はわかるが、なぜあの大バカまで!」

 「文句を言うな。それに、お前にとってはいてもいなくてもいい雑魚だろう?こちらとしては有益になりそうなので、もらうことにした」

 「っぐ!(囮に最適なやつがいなくなる!)」

 二人を入れる理由は、かつての自分と吉井が似ており、彼が理不尽な暴力で痛めつけられるのは自分がされているような気がして腹が立つためだ。それと秀吉も加えたのには、ある企みをするためである。

 「三つ目は・・・木下秀吉。お前だ」

 「?わしに何をするんじゃ?」

 「吉井明久の恋人になれ」

 「「「「「「・・・はああああああ!」」」」」」

 この言葉に坂本と秀吉だけじゃなく、Aクラスの皆も驚いた。

 「何しろ、木下秀吉は女だからな!だから、男同士じゃない」

 そう言いながら『女』の文珠を持ちながら肩をたたいた。すると・・・

 「何を言っているのじゃ!わし・・・は、え、へ?あ、な、何じゃあああ!この胸は!・・・な、ない!男のあれが!」

 女性の体になった。胸がDカップレベルになり、顔も心なしかまつ毛が少しのびて、髪もより繊細な感じになり、更に女性らしさが出た。

 「そんな体を持つものが男なはずがない!さあ、吉井の恋人になれ!」

 「・・・わ、わかったのじゃ(どうして女になったかは知らないが・・・明久の恋人に、なれることに、う、嬉しいと思っておるわしがおる)」

 女になったことに気が動転したが、すぐに持ち直した。同時に、吉井の恋人になる嬉しさもあることに気付いた秀吉。

 「次に四つ目だが、Fクラスは負けた代償である三か月間の試召戦争禁止を半年にしてもらう」

 「な!」

 「異論は聞かないんで・・・では、最後の五つ目だが」

 坂本は、最後まで聞くことにした。今言っても聞かないと悟ったからだ。

 

 「坂本雄二・・・お前の恋愛を自由にする」

 

 最後の最後でいきなりクラスのこととは何ら関係のないことを言った。キョトンとする全員。

 「どういう、ことだ?」

 「だから、お前のことをだ~~い好きなあの人との恋愛を自由にやっていいと言っているんだよ(にやにや)」

 「雄二、さあ」

 横島の発言にAクラス代表で、彼の幼馴染で、ず~~~っと好きであり続けたおかげでストーカーレベルに入った霧島が一瞬で坂本の手をつかんで目を輝かせた。

 「ちょ!ま、待ちやがれ!」

 「ああ、それと・・・Cクラス代表の小山(ぴく)や、同じクラスの島田(ぴくぴく)や、高橋先生(ぶち)や他にもたくさんの女子達(ぶっちん)とのあんなことやこんなことをしてもいいぞ~」

 「雄二・・・どういうこと」

 輝いていた目が一転、どこまでも続く闇を連想させる目になった。つかんでいる手を力強く握りしめた。

 「ふ、ふざけるな!いだだだだだ!押さえろ翔子!それにそいつらとは何も「霧島さん。思いっきり思い知らせるといいぞ。自分が世界で一番坂本雄二にふさわしい彼女だということを」何を言う横島!「わかった」ちょっと待て!おい!しょ、翔子!落ち着け!俺は「うん、話はちゃんと聞く。だから行こう」嫌だあああああ!助け(バリバリビリビリ)ぎゃああああああ・・・がく(ずるずるずるずる)」

 じたばた抵抗する坂本をスタンガンで気絶させて引きずっていく霧島。その話が果たして口で語り合うものなのか、それとも体に無理やりわからせるものなのか・・・言うまでもなかった。

 

 

 試召戦争も終わって帰り道。姫路と二人で帰る横島。

 「あの、忠夫さん。ほ、本当に私と・・・私と、付き合って」

 「ああ、付き合う。本気で好きになったから・・・俺を、どうしようもない選択をした俺を立ち直らせてくれた。そして、必死に俺のために頑張っていろいろやってくれた・・・姫路瑞希」

 「は、はい!」

 自分の想い、気持ちをつぶやくように言い・・・そして、

 

 「俺と、付き合ってくれ」

 

 自分の手を出して、恋心を伝えた。

 「は、はい!わ、私も、私も、好きです!ずっと、支えてくれて、守ってくれて。そして・・・元気にしてくれて!」

 その手を握った姫路。そして、二人は仲良くそのまま帰った。その途中で、二人の影の唇の部分が重なったのは気のせいではない。

 

 

 次の日の昼休み。Aクラスにて、

 「だ、だから、さしすせそは、砂糖、塩、酢、醤油、味噌って言っただろう」

 「いえ、わ、わかっていたんですけど。気づけば、硫酸を入れていて」

 「翔子、何で弁当の中身から紫色の湯気が立っているんだ?しかも、同じ色のご飯があるように見えるんだが?」

 「大丈夫、筋弛緩剤を入れているだけ。惚れ薬は入れてない」

 「思いっきり問題があ「食べる」むぐうう!」

 「あ、明久・・・初めて作ったんじゃ。嘘を言わないでこ、答えてほしい」

 「おいしいよ!本当においしいよ!ああ、秀吉が彼女なんて、なんて幸せだ!」

 約一カップルは男が生死の境をさまよい、もう一カップルは女が男に無理やり食わせて、最後の一カップルはこれ以上ないアツアツなカップルだった。

 「羨ましい・・・(ぎりぎりぎりぎり)」

 「う~~ん。僕も欲しくなっちゃったな・・・ムッツリーニ君が興味あるな」

 どうやら、もう一組のカップルが誕生しそうだ。薬品弁当で意識を失った横島を膝枕で介抱中の姫路。

 

 『・・・忠夫さん。たぶん私はまだあなたの一番の女性の慣れてないのかもしれません。時々、うなされてルシオラって人の名前を聞いたことがあります。でも、でも・・・私のことが好きってくれました。だから、いつか、私が一番に思わせて見せます!覚悟してくださいね!』

 

 恋人同士の相思相愛になれたが、まだ一番の女性になれてないことを気付いていたが、絶対に一番になるために頑張ろうという意思を固めた。

 




 
 姫路瑞希も序盤はまだよかったですよね・・・だから、その頃の彼女と結ばれるようにしました。Fクラスにしなかったのも、原作であれだけ暴力的になったのでAクラスならおしとやかなままでいられると思ったからです。といっても、薬品料理は元からだったのでこうしました。

 次回は、KANONの川澄舞でいこうとおもいます!彼女のあの口癖が個人的に気に入っているからです!その次は、ハイスクールD×Dの原作リアスチームの誰かにしようと思います!


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川澄舞と付き合ったら?(kanon)

 
 どうも!今回は久しぶりの古いゲームからのヒロインです!いや~、懐かしい気持ちで書けました。

 設定
  横島は水瀬家で暮らしています。
  ヒロインとは友人関係から始まります。
  原作主人公・相沢祐一は倉田佐祐理と恋人同士です。

 では、スタート!



 「おお!いいぞ、舞!」

 「あはは~、舞。かわいいですよ~~」

 「相沢!中々いいアイディアじゃないか!佐祐理さんに抱き着かれているのはむかつくから(ごそごそ)・・・くたばれ~~!!!(ずごん!)」

 「ぐっは~~!な、何だ~~!この痛みは!!」

 「あれ、祐一さん。どうしたんですか~?」

 「・・・私、遊ばれてる?」

 男二人と女二人がショッピングモールで楽しんでおり、今はちょっとしたコスプレ店で口数が少ない女子にいろいろ着せて楽しんでいる。

 まず、男二人が横島忠夫と相沢祐一であり・・・男の説明なんぞ特にいらないから飛ばして、女二人の方が「あはは~」と笑顔で笑う女子が倉田佐祐理といいとてもいいところのお嬢様であり、今ではいろいろあって祐一と付き合っている。

 そんな二人がいちゃついているように見えるので、横島は一日一回藁人形の刑で呪っている。そして、口数が少なく目つきが少し怖いが、真っ赤になっているため怖さがなく、かわいく見える女子が川澄舞と言い倉田とは親友の間柄だ。

 「ぐぬぬ、と、ところで、横島はどうなんだ?」

 呪われて苦しんだ胸を押さえながら苦悶な表情で尋ねる相沢。

 「どうって、何をだ?」

 「決まっているだろ。舞の今の姿だよ」

 「俺達は褒めたけど、お前からの感想を待っているぞ」

 「あはは~、答えてあげてください」

 「(きらきら)」

 二人の言葉に目を輝かせる川澄。

 「う、う・・・か、かわいい、ぞ。本当に、な」

 倉田に勧められる形で着る羽目になったゴスロリ衣装。その姿を見て素直に感想を言った。あそこまで純粋に目を輝かせられると横島もセクハラ発言で場をごまかすことができないため、心から思った言葉を言った。

 「(ぱあああ)嬉しい」

 「そ、その笑顔もまた可愛いじゃないか、こんちくしょう!」

 「あはは~、横島さん。口から出てますよ~」

 「ああ、思いっきり本音を続けてしゃべっているぞ」

 「(ぼん!)・・・もくもくりすさん」

 「なあああ!しまった~~!」

 思わず川澄語を言いながら照れる川澄・・・と一緒に真っ赤になる横島。その姿はもはやラブラブカップルのように見え、それを見る本当のカップルの相沢と倉田は微笑ましく見ている。

 

 

 あの小さな公園で横島が出会ったのはこの三人だった。大抵の人ならすごい絶望に落ちた人なら関わり合いになりたくないという気持ちが出て立ち去るだろう。だが、

 

 『あの人、辛そう』

 

 川澄がそう呟き、いつの間にか声をかけていた。相沢と倉田も後を追い、横島の前に立った。

 『・・・好きだったのに、ずっと一緒にいたいと思ったのに、何も気づけなかった』

 だが、横島はその声掛けに気付かないまま後悔の苦しみを口にしていた。降り続ける雨に当たっているのすら気づかないくらいにただただずっとうつむいていたが、

 『・・・ねえ。何してるの?』

 川澄が何と横島の手を握りしめた。その際、持っていた傘を地面に置いて自分も濡れたので慌てて相沢と倉田が濡れないように自分達の傘で守った。

 『・・・君は?』

 これが二人の出会いだった。

 その出会いの後、横島は自分の素性を霊能力と文珠のこと以外は明かした。自分があれだけ苦しんでいた理由であるルシオラのことも話した。それを聞いた三人はとても悲しんでくれた。川澄は握った手に力を入れて

 『私が、悲しませない』

 そう言ってくれた。だが、その言葉は横島からすればその場しのぎの元気づけに聞こえたのかもしれない。初対面であり、小さな偶然がめぐり合わせた。だからこそ、

 

 『君じゃ無理・・・どっか行って』

 

 突き放す言葉を言った。それを聞いた相沢と倉田は怒りに燃えそうになったが、

 『無理じゃない。ずっと、そばにいる』

 川澄の一言がどれだけ思いを決めて言った言葉か、二人は理解したから止まることができた。そして、同時に川澄が何を思って横島にそこまでの想いを見せたのか。そのことを疑問に思った。だが、ここでは話さなかった。

 その日から、横島は相沢が世話になっている水瀬家に世話になることになった。川澄と倉田の家に泊まるのは親が困るだろうと思い、男の相沢の方についていったが、

 『あらあら。同居人が増えましたね』

 『ゆ、祐一。おかえりなんだお!』

 『お、お帰りなさい!祐一君!』

 『祐一!私が先に帰ったわよ!』

 まさか、一対四の男女比のある家でしかも血の繋がりや水瀬秋子と名雪親子しかなく、「うぐう」が口癖の月宮あゆと「あうう」が口癖の沢渡真琴とは昔会った程度の関係だ。そんな家で暮らしているとは思わなかった横島は、

 『おいこら相沢!貴様、ハーレムか!ハーレム男か!これを俺に見せつけるために連れてきたのか!いつも女子からケダモノのような目で見られる俺に自慢するために連れてきたのか!!このやろおお~~!』

 『お、おい!落ち着け。むごごごご~~!』

 と相沢の襟首をつかんで揺さぶりまくったのは懐かしい記憶だ。

 

 少しだけ余談になるが、

 『秋子さん!俺と結婚してください!』

 『了承』

 『へ?い、いや、冗談なんですが・・・』

 『お、お母さん!』

 『うぐう!こ、これが、ぷ、プロポーズなんだね!』

 この家では、横島の冗談のプロポーズに秋子が本気か冗談かわからない返しで皆を唖然とさせる展開が起こったり

 『うぐう・・・(瀕死の状態)』

 『あうう・・・(瀕死の状態)』

 『あらあら、どうしたのかしら?』

 『え、えっと、その、じゃ、ジャムを変えてもらっても・・・(あ、あのジャム、み、美神さんの料理以上の恐怖を感じるぞ!)』

 『ご安心を。甘いのも甘くないのもまだたくさんありますよ、うふ』

 『そ、そうですか(祐一に名雪ちゃん!これがわかっていて逃げたな!)』

 朝食では、向こうの世界以上の恐怖の物体で何故か命の危険を感じたり・・・倉田の手はずで学校に行けるようになった時も、

 『な、名雪が遅刻していない?こんな時間に登校している・・・う、嘘よ!』

 『ひ、ひどいよ!私だってたまにはちゃんと起きるよ!』

 『・・・香里、俺もいまだに信じられないんだ。秋子さんも思わず今朝のおかずを全部甘くないジャムを出すくらい動揺していたからな(それを見てあゆと真琴が失神したし)』

 『ねえ、相沢君。こんな時って、どんな顔をすればいいのかしらね・・・(遠い目)』

 『笑えばいいよ・・・って言いたいけど、俺だってどんな顔すればいいかわからないよ(同じく遠い目)』

 『二人ともひどいよ~~!』

 『そんなに寝坊がひどかったのか、名雪ちゃん(無理もないか。何しろ文珠も『覚』だけでも起きなかったからな。『完』『全』『覚』『醒』の四文字を使わないと起きないって、ある意味すごいぞ)』

 同級生の美坂香里と相沢が遠い目をして窓の向こうを見る。その二人に涙交じりで文句を言う名雪。そんな彼女に文珠を四つも使わないと起きない事実に、呆れと尊敬を込めた視線を送る横島。

 こんなやり取りをしていくうちに、横島も少しずつ元気を取り戻した。

 

 

 話を戻し、何故四人がこうして遊んでいるのかというと、実は倉田と川澄の卒業旅行に二人が招待されたためである。本当はクラスの友人達に誘われたが、

 『あはは~、祐一さん以外の人と行きたくないです~』

 『私は、横島のそばにいないとダメ』

 二人は行くのを断り、相沢と横島を誘ったということだ。

 「やっぱり舞は女サムライが似合うね~。格好いいよ~」

 「ははは。でも、ゴスロリ姿も綺麗だったよな~」

 佐祐理と相沢から褒められて照れるが、

 「ねえ、どう?」

 「ああ、ええぞ!・・・特にその胸が見えそうで見えな「そこじゃない(ばき)」ぐっはあああ!」

 横島は煩悩の目で小さいながらも見えた胸の谷間に夢中だった。見てくれる場所が違うことにムカついて、一発殴ってぶっ飛ばした川澄。

 「やれやれ、だな」

 「ところで・・・祐一さん。佐祐理はどうです?」

 「・・・う(真っ赤)」

 「答えてください~」

 川澄がサムライなら彼女は姫の衣装を着ているのだ。目を背けようとするが回り込まれる。

 「と、とても・・・き、綺麗、です」

 「あはは・・・あ、ありがとう、祐一、さん」

 心からの賛美に嬉しそうにする倉田。

 『佐祐理・・・いいな』

 そんな様子を羨ましそうに見る川澄。やはり、女性なら男にそう言われたいものだ。そして、言ってほしい男性はというと、

 「ほへ~~・・・舞ちゃん、ナース服やレースクイーンのも着て~~」

 ぶっ飛ばされた衝撃で目を回しながらそのようなことを言って気絶していた。

 

 女子二人を着せ変えして、相沢に飯をおごらせて、横島をぶっ飛ばして・・・など、いろんなことを楽しんだが夕方になったので予約を入れていた宿に行った。二部屋とったが、当然男同士と女同士なんて健全なことをするはずがなく、

 「祐一さん。今夜は寝かせませんよ~~。ふふふ~」

 「は、はい(何故だ。今の佐祐理は秋子さんのジャム並みの恐怖を感じる)」

 「う~む、羨ましいが代わりたいと思えないな・・・こっちにも美女がいるからな!」

 「び、美女・・・ぽんぽこたぬきさん!ぽんぽこたぬきさん!」

 相沢と倉田、横島と川澄というわかりきった部屋割りになった。もはや、カップルの方は夜の展開を想像したのか楽しみにしていた・・・相沢の方は恐怖を感じているのは気のせいだ。それぞれの部屋に移動すると、

 「な、なんかすごいな。佐祐理さんがお嬢様っていうのを改めて知った気がする」

 「はちみつくまさん。佐祐理、すごい」

 部屋の内装がすごかった。というのも、この宿は一部屋一泊二食で5万円クラスの宿なのだ。つまり、二部屋で十万円だ。本来なら学生が出せる金額ではないが、この宿のセッティングは佐祐理がやり費用も彼女持ちなのだ。何でも、

 『あはは~、既成事実を作るならこれくらいのことはしないと~』

 とのこと。何気に相沢と結ばれる雰囲気づくりの為にこの宿にしたようだ。そして、その部屋の窓から

 「あ・・・」

 「夕日、綺麗」

 夕日が見られた。その夕日を見入る横島。川澄は様子がおかしいと横顔を見ると、驚いた。

 

 「う、夕日・・・昼と夜の境目に見られる。ぐ、くく、その一瞬、だから・・・美しい。ひっく」

 

 大泣きしながら夕日を見ていたからだ。

 「よこ、しま?」

 「ひっく、ああ、すまないな・・・泣いちゃって」

 「ルシオラさんのこと?」

 「そうだ、あいつが俺に教えてくれたことだ。本当だよな・・・美しいよな」

 話に聞いたルシオラのこと。やはり、ずっと心の中で泣き続けていた。どんなに笑顔を見せても、バカな姿を見せても・・・心は泣いていた。

 

 『横島、私は・・・傍にいるだけじゃ、私を見てくれないの?』

 

 その悲しみをさせないために傍にいる決意をした川澄。だが、悲しみは続いていた事に悔しさを持つ。

 

 

 食事が終わり、それぞれ温泉に入りに行った。

 「ふ~~、気持ちいいな~」

 「ああ、そうだな・・・って横島、どこに行く!」

 「別におかしくないだろう?露天風呂に行くくらい(にやり)」

 「お前、100%女の裸狙いだろ・・・混浴だから」

 にやりと笑う理由、それは混浴だからだ。

 「何を言う!女の裸は男のロマンだ!(ただ景色を楽しむだけだ!)」

 「本当に欲望に忠実だな。本音と建前が逆になっているぞ」

 「褒めるなよ。照れるぜ」

 「褒めてなああああい!!」

 と、こんなやり取りをしながら横島は露天風呂に向かった。相沢はというと、

 「お前はいいよな~~。今夜、佐祐理ちゃんの裸を拝めるんだからさ!」

 「な、なああ!何を言う!そ、そそそそっそそんなこと!」

 「というわけで、てめえは来るな!」

 「い、い、いいい、行くか!バカ野郎!」

 女体を拝めることが決定しているので、横島に出入り口に蹴飛ばされたのであった。

 

 そして、露天風呂に入ったが女はいなかった。女性は男の目を気にしてなかなか入らないものだ。

 「ま、入らないわな」

 だが、横島はそれを知っていたように入った。まるで、一人になりたいように。

 「はああ~~、いけないな。あの夕日を見てからは、ついつい思い出しちまう・・・ルシオラ」

 どうやら、思い出に浸りたい時間が欲しかったようだ。その姿を見せたくないがために一人になれるだろう露天風呂に来たようだ。

 「そういえば、逃亡中に俺と結ばれようとしたよな・・・あの時はそれをしたら死ぬということを知って」

 「俺はそれをどうにかしたくて、必死になって美神さんのところに戻って」

 「本当にどうにかできて、やっとお前と恋人になれたって時に・・・あいつが復活して」

 その思い出に浸っているときは周囲への注意が疎かになるから、女風呂からの出入り口の音に気付かなかった。 「ベスパが襲ってきて、お前は俺を置いて戦いに挑んで」

 「・・・」

 「俺が命がけで守って、死にかけて」

 「・・・」

 「そんな俺に、お前は命の全てを俺に・・・俺に・・・」

 「ぐすぐす、横島(ぎゅ)」

 涙が出そうになった時だった。隣に川澄がいて、手を握って涙を流していた。やっと彼女の存在に気付いた。

 「ま、舞ちゃん!い、いつの間に」

 「さっき、ぐしゅぐしゅ・・・横島、ずっと、辛かった」

 握った手を離して、今度は横島に抱き着いた。彼女の豊満な胸が横島の体に押し付けられる。

 「ちょ、ちょ!む、むむ、胸が!」

 「いい。横島なら・・・私、横島が好き。とっても苦しいのに、我慢し続けて、皆を明るくする。そんな横島が好きだけど・・・辛そうで、私も苦しい」

 ついに目の前までやってきた。灯で見える彼女の裸に目が寄せられる。

 

 「ねえ、横島。私、いちゃダメ?ずっと、そばに・・・いちゃダメ?」 

 

 彼女の気持ち、想い・・・そして本音を聞いた横島。

 「ずっとそばにいる。その言葉・・・出会った時に聞いた」

 「私は、あの時から本気で、あなたのそばにいたい。そう思った。お願い、いさせて」

 二人の影、唇の部分が重なった。すぐに離れたが、川澄の想いは伝わった。

 「舞ちゃん、い、いて、くれるの?」

 「うん・・・離れない」

 「ほ、本当に、は、離れない?」

 「むしろ、離さない」

 影が、唇の部分がもう一回重なった。だが、今度はすぐに離れなかった。二人の腕の影も離さないと言わんばかりにお互いの体を抱きしめあった・・・。

 

 

 次の日、朝起きる横島と川澄。当然二人は布団は一つ枕は二つの状態だ。ついでにいうと、隣の部屋もその状態だ。

 「おはよう、舞ちゃん」

 「・・・違う」

 「あ、ま、舞」

 「うん・・・それ、忠夫」

 嬉しそうに言う川澄に横島も笑みをこぼす。二人とももちろん何も着ていない。

 「ねえ、忠夫」

 「あのさ、舞」

 川澄もまた笑みを出して、横島を見る。

 

 「「ずっと、一緒にいようね」」

 

 お互い小指を出して、指切りげんまんをした。そして、もう一度その想いを見せあうために布団の中に入って・・・そして再び熱い時間が始まった。

 

 

 

 そんな空気に割り込みそうな相沢と倉田はというと・・・、

 「おはよう、佐祐理さん」

 「む~~、違いますよ!」

 「あ、そ、そうだったね。佐祐理」

 「そうです!それですよ、祐一」

 「佐祐理」

 「祐一」

 「「一緒にいましょう・・・ずっとね」」

 隣の部屋の二人もまた同じことをしていたという。さすが親友同士、やることは同じだった。ちゃん♪ちゃん♪

 




 
 やっぱり川澄舞と言ったらはちみつくまさんとぽんぽこたぬきさんですよね~。そこで、私も一つ考えました!作中に出た「もくもくりすさん」は「ありがとう」という意味として見てください!


 次回ですが、初の女体化ヒロインにします。ハイスクールD×Dで女体化が最も似合うあのキャラをヒロインにしました。女体化しなくてもヒロインに見えるあのキャラです!

 その次は・・・全然話を知りませんがリリカルなのはのキャラにしようかと思います!


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ギャスパー・ヴラディ(女体化)と付き合ったら?(ハイスクールD×D)

 一応女体化ヒロインですが・・・普通のヒロインのような気がします。自分、このキャラ知らない状態で第二期のアニメのエンディングを見た時、知るまでずっと女と思って見てました。それだけ第三の性別の持ち主と言ってもいいキャラでしたね。

 設定です。
  横島は部員ですが悪魔ではありません。
  時間軸は原作の四巻目です。
  小猫が活躍します!
  9000字と長いぞ!・・・え?下二つは設定じゃない?気にするな!

 では、スタート! 


 「うっひょ~かわいいじゃないですか!この子がもう一人に僧侶なんすか!」

 「これ以上ない美少女じゃないか!」

 横島と兵藤がリアス達と旧校舎に向かい、そこに封印されているビジョップと出会った。アーシアと互角なくらい愛らしい女子だ。

 「やっぱりそう見えるみたいね」

 「まあ、誰でもそう見ますわね」

 「うん、仕方がない」

 「ははは、後の展開が楽しみだよ」

 「え?え?ど、どういうことです?」

 「あの少女が何だというんだ?」

 僧侶と会ったことのあるリアス・姫島・子猫・木場は苦笑いをしながら横島と兵藤を見て、アーシアとゼノヴィアは四人の様子に疑問がっている。そして、その答えを姫島が笑顔で言った。

 

 「お二人とも、その子は男の子ですよ」

 

 鼻息荒い横島と兵藤の動きがビタ!っと止まった。ギギギと擬音が聞こえる動きで首を四人に向けた。アーシアとゼノヴィアも同じ動きをした。

 「「「「お、男、の、子?」」」」

 「そうよ。名前はギャスパー・ヴラディ、ハーフヴァンパイアなの。因みに、女の服を着ているのはこの子は女装が趣味だからよ」

 この瞬間、横島と兵藤は心臓すら止まったかもしれない。

 

 「「何だって~~~!!」」

 

 その二人の姿を楽しそうに見るリアスチーム達だった。

 

 

 横島があの公園で出会ったのは兵藤だ。苦しんでいる横島にどうにかして元気を出してもらおうと頑張ったが、中々うまくいかない。そこに兵藤を追ってきたリアス達がやってきた途端に、

 『こんにちは!僕横島!お姉さんおっぱい大きいですね!見せてくれませんか、顔うずめていいですか!むしろ全裸にな(ずどん、べきばきぼこどご)ぎゃあああああ!』

 『・・・騎士の僕でも、わからなかった』

 『部長に手を出すな!』

 リアスの胸を見て一瞬で元気になり、一瞬で移動して、欲望満点の顔で言いよるところに木場と兵藤がぼこぼこにした。だが、

 『あ~、死ぬかと思った』

 重傷は間違いないの赤龍帝の力を込めた一撃を全然効いてないみたいに立ち上がった。

 『おおお!大和撫子と言ってもいい巨乳じゃないですか!そちらのお姉さんがダメならあなた『何故私を無視したの(めきぼこばきどこ)』のげはぎゃぽぎゃあああ!』

 今度は姫島をナンパしたが、間にいた小猫を素通りしたことに腹を立てた彼女が全力でぼこぼこにした・・・が、同じように立ち上がって全員を絶句させたのは新しい記憶だ。

 

 その後、横島が人間とは思えないくらい頑丈だということでリアスは従者にできないかと、頑丈さが売りの戦車(ルーク)の駒を入れようとしたが

 『え、弾き飛ばされた!』

 『この人・・・スケベすぎるのに強いの?』

 『でも、それ以外に考えられないね』

 『うふふ、スケベが強さになっているのかしら?一誠君も同じだし』

 『は、はううう!す、すごいです!』

 彼女の力不足のためできなかった。その後、横島の経歴を訪ねたが、

 『ねえ、嘘でしょう?アシュタロスを倒したって、はははははは(壊れ)』

 『メデューサも倒したって、うふふふふ(壊れ)』

 『人間でそれをしたなんて、部長が従者にできないはずですよ』

 『み、皆さん。顔が引きつってますよ?』

 『・・・・・・(固まっている)』

 『今ならスカートめくり放題だけど、何か怖い気が』

 ルシオラの事を省いて話した。すると、リアスと姫島は壊れかけ、木場は純粋にその実力に驚き、子猫は固まり、アーシアは四人の引きつった顔を見て不思議そうにして、ゼノヴィアは話のすごさについていけなかった。兵藤はリアスと姫島のスカートに手をかけたが、今まで見たことがない二人の壊れた笑顔に少し恐怖を覚え、手を上にあげてめくることができなかった。

 その後、横島がリアス・姫島・小猫のスカートをめくってぶっ飛ばされた。だけど、それでみんなの意識が戻り横島はリアスの計らいで駒王学園に通えるようになった。その際、

 『イケメン撲殺!イケメン惨殺!イケメン虐殺~~!!!』

 『ぐわああああ!な、何だ!この苦しみと痛みは~~!』

 『ぐっふ!な、何か僕の方に、ぐわあああ!』

 『が~~はははは!イケメンは誰でも呪う!それが俺のアイデンティティだ!』

 『(うん!それは、とても共感できるぞ!)』

 何ともいらないアイデンティティを発揮して、学園長でリアスの兄であるサーゼクスと木場を呪って大笑いする横島に、兵藤がこっそり頷いた。

 数日後には、兵藤の幼馴染のイリナと同業者のゼノヴィアがやってきてひと悶着があり、

 「今日からよろしく頼む」

 ゼノヴィアも彼女らと同じ悪魔となって駒王学園に入った。

 

 そのひと悶着で今まで不仲だった天使・悪魔・堕天使は手を結ぶべきだという案が出て、その会談を駒王学園ですることになった。その際に従者にしたけど、内なる力が強く封印していたギャスパーを開放させたとのことだ。

 ひと叫びした後、

 「びええええん!助けて~~!」

 「デイ・ウォーカーなら太陽の下でも平気なのだろう。なら、鍛えるにはちょうどいい」

 「ギャー君。ニンニク食べれば強くなれるよ」

 「絶対に嫌味だよね!小猫さん!」

 今度はギャスパーが叫ぶ番となった。コントロールできない力に恐怖してひきこもる内に、自分から段ボールバンパイアでいい!というくらい、ずっと段ボールの中にいるひきこもりになってしまった。それを無理やり外に出して、ゼノヴィアと小猫が訓練という名の嫌がらせをしている。

 「あれ、絶対逆効果だよな」

 「ゼノヴィアはともかく、小猫ちゃんは絶対にわざとだよな」

 「ギャスパーさんがかわいそうです~」

 ちょっと遠くから見る横島・兵藤・アーシアは汗を流して見ていた。そこに、生徒会の唯一の男の匙が来てギャスパーを見てスケベ二人と同じ反応をした。そこに、

 

 「おおう、ちょいと邪魔するぜ」

 

 堕天使のトップであるアザゼルが割り込んだ。一名を除いて全員が戦闘態勢に入った。

 「お、横島じゃないか。あれは、まだ借りていていいか?」

 「いいぞ。ふふふ、お前も中々好きみたいだな?」

 「ははは!いい趣味しているお前にはかなわないがな」

 「「ははははははは!」」

 その一名が横島だった。二人して大笑いする光景を、この場にいる皆が唖然として見ていた。その後、ギャスパーの力を制御する方法と訓練を教えたアザゼルだが、

 「横島。こいつをくれてやるよ。延滞料金だ」

 「お、サンクス・・・これって何だ?」

 「ふふ、それは使ってみてのお楽しみだ」

 「ふ~ん。わかった」

 何かの薬を横島に渡していなくなった。とりあえず、ポケットに入れて皆と移動した。その途中で何でアザゼルと仲がいいのか尋ねると、

 「エロ本・エロビデオを貸し借りしあっている仲だ!」

 と答えると、全員が白い目で見た・・・が、兵藤と匙がこっそり

 『『俺にも貸してくれ!』』

 と言ったのはご愛敬。

 

 

 その訓練が終わり、部室に戻ってきた時だ。

 「つ、疲れました・・・何か飲むものないですか?」

 「飲むものか。う~ん、これくらいか?」

 くたくたのギャスパーは飲み物を頼んだが、今あるのはポケットから取り出した薬くらいだった。お茶もすぐには出せない。

 「それでもいいです。ください」

 「いや、これアザゼルからもらったからどんな効果があるかわからないぞ」

 「お願いします。我慢できないんです」

 「・・・まあ、いいか。劇薬みたいなのはさすがに作らんだろう」

 とりあえず、問題ないだろうと思って渡すと、あっという間に飲み干した。

 「どうだ?何かおかしいところはないか?」

 「いいえ、大丈夫です。ありがとうございます!」

 『ふむ、どうやら本当に大丈夫みたいだな』

 異常が見られないので、ほっとした横島。落ち着いたところで、ギャスパーが口を開いた。

 「それにしても、横島さんってすごいですね。人なのに、悪魔の攻撃にびくともしないですし、この前の騒動ではかなり活躍したと聞きました!」

 目を輝かせるギャスパーに苦笑いする横島はその時のことを思い出した。

 

 『が~~ははは!お~にさんこちら、手のなるほ~へ~』

 『この野郎が!』

 聖剣を持つフリードをおちょくりまくりながらあちこちに逃げ回ったり、

 『ふふふ!この程度で俺を倒そうなんぞ百日早い!(どどどどど)』

 『・・・地味に近いうちに倒されそうな日にちだな『兵藤黙れ!』』

 『な、何を(がし)ぐあああ!』

 『ちょ!バルパーの旦那!こっちの来るな~~!』

 『くらえ!必殺、男同士!』

 『『ぎゃああああ(むっちゅうううう)』』

 木場が聖魔剣を作った後、戦闘力があまりないバルパーの後頭部を掴み、フリードのところまで持ってきて男同士の唇くっつけをしたり、

 『コカビエル!何で戦争より女を求めん!・・・そうか!男を求めてるんだな!』

 『『『『え・・・じゃあ、こいつってホモ?』』』』

 『ちょっと待ってええ!』

 『リアスちゃんを使うのも、サーゼクスや従者の男達にあれなことやこれなことを』

 『お、お兄様にそんなことを!・・・見てみたいかも』

 『ち、違う!我はただ堕天使が強いという』

 『そうやって言い訳する奴ほど、本心は男同士の本当の裸の付き合いをしたいと思っているんだよな~~』

 『断じてそんなことはない!というか、何だその解釈は!そもそも、貴様は『なら、その願い叶えよう!(ひゅん)』き、消えた』

 『ここ、だよ~~』

 空を飛んでいるコカビエルの背後に『跳』で飛んで、

 『な!』

 『あそこが貴様の終着点だ!(アブノーマル仮面口調)』

 『い、い、嫌だああああ!(ぶん!ひゅ~~~、ぐちゃ)』

 『『『ぎゃああああ!』』』

 地面に向かって力いっぱい投げた。その先にはいつの間にか男同士のぶっちゅう~をして、防御力0の下半身となったバルパーとフリードがいてコカビエルの顔が下半身の顔ともいうべきところに・・・もろに命中してその感触にコカビエルは悲鳴を、そこに来た衝撃の重さに二人は絶叫をした。その数分後に、その光景を見たどこかの白龍帝は目を点にしたという。

 

 やっとことと言えば、思いっきりシリアスになれない空気にした程度である。でも、無力化したのは事実だ。活躍したと言えばしたが、胸を張って言えるものではない。

 「まあ、な」

 それしか言えない。以前の横島なら思いっきり威張るのだが、お色気シーンがあまりなかったあの三人との戦いは思い出すに値しないから語りたくないのだ。誰が好き好んで男のあの部分を思い出す話をするだろうか。

 話をそらそうと、かつての友達を語りだした。

 「俺さ、お前と同じバンパイアハーフが友達にいるんだ」

 「はえ?僕と同じバンパイアハーフ?」

 「ああ、ピートと言ってな。木場みたいにイケメンだったけど友達思いで、バンパイアハーフなのに神父になりたいって奴だったんだ」

 「え?吸血鬼なのに、神父に?」

 「他にも、図体がめっちゃでかいが女が苦手なタイガー寅吉という奴や、机に宿っている妖怪で愛子って奴もいてな・・・」

 「女が苦手って、横島さんや兵藤さんと逆ですね!」

 「ははは、言ってくれるな!」

 徐々に打ち解けていくギャスパー。横島も、笑顔を出したのを見てうまくいったと思った。

 「す、すごいですね。時給255円なんて・・・ブラック企業どころじゃないですよ」

 「それでも、リアスちゃんや姫島ちゃん並みのボディを拝めるなら高いもんや!」

 「えええ!月に行ったんですか!」

 「帰りは大変だったぞ~。生身で大気圏突入したからな。さすがの俺も記憶喪失になった!」

 「記憶喪失で済むなんて・・・天使や悪魔でも死にますよ」

 「まあ、美神さんの裸見て戻ったけどな!」

 ルシオラとの出会いとなるあの事件の前の頃まで話をした。そこで話を止めると、

 「横島さん・・・今夜、一緒にいてください」

 ここまで懐いた。その後、様子を見に来たリアス達も驚いた。ただ、

 

 「ぬおおおおお!ギャスパーは男男男おこと~~!!(がんがんがんがん)」

 

 上目遣いでそう言われたとき、思わずドキッとして壁に頭を打ち付けまくっていた横島に引いていた。男じゃなくおことと言ってしまうくらい動揺していた。

 『・・・男。もし、女だったら僕を見てくれるかな?抱きしめてくれるかな?』

 そんな中でギャスパーは自分の力を離しても全面的に受け入れてくれた横島に特別な想いを持つようになり、もっと傍に寄りたいと思っても男だと近づいても離れるので、リアス達にあれだけ友好的(ギャスパーにはそう見えた)になる女になりたいと思うようになった。

 『あ、あれ?どうしたんだろう?』

 そう思った時に体に違和感を持ったが、一瞬でなくなったのですぐに気のせいにした。

 

 

 数日後、ついに会談当日となった。そこにはリアスの従者も参加することになったが、ギャスパーと小猫は部室に残ることになり、

 「安心せい!二人は俺が守る!」

 「・・・横島が一番危険に見える」

 「何だと、美女美少女と素晴らしいちちしり太ももを持つ女性の味方である俺が危険だと!」

 「今の発言に安心できる要素は一つもない」

 横島もまた残ることにした。本当はあの戦いで人の身で活躍した横島も参加していいとサーゼクスは言ったが、

 

 「イケメンがいる会談なんぞ出る気はない!!」

 

 と断った。

 「そろそろ、始まるな」

 「そうですね」

 「横島さん・・・あの、お聞きしたいことが」

 「?どうした、ギャスパー?」

 「あ、あの、あのですね」

 「ギャー君。どうしたの?」

 三人で話をしようとした時だ。横島の顔つきが真剣になった。

 「侵入者が来る!」

 「「え?」」

 そう言うと、部室に何かの大きな紋章が現れそこから5,6人くらいの女性が現れた。

 「な・・・え?」

 小猫は侵入者に真剣な顔になったが、すぐにキョトンとした。

 「ギャスパー・ヴラディ。貴様の力、使わせてもらう」

 だが、ギャスパーもまた小猫同様キョトンとしていたため聞こえていなかった。

 「ぐふふふふ」

 「ねえ、横島。まさか・・・」

 「ああ、俺の仕業だ(にやにや)」

 「やれやれ」

 「何を話している!我らを無視するな!」

 小猫は女性達の話を無視して横島に話しかけ、仕掛け人だと知り呆れた。横島の視線は女性達に夢中だ。

 

 「は!しっかりとあなた達の裸を無視せずに見させていただきます!」

 

 そして、この一言。そう・・・侵入者の女性達が全員すっぽんぽんなのだ。

 「「「「「え・・・きゃああああ!」」」」」

 やっとそのことに気付いて、女性たちはその場で丸くなる。

 「がははは!奇襲の奇襲なんぞ、俺がいた世界の上司は当たり前でやっていたぞ!(その度に俺が盾にされて死にかけまくったけど!)」

 横島は、この旧校舎全部に結界を張っていた。その結界に文珠を一つ仕込み、結界を通るとその文珠の通りになるようにしていたのだ。その文珠が・・・『裸』だ。実に横島らしい罠だ。

 「敵さんなら好き放題にやっても構わんってことだよな~」

 「・・・女の敵」

 女性たちは敵でも、小猫の言う通り、今の横島は女の敵だ。

 「「「「「い、い、いやあああ!」」」」」

 もはや、目的なんて知ったことじゃない。慌てて迫ってくる横島に魔力弾を放った・・・が、

 「がははは!この程度、美神さんの死んだほうがまし級のお仕置きに比べたらマンションの屋上からつき落とされた程度でどうってことないわ!」

 「それって、普通は大怪我じゃ・・・というか、その人ってそれ以上のお仕置きをするってことなの?」

 「さすが、横島さんです!」

 一応襲われている立場だが、緊張感がすでになかった。

 「「「「「ひ、い、ひ(ぼろぼろぼろぼろ)」」」」」

 性犯罪者の顔をしている横島に涙を流しながら恐怖する女性達・・・だが、

 「安心しろ。止めは別にいるからよ・・・だよな、ギャスパー」

 「「え?」」

 傍観者だったギャスパーと隣の小猫が声を上げた。

 「ギャスパー。こいつらは君を苦しめようとした、痛めつけようとした・・・だから、こいつらにお仕置きをするのは君だ」

 そういうと、横島はカプセルをギャスパーに渡した。

 

 「それには、兵藤の(リアスちゃんと姫島ちゃんとゼノヴィアちゃんとその他もろもろの女の裸を妄想して出した鼻)血が入っている。俺がやってもいいが・・・リアスちゃん達を守りたい・役に立ちたいと思うなら、自分の力と向き合うんだ!」

 

 その言葉に、ギャスパーは心を動かされた。

 『アザゼルという堕天使は、兵藤さんのドラゴンの血を飲めば強くなれると言っていた。これを飲めば、僕は自分の力、自分の闇と向き合うことになる。でも、でも・・・横島さんがここまで僕の為にお膳立てをしてくれたんだ!・・・そう忠夫さんが僕の為に!』

 決心してカプセルを飲んだ。バンパイアの力を向き合い女性達と戦い、時を止める力で彼女達の時を止めた。

 「忠夫さん!僕、僕・・・やりました!」

 「よっしゃ!よくやったぞ!」

 横島に抱き着くギャスパー。

 『忠夫さんの体、暖かいな~、でも男だったら忠夫さんは嫌がるし・・・女になりたいな』

 ギャスパーは気づいているだろうか、横島を忠夫と呼び、今思ったことは恋と言ってもいい感情だと・・・女になりたいと思った時だ。また、体に違和感を覚えた。

 「え、あ・・・う」

 今度の違和感は強く、ギャスパーもバンパイアの力を使ったばかりで疲労もあったため意識を失った。

 

 

 目を覚ました場所は部室だった。彼女の様子を不安そうに見る部員全員がいた。

 「あ、皆さん。おはようございます」

 「おはようギャスパー、と言いたいんだけど」

 「一つ聞きたいんだが、いいか?」

 目を覚ましたギャスパーにリアスと兵藤が問いかける。その問いはこの場にいる全員が思っていることだ。

 

 「「どうして、胸(おっぱい)があるの(んだ)?」」

 

 全員の視線がギャスパーの胸・・・そこにはリアスレベルの大きなおっぱいがあった。リアス・アーシア・姫島・木場・ゼノヴィアは純粋に不思議そうに見て、兵藤は鼻の下伸ばして見て、横島は好みのおっぱいだが驚きの方が強く唖然としており・・・小猫は、

 「(ギリギリギリギリ)男だったのに、私より大きい。私より小さかったのに」

 殺意を込めて見ていた。男なら胸が女より小さくて当たり前。と言いたいがそこは言わない、というか言う余裕が皆にはない。

 「え?ええ、ええええ!」

 「ギャスパーく・・・ちゃん。下はどうなってます?」

 既に女と認識しているのかちゃん付けする姫島。それを言われて、男なら絶対あるあの勲章を確認した。

 「な、ないです。どこにも・・・」

 確認しなくても、ちょっと意識すればわかるのだ。念のため手でも確認したが、やはりなかった。

 「なあ、もしかしてアザゼルからもらった薬のせいじゃないのか?」

 「あ、そうですね(あの薬を飲んでから女になりたいと思う度に、胸が少し苦しくなった気がしますし)」

 二人で納得しあっていると、アザゼルという名に聞き捨てられない部員達は確認した。とりあえず、男に戻せる薬を作ってもらおうか?と話し合ったら、

 

 「あ、あの、僕、女のままでいいです」

 

 この言葉にえ!として、問い詰めると、

 「僕、よ、横島さんに、女として、み、見られたいので・・・あうううう!」

 真っ赤になって本音を言ってしまい、慌てて段ボールを一瞬で組み立てて入ってしまった。それを見て、全員の視線が横島に集中した。

 「あ、あの・・・何か?」

 「ギャー君の胸、お前が作ったんだな!」

 小猫は100%殺意を込めて近づいた。

 「ちょ、ちょちょちょ、小猫ちゃん!お、おお、俺じゃないって!アザゼルの薬「神は言っている、貴様はここで死ぬ宿命だと!」ちょ、その神セリフはぶげごげぎゃがごげら~~!」

 「私に作れ~~!!!」

 「・・・邪魔しちゃいけないわね」

 小猫のフルボッコにリアスが汗をかきながら部員達と退散した。

 「に、逃げるな~!」

 「泣け!叫べ!くたばって死ね!」

 部室からは横島の悲鳴と、小猫の怒号が響いた・・・。

 

 

 美神レベルのお仕置きを受けて、何とか生きている状態の横島。小猫も出ていき、段ボールから出てきたギャスパーの二人だけになった。

 「あの、よ、横島さん・・・」

 「ああ、ぐぬぬ、いって~~」

 「大丈夫、ですか?」

 「ははは。小猫ちゃん、相当むかついていたな」

 「こ、怖かったです」

 どこぞのジェ〇ソンを彷彿させる小猫に恐怖するギャスパーの頭をなでる横島。

 「なあ、本当に男に戻らなくていいのか?」

 「はい!それは、嫌です!忠夫さんの女になりたい・・・じゃなくて!彼女に、あああ!」

 二人っきりでドキドキしているのか、どんどん本音が出る。そんな彼女を見て笑顔になる。

 「なあ、俺煩悩の塊だから、普段からいやらしいことするかもしれないぞ?それでもいいのか?」

 「は、はい!よ、よろしくお願いします!」

 そして、ギャスパーの女の一番の本音が出た。

 

 「た、忠夫、さんなら・・・今この場で、どんなことされても」

 

 上目遣いで見ていると、いきなり出来た巨乳に耐え切れなくなった服のボタンがはじけ飛び、彼女の胸があらわになった。それを見て横島の理性もはじけ飛んだ。

 

 「お望みなら・・・いっただきま~~す!!」

 

 その後、二人の姿が何も着ない状態なったのは言うまでもない。

 

 

 次の日からギャスパーは横島に引っ付いたまま離れなくなったがひきこもることはなくなり、横島もまたロリ巨乳な彼女が出来て嬉しそうだ。

 「こ、これでどうです?」

 「うっひょ~~!は、裸エプロンなんて・・・が、我慢できるか~!」

 「ああ~~ん!忠夫さ~~ん♡」

 とてもアツアツカップルぶりを部室で見せつける。それに触発されたのか

 「イッセー、私達も負けないわよ!」

 「リアス、裸になるだけじゃ襲ってくれないわよ・・・ほら、一誠君。スカート、めくっていいですわよ」

 「わ、わわわわ、私も負けられません!」

 「一誠、私と子を作ろう。できるなら五人以上は欲しいぞ」

 兵藤に迫るリアス・姫島・アーシア・ゼノヴィア。

 「兵藤君!できれば、ぼ、僕と、ふ、二人っきりになっても」

 妖しい空気を持って同じように迫る木場。

 「アザゼル先生。できた?」

 「ま、待てって!(がし!)その薬はなぜか失敗が多いんだ!(ぎゅうう)ぐううえええ!」

 「急げ!(ぎりぎり)胸を大きくする薬、早く作れ~~!(ばきぼこべき)」

 「そもそもあれはモテる薬のつもりでぐへごは!」

 歯ぎしりしながら顧問になったアザゼルの首を力いっぱい絞め、尚且つサンドバッグにする小猫。そんな平和な部室を見て

 

 「ギャスパー、こんな日がずっと続くといいな」

 「はい!僕、ずっと忠夫さんのそばにいます!忠夫さんも僕のそばにずっといてください!」

 

 また見せつける様に堂々とキスをした二人。その後、欲望より理性に従い逃げ出した兵藤を四人の女子が追いかけたのは言うまでもない。

 




 
 やはり、ギャスパーは自分を受け入れてくれる人を信用して守ろうとする存在に想いを持つようになる性格だと思うので、こうしました。
 何故ギャスパーの胸をリアスや姫島と同じくらい大きくしたかというと、あの二人の胸を目力入れて見ていたので、あれくらい大きいほうが自分も見てくれると思ったからです。そして、小猫ちゃんが部室内で最下位に「作者、死ね」ぐへごはぶげらあああああ!

 リリカルなのは、ヒロイン・・・みてい。その次俺妹(←血文字)

 あらかじめ書きます。リリカルなのはは本当にキャラを少し知っている程度で、内容は全然知りません。原作の設定ガン無視で全員生きていて学校の教師・生徒で仲良くしている設定になると思います。そこをご了承ください!


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高町なのはと付き合ったら?(魔法少女リリカルなのは)


今回、中々てこずりました。話の内容、全く知らないので・・・とりあえずこんな感じにしてみました!後、少しタイトル詐欺かもしれない内容かもしれないのでご注意ください。

 設定です。
  皆生存ルートです。
  横島はなのは達が少女時代の時に飛ばされて、ずっと一緒にいます。
  ここの横島はまじめな面が多いです。
  StrikerSの時代の話として見てください。

 では、スタート!


 時空管理局。それはロストロギア・・・消失した異世界やその世界の遺産ともいうべきジュエルシードを管理・保管するための管理局。

 

 横島は文珠で世界を越えた時、その局の庭に飛ばされた。そこの人間達はいきなり目の前に現れたから驚いた。だが、次の日に横島も驚いた。何故なら・・・まだ、10歳にもならない少女達が命がけの戦いをしているのだから。必死に戦っている少女達を見て、かつて恋人を守るために戦いの場に出る決意をした気持ちを思い出し、自分も戦う決心をした。

 数多くの戦いをしていき、敵の策略にも負けずに戦いをしていった。それも全部、少女達に純粋で女の子らしい生き方をしてもらいたいがために、恋人のような悲惨な結末をしてほしくないがために・・・その甲斐あって数多くの出会った仲間や敵などと仲良くすることができ、ついには死者を出すことなく平和にすることができた。

 

 これは、横島がその時空管理局についてから十年後の話である。

 

 

 ここはある学校。その学校の名は時空学校と呼ばれ、そこではこれから先の戦いに備えての戦闘訓練をするための学校である。人は必ず平和を壊す生き物であり、理想・生き方・やり方・・・その他たくさんのやり方次第でそうなる。しかも、数多くの異世界でそれが現在進行形で行われている。

 この時空学校ではそれを阻止するための実力を蓄え、高めていくのを目的としている。その中の一人・・・そう、横島は何をしているのかというと。

 

 「に~~げるんだよ~~~!」

 

 力の限り、必死になって逃げていた。今までの彼らしく、下着ドロや覗きやセクハラなどをして逃げているのだろう。と思っている読者は多いだろう。だが、違うのだ。今回は、

 「横島さん!フェイトちゃんとアリシアちゃんにキスされたとはどういうことですか!一言いえば、私がしてあげますのに!」

 「なのは、残念だったな。横島は私・・・もとい、私達がもらうんだ」

 「そうだよ!私達姉妹とイチャイチャするから諦めてよ。大体、キスは言ってするんじゃなくて私達がいきなりするものなんだよ!」

 この高町なのは・フェイト・アリシアから好意を持たれており、毎日好意と書いて、

 「「「「待って~~!(ずどおおお~~ん!)」」」」

 「ぎょへぱらがあああああ~~~(これじゃあ、待てないだろおお!)」

 弾幕と読む熱い一発を食らっていた。

 

 

 そもそも、どうしてこの四人からまるでハーレムの如く想いを寄せられているのか?というと、

 

 『横島お兄ちゃん!なのはをお嫁さんにしてください!』

 

 この管理局に来てから必死に戦うなのはをずっと守り続けているうちに想いを抱くようになり、十歳になった時に彼女からそう言われたのだ。もちろん、最初は子供の小さな初恋であり当時横島は十八歳。彼からすれば、初恋の相手であり時間とともにいつか別れて別の相手が彼女を幸せにする。という考えだった。だが、なのははずっと想い続けた。管理局に部屋は違うが一緒にいたので、その分どんどん恋心が大きくなっていき彼女が十九歳になった今も二十八歳となった横島を好きでい続けたのだ。

 

 フェイトはあまり感情を出さない少女であり、アリシアは命を落としていた・・・しかし、母プレシアはそれを受け入れられず何が何でも生き返らせたい一心でどんな悪行にも手を染めた。そこで彼女はアリシアそっくりのクローン・フェイトを作り出したが、やはりそれはアリシアではない。次第に邪魔者扱いするようになり、ついには追い出してしまった。こうした経緯があったがために、フェイトは感情が希薄になってしまった。

 だが、それは悪に染まった自分を母と見ないようにする行為であり、病も隠し持っていて手遅れの状態まで来ていた。病の事は本人から言ったが、前者の事は横島が推測して話した。そのことを聞いたなのはとフェイトは涙を流し、最終的にはアリシアと同じ天国に行こうとしたのだが、

 『・・・諦めたら、だめだ!』

 世界で一番大切だった恋人を失った横島にとって、これはトラウマを呼び起こすシーンでもあった。だから、彼は必死になって文珠を作りブレシアには『完』『治』をして、次に肉体が腐らないよう培養液の中に入れられていたアリシアに『蘇』『生』をした。プレシアの方は病気はなくなったが、アリシアは蘇らなかった。人が生きるというのは肉体と魂が一緒になっている状態でないとダメであり、既に魂がなかったため効かなかった。

 『何か、何かないか!アリシアちゃんへの願いがこもったものは!』

 『・・・私』

 フェイトが呟いた。そう、プレシアが命がけでアリシアへの大きな思いを込めて作ったのが、クローン・フェイトだ。つまり、フェイトの中にはアリシアの大きな思いはあると言ってもいい。

 そこからは賭けだった。その想いからアリシアの魂を作り出し、体に入れた後再度『蘇』『生』をする。だが、横島が必死になって作った文珠は残り五つ。今まで溜めていた分はここまで来る途中の戦いや二人に使ってなくなっている。

 アリシアを生き返させられるかもしれないことをブレシアに話すと、

 『プレシアさん。これは針に糸を通すよりも小さく可能性の低い賭けになります。アリシアちゃんを生き返らせるにはあなたの強い想いで魂を作り、それを体に入れて蘇らせます。信じられない話ですが、これがアリシアちゃんを生き返らせられる唯一の手段です』

 『・・・その話本当でしょうね。あの子が生き返るなら、この手で抱けるなら、何だってするわ!ゼロじゃないなら賭けるわ!』

 信じられない話だが、娘が蘇るという言葉に食いついて賭けることにした。だが、それにはフェイトの存在を受け入れる必要があった。何故なら二つになった想いを別々に認識しないと、彼女に戻ってしまう可能性があるためだ。フェイトとアリシア、別々の想いを認めないとできないということだ。

 『・・・かあ、様』

 『あ、あの!フェイトちゃんを、む、娘と見てあげて下さい!』

 フェイトはすがる眼差しで、なのはも何とか見てほしい気持ちで彼女に言う。ほかの仲間達も今だけはなのはと同じ気持ちだった。プレシアは感情を抑えながら、アリシアの入っている培養液のカプセルに触れた。目を閉じて、ある過去を思い出した。

 

 『アリシアは妹が欲しいって言っていたわ。あの子が戻ったら、親子で仲良く暮らしたいわ。そして、お友達と遊ぶ姿も見てみたいわ。あの子とあなた、いえアリシアと・・・フェイト。両方のね』

 

 その過去の思い出が受け入れる気持ちを強くし、ついに彼女の目を見て言った。フェイトは涙を流し、思わず抱き着いた。

 『・・・いきます。強く、強く念じてください』

 そして、抱きしめた状態で『魂』『再』『生』の文珠を使い、再度『蘇』『生』を使った。その場にいた全員が必死に祈った。必死に願った。必死に・・・神を信じた。そのかいあって二人から出た光が培養液の中に吸い込まれ・・・光が収まるとカプセル全文がなくなり裸のアリシアだけとなった。

 

 『おかあ、さん?』

 

 その少女が目を覚ましこの一言を言った。奇跡は成功した。この一言をプレシアはどれだけ待ち望んでいただろうか・・・その場で泣き崩れ、目の前にやってきた娘とアリシアの妹の立場であるフェイトも抱きしめた。

 その後、アリシアは皆から事情を聴き、自分にそっくりなフェイトを妹と呼び楽しそうに話をしている。フェイトも表情は変わってないが、彼女の周りの空気は心なしか明るく見える・・・が、プレシアはここまでしてきた悪行があるため、犯罪者という立場だ。母親として傍にいたいが、

 「横島、ありがとう・・・私はもう死ぬしかないと思っていた。あの子がなくなってから、フェイトを作っても、何もかもが灰色の世界に見えた。だけど、あなたが全てに色を付けてくれた。今の私なら・・・どんな償いでも受ける気持ちがある!帰りを待つ娘がいるのだから!」

 それは罪を償ってからと決めて、管理局に自首をして逮捕された。だが、その顔はとても輝いているように見えた。親子の絆を取り戻し、尚且つ家族を復活させてくれた横島に多大な恩を感じたプレシアは捕まって移動される前に、

 「フェイト!アリシア!横島を離すんじゃないわよ!」

 二人は必死に頑張った横島に想いを持つようになったことを見抜いたのでそう言った。その言葉を聞いて、

 

 『横島忠夫さん。私達、あなたの事が好きになりました』

 『絶対に、あなたのお嫁さんになります!』

 

 二人は恋の炎を燃やした。

 

 

 横島はあくまで向こうの世界でやってきたことをやっただけと思っている。しかし、少女三人からすればその行動は恋心を持つには十分すぎる強さを持つ行動だった。だからこそ、十年経った今でも横島に大きな愛を持っている。しかも、当時は少女として見られて悔しかったが今は十九歳で立派な女性だ。横島も二十八歳で一回り大きい年上だがそんなの関係ない。

 「横島さん。さあ、一緒に保健室に参りましょう」

 「今度こそ決めてもらう」

 「そうだよ!いったい誰がいいの!」

 「が、ぐ、ご。が(まず、手当てして)」

 ボロボロの横島を持ち上げて保健室にもっていく三人。

 横島はここでは清掃員として働いており、三人は今までの戦いが評価されてなのはとフェイトは教官として、アリシアは同じ構内にある寮の寮母として働いている。そして・・・

 「ふふふ、今日もまた楽しそうね」

 「やはり興味深い。あの三人の弾幕を食らって、あの程度とは」

 「フェイトもアリシアも、本当に元気でよかったわ」

 その様子を見る三人の大人がいた。校長の元時空管理局の提督を務めていたリンディ・ハラオウンと元次元犯罪者で今はこの学校の化学担当にジェイル・スカリエッティと・・・そして、スカリエッティと同じ犯罪者だったフェイトとアリシアの母で今は教頭のプレシアだ。

 「それにしても、私達三人がこうして肩を並べて話すなんて・・・絶対にありえないと思っていたわ」

 「リンディさんの言う通りですね。あの頃の私もそれはできないものだと思っていたでしょうね。でも、それが横島のおかげで叶った」

 「私は別に仲良くするつもりはないね。これ以上ない面白い研究対象がここにいるだけだよ・・・まあ、ここの空気も少しはうまいのは認めるが」

 リンディとプレシアは仲良く話しているが、スカリエッティは顔を背ける。女性二人は共に母という立場でもあるのですぐに仲良くできたが、何故彼はマッドサイエンティストと呼ばれる人格を持っていながらこの学校に赴任できたのか?それは、横島の尋常じゃないくらいのゴキブリすら超えた生命力である。

 

 一度敵同士で対峙した時、横島はスカリエッティの科学力をその身に何回も食らったのに

 『あ~、死ぬかと思った』

 でぴんぴんな状態ですぐに復活した。一回くらいならやせ我慢と思うが、何回もだ。さすがの彼も唖然とする。そして、次に出た一言が彼の興味を最大限に引いた言葉だった。

 

 『あんなの生身で大気圏突入や、上空何千メートルの飛行機から落ちた時より痛くなかったぞ!つうか、美神さんのお仕置きの方が死にかけたわ!』

 

 これにはスカリエッティや彼に従っていたナンバーズの皆だけでなく、横島の後ろにいたなのはや所属していた機動六課の皆も絶句したが、同時にマッドサイエンティストの血が騒いだ。横島忠夫という人間がこれほどまでにとんでもない存在であり、そんな人間を調べてみたい!とそんな気持ちが生まれた。それは今まで多くの犯罪を重ねてまでも行ってきたことよりも強い興味だった。

 そこで彼は横島を捕らえようとしたが、

 『もし、自首してくれるなら俺のそばで好きなだけ調べられるようにしてやるぞ』

 彼のこの一言で自首を決意した。あっという間の心変わりにその場にいた全員がずっこけた。

 

 その後、横島はプレシアやスカリエッティとナンバーズの身柄は自分で預かると言った。だが、管理局の最高評議会の三人は納得するはずもなく言うこと聞かないならお前も逮捕する!と言ったが、横島は文珠『真』『実』を使って連中のやってきたこと全部話させて録音した。そこには数多くの闇に葬った事件やスカリエッティのことなどもあった。

 『随分と楽しいことをやってきたもんだな~~、なあ、お偉いさん達~』

 この事実を知らなかった一緒にいたリンディも絶句した。まさか、ここまで腐っていたとは思ってなかったからだ。

 『さて、どうしようかな~~』

 この笑顔、もしおキヌが見ていたらこういっただろう。

 「まるで、お金に関わった美神さんのような笑顔だったと」

 

 その後、管理局は完全に崩壊した。評議会の三人も捕まり『真』『実』を使ってどんどん洗いざらい自分の意思とは関係なしに自首させられていった。そっちの事件が余りにもでかくなったので、プレシアやスカリエッティ達の事件があまり大きくならなくなり上手く彼らの身柄も条件付きで確保することができたのだ。

 元犯罪者の彼女達の就職先として、リンディが子供達を今度こそ守れるように、戦いの場に行かせないように!という思いと同調してくれた友と共に学校を設立させて、この二人とナンバーズを雇ったのだ。

 

 

 話を戻し、保健室に連れて行く途中。

 「横島!私とご飯を食べに行こう!」

 「すいませんが、なのはさん。私達に横島かしてくれないでしょうか?」

 「フェイトにアリシア。いつもべったりなら、たまにはうちにもよこっちをかしてくれてもええやろ!」

 「既成事実、もとい結婚を申し込みたいから皆どいてくれない?」

 ティアナとスバルが横島の腕を掴もうとしたり、はやてとシャマルが背後から現れて横島を連れ去ろうとしたりする・・・ここまでで分かったと思うが、何とこの学校は横島のハーレムみたいな感じになっているのだ。それは、横島の今までの努力と頑張りで惚れたのが彼女ら三人だけじゃなかったということだ。

 「おお!横島。探していたぞ!」

 「ふふ、さあ、私達と来なさい」

 「そうよ。あなた達より私達といるのがふさわしいわ」

 ディエチ・オットー・チンクもまた争いに参加した。そう、元機動六課だけでなくナンバーズの彼女達からも好かれているのだ。身柄を保証し助けてくれた横島に恩義を感じており、今ではナンバーズ内の一部では誰が先に横島を堕とすかの賭けまでしているようだ・・・ちなみに胴元はスカリエッティとのこと。

 「ぐぬぬぬ!ここではやてちゃん達に会うなんて!」

 「なのは、いったん手を組もう」

 「一分前の敵は一分後は味方ともいうし!」

 それを言うなら昨日の敵も今日は友だが、間違っていない。

 「やはり、力づくでいくか!」

 「ほう~~やるのか。上等や!」

 「こうなることは想定内だ!」

 「やってやるぜ!」

 火花が散っている。そして、その火花の中心にいた横島は・・・

 「ちょ、ちょっと待ちいや!俺が真ん中に「「「「「「「ふっとべええええ~~!!!」」」」」」」ああもう、こうなるとおも(どっご~~ん)ごぶげらあああーーーー!」

 当然こうなる。上空のはるか彼方に飛んでいき、見事なお星さまとなった横島。保健室行きではなく、病院行きになったのは言うまでもなかった。

 

 

 そして、病院で入院するまでもなくすぐに治った横島だが(医師達が常識外の回復力を調べたいために)検査入院として一日いることになった。おかげで、やっと落ち着いた時間を手に入れたのだ。

 「ふ~~、何か考えていたハーレムとは全然違うよな・・・でもまあ、あれだけかわいい子達から迫られるというのは悪くないよな」

 横島はもうすぐ三十歳になる。記憶にはないが、未来からやってきた自分は既に美神と結婚をしていた。それを思い出したわけではないが、さすがに結婚は考える歳だ。

 「俺も結婚を考えないといけないよな・・・ルシオラだって、ルシオラもいつか産んであげたいし」

 彼女達の顔(と裸)が思い浮かぶ。

 「皆俺のことが好きみたいだけど、まさか皆と結婚して皆にルシオラを産んでもらうわけにもいかないし・・・どうすればいいんだろうな」

 悩んでいるとあくびを出した。逃げと弾幕のダメージで疲れが溜まったのか、眠りについた。

 

 完全に眠りについた時、病室に一人のナースが入った。

 『ふふふ、上手くいった!』

 それは、ナースではなくそのコスプレをしたなのはだった。フェイトや他のライバルを出し抜くためにやったのだろう。ただし、既に夜のため心でよし!と思った。

 『ここで、わ、わ、私が・・・裸になって一緒の布団にいれば、さ、さすがに、横島さんだって、私をこ、恋人にしてくれるはず!』

 肩で息をして、胸を高鳴らせて、顔を赤くしながら胸元のボタンをはずしていき、ついにブラとパンティだけとなった時だった。

 

 『ルシ・・・オラ、あ、う、あああ、会い、たい』

 

 涙を流しながら、辛そうな寝顔でルシオラの名を言う横島。この名に彼女の動きが止まった。苦しみの寝言はまだ続く。

 

 『赤ん坊でも、いい。顔を・・・俺の子でも、恋人じゃ、なくても、いいから、見たい』

 

 そこまで横島が求めるルシオラという女性に嫉妬したが、次の寝言は疑問だった。

 『え?ルシオラさんっていう女性が赤ん坊でもいい?横島さんの子供でもいいから顔を見たい?ど、どういうこと?いったい何を言っているの?』

 横島の中にルシオラの魂ともいえる想いがあるとは知らずにわからなくなるなのは。アリシアの時も、自分の中に彼女がいるからこそその案が思いついた。だが、ルシオラに体も魂も人ではなく魔族だ。アリシアは両方とも本人かつ人だからこそできた。

 

 とりあえずなのはが何とかわかったことは、横島と結ばれるとルシオラが産まれるということだ。

 『・・・横島さん。私が、私が、その人を産む女性になってはだめですか?』

 横島の知らなかった苦しみを知り、さっきまでの出し抜きたい気持ちがなくなり、真剣に横島を想う気持ちになった。

 

 『私は本気ですよ。九歳の私をずっと守ってくれて、ずっとそばにいてくれて、どんなにつらい時も背中を支えてくれた。あの時はまだ勢いで言った少女としか見られなかったですが、全て本気なんですよ。あなたに抱かれたい。あなたの恋人になりたい。そして・・・あなたの願うルシオラさんを産んであげたい。そんな気持ちでいっぱいなんです』

 

 涙のこぼれた横島の横顔を見て、頬にキスをした。

 

 『見てて下さい。絶対に、あなたにふさわしい女性になって見せます。たくさんライバルがいますけど、絶対に私を選んでくれるくらい魅力的になって見せますから!』

 

 そして、そのまま抱き着いて横島の隣で眠りについた。

 

 

 

 次の日、横島は絶句した。何故なら、布団になぜかなのは・・・だけでなく、フェイトやアリシア。はやてやディエチなどたくさんの女性がいたからだ。どうやら、彼女らもそれぞれ抜け駆けしようとしていたら先客がいて、負けられるか!的な気持ちが出て・・・ということだろう。

 

 「ぐおおおおお!何だ!何でこんなに美女が下着姿で寝とるんだ!しかも、俺のベッドで、こんなにおいしそうな格好で!今にも、胸の先っちょが見えそうな誘惑的な姿で!いったい、いったい、何があったというんだ~~~fまわhふぁをふぃあをおじょj!!!(ガンガンガンガン!)」

 

 しかも全員が最初に寝ていたなのはを習って全員が下着姿で、しかも何人かはブラすら外れている。タオルケットで肝心の部分は隠れているが、ブラが落ちているのが余計に横島の煩悩を刺激する。大慌てで頭を壁のとがっている角にぶつけまくった。すべての煩悩を込めてぶつけまくった。全身全霊の欲望を込めてぶつけまくった・・・その結果、見事な血の海を作った横島。その真ん中で下着姿で横島を揺さぶっている美女達を病院の医師となったカリム(持っているカルテでシャッハをたたいて見せないようにした)が見て、

 

 「再入院だね」

 

 となるのは言うまでもなかった。そして、スカリエッティがその病院に乱入して横島を調べる絶好の機会に巡り合えたことに狂喜乱舞したり、こうなった原因の彼女達が入院期間の間見舞いに来ることを禁じられてがっかりしたのは別の話。

 




 
 というわけで、なのはエンドというよりハーレムエンド的な話になってしまいました。やはり、たまにはこんな話もいいかな?と思って書きました!


 次回は俺妹のヒロインは沙織・バジーナでいきます。その次はワンピースのニコ・ロビンにしようと思います!


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沙織・バジーナと付き合ったら?(俺の妹がこんなに可愛いわけがない)


 今回は俺の妹がこんなに可愛いわけがない、です。でも・・・正直自信ないな。こちらは前話のリリカルなのはよりキャラを知らなかった。

 設定
  内容は原作無視の完全オリジナルです。
  とりあえず、ヒロインの性格もあまり知らないので半オリジナルみたいなところがあると思います。
  住んでいるところは彼女のマンションです。
  原作主人公はちょっとハーレムっぽい環境にいます。

 では、どうぞ!


 「よこっち。それも持ってね~」

 「お、おうよ!美少女の頼みなら、どんなことでもやったる!」

 「兄貴。これら、落とさないでね」

 「無理があるだろ!こんなに持たせて!」

 ここはとある店の中。そこには男女二人ずつの計四人が話し合っている。

 「きりりん。こっちのゲームもいいじゃない~」

 「いいえ。沙織さん。こっちも捨てがたいわ!」

 手に持っているのはR18ではないギャルゲーだが、二人が持っている籠の中の何個かのゲームにはそれが入っているギャルゲーがある。しかも、女子は二人ともぐるぐる眼鏡に地味なトレーナーにジーパンで野球帽をかぶっている。デートと言うより、ちょっとした集まりくらいにしか見えない。しかも、会話も結構オタクと言ってもいい内容のため、

 「なあ、京介。俺らって、どんな目で見られてるんだろうな?」

 「・・・オタク集団だろ」

 内容に盛り上がっている女子二人・高坂桐乃と沙織・エジーナを遠目で見る横島と高坂京介は苦笑いしながら壁に寄り掛かった。

 

 

 横島はあの公園に降りた時、ある二人の喧嘩を目撃した。それは、高坂兄妹の喧嘩だ。

 「あんた、いい加減にしなさい!」

 「お前こそ、妹なら少しは話聞け!」

 「聞く必要なんてないわよ!」

 「そもそも、お前の不注意だろうが!」

 こんな怒鳴り声が聞こえてきては、落ち込んでいた横島の気にする。そっちの方に視線を向けると、結構間近で口論していた。

 「何で、お前がこんなゲームを持っているのか聞いてるだけだろう!」

 「だから、秘密って言ってるのよ!それ以上、聞くな!」

 京介が小さな小包を高々と持って聞いている。そして、桐乃がそれをとろうとしている。ただの兄妹喧嘩だが、それがある姉妹喧嘩を横島に思い出させた。

 

 『ルシオラちゃんのわからずや~~!!』

 『パピリオ!お願い、待って!話を聞いて!』

 

 元は自分が原因と言ってもいいかもしれない、敵だったルシオラと恋人になりたいがために味方に引きずり込み、ともに連れてきた彼女の妹のパピリオが文句を言いながらひきこもってしまったあの喧嘩に。それを思うと仲直りさせたい気持ちがわいた。そこに、

 「「あ!」」

 うつむいて座っていたところに、京介が持っていた小包が手から離れまるでお約束と言わんばかりに横島の頭に当たった。しかも、見事と言ってもいいくらいに角の部分が後頭部に勢いよく当たり・・・

 

 『しばらく接触は全面禁止にします!』

 

 あの姉妹喧嘩の後にルシオラにキスしようとしたら、そんなことも言われたな~~。と思いながらそのまま倒れた。その姿を見て二人は顔を青ざめたが、いつも通りに「死ぬかと思った」で復活して二人とも心からびっくりした。しかも、桐乃が京介の背中に回って怖がり、京介も妹を守ろうとする姿も見られた。横島の喜劇のおかげで仲直りできたようだ。

 その後、高坂兄妹の家に行きそれぞれ話し合いが始まった。火花を散らせる時もあったが、とりあえず横島の仲裁でお互いの主張をしあった。おかげで少しだけ歩み寄れた感謝として、この日たまたま桐乃が入会しているSNS女性限定コミュニティの「オタクっ娘あつまれー」の会員の集まりがあったので、それに横島を招待した。一応、京介も渋々招待して、自分の裏の顔での友人を見せることにした。

 「初めまして。私、沙織・バジーナと言います!」

 そこで、彼女と出会った。

 

 まず横島は立ち入り禁止にされた。その理由が

 「こんにちは!僕横島!」

 そう、彼と言えばナンパ、スケベと言えば横島と読めるこの行動力だった。京介は唖然として、

 「俺、絶対こんな奴にならない!」

 と固く誓ったそうだ・・・話を戻し、そんなことをしたから店から追い出されてしまった。

 「ふう~~これでよし。さて、どうするべきか」

 「ふ~~ん。計算通りだったのですね」

 だが、それは横島の計算通りだった。たまたまおせっかいで高坂兄妹と出会ったが、これ以上の関わり合いは避けるべきだと思い、わざとかつての自分の行動に出た。今頃、桐乃ちゃんは自分を連れてきたことを後悔していると思った矢先だった。後ろから声が聞こえたのは、

 「あなた、優しいんですね」

 「な。何を!」

 そこにいたのはぐるぐる眼鏡にポスターが刺さっている鞄を背負い、いかにもオタクっぽい姿の沙織だった。そんな彼女が横島に笑顔で言った。

 「ああやって、自分が場を濁せば京介さんが場の空気をダメにすることはないですからね」

 「・・・気づいていたのか?あの兄妹が余り仲が良くないことに」

 「きりりんは時々兄に対しての不満を書いてましたからね。それくらい察せますよ」

 まるで自分の心を見抜いたような発言に、あきらめの姿勢に入った横島。

 「でも、不思議ですね、あなたの事は一切SNSでは書かれていなかったのですが」

 「そりゃ、今日出会ったばかりだからな」

 「ふ~ん。ねえ、お兄さん。名前は?」

 「横島忠夫だよ。沙織ちゃん」

 横島をじ~~っと見る沙織。ぐるぐる眼鏡をはずした。そこにはとてもきれいな目があった。

 「あなたに興味が出ました。今度家にお伺いしてもよろしいですか?」

 「俺は・・・一人だ。帰る家は、ないよ」

 辛そうに、そして苦しそうに言う横島。普通の人なら、悪いことを聞いたと気まずい空気になりがちだが、

 「横島さん。よろしければ、私の家にきませんか?」

 沙織は、むしろそのきれいな目を輝かせた。もちろん、びっくりして、唖然として、思わず聞き返したのは言うまでもない。

 

 そして、横島は沙織の家に行くことになった。

 「このマンションが私の家です」

 「へ~~、マンション暮らしなんだ。どこの部屋なの?」

 「だから、このマンション全部が私の家なんですよ」

 「・・・・・・へ?」

 その後の話で沙織は実は大富豪の令嬢であることがわかり、その資産でマンション一棟もらったらしく、それぞれの部屋の中身が

 「おおおお!何という素晴らしい部屋だ!」

 「でしょう!わかってくれると思った!」

 ガンプラやいろんな昔のおもちゃや美少女のフィギュアと言ったので埋め尽くされている。横島も子供心はまだまだあるので、目を輝かせた。その反応に沙織も満足そうにしている。

 彼女が横島をここに連れてきた理由は防犯役である。こうしたものの中にはレアなものだってある。お金持ちの娘ならなおさらそういったものが手に入り、ネットオークションで出せば軽くゼロが五個はつくスーパーレアもあるのだ。一応、対策もしているみたいだがやはり警備員みたいな人もいてほしいみたいだが、自分の趣味を理解してくれる警備員が中々いないところに誰かの為に自分が傷つく横島を見て、彼なら大丈夫と判断してここに連れてきたのだ。

 

 

 その日から、横島は沙織と暮らすことになった。ただ、横島は、

 「(がら)忠夫~、シャワー上がったよ~」

 「わ、わかった・・・って!目の前に現れないで!」

 「え~、別に大したことないじゃん」

 「大ありじゃあああ!」

 「ぶ~~、いつもならバスタオル一枚でのんびりするのに」←洗面所に戻る沙織

 「ぐおおおおお!沙織ちゃんは中学生!ちう学生!tyuugakuseiiii!!(がんがんがんがん)」←壁に頭をぶつけまくる横島

 理性との戦いもあった。何故なら、オタクファッションで気づかなかったが彼女はとてもスタイルがよく横島好みのボンキュボンなのだ。これが高校生なら、横島も目の前で着替えや風呂覗きをしたかもしれなかった。しかし今言った通り中学生であり、しかも一人の生活に慣れているせいかこのようなことも起こるのだ。

 でも、同時に感心もした。自分であれば遊びまくっていたこの中学生という立場なのに、SNSのコミュニティの管理をして、更にあの時のような集まりでもいろんな人の様子をしっかり見て不協和音を出さないように気遣いもして、さらに金持ち感を出さないで自分の力で頑張っている。

 

 『・・・何だろう、おキヌちゃんみたいな子だな』

 

 住んでいる環境も、持っているスタイルも、顔とかいろんなものが違うが、皆を大切にしようとする気持ち。それが横島に彼女を思い出させた。

 

 

 話を冒頭に戻し、

 「「じゃ!お願いします!」」

 「・・・わかったよ」

 彼女らの決めたギャルゲーを横島が全部持って会計しに行き、彼女らと京介は先に外に出た。横島は十八歳になっているので、そのゲームを買うのは問題ない。今までいったいどうやって手に入れていたんだ?と思いながらも、買い物をした。因みにお金は彼女達持ちだ。桐乃はモデルをしていて、その分の収入もあるので買うには問題ない金を持っているらしい。

 外の出ると、

 「「(ばちばちばちばち)」」

 その桐乃と眼鏡をかけた地味そうな女子・田村麻奈美が火花を散らしていた。

 「桐乃ちゃん!お、落ち着いて!」

 「ほう、我が同類のkiri-noと互角の覇気を感じる。素晴らしい宿敵(とも)のようだな」

 「いや、黒猫。お前の言っていることまるで理解不明なんだが・・・まあ、ライバルという点では間違ってない気がするが」

 その二人を見て焦るロングヘアーの女子・新垣あやせと、逆に中二病みたいなことを言う同じロングヘアーで泣きぼくろ持ちの京介いわく黒猫と呼ばれている女子がいた。

 「京介~~、いったいどうしてこうなったんだ?」

 「いや、この二人は前からこんなだったぞ。顔を合わせるとお互いそれなりに文句を言って・・・まあ。原因が俺と言えば俺なんだが」

 「ふむ、それはいかんな・・・おおい!桐乃ちゃんに麻奈美ちゃん!」 

 「「何!」」

 「京介君が(がし)あやせちゃんと黒猫ちゃんの胸の感触に鼻の下を伸ばしているぞ~」

 「「「へ?ってあれ!いつの間に!」」」

 火花を消すために、京介を生贄にした横島。新垣も黒猫も京介の両隣にいたので、上手く腕を絡めた。三人ともいつの間にされたことに唖然とした。

 「スケベ~~!!」

 「京介君!ダメ~~!」

 「無実だああああ~~!!(ばきい!)」

 「ざまああああああ!(胸の感触は存分に満喫しないと!)」

 「忠夫さん、建前も本音もダメなこと考えてない?」

 「胸の事だけだぞ(そんなことないぞ)!沙織ちゃん!」

 両手に花(無理やり)の京介がぶっ飛ばされるのを見て、喜ぶ横島に汗を流しながら突っ込む沙織。返答もろくなことを考えてなかったことに、更に唖然とする彼女だった。因みにどうして名前で呼び合っているのかというと、一緒に住むようになってからお互い親しみを持つために名前で呼ぶようにしたのだ。

 

 

 マンションに戻ってきた横島と沙織。夕飯も終わり、沙織は自分のSNSコミュニティを開いて今日の事を桐乃や黒猫と楽しんでいる。食器を洗いながら、そんな楽しそうな後姿を見てふと思った。

 『何故、一人で生きようとしているのかな?』

 本来ならまだ親と一緒に過ごしている歳だ。よほどの事情がない限り、中学の身で一人暮らしなんて普通は考えられない。聞けば、家ではメイドやお手伝い、執事などもいるという。何故、一人を望んだのか?

 SNSも終わってお風呂に入り、お互いすっきりした時にその事を聞くことにした。

 「なあ、沙織ちゃん。一つ聞いてもいいか?」

 「何?あ、そういえば、今日は壁に頭を打ち付けなかったね。いつもなら私のバスタオル姿でやっていたのに」

 「まあ、若気の至りというか(美神さんの方がいい体してからな!)」

 「む~~、今誰かと比べてた?」

 なんとも鋭い沙織。伊達に、桐乃や黒猫達の関係を見れるだけの眼力は持っている。

 「そ、そそそ、そんなことしてない!つうか、質問したいんだからそんなこと聞かないで!」

 「・・・肯定してるね。わかった、後でゆっくり聞かせてもらうから、それで何?」

 「何か、自滅した気が・・・えっとな、沙織ちゃんって俺が来る前って一人暮らしだろ?何で、親と一緒に暮らさないで離れて暮らしているのかな~~っと思って」

 その言葉に笑顔から、真剣な顔になった沙織。

 「なるほど、確かに不思議ね」

 「まあ、言いたくないなら言わなくてもいいけど」

 「別に聞かれても構わないからいいの・・・じつはね、このマンションって元々姉さんのものなの」

 「姉さん?」

 「うん、結婚しちゃったけど・・・私は元々引っ込み思案な性格なの」

 「ふ~~ん」

 そこで語った彼女の話は姉の事だった。とても才能を持ち、彼女もまたSNSコミュニティを持っていて、たくさんの皆と楽しんでいてその中でも中心的存在で、彼女もまた親の力を借りないで大きくなれたすごい姉であること。

 そして、そんな姉を心から尊敬しているけど、同時に姉の多大な才能と人望に嫉妬もしていた。だからこそ、必死に頑張って、姉と同じSNSコミュニティで皆の為に頑張って、いつか姉を超すために努力していることとその為にもこの場所で頑張っていることを話した。

 「すごいな。俺じゃ嫉妬して終わりだけどな」

 「ううん。私はすごくない。だって・・・全部姉さんのマネなんだから。これしか、思いつかなかった」

 「いや、マネをするのも十分な手段だよ。俺だって前いた職場じゃ、上司の(強欲な)やり方を真似したりしたからな」

 「・・・ありがとう」

 横島の隣に座る沙織。そして、横島の肩に頭を乗せた。

 「今だけ、いいかな?」

 「え、ええ、ええぞ」

 汗を流しながら頷く横島。その理由は、もう着替えてラフな格好になっているためだ。今の沙織はランニングシャツ一枚だけで、下着すらとっているのだ。一緒に住むようになって、結構無防備だったがかなり今回のはやばかった。何故なら、ボリューム抜群の胸の谷間やちらっとシャツから横乳も見えた。挙句には、上目づかいで、

 

 「横島・・・今夜、一緒にいて。さみしいの」

 

 なんてことを言われれば、横島でなくても理性ががりがりに削られる。彼女は純粋に温かく包まれたい気持ちで言ったのである。

 「ががが、がががが」

 「お休みなさい」

 横島に抱き着いて寝る沙織。その顔は穏やかだ・・・だからこそ、余計に理性が削れる。

 『ぐぬおおおおお!我慢じゃ我慢じゃ我慢じゃ!こんなに純粋な寝顔をする子を汚してはあか~~~ん!しっか~~し!ワイのクイーン・オブ・ナイトメア(理性)とジャスティーンオメガ(煩悩)が戦っとる~~!!!負けんじゃねええええ!クイーン・オブ・ナイトメア!ジャスティーンオメガも負けんな~~!って、俺はどっちを応援すればいいんだ~~!』

 伊達にここで生活しているだけあって、彼女の好きなアニメなどのキャラなどをしっかり覚えている。理性と煩悩のイメージが逆に思えるが、そこは横島・・・女が正義なのである。そして、煩悩も優先したいのでどっちを応援すればいいのか大混乱中だ。

 

 『思わず言っちゃったな。姉さんの事・・・でも、私どうしてここまで言う気になったんだろうな。今も、こんなに抱き着くなんて(テレ)、ここまでなんてしないのに・・・この人とこのままいたいな』

 

 そんな横島の理性と煩悩の戦いを知らないまま、沙織はちょっと顔を赤くしながら眠りについた。 

 

 

 そして、次の日から彼女の意識が変わった。

 「きゃああああ!(どっごん)」

 「ぷげら!な、何をするんじゃ!」

 「で、ででで、出てけ~~!!」

 バスタオル一枚でも恥ずかしいと思わなかった彼女が恥じらったり、

 「というわけで、アドバイスありますか?」

 「あ、あの、それって・・・自慢ですか?」

 「我らのボスが、つ、ついに・・・男に落ちた!」

 「うわ~~!もっと、もっと詳しく聞かせて下さい!」

 桐乃・黒猫・新垣に恋愛相談したり、

 「あ、あの、た、忠夫さん。よ、よろしければ、今日は、二人っきりで」

 「?出かけるのか?いいよ、どこのゲームショップに行くんだ?」

 「いえ、きょ、今日は、ゆ、ゆ、ゆ、ゆうえ(もじもじ)」

 「え?ゆうえ・・・何?」

 「ゆゆ、幽霊屋敷に行きまちょう!」

 デートをしたいが、思わず違う言葉を口走ってしまうデレの部分も出るようになった。しかも、

 「きゃああ!」

 「おおっと、大丈夫。怖くないぞ!それに、本物の幽霊って実はかわいいもんだぞ。悪霊は問答無用で退治だけど俺が知っている幽霊って、いつも食事作ってくれたり、モテない俺にチョコ作ってくれたり、初めて会った時は謝りながら俺を殺そうとしたんだぞ!」

 「・・・最後のってまずいんじゃ。というか、会ったことあるんですか!」

 「前いたところじゃ毎日会っていたぞ!」

 「・・・幽霊屋敷には、これ以上ないほど頼もしい人」

 本当にそのまま幽霊屋敷に行ったとき、

 『すごいな忠夫さん。私を励ますために、怖がらせないように自分をお題にしたお笑い話をするなんて・・・私を落ち着かせるために頑張っているよ。何か、ますますドキドキするよ』

 横島は事実を話しているが、作り話だと思いこみ余計に横島の事を意識するようになった。

 

 

 そのまま二人の生活が続き、中学も卒業の時期に来た。

 「卒業おめでとう。今度からは高校生活だね・・・ところで、ここはどうするんだい?」

 「もちろん、まだ姉さんに勝ててない!だから、ここから通学です!ここで姉さんに勝たないと、意味がありませんから!」

 「うん、それでいい。いいかい」

 気合のこもった顔に笑顔の横島。そんな彼女の肩に手を置き、

 

 「大切なのは、どんなことでも思い続けることだ」

 

 自分が彼女から教わったことを伝えた。

 『そうだな。ルシオラはずっと俺の中にいるんだ。忘れずに思い続けていれば、俺が死ぬまでい続ける。なあ、そうだろ・・・ルシオラ』

 どんな理由であろうと誰かを思う。それが何年でも、死ぬギリギリでも・・・そうすれば、心の中に生き続ける。姉をライバルとして見て、尊敬する人として見る彼女の姿勢を見てそれを横島は学んだ。だからこそ、このことを横島は言いたかった。

 「思い続ける事・・・」

 「そうだよ」

 だが、彼女はその言葉に自分の中にあるものを思い浮かべた。

 

 『忠夫さん。私・・・うん!言おう、私がずっと思い続けているもう一つの想いを!きりりんも、黒猫ちゃんも、京介さんの想い人になろうと頑張っているんだし!あやせちゃんに至っては、同棲までする行動力を見せたんだし!』

 

 何か京介ハーレム構図の思い出しをしているが、逆にそれが気合を入れるきっかけになった。

 「じゃ、そろそろ行ってきな。時間だろ?」

 「はい!では、行ってきます!」

 靴を履いて、扉を開けようとしたとき、

 「・・・・・・」

 「どうした?」

 足を止めて、しばらくじっとすると、

 

 「好きです!忠夫さん!」

 

 いきなり振り返り横島にキスをした。ほんの数秒で唇を離し、

 

 「私、ずっと、ずっと・・・あなたを思い続けます!だから、ずっとそばにいてください!」

 

 自分の想いを伝えて、扉を開けて出ていった。残された横島は、ただただ閉じた扉をじっと見つめて唇を触っていた。出て行った沙織は、

 

 「姉さん、一つ勝ったよ・・・恋人は私が先に作ったから!」

 

 頭上高く、空高くある太陽にめがけて笑顔で姉に報告して、学校へ歩き出した。

 




 
 オタクの姿をしているのはあくまで姉に近づくためでは?と思い、また男と付き合うこと自体もなかったと思うので、横島のように守ってくれたり支えてくれたりされると想うようになるのでは?と思いました。
 後はクイーン・オブ・ナイトメアが本当に女かどうか・・・男の娘だったらどうしよう。


 次回は、ワンピースのニコ・ロビンです!個人的に書きたいと思っていたので、書かせていただきます!その次はTo Loveるの誰かにします!



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ニコ・ロビンと付き合ったら?(ONE PIECE)

 すごいよな、ワンピースって・・・冒険漫画でここまで続く漫画ってそうないよ。しかも、内容が結構現実的な部分もあるから皆余計にはまってるんだよね。彼女が仲間になったのって今から十六年位前の巻なんだよね・・・漫画も二十年くらい前に始まったし、百巻はマジで行けそうだよな。

  設定
 横島は麦わら海賊団と共に行動しているが、最初からいたわけではありません。
 横島も懸賞首になっています・・・その理由が彼らしいです。
 ロビンは少しだけ半オリキャラかもしれません。
 ルフィ達はタダオと呼んでいます。
 
 では、スタートです!


 

 海を進むゴーイングメリー号。海賊王を目指すモンキー・D・ルフィが、仲間達と共にその航路を進んでいる・・・のだが

 「「「「「「はああ~~~~」」」」」」

 「おめえら、ビビがいなくなったからってがっかりしすぎだろ!」

 ゾロ以外の皆の気が抜けていた。その理由は、さっきアラバスタで仲間のビビと別れたからである。彼女はその国の王女であるため、連れていけないのだ。その気の抜け方にゾロが文句を言うが、

 ル「でもよ~」

 ナ「仲間がいなくなるって」

 ウ「つらいよな~」

 チ「ううう、早く新しい仲間出来ないかな~」

 サ「ビビちゃあああ~~ん!」

 気が全く入らない。特に、

 「おおおおお!ビビちゃんのちちしりふとももがもう見れないのか!ナミちゃんと一緒にダブルお色気ビームを放って「そんなもん出してない(ばきい!)」ごっふぁああああ!」

 同じ船に乗っている横島が煩悩を刺激する相手が一人いなくなったことに暴走して、思わず口走りナミにぶっ飛ばされた。その吹っ飛ばされた先に

 「あら?(ぽよん)」

 「・・・あれ?昔、美神さんの乳を揉んだ時と似たようなこの感触。まままま、まさか、その滅茶苦茶ええものが俺の顔に!」

 船に潜入して扉を開けたロビンがいて、彼女の胸に顔が入った。横島はそのやわらかい感触に手が伸ばそうとしたが、

 「何やってるんだ、てめえは!羨ましいぞ!俺に変わりやがれ!(べきい!)」

 「ごへが!」

 女に目がないサンジの蹴りが炸裂して、船の床にたたきつけられた。ここまで見て分かる通り、横島はルフィ達と一緒に行動している。

 

 

 横島がいたのは、ルフィと同じ東の海だ。ただし、最初から共に行動していたわけじゃない。横島は最初、無人島にいてそこから傷心を癒すためにいろんな海を旅していた。どこで一緒になったのかというと、

 『俺は海賊王になる男だ!』

 ルフィが一生の目標を叫んだあのゴールド・ロジャーが処刑された場所で初めて会った。実はその時、横島は既に賞金首になっていた。賞金額が五千万ベリーでついた通り名が、

 

 『セクハラのバンダナ』

 

 なのだ。名前ではなく、トレードマークのバンダナで呼ばれるようになったのだ。因みに、何故セクハラだけでここまで額があがったのか?というと、そのセクハラをした相手が天竜人だったのだ。だから、海賊でなかったのに海賊扱いされ、他にもいろいろなところ(いろんな町の美女や海軍のたしぎにもやった前歴あり)でやっていた経歴も出てきて、気づけばこれだけ額が上がったということだ。セクハラで海賊&賞金首になったのは横島だけだろう。

 海軍から逃げていると、同じ光景のルフィと一緒になり走りながら

 「俺の仲間になれ!」

 と言われて、そのままゴーイングメリー号に乗って一緒に行動を始めた。ビビが仲間になり、アラバスタの事件でルフィが一億ベリー、ゾロが六千万ベリー、横島も増えてルフィと同じ一億ベリーとなった。今まではまだセクハラだけだったから五千万どまりだったが、ルフィ達と共に七武海のクロコダイルを倒したことで、これだけ額が上がったのだ。

 

 

 話を戻し、潜入していたニコ・ロビンが仲間に入れてほしいということで、来るもの拒まずのルフィはすぐに仲間にした。横島も、

 「おおしゃああああ!ちちしりふとももが二人に戻った~~!」

 「ああ!ナミさんにロビンちゅわあんのダブルお色気だあああ~~!」

 サンジと共に覗き相手が二人に戻ったことに、鼻息を荒げながら喜んだ。

 「あんた、気をつけなさいよ。あの二人はシャワー中に覗いてくるわよ」

 「うふふ、楽しそうでいいわね」

 「やれやれだ」

 「やった、仲間だ!でも、敵だったから喜べるのかな?」

 そんな二人に白い目で見るナミと楽しそうな目で見るロビン。厄介ごとが来たことに頭痛するゾロと敵だったロビンが仲間になることに複雑な気持ちのチョッパーだった。その後、早速スケベ発言をして笑顔でロビンの能力でビンタの応酬を食らった横島とサンジだった。

 

 ビビの代わりにロビンが入り、その後空島に行ったり、ロビンの事を知っている海軍大将のクザンに会ったりといろいろあったが冒険が続いた。

 だが、船の損傷がひどくなっていたことで次に入ったウォーターセブンに入ったところで仲間の絆にすらヒビが入る事件が起こった。ロビンが行方不明になり、ゴーイングメリー号が修復不可能だということがわかり、新しい船にしないといけない決断に迫られた。だが、ウソップが船が代わることに反対して仲間から抜けた。更に、ウォーターセブン内で起こった事件の濡れ衣まで着せられた。

 だが、その事件は全部世界政府のCP9が仕組んだことで、事実を知ったアイスバーグとパウリーのおかげで濡れ衣は晴れた。そして、肝心のロビンが、

 

 『世界政府の強大な力が仲間に向けられるのが怖い』

 

 その想いを持って世界政府に出頭したことを知った。CP9の連中とエニエス・ロビーに向かう海列車に乗っていく。その列車に、

 「世界を敵か・・・久しぶりだな」

 「何だよ、まるで世界を敵にしたことがあるセリフだな」

 「あの時はそれを企てる組織のスパイとして入り込んで、だったけどな」

 サンジと共にその列車の最後尾に乗った横島。ルフィに繋がる電伝虫で連絡して、突撃の許可を得た後に彼に問いかけた。

 「なあサンジ。お前さ、とても辛いと思った時になったことってあるか?」

 「はあ?こんな時に何だよ」

 「・・・そうだな。こんな時に聞くことじゃないよな」

 だが、首を振って質問を取り消した。

 『ロビンちゃん。絶対に死なせない!』

 この決意を胸に、サンジと共に扉を開いた。

 

 途中で船を買うための金を強奪したフランキーと合流し、今だけは利害が一致しているので共に戦おうとしたが横島とサンジがCP9に追い出されてしまい、後から別の海列車でやってきたルフィ達と合流した。その後どんどんと進んでいき、ついに再会の屋上までやって来た。

 「私は死にたいの!どうして・・・どうして来るの!」

 そんな叫びを聞いた横島達。そんな中で、横島が叫んだ。

 「ロビンちゃん!俺は・・・君のちちしりふとももを味わってない!君の黄金に輝くその体を味わうまではどんなところへも行くぜ!」

 この瞬間、ルフィ以外の仲間達とCP9の気持ちは一致した。

 『その為だけでここまで来たのか?』

 因みにルフィがその気持ちにならなかったのは、言葉の意味を理解してないからだ。全員が呆れた空気を出している仲、横島は続ける。

 

 「だがな、俺が一番、君を取り戻したい理由はな・・・俺も世界の敵になったことがあるからだ!」

 

 この言葉には「え?」という顔になる皆。

 「世界の敵になって、何で生きてるんだ!と言われて、どんどん追い詰められて、しまいには・・・友だと思ったやつからも死ねと言われた!」

 そう、前の世界でアシュタロスを倒した横島。だが、そこにたどり着くまでに世界中で多くの犠牲が出た。親、子、恋人、友、いろんな場所で失った人が数多くいる。横島がスパイで敵側としてテレビに出て、人類の敵として存在を認知された。その後、GS協会が事情をしっかり伝えて誤解は解けた・・・と思われた。

 果たして、全ての人間がその情報を聞いたか?聞いたとしても納得できるか?特に、家族や友人が犠牲となった者からすれば受け入れられるか?・・・答えはNOだ。そんな人達の怒りや憎しみは、全部一時期スパイとして敵側にいた横島に向けられた。最初の一人からどんどん増えて横島への批判が多くなり、しまいには学校の友人すらそれに入ってしまった・・・恋人だけでなく、友人もどんどん失ってしまったのだ。それこそ、共に戦った仲間と横島を理解している者以外の世界中の人間が自分の敵になったかのように。

 「その辛さ、皆から目の敵にされる苦しみ・・・俺はわかるんだ!」

 だからこそ、ロビンを死なせたくなかった。かつての自分に見えたからである。そして、横島の最後の叫びが彼女に届いた。

 

 「俺は世界中の人間の悪意や殺意から全部守ってやりたいんだ!お前を、俺が一生守り続けたいんだ!」

 「ロビン!俺達はここまで来たんだ!お前の本当の気持ちを言え!生きたいって・・・言えええええ!」

 

 横島のすぐ後に、ルフィもまた叫び、仲間も叫んだ。その言葉に大きな涙を流すロビン・・・ついに

 

 「生きたい!私は、生きたい!」

 

 本当の心からの思いを言った。

 「よっしゃああああ!ルフィ!」

 「おう!後は、俺達に任せとけ!」

 横島とルフィの掛け声に仲間達も気合が入った。

 

 

 その後、ロビンを無事に救出したが最後の最後の力を振り絞ってやってきたゴーイングメリー号が完全にダメになってしまい、その偉大なる船をギリギリまで修繕して感謝されたアイスバーグがやってきて、眠らせてやれ!と言われ、皆が悲しみの涙を流す中・・・海に沈めた。

 じゃあ、新しい船はどうするか?という時に、フランキーが強奪した金でその材料となる木を買っていてそれで船を作るから、それに乗ってくれ。と言ったことで問題なくなった。

 今はロビンを連れ戻した事で、ウォーターセブン中の住民達との大宴会中だ。皆飲んで騒いで食ってたくさん楽しんでいる。そんな中で、

 「よ!ロビンちゃん、楽しんでいるかい!」

 「ふふ、もちろんよ」

 「ははは!そうだよな!」

 「・・・ねえ、タダオ」

 隅にいるロビンに声をかけた。本当に自分達とずっといる意思があることがわかり、横島も嬉しそうだ。そんな彼にロビンは訪ねる。

 「何だ?」

 「本当に・・・本当に、私を一生、守り続けたい?世界を敵に回すきっかけを作った私を守りたい?」

 真剣な表情で訪ねる。だから、横島は答えた。

 

 「ああ、世界中の人間が存在を否定しても、認めなくても、死ねと言い続けても・・・俺はお前をずっと守り続ける!どんなことがあってもだ!」

 

 ルシオラを守れなかった横島。彼の見ないところで散ってしまったルシオラ。二度とその思いをしたくない、ルシオラと同じようになってほしくない気持ちで言った。

 「・・・・・・」

 だが、ロビンからの返答がなかった。自分の手で顔を隠しており、どうした?と思って覗きこもうとしたが、

 「おお~~い!そんな隅っこでいないでこっち来いよ!」

 ルフィが頬に詰めるだけ食べ物を詰めまくっているリス以上の顔で言ってきた。

 「はは、あいつは・・・いこうか」

 「ええ、先行ってて。す、すぐ行くから」

 「???」

 顔を下に向けてそう言った。とりあえずその通りにして、横島は行った。顔を上げて横島の後姿を見るロビン。

 

 『タダオ、あなた気づいてる?さっきの宣言って、ほとんどプロポーズよ。世界中で君だけを見続けると言っているようなものよ。あの時のだって・・・世界中から私を守るって。ずっと私のそばにいたいと言っているようなもの。この二つが、どれだけ私の心を動か「ニコ・ロビン」!!』

 

 だが、途中で寄りかかっている壁の向こうからクザンの声が聞こえた。ぞっとして体が動かなくなった。しかし、思い出話をしに来ただけで捕まえるつもりはなかった。話の最後に、

 「お前の宿り木は見つかったようだな」

 自分のいるべき場所を確認できたことに満足していなくなった。ほっとして一息ついて、ルフィに変顔されている横島を見た。

 

 『ええ、宿り木は見つかったわ。しかも、一本じゃない。二本も・・・ね、タダオ』

 

 とても安心している笑顔で彼の元に向かった。

 

 

 次の日に、メンバー全員が賞金首になったことを知り、その際手配書の写真がサンジだけ本人以外曰くとっても似ている似顔絵に横島は大笑いした。それに対抗するようにセクハラした女にビンタされている姿の横島の写真を笑うサンジ。因みに横島の額は二億に上がった。

 その理由として考えられるのが、フランキーと共に正義の門をロビンの襟首や髪を掴んでいた通ろうとしたスパンダムにそげキング(ウソップ)が狙撃して足止めしてくれたおかげで追いつき、

 「よくもロビンを傷めつけやがったな!(ぐしゃ!)」

 「ぐほへぎゃあああ!」

 「おらおらおらおら!(ずぼずぼ!)」

 「や、やめ、ごへぎゃごぎえええええ!」

 「フランキー!股間を貸せ!」

 「あん?何を言って(ぐにゅ)うおおおい!何しやがる!」

 横島が男の一番の急所を踏んで、更に電気〇んまの刑とカンチョー十連発の刑、プラスフランキーのいちもつくっつけの刑をした。おそらく、スパンダムがこれに腹立ててこの額にしたのだろう。

 

 その後、新しい船・サウザントサニー号が完成した。フランキーも仲間になり、ウソップも仲間に復帰して航路は続いたが、シャボンディ諸島で海軍大将の黄猿が襲い掛かってきた。どうしても勝てる相手ではなく、ルフィは全員に生き残ることだけを考えて逃げろと言った。その時、横島は迷わず

 「ロビン!」

 一生をかけて守ると誓った彼女に向かった。

 「タダオ!」

 そして、彼女を抱きしめたところに

 「旅行に行くなら、どこがいい?」

 戦いに乱入した七武海のバーソロミューくまの能力で飛んで行った。

 

 

 飛んでいった先でいろいろあったが、

 「へ~~、あんたがルフィの親父さんか~」

 「ま、まさか、本人に会えるなんて」

 二人は革命軍に保護された。ウォーターセブンでルフィの祖父が話していたルフィの父親や記憶喪失だった青年・サボにも会ったりしたが、特に大した話もせず別れた。おそらく、今は話すべきことじゃないということだと二人は察した。

 そんな中、流れてきた新聞でルフィの兄・エースの死を知り急いで彼の元に戻ろうとしたが、数日後のあのメッセージを見て、革命軍に二年間かくまってもらうことにした・・・が、横島にとって大問題が一つあった。

 「どうしたの?傍にきなさいよ」

 「い、いや、その、あの」

 「私を守るんでしょ?だから、傍にいなさい」

 「あ、ああ・・・」

 それは、ロビンと部屋で二人っきりなのだ。革命軍から部屋を用意すると言われ、もちろん横島は二人分でお願いするつもりだったが、

 

 「部屋は一つでいいわ。ベッドもちょっと大きめのを一つで、ね」

 

 ロビンがこんなことを言ってしまったのだ。焦って問い詰めようとしたが、彼女の能力で口をふさがれて言えなくされてしまい、本当に部屋が一つだけになってしまった。しかも、革命軍は人を大切に思う軍でもあるので、

 「こ、ここまでしなくても」

 「私は嬉しいわ。ふふふ」

 いらないおせっかいがあったのだ。ベッドのそばにある小さなテーブルの上には

 『彼女を悦ばせろ!ギンギンドリンク』

 なるものもあった。明らかに、次の日「お楽しみでしたか?」と言われるのが目に見えている。横島は単刀直入で聞いた。

 「な、なあ、ロビンちゃん。どうして、俺みたいな煩悩の塊と一緒の部屋になろうとしたんだ?」

 「・・・はあああ」

 その質問にため息のロビン。

 「やっぱり、バカね」

 「え、へ?」

 「ふふ、でもいいわ。それがあなただし」

 「な、何を言って(どさ)え、ほわ!」

 でも、悟ったようで笑顔に戻った途端、横島を一緒に座っていたベッドに押し倒した。

 「タダオ。いい、一度しか言わないから聞き逃さないでね」

 「・・・(こく)」

 横島の目を見て、ロビンは気持ちを言った。

 

 「タダオ。あなたが私を守ることを誓ったように、私もあなたを守りたい。あなたのそばで守りたい。そして、ずっと・・・離れたくないわ」

 

 窓から入る夕日が二人を照らした。二人の影で唇のところが重なり、横島の腕の影が彼女を抱え込み、二つから一つの影となった。

 

 

 

 二年後、約束の地のシャボンディ諸島に二人とも戻ってきた。全員と久しぶりの再会を喜び合っていると、

 「あら、ロビン。指輪なんてしてたっけ?」

 「ふふふ、気づいたのね」

 「タダオ!お前も指輪してるな!どこで見つけたんだ?」

 「ははは、みんな揃ったし発表と行くか!」

 「そうね、どうせばれるし」

 ナミとチョッパーが二人とも指輪をしていることに気付いて、横島とロビンは頷きあった。そして・・・

 

 「俺、タダオと!」

 「私、ニコ・ロビンは」

 「「結婚しました!」」

 

 同時に指輪を見せて結婚宣言をした。しばらく、無言の後、

 

 「「「「「「「mごえあrのうぇ;あ;あwmえいあrwのあrwん!!!」」」」」」」

 「結婚?ああ~、俺もハンコックから結婚しよう!とよく言われたな~」

 

 二年後でもルフィはいつも通り別方向なことを言う中、言葉にならない言葉を出す他メンバー。

 「ふざけるんじゃねええぞ!!!タダオ!ロビンちゃんと結婚だと!しかも、ルフィ!貴様なんか海賊女帝に求婚されやがってこの野郎うう!うう、うおおお、俺なんか、俺なんかなあああああ!!!うわあああ!何で俺が、俺があんな目に~~~!!!」

 その中で最も怒号を出したサンジ。彼はカマバッカ島で何人ものオカマに襲われかけ、安心するときもなく、常に求婚され続けて、二年間ずっと女に会えなかった苦しみと悲しみを思いっきり叫び、最後には床に拳を叩きつけながら大号泣した。全員が何があったんだ?と思いながら、

 

 「よ~~し!皆!出港だああああ!海賊王に、俺はなる!」

 「ルフィがそれなら、俺とロビンは最高の夫婦になる!」

 「ええ!よろしくね、タダオ!」

 

 二年間止まっていた冒険が再開された。そして、それは横島とロビンのハネムーンの始まりでもあった。二人は手を繋いで、まだ見ぬ二人のワンピースを求めて仲間と共に進んでいった・・・。

 




 出会いからゴールはこんな感じにしてみました。海賊らしく恋や愛を語らず、自分の信念が想いの伝え方として今回は守ると言う表現にしました。
 二年後に赤ん坊を抱えて登場!も考えましたが、こちらがいい終わり方に思えたのでこっちにしました。


 次回のToLoveるのヒロインはリトの女体化のリコです。でも、ライバルとしてあと一人付け加えようとも思っています。
 その次が・・・煩悩先生に出そうと思って出せなかった魔法先生ネギまにしよう!でも、ヒロインは誰がいいかな?生徒?教師?


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籾岡里紗と付き合ったら?(TO LOVEる)

 まず、遅くなってすいませんでした!熱と風邪と腹痛で執筆速度が遅くなってしまいました!やっと回復したので、投稿します!

 このタイトルを見て前回のあとがきで出したあの子は?と思った方。ご安心ください。今回のタイトル、正確には
 「籾岡里紗(と夕崎梨子(リト女体化))と付き合ったら?」
 というものです。

  設定
 横島は籾岡と一緒に暮らしてます。
 リトが女になるのは、原作の通りです。
 ほぼオリジナルで書いてますので、ヒロインが半オリ化している部分もあります。

 では、スタート!


 

 今、横島はピンチに陥っている。

 「よこっち~~、ほらほら」

 「もう~、里沙ちゃんったら!」

 「えへへ~、もっと揉んでもいいよ~」

 それは、朝登校すると西蓮寺春菜とララ・サタリン・デビルークの胸を級友の籾岡里沙が揉んでおり、しかも見せつける様にやっているからだ。西蓮寺は逃げたがっているが、ララに方はもっといいよ~なんて言うから、ガラスの理性がヒビだらけになっている。

 「ララ~~!頼むから、俺の煩悩を上げることを言うなああああ!」

 「学校の風紀を乱さ「じゃ、今度は唯っちね~」(むにゅ)ひゃ!」

 「おおお!前より大きくなってる!唯っち、あんたこんなに大きいのにまだ成長するの!」

 「こ、こら!きゃん!いい加減に、し、ん!しなさい!」

 そこに風紀委員で学園の中でトップクラスの巨乳の持ち主の古手川唯がやってきて説教しようとしたが、籾岡が今度は彼女の胸を揉み始めた。そして、ものの見事に

 「ぐ、が、がが・・・あっがあああ!(どどどどど)」

 ガラスの理性は粉末状になるくらいに崩壊した。

 「あはは。意地悪しすぎたかな(ぱっ)」

 「はあ、はあ、もう!籾岡さん!」

 「いや~~、こんなにいいおっぱい持つ方が悪いよ~。ごめんごめん」

 暴発寸前の横島は何とか猛ダッシュで逃げ出した。そんな横島を見て笑いながら古手川を開放した籾岡は説教を甘んじて受けた。

 『ほんと、よこっちっていいな~。結城君とはまた別のいじりがいがあって、自分から煩悩の塊って言っているのに、いざこうしてスケベシーンがあると逃げるし・・・本当に面白いな~~』

 それは、説教を聞き流して、まだ異性として意識はしていないが一番興味を持っている横島の事を考えたかったからだ。

 

 

 最初、あの公園に横島はいなかった。

 「何で別れるんだ!」

 「だって、あんた浮気したでしょ」

 その公園では、迫る男子と迫られている籾岡がいた。どうやら、別れ話をして揉めているようだ。

 「あいつは友達だと「キスをして?」な!なんでそれ「へ~、やっぱりしたんだ~」な!」

 ちょっとしたひっかけに見事に引っかかった男子の自業自得のようだ。だが、

 「っち!こうなれば「きゃ!な、何するのよ!」決まってるだろ!無理やり脱がせて弱みを握るんだよ!」

 「さ、最てむぐ!」

 無理やり押し倒されて、口までふさがれた。ついには制服のボタンまで外された。

 「お前が悪いんだからな!」

 「(ふざけるんじゃないわよ!)」

 スカートも脱がされ、下着姿にされた籾岡。恐怖の感情が出た時だった。

 

 「・・・・・ぁぁぁあああああ~~~~~!!!!!」

 

 上空からそんな声が聞こえたのは。

 「ぬわあああ!どうして上空にいたんだああああ!」

 「「は?」」

 男子も籾岡も思わず顔を上に向けた・・・その時だ。

 「ぐほわああああ!」

 「・・・・・・」

 「いつつ、あ~~、死ぬかと思った」

 うまいこと、男子の顔面に横島の拳が当たりそのまま気絶した。倒されたままの彼女はケガ一つなく起き上がった横島と、助かったがいまだ状況が読み込めないことにしばし固まった。

 「おろ!いきなり目の前に下着姿の女性が!ど、どうした、まさか露出き「違う!」」

 「じゃあ、普通の人には見えない透明な服を「それも違う!」」

 「そこにいる男子に無理やり犯されそうになったのか!「それもちが・・・ってそれが正解よ!というか、何で私がツッコミ役になっているの!」何だと!断じて許せん!くたばれええええ!(ずん!)」

 「う・・・ぎ、ぎゃああああああああ!!!!」

 横島のボケに意識を取り戻したが、自分がツッコミ役になっていることに思わず突っ込んだ。そして、正解を導いた横島は倒れている男子の急所を思いっきり踏みつけて痛みで意識が戻った男子は悲鳴を上げた。

 「な、何なの?これ」

 同級生の宇宙人がいつも非日常的なことをやっているのを学校で見ているのに、今回のこれにはついていけなかった籾岡である。これが二人の出会いだった。

 

 その後、気を(また)失った男は強姦未遂として呼んだ警察に捕まった・・・ただ、横島も捕まりそうになった。理由はない・・・ただ、横島だから、それが理由だ。

 籾岡からの説明で何とか警察から解放されて、お互いの事情を話し合っているうちに、

 「ねえ、うちに来ない?」

 籾岡がそう提案した。そして、その日から暮らすことになった。彼女の親はいないことが多く男遊びもしていたため、今回の件で身の危険があることも知ったので横島を暮させることにした。横島は覗きや盗聴などは抵抗する・止めようとする女にはするが、彼女のような隠そうとしないオープンな女にはやろうとしない。楽しめなくなるのが理由でもあるが、そういう女性にやると罪悪感がさすがにあるからだ。

 そんなこんなで済むことになった横島はというと、

 「ぐおおおお!まるで、オリの中に入って目の前にある餌に食えないオオカミのような心境だ!」

 「な~に、叫んでるの?もう~、私の下着姿なら見せてあげるって言ってるでしょう~」

 苦悶の表情で叫んでいる。そんな横島に下着姿を見せて遊ぶ籾岡。

 「ほらほら~(ちら)」

 「gれmgらいjgrp;じゃp!!(がんがんがんがん!)」

 ブラのヒモをずらして誘惑する姿に、言葉が宇宙人語になりながら壁の角に頭をぶつけまくる。

 『こりゃ、面白い人が一緒になった』

 その姿に笑う籾岡・・・この日から冒頭のように学校にも通えるようになり、いろいろ学園生活で楽しい日々を過ごした。ただ、籾岡はあの一件以来、男遊びをやめた。危険になったのも一つの理由だが、興味の対象が横島のみに絞られたから、そっちを意識していたいためだ。もう一度書く。彼女はまだ横島を面白い人として見ており、男の人として意識していない。その証拠として、

 「・・・(どくどくどくどく)」

 「・・・あ~面白かった。さて、シャワーに入ろう~~っと」

 意識を失っているとはいえ、男がいるこの場でブラとパンティを脱いで浴室に行った。

 

 

 そんなある日。

 「い、いやああああ!」

 横島と籾岡が二人で下校していると、あの公園で女の叫び声がした。

 「何だ?「ひいいいん!(抱き)」」

 「うわ!すごい可愛い」

 公園から出て涙ながらに女子が逃げてきたが、前方不注意だったため横島にぶつかった。

 「あ、あああ、あのごめ!」

 「巨乳お嬢ちゃん!大丈夫かい、僕横島!ねえよかったらおっぱい「うほほほ~~い!おっぱい美人ちゃ~~ん、待ってえ~~!」てめええか~~!邪魔すんなああ~~~!!ハンズ・オブ・グローリー!」

 いきなり現れた女子は自分の結構ボリュームのある胸が相手についていることも知らないで、横島にくっついている。一方の横島は、その感触に鼻の下を伸ばしながらナンパしようとしたら、自分の高校の校長がパンツ一丁でその女子に襲い掛かってきたので思いっきり栄光の手を出してぶっ飛ばして空のかなたに飛ばした。

 「ふ、また下らぬ変態を吹っ飛ばしてしまった」

 「決めているところ悪いけど、ナンパした時の姿がじゅ~ぶんに変態だったよ~」

 「何を言う!このちちしりふとももを愛する者が変態だと!」

 「今の発言も変態公認用語よ」

 得意げな顔で女子にかっこつけた姿を見せようとしたが、籾岡から突っ込みが入った。

 「はあ、はあ・・・」

 『・・・あれ?この子』

 その時、横島はあるものを見てある人物ではないかという考えが出た。少し待つと女子も落ち着いたところで、再び公園に入ってベンチに座って名前を聞いた。

 「あの、わ、私夕﨑梨子と言います」

 「へ~、私は籾岡里沙。で、こっちのスケベな男がエロ島エロ夫というの」

 「でたらめ教えないでくれないか!横島忠夫、だよ」

 視線をじっと梨子に向けると、顔を背けた。

 「・・・里沙ちゃん。俺この子、送って帰るわ。あのゴキブリ以上の校長がいつまた来るかわからないし、質の悪いナンパに引っかかりそうだしな」

 「そんなことを言って、その子に家に行って変なことをする気じゃない?」

 「あ、あの、そ、そこまでしてもらわ「わけ聞かせてもらうぞ、リト」!!!」

 慌てる梨子だが、横島の耳打ちにびっくりして言葉を止めた。

 「いいかい?梨子ちゃん?」

 「は、はい!お願いします!」

 梨子の了承に驚く籾岡。

 「え。本当にいいの!いや、本気で考えた方が」

 「じゃあ、家でな!」

 「え、あ、あああ!」

 横島が梨子を連れて公園を出た。すぐに追いかけて、二人の後姿を見た。手も繋がないし、少し距離をとったまま歩いている姿があった。

 「あれ?何で私焦ったんだろう。あの子は私よりかわいくて私より胸が大きくて私より純粋な女の子ってだけだよね?そんな子とよこっちが一緒に歩くことにどうしてあんなに止めたがったんだろう?・・・気のせいだよね」

 特に何ともなさそうな姿にホッとした途端に自分で疑問に思った。そして、気のせいで片づけてしまった。

 「でも、何?この不安は?」

 そこからは彼女にとっては初めての感覚なのかもしれない。

 「変なの。でも、気になるし」

 まるで、自分のものをとられるような感覚にとらわれて、気づけば姿が見えないように後を追い始めた。

 

 

 籾岡の姿が見えないのを、追ってきてないと判断して、

 「それで、どうして女になったんだ・・・リト?」

 目の前の梨子をリトと呼んだ。そう、この女子はリトなのだ。

 「それより、ど、どうしてわかったんだ?」

 「リトの時の姿よりめっちゃかわいくなっているが、顔はそっくりだからな。それだけならリトの従妹という線も考えられるが・・・一番の理由はちょっと胡散臭い話になるが命の波動だ」

 「命の・・・はどう?」

 「まあ、人から出るオーラみたいなものと思ってくれ。俺が前の世界で霊能力者だと言うことは話したよな。そういうものを少し意識すれば見れるようになる。それを見たら、リトと完全に一緒だった。一卵性双子児でもオーラは少し違うからな・・・ま、少し考えたらわかったよ。大方ララちゃんの発明だろ?」

 「う・・・」

 「そして、一応女物を着ろ。と蜜柑ちゃんに言われて着たら着せ替え人形にされて、楽しそう!と言ってきたララちゃんも参加して」

 「(こくり)」

 「次第に露出の多い服を出されてきて、挙句にはブラやパンティーまで出されたから逃げてきた。といったところだろ?」

 「正解だよ。というか、どうしてそこまでわかったんだ!」

 「お前の服。時々・・・胸の部分が見えそうになるんだよ(俺も女体歴あるからわかるんだ。は絶対に言いたくない!)」

 「え・・・あああああ!!」

 逃げていた時は気づかなかったが、彼女は肌の上に直接服を着ている。そのため、少し良く見ると・・・胸の先の部分の服がその形になり見えそうになる。横島の指摘でやっと気づいて胸を押さえた。

 「ううう、は、恥ずかしい」

 「その恥ずかしがりが余計に可愛い女子にしか見えないぞ・・・着ろ」

 横島が長年着ているジャンパーを梨子に着せた。前でチャックをして見えないようにした。

 「あ、ありがとう(どき)・・・?」

 「さて、家に帰るぞ」

 「あ、ああ!(え、え、ちょっと待て!何で俺、ドキッと来たんだ!)」

 横島からのちょっとした優しさ。リト、いや梨子はそれにドキッとした。そして、一緒に歩こうとしたら、横島の手・・・ではなく腕を掴んだ。

 「どうした?」

 「い、いや、な、何でも、ない///」

 「そうか(おい、何だよ。マジでリトじゃなくかわいい女の子にしか見えないぞ!く、我慢だ、我慢するんだ!こいつは本当は男なんだぞ!)」

 「(な、何でこんなことしてるの?ま、まるで、離れたくないみたいな・・・恋する女みたいなこと)」

 お互い混乱しながら、リトの家に向かって歩き続けた。

 

 それを見た籾岡。

 「お、手じゃなく腕を掴んだ・・・ってなんでこんな監視みたいなことを!うう、別にどうってことないはず!だって、よこっちはスケベで学校じゃ問題児扱いだけど一緒に暮らしてる私には覗きとかしないし、時々変な行動するけど全部皆の事を思っての行動で、ララっち都下の胸揉みで面白い反応をして、一緒に下校して時々夕日を見て泣きそうになる顔にドキッとしたり、何人かの男に絡まれたときも必死に守ってくれて、隠れる際に壁ドンされたときの真剣な顔に私の胸を高鳴らせて・・・本当に、ただの・・・ただの、あれ?私。ドキドキしてる」

 彼女は自分の行動に疑問を感じながら横島がどんな人間か口に出して気分を紛らわせようとしたが、むしろそれが墓穴になり恋する女の顔にさせることを思い出していた。普段一緒にいるから見せる顔をスルーしていたが、そこがドキドキさせることに初めて気が付いてしまった。

 「ま。まさかね!だ、だって、今まで風呂上がりのバスタオル姿を見せても平気だったのに・・・のに。ああ、ち、違う、違うのに~~!」

 顔が赤くなっている。そう、今の梨子と同じ状態になっていた。自分の中にある感情に気付いたが、違うと言いながら振り返り自分の家に走り去っていった。

 

 その後、一つのトラブルがあったがリトの家に着いた。

 「じゃ、また明日な」

 「・・・う、うん///」

 そのトラブルというのが、横島が懸念した質の悪いナンパだった。数人の男がビクビクする梨子を連れ去ろうとしたのを横島が助けた。助け方が、連中の下半身を丸出しにするという呆れるやり方だがそれでうまく逃げた際に手を繋いでここまでやってきた。

 つないでいた手を離して、その手でバイバイして去っていった。

 「ま、まずいよ。手、つ、繋いじゃったよ。とても、力強かったよ」

 玄関前でドキドキして、あわあわして、挙動不審になる梨子。もはや、完全に思いを寄せる女子になっている。背中が見えなくなるまで胸を押さえて見続けた。

 『と、とにかく、絶対にばれないようにしないと!』

 そう決めて、横島がいなくなったのを確認して家に入った・・・すると、そこでも一つのトラブルが起きた。だが、そのトラブルが幸か不幸か、おそらく両方含んだものだった。

 

 

 籾岡の家の前に戻ってきた横島。そこで、まだ家に入ってない彼女がいた。

 「里沙ちゃん。どうしたの?」

 「!!あ、よ、よこっち・・・お、お帰り」

 「どうしたんだ?まるで、自分のものを誰かに奪われたような顔をしているぞ?」

 「・・・・・・(そうかも、はあああ。悔しいけど、認めるしかないかな?)」

 今まで見たことがない暗い顔だったので、訪ねると彼女はその指摘についに自分の気持ちを認めた。

 「入ろうぜ。体が冷えないうちにな(ポン)」

 「な!ななな、何を!」

 「え?肩に手を置いただけだけど?」

 「そ、そそそ、そうね!は、ははは、大したことなかったわね!」

 慌てて鍵を開けて中に入る二人。

 『うわ~~、ダメだ。よこっち・・・ううん、忠夫の顔が見れないよ。ああもう、こんなに本気になるなんて思わなかった!』

 『どうしたんだろう?まあ、熱でもあるのかな?』

 籾岡はもう真っ赤になっている顔を見せないように先を歩く。そんな横島は見えた赤い顔を定番の熱が出た勘違いをした。その日、看病しようとした横島に背中を向けるしかなかった彼女だった。

 

 『どうしよう、私告白した方がいいかな?で、でも、こんな気持ち初めてだし・・・少し様子を見た方がいいかもしれない。うん、そうしよう』

 

 そう決めたのだが、次の日に彼女は横島に告白した。その理由が、

 「忠夫さん。わ、わ、私を恋人にしてください!」

 「へ?」

 学校に行くと梨子がいて、告白したからだ。その光景をリトとララが見ている。告白前に何故梨子とリトが分裂しているのか聞くと、帰るとララが『家族増やす君!』というなんとも怪しい発明をこれまた暴発して、これまたリトが被害にあった。爆発の煙が晴れると、二人になっていたと言うオチだったのだ。

 「う~~ん、まあ、いいかな?横島への恋心は梨子が持って行ったし」

 「えへへ~、私の発明。いいものでしょう!」

 「あれも失敗だっただろうが!」

 「まあまあ、終わりよければ全部よし!だね」

 やれやれと言いながら告白シーンを見続ける二人。

 「え、あ。れ?」

 「そ、そんな・・・う、うう」

 女体化リトが完全な梨子ちゃんとして出来上がり、しかもリトと別人になって、自分に告白してきた。告白されるなんて、ある事件でおキヌと二人っきりになった時以来だ(しかも、あの後いろいろあって保留みたいな感じになって、そのままこっちに来た)。パニックになっている横島の後ろで、震えている籾岡。

 

 「う、ちょっと!あんたに、あんたに私の恋人を渡さないわよ!」

 

 そして、思わず言ってしまった。横島に抱き着いた梨子を突き飛ばして、腕を抱きしめて言った。

 「「「え?」」」

 「おおお!里沙も忠夫が好きなんだ~!」

 「は、はわわ!はわわ!」

 彼女の行動に梨子・横島・リトは唖然として、ララは楽しそうに彼女に言って、後から来た春菜はいきなりのラブシーンにテンパっている。

 「・・・嫌です!忠夫さんは私の彼氏です!」

 「いいえ、私のよ!」

 火花を散らす籾岡と意識を取り戻して逆の腕を抱きしめる梨子。そんな空気の中でララ以外に声をかけられると言ったら、

 「そこ!そ、そ、そういうことは・・・学校の外でやりなさい!(う、で、でも、私も、ゆ、結城君にってな!何を考えているのよ~~!)」

 校内の風紀を正す委員の古手川だけだが、頭の中は自分も似たような状況になったら・・・的な妄想をしていた。言われた二人はというと、

 

 「・・・上等よ。なら、必ず勝ってみせるわ」

 「私もです。優しく、自分を悪く見せながらもしっかり意思を持つ忠夫さんを必ず恋人にしてみせます!」

 

 聞こえていないみたいだが、ライバルとして認め合った。そして、

 「お、俺・・・何か、空気みたいな気が」

 この騒ぎの中心なのに蚊帳の外的な扱いをされている横島だった。

 

 

 その日から、二人の横島の取り合いが始まった。

 「忠夫さん。こちら私が作りました」

 「く!わ、私だって作ったわ!」

 「安心しろ!俺の胃袋は宇宙だ!」

 二人の作ってきた弁当をがつがつ食べたり(おいしそうに食べるので二人とも満足した)、

 「ほらほら、忠夫。私のブルマを下げてもいいのよ~」

 「な、何をさせようとしているのです!」

 「うふふ、梨子にはできないわよね~」

 「う、くうう、忠夫さん。どうぞ!」

 二人して体操着のブルマを下げようとしたり(当然鼻血を大量に出して意識不明になった)、

 「「「・・・・・・」」」

 「だああああ!」

 「スケベです、結城リト。あなたを斬ります」

 「ち、違う!俺じゃなく」

 「「きゃあああああ!(どごごお!)」」

 「ぐっはああああ!だが、悔いなし!がく」

 リトとヤミの追いかけっこに巻き込まれて三人そろって全裸にされて梨子と籾岡の拳を食らったりと(起きた時記憶がなかった)、いろいろな日々を送ってきたが中々勝負の決着がつかない。

 

 

 そこで、三年の夏休みに決めた二人がとった決着の方法が、

 「ふ、二人とも落ち着け!」

 「いい、決着は」

 「はい、どっちが先に子供を作るか・・・ですね!」

 「(あああ、やめろと言いたいが楽しみな自分がいる~~!)」

 既成事実を作って、どっちが先に愛の結晶を作るか!だった。両手両足を縛られて、逃げられないようにされているが内心楽しみでもある横島だった。

 

 「というわけで・・・いいわね、忠夫♡」

 「私達の体、好きにしてください♡」

 

 ここに来るまで彼女達の体も籾岡が御門先生レベルで、梨子に至ってはティアーユ先生レベルになっていた。しかも胸だけではなくスタイルが本当にそれくらいに出るとこは出て、引っ込むとこは引っ込むというパッと見でも涎を飲み込むくらいに魅了され、男子たちにとっては夜のおかずにできる体になっていた。その体を見せつけながら、自分達を好きにしてと言いながら横島に抱き着いた。当然、我慢できるはずもなく・・・気づけば

 

 「「責任、とってね・・・あ、な、た♡♡」」

 

 既成事実成功となっていた。

 

 

 

 

 月日が経ち、ついに決着がつく日が来た!と思いきや、

 「「お二人とも今日が出産です!」」

 何と同じ日の同じ時間というとんでもないミラクルが起こってしまった。となると・・・

 「梨子・・・決着はまだ先みたいね」

 「ええ、今度は負けません!」

 勝負再開というわけだ。だけど、

 

 『『このままでも、ずっとでもいいかも・・・三人でず~~っと一緒に幸せになりましょうね。あなた』』

 

 どうやらとっくに引き分けという決着がついていたようだ。でも、二人は続ける・・・横島への愛と想いの強さを更に大きくするために。

 

 

 でも、二人は忘れていた。

 「くうう、リトの奴がハーレム作ったって話だが俺も作るべきか!」

 「うふふ、私も忠夫君の子供作ってもいいわよ」

 「み、御門!う、うう、わ、私も作りたいです!た、忠夫君なら・・・」

 「あら、ティアーユ。随分と大胆ね~」

 「だ、だって!娘に、い、妹を・・・作ってあううう!///」

 「ま、え、えええ!い、いや、おちつあああ、二人より大きいおっぱいがああああ!」

 「私達も混ぜてもらうわよ~。いいわよね、た、だ、お、く、ん♡」

 「わ、私達も、す、好きに、して・・・いいです///」

 当時より更に蠱惑的なスタイルになった二人が横島に迫っていることに・・・果たして横島は誘惑に勝てるだろうか?・・・・・・勝てない上に更にもう一人増やしそうな方に一万円!

 




 このヒロインは原作だと吊り橋効果的なことで想いを寄せるようですが、ここではそれを隣でいつも見せているためすぐには効果がなく、思い出したときに恋に発展させるようにしてみました。
 後、梨子の方は頼もしい横島に守られて恋に落ちると言う設定にしました。実際、原作の古手川の兄に助けられて安心するシーンでは邪魔が入ってうやむやになりましたが、あのまま進むと・・・的な感じも少しありそうな気がしましたので。


 次回ですが、ネギまのヒロインはシスターシャークティにしようと思います!後は、その次ですがデート・ア・ライブの誰かにしたいと思います!


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シスター・シャークティと付き合ったら?(魔法先生ネギま!)

 風邪は本当に自己判断で治ったと思うべきでない。それをガチで身に沁みました。皆さんもお気をつけて!
 というわけで、今回はネギま!のキャラで彼女です!最初は今回彼女のライバルに出した人をヒロインに考えてましたが、リクエストもあったのでこちらにしました!

 設定
  横島は麻帆良内で働いています。
  横島はあのショックから立ち直ってなく、我慢しています。
  シャークティは初めは横島を問題児としか見てません。

 では、スタート!


 ここは麻帆良学園。何百人もの保育園から女子大学まであると言う学園であり、一部の教師以外はほとんどが女性である。そんな中で、

 「横島忠夫!待ちなさい!」

 「よくも私達の着替えを覗きましたわね!」

 「がははは!捕まえてみろ!愛衣ちゃん!安心せい!中学の方は覗いてないぞ!」

 横島は逃げていた。後ろには高音・D・グットマンと後輩の佐倉愛衣が追いかけている。

 「じゃあ、高校の方は覗いたのですね!」

 「当然じゃ!十五歳以上の裸こそ美の象徴の第一歩だ!」

 「え・・・じゃあ私。子供に見られていたんですか_| ̄|○」

 「愛衣!今は捕まえることに集中しなさい!」

 女子どころか子供と見られたことにショックの佐倉だが、高音に喝を入れられて再度追いかけタイムに入る。因みに中学の女子達の方の覗きの犯人は言うまでもなく原作主人公のペットだ。

 「ははは!君達じゃ無理だ!何しろこちとら、毎日数十キロを平然と走る人狼(シロ)の散歩に付き合わされたんだからな!」

 「「それって、もう散歩じゃないです!」」

 「本人曰く、走れる場所全てが散歩らしい!というわけで、あ~ばよ!高音ちゃんに愛衣ちゃん!(どどどどど)」

 「「ほ、本当に、離される~」」

 実は魔力で足を強化して走っている二人を、どんどん脚力だけで砂煙を立てながら離していく横島。二人の姿が見えなくなったところに、

 「止めさせてもらうよ」

 「横島殿!今日こそは勝たせてもらうでござる!」

 ガンナー・龍宮真名と忍び・長瀬楓がやってきた。二人とも自分の愛用の武器を持っている。

 「くうう!二人ともちう学生なのにそのボディは反則だろ!思わず襲いたくなるじゃないか!」

 「実際にそれをされた借り、かえさせてもらうよ」

 「拙者はその件はどうでもいいでざる。ただ・・・拙者の体を持て遊んだ責任は取ってもらうでござる!」

 「誤解するようなことを言うな!俺はただスカートをめくっただけだろう!」

 「「襲ったことにかわりはない(でござる)」」

 確かにスカートめくりも襲い掛かるようなものだから、二人の言っていることは間違ってない。

 「つうか、真名ちゃん!中学生で黒は・・・くう!その爆弾スタイルに似合っているから冒険しすぎとは言えん!あと、楓ちゃんはブラをつけろ!ブラを!さらしは・・・さらしもまたおいしくううう!(がああん)うお!あぶな!いきなり攻撃することないだろ!」

 「「問答無用」」

 だが、それを聞き流して二人の下着に注意しようとしたが、二人もまた横島のそれを聞きながして当たったら痛いで済む銃弾と苦無を放ったが、何とか横島はよけた。

 「ひど!せっかく二人のけしからん下着に「「(ごん!)ぎゃん!」」・・・「「ん?」」」

 龍宮と長瀬の攻撃をよけて、説教しようとしたら後ろから悲鳴が聞こえたので三人でそっちを見た。

 「「「あ」」」

 そこには、銃弾と苦無が追ってきた高音と佐倉の額に命中していた。二人はそれで意識を失ったのか、背後に倒れそうになったが

 「ふう、危ない危ない(しゅるん)ん?」

 そこは横島、女に密着できるチャンスを見逃さない。一瞬で二人のところに移動して抱えてあげた。龍宮と長瀬は横島の動きが見えなかったので、驚いている。

 だが、佐倉はよかったが・・・高音は自分の今着ている服が魔法のものであり、しかも意識がなくなるとなくなっていくものでもあるので、気を失った今

 「ぬああおおお!た、た、高音ちゃんのスッポンポンがあああああ(どごご!)ぐっはあああ!」

 彼女のオールヌードを目撃した。おっぱいを見て大満足な横島は下にある草原の奥も見ようとしたが、龍宮と長瀬が銃弾と苦無を計十発命中させて無理やり気を失わせた。何とか最大の恥を見られずに済んだ高音であった。

 

 

 その後、横島が目を覚ました場所は

 「全く、どうしてあなたは理性を抑えられないのですか!」

 「仕方ないやろ!シャークティさんや葛葉さん並みの美女が周りにたくさんいるんだから!」

 麻帆良の中に唯一ある教会だった。横島はここの清掃員として働いている。そして、今説教しているシャークティが行き場のない横島の保護者的な役割を持っている。

 「神を敬愛する場所でどうしてあなたは欲望を出すのです!」

 「いや、本物の神さんも結構欲望出してるぞ。七福神の連中も結構自分本位でやっていたし」

 「ねえねえ!もしかして会ったことあるの!」

 「あるで!俺がせっかく上司の美神さんを好きにしようとする夢だったのに、本人が乱入して蹴っとばされたんだ。そして、その時に会ったぞ!「へ?夢に乱入?蹴飛ばした?」最初は美神さんの方に行ったようで、その時は宝船をシージャックしようとしたんだと!「え?宝船?シージャック?」おう!強欲な人だったからな!何しろ、自分の事務所の地下にこっそり金塊を隠していたくらいだ!「・・・もう何も言えない」」

 横島と一緒に正座されているシスター見習の春日美空は興味津々だったが、夢の中で会い更に宝船をシージャックという言葉についていけなくなり唖然とした。

 「まあ、会ったと言っても弁財天さん以外は覚えてないが!いや~~!あの人のボディは那波ちゃんレベルだった!というか・・・那波ちゃんが中学生であの体というのが「話を聞きなさい!後美空!あなたも説教中なのですからちゃんと聞きなさい!」「ひいいい~~ん!」すんませんした!続きをどうぞ!」

 「はああ~~~」

 春日は本当に辛そうだが、横島は嬉しそうだった。

 

 『ここからだと、シャークティさんの体がくっきり拝めるんだよな~役得役得』

 

 シスター服は全身の肌を隠すが、服の種類によってはスタイルの形をしっかり出す。しかも、窓から太陽の光が入ってよりはっきり胸の大きさを見ることができる。つまり、堂々と彼女のスタイルを見て裸を妄想して煩悩全開できるわけだ。

 「いやらしい顔してる」

 だが、その様子を見ているココネが横島の鼻の下が伸びている顔を見て様子がおかしいことに気付いた。それが聞こえたいたずら好きな春日が、予想と書いて当たりと読む推測を言うと

 「あ、ああ、あなたという人は~~!!!」

 取り出した十字架で横島の顔面めがけて「天罰覿面!」と言いながらたたきつけた。その後、横島は屋根の上の十字架にはりつけにされた状態で目が覚めた。

 

 

 横島が何故この麻帆良にいられるのか?それは、魔法に関わる存在として認められているからだ。表向きはただの女子校の集まりが町となった麻帆良だが、裏では魔法に関わる人物が実に多い。横島が麻帆良の小さな公園で絶望に堕ちているところをシャークティが発見した。一緒にいた葛葉刀子が横島に眠る霊能力に気付き、ここにいさせるべきだと校長のぬらり・・・いや、ぬらりひょんに言ったのだ。

 手合わせとして高畑と戦った時は一撃も横島にあてられない上に、遊びで見ていたエヴァンジェリンの十発以上の魔力弾すら全部避けて、こっそり『結』『界』に閉じ込めるという罠も作って実際にそれをやってのけた。戦力としてはどうかと思うが少なくとも搦め手がとてもうまいことが称賛されて、麻帆良にいることを許可され身柄の引受人としてシャークティが手を挙げた。彼女が手を挙げた理由は、

 『こんにちは!僕横島!』

 高音や葛葉、そして彼女自身にいつもの横島が発動して女性への煩悩が強いことから矯正します!と名乗り上げたためだ。

 因みにエヴァンジェリンは自分がナンパされなかったことに若干苛立ちを持ち、既に600歳を超える吸血鬼の真祖だと言ったが、

 

 『わっかいな~~!吸血鬼で600歳か!』

 

 と言ってのけた。その後、友人のヴァンパイアハーフで700歳のピートや人体の練成に成功して1000歳越えをしたが脳がいかれているマッドサイエンティストのドクター・カオスや同じくらいの年月稼働しているアンドロイドのマリアの事を話すと全員絶句したのは別の話。

 

 

 数日後、シャークティはいつものシスター服じゃない黄色のワンピースを着ていた。そして、ふちのある帽子をかぶり、小さなバッグを持っている。パッと見はデートの服装に見えるが、彼女は電柱や物陰に隠れるように移動していた・・・どこからどう見ても尾行である。

 『本当にこれで私と分からないのでしょうか?』

 いったい誰を尾行しているのかというと・・・

 「ふぁああああ、今日も一日頑張りますか」

 普段と変わらない服装で手には大きな箒を持っていて、朝の清掃員としての仕事をやろうとしている横島だ。

 『ちゃんと仕事はするようですね。今日一日監査させてもらいますよ!』

 どうやら、いつものナンパや覗きなどの煩悩が彼女の中ではかなりひどいみたいなので抜き打ち検査的なこととして尾行しているようだ。

 『葛葉先生もこの服なら大丈夫と言ってくれましたし』

 ただ、服を選別した葛葉は誤解したのだ。彼女に頼む際シャークティは

 

 『(尾行に適した)私と分からない服を探しているのですが』

 

 と、言ったのだ。だが、付き合っている彼氏に少しでもきれいな自分を見てもらいたいと思っている葛葉は

 

 『(デートで男性を驚かせるくらいの)私と分からない服を探しているのですが』

 

 彼女にもついに彼氏ができたか。と思ってしまいこの服を選別してしまったのだ。しかも、地味に世間一般やファッションに疎いため勘違いだと気づかないままここまで来てしまった。

 そんな彼女は

 「今日~も、美少女を~お~がめる~。パンチラが、あったら~、うれしいな~~」

 さっそく煩悩めいた鼻歌を歌いながら、麻帆良駅前の地面に落ちている枯葉を掃いていた。

 『歌っている鼻歌はともかく、仕事はまじめにしていますね』

 働く姿を隠れてじっと見るシャークティ。そして、駅に列車が止まり女子達が降りて皆駆け足で学校に向かった。横島は目を光らせてパンチラを見ようとしているのかと思いきや、

 「みぎゃ!(ぐしゃ)ぐえ!(ずん)ごは!(どご)ごえはあああああ!!!」

 なぜか踏まれていた。しかも、踏んでいる女子達は気づいてない。おそらく、パンチラゲットしようと近づいたところに百人を軽く超える女子の勢いに負けて地面に倒れて・・・といったところだろう。仰向けであれば彼の煩悩がかなえられたかもしれないのに、うつ伏せでしかも後頭部を次々に踏まれるため見ることができない。結局、女子達の大波が過ぎるまでそのままだった。

 「麻帆良駅の朝って、ここまですごかったんですか?」

 ここに住んでいるからこそ、逆に知らなかった彼女も横島の事を忘れて女子達の勢いに圧倒されていた。数分後にいつも通り「あ~、死ぬかと思った」で起きた横島。全然ぴんぴんの状態に、思わず唖然とした。女子達がいなくなり、また液がごみや枯れ葉でいっぱいになり掃除を再開した。一時間後に全部終わり、近くの朝からやっている定食屋に行き食事をした。

 「・・・私も朝食を取らないと」

 シャークティもそことは別の食事処で遅めの朝食となった。 

 

 

 食事が終わり、午前で一通りの仕事を終えた横島が向かったのは

 「あ~、兄ちゃん!」

 「忠夫お兄さん!」

 保育園だった。シャークティはてっきり高校の方に行き、覗きとかでもするのでは?と思っていたので真逆ともいえる場所に来たことに内心驚いた。

 「おお~っす!皆、今日も元気か~」

 「うふふ、皆元気ですよ」

 「おお!保母さん!いや~~、いつもおきれいで!どうです、お昼一緒に!」

 「子供達と一緒ならいいですよ」

 「もちろんですよ!」

 「というわけで、忠夫お兄さんも一緒に食べますよ~~」

 「「「「「やった~~~~!!!」」」」」

 どうやら、既に人気者のようだ。だが、彼女にとって意外だったのは

 『保母さんにナンパしてない?』

 何人もいる保母さん達にきれいや可愛いとか言っているが、挨拶と見て取れる。そして、彼女達もそれが分かって軽く流している。

 『いえ、多分ここに毎回来ているから慣れているのかもしれないですね』

 子供達にもみくちゃにされ、髪を引っ張られている横島。ここまでなついている子供たちを見て何度もここに来て、何度もそういう挨拶をされたからあしらい方も分かったと判断した。

 「みヴぉれまl;いmヴぃえ;mlヴぃれsぅえ~~!!!」

 横島はというと十人くらいの子供が乗られて下敷きにされており、しかも顔にダイレクトに乗っているため、息もできてないようで必死にどけるよう訴えているが中々どかないし口もふさがれている。数分後に動かなくなったことに疑問に思った子供に、昼休みにボランティアに来た那波が事情を聴いてどかした。その際、人工呼吸をしたのだが横島は意識がなかったので覚えていなかった。そのため、目を覚ました時に那波が照れ顔で嬉しそうにしていたことが疑問だった。

 『な、何もできなかったですが・・・あれは、緊急措置でいいですね(あせあせ)』

 シャークティは応急処置の手段を知らなかったので何もできなかったことに少し悔いりながらも、那波のしたことは見なかったことにした・・・まあ、焦る姿からしてそうしないと恥ずかしいからが一番の理由だろう。

 

 

 昼も終わり、那波と共に保育園を出て彼女の中学まで送り、そこからは

 「さて、じゃあ行くか!」

 笑顔で走り出した。それは・・・最初のシャークティの予想通りの

 

 「女子高のかわええ女子の色っぽい姿を見に!」

 

 覗きだった。午前中に子供達に見せた純粋な笑顔が一変、見事に性犯罪者な顔になっていた。

 『まさか、あれはフェイクだったなんて!思わず感心するところでした!』

 シャークティも止めるために走り出した・・・が、

 「う、これって、走りにくい!」

 ワンピースのスカートがその障害になっていた。何しろ、本気で走ると中の下着が見えるからだ。そのため、早歩きがせいぜいでありその間にどんどんと離される。

 「で、ですが、目的地はわかってます!早く追いつかないと!」

 麻帆良の高校といえば一つしかない。そう、高音のいる高校だ。

 「ぐふふふ、今日の煩悩は女子高生じゃあああ!」

 横島のなんともやばく、警備員を呼びたくなるその顔は、

 「ううう~~、昨日でプール授業が終わりだったなんて~~~!!先生達の鬼!悪魔!」

 数分後に絶望感漂う顔に変わっていた。どうやら、日課にしていたプール授業の見学は不発で終わったようだ。

 「おおお~~ん!おんおん!スクミズ女子高生が見れないなんて!ちょっと冒険したビキニ姿の女教師達が見れないなんて!俺は何しに来たんだ!」

 「全く、何を言っているのですか!」

 やっときたシャークティは悲しむ理由のバカらしさに思わず声を荒げた。

 「あ、こんにちは。シャークティさん」

 「こんにちは、ではありません!いつもこんなことをしていたのですか!」

 「はい!女子高生の安全で性欲あふれる姿を守っております!」

 「本音も混ざっています!ほら、さっさと仕事に戻りなさい!まだ、清掃員の仕事が残っているでしょう!」

 「そのモチベーションを保つために煩悩を満たそうとしたのですが」

 「そんなもの満たす必要ありません!早く「そういや、今日はとてもかわいい格好していますね」いきなり何を言うの「パンチラゲット!」・・・横島さん~~!」

 説教して仕事に戻そうとしたら、スカートをめくられて下着を見られたシャークティ。逃げ出す横島を追いかけた。今度はなりふり構わず、シスターとは思えないほど豪快に走り出した。

 

 

 シャークティはついに横島を捕らえた。いや、

 「大丈夫でしたか?」

 「え、ええ・・・」

 正確には横島が彼女を捕らえたと言ったほうがいい・・・彼女は今お姫様抱っこをされているのだ。いったいどうしてこんなことになったのかというと、シャークティが途中で足をひねってしまったのだ。追いかけるために走り出したが、葛葉が用意したデート用の踵が少し高い靴に慣れてなかったためだ。痛みで足を抑えていると、追いかけてこないシャークティが心配で戻ってきた横島にその現場を見られて・・・こうなったということだ。

 「シャークティさん。さっきも言いましたが・・・とても可愛い格好をしてますね」

 「な、何を!」

 「だってそれ、どう見てもデートする女性みたいな格好ですよ」

 「で、デート?(え?これって、尾行するための服じゃないの?)」

 「はい、誰かとするつもりで着たんでしょう?」

 「(も、もしかして、葛葉先生間違えたの!そ、そういえば、確かにさっき走りにくかったような気が。何か人目もあったような気が)」

 ようやく、この指摘で勘違いに気付いた。

 「デートか・・・したことなかったな。あいつと」

 「あいつ、とは?」

 無意識に出た一言に思わず訪ねたシャークティ。だが、横島は彼女の方じゃなく目の前の、もうすぐ沈み切る夕日を見ていた。

 「俺の、彼女さ・・・あの夕日のようにきれいで・・・そして、あの夕日のように」

 その語る顔に 

 

 「消えちまった・・・俺を残して」

 

 彼女は魅入った。目から涙が流れているが、抱っこ中のためふくことができない。夕日も完全に沈んで夜になった。だが、涙は出続けている。

 「消え、た?」

 「そうさ、はは。すいません、俺の未練がましい話なんか聞かせちまって」

 『・・・消えたは目の前からいなくなったと言う意味ではなく、本当に死んでしまった。ということ?あんなに覗きやスカートをめくる人にこんな過去があったと言うの?』

 半信半疑だったが、横島の止まらない涙が真実だと理解した。そして、

 「構いません。辛い人を助けるのが、神の使いであるシスターたる私の役目です。辛いのでしたら、もっと吐き出して楽になるべきです」

 「ありがとうございます・・・着きました」

 「え?着いた?あ、教会ですね・・・すいませんが、私の部屋まで運んでくれませんか?」

 教会についてさよならと思いきや、何と部屋まで運ぶよう言ったシャークティ。もう足も大丈夫なのだが、思わず口から先にこれが出た。

 「いいんですか?」

 「はい(え、待って。何で、こんなことを言っているのですか?)」

 自分も内心戸惑っていた。だが、口が止まらない。そのまま、部屋まで連れて行った。その間、

 

 『どうして、どうしてさようならが言えないのですか?明日、また会うのに・・・どうして、今日はこのままずっといてほしいみたいな。どうして・・・』

 

 まるで、離れたくないみたいな言動に自問自答していた。そんな疑問を持っていると、いつの間にか彼女の部屋に着きベッドに座らせた横島。さすがにこれ以上はまずいと思いきや、

 

 「ここまで連れてきてくれたお礼です。夕飯を作りますので、食べてください」

 

 と言って止められた。どうやら、まだ質問があるようだ。

 

 

 夕食後、シスター服から白のパジャマに着替えたシャークティ。

 「あの、どうして俺を帰さないんです?」

 いつもの横島なら

 『っは!まさか俺と男と女の関係になるために!うおおおお!シスターとドッキングじゃあああ!』

 と張り切りすぎるくらいの声を上げるが、彼女の予想外な行動が続いてきたため疑問と横島を見るシャークティの真剣な眼差しが強かった。

 「どうしても、聞きたいことがあるからです」

 「聞きたいこと?」

 「はい・・・あなたはその人をずっと忘れられないんですよね」

 「・・・・・・はい」

 「なら、どうしてあそこまで女子をナンパしたり、覗きをしたりするのです?そんなことをしたら、その人がかわいそうではないですか!」

 シャークティからすれば、横島の女性に対する行動がいまだに忘れられない亡き想い人に失礼ではないか?そこまで想っているのにどうしてそんなことができるのか?生真面目な彼女だからこそ思った疑問だ。

 「・・・・・・」

 「もし本当に今でも想い続けているのなら!彼女の為になることをするべきではないのですか!」

 「・・・・・・」

 「あなたは、彼女を、愛した人をどんな目で「俺は俺らしく」・・・は?」

 想い人を思い続けるならナンパや覗きは裏切り行為と思っている彼女の言葉を遮って一言言った。

 

 「それが、ルシオラ・・・俺の彼女だった人の最後の言葉です」

 

 そこから続けて話す。

 「俺はいつもああいう行動をしていました。だが、ルシオラと出会い始めて本当にお互い好きになったのに、あいつが亡くなって・・・あなたの言う通り真剣に向き合うべきだと思ったこともありました。でも、あの時の俺が好きだと、俺はずっと俺らしく生きてほしい。そう願って、あいつは散ったことを知りました。だからこそ、ああいうことをしているのです。あいつの願いですから、それが・・・俺らしい生き方、ですから」

 その言葉はとても苦しみを感じる言葉だった。本当は泣きたくて泣きたくて仕方がない。でも、自分らしく生きることがその想い人の願い。だからこそ、いつもの自分のままで生きる。シャークティはこの話でそれを理解した。

 

 『この人は・・・ずっと、彼女を求めて生き続けていたのですね。彼女を、大切に想っていたのですね。そして、彼女を裏切らない生き方をしていたのですね・・・でも、存在しなくなってしまったからこそ心が辛かったのですね』

 

 シャークティの眼に涙が浮かんだ。泣きたい気持ちを我慢し続けながらも願いをかなえ続ける横島に、我慢が出来なかった。

 「横島さん・・・すいませんでした。私は」

 「いいんですよ。そりゃ、おかしいと思いますよね。ナンパして、覗きして、女子を追いかけて・・・はは、本当に変態みたいですよね」

 その笑った顔が彼女の心を掴んだ。

 

 『・・・この人を癒してあげたい。温めてあげたい。シスターとしてもあるけど、一人の人間として心の傷を治してあげたい』

 

 だが、それは女性としてでなく人間としてであった。横島を抱きしめ、自分の胸に顔を埋めさせた。

 「横島さん。泣いていいですよ・・・さあ、吐き出してください」

 「・・・・・・う、うう、うわわわあああああああ!ルシオラああああ!会いたいよ~~~!!!!」

 この日、横島はずっとしまい続けた心の苦しみを吐き出した。

 『・・・ずっと、傍にいますから。ずっと、抱きしめてあげますから』

 そんな横島を包み込むような笑顔で抱きしめた。その後、横島は泣き叫び疲れてそのまま抱き着いたシャークティを抱きしめて眠った。彼女もまた、眠気に負けて横島を抱きしめたまま眠った。

 

 

 

 翌日、二人は度肝を抜かされた。

 

 『衝撃!麻帆良一のスケベが麻帆良一の清潔シスターとラブラブ!』

 

 そんな麻帆良新聞が出回っていた。その新聞には横島がシャークティをお姫様抱っこして歩く姿の写真と二人で抱きしめあって寝ている写真があった。写真提供者にこんな名前があった・・・春日美空と。

 「あの子は~~~!!!」

 これ以上ないほど怒っているシャークティとは反対に横島の方は、

 「・・・俺は、嬉しいかな」

 「え?ど、どういうことです?」

 なぜかうれしいと答えた。その言葉に質問をしたシャークティ。その答えは、

 

 「だって俺、シャークティさんの事を本気で好きになったんですから」

 

 笑顔で告白して、彼女の手を握った。握られた彼女は、その告白に固まった。

 「俺の悲しみを全部受け止めてくれた。あいつとの思い出を全部思い出させてくれた。そして、あいつの存在を全部・・・真剣に認めてくれた。あなたはこれを全部やってくれた・・・とても嬉しかったし、とてもドキドキしました」

 「あ、あの!」

 「俺、本気で付き合いたい。と思いました。あなたと・・・シャークティさんと!」

 手を握ったまま頭を下げて、

 

 「俺と、結婚を前提に付き合ってください!」

 

 もう一度、告白した。更に翌日には、

 

 『スケベ大王横島忠夫!シスター・シャークティにプロポーズ!結婚もカウントダウンに入った!』

 

 この一面の麻帆良新聞が出た。その新聞の写真には・・・真っ赤なシャークティにキスをする横島の写真があった。だが、写真を見る限り彼女は抵抗していない・・・ばかりか抱きしめている。どうやら、本当にカウントダウンが入るのも時間の問題かもしれなかった。

 

 

 

 因みに今度の写真は朝倉和美が撮ったものであり、その彼女がどうしているかというと・・・

 「ねえ、朝倉さん。どうして、写真撮る前に止めなかったの・・・私、気になるのだけど」

 「い、いや~~、ビッグな特ダネが目の前に「ふふふふふふ」ひいいい!那波ちゃん!怖いよ~~!」

 「横島さんを・・・私の運命の人を」

 「ちょ!落ち着いて!そもそも私だってあそこまで進んでいるなんて昨日初めて知って」

 横島に人工呼吸した保育園にボランティアしているどっかの巨乳中学生にプレッシャーを受けていたのであった。体全部を震わせて怖がっている。

 

 「うふふ、そうね・・・略奪しようかしら?私を、私の全てを正面から見てくれたあの人は絶対に渡さないわ」

 

 どうやら、最大のライバルが登場しそうだ。さあ、頑張れシャークティ!

 




 今回のヒロインは生真面目そうなので、横島の隠している想いを知っても行動がひどいと見てしまうのも無理ありません。ただ、しっかり聞いて受け入れる姿勢は持っていそうなのでそこから恋に発展させるために、今回は横島に告白させました!
 ライバルの那波ちゃんですが、横島は初めから彼女を年相応の女子中学生として接しています。そこが彼女にはとても嬉しく、時々夕日を見る時に見せる辛そうだけど切ない表情を見るうちにに想うようになった。という感じにしています。


 次回のデート・ア・ライブですが、鳶一折紙さんにしようと思います。その次ですが、再び古いゲームでto heart2のメイドロボ三姉妹で行こうと思います!ははは、初めからハーレム予告してしまいました!


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鳶一折紙と付き合ったら?(デート・ア・ライブ)

遅くなりましてすいません!引っ越しをしていたため、ネット環境が数日間できなかったり、荷物の片づけなどで更新できなかったです!
 やっと、再開です!今回はデート・ア・ライブの彼女です!

 設定
  横島は五河家に暮らしています。
  ヒロインは横島にナンパされて、一緒にいるようになっています。
  今回、他作品のカップルを出しました!皆さん知ってるあの二人です!
  オリジナルな展開ですので、原作の流れは無視してください。

 では、楽しんでください!


 

 ここは横島の部屋。

 「ぐふふふ~~ほ~れ、安心して裸になりや~~今楽にしてあげるで~~ぐふふふ」

 彼は彼らしい寝言を言っていた・・・が、

 「ぐお!コラ西条!貴様、その美女を連れて行くな!ああああ!そっちの方がいい男って、ぐおおお!男はやっぱり顔かああああ!」

 にっくき男が現れて夢が台無しになったようだが・・・そんなところもまた彼らしい。これこそが横島なのだ。そう、これは夢・・・夢なのだ。

 「西条!くたばれええええ!!・・・あれ?」

 夢の中の西条にドロップキックしたところで目を覚ました横島。

 「ふう~~、夢だったか。まあよかった。目を付けた美女が取られる夢なんて見たくもなかった。特にあの西条のクソ野郎に!」

 「美女って誰?」

 「そりゃもちろん美神さんだ!あの人の体は本当にいいぞ!」

 「美神さん?」

 「向こうの世界の俺の上・・・し、え?あれ?」

 「ねえ、その人と私。どっちがいいの?」

 夢で西条が出たことで興奮していたせいで、隣にいた女子に気付かなかった。横島は焦りながら聞いた。

 「えっと、聞いてもええですか?」

 「いい」

 「では・・・まず、どうして俺の部屋にいるのですか?」

 「恋人はずっとそばにいるべき」

 その女子は顔色変えずに簡潔に答えた。その事に冷や汗を流す横島。

 「次に、どうして俺の布団に入っているのですか?」

 「恋人はずっと抱き合うべき」

 すると、布団に入って上に乗っかって抱き着いていた彼女の抱き着く力が増した。 

 「さ、最後に・・・ど、どうして、裸エプロンなのですか!」

 「詳しくはわからないが、男性が恋人の女性にしてほしい格好ベストスリーに入っている服装。恋人の忠夫のあのR18の本にもこの格好の人が多かったから好きだと思って」

 「のおおおおお!俺のエロ本がああああ!!」

 「因みに参考に裸ワイシャツとスクール水着も用意している」

 「や、やめええええ!想像しちゃうだろうがああああ!」

 自分の隠していたエロ本の存在がばれて、ベッドの中でもだえる横島。しかも、裸エプロン以外のバリエーションが更にあることを聞いて悶えがさらに強くなった。

 「言って・・・どんな服でも着替えるから」

 「ぐおおおお!う、うおおおお!だ、ダメだ鳶一ちゃん!今すぐ出てくれええええ!」

 上からエプロンを取って裸になろうとする女子・・・鳶一折紙を必死に止める横島。何とか、早朝にR18に突入しかけるコスプレ会に発展することだけは阻止できた。鼻血で赤く染めてしまった布団を代償にしたが・・・

 「・・・降りるか」

 「そうね、お兄ちゃん」

 その様子を「俺のエロ本がああああ!!」あたりから覗いていた同居人の五河士道と妹の琴里は、苦笑いしながら一階に降りて行った。

 「なあなあ、士道~。どうして、十香の目をふさぐのだ~」

 「あの・・・私もどうして?」

 純粋な十香と四糸乃の目をふさぎながら。

 

 

 公園の中で落ち込んでいるところに出会ったのはこの二人だった。この世界では精霊が出現する現象が起き、現れるたびに大きな被害が伴う。その為、鳶一はその精霊を退治する組織に、士道と琴里は反対に保護する組織に入っている。最初は横島をただの一般人と見ていたが、精霊・プリンセスの十香が士道と共に楽しんでいたところに鳶一が誤って士道を撃ってしまった。怒りに燃えた十香が力任せに攻撃をしたのだが、鳶一を横島がサイキック・ソーサーを出して守ってあげたのだ。その際、

 『君がどうしてこんなことをしているのかわからないが』

 横島は必死に守り続けながら、精霊に親を殺された彼女の為に説得

 

 『・・・あれよく見ると美人!僕横島!お嬢ちゃん可愛いね!ぬお、君の素晴らしいスタイルが、ばっちり見れるいい服着ているじゃないか!いや~、すんばらしいちちしりふとももしてるじゃないか!ねえ、僕と付き合わない!君の寂しさや苦しさを僕がず~~っと傍にいてなくしてあげるから!君すっごく可愛いしスタイルいいし、ええ乳してるし!後悔させないぞ!』

 

 ・・・し続けた(途中からナンパになっていたのは気のせいだ)。その間に、何とか士道が十香をなだめて抑えることができた。

 この力を出して以来、勧誘されて二人と同じ組織に入り保護する立場になった。横島も精霊が美少女が多いことを聞き二つ返事で協力することにした。

 『美少女のちちしりふとももはワイが守る!(そして、かっこいいところみせて好感度上げて惚れさすんだ!)』

 建前も本音も煩悩全開だった・・・だが、今回だけは上手くいったのか

 

 『横島。私の傍にずっといる・・・そう言った。つまり、恋人として付き合うこと』

 

 鳶一が横島の説得(もう一度言う、途中からナンパだったのは気のせいだ)で、恋人として付き合う気持ちを持ってのだ・・・こうして彼女なりのアプローチをしていた。

 

 その後も時崎狂三に八舞姉妹に誘宵美九など、美少女精霊が出ては横島は興奮して彼女達を守ろうと(好感度を上げようと)頑張ったが・・・

 「うふふふ、私は士道さん以外目が入らないのですの」

 「すまんの~。身も心も裸にされた士道がいいんだ!」

 「残念、諦めて」

 「だ~りんだけが、私の旦那様ですわ~!」

 という感じに、他にも出てきた精霊達は皆命がけでデートをしてキスした士道の事が好きになってしまった。その度に

 『ぐおおおお!その辺のRPGの村人Aな感じな士道がどうしてここまでモテるんじゃあああ!』

 血涙を出して悔しがって絶叫する姿にうざいと琴里に蹴飛ばされ、その姿に羨ましがり神無月が似たようなことをしたが無視されて興奮して、常に目にクマを作って眠そうな村雨令音は特に興味を持たなかった。

 

 

 精霊を人体実験するDEM社の刺客も来たが、

 「がはははは!その程度の攻撃など簡単に避けられる!それに、老師や小竜姫に比べれば屁でもないわ!(どご~~ん)ぎゃあああ、いってええええ!」

 横島名物・ゴキブリ逃げと偉そうに言うけどやっぱり痛いが発動。そして横島流奥義

 「くたばれえええ~~!美女と仲のいい男は滅殺じゃあああ!!」

 「「「「「ぐあああああ!急に胸が痛くなった~~!!」」」」」

 モテ男呪いを使って、男達を苦しめ、

 「僕横島!皆素敵な体だね!ぜひ見せて!」

 「「「「いやあああああ!変態~~!」」」」

 女達を横島流最終奥義ドレス・ブレイク(文珠『裸』)で、すっぽんぽんにして(エレンも含む)一部以外は戦えないようにして(全裸でも恥ずかしがらないで戦える女は『眠』で眠らせた)、

 「君が、横島忠夫・・・随分と邪魔をしてくれたね。計画をことごとく滅ぼしてくれた」

 「てめえが、いけ好かないこの馬鹿らしい組織のボスか」

 ボスのウェストコットと対面した時は、

 「君は、世界を滅ぼしてでもやり遂げたいことってあるかい?」

 「・・・ああ、ある。だが、やらなかった!」

 「何故だ?君の力は見させてもらった。その力は滅ぼすことはできなくても、精霊と同じくらい脅威だ。やり遂げたいことはできるんじゃないのか?」

 「それが分からないのか・・・なら」

 彼の感情の希薄さに相当なやばい人生を潜り抜けたことが分かった。そんな彼に使った文珠は

 

 『消』『滅』

 

 これだ。ただし、存在の消滅ではない。記憶の消滅だ。頭の中・体に染みついた経験・世界中にある残っている彼の存在履歴。そう言ったものの消滅だ。

 「・・・一からやり直して来い。そして、今度はちゃんとした人間になれ」

 つまり、ウェストコット本人を含む世界中の人類から彼の記憶を全部完全に消す効果のある文珠に横島がした。その後、DEM社は業務上のトップのウェストコットが自分が誰なのかすらわからない状態になったので、事実上崩壊した。残った部下のエレン達らも、精霊を無理やり作り出したことや数多くの人の心を踏みにじる悪事が世界にばれてたくさんの批判を浴び、最終的にはASTの日下部燎子に捕まった。ただ、それらは立場上のトップであるロジャー・マードックの仕業ということになり、少女達が精霊になった理由・・・真相は闇の中となった。

 今ウェストコットは精神病院に入院して、介護を受けながら自分を作り出すことに頑張っている。そして、唯一エレンだけが出る事が許され彼の介護を進んでやっている。何故介護役を買って出たのか

 

 『わからないけど・・・一緒にいるべき。と心が言っているのです』

 

 文珠の『消』『滅』はあくまで記憶や履歴だけを消すのであって、心の絆までは消さない。おそらくその絆がそうさせているのだろう。

 

 

 こうして大体の問題が解決して、琴里の計らいで横島も学校に通えるようになった。無表情だけどその美少女ぶりでクラスで人気者の鳶一が、転入したての横島の腕を抱きしめて登校すれば、目立つのは当然だ。

 「ずっと、一緒」

 「あ、ああ、い、一緒だけど・・・ちょっと離れてくれない?」

 「何で?私は嬉しい」

 「あの、えっと、ううう」

 横島は自分から女に迫ることをしても、迫られることはめったにされないのであまり免疫がない。その為、こうしたことには照れくさいのだ。

 

 「雄二、あの人達も恋人同士」

 「ふざけるな!俺達は恋人同士じゃねええ!」

 「もう、照れなくてもいい」

 「照れてねええええ!腕を離せええ!」

 「(がちゃり)はい、離れた」

 「おい翔子!何で手錠をかけた!しかも、空いている方を自分にかけたな!」

 「これで離れない。でも、腕は離したから問題ない」

 「大ありだああああ!!」

 

 どこかで見た二人も横島と鳶一の二人を見て楽しそうにしている。しかも、女子の方は男子が逃げないよう手錠をかけた。

 「私達もあれをやる」

 「いやいやいやいや!俺は君をちゃんと見るから、あんな不細工ゴリラがやっているようなことを「誰が不細工ゴリラだ!」「雄二、よそ見しちゃダメ(バチバチ)「ぐわああああ!!」」・・・絶対にやらないでくれ!」

 「うん、わかった。代わりにデートして」

 「あ、ああ!わかった、楽しいデートをしような!」

 雄二の悲鳴を聞き流して、横島のデートOK発言に小さく笑顔を見せる鳶一。その笑顔が

 

 『・・・ルシオラ』

 

 かつてのあの彼女の笑顔に見えたのか、少ししんみりしたが

 「嬉しい・・・横島が好きな裸ワイシャツで来る」

 「それだけはだめええええ!!」

 鳶一の裸ワイ発言に思わず叫ぶ。相変わらず、横島のエロ本からファッションを選んでいるようだ。

 「うわ~~、横島。デートで裸ワイシャツを着せるなんて」

 「きっと、二人きりの時はもっとすごいことしてるわ~」

 「まじ引くわ~~」

 「待てや!俺はそんなことをしとら~~~ん!!!」

 その発言に同じクラスメイトの亜衣・麻衣・美衣は白い眼を見ながら離れて行った。

 「ふふ、随分と面白そうね」

 「なあ、琴里。すっごい楽しそうな顔をしているんだが・・・」

 ニヤリと笑う琴里に汗を流す士道。どうやら、一筋縄ではいかないデートになりそうだ。

 

 

 そして、デート当日の日曜日。いったいどうなったのかというと、

 「不安がいっぱいだな」

 「ああ、同感だ」

 横島は士道と一緒に不安そうに待ち合わせの公園にいた。横島は鳶一を待っているが、士道は誰が相手なのかわからないのだ。何故なら十香や琴里だけでなく今まで出会った精霊や最近一緒に住み始めた実の妹の真那までデートしたいと言い出したため、相手が誰になるのか来るまでわからなくなってしまった。

 そして、その公園にはこの二人だけでなくもう一人、

 「何故だ。何故・・・俺はここにいる」

 雄二と言われた赤毛頭の男も絶望感漂わせる顔で、横島と士道同様デートの相手・・・翔子という女子を待っていた。何故、あれだけ苦手な女子とデートすることになったのか、

 

 『雄二、私達もデートする』

 『ああ、いいぞ(ふん、誰がするか)』

 『本当にしてくれる?』

 『ああ、してやるぞ(忘れたと言って逃げてやる!)』

 『・・・じゃあ、日曜日に公園で』

 『ああ、わかったわかった(日曜日か、よしあいつ(明久)の家に避難しよう。万が一、ばれても生贄にして逃げられるしな)』

 『もし、来なかったら』

 『何だよ、俺を信用しないのか?』←どうでもいい感じで言っている

 『(ずい)この婚姻届けにサインして、婚約指輪を買ってもらう』

 『命に代えても、日曜日のデートは必ずやろう』←冷や汗を流した

 『・・・別に来たくないなら来なくても』

 『いやいや!お前とのデート楽しみだな~~(人生の墓場にはいきたくねええええ!)』←汗かきまくり

 

 というわけだ。彼にとって彼女とのデートは人生がかかったデート・ア・ライブだ。これ以上ないくらいに恐怖でいっぱいだ。

 そして、この三人が共通して考えていることは一つ。

 

 『『『頼むから、普通の服で来てくれ!』』』

 

 彼女らのデートの衣装がどうかまともであってほしい。これだった。そう考えていると、ついにやってきた。

 「おまたせ、忠夫」

 「ぐわあああ!不安的中じゃあああ!」

 最初にやってきた鳶一は、何とAST時代のあの精霊と戦う時の戦闘服でやってきた・・・別の意味の勝負服で来たようだ。

 「初めて会った時、とてもこの服を気にいっていたから」

 「・・・そ、そうだな!それでいいか!」

 結構色っぽくて見せる部分を見せるその服で頷く横島。だが、士道は見抜いていた・・・その顔が引きつっていることに。何故、戦闘服でOKを出したのかというと。

 

 『ここでダメと言ったら、俺のエロ本に出てくる衣装を着てきそう!』

 

 確実に今以上に肌が見える率が高い服を着てきそうだからだ。例えば、紐ビキニとか下着なしの不〇火舞衣装など・・・さすがにそれを着せるわけにはいかないので頷いたのだ。

 そんな横島の理性をがりがりに削っている中

 「雄二、お待たせ」

 「・・・・・・」

 翔子さんがやってきた。だが、彼女の姿を見て雄二は声を失った。そして、一言言った。

 「翔子・・・何でその服だ?」

 「変?」

 「思いっきり変だ!」

 「・・・変な雄二」

 お前の方が変だあああ!と叫ぶ雄二。翔子が着ている服は・・・ウェディングドレスだった。よく、軽快に動けるものだと半分自棄になっている横島と士道は思った。そして、最後の士道はデートの相手すらわかっていないのでこの二人以上に不安がいっぱいだ・・・やってきた相手は

 「お待たせ。シン」

 何と、村雨令音だった。思いっきり予想外な女性がデートの相手だ。しかも、いつも眠たそうな顔をして目にクマを作って、普段の服も寝起きの様に着崩している彼女が

 

 『『『き、綺麗だ・・・』』』

 

 クマはなく、隠しているスタイルがよく、化粧もしているのかとても美人に見えた・・・ただ、着ているのがメイド服だが、それを気にしないくらい変わった。雄二は初めてだが、横島と士道もこんな彼女は初めて見るので思わず見とれてしまった。

 「え、えっと、何で令音さんが?」

 「デートするための大乱闘が起こった・・・今朝になっても決着がつかなかった。全員疲れ果てて寝ているから、私が代わりに来た」

 「・・・狂三も過去の自分を出せばいいのに、それを忘れるくらい興奮していたと言うことか」

 過去の自分を現実に出せる時崎狂三すら、そうなっているのだ。おそらく、士道の家や精霊専用のマンションでは彼女達が深い眠りについているのだろう。別にデートする気がなく、とりあえず来たみたいだ。

 因みに何故メイド服で来たのか?という質問には、少しだけ興味があったかららしい・・・結局三人ともまともな服で来なかった。

 「い、行くぞ・・・」

 「「「はい」」」

 「「(こくり)」」

 横島の言葉に女三人が頷き、男二人は決意を込めた目で頷いた。別にトリプルデートをしようと決めてないが、

 

 『『『この状況で男一人になりたくない!』』』

 

 視線が集中してハリのむしろにされるのが目に見えるからなので、一緒にいる方が気持ちが楽だからだ。

 

 

 

 デートの定番・遊園地に着いた三人。最初からこの目的地にされていたのと、別の場所に行こうにも彼女ら三人がキャンセルを許さなかった。村雨ならどこでもいいと言いそうなのに・・・そんな疑問を持ちながらも最も人の多い場所に来た三人は・・・

 「うわ~、折紙ちゃんに無理やりあんな服着せて~」

 「あのゴリラも結婚式から無理やり花嫁をだまし取ったんだ~」

 「五河も先生にあんな格好させて、まじ引くわ~」

 どこぞの三人の言葉を筆頭に、居心地が悪くなっていた。だが、まだ苦しみを共有しあえる者が近くにいるから少しだけホッとしている。別行動せず、六人で固まって行動して、必ずどんな時もくっつき、いろんな乗り物にも必ず二人で乗った。村雨は手を握るだけだったが、鳶一と翔子は胸を押し付ける様に抱き着いていたので横島と雄二は必死にひびの入っている理性を総動員させて、平静をふるまっていた。横島はともかく、雄二も何だかんだで翔子を意識しているのだ。

 そして、昼の食事もあ~んで食べさせてもらい、その後も振り回されたこともあったがそれなりに楽しんでいき・・・ついにメインイベントのお化け屋敷に来た。ここだけは二人っきりで入ることになっていて、最初に横島と鳶一が入った。士道は既に村雨のペースに慣れて問題なさそうだが、雄二は『貞操が、命が・・・』と虚ろな表情でつぶやいていた。翔子の方は『ここは抱き着いても、襲っても、押し倒しても問題ない』と目を光らせていた。この二人はデートというより、ハンター(翔子)が獲物(雄二)を捕らえようとする姿にしか見えない。

 お化け屋敷に入る横島と鳶一。

 「なあ、と「忠夫」・・・何だ?」

 二人っきりになって周りの目も気にしなくてもいいので、話しかけようとしたら彼女の方から話しかけた。

 「・・・ねえ、今日楽しい?」

 「は?楽しいよ。どうしてそんなことを聞くんだ?」

 これは本心だ。確かに、衣装のことや公衆の面前で横島のエロ本を取り出してこの衣装にするとか疲れることもあったが、彼女とのデートは本当に楽しんでいる。だが・・・

 

 「何か忠夫、私を見てない気がして・・・」

 

 そう言われた。その言葉に否定しようとしたが、

 『見てない?どういう・・・・・・あ、そうか』

 できなかった。鳶一とのデートなのに、相手を彼女と見ていなかったことに気付いた。そう・・・

 

 『俺、途中からルシオラとデートしている気になっていたんだな』

 

 一度もデートができなかった亡き恋人としている気持になっていたのだ。妹達を裏切る形で横島に恋をした亡き恋人はその事を引きずって辛そうにしていた。そんな空気を持つルシオラと親を精霊に殺された彼女の辛そうな空気が少し似ていたため、間違えてしまったのだ。

 だから、素直に話すことにした。

 「そうだな。俺達はデートをしているのに、俺は君を見ていなかった・・ごめんな」

 「じゃあ、誰を見ていたの?」

 「・・・歩きながら話すな」

 「うん」

 出口までに自分の過去を話した横島。恋人が自分のために死んだ・・・その事に鳶一は

 「私と、一緒」

 自分同じ大切な人が死んだという心の傷を持つ存在だと初めて気づいた。途中のお化けも気にせず、二人は歩き続け、出口が見えた。

 「あいつは死んじまって、これ以上ない絶望感に襲われた。でも・・・あいつは俺の中で生きている。だから、俺は俺らしく生きないとダメなんだ。鳶一ちゃん、君も君らしく生きないと父さんと母さんも喜ばないぞ」

 横島はそう言ったが、視線は彼女の上だった・・・そこにいたのだ、ずっと心配して不安そうに見守るどこか鳶一に似ている部分がある二人の男女の霊が。霊能力者だからこそわかり、二人の思いを横島が代弁している。

 「・・・私らしく」

 「そうだ。復讐は傷が増えるだけだ・・・心の傷がな」

 横島は必死にルシオラを生き返らせたかった。だが・・・アシュタロスの野望を阻止した時に叶わなくなってしまった。アシュタロスを倒したとき、彼には勝利の喜びなんかなく、あったのは大切なものを失った虚しさしかなかった。

 「でも、これが「私とかいうなよ。それじゃあ、寂しいからさ・・・君も、俺も」・・・忠夫」

 復讐が支えで生きてきた彼女。そんな彼女にこれ以上自分がそれだと言わせたくなかった。

 「とび・・・いや、折紙ちゃん」

 「え、な、何?」

 今まで名字で呼んでいたのに、名前で呼んだことに驚く鳶一。

 

 「君の気持ちが癒されるまで、ずっとそばにいるよ。君が君らしく生きる道・・・それが見つかるまでずっとね。だから、もう・・・言わないでくれ」

 

 辛い顔を見せる横島に大きく胸が鳴る鳶一。今までの彼女は恋人として付き合うと言うより、ただ自分の支え的な存在が欲しかった。だから、失わない様に横島と一緒にいて楽しい気持ちを持ったため、それを恋と間違っていた。だが・・・

 

 『とても、ドキドキする。これが・・・本当の、恋?』

 

 ようやく、本当の恋心に気付いた・・・だが、

 「でも、私は親の仇の精霊をこれからも探し続けるかもしれない。そして、見つけたら・・・」

 やはり、復讐が生きる糧となっていた彼女をそう簡単に復讐をやめさせることはできない。もし見つけたら何が何でも倒そうとする。だろうと自覚している。

 「その時が俺が命を懸けてでも止めてやる・・・何が何でも、な(今度こそ、失わないためにも!)」

 そして、横島も彼女がなかなか止まらないことを理解している。かつてのあの喪失感を再び作らないためにも、彼女を止める決意をした。

 「・・・わかった。少し考えてみる(今の忠夫とても格好良かった。ああ、やっぱり私。忠夫の事が好きになっている。そして、忠夫は復讐を止めたがっている・・・私はこれからどうすればいいのか。真剣に考えよう)」

 それを聞いて、気持ちの変化が見られたのか、横島の言葉を真剣に考えることにしたと同時にやはり本当の恋をしたことに気付いた鳶一。そんな彼女に少しほっとした横島は彼女の手を握ってお化け屋敷の出口を通った。

 

 『・・・頼んだよ』

 『あの子を、幸せにしてね』

 

 そんな声が聞こえたのは気のせいではなかった。横島と鳶一の未来はこれからだ。

 

 

 

 

 

 ここから先は余談であり、次に入った雄二と翔子だが・・・何と出てきたときは二人とも笑顔で手を繋いでいた。その理由は横島のさりげない優しさであり、すれ違う時に雄二のポケットに心を見れる文珠『覗』を入れたのだ。そして、入ってしばらくしたら効果が発動して、翔子はともかく雄二が彼女を意識している気持ちをさらけ出した時に、ついに雄二が告白して翔子も嬉しそうに受け入れたのだ。だからこそ、繋がれていた手錠も外され正式に付き合うことになったようだ。

 だが、最後の士道と村雨の時に事件が起こった・・・。

 「シン、シン、シン」

 「あ、あの、村雨さん?な、何がどうしたの」

 「やっと、二人きり・・・私とシンが」

 「え。な、何が・・・え!お、お前、だ」

 「ああ、真士。私とあなた、もう邪魔の入らない世界へ・・・」

 「な、何を言って「大丈夫。全部思い出させるから・・・士道としての記憶はもういらないから」!!!」

 何と、二人がお化け屋敷に入って姿を消してしまったのだ。その事を知った精霊達は急いで探し、横島も手伝った。果たしてどうなるのか・・・。

 




 というわけで、霊能力者横島をちょっとだけ使いました!鳶一の気持ちに変化をつけさせるにはやはり親の霊の想いを伝える必要があると思ってだしました!
 他作品カップルは坂本雄二と霧島翔子でした!最初はちょっと原作みたいな関係にしましたが、煩悩先生みたいにアンチな感じが多くなるのはよくないと思い最後は横島の横やりで両想いにしました。
 士道と村雨のあの展開は、最近出た原作見るとわかると思います。立ち読みして入れてみたいと思い入れました。


 次回ですが、To Heart2のメイド三姉妹と書きましたがネタが思いつかず保留にします。そこで・・・自分としては懐かしいキングオブファイターズの女性キャラにすることにしました。一応ヒロインは不知火舞・キング・ユリサカザキにしようと思います!ハーレムは続行じゃい!
 その次ですが・・・コードギアスのヒロインにしようと思います!だけど、自分ガチで余り内容を知らないですので、大体のキャラが崩壊してしまうかもしれないのでご注意ください!・・・むしろそんな話もたまにはいいかも!


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女性格闘家チームと付き合ったら?(キング・オブ・ファイターズ)

 初めて初めからハーレム目的です!しかも、格闘キャラ・・・難しかった。

 設定
  話の流れは94バージョンですが、技はそれ以降に出てくるのを出してます。
  横島と彼女達の出会いは、原作の美神と似ています。
  三人は横島の行動に嫌悪感を持っていません。
  彼女らの性格が少し違うと思いますが、これが精一杯でした。

 では、どうぞ!


 ここは、とある温泉ホテル。

 「いや~~、やっぱり戦いの後はお風呂に限るわね~~」

 「ああ。全くだ、気持ちいいな」

 「うん!お兄ちゃん達と一緒じゃ汗臭くてたまらないし!」

 女性三人が、お風呂に入って気持ちよさそうにしている。リラックスして、体からは汗と温泉の水滴がついている姿はとても男の煩悩をくすぐる。

 長い髪が風呂に入れている女性は不知火舞と言い、巨乳の持ち主でスタイルもとても魅惑的だ。何しろ、普段着ている服も肌を見せる戦闘服なので、ちょっとした行動も色っぽさが見れる。

 その隣にいる金髪のショートカットがキングと呼ばれる女性だ。彼女は男装してバーテンダーの服を着ているが、隠れ巨乳の持ち主でその胸が隠し切れないくらい大きい。

 最後はまだ幼顔で二人に比べるとスタイルは負けているが、まだ期待の持てる発展途上なボディをしているのがユリ・サカザキだ。極限流の父と兄を持ち血が争えないのか未熟ながらも実力はある・・・ただ、技を出すときの掛け声がJKのしゃべる時のテンションみたいでちょっと気が抜ける。

 彼女らはある大会に出ており、世界中で戦いをしていた・・・そして

 

 「ぐぬぬぬ、な、何故に女湯の窓があんな高いところにあるんじゃ!」

 

 そんな彼女らの裸を見ようと女湯に来たはいいが、湯気を逃がすだけに屋根の近くに作られた小さく横に長い窓しかなく、そこまで必死に上って踏ん張っている男がいた。ご存知、横島忠夫だ。因みにあの三人が入っている女風呂は、実はかなり高いところに建てられており、覗き対策として男風呂を地下に建てて、女風呂は二十階もあるホテルの最上階にある。しかも、

 「監視カメラだけだと思っていたら、どうしてガトリングガンまで設置されてるんだよ!」

 警備もどこぞのボル〇・西郷の部屋の警備システム並みの厳重さなのだ。さすがの横島もこれは厳しいが、例え富士山レベルの高さのビルの最上階の女風呂にすら外から覗こうとする煩悩パワーを持っているので決してあきらめようとしない。監視外の部分を見つけて上っているが、捕まるところなどないはずなのにエロ根性で壁にはいつくばって少しずつ上っているのだ。

 「あ、後、もう少し!」

 やっと、そうあと少しだ。そうすれば、理想郷が待っている!

 「ロマン(三人の裸)が見れる!」

 そのエロ根性がついに窓までたどり着いた・・・時だった。

 

 『舞さんって本当におっぱい大きいですね!』

 『こら、ユリちゃん。そういうことは、キングにも言いなさい!』

 『ちょ!ふ、二人とも、何をする!』

 『いいじゃないですか!キングさん、どうしてこんなに立派なものを隠しているのですか?』

 『そうよ。もっと見せた方が男も来るわよ~』

 『そ、それが嫌なんだ!って!きゃ!も、揉むのをやめろ!』

 

 そんな会話が聞こえたのは・・・女風呂の女子達特有の会話だが、

 「ぬおおおおお!おいしい会話をいただき(ずる!)・・・あ」

 今まで必死に手で壁に張り付いていたが、おいしい会話が聞こえたことで煩悩を大きく刺激されて思わず鼻息荒げて両手で拳を作ってガッツポーズをした横島。だがそれをすれば、当然壁から手を離すことになる。そんなことをすれば、

 「ああああああ~~~!!あと一歩だったのに~~~!!」

 見事真っ逆さまに落ちていく横島だった。因みに下には

 「ふむ、いい湯だ(どっぼ~~~ん)・・・横島、懲りずにまたやったのか。娘の裸を見ようとしたな」

 「妹の裸を見ようとは、いい度胸だな!」

 ユリの父と兄が男の露天風呂に入っており、妹のヌードを見ようとしたことをすぐに理解して

 「「極限流奥義!覇王翔吼拳!」」

 「こんなオチかよ~~~!!」

 ダブル必殺技で横島を成敗した。

 「(まあ、気持ちはわかるけどな)」

 空のかなたに吹っ飛ばされた横島を見て、兄の親友がこっそり横島の気持ちに同意した。そんな横島の悲鳴と断末魔は

 「うふふ、やはり来ていたわね」

 「相変わらずだな」

 「いや~~、あれを聞かないと何か落ち着かないですね!」

 やはり、この三人にも聞こえていた。どうやら、気づいていたからああいう会話をしたようだ。しかし、彼女らは横島の行為を呆れたり、嫌悪したりしていない。ちょっとバカだな~と感じる程度だった。そんな彼女らは笑顔で横島の事を話し始めた。

 「横島忠夫、不思議なやつね~」

 「ああ、スケベなやつだが・・・裏表がないのは好感を持てる。なさすぎる気もするがな」

 「ただ面白いんじゃなくて、忠夫はとても優しいよね!」

 そう話しながら、三人は初めて出会った時の事を思い出した。

 

 

 出会った場所は、

 「終わった~~日本一~!」

 「舞は必ずそれで終わりを占めるな」

 「あはは、いいじゃないですか!」

 イギリスのキングが経営しているバーの近くにある公園だ。三人はある大会・・・キングオブファイターズへの出場を決めて実力を見せあっていた。やはり、チームを組むには実力を見せあい、手合わせをして、お互いを認め合う必要があるからだ。彼女らは十分に納得しあって頑張っていこう!と気合を入れた時だ。

 

 「僕をおそばにおいてください!」

 

 いきなりどこからともなく表れた横島が三人の目の前で土下座をして、彼女らを見上げていた。

 「三人の今にもちちしりふとももが見えそうな動きをずっと見たい!ですからおいてください!」

 「「「・・・は?」」」

 「そっちの扇子持っているあと一歩でおっぱいが丸見えになるお姉さんの乳の谷間と乳の揺れをもっと見たい!金髪の凛々しい姉さんの引き締まった尻をもっと見たい!JKな君のふとももをもっとガン見したい!ですからおいてください!」

 「「「何それ、気持ち悪い」」」

 三人の反応は当然だ。セクハラ発言を堂々として、尚且つそれを続けるために傍に置けと言われているのだ。嫌悪感が湧くのは女性としては当たり前だ。

 「お願いします!何でもします!どんな扱いでもいいです!どんなに低賃金でも構いません!僕を雇ってください!」

 「・・・その言葉に偽りはないな」

 その言葉に反応したのがキングだ。低賃金という言葉に反応した。

 「ちょ!マジなの!」

 「や、やめた方が」

 「まあな、確かに発言は気持ち悪いが、うちのバーにもセクハラ対策の男を置いた方がいいと思ってな。言動は問題あるが、何でもすると言うあたりいろいろ役に立ちそうだからな」

 あんな発言をした横島を不審者として見ている舞とユリは驚いた。だが、キングは決めた。

 「もちろんです!美女のお傍に入れるのなら、いくらでもいいです!」

 「分かった。なら・・・」

 その後、キングの出した時給の低さに二人はいくら何でも・・・と思ったが、

 「やります!」

 横島の言葉にもっと驚いた。因みに、時給が三ポンド。日本円だと五百円くらいだ。ユリから日本円でかなり少ないと言われたが、

 

 「前の職場じゃ時給二百五十円だったぞ!五円増えたけど、ず~~っとそれでやってきた!」

 

 さらに半分の時給で何年も働いていたことにもっともっと驚いた。

 

 

 ホテルの戻り、湯船から出て体を洗い始めた三人。

 「まさか、二百五十五円で働いていたことには驚いたわ」

 「ああ・・・最初はナンパばかりで仕事も半分くらいしかやらなかったが」

 「不思議と、サリーさんとエリザベスさん。出て行けとは言わなかったわね」

 「キングさんにぶちのめされた後、とっても悔しがったり、号泣したり、しょんぼりしながら仕事に戻る姿が楽しかったからね」

 「今じゃ、一日一回はするあれを見たくて客が増えているくらいだ・・・弟も懐いているしな」

 「おかげで手が回らなくて私達まで働くことになったわよね。でも、それも楽しかったけどね!」

 バーで働き始めて当然最初はナンパ三昧でその度に文句を言われたり、殴られたり、吹っ飛ばされた横島だが、それが名物化して客足が増えたのだ。ナンパされた女性も最初は驚くがちゃんとすぐに引いて、無理に口説こうとしない上にいろいろとするパフォーマンス(ナンパ失敗に悲しむ姿やキングに吹っ飛ばされても酒をこぼさずにテーブルに置く姿など)に楽しむくらいだ。

 「キングオブファイターズの出場の為に店をしばらく閉めて、イギリスを出ようとしたら」

 「いつの間にか飛行機に乗り込んでいたよな・・・しかも、車輪にしがみついて」

 「あれは本気で驚いたよ・・・私達と離れるのがそんなに嫌だったんだね」←本人は三人のちちしりふとももと別れたくない!と言っていた。

 思い出話はだんだん横島の面白履歴になっていく。

 「チームは三人で出る事だけど、横島の奴、自分で言ったわよね。俺は私達の丁稚です!って」

 「まあ、私達の裸を見ようとするが、行く先々で役に立ったのは事実だな」

 「うん!マッサージがうまくて疲れを残さないで次の戦いに臨めたからね!」

 そう、この大会に彼女達は勝ち残ったのだ。そして、明日はついに表彰されるのだ。その前の祝勝会として、温泉で疲れを癒しているのだ。

 「しかし、不思議よね。ユリのマッサージという言葉で思い出したけど、私達の体を覗こうとしたり、接触をしていやらしいことをしようとしているあいつが」

 「マッサージではむしろ照れまくって震えていたな。自分でも煩悩の塊と言っていたのに珍しかったな」

 「正直反撃する気でマッサージを望んだけど、意外と初心だったんだね」

 横島がセクハラを一切せず、真剣にマッサージをした理由。それは彼女達はまだ知らない。でも、大したことないと考えて体を洗って再び湯船に入って温泉を楽しんだ。

 

 

 その頃、親子のツイン覇王翔吼拳を食らって空のかなたに吹っ飛んでいった横島は・・・

 「嫌じゃあああ!」

 涙まみれの顔で逃げまくっていた。いったい誰に追われているのかというと、

 「どれだけ燃やしても燃えないその体、絶対に燃やしてやる!」

 「くらえ!地獄極楽落とし!」

 「行くぞ京!雷光拳!」

 「おう!裏百八式・大蛇薙(おろちなぎ)!」

 「何でこんな目に~~!!」

 今日の彼女達の対戦相手だった日本チームの草薙京・二階堂紅丸・大門五郎のいるところに落ちて、横島の顔を覚えていた彼らに襲われたのだ。何故襲うのか?その理由は、戦いの中で舞達を応援していた横島を彼女らの監督的存在と見ていたのだ。そして、自分達に勝った彼女達より強いと思っているらしく、その実力を見たいがために襲い掛かった・・・だが、これが彼らにとって幸運だった。

 

 『何?今回負けた連中がいなくなった?見失っただと?』

 

 それは、キングオブファイターズの黒幕の企みと欲望から出られる行動になったのだ。つまり、横島は黒幕の思惑からこの三人を救ったのだ。

 

 

 そして、ついに大会の優勝者である三人が表彰される・・・と思った時だ。

 「喜べ。貴様らの勝利は永遠に語り継がれる!・・・銅像となってな!」

 黒幕のルガール・バーンシュタインが現れ、語られた。この大会は強者をどんどん銅像にして裏の闇商会で高く買い取りすることを。そして、自分はその闇商人であり、後は大会の優勝者である三人もまたそのターゲットにされていることも。

 「ふ、ふざけるんじゃないわよ!皆をそんな目にさせるなんて!」

 「私達は、大会で勝ち進んだ。だが、それは勝つためだけじゃない!」

 「そうだよ!お父さんやお兄ちゃん、それにたくさんの強い人と仲良くなれた!」

 「「「皆のためにも、お前を倒す!」」」

 「ふふふ・・・果たしてできるか?何人でもいい、かかってこい!」

 三人の自分と戦った選手のためにも、ルガールとの戦いが始まった・・・だが、

 「な、何なのよ、こいつ」

 「黒幕は伊達じゃないってことか・・・」

 「う、嘘、でしょ」

 彼女達は窮地に陥っていた。体も服もボロボロになり、追い詰められていた。

 「どうした、ここまでか?」

 「い、いやよ!」

 「弟を残していけない!」

 「お父さんやお兄ちゃん、ごめん」

 ルガールは多少ダメージを負ったが、三人に比べたらまだまだやれる。だけど、三人は既に体力の限界だ。

 「ふふ、優勝チームは女性三人だ。ここは、裸にして銅像にすれば最高の値がつく!」

 「「「く・・・外道が!」」」

 「ははは!何とでも言え。安心しろ。傷などはつけん。ついたら、価値が下がるからな」

 「ど、どこまで強欲なのよ!」

 「人間を何だと思っているんだ!」

 「せ、せめて、誰かいれば」

 彼女らに近づくルガール。もう絶望と思った時だった。

 

 「・・・・・・よおおお!」

 

 どこからか、そんな声が聞こえたのは。確実に近づいてくる。三人とルガールは辺りを見回したが、誰もいない。気のせいと思い、ルガールが技を出そうとした時だ。

 

 「俺の舞さん、キングさん、ユリちゃんに手を出すなあああ!」

 

 その声は空から聞こえた。四人が上を向いた時だ。

 「俺の女に手を出す奴は断じて許せん!貴様のような美神さんレベルの強欲なやつはこのゴーストスイーパー横島忠夫が、てめえを地獄に叩き込んでやるぜええええ!」

 そう叫びながら、落ちてくる・・・そう、勢いよく落ちてくるのだ。

 「(すどご~~ん!)mれおgんせお;!!」

 横島が見事、三人とルガールの間に落ちた。小さくクレーターが出来て、中心に横島が見事な脚だけの状態・・・犬〇家になっていた。

 「「「「ぽか~~~ん」」」」

 いきなりすぎる展開に四人はあっけにとられた。死んだんじゃね?とすら思った時だ。

 「あ~~、死ぬかと思った~」

 顔を引っこ抜いて、なんともない状態で立ち上がった。さっきの絶体絶命の恐怖が既に三人にはなかった。

 「それにしてもあの三人、ずっと追いかけ続けやがって!舞さん達に吹っ飛ばされるのはいいけど、男三人に吹っ飛ばされるのは好きじゃねえのに!」

 どうやら日本チームのあの三人にさっきまで追いかけられていたらしく、服に火傷の跡があるところを見ると三人の必殺技を食らってここまで飛ばされて、着地場所に舞達がピンチになっているのを見てああなった。といったところだ。

 「三人ともだいじょ・・・ぬおおおおお!何とも見えそうで見えないそのお姿!うおお!煩悩が湧く~~!」

 彼女達に振り向き無事か確認したが、いまだ唖然としている。さっきも書いたが体も服もボロボロと・・・そう、舞の普段から見えそうで見えない格闘服はもはや胸の先以外隠せてない段階まで来て下半身もほぼ危険な状態だ。キングとユリの方も、上半身の服が破られてブラが丸見えだ。キングはまだズボンが半分ほど破けたくらいだが、ユリは胴着の下の部分も相当破られ、パンティも半分ほど見えてしまっている。

 そんな彼女らを横島は見たのだ、煩悩が湧くのも当然だろう。見られた彼女らはいまだに唖然としているため隠そうとしない。

 「貴様。何者だ!」

 やっとルガールが意識を取り戻し、邪魔をされた怒りを持って横島に問いかけた。

 「ほう~~、こいつが舞さん達をこんな姿に・・・グッジョブ!!」

 「「「何言ってるのあんたは!」」」

 サムズサインでナイス!といった後ろで思わず突っ込んだ三人。だが、おかげで意識が戻った。

 「だが、何故服だけじゃなく体まで痛めつけた!てめえは、女性への優しさがないのか!女性の体は世界一の神秘とも言え「・・・邪魔をするなら貴様も殺すのみ」話を聞かんかい!」

 横島の話を聞こうとせず、ルガールは殺す対象に入れたようだ。だが・・・

 「ねえねえ!もし俺がこのおっさん倒したら、デートしてくれる?」

 横島は全く目も向けない。まあ、男を見ようとしないところが横島らしいと言える。

 「全くあんたは~~。ああもう、いいわよ!」

 「この際だ、そいつを倒したら私達を好きにしていい!」

 「恋人でもなんでもなってやろうじゃない!」

 生きるか死ぬかの瀬戸際に立っていた三人は、横島のお願いにもはややけで言っている。

 「よっしゃああああ!ばっちり聞いたぞ~~!!」

 この言葉に俄然やる気が入った横島。全く期待しないで三人は二人の戦いを見た・・・彼女らは気づいていなかった。さっきのやり取りで気持ちに余裕が戻っていたことに。自分達の足元に『治』の文珠が置かれていて体力が戻っていたことに。

 

 横島は別にルガールを倒そうと思っていない。することはただ一つ、舞達が止めを刺せるサポートをすることだけだ・・・そう、前の世界で美神をサポートしたのと同じことをしているのだ。偉そうに俺が倒す!的なことを言って自分に意識させて、三人への意識をはずさせる。これが横島のやり方だ。

 「ほい!こっちだ!のひょ~~ん!ほれほれ!く!」

 横島の動きは奇抜すぎる。しかも、一瞬で遠くに行って、これまた一瞬で戻って攻撃される。横島流奥義・ゴキブリのように逃げたと見せかけて蜂のように刺す。だ。しかもこれを何度もチクチクとされれば

 「貴様~~!いい加減にしろ~~!」

 ルガールも怒りで我を忘れる。完全に舞達の事を忘れているようだ。上手くいったことにニヤリと笑う。

 「がははは!結果的に・・・勝てばよかろうなのだ!」

 「く!き、貴様!何を」

 横島はルガールの背後に回り、羽交い絞めにして動けない様にした。さっきのエロい三人の姿に煩悩パワーが働いているのか、ルガールは引きはがせない。そして、

 

 「舞さん!キングさん!ユリちゃん!頼むぞ!」

 

 彼女らに声をかけた。その声に

 「「「任せて!」」」

 見事答えた。

 「横島の時間稼ぎで体力も回復したわ!」

 「ああ。あいつのおかげだ!」

 「舞さん!キングさん!三人で皆を守ろう!」

 「「もちろんよ(だ)!」」

 文珠での回復を自然回復と勘違いした彼女らは、渾身の力を込めて

 

 「超必殺忍蜂!」

 「イリュージョンダンス!」

 「ユリちょうれっぱ!」

 

 三人の超必殺技が放たれた・・・ルガールと横島に向かって。

 

 

 無事にルガールを倒して、野望と企みを阻止できた。その事に喜ぶ三人だが、

 「どうして俺を心配しないんですか!ううう、ここでもこんな扱いなのか~!」

 全然見向きもされなかった横島は文句を言っていた。

 「「「あ、やっぱり生きていた」」」

 「やっぱりって!死ぬかと思ったんですよ!」

 ぷんぷんな横島に三人が近づいた。

 「まあまあ、これで全部終わったんだから」

 「ああ。万事めでたしだ・・・あ、私達が倒したから好きにできるはなしだな」

 「そうですね。残念でした」

 「し、しまったああああ!!」

 三人の全然心配してなさそうな顔とあの頼みを却下された言葉に悔しそうな顔(でも、三人が無事でホッとしている)をする横島。

 「さて、今日はホテルに戻って温泉に入って寝ましょう」

 「そうだな。そうしよう」

 「そうと決まれば、早速行きましょう!ほら、横島さんも元気出して」

 「よし!温泉に入るんだな!今日こそ三人の全裸を覗い(ぶちん!)た、る・・・え?」

 ・・・再三書こう。彼女らは服がこれ以上ないくらいにギリギリにボロボロだったのだ。体力は文珠で回復したが、服はそのままでありその状態で最後のあの超必殺技を出したのだ。ギリギリで止まっていた箇所が耐え切れなくなって胸を覆っていた部分がなくなり・・・見事な六つの柔らかそうな山が出現した。

 「「「・・・え?」」」

 横島も三人も同じように("゚д゚)ポカーンとしたが、回復は六つの山が出たのを見た横島が速かった。

 「おおおおお!とんでもなくおいしそうな山が一気に六つも!こ、これは食べろと言う神からのお告げ!で、ではいただき・・・いただ(ぶっしゃああああ!どさ)」

 その山にとびかかろうとしたら、いきなり大量の鼻血を拭いてその場で倒れた。その後、悲鳴を上げた三人は何とか隠せるもの・・・横島のジャンバー・シャツ・ズボンで何とか胸を隠した。パンツ一丁で血の海を作って倒れている横島はこれ以上ないくらい幸せそうな顔だった。

 

 

 その後、横島を抱えて涎を飲むくらいの半裸の状態でホテルに戻って部屋に入ると、まだ横島の服で胸を隠している三人は真剣な顔でベッドに寝かせた横島を見た。その理由は、服を奪い背負った際に横島の背中を見たからだ。生きているのが不思議なくらいの傷跡があるその背中を。

 「これって・・・背中全部に」

 「こんな傷、普通は死んでるぞ」

 「そもそも、どんな攻撃でこうなるのよ?」

 あんなにナンパして覗きもする軽そうな男がいったい何をすれば、ここまでの傷を負うのか?三人はその事を知りたいと思い、そしてその傷に触れた時だった、舞の着ているジャンバーのポケットに入っている文珠が光って『覗』の文字が入ったのは・・・その三人が見たものは。

 

 『だ、大丈夫よ。ほかにルシオラを戻せる方法が』

 『本気で言ってるんですか!本気でそんな方法があると思っているんですか!』

 『よ、横島さん。落ち着いて』

 『俺は、俺はあいつのことを何もわかってなかった!ただただ、彼女が出来て浮かれていた!あいつのことをちゃんと理解していなかった!それなのに、そんな俺を・・・あいつは命がけで助けて』

 『あの子はずっと使われて終わる生き方になるところだった!でも、あなたと出会えたから女の子らしい生き方をできたのよ!』

 『そうです!横島さんは何も間違ってない!あの人は一時の幸せを手に入れられたんです!』

 『(首を横に振る)俺は、俺には、女の子を好きになる資格がなかった!女の気持ちを理解しない俺なんか女の子を好きになっちゃいけなかったんだ!うわあああああ!』

 

 横島の悲しみだった。

 「「「な、何これ」」」

 三人の目からは涙がこぼれていた。傷ができた理由と何故さっきの映像が見れたのかもわからなかったが、これほどの辛い横島の記憶に体が勝手に反応した。

 「こいつ、こんなに苦しいことがあったと言うの?予想だけど彼女がいて、その彼女が助けてくれたけど、それが原因で死んだみたいな感じだったわね」

 「ああ。これはトラウマになってもおかしくない出来事だ。もしかして、さっき私達の裸で興奮したけどまるで防衛本能みたいに鼻血を出して触れないようにしたのも、これが原因なのかもしれないな」

 「(うるうる)好きになっちゃいけないって・・・まさか、毎回覗きやナンパをしようとするのも自分を好きにならないようにするため?そんなの悲しいよ。あんな結末をしたとはいえ、恋をしたくないなんて」

 そう話し合ううちに、三人の心が動いた。

 

 「私達は、横島をちゃんと見てなかったんだな(あんな出会いだったが、私達を大切に想って、必死に守ろうと頑張れる男だったのか・・・こんな男となら私は結ばれてもいい)」

 「そうね。でも、これからはしっかり見ないといけないわね(アンディもいい男だけど、私を恋人と見ようとしてくれない・・・でも、この人は私を全部見てくれる。ごめんねアンディ、私横島を好きになっちゃった)」

 「そうですね。私達は、四人でチームなんですから!(お兄ちゃん、私恋をしました!頑張って、この人と結ばれるので見守ってね!)」

 

 彼を見る目が確実に変わった。三人とも愛おしい目で横島を見るようになった。

 「・・・なあ、一つ提案があるのだが」

 キングの提案を聞いて、二人は頷いて握手をした。

 

 

 目を覚ました横島。

 「・・・・・・ここはだれ?私はどこ?」

 そんな記憶喪失者が呟きそうな言葉を言う。それはあるものを見たからだ。

 「「「・・・ん、あ、ん」」」

 ちょっと卑猥に聞こえる寝言を言う舞・キング・ユリがパンティ一枚で、しかもその姿で横島に抱き着いて寝ているからだ。自分も気絶中に服をはぎ取られているのでパンツ一丁姿だ。彼女らのあのおいしそうな六つの山が横島の体にじかに押し付けられ、その感触と温もりが気持ちいい。

 

 「な、な、な・・・なんじゃあああああああこりゃあああああああ!」

 

 だが、そんな状況に陥った横島はそれどころではない。どこぞのジーパンな刑事の絶叫をした。その大声で目を覚ます三人。だが、それは狙いだった。

 

 「「「ふふ、横島。責任とってね?」」」

 

 そんなことを言われてさらに超大絶叫をする。そこに駆けつけたユリの兄や父が彼女のその姿に大激怒。更にユリを狙っていたロバートも参加して、逃げる横島を地の果てまで追いかける勢いで追いかけて行った。そんな姿に笑いながら三人は顔を合わせた。

 「上手くいきましたね」

 「ああ。どうだ?私の考えは?」

 「横島は私達三人の共有財産にする。だったわね。いいわね、私達はもうあいつを離せないからね」

 そして頷き、

 

 「「「横島。これからは私達がずっとお前のそばにいるからね(な)!」」」

 

 三人は笑顔で、格闘家の顔から女の顔をした。

 

 

 

 その横島は、

 「娘を傷物にしおってえええええ!」

 「責任はしっかりとってもらうぞ!」

 「このやろおおおお!裏切り者~~~!!」

 「ああもう!しつこいいいい!」

 絶対にぶちのめす!と怒り狂った三人から逃げるのに必死だった。ちゃん♪ちゃん♪

 




 一瞬見た横島の悲しみで心を動かしました。キングとユリは恋に関してはあまりできてなかったようなので、こうした悲惨な恋が心を動かすきっかけになると思いました。舞は恋人のアンディが原作でもそこまで異性として見ているか疑問でしたので、ここではそう見てくれないことに不満な思いを持ちそれなりに冷めている気持ちを持たせました。
 ・・・今回10000字超えるところだった。

 次回はコードギアスだけどまだヒロインが決まってない。C.C.?カレン?それとも女体化ルル?それとも・・・ぁぁどうすれば!
 その次は暗殺教室にします!といっても、こっちも決まってない!


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ミレイ・アッシュフォードと付き合ったら?(コードギアス)

 どうも!コードギアスも結構いいヒロインがいますね!今回は彼女です!

 設定
  原作設定は完全無視で見てください!後、ギアスの力も一切無視で見てください!
  ナナリーは横島が治しましたが、恋の相手にはなってません。
  原作主人公のルルーシュは結構災難にあいます!
  主に学校に皆生徒や教師としているものととして考えて見て頂けると幸いです。
  大体のキャラが崩壊していると思ってください!

 では、どうぞ!



 横島は今、幸せの大絶頂中である。

 「タダオさん。今日はいい天気ですね」

 「そうやな!ミレイちゃん!」

 なぜなら、かわいい女の子・ミレイ・アッシュフォードとデート中だからだ。しかも、手を繋いでいる。希望は腕組みで胸の感触を味わいたい!だが、贅沢は言ってられない。

 「今日はどこに行くのですか?」

 「もちろん、遊園地だ!」

 「では、あの人達と一緒に行きましょう」

 「・・・は?あの人達?」

 デート定番の遊園地に行こうとしたら、ミレイがある方向に指をさした。疑問に思いながら、そっちに向くと

 

 「ルルーシュ。さあ、一緒に行きましょう」

 「え、えっと、カレン。僕はその」

 「楽しみです!ねえ、ルルーシュさん!」

 「なんか僕ってお邪魔虫に見えるんだけど・・・」

 

 横島匹敵のイケメン顔のルルーシュ・ランペルージと彼の幼馴染・枢木スザクがいて、その二人のそばに紅月カレンにシャーリー・フェネットがいた。男二人と女二人のダブルデートに見えるが、実際はルルーシュの左右の腕をカレンとシャーリーが奪い合っていて、スザクがぽつんとしている状態だ。

 因みに横島を含むこの六人は全員がアッシュフォード学園の同級生であり、一緒にいることも多いので気心も知れていて、女子二人がルルーシュへ恋心を持っていることも気づいている。ひっつく姿も時々見るので、

 『おとなしげなイケメンだと!くたばれええええ!』

 と言いながら呪うこともある。そんな彼らと一緒。

 「いいでしょう?」

 「・・・はい」

 どうやらミレイが今日横島と一緒なのは、この四人がデートすることを聞いてどうなるのか楽しみだから横島と一緒に行動する。という感じだ。横島もそれを感じ取り、がっかりしながらも一応美女で行動できるからと、我慢して頷いた。結局、ミレイの言う通り四人と合流して六人で行動を開始した。

 

 

 その六人を見ている者もいた。

 「ほう、動いたな」

 「兄様・・・」

 ルルーシュと一緒に暮らしているC.C.と妹のナナリーだ。彼女は目が見えなくて足も不自由だったが、横島がそんな彼女に『完』『治』の文珠をかけて、目が見え、歩けるようにしてあげた。おかげでナナリーは自由に動けるようになり、活発的になり、笑顔も出すようになった。C.C.はそんな彼女の介助係だ。妹思いのルルーシュが、治っても不安の為にそうしたのだ。

 「今日は出かけると言っていたが、こういうことか」

 「それにしても、随分と多いですね」

 「・・・私達も混ざるか?あそこまで増えればさらに二人増えてもよさそうだからな」

 「面白そうですね」

 だが、実質はナナリーの話し相手だ。二人とも笑顔で楽しそうだ。そこに

 

 「あら、ミレイに横島じゃない」

 「横島だと!ユーフェミア!近づいてはだめだ!」 

 「あの、姉様。そこまで邪険にしなくても」

 

 その六人にさらにミレイの幼馴染で同じクラスのニーナ・アインシュタインと、こちらも同じクラスでニーナの友人でルルーシュの親戚のユーフェミアと彼女の姉で溺愛しているコーネリアもいた。横島のナンパ癖はアッシュフォード学園の生徒であれば知らない人はいないと言われているが、生徒だけでなく教師もまた知っているのだ。教師のコーネリアは妹の盾になり、横島に鋭い視線を送った。だが、それが仇となり、

 「あ~~!ニーナちゃんにユーフェミアちゃんにコーネリア先生!」

 体を震わせながら彼女らの方に向いてしまった。当然、彼女らも・・・そして、どさくさにC.C.とナナリーも一緒になったのは言うまでもない。男三人に女八人となり、デートとは言えない状況になった。はた目から見れば男三人がハーレム状態に見えるので、

 『ううう、こんなに幸せなことがいままであっただろうか!いやない!お、俺は今日、もしかして死ぬんじゃないのか!』

 唯一それが理解した横島は幸せすぎて、今までならあり得ない状況に死を覚悟するくらいだった。

 

 

 だが、ここで一つ問題が出た。女が多すぎて、しかも全員が綺麗・可愛い・美しいの部類に入る美女のため、ただでさえ道を歩くだけでも

 「ねえ、ねえ、お姉さん達綺麗だね~」

 「そんなどうでもいい男なんか~~」

 「何だよ、俺達がいいことしてやるって言ってるだろ!」

 横島より性質の悪いナンパが二十歩に一回来た(撃退はコーネリアの一喝か、しつこい時は横島が股間蹴りした)。こんな状態で遊園地に行ったら、十歩に一回になってしまう。しかもさっきに至っては、

 「そこの綺麗な方達、アイドルになりませんか?」

 勧誘まであった(こっちは丁寧に断った)。誰にも邪魔をされないところ・・・で思いついたのが、

 「まさか、学校とはな」

 「デート先が学校は結構奇抜だな」

 コーネリアと横島の一言に皆が頷いた。だが、ここが一番安全だ。校舎に入れば、ナンパ男達のうっとうしさはなくなるし、横島もこれだけ女が多いと変に行動ができない。それに内部も知っているので遊園地とかで離れ離れして集合場所を決めるより、別々に行動してもどうせ校門で自然に皆がそろうまで待つことになる。

 しかも、今は自分達以外いないので伸び伸びでき、教師コーネリアの許す範囲内の行動だが少なくともリラックスもできる。

 「さて、ここからはどう動こうか?」

 「横島は私とね。一応、デートと見てくれているようだし」

 「私は当然、ルルーシュね」

 「あ、ずるい!私も!」

 「お兄様。私もいいですよね?」

 「腹減った。ピザを頼みたい」

 「C.C.さん。学校にピザ宅配はさすがに」

 「コーネリア姉さん、たまにはルルーシュとナナリーを親戚として見ましょう」

 「・・・そうだな。教師と生徒として接していたが、今くらいはな」

 「・・・・・・ミレイ以外はルルーシュか」

 横島の一言でミレイは横島のそばに寄ったが、残りが全員ルルーシュだった。スザクも一応いるが、女しか目に入らない横島には、完全にハーレム男の図にしか見えない。

 「・・・なあ、ミレイちゃん。ルルーシュにちょっと嫌がらせをしていいか?」

 「なあに?男同士でキスでもするの?」

 「違う!きもいこというな!・・・(ぼそぼそ)」

 「(ぼそぼそ)そんなことできるの?」

 「まあ、見ていろって」

 そんなルルーシュハーレムに怒りを燃やす横島は、ミレイにある提案をしてそれをするために彼のもとに向かった。当のルルーシュは

 「お、おい。待て、そもそも俺は一人で「なあ、ルルーシュ」何だ横島?」

 自分の周りの状況に困惑していたが、横島はそんなの関係ない。ルルーシュの手に文珠を一つ握らせた。そして、少し離れると文珠が光った。皆が驚く中、

 「これでハーレムじゃなくなるぜ!」

 がはははは!と笑いながらそういった。横島に何をしたのか、彼女達が問い詰めている間に光が収まった。

 

 「・・・え?な、何、これ」

 

 ルルーシュの無事を確認できてほっとする皆だが、すぐに彼が困惑しているように彼女達も困惑した。

 「ほう、元々素質はあると思っていたが」

 C.C.だけは特に驚かずにルルーシュをじっと見た。

 「まず顔だが、少しまつ毛が伸びたな」

 顔はまつ毛が伸び、

 「次に腰回りが細くなったな」

 腰回りが細くなり、

 「極めつけは・・・その胸だな。カレンと同じくらいじゃないか」

 最後に、男にあるはずのない胸があった。しかも、大きさがこの中で二番目に巨乳のカレンと同じくらいだった(一番はコーネリア)。そう、ここまで書けばもうお分かりだろう。

 

 「「お、お、女になってるううううう~~~~!!!!」」

 

 ルルーシュの両サイドにいたカレンとシャーリーが叫んだ。そう、横島が渡した文珠には『女』が書かれていたので女体化ルルーシュの爆誕だ。

 「・・・いかんいかん!あれは男あれは男あれは男~~!!(ゴンゴンゴンゴン!)」

 女体化ルルーシュに元凶の横島は心が揺らぎかけて危うくナンパをしようとしたことに自己嫌悪し、まるで自己暗示するかのように「あれは男」を言って頭を地面に打ち付けた。

 「お兄様が、お姉様に、なりました!・・・・・・素敵(キラキラ)」

 妹のナナリーは驚きの後、ユーフェリアと同じくらいの美人になった元兄に目を輝かせた。

 『すっごいな。本当にできちゃった!・・・はは、楽しいな横島って』

 そんな横島の力を純粋にすごいと同時に一緒にいて楽しいと思うミレイ。なんともおかしなことで好感度が上がったようだ。

 

 

 その後、再度問い詰める彼女達に横島は

 「女同士ならハーレムじゃないからだ!」

 と魂の叫びをして、ハーレムの意味が分かってないユーフェミア以外は白い目で横島を見た(その中でミレイだけは楽しそうに見ていた)。こうなった現象である文珠の説明もして(乱用を避けるため一週間に一個しか使えないと誤魔化した)、後は横島とミレイで他は全員女ルルーシュと一緒に行動・・・となる予定だったが、横島がミレイの趣味を忘れていたために、それが不可能となってしまった。

 「ほらほら!今度はこれ着て!ルルーシュ!あ、カレンはこっちね!ユーフェミアとニーナは一緒にこれ着て!この際だから、コーネリア先生もこれを着てみて!」

 彼女は無類のコスプレ好きだった・・・。しかも、彼女が所属する生徒会室にはどうやら無数のコスブレ衣装を隠していたらしく、今はそれを女性陣に押し付けている。その勢いに横島やスザクは唖然としている。しまいには自分の分のコスプレ衣装を用意して、

 「よし!じゃあ着替えるから横島とスザクは出て!」

 「「あ、はい」」

 二人を生徒会室から出した。その際に「ちょっと待て!私を」「だ~め!今のルルーシュは女でしょう!」「た、助けてくれえええ!」「皆、ルルーシュを脱がしちゃえええ~~!」という会話が聞こえたが気のせいだ。気のせいったら気のせいなのだ。

 そして、数分後に入っていいと言われ部屋に入ると・・・

 「・・・ごめん」

 スザクはいきなり後ろを向いて、首の後ろを叩いた。どうやら、過激な衣装に鼻血が出そうになったようだ。

 「こ、ここここ!こここここここここ!」

 横島は「こ、ここは!ここは天国か!」と言いたかったが、慌てまくって「こ」しか言えてない。それくらいすごい光景が目の前にあったのだ。

 まずカレンは女性の新体操できるレオタードだ。体にぴっちり着るレオタードのため、スリーサイズの数字がいい彼女の体に思わず横島は涎を飲んだ。恥ずかしいのか、胸を抑えている。

 次にC.C.だが、スクール水着でしかも名札に「し~つ~」と書かれている。この名札があるだけで、自然といやらしく見えるのは横島だけじゃないはずだ。彼女は特に恥ずかしがらないで、胸を抑えている部分をはずそうとして横島を慌てさせて愉しんでいる。

 三番手はナナリーだ。彼女はサイズの合った巫女服を着ている。とても似合っているとこの場にいる全員がこっそり思った。今まで来たことない服に興味津々だ。

 四番手はニーナだ。彼女は今滅茶苦茶動揺している。何故なら、まだ着替え中のユーフェミアの服を着ているからだ。憧れているため、まさかその彼女の服を着ることになって焦りまくっている。

 五番目はその服の持ち主、ユーフェミアだ。彼女は婦警の姿をしている。彼女にだったら逮捕されたいと思ったのは横島だけじゃなく、スザクもこっそり思った。

 六番目はシャーリーと女体化ルルーシュだ。二人はミニスカのナース服だ。シャーリーが黄色で女ルルーシュがピンク色だ。しかも、下着まで女性用にしているようで女ルルーシュがこれ以上ないほど恥ずかしがっている。そんなルルーシュをいとおしそうに見る三人がいた。一人は隣のシャーリーで二人目が妹のナナリーだ。そして、三人目が、なんとスザクだ。しかも、顔を少し赤らめている・・・。

 七番手はこの状況を作り出した元凶のミレイだ。彼女は猫耳猫尻尾に猫髭にビキニタイプの猫毛だ。

 「ねえ、ねえ、どうにゃあ~♡。横島~~」

 「ぐおおおお!だ、ダメだああ!こ、これは罠だ!」

 「うふふ~、抱きしめても~いいのよ(にこ)」

 「ぐぬぬぬ!欲望にしたが・・・う。あうううう!い、いい、いかんのや!」

 煩悩と戦っている横島をからかうミレイ。

 『本当に欲望に忠実だけど、私達を傷つけないように我慢しているのね・・・まあ、そんな姿を見るのも楽しいけど・・・同時に嬉しいと思えるわ』

 楽しそうに横島を見るが、やはり内心は自分達に気を遣う横島を少し異性として見ていた・・・が

 「こ、これは、どういう服なんだ?」

 「ううう、何で私まで」

 最後の八番手のコーネリアといつの間にかいたコーネリアと同じ教師のヴィレッタ・ヌゥのコスプレ服に

 「うおおおお!美神すあああああん!」

 横島が本能で反応して二人にとびかかった。美神という名を出した・・・つまり、この二人が着ているのはまさに彼女がいつも来ている紫色のボディコン服なのだ。しかも、二人はプライドが高い性格をしている。そんな部分もまた美神に似ているので横島はたまった者じゃない。

 「ダブルで愛してまあああああす!」

 「「何すんのよ!!」」

 「ぐえぎゃああああ!な、懐かしく思えるこの感触はああああ!」 

 ダブル教師のダブルアタックで窓を突き破って外に投げ出された横島だった。皆が呆れたり、呆然としたりする中ミレイだけは

 『ちょっとむっと来たわ。確かに二人の先生より色気は負けているけど、どうしてそっちには条件反射レベルととびかかるのよ。私って、そんなに色っぽくないの?』

 肌見せは自分が上なのに、ボディコンダブル教師にとびかかったことにちょっと悔しいと思っていた。

 

 そんな中、

 「あ、あのさ・・・ルルーシュ。き、綺麗だよ。か、可愛いよ」

 「う、す、スザク。そ、そんなことを、言うな、よ(なんでだ。何故、スザクに綺麗と言われて、嬉しいと思うんだよう)」

 スザクの照れながら言う言葉に、同じく照れるルルーシュがいた。

 「「「む~~」」」

 そんな反応にカレン・シャーリー・ナナリーは面白くない顔をした。

 

 横島が意識を取り戻して、生徒会室に戻った時にはコスプレ大会も終わり全員元の服に戻っていた。

 「そ、そんな・・・コーネリア先生とヴィレッタ先生のあの姿で「この私が極楽に逝かせてあげるわ!」と言ってほしかったのに!」

 「ほう~~。そんなに聞きたいなら聞かせてやるのが教師の務めだな」

 「あんなに恥ずかしい思いをさせたのだからね」

 二人はどこからか取り出した鞭を持って、

 

 「「このコーネリア(ヴィネッタ)が極楽に逝かせてあげるわ!」」

 

 横島の顔面をもろにぶっ叩いた。だが、横島は痛がる様子はなく

 「みっかみすわああああん!一生ついていきま~~~す!」

 名前は元のままのお決まりのセリフを言って再びとびかかり、

 「「さっさと逝きなさい!」」

 その後何十回も叩かれて幸せそうに動かなくなった。

 

 

 そして、二回目となる意識を取り戻したときは

 「起きたかしら?」

 ミレイと二人っきりで学校の屋上にいた。起き上がって彼女の姿を見た時、言葉を失った。

 「あ、あの、ミレイちゃん」

 「何?おかしいかしら?」

 「お、おかしいだろ・・・だ、だって」

 「何かしら~~」

 威圧を感じるその笑顔で迫るミレイに言う。

 

 「な、何でボディコン姿なんだよ!」

 

 そう、さっきのコスプレでコーネリアとヴィネッタが着ていたボディコンを着ているのだ。

 「さっきの事だけど・・・どうして私には襲い掛からないで、先生二人には襲い掛かったの?」

 「あ、あの、その言い方は誤解を招くの「答えて」は、はい!」

 彼女は別にコスプレで優劣をつけるつもりはないのだが、何故か今はそんな気持ちなのだ。慌てて答えさせられる横島。かつての上司・美神玲子が来ていた服であり、その上司がとてもいいスタイルをしていていつも飛びかかっていた。二人がその上司に雰囲気が似ていたためについやった。そう話すと、

 「なるほど」

 「え、えっと・・・その」

 「ふふ、確か、こういうのよね」

 びくっとする横島を見て、

 

 「このミレイ・アッシュフォードがあなたと極楽へ行ってあげるわ!!」

 

 セリフが少し違うがそう言い切った。少し気持ちよかったのか満足そうにしていると、

 「う、うおおおお!み、ミレイちゃあああああん!」

 思わずこれまた本能が耐え切れなくなってとびかかった。そして、その行動にミレイは満面の笑みを浮かべて

 『少しだけわかった気がするわ。その美神って人の気持ち・・・一緒にいることで安心感を持って、そして素直になれなくてこうして』

 力いっぱい拳を握りしめて、

 『気持ちを込めてなぐっていたのね!』

 横島を殴り飛ばした。フェンスまで飛ばされて倒された姿を見て、彼女は気づいた。

 『ずっと一緒にいると思うとこのまま離れることはないと安心してしまう。でも、違う一面を見るとその人がどこかに離れてしまうと思ってしまう。今までそんなの気にしなかったのに・・・本当に、この人といると安心する私がいる・・・そうか、だからあんなことを言ったのね』

 果たして横島は気づいていただろうか。ミレイのセリフが美神と教師二人と違っていたことに。

 『あなたと極楽へ行ってあげる・・・興奮して聞こえていなかったことが幸いだったわ。私は自分の生き方に自分の気持ちを曲げないで生きてきたけど・・・恋に関しては素直じゃなかったわね。この人が離れると思うと寂しい気持ちになっちゃって。でも、そのおかげでやっと気づけたわ』

 気絶中の横島に膝枕をしてあげたミレイ。

 

 『決めたわ。あなたが喜ぶこと、全部してあげる。あなたを絶対に私の婚約者にしてみせるわ・・・覚悟しなさいね!』

 

 彼女の親は元貴族で美しい顔立ちにスタイルも抜群のため、見合い話がよく来る。その為、いろんな男のいろんな醜い部分を見てきたのだろう。だからこそ恋愛に冷めていたが、隠さずにダメな部分を出す横島を楽しいと思い、傍に置くようになったのかもしれない。かつてはシャーリーやカレンと同じようにルルーシュに恋をしていたが、友人の想いを優先した。だけど・・・今回は誰もライバルがいない。だから

 

 「私の想い、受け取ってね」

 

 まだ気絶中の横島と彼女の唇が・・・二人のその部分の影がつながった。彼女の恋(戦い)はここからだ。

 

 

 

 そんなミレイの恋が始まったころ、一緒に帰宅中のルルーシュ達は困惑していた。

 「何で男に戻らないのよ!」

 「僕だって知らないぞ!」

 横島の言葉で文珠の効果が切れて男に戻ってもいいはずなのに、ルルーシュは女のままだった。彼・・・もとい彼女がカレンの言葉に慌てる。

 「似合っていますから問題ないですけど」

 「一層の事お姉様として生きてはどうですか?」

 「コーネリアお姉様、妹ができたようで楽しそうですね」

 「「ふむ・・・悪くないな」」

 だが、女性達は別に問題なかった。特にルルーシュを恋するシャーリーや家族として好きなナナリーは性別が代わっても、ルルーシュであることに変わりはない。本人が変わらないのなら、そのまま好きでい続ける!それが彼女らの想いなのだ。一方、親戚の二人も妹ができたみたいで嬉しそうだ。C,C,にヴィネッタやニーナも特に彼女らみたいに特別親しいわけでなく意識したわけではなかったので、楽しそうに見ている。

 「そ、そんな!どうすればいいのよ~~!」

 カレンだけはどうやら納得がいかないようで頭を抱えている。そんな中で騒ぎの真ん中にいる女ルルーシュは

 

 『まずい。何かこのままでいいと思う自分がいる。あの時・・・スザクに綺麗と言われた時から』

 

 女心に目覚めかけていた。そして、その目覚めさせたきっかけの男は、

 

 『ユーフェミア様・・・ごめんなさい。俺、おれ・・・ルルーシュが、す、好きになりそう、です』

 

 心の中の想い人ユーフェミアに別れを告げて、ルルーシュが想い人になった。どうやら、ルルーシュとスザクの恋(戦い)も始まりそうだ。

 

 




 ミレイは見合い話や政略結婚を迫られるので、そういうところで男の醜さを見ているから男と恋愛関係になりたいと思わない。と原作ではそんな感じだと思ったので、初めからバカを見せている横島を楽しく見て、だけど違う一面を見てそれが別の女性に向けられたときにやっと自分が離したくない存在だと気づけるのでは?と思いました。
 美神と同じ空気を持つコーネリアとヴィネッタにあのセリフを言わせ、最後にミレイに変形したあのセリフを言わせたのはノリでした・・・ははは。
 後、女になったルルーシュと幼馴染のスザクの恋は、ミレイをヒロインにした時から考えてました。お互いをかなり知っているようなので、そういう関係にしてみたいと思ってやっちゃったぜ!

 次回は暗殺教室の中村 莉桜か神崎 有希子のどちらかです。最初は女体化渚も考えたが、カエデちゃんに悪いのでやめました!
 その次は西尾先生の物語シリーズで行こうと思います!


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中村 莉桜と付き合ったら?(暗殺教室)

 暗殺教室・・・作者はすごいですね。当初はとんでもないタイトルと思いきや、内容は本当に社会に役立つように書かれている。しかも、殺せんせーがまたいいキャラとしてターゲットにしているので、余計に社会のつらさの現実を表現している。

 設定です。
  横島は殺せんせーと一緒に暮らしており、E組限定部活の顧問をしてます。
  今回、別作品のキャラを出してます!
  横島は夏休みが終わったころに来ました。

 今回はちょっと真剣に書きました。では、スタートです!


 文珠の効果により移動してしまった横島忠夫。今、彼はどうなっているかというと

 「のおおおおおおお!」

 全力で逃げていた。何故逃げているのかというと、

 「「「「「待て!」」」」」

 数人の学生に追われていたからだ。いや、追われる程度なら彼も逃げない。何故なら、可愛い女子もいるからその子にむしろ向かっていく。

 「お前らだったら待つか!」

 振り向かないでこの言葉を飛ばす。本題に戻り、何故横島が逃げているのかというと

 「「「「「そんなの、逃げるにきまってるじゃないですか!」」」」」

 「分かっているならやめんか!」

 「「「「「無理!(がし!)」」」」」

 彼らがナイフや銃やらを持って、二やついた顔で追ってくるからだ。どう見ても、止まったらただじゃすまないのが目に見えている。

 「くっそおおおおおお!引き受けるんじゃなかった~~!」

 そんな叫びが今逃げている山の中全体に響いた。

 

 

 横島がついたのは学力で差別する学校の裏にある山の中だった。しかも、そこにもあまり丈夫でなさそうな山小屋みたいな三年E組の教室もあった。そして、出会ったのは

 

 「ヌルフフフ、おや?殺し屋以外の人が来るとは珍しいですね~」

 「どわあああああ!漫画に出そうな火星人が目の前にいいいい!」

 

 何本もの触手を生やす、地球外生命体というべき姿をした三日月の刺繍があるネクタイをしている触手生物だった。自分の世界で人外や幽霊等に何人も会ってきた横島も、これはさすがに驚いた。パニくって自分が火星にいるのと勘違いしたり、宇宙だから酸素がない!男の俺を触手プレイする気か!と言って慌てているところに、触手ビンタを食らって地球であることを地球外生命体に教えられたりした。

 その後、落ち着いたところにE組に連れてこられて(日曜日のため、彼しかいなかった)説明を受けた。ここは名門校である椚ヶ丘中学校であること、この山小屋も教室だが素行不良のたまり場として追いやられていること。しかも、成績で差別しており山のふもとにある本校の教師と生徒からは見下されていること・・・だが、ここ最近は相当テストの成績が良くなって少しずつ見直されてきていること。とここまではちゃんと話していたのだが、

 「何!ここには巨乳先生がいるだと!」

 「ええ、イリーナさんはなかなかの乳をお持ちですよ。生徒達も結構なレベルを持ってます」

 「おいこら!中学生をそんな目で見るとは何事か!・・・と言いたいが、ああああ!期待しちまうううう!」

 「ヌルフフフ、これはこれは面白い方を拾いましたね」

 「しかも中三ともなると、来年にはナンパ・・・ぐぬぬ、今のうちに確保するべきか、あああ、悩む~~!」

 「私のおすすめは(出席簿を開く)中村さんか矢田さんが素晴らしいですよ」

 途中からおっぱい談義になってしまった・・・巨乳好きな二人らしい。その後、ちちしりふとももの口論になったり、何故か傷つけられないはずの地球外生命体と拳で傷つけあったり、乳も尻も太ももも全部素晴らしい!と言う結論で握手したりと脱線しまくっていったが、結論が出てやっと元に戻った。

 「卒業までに殺さないと地球を壊す?」

 「はい~、生徒達が果たして殺してくれるでしょうか。楽しみです」

 自分が『殺せんせー』と呼ばれて生徒達から親しまれていること。生徒達も自分を殺す気持ちをしっかり持ったこと。殺せば300億円の報奨金が出されること・・・完全に笑顔で聞けない話となった。だが、当の本人はしっかり覚悟をもって話していることが分かった。

 話の最後に、

 「殺せんせー、あんたさ・・・世界で大切な人を失ったことがあるのか?」

 横島がそう訊ねた。その言葉に

 「にゅやッ!」

 殺せんせーはずっと笑顔だけど無表情に見えた顔に驚きが出た。横島がそれを聞いたのは、自分も同じ気持ちになったことがあったからだ。

 自分の世界を救った横島だが、人はどんなに説明しても全員が納得するものではない。もっと早く対処すれば被害者は出なかった!何故、迅速に行動しなかった!など死人が出た世界中の家族や恋人・友人は、その批判をGS協会にぶつけた。人間は親しい人が死ぬと、必ずと言っていいほどその死を招いた原因に近い人を責める・・・しかも、情報の規制は完璧にできないので、横島がアシュタロスを倒したことがばれて

 『『『『『お前がもっと早く倒していれば!』』』』』

 現場を何一つ知らない人達はその矛先を横島に向けた。ルシオラを失って自分の子供が彼女の転生となるかもしれないと光を見つけたのに、その罵声が毎日のように向けられた。自分も大切な人を失ったのに・・・再び辛さが出てきて、ついには

 

 『そんなに憎いんなら!俺を殺しに来い!俺が・・・俺が悪いと思うなら!俺がお前らの大切な人を殺したと思っているのなら!』

 

 この言葉を出した。それを聞いたおキヌは慌てて美神や西条に報告して、横島を守るようにして・・・たまたま外に出た際にあの公園で文珠が働き、ここに来たと言うことだ。

 

 こうした過去で死ぬ・殺される覚悟を持ったことがあるからこそ、彼ももしかしたら同じ経験があったのでは?と思ったのだ。そして、思わず一瞬の沈黙でその事が分かったが

 「言わなくていいよ。俺だって、言うの辛いし」

 「そうですか」

 お互い、自分の過去を口にしなかった。ただ、一つ分かったのは・・・自分達は似た者同士だと言うことだ。女の裸が好きな性格も、おっぱいが好きな性癖も、大切な人を失った過去の苦しみを持った辛さも、今だにその人を忘れられないことも・・・何もかもが似ていた。

 それは殺せんせーもまた同じ気持ちだったのだろう。だから、

 

 「私を卒業まで見届けてくれませんか?」

 

 横島に今の自分がどれだけ幸せか。を見届けてほしい気持ちを込めてここにいさせるようにした。

 

 

 こうした経緯により、横島は3年E組のある顧問となった。それが、

 「くっそ!(しゅん)せめて!(どん)人数を!(ざざざ)決めとくべきだった!(どどどどど)だああ!新手が来やがった!」

 暗殺部という部活だ。もちろんこの部はこのクラスだけの独自な部であり、

 「え~~、この部に全員入ってもらいます。顧問はこの人です」

 殺せんせーが勝手に決めたものだ。この部活の主な内容は、

 

 1.E組は殺せんせー以外は絶対に部員になること

 2.毎週放課後に殺せんせーの代役を顧問がやること

 3.ただし、顧問は一人味方の生徒(生贄)を選んでいい

 4.部員は放課後に顧問と選ばれた生徒を病院送りにすること

 5.もし二人とも病院送りにできたら、褒美として殺せんせーは十秒間動かない

 6.制限時間は二人が山を下りるまで、二人とも下りたらそこで終了

 

 こんな感じであり、毎週放課後になると横島と一人の生徒が狙われることになった。規定に書かれている通り、もし二人を病院送り(捕まえたら、じゃない)にできたら殺せんせーは十秒間動かないことを約束している。その程度の時間が何だ?と思うが、実はこれは生徒だけでなく教師もまた部員になっている。

 つまり、十秒動かないと言うことは体育教師であり戦いのプロである烏間のナイフ投げや、英語教師のイリーナの暗殺テクニックに、二人や殺せんせーから教えられて身に着いた生徒達の暗殺術を全部受けることになる。いくら尋常じゃない生命力を持つ殺せんせーでもそれらを全部受けたらさすがにデットエンドだ。

 「ああもう!どうしていつもこんな目にあうんじゃ!」

 「それはこっちのセリフだ!横島さんが一人でやればいいでしょう!」

 「これもルールだ!つうか、またお前かい!じゃんけんで負けた男子といったのにお前一択じゃないか!」

 「「「「「待てや~~!横島先生!上条!」」」」」

 逃げているうちに自分と同じ逃げ役の生徒と合流した。その生徒が上条当麻であり、横島は味方の生徒は正直男子ならだれでもいいと思っていたので

 『男子でじゃんけんして、負け残ったやつでいい』

 と言ったら上条になった(女子を入れないのが横島らしい)。しかも、このじゃんけんは部活前に毎回やっているのに絶対といってもいいくらいの確率で上条が最後まで負け残るのだ。もはや、定番の負け人となっており、この部活が始まる時は既に上条がいないのを前提とした作戦を生徒達は立てるくらいだ。

 でも、今だ二人が病院送りになったことはない。かなりな不幸の持ち主の二人だが、かなりの死線を潜り抜けてきた二人でもある。この日もまた、二人は無事に逃げきった・・・そう、逃げ切ったと言うことは、

 「ハニートラップをしても上条は真っ赤になりながら速攻で逃げるし、横島は毎回引っかかってもあの触手と同じくらいあり得ない動きで回避するし・・・もっと腕を磨くべきなのかな?」

 「くそ!教師になって勘が少し鈍ったのか!二人ともとんでもないくらいに回避がすごく上手い!」

 「ねえ、この際だから手を組まない?」

 「・・・ふむ、その手も悪くなさそうだな。あの二人はあいつと同じくらいに厄介だからな」

 「(うっわ~~!これって必然的に二人っきりになる時間が増えるってことよね!ど、どうしよう!言っておきながら恥ずかしくなってきた!///)」

 「(こいつと手を組むのは初めてだな。上等、あの二人を病院送りにしてあいつを叩きのめしてやる!・・・生徒達は生徒達で作戦を練っているからな。この際、俺達もそれに加わるのも悪くないな)」

 教師のこの二人からも逃げきれたと言うことになる。イリーナの提案に乗った烏間も、今だけは生徒達と同じように楽しみでしょうがない!っていう目をしていた。提案したイリーナは想い人と二人っきりになれそうなことに悶絶していたが、当の烏間は生徒達と手を組む考えをしていた・・・この二人も既に上条が生贄になること前提で考えていた。

 『ヌルフフフ、上条君が毎回じゃんけんに負けるというのは予想外でしたが、お二人ともここまで逃げるのがうまいのは嬉しい誤算です。あれなら、生徒と教師の枠を超えたチームワークができると言うものです』

 どうやら生徒と教師は別々に動いて部活をする、という考えを取っ払ったチームワークができるようにする。というのが目的みたいだ。

 「「毎日毎日こんな目に・・・ああもう~~~!不幸だああああああ!」」

 毎回ターゲットにされる側はたまったものではないが・・・。

 

 

 そんな生活を続けていくある日(教師と生徒のチームワークになったが、二人はいまだ無敗)。部活を数日中断しないといけないある事件が起こった。テスト前だけど生徒の一人である岡崎が老人を傷つけてしまう事件を起こしてしまったため、その老人が経営している保育施設を手伝いすることになった。部活をしているとその時間が無くなるので、二週間の間は中断することになった。生徒達と共に子供達と触れ合っていると

 

 『何か、子供になった美神さんをあやすのを思い出すな』

 

 かつて上司の美神が子供になり、その彼女をおキヌと共にあやしたことを思い出し・・・同時に、かつての世界の皆の事も思い出した。

 『・・・どうしてるかな。俺がいなくなって』

 あの横島に批判を浴びせていた人間はもしかして美神達を責めているのか?それとも、逆に世界からいなくなったことで美神達があの人間達を責めているのか?もしくは、いなくなったことで責めるのをやめたが美神達はいなくなったことを悲しんでいるのか?いろんな考えが横島の頭をよぎった。

 「せ~~ん、せ~~。どうしたの~」

 そんなときに結構な胸を持つ中村莉桜が横島の隣に座った。

 「莉桜ちゃんか」

 「何か、とっても真剣な顔になっていたけど」

 「大したことないよ・・・以前の職場を思い出してね」

 「ねえねえ、教えてよ~」

 この時の莉桜はただの興味で聞いたわけではなかった。上条は同じクラスで暗殺技術を学んでいるし、逃げ足に至ってはクラス一だからまだ部活で皆から逃げ切れるのはわかる。でも、いくら殺せんせーが決めた事ととはいえ、普段からイリーナのちちしり太ももを見て鼻の下を伸ばして、授業中だろうがぶちのめされる横島がここまでできるとは思わなかったため、それも踏まえて聞いた。

 「そだな~、いろんな奴がいたな~~」

 そこからは美神とおキヌの三人で妖怪退治をしてきたことを話した。妖怪という言葉に、何言っているの?という顔になったが同レベル以上の存在が担任でいるだろ。と言うと頷いて信じた。すると、話が聞こえたのか子供や生徒達も興味本位で近よって話を聞いた。

 「俺な、空飛ぶほうきに乗ったことがあるぞ!」

 「いや~、山で思い出したがあのナイスバディな猫娘のミイさんとケイはどうしているかな~」

 「そういやいい体と言えば、人食い鬼のグーラーもええ乳だったな~」

 ただし、大多数は信じなかった。というか、殺せんせーのインパクトが余りにもでかすぎて「ふ~ん、あっそ~」って感じなのだ。それに妖怪や霊はこの世界では架空的存在でもあるので、漫画の読み聞かせ的な感覚で生徒も子供の聞いていたが、

 『横島先生は事実を話している。とてもいい顔をしているし、何か・・・泣きたそうな顔もしている。ただのでまかせにそんな顔ができるはずないし、するような人じゃないし』

 話をさせた莉桜だけは信じた。その後(アシュタロスが出る前まで)も、横島のボキャブラリーを含めた話も全部信じた。この時から、彼女は横島が興味対象となった。

 

 この時、上条はというと、

 「あ、あの~~、上条さんは作業に戻らないといけないのですが」

 「上条君、だったらこっちを手伝って・・・二人で」

 「いや、こっちです。来てください」

 修学旅行の時に上条に助けてもらってから想いを抱く神崎と、烏間に想いを抱いていたがイリーナに完全にとられてしまい悲しんでいるところを必死に慰めようとした上条を好きになった倉橋が左右から引っ張り合った。その上条のポケットには

 『上条さん、私との作業の方が楽しいですよ』

 スマホ画面から人工知能の自 律(おのず りつ)がメイド服を着た姿で現れた。一瞬、この三人の間に確実に火花が見えた。

 「「『どっちを選ぶのですか?』」」

 「ああもう~~~!ドウスレバイイノデスカ~~!!」

 女難にあっている上条は、しばらく抜け出せそうになかった。

 

 

 この事件も無事に解決して、他にもイリーナがいなくなったり、学園祭後に理事長が殺せんせーを解雇させようとしたが何とか乗り越え、そろそろ冬休みという前に生徒の一人である茅野がE組の前の担任である雪野あぐりの妹で殺せんせーに姉を殺された(と思っている)恨みとしてずっと殺意を抱いていて、ついに牙をむいて襲い掛かる事件が起こった。

 クラスメイトが必死になって茅野を止めにかかった。最後に意識を取り戻させるために

 「・・・む!むうううう!うううう!」

 「(今まで過ごした僕達の時間。絶対に無駄じゃない!)」

 渚が彼女に長いキスをして、無事助け出すことができた。

 「(・・・じゃあね、渚)」

 その時、彼に想いを持っていた莉桜は緊急手段でやったことはわかっているが、ここで自分の想いを決別した。そうした理由はただ一つ、

 

 『莉桜ちゃん、夕日は昼と夜の間のほんの一瞬に強く輝くからきれいなんだよ。知っていたかい?』

 

 この言葉を言った横島に想いを持ったからだ。渚にいつも下ネタでからかうのは自分を隠さずに見る彼が気に入ったから、そして想いを持ったから・・・でも、横島が出たことで変わった。過去の話を聞いてから、興味の対象とみていたが、茅野が殺しに来る前に横島が一人でE組の屋根の上にいて遠くを見ていたので彼女も上ってどうしてそんなことをしているのか聞くと、さっきの言葉を言った。そして、

 『昔さ、俺が原因で喧嘩してしまった姉妹がいたんだ。必死にその喧嘩を止めようとしたが、結局姉が致命的なものを受けちまって・・・亡くなっちまった』

 泣きそうな顔でつぶやいた。その時だった、彼女の胸が最大限に高鳴ったのは。

 『姉を失って必死に心を押し込めていたカエデも分からなくないんだ。姉と恋人と違うが、大切な人を失った苦しみは俺も味わったし、我慢もずっと続けたから・・・だからこそ、あの子にはこのままでいてほしくない。殺せんせーが絶対にそんなことをする奴じゃないし』

 最後の一言が決定的だった。

 

 『復讐で生きるなんて、悲しいだろ?』

 

 横島は彼女の姿がかつての世界で自分に非難をぶつけた親族や恋人・友達を失ったあの人物達に見えたのだ。どうしようもない怒りと理不尽を自分に言うあの人物達に・・・。そんな人達と茅野を一緒に見たくなかった。そんな意味を込めて横島は言ったが、

 

 『む、胸が、心臓が・・・止まらない!』

 

 時々、周りをしっかり見てクラスの皆に達観した大人のようなことを言う彼女だが、まだ中学生で肉体的にも精神的にも未成熟だ。すっかり横島の弱いがへこたれない一面に心を奪われたのだ。だからこそ、渚がカエデにキスをしたときに想いに決別できたのだ。

 

 

 その後語った殺せんせーの過去にますます自分と同じに見えた横島。冬休みに入り生徒たちが来なくなった時に、同じE組で暮らしている殺せんせーに

 「横島さん。部活は終わりにします」

 暗殺部をやめることを言われた。今後の受験と進路のことを考えると、部活はもうするべきでないということになった。本来の中学生となって受験戦争に臨むことは正しいことだからだ。横島もそれが分かっているから簡単に受け入れた。

 「なあ、本当にあの子達に殺されてもいいのか?」

 「ええ。私はこれが一番いいことだと思います」

 「みんな災難だな。辛い選択を担任に突き付けられているんだからな」

 「でも、それを乗り越えてこそ大きく成長するものです。ヌルフフフ、生徒達が成長する姿を見れないのは残念ですが、成長させられる糧となれるのなら本望ですよ」

 殺せんせーのその笑顔に曇りも陰りもないのが分かった。本心で今自分と話していると横島は分かった。だから、彼も本心を言った。

 

 「そこまで言うのなら・・・見届けるよ。最後までな」

 

 あの時の言葉の意味がようやく分かった横島は、あの時しなかった返答をした。殺せんせーは笑顔を崩さないまま、出ていく横島を止めなかった。

 

 

 そして、卒業式前日の夜。政府の邪魔を潜り抜け、最後の敵との戦いが終わり、殺せんせーが生徒一人一人に声をかけていく。生徒全員にかけ終わったとき、

 「殺せんせー」

 「横島さん」

 「見届けたぜ」

 「光栄です」

 「教育・・・ありがとうな」

 「ヌルフフフ、あなたにも教えられてよかったです」

 横島は最後に感謝をした。この瞬間まで見届けてほしいと言ったのか・・・それは辛い・苦しい・悲しいをお互いずっと持っているけど、横島はその事でまだ悲しんでいる。でも、それらは全部乗り越えないといけないものだ。今だ乗り越えてないからこそ、見届けるよう言った。こういうのは、言葉だけでは決して乗り越えられないものだから・・・自分を見て乗り越えてほしい。殺せんせーのこの意図を理解して冬休みの時に乗り越える気持ちを持たせてくれたから、ありがとうを言ったのだ。

 横島との話も終わり、ついに・・・渚のナイフが振り下ろされた。この瞬間、全員の目から滴が流れた。

 

 

 

 卒業した数年後、横島はどこに行ったのかというと

 「ねえ、タダオ。今度はこの通訳の清書をお願い」

 「おう、莉桜ちゃん!」

 海外留学をした莉桜の通訳の手伝いをしている。卒業式が終わって、横島もE組がなくなるので行き場がなくなるところに

 『横島先生。海外留学に行くんだけど、ボディーガードで一緒に来ない?』

 彼女がこう誘ったのだ。もともと頭脳明晰で外交官になるのが夢のため、まずはその海外を見て回るらしくそのための女一人は危険だからと横島を誘った。だが、考えてみてほしい・・・彼女は横島に恋していて、しかも中学を卒業している。もしそんな二人だけの海外留学はいったいどうなるかというと

 

 「もっと頑張るぞ!その子のためにも!」

 

 莉桜のお腹が少しだけ大きく、時々吐き気もして酸っぱいものも食べたいらしい。そのお腹には、二人の愛がまさに待ち望んでいるのだ。まさに、幸せの絶頂だ。

 「ああ、期待してるよ」

 「おおう!任せろ!」

 横島の頑張る姿に笑顔で見る莉桜。

 

 『こんな関係になっちゃうなんて。ははは、もしあいつらにあったらどんな顔をするかな。しかも・・・(ぽん)これを見たらどんだけびっくりするか。うん、近いうち会いに行くか。殺せんせーのあの日も近いし、忠夫も夕日を見ても泣かなくなった。ずっと苦しんでいたけど乗り越えてくれたみたいだし、忠夫もやっぱりあの場所には行きたいよね』

 

 素直に幸せをかみしめている二人。莉桜はお腹を軽く叩いて、今の自分の姿を皆に見せようと思い、清書をしている横島を見た。少し深呼吸をして・・・口を開いた。

 

 「ねえ、忠夫。今度さ・・・」

 

 

 だが、彼女は甘かった。そんな考えを持っているのは

 「当麻さん、今度あの山に行きましょうね」

 「もちろん行きますよね」

 「そして、見せましょう・・・この子達を!」

 『・・・覚悟を決めるべきですよ。当麻さん』

 上条が好きな彼女らも同じだった。神崎・倉橋・矢田(卒業後に彼女から告白)は今一夫多妻がOKな国で暮らしており、家の警備システムを律が仕切っているが・・・実際は上条の生活を二十四時間撮影している。

 そんな彼女らに囲まれて幸せかと思いきや、

 

 「・・・不幸だ」

 

 どうやって、この現状をあの同級生達に説明すればいいか・・・それが思いつかないからだ。

 

 

 

 数か月後に、3年E組が全員集合したがその時にどんなことになったのか・・・それは彼らと

 『ヌルフフフ、皆さんとても幸せそうですね~~あぐり先生』

 『はい。笑顔が一杯でよかったです』

 あの山にいるこの二人しか知らない。

 




 今回は殺せんせーにルシオラの事を乗り越えさせました。この二人は似ている部分が多いので、ヒロインより殺せんせーが適任と思いました。
 莉桜ちゃんですが、渚への恋心はカエデへのキスで吹っ切らせました。やはり、このイベントが一番彼女の気持ちにケリをつけるいいところですので。
 そして、他キャラは上条当麻君でした!そして、相変わらずの彼ぶりでハーレムです!

 次の物語シリーズはこの子しかいなかった羽川翼ちゃんです!その次は久々のRPGのゲームヒロインで行こうと思います。自分がドラクエ以外で初めてやったRPG・テイルズオブディスティニーのスタンの妹のリリスにしようと思います!


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羽川翼と付き合ったら?(物語シリーズ)

konbanha!ついに、この話のヒロインも30人目なんですね。まあ、本当は違うけどここまで来ました!
 
 設定です
  横島は阿良々木家に住んでいます。
  大体が羽川翼の回想です。
  始まった時点ですでに想いを抱いています。
  原作を半オリジナルにした話になっています。

 では、スタート・・・最後は覚悟してください。



 「なあ、阿良々木。お前ってロリコンだな」

 「おい!昼休みにいきなり何を言ってるんだよ!」

 「そうじゃ!主様はロリコンじゃない。わしが好きなだけじゃ!」

 「ふ~~ん、阿良々木君って恋人の私よりその子を選ぶの?」

 男二人女二人・・・訂正、男二人女一人幼女一人が学校の屋上で楽しそうに会話をしていた。男の二人のうち一人は、当然横島忠夫だ。もう一人で横島からロリコンと呼ばれた男は阿良々木暦といい、隣の少し鋭い表情を崩さないで白い目を向けている女子・戦場ヶ原ひたぎと恋人同士として付き合っているのだが、

 「そうじゃ!でも、おぬしなら愛人として認めてやってもよいぞ」

 阿良々木の陰から姿を現す幼女が、ない胸を張ってどや顔をしていた。この幼女は実は吸血鬼で名をキスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレードと呼び、本来はとても横島好みのボインな胸を持つスタイルをしているのだが、力の大半を失い幼女となった。そして、死にかけたところに阿良々木が噛ませてあげて命を救ったが、彼も吸血鬼に・・・いやちょっとした吸血鬼の体質を持った人間になった。この吸血鬼は普段は阿良々木の影の中で暮らしているため、すぐに影から出る事も入ることも出来るのだ。

 今は知り合いの怪異の専門家の忍野メメから名をもらい、忍野忍と呼ばれている。

 「それはむしろ、こっちのセリフだけど?」

 「ふふふ、わしと主様は一心同体。離れられないのじゃ・・・そんな二人はもはや永遠の恋人だな」

 ひたぎと忍は火花を散らしている。

 「そもそも、どうしてそんなことを言うんだ!」

 「自分で言っただろ。阿良々木暦は幼女の裸を見るのが好きって」

 「言ってない!仲良くなるのが好きは言ったが、そんなことは「普段からこの幼女と風呂に入って体も洗ってあげているのに?」な、何で知っているんだ!」

 「何、貴様本当のことだったのか!冗談のつもりで言ったのに~~(ぴゅーーー)」

 こっちもそれなりの火花が散っていたが、思いっきり引く自爆発言を阿良々木がした。横島は話しながら一気にゴキブリの如く彼から離れた。そして、その会話が聞こえていたのか

 「ふはははは!どうじゃ?お主はなかろう?中々、快楽じゃぞ?主様の洗いは」

 「・・・阿良々木君」

 「は、はい!何でしょうか、戦場ヶ原!」

 「今夜あなたの家に行くわ。いいわね」

 「ほう~~、わしも一緒だがいいのか?」

 「なら、どっちが気持ちよく洗ってもらえるか彼にやってもらいましょう」

 「面白い、のったぞ!」

 阿良々木の予定がこの時点で完全に決まった。戦場ヶ原のプレッシャーに何も言えない阿良々木だった。ここで一つ、さっきの会話をもう一度思い返してほしい。聞きようによっては二人の裸を好き放題にできる的な会話に聞こえないだろうか?いや、普通に聞いても大体そう聞こえる。となれば

 

 「くたばれえええええ!イケメン・・・じゃなくてロリコンの変態なのに、ひたぎちゃんのヌードが見れるなんて許せねえええ!くらえ、阿良々木~~!!(ずどん!)」

 「変態じゃぐぎゃああああああ!」

 

 当然、煩悩人間の横島もそんな聞こえ方になるだろう。戦場ヶ原のヌードが拝めることが確定した(横島の中では)阿良々木を藁人形呪いの刑にした・・・これで彼が妹の唇を奪い、裸も洗ったことがあると言うことが知られたらいったいどうなるだろうか?

 昼休み終了のチャイムが鳴り、忍を阿良々木の影の中に入れて教室に戻ると、

 「あ~、やっと戻ってきた」

 「お待たせ羽川」

 「つっばさちゃあああん!」

 「懲りないわね(ごん!)」

 そこにはクラス委員長の羽川翼がいた。阿良々木と戦場ヶ原は普通にあいさつしたが、横島は彼女の標準以上の立派なおっぱいに飛び込もうとした・・・後ろにいた戦場ヶ原の一撃で床に沈んだが。

 「あはは、別にいいよ。だって、私達恋人同士だし」

 「あなたがいいなら」

 「ほら、忠夫君。抱き着いてきていいよ」

 「本当か!・・・う、ぐ、あ、あかんのや!それは罠だ!ダメだダメだ!落ち着くんだ俺!冷静になるんだ俺!(がんがんがんがん)」

 「床に頭を打ち付けている時点で冷静じゃないぞ」

 恋人同士と言い、忠夫と呼ぶ羽川は別に問題ないと言うと飛び起きた横島だが、一気に舞い降りた幸運を疑って地面に頭を打ち付けまくる。その様子を呆れた顔で突っ込む阿良々木。もちろん、その後で教室の床が血の海になったのは当然の事だ。

 

 「ありがとう阿良々木君」

 「いや、いい。こいつの自業自得だし」

 「じゃ、戻っていいよ。私は忠夫君が起きるの待つから」

 「え?それなら俺「いいって(テレ)」・・・わかった」

 横島を保健室に運んだ阿良々木と付き添いの羽川。先に阿良々木を帰す羽川の顔が少し赤くなったのを見て、気を利かせて先に出た。これで完全に二人きりだ。

 「・・・忠夫君」

 情けない顔で寝ている横島をじっと見る羽川。思わず、少しだけ赤くなって頬を触る。

 「普段は、阿良々木君と同じくらい欲望にとっても忠実なのに」

 そう呟くと・・・彼女の頭に何といきなり猫耳が出てきた。スカートの中からも猫の尻尾が出てきている。制服のボタンがひとりでに外れて、彼女の豊かな胸の谷間とそれを抑えているブラが見えた。

 「いざって時は、と~~ってもいい男にゃ~~」

 語尾も「にゃ~」と言いながら、本当に猫みたいに横島の上に飛び乗り頬を舐め始めた。もし、起きていたら鼻血の噴水が出されていて意識不明の重体になっていただろう。

 猫羽川は掛け布団を取り、横島に抱き着いた。その顔は、さっきの羽川同様恋する顔だ。

 「にゃはは。本当に、いい男だにゃ~~(ふぁあああ)」

 だんだん眠くなっていく猫羽川。まぶたを閉じて・・・

 『あの時から、気になった・・・にゃ・・・ZZZ』

 あの時を思い返しながら、眠りについた。

 

 

 猫羽川が思い返したあの時というのは、

 

 「ご主人はにゃ、お前の事が、好きにゃんだよ」

 

 ストレスにより猫の怪異を持った羽川。一度は封じたはずの通称・ブラック羽川がまた出て、阿良々木がどうしてまた出たのか聞きに行った時だ。羽川が自分を好きだと聞かされて言葉を失う阿良々木は、戦場ヶ原と既に付き合っていて、二人のカップルな姿を見て彼女はひどいショックだった。

 そう・・・彼女のストレスは阿良々木本人だったのだ。

 「お前のせいにゃ。お前があの女と付き合うからこうにゃったにゃ」

 「俺の・・・せい?」

 「そうにゃ、だから・・・お前を」

 ブラック羽川の顔が怖くなり、殺意も最大限まで高まった。

 

 「こ「いっかあああ~~~ん!!」す・・・っては?」

 

 両手の爪も伸ばして、まさに殺しにかかろうとした時だった。いきなり横島が現れたのは、

 「いいか!君みたいな美女・・・って下着つけてるけど裸ワイシャツ姿!おおお!何と素晴らしい!」

 ブラック羽川の様子を見て飛び出したが、彼女のブラとパンティの上にワイシャツだけの姿に目を大きくしてその姿を焼き付けるかの如く見入った。

 「お、お前、誰にゃ?」

 空気がシリアスからいきなりコメディになったことに呆然として、彼女はかろうじて問いかけた。

 「ねえねえ!僕横島!よかったら・・・何と!よく見たら猫耳に猫尻尾付き!更にグッドじゃああああ!」

 「ど、どうすればいいんだ?」

 自前の猫耳・猫尻尾を見て更に興奮する横島。彼の後ろにいる阿良々木も唖然中だ。

 「いったい誰にゃと聞いているにゃ!(ばき!)」

 「ぐへ!っは!余りの巨乳に下着に裸ワイに猫コスプレに我を失っていた!でも、できる事なら下着も猫みたいなものにすればもっとグッド「いい加減にするにゃ!(ずどん!)」ぐおおおお!(どごん)「な、何で俺までえええ!」」

 苛立ったブラック羽川の一撃で横島が元に戻った・・・と思ったら戻ってなく、下着変更を要求しようとした横島にさっきより力を込めて殴って吹っ飛ばした。ただし、真後ろにいた阿良々木も巻き添えにして壁に激突した。

 「ああもう!さっきの殺意を返せにゃ!」

 突然の横島の出現に、高まっていた殺意がなくなっていた。

 

 

 その後、ブラック羽川が猫の怪異として羽川に乗り移っていると聞いてもどうってことない顔をする横島。妖怪や幽霊を日常茶飯事で見た彼にとっては、いつもの事なので気にしない。

 そんなことより横島は女の方が優先なので、美女の想いを踏みにじるとは何事か!と阿良々木をぶん殴る。そして、殺す以外の手で何とか許してやれないか?殺したら羽川本人が苦しむことになると説得した。彼女も主の羽川翼を苦しめるのはまずいので、その要求をのんだ。殴られた痕が頬にある阿良々木はほっとしたが、

 

 「やめてくれええええ!」

 

 今は苦しんでいた。肉体的にではない、精神的にだ。

 「ほらほら!今度はこれじゃ!」

 「にゃ~はははははは!これはいいにゃ!いいざまにゃ!」

 「まて!それって幼女用のスカートじゃないか!ただでさえ、セーラー服を着せられているのにもっとやばくなれと言うのか!」

 「阿良々木、偉い人はこう言った・・・結果的に、満足すればよかろうなのだ!と」

 「それは勝てばよかろうだろうが!」

 「おら!さっさと着替えるにゃ!」

 ここまでのやり取りでもう分かるだろう。無理やり女装させられて、

 「まだまだ衣装はあるぞ!どこぞの学園のBクラスの代表みたいに化粧をして写真集も出してやるからな!」

 「ふざけ、ってやめろ!脱がすな~~!」

 「あはは!阿良々木君をこんな格好にするのって楽しいね」

 「・・・ちょっと待て!お前、ブラック羽川じゃなくて羽川本人だろ!おむぐう!」

 さっきは膝まであったスカートを下着(男用)丸見えの幼女用の超ミニスカートに着替えさせられた阿良々木をデジカメで撮りまくる。いつの間にか阿良々木の変態な姿にブラックから元の羽川に戻っており、その事を突っ込もうとしたが横島が口の中に無理やりハンカチを入れて言えなくする。

 途中で戦場ヶ原から彼のスマホに連絡が入った時、女装写真撮影中の事を伝えると

 

 「私も混ぜなさい」

 

 彼女も撮影会に参加した・・・しばらくすると、彼女がメインとなって衣装を着せて無理やりポーズも決めさせて写真を撮るようになり、蚊帳の外になった元の姿に戻った羽川と横島が話を始めた。二人とも真剣な顔だった。

 「どうだ?あいつのあの姿を見て」

 「そうだね。まだ阿良々木君の事、好きなのかもしれない・・・でも、今はあの二人が付き合っているとわかってもそれほどショックじゃないかな」

 笑顔でスクール水着・裸エプロン・競泳水着(女性用)などを着せられる阿良々木を見て笑顔になる羽川。だが、最も笑顔になっているのが

 「阿良々木君。いい姿よ」

 「主様、この際女装も趣味に入れたらどうじゃ?楽しみが増えるぞ」

 「ぜ~~~ったいに、嫌だああ!」

 着替えさせているこの二人だろう。興奮している二人とちょっとだけよ~♡なポーズで撮られている阿良々木をほったらかしにして話を続けた。

 「そういえばさ、あなたって誰なの?」

 今までずっと阿良々木へのお仕置きに流されたため、肝心の自己紹介をしていなかったので、やっと自己紹介をした。

 「横島忠夫、ね。どうしてこんなところにいるの?私服ということは、学校の生徒じゃないみたいだし」

 「まあ。気づいたらここにいた。としか言えんな。詳しいことは、言いたくないんだ」

 「ふ~ん、別にいいよ(それにしてもこの人、すごいな。私の中にいるブラック羽川さんの阿良々木君への殺意を抑えるなんて・・・ちょっと興味が出たかな)」

 これが、お互いの初めての出会いと出来事だった。因みに横島は阿良々木の家で暮らすことになった。何しろ、住む場所がない。戦場ヶ原・羽川の家はもはや入れる場所がないので、普段親が返ってこない阿良々木の家がうってつけだった。その際、

 「お前か!女に声をかけまくっている不審者は!」

 「私達、ファイヤーシスターズが成敗するよ!」

 ナンパしまくった(もちろん全敗)のが仇となり、妹の二人から目の敵にされたのは別の話。因みに阿良々木暦女装写真集は彼女の戦場ヶ原だけの独占所有物となり忍は悔しがったらしい。

 

 

 その後は阿良々木のロリコン具合もひどくなったり、忍野メメがいなくなったりしたが、阿良々木がとんでもない事件によく巻き込まれ、それに同居している横島も時々ひどい目に遭ったりしたが何とか生きてきた。

 ある日、羽川の家が全焼する事件が起こり、メメがいた廃屋に戦場ヶ原家と宿泊する場所を変えていき

 「えっと、横島君。よろしく」

 「・・・は?」

 「横島兄ちゃん!羽川さんも一緒に暮らすから!」

 「変なことしちゃだめだよ!」

 戦場ヶ原にうまく言いくるめられたファイヤーシスターズが彼女を家に連れてきた。

 「お、おおおお、女と同居!こ、ここここ、これは翼ちゃんとラブラブになれと言うお告げか~~!そうだろ、キーやん!」←私、知りません!(キーやん)。ははは!よこっちは相変わらずだな!(サッちゃん)

 「「キーやんって誰?」」

 「・・・(ラブラブ、か・・・阿良々木君となりたかったな)」

 窓を開けて大絶叫する横島に、思わず出たキーやんが誰かと尋ねる二人とラブラブという言葉に少し寂しい顔をした羽川。彼女が泊まる部屋は何と阿良々木の部屋だった。何故俺と同じ部屋じゃない!と涙を流す横島に、ファイヤーシスターズツインアタックという拳が顔面に突き刺さって諦めることになった。

 その後、廃屋も火事でボロボロになり、その前に彼女から羽川しか見えない虎を見たと聞いた。それを聞いた横島はすぐに霊能力者の顔になった。

 『最初は翼ちゃんの家に次があのハイオク・・・となると、次は戦場ヶ原ちゃんの家!』

 すぐにそれが分かり、阻止するべく彼女の家に向かおうとしていると

 

 「何でお前がここにいるのにゃ!」

 

 何と、ブラック羽川と会った。何でも羽川が彼女当ての手紙を残し何とか阻止して。と頼んだらしい。自分の主の頼みでもあるので、虎を止めに出てきたとの事。

 「俺も同じ目的だ」

 「お前、戦えるのかにゃ?」

 「ああ。以前いたバイト先は悪霊・妖怪を退治する専門の職場だったからな!いつも、上司からは盾にされていたから問題ない!」

 「・・・問題発言にしかにゃいけど、お前がとんでもにゃいことだけはわかったにゃ」

 一瞬白けたブラック羽川だが、

 「来たにゃ!」

 「ああ!」

 やってきた虎に真剣になる二人。虎を必死に止めようとするブラック羽川と『壁』の文珠でいけないようにして、進路を遮る・・・聞けばこれは羽川の感情から出た怪異らしく戻さないといけないので、横島はサポート役に徹している。ただし、やはり

 「うわ!」

 「危ない!」

 ブラック羽川が危機の時は何度も助け、文珠はほとんど彼女の体力の回復や傷の治療に使った。更に、

 「ぐおおおおああああ!」

 「おい!大丈夫かにゃ!」

 彼女を自分の体を盾にして何度か守ったりした。その際に、

 

 『君の体が傷つかなければ大丈夫だ!』

 『よかった・・・傷ついたのが俺で!』

 『終わったら、その胸に顔をうずめさせて!』

 

 と言って服はボロボロでも体は無傷ぶりを見せて安心させた(その時、ブラック羽川が真っ赤になったのに気づかなかった)。だが、羽川が元に戻ったことでピンチに陥ったが、阿良々木が来たことでやっと事態は収拾して、最後に

 

 「阿良々木君、好きです。私と・・・付き合ってください」

 

 阿良々木にやっと羽川は自分の想いを伝えた。しかし、戦場ヶ原と付き合い彼女とずっと付き合い続ける事を伝えた。その答えに羽川は

 「う、うう、ううわあああああああん!」

 失恋を初めて味わい傷ついたが・・・その痛みと虎をその心に受け入れた。これで解決。と思ったら、

 

 「横島君、好きです。私と結婚を前提に付き合ってください」

 

 深夜十二時過ぎた時に、何と羽川は横島に告白した。しかも、

 

 「恋人になるんだから、一緒に暮らそうね」

 

 その後にこんな発言までしたのだ。横島が思いっきり絶叫したのは仕方のないことだった。

 

 

 

 保健室の布団で目を覚ました羽川は、ブラックではなく元の彼女に戻っていた。

 「思わず思い出しちゃったな。私が告白したあの時の事」

 横島はまだ寝ており、その寝顔を見て赤くなる羽川。

 「阿良々木君への告白が終わってすぐに横島君に告白したんだもの。変な告白の仕方だな、と思っているけど、あの時そうしたのは聞こえた気がしたんだよね・・・猫の私の声が」

 その声を今でも覚えている彼女。それを思い出した。

 

 『二人でこいつを堕とすにゃ!』

 

 その言葉は横島を二人で堕とそうという言葉だった。

 「あの子も私だもんね。横島君を好きになっている気持の方が大きくなっていたこと知っていたんだ。私の為にいろいろバカやって笑わせてくれて、必死に私や猫の私を守ろうとしてくれて、阿良々木君を女装させた時から何となく気になっていたけど一緒にいるうちに段々ずっといてほしい気持ちが強くなって・・・だから、思わず一緒に暮らそうなんて言っちゃって。まだ暮らせてないけど、学校卒業したら・・・えへ」

 横島に抱き着く羽川だが、その抱き着きがすごかった・・・その時に目を覚ました横島の心境はこうだ。

 

 『なななああああ!何で目を覚ますと翼ちゃんが俺に抱き着いとるんじゃ!しかも、つっつっつつ、翼ちゃんのすんばらしいビッグな乳が俺の顔にいいい!こここ、これってあのサングラススケベ仙人曰くぱふぱふか!パフパフなのか!それをしろとキーやんとサッちゃんが言っているのか!』←だから、知らないって(キーやん)やっちゃえば?(サッちゃん)

 

 見事、読者の皆様のご期待通り二人は放課後まで保健室にお世話になった・・・それが鼻血の出しすぎによる肉体的なものか、それとも羽川の誘惑による精神的なものなのかは二人しか知らない。

 かなり先の話だが、彼女が休学してメメ探しに行ったときは、彼も同行していろんなところで彼女と同じ部屋で泊まり、月日が経ってようやく南極で見つけた時は

 「横島君~~、結婚報告は僕より先に阿良々木君にするべきじゃないかな~」

 なんて言われて二人して顔を真っ赤にしたそうだ。

 

 

 

 時を戻し、冒頭で火花を散らせた二人の中心にいた阿良々木はというと、

 「ほら、入ってきなさい」

 「主様、早くせんか」

 戦場ヶ原と忍が既に浴室にいて、審査員でもあり選手でもある彼は脱衣所にいた。

 「なぜこんなことに、そりゃ戦場ヶ原の裸を見たいと言えば見たいし触れたいと言えば触れたい!忍の裸は見慣れているが、あいつのも中々捨てがたいし・・・」

 かなり変態なことを言っているのに、全然自覚なしのパンツ一丁の男だった。その男はある缶を持っていた。

 「かなり怪しいけど、こいつを飲めば大丈夫って横島は言っていたが」

 その缶はかなり怪しく・・・漫画やアニメで出ていたら、料理や弁当から紫色の煙が出ていて恐怖すら覚えていただろう。だが、このまま入っても状況が打開できない。覚悟を決めて、

 「(どばどばどば)ごくごくごく」

 その中のものを飲んだ。因みに口の中に入っていった液体の中に、何やら数多くの薬やらサプリやらが滅茶苦茶入っていて液体も正直体にいいものとは言えない色をしていた。そんなのを飲んだ阿良々木は・・・

 

 「お、おおお、おおおお、お、お、お!オクレ兄さん!!!」

 

 マッスルな体をして眼鏡をかけたパンツ一丁の男の幻覚を見た・・・その後、オクレ兄さん!と叫び続ける阿良々木の様子を見に来た二人が彼を部屋に寝かせたが、

 

 「オクレ、マッスル。マッスル、オクレ・・・(むきむき)おい~~っす!」

 「大丈夫だ、問題ない

  だいじょうぶだ、もんだいない

  じょうぶだ、もんない

  じょうる もんい

  まうる ぼんい

  マッスル ボディ!」

 

 意識を取り戻しても、一か月はこの調子だったという・・・。

 




 自分の為に道化になって元気づかせる横島・・・小さなヒントでほぼ全部が分かる彼女ですから、触れ合っているうちに横島の演技に気付き、不意な一言で悲しみや辛さもすぐに気づいて好きになっていく。それが彼女だと思います、

 最後のオクレ兄さん!わかった人います?昨日たまたまこの漫画のこと思い出して、阿良々木に言わせたい!と思って書いちゃいました!
 次回はテイルズのリリス・エルロンです。その次が真剣で私に恋しなさい!にしようと思います。ただ、これはハーレムにしようと思います。何人がいいかな?


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リリス・エルロンと付き合ったら?(初代テイルズ・オブ・ディスティニー)

 今回はかなり思い入れがあるので、かなり真剣に書きました!

 設定
  原作は、PS版の方の第二部からの流れで行きます。
  戦闘メンバーはソーディアンメンバーとリリスと横島以外出しません。
  戦闘シーンは出しません。

 では、どうぞ!
  



 ここはリーネ村という田舎の村。そこで、横島は

 「リリスちゃん!一緒にお風呂「入るわけないでしょ!」ほんげら!」

 「飛燕連脚!兄の俺が許すわけないだろう!「ぎゃあああ!」」

 この兄妹と二人の祖父の三人と一緒に暮らしていた。リリスという女の子を混浴に誘おうとしたら、とても重い一撃をくらい、さらに兄のスタンに追い打ちを食らってそのまま外まで吹き飛ばされた。

 「まったく、懲りないんだから」

 「でも、あいつが来てからにぎやかになったな」

 「そうね。お兄ちゃんが家を出て戻ってきた次の日に、家の裏にタダオがいたものね」

 「そうだったな。毎日村中の女性にナンパしているけど、誰も迷惑だといわないんだよな。なんでだろう?」

 家の裏庭で羊に鼻でつんつんされている横島はまだ気絶中だ。

 「あまりしつこくなくて、いろいろ手伝ってくれるかららしいわ」

 「リリスにはああなのに。不思議だな」

 「二人とも」

 「「なあに?(お)じいちゃん?」」

 横島の行動と印象に不思議がる兄妹に祖父が語り掛ける。

 

 「わしには、あの男は空元気に見える。無理しているように見えるのじゃ」

 

 そう言って部屋に戻っていった。だが、この時はまだ意味がわからなかった。

 

 

 それから数日後だった。

 『スタン、起きんか!この馬鹿者が!』

 「でぃ、ディムロス!」

 「な、何だ!今の声は!」

 朝早くスタンには聞き覚えのある声で、横島には初めて聞く声が響いて眠っていた二人は一気に目を覚ました。二段ベッドの上にいたスタンは見事に落ちた。

 「何だ?今の西条が出すみたいなイケメンボイスは?俺に呪ってほしいんか?」

 『・・・おい、まさか俺の声が聞こえたのか!』

 『ほう、こいつも資質があるのかのう?』

 「あ、あの、あなたは「おおおお!何というおしとやか美人が目の前に!「タダオは黙ってなさい!(ずごん!)」うぎゃああああ!」・・・・え、えっと?」

 先に居間に着いた横島は、リリスに向かい合うようにいる神官服を着た眼鏡の女性フィリア・フィリスにナンパしようとしたが、すぐに行動を察したリリスに料理のおたまで沈められ、そのおたまが光っていたように見えた。

 「あの、大丈夫、ですか?」

 『・・・この女、スタンより強くないか?』

 『その意見だけは同感じゃ』

 フィリアとテーブルに置かれている剣二本が呆れる様につぶやいた。

 

 そして、スタンも来たところで話が始まる・・・と思いきや、まずは横島に説明をした。テーブルに置かれている話すことができる剣はソーディアンと呼ばれ、魂の入った武器で資質を持った人のみが扱える代物でそれぞれ火・水・土・雷・風の五つに属性のある剣であること。

 この世界の人間でもあまり知られてない情報だが、

 「なるほど~。ようは付喪神みたいなものか~」

 と簡単に信じた横島に、ソーディアンのディムロスとクレメンテは言葉を失った。それが日常的にある世界にいた横島にとって、別にどうってことのない話だ。横島にも二人の声が聞こえたのは、そういうものを実際に見たことがあるからだ。と結論づけた。

 ここからが本番であり、後三人ソーディアンを操れるメンバーがいて五人で『神の眼』と呼ばれる強大な力を秘めた宝玉をフィリアの所属する宗教団体が奪ったが、取り返してこの世界の王国であるセインガイアの王に返したが、再び奪われたらしい。しかも、奪ったとされるのが国王の側近的存在のヒューゴと彼が受け持つレンズというエネルギーが込められている石を買いとるオベロン社の幹部数人、更にソーディアンマスターの一人であるリオン・マグナスもいなくなっており、彼らが犯人としてあげられた。

 スタンは、マスターとして再び集められることになった。もちろん行かなくてはならないが、

 「私も行く!お兄ちゃん、いいよね!」

 リリスが兄についていくと言い出した。もちろん反対のスタンとフィリアだったが、

 「別にいいんじゃね?マジで強いし・・・俺もついていくけど」

 横島は一つ、気になることがあってリリスの同行に賛成して、ついでに自分も行くと言った。結局、二人とも折れて一緒に行くことにした。

 

 

 その後、クレスタの孤児院でソーディアン・アトワイトの使い手ルーティ・カトレットとイクティノスの使い手でファンダリアの若き王ウッドロウ・ケルヴィンを仲間にして、セインガルドの国王のいるダリルシェイドに行った。そして、王からいなくなったヒューゴの屋敷の調査を頼まれた。そこには残されたメイド達がうろたえている中、

 「マリアンさんがいない?」

 リオンの世話役を任されたメイドがいなくなっていることと、彼らの行き先が海底洞窟であることが分かった。すぐにそこに向かうと

 

 「・・・来たか」

 

 神の眼を取り戻すために、ともに旅したリオン・マグナスがソーディアン・シャルティエを持って立ちふさがった。その姿に彼を知る四人は驚き、リリスと横島は移動中に話を聞いたので彼だとわかった。

 「リオン!そこをどいてくれ!」

 「そうよ。あんた、何をしているかわかっているんでしょう!」

 「お願いです!」

 「リオン君、君は騙されているんだ!」

 リオンを仲間と信じるスタン達は必死に説得をするが、聞こうとしない。

 「ああ、僕はヒューゴにとってはただの捨て駒さ・・・だが、マリアンのためなら、この命喜んで捨てよう」

 『というわけですよ、残念ですけど僕もぼっちゃんの為に敵になります』

 リオンはシャルティエを六人に向けた。その際にルーティに自分はお前の弟で、彼女がヒューゴの娘であることも明かした。その事実に全員が驚く。

 「マリアンさんって、あの」

 「・・・やっぱりな」

 リリスは唖然としている中、横島は気になっていることが確信だと気づいた。

 「一ついいか?」

 「誰だお前は?」

 「俺はタダオというものだ。リオン、といったか・・・お前は本当にマリアンという女性のためなら、命を捨ててもいいと思っているのか?」

 「同じことを二度も言わせるな。僕は「その後彼女が死ぬことになってもか?」・・・何を言う?」

 みんなの前に出てリオンに訪ねるタダオ。リオンの言葉を遮ってその質問をした時、後ろにいた皆も彼もえ?と言う顔になった。

 「もう一度聞くぞ。お前がここで死んでも、その後の彼女の命が保証されるかどうかわからないままだ。そんな中で彼女が死んでも、満足かと聞いている!」

 その指摘に言葉を失うリオン。少し考えればわかることだが、人質にされていたことで頭が回らなかったようだ。横島が気づいたところはそこだ。リオンは決して誰かのために動こうとしない男だと、リーネ村にいた時にスタンが旅話の自慢と同時に一緒に旅した仲間の事として聞いた。ただ一人を除いて・・・それがマリアンだ。リオンが動くなら、彼女が人質になっているとすぐに気づいたので横島はその真意を確かめたかったのだ。

 「俺達がお前を倒して、彼女のもとにたどり着いた時に物言わぬ体になっても満足なのか!」

 「う、ううう、うるさい!うるさいうるさいうるさい!!」

 気づきたくなかったことに気付かされたリオンは段々怒りが増してきた。シャルティエを感情任せに振り下ろしたが、

 「眠ってもらうぞ」

 横島はそれをよけて文珠『眠』をあてて、彼を眠らせた。ついでにシャルティエも眠りについた。

 「た、タダオ」

 「行くぞ、ここからが本番だろうからな」

 「ね、ねえ、さっきの話って」

 「聞くな。思い出したくないんだ」

 「・・・わかりました」

 「ありがとう、フィリアちゃん」

 「ひと段落着いたら、聞かせてもらってもいいか?」

 「国王様直々に聞きたいか・・・別に構わないぞ」

 ソーディアンメンバーはさっきの横島の行動に戦わなくてよかったことに内心感謝しつつも、驚いていた。ただし最も驚いた人物は

 『あれが、タダオなの?あ、あんな事いう男なんて思わなかった・・・いったい何があったの?』

 一緒に暮らしていたリリスだった。

 

 

 その後、千年前に起こった天地戦争の再現が起こり天空都市ダイクロフトの地上破壊兵器・ベルクラントにより地上を攻撃され、その時の破片が天空の都市の地面となり空に地面ができた。ただし、同時にラディスロウと呼ばれる当時の地上軍の対天上用の軍事施設もあり、それがかつてクレメンテを手に入れた海底施設だった。そこへの移動中もずっとリオンは眠ったままだった。ラディスロウも天に昇って地上とのコンタクトもとれるようにした。

 そして、いったん二手に分かれた。まず、ダイクロフトへの移動手段として近くの都市へ行きテレポートできる装置を作動させることと、地上に戻りこのラディスロウに人格が投射された千年前の地上側の軍最高司令官のリトラーの助手探しだ。

 天上の方はリオンを除くソーディアンメンバーで、地上の方はリオン・タダオ・リリスの三人だが・・・一つ問題があった。

 「なぜ僕を生かした」

 スタン達は既に出発したが、三人はまだラディスロウに残ったままだ。目を覚ましたリオンが死んでないことに不満だったのだ。マリアンを守るために死ぬ気で立ちふさがったのに生かされたことに彼の中のプライドが傷ついたのだろう。

 「別にいいだろ。どうせ、お前は死んだと思っているから、向こうは気づかないからな」

 「いい加減、理由を言え!敵である僕を生かす意味を!」

 「敵って、お兄ちゃんはあなたを大切な仲間だと持っているのよ!」

 リオンの死にたがることに横島も不機嫌だった。リリスも兄スタンの気持ちを踏みにじるような言葉に声を荒げるが、リオンは横島への怒りで聞こうとしない。そんな彼の態度に横島は

 「マリアンちゃんの事が好きらしいな・・・俺は一度も会ってないが、お前が死んで人質になったあの子が喜ぶと思っているのか?」

 「・・・ぼ、僕はマリアンの事など!」

 「何より、お前は残される彼女の気持ちを理解してない。そんなんでよく好きと言えるな?」

 「理解、してない、だと?」

 核心を突く言葉を言った。リオンは否定しようとしたが、それを遮り続ける横島。マリアンの気持ちを理解してないと言う言葉に、リオンの口が止まった。頷いて、横島は彼の胸ぐらをつかんだ。

 

 「いいか!命がけで守り助けても、傍にいないと意味がないんだ!お前が死んだら、マリアンちゃんはどれだけの苦しみをお前を失ってから持ち続けると思っているんだ!想像をはるかに超える苦しみだぞ・・・愛する人が自分のせいで亡くなる苦しみはな!」

 

 胸倉をつかまれているリオンも、後ろにいるリリスも驚いた。まるで、それを経験したことがあるように怒鳴る横島に二人とも言葉が出ない。

 「お前がやろうとしていたのは彼女の心を大きく傷つけて、しまいには死ぬまで後悔させ続ける事だったんだ!人質として使ったヒューゴよりも、ひどいやり方でその子を苦しめようとしたんだ!そんなことをして、お前は守れて満足だ。と言って死ねるのか!」

 どんどん突き付けられる現実に、リオンの顔が怒りに燃え、

 「僕の、気持ちを知らないくせに!よくそこまでいえるものだな!(バキ!)」

 「っけ!イケメンのお前の気持ちなんぞ、わかりたくもねえや!(バキ!)」

 「僕だって・・・僕だって、マリアンのそばで守りたかった!(ドゴ!)」

 「おお!本音出たな!おら、もっと吐き出せや!(ドゴ!)」

 「この、野郎がああああ!!(ドバギイ!)」

 いつもの冷徹な表情がなくし、ただ横島への怒りに本音を出して拳をふるった。その後、殴り合いが始まった。

 『・・・ぼっちゃん。ようやく、吐き出せましたね』

 「これが、男同士で分かり合えるって、ことなの?(タダオ、わざと憎まれ役になってあの子の気持ちを吐き出させてあげたのね・・・それよりも、さっきのタダオはとても辛そうな顔をしていた。何が、あったの?)」

 『ふふ、やっと、本当の意味の仲間が出来そうで嬉しいです』

 シャルティエの声はリリスには聞こえない。ただし、リリスの声はシャルティエには聞こえる。心を分かり合える仲間がやっとできたと思ったシャルティエは本当に嬉しそうに笑った。一方のリリスは、

 「(泣きそうだったあの顔・・・そういえばおじいちゃんが「わしには、あの男は空元気に見える。無理しているように見えるのじゃ」と言っていた。いったいどんな目に遭ったと言うの?あの辛く泣きそうだけど必死に我慢する顔・・・あれを見せないために必死にバカでスケベな顔をしていたの?)」

 見たことなかった横島の顔に、祖父の言葉を思い出し少しずつ本当の顔を見たいと思うようになった。

 

 殴り合いは数分続き、ボコボコになった二人は尻もちをついた。

 「決着は全部終わってからだ!」

 「ふん。どうせ僕の勝ちだがな!」

 「いや~、殴られたお前の顔は傑作だったな~」

 「むしろ、お前の方が普段のバカ顔からもっと大バカな顔になっていたぞ!」

 そんな会話の中のリオンの言葉は、もう吹っ切れたように聞こえる。

 「なら、まずは助手を探して、マリアンちゃんを助けて、ヒューゴを止めないとな!」

 「ああ!マリアンを助けられるなら、乗せられてやる!」

 これなら、もう死ぬと言う言葉は出さなさそうだ。つきものが落ちたようなすっきりした顔で、心からの笑顔を見せていた。そして、三人は転送装置でダリルシェイドに移動した。その際、『神の眼』強奪の件で指名手配になっていたリオンが現れたことで一度取り囲まれた。しかし、

 「王様。リオンはヒューゴに無理やり従わされただけだ・・・人質がいたからな」

 マリアンの件を話して、何とか王から許してもらえた。将の二、三人はまた裏切る!と言っていたが数少ないソーディアンマスターでもあるので、リオンの力は必要不可欠だ。とりあえず、横島が執行猶予として一緒にいることが絶対条件として行動を許された。兵や将は民を守るためにも、ここを抜けるわけにはいかないから連れてきた横島がその役目を任された。助手の件は城にいる学者を連れて行けばいいことになり、簡単に解決できた。助手を連れて戻ったら、移動手段の確保に成功したスタン達は既に戻っていた。

 「え・・・リオン」

 「ちょっと、どうしたのよ?」

 「何か、とてもすっきりしたように見えます」

 「タダオ君。何をやったんだい?」

 四人はリオンが影がないすがすがしい感じの顔になっていることに驚いた。

 「ふん!マリアンを助けるために行動するだけだ!勘違いするな!」

 いつも通りの強がっている顔を見せるが、四人には変貌したように見えるので不思議がっていた。

 

 

 今度は皆で行動を開始した。ダイクロフトへの転送装置は既に壊されていたため、遠回りで行くしかなかった。次の空中都市に行ったときに人の気配を感じた横島。

 「なあ、ここって人っているか?」

 「いや、最初に行った都市は機械だけだったぞ」

 「いるなら、あいつらよね」

 「横島さん。分かるんですか?」

 フィリアの言葉にうなずく横島。だけど、決してナンパ(失恋)歴で得たもので女性の気配をだれよりも早く感じられるようになったとは言わない。

 「ふむ・・・確かに声が聞こえる。変な口癖がある老人と女性の声だな」

 ウッドロウも弓使いなので遠くの気配を感じられるため、横島の言う通りだとわかった。

 「老人と女性で考えられるのはレンブラント親子だな」

 「・・・女性の方はなんか焦りを感じる。怖がってもいるようだぞ」

 「その親子って仲悪いの?」

 「いや、仕事の時の態度は割り切っているが、普段はその辺にいる親子と同じだ・・・ということは!」

 「間違いないな、その爺がマリアンちゃんを脅迫か何かしているんだろう」 

 この先に想い人がいることにリオンが気づいたと同時に、横島も彼の肩に手を置いて頷いた。興奮していたリオンはその置かれた手の意味に気付いて落ち着いた・・・急ぐな、という意味に気付けたから。

 そして、ここからは作戦を立てた。

 「いいか、リオンとリリスちゃんは俺ら五人があの爺の意識をこっちに向けさせるから」

 「私達がマリアンさんを助ける!だね」

 「そうだ!いいな、リオン!」

 「ああ!わかった!」

 『『『『何で、リオン(君・さん)は素直に言うこと聞くんだろう?』』』』

 命令されることが嫌いなリオンが、横島のいう事を聞くことに疑問を持ちながらも助けるためにも四人も言う通りに従った・・・そして、

 「マリアン!」「エミリオ!」

 作戦は無事成功。二人が抱き合い、リリスが妨害がないか守る中、五人はレンブラントを倒した・・・が、

 「羨ましいぞ、こん畜生!(どご!)」

 「(ずきん!)ぐおああああ!な、何だ、苦しさが急に!」

 「え、エミリオ!どうしたの!」

 「がはははは!美女に抱き着かれた報い「何やっているの!(ばき!)」ぐほおお!き、きい、たぜ(どさ)」

 二人が抱き合う姿に悔しくてリオンを藁人形で苦しめたが、リリスのリバーブローに崩れ落ちた横島だった。

 そんな漫才も終わり、ちょうど救助ポッドもあるので彼女を入れて脱出させることにした。

 「リオン、お前はここまでだ。この人と一緒に出ろ」

 でも、横島がリオンも脱出するよう言った。

 「「「「「え!」」」」」

 「何!貴様「お前が言っただろう?そこの可愛い子ちゃんを助けるまでって」・・・すまん」

 てっきり全員が最後まで一緒だと思ったことにびっくりして、リオンも反論しようとしたが横島の一言で理由が分かったので、引き下がった。その姿にソーディアンメンバーは驚いた。でも、リリスは

 

 「(傍で守らせるために出すんだね。自分ができなかったことをやらせるんだね・・・タダオ、見直したよ。そして、少し素敵よ///)」

 

 その横島の直接言わない優しさと一緒にいさせる気持ちに少しずつときめき始めた。

 

 

 リオンとマリアンが脱出後、五人で空中都市を次々と攻略していき、ソーディアン・イクティノスを蘇らせてやっとウッドロウも本当のソーディアンマスターとなったりしたが、その間も地上にベルクラントで攻撃されて空に地面が出来ていく。そして、ついにヒューゴがいるそのベルクラントに突入してルーティとヒューゴの親子が顔を合わせたが、

 「てめえ、ヒューゴじゃないな」

 横島が突如そう言った。ソーディアン達と仲間達はえ?となって横島を見た。

 「お前が持っているそのソーディアンに入っている魂。と言うべきか?ヒューゴとソーディアンのどっちからも同じ魂のオーラが見えるんだよ!ソーディアンに入っている奴がヒューゴを乗っ取ったんだろ!」

 これは霊能力者である横島だからこそ分かったことだ。霊能力者が持つ霊視をした結果、ヒューゴと彼の持つソーディアン・ベルセリオスから同じオーラが見えたからこそ分かったことだ。何しろ、ずっと五人のソーディアンマスターを見て別々の魂のオーラを見てきたので十分な説得力だ。

 『はははは!このまま戦わせるつもりだったが、まさか見抜くやつがいるとはな!随分と面白い目をしているようだな!』

 のっとった奴にとって、横島はおそらく初めて見るタイプだったのだろう。笑うといきなりソーディアンが光り、その光が玉型となり・・・やがて人の姿となった。ヒューゴはそのまま倒れて、その人となった奴がソーディアンを持った。倒れたヒューゴは気を失っているが、どうやら生きているようだ。

 『な!貴様、ミクトラン!』

 『死んだはずじゃなかったの!』

 『もしや、魂をベルセリオスに入れておったのか!』

 『それで間違いないかと。ヒューゴはそれを握ったがために乗っ取られたのでは!』

 ソーディアンの四人は驚いた。まさか天地戦争の天上側の大将が自分の仲間に入り込んでいたとは思わなかったからだ。その後、皆が驚く中ベルクラントの一撃が地上に撃たれ、完全に世界が天上の地面で覆われた。スタン達皆でミクトランに戦いを挑んだが、

 『お前達はよくやったが、これで終わりだ!』

 彼の強さに負けてしまった。その理由は、ソーディアンの力をマスターの四人が十分に扱えていないからだ。横島はヒューゴを守るために戦闘には参加しなかった。ミクトランがベルセリオスを高く上げて、魔力を貯めた。

 「・・・くそ!」

 その時、横島が前に出て文珠を使った。使った個数は四つで浮き出た文字は

 

 『瞬』『間』『移』『動』

 

 これにより、横島はこの場にいる全員を何とかベルクラントから出すことに成功した。

 その後、ミクトランはベルクラントを用済みとして地上に落とした。瞬間移動して、戻ってきたのはダリルシェイドの城の王の目の前だった。いきなり、目の前に七人の人間が現れて驚いた。しかも、内一人は首謀者・ヒューゴだ。だけど、様子がおかしいことに王もすぐに彼を捕まえようとしなかった。

 その後、意識を取り戻した皆の中で発言力があるウッドロウが全部説明してくれた。その途中で、そこにラディスロウにいた助手が命がけで戻ってきた。二人の話で王も信じることができ、天上の地面を壊すことに協力することとなった。幸い、ラディスロウを制圧されたがリトラーの投射された人格は壊されてなかったので、彼からの指示でダイクロフトへ行くために飛行竜作りとマスターとソーディアンとの意思疎通とパワーアップの二つをすることとなった。

 飛行竜の命ともいえる結晶を取りに行くのを横島一人で行い、スタン達はソーディアンと自分達のパワーアップをすることにした。そして、

 「僕もやらせてもらうぞ。僕の人生とマリアンを苦しめた報いを受けてもらわないと気が済まないし、このまま見過ごすわけにもいかない!」

 『あのミクトランが生きていたなんて・・・うん、ぼっちゃんがそういうなら僕も一肌脱ぐぞ!』

 リオンとシャルティエもスタン達と行動することになった。横島が何故一人で行動することになったのかというと、マリアンの護衛としてリリスを残すためだ。

 

 

 各自行動をする中、

 「あの、リリスさん」

 「何ですか?マリアンさん?」

 ヒューゴの屋敷にいるマリアンは、護衛より話し相手として見ているリリスに声をかけた。因みに、屋敷の主ヒューゴ本人は今回の件で自分の覚えている限りを話す必要があるため城に残っている。

 「リリスさんは、好きな人っていますか?」

 「は!す、好きな人?」

 そう言われて、リリスは頭の中に横島を思い浮かべた。リオンを立ち直らせ、彼にマリアンを任せ、ベルクラントでは皆を守るために前に出た姿に段々想いが強くなったのだ。本当は天空都市を攻略中にある一つのイベントがあり、そこから想いが確実なものになったのだ。でも、彼女もまだ若い。そう言われると、

 「い、いいい、いえ!そ、そういう、マリアンさんは!」

 こんな態度で否定してしまう。見て分かるくらい、いることが分かる態度だ。

 「そうですね。リオン、いえエミリオを世話するためにいるものだと思っていましたが・・・今は、男性として見ています」

 でも、彼女は大人。その答えに容易に返した。その返答に、こっそりすごいと思ったリリス。

 「いったい何があったんでしょうか。一緒に脱出した後、今まで見せなかった顔をどんどん見せてきて「もう君の心を傷つけない。ずっと守り続ける!」と言われた時は、心が熱くなりました」

 赤みを帯びた彼女の顔を見て羨ましいと思い、

 「今までは歳の事を考えてしまいがちでしたが、今ではもう考えなくなりました。私はもう迷いません。エミリオの事を世話する人としてでなく・・・愛する男性として見ようと決めました」

 マリアンの決意がまぶしく恋する女性の偉大さを初めて見たリリスだった。

 

 全ての準備が整い、最終決戦にリリスは参加しないでダイクロフトへの突入メンバーはソーディアンメンバーの五人と横島の六人になった。ただ、その突入の際に唯一ミクトランの力の支配がなかったラディスロウを地上から集めた多くのレンズを集めた晶霊砲を使って破壊したためリトラーが散ってしまった。彼の最後を見届けた皆は必ずミクトランを倒すことを誓った。

 

 

 そして、ダイクロフトへ突入してミクトランを倒したが、最後の悪あがきで散る前に『神の眼』を暴走させた。天上も地上も壊されるかもしれない時に出た最後にディムロスが発したのは、五人のソーディアンを神の眼に刺して自分達のコアと共鳴させて壊すと言ったものだ。スタン・ルーティ・フィリア・ウッドロウは反対したが、

 

 「シャル。今までありがとう、そして・・・ずっとすまなかったな」

 『いいんですよ。ふふ、ぼっちゃんのいろんな一面を見ることができて楽しかったですよ』

 

 リオンがシャルティエを神の眼に刺した。もう時間がないのだ・・・だからこそ、リオンはすぐに決断した。

 「四人とも、もういいだろ・・・元より、その気だったこの五人を止めることなどできないさ。俺達がすることは・・・五人の雄姿をその目に焼き付けることだ!」

 そのリオンの行動に横島は四人に言った。そして、同時に

 

 『後で必ず行くから・・・先に行って』

 

 同じことをした最愛の恋人の最後の姿を思いだした。辛い思い出に思わず涙が一筋頬を流れた。それを見て、

 「イクティノス、我がケルヴィン一族を守ってくれたこと、礼を言う!」

 『ウッドロウ。あなたは私などいなくても、立派にやっていけます!』

 「クレメンテ。私は、たくさんの世界を学ぶことが出来ました・・・あなたに出会えたから」

 『フィリアよ。お主は強い子じゃ。これから先もがんばるのじゃぞ』

 「アトワイト・・・私のお母さんって、どんな人だった?」

 『優しく・・・そして、苦しみに負けない素敵な人だったわ。ふふ、あなたはなれるかしら?』

 「ディムロス。おれ、俺・・・」

 『スタンよ。我々は長く生き過ぎたのだ。いい加減に眠らないといけない。だが、最後の仕事をしてからだ・・・スタン、楽しかったぞ!』

 四人は心を苦しめながら決意をして、神の眼にそれぞれのソーディアンを刺した・・・そして、飛行竜まで走っていき乗り込んで飛び立った。その数分後だった・・・今まで空に浮いていた地面にヒビが入り、どんどん壊れていったのは。その壊れていく姿に

 「ディムロ~~~ス!!」

 「アトワイト!」

 「く、クレメンテ!」

 「さらばだ!イクティノス!」

 「シャル・・・いや、僕の半身だった刀よ。さらばだ!」

 神の眼と彼ら五人がいる方に向かって叫んだ・・・時だった。

 

 『『『『『これからは、お前たちの時代だ!』』』』』

 

 その五人の声が聞こえた。スタン達は慌てて周りを見た・・・だが、何もない。横島がいるだけだ。でも、確かに聞こえた・・・だから、

 

 「「「「「絶対に!絶対に、忘れない!!」」」」」

 

 その声に答えた・・・何故、ディムロス達の声が聞こえたのかというと

 「(置いてきてよかったな。文珠)」

 横島が、あの場に文珠『伝』を置いてきたのだ。そして、こっそりもう一つの文珠『達』を持ってそこから五人の声が出てきたという仕組みだ。最後にこっそりアフターサービスをした横島も満足そうに彼らと同じ方向を見た。

 

 

 それから、数年後。

 「タダオ!こっちを向きなさい!」

 「タダオ君。私の方を向いて」

 横島は窮地に陥っていた。左右から女性が抱き着いているのだが、その女性がリリスと・・・イレーヌだ。

 「エミリオ。私達も、やりましょう」

 「・・・マリアンがいいなら」

 その近くにはマリアンとリオン・・・いやエミリオもいた。リーネ村でこの五人がスタンの家にいた。スタンは家を出て、ルーティのいるクレスタの孤児院に行き彼女と結婚した。ウッドロウは国王の仕事を続け、フィリアはスタンに想いを抱いていたが諦めて、自分のいた宗教団体の再建に全力を注いだ。

 何故マリアンとエミリオがいるのか?それはセインガルドを出たからだ。誤解を解いたとはいえミクトランの悪事に手を貸したので、罰として国外追放を王から受けたがリリスがここで暮らすように二人を誘ったのだ。イレーヌはというと、自分がいたフィッツガルドの貧富の差の問題。これをたくさんの国の皆も協力するようにするから絶対に解決させること。これが王の出した罰だった。

 彼女はその美貌からフィッツガルドの多くの人に慕われているので協力する人もどんどん増えていき、少しずつ改善していったが・・・住む場所をリーネ村に変えたのだ。私財全てを使って、家や家財すらも売って、その金を少しでも役立てる様にとしたため、横島を頼ってやってきた。

 

 だが、最大の疑問はヒューゴの部下だったイレーヌは空中都市でスタンに遺言を残して地上に向かって身を投げたはず。どうして生きているのか?というと横島が文珠を使ったのだ。

 

 『超』『加』『速』

 

 神のごとき速さで横島も彼女が飛び降りたところから飛び出て、彼女に追いつき抱きしめた。そして、最後の文珠『飛』を使って戻ったのだ。超加速が終わり、横島に抱きしめられているイレーヌを見て唖然とする皆と

 「な、な、なあああああ!」

 想いを持ち始めたリリスは震えながら指をさし、

 「な、何で私生きて・・・(それに、すっごく力強く抱きしめられてる。こ。こんなの初めて)」

 横島に抱きしめられて、少しドキドキするイレーヌ。その彼女に、

 

 「死んで償うだと・・・それで本当にいいと思っているのか!償う気持ちがあるなら、生きて償え!あんたを慕う子供や人だっているんだ!その人の心を傷つけて満足なのか!」

 

 説教をする横島。それを言われて、ボロボロに涙を流すイレーヌ。スタン達も同じように必死に説得をするが、中々頷かない。自分のしたことはそれほどに罪深いことを言ってくる中

 「というか、こんなにスタイル抜群な美女が目の前で死ぬのは絶対に俺が許さん!何より、イレーヌさんはおいしそうなちちしりふとももをしているじゃないか!味見もしないで死ぬなんて、世界が許しても俺が許さん!」

 横島が全く説得に関係のない煩悩者らしいことを言いだした。それを聞いた皆がは?何言ってんだ?という顔になった。

 「そんなに罪深いなら・・・罪滅ぼしとして、その体を俺がおいしくいただく!というわけで、早速いっただき「結局それが目的かああああ!(どっごおおおおん!)」ぐおわああああああ!」

 キョトンという空気の中横島がイレーヌにとびかかろうとしたら、リリスが渾身の一撃を込めてぶっ飛ばした。そんな漫才を見せられた彼女は

 「・・・いいわ。あなたに食べられようじゃない。私のこの体、あなたの好きなようにしていいわ///」

 「「「「「・・・は?」」」」」 

 「え?」

 何と、真っ赤になりながらぶっ飛ばされてたんこぶを作った横島に

 

 「私を生かした責任、とってくれるわよね?」

 

 どっかの真祖な吸血鬼のようなセリフを言って、横島にキスをした。これが、リリスの想いを確実にさせたイベントだ。何しろ、自分が少し想っていた人にキスをされたのだ。奪われるかもしれない気持ちが芽生え、そこから本気で思うようになったと言うことだ。

 

 「リリスさん。タダオさんはいただくわ」

 「そうはいかないわ!タダオ、私と結婚しようね!」

 イレーヌが一緒に住むようになって、リリスも完全に想いを出すようになった。

 「くううう!何じゃ、このおいしそうな餌がオリの中にあるけど明らかに罠だから入れないアライグマな気分は・・・何か小鳩ちゃんのときみたいだぞ!」

 二人とも火花を散らせる中、かつてのあの貧乏神と生きていた少女を思い出した横島・・・ここでその子の名前を出したのは間違いだった。

 「「小鳩って誰?」」

 二人の目つきがかなり怖い。想い人が自分とライバルの名前ではない女性の名前を口にした。そりゃ、不機嫌になるのは当然だ。

 「「詳しく聞かせてね」」

 「ちょ!ちょっと待ち!お願い(ずるずるずる)いやあああ!犯さ(バタン)」

 リリスの家に横島を引きずっていく二人。あながち間違ってない横島の叫びがドアで遮られた。その様子を見ていたマリアンとエミリオは、

 「ふふ、エミリオ。毎日が楽しいわね」

 「あのころに比べれば随分と苦労も多いが・・・だが、君が喜ぶならこれもいいな」

 ようやく手に入れた幸せを満喫していた。

 




 過去最高の文字数12000以上いった。いやはや、かなり好きなゲームでしたから気づけばここまで書いていた。
 リオンは本当に辛い目に遭いましたからね、幸せをつかんでほしかったのです。
 そして、イレーヌやヒューゴは本当はいい人でしたからね。ヒューゴはどこへ行ったのかというと、クレスタの孤児院でレンズでたまった自分の私財をそこにつぎ込んで細々と暮らしながらスタンと結婚したルーティの幸せを見て微笑む。というのが私の理想です。イレーヌのキャラがちょっとおかしくないかって?・・・聞かないで~~!

 次回が、真剣恋のハーレムです!一応、六人くらいにしようと思っています。その次はBLEACHの四楓院夜一か砕蜂。もしくはどっちもにしようと思います!


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九鬼揚羽と付き合ったら?(真剣で私に恋しなさい!)

 最終的にはハーレムです!彼女だけにしたのは、メインヒロインが彼女だからです!

 設定
  横島が住んでいるのは島津寮です。
  九鬼英雄と仲がよく、Sクラスです。理由は読むとわかります。
  ストーリーは半オリといったところです。

 今回も10000字行ってしまった・・・。  



 「待たんか!スケベ!」

 「ふざけるな!誰が待つっていうんだ!」

 「何度も揚羽様だけじゃなくメイド達の着替えを覗こうとするとは、男として恥ずかしいと思わないのか!」

 「男の本能じゃい!というか、何で追ってくるのが地球外生命体爺なんだよ!ここはメイド達が追ってきて、スカートがまくりあがってパンティが見えるお約束だろうが!」

 ここは、九鬼家のでかい屋敷。その中で横島はキン〇マンレベルのマッスルな執事服を着た爺・ヒュームに追われていた・・・理由はもう二人の会話で分かるが。

 「ふふふ、この二人の追いかけっこがもはや名物ですね」

 「横島の野郎は結構ロックな根性持っているぜ!ヒュームとクラウディオがいるから、覗きは今まで誰もいなかったのに!」

 「スケベ根性だけ立派」

 その二人を楽しそうに見る同じ執事のクラウディオとメイドのステイシーに李静初。

 「あんなに楽しそうなヒュームは「桐山!盾になれ!」「何で「邪魔だ!桐島(ズドン)」~~ぐおおおお!(キラーン)」久しぶりです。「ちい、役立たずが!」・・・本当ににぎやかになりましたね」

 たまたまいた九鬼家従者の序列42位の桐山を盾にしようとしたが、ヒュームに星にされて舌打ちをする横島。

 「さて、ホコリも出たし掃除でも」

 「・・・一ついいでしょうか?」

 「何でしょうか?」

 「なぜ、横島を赤子扱いしないのでしょうか?」

 「あ!それは私も気になったぜ!」

 汚れが出た廊下を掃除しようとしたクラウディオに静初は質問をした。その質問に同意するステイシー。ヒュームは主の九鬼帝や一部の人間以外は「赤子」と呼ぶ。武の四天王だった九鬼揚羽の後輩の川神百代にすらもそう呼ぶが、横島は「スケベ」だ。覗きばかりしているからそう呼んでいるように聞こえるが、

 「その理由はですね」

 「(すたすたすた)くそ!また逃げられた」

 「横島君を、一度も捕まえたことがないからですよ」

 「え!」

 ただの赤子呼ばわりされる者達・・・いや、実力者ぞろいの九鬼家従者達でもヒュームから逃げることは不可能だが、横島は毎回逃げ切る・・・これが、赤子呼ばわりしない理由だ。しかも、ただ逃亡がうまいだけでなく

 「おや、今回はモチですか」

 「最初は光をいきなり出して目を眩ませてきた・・・スケベも眩んでいたが、その姿を見せる事が既に罠だった。スケベに意識を持ったために足を踏み入れてしまった!」

 ヒュームの脚に少しモチがついていることに気付いたクラウディオ。そう、横島は逃亡中でも罠を作って仕掛ける腕前もある。

 「ですが、あなたならその程度でとまらないと思うのですが?」

 「ああ、力づくで進んだが・・・そしたら、また眼をくらまされて完全に逃げられた」

 横島がしたのは、モチをものともしないで進むヒュームにサイキック猫だましをしたのだ。いくら止まらないとはいえ、動きは遅くなる。しかも、目くらましを二度(最初は文珠の『光』)もするとは思わない。その盲点を見事について逃げ切ったのだ。

 これほどの事をやりきる横島を赤子呼ばわりできない・・・でも、覗きばかりする奴を認めるのも癪。だから、スケベと呼んでいるのだ。だが、ヒュームが横島を認めたくない最大の理由は

 

 「絶対に次は捕まえて叩きのめしてやる!例え、揚羽様の婚約者でもな!」

 

 横島が、九鬼揚羽の婚約者ということだ。何故、そんな立場になったのか・・・後半に続く!

 

 

 次の日、横島は目を覚ました。彼が住んでいる場所は

 「ぎゃああああ!み、みみみ、京!」

 「大和。お互いの準備はできている・・・さあ、モーニングセッ「それ以上言うなああああ!(どどどど)」あ、待って」

 彼が通う川神学園の同級生・島津岳人の母がやっている学生寮に住んでいる。朝のモーニングコールは毎朝直江大和の部屋から聞こえる京の朝駆けにやられたときに出す声だ。

 九鬼の屋敷で覗きをしているから、そこの従者用の住まいにいると思いきや、実はこっちで暮らしている。

 「さて、百代ちゃんのおっぱいを拝みに行くか!」

 朝一で百代の部屋に行って全裸に近い格好で寝ている彼女を見ようとしたが、

 「お姉様の部屋に入るなあああ!」

 「のぎょおおお!」

 隣の部屋の彼女の妹の一子が、横島にトレーニング用のタイヤをぶつけた・・・因みに彼の後ろにガクトもいて、同じ目にあったのは気のせいではなかった。

 朝の騒動も終わり、みんなで集まり寮の食堂で皆で食べる。

 「京ちゃん、上手くいったか?」

 「大和、おちん〇はいつもより大き「それ以上言うな!つうか、横島!やはりお前が元凶か!」」

 「えええ!そ、そそそ、そんなに大きかったの!」

 「京さん!食事中にそんな・・・詳しく!」

 「ま、まままま、松風~~!どどど、どどど」

 『おいおい、まゆっち~。言葉が出来てないぜ~』

 横島の質問に、京が禁断の言葉を言おうとしたので真っ赤になって止めようとする大和。慌てるが興味が顔に出る同じ寮に住んで大和に想いを持つ川神一子・クリスティアーネフリードリヒ・黛由希江。黛の頭の上にいる松風と呼ばれる馬型の人形が彼女に突っ込む。

 「おいおい!それなら俺「汚いから言わないで」おおい!モロ!せめて言わ「ガクト、食事中に言うなよ(ギロ)」は、はい~!わっかりました!ゲンさん!」

 「ははははは!大和もガクトも災難だな~~!」

 彼女らの話題にガクトが入ろうとするが、女装がとっても似合いそうな師岡卓也・モロに止められ、更に不良顔に見えて優しさはこの寮の中で一番ある源忠勝・ゲンさんの睨みに慌てて土下座するガクト。

 「はははは!何だ、そんなに大和のを見たいのか?それなら、今日の夜にでも皆で押しかけて「頼むからやめて、姉さん!(かあああ)」何だ?恥ずかしいのか?それなら私のを「百代ちゃん!なら俺(べき)ぐべ!」というわけだ、夜に大和の部屋に突撃するぞ!」

 「「「「えええええ!」」」」

 「おおお~~~!!」

 会話の内容に笑う唯一の三年生で元四天王・九鬼揚羽の後継ぎで現四天王となった川神百代。彼女の話に割り込む横島だが、拳を食らって沈む。百代の言葉に大和・一子・クリス・黛は驚き、京は気合十分な顔で拳をあげる。

 「こら!そろそろ登校時間だろ!さっさと食べちまいな!」

 そこに、寮長のガクトの母の一喝が飛ぶ。その言葉に全員急いで食べて、すぐに一塊になって学校へ向かって登校して・・・川神学園に着いた。

 百代は三年の方に行き、黛は一年のクラスにそれぞれ行った。そして、残った皆が2-Fのクラスに行く・・・と思いきや横島だけは違った。横島が行く場所は何とSクラスだった。同じクラスの榊原小雪と葵冬馬と井上準がやってきて、榊原は横島に抱き着く。

 「おっはよ~~、タダオ~~(ぎゅ)」

 「こ、小雪ちゃん!頼むから抱き着くのはああああ、胸の感触が~~!」

 「え~、別にタダオなら好きだから触っても、揉んでも~いいよ~」

 「ほんと・・・って、だ、ダメや!罠だ!罠だあああ!」

 「ふふふ、今日も朝から楽しいですね」

 「まあ、俺もFクラスの甘粕ちゃんにされたら、ああなるだろうな・・・ぐへへ」

 小雪の積極的行動に横島は苦悩して、その姿を楽しむ葵。ただ、井上は他人事ではない上に妄想して妖しい笑いをした。他の生徒達も小雪に懐かれていることに一部殺意を持つ者もいるが、微笑ましく見ている。

 「ははは!横島も皆もいい感じで仲良くなっている!さすが我だ!」

 「きゃるうう~~~ん!さっすが、英雄さまですううう~~!」

 「・・・こいつの態度の変貌もある意味すごいな。だが、横島がきたおかげでクラスの雰囲気がよくなったのは事実だな。あれだけスケベな本性を見せているのに、不思議なやつだ(し、しかも、こんな風貌の私を、会った時から美人だの綺麗だの美しいだの・・・う、だ、ダメだ!意識するな!これでは、わ、私が、あああ、あいつのことが、榊原と同じようにす、すすす!!)」

 その微笑ましく見る中に額の十字の傷がついた金髪の超どえらい態度をとる九鬼揚羽の弟の英雄と彼のメイドで英雄がいる時は彼を誉めまくる行動をとるが、いないと思いっきり腹黒い顔と暴言を出す忍足あずみがいる。そのあずみの表裏の差に呆れながらも、横島から言われたことを思い出して真っ赤になって困惑するクリスの護衛をしている眼帯女性のマルギッテ・エーベルバッハ。

 元々Fクラスだった横島がSクラスに変わったのは、実は英雄がやったのだ。

 

 

 そのきっかけが、体育の時間でSクラスとFクラスの野球の対決があった。この対決の数日前に、両クラスのサバイバル戦があって、Fクラスが勝ちそれ以来は少しずつ友好関係を気付いていたが

 『は!屑クラスの屑共が相手じゃゾウとアリの戦いだな!』

 その戦いの日に休んだSクラスの一人が、見下す態度でそう叫んだ。英雄はその生徒に戦いの結果とその時に結んだ和平条約のことを言ったが、

 『全く!こんな屑クラスと和平条約を結ぶとは・・・くだらないことをしたものですね!』

 全然、聞く気がない。Fクラスの皆は殺意を込めた目で見て、Sクラスの皆も英雄側に着いている(あずみは英雄を侮辱されたので暗器を出そうとしていた)。そこに横島が、

 『ほ~~、そこまで言うなら一回でもFクラスに負けたらどうする?』

 『ははは!俺が屑に負ける?そんなありえないことが起こったら、この学校やめてやる!』

 軽い挑発をして、それに乗った男の言質を見事に取ってこの場にいる全員を証人にした。勝負はFクラスの誰かが投手でその男がバッターとなり、一球でも打てなかったらそいつの負けということになった。その際、

 『お前が投手だ!』

 その男が指名したのがモロだった。スポーツ系ではないインドア派のモロを選んだ時点で情けない上に、自分のクラスの評判すら下げる行為なのに全然気にしない。Fクラスの罵声とSクラスの「それはないだろう」的な視線すら気にしない。もちろん、モロはできないと言ったが、

 『大丈夫だ、お前は勝てる!何故ならお前には神がついている!』

 そう言って両肩を叩く横島。その叩いた手には、それぞれ文珠が一個ずつありこう書かれていた。

 

 『筋』『神』(マッスル神・通称マ神)

 

 何言ってるの?と言うモロの上に、勉強小僧な顔に眼鏡をかけるマッチョな体つきのマ神がパンツ一丁で現れた。ただし、これは文珠を使った横島とあと一人しか見えてない。その一人が・・・

 

 『な、何だ!モロの上にいるパンツ一丁の変態な男は!ああ、モロに入る。いや、出た。あ、いや、やっぱり入る。いや、やっぱり出た。お、また入った・・・あれ、ケツだけ出してる。というか、パンツが脱げてる』

 『『『『『『いったい何なんだあああああ~~!!!』』』』』』

 

 大和だった。大和の説明についていけず、Fクラス全員で突っ込んだ。そして、マ神が乗り移ったモロはとんでもないマッチョになった。

 『おい~~~~っす』 

 『『『『『な、なななな、何だ!それは!』』』』』

 男はもちろん、SクラスもFクラスも全員が叫ぶ。だが、横島は気にせずにモロ(+マ神)に言う。

 『さあ、お前の力。見せてやれ!』

 『ああ、見せてやろう!』

 口調まで変わったモロがボールを持ちピッチャーマウンドに立った。そして、キャッチャーをやっているガクトのキャッチャーミットめがけて、

 

 『筋肉ボーーーーーール!!』

 

 力いっぱい込めて投げた。その投げたボールはとんでもないものだった。地面が触れてもいないのに通った部分がボールから出る衝撃で削れるくらいすごい威力だった。

 『な、な、な』

 男は唖然とするしかない。バットを振るうのも忘れて、通り過ぎたボールを見た。その際、彼のベルトとパンツもその波動の餌食になった。

 『ぐ、ぐおおお、あああああ!』

 キャッチャーのガクトすらその威力に負けて、そのまま女子のブルマ覗きをしていた鉄心にぶつかった。鉄心も余りの威力に思わず全力で抑えて、かろうじてそこで止まった。全員が無言の中、

 『・・・ふ、どうやら限界みたいだ(ばた)』

 『『『『『た、たった一球で燃え尽きてる~~~!!』』』』』

 『あ、あのマッチョな変態が永眠しようとしている~~!』

 その場で膝をついて、元の姿に戻って、真っ白になって力尽きるモロを見て全員が突っ込む。特に大和はマ神が目覚めない眠りに着こうとした姿に呆れながら叫ぶ。そんな中、横島は

 『確か、一球でも打てなかったら負けだったよな!というわけで、お前退学決定ね』

 ボールの波動で下半身丸出しになった男にそう言った。

 

 その後、下半身丸出し男は文句を言いまくった(上着を脱いでフル〇ンを隠した)。インチキだ、あんなのなしだ、屑のくせに、など自分の品をどんどんダメにする発言をした。だが、横島は全部聞き流してたくさんの証人、更にスケベ心でここにいた学長の鉄心まで聞いていたあの言葉を出した。

 『ふざけるな!屑のくせに指図するな!選ばれた俺より、屑なお前が退学をするべきだ!』

 この言葉が止めだった。同じクラスのトップ的存在の英雄が彼を殴り、自分のクラスにこんな人間がいたことの謝罪をFクラスにして、自分の言葉に責任を持て!と言って本当に退学させた。鉄心もあれほどの醜態を見せた男の退学は反対せず受け入れた。

 そして、その空いた枠に横島が入ったのだ。本来ならこうしたことは認められないが、

 『横島君。Sクラスに入ったらたくさんの女と関われますよ』

 『入ります!』

 葵の一言であっさり決まった。この時は、まだ九鬼揚羽とは会ってない。

 

 因みに、どうしてマ神が大和に見えたのか?

 『大和、お前なんか変態な神が見えたらしいが何でお前だけ見えたんだ?』

 風間の質問に彼も考える。そこに横島が答えを出す。

 『そんなの決まっているじゃないか!(ぽん)大和、人生とは?』

 『死ぬまでの暇つぶし・・・って、ぎゃああああ!な、何言わすんだああああ!』

 『『『『『あ、それって、昔の大和の口癖』』』』』

 『大和にあの神が見えた理由はただ一つ。こいつが中二病だからだ!』

 『ち、ちがああああうう!俺はそんな「君の右目は?」く!邪気眼がうずく!・・・って、いやあああ!』

 悲鳴を上げて逃げる大和。結論・中二病だから見えた。

 

 話を戻し、こうした経緯で横島はSクラスに入り、当初はFクラスからということで見下される部分もあったが、横島は全然気にしないでいると生徒達は少しずつ打ち解けていき、気づけば既に完全な一員となっていた。

 では、横島はいつ九鬼揚羽と出会えたのか?それは、英雄のトラウマに関係していた。

 『なあ、英雄。お前、右肩故障しているのか?』

 『『『『!!!!』』』』

 ある日、このさりげなく聞いたこの言葉に英雄・あずみ・葵・井上が絶句した。霊能力者特有の霊視をしたら英雄の右肩だけが、ぽっかり穴が開いているように見えたから気づいたのだ。

 その後、英雄はかつてテロに襲われその時に負傷してしまい、当時夢だった野球選手になれなくなったことを語った。その時の英雄の苦しそうな顔を見て、金持ちで威張っている男として見ていた横島の彼への印象が変わった。だからこそ、

 『ちょっと失礼するぞ』

 横島が文珠『復』『元』で、二度と治せないとすら言われた彼の肩を治した。その事に四人・・・特に英雄はとても驚いたが、同時にまた夢をかなえられる喜びに一粒の涙を出した。その一粒がどれだけ彼の気持ちをこもっていたのか・・・何でも礼をいいからしたい!といった時に

 『美人の姉ちゃんがいたら紹介してくれ!』

 と、横島らしいことを言って姉ちゃんを姉と勘違いして、九鬼家に連れていき顔を合わせた。

 

 『お前が横島という男『おおお!すっげええ!本当に美人だ!しかも、ちちしりふとももものレベルが全て美神さんより上だあああ!』ははは!面白いやつだな!あと、弟を救ってくれてありがとう!』

 

 この時はまだ横島を弟の恩人としか見てなかった。

 

 その後、英雄の心を救ってくれた恩人として帝やヒューム・紋白などと顔を合わせて、その際に一緒にある場所に行った。そこは武士道プランとして武士のクローンとして誕生した四人がいるので、彼女らと顔を合わせた。その移動の途中で英雄が実は努力をやめない一子が好きなことを聞いたり、腹黒いあずみの雰囲気が美神に似ていて懐かしかったり、ステイシーや静初、クローンの源義経・武蔵坊弁慶・葉桜清楚をナンパして玉砕したり、那須与一の中二病を見て大和に紹介してやろうと企んだりと楽しんだ・・・そこに、

 『九鬼帝。そして九鬼英雄!貴様らを殺す!』

 テロリストがやってきた。何十人もやってきたテロリストだが、

 『ふん!我らに勝てると思っているのか!』

 『しかも、主の帝殿に銃口を向けるとは・・・いい度胸ですね』

 ヒュームとクラウディオ、そしてステイシー達従者に叩きのめされた。銃口を向けられた程度で降参をするような彼らではなかった。あっという間に捕縛・気絶させられたテロリストだが、横島は

 『お前、もしかして退学させられたやつか?』

 霊視をすると、一番最初に叫んだ奴が見覚えのあるオーラをまとっていた。そう、モロとの勝負に負けて退学させられた元Sクラスのあの男だ。

 『そうだ!貴様のせいで退学になった!しかも、親父から勘当をさせられた!お前らのせいで!』

 『っは!Sクラスだからって見下すことしかしない奴なんぞ、家族から見放されて当然だ。それともお前はSクラスにいるなら、それ以外のクラスの奴にはどんなことをしてもいいっていうのか?男なら奴隷のように扱ったり、女なら無理やり犯しても許されると言うのか?』

 『ははは!当然だ!選ばれた俺だから許される!なのに、貴様らのせいで外された!』

 『・・・全然反省してなかったのだな。しかも、テロリストに堕ちるとは・・・いずれ王となる我が、同じクラスだったこの男を正しい道に歩かせなかった。我は、自分が情けない!』

 顔を隠していた面隠しを外して素顔をさらされたテロリスト。横島の質問に笑いながら答え、最後には憎しみの顔になる。ここまで落ちた元同級生の姿に英雄は悔しい思い出いっぱいだった。

 『英雄、お前は悪くない。いいか、世の中にはな大バカと救いようのない超バカが存在する。こいつは超バカだった話だ』

 英雄の苦しむ顔に肩を置く横島。そして、

 『自分なら許されると言ったその罪を・・・される側になって味わって苦しめ!』

 文珠『悪』『夢』をこの男にぶつけた。文珠の効果が切れるまでずっと悪夢を見続ける。ただそれだけだが、

 

 『やめろおお!俺を、俺を犯すなああああ!男同士でええ!うえ!ぐぎゃああああ!ぐおぐえええ!』

 

 苦しむ寝言で何をされているのかはわかる。その悲劇な夢に耐え切れなくなったのか、痙攣を起こし失禁すらしていた。そんな姿を見る英雄に姉と妹が近寄る。

 『弟よ。これもまた勉強だ。我もまた、どうしようもない考えを持つ下の者がいた事を知った』

 『兄様!紋白も、まだまだ頑張っていきます。一緒に頑張りましょう!』

 『姉上、紋白・・・すまぬ!』

 三人の姉弟妹の絆が深まったところに、

 『もう、もう!どうにでもなれええええ!(かち)』

 悪夢を見せられ続けている男が何かのスイッチを押した。すると、建物が思いっきり揺れてしかもそこら中にヒビも入った。

 『ば、爆弾を仕掛けていたのか!』

 『予想はしていたが、まさか歯にスイッチを仕掛けていたとは!』

 『急いで逃げ(どがん!)て、天井が!』

 ヒューム達が一瞬驚いたが、すぐに皆を脱出を促そうとしたが何と天井が落ちてくる。しかも倒壊してくる柱やたくさんの破片も襲ってくる・・・いくらなんでも全員をそれらから守ることはヒューム達はできない。最優先する帝や揚羽のところに行こうとしたときに

 

 『サイキック・ソーサー!』

 

 突然大きな盾が頭上に現れた。それが破片や堕ちてくる天井を全部止めた。文珠の『盾』や『壁』では一部分にしかすぎない上に、落ちてくる勢いに負ける可能性もある。しかし、この盾なら自分が全力を使って止めれば何とかなると思い、これにした横島。

 『皆!俺のところに集まれ!抑えられる時間も限られる!』

 『は!な、何を言っている!と、いうか、この盾はまさかお前が!』

 『早くしろ!』

 『わかった!我は、忠夫を信じる!』

 破片が落ちてこない間に逃げるのではなく、自分に集まれといった横島。ヒュームは早く主を脱出させたいが、英雄はその言葉を信じた。自分の体を治すという奇跡を起こした横島の言葉を否定する気持ちがなかった。

 その英雄の行動に

 『英雄が信じるなら、我も信じる!』

 『も、もも、紋白もです!』

 揚羽と紋白も動いた。三人が横島の近くに行くと皆もどんどん集まった。テロリスト達も含めて全員が集まったのを確認した時、サイキックソーサーが消えて破片が落ちてくる。それを見てヒュームやクラウディオ達は身構えたが、

 

 『護』

 

 この文字を入れた文珠を使った。すると、全員を包むように大きく広い円状の結界が現れて、それが落ちてくる破片全てを止めた。

 『(最後の一個、間に合ってよかった)』

 文珠はあの男に使った二個で尽きていたのだ。この一個は、実はついさっき出来たもので英雄達三人が自分のところに集まった時に、揚羽が横島の目の前に立ちその時に彼女の胸の谷間が見えたのだ。そこから危機的状況でも煩悩が働く横島の霊力が高まり、文珠が出来てこれができたと言うことだ。

 『(この姉ちゃんって、結構美神さんに似ているからな~。煩悩の高まりも早かった!)』

 長髪でスタイル抜群、堂々とした性格に凛々しい顔立ち。金にがめつい部分は全くと言っていいほどないが、美神に似ている部分が確かに多いので、そこも運がよかったと言える。

 崩壊も完全に終わり、全員助かった。文珠の効果が切れた時に警察がやってきてテロリスト達を連れていった。クローン達も近々川神学園に転入する準備をするために、何人かの従者と共に退散した。横島は九鬼一家とともにいる。今回の件で実力がばれてしまい、文珠も使ったのでその説明をした。そして、九鬼財閥に誘われたが、 

 『俺を丁稚にしていいのは揚羽さんくらいの美女だけじゃ!』

 と言って断った。

 『なら、私がお前を雇いたいと言ったら?』

 『喜んで!』

 名前が出た揚羽が言うとあっさり乗った。帝はその態度の変貌に大笑いして、横島の事を揚羽に任せた。

 『弟を救ってくれたばかりか、我ら家族まで救ってくれたな!褒美を渡したい、何がいい!』

 『何でもいいんですか!なら、とっても美女なあなたの熱く濃厚なキッスをください!』

 これはあくまで演技で、この場でしらけさせて笑いを取ろうとしたのだ。だが、揚羽と会ったばかりで第一印象しか知らない横島。

 『ふふ、それでいいのか』

 『・・・え?』

 その言葉通り、熱く濃厚なキッスを揚羽はした。それはもう・・・紋白の眼をヒュームがふさぐくらいに。英雄の眼が見開いてあずみが興奮するくらいに。そして、横島が脱力してその場でへたれ込むくらいに超熱烈に。

 唇を離して

 

 『丁稚なんてもったいない。お前のような必死に我らを守り、それを自慢しないでわざと嫌われるようにして皆の不安を消そうとする演技をする男は他にいない・・・決めた、横島忠夫!お前は我の夫になれ!』

 

 揚羽は獲物をしとめた狩人の笑顔をして、またキスをした。彼女は多くの醜悪な老人の演技を見続けてきたため、横島の演技を見抜いた上で夫にすることを決めた。

 

 

 これが、二人の出会いだ。その後『九鬼揚羽婚約発表!婚約者は学園後輩!九鬼家全員が認めた!』という記事が世界中に回った。その後、揚羽があの後出した記者会見で言った発言がやばかった。

 

 『はははは!我があいつの一番の妻なら、二番三番、百番いようが問題ない!もし、あいつと結婚したい奴がいるならまとめてやろうぞ!我は迎え入れるぞ!卒業までに集まってこい!』

 

 この言葉だ。つまり、自分が一番の妻なら一夫多妻してもいい発言をしてしまったのだ。これが

 「た、忠夫の婚約者!よ、義経もだ!」

 「殿と一緒の想い人か~。でも、いいかも~」

 「あの時の忠夫さん。素敵だったな~。嬉しい」

 あの時助けてくれたこの三人と

 「ううう!タダオのお嫁さん。僕もなるううう~~!」

 「・・・っは!な、何を今考えた!(今、何故私の頭の中にウエディングドレスを着た私を抱き上げる横島が浮かんだんだ!ち、違う違う違う~~!)」

 同級生の二人の恋の炎を燃やした。その内の一人の心は決まっているが、何分初めての恋なのでなかなか認めようとしなかった。

 

 これが横島の現状であった。揚羽は職を既に持っているのでそう簡単に会えないが・・・会った時は

 「忠夫!愛しているぞ!(ぎゅ)」

 「俺もです!揚羽さん!(ぐおおお!あ、揚羽さんの胸の感触ううう!)」

 「ははは!遠慮しないでいいぞ!ほら(ぐい)」

 「むごおお!(か、顔が胸の谷間に~~!)」

 「主、私達もしないか?あれくらいしないと、まずいかも」

 「べ、弁慶!何という事を!そ、それに、義経にはあれほどの胸は!」

 「ええええ!あ、あれを・・・で、でも、確かにメロメロになっているし」

 「もおおおお!タダオ~~!小雪も見てええ!」

 「ううう、も、もう、どうにでもなれえええ!」

 こうして、揚羽の強い愛情に結構押され気味だがそれも悪くないと思っている。それを見た婚約者候補たちも負けじと抱き着いたり、自分の体を使って誘惑したりする。そんなハーレムに

 

 「(そうか、俺は今夢を見ているんだ。俺がこんな男の夢な環境にいられるはずがない。ここまでの美女達に誘惑されることなんてありえない・・・俺は、俺は今、死のうとしているんだ!)」

 

 どっかのタバコを吸うコックが一時期病気と思えるくらい女性からの誘惑をそう思っていたように、横島も思っていた。

 因みに、

 「何か川神学園が騒がしいね」

 「zzzお嫁さん~~」

 「九鬼揚羽が婚約して、それが学生なんだって~」

 この女王様と眠り姫とやんちゃ姫な三姉妹や

 「へ~~、九鬼揚羽ほどの女性が婚約を認める男性か~。ちょっと興味あるな!納豆小町の松永燕!川神学園に行ってみよう~~っと!」

 この納豆を常に持つ女性や、

 「(ばさばさ)何だ新聞か、へ~あいつ婚約したんだ~。羨ましいな~~不運の塊の私なんて、絶対に縁のない話だろうな・・・」

 この不運な女性も一夫多妻に入ることになるが・・・それは、今度の話を待て!

 

 

 

 因みに大和ハーレムの彼女らはというと、

 「よし、皆。準備はいいな!」

 「うん!」

 「「「は、はい・・・」」」

 夜に、百代が言った大和ヌード計画を実行しようと大和の部屋の前にいた。京はカメラにスマホに撮影準備ばっちりで、三人も恥ずかしそうに頷くもスマホを持っていた。気合の入る五人に・・・

 「た、助けてくれええええ!」

 「もう、ダメじゃないか。ほら、脱がせられない」

 そこに助けを求める大和の声が聞こえ、更にもう一人男の声も聞こえた。

 「「「「「どうした!大和(さん)」」」」」

 慌てて入ると、

 「お、お願い!助けて!こいつをはがして~~!」

 「ふふふ、素敵な体だよ。大和君、さあ、後は僕と裸の付き合いをしよう」

 シャツとトランクスを脱がされそうになっている大和と、脱がしている葵がいた。何故、葵がここにいるのかはどうでもいい。ただし、

 「「「「「(ごくり)」」」」」

 「見続けないでえええ!」

 「ここに、大和君の大和君が・・・(じゅるり)」

 リアルBLな光景が繰り広げられていて、思わず見入ってしまった五人。葵がキスしようとした時に五人の意識が戻って・・・その後、どうなったのかは大和のすすり泣く姿と六人の満足そうな姿が証明している。




 彼女の場合は、豪快一直線で横島にアピールして押され気味になる。と思います。実際横島は押すより押されるが弱いですから、彼女のような性格にはたじたじでしょう。

 因みに、今度の話を待て!ですが・・・彼女らの為に続きを書こうと思います!でも、それは少し後にします!次回はBLEACHのヒロインと決めましたが、夜一三じゃない人にしようと思います!その次はリクエストもあったfateの桜ちゃんにします!凛を書いたから彼女も書きたいと思っていたので!


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ティア・ハリベルと付き合ったら?(BLEACH)

 今回はブリーチですが、彼女だとは思わなかったでしょう?死神の誰かと思いませんでした?ただし・・・それをしなかったことでちょっと一つできなかったことがあります。

 設定
  横島は浦原の家に住んでいます。
  原作と同じ流れにしています。ただ、原作は持ってないのであいまいです。
  今回の横島は、結構チートです。

 以上を踏まえて、スタート!


 死神と十刃との戦い。死神の方が有利になった時、

 「あ、藍染、様」

 「君達は用済みだ」

 十刃を指揮していた藍染にハリベルは貫かれた。日番谷との戦いに負けて氷漬けとなった彼女だが、何とか助けがあり再び日番谷と戦ったが、忠誠を誓っていた藍染が手ごまが彼女だけとなったことで用済みと判断して殺そうとした。

 「もう少し、できると思っていたのだけどね。君は、もう用済みだ」

 「そ、ん、な・・・く、この!」

 完全な不意打ちで重傷を負い、倒れる前に何とか一矢報いろうとしたが、返り討ちにあいそのまま地面に落ちるところだった。

 「・・・か!・・・ろ!」

 意識を失いながら落ちる彼女が見たものは、バンダナ・・・それだけだった。

 

 

 その後、彼女は何とか意識を取り戻した。

 「う、ここは?」

 「「「ハリベル様!」」」

 「お前達!・・・ここはどこだ?」

 目を覚ましたことにより、傍にいた三人の部下が叫んだ。オッドアイで額に角みたいなのがついているアパッチ、首元に何かついている露出の多い服を着て胸も大きいミラ・ローズ、先の二人のような欠片がない低身長のシィアン。三人ともハリベルが気づいたことを喜んだが、場所を聞かれると苦い顔をした。

 「その事なんですが・・・実は」

 「私達もさっき気づいたので」

 「この役立たず・・・と言いたいですが、私もなので言えません」

 「「言ってるだろ!」」

 シィアンのちょっと出た言葉に文句を言うアパッチとミラ・ローズ。相変わらずの三人の行動に、少しだけホッとしたハリベル。

 「無理もない、あの元柳斎の炎を受けたのだ。生きているだけ、まだマシと言える」

 「「「は!」」」

 三人の倒された姿を見た彼女は、生存確認ができたことで声色も少し穏やかになったが、

 「・・・傷が、ない?」

 藍染に斬られた傷がなかったことに困惑の顔になった。それに、

 「お前達も、元柳斎にやられた火傷がない上にアヨンを出すときに斬った左腕がある、だと!」

 さっきは気づかなかったが、彼女らも五体満足の姿だった。さすがに、ここまで元に戻っているのを見ると警戒もする。

 「そうなんです。目を覚ましたら、完治している状態で」

 「あの女(井上織姫)はあの場所にはいなかった」

 「そもそも、どうやって私達を集められたのか・・・それも謎です」

 口喧嘩していた三人もハリベルの指摘に姿勢を正して、自分達の現状を説明した。そして、彼女は改めて周りを確認した。どうやら、どこかの家の部屋ということが分かった。ただ、

 「少なくとも、尸魂界でも虚圏でもないことは確かだな」

 この二つの場所が出す特有の空気がないので、すぐにそれだけはわかった。

 「と、いう事は現世の人間界ってことですね」

 「空座町なのでしょうか?」

 「っし!誰か来る!」

 小さな足音が聞こえたのか、シィアンの声に彼女ら全員が戦闘態勢に入った。だが、

 

 『何でや!何で入っちゃいけないんだ!』

 『決まっているだろ。お前は、診察とか言ってあの子達の体を触りまくるからだ』

 『怪我人にそんな浦原みたいなことしないわ!』

 『ちょっと、何で僕がそんなことする人みたいなことを』

 『知ってるぞ!ルキアちゃんに変なものぶち込むためにいろいろしたの!』

 『ちょ!それは仕方・・・あれ、夜一さん。どうして遠ざかるのですか!』

 『いや・・・なんか不思議と離れてしまった。変だな、何故じゃろな?』

 『本気にしないでよ!何か傷つくよ!』

 

 部屋の前で三人が言い争いをしていた。その会話は余りにも緊張感がない・・・が、聞き捨てられない名前が聞こえた。

 「今、浦原と言ったな」

 「はい。夜一という名も聞こえました」

 「つまりここは空座町の浦原の拠点ということですね」

 「私達は、やばい場所にいると言うことですね」

 四人の警戒がさらに高まった。何しろ、自分達を強化した『崩玉』を作った本人の家だ。どんな奥の手があるのかわからないからだ。すると、

 『夜一さん!混浴なら俺『お前はお断りだ』がああああん!一護には全裸見せたっていうのに、俺には見せないっていうのですか!』

 『静かにしろ。というか、お前が無理やりあの四人を連れてきたときは驚いたぞ!』

 『横島君。少しは静か『黙れ!変態!このぷごおお!(ばりゃ)』その言葉、何か君に言われると腹立つ上に納得できないね」

 「ははは。って、部屋にぶち込んでしまったな」

 文句を言う横島の言葉に、反応して殴った浦原。飛んで行った方向が彼女らのいる部屋だった。そして、横島の余り出ないラッキースケベが発動。

 

 「・・・あれ?柔らかい?」

 

 いきなり会話中に横島が飛んできたことでキョトンとした四人。その中のハリベルとミラ・ローズの胸に横島の手がダイブした。女性の胸を触ったことで、

 「「「何やっているか!」」」

 三人の拳が横島の頭を殴った。特に、触られたミラ・ローズの拳が一番強かったのは当然のことだ。

 「・・・私達はこの男に助けられたのか?」

 だが、ハリベルは気にしないで、この無様な姿になった横島に助けられたことを知り困惑な表情をした。

 「お、目が覚めたかい?」

 「そうみたいじゃな」

 浦原と夜一も部屋に入ったが、横島一人で警戒より呆れの方が強くなった四人だった。

 

 

 その後、ここにいる理由を聞く前に藍染がどうなったかを聞いた。四人が運ばれたのと同時に、藍染が一護に敗れて尸魂界に運ばれたことを知った。ついでに、なぜあの場に横島がいたのかというと浦原と夜一の連絡役としてこっそり運ばれたそうだ。浦原と夜一には文珠の事を既に話していたので、それを使って報告していた。四人のケガを治したのも『治』を使ったものだが、文珠のことを話さないで横島が治したと伝えた。

 「そうか、あの男は敗れたか」

 「はい。私も現場にいたので間違いないです」

 浦原の現場にいた。という言葉に信じた四人。

 「ふん!ハリベル様を斬った罰だ!」

 「にしても、グリム・ジョーを倒したあの男がそこまでの強さを」

 「しかも、十刃はハリベル様だけ生き残った。と言うことは!」←グリム・ジョーも生きているが、この時は生死不明だったのでそう思った。

 三人は自然とハリベルに目が行く。だが、彼女は首を横に振った。

 「お前達が言いたいことはわかる。あの二人亡き今、私が虚圏を統治するべきだと・・・だが、私はする気はない」

 「な、何でですか!」

 アパッチが彼女の否定に声を荒げる。残り二人も目がそう言っている。

 「敗者だからだ。日番谷に一度負けかけ、裏切られた藍染に殺されかけた。二度も死にかけた私が虚圏を治める?そのようなこと「随分、古い考えだな」・・・何?」

 ハリベルの理由を聞いているうちに横島が口を出した。

 「できるはずがない?やったこともないのに、そうやって言えるところが古い考えだと言っているんだ」

 「貴様、横島と言ったな。私とこの三人を助けたことは礼を言うが、その言葉次第では「ただでは済まさない。とでもいうつもり?」ああ。そうだ」

 「は~~、ねえねえ、三人とも。このナイスバディな人って固いね~。まあ、そこも魅力的だけど!」

 「「「(ギロリ)」」」

 ハリベルの睨みを軽く流して、三人に話しかけたが彼女らも睨んでいた。つまり、言いたいことを言えと言いたい四人に溜息を吐く。

 

 「やれやれ、じゃあ直球で言わせてもらうぞ・・・用意された場が自分に似合わないから座りたくない。だから、そう言ってるんじゃないのか?」

 

 「・・・・・・」

 「「「ハリベル様?」」」

 直球で言ったことに彼女は反応がなかった。

 「沈黙は肯定と言っていいな。大方あんたは一人で何でもしないといけないと思っている。まあ、残った十刃はあんた一人みたいだしな・・・だが、それがあんたの見方違いだ」

 「見方違いだと?」

 「ああ、その場所は一人だけでいないといけないとは言われてない。あんたを支える人は他にも絶対いる。そこにいる三人がその証拠だ」

 彼女達に視線を向ける横島。彼女も視線を向けると、三人は背中を伸ばした。

 「そうです!私達はハリベル様の部下です!」

 「どんな時も支える所存です!」

 「このバカ二人と一緒なのが嫌だけど・・・今回だけはいいでしょう」

 「「じゃあ、お前抜けろ!」」

 「そっちが抜けなさい」

 火花を散らす三人。自分の部下を見て、少しずつ俯くハリベル。

 「俺はな、上の立場に立って頑張っているが、少しでも辛いことがあるとそれを内に秘めて外に出そうとしない少し寂しがりやな女を一人知っている」

 もちろん、かつての自分の上司だが、名誉の為に名前は言わなかった。

 「・・・ふん。私がその寂しがりやな女。とでもいうつもりか?」

 ギロッとした目つきで横島を見るが、その目に殺意や敵意はなかった。

 「俺にはそう見えるぞ。ショックが残っているからこそ、支えてくれる部下がいることに気付かなかったのが何よりの証拠じゃないか?」

 「ああ、藍染様に斬られて反撃してもなお返り討ちにあい殺されかけた。辛かったのは事実だ・・・認める」

 ギャーギャー言い合う三人を見て苦笑いをしながら頷いて、顔を上げた。

 「何だ、可愛い顔するじゃないの!やっぱり、君みたいな美女は笑顔でないと!」

 「・・・お前に聞きたいことがある。私達を何故助けた?」

 その笑顔に横島は褒めるが、ハリベルは流した・・・だが、体が褐色じゃなかったら見えていただろう。

 

 『可愛い、美女・・・初めて言われた。十刃の私に、そんな・・・言葉』

 

 ごくわずかに照れが頬の赤みとなって・・・普段の彼女なら聞き流していたことだが、横島に内心を指摘されたことで聞き入れてしまったため、ごくわずかだが女として見られたことに嬉しいと思った。

 そんな彼女の心境を無視して、

 「助けた理由?決まっている!君達みたいなちちしりふとももがばっちりな美女を助けないわけにはいかないだろう!気づけば体が動いていた!」

 彼らしい煩悩の入った理由を言った。それを聞いて、浦原と夜一は笑い、三人は白い目で見た。

 「というわけで!助けてお礼として、その胸に顔を埋めさせてくださ~~~い!(びょ~~ん)」

 某ル〇ンダイブをして、パンツ一丁でとびかかる横島。となると、当然

 「「「虚閃(セロ)!」」」

 「おぎゃあああああ!」

 部下の三人の攻撃が当たる。浦原の家を半壊させながら横島は吹っ飛んでいった。

 「・・・どうしようか」

 「ははは!この際だ、リフォームしたらどうだ!」

 そんな半壊されて拠点に唖然とする浦原に大笑いして肩を叩く夜一。

 

 『横島忠夫、私の心に土足で入り込んだ男。ずっと、覆っていた心にするりと入ってきた。悔しいが、完敗だ。こいつは、私の心を犯した許しがたい男だ。だから・・・その罪は重いぞ』

 

 常に自分に厳しく生きて、部下にすら隠していた彼女の心に横島が入り込んだ。この事実に、彼女は横島を見る目が少しだけ熱くなっていた・・・そして、ある決意をした。

 

 次の日、ハリベルは部下達と共に虚圏に戻っていった・・・その前に、彼に言った。

 「横島、改めて礼を言う。お前にいなかったら、私は死んでいた。そして、私を奮い立たせ虚圏を統治させる気にさせてくれた。その礼を言わせてもらう」

 「何言ってるの!美女の役に立てる「だが、これだけは言わせてもらう」は、何?」

 彼女は頭を下げて、今度は本当に心からの礼を言った。その姿と今言った言葉に驚くアパッチ達三人。気楽な顔を見せる横島に一言言った。

 

 「お前の命は、私がもらう。いいな」

 

 この言葉を正しく理解したのは、

 「え、え!せっかく助けたのに、俺殺される宣言された!何で!」

 「ははは、横島君。僕の家を壊した自業自得だね!」

 「ふん、ハリベル様にセクハラしようとした罰だ!」

 「ついでに私にもセクハラした罰だ!」

 「スケベの塊、さっさとチリになってくたばるがいい」

 『・・・なるほど。ふふふ、これは言わんほうがいいのう』

 夜一だけだった。横島本人と浦原達はその言葉通りと読み取って、横島を笑う四人だ。

 

 

 だが、彼女の統治は短かった。それは滅却師(クインシー)の集団・見えざる帝国が攻め込まれて、彼女も必死に戦ったが完敗して捕縛されてしまったからだ。それを虚圏から逃亡して人間界に来た一護に懐いている幼女・ネルから聞いた。因みに、彼女は本来ハリベル以上のナイスバディな体の持ち主であることを横島は知らない。

 「クインシーか。そいつらが、ハリベルさんを捕まえただと・・・ほう~~」

 『あ、これはまずい』

 その様子を見て、浦原はまずいと思った。

 「ゆ、許さん」

 横島の霊能力がどんどん上がっていく。

 「あのちちしりふとももを、好き放題しようとしているだな!」

 煩悩が強すぎる横島。ましてや、自分好みの体の女が捕縛されたと言われると、

 

 「許さん・・・絶対に、ぜ~~~ったいに!許さんぞ!ハリベルさんの体は俺のものだあああああ!」

 

 R18な事を思い浮かべる。今彼の頭の中は、どれだけのエロ同人誌に出そうなことを思い浮かべているのだろうか?浦原がまずいと思ったのはこれだ。いつの日か織姫の頭の中の妄想(一護との結婚)が口に出た時だ。

 『一護てめえ!織姫ちゃんとの間にすでに十人も子供がいる上に、ハネムーンは(織姫の妄想を一字一句全部正確に言っているため、かなり危ない表現も出る上に長くなるので省きます)だと!ぜってええに許さねええぞ!』

 『ちょ!ま、待ちやがれ!どわああああ!』

 とんでもない霊圧が横島から出て、一護をぶっ飛ばした。すぐに収まったが、その霊圧の高さが半端なかったのだ。更木剣八が五人いるくらいだと感じて、飛んできた猫状態の夜一に浦原は語った。

 そんな状態になりかけている横島がこの場でそれを出すのはまずいので、

 「だったら横島君。すぐにでも行って、彼らをぶっ飛ばせばいいじゃないか」

 何とか矛先を変えて、納めようとしたが、

 「よっしゃ!じゃあ、行ってくるぞ!」

 と言って、一瞬でいなくなった。

 「「「「え?どこに行ったの?」」」」

 集まっていた一護達はキョトンとした。

 

 そして、

 「おらおらおらおら!ハリベルさんに変なことをした罰じゃああああ!」

 横島は何と、本当にすぐに行って『見えざる帝国』の拠点で暴れている。『超』『加』『速』の速さと、横島の女への煩悩パワーでここにたどり着いた。壁をぶち壊して横島が現れた時、見えざる帝国のトップであるユーハバッハを含む全員が唖然とした。いくら常識をはるかに飛び越えた彼らでも、見たことない横島が現れるのは予想外だ。

 「っく!皆の者、わけが分からないがこいつを殺すぞ!」

 だが、すぐにユーハバッハは皆に抹殺命令を出して、全員の視線が横島に向いた時だ。『光』を出して目を腕で覆わせた時に、ハリベルを担ぎ上げてもう一回『超』『加』『速』を使って逃げた。ここまで七個の文珠を使ったが、この連中が彼女へR18なことをしていると勝手に妄想した時にこっそり作っておいたのだ。

 また、本来三文字続きの文珠を二回も使うのは相当な神経を使うが、ハリベルを取り戻すことに必死だったためそんなのは関係ない。彼女を取り戻すことだけに、本能で使ったといってもいい。しかも、横島は逃げる時に一つ細工もしていた。それは、壁を壊したときに出た破片にこっそり『忘』の文珠を混ぜていた。彼らが全く気付かない状態で、その文珠が発動した。

 そして、次の瞬間

 「何だ、この穴は?」

 「さあ?いつ空いたのでしょう?」

 「さっきあいつ(自分の部下)を殺した時では?」

 「かもしれんな。やれやれ、私としたことが」

 彼らは横島の存在どころかハリベルの存在も忘れた。いや、その後の雑談だと彼女は虚圏で倒して置いていったという認識になっていた。その為、追いかけてくる様子はなかった。

 

 逃げている超加速中に、一瞬だがハリベルは目を開けた。そして、

 『あ、バンダナ。そして・・・横島』

 藍染に殺されかけた時に見た時は出血がひどい状態で、意識も失いかけたためバンダナしか見れなかった。でも、今は捕まりはしたがすぐに横島が助けに来て体力も少し回復したため確認ができた。

 『また、助け、られ・・・た』

 でも、そこまでだった。意識は途切れようとしていた・・・しかし、理解した。横島が、自分の為に敵拠点に来て助けに来たことを。

 『よ、こ、しま。うれ、しい・・・』

 この時は十刃の立場を忘れて、女として嬉しく思いながら再び眠りについた。

 

 

 横島がついた場所は

 「・・・な!何故、ハリベルがここに!」

 「ちょ、おい、横島!」

 「ど、どうして、ハリベル様が!」

 「で、でも、これは好都合!」

 「横島!今すぐこっちに!」

 一護とアパッチとミラ・ローズとシィアンの四人がユーハバッハの手下と戦っている虚圏だった。本当は一護の仲間のチャドと織姫もいたのだが、そっちは気づいても気にしなかった。

 「あれ!四人とも、どうしてここに?それにこいつ・・・ほう」

 状況を見てすぐに理解した。

 「このむっつりスケベそうな顔の奴がアパッチちゃんにミラ・ローズちゃん、シィアンちゃんに織姫ちゃんをこんなに傷つけたやつなんだな!」

 「・・・俺の名前がないのはお約束なんだな」

 「俺もない」

 「えっと、その・・・気にしないで!」

 横島が三人にハリベルを預けた時に、浦原が叫んだ。

 「黒崎さん!急いでください!尸魂界が奴らに襲われています!」

 「何!わかった!」

 尸魂界から要求を受けた一護が、穿界門を入った時に

 「く!こうなったら、ずっとそこに入っていてもらいます!」

 手下のキルゲ・オビーがそれを阻止して、無理やり封鎖かつその上に檻まで作って閉じ込めた。

 「一護!」

 「黒崎さん!」

 「ははは!これで、黒崎一護は身動きが取れない!後は、お前達だ!」

 キルゲが満足そうに笑うと、次は横島達に殺意を向けた。

 「・・・お前、今なら半殺しで許すからさっさとこの封印を解け」

 「何を言う?いったいどうやってハリベルを取り戻したかわからないが、ここで貴様も浦原も死んでもらう!」

 「言いたいことはそれだけか」

 横島はいまだかつてない怒りの顔でキルゲを見た。

 『こ、これは、何です!この霊圧!バカでかすぎです!ここまでのものを、ずっと隠していたのですか!』

 「なら、お前を・・・つぶす!」

 浦原はこの時心底ぞっとした。横島は栄光の手と霊波刀を作り出して、二つをキルゲに向けた。

 「貴様!斬魂刀なしでそんなものを!」

 「ウルサイ、俺は今怒っている。ハリベルさんが、この虚圏を立て直そうと頑張ると誓ったあの思いを貴様らは踏みにじった!アパッチちゃんにミラ・ローズちゃん、シィアンちゃんのハリベルさんを支え続ける気持ちをあざ笑った!」

 「だ、黙れ!」

 キルゲは数本の矢を横島に放ったが、サイキックソーサーで防ぐ。現れた盾が壊されなかったことに驚くキルゲと後ろにいる浦原達。

 『・・・横島』

 ハリベルも横島が出した霊圧で意識を取り戻した。自分や部下のために怒る横島に、純粋に嬉しさを持った。

 

 「何より、彼女達のおいしそうな体を傷つけた。万死に値する!」

 

 『あ、やっぱりそこなんだ』

 浦原は横島らしい怒り方に呆れた。しかし、

 「お、おれが、美しい?え、えええ!」

 「い、いや!あれはあいつがスケベだから!」

 「と言いつつも、嬉しそうにしているミラである(私もだけど)」

 三人はその言葉が嬉しく思えた。それは、

 『・・・はは、こいつらしい』

 ハリベルもそうだった。この時彼女は、追い詰められている状況なのに絶望をしなかった。それどころか、安心すらして横島がいることに喜んでいた。

 「な、何者だ!貴様は!」

 「俺か?俺は、ハリベルさんを身も心も手に入れたい」

 「「「おいこら!」」」

 「えええ!それってつまり、ハリベルさんをど、奴隷に!」

 「・・・井上、こんな時でも織姫ビジョンは働くのか?」

 焦るキルゲに問われた横島の回答に突っ込むアパッチ達。織姫の予想外の言葉に、呆れたチャド。

 

 「ゴーストスイーパー横島忠夫だ!」

 

 死神の持つ斬魂刀や死神・破面が使う技であれば、まだキルゲも冷静でいられたかもしれない。しかし、横島が出しているのは見たことがない全く未知の技だ。その焦りが

 「く、神の正義!」

 彼の持つ最後の技を使わせた。その技で横島を討とうとした。しかし、

 「これで、おしまいです!」

 「・・・お前一護と戦って弱っているな。だが、遠慮はしない!くらえ!ハンズ・オブ・グローリー!」

 そう、キルゲは一護との戦いで誤魔化しながらも弱っていた。その技を栄光の手でぶち壊し、

 「とどめだ!これが、ハリベルさんの痛みだああああ!」

 渾身の一撃と霊力を込めた霊波刀でキルゲを斬った。斬られたキルゲは横島をまるでありえないものを見る目で見ながら、その場に散っていった。

 

 

 「っち!こいつが死んでも檻は残るのかよ!」

 「あとは、黒崎さんを信じるしかありませんね」

 キルゲを倒した横島はすぐに穿界門を見たが、変わっていなかった。さっき戦いの中で文珠を使わなかったのは、ハリベル救出のために使いまくって既に切らしていたためだ。つまり、『解』『徐』を作れないので中にいる一護を信じるしかないのだ。

 「俺ができるのはここまでみたいだな」

 「いえ、こいつを倒してくれてありがとうございます。本来なら部外者なのに」

 「いいって・・・それより、彼女らはどうするんだ?」

 「横島さん。文珠で治せないですか?」

 「ハリベルちゃんを助けるのに、全部使いきっちまったよ・・・俺はここに残る」

 「ならそれでお願いします。全てが終わったら向かいにきますので」

 全てが終わったら・・・つまり、もう手を出すな。と言いたい浦原の意図を理解したが、この四人もほうっておけない。そういう意味も込めてここに残れと言ったのだろう。

 

 

 浦原が織姫とチャドを連れていなくなり、残ったのはハリベル達四人に横島だけだ。ネル達はというと、他に生存者がいないか確認しに行ったのと、後で浦原がまた迎えに来るとの事だ。

 「なあ、四人とも。一ついいか?」

 「「「何だ?」」」

 「横島、どうした?」

 「いやな。四人を治せるものを作りたいんだけど」

 「何!それは本当か!」

 「なら早く作れ!」

 「我らに手伝えとでもいうのか?」

 治せるものを作る。この言葉に疑問もあったが治せるのなら早くしろと言う三人に、

 「何か苦笑いしているが、どうした?」

 「あのな・・・その、手伝わなくてもいいけど、ちょっと我慢してくれな」

 「「「「は?」」」」

 ハリベルの疑問な顔に横島ははぐらかしながら答えて・・・目を閉じた。そして

 

 「煩悩全開~~~!!!」

 

 横島の霊力回復・煩悩全開をした。

 「見える!見えるぞ~~!アパッチちゃんの挟まれたいふとももが!!」

 「ちょ!お前何を言う!」

 「ミラ・ローズちゃんの手ごたえ抜群のおっぱいが!」

 「貴様、くそ!以前触られた時の事を思い出した!」

 「おしとやかに見えて、実はいやらしそうなシィアンちゃんの尻が!」

 「・・・超ドスケベ!」

 「そして・・・」

 三人のおいしそうな部分を妄想して・・・最後に、

 「すべてがおいしそうなハリベルさんのオールヌードが、身も心も自分のものにしたいその裸が見える!」

 ハリベルを見た。そのおかげで文珠はできたが、

 「「「「いい加減にしろ(ばっき~~)!!」」」」

 「ぐえふげらああああ!」

 思いっきり、ぶっ飛ばされた邪(この時だけは誤字じゃない)であった。

 

 

 その後、無事できた文珠で治った四人。文珠の効果に驚きながらも、全快したのでハリベルは三人にネルの手伝いをするように言った。横島と二人きりという状況に不安な三人だったが、

 「今なら、全殺しできるくらいに治っているから大丈夫だ」

 この言葉を信じて行った。まだ気絶中の横島を担いで・・・ほぼ全壊した自分の拠点に向かったハリベル。情けない顔で寝ている横島を見て、

 『こいつに二度も助けられたな。身も心も自分のものにしたい、か・・・奇遇だな』

 笑顔を出し、

 

 『私も、お前の全てを手に入れたいと思っていたぞ』

 

 頬に軽くキスをして、これから先どうするかを考えた。

 

 

 その後、虚圏の復興のために横島をこの場に置くと言うハリベル。横島もかつての美神のような女王様ぶりに思わず頷いてしまった。迎えに来た浦原にそれを伝えて、帰した後は彼女の命令に従う毎日だった。

 横島をこき使うハリベルの姿を見て、三人の部下は

 

 『『『まるで二度と離さないために傍に置いているように見えた』』』

 

 彼女の嬉しそうな顔を見てそう思った。

 




 前書きに書いたできなかったこと・・・それは、更木剣八との追いかけっこができませんでした!だって、彼女と更木って関わりがないんだもん!
 横島に言った命をもらう。これは自分のものにすると言う意味です。恋愛のれの字ができない人ですから、これが彼女なりのアピールだったのでしょう。二人が恋仲になるのは、かなり先でしょうね。今回彼女にしたのは、原作でかなり不幸だったからです。


 次回はFateの桜ちゃんです!その次は煩悩先生で書いたこち亀の秋本麗子さんかジョディさんか・・・う~ん、他にも面白そうなのが結構いるからいい意味で悩むな~。
 


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間桐桜と付き合ったら?(Fate/stay night)

 どうも!今回は少し苦戦しました。何しろ、原作主人公ラブから横島ラブにするのは苦悩しました。今回は今までとは少し違った想いの持ち方にしました。

 設定です!
 横島は最初は衛宮の家に住んでません。
 これはHeaven's heelのストーリーをオリジナルにしてます。
 少し、真剣かつ残酷と思える部分もあります。

 では、スタートです!
 


 横島忠夫。今どこのいるのかというと、

 「ねえ、先輩。お願いですから、どこにもいかないでくださいね」

 「ちょっと!桜ちゃんってこんなことする子だったの!」

 「すいません忠夫。私ではどうしようもできません」

 「ライダーちゃん!お願いだから、この拘束・・・って君がやったんだった!」

 衛宮家の横島が間借りしている部屋。しかし、

 「さあ、ライダー。私達の愛を先輩に伝えて・・・ふふふふふふ」

 「いやああああ!二人とも美人でとってもいいちちしりふとももをしてるけど、これは怖いいいい!」

 「忠夫、私も我慢の限界だったのです・・・あの時、仕方ないにしても、あなたに体を触られ揉まれた時にどれだけの欲望が生まれ、それを抑えていた事か」

 「のおおおお!今までやってきたことが全て裏目にいいい!」

 横島はパンツすら脱がされた状態にされて、巨乳かつ欲情して四つん這いで迫ってくる間桐桜と彼女のサーヴァント・ライダーに性的に襲われるピンチに立たされていた。

 

 

 そもそも、彼がどうしてこの家にいるのか?それは、衛宮四郎と彼のサーヴァント・セイバーと遠坂凛に頼まれたからである。三人は魔術の本拠地ともいえるイギリスの時計塔に行っており、この家の留守を桜とライダーの二人でするつもりだったが、男もいた方がいいとして聖杯戦争の時に出会った横島の実力を買って頼んだのだ。

 最初は柳洞寺にいた。霊能力者としての感ががここはやばい!と訴えていたため、公園で自分を見つけた衛宮に頼んで、運よく友人がいたのでここで暮らし始めたのだ。ついでによく彼の家に出入りする藤村大河に同じ学校に通えるようにしてもらった。

 話を戻し、当時聖杯戦争中でありその時にハサンと呼ばれるアサシンが現れ、そのサーヴァントと契約した間桐臓硯がランサーを殺したと言う情報が入った。その為、すぐに横島はこの寺に『護』を置いてその様子を調べに行った・・・その文珠でできた結界にこの寺にいたキャスターが疑問そうにしていたが、自分レベルの高度な結界をいったい誰がやったのか警戒もしていたのを横島は知らない(だが、このおかげで彼女も彼女のマスターも死ななくて済んだ)。

 「てめえ、何者だ!」

 「おや?誰かね君は?」

 「・・・よ、横島、さん?」

 横島はその時に臓硯と霊体化しているが霊能力者なので見ることができたハサン・・・そして、桜と出会った。学校で彼女を衛宮に紹介され、ナンパをするも撃沈し、明らかに衛宮に好意を抱いているのが丸わかりだったので衛宮を呪っていると、通りがかりの遠坂にぶっ飛ばされたのは別の話。

 そんな桜に

 

 「いかん!いかんぞ!そんなクソ爺と援助交際なんぞ!俺としてくれええ!」

 

 そんな見当違いなことを叫んだ横島。

 「「・・・は?」」

 キョトンとする二人。そりゃ、そんな言葉が出たらそうなる。

 「いいか!そんなクソ爺と援交なんぞしたら絶対人生損するぞ!だから、俺とするんじゃあああ!」

 「な、何を言っているんじゃ?」

 「あ、あの、この人は(がし)・・・え?」

 「桜ちゃんは俺がもらう!がはははは!さらばだ!」

 そう叫び、唖然としている桜の腕を掴んで走り去っていった。いまだに唖然とする臓硯と

 『マスターよ。あっという間にいなくなったがいいのか?』

 突っ込むハサンだった・・・だが、このおかげで彼女の兄を殺さずに済んだとは爺もハサンも桜も、そして横島本人も思わなかった。

 

 横島はそのまま走り出した。もちろん、援交するためではない。あれが、一番状況的に連れ出すための警戒を解く彼らしい最大のやり方だった。

 『上手く連れ出したが、あの寺はまずい!』

 桜の体の中にあるものを霊視で確認して、臓硯がそれをした張本人だと確信して、

 『よし!衛宮のいる場所なら大丈夫だろ!』

 一番の精神安定剤である衛宮のいるところが安全だと踏んだ。何度か、彼に誘われて飯を食いに行った時とても穏やかにしている彼女を知っていたからだ・・・だが、桜を衛宮の家に連れて行くと珍客もいた。

 「さ、桜!あなた、どうしたの!」

 「え!ね、ねえ・・・いえ、遠坂さんこそどうして!」

 「それより、この男は何者だ?」

 遠坂凛とサーヴァント・アーチャーがいた。アーチャーも少し驚いた顔で桜を見ていた。

 「あれ?セイバーちゃんは?」

 「・・・」

 「それより!どうして、横島が桜を?」

 「・・・なあ、何で衛宮が二人もいるんだ?」

 衛宮に以前いたセイバーがいないを聞くと無言になる。何かあったとすぐに気づき、何とか話を変えようと遠坂が割って入ったが彼女の後ろにいたアーチャーを見て思わずこの言葉を出した。その言葉に、彼は最大限に警戒して思わず斬りかかり、その時人間の関節の動きを越えた避け方をして全員が驚いた。

 

 

 その後、お互いに説明をしないといけないことができたので遠坂と横島で分けた。まず、遠坂がいる理由は聖杯戦争という戦いがこの冬木町にいる魔術師とサーヴァントで行われていて衛宮と遠坂は同盟を結んでおり、セイバーがいないのはさっき会ったハサンが襲ってきたときに足元に影を出して、それに取り込まれたから。その時にライダーと呼ばれるサーヴァントが助けてくれ、桜がそのライダーのマスターであることを教えてくれた。しかも、その話をついさっきしていたのでその本人が現れたから驚いたのだ。

 次に横島はあの援交のくだりを無くして説明したが、桜にばらされて三人が白い目で見て横島が「俺の格好いいイメージが台無しになった~~!」と自爆発言を繰り返した。遠坂のゲンコツで話の軌道を戻し、桜の体の中には何かあり、それが彼女に何か悪影響を及ぼす恐れがあると付け足して、彼女を安心させられる場所がここだったから連れてきたと伝えた。それが分かったのは自分が霊能力者で霊視で命の状態を確認できることができるので、桜の体が暴発前の爆弾の様に危険だとわかった。

 「そこまではいいのよ。でも、どうしてアーチャーを見て衛宮君が二人もいるって言ったのよ」

 「・・・ことと次第では殺らせてもらうぞ」

 「どういう事なんだよ」

 「あ、あの?どういうことですか?」

 だけど、四人の疑問はやはり遠坂が訪ねたこの発言だった。衛宮と桜はキョトンとしているが、遠坂とアーチャーは鋭い視線をしていた。

 「アーチャーと言ったか?お前さっきの攻撃と言葉・・・全然否定してないじゃねえかよ」

 「あいにく、マスターのうっかりなミスで記憶がなくてな。だが、真名が知られる可能性はつぶさんといかん」

 「ちょっと!私が悪いみたいに言わないでよ!」

 「それ以外にどう説明すればいいのだ?まだ魔力がない状態で召喚早々死ぬところだったのだぞ」

 「ぐぬぬぬ・・・続けなさい!」

 ちょっとした主従漫才でボケツッコミを入れつつ、説明を続けた。

 「霊視は相手の命の状態を見ることができると言ったな。つまりその命の持つ力も見れるが、似ている双子でもその命の力は異なる。でも、お前と士郎は同じだった・・・同一人物じゃないと納得できないくらいにな」

 「「「・・・」」」

 マスター三人の視線がアーチャーに突き刺さる。さすがのアーチャーも、見られただけでそこまで知られるとは思わなかったのか、思わず無言になる。

 「(ぱん)「「「「!!」」」」そんな疑問は後でいい。今は、桜ちゃんを助けるんだ!」

 そこに、横島が話と意識を戻した。

 「そ、そうだ!セイバーも助けないと!」

 「そうね。放っておくわけにはいかない!」

 「そ、そんな。私の為に・・・」

 「桜ちゃん。俺らは、どうしても君に生きてほしいんだ。幸せな女の子としての生き方をしてほしいんだ・・・っは!そうだ!何なら俺が、今から女の悦び「ひ!」「妹に何をするか!(べき!)」ぐべら!「・・・ね、姉さん、ありがとう」「ん?妹?姉さん?」」

 「「・・・あ」」

 感動からギャグにするのが横島。とびかかったところを遠坂が庭まで殴り飛ばした。だが、思わず出した妹と姉という言葉に衛宮が疑問に思った。つい出したうっかりな一言がこの二人の関係を明らかにしてしまった。

 

 その後、衛宮家では遠坂と桜が姉妹だったことや桜の虐待の日々などの話で一致団結していった。だが、飛ばされた横島は既に庭ではなく

 「これでいいんか?」

 「・・・まさか、気づかれていたとは」

 屋根にいた。そこには横島好みのスタイルを持つ両目を隠したライダーがいた。

 「がはは!美神さんと同レベルのちちしりふとももの君に気付けないはずがない!・・・一応いうと、アーチャーも気づいていると思うぞ。まあ、敵意がないから動かなかったけど」

 「気づかれた理由が納得できないですが・・・桜には幸せになってほしい。私もそう思います」

 横島は遠慮なしに隣に座って話し始めた。

 「なあ、目を隠しているんだ?」

 「私の眼は相手の石化する力があります。これで覆わないとあなたを石化します。意識しなくても勝手になりますので、外そうとしないことです」

 「・・・せや!」

 その質問にライダーも遠慮しがちで説明したが、横島はそれを無視して眼帯外した。

 「な、何を!」

 「ぐおおおおお!ま、まけるかあああ!」

 彼女の眼を見てすぐにまた戻したが、石化が止まらない。そこで出した文珠『解』で何とかその石化を解除して助かったが、体は力がなくなったのかそのまま倒れた・・・ただ、顔が着いたその場所が

 「・・・大丈夫ですか?」

 読者の皆様のご期待通り、ライダーの胸に着いた。ただ、彼女は女性としての気持ちが乏しいのでさほど気にしなかったが、

 「はあ~~、天国や~」

 ぱふぱふ一歩手前の状況に鼻の下を伸ばしていた。

 「なぜあんなことを?忠告したはずですが」

 「何故って、決まっている!美女(きみ)の眼を見たいからだ!」

 「・・・そんなことの為に?」

 「何を言う!君という素敵かつ(パーフェクトなちちしりふとももの持ち主で)あれだけ美しい君の素顔を見たい!これはもう、当然の事!」

 「・・・え?」

 「実際とってもきれいで素晴らしいきらりとした目をしていたじゃないか!ああもう!どうして、君の眼にはそんな機能がついているんだ~~!」

 『・・・美しい?きれい?私が?』

 横島にとってはあいさつ代わりのナンパだが、彼女にとってはドキドキさせる言葉だった。何しろ、魔眼とすら呼ばれた自分の眼をそこまで褒めてくれた。今までうっとうしいとすら思ったこの目を、初めて褒めた横島に少しばかり心が動いた。

 隣では何故か西条に怨嗟の叫びをしている横島だが、困惑と少しの照れが聞こえなくさせた。

 しばらくすると、

 「ライダー、あなた、どうして横島さんと一緒にいるの?」

 そこにマスター三人とサーヴァント一人がやってきた。

 「な!あ、さ、桜!」

 「ライダー。そうか、あの時は助けてくれてありがとう」

 「・・・とりあえず、敵じゃないわね」

 「甘い。と言いたいが、仕方あるまい」

 どうやら、更に混乱が加わりそうだ。 

 

 その後、ライダーも加わったが、一番の問題である桜の体の中にあるものだ・・・が、それを

 「桜ちゃん。ちょっと、ごめんな」

 「え、え(ぽにゅ)はう!ああう!」

 「ちょ、何をやっているの!」

 横島が霊視で一番危険信号のある桜の心臓についていた蟲を文珠『分』『離』で、彼女の体から見事に分離させた。ただ、その文珠を使うには正確な心臓の位置にその文珠を押し付ける必要があるので、遠坂の何倍(ねえ、何て言おうとしているのかしら?)・・・いやあかいあくまが将来なるであろう大きい胸を揉むに近い形で鼻血を出しながら押し付けた。その時はセクハラ行為に見えるので遠坂が殺気を込めて見ていたが、数秒後に

 『な、何だ!何故光が』

 蟲が目の前に現れて全員目を疑った。あくまで蟲なので声は聞こえないが、その蟲が臓硯の本体であることが分かり、すぐに『封』『印』の文珠で動けないようにした。ただし、抵抗として影に取り込まれたセイバーを出して味方につけようとした。

 「セイバー!戻ってきてくれ!」

 「士郎、戻ってほしい気持ちを込めて使え!」

 だが、衛宮には文珠一個を予め渡しており、使わせた(その時も文字は『元』)。おかげで、

 「し、ろう?」

 「セイバー!よかった!」

 『な、何!』

 封印されて動けない臓硯は、影に取り込まれ黒セイバーとなった彼女が元に戻ったことに驚いた。彼女に抱き着いて喜ぶ衛宮を見る桜は、彼がセイバーの事が好きだと気づいた。一年の間、衛宮家に通い妻をして想いを募らせてきたからこそ、彼の持つ心もそれなりにわかる。だから、その衛宮がセイバーが好き。

 『先輩・・・』

 この時抱いた気持ちが、のちに後悔することになるなんて彼女は知らなかった。

 

 

 最後に残った蟲の臓硯の処遇だ。できる事なら二度と甦らないよう消滅させたい・・・そこで決めたのは

 

 「よし!俺がやった生身で大気圏突入の刑じゃ!」

 

 横島のかつての二番目に辛かったことをやらせる、だった(一番はもちろん美神のお仕置き)。その言葉に全員が絶句した。冗談だろ?とアーチャーですら("゚д゚)ポカーンとした顔で言った。その顔が隣の士郎と似ていたのでやっぱり同一人物だなと思った。

 「いや、冗談じゃないぞ。前の職場が悪霊退治専門の職場でな。上司が金塊につられて月に行ったとき「月に行ったことあるのかよ!」うるさいぞ士郎。えっと、受けた仕事は流すとして帰りのロケットに乗った時に残っていた敵が俺を引きはがしてな。一緒に行ったマリア、いやアンドロイドがいて「アンドロイド!そんなのができるくらいの世界だったの!」・・・凛ちゃん。詳しいことは今度話すけど、彼女が俺に冷却剤をかけ続けたからできたけどな!でも、あれはつらかったな~~。一日記憶喪失になったし!」

 実感のこもった話し方で、本当だとわかった。大気圏という言葉が知らないライダー以外はこの時だけは横島を化け物として見た。そして、

 

 『宇』『宙』

 

 この二文字で、臓硯を宇宙空間に出した。例え平行世界でも、地球と月の位置はどの世界も同じだ。実際に見たことも行ったこともある横島だから、どのあたりに出せばすぐに大気圏突入するかもわかるので横島が空を見ると思わず皆も見た。その方向に、臓硯が燃えながら落ちているのでは?と思ってしまいながら。

 その蟲・臓硯はというと、

 『あああああぁぁぁ~~~!!!』

 大気圏でどんどん体が燃えていき、徐々に炭となって灰となっていく。いくら仮初の不死を手に入れても、あくまで仮だ。何千度にも及ぶ限度が超える熱量をずっと受け続ければ体が耐えられない。そして、最後の爪程度の大きさとなって・・・ついに消滅した。ずっと死ぬことのなかったこの男がやっと死んだ瞬間である。

 

 全部で七つの文珠・・・何故、こんなに用意できたのかというと

 「あ、はう。ああん!」

 「すごい・・すごい!おおおお、煩悩が絶好調だあああ!」

 「ほ、本当に、で、できるの、ですか?あう!」

 「大丈夫だ!ほら!ありがとうううううう!もうちょっと!」

 実は横島と屋根にいた時、ボディコンでナイスバディであるところが美神と共通しているので思わず我慢できなくなり彼女に抱き着いて胸を揉んだり、尻を触ったり、太ももに顔をうずめたりしたのだ。そこからできた煩悩のおかげで、これだけの分作れたのだ。もちろん、彼女にはやりながら理由を話して納得してもらったが、

 『はあ、はあ。こんなに、体が、疼く、なんて・・・横島、いえ忠夫。責任、とってもらいますよ』

 すっかり女の悦びに目覚めたようで、責任を取ってもらうことを決めた。

 

 

 話を戻し、これで終わりではない。聖杯戦争自体を終わらせないことには桜はおろか、ほかのマスター・サーヴァント達も安心して暮らせない。その後、他のサーヴァントであるキャスターとバーサーカーのマスターに会い、聖杯戦争に参加するか否かを直接聞いた。キャスターのマスター・葛木宗一郎はキャスターが彼とずっと一緒に暮らせればいいとのことで参加しないことを表明し、バーサーカーのマスター・イリヤスフィールは士郎と交流が続けられれば別に聖杯はいらないと言った。ランサーはハサンに殺され、マスターを失ったハサンはというと何と横島がマスター兼自分の護衛としてサーヴァント契約した。ランサーを殺しその心の臓を持ったことで、契約した主への忠誠心はしっかり持っていたのでアーチャーと共に冬木の監視役にした。現界するための魔力も文珠一個で戦闘がなければ一か月は持つとのこと。

 『マスター、報告だ』

 数日後にそのハサンからの報告が入った。その報告は、見たことがないマスターとサーヴァントがこの衛宮家に近づいていることだ。しかも、

 「・・・」

 「イリヤ!」

 そのマスターがイリヤを誘拐していた。衛宮が走って捕まえようとしたが、マスター・言峰綺礼が撃退した。セイバーとライダーが倒れた衛宮を捕まえて後退した。

 「ふん、後はそこのまがい物の器か」

 「え?わ、私?」

 サーヴァントは桜を見てそう言った。すると、とても偉そうなサーヴァント・ギルガメッシュが説明した。イリヤと桜が今回の聖杯戦争の聖杯だと。しかも、桜の方はかなり出来が悪く滅ぼすべきだと言ってくる。セイバー・アーチャー・ライダー・ハサンが戦闘態勢に入った時、

 「見せろ、貴様の聖杯を!」

 「ああああああ~~~!」

 桜が臓硯によって何年もかけて作らされた聖杯を、

 「お前の望みは、かなわない・・・そう、衛宮士郎への想いは!」

 言峰に開放させられた。衛宮を想い続けた気持ちが否定され、セイバーを意識するその姿を思い出し、更にその時に抱いた・・・嫉妬と病んだ気持ちから生まれたどろどろの闇の気持ちも表面化してしまった。

 「こ、これは!」

 「桜あああああ!」

 「こんなのが桜の中に!」

 「・・・桜」

 「っく!これは想定外だ!」

 「・・・マスター、どうする?」

 変貌した姿・黒桜となった彼女を見た皆。それぞれ思い思いの顔になる。

 「これが間桐臓硯が作った聖杯か・・・ふん、見るに堪えないな」

 「くだらん。王たる我にこのようなものを「うるさい」む!」

 「うふふふ、よくも私をこのようにしてくれましたね・・・お二人とも、その身を滅ぼす覚悟はおありですね」

 さっきまでの桜の顔がとても凶悪に見える。その顔を言峰とギルガメッシュに向けた。

 「「貴様程度ぐむ!」」

 「二人とも・・・いただきます」

 「「「「「「な!」」」」」」

 見下す顔で桜を見る二人の背後からいきなり闇の触手が現れ、更に影も出現させてそこに飲み込ませた。幸い、イリヤは触手の範囲外に手放されたため飲み込まれずに済んだ。唖然として見る皆にぞっとする笑顔を向ける桜。

 「皆さん・・・先輩。私はもう、戻れません。これから先は、嫌でもこの影が冬木を覆い尽くし・・・その前に、殺して、ください」

 だが、その顔もすぐに悲しげな顔に変わり自分を殺すよう言った。

 「ダメだ桜!元に戻ってくれ!」

 「そうよ!妹を、殺すことなんてできない!」

 衛宮と遠坂は反対したが、

 「士郎!決断する時だ!」

 「マスター、どうしようもない時があるのはわかるだろう?」

 「・・・桜、私は、幸せに、なってほしかった」

 「マスター、ハサンに命令を」

 サーヴァント側は殺す覚悟を持った。後は、二人からの命令を待つだけだ。横島は考えた。

 『どうする。俺が持っている文珠は二つしかない。『解』『除』や『分』『離』はだめだ。既に一体になっているから、あの蟲爺みたいにとりついていたわけじゃない。くそ!せめてもう少しあれば・・・今からライダーちゃんのおっぱい揉ませてもらって文珠を作ろうにも、その間に意識が影に染まる可能性も否定できない!他に、他の字はないか!桜ちゃんのあれを全てをなかったことにできる文字は!』

 だが、文珠の数が少ない。作ろうにもその時間の事を考えると言い判断とは言えない。

 『セイバーちゃんやアーチャーの奴はもう殺そうと決めている。そんな・・・待てよ、殺す?死なす・・・そうだ!よし、一か八かの賭けだ!』

 サーヴァントの皆が得物を持つ姿を見て最初は苦悩したが、すぐにそこから思いついた。

 「皆、いいか!今からある手段に出る!俺を桜ちゃんのところに連れていけ!」

 「横島。思いついたのか!」

 「あるの!あの子を救う方法が!」

 「救うと言うより・・・ああもう、とりあえずやるぞ!」

 衛宮と遠坂は横島の言葉に希望を持った。だが、説明を苦い顔で区切ったことに違和感も持った。でも、横島を信じるしかなかった。

 「やるぞ!桜ちゃん救って、その体味わう作戦開始じゃ!」

 「「本気ですくう気があるのかああああ(べき)「ぐおおおお!」!!」」

 そして、横島の言葉に皆が動いた・・・作戦名が煩悩過ぎたから二人から殴りのツッコミが入った。

 

 セイバーのエクスカリバーで道を触手を切り開き、アーチャーのロー・アイアスで進む途中で戻ろうとする触手から身を守り・・・そして、ライダーのベルレフォーンの破壊力と移動で桜の目の前まで来ることができた。ハサンは意識を失っているイリヤの護衛に行かせた。

 「桜ちゃん」

 「横島さん・・・先輩じゃないんですね」

 来てくれたのが衛宮ではなく、横島であることにがっかりする。だが、気にしないで

 

 「君には・・・少しだけ死んでもらう!」

 

 横島は覚悟を込めて『滅』の文珠を彼女にぶつけた。そして、足から少しずつ文字通り滅していく。

 「よ、横島!何を!」

 「あんた、殺す気だったの!」

 「これしか、ない!」

 「(ぎり)忠夫!!!(ずぶり)」

 遠くにいた衛宮と遠坂の文句に返答する横島の背中を、ライダーが刺した。彼女も助けたい気持ちで協力したからこそ、この行動に我慢が出来なかった。

 だが、横島はその刺されたままどんどん体を無くしていく桜を見て、

 『もう、少し!』

 最後の文珠を持っていた。ついに、肩までなくなり首から上の部分だけになった時に

 『今だ!』

 文珠『蘇』を使った。横島がなぜこんな事をしたのか?彼女の中にある聖杯の機能を最小限の被害でなくすには一度死なすことが一番手っ取り早いと気づき、しかも体そのものをおおよそなくした状態にして蘇生させればもしかしたら聖杯そのものをなくすこともできるのでは?と思ったのだ。

 これは、かつて仕事先で人を食う鬼グーラーに対してやったことだ。体全部を失いかけたところを『蘇』で復活させたら洗脳も解けたので、この切羽詰まった状況の中で思いついたのが、これだった。傷口から血が出てくるが気にしない。目の前には体が戻った桜がいる。しかし・・・体を蘇らせただけの様で魂の方が蘇ってなさそうだった。

 『くそ、クソ!せめてあと一文字分あれば!』

 悔しがる横島。出血と賭けの失敗に膝を着いた時だった。

 

 『いいわ、少し力貸してあげる』

 

 世界で一番聞きたい声が聞こえたのは。目を見開いて周りを見ても、ライダーと目を閉じたままの桜しかいない。桜が死んだことで、触手の方は動きがなくなりどんどんサーヴァント達で壊していく。

 「い、今、あいつ。え?え?」

 桜の体に乗せている状態の『蘇』の文珠が消えてなかった・・・それどころかもう一文字見えた。

 

 『蘇・生』

 

 だが、横島が見れたのはそこまでだった。血の出た量がそれなりにあったため、意識がそこで失いそのまま桜の上に覆いかぶさるように倒れた。

 『・・・え?』

 そこで桜がその衝撃で意識が戻った。

 『せん、ぱ、い?』

 うっすらと開けた目で横島を見た。衛宮ではないことを確認したが・・・

 『先輩、助けに来てくれた』

 横島を先輩と呼んだ。

 

 『ここまで、私を・・・救ってくれた。身も、心も、魂も・・・そして、人生も。この人が・・・私の、永遠の、先輩で・・・生涯、愛する。人』

 

 どうやら、文珠の効果は記憶にも影響を及ぼしていたようだ。少しとはいえ死んだことで、意識と記憶と認識が一度なくなり蘇った時に最初に見た横島を先輩という自分を温めてくれた存在とすり替わったようだ。実際肉体的にも今温めているし、死ぬ前に告白はしてないが失恋みたいな気持ちにはなったので、その二つが余計にそうさせてしまった。

 次の日、横島は意識を取り戻した。ライダーの刺した箇所に包帯が巻かれていた。いつもなら「あ~死ぬかと思った」と言ってぴんぴんな様子を見せる横島も、今回はかなりの疲労と出血が重なり、また結構な無茶をし続けた代償として衛宮家で絶対安静を言い渡された。

 そして、その間に冬木の聖杯戦争の結末を時計塔に伝えるために遠坂が行くことになり、衛宮は自分がこれから先行くであろうということと、護衛としてセイバーもついていくことになり・・・冒頭に戻ると言うわけだ。

 

 

 

 柳洞寺での居候は終了して、衛宮家で暮らすことにした。そして、桜は自分の全てを救ってくれた恩人兼愛する人として、ライダーは桜を救った恩人兼体を弄ばれてできた女の悦びと女として見てできた想いから、二人して横島への性的行為を迫るようになり・・・

 

 「先輩、私ず~~~っと、離れません。そう、永遠に、たくさん子供を作りましょうね。私達の愛の結晶を、そして、そして・・・うふふふふふふふふ ❤」

 「忠夫、責任は、三人が最後の時になるまで、とり続けてもらいます。覚悟してくださいね♥♡」

 

 看病と書いて、愛の営みと読む行為は今日も続くのであった。

 




 記憶違いから想いを持ち・・・病桜(やえざくら)へと代わりました。自分もどうやって横島流に桜を元に戻し、尚且つ横島を好きにさせるのか悩みました。そこで、あのグーラーの惚れさせ法を思いつきました。
 文珠の作り方はすぐにライダーを体が思いつきました。首から下はマジで美神?と思ったくらいですから。やはり、彼女も桜と一緒に入れないとね。
 後、久しぶりに大気圏突入出しました!やったのは横島ではないですが!


 次回はこち亀のハーレムに・・・するか!そうします!その次は食戟のソーマにしようと思います!料理の説明は多分大幅カットするかと思うけど!


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秋本麗子と付き合ったら?(こちら葛飾区亀有公園前派出所)

 謝罪します・・・ハーレムできなかったです!今回のヒロインは余りにも美人すぎるために、強欲眉毛繋がり警官のキャラが濃いために書く難易度が高かった!これが精いっぱいだった・・・。

 設定
  横島はヒロインと同年代と思ってください。
  後、同じ派出所で働いています。
  今回はいろいろご都合な部分もあると思うので、全て了解したうえで読んでください。
 
 では、スタートです!


 「つ、疲れた・・・」

 「くそ!あんなのずるいぞ!」

 ぐったりしている二人の男がいた。一人はご存知横島忠夫で、もう一人が眉毛の繋がった警官の服を着た手配書に載ってそうな〇力団の幹部そうな顔をしている男・両津勘吉だ。

 この二人がいったい何に出ていたのかというと・・・

 

 『秋本コンチェルン主催!秋本麗子の夫決定戦!』

 

 思い付きで決まったような大会だ。

 「全くパパったら、こんなことをして・・・でも、忠夫でよかった」

 『妻』という文字が書かれたたすきを肩にかけて座っているとても美人で、とても胸が大きく、とてもスタイルも抜群で、とても男からもてまくる綺麗すぎる顔をしている秋本麗子。よく見ると『夫』という文字が書かれたたすきを・・・横島がかけていた。その彼に膝枕をして、嬉しそうにしている。

 「幸せだ~~」

 「いいわよ。婚約者になったんだからね」

 「わしが、もう少しで!(こいつの財産を全部ひとり占めできたのに!)」

 どうやら、横島が見事勝ち残って婚約者の座を手に入れたようだ。両津は、財産が独り占めできなかったことに心底悔しがっていた。

 こうなったそもそもの原因は世界を代表する会社を持つ麗子の父のほんの些細な一言だった。

 

 

 

 事の始まりは、麗子の父親の誕生パーティーだ。そこに世界中からいろんな大企業のお偉いさん達や大富豪などが集合して、彼女の父を祝った。

 「わしらって完全に何で来たんだこの野郎。ってところに来たな」 

 「うんうん!でも・・・こんなに美女がいるなら来てよかった!」

 「全く・・・先輩も忠夫さんも少しは自重してくださいよ」

 そんなパーティーに普段の警官スタイル(さっきも書いたが顔は完全に警官ではない)の両さんと、モデル体型で結構色っぽいドレスを着ているたくさんの美女達に目力入れて見ている横島(彼はナンパ目的のためタキシードを着ている)と、そんな二人を諫める麗子よりもでかい会社を持つ父を持ち次期社長となった同僚の中川圭一が彼女に誘われて参加していた。

 「うふふ。あんな風に全く自分を隠さない人って私友達として好きだな」

 「ちょっと、誤解されること言っちゃだめよ!」

 横島を見て気に入った妹・優に忠告する麗子。

 「栄養補給じゃあああああ!」

 「思いっきり食いまくるぞおおおお!」

 しばらくすると、出されているたくさんの料理を食いまくった横島と両津。一段落するとまた美女を見てナンパしてふられて(その美女は中川に言い寄って、腹立って呪うも忘れてはいけない)・・・やけ食いをして、またナンパ。その繰り返しだった・・・いったいどこに入っているのか?

 そして、麗子が父にプレゼントを渡してパーティーもクライマックスになるところに

 「なあ、麗子。わしな、ぜひとも欲しいものがあるんじゃ」

 「何?何でもいいわよ」

 この一言に、麗子はこう答えた。だが、これがミスだった。

 

 「孫だ!早く、おじいたんと呼ばれたい!」

 

 この瞬間、パーティー会場が一気に静かになった。そして、

 「麗子さ~~~ん!それなら俺がお父さんになって「「「「「麗子さん!ぜひ僕が!」」」」」「麗子の夫になればここの財産は全部わしのもの・・・よし!わしもやるぞ!」ぐぎゃああああ!」

 横島の一言がきっかけで、一気に未婚の男達が言い寄った。両さんも強欲が働き、言い寄った。そんな彼らに踏まれている横島。

 「ちょ、ちょ!」

 「がはははは!この際じゃ!麗子の夫は誰になるか大会をやるか!」

 「ちょ、ちょっとパパ!」

 と、こんなやり取りがあって、本当にその大会が開催されてしまった。しかも、世界中から麗子の夫になりたい男達が約百万人近く集まってしまい、大会当日に横島は彼女に会った。

 「大変なことになったな」

 「本当になっちゃったわ・・・はあ、あのパパを止められればこんなバカげた大会も終わらせられるのに」

 「なら、俺が婚約者にな(べき)ぐへ!」

 「真面目に考えなさい!」

 「いっつ~~。結構真面目だけどな~~」

 頭を悩ます麗子を和ますつもりの冗談だったが、ただ苛立たせただけだった。

 「ああもう!どうすればいいのよ!」

 「・・・ねえ、麗子さん。もし、俺がさこの大会優勝したら婚約してくれる?」

 「私はまだする「そうなると、また同じことをパパさんはやるぞ」・・・ううう、わかったわよ!なってあげるわよ!」

 「ほんと!よっしゃああああ!」

 どうすればいいのか?と悩む彼女に本気で婚約者になる提案をした横島。彼女のやけくそ気味に了解を取れたことに喜ぶ。

 「そうと決まれば、絶対に優勝してやるぞおお!」

 意気揚々と出ていく横島。そんな横島に苛立ちを隠せない彼女は

 「全く!知らない人や初対面の人となるよりはましだけど・・・あら?何かしらこれ?」

 横島が落とした一つの文珠を拾った。その文珠にはこう書かれていた。

 

 『心』

 

 でも、機能しなかった。ただのビー玉と思い横島と会った時に渡そうと決めて、ポケットにしまった。

 

 

 そして、大会が始まり麗子は優勝席にビキニ姿で、「妻」と書かれたたすきを肩にかけられていた。隣には、夫の席なのか「夫」と書かれたたすきが優勝席に置かれていた。

 「ぜえ~~~ったいに!負けん!」

 「あいつ(麗子の全財産)は!わしのものじゃあああ!」

 数多くいる候補者の中でこの二人は必死に己の目的の為に頑張った。婚約者になるために頑張る横島と財産を独り占めするために麗子を利用しようと頑張る両津。一応、万が一を考えて出場した中川の三人は順調に勝ち進み、ついにベスト4までたどり着いた。見事にこの三人はその中に入った。

 ベスト4が決まった時に食事の時間になったので、一端休憩することになった・・・が、

 『ぐふふふ!これはちょうどいい!』

 金のためなら、卑怯汚い外道を簡単やってのける両津が企みを実行した。

 

 そして、食事が終わり戻ってきたのは

 「あれ?ほかの二人は?」

 「さあな。大方、勝てないと思って逃げたんじゃないか?(何故こいつが残っている!)」

 横島と両津だけであり、中川とあと一人が来なかった。その理由が、

 「ううう~、これ絶対先輩の仕業だよ!(ぐるるる)」

 「くううう!この白鳥麗次!腹痛などに負け(ぐるるる)ぐおおおお!」

 両津が三人の食事に下剤を混ぜておき、中川とあと一人が当たってしまいトイレにこもっているのだ。横島は何故無事なのかというと、

 

 『麗子さん!すっごい格好ですね!いや~~!すっごい眼福物です!この横島忠夫!必ずや優勝して、その体に飛び込んで、うおおおおお!煩悩がたぎってきたあああああ!』

 『お願いだから、やめなさい!』

 

 花より団子の逆で、団子より花だった。麗子のビキニ姿(主に胸の谷間に注目)に煩悩が刺激されてその姿を脳裏に焼き付けることに忙しかったために食事することすら忘れていたのだ。そのおかげで、下剤を食らわなくて済んだ。

 「それなら俺と両さんの一騎打ちという事か」

 「なら、スポーツと行こう!これなら潔く決着がつけられるからな!」

 「まあ、別にいいけど」

 「では、野球と行こうか(ここは得意分野でやらせてもらうぞ!がはははは!この秋本コンチェルンの全財産がわしのものになるのももうすぐだ!)よし!これで決定だ!」

 二人で話していると、野球の一騎打ちが勝負内容と決まった。傍にいた麗子のパパはすぐに用意を始めた。両津は既に勝てる気でいるらしく、酒を飲んで前祝をしていた。そこに

 「ちょっと両ちゃん、卑怯よ!潔くと言いながら碌な話し合いもしないで決めるなんて!」

 「(ごくごくごく)さ~て、何の事やら?」

 麗子が両津のやり方に不満を持って叫んだ。だけど、両津は既に聞く耳持たない。両津お得意の詐欺師のように聞いた話を何も言ってないかのように誤魔化す。

 「麗子さん!大丈夫です!麗子さんのナイスバディのためなら、俺に負けはない!(早く助けないと)」

 「ちょ・・・な、何を言うのよ!(何?今の)」

 「早く勝って麗子さんのちちしりふとももをたっぷり味わうぞ!(麗子さんを早く開放してあげないと!)」

 「も、もう何も言わないで!(これ、何なの?)」

 そこに横島が麗子のボディをのことをネタに出して勝利宣言をしたが、その横島の言葉と同時に何かが聞こえた。彼女はその事を疑問に思いながら何とか返答した。

 

 横島が(下剤なしの)食事をし始めた姿を見ながら、さっき拾った文珠『心』を手に取った。

 「横島の話の時にまるで私を気遣うような声が、これを拾ったら聞こえたわ。いったい、何なのかしら?」

 疑問そうにする麗子だが、まさかそれがそうさせているなんて気づけるはずがない。そして、横島も気づいてないことがある。まず一つ目がこの文珠が麗子の手にあること。二つ目がポケットに入れている文珠が勝手に起動していること。最後の三つ目が・・・まさかその文珠が『伝』となり、自分の心が麗子に伝わっていることだ。

 つまり、『伝』『心』で『伝』の持つ横島の本心を『心』を持つ文珠の麗子の心に伝える。それがこの文珠の効果なのだ。お互い、いろいろ気付かない中横島の心の声はどんどん出てきた。

 「おおお!この肉美味い!(パパさんの勝手な行動でこんな目に遭わされたもんな)」

 「このスープは俺のものじゃああ!(麗子さんだって、運命の人は自分で見つけたいだろうに)」

 「締めのフルーツも一味違う!(親の所有物みたいな扱いだよな・・・あの頃のルシオラみたいな)」

 その中で気になる名前が出た・・・そう、ルシオラだ。

 『誰かしら?ルシオラって・・・恋人かしら?』

 「よし、腹いっぱいで元気回復!麗子さんのお色気姿で煩悩回復じゃ!(・・・ルシオラ。お前は、本当に・・・満足だったのか?)」

 じっと心の声に集中する麗子。どんどんと横島らしくない心の声が聞こえるからだ。

 『その言い方。まさか』

 

 「最後のジュースでご馳走様!(俺は、辛いよ。お前が消えて・・・俺の中にいるって言ったのに、感じなくなって・・・しまいには、お前の何もかもがまるで初めからいなかったみたいな、日常に・・・な、って)」

 

 『・・・やはり、死んでしまったのね』

 ついには、トラウマの部分まで聞いてしまった麗子。この時、とても心が痛んだ。

 「よっしゃ!両さん!パワー回復した俺に勝てると思うなよ!(もちろん、ルシオラと麗子さんが同じとは言わない。だって、ちちしりふともも、更にはお色気は麗子さんが全てを上回っているし!)」

 『・・・少し同情したのがばからしく思えたわ』

 「わしが負けるはずがなかろう!お前なんぞぶちのめしてくれるわ!」

 「ぐふふ、麗子さんのあの姿を見る限り俺に負けはな~~~い!(しかし、状況は少し似ているからこそどうしても麗子さんを助けたい・・・親だからと言って子の意思を封じ込めて、気持ちを苦しめるようなあのパパさんのこの野望は阻止したい!)」

 『・・・横島、ありがとう』

 途中で横島らしい煩悩が聞こえて呆れもしたが、自分をそこまで助けたいと思ったことが分かり嬉しくなり、少しずつときめきを持ち始めた。

 

 「麗子さんは、俺のものだ!(だから、俺が勝って!婚約者になって!その後嫌われれば!麗子さんは自由だ!思い通りの恋愛ができる!)」

 

 最後の心の声が、彼女に恋心を持たせた。あれだけ煩悩めいたことをいい、自分の婚約者になることに喜びをもっていたのを呆れていたが、実は嫌われるつもりで言っていて全部は自分のための言動だったことに気付けたからだ。それに、世界を代表する社長娘を完全にただの女性・秋本麗子と見ている心の声と、苦しい思いもあるのに自分の為に頑張ろうとする姿に、その想いをどんどん熱くしていく。

 『勝ってね。横島・・・いいえ、忠夫』

 今だかつて彼女は男性を名前で呼んだことがない。親しい人には「ちゃん」と呼んだりするが、それはただの呼び名だ。男と意識して名前を呼ぶ、それはつまり・・・

 

 『あなたなら、いいわ。ものになっても』

 

 異性として意識した証拠だった。この時に、文珠の効果が切れて二つともなくなった。

 

 

 

 そして、肝心の野球勝負は三球投げて打った数が多い方が勝ちという勝負になった。ますます、両津が有利な判定内容になりもう勝つ気満々の両津は嬉しそうにバッターボックスに立った。

 「さあ、来い!(三球打って、後は三振すればもう勝ちじゃ!)」

 「おうよ・・・見せてやるよ。勝つためなら、俺はなんにでもなるって姿を!」

 気合十分の両津に横島は胸に手を置いた。その手には

 

 『変』『態』

 

 これを使った。何故、これにしたのか・・・その理由は、両津はバカ力だけでなくこうしたスポーツに限ってはプロと同等の強さと観察眼を持っているのを横島は知っていたからだ。ましてや、今回は超が付くほどの大金が手に入るかの勝負でもある。欲望が更にそれを強くするはず、

 だから、『達』『人』とかでは想像を超えた行動と卑怯な手段を使う彼だから、何かしらの手を打ってくる可能性がある。そういう手に対処する意味も込めてこっちも想像を超えた行動ができる存在として、これにしたのだ。どんな目で見られてもいいから、麗子の為に勝つ!それだけの為に。

 「いくぞ!魔球・スーパーバイオレンスマグナムボール!そしてトキコは今!をくらえ!」

 「何だその長い魔球の名前は!」

 魔球名の長さに思わず突っ込む両津。だが、気にしないで、

 

 「まずはかる~~く、死ねえええええええ!」

 

 横島は魔球を投げた。

 「は!」

 思わず呆然としてしまい、初球を振り忘れてしまった。しかし、無理もない。何故なら余りにも豪速球だったからだ。観客の皆もまた絶句した。まずは一球目。

 「二球目だ!」

 「くそ!(これは全力使わないとダメだぞ!何故、こいつに今の球が投げれる!)」

 焦る両津に横島はフォームに入った。

 「スーパーバイオレンスマグナムボール!そしてトキコは今!に続く第二弾!」

 「おいこら!まだあるの(ピカ!)うお!ちょ、おい!何だ、まぶしいぞ!」

 そのフォームに入った瞬間・・・何と横島の眼が光りだした。しかも、どんどんまぶしさが強くなっていく。両津も目を細めていく。

 「トキコはその後、ジョン・スペクターという外国人と結婚して」

 「何で、魔球にそんな説明が入る!というか、全然野球と関係ないじゃないか!」

 またもや突っ込む両津・・・まあ、気持ちはわかる。

 

 「トキコ・スペクターという名前えええええ!」

 

 さっきと同じ豪速球に加えて目を眩ますまぶしい光だ。まっすぐのストレートだが、見えにくくなっては打つのが難しい。二球目を空ぶってしまった両津。

 「ふ、後一球で終わりだ!」

 「おいこら!今のは卑怯だぞ!」

 「目を光らせて投げてはだめ。野球のルールにそんな項目あったか!」

 「くそ!それを言われると!」

 まあ、そんなことできる人間が存在するはずないのであるわけがない。文句もあっさり却下されて、後がなくなったことで、

 『こうなったら、わざとデッドボールになってあいつを試合ができないようにボコボコにしてやる!乱闘になればわしの勝ちだ!試合にはトラブルがつきものだからな!』

 下種な考えを持った両津。というか、あの豪速球にぶつかろうと言うのがすごいが・・・彼なら大丈夫でしょう。横島君と同じくらいの頑丈な体ですから。

 「第三弾・・・トキコはジョンと結婚後、新婚旅行に行くことになった。その行先は」

 「(ギラリ)また光りだしやがって・・・だが、わしの眼をなめるなよ!」

 魔球第三弾を投げようとまた眼を光らせる。しかし、両津も負けていられない。目を閉じないでボールをしっかり見ている。

 

 「トキコ!宇宙へええええ~~~~!!!」

 

 そのボールを投げた横島。それをしっかり見た両津は両手にしっかり力を入れて、

 「もらったあああああ!」

 下種な手段を忘れて、バットを力いっぱい握って降りぬこうとしたが、

 

 カクン!

 

 何とボールが九十度上に曲がり、空に向かって上っていった。落ちることなくどんどん上昇を続けるボールの隣に「トキコ」という名札を付けた女性がロケットにしがみついて上昇していく幻を両津は唖然としながら見た。果たしてほかにその幻が見えたのは何人いただろうか・・・。

 「よし!三球三振!次は俺の番!」

 「ふざけるなあああああ!あんなボールがあるか!」

 ふざけた最後のボールに激怒する両津は横島につかみかかろうとするが、

 「次の俺の番で三振すればいいだけだろ?それとも、あれだけ勝てると言ったのに三振にできないのかな?」

 「ふん!なら、三振にしたらわしの勝ちにしろ!あんなふざけたボールを投げた報いだ!」

 「いいぞ!しかし、俺が一球でも打ったら俺の勝ちでいいな!」

 「ああ分かった!文句なしだ!(よし、頭にデッドボールさせて動けないようにすればいいだけだ!)」

 横島の挑発に乗りながらも、痛めつけようと言う下種な考えを持った両津は自分の勝利がまだあることと、ストレス発散できることに内心ニヤリとしてマウンドに立ったが・・・

 「こっちの番だ、いく「おおおお!」な、何だあああ?」

 渾身の力を込めてボールを投げようとしたら、もう横島が目を光らせながら片手でバッドを振ろうとしていた。その姿に思わず驚き全身の力が抜け

 「(ぴた)・・・っは!ま、まずい!」

 だが、横島が動きを止めたことで意識が戻ったがボールが手からすっぽ抜けた。慌てた両津だがもう遅い。

 

 「もらったああああああ!」

 

 見事にそのボールを・・・ホームランにした。いや、正確に言うなら

 「・・・・・・が、が、が(ぴくぴく)」

 両津の最大級にやばい股間のあの場所にホームランしたのだ。横島の打球で自分が動けなくなってしまった両津はその場で苦しんだ。

 だがこれで一球でも打ったら勝ち・・・つまり、横島の勝ちが決まった。

 『や、やった!よかった!』

 この時麗子は心から嬉しくて、思わず立ち上がってしまった。

 

 

 これが冒頭の横島が麗子に膝枕してもらっている理由だった。あの後、無事婚約者が横島となり夫決定戦は決着を迎えた。大打撃を受けた両津やトイレから戻った白鳥麗次は納得しなかったが、パパが認めたために意見を覆すことはできない。婚約者決定でその場でまたパーティーが開かれ、横島と麗子は婚約者になったことが全世界に広まった。

 それから数日経過して、いつも通勤している公園前派出所で横になっているのだ。全世界から麗子と結婚できなかった男達の嫉妬がこの日までずっと新聞やメールで非難し続けていたために、その対処で二人は休まる時がなく、ようやく勤務日の今日に落ち着けたのだ。因みにその数日の間、両津は何をしていたのかというと。

 「くそ!今日もやけ酒だ!行ってくる!」

 毎日酒を飲みまくっていた。いつも金儲けで失敗してもすぐにどうでもいいように流す両津でも、今回の事は億どころか兆レベルの金をふいにしたため、とても悔しかったようだ。

 「両ちゃん、部長さんが怒っていたわよ。勤務中に酒飲んじゃまずいわ」

 「うるさい!部長なんぞこわ「りょおおおおおつうううううう」・・・え?こ、この、心からぞくっとする声は・・・(くる)な、ぶぶぶぶぶぶ、部長ううう!ど、どどどどど、どうしてここに!今日は本庁勤務じゃ!」

 「昨日に変更になったんだ!それより、麗子君のあの大会の時から無断欠勤して、しかもずっと酒を飲んでたらしいな!今日は特別室で説教するから覚悟しろ!この大ばか者が!今年の給料はないと思え!」

 「お、おおお助けええええ!ぎゃあああああああ!というか、横島や中川もいたのにどうしてわしだけ!」

 「バカ者!二人はちゃんと有給申請したから問題ない!お前は既にないくせにサボリばかり!今日は絶対に反省するまで帰さないからな!」

 「嫌だあああああ!二人とも見てないで助けんかい!」

 飲み屋に行こうとした両津を最大のストッパーの部長が止めて、引きずられていった。横島と麗子に助けを求めたが

 「「バイバイ( ´Д`)ノ~バイバイ」」

 「貴様ら~~!覚えてろよ~~!」

 「(どご)さっさと来ないか!この大ばか者が!」

 もちろん二人は手を振ってさようならをする。説教されながら部長が両津をパトカーに入れて発進した。派出所には二人きりとなった。

 「ねえ、麗子さん。一つ聞いていいかな?」

 「何かしら?」

 「・・・俺、どうして婚約者のままなの?君をセクハラしたり、押し倒したりしたんだよ?」

 後は嫌われて婚約解消。これが横島の考えていたことだ。だから、この数日の間に横島はそれをしたが麗子は全部受け入れたのだ。襲われはしなかったが十分に嫌われるし、麗子はそれをどんな立場でも訴える心を持っているが何もしないことに疑問だった。

 「あなた、人の事は気づくのに自分の事は鈍感なのね」

 そう言いながら、麗子は

 

 「好きな人からなら、喜んで受け入れるわ」

 

 横島に少し顔を赤くしながら言った。キョトンとする横島に更に一言。

 

 「だから、この婚約。絶対に破棄しないから・・・覚悟しなさい。いいわね!」

 

 その後、用事で出ていた中川が戻ってきて奥の部屋にやってきたら 

 「「ちゅ」」

 恋人同士のキスをしている二人がいた。音を立てないように引き下がって勤務に戻った中川だった。

 

 

 

 

 

 因みに両津はというと、

 「分かったか。仕事はまじめにするものだ。勘吉、反省してるか?」

 「はい、心から、反省、してます・・・」

 ある幼稚園児に人生の何たるかを何時間かけて聞かされて、心底反省した・・・が、明日にはまた金儲けに目を輝かせそうな気がするのは、読者(皆様)も思いませんか?

 




 今までで書きずらかったヒロインです。他のマリアちゃんやジョディちゃんに早矢ちゃんなども正直難しい・・・ハーレムにするのは無理だった。

 今回もあの漫画のネタを使いました・・・多分知らない人が多いと思うので、どんな漫画かを説明します!これはセクシーコマンドーと言うものです。はっきり言うと、セクシーなんてこれっぽっちもありません。笑い、ただそれだけです。アニメにもなったので、動画サイトとかで見て楽しんでください!

 次回をハーレムにしたい!食戟のソーマで今考えているのは極星寮の女子達か、薙切えりな・アリス・緋沙子の三人か。どれがいいかな?その次ですが、生徒会役員共にしようと思います!


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薙切えりなと付き合ったら?(食戟のソーマ)

 いや~、最近リアルが忙しい!疲れて帰るとダウンしてぐっすりのため。中々書けなかった!しかも・・・今回13000字。過去最高だ。

 設定
  横島は原作のあの寮で暮らしています。
  もう一人ヒロインがいて、彼女は既に横島ラブです。
  原作の流れにできる限り似せましたが、オリジナルもあります。
  ・・・もしかすると、キャラ崩壊なお方が一人いるかもしれません。



 

 これは、まだ薙切えりなとアリスが子供の頃の話。

 「えりな!こっちです!」

 「ちょ、アリス!何てところから来るの!」

 えりなは父親の狂った教育で女の子らしい感情を失ってしまい、その天性な舌を持ったせいで料理人達の意思を落としていった。それを目の当たりにしたアリスは何とかして救いたい気持ちを持った。一緒に遊びたい、一緒に買い物したい。一緒に女の子らしく笑いたい。そんな思いを持って監視の目をかいくぐって薙切家の彼女の部屋のベランダをよじ登っていた。

 「さあ、抜け出すのです!」

 「ぬ、抜け出すって!どういう事?」

 慌てるえりなを無視して彼女を連れだした。しかし、二階から一階に降りるのは女の子からすれば恐いが、

 「どうだ~。連れてこれるか?」

 「ダメです!」

 「OK!分かった!」

 男の子の声が聞こえた・・・と思ったらその声の主があっという間に二階に上ってきて、

 「え、ええええ!」

 子供のえりなをお姫様抱っこして、これまたあっという間に飛び降りた。そんなことを起こした男の子はバンダナを巻いていて、身なりも普通の服だったが、えりなにはそれを気にする暇がなかった。

 「さ、行こうぜ!監視の目は、大丈夫なところを選んでるから!」

 「何でそんなことがわかるのか不思議ですが、とにかく行くです!」

 「ど、どうなっているの~~??」

 わからない状況のまま連れていかれた・・・これが、

 「横島!今度は私もお姫様抱っこしてです!」

 「いいぞ!抜け出せたらな!」

 横島と薙切えりなとの出会いだった。

 

 

 そして、年月が経過して数多くの料理店やスーパー、果ては経済界にまで影響力を持つ学校・遠月学園に入った横島。だが、生徒としてでなく

 「今日も仕事ご苦労様じゃ」

 「・・・朝一で爺の顔なんぞ見たくないわ!」

 清掃員としてだった。この学園に入れたのは今目の前にいるえりなの祖父の薙切仙左衛門のおかげだった。えりなの遊び相手としていた横島に目をつけ、彼女を支えてほしいと言う気持ちでこの学園に入れたのだ。最初は生徒として入れたかったが、料理の腕前が一般人以下と知りこっちに変更したのだ。さすがに、そこは個人的な想いを入れてはだめだ。

 「しかも、何でここまで裸で来る必要があるんじゃ!」

 「ははは、いい天気だったからな」

 「思いっきり目に毒だ!」

 ただ、住む場所はえりなと一緒ではなく極星寮と呼ばれるところに住むことになった(普通に見える横島を、薙切家に入れるのは無理だった)。当初は料理もできない男が来たことで寮長から門前払いを食らったが、こっそり侵入して極星寮を徹底的に掃除した合格をもらい、その時から住まわせる代わりに学園の他にこの寮の掃除人として働くことになった。料理をする上で第一に厨房が清潔でないといけないし、女子もいるから彼女らに頑張っている姿を見せて惚れさせるために喜んでやっている横島・・・ただし、既に毎日ナンパする姿を見せて台無しなことに気付いてない。

 話を戻し、寮の前を掃除中にやってきた仙左衛門は上半身裸・・・いや、ふんどし一丁なのだ。しかも、軽く六十は越えているはずなのにボディービルダーレベルの筋肉を持っていて、それを見せつけられている。何とも暑苦しい上に嫌な絵面だが、そんな彼が真剣な顔で横島に訊ねた。

 「それはそうと・・・どうじゃ?」

 「ああ、いつも通りの女王様えりなちゃん。だぜ」

 「そうか。それはよかった」

 「ま、あの時見逃してもらったのが正解だったな」

 あの時というのは子供の時にえりなを逃がしたことを言っている。そう、横島は監視の目のない場所を選んだとは言わないで、大丈夫なところを選んだと言った。えりなとアリスは誰もいないところを通ったつもりだが、実はこの爺さんが見ていたのを横島は気づいていた。

 「おかげで明るくなったし、女の子としての喜びも出てきた」

 「ここにいる幸平という奴に悔しい思いをしたみたいだけど、それもまたいい方向に向かっているようだ」

 「十傑以外でえりなに対抗できる奴がいるのも、いい成長となるからな・・・ああなっていたことに気付くのが遅かったわしの責任もあるが」

 「その罪滅ぼしはずっと続けているだろ?だったらいいじゃないか・・・つうか、」

 楽しそうに話す横島と仙左衛門だが、そこに誰かの話声が聞こえた。これ以上は他人に聞かれるとまずい内容なので、やめることを意味する頷きあいをする。

 「さて、いい加減・・・服を着んか!ふんどし一丁でいるのがどんだけ見苦しいと思ってるんじゃ!」

 「ははは!では、そろそろお暇しようか」

 いつもの二人に戻って彼がどこかに行った。やってきたのは

 「おはよう。誰かいたのかい?」

 「ぎゃああああ!何でまた見苦しいのを見ないといけないじゃ!め、目が、目があああああ!」

 「何を言っているんだい?変な横島君だね」

 「いつも裸エプロンしている貴様に言われたくないわああああ!」

 この学園で権力を牛耳っている十人の生徒・十傑の一人、一色慧だった。彼は寮にいる時は普段から服を着ないで裸エプロンでいるため、仙左衛門に続く二人目の男の裸を見る羽目になり目を抑えながら苦しんだ。

 そんな苦悶の朝で始まる横島の清掃員生活はいろいろあるが、一つだけ決まっていることがあり

 「忠夫~!やっほ~です!」

 「おお!アリスちゃん、おはようだ!」

 「横島忠夫。俺もいる」

 「・・・なあ、リョウ。頼むから、料理以外でも影を濃くしてくれ」

 子供の頃に出会ったアリスと彼女の側近の黒木場リョウが横島にわざわざ会いに来る。というか、

 「はい、おはようのキスです!(ちゅ)」

 「う、嬉しいけど(照れ)。ど、どうして、毎日?」

 「もちろん、忠夫が好きだからです!」

 子供時代に遊び相手と慰め相手、更に黒木場がいないときのボディーガード役などをしていたら好かれてしまって、今ではこうして好き好きと迫ってくる。しかも、ちょっと前にお見合いをしたことがありその時に

 

 『私の婚約者はもういるのです!横島忠夫というのです!』

 

 と言うくらい本気で横島と結婚するつもりでいる。彼女はとても美人でスタイルもよく、ずばずばと物事を言いながらもえりなを大切に思っているところは好感を持てるが、これほど押していく女性には弱く

 「お嬢、横島忠夫。お幸せに」

 「早いわ!まだせん!」

 「まだ!ということは、してくれると言う発言です!嬉しいです!(ぎゅ)」

 「のおおおおお!アリスちゃんの郁魅ちゃんレベルの巨乳が俺の胸にいいい!ぐおおお!負けるな俺の理性!踏ん張れ俺の煩悩!こ、これは罠なんやああああ!」

 力の限り抱き着いてくる彼女の胸の感触が横島を誘惑するが、必死に理性を総動員させて踏ん張ってしまう。だが、今日はこのおかげでふんどし爺と裸エプ十傑の二人の悪夢は忘れたようだ。

 

 

 

 アリスのアプローチとえりなの観察をしていく中、ある事件が起こった。

 「すまん、横島。まさか、あやつがこんな手段をしてくるとは」

 「なるほど・・・元凶が来たか。そのまんまにはしないと思っていたからいずれは来ると思っていたぞ」

 アリスがえりなと彼女の付き人・緋沙子をこっそり連れ出して、雨の夜の中に極星寮の裏まで逃げてきたのだ。そこを寮生の田所が見つけて、寮で保護することになった。

 そうなった経緯を横島の部屋に来た仙左衛門から聞いた・・・ただし、この時も袴ははいていたが上半身裸だったので会話はしているが視線は合ってなかったが。

 「十傑も六人が敵になってしまい、わしも学園で権力があまりない状態になってしまった」

 「ということは、裸エプ先輩も首にされるだろうな。不安要素のあるやつは、すぐにでも追いだすはずだ」

 「本当に済まぬ。横島、あやつ・・・薊から、えりなを救ってやってくれ」

 「分かってるから、頭を上げろ爺さん(・・・覚えてろよ。えりなちゃんを苦しめた報いはしっかり受けてもらうからな!)」

 学園の総帥の座を引きずりおろされた仙左衛門が頭を下げた。薊の狂った理想の犠牲者となったえりな。横島はここに来た時の怯えた猫の様に震えていたえりなの姿を思い出し、拳に力が入った。

 

 彼女を匿い始めてすぐに十傑の一人・叡山の指揮で極星寮を生徒達が襲撃する事件が起こり、その叡山に挑戦状を叩きつけて食戟を仕掛けた幸平が戦っている姿がテレビに映っている。そんな中で横島は、

 「がはははは!ここを襲撃するとはいい度胸だ!」

 「だあああ、何だ!この落とし穴は!」

 「(ずでん)な、何だ!いつの間に足にロープが!」

 「よし!てめえら!敵は動けない!(じゃき)今のうちに、こいつで丸坊主にしてやれ!」

 「「「おおおおお!」」」

 「「「や、や、やめろおおおお!(ぞりぞり)」」」

 「いくぞおおお!ここは絶対に守ってみせる!」

 「文句はないよな~~。そっちから仕掛けた事なんだし(ニヤニヤ)」

 お得意の罠作りで翻弄して、バリカンを寮生男子の丸井・青木・佐藤に持たせて襲撃した生徒を坊主にさせていった。その中で一番勢いがあったのが吉井明久だった。

 「うわ、えぐいやり方」

 「でもざまあみろだよ!ここを絶対に壊させるわけにはいかない!」

 「私、横島が敵じゃなくてよかったと思っているよ」

 「はははは!まさか才波と似たやり方をする奴がいるとはね~~」

 それを見た寮生女子の吉野と横島一押しのちちしりふともも持ちの水戸と榊も冷や汗を流し、大笑いする寮長の大御堂。田所はというと、その横島のやり方に震えていた。

 「まだやるか~~あああん?(ははは!これで榊ちゃんや田所ちゃんや郁魅ちゃんの好感度は上昇だ!)」

 「来るなら来い!僕が必ず皆を守る!」

 まだ(髪が)無事な生徒にバリカンを見せつける横島と男子達。坊主にされた生徒を見て、それが威圧となり自分もそうなりたくないのか中々襲うことができない彼ら。この攻防が内心では上手く女子達の好感度アップしたと思っているが、その逆になっていることに気付いてない。代わりに、

 「「「吉井君、格好いいな~(照れ)」」」

 隣にいた必死に守ろうとする明久の姿に目が釘付けとなった榊と吉野と水戸だった。以前は幸平に好意を持っていた水戸だったが、余りにもスルーされたため今回の件で明久に惚れてしまった。田所はまだ幸平派だった。

 

 

 攻防戦も幸平が叡山に勝ったことで終わらせることができ、極星寮を守ることもできた。幸平が戻ってきて、襲ってきた生徒達も撤退して寮を守れた祝杯パーティを開いた・・・一色が裸エプロンで踊り始めたことに、えりなを訳が分からずキョトンとして、緋沙子は常識人と思っていた一色のとんでもない事実に頭を抱えた。

 まだ極星寮の空気になじめないえりなに横島が近づいた。

 「よ!久しぶりだな」

 「横島・・・いつも、私を見てくれていたわね」

 「あれ?知っていたの?」

 「横島!貴様、またお嬢様に近づこうと「緋沙子、いいわ」あ、はい」

 どうやら、こっそり様子を見ていたことに緋沙子が気づいてそれを彼女に伝えていたようだ。横島もさすがに緋沙子がそこまで注意深かったことは知らなかった。

 「どうだ、ここは?」

 「不思議なところ。としか言えないわ。料理の味を高めようとするのではなく、楽しもうとするなんて・・・今までそんなの見たことなかった」

 「なるほどね・・・じゃあさ、ここで暮らしてみるか?いろいろ変われるかもしれないぞ?」 

 「「え?く、暮らす?」」

 「それに、反対する奴は一人もいないと思うぞ。どんなに批評を言っても、次は絶対に美味いと言う料理を作ってやる!って気合入れると思うし」

 暮らしてみるの言葉にえりなと緋沙子は思わず聞き返したが、横島は笑顔でそして頭を撫でた。

 「あ・・・」

 「ちょ!よ、よこし・・・」

 なれなれしいその行動に緋沙子は諫めようとしたが、えりなの顔を見て言葉が止まった。

 

 『あ、この感じ。前にも・・・そう、子供の頃にこいつがアリスと一緒に私を連れだしたときに、アリスと一緒に頭を撫でられた時のあの感じ・・・ああ、落ち着く』

 

 その顔は彼女も見たことがないくらい、穏やかだったからだ。今までのえりなは十傑としての顔と薙切家の娘としての顔と・・薊に恐怖する顔だった。その三つを見ていた緋沙子だが、この顔は見たことがなかった。

 『横島に、安心しきっているだと!な、何故だ!何故、こんなに安心している顔を!』

 小さい子供の頃を知らない緋沙子は驚きを隠せないまま、穏やかなえりなの顔を見た。

 

 

 だが、そこに張本人がやって来て無理やり連れ去ろうと思い殴りかかろうと思っていたら、ここにいてもいいと仮面の笑顔を見せながら言った。そして、帰る矢先に幸平が実は薊が料理の腕と人柄を尊敬していれ込んでいる才波城一郎の息子であることを知った。その後で、

 「そこにいても、えりなは必ず僕の元に戻ってくるからどうってことはない」

 そう言い放った。一方のえりなは尊敬していた料理人が幸平の父親だということに心底驚いていたが、薊に顔を向けられてびくっとした。

 「・・・おい、クソイケメン。よくそんなこと言えるな」

 でも、横島がえりなをかばうように前に出た。横島の存在を知らない薊に名前を尋ねられると、

 

 「俺は、えりなちゃんの恋人の横島忠夫だ!」

 

 何て事をのたまった。

 「君みたいなのがえりなの恋人か・・・くだらないな」

 「俺もお前みたいなのがえりなちゃんの親だったとは驚きだ・・・よかったなえりなちゃん。こんな顔面鉄仮面男と似てなくて」

 「・・・出るぞ」

 馬鹿にしてきたので、横島も反抗した。その言葉に若干怒りを覚えたけど、顔に出さないままその場を去っていった。えりなはその場で崩れ落ちそうになったところを横島が助けて、そのまま寮の部屋に連れて行った。ベッドで寝れば落ち着ける。そう思って寝かせると、

 

 「お願い、一緒に・・・いて」

 

 横島の右腕をつかんで離さなかった。驚きと不安が同時に彼女を襲ったので、精神的にも不安定な状態だった。誰かにいてほしい気持ちがいっぱいだったようで、思わず掴んだようだ。そんな彼女を一人にできない気持ちになった横島は

 「好きなだけ、いてやるよ・・・俺の恋人」

 そういって、空いている手で再び頭を撫でた。それにまた穏やかな顔になって・・・そして、眠りについた。

 『恋人。横島、いえ、忠夫なら・・・』

 自分をここまで守ってくれ、落ち着かせてくれる横島の言った恋人の言葉を嬉しく思いながら。

 

 

 その後、横島の推測通り一色が十傑をやめさせられ、どんどん薊のやりたい放題の学園運営となった。それに反発する極星寮の皆と仲間のタクミ・アリス・黒木場達だが・・・

 「残ったのは、4人か」

 進級試験とは名ばかりの幸平達反逆者を苦しめる難題を何とか突破してきたが、三つ目の課題を変更させ、無理やり幸平達に十傑と戦わせて負けたら退学させるという暴挙まで出た。これほどまでの強引に横島も怒りに燃えるが、彼はあくまで清掃員のため食戟に参加できない上に生徒であったとしても、料理の腕前は一般人レベルなので歯向かうことができない。

 えりなのボディーガード役として共に北海道への列車に乗ることができたが、その試験にクリアしたのが、十傑第十位にいるため試験する必要のない彼女と第九位の葉山アキラを破った幸平に第二位の小林竜胆の情けで合格できたタクミと田所だけだった。

 このひどすぎるやり方に皆も怒りに燃える中、

 

 「俺達で十傑になって、あいつを追い出せばいいんだ!」

 

 幸平のこのアイディアに全面的に同意した。その後、薊にこの提案をするが当然却下されて話を打ち切られそうになった時、駆けつけた幸平の父と友人の堂島銀のアイディアで、城一郎の身柄を賭ける戦い・連隊食戟をすることになり、薊の遠月学園総帥引退と十傑の座をかけた勝負をすることにこぎつけた。

 そんな中、退学扱いされた緋沙子とアリスをどうしても救いたいえりなだが、今だ父へのトラウマが消せない。しかも今は二人とも傍にいないので寂しかった。

 「よ!元気・・・じゃないか」

 「た、忠夫?」

 それに気づいた横島は彼女の部屋にノックなしで入った。怯え顔の彼女の隣に座って、話し始める。

 「なあ、怖いか?」

 「・・・(こくり)」

 「そりゃ、あんな吸血鬼みたいな顔をしたやつ、怖いわな」

 「・・・え?吸血鬼?」

 「いや、フランケンシュタインかな?それとも、狼男?しまいには、ねずみ男か?」

 「ね、ねえ、何を話しているの?」

 「え?そりゃ、あの鉄仮面男のイメージだよ。あの野郎が持つイメージは人間じゃ不可能だからな!」

 会話が全くかみ合わないことにキョトンとするえりな。だが、これが横島の狙いだった。

 「あ・・・親父と言えば、俺のクソ親父はどれくらい浮気しているかな?」

 「え?浮気って・・・そんな軽く言えるものじゃ」

 「軽く百回は越えてるかな。あの野郎が身内なんて恥ずかしい!」

 「は?百回浮気したって・・・冗談よね」

 「いや、本当だぞ。その度におかんに叩きのめされてるからな!」

 苦しい状態というのは、話をちゃんと聞けない状態でもある。だから、全く関係のない話で意識を横島に向けさせて聞かせるようにしたのだ。そうすることで、

 「そ、それで離婚とかしなかったの?」

 「ああ。結婚記念日にはちゃんとプレゼントしたりなんだりしてな。結局おかんのとこが一番らしいし、おかんもクソ親父の事を愛していたからな」

 気持ちを少しずつ落ち着かせることができるからだ。顔も少しずつ光が戻っていき、そこからは横島の家族の話になった・・・話を聞き終えると、完全に落ち着いた。

 「な、何か、そこまで常識はずれなあなたの親を聞くと、過去にこだわり、辛いと思っているのがばからしくなってきたわ・・・いい加減、ふっ切れないといけないわね」

 えりなの父も十分にとんでもなかったが、横島の父の方がとんでもない度はでかかった。何しろ、浮気相手の中にはどっかの国の大統領の娘や奥さんが、何人もいたからだ。

 「そうだぞ!だから、この戦いで勝って・・・言ってやれ!」

 「ええ!もう、あなたの思い通りには動かないと!」

 「何を言ってるの、えりなちゃん。それもそうだけど、一番大事なことがあるでしょう!」

 「一番大事なこと?」

 えりなは思いつかない・・・ま、当然だろう。何しろ、これは

 

 「この戦いに勝ったら俺とえりなちゃんは結婚します!これでしょうが!」

 

 横島らしい馬鹿なことだからだ。その言葉に、

 「せっかく気合入ったのに死亡フラグ立てるなあああああ!」

 「(ずどばきいい!)ごへぶごろらああああああ!」

 ぶちぎれて、美神レベルの拳を横島の顔面に叩き込んで、気絶させた。

 『全く、結婚なん、て・・・でも、緋沙子やアリスとは違った意味で私を支えてくれる人って他にいないわね。全然格好良くないし、みっともないけど・・・いいとこ見せる事しかしない仮面をかぶる連中よりはいいかな?そう言えばアリスが忠夫を結婚相手にするって、言っていたような・・・(ずきん)嫌よ。絶対に、とられたくない!例え、あ、アリスでも!』

 しかし、気持ちは揺らいでいた。

 

 

 その後、連隊食戟の特訓をして、かろうじて残っている仲間をかき集め・・・ついに戦いの日を迎え火ぶたが切って降ろされた。アリスの計らいで応援しに別ルートでやって来た仲間達が牢屋に閉じ込められたが、横島は

 「おおおお!竜胆ちゃんと紀ノ国ちゃんだ!お二人とも何とも可愛くお美しい!この戦いが終わったら(がし、ずるずる)はれ?」

 「た、だ、お~~。ど~~して、敵をナンパするのかしら~~?」

 「のおおお!いいやないか!あのクソイケメンのせいでナンパできなかったんだぞ!ここでした「私がいるでしょ!(べき!)」ぐへぐぎゃあああ!」

 『『『『・・・いま、私がいるって言った?』』』』

 牢に閉じ込められてなかったので、やってきた小林と紀ノ国と新しく入った鏑木をナンパした。そのことにムカッと来たえりなが横島を叩いた。ナンパされなかった茜ヶ久保は、可愛いと見られなかったと思ったみたいで不満そうだった。←料理ができない、味の鑑定ができない。そもそも生徒でない。戦力外だから問題ない。と思われたから牢に入れられなかった。

 「忠夫!ナンパなら私が全部受けるからしてはだめです!」

 「アリス!こいつに関しては譲れないわ!あんたには渡さない!」

 「こっちだって負けないです!」

 「「む~~~!」」

 牢に入っているアリスの言葉にピクッときてそのままにらみ合った。仲間や十傑、更には罵声を飛ばす観衆がいる中でだ。全員がこの二人・・・特にえりなのこの態度には、女王様な彼女しか知らない皆はびっくりしていた。

 『ここまでお嬢様を変えてしまわれた。でも、これこそお嬢様の必要なことだったかもしれない・・・悔しいが認めないといけないみたいだ。こいつもお嬢様の傍にいるべきだと』

 またもや、見たことのないえりなの顔を見た緋沙子は本来の女の子の顔が出たことに、自分ができなかったことをやってのけた横島に悔しさを持ったと同時に認める気持ちも持った。その後、周りの目に気付いた彼女が思いっきり慌てたり、小林や一色などからニヤニヤされながらからかわれた。

 

 勝負は三日目まで持ち込み審査員に薊や仙左衛門が加わったりした(美女二人もいて、やっぱりナンパしたがまた叩きのめされた)が、反逆チームは幸平とえりな。十傑は第一位の司と小林だけとなった。最後は前菜と主食の二つを作った『真の美食家にふさわしいコース料理』をテーマとしたコース料理となり・・・

 

 「勝者・・・反逆者チーム!」

 

 最後のえりなの料理で無事、勝利を収めることができた。

 「よくやったね!褒めてあげる!」

 「あの料理、パーフェクトコピーしてみせるぜ!」

 「さすが幸平君だ!」

 「い、一色先輩!裸エプロンにならないでください!」

 喜び合う牢から解放された仲間と戦った仲間達。

 「ね、ねえ!僕も皆と喜びを分かち合いたいんだけど!」

 「明久君。私達がこうしてくっついているのって、ダメ?」

 「いいでしょう?今日はこのままでいたいの!」

 「四人でた~~っぷり、悦びを分かち合おう!」

 「よ、悦びって!うううあああ!(ぶしゃあああ)」

 「あら?これは好都合ね」

 「早速寝かそうよ!」

 「そして、三人で看病をしような!」

 どこかの吉井明久は榊・吉野・水戸に抱き着かれ、誘惑めいた言葉に鼻血を出して意識を失った。それをチャンスと見た三人は更に抱きしめる力を強めて、これからの展開を楽しみにしていた。

 こうして喜び合う反逆者チームの中で、横島はというと

 「「(ばちばちバチバチ!)」」

 えりなとアリスの両手に花だが、その花に火がついていた。

 『ううう、最初は抱き着いて二人の胸の感触に喜んだのに「忠夫、今日は二人っきりで」「えりな!それは私がやるです!」「何ですって!」って、段々空気が物騒になっていき、こうなってしまった』

 口を出すことができない。そのまま見守るしかないと思った時に、えりなの料理のすごさで下着姿となった薊が同じく下着姿のデコラとクラージュの美女二人と共に去ろうとしている姿が見えた。追いかけて、三人の前に立った横島。

 「よ!いや~~、いい眺めですな!特にそちらの美女二人が、ぐふふふ!」

 「「い、いや!見ないで!」」

 「・・・何の用だ?」

 横島の目つきに二人が薊の後ろに隠れ、彼が不機嫌な目で横島に訊ねた。だから、性犯罪者な目つきをやめて真面目に答えた。

 「あんた、あの爺さんが提案した自分の理想とする料理のテーマで負けたことに疑問を持ってるだろ?十傑の二人の料理もすごい料理を持ってきたのに、あの二人が何故あそこまでとんでもない料理を持ってきたのか?」

 「・・・ふん」

 「無言は沈黙だな。その答えは簡単さ・・・あんたの料理に対する見方の問題さ」

 「どういうことだ?貴様は料理に関しては無知のはずだ」

 料理に無関心の横島が何で答えを知っているのか?それが疑問になり、話を聞く薊。

 「専門外だから、逆にわかるんだよ。十傑の料理は確かに最高だが、それはあんたの中で最高の料理だった」

 「ああ。その通りだ」

 「でも、それは同時に常識の範囲に入った最高、という意味にもなる・・・だけど幸平が予想外のメインのような前菜を作るとそれにえりなちゃんはそれ以上の美味しく、更にその料理の味を最大限にいかせる主食を作り上げた。つまり、お互い仲間でありながらライバルで火花を散らせあい、幸平の挑戦状にえりなちゃんは今までの自分の殻を破って更にまた高みに上って見せたんだ。分かるか?協力し合ってやることはできる・・・でも、ぶつかり合いながら高みを目指し合いながら、最高のものを作る。これは常識の中ではできない。これが十傑を上回った理由だ」

 横島は思い出す。自分を仲間であると同時にライバルと見るあの男の姿を・・・彼がいたから、自分も強くなるきっかけを得て強くなれた。

 

 「あんたは才波城一郎にこだわると同時に、彼を壊した世界にこだわりすぎた・・・聞こうか、あんたの知っている才波城一郎はあんたの中の常識で生きられるような人間か?」

 

 そう言われて思わずはっとした薊。自分でも理解していたが、いつも間にか忘れた事。

 「いや、どこまでも先を進み、想像を上回ることを簡単にやってのける人だった」

 「あの二人はそれを体現したんだ。さすがに、納得できただろう?」

 横島の言葉に悔しい気持ちを持ちながらも、彼はその言葉と自分の悔しさを認めたのだった。

 

 

 

 

 

 ここで終わればいい話だが、終わらせないのが、

 「では、話も終わったことで・・・罰ゲームと行こうか!(がし)」

 横島忠夫という存在だ。キョトンとする薊の腕を掴んで、どこかに連れていく。十傑や幸平達と審査員達はあっけにとられながら、二人が入っていった出入り口に視線を向けると、

 『な、何をする貴様!』

 『何をする?さっき罰ゲームと言っただろう?難聴になったか』

 『私が聞きたいのは!そ、それでどうするつもりだということだ!』

 『な~に、お前のその怖そうな顔をイメチェンしてやろうと思ってな』

 『や、やめろおおおお!く、来るな!いったい何のうらみがある!』

 『ははは!な~に、えりなちゃんを苦しめた罰と、あの美女二人と仲がいいことと、あの美女二人の体を味わっていることと、あの美女二人の両手に花気分を味わった罰じゃ!』

 『えりなはともかく、どうしてあの二人が!戦いに関係ない罰じゃないか!う、う、うわあああああ!』

 横島が薊を追い詰めているらしく、彼が悲鳴を上げている。その声に全員が、親・仙左衛門と娘・えりなも驚いた・・・というか、横島も美女二人の両手に花だが気づいてなかった。そして、数分後に二人が戻ってきた。横島が先に出て・・・

 

 「皆さん、彼にふさわしい呼び名で呼んであげましょう!薙切アフロ君です!」

 

 アフロ頭になった薊の腕を掴んで無理やり出した。

 「「「「「!!!!」」」」」

 氷山の冷たさを感じさせるくらいの空気を持つ薊が、アフロヘアーで完全にお笑い芸人みたいに見える。みんな必死に我慢する中、

 

 「ふ、ふふ、ふふふ!だ、ダメ!我慢できない!あはははははは!」

 

 娘・えりなが大きな声を出し、周りを気にしないで思いっきり心から笑った。しかも、それを恐怖の対象だった父親に対してだった。そしてこれが・・・皆の笑うきっかけとなり、さっきまで真剣食戟勝負していたこの場が笑いの場となった。

 「叔父様。とても、いい頭ですわ」

 「うむ!これならえりなも楽しそうじゃな!」

 アリスと仙左衛門に言われて、怒りに燃えた顔で横島を見るのだが・・・アフロがやはり台無しにしていた。

 『横島ぷぷぷ。お嬢様をくくく、頼んだぞふふふふ!』

 彼女の心からの笑いを見た緋沙子は、どうやらえりなを任せられると判断して・・・笑いをこらえながら心で横島に頼んだ。

 観衆も幸平達も笑っていて、かろうじて十傑の皆が必死にこらえていたが一人だけ堪えずに

 

 「アフロ元総帥、素晴らしい頭ですね、この際だから、その髪以外で俺もイメチェンしようかな?」

 

 いい弱みができたのを見て、二やつきながら叡山が挑発笑いをしていた。スマホで写真を撮って、いい金づるにしようかと思った時に・・・

 

 「ほう~~~。なら、かなえてやるのが人間というもの!」

 

 後ろから彼の肩を叩いた横島。その言葉に、寒気を感じながら後ろを向いた瞬間、

 「おら行くぞ。ほらほら」

 「ま、待ちやがれ!俺「ああもう、うるさい(ずご)!」はごはああ!(がく)」

 横島が襟首掴んで連れて行こうとしたが暴れたので・・・股間にダイレクトキックをして気絶させた。それを見て、元十傑の斎藤以外は顔を青ざめ思わずあの場所を隠した。叡山を引きずる横島は、牢に閉じ込められていた皆に顔を向けて

 「お~い、よかったら手伝ってくれないか?」

 「・・・・・・は?」

 「寮をめちゃくちゃに壊そうとして、更にえりなちゃんを怖がらせた首謀者を徹底的に辱めたいんだ。だから、手伝ってくれ」

 叡山を指さして笑いながら言う。それを聞き、その時の事を思い出し怒りに燃えた寮生達。一番燃えているように見えたのが緋沙子だった。

 「「「「喜んで!」」」」

 こいつに復讐できる。その怒りがこの言葉を言わせて・・・出入り口に消えていった。

 

 

 そして、数分後に先に寮生達が出て・・・まだ気絶している叡山の頭にワイシャツをかぶせて見せないようにして横島が戻ってきた。因みに、薊は自分を笑った彼がどんなひどい目に遭うのか興味があるようでそのままいた・・・同じようにワイシャツをかぶって(傍にいるデコラとクラージュは引きつりながら顔を背けていた)。

 「では。オープン!」

 「う、あ、あれ?俺は・・・あ!てめえ、さっきはよくも!(ばさ)な、何だ?」

 ワイシャツを取り払った時に意識が戻った叡山。怒りに燃えた顔をしながら露わになったその頭は、

 

 「「「「「「きゃあああああああ!」」」」」」

 

 ヤンキーなお方がよくやる頭・・・モヒカンだった。しかも、髪を金色に染めている。もはや、料理人には欠片も見えない。むしろ、どこぞのヤ+〇+ザな人にしか見えない。そう見えて恐怖した女子が悲鳴を上げた。

 「た、忠夫!なんて髪にするのよ!」

 「ひいいいい!怖いですううう!」

 「でも、似合ってるな。叡山先輩にぴったりだ!」

 「あははははは!ソーマ君の言う通りだ!」

 「うんうん。久我君もそう思うよね~」

 「・・・言えてるな」

 「食戟の後にしてくれてよかった・・・下手したら集中できなかったかもしれないな」

 「タクミ。ストーカーはそういう事を気にしちゃだめだぜ!」

 反逆チーム達はそれぞれ恐怖や笑いなどの反応をする彼らを見て、鏡を見てやっと自分の頭がどうなっているのか気付いた叡山。 

 「(ゴゴゴゴゴ)て、て、てええええんんめえええええええ!」

 「がははは!どうじゃ、最高の頭じゃないか!あ、そういえば・・・その髪の部分以外は髪はもう生えんぞ。何しろ、念入りに永久脱毛したからな!」

 「な、何だとおおおお!このやろおおおお!絶対に許さねええええ!」

 「(・・・よかった、これで済んで)ふん、いいざまだ」

 完全なモヒカン頭にされて怒りに燃えて逃げる横島を追いかける。自分以上にひどい目に遭った叡山に、ちょっとだけ同情しながらも仕返しに言い返した。横島のとんでもない横やりのおかげで、場の空気はさっき以上に滅茶苦茶になったが、

 

 『横島・・・ありがとう。こんなに笑ったのは初めてかもしれない、しかもお父様相手に。これから先、頑張っていけるかもしれないから支えてくれるわよね?私と、結婚するんでしょ?あ。そうだわ』

 

 えりなはそのドタバタの中で、これからもやっていける元気をもらえた気がして感謝した。その中で一つ忘れていたことがあったので、それを言いに

 「お父様。お爺様」

 「・・・何だい?えりな?」

 「どうしたんじゃ?」

 二人のところに行き、

 

 「私、決めました。忠夫と、結婚します!」

 

 自分の気持ちを伝えた。そこからさらに超滅茶苦茶な空気になり、結局肝心の新十傑や薊の総帥引退などの話はその日の内にすることができなかった。

 

 その後、薙切えりなと薙切アリスの二人の恋の火花を散らせる戦いが始まったのだが・・・それはまた別の話。

 

 

 

 余談だが薊はすぐに髪をそれなりにカットして元に戻したが、叡山はモヒカン頭になったことで恐怖度が思いきり増したせいでフードコンサルティングとしての仕事が激減して儲けが一気に減ったらしい。一応かつらをつけているが効果がなく、怒りに燃えて横島に復讐しようとしているが、卑怯汚いなどの手段は横島の方が上のためあっさり返されてことごとく失敗で終わっているとのこと。

 




 彼女は内面は美神みたいに強がりの一面を見せながらも寂しがりやであり、緋沙子やアリスではできないことを横島がやってのけて好きになると言ったところでしょう。ハーレム予告しておきながら、両手に花どまり。またもやすいませんでした!

 どうです?アフーロ・薊とモッヒカーン・叡山は?最初はボーズ・薊とアフーロ・叡山にするつもりでしたが、こっちがインパクトデカく感じたのでこっちにしました!

 次回ですが生徒会役員共と書きましたが・・・あの漫画は原作のままの方がいい気がしたのでやめます!というか、ネタがすごすぎるし横島がタジタジになって恋愛どころじゃなくなるのでは?と思ったからです。急きょ変更して、『NARUTO』のハナビちゃんにします!更にこの次ですが、ちょっと懐かしい『地獄先生ぬ~べ~』のあの巨乳教師にしようと思います!


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UA100000突破記念! 忠夫君逃げろ!・・・いや、捕まれ

 ふと確認してみると・・・こうなっていました。よって、次はNARUTOのハナビちゃんでしたが、急きょ特別記念話を入れました!今までのヒロイン全員出してます(サブヒロインは除く)!

 ここでの設定は三つ!
  ご都合主義!
  ヒロイン達はキャラ崩壊!
  横島視点!

 これだけです!真面目要素一切なしのバカ話です!では、どうぞ!


 いえ~い!皆元気か?俺だよおれおれ~オレオレ詐欺じゃない横島忠夫だよ!でも、俺は元気じゃない。

 「待って~~!」

 「お願いです!せめて一回だけでも!」

 今は切羽詰まった状況で必死に逃げているんだよ。後ろからは美女二人・・・七草真由美ちゃんと司波深雪ちゃんが追いかけてきている。いや、あれだけの美女二人に追いかけられるのは正直嬉しいぞ。でも、

 「「にが、さん!」」

 ちょ!毒島冴子ちゃんにつぐみゃーちゃんが剣と銃を持って前から来ている!(横島は鶫誠士郎をそう呼んでいる)つうか、武器持参で来ている当たり俺を殺す気じゃないか?と思っちまうよ!こ、ここは左の道に入って何かの物陰

 「「「逃がさないわ~~」」」

 のおおおお!巨乳三人・・・ではなく吉井玲ちゃんにエルザちゃんに源頼光さんがその物陰から出たあああ!この七人、全員が目が血走っているうう!皆すんごく可愛く美人で涎が出るくらいのスタイルなのに、今はそれに目を奪われる暇がないにガチで怖い!

 何で、こんな目に遭っているのか?それは、

 

 「「「「「「「忠夫さん・・・いえ、忠夫君(ちゃん)!お姉さん(私)といいことしよう!」」」」」」」

 

 俺が五歳児の体になったら、皆の目の色と血相と態度が変わってああなっちまったよ!え?何で俺が五歳児になったのかって?文珠でも使ったんじゃないかって?違う!断じて違う!

 

 

 

 UA100000突破記念何たらのパーティーに呼ばれたんだ。何でもタイトルに出した名前のヒロイン達と俺だけの極秘のパーティーで・・・何のことだかさっぱりわからんが、集まってきた女性たちがすっげえ美女ばっかりで、しかも抜群のちちしりふとももスタイルだったからどこを見ても眼福だった!(ハーレム話に出たサブヒロインは出ません。出したら、もっと収拾つかなくなるので)

 「よ、横島さん、ちょっと不安です」

 「忠夫、人が多すぎる!」

 「知らない人ばかり・・・」

 人の多さにちょっと不安になっている塚本八雲ちゃんに三日月夜空ちゃんや更識簪ちゃん。問題ないって、皆優しいから!

 「す、すごい強さを感じるわ」

 「ああ、私達もまだまだだな」

 「というか、人なの?あなた?」

 「いや、私は人ではない。破面と言い、死神の力と・・・」

 「「「ぜ、全然わからない」」」

 ハリベルさんの人知を超えた力と風格に不知火舞さんにキングさんにユリちゃんは圧倒されている。でも、彼女の説明にちんぷんかんぷんだ。まあ、俺も全然わからんから気にしなくてもいいぞ。

 「わはははは!そうか、お前の父も世界を代表する会社の社長か!」

 「私としてはあなたの父が羨ましいわ。家の父はちょっと・・・ね」

 「いえ、私の父に比べたらまだマシよ!・・・というか、麗子さんってすごい胸ね。結構自信あったのに」

 社長娘の立場である九鬼揚羽ちゃんと秋本麗子ちゃんに似たような立場の薙切えりなちゃん。えりなちゃん、そんなにがっかりするなって!俺は君の胸もいいデカさだと思っているぞ!

 「ま、負けた(がく)・・・力(おっぱいのでかさ)はより強い力に敗れる。ここまで骨身にしみて、圧倒的にやられるなんて初めてです!」

 「ふふふ、そうよ(虚ろ目)。桜、わかったわね・・・世の中は力だけではないわ」

 「・・・あ、あの!そんなに、がっかりしなくても、いいのでは・・・ないでしょうか(はああ~~)」

 後、何やら向こうで揚羽ちゃん達を見ていた間桐桜ちゃんを遠坂凛ちゃんが慰めて・・・いや、凛ちゃんも桜ちゃんと一緒に目に光がないぞ。えっと・・・力って、何の事だ?恐る恐る高町なのはちゃん(大人スタイル)が慰めているけど、この子も地味にショックなのか三人一緒にすすけているように見える。←麗子とえりなのプロポーションのすごさと堂々たる振る舞い、更に周りにはニコ・ロビンや源頼光など桜を勝る巨乳の持ち主が多いため、揚羽にはかろうじて勝っていることに気付いてない。

 「・・・という感じでやれば世界を平和にできると思います」

 「す、すごい・・・まだ学生の立場でそこまでの頭脳と判断力を持つなんて、ぜひともこれからシスターになって共に慈善活動をしましょう!」

 「この知識は素晴らしいです。これは、お父様にも聞かせるべき内容です!」

 「私の将来の夢にも役立つ内容でもあります!羽川さん、ぜひとももっとお話を!」

 羽川翼ちゃんが何を言ったかわからないが、シャークティさんにネリネちゃんとソーナちゃんはとても感服している。よっぽど、驚くことを聞いたんだろうな。

 ・・・・・・あれ?何で俺、自己紹介すらしてないのに彼女達を知っているんだ?まあ、いいか!さあ、煩悩全開だ!思いっきり皆の裸を妄想しよう!

 

 

 とまあ、こんな感じでいろんな人が集まって、話を聞いているといろんな場所で平行世界の俺と恋人だったり結婚したりしたらしい。←彼女達を知っているのはそうした記憶の一部があるってことにしているからです。

 ぐおおおお!とんでもない幸せ者だ!平行世界の俺!!・・・っと、喜んでいたら、

 

 『ええ~~、これより横島忠夫滅茶苦茶にしましょう大会の開幕です!』

 

 という声が会場全体に響いた。

 「おいこら!何だいまの放送は!」

 そんな誰も得に・・・あれ?皆の眼が妖しく光っているんだけど?

 『ルールは簡単!忠夫君を捕まえた人が独占だ!』

 「俺の意思を無視かい!いや、こんなにすばらしい美女に捕まるのはいいかもし『た、だ、し、忠夫君にはこの姿になってもらいます!(ぴか!)』ま、まぶしい!」

 『五歳児に、なって逃げてもらいます!どうです、皆さん!愛する忠夫君がちっこくなったこの姿は!』

 「「「「「「「「きゃあああああああ(歓喜の悲鳴)!」」」」」」」」

 どわ!皆の声がでかい・・・って、おおい!姫路瑞希ちゃんに吉井玲ちゃんやニコ・ロビンさんが明らかに危ない目つきに、いや、全員がなっている!

 『さあ。この忠夫君を捕まえたら・・・女装させるなり、お姉ちゃんと言わせるなり、彼のちっこい彼の分身を見るなり・・・ショタコンな事をしまくってもここでは問題ない!』

 「「「「う~~ふふふふふふ♡」」」」

 こ、これは、捕まったらマジで口では言えないような危ない目に遭ってしまう!しかも・・・

 「「「た、だ、お、く~~~ん♡」」」

 沙織・パジーナちゃんや食蜂操祈ちゃんにミレイ・アッシュフォードちゃんの手にいつの間にか、五歳児が着るよ・・・待て!何でスカートなんだよ!しかも、ブルマという古代装着物やおおい!それって赤ん坊スタイルじゃないか!

 「(がちゃごと)うふふ、忠夫~君♪」

 しかも、猿飛あやめちゃんが持つその首輪は何だ!俺につける気(すちゃ)・・・自分でつけた~~!というか、え?俺に鞭を差し出すんだけど。まさか、五歳児の俺にお仕置きされたいっていうのか!とんでもないくらいの変態だぞ、おい!

 「・・・・・・(魔術書の呪文を唱えている)」

 「はちみつくまさん。忠夫、私が手に入れる」

 「忠夫、覚悟して」

 それに言葉数が少ない来栖川芹香ちゃんや川澄舞ちゃんや鳶一折紙ちゃんが魔術書やら剣やら銃やら精霊チェンジして戦闘準備している!・・・ガチでやばい!皆、キャラ崩壊している!

 『では忠夫君お逃げください。五分後にスタートです!制限時間は六時間!今が十二時になるところですので、六時になったら終了です!』

 くっそおおお!誰だか知らんが覚えてろよ~~~!

 

 

 

 とまあ、こういうわけで俺はせっかくの美女達から逃げないといけないことになった。う~む、今回のこの話だけ完全に皆がキャラ崩壊していると考えればいいのかもしれない・・・だって、口数少なく理性の強い八雲ちゃんや芹香ちゃんが欲望に負けて叫んだんだよ?

 何とか振り切ったけど、今は一時半になったところということは四分の一が過ぎた。

 「さて、どうするべきか・・・とりあえず、味方を増やすか」

 俺の話を聞いてくれそうな人を探そう。候補といったら、ミネアさんに羽川翼ちゃんにシャークティさんに九鬼揚羽さんに秋本麗子さんだな・・・さて、そうと決まれば草むらから

 「見つけたぞ」

 「うふふ、覚悟がいいですね。忠夫さん」

 「大丈夫、悪いようにはしないから」

 エルザちゃんに頼光さんにリリスちゃんに気付かれていたああああ!命がけで逃げるんだああ!

 「「「逃げるなら、仕方ない」」」

 ・・・びく!ま、まずい!←本能で危険を察知して、九十度直角にとんだ。

 「妖精の鎧(アルマデュラ・フェアリー)!」

 「牛王招雷・天網恢々!」

 「サンダーソード!」

 なああ!ちょ!今のあの場所にいたら・・・

 「俺を殺す気か!」

 「だったら、止まれ。大丈夫だ、精々入院レベルのケガで止める」

 「子供の姿になった俺に平気でそれをする当たり、全ッ然!安心できん!」

 「大丈夫です。母がずっとつきっきりで看病しますから」

 「その言葉、すんごく甘そうに見えて背筋がぞっとするのですが!」

 「おいしい食事をつけるから、早くやられてね」

 「とても魅力的ですが・・・その持っている武器が怖いので遠慮します!」

 リリスちゃんのおたまも何故か今だけは包丁に見える!ぬおおお!逃げるんだあああ!

 

 走り去る横島。だけど、三人は追いかけなかった。その理由は・・・頼光の手にあるものが原因だ。

 「ふふふ、あの子の上着。ああ。いい温もり」

 「頼光さん!それを、貸してくれ!」

 「わ、私・・・も!」

 宝具を使った際に戦利品・・・横島の上着を彼女はかすめ取ったのだ。それに顔をうずめる姿を見て、目の色変えて次お願いします!と言う目で彼女を見るエルザとリリス。でも、おかげで横島は逃げ切れたのだ。

 

 

 はあ、はあ・・・何とか逃げ切った。更に一時間経過したけど、もう自分がどこにいるのかわからない。の、のどが渇いた。いつの間にかジャンバーがないけどそんなのどうでもいい、どこかで水でもいいから飲みたい。

 「はい、どうぞ」

 「お疲れさま」

 「あ、どうも・・・って」

 思わずグラスを受け取ったけど・・・そこには籾岡里沙ちゃんと中村莉桜ちゃんがいた。後ろには芹香ちゃんに八雲ちゃん、簪ちゃんがいた。余り活発的に動かないメンバーだ。だけど、この五人は頭がいい。油断は禁物だ。

 「ねえ、一つ聞きたいんだけど?」

 「「「「「なあに(何ですか)?」」」」」

 ・・・耳を傾けないと聞こえないくらいの小声で話す芹香ちゃんが普通の声を出している。これは何かあるな。

 「このグラスの中は、何ですか?」

 「ジュースだよ。まさか、疑っているの?」

 「ひどい!私達を疑うなんて!」

 「・・・ただのジュースだよ」

 これが八雲ちゃんや芹香ちゃんだったら疑わなかったけど・・・仮面の顔を持つ里沙ちゃんと莉桜ちゃんだから疑ったんだよ。しかも、視線をずらして冷や汗流して言う簪ちゃんが何よりの証拠じゃないか。

 何より、俺の霊感が告げている。これは絶対に飲むな!と。だが・・・

 「「「「「(うるうるうるうる)」」」」」

 涙目になって上目遣いするなんて卑怯だぞ!くっそ~~!罠と分かっているのに飲むしかない状況じゃないか!うおおおお!こうなったら、忠夫いっきま「見つけたぞ!」・・・す?←飲む直前で止まる。

 「「「「「きゃ!な、何!」」」」」←彼女らの前に空からハリベルが現れた。

 「ロビン!頼む!」

 「ふふ、ツイスト」

 「よし、行け。ギャスパー!」

 「忠夫さん、ごめんなさい!停止世界の邪眼(フォービトゥン・バロール・ビュー)!」

 く!ロビンちゃんの腕とギャスパーの眼で動きを完全に止めて、ハリベルさんで・・・っは!ま、まずい!←邪眼で一瞬動きが止まったけど何とかすぐに戻った。

 「ふふふ、さすが私のものだな!」

 「むむむ、ぬぬぬ!(あぶないだろ!)」←彼女の武器を歯で止めている。

 「本当に、往生際が悪いわね」

 「ぷは、当然だ!美女といい想いをするのは望むところだが、トラウマになるのはごめんだ!」

 「だ、大丈夫、ですよ・・・僕が男の時に着ていた服を着てもらうだけですから」

 「その頃から全部女物だろ!それを着て誰得だ!」

 「「「「「「「「私得だ(よ・です)」」」」」」」」

 「いつの間にか後ろの五人まで俺を囲もうとしている!こ、こうなれば!文珠『解』発動だ!」←ロビンの拘束が解けた。

 「な!がっちりつかんでいたはず!」

 あ~~ばよ!銭形・・・じゃなくて愛する美女達よ!

 

 だけど・・・犠牲はあった。

 「忠夫の、ズボン」

 「「「「「「「・・・ごくり」」」」」」」

 ロビンの手には、ズボンが。前回の上着に続き、ズボンも犠牲となった。八人全員の眼が光った。

 「順番よ」

 「「「「「「「もちろん!」」」」」」」

 いったい何の順番か・・・それは、読者の皆様がよく知っているでしょう?

 

 

 ぜ~~、ぜ~~、走ってばかりだ。えっと、始まって四時間経過か。もう、捕まった方が楽に思え(ひゅ、しゅん!)うお!本能で避けてしまった!

 「忠夫、何故避けた」

 よ、夜空ちゃん?何か目の色が深い闇に見えるのですが?

 「ふふふふ、忠夫兄様。私達に捕まってください」

 み、深雪ちゃん?ぬお!何かどんどん周りが凍り付いていく!

 「さあ、私達が永遠に幸せにします」

 さ、桜ちゃん?えっとその、その黒い姿が本能レベルで怖いんですけど!

 「もう、皆さん。そんな威圧してせまっちゃだめよ」

 おおお、操祈ちゃん!君はまとも、

 「自分達は大丈夫だと見せるために私達が下着姿で迫らないと」

 一番大丈夫じゃなかった~~!ちょおお!四人とも脱いじゃだめだって!

 「「「「さあ、忠夫(兄様)さん。こっちに来て・・・」」」」

 ぐぬぬぬ!ここは後ろに前進だ!←彼女達の下着姿を見たまま後ずさりをした。

 「「「「うふ、引っかかった。つっかまえた~~(がし)」」」」←背後から四人で横島を捕まえた。

 「なにいいい!こ、この誘惑が罠だったのか!お、恐るべしハニートラップ!」

 うおおお!背中や腕に柔らかい感触があああ!

 「さあ、諦めなさい」

 「そうです、私達も覚悟してるのですから」

 「た、忠夫様。いいですよ」

 「因みに、私達も下着姿なの。ほら、見てもいいのよ」

 こ、この声は真由美ちゃんにソーナちゃんにネリネちゃんにミレイちゃん!こ、この子達も下着姿だと!み、みみみみ、見たいぞおおおお!で、でも・・・

 

 「「「「「「「「いらっしゃい♡た、だ、お、うふ♥」」」」」」」」

 

 これもハニトラなんだあああ!美神さんのようなえげつない罠があるに違いんだ~~!うおおおお、目を閉じて逃げるんだあああ!←本当に目を閉じて、四人を振り払って逃げた・・・床には鼻血の跡がしばらく続いた。

 

 しかし、これまた

 「忠夫君のシャツね」

 真由美の手にはシャツがある。ついにパンツ一丁姿となった横島。しかも、これは肌に直接身に着けたシャツなので・・・さっきの彼女達より興奮した八人であった。

 

 

 

 はあ、はあ、何かデジャブを感じる疲れだ。えっと、今は五時半か。やっと・・・やっと、あと三十分だ!逃げ切ってやる!・・・と言いたいけど、正直疲れ切ってしまったから自信がない。いつの間にか俺パンツ一丁姿になってるし!早く何とかしてあの五人に、

 「あ、そこにいるのは」

 「あら。忠夫さ、ではなく忠夫君」

 「あ、やっと来たんですね」

 「ははは!こっちにこい!匿ってやる」

 「まあ、かわいそうだからね」

 おおおお!ちょうど会えた!何という好都合、ミネアちゃんに翼ちゃんにシャークティさんに揚羽さんに麗子さん・・・ということは五人全員いるじゃないか!これは運が回ってきたか!

 「では、遠慮なく失礼します」

 「「「「どうぞどうぞ」」」」

 ・・・あれ?な、何で五人が俺を囲むように座るのですか?麗子さん、目の前に座られるとすっげえその乳がおいしそうに見えるのですけど。

 「どうぞ、お腹がすいたでしょう?」

 「食事を作ってもらいましたので」

 「ずっと逃げていてお腹がすいたでしょう?」

 「遠慮するな!ほら、食べるがいい!」

 「ええ、大丈夫よ」

 ・・・作ってもらった?随分と出してきた料理を食べるのを押してきますが。本当に大丈夫なのですか?何か、背筋がぞっとしてきたぞ。知らないうちにライオンの集団に紛れ込んだ小鹿みたいな立場になってないか、俺?

 「えっと、二つ聞きたいことがあるのですが?」

 「誰が作ったのか?あと、私達がどうしてあなたを囲んで座っているのか。ですか?」

 「・・・その通りです。翼ちゃん、さすが頭脳明晰ですね」

 「いえ、普通にわかりますよ。では、最初の質問ですが、これはえりなさんと私と麗子さんが作りました」

 う~~む、それなら大丈夫かな?このえりなちゃんとミネアちゃんに麗子さんなら当然味見してつく

 「こちらのデザートだけは別で、姫路瑞希さんとソーナさんと吉井玲さんに作ってもらったぞ!味見は三人の希望でしてない!」

 「アウト!!デッドエンドコース一直線の三人じゃないか!」

 ったけど、こっちの三人は完全にアウトだぞ、揚羽さん、笑顔で言わないでよ!

 「忠夫。まさか、女性の思いを込めた料理を食べないつもりなの?」

 ぐぬぬ、こっちの料理は後光すら見えるくらい美味しそうなのに・・・デザートが処刑台だったとは!い、いや、待て!まだ二つ目の質問に答えてない!そ、その答えを聞くまでの間に逃げれば、

 「「「「そして、あともう一つの」」」」

 え?舞さんにキングさんにユリちゃんに冴子ちゃんの声?

 「「「「質問の答えは」」」」

 (びくうう!)な、何で、ほ、他の皆の声も

 「「「「私達が」」」」

 聞こえるんだよ!

 「「「「忠夫を」」」」

 ままままま、まさか!←汗がだらだら出ている。

 「「「「こうして、無理やり食べさせるためよ!」」」」

 のおおおお!何故だ、声にも出してないし文珠で伝えてもないのに!何故、ここに全員集合してるんだ!

 

 「「「「「「「「「「そんなの、作者が教えてくれたよ」」」」」」」」」」

 

 あのやろおおおおお!(ははは、お前が逃げ切れる話なぞ書くはずなかろう。今回は思いっきりメタ発言しまくる大暴走記念話だぞ?だが悦べ、こんなにたくさんの美女達とお前が吉井明久の話で出てくるような・・・R18になりそう・・・うがあああああ!悔しいいいいい!呪ってやる!横島忠夫おおおお!)

 ・・・昔の俺を見ているようでコメントが返せないな。たぶん、俺も作者の立場だったら発狂して藁人形打ちまくっていただろうし。

 「さあ、食べましょう!忠夫君を!」

 「「「「「「「「「「おう!」」」」」」」」」」

 ちょおお!や、やめて!目的と手段が変わって、っていやあああ!パンツ脱がさないでえええ!汚されるううう!←最後の防衛線がついに亡くなった。←亡くなった・・・誤字ではない。

 「うふふふふ、忠夫さんの・・・」

 あやめちゃん!君のその笑顔、本当にやばいぞ!ああ、後十五分だったのに!

 

 

 

 その後、横島を知るものは誰もいなかった・・・というのはもちろん冗談で、ここからは作者の私が説明いたしましょう。まず、どうなったのかというと、

 

 「・・・・・・(ぷかぷか)」

 

 六時を過ぎて元の姿に戻った横島はどこかのムッツ〇ーニ君みたいに致死量の鼻血を出して意識不明となっております。その理由は、彼をかこっている彼女達にあった。ここはR18小説ではないので大雑把に書きますが、実は今彼女達は上の下着がなく下の下着しかつけてないのだ。何故かというと

 『『忠夫と同じように私達もならないと♪』』

 里沙と莉桜のこの発言に約40人近くいる彼女達が脱ぎはじめ・・・同じ姿になると彼の股間が天元突破して、下の下着もとろうとしたら理性が大爆発して、最後には致死量の鼻血を出して死にかけているということだ。

 「こ、子供の頃から、凶悪だったな」

 「こうでないと・・・ごくり」

 「玲さん。少し落ち着きましょう(ずりずり)」

 「姫路さんも・・・這うように寄らなくても」

 何も着ていない横島を撮影しているうちに変な気分になった吉井玲と姫路瑞希。二人に注意しながらも撮影の手が止まらない鶫誠士郎と高町なのは。彼女も・・・そして皆も変な気分になり、

 

 『『『『『『『『『『いただいちゃおう』』』』』』』』』』

 

 果たして横島がこの後どうなったか・・・それは作者の私も知らない。

 




 いかがでしたでしょうか。急きょ決めた話なので、あやふやな部分もあったかもしれないですが、何とか書ききりました。

 次回こそ、ハナビちゃんとその次の律子先生の物語を書きます!


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日向ハナビと付き合ったら?(NARUTO)

 今回は難しかった。何故なら、原作と同じ年齢で考えたら横島の守備範囲外ですから。後は、主要キャラじゃないことも難しかった理由です。時間がかかってすいませんでした!

   設定
 最初はナルトの家にいましたが、ある事件で日向家に変わります。
 あるGSキャラを出してます!多分、皆さんすぐにわかります。
 そのキャラと彼女のヒロイン話みたいになりました。

 では、どうぞ!


 

 「待ちなさ~~い!」

 「待てと言われて待つかあああ!」

 「というか、何故私までえええ!」

 とある大きな家の庭で、一人の女子に追いかけられている二人の男。その家の表札は『日向』と書かれていた。

 「私のお風呂を覗いたのだから、しっかりお仕置きするわよ!」

 「だから待てって!俺は久々に帰郷したヒナタちゃんのを覗こうとしただけで「何!貴様、娘二人の裸を覗いたのか!」ハナビちゃんは覗いちゃったがヒナタちゃんは覗いてない!というか、覗きという点ならあんたも同罪だろ!(あんたの場合は、銭湯の女風呂を白眼で覗いていたが!)」

 「な、なななな何を言っている!そもそも娘の裸など覗くなど親として最低だろ!それをお前が「残念だ!お前の分も覗けなかった!」と言ってあたかも共犯にしただけだろうが!」

 追いかけているのはこの家の次女・日向ハナビで、どうやら風呂を覗かれたためにその犯人を追いかけていたらしい。そしてその犯人が

 「忠夫!今日という今日は許せないんだから!」

 「ええい!こうなった(こけ、どだん)な!おいこらおっさん!」

 「はははは!さらばだ!明智・・・もとい、横島君!」

 濡れ衣を着せられたハナビの父・日向ヒアシに足を引っかけられてこけた横島忠夫だ。走り去っていくヒアシを睨みつける横島。一瞬、ヒアシの姿が西条に見えたのは気のせいではない。

 「あのやろおお「ふふふ、覚悟はいいかしら?」・・・ハナビちゃん」

 「なあに?」

 「(その笑顔、おキヌならぬ闇ヌちゃんレベルだぞ!)胸はヒナタちゃん似じゃないね」

 「・・・・・・死ねえええええ!」

 「そ、その構えは、デンプシーロールの完成型!」

 その横島に睨みつけるハナビ。彼からの一言で怒りの沸点を突破した彼女はデンプシーロール完成型+αを横島に叩き込んだ。

 ずだぼろ状態になって意識を失い死にかけている横島に

 

 「全く・・・覗きなんかしなくても、裸なら私が見せてあげるのに」

 

 という言葉をかけた。しかし、これはハナビが言った言葉ではなかった。

 「ちょっと!いつの間に私の頭の上に!」

 「別にいいじゃない。私は本当に見られてもいいと思っているんだから」

 「な、なななな!」

 ハナビの頭の上に子狐が乗っていて、その子狐が横島に言ったのだ。そして、その狐には・・・九本の尻尾があった。もし横島の意識があったらさっきの発言にこう返していただろう。

 

 『ちう学生なお前に欲情したら俺変態だろ!』

 

 そして、ハナビはその通りでしょ!と言い返し、狐は

 『あら?最近の中学生はモデルに負けないスタイルしてるのよ♥見せてあげましょうか?』

 と言って挑発して、横島を惑わせただろう。

 「あら?その慌てぶり、まさかハナビは横島が」

 「そそ、そんなわけないでしょう!」

 そう、この時はまだ本当にハナビはただの同居人としか見ていない。

 「ふふ、なら(ぼん)そういう事にしてあげる♪」

 「ああもう~~~!本当に違うのに!」

 だが、それをわかっていてからかう。動揺されるハナビの前に飛び降りるといきなり煙が現れ・・・晴れるとそこにはハナビと同じ背格好と年齢に見える少女がいた。その少女の髪がさっきの狐の尻尾みたいに九つに分けて結ばれていた。これがさっき横島の言っていたちう学生と言った正体である。

 

 「でも、横島は渡さないわよ♪」

 「タマモちゃん!いい加減してようおお!」

 

 彼女の名前はタマモ。横島と共にこの世界に来た、ナルトの中に入っているのとは別の九尾である。

 

 

 横島が飛ばされた場所は、木ノ葉隠れの里の公園だった。ただし、横島はすぐに驚いた。

 『タマモ!何故!』

 自分の服にしがみついている子狐状態の、美神の部下のタマモがいたからだ。

 『あんたをそのままにしておけないからよ。人生終わりみたいな顔だったし、あの事務所にいる時も見せる笑顔がとても痛々しいくらいだったわ』

 どうやら、横島の苦しみを隠す仮面に気付いていたようで、心配になって後を追いかけた時に巻き込まれたと言ったところだろう。

 『ここ、どこか分かるか?』

 『わからないわ。ただ、かなり昔の日本みたいに見えるわね』

 二人で辺りを見回していると、

 

 『あれ~。お前、誰だってばよ?』

 

 まるで猫のひげがついているような頬をした青年が立っていた。そう・・・うずまきナルトとの出会いだった。

 

 その後、横島はナルトの部屋で一泊してそれなりに話し合ったが、この時はお互い一緒にいるタマモや体に眠っている九尾の事は伏せた。次の日、横島を火影に会わせて木ノ葉隠れの里で暮らせないか頼むのと、ナルトの部屋に無理やり二人と一匹暮らさせるのはさすがに無理があるのと、生活していくための仕事を探すことになった。

 

 「産まれる前から愛していたので、その巨乳を揉ませて下さああああい!!」

 

 現火影・綱手に会い、そのビッグな胸を見てとびかかったのはお約束。パンツ一丁で襲い掛かってくる横島に渾身の一撃をする綱手。吹っ飛ばされた横島をタマモはやれやれと思いながら、

 『・・・早く、元に戻ってほしいわね』

 まだ、横島らしさを取り戻してないことに不安だった・・・いつもならこの後、「あ~、死ぬかと思った」と言ってぴんぴんな姿で起き上がるのだが、それがなくそのまま意識を失った。

 『こうなった理由はおキヌから話は聞いたけど・・・私じゃ何とかできないかしら?』

 この世界がもはや自分達のいたところとは別物であることは、前日のナルトの話で分かった。何より、今横島の知り合い兼事情を知る者はタマモ一人だ。いまだ倒れている姿を見てそんな思いを持った。

 だが、この無様な姿のおかげで里を暗躍する他国の者と思われなくて済んで、住むことが許された。とりあえず、住む場所が見つかるまではナルトの部屋で暮らすことになった。

 

 

 それが、どうして日向の家に住むことになったのか?それは暁と呼ばれる殺し屋集団を作り上げたペインと呼ばれる者達が襲撃してきた事件が関わっている。それまでは(ナンパしては振られ、サクラやいのからビンタをくらい、綱手やシズネにセクハラして臨死体験したり)平和な日々を暮していたが、ナルトが修行でしばらく家を空けた時にいきなり里全体が凹んで地形が変わったり、更に死傷者・重傷者が多数出て壊滅に近い状態になった。

 もちろん横島もその被害をこうむった・・・ただ、その被害というのがナルトの家で(こっそり買った)エロ本を見ていた時にそれが起こったので

 「う、ううう、うおおおおおお!俺の愛しのメアリーがああああ!」

 家はほぼ全壊してしまい、家の中にあったものも壊れた。名前を付けるくらい使用頻度の高いエロ本がボロボロだった・・・そう、これが横島に起きた被害だった。しかも悪いことは続くと言う、

 「ほ、他の皆は・・・のおおおおお!超乳のレイコにツンデレのリリスに委員長のサエコがあああ!・・・ロビンにマユミにアゲハ、他も全滅(ボロボロ)」

 瓦礫を押し上げで外に出た横島は、エロ本の破片を持って涙を流す。

 「・・・あんたこんなに持っていたの?」

 エロ本を持っていたことは別に怒らないが、その多さに大号泣する横島に唖然とするタマモ。

 「それより何がおこ「タマモ」な、何?「俺のお宝を全部台無しにした奴を、ぶちのめしに行くぞ!」・・・あんた、里がどうなって「そんなことより!俺の、俺の!お、れ、の!恋人(と呼んでエロ本と書く)が天に逝ったんだぞ!こっちの方が断じて許せん!」・・・はあ」

 犯人退治に怒りを燃やす横島だが、その燃やす方向が全然違うことに呆れたタマモであった。

 

 殺意満々・気合十分になった横島は早速犯人探しに出た。

 「このやろおお!」

 「よくも!」

 「俺の大事にな!」

 「ものをダメにしてくれたなああああ!」

 この時の横島はどこかの命と金どっちが大事?と言われて金と答える強欲警官レベルの感の良さを見せる。ペインを何と六人中四人も見つけて、『縛』で縛り上げたのだ。

 「横島、こいつら」

 「ああ。ただの操り人形だろうな」

 四人を縄で縛りそれをもってタマモと話す横島。それを、日向家の屋根の上でしていたので

 「・・・何と」

 「・・・嘘。あんなに手も足も出なかったのに」

 ヒアシとハナビが横島のそれを見ていた・・・ただ、その四体のペインの額に紙がつけられていて、こう書かれていた。

 

 『弁償しろ!』

 

 その文字が意味できない二人であった。

 『・・・何者だ。あれは?ペインを四体も捕縛するとは』

 『・・と、どうした?』

 『だが、集めているのは逆に好都合。木ノ葉隠れの里を壊す』

 だが、皮肉にもその行為が黒幕の思惑を早くも決めてしまった・・・その後、ペインの技で里は半壊されてしまった。

 「な、こ、これは!」

 「わ、私達、無事?」

 そんな中で二人は驚いていた。何故ならあれだけの破壊力を出した技にケガ一つなく無事だったのだ。『護』の文珠を持った横島がタマモと自分を守るために使ったのだが、どうやら効果の範囲に入っていたようだ。

 「あれ?おっさんと君・・・ハナビちゃん?」

 さすが横島。守備範囲外の女でも将来ナンパ有望株な女の顔を名前はすぐに憶え、覚えたくない男の顔と名前は憶えないのでヒアシの方は知らない。だが、ハナビの方も

 「な!あ、あんた!いろんな女にナンパしまくったやな男!」

 悪い意味で覚えていた。その後、軽くひと悶着もあったが何とか敵視はされなかった。

 

 

 この力を見たからこそ、ナルトがこのペイン達と黒幕も倒した後にヒアシが横島を日向に誘ったのだ。文珠を使ったところは見てないが守れる力があることだけはわかったので、家とハナビ達を守ってほしい意味も込めて住まわせることにした。

 そして、冒頭のようなドタバタができたと言うことだ。因みに、エロ本全滅&弁償の件は黒幕がもはやできる状態でないことをナルトから聞いて泣く泣く諦め・・・ると思いきや、

 『じゃあ、ナルト!お前が弁償せい!俺の、今までの愛しのエロ本(と書いて彼女と読む)達を!』

 『ちょ、ちょ、ちょっと待つってばよ!意味が分かんないってばよ!』

 『は、ら、ええええええ!(ずどん!)ごはあああ!』

 『・・・・・相変わらずバカね』

 その黒幕を逃がしたナルトに全責任を負わせようとしたが、タマモの痛恨の一撃でその場に崩れた。その後、土地狂った横島の行動を気絶中にタマモが説明して、女達全員で白い目で見られたことに横島は気づいてない。

 余談だが、エロ本仲間のはたけカカシに借りていたエロ本も全滅にしていたらしく、後日その事を聞いたカカシもナルトに弁償するよう強く迫ったのは別の話。

 

 話を戻し日向家で暮らすことになったが、文珠の事は何とか隠せそうだがタマモの事は生えている尻尾の数で隠せそうにないのでこの二人にはタマモの正体、ナルトの中にいる九尾と同じ存在であることを話した。ヒアシとハナビはそれぞれ殺意と驚きの反応を見せながらも力が余りないことや、害がない証拠にハナビにも触らせたりして大丈夫であることを見せると何とか許してもらえた。

 ただし、別世界の九尾とはいえ露見してはまずい情報なので普段は横島の妹として常に人の姿でいる事と、狐の姿は家にいる時だけということになった。人の姿ならまだ誤魔化せるが、狐の姿は尻尾が九つあるのでかつての戦争経験者には、ばれる可能性があるのでタマモもそれには了解した。

 

 

 こうしたドタバタな生活を送る中、五つの里のそれぞれのトップが話し合う五影会議というところに暁の一人・トビが宣戦布告してナルト達がその戦いに向かっていった。ただし、ハナビは日向と里を守るため、横島とタマモは里では一般人扱いなので戦争には参加しなかった。

 「しっかし、国がこうしてまとまるなんてな」

 「忠夫の言いたいことはわかるよ。私だって、ナルト君と仲がいい風影様の治める砂の国はともかくほかの国と同盟を結べるなんて思わなかったわ」

 「・・・はあ、何か似ているな。あの時と」

 「あの時?」

 「聞かせてくれないかしら?本人の口からききたいわ」

 すぐに、あの事だと気づいたタマモ。おキヌも全部を知っているわけではないので、しっかり聞きたかったのでハナビの疑問にのったのだ。

 「・・・バカな男の話さ」

 首を倒しながら、今まで見たことがない悲しそうな顔で話す横島に耳を傾けるハナビとタマモ。二人は・・・

 

 「その男はさ、巨大すぎる敵の部下に恋しちまったんだ」

 「その敵を倒して、彼女を助けて相思相愛にもなれたさ」

 「だけど、実は敵が生きていて、彼女がどれほど苦悩していたか知らないまま俺は浮かれていた」

 「妹と生死をかけた戦いをして、助けるために命を張った・・・張ったのに」

 「(ボロボロ)逆に、それが・・・死なせる、結果に、なっちまったんだ」

 

 話しているうちに涙をこぼした横島を見て後悔した。タマモも今回ばかりは反省した、さりげなく聞いていい話ではなかった・・・これ以上ないトラウマを作った話だった。

 「だからさ、怖いんだよ。恋をすることが。昔はしたくてしたくてたまらなかったのに・・・今は、したくない。嫌われるようにしないと、いけない気がして」

 「だから、ナンパやセクハラをして嫌われるようにしていたと?」

 ハナビの言葉に頷く横島。

 『そっか、ずっと我慢していたのか。人は見かけだけで判断してはいけないってことだね』

 今回の事で横島への印象が変わった彼女は、我慢する顔を見て少しだけ見直した。

 『横島・・・私は離れないわ。決めたわ、あなたの傍にずっといるから』

 タマモも気持ちが変わり、今まではまだ遊び相手・同僚程度しか見てなかったがこの話で想いを持つようになった。そして、その想いを持ち続けるためにも傍を離れないことを誓った。

 泣き終わり、涙をふきとった横島。不意に、

 「・・・ちょっと一人になってくる」

 「いいわ。行きなさい」

 「わ、私も行く!」

 横島はこの空気を利用して一人になろうとしたが、ハナビがついてきてしまった。タマモは止めないで、むしろ一緒に行けと言う感じでくっつけた。

 「ハナビちゃん。俺は一人になりたいわけじゃない」

 「え?どういう事?」

 「侵入者に・・・会うんだ」

 「・・・え!う、うちはサスケに、お、おお、大蛇丸!」

 彼女を後ろに隠して前に出た横島。顔を出して横島の前を見ると、木の葉隠れの里を裏切ったうちはサスケと大蛇丸にほか数名がいた。

 

 

 横島は戦う気はなく戦争中に何しに来たかを聞くと、大蛇丸は素直に答えサスケは刀を抜いたが、

 「俺も一緒に行っていいか?ナルトがお前をずっと友達だと言っていたからな。どんなやつか見てみたい」

 「友達?ふん、あいつはそんな奴じゃない」

 友達・・・それは、横島にとってとても重い言葉だった。憎まれ口をたたきながら、邪魔する気がないことが分かると刀を納めた。

 「も、もしかして私。とんでもない現場に行かされるんじゃ・・・」

 流されるまま横島と一緒に動くハナビの不安な一言は見事命中した。何しろ、

 

 「穢土転生の術!」

 

 その現場で大蛇丸のやった穢土転生の術で、初代・二代目・三代目・四代目の火影を目の前で見ることになったのだから。

 「ええええええ!ほ、火影様が、火影様が!」

 「・・・・・・」

 ハナビが騒ぐ一方、横島は

 「なあ、気持ち悪い口調の大蛇丸とやら」

 「何かしら?今から大事な話があるんだけど?」

 「・・・・・・(ふるふる)いや、悪かったな」

 大蛇丸に聞こうとしたことがあったが、辛そうな顔をしながら首を横に振った。

 

 『ダメだよな・・・この術であいつを戻そうなんて』

 

 一瞬その考えをしてしまったからこそ、大蛇丸に訪ねてしまったのだ。それをした後悔と共に話が始まった。

 その後、サスケが四代目以外の三人に話を聞く中、

 「なあ、あんたがナルトの父親なのか?」

 「?君はナルトを知っているのかい?」

 「ああ、しばらく一緒に暮らしていたからな!」

 「へ~~、彼の話が長引きそうだからちょっと聞かせてくれないか。ナルトとは会話をする間もなく、産まれてすぐに僕もクシナも死んでしまったからね」

 四代目であり、ナルトの父でもある彼とナルト話で盛り上がった。

 『た、忠夫さんって、すごいなああ~。私なんか、この四人がそろって今でも驚いているのに・・・頼りになるな~。普段はあれだけど何だかんだですっごく助かってるし』

 ハナビからすれば歴史的瞬間であるが、横島からすればどうってことない。何しろ、似たような現象は向こうの世界でも見たことがあるからだ。でも、それを知らない彼女は段々横島の見る目が変わっていく。

 

 

 そして、サスケの話が終わり皆で戦争を止めに行くことになった。横島もそれに行こうとしたが、

 「いったん日向に戻りましょう!里がどうなったか気になります!」

 それなりに長い話だったので里の様子を確認したいハナビに言われて戻ることにした。でも、タマモも念のために置いてきたので報告をする必要もあると思い戻り、今度はハナビとタマモを入れ替えて戦争の現場に行った。そこで見たのは、

 「へ~~、九尾ってこんなに化け物なんだ~」

 「・・・ねえ、横島。言いたいことがあるなら言いなさいよ」

 「じゃあ遠慮なく、お前も昔はああだっ「覚えてないから知らないわよ!」いってえええ!」

 九尾・九喇嘛と九喇嘛モードになったナルトだった。

 「・・・なあ、タマモ」

 「何となく言いたいことが分かるわ・・・いいわ、乗ってやろうじゃない!住まわせてもらっている恩もあるしね!」

 横島が文珠を二つ渡した。そこに書かれている文字は、

 

 『復』『活』

 

 文珠がなくなるまでの限定だが

 「九尾・タマモ。復活よ!」

 タマモは封印される前の人間時代の姿になり、しかも九喇嘛の半分くらいの大きさになった。いきなり現れた巨大化タマモに周りの忍び達は驚くばかり。

 「「「「「え?ええええ?あれってヒナタの家のタマモ?」」」」」

 ナルトとヒナタ繋がりでシカマルやいの、サクラなども彼女の存在は知っていたが突然現れたこのタマモにはびっくり。だが、一番びっくりしたのが、

 「おおおお!お、お、お前!そんなにええちちしりふとももしとったんか!」

 「ふふん!どうかしら?」

 理想のボンキュボンになった彼女の姿に鼻息荒くする横島だった。体の大きさを差し引いてもナイスバディと言えるスリーサイズに、顔だちも大人びており、更に服もなくなり、代わりに胸や腰回りに狐の毛で覆われた男を魅了する姿になっている。現に、男の忍びの九割が戦争であることを忘れてタマモの姿に目も意識も奪われている。

 「さああ、魅せてやろうじゃない!忠夫の嫁になる私の実力を!」

 「・・・え?嫁?」

 「ふふ、そういう事よ。ハナビちゃんもいるし、負けられないわ!」

 さすがにこのプロポーズは横島も気づく。何やら尾獣玉みたいなものを出して、敵に放つ。その姿もまた艶やかで、見える胸の谷間に涎を飲む忍び達。

 

 『・・・え?ハナビちゃんも?』

 

 ただし横島はハナビの名前が出たことに驚きだった。

 

 

 戦いは進みハナビとヒナタの兄のネジが死んでしまったり、うちはマダラが十尾を今回の戦争を企てたうちはオビトを裏切って奪い取り、ナルトとサスケが瀕死の重傷を負って意識不明になったりしたが、何とか復活してマダラを追い詰めていった。タマモも力を使いきり文珠の効果が切れて元の姿に戻り、今は横島の腕の中で子狐の姿になって休んでいる。

 「お疲れさま」

 「・・・労いなさいよ」

 「ああ。もちろんだ・・・ワイも休みたかったし」

 今は落ち着くために少し忍び連合達から離れていて数人の男達と一緒だった。何故横島とタマモだけじゃなく彼らも一緒なのかというと・・・魅惑過ぎた巨大化タマモの姿が脳裏に焼き付き、胸の谷間や見えそうな尻の割れ目、更には今まで見たことのないスタイルの良さに彼らは股間を抑えて集中できないでいたからだ・・・そして、横島もその一人だった。そんなときに、

 

 「な、何だよこれ!」

 

 突然、大樹が出てきてまるで葉のようなものがいきなり彼らを閉じ込めようとした。

 「く!文珠!」

 『護』を発動させて結界を作り、その葉が入り込むと消滅して何とか横島とタマモは無事だったが、他の皆は間に合わなかった。

 「どうなってるんだ?これは?」

 「少なくとも、まだ中で生きているみたいね・・・皆、抵抗しないでそのままということは眠らされていると言う事かしら?」

 霊視をしてまだ生命力を見ることができたので生きていることの確認はできた。本当は、夢の世界に強制的に入ってしまいそのまま寝続ける無限月読という術でそうなっているのが、横島はここの術はさほど知らないし理解力も余りないが、似たような術ならかつての世界での戦争で黒幕が使った。

 こうした世界をだました術に引っかかったことがあるので、戦場に着いた時から常に文珠『解』を持って、こうした幻術に備えていたので効かなかった。タマモも文珠の効果範囲内にいるので無事だった。

 

 そして、この無限月読は里でも起こっており里の皆がどんどんかかっていく中、ハナビとヒアシは葉に包まれ・・・なかった。

 「こ、これって!まさか、これのおかげで!」

 「そうみたいだな。この玉はこんなすごい力を持っているのか!」

 その『解』は実はハナビにも持たせていたからだ。傍にいたヒアシも助かり、二人以外が葉に包まれてそこら中にまるでサナギみたいなものが出来ていることに二人はぞくっとした。

 「どうすればいいの?」

 「・・・何とか元凶を倒して、解呪してくれない限りは手も足も出せない。下手に助けようとしたら、今度こそ皆と同じ目に遭うかもしれん」

 ヒアシの言葉にショックを受けるハナビ。ただ見るしかないと言うのが苦しかった・・・でも、

 『忠夫さん、ありがとう・・・助けてくれて。こんなに頼れる人って忠夫さんが初めて・・・ちゃんと戻ってきてよね』

 横島への好感度は急上昇した。

 

 

 横島は、疑問を持ちながらタマモに頼んで空から周りを見ていると、四人の元火影と会い彼らのところに降りて話し合いをしていると六道仙人という人物が出てきていろいろ話したが、横島は案の定理解できなくて、途中から頭から煙が出て倒れた。それを見て汗をかいたタマモ以外の五人だった。因みにタマモはこの時人間の姿をしていたおかげで九尾だとばれずに済んだ・・・と言いたいが、タマモ曰く初代と六道には見抜かれていたかもしれないとのこと。

 その後、最後の戦いをナルトとサスケとサクラとカカシの四人が別の空間で元凶を倒すことができ、横島・タマモと元火影四人のところに戻ってきた。。穢土転生の術で蘇った元火影達も六道仙人が解呪する際に、

 「ナルト・・・誕生日おめでとう。どうしても、これを言いたかった」

 「・・・父ちゃん。俺さいろんな友達が出来たんだ。いろんな場所にだって行った。たくさんの仲間と一緒にたくさんの思い出だって(ボロ)・・・できた。それに、ガキの頃から一人で暮らしてたから(ボロボロ)一人暮らしには自信があるし、これからもまだやっていけるんだってばよ(ボロボロボロ)・・・そう、大丈夫だからさ、大丈夫だから!(ボロボロボロボロ)」

 この親子のやり取りを見て、横島はふと後悔した。

 『そういえば、こんなやり取りなんてしたことなかったな。いつも喧嘩してぶつかり合って、おふくろにぶちのめされてばかり・・・でも、それもできなくなった』

 あの父には文句ばかりで、母には眼光に怯えて逆らうと叩きのめされる。そんな二人だったが、今思うと

 

 「だから、父ちゃん向こうにう、うう、戻ったらさ!母ちゃんに俺の事は(ひっく)心配しなくていいって、伝えてくれ!う、ううう、くううう・・・た、頼むん、だってばよ!」

 

 最後の言葉を・・・いや、まだまだ言いたくて言いたくてたまらない言葉がたくさんあるけどそれらを全部を飲み込んで、選んで出した言葉を泣きながら言うナルトの姿を見て横島は涙を出した。

 

 後は無限月読を解呪すれば全て終わり・・・というところでサスケが反発した。お互い片腕を半分失う戦いをしてやっとナルトの説得が成功して解呪の印をして全員がサナギから解放された。そして、全ての戦いが終わり戦後処理をした。その際・・・

 「ううう、ひっく・・・ネジ、兄さん」

 ネジという大切な兄を失ったハナビは横島に抱き着いて泣いていた。隣ではヒナタもうっすらと涙を出し、ナルトに手を握ってもらっていた。そんなハナビの姿が、最愛の恋人を失った時の自分に見えて、

 「・・・ハナビちゃん、たっぷり泣きな。そう、たっぷりね」

 「た、だ、おさん。う、うう、うううわあああああ!」

 頭を撫でて存分に感情のままの行動をさせた。お互い強く抱きしめあって・・・。

 

 

 

 戦いが終わって二年後。ナルトが英雄になり女子からモテまくってそれを見た横島が彼を呪い、タマモかハナビが突っ込みを入れる日々が始まった・・・と思った時だった。

 「ハナビちゃん!」

 「忠夫さん!」

 ある集団にハナビが誘拐されてしまった。彼女を助けにナルト・シカマル・サクラ・ヒナタ・サイと横島の六人がその集団の黒幕に行こうとしたが、その途中でヒナタがナルトに告白されたが黒幕のところに行ってしまい、

 「な!こ、これは!」

 「ひ、ひどい!ハナビちゃんの目を!」

 「子供にここまでのことを!」

 彼女を追ってたどりついたときは・・・ハナビの目がなかった。この所業に仲間達が怒りに燃え、横島は守るべき者をこんな目に合わせたことを悔やんだ。

 『頼む・・・ハナビを、救って、くれ』

 傷ついた体でそう言ってきたヒアシの姿がよみがえる。それができなかった悔しさが、

 

 『ルシオラあああああああ!』

 

 かつての悔しさもよみがえらせた。二度と同じ過ちをしないためにも、彼女の目を取り戻す決意をして黒幕の大筒木トネリをナルト達と一緒に倒し、目を奪い返して戻した。そして、目を開けた彼女を見て

 「ハナビちゃん!よ、よかった!」

 「え、ええええ!ちょ、たたたたた、忠夫さん!」

 思わず抱きしめる横島の行動に焦るハナビ。そして、

 「おやおや?ナルトとヒナタの次はこの二人か~」

 「ははは、なるほどな」

 「シカマルさんだってテマリさんが相手だったらこうなるんじゃない?」

 「う・・・サイだって人のこと言えないだろ!いのだったらどうするんだよ!」

 「そりゃ・・・そうだね」

 「は~いはい、どっちもどっち。さ、早く帰りましょう!」

 そんな二人をからかうサクラ達。そのからかいに思わず二人とも顔を赤くした・・・横島がハナビを背負って帰る途中に

 

 「ねえ、横島さん。私、とても怖かった。目を失って、何も見れなくなって・・・」

 「すまない。俺が守っていないといけなかったのに・・・」

 「ううん!いいの、でももし責任を感じているなら」

 「な、なに?」

 「あのね・・・私のそばをずっと離れないで。健やかな時も、病める時も、つらい時も、苦しい時も・・・私を助けて。私も、忠夫さんを助けるから」

 「・・・タマモもいるぞ。それでもいいか?」

 「うん!忠夫さん、これからもよろしくね!」

 

 ナルトとヒナタに負けないくらいの横島とハナビの恋の会話が聞こえてきた。それにあっつ~と言いながらも

 

 『なるほど、サスケ君に結婚を申し込むときは今のプロポーズがいいかもしれない!』

 

 あまり会えない彼氏へのプロポーズを決めたサクラであった。

 

 

 

 数年後・・・ナルトが火影になり、ヒナタと結婚して子供も二人できた。日向家の庭でその子供達と遊ぶナルト・ヒナタの姿を

 「ハナビ、今度はお前だな」

 「そうだね!お姉ちゃんは二人・・・なら三人は作らないと!」

 「そして、私は浮気して忠夫と五人作る・・・うふふ、楽しみだわ」

 「おおい!それ堂々と言う!」

 「大丈夫、忠夫。絶対に離さないから!」

 「うふふ、奪い買いがあるわ~」

 「あの~~、できることなら火花を散らすならその手を放していただけると「「断る(わ)」」やっぱり~(ぐいい~~)い~~だだだだだだ!!だ、だれがだずげで~~!」

 ハナビとタマモに大岡裁きされながら見ている横島であった。そんな片方は和やかな親子の風景と、もう片方は修羅場中の風景を見て・・・四人の親のヒアシは

 

 「幸せじゃな~~」

 

 今まで出したことのない笑顔でお茶を飲んだ。

 




 というわけで、タマモさんです!原作ではあまり出なかった彼女を出してみたいと思い、ナルト君の九尾繋がりで出しました。
 原作後のあの映画が唯一の準キャラ的な扱いだったので、そこで何とか繋げました。


 次回は、地獄先生ぬ~べ~のご立派なお胸の律子先生です!前の原作では、この先生が恋に一生懸命頑張る姿がこっそり好きでした!
 その次ですが・・・久しぶりに女体化ヒロインにしようと思います!


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高橋律子と付き合ったら?(地獄先生ぬ~べ~)

 もはや、10000字超えることに不思議を感じなくなった。でも、読んでくれる人がいるなら頑張ります!ということで、今回はこの人です!

  設定
 あくまで前の原作の設定ですので、現在の原作の設定は無視してください。
 また、GSのキャラを出します。でも、今回は敵キャラです。
 原作主人公の彼女・ゆきめは二代目の方を出してます。
 あと、始まった時のヒロインは原作主人公に想いを持っています。

 では、スタートです!


 「こ、こここ、怖いですうううう!(ぐにゅうううう)」

 「ぬおおおお!り、り、律子先生のどでかいおっぱいがもろにいいいい!(あせあせ)」

 「・・・羨まし「鵺野先生~~(ぴくぴく)」ゆ、ゆゆゆ、ゆきめ君!い、いや、これは、決してあの胸を感じたいとかそういう事じゃ!」

 「ふ~~ん、そうですか(ぶち)。私じゃ役不足なのね!「ぎゃあああ~~!!(かち~~ん)」もう!こっちだって・・・おっぱいを押し付けていたのに(ぼそぼそ)」

 今、横島は高橋律子(今後はリツコと書く)と鵺野鳴介・通称ぬ~べ~と雪女・ゆきめの四人で遊園地を(仮)ダブルデート中だ。お化け屋敷に入り作り物だけど怖がるリツコに抱きつかれて巨乳・・・いや、超乳と言ってもいいそのおっぱいが体に押し付けられびっくりする横島。ビッグな乳の感触にパニくってしまい煩悩が湧くどころではない。

 そんな彼を見て羨ましそうに見るぬ~べ~をこめかみに青筋を作って凍らせるゆきめである。彼女も標準よりはあるがリツコには倍率ドンしても負けるし、抱き着いて胸を押し付けてもおっぱいの温もりより雪女特有の体温の冷たさを感じる。そう考えると、羨ましいと思う気持ちも分からなくないが・・・それでも彼氏なら彼女の機嫌を損ねる行為なので同情はできない。

 

 

 この世界にやってきたとき、横島は童守小学校のグラウンドの隅にあるブランコに座っていた。ルシオラのいない・・・いや、時が経ち彼の中にいた彼女すら感じなくなった。そんな辛い気持ちのまま、別世界に移動した。そこを、

 

 「あの?どうしたのですか?」

 「リツコ先生。どうし・・・ん?すいませんが、どこから入ったのでしょうか?(何だこの男、すごい霊力を感じる)」

 

 仕事が終わり帰宅しようとしたリツコとぬ~べ~が見つけた。ただ、ぬ~べ~は校舎にいつの間にかいた事より、横島の霊能力の高さに警戒していた。

 「あ、ここって(きょろきょろ)学校ですか・・・すいませんでした」

 すぐに立ち上がって、去ろうとしたが

 「あの、辛いことがあるならお話ししてくれませんか?」

 「ちょ、リツコ先生?」

 「鵺野先生、いいですよね?」

 心が優しいリツコは横島を放っておけなかった。彼女の行動に驚きながらも、ぬ~べ~は頷くしかなかった。その後、話をするとそれなりに話は通じるが、アシュタロスの起こした戦争や自分の上司の美神玲子を全く知らないことから、横島が別の世界・パラレルワールドから来たことが分かりぬ~べ~は驚く。彼の説明にリツコは?を頭の上に出して分からない様子だったが、

 「えっと、これからどう、するのですか?」

 とりあえずぬ~べ~が理解できていればなんとかなると思い話を進めた。←もちろん、ルシオラの事は話題にすら出さなかった。

 

 その後、ぬ~べ~が自分の傍に置いておくべきだと考えた。彼が警戒すらするくらいの霊能力を持っており、霊波刀やサイキック・ソーサーを作って見せ(文珠は出さなかった)、さっきの話に出た戦争を潜り抜けたかなりの実力者であることも分かったので、今後手を借りるかもしれないと考え校長に頼んで学校の宿直員として働かせることにした。過去、何度か子供達が侵入したこともあるのでそれを阻止する意味もある。

 衣食住を用意してくれ心配してくれたリツコや鵺野に感謝をした。こうした温かい優しさのおかげで少しずつ本来の彼を取り戻した・・・が、ただ一つ

 

 『なんでここが小学校なんだああああ!女子にナンパができないじゃないかああああ!』

 

 横島らしい不満を出した。一応、休日は夕方までに戻るなら学校を出てもいいことになっているが、さすがに小学生が多い環境でナンパは躊躇ってしまう。それに、もしフラれたところを噂拡散マシーンの細川美樹に見られたらと思うと、あまり派手に行動もできない。

 しかも、性質が悪いことにその美樹が小学生なのにDカップという高校生に負けない胸を持っていることだ。

 

 『小学生であの乳は反則やろおおおお!ぐうおおおおお!耐えろ俺!負けるな俺!ちう学生にもなってない女の子を煩悩の対象にしたらあか~~~~ん!!!』

 

 夜の宿直室でそう叫んでしまいながらも、彼女の高校生バージョンの姿を妄想してあのおかずにしたことがあり、他にも胸の大きな生徒はそれなりにいて同じ妄想を何回かして、その度にすぐに我に返り叫ぶ横島君である・・・ちなみに稲葉郷子は小学生らしい体系なので対象外だった。

 唯一、教師というより一流モデルといってもいいくらいのかなり出るとこが出ているスタイルを持ち、何を着ても横島の煩悩の対象になるリツコがいるけど、

 『鵺野先生。お弁当を作ってきました』

 『ちょっとリツコ先生。私が作ってきたんだけど~』

 ゆきめとぬ~べ~を奪い合う恋のライバルだった。だから、これを知った時思いっきり藁人形を十体用意して全部ぬ~べ~を呪うように五寸釘を刺して苦しめたことがあった。

 ただ、リツコはぬ~べ~とゆきめが恋人同士になっていることを知っていながらも諦めきれない気持ちを持っていた。横島も彼女の態度を見てそれには気づいていたが、そこを狙おうとする行為はしなかった。いや、したくなかったと言ったほうがいい。恋愛に憶病になっていると言うのもあるが、

 『・・・鵺野先生』

 とても真剣に想っているリツコのその姿がまぶしく見え、そしてその想いの強さは・・・

 

 『・・・ルシオラ』

 

 彼女と同じくらいに思えたのだ。変に介入することは亡き想い人の気持ちすらも無視するような気がして、無理に口説いて彼女に取り入ろうとすることはしなかった。←おキヌもまた同じくらいの想いを持っていたが、美神に夢中だった当時の横島は気づかなかった。

 

 

 そんな中、ある依頼がぬ~べ~に入った。それはとある遊園地にあるお化け屋敷がおかしいという事だった。遊園地側からすれば、出口から出てくるお客が恐怖に震える姿は別におかしいとは思えない。しかし、お客からすればその恐怖がお化け屋敷の出し物ではなく自分の記憶からなのだ。

 その数人の客からの依頼で、何故かそのお化け屋敷に入ると過去のトラウマが思い出されるらしい。誰しも、子供の頃に本人なりの恐怖の体験をしたことがある。だけど、忘れていたその記憶を思い出してしまい当時の恐怖が再来して怖くなるらしい。しかもそのトラウマが、お化け屋敷とは何ら関係のない記憶でも思い出す・・・だから、四人は冒頭でお化け屋敷に入っていたのだ。

 ただし、ぬ~べ~とゆきめはともかくどうして横島とリツコがいるのかというと・・・その遊園地の入園の条件がカップル限定だと言うことだ。自分と互角かそれ以上の実力を持つ横島も連れていきたいぬ~べ~が誰か彼女役がいないか考えていると、ゆきめがリツコに声をかけたのだ。横島は「俺が守るから!」と言いながら喜んで、ぬ~べ~は危険があるかもしれないがこれしか手がないので渋々、リツコ本人はぬ~べ~が相手でないが彼と一緒にいられるならと了解した。ただ、ゆきめは

 

 『ここで横島に乗り換えてほしい!』

 

 という腹黒い願望と狙いを持って彼女に声をかけたようだ。そう、この時まではまだリツコは横島を同僚的な見方しかしていなかった。

 だが、お化け屋敷に入って大体中間に着いた頃に、

 「「「!」」」

 「鵺野先生?ゆきめちゃん?横島君?」

 「きたみたいだな」

 「そうね。そっちは準備はいいかしら?」

 「おう!ゆきめちゃんのパンティーを覗く準備「それじゃない!」あいた!ジョークだって・・・大丈夫、いつでも戦えるよ」

 リツコ以外の三人は、普通じゃない気配を感じて戦闘準備に入った。

 『何故だ?この感じ・・・前にもあったような?』

 「一体、何だ?まるで誰かに見られているような」

 「そうね。そんな感じだわ」

 横島が似た感覚に不審に思いながらも、ぬ~べ~・ゆきめと一緒に警戒している。霊能力がなく空気や気配などを全く感じられないリツコも、三人のその姿に一応周囲を注意している時だった。

 

 「危ない!」

 

 いち早く本能レベルで危機を感じ取れる横島だからこそ気づけた・・・リツコに目がけて何かが来た。彼女の前に出た横島が身代わりになった。その横島の行動に少しドキッとしたリツコだが、

 

 「うふふ、予想通りじゃない~~」

 

 そんな声が聞こえたと同時に横島が倒れたと同時に、三人も倒れた。

 

 

 三人とも目が覚めた場所はお化け屋敷ではなく、

 「何だここは?」

 「少なくとも、今回の元凶のテリトリーって感じね」

 「え?ええ?どうなっているの?」

 知らない空間であり、三人の前には扉のある場所だった。横島の姿がないことに警戒を強める二人といまだパニック状態のリツコの前に

 「いらっしゃ~~い。ようこそ、夢の中へ」

 馬の顔をした悪魔が現れた。

 「夢の中?夢を操る・・・お前、ナイトメアか!」

 「ふ~ん。つまり、こいつが客達はここでかつてのトラウマを悪夢として見せられたってところね」

 「あらん。よく知ってるじゃな~い」

 ぬ~べ~とゆきめに拍手をするナイトメア。

 「でも、妙だ。とりついた人間に悪夢を見せて苦しみ殺す奴のはず。私達まで連れてくるのはお前にとっては不利になるはず(ば!)」

 「ええ、こんな夢。さっさと壊して終わりにするわ(ひゅん)」

 ぬ~べ~はいつも左手につけている手袋を取り、かつて鬼を封印させて形を手にした通称・鬼の手を出して、ゆきめも雪女の衣装に姿を変えた。二人とも、リツコをかばうように前に出る。

 「私だってそうしたかったよ~。それができないから、悪夢を見せてその辛さを吸い取って力を蓄えるしかなかったのよ」

 「どういうことだ?」

 「ま、ここに来た時はちょっとした理由で力の大半が出ない状態だったの。この屋敷で小さな魔空間を作り出して、そこで悪夢を見せるのが精いっぱいだったわ。一人一人に見せに行く力もなかったし」

 「確かにここなら違和感がないわね。しかも、怖さが噂になれば来る人も増えるし」

 「でも、まさか横島が来るとは思わなかったじゃない~」

 くくく、と笑いながらもナイトメアの内心は冷や汗だった。何故なら、まだ万全の状態でないので戦闘準備をしている霊能力者と雪女の二人には勝てないのだ。精々まだ半分くらいしか取り戻せてない・・・二人が相当の実力者であることもそういう実力を感じ取れる勘が取り戻せてないからこそ、まだ皆が起きているときは気づくことができなかった。夢の世界・・・自分のテリトリーの中に入れた時にようやく気づけた。だから、何とか話をして時間を稼ぎながら

 『横島が悪夢で苦しんでいることに気付かれてないうちに、どんどん彼から苦しみをもらって力を取り戻すじゃない!』

 横島を苦しめて、力を取り戻しているのだ。ただし、話にも限界もあるので何とかこの状態を維持しながら力を取り戻すためにも危険な賭けではあるが、

 

 「あなた達、横島の事・・・知りたくな~い?」

 

 ナイトメアは後ろにある三枚の扉を指さした。そこにはそれぞれ『過去』『現在』と書かれていたが、三枚目の扉には何も書かれていなかった。

 「「「・・・・・・」」」

 リツコもさすがに怪しむナイトメアの行動。ただし、横島を何も知らない彼らは知りたいという気持ちに悩む時間を作ってしまい、

 「あとは好きにしなさ~~い」

 三人の前から姿を消して、見えなくなってしまった。こうなってしまっては

 「どうしましょう?」

 「・・・行くしかないようですね」

 「手のひらに乗っている感じでちょっとむかつくけど・・・仕方ないわね」

 頷きあい、現実の扉に手をかけた・・・が、数分もしないうちにすぐに扉を出た。

 「よ、横島さんって、やはりスケベだったですね」

 「予想通りというか・・・、むしろこれが当然と言うか」

 「見事なほどの煩悩まみれで突っ込む事も忘れてたわ」

 このセリフで何を見たのかわかっただろう。そう、この中は横島の好きないろんな女性のちちしりふともものシーンが盛りだくさんの部屋だった。リツコやゆきめの水着や色っぽいシーンはもちろん、道端で出会った知らない美女やエロビデオやエロ本などのモデルなど、いろんな映像が出てくる部屋になっていた・・・まあ、男らしいと言えば男らしい。←中には顔は映らなかったが細川のDカップと、彼女の母親も出ていた。

 リツコは引きつった顔をして、ゆきめは呆れた顔をして・・・ぬ~べ~はというと、同じ男としてこっそり理解した。何しろ彼も一人暮らしでエロへの願望は持っているし、かつてリツコをそういう対象として見たこともあったからだ。

 

 次に入ったのが過去の部屋。そこでは、横島のかつての世界の様子が映像となって出ていた。

 「話には聞いていたが・・・横島は本当に別の世界から来たんだな」

 「見ると聞くじゃ大きな違いね。正直あまり信じてなかったわ」

 「・・・でも、何か」

 「言いたいことが分かりますよ。リツコ先生」

 「ええ、一緒に言いましょう」

 その映像の出てくる世界観や、現実で認められている妖怪や悪霊を退治するための組織の存在や、神や悪魔があたかも普通に出てくることに驚きの連続であったが、その世界でも

 「「「さっきの現実の部屋とあまり変わってない(わ・です)」」」

 横島はいつも通りだった。神だろうが悪魔だろうが美女ならナンパをする。特に上司・美神へのセクハラまがいの視線とちちしりふとももを見続けたのか、彼女や他の女性のその映像ばかり・・・全く大差ない行動に苦笑いをするも、少し安心もあった三人。

 でも、段々その横島を見直す映像が出てき始めた。敵だった頃の伊達雪之丞に実力差では下だったがピートの仇を取るために挑んだゴーストスイパーの新人戦に、香港でのメドーサとの戦いで逃げながらの戦いだがしっかり戦いに加わっていた行動力、幽霊だったおキヌを人間に戻すために悔しい選択を選ばないといけなかった辛さ、ワルキューレに戦力外通告されてもなお美神の為に雪之丞と妙神山に行き新たな力・文珠を手に入れて、月でのメドーサとの最終決戦では美神よりも活躍したことにぬ~べ~とゆきめは驚愕しながら見ていた。

 ただ、リツコだけは、

 『・・・はあ~~、鵺野先生と同じくらい素敵。セクハラが多いけど、それ以上に必死に強くなろうと頑張って、美神という人の為にあそこまで命を張る人だったのね。あああ、どうしましょう。何か横島さんが、段々格好良く見えてきた。もし、もし・・・これ以上に素敵なものを見たら、彼の事を好きになってしまいそう!』

 心臓が速くなり、顔が赤くなっていく。横島を一人の男性として見始めている自覚を持ち始めていく。ぬ~べ~とゆきめの間に入り込めないのでは?という思いを持っていたので、少しずつ彼への恋も諦めていた時だった。

 

 そして、そのこれ以上に素敵なものを見ることになった。美神と横島の前世からの因縁の相手・魔神アシュタロスが襲ってきたあの戦いが始まった。部下の三姉妹との出会い、捕まってしまい奴隷にされて手足の如く働いていた。だけど彼女達の長女・ルシオラと少しずつ心を通わすようになり、

 

 『見て!この夕日を!とてもきれいでしょう。昼と夜の一瞬の間に光り輝くこの時が私好きなの』

 『バカ・・・どうして私を助けたのよ!何をしたのかわかっているの!』

 『私達どうせ死ぬんでしょう!だったら、好きな人と結ばれて死ぬのも悪くないわ!』

 

 彼女が横島に恋をするようになり、

 

 『任せろ!俺がアシュタロスを、倒してみせる!』

 

 横島も彼女を好きになった。その後、必死にルシオラを助けるために強くなろうとする姿に

 「・・・だ、ダメ。も、もう・・・止まらない!す、好きに、なっちゃう!鵺野先生・・・今まで、ありがとうございました」

 リツコは横島に恋をした。そして、自分の恋の相手だったぬ~べ~を横目で見ながら心の中で別れを告げた。

 過去の部屋の出来事はここまでだった。

 

 

 部屋を出ると、何も書かれていなかった扉に文字が出ていた。

 

 『立ち入り禁止』

 

 この文字を見て、三人はためらいを持った・・・気づいたのだろう。この先が、一番横島にとって辛い出来事だということに。

 「だけど、進まないと」

 「私達も脱出できないし、横島も目を覚まさない」

 「・・・・・ごめんなさい。忠夫さん」

 三人は意を決して扉を開けた。何気にリツコは忠夫と呼ぶようになっている。

 扉の先の映像はアシュタロスを倒してしばらくルシオラと恋人になった生活をしているが、横島の中で美神の存在が大きすぎるためにルシオラは悲しそうにしていた場面からだった。その姿が、

 『・・・何か、気持ちが分かる』

 リツコにとってはぬ~べ~とゆきめを想いながらも、手出し口出しができない自分に見えた。だからこそ、映像のルシオラにそんな思いを抱いた。

 

 だけど、物語は急に変わっていく。アシュタロスが生きていて、美神を騙して倒してしまった。更に、彼に忠誠を誓っていたベスパの強襲により最悪の姉妹対決となったルシオラ。そこに、

 

 『今だあああああ!ルシオラあああああ!』

 『よ、横島!』

 

 ベスパの必殺の一撃を盾になって守った横島。ベスパを撃退したルシオラだが、どんどん死にかける横島に彼女は最後の手段を使って死なせずに済んだが・・・彼女が横島を先に行かせると、東京タワーに座って夕日を見ながら

 

 『ごめんね。横島。でも、私・・・とっても幸せだった。ありがとう』

 

 全ての力を使い果たした彼女は・・・夕日と共に命の光を徐々に消えていき、夜となった時は蛍となってその場からいなくなってしまった。その映像を見た三人の眼から涙が出た。ゆきめとリツコはルシオラの儚い想いと共に散ってしまった事に、ぬ~べ~はそれだけでなく、

 『横島君・・・君も、この思いをしていたのか』

 同じ苦しい思いをした時の事を思い出していた。今のパワーアップしたゆきめではなく、ずっと自分を好きと言い続けてくれた前のゆきめ・・・自分が素直にならないで、立場ばかり考えて・・・やっと告白したと同時に、力を全部なくした彼女が散ってしまったあの時の苦しみを。

 

 

 その後の展開でも、ルシオラがまだ生き返る可能性があったのに、

 『どうせ後悔するなら・・・お前をぶっ倒してからだ!アシュタロス!』

 その可能性を自分の手で壊してしまった。それをしたことに、美神とおキヌが慰めるが

 『本当に可能性があると思っているんですか!本気で言っているんですか!俺は、ずっとあいつの苦しみを、辛さを気づけなかった!彼女が出来た事ばかりに浮かれていた!俺には・・・俺は女を好きになる資格なんてなかったんだ!う、うう、うわああああああ!』

 その後悔をして、つぶされるような悲しみを二人にぶつける。やっとアシュタロスを倒したが、ルシオラは散ってしまい

 『・・・子供。横島君の子供に彼女が転生する可能性が残っているわ』

 ルシオラの使った横島の死なせない最後の手段で彼女の魔族の力と因子を横島に入れた。それを横島の子供が引き継がれるかもしれないと言う事。別の女性と結ばれた後で産まれるであろう子供としてだった。確かに、それなら生き返るともいえるが・・・愛し合うことはできない。

 その後、言葉と表面上ではいつもの横島に戻ったと見えたが、

 『やっぱり、俺は・・・あいつだけだ』

 心はずっと悲しみを持ち続けていた。

 

 

 扉を出た三人の前に、

 「どうだったかしら?」

 ナイトメアが現れた。ただし、さっき見せた時と違って力をほとんど取り戻したのか、万全とも言える状態に戻った姿だ。

 「ああ、私達は後悔している。彼のトラウマを見たことに」

 「だけど、同時に感謝もしているわ。あいつの事は何も知らなかったから」

 ぬ~べ~とゆきめは怒りに燃えていた。ナイトメアだけでなく、自分達の行いにだ。

 「いいじゃない~。知りたいことを知った。別に悪いことじゃないじゃない?」

 「・・・いいえ。悪いことです」

 笑いながら言うナイトメアに怒りの顔を見せるリツコ。その眼には涙がまだ流れていた。

 「でも、立ち入り禁止に入ったのはあなた達の行動よ~。これはあなた達のやった結果ともいえるじゃない~」

 「ええ、その通りです。でも・・・私が一番許せないのは」

 その涙の顔で

 

 「忠夫さんの苦しみを楽しんでいるあなたが許せない!あの人は・・・ずっと後悔していた。それをあたかも自分の喜びにしているあなたを絶対に許すべきではない!私は、忠夫さんが好きです。その好きな人を苦しめたあなたを許せない!」

 

 勢いと怒りもあったが、自分の気持ちを言った。

 「その通りだ!私だって・・・あの時のゆきめ君がいなくなった時、どれだけ苦しかったか!それ以上の辛さをした横島君をあざ笑うように見るお前は許すべき敵じゃない!」

 「ええ、これは女としても腹立たしいわ。こいつのやったことは、ルシオラさんの全ての愛と呼べるあの行動すらも踏みにじる行為。絶対に叩きのめす!」

 このリツコの告白に、二人もまた怒りに燃えて戦いを挑んだが

 「うふふ、さっきならともかく今なら二人ともどうってことないわ~」

 「「っく!」」

 予想以上の力を取り戻したせいで、二人は苦戦した。そんな中でリツコは必死に考えた。戦えない自分にできる事・・・何としても横島を目覚めさせたい。そこで必死に今まで見た横島を起こす方法を考えた。そこで、

 

 『横島はいつまでも横島らしくいて』

 

 ルシオラの遺言を思い出した。もし今までのナンパやセクハラに近い行為が横島らしいとしたら、そう考えた時・・・何と彼女は服を脱ぎだし、下着姿となった。

 「「ちょ、な、何を!」」

 「あらあら、どうするのかしら?」

 「すうううう・・・・・・横島、いえ忠夫さん!」

 両手を広げ、さっきの扉の方を向き、大声で

 

 「あなたのしたいこと、全部私が受け止めます!何でも、どんなことでも、いやらしいことでも、あなたが目を覚ましてくれたら、私の体を好きにしていいです!滅茶苦茶に、しても・・・あなたからなら、受け入れます!」

 

 煩悩まみれな横島を全面的に受け入れる発言をした。つまり、横島本人に目覚めさせるためにこの発言をしたのだ。この意図が理解できなかったぬ~べ~やゆきめはもちろん、ナイトメアも何を言っているの?と言う顔になったが、その時三つの扉が同時に開き・・・

 

 『本当ですかあああああ!』

 

 その言葉と同時にとんでもない光が出てきた。その光を全員浴びると、

 「ぐわああああ!な、何なの!これ」

 三人は無事だったが、ナイトメアだけ大きなダメージとなった。ここでもうひと押し、

 「私がルシオラさんを産みます!だから・・・たくさんその為のあれをやりましょう!」

 この言葉が止めだった。

 

 『喜んでえええええ!』

 

 煩悩が霊力の源となっている横島。その煩悩がとんでもなくでっかくなり、光も更にでっかくなり、しまいには・・・

 「わ、私の体が・・・そんな、こいつこんなにとんでもなかったの!と、とんでも、ない、じゃな~~い」

 ナイトメアの体がどんどん光を浴びて消滅していき、同時に空間もどんどんひびが入っていき・・・ついに、空間とナイトメアが

 「ああああああああ!」

 滅ぼされていった。

 

 

 空間が消えて、現実に戻ってきた四人。

 「・・・忠夫さん」

 「あ、あの、リツコ先生・・・大丈夫ですか?」

 「ええ。忠夫さんも大丈夫ですか?」

 「も、もちろんです!横島忠夫、あれくらいの事で参ったりはしません!」

 「そう・・・よかった。ねえ、忠夫さん」

 「えっと、その、忠夫さんって」

 そう言いながら、横島に抱き着くリツコ。驚きながら質問する横島を無視して、

 「私、夢の中で言った事。全部本気です、私を好きにしていいこと、私をめちゃくちゃにしていいこと・・・そして、ルシオラさんを産むこと。全部、あなたにならされたい」

 「・・・・・・」

 どんどん告白するリツコ。ぬ~べ~とゆきめが既に起きて聞いていることに気付いてない。

 

 「だから・・・私を絶対に離さないでください。離れると・・・できなくなりますから」

 

 上目づかいで言って、横島にキスをしたリツコ・・・それを言われた横島はその状態のまま

 「ぬうおおおおおお!(ゴツンゴツンゴツンゴツン!)」

 後ろの壁に頭を自ら何度もぶつけて、煩悩が湧く前に気絶した・・・もし湧いたらおそらく彼女を押し倒していただろうから。

 「ま、まあ、リツコ先生。おめでとうございます」

 「よかったわね~(う~ん、上手くいったけどさすがにあれじゃあ罪悪感があるわね。しばらくは二人の仲が進展するよう手を貸すべきね)」

 ぬ~べ~はカップル誕生に祝いの言葉をかけた。ゆきめの方は横島のトラウマを出す結果となったことに悪いと思いながら、二人が別れない様に手助けをすることを決めた。

 

 

 

 数日後、童守小学校の休み時間に。

 「はい、忠夫さん。あ~~ん♡」

 「あ~~ん」

 弁当を食べさせてもらっている横島と食べさせるリツコの姿があった。その姿に、噂拡散マシーンが働き今では校内にいる教員・生徒全員が二人の関係を知っている。結構冷やかしの声も出てくるが、全員祝福している。

 「鵺野先生、はいお弁当です」

 「おおお!今日もありがとう!早速開けてもいいかい!」

 「もちろんよ」←笑顔だけど、目が座っている。

 そんなカップルを見て、もう一組のカップルのぬ~べ~が弁当箱を開けると・・・

 

 「おおおお!やった~~メガネだ!ひゃっほお~~!メガネだ!メガネだ!メガネ弁当だ~~」

 

 その中はメガネだけだった・・・。大喜びしたぬ~べ~だが、影すら漂う背中をしながら確認した。

 「え、えっと、どうしてこれなの?」

 「ふ~~ん、そういう事言うの。女子高生に「早く私を食べてください♡」と言われていたみたいじゃない?」

 「・・・あ。ちょ!それは勘違いで!それに彼女は人間じゃなく人魚で、知識も全くないから彼女自身も言葉の意味を理解してなくて!」

 「それに女子中学生にも抱きつかれて浮かれていたじゃない~~。鼻の下が伸びていたわよ~~」

 「それも違うって!いずな君もそういう関係じゃ」

 「だから私・・・ご飯とメガネを、間違えちゃった。うふ」

 言い訳を遮り怖い笑顔でせまるゆきめ。汗をかきまくるぬ~べ~。

 

 「この・・・浮気者がああああ!」

 「ぎゃああああああああ!」

 

 凍らせたぬ~べ~を持っていくゆきめ・・・おそらく、もっと説教するつもりなのだろう。そんな二人を見て、

 「忠夫さんは浮気、しませんよね?」

 「おおよ!絶対にリツコさんを悲しませたりしないぞ!」

 「嬉しい・・・ありがとう忠夫さん。これからもよろしくお願いします」

 「こ、こちらこそです!」

 「そして、いつか・・・」

 楽しそうに会話するこっちの二人。その話の最後にリツコが横島をじっと見て、

 

 「ルシオラさんを、絶対に産みましょうね♥」

 

 幸せそうな笑顔で、そう言った。それを聞いた横島は我慢できずに、彼女を宿直室に弁当箱ごと運び・・・どうなったかは想像に任せます。

 

 

 

 因みにぬ~べ~はどうなったのかというと、

 「こうなったら、私以外見えないように洗脳するべきかしらね・・・」

 「・・・・・・(お願いだから話聞いてえええええ!)」←凍らされているため、口を動かせない。

 ヤンデレになりかけているゆきめにいろいろされそうになっていたとさ、ちゃん♪ちゃん♪

 




 横島とぬ~べ~って共通点多いっすよね。人外に好かれ、地味にハーレムで、霊能力者で、しかも彼女がああなった経験あり。だからこそ、リツコ先生は想いを横島に移動できたと思います・・・原作のゆきめも地味にヤンデレなりかけだったよな。


 次回は女体化ヒロインですが、あえて発表しません!ちゃんと何のキャラにするかは決めてます!一応ヒントとして巨人と戦う漫画キャラとだけ書きます!(ほぼ答えじゃないか!いやいや、キャラは書いてないから答えじゃない!)
 その次はファイナルファンタジーキャラにしようと思いますが・・・自分7~10までしか知らず、13のライトニングも本当にちょっとしか知りません。一応今候補はキスティス姉さんか・・・できればライトニング姉さんです!


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アルミン・アルレルト(女体化)と付き合ったら?(進撃の巨人)

 今回でわかったことがあります。女体化ヒロインを書くときは現代の技術が通用する内容にするべきだと。今回のように通用しない内容の時は素直にヒロインを見つけるべきだったと・・・結構苦戦しました。

 設定です!
  正直、原作の設定でいくと、一応エレン初巨人化後~女形巨人前ということで見てください。
  巨人との戦闘はなく、兵団内での生活です。
  最後の部分にあの奪還作戦を書きました。

 では、どうぞ!


 「ぐおおおお!逃げる逃げる逃げるんじゃああああ!」

 横島は今必死に逃げている。いつも通りなら、彼の手には女の下着が握られていて追いかけているのはその下着を取り返して彼を十分の十殺しするための女子達と思うが、

 

 『・・・・・・(ズンズンズンズン!)』

 

 彼を追いかけているのは、彼の数十倍はある巨人だった。本来なら二十歩走るところをたったの一歩で済む巨人相手には無理無茶無謀不可能ともいえるが、

 「が~ははは!俺は逃げることに関してはプロだ!見るがいい!ゴキブリのように逃げる俺の姿を!」

 彼はそれが出来てしまう。隠れるところのない見渡しのいい草原でも、背中に壁があり追い詰められた状況でも・・・何故か逃げきれてしまうのだ。数分後、見つけた(勢いのある)川に入って(強制的に)流されていき、巨人もそれを追いかける事が出来なくなり何とか難を逃れたのであった。←ただし、息がなかなかできなくてそっちで死にかけた。

 何とか川から出て皆のいる拠点に戻るにはかなり時間を費やすことになったが、それでも命と体が助かったのは上出来だ。既に夜になりかけていたため死んだと思い込んだ皆は、戻ってきた彼からその報告を聞いて立体機動装置を持ってないのによく逃げきれたことに驚きを隠せなかった。一部の人間からはゾンビでは?とすら見られ恐れられた。

 その報告を聞いたハンジは目を輝かせながら

 「あんたのそのとんでもない体を調べさせて!」

 と言ってきた。横島は

 「いいですよ!では、存分に調べてくださ~~~い!」

 上着を脱いで彼女に飛び込んだところを、

 「さっさと戻れ、バカ」

 と言ったリヴァイに叩きのめされた。その後、いつも通り「あ~死ぬかと思った」と言って起き上がり、横島が所属する調査兵団の寮へ帰っていった。その時に汚れたり、壊れた椅子などは清掃スタイルにチェンジしたリヴァイが綺麗に掃除したという。

 

 

 横島はウォール・ローゼと呼ばれる巨人から身を守るために作られた街の外にいた。訳が分からないまま歩いていると、巨人数体と出くわしてしまい大急ぎで逃げ出した。もちろん、巨人はすぐに追いつけると思ったが横島があっという間に視界から姿を消したことに全員目を大きくして辺りを見回し、いないのを確認すると諦めた。

 そして、たどり着いたところがウォール・ローゼだった。外から人間が来たことで皆驚いて横島に注目した。そのまま訓練兵団のボスであるキース・シャーディスから尋問を受けることになったが、特に詳しい話を聞くことができなかった。何しろ、別の世界から突然意図もなくやってきて壁の外にいたのだ。キースからすればそんな考えなどできるはずがないので、横島の話の内容を妄想として聞いていたのかもしれない。横島の方は一応名前以外知らない記憶喪失の男という設定にしてこの世界の事を聞きながら話をしたが、全くかみ合わない上に横島自身が怪しい空気を出しているので怪しまれたままだったが何とか最低限だけは信じてもらえた。

 でも、数体の巨人から何の装備なしで逃げ切ったことは評価できるので、監視する意味も込めてここで訓練を受けて巨人を倒して生きてみてはどうか?と尋ねたが、

 

 「そんな面倒なことしたくない!命を懸ける何ざごめんじゃ!」

 

 と最初は言い切ったが・・・住める場所もなく、街の周りは高い壁で覆われているが巨人は簡単に乗り越えられたり、壊して侵入したりできるので常に死ぬ可能性があるので安全とは言えない。巨人を全部駆逐しないことには平和に暮らせないなど、現状はいつでも死線を越えてもおかしくない状況であることを聞かされると、入ることを渋々了解した・・・でも、戦う兵団には女もいることを言うとすぐに食いついた。もちろん、美女と一緒に戦って助けてその後はぐふふ・・・という妄想をしたのは言うまでもない。

 最初の数日は訓練兵として訓練をしたが・・・霊波刀やサイキック・ソーサーを出してたまたま入り込んだ何体もの巨人を立体機動装置なしで一人で倒した姿を見て異能の持ち主ということで更に怪しまれた一方、中々の実力の持ち主と動きも普通じゃありえない速さに、キースは状況判断もして罠を仕掛けながら戦っていることに気付いた。これほどの男ならすぐに実戦向けに移行できると判断して、調査兵団に移動となった。

 その際に、その噂を受けたハンジが調べたい!と言ってきて、さっきのようなことが起こったのは別の話。

 

 

 話を戻し、寮に帰ってきた横島は共同部屋にいるエレンとアルミンに声をかけた。本当はあと一人、ジャンもいるのだが彼は既に眠っていた。←四人の共同部屋という設定にします。

 「全く、ひどい目に遭ったぜ」

 「お帰りタダオ」

 「また巨人に追いかけられて逃げ切ったんだって?すごいなお前」

 「がははは!もっと褒めろ!」

 「いや、褒められないよ。そもそも、どうして壁の外に出るのさ?まあ、調査が僕達の仕事だからちゃんと報告すれば大丈夫だと思うけど」

 「アルミン、こいつには何を言っても無駄だ。大方、巨人の中に女がいないか探してるんじゃないか?ただでさえ、この兵団にいる女全員にナンパしたんだ。外に出る理由としたら、それくらいしか考えられない」←当然ナンパは全滅だったも知っている。

 「いや、それで命を「その通り!男の全裸巨人なんぞ見たくもない!女の全裸巨人を見たい!そして、その姿を目に焼き付けたい!」・・・かけていたんだね」

 何回か壁の外に出ている理由が、まさかエレンのツッコミ通りだったことにアルミンは呆れた。

 「というか、煩悩を燃やしたいのに女子寮への道が厳しすぎるんじゃ!今まで挑戦したが、何故か見つかる上に風呂場は厳重過ぎて覗けない!」

 「壁の中でも命かけていたね・・・よくミカサやユミル、アニ相手によく逃げ切れるね。しかも、営倉送りになっても何故か脱獄して戻ってくるし」

 「がはは!牢に入ったことはあるから脱獄は慣れているぞ!後逃げ切れることについては、ミカサちゃんはエレンの下着・・・もとい取引で何とかなったが、後の二人は中々に逃げるのに骨が折れたな。仲が悪そうに見えて、俺をしばくためにコンビを組むと滅茶厄介だった」

 「二人共に相当な実力者だからね(しかもユミルはクリスタが関わるとすごい怖いし、アニも伊達に第104期訓練兵団の第四位だ・・・でも、ミカサ。君は何を考えているんだ?)」

 何か聞き捨てならない言葉にアルミンはミカサへ苦い気持ちを持った。

 「・・・わからないな。そもそも、女の裸なんて何で覗きたいんだ?ジャンやライナーもそれなりに興味があるみたいだが、俺には理解できない」

 エレンの疑問そうな言葉に横島は何!と大きな反応をした。

 「何だと!エレン、お前は女の裸に興味がないと言うのか!それは男失格だぞ!」

 「いや、それで男失格というのはおかしいかと」

 「・・・そうか、お前四六時中ミカサちゃんと一緒だったな!ということは、頼めば彼女の裸を見放題。つまり、見慣れてしまっている・・・ぐおおおおお!エレン貴様ああああ!」

 「ちょ、待て!何で急に俺に怒ってるんだ?ミカサは確かに風呂も一緒に入ろうとする「やっぱりそういう事だったんだな!くたばれえええ!(ずごん!)」ぐあああ!な、何だ!」

 「ちょっと二人とも静かにして!教官が来るよ!」

 エレンの天然勘違い言葉に横島は怒りに燃えて彼をいつも通り呪った。アルミンは何とか騒ぎになりそうな二人を抑えることで精いっぱいだった。

 

 何とかアルミンの必死の説得で収まったが、

 「う~む、しかしエレンが女の裸に興味がないと言うのは問題だぞ」

 「巨人を駆逐するうえで必要なことじゃないだろ。というか、興味になる理由が分からない」

 『・・・エレンの言うことは最もだけど、ちょっとは女に興味を持った方がいいと思うのは賛成だな。現にミカサのエレンを見る目はなんか最近ストーカーじみている部分もあるし』

 エレンの女の裸興味ない問題はさらに暴走していった。幼いころからミカサがすごくエレンに執着していて、今では守るべき対象から愛する対象に変わっていることにアルミンは気づいていた。一度エレンが巨人に殺されたと思った時はこれ以上ないほど絶望したが、戻ってきた彼を発見した時は周囲の目があるのに喜びの涙を出すくらいだ。本人は気づいてないが、それは家族としてでなく女として嬉しかったのだろう。

 ただし、エレンは全然興味を持たないし傍を離れないことはよくあることのため気にもしなかった。せめて、少しは興味を持っていたら気づいたかも。とアルミンも横島の考えをちょっとだけ賛同した。

 「ま。エレンがそれでいいなら構わないが、アルミンはどうなんだ?」

 「へ?僕?」

 そんな考えを持っていると、横島はアルミンに話を切り替えた。

 「候補くらいいるだろう?ほらほら、言ってみろ!」

 「ちょっと!いや、待ってよ!僕は!」

 「ああ~ん。何か?まさか、こいつ同様いないと言うのか・・・それとも、エレンがいいのか?」

 「はああ!なんでそうなるの!」

 エレンの名前に慌てるアルミン。

 「う~む、確かに閉鎖空間が続くと、同性愛が芽生えてもおかしくないが。実際、リヴァイとエルヴィンが妖しいとハンジさんも言っていたし。俺は女一択だがな!」

 「僕だって女に興味はあるよ!というか、あの二人ってそういう目であの人から見られていたの!」

 「??あの二人のどこが怪しいと言うんだ?」

 どんどん話を脱線させていく横島に、同性愛者と見られたくないアルミンは慌てて止めようとする。ただ、エレンは話の意味が理解できていないのか分からない顔をした。

 「アルミンは地味に女の子っぽい部分もあるからな。まあ、見た目も性格も悪くない・・・なあ、アルミン。本当は女っていう設定じゃないのか?それなら俺「断じて違うから!」最後まで言わせろ!」

 「お願いだからこっちの言い分を聞いてよ!というか、女として見てないよね!そう言われると怖いんだけど!(何か僕とエレンの変な本がある噂だってあるのに!)」

 どんどん暴走する横島の考えと否定するアルミンの叫びが教官を呼ぶきっかけとなってしまい、エレンも巻き添えで叱られてしまったのであった。因みに、その変な本が既に一部の女達に出回っていることはさすがのアルミンも知らなかった。

 

 

 そして、次の日。

 

 「ええええええええ~~~~!」

 

 アルミンの叫びが目覚まし時計となって目が覚めたエレンとジャン。横島はいまだ寝ている。

 「何だよ、アルミン」

 「らしくない大声なんて出して、どうしたんだ?」

 「ぐへへへ~~。サシャちゃんってええ乳してるんやな~~」

 「ななななななな、なんで!」

 鏡で自分の姿を見るアルミンに起こされた二人は聞く。横島は・・・まあ、いつも通りの寝言だ。これが、美女の叫びだったらすぐに起きただろう。そんな中、アルミンは二人に振り向いて

 

 「僕、女になってる!」

 

 そう言いながら胸を抑えるアルミン。そこには・・・シャツを着て手で抑えられているが、確かに膨らみがり女性特有の胸の谷間も小さくだが見えた。よく見ると、顔が若干きめが細かくなっていてまつ毛も長くなり唇も潤って見え、腕や足も若干細くなっていた。まごうことなき女の体だ。

 「「・・・・・・」」

 嘘だろ?と思った二人はまず頬を抓り、痛いと思った。次に夢だと思ったのでベッドに向かったが、アルミンから僕も思うけど夢じゃないから!と言われた。三人が絶賛パニック状態の中、

 「ふぁああ、おはよ、おおお!薄着の美女が目の前に!俺とデートして下さああああいい!」

 「へ!え、あああ(抱き!)ひゃん!」

 「うおおおお、なんという感触!すごい、こんなにええ美女の胸に顔をうずめられるなんて!」

 「ひゃ!あ、や、ダメだって!ちょっと!(な、何!すごくドキドキするんだけど!)」

 一番厄介な横島が目を覚ました。目の前の女体化アルミンに鼻の下を伸ばして飛び込んで抱き着いて、彼・・・いや彼女の胸に顔をうずめて匂いを嗅いだ。その横島にいろいろされて困るアルミンだが、男の時とは違う体の感覚と女の感触にドキドキしてしまった。また、パニック中でもあるのでされるがままだ。

 「何だ?朝っぱらから」

 「ウルサイよ」

 「ふぁああ、どうしたん・・・って?あれ!女がいる!」

 そこにライナーとベルトルド、コニーがやってきた。女体化アルミンを見てびっくりするコニーに、ライナーとベルトルドは固まっている。

 「いや~~!いい朝だ!こんな美女に抱き着けるなんて!」

 「抱き着けるって、僕はアルミンだよ!」

 「・・・・・・へ?い、いや、こんなにいいちちしりふとももしている女が、アルミン?確かに、顔も体格も女っぽいから時々そんな風に見ていたけど・・・っは!女を隠していたのか!」

 「違う!ああもう、話をさせてよ!というか、やっぱりそんな目で見ていたの!(なんで?何で美女と言われて、ドキッとしてしまうんだ?も、もしかして、嬉しいのかな?)」

 アルミンと横島のやり取りはどんどん騒ぎから大騒ぎへと発展して・・・また教官からの説教となったのは仕方のないことだった。

 

 

 時間も限られているので、朝食を食べに行く皆。食堂では既に情報が出回ったのか、

 「ううう~~、視線が集中しているよ」

 「おいこら!俺の女にいやらしい目で見るな!」

 「いや、アルミンはお前の女じゃないだろ」

 「アルミン・・・不思議、違和感ない」

 「ミカサ!それってひどくない!(でも、不思議とタダオが守ってくれることが嬉しい気がする)」

 針の筵レベルの視線を受け続けるアルミンだ。横島は既に彼氏気取りだ・・・彼の女体化に既に受け入れていた。そんな言い分にエレンが突っ込んで、ミカサが性別が変わっても全然気にしなかった。ただ、男の時はしなかった嫉妬が彼女の中で芽生えたのか、視線が少し鋭かった。そんなアルミンは横島の行動が純粋に嬉しいのか、彼に少し熱い視線を送った。

 「へ~~本当に女になっている。しかも、ミカサの言う通り、違和感ないわね」

 「というか、何か私達よりとても可愛く見えるんですが?」

 「うん。サシャの言う通り、ちょっと負けている気が・・・」

 「何を言っているクリスタ!可愛さはあんたの方が一番さ!まあ、アルミンは一部の男からも受けていたからな。素材もよかったんだろうな」

 楽しそうに女体化アルミンを見るアニ・サシャ・クリスタ・ユミル。他にも興味半分で見る兵達が後を絶たない。一部の男は顔を赤くしたり、下品な言葉を言ったりしたが、その時もまた横島が守ってアルミンはさらにドキッとして熱い視線を向けた。

 ただし、現状は不安な気持ちも大きい。

 「ううう、これからどうすればいいんだろう」

 「よし、ここは俺が女の生き方をバシッと教え「嫌な予感がするから遠慮する!」な~に、遠慮するなって!「全く!他人事だと思って!」ははは!」

 横島の邪な提案に突っ込むアルミン。

 「ミカサに頼めばいいだろう」

 「・・・・・・エレンが言うなら」

 「ミカサちゃん、安心しろ。アルミンはライバルにはならん!」

 「ならいい」

 「いや、ライバルって何を言っているの!ミカサもミカサで何でわかるの!」

 「???」

 横島とミカサの会話に焦るアルミン。二人の視線がエレンにいっていたが、当の本人は意味が分からずキョトンとしながら朝食を食べている。

 「まあ、真面目な話。女はいろいろ大変だから、その辺はサシャちゃんかクリスタちゃんに聞けばいいさ。俺もさすがに不安そうな女子に対して無粋なことはしないよ」

 「う、うん(まさか、さっきのあれって気分転換させるためなのかな?今まで気づかなかったけど、タダオって何気ない優しさをこっそり出す人だったんだ)ふ、二人とも、頼めるかな?」

 「はい!いいですよ!」

 「ふふ、いい女友達が増えそうね」

 「ありがとう(女友達か・・・もう、異性として見てもらえなさそうだな~)」

 横島の提案と名前の出た二人と話すアルミン。クリスタの言葉にちょっとだけがっかりしたが、別にそこまでショックではなかった。横島の気づかいに胸の鼓動が止まらなかったためだ。

 「随分とまともな意見を出したな」

 「ははは!煩悩全開男の俺だってあれくらいの事は思いつくさ。それにエレンにただいま半ヤンデレ中なミカサちゃんやスーパー殺戮ウーマンのアニちゃんやクリスタちゃんオンリーワンラブラブウーマンなユミルちゃんに聞くような無謀なことはしないさ」

 エレンの感心した言葉にどや顔しながら返した言葉がまずかった。

 「ふ~~ん。クリスタが大切なのは否定しないけど、あんたにそう言われると何か腹立つね」

 「対人訓練、ちょっと付き合え。というか、嫌でも殴られろ蹴られろ」

 「え、ええええ!熱いお誘いだけど、やろうとしていることを隠さないで言っている!い、嫌だ!いくら何でもお二人のサンドバッグになったら」

 「「うるさい。来い!」」

 「いやああああ、助けてえええええ!ミンチにされる~~~!!」

 髪と腕を掴まれて横島を引きずるアニとユミル。皆に残った腕を伸ばして助けを求めるが、誰も答えなかった。

 「・・・アルミン、ヤンデレって何?」

 「ミカサが知らなくていい言葉だから気にしなくていいよ」

 ヤンデレの意味が分からないミカサはアルミンに訪ねたが、彼・・・いや彼女はそう言った。

 

 

 そして、案の定

 「悪魔・・・悪魔や」

 「自業自得だよ」

 横島はボロボロのズタズタのギッタンギッタンにされて、病室のベッドで横になりながら目を虚ろに呟いた。アルミンも今日の訓練は女の体が慣れてないので最低限でいいことになって、終わった後横島に付き添った。モザイクをかけないとダメなくらいズタボロになっていた、とアルミンは語る。

 「時間も出来たし、どうしてそうなったか話してみろ。俺がズバッと解決してやる!」

 「問題が更に難解になると思うけど・・・」

 苦い顔をしながらも、時間をかけて話と相手が欲しかったアルミンは話し始めた。昨日の夜、のどが渇いたので水を飲み再び寝ようとしたら小さな玉を見つけて持ってまた眠ったくらいだと。その話を聞き、

 『ま、まさか、煩悩全開して見た夢で文珠が出来ていて既に『女』が入っていたのか!』

 横島は汗をだらだらに流しながらこうなった理由が分かってしまった。そんな横島の様子にすぐに何か知っていることを気づき、アルミンは問い詰めた。女に問い詰められることに弱い横島はあっさり白状して、文珠の存在と力を話した。もちろん信じなかったが『光』で実際に病室を光らせると驚いた。

 これをもしお偉いさん達に知られたら、確実に身の危険になるのでエレンやミカサにも内緒で!と頼んで、アルミンは了解した。二人とも地味に感情が高ぶると思わず口走ってしまう性格なので、それは受け入れた。

 「それで、どうするんだ?」

 「う~~ん。しばらくこのままでいいと思う。実際に女の体で戦いをしてみてどんな感じかわかれば、何が男より優れているのかもわかるし。今後の巨人との戦いで、作戦の組み方や今まで以上の策ができるかもしれないし」

 「さすが頭脳派だな。そういうところに目が行くとは・・・でも、文珠もそこまで効果が続くわけじゃないから、そういう事ならすぐがいいぞ」

 「そうだね、便利なものが長続きするわけないよね。なら、タダオが相手になってくれる?」

 「は?俺でいいのか?他の連中を呼べば」

 「・・・いいんだよ。時間も押してるし、お願いね」

 アルミンの申し出を了解した横島。起きて病室を出て行くが彼女は

 『今後の戦いのための事ならタダオの言う通りなのに、どうして他の皆を呼ばなかったんだろう?そ、それに、何で頭の中でその考えより二人っきりという考えが出たんだろう?ま、まさか・・・タダオが?い、いや!僕は体が女になっただけで心は男なんだよ!そ、そんな僕が男を、タダオを・・・(ドキドキ)だ、ダメだ。胸が、熱く、なる。ドキドキも、と、止まらない!』

 自分の気持ちに戸惑いながらも、女になって抱き着かれ、周りの視線にビクビクする中助けてくれ、不安になる中気分転換させてくれて、ここでも相談相手になってくれた横島の事を思い出すと心臓の鼓動が速くなってしまった・・・そして、

 

 『ぼ、僕・・・た、タダオの事、好きに、なってる』

 

 見える背中を情熱的な目で見た。今までエレン達と共に巨人を倒すために死線に立ちながら共に戦い、命を助け合ってきた。でも、こうして守ってもらったことは彼女はなかったため、背中を見せながら守る横島の姿に体だけでなく女の心が反応してしまい・・・ついにはときめいた。

 これが日常的にやっている巨人との戦いで守ってもらったりだったら、仲間としての行動と割り切っていただろう。でも、ここまでで女の自分を守った男らしい行動として見たためにこうした結論と初めて出た感情に戸惑いながら考えた結果が恋愛だった。

 「お~~い、早く来いよ」

 「あ、ご、ごごご、ごめん(でも、悪くないかな?もっと一緒にいたい気持ちが、傍にいてほしい気持ちが・・・できちゃった)」

 その恋する気持ちが彼女を着実に心を女にしていった。

 

 

 そして、二人だけの訓練が終わり夕方となった。もう文珠の効果が切れてもいいはずなのに、

 「何で戻らないんだ!」

 「・・・な、何で、だろうね?」

 アルミンは女のままだった。横島もこれは混乱する。ただし、彼女は

 『や、やっぱり、異性として好きになったからかな?それ以外考えられないし、タダオが僕をこうして女として見るのなら・・・さっきだって、戦いの中で傷つけないようにしてくれたし。ふふ、そういうところが本当に優しいところでいいところだったんだね』

 「なあ、文珠で戻してやろうか?丁度予備の分もあるから男に戻せ「だ、ダメ!」え?」

 想いを持ってしまい、横島に女として見られるのが悪くない気持ちがさっきの訓練でさらに強くなったからだと気づいた。でも、男に戻せると言いながら文珠を出そうとした横島の手を慌てて握って止めた。

 「こ、こ、このままで、い、いい//」

 「ま、お前がいいと言うなら(ふにゅ)ん?ふにゅ・・・っておい!」

 そして、そのまま手を自分の胸に触らせた。その感触に驚く横島。

 「ねえ、タダオ。お願いがあるんだ」

 「お、お願い?(な、何だよ!アルミン、滅茶苦茶可愛く見えるぞ!上目遣いにそこまで大きくないけど触れたら壊れそうな感じの体つき!くううう!すっごいドキドキしちまう!)」

 更に上目遣いになってお願いする彼女の姿にドキドキが止まらない。必死にこらえながら耳を傾けた。

 

 「僕の傍を離れないで。僕も、タダオの傍を絶対に離れないから」

 

 真っ赤になってそう言った。だが、この時の横島は恋に憶病だったために好きという気持ちが持てなくて、その言葉を仲間としていてほしい気持ちで言ったものだと思った。その為、

 「もちろんだ!」

 軽い気持ちで答えてしまった。

 

 

 

 それが想いを込めた言葉だったことに気付けたのが・・・ウォール・マリア最終奪還作戦の時だった。

 

 「あ、あ、アルミン~~~!!!!」

 

 ある巨人との戦いで瀕死の重傷を負ってしまい、思わず横島は叫んで彼女を抱き上げる。全身が焼かれてしまい死ぬのを待つしかないくらいのひどさだった。

 『い、嫌だ!あ、あ、あんな苦しみを・・・また、失う苦しみをまた!』

 この奪還作戦までの中で横島も彼女を少しずつ特別な人という見方をし始めてきた時だった。かつての愛する女性が亡くなる恐怖が横島を襲った。そしてその時に、あの言葉を思い出し・・・

 

 「お、俺は・・・何で離れたんだ!あの時、離れないでと言われたのに・・・ああああああ!」

 

 どんどん怖くなっていき、腕の中のアルミンを力いっぱい抱きしめた。

 「嫌だ!いやだいやだ!死なないでくれ!アルミン!」

 「・・・・・た。ただ、お」

 「失いたくない!お前を・・・好きなお前を!」

 「・・・・・あ、うれ、しい」

 告白した横島の叫びに反応した彼女は焼かれてもわかる笑顔を出して・・・横島を抱きしめた。でも、その横島の悲痛の願いが、

 「タダオ!」

 「あ、ひっく・・・あああ、アルミン!」

 叶った。巨人になる薬を投入され、巨人化する呪いをつけることで生き延びた。この呪いのせいで寿命が短くなってしまったが・・・

 

 「もう・・・もう、絶対に離れないからな!」

 「うん!僕も、離さないから!」

 

 二人の愛はこの時初めて繋がった。それを見た生き残った兵達は犠牲も多かったが、この抱き合う二人を見て少しだけよかったと思えた。

 

 「エレン、私もあなたを絶対に離れない」

 「は?ミカサ、真似事か?なら・・・俺も離さないからな」

 ただ、この二人は繋がるのにまだ時間がかかりそうだ。




 戦場がいつもの場所では恋愛というのは生まれにくいですよね。付き合いがそれなりに長いならともかく、こうしたところだと守られる嬉しさというのが感じられないのでは?と思ったので、今回アルミンは女になってそれを理解してそこから恋を。という感じにしました。
 横島も彼女と接し続けて少しずつ想いを持ち始めた時に、あの展開でようやく離してはいけなかった気持ちを持ちそこから好きになる。という感じにしました。


 次回は・・・一層の事ハーレムにしようと思います。部隊はFFⅧのあのガーデンでヒロインはキスティス・ティファ・ルールーにしようと思います。頑張って作るぞ!その次ですが、いよいよどれかの続きを書こうと思います。候補は九鬼揚羽か籾岡里沙の続き・・・つまり二回連続ハーレム話です!


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FFヒロインズと付き合ったら?(FFⅦ・Ⅷ・X)

 てこずりました・・・今度からこんなハーレムはやめよう。シリーズ物なら、ⅣならⅣ内だけのハーレムという感じにしないと、ダメだ。ヒロインは前回のあとがきに書いたティファ・キスティス・ルールーです!
 今回設定は多めですので気を付けてください。

   設定
 ⅧとⅩの世界観をごちゃまぜにしてます。一応どっちもクリアした後に出たオリジナルと思って読んでください。
 Ⅶはティファだけ出し世界観はありません。彼女と横島はⅧのガーデンの生徒です。
 ルールーとは仕事で行った先(Ⅹのあの島)で会います。因みに、ワッカはリュックと付き合っているという設定です。
 他のキャラもそれなりに出していますが、出てないキャラもいます。
 読んだ後にあれ?この設定って変じゃない?無理やりじゃない?と思っても気にしないでいただけると幸いです。

 最後が願望になってますが・・・とりあえず、どうぞ!(ははは(;´・ω・))


 ここは、バラム・ガーデンと呼ばれる学園。ここは兵士を作り上げるための養成学校であり、その兵士になるための試験があり合格した者がガーデンの特殊部隊と呼ばれるSeeDに配属となる。その中の何人かのグループが魔女アルティミシアを倒し世界が救われたが代償もあり、しばらくは学園の機能を停止せざるを得なかったがようやく復帰することができ再開された。

 

 「待ちなさい!あなた、何をしたかわかっているの?」

 「そうよ!タダオ!止まりなさい!」

 「っち!見つかっちまった!」

 

 その中の生徒の一人、横島忠夫はまだ二十歳にもなってない美女教官・キスティスとSeeDの一人でスタイル抜群で活発的なグローブを装着している女子生徒・ティファに追われていた。キスティスの鞭を持つ姿が美神に似ていてボディコン姿の彼女に勝手に脳内補正したのは横島だけの秘密である。

 時々、二人からの攻撃が来るが横島は後ろを見ないで避けている。伊達に、美神からの理不尽なお仕置きを受け続けただけあって背後を見なくても勘でわかるくらい体が逃げ避けることに慣れている。

 「くっそ~~!悔しい!美女二人、いや、三人が俺を追いかけているのに・・・止まるに止まれないとは!せっかく追いかけてくる三人の揺れる乳が見れるビッグチャンスが!」

 「止まりなさい。あなたがしたことは危険に入ります(こくこく)」

 「おおお!目の前に一人のビッグボインが・・・と言いたいが、すまないがこれは譲れない!」

 三人目の美女・熟女感満載な女性でしかも肩だしで胸の谷間も結構見える服を着るルールーが横島の前に立った。彼女の手にはモーグリと呼ばれる人形が握られており、その人形が頷く。

 「ルールーさん!」

 「タダオ、観念しなさい」

 「早く返しなさい」

 「いつもなら頷いちまうが・・・今回は断る!」

 「!!キスティスさん!ルールーさん!目を「遅い!(ピカ!)」「「きゃ!」」」

 前、後ろに三人が立たれ、両サイドには壁がある。逃げられないと思った時に、横島が文珠『光』を使って目を眩ませた。ティファは横島の動きで気づいたが反応が遅かったため、気づけなかった二人同様目が眩んでしまい、見えるようになった時には既に横島はいなかった。

 「逃げられた!」

 「まだ近くにいるはず。探しましょう」

 「そうね。すいませんでした。私達が見つけたばかりに」

 「いいえ。彼を抑えなかった私達にも責任はあります。行きましょう!」

 「ティファの言う通りよ。まだ、大事に至ってない今のうちに捕まえないと!」

 ティファが悔しがるがそこは教官キスティス。冷静に対応して三人で再び横島を探すためにその場を去った。

 

 そして・・・彼女らがいなくなった時に、

 「ふう、ルールーさんとティファちゃんの谷間が眼福だったな~。キスティスさんもああいう服を着てくれればあの人の谷間も拝めたのにな~」

 天井に張り付いていた横島が降りてきた。彼女らの真上にいたので、そういうところに目がいっていた。

 「すまないな。どうしても、これは渡せないんだ」

 だが、真剣な顔になって謝罪しながら横島はポケットからあるものを取り出した。手のひらには

 

 「もしかしたら・・・また会えるかもしれないチャンスなんだから」

 

 宝石に見える光る石があった。

 

 

 どうやってこの石を手に入れたのか?それはある四人に与えられた指令を説明する必要がある。その四人とは、追いかけているキスティスにティファ。そして、ここにはいないがとてもイケメンなSeeDの一人スコールと彼女のリノアだ。この四人が、ルールーの住んでいる島に行くことになったのだ。その時に受けた指令が、

 『正体不明の力を持つ鉱石が発見。現地に赴き確認、もし危険と思えるならガーデンに持って帰ること』

 これであり、そして横島が手に入れたのがその鉱石なのだ。当初は四人で向かうつもりだが、はた目から見るとイケメン一人に美女三人のハーレム構図だ。その図をたまたま見たSeeDになっていない生徒の横島は怒りに燃えてスコールを呪い、三人からお仕置きを食らい

 

 『俺もついていく!美女に囲まれるなんて・・・羨ましすぎる~~!!!』

 

 地面に這いつくばりながらも無理やりついてきたのだ。キスティスも教師の自分の目の届く範囲ならと頭痛を感じる頭を我慢しながら許可した・・・だが、頭痛がしたのはティファとリノアもそうだった。何しろガーデンでは覗きやスカートめくり、女子・女教師へのナンパなどの悪評が多い横島なのだ。そんな彼と一緒に行動かつ仕事は気が重くなるのは女性としては当然だろう。

 

 そして、ルールーのいる島へ行った横島一行。彼女と幼馴染のワッカとユウナが出迎えた。因みにこの二人もワッカはリュックにユウナはティーダと言う恋人がいた。だから、リュックとユウナにナンパした横島がワッカとティーダを呪ったのは言うまでもない。しかも、彼女の住む島はとてもバカンス向きな南国風な島で他にもいろんな水着やファッションをした開放的な女性もいたので当然彼女らにもナンパをしようとしたが、

 

 『『『『『きゃああああ~~~!格好いい~~~!!』』』』』

 

 全員スコールに夢中だった。彼女アピールをするリノアだが、全然気にしないで声をかける彼女達とクールに流し断るが、それがまたステキと言われ好感度アップするスコール・・・実は学園でも一部の女子にはそれがうけていて、隠れスコールファンもいるのは横島は知らなかった。

 その光景にナンパする前から全敗という現実を目の当たりにして、呪うのを忘れて血涙まで流した横島はその場で大号泣した。さすがに哀れんだティファが変なことをしなければ一緒にいていいというと、

 『ううう、本当に・・・本当にありがとおおおお!』

 土下座して何度も頭を砂にぶつけながら礼を言った。見えた血涙を出す横島の顔とその姿が怖かったと思ったのは別の話。

 その後、ティファの言う通り自重してジュースを買ってあげたり、一緒に海を眺めておしゃべりするといった行動で抑え、ナンパや下品な視線で回りの女を見たり飛びかかるといった普段の邪な行動をしなかったのだ。ティファとキスティスはいつもそれでいてほしい。と心底思ったと同時にちょっと意外とも思い、その時の自分達にかいがいしく尽くす姿にほんの少しだけ見直した。

 次の日、早速仕事を開始した。ルールー・ワッカ・ティーダの三人に案内されて、鉱石の見つかった場所まで案内された。光の入る岩に囲まれている場所にあり、いちゃつきながら散歩をしていたティーダとユウナがたまたま見つけたそうだ。最初はただの石かと思いティーダが触ったが何も起こらないで、ユウナが触ると光ったのだ。

 かつてここにはシンと呼ばれる最大の敵がいたが、ティーダ達が倒しその時にいた召喚獣もいなくなった。当時ユウナはその召喚獣を操る召喚士であり、その光が召喚する時と似たような感じだったという。だからこそ、万が一を考えてルールーやワッカと相談して今回ガーデンに依頼したとのことだ。

 ガーデンでもその召喚獣をガーディアン・フォースとして使っていたが、今はそれもなくなった。一時期は召喚できなくなったことで、学園では異常事態と認定してスコール達が探っていたがこういう事情があったとわかり解決した。

 こうした理由もあり、元召喚士の彼女の発言から放っておけない案件と見て学園長がその依頼を受け入れたということだ。また、何故シンの戦いにスコール達が参加しなかったのかというと、いろんな地域の防衛の為に出動していたため彼女達と共に行動ができなかったのが理由だ。

 

 

 話を戻し、なぜ横島がその鉱石を手に入れた・・・いや、彼女らが追ってくる限り奪ったのだろう。それは、鉱石を見た途端に、

 『・・・え?ルシオラ?』

 かつて自分を助けるためにすべての力を使って笑顔で散っていった忘れられない彼女の感覚を、その鉱石から感じたのだ。そして、ふらふらと歩きその鉱石を手にしていた。しかも、横島が手にした途端光がユウナ以上に出たため彼女も驚きながら説明すると、

 『タダオ、そのままこっちに来い』

 『ちょっと、どうなっているの?』

 『タダオ君。それを渡しなさい!』

 『どうやら、調べる必要があるみたいね』

 スコール達がそう言ってきたのを聞いて、気づけば逃げていた。彼女らとスコールらに分けて横島を探し・・・冒頭のような展開になったということだ。

 「完全に逃げられたわね」

 「全く!あの男はどうしてトラブルを出さないと気が済まないのよ!」

 「・・・」

 「?どうしたの、スコール?」

 一旦村に戻り、全員集合して話し合う中でスコールは疑問そうな顔をした。

 「なぜ、タダオにだけあの石は反応した?」

 「いや、ユウナさんにも反応したって」

 「リノア、話をちゃんと聞いていたのか?彼女の時はあそこまでの光は出てなかったし、すぐにそれも収まったという。ただし、タダオは光り続けたという」

 彼が疑問と思ったのはここだ。横島はここにいる誰にも自分の過去を話してないので、ああした理由があることに気付けなかった。

 「つまり、何らかの関係があるってことね」

 「だけど、キスティス先生。私達と一緒に初めてこの島に来たのにどうして関係があるのです?」

 「さすがにそこまではわからないわティファさん。それに・・・あの石を見たとき、とても悲しそうな顔になったのを覚えているわ」

 「タダオが悲しそう?」

 「ええ、ナンパに失敗した時に出すような一時のではなく、とても苦しい。辛い。でも、忘れられない・・・それを表したかのような顔だったわ。まるで、誰かを失った時のような」

 その話はルールーの家でやっているため、彼女らにも聞こえていた。

 『確かに、鉱石を取ろうとした彼の顔は、シンを倒した後にティーダがいなくなった時のユウナみたいな顔だったわ。数日後にこの島の近くで見つかってとても喜んでいたけど・・・まさか』

 その会話でルールーはかつて恋人が目の前でいなくなって辛く悲しんだユウナの顔を思い出し、

 「ねえ、ちょっといいかしら?」

 「「「「??」」」」

 「あのタダオって人は、大切な人を失った時のことを思い出していたのではないかしら?」

 彼女は一つの考えが思いつき、彼女達に話した。

 

 

 彼女達を撒いて、見つからないよう鉱石のあったあの場所に戻ってきた。横島を追って全員が出て行ったらしく誰もいなかった。

 「何で、こいつからルシオラの気配を感じたんだ?」

 鉱石をさっきあった場所に戻した横島は、一人でじっと考える時間がほしかった。やっと、それが手に入ったので考えた。いろんな推測、考え、可能性・・・そして、思いついた結論は

 

 「アシュタロスのやつがここに来た。ということか?」

 

 ルシオラは彼の元部下であり、彼の力から生まれたので確かにその考えが正しければ感じるだろう。何しろ、彼は可能性の世界を卵に閉じ込めて置けるくらいの力を持っていた。もしかしたら、その世界とこの世界が何らかの作用でたまたま繋がり力の一部を別世界に保管したのかもしれない。いざっというときに力を取りに来る・・・という手順だったが、ここのは取るまでもなく復活できたためほったらかしにしていたのでは?と思った。

 一度戦いを挑み逃亡後に、あの何百ともいえるミサイル攻撃をぶち込まれたのだ、さすがにただでは済まなかったはずだし、あの南極の拠点に卵を数個はあらかじめ作っていたとも考えられる。ユウナに反応したのは、あくまで召喚獣を使役できる召喚士の力が一瞬反応したに過ぎなかったが、横島の時は彼女の魔族因子に強く反応したからだろう。

 これが横島の考えた結論だが、

 「でも・・・さすがにできすぎかな?」

 それ以上考えなかった。仮に正解だったとしても別にどうでもいい。何しろ、いま大事なのは

 

 「これを使えば・・・ルシオラが、復活するのか?」

 

 彼女を復活させたいという気持ちだ。同じ力の感覚があるのなら、もしかしたら復元できるのでは?と思ってしまったためにあの時は奪って逃げたのだ。何しろ、ガーデンに持ち帰ったり誰かに渡したらそのチャンスがなくなるのかもしれないからだ。

 「・・・試してみるか」

 彼女のことを強く考える気持ちが強くなる・・・ついに、結審した横島は、自分の力を強く集中して、その石に力を注ぎ込むことに強く意識して握りしめた。

 

 

 その頃のルールーの家では、

 「!!!」

 ユウナがいきなり顔を上げた。

 「どうしたユウナ?」

 「何があったの?」

 ティーダとリュックが訪ねると、

 「感じる!召喚獣と似たような力を!」

 この言葉に全員が驚いた。

 「え!でも、召喚獣って消えたはずじゃ!」

 「まさか、タダオの奴が!」

 「ユウナさん!どこからです!」

 「・・・え?あの石が見つかった場所?」

 「タダオ、戻ったの?」

 「皆、行くわよ!状況次第では戦うことになるわ!」

 どんな状況かわからない以上現場に行くしかない。キスティスの指揮に頷き、その場にいる全員が戦う準備をして見つかった場所に向かった。

 そして、現場に行くと・・・

 「随分と失礼なやつね」

 「・・・あ、く」

 「「「「「た、た、タダオ!」」」」」

 横島の願い通り復活したルシオラがいたが・・・様子がおかしい。彼女の足元には痛めつけられた横島がいる。どう見ても、ルシオラにやられたとしか見えない。

 「あら?仲間がいたの?」

 「こいつ、何者だ?」

 「タダオは知っているみたいだけど」

 「確実に話をする雰囲気はないみたいね」

 キスティスの言う通りであり、ルシオラからは物騒な空気が出ていた。

 「おいおい、美人さんだけど物騒だな」

 「なあなあユウナ。あいつって召喚獣?」

 皆が武器を構える中、ティーダが彼女に訪ねて帰ってきた言葉は

 「う~~ん、似たような感じなの。召喚獣っていうよりは魔物って感じ」

 「魔物ですって!彼はそんなものを呼び出し「ルシオラは・・・魔物じゃない!」え?」

 魔物という言葉にルールーが反応したが、横島は必死に起き上がって否定して皆に向きを変えた。

 

 「こいつは、俺の、俺の、大事な「私、あなたの事を知らないんだけど」・・・女だ!」

 

 そして、横島はルシオラが覚えがないと言いながらも、自分の女と言い切った。

 

 何故ルシオラが横島を知らないと言ったか、それは彼女と一回でもいいから再会したい。と強く想い、強く願い、強く必死に自分の中にあるルシオラの魔族因子をその石に込めた。その想いは叶えられルシオラは具現化することができたが、彼女に会いたい。という気持ちでやったのが、実はそれが仇となった・・・相思相愛の時の彼女か、まだお互い敵同士だった時の彼女かを必死にやった余り忘れていたのだ。その為、今いる彼女はまだ横島を知らないルシオラとして復元されてしまったということだ。

 横島を知らないということは、彼女からしたら敵に値することになるので・・・横島を攻撃したということだ。

 

 でも・・・それでも横島は信じているからこそ、ルシオラを自分の女と言い切ったのだ。

 「全く、変なやつ・・・さて、とりあえず」

 「来るぞ!」

 「ええ!」

 「サポート組は後ろに!」

 魔力を込め始めたルシオラに構えたスコールとティファ。他の皆もキスティスの指揮に従う。だけど、

 「頼む!攻撃「邪魔(ずん)」がああああ!」

 「タダオ、どけ!そいつは敵だ!」

 「いやだ!どかない!ルシオラは(どご)ぐううう、て、敵じゃない!」

 「今、背後を攻撃されてもなお言うの!」

 「言う!ルシオラは、俺の・・・お(ずん)ぐああああ!お、ん、な」

 「仕方ないわ。彼をどかしてあいつを排除するわ!」

 「や、やめろ「ふふ、上等ね」る、し、お、ら」

 横島が立ちふさがる。背後から彼女の攻撃を無防備でくらってもなお必死に堪えてスコール達を止める。前に出た横島の真後ろにルシオラがいるため、スコール達は攻撃ができない。

 「おいおい、まずいぞ!」

 「で、でも、あれじゃあ」

 「必死過ぎるあの男に同情するけど」

 「これは、さすがにまずいわ!」

 カップル二組は横島の辛そうな顔に自分達もスコール達に参加しようとしたが、

 

 「・・・よしなさい」

 

 ルールーがそれを止めた。

 「な!ど、どうして!あいつ、死にかけているんだぞ!」

 ティーダの言い分はもっともだが、

 「あの女性をよく見なさい・・・段々、攻撃をしなくなっているわ」

 「え?」

 彼女の言葉にユウナ達がルシオラを見ると、さっきまでの苦しめるのが楽しそうな顔が、逆の辛そうな顔になっている。

 

 「その背中、その傷痕、ああ、あああ・・・よ、よ、よこ、しま?」

 

 横島の背中を攻撃し続けたおかげで、彼の上着がボロボロになり体が見えそこにある・・・彼女にとっても横島のとっても決して忘れられないあの傷痕が現れた。

 

 『今だああああ!ルシオラああああ!』

 

 その傷痕を見た途端にルシオラの態度が、顔色が、眼差しが変わり・・・そして、あの最大の一場面を思い出したと同時に、全ての記憶を取り戻した。

 スコール達も彼女の動揺に気づき、動きを止めた。

 「る、し、おら。はあ、はあ・・・す、好き、だぜ」

 震えながら涙を出すルシオラの方を向いた横島が少しずつ近づく。

 「ひっく、よ、よこ、しま」

 そして・・・ついに、彼女を抱きしめた。その行動に震えるルシオラは我慢できなくなり、万感の思いで抱きしめた。その二人の姿に、思わずユウナやティファは感涙を出し、スコールやキスティスやルールーは警戒を解き、ティーダやワッカは口笛を出した・・・が、

 「何だ。あの背中は」

 「す、すごい傷痕が」

 「とんでもない一撃を受けた痕だぜ、あれは」

 「うん。あんなの普通は死んでる傷だよ」

 横島の背中にある大きな傷痕が・・・心の傷痕が皆にも見えてしまった。思わず全員が息を飲む。

 「ひく、ごめん。ごめんなさい」

 「いいんだよ・・・俺を思い出してくれた。それで十分だ」

 「ええ、思い出した・・・幸せだったあの日々も」

 「俺もだ。とても短かったけど、幸せだったな。ルシオラ」

 おそらく、少しずつ時間がたつにつれてルシオラの中で思い出してきたのだろう。だからこそ、最愛の恋人である横島への攻撃に段々躊躇いを持つようになり・・・そして、あの背中の傷痕が最大のきっかけとなって、やっと全部思い出して攻撃をやめたのだ。

 だが、それは仕方のないことだ。期待通りに、何もかも全部がうまくいくはずがない・・・でも、それでも横島は信じていた。必ず、思い出すと。

 二人の会話を聞き、

 

 『何か、格好いい・・・タダオ、ステキだわ』

 『・・・何かしら、このドキドキは?今まで、こんな感覚はなかった』

 

 ティファとキスティスは横島を見る目が変わった。ティファは命がけで恋人の為に動く横島の行動に、キスティスは横島の一途な想いを目の当たりにして・・・それぞれの想いの鼓動を動かした。

 「ごめんね、私を守った背中を・・・傷つけて」

 「気にするなよ、ルシオラ」

 「あ、あの~~いいかしら?」

 「うん、聞きたいことがあるんだけど」

 キスしようとしたが、さすがに空気に耐え切れなくなったリュックとユウナが話しかけた。思わず離れた二人は顔を真っ赤にした。微笑ましい空気になったことに皆が笑顔になりかけた時だった。

 

 「ごめんなさいね。皆がいるのに・・・でも、私も一目会えて嬉しかったわ」

 

 そう言うと、何とルシオラの体から小さな光の玉が出始めた。更に、うっすらと透明なりかけている。

 「る、ルシオラ!」

 慌てて彼女のところに言ったが、彼女をすり抜けてそのまま後ろの岩壁にぶつかった。

 「これだけじゃ元に戻るには魔力が足りなかった。だから・・・私が姿を出せるのもそろそろ限界みたいなの」

 「そ、そんな!」

 涙を出す横島の前ではルシオラの周りに光の玉がどんどん多くなる。

 

 『・・・あの時みたい』

 

 ずっとそばにいてほしいと願ったのに、すぐに自分のもとに駆け付けると言ったのに、触れる事すらできないまま消えて行ってしまった隣にいるティーダの姿を思い出したユウナ。だから、寂しいあの時の寂しかった気持ちを思い出し、彼の手を力いっぱい握った。

 「ルシオラ!俺、俺!」

 「大丈夫・・・私はずっとあなたと一緒だから。ね?」

 どんどん光の玉一つ一つが強くまぶしくなる。

 「・・・ルールー」

 「何、ワッカ?」

 「何か、あいつが死んだときみたいだな」

 「・・・そうね。こんな光はなかったけど」

 この時、ワッカにとっては弟であり、ルールーにとっては恋人だったチャップの事を思い出した。

 

 『この人も、想い人の死を引きずっていたのね。私やワッカは乗り越えたけど・・・何か、放っておけない。この人は、どんな思いでずっと我慢し続けていたのかしら?』

 

 ルールーはこの時、横島が自分と同じ経験をした特別な男に見えた・・・が、まだティファやキスティスのような恋心ができたわけではなかった。

 ルシオラから出る光の玉がどんどん強くなると同時に横島の周りを囲うように動き、

 

 「いつも一緒だから、横島・・・あなたはずっとあなたのままでいてね」

 「る、ルシオラあああああ~~~~!!!!」

 

 その光の玉全部が横島に吸収されるかのように、入っていき・・・ついに光がなくなった。

 「・・・ああ、ああああああああ!」

 一時の再会だった。横島は、再び消えてしまったルシオラを想い・・・泣き叫んだ。その場にいた全員が、横島を慰めることができなかった。唯一できたのが・・・一人にすることだけだった。

 

 

 泣き叫びが終わった横島。気づけばだれもいない・・・いや、

 「終わったかしら?」

 ルールーがいた。

 「(ぐい)え?何でルールーさんだけ!ま、まさか俺を「やはり、あのナンパ姿は仮面だったのね」は?な、何を?あれが俺だよ?」

 「まあ、そうみたいだけど・・・少し話でもしましょうか」

 涙を拭いて慌てていつもの姿に戻そうとした横島だが、彼女に指摘されて図星をつかれて顔に出さないように返答した。実際、嘘ではないからだ。そう言われたルールーは一応納得して、歩み寄った彼女は横島の手を握った。

 「え?えええ!」

 「変じゃないでしょう?」

 「い、いいや、変ですって!」

 「そう?ほら、行くわよ」

 あのメンバーの中では一番横島から距離を持っていた彼女が手を握ったのだ。その距離を実感していた横島は驚く中、手を引っ張られて歩き出した。

 その二人のやり取りと姿を

 「む~~。私が慰めようと思ったのに」

 「・・・追いましょうか」

 ティファとキスティスが追いかけた。

 

 

 気づけば夕方になっていて、二人は夕日が見える砂浜にいた。

 「綺麗ね」

 「ああ・・・(ポロ)夕日が綺麗な理由ってわかる?」

 「綺麗な理由?考えた事もなかったわ」

 「俺も・・・あいつに、ルシオラに教えられるまでは考えたことなかった。夕日というのは、昼と夜の一瞬の時間であり太陽が最も力強く光り輝く瞬間でもある。だから、綺麗なんだと」

 「そうなのね。あの女性がそんなことを」

 「あいつは俺の中にいる。その事を正直忘れかけていた。姿を・・・笑顔を、見れなかったから。もう、絶対に会えない。と思っていた」

 「あなたの気持ち、わかるわ。私も恋人がいたけど、死んで・・・それを受け入れられなくて。でも、ユウナ達と旅をして、恋人がどれだけ必死に皆と一緒に仲良くなってほしいと願ったのか・・・それを知ってようやく受け入れられるようになったわ」

 まだ握り続ける横島の手を自分の胸元まで持ってきたルールー。

 「え、え?ちょ!」

 「あなたが辛いと思うのなら、私がその辛さを分かちあってあげる。あなたはほとんどチャップとは違うけど、そういう気持ちを持つところがとても似ているの・・・他は全く違うのに、そういうところも何か放っておけないくらい気持ちが出てくる・・・もしかしたら(ずい)私は(ずずい)あなたを「すとおおおおぷ!」あら?」

 同じ恋人を失った辛さを持つ者同士だけど、その恋人と似たところと似ていないところの両方に惹かれる様になったルールーは少しずつ焦る横島に近づいて・・・もう少しでキスができるところで、ティファが割り込んだ。彼女の後ろからはキスティスもやってきた。

 「慰めからどうしてそこまでいくのよ!ま、ま、まさか!」

 「そうね、生徒の不純異性交遊は見逃せないわね」

 「ふ~~ん、教師とするのもそれになるけど?」

 「・・・何を言っているのかしら?」

 「ごまかせると思って?恋をした経験は伊達じゃないのよ」

 ルールーはティファは行動でわかるが、それを出さないキスティスの仮面の内側を見抜いた・・・彼女はごまかそうとしたが、

 

 「じゃあ、これならどう?(ちゅ)」

 「ああああああ!」

 「!!ちょ!」

 

 横島にキスをしたルールーの姿にはさすがに黙っていられなかった。ティファはもちろんキスティスも顔に出した。

 「私もするわ!私だって、好きになったんだから(ちゅうううう!)」

 「!!!(な、なななな、何が起こってるんじゃああああ!)」

 「次は私よ。いいわねタダオ君(ちゅう)」

 「ななな!(き、キスティスさんまで!えええええ!)」

 動揺しまくってされるがままの横島は彼女らの行動に驚きを隠せない。三人ともキスした後、火花を散らす。ティファはともかく大人しそうなキスティスとルールーがそういう行動をするのは珍しい。取られまいとティファは横島の正面から抱き着き、左腕にキスティスで右腕にルールーが抱き着く。

 「こいつは、私の想い人は、渡さないわ!」

 「ふふ、上等ね。いいわ、肩書なしで奪い合いましょう」

 「ようやく、私を包み、私が包むべき人が現れた・・・だから、譲らないわ」

 なんとも羨ましい光景であり、三人のおっぱいの感触をダイレクトに感じられる絶好のチャンスなのに、

 

 『なあルシオラ。俺、死ぬかもしれない。こんなにモテるはずがないのに、美女達が俺を取り合うんだえ!・・・っは!そうか!これはセクハラや覗きばかりしていた俺を殺す罠だ!そうだ!ピートだってこうした甘くおいしいことをさせた後に殺すって言っていたし!というか!ティファちゃんとキスティスさんはともかく何でルールーさんまで!あああ、何故だ!何故だ!身に覚えはたくさんあるが、いったい、いったい何が原因なんだああああああ!』

 

 勘違いに勘違いが進み・・・彼女らが自分を殺す罠ではないかと本気で思ってしまい、その原因を考えている横島であった。

 

 

 

 因みにガーデンに帰る際、

 「私もガーデンに行くわ。いいでしょ、あの石を見つけた現場の人の話も必要でしょ」

 「ぐぬぬぬ、ライバルが一人いなくなると思ったのに」

 「いいわ。ここで別れて彼を奪っても消化不良だし・・・でも、負けないわ」

 当然の如くルールーもついていき・・・ガーデンの食堂で働くことになり、三人の火花を散らせた。

 「「「「「横島を殺せええええええ!」」」」」

 「何じゃいお前らはああああ!」

 その三人の姿に、キスティスのファンクラブと新しくできたルールーのファンクラブの男達が妬み、横島は彼らから追いかけられる日々が続いたという。ちゃん♪ちゃん♪

 




 ティファは行動派みたいなのとルールーは共に似た過去を持つ者同士・・・という感じで何とかなったが、キスティスが中々分からなかったです。だって、スコールと似たような感じだとまた勘違いしそうだから・・・無理矢理になっちゃいました。
 あと、一時だけどルシオラを出しました!そして、横島がどれだけ彼女を想っているのかを一度出したかったです!


 次回は籾岡里沙の続きにしました。この話のヒロインは御門先生とティアーユ先生にします・・・やばい、エロ話になりそうで怖い。何とか抑えないと!
 その次はこの際こっち方面にしてみよう!遊戯王に!候補は二人。孔雀舞かGXの明日香ちゃん辺りにしてみます。なんか最近、ハーレム話が増えてきてるからな。ここらで落ち着かないと。


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御門涼子とティアーユ・ルナティークと付き合ったら?(籾岡里沙編のIF続き)

 どうも!初めての続き物です!でも、ちゃんと続いてないかと思うのでそこを気にしないで読んでください!

   設定
 タイトルの通り、籾岡里沙編の続きの話なので里沙と梨子は既に横島が好きです。
 あの助手の幽霊は出てきません。
 半分はランジェリーな話になったかもしれないです。

 今回は・・・とんでもないキャラを出しました!ではどうぞ!


 横島は今死んでいる・・・いや、正確に言うなら意識不明になっている。

 「(どくどくどく)」

 鼻血の海を作って、その海の中心にいるが彼自身は笑顔か困惑か分からない顔をしている。何故、そんな状態になっているのかというと、

 「もう~~忠夫ったら!少しは慣れてよ」

 「そうですね。里沙さんの意見には同意です」

 その状態の横島に文句を言う、数日前に恋人同士となった籾岡里沙とララの暴走発明で女体化したリトこと夕﨑梨子が原因だ。

 梨子は、女体化した時に守ってくれた横島の頼もしさに惚れて恋をした。その後またまたララの暴走発明のおかげでリトと梨子に分かれた後、堂々と恋心を隠さないで告白して、そこに内心気になっていた里沙も負けじと加わって・・・三角関係となった。

 そんな三人が今どこにいるのかというと

 『『いつか結ばれる時の勝負下着を忠夫の好みで選んでほしい』』

 この二人の心の声でわかった者がいるのではないだろうか・・・わからない人のために教えよう。今、三人がいるのは

 

 『『このランジェリーショップなら、いいのが見つかる!と思ったのに』』

 

 女性下着専門店ランジェリーショップだ。ただでさえ、ここは横島にとっては鬼門レベルの場所なのに連れてこられ、更に選べと言われると・・・さて、ここまで書けばもう分かっただろう。

 「ねえ、起きてよ。これはどうかしら?」

 「里沙さんだけじゃなく、私も見てくださいね!」

 今彼女達はランジェリー姿なのだ。里沙は完全に男を誘惑するピンクのレース付きの下着を身に着け、梨子も負けじと薄紫の同タイプの下着を身に着けた。どっちもいやらし可愛かったので、横島の理性が限界リミッターオーバーブレイクして・・・こうなったのだ。

 二人は早く横島に感想を言ってもらいたかったが、

 

 『る、ルシオラ!ま、待て!お前にあのランジェリーは、え、どうせ私はあの二人より胸が小さいから似合わない?そ、そんなことは言ってな、え?なら思ってるでしょ?・・・・・・いいや!間が長かったって、ちょ、待て待て待てアシュタロス!何でお前がここにいる!それに何で怒ってるんだ!え?娘(ルシオラ)を悲しませた?許さない?お、落ち着け(パラガス口調)!それに、お前はそんなキャラじゃぐへぎゃああああ!』

 

 肝心の横島の魂は既に三途の川に行っていて、怒りに燃える彼女とその父親にリンチを受けていた。

 

 

 その後、二人はさっきのランジェリーを購入して意識が戻らない横島を担いで外に出た。そして、連れてきた場所が、

 「あなた達も少しは加減してあげなさいよ~」

 「え、え、エッチなのはいけないと思います!(まほろさん口調)」

 彩南高校の御門とティアーユのいる保健室だった。二人とも宇宙人であり、治療の心得を持っていたため今すぐ復活させられる場所として思いついたのがここだった。さすがに鼻血の海を出して死にかけた。なんてバカバカしい理由で病院に行くのはおかしいと思ったためだ。

 「でも、せっかく恋人になれたから」

 「そういうのも気を遣うように思って」

 「ふふ、ちょっと羨ましいわね」

 御門は女心を出す二人を羨ましそうに話すが顔が楽しそうにしているので、ティアーユは明らかに楽しんでいる事に気付いていた。何しろ・・・

 

 「そ、そういう話は、ちゃんと服を着てください!御門先生!」

 

 今の彼女は白衣だけであり、その中は服はおろか下着すらつけてないのだ。

 「仕方ないじゃない。シャワーを浴びたすぐ後に来たのだから」

 「それでも、最低限は着てください!」

 今日は日曜日のため彼女達しかいないから、その姿を見れるのはこの保健室にいる彼女達しかいないが、いくらなんでも開放的過ぎる。その体にシャワーを浴び終わった後についている水滴と出ている湯気が何ともいやらしエロ過ぎる。もし横島が意識不明じゃなかったら、何が何でも起きてその半裸を脳のHDに焼き付けてまた死にかけただろう。←その後、また三途の川に行って二人からリンチされることに千円!

 「・・・あのすごすぎます」

 「・・・ちょっと羨ましいわ。あの胸が」

 「ほら、一先ず服を着てください!」

 服を持ってきたティアーユに連れられてベッドを囲むカーテンの奥に入った二人。彼女の出るとこは出て、ひっこむとこはひっこみ、見えるとこは魅せるそんな魅惑すぎるボディを持つ御門を羨ましく思った二人だった。

 

 

 服を着て戻ってきた御門は、すぐに横島を治療した。治療の際、二人の胸が横島に触れたりしたが彼は意識を失ったままであり、魂が体に戻って意識が戻った時にそれを聞かされ、

 「ななな、なん・・・ってもったいない時に俺は起きなかったんだあああああ!御門ちぇんちぇいとティアーユちぇんちぇいの爆乳をばくにゅううおうおおおおお!」

 規格外レベルのおっぱいの持ち主である御門・ティアーユの胸の感触を味わえなかったことに悲しんだ。その悲しみのあまり言葉遣いもおかしくなった。そんな横島の肩を叩く

 「ねえ、忠夫。それって私達じゃ役不足ってこと?」

 「浮気ですか。浮気なんですか?」

 目に光がない里沙と梨子。

 「うふふ、なら二人もやればいいじゃない」

 「ちょ!御門先生、何を!」

 「そうね。この際だから、私達の体の隅々まで見てもらうべきかもしれないわね」

 「はい。御門先生とティアーユ先生に負けてないところを見せないと!」

 御門の(横島にとって)危険な一言に乗った二人。横島とティアーユは冷や汗を流す・・・そして、数分後にやはりと言ってもいい展開になった。

 

 「ど、どどどど、どうして、御門先生とティアーユ先生も下着姿になるんですか!」

 「・・・・・・」

 

 二人の誘惑する本気を楽しんで見ていた御門が面白そうと言って脱ぎはじめ、ティアーユはいろいろ言われ騙されて、気づけば彼女も脱がされていた。里沙はさっきのピンクの下着を着て胸を張って見せていて、梨子は少し恥ずかしそうだけど薄紫の下着を着て、二人して横島に見せている。その横島は鼻血が出そうだけど、出したらこの理想郷が見れなくなるので必死に出さないようにした。そのおかげで彼女らは襲われずに済んでいる。

 そう、さっき買った下着の感想会になってしまったのだ。しかも、さらに二人加わって・・・。

 「「どう、かしら?」」

 「と、とってもかわいくて似合ってます!」

 「「・・・はあ」」

 横島は必死に感想を述べたが、二人はまるで敗北感漂う溜息を吐いた。だが、仕方がない・・・何故なら、同じように下着姿になって横島に見せている御門とティアーユが余りにも目立つ上に、どうあがいても勝てそうにないスタイルを存分に見せつけているからだ。

 「うふふ♥どう~、横島君?」

 まず御門だが、スリングショットというY字型のおもちゃのパチンコの形をした水着があるのだが、彼女が身に着けているのがそのタイプの黒いランジェリーだ。肩から細い布で胸を通って股間を隠す、誘惑というよりもはやエロ前提の下着だ。胸の先は多少隠せているが彼女のおっぱいは見方次第ではかなり見えている。しかも、股間も隙間があり、横からだとあの禁断の秘所が見えそうな感じなのだ。後ろも尻の割れ目が隠せてない感じに見えているため、横島君の横島君が思いっきり反応した。何とか、自分の上着で隠すことで精いっぱいだ。

 「の、のせられちゃったわよ~(うるうる)」

 涙目のティアーユは、三人に比べたらどこかのドラッグストアとかに売られているごく普通の白いブラとパンティだった。御門の口車に乗せられて脱ぐことになり、今は恥ずかしそうにしゃがんで見せないように頑張っているが、それがまた色っぽくて可愛い。

 里沙と梨子は頑張って見せる色気で、御門は完成された魅せる色気なのだが、彼女は初めから持っているナチュラルな色気というべきだろうか。モデルには綺麗になるために常に頑張る女性と、まるで天から授けられたかのように生まれ持った美を持つ女性がいる。梨子と里沙は前者で、御門はちょうど中間あたりにいるが、ティアーユは完全に後者なのだ。

 御門は胸の谷間を見せつけたり、スカートをとことんミニにしてパンティを見えそうにして色っぽさを表現しており、里沙や梨子も横島を振り向かせるに似たような感じの服にしているが誘惑するには若いだけあって不足だ。でも、ティアーユは普通の教員がしているスーツを着ていても何故かそれすらいやらしく見えるのだ。どんな服を着ても隠し切れない御門よりも大きな胸とナチュラルな色っぽさと、天然で性に疎そうな性格が彼女の色っぽさを強めて無意識の誘惑をしているように見える。

 そういう訳でスタイルだけでなく感じ取れる色っぽさが余りにもすごすぎるため、そんな体をしている御門とティアーユに梨子と里沙は敗北感を感じているのだ。

 「す、すっごく・・・いやらしいです!エロいです!」

 「ふふ、ありがとう」

 「ううう、も、もう、着てもいいよね!」

 感想も言ったことだし、横島は早いところ一人になって煩悩全開したくて退散したかった。ティアーユは早く服を着たかった。御門はもう少し楽しんでみたかった。里沙と梨子は負けた気持ちの整理がしたかった・・・それぞれが気持ちを落ち着かせたかった時に事件が起こった。

 

 「「「「「??!!」」」」」

 

 いきなり五人の居場所が変わってしまったのだ。保健室から、どこかの森の中に移動されたのだ。

 「な、何だ?」

 「え。え!」

 「これって、ララの発明?」

 「いえ、違うわ!みんな気を付けて」

 「きゃああああ!何々!」

 皆が動揺する中、御門だけはこの現象に覚えがあるのか警戒を促した。

 「先生!これって」

 「諦めてなかったの?宇宙犯罪組織・ソルゲム!」

 横島の問いかけに答えたわけじゃないが、彼女は首謀者が誰かすぐに気づいたと同時に、

 「「「きゃああああああ!」」」

 地面から触手が生えてきて、里沙・梨子・ティアーユが捕まった。横島は本能で体が勝手に動いたおかげで、御門も上手く避けて捕まらなかった。

 「さ、三人とも・・・めちゃエロい!」

 「「「み、見ないで~~!」」」

 里沙と梨子は両手両足に絡まった触手が四方別々に伸びて強制的に体を大の字に広げられ、ティアーユはうずくまったが胸の谷間や股間などにできた隙間に入った触手が絡めた彼女の体で動いて、あえぐ声がエロ度を上げている。しかも、服を着てない下着姿でされては横島の煩悩が急上昇中だ。しかも、触手は彼女らの下着にもかかっていて今にもブラが外されそうになっている。

 「だ、ダメだ!どうしても視線がそっちに~~!」

 「横島君?」

 「っは!な、何でもないです!はい!」

 『・・・その言い訳は無理があるけど、まあ、仕方ないわね』

 さすがに御門もそれはかわいそうと自分に視線を向けて、彼女達を助けた。横島も彼女の下着姿&胸の谷間に視線を集中しながら話をした。

 「はい!そ、それで、消しゴムやらソーシャルゲームやらそんな名前の組織の連中がやったんですか?」

 「ええ、私を組織に入れたくてね」

 「ほう~~、組織に入れて御門先生の体をねっちょりぐっちょり好き放題にしたいと」

 「へ?いいや、私の知識を手に入れ「ははは、ドクター御門!きさぷぎょ!」?あ、あれ?」

 煩悩上昇中の横島は、案の定御門が狙われるのはその体だと勝手に勘違いした。でも、現在進行形で卑猥な目に遭いそうになっている三人の姿を見ればそう思うのも無理はないだろう。そして、人質を手に入れて有利と勝手に思ったその組織のトップらしき宇宙人が姿を現したと思いきや、

 「おいこら!俺の御門に何をするつもりだ!そもそも、俺がいろいろするつもりなんだぞ!てめえみたいなゲテモノカエルみたいなやつに渡してたまるか!」

 「あwmふぉあもあmg~~(べきばきどごぐしゃ)!」

 横島が一瞬でその宇宙人にとびかかりデンプシーロールをぶちかました。何か言いたそうにしているが、煩悩パワーが動かしているのか疲れる様子がない横島に殴られ続けて全然話せそうになかった。

 「しかも、里沙ちゃんに梨子ちゃんにティアーユさんも捕まえて・・・まあ、エロい格好を見せてくれたことだけは感謝するが、それ以上は俺がエロエロ、じゃなくていろいろするから止めさせてもらうぜ!」

 「なぜだろう、タダオが助けてくれるのは嬉しいけど」

 「御門先生のおまけ的な感じがするよね」

 いろいろツッコミたい発言もあったが、とりあえず助けてくれることに二人はこっそり嬉しく思った。だが、もう一人の方は、

 

 「・・・格好いい♥」

 

 恋愛経験が全くなく命を狙われていて、自分を助けてくれる異性もいなかったティアーユは、自分達を守ろうとする横島に惚れてしまった。

 『俺の御門・・・ね。ふふ、悪い気はしないわね』

 御門も彼の発言には若干呆れたが、少しだけ横島にときめきを持った。

 

 

 数分後、宇宙人は殴られ続けた精で顔が倍に膨れ上がっていた。その間に動ける御門が三人を触手から開放して、場所も保健室に戻ってきたので三人とも服を着た・・・御門は下着の上に白衣を着ただけだが。

 「これでよし!いいか、ここにいる女は全員俺の女だ!どんなことがあろうと必ず俺が守り、例えどんなに話されても彼女達は俺が助ける!」

 『『『俺の、女♥』』』

 『私もその女に入っているの?まずいわね、これがあの坊や(リト)が言ったなら笑って済ませられるけど、彼に言われたら・・・ティアーユの事からかえないわ。あそこまで力強く守り助けるって言われたら』

 俺の女発言に胸が高鳴る里沙・梨子・ティアーユ。御門もここまで言う横島にときめきからドキドキになり、

 「今回のようなことをしたら」

 『私も・・・好きになっちゃうじゃない』

 三人と同じ熱のこもった視線を横島に向けた。そして、その横島は・・・

 

 「ここで格好いいところを見せて御門先生やティアーユ先生の好感度あっぷじゃあああああ!(徹底的に後悔させるからな!)」

 

 せっかくの決め台詞を本音と建前を逆に言ってしまった。

 「「「「「へ?」」」」」

 「・・・あ、しまったあああああ!思いっきり台無しにしてしまったああああ!」

 それを聞いた彼女らと宇宙人は唖然として、言ってしまった横島は思いっきり焦った。その場にいることがいたたまれなくなったため、

 「と、とりあえず、こいつを宇宙に帰すから・・・じゃ、しっつれい、しま~~す!」

 「「「「あ」」」」

 宇宙人の頭を掴んで保健室を出て行った。

 

 

 横島がいなくなった保健室では、

 「横島さん。素敵でした~♥」

 ティアーユが扉を見てそう呟いて、里沙と梨子はライバルが増えたことを実感した。しかも、

 「そうね。仮面かぶるようなやつより、ああいう本音を隠さずに出す面白い男なら本気で考えてもいいわね」

 そのライバルは一人じゃなく二人だった。横島のあの自爆を全然気にしない当たり、かなり強大なライバルとなることが見て取れる。

 「こ、これは・・・まずいわ」

 「ううう、もっと攻めないと奪われちゃう!」

 こうした恋愛修羅場が好きな里沙も、自分となるとさすがに困惑する。梨子はもっとアピールをしないと!と言いながら羞恥に悶えた顔になる。

 「ねえ、ティアーユ。ここは一緒にあいつを手に入れない?悪い条件じゃないと思うけど?」

 「ふえ!う、うう、た、確かに・・・私、一対一じゃ何も出来なさそうだし、でもここで御門と組むとまた恥ずかしいことばかりに」

 「そんなことしてると、あの子達に負けるわよ」

 「・・・う、うん!負けたくない!が、頑張るから、一緒にやりましょう!」

 「その言葉を待っていたわ♪」

 里沙と梨子を見て、ティアーユに一緒に横島を手に入れる提案をした御門。恋愛自体はじめてなティアーユも自分一人では何もできないことを自覚していたので、ちょっと不安もあるが手を組む案に乗った。

 

 

 その頃の横島。

 「さてさて、後はこいつを宇宙に帰すだけ・・・ふふふ、俺にあんな発言をさせて好感度アップを失敗させた報いは受けてもらうぜ!」

 「離せ!そもそも、あれは完全にお前の自爆だろ・・・ん?な、何だ!これは!」

 横島は自業自得を宇宙人に擦り付けて、ある乗り物の前まで連れてきた。

 「安心しろ。お前を宇宙に帰すだけだ」

 「帰す、だと?」

 「ああ。因みにこれはPODと言う移動だけを目的にした一人用の宇宙船だ」

 その乗り物は横島の言った通り乗り心地や空間など無視した一人乗れればいい的な球型の宇宙船だった。ただし、起動させて後はハイさよなら。といって帰すようなことを横島がするはずがない。

 「後は・・・おおい!いいぞ!」

 横島がそう叫ぶと、ある一人の男が影から現れてやってきた。その男は腰まである髪が全部金髪になっていて、目が水色になっていて、更に全身の筋肉が限界ギリギリまで出てきた。身長もとても高く軽く二メートルは越えていた。

 「(ずしゃずしゃずしゃ)」

 「な・・・ななななな!ま、ままままままさか!そいつは!」

 「ほう~~、さすがに知っていたようだな~~」

 その男を見た宇宙人の顔が真っ青になった。

 「と、当然だ!そいつは、俺ら宇宙犯罪組織も手を出さない宇宙一危険な人物!」

 「ああ、その男の名は」

 何故なら、やってきた男は、

 

 「「ブロリー!」」

 

 宇宙一危険極まりない男だからだ。

 「こいつが首謀者だ!頼むぞ!」

 「ううう、おおおおおおお~~~~~!!」

 「ひいいい!」

 宇宙人を無理やりPODに入れると、それを自分の頭上まで持ち上げた。そして、そのまま少しずつ押しつぶしていく。

 「いやあだあああ!(ぼん、ぼかん)助けてくれ!!」

 「ははは!このままくたばるがいい!」

 「くうう、こ、この化け物が(どごん)!」

 POD内は既にいろいろ壊れていくが、まだかろうじて宇宙人は生きている。そして、化け物という言葉にブロリーは手を止めた。

 

 「俺が化け物?・・・違う、俺は悪魔、そう、悪魔だ!!」

 

 歓喜の顔になり、今度は片手で持ち上げて空を見上げた。そんなブロリーを見ながら

 「もう無理だ。俺の御門に変なことをしなければこんな目に遭わなかったものを(というか、御門先生よくこいつを扱えるよな。俺だって一回PODに入れられて投げられたことあるくらい扱えないのに)」←この時は『脱』『出』の文珠で抜け出した。ただし、空に出たためそこから地面に落ちた。

 この悪魔を扱える御門を心から尊敬する横島。

 「おおおおおお!(ぐしゅ、ぐぐぐ、ばぎばぎ)」

 球型のPODが押しつぶされたことで細長くなった。でも、まだ中からはかろうじて声が聞こえる。

 

 「うう、おああああ、こ、これがパラガス・・・もとい罪人のさだめか」

 

 一部変えた神台詞を言ったあと、

 

 「うおおおおおお~~~~おおお!!(ぶううううん!)」

 

 思いっきり空めがけて投げ飛ばした。横島の言った通り、ちゃんと宇宙に帰してやった・・・ピッチャー振りかぶってPODを投げました!的に。

 「ふふふ、わはははは!!!」

 「(や、やっぱりこえええ!)さ、さすが、ブロリーさんです!」←汗流しまくり

 「ははは!さすが俺と褒めてやりたい!」

 大笑いするブロリーをただただ褒めて、被害が回らないようにすることが精いっぱいの横島だった。

 

 

 

 宇宙人の制裁が済んだ次の日。横島は里沙の家で目を覚まして居間に行くと、

 

 「「「「おはよう、た、だ、お♥」」」」

 

 今までは里沙と梨子だけだったが、今度は御門とティアーユもいた。そして、彼女らの服が・・・里沙と梨子は裸エプロンで、御門とティアーユは裸ワイシャツだった。しかも、パンティは身に着けているがブラの方は四人ともつけていなかった。

 その里沙と梨子の頑張ってアピールする姿と御門とティアーユの妖艶な姿、エプロンとワイシャツから見えた胸の先にあるあの突起にエプロン着用の二人の後ろから見える背中とパンティにボタンを全部開いて見える爆乳の二人の谷間とパンティに、完全に理性と自制心の壁が煩悩の大砲から何発も出る煩悩玉によってぶっ壊された。

 彼女らの魅惑と蠱惑が混ざった姿を見た横島は・・・

 

 「ぶは!(どばばばばば)」

 

 三途の川に再訪問することになった。また魂が抜けた横島に迫る四人は、

 「忠夫、たっぷり愛してあげる♥」

 「もう、隠さないから」

 「私を守るなら、ずっと離れないでね♥」

 「よ、よ、よろしくお願いします!(ヤミに妹も作ってあげたいし!)」

 エプロンとワイシャツを脱いで彼にキスをして・・・次の日まで誰も家を出なかった。

 

 

 そして、数年後に五人の女性(妻)と幸せな生活を送ることになるのは別の話・・・え?四人じゃないのかって?いやはや、横島君が数年の間に我慢できずにもう一人作ったに決まってるじゃないか。それが誰なのかは・・・読者の皆さんがそれぞれ決めてください。

 




 ティアーユさんは正直チョロい部分があるのと、御門さんはスケベをむしろ隠さずに堂々と見せるのがいいと思います。因みに自分は五人目は春菜の姉さんがいいな~と思ってます・・・でも、この続きは書きませんので注意!

 映画再登場おめでとう!の意味を込めて最凶最悪野菜人を出しました!どうでしたでしょうか?私は笑いをこらえながら書きました!

 次回は遊戯王の予定でしたが・・・すいません!変えさせてもらいます!鋼の錬金術師にします。ヒロインはあの氷の女王にしようと思います!その次が、ストリートファイターの春麗さんに・・・あれ?どっちも強い女性だな?まあいいか! 


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オリヴィエ・ミラ・アームストロングと付き合ったら?(鋼の錬金術師)

 どうも!銀の匙が新刊出てほしいと思っている作者です!

   設定
 彼女の要塞で働いています。
 当然、ヒロインが横島に意識などしていません!
 今回は恋愛な話ではないですので、デレは期待しないでください。
 おおよそは原作に沿った話にしています。

 では、どうぞ!


 横島は今・・・

 「ざ、ざ、ざむい。こ、こんな時は歌でも歌って気を紛らそう・・・やあっと見づげだ露天風呂の事を~。オ~リヴィエざんにづ~だえた~~、彼女の裸(ヘブン)を求め、こっぞりのぞ~ぐと、男どもの裸(ゴートゥヘル)だっ~だよ・・・ぐおおおおお!忘れろ忘れろ忘れろおおおおお!」←彼の実話。

 とある場所で気温がゼロ℃を下回り雪が降る中除雪しているが、気晴らしに歌った歌でその時を思い出し苦しみ叫んだ・・・彼のいる場所というのが、

 「よう、タダオ。お疲れさん」

 「ううう、バッカリアさん。どないして俺がたった一人で除雪しないといけないんじゃああああ!」

 「そりゃ、要塞(うち)の司令官の裸見たからじゃないか?」

 ブリッグス要塞と呼ばれるアメストリスと呼ばれる国の軍の基地の内の一つだった。このブリッグス要塞は国の北の位置にあり、そこは雪が降る地域で横島はそこの除雪をこのバッカリアと呼ばれた男に頼まれて・・・いや、ここのボスともいえる女司令官の裸を見た罰と言ってもいいだろう。←露天風呂とは別件で見た。

 「男なら、命を懸けて見るもんじゃろうが!」

 「・・・その意気込みだけは大したもんだと言えるな。というか、氷の女王をよく女扱いできるものだな。俺はもちろん、他の兵達だってそれができないくらいとんでもないっていうのに」

 「何を言う!あの美女を女扱いしないなんて、裸を覗かないなんて、俺の煩悩が許さん!」

 「ほう~女扱いと裸を見たいなら、まずは私より強くなるんだな」

 「おうよ!絶対にオリヴィエしゃんを押し倒してあれなことやエロなことを・・・」

 モヒカンが特徴のかなり巨漢・バッカリアと話していたが・・・いつの間にか、二人の話題にしていた本人が加わっていた。彼女の整った美を持つ顔を見る横島は軍服でもわかるかなりいいスタイルに目を離さないまま

 「お、お、オリヴィエ、し、司令キャン?」

 口調がおかしくなりながら汗をだらだら流す。何気にバッカリアも汗を流していたので、

 「・・・じゃ、俺は監視の続きがあるから、後はお二人で」

 「に、逃げるなあああああ!」

 逃亡するのであった・・・剣に手をかけていたのだ、無理もない。

 「さて、私を女扱いするにふさわしい強さかどうか、試させてもらうか」

 「のおおおおお!い、いやあああ!ご、ご勘弁をおおお!」

 「泣き言を言わずにさっさと来い!私に勝てたらさっきの二つを許そう(ずるずるずる)」

 逃亡者に文句を言う横島だが、既に剣を抜きながら彼の襟首をつかんで引きずるその女性。その光景はもしこの場におキヌがいたらこう言っただろう。

 

 『美神さんに引きずられているみたい』

 

 実際横島もそんな感覚にとらわれていたので、

 「のおおお!伊達に女王と呼ばれるだけあって、美神さんレベルで話が通じいい~~ん!!」

 美神の名前を出した。

 「そういえば、獲物を殺した返り血を浴びた後のシャワーを覗いた罰もまだだったな。別にどうってことないんだが一応やっておくか。ちょうどいいサンドバック、ではなく試し切りのカカシができたからな」

 「俺をカカシ扱い!しかも最初はサンドバッグ!のおおお!どうってことないって言ったのに、試し切りなんてごめんじゃああ!お助けええええ!」

 逃げたバッカリアに怨嗟の叫びをしながら、女司令官のオリヴィエ・ミラ・アームストロング通称ブリッグスの北壁に引きずられていった・・・果たして横島は生き残れるだろうか?

 

 結果は案の定、敗北した。でも、敗北しただけまだましだろう・・・ここでは弱肉強食であり、彼女は兵を殺すようなことは決してしないが弱ければ容赦なく要塞から叩きだすのだから。

 「それにしても、お前よく諦めないな」

 ボロ雑巾になった横島に話しかけるマイルズと呼ばれる、本来この国では処刑されたイシュヴァール人の血を引いているが特例で免れた男が話しかけた。

 「ふふふ、オリヴィエさんと同じくらいとんでもない女王様を知っとるからな!」

 「あの司令官と同等か・・・なら納得だな」

 「おおよ!オリヴィエさんは叩きのめすだけまだましだ!俺の上司だったあの人は、金にならないとわかると見捨てるからな!俺なんて何回盾にされてそのまま放っておかれたことか!しかも、儲けが少なかったらそのイライラを俺にぶつけるし!」

 「・・・それ以上はいい」

 「・・・誰か来るんすか?」

 横島のやられ自慢話に呆れるマイルズだが、真剣な顔になって話を切り上げたあたり何かあるとわかり訪ねた。

 「ついさっきだがな、鋼の錬金術師と弟が来た」

 「へ?あの中央で話題の最年少錬金術師がですか?へ~、ちょいと興味があったんですよね(人体錬成した奴らしいからな。もしかすると・・・できるかもしれないし)」

 興味を持つ理由、それはもちろん人体錬成で恋人復活の可能性があると思っているからだ。錬金術の知識が全然ない横島は、彼らならもしかしたら。という考えがあった。

 「ああ、お前の文珠を借りることになる」

 「分かりました。意図を知りたいんすね」

 話題の人物が、わざわざ雪が降るこの北の地にやってきた意図を知るために、横島の文珠の力が必要らしい。

 ここで横島の文珠を知っているのはオリヴィエ・バッカリア・マイルズの三人だけだ。一度だけ、この世界にやってきた時に要塞の防衛ラインを突破していて、スパイと間違われバッカリアに襲われた時に思わず『盾』の文珠を使ってしまい知られてしまった。その後、バッカリアの後ろにいたオリヴィエが見えナンパしようと横島独自のスキルである『美女のところへ一瞬で行く』が発動して、彼女の目の前に姿を現したが軍人の本能が働きナンパする前に彼女に叩きのめされてしまった。

 その後、横島を尋問・・・訂正、半拷問したがスパイじゃなく、しかも話の半分以上が通じないため地理や歴史すらも知らない人物であることが分かった。一応弱肉強食のこの要塞にいてもいいかテストとしてバッカリアと戦い横島流ゴキブリ戦法で上手く戦ったがパワーで負けた。でも、結果は引き分けだったため合格ラインを突破してここにいられることになった。

 今回のように客が来るときにはスパイかどうかを見極めるために呼び出されることもたまにある。何故なら、文珠のことを説明した際に彼女らがいろいろと(無理やり)聞いたためだ。そして、文珠の事は知られたら確実に利用価値として見られて中央の上層部達にいいようにされる恐れもあるため、三人は口外しないことを誓ってくれた。その点だけは横島も感謝した。

 

 話を戻し、鋼の錬金術師である右腕と左脚が鋼のオートメイルの兄エドワード・エルリックと鎧に魂が宿った弟アルフォンス・エルリックの兄弟と会った時

 「へ~、こいつが鋼の錬金術師か~。つうか、体そのものが鎧の鋼だからそう呼ばれているのか?」

 「い、いや・・・僕は弟でこっちの兄さんがそう呼ばれているんだけど」

 「え!このチビが兄でお前が弟!!あ、ありえねえ!」

 「ふざけるなあああ!俺はチビじゃねええええ!」

 「がははは!そんなこと言ってもこれだけの差があれば説得力ないぞ!弟の倍低いじゃないか!っは!もしや、見かけはチビで頭脳は大人!その名はハガレン探偵エドナンと呼ばれているのでは!」

 「うがああああ!このやろおおおお!絶対に今すっげえチビとして見ただろ!俺はチビじゃねええええ!」

 「兄さん落ち着いて!確かに説得力ないけど!後、二回言ってるよ!」

 そんなやり取りを見事にした横島であった。しかし、これは演技であり

 

 『助けてほしい』

 

 この心を文珠『覗』で見た。その心には彼が敵対しているホムンクルスに関わることも少しあったので見ることはができたが、

 「・・・マイルズさん」

 「どうだ?」

 「助けを求めている。でも、詳しいことは本人に直接聞いた方がいい」

 「・・・そうか」

 ここでは余り聞かない事ばかりだ。ましてや、中央のセントラルがどうなっているかの情報もここでは余り入らない状態だ。それも踏まえて場を作って本人から聞くべきと報告した。マイルズもその報告を聞き、二人を見下して話をしているオリヴィエに伝えた。

 

 

 その後、ホムンクルスの一人・スロウスがブリッグズ要塞にやってきたが環境を利用した氷漬けにして、スロウスを知っている二人をスパイ容疑で捕まえて、尋問を名目に情報収集するために誰にも話を聞かれないように地下の洞窟の奥深くに入った。二人の他に横島と同じ下っ端生活をしているエドワードの知り合いのヴァトー・ファルマンも含めた三人の話で、この国ができた理由や今後のアメストリスの危機などを聞くことができた。その際に、自分の要塞に騒動を持ち込もうとすることにオリヴィエはご立腹だった。

 話が終わると、レイブンという中将がやってきてスロウスを元に戻して活動を再開させたが、その後の話術でホムンクルスの事などを簡単に漏らしてきて協力要請をしたが、

 「くだらん!」

 この一蹴と共にオリヴィエは彼を斬り捨てた。その行為には横島だけでなくブリッグズ兵全員がざまあみろ!と思った。何故なら、洞窟にいる兵を生き埋めにする命令をさせたためその仇が取れたからだ。横島だけはセクハラまがいなことをオリヴィエにしたから喜んでいたが。

 

 

 時が経ち、レイブンを斬り殺したということでセントラルに呼ばれたオリヴィエ。その頃、ブリッグズの兵や横島達もこっそり彼女の実家のあるアームストロングの家にいた。そこにいた彼女の妹をナンパしたが、

 「ううう、どないしてあのマッチョが好みなんだあああ!」

 「というか、兄が好みのタイプだと思うのだが?ずっとあの兄がお前みたいな男から守ってくれたから自然と兄を好きになったんじゃないか?」

 「あなたなら、兄に似ているのでいいのですけど・・・」

 「へ?俺が?」

 「このモヒカンがいいのか!うわあああ!」

 マッチョな兄のアレックス・ルイ・アームストロングが好みと断られ、その兄の写真を見てがっかりする横島を慰めたバッカリアだが、まさかその彼がいいとオリヴィエの妹は手を繋ぎ横島は悲しみに暮れた。

 何故北にいた横島達がこの家にいるのかというと、全てはホムンクルス達が忠誠を誓っている「お父様」と呼ばれる国全部を巻き込む野望を阻止する決戦の日である「約束の日」に備えるためだ。マイルズは別動隊として違う場所に向かっているため中央にはいなかった。大切な仲間であるヒューズを奴らに殺されたマスタングとのやり取りで、その日が近いことを知っていた。そして、それにはこの国に住む多くの人達の命や軍上層部の半分以上が関わっていたことも分かっていた。

 

 

 その日がついに来たが・・・

 「よおおおし!頑張って見つけるぞおおお!」

 オリヴィエはおろかバッカリアとも別行動で、横島は一人だけ別の指令を受けていた。それは、

 

 『イシュヴァール人のスカーを生きた状態で確保しろ』

 

 だった。何故これをオリヴィエが命令したのかというと、今回のこの中央司令部のホムンクルスとの戦いでは彼らの力も必要だからだ。かつて、錬金術師殺しという復讐に燃えていた彼との対話を部下のマイルズにさせることが狙いである。因みに顔は錬金術師殺しの時の手配書があったため、それを持って行った。

 これだけなら横島はここまでやる気が起きないが、

 『今回の任務を無事に達成したら、私を女として見る許可を出そう』

 横島の扱いをしっかり学んでいた彼女はそう言って動かしたのだ。もちろん、この時は本当に許可を出すつもりはなく、終わってもいつも通りにするつもりだった。

 

 横島はスカーを探しに行こうとしなかった。何故なら、この「約束の日」に必ずこのセントラルにやってくると踏んでいたのでと、網を張り巡らせていればいいのだが・・・

 

 「おっじょおおおさあああああん!俺と一緒にで~~~~としませんかあああ!」

 

 全然女のいないブリッグズにいたため、タガが外れてしまったのかその事を一時的に忘れてしまい、いろんなところに行きナンパをしまくっていた。当然、全滅しまくってがっかりしながらとぼとぼ全然前と周りを見ないで歩いていると、

 「あ~~~!お前!」

 「ん?」

 「誰だ、こいつは?」

 何と、ハガレン探偵・・・もとい、エドワードと会った。ナンパ全滅でダークモードになり、何も考えずに歩いていたら地下に入って彼と会ったのだ。他にも男が二人いたのだが、横島からすればどうでもよかった。

 因みにルシオラを生き返らせる人体錬成の件だが、何十人もの人の命が原料となる賢者の石がないとできない。なくてもできないことはないが、必ず代価が必要でありもしかしたら命が無くなるかもしれない。その話をブリッグズで聞き悔しい思いもあったが、横島は諦めることにした。何十人も殺してできた賢者の石を使うことや自分を代価にルシオラを生き返らせることはできないし、何より彼女が絶対にそれは許さないと思ったからだ。

 

 スカーと会うために行動していることを伝え、しばらく一緒に歩いていたら広い場所に出てそこでようやくスカーに会えた。更に

 「鋼の?」

 「スカーもいます!」

 炎の錬金術師のロイ・マスタングと部下のリザ・ホークアイもやってきて、

 「い、痛いです」

 「ああん?随分そろってんな」

 天井から他国からやってきた少女であり(理想の)アルフォンスに恋をするメイと、ホムンクルスのエンビィーが落ちてきた。役者が少しずつそろってきた時にエンヴィーは自分がヒューズを殺したと彼の妻の姿になって笑いながら喋ると、マスタングが怒りに燃えて全員を先に行かせた・・・が、

 「鋼の・・・そいつをよこせ!」

 「・・・断る!」

 仲間を殺された怒りと復讐に燃えるマスタングが見るに堪えなくなり、エドワードとかつての自分に見えたスカーと彼をオリヴィエに会わせるための横島も戻った。そこにはエンヴィーの本体に止めを刺そうとしたマスタングがいたので、エドワードがそれを阻止して鋼の右手でそれを持った。その時見せた顔は

 「渡さないと、お前ごと焼くぞ!」

 「上等だ!相手になってやる!だが、今の顔を鏡で見てみろよ!この国のトップに立とうとする人間の顔かどうかをな!大佐が目指している未来はそんな顔をしていい未来じゃないだろう!」

 エドワードの言う通り、トップに立とうとする顔ではなかった。炎と鋼、二人の錬金術師が火花を散らす中、

 

 「なあ、こいつが殺したヒューズってさ、メガネをかけて、あごひげ生やして、しまいには軍服の内ポケットには娘の写真を持っているようなやつか?」

 

 横島が空気を読まない言葉を出した・・・が、スカー以外はその内容は聞き捨てできなかった。

 「お、おい、会ったことあるのか?」

 「いや、ないぞ。俺ずっと北のブリッグズにいたし。そもそも、中央にそんな人がいたなんて知らなかったし」

 会ったことない横島がヒューズの特徴を言い当てたからだ。

 「じゃ、じゃあ、何で知っているの!」

 「だって・・・」

 エドワードとリザの質問に

 

 「マスタングって奴の隣にいるから」

 

 あっけらかんと返した。全員が思わずそっちに視線を向けるが誰もいない。

 「俺さ、幽霊が見えるんだ。それで、そんな特徴の男があんたの隣にいて・・・肩を掴んで、やめろ!と必死に言っているんだよ」

 「な・・・に?」

 マスタングは炎を出す指を震わせた。ホムンクルスや錬金術などはまだ目に見えるが、霊は見ることができないので胡散臭さを感じていた彼だが、無視できない言葉だった。

 「まあ、初対面の俺の言葉なんて信用できないよな。だから・・・」

 マスタング・・・いや、ヒューズに歩み寄り、

 

 「本人と直接話せば納得するだろ」

 

 彼の腕を掴むと、横島だけでなく他の皆にも彼の姿が見えるようになった。霊能力でうっすらとではあるが視認できるくらいに、彼の霊の波動を強くしたのだ。その姿はマスタングと同じ軍服を着ていた・・・ただ、ちらっとではあるが娘と妻の写真も見えた。

 「「「「「!!!」」」」」

 これには三人だけでなく、スカーとエンヴィーも驚いてヒューズを見る。しかも、

 『お!俺が見えるのか!』

 「ああ、しっかり話してやれ。そして・・・納得させてやれ」

 『ありがてえ!ありがとな!』

 声まで聞こえる。お膳立てをしてくれた横島に礼を言って、

 「ほ、本当に、ヒューズ、な、なの、か?」

 「ひゅ、ヒューズ、さん?」

 「う、嘘、だろ」

 マスタングの前に立ったヒューズ。まだ驚きが顔に出ている三人だが、

 『ああ、そうだぜ。なあ、ロイ・・・イシュヴァール殲滅戦の後に、多くの兵が犠牲になったあの戦いの後に言ったじゃねえか。いつか自分が国を変えてみせる・・・と。あの時に言ったあの言葉とあの顔が気に入ったからこそ、お前さんなら本当に変えられると信じたからこそ、その理想に手を貸したいと思ったんだ』

 生前の変わらない笑顔を見せながら、会話を始める。

 「ヒュー、ズ」

 『でも、今のあんたの顔は・・・見たくないぜ。そんな顔で、本当に、国を変えられるのか?』

 「・・・・・」

 『後ろにいるリザちゃんだって、どんな思いで銃口を向けていると思っているんだ。目の前のエドだって、あんたにそんな顔をしてほしくないから止めてるんだぜ』

 「だが!そいつは、お前を苦しめながら殺したんだ!」

 「ふん、畜生の道(こっち)に来たいというなら、別に止めはせん。だが、その男が言うように国のトップに立とうという人間がそんな畜生になるというなら、これから先一体どんな顔をしてどんな人の皮をかぶって世を成すかのか見ものだな」

 「・・・く、く、うううおおおお!」

 ヒューズとの会話にスカーも入ってきた。彼はイシュヴァール殲滅戦の被害者で実際にその道を経験をした人間だ。だからこそ、重みのある言葉だった。それが指を動かしたが・・・

 「中尉・・・私は、まだ道を外してないか?」

 「・・・はい。ですので、引きません」

 誰もいない方向に向けて炎を出した。リザにした約束・・・道を踏み外したら殺せ。マスタングはこれを破ってないので、彼女は引き金を引かずに銃口も下に向けた。

 「目の前に・・・仇が、いるのに!」

 『でも、やめてくれよ。俺はお前さんがお前さんのままで、国を変えてほしいと思っているんだ。だから、畜生になってほしくないんだ』

 「・・・わかった」

 その場で膝をつき顔を俯かせる。そのマスタングに右肩にヒューズが、左肩にリザが手を乗せた。

 「よ、よかった」

 「ふん。俺からすれば他人事だから、別に構わんがな」

 「はは、素直じゃないな・・・一応言っておくか。あんたの後ろにメガネをかけたあんたと同じ肌の色をした右腕がない好青年そうな顔をした霊がいて、さっきのあんたの行動を嬉しそうにしているぞ」

 「・・・何?」

 マスタングがヒューズの説得に応じてくれてホッとするエドワード。他人事の顔をしていたスカーは横島の言葉に顔色を変えた。どう考えても、今言った霊の特徴は思い当たる人物がいるからだ。

 「い、いるのか?あ、兄者が!」

 「兄なのか?全然似てないな~。左腕に刺青をしているぞ」

 左腕に刺青が決定的だった。イシュヴァール人でそれをしていたのは、自分の兄だけだからだ。

 「・・・そうか、ずっと一緒だったか」

 右腕を失って死にかけたスカーに、彼の兄は自分の右腕を移して助けた。思わず自分の・・・いや二人の右腕に手を置いたスカー。兄が傍にいる嬉しさに、少しだけ口の両端が上がった。

 その後、エドワードに捕まっていたエンヴィーは自分の中の賢者の石を壊して自ら死を選び、マスタングは畜生に行かなくて済んだ。

 『安心したよ・・・ありがとな、あんた』

 「俺はイケメンの味方じゃないが、困っている幽霊(ひと)の味方だ」

 『へへ、そうか。じゃ、ロイ頑張れよ!リザ、こいつを頼んだぜ!エド、お前とアルの体が元に戻るといいな!』

 そう言うと、だんだん薄れてきたヒューズ。

 「ま、待て!」

 『安心しろ。ず~~っと、あんたの変えていく国の姿を見るまでは離れねえからよ!』

 マスタングが手を伸ばすが、そう言い残してヒューズは・・・消えていった。でも、見えなくなっただけで横島の眼にはマスタングの傍にいたのが見えた。

 「それまで、さぼらないよう私を監視するつもりか・・・・・・ふっ、卑怯者め!」

 彼のいた場所に向かって、そう言い放った。ただ、その顔はすっきりしたいい顔だった。

 「よかった・・・本当に、よかった」

 ヒューズとマスタング。二人が救われた形になったので、リザはこの時目から雫を一粒出した。

 

 

 そして、五人は進んでいき(リザにナンパしようとしたが、マスタングに燃やされて失敗)、国の中心ともいえる場所に到着した。そこで何とエドワードが黒い触手に捕まり姿を消した。更にキングブラッドレイの成れの果てと言う集団と金歯の医者と戦うことになり、その途中で仲間も着実に来たが

 「マスタング大佐、あなたには人柱になってもらいます」

 「君の意思などどうでもいい」

 敵の方も集まってきた。ここに来る前にブリッグズ兵とバッカリアにホムンクルス・グリードと戦い傷ついた大総統ブラッドレイことラースに、彼の息子・セリムとしての肩書を持つプライドという二人のホムンクルスがやってきた。プライドの作った人体錬成の錬成陣でマスタングもまたいなくなってしまった。

 その後、金歯が書いた錬成陣が中心だとわかったスカーが右腕の錬成陣『分解』を使って地面を一部壊し、

 「くらえ!」

 横島も文珠『光』で目を眩ます。その隙に、皆がそれぞれ別々の場所に行き

 「貴様も残るのか?」

 「俺はお前を女王様のところに連れて行かないといけないんだ。だから、死なれると困るんだよ」

 スカーと横島が残りブラッドレイと戦うことになった。プライドはいつも間にか姿を消した。

 

 だが、二対一という状況でも、

 「く!速い!」

 「これがボロボロの動きかよ!」

 ブラッドレイは強く、その速さと剣さばきに横島は文珠を使う暇もなく、必死に避けることで精いっぱいだ。まず最初に動きが厄介な横島を殺そうとしたのか、

 「ぐ!」

 「邪魔だから死んで「ふん!」(だだだ)な!」

 横島の間合いに入った瞬間、傍にいたスカーが左手を地面に叩いた。すると、地面から何本ものツララみたいな針が出てきた。その石のツララの奇襲に飛んで離れた。

 「完全にノーマークだったという顔だな。ああ・・・俺も、こんな考えを持つなんて思わなかった」

 上着を脱いて、見せた左腕には

 「その刺青って、お前の兄の左腕と同じ!」

 「ああそうだ。兄が作り出した、再構築の錬成陣だ!」

 スカーの後方にいる彼の兄の霊と同じ左腕の刺青があった・・・そして、横島はそれを見て

 「・・・スカー、お前を真似させてもらうぞ!」

 「何?」

 文珠を取り出し、自分に使った。その文字は『模』であり、いわばコピーである。

 「き、貴様!それは」

 「何と・・・」

 横島はスカーをコピーして、首から下が全部スカーになった。つまり、両腕にある錬成陣もまた

 「行くぜ!」

 左手を地面に叩いて、さっきのスカーと同じ攻撃をした。同じ能力を持っているということだ。

 「っふ、お前達人間は、どこまでもあがきよる」

 それを避けて襲い掛かってくるブラッドレイに、今度はスカーがやり遠ざけた。

 「その力はなんだ?」

 「全部終わってから話す。それまでは倒すことに集中しろ!」

 だが、再びやってきたブラッドレイに構えた二人。

 

 その後、二人とも再構築の力を使いながら、横島は文珠で『剣』を出し応戦してスカーは肉体で戦った。しかし、それでもブラッドレイはひるまなかった。スカーと横島は、傷つきながら戦った。しかも、横島に至っては『模』の効果でスカーが受けたダメージは自分にも来る。

 「神を捨てたのか!(ざしゅ)」

 「「ぐう!」」

 肩を斬られ苦しむ二人。何とか再構築を地面にうち、離すも避けながら近づいてくる。

 「神とは、その程度のものだったのか!」

 「おら!」

 「否!」

 サイキックソーサーで止めようとしたが、それを斬って襲い掛かるブラッドレイ。斬った際のサイキックソーサーの爆発で逆に二人の眼に彼が見えなくなり、それをものともしないで来たブラッドレイが二人を踏み倒した。踏み倒された勢いで横島が文珠の剣を手放してしまった。

 

 「お前らも絶望を味わった時思ったはずだ・・・神など、存在しないと!」

 

 ブラッドレイはスカーの事はわかるが、横島の事はわからない。だが、戦ううちに少しだけわかったのだろう。横島もまた絶望を味わったものだと。

 止めを刺そうとした時だった・・・月光が剣に当たり強烈な光を放ってブラッドレイの眼を眩ませたのは。

 

 「「う、うおおおおおお!」」

 

 二人の右腕の分解の力が、片方ずつブラッドレイの腕を壊した・・・が、腕を失ってもなお口で刃を加え、スカーの腹に刺した。

 「「ぐふううう!」」

 スカーの傷は横島にも来る。その刺された痛みと出血が横島を襲った。その後、忍装束を纏った女性がやってきてブラッドレイに止めを刺そうとしたが、結局刺せないままブラッドレイは死んでいった。横島は出血が止まらないまま文珠『模』の効果が切れて元の姿に戻った。

 「はあ、はあ・・・」

 文珠『治』を使って何とか傷口はふさがった。しかし、出た血が多かったのか動けないまま意識を失った。その頃、ブラッドレイが持っていた賢者の石を手に入れた女性は、スカーに頼まれて国の中心である錬成陣のところまで運んだ。そして、スカーは錬成陣に手を置こうとした。それは、国全体を覆う結界のような役割をしている地面に埋まっている賢者の石を逆転の錬成陣で無くすためだ。

 『いろんなものを失った俺は・・・これからどこへ行くのだろうか?』

 そんな思いを持っていると、

 「!!」

 再構築の錬成陣の刺青がある左腕が、自分の両手の上に見えたような錯覚がした。瞬きをしてもう一度見たら、今度は自分の両手だけだった。

 『そうだ。いろいろ失ったけど、手に入ったものだってあった。無くしたのなら、また別の何かを手に入れればいい。そうか、この左腕はそのためのものだったんだな・・・兄者』

 だが、後押しはしてくれた。

 『行くぞ、兄者!』

 『ああ、イシュヴァールのためにも!』

 そんな声が聞こえた気がしたスカーは、錬成陣に手を置き逆転の錬成陣を放った。

 

 

 そして、そこから少しずつ逆転の一手となり戦いは人間側に傾き始めた。だが、横島はもう動けないためエドワード達が戦いに行く中、スロウスとの戦いでかなりの痛手を負ったオリヴィエがこの場所にやってきた。

 「タダオ。おい!」

 「大丈夫だ、生きて、いる・・・く!」

 共にいたスカーが安否を伝えた。少しだけホッとした彼女が周りを見るとブラッドレイの亡骸を見た。

 「これは、お前が倒したのか?」

 「ああ。だが、ここに来た時から既に満身創痍だった。それでも俺一人だけでは無理だった・・・こいつがいなかったら俺は殺されていただろう」

 「・・・・・・そうか」

 それを聞いて、倒れている横島に笑みを浮かべた。

 『ふふ、どうやら・・・約束は守らないといけないようだな』

 スカーは生きている。しかも、ブラッドレイを倒すという大役までやったのだ。そう思いながら、ブラッドレイに向かって

 

 「どうだブラッドレイ。私の兵は強かっただろ・・・後、タダオも、私の男も、強かっただろ」

 

 そう言った。

 

 

 その後、ホムンクルスとの戦いは終わった。スカーもオリヴィエに渡すことができた。今は彼女の実家でスカーと横島は療養中だ。スカーとマイルズを二人だけにさせて今後のイシュヴァールをどうするか話し合いをさせて、オリヴィエは、

 「よく・・・頑張ったな」

 別室で寝ている横島の部屋に行き、心からの笑顔を彼の寝顔に送った。その顔を見ながら、戦いの中で会ったエドワードとアルフォンスの師匠であるイズミから言われた言葉を思い出した。それは子を産める幸せが無くなったイズミに軍人として生きる自分にはそのような幸せは無用だと言った時だ。

 

 『なるほど・・・でも、あなたも女性として産まれたのならいつか欲しいと思う時が来るわ。あなたを女性として大切な人として見る人と必ず会う時が来るわ。これだけは覚えておいた方がいいわよ』

 

 それを思い出し、一番の候補である横島が

 

 「果たしてこいつがその男になるのか・・・っふ、楽しみだな」

 

 自分をそう思わせる人物になるか。それを楽しみにしながら、その部屋を出た。

 




 今回のヒロインは、美神に近いタイプの女王様なので時間をかけて少しずつ意識させるという感じなので、終わりがこれからそれが始まるという感じになりました。というか、それ以外に想像ができない・・・デレた今回のヒロインが。


 次回がストリートファイターズの春麗ですが、どうやればいいかさっぱり?一応原作通りにしてみようかな?その次ですが前々からやってみようかな?と思っていたハヤテのごとく!で行こうかと思います!ヒロインは、瀬川泉か水連寺ルカあたりを考えています。


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春麗と付き合ったら?+etc(ストリートファイター+たくさん)

 お待たせしました!ストリートファイターのヒロインです!ですが・・・今回はかなり話を変えました!まずは設定です!

   設定
 ストⅡのラスボスを倒す行程ですが、出てくるキャラは原作とは思いっきり変えてます。
 また、かなり強引な部分があり、出てくるキャラは全員女です!
 最初と最後以外は横島はキャラ崩壊・・・ですね!
 正直、これでこのヒロインは惚れないだろ!と言いたいキャラも出てきますが、そこは目をつむっていただけるとありがたいです。
 最後に・・・大ハーレムです!タイトルからもそう思えますよね♪

 では、どうぞ!


 中国人でインターポール所属の麻薬捜査官をしていた女刑事・春麗。彼女はベガという男が麻薬組織「シャドルー」のボスをしていた時、この男が父の仇でもあった。実際、インターポールに入ったのも父の仇を探すためと言ってもいい。

 「ねえ、どういうこと?」

 でも、今はその組織も解体して、ベガも倒して、刑事をやめて、一人の女性としての幸せを手に入れようとした・・・そう、その代表的なのが結婚である。その相手も見つかった。それは、ベガを倒すのにずっと世界中を共に駆け巡った男である。

 「い、いや~~、俺も・・・えっと、何でだろ~~何でだろ~~何でだ、何で「真面目に答えなさい!」は、はい!で、でも、それしか言えないのです!」

 その男の名前は横島忠夫。結構スケベで、彼女の黒のストッキングに青のチャイナ服の腰から下の隙間から見える脚線美とバランスの取れたボンキュボンなそのスタイル見たさに協力を申し出た男で、その欲望をどうどうと出して周りをドン引きさせていた。

 でも、裏表を持たないはっきりした男が春麗は好みであり、時には本当に助けられたり、夕日を見て悲しんだりするところを見て好感を持ち、共に行動しているうちに横島の隠れた魅力に気づき好感から好意、更に愛情へ変化したことで、彼女は横島となら一緒になってもいいと思うようになった。

 ただ、今ははっきりしない態度と言動に怒鳴ったが、

 「はあ・・・まあ、仕方ないわね」

 春麗は仕方がないと思った。その理由は共に目的のために世界を駆け巡った旅にあり、彼女はその時の事を思い出した。

 

 

 そもそも横島と彼女がどうやって出会ったのかというと・・・

 「一生、ついていきまああああす!」

 この一言でわかっただろう・・・。横島が文珠でたどり着いた彼女の故郷・中国でナンパした時だ。もちろん、最初は刑事として逮捕したが、

 「何でもします!どんなことでもします!お願いです!俺を置いてください!」

 どっかの女王様に言った懐かしい言葉を出しながら土下座をした。やれやれ・・・と思っていたら、

 「春麗、テストしてみましょう」

 シャドルーを同じく追っていたイギリスの特殊部隊「デルタレッド」のキャミィから、実力を持っているか。のテストをすることになった。彼女と小手調べをすることになったのだが、

 「(むにゅ)・・・え?な、何で?何で反応ないの?」

 「何がだ?隙あり!(ごず)」

 「(ずごん!)ぐえごぎゃ!」

 「・・・こいつ、やはり牢にぶち込むべきね」

 戦いの最中にキャミィの胸を揉んだのだが、全く反応しない彼女に手ごたえがないことにむなしさを覚えた横島。キャミィに頭を殴られて気絶した横島を見て呆れながら再逮捕をしようとした春麗だが、

 

 「・・・あれ?ここってだれ?おれって、どこ?」

 

 その男が何と記憶喪失になってしまったのだ。

 「あ、あの、あなた方って誰ですか?」

 「「は?」」

 こう言われて二人は唖然とした。キャミィの一撃がこうなるなんて思わないし、しかも

 「な、なんて格好してるんですか!」

 キャミィの仕事のスタイルであるレオタード姿に真っ赤になって後ろを向いた。そう、さっきまで彼女のその姿に戦いの最中なのに鼻の下を伸ばしていたのに、今はとても初心な男になっていたのだ。ただし、まだ戦えるかどうかの試験中だ。気を取り直してキャミィが襲い掛かったが、

 「ちょ!あ、危ない!」

 何と、攻撃を紙一重でかわした。そのまま猛攻をする彼女だがそれらも全てかわす。その横島の回避能力に二人とも少し驚く。

 前の世界の仕事である除霊の現場で長年美神の盾&やられ役をし続けた横島だが、それは最前線で戦う兵士と同じ危険をやるようなものだ。戦いの心得はなくても、戦いの経験は体に染みついている。横島はそれで動いているのだ。

 「ちょ!うわ!ひ!」

 「嘘・・・全部避けている」

 「(かなり本気でかかっているのに、当たらないだと)」

 彼女らもこれには脱帽した。春麗は無駄が多いのに回避できる横島の動きに、キャミィは自分のポテンシャルをかなり使っているのに当たらないことに。

 「(こうなったら)」

 「っは!だ、ダメよ!」

 「スパイラルアロー!」

 常に冷静なキャミィでも、一発も当たらないのはプライドに関わる。彼女の得意技を横島に放った。足元を狙う技で、バランスを崩させて羽交い絞めにしようとしたが、

 「(な、何だと!)」

 むしろ横島が自分からバランスを崩して、足元に来る彼女を上から覆いかぶさった。横島は意識してやったのではなく、こうした方が彼女の体に密着できる!という体に染みついている煩悩が動かしたと言ってもいい。速さに自信のあった彼女に覆いかぶさって、しかも腕を掴まれて逆に羽交い絞めにされた。

 「(こ、ここまで、手玉に取られるなんて!)」

 鍛えている彼女でも腕を背中に回されては身動きが中々取れない。男の一番の急所の股間を蹴ろうとしたが、

 「ご、ごめんなさい!」

 横島が自分から離れた。唖然とするキャミィ。そこに、

 

 「そこまでよ!もう十分でしょ!」

 

 春麗の終了合図が出た。戦いの結果に消化不良だったけど

 「・・・・・わかった」

 キャミィは頷いた。

 「本当にすいませんでした!女性に乱暴してしまって。そ、それにあんなに密着してしまって!」

 「・・・何を言っている。戦いにそんなの関係ない。謝罪する必要もない」

 「いいえ!キャミィさんも春麗さんも美しい人達なんですから!むやみにあんなことをしてしまった俺が悪いんです!」

 「・・・は?な、何を言うのよ!///」

 「美しい?私が?」

 「そうです!お二人とも綺麗です!それに、そんな色っぽい恰好をしては不埒な男に狙われるのですからもっと肌を隠した方がいいです!」

 横島は自分の行いに謝罪したが、同時に褒めた。その言葉に春麗は照れて、キャミィは分からない顔をした。

 「はいはいはい!とりあえず合格ってことでいいわね///!」

 「ああ、あれだけの回避と不意打ち。十分だ・・・あと、何で照れている?」

 「き、聞かないで///!」

 連れて行くに値する実力として合格を出した二人に、記憶を失っていたため合格の意味が分からない横島。あと、キャミィは軍人の意識が強いため褒め言葉に反応しないで、反応した春麗の照れの原因が分からなかった。

 

 

 ここからは三人で動くことになり、事情を説明した後に空港に向かったのだが、

 

 「あなた達を、ここで止める」

 

 シャドルーの使者の一人、フブキがやってきた。彼女は念動力と言う能力を持っていて、周りには椅子なりテレビなりが浮いていた。

 「私達が邪魔ってわけね」

 「ふん、だったら倒すのみ」

 「あ、あの!殺さないでください!操られているのですから!」

 「「・・・え?」」

 春麗とキャミィは早速構えたが、横島の言葉にえ?っとなった。

 「死ね」

 フブキの能力でたくさんの物が襲い掛かる中、横島は彼女の眼に光がないことを伝えた。つまり、意識がない状態でやっているということだというと、二人は確認してそれが分かった。一瞬でそこまで見極めた横島に二人はすごいと思ったが・・・

 『・・・何であの人の裸が思い浮かんだんだろう?』

 これは横島流奥義『一瞬で目の前の美女の裸を妄想する』だ。ヌードを妄想する際に顔も見るが、記憶を失った今の横島はまさか自分が無意識にそれをする体になっていて、そんな理由で気づけたとは思いもしない。因みにしっかりフブキの妄想の裸を(無意識に)脳裏に焼き付けたのは言うまでもない。

 「何でわかったかは後で聞くとして」

 「殺さずに捕える・・・か。甘いが、ベガの情報を持っているかもしれないからな」

 「あ、ありがとうございます!」

 戦うものとしては甘いが、二人はあのエロエロとは全く正反対の好青年となった横島の言動に従うことにした。

 「とどめよ」

 焦れたのか、彼女はガラスを割ってその破片を横島達に向けた。破片の多さに顔をしかめる三人。

 「まずいわね」

 「ああ、捕縛する以前に死ぬかもしれない」

 「・・・すいません、これを持っていてくれますか?」

 そう言って、横島は春麗に文珠『護』を渡した。彼女からすれば、文字の入ったビー玉を渡された感じなため意味が分からなかった。

 「何これ?」

 「『護』?どういうことだ?」

 「説明は後でします!(だだだ!)」

 「「あ!よ、横島!」」

 だけど説明する時間がない。フブキに向かって横島は走り出した。

 「あなたからね(ひゅひゅひゅ!)」

 「今だ!」

 横島に向けてガラスの破片の雨を降らせたが、ここで文珠を発動させた。『護』の結界が発動し、横島は範囲内にいたためその破片が届かなかった。おそらく、自分ではなく春麗に渡したのは結界の範囲外になって被害を食らうかもしれないと思ったからだろう。

 「な、何ですって!!」

 「行きます!」

 横島への破片が地面に落ちたことに驚いた隙に、文珠『覚』をフブキに投げて効果を発動させた。額に当たった瞬間、文珠が光り輝き叫び声を出したフブキはその場で倒れそうになったが、

 「だ、大丈夫ですか!」

 横島がお姫様抱っこをして、地面に落とさなかった。文珠の光が消えると、フブキは意識を失っていた。

 「すごいな。ミッションをクリアした」

 「え。ええ・・・そ、そうね」

 無傷でミッションコンプリートをしたことにキャミィは感心したが、

 『・・・ちょっとムカッとするわね』

 春麗はフブキを抱っこしている横島にむかむかしていた。

 

 

 その後、意識と自分を取り戻したフブキも飛行機に乗せてベガへの手がかりがイギリスにあることを聞き、そこへ向かったが、そのイギリスの空港でもベガの手に落ちた者がいた。

 

 「あなたが、ネギを誘拐したのね・・・許さない」

 

 彼女の名はネカネ・スプリングフィールド。イギリスの小さな集落でネカネはそこで暮らしていたが、そこの集落の人達が何と(ベガに)石にされたのだ。かろうじて彼女と従弟だけと弟と見ているネギ・スプリングフィールドが助かり、姉として守ろうと心を強くしたのだが・・・そのネギが行方不明になってしまったのだ。心の支えが無くなり、情報を必死にかき集めている彼女の心の闇をベガが利用して・・・操られてしまったのだ。

 「ネギ?どういう事だ?」

 「何か私達が誘拐したと言っているけど?」

 「多分、フブキさんと同じように心に持った闇を利用されたんじゃないでしょうか?」

 話がかみ合わない三人はフブキと同じことになっていると推理した。飛行機に乗っている時に彼女は目を覚ました。二人は警戒して、横島は心配そうに(あの奥義で)見ると、やっぱり操られていた。フブキの場合は、自分より強い姉に対するコンプレックスを持っていると、いつの間にか今のネカネのようになってしまった。

 ただ、操られた時の記憶はうっすらとだが少しあるらしく、お姫様抱っこした横島の顔をなかなか見れないくらい照れた。その行動にキャミィは疑問に思い、春麗はさらにむかむかして横島の尻を蹴ったのは別の話。

 「とりあえず!」

 「フブキと同じ手を」

 「するしかないわね!」

 魔法を撃ってくるネカネに四人は必死に避ける。フブキが何とか能力で椅子とかテーブルを盾にして無事だが、状況はこっちが不利だ。何しろ、

 「ネギを・・・返してええええ!」

 後先考えずに魔法を撃ってくるのだ。横島は確実にこのままでは危険だと思った。

 「春麗さん、キャミィさん、フブキさん。すいませんが、このままいてもらえますか?錯乱している今の状態なら、多分一人いなくなっていても気づかないと思うので」

 「え?まさか、あんたフブキの時を同じことを?」

 「あれは危険だぞ」

 「ほっとけないのはわかるけど」

 「でも、あれじゃあ、あの人がかわいそうです!ですので、お願いします!」

 「「「あ!」」」

 彼女の心の弱さに横島は放っておけなかった・・・だから

 「返してええええ!」

 泣き続けるネカネを助ける為に、体が動いた。

 「ちょ!横島!(あ、でも格好いい//)」

 「では、私が防御を!(・・・素敵//)」

 「私も出るぞ(ふむ、中々いいところがあるな)」

 その横島の行動に春麗とフブキはますます意識するようになり、キャミィは男らしさを出す横島に少しだけ好感を持ち後に続いた。彼女が続いたことに横島は驚いたが、

 「行きますよ!」

 「任せろ!」

 すぐにアイコンタクトをすると、二人は左右に分かれた。ネカネは両方に手を出して、魔法を放とうとしたがキャミィがフブキが盾にして壊れたものの一部を拾って彼女に投げてぶつけた。それをされたことで、ネカネはキャミィだけに絞ったが、

 「いきま(つる)あ!」

 横島がすぐそばまで来て腕を掴もうとしたがすべってしまい、両手が肩に乗ってしまいそのまま押し倒してしまった・・・そして今、

 「「あああああああ!」」

 「・・・(何だ?ちょっとだけチクっとしたような気が?)」

 春麗とフブキは叫び、横島を少し意識し始めたキャミィは胸がチクっとした。彼女らがこうなった理由は

 

 「「(ちゅ)」」

 

 横島がネカネを押し倒した際、キスをしてしまったからだ。お互い、自分がどうなっているのかわからないまま時間が経った。先に気付いたのが、

 「(え、え、えええええ!押し倒されてキスされてるううう!)」

 ネカネだった。現状を理解したら、一気に顔を真っ赤にして

 「は、は、離れて~~~~!!!」

 乗っている横島に思いっきり魔力をぶっ放したが、このおかげで我を取り戻した。だが、やはりフブキ同様記憶は少しあり最初は攻撃をしたことに謝罪をしたが、横島には

 「唇を奪った責任、と、とってください!」

 責任を取ってもらうために、ネギを探すためにも、彼女もついてくることになった。でも、ネカネは恋する乙女の顔をしていたので横島から離れたくないのだろう。そんな彼女を見た春麗・フブキは

 『・・・もう分かった。私、横島が好きなんだ』

 『ま、負けられない!!私だってこ、こいつが』

 自分が横島に恋をしている自覚をした。そして、キャミィはというと

 『戦力が増えたな・・・だが、何故だ?来てほしくなかったという気持ちもあるのは?』

 まだ軍人の意識が強いため、恋の自覚がなかったが自分がおかしいという気持ちはあった。

 

 

 そして、メンバーが五人になって情報収集のためにイギリスを移動すると・・・

 「お前らか。ベガ様を殺そうとする連中は」

 「ふ~ん。フブキとネカネは裏切ったのね」

 軍の施設の前で、またしても操られている女性二人が姿を現した。

 「カタリア様~、殺してもいい?」

 「ああ、裏切り者への制裁もしないとな」

 「や、やめてください!カタリア!ヴィーラ!私達は騙されているのです!」

 二人の名はイギリス軍の大将であるカタリア・アリゼと側近のヴィーラ・リーリエであり、二人の友人であり彼女らを頼ろうとしたネカネは自分に刃を向ける二人に叫んだが、

 

 「裏切り者は死あるのみ!」

 「その通り!」

 

 ネカネに襲い掛かった二人。振り下ろされる二つの剣を

 「今は戦うしかないわ!」

 「そうだ。元に戻せるのだから」

 「今だけは気持ちを切り替えろ!」

 カタリアのを春麗とキャミィが止め、ヴィーラのはフブキの能力で止めた。その間に、横島が背後から文珠『覚』を使おうとしたが、

 「甘い!」

 カタリアが背後にわざと飛んで横島にぶつかり、文珠を落としてしまった。だが、

 「すいません」

 「く!この(どご)」

 「は、離しません!」

 横島もただではやられない。そのまま背後から抱きしめて動きを止めた。カタリアもひじ打ちで抵抗するが、痛みに負けずに動かせない。←いつもの横島だったら、下品な顔で匂いを嗅いでいただろう。

 「今です!文珠を!」

 「ええ!」

 「このチャンスを逃して「うふふ、それってこれの事?」、な!」

 「い、いつの間にそこに!」

 落とした文珠を運悪くヴィーラが拾ってしまった。三人が驚く中、彼女は横島に抱きしめられているカタリアを見た。その途端、

 「カタリア・・・いえ、お姉様。今、助けます。ええ、その男を細切れのバラバラにして差し上げます」

 「は?ちょ、ヴィーラ?」

 「そう、お姉様を抱きしめて、押し倒して、処〇をもらうのは私。下品極まりない男なんぞに抱かれるなんて我慢できません!ええ、それは全部私のやること!」

 「お、落ち着け!」

 ヴィーラの眼に光が無くなった。彼女の雰囲気も何とも言えない恐怖が纏った。

 「お姉様を永遠に愛するのはこの私だけです!私以外やってはいけないのです。そう。私だけ私だけ私だけ私だけ・・・・・・」

 「お、お前、ヤンデレだったのか!ど、通りで風呂の時や寝る時の私への密着が多いと思った!」

 カタリアは今この瞬間だけはヴィーラが敵に見えた。ヤンデレというのは話も意思も通じない存在であり、自分の考えた勝手な妄想心理を信じてしまう厄介な存在だ。おそらく、横島とカタリアがいちゃついているように見えたのだろう。

 「大変ね~」

 「ああ、これは厄介だな」

 「ネカネさん。お友達、考えた方がいいですよ」

 「・・・で、でも」

 さっきまで戦っていた四人も生暖かい目でその二人を見ていた。ヴィーラの奇行で彼女らも今は敵として見てなかった。そしてこっそり思った・・・ヴィーラは操られてないのでは?と。←ちゃんと操られています。

 「た、助けてくれ!」

 「そ、そうですか。で、でも・・・怖い」

 「私だって怖い!」

 横島もカタリアが震えている姿を見て助けたいと思ったが、剣と文珠を持って光のないハイライトオフな目で迫る姿が怖かった。

 「お姉様~~、さああ、私だけを永遠に見て下さああ~~~い!!」

 「い、嫌ああああ!」

 「だ、ダメだよ!そんな無理矢理は!」

 横島が無意識に二人の間に入ってカタリアを助けようとした。ヴィーラは横島が視界に入って一気に殺意が湧き剣で斬り殺そうとした時だ。

 「(ぴかああああ!)な、何!」

 「ま、まぶしい!」

 「うわ!」

 文珠が光った。でも、さっきまで入れていた『覚』ではなかった。手に取ったヴィーラのカタリアが自分だけを見てほしい執念か怨念ともいうべきか文字が変わっていて、それが・・・『好』だった。

 

 結果・・・離れていた四人は問題なかった。ただし、光った場所である三人には変化があった。

 「好きだ!」

 「大好きです!私を愛してください!」

 「ど、どうしてこうなったのおおおお!」

 元々横島の物である文珠の為彼には影響はなかったけど、彼女ら二人は影響を及ぼし・・・まるで生まれた雛が初めて見たものを親と思い込む「すりこみ」の如く、二人の前にいた横島を自分の恋の相手として見るようになってしまったのだ。パニくった横島を無視して、前後から二人が抱き着いてくる。さっきまでカタリアをヤンデレだったヴィーラすら、今はヤンデレが抜けた愛を横島に向けている。

 「「「「わ、私も!」」」」

 それを見て羨ましく思った四人は、周りを気にしないで抱き着きに行った。そう、

 『面白くない。横島が女に抱き着かれている姿は面白くない!』

 軍人意識が強かったキャミィもだ。今は、完全に女の意識が強くなっている。

 

 

 こうして、カタリアとヴィーラも

 「横島忠夫と言うのか」

 「ああ、ステキな名前です!」

 違った意味で洗脳が解けたと言える。その後、彼女らから話を聞きどうやらベガは日本をターゲットにしているということが分かり、すぐに空港へ・・・と言いたいところだったが、その空港でネカネとの戦いで一部壊れたため封鎖することになった。そこでカタリアの軍船でドイツへ行き、そこの空港で日本へ行くということになった。彼女らもまたベガを叩きのめさないと気が済まないのか、それともネカネ同様横島と離れたくないのか、共の着いてくることになり

 

 『『『『ああ・・・増えていく』』』』

 

 春麗達・・・キャミィすら頭痛がしたという。どうやら、彼女も二人が横島に抱き着く姿を見て恋を自覚したようだ。そんな状態でドイツについたのだが、

 

 「私達の国は、私達が守る!」

 「私はマルティナ様の命令を聞くだけだ」

 

 入国審査にその国の王女であるマルティナと護衛のレオナ・ハイデルンがいた。ただし、彼女らは操られていなかった。おそらく、ネカネとカタリア・ヴィーラとの戦いがイギリスへの侵略行為として見られてしまい、その間違った情報を信じた二人が防衛として出てきたのだろう。

 「いや、話を聞いてください!」

 「私達は日本へ行きたいだけでして」

 「何もしないことを誓う」

 「武装解除してくれてもいい」

 こちらは非武装で通っていいと言ったが、

 「レオナ!逮捕よ!」

 「分かりましたマルティナ様」

 二人は話を聞かないで襲い掛かってきた。二対七で戦っては数で押す悪党に見られそうな気がしたので、

 「私達に任せて!」

 「たまには、同数で戦うのもいいな」

 春麗とキャミィの二人だけで戦うことにした。

 「き、気を付けてください」

 「「・・・信じなさい(ろ)!」」

 横島の一言で気合が張り、マルティナは春麗がレオナはキャミィが相手をした。

 「スピニングバードキック!」

 「しんくうげり!」

 「アクセルスピンナックル!」

 「グライディングバスター!」

 お互い五分五分の戦いをした。四人共肉弾戦が得意なため、拮抗が中々崩れないまま戦いは続く。観戦している横島達も息を飲んだ。戦いの中、マルティナは少しずつ彼女達を認めていき悪意のない者と思い始めた。

 だが、予想外が起こって拮抗が崩れた。

 

 「私は、魔法少女!ベガ様の忠実な僕!」

 

 ベガに操られた魔法少女が出てきたためだ。

 「ベガ様は私が・・・巴マミが守る!」

 空を浮く彼女が持つ魔女っ娘な杖が光ると、

 「「「「な!う、動けない!」」」」

 戦っていた四人が魔法で拘束した。そこに銃火器で攻撃をしたが、

 「さて、どうやら敵のようだな」

 「ええ、救ってあげないと!」

 「あれが私達にもかかっていたとは」

 「横島様を敵対させるなんて・・・絶対に許せない!」

 フブキの能力とネカネの魔法で四人を守った。カタリアとヴィーラが飛び上がって彼女に攻撃しようとしたが、

 「邪魔です!」

 「「「「う、嘘!」」」」

 この四人すらも拘束した。そして、再度出した銃火器で今度は八人を攻撃したが、

 「サイキックソーサー!」

 まだ拘束されてない横島が皆を守った。

 「皆は、俺が守る!」

 「私は・・・私は信念を、守る!」

 おそらく、彼女は自分の信念である守る対象である人々を、洗脳でベガに書き換えられたのだろう。そして、そのベガを打倒するための横島達を倒す。そう命令されたのかもしれない。

 「どうにかして近づかないと!」

 だが、銃火器の攻撃のせいでなかなか近づけない。それに、離れたりしたらサイキックソーサーが無くなり守っている八人にけがをさせるかもしれない。その考えが近づけなくさせている。どうするか考えていると、

 

 「横島。行きなさい!」

 

 春麗がそう言った。その言葉に動揺したが、

 「そうよ。弾幕なら私の力で何とかしてみせるわ」

 「気にしないで行ってください!」

 「あの者の心を助けるんだ!」

 「カタリア様の言う通りです!行って下さい横島様!」 

 キャミィ以外の操られていた四人の言葉に背中を押された気持ちになり

 「皆さん・・・はい!行ってきます!」

 サイキックソーサーをそのままマミに向けて投げた。盾がまさか襲い掛かるとは思わなかったのか、銃火器をやみくもに撃って爆発したが、出た煙で周りが見えなくなった。マミが周囲を警戒する中、

 

 「これが『糸』で、お前という『点』で『縛』になる!」

 

 何と横島は彼女の背後に、右手に持つ『飛』の文珠でここまで飛び上がっていた。そして、左手には『糸』の文珠があった。では、『縛』にするために必要な『専』の文珠はどこかというと・・・

 「ほ、本当に動きが止まった!」

 ネカネに渡していたのだ。『糸』と『専』の間にマミという『点』があるため、

 「う、動けない!」

 『縛』として完成して、マミが動きを縛られてしまったのだ。そして、そこに、

 「最後の・・・一個!」

 「きゃあああああ!」

 残っていた最後の文珠である『覚』をマミの額に当てた。

 

 戦いが終わり、飛行機に乗ることが許された横島一行。まだ意識を失っているマミはともかく、

 「世界が危ないということは、私達の国も危ないという事!私達も行くわ!」

 「マルティナ様の護衛が私の任務」

 事情を説明して、聞いたマルティナとレオナもまたついてきた。今までが今までだったので、二人は横島に惚れてないか不安の六人。直接確認すると、

 「そうね。敵だった私達もマミさんから守ってくれたあの強さと優しさを持っているあの男なら・・・付き合ってもいいかも」

 「そんなのは興味ない」

 レオナはかつてのキャミィのように興味なしだったが、マルティナは怪しい感じだ。とりあえず様子見と判断したが・・・

 「よ、横島さん!ありがとうございました///!!」

 意識を取り戻したマミは自分を取り戻してくれ、更に優しくしてくれたことで完全に惚れてしまったようだ。ただし、彼女らはもう達観したのか諦めたのか嫉妬するのをやめた。

 

 

 日本に到着して、早速ベガのいる場所を探そうとしたら・・・ここで一つ嬉しいことがあった。

 「私も連れていけ」

 この日本を影から守る公安で働いている織斑千冬が仲間に加わった。彼女が所属する公安でもベガのシャドルーを問題視していた。ただし、中々尻尾を掴めなかったため行動ができなかったが、ここまで横島達がベガの刺客として現れたフブキやカタリア達の洗脳を解き仲間にしたことにより、向こうも刺客が少なくなったことで少しずつ尻尾もつかめてきて・・・ついに、居場所を特定できたのだ。

 しかも、彼女らを連れて横島達が日本に来た。お互いの利害が一致するので、共に倒しに行こうと彼女は判断したのだ。

 千冬から聞いた特定したい場所は・・・何と名もない無人島だった。しかし、調べようともしない場所であり悪事を隠すには絶好の場所だ。彼女の用意した大きい船に乗ってその島に向かった。その船の中で、

 「ついに、ここまできたのね」

 「ああ。これで終わりだな」

 「なんだかんだで、結構集まったわね」

 「でも・・・終わったら別れるんですね」

 「残念だけどな」

 「い、嫌です!離れたくないです!」

 「私達は新参者だけど、皆といる時間が楽しかったわ」

 「・・・少しだけな(ぼそ)」

 「わ、私は、当てないので・・・横島さんと一緒に(ぼそ)」

 最終戦が近いのでお互い近づく別れを惜しんで話し合っていた。春麗・キャミィ・フブキ・ネカネ・カタリア・ヴィーラ・マミはお互い横島を好きと自覚しているが、もはやライバルと見ないで共に共有しようという意識になっていた。そんな彼女らを見てマルティナも少しだけ羨ましいと思い、レオナは興味がなかった。

 「ははは、随分と好かれているようだな」

 「いや、俺なんかが・・・素敵で綺麗で美しい皆さんが、俺なんかに」

 『少しだけ羨ましいな。私はこうした色恋沙汰なんぞやったことがないし・・・いい男がいれば、少しくらいそいつと女らしくしたいとも思っているが・・・』

 運転席で横島と話す千冬は、職業上彼女らのような恋愛ができないことに羨ましいと思った。

 

 

 決戦の場である無人島について、そこにある一つの建物に注目した。古ぼけた一軒家に見えるが、

 「やっぱりね」

 「定番だな」

 地下への入り口があった。そして、入り口を入って進んで行くとそこには多くのいろんな部屋があって、小さな窓があったので覗いてみると、

 「え!あ、あれって!」

 「う、嘘!ま、まどかちゃん!」

 「ね、ネギ!」

 ネカネの従弟のネギだったり、マミの友人のまどかだったり、カタリアが妹のように見ていた少女みたいな子供達がたくさんいたのだ。

 「そうか・・・日本のみならず世界中で誘拐した子供をここにいさせたのか」

 「しかも、こんな閉鎖的な空間にいたら子供達は皆大人に従順にならざろうえない」

 「命令を絶対に聞かせる様に薬物投与なんて・・・許せないわ!」

 千冬の推理に春麗とマルティナが続き、皆もまたベガのやっていることに怒りを持ち、改めてベガを倒してシャドルーを壊滅することを誓った。

 

 

 そして横島達は更に先を進んだ。途中で襲い掛かってきた研究員や戦闘員は、怒りに燃えた彼女らの敵ではなかった。既に全員倒して、

 「ここまでよく来たものだな・・・しかも、私の洗脳をことごとく解くものがいるとは」

 ベガの前に立った。

 「あなたの野望もここまでよ!父さんの仇、討たせてもらうわ!」

 春麗の掛け声に全員が構えた・・・時だった。

 「(ぞく)危ない!」

 「「皆、散れ!」」

 横島の本能的危機察知能力と、軍人の勘を持つキャミィとレオナの声で左右にそれぞれ散ると、

 

 「・・・外した」

 

 そこにはパンティではなくふんどしをつけてお尻の二つの桃が丸見えなのだが恥ずかしく思わず、服の中は鎖かたびらをつけているがその中が何も着ておらず隙間から胸の先っちょすら見えて、しかもかなりのスタイル抜群の色っぽい女性と

 

 「やるわね」

 

 二の腕以外の体全部がぴっちりくっつくような動きやすい紫色の衣装を着ているとても胸が大きく、スタイルも美貌もここにいる全員の中でもダントツとも言えそうな女性が刀を振り下ろしていた。しかも、そこの床にヒビすら入っていてかなりの力の持ち主だということが分かる。

 「ははは、こいつらを倒さないと私にたどり着けないぞ!だが、できるかな?この最高傑作の二人に!」

 「ということは!この二人も」

 「洗脳されているという事ね!」

 「これはまずい」

 この常人離れした実力と身体能力は今までの皆でもなかった相手だ。

 「香坂しぐれ」

 「井坂アサギ」

 「「覚悟!」」

 しかも反応速度や直感も半端なく高く、

 「心刃合錬斬」

 「忍法・光陣華!」

 これ以上ない速さと破壊力すらも持つ難敵だ。たった二人で、こっちは十人で戦っているが不利な状態だ。まずいという考えが出る中、

 

 「そろそろいいか・・・キャミィ、レオナ。こちらに戻れ」

 

 その言葉にえ?と皆が二人を見る。

 「ははは!その二人はもともと私の作品だ!ただ、途中でここでの記憶を失ったようだがな!」

 ベガの言葉にキャミィとレオナは顔を合わせる。二人は軍人として働いていたが、それはベガの思惑でもあった。だが、今言った通りこの島にいた記憶を失ったがためにその思惑も忘れていた。その記憶を言われて思い出した二人・・・そして、出した言葉が

 「「断る。今の自分に満足している!」」

 否定だ。その言葉に皆も笑顔になったが、

 「くくく、それくらいわかっていた・・・だから、こうさせてもらうぞ!」

 ベガが自分の持つサイコパワーを発動させた。すると・・・

 

 「「「「「「「ああああああ!」」」」」」」

 

 キャミィにレオナから・・・いや、フブキ・ネカネ・カタリア・ヴィーラ・マミから青黒い薄い煙みたいなものが出てきた。

 「ははは!洗脳を解こうが、私のこの力が体に残っていればいつでも思い通りにできる!」

 ベガのその言葉が出た瞬間、

 「「「「うわ!」」」」

 七人が洗脳されてない横島・春麗・千冬・マルティナに襲い掛かったので、思わず前に出てしまった。確認すると、前に見た操られていた時の眼になっていた。その七人にさっきの女性二人も加わり九人になり、完全に取り囲まれてしまった。

 「さて、たった三人でどうする?しかも、仲間だったものに!」

 「「「く!外道めが!」」」

 にやつくベガに怒りを燃やす春麗と千冬とマルティナ。だが、横島だけは

 「なるほど、つまりお前の力がなければいいんだな!」

 打開策を思いついた。七人の体にベガの力があるから洗脳された・・・ならそれを取り除けばいい。

 「船の中で必死に作った二個だ!」

 文珠を・・・何とか作り出した二個の文珠を掲げた。書かれていたのは、横島がなじみのある文字だった。

 

 『除』『霊』

 

 彼の持つ悪の力であるサイコパワーは、とり憑かれている悪霊の一種として考えてもいい。前の世界の記憶がない横島は、無意識にこれが一番効果があると思い使った・・・そして、これが見事に的中した。

 「「「「「「「「「う・・・あれ?」」」」」」」」」

 九人の中のサイコパワーが文珠の効果で取り除かれ、自我を取り戻した。

 「よくやったわ、横島!」

 「ふむ、頼りになる男だな」

 全員が一気にこっちに戻り、尚且つ

 「許さない」

 「この!よくも私を好き勝手してくれたわね!」

 しぐれとアサギも仲間になった。一気に戦況はこっちが有利になった・・・のだが、

 

 「どうやら見誤っていたようだな・・・一番に殺すべきはそこの男だったということに!」

 

 ベガは冷静なままだった。そして、羽織っていたマントを投げ捨てて、

 「サイコクラッシャーアタック!」

 「な!ぐわあああああ!」

 サイコパワーを身にまとってそのまま横島に飛んで襲い掛かった。その速度は速く、反応が遅れた彼女らは助けることが出来ず、横島は直撃を食らった。

 「そして・・・死ね!」

 「ぐ、ごは!」

 そして・・・ベガは手刀で横島の胸を貫いた。

 「「「「「「「「「よ、横島ああああ!」」」」」」」」

 「これで厄介なやつは殺した。後は、貴様らをまた洗脳すればいいだけの事だ。は~~はははは!」

 血を流して倒れる横島に全員が駆け寄った。涙を流し、怒りに燃え、復讐に芽生えそうになる彼女達。ベガはあざ笑うかのように見下す。

 「「「「「「「「「横島の仇は絶対に取る!」」」」」」」」

 全員が戦う構えに入った。

 

 真っ白な世界に横島はいた。そして、横島の前には・・・

 『ここは、どこだ?』

 『どうして、ここに来たのよ』

 最愛の女性の姿があった。

 『え?君は・・・だ(ボロボロ)え?な、何で涙が?』

 『忘れちゃったの、私の事を?』

 『いや、覚えている。俺の、俺の・・・世界で一番、好きな・・・誰だ?』

 『私もあなたの事を世界で一番愛していたわ・・・そう、横島。あなたはあなたらしく生きて』

 『俺は、俺ら、しく・・・・・・っは!そうだ!お前はルシオラ!』

 『ずっと一緒よ、横島。だから・・・あなたを待つ人たちのところへ早く戻ってあげて』

 『おおよ!俺の事を心配する美女達のところへ!待っとれよ~~~!(どどどどど)』

 最愛の女性・ルシオラの想いを思い出した横島はかつての自分を取り戻した。そして、横島らしく春麗達美女を守るために走り出した。

 『全く・・・変わらないんだから。でも、そんなあなたが、ず~~っと大好きよ♥』

 ルシオラは変わらない横島の背中を見送って、彼女は投げキスをして反対側に歩き出した。 

 

 彼女ら十二人とベガとの戦いは

 「な、何で、こいつは平気なのよ!」

 「ここまで、力を蓄えていたのか!」

 彼女らが不利だった。何と、どんなに攻撃してもサイコパワーで防がれてしまうのだ。攻撃が当たっても、びくともしない。さっきのしぐれやアサギ以上に強かった。

 「ふふふ、さて遊びは終わりだ。これだけの実力者ならいい駒として働いてくれそうだな」

 「ふざけんじゃないわよ!」

 「「二度も同じことをされるのはごめんだ!」」

 「これ以上、苦しも子供を作らないためにも!」

 「「ネギ(まどかちゃん)を取り返すためにも!」」

 「横島のためにも!」

 「「「「負けられない!」」」」

 春麗の掛け声にキャミィとレオナが頷き、カタリアの叫びにネカネとマミも叫び、千冬の言葉に残りの皆も気合を入れた・・・時だ。

 

 「美女の叫びに誰が答える!そう、美女を守るためにも!」

 

 そんな何とも欲望めいた言葉が聞こえたのは。その言葉に思わず全員がそっちを向く。

 「バカな」

 ベガもまた、殺したはずの男が立ち上がったのを確かに見た。

 「スタイル抜群なエロエロな美女達(と書いて皆と読む)は俺が守る!横島忠夫ご帰還しました!」

 「「「「「「「「よ、横島!」」」」」」」」

 復活した横島に抱き着いた。ついさっきまで敵だったしぐれやアサギと、全然興味を示さなかったレオナや千冬はやらなかったが・・・よかったと思いつつも、

 

 『『『『参加すればよかったかも』』』』

 

 洗脳から助けてくれたしぐれ・アサギ・レオナと、彼女達のために力を使ったところを見た千冬もまた横島を意識し始めていた。マルティナも三人と同じ理由で、横島を頼れる男として意識していた。

 「ぐぬぬぬぬ!たくさんの美女のちちしりふとももがああああ!」

 彼女らのそれらの感触に鼻血を出しかけたが、

 「(お、落ち着くんだ俺!ここで、俺を殺そうとしたあの男を倒せば更に好感度アップやあああ!)」

 この煩悩がかろうじて出血を抑えた。

 「よし!皆、後は俺に任せろ!」

 「ふん、今度こそ殺してくれる」

 「あんたには、少しだけ感謝してるんだぜ(ルシオラに会えたんだからな!)。だから・・・二発で倒してやる!!」

 「たったの二発だと?ふはははは!ならやってみろ!」

 「なら、望みどおりにやってやる!」

 横島はさっきの抱き着きで作れた文珠を持ってベガに駆け出していく。

 「横島!×12」

 皆が横島の名を叫び、それを聞く横島が気合を強くした。そして

 「何もかもを、失え!」

 『無』・・・持つ力全てを無くす効力を持つ文珠をベガは食らった。

 「たかがこの程度・・・何!さ、サイコパワーが、待て!それ以外の力も、全部無くなっている!」

 馬鹿にした目で見たがそれもすぐに力がなくなったことで表情を変えた。

 「が~はははは!どうじゃ!全てを失った感想は!・・・さあ、皆さん!思いっきりボコボコにしてやってください!」

 「・・・は?×12」

 このまま横島がやると思っていたために、彼女らは全員がきょとんとした。

 「今までの恨みや怒りを何の力のないこいつに全部ぶつけるんだ!」

 「お前がやるのではないのか!」

 思わず突っ込むベガ。

 「俺はあくまで任せろと言っただけで、倒すなんて言ってない!そもそも、とどめは美女の皆さんに任せるつもりだったぜ~(にやにや)」

 「なるほど・・・なら、その期待に答えないといけないな」

 「そうね~~。私達の体を弄ぼうとした報い、たっぷり受けてもらわないと」

 「確かに、気が済まないな」

 「ボロボロにする」

 横島の言葉に十二人の美女達がそれぞれの得物を持ってギラリと目を光らせた。

 「貴様~~!」

 「どうだ~。ベガさん」

 彼女らに囲まれていくベガを、くくくと笑いながら横島は、

 

 「得意の絶頂から不幸のどん底に叩き落とされた気分は~~」

 

 実に横島らしい笑顔をして、十二人のリンチを受けるベガを楽しそうに見ていた。

 

 

 

 これが、ベガを倒した経緯である。その後、捕まっていたネギやまどかなどの子供達はちゃんと開放し、横島の文珠でサイコパワーも取り除いた。ネカネやマミは久しぶりの再会に心から涙し、心を救ってくれた横島をますます好きになった。

 だけど、戦いが終わったということは、皆はそれぞれの道を生きるため別れないといけない・・・というわけで、最後にお別れ会をすることになったのだが、考えてみてほしい。全員が横島を恋愛なり、好感なり、興味なり持っている。そして、お別れ会に必要なものといえば・・・そう、酒である。思いっきり浴びるように未成年のネカネやマミですら横島と別れる寂しさと悲しさからごくごく飲みまくった。

 そして、理性がだんだん薄れてきたところで

 『横島様と結ばれるのは私ですうううう!』

 ヴィーラの一言が出た。この想いを言って横島に抱き着いたのがきっかけで、他の皆も想いをどんどん言っていき、理性もどんどん失っていったところで、

 『私は今すぐにでも横島との子供を作ってもいいわ!』

 アサギが服を脱ぎ始めて抱き着いたところから、大乱交会へと発展してしまった。そう、今現在彼女ら全員が何も着ていない状態であり、体のところどころに横島の愛がついていた。つまり、横島はこの十二人と完全に恋愛・肉体関係を持ってしまったのだ。まだ関係の浅いしぐれや千冬すらも、その関係でべた惚れになってしまった。

 冒頭で横島のはっきりしない態度や、春麗の怒鳴りはそういう事だが・・・皆の気持ちだってわかるのだ。離れたくないから連れていきたい。ずっと一緒にいたいから関係を持ちたい。彼女だって同じ気持ちだったから、横島と関係を持った。

 だから、今だ慌てふためく横島に

 「ねえ横島」

 「は、はい!」

 彼女は言った。

 

 「私達ね、全員があなたと一緒にいたいの。だから・・・考えてね。私達とず~~っと一緒にいられる方法を♥」

 

 皆の、気持ちをまとめて伝えて・・・彼女は横島に抱き着いた。

 




 記憶喪失の横島にして、そこから皆が好きになるという設定にしました!実際原作でも結構な好青年ぶりを見せましたからね。そこから好きになって・・・元に戻っても想いを変えずに伝えて全員で共有する。というエンドです。ははは!ハーレム・・・もげやがれええええ! 初!15000字越え!

 今回出したキャラはこちらからの原作です!
  キャミィ:ストリートファイター
  フブキ:ワンパンマン
  織斑千冬:インフィニット・ストラトス
  ネカネ・スプリングフィールド:魔法先生ネギま!
  香坂しぐれ:史上最強の弟子ケンイチ
  カタリアとヴィーラ:グランブルー・ファンタジー
  レオナ・ハイデルン:キングオブファイターズ
  巴マミ:魔法少女まどかマギカ
  マルティナ:ドラゴンクエストⅪ
  井河アサギ:対魔忍アサギ
 順不同なのは気にしないでいただけるとありがたいです。リクエストがあってもなかなか出せなかったので、無理矢理ですが出してみました!

 次回ですが・・・ちょっとやってみたいことができたのでそっちを優先したいと思いますので、ハヤテのごとく!のヒロインはその次になります。すいませんでした!



 リアルでまじめな話ですが、私は北海道に暮らしています。ですので、今回の地震で電気が止まり、一日ずっと電気のない生活をしました。次の日に電気が着いた時は心から光とは人を明るくする、幸せを感じられる効果があるんだ。と実感しました。今はまだ余震もありますが、頑張っていきます!
 計画停電とかで、もしかしたら投稿が遅くなるかもしれませんが、これは続けていきます。この小説を通じて皆さんとの繋がりがあること・・・これが本当に幸せに感じていることですので。


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ここまでのヒロインのバストサイズ、ランキング!

どうも!余震ありますが、元気な三MENです!まだ油断できませんが、気持ちを落ち着かせることも大切なので今回そういう意味を込めて出しました。
 後はお気に入り登録が500件突破記念の意味も込めて、楽しんでください!

 今回は私作者視点になっています。


    タイトルヒロインバスト数値確認&ランキング~~!

 どうも、作者の三MENと申します。そして、こちらが(脳が)くさった死体です。

 「おいこら!なんて紹介するんじゃ!どうも~~!この話の主人公の横島忠夫だぜええええ!」

 はあ・・・このタイトルだから本当は呼びたくなかったんだが、

 「何を言う!これ以上ないエロそうかつ煩悩を全開にできる話に呼ばなかったら、てめえを呪ってやる!(主人公を呼ばない話がどこにある!)」

 はい、本音と建前が逆になっている自爆ありがとうございます。え~~、このタイトルで分かる通り、今回はこの死体と「俺は死体じゃねえ!俺は死体じゃねえ!」(無視)今まで出てきたヒロインのバストランキングをやっていこうと思います。

 「いいいっやああああああほおおおお~~~~!!」

 おいおい、性犯罪者レベルの見るに堪えない顔になっているぞ。とりあえず、ここからは作者が出来るだけ調べた前までの話に出たタイトルヒロインバストランキングだ!

 「ぐへへへへ~~~、これで今夜・・・いや!一か月以上は皆の脳内ヌードはできる!」

 (やれやれ)では、やっていこうと思いますが・・・注意事項があるので、そちらを先に見てください。

 

 1、調べられなかったヒロインが結構いるので、そんなヒロインは作者の眼力で決めた数値にしています。ですので、このヒロインにこのバストの数値はおかしいのでは?と思ってもご理解をお願いします。眼力で決めたヒロインには(予想)と入れておきます。調べられたのは書きません!

 2、このランキングはあくまでバストの大きい人ランキングなだけです。ウエスト・ヒップも知りたい!と思っても出しません・・・サブの方のバストランキングはいつか・・・多分出すかもしれませんが。

 3、胸のサイズでよくでる「〇カップ」と言ったのは出しません。これは各ヒロインの状態によって同じ数値でもワンランク違ったりするので、そこは無視します!

 

 以上、作者と横島の煩悩から始まったヒロインのバストランキング!さあ、一位は誰か!

 「fんをjrm40fmwj4gsじぇpgjwぺjgぱw~~(どばばばばば)」

 え~~、読者の皆さんは横島君のように本当のくさった死体が出すような言葉を出しながら、妄想と煩悩が過激になり過ぎて鼻血を出しまくって死に陥るようなことがないよう、興奮もほどほどにして楽しんでください。←満足そうな笑顔で鼻血の海の中心でサムズサインを出して沈んでいきそうな瀕死の横島を見て溜息をつく作者。

 では、総勢60人のランキングをどうぞ・・・実は前話までのタイトルに書いたヒロインは「チーム」や「ヒロインズ」に最新の「+etc」に入っているヒロインも含めると全部で59人でしたが、籾岡里沙編で前書きに( )を使ってヒロイン枠に入れた夕崎梨子さんも入れて60人にしました。他のサブヒロインは除外しました。

 説明も終わりましたので・・・スタートです!

 

 

 まずは、残念ながら60人中60位になってしまったヒロインです。その方は・・・

 

             『鳶市折紙』

 

 です!彼女のバストは75でした!最年少の日向ハナビと思った読者がいると思いますが、彼女のバストは話の最後がちょうど今やっている原作に繋がるので、そっちの数値にしました!よって、繰り上がってしまい鳶市折紙さんになってしまいました。

 続いては二人います!第五十八位となり、そのヒロインが

 

          『遠坂凛』『支取蒼那(ソーナ・シトリー)』

 

 こちらのお二人です!数値は77でした!次からのヒロインは自分の眼でこの数値だろう。というヒロインが続々出てきます。注意事項にも書きましたが、あくまで私が原作やアニメなどで判断して決めた数値であることと、ヒロインのバスト数値の疑問・感想などのツッコミをすることは控えてくれるようお願いします。

 次も二人います。第五十六位は

 

          『塚本八雲(予想)』『日向ハナビ(予想)』

 

 静かなヒロインと元気なヒロインな二人になりました!バスト数値は80です!このままどんどんいきます!続いても二人です!おそらくこれから先もほとんどが同率順位というパターンになります。第五十四位は

 

          『三日月夜空』『リリス・エルロン(予想)』

 

 バスト数値は81です!さっきの五十六位から一センチ単位での勝負になりそうですので、そういう意味では地味に興奮しますね。続いては・・・また二人だ。本当にすいません!第五十二位は

 

          『司波深雪(予想)』『ネカネ・スプリングフィールド(予想)』

 

 82のバストを持ったこちらのブラコンズになりました!お互い兄と(従)弟を溺愛してますからね~。中々、上手い二人がランクインしたようです!

 そして、次は・・・おおお!何と五人いる!第四十七位は!

 

          『更識簪』『アルミン・アルレルト(女体化)』←この三人は予想

          『毒島冴子』『籾岡里沙』『中村莉桜』

 

 この五人のバストが83です!二列に分けたのは、上が自分の予想で下が調べられたヒロインです。ここで作者が意外と思ったのが毒島冴子さんです!てっきり自分は87くらいあると思ってました。あと、女体化アルミンさんが出ましたが、女体化ヒロインは個人的な数値にしてますのでご了承ください。夕崎梨子(リト女体化)は既にスリーサイズが決まっていたのでそっちの数値にします。

 続いては第四十五位はまた二人に戻ります!その二人は、

 

          『キスティス(予想)』『レオナ・ハイデルン』

 

 84のバストをしているどちらも戦える二人です!キスティスは鞭で、レオナは己の体で戦うスタイル。どちらも女王様と呼べそうな気が・・・っは!何を考えていたんだ私は!つ、次に行きましょう!

 次は85ですが、ここから自分は巨乳ラインと思っていて何と八人います!第三十七位は!

 

      『七草真由美』『ミネア』『シスター・シャークティ』『ヴィーラ』←この四人は予想

      『ユリ・サカザキ』『九鬼揚羽』『間桐桜』『夕崎梨子』

 

 こちらの八人で、これも上下は四十七位の時と同じです!いや~、桜ちゃんや梨子ちゃんはもうちょっと上で、揚羽さんに至っては90はあると思ってました。アニメじゃ冴子ちゃん同様もっとあるように見えてましたから。

 次の86のヒロインは、

 

          『キング』『キャミィ』『マルティナ(予想)』

 

 こちらの三人が第三十四位となります。三人とも己の拳で戦うヒロインですね。キングさんは敗北後のブラジャー姿に、マルティナさんはバニー姿に、キャミィさんも戦闘服がレオタードでありましたね。そして、その三人がとても色っぽい!驚いたのがキャミィさんは後のゲームで83に下がったそうです・・・何ともったいない!

 さあ、ついに87のラインに入ります!

 

          『来栖川芹香』『猿飛あやめ(予想)』『フブキ(予想)』

 

 こちらの三人が第三十一位になりました。あやめさんとフブキさんは、ちょっと大きかったかな?と思いもしましたが、これが妥当かな?と思いました。

 そして、次の88ですが・・・結構いますよ~。

 

      『姫路瑞希』『高町なのは』『ミレイ・アッシュフォード』『カタリナ』←この四人は予想

      『ネリネ』『沙織・バジーナ』『薙切えりな』『春麗』『織斑千冬』『井川アサギ』

 

 何と十人でした!そろそろ半分の三十人を一気にぶっちぎって第二十一位となりました!春麗さんですが、どうやらいろんなゲームに出るたびにバストの数値が変わるみたいです。この88は今まで出たゲームの中で一番大きなバスト数値のようです。

 次で、80台終わりの89です!

 

        『吉井玲』『鶫誠士郎』←この二人は予想

        『川澄舞』『不知火舞』

 

 第十七位でこちらの四人となります。鶫ちゃんは普段さらしをまいてますから、その内側にある豊満で素晴らしいものを出そうとしないのが残念!逆に魅せる不知火舞さんはKOFじゃ87らしいです。でも、とあるゲームでこの数値になったのでこちらにします!

 

 

 ふう、一端休憩をはさみましょう。ここまで四十四人でました。しかし、予想が入るとはいえ後十六人が90以上のバストを持っているとは・・・すごい。あ、そういえばあの煩悩死体は、

 「ちちしりふともも~~~!!」

 ・・・うわ、蘇えってここまで出たヒロイン達の写真を見て煩悩全開しまくって鼻血を出している・・・死なないのが不思議だ。でも、仕方ないか。何しろ、ここまでなら俺も少しは・・・ご、ごほん!失礼しました!とりあえず、こいつを落ち着かせよう。

 「横島君・・・この、浮気者が!!」←美神ボイス

 「ひいいい!す、すんません!美神さん!一瞬でもいい気になってた俺がばかでした!」

 おおお、さすが長年の上司の一喝だ。鼻血を止めて一瞬で落ち着いたぞ。ははは、やはりこいつのブレーキ役はこの上司が一番だな。←ボイスレコーダーのスイッチをこっそり切った。

 「・・・(ガタガタガタガタ)」

 よし、トラウマと恐怖に怯えているように見えるけど落ち着いたな!では、続けましょう!因みに、これから発表のバスト90台のヒロインは一言いただくことにします!さて・・・こいつがどんな反応を示すか楽しみだ。

 

 

 さあ、ついにバスト90の大台に乗ります!先頭を切るのは、

 

       『ギャスパー・ヴラディ(女体化)(予想)』『香坂しぐれ(予想)』

 

 こちらのお二人です!では、お二人とも一言ずつどうぞ!

 「えええええ!ぼぼぼぼぼ、くくくく!」

 「めんどくさい」

 ・・・うまく話が出来なさそうな二人が第十五位の90になってしまった。でも、一言貰わないと・・・え~、もし横島君に抱きたい!と言われたら、お二人ともどうします?

 「よ、よよよよよよよよ、横島さんがぼ、ぼぼぼ、僕を!で、でも・・・言われたら嬉しいかもです!//」

 「あいつならいい。むしろ襲う」

 はい!どっちも横島が悦ぶ一言ありがとうございました!よし、ヒロイン達にもらう一言はこれでいこう!お~い、横島~あれ?まだ怖がっている。これ以上ここにいてもどうしようもないから、こいつはあの部屋にぶち込んでおくとして・・・後は全部終わってからでいいか!

 では、次は91のヒロインです!それは・・・

 

              『ティア・ハリベル(予想)』

 

 珍しく一人だ!彼女が第十四位となりました!おめでとうございます!では、早速あの質問を・・・て言われたらどう思います?

 「タダオが?私を?ふん、ありえないな」

 ・・・確かにその通りだな。襲っても虚閃で返り討ちしそう。

 「だが、いつか私も強い子孫を作る必要が出てくるだろう。その時にあいつを選んでやってもいい」

 なるほど、あなたらしい。ありがとうございました!さてさて、次は92ですが・・・

 

      『食蜂操祈』『羽川翼』『オリヴィエ・ミラ・アームストロング』←三人は予想

      『ティファ・ロックハート』

 

 こちらの四人となりました!第十位です!いや~、ここまで私の予想だらけですが、そう思えるもん!では、こちらの四人に、横島君が抱きたいと襲ってきたらどう思うか聞きましょう!

 「横島さんが~。うふふ、私の愛情力と横島さんの煩悩力はどちらが上か比べるわ~。そうね、ず~~っと私だけを見てくれるように誘惑力と女子力を磨こうかしら?//」

 「あの人にそれをする勇気はないと思うけど、して来たら確実に責任とらせます。そうですね、まずはあえてこちらから誘惑してみます。次に場所も二人っきりに・・・(話が長くなりそうなので区切ります)」

 「ははははは!あいつがそれをする玉か!まあ、まだ女になる気はないから斬る!」

 食蜂ちゃんと羽川ちゃんは予想通りだけど・・・オリヴィエさんは、お、恐ろしい。で、でも、「まだ」と言っていたので、今後に期待しましょう・・・ははは。続いてティファさんですが

 「本気で私が好きなら受け入れるわ。でも、他の人に覗きやセクハラしないように教育しないと!」

 ほう、真面目なティファさんらしい答えですね。これは、オリヴィエさんとタッグを組んだらかなり怖いことになりそうな気がします。

 さて、次が93・・・第九位になります。

 

                『巴マミ』

 

 何と、新参のマミちゃんが入りました!何とまだ十位の食蜂ちゃんと同じちう学生!そんな年でありながらこの胸・・・すごい!では、横島君のもしも話を聞いてみましょう!

 「あの人がですか!はい、喜んで受け入れます!///・・・だって、女の子らしいことができませんでしたから」

 ・・・お、重い。まあ、原作ではかなりつらい目に遭っていたようですし。作者の私も幸せになるのを祈っています!

 そして、94・・・何かドキドキしてきました。何しろ90はおろか85を超えたあたりからボインで、この辺りではビッグボインですし。さあ、巨乳を越えた爆乳の最初を飾るのは!

 

               『エルザ・スカーレット』『ルールー(予想)』

 

 第七位となったこのお二人です!お二人は常に胸の谷間が見えるのが素晴らしい・・・失礼、横島君な感じになっていることに反省します。では、IF横島君の話の返答を聞きましょう。

 「うむ、抱きたいか・・・いいぞ、時々私もタダオを抱き枕にしたいと思っていたから」

 「そうね。私もそろそろ身を固める時が来たのかもしれないわね。なら、同じ辛さを知っている彼なら私を温めてくれるかもしれないし、悪くないわ」

 えっと、エルザさんは「抱き(枕にし)たい!」と勘違いしているのでしょうか?原作では結構恥ずかしい目にあっていて気付いていると思ったのですが・・・思えば、あの人は下心全開な男連中の周りにいましたからね。彼らのスケベな話の中にある勘違いを真に受けているのかもしれません。ルールーさんはちゃんと理解して・・・そりゃ、してなきゃおかしいか。失礼しました!

 

 

 ここまでやってきて、ついに残り六人となりました!ここからは一人ずつとなります!ではまず、第六位はバスト95です!ここからのヒロインはコスプレもプラスしてもらいます!その爆乳の持ち主は・・・

 

                  『御門涼子』

 

 彼女となりました!いや~~、原作でもアニメでもかなりのお色気を見せつけた彼女が第六位です!

 「うふふ、どうかしら♥」

 こんな妖艶な彼女にはスリングショットの水着(ダークネスではない原作の最終話に着ていたの)を着て頂きました!谷間を見せつける為に左右から胸を押し付ける姿を妄想してください。どうです、こんな感じのサービスをする彼女が六位です!では、早速横島君のIF襲われを聞きましょう!

 「そうね~~、まずは私の作った媚薬がどれだけ聞くか試したいわね~。後は・・・うふふ、な、い、しょ♥」

 ぐおおおおお!どうしてもR18しか思い浮かべられない何とも悩ましいこのセリフを聞くと・・・っは!あ、危ない。危うく俺も鼻血の海の真ん中でサムズサインで沈むところだった!

 (す~~は~~)ふ~、深呼吸深呼吸。では、第五位です!この五位ですが・・・実はちょっと細かい数値が出まして、本当なら御門さんと同じ順位かもしれなかったのですが、原作の主人公が話の中で細かく調べたため若干の数値が上回り五位になりました!そのヒロインは・・・

 

                  『秋本麗子』

 

 彼女がベスト5となりました!バストサイズは95.87です!この0.87の差で五位となったのです!彼女のコスプレですが、原作113巻の表紙みたいなオレンジビキニを着た婦警な姿になっていただきました!いや~~、素晴らしい色っぽさです!

 「全く・・・忠夫の為と聞いたのに」

 いや、本当に彼の為ですよ?まあ、いいじゃないですか!では、聞きますよ。もし横島君が抱きたい!と言ったらあなたならどう思います?

 「そうね。彼の心も分かったし・・・それをしたら、絶対に離さないわ」

 ほう、秋本さんも心を決めたようですね。ありがとうございました!因みにその表紙に出ているもう一人のビキニ婦警さんのバストですが、彼女の方は93.5らしいです!ですので、もし参戦していたらかなりの上位に食い込んでいたという事です!

 では、第四位です!このヒロインのバストは96!そのヒロインは・・・

 

               『ティアーユ・ルナティーク』

 

 です!あの天然エロな教師がここにランクインしました!

 「ううう~~、したくてしたわけじゃないのに~~」

 恥ずかしがってしゃがむ姿もまたエロいです!因みに彼女は下着を(ブラもパンティ、どっちも)つけてない裸ワイシャツです!しかも・・・そのワイシャツがSサイズなので彼女のスタイルでは胸の方が大きくてボタンは既にはじけ飛んで谷間が丸見えだし、必死にお尻も隠そうとしていますがワイシャツがそこまで届かないため下の谷間も見えてしまいます!

 さて、恥ずかしがっていますが話を戻してあの問いかけの返答を聞きましょう!

 「お、お、襲う!わ、わわわわ、私を~~!!///忠夫さんが、忠夫さんが・・・滅茶苦茶に(バタン!)」

 ・・・答えられなかったですね。う~ん、これほど恥ずかしがり屋とは・・・でも、滅茶苦茶という言葉を使った当たり性の知識はあるようですね。ふふふ、これは実際にされたらどんな感じに変貌するか楽しみです!

 

 

 さあ、ついにベスト3まで来ました!ここまで来て残っているのは・・・源頼光さんとニコ・ロビンさんと高橋律子さんです!ここからは爆乳すらも超えた超乳の世界です!では、早速発表です。

 第三位は、バスト97です!そのデカパイを持つヒロインは・・・

 

                   『高橋律子』

 

 なななな、何と!小学生教師がまさかのベスト3!いや、今の原作では別の職場にいるようですが、とりあえずすごいですね!

 「え?ええ?私って胸ってそんなにすごかったんですか!」

 自覚ないですね~~。横島君だってその胸に飛び込みたいがためにあの妖怪に打ち勝ったではないですか!では、元小学生教師ということで・・・

 「ちょ!な、何ですかこれは!」

 いや、小学生らしい姿になってもらおうと「ごねんにくみ たかはしりつこ」と書かれた体育用のシャツにブルマを着てもらいました!ぬお!マジで小学生が着るものを用意したから・・・ブルマはぱっつんぱっつんだし、シャツもかろうじて胸を隠せているけど、全部は無理で下乳が見えている(ごくり)。これ絶対にちょっとでもおっぱいを揺らしたら・・・シャツが破れて。

 「早く進めてください!」

 は、はい!わかりました!では、横島君に押し倒されて「抱かせろ」と言われたら(びりびりびり)・・・ん?

 「きゃあああああああ!み、見ないでええええ!///」

 は、はい!え、え~~、ど、どうやら興奮と動揺で体を強く動かしてしまい・・・シャツはおろかブルマまで破れてしまったようで、つ、つまり、彼女はぜん

 「説明しないでえええ!」

 わっかりました!では、次に参りましょう!

 

  

 アクシデントもありましたが、ついに二位と一位だけとなりました!ここでお二人の意気込みを聞きましょう!

 「うふふふ、問題ありません。母の胸コソガ、アノコガイチバンアイサレルムネデス(ぼいん)」

 「胸の一番とタダオの妻の座はどっちも私がもらうわ。こう見えて・・・その想いはとても強いの(どどん)」

 はい、頼光さんにロビンさんありがとうございました!いや~、お二人とも自己主張の激しい胸をお持ちですね!そこは素晴らしいのですが・・・頼光さん、できれば途中から片言かつ目をハイライトオフしないでいただけるとありがたいのですが。ロビンさんも勝ち誇るように左手の薬指の光るものを頼光さんに見せないでください。余計に彼女の怖さが増しているのですが!

 こ、この際ですので、まとめて発表しちゃいましょう!決して怖さに負けたわけじゃありませんからね!では、いよいよ発表いたします!ここまでのヒロイン六十人の中でトップとなって、栄えある第一位を獲得したビッグなバストを持っているヒロインは!(ダララララララ)

 

             『源頼光』バスト99

             『ニコ・ロビン』バスト100

 

 というわけで、第一位はニコ・ロビンさんです!これはすごい!三桁なんて!

 「ぐぬぬぬぬ!」

 「うふ、純粋に嬉しいわね」

 いや、これってマジでかなりの接戦だったんですよ。原作の二年後の前までは、同率一位だったんです。

 「あら、そうなの?」

 はい。二年の間に一つ増えて100になってあなたが一位になったんですよ!頼光さんは別で調べたらこの数値でしたが、それでもすごいです!もし、公式で出していたら100超えていたかも・・・

 「ううう!タ〇〇〇ーンさん!!私のバストの正確な数値を!」

 「あら、負け惜しみかしら?私は正式にこの数値よ。もしかして、その数値を上乗せしてもらう気じゃ」

 「正式にわかれば私が勝ちに決まっています!そして、あの子が母の胸に飛び込んで」

 「でも、今は私の勝ち・・・いいえ、わかっても勝てる自信あるわ。うふふふ」

 うっわ、火花が散っている。しかも、顔がぶつかるくらいに近寄っているから二人の超乳がお互いくっついてつぶされているよ。その二人のつぶされている胸もまたエロいな~。

 う~ん、どうしよう。あの二人のコスプレだけど・・・二位の頼光さんはDQに出たあのガーターベルトつきのエッチな下着に一位のロビンさんにはスケスケキャミソールを用意したんだけど・・・え?それってコスプレじゃなく勝負下着だって?そりゃ、この後優勝と準優勝したお二人にはベッドの中で横島君を好きにできるという商品

 

 「「今すぐよこしなさい!」」

 

 は、はい!うわ、それぞれ奪ったと同時に、

 「勝負はマスターを満足させた方が勝ち!」

 「いいわ。一位と二位がどれほど差が大きいか見せてあげる」

 二人とも横島のいるあの部屋に行っちゃった。う~ん、実は残念賞として残りの五十八人の彼女らにも横島を抱き枕にしてもいいと言うことにしてあの部屋にいるんだけど・・・まあ、いいか!

 

 

 というわけで、六十人のヒロインバスト大会はどうでしたでしょうか?一位のロビンさんですが・・・実は彼女のいるあの原作の主人公に惚れている海賊女帝は彼女以上らしいです。いやはや、世の中上には上がいるものですね。

 

 ここで皆さんにお願いです。どこで調べた?等の質問は一切しないでいただけると幸いです。あくまでいろんなところから調べたとしか言えませんし、皆さんの薄々知りたいと思っているであろう彼女らの胸の数値を自分なり調べてそれを楽しく出せたらな。と思っただけなので、この話の中だけの数値として見てください!

 

 

 では、これからも「横島忠夫、〇〇〇〇と付き合ったらどうなる?」をお願いします!

 

 

 とある部屋では

 「「「「「しっかりして、横島!×60」」」」」

 「がぼがぼげぼ、げぼげぼがぼがぼがぼ~~~!(ヘブンじゃあああ!俺はヘブンにいるんだあああ!)」

 エッチな下着を着た頼光とスケスケキャミソールを着たロビンは横島に抱き着いている彼女らを見て、彼女らもR18突入なことをしようとしている二人を見て、どっちも目の炎を浮かべて負けられない気持ちになり・・・床に彼女らの衣類が全部ある状態になった。

 そして、今の彼女らの姿を見て、理性の限界突破したため、欲望と煩悩が鼻から滅茶苦茶出て本当の鼻血の海を作り上げた横島がその海に沈んでサムズサインだけを出して力尽きかけたそうだ・・・おしまい♪

 




 いかがでしたでしょうか?今までの横島君好きなヒロインのバストは?予想外な順位も多かったのではありません?


 これからも身の回りに気を付けながら、この話や吉井明久の話も出していきたいと思います!

 次回は延期してしまったハヤテのごとく!の瀬川泉ちゃんに決めました!その次ですが、久しぶりに魔法使いネギま!のシャークティさんの続きものにします。那波千鶴ちゃんを書きたいと思ってますので。



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瀬川泉と付き合ったら?(ハヤテのごとく!)

 どうも!最近設定もめんどいと思っている三MENです!でも、これを書かないと、地味に自分も忘れがちになるのでしっかり書くきます!

   設定
 横島は泉と同じ家に住んでおり、すでに恋人同士になっています。
 後、ここの原作主人公は人気投票第一位と付き合っています。
 オリジナルとして読んでください。原作は半分読んで止まったので、そこからすっ飛ばして最終巻は見ましたのでおかしいと思う流れがあるはずですので。

 では、スタート! 




 ここは白皇学院。はっきり言ってちょ~~~がつくような金持ちの子供しか入学ができない学校である。もちろん、生徒全員が金持ちというわけではない。中には平凡な高校にいる様な生徒だっている。それを代表できる生徒のが、

 「何で俺がやったことになってるんだ!」

 「仕方ないじゃないですか!あなたの普段の行いですよ!だけど、僕はどうしてなんですか!」

 「ははは!大方、他の女子といちゃついたんだろう!」

 「そんな!千桜さんをお姫様抱っこしたり、ルカさんを抱きしめて励ましたり、マリアさんと一緒に手を繋いで買い物したくらいですよ!」

 「・・・・・・死ねやリア充がああああ!(ぶん!)」←殴りかかった

 「うわ!あ、危ないじゃないですか!」←でも、避けられた

 現在進行形で走っている執事服を着ている(あまり似合ってない)横島忠夫と(しっかり着こなしている)綾崎ハヤテである。彼らは今白皇学院の広大すぎる校庭を逃げ回っていた。横島は煩悩魂でこの学園の入学テストに合格して、今は同じクラスの委員長をしている瀬川泉の執事である。そして、綾崎ハヤテなのだが彼に関する経歴は・・・・・・余りにも内容が濃すぎるため、ここでは書ききれないので原作を見ることをお勧めする。←決して面倒ではない。

 

 とりあえず、ここで書けることは

 「待、ち、な、さ、い!」

 ハヤテの恋人である生徒会長の桂ヒナギクに追われているということだ・・・正宗と彫られた木刀を手に。例え武器を持っていても美女に追われるのは横島も望むところだが、迫りくる威圧感みたいなものが怒りに燃えた美神に匹敵しているのが逃げている理由だ。

 「女をキズものにした罪、しっかりと償ってもらうわよ!(今言っていたこと、私もハヤテ君にしてもらいたい!)」

 こう言っておきながらも内心では今ハヤテが言っていたことがしっかり彼女にも聞こえていて、自分もしてもらいたい気持ちはあるようだ。ハヤテもターゲットにしているのは横島を制裁後にそれを言うためだろうが、頭の中の妄想がピンク色に突入している為、逃げている二人からはわからないが顔を赤らめている。そこから出た恥ずかしさが止められなくて体がこんな感じで動かしているのだ。

 

 

 そもそも、二人がこうなったのはハヤテが女装した(させられた、です!byハヤテ)のが事の始まりである。彼は教室で女装(いい加減にしてください!byハヤテ)・・・をハヤテにさせるのが好きな泉とクラスの花菱美希と朝風理沙に着させられたのだ。

 そこに横島が入ってきて、スマホで写真を撮りヒナギクに見せようと出て行こうとした時だった。

 

 『ううう~~、ど、どう、かな?た、た、忠夫君!///』

 

 ハヤテと同じ(原作に出た)メイド服をいつの間にか着せられた、いつもハヤテ同様二人の悪戯の標的にされている泉の姿があった。ただ、スカートがハヤテはロングで泉はショートだったため、パンティが見えそうになっているので顔を真っ赤にしていた。その姿に横島とハヤテは固まって、その隙にその三人を撮った花菱と朝風が、

 

 『『白皇学院一のスケベ、二人にメイド服を強要する!』』

 

 そんなタイトルにした写真のデータを一気に拡散しようとしたので、慌てて三人が止めに二人に飛び掛かったのだ。←ハヤテと泉はメイド服姿を拡散されたくないから横島と一緒にとびかかった。ただ、ハヤテは既に女装姿のファンクラブがこの学院にあることに気付いてない。そして、そのファンクラブ第一号が泉の兄・虎鉄であることも知らない。

 そのデータが入ったスマホは無事(横島のと一緒に)壊れて修復できなくなったので、その件は終わったが・・・

 

 『何をしているのかしら~~、横島君に・・・は、や、て、君♪』

 

 暴れた音に気付いて教室に入り、現状を見たこめかみに青筋を走らせるヒナギクの姿があった。その現状というのが、ハヤテは花菱と朝風を押し倒し尚且つラッキースケベが備わっているのか、二人のスカートを握っていた。まるで今まさにめくろうとする姿に見える。

 そして、横島だが・・・泉のメイド服が着崩れて彼女のブラが見える位置まで脱げていたのだ。しかもスカートもボタンが外れたのか足元まで下がっていた。洞察力ある人でも確実にどこかの吉井明久なことをしようとする姿に見える。

 もちろん、ヒナギクはそう見えたので・・・どこからか出した正宗を二人めがけて振り下ろして、彼女の殺気に近い威圧に怖くなった二人が逃げて、彼女が追いかけまくっている状態になったということだ。

 

 

 だが、入浴や着替えを覗かれた美神や女性達から逃げ慣れていた横島でも、屑な親の作った借金の肩代わりをさせられて借金取りやヤクザから逃げ慣れていたハヤテでも、

 

 「ふふふ、追い詰めたわよ~~~(ぎらぎら)」

 

 目が完全にイッチャっているヒナギクからは逃げることができなかった。今追い詰められている場所は、この学院で一番高い塔の最上階で生徒会室だった。

 しかも、逃走中(あの番組ではないぞ!)に追いかけている人数はいつの間にか増えて、

 「た、忠夫君!ああいうことは、い、家でやろ・・・って、何言ってるの私!」

 「おお、スケベとメイドさん(ハヤテ)が抱き合って殺されそうになっている」

 「これもまた面白い構図!早速拡散するべし!」

 「ハヤテ~~、やはり女より男の方がいいのか~~」

 「えっと、これはどう反応すればいいのかな?」

 泉・花菱・朝風にハヤテの雇い主の三千院ナギに生徒会の書記をしている春風千桜の五人も彼女の後ろについていた。因みに副会長の横島の大の好みである霞愛歌は体が弱いので、今日は休んで病院に行っていた。←その後恋人とデートしたそうだ。

 ヒナギクに協力する気はなさそうだが、今の二人にとっては厄介な存在と見て取った。

 『く!こうなったら』

 『ここで謝っても許してもらえなさそうだ・・・だったら』

 汗を流す二人は同じことを考えた。それは、

 

 『『こいつ(横島さん)を生贄にして逃げる!!』』

 

 どっかの文月学園の赤ゴリラと大バカの二人と同じ考えだった。そして・・・

 「ヒナギクちゃん!」

 「皆さん!」

 「「これを見るんだ!」」

 二人はこれまた同じ行動をとった・・・横島はハヤテのスカートを、ハヤテは横島のズボンを同時に下げた。横島も相手が男と分かっているので、容赦なく下した。

 「ん?・・・おいこらハヤテ!てめえ、俺を盾にする気だったな!」

 「その言葉、そっくり返しますよ!横島さん!」

 お互いやられて、お互い文句を言いあう。その姿もまたあの二人とそっくりだったが・・・

 「普段から女装して皆から見られ、て・・・い、る」

 「何ですか!横島さんこそいつも恥をかいているから問題ないじゃないですか!」

 「「「「・・・・・・・・・え?」」」」

 「「おおお!よっしゃ!」」

 ハヤテはそのまま文句を言っているが、横島はそれが止まって唖然とした。ヒナギク・泉・ナギ・千桜も横島と同じように視線の先にあるものに唖然とした。花菱・朝風はやった!うまくいったと言う感じの顔で喜んで、スマホで撮りまくっていた。

 「・・・なあ、ハヤテ?」

 「何ですか?さっきからおかしいですよ?」

 全然気づかないハヤテに横島が頭痛がするポーズをしながら、ある部分を指して言った。

 

 「お前・・・本気で女になりたいのか?」

 

 その言葉に「何言ってるんですか!」と言いながら、視線を下に向けると・・・

 「な、な、な、なんじゃああああこりゃああああああ!」

 かなり昔のどこかのジー〇ン刑事の叫びをしたハヤテだった。ハヤテの目に入ったのは・・・女物の水色のパンティーだった。そして、それを・・・ハヤテ本人が履いていたのだ。

 「いや~、ハヤ太君はこれが似合うと思ったんだよ!」

 「ばっちりだったな、美希!」

 どうやらこの二人が主犯だったようだ。その証拠に、スマホの代わりに取り出したデジカメでハヤテを撮りまくっていた。実はこのメイド服を着せる際に朝風が後ろから殴って気絶させて・・・多分、その時にここまで着替えさせたのだろう。上は着ているから確認できないけど、おそらくブラもつけられていると思う。←ならあの男の拳銃も見たのではないのか?ですか?それは聞かないお約束・・・というか、ハヤテが可愛そうになるので突っ込まないで上げてください。

 「まあ、その、何だ。元々女子力満載で、そこいらの女子に負けないくらいどんな女物でも着れて、しかも絶対に女に見られるからな。その決意が固まったのなら・・・応援するぞ」

 「しなくていいです!というか、僕は男やめません!」

 もはや、文句を言う気もなくなった横島は、顔を引きつらせながら肩を叩いてそう言った。慌ててスカートを付け直しながら反論するハヤテだが、彼は忘れていた。この場には、

 

 「は、は、ハヤテ君の・・・バカあああああああ!」

 

 彼の恋人がいた事を・・・振り下ろした木刀が見事に二人に命中。しかも、正宗が何らかの力を出したせいでそのひと振りが、どこかの月牙天衝みたいな威力を発揮した。

 その一撃を出したヒナギクを見て(隠れ)アニメマニアの千桜はこっそりどっかのセイバーが出す『エクスカリバー!』と思ったのは彼女だけの内緒だ。ハヤテはその場で叩きのめされて床に沈んだが、何で俺までええええ!と叫んで窓からぶっ飛ばされた横島はそのまま地上に落ちて行った。そして、ハヤテの必死の説得と主犯の二人の自供でその場が大騒ぎとなって、意識を取り戻すまで横島は忘れられた。

 余談だが、このヒナギクの一撃の威力がすさまじかったのか花菱・朝風のデジカメが粉々になったおかげでデータが完全に物理的に消去された・・・と思いきや、ナギがこっそり取り出したスマホでハヤテの女下着姿を撮っていたため、自分のメイドとそのデータを見て楽しんだそうだ。

 

 

 ようやく意識を取り戻したときには、既に全員が帰宅していた。

 「い、いだがっだ・・・美神さんレベルだっだ」

 「いや、あれは仕方ないと思うよ~」

 ボロボロのズタズタ状態で歩く横島と寄り添うように手を繋いで歩く泉。もちろん彼女も忘れていたが、校門へ続く道に生えている木に捕まって必死に立とうとしている姿を見てやっと思い出した。

 ただ、泉はちゃんとメイド服から制服に着替えているが、横島はヒナギクの天元突破グレンラガンな攻撃のおかげで執事服がボロボロになりパンツ一丁だった。はた目から見れば、女子高生の手を無理やり握ってどこかに連れ去ろうとしている不審者兼変質者だ。ハヤテのように生徒会室に予備の制服を隠しているわけじゃないので、この格好で帰らないといけないのだ。もし、学院の外だったら両手に手錠がかかっていただろう。

 泉は寒がっている横島を見て少し気の毒に思い、

 「ね、ねえ。美神さんって誰?」

 気晴らしになればいいと思い、話を始めた。

 「美神さんか?ああ、めっちゃスタイル抜群な体でむしゃぶりつきたいちちしりふとももを持った俺の上司だ!」

 「へ、へ~、そ、そうなんだ。それで、どんな人だったの?」

 「そうだな~~、第一に世の中はお金!と言い切る人だったな。百万円と俺。どっちを選ぶ?と言ったら、迷わず百万円!と答える人だ」

 「そ、そうなんだ。でも、よかったね~。そんな人の下で働けて」

 「おうよ!時給二百五十五円!一日の労働八時間越えは当たり前!しかも、依頼者には千万単位の金額請求!自分の仕事場の地下には、金塊や金の延べ棒を隠し持って税金払う気なし!な人だったけど、その煩悩を埋めてくれる体を見れるなら安いもんよ!」

 ぐおおおおお!久しぶりに抱き着きた~~~い!!!と叫ぶ横島の隣で、思いっきり犯罪行為しまくっている美神の強欲ぶりに泉は冷や汗を流した。でも、同時に少し嫉妬もした。

 「じゃ、じゃ・・・わ、私に」

 「ん?何か言ったか?」

 「な、何でもないよ!(何を言おうとしたの!)」

 「そうか。じゃあ、早いとこ帰ろうか(ぎゅ)」

 「あ・・・///。う、うん!」

 美神に抱き着きたいと叫んだ横島に自分に抱き着いていいよ。と言おうとした泉だが、その途中で訪ねてきたので思わず真っ赤になって首を横に振った。でも、否定したことに少し後悔した時に横島が握っていた手を離して彼女の肩を抱いた。その横島の行動に泉はとてもドキを胸胸・・・ではなく胸をドキドキさせて、二人は校門を通り抜けて待たせていた瀬川家専用の車に乗り込んだ。

 そう、それはまるで・・・

 

 『くっそ~~!何だ、そのリア充桜満開に咲いてますよ~。な空気を出すそのいちゃつきは!』

 

 丁度校門にいた、学院を警備をしている老け顔の四十二歳の警備員(離婚歴ありの現在独身)の心のツッコミのようなリア充なカップルだった・・・・・・横島がパンツ一丁でなければ。←二人の近くにツッコミが出来そうな生徒と教師がいなかったため、彼に突っ込んでもらいました。

 

 

 車の中でも二人はリア充を発揮した。横島も彼女(泉)ができる前は、いつもの横島らしい行動をしていた。だけど、彼女が出来れば泉を大切にする行動をとるようになり普段の横島らしい行動は控えるようになった。でも、やはり控えるようになっても呼び名はすぐには変えられない。だから、今でもスケベで呼ばれている。

 そして、瀬川家の豪邸に無事到着した。車から降りて楽しそうに会話をする二人。横島もちゃんと車内で用意してくれた執事服に着替えた。扉を開けようとしたときに・・・夕日を見た。

 「夕日・・・か」

 「えっと、確か夕日は昼と夜の間の一瞬に見えるからとてもきれい。だったよね?」

 「ああ、そうだよ。本当に、きれいだよね、夕日・・・(ぼそ)泉ちゃんも」

 「そうだよね・・・え?何か言った?(私もきれいって聞こえたような?)」

 「い、いや///。何でもない」

 「そっか・・・にはは、ほ~ら!(ぎゅ)早く帰ろう!」

 今度は横島がさっきの泉のようなことをした。ぼそっと呟いた一言に、何でもないというが泉の方は聞こえていたらしく、とても嬉しそうに自分の胸を押し付ける様に横島の腕をぎゅっと抱きしめた。そして、横島が顔を赤らめながら一緒に屋敷に入っていった。その光景を、

 

 『お前ら、こっちがめっちゃ恥ずかしくなること間違いなしの展開をしていることに気付いてないのか!』

 

 この豪邸に入り込んでいる雑種の雄猫(好みはこの近所に住む三毛猫のメス)が心で突っ込んだ。←車の運転手も車を置きに行ってしまったので、近くに人がいなくなったのでこの猫に突っ込んでもらいました。

 

 

 そもそも、どうして横島がこの豪邸に入れるのかというと文珠の転移で着いたのがここの庭だったのだ。それを発見したのが、泉ではなく兄の虎鉄だった。もちろん、不審人物だったので父親に突き出すと泉のストーカーと勘違いしてボコボコにした。それを止めたのが泉で、どこにも行く当てがないというと

 『じゃあ、ここに住むといいよ!』

 と言って手を差し伸べた。虎鉄も父も何だかんだで泉に弱いので、彼女の提案を受け入れることになった。だが、さりげない行動と思えたが

 

 『あ・・・あ、あああ』

 

 横島は涙を出した。いや、正確に言うなら彼女の顔を見て泣いたのだ。ちょうど時間は夕方で、彼女の笑顔が夕日に照らされた。その時だった・・・横島にはその無邪気な笑顔が彼女に、東京タワーで夕日と共に散っていったあの彼女の同じくらい自分を思う無邪気な笑顔に見えてしまったのは。

 その時はその場で泣き崩れてしまい、それを見て優しく抱きしめた泉の温もりもあの彼女を思い出させる温もりに感じてしまったので更に声も出して泣き叫んだ。

 横島が瀬川邸に入れるのはこういう理由があったからである。それからは、恩を返すためにもしっかり働き今では虎鉄の立場だった泉の執事にすらなった。ただ、その虎鉄が横島が来る前に学院で行われた祭りで、メイド服とうさ耳メイド服に(呪いで)女装したハヤテに恋をするという、何とも残念な思考の持ち主になったことに泉と一緒に呆れかえったのは別の話。

 

 そんな横島と泉の出会い話も終わり、食事の時間がやってきた。あれだけのいちゃつきリア充っぷりを見せつけた二人なのだ。ここでも、

 「はい、忠夫君。あ~~ん♡」

 「あ~~ん!」

 こんな展開すらやっていた。一緒にいるうちに泉も横島を頼れる男性として見るようになり、段々傍にいたいと思うようになった。横島の方は、当初はできる限り自分を隠して仕事をしていたが、

 

 『昼と夜の間にある夕日って綺麗だよね~』

 『忠夫君、これからも一緒にいられるね!』

 『ねえ、今夜一緒にいていい?』

 

 あの頭の中に残っている散ったあの彼女の言った言葉(泉流に変化はあるが)を笑顔で言う泉の顔が、時々彼女に見えるのだ。しかも、泉は本当に何も知らない無邪気な顔でその言葉を言うので余計に辛さが増す。そして、ある日に涙ぐんでしまいそれを泉に見られて、いろいろ誤魔化しながら話した。その話を聞いてからは更にまた一緒にいたい気持ちを強くした泉。

 横島の方もまるで元気を出してほしいがために出す無邪気な笑顔を見ているうちに自分自身の過去を受け入れられるようになったのか、横島も泉を大切に想うようになっていった。そのおかげでかつての自分を取り戻していくうちに

 

 『忠夫君!好きです!泉の婚約者になってください!』

 

 真っ赤になった顔で必死な愛を込めた思いを泉が告白した。横島はそんな彼女の想いを受け入れて、彼もまたいつまでも引きずるのはかつての恋人に申し訳がないと思い、恋人になった。でも、やはり二人とも周りにばれるのは恥ずかしいので、できるだけ隠して付き合っている・・・つもりだが、実はヒナギクとハヤテをまだ諦め切れない西沢歩以外は知っている。花菱と朝風はそれをネタに泉をからかっている。←メイド服姿も二人にそそのかされて横島に見てもらいたかったから着ていたのだ。

 ただ、一つ問題がある。それは

 

 『絶対に、認めないぞおおおおおお!』

 

 娘を溺愛する父親が一向に恋人関係を認めないことだ。しかも、この父親は本気で横島を殺しにかかってくるから、こんな食事シーンがあったらナイフとフォークが(わざと)飛んでくるのだ。誰もいないと思って、二人が抱き合ってキスしようとした時も、

 『泉、あぶなああああい!』

 と言いながら釘バットを振り回して追いかけ回した。だから、今の二人の問題はこの父親なのだ。

 

 食事も終わり、執事の仕事も終わった。つまり、今からは

 「ね、ねえ。忠夫、君///」

 「な、何だ?い、泉ちゃん///」

 恋人同士の時間となる。二人とも顔を赤らめて見つめ合う。しかも、今回は問題の父親も会議と出張でいないときた。おずおずと出し合った手を握り、

 「い、い、一緒に、お風呂、入ろうね♥」

 「・・・ああ」

 二人は浴室に向かっていった。それを見ていた虎鉄は、

 『二人とも、幸せになれよ』

 父親とは違い二人の仲を応援する側だった。泉の幸せを願う兄らしい笑顔を見せた。

 

 『ふふ、俺もハヤテと絶対に幸せになるからな♪』

 

 ・・・・・・この時、ハヤテは無性に寒気と殺意が湧いたそうだ。

 

 

 そして、入浴中・・・一緒のお風呂に入り肩を寄せ合って、真っ赤になっている泉と横島。一応お互いバスタオルとタオルを巻いて入って、大事な部分を見せないようにしていた。二人とも初めてなので、あまりうまく話せないが何とか頑張って言葉を出し合った。

 その会話の中でお互いの背中を流そう!と言う感じになった時に、横島の背中を見て絶句した泉。横島から亡くなった彼女を守るために背中を傷つけた。と聞いていたが、その傷がここまでひどいとは思わなかったからだ。素人目でもわかるくらいに、死んでないとおかしい傷だからだ。

 「悪いな。見ていて、気持ちのいいものじゃないのに」

 「ううん!これは、とても素敵だよ!だって、本当にこうするくらい大好きだったんだよね!だったら、これはとっても格好いいよ!」

 笑顔を絶やさない泉だが、真剣な顔でそれを言った。そして、すぐ後に・・・

 

 「でも・・・格好良くなくていいから、同じことはもうしないでね」

 

 顔を見せないように、背中に抱き着く泉。横島の胸に腕が回される・・・その腕が震えていた。そして、その腕に手を乗せて

 

 「ああ。格好つけはもうしないから・・・大丈夫だ」

 

 その腕をほどいて、泉の方を振り返り抱きしめあいキスをした。そして・・・身に着けていたお互いのタオルを取り払った。

 

 

 

 

 

 『え?何?これ以上は書かないのか?書かないに決まってるだろう!ここから先は野暮というものだ!いくら読者の頼みでもこれだけは聞けないぜ!』

 

 と、ツッコミできる生物が二人の周りに全くと言っていいほどいない状態なので、二人の今書けないことをやっている姿を写している鏡に突っ込んでもらいました。

 




 無邪気は救われる時もあれば、心を刺すときもあります。それを受け止める横島の姿を書きたかったです。泉もあの彼女も、お互い(本来は)無邪気に私は見えたので今回この話にしました。に原作はそれを出せる人がいなかったので(メインキャラの一人・おキヌは途中から無邪気とは思えなくなった)。それと、本人達とは全く関係ない人や動物に物が突っ込むというのも原作を見てやりたいと思ってました!


 次回は、シャークティ編の続きで那波千鶴さんです・・・なんか、ヤンデレ話になりそうなきがする。そっちの話でもそんな感じに書いてしまいましたし。
 その次は前中後編のような二、三話を使ってどの話もヒロインがいて最終的に全員とのハーレム話にしようと思います。他の話も最初からそうしろ!と言いたいかもしれませんが、思いつかなかったので・・・すいません。でも、一話完結ペースはこれからもやっていきますが、この試みも時々やっていこうと思います。
 なお、その試みの最初の原作は・・・みんな大好き東方で行こうと思います!本当に思いつきなのでヒロインがまだ何人にするかは未定です!


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那波千鶴と付き合ったら?(シャークティ編の続き)

 どうも!初っ端から設定いきます!

    設定
 シャークティ編の後という感じです。ヒロインは既に横島を意識しています。
 一応、原作の流れにもそれなりに沿ってやっています。
 ただ、今回のヒロインは・・・三分の二過ぎた後から変貌しますので注意を。
 前回の瀬川泉編のあとがきにも書いたあの種類の話になっちゃいます。

 設定というより注意書きですね・・・苦手な方がいたら、横島君が自滅するところで止めておいた方がいいと思います。では、どうぞ!


 私があの人と出会ったのは、中学二年生になった時だった。

 『な~、いいだろ?付き合えって!』

 『すいませんがお引き取りください』

 保育園の子供達と外を歩いていたら、興味のないナンパに出会い困っていた時だ。

 『そこのナンパ野郎!正義の味方ヨコシマン参上!』

 何やら顔の上半分を出して、下半分を手拭いで隠して・・・下半身が何故かパンツだけだったのだけど、あれを見た時は私もナンパもキョトンとしたわ?とりあえず、その後ナンパを倒してくれたら・・・今度はその人が手拭いを撮って顔を出して周りの女性達をナンパし始めたわ。さっきの行動は何?と言いたいくらいに・・・しかも、さっきのナンパ以上に不審者に見えたわ。

 でも、私だけはナンパしなかったの。他の女性にはナンパしてはフラれての繰り返しだったのに・・・だから、思わず聞いてしまった。どうして私にはナンパしないのか?

 

 『お嬢さんは滅茶苦茶可愛いけどさ。君、中学生だろ?そんなことをしたら(視線を体に向けた)俺・・・な、ななななななな!んfらおなおfなおえwなえwんl』

 

 と喋っている途中で変な言葉になって、別のどこかに行ってしまったわ。←その理由は那波のパーフェクトスタイルを見て煩悩が湧いてしまったため。その後、顔を真っ赤にして路地裏に入って「ちう学生があのちちしりふとももしてていいのかあああああ!」と叫んで、高畑に呆れられた。

 

 でも、その言葉に私は驚いた・・・何故なら私はあの人に自分は中学生とは言ってないし、言っても信じてくれないと思っていた。私の顔立ちや雰囲気はどうやら周りの人からすれば、高校生か大学生・・・ひどいときには主婦とすら見られていた。大学生くらいまでならまだ我慢できるけど、それ以上はもう傷つくレベルだった。でも、あえて我慢して言わせないようにするのが精いっぱいだった。

 子供の頃は大人に憧れるものだけど、ずっと言われているとやっぱり辛いものがある。私だって中学生なんだから、ちゃんと実年齢らしく見られたいし年相応の女の子だと理解してもらいたかった。でも、男の人はおろか女の人からも見られ続けていたから、そういう人とは巡り合えないと思うようになった。

 でも、あの人はパッと見で気づいてくれた。ナンパをしている軽い男のように見えるけど、私には十分すぎるほどに興味を引く出来事でありこの時から気にする男性となった。登校中に清掃するあの人を見ると、少しずつ目で追うようになった。

 

 そして、私があの人に恋したのは中学三年生になった時だ。何でも、小太郎君という少年がネギ先生を頼ってやってきた時だった。ヘルマンという男性がやってきて、その小太郎君を使ってひどいことをしようとした。私やあやかも捕まって、逃げられないようにするためか裸にすらされて・・・どうすればいいかわからないときに、

 

 『そこのふけ面野郎が!ヨコシマン・・・いや、今だけはこっちにする!このGS横島がてめえを極楽へ行かせてやるぜ!』

 

 とヘルマンに向かって叫んだ。格好つけているつもりだったけどヨコシマンの姿だったから、皆恥ずかしくないの?と思いながら見ていて、戦っている時もその気持ちだったわ。後、私達の裸が見えていたのか、戦いながら鼻血を出して「違う!俺は、ちう学生の裸に興奮してないんじゃああああ!」と自分に言い聞かせるように必死だったのは今でも忘れないわ。

 『が~~はははは!卑怯結構メリケン粉じゃい!』

 『『『『ひ、卑怯!』』』』

 目に砂を賭けたり、一発攻撃したらすぐに逃げ腰になって遠くに逃げたりして、卑怯・汚いと言った戦い方だったので皆はあの人には助けられたくない。とか言ってネギ先生と小太郎君を応援していたけど、私は違った。

 ネギ先生や小太郎君が正々堂々頑張って戦っている姿を見ているから分からなかったのでしょうね。あの人は二人がダメージを受けないように、そして戦いに集中できるようにヘルマンを自分に意識させて、攻撃も自分が受けてあの子達を傷つけないようにしていた。そう、やられ役と憎まれ役を自分から買って出てあの子達にしっかり頑張れる場を作ってあげていたわ。

 『くらえ!必殺~~~!除夜の鐘じゃあああああ!(ずごおおおおん!)』

 『・・・全く、何をす(ずきん!)ぐわあああああ!(ゴロゴロ)』

 『『・・・・・・』』

 『『『『・・・・・・』』』』

 ・・・男の一番の急所を蹴りこむ姿はちょっとだけ引いたけど、皆もヘルマンの痛みに苦しむ姿に唖然としていたし・・・あら?そういえば最初は全然痛みを感じてない顔だったけど、どうしていきなりあんなに地面を転がるほど苦しんだのかしら?←実は蹴りを入れた足に『激』『痛』の文珠をこっそり仕込んでいた。蹴った時はまだ効果がなかったが、効果が発動してあの部分に思いっきり痛みが来たのだ。

 そして、ヘルマンを倒した後皆は解放されて助かったわ。あの人・・・横島さんには寄らないでネギ先生と小太郎君のところに皆が言ってお礼を言ったり抱きしめている中、

 『ぐすん、俺だって皆を救うために戦ったのに・・・そりゃ、皆裸だから男の俺に駆け寄りたくない気持ちはわかるけど、あそこまで拒絶しなくてもええやろ(トボトボ)』

 誰にも感謝されず、むしろ近寄ろうとしない皆を見て、がっかりしながら去ろうとしている横島さんの姿があったわ。とりあえず服を着れたから、私からお礼を言おうと思って後を追ったら・・・見てしまったの。

 

 『学生時代か。あいつらとの日々、楽しかったな・・・でも、ちゃんと卒業したかったな(ぐす)』

 

 辛そうに涙を出す姿と歩く後ろ姿が・・・とても悲しそうだった。とても寂しそうだった。とても必死に我慢していたように見えた。卒業したかった?まさか、学校をやめないといけない理由でもあったの?女性ばかり追いかける姿だったけど・・・もしかして、寂しさを我慢するためにやっていたの?それとも・・・。

 いろいろな考えが浮かぶ中、私はその後ろ姿に心を奪われた。気づけば、もっと横島さんの事を知りたいと思うようになり・・・恋に落ちた。

 

 だから、ショックだった。私は高校生になったら横島さんに告白するつもりだった。中学生だと受け入れてくれないけど高校生になれば受け入れてくれるはず・・・好きと伝えて、恋人になりたいと思っていたのに。横島さんがシャークティ先生に告白したなんて。私がその隣に立ちたいと思っていたのに、私が支えたいと思っていたのに、私が・・・そう私が横島さんの全てを受け止めようと思っていたのに。

 このままではだめだ。高校生になる間に・・・もしもっと進展したら、私が入り込む隙がなくなるかもしれない。そうよ、躊躇っちゃダメ!待ってちゃダメ!私は、絶対にあの人の、横島忠夫さんの隣に立つ!その為にも・・・行動に移さないと!

 

    <ここからはいつもの第三者視点に戻ります>

 欠伸を上げて目を覚ます横島。自分の部屋で頭をかきながら起きると

 「ZZZ・・・ん?あれ?」

 いい匂いがした。横島のすきっ腹を思い切り刺激するおいしそうな匂いだった。すぐに台所に行くと、

 「あ、おはようございます横島さん。朝食できましたので」

 「・・・・・・へ?」

 制服に肩掛けエプロン姿の新妻と思わせるくらいの雰囲気を出す那波が笑顔で出迎えた。実際、横島もそれを感じ取って「あれ?俺って結婚してたっけ?」と一瞬思ってしまった。

 「えっと・・・その、な、那波ちゃん?」

 「・・・(む~)」

 「あれ?何でむすっとしたの?」

 「千鶴、です。私は千鶴と呼んでください」

 「え、えっと・・・じゃあ、千鶴、ちゃん?」

 『(ドキドキドキ)あああ、愛する人に名前で呼ばれる。ただそれだけなのに・・・こんなに幸せに思えるなんて!ちゃん付けなのがちょっと不満だけど、まだまだこれからよね♥!』

 何故いるのか問いかけようとしたが、苗字じゃなく名前で呼んでほしいと言ってくる。要望に応えて名前で呼ぶと、これ以上ない後光すら見える笑顔を見せた。本人はちゃん付けに不満だったが、それを感じないくらいの幸せそうな笑顔だった。

 横島がその笑顔に見惚れていると、

 「では、朝食を食べましょう」

 「あ、ああ・・・えっと、女子寮の方はいいのかい?」

 「はい!大丈夫です!」

 「そうか・・・じゃあ、いただきます」

 朝食を食べるよう言われたので、意識を取り戻して食べ始めた。那波も食べながら、横島が上手そうに食べ「美味い!」「料理上手だね!」と言われて嬉しそうにしていた。その度に、「千鶴、美味しいよ」「お前の料理は毎日でも食べたいくらいだ!」と脳内妄想していたことは彼女だけの内緒。

 

 因みにその頃女子寮では、

 「ZZZ、ZZZ」

 「起きてください!夏美さん!遅刻してしまいますわよ!」

 いつも起こしてくれる那波がいないので、同室の村上がぐっすりと寝ている。同じ同室の雪広の健闘もむなしく遅刻してしまった。←小太郎は朝のトレーニングに行ってるのでいない。

 ・・・だが、学校で

 「ダメじゃないですか。村上さんに雪広さん。遅刻しちゃ」

 「は、はい~~ううう、ちづ姉の裏切り者~~!」←ちゃんと登校している那波を見て言った。

 「はい!気を付けます!ですが、これからも遅刻をしてしまうかもしれませんので、よろしければ今後は私が遅刻しないようずっと私の部屋で暮らしませんか!ええ、絶対にネギ先生を幸せにしてみせますとも!・・・そうですわ!今から結婚の準備「暴走しすぎ!(ばき)」あいた!」

 叱られてへこむ村上だがネギをちょ~~溺愛している雪広は、これ以上ないほどショタコンでしかもネギは大の好みでもあるので、説教されることがむしろ嬉しそうだった。しかも暴走して顔をリンゴを上回る赤みを出して遅刻の話題から結婚の話題になっていきそうだったので、明日菜が叩いて止めた。当然、そこから喧嘩になったのは言うまでもない。

 

 

 四時間目が終わり、昼休みになったと同時に、

 「ちづ姉~、ご飯・・・って、いない!」

 「むむむ、拙者も気づかなかったでござる」

 「(・・・私もだ)」

 「別に、どうでもいいじゃないか(私の魔眼すらも振り切ったことには驚くがな・・・今朝はあの清掃員のところに行っていたみたいだから、そこに向かったと思うが・・・あの男はいったい何者なんだ?ヘルマンとの戦いでは無様と卑怯が目立ったが、あれを実際の戦いでされたらひとたまりもない。よほど、戦い慣れている証拠だ)」

 「っは、どうでもいいことだ。茶々丸。屋上へ行くぞ(あの速さ・・・茶々丸や長瀬を上回るぞ!いったい何者だ!那波は!)」

 「はい、かしこまりました」

 那波がいなくなったことに驚く村上。このクラスの実力者達も全員が気づけなかったので、驚きを隠せない。真祖の吸血鬼であるエヴァンジェリンですら、内心びっくりしていた。ただ、その中で龍宮だけはヘルマンとの戦いを魔眼を使ってみていたらしく、その時の横島の戦いに興味を持っていた。

 当然、那波が向かう場所と言えば横島のところだが・・・

 「那波さん。くっつきすぎではないですか?中学生がそこまで異性にくっつくのはよくないかと」

 「シャークティさんこそ、神の御使いであるシスターがそんなに密着していいのですか?」

 「ううう、天国と地獄。両方が・・・今ここにある」

 シャークティもいて、二人して横島を捕られまいと思いっきり体を密着させていた。シャークティの巨乳と那波の爆乳の感触を味わえて天国だが、火花の中心から逃げられない地獄を同時に味わうことになった横島であった。

 学校が終わり、放課後になったのだが

 「さあ横島さん。今夜は泊まっていきますからおいしいご飯をたくさん作りますね♪」

 「那波さん。それは恋人の私の役目です。ただの学生のあなたが出なくてもいいです」

 火花はまだ散っていたどころか、むしろ大きくなっている。シャークティもシスターの顔を完全に捨てて、恋人の顔をして那波に立ち向かっている。はた目から見れば両手に花なので、

 

 「おいこらそこおおお!!!いちゃついてるんじゃねええぞおおおお!」

 「その通りだおら!てめえら見せつけやがってえええええ!」

 

 どっかの元浜と松田が怒りに燃えていた。←潜入してナンパしていたが失敗。タカミチに捕まり、女子がセクハラされまくったと言ったのでぶっ飛ばされた(本当)。

 その後、二人は本当に横島の家に泊まりに行き風呂まで入ってバスタオル姿を見せつけて、横島を鼻血の海に沈めた。二人とも着替えた後、シャークティはそれを見て自分のしたことに羞恥に悶え、那波は笑顔で手当てをしてベッドに連れていき一緒に眠りについた。

 

 

 そんな日々が続き、那波は焦っていた。何故なら、シャークティが段々シスターの顔を無くして女の顔を出すようになってきたからだ。那波が出る前のシャークティは横島の結婚を前提に付き合ってください!宣言を受けても、異性との付き合い自体初めてなので腕を組むことはおろか手を繋ぐことも満足にできなかった。何より、シスターとしての職務に誇りをもっていたので男女の付き合いを中々やろうと思えなかったのだ。だから、あの宣言も本気だと知っても自分は横島に相応しくないという消極的な気持ちもあった。

 だけど、那波という強敵が目の前に現れたことで、しかも自分から寝取ろうとしていることを知ったことで、彼女は自分の気持ちをしっかり自覚できた。奪われたくない思いも出てきたので、徐々に恋する女性の顔を表に出すようになった。那波に負けないようにと思い弁当を作ったり、清掃中に偶然と言いながら話しかけると同時に手を繋いだり、夕方にバイバイする時にはキスまでするようになった。

 このままでは負けてしまう・・・そう考えながら学園祭の準備中にある噂を聞いた。

 『学園の中心にある大樹の下で告白すると、そのカップルは絶対に結ばれる』

 焦っていた彼女にとってはとても大きな朗報だ。ここで一発逆転して、自分に振り向かせたい!そう思い、

 「お願いです、横島さん!学園祭の日、私とデートしてください!」

 「お、おう。い、いいぞ」

 学園祭デートにこぎつけた。詳しいことを聞くために朝倉や他の噂好きなクラスメイトに確認したが・・・のちに確認された女子達はこう答えた。

 

 『『『『『あの時の千鶴さんは、覇気を持っているのでは?と思えるくらい怖かった』』』』』

 

 特に、いろんな情報を持っている朝倉はその日からしばらく彼女の笑顔が怖く見えたという・・・。

 

 

 そして、学園祭の日だが、

 「どうして、一緒なのですか?」

 「問題ないですよね?私達は恋人同士なのですから」

 「教会の方はどうするのですか?」

 「ご安心を。こういう時くらいは皆さんが楽しむよう教会の業務は止めています」

 せっかく自分のクラスの出し物の時間の中でデートできる時間を調整したのに・・・結局この三人でデートすることになってしまったのだ。二人っきりでいろんなところへ行けることに想像はおろか妄想すらしていたのに、台無しになってしまったので、シャークティを睨んでいなくさせたいが全部却下されてしまった。

 ただ、横島とシャークティは学園長と書いてぬらりひょんと呼ぶ近衛近右衛門から、この学園祭の時期は大樹に宿る魔力が告白によって出てしまい告白されるとその通りにされてしまう事から、カップルが結ばれる理由を聞いたのでそれを阻止する警備の意味もこもっていた。ただ、この話を聞いた時の横島は

 

 『何と羨ましい!くっそおおおおお!俺もここで美神さんに告白すれば、そして西条にそれを見せびらかせて悔しがらせれば・・・ぬおおおおお!悔しいぞおおおお!』

 

 両想いになれる手段があることに目を輝かせたが、美神という名を出したことでシャークティが嫉妬して涙目になったので慌てて言い訳に必死だったが、何とかその言い訳を聞いてくれ許しくれたので思わず彼女を抱きしめた横島。いきなりされた上に皆に見られていることに恥ずかしがりながらも、真っ赤になって「私を、心配させないでくださいね」と言って抱きしめ返したシャークティ。ネギが真っ赤になって見ていたり、魔法生徒や先生も微笑ましく見ている中

 

 『・・・シャークティさんみたいな人になれれば、私にも本当の運命の人に出会えるかな?』

 

 彼氏に振られた経験のある葛葉刀子は思った。

 

 

 学園祭も大詰めにきていろんな出来事が起こり原作のようなことも起こったが、三人はデートを楽しんでいた。しっかり告白阻止の動きもしていた・・・ただ、それが余りにも非道だった。

 

 『リア充男が!シネ!死ね!くたばれえええええ!』

 

 心でこう罵りながら、男子に向かって藁人形を五寸釘で打つのだ・・・しかも、その場所が股間なのだ。考えてほしい・・・告白をするにしろされるにしろ胸も頭もドキドキで緊張でいっぱいの中で、まるで鈍器で思いっきりあの一番の急所をぶつけられたらどうなるか。

 悶絶してどうすることもできないままその場でうずくまり、ひどいときには失神だ。しかも、横島はそれを二人の目が自分から離れた隙にやってすぐにしまうのでばれない。何とも彼らしいやり方だが・・・

 『ぐぎゃああああ!な、なじぇだああああ!』

 自分も既にリア充男に値する状態になっていることに気付いてないのか、自分自身にダメージを与えていたのだ・・・そんなところも横島らしかった。

 

 

 

 結局、学園祭が終わるまで那波は告白が出来なかった。シャークティが隣にいる程度ならまだいい。目の前で告白したと同時に奪い去ったり、目の前でキスを見せつけたりと三人で移動中にいろいろ考えてもいたのだから。

 ただ、それが出来なかった最大の原因は・・・告白して結ばれる噂はもはや学園中に広まっていたため、いろんなところでそれをしようとするシーンがあれば横島の呪いの出番ということになる。・・・つまり、五寸釘を刺すと同時に自滅して苦しむシーンも出るのだ。そう、横島の自業自得が彼女の告白を遮ったと言えるのだ。

 がっかりしながら、今はグラウンドでやっている後夜祭を横島と一緒に屋上から見ていた。シャークティはというと、今は葛葉に捕まってどこかに連れていかれた。いろいろ聞きたいと同時に、ぬらりひょんへの愚痴を吐きたいからだ。

 「ごめんな、こんな学園祭になっちゃって」

 「いえ・・・いいんです。(今は、二人っきりだし)」

 「いや、よくない。女の子をがっかりさせちゃった償いをさせてくれ!」

 「え、い、いや、頭を下げないでください」

 明らかにしょぼんとしている彼女を見て謝る横島。その行動に慌てるが・・・頭の回転が速い彼女はすぐにひらめいた。償いをさせてくれと言った・・・その言葉に目が光った。ただそれは・・・余りにも危険なひらめきだったのだが、彼女には名案だった。

 「じゃあ、横島さん。今から言う事を絶対に断らないでください」

 「おう!任せろ!どんなことでも叶えてやる!」

 これで言質は取った。そして・・・自分で自分の首に縄をかけた横島。その縄を

 

 「私はあなたの事を愛しています。あなたも私を愛してください・・・もちろん異性として、男と女として」

 

 がっちりしめた那波・・・しかも、

 「・・・・・・は?」

 「恋人・・・無理なら愛人でもいいです。あなたがその気なら抱かれてもいい。シャークティさんと結ばれた後の浮気用の女でもいい。性欲処理をするためだけの女でもいい。一層の事、あなただけのメス犬にしてくれても構いません」

 「ちょ、ちょちょちょ!」

 これ以上ないほどほどけないくらいに締めまくった。そう・・・ひらめいたこととは断れない状況を作って自分と付き合わせるという事だった。唖然としている横島に追撃を出す。逃げ道を無くすために、自分というゴールに向かわせるために。

 とんでもない言葉をどんどん出す那波に慌てる横島。ただし那波は止まらない・・・止められないのだ。何故なら、ずっと、ずっと・・・

 「断らないでくださいね。どんなことでも叶えてくれると言ったのですから・・・大丈夫です。私は、たとえ体だけの関係にしてくれてもいい。体だけ目当てにされてもいいと思っています・・・私を愛してくれるなら、傍に置いてくれるなら、そんな境遇でも私は我慢できます」

 ・・・彼女はこの時まで我慢し続けていたのだから。告白しようと決めたあの時から・・・シャークティと恋仲だと知っても諦めなかった。この学園祭で告白したかったのにできなかった。その苛立ちと我慢をここで出した。

 「あ、あのね。少し俺の「横島さん」は、はい?」

 この屋上には二人と同じようにカップルが後夜祭を見ていて、いい雰囲気になって二人だけの世界になっているのか、二人の異質な空気に気付いてない。横島が口を開こうとしても遮ってくる。

 「いいですか・・・もし、断ったら」

 那波の目の色が一気になくなり・・・ブラックホールを思わせるくらいの闇を感じさせる目になり、いつものおしとやか、朗らか、和やかな彼女がここまで変貌したことに驚く横島に抱き着き・・・耳元で囁いた。

 

 「ここから、あのキャンプファイヤーに向かって二人で落ちましょう・・・本気ですから、私」

 

 その言葉に、頷くしかなかった横島だった。自分の(病んだ)想いを受けてくれたことに嬉しくなった彼女は濃厚かつR18レベルのキスをした。そして、それを

 「な・・・ななななな、那波さん!何を、して!」

 「(ちら)・・・(ニコ)」

 「え、あ、むぐうううう!!!」

 やっと葛葉から逃げ出したシャークティが目撃した。彼女の存在を確認した那波は、もっと見せつけようと・・・更に自分の体を存分に押し付けて抱きしめている力も増した。横島はフルに頑張っても抜け出せない状況にキスを受け続けるしかなかった。

 「ま、ま、負けません!」

 シャークティも負けじと無理やり横島の顔を自分に向けて同じくらいのキスをした。

 

 『・・・あああ。俺、天国にいるんだな~~~』

 

 横島にできることと言えば・・・現実逃避くらいしかなかった。

 

 

 キスをしまくった二人。横島は床に横たわり、立っている二人が火花を散らし合う・・・と思いきや、

 「ふふ、ご安心ください。シャークティさん、私はあなたと横島さん、いえ忠夫さんとの結婚は反対しませんよ」

 「な、ななな!何を言うのですか!それに、あれを見せつけられて反対しないなんて!」

 「大丈夫です、本気ですから。結婚してくれても構いません」

 冷静かつぞっとする笑顔を見せる那波。かろうじて意識のある横島はその笑顔に心底ぞっとした。シャークティは勢いと怒りでその笑顔を真っ向から見ることができた。

 「な、何でそこまで言えるのですか!何か企んでいるのですか!」

 「企む?とんでもない・・・ふふ。ただ、決めたんです」

 「決めた?何をですか!」

 話が半分通じない那波はそんなシャークティに向かって心からの笑みを見せて、 

 

 「ず~~~っとこの人と一緒にいるって、離れないって決めたんです・・・ふふ、それなら別に恋人でも婚約者でも妻でもなくてもいいですからね。それに、愛してくれるなら愛人でも奴隷でもメス犬でもいいですからね。むしろそっちの方がいいとわかったのです。ですので、どうぞ結婚してください」

 

 この言葉にシャークティはとても恐怖したという。

 




 いや、どうしてもヤンデレになっちゃうなこのヒロイン。横島の傍に入れるなら女がいても構わない。最終的に自分を永遠に見続けて愛してくれれば・・・そんな終わり方になりました。久しぶりに書いた気がするな、ヤンデレで終わる話は。


 次回はついに三、四話使ったハーレム話をして、使う原作が東方です!ヒロインはまだ未定だし何人にするかも未定ですがお楽しみに!・・・・・・と言いたいのですが、ちょっとお休みします。理由は活動報告に書きますので、そちらを見てください。


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横島忠夫争奪戦・前編(東方)

どうも、待たせてしまって申し訳ありません!更新再開します!

   今回の設定はこうです!
 今回の横島は活躍がなく、かなり真面目です。
 このタイトルで想像できるように、その真面目でかなりのヒロインから好かれています。まあ、彼は元々人外には好かれますからね。
 ある大会にあるゲームを参考にしました。今話題が結構あるあれです!
 ただ、今回は少し短いので、すいません!


 では、スタートです!


 ここはとある大会の会場。そして、そこには数多くのヒロイン達がいた。

 

 「「「「「「「目指すは優勝のみ!」」」」」」」

 

 彼女達は、その目に炎が見えるくらい燃えていた。その理由はその大会の優勝賞品がとても魅力的だからだ。では、その賞品と言うのが

 

 「む~~!ぬ~~!(おいこら~~!ほどいてくれ~~!)」

 

 ご存じ、我らが主人公・横島忠夫だった。今、彼は全身を簀巻きにされて口も手拭いでしゃべれないようにされていた。しかも、その「賞品」という立札をかけられていた・・・どうしてこんな状況になったのか?それは、彼が幻想郷に来た時からそこに住む彼女達の目つきが一気に変わった。

 

 

 この幻想郷には男が全くと言っていいほどいない。いや、人里に行けばそれなりにいるが今出場している能力を持つ女性達からすれば大したことないのだ。唯一、目を引いた男性と言えば香霖堂という道具屋を営んでいる森近霖之助だが・・・

 「皆、目が血走っているみょん」

 「それだけ、僕達の姿が羨ましかったんだね」

 白玉楼の主の幽霊・西行寺幽々子の従者である魂魄妖夢がゲットしたのだ。二人はヒロイン達の血走った眼付に冷や汗をかいていた。この二人が彼女達の前でいちゃついていた時は、おおよその人物が

 「「「「「ひゅ~~ひゅ~~、お暑いね~~」」」」」

 と冷やかしていたが、彼女らの内心は

 

 『『『『『おいごら!私らへの見せつけか、ごら!』』』』』←こら!ではなくごら!は誤字ではない。発音がおかしくなるくらい怒っているためこうなっている。

 

 何人もの彼女達がキャラ崩壊しているのでは?と思うくらいに怒り狂っていた。そう・・・本当は滅茶羨ましかったのだ。一応、彼へ想いを向ける者も何人かいたが先を越されてしまい、とても焦っていた中で、

 「・・・あれ?ここって、どこ?」

 横島が『転』『移』でこの幻想郷にやってきたのだ。

 

 

 ここに来た時の彼が普段の彼なら、こんな賞品扱いではなく女性達の着替えや入浴の覗きを常習的にするはずなので、ボロ雑巾か存在を認められない空気レベルの扱いをされるはずだ。

 だけど、こうなっている理由は、

 

 『ここにいる人達を、大切にしたい。何より・・・悲しませたくない!』

 

 ここに来た時に思った事・・・ルシオラと二度と再会できない悲しさと彼女の姿を見ることも声を聞くことも出来ない寂しさ、これらを一生抱えて生きる辛さ。この経験からここで出会った彼女達を大切にしたい・同じ気持ちにさせたくない気持ちを持つことにして、覗きや追っかけと言った行為を一切やめたのだ。

 かつてのルシオラの遺言の『横島は横島らしくいて』の意味を普段の自分と言う意味ではなく、『守りたい人を守っていって』という意味に変えて、彼のおかげで助かった人や妖怪に神族・魔族など、幻想郷の彼女らを助け、救うために戦い、そして誰も憎むことなく皆が仲良くすることができた。

 その経緯の中で当然横島はいろんな目で見られた。敵として、不審者として・・・時には殺す相手としてとすら見られたこともあった・・・でも、くじけなかった。必死に、ひたすら一生懸命に行動と言葉を出し続けた。そして、これが煩悩を抜かした元々の横島らしい横島とも言える。

 そして、これが・・・

 『『『『『『『この人と恋人になりたい』』』』』』』

 多くの彼女達にこの想いを持たせることになったのだ。

 

 

 彼は魂魄妖夢の住む白玉楼に住んでいた。たくさんの幽霊がそこにいるし、彼らを見ることができる横島にとっては居心地がよく自分のいた世界の思い出にも浸れるからだ。狙っている彼女らも、恋人のいる妖夢なら横島を奪うつもりはないと思い一緒に暮らして、抜け駆けする気持ちを我慢していた。

 そんな中、幽々子がこんな質問をした。

 

 「横島君は、誰か本命っていないの~~」

 

 ・・・思えば、これが発端だった。そんな質問に横島は

 「いえ、いたんですけど・・・亡くなってしまいました。しかも、俺のせいで」

 「幽々子様!」

 「ああ、ごめんね~。そういう意味で聞いたんじゃないのよ~」

 トラウマを思い出し暗くなった。さすがに悪いと思い謝罪する幽々子だが、

 「でも、いつまでもそれじゃあ彼女さんも悲しむと思うわ~」

 それは同時に現実から逃げていることにもつながる。そこを乗り越えないと彼女も救われないと思い幽々子は続けた。従者の妖夢もその意図に気付いたので、止めることをしなかった。

 「それは、わかってるんですけど・・・どうしても怖いんですよね。また、俺の前からいなくなるんじゃないか?と思うと」

 「なら、いなくならないのなら恋人を作る気はあると言う事ですか?」

 「そりゃ、俺だって幽々子さんの言う通りだと思ってますし・・・でも、いないですよね。俺みたいな過去でうじうじしているような男を好きになる女性なんて」

 「「え(みょん)?」」

 横島の自分を過小評価している言葉に二人はえ?と思った。妖夢と森近が恋人同士になってから、まだ横島がいないときはどうやって妖夢から寝取ろうかと言った行動を起こそうとする女性達がいたが、そんな彼女達が全員横島に恋愛感情を持っていたことを二人は気づいていた。

 ただし、横島が気づいてないことに驚いたのだ。そして、

 

 「もし、こんな俺と恋人になりたいと言う女性がいたら喜んで受け入れますよ」

 

 この言葉を言ってしまい、これが騒動を起こしてしまったのだ。実はこの時、文々〇新聞を書いている射名丸文がこっそり話を聞いていたのだ。幻想郷にいる大半の女性達が狙っている横島の記事を書こうと無断でこっそり(でも幽々子は気づいていた)密着取材をしていて・・・これを聞いたのだ。目を輝かせた文が早速、

 

 『幻想郷の女性の心をわしづかみにした横島忠夫さん、ただいま恋人募集中!何人でも受け入れるハーレム願望希望で、それでもいいと言う女性達はぜひ告白してくださいとのこと!』

 

 ねつ造入りでこの記事を出したのだ。人里で配りまくり、これを見た彼女らはすぐに横島のところに行き告白したり、ただの外の世界から来た人としか見てない者は面白半分で更にねつ造して想いを持つ友人に吹き込んだり、それは地底や天界にまで及んで・・・最終的に

 

 『横島忠夫の本命女性決定戦開催決定!優勝者は本命になれて、敗者でも愛人になれる損のない戦い!さあ、彼を想う女性達は、愛されたいと思う女性達は今すぐ戦いに参戦せよ!』

 

 ねつ造が更なるねつ造を生んで・・・この戦いを作り出してしまったのだ。

 

 

 では、ここからは・・・

 「どうも!この度この第一回横島忠夫本命女性決定戦の実況に選ばれた作し・・・いえ、通りすがりの者です。この大会の為だけに呼ばれたので終わればいなくなります。呼び名はミスターとでも呼んでください」

 「「その呼び名、無理やりですよ(みょん)!」」

 「と私にツッコミを入れた二人はこの幻想郷のバカップルでありこの大会の解説でもある、こーりんこと森近さんとみょんこと魂魄妖夢さんです!いや~、息の合ったツッコミですね。さすが、バカップルなだけある!」

 「ぐぬぬぬ」

 「妖夢ちゃん。もう諦めよう。聞き流すのが一番だよ」

 と森近に言われて諦めた妖夢。溜息をついたところに、

 「では!今回の彼女達の戦いは優勝賞品の席にいる彼の本命になるための戦いです・・・といっても、当然実力行使な戦いだと横島君は傷つく彼女らを見て悲しみます。ちゃんと、傷つかない戦いにしてますのでご安心を!」

 その言葉に、彼女らの半分はっち!と内心舌打ちしたのは彼女らだけの秘密。

 

 「今回、皆さんにやってもらう戦いは・・・鬼ごっこをやってもらいます!」

 

 そのゲーム原作の名前を聞いて、全員がは?とキョトンとさせた。どうやら、子供の遊びとも言える戦いに何言ってるんだ?このミスターと言うバカは?と思っているようだ。そこから説明を始めた。

 

 1、とある屋敷で鬼から逃げる。もちろん、捕まったら負け。

 2、鬼に対して攻撃も可。能力・スペルカードは自由に使ってもいいが、出場者への攻撃は即失格。

 3、残り六人になったら決勝に進出できる。

 4、鬼は既に用意しているので、後は彼女達が屋敷に入ったら開始。ただし、出現場所はランダム。

 5、我慢できなくなったら能力・スペルカードを使って脱出してもいい。ただし・・・できればの話だが、 

 

 「では!健闘を祈る!」

 「「「「「「「「五番目って何!」」」」」」」

 と言って笑顔でサムズサインを出したミスター。彼女らのツッコミを無視してある方向に指さすとそこに屋敷があったので、彼女達がやれやれと思いながら進みだした。

 「因みに、鬼は誰なんですか?」

 「気になるみょん」

 「ははは!それは見てのお楽しみ!!」

 「「??まあ、そうですね」」

 「何はともあれ。全員入ったらスタートで、一分後に鬼が出現するのでそれまでは逃げる場所なり、隠れられそうな場所なり探していていいですよ!」

 実況のいい加減な言葉にキョトンとする解説の二人。因みに、今回この大会に出場するメンバーは 

 

 博麗霊夢・霧雨魔理沙・十六夜咲夜・レミリア・フラン・紅美鈴・小悪魔・アリス・鈴仙優曇華イナバ・八雲紫

 チルノ・上白音慧音・犬走椛・東風谷早苗・秦こころ・射命丸文・永江衣玖・古明地こいし・霊烏路空・聖白蓮

 

 以上二十名です。

 「いや~、意外な方達が出場していますね。多分、チルノちゃんやこいしちゃんやこころちゃんは面白そうだからでしょうし、射名丸さんはスクープを求めて参加したものでしょう。そして、最も意外な慧音さんや白蓮さんは自称永遠の十七歳(無理がある)の紫さんに頼うわああ!」←いきなり紫のスキマがミスターの後ろに現れて、中に入れられた。そして、数分後に・・・全身が血まみれで死にかけの状態で出てきた。

 「・・・いえ、出るのは本人の自由です。友人の頑張りを間近で見たからでしょう」

 その死にかけの姿に

 「えっと、ゆっくり休んでください」

 「(びく!)みょ、みょん達が代わりますので」

 「す、すまない・・・では、失礼する」

 良く死なないな。と思いながら、曲がってはいけない方向に曲がっている腕を治しながら実況席から出て行ったミスターを見る二人。二人とも冷や汗を流しながら、

 「では、皆さん屋敷に入ってください」

 「・・・皆入って、扉もしまった。では、始まるみょん!」

 彼女らが屋敷に入ったのを確認して、妖夢が開始の合図をした。

 

 

 そして、一分後に説明通り鬼が出現したが・・・

 「ぎゃああああああ!」

 何とたった三十秒くらいで誰かがすぐに大きな悲鳴を上げて失格となった。その人は・・・

 「今のは・・・犬走椛さんですね」

 「多分、運悪く出現場所のすぐ近くにいたんだと思うみょん。残念ながら、脱落みょん」

 二人は、悲鳴で誰が失格かわかった。その証明として、失格者の椛が二人のすぐ傍にてレポートされてきたのだが、

 

 「・・・・・・(ガタガタブルブルガタガタブルブル)」

 

 その姿は・・・どこかのマナーモードのたけしを思わせるくらいに震えていた。いや、まさに彼そのものと言えるくらいに恐怖に引きつっていた顔をしていた。

 「あ、あの?」

 「椛さん?」

 「!!!・・・あ、な、何だ。森近さんに妖夢さんですか。驚かせないでください」

 「えっと、何があったのですか?」

 「嫌です!思い出したくない!」

 「・・・しばらく気持ちを落ち着かせる時間が必要だみょん」

 そんな彼女に声をかけたが、恐怖を思い出すのかまたマナーモードになってしまった。もう大丈夫の場所にいるので、少し落ち着かせてから話を聞くことにした。

 「えっと、とりあえずミスターからもらったメモによると、屋敷のありとあらゆる場所に監視カメラがあるのでそれを皆で見てくれとのことです」

 「では、皆さん。大画面に移動してくださいだみょん」

 こんな大会に出なくてもまだチャンスはあると思い、参加しなかった彼女達がどこからか出てきた巨大なテレビの前に移動した。

 「どうしてこんなものがここにあるのかしら?」

 「いや、それは・・・」

 「言わないお約束だみょん」

 この幻想郷にはテレビと言うものが存在しない。それが何故か出てきたことにパチェリーの言葉に二人は苦笑いをしてそう言った・・・というか、二人も疑問だったのだ。

 『テレビに関する質問があったら、言わない約束とでもいう事!』

 というメモ書きもあった。つまり、それに従ったまでの事だった。

 

 

 数分後にやっとテレビの画面をつけられた。何故、スイッチ入れる程度で時間がかかったのかと言うと、幻想郷では存在しないテレビのつけ方がメモに書かれてなかったからだ。そのミスターは集中治療室で治療

 

 『ぎゃああああああ!やめてくれえええええ!っごrめgmrmgpせm;~~!』

 『ふふふ、作し・・・もとい、外の世界の男がどれだけのものか興味があるわ~。人里の男どもには手を出すなと姫様に言われているし』

 

 ・・・もとい永琳亭にて実験させられていた。この世界の唯一の医者である八意永琳の手に持っているのは、どう見てもやばい色の薬品が入っている注射器だった。しかも・・・隣にある机にはもっとやばい色の液体の注射器が何本もあった。もしかしたら、白玉楼で横島と会うかもしれないだろう・・・。

 さて、雑談もここまでにしてそのテレビには彼女達の姿が全員見れるように画面が二十分割されていた。もちろん、椛が写る予定の部分は黒くなっていて失格の白い文字が出ていた。

 「ふむ、こんなに見事に皆の様子が分かるものなのね。ううう・・・こいし大丈夫かな?」

 「へ~、お!霊夢が家探ししている。確実に心は金目のものがないことに腹立っているだろうな」

 「魔理沙さんは本棚を探して、ち!と舌打ちしてますね。多分、魔術書がないからでしょう」

 「ち、チルノちゃん・・・いきなり凍らせるのはどうかと思うよ~」

 それぞれ見たい目的の彼女らを見て楽しむ見物者達。そんな中・・・

 

 「皆さん、逃げてくださいいいいい!」

 

 やっと落ち着いて、元に戻った椛が画面に叫んだ。

 「あ、あの!いきなり叫んで、どうしたんです?」

 「大変なんです!あそこには、最悪の本物の鬼がいるんです!」

 「鬼、ですか?それは勇儀さんや萃香さんみたいなものですか?」

 「それ以上です!あれは・・・確実に、とんでもない!」

 体を震わせて恐怖を見せる椛。でも、意識はまだあるので話を続けられた。

 「ほう、では見せてもらおうか」

 「ああ、楽しみだ」

 鬼の二人は自分以上と言われたことに少しムカッと来たのかどんな鬼か見る気満々だった。他の皆もそんな感じで早く出ないか。と思ってみている。

 そして・・・悲しき二人目の遭遇者が。

 

 「うおおおおおお!」

 

 その鬼に思いっきりスペルカードの『スターボウブレイク』の力をぶつけまくっているフランだった。どうやらレミリアや咲夜とは別行動をしていたようで、一人で笑顔で力をぶつけまくった。

 「あはは、これで死んだよね~。キュッとしてドカーンが何でか効かないし」

 と言ってありとあらゆるものを破壊する程度の能力が効かないのを疑問に思いながらぶつけるのを止めて、黙々と出た煙が消えるのを見ていたが・・・その顔が凍り付いた。何と、煙でまだ鬼の顔は見れないが、存在は確認できた。

 「き、禁忌『レーヴァテイン』!!」

 それに焦ったのか、フランのスペルの一つの槍を出して投げてまた爆発を起こした。だが・・・また煙に存在が確認できた。

 「ううう、禁忌『禁じられた遊び』!!」

 怖くなってきて、涙を浮かべながら彼女の持つ必死のスペルをぶつけた。見ていたパチェリーはやり過ぎ!と思ったが、

 「な、な、何で死なないのおおおおお!」

 どうしても、煙に映る存在が消えない。散々スペルを使ったので、疲れてしまいその場で膝をついて顔を床に向けてしまった・・・それが彼女の悪手だった。

 画面を見ていた皆も絶句して今はフランに注目している。何故なら、あれだけのスペルをぶつけられたら誰でもただでは済まないのに全然効いていないのが煙越しでもわかる。

 「ううう、こ、怖いよ。お姉様~~!咲夜~~!」

 ついに涙をこぼして前を向いた。そこには壁があったが・・・それが彼女の最後に見たものだった、

 

 「「・・・・・・やああああああああ!!!!」」

 

 それは壁じゃなく・・・全身が青く、無表情で、二メートル以上の身長があった。彼女が壁と重い上を見上げると、口を開けて自分に迫るその青い鬼・・・青鬼がいた。

 「ど、ど、どうです!こんなに怖いんですよ!」

 襲われた椛はフランと同じ涙交じりの顔で皆に言った。確かに、二人以上の鬼と言える者だった。何しろ、さっきのフランの攻撃はこの二人もただでは済まないスペルなのに、平然としてフランを失格にさせたのだから。

 だが、まだ始まったばかりである・・・これからが恐怖の本番である。

 

 

 

 鬼ごっこ・・・開始8分経過。リタイヤ二名。犬走椛とフランドールスカーレット。

 




 と言うわけで、青鬼でした!最初はイカとタコのインクぶっかけゲームにしようかと思いましたが・・・これが一番やりやすい!と思いやりました。
 あと、妖夢は森近君とくっつけました。ダメ・・・だったかな?いや、だって彼女と青鬼って、確実にまずいでしょ。

 え?私が出ている?フランがあんなにスペルを使ったら屋敷が壊れるのに壊れてない?・・・嫌だな~、気のせいですよ!それに・・・壊れたら意味がないでしょう。

 次回は決勝に進む六人が決まります!・・・さあ、誰にしたらいいかな?(まだ決めてない!)


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横島忠夫争奪戦・中編(東方)

 今回はポンポンと思いついたのを書いていきました。皆さんの予想は当たりましたか?さあ、決勝進出の六人決定です!

 今回の話は・・・動画サイトのゆっくり〇〇よりなキャラもいます。というか、私はそっちの方が本人達と思っている部分がありますので、そこを注意してみてください。


 実況席では、森近と妖夢はあの屋敷から戻ってきた椛とフランにインタビューをしていた。

 「椛さんとフランさんは、どうして横島さんを好きになったのですか?」

 「気になるみょん!」

 怖がっていた二人が哀れに思えたから、青鬼に襲われた恐怖がまだ抜けてないマナーモードから解放させようとしている。←読者の皆様も経験あるのでは?

 「わ、私は、千里眼でずっと皆の為に必死に頑張る姿ばかり見ていたら・・・いつの、間にか///」

 「フランはね~~、ぜ~んぜん怖がらないでくれたから!牙を見せても、爪を長くしても・・・思いっきり遊んでも!フランの事を大切にしてくれたから!」←その度に文珠で治していた事を彼女は知らない。

 二人はその時の事を思い出して、少し笑顔になった・・・が、

 「「・・・はあ」」

 予選落ちしたことに、やはりがっかりしていた。負けになっても愛人にはなれる。という特典がいくらあっても、好きになったのならもっと傍の立場にいたい。それが愛と言うものだ。

 でも、この会話のおかげで観察者という立場に変わって青鬼の恐怖は大分抜けたようだ。その証拠に、

 「あ、皆の行動が変わった」

 「フランが失格になったから?」

 テレビ画面を見れるようになっている。ただし、

 「あ、確かにその通りですね」

 「多分、フランちゃんの悲鳴で一人でいるのは危険と踏んだじゃないかな?彼女があれほど戦ったのに失格になったから、鬼は危険だと判断したのでしょう」

 さっきの二十分割の画面が十二分割になっていた。一つは今ターゲットのヒロインを探している青鬼が写っていて、残り十一の画面に彼女らが写っていたが人数が違っていて、一人・二人・三人に別れていた。

 

  一人=霧雨魔理沙、射命丸文、八雲紫、チルノ、東風谷早苗、秦こころ

  二人=博麗霊夢・レミリア、十六夜咲夜・アリス、上白音慧音・聖白蓮

  三人=古明地こいし・霊烏路空・永江衣玖、紅美鈴・小悪魔・鈴仙優曇華イナバ

 

 「一人は六人いますね・・・魔理沙さんや紫さんはあの悲鳴を聞いても自分なら撃退出来ると思ったのでしょうか?文さんは多分・・・まだスクープを撮れてないからだろうね」

 「悲鳴を上げて泣き叫ぶ姿なんて、絶対に撮られたくないみょん!チルノは鬼の危うさを分かってないと思うんだみょん。そして、早苗とこころは周りに誰もいなかったんだと・・・あ!青鬼が誰かを見つけたみょん!」

 一人だけになっている彼女達の説明をしている間に動きがあったようだ。

 

 

 その青鬼に見つかったのは・・・

 「ひえええええええ!お助けええええ!」

 早苗だった。青鬼は走らず歩いてくるが・・・行動範囲が屋敷の中だけという閉鎖空間ではそれでも恐怖だ。姿自体に恐怖もあるし、何しろ隠れられそうな場所も見つかりそうな不安だってある。何とか入り込んだ部屋のクローゼットにすぐに入り込んだ。しかしそこには、

 「・・・や」

 秦こころがいた。恐らく、フランの悲鳴を聞き隠れた方がいいと判断して入ったのに、偶然一緒のところに隠れることになってしまったようだ。

 「ど、どう「し、気づかれる」むぐ」

 思わず声を出そうとしたが、こころに口を抑えられた。じっと、していると青鬼が入ってきた・・・が気づかれることなく出て行った。こころの感情を操る能力で早苗の焦る感情を抑えたおかげで、彼女の奇跡の能力が発動していたのだろう。

 「・・・ふう、よかった~~」

 「うん、このまま入ってる?」

 「狭いですが、そうですね・・・それにしても、これなら椛さんもフランさんも怖がる理由が分かります。はあ、はあ・・・こころさんが私を抑えてくれて助かりました」

 「・・・暇だから、しりとりでもする?」

 「・・・あれで怖がらないあなたもすごいですね」

 こころの動じない態度に早苗は呆れながらも、二人になれて尚且つ恐怖を散らせてくれる彼女と出会えたのも奇跡では?と思った彼女だった。

 

 

 実況席では早苗生存とこころとの合流を伝え、画面が一つ・・・いや、二つ減って十になった。その理由が・・・何と博麗霊夢とレミリアが失格になってしまったからである。あの部屋を出た後に青鬼が二人をすぐに見つけたのだ。

 その時の様子がこれである。

 『フランの仇!スピア・ザ・グングニル!』

 『生き残ることが先決でしょう!霊符・夢想封印!』

 フランの悲鳴を聞いて、いてもたってもいられなくなったレミリアがかたき討ちをしようと青鬼に攻撃したのだ。霊夢は冷静な彼女がこんな行動をすることに説教しながらも、彼女もまた攻撃した。

 『逃げるわよ!』

 『ええ、これをくらえば!』

 『バカ!フランがスペルを使って大きな爆発があったのに失格になったのよ!あれは奴には効いてないわよ!』

 『そ、そんなわけ・・・!!』

 無防備に食らったのを見て仇を打てたと思い笑みを浮かべるレミリアだが、霊夢はフランの攻撃の音を聞いてもなお彼女が失格になったので効いてないと判断して爆発の煙で目くらましになっている隙に逃げようとした。霊夢の言葉にそんなわけないと思いながら、運命を見て操る能力を発動した・・・まさにその時だった。

 『二人とも、ごめんね』

 突如、後ろにスキマが現れて八雲紫が出てきたのだ。そして、二人を前に押し出して再びスキマに入って姿を消した・・・同じ逃亡者への攻撃は失格だが、これはあくまで背中を押しただけで攻撃には入らないのでルール違反にならない。彼女はしっかりそこを考えて上手く後ろへの意識を忘れていた二人を青鬼のいる前に押し出した。

 結果、

 『『いやあああああああ~~~~~!!!!』』

 失格になってしまったということだ。あの時、レミリアが見た運命はまさにこれだったのだ。そのことに驚いて霊夢に言おうとした矢先にこうなってしまった。

 

 

 この結果に皆が驚いた・・・あの二人がこんなに早く失格になったことだ。八雲紫のせいであってもこれは予想外だった。

 「ま、まさか、あの二人が・・・決勝まで行くと思っていた二人が」

 「予想外すぎるみょん!」

 「あ、あ、あんの、年増がああああ!」

 「こ、ここここ、この、かりちゅま・・・ではなくかりちゅま・・・ううう、怖かった~~!!」

 実況席に転移されてきた二人。霊夢は紫へ怨念の言葉を吐いて、レミリアはみんなが見ているのでプライド高い誇り高き吸血鬼の姿を出そうとしたが・・・恐怖が勝ってしまいカリスマ改めカリちゅま吸血鬼を見せてしまった。それを隣で見たフランは不覚にもかわいいと思って、

 「お姉さま、ほ~らほら」

 「ううう、フラン~~~!!」

 抱きしめて慰めた。いつもはレミリアが寂しがるフランを慰める役目だが、今だけは逆になりフランが姉でレミリアが妹に見えたのは気のせいではない。

 「それにしても、紅魔館組が早くも二人・・・しかも、スカーレット姉妹がリタイヤになりましたね」

 「しかも、霊夢まで・・・これは予想がつかないみょん」

 実況席がちょっとずつ盛り上がっている間に、

 「あややややや~~~~!!!」

 いつの間にか射名丸が失格になって実況席に来た。どうやら、あの二人のそばにいて二人の悲鳴を聞こえたのでその時の顔を撮ろうと思い体を角から出たところを、運悪くと言うかこれこそ運命というか青鬼に発見されたようだ。欲をかいて残念な結果になった所が彼女らしい・・・因みに彼女が持っていたカメラは青鬼に踏まれた。

 「人数に変動が起こったので、ここで整理しましょう」

 「それがいいみょん」

 確かにここまでで三人が減り、早苗がこころと一緒になったりしたので二人が今のメンバーを整理した。

 

   一人=霧雨魔理沙・八雲紫・十六夜咲夜・アリス・古明地こいし

   二人=東風谷早苗・秦こころ、霊烏路空・永江衣玖

   三人=チルノ・上白音慧音・聖白蓮、紅美鈴・小悪魔・鈴仙優曇華イナバ

 

 画面は十一に分かれたままで、メンバーが結構変わっていた。魔理沙と紫はともかく咲夜とアリスとこいしが一人なっており、チルノが慧音・白蓮と一緒になっていた。

 「おや?咲夜さんとアリスさんが別々になっていますね。しかも、こいしさんも無意識を使ってしまったのか空さんと衣玖さんとはぐれてしまい今は一人になってます」

 「おそらく、咲夜さんはフランちゃんに続いてレミリアさんまで悲鳴を出したので、いてもたってもいられなくなってアリスさんを置いてけぼりにして走っていったんだと思うみょん」

 「チルノさんはうまく慧音さんと白蓮『いいか、ちゃんと落ち着いて行動するんだぞ!』『まあまあ、こうして保護で来たからいいではありませんか』・・・合流と言うより確かに保護されたみたいですね」

 画面から聞こえる慧音と白蓮の声に呆れ汗を流す森近。

 「変わってないのは魔理沙と紫さんに美鈴の三人のグループだけみょん」

 「さっさと失格になれ!紫~~!」

 「霊夢さん落ち着いてください」

 「ううう~~、フラン、さっきの私を忘れなさい!」

 「は~~い、わかりましたお姉様(絶対忘れないから♪)」 

 解説する二人の隣で、紫の画面に激高する霊夢。彼女を諫める椛に我に返ったレミリアが真っ赤な顔で忘れるよう言うが、忘れる気がないフラン。騒がしくなったところで、二つの画面で爆発が起こり煙で充満していた。その二つの画面が・・・

 「おや、また煙ですか・・・えっと、あの二つは」

 「魔理沙と美鈴達みょん!」

 この一人と三人だった。

 

 

 大急ぎで逃げる魔理沙にその隣には鈴仙がいたが、美鈴と小悪魔はいなかった。

 「くそ!美鈴と小悪魔の方に逃げなかったぜ!」

 「運がなかったですね」

 本棚がたくさんある部屋で魔術書探しをしていた魔理沙。そこに美鈴達三人が追いかけてくる青鬼から逃げるためにその部屋に入ってきたのだ。彼女は巻き添えを食らい、逃げる為にお得意のマスタースパークを青鬼に放った。煙が充満していたのはこのためである。

 既に四人・・・しかも、フラン・霊夢・レミリアという実力者が撃退されたので、鉢合わせした時はすぐに逃げると学習していた。途中で二人と別れたが、青鬼はこの二人の方を追いかけた。

 「くそ、このままでは捕まる!(いざとなったら鈴仙を犠牲にして逃げのびる!)」

 「(この人は多分私を生贄にする気だ!そうはいかない)魔理沙さん!」

 「なん・・・おま、え!私を生贄に「あなたがやろうとしたことです!」・・・く!」

 中々振りぬけないことに焦る二人。普段の行動から魔理沙の企みを見事に読んだ鈴仙。ばれないように『狂気を操る能力』を上手く魔理沙に仕掛けて幻を見せた・・・その幻覚を彼女にとって最悪のものだった。

 

 『ま、り、さ~~~~♥♡』

 

 それは、何十人もいるアリスに襲われる恐怖の幻覚だった。←この小説のアリスは魔理沙を心底愛してます。今回の参加も魔理沙を横島から寝取りたいがためです。

 「ぎゃああああああ~~~~!来るなアリスうううう!いやだぜええ!!!ま、ま、マスパマスパマスパあああ~~~!!!!(どごんどごんどごん)」

 その場で立ち止まって必死にマスパを放つ魔理沙。煙が充満して、彼女が錯乱している間にうまく逃げることに成功した鈴仙・・・だが、予想外もあった。

 「さ、さすが魔理沙・・・私の気配に気づいた、のね~~♥」

 本物のアリスが魔理沙に撃退されていた。だが、彼女は自分がいるのを分かってマスパと書いて愛と読む攻撃をしたと思っている・・・何とも自分に都合のいい考えだ。

 「これこそ・・・愛の、つな、が・・・り。うふ♥」

 アリスの最後に見たのが、青鬼が口を開ける姿だった。魔理沙も意図してなかったとはいえアリスを攻撃してしまったので、ついに原作主人公・準主人公の二人が失格となった。

 

 

 またも皆が唖然となる。魔理沙まで失格・・・これは本当に誰が残るかわからない。

 「もう、想像がつかないね」

 「すぐにリタイヤしそうなチルノや小悪魔さんが残って、決勝まで残りそうな霊夢と魔理沙がリタイヤ・・・本当にどうなるみょん!」

 「ま、り、さ~~♥、疲れたなら私が一緒に寝てあげるわ~~♥」

 「いやだぜえええ、来るなあああああ!あああああ~~~(ずるずる)」

 「「「「・・・敬礼!(びし!)」」」」

 「助けろ!おまえらあああ~~~!!」

 実況席に飛ばされてきた二人だが、マスパの撃ちまくりで疲れた魔理沙をアリスが喜々とした顔で引きずっていく。そんな魔理沙に敬礼をする椛・レミリア・霊夢・フラン。助ける気のない四人に文句を言いながらも、その部屋から出て行った二人。

 実況と解説の森近と妖夢は見て見ぬふりをして、画面に注目した。

 「あれ?何か段々集まってきているような気が」

 「六人で決勝進出だから、その分で集まればいいと思ったんじゃないかな?」

 その画面では、一気に四つだけになった。

 

  1、チルノ・上白音慧音・聖白蓮・霊烏路空・永江衣玖・鈴仙優曇華イナバ

  2、十六夜咲夜・紅美鈴・小悪魔・八雲紫

  3、東風谷早苗・秦こころ

  古明地こいし・・・姿が見えない

 

 古明地こいしだけ映ってないが、失格の合図が出てないと言うことは無意識で完全に分からなくなっているのだろう。早苗とこころは本当にあのクローゼットから出てないようだ。

 「慧音さん達のところは六人揃ってますね。鈴仙さんはあの後、彼女達と合流を果たしたようですね。もしこのままうまくいくと彼女達が決勝進出できます」

 「咲夜も美鈴と一緒みょん。完全に紫さん以外は紅魔館チームになっているみょん」

 どうなるのか?と言った矢先で六人となった慧音チームが青鬼に会った。人が多いと戦力は充実するが見つかりやすいと言う欠点もある・・・特にじっとするということが致命的なほどできないチルノがいれば尚更だ。←実際、チルノの大声で気づかれた。

 

 

 「全く!せっかく空気を読んで回避していたのに!」

 大人数になってもさっきまで捕まらなかったのは、衣玖の空気を読む能力が大きかった。だが、それを無にするチルノの行動に頭を抱えた衣玖。

 「最強のあたいが捕まるわけないんだな!」

 チルノが青鬼を凍らせ、

 「今がチャンス!くらええええ!」

 空が、制御棒から核融合を操る程度の能力故の火力を思いっきりぶっ放した。即席であるが、見事な連携である。

 「よし、逃げるわよ!」

 「あら、あの青い方、大変ですね。治してあげないと」

 「しなくても大丈夫です!魔理沙さんのマスパでも無傷だったんですから!」

 慧音と鈴仙が、青鬼をいたわる白蓮の両腕を掴んで逃げた。衣玖も三人の後を追って逃げ出したが・・・

 「むうう!まだいる!最強のあたいの力が足りなかったんだな!」

 「こうなったら、倒れるまでやります!」

 チルノと空は青鬼が倒れないことに意地になったのか、その場に残ってしまった。慧音がこっちに来い!と言っているが、

 「氷符・アイシクルマシンガン!」

 「光熱・ハイテンションブレード!」

 二人はスペルで交戦してしまった。慧音はその二人を見て無理やりにでも連れてこようと思ったが、青鬼を治そうと思っている白蓮までそっちに行こうとする。それではまずいし、衣玖に白蓮を止める代わりを頼もうとしたが・・・

 「い、いない!」

 何と、彼女がいなくなっていた。多分、このままいては自滅かもしれないと空気を読んでこっそりいなくなったのだろう。

 「行きましょう!必要な犠牲です!」

 「っく!」

 結局慧音と鈴仙は二人を置いて白蓮を連れて逃げ出した。そして、

 

 「最強のあたいが負けるなんてえええ~~~~!!!」

 

 チルノの叫び声とともに失格になった・・・彼女の後ろにいた空は、やっと危うさに気付いて逃げ出したが追いかけてくる。これが家の外なら羽を使って外に逃げられるけど、それが無理なので自分の足で逃げるしかない。何しろ屋根にめがけて一度青鬼に放った威力の火力と同じ奴を放ったのに穴どころか火傷もなかったのだ。

 しつこく追いかけてくる青鬼から必死に逃げているうちに、ある部屋に入った・・・これが、ある二人の不幸だった。

 「あ、あそこに隠れよう!」

 すぐにあるものが目に入りそこの扉を開けると・・・

 「「あ」」

 早苗とこころがいた・・・そう、ここはこの二人が隠れているクローゼットのある部屋だった。そして、そのクローゼットを開けてしまった。ここにいれば大丈夫と思い込んでしまい、安心してしりとりをしていたため第三者が開けると言う可能性を忘れていた。しかも、二人はしりとりをしていたので能力を解除していた。

 「な、ななななな!」

 「そうだ、こうなることも考えられた」

 「ああああ!まずいですうううう!」

 空と早苗はテンパって混乱して、こころはこうなることにやっと気づいた。

 「は、ははは、早く入り「あ、あ、ああああ!」・・・え?」

 「・・・おっきい」

 だが、一刻も早く隠れないといけないから、早く行動しないといけないところに空の真後ろまで来た青鬼が視界に入った早苗とこころ。←この時のこころは青鬼ではなく悲鳴を上げて揺らす早苗の巨乳にも目がいっていた。

 各々悲鳴と感想を言いながら・・・

 

 「「いやああああ!!!」」

 「あ~あ、負けちゃった」

 

 一気に四人が失格した。これで残っているのは上白音慧音・聖白蓮・永江衣玖・鈴仙優曇華イナバ・十六夜咲夜・紅美鈴・小悪魔・八雲紫・古明地こいしの九人である。

 

 

 四人も実況席に飛んできたので、そこもかなりにぎやかになる。←アリスと魔理沙も戻ってきた。ただし、つやつやしているアリスとは逆に魔理沙は生気のない顔をして燃え尽きたジョーの如く真っ白になっていた。

 「さあ、ついに後三人で終わります!」

 「本当にどう転ぶか分からないみょん!」

 「・・・はあ、はあ」

 「「あ!ミスター!よく無事で!」」

 そして、ここで永琳亭で治療・・・もとい、実験体にされていたミスターが戻ってきた。腕には注射の痕が軽く十以上はあった。

 「あ、あのアマ。効かないからって、ここまでやるか!」

 「よ、よく、逃げ出してこれたね」

 「す、すごいみょん」

 汗を流す二人を無視して人数を確認したミスター。

 「ふむ、どうやら、そろそろ大詰めのところまで来ているようだな。よし、もう一体追加するか!」

 「「え?もう一体?」」

 「ちょちょちょ、待ちなさい!あんなのがもう一体増えるっていうの!」

 「それを聞いて・・・ある意味失格になってよかった気が」

 彼の言葉に霊夢が詰めかけ、この作品では影の薄い文が青鬼二体から襲われる恐怖を想像したのか、心からホッとしていた。カメラをとりに行きたかったが、さすがに鬼が二体となるとこのままの方がいい。

 「では、もう一体の青鬼を召喚だ!」

 ミスターが何かのスイッチを押した。

 

 

 そして、そのもう一体が運悪く・・・咲夜達四人の近くに召喚された。

 「あれ?さっきまでいませんでしたよね?」

 「多分、人数が少なくなったから鬼を一体増やしたのでしょう」

 美鈴の言葉に咲夜が答えた。その一体の背後の角に隠れていた四人は、幸い気づかれてなかった。

 「それにしても、どうして紫様は私達と一緒に?」

 「別に意味はないわよ~。向こうも結構集まっていたから私もそうした方がいいと思ったけど、あちらは結構人数がいたから少ないこっちがいいかな?と思っただけよ~」

 「そう言えば、何故このゲームに参加をしたのです?まさか、本気で忠夫さんとの結婚をお考えで?」

 「・・・・・・そんなことないわ」

 「そんなことある間がありましたね。すごいわね、この幻想郷最強の八雲紫すら誑すなんて」

 「咲夜さんだって人のこと言えないですよね!知ってますよ、忠夫さんの写真を持っているのを。というか、さっき名前で呼んでましたね!」

 「そ、それを言うなら、小悪魔や美鈴だって//!」

 「「ちょ!それは言わないでください!咲夜さん///!」」

 途中からガールズ・・・いやウーマントークについ盛り上がってしまった。そりゃ、四人とも横島を想っているから声が高くなるのが当然であり、

 「あ!気づかれたわ~」

 「「「っは!」」」

 紫の言葉に、三人はまずいことをしたことに気付いた。

 

 

 因みにこの会話は実況席のレミリアとフラン、更に観客席のパチェリーも見ていた。美鈴と小悪魔は会うたびに顔を赤らめていたので態度からわかっていたが、まさか男嫌いそうな咲夜まで好きになっていたとは。てっきり姉妹にくっついて守るために参加したのかと思っていたが、しっかり個人的感情も理由に入っていた。

 

 

 もう一体の鬼の顔が四人に向いた。

 「さっきの青鬼とは何か形状が違いますね」

 「どうしましょう。逃げた方がいいですかね?紫様に咲夜さん」

 「今までの皆も攻撃して失格したからね。逃げた方がいいわ~」

 「ええ、でも、気を付けた方が!」

 いいわね。と咲夜は言おうとした。だが、それが言えなかった・・・何故なら、自分と美鈴の間にいた小悪魔と紫が突如いなくなったのだから・・・いや、いなくなったより、何かに突き飛ばされたと言ったほうがいい。

 「「・・・え?」」

 二人して唖然として、自分達の間に何かが通り過ぎたであろうものを目で追うと、

 

 「「・・・ぐへ」」

 

 小悪魔と紫が、通り過ぎた何か・・・もう一体の鬼と壁につぶされていた。その鬼が突然の速さで向かってきたために紫も隙間を出せなかった。

 余りにもいきなりすぎる展開に動揺を隠せない二人だが、

 「な、なななな、あの巨体であの速さですか!」

 「に、ににに、逃げるわよ!」

 もう、急いでその場を離れるしか考えが思いつかなかった。何度か追いつかれそうになったけど、直線的な動きしかできないため何とかパターンを掴んだ二人が上手いこと動きをジグザグに動いて、ようやく撒くことに成功した。だが・・・小悪魔と八雲紫がここでリタイヤとなった。

 

 

 実況席では

 「「何ですか!あれは!」」

 森近と妖夢がミスターに問いかけた。今はこの部屋はこの二人だけであり、リタイヤした彼女達は画面を近くで見ようと観客席の方に移動している。

 「あれはフワッティーと呼ばれる青鬼だ。因みに動きは見ての通りだ。そして、捕まると・・・」

 「「こうなる。と言うわけですか」」

 ミスターの説明が終わると同時に、リタイヤした二人がつぶされた状態で実況席に飛ばされてきた。観客席の方では、

 「あ~~~はっはっはっは!ざまあ!」

 「いい気味ね。この私を失格にしたものに相応しい末路だわ」

 紫のせいで失格になった霊夢とレミリアが笑っていた。

 「で、でも、これで・・・あと一人『う~~~、メンバー六人が決まりました。これにて、予選会を終了いたします』「「・・・え?」」」

 二人が失格と言うことはあと一人失格で六人が決まる。そう言おうとしたところで、何故か終了の合図が鳴った。これにはミスターもえ?となった。画面には決勝進出者の名前が出ている。

 

        十六夜咲夜・紅美鈴・上白音慧音・聖白蓮・永江衣玖・鈴仙優曇華イナバ

 

 この六人が決勝進出者だ。

 「あれ?こいしちゃんはどうしたんだみょん?」

 そう、姿が見えないこいしの名前がないのだ。無意識で見えないときでもちゃんと名前は出していたので、姿を見せないから失格ということはない。と言うことは・・・

 

 「・・・く、苦しい~~」

 

 何と、小悪魔と紫の下に姿を現した彼女がいた。恐らく、見えないときに移動していたけどちょうど四人を見かけた時にあのフワッティーの攻撃で彼女も巻き添えを食らったのだ。だけど、皆の目からは見えないのでその時に彼女が失格になったとは思わなかったのだ。

 小悪魔と紫は壁に顔からぶつかって気絶したが、小柄のこいしは幸い二人の体がクッションになって、背中を壁にぶつけたが顔は守られたようだ。

 「・・・何はともあれ」

 「・・・き、決まったみょん」

 「・・・こんな決まり方でいいのか?」

 三人とも苦い顔をしながら汗を流してこいしを見た。彼女は必死に二人の体から抜け出そうとしたが・・・二人の大きな胸が顔に当たって前が見えなかった。

 

 

 ちょっとしまらない終わり方だったが・・・これで、六人が決まった。さあ、横島忠夫の正妻になれるという商品を手に入れられるのは一体誰だ!

 




 まず謝罪を・・・もし失格したヒロインの中にファンがいましたら、青鬼で怖がらせてしまいすいませんでした。


 さあ、どうでした?霊夢・魔理沙・レミリア達が失格は予想できなかったのでは?この六人で、果たして・・・何のゲームでやろうか?


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横島忠夫争奪戦・後編(東方)

 一つ謝罪を・・・今回は完全に彼女らの惚れた理由で終わってしまいました!よって後編で終わりではありません!決着編を急きょ作りますので、そっちで決まります!

 ただ、全員が惚れたわけじゃないので惚れた女性達のみの理由です。では、全く進まない話ですがどうぞ!


 六人の決勝進出が決まったが、青鬼からの逃亡と捕まった時の恐怖は彼女らの神経をすり減らした。それは参加者だけでなく観戦者の皆もだ。そこで、一端休憩兼昼食ということで食事をして落ち着かせることになった・・・が、当然ただの休憩と言うわけではない。

 

 

 さっきまで青鬼と出場者との鬼ごっこを映していた大画面のテレビには

 『横島・・・本当に、いつも、ありがとう(ぐす)』

 『いいんだよ、霊夢ちゃん。君が元気で笑顔を見せてくれるなら』

 『もう、そんなこと言われると・・・好きになっちゃうじゃない(ぼそ)』

 『え、何か言ったかい?』 

 「いやああああ!何でこんなのが映っているのよおおおお!」

 毎日雑草と雨水が食事だった霊夢の為に、弁当を毎日作って持って行ってあげた横島に想いを抱いた瞬間の映像が流れていた。←白玉楼で暮らしているので、妖夢と交代で幽々子の底なし胃袋の面倒を見ている。その際にこっそり彼女の分を作っていた。

 目の前のご馳走を食べながら絶叫する霊夢に

 「わ、私達も分かりませんよ!」

 「いきなり、そうなったんだみょん!」

 実況席で食べさせあいをしていた森近と妖夢もびっくりした。何しろいきなり映ったのだから無理もない。そうなると、一番怪しいのがミスターだが、

 

 『もう帰る。あの医者にまた実験台にされたくないからな』

 

 逃亡していた・・・というか、ここで彼女らの標的にされたくない意味も込めて逃げたのだろう。真っ赤になる霊夢に一部の横島に惚れてない萃香やパルフィなどは霊夢をからかう。

 そんなからかいの間にも、そういった映像はまだまだ続く。

 『魔理沙ちゃん。パチェリーさんに本はちゃんと返そうね。君が箒を永遠に借りると言われて返されなかったらどうするつもりだい?パチェリーさんだって体が悪いんだよ。それを利用して本を持って行くのはひどいよ』

 『別にいいだろ。いつか返すんだから』

 『じゃあ、君の箒かして。いつか返すから・・・いいよね。君がいいなら俺がやってもいいよね?』

 『わ、悪かったよ、今度からは気を付けるぜよ・・・でも、横島は正面切って真剣に私を思って叱ってくれたんだよな。思わずドキッとしちまったんだぜ』

 明らかにヒロイン達が恋をした瞬間を狙った映像だ。霊夢から魔理沙に変わり、自分を真剣に想って叱ってくれた横島にドキッとした映像だ。

 「ま、まままままま、マスタースパ~~~~ク!」

 恥ずかしさの余り霊夢と同じくらい真っ赤になり、テレビに向かってマスパをする魔理沙だが、テレビは青鬼と同じくらいどうってことなかった・・・映像は続く。

 『レミリアちゃんはえらいね。紅魔館の皆を守るために頑張っているし、フランちゃんの面倒もしっかり見てるし、何より吸血鬼で五百歳はまだ若いのにいろんなところに行きたいはずなのに、当主として働いているんだもんね(なでなで)』

 『当然よ。何か昨夜も美鈴もパチェも小悪魔も・・・そして、フランも皆大切よ。皆を守るためなら頑張れるわ』

 『うん。そんなレミリアちゃんに守ってもらえる皆は幸せ者だね(なでなで)』

 『当然よ(うう~~頭撫でるのをやめないわ。でも、とても心が温かい気持ちになれるわ・・・当主の顔も、この人の前なら剥がしてもいいかもしれないわね)』

 レミリアの顔は威張っていても、内心は照れていて頭を撫でられる喜びをかみしめている映像。

 『その本はこっちです。ああ、それはここです』

 『・・・すごいね。紅魔館の図書館はたくさんの本があるのに、小悪魔ちゃんはしっかり覚えているんだね』

 『そりゃ、パチェリー様の手伝いをず~~っとやってましたから』

 『あの人の事が大切なんだね。これからも頑張ってね。俺も手伝うから』

 『もちろんです!あ、あと、私の事はこあでいいです!///』

 自分の仕事を褒めてくれた横島に照れる小悪魔に、パチェリーや紅魔館の皆だけに言われている愛称で呼ばせるように照れながら言う映像。

 『紫さん。年齢の事は気にするのはわかるけど十七歳はいくらなんでも』

 『何か言ったかしら~~』←本気で殺す気の目で見た

 『せめて二十歳にした方がいいですよ。その方がその魅惑的な体と顔にあってますから』

 『・・・え?』

 『というか、俺はそっちに見えますから。そっちの方がいいですって!』

 『そ、そう?・・・まさか、私の殺気を流してそんなことを言うなんて。まあ、二十歳なら確かにまだ気持ちも許せる範囲だし』

 『それにもっと可愛らしい服を着たら、俺絶対に声かけますよ!』

 『(小声)本気で言っているみたいね。いつも、口に出しては皆から苦い顔されたり辛口を叩かれるあの歳をいい意味で捕らえてくれる人って初めてだわ。とても嬉しい・・・服か。こいつが喜ぶなら少し考えようかしら』

 偽りの年齢を真剣に考えて相応しい年齢に修正するように言って、しかも容姿にあう服ならナンパするとすら言った。その事に嬉しさを感じた嬉しそうな顔の紫の映像。

 『いいんですか?守谷神社の境内の掃除を手伝ってもらって』

 『いいんですよ。俺がやりたいからやっているだけです』

 『まあ、それならそれでいいんですけど得なんてないですよ?』

 『ありますよ。たくさんね』

 『たくさん?』

 『はい。可愛い早苗さんのその笑顔が見れて、この後あなたが入れてくれるお茶を飲めて、更にこうして一緒にいられる。それだけで十分にたくさん得を貰ってます』

 『(かああああ)な、にゃ!にゃにゃにゃ!にゃを!(平然と言わないでください!思いっきりドキッとしたんですから!)』

 境内の手伝いに聞いた口説きレベルの不意打ちに思いっきり照れた早苗の映像。

 『こいし様~~。どこですか~~』

 『見つからないですね。無意識と言うのはすごいですね。気配すらも感じられなくするなんて』

 『そうなんですよ。地霊殿にいる事だけは確実なんですけど』

 『(えへへ~~実は空の後ろなんだよね~~)』

 『でも、こうして心配してくれる家族がいてくれてこいしちゃんは幸せ者だね』

 『そうですね』

 『空さんもさとりちゃんとこいしちゃんから大切に思われているよ』

 『はい!お二人と一緒にいれて嬉しいです!』

 『(うん。私も空はこれからもいてほしいよ~)』

 『それに・・・俺も二人を大切に思っているよ』←友達としてという意味で言った。

 『『・・・・・・え?』』←一人の異性としてと思った二人。

 『可愛い二人とこれからも仲良くしたいしね』

 『『そ、そそそそ、そうでしゅか!』』

 天然なセリフに思いっきり照れ、空と無意識を解除したこいしが真っ赤になる映像・・・とここでやっと映像が切れた。チルノ・アリス・文・こころは横島を想ってないので映らなかった。その後の食事は・・・

 「さあ、聞かせてください!横島さんへの愛の気持ちを!さあ、さあ、さあ!」

 「「「き~かせろ!き~かせろ!」」」

 『『『『『『『こんなものが出るなんて・・・参加しなくてよかったかも!』』』』』』』

 当然、映像の出た彼女らは文を筆頭に横島への恋を持たない彼女らからの質問攻めが続いたのは言うまでもない。他の今回参加しなかった想いを持つ彼女らは心底ほっとした。

 

 

 ただ、まだ映ってない者もいる・・・そう、決勝参加者だ。彼女らの恋に落ちた瞬間がまだ出てない。霊夢達が何とか話を彼女達に反らして逃げようとした時だった。

 「では、休憩も終わりなので始めます」

 「咲夜に美鈴に優曇華、慧音さんに白蓮さんに衣玖さんは来てくださいみょん」

 森近と妖夢がその六人を呼んで決勝の舞台に連れて行ってしまった。自分達のあの恥ずかしさを何故彼女らがやらない!と不満な彼女らだが・・・その心配はない。

 何故なら、

 「では!決勝に進んだ六人の紹介をします!」

 「皆さん、画面に注目だみょん!」

 ステージに向かう途中で・・・彼女らの知らないところで、

 『慧音さん。あなたの体は、とっても綺麗ですよ』

 『こんな私を口説くとは・・・鬼にすらなる私だぞ?』

 『そんなの関係ないですよ。あなたは体も心も全て綺麗ですよ』

 『・・・(ドキドキする。こんな気持ち、私が持っていいものではないのに///)」

 さっき以上に恥ずかしいシーンを映すのだから。最初に出たのは慧音だ。出てきた映像は川の近くで慧音と横島が下着姿で背中をくっつけ合っているシーンだ。←彼女が務めている寺子屋にいるチルノ達と川の近くまで来た時に彼女らに水をかけられたため。

 その映像が出て再び妖夢と森近は驚くが、とても興味がありそのまま見続ける。

 「(もしこれが本人の前で出していたら、間違いなく角を生やしてこの映像を出している機械をぶん投げていただろうな~)」

 そのシーンを見た彼女と親しい妹紅はそう思った。

 「なあ、なあ、大ちゃん。二人とも、どうしてあんなに寒そうな格好なんだ?」←自分達がやったことなのに、覚えてない。

 「え、えええと、ち、ち、チルノちゃんにはまだ早いよ!///」←こっちは覚えている。

 皆が大騒ぎする中、映像は続く。続いては、

 『ふふふ、横島さん。覚悟はいいですか・・・どうしました?視線をそらして』

 『あの、美鈴さん。・・・胸、出てます』

 『・・・きゃああああああ!(どっごおおおん)』

 『ぐべらああああああ!(キラーン)』

 『はあ、はあ・・・見られた。恥ずかしいとこ、見られた!も、もう、あの人に責任とってもらうしか///!』

 手合わせをして追い詰めた美鈴だが、彼女の服がボロボロで自慢のおっぱいが出ていたのを指摘してお星さまにされた横島の映像だった。慌てて胸を抑えながら、責任を取ってもらおうと言っている映像を見て、

 「・・・これ以上ない殺意が湧いたんだぜ」

 「魔理沙、みょんも手伝うみょん」

 「・・・もぎ取ろうかしら」

 「お姉様。私もやる!」

 そこが慎ましい彼女らは見せつけられた気分になって、まるで見せつけられた気分で美鈴の大きなおっぱいに殺意が湧いた。また、四人だけでなく観戦者の中にも羨ましそうに見ていた者は数人ほどいた。

 次の被害者・・・もとい選手紹介は、

 『そうだ、衣玖さん。天子さんの出迎え(ひゅうう~~)はど・・・』

 『(ばさ!)・・・み、見ました?』

 『ごめんなさい!見ました!』←土下座

 『・・・許します。素直に言った『衣~~玖~~!たっだい(こけ)あ!』(がし、ずる)』 

 『・・・・・・ぶふぁあ(ぶしゃあああ~~!)』

 『(ちら)・・・総領娘様。今日はずっとお仕置きです』

 『え、ええええ!ご、ごごごっごご、ごめんない、いだだだだだ!お、お願いいいい!許し『絶対に許しません!』ひいいいいん!』

 スカートが風でめくれて中の下着を見たことに謝罪した時に、天子が彼女の後ろで転びそうになり延ばした手が目の前の彼女のスカートを中のパンティごと下してしまい、そこにある女性の神秘を見て鼻血を拭いて気絶した横島とスカートとパンティを着戻して天子の頭をこれ以上ないほど力強く握りしめて説教を開始した衣玖の映像だ・・・何気に映像のエロ度が増している気がするのは気のせいではない。

 「「「・・・こいつもやられたか。まあ、気にしないけど」」」

 「「「「「いや、気にしないとダメでしょ!」」」」」

 天子のあれの被害者なのか、それとも別の誰かにされたのか。同じ経験者の諏訪子・神奈子・勇儀は別に気にしない感じでつぶやいた。それをきいた彼女らはさすがにこれは聞き捨てならなかった。しかも、勇儀に至っては身に着けているのが帯と襦袢だけなので・・・それが解けて全裸になったのだ。その時の横島は果たしてどれだけの鼻血を出したのだろうか・・・。←ムッツリーニレベルだと作者は思う!

 映像が代わり、皆が焦る中

 「う、ううううう、優曇華!」

 一番焦ったのがその鈴仙と親しい妖夢だった。次は彼女だが・・・

 『鈴仙ちゃん!』

 『よ、横島!ちょ、正気を取り戻して!』

 彼女の能力にかかって狂気になった横島が、彼女を押し倒して服を脱がせていたシーンだった。目が正気じゃないのですぐに彼女の仕業だとわかったが、セリフからしてワザとではなくたまたまこうなってしまったようだ。既に下着すら握って今まさに引きちぎろうとしているところだ。

 「「「「「「・・・・・・(ドキドキ)」」」」」」

 その映像を見ている彼女らからすればライバルと横島がまさにR18な事をしようとしているが、興味がないと言えば嘘になる。どんな展開になるのか皆でじっとして見ていた・・・だが、

 『ぐ、ぐ、ぐぬううおおおおおお!(ずごん!)・・・がぱ』

 『よ、よよよ、横島!』

 横島はかろうじて小指の爪程度に残っていた理性をフル活動させて、自分の股間を思いっきり殴った。その激痛に何とか意識を失いかろうじて彼女をレイプ一歩手前で止めることに成功した。目を見開いたまま気絶した横島を慌てて抱き起こして、そのままベッドに寝かせた・・・ただ、もう片方の手には鈴仙のブラはそのまま握りしめていたため、それが外されて彼女の胸がオープン、かと思いきやちゃんと腕でガードした。

 『ここまでして、そこまで我慢するなんて馬鹿じゃないの?でも、狂気に支配された中でも私を守ろうとして傷ついたんだね。ちょっとはいい男に見えるね・・・これはお礼だからね』

 横島が必死に我慢して、自分を傷つけて事なきを得たことに感謝をした鈴仙はお礼にその露わとなった胸を横島の胸に押し付けて、そのまま彼の上に載って眠りについた映像が出た。

 「うううう、優曇華。こここ、ここまで進んでいたの!みょ、みょんも、や、やるべきかみょん?」

 「お、落ち着いて妖夢ちゃん!(・・・ちょっと期待するかも)」

 彼女がかなり先に進んだスキンシップを見た妖夢や負けられない気持ちになり、ちょっと暴走していた。その妖夢を見て森近は必死に止めたが・・・少し期待もしていた。

 次は白蓮の映像が出た。常に自分に対して厳しくしている彼女が一体何がきっかけで横島を意識するようになったのか興味津々な皆。だが、出てきた映像は、

 『忠夫さん。この傷・・・いったいどれほどの事をしたのですか?』

 『その前に、何で白蓮さんが一緒に入るんですか!』

 何と混浴しているシーンだった。恐らく言いくるめられて入浴したはいいが、まさか彼女まで一緒とは思わなかったのだろう。

 美鈴と同じくらいのボンキュボンな体をしている白蓮の裸体を見て、

 

 「「「「「「・・・負けた」」」」」」

 

 湯煙が彼女のその裸体に艶と魅惑を出したのか、彼女に対して敗北感を持った皆であった。実際、モデルとしてデビューしたら天然の色気も持っている彼女ならトップに立てるだろう。

 『この傷が癒されるまで・・・私がずっと癒して差し上げます』

 『待って!!お願いだから、そのボリューム抜群かつすべすべな肌で俺の胸に手を回さないでええええ!いやああああ、俺のジュニアがあああああ!』

 『忠夫さん。私に任せてくださいね』

 『そのセリフ、この風呂場で言うと卑猥に聞こえるんだけどおおおお!』

 純粋に痛々しい横島の背中の傷を見て癒してあげたい気持ちになった白蓮は背中から抱き着いた。さっきの横島の説明通り、背中に彼女の胸が押しつぶれるくらいに腕を胸に回して白蓮は彼を抱きしめた。その天然な行動に横島は悲鳴を上げている。白蓮はここまでの傷痕を持つ横島を包んであげたいと言う気持ちから、恋する女の気持ちが芽生えたのだろう。実際、男の裸自体初めて見たであろう彼女はそれに対する免疫がなく一気に意識してしまったのかもしれない。

 

 そして、最後は男嫌いと見られていた大注目の十六夜咲夜だ。いったいどんないやらしい映像が出るのか?ここまでの五人がそうだったので、もはやそう思っていた皆が見たのは、

 『時は止めたわ。皆が止まっているうちに出て行きなさい』

 『ああ。悪いな・・・そして、ありがとな』

 二人が紅魔館の部屋で話しているシーンだった。ちょうど彼女の時を止める程度の能力が発動中で、時計の針が止まっていた。何故、横島がその能力の影響なしで時が止まる中で彼女と動けるかと言うと、文珠で『同』『類』という効果を発動させて彼女と同じ能力を持つ存在という認識にしたからだ。

 いや、ここまでならまだいい。だが・・・問題は

 『この姿は・・・絶対に見られたくないわね』

 『・・・そうだな。ありがとう、咲夜』

 『いいわよ///。私の・・・気持ちを受け止めてくれたのだから』

 『美人な君の為なら、全部受け止めて見せるさ!』

 『・・・この誑しが』

 咲夜は自分の過去を話すうちに寂しさと温もりが欲しくなった。最初はちょっとからかうことが目的で横島に寄り添う程度だったが・・・その後の

 『俺さ、好きな女がいたんだけど・・・俺のせいで、死んじまったんだ・・・ぐす』

 『・・・なら、私にその悲しみをぶつけなさい。あなたが受け止めるなら、私も受け止めるから』

 横島の過去の後悔と懺悔を聞き、からかいをやめて慰めるために抱きしめた・・・だが、気づけばベッドの周りには二人分の服と下着・・・更に、ベッドの中には横島の腕枕に頭を乗せて寄り添うように、まるで愛する恋人のように幸せそうに寝ていた咲夜だった。

 話しているシーンはまさにこの後で、横島は着替えているけど咲夜はタオルケットで体を隠していた。いや、彼女は心を許してもさすがにここまで身を委ねることをしないはず。

 「これ本当に咲夜?」

 「何か、そっくりさんがやっているのを見ている気分ね」

 レミリアもパチェリーも偽物では?と思うくらいだ。いったいどうしてここまで同じベッドで、しかも肌を触れさせることを許せるくらいになったのか?それはその後の一言だった。

 

 『本当に君は美神さんみたいに美人で高飛車でプライドも高いけど・・・心は温もりを求めていたんだね。レミリアちゃんや霊夢ちゃん達からそれを欲していたけど、ばれないように必死に隠して』

 

 彼女は仮面をかぶるのが上手い人間だ。いろんな部分がかつての上司に見えた横島だから、咲夜が温もりを欲していたことに気付けた。レミリア達から絆や心から信頼できる仲間が作れるが、自分の心を包んでほしい人を実は求めていた。レミリアやフラン達では立場の違いもあり、どうしても忠誠心の方が強く出てしまい中々包んでくれるより逆に包む立場になっている気がする。

 その事を、男の横島に見抜かれたことに殺意すら覚えた彼女だが、彼も大きな心の傷を持ち本当は同じ立場になりたかったことを白状した。

 そこからは咲夜も一気に急接近して・・・恋愛ドラマ定番のベッドシーンになったと言うわけだ。ただ、この時はお互いの気持ちを見せあっただけであり繋がりはしたが、一時の過ちみたいな感じで終わった・・・時を止めている間に出て行った横島は本当にそれで納得したが、

 

 『・・・だめ、横島を、いえ、た、た、忠夫・・・を、意識してしまう。これ以上ないほど・・・心が、あいつを・・・求めて、しま、う///』

 

 咲夜の方は無理だった。ここまでの映像を見て、

 「「「「「「「・・・負けられない!この戦いが終わったら、何が何でも横島に!」」」」」」」

 横島の最初の女。の立場を取られたことに悔しさを持った彼女達は目に炎を宿して、大会後の事を考えた。どうやら、女難が降りかかることが確定したみたいだ。

 

 

 

 さて、そんな映像が流されているとは知らない咲夜達は一体どこに行ったのかというと、

 「ここって、迷いの森?」

 「そうみたいですね」

 人里からアリスの家に行くまでの間にある迷いの森の入り口だ。だが、そこには

 「待っていましたよ」

 横島がいた。六人共、彼の顔を見た時少しだけ顔を赤らめたが何とか平静を保つことができた。そんな中、

 

 『お待たせしました!あなた方六人にやってもらう決勝戦は・・・鬼ごっこです』

 「「二番煎じもほどほどにしなさい!」」

 

 決勝戦の種目もまた鬼ごっこと聞いて、咲夜と衣玖はもういないミスター(作者)に突っ込んだ。白蓮はそうですか。と言う顔をして、慧音・優曇華・美鈴はまたか。と呆れていた。

 『ただ、鬼はさっきの青鬼ではなく・・・商品である横島です!つまり、あなた方が鬼で逃亡者の彼を捕まえた者が優勝です!』

 「そういう事になったので、お願いします」

 だが、ミスターの説明を聞いて彼女らはすぐにチャンスだと気づいた。何しろ、うまくいけば優勝と横島を独り占めできるのだから。

 『ルール説明いきます!

   1、鬼が森の中に入って一分後に探しに入る。

   2、今回は制限時間があり、三時間とする。

   3、協力して捕まえてもいい。

   4、もし、捕まえた人数が二人以上だった場合は、その二人でじゃんけんをして勝った方が優勝。

   5、逆に横島が制限時間を逃げ切ったら、六人の負けとする。

  以上です!因みにちゃんとゲームが終われば入り口に飛ばされるようにしているので、迷っても時間さえ待ってくれれば大丈夫です!では横島君。逃げて・・・の前に、遠慮しなくていいぞ!』

 「わかりました!・・・ふふ、久しぶりだな。この気持ちは!」

 ルール説明が終わり、横島が森の中に入った。ミスターの最後の一言に彼は笑顔になった。その笑顔は、昔のよく仕事中に罠を仕掛けてはめて楽しんでいたころの笑顔だった。どうやら、この時だけはその頃に戻って楽しむことに決めたようだ。

 でも、彼女達にはどういう意味なのかはわからなかった。57,58,59・・・さあ、一分が経過しました。彼女らのスタートが

 

 『では、始めてください!』

 

 この掛け声で始まった。彼女達は横島を追いかけた。さあ、一体優勝者は誰か!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『あらあら、皆さんそんなに急ぐことないですよ♪』

 「「「「「「「だああああ!(どて!)」」」」」」」

 ただ一人白蓮だけは、のんびり空気とのんびり口調を出しながら森に入っていく。なぜ彼女が決勝に出れたの?と言いたくなる姿を見て、画面を見ていた全員がずっこけた。

 




 と言うわけで、何と横島君の初体験は十六夜咲夜さんでした!原作の横島君だったら絶対に無理でしたけど、今回の横島君なら可能だと思いやってしまいました!

 では、決着編の鬼ごっこ・・・本当に二番煎じですいませんでした!ただ、原作の横島君らしい逃げっぷりと罠仕掛けをしようと思うので、そこは楽しみにしてください!


 因みに、これが終わったら再び今まで通りの奴に復活します。東方編終了した後の最初はちょっと人から離れて・・・アニメでも結構面白かったモンスター娘にしたいと思います。そしてこれが終わったら、長らく待たせていた九鬼揚羽編の続を出そうと思います!


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横島忠夫争奪戦・決着編(東方)

 お待たせしました!やっと決着編です!さあ、優勝は誰かな!


 横島忠夫争奪戦の決勝戦が始まった。ここでは能力の使用も認められるし、何より制限時間で捕まえた時点で勝ちだ。つまり、皆の前で勝利宣言と恋人宣言ができるということだ。その野望と想いを持って咲夜・美鈴・衣玖・鈴仙・慧音・・・白蓮はちょっと怪しいが、とにかくここで優勝して、横島ゲットだぜ!をするために森の中に入っていった。

 ただし、彼女達は・・・いや、映像を見ている観戦者達も真面目かつ誰かの為に正々堂々と必死に体を張る横島しか見てこなかったため知らなかった。また、横島が盾や攻撃弾になるサイキックソーサーや漢字一文字でおおよその機能を発揮できる文珠の能力を持っていることは、自分達を救ってくれた際に使っていたので既に全員が知っていた。それが彼の全ての力だと思いながら、六人はそれに対する対策も考えながら移動していた。観戦者もまた同じ考えだった・・・が、それが間違いだった。

 横島を本当の意味で警戒しないといけないのは目に見えるそれらではなく

 

 「「「「「うわあああああああ!」」」」」

 

 かつての彼・・・いや、上司の美神の教訓とも言える目に見えない罠や騙しこそが彼本来のやり方であり、それこそが一番警戒しないといけない事だった。

 

 

 ゆっくり入った白蓮以外が横島の作った罠にはまった。

 「ぐ!どうなっているのよ!」

 衣玖は空から見る為に飛ぼうとした途端に、たまたま引っかかった蔦が脚に絡まったり、

 「い、いったい・・・」

 美鈴はある落ち葉を踏んだらいきなりたらいが落ちて頭に当たり、

 「こ、こんな罠が何故?」

 慧音は両端の木からいきなり枝が出てきて、服が引っ掛かり敗れてしまい上着が破れてシャツ姿になり、←ブラはちゃんとしている。

 「こ、こ、怖かった!」

 鈴仙の背後にいきなり永琳が現れて、怖い形相で追いかけてきたり、←逃げたミスターを(実験台にするために)探していたらここに来た。

 「くう、何と高等な罠を!」

 人が数人は入れそうな落とし穴に落ちた咲夜・・・手にはレミリアとフランの笑顔の写真がある。

 

 だが、ここまでならまだいい。ちょっとした罠に引っかかったという事で、今後は気を付けようという気になるが・・・横島の罠の本質はここからだ。

 「ちょ!なな、どんどん絡まってくる!」

 蔦がどんどん絡み、服の中に入ろうとすることに焦る衣玖。ちょっと卑猥に見える姿にテレビを見ている天子が面白そうに見ている。←この後雷鼓弾で焼き切った。

 「(がん)ぎゃ、(がん)さ、三か(どっごおおおおん)・・・四回目が地雷って、どうして今まで爆発シナカッタノデスカ!」

 後二回たらいを頭に受けて、その後何故か地面が爆発して被害を食らった美鈴。罠のおかしさに思わず言葉遣いがおかしくなった。

 「罠が高度かつ巧妙化しているのではないか?」

 進んでいるといきなり目の前に彼女の身長の半分くらいの岩が転がってきた。その岩を避けようとしたら、何といきなり岩が爆発して中からとがった枝が何本も出てきて彼女のスカートを見事なまでに切り裂いた。ロングスカートからミニスカートになり、ちょっとでも屈むと(ブルーの)下着が見えるくらいになった。←上の服もへそ出しルックになった。

 「ど~~こ~~だ~~!」

 「(がくがくがくがく)ううう、青鬼より怖いよ~~!」

 永琳はミスターを探しているが『幻』の文珠を知らぬ間に仕込まれた鈴仙が彼に見えるのか、もはやマッドサイエンティストレベルな狂気な笑顔で狂気の能力を持つ鈴仙を追いかける。自分の目印になってしまう頭のうさ耳を抑えて必死に逃げる。その際に気や地面から出る枝に服が引っ掛かるが気にせず必死に走り続ける。

 「こ、こっちにはお嬢様と妹様の着替え写真が・・・いや、私には忠夫が・・・っは!あれは忠夫のセミヌード写真だと!し、しかも、こっちは!」

 横島と同じくらい好きなレミリアとフラン。この三人の多種多様な写真がこの落とし穴にあった。時間を止める能力を持つ彼女が横島を探す時間を止めて、こっちに夢中になってしまった。

 

 

 そう・・・横島の罠はそこから更に新たな罠に対象者を二重三重に引っかける罠なのだ。しかも、数分あればすぐに新たな罠も作ることができるので、見ての通り被害は(一部おかしなのもあるが)甚大だ。

 「はあ、はあ・・・うう、こんな姿にまたなってしまった///」

 衣玖は蔦地獄から抜け出したけど電気の攻撃で服も被害がでて、スカートが完全になくなり(紫の)パンティ姿になってしまった。今はかぶっていた帽子で前を隠しながら移動をしているが、この姿では恥ずかしくて空を飛ぶことができない。

 「恥ずかしいですが・・・もう、構ってられないです!」

 美鈴に至っては着ていたチャイナ服が地雷でボロボロになり(上下共に赤い)下着姿になってしまった。最初は恥ずかしがったが、周囲に誰もいないので途中から諦めてその姿のままで横島探しを再開した。誰かに見つかっても女性しかいないし、横島だったらちょっと照れるけど誘惑できる。そう考えを変えたのだ。

 慧音は何と角を出し赤い目をする姿・白沢(ハクタク)になっていた。満月を見ないとこうならないのだが、昼過ぎでも月は出てくる。それがたまたま満月で、運悪く空が見えるところでそれを見たためにこうなったのだろう。しかも、この時の彼女は

 「ふふふふ!慧音では無理だろうな!あいつを、忠夫を夫にするには!」

 かなり好戦的かつ大胆に行動する。どうやら、こっちの彼女も横島に恋をしているようだ・・・いや、むしろ自制心の強い慧音より抑えることをしない白沢の方が横島への想いが強いように見える。

 そして、一番深刻なのが鈴仙だ。永琳を何とか撒くことが出来て、彼女は既に森を抜けていたのだが鈴仙はいまだに震えながら周囲を調べている。もはや、横島の事を今だけは忘れて恐怖に怯えているのだ。服の被害はところどころ破れた程度なので慧音の次に低いが・・・心の被害は一番デカかった。

 最後の咲夜だが・・・

 「けほ・・・ううう、しゃ、写真が全部無くなってしまったああああああ!」←マジ泣き中。

 自分の好きな三人のセミヌード写真が見えて、欲望に負けてそれに手をかけた瞬間だった・・・いきなりこの落とし穴の中で火柱がたったのは。もちろん加減した火柱なので咲夜は無傷で済んだが、写真は完全に全部燃え尽きた。しかも、ご都合主義で服も燃えてしまったが、何故かメイドハットとエプロンだけは無事だったので(黒の)下着姿のメイドエプロン姿となった彼女である・・・美神と同じくらい女王様に見えるのは気のせいではない。←これを見たレミリアとパチェリーが苦笑いをした。

 

 五人共かつての横島好みの色っぽい姿となっていたが・・・ここまで出てこなかった白蓮はどうなっているのかと言うと、

 「いろいろとありましたが、これも忠夫さんを癒すための試練ですね」

 ・・・服に関しては彼女が一番甚大だったと言っておこう。直接的な表現ができないので遠回しに説明するが、テレビアニメで都合よく出るあの光の線で女性の胸や腰の部分を隠さないといけないくらいの姿になっていた。ゆっくりのこのこと歩いていれば罠に引っかかるし、彼女は常に自分に厳しくしているため、この美しい体を隠すものが全部なくなってもそういう考えになり全然恥ずかしがろうとしない・・・もはや、菩薩の域だった。それを見た彼女を慕うナズーリンや小傘達は汗を流していた。

 

 

 横島を捕まえる鬼ごっこが始まり一時間が経過した。残り二時間となったがまだ捕まえてないどころか、六人共まだ能力を使ってすらいない。

 それは何故?と言われたら

 『『『『『『この鬼ごっこを甘く見ていたから』』』』』』

 と、六人とも口を揃えてこう答えるだろう。何しろ、この前の鬼ごっこでは青鬼というチートな鬼から逃げる役から横島を捕まえる鬼役に変わったのだ・・・逃げなくてもいい。むしろ愛する人を捕まえて皆の前で独占出来る。ということが心に安堵を与えていた。だが、それが仇となってしまい、

 

  十六夜咲夜・・・黒のブラのパンティにメイドハットにエプロン姿(前から見たら裸エプロンメイド)

  紅美鈴・・・彼女の名前通り、紅色のブラとパンティ姿(頭の帽子はある)

  永江衣玖・・・髪の色と同じ紫のパンティ露出姿(帽子で前を隠しているが後ろからは丸見え)

  鈴仙優曇華イナバ・・・ところどころ破れた程度であまり変化がない

  上白沢慧音・・・ミニスカにへそ出しルックとなり、更に白沢に変身して行動中。

  聖白蓮・・・本当に何も着てない。

 

 こんな姿になってしまったのである。もしここが吉井明久や上条当麻のあの話だったら、六人のスタイルの事をもっと詳しく書いていたがここでは無理なので許してほしい。ちょっとだけ書くのなら、咲夜や美鈴と何気に衣玖は勝負下着だった。しかも咲夜と美鈴のは紐パン・・・ここまでだ。

 話を戻し、一時間経過して彼女らは焦りが出る。何しろ迷いの森とかつての横島の罠も含めての鬼ごっこが、ここまでてこずるとは思わなかった・・・そこで。

 

 『救済タ~~イム!』

 

 どこからかミスターの声が聞こえ、全員がは?という顔をした。

 『こんな森で鬼ごっこはさすがに無理があったようですね。そこで、鬼の彼女達に救済タイムです!ではいきますよ~~~ポチッとな♪』

 全員のキョトンを無視して声は続く中、どっかのいつも黒焦げになる発明するおっさんな台詞を言った途端に、

 

 「(ちゅどおおおおん)みぎゃあああああああああ!」

 

 横島の大きな悲鳴が爆発音とともに聞こえた。

 『さあ、横島君は今の悲鳴のとこにいます!鬼の皆さんはレッツゴーです!あ、因みに何をしたかと言うと、彼にこっそりつけていた爆弾を爆発させただけです』

 「「「「「「「何いいいい!」」」」」」」

 『大丈夫です。彼は死んでませんので!何しろ、大気圏突入を生身でして無事だった人ですから!』

 「「「「「「「そういう問題じゃない!というか、大気圏って何!」」」」」」」

 ミスターの所業に怒りを燃やすテレビを見る観戦者達。元凶の声が聞こえなくなった途端に、

 「見つけたあああああ!」

 美鈴が横島を発見したようで、追いかけている映像が出ている。

 「あの、大気圏と言うのは」

 外の世界にいて、その知識がある早苗が皆に説明した・・・数分後に全員が絶句したのは別の話。

 

 

 走る横島を追いかける下着姿の美鈴。

 「待ってください!見てください、私を!」

 「ぐおおお!な、何でそんな魅惑的な姿に!というか!美鈴さんってそんなに大胆なこと言うっけ!」

 「何故かあった地雷のせいでこうなったんです!こうなったら私は思い切りで行くことにしました!」

 「な、何だと!(つまり俺のせいか!)で、でも・・・とっても魅力的だ!」

 「え・・・魅力的。ほ、本当ですか!///」

 「ああ、自信を持っていいぞ!(って、何追い詰められているのに褒めとるんだ俺!)」

 逃げながらでも誑す横島。追いかけながら照れる美鈴は、

 「そ、それなら・・・私の体を、好きにして、いい、ですよ///」

 「な、何だと!」

 精いっぱいの頑張りを出してそんなことを言った美鈴。その甲斐あって煩悩が働き横島の足を止めた。そこに、

 「よし!ここにいたか!」

 「美鈴さん。ナイスです!」

 慧音と衣玖もやってきた。

 「ちょ、慧音さん。何て素晴らしい姿を!衣玖ちゃん、上・・・いや、下を隠そうよ!」

 ただ、衣玖はあの姿のままだったが慧音・・・いや白沢は上が完全にブラジャーだけになっていた。衣玖の名の後の間は「上も脱いで!」という言葉が頭に浮かんでしまい、口に出そうだったので理性で止めた時間だろう。

 「どうだ横島!この体、思いっきり抱きしめていいぞ!この胸を揉んでいいぞ!何なら」←この発言からたぶん自分から脱いだのだろう。しかもスカートまで脱いだ・・・勝負下着ではなかった。

 「ちょ!この大胆さって、まさか白沢さんなの!いやああああ!スカートを脱いで美鈴ちゃんと同じ(水色の)下着姿にイイイイ!」

 「・・・これって、私もならないという空気なの?う、こ、こうなったら!」

 「お願いいいい!衣玖ちゃんだけは思いとどまってえええ!」

 二人の大胆な空気を読んだ衣玖も、恥ずかしさを乗り越えて上を脱いで彼女も下着姿になった。彼女だってやはり見てもらいたい願望を持っている。

 「ま、真似しないでください!」

 「何を言う!私は抱かれてもいいとすら思っているぞ!お前達は違うだろう!」

 「だ、抱かれ!ちょ、そ、それは!///」

 それは二人だって同じだ。火花を散らせる三人だが、

 

 『ま、まずい!昔のあの煩悩が蘇りそうだ!』

 

 横島は今まで理性を強固して彼女らと接していたが、ここまでいやらしい姿になっていく彼女らに抑え込んでいた煩悩が復活しそうでピンチだった。

 「見つけた!・・・って、何でそんな姿なんですか!」

 「ええええ!私狂気使ってないですよ!」

 咲夜と鈴仙もやってきた。咲夜はもう既にエプロンとメイドハットがついているだけで同じ姿だが、やっと復帰した鈴仙は自分の能力のせいか?と焦った。

 「く!咲夜さん達も来てしまいました!」

 「もう構うか!横島、さあ私とこい!そして、お前と私と慧音、三人の初夜を歴史に刻もう!」

 「忠夫さん。私がここまでしたのです!空気を読む読まない関係なしで、私を選んでください!」

 「ふふ、美鈴が大きく出ましたね!胸しか取り柄がないあなたに負ける私ではないわ!」

 「う、うううう!こうなったら私もやってやるうううう!」

 とうとう鈴仙まで下着姿になり、しかも五人で横島を囲んだ。その五人の魅惑的過ぎる五角形に

 

 『耐えろ!耐えるんだ俺!そうだ!ここまでやってくれるなら解放しても・・・ってあかんあかんあか~~ん!そんなことをしたら俺絶対にブレーキかけられなくなる!な、何とか頭の中で脳内補正するんだ!そう、例えば今いるのが美神さんや冥子ちゃんやエミさんといった今まで会った人達の裸と思え・・・って何俺は自分をさらに追い詰めてるんじゃああああ!俺のバカバカバカああああああ!』

 

 着実に煩悩まみれの頃の彼に戻りかけていた。

 

 

 「はあ、はあ、はあ・・・」

 何とかあの場から逃げ出した横島。どうやって逃げたのかと言うと、煩悩がどんどん湧く状況だったので文珠を何個か作れたので、まず『光』で目くらましをした・・・が、これで逃亡が成功したわけではなかった。五人のヘキサゴンから抜け出しはしたが、白沢が走る音に気付いて手を伸ばして横島の腕を掴もうとしたが、美鈴の気をつかう能力と身体能力、更に衣玖の電撃で白沢を攻撃したので上手く回避できた。

 その三人に狂気を使って同士討ちをさせようとした鈴仙だが、咲夜の時を止める能力で止められた。その際に撃墜できるよう彼女の周りにたくさんのナイフも用意して・・・その時彼女は横島も同時に確保しようかと思ったが・・・彼は逃亡の時はとんでもない速さを発揮する。←特に煩悩時代の覗きをした時はとんでもなく速い。

 『光』の文珠を使って目が眩んでから時を止める能力を発動させる時間は十秒にも満たない数秒だが、彼にとっては十分な時間だ。しかも、場所は森だから木や草むらなど隠れられる場所はいっぱいある。その為、咲夜が意識を横島に向けた時には・・・もう、彼の姿はいなかったということだ。

 そして、今は完全に逃げられてしまったので咲夜も能力を解除したのだ・・・その際に、鈴仙の悲鳴も聞こえたが気のせいだ。

 「よ、よし。脱出成功じゃ。ううう、五人がまさかあそこまで俺に見せるなんて・・・でも、まだ下着姿だったから耐えられた!もし、一人でも何も着てない状態だったら、確実に昔の俺に戻っちまう!」

 ・・・さすがは横島、ばっちりとフラグと立てた。もう、大分昔の彼に戻ってきていることにおそらく無自覚で気づいているのだろう。だから、

 「これが終われば・・・今日の事を自家発電して抑えよう!」

 こんな言葉まで出てしまうのだ。その頃の白蓮は・・・

 「くしゅん・・・やはりこの状態で移動するには少し寒いですね。服をとりに戻りしょう。では・・・魔法で空を飛んで入り口まで行きましょう。森を出ても失格とは言われてませんし」

 何とすっぽんぽんの状態で飛んで、森を抜けて空に出て森の入り口を探し始めた。その後、横島は再び罠を設置しながら逃げて行ったが・・・今度の罠は落とし穴や足を引っかける程度のものにした。何しろ、いつもの罠にしたら・・・死亡フラグができるからだ。

 

 

 

 そして、始まって二時間半が経過してとうとうあと三十分だ。こうなると、さすがの彼女達も焦りが出てくる。 「皆さん。もう手を組みませんか?」

 「咲夜さん・・・そうですね。ここまでとは」

 「ええ、あの人を甘く見ていましたし」

 「私は構わない!ふふ、最後に勝つのは私だがな!」

 「(見つけた瞬間に全員に狂気をかけて、忠夫さんに襲われる姿を見せつければ・・・)」

 そこで五人は手を組む選択肢をとった。やはり、目の前のご馳走(横島)をとるためにはある程度の妥協もしないと判断したのだろう。五人が頷き会った時に、

 『じゃじゃじゃ、じゃあああ~~~~ん!残り三十分!二回目で最後の救済で~~~す!』

 ミスターの声がまた聞こえた。五人は待ってました!と思った。何しろ、このまま終わるということはないと踏んでいたからだ。

 

 『この迷いの森の葉や草といったものを全部なくして、横島君も罠設置や能力使用を禁止にします!』

 

 つまり、隠れるのはもう木の陰以外ない状態にするという事だ。しかも、横島は罠を作れない上に文珠などの力も使ってはいけない。これ以上ない横島に不利な状況だ。

 『ただし、能力使用はあなた達も禁止です!もし使うと(どっご~~ん)『うぎゃああああああ!』・・・今の横島君のように爆発しますので』

 見られないところで罠を設置しようとした横島が爆発した。そっちに視線がいき、

 『愛する人は己の力とその手で捕まえましょう!能力に頼るのはダメです!では、がんばってくださ~~い!』

 ミスターの声に五人が爆発地に向かって走り出した。

 

 

 ぬおおおおおお!という叫びと共に横島は、必死に後ろを振り返りたい欲望を抑えて逃げていた。

 「あかん!ダメや!」

 「忠夫、あなたのメイドになると言っているでしょう!」

 「いいえ!忠夫さんは私がずっとそばにいるね!」

 「ははは!お前達に子作りができるか?私は喜んでやるぞ!」

 「忠夫さん!私達夫婦で総領娘様を支えましょう!」

 「兎さんは寂しいんだよ!だから、ずっと抱きしめてよ~~!」

 この声に一瞬でも止まりたいと思いながらも必死に逃げていた。

 「下着姿の五人のこの誘惑は、絶対に小鳩ちゃんの時と同じ罠だ!あああ、入り口が開けられて入ったら閉められるオリの中にある特大の餌の前にいるライオンな気分だあああああ!」

 かつて結婚式まで上げることになったあの隣の部屋の子を思い出しながら逃げていた・・・自分をライオンと言っている辺り煩悩な自分の危険度を上手く表現している。

 「と、とにかく!能力禁止ならまだ勝ち目がある!俺の自慢の脚を」

 「鬼の脚力を舐めるなよ!」

 「私だって負けないです!」

 「ふ!メイドは常に動くために鍛えているのですよ!」

 「う、兎さんだって動くと速いんだぞ!」

 「総領娘様が何度脱走して、それを追いかけたか・・・まさかそれが役に立つとは!」

 「な、なにいいいいい!俺についてくるだとおおおお!」

 逃げ足に自慢(にならない)の横島だが、何とついてきていた。咲夜以外は人間じゃないので体力も元からあり咲夜自身も毎日常に仕事をしてその分鍛えられていた。そもそも、能力を使える時点で既に身体能力は人間以上と言ってもいい・・・そんな彼女らから逃げていまだに捕まらない横島の方がすごい。

 『後、十分!』

 時間切れまでのミスターの声が聞こえた。隠れられる場所がほとんどなくなり、木に登って逃げようにも

 「「「「「その手は食わないです!」」」」」

 登った木を切り刻んだり、破壊されるので意味がない。何とかないかと思いながら走っていると、

 「待ちなさい!」

 「(びく!)うお!さ、咲夜さんナイフは反則じゃ!」

 「ただのナイフ投げは能力ではありません!」

 「「これでもくらええええ!」」

 とうとう向こうも手段を選ばなくなり、咲夜がナイフで白沢と美鈴が落ちていた枝や石を投げて攻撃してきた。鈴仙は思いっきりジャンプして先に進んで横島の傍に着地した際に服を掴もうとして失敗して、衣玖は横島の逃走ルートを限定させるために枝や石を投げて予想外な方に逃げるのを阻止している。これらは全部、身体能力と頭脳なので反則ではない。

 『ぬおおおおお!何か段々覗きをして逃げていた気分になってきたああああ』

 後ろから五人の魅惑的な下着姿の女性達が横島を攻撃しながら追いかけてくる。これこそ、まさに横島が逃げている光景と言ってもいい。そんな懐かしい気分に浸る暇はないのに、

 

 『・・・美神さん達、元気かな』

 

 それでも彼女達の安否を案じてしまうのが横島である。そう思うと、誰でも走る速度が遅くなり

 「「「「「もうすぐだ!!」」」」」

 彼女らが腕を伸ばして届きそうな距離にまで来てしまった。これ以上ない彼女らの威圧感を感じて慌てて全力で走る意識に戻したが、

 「「「「「横島あああああああ!!」」」」」

 すでに遅い。いくらエンジンをかけても、疲れがあるし、煩悩もよみがえりつつある今の横島は彼女達の体を味わえるなら捕まってもいいかも。という考えすらあるので、その欲望が行動を遅らせた。

 ついに、彼女達の伸ばした手が服を、腕を、肩をそれぞれ掴んだ・・・が、何故か握りしめようとしたときに横島が目の前から消えてその手を空を握った。その理由は、

 

 「出会う前から愛してましたあああああああああ!!!!!!」

 

 あるものを見た横島がそれに飛び込んでいったからだ。そのあるものと言うのが、

 「そ、そ、そうですか・・・そんな前から、わ、私の、事を・・・///」

 押し倒されてこの時だけは女の顔になって真っ赤になった白蓮だった。自分に厳しくしてきた彼女の今まで見たことない初心な反応と抵抗しない態度・・・何より、何も着ていない産まれた時の姿を見た横島は、

 

 「悔いなあああああああああああああしいいいいいいいいいい(ぶしゃあああああああああ)!!!!」

 

 その美の象徴とも言える白蓮の裸体を真っ赤にしてしまった。←この時だけはムッツリーニの鼻血量を越えたと作者は思う。

 

 

 

 服を着替える為に森の入り口に向かって魔法で飛んだ彼女がどうしてその状態のままだったのか?それは、そこに着いたはいいがこの鬼ごっこが終わるまでは着替えはできなかった・・・というか、用意されていなかったのだ。本来ならどんな女性でも文句を言うが彼女は「そうですか」で納得してしまい、そのまま森に再度入って横島を探して・・・あの惨劇を起こしたという事だ。

 横島が白蓮に抱きしめられて幸せそうに死にかける中、

 

 「優勝は!聖、白蓮さんに決定(ずぶり)うぎゃあああああ!!!」

 

 いつの間にかミスターがやってきて優勝者宣言をした。確かに白蓮は横島を抱きしめているので捕まえたと言える・・・だが

 「これ以上見ちゃダメだみょん!」

 「(背中を向けて)びゃ、白蓮さん。お、おめでとうございます(ごくり)」

 いくら横島が上に乗っかって何も着てない白蓮の体を隠しているとはいえ、同じ女性からすればまずい状況だ。実況をしていた妖夢と森近もやってきてミスターの目をつぶした。両目共に深いダメージを受けたミスターは地面をのたうち回っている。森近はやはり興味があるのか、一応後ろを向いているが顔が少しずつその後ろを見ようと向きかけている。

 「おめでとうだみょん!白蓮さん!横島の恋人決定だみょん!」

 「そう、ですか・・・不思議ですね。この人といると温かくなる気持ちは私には不要だと思っていたのに・・・今はこのまま持ち続けたいと思っています」

 「それが大切だみょん!私も森近君と・・・って何見てるみょん!(ずぶり)」

 「ぎゃあああああああ!」

 輝くような笑顔を見せる白蓮の感想に気持ちが分かる妖夢は、森近を見ると白蓮の裸体に目が行きそうになっていたので彼にも目つぶしをした。

 「・・・裸だったら勝っていたの?」

 「悔しいです!ここまでの幸運なんてめったにないのに!」

 「・・・わ、私は、白沢になっていたとはいえ、何という事を///!」

 「邪魔できない空気なのが悔しいわ」

 「ううう、せっかく姫様に自慢できると思ったのに~~!」

 戦いも終わり、下着姿から元の服に戻った五人は同じく服を着ている白蓮と横島を見て悔しんでいる。そこに、観戦者の彼女達もやってきて恋人の座を奪われたことに悔しんだ。

 「いくら愛人になれると言っても」

 「やっぱり一番の座である恋人がいいんだぜ!」

 「咲夜や美鈴に負けるのだけはごめんだわ!」

 「いいな~~。フランもぎゅっとしてぎゅ~~~をしたい!」

 各々悔しいながらも決まってしまった事なので、諦めながら愛人でいようと思った・・・時だ。

 

 「では!一週間後に第二回を行いますので、参加したい方はぜひご参加ください!」

 

 両目から痛みの血涙を出しているミスターがそう言った。その言葉に、

 「「「「「「「「「え?だい、二回?」」」」」」」」」

 全員がきょとんとした。

 「あれ?皆さん、お忘れですか?私はこの話の前編でこう言ったはずですよ?『この度この第一回横島忠夫本命女性決定戦の実況に選ばれた作し・・・いえ、通りすがりの者です。』と。因みに本命でいられる期間は一週間なので、来週にはもしかしたらあなたが本命になれるかもしれませんよ!」

 「ち、因みに・・・何回やるつもりなの?」

 「そうですね~~、飽きるまでかな?」

 「と、いう事は・・・まだ諦めない方がいい。と言う事かだぜ!」

 「その通りです!」

 ミスターの説明に霊夢と魔理沙が突っ込んだ。その返しに、

 

 「「「「「「「「「おおおおおおおお、やっっったあああああああああ!!!!!!」」」」」」」」」

 

 彼女達は大歓喜をした。

 「ちょ!待てや!俺の意見は!」

 「もちろんくみ取ってますよ?あなた・・・確か数多くの美女達に囲まれたい!そんな願望を持っていたよね。それが叶うんだぞ。ただでさえ、今回がこうだったんだ。いいと思わないか?」

 「ぐぬぬぬ、それを言われると反論できん!」

 文句を言いたかった横島は欲望に負けて反論できなかった。どうやら、理性はまだ残っているが煩悩は出てくるようになったみたいだ。

 「と言うわけです!白蓮さん、頑張ってこの男を守ってください!」

 「・・・ふふ、これは確かに厳しいですね。愛する人を寝取られないように守る。しかも、その女性達がこんなにたくさんいる・・・負けませんよ。どんな困難になっても」

 ミスターに発破をかけられた白蓮は、

 

 「自分の気持ちを偽らないで、自分の為にあなたを守り続けます」

 

 恋する乙女と言ってもいい女性の顔になっていた。さあ、第二回はどうなるのか!こうご期待!

 




 と言うわけで、無欲の聖白蓮さんでした!どうでした?おそらく皆さんの中では美神と似ている咲夜さんが多かったのではないでしょうか・・・欲しいものと言うのは、欲がない時にやってくるものなのですよ。
 ただし、優勝したことで横島を完全に自分のものにしたいと願った彼女が最後に欲を持つようになりました!そうなった彼女と、煩悩時代に戻れるようになった横島は第二回で・・・・・・いや、そもそも第二回をやれるか?う~~ん、東方をもっと勉強しないとな。今回は知名度の高いキャラが多かったし。


 さあ、次回から久々の一話完結に戻ります!まずは、モンスター娘との日常からヒロインのモンスター娘を探そうと思います。だれにしようかな~~。その次の九鬼揚羽の続編はどんな話がいいかな?


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墨須チームと付き合ったら?(モンスター娘のいる日常)

 どうも、こんなに遅れて申し訳ない!仕事の忙しさに+風邪と熱で書けなかった。やっと体も落ち着いたので今日投稿します!

  設定
 横島らしい丁稚をしています。
 あくまでチームの四人が対象で、墨須は攻略対象外です。
 原作主人公はそのままのハーレムです。

 横島忠夫は今年最後になると思います。来年もよろしくお願いします!


 横島が文珠によりたどり着いた世界。そこは、

 「こら!いつもナンパはほどほどにと言っているでしょう!というか、私の仕事を増やすな!」

 「す、すいませんでした!美神・・・ではなく墨須さん!」

 「もう、お決まりの行動ね」

 「あらあら、一日一回は見るわね~」

 「でも、あいつってああ見えて初心だよな。迫られると弱いというか?」

 「だっから楽しいんだよな~~」

 会話だけを聞けば、あの世界の元の職場じゃないか?と思うだろうが、横島が名前を間違えたがちゃんと別世界だ。ただ、周りの環境はかなり似ている。何故なら、横島に説教中の女性がが黒スーツにサングラスに黒のストッキングで長髪で仕事は強気な性格だが、私生活になるとかなりずぼらで掃除洗濯などは全くできないという上司・墨須と呼ばれるスタイルも美神に近い女性だった。ただ、あくまでそこまでであり彼女には特殊な力や霊能力は一切ない。

 

 だが、彼女は他種族間交流コーディネーターと呼ばれる職業についている。それに関しては二人の様子を楽しそうに見ている四人を見ればわかる。

 その内の三人は戦闘服を着ていて、一人目が目が一つしかないスレンダーな体格の持ち主であるモノアイと呼ばれる一つ目の種族で名前はマナコであり、二人目がかなりの巨体で巨乳で額から一つの角を生やしているオーガの種族に属しており名前はティオニシアであり、三人目が鼻と目の間に縫われたような跡があり戦闘服の中の体もそんな跡がある墨須に負けないスタイルの持ち主がリビングデットの種族でゾンビーナと呼ばれる女性だ。

 最後の一人が完全に全裸だが、一応女性の〇首やマン〇(←横島忠夫はR18ではないので全部書けない)は彼女の髪で隠されている。褐色肌でロングヘアーに黒と黄色の目を持つマナコと同じスレンダーなスタイルの持ち主で、ドッペルゲンガーのドッペルと呼ばれている。性格は悪戯好きで、いつも裸で反応する横島をからかっては鼻血大噴射で意識不明にすることを楽しんでいる。

 その四人が土下座・・・いや、その体勢で墨須のスカートの中を見ようとする横島を楽しそうに見てお茶を飲んでいた。←もちろんばれて横島は後頭部を踏まれて見れなくなった。因みに見れなかった下着の色は黒だ。

 

 この世界は、人間以外の種族が人間と共に暮らしていけることを心掛けている世界なのだ。彼女達の他にもたくさんの男女問わずのモンスターがこの世界におり、人間との交流をできるようにするのが墨須の仕事である他種族間交流コーディネーターなのだ。

 しかし、当然人間もモンスターもどっちも欲深い生き物であり悪い考えや欲望だけで近づくものも少なくない。マナコ・ティオニシア・ゾンビーナのような彼女らはそういう奴らを捕えるのが所属している組織・MONの仕事であり、力づくで戦うこともあるので常に戦闘服を着ているのだ。

 そして、横島は彼女らの仕事の手伝い・・・というか、前の世界と同じ丁稚みたいな扱いでサポートをしている。まだこの世界の人間はモンスター娘達との交流は一部を除いて余り慣れてない部分が強いが、横島からすれば前の世界で幽霊・妖怪・魔族・神族などいろいろ見てきたのでモンスター娘は可愛い!美人!ちちしりふともも!ナンパしたい!の煩悩頭なので、どうってことない。

 

 

 そんな横島がある日、墨須がお目付をしている一人の青年の家に向かった。そこの家でホームステイしているモンスター娘が何人も暮らしていて、この世界では余り見ない例なので定期的に様子を見に行く必要があるのだ。

 その家の主である青年はパッと見は完全にただのモブじゃないか?と思える通行人Aな存在感を出しているが、

 「だ~~り~~ん♡」

 ラミアの種族であるミーアの名を持つ美少女(ただし腰から下は蛇)が抱き着いていた。一件羨ましそうに見えるが、蛇の尻尾を何重にも彼の体に巻き付けて思いっきり力いっぱい抱きしめられ、その力は半端ない。体中からミシミシと音が聞こえる青年は、苦しそうに横島に助けを求めている。

 「まあ、まあミーアちゃん落ち着いて」

 蛇の巻き付ける力は人間の骨すら折ることができるので逆に彼に同情してしまい、苦しむ姿に美女に抱きしめられて羨ましい!という気持ちはさすがに湧かないのだ。因みに彼の名前は來栖主公人という。←骨が折れるのは、冗談じゃなく本当なので興味本位でやらないように!

 「ミーア!少しは自重しろと言っただろう!」

 「ううう、ごめんなさ~~いってあ!」

 「ふふ、公人くん今度は私ね~~」

 「おおお!ラクネラさんがミーアさんから公人さんを奪い取った!私とミーアさんとの三角関係に割り込む・・・しかし結ばれない。ああ、とても悲恋ですううう!」

 「・・・パピも抱き着きたいな~」

 「・・・私も、したい」

 愛する公人を苦しめるミーアに説教したのが、腰から下が馬と言う半人半馬のケンタウロスで騎士道を進む性格を持つ爆乳の持ち主・セントレアという女性だ。だが、説教を受けているミーアが謝ると今度は腰から下が蜘蛛の体と足で額に四つ目があり全部で六つの目を持つ半人半蜘蛛もアラクネの種族でSっ気な性格のラクネラと呼ばれる女性が、ミーアから公人を奪い取ってセントレアに負けないくらい大きいおっぱいに顔を埋めさせた。そんな風景を見ているのが車いすに乗っているマーメイド族のメロウヌだ。彼女は重度な悲恋妄想を持っており、自分や皆をその妄想劇のヒロインにして決して結ばれない最後を妄想しては楽しんでいる。

 公人を中心に四人があーだこーだ。しているのをちょっと距離を離してみる両腕が鳥の羽になっている地面を歩けば三歩で全部忘れる鳥頭のハーピー族のパピと全身スライム娘のスーだ。

 「ははは・・・何かこの騒動少し懐かしい気がするな」

 幸せ税でミーア・セントレア・ラクネラから抱き着かれ、三方向に引っ張られている(苦しそうな)公人を見て本当に懐かしい気持ちになった横島。

 『職場の美神さんのところじゃ、毎日じゃないけどこうして騒ぎになったし、学校でもタイガーやピートに愛子達といろいろあったけど楽しかったよな~~』

 こうした騒ぎの中で暮らしてきた前の世界を思い出させるのだ。だから、美女にもみくちゃにされている公人を見ても嫉妬が湧かないのだ。

 「お願い!横島さん!助けてえええええ!」

 三人の尋常じゃない力で引っ張られている公人は苦しそうに横島に助けを求めたが、横島は思い出に浸っていたため気づかなかった・・・やっと気づいたのが、セントレアとミーアが引っ張って大岡裁きなことをして公人の両腕が肩から外れた音がした時(ラクネラは背中から抱き着いていた)だった。

 

 公人の骨をはめた後、

 「やっほ~~!ご飯御馳走なりにきました~~!」

 「「「わ、私達もいいですか?」」」

 「お礼として・・・私の裸、見ていいからさ♥」

 図々しさも美神似な墨須とチームの四人が、料理の腕がかなり上手い公人の作る晩飯を食べにやってきた。しかも、来たのは彼女達だけでなく、

 「・・・ご馳走になります」

 いつの間にかいた不治の病である中二病とドジッ娘を患っているデュラハンのララも食事に混ざっていた。←本当は最初からいたのだが、存在感が薄く横島ですら気づいてなかった。

 「タンパク質ウウウウウ!」

 だが、食事になると横島が一番多く食べたのは言うまでもない。ある程度の料理はできても一人暮らしの男の料理は栄養をあまり考えないのだが、公人の作る料理は栄養バランスバッチリな上に味もグッドなので横島の数少ないまともな料理を食べる機会でもあるのだ。←おキヌの料理レベルであり、なんだかんだいって横島も楽しみにしている。

 

 ううう、と唸り声をあげてソファで横たわる横島は食べ過ぎで動けない状態だ。そんな横島を、

 「ふふ、たくさん食べたね」

 ティオニシアは膝枕をしてあげた。更に、

 「ははは、ほ~~らもうちょっとで見えそうだぞ~~」

 ドッペルが胸に置かれている髪をどかす仕草をしておっぱいの先を見せようとしたり、

 「本当に、面白い奴ね。思いっきりバカ食いしてたわ」

 マナコは全然仮面をかぶらない横島を一つの目を輝かせて楽しそうに見て、

 「ああ、欲望を全然隠さないマイナスな面もあるけど、ナンパも他の連中に比べてしつこくないし、時々真面目になる姿はドキッとさせられるよな」

 ゾンビーナは笑顔で横島の意外と真摯な部分がある性格を褒めた。その時四人は同時に、

 

 『『『『何より、私をただの女の人として見てくれるのが、とても嬉しい♥』』』』

 

 こう思った。モンスターの女性は見た目から違う部分が多いので、必ず男からは人間の女性と差別されやすい。どうしても見比べる男が多いため、彼女ら・・・いや、他のモンスター娘達も含まれるが中々いい出会いがない。だが、横島は彼女らをただの女性と見ており、ナンパも毎日するけど今となっては挨拶の一つになっておりむしろ微笑ましく思える。

 四人はそのとりつくろわない接し方が嬉しく、隠し事をしない(できないが正しい)横島を想いを込めた目で見ているのだ。公人もまた同じ見方でモンスターの女性達を見て、優しく接するからこそホームステイしているミーア達はマナコ達同様それぞれの男の人を好きになったのだ。

 だが、当の横島と公人は

 「ぐへへへ~~、ほ~~れ、あと少しでお代官様ごっこが終わるぜ~~」

 「ぐ、が、ぎ、げ、ご・・・」

 満腹で満足して眠った横島はお代官様ごっこの夢を見ていて、公人は残されたミーアの料理の処分に苦しんでいた。蛇の感覚で食べ物を出すため人だと食べられないのだが、目をキラキラさせる彼女に負けて命がけで胃で処分しているのだ。

 

 

 その後、公人の家を出た墨須達。

 「す、すまんな」

 「いえいえ、大丈夫ですよ」

 目が覚めた横島は、まだ腹が一杯過ぎて動けなかった。だから、ティオニシアに持ってもらっているが、

 「でも、お姫様抱っこは勘弁してほしいんだけど」

 「ははは!似合ってるぜ」

 「(こくこく)」

 「よ!横島忠夫ちゃん!」

 「うふ、横島君にはいい姿よ」

 「す、墨須さんまで~~!」

 おんぶではなく抱っこなのだ。その姿を見て楽しむ墨須とチーム達。顔を赤くする横島にからかう彼女ら。こんな感じもまた昔を思い出す楽しいひと時だったが・・・

 

 「た、助けてえええ!」

 

 女性の悲鳴が聞こえたところで一変。その声を聞いて、

 「出動よ!」

 「「「「はい!」」」」

 四人は一気に顔を仕事の顔にして、声のもとに向かった・・・ただし横島は、

 「のおおおおお!いや、ちょっと!俺このままじゃ地面に落下するんですがああああ!」

 現場に行く際にティオニシアに無意識に空高くぶん投げられたため、今は空中から落下中だ。しかも、その落下先が、浅い川に頭から突っ込んだ・・・しかも、運が悪いことに

 「俺の寝床に来るとはいい度胸だな!(ドゴバキドコベキ)」

 「ぐへごぎゃ!ぷげほぎゃ!ぐげぎゃああああ!」

 何故かいたタコ足のタコ人間にキックボクシング(タコの脚は八本)でタコ殴り・・・もといタコ蹴られにされて、再び空にぶっ飛ばされた・・・追いつくのは時間がかかりそうだ。

 

 

 そして、現場では

 「ははは!中々いい景色じゃないか!」

 ゴブリンが人間の女性を犯そうとしていた。服を引き裂き、既に胸のブラまで千切られていた。

 「待ちなさい!」

 「女の敵は許さない」

 「覚悟はいいね!」

 「てめえ、どうなるかわかっているよな!」

 MONの顔になった四人が怒りを顔を見せた。

 「ふん!これを見ても言えるのか?」

 だが、ゴブリンは涼しい顔で右手で彼女の首を握った。

 「さあ、どうする?こいつを殺されたくないよな~~」

 「全く、あんたみたいのがいるから人とモンスターが仲良くできないのよ!」

 「はん!そんなの知るか!人はしょせん俺達の下でいればいいんだ!さあ、言う通りに従ってもらおうか!」

 「っく!」

 殺されかけている女性を前に下手に手を出せなかった。一番まずかったのは、全員がゴブリンの前に姿を見せた事だ。例えばドッペル一人が回り道をして別人に成りすまして背後から襲って倒したり、逆に押し倒されたりしたら力強いオークにでもなれば逆に倒せるが、皆満腹からくる満足感でその考えが出なかったようだ。

 「じゃ、そいつみたいに裸になってもらおうか!」

 「「「「・・・わかった(こくり)」」」」

 「ねえ、私は襲われないの?」

 「露出狂でペタンコには興味ねえよ!」

 『・・・絶対にぶちのめしてやる』

 ゴブリンが全裸のドッペルと同じ全裸になれと指示。ドッペルは自分の見られ方にムカッと来た。前の彼女なら軽く流すけど、横島を意識して以来は自分のスタイルに意識し始めていた。

 墨須・マナコ・ゾンビーナは下着姿となり、ティオニシアは下着がついてないため胸をさらけ出しパンティ一枚になった。←彼女にあうサイズがなかったからだ。

 「ほほう!露出狂とモノアイ以外はいい体じゃないか!特にそっちのオーガは最高だぜ!」

 「「「うう」」」

 自信満々な墨須もさすがに手出しができない以上はその性格を出せない。ゾンビーナとティオニシアは恥ずかしさと怒りで拳を握りしめている。←黒須はさっき書いた黒・マナコはピンク・ゾンビーナは赤・ティオニシアはオレンジである。何の色はもう分かるだろ?

 『『・・・殺す』』

 だが、怒りはこの二人の方が大きい。確実に殺意レベルになっていた。

 「じゃあ、最後のそのブラとパンティを「ああああああ」・・・?」

 「「「「「??」」」」」

 最後の下着を外す命令をしようとしたとき、声が聞こえたのでゴブリンも彼女らも左右を見回した。だが、誰もいない。気のせいと思った時に、

 「ぐおおあああああああああ!」

 上からそんな声が聞こえたので、全員でそっちを見ると、

 

 「嫌じゃあああああ!ブサイクなおっさんなゴブリンがああああ!」 

 

 タコ人間にぶっとばされた涙まみれの横島が見「落下地点なんてえええええええ!(ずどおおおおおん!!)」・・・横島が見事と言ってもいいくらいゴブリンに自分の顔をぶつけた。ゴブリンの下にいた犯されそうだった女性は、ゴブリンがきょとんとしたおかげで力が抜けてぶつかった勢いで首から手が離れたので無事だった。

 だが・・・

 

 「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

 落下地点のゴブリンに落ちた横島は無事ではなかった。それは肉体的な意味ではない・・・精神的な意味でだ。横島からすればいつも美神に盾にされていたし、こんな落下ダメージより美神の拳の方が痛いので問題ない。じゃあ、何が横島を精神的に苦しめたのか?というと、

 

 「「・・・・・・・・・・・っは!(っば!)おうううううぇえええええええええ(オロロロロロロ)」」

 

 横島らしく顔面から落ちて、ゴブリンのどこにぶつかったのかと言うと・・・お約束としか言えないくらいに見事にお互いの唇だった。そう・・・男同士の接吻をしたのだ。最初は両者共に現実逃避していたため無言でそれを続けていたが、意識が戻った途端にお互い急いで離れ、今はやってしまった気持ち悪さの余り吐きまくっている。

 「「「「「(何?これ?)」」」」」

 突然横島が飛んできたことと、目の前で吐いている二人を見て唖然とする五人。その間に女性は彼女らの後ろに逃げ回った。

 お互い一通り吐き終わって、息もまだ荒い中対峙する横島とおっさんゴブリン。

 「こ、こんなクソなブサイクゴブリンが俺のキスの相手なんて!」

 「それはこっちのセリフだ!男となんてしたくなかったぞ!」

 「ふざけるな!元はと言えばお前が強姦みたいなことをするからこんな目に!」

 「お前がそれを言える立場か!わかるぞ!お前も似たようなことをしたことのある立場だと!」

 「・・・・・・そんなわけないだろう!ええい!これ以上は話しても無駄みたいだ!」

 「思いっきり間があったな!だが、話しても無駄は同意見だ!」

 両者共に気色悪いことをしたことに腹を立て、怒り狂い

 

 「「この恨みを晴らさせてもらうぞおおおおおお!(どご~!!)」」

 

 肉体言語による話し合いが始まった。

 「「「「「・・・・・・もう、好きにやって」」」」」

 どうにもできないと判断した五人はそのまま殴り合いをさせた。その間に脱いだ服を着て、いつも間にか背後に避難していた女性も確保して今のうちにゴブリン逮捕のための応援も呼んだ墨須。後は

 「さっさと終わらせてよ」

 呆れながら殴り合いをする横島とゴブリンの戦いを見た。

 

 

 

 戦いは、

 「が~~~はははは!ざまあみろや!」

 「が、ご、ぎ・・・ご!」

 横島の勝利だ。ゴブリンはとても苦しそうにうずくまっている。どこを攻撃してこうなったのかは・・・まあ、男なら絶対に苦しむ場所。とだけ書いておこう。

 「さ、て、と」

 「しっかりお返ししないとね~~」

 スタイルを大したことないと言われたドッペルとマナコはそのゴブリンに近寄り、

 「ちょ、ま」

 「「問答無用!」」

 「ぎゃあああああああ!」

 ボコボコにしてから逮捕した・・・自業自得だ。

 「ははは!いいざま・・・・・・ううう」

 そして、横島はおっさんゴブリンがボロ雑巾になって連れていかれるさまを見て笑ったが、全部終わって再び悪夢を思い出してその場で泣き崩れた。

 「ちょ、どうしたのです!」

 「だ、だって・・・あいつに、キス、されたんだよ!」←横島の認識ではされたことになっている。

 「それくらいどうだっていうんだよ!」

 「俺、もう・・・お婿に行けない、ぐすん」

 まあ、今回ばかりは同情できる。ゴブリンと同性でキスなんてそりゃ泣き崩れて当然だ。ティオニシアとゾンビーナは慰めているが、涙が止まらない横島。

 「全く・・・あんたたち、慰めておきなさい。私は忙しいから(面倒くさいのはごめんなのよ!)」

 「「「「あ!逃げた!」」」」

 墨須は面倒くさい内心を隠して彼女らに横島を任せて退散した。その場に残った五人・・・まだ泣く横島にどうしようか悩むマナコ・ティオニシア・ゾンビーナの三人。ただ一人、ドッペルは

 「ねえ、横島。男同士のキスってどんな味?」

 「とどめ刺さないで!(ボロボロボロ)」

 止めを刺す言葉を横島に言った・・・と思いきや、

 

 「ファーストキスはレモンの味。本当かどうか確かめさせてね♪」

 

 何と、横島の頬を掴んでキスをしてきた。

 「「「「!!!!」」」」

 横島も見ていた三人もびっくりした。大胆な行動は常日頃していたけど、まさかドッペルがこんな行動に出るなんて思わなかったからだ。

 「・・・ぷふぁ。レモンじゃないけど、何か癖になる味ね♪」

 「んれ;あいふぁ;らm:がな4930p!」

 唇を離してそう言うドッペルに宇宙人語で話す横島。パニくって頭が完全にオーバーブレイク状態だ。そんな状態の横島に、

 「(ぼそ)どうかしら?唇、消毒できた?」

 「9あw0r、あwc-@rtw04t-2qrq3pkt!」

 小声で気遣うことを言ったが、返答できる頭じゃなく今だ宇宙人語を口から出している。どうやら、落ち込む横島への彼女なりの慰めがこれなのだろう。

 

 『ふふ、ファーストキスを上げたのだから。これからも傍にいてもらうわよ~~♥』

 

 でも、想いも十分に込めたキスのようだ。そんなドッペルの行動に、

 

 「「「わ、私も(やります)!」」」

 

 彼女達三人も行動に移した・・・横島はその日、四人のモンスター娘とキスをした。そして、この日を境に彼女らは横島へのアピールを開始した。その光景を見て墨須は若干面白くなかったらしい。←だがこれは嫉妬とか横島を捕られるからではなく、自分に彼氏がいないのが理由だ。

 

 

 

 そして、月日が流れ時期がクリスマスとなった。恋人同士の、リア充の殲滅日・・・もといカップルの最も愛を見せあう日である。昔の横島なら、

 

 『どうせ俺にはクリスマスを一緒に過ごす女の子はいないんじゃああああああ!(大号泣)』

 

 といちゃつくカップルのいる街のど真ん中で大絶叫するが、

 「大丈夫横島?」

 「ほら、おかゆだぞ」

 「治るまで看病してあげます!」

 「せっかく、許可も下りたんだからね♪」

 今は自分の部屋で彼女達と一緒だった。何故部屋にいるのかと言うと、運悪くインフルエンザにかかってしまい街に出れなかったのだ。そこで彼女達はそんな横島を彼女達はかいがいしく・・・いや、ドッペルとティオニシアは勝負下着を身に着けて、マナコとゾンビーナは裸エプロンというとんでもない姿なのでいやらしく看病していた。

 インフルエンザで苦しんでベッドで寝ている横島は

 

 『ああ~~~、俺、死ぬんだな~~。だって、女の子が看病なんて絶対にありえないし~~ううう、せめて女体の神秘を味わってから死にたかった~~』

 

 高熱とありえない現実に思考がパニくって自分は天に召される前とバカな勘違いをした。そんな勘違いをする中、彼女達は

 

 『『『『お前と結ばれるための許可・・・やっと下りたんだぞ。だから、今夜は結ばれる気でいるから♥覚悟しろよ♥よ、こ、し、ま♥』』』』

 

 ロマンチックな夜を計画していた。人間とモンスター娘が結ばれることは本来固く禁じられているが、今後の交流のために公人みたいに特例として許されたのだ。果たして、彼女達のこの計画を知った時に横島はどんなことになるのか・・・それは別の話。

 




 ハーレムの話は多かったけど、モンスター娘のハーレムはやったことなかったな。と思って書きました。原作じゃ彼女らも主人公に好意を持つようになったので、そうなる前に横島に変えました!

 では、今年最後の横島忠夫をありがとうございました!来年は何とかペースを元に戻したい!九鬼揚羽続編をだして、その次は恋姫無双のハーレムにしようと思います!


 最後のほうにインフルエンザと書いたけどワクチンはちゃんと打ちましたか?やってないならやるべきです!それと、もしかかったら絶対に病院に行くこと!ただの風邪や熱と違うので!では、よいお年を!


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九鬼揚羽のハーレム計画(九鬼揚羽編の続き)

 どうも!ソフトもゲーム機もないけどスマブラSPに楽しみを持っている三MENです!驚いているのが気に入っているMOTHERシリーズの主人公が出ていることです!だって、マリオやゼルダやドンキーコングみたいに新しい話のソフトが出ているならともかく、もう十年以上前に出たきりのソフトなのに出している・・・マジ驚いた。
 しかも、雪まつりにはどせいさんが作られていたことがある!相当年期のあるファンがいるんだな・・・だから、まだ出ているのか。

 今回の設定は二つ!
  横島より、タイトルの彼女が主人公かもしれない。
  あと、始まる前から既にハーレムになっています横島も・・・原作主人公も。


 九鬼揚羽と横島忠夫の婚約が全世界に広まって一か月が経過した。この一か月の間はかなりと言っていいほど横島にマスコミが集まって、九鬼揚羽の妻は何人いても構わん!と言う言葉にうまく乗って九鬼財閥に近寄ろうとハニートラップを仕掛ける女性達も多く寄ってきた。

 マスコミからは逃げるが、ハニートラップを仕掛けてきた女性達には喜んで飛び込んだと思うが・・・

 

 『はあ、はあ・・・こ、怖かった』

 

 横島は女性から迫られるのが弱い性格の為、かなりいやらしい服を着る彼女達からも逃げていた。女に弱く、色仕掛けに簡単に引っかかる男という情報を聞いていた彼女らもこれは知らなかったので、逃亡されて中々うまくいかないことに次第に諦めていった。←ただし、その女性達の姿は目に焼き付けた横島である。

 

 

 ただ、もちろん諦めない女性達もいる。まず同じAクラスの

 「た~だ~お!僕もお嫁さんにしてね!」

 「あ、あの、忠夫が私を、嫁にして、くれる・・・なら。どんな命令でも///」

 恋心を隠さないでぐいぐい迫る榊原小雪と、あれだけ凛々しく兵士に相応しい顔つきをしていて最初は葛藤したが、自分の気持ちを認めた今では恋する女性に相応しい初心な反応を見せる可愛らしい態度をとるようになったマルギッテ・エーベルバッハが横島に迫り←その際に押し付けた胸に反応して鼻血を出す横島。

 しかも、そのAクラスに編入してきた武士道クローンの

 「忠夫!義経もいいか!」←真っ赤になりながら傍に座る義経

 「ふぁあああ、タダオの傍が、一番いいな~~」←横島の膝枕に頭を乗せて瞼を閉じる弁慶

 「あ、あの!その、わ、私も・・・もっと迫れ!って、あれ?私、何言って」←くっつく二人を羨ましそうに少し離れたところで見る葉桜

 義経・弁慶、葉桜もあのテロ以来想うようになって横島に寄り添ってきた。葉桜は自分の中にいるもう一人の誰かがいきなり声を出したことに疑問そうにしていた。←上と以下同文

 Aクラスだけでもこれなのだ。今の横島はとても羨ましいように見えるが、

 

 「ぐぬおおおお!あかん!ここで手を出したらあかんのや!絶対にまずいことになる!責任とって・・・・・・ぐああああああ!どうすればいいんじゃあああああ!(ごんごんごんごん!)・・・ぴくぴく」

 

 理性と欲望のはざまで必死に耐えて、床や壁に必死に頭をぶつけまくって出血して意識不明になった彼を見ていると自然と嫉妬が湧かない。何しろ、マルギッテ以外は本当にまだ高校生で、横島にとっては全員がナンパしたい年齢だし、思いっきりお近づきになりたい!という下心だって当然ある。だが、ここで欲望に負けたら・・・確実にお縄になることが簡単に想像できる。いくら横島でもそれはまずい。

 だが・・・横島が一番恐れているのが、

 

 『くはははは!忠夫よ!我はいつでも抱かれていいぞ!他の女も抱いていいが、一番最初は我だからな!もし破ったら・・・我はどう動くかわからんぞ(ぎろり)』

 

 この婚約者となった姉さん女房になる予定の彼女だ。気持ち的には受け入れ態勢万端だが、横島と婚約してからは世界一の九鬼の一族のせいか確実に一番を欲しているため、他の女性との関係は受け入れるが最初はまず自分という想いがとても強いのだ・・・上の言葉も殺気を込めて言ったため、もし二番だったら本当にどう動くか分からない。それが怖いため、横島は欲望に負けるわけにはいかないのだ。

 そんな中、彼女ら以外にも横島に言い寄る女性が出てきた。

 「やっほ~!私納豆小町の松永燕!君が噂の横島君?」

 学園ではこの松永燕が←この時はまだ興味本位。

 「(どっご~~~ん!)あああ!だ、大丈夫か!ご、ごめんな!私は不幸な人間で、傍にいるだけでこうなってしま「あ~~、死ぬかと思った」え、えええええ!大砲に撃たれたのに無事だなんてえええええ!」

 外では野宿しているところに出会った自他ともに認める不幸の女と呼ぶ橘天衣が横島に近寄った。この二人もまた目的は違うけど横島に近づき・・・数日後、天衣の方はどんなに不幸な目に遭っても

 「ぐ、ははは!俺はな、上司からいつも(盾にされて)殺されかけたんじゃ!この程度の「暴れ牛だぞ~!(どっご~~ん!)」ぐぼはあああああ!こ、この程度は、ど、どうってこと・・・な「あ!そっちは崖が(がらがらがら~)」どわああああ!ないんじゃああああああああ!」←横島が彼女に寄ろうとしたら何故か暴れ牛の集団に跳ね飛ばされた。しかも、飛ばされた先の崖が崩れてそのまま落ちていき頭から岩に激突して周りを血だらけにした。

 このようにリアルで死にかけても立ち上がって(血まみれの)笑顔を向ける。本来ならしぶとすぎることと血まみれの姿に恐怖を覚えるが、不幸続きで人が離れていく経験をした彼女にとってはそれを一切感じず逆に離れようとしない横島に嬉しくなり・・・そして、恋をした。かつては同じ四天王で仲のよかった揚羽も恋のライバルではあるが、彼女が明るくなっていくことに心からほっとした。

 

 ただし、ハーレム要員が増えていくことは何もいいこと続きではない。何故なら、世界の九鬼の長女のフィアンセとなった横島だ。

 「は、ほ!この程度で、倒される俺じゃないぞおおおおお!」←後ろを見てないのに、銃弾を避けている。美神にガチでされたことがあるため、勘と経験で避けているのだ。

 世界中のいろんな企業の闇から狙われるということになる。一人になるところを狙ってそういう連中がやってくるのだが、逃げ足が半端なく早く

 「がはははは!俺の罠はもがけばもがくほどはまっていくぜえ!」

 移動しながら罠作りをするので、こうした連中もてこずっている。誘拐・拉致などをすれば賞金がもらえ、しかもパッと見は全然大したことない男に見える横島だ。殺しに来る連中も、完全に油断して罠にやられるのがほとんどだ。中には

 「(びりびり)へ・・・やだああああ!」

 「いやあああああ!見ないでええええ!」

 襲いに来た女性が罠で服が破れて胸や尻があらわになって、思わず出す女の顔に

 「ぐ~~ふふふ、そんな顔されたら~~もっと見たくなるだろう~~!」

 「きゃああああああああ!女の敵イイイイ!」

 鼻の下伸ばして、逆に横島の方が涙を出して怖がる彼女らを襲う側になる時もあった。←それを揚羽やマルギッテなどが横島の後頭部を蹴飛ばして阻止して、彼女らは九鬼にスカウトされるのがほとんどだ。つまり、連中が襲ってきても逆に九鬼を強化する結果になるのだ。

 

 

 そんな日々が続く中、

 「ここが目的地だな」

 「ああ、到着だ!」

 風間ファミリーの皆と横島ハーレムの皆で温泉旅行へ行くことになった。というか、本当は横島+風間ファミリーで行くつもりだった。その理由は、横島らしい女湯を覗き見するためだ。別にそんなことをしなくても横島ハーレムの皆だったら頼めば見せてくれるのでは?と思うが、

 

 『覗きは男の本能じゃ!』

 

 早い話、本能に従っただけだが・・・横島は忘れていた。風間ファミリーには揚羽が交代する形で四天王となった川神百代がいることに。正確には横島は肩書ではなくちちしりふとももで女性を見るため、彼女がその肩書を持っていることを忘れていた。口の軽い百代が温泉旅行に横島も行くことを揚羽に話してしまい・・・彼女らもまた来ることになったのだ。

 こんなに美女が増えたことに

 「美女が一杯だああああああ!俺の筋肉を見せつけて惚れさせるチャンス!」

 島津は大喜びをして上半身裸になってマッスルポーズをして体を見せつけようとしたが、京から気持ち悪い扱いされてがっかりした。

 「こ、こんなに・・・女性が、うううう、こ、怖い」

 女性が苦手な、女装が似合う師岡は風間の背後に隠れてビクビクして、

 「ははは!これは私の子猫ちゃんを増やすチャンス・・・と言いたいが、さすがに横島の女達を揚羽さんの前でそれをやるのは控えた方がいいか?」

 好みの美少女がたくさん同行したことに喜んだけど、尊敬する揚羽の前に手を出すのはまずいと思う百代などがいろんな反応を示した。だが、やはり

 

 「ぐおおおおおお!美女がこんなに!覗きにやりがいがあるぜええええええ!」

 

 覗きにやりがいを持つな。と白い目で直江に突っ込まれた横島だ。最初はハーレムの皆が来たことに理性と欲望のはざまに苦悩するやばさを持ったが、やはり温泉で覗きをして裸を見る・・・この煩悩が、あっという間に最凶サイヤ人ブロリーに理性の入ったPODを宇宙に投げさせたの如く思考が欲望に支配された。

 

 

 だが、宿の部屋割りに問題が出た。男は横島・直江・風間・島津・師岡の五人だ。源は人数の都合と本人が拒否したため来なかった。男は少なくて問題ないが

 

  風間ファミリー・・・百代・一子・京・クリス・黛

  横島ハーレム・・・揚羽・小雪・マルギッテ・義経・弁慶・葉桜・天衣←燕はまだハーレムでないのでこの温泉旅行には参加してない。

 

 女が十二人と男の二倍以上で、男と合わせると十七人だ。部屋は五人部屋が二つ四人部屋が一つ・・・つまり、十四人が部屋に入れて

 「残り三人はこっちでいいな!」

 風間が笑顔で指した先にはテントが一つだった。しかも、このテントに入るメンバーは宿の食事はとれるけど布団ではなく寝袋だ。女性達は宿に入れるとして、男三人はテントに入ることになる。もちろん候補は覗きをする可能性が高い島津・横島とアウトドアに慣れている風間が入る予定だったが・・・

 「この三人だと、テントが壊れる」

 テントの大きさがこの三人では狭すぎるのだ。バカな三人は風邪ひかないから壊れても問題ない!と言う百代と京だが、万が一風邪をひくと宿にも責任が出てくる。そこで・・・テントに入ることになった男は

 「納得できん!」

 「ははは、いいじゃないか!」

 島津と風間の二人だけとなった。二人ならまだテントは十分広いからだ。では・・・男三人はどうなったのかと言うと、

 「大和、今日は特別な日になる」

 「は、はわわわわわ!」

 「俺・・・どうなるんだろう?」

 五人部屋の一つが風間ファミリーの女子五人が使うことになった部屋に大和が無理やり入れられて←当然百代と京が力づくで入れたのは言うまでもない。

 「すまない!男とは思えなかった!」

 「ははは!性転換したいのなら九鬼が協力するぞ!」

 「僕は男です!それに、性転換なんてしません!」

 揚羽・義経・弁慶・葉桜の九鬼に関わる四人に師岡が入って、この五人が五人部屋に入ることにした。女性が苦手で、体型も女に見間違うくらい小柄で、女の裸すら見ることができないくらいの初心だからこそ、彼女らと一緒の部屋で泊まることが許された・・・師岡を見た時、四人共男と思わなかったのも一つの理由だ。しかも、性転換と言う言葉が出た時、島津の目が光ったのは誰も見なかった。

 そして、小雪・マルギッテ・天衣と一緒に横島が四人部屋に入ることになった。小雪は一緒にいられることに喜び、マルギッテと天衣は緊張して、横島はパニくって焦っている。

 「忠夫!一緒に寝ようね!」

 「い、一緒に一夜を・・・で、でも、忠夫だったら、この体///」

 「女の幸せ・・・不幸な私には無縁だと思っていたのに///」

 マルギッテと天衣は頭の中はR18になっていて、小雪は普段の笑顔と振る舞いなので分からないように見えるが・・・その笑顔の頬に赤みがあるところからすると、多分彼女もそっちを期待しているのだろう。大和と一緒の部屋に泊まれる百代以外の風間ファミリー女子陣もマルギッテ・天衣と同じような顔をしていた。

 「ふざけるな!俺はリーダーと男同士で寝るっていうのに、何でお前と大和が大人の階段上れるんだ!俺は絶対納得できねえぞ!」

 「いや、大人の階段を上るって決まったわけじゃ・・・(だらだらだら)」

 「というか、何で同じ立場の僕は羨ましくないの?」

 これに激怒したのが島津だ。まあ、男と女が一つの部屋で一泊と言ったら健全であってもなくてもこの考えが思いつくから、男同士で一泊の彼が怒るのも無理はない。大和はその言葉を否定しようとしたが、京・一子・クリス・黛の四人の期待する眼差しを受けて言葉を途中で止まってしまった。師岡は羨ましがる島津にどうして自分はその対象でないのか、不安な考えをもって尋ねた。

 

 

 部屋も決まり、荷物を置いて温泉の時間となった。それぞれが男湯と女湯に別れようとしたが、ここでもひと悶着があった。

 「こらこら、こっちは男湯だよ。百代ちゃんと小雪ちゃんとモロは向こう」

 「えへへ、冗談だよ~~ん」

 「ははは!大和の成長があれ以来(前回の九鬼揚羽編)どんな成長したか見たかったがな!」

 「・・・僕が向こうと言うのは冗談だよね?」

 百代と小雪が冗談で男湯に入ろうとしたのだが、

 「「「「「「え?」」」」」」

 「何言ってるんだ。お前が男湯はまずいだろ(ガクトが危険になるかもしれないし)」

 「ちょっと!揚羽さん達はまだ大目に見るけど、どうして大和達まで!ねえ、冗談だよね!」

 師岡が男湯に入れるとまずいという案が出た。横島の言葉に、皆が否定しない態度に師岡は焦った。

 「ははは!安心しろモロ!俺はお前と入れるぞ!」

 「・・・何か、ガクトと入ると怖い」

 「うわ、レイプ犯ってこうして女を連れ込むんだ」

 「やめろ。モロが怖がっているじゃないか」

 「お~~~い!俺ってそこまで性犯罪者に見えるのかあああああ!」

 今度はガクトが焦る番だ。まあ、横島同様覗きをしようと考えている辺り性犯罪者に近い。

 「ははは!安心しろ。お前のような者は第三の性別・秀吉というらしいから」

 そこに揚羽がある方向を指した・・・そこには、

 

 『秀吉湯』

 

 と書かれている暖簾があった。

 「そんな者のための温泉も用意してある!」

 「お願いだから僕を男湯に入れさせてよおおおおお!」

 その後、何とかして男湯に入ろうとするモロだったが女性陣に阻止され、来い!と言う顔が異常に危険なガクトを見て諦めて秀吉湯に入ることにして、ご都合主義定番の男湯も女湯も貸し切り状態で入ることになった。

 「やっぱり温泉はいいな~。こうして女勢と別れるのもたまには悪くないな~」

 「ああ、マスコミやハニートラップもない。静かでいいな~」

 ハーレム持ちの大和と横島は、温泉の温かさに心底癒された。これを聞いた島津はぶちぎれそうだったが、この後ある楽しみ(覗き)に期待を持っているため落ち着くことができた。

 「おおおお!岩風呂に打たせ湯がある!あ、こっちはジャグジーだ!!楽しいぜ!」

 風間は温泉の種類の多さに子供のように目を輝かせあちこち行った。ちゃんと三人共、かけ湯をしてから温泉に入った。

 「露天風呂!露天風呂は・・・こっちか!」

 彼らが入っている屋内の温泉は覗きスペースがないので、屋外の露天風呂にすぐに向かった島津。彼は温泉ではなく覗きが目当てのでかけ湯自体忘れていた。

 「あ~~あ、全く覗きの基本がなってないな~」

 「覗きに基本があること自体驚きだが・・・それより、横島は行かないのか?」

 「ああ、悔しいが今回は諦める。百代ちゃん達だけだったら俺も行っていたが・・・」

 「それは・・・・・・(ぶんぶん!)揚羽さん達の裸を見るぞおおおお!と張り切っていたのに?」←それはの後は、俺が許さないと言いたかったが百代達の裸を妄想してしまい言葉が止まってしまい、慌てて話題を変えた。

 「俺より張り切っているガクトを見ていたら、檻の中の餌を食いに行くオオカミな立場じゃないかと思ってな」

 「なるほど、確かに」

 「だが、お前だって人のこと言えねえだろ。百代ちゃん達と結構な関係なのは知っているぞ」

 あれだけ張り切っていた横島が行動しないことに、自分と温泉を楽しむことに疑問な大和が聞いた。そして、理由を聞き自分も他人事じゃないと言われて確かにその通りだと内心冷や汗だった。

 何しろ、京達にしても揚羽・小雪達にしても確実にこの一泊旅行は何かを仕掛けるはずだと二人は見抜いているからだ。現に五人部屋に無理やり大和を入れて、横島も女子達を一緒の部屋・・・この時点でそれが分かる。

 「・・・まあ、今夜頑張ろうな」

 「・・・ああ、そうだな」

 それが、どんな意味を込めた頑張ろうなのか・・・言った横島も、聞いた大和も考えなかった。

 「おおおおお!こんなに気持ちいいんだなジャグジーって!うっひょううう!向こうの風呂はでっけえ!よし、泳いじまええええ!」

 そんな二人の耳に、ノー天気な風間の声が響く。お気楽な彼を心底羨ましいと思った二人だった。数分後に体を洗おうと湯から出た二人の耳に

 

 「のぎょうぎゃあああああああ~~~~~!」

 

 島津の悲鳴が思いっきり響いた。彼がどうなったかは見なくても分かる。

 「やっぱりな」

 「今思えば・・・とんでもないメンバーがいるんだよな。本当に覗かなくてよかった」

 大和はやれやれと思い、横島は本当に覗きをしなくてよかったと思った←武闘四天王が元も含めて三人いて、彼女らに匹敵できる力を持つ黛や兵士のマルギッテに行動が分からない小雪など超超超腕の立つ連中がいるのだ。恐らく吹っ飛ばされるだけじゃすまないだろう。

 

 島津はほぼ真上に百代からかわかみ波で吹っ飛ばされた。そして・・・落ちる時に見えた屋根をぶっ壊して着いたところは、

 「「・・・・・・え?」」

 まるで、R18のお風呂のエロシーンで出す泡だらけの風呂に入っている師岡が入っている秀吉湯だった。しかも、超高級ホテルレベルの一人用の金の浴槽で、シャンプーかボディーソープかとてもいい香りがした。そんな中にいる師岡だが・・・赤みを帯びた頬に潤んでいる目に温泉で血行が良くなり若干赤く見える唇に、湯から出している両腕がところどころ着いている泡のスキマから見える肌が魅惑的に見えた。胸も泡で隠れていて、性別を認識していてもどうしても目がそっちに行ってしまう。

 もはや、あの文月学園で一番の美人と称された性別秀吉の第一号と同レベルだった。そんな師岡を見た島津は

 

 「マジで惚れましたああ!俺と付き合って下さあああああああいいいいいいいい!」

 

 完全にとち狂った発言をした。もしかしたら、目の前の存在が師岡と忘れているかもしれない・・・それを言われ、しかも手拭いなんてぶっ飛ばされた時にどっかに飛んでいき、思わず見えてしまった島津の醜悪な凶器に、

 

 「い、い、いやだああああああああ~~~~~~!!!助けてええええええ!!」

 

 男とは思えない涙目で大きな悲鳴を上げた。その悲鳴に全員がバスタオルを巻いて秀吉湯に行き現状を見た。さっきの状況で涙ぐむ師岡と興奮している島津(かろうじて泡のおかげで凶器は見えなかった)・・・・・・どこをどう見てもレイプ一歩手前の現場だった。

 

 

 その後、島津は全員からタコ殴りとサンドバックにされた。そして、罰としてテントではなく簀巻きにされて木に吊るされて一晩過ごすことになった。しかも、食事も抜きとなりその分は横島が食べた。必死に無実を訴える島津の事はここまでにして、

 「た~だ~お!一緒にお風呂に入りに行こうよ~」

 「ちょ!何言ってるの小雪ちゃん!露天風呂も混浴じゃなかったでしょう!」

 「大丈夫!今から混浴になるから!」

 「「「はあああああ?」」」

 食事を終えて満足していた時に小雪の発言に焦る横島。拒否するが、混浴になるという言葉にキョトンとする横島とマルギッテと天衣。

 「マルギッテ!天衣さん!横島と行くよ~!」

 「ちょ、待ってよ!(がし)え、ちょ!」

 「い、行くぞ・・・(これはチャンスかもしれないんだ)」

 「そうだ(最近不幸どころか幸運ばかり。一生で一度のチャンス、逃すか!)」

 小雪の言葉に覚悟を決めたマルギッテと天衣は横島の腕を掴んで、女湯へ向けて走った。

 「お!来たか!」

 そして、女湯の前には揚羽達がいた。まだ混乱している横島が女湯の暖簾を見ると、

 

 『横島湯』

 

 なんて暖簾に変わっていた。因みに、男湯の方が騒がしいのでそっちに視線を向けると、

 「ああああ、連れてかないでえええええ!」

 百代達に男湯に入れられている大和の姿があった。しかも、そっちの暖簾も

 

 『大和湯』

 

 に変わっていた。どうやら、揚羽がやはり手を回していたのかこの宿は完全に彼女等しかいないのだ。両者の不安は的中しており、どうやら一緒に今夜大人の階段を上りそうだ・・・だが、考えてほしい。煩悩パワーが横島と同じくらい強い島津が、果たしてそんな羨ましい状況になっている二人をそのままにするだろうか?簀巻きにされても、ボロボロの状態になっても

 『大和、どう?私の裸・・・胸、揉んで』

 『ほれ、忠夫!遠慮せずに我のおっぱいの感触を楽しめ!』

 露天風呂から聞こえるこんな羨ましいセリフが出れば黙っていられない。ガクトイヤーは女の声には地獄耳。

 「うううううう、ううううおおおおおおおおお!二人とも絶対に許せえええええええん!・・・(ぼ!)しっとの力で目覚めた聖なる戦士、しっとマスク参上!」

 彼はロープを怒りと嫉妬パワーでひきちぎって、嫉妬の炎を目から出しまくり、挙句には全身を燃やしまくって、しっとマスクへを姿を変えた。←しっとと額に書かれたマスクをかぶり、プロレスラーのはくパンツをはいた姿となった・・・醜い。

 

 

 そんな温泉宿の近くの林から、

 「へ~~、ここか~」

 「全く小雪は、出発日時を間違えるなんて」

 松永燕が顔を出した。しかも、隣には葵冬馬もいる。何故二人がここにいるのかと言うと、葵が今回の旅行にこっそりついてくる予定だったからだ。もちろん、目的は大和であり本当は偶然を装って一緒に行く予定だったが小雪が出発日時を間違えたため、一人でこの宿の近くまで通っている駅で電車の時間を確認をしているところに燕が声をかけたのだ。

 そして、メンバーの凄さを聞いて面白そうだと彼女もついてくることにしたのだ。ただ、他にも意外なメンバーもいた。

 「いや~、師匠と竜兵には悪かったかな~」

 「別にいいじゃないか。ちゃんと置手紙はしたし・・・温泉なんて今後は入れるかどうか」

 「おん・・・せ、ん・・・ZZZ」

 やんちゃそうな板垣天使(と書いてえんじぇると読む)に女王様な顔と風貌と性格をしている板垣亜巳に半分以上意識が飛んでいる板垣辰子の三姉妹もいた。葵とちょっとしたことで繋がりがあり、生活に困っている彼女達に仕事を与えているのだ。今回はそれがなく、純粋に温泉を楽しんでもらうために同行させた。

 既に宿も見えているので、後は入って

 『大和、わ、私・・・その、初めてだから///』

 『忠夫。さあ、マルギッテに、どんな命令を言って・・・くれ///』

 そろそろR18に突入しそうな状況に葵は大和の方に入って、彼女らはどっちかを見て楽しめばいい。ただ、この後に温泉に入るというのはかなり勇気がいる。

 「温泉、入れるかな?」

 「露天風呂は無理でも、屋内はあるだろ。そっちに入ればいい」

 「いや、そっちもかなり勇気がいると思うよ。だって、隣は情事中だし」

 「ははは、私は大和君とできるなら混ざりますよ」

 「「「・・・その考えがすごい」」」

 「ZZZZZZ」

 堂々と入ると宣言した葵にすごいと思った三人と、返事をしない眠りかけの辰子。林を抜けて道に出て、宿の入り口まで来たところに、

 

 「ふうおおおおおお!しっとマスク見参!おおおおおお!美女が四人・・・とイケメンだと!許せん!貴様「「「うるさいよ(やかましい)!(べきばきぼこぐしゃぐしゃがきどご)」」」うぎゃあああああああ!」

 

 いきなりしっとマスクが現れて燕達四人を見てマスクの中で鼻の下を伸ばしたが、葵が視界に入った途端怒りに支配された。しかし、訳が分からない燕・天使・亜巳にとりあえず徹底的にボコボコにされた。←説明しよう。しっとマスクはしっとの力に目覚めても全然強くなっていない。島津の力のままなのだ!

 「全く、何だこの変態は?」

 「ああ、こんな姿で外を歩くなんてな」

 「う~~ん、川神にならいそうな気がする」

 「「「あ、確かに」」」

 その後、しっとマスクを遠くに投げ飛ばして今度こそ入り口に入ろうとした時だ。

 「何だ?うるさい・・・って、葵じゃないか」

 「ん?お前は確か松永燕だったか?」

 「・・・何故だ。こっちの姉妹は少し同じ辛さを感じる」

 バスタオル一枚姿の百代・揚羽・天衣の新旧四天王の三人が入り口を開けた。やはり、しっとマスクの声と倒す際の三人の気を感じたから来たのだろう。板垣三姉妹を見た途端、何故かお互い生きるのに苦労をしている空気を感じ取ったのか、仲間を見つけたかのような顔になった天衣。

 「こんばんは、どうやら楽しいことをやっているらしく混ざりたくてやってまいりました」

 美女三人のバスタオル一枚姿。もし島津がボロボロされてポイされてなかったら、確実に性犯罪者に相応しい顔をしていただろう。

 「なるほど・・・まあ、お前ならいいか。確かにあの時のお前と大和はよかったからな!」

 すぐに意図に気付いた百代・・・頭の中はかなりあくどいことを考えていたが、更なる楽しみが来たことに満面の笑みを浮かべて葵を中に案内した。そして、いきなり現れた揚羽達に唖然としていた四人だが、

 

 「ふむ、お前達は大和ではなく忠夫の結婚申し込みか。だったら来るがいい!もう、パーティーは始まっているぞ!」

 「・・・これ以上増えてほしくなかったな~~」

 

 葵のセリフが仇となったのか、二人は彼女らも忠夫のハーレム仲間入り希望と勘違いした。ハニートラップでしつこく来る女性達もそれなりにいたので、同じものだろうと思ってしまったのだ。全然気にしないドンと胸を張る揚羽とちょっと久しぶりに来た不幸に天衣にやっと意識を取り戻した三人。

 「「え!い、いや!私達は!」」

 「ははは!ほら来い!遠慮はいらん!」

 「ちょ!待てって!アタシらは温泉を!」

 「うん。温泉と忠夫、どっちも楽しもうね」

 二人の言葉に慌てて否定しようとするが、燕と天使の腕を揚羽が亜巳と立ちながら寝ている辰子の腕を天衣が掴み宿の中に入れた。四天王の力に必死に逆らおうとするが、彼女らの手が全然ほどけそうにない。唯一、本気を出せばほどけそうな辰子は夢の世界に行っている。

 「「「お願いだから話を!」」」

 「さあ、脱げ!ここからがお楽しみだ!」

 「そうだよ。ほら」

 「おら!さっさと・・・何だお前ら!お前らもか!」

 とうとう横島湯の脱衣所まで来た時に照れてまだは入れてなかったバスタオル姿の葉桜もいたが、もう一つの人格になっているのかおしとやかではなく百代みたいに闘志あふれる彼女になっている。その彼女が、

 「増えても構わん!さあ(ひゅ!)皆で行くぞ!」

 一瞬で四人の背後に移動した。その瞬間、何と四人も揚羽達と同じ姿になった。

 

 「さあ!忠夫と朝まで楽しもうぞ!」

 「「「いやああああああ!」」」

 

 天使曰く、あの時の亜巳姉の本気で嫌がる姿を初めて見た。四人はどんどん押されて行き・・・ついに露天風呂の扉が開かれた。

 

 

 隣の大和湯でも

 「ふふふ、大和君。知ってます?最近は同性愛も純粋なものと見られるのですよ」

 「お前のは純粋じゃなく不純だ!嫌だあああ!助けてくれえええええ!」

 「ダメよ!葵冬馬!大和は皆で愛するの!」

 「本当は私だけしたかったけど・・・仕方ない」

 「隣ではマルさんもあの横島と・・・負けられない!」

 「ど、どどどどどどっどど」

 「まゆっち~~とうとう私が大和さんと!を「ど」しか言えないくらい戸惑いまくっているぜ~~」

 「いや~~やっぱり大和はこれが一番だ!」

 もう一つのハーレム(+α)が始めていた。

 

 その頃他の皆はと言うと・・・

 「ぐうううううううう~~」

 テントの中では風間が宿の様子など全然気にしないで寝ており、

 「・・・何で戻ってこないんだろう?」

 島津に(性的に)襲われかけた師岡は揚羽達が戻ってこないことに疑問を持ち、

 「だが、しっとマスクは何度でも蘇える!この世にいちゃつくカップルがある限り!・・・・・・ってここはどこだあああああああ!」

 パンツ一丁でかなり遠くまで投げ飛ばされた島津は、全然人影も道も家も見えないことに焦っていた。因みに、彼がやっと宿に戻った時は既に日が上がり、皆が帰るギリギリの時間だった。

 

 

 そして、次の日の朝。横島湯では

 「忠夫君♥責任とってね」

 「もう一層の事、このままでいっちゃうか!・・・責任もとってほしいし」

 「あいつ、私以上の女王様の丁稚をしていたと言っていたわ・・・確かに、痛められ慣れてた気が」

 「ふにゃあああああ、忠夫君からぜ~~~~ったいに離れない~~~♥」

 すっかりミイラ取りがミイラになった四人が横島に抱き着いていた。亜巳と同レベルの女王様の美神を照れさせた過去を持つ横島は、しっかり彼女も照れさせていた。

 そんな様子を死屍累々ならぬ乱体累々(乱れた体の略)の中心で揚羽は

 

 『そうだ。我の夫となる男なら、もっともっと大きくなれ!男の本質も、性も!そして、そこも・・・な!』

 

 これだけの女を骨抜きにした限界突破して真っ白な横島(だけど、女体の感触のおかげで意識だけはある)を誇りに思いながら見ていた。そして、横島の横島君を見て・・・もう一戦することを決めた。

 

 『・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・俺、死ぬかもしれない』

 

 女体・・・しかも、十人以上の美女・美人の裸体を思いっきり味わったが、幸せすぎる光景と状況・・・更にこれから先、まだ増えるかもしれない美女に期待ではなく、実際にハーレムになってやっとわかった辛さに死を覚悟していた横島君であった。

 

 

 

 

 

 

 

 その後、横島をマルギッテの部下全員がハーレム入りして更に女が囲う環境は増え、同じハーレムとなった大和もまた九鬼紋白や黛の妹が増えたりしたが、それ以上にインパクトのあることが起こった。それは・・・

 

 「なあ!九鬼に頼んで性転換手術して俺と付き合おうぜ!」

 「何度も言うよ!絶対にごめんだ!」

 

 あの金の浴槽に入っていた美女が、実は師岡と知った島津が彼に言い寄るようになったことだ。その姿を少しだけど見た皆は島津の行動も無理もないか。と思いながらとりあえず助ける日々が続いた。しかし、揚羽が師岡の性転換に協力する気があるため、もしかしたら時間の問題かもしれない・・・さあ、師岡はどうなるか!ちゃん♪ちゃん♪

 




 今回は横島より揚羽の方を活躍させました。彼女が彼氏の為にハーレムを作るとしたらどうなるのか、を考えてこうしました。

 後、今回の師岡君はどうでした?結構性別秀吉に近いようなのでこの設定を作り、女に執着する島津君をしっとマスクにしました!しかし、違和感ないと思えるのは私だけでしょうか?

 次回の恋姫ハーレム・・・どんな彼女達にしようか?そして、その次は一層の事思い切ってこんなゲームでやってみようか!バイオハザードのジルさんなんてどうだ!


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魅惑的な爆乳武将達と付き合ったら?(恋姫シリーズ)

 浜面かっこええええええ!とあるⅢ最新話を見てガチで思った三MENです。このシリーズの三人の主人公っていろんな見方ができる三人になってますよね。
 上条・・・敵と味方、どっちも救ってやりたいと思う主人公。
 一方・・・自分のポリシーを崩さないで、守るべきものを守るために必死になる主人公。
 浜面・・・守ると決めたら、どんなに無様で犯罪に手を染めても守り通す主人公。
 すいません。とある談義になってしまいました。

 では、今回はこのハーレムです!原作でも似たようなのがありますけど、自分は萌将伝以来手を付けてないのでそれがどんな内容になっているかわかりません!もし、似ているような部分があったらすいませんです!

 今回の設定は、
  時系列は萌将伝の時期くらいだと思ってください。
  ある一名以外は生存しています。その一名が、ある意味隠されたヒロインかもしれないです。
  原作のイベントが時期的に違うのもあると思うけど、それは無視でお願いします!

 では、その一名を予想しながら楽しんでください!




 赤壁の戦い・・・それは、三国志では当たり前の知識と言えるくらいに分かる魏の大将・曹操VS蜀の大将・劉備と呉の大将・孫権の戦いだ。ただし、新たな脅威・五胡が現れたことにより、三国が手を取り合い共に戦うようになった。そして、その五胡を打倒するために三人が手を握った。

 

 

 この話は彼女らが手を取り合った後の話である。ある場所で・・・

 「・・・・・・」

 一人のバンダナを巻いている男が死にかけていた。ご存じ、横島忠夫君だ。ただし、その顔は悔いなし!むしろ満足!って感じであり、指もサムズサインを作っていた。そんな横島の周りには、五人の美女がいた。

 「目を覚まして!璃々を置いていかないで!あなた!」

 「そうじゃ!旦那よ!起きるのだ!」

 「それに、わしらはまだお主との子を産んでおらぬぞ!」

 「私達を満足させるのでしょう!」

 「もう~~、あんなに目を血走らせておっぱい見ていたあの元気はどこ行ったの?」

 この三国で爆乳武将ベスト5が四人いて、後の一人もそれぐらいでかい持ち主だ。蜀の国から黄忠こと紫苑と厳顔こと桔梗、呉の国から黄蓋こと祭と程普こと粋怜だ。そして、このベスト5から外れてもなおデカい乳を持っている孫策こと雪蓮が横島の周りにいる。←最後の一人は馬鉄・蒼。いや、廬植・風鈴?それとも他界した孫堅・炎蓮・・・ああもう!キャラ多すぎてわからん!

 そして、何故赤壁の戦いの話を先に出したのか?その理由はこれからの話が今の三国が手を取り合った後の話だからと言うわけではなく、

 

 「「「「「壁を真っ赤にするくらいの鼻血で死なないで!」」」」」

 

 ただ単に、デカ乳五人衆から迫られて我慢できなくなって出した鼻血が某ムッツリーニレベルすら超える量で、部屋の壁全部を鼻血の赤壁にしたからである。

 

 

 この五人がどうして横島と一緒にいるようになったのか?そのきっかけは紫苑が出した璃々という娘が理由である。ただし、その理由にたどり着くにはまず横島がここでの動きを説明する必要がある。

 この世界に同じように飛ばされた北郷一刀と一緒に劉備こと桃香と関羽こと愛紗と張飛こと鈴々と出会い、黄巾党の連中と戦った。その時の横島は一刀のように派手に登場したわけでなくいつの間にかこの世界にいたのだ。一刀と似たような服装にいわくありげに見られたが、

 「おっじょおおおおさあああああんんんん!!!!俺と(ぐへぼぎゃら!)」

 桃香や愛紗や星などにナンパしまくる姿に軽い男と見られ、たいして重要人物と見られず三国志の知識をろくに覚えてない横島より、しっかり覚えている一刀の方を彼女らは頼りにしていた。←もちろんナンパの度に半殺しにされたのは言うまでもない。

 最初は一刀のおまけ程度にしか見られていなかった横島だが、反董卓連合の際に

 

 「じゃ!董卓ちゃんと賈駆ちゃんを連れてくればいいんだな!」

 

 彼女達をどうするか!と一刀と各国の美女武将・軍師達があーだこーだ、はわわ!あわわ!をやっている最中にそう言って呆れた彼女らをしり目に一人で陣を出て、一日後に桃香や孔明こと朱里、孫策や周瑜に、曹操や夏候姉妹の前でたはは!って笑いながら

 「いや~~連れてきたけどメンバー増えちゃってごめんな!」

 見事彼女達と部下の天下の武将と名高い呂布や張遼達すら連れてきた横島の行動に全員が唖然とした。幸いか横島が狙ったのか、董卓達の顔を知っている袁紹とその部下がいないときに彼女達に連れてきたのだ。

 そもそもどうやって連れてきたのかと言うと、まず彼女らは間違いなくこの連合に対抗するための軍議をしていると踏んだ横島は、覗きの時に使う気配消しを上手く使って謁見の間みたいな場所に行った。すると案の定、全員いたのでいきなり現れた・・・と言うか、

 

 「おっじょうさああああああんがた~~~!!俺といいことしませんかああああああ!」

 

 と美女ばかりだったので、思いっきりタガを外した行動をとってしまった。気配すら感じてなかったのに、いきなり現れ自分達の手を掴んでナンパする横島に全員が絶句して固まり、呂布もいきなり現れた気配と横島に無意識に反応して撃墜行動をとろうとしたが

 「ねえねえ!とってもおしとやかな君!いいでしょう!」

 「え、あ、あの!その・・・」

 横島が董卓の手を取ってナンパを続けていたが、これが呂布の行動を止めることになった。董卓に絶対な忠義を持つ彼女にとって、そのまま傍にいる横島に攻撃しては彼女にまで攻撃がいきかねないからだ。これが横島の狙いであり、一番偉い椅子に座っている彼女に声をかけて手を握れば、武将達は攻撃しにくくなる。少し強引だが、

 「ねえ、皆さん。ここから逃げませんか?」

 これが彼女らと話ができる方法だ。向こうもこうなっては聞くしかないのでそのまま聞くと、もう連合は止められないので逃げるしか生きる道はないと言った。当然張遼や華雄は戦う!と言ったが、この二人を守り切れるか?あれだけの大軍相手に?気合だけでどうにかできる相手ではない。名の知れた武将も何人もいる。それとも、皆と一緒に死ぬか?

 さっきのナンパ顔をやめて一気に真剣に話し出した。その変貌に驚きつつも連合内では劉備軍はお人よしばかりだから保護してもらえるという、ある程度内情も踏まえて話したことで皆も余計な口出しをしないで聞いた。そして、連合隊が来るまでに殺された兵達に彼女らの服を着せて自害したということにすることにした。

 現代と違って、死体を見て生死を判断する時代なので服さえ着せて顔もある程度血まみれにしてわかりにくくすれば袁紹はバカだから簡単にそう思う!と言って董卓が助けられるなら、と皆が賛成した。←袁紹がバカのところで全員が頷いたことに、横島は袁紹=バカは常識なのか?とこっそり呆れた。

 ただし、それを上手くするには彼女がいない状態で連合の自分の属する軍と話を通す必要がある。最初は董卓と賈駆だけを連れていくつもりだったが、華雄が護衛として名乗り出たと同時に

 「なあ、なあ!関羽がいるんやろ!うちも行くで!」

 「・・・お腹減った」

 「恋殿!しっかりしてくださいですぞ!」

 張遼は関羽会いたさに、呂布は今まで兵に食事を与えて空腹を訴え、陳宮はそれを必死になだめた。それを見て横島が全員連れてきたのだ。まあ、張遼の露出狂に近い姿と呂布の胸の谷間を見続けていたいというのもつれてきた理由だろう・・・とにかく、彼女等の願望を叶えればうまく事は進むと踏んだ。

 案の定うまくいった。彼女らも最初は警戒したが、

 

 「これ以上あの残念なデカ乳ちゃんに使われるのは御免じゃないのか?」

 

 この一言に皆が頷き横島の提案に賛成して、董卓のニセ討伐の案に乗った。←残念なデカ乳ちゃん=袁紹だと分かったのか?と言うと、最初の軍議でこっそり孫策や曹操にナンパしながら彼女の事をそう言ったからである。おいしそうなちちしりふとももをして欲望を込めた目で見ていたが、威張り散らし後先考えない性格とどこをどう考えればそんなことを思いつくの!という頭に、横島は着いていけないと諦めた。

 その先陣を大将なら一番前を進めばかっこよく見えますよ。とあおって上手く袁紹に押し付けて、既に抜けている彼女らから聞いた最短で城に着く道に行き、最後に数人の兵の死体に彼女の本当に来ていた服を着せて

 

 「董卓討ち取ったりいいいいいい!」

 

 と宣言させて無事に終わった。袁紹(本当に死体を調べないで討ち取ったと思って喜んでいる)は手柄をとれたことに満足して引き下がったが、協力してやったんだから褒美をよこせ!と孫策と曹操がやってきた。そして、彼女らが欲しいと言ったのは既に肩書きがなくなった董卓の身柄ではなく、戦力として強力な張遼・呂布をくれとのことだが、呂布は董卓の傍を離れたくないし彼女は桃香に身を寄せると決めていた。頭脳明晰の賈駆もまた董卓と一緒という事で彼女も桃香に匿ってもらうことになった。←ただし横島は、まさかこの二人を一刀が自分付きのメイドにするとは思わなかった。

 話し合いでも力づくでも呂布は連れて行けそうになかったので、二人は諦めて曹操は張遼を貰う事で手を打った。そんな中、孫策は

 

 「じゃあね。この董卓ちゃん達を連れてきたあなたを貰うわ!」

 

 横島を手に入れる案を出した。何しろ、彼女らを誰にも気づかれずにあの陣まで連れてくることができた事。董卓達を見事助け出し、自分達を協力させるよう誘導した手はず。何より彼女の尋常じゃない勘が横島を手に入れるべきだ!と思ったらしい。←因みになぜ気づかれなかったのかというと、横島が張遼・呂布・華雄は兵に擬態させ、董卓と賈駆は全身を血や泥で汚れた布でかぶせて、陳宮は迷子だと言ってごまかした。陳宮はその扱いと誰もがその誤魔化しを信じられたことにとても不満だったのは別の話。

 今回の一件で愛紗や星達も横島を見直したが、彼女らの優先順位はやはり一刀であり何より呂布が劉備軍に入ることでより強力になるので、朱里達もこれが一番いい手だと思い孫策の要求を飲んだ。

 

 

 

 呉の陣営について、

 

 「こ、ここは乳天国かあああああ!」

 

 すぐ横島は大叫びをした。だが仕方ないのかもしれない・・・何しろ、孫策こと雪蓮と周瑜こと冥琳のかなり大きい乳に、更に祭や粋怜の規格外の乳に、まだ発展途上の孫権こと蓮華やぽややんな空気と雪蓮に負けない乳を持つ陸遜こと穏など、かなりの巨乳武将が多く、スレンダーや平均的な胸を持つ甘寧こと思春、周奉こと明命、呂蒙こと亞莎も横島は乳の大きさは関係ない。美女ならOK!だからだ。

 だが、最も横島が驚いたのは、

 「なんでそんなに露出しとるんじゃあああああああ!」

 彼女らはそこまでのスタイルを持っていながら、乳の一部をいつも見せる服を着ている者が多かった。まず大将の雪連と腹心の冥琳に太史慈こと梨晏は上乳をもろに見せて下乳の半分と乳首を隠すような服を着て、穏は上乳の最初から下乳の最後までの胸の谷間が全部見れるくらいの真ん中の部分がオープンになっていて、粋怜はその逆で横の部分が開放されていて彼女のでかい横乳を拝めてしまい、ほかの彼女らもほぼ必ずと言っていいくらいに乳の一部分を見せる服を着ている。乳を全部覆っている服を着ているのは思春や明命に孫尚香こと小連くらいだ。

 更に大きな驚きは、

 「ち、ち、乳首が・・・な、なな、な、が(ぶしゃああああああああ~~~~~!!!!!)」

 この時代はブラジャーなんてものはない。そのため、彼女らの服の下はそのまま彼女らの体なので乳の先にあるあの乳首がバッチリ見える。しかも、巨乳勢に至っては乳首だけでなく乳輪の形まで見えるのだ。蜀の武将・文官の皆は一部を除いて、横島のガン見な視線から恥ずかしくなり胸の対策もそれなりにしていた。さらしなり、服を多く着るなりしてきた。だが、ここまで堂々と見せる彼女らについに我慢の限界が突破して鼻から青春を思いっきり噴射したため、呉の陣営は撤退が一日遅れたのは別の話。

 

 

 呉に戻ってくるなり、すぐにナンパなり覗きなりして彼女らを怒らせたりしたが、

 「ほ~い、この巻物終わったぞ~」

 「買い物?美女が一緒なら!」

 「しぇ、雪蓮さんの生乳が背中にいいい!ぎゃあああ!祭さんのでか乳が胸にいい(ぶしゃあああ!)!!」

 わずか一日でこの時代の言語を学び文官に負けない仕事ぶりを発揮して(原作でもナンパのために台湾の言葉を学んだ前歴ありなので、おそらくそれが理由だろう)、時々蓮華や亞莎と買い物に行き民の皆と交流を深めたり(元々、ナンパや女にだらしなくなければ友人関係はかなり良好)、城を抜け出す雪蓮と祭などと酒を飲んでは楽しみ彼女らのおもちゃにされ、

 「ふふ~~ん、さあ、私を抱いたのだから責任とってよね~~た、だ、お♡」

 「そ、そうよ!責任は取ってもらうから!」

 「のおおおおおお!わ、わいは、なんてことをおおおおお!(ごんごんごんごん!)」

 粋怜や梨晏の一夜を共に過ごした(冗談)発言に壁に頭を打ち付けまくったりと、彼のギャグ体質かつボケ性格アンドピエロな姿に皆は笑顔で楽しんだ。そのおかげで、彼女らは桃香の蜀と曹操の魏とはまだ火花を散らしている最中だというのに横島で安堵できる嬉しさを持つようになったのだ。ただし、女へのだらしなさであくまで仲間としか見られてなかった。

 

 

 そんな生活が続いてしばらくすると、ある一つの大きな事件が起こった。それは曹操が呉に攻めてきたので対抗するために彼女らも出陣を始めた。だが、皮肉にもその日は雪蓮・蓮華・小蓮の母である炎蓮の命日であり、そこに雪蓮が墓参りに行っていた。

 彼女は横島も連れてきており、実はこの時までに横島は彼女と肉体関係になっていた。戦いで感情が高ぶるとどんどん暴れたくて仕方なくなる母親譲りの性分をいつもは冥琳を抱くことで発散していたが、横島を相手がなったことがありその日以来二人はかなり親密になったのだ。その事に他の皆はようやく雪蓮が本気で男を愛するようになったことに微笑ましく思った。

 話を戻し、その墓参りに自分の男を紹介する意味も込めて連れてきたが・・・

 

 『後ろだ!』

 

 自分の墓石に座って杯を持っていた二人の姿に荒々しい笑顔の炎蓮の幽霊が、険しい顔になって後ろを指した。その幽霊が見える横島が後ろを見ると・・・今にも雪蓮の背中を射ようとしている数人の敵兵がいた。慌てて横島はサイキックソーサーで彼女を守ろうとしたが、

 「え、ちょ!」

 「(ずん)ぐ・・・ど、毒か」

 残念な事に、発動までのわずかな時間に一つだけ矢が彼女に飛んできたのだ。横島が彼女を突き飛ばしたことで守ることができたが、運悪く腕に矢が刺さってしまった。その矢を見てやっと彼女は気づいた。

 「あ、あ・・・貴様らああああああ!」

 これ以上ない大きな叫びが、墓がある森の近くにいた冥琳と兵達にまで聞こえて慌ててやってきて状況を知った。しかも、その兵が曹操側だと知り更に激怒。

 「た、た、忠夫おおおおおおお!」

 その場で意識を失った横島の姿を見て涙を出す雪蓮。彼女はその後戦場まで行き、今回の件を曹操に伝えて自分と横島を暗殺しようとした怒りを彼女にぶつけた。曹操も兵の暴走に怒りその兵達の首を斬って退散した。毒を受けた横島は解毒しようがなくそのまま死ぬ・・・と思うが、それはあくまで横島が皆と同じ人間であればの話だ。

 横島は相思相愛のあの魔族の彼女の力と想いが入っている状態であり、その力は少しずつ横島になじんでいるので簡単に言うなら半人半魔的な状態になっているのだ。人間の作った毒程度であれば、あの恋人とその妹の対決でくらった毒に比べれば大したことない。

 じゃあ、横島が何故意識を失ったのかと言うと、大したことないと言ってもその毒が効かないわけではなく、死なないだけであり毒の苦しみは来るのだ・・・でも、死なないだけまだましだ。

 

 その後、拠点に戻り何日も意識が戻らない間ずっと雪蓮は寄り添った。彼女の目には涙が溜まっていて、手を自分の胸(の谷間)に抱える様に握っていた。そして、

 「う、あ・・・あれ」

 「あ。あ・・・あああああああ!忠夫おおおお!!!」

 意識を取り戻したときに、力いっぱい雪蓮は横島を抱きしめて喜んだ。彼女はこの数日間で自分の中で大きな喪失感に捕らわれていて、その事に気付いて分かったのだ・・・横島を心から愛しているのだと。

 ただし、それは一人だけではなかった。

 「そうじゃ、本当によかった・・・このわしを置いていくなど、あってはならないからな!」

 「そうよ~。私達を襲った責任を取ってもらうんだから!」

 雪蓮の大声にやってきた皆の内・・・祭と粋怜もまた同じ気持ちだった。実は雪蓮とのS〇Xをした数日後に、彼女らとも肉体関係を持っていたので二人はその責任を取らせるつもり満々なのだ。

 いや、正確に言うなら横島は持ちたくて持ったわけじゃない。

 『ま、待つんだああああ!俺は雪蓮があああああ!!』

 『ふふふふ、ほれほれ、策殿よりもでかいこれを好きにしていいぞ~~~』

 『そうよ~。お姉さんはがつがつと来る男の人が好きなんだけどな~~』

 この二人が横島と雪蓮との馴れ初めを聞こうと酒に誘って胸を押し付けたり、手を自分の尻に触らせたりして誘惑しながら聞いていた(飲んだ量は二人の方が圧倒的に多かった)。横島は必死に耐えていたが

 『こうなったら、体に聞こうか!正直、策殿に負けたくないからな!』

 『そうね。何だかんだで女性の為に頑張る姿にお姉さんもドキ!と来たから、私も参加しちゃおう!』

 雪連を命がけで守り彼女の為に目を覚ました。というシチュエーションに彼女ら以外は頼りがいがあると見直しただけだが、この二人は横島の男らしさを見た気がしてときめいたのだ。そして・・・

 

 『『覚悟はいいな(よね)♥』』

 

 逆に性的に襲われてしまったのだ。その時の女の悦びに、二人も主の男を狙うことを決めたのだ。

 「ちょっと!今は二人っきりなんだから邪魔しないで!」

 「ふふん!聞かぬわ!さあ、忠夫!わしと復活記念に子作りじゃ!」

 「そうよ~~、私が思いっきり女の肉の味を味わせてあ、げ、る♥」

 「く!強大な恋敵が部下の中にいたなんて!」

 三人が横島を取り合う光景に

 

 『『『『『よかった・・・元気になって』』』』』

 

 雪連の元気に戻ってホッとした仲間達だった。

 

 そして、自分が毒に侵されたことでこのような苦しみを持っている人物が呉の陣営に一人いた史実を横島は思い出した。そう、三国志の興味がなくても分かること・・・周瑜の病死である。ただし、彼女は確実にそれを皆に隠していると思い、文珠『真』を使って

 『冥琳さん、病を持っているよね』

 『ああ(な、何だ!何故肯定した!)』

 『それを皆に隠してますよね』

 『その通りだ(どうして、本当の事を勝手に喋るんだ!)』

 皆の前で白状させた。その事に全員が驚き、彼女の病を文珠の『病』『滅』と強引に作った言葉だが、これで彼女の病を完全に治した。この時まで横島は文珠の存在を隠していたため、ここでついにばれてしまい横島の今持っている力の全てを彼女らに説明する羽目になった。

 

 雪蓮・冥琳の二人の命を救った横島はすっかり呉の英雄と名高い人物になり、しかも文珠やサイキックソーサーなどは、この時代の彼女らからすれば一刀の持つ肩書・天の御使いの力と見られても不思議ではない。その為、

 

 『呉の天の御使い・横島忠夫!孫策の夫になる!』

 

 横島もすっかり天の御使い扱いになり、しかも雪蓮が進んで自分の夫宣言をしたのだ。その噂が国の内外問わずで流されて、月日も流れ・・・ついに呉・蜀・魏の大きな戦いである赤壁の戦いが行われることになった。この前段階としての蜀と同盟で、久しぶりに一刀や愛紗、桃香達と再会することになった。

 一刀らが反董卓連合で別れて以降、仲間にした紫苑と桔梗達とここで顔を会わすことになった。ただ・・・この時横島はナンパするべきではなかったが、彼は我慢できなかった。呉の彼女らと負けず劣らずの美女美少女だらけで、乳のでかさも彼女らに負けないくらいの紫苑と桔梗・・・更に可愛い武将もたくさんいた。雪蓮や祭・粋怜との(性の)スキンシップで満足もしていたが、顔もスタイルも乳も何もかもがおいしそうな蜀の彼女らがやってきてしまえば・・・もう我慢できるか!と言うわけで、

 

 「みんなああさあああん!!!俺とくんずほぐれつぐっちょぐちょのすっごい関係になりませんかあああ!」

 

 大暴走してしまったのだ。やばい!と思った蓮華や思春は殴り飛ばしてでも止めようとしたが、

 「がはははは!今の俺を止められると思うなよ~~~!!」

 後ろからの攻撃を見てもいないのに全部避けて

 「そこの祭さんレベルの巨乳なお二人さん!俺とそんな関係になりましょう!」

 一番おいしそうな紫苑と桔梗の爆乳にダイブした。それを見て、

 「忠夫!そういう事は」

 「わしらにしろと言っておるだろう!」

 「そうよ!お姉さん、ぷんぷんよ!」

 もちろん三人はむっ!として横島を二人から引きはがして注意した。一時期一緒だった一刀や愛紗達はやれやれ変わらないな・・・という表情をしながら呆れて、蓮華と冥琳は頭を抱えた。

 だが、ここでおっぱいにダイブされた二人は、

 「あらあら。これはとても面白い御仁ですね」

 「ははは!わしらとすごい関係か。本当に面白いのう!」

 「ご主人様はびくついて中々させてもらえなかったですからね」

 「璃々の父親も見つけないといけないからな。これは中々良さそうな男だな!」

 祭・粋怜から両の頬を、雪蓮から鼻を力いっぱい引っ張られている涙目で謝罪する横島を楽しそうに見た。これが他の女性達であればサンドバッグにするなり、罵声を言うなり、近寄りたくないと離れるなり、無様な姿に情けないと言ったりするのだが、いろんな人生の経験が豊富かつエロにも寛容な二人は一刀とは真逆の横島の行動と

 

 「むふふぇふぁんがいふんふぇるか!まふぁふぇんふぁい!おふぇがふぁふぁになっぺぱる!(訳・娘さんがいるんですか!任せんしゃい!俺がパパになってやる!)」

 

 二人の会話が聞こえたのか、この突拍子もない言葉に大きな興味を持ってしまった。そして、同盟の武将同士がそれぞれ気の合う者同士で交流会を開き、若い武将達なら食事や武の語らいで、知をメインにする文官なら戦術と戦略の話し合いで交流をしていく。

 ただし、横島に迫った雪蓮と爆乳武将の四人はそろって酒宴になり、もちろん話は横島メインになり・・・無理やり本人を連れてきて誘惑たっぷり、お色気たっぷり、エロエロ満載な迫りをして横島を鼻血の海に沈めて、介抱する際に横島のあれを見る。これが、彼女らなりの交流だった。←次の日、あれの大きさを言われて悶え苦しむ横島も見て楽しんでいた。

 

 

 そして、冒頭の部屋の壁を全部赤く文字通りの赤壁にして、鼻血の海の中心で横島を瀕死にした彼女達は戦いが終わった後に雪蓮の

 

 『さあ、戦いも落ち着いたことだし!忠夫、私達の子供を作りましょう!璃々ちゃんにも妹が必要でしょう!』

 

 この言葉のすぐ後・・・横島に服を脱いで迫ったのだ。もしここで紫苑の娘の璃々の名前を出してなかったら、ただのいつも通りの酒宴で終わっていただろう。ただし、彼女のこの発言が

 『ダメです!璃々の妹は私が産みます!』

 紫苑を焦らせ、

 『おい紫苑。わしも忘れては困るぞ!わしも璃々の母なのだから』

 桔梗を高ぶらせ、

 『策殿・・・そればかりは負けるわけにはまいりませんぞ!』

 祭を燃えさせ、

 『ふふん!忠夫君との子作りはお姉さんが一番だってことを教えてあげる!』

 粋怜を感情的にさせて

 

 『いいわ・・・こうなったら勝負よ!忠夫、私達と』

 『『『『子作りしましょう♥♡!!』』』』←彼女らも服を脱いで、五人共何も着てない状態になった。

 

 皆の性への欲望と子を産みたい女の本能を増長させた。その結果が・・・冒頭のあれである。

 

 

 

 血が少なくなり、体が冷えていく横島に五人は人肌で温めながら一緒に眠った。そんな姿をこっそり見ている者が一人いた。いや、正確には一人ではなく

 

 『雪蓮のやつめ・・・呉を天下にせず、蜀と魏と一緒にしやがったか。いつまでも俺の考えは続けないという事だな。時代は進むにつれて考えも変えていかないとダメだというやつか・・・って死んで幽霊になってから気づくとはな。しかも、蓮華や小蓮に至っては蜀の王と魏の王と共に天の御使いとやらに惚れ込みやがって』

 

 一幽霊・・・雪蓮の母の炎蓮である。実は墓参りで横島と顔合わせをした時から、こっそりついてきていたのだ。その理由は娘達の進む覇道を見たいのもあるが、その三人が選んだ男達との今後を見たいと思ったのが最大の理由である。横島は彼女の存在に気づいていたが、母の死を大切に思う三人の為に敢えて言わなかった。←二人っきりで話して、内容の凄さからとんでもない母親だ・・・と呆れたのも言わない理由である。

 だが、忘れてはいけない・・・炎蓮は雪蓮の母であることを。雪連の感情が高ぶると抑えられなくなり、それをS〇Xで発散していたのは母譲りだという事を。

 

 『くくく、雪蓮の奴は随分とすごいものを持つ男を夫にしたんだな。しかも、祭や粋怜まで虜にしたと来た。これは・・・わしも味見せんとな!!』

 

 幽霊になってもその性分は健在であり、横島のあれを見て欲望が燃え滾り、いつの間にか彼女も何も着てない状態になり・・・横島のあれと彼女のあれをドッキングさせた時に、

 

 「あれ?俺・・・・・・ぎゃあああああああ!露出狂のでか乳の女性が幽霊が俺を襲おうとしてるうううううう!」

 

 横島がその感触に目が覚めた。そして、寝ぼけ眼で見たのは・・・彼女の名の通り、目の中に炎が見えるくらいの欲望をチラつかせた炎蓮の狂気な笑顔だった。さすがの横島も寝起き早々オールヌードでそんな顔をする女性を見たら叫ぶのも無理はない。

 この叫びで五人も目が覚めた。しかも、横島の霊能力者の波動を受けて炎蓮の姿も彼女達に見えるようになっていて、娘と元側近二人も彼女の存在にすごく驚いた。彼女の登場に大騒ぎになり収拾がつかなくなりそうだったが、

 『この男、味見させてもらうぞ!雪蓮!』

 この娘の彼氏を寝取る母みたいな言葉が発端で、祭も粋怜も見たことがない横島をめぐっての炎蓮と雪蓮の親子喧嘩が始まったという・・・もちろん、一番の被害者は横島だったのは言うまでもない。

 

 

 

 因みに横島との子についてだが、五人は見事懐妊した。勝負も妊娠した自分の腹を見たらどうでもよくなり、今は母親になれる幸せをかみしめていた・・・ただ、約一幽霊は

 

 『幽霊は子を産めないのが残念じゃが・・・歳はとらない!つまり、この体のままという事!くくく、忠夫~、存分に俺を楽しませてもらうぞ!』

 

 子を産める体がないので残念がっていた。しかし、老いることはないのでそれをいいことに横島を襲って楽しんでいた。他の人間だと体を通り抜けるが、横島だけは霊能力者の為通り抜けずに体を抱きしめることができる。もちろん、そういう理由があることを炎蓮は知らないが彼女からすればどうでもよかった。←あの五人だけは横島とドッキングをして霊の波動を得られたおかげか、炎蓮を見ることができるようになり時々彼女と共に横島との(性の)スキンシップを楽しんだりした。

 彼女は幽霊なので、壁・天井などお構いなしで移動できる。

 

 『雪蓮よ。いい天の御使いを引き入れたな。これなら呉は安泰だ!これからも楽しみにしているぞ!』

 

 雪蓮の部屋の天井裏から満足そうに妊娠しているお腹を幸せそうに撫でる彼女を見て、その隣にはもう子の名前を考えているのか横島が悩んでいた。そんな二人を見て母親らしい顔を見せたが、

 『さてと・・・また、楽しませてもらうか!』

 横島に再び性を求めて襲いかかって大騒ぎとなってしまい、そのまま二人の高ぶりを横島が本当に命がけで発散させて、数日間は真っ白になったのは別の話である。ちゃん♪ちゃん♪

 




 その一名は、一番の爆乳の持ち主・炎蓮でした!正直、ちょっと無理矢理感があった気がしますが、やはり出したかったので無理のある霊能設定で幽霊ヒロインとして出しました!うん、やはり爆乳ビッグ5は今回出た雪蓮以外の五人だな!


 次回は、バイオハザードのジル・バレンタインさんにしてみます!一度もやったことないけど動画サイトで大体流れはわかるから!←やれ!バカ作者!
 その次は・・・そうだ!たまにはロリで行こう!フェイトプラズマイリヤのお兄ちゃんになってみたらどうかな?もちろん、最初からお兄ちゃんの設定で!



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ジル・バレンタインと付き合ったら?(バイオハザード)

 とあるⅢはとちょっと話を端折り過ぎと思う三MENです。ロシア編に力を入れたいからと言って、そこまでの話の部分を大きく編集するのはちょっといただけない気がします。無印原作を今回で完結させるためでしょうけど・・・う~ん、やりすぎだ。
 今回はラブとは無関係なゲームからのジルさんです!というか、かなりいい体してますよね彼女。バイオシリーズでもかなり女性が出てきたのだから、そういった彼女達とのラブコメゲームでも出てくれないかな?と思います。
 
  設定
 原作3から始めており、彼女が脱出途中で出会うようにしました。
 途中で3→5に進んでます。クリスも出ています。
 今日が何の日かを考えて読んでください。

 最後の部分は・・・最後になればわかります!


 アンブレラ・・・世界的に有名な薬の大企業であり、その薬からの恩恵は世界中の人達が受けていた。

 だが、そのアンブレラがとんでもない暴走を始めた。「Tウイルス」という研究をして・・・そして、実験としてとある山の中にある建物内でそれを始めた。そこにたまたまという形でクリス・レッドフィールドと相棒ジル・バレンタインと仲間が入り込み・・・巻き添えをくらってしまった。

 しかも首謀者が彼らの上司でもあるサングラスが特徴のウェスカーだった。だが、そいつの野望も二人の活躍で阻止して、軍用機で脱出後に建物を爆撃してウイルスもなくなった・・・と思いきや、ウェスカーがまだ生きていてそのウイルスすらも取り込んで、とんでもない存在として生まれ変わり・・・さらにウイルスも更なる研究と改造をされた。

 

 

 その結果が、

 「はあ、はあ・・・あれが、ジルさんの言っていた化け物って奴かよ!」←英語で話している。

 「そうよ」←こっちも英語です。

 ラクーンシティを地獄と化した。文珠の作用でこの世界にやってきた横島は着いて早々美女を見つけてナンパする(もちろん全滅)という行動をしていたが、その日の夜に事態は急変した。横島は非常食として持っていたカロリーメイトを食べて(←西条のを強奪して)公園のベンチで寝ていた。

 だが二時間後に体を揺さぶられたので、目を覚ましてジルと出会った。もちろんナンパ&飛びかかり(カウンターで殴られた)、彼女はゾンビだらけとなったこのラクーンシティで無防備で寝て、しかもウイルスに感染してない。ここまでの彼女は何体かのゾンビに襲われていたので、確実に意識を持っている横島に内心驚いていた。←ウイルスに感染しない理由は、元の世界でそれ以上に強い毒(ベスパの毒や美神の料理など)をうけたから・・・つうか、感染される姿が予想できないし、されても女しか襲わなそう。

 『いででで、すまんかった!とても美人だったから我慢できんかったんやああああ!』←日本語

 『何を言ってるの?というかあなた、意識があるの?』←英語

 横島は英語を聞いて日本でないことを知り、すぐに自分も英語で話し始め事情を理解した。美女をナンパ・会話するためならすぐに理解するのが横島君だ・・・無駄な才能の使い回しである。←ここからは普通に書きます。

 

 そして、横島が言っていた化け物が彼女を追いかけているクリーチャー・追跡者だ。戦闘経験のない(ように見えた)横島を連れて行くのは渋ったジルだが、

 「大丈夫じゃ!逃げ足には自信がある!囮なんて職場じゃ日常茶飯事だったし!」

 全然威張れないことに胸を張り、数少ない生存者でもあるので連れていくことにしたが、

 

 『信じられないわ。二回も遭遇したのに・・・タダオのおかげで無事に逃げ切れた』

 

 その追跡者から逃げ切れたことに信じられない気持ちでいっぱいである。何しろ本当に(ゴキブリのように)逃げる足がとんでもなく速く、しかも途中でトラップを仕掛け足止めもして、どこから出したのか閃光弾(もちろん文珠『光』)で目を眩ませて(一回目に出したときは彼女も眩んだのは内緒)逃げ切った。逃げる際はジルをお姫様抱っこして逃げたが、女性を担いでも疲れた様子もないのでかなりのスタミナもある。

 「それで、どこに行くんですか?」

 「この広いラクーンシティを自力で脱出するのは不可能よ。少なくとも足が必要だわ」

 顔を崩さないで会話をしているが、少しだけ見直したジルであった。何しろ、横島がいることで銃弾も体力も温存できたからだ。

 その後、イケメン・・・もといカルロスというアンブレラ私設部隊に属している男と会い、横島はイケメンだからジルはアンブレラに属するからで警戒していたが、

 「ジルさん!しっかりしてくれ!(くそ!逃亡に文珠を使いすぎた!)」

 「俺が病院に行ってワクチンを取ってくる。お前はここで彼女の護衛だ」

 危険極まりないゾンビがうじゃうじゃいるラクーンシティにジルに感染した濃度の高いTウイルスワクチンをとってきたことで信頼できると判断し、彼もまたこの絶望的な状況の中で戦友が感染し介錯して辛い思いをしたことを明かした。←この時文珠は一個しかなく「解」「毒」するためのもう一個がなかった。だけど苦しんでいるジルにセクハラなどできるはずがない。

 ジルの回復後は三人で脱出する決意を固め、何とか彼女の仲間・バリーが処理場にヘリを下すことになりそこまで向かうことにしたが、

 「お!ジルさんのパンチラゲット!」

 「はあ、全く、随分とお気楽ね。あなたって」

 「はは、こんな状況なのに何か緊張感が解けるな」

 横島も今後の戦いに備えて、文珠を作るための煩悩を貯めないといけない。しかし、煩悩全開も常に緊張感と命の危険が高いこの状況ではなかなかできないので、ジルの胸の谷間はミニスカの奥にある白いもので辛うじて高めていた。二人からすればこんな状況で・・・と言いたいが、気持ちを落ち着かせたい時だってある。横島のこの行動がそれをちょっとでもさせてくれるので、こっそり感謝もしていた。

 ただ、ジルは

 『脱出したら、見られた分のお仕置きをしないとね』

 見られた分のお仕置きをしっかり考えていた。←バッチリされて、思わず「すいませんでした!美神さん!」と言ったそうだ。

 

 

 しつこかった追跡者を撃退してヘリで脱出した後はカルロスと別れ、横島は逃げ足とトラップ作りの速さと上手さが買われジルとその仲間達と共に行動するようになった。実際、ここでは戸籍もないので行く当てがないのも理由の一つである。

 その後、現場ではゾンビを誘い出す誘導隊の一人として働き、トラップで足止めしているところにクリスやジルが率いる部隊が止めを刺す。ゾンビは人間という餌を求めて歩いて襲い掛かるだけなので簡単にトラップに嵌められ、横島はかなりのスタミナもあるので戦闘訓練もぜーはー言いながらも負けずについてきている。←訓練後のジルや女性隊員達のシャワー覗きのために頑張っているが、成功率は0%である。ただし、女性隊員達の気配察知能力は数倍に上がったという。

 横島のトラップはかなり貢献して部隊の犠牲も減らせるし、

 

 「やはりイケメンか!イケメンなのかあああああ!ぐのおおおおおお!!」←大号泣

 

 途中で会う美女・美少女にナンパしては落ち込む姿が、戦いに暮れて精神が消耗しかける隊員達の笑顔を作って気分転換もさせている。つまり、横島本人は意識してないが隊の縁の下の力持ち的な存在になっていた。

 そのかいあってここまでの事件を起こした根源のアンブレラをつぶすことができ、更にクリスやジルが属する対バイオハザード私設部隊を再編成したNGO「B.S.A.A.」ができ、二人と一緒に横島も一員になった。命の危険と隣り合わせの仕事をする理由は、当然ジルがいるからであることは言うまでもない。

 いや、正確に言うならジルの体目当てではなく自分の恋人に似ている部分があるからだ・・・性格はどちらかと言えば美神似(強欲以外)だが、自分の命を投げ出してでも守ろうとする行動力が恋人に似ていた。だから、今度こそ後悔しないためにいざという時の為に彼女を守りたい。という気持ちから共に戦う決意をしたのだ。

 

 

 元凶のアンブレラはつぶれたが、ウイルスを利用したウェスカーはまだ捕まっていない。しかも、世界中のところどころでまだ被害が出ているので生きていることは確かであり出動も止まらない・・・そんな中

 「クリス!てめええええええ!(どごおお!)」

 「ぐう!(どさ)」

 ある報告を持ってきたクリスに横島は怒り狂って殴り飛ばした。その報告とは・・・ジルが死んだというものだった。元アンブレラのスペンサーの屋敷に二人で潜入捜査をした際に、ウェスカーと遭遇して戦いになったがウイルスによって常人離れした身体能力を持った奴に殺されそうになったところを、ジルがウェスカーを道連れにする形で断崖絶壁に落ちたのだ・・・しかも、急いで落ちた現場を捜査しても見つからなかった。

 「てめえがいながら、何やってたんだ!ジルさん、ジルさんを!」

 「・・・すまん」

 「落ち着けタダオ!」

 「そうだ、手を離すんだ!」

 クリスの襟首をつかんで抵抗をしない彼をまた殴ろうとしたが、他の隊員達に止められた。この時の横島は、

 

 『先に行って、横島』

 

 自分の恋人が散る前の笑顔を思い出していて、自分はその言葉を信じて背を向けた後悔を持っていた。守りたかったのに傍にいなかった後悔をまた味わった・・・その悔しさを作り出したクリスに怒りをぶつけようとしたが、彼は目の前でそれをされてしまった。

 隊員達に体を掴まれて動けないときに横島もやっと考えることができた。彼だって目の前で自分をかばってそれをされた時はどれだけの悔しさと無力さを実感したのか・・・状況は違うが辛さは一緒だ。その事に気付いた横島は殴ろうとした腕を振るわせ、必死に我慢と理性を働かせて深呼吸をして腕を下した。

 「クリス。お前はジルさんが死んだと思っているのか?」

 「・・・いや、ジルが死ぬはずがない!」←首を横に振る。

 「ならいい」

 「・・・本当に、すまなかった」

 横島は、この時からジルに変わってクリスの相棒になることにした。落ちたのにいなかったのなら、ともにいなかった奴がもしかしたら情報を知っているかもしれない。しかも、奴はクリスを厄介な存在として見ていて殺したいと思っている。なら、奴からクリスを殺すために来る可能性が高いと考えて、共に行動をすることにした。

 そして、この時から横島は変わった・・・必死に戦いに参加をするようになり、少しでもジルの手掛かりがないか?と探していくようになった。

 

 「おっじょうおおおさあああああんんん!!!俺と共にホテルであつうういいいい「やかましい(どご)」ぐへごらあああああ!」

 

 だが、変わったと言ってもこうした行動は変わらない。女性にとびかかろうとするがクリスに殴られて止められる姿を見て、隊員達は元に戻ったと安心したが、

 『・・・本当に辛いんだな。ジルをどれだけ思っていたんだろうか』

 クリスは横島が自分の相棒となったからこそ分かった・・・普段通りに見えても空元気でやっていることに。

 

 

 死亡扱いされてもなお生きていると信じ続けて戦い続ける中、ある日の夜に二人だけで酒を飲んでいるとクリスは一つの思いを横島に言った。

 「なあ、タダオ。俺達はこのまま戦い続けるべきだろうか?」

 「あん?何の話だ?」

 「俺はウェスカーを追いかけ続けながらずっと戦い続けた。最初はそれが自分の課せられた使命と思いながら戦い続けた・・・だけど」

 「だけど?」

 

 「この世界は、命を賭けてまで守る価値があるのだろうか?」

 

 「命を懸けてまで・・・守る価値か」

 その言葉に、またルシオラの事を思い出した横島。

 「ああ、この世界はどんなに戦ってもよくならない。それを見続けてきたから、ちょっとずつそれを思うようになった・・・すまん、愚痴を言ったな」

 「いいさ。俺だってナンパ全滅後の愚痴を聞いてくれてるし・・・そうだな、俺から言えることはそんなの考える必要はないと思うぞ」

 「考える必要はない?」

 「・・・いや、俺は考えたくないと言ったほうが正解かな。今から話すことは戯言と思って聞いてくれて構わない。俺がいた別の世界でウェスカーとはまた違う世界中を不幸と絶望に陥れようとした奴がいてな」

 「別の、世界?」

 もちろんその言葉の意味をクリスに分かるはずがない。ただ、横島の顔はこれ以上ないほど真剣で・・・悲しそうだった。だからこそ、今から言うことは本当の事だと思って聞くことにした。

 「そいつに三人の部下がいてな、俺はそいつらに捕らわれたが、逃げ出した際に奴に対抗する組織の隊長からスパイとして残って情報を聞き出せという命令を突きつけられて戻るはめになった。その後は、三人は寿命が一年しかないとある部下から聞いた。その時に握られた手の温かさと・・・今でも覚えている。夕日に照らされながら笑顔でその夕日を楽しそうに語る部下・・・いや一人の女を」

 「タダオ。まさか」

 「俺はその時からかもしれない・・・そいつを好きになったのは。敵なのに一年しか生きられない彼女達を助けたいと思うようになり、隊長との戦いで危ういところを思わず助けて、潜伏していたところでは彼女の方から俺を想うようになってくれた・・・そして、俺は決心した。生き延びられる方法と助ける方法を見つけて、上の奴を倒して、彼女達を開放してやりたいと・・・その後、脱走して仲間達を合流して皆と共に奴に戦いを挑み・・・そして、倒した」

 ここまで聞けばドラマみたいな話だが、まだ続きがある。クリスは横島の顔色でしっかり気づいていた。だから、口を挟まなかった。

 「でも・・・あいつは生きていた。ばれないように俺の上司を殺そうとして、俺が着いた時には手遅れ状態だったが辛うじて助かった。だが・・・助かるまでの過程で、あいつの元部下である恋人が狙われて俺は命がけでかばい辛うじて助かったが、俺の恋人が手遅れ状態になった」

 「手遅れなのに、助かった?」

 「本来なら手遅れだけど、その後で助かる手段が見つかったと思ってくれ。続けるぞ」

 「ああ」

 話の内容を理解できるはずがない。クリスは幽霊すら信じないだろうから。だから、分からないまま聞いた。

 「でも、その手段は奴にとって世界を絶望にさせる方法でもあり、それが無くなればそいつの野望も阻止できる手段だった。こっそり使って助かった上司をまた殺そうとするところを見て、俺はその手段を壊そうと脅したが、それで恋人を助けてやると言われたよ。ドラマや映画でもあるだろ、世界と女どっちを選ぶ?ってやつが」

 「・・・」

 突拍子もない話だが・・・クリスにとってはさっき話した「この世界は、命を賭けてまで守る価値があるのだろうか?」に近いものがあった。つまり、横島はどちらかの価値が大きいかを判断してそっちを守る選択をしたのか?クリスはそう聞き取った。

 「とても悩んだよ。世界も、恋人もどっちも助けたいが・・・(ぎり)・・・一つしかなかった。俺は・・・世界を選んで・・・手段を壊して、その後暴走したそいつも・・・倒して世界を救ったが、恋人は・・・救えなかった」←・・・の部分は涙ぐんでいる。

 クリスは自分を殴った横島があれほど切れた理由がやっとわかり、この時の助けられなかった悔しさを思い出したからだと気づけた。

 「考えたくないと言ったのは・・・こういう事だったのか」

 「ああ、せっかく恋人が犠牲になって世界は救われたのに・・・そこに価値なんぞ求めたら、あいつの命の価値がどれだけのものだったのか?安かったのか?と思えちまうじゃないか・・・必死に戦っても、全然変わらない救われてない世界を見ていたら・・・」

 強く握る拳でテーブルを叩きつけて全身が震える・・・そして、その拳に落ちる涙。

 『・・・大切な存在と世界を比べて世界を選んだからこそ、価値を求めないでずっと今でもその恋人を求め続けている・・・確かに価値を求めるなど、考えるべきではないのかもしれないな。タダオはこうした気持ちを思い出したくないからこそ考えたくない・・・そして、今のこいつは大切な存在がジルに当てはまっているんだな』

 酒と過去の話でその辛さを出て止まらない涙を流す横島を見て、少しずつ考え方を変えることにしたクリス。そして、同時に二人はジルは絶対に生きている気持ちを強く持ち・・・次の日もまた戦場に足を運ぶ。

 

 

 そんなある日、アフリカ西部の街キジュジュ自治区に向かいシェバという女傭兵と共に三人で行動を開始したが、同時に新種のウイルス・プラーガの感染でゾンビ化せず狂乱化した人間の状態で襲い掛かってきた。そして、そのプラーガを発症させた密売人がジルの情報を持っているとわかり、シェバの属する隊も隊長のジョッシュ以外殺されたいたので、敵討ちをするために三人で後を追った・・・進んでいくにつれて、密売人が死ぬ前に口にしたトライセルと言う製薬会社の社長がアンブレラのあのウイルス研究を引き継いでいたことと、このウイルスからなるウロボロス計画があることがわかり、今回のプラーガもその会社の大規模な組織犯罪であることが分かった。

 その会社の研究所に潜り込み、最深部まで行き会社の女社長であるエクセラと対峙した。結構な巨乳の持ち主だったが、この時の横島はジル死亡説が出た時から彼女だけを考えて生きてきたので反応しなかった。ちなみにシェバの時も結構露出していた服だったけど反応しなかった。

 

 彼女との会話中に・・・

 「・・・ウェスカー、やはり生きていたか!」

 「相変わらず、憎たらしい顔を見せるな・・・クリス。くくく」

 宿命ともいうべき敵であり、今までのバイオハザードの元凶でもあるウェスカーが現れた。そして

 

 「「じ、じ、ジル(さん!)!!!」」

 

 布をかぶり、仮面をつけたもう一人いた謎の人物。仮面はクリスが割り、布をウェスカーが取った。そこにいたのは、かつて茶髪だった髪が金髪になり体の肌の色も少し白くなっていた・・・二人がずっと探し続けたバトルスーツを着たジル・バレンタインその人だった。ただし、明らかに目が普通じゃない。すぐに横島が

 「てめえ!ジルさんに何を「はあ!」く(どご!)!ぐあ!」

 「ジル!」

 「あいつが何をしたの!!」

 ウェスカーに敵意を向けた瞬間、ジルが横島に蹴りを入れようとした。何とかよけようとしたが、追撃の拳が入り殴り飛ばされた。思わず叫ぶクリスと銃口をジルに向けるシェバ。

 「ふ、さて、遊ぼうか!」

 殺し合いをただの遊びといい三人と戦うウェスカーだが・・・尋常じゃない動きと力。更に銃弾をどんなに浴びせてもきかない体。本当に倒せるのか?とすら思ってしまう相手だった。しかも、ジルもそれに近い動きと力を持っていたため人数は多いが劣勢の上、ジルに銃口を向けても撃つことができないクリス。横島もまた何とか必死に攻撃をよけることに精いっぱいだった。

 ウェスカーが戦いをやめてエレベーターに乗ろうしたときに何らかのリモコンのボタンを押したら、バトルスーツの胸の部分を苦しそうにしたジルが少し開けた。そこには装置がつけられており、それが彼女を戦わせていることが分かった。

 まだ、自分の意思を持っていることもわかり、それを外すことにした。だが、尋常じゃない速さで動くジル相手に、とてつもなく困難なことだがやらなければ救うことができない。目で追うことがやっとの動きなので文珠での足止めや攻撃だって困難だ。むしろ使うと逆効果にだってなるかもしれないかったからだ。

 そこで横島は、

 「いいか、俺が動きを止めるからお前は装置をはずせ。いいな!」

 「だが、どうやって止めるつもりだ」

 「そうよ。あの動きは目で追いかけるのもやっとなのよ」

 自分が彼女を止めると言った。二人はどうやってそれと実行するか確認したが、横島は笑うだけで前に出た。

 「なあに、簡単さ」

 「「簡単?」」

 ジルは前に進み続ける横島に一気に近づき、ついに間合いに入った。

 

 「玉砕覚悟だ!!(どっごううううう!)う、ぐううげほ!(がし!)へ、絶対に(どん!)離さないぜ!」

 

 横島は防御・回避などせず、わざと強い一撃を受けた。向こうもこの行動に一瞬だけ驚き、その一瞬で横島は彼女の腕をつかみ押し倒すことに成功した。クリス達も無謀すぎるやり方に驚いたが、押し倒したのを確認するとすぐに手伝いに行った。左半分をシェバが、右半分を横島が抑え、上に一番力のあるクリスが乗って装置を外そうとする。ただ・・・

 『すっげええ、一撃、だ、った。ぐ、ううう!だ、だが・・・美神さんに比べれば!』

 そう思ったが、実際はジルの一撃の方が数倍の破壊力があり殴られた箇所の骨や内臓が一気にぼろぼろになってしまったが必死にそう考えることで耐えきった。すぐに文殊「治」で何とか元には戻ったけど、痛みはかなり残っているので暴れるジルの力に負けそうなのだ。だが、ここで外したら次がうまくいく自信がないし、激痛で次の文珠も作れない状態だ。何とかクリスにはここで外してほしい・・・そこで意思があるならまた呼び戻せばいいと思った。ただし、仲間を思う意思ではなく、

 

 「ジル・・・さん。お、俺さ、ジルさ、んが・・・好き、だ、ぜ」

 

 女の意思だ。必死に顔を彼女の顔に近づけて・・・キスをした。この行動に驚嘆してジルの動きが止まり、最大の好機となったのでクリスは装置を外してすぐに壊した。

 「あ、う、うううう、ああああああ!!!」

 大きく叫ぶジル。もう耐える力がなかった横島は暴れた彼女の力にそのまま飛ばされて、クリスとシェバも離れて必死に動くジルを見続けて倒れたと同時に駆け寄った。そして、意識が戻った時は、

 

 「あ、あ・・・クリス」

 

 彼女の意識だった。謝罪をしながら話す彼女に

 『『やっと・・・助けられた』』

 クリスは心から嬉しいと思い、倒れている横島も涙を流した。

 

 

 ただし、ウェスカーとエクセラのウロボロス計画を止めなければならない。早く止めに行くようジルがクリスに言い、横島もまた自分を置いて先に行くよう伝えた。だが、疲労しきったジルとダメージが残っている横島をここに置けない気持ちが彼にはある。苦しい立場だが、

 

 「「クリス・・・相棒を信用できないの(か)!」」

 

 ここまで組んだ二人の相棒からの激に、頷いてシェバと共に進んだ。そして、残った二人は

 「タダオ、だい、じょう、ぶ?あ・・・」

 「ジルさんだって・・・だいじょ、お、・・・」

 意識を失った。その際に、ジルが倒れている横島に乗って抱き合うようになったのは偶然である。そして、ここにやってきたジョッシュが二人の抱き合う姿を見た時は

 「おいおい、ラブラブシーンはこんなところでやるもんじゃないぞ?」

 思わずそんなツッコミをしたという。だが、これが二人への彼の警戒を緩めてくれた。

 その後、意識を取り戻した二人はジョッシュの話を聞き(出来てるのか?の問いに冷静にそんなわけないじゃない。と返答するジルに号泣した横島)、ジルが見つけ出したウイルスの弱点を研究所の通信システムを使ってクリスに伝えて、最後にウロボロス計画でウイルスを上空からばら撒く戦闘機がクリス達の活躍で火山のある小島に入り全部溶けてしまった。その情報を掴みジョッシュの操縦で戦闘機に乗り三人がそこに向かうと、二人がギリギリ溶岩に落ちないように浮いている岩に乗っている状態だった。肝心のウェスカーは姿が見えないところからすると溶岩の中に沈んだようだ。

 急いで二人を救出して離脱しようと思った時に、

 

 「クううう、リいいいいいスうううううう!!!!」

 

 断末魔の叫びとも言えるウェスカーが溶岩から触手をその戦闘機に巻き付けてきた。だけど、

 「いくぞ、相棒!」

 「ええ!」

 用意していたロケットランチャーでクリスとシェバが止めを刺した。その間、横島は

 「ジルさん。やっと、終わりましたね」

 「そうね・・・ってどうして手を握り続けてるの?」

 「いいじゃないですか。ジルさんがここにいることが夢じゃないって実感していたいんですから」

 「そう・・・わかったわ(・・・ずっと私を追いかけてくれたのね。全く無茶してくれたわね)」

 ジルの手を握り離さなかった。彼女は自分をずっと生きてると信じ続けていた横島に嬉しさを持ち、自分の手を握り続ける横島の手を見ていた。

 

 

 

 戦いが終わり、B.S.A.A.に戻るとジルは入院をした。三年もの間、ずっとウェスカーとエクセラから投薬されて体もそれなりに変化したので、それを治療するためとウイルスへの対抗する抗体の研究も必要だ。

 その間、ずっと

 「ジルさん。退院はまだですか?」

 「全く、心配性ね」

 「そりゃ、いい女が傷ついているんですから!」

 横島は仕事が終わるとすぐに顔を見せに来た。クリスとの相棒はまだ続けているので二人で現場に行くこともあるが、たまにこうして仕事が終わるとすぐに横島を帰してくれることもある。これはクリスなりの心遣いであり、

 「ジルさん。俺が必ず守って見せます」

 「どうかしらね?あなた、私に勝てるかしら?」

 「ぐぬぬ~~~!」

 「さあ、頑張りなさいね(タダオ・・・あの時の告白はまだ受けないわ。本当に私を守れるくらいに強くなったら・・・ね。あなたもそっちの方がいいでしょう?)」

 ジルを戻す際にした告白が彼女に伝わっていたことを知っているので、二人きりにさせてあげてるのだ。実は横島は、ダメージの激痛で苦しみ少し離れた場所にいたためジルの意識が戻ったのは見えたけど、二人のあの時の会話が聞こえてなかった。戦闘時は意識も操られていたと思い続け、告白した時に彼女の意識があったことを知らないのだ。

 そして、彼女も必死に告白とキスをした横島を意識するようになったが、横島の信念を知ったからこそ告白の時の事を話さない。ジョッシュにできてるのか?と聞かれた時にそんなわけないと言ったのも、あくまで今はであり、今後自分を守るにふさわしい男になった時にその時の話をして・・・受け入れるつもりなのだ。

 だからこそ、今はただの仲間として接しているのだ。そろそろ帰ろうとする横島に

 「タダオ!」

 「はい(ごん)いってええええ!!な、何をするんですか!」

 「見舞いに来てくれたお礼よ」

 「いてて・・・まあ、ありがたくいただきます。じゃ、また来ますね」

 来ると予想して予め自販機で買っておいた缶をお礼として投げた。顔に見事命中した横島は顔をさすりながら受け取り部屋を出た。そして、外に出た横島を窓から見るジルは缶を開けて飲んでいる姿を持て

 

 『今日が何の日か忘れるくらいに私を大切なのね・・・待ってるわ。守れる男になるまで』

 

 横島が、今日がどんな日か忘れていたことにジルは少し呆れながらも、飲む姿に笑顔を出した・・・・・・その缶にはこう書かれていた。

 

 『美味しい濃厚ココア、チョコレート味』

 

 そう、今日はバレンタインだった。

 




 どうです?ジル・バレンタインさんのバレンタインチョコは?言葉に出さない気持ちの伝え方をするのが彼女らしいかな?と思って書きました。
 正直に話すと、書き始めた時は彼女の名前と今日と言う日を合わせる気はありませんでした。だって、今日チョコを貰った事義理でもなかったから忘れていたし!うおおおおおおおんん(マジ)!!!でも、気づいてしまったのでかけてみました!

 次回はロリ路線で苦悩する横島君をかいてみよう!プリズマイリヤちゃんで!次回辺りがホワイトデーか・・・う~~ん、どうしよう。よし!ひさしぶりにインフィニット・ストラトスでも書くか!久々の女体化で一夏を一華ちゃんにして、姉妹丼にして、更に・・・親友丼も悪くないかも・・・。


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イリヤちゃんと付き合ったら?(fate prisma illya)

 さあ、今回はロリヒロインです!これがステイやホロウの彼女だったら無理だったかもしれない。横島君のやばくなる姿をお楽しみに!

   設定
 衛宮君の家で居候してます。
 イリヤの学友は出ません。出したら、とりかえしのつかないレベルまで行くかもしれなかったので・・・。

 何でもOVAが出るそうですね。ギャグ話みたいだから楽しみです!


 「ぐへらあああああ!」

 「はあ、はあ・・・いつになったら懲りるのですか!」

 「もちろん!セラさんのヌードを見るま(べきどごばきぐしゃ)」

 「泣け!叫べ!そして・・・・・・死ねええええええ!」

 「何か・・・当たり前になったな。この光景」

 「リズは楽しい。セラも楽しそう」

 「本当ね~」

 とある一家の平和な一面である・・・ここは衛宮家。父親と母親がいないことが多いが、この家に仕えている二人のメイドがその息子・士郎と娘・イリヤの世話を・・・いや、むしろ何故か士郎が彼女らの世話をしていると言ってもいい。その家庭に

 「今日からこの人も一緒に住むから、お世話お願いね~♪」

 「よろしく!おおおお!ほ、ほ、本当にメイドさんがいる!しかも二人で美人だ!僕横ぢ(べっきいいいいい!)ごへぐがああああ!!」

 全く知らないところに飛んできた横島が当てもなく歩いていたところを、二人の母親・アイリスが見つけて(当然ナンパされたけど、人妻と聞いて興奮したが笑顔でかわされた)ここまで連れてきた。いきなり手を握られたセラは思わず殴り、リズはキョトンとしながら握り返す・・・その力が結構なもので横島の手の骨が危うく砕けそうになった。

 その日の夜に早速覗きの被害に遭いかけたメイド二人がアイリスに文句と住まわせる理由を聞いたら、横島の霊能力者としての力を見たらしく手元に置いておきたいのと、

 

 「うわあああああんんん!忠夫お兄ちゃんのバカああああ!」

 

 イリヤのもう一人のお兄ちゃんになってあげてほしいのが理由らしい。←イリヤが叫んだ理由は横島がゲームに付き合ってあげたが、何度も勝ったのが理由であり、決して士郎のように裸を見られたからではない。

 

 横島は士郎と同じ学校に行くことになり、近くのコンビニで働き収入の一部を衛宮家に入れることにした。一応、十七歳で居候は衛宮家の皆から(特にセラ)しても社会的から見ても立場がまずい。横島は覗きやナンパをしまくるが社会における自分の立場は理解しているので、アイリスは家族同然だから金は気にしなくていい。とは言ったが、やることにしているのだ。

 まあ、ナンパしても奢る金がないとまずいのが理由の一つなのは否定できないだろう。もし、それをしなかったら多分セラやリズの覗きはしなかったと思う。元の世界で美神の風呂や着替えを覗くのは給料が低すぎるからその分の代価と本能でやっていたのだろう。←金を納めるから覗いてもいい・・・という判断もどうかと思うが。

 「おんのれえええええ!士郎この野郎!」

 「のぎゃあああああ!」

 そして、学校生活もまた楽しそうだ。いろんな女子にナンパするが全滅する。しかし隣の士郎は凛やルヴィアが明らかに想いを持っているのに気づいてない・・・いや、まだ何人もの女子が惚れている。そんな様子に嫉妬で藁人形で呪って、

 「何してんのよ!」

 「シェロを苦しめるんじゃありませんわ!」

 普段仲の悪い(でも、仕事の時は手を握りあう)凛とルヴィアの二つの拳が横島を殴り飛ばして、生徒会長の一成から三人とも説教をくらう。騒がしい・・・でも、楽しい学校生活に、

 『あのときみたいだな・・・元気かな。タイガーにピートに愛子は』

 かつて通っていた学校の学友を、時々思いにふける横島であった。

 

 

 だけど、ある日の夜にイリヤが窓から外に出たのを見た。いや、正確に言うなら

 「今日もか・・・」

 何度も見たが正しく、魔法少女みたいな恰好で飛んでいく姿をばっちり見ていた。何しろ、この世界のイリヤは魔法少女にさせられて戦わされているどっかのリリカルな少女と同じなので、そんなイリヤが気配を消した横島に気づけるはずがなく魔法を使った戦いも見られていた。持っている杖が声を出してボケツッコミをしている姿もばっちり見ていた。もう一人現れた魔法少女がそんなイリヤと杖を見て、突っ込む姿もまた見た。

 でも、どうしてそこまで見られているのに横島に気づけないのか?答えは簡単であり、

 『くうううう!どうして凜ちゃんやルヴィアちゃんの服が破れないんじゃ!』

 煩悩が中々高まらない戦いばかりであり、イリヤともう一人の魔法少女・美遊の服がボロボロになるのは何度か見るが二人の保護者的な立場にいる凛とルヴィアは中々ちちしり太ももが出てくれない。いつもセラや学園の女子にする覗きが見つかるのは興奮して物音を出したり、横島本人が気配を出して現場に飛び込むからであり、おいしいものが見れない戦いでは煩悩が高くならないので気配遮断は続けられる。

 時々命にかかわる厳しい戦いもあったが、それでも姿を現さなかったのはイリヤに魔法を持つ者の間違った認識を理解させるためでもある。あの年の少女はメルヘンチックな間違った認識が当たり前なので、しっかり分からせる意味も込めてあの四人が本当に危険すぎる状況になった時以外は我慢することにしたのだ。兄として妹に理解させる気持ちもしっかり持っていた。

 そんなある日、

 「お、に、い、ちゃん♥(ぎゅうううう)」

 「なあ、士郎。大胆だな、イリヤちゃん(いや、違うだろうな。でも、本人じゃないとは言えないし)」

 「ああ、なんか肌が黒い気もするが」

 『やばいわ!最大最凶の敵だよ!』←隠れて見ている焦りまくりのイリヤ。

 イリヤの分身というべきクロエこと通称クロが現れた。そのクロは士郎を凛・ルヴィアレベルで好きであり、その好意を見せるかのよう士郎に抱き着く。何より別人と言えない感じなので、彼女の事はアイリスからの説明までは横島もあやふやだった。

 クロもまた衛宮家に暮らし始めてから、更に騒がしい日常が始まった。

 「もう!クロ!放送事故が起こりそうなことをしないで!」

 「いいじゃない。それともイリヤがしたいんじゃない~~」

 「ダメ。イリヤ、それは私にやって」

 「美遊!なんか変な知識を持ってない!」

 このようなドタバタや

 「ちょっといい加減にしなさいね!」

 「そうですわ!シェロに抱き着くなんてうらやま・・・もとい!私が変わる・・・でもなく!いずれ私と夫婦になる男なのですか「ふざけるんじゃないわよおおおおお!(ばっきいいい!!}ぐううん!何をするんですの!トオサカ・リン!」

 「いい加減な妄想を口走るんじゃないわよ!そもそも衛宮君は・・・わ、わ、わたs(べっきいいい!)いったいわね!何するのよ!」

 「あなた、ブーメランというものをご存知?人のことが言えないですわね!」

 このような自爆コメディ(シリアスな戦闘もあり)も含んだ日常を、横島は十分に楽しんだ。

 

 

 そして、ここからが本当の話の始まりである。

 「あ、あああ、ああああああ、ああああああああああああ!」←目をぐるぐるさせて焦りまくりのイリヤ

 『イリヤさん。「あ」しか言えてませんよ。まあ、仕方ないですよね♪』

 ついにイリヤが横島に魔法少女に変身する姿も見られた時だ。大焦りするイリヤに

 「ああ、大丈夫。君や美遊ちゃんがそうやって頑張っているのは見てたから」

 「ええええ!見られていたの!」

 「いや、そりゃその姿で空を飛んでいたら・・・な」

 『ははは、イリヤさん。とんでもないことになりましたね~~(おかしいですね。認識阻害の魔法はあったはずですが)』

 「え?見られていたの?」

 『それなら、確かに仕方ありませんね(この人、もしかしてこういう状況に慣れてるのでしょうか?)』

 横島は落ち着くように肩を置いた。その隣で顔色を変えない美遊と笑うイリヤの杖と諦める美遊の杖。ただ、杖二本は普通の人には見えないようにしていたはずなのに横島が見えたことに不思議そうにしていた。

 「とりあえず・・・まずは」

 

 『・・・・・・・・・』

 

 「こいつを倒すのが先決だよね」←霊波刀を出した。

 「そう、イリヤ落ち着いて」

 「おおおおお、落ち着けないよおおおおお!た、忠夫お兄ちゃん!それ何さ!」

 だけど、今は戦闘がまさに始まろうとしているところだ。目の前にいる敵に飛びかかった。

 「へ~~、ただのスケベだけじゃなかったのね。にしても、横島の出しているあれって何かしら?」

 「本当ですわ。しかも、この状況でも取り乱さないということは慣れておりますわね」

 そんな横島とイリヤ達を少し離れた場所でずっこけコンビ・・・もとい遠坂とルヴィアが見ていた。でも、今の横島は、

 

 「俺の妹を苦しめた報いは受けてもらわないとな」

 

 兄の顔をしていたので、この二人の前で格好つけようとすることはしなかった。その後、まるでどっかの銃身よりの長いもっこりを持つシティーハンターみたいに女好きの顔から敵を倒す真剣な顔になった姿に、

 

 『え・・・忠夫お兄ちゃん。か、格好いい(ドキ)』

 

 イリヤは胸をときめかせた。

 『ふふふ、これは面白くなりそうですね~~♪』

 横島の戦う姿を赤くなって見るイリヤに彼女の持つ杖・ルビーは何か企んでいそうな独り言を言った。

 

 次の日、運よく日曜で休みだった・・・でも、イリヤは

 「ど、どうしてなの?どうして、忠夫お兄ちゃんのあの戦う姿ばかり思い返すの!」

 なかなか眠れなかったのか、目にうっすらとクマが出来ていた。昨日の夜に横島に魔法少女となって戦うところを見られたが、

 『安心しろ!俺の知り合いには魔女がいるからな!それに、このコスチュームなら凜ちゃんやルヴィアちゃんだったら・・・おおお!エロい事満点なちちしり太ももが拝め「「ガンド!!」」ぎゃあああああ!』

 凛とルヴィアのツッコミでぶっ飛ばされた。士郎に知られたくないことを知るとちゃんと言わない約束をして、

 『大丈夫だよ。大切な妹の頼みを破るわけないだろう?それに・・・早く何か着た方が』

 笑顔で頭を撫でた。その時も顔を真っ赤にしたが、横島の言葉で戦闘でボロボロの姿でありとあらゆるところが見えそうになっている姿であったことを思い出した。ちょっとずつ肌を見られることに恥ずかしさを覚える年頃であり、そんなことを言われたら

 

 『いやあああああああ!忠夫お兄ちゃんのスケベえええええ(ちゅどおおおん!)「どわあああああ!!」』

 

 残り少ない魔力をガンドでズタボロ状態の横島に思いっきりぶつけるだろう。もちろんお星さまになったのは言うまでもない。もちろん凛達がまだそこまで魔力があったイリヤに、デリカシーのない発言をして星になった横島に呆れたのも言うまでもない・・・ここまでが昨日のやり取りだが、イリヤの男を見る目がかなり変わった出来事であった。

 

 

 イリヤは兄・士郎が好きだ。優しく、思いやりがあり、料理も上手く、時々風呂場でセラと裸の見せあい(偶然)もするドジをする。凛・ルヴィアに通っている学校の同級生の姉などライバルも多いが、今まではそれでも負けない!という気持ちを持っていた。

 横島という兄が出来て、あの戦いの前まではイリヤにとっては『スケベな恥さらしの兄』という印象だった。まだ目の前の現実しか信じられない年頃なので仕方ないが、その兄の戦いとその時の顔と自分を体を張って守る姿にときめいてしまった。何しろ士郎は頼りがいという点ではあまりないと言えるし、こうした戦いには無縁とも言える男だ。←美遊の兄はもちろん別である。この時はまだ会ってない。

 

 あの戦いを見て、イリヤは心がドクンと動いた。士郎の時とは違う胸が熱くなる感覚だ・・・兄がいる兄妹というのは自分の考えを持ち始めて少しずつ喧嘩をするものだが、士郎はイリヤの考えや望みを受け入れるので喧嘩はしない。しかも、彼女の為に手を尽くす性格を持っているのでこうした優しさにイリヤはドキドキする・・・しかし、これが果たして本当に恋心なのか?と言われると微妙なものである。何しろ、そう言う兄の優しさが嬉しくなりブラコンになる妹は勘違いもする。

 どっかの司波兄妹を考えて見てほしい・・・妹は兄以外の異性を見なかった。その結果、原作のような愛を持つようになった。もちろん、その妹とイリヤは同じではないが・・・兄を他の女に取られたくない。という考えだけは同じだ。この時のイリヤの士郎への好きはまだ「兄として好き」だろう。司波妹もまだこの頃はこれだったのかもしれないが、彼女の心を動かす男が他に現れなかったが為にそのまま兄を異性として好きとなった。

 

 だけど・・・イリヤは心を動かす男が現れてしまった。

 「ううう!もう、考えない考えない!で、でも・・・忠夫お兄ちゃんのあの姿」

 自分の頭の中に出てくる横島を必死に頭を振ってかき消して、ベッドから出て部屋を出て・・・気分と眠気を覚ますために朝風呂に入りに行った。自分の気持ち、いやまだ本気の恋愛というもの自体やったことがないので分からないのかもしれない。

 「頭をさっぱりさせよう」

 セラに目にクマが出来ていることを指摘されて焦ったけど、慌てて浴室に行った。そこにはランニングシャツを着たリズがいて水を飲んでいた。シャツからちらちら見え隠れする母性の塊を見て

 『忠夫お兄ちゃん、リズを見る時って必ずこれを見てるよね。お母さんのも見てたし・・・あ!もしかしたら娘の私もいつかこうなる!そうしたら・・・・・・って!何考えてるの!私!』

 思わずそんなことを考えて、恥ずかしがって頭を振る姿にリズはキョトンとした。だが、段々この年頃の女の子特有の好きな男性図がちょっとずつ士郎から横島になりかけていた。

 でも、それはイリヤだけでなく士郎の妹の座を奪おうとしたクロも同じである。ましてや、一時は殺し合いをしてでもその妹の座を奪おうとして、痛覚を共感する魔術をかけないといけないくらいだった・・・ただ、この魔術をかけたのが凛とルヴィアだったことが究極の失敗だった。そう・・・最大級のうっかりをしでかすこの二人。

 実はこの魔術には意識の共感もあり・・・これは強い意識をした時だけ共感するようになっており、兄・士郎への想いもまたここからの共感があったからである(この話だけの設定)。でも、その強い意識が、恋心がイリヤに出来た。当然それはクロにも影響して、

 「ねえねえ、忠夫兄さん。一緒に寝よ~~。雷なってるでしょ。クロ、怖いの~」

 「ちょっと!何言ってるの!一緒に寝たいなら私が!(私だってしたいのに!)」

 クロもまた、士郎から横島に変わってしまった。横島はそんな二人に迫られてどうなっているのか?それはもう・・・愉快なことになっている。例えば、

 「はい、あ~~~ん♡」

 「ちょっと!うう・・・た、忠夫お兄ちゃん。あ、あ、あ~~~ん!」

 「ちょっと待って!女の子からのあ~~んは「「ダメなの?」」ぐ、ぐぬうううう!抑えるんだ俺!密着して感じる温もりは知らあああああんん!あ、あ~~ん!」

 食事時にあ~~んだけならまだともかく、それを密着してしかも上目遣いで「ダメ?」と尋ねてくる。脇から伝わる二人の体の温もりに耐えながら口を開ける。例えば、

 「手、繋いでいいよね~。ほらほら、妹の体、どう思う?」

 「もう!お願いだからクロ!少しは遠慮・・・え、ん・・・り『イリヤさん。奪われてもいいんですか?』う、うううう!」

 「ダメや!ダメだ!そう!思い出すんじゃ!セラさんのバスタオル姿を!!リズさんの水着姿を!!密着してるのはこの二人だと」

 「思えるかしら~~ねえ、イリヤ(ぎゅううう)」

 「そ、そうだよ!そ、それに・・・私だって、いつかそんな体に(ぎゅううう)」

 「やめて!言わないで!二人の成長した姿が!ちちしり太ももがばっちりな二人を妄想しちゃううう!」

 一緒の外に出た時もべったりな二人の成長が望める体を妄想してしまう。だが、一番やばかったのが、

 「お、に、い、ちゃ、ん♡どう~この体?まだまだ、可能性があるんだよ?」

 「うううう!クロとルビーに挑発されちゃったよおおおお!」

 お風呂の時で、横島が入っている時に二人が突撃したのだ。クロは完全に何も着ないで、イリヤはバスタオルを巻いてである。だが、スタイルは魔術で分裂したものなので一卵性双生児と言ってもいいくらい位に同じなので結局見られることに変わりない。その確かに可能性のある二つの母性(下の方は湯気で見えなかった)を見た時、

 

 「のおおおおお!!い、い、いけないぞ、妹よ!そんなすばら、じゃなく、はしみたかくみせ(はしたない見たい隠すんだ見せてくれ。という理性と煩悩の中で作られた別の煩悩の言葉が合わさった言葉)・・・と、と、とにかく出なさあああああああい!!!(ま、まずいまずいぞ!俺はまとも俺はまともじゃ!決してあの二人を見て俺のあれがドカンと噴火前になったんじゃない!これはセラさんにリズさんにアイリスさんに凜ちゃんにルヴィアちゃんの裸を妄想して・・・って、何でさっきの二人の裸しか妄想できないんじゃああああ!俺はロリじゃない!ロリじゃない!ロリじゃなああああ(がんがんがんがんがんがんがんがんがんがんがん)・・・(ぷかああ)」←湯船に体から出して本当に追い出した・・・あれを見られたかどうかは秘密。徹底的に忘れるために頭をぶつけまくって、浴室を血の海地獄にして意識不明になったのは別の話。

 

 何とか追い出すことに成功した横島だが、どうやら二人の誘惑で徐々に意識を改変していたらしく徐々に恋愛や煩悩の対象のボーダーラインが徐々に下になり高校生までが今では中学生でもOKになっていた。←あの恋人の事を考えれば、ある意味納得できるかも・・・。

 

 

 こんな感じで二人(正確にはクロ一人)の横島ゲット作戦は順調に進んでいく中・・・美遊が実は並行世界の人間であることが分かり、その世界にいる美遊の兄が妹の幸せを願いイリヤ達の世界に来たことも分かった。だが、美遊は兄に会いたい気持ちが強くなり、そっちに戻ってしまいイリヤ達も後を追った。あの彼女達の戦い以来、横島も一緒に行動するようになったが、この時もまた・・・

 「覗くんじゃなあああああいいい!「ぐべら!」」

 移動の際にたまたま見えた凛のスカートの中(赤)に気を取られ、見られた彼女に蹴り飛ばされて

 「あれ!皆はどこ!」

 「おや?いきなり出た光から変な男が現れたぞ?」

 どっかのグランドオーダーな世界に飛ばされた。そこで三人と再会・・・したと思ったら自分を知らないことが分かり別世界の彼女等であり、何とか戻るために

 

 『美』『遊』『並』『行』『世』『界』『伊』『李』『耶』『黒』

 

 この成功率がとても低い十文字連続文珠をすることにした。原作の未来の横島の過去への移動の時は行くべき年月日が分かっていたので細かく文字数も多くしたが、今回は美遊が本来のいる並行世界以外は全く分からない上に彼女らもそっちに行っているという確証はないが、イリヤの彼女を大切に思う気持ちを考えれば必ずいるという確信はあるのでこの賭けに出た。

 もちろん、数多くの並行世界の中から自分の妹となった世界だってあるだろうし、その中から更に自分の知るたった一つの世界に行くにはもっと彼女達の想いを強くしないといけない。だが・・・段々二人を妹と見なくなりかけている横島にその想いを強くしろと言ったら、

 

 『ええい!こうなったら想像しろ!イリヤとクロのなる可能性が高いアイリスさんレベルのスタイルになった二人のヌードを!ついでに一緒だろう凛ちゃんとルヴィアちゃんのヌードを!』

 

 煩悩以外ない・・・だが、横島は気づいていない。遠坂とルヴィアをおまけでイリヤとクロをメインとして考えている時点であの二人を特別な目で見ていることに。煩悩の相手として見始めていることに。手錠がかかってもおかしくないレベルのムッツリーニに近い性癖になりかけていることに。

 

 

 

 結果は・・・成功した。見事、自分の知る二人の妹のところにたどり着いた。たどり着いたが・・・

 

 「「「・・・・・・・・・・」」」

 

 皆さん、かつてのドラえもんに出てくるのび太がどこでもドアでとある場所によく行くのを覚えているだろうか?彼が想いを寄せるヒロインの場所に・・・ただ、そのドアの出現場所が

 「お、お久、ぶりだ、な」←焦りまくりの横島

 「そ、そう、だね」←いきなり現れた横島にかろうじて返事できたクロ

 「・・・・・・」←今だ放心状態のイリヤ

 かなり高い確率で風呂場になることに。しかも、その時八割以上の確率で入浴中の時に・・・ここまで書けばもう分かるだろう。横島は知らないが原作でいろんな戦いをしてそれが終わり、やっと落ち着ける場所としてこの世界の美遊の兄の家でお風呂をいただいてひと段落していた時に横島がここに出現したのだ。

 しかも、さっきまで二人の裸(体はアイリス)を考えていた・・・そんな妄想をした状態で、この二人の裸を見てしまった。本来なら現実を見てがっかりするものだが・・・

 

 「二人とも・・・・・・期待してるぞ!」

 

 サムズサインを出したと同時に

 

 「いやああああああああああ!」

 「(ぶっしゃああああああ~~~!!!)」

 

 やっと意識を取り戻したイリヤの悲鳴と成長を期待する!と言って鼻血を思いっきり出して、風呂場を血まみれにして意識を失った。

 「まさか、私達の裸を見て・・・やったわ。完全に堕とせるのも時間の問題ね♥」

 クロは横島がどんどん煩悩レベルが下がっていることを知って喜ぶ。イリヤの悲鳴を聞いて風呂場に駆け付けた凛達が見たのは、

 「ううう、忠夫お兄ちゃんに全て見られちゃったよ~~(うるうる)」

 しゃがみ込んで涙目のイリヤと

 「忠夫お兄ちゃん♥一緒に寝ましょうね~~、もちろんは、だ、か、で♪」

 湯船を鼻血の風呂にした横島を引き上げるクロと

 「わい、わい・・・もう、堕ちよう、か、な?」

 ついに今のイリヤとクロの裸で鼻血を出した事実に、かなり危ない領域に足を踏み入れた事を自覚してもう入ろうかと呟く横島。当然、いったい何がどうなっているのかわからない。

 「この男は誰にやられたのだ?」

 「おかしい。殺気はなかったはずだ」

 皆が唖然とする中・・・この中でルヴィアよりもスタイルがいいバゼッタとアンジェリカは分からない顔をして冷静に横島を見た。

 

 

 果たして横島はこの世界で二人とどんな関係になるのか?そして、元の世界に戻った時二人とどれだけ距離が迫っているのか?これ以上は危ないので書くのは控えよう。ただ・・・風呂上がりのバスタオル姿のバゼッタとアンジェリカを見ても煩悩が湧かなくなったとだけ書いておこう。

 




 書いていて笑いました。しかし、年齢だけで言うならあの彼女がやはり一番年下ですよね。両手にロリ花の横島君は・・・どうなるかな?


 次回は女体化一夏君!インフィニット・ストラトスです!その次は・・・第二回横島忠夫争奪戦を開催します!ふと、この話を思い返したらまた書きたいと思ったので!


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織斑一夏(女体化)と付き合ったら?(インフィニット・ストラトス)

 とあるⅢシリーズロシア編、浜面が一番人を救ってね?と思う三MENです。
  上条はインデックス(予定)
  一方はラストオーダーと番外個体
  浜面は滝壺に・・・麦野にアックアに集落の人達もまた救われたよね?
 こう思います。

  設定
 今回は残念ながら姉の方は攻略できませんでした。
 以前の簪編とは関係ありません。別のIF話です。
 一夏とは同室です・・・これだけでおおよそ終わり方が分かるのでは?

 では、どうぞ! 



 横島はモテる男が嫌いだ。

 「このやろおおおお!女の視線を奪いやがってえええ!」←泣きまくり

 横島はイケメン顔な男が嫌いだ。

 「イケメン撲殺!イケメン滅殺!イケメン消滅うううう!」←(藁人形を)打ちまくり

 横島は、ハーレムを持つ男が嫌いだ。

 「うううう、俺には女はむしろ避けるのにいいいいい!」←血涙出しまくり

 今横島は、その三つ全てに当てはまる男と一緒の部屋で暮らしている。

 「一夏!今日は私と訓練だぞ!」

 「違いますわ!私とですわ!」

 「ちょっと!邪魔しないでよ!私とデートなのよ!」

 「違うよ!僕とラウラの三人でデートだよ!」

 「そうだぞ嫁!こっちに・・・こっちに来てほしいぞ!」

 「え~~っと、三人デートなら私と簪ちゃんでやらない?」

 「お、お姉ちゃん!で、でも・・・それもいいかも」

 「み、皆落ち着いて!皆で一緒にやればいいだけじゃないか」

 「「「「「「「・・・一夏(様)のバカあああああああ!!!」」」」」」」

 そう、織斑一夏だ。女の恋のフラグを呼吸をするかの如く立ててしまうとんでもない男だ・・・そのフラグをぶち壊すのもまた呼吸をするかの如くやっている。この通り、各国の代表候補性はもちろんの事、担任の山田も妖しいし、親友の五反田弾の妹もまた同じ学校に入るべく頑張っている。

 

 

 そんな現状を見た横島は血の涙を流して一人悔しんでいた。彼もまた織斑一夏と同様にIS学園入学できた。横島の持つ霊能力がISの中にある魂に反応したため、女性オンリーの学園に入学できたことに当初は狂喜乱舞したが・・・この通り、セクハラ・覗き行為で彼女らのほぼ全員が横島を嫌悪し、一夏に好意的になった。自業自得が作った状況だが、いずれこうなっていたかもしれない。何しろ、

 

  一夏はイケメン顔、性格良し、下心がない、姉に最強の千冬あり、IS開発者篠ノ之束とも交流あり。

  横島は下心丸出し顔、スケベで視線がいやらしい、生理的に受け付けられない、強力なバックがいない。

 

 これである。一応、一夏を自国に引き込もうとする世界中から来たIS学生の彼女達は横島も引き込むよう国のお偉いさんから言われているが、いくら国の命令でも自分の処女があの男に奪われるのは確実にごめんだ(横島本人はそこまでしないが、普段の行動でそう思い込んでいる)。だから、誰も横島をターゲットにしない。ある意味、このおかげで助かっていると言えなくもないが・・・どっちが?というツッコミはしないように。

 「一夏のやろ~~~!いつも見せつけやがってえええ!!」

 だが、女が寄らない・話も全然できない(教師は千冬・生徒は本音以外避けている)環境に置かされている横島には関係ない。同室のスーパーハーレム状態の一夏が羨ましすぎる。しかも、意図的にそれを作って横島に見せつける西条とは違い、

 『皆、何でそんなに怒るんだ?』

 わかりやすい態度をする箒・セシリア・鈴・シャルロット・ラウラなどほか数名は、あからさまに異性として見ているのが分かるのに、本人は全くと言っていいほど本気で気づいてないことに時々呆れるくらいだ。千冬が自分のために早くから働きだしたから、少しでも助けようと頑張っていたら姉優先の頭になったらしく、途中からプライベート全然ダメの話になった。横島はその話が出た途端、見かけはおいしそう!中身はダメダメな美神を思い出し・・・しばらくどっちがダメかを話していたら千冬がやってきて二人仲良く拳で沈んだ。

 環境からシスコン脳になってしまったことに横島も金に苦労した経験者(超ブラック上司の美神の元で働かなかったらそれなりに幸せだったかもしれない)なので同情していたが、

 「い、一夏!私と付き合ってもらうぞ!」

 「いいぞ、いつ買い物行く?」

 「い、い、一夏さん!きょ、今日は私と二人で食事でも・・・」

 「ああ。じゃあ、他の奴らを呼んでくるから待っていてくれ」

 「ど、どうよ!私の手料理・・・毎日食べさせてあげてもいいのよ!」

 「それはいいかもな。でも、俺も作るから明日は俺な」

 「ねえ・・・僕、一夏が初めてのデートの相手なんだよ」

 「でも、俺じゃつまらないだろ?今度はラウラと言ったらどうだ?」

 「嫁、何故一緒に裸で寝ない?」

 「普通は寝ない!と言うか、風邪ひくからちゃんとパジャマを着ろって!」

 こんな感じでことごとく女の恋心のフラグを無意識でぶち壊す発言を平然と出す。もはや、狙ってるだろ!という感じで・・・親友の五反田弾もこの件に関してだけは、怒りを持って一夏を女の敵だと断言するだろう。

 それを毎日見ていては、横島じゃなくてもいつかは切れるかもしれない。

 「一夏~~~、女の心をここまでぶち壊すのは女の味方の横島忠夫が許さねえええ!」

 我慢の限界か、ついに横島は切れた。全然女の味方じゃないだろ!むしろ敵だろ!というツッコミは心の中に入れといて、彼女らの恋心をぶち壊し続けている一夏には確かにお仕置きが必要かもしれない。

 そこで横島がやったことは、

 

 「こいつが女になれば、俺だけのハーレムじゃ!ジョニー・ビー・グッドを歌える!」

 

 一夏の女体化であった。いや、状況はそう見えてもハーレムには絶対になれないだろ・・・恐らく、今彼の発言を見た読者の皆さんはそう突っ込んだだろう。

 お仕置きにしても、ここで悪評を流して追い込む悪質なことは横島はしない。狙って見せつける西条にだったらやったかもしれないが・・・絶対に自分が犯人と分かるし千冬は美神レベルの強さと立場を持っているので、逆に横島が追い出される可能性が高い。

 そこで煩悩混じりの考えで思いついたのが女体化だった。

 「え。あ。あれ?俺、女になってる!」

 文珠『女』で体を女にしてしまえば、こいつはハーレムが作れないし俺も目の保養が増えていい!と煩悩が行動させたとしか思えないやり方で、織斑一夏を女にしてしまったのだ。スタイルはセシリアレベルでよく、顔立ちはシャルロットレベルで可愛く、更に性格は本音レベルで穏やかだ。

 「横島!貴様の仕業か!(よくやったあああああ!)」

 横島の持つ文珠の存在はこの世界では千冬しか知らないので、彼女はすぐにフルボッコにした・・・ただ、内心はかなり可愛くなった一夏にどこかの飛騨怜悧みたいにこっそり喜んでいた。その日から新聞部の黛にある程度融通してやる代わりに、こっそり一夏女体化の写真を貰うようになったらしい。

 

 

 その後、一夏の女体化現象は天災の束がこっそり仕込んだ薬の力でこうなった。と千冬はこれで皆を納得させた。全知全能レベルの才能を持つと噂される彼女なので、皆も納得した。妹である箒は信じて電話で最初は文句を言ったが、途中からは一夏の可愛さをほめたたえて、最後には一夏に似合う女物を用意しろ!と、最終的に解毒薬を要求せず感謝したのは彼女だけの秘密だ。

 その事を千冬に話して彼女から裏事情を聴いた束は、ハッキングして見た一夏の女の姿に

 「・・・・・・箒ちゃんレベルで可愛い!」

 すっかりに気に入ってしまい、箒に着せたいと思っていたありとあらゆる恥ずかしい衣装を用意し始めた。←この時点では千冬は横島のことを話してないので、横島の事も文珠の事も知らない。

 

 

 だが、横島にとってこの一夏女体化は実はかなり大きなミスだった。

 「み、みんな、よ、よろしく///」

 「「「「「「い、一夏君・・・可愛いいいいいい!!!」」」」」」←照れ顔の一夏に皆

 女になった一夏は可愛い。一夏自身は最初は戸惑ったが、すぐに慣れてあまり気にせず皆とおしゃべりする姿は結構愛らしい。女になった珍しさで皆が寄ってきて触ってきて抱き着いてきて横島もやろうとしたが千冬に沈められ、焦る姿も初々しい。

 「こ、これって、すごくぴっちりするんだな」

 「「・・・・・・負けた。そんな(ぐす)」」←悲愴感漂う鈴と同じスタイルの皆。

 皆と女子更衣室に入った時はちょっとむかついたが、出てきた時に見たスクミズみたいなスタイルがばっちりわかるIS専用の服を着た時のそのぴっちりした体つきがかなり色っぽく、ボンキュボンな体に鼻血を出す。

 「なあなあ忠夫。ちょっといいか?(むにゅ)」

 「のごおおおお!い、一夏!くっつくなあああ!(どばばばば)」←数秒後に意識不明に陥った横島。

 本人は男時代と変わらずいつも通りに横島に話しかけているが、そんな可愛い子に気軽に話しかけられ更に密着してくると、横島からすれば思わず元男という事を忘れてしまいそうだが・・・同時に困ってしまう。

 

 何が言いたいのかと言うと・・・女体化した一夏は余りにも横島好みの女になってしまったという事だ。誰にでも話しかけてきて、まぶしさすら見える笑顔を出し、何となく惹かれる雰囲気を持っていて、セクハラ男と言われている横島にも気さくに接してくる。しかも、無邪気だ。

 男の時はイケメン一夏として殺意すらわいたが、女になった一夏ではそれが真逆に発動して全部まずいくらいに横島をときめかせるのだ。しかもたった二人の男だった為、寮はもちろん同室である。

 「お、忠夫。おはよう」

 「お、おは!!!」

 寝起きで着崩したワイシャツがめくれて谷間が見え、男物のボクサーパンツも見える。こんなセミヌードと言っていい状態の女一夏の半裸を一日一回は見せられるのだ。しかも、楯無のように狙っているのではなく完全に無意識・無邪気でやる。今の一夏はぴっちりした男物のパンツでも

 

 「ぐおおおおおお!あかんあかんあがああああああ~~~~んん!!!!」

 

 そこからくる色気に煩悩がこれ以上ないほど刺激してくる。そして、横島が壁に頭を打ち付けるのもまた一日一回の恒例となり、時には自分の股間に容赦なく殴りつけることもあった。

 一夏ハーレムの女達は、女同士の恋愛があってもいい!と開き直り、箒が束に女同士で子供が作れないか?と頼んでいるらしい。実際この学園には同性愛者もいるらしいので、それを見てふっ切れたようだ。←結局一夏のハーレムは壊すことができないようだ。

 

 

 女体化一夏となり(制服はもちろん女子のに変えた)一週間が経過したある日(寮の部屋で横島が羨ましく変われ!と言ってきた彼女らもいたが、余計な手間をかけたくないので却下した千冬←といいつつ彼女も一緒に暮らしたかった)横島は思いっきり困った事を一夏に言われた。

 

 「なあ、女物の下着を買うの付き合ってくれないか?」

 

 この言葉で横島はすぐに水色のランジェリー姿・ピンクのネグリジェ姿・白のスリングショットタイプのランジェリー姿となった一夏を一瞬で妄想して、頭を打ち付けまくった・・・黒が出なかっただけ横島の理性がちょっとだけあると言えよう。←美神や千冬だったら絶対に黒オンリーだっただろう。

 その後、鼻血を出しながら理由を聞くと下着の話を箒達がしてきて一夏もするべきだ!と言われたが、面倒だからつけないままでいい。と思い口に出したらクラス全員(山田と千冬も含む)から女性の体の扱い方を一から教えられ、千冬からも買って来い!と言われ、何人かからは生理用品まで貰ったらしい。

 でも、彼女らも下着はあげられないし学園で売られているけど売店の店員とは顔見知りなので、さすがに恥ずかしく買う姿を見られたくないので街に出て買おうと思ったが、一人じゃ心細いので親しい横島を誘ったということだ。勝手についてくるであろう彼女達じゃだめなのか?と聞いたら、着せ替え人形にされそうでいろいろ身の危険を感じそうだ、とのことらしい。←こういうところは敏感な一夏である。

 こうして、横島のしのぎにしのぎを削った(理性の)戦いが幕を下ろした。そもそも、男と女が二人で街を歩く・・・十分なデートに見える光景である。

 「よ!待たせたな!」

 男口調はそのまま変えなかった一夏と玄関で待ち合わせをした。最初は一緒に男物で行こうと部屋を出たところで箒達に捕まって絶対に女物で行くように!と言われ・・・三十分後にやっと玄関に来た。因みに何故彼女らが二人で買い物を許したのかと言うと、

 『今度は(皆と一緒に)付き合うから許してくれ』

 一夏の言葉足りない一言で許した・・・そして、彼女らは

 『今度は(二人っきりで)付き合うから許してくれ』

 と脳内修正したと思える。出なければ、女の一夏と横島の見た目デートの買い物を許すはずがない。話を戻し、ようやくやって来た一夏の姿が、

 

 「に、に、似合いすぎだああああああ!」

 

 黄色のランニングシャツの上に胸元だけの半そで革ジャンを着て、下は太もも丸出しのホットパンツ姿だ。シスコン脳のせいで織斑千冬が比べる対象になっているため、本人は地味と思っているが

 『横島の理性は1000のダメージを受けた』

 横島に煩悩を急上昇させる姿であることを全く分かってない。←どんな姿でも急上昇しそうなのは、突っ込まないで上げよう。

 「じゃ、行こうか」

 「あ、ああ(耐えるんじゃ俺えええええ!)」

 さすがに手は繋がなかったが、腕がくっつくくらいに寄ってきた一夏に自分に喝を入れた。革ジャンは前のチャックを開けているためランニングシャツの空いているところから胸の谷間がチラ見していた。その為、必死に理性を総動員させて耐えていた・・・視線はそっちに行くが、一夏は全然分かってなく気にしなかった。

 この衣装にした理由は学園の女子のスカートは外で穿くには恥ずかしく、動きやすい服がいい!と言う事でこうなった。余計に恥ずかしいと思うが女体化でかなり注目されて窮屈な気持ちもしていたので、それを抜け出して街へ行くことで開放的になったと思える。男時代だったら鈍感を発揮して気にしないが、女同士のやり取りをしているうちにスカートが苦手になったのだろう・・・女同士でもスカートめくりは彼女等ならしそうだ。

 だから、横島と二人っきりの買い物(デートとは思ってない)はある意味一夏にとっては気分転換できるいい機会でもあったのだ。

 

 

 まず向かったのは、

 「たっぷり遊ぼうぜ!」

 「あ、ああ・・・まあ、いいか」

 ゲーセンだった。そりゃ、二人は学生でまだ若いし、遊びたい気持ちだって強い。対戦ゲームやダンスゲームなどいろいろ楽しんだが・・・

 「お!あれやろうぜ!」

 「な、なあああ!ちょ、ちょっと待て!あれはやめよう!」

 「いいじゃないか。べつにどうってことないだろ?」

 「大ありじゃ!」

 「??ほら、行こうぜ」

 「・・・わ、わかったよ」

 一夏が指さしたプリクラを一緒に撮ることになった。一夏は友達同士でという気持ちのため気づいてないが、横島は気づいていた。男と女が二人っきりでプリクラを取るのは恋人同士で撮ると見られやすいことを。

 その次に向かったのが、ファーストフードの店だ。二人ともゲーセンで結構動いたので腹も空いたので、気軽に食べられる店としてここに入った。

 「いや~、楽しかったな!」

 「あ、ああ(くっそ!プリクラで密着した時どれだけドキドキしたと思っとるんじゃ!)」

 「こうして、また二人で遊びたいな!」

 「・・・・・・あ、ああ、そうだな(だ、だが、こいつの笑顔見ると許せてしまう~~~!!)」

 バーガーを食べジュースを飲みながら、さっきのゲーセンで楽しんだ会話をする一夏。どき!とさせられる行動にもやもやしたが、無邪気な笑顔に許せてしまうさっきのプリクラで撮った写真を見る横島。その写真には、モデル級の笑顔を出す一夏に(偶然足を引っかけて)抱き着かれて真っ赤になった横島が写っていた・・・最後の写真は胸の感触で理性に10000のダメージを受けて噴き出した横島の鼻血しか写ってなかった。

 しかも・・・

 「お、ほっぺにケチャップ着いたぞ・・・(ひょい)ぱく」

 「お、お、おおおおおおお、お前!なななななな、何を!」

 「は?おかしいか?」

 「・・・いや、いい(こいつ、本気で狙ってるんじゃないのか?)」

 バーガーからはみ出て横島の頬に着いたケチャップを指でとって、口に入れた。もう・・・恋人歴何か月か出ないとできない行為を平然とやった一夏。結局、ずっとドキドキして食事をした横島だった。

 

 

 そして、やっとランジェリーショップに着いた。だが、横島はここまで一夏の振り回されてきたため一番やばい事にやっと気づいた・・・周りにある数多くの色っぽいランジェリーの多さも十分危険だが、

 「なあ、横島。お前が選んでくれないか?」

 「お、おおおお、お前!自分のだろ!自分で」

 「お前に選んでほしいんだ。ダメか?」

 「う、うううう!」

 元男のこいつに女性の下着は名称以外分からないので横島に選んでもらいたいと言ってきた。そう、これが一番やばい事であり・・・言われている横島の立場とそれを見ている他の女性達からすればこの考えになる。

 

 『あなたが選んだ好きな下着で・・・結ばれたいの♥』

 

 上目遣いで言って顔を赤らめながら(下着しかない店内に恥ずかしがって)頼むさっきのセリフはこう意味取れてしまうし、横島もそんな頼まれ方をされると照れて真っ赤になる・・・今の二人は完全に結婚を前提に付き合っている相思相愛カップルにしか見えない。残念ながらIS学園の生徒がいないので、完全に「幸せになりなよ!」という温かい視線が二人に突き刺さる。一夏のこの行為で横島は本能に1000000のダメージを受けた。

 『こいつ、本気で天然なのか!』

 横島はこれほどの空気を作り出す一夏に恐れすらしたが・・・ここはもう選ぶしかない状況になったので、

 「こ・・・これを」

 「よし、わかった!」

 「店員さん!こいつ、つけるの慣れてませんので手伝ってやってください!」

 「???」

 普段の煩悩を抑え込んで、当たり障りのないあまり派手じゃない下着を選んだ。そして、すぐに店員に着ける手伝いをするよう頼んだ。何しろ・・・確実に手伝ってほしいと言ってきそうだし、そんなことになったら抑えられなくなるのが目に見えるからだ。←ただ、今の横島の発言も体の隅々まで知っている的な感じであり、かなり危険であることに気付いてない。

 『落ち着け・・・落ち着いて、今までを顧みるんだ!』

 試着室に入った一夏に背中を向けて、今の自分の立場を考えることにした。←この時横島は気づくべきだった。店員の顔がこれ以上ないほど輝いていたことに。

 

 『・・・完全に恋人同士でやっていることじゃないか!』

 

 横島を慌てさせる結果となった。ゲーセンで遊び、プリクラを二人っきりで撮り、食事の時に頬のケチャップをとって食べ、こうして下着を選ぶ。最後だけはちょっと微妙だが、イチャイチャしているカップルにしか見えないことに気付いた。

 『そりゃ、今のあいつはすっげえ俺好みの女だけどそれは文珠で元男・・・あれ?』

 この時横島はやっと気づいた。文殊の効果にしては女でいる期間が長すぎることに・・・美神のせいで同じやり方で女になったことを思い出した。あの時はまだ半日で元に戻った・・・が、もう一週間経過しているのに、女のままだ。横島の内にあの恋人の力が加わっていたにしても文珠の力がここまで続くとは思えない。

 

 

 その理由は、一人の天災のせいである。妹と親友の話で性転換に本気で興味を持ち始め、その薬を作ってしまったのだ。そして、この一週間の間に実は一夏は男に戻っていたけど夜中で全員寝静まっていた時だった。彼女は部屋の監視カメラをハッキングして気付き、こっそり侵入して性転換薬を飲ませて再び女に戻したのだ。ただ、彼女からすればこれは実験成功の段階である。この薬を本当に飲ませたい相手は、

 『ふふふ!これを箒ちゃんに飲ませて・・・箒ちゃんと束さんと子供を!』

 溺愛している妹であり、かなり危険なことを考えていた・・・ただ、これだけは言える。本当に天災のせいとなったという事だ。

 

 

 この事を知らないで、どうして?と考えていたら

 「恋人さん、お待たせしました♪」

 「いや、恋人じゃないんだけど」

 「またまた~~♪」

 一夏の試着を頼んだ店員に呼ばれて、試着室の前に行った。←考え込んだため気づかなかった。見合いを持ちかけようとするおせっかいなおばさんみたいな笑顔をしていた店員の顔に。

 「ど、ど、どう・・・だ?」

 一夏が身に着けているブラとパンティは横島が渡したものじゃなかった。

 「な、な、なああああああ~~~~~!!!!」

 そこにいた一夏は、

 

 「ぎ、が、が、がががががが!」

 

 ブラやパンティの布の部分を極限まで減らし、胸の先端と股間のあの秘所の部分以外は紐になっている・・・勝負下着以上の危険すぎる代物だった。

 『横島の理性に100000・・・いや、もうライフはゼロよ!』

 もはや、オーバーキルなランジェリーに我慢の限界過ぎた。

 「どうです?」

 楽しそうに尋ねる店員の声が聞こえない横島。

 「や、やっぱり恥ずかしい!」

 背中を向けて恥ずかしがる一夏。そこで見えたものは・・・綺麗な背中と覆う布のないぷりんとした尻だった。隠せてないと言ってもいい乳と尻に触り心地がよさそうなふともも。

 

 「ちちしりふともも~~~!!!!」

 

 横島の本能はもはや声に出ていた。ひたすら我慢したが限界突破してしまい、ついに飛びかかって

 

 「一夏!愛してるぜえええええ!」

 「え!ちょ、ちょっとま(どっし~~ん)」

 

 叫び声で振り向いた一夏を押し倒してしまった。店員の勧めがまだ何個か試着室にあったらしく、それらが宙を舞う中、

 「「・・・・・・」」

 二人は無言になった。いや、無言にしかなれなかったと言った方が正しい。何故なら、二人は口がふさがってしまったからだ。何故ふさがったのか?答えはただ一つ・・・

 

 『『き、き、キスをしてるうううう!!!』』

 

 二人の口がくっついていたからだ。その光景にニヤリとする店員・・・だが、

 「何やっているんだああああ!」

 世界最強の強烈な一撃が横島の後頭部に命中して・・・残念な事にここで意識を失ってしまった。弟、もとい妹を辱めた下着を進めた店員は千冬の雷を受けて、今回の騒ぎの元凶として進めたランジェリーの金額は全部その人持ちと言うことになってしまった。ちゃっかりそれらを一夏に着せる気がある千冬である。←一緒に来た山田がその事にツッコミを入れたが「君が着てみるか?」で首を横に振って何でもないと焦った。

 

 

 その後、寮の部屋で意識を取り戻した横島だが、

 「・・・・・・」

 「・・・(え?)」

 目を閉じて唇を近づけようとしている一夏がいた。びっくりして体が硬直して横島は、そのままキスを受けた。そして、すぐ唇が離れて目を開けた一夏は横島が起きていたことに気付いた。

 「お、お、おは、よう///」

 「あ、ああ///」

 だが、横島は今目の前にいる女性がどうしても元男の一夏に見れなかった。とても好みで、とても無邪気で、デートまでしてしまい・・・思わずキスまでしてしまった相手なので、思いっきり意識してしまっている。でも、それは、

 

 『ど、どうしたんだよ・・・何で、タダオにあんなことを!』

 

 一夏もまた同じであり、この二人はある意味似ていた。それは、ある条件をクリアした自分に好意を向ける相手を強く意識することであり・・・その条件は想いをしっかり口に出すことである。前の世界の横島の女性にしても、一夏のハーレムにしても彼らに好意を抱く女性は言葉で中々伝えない。ラウラの嫁宣言とかは彼女の勘違い行動のせいで本気と思われないし、おキヌの告白も美神という強敵がいたせいでうやむやになった。

 しかし、横島の好き宣言とその後のキスにさっきの二回目のキス・・・もう、一夏の中身が男という認識を横島だけでなく、一夏本人も忘れているのかもしれない。それに、二人はこの部屋で一緒に暮らしてきたのでお互いの性格も人柄も分かっている。こうして分かり合っていることを

 

 『まずいな・・・俺、一夏の事』

 『今思えば、俺を分かってくれるのって忠夫だけだったな』

 

 理解してしまうと・・・性別関係なく、大きく意識してしまい

 「なあ、一夏」

 「た、忠夫」

 「今夜さ・・・一緒に寝ないか?」

 「あの、あの(店員おすすめ)下着を、つ、つけて?//」

 「・・・(こくり)」

 「や、優しく・・・し、ろよ///」

 そして、大きく前進してしまうのだ。その日・・・二人は寝なかった。部屋のあらゆる場所で、今回手に入れたいろんなランジェリーを身に着けた一夏とそれを見て興奮する横島は

 「「一夏(忠夫)・・・(ちゅ)」」

 想いを伝え合った。

 

 

 

 次の日、一夏ハーレムがデート(二人きりとまだ思い込んでいる)をするために一夏の部屋に行くと、

 

 「ZZZZZZ」

 「・・・んん♡」

 

 愛し合った後の形跡が部屋中にばらまかれていて、その中心のベッドで恋人同士が愛し合って満足した眠りに着いた布団の中で寄り添いあって寝ている二人の姿があった。その一夏の寝顔は・・・もう、女に相応しい蕩けたね顔だった。

 その後、無言でISを部分展開した彼女達が横島全殺しにしよう大会を開催した。途中で千冬や山田も加わって横島はガチで死にかけ、箒達の証言で無理やり襲ったと勘違いされたが、

 『やっほ~~!束さんからのプレゼントだよ~~ん!』

 天災が二人の部屋の監視カメラの録画映像をプレゼントとして、二人のR18ライブが放送された。そのおかげで勘違いは解けたが余計な大騒ぎとなった。本来なら退学になってもおかしくないが、数少ない男IS操縦者という事で退学ではなく停学になったが・・・

 

 「ああ、あああ♥」

 「もっと、もっとだ!もっとやってやる!」

 

 横島は文珠で別世界のここに来たので家がない。だから、寮にいるしかない。そして、同室が一夏・・・こうなることは一+一の答えが分かるくらいわかり切っていたことだ。

 

 

 余談だが、性転換薬を箒に飲ませようと企んだ束はと言うと・・・姉の妖しさてんこ盛りのプレゼントに不審がった妹は飲まずに捨てて失敗したとのこと。

 




 一夏君の姉煩悩な脳みそに恋愛を入れるには、辱めて正常な判断を失わせて尚且つ追い詰められたところに恋愛要素を強引にぶち込む!これぐらいしないと分からないかな?と思います。上条さんと同じくらいに・・・鈍感ですから。


 次回は、ついに東方第二弾!第二回横島忠夫争奪戦です!


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第二回横島忠夫争奪戦・前編(東方)

 ネタが思いつかないぞおおおおお!と言うわけで、第二回開催じゃあああ!
 
 あと、とあるⅢが最終回じゃああああ!


 今、幻想郷は熱く燃えている!

 「いやああああ!助けてええええ!」

 能力を持つ女性達は熱く燃えている!

 「のぎゃ!ひぎゃ!うぎゃ!どっぎゃおげええええ!」

 今、横島忠夫は生死の境をさまよいかけている!

 「ううう、どうしてこんな目に!」

 そりゃもちろん、作者である私がそう書いているからだ!

 「てんめええええ!許さねえええ!」

 いいのか?ほら、後ろには彼女らがもうすぐ来るぞ?・・・と書けば、

 「な!うわ!もうすぐじゃねえか!覚えてろよおおおお!」

 「「「「「「「待ってえええええ!」」」」」」」←数多くのヒロイン達がスペルカードを持ちながら横島を追いかける。

 

 ははは・・・どうしてこうなったのか?まるで私のせいとお思いでしょうが、実は彼の自業自得ですよ。この話(横島忠夫争奪戦)の彼は、真面目で真剣に皆の為に頑張る性格になって、幻想郷中の女性達の悩みや苦しみや辛さを命を懸けて解放させたということになっており、そこからその女性達の殆どが横島君を好きになった。という設定ですよね?

 そして、前回の争奪戦でついに期間限定の恋人を決めたじゃないですか。そう、聖白蓮さんと恋人関係になり、他の皆さんも諦められないので愛人関係になれるようにしたじゃないですか・・・それがまずかったんですよ。ほら、愛人って愛欲溢れるドラマとかで肉体関係的な人って意味に聞こえるじゃないですか。だから、

 「「「「「待てえええ!霊夢と一夜を過ごしたなら私とも!」」」」」

 「添い寝しただけだってえええええ!」←事実だけど霊夢はさらし・下着だけ。でも、手は出してない。

 皆そっち方面の関係を持ちたい気持ちでいっぱいみたいなんですよ。でも、肝心の横島君は真面目になってもやはり女性に対する臆病な面はあるせいか逃げているうちに、こうなったのです。

 しかも、争奪戦で優勝して恋人の座をゲットした白蓮さんは、

 「大丈夫です。あの人は夜は私と一緒ですから・・・子は私が先に産ませてもらいますが」

 このように旦那の浮気的な行動を認めてしまっているのです!恋人と言うポジションに満足しきっているようで危機感がなく、しかも寛容な気持ちが強すぎるためこれでは意味がない!この発言からも、愛人の彼女達との間に子が産まれても二番目なら問題ないみたいなんです。これでは恋人と愛人の火花を散らし横島君が被害を被る戦いが見れない!・・・と言うわけで!

 

 『第二回を開催するぞおおお!!!』

 

 前置きが長かった?・・・・・・申し訳ありませんでしたああああ!←読者に土下座する作者

 

 

           (ここからは作者視点ではないのでご安心ください)

 「第二回!横島忠夫争奪戦。始まりだぜええええ!」

 突如として幻想郷中に響いた声に全員がびっくりした。その声に反応した横島に想いを寄せる女性達は

 「「「「「「「「待ってましたあーーー!!!」」」」」」」

 と歓喜して、開催日をついに迎えた。実況席にいる司会はイチャイチャカップルの妖夢と森近の・・・

 「この時を待ってましたよおおお!前回は(青鬼の恐怖の余り)取材も出来なかったし写真も撮れなかったから、今回こそはやらせてもらいます!」

 「文、今回は参加しないみょん?」

 「前回のような恐怖はごめんです!」←この後、マナーモード文になる。

 「あはは、さすがにまた青鬼なんてことはしないと思うけど・・・まあ、何をするかわからないのがミスターさんですからね」

 いや、射名丸文も加えた三人が司会と実況をするようだ。前回の青鬼に襲われた彼女の恐怖に震える姿に、森近は顔をある方向に向けた。そこにはミスター(作者の分身)がいたのだが・・・

 『帰ってきてくれて嬉しいわ~、ちょっと実験するから私のところにいなさい』

 『来るんじゃねええええ!(がし)離せええええ!!』

 永琳の監禁・実験・暇つぶしの相手から帰ってきた(逃亡したが正しい)ところであり、今は三人の隣で

 

 「ああ、生きているってこんなにも素晴らしい事だったんだ!」

 

 前回のあの皆をひっかきまわして楽しむ顔が一変、生への感謝を涙を流して喜んでいた。三人はそんなミスターを見なかったことにして、汗を流しながら会場に視線を戻した。

 「作者の迷惑な思い付きで始まった第二回横島忠夫争奪戦だが・・・今回は何と前回より五人多い二十五人の参加となりました!」

 「では、テレビをご覧ください!メンバー紹介だみょん!」

 妖近カップルの言葉で前回使ったテレビに出場メンバーが出された。

 

 博麗霊夢・霧雨魔理沙・十六夜咲夜・レミリア・フラン・紅美鈴・小悪魔・アリス・鈴仙・八雲紫・チルノ・上白音慧音・犬走椛・東風谷早苗・永江衣玖・古明地こいし・霊烏路空・八雲藍・星熊勇儀・古明地さとり・風見幽香・小野塚小町・茨木華扇・純狐・霍青蛾

 

 前回出場した文・こころが抜け二十五人中八人が今回初参戦だが、とんでもないメンバーばかりだった。

 「な、何と!花の大妖怪の風見幽香さんが参加ですか!しかも、邪仙と呼ばれる霍青娥さんに四季映姫さんの部下で死神の小野塚小町さん!八雲紫さんの式神の藍さんに嫦娥さんを恨んでいた神霊の純狐さんに鬼で怪力の持ち主の星熊勇儀さんに片腕有角の仙人の二つ名を持つ茨木華扇さんですか!これほどのメンバーがどうして横島さんの事が好きになったかすっごく気になります!ですので、今すぐインタビュ「殺されますよ」「かばえないから諦めるみょん」・・・・・・はい」

 「文さん!何で私の紹介はないのですか!」

 大きな肩書や半端ない力の持ち主ばかりだった。横島への好意がとても気になり目を輝かせた文は立ち上がったが、カップルの言葉にまだ明るいのにバイ〇ンマンの如く「ばいばいき~~ん」と言って星になる自分の姿が容易に想像できたので、泣く泣く諦めるしかなかった。

 そんな文に、地霊殿の主・古明地さとりは自分の紹介がないことに文句を言った。

 「こうして見ると・・・ある意味、幻想郷を崩壊できるかもしれない人達ばかりですね」

 「よ、横島はよく彼女達の心を奪えたみょん!」

 「彼に直接どうやったのか聞くしか・・・あれ?そう言えば横島さんは?」

 半端ないメンツに汗をかく二人に、文は彼女らの想い人がいないことに疑問だった。

 「そう言えば、現恋人の聖白蓮さんの名前がないのもおかしいですね」

 二人も今その事に気付き、更に白蓮がいない事にも疑問を出した。会場の彼女らも二人の疑問に頷いた。←暇で走り回ったチルノが慧音にゲンコツされたり、幽香と勇儀がメンチ切って火花を散らせたり、青蛾が霊夢に引っ付いているのは気のせい。

 「ミスター、教えるみょん!」

 「生きる。これはとても大きな意味がある!そう・・・ダイの大冒険のポッ〇のセリフのように!閃光のように光輝いて生き続ける!この言葉を胸に生き続けてやるぞ!」

 「・・・また永琳さんに会いたいかみょん?」

 「はい!説明ですね!させていただきます!」

 代表で妖夢が永琳から脱出しての感激中のミスターに声をかけたが、声が届いてなかった。だが、再び会わせられそうになることを知るとすぐに説明に入った。

 「え~、まず優勝賞品の横島君ですが今回は審査員として別会場にいますので、ここにはいません。聖白蓮さんについてですが今回も六人が決勝進出ということになります。ですが、彼女は前回優勝し現恋人というポジションにいるのでシード権を手に入れたという形にしました。よって、この戦いには参加せずそのまま決勝戦に進むことになります」

 「なるほど、それなら納得だみょん」

 「優勝者にはそれなりの特典もありますからね」

 「でも、あの人だったら私の最初の戦いに参加します。と言いそうですが?」

 「はい。実際言ってました。ですが、もし負けたら今の生活が出来なくなりますよ?と伝えたら、さすがに女の気持ちが出たのか、別会場で二人っきりでいちゃつく選択を取りました。なので大丈夫です!」

 いちゃつくという言葉とテレビに映った別会場で

 『忠夫さん。今だけは(ちゅちゅ)』

 『だ、大胆ですね!』

 女の顔になった白蓮が横島にキスをする映像に、参加者の半分以上はムカッと来たが文句は言えない。あの青鬼から逃げのび、横島を捕まえて勝って手に入れた立場なのだから。そして、今度は自分が手に入れればいいだけの話なのだから。

 「では、残り五枠を競って争ってもらいます!今回のお題は、実力より運が勝負を左右します!」

 「それで、そのお題は!」

 文の言葉に、皆はテレビ画面に注目した。

 

                『ミックスジュース対決!』

 

 その後、ルール説明が始まった。

  1、博麗神社・紅魔館・地霊殿・白玉楼・人里の五か所に材料の書かれた紙の入った封筒がそれぞれ二十枚あるので、それを取ってくる。

  2、くじで五人のチームを五つに分けて、行く場所もくじで決める。

  3、封筒は必ず一人一枚であり、二枚以上持って来たら連帯責任でチームは失格。

  4、その場所の範囲内にいるなら何枚集めてもよく、その中から一枚選んでも構わない。

  5、封筒の中身を見たら、これも連帯責任で失格。

  6、五枚を決定したら、転移する魔方陣に乗ること。乗った後の変更は認められない。

  7、五つの材料をミックスジュースにして横島に飲んでもらい、一番おいしいと思ったジュースを作ったチームを決勝進出にする。

 以上がルールである。その後もミスターの説明が続く。

 「最初は料理対決にしようと思ったのですが、できる人できない人に差が出てしまうのでこれなら問題ないと思い、この対決にしました!決して、大ブレイクした羞〇心を出したあのクイズ番組がやっていたからやろうと思ったわけではありません!こっちは探して見つける、いわば宝探しみたいな感じですし!・・・まあ、封筒の中に書かれている材料名は全部漢字にしましたが!」

 「横島さんが審査員と言うのはこういうことだったんですね」

 全員が思った・・・なるほど、そういう訳か。と。だが、言っていることは頷ける。確かに料理対決は咲夜や藍といった主に仕えている者やアリスや魔理沙といった一人暮らしをしている者に有利となり、レミリアやフランなどやったことすらない者では百パーセント負けが目に見える。

 これなら集めて混ぜるだけなので、そんな彼女等でも勝機はある・・・ただ、

 「材料は野菜や果物はもちろんだが魚に肉などもあるぞ!中にはふぐやらトリカブトやら毒があるものや消しゴムや悪魔の実とかも入れてるが、大したことないだろ」

 「「「「「「「大ありだああああああ!!!」」」」」」」

 かなり危険な材料もあるとわかり、全員が叫んだ・・・が、

 『ちょ、白蓮さん!む、胸が!感触が!』

 『ふふ、気になります?(むにゅうう)』

 「「「「「「「・・・・・・問題ない!」」」」」」」

 いちゃつく横島と白蓮に怒りを燃やし、毒入りでも問題ないと判断してしまった。

 

 

 そして、五人のチームを五つ作るくじ引きが始り、全員が引いた結果がこれである。

 

    1、アリス・犬走椛・東風谷早苗・古明地さとり・霍青蛾

    2、博麗霊夢・フラン・永江衣玖・星熊勇儀・風見幽香

    3、十六夜咲夜・紅美鈴・霊鳥路空・小野塚小町・茨木華扇

    4、レミリア・小悪魔・鈴仙・上白音慧音・古明地こいし

    5、霧雨魔理沙・チルノ・八雲紫・八雲藍・純狐

 

 ある一チームがかなり問題があり、他はある程度いいチーム分けとなった。←作者はマジで適当に分けて決めました。

 「こうしてみると霊夢のところって、かなり危ないみょん」

 「ああ、まさか勇儀さんと風見さんが一緒になるなんて、フランちゃんもいるし・・・暴走しやすいメンバーばかりで失格になるかもしれない大のチームだね」

 そう、その一チームが霊夢のいるチームであり、かなり危ないと言っていい。何しろ、つまらなかったら暴れそうなフランに拳でぶつかり合う勇儀と幽香がいるのだから。

 「これは・・・どうなるか見ものです!」

 文の言う通りだ。危険ではあるが、確かにどんな展開になるかは本当に見ものだ。ここで、各チームの皆の意気込みを聞こう。まず、アリスのいるチームは、

 「横島さん横島さん横島さん横島さん・・・・・・」←ずっと言い続けている。

 「あ、アリスさんが、何かずっと横島さんを叫び続けているんですが!(怖いです!)」

 「あれ?魔理沙さん一筋じゃなかったんですか?」

 「くすくすホントね~(まさか魔理沙からくすねた薬がこんなことになるなんてね♪)」

 「ええ、不思議ですね(・・・↑彼女の心を見て)あ、そういう事ですか」

 魔理沙偏愛主義なアリスが何と横島偏愛主義に代わっていた。椛・早苗は疑問そうにしており、青蛾は自分のしたトラブルがこんな結果になったことに内心面白そうにしながら二人に返事して、さとりは心を読む能力で彼女が原因と知った。←アリスが青蛾に飲まされた薬は性格反転茸(これ分かる人います?)というものであり、魔理沙が好きで魔理沙が好きな横島が嫌いな性格が逆になり、魔理沙が嫌いになり横島をすっごく好きになったのだ。

 次に霊夢のチームだが、

 「やるのか?鬼のあたいに喧嘩する気かい?ああん!」

 「上等じゃな~~い。ふふふふ、花の大妖怪の力を見せてあげる!」

 「私は空気私は空気私は空気私は空気・・・」

 「霊夢さん、諦めましょう。はあ~~どうしてこんなチームに」

 「霊夢~?何してるの?」

 殺気をぶつけあい力で解決!な同じ思考を持ちながらも同族嫌悪的な勇儀と風見に関わりたくないのか、霊夢はいつまでも自分は空気と言い続けていた。同じ気持ちの衣玖は、この運命から逃げるなと言わんばかりにわざと二人を意識させた。霊夢のその行動にフランは疑問そうに尋ねた。果たして霊夢はこんなチームで勝ち残れるのか?

 次の咲夜のチームは

 「ZZZZZZ」

 「まだ始まらな・・・ふぁああZZZ」

 「居眠りキャラが二人になりましたね」

 「まさか旧地獄の者と一緒に行動するなんて・・・でも、こうした歩み寄りも必要かもしれないわね」

 「起きなさい!二人とも!」

 待ち時間に眠ってしまった美鈴と小町を見て怒鳴る咲夜。眠る二人を見て感想を言う空を警戒しながら旧地獄に住む彼女を見る華扇。咲夜は寝ている二人がだらしないことで怒っているが、実はもう一つ

 

 『この二人は・・・見せつける様に寝てるんじゃないわよ!』

 

 彼女にはない上下に動く二人のどでかい母性の塊が羨ましくてたまらないのだ。もしかしたら、そっちの方でむかついているのかもしれない・・・彼女の太ももに着いているナイフに手が伸びるのも時間の問題だろう。

 そして、レミリアのチームでは

 「こあ、あなたの働きに期待してるわ」

 「はい!頑張って決勝に行きましょう!」

 「これは、中々いいチームに入れたかもしれないです」

 「でも、焦りは禁物よ。いい?」

 「は~い、わかりました!」

 他のチームに比べてまとまりがある。まとめる力のあるレミリアと慧音にいう事をちゃんと聞く小悪魔やこいしの存在がいいのかもしれない。鈴仙もそんなチームの雰囲気にホッとしている。他のチームにはこうしたリーダーシップをもつ者はいるにはいるが、霊夢は勇儀や幽香の存在に恐れているし、咲夜も頭の痛い二人がいるためどちらかと言うと保護者だ。

 最後の魔理沙のチームでは

 「・・・どうしてこんなチームになったんだ?」

 「任せろ!最強のあたいがいれば優勝間違いなしだ!」

 「ふふふ、本当の幻想郷最強の私がいれば優勝間違いなしよ!」

 「紫様・・・それは負けフラグです」

 「嫦娥を恨むより、再婚して見せつける・・・こっちの方がいい!」

 彼女は絶望していた・・自己中心的なメンバーが多いチームになってしまったことに。アリスは何だかんだで椛に早苗がいるし、咲夜は眠っている二人も起きていれば頼れる存在だ。レミリアのところに至ってはオールグリーンと言ってもいい。←霊夢のところはオールアウト。

 だけど、自分のところはそれがいない。暴走しやすいチルノに自分本位に動く紫と彼女の抑え役だけど結局式神なのでいう事を聞く藍に既に勝った気でいる話が通じるかどうか怪しい純狐。どう考えても霊夢と同じくらい辛いチームだ。

 

 

 そんな彼女等に材料を探す場所を決めるくじを引いてくれとのこと。アリスがずっと横島の名前しか言わないので代わりに早苗が出て、霊夢は頭痛を抑えることに必死なのでフランが出て、二人を起こすのに咲夜は必死なので代わりに華扇が、レミリアはそのままカリちゅま(誤字ではない)力全開で本人が、魔理沙のところはチルノが勝手に出た。そして、探す場所を決めるくじの結果はこうだ。

   早苗・紅魔館

   フラン・人里

   華扇・地霊殿

   レミリア・博麗神社

   チルノ・白玉楼

 紅魔館にはアリス達が・・・霊夢達は人里だが被害が起こらないか心配である。咲夜は地霊殿であり旧地獄を軽蔑していた華扇からすればちょっと複雑な場所となり、レミリアは博麗神社と妥当なところになり、魔理沙は妖夢の住処である。若干一チームがメンバーどころか場所まで不安になったが、これで決まってしまった。

 「あの二人のチームが紅魔館じゃなくてよかったわ」

 「そうですね、お嬢様」

 特に紅魔館が霊夢や魔理沙のいるチームにならなくてよかったと思ったレミリア。地味に何度もあの二人のせいで爆発させられているから、不安だったようだ。

 「魔理沙!白玉楼を壊しちゃダメだみょん!」

 「私よりチルノだろ!!」

 そして、妖夢はすぐマスパを打つ友人に注意した。ただ、魔理沙はその程度の注意で済んだが・・・問題は

 「霊夢!人里を全壊するなよ!」

 「あの二人を絶対に抑えろよ!」

 「お前も暴れるなよ!もししたら賽銭入れないからな!」

 霊夢だった。何しろ、彼女のチームはいつ爆発してもおかしくない勇儀と風見がいる。そして、つまらないと思ったら暴れるフランもいる。何より霊夢自身も異変があったら周り気にせず術を打ちまくる・・・皆から注意をされまくっていた。

 「ああもう!いい加減にしなさいよおおお!私がいつ暴れたっていうのよ!」

 だが、これは仕方のないことだろう。本人に自覚がないのだから。

 

 

 

 それぞれの場所に転移する魔方陣にそれぞれのチームが乗った。後は術を発動させるだけだが、

 「では、スタート十秒前!」

 ミスターがバカバカしく声を上げた。やれやれと思いながらも皆は我慢した。

 「十、九、八!」

 選手達も観客も、もちろん誰一人一緒にカウントダウンをしなかった。

 「七、六、五!」

 一人寂しくカウントをするミスター。

 「四、三、二!」

 同じ実況席にいる妖夢・森近・文も呆れながら見る。

 「一!」

 結局最後まで一人でやったことに若干寂しさを持ったミスターは、

 

              「バニーーーースーーーツーーーーーー!!!!」

 

 スタートの合図をとんでもない言葉にした。

 「「「「「「「おい!なんだそ(しゅん)」」」」」」」

 全員からのツッコミが来たが、無視して魔方陣が発動して参加者達はそれぞれの場所に飛ばされた。観客席からは怒鳴り声が聞こえるが気のせいにするミスター。

 「な、何だみょん!今のは!」

 「そうですよ!何でバニースーツなんですか!」

 「しっかり答えてくださいよ!」

 さすがにこれはツッコミが来る。本来なら「スタート」か「ゼロ」だ。

 「ははははは!あの合図か?あれはな・・・」

 全員が注目したのでうれしいと思いながら、

 

 「これを書いている作者が森近君以外の全員に着てほしいと思っている衣装だ!」←お前!黙っていればばれないことを言うんじゃねええ!・・・今の言葉で何人の読者が彼女らのバニースーツ姿を想像しただろうか?

 

 理由を明らかにした・・・何ともバカバカしい作者の欲望と願望だった。←読者諸君!正直に言え!僕も想像しましたと!

 「な、な、な!い、嫌ですよそんなの流石に!」

 「よ、妖夢ちゃんの・・・バニー姿(ごくり)」

 「も、森近君!(ふ、二人きりなら///)」

 さすがの文もあんな恥ずかしい格好はごめんだ。だが、森近は妖夢のバニーガール姿を妄想して涎を飲み、彼女はそんな彼氏の姿に焦る・・・が、魅了させたい気持ちも若干あるのか二人きりならとこっそり思った。

 「さあ、始まりました!第二回横島忠夫争奪戦!いったいどこのチームが勝ち残「これで終わりね。さあ、行きましょう」・・・へ?なああ!え、永琳!お前何故ここに!」

 「バカね。第二回横島忠夫争奪戦をやるならあなたがいるに決まってるじゃない」←その通りである。

 「(がし!)や、やめろ!俺は生きる大切さを知ったんだ!死ぬわけには!」

 「大丈夫よ。死なないわ・・・・・・心臓が止まる前にちゃんとマッサージさせれば問題ないでしょう?」

 「思いっきり殺すこと前提じゃねえか!やめろおおおおおお!(ずるずるずるずる)」

 「「「・・・・・・」」」

 何故か現れた永琳に引きずられていくミスター。そんな彼を見て見ぬふりをして、

 「では、ここからは三人でやっていくみょん」

 「はい、前回同様よろしくお願いします!」

 「皆さん。時々インタビューもさせてくださいね!」

 でっかい汗をかきながら実況をを始めた三人だった。

 

 

 では、それぞれのチームが向かった先でどうなっているかを報告します。まずは、アリスのチームは紅魔館・・・つまり、レミリア達が住んでいる屋敷に飛ばされました。

 「パチェリーに魔術書を借りる時に来るけど・・・門番の美鈴さんがいないのって何か新鮮ね」

 「魔理沙さんって、それらを以前は強奪してましたよね。本人は借りてるだけと言ってましたが」

 「でも、横島さんのおかげでちゃんと三日以内に返すようになったらしいですね。パチェリーさんはほっとする反面、ちゃんと返すあたり熱でもあるのか?と思っているみたいです」

 「無理ないですよね。今までが今までですし」

 「へ~、その魔理沙ってかなりの悪行をしていたのね・・・邪仙の道に誘おうかしら?」

 「「「「やめてください!」」」」

 普段から来ているアリス・早苗にたまに来る椛とさとりの世間話に出てきた魔理沙の今までの行いを聞いて、青蛾はにやりと笑いながら呟いた。その呟きに四人が思わず突っ込んだ。

 「さて、ここからだけどどう行動する?」

 「バラバラでいいのでは?特にまとまって行動しないといけないという決まりはないですし」

 「持って行く封筒を決めてから、この魔方陣に乗ればいいだけみたいですからね」

 「でも、それじゃあ先に見つけた人が待ち続けないといけませんですよ」

 「なら、三十分後にこの玄関前に集合。でどうかしら?」

 「「「「そうですね」」」」

 どうやら、このチームは特に騒動もなく進行しそうだ。次は・・・霊夢。は後にして、地霊殿に飛ばされた咲夜のチーム。

 「・・・旧地獄と呼ばれるところって、思ったより平和なのね」

 「そうですよ!さとり様がいるからです!」

 「私は来た事あるけど、美鈴は初めてね」

 「はい、紅魔館の門番なので離れるわけにはいきませんから」

 「へ~。ここが旧地獄か。なるほどね~(うん、映姫にばれにくいサボリ場所を見つけたぞ)」

 こちらも特に騒動はなさそうだ。あちこち見る華扇に空が案内し(ただし、何歩か歩くとその案内したことを忘れる)、前回決勝まで残った咲夜と美鈴はいろいろ見て回り、四人の後ろを歩く小町はここなら上司の映姫にばれずにさぼれそうだとこっそり思った。この五人もアリス達同様しばらくすると、バラバラに行動を開始した。

 次はレミリアのチームだ。

 「あ、あれ?こいしちゃんがもういないですよ!」

 「鈴仙、仕方ないわ。あの子は無意識を操れるのだから」

 「多分近くにいると思いますが、見えなくなっているのでしょう」

 「これが、古明地こいしの無意識ですか・・・とても厄介ですね」

 『えへへ~、ここだよ~~。どや』

 彼女らは博麗神社だ。着いてから相談する前に、既にこいしが無意識を使って姿を消していた。レミリアと小悪魔は何度も彼女とは会っているし気づけば紅魔館に入り込むこともあるので、すぐに理由が分かり鈴仙に話した。その話を聞いた全然会う事のない慧音は近くにいるのに見えないこいしに苦い顔になった。そのこいしは・・・賽銭箱の上に立ってどや顔していた。目の前で自分を探している四人を面白そうに見ていた。ここの彼女らも、この後すぐに無意識をやめたこいしに説明してバラバラになった。

 

 ここまでが平和に行動をしている三チームだ。だが、問題は残り二チーム・・・霊夢のチームと魔理沙のチームだ。せっかくなので霊夢は最後にして白玉楼に行くことになった魔理沙から行きます。

 「ね~ね~、紫。いいでしょ~」

 「そ、そんな!一週間前の惨劇を繰り返したいというの!」

 「最近妖夢ちゃんがいないことが多くて大量に作ってくれる人がいないの~。それにあの時はちゃんと我慢して抑えていたのよ~」

 「・・・・・・あれでですか!」

 「なあなあ、何があったんだぜ?」

 「幽々子がこの前、家の食糧全部食い漁ったのよ!」

 「おかげで私と橙がまだ足りないと言って居座る彼女の為に、人里に食料を大量に買いに行ったのです・・・初めて妖夢ちゃんがどれだけ大変か思い知りました。毎日あれの何倍の量を買っていたのですね」

 「ああ、妖夢は人里で食料を自分の数倍大きい袋にパンパンになるまで入れて、それを背負って帰るからな。本気でこの人(幽霊)の世話って大変なんだなって知ったんだぜ」

 白玉楼には妖夢の主・幽々子がいる。だけど、妖夢が森近のところばかりに行っているため食いしん坊な彼女はいないときは紫のところで食べていたらしい。その食べる量と買いだめしないといけない量を思い出した藍は溜息を吐きながらその時の事を魔理沙に話した。そして、魔理沙も人里で買い物する妖夢の姿を話して藍と一緒に汗を流した。

 「魔理沙~!もう見つけてきたぞ!どうだ!最強のあたいが一番最初に見つけたぞ!」

 「早く横島と夫婦生活をしてみたいぞ・・・ああもう、お前らさっさと見つけろよ!(もし、失格者を出したら純化しようか?)」

 「分かったんだぜ!」

 そんな幽々子と紫の漫才と藍と魔理沙の話に割り込むように、少し離れたところにいるチルノが早速見つけた封筒を持って手を振っており、同じく別の離れたところで封筒を持つ純狐に早く探せと言われていた。その彼女の内心はとんでもないことを考えていた。何しろ純化したら殺しをするのと同じ効果を持つからだ。

 でも探さないといけないのは本当なので捜索を開始したが、チルノが時々やらかしてしまい・・・畳を汚したり、何故か庭に氷を出したりして魔理沙は苦労しながら探し始めた。

 

 さて・・・一番注目の人里へ向かった霊夢のチームはどうなっているかな?

 「や、やめなさいって!ああもう!こういうのは私の役目じゃないのに!!」

 霊夢は焦っている。その理由は、

 「邪魔だ邪魔だ!!ひゃっは~~!!!」

 「ふん、どきなさい。いいわね」

 「わ~~、たのしそ~~!フランもやるぞ~~!」

 「ああもう、フランは抑えなさいいいいいい!」

 勇儀が封筒探しに好き放題に行って暴れながら探して、幽香は日傘を差しながら優雅に探している・・・ように見えるが実際は行く先々で不法侵入しまくって住んでいる人達の家の中を探しまくっている。フランは勇儀の姿が楽しそうに見えて参加しようとしている・・・・・・もはや霊夢一人では止められない。

 「・・・・・・すぐに逃げて正解でした」

 皆で集まった時から既に険悪な空気の二人だったので、空気を読んで人里に着いてすぐに離れた衣玖は被害を免れたのだ。今は、地道に静かに探している。

 「ううう、ま、負けないわよおおおお!」

 辛い状況でも負けない霊夢の叫びが響く中、他四か所にいる彼女らも捜索を開始した。

 

 

 

 決勝進出決定者・聖白蓮。あと五人。

 




 このメンバー分けはどうでしたか?本当に適当に決めましたが・・・何か霊夢が可愛そうになってしまった。さて・・・彼女らはどんな材料を持ってくるのか!

 次回を待ってください!


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第二回横島忠夫争奪戦・中1編(東方)

 どうも、平成最後の更新であろう話はこれになりました!


 今回は中編を1~3まで分けてやろうと思います。まず、1は今回参戦した彼女らの惚れた理由です!



 ここからそれぞれのチームの視点で行きます。

 

 順番で1のチームとなったアリス・犬走椛・東風谷早苗・古明地さとり・霍青蛾から参ります。では、紅魔館へ向かった五人の様子を見てみましょう。

 まず、紅魔館と言えば一番思いつくのがレミリアのいる当主の間。ここに行ったのは

 「この屋敷にレミリアさん達がいないのはちょっと不思議ですね」

 古明地さとりだった。レミリアとはお互いの屋敷を招待しあった仲であり、その時はほぼ必ず当主の座る椅子に彼女らは座っていたのでこの部屋は愚か誰もいない紅魔館が新鮮だった。

 「さて・・・ちょっと探しましょう。えっと・・・あれ?」

 すいませんと思いながら、彼女の机の引き出しを開けると・・・そこには横島の写真が何枚かあった。

 「これは、見ない方がいいですね」

 この予選の様子は実況席にいる妖夢達や観客席にいる彼女等に映ることはなく、ミックスジュースを飲む審査員となっている横島のところしか映らない。一応、魔方陣のある所だけは映っているが、バラバラに行動してこのように知られたくないプライベートのものも出てくるのでそこを配慮したためだ。ただ・・・

 「持って帰ってはいけないのは二枚以上の材料が書かれたものだけで、それ以外なら・・・いいですよね♪」

 それはつまりこのように悪戯に持って行ってもバレないという事だ。その何枚かの写真から一枚だけくすねたさとりである。もちろん、

 「・・・こいしがどうしてこの人を好きになったのか?それを探っているうちに、あの人の心の中にある悲しみを見てしまい・・・私まで、す、好きに///」

 「今では、顔を見るだけで照れてしまって///」

 心を見ることができるさとりは、溺愛しているこいしを離すために横島の弱みを握ろうと心を見たことで、苦しい選択による恋人の死を見てしまった。それを必死に我慢して隠して生きる横島のあの夢を何度も思い返すうちに好きになっていった。

 「こんな大会に参加までしてしまうなんて、無能な作者の迷惑な催しと思っていたけど・・・恋人と言う立場を喉から手が出るくらい欲しいと思っている自分がいる。本当に迷惑な感情です・・・ふふ(てれ)」

 そう言いながらも彼女は探し続ける。でも、迷惑と言いながらも掘り出し物(横島の笑顔の写真)を手に入れたことに満足そうな笑顔をしていた。

 他のメンバーに視点を変えるとして、アリスは中庭、椛は食堂、早苗は台所でそれぞれ探している。椛・早苗は限られた空間なので何とかそれぞれ何枚かみつけることができたけど、

 「まだないのおおおおお!」

 アリスは中庭はそれなりに広いので、上手く見つけた一枚以外なかなか見つからない。前回の青蛾の悪戯で魔理沙から横島が好きになったけど、

 『ずっと魔理沙に見向きもされなかった私を慰め続けてくれた!あの人に嫌悪な態度を取り続けたのに!』

 だけど、性格反転茸入りの薬を飲んだからと言って、そんな簡単に好きにはなれない。アリスは頭脳明晰であり性格が反転した後でも、魔理沙を好きな記憶は残っていたので違和感からちゃんと気づいていた。

 『私の人形を褒めてくれて、私の為にいろいろしてくれて・・・それからそれからソレカラ』

 でも、反転したことで横島のいいところ・惚れるところに気付けたのだ。そこから、一気に

 『だから・・・・・・横島さんは、私が養う!そう、エイエンニイッショニ』

 魔理沙時代に作った病みだした想いをまた持ってしまったというわけだ。こうして封筒を探している彼女の目が既に光がないのはその為である。

 そして、後の青蛾は

 「ふふふ、こんなベッドで忠夫と二人っきりで・・・うふふ♥」

 客間のベッドにいた。既にこの部屋は探し終えているのだが、ベッドに寝転がって何やら・・・まあ、書かないのが得策だろう。

 「あいつには魔の力(ルシオラ)が眠っている。それを見抜いて、面白そうだから邪仙の道に誘って」

 そのベッドの周りには、彼女の着ていた服がある。完全に全部脱いでいることが分かる。

 「んん・・・私を、ここまで熱くして・・・キョンシーにしようと思って、私の傍に置こうと思って寄ったのに・・・私が傍にいたいと思わせるなんて、悪い男♥」

 既に布団をかぶって、水温やら艶がある声が聞こえ・・・まあ、この小説はR指定禁止なのでこれで止めます。

 「あはは、でも、一番はあれよね。壁をすり抜けてこっそり入って背後に回った時にまさかいきなり押し倒されて・・・あのままされていたら♥あはははははは!もう、燃えちゃうわ!絶対に、手に入れてやるわ~~♥」

 ここに来た目的を忘れているのではないだろうか?と思っているけど、ちゃんと脱ぎ捨てた服の中に封筒が一枚ある。多分、この一枚で満足して今は自分の欲を満たすためにあれなことをしているのだろう。では、ここからは皆さんの妄想に任せるとして二番目のチームに移動しましょう。

 

 

 2のチーム・・・一番問題のあるチームである博麗霊夢・フラン・永江衣玖・星熊勇儀・風見幽香の霊夢チームである。

 「もう、諦めましょう。フラン、無視して探すわよ」

 「楽しそうだけど、霊夢がそう言うなら我慢するぞ!」

 人里で封筒探しと言って暴れていた星熊勇儀と家屋に無断侵入した風見幽香のブレーキをしようとしたが、その二人がどんどん進んでいく姿をついに見失ってしまったのだ。最初はどうしようと思ったけど、もういいやとふっ切れたのか自分に着いているフランと一緒に封筒探しを始めたのだ。まあ、打倒な判断と言えよう。因みに衣玖はとっくのとうに一人でこっそり探している。

 額から角を生やし両腕に壊された拘束具みたいなのを着けている星熊勇儀さんにスポットをあてましょう。

 「いや~~、まさかこんな遊びに参加できるなんてな!横島の争奪戦か~、ははは・・・」

 今回の大会を遊びを言うあたり、チルノ同様別に本気で想ってないのかな?と思いかけた時に

 「・・・///」

 笑い声がなくなり若干だが顔が赤くなった。紅魔館とは違い外が多い人里の為、テレビでも彼女の赤らめた顔が映っていた。

 『パルパルパルパル・・・妬ましいじゃない』

 そんな勇儀を見て、彼女と親しいパルスィは嫉妬した・・・いや、

 『『『『『妬ましい・・・妬ましい!』』』』』

 無意識に彼女の嫉妬心を操る能力で、周りの彼女達も嫉妬していた。←この世界のパルスィは、勇儀は純粋に分け隔てなく接してくる数少ない親友レベルの友人である。そんな彼女を取られるかも。と言う気持ちからの嫉妬であり、決して恋や愛による嫉妬ではない。

 勇儀にスポットを戻し、

 「何というか、初対面が凄かったな。女性なら身だしなみをしっかりして!とこのあたいに向かって説教だったからな」←この世界の彼女の着ている者は着物・・・つまり、中は何も着てないし着崩しまくっているので肌が結構見えている。

 盃の酒を飲みながら探していたが、その酒をじっと見て、

 「みっともない、はしたないと言ってきて、女と見られるのは嬉しかったがうるさくもあったからな。全然聞く耳持たないで飲み続けたら・・・くくく、はははは!」

 思わず笑った。その理由はその後の事を思い出したからだ。

 

 『没収です!そんなに飲むと体に悪いです!罰として僕が飲ん(ごく)・・・・・・ぐへへへへ!そこの乱れた格好のお姉さん!僕と思いっきり乱れた日々を過ごしませんかああああ!』←罰は本気で思って言った。無くなれば飲めなくなると思ったため。

 彼女の飲む酒はかなり強い。それを気づかないまま飲んでしまって一気に理性が無くなり、かつての女大好き横島の性格が出て勇儀にとびかかったのだ。一瞬、その変貌に驚いたが飛びかかってきた姿に思わず拳をぶつけてぶっ飛ばした。手加減とはいえ鬼の一撃を人間が食らわせるのはまずいか?と内心思ったが、

 『あ~、死ぬかと思った。だが!まだまだ諦めないぞおおお!』

 ぜんぜん応えた様子も体も問題ない様子で立ち上がり、再び抱き着こうと胸の谷間に顔をうずめようと彼女に向かって走ってくる。

 『く、くくく、面白い奴だ!気に入った!もっと愉しませてあげるから駄目になるまでついてきなよ!そうすれば、この体好きにさせてやるよ!』

 ここから戦い・・・いや、勇儀曰く遊びが始まった。愉しければいいという考えでそう言って横島を迎撃したり、物理法則を無視した避け方をする横島にびっくりしたり、時にはもっと和服を肌蹴させて胸の先っちょまで見えそうにして動きが止まった横島の顔面に強い一撃を食らわせたりした。

 『あははは!あの女(幽香)とガチで戦うより愉しいよ!』

 途中から鬼の力全開でやっているが、それでもやり合える(逃げ回るが正しい)横島をこの時は楽しいやつと見ていたが、

 『は~~、面白かった・・・って、どうした?愉しませたから好きにしていいと言ったのに』

 『い、いや!何か、ご馳走が目の前にあるけど、その周りに檻が見えて・・・手を出したら終わりに思えて』

 心底楽しめたので約束通り、抱き着きなり胸揉みなりさせてやろうとしたのにこの態度。

 『それって、私を女と見ているからか?』

 『そりゃ!あんたみたいな美人をナンパしない、手を出さないのは男じゃない!』

 『・・・出してないだろ?』

 『下手すれば、心を傷つけるかもしれないじゃないか!』

 『ああもう!いいと言ってるんだから!(がし)おら!』

 あんな性犯罪者みたいな行動で飛びかかってきたのに、いざいいとなると臆病者。後者が嫌いな勇儀は頭を掴んで、自分の胸の谷間に押し付けた。暴れる横島はその胸を思わず揉んだ。だが、その時

 

 『(ドキ!)』

 

 彼女の胸が高鳴った。彼女はこの瞬間の感覚が何かわからなかった。そして、思わず

 『オラああああああ!』

 『だあああああ!!』

 思いっきり投げてしまい、かなり遠くに行き見えなくなってしまった。

 『な、何だったんだ?今のって?』

 胸を抑えて自分に何が起こったのか分からないままキョトンとした。男に体を触れさせるというのが女にとってどういう意味を持つのか。全然そういう意識を持たないからこそ女の体が反応したことに理解できてなかった。その後、横島の事を考えては胸と体が熱くなるということが何度かあり、前回の争奪戦に参加はしなかったが白蓮が勝ち残った時、酒を奪われたのと同じくらいムカッと来たのだ。

 だから、第二回には彼女は参加した。

 「これが何かはどうかわからないが、今は楽しむことにしよう!全てはあいつを手に入れてからだ!」

 勇儀はまだこれが恋と理解していないが、横島を求めている事だけは自覚している。それを理解するために、横島を手に入れる為にこの大会に参加したのだ。

 

 霊夢・フラン・衣玖はそれぞれ探しに行き、不法侵入を繰り返していた幽香は

 「ふう、これでいいわね」

 封筒を三枚見つけていた。後はこの中から一枚にするだけだが、今は団子屋で休憩していた。日傘もたたんで隣に置いて、お茶を飲んだ。

 「後はゆっくり待つとしますか・・・星熊をボコボコにできないのは残念だけど、あいつを手に入れてからでも遅くないわ」

 湯呑を置いて軽く舌打ちもしたが、優先順位が横島を手に入れる事だったから我慢できた。そもそも、花と力以外は興味を持たない彼女がどうして横島を手に入れたいと思うのか?それは、横島が一面ひまわりだらけの太陽の畑に足を運んだ時の会話にある。

 『あなた、誰かしら?』

 『・・・このひまわりはあなたが管理しているのですか?』

 『ここは一年中こうだけど、まあその通りね』

 『そうですか・・・時々見に来ていいですか?』

 『・・・花に乱暴しなければ』

 『ありがとうございます』

 彼女にとって自分以外の誰かがここに来るのは不愉快だ。この会話中かなり殺気をぶつけながら話していたが、横島は気づかなかったのかそれを流して彼女と会話をした。許可を貰えて、ひまわりをまるでとても愛おしそうな眼差しで見る横島に他人にあまり興味を持たない彼女が興味を持った。

 『このひまわりが何があるのかしら?』

 『いえ、俺はただ『許可したのだから答えなさい』・・・亡くなった恋人を思い出させてくれるんですよ』

 横島の重い言葉に『あっそう』と幽香は軽く返した。何しろまだこの時は特に横島に対して大した感情を持ってないからだ。

 何故、ひまわりとあの恋人がつながるのか?それは・・・恋人の笑顔がこの花のように大きく眩しかったからだ。ひまわりというのはその人の明るさなどを表現する時によく使われるので、横島は無意識に生前見せていた彼女の笑顔をそうやって見たのかもしれない。

 『ま、勝手にしなさい』

 花を摘み取ったり踏んだりしないから問題なしと見て、何もしない、無視、興味なしで当時の彼女は通した。横島は毎日ひまわりを見ては亡き恋人を想って夕方になったら帰る・・・時には花の手入れを手伝ったり食事を作ってきたりして、幽香はそんな彼を見続けただけだ・・・けど、異変が時々起こった時は横島はそっちに行き来ない時もあった。そんなときは

 『ちゃんとこっちにも来なさい!(ばっきいいいい!)』

 『ごはあああ!何か懐かしい痛みイイイイ!』

 苛立ちが彼女に発生して横島を殴り飛ばした。理不尽なパンチだが、横島にはあの上司のパンチに思えて『すんませんしたああああ!』と言いながらふつくしい土下座をする光景があった。そして、その後決まって

 『何で苛立ったのかしら?』

 と自問自答する。彼女はあの上司同様、いつの間にか横島といる時間が幸せに思っていたことに理性が気づかせてない。使いかってのいい奴隷と言うが、どんなに殴ってもぶっ飛ばしても必ず立ち上がって戻ってきては一緒にいることのが当たり前となり、それがだんだん好きという気持ちになったけど自分の本心を理性が認めてない。

 今回大会に参加したのはあくまで奴隷を取られないためと言い張っていたが、この認めない本心が行動させたのだろう。何しろ・・・

 「あの鬼(勇儀)と一緒だけど、あいつが手に入れるなら我慢するわ」

 勇儀と同じチームになるという気に入らないことがあっても、この大会をやめなかったのが何よりの証拠だ。

 

 

 続いて第3チームの十六夜咲夜・紅美鈴・霊鳥路空・小野塚小町・茨木華扇に視点を移しましょう。封筒の捜索場所はさっき出た古明地さとりが当主をしている地霊殿だ。空・・・ではなく、来た事のある咲夜が地霊殿の内部を覚えていたので来たことがない美鈴・小町・華扇を案内した。何故案内役が住んでいる空ではないのかというと・・・屋敷の全体を把握してなかったのだ。

 そんな五人は二人と三人に分かれて行動した。美鈴・小町というボンキュボンな二人と、咲夜・空・華扇という理想体型な三人に分かれてた。まず美鈴・小町から視点を見よう・・・二人は

 「へ~、地霊殿も噴水があるんですね」

 「三途の川からひいて、るわけないわな」

 中庭を中心に探している。屋敷の外を探しているのかというと、

 「お・・・よし、見つかった」

 「こういう時便利ですね。小町さんの能力って」

 彼女の距離を操る程度の能力のおかげである。本来は目的地との距離を操るものであるが、この時は彼女は認識を変えて封筒が置かれている場所をあえて目的地にしたのだ。このやり方が上手くいき、屋敷の中と中庭だと半々に置かれていることと咲夜達三人が屋敷内を調べることが分かったのでこっちに来たのだ。

 数分後には彼女らの手には8枚の封筒がある。

 「ここまで集まればいいだろ」

 「そうですね。後は魔方陣の前で待ちましょう」

 これだけ集まれば問題ないと決めて、魔方陣のところまで戻った。もちろん、3人はまだ戻ってきてない。ドカッと座って

 「さてと、後はのんびり寝てるか」

 「いやいや、ゲンコツをくらいますから起きてましょうよ!」

 小町はそのまま大の字になって寝ようとしたが、美鈴が長年の門番居眠りのお仕置きがトラウマになっているのかそれを止めようとしたが、

 「・・・・・・」

 「(もう寝そうになっている!まずい、ここは話をして!)え、えっと、小町さん。上司の映姫さんは今回の事は知っているんですか?」

 「ふぁあ~~(目をこする)ああ。今回はさすがに伝えたよ。横島を手に入れる大会に出るってな」←映姫も彼女の気持ちを優先してこの大会に出る許可を下した。

 「そ、そうですか。でも、どうしてです?死神のあなたと横島さんが会える機会ってそうそうない」

 「聞きたいか?・・・一言でいうなら、あいつが滅茶苦茶気に入ったからさ///」

 既にまぶたを閉じていたため、何とか会話で起こすことに成功した。その自分が惚れた理由に小町は顔を赤らめた。パッと見でもわかる恋する女の顔だ。

 

 その時の会話が

 『ダメだよ、仕事はしっかりやらないと!』

 『映姫ちゃん!許してあげて、僕が余計な仕事を頼んだんだ!』

 『死神か~、小町ちゃんみたいな可愛い子なら連れていかれてもいいかも!』

 まず自分を説教したり、かばってくれたり、褒めたりするものだ。これは美鈴も身に覚えがあるし、それは彼の優しさというのも理解した。でも、まだこれだと気になる程度であり恋まで行かない。そこまで行ったのは

 『ねえ、死神なら見えるかな?』

 『何をだ?』

 『・・・死んだ者の魂。俺の周りか中に見える?』

 『変なことを聞くやつだな?・・・?お前、何で寿命が二つ見えるんだ?』

 横島がある質問をした後、寿命が見える目を使って横島を見たら、その命が二つあった。その疑問を投げかけた途端・・・彼は泣き崩れた。小町からしたらいきなりの行動にびっくりしたが、

 

 『・・・まだ、いたんだ。よかった』

 

 この一言でおおよそ理解した・・・もう一つの寿命はかけがえのない者の命だと。その後、酒飲みな彼女は横島に飲ませると実は女好きだったり、逆に迫ると奥手だったりといろいろ知っていくうちに

 『弱かったり、強かったり、面白い!そう、本当に面白・・・い///』

 自分の心を大きく動かした男として、意識するようになり・・・死神の仕事をサボって会いに行こうとしても、上司の映姫の目が光っているため中々会えない。そういう焦らしが恋に発展させたのだ。

 思い出しながら話しているうちにそれを自覚したのか

 「あいつならこの気持ちを持っていいと思ったんだ。傍に立って、一緒にいる男としてな///美鈴、お前だってそうだろ?」

 「・・・そうですね///」

 逆に美鈴に訪ねて、彼女も真っ赤になって頷いた。

 「だから、まずは決勝進出だ!」

 「その為にも、しっかり選びましょう!」

 どうやら小町も目が覚めたのか、集めた封筒を選ぶことに意識を向けた。ただ、8枚と多いので地面に置いてその中から選ぶというやり方の為、

 『『『『『『『見せつけるな!』』』』』』』

 二人の巨乳が時々動いて揺れる。そして、魔方陣の傍にいるためテレビにも映るのでそれを見て負けている胸をもつ者は悔しがった。

 

 場面を屋敷内を探す咲夜達三人に変えて、

 「華扇様はどうしてこの大会に?」

 「決まっているだろ。私も横島が好きになったからさ」

 「でも、前回は参加しなかったですよね?」

 「・・・酒を飲む方に夢中だったから」

 美鈴同様、咲夜と空が華扇に大会に出た理由を聞いていた。前回に出なかったのは、かなり酒好きらしいので宴会か何かに参加していて見落としていたようだ。

 「なるほど・・・それより、いいのですか?旧地獄はあなたにとっては鬼門のはずですが?」

 「え!そうだったのですか!」

 「・・・まあ、その考えを改める結果横島を好きになったというか」

 「聞かせてもらってもいいですか?」

 「別に面白くないぞ。ただ・・・人間だろうと動物だろうと妖怪だろうと鬼だろうと神だろうと差別してはいけない!って説教されたんだ。仙人なのにそんなことをしたらダメだろ!ってな。本当に、そんな大事なことをどうして忘れていたんだろうな?」

 「でも、鬼の勇儀さんとは仲がいいと聞きますが?」

 「まあ、酒飲み仲間だからな・・・だけど、古明地さとりがしっかりこの旧地獄を平穏に納めている。そういうところもちゃんと見ないで封じるべきだと言うのはよくない。その事に気付かされたんだ」

 「そこから興味を持って、いつの間にか好きになったと?」

 「そういう事だ(間違ったことは言ってないな。実際は、その後だけど)」

 笑顔で咲夜と空の質問に頷く・・・ただし、こっそり思い出した真相は別だった。

 『差別は誰でもしますよ。昔の俺は男と女を滅茶苦茶差別してましたし!というか、イケメン死ね!と言っていましたし!』

 『は?』

 『世界中の美女は全部俺のもの!世界中のちちしりふとももも俺のもの!とか、思いっきり煩悩全開な言葉を言っていたな~』

 『ぷ、ぷぷぷ!全く、私にあんな説教をしておきながらお前が一番説教しないといけない存在じゃないか』

 『ふふふ!相手が美女なら例え神だろうと悪魔だろうと鬼だろうと仙人だろうとナンパする!これが俺の信念だ!・・・本当に今思い返してみても恥ずかしい(かああ)』

 『仙人でもナンパか・・・私はどうだ?』

 『喜んで!というわけで俺とランチと言わずディナーもしませんか!・・・あ』

 『どんなに理性で隠してもその本能は隠せてないぞ・・・はははは、でも、それもよかろう。いいぞ、ランチもディナーも付き合ってやろう!』

 だけど、この華扇は勇儀と仲がいいだけあって、

 『おいおい、これでおしまいか?』

 『ふぉあwmぱ:、ふぉ、;あら@jhp!fねお8~~~』

 『もう、何言っているかわからないぞ』

 酒が大の好物であり、しかもザルであり、飲むときは杯ではなく一升瓶で飲むらしい。当然、そんなペースで飲んでもけろりとする彼女に横島がついていけるはずがなく、もう口が回ってない。そして、酒というのは理性を外しやすいものである。

 『美人な華扇さああああんんん!俺とえろえろsjp!』

 『ははは、本当におもしろ(ちゅうううう!!)・・・!!!!』

 抱き着いてきた横島を受け入れた彼女だが、勢い余ってキスしてしまったのだ。された彼女は一瞬の空白後、とても驚き顔を真っ赤にしながら

 『この、この、このお~~~/////』

 どっかの格闘家の必殺技・昇竜拳をくらわせて、上空に殴り飛ばした。その後、数日恥ずかしさの余り拠点のある妖怪の山にこもった。拠点にいる彼女の能力により慕っている動物達は不安そうに見ている。キスを覚えていた横島は方術セキュリティーをクリアーして彼女の家に着いても

 『のぎゃあああああ!(ドドドドド!)』

 華扇をああした原因だと理解した動物たちの反感を買って追いかけられて、トラに噛まれたりされた。その為謝罪はなかなかできなかったという。

 これが真相である。自分へのナンパと酒の席でのキスが彼女をときめかせた。その後も横島が外の人間という事もあり、そこからいろんな話も聞いているうちに外の世界へ行きたいと思っていた彼女は二人っきりで暮らす妄想をするまでになった。

 「その為にも、まずは勝つこと・・・そして、十六夜咲夜。あなたや聖白蓮にも負ける気はない」

 だから、現恋人の白蓮や横島の初めての女の咲夜にも負けたくないのだ。

 「・・・私も負ける気はありません」

 「私は負けてもさとり様かこいし様が勝ってくれればいいです。一緒にいれれ「なら、まずは手を取りましょう」「そうですね」あれ?」

 火花を散らすが今だけは利害は一致。咲夜と華扇はにやりと笑ったが、握手はしなかった。

 「・・・私の話、聞いてない?」

 ただ一人、空気になっていた空はちょっと寂しそうにつぶやいた。 

 

 

 第四のチームは博麗神社に行ったレミリア・小悪魔・鈴仙・上白音慧音・古明地こいしだが、ここでは特に何も進展も色恋の話もないので飛ばし、第五の霧雨魔理沙・チルノ・八雲紫・八雲藍・純狐のチームに視点を置こう。彼女らは白玉楼、つまり横島が住んでいる場所に向かった。

 「いくぞ!あたいが全部みつけてやる!」

 「いや、それは無理・・・ああ、もういないんだぜ。はあ、まあいいか」

 チルノと魔理沙は別々に動くことにしたらしい。ただ、チルノは封筒は最低一枚でいいのに宝探しごっこでもやっているかの如く全部見つける勢いですでに一人で探しに行った。同じチームとなった主従の紫と藍は、

 「いつ見ても・・・空っぽね」

 「封筒もないみたいですね」

 最初に賽銭箱の中を見た。一応書こう・・・空っぽではない。五円あったが影で見えなかった。

 「それにしても、藍もこの大会に参加とはね」

 「はい・・・何か、とても気になるのです」

 「それは、恋愛的な意味で?それとも・・・別の意味で?」

 「どっちもです・・・あの人の傍がとても居心地がいいのです。そう、包まれたいという気持ちになるような」

 「でも、最初って毛嫌いしてなかった?」

 「そりゃ、主の紫様に言い寄る輩と思いましたから・・・ですが、不思議と」

 「不思議と?」

 その後、レミリア達とは別の咆哮に歩き出す二人。紫が藍に横島に惚れた理由を聞く中、真剣な顔になった。

 

 「あの人の傍にいないといけない。とても辛そうだ・・・そう思えたのです」

 

 神社の境内の中に入って探しながらそう言った。

 「・・・初めて会った時からそう思いました。最初は勘違いと思ったのですが、日が経つにつれてその気持ちをだんだん強く持つようになりました。まるで・・・ずっとあの人が苦しいのを傍でずっと見ていたかのように感じられたのです。そして、そこから徐々に想いを持つようになりました」

 「う~~ん、どういう事かしらね」

 「私もさっぱりなんですよ」

 二人とも疑問形を出しながら

 「まさか、紫様がライバルになるとは思いませんでしたけど」

 「それはこっちのセリフよ。負けないからね~」

 封筒探しを再開した。数多くいる女性達の中で藍だけでそう思えたのかというと、それは彼女が九尾だからである。何故九尾だからそう思えたのか?というと、横島が前の世界で恋人が死んだ心の傷を持っている時に二人の妖怪が常に寄り添うように傍にいて、一人は人狼のシロでもう一人が九尾のタマモである。

 『だい、じょう、ぶ。ありが、と、う・・・』

 とても辛そうな声で、悲しそうな顔でそう言う横島を見てとても悲しんだ。仕事の時は仮面をかぶって普段通りに見せたが自分の家に戻った時の悲しい・苦しいを全部見せたかのような表情に、いなくなる前日までずっと二人は傍にい続けようと決めたのだ。人狼のシロはまっすぐな性格の為そんな仮面の笑顔で言った言葉を信じたが、タマモはちょっとひねくれた性格の為、その言葉はすぐに我慢したものだと気づけた。そこからタマモは常に狐の状態で傍にいるようになった。

 藍が傍でずっと見ていた。というのはこういう事である。タマモの心で思ったその傍にいないといけないという想いが横島について、それがタマモと同じ存在の藍に流れ込んだのかもしれない。

 

 最後の一人・純狐は屋根の上で寝そべっていて、手には既に封筒が三枚あり選んでいるが決めたのか二枚を投げ捨てた。

 「不思議なやつね。横島って」

 純狐は空にある月を見た。その月には恨んでいた女・嫦娥がいて、彼女の夫が何と前の純狐の夫だった。夫が自分との間の息子を殺しまず夫にその恨みは晴らしたが、嫦娥には出来てなかった。復讐をしたいと思っていたところに横島が彼女を説得したのだ・・・しかも、たった一言で

 

 『結婚して下さあああああい!!!俺が、あなたを幸せにしまああああす!』←かなり酔っている

 

 最初は勇儀かレミリアあたりに飲まされて誘惑から逃れる為にかろうじて残っていた理性で文珠を使い逃げたのだが・・・そこに夫を奪い尚且つ息子も殺された恨み満載の彼女と出会い、酔いが完全に回って理性もなくなり元の横島に戻ってナンパしたのだろう。能力を使う間もなく抱きしめられ押し倒され・・・キスまでしたのだ。

 ただ・・・ここから先の展開を読者は期待しただろうがここまでであり、そこからは意識がぶっ飛んで眠ってしまった。ただし、起きるまで彼女をずっと抱きしめてだ。もちろん、寝ている間も彼女の体のいろんな個所を触ったり揉んだりした。←これは寝ている時の無意識である。

 もちろん、引きはがすことも自分を襲ったとして能力を使って殺すことも出来たのだが、

 『あんなに女として求められて力強く抱きしめられたのって初めて。しかも、幸せにするって・・・今思えばあいつ(夫)は私をあんなに求めて抱きしめたことってなかった・・・まずい、とても・・・とてもドキドキする』

 子を殺され、夫に裏切られ、その夫の妻に復讐をしたい。そんな考えを長い間持ち続けたため、純粋に夫を愛した気持ちを思いだした・・・が、その夫からはこうして求められたか?抱きしめられたか?というと答えはノーだった。こんな風に真っ直ぐに求婚されたことに純粋に嬉しかった。強く抱きしめられていることにもこのまま身を任せたいと思うくらいに幸せを感じた。

 そして・・・キスされたことを思い出すと、復讐よりもこっちを優先したいと考えが変わった。だからこそ、

 

 「結婚、うけるわよ♪今度こそこの腕に子を抱きしめたいし、何よりあれだけ体を好きにしたあんたを絶対に逃がさないから」

 

 この大会に参加した。前回は気づいた時にはもう既に終わっていて、横島と白蓮のいちゃつく姿を見て妬ましい気持ちをずっと持ち続けた。一層の事、能力で・・・とすら思ったが、第二回がいきなりやることに喜んで出場した。絶対に横島と結ばれる・・・純粋にこの気持ちを持って、純粋に結婚したいと思って。←純粋の使い方が間違っている?うん、分かっているけど突っ込まないで!

 

 これが、今回参戦したメンバー+アリスが横島に惚れた理由である。主に

  こいし・・・恋人を失った悲惨な過去を見て

  アリス・・・魔理沙が好きで横島を嫌っていた時でも優しかった

  青蛾・・・彼女の場合は惚れるより、欲望に火が付いた

  勇儀・・・まだ気持ちに気づけてないが、手に入れたい気持ちはある

  幽香・・・美神玲子レベルで気持ちを避けているが、確実に好きになっている

  小町・・・過去を思い出したときの顔を見たのと、かばってくれる優しさに惚れた

  華扇・・・酔っぱらってナンパ・キスをされて、女として求めてきたことに嬉しかった

  藍・・・前の世界の九尾・タマモの気持ちが自分に流れ込んできた

  純狐・・・復讐より大切な気持ちを持たせてくれた

 こんな感じである。

 

 

 さあ、それぞれ皆の選んだ封筒を持って、魔方陣に乗って目的地は横島と白蓮のいる会場だ!次回で、決勝進出のチームが決まります!




 何人かは同じような展開で好きになった感じですが・・・これが精いっぱい!許してください!


 次回はついにミックスジュースを飲んで決勝進出チームが決まります。・・・え?じゃあ中編の3って何?と思いますよね?ちゃんと考えていますが・・・答えは令和になってから!


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第二回横島忠夫争奪戦・中2編(東方)

 最近、異世界カルテットというアニメにハマっている三MENです!これ四つの原作がごちゃ混ぜになって学園生活をしている世界だから面白い!戦いをしないでのほほんギャグをしているから、四つとも内容をあまり知らない俺でも楽しめる!十五分じゃなくて三十分でもいいくらいだ!

 失礼・・・では、争奪戦中編第二話スタートです!因みに、今回出す食材は全部漢字で書いてます。後書きに全部答えを書くので、なんてその漢字を考えて読んではどうでしょうか?
 後、今回は作者視点でお送りします。


 永遠亭に連れていかれたミスター(作者分身)はどうなっているのか?というと・・・

 「ど、どうしたんだよ、おい!」

 「・・・愛してるわ。ミスター♥」

 「愛してるって・・・永琳!お前そんなキャラじゃないだろ!つうか、俺を苦しめて楽しそうに見下すマッドサイエンティストの顔はどうしたんだ!」

 「もう、私を見てよ・・・ほら(ちら)」

 「ぬおおおおお!俺は横島や吉井や上条みたいなラッキーイベントがない男のはずだぞ!しかも、その相手が永琳(脱ぎ)って、待て待て待て!地味に美鈴レベルの大きな巨乳が見えそうだぞおおお!作者は年上な感じの巨乳女性が好みだけど、俺にやっても意味ないだろおおおお!!」←とち狂ってそれ(事実)を言うなあああ!

 何と、永琳に誘惑されていた。ベッドに拘束された上に、乗っかった彼女が服を脱ぎだして彼女の巨乳を包むブラが見えた。←紫色のブラだった。

 余りにも事態がとんでもなさすぎるので混乱して作者の好みを口走るミスター。

 「ね、ねえ・・・永琳。自分の薬を間違って飲んだの?」

 ミスターの悲鳴が聞こえてニートな生活をしていた輝夜は部屋を出てきて、診察室にやってくるとこの状況だった。目の前で横島を誘惑しようとする青蛾みたいなことをしていることに、思わずそう口に出してしまった。何しろ、彼女の知る永琳もマッドな顔と医者の顔と自分の為に尽くす顔をする女の為、こんな恋する女の顔なんて絶対にしないと思っていたからだ。

 「そんな純粋な恋をする乙女な顔で迫らないでええええ!!!」

 「うう、私じゃダメなの?ねえ~~♥」

 「な、何故に横島な目に~~!!これが檻にある餌をとりに行こうとするアライグマな気持ちかあああ!」

 「お願い・・・ほら、見てよ(ふぁさ)」

 「・・・・・・・・」←ぼ~~~~~ぜんとする輝夜

 無言で立ち尽くす輝夜をそのままにして、ついに上の服を脱ぎ去りブラだけになった永琳。ミスターは魅惑的な体と乙女な性格になった永琳に男の部分が反応したと同時に戦慄もしていた。

 何故、こんなことになったのかというと・・・

 「え、え、ええええ!!」

 鈴仙と同じ兎耳を頭から生やす幼女・因幡てゐが輝夜の後ろの扉の影から汗を流しながらその様子を見ていた。悪戯好きな彼女だが、人格がまるで百八十度変わった師匠に混乱していたが、自分の手に持っているキノコに目がいった。

 「まさか、このキノコが原因じゃ!」

 そう・・・性格反転茸である。てゐは永琳に頼まれ薬の原料を探しているとこれを見つけて、何個か彼女に渡していたのだ。もちろんてゐがそんな効果があるなんて知るはずもないし、永琳は知っているのかは知らないが・・・少なくともこの場にあるという事は、薬にしてミスターにそれを飲ませて実験するつもりだったのだろう。だが、運悪く彼女が飲んだか浴びたかをしてしまい・・・こうなったという事だ。←ミスターには悪いが何か面白そうな気がする!

 さあ、スカートのファスナーを下ろしにかかる永琳!この後はどうなることやら。

 

 

 

 五チームが材料の書かれた封筒をしっかり持ってきた。どのチームもちゃんと一人一枚で持ってきたので失格チームもない。さっそくミックスジュース作りと味の鑑定をするために

 「では、ミックスジュースをつくっていくみょん!」

 「まずアリスチームの皆さんお願いします!」

 審査員の横島とラブラブモードの白蓮のいる空間に全員が移動した。当然、そんな光景を見せられている彼女らは

 

 『『『『『『絶対に勝ってやる!』』』』』』

 

 勝利への執念を燃やしていた。森近に言われて出てきたアリスチームの五人。横島の前にはミックスジュースを作るための材料を入れて混ぜる大きなミキサーがあった。人が入れそうな大きなミキサーが、

 「なあ、材料って、果物や野菜だよな!」

 「ミスター曰く、肉や魚に毒や悪魔の実もあるそうだみょん」

 「大丈夫です!永琳さんが治してくれます!」

 「作者の野郎、俺の死ねと言っているようなものだろ!」

 「私が蘇生させますので安心してください」

 「何で白蓮は俺が死にかける前提のことを言っているの!」

 そのミキサーと妖夢・森近・白蓮の言葉に恐怖を覚えた横島。そう言っている間に

 「どうぞ」

 「はい、では、ミキサーの中に入れればその封筒の中に書かれているものが具現化するみたいだみょん」

 「ある意味、すごいミキサーですね。料理の名前を書けば完成したものがでてくるんじゃ」

 「いえ、ミスターさんの説明が書かれている紙を見るとあくまで一つだけみたいです。いろんな食材が入って料理は完成したものになるので、それは不可能みたいです」

 ただし、必ず混ぜてからじゃないとその具現化した中身は出せないので無駄な才能の使い回しとも言える発明品である。

 まずはアリスが最初に入れた紙に書かれていたのは

 『蒲公英』

 え、食べられるの?と思うものが出たと思いきや実は問題なく食べられ、しかも結構栄養のあるものである。これをメインにした料理もあるくらいですから。それがミキサーの中に出てきたとき、ギョッとしたものもいたが食べられることを知っている者達から知るとへ~っという感心した顔になった。霊夢は今度からこれも食べようとこっそり決めた。

 続いて、椛だ。彼女の撮ってきた封筒の中身は

 『蝗』

 ・・・・・・いきなりやばいものが来た。いや、昔の人達は食べるものがなくてこれをつくだ煮にして食べていたらしいが、見た目からかなり躊躇うものが出てきた。それが出てきた時、悲鳴を上げればげ~~って顔をした者もいた。序盤のアリスの食材から一転、椛の持ってきたものに横島も顔には出さなかったが体を震わせていた。

 続いて、早苗だが、

 『河豚』

 ここに来て奇跡が起こった・・・毒ものを引き当てるという奇跡が。まだ最初だというのにもうきてしまった。何しろ、この食材はちゃんとした免許と腕前を持った料理人がいないと食べることができない上に、目の前に生きている状態でミキサーの中にでてきた。もちろん、毒抜きなんて絶対にやってない状態だ。

 今回から参戦のさとりは、

 『蜥蜴』

 横島はそれを見た時、これはミックスジュース作りではなく黒魔術をするための場ではないか?と思ってしまった。さとりは慌てて中身が見れないから分からなかった!と言い、椛と早苗も同じように必死に無実を訴える。因みにアリスは、横島の隣に座り肩に頭を置いて腕に抱き着いて自分の持つ巨乳にその腕を挟めている白蓮に対して殺意を込めて見ていた。

 そんな二人を横目に最後の青蛾の持ってきたものは

 『喪屍肉』

 肉と書かれているが、はたしてこれを食べたいと思う人はいるだろうか?今回の漢字は日本ではなく、中国ではこう書かれるという事でこちらを使いました。読者に分かりやすく言うと、マイン〇ラフトをやっている人なら必ず目にする肉であり、普段なら絶対にお目にかかれない肉です。実に彼女らしいものを持ってきたものだ。

 

 さあ、これらをミキサーで混ぜ混ぜ・・・はい!完成しました。

 「えっと、あれ?あの、その~~、このジュースと認識してはいけないこの物体は美神さんが作ったのか?」

 蝗と喪屍肉に河豚の血でもはやジュースとは思えない色になり、そのひどさに思わずそう呟いてしまった。他のチーム達も一部はもはや黙祷して手を合わせていて、一部はこれはもう負け決定!と思いホッとしていた。では、どうぞ!と横島の目の前に置かれる。置かれた横島は思わず料理なのにあの奇声を上げる物体を作る上司が作ったものでは?と疑うくらいに酷い色だった。

 「の、飲まないと、ダメ?」

 誰だって飲みたいと思わない。何しろ、その上司の作った物体ですら死にかけたのだ。これもまたそうなると思い呟いた言葉に

 『『『『飲まないの~(うるうる)』』』』

 アリス・椛・早苗・さとりはウルウルして横島を見て、

 「別にいいわよ。その時は・・・うふふ。あなたの精(ぴー)を頂くから♥」

 青蛾は涎を飲んで、横島を欲情を込めた目で見た。四つの期待と一つの脅迫(と書いて誘惑と読む)に屈して飲むことにした。その味は、

 

 「ぐは!・・・っは!あ、危ない。美神さんの料理よりはましだった!」

 

 血を吐いたが、意識不明にならなくて生きていることに素直に喜んでいた・・・相当やばかったみたいだ。その反応を見て、椛・早苗・さとりはもう決勝はいけないと察してがっかりした。だが、違う反応をしたアリス・青蛾は、

 『『ふふ、まあいいわ。勝てなくても、横島を奪えないわけじゃないからね♥この大会が終わったらこっそりこいつを誘拐して、監禁して・・・うふふふふ♥』』

 負けても前向きに考えており、今回の勝者からの寝取りを計画していた。ただ、青蛾は気づいているだろうか?これがアリスレベルのストーカーなやり方だということに。

 

 次は食材探しで人里に多大な迷惑をかけた霊夢チームの出番となりました。まずは霊夢の持ってきたものは、

 『牛乳』

 やっと、まともなものがミキサーの中に出てきて、これを見た時横島は心底ほっとした顔をした。どうやら頑張った彼女へのご褒美だが・・・本人はあまり嬉しくなさそうでなかった。

 「こいつらがまともなものを取ってきたかしら?・・・それ次第でダメになるし」

 まだ四人が出ていないし、さっきのアリスチームもかなりひどかった分、ぬか喜びできなと思ったのだろう・・・賢明な判断である。では、次はフランちゃんです。

 『玉蜀黍』

 野菜ではあるがこれはこれで悪くないので、少し期待できるものが出てきた。横島の顔も少しずつ笑顔が戻りつつある中、次・・・あれ?

 『蜜柑』

 衣玖さんがこっそりすぐに入れたようです。彼女もまたジュースにするにはいい食材を持ってきたな・・・次の火花を散らす二人を見て、最後に入れたくないからこそ衣玖さんはこの時にそっと入れたのか。確かに、勇儀さんと幽香さんの後に入れるのはかなり勇気がいりそうだからな!

 さあ、注目の問題の二人

 『葡萄』

 『茘枝』

 ・・・・・・あれ?え?な、何と二人そろって果物を引き当てていた!ふむ、おそらくこの果物と同じくらいの甘い気持ちが二人にはあったという事でしょう。だからこそ、封筒の中身を上手く見抜いてこれを引き当てられたという事か!いや~~、お二人の乙女な、え、ちょ、何で拳を鳴らしてこっちに来るの!いやあああああ!来ないでええええ!←この後、心を見抜かれた報復に作者は二人に全殺しされた。

 「よ、よかった!これなら!」

 「霊夢、うれしいのか?」

 「よかったですね!霊夢さん!」

 不安だった彼女らも妥当なものを持ってきたことに霊夢は心からほっとしています。フランは理解してないが、衣玖もとてもホッとして霊夢の傍にいる。

 では、中々悪くないものを持ってきたこの味は!

 

 「美味い!美味しいよ!ありがとう!」

 

 横島君が喜んでいます。これはかなりいいぞ!・・・ただ、一つ注意です。

 「これで美味い以外の言葉を言ったら」

 「力づくで言わせてやるつもりだった」

 目の前で(作者を全殺しにした)勇儀さんと幽香さんが拳を握りしめて殺気すら感じる顔になっていた。決してこの顔に屈して言ったのではないので、そこはご理解をお願いします。

 

 では、続いて咲夜チームと行きましょう。え~、何か一人ずつ出すのが面倒になったので、一気に入れることにしましょう。

 「全く作者は面倒くさがりね」

 「まあまあ、いいじゃないですか咲夜さん」

 「ササッと終わるならそっちがいいさ」

 「果たして、うまく出来上がるかどうかは本当に運だからね」

 「では、入れましょう!」

 咲夜の文句を皆でなだめながら五枚の封筒をミキサーに入れた。←しょうがないだろ!だって本当に面倒・・・ごめんなさい!

 それぞれ出たものが・・・

  咲夜・・・錠菓

  美鈴・・・薯片

 この二人がお菓子ですか。ただ、美鈴さんはちょっと混ぜるにはいまいちなものため、ちょっと苦い顔をしています。そして、残り三人は

  空・・・納豆

  小町・・・凝結乳

  華扇・・・雲丹

 小町さんは悪くないですが、空さんと華扇さんはそのままで食べたほうがおいしいものです。←作者納豆が大の好物であり、マジで一日一回必ず食べるくらいです。

 「ちょっと、小町さん以外はどうしてそんなのをとってきたのよ!これじゃ霊夢達に負けるわ!」

 「仕方ないじゃないですか!だって、この中に入れるまで分からないんですから!」

 「おおお、混ぜている色が面白くなってます!」

 「うわ・・・これを飲むのか。アリス達よりはましだろうが」

 「はあ、これは期待できないですね」

 どうやら、霊夢チームには勝てないと思ったみたいです。まあ、あっちは上手い事果物メインでとってこれましたから、そう思うのも無理はありません。では、味は・・・

 

 「う~~ん、いろんなものが無理やりミスマッチして相殺し合っている味だな~」 

 

 これはジュースというより幼稚園児が適当にトッピングしたようなもののため美味いの一言は出なかったので、ここまでで高得点は上手く果物を多く引き当てた霊夢チームとなったようだ。アリスチームと咲夜チームは決勝進出できないと悟ったのかがっかりしていた。

 

 

 さて、ここで少し横島君の舌を休めましょう。しっかり口をゆすいですっきりしてもらいます。

 「(さあ、どうぞ)んん~~」

 「あの、白蓮さん。一人でできるから!」

 「(さあ、さあ)んん~~」

 「う、うううう!(ちゅううう)」

 ・・・こういう時でも恋人を見せつけるんですね。水じゃ刺激的過ぎたアリスチームと斜め上な味になった咲夜チームのジュースの味を消すには効果が薄いので口をゆすぐ為の薬品でやってもらおうとしましたが、白蓮さんがもう隙あらばとそれを口移しで口の中に入れちゃいました。しかも強く抱きしめているから、

 「んんん!!!(む、胸があああ!感触がああああ!)」

 彼女の巨乳を感じてしまうから焦っている横島君。真っ赤になりながら白蓮さんから口を離してゆすいでいます。もちろん、彼女は物足りなそうにしている・・・う~~ん、自分に厳しいはずの彼女が自分に甘くなっているのは気のせいではないですよね。

 「白蓮様、変わったよね」

 「ああ、横島にべったりな時間が凄く増えたな」

 「でも、怒る時の怒りは絶対に増した!だって、この前ビックリさせたら殴り飛ばされたし!」

 「・・・それって、その傘が白蓮様の服にひっかかって全裸にしちゃって横島に全てを見られた時の事?」

 「「「それは小傘が悪い」」」

 「でも!前はそれをしても説教で済んだのに!」

 『『『前もしたのかよ』』』

 命蓮寺メンバーも彼女の変貌の話をしていて、その際の小傘の失敗談に全員が同意した。実際、彼女のオールヌードは第一回争奪戦でも横島に見られているが、やはり恋をすると恥じらいを持つためそんな一面を持つようになった白蓮を見てきた彼女らは本当に女性らしくなったと思った。

 

 

 口も元に戻したところで、早速続きと行きましょう!

 「くっくっく!ようやくカリスマたる私の出番ね!」

 レミリアチームの持ってきたものは一体何か?では、今度は面倒と思われないために再び一人ずつにしましょう。まずは、

 「あらあら、まさかカリスマの集合体たる私を最初にする気?」

 どうやら彼女は最後がよさそうなので、他の人からにするとして・・・小悪魔さんからにしましょう。

 「は、はい!(ここで変なものが出たらレミリア様の恥をかかせてしまう!)」

 何やら、当主の視線が自分に集中していることで緊張しているみたいだ。そんな彼女がびくびくしながらミキサーに入れて出てきたものは、

 『洋酒』

 おや、酒が出てきました。この名前だけだといろんな海外の酒をまとめたみたいに見えますが、実はちゃんとある酒を指す漢字であり「ば~~ろ」が口癖のどっかのちっこい探偵の漫画の代表的な悪役のコードネームです。

 続いての鈴仙さんが

 『猪口齢糖』

 これは、菓子ですが味の面では問題なさそうですね。ただ、洋酒はかなりアルコール度が高いので何かで薄めないとそのままじゃ横島君がぶっ倒れてしまうかもしれません!

 そんな不安を持ちながら慧音さんが見つけてきたのは

 『蝮』

 ・・・まずいものが出てしまいました。酒に関わりのあるものではあるが、生きている状態でこのミキサーで・・・うわ、にゅるにゅる動いている!

 気を取り直して、こいしたん・・・もとい!こいしちゃんがとってきたのは、

 『鼈』

 ふと思う。このチームはもしかして横島を(性的に)襲いたいのか?と。ここまで地味に精力に関わるものばかりであり、飲むとベッドの中でハッスルできるものばかりだ。小悪魔に鈴仙に慧音さんならともかく、レミリアとこの子にそんなことされたら横島はおそらく、発狂するだろう。

 まあ、最後のスーパーカリチュマ吸血鬼のレミリアさんが残っている!果たして狙ったのか!それとも偶然かは彼女にかかっている!では、最後に来たのは!

 『肝』

 うん、間違いない!彼女らは横島君を性的に犯すつもりだ!今回の彼女らの材料は、エロをするために男に食べさせるには最適のものだから!←洋酒はともかく、他四つは本当らしいです。

 では、この五つが混ざった精力ドリンク・・・もとい!ミックス酒を飲んでもらいましょう!色がもはやアリスチームの時同様かなり危ない感じだけど気にしない気にしない!・・・飲んで、すぐに俯いた!・・・あれ?震えている。ど、どうしたんだ!

 

 「ぐ、ぐうおおおおお~~!!ぐ~~へへへへへ!美女が一杯じゃあああああ!み~~~んな!俺の女じゃああああああ!というわけで、いっただきまああああ~~~~すうううう!!!」

 

 あ・・・え~~、しばらくお待ちください。

 

 

 大変失礼いたしました。どうやら、あのミックス酒の効果がとんでもなさすぎて理性がぶっちぎれて隠された欲望が思いっきり出てしまったようです。でも、ご安心ください。最初に襲おうとした着物をいつも肌蹴させて普段からエロっぽい勇儀さんに襲おうとしたけど、襲われなかった彼女ら全員から怒りのスペルをくらって意識不明になっております。

 とりあえず、今は目を覚ますまでまた休憩と行きましょう・・・あれ?皆さんの視線が

 

 「「「「「「「・・・大きい(太い)/////」」」」」」」

 

 横島君の下半身のテントに集中してます。まあ、あれほどの精力がつくものを飲んだのだから体がこうなっても無理もないですね。今回の参加者じゃないメンバーも目を輝かせています。

 「皆さん。ここはひとつ・・・楽しみませんか?」

 と言って、射名丸文が楽しそうにシャッターを切る。十枚ほど撮り終えて彼女が皆に視線を向けると

 『『『『『『『わかってるよな!』』』』』』』

 的な目になっていた。その意図を理解した文は

 「皆さんも興味があるのですから、いいですよね!ちゃんと写真は一枚千円で売りますので!」

 と言って皆が頷いて許可したのを確認したのを見ると、横島のズボンを・・・その下のパンツも・・・ついに。←誰も止める者はいなかった。文の一枚千円も金を出す気満々である。

 

 

 一時間後に、横島がようやく目を覚ました。

 「あ~~、すまない。眠りこけてたみたいだ」

 「「「「「「「「いや、大丈夫、だ/////」」」」」」」」

 欠伸を出しながら謝罪するが、皆は問題ないと言った・・・ただ、皆は

 『何で目を合わせないんだ?』

 目を合わせなかった・・・理由は明らかだ。それより、後は魔理沙チームを残していたので、ミックスジュース対決を再開した。では、まず魔理沙からだが、

 『護謨護謨』

 まずいものを引いてしまったようです。で、でも!他のメンバーは!

 『烈々』

 『人々』

 チルノと純狐もまた似たようなものを見つけてしまっている!これはもう無理ですね・・・でも、一応続けましょう。残った八雲家の二人は!

 『真似真似』

 『毒毒』

 ・・・・・・アリスチームの時の悲劇が再来しそうです。何しろ、

 「え!何だぜ!この見るからにまずそうなものは!」

 「おおお!すっげえええ!」

 「・・・嫦娥に食わせてやりたいものね」

 「ちょっと藍!なんてもの持ってきてるの!」

 「紫様だって人のこと言えないですよ!何です!見るからに私達のより毒毒しいじゃないですか!」

 見るからに食べたくない見た目をしてますからね。チルノだけは面白そうに見てますけど・・・あはははははは(乾いた笑い)。では、飲んでもらって横島君の悲鳴

 

 「うんめえええええ!すげえうまい!今までで一番だぜ!」

 

 聞くとす・・・・・・は?え?今、幻聴が聞こえたような気が。

 「いや~~、さっきの酒が強烈すぎたからこうしたものが飲みたかったんだよ!」

 あの・・・まずい味で評判のあの実を五個もミックスして飲んだんだぞ!あれが美味いはずが

 

 「ありがとな!魔理沙ちゃん達!今回は君達が決勝進出だ!」

 

 な、何故だ。何故!これで決勝進出なんて納得がいかん!

 「や、や、やったんだぜえええええ!霊夢に勝ったあああああ!」

 「ふふふ!最強のあたいがいれば勝てて当然だ!(どや)」

 「よしよし、夫を手に入れる障害が一つなくなったわ」

 「やったわ!前回の屈辱を晴らしたわ!」

 「おめでとうございます紫様。私も決勝に行けたことが嬉しいです」

 彼女らは見た目からしてやばい事が分かるあの食材で決勝に行けたことに本気で喜んでいる!ダメだ、空気的にも決まった感じになっているから諦めるしかない。もうあのバカが宣言してしまった以上魔理沙チームが決勝に行かせ・・・あ!チルノが興味半分で飲みに、や、やめるんだ!

 「(ごく)ぎゃああああああ!!!あ、あたい、西京になりた、かった(がく)」

 「ち、チルノちゃああああああん!!」

 や、やっぱり、最凶な味だったんだ。何しろ、チルノはどんな時も最強という言葉を間違えないはずなのに、西京と間違えるくらいにダメになっている!大妖精、彼女を頼むぞ・・・南無。

 

 でも、いったいどうして・・・待てよ?さっき酒が強烈すぎた。と言ったな。あの男の漢をギンギンのガッチガチに、欲望を最大限まで高める超精力ドリンクな酒をそう言った。

 まさか、あれの味が信じられないくらいにやばすぎて舌の機能がぶっ壊れていたのか!ましてや、その前に飲んだ三つの中のジュースにもやばいものがあったから水と薬品で口の中を浄化しても元々機能が壊れ始めていてミックス酒がトドメになったのか!

 そんな状態で飲んでしまったから、あの材料しかないミックスジュースを美味いと言ったのか!しまった!こんなことなら先に舌の検査をしておくべきだった!

 (かくかくしかじか)チルノの悲劇を目撃して、美味いと言った横島と相対する状況に唖然とする彼女らに説明したら

 

 「ちょっと!チルノがぶっ倒れたんだけど!これで魔理沙達が決勝進出なんて納得いかないわよ!」

 「「「「「「そうだそうだ!」」」」」」

 

 霊夢の言葉に皆が賛成した。そりゃ、俺だってまずい味しかない悪魔の実が五個のミックスジュースを美味いというなんて納得できないけど、もう横島が決めちまったし。このままじゃ暴動も起きるから・・・よし、こうなったら。作者特権!タイトル・・・もとい!内容詐欺をしよう!

 魔理沙チームはもう決勝進出は覆せない。なら、その決勝行きのメンバーを六人から八人に増やしてしまえば問題ない!というわけで皆、

 

 『残り二名の決勝への椅子をかけて、敗者復活戦を頑張ってください!』

 

 敗者復活戦だああああああ!・・・あ、でも!

 『これは霊夢チームだけに権利があります!さっきのジュースの出来具合からすると、彼女らがかなりの好印象だったので!・・・文句はありませんね?』

 「「「「「「「「ふざけるな!!!大ありだああああ!!!」」」」」」」」

 ぎゃあああああああ~~~!!で、でも、仕方ないじゃないか!アリスチームはあれだし、咲夜チームはまずそうだったし、レミリアチームは(性的に)危ない代物だったし!この作品はR18は禁止・・・ぐへぐばごげえええええ!←説明中の作者は霊夢チーム以外のチームからリンチをくらい消し炭にされてしまったが、決定は覆されなかった。

 

 

 決勝進出者・・・聖白蓮・霧雨魔理沙・チルノ(現在失神中)・八雲紫・八雲藍・純狐の六名が決定・・・が、急遽敗者復活戦が決まりその内二名が進出決定した。

 敗者復活戦・・・霊夢チームのみ権利あり。

 




 というわけで、作者の観察不足によって魔理沙チームが決勝進出になりました・・・本当に申し訳ない!そして、唯一ジュースが好印象だった霊夢チームだけが敗者復活戦です!霊夢・フラン・衣玖・勇儀・幽香の五人から二人が決勝行きですが・・・さあ、誰になるかな!

 皆さん!異世界カルテット見ようぜ!じゃなかった。次回をお楽しみに!・・・では、漢字の答え合わせです!
  アリスチーム
 『蒲公英』=たんぽぽ 『蝗』=いなご 『河豚』=ふぐ
 『蜥蜴』=とかげ 『喪屍肉』=ゾンビ肉
  霊夢チーム
 『牛乳』=ぎゅうにゅう 『玉蜀黍』=とうもろこし 『蜜柑』=みかん
 『葡萄』=ぶどう 『茘枝』=ライチ
  咲夜チーム
 『錠菓』=ラムネ(固形タイプ)『薯片』=ポテトチップス
 『納豆』=なっとう 『凝結乳』=ヨーグルト 『雲丹』=うに
  レミリアチーム
 『洋酒』=ジン 『猪口齢糖』=チョコレート 『蝮』=まむし
 『鼈』=すっぽん 『肝』=レバー
  魔理沙チーム
 『護謨護謨』=ゴムゴム 『烈々』=メラメラ 『人々』=ひとひと
 『真似真似』=マネマネ 『毒毒』=どくどく
 以上です!皆さんは何個分かったかな?因みに異世界カルテットを初めて知った読者の為に四つの原作も書いときます。
 『オーバーロード』『Re:ゼロから始める異世界生活』
 『幼女戦記』『この素晴らしい世界に祝福を!』
 です!見てみてね!


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第二回横島忠夫争奪戦・中3編(東方)

 この横島忠夫も、気づけばもう少しでお気に入りが700になる・・・ええええええ!

 本当にありがとうございます!この争奪戦が終わったら記念小説を書こうか!でも、ネタとしては第二回バストランキングかな?ヒロイン数は第一回より結構少ないけど・・・東方の今回の決勝進出キャラも出すか!

 では、敗者復活戦始まりです!


本編前の茶番・・・もとい!あの永遠亭の展開はどうなったのか?というと、

 「はあ、はあ、はあ!な、な、何でじゃああああ!」

 あの誘惑の永琳に欲望より恐怖が上回り、いったん迷ったら出られないあの森にもう何も考えないで逃げ込んでしまったミスター。ただし、作者の分身であるこのミスターはいざとなれば作者特権・・・いや、瞬間移動で脱出ができるから問題ないが、

 「あ~~、すまん。とりあえず捕まってくれ」

 「妹紅!何でお前が手伝うんだ!」

 「いや、輝夜が頼むから。お前を連れ戻してくれって」

 「訳が分かんねええええ!」

 忠夫争奪戦に興味を持たない妹紅が追いかけてくるのだ。彼女はミスターがそんなことをできる事を知らないので一応迷わせないために追いかけているのもあるが、輝夜の頼みで連れ戻すことも頼まれていた。

 「何でじゃ!お前と輝夜って喧々な仲だろ!」

 「それを言うなら犬猿の仲だが・・・まあ、あいつとは文句の言い合いをするから間違ってはいないが。理由はわかるだろ?」

 「・・・・・・」

 犬猿の仲なのに妹紅が頼みを聞いた理由はただ一つ。

 「正直、あの乙女バージョンの永琳を見るのはあの引きこもり(輝夜)も、そして私も蓬莱の薬の効果をぶっちぎれて死ぬかもしれなくて辛いから、さっさと連れ戻すことにした」

 これ以外にない。

 「そこまでとんでもないのか!」

 「それはお前が一番わかるだろ!だから、お前はあいつが元に戻るまで傍にいろ!何か、あれを見て死を受け入れるのは何か嫌なんだ!」

 妹紅も信じられないものを見て、彼女も輝夜もてゐもあの乙女永琳に恐怖しているからこそ

 「生贄になれってことか!・・・っていつの間に!」

 「さあ、戻るぞ。薬の効果が切れるまででいいから安心しろ。それが終わったら帰っていいぞ」

 「それって、切れたらまたあいつに実験体にされるのとおなじことじゃねえかああああ!いやだあああああ!!助けてええええ!!」

 ミスターを生贄にするのだ。しっかり襟首掴まれて、簀巻きにされて永遠亭に連れ戻されていく。彼は焦りの余り、頭の回転が鈍っていて作者特権をすっかり忘れてしまっていた。←まあ、私が帰しませんが!

 

 因みに永琳は何をしているのかというと、

 「うふふふふ♥これで、あの人は私だけを見る♥これとこれとこれと・・・ああ、ニガサナイワ」

 今だ効果は継続中。どうやら、ミスターを自分のものだけにする薬を開発中だ・・・ただ、作っている姿は下着姿だった。どうやら、逃げていくミスターを見て輝夜に妹紅に追いかけさせるよう頼んだ後、すぐに逃がさないための薬を作ることをすぐに思いついたようだ。

 「ありとあらゆるすぐに出るものを・・・妹紅。早くしなさい。アノヒトヲツレモドシテキナサイ♥」

 マッドサイエンティストも結構病んだ人格を持っているので、その病みが彼女をヤンデレになるように発動しているのだろう。さっきから言動の一部がまさにその人が言う感じになっている。

 「「・・・こ、怖いよ~~~」」

 (重すぎる)恋の力で動く永琳を見て、輝夜とてゐは輝夜がニートをする部屋に逃げ込み抱き合って恐怖に震えていた。この時ほど、妹紅が早く連れ戻してほしいと切に願った。

 

  

 

 永遠亭の事も気になるが、本編に話を戻そう。敗者復活戦に駒を進めた霊夢チームは、

 「魔理沙にだけはまだ負けたくない!」

 「次回のリベンジ、必ず晴らして見せます!」

 「忠夫はフランのもの!」

 「さて、ここからは敵だな」

 「ああ、そうだな」

 火花を散らしていた。それは当然であり、何しろこの中から二人

 「ここで緊急報告だみょん。どうやらチルノちゃんがかなり危険な状態で出場できそうにないみたいだみょん」

 「よって、彼女はリタイヤと判断して勝者は三人になりました」

 「危険な状態って・・・あれを平然と飲んだ横島さんっていったい」

 ・・・いや、チルノの自業自得が自分を失格にして三人が決勝に上る事になった。これはチャンスとさらに火花が大きくなったのは気のせいではない。

 「では、決勝への三枚の切符をかけて頑張るみょん!」

 「敗者復活戦の種目は!」

 二人の掛け声と共にテレビに出た選抜方法は、

 

 『じゃんけんぽん!あっちむいてほい!』

 

 どっかのキン肉なんちゃらの超人ナンバーワンを決める大会でやる予選と同じ種目だった。

 「「何で殴り合いじゃないんだ!」」

 この競技に文句を出したのが、殴り合いなら自信を持っていた勇儀と幽香だった。霊夢・衣玖は心底ほっとしてフランはじゃんけんなんだ~と気楽に画面を見ていた。だけど、ルールを見た途端に彼女らは

 

 『ルールは一つ。画面に出る手とじゃんけんをしてあっち向いてほいをする。あいこは勝ちと判断する』

 

 拳を握った。そのまま見れば普通のあっち向いてほいのルールそのままだが、二人はこのルールの裏の意味をしっかり理解した。残り三人は、

 『・・・まさかこれって』

 『まずいわ。つまり、ああいう事よね?』

 『これだけ?つまんない!』

 フランはそのままで見てつまらなそうにしていたが、霊夢と衣玖は理解した。どうやら、フランだけは分かってないようだ。

 

 

 早速、画面の前に五人が立ち、そして

 「じゃんけん!」

 妖夢の声で始まった。最初に出たのは

 

 「ぽん!」←画面・チョキ

  霊夢・グー

  勇儀・グー

  衣玖・パー

  幽香・グー

  フラン・チョキ

 

 衣玖以外は勝ちになった。その瞬間、彼女は寒気を感じて、

 『に、にげなあああああ!』

 「「「さあ、どっちをむけばいい!」」」

 逃げようとしたが、霊夢・勇儀・幽香に既に捕まっていた。霊夢・幽香に両腕を掴まれて、勇儀に背後から顔を掴まれていた・・・仲が悪いはずなのに、利害が一致するとコンビネーションがいいのは彼女等だけじゃなく他の皆も同じである。

 「あっちむいて」

 その状況を見て冷や汗を流す森近は次の言葉を出した。

 

 「ほい!」←画面・右に指さしている

 「そっちか!(ごき!)」

 「いやあああああ!(ぼき!)・・・・・・(ぐったり)」

 

 画面に出ている指は右を差した。だから勇儀はそっちに衣玖の顔を向けた。ただし、鬼の力と勢いでやったため聞こえてはいけない音が聞こえた。

 「い、い、衣玖ウウウウウ!」

 「(ガタガタガタガタ)」

 三人に掴まれて動かなくなった衣玖を見て天子はびっくりして叫び、妖夢はマナーモードになった。これが争奪戦じゃなかったら、ある意味能力者同士の争いを起こしてもおかしくないことをこの三人はした。

 「・・・・・・い、衣玖さん。ま、ま、ま、負け、です」

 文の恐怖におののく声と共に衣玖の敗北が決まった・・・そう、これは負けた者の顔を強制的に指した方向に向けてもいいのだ。今のように力づくでも、好物を指した方に置いて誘惑しても、じゃんけんに勝ったものは何してもいいのだ。

 力づくに関する項目がなかったのを知ったからこそ、勇儀と幽香は自分に有利と思ったのだ。

 「ととと、とんでもないむきゅ」

 ダラダラ汗を流すパチェリー。他人事だが、衣玖の今だ動かない姿に彼女だけじゃなく観戦者全員が恐怖している。何しろ、霊夢はともかく花の大妖怪の異名を持つ幽香に怪力で自慢の鬼の勇儀がいるのだ。恐怖するのも無理はない。のほほんと思えるじゃんけん対決もこの衣玖の瀕死な状態を目の当たりにしてしまったら、ちょっとしたデットオアアライブに見えてしまう。

 「「「・・・・・・」」」

 実況席にいる三人もこのまま続けていいのか?と思っている。妖夢や森近はもちろんの事、文も衣玖の意識がない状態を見たら絶句してしまう。

 「さあ、続けなさい!」

 「おうよ!さっさと終わらせるぞ!」

 「早くしましょう」

 「ほら早くするんだ~~!」

 だが、四人はやる気だ。勇儀と幽香は自分に有利な状況だから負ける気はないという考えから、霊夢は自棄になっているかもしれない。フランは・・・多分まだ状況を理解してないのかもしれない。四人が続ける意思がある以上は、

 「つ、続けるみょん!」

 こう言うしかないのだ・・・というわけで、このままの状態で続きに入った。

 「では、第二戦行きます!」

 「で、できる事なら、穏便にお願いするみょん!」

 「妖夢さん、覚悟を決めましょう」

 マナーモードを解除しきれてない妖夢に、既に諦めた文は彼女の肩に手を置いた。二戦目のじゃんけんは

 

 「ぽん!」←画面はパー

  霊夢・グー

  勇儀・パー

  幽香・チョキ

  フラン・グー

 

 霊夢とフランが負けた。だが、この二人は勇儀と幽香から

 「飛ぶわよフラン!」

 「え、うん!」

 捕まらないよう霊夢は空を飛ぶ能力を、フランは吸血鬼特有の羽を使って空に逃げた。そう、これは力づくもOKだが能力の使用もOKなのだ。

 もし魔理沙や他のメンバーだったら霊夢はそのまま彼女らを生贄にしていただろうが、純粋でルールの裏の意味を理解してないフランにそれをさせるのはさすがに罪悪感があったのか彼女にも飛ぶよう言った。フランはそれに従って飛んだので、

 「「クソ!」」

 地面で悔しがっている二人に捕まらずに済んだ。その間にも、

 「あっちむいてほい!」

 画面は上を指したが、霊夢は逆の下を向きフランも彼女に従い下を向いた。

 「ふ~~、一先ず無事ね」

 「ありがとう!霊夢!」

 「でも、今回限りよ。いい、じゃんけんに負けたら今みたいに逃げなさいよ。次からは助ける気はないから」

 「わかったよ!」

 どうやら、フランは半分くらいは理解したようだ。

 

 『負けたら逃げる!勝ったら力づくで!』

 

 ・・・まあ、今回に限ってはこれでいいだろう。

 

 

 そして、三回目は、画面のチョキに対して彼女らは勝ちとあいこだったのでノーカンだ。ただ、フランももはや遠慮なしでやってもいい考えになっているので四人ともさっき以上の火花を散らしている。観戦者もたかがじゃんけんなのに緊迫とした状況に思わず息を飲む。

 「た、助かったんだぜ。私達があの戦いじゃなくて」

 「ねえ、藍。どう見る?この戦い」

 「はい、もう・・・わからないの一言です」

 「さて、誰が勝つかな?」

 既に決勝への駒を進めた自業自得でチルノが抜けた魔理沙チームはこの戦いじゃなかったことに心底ほっとしていた。何しろ、幻想郷最強の八雲紫もスキマを使う間もなくさっき衣玖がやられたチームワークで負けるのが目に見えているからだ。しかも、さりげなく聞いたけど目の前の従者も今はライバルで自分の動きをよく知っているからこそ、先に勧めてホッとしている。

 そんな勝った彼女らも冷や汗を流すこのじゃんけんの四回目が来た。

 

 「ぽん!」←画面はパー

 霊夢・チョキ

 勇儀・グー

 幽香・グー

 フラン・パー

 

 二回目の逆の結果になった。霊夢がチャンス!と思いフランと共に勇儀と幽香に振り向いた瞬間だった。

 「「おらああああ!!!」」

 二人の拳・・・グーがぶつかり合っていた。

 「はははは!何だい、反応がいいじゃないか!」

 「ふふふ、そっちこそ!」

 「「くたばれえええええ!」」

 「「・・・て、手出しができない」」

 どうやら、負けた瞬間に体が動いていたようだ。そして、お互いの考えは同じでこいつを負かそう!と言う考えでグーをぶつけあったようだ。何しろ、実力行使でもルール違反じゃないから二人はにやりと笑ってお互い後方に飛んだ。霊夢とフランはそんな二人の鬼気迫る表情を見て唖然として、二人がまるで〇空とベ〇ータを彷彿させるほどの力のぶつけ合いを始めた・・・そんな状態でもちゃんと画面のあっちむいてほいにしっかり反応して、別方向を向いた。

 五回目のじゃんけんでは、

 

 「ぽん!」←画面はチョキ

 霊夢・パー

 勇儀・グー

 幽香・グー

 フラン・グー

 

 霊夢だけが負けになった。

 「く!急がないと!」

 「ふ!二度も同じ手が通用すると思うか!」

 「さあ、負けろ!」

 「ごめ~ん、霊夢。助けられない~」

 自分に襲い掛かる二人の修羅から逃げる為に空を飛ぶ霊夢。フランはさっきの借りを返す意味なのか、それとも霊夢が失格になれば自分が自動的に決勝に進むから放置でいいのか、動こうとしない。

 「「おらあああ!」」

 そんな霊夢を追いかけて、脚に力を込めて飛び上がる勇儀と幽香。

 「ちょ!マジ!」

 何と二人とも霊夢より高く飛び上がり、

 「「死ねええええええ!」」

 両者の拳がまさに霊夢に襲い掛かろうとした。

 「む、夢想封印!」

 慌てて二人に対してスペルを放った。しかも一発じゃ無理と判断したのか何重発も出したのだが、

 「「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄・・・無駄ああああああ!!」」

 どっかのディオみたいな悪人面になった二人が全部己の拳で打ち砕いた。

 『あっちむいて』

 だが、これが

 「「くたばれええええ!」」

 「いやあああああああ!!」

 『ほい!』

 「ぐへごぎゃ!」

 霊夢を画面に出ている下に向けることから、倒すことに意識を上手く変えることができた。地面に叩きつけられた霊夢は思わず右に向いて何とか切り抜けることができた。

 「むう、一層の事ここで倒さないか?」

 「ルール無用だし、それもいいかもな」

 このゲームのやり方が面倒になってきた二人は拳を鳴らして、辛そうに起き上がろう霊夢を見た。

 「ダメですみょん!その場合は失格みょん!」

 「お願いですから平和的にお願いします!」

 「・・・選手として出ていたらどうなっていたんでしょうか、私」

 霊夢の辛そうな姿に慌てて助け舟を出すカップルたち。もし選手として出て一緒に敗者復活戦をしていたら自分はどうなっていたか・・・その結末が怖くて想像できない文。

 カップルの言葉にやれやれと思いながら離れていく二人。

 「霊夢、もうやめた方がいいよ」

 フランが心配で声をかける。

 『く・・・これじゃあ確かに・・・次にじゃんけんに負けたら確実に私は負ける。スペルを使う体力も今の攻撃で無くなった』

 はあ、はあ、と息を切らしながら何とか立った。

 『せめて・・・決勝には行きたかった。あいつを、忠夫・・・を』

 諦めモードになり負けを宣言しようとしたときに、横島に視線を向けると

 

 「ふふ♪気持ちよく眠ってますね♥」

 

 何と白蓮の爆乳を誇る胸を枕にして横島は眠っていた。しかも、何と幸せそうに。それを見て一気に悔しい気持ちが沸き起こった。

 「く!でも、決勝に勝てばいいんだぜ!」

 「あなたに出来るかしら?あ、れ、が?」

 「ふ、ふん!いざとなったら巨乳になる魔法を!」

 「私や白蓮のような自前じゃないと喜ばないんじゃないかしら?」

 「紫様、そんなこと言ってはかわいそうですよ(それなら、私も結構あるから喜んでくれるかな?)」

 「ふふふ、私も出来るぞ~。服で見えないように見えるが、私だってかなり大きいぞ」

 魔理沙や紫に藍に純狐の話声も聞こえる。話の内容は何やら胸談義になっているが、弱っていて彼女達とは距離のある霊夢には聞こえてなかった・・・が、

 『そうだった、魔理沙と紫は既に駒を進めていたわ・・・(ぐ!)あの二人が決勝に行っているなら・・・負けるわけにはいかない!』

 既に決勝にコマを進めている二人を見て気合を入れ直すことができた。

 

 『ここで負けたら、忠夫を手に入れられなかったら、負けを認めてしまったら!博麗の素敵な巫女の名折れよ!何より、私自身のプライドが絶対に許さないわ!』

 

 よろよろになりながらも立ち上がる霊夢。

 「さあ、続けようじゃない!」

 ボロボロでも続けようとする彼女に、

 「おお、いいね~」

 「ふふ、どこまで持つかしら?」

 「れ、霊夢~。本当に大丈夫?」

 「ええ、見てなさい!絶対に私が勝ちあがって見せるわ!」

 勇儀と幽香は感心した笑顔になり、フランは駆け寄って不安そうにした。でも、霊夢の意志はもう決まっているのでそのまま続行することにした。

 

 

 霊夢の事を心配する観戦者達も霊夢に棄権を促すが、

 「私を心配に思うなら・・・止めるんじゃないわよ!」

 主人公らしい踏ん張りを見せて、彼女らの声掛けも止まった・・・そして、ついに

 『じゃん、けん』

 画面のじゃんけんが再開した。

 

 『ぽん!』

 

 出てきた画面はグーだ。それに対して彼女らが出したのは、

 

 霊夢・パー

 勇儀・チョキ

 幽香・グー

 フラン・チョキ

 

 霊夢と幽香が勝ち、勇儀とフランが負けた。この瞬間勇儀はフランの背後に回り羽交い絞めにした。

 「え。え!」

 フランもあっという間なのでびっくりしている。さっきの衣玖のやられっぷりを見ても、やはり自分になるとこうなるものだ。幽香は既に他人事のように見ていて、もうこれで決勝に進めると判断したのか協力する気はない。

 『あっちむいて』

 「ちょ!た、助けてええええ!」

 力もスペルもかなり高いレベルを持つフランだが、それはあくまで目の前をしていたらの話であり、このように自分と同レベルの力の持ち主の勇儀から羽交い絞めにされた経験などない。また、羽交い絞めにされて動けないことが心理的に不安を持ってしまい、判断力も失いスペルを使うという考えを無くしてしまっていた。

 だが、仮にスペルを使っても自分にも被害が来る可能性だって高いし、彼女もそれには気づいているので使う気持ちを持てても出せないかもしれない。

 「フラン!」「妹様あああ!」

 レミリアと咲夜が叫ぶ中、

 

 『ほい!』

 

 画面に出てきたのは左だった。勇儀が両手に力を入れてフランの顔を抑えた瞬間、

 

 「勇儀!左に高い酒があるわ!」

 

 霊夢のこの一言が出た。

 「何!どこだ!!」

 酒に目がない彼女が、フランの顔を掴んだまま思わず本能で左を向いてしまい、

 「ゆ、勇儀さん!失格だみょん!」

 「美味いですね。酒好きの彼女にはたまらない一声だったでしょう」

 「これは、霊夢さんの作戦勝ちですね!」

 勇儀の負けが決まってしまった。

 「あ・・・しまったあああああ!」

 「ははは!勇儀、みっともないわね!」

 「れ、霊夢~~。ありがとう~~♪!」

 「ま、まあ、心配してくれからね・・・その、私も、あ、ありが、とう」

 自分の失態で失格になった勇儀は悔しがり、幽香は思いっきり笑った。フランは霊夢に抱き着いてありがとうを何度も言って彼女の胸に頭をこする。そんなフランの頭を照れながら撫でる霊夢。

 『よ、よかった・・・決勝進出よ!』

 ボロボロになったけど、何とか進出できたことに心から喜ぶ彼女だ。

 

 

 チルノの自業自得の棄権により決勝進出者が三名になり、その三名が博麗霊夢・風見幽香・フランと決まり、合計八名全部が決まった。

 「これで八名全部決まったみょん!」

 「一度ここでメンバーを紹介した方がいいですね」

 「では、ここは私が!」

 決勝進出の八名の紹介を文が喜々としてやった。

 「では、まずは第一回の優勝者で今もボンキュボンな体で横島さんを骨抜きにさせている白蓮さん!そのおっぱいはまさに凶器なのに、何でも横島さんにもまれて大きくなっているとぬえさんから報告が!」

 「ああ!絶対に間違いない!だって、服を着るたびに胸の辺りがきつくなったって言っていた「ぬえさん♪」え、ちょ、あ、待って!決して正体を騙して盗み聞きしてたわけじゃ「お仕置き、です♪」いやああああああ!!」

 文の言葉にぬえが頷くと、さっきまで横島に乳枕をしていた白蓮が背後にいて襟首をつかんで悲鳴を上げる彼女を連れてどこかに行ってしまった。因みに横島はしっかり自分が座っていた椅子に寝かせている。

 一部、胸の成長が貧しい方達が横島と自分の胸を見て、ごくりと息を飲んだ。

 「・・・つ、続いていきます!次は本泥棒!はもう昔の話!今はしっかり魔術書を返却している魔理沙さん!でも、今だに熱がないかと心配しているそうです!」

 「そうなのむきゅ。気が狂ったとしか思えないくらいに、決めた期限に返しに来るむきゅ」

 「はい・・・私もちょっと怖いくらいです」

 「何だぜ!パチェリーもこあも!ちょっとは褒めてくれてもいいんだぜ!」

 本泥棒の異名が撤回されたことに、パチェリーや小悪魔にとってはいいことだけど異変レベルに近い彼女の変わりようが怖かった。その指摘に本人はブーイングをだす。

 「続いて幻想郷最強と名高い八雲紫さんとその従者の八雲藍さん!主と僕が揃って同じチームになり一緒に決勝進出!これは主従対決が見られるかもしれません!」

 「藍、いい。決勝はその関係を捨てなさい」

 「紫様・・・はい、ありがとうございます。紫さん」

 主従対決、この言葉に紫はこの時だけは僕である立場を捨てて、同じ忠夫を狙う女として対等に戦おう。という意味も込めてその肩書を解放させた。その心遣いを理解した藍は感謝したと同時に、様付けをやめてその意思を見せた。

 「元人妻でありかつては嫦娥さんを憎んだけど、今は横島さんに一直線の純狐さん!元夫さんとのお子さんはいろんな意味で残念でしたが、横島さんとは果たして産むつもりでしょうか!産むとするなら何人作るつもりでしょうか!」

 「ふふふ、ふふふふ、ふふふふふ・・・さあ、どうかな?」

 いったい何を考えているのか?中々想像ができない笑みと笑いの純狐。だが、その目は完全に横島だけを狙う狩人の目となっている。

 「そして!先ほどのじゃんけんとは言えないくらいの激戦で勝ち残った霊夢さんにフランさんに風見幽香さんの三人が加わり、八人が横島さんの恋人争奪戦決勝戦進出者です!さあ、いったい誰が恋人の立場を手に入れるのか!次回をお楽しみに!」

 ナレーションのセリフまで奪って、文が締めた。さあ、次回の後編がついに決勝戦だ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれ?・・・何かこれって、吉井君の派出所学園第一話で似たような展開が

 「そうですよ。私の紹介がまだですよ」

 出てくるなああああ!お前は少なくとも争奪戦が終わってからじゃ!そのくらいの常識・・・なかったな、普段から下半身を露出するお前には。

 「いえいえ、別にいいではないですか。どうも、間抜作です。この度」

 ああもう、死ねええええ!!(ざしゅ!)←心臓を刺した。

 「こちら(横島忠夫シリーズ)の話でも出る事が決まりました。よろしくお願いします」

 胸にナイフを刺しっぱなしでお辞儀するな!血が全然出てないのが疑問だけど・・・もういい、わかった。←諦めて放っておくことにした作者。

 とりあえず、今回の争奪戦では出さないが、今後の話では時々出すことを決めてるので、彼の存在と常識のなさのご理解をお願いします。

 「あ、作者さんに聞きたいのですが・・・私の教え子の天地君は出さないのですか?」

 ・・・・・・出したら確かに話が面白くなりそうだが、お前レベルの常識通用しない奴がもう一人増えたら手が付けられなくなるわ!ま、考えておきます。では、

 

 「いきなり尻見せ!」

 

 失礼しま、読者様に汚いものを見せるなああああ!(だらららららら!)・・・はあ、全くマシンガンでハチの巣にしたのに

 「前を見せた方がよかったですか?」

 全身が穴だらけなのに。ぴんぴんしているお前(抜作)はどうなってるだよ!←原作でも本当にそうです。

 




 決勝進出八名決まりました!主人公の頑張りの姿を見せたかったので、霊夢は少し苦しかったけど、何とか魔理沙と共に駒を進めました!チルノちゃんファンの皆さん、申し訳ございませんでした!

 今度は決着編は作らないで後編を決着に・・・できたらいいな。って、そう言えばこの八人の決着方法まだ考えてなかった!それを考えないと!


 いちおう、その後の話はやはりバストランキングをまずやって・・・その次はゆらぎ荘の幽奈さんキャラの誰かにしようと思います!最近、(抜作登場で)暴走しているので初心に戻ります!


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第二回横島忠夫争奪戦・後編(東方)

 約一か月かかってごめんなさい!そして、ナランチャ~~~!!!ジョジョでとても純粋で真っ直ぐで自分と同じ境遇のトリッシュを守ると誓った彼が!リアルタイムで見ていて思わず叫びかけました・・・原作を先に見ていても辛かった。
 異世界カルテット二期決定は嬉しかったです!


 今回は二話に分けようと思ったけど無理やり一話にしたので長いです!では、争奪戦の決着編をどうぞ!


 では、恒例のミスターさん大丈夫ですか?のお時間がやってまいりました。前回は妹紅さんに強引に連れ戻され、永琳さんはミスターさんを永遠に自分だけのものにするためにヤンデレな目で薬を作ってましたね?そして、輝夜さんとてゐさんが恐怖震えてましたね?

 さあ、その後は一体どうなったのか?

 「・・・おい、どうした?」

 妹紅さんが気絶させたミスターを彼女のもとに連れてきました。声をかけられた永琳は、

 「マッテイタワ」

 もう目が怖かった。妹紅はまさかの寒気を感じて、思わずミスターを手放してしまった。しかも、体まで震え思わず後ずさって、

 「じゃ、後は二人でな!!」

 そのままバック走行で逃げ出した。ついにミスターがヤンデレ永琳に確保されてしまいました!この小説では書けないR18な事をされてしまうのか!ワクワクが止まりません!

 「コレデ、ワタシノ、モノ」

 気絶中のミスターの口に薬が流すと、彼女はすぐに白衣を脱いで下着姿になりました。起きたらすぐに襲う準備でしょうか?早く目を覚まして、と言わんばかりに待つ間に効果はすぐに表れたが、彼女の期待した効果じゃなかった。体に異変を感じたミスターが見たものは・・・

 

 「な、なんだとおおお!!!俺の俺が無くなって、俺の胸がでかくなってるううう!」

 

 自分のでかくなっている胸と股間にあるはずのものがない感覚だった。今回飲ませた薬には性格反転茸を使っていて、自分を恐怖するミスターだからこれを使えば自分を愛するミスターになる!とヤンデレ特有の都合のいい結論を思いついたのだ。だが、薬にする際にいろいろな薬品を混ぜたのが仇となり、性格ではなく性別を反転させる効果にしてしまったようだ。しかも、その姿を見たら絶対に気持ち悪くなり嘔吐すること間違いない作者の女体化じゃなく、

 「ひ、姫様!」

 輝夜(巨乳バージョン)だった。これには永琳もミスターも驚く。ミスターはもちろん自分の身に起きたことに関してだが、永琳の驚きは・・・

 

 「ああああ♥姫様になったミスターなんて・・・・・・一粒で二度おいしいじゃないですか!」

 

 どうやらかつてのアリス同様、同性愛があったためのようだ。輝夜を支える中でこっそり思っていた想いがここに来てミスターに体現させた。そう、(性格反転茸で)愛するようになったミスターが(内心)愛していた輝夜になった。彼女にとってはこれ以上ない美味しい展開だ。自分の部屋にてゐといる本物が見たら、間違いなく逃亡していただろう。

それはともかく、ヤンデレ永琳にとって都合のいい展開になったようだ。

 「永遠に出しませんからね♥ミスター姫♥」←言葉だけで聞くと変な意味ですね。ミスター姫って。

 「いやあああああ!犯されるウウウウウ!ブラもパンティも脱いで、フルヌードの永琳を見ても欲情よりも恐怖が出るよおおお!!」

 皆さんはこんな言葉をご存知でしょうか?

 

 『ヤンデレからは逃げられない』

 

 ミスターみたいな目に遭いたくなければ、皆さんは十分に気を付けましょう!←おいこら作者!俺を無視して読者様の方に意識向けるな!速くたすや、やめろおおおお!おい待て!何だその怪しげな液体がたんまりの注射は!媚薬にしびれ薬に催眠誘導剤と永遠に勃起し続ける薬を一億倍に倍加したやつだと!しかもそれが一本じゃなく両手の指に挟める分全部注入って!やめろやめろやうぎゃああああああ!

 

 さあ、始まるざます。いくでざます。ふんが~~。さっさと本編始めなさいよ!

 

 

 ミスターの最後・・・もといどうなったかは後書きに書くとして、本編の争奪戦の決勝に話を戻しましょう。ついに第二回の争奪戦も敗者復活戦が終わり八人の勇気ある恋人希望者に絞られました。そんな彼女らに意気込みを聞きたいところですが、

 「さっさと始めなさい!」

 「おい霊夢。勇儀と幽香に殴られただろ。大丈夫なのか?」

 「あれはかなりのダメージのはずよ?無理しない方がいいわ」

 「問題ないわ!ばっちり回復してるわ!」

 「は?かなり本気で殴ったはずだぞ?どうしてぴんぴんしてるんだ?」

 どうやら霊夢の希望で早く始めるべきと判断しました。そんな彼女が前回かなりのダメージを受けたはずなのに体が元に戻っていることに疑問な魔理沙達。特に幽香は殴った本人だ。皆が疑問そうにする中

 「当然じゃない。何しろ」

 「「「「「うんうん」」」」」

 霊夢は胸を張って答えた。

 

 「作者の投稿が遅いから、回復できる時間は十分にあったわ!」

 

 ・・・・・・これ以上ない納得できる答えだった。←だったら、投稿早めろ!ダメ作者!

 「なるほど、だがこれでいいな。弱っているところを倒すのは、いまいちなんだぜ」

 「霊夢!元に戻ってよかった!」

 「傷ついたままで戦って勝つのは、ちょっと消化不良ですからね」

 とりあえず、霊夢の体が戻った理由も分かり全員万全の状態だという事で早速競技を発表いたします!いったいどんな競技にするか?それは、

 

 『この男の命を取ってください!』

 

 です!男というとこの幻想郷には横島と森近がいますが、

 「おや?何故に私が縛られているのです?」

 作者の考えをぶち壊し、存在そのものが異変レベルと言ってもいいこの横島忠夫シリーズに出演決定した間抜作を死なせることを目的とした競技です!

 「いや、競技というよりただの死刑執行に見えるみょん!」

 「ある意味、作者さん最悪の考えですよ」

 まあ、確かに銃殺刑する時のように柱に背をつけてその後ろに両手を縛っている状態ですからね。私だって、この人じゃなかったらこんなことしませんよ。でもね、この人はどうしても死なないから困るんですよ。多分、ここにいる能力者全員のスペルを全部くらってもかすり傷一つないでしょうね。

 「ふ~~ん、こいつを殺ればいいのね」

 「私がやってやるんだぜ!」

 気合十分の霊夢と魔理沙。第二回にしてやっとメインキャラが(悪い意味で)輝いています!

 「藍、私が勝たせてもらうわ」

 「紫さん。それは私のセリフです」

 八雲紫さんに藍さんも火花を散らせています。恐らく、藍さんが主の紫さんに反旗を翻す姿はめったに見れないことでしょう!

 「くくく、作者がそこまで言うなら・・・どこまで耐えられるか楽しみだ!」

 「フラン、全力出す!」

 もう、暴走五秒前になっている幽香とフラン・・・えっと、目がもう狂気ですが?

 「あらあら、皆さん。燃えてますね」

 「白蓮も人の事は言えないと思うが?魔力のオーラがゆらゆら出てるぞ?」

 現恋人の座をキープするために燃える白蓮とセリフと態度が真逆な彼女に突っ込む純狐。この二人が一番まともに見えるのは気のせいではない。

 「では!カウントダウンいくみょん!」

 「変な掛け声はしませんからご安心ください!」

 「ミスターさんいませんからね。永琳さんに連れていかれて今頃どうなっているのやら」

 今回はバニースーツとふざけた掛け声を出したミスターもいないので、

 「「十、九、八、七、六!」」

 さすがカップル。息ぴったりな掛け声です!

 「「五、四、三、二、一!」」

 さあ、いよいよスタートの掛け声が!

 

                 『閃乱カグラ~~~!!!』

 

 ・・・・・・は!な、何故いないはずのミスターの声が聞こえたんだ!

 「え~~、あれ?何かミスターさんの置手紙があります!」

 文さん。どういうことです!

 「えっと、スタートの掛け声は必ず作者の欲望を刺激するものを叫ぶように設定しておいた。とのことです」

 ちょおおおおお!!初耳なんですが!

 「ああ、作者さん。このスマホゲームに夢中だみょん」

 「このゲームって、爆乳キャラが多いみたいですね」

 「おっぱいの揺れる姿に目が奪われるらしいです・・・あれ?白蓮さんって爆乳ですよね。まさか、第一回は作者が彼女の爆乳見たさに」

 そんなことないだろ!ゲームに夢中なのもキャラの爆乳が揺れる姿に目が奪われるのも事実だが!第一回争奪戦の優勝者は純粋に悩みぬいた結果だ!最後全裸にしたのに?というツッコミはやめてねええええ!

 

 

 え~、作者の優勝者不正疑惑に関することは後で追及するとして←本当にやってないですよおおお!!

 「な、な、何なのよこいつは!」

 「も、もう、五十発はマスタースパークを打ったんだぜ・・・」

 得意スペルを何十発も撃ってへとへとの霊夢と魔理沙。

 「作者が言うだけあるわ。本当に、こいつ・・・異変そのものよ!」

 「同感です紫様・・・もう、疲れました」

 幻想郷最強の紫とその部下の藍もたくさんのスペルを放ったのか、ぐったりしている。

 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!」

 「うううう、こ、怖い。怖くなってきたよ~~。で、でも、あいつじゃないし!」

 現在進行形で空条丈太郎のスタンドレベルの拳の雨を出して抜作に食らわせている幽香と、青鬼の時のトラウマを思い出してきたのか震えているフラン。

 「純狐さん。この人の能力って何でしょうか?」

 「・・・常識が通用しない程度の能力じゃないのかな?」

 実は純狐は始まってすぐに純化する程度の能力を使った。これを受けた者は大体の確率で死ぬと言われているが、こうして生きている。白蓮も出来る限りの魔力をぶつけているが・・・死なない♪

 

 「「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」」

 

 見ている彼女らも唖然としていた。何故なら、

 「いや~、すごいですね皆さん」

 と言いながら無防備で彼女らのスペルや拳を受けまくっているのに、ぴんぴんしている。

 「あの人って、本当に人かみょん?」

 「人じゃないですよね・・・」

 「でも、能力者にも見えませんよ」

 実況席の三人もははは。と笑う抜作に苦笑いと驚愕の顔で見る。全部無防備でくらっているはずなのに、くらってないなら防御の体勢位はとるはずなのに、七人が疲れている中幽香が現在進行形で殴り続けている。

 「い、痛い(ぐすん)」

 時々涙を流してこう言っているけど、それだけである。幻想郷も結構常識が通用しない場所であるが、この男ほど常識外れはいないという認識に霊夢達も観戦者達もなっている。さあ、彼の命をとることはできるか!

 

 一時間後・・・

 「「「「「「「「・・・降参」」」」」」」」

 な、何と!全員リタイヤ!霊夢や魔理沙にフランだけでなく、幽香に紫に純狐まで!・・・難易度が高かったか!まあ、原作でも全然死にそうな場面はなかったからな。

 「ねえ、こいつって本当に死なせられるの?」

 「降参するから聞きたいんだぜ」

 わかりました。でも、決勝戦で勝者無しはさすがにまずいので、別の難易度の低い戦いにしましょう・・・お疲れ様でした!

 「さっさと教えなさい!」

 「聞きたいものですね。作者さん」

 「お聞かせください」

 紫さんも藍さんもそんなにプレッシャーかけないでください。あの、白蓮さん・・・笑顔が怖いのですが。で、では、お見せしましょう!・・・・・・怒らないといいけど、

 「抜作さん」

 「はい、何でしょう?」

 これが答えです!←拘束していた彼を解放した。

 

 「命ください」

 「分かりました。はい、どうぞ」←口に手を入れてハート(型の心臓)を取った。

 

 どうです?動いているのは無視すれば、ちゃんと脈は止まってますし、胸に耳をあてても心音は聞こえません!ちゃんと命をとったでしょ!そう、答えは頼む!でした。何事も力づくはいけないという事です!

 「「「「「「「「「・・・・・・・・・・・・・・・・」」」」」」」」」

 「皆さん、どうしました?」

 そうですよ、どうしました?

 

 

 「「「「「「「「「わかるわけないだろおおおおお!!」」」」」」」」」

 

 

 ぎゃあああああああ!!!!八人だけじゃなく観戦者の皆からもスペルがあああ~~~!!!

 「いや~~、私って一日一個命が体の中で作られるので処分に困っていたのですよ♪」←口からハートがどんどんあふれ出ている抜作。だが、作者をボコボコにしているので誰も見ていない。

 そんなことを言っていぐへごへぐぎゃほぎゃああああああ!

 「「「自業自得」」」

 妖夢さん達!たす、け・・・・・・←皆のスペルであっという間に瀕死になった。

 

 その後、無理矢理復帰した作者。どっかのDQに出てくるミイラ男レベルで全身に包帯を巻いているのはほっといて、競技の変更をいたします。

 「全く、これだからここの作者はバカなのよ!」

 「霊夢の言う通りだぜ!」

 は、はい。申し訳ありませんでした・・・では、競技を決めましたので移動させます。

 

 

 

 では、移動させました。

 「な、何か暗い山道みたいだけど?」

 「どうなるのでしょうか?フランちゃん、大丈夫?」

 「まさか、また青鬼に襲われるなんてこと」

 「ここの作者なら平気で同じネタを使うなんてあり得ますね」

 「全くネタ切れかよ」

 どうして藍さんから途中でメタ発言出てるのさ!純狐さんもネタ切れなんて言わない!そもそも、ネタ切れは第一回争奪戦あたりからとっくに切れていたよ!←お前もメタ発言するな!

 「と、とにかく、青鬼は出ないのでご安心ください」

 「つまり、青鬼以外の奴から襲われるってことか?」

 ・・・・・・幽香さんの言う通りです、はい。あ、あの、フランちゃん?何で怖い顔で僕に近寄るの?

 「キュとしてドカンするためだよ!そんなこと言って青鬼出すんでしょ!」

 「落ち着きなさいフラン。作者をあれだけぶちのめしたから嘘は言わないはずよ。青鬼は出てこないわ(すっかりトラウマになってるわね。まあ、私も怖いから出ると言ったら、止めなかったわね)」

 「そうよ。それに出すんなら前みたいに家か小さな島みたいな閉じ込められる場所のはずよ」

 そ、そうです!青鬼は本当に出しませんから僕の目を手に移動させようとしないで!

 「・・・霊夢と紫がそう言うなら」

 た、助かったあああああ!目が彼女の手に出張してさようならしなくて済んだあああ!!で、では、早速ルールの説明をします!

 

    1、今回は最後の一人になったところで優勝だが、二人残った状態で同時に失格の場合はダブル優勝。

    2、エリアはこの山の中。もし、出たらもちろん失格。

    3、鬼への攻撃はありだけど、ライバルへの攻撃はなし。した場合は強制失格。

    4、今回はエリア内で逃げ切る事を目的としているので、原作での設定はなしとする。

    5、鬼は残り四人になったらもう一人増えるけど、協力者も一人出る。

    6、ただし、協力者の力を得られるのはあくまで一人だけ。

 

 以上です!

 「前回とほぼ変わんないわね」

 「だけど、協力者がいるっていうのは心強いんだぜ。そいつって誰なんだぜ?」

 まあ、それに関しては出会ったらでお願いします!人の形はちゃんとしてますので、見間違う事はありません。

 「それって鬼は人の形をしてないと言ってるのと同じよ」

 「まあ、前回の青鬼を思い返せば予想の範囲内だからどうでもいいけど」

 「一つお聞きしてもいいですか?」

 幽香さんと純狐さん、鋭いツッコミですね・・・って、白蓮さん、何でしょうか?

 「スペルはライバルへの攻撃はダメ。ですよね?それ以外ならいいのですか?」

 「それはお聞きしたいですね」

 それは構いません。防御なり回復なりは問題ないです。藍さんも、そういうことでいいですね?

 「わかりました。ありがとうございます」

 「じゃあ、始めるの!青鬼じゃないなら大丈夫!」

 フランちゃんも機嫌が戻ったところで始めましょう。←ただ、これがいつまで続くか。

 では、始める前にどんな鬼に追いかけられるのかその正体をお見せしましょう。では、あちらをご覧ください。今はガードレールで動けなくしてますので大丈夫です!←八人とも見る。

 

 「「「「「「「「・・・・・・顔デカ!というか、顔しかない!」」」」」」」」

 

 そうでしょう!今回はこの山で不運な死を遂げた恐怖の森のメインキャラ!ヨシエさんに追いかけられてもらいます!

 「それって悪霊って意味じゃないの!」

 「あれは確かにこの薄暗い中じゃ恐怖だぜ!」

 では、カウントダウン無視して

 

             『恋姫夢想~~~!!』

 

 ・・・スタートです!二分後には追いかけ始めって、スルーして逃げ出さないでえええ!←恋姫も巨乳・爆乳が多いしな。本当に巨乳好きの作者である。

 

  

 観戦者や実況者のある場所には、青鬼と同じようにテレビに出て画面はそれぞれ八つに分かれて映っている。八つの画面の中でヨシエが最初に映った画面は、

 「私が最初なの!」

 幻想郷最強の女・八雲紫だった・・・が、すぐにスキマを作り出して逃げた。この逃げ方はルール違反ではないので、問題ない。その後、

 「魔理沙の言う通り、この暗い中であの顔が迫るのは恐怖ですね」

 従者の藍も見つかったが、彼女は尻尾が九本もあってそれが重そうに見えるが実は足が速い。また、頭脳も明晰でありガードレールに引っかかっているのを見て物理的なものでも足止めになることを知り、それをうまく利用して逃げ切った。主従コンビは上手く逃げることができた。

 「さすがは決勝。そう簡単につかまらないみょん」

 「前回は人数が多い上に閉鎖的な家の中でしたからね。今回は山の中ですし、人数も八人と少ない」

 「これは長期戦になるかもしれないですね」

 閉鎖的な家の中と開放的な山の中。どう考えても山の方が逃げやすいし、心理的にも彼女らの不安は少ない。文の言う通り、長期戦になりそうと思ったところに、

 

 『聖白蓮、失格』

 

 何と現恋人だった彼女が最初の脱落という報告が入った。何だかんだで気合の入っていた彼女だけど、何故失格になってしまったのか?それは、

 「い、痛い・・・うう、こんなところで走るなんてあまりなかった」

 彼女は超人と呼ばれる存在であり、霊夢の得意技を振り切れるくらいの速さを発揮するスペルがある。だが、それはこんな障害物の多いところでやるべきではない。藍のようにちゃんと速度も障害物も計算して走ったのならともかく、ここでは速さのスペルを使って逃げるべきではなかったが彼女はヨシエと出会って早く逃げないといけないと思い使ったのが仇となった。途中で草むらとかに服を引っかけて破いたりして、最後は巨木に顔からぶつかった。そこで足止めしてしまったのが仇となり、追いつかれてしまったようだ。

 これで、横島の新恋人の座は決定しました。さあ、ヨシエの次のターゲットは!

 「く!これは嫦娥がやるべき役目でしょ!」

 「いやああああああ!やっぱり、怖いいいい!」

 森の中に入っていた純狐とフランだった。どうやら、途中で一緒になりフランは心細くなって彼女に勝手にくっついているところに現れたようだ。やはり青鬼のトラウマが蘇ったのか恐怖に震えており、これが青鬼と出会う前ならスペルでどっかんばったんやりまくっていたでしょうが、今はそれができないくらい怖いそうです。←その映像を見てこっそり咲夜が写真を撮っているのは別の話。怖がる姿を妄想した読者の中にもいるのでは?

 最初は一緒に逃げていたが、森を抜けて空が開けた場所に出ると

 「こっちなら大丈夫だよね!」

 とフランが空に逃げ出した。予想通り、純狐にヨシエが行きフランは無事に逃げられた・・・と思いきや

 「えええええええ!ど、どうして!」

 原作での設定はなし。というルールを忘れてませんか?確かにあっちは霊なのに地面から離れられない・障害物にぶつかるという縛りがある追いかけですが、今回は霊夢や魔理沙やあなたと言った空を飛べる方も多いので対象者を追いかけている時限定で空を浮くのをOKにしました。←いきなりすぎてすいません!

 慌ててスペルなりキュッとしてドカンなりを出すが・・・青鬼同様

 「うえええええんんん!!!!!!」

 新たなトラウマを作って、

 

 『フランドール・スカーレット、失格』

 

 アウトになってしまった。白蓮・フランが失格になり残り六人となったが、ここからは中々捕まらない。この二人は上手いこと捕まえられたが、やはり山の中というのが大きいのかヨシエが中々見つけられない。←原作では上手い事プレイヤーをびっくりさせるタイミングで出るけど、リアルで考えると確かにそうですよね。

 ・・・このままではいけませんね。よし!四人になってから出すつもりだったもう一体の悪霊を出しましょう!ただし・・・彼女等には内緒でね♪→死亡フラグがたった作者である。

 

 

 そんなことも知らない彼女らの中で

 「いい!二人になった時が勝負よ!」

 「それはこっちのセリフなんだぜ!」

 「・・・二人とも、残れた時のこと言っている場合か?」

 霊夢と魔理沙が言いあっていた。それを、逃げ切ることができた純狐がたまたま近くまで走ってきたが合流しないでこっそり木の影に隠れて二人を見ていた。

 「さて、逃げないとな。あれは居場所を教えるようなものだし、近くにいるのはまずい」

 純狐はさっさと二人から離れていった・・・そう、これは正しい選択をした。正に十秒後に彼女がいた場所に作者が用意したもう一体の悪霊が現れたのだ。この決断が十秒遅かったら彼女は失格になっていた。

 「ふん!お金がないから忠夫が可愛そうですって!最近は千円くらいは賽銭が来るようになったから少しは忠夫に恩返しができるわ!」

 「よく言うんだぜ。結局自分の胃袋に入れるくせに・・・霊夢は勝ちを手にしても、さほど変わらないんじゃないか?」

 「何ですってええええ!あんただって魔法で失敗しまくって被害を与えるんじゃないかしら!」

 「何だとおおお!」

 この二人はさすがである。どんな状況でもこう言い合える・・・これこそ親友と呼べる間柄ではあるが、時と場合を考えるべきだった。その声につられて、悪霊が二人に向かっていった。

 「何か来た・・・」

 「あの顔面が・・・」

 二人はヨシエと思い、迎撃態勢をとったがやってきたのは・・・

 

 「「何(だぜ)!あの形容しがたいものは!!!」」

 

 どう言い表したらいいのかわからない生物だった。一応、原作ではこう言われている・・・UMAと。二人が言ったように本当に作者もどう説明したらいいのかわからないので、皆さんは覚悟を決めて原作をやってみよう!もしくは、動画サイトとかで確認してみよう!因みに作者は後者です。←弱虫野郎!

 「に、に、逃げるわよ!」

 「だ、だ、だぜ!」

 自分達に襲い掛かるUMAに恐怖した霊夢と魔理沙は慌てて走り出した。途中で両者共にスペルを放ったが、やはり倒せない。

 「走ってくる姿も怖いんだけど!」

 「捕まったら食われそうで怖いんだぜえええ!」

 空を飛んで逃げる考えがないくらいパニくっている二人。そこに、

 「おお!何か新しい奴がいるじゃないか!」

 幽香に出会った。二人は一瞬でアイコンタクトをして、

 

 『『こいつに擦り付けよう!』』

 

 坂本雄二と吉井明久レベルの意思疎通をして

 「お願い幽香!強いんなら倒して!」

 「こいつを倒せば、勇儀も負けを認めるんだぜ!」

 擦り付け作戦に出た・・・因みに魔理沙の言葉にテレビを見ている勇儀はするか!と突っ込んだ。

 「上等!あのヨシエはなかなか見つからなったが、そっちから来てくれるとはありがたい!」

 ・・・どうやら、鬼に喧嘩を売りたくて探していたようだ。まあ、この人本人が鬼と言ってもずどばきぐしゃべちゃ。←途中で幽香に全殺しされた作者。

 『『助かった!』』

 二人は幽香の両脇をすり抜けて、擦り付けに成功してそのまま走り続けた・・・だが、読者諸君は気づいたのではないか?これが死亡フラグになっているということに。

 「行くわよおおお!!」

 かかってくるUMAの手と幽香の手が合わさり、力比べが始まった。

 「時間がかかる内に逃げるわ!」

 「おう!後はヨ「言っちゃだめよ!」ご、ごめんだぜ!」

 うまく時間稼ぎが出来そうなのでホッとはできないが、一先ず大丈夫と思えた二人。フラグになりそうなことを言いそうだった魔理沙に突っ込む霊夢。

 「ぐ、ぐぬぬぬ~~~!」

 力比べはどうやらUMAに分があるようだ。かなり本気で幽香もやっているが苦い顔になっている。

 『このままじゃまずい。くそ!悔しいがやり方を変えるか!』

 そこで幽香は

 「おおお、吹っ飛べえええええ!」

 力押しから投げ技に変更した。自分を中心に振り回して、最後にはUMAを上空に投げ飛ばした。そして、幽香も飛んでバランスを崩しているUMAの両足を掴んで

 「これで、終わりだああああ!」

 そこから何と空中で同じ投げ技をして、地面に向かって勢いよく投げた・・・さあ、死亡フラグの時間だ。

 「よく考えたら、空飛べばよかったんじゃ!」

 「そうだったんだぜ!」

 投げた先に、この二人。追いかけられなくなったのでようやくその事に気付けたが・・・

 

 「「(ずどごおおおおおおんんん!!!)ぐわあああああああ!!!」」

 

 その瞬間後ろを確認しないまま走っていた二人の背後に、投げられて地面に二回ほどバウンドして吹っ飛んできたUMAが衝突した。いきなりの衝撃とダメージに叫ぶ二人。しかもその勢いは二人をそのままUMAと共に吹っ飛ばされて夜の闇の中に消えた。

 「ふ、手ごたえありだが、倒せてないな。まあ、いい。次やヨシエだ!」

 霊夢と魔理沙を巻き添えにしたことに気付いてない幽香はそのまま放っておいて、次のターゲットのヨシエを探し始めた。

 

 『博麗霊夢、霧雨魔理沙、失格』

 

 とんでもない巻き添えでメインキャラの二人が失格になってしまった。因みにUMAは投げ飛ばされてしばらく意識を失ったが、目を覚ますと再び動き始めた。

 

 

 テレビを見ていた彼女らは改めて幽香のとんでもなさに驚いた。

 「え、えっと、霊夢と魔理沙が失格みょん」

 「こ、これで残っているのは、さっきあの得体のしれない生物をぶん投げた風見幽香さんに八雲紫さんに八雲藍さんに純狐さんの四人ですね」

 「霊夢さんと魔理沙さんはまさかな展開で失格になってしまいましたね」

 引きつりと驚きを両方持ちながら何とか実況をする妖夢達。だが、それは観戦者も同じ気持ちだ。

 「っち!あんな奴がいるなら勝ち残りたかった!」

 まあ、勇儀のように好戦的な人は戦いたかった気持ちみたいだが。

 

 

 その頃、あまりスポットライトに当たってなかった八雲紫と八雲藍は

 「・・・幽香さんってすごいですね」

 「驚いたわ。まさかあの生物を投げ飛ばすなんて。私ならもっと別のやり方で吹っ飛ばすけど」

 「これって失格になりませんかね?」

 「ならないんじゃない?幽香も二人の事に全く気付かないで投げ飛ばしていたし。それにバウンドして飛んでいった方向だってあの子達に当てるよう調整するなんてできないわ」

 幽香さん、UMA投げ飛ばす!の現場の近くにいた。ただ、黙って見ていたわけじゃない。

 「じゃあ、紫さん。後ろの奴を吹っ飛ばしてください」

 「追いかけられていなかったらね!」

 ヨシエに追いかけられていたところを目撃したのだ。その距離は二人とかなり近いので、今は二人とも走って逃げている。紫のスキマも開けている最中に捕まるかもしれないので、距離が空いたらやろうと考えているが

 「はあ、はあ、ちょっと!待ってよ!」

 「紫さんが言ったではありませんか。ここではライバルと」

 彼女の体力が落ちてきている。普段から移動はほとんどスキマを使っているし、自分の家の家事や料理などは藍にほとんど任せっきりだなので体力は藍の方に分がある。家事や料理は想像以上に体力を使うし、食材も彼女が買ってきているのでここでその差が出た。

 

 『こうなったら、逃げる方向を変えてそこにスキマをあらかじめ作って逃げる!』

 

 そこで思いついたのがこれだ。藍とは違う方に逃げてそこにスキマを予め作り飛び込むという作戦だ。スタミナも切れかかっているので、これが疲れて頭の回転が鈍る今の彼女が思いついた作戦だった。本来ならもっと切れた頭脳を発揮しただろうが、追い詰められること自体あまりない彼女はこれが精いっぱいだったのだ。こっそりスキマを藍が進むと思える道にそれたところにスキマを閉じた状態で作ったので、後はそこまで走って飛び込むだけ。

 『藍は後ろを見てない。つまり、こっそり進路を変えても気づかれない!』

 既に藍が前を走っているので、そっと外れて別方向に行っても気づかれない。ヨシエがこっちに来ても向こうの速さは変わらないので何とか逃げ切れそう!と考えた。

 だが、彼女は忘れていた・・・藍が頭脳明晰だということに。つまり、

 

 「そのスキマ、私が使わせてもらいます!」

 

 賭けではあるが、必ずどこかにスキマを作ってそこに飛び込もうとする彼女の作戦が分かるのだ。しかも、後ろを見ていないと思っていたが、ちゃんと彼女も紫をこっそり見ていたのだ。伊達に藍は紫をずっと見ているだけあって次の行動を多少なら予測できるようになっていた。それが役立ったのだ。

 「きゃ!藍!あなた!」

 「では、失礼します!」

 行動を開始した直後にスキマを開けた。それを確認した藍はすぐに彼女の方に走る方向を変えて、すぐに彼女に追いついた。そして、服を掴んで後ろに引っ張った。その間に

 

 「紫さん!いえ!紫様、優勝したら少しは忠夫を分けてあげますので!」

 

 スキマに藍が入り閉じてしまった。

 「何が分けるよおお!いやああああああ!!!」

 後ろを見るまでもなく既にヨシエが背後にいることが分かり、

 

 『八雲紫、失格』

 

 残念ながら、紫は失格になってしまった・・・以前同様、実況席に飛ばされた負けた霊夢達と合流した際に

 『どうしてスキマをヨシエに使わなかったの?』

 と、言われてやっとその時にそんな簡単なことに気付けなかった自分に腹が立ったという・・・攻撃してもいいなら、強制的にスキマで別の場所に移動させてもいいということに。←簡単だからこそ逆に気づけないものです。

 

 

 前回同様、またもやメインキャラが全員失格となり、残りは風見幽香・八雲藍・純狐の三人となりました!バトルジャンキーに冷静沈着に見返しを望むもの・・・さあ、誰が恋人の地位に立てるのか?

 おや?純狐さんに動きがあるぞ?

 「なるほど、この小屋にいるこいつが協力者という事か」

 おお、どうやら協力者と出会えたようです。彼女の名前は吉田といい、原作でもいい霊なのです!

 「こいつをやると?まあ役に立つか・・・な?」

 果たして何を渡されたのでしょうか?原作の設定は無視してますので、少なくとも原作のようなものではないでしょう?もらった純狐さんはそのまま小屋を出ました。ただ、もらった彼女は半信半疑です。

 続いて・・・あ!

 「ヨシエはどこだあああああ!」

 ・・・もはやなまはげレベルでこっちの方が怖いと思う幽香さんです。しかし、UMAは倒したというのもすごいですが、この人だけまだヨシエさんと会ってないんですよ。どっちの意味も込めて凄いです。

 「あれだけ大きければ、殴ってください。と言っているようなものだからな!さあ、早く出て来い!」

 もしかしたら、ヨシエは本能でこの人に恐怖を持ったからこそこの人の前に現れないのでは?それしか理由は考えられません!UMAの時は霊夢と魔理沙に擦り付けられましたし。

 そして、主を裏切った藍さんは

 「全く、まだ追ってきますか!」

 彼女は別の場所に出来たスキマから出てきたが、何とそこはヨシエと余り離れていない木々の中だった。黙っていれば気づかれなかったが、藍さんは出口はてっきりこのヨシエからかなり離れていると思い込みホッと一息の声を出してしまったために気付かれてしまい、結局スキマで逃げた意味がないまま空を飛んだがそのまま追いかけられ続けている。まあ、ちょっとした自業自得かもしれません。

 「早いところ逃げ切らないと!」

 ただ、空に逃げたのは悪手だった。何しろ、遮るものがないので動ける範囲は広いが逆に隠れられるものがない。スペルの攻撃も無意味なのは、前回を見てよく知っている。どうしようか考えていると、

 『あそこにいるのは純狐!あの人に押し付ける!』

 空からだと下の様子もよくわかる。だから、小屋から出たばかりの純狐を確認することができた。

 「お、何だなんだ?」

 「すいません!ヨシエが来てます!」

 あたかも誤って連れてきたかのように言って擦り付けようとしたが、

 「ふむ、こいつを試してみるか」

 「・・・それって、さっきの!」

 おや?どうやら藍さんは今純狐が持っているものを知っている様子・・・って、来た!果たして、吉田さんが渡したものは一体何か!

 「役に立てええええ!常識が通用しない程度の能力を持つ存在が!」

 ・・・・・・え、それって、まさか?

 

 「あああああ~~~、私が盾にされる~~」

 

 抜作かよ!こ、こいつが本当に役に立ち・・・って、おい!何で全裸なんだよ!さっきまでちゃんと服を着ていただろ!

 「本当に役に立つのですか?」

 「さあな?だが、協力者から渡されたんだ・・・といいつつ不安だが」

 無理に決まっているだろ!たかがこいつが

 

 『!!!!!!』

 

 役に立つ・・・あれ?ヨシエの動きが止まった。しかも、震えて・・・な、な、なあああああ!

 「に、逃げていった・・・え、え?」

 「ま、まあ、役に立った、か」

 藍さんも純狐も呆然として見ている!そりゃ、あんな弱弱しい声で投げられた抜作で本当に役に立ったんだからそうなって当然だ。それにしても、いったい何故・・・

 「おや?逃げてしまいましたか。私はあいさつ(尻見せ)しただけなのですが」

 それだ!そりゃ、ヨシエは女だ。いきなり尻を見せられただけじゃなく、顔面につけられたらたまったもんじゃない!たとえ悪霊になった女性であろうと逃げるに決まってる!

 

 そのヨシエは必死に逃げた。後ろを振り向けないが、全裸の抜作が後を追ってきているのでは?という恐怖から無我夢中で・・・それが、彼女のジ・エンドだった。

 「やっと現れたか!ふふふ、くらえ!」

 向かった先が、不幸なことに幽香がいた。彼女が思い切りの力を込めた拳が、見事にヨシエに命中した。しかも、不運はヨシエだけじゃなかった。幽香に受けたダメージがかなりの者だったUMAに吹っ飛ばされたヨシエがクリーンヒットしてしまった。両者共にその場でダウン・・・そこに、

 「何だ?もうダウンか?つまらないな・・・仕方ない。悪霊らしいし、始末しておくか」

 何とそこに止めを刺した。は、花の大妖怪・・・半端ねえええええ!何で、スペルは全然効かないこの二体がこの人の拳は効くのさ!←作者の設定の甘さであることに他ならない。

 「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!!!」

 うわ・・・容赦ない。ほ、本当に拳の雨があの二体に襲って・・・あ!

 

 『ヨシエ DEAD』

 『UMA DEAD』

 

 いや元々死んでるよね!ヨシエもUMAもジョジョ張りのオラオラな拳のラッシュに耐え切れなくなって消滅しちゃったよ!何この終わり方!抜作もとんでもなかったけど、幽香もとんでもないじゃないか!ど、どうすればいいんだ?三人残った状態で鬼がDEADになってしまうなんて・・・仕方ない!

 

 『八雲藍・純狐・風見幽香の三人同時優勝!』

 

 これで行くしかない!しょうがないだろ!鬼が消滅しちゃったんだからさ!←いや、今回は悪くない。まさか、悪霊が自ら(幽香に耐えられなくなって)成仏するんだからな。

 というわけで、今回の優勝者はこの三人でした!これにて、第二回争奪戦終了~~。

 

 

 

 で、一人の横島を手に入れた三人はどうしたのかというと?

 「今日は私のところだ。いいな」

 「はい!みっかみ・・・ではなく、幽香さん!」

 「いい加減に美神と呼ぶのをやめてほしいのだが(全く毎回言い間違えることにどれだけ私が胸を焦がしているのかわかっているのか?)」

 「明日は私だ」

 「純狐さん。嫦娥さんに見せつけるのは別にどうでもいいんじゃ」

 「何を言う!今度こそ、夫を手に入れた姿を見せつけるんだ!(まあ、お前を夫にしたい気持ちは本当にあったんだ。ちゃんとやってもらうからな)」

 「昨日、どうでした?私と紫様の世話は?」

 「そ、そりゃ、メリハリある胸や尻・・・乳尻太ももさいこおおおおお!」

 「何を言っているのです、あなたは(ふふ、そういう目で見られてもいいのです。あなたが私の傍にいる。それが何よりの幸せなのですから)」

 一日交替で恋人(約一名夫)として生活しているようだ。幽香さんと藍さんは分かってくれると思っていましたが、まさか純狐さんもこのやり方に賛成とは思いませんでした。てっきり今度こそ夫にして私だけのものにする!と言うと思ったのだですが。

 「ふ、安心しろ。私だけの者には必ずする!」

 ほう、それはまた威勢のいい言葉ですね純狐さん。それでは、

 

 「第三回争奪戦で今度こそ一位になってな!」

 

 がんば・・・ええええ!ちょ!何で!どうして、もう第三回が開催決定されてるの!←そりゃそうだろ。今だにメインキャラが恋人になれてないんだから。このままで読者様が納得できると思うのか!このダメ作者が!しかも、今回の三人も結構な巨乳だぞ!これじゃあ、また不正したと思われるぞ!

 

 

 ううう、もうネタもないのに・・・でも、確かに霊夢やレミリアといった東方の顔が恋人じゃないのも納得できないよね。ああもう、わかりました!第三回開催してみせますよ!

 




 というわけで!幽香・藍・純狐のトリプル優勝です!いや~、やはり抜作さんは殺せないよね♪そして、再決勝戦が青鬼と同レベルの恐怖を持つゲームが舞台はどうでしたでしょうか?設定をかなり無視しましたが、幽香さんのとんでもなさはあのヨシエさんもたじたじじゃないのかな?と思い、ああしました。
 あ、因みに掛け声のあの二つのゲームはガチで好きです!


 次回は無事お気に入り件数700突破したので、第二回バストランキングと行きたいと思います!争奪戦に出たキャラ全員を含めた第一回以降に話のヒロインとなった彼女らのスリーサイズを頑張って調べるぞおおお!その次はゆらぎ荘の幽奈さん。にするつもりだったけど、変えます!せっかくジョジョでいい女キャラが出たので、トリッシュにしたいと思います!・・・でも、あのスタイルでまだ十五って反則じゃないですかね?





 では、皆さんお待たせしました。冒頭のミスターさんは一体どうなったのか?ヤンデレ永琳さんに訳が分からない薬を注射されてどうなったか!気になりますよね!
 こうなりました。

 『ねえ、あなたは、ずっと一緒よね♥』
 『ハイ、エイリン。オレハエイエンニココニアル』

 どうやら本文ではいろいろ突っ込んできましたが、この後書きに来た時点で過剰すぎる量の薬が効いたようでこうなってしまいました。意識も思考も全て彼女の手のひらの中。さすがに逃げられなかったようですね。では、お幸せに!


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第二回おっぱ・・・もとい!バストランキング!

 何も書きません!すぐに本編にどうぞ!


 え~~、ついにやってまいりました。お気に入り件数700突破記念として、以前巨乳好きの作者がやったバストランキング!この第二弾と行きたいと思います!

 「いやったぜえええええ!!」

 「全く、私のタダオを寝取る女狐を増やさないでほしいわ。私たちは結婚しているのよ?」

 いや、ロビンさん。そこはお許しください。それに、海賊なら取られたら取り返す!これをすればいいじゃないですか。

 「そうね。私以上が出たとしてもタダオに大きくしてもらえばいいわ。ね?タ、ダ、オ♡」

 「おおお、大きくそそそそそそ!それって!」

 おい、あくまでロビンさん以上が出たらの話だぞ。今すぐやろうと手つきをいやらしくするな!というわけで、今回は横島君だけじゃなく第一回で見事100という三桁のおっぱ・・・ではなく、バストで一位を獲得したロビンさんにもゲストとして来ていただきました!

 「よろしくお願いするわ」

 「ぐふふふ、出ればロビンの胸揉み!出なくても存分に楽しめる!何という素晴らしい企画だ!作者よ!・・・グッジョブだぞ!」

 ・・・・・・お前にそういわれても嬉しくないが、ここで企画をやめるわけにはいきません。今回出るヒロイン達は前回以降から出た彼女達全員です。では、早速作者が調べてまいりますのでしばらくお待ちください!

 

            (リアルで15日経過)7月3日書き始め

 

 お待たせしました!では、

 「おそすぎじゃあああああ!!!」

 ぐへごげぐべらごはあああああ!な、何するんだ!

 「何で開催してから調べるんじゃ!しかも、リアルで15日って!どれだけ待たせたかわかっているのか!というか、この日数ってこのランキングを書き終えた日数じゃねえか!」

 な、何故それを!

 「分かるに決まってるわ!いっつも、どれだけ投稿が遅いと思っとるんじゃ!」

 「それに関しては全面的に同意ね」

 うぐ!←投稿が遅いという矢が作者に刺さった。

 と、とりあえず!資料がないのもあったので予想が大半ですが頑張って調べてきましたので、早速始めたいと思います!

 「予想が大半って、まあいいか!乳は数値にあらず!その存在にあり!」←うん!迷言(誤字ではない)だ!

 「タダオ。それって私のおっぱいは大きくなくていいって事かしら?」

 「何を言う!デカい方がいいに決まっとるじゃないか!」

 「そうね。そうよね~~♥(むにゅう~~~)」

 「gれのgねrさ;mpmp:!!!(ぶしゃあああああ!!)」

 「ほらほら、どうかしら?私のおっぱいは~~♪」

 ロビンさんに本当にパフパフしてもらってる・・・羨ましい。あああ、あの乳の間に挟まれて横島のように鼻血を出しまくって死んでみたい。

 では、作者の欲望がばれたところで今回集合したヒロイン計51人の自慢のバストを発表と行きましょう!という前に今回の出場者を紹介します。前回はタイトルに名前を出している方が多かったのですぐに行きましたが、ハーレム話の回数も増えてきたため全員を把握できてない読者の方もいると思いますので!

 

 瀬川泉・那波千鶴・マナコ・ティオニシア・ゾンビーナ・ドッペル・榊原小雪・マルギッテ

 源義経・武蔵坊弁慶・葉桜清楚・松永燕・橘天衣・板垣天使・板垣辰子・板垣亜巳・紫苑

 桔梗・祭・雪蓮・粋怜・炎蓮・ジルバレンタイン・イリヤ・クロ・織斑一夏(女体化)

  東方キャラ達

 博麗霊夢・霧雨魔理沙・十六夜咲夜・レミリア・フラン・紅美鈴・小悪魔・アリス・鈴仙

 八雲紫・上白音慧音・犬走椛・東風谷早苗・永江衣玖・古明地こいし・霊烏路空・聖白蓮

 八雲藍・星熊勇儀・古明地さとり・風見幽香・小野塚小町・茨木華扇・純狐・霍青蛾

 

 以上が、今回の出場者となりますが、始める前にちょっとした注意書きをしたいと思います。

 

 今回のバストランキングですが大体の原作なら調べることはできましたが・・・東方の方は動画サイトでたくさんの方がMMDとかで作っておられることは知っていると思います。ですが、その方達の好みで胸の大きさは大小別々になっていることでしょう。そういった動画をご覧になっている読者の皆さんも、今回出すキャラのバストの数値が「え!まだあるでしょ!」とか「こんなにあったっけ?」など思うところがあるかもしれません。私が今回出した東方のヒロイン達のバストの数値は、全部そういったMMDの動画やウィ〇〇ディア等を見て予想したものです。原作の方でもいろんな話で同じキャラでも大小変わったりとちゃんとした資料がなかったので、そこをご理解して読んでください!お願いします!

 

 

 さあ、まずは逆一位の方から発表しましょう!逆一位、つまり五十位は・・・え?五十一人いるのに何で五十位なのかって?その答えはただ一つ!何とこの位置には一人ではなく二人いるのです!さあ、発表です!今回は全員から一言ずつもらうようにしました!←文章がかなり長くなったので、前回みたいに上位入賞者のコスプレはできませんでした・・・すいません!

 61の数値を持つ第五十位の二人とは!

 

              『イリヤ』『クロ』

 

 これは読者の皆さんもすぐにわかったんじゃないでしょうか?だって彼女らはまだSKですし。ですが!母親があれだけどどん!としているなら、まだまだ成長の見込みが十分にある女の子です!

 「タダオお兄ちゃん・・・やっぱり、おっきい胸が好きなんだ(うるうる、ぐすん)」

 「どうしてその巨乳の女性に抱かれて幸せそうなの?私達みたいな胸の方が好きじゃなかったの?(ちら)」

 「だ、大丈夫だぜ!イリヤちゃん!作者の言う通り、アイリスさんを見ろ!君だってあと数年もすればあれくらい大きくなる!後クロちゃん!それは踏み込んではいけない禁断の味がしそうだからできないんだよ!」

 「タダオ。そっちに行かないよう私が抑えてあげるわ(ぐにゅぐにゅ)」

 「「・・・・・・悔しい!」」

 微笑ましいですね!←と言いつつ(おっぱいを押し付けられているのは悔しい!)と思っている作者である。

 では、続いて第四十八位と行きましょう!はい、こちらも二人います!

 

              『ドッペル』『古明地さとり(予想)』

 

 彼女らのバストは64でした!では、次!

 「待ちなさい。どうして、私達はインタビューはないのよ?」

 「・・・巨乳じゃないから飛ばす?作者、最低ですね」

 うぐ!ううう、じゃあ聞きますが、何か言う事ってあります?

 「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・いっていいわ(です)」」

 「だ、大丈夫だぞ!き、きっと大きくなるから!」

 「タダオ、それはとどめよ」

 イリヤちゃん達はまだ将来の希望があったからよかったけど、一応彼女らのためを思って飛ばそうとしたんだ。だって、どう考えても自虐になりそうですから・・・それにしても、ドッペルは全然スタイルを気にしないタイプだと思っていましたが、やはり恋をすれば

 「タダオ、本当に胸がない方がいいのかしら?」

 「あぎゃぐぎゃほぎゃああああ!!!文句はさく(ぼぎ)みぎゃああああ!」

 あ、たくさんの腕で横島君の腕を曲がってはいけない方向に曲げた。いいぞ!もっとやれ!

 「たすけもがもがもが~~!」

 断る!続いても二人で第四十六位になります!いったい誰でしょうか!

 

              『レミリア』『フラン』(二人とも予想)

 

 バスト数値は共に65で吸血鬼姉妹がランクイン!仲がいいのを証明して

 「う、ううう、姉の威厳が!私の方が年上なのに!」

 「えへへ~、お姉ちゃんを抜いてやるんだから~~」

 ・・・どうやら、レミリアの方がショックみたいですね。姉だから妹より大きいという認識だったようで。でも、吸血鬼って確かなった時から体の成長が止まるからこれ以上大きくなるのは

 「キュっとしてボカン!」

 もぎゃああああ、目が!目がああああああ!←ムスカ叫び

 「いいぞもっとやれ!」

 おいこら横島!てめえ、他人事だと思って!

 「タダオはさっきのあなたの行動をそのままやっているんだけど?」

 え、え~~両目を無くしましたが、勝手に復活するでしょうから続けていきましょう!続いては一人なので第四十五位です!

 

              『古明地こいし』(予想)

 

 姉を抜いてここにランクイン!作者がガチで妹にしたいと思っているこいしちゃんです!数値は66です!

 「・・・レミリアさんの気持ちがとてもよくわかります」

 「えへへ、大丈夫!私達はまだまだ大きくなれるよお姉ちゃん!」

 「それはつまり、私を更に引き離すという意味ですか」

 「どうかな~~」

 レミリア・さとりという二人の姉はそれぞれの妹にへこまされましたとさ。めでたしめでたし!

 「「覚えてなさい!作者!」」

 それは横島君に言ってください。そもそも彼がフラフラしなかったら、このショックはなかったんですよ?

 「それは言えてるわね・・・タダオ」

 「ちょ!ロビン!目の光が消えてるんだけど!怖いんだけど~~!!」

 さて、ロビンさんがヤンデレになりかけているところで次からバスト70台に突入します!と言いたいのですが、実はそこにいるのはたったの二人!残りの四十ニ人が80台以降・・・つまり、デカい領域に入っているという事です!

 では、参りましょう!まずは第四十四位!数値は73!

 

              『マナコ』

 

 一つ目の妖怪ちゃんがここでランクイン!

 「私は別に気にしない。しない・・・しな・・・」

 彼女の元気がどんどんなくなっていくので、変な声かけはしないでおきます・・・あれ?いつもだったらここで横島君の一言があるはずだけど、

 「どう?私の胸が一番よ」

 「もがもがもがもが~~!!!」

 ロビンさんの嫉妬の胸責め攻撃でしゃべれない状態でしたか。あれを見て元気がなくなっているとも言えるな。彼女の胸じゃ・・・言わないで上げましょう。それに作者はパフパフが必ずしも羨ましいというわけじゃありません。横島君の顔が酸欠で真っ青ですから・・・あ、痙攣も始めた。

 では、サクサクと行きま「もがもが~~(助けろや~~)」(無視)第四十三位!数値は78で

 

              『十六夜咲夜』(予想)

 

 ここで動画サイトでいろいろと言われている彼女がランクインですが、78は正直ある方ではないでしょうか?

 「殺されたいのかしら?」

 し、失言でした!七十と八十の間に巨大な壁があるように咲夜さんは見えているのでしょう!

 「さ、咲夜ちゃん!大丈夫じゃ!俺が、大きく、して・・・」

 「ねえ、タダオ?あの子がS〇Xをした初めての女なの?私は違ったの?つまり、私はニバンメノオンナ・・・」

 「お、お願いだから落ち着いてええええ!」

 え~~、こっちの騒ぎは横島君に抑えて頂くとして・・・咲夜さん!大丈夫です!さっき横島君が言っていたじゃないですか!乳は数値にあらず!その存在にあり!と!

 「・・・そうね。数値で気にしちゃいけなかったわね」

 そうです!あなたが普段からPAD長やナイ乳メイド(時が止まり作者が止まった。その間に数多くのナイフが作者の周りに出た)。

 「時よ!再始動しろ!」←こっちの方が面白そうなので、こっちのセリフにしました。

 (ざくざくざしゅざしゅ!)ぐはあああああ!!!あ、あの言葉を・・・き、気にしてるじゃ、ないか・・・全然、気にしまくって・・・い、る(がく!)。←ディアボロに殺されたポルナレフ風にくたばった作者。それを再現するかのように、咲夜は時を動かしたときに作者を刺した。

 

 

 作者が黒髭君刺さりまくって危機になりまくり!な状態になったので、全てのナイフを抜く間は休憩と行きましょう。それにしても、今回はぺった・・・もとい!スレンダーな方がそれなりにいますね。しかも、イリヤちゃんにクロちゃんにさとりちゃんにこいしちゃん・・・う~~ん、横島君はどうやら幼女すらも攻略の範囲内に入れて

 「冗談でもいうんじゃねえええええ!」

 おや、幼女好きの横島君。病みロビンさんはどうしたのですか?

 「文珠で眠らせたわ!ついでに乳も揉んだわ!」

 相変わらずいらないことをしますね。ここからはバストも80台になります。横島君、煩悩の意気込み・・・ではなく、女性陣への応援をお願いします。

 「お前もいらないこと言ってるじゃねえか・・・まあいい!皆!オラに乳を見せてくれええええ!」

 (無視)休憩も終わりにして、再開しましょう!

 

 

 次はバストは80です。ここでは三人が入ってますので、第四十位となります!

 

              『板垣天使』

              『博麗霊夢』『霧雨魔理沙』(この二人は予想)

 

 おお!東方主役の二人がここでランクインです!

 「魔理沙と同じですって!」

 「それはこっちのセリフだぜ!」

 「・・・何で私、ここにいるんだろ?」

 霊夢さんと魔理沙さんは火花を散らしていますが・・・板垣さん?どうしたのですか?

 「ねえ、私どうしてこの場(バストランキング)にいるの?辰姉ならあいつにべったりだからまだ話は分かるよ?でも、私や亜巳姉って成り行きでああなったよね?」

 何を言っているのです。知ってるんですよ、あの話が終わった後責任を取ってもらいたくて横島君に横恋慕

 「ああああああああ!!!それ以上言うな///!」

 そんなあなただからここにいるのですよ?素直になりなさい。ってことですね。

 「夢想封印!」

 「マスタースパーク!」

 胸の大きさが一緒だったために、戦いで決着!という二人らしい思考になったようですね。まあ、親友でありライバルでもあるとやはり勝ちた(ちゅどおおおおん)ぎょはああああ!←見事さっきのスペルが命中

 ・・・はあ、はあ、さ、さあ、雑談もここまでにして、つ、次!第三十八位でバストは82!

 

              『葉桜清楚』

              『アリス』(予想)

 

 普段はおしとやかだけど、裏の顔はゴーイングマイウェイ系のお二人がランクインですか。

 「「それってどういうことですか!」」

 葉桜さんは公式ですがアリスさんは眼力と勘で書きました。でも、もしかしたら隠れ巨乳だったのかな?う~~ん、せめて下着姿を見せてくれれば

 「横島~~!!お前、その女は何だああああ!おれ・・・いや!清楚を捨てる気か!」

 「た、だ、お・・・私よね。私が一番よね。私私私私私・・・・・・・・」

 あ、裏の顔になった。葉桜さんは覇王になって、アリスはストーカーアリスになって横島に問い詰めている。どちらもすごい気迫と闇です。

 「いや、そのあの、これは・・・」

 ・・・おい横島。さっきロビンさんの乳を揉んだと言ったな。まさか、服の上からじゃなくて直なのか!文珠で眠らせているのに上着が乱れているロビンさんを見た二人がこうなるのも分かるわ。これは自業自得だから無視しましょう。

 「さっきから無視してるだろ、お前は!」

 では、続いては・・・お!四人ですか!という事は第三十四位ですね!

 

              『松永燕』

              『瀬川泉』『鈴仙』『犬走椛』(三人は予想)

 

 ほう、納豆姫に天然お嬢様。そして兎と犬ですか。

 「犬じゃありません!私はオオカミです!」

 「苗字に犬とある時点でそう思われるのも無理ないと思いますよ」

 「へ~~、面白い!二人ともその兎耳と犬耳って自前なんだ!」

 「ね~ね~。触らせて!」

 案外、仲良くなれそうな四人でしたね。松永さんと瀬川さんはすぐに周囲の環境になじむ性格なので、幻想郷でもやっていけそうです!うんうん!こうした和気あいあいな順位発表をしたかった~~。いや~~和むな~。

 「タ、ダ、オ♪こっちよね?」

 「タダオ・・・わたしよね」←トーンがかなり低い。

 「何が和むだ!こっちはライバルの気配がどんどん増えてくるのを察知したのか、起きたロビンとアリスが俺を大岡裁きしてるあ~だだだだだ!!離せえええ!」

 和むな~~。よし!気持ちもすっきりしたところで、次の順位・バスト84の発表と行きますか!

 

              『源義経』『橘天衣』

 

 なるほど、第三十二位はどっちも真剣恋のキャラですね!

 「うううう、義経の胸の数値を出すなんて・・・」

 「不幸だよな、84でまだ三十二位なんて。まだ三十人以上がそれ以上で・・・あの横島を引き裂こうとしているあのロビンって人は100あるって話だし」

 あああ!そう言えばどっちも自分に自信をあまり持てない人達だった!いや、84は巨乳に近い数値ですよ!

 「横島は、大きい胸がすき。義経はそうじゃない」

 「やっぱり横島は胸が一番なんだ。私はあの人みたいなすごい胸じゃないから、横島の女になろうなんて夢を見ること自体」

 お願いですから暗くならないで下さああああいいい!横島君は言ってました!胸は大きさではなく存在に意味がある!そして、小さいなら俺が揉んで大きくしてやるって!←そんなことは言って・・・いや、言ってたか?

 「「え!よ、横島が、も、揉む。私(義経)の・・・む、胸を///」」

 ふ~~、何とかなったか。まあ、間違ったことは言ってないよな!ロビンさんだけじゃなく、全員の胸を揉む気満々みたいだし。

 さて、次はバスト85!順位は四人いるから第二十八位!やっと二十位台に入りました!

 

              『ゾンビーナ』『マルギッテ』

              『ジル・バレンタイン』『霍青蛾』(この二人は予想)

 

 何やら危険な匂いのする方達がランクインです!前回もそうでしたが、本当にいろんな作品の女性キャラはおっぱいデカい人が多い!作者の私は大満足です!←しかも年上系が多い!

 「呆れる作者だな」

 「全くだ。横島より下心が強い」

 「身の危険が感じる。Tウイルス感染者でもタイラントでもないが、撃ち殺すか」

 三人共!私に銃を向けないで!あと、マルギッテさん!横島君の方がエロいよ!

 「ふふふ♥こんなランキングしている辺り、いやらしく見られて当然ね♥」

 青蛾さん・・・正論を言わないで!

 「ちょ!胸の谷間を見せて近寄らないでよおおお!」

 「あら?視線が釘付けよ♥もう、タダオったら・・・ほら♥」

 「のぎょがえああ!!!」

 「「・・・私も!」」

 あ、青蛾さんは相変わらずですね。谷間を見せつけながら大岡裁きでも引き裂かれずに決着つかなくて助かった横島君に迫って、手を掴んで、お、女の、あの秘所に・・・。ぐぬぬぬ!それを見たロビンさんとアリスさんが真似してるううう!手を取られた青蛾さんは楽しそうに見ながら今度は胸の先端を見せようと・・・!

 うぐぐぐぐ!ここから先がすっごい興味あるけど!次行かないと!正気に戻れ俺ええええ!(がんがんがんがん!!)←頭を打ち付けまくる作者。

 ぜえぜえぜえ・・・(頭から血を流して)体中に巻いた包帯を血まみれにしてしまった。よし!気を取り戻したし、続いてのバスト順位と行きましょう!数値は86で三人いるので第二十五位!

 

             『板垣亜巳』

             『小悪魔』『永江衣玖』(二人は予想)

 

 ここで女王様板垣亜巳様がランクイン!

 「全く、まあ・・・あのメンバーを見れば勝てないのはしょうがないね」

 「はい、これは辛いですが現実ですし」

 「別に大きさなんてどうでもいいのでは?ようは・・・あの人を想う気持ちがあれば」

 「そう・・・ちょっと待ちな。何で私がそもそもここにいるんだい!」

 「でも、今肯定しかけましたよね?」

 「大丈夫ですよ。さっき妹さんも同じことを言ってましたし。姉妹そろって好みは同じという事ですよね♥」

 「天使!!!何いらないことをおおおお!」

 『『いらないことを言ったのは作者だけど・・・黙ってよ』』

 これ、私が言ったのがばれたら確実に鞭で打たれるやつ?・・・・・・ちょっと興味ある。だって、年上のお姉さんにせめられたい気持ちあるし・・・っは!性癖ばらしてどうするんだ俺!つ、次行ってみよ!

 

 

 バスト86までの順位が終わってここで半分までいった!つまり、85を超えたところから巨乳の領域をいっていたがまだ半分がもっと上を行ってるおっぱいを持つという事か!横島君にここからの順位の意気込みを聞いて

 「横島死すとも、エロは死なず!」

 あ、そう言えばさっきロビンさんとアリスさんと青蛾さんのエロ攻撃を受けて・・・あらら、ムッツリーニ君に負けない鼻血を海を作ってその中心で煩悩を叫んでますね。ここまで来てあの惨状という事は、これから先はもっととんでもない惨状が生まれるということでしょう。

 では、意気込みも聞けたことですので続きと行きましょう!

 

 

 次はバスト87!人数は二人なので、第二十三位!

 

              『東風谷早苗』『茨木華扇』(予想)

 

 どちらも東方キャラです!

 「どれだけ強敵ぞろいなんですか!」

 「今回ばかりはその通りだな」

 まあ、選ぶ私の好みもあるけど実際に調べると本当にそうなんですよね。では、お二人とも青蛾さんのパフパフを受けている横島君に一言・・・あれ?

 「私がその役をやります!」

 「どけ!私の方が大きいぞ!」

 おや、圧倒的な相手であるロビンさんがやってないと分かるとすぐに変わるよう向こうに行きましたね。でも、お二人は気づいてないのでしょうか?今回のランキングはあくまで私の予想の数値だという事を。もしかしたら彼女の方が大きいということもあり得るということに!

 では、バスト88です!ここは・・・おおお、五人いました!

 

              『榊原小雪』

              『織斑一夏(女体化)』(姉・千冬を参考)

              『上白音慧音』『霊烏路空』『純狐』(予想)

 

 ここで女体化一夏ちゃんが入りました!順位は十八位です!やっと、二十位をきりました!え~、隣にある姉・千冬を参考というのは一夏ちゃんのバストの数値を彼女のにしたからです!

 「やっほ~~!忠夫♡今そっちに行くからね~~」

 「なあ、俺の胸って大きい方なのか?」

 「不純な催しですが・・・ははは!いいじゃないか!タダオが喜ぶんだから!」

 「・・・あれ?私何しにここに来たんでしたっけ?あ!さとり様にこいし様・・・どうして私を見てがっかりしてるんです?」

 「・・・何も言うな。それがあいつらのためだ」

 空さんは自分がどうしているのか?今自分がどんな立ち位置にいるのかわかってないみたいですね。確かに純狐さんの言う通り、ここは言葉を控えるべきかと。

 さあ、ついに89!ここにいるのは!

 

              『武蔵坊弁慶』『板垣辰子』

              『星熊勇儀』『風見幽香』(予想)

 

 四人で第十四位ですが・・・・・・真剣恋の方はまだいいけど、東方の方が

 「「ぶっ殺す!」」

 あああ、やはりこうなった。霊夢と魔理沙同様、この二人もライバルみたいなものですからね。力づくで勝負をつけるのが目に見えますよ。こうなった以上は、危険ですので近寄るべきじゃないですね。でも、同順位の真剣恋のお二人にインタビューを

 「「ZZZZZZ」」

 ・・・どっちも眠ってますね。これじゃあ、一言を聞くこともできないよ・・・こんな終わり方で80台を終えていいのかよ!

 

 さて、90の大台に入ります!

 「俺!復活!」

 いや、モモ〇ロスのポーズをとってかっこつけなくても。とりあえず、ここからはどんなに鼻血の出し過ぎで死んでもあなたからの一言を貰いますからね。

 「ふ、任せとけ!」

 では、早速・・・・・・な、何と!いきなり90~92を飛ばして93だと!そこにいるのは!

 

               『雪蓮』(予想)

 

 第十三位の彼女ですが・・・この数値は正直悩みました。90はあるのか?それとも・・・う~~ん、という感じでしたが、

 「ねえ、何で私が恋姫組で最初なのよ!」

 仕方ないでしょう!あなたが最初だったんですから!じゃあ、聞きますが、あなたはまだ出てない五人(一人幽霊)に勝てると思っているんですか!

 「・・・・・・・・・悔しいわね」

 正直な話、私はあなたは88位と思っていた時もあったんですよ!それに比べればマシでしょう!

 「・・・タダオ。今すぐ揉みなさい!最低でも母様くらい大きくなるまで!」

 「ちょ!待って落ち着いて雪蓮・・・って!ロビンもどうして迫ってくるんだよ!」

 「決まってるでしょ。私も揉んでもらうためよ」

 「私も忘れたら困るわ♥」

 「「「なら、私もいいわよね!」」」

 おや、横島君はこの時点でもう乳の海に泳いでますね。どうやら、自分より上の母親の存在に近づくために必死になっています。うんうん、恋する女性は積極的です!

 「ああああ、煩悩全開の中にいるのか俺はああああ!」

 はい、います・・・では、続いては巨乳を超えて爆乳の領域に入る数値は94!

 

               『那波千鶴』

               『紅美鈴』『八雲紫』(予想)

 

 ほう、この三人で第十位というわけですか。

 「・・・忠夫さん。私の胸も揉んでください。そして、ロビンさんと同じくらいに大きく」

 おお、ヤンデレ千鶴さん。早速目に光を無くして迫っています!

 「わ、私ってこんなにあると見られていたのですか!」

 「というか、あの那波って子。侮れないわね・・・あれでまだJCだなんて」

 はい、お二人はこれくらいと思ってました!うん、紫さんの言う通り、JCであの大きさは本当に凶器としか言いようがないくらいにすごいです!これ、原作でマジで出した数値ですからね。

 「ま、待つんだ千鶴ちゃん!ちう学生の君の体を好きにするのはまだ俺の中のストッパーが!」

 「うふふふふ・・・・・・そんなの関係ありません。それに、最初に出たイリヤちゃん達に欲情したんですよね?だったら、素直に私の胸を揉みたいはずですよね?」

 「えええ!それとこれって別じゃ!」

 「わ、私もお願いします!」

 「この子や今までの子がいいなら、私もいいわよね?」

 う~~む、巨乳の女達に囲まれて羨ましい!と思うのは、数人程度だな。何十人もいると、むしろそのありがたみと欲望も薄れていく気がする。焦りまくって鼻血を出しそうになる横島君には造血剤の準備をしてあげるとして、ここで残っているメンバーの名前を出してみましょう!

 

 

    ティオニシア・紫苑・桔梗・祭・粋怜・炎蓮・聖白蓮・八雲藍・小野塚小町

 

 

 この九人となりました!いや~~、さすが恋姫メンバーは強い!まさかさっきの三人も含めたトップテンに五人も残っているなんて!伊達に作者が話のヒロインに選んだ爆乳勢なだけはある!

 さあ、第一位は一体だれか!まずは・・・第九位!数値は95!

 

               『八雲藍』(予想)

 

 おおお!主を抜いてこの順位だ!

 「な、な、な!」

 「紫様・・・すいません。タダオを想う気持ちです」

 うんうん!多分同じ数値だったけど、想う気持ちの強さの違いが胸を大きくしたのですね!それにしても・・・前回って確か95といえば第六位でしたよね?でも今回は九位ということは・・・ロビンさん!これは一位の地位が危ないのでは!

 「・・・・・・」

 無言になっています。仮にここから先一センチずつでいっても・・・その結果がもう頭の中にあるのでしょう。変な声かけはやめておきます。

 「おおおお!ロビンちゃんの胸揉みは決定だあああ!」

 あ、この馬鹿も気づいたようで。

 「さあ、ロビンちゃん!もう決まったことだ((((がし))))ん?がし?っておおおいいい!これってさっきの!((((ぼぎぼぎぼぎぼぎ!!!))))ぎゃああああ、な、なんじぇえええ!」

 そりゃ、この段階でトップから陥落したことを知ったら顔に出さなくても内心はショックだろうよ。これは言うタイミングを無視して煩悩を優先させたお前が悪い。甘んじて受けろ。どうせ後で揉ませてもらえるんだから、その前の幸せ税だ。

 さあ、次の順位はバスト96の第八位!

 

               『小野塚小町』(予想)

 

 九位と八位続けて東方勢です!私からすればいろんな動画で見るあの胸の大きさと谷間はこれくらいはある!と思いこの数値にしました!そして、この時点で東方キャラ爆乳ナンバーワンは第一回争奪戦で恋人の地位を獲得した白蓮さんということが決定いたしました!

 「別にどうでもいいことだけど、ふ~~ん、私が東方で二位か」

 その割にはちょっと悔しそうな顔をしてます(ひゅん!)おわ!あ、あぶね!何死神の鎌を振り下ろしてるんですか!

 「どうでもいい・・・いいな。お前を地獄に送るぞ」

 は、はい!わかりました!そう言いつつ横島君の隣にいるロビンさんの100に目をやった後、胸に手をやってい(ざしゅ!)。←地獄行きになった作者

 では、何度死んだかわからないけどすぐ復活したので、第七位に行きましょう!

 

               『粋怜』(予想)

 

 ここから爆乳陣営の恋姫キャラが出てまいりました!数値は97です!

 「あれ~お姉さんって100なかったんだ。てっきりそれくらいあると思ったのに?」

 まあ・・・そりゃ思いましたけど。ロビンさんと比べたら、彼女の方が勝っている気がしましたので。

 「う~ん、残念。でも、いいか!」

 名前に粋が入っているだけあって、活気がいいですね!それにしても・・・横から見える乳が本当に目を離しません!横島君も鼻の下のばしまくりです!

 「タダオ・・・私の胸よりどうして下のあっちを見るの。私よりアッチガイイノカシラ・・・」

 「堪忍やああああ!本能で見ちまうんや!安心せい!ロビンちゃんの谷間とここから見えそうな突起もしっかり俺の目を離さないぜ!」

 「ねえ、ねえ、タダオ。その突起なら私も見れるわよ~~」

 「何!おおお!そう言え「タダオ」ぎょええええええ!ロビンちゃんの目が怖いいいい!」

 本当に学習力がないな、このバカは。それが横島らしいからいいけど・・・煩悩が無くなったら存在そのものの価値もないし。

 「おいこら!・・・・・・・・・・・・・・・・そこまで言うか!」

 随分間の空いた文句だったな。自覚しているからか?それとも、二人の突起から目を離せなかったからか?ではでは、突起の見せあいをしている彼女等の事も気になりますが順位に戻ります!次は・・・二人いるようなので第五位になります!数値は98!

 

               『聖白蓮』『紫苑』(予想)

 

 ここからは超乳!す、すごい・・・二人並ぶともうメロンが四つ。どうぞ、食べていいですよ♪といっているような存在感!

 「あら、五位ですか?」

 「もう少し上かと思ったのですが?」

 そして、お二人ともおしとやか!いや~~、さすがどちらもお母さんキャラ!包容力があります!その包容力で横島君を見事骨抜きにしてはどうでしょうか!

 「ふふふ、面白そうですわ。白蓮さん、やってみましょう」

 「なるほど、骨抜きですか・・・どうすればいいのか教えてくれませんか?」

 「ええ、妊娠するまでにあの人にやった手ほどきの数々をお教えいたしますわ」

 「よろしくお願いします」

 な、何か危険な雰囲気の紫苑に全く気付かない白蓮さんが踏み込んではいけない道に入ろうとしている・・・けど面白そうだから放っておこう。う~ん、ここから先も結構気になるけどR18に進むからやめよう。

 「にょわあああああ!乳が!乳首が!尻が!女の秘所が!太ももがああああ!!」

 うん!迫りまくっている二人とロビンさん達に焦りまくって叫んでいる横島君のセリフを聞く限り、そうして正解のようだ。

 

 

 では!ここからはついに100の大台になります。

 「待て!まだ第四位だぞ!ここで100なのか!」

 はい!しかも次は101になるので

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 ロビンさん・・・ご愁傷様です。

 「101で第四位だよ・・・第一位はどれだけのデカ乳を見られるんじゃ!早く出せいい!」

 一位をおとされたどころかトップスリーにすら入れなくて、ショックで白くなっている彼女を慰めろよ・・・では、読者を待たせるのも悪いので!第四位の101を持った超乳の方は!

 

               『桔梗』(予想)

 

 やっぱり恋姫陣は強かった!正直、桔梗さんは粋怜さんと同じかな?と思ったけど・・・やはり見てきた年数の違いでしょうか?

 「ははは!紫苑に勝ったか!やはり、わしの方が母性が大きいという事じゃな!」

 まあ、紫苑さんの娘の璃々ちゃんも桔梗さんを二人目のお母さん!と言ってますからね・・・あれ?そう言えば、その璃々ちゃんはどうしたのですか?あの幼子を一人にさせるわけ、

 「ねえ、忠夫さん?お母さん達を妊娠させたのなら、私も妊娠させて♥」

 「えええええ!何この紫苑さんを若くしたみたいな女性は!とんでもなくおいしそうな乳尻太ももを持つ女性は!俺を知っているみたいだけど、こんなに押し倒したい女性と会ったことないぞ!!」

 「璃々だよ。忠夫お父さん!」←ご主人様呼びは原作主人公

 「そ、その忠夫お父さんという言い方・・・間違いなく璃々ちゃんだ!」

 ちょ!何ですか!あの幼子がこんなに超可愛くスタイル超抜群になって超女子力満載な女性になったのですか!この璃々ちゃんに迫られるなんて羨ましいぞ!横島!

 「かかか!璃々よ!私や紫苑という母がいるのを忘れていないか?」

 「忘れてないよ。私達親子で忠夫お父さんを気持ちよくしようね♪」

 「うふふふ、私の教育がしっかりできているわ♥ねえ、あなた♥」

 「「「た~~~ぷり、愛して、あ、げ、る♥」」」

 まさかの親子丼開始か!つうか、紫苑さん!あんたどんな教育をさせたのですか!←璃々の成長した女性バージョンは戦国恋姫Xでワンショットだけですが出てます!

 え~~、この親子丼もまたとても興味がありますが、

 「にえmpふぁm4pとぁ0f4あ04w:jj~~~~」

 再び鼻血の中心で死にかけているので残念ながら書くことができませんでした。因みに、この光景を見たロビンさん達は紫苑の「あなた」という言葉に嫉妬の炎を燃やしていました。

 

 『『『『『『『このランキングが終わったら、絶対に娘を産むまで離さないわ!』』』』』』』←娘というあたり皆さんも親子丼希望みたいですね。

 

 さあ、ついに第四位までの発表が終わりました!

 

 

 では!ついにトップスリーまでやってまいりました!しかも、三人共100以上が決定!まさか、これほどのデカ乳バトルになるとは作者もマジで思いませんでした!では、残った三人に意気込

 「んなもんはいらん!早く発表しろ!」

 みはいらないようなのですぐに入りましょう!では第三位!数値は102!

 

               『祭』(予想)

 

 「おお、三位か。ふ、まあいいな」

 おや、三位という素晴らしい順位なのに謙虚ですね。

 「そうでもないぞ?こうして大人しそうに見せて、この後タダオに揉んでさらに大きくしてもらおうと思ってないぞ?」

 ・・・いや、策士でした。史実でも呉の頭脳である周瑜さんと渡り合える頭脳をお持ちのようですからね!

 「何を言う。あいつの周りにいる奴らもわしと同じことを考えているぞ。口に出すわしはましな方じゃ」

 う~む、さすが年の功!というべきでしょうか?

 「ははは!わしに年齢の話は通用せんぞ!このわしをその程度で怒ら」

 あ、年のせいか肌が少し衰え(がががががががが!)・・・・(ばた)。←目~にもとまらぬ弓さばき~♪刺され~まくってあの世逝き~~♪

 「せないようにするにはちょっと言葉を選ぶべきじゃな」

 はい・・・皆さんも女性に対しての言葉は慎重に選びましょう。さもないと、このような目に遭います。言葉は見えない刃・・・使い方を謝るとガチで痛いしっぺ返しを食らうかもしれないぞ!現に、

 「ねえ、タダオ・・・いえ、あなた。私も妻ならこう呼んでいいわよね♪」

 「あなた、こちらの女性とも結婚していたのですか」

 「お主が女に手を出すのが速いことは知っているが、結婚までしてたのは無視できんな」

 「そうじゃぞ。何せわしらにも子がいるんじゃからな!」

 「そうよ!ふふふ、ねえロビンさん。だったわね?あなた、子はまだなの?」

 「お姉さん達はもうお腹の中にいるんだぞ!うふふ、ねえねえ、どうなのかな~~♪」

 「のおおおお!俺とんでもない修羅場の中心から出られないいいいい!」

 ロビンさんと妊娠中の恋姫さん達のど修羅場レベルなピンチに陥っているのに脱出不可能な横島君みたいになるぞ!続きは読者の皆様の妄想の中で!

 

 

 では、二位と行きます!前回に一位と二位を同時発表しましたが今回は最後まで順番に行きます!二位はまた少し突き放して105!今回は本当にすごい戦いだ!この数値でまだ二位だぞ!

 

               『炎蓮』(予想)

 

 人ではなく幽霊でした!いや~~、それでもこれはすごい!

 「ははは雪蓮や祭に負けるわけにはいかんからな!だが・・・一位じゃないのが納得できん!」

 そこは堪えてください。勝負とは非常であるもの・・・それはあなたも理解してるでしょう!

 「く・・・母様は本当に巨大な敵よ!」

 娘さんもその非常を身にしみて感じているから、それで我慢してください!

 「ははは!娘にとって母は大きな存在だからな!」

 「「炎蓮(雪蓮)さん・・・その気持ち、わかります!」」←アルベドと意思が通じ合うレムちゃんみたいにサムズサインを出す紫苑と璃々(成長バージョン)。

 「子を宿せない代わりに、肉体が衰えないのが悔しいが羨ましい」

 「しかも、幽霊でとりついているから好きな時に性的に襲・・・っているではないか今!!」

 「さあタダオ。皆に見せつけようぞ!わしとお主の蜜時を!」

 おおおおい!今ここで襲うな!まだ終わってないんだぞ(切実)!

 「た、助けてぐでええええ!俺、炎蓮はマジで怖いんじゃああああ!」

 「く!幽霊で実体がないから攻撃ができない!」

 「ちょ!この幽霊、何よ!全然スペルが通用しないんだけど!」

 「マスパを正面から受けて何ともないなんて・・・何者なんだぜ!」

 しかも東方の皆の攻撃もどうってことないみたいな感じです。本当にとんでもない幽霊ですよ。炎蓮さんって。

 

 

 では!最後の一位はもう残ったティオニシアさんに決定です!変に先延ばしするのもダメな気がするので名前の方は出しちゃいます!

 「早く教えろ!ティオちゃんのバストはなんぼなんじゃ!」

 「105より上・・・私よりどれくらいあるのかしら?」

 まあこれは欲望満載の横島君だけじゃなく、女性達も自分達の目標になるかもしれないので興味があるようですね。さあ、栄光の一位に相応しいバストの数値の発表です!

 

 

                160

 

 

 ・・・・・・・・・あれ?何か、桁外れな数値が出てきたんだけど?

 「なあ、これって十の位と一の位を逆にしてないか?」

 「そうよ。こんな数字があっていいはずがないわ」

 そ、そうですよね。リアルで仕事の後に疲れで眠たい中調べたから見間違えたのかもしれません!何かこの数字を見たロビンさんの目が虚ろになっているんですけど!というわけで、再チェックしてまいります!

 

            この後本当に調べ直してきた。

 

 では、改めて発表です!先ほどは申し訳ありませんでした!今度こそ本当の彼女のバストです!

 

 

                160

 

 

 「おいこら!作者!また同じ数字じゃねえか!」

 「いい加減にしてほしいんだけど」

 ぐおあげ!ろ、ロビンさん!クラッチで背骨を折らせようとしないで!この時はちゃんと休みの日に書いたから意識もはっきりしてるんですよ!それでも、この数字だったんです!

 

 「「「「「「「「「「「「「ひゃ、160ですって!」」」」」」」」」」」」」

 

 うんうん、皆さんがその反応になるのは無理もありません!しかも・・・これ、公式の数字なんです!

 「う、嘘でしょ。作者の妄想の数字じゃないの」

 挙句には、原作では彼女が一番じゃないらしいんです!

 「・・・160で、一番じゃない?イリヤちゃんを足してやっと対抗できるのに?」

 なんという事でしょう!オーガという種族で人間より背が高く体も大きいからこそでしょうか?それでも、この数字はエベレストレベルのでかさを持っている!

 「・・・私もオーガになろうかしら?オガオガの実ってあったかしら?」

 いや、オーガになったらあのバストになるのはまた別の

 「クラッチ」(ぼぎ!)

 がっはああああああ!!!せせ、背骨があああああ!

 

 

 はあ、はあ・・・以上で第二回バストランキング終了です。あ、あれ?そう言えば、肝心の一位のティオニシアさんの姿が見えない。さっきの数値紹介でもいなかった気が・・・

 「・・・は!た、タダオがいない!」

 え!あ、そう言えば、さっきも途中からロビンさんだけになっていた気が!まさか、160というデカすぎる壁に皆が唖然としている時に持って行ったのか!

 「皆!探すわよ!タダオがあの子のバストに堕とされるわ!」

 「「「「「「「「了解!」」」」」」」

 え~~、急遽始まった横島忠夫捜索により、これ以上は話が進まないのでここで閉めさせてもらいたいと思います。最後に、リアルの作者から一言。

 

 お気に入り700件、本当にありがとうございます!これからも乳を追いかけ続け・・・もとい!読者の皆様に喜べる笑えるものを書くよう、頑張っていきます!

 

 では、16000字と長くなりましたがここまで読んでいただきありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 因みに、一位のティオニシアさんにさらわれた横島君は、

 「タダオ~~♥ず~~~っと、こうしていようね~~~♥」

 「お~~~よ~~~。ええ、感触や~~~。気持ちええ~~~」

 彼女の母性に包まれて幸せそうにしていた。果たして、この現場に殴りこんだ彼女らがこれを見たらどうなるのか?それはまた別のお話・・・では!今度はお気に入り1000件記念の第三回バストランキングで会いましょう!←そこまで増えるわけないだろ!リアルで脂肪を徐々に肥やしていってる豚作者が!

 




 どうでしょうか?東方や恋姫は爆乳や超乳ということはわかったのですが、数値が分からないのであの数字にしたのは?東方の皆のバスト決めは本当に悩みました・・・いろんな動画や画像を見てもバラバラだし。とにかく、これにて第二回バストランキングは終わりです!


 では、次回はジョジョの最終回近し!のトリッシュちゃんです!・・・横島のスタンドは誰にしようかな?恋人?上司?同僚?女にはしようと思っていますが、誰にしよう?


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トリッシュと付き合ったら?(ジョジョの奇妙な冒険・黄金の風)

 この話はできる事なら最終回の後に投稿したかった!かなり、内容はガチになって書きました。
  
    設定
 真剣になって書いたので、抜作は出ません。
 横島が最初に会ったのは主人公ではありません。
 横島も組織に属しています。

 今回はかなり長いです。前編後編に分けようかとも思ったけど、一気に書きました!


 この世界に飛ばされた時、横島は辛い目に遭った。それは、

 「言葉が通じねええ!」

 イタリアという国に飛ばされたため、言葉が分からない事。

 「金がないいいい!」

 ずっと貧乏だったため、イタリアの通貨に変えられるだけの金を持ってなかったこと。だが、一番つらかったのは

 「・・・どう生きればいいんだ!」

 世界すら違っているから友人も伝手も知り合いもいないため、どう生きればいいかわからない状態だった。だから、恥を気にしないで必死にゴミ箱に入っているものを食べたり、落ちている金を少しずつ集めて辛うじて買って食べたりして命がけで生き延びていきながら移動を繰り返していくうちにネアポリスに入って・・・そこで、出会った。

 「・・・・・・!!」

 この時はまだ何を言っているかわからないが、自分と同じように路地裏にあるごみ箱で食べ物をあさっているその姿は、明らかに今の自分と同じ境遇の辛い立場の人間だと理解した。移動中に少しだけイタリア語を学んだ横島は挨拶をした。本格的な会話は言葉が通じないのをジェスチャーで辛うじて

 

 「ピアチェーレ」←日本語訳・よろしく

 

 仲良くなることだけはできた。原作で香港に行った時に香港の言葉を速攻でマスターしてナンパできたのは余裕があったからであり、明日どうやって生きるか?レベルで余裕がなかったのですぐにマスターは出来なかった。

 そして、お互い名前を教え合い目に病気があるため眼帯をつけていた彼・・・ナランチャと二人で行動するようになり、必死になって生き延びていく中である一人の男が二人をあるレストランに連れていき、待ち合わせをしていた男に

 「こいつらに何か食わせてやりたいですが、いいですよね!」

 待っていた男・・・ブチャラティと出会った。二人は出されたスパゲティを食べた後、話をしようとしたが流石にイタリア語を挨拶程度しか覚えられなかった横島にそれが出来なかった。

 でも、ブチャラティはとても頭がよく状況判断もすぐにできる者だったため、すぐに別の国の人間と分かってくれて連れてきてくれた男・フーゴが日本語の翻訳がそれなりに出来たことが幸いだった。ナランチャを病院で治療してやり、横島にはイタリア語を勉強をさせてくれた。←ここでは、フーゴは大学在学時に語学を学んだからできたという設定。

 そして、二人は恩義を果たすために彼の力になりたいと思い、ギャング・パッショーネのブチャラティのチームに入団するために、ポルポの試験に合格して組織に入った。その試験で横島もスタンドを手に入れることができたが、それがあの最愛の彼女であるルシオラと同じ姿をしていた。その姿を見て、思わず横島は号泣して・・・抱きしめた。そして、同時にスタンドの意味もブチャラティ達から聞いた。

 ここでようやく余裕を手に入れられたので、いつもの横島をチームに入ってからようやく出すことができた。月日も経って、イタリア語も持ち前のナンパしたい気持ちでマスターをして、

 

 「ミ キアーモ ヨコシマ!コメ ティ キアーミ!」←日本語訳・僕横島!君の名前は何!

 

 てな感じでイタリア女性達をナンパしまくって、振られまくった。

 「うぐぐぐぐ~~~!!!」

 そして、ブチャラティのチームがよく集まるレストランで

 「ヨコシマ!今日は何人に振られたんだ?」

 「・・・六人」

 「よし!一桁ってことはアパッキオ!賭けは俺の勝ちだ!デザートのケーキは頂くな!」

 「っち!ヨコシマ。せめて十人にフラれてこい」

 「俺のガラスのハートを更に粉々にしろと!」

 「全く・・・騒ぐな、ヨコシマ」

 「なあ、フーゴ。せめてもうちょっとわかりやすく教えてくれよ」

 「教えてるだろ!これ以上下げると五歳児レベルだぞ!」

 更にチームに加わったアバッキオとミスタの六人で食事をするようになった。ナランチャの目も完治して、フーゴから勉強を教わっているが・・・苦手なのか余りちゃんと覚えてないようだ。

 『・・・楽しいな。ナランチャもだいぶ明るくなって何よりだ』

 だが、女にフラれ記録を作りながらもこうして人並みの食事ができ、共に行動していたナランチャもこのチームの皆に心を許す姿を見た横島は居心地の良さから、本当にギャングなのか?と疑問を思うくらいにこの六人でいることに喜びを感じていた。

 『できる事なら、このままでいたいものだ』

 マルゲリータのピザを頬張りながら、そう思った。

 

 

 そこから更に月日も経ち、新たに加入したジョルノ・ジョバァーナと共にこのチームが少しずつ大きい存在になっていくことになった。彼が参入してすぐにブチャラティの上司であるポルポが死んだことを知り、彼の遺産を組織の上納金にするために管理していたブチャラティを狙う者を倒すことになった・・・が、その戦いに横島は入らなかった。その理由が、

 「横島には別任務として、資金を受け取る手はずになっている幹部の護衛を頼みたい」

 ブチャラティからこの命令を受けたためである。金のありかを知るブチャラティ達を囮に横島はその幹部を守るために動いていたのだ。無事、その幹部ペリーコロとあと一名を会って襲ってきた連中を倒したブチャラティ達のところに行き、彼に上納金を納めることに成功してブチャラティは幹部への昇進が出来た。

 そして、そのままボス直々の任務として・・・

 

 「じゃあ、確かに渡したぞ」

 

 一緒に行動していた一名・・・変装していたが話の中に出てきたボスの娘・トリッシュの護衛を受けた。この子が変装していた時から横島は女だと気づいていたが、

 「か、か、かわええええええ!」

 変装を解いた姿を見ると、思わず母国の日本語で言うくらい美人だった・・・が(ここからはイタリア語で言っている)、

 「だが、何故だ!すっげえ好みなのに何故俺の理性がストッパーをかける!」

 「ほっほっほ、彼女はまだ15歳だぞ」

 「何!だったら高校生になっている歳・・・だが!ナンパするにはもうちょっと!のごおおおおおお!!俺の本能と理性がぶつかり合うううう!!」

 『『『『『何やってるんだ?こいつ?』』』』』

 彼女の年を聞いて狂ったように頭を振り続けたり、地面にのたうち回ったりとその行動を見てペリーコロは笑いながら楽しそうに、チームの皆一同がキチガイを見る目で横島を見た。

 その後、トリッシュは自分の父がギャングのボスであることを知らないことや、自分の立場すらも理解してない普通の女の子であることが分かり、彼女を人質にボスの命を狙うかつて同じ組織にいた暗殺者チームから守りながらボスのところに連れていくことが命令だった。

 ナランチャが買い物に行った時にそのうちの一人に襲われ匿っていることがばれ、次はフーゴ・アバッキオ・ジョルノが次の指令を受けた任務を果たすときにまた襲われた。どっちも何とか撃退することができ、フーゴ達が手に入れた鍵でボスからもらった亀に装着させることでスタンド能力を発動させて中に避難させることができるようにでき、しかもあと数人を入れることも出来るので移動も最小限に出来るいいものを手に入れた・・・が、既に中にいたペリーコロが秘密保持の為に自害した。

 

 彼女をその亀に入れて、次のフィレンツェへ行く列車で二人組の暗殺者に襲われた。そのうちの一人のスタンド能力が徐々に皆を老化させていくという悪質なもので、しかもそのスタンドを持つ人間も目的のためなら周りがどうなってもいいという残忍な人間だ。そして、関係のない乗客もチームの皆も徐々に老化を始めていく中

 「なるほど、氷が生命線か!」

 「それにしても、お前のこの力は一体・・・」

 そのスタンドの老化を遅くするには氷のような冷たいものを持っておくことを知り、この時初めてブチャラティの前で文珠の力を見せた。他の皆の分はさすがに作れなかったので、スタンドの持ち主を叩く為自分と彼の二人分だけにした。口が堅いブチャラティに文殊の存在は仲間にも言わないでほしいと約束した後、『氷』をポケットの中に入れて二人を倒しに向かった。

 そして、そのスタンドの持ち主との戦いを始めたが、

 「いいのか?俺に触れても老化するんだぜ?」

 「へ!その割には動きがおせえな?これだけのことをしたんだ。力も相当使ってるんじゃないのか?」

 「なるほど、確かにこの列車全部に老化のガスをやるなら本体も相当力を失っているはずだ」

 相手の暗殺者・プロシュートは触れただけでも老化するのは事実だ。しかも、

 「ほう~、目玉だけ妖怪みたいなやつだな!」

 「『氷』が俺達の老化を止めている間に倒さないと!」

 文殊『氷』の効果ももうすぐきれそうでもある。しかし、その短い間に倒す手段が思いつかない・・・が、

 「なあ、ブチャラティ・・・もう一人を頼んでいいか?こいつは、俺が倒す!」

 「お前、何を考えている?」

 横島がそう言ってきたことにブチャラティは疑問を持った時に、

 「頼んだぞ!」

 「ふん。いいのか?ザ・グレイトフル・デッド!こいつを老化しろ!氷を持っていても解ければどうってことない!」

 プロシュートに向かって走り出して、彼をつかんだ。

 「おい!無謀だぞ!」

 「さあ、おいぼれになれ!」

 「へ!いいか、ひとつ言っておく!」

 同時に、プロシュートとスタンドのザ・グレイトフル・デッドが横島を掴み老化させていく中横島は叫んだ。

 

 「爺になることはな・・・もう経験済みだあああああ!」

 

 文殊『爆』を使って扉を破壊して、

 「き、貴様!まさか!」

 「さあ、一緒に降りようぜ!」

 「ば、ばか!ヨコシマ!お前!」

 「へ!ここで死ぬわけないだろ!死ぬのはこいつだけだああああ!」

 「く!ペッシ!俺を助けろ!列車から落とされそうになってる!」

 プロシュートとスタンドを掴んだまま外に向かって飛び降りようとしたが・・・もう一人の暗殺者のスタンドを掴んで助かろうとした。だが、横島は

 「ブチャラティ!お前が掴め!いいな!」

 「ヨコシマ!」

 「もう一度言う!死ぬのはこいつだけだ!俺はお前のところに戻る!俺らのリーダーなら信じろ!」

 「・・・わかった!スティッキー・フィンガーズ!」

 そのスタンドの糸をブチャラティに掴ませ、彼には掴ませなかった・・・結果、

 「貴様!ここから落ちたら、お前も死ぬんだぞ!」

 「へ!俺はな・・・」

 二人は列車から体が離れ落ちそうになる中、

 

 「俺はビルの屋上から落ちても!飛行機から落ちても!バックドラフトを食らっても生き延びたんだ!」

 

 自分の過去のマジの経験を叫びながら

 「くたばれええええ!」

 高速で動く列車の車輪めがけてプロシュートとスタンドを投げて致命傷を負わすことが出来た。一方、横島は

 「着地!ははは!どうじゃい!」

 文殊『柔』を使って、自分の落ちる範囲の地面を柔らかくして無事だった・・・と思いきや、

 「貴様・・・だけ、でも!」

 「ち!伊達に暗殺者やってないな!」

 何と全身が血まみれになりながらも、プロシュートが立ち上がった・・・ペッシが列車からその姿を見て、変貌したのを横島は知らなかった。

 

 「・・・行くぞ。ルシオラ!」

 

 ここまで粘るとは思わなかった・・・ついに、横島のスタンド・ルシオラを出した。←姿は魔族の格好のまま。

 『こいつを倒すのね?』

 「ああ、こいつを倒して・・・仲間を助ける!」

 『わかったわ。やってやるわ!』

 彼女は横島の思いを受け止め、

 

 『イリュージョン・ダンス!』

 

 彼女の能力を発動した。蛍の化身である彼女の力は、まず全体に強い光を放ち目をくらませる。

 「こんな目くらまし程度・・・な!」

 『『『『『さあ、あなたは私達がわかるかしら?』』』』』

 一瞬でも目を覆ったり閉じたりすればいい。その瞬間に光の幻惑で横島とルシオラは何人も出てくるのだ。何よりこの能力で一番厄介なのは実体は一つだが、

 「この、野郎がああああ!!な、何だ・・・体が!!」

 「じゃあな・・・ま、最後の立ち上がりは格好良かったぜ!」

 『これで、終わりよ』

 ルシオラ本体とその幻惑は麻酔を空気上に散布させるのだ。つまり、プロシュートのスタンドと似たやり方であり、今までこいつが相手にやってきたことを逆にやり返したという事だ。その事を知らないまま幻惑に攻撃している内に体の自由がどんどん効かなくなり、スタンドの方にもその効果は効くので無造作に出していた老化ガスを出す量が段々弱くなっていく。

 「いいか。お前らがどんなに止めようとしても俺らはそれをぶち壊して前に進む!」

 ついに、老化ガスが出なくなったのを確認して、幻惑をやめて実体だけに戻した。

 「そう・・・俺らを止めることなど!」

 ルシオラに目を配り・・・彼女は拳を握って、

 

 「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!」

 

 横島が無理と言った瞬間、彼女の拳がラッシュを始めた。その拳にも麻酔の効力があるので、一発殴られる度にどんどん麻酔薬を抽入されるようなものだ。そんなものをラッシュで受け続けると万全の状態でも体の機能や生命力が低下していく。しかも、プロシュートは列車にはねられたので重傷で出血も続いている。つまり

 「う、あ、く・・・あ・・・」

 どんどん追加していく麻酔のせいで体を動かせなくなっていき、血もどんどん出て行き、最後はそのまま眠るように死んでいった。横たわる彼に向かって、

 

 「アッテンツィオーネ」←日本語訳・気をつけていってらっしゃい。本来は友人や家族が外出する時に言う言葉でこんなことに使う言葉ではないが、いってらっしゃいを逝ってらっしゃいにわざと意味を変えてそう言った。

 

 こう言ってこの戦いの幕を閉じた。その後、無事ペッシを倒したブチャラティと合流した。どうやら、文珠を使って助かったことに気付いたようで

 「お前ほどしぶとい男が敵でなくてよかった」

 と称賛を受けた。ただ、

 

 「あなた達!いったい何を知ってるの!答えなさいよ!」

 

 今までの襲撃でトリッシュは流石におかしいことに気付いたようで、亀から出てブチャラティに質問をしていた。スタンドとは無縁の普通の生活をしていた彼女からすれば尚更だ。

 その後、ブチャラティはボスのところに連れていけば全て終わることを告げて、彼女を再び亀に入れて移動を始め・・・そしてボスのいるベネツィアに向かった。ただ、エンジン付きのボートで移動する時は乗れる人数が限られるので横島も亀の中に入った。その際に、

 「私は・・・どうなるの?」

 不安しかない顔でそう呟くトリッシュ。こういう時こそ横島らしいセクハラやバカをやって気を紛らすが、いくら何でもまだ十五の彼女がそれをやって気分がまぎれるわけがない。だからこそ、

 「なあ、トリッシュちゃん。もしだよ・・・もし、会うのが不安ならこのまま俺と一緒に逃げるか?」

 「え?」

 真面目に思ったことを告げた。

 「別にお母さんが頼れと言ったからそれを守らなくていいんだよ。君は自分で答えを出すんだ」

 「・・・・・・会うわ。実際、どんな男が父親か知りたいし」

 「俺の親父ってさ、滅茶苦茶女遊びしていたバカだけど・・・それでも、一応おふくろや俺をちゃんと大切にしていたんだ。父っていうのは子を大切にするもんなんだよ」

 「・・・ありがと」

 守らなくてもいい。恐らく内心会わなくてもいいのでは?と思ってもいたのだろう。そんな自分の気持ちを肯定してくれたことや背中を後押ししてくれたことがこっそり嬉しかったのか、父親に会う決心を持った。

 ついにベネツィアに着いて、ボスのいる屋敷にトリッシュを連れていくのは幹部のブチャラティだけで自分達はボートの上で待つことになった。その際にジョルノのテントウムシのアクセサリーと

 「じゃ!トリッシュちゃんの父親がどんなやつか、しっかり見て来いよ!」

 「・・・ああ、わかった」

 横島から仲間達にばれないように彼に文殊を一個渡した。そして、フーゴがまたこれからもこのメンバーで仕事をしたい。そう告げると彼は当たり前だ。と言ってトリッシュを連れて行った。

 

 

 だが・・・事態は急変した。

 「お、おかしい!」

 「ああ、確実に!」

 ノートパソコンを開いて内部の状況を見ているジョルノと、トリッシュの事を心配していた横島は状況の変化に気付いた。フーゴにペットボトルを取ってほしいと言われたジョルノだが、手を着けてもいないはずなのに次の瞬間フーゴがそのペットボトルの水を飲んでいて、ナランチャからチョコの箱をとったミスタだが同じ瞬間中身が空っぽになった箱と文句を言うナランチャの口の中にチョコがあった。この現状に不安を持った二人は思わずボートを下りようとした。

 「おい!何降りようとしている!」

 怒鳴ったアバッキオが二人の肩を掴もうとした瞬間だった・・・二人だけでなくアパッキオすら降りてしかも何歩か歩いた後の場所に立っていた・・・だが、三人ともボートを下りてなければそこまで歩いていない。これには、さすがに二人だけでなくアバッキオ達もおかしいと気付いた。

 「と、とんでもないことが起こっている!ブチャラティが危ない!」

 「何だよ!これって、まるであれみたいじゃねえか!!トリッシュちゃんが危険だ!」←あれは原作の月でメドーサとの戦いに使った一瞬で移動ができる超加速のこと。

 すぐにあの屋敷でとんでもないことが起こっていることに気付いた二人は、

 「ブチャラティイイ!」

 「トリッシュちゃあああんん!」

 救出するために走り出した。途中でブチャラティがジョルノの携帯に連絡してきて、ジョルノが報告と警告をしたが携帯を切られた。

 「一体、何がどうなっているんだ!」

 「確実に言えるのは、これがボスのスタンド能力という事じゃないのか?」

 「ボスがスタンドを使う、という事は!」

 「ああ・・・そういう事だ!」

 ボスがスタンドを使う。の言葉で二人は最悪の事態が頭によぎった。でも、それを考えないようにして入り口に向かって走り、中に入った。そして、

 「な!ブチャラティ!」

 「どういうことだ?トリッシュちゃんの腕にチャックが?」

 重傷のブチャラティと腕にチャックの着いたトリッシュが倒れていた。慌ててジョルノがスタンドで彼を治すが反応がない。

 「ここにはボス以外はいないはず・・・という事は、二人をこうしたのはボスか!」

 「傷口はもうふさいだ!起きてください!ブチャラティ!」

 この状況に二人は気づかなかった・・・彼に渡した文珠がポケットで光っていたことに。それに書かれていた文字は『魂』。そして、トリッシュの腕にあったチャックが壊れ、その文珠が粉々になった瞬間

 

 『二人とも!アバッキオ達を呼べ!』

 

 そんな声が確かに聞こえた。そして、次に

 「アバッキオ達を・・・呼ぶんだ!」

 彼が目を覚まし、体を起こした。

 

 

 その後、言われた通りアバッキオ達を呼びトリッシュも連れてボートまで戻った時にブチャラティは全てを話した。自分がボスを裏切ったこと、ボスがトリッシュをここまで護衛させたのは自分の手で娘を殺すためだったこと、ブチャラティは何も知らない彼女をそんな無慈悲に殺すボスが許せなかったから裏切った。

 「いいか。ここからはお前らで決めろ。組織に残るか、俺と共に組織を敵に回してボスを倒すか。お前らが決めるんだ!そして、着いてくると決めたら・・・このボートに乗るんだ」

 最後にそう言った。まず

 「僕は、組織がないと、生きていけないんだ」

 フーゴが辞退して、ボートから距離をとった。そのすぐ後に、

 「俺が一番落ち着けるのは、ブチャラティ・・・あんたの傍だけだ」

 アバッキオがボートに乗った。

 「もし、ボスを倒したらさ~、次の幹部って俺ってことだよな」

 ミスタも乗り、

 「僕の夢はギャングスターだ。ボスを倒せば、その夢が大きく近づく」

 ジョルノも乗った。

 「な、なあ、ヨコシマ。お、おれ、どうしたいいんだ?」

 「ブチャラティも言っただろナランチャ・・・自分で選べと。今回ばかりは俺やブチャラティの言葉に従うんじゃない。お前が決めるんだ」

 そう言いながら、

 「トリッシュちゃんに会わせる気持ちにしたのは俺だ。なら俺は彼女を守らなければならない。何より・・・美女を殺そうなんて俺が許せん!」

 横島もボートに乗った。その後、震えるナランチャと背を向けるフーゴを残して出発したら、

 

 「嫌だあああ!おいてかないでえええ!俺に来るなって命令しないでえええ!!」

 

 ナランチャが泳いでボートを追いかけてきた。彼を引き上げて、トリッシュの腕の傷は自分の傷でもある。だから、必ず彼女を守り皆と共にボスを倒す。そう宣言した。

 

 

 こうして、フーゴ以外の皆がパッショーネを裏切って敵対することになった。ただ・・・横島はブチャラティに違和感を持っていた。霊視が出来るからこそ、彼のおかしいことに気付いた。

 『魂が肉体と一体になってない?ただあるだけにみたいになっている?』

 人間が生きるには肉体・命・魂の三つがあり、特に肉体と魂が一体となっている状態で命を動かすことで初めて生きていると言え霊視をすれば魂もまた肉体の形となって見えるはずなのに・・・ブチャラティの魂は手のひらに収まるくらいの光の玉なのだ。それが心臓の位置にあるだけであり、気になって体をそっと触ってみると

 『・・・人間の体温じゃねえぞ。これ!』

 人間の体温を下回っていた。つまり、彼はもう・・・

 「な、何故言ってくれなかったのですか!」

 「ああ、ブチャラティ。お前」

 「そうか。俺の体は・・・言うな、いいな二人とも」

 彼を治療したジョルノもおかしいと気づいた。だが、ブチャラティはその先を言うのを制止して二人とも言葉が止まった。だが、確かに言わない方がいい・・・ボスの手先が襲い掛かる中、リーダーであるブチャラティは既に死んでいる状態なんて言ったらチームが崩壊しかねない。二人とも頷いて、普段通りで接することにした。

 そして、ボスの親衛隊である最初の敵がナランチャに襲い掛かった。

 『な、何で!何で俺の言葉が逆の言葉になるんだ!』

 ただし、直接攻撃するのではなく言いたいことを逆に言うスタンドが彼の舌にとりついたのだ。しかも、もう一つの魚のスタンドも襲い掛かってきた。ナランチャは何とか皆に敵が襲い掛かってきていることを伝えたいがどうしても逆に言わされてしまい、中々伝えることが出来ない。そんな中、ジョルノが襲われてしまい重体になって攫われてしまった。一人でどうしようと思っている時に、

 「ナランチャ、スタンドを狙うな。本体を叩くぞ」

 返事はするな。頷くだけにしろ。という紙を見せながら言った。横島はちゃんと見ていた・・・敵の存在を伝える時に言葉とは真逆の位置に指を示していたことに。ナランチャは自分の身に起こったことを理解した横島に嬉しくなり、力強く頷いた。

 ナランチャの呼吸を探知できるレーダーを頼りにスタンドの持ち主を探す際に、敢えて見つけたというように言えと言った。何故なら、例え嘘でも見つかったと思えてしまうからであり、そうなるともう一人が必ず抑えようとその場に止まる・・・つまり、言葉を出すのは連中を動かさないためでもあった。だが、いくら魚のスタンドを持つ敵にダメージを与えて呼吸を荒くても、そんな呼吸をしている者は街中に数多くいる。だから・・・

 『おい!見ろ!あいつ・・・自分の舌を斬って!』

 『ば、バカな!舌を斬って喋れるはずが!いや、生きているはずが!』

 ナイフを持たせて、斬ったスタンド付きの舌を見せる様にした。そうなると、

 「よし!見つけた!あの二人だ!」

 「く!し、しまった!」

 「ま。まさか、私の方をターゲットにしていたとは!」

 スタンドの持ち主は強く動揺して呼吸を急に強く荒げる。ただ、あの横島がナランチャの舌を斬らせるか?という疑問だが、

 『ほ、本当に俺が舌を切ったように見えていたんだな』

 実は口の中にいるスタンドの形を見て、ナイフに『幻』の文珠を着けて見えるようにしていたのだ。二人はそれに引っかかってしまい、実際はナランチャはナイフを持って歩いていただけであり、危ない人間に見えそうだが横島がガードして、

 「今まで随分と引っ掻き回してくれたな!ナランチャ!」

 「(こくん!)エアロスミス!」

 ここまでたどり着いた。エアロスミスで二人を狙い撃ちしたが、一人・ティッツァーノが命がけで守ってもう一人・スクアーロをかばった。その男が崩れ落ちた瞬間、

 「あ!スタンドが落ちた!」

 ナランチャの口からスタンドが落ちて、ティッツァーノと共に死んだ。だが、ただでやられたわけじゃなく

 「クラッシュ!ヨコシマの、喉を食い破れ!」

 「ぐ!げぼ!」

 スクアーロが自分の為にスタンド・クラッシュを出せるようにした命がけの行為に答えるためにも、ナランチャをかばい血が付いた横島に攻撃をしたが、

 

 「ボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラボラ!!!」

 

 ナランチャがスクアーロに止めを刺した。

 

 「ボラーレ・ヴィーア!」←日本語訳・飛んでいきな!

 

 すぐに横島のところに行ったナランチャだが、ジョルノの心配もするよう伝えて何とか生きていることを確認してホッとした。この時、横島はわざとルシオラを出さなかったのは、ナランチャに自信をつけさせるためだ。

 「ナランチャ、お前凄いな。二人ともやっつけたじゃねえか」

 「何を言うんだ!ヨコシマが言ってくれたから」

 「ははは、とりあえず今はジョルノだ。担いで皆のところに戻るぞ」

 「ああ!・・・・・・本当、頼れる兄ちゃんみたいでいてくれて嬉しいよ」

 文殊『治』で喉を治してジョルノを担いで笑顔で話をした。ただ、最後はぼそっとこっそり呟いたナランチャである。でも、横島には聞こえていて

 

 『俺もだよナランチャ・・・弟を持つ兄ってこんなに守ってやりたい気持ちなんだな』

 

 自分も一緒にいれて嬉しいことを心で答えた。

 

 

 だが、いいことばかりじゃなかった。何とかベネツィアを脱出してボスの手がかりがあるサルディニア島に行った時に、横島は亀の中でトリッシュと一緒にいた。ずっと独りでいるのはかわいそうなので、話し相手になって少しでも気を紛らすためだ。

 「詳しい月日を思い出せないのか?」

 「ええ、十五年前しか母さんも覚えてなかった」

 「そうか・・・それにしても、とんでもない父親だな。保身の為に君を殺そうとするなんて」

 「・・・もう、あいつは父親じゃない。倒すべき敵よ」

 「おおよ!トリッシュちゃんがそう決めたなら俺は必ず君を守る!」

 「・・・何でそんな私を守ろうとしてくれるの?」

 「君が美少女だからだ!何より・・・」

 「何より?」

 「・・・将来俺と結婚を約束をさせるためじゃああああ「は?」・・・・ああ!しし、しまった!つい、口が開いちまったあああ!」

 「(間が少し長かった気がするけど?)あなたと結婚?は~~、冗談はやめてよ(でも、少し気が紛れたかな?ありがとう、ヨコシマ)」

 「ぐおおおお!冗談で済まされてしまった!(少しルシオラと似ていた。と言うところだったな。危なかった)」

 こんな会話をして、徐々にトリッシュのショックを受けた心を立ち直らせている時だ。

 

 「ア、ア、アバッキオオオオ!!!」

 

 ムーディブルースでボスの正体を探っていたアバッキオが死んでいたのだ。既に魂が肉体から抜けて完全に死んでいたので、ジョルノのスタンドでも不可能だった。ブチャラティやミスタが悔しさを顔に出し、ナランチャが号泣する中、ジョルノが手掛かりを見つけ・・・ボスの顔を残したデスマスクを発見した。それを手に入れて、アバッキオの遺志を受け継ぐためにも彼をそこで弔い前に進んだ。

 その後、デスマスクから正体を探ろうとしたが・・・情報操作は完璧にされていたため、犯罪者・死亡情報をさぐっても手掛かりが出なかった。どうしようか悩んでいると、

 

 「私は、ボスの正体を知っている!」

 

 ハッキングされ、電源を切ろうとしたときにハッキングしてきた者がそう言ってきた。トリッシュがこの言葉を言って生きているのなら信用していいと言ったため、そのまま話を聞くことにしてボスを倒す手段を持っていると言ってきた。それを手に入れる為に彼がいるローマのコロッセオに行くことになった。

 ただ、ボスも当然すぐにはいかせない。切り札の二人を出してきたが・・・ジョルノとブチャラティの二人がそれぞれ倒した。その時の横島は、ナランチャと共にそのうちの一人のスタンド能力にやられて亀の中で退散していた。その時は文珠を切らしていたため、そのカビを取り除く為に作ることに集中していた。すると、突然眠気がやってきてやっと二個作れたが、そのまま眠りに着いた。実はその二個でこっそり発現したルシオラが横島を守るために使ったのだ。入った文字は『無』『効』。

 そして、その事に気付かないまま目を覚ますと

 「な、な・・・こ、これは!」

 「どうしたんだナランチャ?」

 ナランチャが驚いていて、ヨコシマが訊ねたが聞こえてなかった。そして、上を向いたら、

 

 『俺とジョルノ!ミスタとトリッシュの精神が入れ替わったのかよおおお!』

 

 ジョルノの中にいるナランチャがそう叫んだ。ナランチャ(ジョルノ)と共に外に出ると、既にコロッセオに到着していた。

 「どうしてヨコシマはそのままなんだよ!」

 「いや、俺も知らないんだ!」

 横島だけが変わってない事に四人は不思議そうな目で見た。でも、横島から見たらジョルノ(ナランチャ)は無邪気な声を出し、ナランチャ(ジョルノ)は冷静に物事を見ていて、ミスタ(トリッシュ)は内股で立って女口調になっていて、トリッシュ(ミスタ)は銃を持って唾を吐いたり股間を触ったりする・・・そんな彼らの方が不思議なので同じ目で四人を見た。

 

 『確か文殊を二個作って『除』『菌』で俺とナランチャのカビを取ろうとした途端に眠気が来て起きたらなくなっていて、この状況だ。多分、ルシオラが何かを察知して、文珠で俺には効かないようにしたんだろうな』

 

 確信ではないが、ルシオラが自分を守ってくれたと気づいていた。ただ、それを説明するには文殊の存在をばらさないといけない。ブチャラティ以外にはできるだけ話したくないので、

 「それよりミスタ!何でてめえがトリッシュちゃんなんだ!そこは俺がトリッシュちゃんになって女体のあんなところやこんなところを見るっていうのが筋ってもんだろうが!」

 「ちょ!ヨコシマ!何を言っているのよ!」

 「知るか!つうか、そんなことをして何になるっていうんだ!」

 「てめえ!女の神秘に興味がないって「スパイス・ガール!(どごごごごごごご)」のぎぇぎゃあああ!」

 「全く・・・自業自得だ。それより今のを見て分かったが、魂と共にスタンドも入れ替わっているみたいだな」

 「・・・なあ、ヨコシマ。女の神秘って何だ?」

 トリッシュと入れ替わりたかった!と本気で思っていたを口に出した事で誤魔化すことに成功した。ジョルノ(ナランチャ)が純粋な目でそう言ってくる姿がやっぱり不思議だと横島はボコボコにされながら思った。

 

 

 漫才も終わり傍で倒れているブチャラティを注意深く見ていると、

 

 「く、苦しい・・・て、敵は・・・あくまで、ディアボロ、だ」

 

 柱に上った亀がそう言って、語った。自分の名はジャン・ピエール・ポルナレフであり、彼こそがハッキングしてここで会う約束をしていた男だったが、先に現れてボス・ディアボロに殺されてしまったこと。その際にディアボロのキングクリムゾンを倒す唯一の方法である矢の力を奴に取られないために自分のスタンドに刺したことで横島以外の皆の精神が入れ替わってしまい、自分も亀の魂と代わったこと。そして、その矢を自分のスタンドのチャリオッツ・レクイエムが持っており暴走している事を話した。

 その矢を手に入れてスタンドに刺し矢の力を使いこなすことがキングクリムゾンを倒す方法だと、ポルナレフから聞いた。話の最後にボスは二人組でディアボロと小僧がいた事に横島達は疑問を投げかけたがポルナレフ自身も分からない事だったのでここで話が終わった・・・そのすぐ後に、そのディアボロがコロッセオに入ってきた。すぐに物陰に隠れて迎撃態勢に入ったが、すぐ傍にチャリオッツ・レクイエムもいてディアボロが立ち向かい矢を奪おうとしたが、

 

 「あ、あのスタンドは!」

 「スティッキーフィンガーズ!」

 

 そのディアボロから出たスタンドはスティッキーフィンガーズだった。この男の中に入っていた魂はブチャラティだった。ボスの体だがブチャラティが無事なことに皆が喜び、横島だけが本人のままなのもすぐに文殊で助かったことも理解して、後は切り取ったチャリオッツ・レクイエムの手に握られた矢を取るだけだったが・・・とろうとした瞬間、スティッキーフィンガーズがディアボロ(ブチャラティ)に攻撃しようとした。トリッシュ(ミスタ)のセックス・ピストルズも様子がおかしくなっており、これがレクイエムの能力だと亀(ポルナレフ)が言った。

 チャリオッツ・レクイエムが矢を拾いどこか行こうとしたところに、ずっと倒れていたブチャラティの体が起き始めたのでディアボロ(ブチャラティ)は射殺するようミスタに言い、怪我はナランチャ(ジョルノ)が治せばいいということで言う通りにした。だが・・・彼の体はもう死んでいる状態なので治せない。その事が分かっているディアボロ(ブチャラティ)もナランチャ(ジョルノ)も

 

 『ブチャラティ・・・その覚悟なら何も言わねえよ』

 

 そして、横島もまた覚悟を決めた。

 

 

 後はチャリオッツ・レクイエムを倒して矢を拾い、誰かのスタンドに刺して矢の力を使いこなし、ボスを見つけて倒すだけ。そう、それだけだ。それだけ・・・だった。それ・・・だ、け。だっ、た。

 

 「ナ、ナ・・・ナランチャアアアアアーー!!!!」

 

 念には念を入れて動けないブチャラティの体を監視していた時だった・・・鉄柵にジョルノ(ナランチャ)が刺されてしまったのは。

 『・・・え?』

 横島は唖然として刺さっている彼を見た。何が起こっているのか分からなかった。何故刺されている?何故?どうして?そればかりが頭の中にあり、混乱していた。

 呆然としている横島をそのままにナランチャ(ジョルノ)がスタンドで体を治したが、

 

 「もう、いないんだ。空洞なんだ。逝ってしまった・・・間に合わなかった・・・僕の魂が、行き来できるくらい・・・この体の中は・・・空洞、なん、だ」

 

 彼の魂がもう体の中になかった。霊視で確認することすら忘れるくらい、

 「そ、そん、な・・・」

 横島の頭は真っ白になった。トリッシュ(ミスタ)がミスタ(トリッシュ)が体に戻ったジョルノが悲しみに涙を流し、ディアボロ(ブチャラティ)が悔しさに唇をかみしめている中、

 

 「う、う、うおおおおおおおおおおおお!!!!!」

 

 ただただ、横島は感情のままに叫んだ。共にあのごみ漁りをしていた苦しい日々を過ごしたナランチャが・・・弟のように守りたいと思ったナランチャが・・・・・・死んだ。ルシオラがまだ横島の中に入っている状態だったら二文字入れられる文殊を作り出して『蘇生』で生き返させられることが出来たかもしれなかったが、彼女がスタンドとして分離してしまったためそれも出来なかった。アバッキオの時もこの文殊を出せなかったのはそれが理由である。

 その後、亀(ポルナレフ)はボスは体は一つだが、精神が二つあると気づいた。ブチャラティの体に入っているのは小僧の精神であり、ディアボロの精神・キングクリムゾンが別の誰かに入ったとわかった。ディアボロを倒すためにも、どこかに行ったチャリオッツ・レクイエムを追いかけて矢を取る必要があることを話し追いかけることにした。

 だが、それはブチャラティの体と

 「君は、ここに置いていく。もう誰も、君を傷つけない」

 「ああ、だが安心しろ。お前は、ちゃんと故郷に連れて帰る。約束するから」

 ナランチャを置いていくことになる。悔しさを胸に、チャリオッツ・レクイエムを追いかけた。

 

 

 だが、追いついてもスタンド能力で矢がとれない。どうすればいいか分からないでいると、ジョルノが仲間達が少し距離をとった状態で動くなと言った。その理由はここまで来た状況証拠と物的証拠を見てキングクリムゾンが自分達の誰かにとりついていると見抜いたからだ。それを聞いて、

 『絶対に・・・見つけてやる!』

 怒りを必死に抑えながらすぐに霊視を始めた横島。すると、ある一人に不純物がついていることに気付いた。その不純物がキングクリムゾンと気づいて、この時初めてディアボロに殺意すら持ったが、

 

 『ダメよヨコシマ。あなたはあなたらしくしないと、あの子だって悲しむわ』

 『・・・ああ、そうだった。ありがとう、ルシオラ』

 

 彼女が抑えてくれて、落ち着くことが出来た。だからこそ、自分らしいやり方でこいつを暴こうと決めた。

 「ジョルノ、俺が見つけてやるよ。キングクリムゾンが誰にいるのか」

 「な!ヨコシマ。見つけたと言うのか?」

 「ああ、バッチリだ。じゃあ、やらせてもらうぞ」

 それはもちろん

 

 「トリッシュちゃあああああ~~~~ん!!調べる為に、その乳揉ませてくれえええええ!」

 

 煩悩である。トリッシュ(ミスタ)に飛びつき・・・胸に顔をうずめたり、乳を揉みだした。もちろんそんなことをされては、

 「な、な、ヨコシマああああ!!!」

 ミスタ(トリッシュ)が黙っていられない。唖然とする中彼女の悲鳴が響く。そして、

 「いい加減にしなさいイイイイ!スパイスガール!!」

 スタンドを出しながら自分に向かってくる・・・これが狙いだった。そして、彼女の体を触って揉んだおかげで煩悩を高めて文珠を一個作ることが出来た。

 「オラ!お前だあああああ!」

 文殊に込めた文字は『剥』。それを・・・スタンドを出したミスタ(トリッシュ)に向けて投げた。すると、

 

 『な!何だと!何故我が追い出された!それに、その玉は何だ!』

 

 ディアボロの魂は似た性質の娘のトリッシュの魂にとりついていた。だが、『剥』で剥がして彼女から引きはがして表に出した。剥がされたディアボロも含む全員が本当に見つけ出したことに驚きながらもスタンドを出したが・・・

 「こうなっては無理やりにでも!キングクリムゾン!」

 すぐに我に返ったディアボロが能力を発動させてしまい、とり憑いていたミスタ(トリッシュ)ごとチャリオッツ・レクイエムの場所まで行き、このスタンドの攻略法を見つけていてそれを実行して矢を奪おうとした。そのせいでトリッシュの魂とミスタの体も傷ついて危うく彼女が天に召されようとしたが、

 

 「ボス、お前が見つけてくれたんだ。こいつの倒し方を」

 

 この状態を維持するためにわざとチャリオッツ・レクイエムを完全に倒さなかったが、ブチャラティが完全に倒したせいで、

 「くっそおおおお!この帝王が!キングたる私が!こんなゴミのようなやつらにいいい!!!」

 皆の魂が元の体に戻っていくようになったので、彼女は死なずに済んだ。だが、それは・・・・・・戻る肉体が既に死人のブチャラティの魂が召されると言う事でもある。

 「ぶ、ブチャラティ!あ、あなたのあの体は!」

 「お前、このままだと!」

 体に戻ったミスタは気づいてなかったが、ジョルノと横島は黄金に輝く彼の魂がどんどん天に昇っていくのが見えた。思わず手を伸ばそうとした二人だが、

 「いいんだ。これで・・・あるべき場所に、元通りになる。それだけだ」

 ブチャラティはそれを受け入れた。

 

 「ジョルノ、ヨコシマ、お前達のおかげだ。あの時死んだ俺がここまで生きてこられたのは、お前達のおかげだ。ジョルノ、後は任せたぞ。ヨコシマ、トリッシュをずっと守ってくれよ」

 

 最後にそう言って・・・彼はついに召されてしまった。二人は手を伸ばし、ヨコシマはその手を握りしめて力強く頷き、ジョルノの手にはあの矢が握られていた。

 

 

 ついに決着の時が来た。ジョルノは今での仲間達の想いがこもったこの矢を自分のゴールド・エクスペリエンスに刺して、ディアボロは彼に立ち向かおうとしたが、

 「な、何だと!」

 矢の力を掌握したジョルノのスタンドはレクイエムの力を手に入れ、その力によりキングクリムゾンの能力を無効化にした。だがそれを知っているのはゴールド・エクスペリエンス・レクイエム(以下GER)とその力をくらったディアボロだけだ。

 『何が起こったか知らないが!今がチャンスだ!』

 横島やトリッシュ達は二人の間でそのようなことが起こったことをまるで知らない。ただ、ディアボロが立ち尽くしているようにしか見えなかった。だが、驚いて隙だらけのディアボロに横島とジョルノが駆け出した。

 「ディアボロ・・・お前は自分が帝王だと言ったな」

 ルシオラを発現させた。

 「俺は前にお前と同じような組織のトップを倒したことがある。最初は、そいつは娘三人を使い捨てにするような非常なやつだと思っていた」

 ルシオラの拳が握られた。

 「だが、違った・・・本当は一人でいることが寂しかった。自分はそんな組織にいて、しかもトップだからこそその顔を見せてはいけなかったが為にその顔をしていた。三人いるうちの二人が離れて、ただ一人そいつのために残った部下にその事を呟いた・・・しまいには倒されたいとすら思っていたらしい」

 横島は怒りの顔でディアボロを見た。

 「てめえは明らかにそれ以下!娘が頼って、父の愛を信じてやってきたのに・・・自分の存在を隠したいがためだけに無慈悲に殺そうとした!何も知らないトリッシュちゃんを亡き者にしようとした!そんなてめえが帝王になれるわけない!」

 ルシオラとGERの間合いにディアボロが入った。そして・・・

 「無理に決まっている!!無理だあああ!無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!」

 「無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄無駄!!」

 二人のスタンドの大ラッシュが始まった。GERとルシオラの拳がディアボロとキングクリムゾンをどんどん殴っていく。GERの前に立っているディアボロには真実にたどり着くことが不可能となっていて、ルシオラの『イリュージョン・ダンス』の能力で死ぬという真実すら無にされるが、今回はボコボコにしたい事だけが目的なので問題なかった。

 「よっしゃああ!やっちまえ二人とも!」

 ミスタが二人の攻撃に喜ぶ中。

 「これで終わり・・・え?」

 トリッシュはあることに気付いた。

 『ヨコシマ・・・泣いてる?』

 横島が泣きながらスタンドに攻撃させていることに気付いた。泣きながら攻撃している理由は、

 

 『俺!ネアポリスに帰ったら学校に行くよ!』

 

 大きなことをやり遂げようと成し遂げる手前まで来たことで自信を持ったのか、ネアポリスに戻ったら学校へ行こうと決意した気持ちを持った

 

 『アツアツのピッツァも食いてえ!ナラの木の薪で焼いた故郷の本物のマルガリータだ!』

 

 かつてのあの生活。あの何気ない日常に帰れることに嬉しさを持った

 

 『そして、もしフーゴの奴にまた会えたら・・・あいつにまた頭悪いってバカにされるのも、悪くないかもな』

 

 一度は別れた仲間との再会を望み、再び一緒に行動する喜びを持った

 「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理!!」

 あの輝かしい笑顔を見せたナランチャの言葉を思い出したからだ。弟のような存在で、守ってやりたいと思った彼の黄金に輝くであろう未来が・・・ディアボロの残虐かつ無慈悲な一撃で無くなった。

 「無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無理無・・・・・・」

 途中から言葉が出なくなった横島。言うのに疲れたのではなく

 

 『あんなにボロボロに泣いて・・・本当はずっと我慢していたの?あの時から』

 

 トリッシュの目にも涙が浮かんだ。横島のどんどん出す涙に、悲しみに・・・一緒に生きられない辛さに言葉が出せなくなったのだ。彼女はこの悲しさを全身で出す横島を包み込んであげたいと思った。

 でも、

 

          「無駄あああ!」

          「無理いいい!」

 

 最後の一撃だけは何とか出した。ディアボロを渾身の一撃でティベレ川まで殴り飛ばして・・・全て終わった。

 

 

 その後、ギャング組織・パッショーネはボスのディアボロが本当なまだ生きているが、所在地不明の為死亡扱いされて彼を倒したジョルノが新ボスとして君臨することになった。そして、ミスタも協力して新たなパッショーネを作り始めた。

 そんな中・・・トリッシュと横島は、

 「本当にいいの?ジョルノ達と一緒にいなくて」

 「いいんだ!いいんだ!俺は地位や金より女を選ぶ!」

 「そうね、そういう男だったわね」

 「何より、まだトリッシュちゃんを狙うディアボロの部下だっている可能性があるんだ!彼氏である俺が傍にいないといけないのは当然だろう!」

 二人はトリッシュが母と住んでいたカラブリアのある墓地にいた。目の前には母が眠る墓石があり、花を供えた。

 「そうね。よろしくね、彼氏さん」

 「(あれ?肯定した?)お、おうよ!で、でもよ、どうしてここに来たんだ?」

 「母に全て終わったことの報告と・・・」

 彼氏を肯定した彼女に驚きながらも横島は聞いた。その問いにトリッシュは

 

 「私に結婚相手が出来た報告よ」

 

 横島の手を繋いで、母の墓石に向かってそう答えた。

 

 

 

 数年が経過した。

 「ほら、待たせたな」

 この日はブチャラティ達がよく集まったあのレストランで食事をしている。横島とトリッシュは組織を抜けてあのままカラブリアにしばらく暮らしていたが、ある一つの理由でネアポリスに戻ってきたのだ。そして、久しぶりに皆で食事をしようということになりこのレストランに来たのだ。

 座っている場所はもちろんあの六人用のテーブル席であり、

 「久しぶりだな。それにしても・・・変わったな」

 ブチャラティの座っていた椅子にはボスとなった風格を持ったジョルノが座り、

 「ははは!いや~~、お前らがそこまでやるとは!」

 ミスタは前から変わらない自分の席に座り

 「別にいいだろ?俺はずっとこのままでいくぜ!」

 横島もまた自分の席に座り

 「騒がしいわよ、タダオ。でも、それが頼もしいわね♪」

 アバッキオの席に女性らしさを持ったトリッシュが座った。残ったフーゴとナランチャの席はどうなっているのかというと。

 「それにしてもいいのか?仕事中だろ?」

 「いいんだ、どのみち休憩に入るからな」

 フーゴの席は・・・変わらず彼が座っていた。ただし、いつもの服ではなくコックの服を着ていた。フーゴもまた組織を脱退して、何とこのレストランのコックになったのだ。

 

 そうなった理由は、ディアボロとの戦いの後に皆でネアポリスに戻ってきた時だ。あのレストランで久しぶりに食べたいというミスタの提案で行ったときに再会したのだ。

 『そんな!ブチャラティと、アパッキオと・・・な、ナランチャが!』

 レストランで食事をしながら話をした。ボスを倒したことにとても驚いたが、その後に伝えた三人が亡くなった報告をしたときはとても悲しんだ。

 そんな中、横島が言った。

 『なあ、フーゴ。もしかしたら、お前はブチャラティの命令をしっかり守っていたのかもしれないぞ?』

 『命令?』

 『ああ、帰る場所を守るという命令だ・・・何しろ組織を裏切った俺らって本来なら帰る場所がなくなるのと同じことをしたんだ。だけど、お前がこのレストランにいたから・・・帰ってこられたんだ』

 『・・・・・・』

 もちろんそんな命令は言ってない・・・でも、もしブチャラティが生きていて共に戻ってきていたら確かにそう言いそうだ。フーゴはそうやって自分達のために頑張っていたんだ。お前はずっと俺達の仲間だ。と。ブチャラティと最初に出会い、付き合いが一番長いフーゴは、そんな横島の言葉を深く考えた。

 

 それを信じたか信じないかはともかく、その後フーゴは組織をやめて料理学校に行きコックの資格を取り・・・そして、このレストランで働きだした。自分達の集まるこのレストランを守り続けるにはそうするのが一番と思ったのだろう。

 そして、残ったナランチャの席には・・・

 

 「別に勉強なんてしなくたっていいだろ~~!」

 

 五、六歳の小さな子供がいた。これが横島とトリッシュが戻ってきた理由である。

 「まったく誰に似たんだか・・・いっつもバカなことばかりするんだよ」

 「タダオ。間違いなくあなたでしょ?鏡見・・・ても、わからないわね。やれやれよ」

 「「「うんうん」」」

 「ちょ!トリッシュだけじゃなくお前らも肯定かよ!」

 早い話、二人の間にできたこの子供が父の横島に似てしまったので、何とかしたいと思ったトリッシュが

 

 「フーゴ、仕事で忙しいのは承知してるけど・・・この子の勉強を見てやってくれない?」

 

 フーゴに家庭教師をお願いするためである。ネアポリス内も新パッショーネでかなり良くなったので、二人が来ても大丈夫だとミスタからの連絡もあり、じゃあと彼女が決めたのだ。すっかり母親の貫禄が出来たトリッシュはフーゴに申し出た。

 その頼みに驚いたが、二人の子を見て、

 

 『ははは。バカの面倒は、いつも俺が見ることになるんだな』

 

 笑顔がこぼれた。

 「任せておけ。しっかり教育してやる!」

 「よろしくお願いね」

 「ちょっとお母さん!」

 「じゃ、今日からみっちり面倒みるから覚悟しろよ!」

 文句を言う子供の頭にフーゴは手を置いて髪をくしゃくしゃにしてそう言う。そんな光景をジョルノ・ミスタ・横島は懐かしんで見ていた。そして、

 「仕事が終わったら今後の計画を立てるから、家に行くからな」

 「え~~~~~!!」

 その子の名前を・・・皆の心にある男の名前を言った。

 

 

 

                 ナランチャ

 

 

 




 約20000字の本文を読んでいただきありがとうございました。これが、僕の望むエンディングです。前回かなりはっちゃけて書いたので、今回は大マジで書きました。

 次回こそ、ゆらぎ荘の幽奈さんにします!


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荒覇吐呑子と付き合ったら?(ゆらぎ荘の幽奈さん)

 はい・・・巨乳キャラです。いや、好きですけど!でも、今回は候補が彼女しかいなかったんです!ヒロイン達は確実にコガラシとくっついた方が楽しそうだし!芹ちゃんも考えましたが、原作で恋人がほしいいい!と悲しむ彼女を見てじゃあ。と決めました!胸も半分は理由ですが、もう半分はこれです!そこをご理解ください!

   設定
 大体、臨海学校後あたりです。
 ゆらぎ荘内で暮らしているので、何をしてるかはわかりますね?
 ヒロインから見た横島は、まだ同居人です。
 抜作はちょびっとですが出しました。


 ここは湯煙高校。ここで横島君は、

 「狭霧ちゃん!俺とお茶しませんか!」

 「するわけないだろ!変態め!」

 いつも通り、

 「ぐぬぬ・・・せ、芹ちゃん」

 「あんた懲りないね~。ごめんに決まってるだろ」

 ナンパして

 「ウチまでやろうとする辺りが面白いな~。ま、断るけど!」

 「言う前にフラれたああああ!」

 撃退しまくる・・・そして、暮らしているゆらぎ荘でも、

 「何を覗いているかああああ!」

 「そんなに追い出されたいのですか~~?」

 「ひやや~~!み、み、見ないでくださ~~~い!!(どっご~~ん!)」

 「ぎゃあああああ!」

 「おお、今日もすごい飛ばされよう」

 「全くだな」

 「本当ね~、あははは♥。楽しいわ~」

 「本当だね~!一日一回飛んでるよね~!」

 入居者の彼女達の温泉を入浴しているのを覗き見したのがばれて雨野狭霧にくないの標的にされ、ゆらぎ荘管理人であり最強の仲居ちとせから出されそうになったり、幽霊の湯ノ花幽奈ちゃんからポルターガイストをくらってお空に吹っ飛ばされる横島。それを見て楽しむ猫耳猫尻尾がついている伏黒夜々と眼帯をつけている神刀朧に一升瓶片手に酔っぱらっている額から角を出している鬼の荒覇吐呑子と彼女の巨乳に顔をうずめている信楽こゆず。

 「(ぐしゃ!)ぐべら!」

 「あいつ、どうしていつもあんなことするんだ?初めて来た時もああやってぶっ飛ばされたから分かっているはずなのに?」

 そして、ゆらぎ荘の敷地を飛び越えて道路にまで飛ばされ、頭から着地をして血を流して意識を失っている横島を自分の部屋の窓から見て呆れている冬空コガラシ。横島が文珠でこの世界に来た時・・・

 「この、覗き野郎!」

 「のっぎゃあああああ!」

 何ともタイミング悪く、この温泉の真上に横島が現れて・・・まあ、そこからは上と同じような展開が起こった。その騒ぎですっぽんぽんの状態で涙顔の幽奈がコガラシに抱き着いて思いっきり真っ赤になって戸惑いまくっているところに、

 『こ、コガラシさ~~ん!』

 『な、ななな!何がどうなっているんだ!』

 『おいこらてめえ!何でそんなかわいこちゃんにダキツカレテルンジャ!君!そんなガタイがいい奴じゃなく俺に抱き着き』

 『あ~、覗き君発見!退治しま~~す』

 『誅魔忍奥義!叢時雨!』

 『ど、どわあああ!鬼の巨乳さんとくノ一ちゃんにぶっ飛ばされる~~~!!』

 横島がやってきて、狭霧と呑子のダブルアタックで星空に飛んでいった。

 

 その後、狭霧がすぐに追い出そうとしたが、ドタバタの中で幽奈が見えていた発言をしていたこととコガラシと狭霧以外の皆が妖怪や鬼と見抜いたことと、かつては狭霧みたいな仕事に着いていた事を(簀巻き状態の)横島から聞き、実際コガラシと手合わせをしたら霊波刀やサイキックソーサーを出して互角の戦いをした(文珠は出さなかった)。この戦いの決着は・・・皆のパンティや見え隠れしている呑子の巨乳を、途中から試合そっちのけで見ようとして隙を見せた横島が殴られて負けた。

 性格と性癖はともかく神をも殴り倒したコガラシ相手に、互角に戦い尚且つ霊能力者の横島を追い出すわけにはいかなくなり、ゆらぎ荘に住まわせて監視することが一番いいことになったため、ここで住むことを許されたが、ちゃんとバイト先を探して金を納めなければ問答無用で追い出すことを笑顔のちとせに言われた時は

 

 『な、何じゃ!この座敷童ちゃん!美神さんレベルのプレッシャーを感じる笑顔じゃないか!』

 

 ガチで恐怖を感じて大急ぎでバイト先を見つけて、何とか住み続けることができた。

 「コガラシ、お前ってすっごい霊能力持ってるな。俺の上司の美神さんと同レベルだぞ(いや、もしかしたらそれ以上かもしれねえ)」

 「ふふふ、とんでもなく強くて厳しい霊能力者の幽霊がいて、そいつに鍛えられたからな!そいつに会う前はデイトレーダーの霊に取りつかれて借金まみれで苦労したことがある!」

 「な~るほどね。おれも斉天大聖に如意棒で叩きのめられそうになったことがあってな。他にも上司から肉盾扱いされて、かなりの修羅場と死線を潜り抜けた!これだけのことをしたのに、時給が二百五十五円だぞ!最低時給の三分の一より少ないんだぞ!それで生活をしていたんだ!」

 「「ははははは!・・・お互い苦労してるな(しみじみ)」」

 『あれ?斉天大聖って、確か孫悟空と呼ばれる奴だった気が・・・気のせいか?』

 堂々とこの会話ができる同じ男の横島にコガラシも嬉しかった。何しろ、彼の周りは女性ばかりで気を使うことが多いうえに、ゆらぎ荘でも自分の部屋に幽奈がいるのでリラックスが中々できなかった。だからこそ、同じような金欠生活で苦労を持った横島が一緒にいることは彼にとっても精神的にプラスだった。ただ、時々とんでも発言にあれ?と思う事もあるが。

 

 その後、湯煙高校にも何とか通うことが出来たのは、

 「また学校に行けるか・・・嬉しいな」

 かつての学友はいないが、再び学校生活ができることは横島も喜んでいた。かわいい子・スタイルのいい子などたくさんの女子にナンパしまくっていって見事に撃沈していったが、

 「ぐ、ぐぬぬぬぬ!うおおおお!あかんあかんあかんんん~~~!!(ごんごんごんごん)」

 「あ、あの、何でいきなり頭を打ち付けているの?」

 「こいつ、私や狭霧さん相手なら問答無用で飛びかかってナンパするのにどうして千紗希にはしないんだ?ま、やったら窓から投げるけど」

 「全くだ。おかしなやつだ。どんな女にもするっていう訳じゃないのか?」

 「まあまあ、こいつなりのボーダーラインがあるんじゃないか?」

 「だめじゃ!千紗希ちゃんをナンパするのはだめじゃ!後光が見えるくらいのこんないい子を、純粋な子をナンパするのはだめじゃ~~!!」

 ただ一人、学校のアイドル的存在でモデル級の可愛さとスタイルと清純を持っている宮崎千紗希だけは、ひびが入って割れそうなガラスの理性でナンパをしてなかった。幽霊時代のおキヌレベルの清純さとおしとやかな性格を持っていると本能で見抜き、多分横島には本当に後光が見えるのだろう。←人間に戻ったら美神に毒されたのか、純粋とは言えるが清純とは言えなくなった・・・間違ってないよね?

 千紗希本人は母から聞いた「男は皆狼」を体現したような横島を警戒しても、意識しているコガラシと仲がいいので話をしてくれる。そんな優しい彼女を横島はどうしてもナンパできなかった。その光景に同じクラスの狭霧と千紗希の友人の柳沢芹は疑問がっていた。

 ただ、後光が見えると言う言葉に

 「ははは!千紗希は男子達や一部の女子からそういう見られ方をされているからね!」

 「ちょ、ちょっと!芹ちゃん!」

 「・・・一瞬だけ横島の言葉に同意しそうになった。ぶつぶつ(やはり、女子力を高めるには宮崎に弟子入りするべきか?今の私は女子力たったの五だし、冬空コガラシがふりむ・・・って!何を思った私は!)」

 柳沢は彼女が学校内の男子ほぼ全員からアイドルと見られているのを分かっているので、冗談で言って千紗希は真っ赤になった・・・が、狭霧は女子力100万を軽く超えた可愛さの代表格とも言える千紗希から本気で後光が見える時があるので、そんな横島の言葉に頷きかけた。

 「どうした?狭霧?険しい顔して」

 「な、な、何でもない///!」

 自分の女子力のなさに俯いて暗くなっていく狭霧の顔を覗き込もうとしたこっそり意識しているコガラシが、目の前に見えて思わず真っ赤になって後ずさった狭霧。

 『ははは!やっぱり狭霧は冬空コガラシを思いっきり意識してるな!これは楽しみや!』

 そんな彼女を、誅魔忍で狭霧の相方の浦方うららは内心楽しそうに見ていた。

 

 

 ただ、そんな横島にとんでもない修羅場が襲い掛かった。

 「こ、こんなにてこずるなんて!」

 その修羅場に横島は冷や汗を流した。

 「とんでもないことを引き受けてしまった!」

 その修羅場に横島は軽い気持ちで受けたことを後悔した。

 「あの時より、半端なく殺伐としている!」

 その修羅場に横島は依然と同じと同じ気持ちでやったことを後悔した。

 「く、くる!俺をヘルに落とすダークネスソードが!!」

 思わず中二病な言葉を出して暗黒と横島を襲った修羅場とは・・・

 

 「忠夫君!こっちの方をべたぬって!後、ここの部分の修正もお願い!」

 「は、はい!わかりました!」

 

 締め切りという修羅場だった。ゆらぎ荘のビックボインで常に酒を飲んでいていつも服を着崩していて横島の煩悩の高める原因となっている荒覇吐呑子は、実は少女漫画家であり時々横島はその手伝いをさせられるのであった。横島の言うダークネスソードとは漫画の原稿だった・・・実際は紙ではなくアシさん用のアイパッドに彼女が送ってきた原稿のデータだが。

 前はコガラシが手伝っていたが、

 

 『お前が変わってくれて助かった!』

 

 どうやらトラウマがあったらしく彼女のアシスタントはもうやりたくないようだ。←原因は原作にて。

 『に、しても・・・いつも通りエロエロ妄想を毎日させてくれるセーター一枚か着崩している浴衣姿(下着あり)なのに!漫画家というのは原稿という悪魔に立ち向かうと美神さんになってしまうのか!』

 ここで美神を表現したのは、普段はナンパ・セクハラ・押し倒しをしてしまいたくなるくらいの美人だけど

 

 「こんな美形な主人公いるわけない。イケメンで優しいなんているわけない・・・ヒロインもヒロインよ。主人公の一生懸命なところが好き?ふざけんじゃないわよおおおお!そいつの悪いところやダメなところを見ないで好きになるなああああ!ぜ~~~~~ったい!後悔するわよ!私みたい・・・うっがあああああああ!!男なんて!男なんてえええええ!」

 

 ゲインラインを超えるとあそこまでぶっ壊れるというところだ。

 

 

 「誰がぶっ壊れキャラだあああああ!」

 「み、美神さん!どうしたんです!急に!」

 「分かる!横島君が確実に今私のことを悪い意味で言ったわ!」

 「え!今、よ、横島さんが!」

 「せ、先生は生きているでござるか!」

 「ま、美神を残して死ぬわけないでしょ(よかった。ホッとしたわ)」

 「それはあんたの方でしょおおおがああああ!私は美しい女神のようなキャラだ!このお母さん譲りの美しい顔と魅惑な体をそう呼ぶか!横島く~~~~ん!!」

 『『『・・・ぶっ壊れてる』』』

 どっかの世界のどっかの事務所ではどっかにいった横島に怒鳴った上司。せっかく横島が生きていることを本能で察知した上司の言葉だったのに、それを忘れるくらいの彼女のぶっ壊れざまに心で突っ込んだ元幽霊と人狼と九尾がいた。

 

 

 そんな怨念レベルの叫びをした彼女の怒りが届いたのか、

 「ちょっと!これはダメ!やり直し!」

 「は、はいいいい!」

 修羅場モードの酒無し呑子に怒鳴られている。しかも、これはもう何回もされていた。

 「頑張ってください!横島さん!」

 「おう!頑張ったるぜ!累ちゃん」

 ただし、呑子の担当者で同じアシとして頑張っている羽良嶋累の応援に気合を入れて必死に頑張る。横島の活力は女性の応援だが・・・

 「よっし!終わったわあああああ!」

 「・・・・・・(ち~~~ん)」

 「ありがとうございます!しっかり届けさせてもらいます!」

 一昼夜費やして原稿を書き終えて、そのデータが入っているメモリーを持って羽良嶋が出て行った。呑子は徹夜はいつもの事なので大いに喜んだが、眠りもしないで朝を迎えたので横島は肉体も精神も真っ白になった。さすがの横島も美人にこき使われることは天職だと思っているが、休むことなく緊張感を解くことが出来ない徹夜はかなり酷だった。←コガラシの時と違って、ずっと原稿に集中だったため原作のようなお色気接触チャンスは一切なかった。あったら、白くなってない。

 「横島君、飲みましょう~。お礼におっぱい酒してあげてもいいわよ~~」

 「飲ませてもらいます!(美神さんも最低賃金より足りない時給分をこれでしてほしかった!)」

 ただ、この煩悩を満点にさせる一言ですぐに色が戻った。もし、心で思ったことが美神に聞こえていたら、確実に銃口を横島の額に着けて引き金を引こうとしていただろう。

 その後、二人はこの宴会が始まってわずか三十分で眠りに着いた。因みに期待していたおっぱい酒は煩悩を満点させても体が満点じゃなかったため、呑子から無理やり一升瓶で一気飲みさせられてそのまま酔いつぶれたためできなかった。←酒の一気飲みは生死にマジで関わるので絶対にやめましょう。実例が本当にあるので、お酒はゆっくり飲んで楽しみましょう・・・後、二十歳過ぎてからだからね!

 「呑子さん。終わり・・・」

 「横島お疲・・・」

 羽良嶋が帰ったのをちとせとコガラシが見送って、彼女が二人とも休んでいるので入らないほうがいいです。とでも言ってくれたのだろう。この二人が呑子の部屋に入ったのは眠り始めて二時間後だった。そろそろいいかな?と思い、襖を開けると・・・絶句した。もし、見る人が見たら・・・いや、性の知識をやっと付け始めた子供が見てもこういうだろう。

 

 『お楽しみだったんだね!』

 

 呑子はもちろんだが何と横島もすっぽんぽんで、しかも彼女が横島を抱き枕にして顔をおっぱいに埋めるようにして寝ていた。呑子が裸なのは普段から酔っぱらうと脱ぎたがるのでまだわかるけど、何故横島もパンツまで脱げているのかは完全に疑問だ。しかも、彼女の股間あたりの床には赤い液体がしみ込んだ跡がある・・・実際は倒れているワインの瓶から出てこうなったが、どうしてもアッチ方面に勘違いしてもおかしくない状況だ。

 「ん?どうした冬空コガラシ。それに仲居さん」

 「あれ~~。固まってますね」

 そこに運悪く狭霧と幽奈も来て・・・数分後に悲鳴と絶叫と共に誅魔忍奥義を余すことなく使い、ポルターガイストがこれでもかっていうくらいに発生した。幸い、ゆらぎ荘で壊れたものは何も一つなく横島が窓からぼろぼろの状態で飛ばされて露天風呂に頭から落ちた程度で済んだ・・・ただ、入浴中の朧の目の前に落ちたので、横島の股間を彼女の目の前にさらけ出すという非常にやばい状況になったのだが、

 「何だこれは?男はこんなものがついているのか?・・・冬空コガラシのより小さいな」

 性の知識がこれっぽっちもない彼女は全然空気と状況が分かってなかった。しかも、この発言で見られたことより男の漢をそう言われた横島はこれ以上ないくらいにショックを受けた。←見たのか?というか、原作でも見ていそうだ。

 

 

 恋愛がうまくいかなかった呑子は無防備そうに見えて実は不埒な男からの卑猥な視線や行動のガードは、酔っぱらいながらもちゃんとしている。なら、それらをしている横島をどうしてヌードになってまで抱き着く行為をしたのか?その理由はさっきの横島との二人だけの飲み会にあった。

 『ほらほら~~、どんどん飲んじゃっていいのよ』

 『お、おっぱい・・・ざ、け』

 『も~~、私の一升瓶が飲めないの~~』

 『・・・い、いただき、ます』

 まるでブラック企業のブラック上司のおらおら酒飲め!何だ~、飲めないなら給料下げるぞ!首にするぞ!みたいな飲まされ方で飲んでいく。必死におっぱい酒を飲みたいが、横島は美女の要求には断れない。←もし、そんな会社に勤めていたらやめるか、訴えましょう。立場を利用して強要するのは犯罪の領域です。

 もちろん、呑子はそんなことをするつもりはない。ただ飲む相手が欲しかっただけであり、寝そうな横島にはそれが最適だと思ったからだ。←横島が未成年だと言う事を忘れている。

 でも、眠気と酔いと疲れと意識の低下によりさすがの横島も限界が来たのか、

 「・・・ち、ち」

 責めて彼女の大きいおっぱいの谷間を目に焼き付けて・・・宴会が始まって十分でつぶれた。

 「あら~~、もう、ここからなのに~~(ごくごくごく)

 彼女は酒をラッパ飲みして一升瓶を空にすると、

 「ふふふ~~、いいこと思いついた♪」

 悪酔いと徹夜明けのテンションでとんでもないことを思いついた呑子・・・何と、横島の服を脱いでパンツ一丁にしたのだ。

 「私達の裸を覗こうとするんだから、私が見てもいいわよね~~♪」

 つまり、覗きの仕返しとして横島の全裸を拝もうと言うのだ。だが、彼女は気づいてなかった・・・横島の近くに彼女のおっぱい酒を飲みたい・胸の谷間に顔をくっつけたい煩悩で作り出した文珠が二つあったことに。残っているパンツを脱がそうとしたが、尻を見ようとうつ伏せにした時だ。

 「・・・え?何これ?」

 パンツに手をかけて・・・下げている間に、横島の背中に大きすぎる傷痕があるのを見てしまった。

 「こ、これ・・・ひどすぎる傷」

 あれだけ悪酔い+ハイテンションだったのに、この傷痕で一気に頭が冷えて酔いが覚めた。←でも、手を動いていて、ついに脱がせてしまった。横島が全裸の理由はこれである。

 「い、い、いったいどうしてこんな傷が!」

 素人目で見ても分かる・・・これは死んでないとおかしい傷だと。横島は煩悩魂でかなりの修羅場とかなりの死線と潜り抜けたが、その時かなりの重傷になっているはずの傷でも立ち上がって何ともないように見せる。今まで狭霧の誅魔忍の技や彼女の鬼の力で叩きのめしたり、一回だけ覗かれたちとせが罰として座敷童の幸運の反対で相手を不運まみれにする力で、横島はその不運の連続でひどい目に遭っても

 『美神さんの理不尽の暴力の方がもっとひどかった!これはまだマシじゃああああ!』

 どっかのディオが空条丈太郎をロードローラーでつぶすような目にすらあったにも拘らず、横島は立ち上がった。それほどの目に遭っていても、背中の傷ほどのケガはなくすぐに治った。

 「どこでこんな傷を・・・」

 いつもののほほんとして普段から酔っていそうな笑顔が、この時ばかりはさすがに真剣になった。この事を聞きたくても横島は自分のせいで酔いつぶれているが、見ただけでもわかったことはある・・・これはとても大きな出来事でついた傷だと。

 思わず胸が高鳴った呑子。普段は女性の敵としか見えない横島だが、こんな大きな傷を持っている。まるで自分の書く漫画とは真逆の青年誌みたいな展開だ。

 『ど、どうして、これを見てドキってしたのよ!覗き君の横島君に・・・で、でも知りたい。どうして、ここまでの傷を負ったのか』

 これはまだ恋に到達しておらず、軽い人に見えたが実は頼もしい人物だった。という段階だ・・・だが、ここで彼女の真剣な考えに文珠が反応した。

 

              『過』『去』

 

 彼女から見えない場所で発動して・・・

 「う!な、何・・・何か」

 彼女は横島の隣に倒れた。そして、目を覚ました彼女は夢の中にいて・・・全裸だった(だけど、テレビでよく出す謎の光で見えない!)。普段からそれに近い姿をしているので全然気にしなかった呑子。でも、気にならない理由はほかにあり

 

 『俺を雇ってくだささあああああい!!いくらでもいいです!』

 

 それ以上に興味のひくものが目の前で起こっていたからだ。その夢は横島の過去の出来事を映し出していて、今まさに運命・・・いや、煩悩パワーが作り出した出会いともいうべき展開だった。

 「これ?もしかして、横島君の過去?私の体が幽奈ちゃんみたいに微妙に透けているし・・・夢かしら?」

 幽霊を毎日見ているので、簡単に結論にたどり着いた。これが狭霧やコガラシだったらいきなりの展開に警戒するが、

 『二百五十円!』

 『やります!』

 「さあ、どうなるかしらね~~♪」

 彼女は横島の面白さに夢中の為、どうでもよかった・・・まあ、最大の理由は、

 「ここでいろいろ見ていけば、漫画のネタに当分困らなくなるわ~~」

 これだろう。空想はありがちが多いので、実例の方がネタが作りやすいからだ。

 

 

 まず彼女が一番に興味を引いたのが、

 『日給三十円。これでどう?』

 『はいは~~い。私やりま~~す』

 幽奈と同じ幽霊のおキヌの存在だ。また、横島がいた世界でもここ以上に幽霊や妖怪等が世間に認知されている世界だから、呑子はそこに興味を持ち同時に本当の姿を隠さなくていいことに羨ましいと思った。

 『あ、あの?どうして俺にとりつくのおキヌちゃん?しかも見えているせいで女性達が逃げてナンパできないんだけど?』

 『知りません!(ぷい)』

 「へ~、横島君もコガラシ君と同じだったのね~」

 そして、おキヌが横島の事が好きだと分かりニヤニヤしながら

 「今度は女幽霊が人間に戻って、とりついた人と結ばれる話でもしようかしら~」

 そう思った。面白そうな顔で見ていくと、やはり覗きイベントが多く特に美神の入浴シーンをのぞこうと必死になることが多かった。

 「ここまで覗きに執念を燃やすと逆にすごいわね・・・高さが千メートルはあるビルから殴り落とされたのにそれでも無傷で生きているなんて」

 本当は頭からかなり血を流しているが、ギャグ体質で死ななかった。でも、それはゆらぎ荘でも見ていたので全然気にしなかった呑子。そんな中次の覗きシーンが出てきた・・・

 

 『きゃあああん♡こんな場所にまで私を覗きに来てくれるなんて♡抜子って、に、ん、き、も、の♡』

 『のぎゃああああ!だれじゃあてめええはああああ!め、目が腐るウウウウ!』

 

 想像すらしたくないシーンだった。

 「・・・・・・何これ?」

 呑子もまた同じパターンと思っていただけに絶句した。

 

 

 その頃のどっかの学園では

 「ただいま戻ってまいりました」

 「抜作先生、どこに行っていたのです?トイレですか?」

 「いえ、ちょっと過去に行って魅了してきました」

 「・・・いつも通り何言っているのかわからないので聞き流します。さあ、Fクラスに行ってください」

 「わかりました。いや~、私に群がる男性がまた一人・・・抜子って、罪なお、ん、な♪」

 「一瞬で女教師な服に着替えてないでさっさと行ってこ~~~い!!」

 さっきの過去に出てきた間抜けに怒鳴る西村の姿があった。

 

 

 あれは見なかったことにして、しばらくネタを何個か確保しながら見続けていると・・・

 『おキヌの肉体は仮死状態のようなものだ。うまくいけば生き返る』

 本当に人に戻れる展開になっていった。

 「ますます見物よ~~!」

 すっかり目を輝かせて見続けていった。でも、無事生き返ったが幽霊時代の記憶がなかったので美神・横島と別れて平穏に暮らしてもらうのを二人は選択して離れ離れになった。

 「・・・まさか、再会して記憶を取り戻すという展開もあるのかしら?」

 その通りであった。幽霊時代の記憶を取り戻しつつあるおキヌが記憶を頼りに二人に会うが、彼女を狙う悪霊と戦ううちに記憶を取り戻した。

 「ほ、本当だったわ」

 漫画みたいな展開を汗をかく呑子。そして、人間に戻ったことで横島との恋愛も可能になり、

 『好き!です』

 ある仕事で、ついに告白までしたがいろいろあってうやむやになったり、

 『わ、私は・・・横島さんとなら、結婚、してもいいと思います』

 まだ人になる前だが、横島の本当の姿を見抜いた結婚ネタに出てきた小鳩に

 『ああ!クラスで力を合わせる!青春よ!』

 机を付喪神にしているクラスメイトなど、どんどん横島を意識する女性の出現や実は上司とも前世から深い仲だったことに

 「いいわ!これなら三、四か月分のネタに困らないわ!たくさんネタがあるし、一つ一つが凄いからある程度設定を変えてやればもっと伸ばせる!」

 呑子は満足したが、

 「でも・・・まだ、背中の傷に関してはまだね」

 肝心の本命がまだだった。

 

 

 そして、ついにその出来事を見ることになった。

 『私達は産まれて一年くらいで死んでしまうの。まだ信用してないけど、その悪趣味な服を着てくれたのは感謝するわ』

 敵だった頃の恋人に出会い、スパイとしてもぐりこんだが彼女達の寿命を知り悲しく思い、

 『だってよ・・・好きって言ったじゃないか。あの昼と夜の間に見れる夕日が。たった一年しか生きられないのにあれが見れなくなるなんて、悲しいじゃないか』

 その恋人を助け生き続けてほしいと思うようになり、

 『あなた、何で私を助けたのよ!・・・敵を助けるなんて、本当に馬鹿よ・・・本当に・・・馬鹿・・・いつか解放してやるつもりだったのに・・・(ぎゅ)これじゃあ・・・離れたく、なくなってしまうじゃない!』

 その恋人も助けられたことで横島を意識するようになり、消滅すること覚悟で横島と繋がりたいと思い、横島はそんな彼女を絶対に助けて本当の恋人になりたい!と思った。

 

 『俺が!アシュタロスを倒す!そして、お前を助けてみせる!』

 

 そして、彼女らから脱走して仲間のところに戻った。

 

 ここまで見た呑子は

 「・・・格好いい///」

 下心満載の横島の姿が既に彼女の頭の中にはなかった。強大な敵に立ち向かう無力な人間という姿は漫画ではありがちで、彼女もこうしたシーンは少女漫画にも出すことがあるので描いたことがある。ただ、やはり想像の中として割り切っていたので女の為に命を張る男がいるわけない!と思ってもいた。コガラシが出てきたことで、少しずつその認識も揺らぎ始めていたが、横島は過去ではあるがそれをした。それが、恋を求めていた彼女にとっては心をときめかせた。

 「女性のために影で頑張る横島君とだったら付き合ってみたいわ♪」

 横島の本当の姿を見て、恋人になってもいいと思い始めた・・・ここでは、意識し始めた段階である。彼女が恋人になると決めたシーンは・・・

 

 『俺はあいつが・・・ルシオラがどれだけ悩んでいたか!苦しんでいたか!全然わかってなかった!』

 

 自分が彼女を命がけで守り、背中のあの傷を作った戦いの後、

 

 『ただただ、恋人が出来て、うかれて・・・自分の事ばかりしか考えてなかった!』

 

 彼女が自分の為に亡くなったが助かる方法はまだあった・・・のに、それを自分で壊した。

 

 『俺には、女を好きになる資格がなかったんだ!うわあああああああ!!!!』

 

 もう助からない、会えない・・・後悔に自分で自分を押しつぶしていく悲しむ横島の姿だった。その姿を見た呑子の眼には涙が出ていた。これは辛すぎる、苦しすぎる・・・心が痛くなる。

 「・・・・・・こんなのないわ」

 その後の横島は

 『みっかみさん!さあ、いつものパフパフをしま~~す!』

 『一回もしたことないわ!』

 『エミさ~~~ん!ううう、美神さんが乳揉ませてくれないんですよ!エミさ』

 『こっちもごめんだわ!』

 『うええええええんんん!!!』

 『(どごべきばきずどご~~ん!)ごっはあああ~~!め、冥子さんには・・・する気なかったのに』

 美神や他の励ましでいつものセクハラマンに戻った・・・ように見えたが、

 

 『いない、いない・・・俺が、壊した。戻れない・・・ごめんごめんごめんごめん』

 

 皆の前では仮面の笑顔を作っていたが、仕事が終わって貧乏アパートで一人でいる時は泣いて震えながら自分で自分を責め続けた。

 『いなくなりたい・・・消えたい・・・あいつがいないなんて、考え、られない』

 横島の泣き崩れる姿が何度も流れていった・・・映像はここで終わり、呑子は目を覚ました・・・横島が眠ってまだ十分しか経ってなかった。

 「今の・・・夢?彼の、過去の?」

 隣には全裸の横島が眠り続けていた。その顔はとても間抜け顔だが・・・

 「何であんな夢を見たのかはどうでもいいわ」

 その顔をとても優しい顔で、

 「ねえ、横島・・・いいえ、忠夫君」

 苗字ではなく名前で声をかけて

 「私は辛い時は皆に頼るわ。ゆらぎ荘の皆や、累ちゃんや他の皆に・・・だから、君も頼ってくれると嬉しいわ。君はもうゆらぎ荘の一員何だから、そう言った辛さは・・・私達の辛さでもあるのよ」

 呑子は横島を抱きしめる様に横になって、

 

 「そして・・・ずっと抱えていた辛さは、私が包み込んで癒してあげるわ。こうしてね♪」

 

 自分の自慢の胸のの谷間に横島の顔を入れてそのまま横になり・・・その際に、着ていたセーターを脱いで投げた際に近くの飲みかけのワインに引っかかって、倒れた拍子でしっかりしまってなかった栓からちょっとずつ零れて、それが彼女の股間の近くの床にシミとなった。

 

 「それに・・・こんなに私をときめかせたのよ。責任、とってもらうわ!」

 

 恋に失敗し続けた彼女だが、この恋は絶対に成功させようと心に誓って眠りに着いた。呑子が裸になったのは、彼女なりの横島に体を委ねてもいいという決意だったのかもしれない。

 

 

 これが、真相だが横島の普段の所業から勘違いされたという事だ。その後は、

 「ほらほら!これらもお願いね!」

 「わ、わかりました!」

 相変わらず締め切りという修羅場の時は必ず呼ばれるようになった。ただ・・・

 「あの~~、呑子さん?」

 「なあ~に?」

 「な、何でもないです。あ、こっちの修正終わりました」

 「うん、ありがとう」

 横島は今描かれている漫画に一つ疑問があった。

 『何か、俺の過去の経験らしき展開と流れがあるんだけど・・・気のせいだよな?まあ、あの世界は確かに今思えば十分に異常だったし』

 これはまだ疑問ではない。呑子はばっちり彼の過去を結構脚色して漫画のネタにしたのだ。それにあれ?と思ったが、自己解決した。←これだけは言える。横島の経験したことが美神以上に多く異常だらけであり、あの世界が異常というわけではない!

 じゃあ、何が疑問なのかというと・・・

 

 『このヒロイン似てるんだよね。容姿やちちしりふとももは結構違うけど・・・顔立ちがある程度・・・・・・ルシオラに。話した事、ないはずなのに』

 

 これである。呑子は夢で見た彼女との悲劇すぎる恋愛・・・これを

 『気づいたようね~。私の漫画の中だけでもハッピーエンドにしてあげたいわ』

 ハッピーエンドにしたいのだ。古傷をえぐりかねない行為だが、あえて見せたのは

 

 『とってもきれいでしょ!昼から夜になるこの夕日が現れる時が好きなの!』

 

 横島に自責の念ばかり持たせたくないためだ。いなくなったのは確かだが・・・彼女とのあの幸せな思い出はそんな自分を責める事で忘れてしまうものだったのか?それに気づかせるためだ。

 『このセリフって!・・・そうだ。いなくなって悲しんでいたが、ルシオラと会えたから俺はあんなに一生懸命になれたし、心からの笑顔もあんなに見れたじゃないか。あいつが一番好きだと言っていた夕日を見た時のあの笑顔を・・・どうして今まで忘れていたんだ』

 目に涙を浮かべながら、送られたデータのベタをやっていく・・・その中で

 

 『お願いがあるの!もし、私達の絆が来世まで続いて・・・そこで会えたら、その時は本当の恋人にしてください!』

 

 漫画の内容は主人公がヒロインが幽霊で恋人にしていたが、成仏しかけた時に主人公の中に入ってそう言った。そして、主人公はそれを受け入れて彼女が成仏していくページがあった。そして、ある程度進んで最後のページは

 

 『すいません・・・・・・あれ?私達、会ったことありませんか?』

 

 来世のその二人がたまたまぶつかってしまったシーンだった・・・まるで、絶対に来世で会えるよ!と呑子が横島に伝えたいコマだった。

 『・・・・・・そうだな。引きずり続けるのは、あいつに悪いな。来世で会えばいいじゃないか』

 伝えたい気持ちが少し伝わったのか、横島は笑顔になって作業に取り掛かった。どうやら、乗り越えられるのは時間の問題のようだ。

 

 

 

 

 『少し柔らかい感じになったみたい・・・よかった。少しでも伝わって』

 横島の雰囲気が少しばかり変わったことにホッとした呑子。彼女の作業を続けるが・・・実は横島に渡していたのはあくまでそのヒロインのシーンだけであり、

 『さて・・・今度はこれを送る番ね』

 幽霊ヒロインのライバルといえる人間の女性キャラの部分はまだ渡してなかったのだ・・・そして、そのライバルキャラが何気に呑子に似ていたのは気のせいじゃない。そのライバルキャラはヒロインと二人っきりになった時に主人公が好きだと告白したり、成仏した後はあの人をお願いしますと言ったシーンがあった。

 

 『今度は私自身の気持ちを伝える番・・・伝わってくれるわよね』

 

 そして、データを送る呑子。それを見た横島はどんな反応を見せるか?そして、彼女がどんな行動に出るのかは・・・別の話。

 




 展開は何話か書いたのと同じになっちゃいました・・・ううう、ネタがないぞおおお!でも、漫画家なので、最後に漫画で気持ちを伝えるというやり方にしてみました。


 次回は、ワンピースのロビンちゃんの続編をやろうと思います!一応、ドレスローザ編で出てきたどちらかをヒロインにするつもりです!


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レベッカと付き合ったら?(ONE PIECE)ロビン編の続き

 今回は付き合うというより、惚れた理由といったところですね。何しろ、旅の途中ですし賞金首にもなっているので止めるわけにはいかないのです!

   設定
 ロビンがかなりキャラ崩壊しています。原作よりバストランキングに出た彼女として読むといいと思います。
 流れは原作よりなので、横島が彼女に会えるのは結構後になります。
 前半は茶番が多い・・・というか、これ書きたさで書いた!

 では、スタートです!・・・ロビンを書いたのって一年半前だったんだ。



 俺の財宝か?欲しけりゃくれてやる!探せ!この世の全てにそれを置いてきた!

 

 ゴールド・ロジャーの名言により、海賊たちはありとあらゆる海に向けて旅立って行った。そして、シャボンディ諸島にサウザントサニー号を置き、二年間いろんな場所で修業をしてきたルフィも仲間達と再会して、再びたった一つのONE PIECEを求めて出港した。

 魚人島での激戦が終わり、次の目的地に向けて海の綺麗な景色と人魚達の見送りを受けながら出港したルフィ達・・・だが、一人だけ浮かない顔をしている者がいる。

 「・・・分からない。俺が何をしたんだ!」

 ご存知横島忠夫である。頭を抱えて険しい顔をしていた。

 「どうなっているんだ!本当に・・・俺は一体何をしたんじゃあああああ!」

 その後、思いっきり叫んだせいで仲間の皆に何叫んでんだ?と言われて注目を浴びてしまった・・・そして、

 「んで?何叫んでたんだ?」ウソップ

 「悩みがあるなら聞くぞ!」チョッパー

 「全く、せっかく酒飲んでたのに」ゾロ

 「サンジ~~、メシまだか?」ルフィ

 「あのな、食い終わったばかりだろ!一日5食でももう少し待て!」フランキー

 「安心しろ。仕込みは既にやっている。だが、後二時間はかかるから我慢しろ」サンジ

 「よほほほほ。私は牛乳が欲しいですね~~骨だけに!」ブルック

 部屋に行き、男勢に何故叫んだか質問をされた・・・というか、それをしているのはウソップとチョッパーだけで残りの五人はどうでもいいようだ。

 「何か俺がおかんに仕事をやめさせられて、外国に連れていかれる前の日のメインが俺なのに存在を無視して宴会になったお別れ会みたいな感じに見えるのは気のせいではないよな!」

 「さっさと言えよ」ウ

 「仲間だろ!」チ

 「ふぁあああ、寝るか?」ゾ

 「え~~~!う~ん、一日八食にするべきか?」ル

 「・・・それって寝る時以外ほぼ食ってるようなもんだろ!」フ

 「勘弁しろよ。材料も無限じゃねえんだぞ。ただでさえお前の胃袋は宇宙レベルなんだから」サ

 「ふふふ、無視ですか。聞いてくれないなら首でも吊りましょう・・・あ!私骨だから死なないんでした!」ブ

 横島君、それは気のせいではない。しかも、もう一人・・・いやもう一骸骨も無視されているぞ。何とか皆の意識をこっちに持って来させて、話をしようとしたが

 「そう言えば、どうしてナミとロビンを入れないんだ?」

 「そうだぞ、しかもロビンはお前の奥さんだろ?」

 「うっがあああああ!タダオこの野郎!殺す殺す殺すうううう!」

 「グえええええ!ぐるじい~~!こ、こいつ本気だ!と、どめでくでえええええ!」

 「俺なんか!俺なんか~~!!(オカマにいいいい!しかも十人単位でええええ!!)」

 サンジがロビンが横島の奥さんという言葉に激怒して、横島の首をマジで絞めて殺そうとした。本当に話の筋がすぐに変わってしまう。

 とりあえず、サンジにナミの着替え盗撮写真をやると収まってくれたので、やっと話が出来た・・・それを見た時ナミの名を大叫びしそうになるところをフランキーに口をふさいでもらった。

 「えっとな、その俺の奥さんに着いての事なんだが・・・」

 「ロビンか?別に変なところはないぞ?」

 「そうだな。いつも通りに見えるが」

 「よほほほ、ロビンさんのパン「ブルック言うな。また話がずれる」

 「ほほほ。止められてしまいました」

 ルフィとフランキーがいつも通りだといい、ブルックがやばいワードを言いかけるのをゾロが止めた。

 「ああ。だけどいつも通りに見えるが・・・もしかしたら」

 横島は真剣、しかし心なしかげっそりしたような顔で、

 

 「お、俺は・・・ロビンに殺されるかもしれん」

 

 皆にそう言った。

 「「「「「何言ってんだお前?」」」」」」

 ウソップ・チョッパー・フランキー・サンジ・ゾロはキョトンとした顔で言い、

 「な~な~、メシ作ってくれよ。サンジ~~」

 「ほう、奥さんに殺されるですか。よほほ、面白そうですね」

 ルフィは全然聞かないでサンジの服の袖を掴んで駄々をこね、ブルックは全然表情が分からないが、楽しそうに言っている。

 「変なことを言っているのは承知だ!と、とにかく聞いてくれ!いいか!」

 そして、横島は語った。まずは革命軍・・・ルフィの父親の軍にいた頃のロビンを語った。

 『どうして、私がいるのに革命軍の女性兵士たちにナンパするの?』

 『か、堪忍やあああ!俺の本能が白と言っちょ!ああががあああ!(ボギボギボギボギ)』

 これを聞いてサンジが「のろけか!このやろおおおお!」とまた首と締めかけたのは言うまでもない。

 『こ、これ、ロビンが作ったのか!う、美味い!マジで美味い!前にサボと一緒にコアラちゃんの料理食ったが、同じくらいうまい!』

 『・・・私以外の女の手料理を食べたの?詳しく説明(あっという間に拘束)してくれるわよね』

 サンジが「ロビンちゃんの手料理だと!このやろおおおお!」とまたまた首を以下略。

 『(モミモミ)あ、え?へ?あ、あれ?』

 『ほう、この私をベロ・ベティとしってナンパとセクハラと胸揉みか。しかも、私の攻撃を全部避けるとは、これは仕方ないな///(女扱いは初めてだ)』←原作であまり出てないから性格がわからないのでこれでどう?

 『い、いや!俺を全殺しするものだとばかり!あ、赤らめて俯く顔がまた美しい・・・(がし)い?』

 『揉むのなら私のを、と言ったでしょ?さあ・・・早く』

 『あっれ~~!何か最近病んできてない~~?(むにゅうう)ああああ!パフパフは本望だけど恐怖しか感じられな!(べきべき)あぎゃあああ、いつものパターンがあああ!!』

 『ははは、いいぞロビン。もっとやれ!(後で手当てしてやるか・・・これが恋という奴か)』

 『・・・ベティに春が来たと喜ぶべきか?(ルフィにはいるのか?)』←親はやはり気になる

 『いや、ドラゴン。話が全く進まないんだが』

 『サボ君。ここは黙ってあげるべきだよ!』

 サンジが「更にもう一人の女の心も奪っただと!」以下略・・・横島はベティが革命軍の幹部だと知っていたが、敢えて身分は言わなかった。←ここではたまたま出撃先で会ったという設定。

 とりあえず、サンジとルフィ以外は横島の自業自得でどんどん病み化している事だけはわかった。

 「だ、だが!皆と再会して・・・さっき出たばかりの魚人島で美女の人魚ちゃんに!」

 『うふふ、ねえ、お兄さん。私と一緒にどこか行きましょう』

 『だ、ダメだ!お、俺にはつ、妻が・・・・ろ、ロビン!こ、これは!』

 『大丈夫だ。問題ない(うふふ、妻。妻・・・いい響きだわ)』

 『その神台詞!ちょ!ああああ!マジで連れていかれるうううう!』

 「ということがあったんだ!いつもならスラップやストラングルやツイストなどで骨を折るはずなのに!」

 それロビンだけじゃなくお前も大丈夫じゃなくね?と心で思ったウソップ達。更にもう一つ、絶世の美女といえるしらほしと会ったとき、

 『びええええええん!ルフィ様!うううう!』

 『おいおい、落ち着けよ弱虫』

 『で、でかい!体も乳も・・・っは!お、俺はお前の乳が一番・・・ああああ!でも、視線があの子の乳にいくううう!』

 『大丈夫だ。大問題だ(これからはずっと揉んで大きくしてもらいましょう)』

 「だぞ!あれから毎日乳を揉んでいいと言ったから揉んでいるが、逆にそれが怖い!!」

 いや、だからお前が原因だろ?と思う皆・・・このセリフに超激怒しそうなサンジは、ルフィに負けて料理を作る羽目になり彼と食堂へ行ったのでここにはいない。

 もう聞かなくてもよくね?とあきれている皆。

 

 「何故じゃ!どうしていつものロビンじゃなくなったんじゃ!まさかビビちゃんがいる時に着替えを覗いたことか!ナミちゃんが破いたCP9のカリファさんの服を更に破いて乳を出したことか!スリラーバークでたまたま『覗』を使ったらウェディングドレスに着替え(させられ)るすっぽんぽんのナミちゃんを見たことか!あああああ、身に覚えが山のようにあるからわからないいいい!それともさらに別のなのか!どれが原因なんだあああ!」

 

 と叫ぶが・・・もう聞く気のないウソップ達は部屋を出て行ったので、誰も聞いてなかった。

 「いやはや、そんなに思い当たりがあるのですか・・・いや~、もっと聞いてみたいですね。何やら面白そうです」

 ただ一骸骨のブルックだけは今の言葉に興味を示し、そのままさらに暴露していく横島の小エロイベントを聞き続けた。そして、そんな横島のある意味やばい叫びは部屋の扉が閉まっていれば聞こえないが今はブルック以外出ていて、しかも扉を閉めてない・・・となれば、

 「何て叫びが聞こえてるんだけど・・・ロビン原因は何?(私の全裸を見たですって!後で100万ベリー請求してやらないとダメね!)」

 「ふふ、妻の余裕よ。タダオは必ず私のところに戻ってくるから」

 「・・・何かロビンが羨ましく思えてきたわ」

 「いずれ分かるわ。夫婦になった幸せは、心が満たされるのよ・・・世界中から狙われていたから、とてもそれが実感できるわ」

 この二人にも聞こえる。理由を尋ねながらも全裸を見られたことを知ったナミは心で慰謝料を請求することを決めながらロビンに聞くと、これ以上ない妻の余裕を見せた大人の女の返事をして羨ましいと思った・・・因みにそんな間にもどんどん横島の過去の覗きの叫びは続き、ナミの慰謝料請求額は自身の賞金額1900万ベリーにまで上がったという。

 

 

 そんな横島の困惑の叫びをBGMにして、出港して最初に着いたパンクハザード。そこで頂上戦争時にルフィを助けて七武海の一人となったローと再会した。彼の話によると四皇の一人・カイドウの地位を揺るがせるものがあるということで、ルフィは共闘の申し出を承諾した。そして、この島の基地の中にあったのは七武海・ドフラミンゴが人造の悪魔の実を作るための設備と科学者シーザーの人体巨大化の実験体として誘拐してきた子供達だった。かつてドフラミンゴの部下だったローはそれをなくすために七武海になり、シーザーを人質にドフラミンゴを七武海から失脚させることが狙いだった。その際にワノ国の侍・錦えもんと会い、この島に迷い込んだ主君を探していることを知り、ともに行動する。

 その際・・・

 「ナミさんの体だ!うおおおおお!!ナミさんの胸だ!脱ぎたいいいい!見たいいい!鏡はないかああああ!」

 ローの能力で精神が入れ替わりナミの体に入ったサンジが狂喜乱舞して、

 「ふ~~ん、ねえ、私とタダオの精神もとりかえ「何言っとるんじゃ!そりゃ俺だってサンジみたいにロビンの巨乳を自分の手で揉み・・・いやいや!駄目じゃあああ!」欲望にぎりぎり負けなかったわね。もしやってくれたらいっぱい面白いことやってあげたのに」

 「いっぱい・・・やってあげる・・・・・・(ずどおおおおん!)ぐ、がぐふ!」

 ロビンがローにとんでもないことを頼もうとしたのに驚き、必死に彼女(と理性)を抑えようとしたが最後の言葉に欲望が一気に出そうになったのを、たまたまあった岩に持ち上げて自分の股間に叩き付けた・・・何とか血の涙を流してその欲望を収めた。それを初めて見たローは、こんな奴がこの船で二番目の億単位の賞金首なのか?と呆れていた。

 更にルフィ達を捕まえるために海軍のスモーカーとたしぎと煩悩満載な部下達もやってきたが、実は海軍にもドフラミンゴの部下がいてこの施設の長であり中将にもなったヴェルゴが子供達の誘拐にかかわっていたことが判明して、彼らもルフィ達と一時的に共闘することになった。

 途中でシーザーが殺戮兵器「シノクニ」を発動させてその煙が襲ってくる前に逃げることになり、スモーカーの部下達が次々に浴びてしまい動きを止めていく。そんな中、

 

 「女の涙が・・・落ちる音がした」

 「美女を悲しませる奴は、俺が許さん!」

 

 たしぎの涙に性義(正義ではない!)の味方サンジと横島が動き、襲ってきたヴェルゴを退散させた。たしぎが別行動するために離れて、残った煩悩満載部下達と走っていくとゾロとたしぎが実験体の子供達を奪い返すドフラミンゴの部下・モネと対峙している場面に入った。

 「よ~~し!てめえら!突撃だあああ!」

 「どんどん前に進むぞおおおお!」

 「「「「「「らじゃあああああ!!」」」」」」

 「っておい!なんでおめえらがそいつら率いているんだ!」

 サンジと横島が海軍の兵士達を先頭に立って率いていることにゾロが突っ込んだ。そんなゾロに、

 「あいつ生意気だからな・・・よ~~し!下唇引っ張って小バカにしてやれええ!」

 「「「「「「おおおおお!!(ぐいいい~~)」」」」」」

 「方向音痴で迷惑かけるしな・・・走り去るときに振り向いて尻を叩いて中バカにしてやれええ!」

 「「「「「「おらあああ!!(パンパンパン!)」」」」」」

 「最後にあいつのでべそは世界一!」

 「と言って、大バカにしてやれええええ!」

 「「「「「「せーのー!!お前のでべそは世界一~~!!」」」」」」←部屋全体に響いた。

 思いっきりやりたい放題しまくった彼ら。その結果、

 「竜巻き!」←原作最初に出したやつ

 「「「「「「「「だあああ!!味方だぞおおお!!(どさどさどさ)」」」」」」」」←どさどさどさは竜巻きで体が巻き上がり、モネの能力で出した地面の雪に落ちた音。

 「俺に斬られたいのか先を急ぐのか、どっちなんだ!・・・っち!全員生きてるか。あれほどのバカになったら、頭うっても死ねねえのかよ」

 「・・・恥ずかしいわ」

 「え、え、え?」

 こうなったのは言うまでもない。たしぎはここまでやってしまう自分の部下を見て恥ずかしく思い、モネに至ってはこの漫才にあっけにとられた。

 

 

 その後もどんどん敵を倒していき、最後のシーザーもルフィが倒して無事人質として捕まえることができ、途中でシーザーを守るためにドフラミンゴの部下もやってきたが撃退した。戦後処理と子供達の今後のためにスモーカーとたしぎ達はその基地に残り、無事主君・モモの助を見つけた錦えもんと次が同じ目的地であるローと共にドフラミンゴの支配下・ドレスローザに行くことになった。

 「ナミさん。モモの助君をお願いね」

 「あれ?ロビンは一緒に入らないの?」

 「ええ、私の体はタダオのものだから♥たとえ子供でも、見せたくないの♥」

 「なるほど!わかったわ」

 「ちょ、ちょっと待って!そりゃ、もう全身見たけど!全身触ったけど!お、俺は「嫌なの?」一緒に入ります!・・・・・・ああああ!土屋康太レベルのエロへの正直を表に出す自分が憎いいい!」

 「俺はオ前がコロしたィほど肉イイイ!死ネええええ!」

 「うわ、サンジの奴、怨霊みたいになっているぞ」

 「そりゃ、今言った事は俺でも今憎いと思う程羨ましかったぞ」

 「ウソップ殿の言う通りです!サンジ殿!助太刀いたす!女性との混浴なんぞ拙者も許さん!!」

 戦いが終わってパンクハザードを出港した後、サニー号で入浴前にこんなやり取りがあり横島とロビンの混浴に関しては

 「どうして、あの女海兵のところに行ったの?」

 「し、仕方なかったんや!二年前より揉み応えのありそうな体になっていたんやから、本能が体を動かしてしまったんや~~!」

 「そう・・・じゃあ、私はあの女よりダメってこと?」

 「そ、そんなことない!お前の乳が世界一!」

 「だったら、わかってるわね?」

 「のおおおおお!罠にしか見えない誘惑がああああ!」

 こんな会話を浴室内でしたが、それに関しては別の話。

 

 その道中でシーザーの人質による脅迫でドフラミンゴ七武海脱退・・・だけじゃなくルフィとローの同盟・更にキャプテンキッド達の海賊同盟まで記事となった新聞が出回り、驚きと納得をしながらドレスローザに到着した。

 そこでルフィの亡き兄・エースの形見と言ってもいいメラメラの実を優勝賞品とした大会が開催されていることを知ったルフィは参加したいといい、他にもサンジが酒場で出会った踊り子が実はこの国の王女で彼女からの情報で自分達を欺くために七武海脱退は嘘だったが判明した。

 横島はロビン・ウソップ達と行動中に出会った小人達からドレスローザ中にいる人形は、ドフラミンゴの部下の能力で記憶を無くされ人形にされた人間達であり、それをしている能力者の打倒を企んでいたことが分かった。

 「・・・そういう事だったか。納得だ」

 「タダオ、気づいていたの?」

 「おいおい!どうやって知ったんだ!」

 だがその質問を返さなかった横島。彼は人形の全てから霊能力者特有の魂の波動を感じたことで、その事に気付いていた。それに関する説明は長くなりそうだし、する時間もないみたいなので

 「簡単に言うなら、人形達からは命の力を感じた。だな」

 こう言ってごまかした。嘘は言ってないし、実は横島は修行中の二年間で見聞色の覇気を身に着けていて、その一種みたいなものだとロビン達も納得した。本当はドレスローザのメルヘンな光景に新婚旅行の一つとして楽しもうかな?と思ったが、この違和感に気付いてそれどころじゃないと気持ちを引き締めた。←その覇気が着いた理由は・・・覗き、と言えばわかるんではないか?

 

 

 その後、ルフィは大会で兄の形見を手に入れるために、横島はウソップ達と人形を人に戻すために、ローはドフラミンゴに殺された恩人の敵を討つために、サンジは船に残っている仲間を四皇の一人ビッグマムの部下から守るために行動を始めた。

 まず、サンジ達が船を出向させてドレスローザの次の目的地であるゾウに行かせ、ローとドフラミンゴの戦いは途中で海軍大将・藤虎の乱入もあったがドフラミンゴが勝ってしまった。ルフィはその現場を目撃して何とか会場を出たかったが、出場者全員を人形にするために出口はなかったが、彼を尊敬していたが裏切られたベラミーが部下専用の出入り口があるからそこから出してやる事にした。しかもその会場には・・・・・・革命軍で横島とロビンと二年間一緒でルフィのもう一人の兄・サボもいて、彼にメラメラの実をあげることで後悔することなくルフィは会場を出た。

 そして、横島だが自分は囮としてウソップと小人達に作戦をさせる為に一人別行動中に

 「・・・あれ?何で俺、指輪をしてるんだ?」

 ロビンが人形にされたことで、彼女の事を忘れてしまい左手の薬指に着いている指輪に疑問を持った。そして、真っ先にこの指輪の相手が誰かを考えたら、

 「ルシ、オラ?いや、違う。じゃあ、美神さん?いや、それも違う。くうう、何だ?誰だ!」

 必死に思い出そうとしていた。もし、指輪の存在がなかったら完全に忘れていたかもしれないが、

 

 『タダオ。あなたが私を守ることを誓ったように、私もあなたを守りたい。あなたのそばで守りたい。そして、ずっと・・・離れたくないわ』

 

 この指輪が記憶の中で夕日で出した影で顔の見えない女性を思い浮かばせた。裏事情を出すなら、横島自身の記憶は確かにロビンの事を忘れているが横島の中にいるルシオラは忘れていない。

 「誰なんだ・・・この女は?とても、大事な人だと思える」

 あくまで記憶を失うのは生きている人間だけであり、魂みたいな存在で横島の中にいるルシオラにはその能力が効かなかった。今横島が思い出しているのは自分の中にあるルシオラが見た記憶だが、彼は忘れているので記憶の中のロビンの存在があいまいになっているのだ。

 必死に思い出そうとする中に、

 「(ぎゅ)(タダオ!私よ!)」

 ロビンの人形がやってきて横島の足を握った。人形の存在に気付いて自分の目の前まで持ち上げた横島は、

 「あれ?・・・似てる?だれ、だ?」

 「(ふりふり)(気づいて、お願い!)」

 必死に動く人形を見て、一瞬だけ見覚えがあるようなそう思った瞬間に、

 「あれ?何か体が?え、ええええええ!ろ、ロビン!」

 「よかった!成功したのね!ウソップ!」

 ウソップが能力者を気絶させたので、能力が解けて記憶も戻りロビンの事を思い出した・・・が、

 

 「・・・いつまでそうしているの?二人きりの時にしてほしいんだけど(もう、ああん♥)」

 「ロビン、人形にされていたのか!(もみもみ)ちょ!待て!さすがに無理があ(べきべきぼきぼき!)ぎゃあああいだあああああいいいい!!」

 

 人形を調べようと背中を見たところに、彼女が元に戻ったのだ。つまり、脇に手を通して胸の部分に指が当たる持ち方なので・・・思いっきり鷲掴み状態だ。しかも、本能で揉みだしてしまったためこっそり感じてしまったロビンは急いで横島を無理やり引きはがした。

 『・・・あなたの妻を続けられないかもしれない。その事が怖かったわ』

 ズダボロになった横島を見て、内心生まれた恐怖を思い出した。それが無くなって、ホッとしながら

 「さあ、反撃よ・・・これが終われば存分に愛し合いましょう♥」

 「もちろんじゃ!」

 横島を元気にして、行動を開始した。

 

 

 だが、ずっと一緒に行動という訳ではなかった。現状が完全に悪い方向にいった事を知ったドフラミンゴがイトイトの実の能力「トリカゴ」を発動してまさに鳥かごのようにドレスローザにいる人間を閉じ込めた。そして、ルフィ達に懸賞金を付けて追い詰めよう(横島はさほど動いてなかったので一億)・・・としたのだが、

 「へ!見つけたぜ!ドフラミンゴ!」

 「ち!バンダナか。フフフフフ、だが、てめえが俺を」

 「悪いがもう手は打ってるんだよ!」

 「あん?何・・・な!何だ、体が動かねえ!」

 横島がロビンを忘れさせたことに怒りを持って、ローと対峙しているドフラミンゴの姿を見聞色の覇気で確認した時に『飛』を使って、一気に彼のもとまで飛んだのだ。そして、いきなり現れた横島に一瞬動きを止めた瞬間『縛』の文珠を転がして発動させてドフラミンゴを止めた。

 「おい!バンダナ!乱入するな!!」

 「安心しろ!俺がしたいことはただ一つだ!」

 「ぐ、だが、この程度で止められると思うか!」

 だが、覇王色・武装色の覇気相手にいつまで『縛』が分からないし、横島は見聞色しか持ってない。ある程度の能力者だったら霊能力で戦うことが出来るが、この二つの覇気持ちのドフラミンゴ相手ではかなうはずがない事は見つけたと同時に気付いていた。

 だから、横島は

 「俺にロビンを!妻を忘れさせた罪は重い!この一撃をくらいやがれええ!!」

 自分に出来る事だけを優先させた。ドフラミンゴに殴りかかる。

 「フフフフフ、覇気をまとわないそんな一撃などどうってことない!」

 文珠にひびが入り、あと一歩で動けそうなドフラミンゴは覇気がない拳を見てそのまま受けることにした。だが、この時彼は力づくでも動くべきだった。何故なら、

 

 「これでお前の手の中じゃなくなるぜえええ!」

 

 この光る拳で彼のトリカゴを無くしてしまったのだから。

 「「な!何!」」

 ローも含めて、トリカゴがなくなったことに驚きを隠せない。こうなったのは、横島の拳の中に『解』を入れていたからだ。つまり、トリカゴの能力を解除させたことで無くなったのだ。

 「あんな覇気のない拳で・・・何!俺の手錠も!!」

 「き、貴様あああああ!」

 『解』の効果は手錠をかけられていたローにも影響を及ぼし、能力が元通り使えるようになった。さすがにただのパンチがここまでのことをしたことにローは問い詰めようとしたが、怒りに燃えたドフラミンゴに二人そろって吹っ飛ばされてしまった。

 「・・・あいつ、ローや麦わら以上に要注意かもしれない」

 こうして、二人以上に警戒を強めたドフラミンゴだった。因みにここで一気に文珠を三つも使ったが、まだ何個か残っており何故それだけあるのかというと・・・まあ、船の中のロビンとの性活と書けば納得できるだろう。

 

 

 その後、ルフィと合流して更に闘技場の戦士達もウソップのおかげで助かったことでルフィと共にドフラミンゴを倒すことに協力(一方的)することになり、ドレスローザをどんどん駆け上がっていく。出てくる敵も彼らやゾロたちに任せて進んでいくと、

 「タダオ!やっと来たわね!!」

 やっとロビンと合流した。彼女がいたところはとてもきれいなひまわり畑で、そこには

 「貴様だけは絶対に許さん!」

 「ウハハハハ!いいざまだな!」

 右脚しかない戦士・キュロスとコロシアムの管理者でありドンキホーテファミリーの幹部・ディアマンテが戦っていた。

 「う、ううう」

 右脚を傷つけられて苦しんでいるキュロスを辛そうに見ているレベッカもいた。←ここでやっと出会う。

 「ルフィ、ロー。お前らは先に行け。俺はロビンといる」

 「おう!任せとけ!」

 「ふん、元からそのつもりだ」

 「ほう、もう一人増えたか。バンダナが何の用だ?」

 レベッカの傍にいるロビンのために、ここに残ることにして二人を先に行かせてキュロスの傍までいった。 

 「なあに、俺の愛するロビンがあの子を守っているなら、傷つけようとするてめえを倒すのが夫の役目だ!」

 「悪魔の子を嫁?ウハハハハ!最高のバカ野郎だな!」

 「ふん、世界を敵にすることなら一回やったことある!それに・・・個人的にもてめえは許せねえ」

 そう言って、キュロスの脚に『治』をやり治してやった。

 「な!これは!」

 「おっさん、ルフィ、ルーシーから聞いたぜ。後ろにいるレベッカちゃんってあんたの娘何だってな。そして、今目の前にいる奴が愛する人を殺した仇だろ?」

 「ああ、そうだ」

 「ウハハハハ!何だ?バンダナ、お前を加わるのか?」

 「当たり前だろ。このおっさん同様、俺も愛する人を守るためにここにいるんだからな!」

 『・・・もしかして、彼も愛する人を失ったことがあるのか?』

 横島の過去をキュロスは知らないが、長年娘から忘れられた苦しみと妻を殺された経験の勘から予想した。何故なら、自分と同じ今度こそ守る!という意志を感じられたからだ。

 「なら、頼もう!」

 だからこそ、横島の意気込みと思いにキュロスも共闘を受け入れた。

 

 ディアマンテは卑怯なことをやってきた。二人の後ろにいる大切な二人への攻撃を能力でやり、それを守るために二人が動き、その背後をまた攻撃する。横島とキュロスは怒りに燃えながらも、必死に耐えながら戦いをやる。

 「ロビンさん!私達も」

 「ダメよ、これは二人の戦い。邪魔をしてはいけない」

 「で、でも、おと・・・いえ、キュロスさんも、忠夫さんもあんなに傷ついているのに!」

 「ダメよ!ダメ・・・ダメ」

 レベッカは参戦を試みるが、ロビンに制される。でも、実際は・・・

 「・・・もしかして、本当は」

 「いい、私達はあの二人の勝利を見る事を大切にしないといけない。分かった?」

 「・・・(こくん)」

 ロビンも横島と共に戦いたい。そんな気持ちが分かるくらいの辛い顔をしていたロビンを見て頷いたレベッカ。

 「そうだ10年もの間、コロシアムに立ちながら人を傷つけなかった自分の美しい手を汚すことはない」

 「へ~~、すっげええいい子じゃねえか!そんな美しい手を持っているならこれが終わったらぜひ見せてくれ!そして、俺とどっか飯でも!」

 「ねえ、それは私も入っているわよね?」

 「と、当然さ!は、はははは!」

 二人の傍に寄ったキュロスと横島も彼女を諫めた。そんな四人を見て、

 「ウハハハハ!感動劇も、続きはあの世でやるんだな!」

 「貴様らにドレスローザはやらん!絶対に取り戻す!」

 「その通りだぜ!レベッカちゃんが普通の女の子として過ごせる本当のドレスローザにして、ロビンと新婚旅行をさせてもらうためにも、お前を倒す!」

 大笑いするディアマンテに駆け出す二人。その背中を見続けるレベッカとロビン。

 『もう・・・うふ、新婚旅行の続き、確かにしたいわね』

 ロビンは新婚旅行という言葉に嬉しさを持った・・・が、

 『普通の女の子・・・私を、そんな目で見る人。初めて・・・初めて///』

 レベッカはドフラミンゴの思惑でドレスローザの皆から憎しみの対象として見られていた。だからこそ、そんな気持ちをずっと持つことができなかったが横島の言葉に、自分を一人の女として見れくれる嬉しさにずっと埋もれていた女の心がときめいた。

 『・・・タダオ、さん///』

 最後のキュロスとの一撃でディアマンテを倒した横島の背中を、熱い視線でレベッカは見ていた。その後、ロビンがかなり傷ついていたので『治』で治して、更に

 「さて、こいつには最大級の罰を与えないとな(にやり)」

 気絶したディアマンテを前に文珠を一つ使った。←どうなったかは最後!

 

 レベッカがドフラミンゴを倒そうと動いたことで事態は変わった。ロビンは疲労が多くキュロスもディアマンテとの戦いでかなり疲れ傷ついている。そこで、横島が追いかけることになり『治』で回復したが、文珠は後三個だけとなった。

 「慎重に使わないとな。ここまで消費が激しいとは」

 ・・・だが、この三つを一気に使わないといけない展開が待っていた。

 「な!」

 何と、ドフラミンゴに捕まったヴィオラにレベッカが斬りかかろうとするシーンを見たのだ。 

 

 『人を傷つけなかった自分の美しい手を汚すことはない』

 

 ここで動かなければ、キュロスの言葉が否定されてしまう。もう、考えるより本能が動いた。

 『超』『加』『速』

 一瞬で神のごとき速さで彼女等の間に入った。その瞬間、横島の頭の中には

 

 『ルシオラああああ!今だあああああ!』

 

 かつて同じことをした時の事を思い出した。

 「「え?」」

 いきなり現れた横島にヴィオラもレベッカも完全に唖然とした・・・が、

 「ぐううおお!」

 レベッカの剣は振り下ろされてしまい、横島の背中を斬ってしまった。

 「フフフフフ、まさか自分から斬られてくれるとは。いいざまだな、バンダナ!」

 「へ、へへへ、俺の、背中はな、女を守るためにあるんだ!ドフラミンゴ、貴様のような屑の手でこの二人の綺麗な手や体を赤くしないためにな!」

 「ば、ば、バンダナ!」

 「ど、どうして!」

 ヴィオラとはルフィと合流した時に会っていたので、横島がルフィの仲間なのは知っている。ただ、今は二人とも背中から血を流す横島を見て震えていた。

 「くくく(どご!)トリカゴを消された時は驚いたが、どうってことない野郎だったな!(べき!)たかが、女の為に斬られるなんてな!(どご!ぐしゃ!)」

 「へ!ガキの頃から殺しを楽しんで親父を殺すお前もまたどうってことない野郎だぜ!存在感がグラサンだけのどっかの万事屋で働くメガネ野郎が!」

 横島の行動に笑うドフラミンゴが能力をいったん解いて、横島を蹴るなり踏みつけるなりして楽しむ。

 「フフフフフ、だったら貴様の相応しい殺し方をしてやる!」

 その横島は必死に二人を背に守っていたが、ドフラミンゴがイトイトの能力で

 「い、いや!やだ!」

 「や、やよ!やめてドフラミンゴ!」

 二人を操り、レベッカの持つ剣を二人で持たされ振り上げられた。泣き叫ぶ二人の手が、

 「守っているそいつらの手で死にな!」

 「斬りたくない!この人、だけは!」

 「嫌よ!嫌よおおおお!」

 無防備の横島の背中を襲おうとしたが、

 

 「ドラあああ!」

 

 ローの能力でルフィと瞬間交代したおかげで斬られずに済んだ。ついにドフラミンゴとルフィの戦いが始まったが・・・ドフラミンゴから二人を守るために痛めつけられ、背中を斬られた横島はもう戦えそうになかった。しかも、文珠も切らしているので回復も傷の修復も出来ない。

 「ご、ごめんな、さい(ひっく!)」

 「ほん、とうに、ごめん、ね(ぐす)」

 「いいんだって、はあ、はあ・・・だいじょう、ぶだ、から、泣くな、よ」

 その後、急いで横島のところに駆けつけた二人。苦しみながらも泣く二人に笑顔を見せても、背中から血を流している状態で言うのは逆効果だ。

 「し、止血しないと!」

 「早く、脱がせないと!」

 「な、ちょ!ま!」

 その血を見て早く止めることを先決だと思い、動けなくなっている横島の服を脱がせた・・・そこには、

 「「こ、これって・・・え?」」

 思い出したあの時の攻撃で受けた傷痕が大きすぎる背中があった。それを見て絶句する二人・・・もはや、レベッカが斬ってしまった一線の斬り傷が可愛く思えてしまう程だった。

 「あ、あ、あ・・・」

 「ど、どうしてこんな傷痕が」

 もう言葉が出せないレベッカと、この傷痕に目が奪われたヴィオラ。そして、彼女は自身のギロギロの実の能力でどうしてここまでの傷痕が出来たか知りたいと思ってしまい、無意識で心の中を見てしまった。そして、見てしまった。

 

 『よ、横島!』

 

 さっきの自分達と似たような光景を。そして、彼女は知った。さっきの自分の背中は女を守るためにある・・・この言葉は本当に実現させた言葉だったことを。

 『・・・素敵///』

 サンジの時はまだドフラミンゴの手下という事もあり嘘を言ってない事しか見抜いてなかったが、横島の方はいろんな過去を見てしまった。スケベ全開・煩悩満載な過去も見たが、それ以上に好きな女の為に命がけになるその姿に、レベッカ同様十年前から恋心を忘れていた彼女の心を大きく動かした。

 

 

 

 ついにドフラミンゴをルフィが倒して、ドレスローザに平和が訪れた。しかも、海軍大将・藤虎が監禁されていたドレスローザの王・リクドルド三世に土下座による謝罪にドフラミンゴが本当に七武海をやめることになり、拘束されてインぺルダウン行きとなった。

 そんな中、

 「さあ、新婚旅行再開よ♥」

 「おう・・・さあ、行こうか」

 ルフィ達が療養して藤虎海軍達も運任せで自分達逮捕の出動の可否を決めている中、横島とロビンはできなかった新婚旅行の続きをしようと街に出た・・・が、横島は汗を流しながら頷いた。何故汗をかいているのかというと?

 「ねえ、私達もいいわよね♥」

 「近い内に出港なら・・・思い出作りしても」

 横島の両隣にヴィオラとレベッカが独占していたのだ。そんな二人のサンドイッチ状態の夫の姿をロビンは見ているが、妻という立場からの余裕を持っているため笑顔なのだ。だが、横島からすればその笑顔が逆に怖くて、汗をかいているのだ。

 『お、俺!やっぱり殺される!』

 あの魚人島を出た後に思った事と同じことを思った。でも、そんな恐怖も

 「今夜はたっぷり楽しみましょう♥」

 「あら?私も参加していいかしら?」

 「わ、私は!そ、その、あの・・・」

 抱き着く三人の胸の感触が

 

 「おう!ばっちり楽しもうぜ!」

 

 彼の煩悩がうちかった・・・果たして本当に4〇になったのかは別の話。

 

 数日後、横島達はドレスローザを旅立ち全員の賞金額が上がり横島はドフラミンゴのトリカゴ消滅と幹部の一人・ディアマンテを倒したことで三億五千万ベリーになった。額が上がったことにルフィやゾロが喜び、ウソップに抜かされたフランキーが怒り、サンジの賞金額と生け捕りだけという条件に変な予想をして笑う中、

 「うふふふ♥」

 ロビンは自分の手配書を見て笑顔だった。企みも、仮面もない・・・本当に幸せそうな笑顔だった。それもそのはず、何しろ手配書に載っている呼び名『悪魔の子』は変わってないが、彼女の経歴説明欄に

 

 『バンダナの嫁となる』

 

 と書かれていた。サンジがもし見ていたら・・・また首を絞めていただろう。

 

 『ははは、これで全世界に広まっちまったか』

 

 こうしてロビンと夫婦であることが全世界に広まったことは横島も喜んでいた・・・近い内、二人で一つの夫婦の手配書となるかもしれない。

 

 「よ~~~し!次の島ゾウに向けて出港だああああ!」

 「「「「「「「はいいいいい!ルフィ先輩イイイイ♪♪♪」」」」」」」

 

 そんな未来を妄想している横島の背後から、ルフィの掛け声に心酔しまくっているバルトロメオとその部下達の声が響き、ゾウに向かって進んでいく。

 その頃のドレスローザでは、

 「は~~、今度はいつ会えるかしら」

 「こればかりは、ルフィさん次第ですからね」

 ヴィオラとレベッカは惚れた男がいなくなったことに寂しさを持ったが、

 「でも、こっちも負けられないわ。絶対に寝取ってやるわ!」

 「す、すごいヴィオラさん・・・で、でも、わ、私も頑張る!」

 二人はそれに負けずに、必ず横島を寝取ろうと決めた・・・果たしてワンピースを掴んだ後、いったいどうなるかは彼女ら次第だ。

 

 

 ここで満足して終わり・・・にしてもいいが、ディアマンテがどうなったのか気になる方はこのまま見続けてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 横島があの戦いの中でディアマンテにしたこと・・・それは、

 

 「旅行するなら、どこがいい?」

 

 『模』でバーソロミューくまに変身して、ニキュニキュの実の能力を使ってある場所にぶっ飛ばしだのだ。そして、その飛ばされた先は、

 「ヴァナータをニューカマーにしてあげるわ~~~!」

 何と、イワンコフのいるオカマしかいないと言われるカマバッカ島だった・・・サンジのトラウマ島だ。

 「くっそ!やめろ!」

 しかも、横島が飛ばす前にローにかけられていた手錠をディアマンテに着けたので能力を出すことが出来ない上に、ドフラミンゴの部下がやってきたのでイワンコフの方も手だけでなく足や腰などにも着けているので更に力が出ない。

 「さあ、しっかりヴァナータからドフラミンゴが隠している武器や新型悪魔の実の事を聞かせてもらうわ~~」

 「だから何度も言っているだろ!知らないと!」

 「ふっふっふ~~、いいわ~~それでこそ!やりがいがあるか~~らね♥」

 「どんな拷問でも俺は負けないからな!」

 「あらあら、ヴァナータのその意気もどこまで持つかしらね~~皆♥(ぱちん)」

 ドフラミンゴを尊敬しているディアマンテの言葉に、イワンコフは指を鳴らした。すると、たくさんのオカマ・・・彼女(?)らの特徴は書きたくない!原作者よ、よくあれを描けたな!

 とにかく!オカマ達がディアマンテの周りを囲い、

 

 「さああ!ニューカマーにしてあげなさ~~~いいい!」

 「や、や、やめろおおおおお!」

 「「「「「もうう~~、照れ屋さん♥♡た~~~~っぷり、ニューカマーの素晴らしさを、教えて、あ、げ、る♥♥♡」」」」」

 

 イワンコフのこの言葉で、悲鳴を上げるディアマンテにオカマ達の赤い唇が襲い掛かる!彼の精神が果たしてどこまで持つか・・・それは彼のみぞ知る。

 




 閃乱カグラ・コラボキャラ不知火舞当たらんかった~~!!テリー(の衣装の夜桜)は当たったのに!

 あれ?読み終わったのですか?失礼しました。どうでしたでしょうか?茶番と最後の卑怯者の末路は?やはり、罰は下るものです!

 次回ですが・・・懐かしいアニメシリーズで行こうと思います!まだヒロインは決めてないですが、らんま1/2にしようと思ってます!ついでに横島も水をかぶると何かに変わるようにしようとも思ってます!←水をかぶると何で変わる?と思った方は実際に見てみると分かりますよ!


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ムース(女体化)と付き合ったら?(らんま1/2)

 どうも!この作品知っている人はらんまがヒロインと思いました?いいえ!こちらです!何故なら、こっちの方が面白いと思ったからです!

   設定
 横島もあの泉で溺れましたが、ただ姿が変わるだけです。
 一人暮らしであの中華料理店でバイトしてます。
 結構原作の横島らしいやり方で惚れさせました。

 ちょっと今回は今までの作品からすれば無理やりだと思えるやり方です。ではどうぞ。


 ここは中国の呪泉郷。数多くの冷泉がありいろんな武闘家が修行する場所でもあるが、その泉には一つ一ついろんな呪いがありその泉で溺れると以前その泉で溺れた者の姿になるという呪いが数多くある泉でもある。

 もちろん、そんな場所での修業は危険であり観光として来ても全然つまらない場所なので、来ようとする人物はほとんどいない。この呪いの事を知らない者や、かつてここで修業をした者や・・・

 

 「だああああああ!!!落ちるうううう!(どっぼ~~ん!)」

 

 いきなりそこの上空から落ちてくる者以外は。

 「あいや~~、いきなり誰か落ちてきたアルね」

 呪泉郷の管理をする者はある泉に落ちたご存知横島を確認するために、その泉にやってきた。

 「うう、ぷは!」

 「お、無事アルか!いきなりでびっくりしたアルよ!」

 「な、何が・・・??あれ?何か?」

 「ああ、あんたが落ちた泉は・・・」

 さて、どんな泉に落ちたのか?

 

 

 そんな出来事があって一年後、横島は(こっそり)日本に渡った。バイトをしながら一人暮らしをして、風林館高校に通い始めたのだが、校門から生徒玄関を歩く途中で

 「早乙女乱馬~~!かくべらあああ!」

 「かくべら?何言いたいんだ九能?」

 「あんたが途中で倒しちゃったんでしょう!まあ、別にいいけど」

 学校なのに剣道着をずっと着続けており「風林館高校の蒼い雷(いかずち)」と中二病な呼び名を自称している痛い男・九能帯刀が、原作主人公・早乙女乱馬に木刀持って突撃したがあっという間に撃退された。乱馬の隣にいる許婚・天道あかねがやれやれと言いながら頭を抱える。そこに、

 「乱馬ああああ!覚悟オオオオ」

 「おいおい!良牙!登校中はやめろと言っただろう!」

 「問答無用~~!!」

 宇宙一と言ってもいいくらいの超超超超超ちょ~~~~~~う方向音痴であかねに惚れている響良牙が襲い掛かってきた。←原作を見れば、これだけ超を書いた理由が分かるぞ!

 「あああああ、ごめんなさああああいい!避けてえええ!」

 何故か朝なのに屋上を掃除をしていたどこかの女子が叫ぶ。

 「「へ?」」

 その声に反応して乱馬と良牙は上を向くと、

 「「なあああああ!」」

 すぐ目の前に水があり、それが二人にかかった。その頃、横島は

 「俺のいた高校よりとんでもない度がでかいんじゃないか?(強いて言うなら変態度がでかい!特にあの九能がとんでもないくらいに!)」

 「ねえ、どうして私を校舎に入れるの?横島君?」

 「まあ、男同士の決闘に手出しは無用という事だ。それに、遅刻はやだだろ?(響のあの姿はあかねちゃんには内緒みたいだからな。こう言えば、あかねちゃんも納得するだろう。)」

 「そういう事なら仕方ないわね」

 遅刻という言葉に納得して、校舎入っていた・・・そして、水のかかった二人はどうなったかというと、

 「朝っぱらからこんな目に遭うなんて!おい良牙!お前の不幸を俺にかぶせるな!」

 「がっぶ~~!!(知るか!いつもの事だろ!)」

 乱馬は赤髪の女の子(この姿の時はらんまと書く)になり、良牙は小さい黒豚になった。冒頭で書かれた呪泉郷にこの二人はそれぞれの泉で溺れており、水をかぶるとこうなるのである。因みに、元に戻るにはお湯をかぶれば大丈夫である。←横島がどんな泉に溺れてかはまだ先だ!

 らんまの腕に噛みつく黒豚良牙。どっちもにらみ合いをしていると、

 「おおおおお!目を覚ますと、目の前におさげの女が!これはもう僕と結ばれるための運命に違いない!さあ、おさげの女~、僕とデートを!」

 「な!目が覚めたのか!よるんじゃねえええ!!それに俺は男だあああああ!」

 水の入っていたバケツが当たり意識が戻った九能が、にやけ顔でどこから出したのかわからない花束をらんまの事をおさげの女と呼んで差し出し、デートの申し込みをする。そんな気持ち悪い顔をする九能を力任せに殴るが、

 「待ってくれえええ!おさげの女あああ!」

 「あああもう、来るなああああ!」

 今度は気絶も失神もしないで、欲望全開でべた惚れしているらんまを追いかけまくる。←九能は目の前でこの変身を見ても乱馬=らんまと気づかない。因みに本当に原作でもらんまをおさげの女と呼んでいる。

 その時の黒豚良牙は

 「ぶ~~、ぶ~~~(あかねさんいなくなっているし、お土産渡すの忘れてた!)」

 方向音痴の為、いつも迷子になるのでサバイバル七つ道具を常に持っている彼はそれを入れている結構重いリュックと唐傘を必死に引きずって学校を後にした。←その迷子ぶりは説明できないくらいだ(マジで)!

 

 そして、

 「早乙女乱馬君、遅刻なので廊下で逆立ちしてください」

 男に戻った乱馬が遅刻になったので、担任の抜作から廊下に立たされたのは言うまでもない・・・あれ?逆立ち?そして、別に乱馬は気にしないで本当に逆立ちした。←これはあのJS担任が来る前と考えてください。

 そこに、

 「早乙女乱馬~~!おさげの女をどこへやった~~!!」

 同じく遅刻で、こっちは普通に立たされていた九能が攻撃をしたが乱馬は避けた。

 「おい九能!何しやがる!」

 「それはこっちのセリフだ!貴様はおさげの女に何と酷いことを!」

 「・・・こいつの頭の中で俺は何をしているんだ?」

 「おさげの女を救うためにも早乙女乱馬!貴様を「(ガラ)ダメですよ、廊下で暴れては。後、何があったのです?」先生!こいつはとんでもないことを!」

 そんな騒ぎを廊下ですれば、当然教室の抜作は廊下に来る。

 「いや、これは全部こいつの妄想で」

 「・・・なるほど、乱馬君がおさげの女性にいろいろした妄想を現実だと思ったのですね」

 「え?その通りですが話していないのにどうしてわかったんです?」

 「この本を見ましたので」←といって、原作本を出す。

 「・・・とんでもないネタばらしをするんじゃ「おさげの女を、出せえええええ!」ああ、もうこっちもこっちで頭が痛いことを!」

 とまあ、横島以上に濃いメンツが勝手に騒ぎを起こすので横島の影がここでは薄かった。これが学園生活の一部だが、横島の生計を立てているバイト先はどこかというと?

 「あいや~!横島!こっちの注文お願いね!」

 「ムース!出来たからシャンプーにこれを渡せ!」

 「わかった!・・・おい!横島、料理はまだか?」

 「このバカ!メガネをかけろと言っただろ!」

 らんまに負けて命を狙っていたが乱馬に負けてべた惚れになり、それ以来婿にしようと企んでいる水をかぶるとネコになる美少女・シャンプーと百年以上生きている彼女の曾祖母・コロンが営む中華料理店・猫飯店でバイトをしていた。もちろん、チャイナ服を着るシャンプーのちちしりふとももに負けて

 『いくらでもいいです!俺を雇ってくださいイイイイ!』

 と言ったのは簡単に予想できるだろう。一応、断っておくが時給はやっぱり最低賃金を下回っているが、美神ほどひどくなく時給五百円だった。最初は下心満載な横島を追い出すために一般的にも法的にも低すぎるこの時給を言い渡したが

 『そんなに貰っていいんですか!よろしくお願いします!』

 と、返した事に呆気にとられたコロン。まさか、さらに半分少ない時給で労働基準法完全無視のブラックな職場でかなり長い期間働いていたなんて思いもしないだろう。←ここも少しブラック気味だが、横島なら大、丈、夫!

 次の日から早速厨房で働くことになったが、フロアじゃないことに号泣した横島。←コロンが採用を言った帰り道にナンパする横島を見て、こっちにするべきだと判断した。

 そして、ここにはもう一人水をかぶるとアヒルになる男・ムースがいてシャンプーを嫁にすると誓っているが、当の彼女は乱馬に夢中の為、絶対に乱馬を倒して自分が婿になると誓ってもいる。ただ、彼は超超超超超ちょ~~~~~~うドがつくほどの近眼であり、メガネをかけなかったら目の前のモノすらわからないのだ。←これも原作を見れば超を書きまくった理由が分かるぞ!

 さっきも横島が料理を渡そうとしたが

 「げ!干物のバケモノ!」

 「誰がバケモノじゃい!(ばっき~~!)」

 ムースはその横島に背を向けて、厨房に入ってきたコロンを掴んで話していた。バケモノ呼ばわれされたことで、彼をいつも持っている杖でぶっ叩くコロン。

 「全く、いさせてやっておる恩を忘れおって!」

 「まあまあ・・・そう言えば、婆さんって中国からいろんな薬を取り入れているみたいだが、惚れ薬みたいなの無いか!」

 「それをシャンプーに使わせるつもりじゃろ!・・・あればとっくに婿殿(乱馬)に使わせてシャンプーと結婚させて、店など閉店させてお前とムースを置いて中国に帰っておるわ!」←お互いの小指に中国の行商人が売っていた運命の赤い糸を結ばせて二人を結婚させよう。というこのアニメの話があった。

 「その通りだな・・・・・・・・・・・本当にないの?」

 「ないと言っておるじゃろううう!さっさと、注文の品を作らんかあああ!(べっこ~~ん!!)」

 こんな漫才をしながらも、ちゃんと仕事をして稼いでいた。

 

 

 そんな生活の中、乱馬に父親が勝手に作った許婚がもう一人増えたり、乱馬が世界一の超どスケベ武闘家・八宝菜に弱くさせられたり、呪泉郷最悪の泉で溺れたパンスト太郎が襲い掛かったりして、横島はこの日常が自分のいた世界と変わらないくらいドタバタしていたので楽しいと思いながら生活していた。←因みにパンスト太郎は本当にこの名前です。名付け親は・・・原作を見てねWWW!

 だが、ある時・・・

 

 「お、お湯を入っても・・・男に戻らない」

 

 らんまがお湯をかぶっても男に戻らない出来事が起こった。それはハーブと呼ばれる女が二人の従者を従えて日本に来た際に、乱馬が逆鱗に触れたのか彼女が持っていた止水桶という効果で姿を固定化されてしまい、女のままになってしまったのだ。

 「らんま、安心しろ!俺が責任をもって」

 「くたばりやがれええええ!(ばっき~~!!)」

 しかも、その時たまたま横島が天道家にいたため、風呂場で驚きの悲鳴を上げたバスタオル姿のらんまを見てとびかかって殴られた。その後、コロンから詳しい事情を聴き止水桶の効果を打ち消す開水釜というものが日本にあり、彼女はそれを目当てとしていると推測。

 連中達を追って男に戻るために旅立つらんまだが、

 「いくぞ!乱馬!」

 「オラ達も行くだ!」

 「さあ、行こうぜ!」

 良牙・ムース・横島も一緒に行くことにした。良牙とムースはもう一つ目的があるみたいだが、横島は

 『戻る前にらんまちゃんのヌードをもっと拝まないと!』

 これだった。実際、らんまの半裸ならかなり見てきたのだが、やはり全裸と比べると天秤は速攻で傾くだろう。まあ、それとは別にもう一つ目的もあるのだがそれはもう少し後の話。

 ただ・・・旅立ってすぐに旅館で働く羽目になったり(メガネを外したムースが旅費や食料を入れたカバンと置物のタヌキと間違えて持ってきた)、その旅館にいたハーブと戦ったが歯が立たなかったり、連中を追っている最中に良牙とムースが止水桶を使って水をかぶっても人間のままでいたいが為に・・・それに入った水をかぶってしまったためにお湯をかぶっても黒豚・アヒルのままになってしまったりした。

 ただ、ハーブが開水釜を求めた最大の目的は、彼女が実は乱馬同様水をかぶると女になる体質になっていて本当は男だったことだ。

 

 その後、ハーブと戦い途中で三人共無事男に戻ることが出来、乱馬はハーブを倒すことが出来た。ただ、別れる時に、

 「なあ、ちょ~~っと、お願いがある」

 「何だ?」

 「一度だけ、水かぶって女になってくれないか?」

 「何!貴様」

 「いや、お湯かぶれば元に戻るからさ!頼む!」

 と横島がハーブに頼んで女になってもらいその姿を写真に収めたが、本当にそれだけでありその後ちゃんとお湯をかぶって元に戻してさよならした。←部下二人がこれ以上ないほど残念な顔をしていた。

 『よし、これで手に入った!』

 だけど、横島はあるモノも手に入れていた。

 

 

 その後、また日常生活・・・まあ、いろんな出来事があったが普段通りの生活を送り始めた。

 「シャンプ~~~~!」

 「あいや~、乱馬好き好き好きね~~!」

 「だあああ!毎日毎日うるさいいい!」

 このようにシャンプーが乱馬を見るとすぐに抱き着いてゴロゴロしてキスしたりする。もちろん、ムースはそれが許せなくて彼の使用武器・暗器を使って乱馬に攻撃を(横島は呪いをかけようと)するが

 「邪魔だ!」

 「邪魔ね!」

 二人の攻撃であっという間に撃沈する。←ふっとばされるムースに横島が当たって呪えなかった。

 「は~~、どうしてあいつがいいんだ?他にもいい女がいるだろ?」

 「シャンプーじゃなきゃ、シャンプーじゃなきゃ」

 「あんまりしつこいとストーカーで警察に通報されるぞ(俺も経験者だし)」

 「ううう、ううううう」

 猫飯店でがっかりするムースの相手をする横島。ムースはシャンプーだけだが、自分もいろんな女に言い寄りまくって相手にされなかった経験者なので一応慰めるが、←警察に通報されたのは横島だけ。

 「オラの何がいけないだあああ!シャンプ~~~!!!」

 「・・・さっき言ったのに聞いてねえじゃねえか」

 既に耳には透明な耳栓があるのか、目の前の横島の声が全く聞こえてない。

 『・・・今やるか?』

 ある一つの企みを実行することにした。折角愚痴を聞いてやっているのに存在すら気づいてないことに腹も立ったので、こっそり置いていたあるモノを持ってきて・・・

 

 「だったら、シャンプーと同じ立場に立ったらどうだ!」

 

 横島がそのあるモノに入っているものをムースにかけた。

 「な、なんだ!」

 まず入っていたもの水だ。それならムースはアヒルに変身する・・・と思いきや、

 「何するだ!」

 「ふん!愚痴に付き合っているのに無視するお前が悪い!それより今はどう生きるか考えた方がいいぞ」

 「は、な・・・にいいいいいい!」

 横島の言葉に疑問を持った次の瞬間、

 

 「な、何で胸がこんなにあるんじゃああああ!!」

 

 自分の着ている男物のチャイナ服の胸の部分にボリュームがあることに気付いた。

 「ふ、女になればさすがのシャンプーも接し方を考えるんじゃないか?」

 「男じゃなきゃ意味がないだ!もしかして、今オラにかけた水って呪泉郷の乱馬が入ったという」

 「ああ、女になるあの泉の水だ!腹立たしいイケメンを女にしてやろう!と思ってこっそり持ってきたんだが、お前が女になれば少しはシャンプーの気持ちも理解できるんじゃないか。と思ってな!(本当はイケメンの領域に入っていたあのパンスト太郎にぶっかけるつもりだったが、名前が余りにも余りにも過ぎたのでやめたんだ)」←横島、本人から名前を聞いた時超大爆笑して呼吸困難になった。

 その後、すぐにムースはお湯をかぶって元に戻ろうとしたが、

 「な、何故、戻らないんじゃ!」

 何故か、女の体のまま戻らなかった。

 「がははは!これ、な~~~んだ?」

 「・・・そ、それは!止水桶」

 「その通り!開水釜はこれと引き換えにハーブにあげちまったぜ!だから、お前はもう女として生きるしかないんだ!しかも、あいつがどこ行ったなんてわからないしな!」

 「な、な、な、何てことをおおおおお!」

 「何じゃ、さっきからうるさい・・・ぞ?」

 「ぶ~~、乱馬。店に来なかった・・・あれ?」

 大騒ぎするムースに苛立ったコロンと店の玄関を開けて戻ってきたシャンプーが、女になったムースを見て誰この人と疑問そうにした。←外見メガネをかけたロビンと思ってください。

 「オラじゃ~~!ムースじゃあああああ!」

 シャンプーの声に反応して、彼女に抱き着いて必死に分かってもらおうと名前を言った・・・・・・ただ、メガネを外していたので抱き着いたのはシャンプーじゃなく横島だった。

 『ちょ、ちょっと待てえええ!マジでシャンプーちゃんやらんまちゃん以上のボリュームのある胸じゃねえかあああ!しかも、目の前で見て分かったけどすっげえ可愛くなっていやがる!乱馬があれだけかわいいらんまにしてしまうあの泉の効果・・・恐るべしいいい!(ぶっしゃああああ!)』

 力強く抱きしめられた横島はボリューム抜群なおっぱいの感触とお姉さん系な綺麗な顔になったムースに、想像以上の泉の効果に自分の胸に押し付けられる乳の温もりに我慢が出来なくなって鼻血を出した。

 

 その後、何とか(一時間ほどかけて)自分を落ち着かせて二人に説明をした。この女は乱馬の落ちた泉の効果で(メガネをかけた)ムースが女になった姿だと理解させた。

 「なるほどなるほど、よくやった!横島!」

 「あいや~、これなら婿になれと迫られないね!」

 「がはははは!この横島、女を手に入れるためなら卑怯なんぞやってやるぜ!(まずい!胸のドキドキが止まらない!)」

 「威張れるか!あと、何でこんな格好しないといけないだ!」

 「「「ここの制服だからだ」」」

 コロンとシャンプーは乱馬との結婚の障害が一つ消えたことに喜び、横島はその二人を見て威張れない言葉を言って(内心ドキドキが止まらないまま)胸を張った。そして・・・肝心のムースはというとシャンプーと同じチャイナ服を着ていて、更にコスプレみたいにアヒルの羽が背中から天使の羽みたいに生えていた。

 「まあ、シャンプーとペアルックと思えばいいだろ」

 「カップルのペアルックならよかったが、女同士のペアルックは喜べないだ!」

 「とっても似合ってるね。ムース」

 「そうじゃぞ、看板娘もシャンプーだけじゃ足りないと思っておったからな」

 「な!店に出させ(からんからん)「お、客のようじゃな。注文を取ってきてくれ」「頼むね」・・・ううう!」

 実は(コロンに一瞬で)女の下着に変えさせられていたムース。それが見られないか不安の中、注文を取りに行くことになったのだが、

 「・・・美しい!おおおお、これは運命の出会いに違いない!さあ、メガネの女!僕とつきあ」

 「九能はお断りじゃああああ!」

 何と、客は九能で、しかもらんま同様ムース(女)に惚れてしまった。←因みに九能はいろんな女にそれを言ってはビンタをくらっているが、全然懲りない。

 「待ってくれえええ!メガネの女~~!せめて、電話番号だけでも~~!」

 「寄るなあああ!らんまの気持ちが痛いほどわかるだあああ!」

 だが、女に関わるとゴキブリ以上の生命力を持って這いずって近寄る九能。その姿に恐怖したムース(女)は走って店を出て逃げ出したが、九能は起き上がって後を追いかけていった。

 「うんうん、これならあやつとやっていけるな」

 「そうね。女として大事なことをしっかり教えてあげないといけないね!」

 助ける気がないコロンとシャンプーはうんうんと頷きながら、店の営業を始めたので横島はぶつぶつ呟きながら厨房に入っていった。

 次の日、店にやってきた乱馬達にもムースの女体化をばっちり見られた。もちろん乱馬も良牙も笑ったが、

 「それならお前らも思い知るだあああ!」

 「な、て、てめええええ!」

 「おお!良牙までついになったか!」

 何と、横島にかけられたあの泉の水を暗器(たらい)で集め隠し持っていたムースが二人にかけた。乱馬はらんまになっただけだが、良牙まで女になった。しかも・・・彼、もとい!良牙ならぬ良子はお尻から豚の尻尾が生えていて、頭から豚の耳も生えていた。←良牙は・・・らんまに近いものだと思ってください!

 「・・・ねえ、これどう収拾つけるつもり?」

 あかねは唖然としながら元凶の横島に訊ねた。彼女は子豚良牙時代のその尻尾や耳を見ていたはずだが、女になったインパクトの方が強くて同じものだと気づかないで、これも泉の効果と勘違いした。

 そして、当然・・・

 「バンダナの女!僕と結婚を前提のお付き合いおおおおお!」

 「そう言うのはこいつらにしやがれええええ!」

 「おさげの女!安心してくれ!君とも結婚するから!」

 「てめえとする気なんぞ永遠にないわああああ!」

 「さあ、メガネの女!君も僕と愛の時間を過ごそう!」

 「心底ごめんだあああ!」

 「天道あかね!君もいたか!ここは天国!さあ、僕の家で一緒に暮らそう!」

 「さっさといなくなってくださあああいいいいい!!」

 「ふふふ、皆照れ屋だな。安心してくれ!僕はちゃんとわかっているぞ!」

 「「「「何一つわかってねえええ!(ばっきいいいいい!!!)」」」」

 原作よくある現象・いきなり九能現れる!が発動して、カオスになった。とりあえず、万感の思いを込めてカオスの元を殴り飛ばした。←マジでいろんな巻で出没します!

 「あいや~、横島。大騒動ね」

 「うむ、どうするつもりじゃ?」

 「二人はどうしてほしい?」

 「しいて言うなら、ムースが誰かを好きになってほしいネ!」

 「さっきの九能でもいいんじゃがな」

 店の奥でこっそり見ているシャンプーとコロンが、現状の元凶の横島にそう言った。

 「なるほど、わかったよ」

 二人の意見を聞くと、何やら言い争いをしている乱馬たちのところへ行き

 「ムース。こいつを飲み込め!」

 「むぐ!な、なにを飲ませるだ!」

 あるものを飲み込ませた・・・それは、

 

 「横島!お前・・・・・・好きだああああ!」

 

 そう、あの人食い鬼グーラーを惚れさせた文珠「恋」である。見事に文珠の効果でムースがヨコシマを好きになってしまった・・・まあ、横島らしいというか。

 「横島、お前と結婚がしたい!しようじゃないかあ!」

 「おおそうか!やろうか!」

 「「「・・・・・・(ぽか~~ん)」」」

 乱馬達はいきなりムースの告白に、そして受け入れた横島に唖然とした。そして、

 「ほ、本当になったね・・・まあ、これで乱馬にもっとアタックできるね!」

 「文珠、とんでもない効果だね。これは誰にも知らせないほうがいいな」

 シャンプーは本当にムースが別の人間を好きになったことに喜び、コロンは文珠の効果と知り(なぜ知っているのかはシャンプーの着替えを覗こうとしていることを叩きのめしてその時に落としたため)、予め聞いていたが今まで効果は見たことがなかった。いろんな効果のある道具を見てきたが、ビー玉一つでここまでの効果が出るものはコロンも初めてだ。だからこそ、これがもし八宝菜に知れてしまったら、ほぼ百パーセントで「透」で女風呂に入ったり、「女」で女に化けて女風呂に入ったり、「裸」で女子更衣室の女子を裸にしたり・・・などなど、やばいことこの上ないので決して口にしないことを決めた。

 

 

 

 その後、乱馬達には中国の惚れ薬が聞いたとごまかして帰ってもらい、

 

 「横島~~、ず~~っと、一緒じゃあああ~~~♡」

 「おおよ!俺も離れんからな!」

 

 二人は横島の部屋で一緒に風呂に入って洗いあった。お互いの裸を見せ合って、女体化したムースの体はあのボア・ハンコック級のボディに横島は鼻血を出しかけそうになった・・・が、ここで一つ問題が発生した。

 「あれ?横島。お、お前!」

 「あ・・・ばれちまったか」

 ここまで文字で書いていて読者の皆も知らないだろうが、実は横島は

 

 「どうして、さっきまでの顔が変わっているのじゃ!」

 

 あの呪泉郷の泉である人物の顔になっていたのだ。その人物が・・・

 『はあ、裸が見れるからって油断しちまった・・・それにしても、まさかおぼれた泉がアシュタロスの野郎が溺れた泉だったなんてな』

 なんとあのアシュタロスだった。それが、自分の知るアシュタロスかそれとも別の世界のアシュタロスなのかは知らないが・・・そいつの顔になっていたのだ。もちろん、最初はちょっと複雑だったがその顔のままで中国内を歩くと、なぜかモテたためその顔のままでずっといたのだ。元の顔だと本当に何もしてない時すら覗き犯にされたこともあったので、ちょっとしたトラウマも一つの原因である。

 一緒に風呂に浮かれたこととずっとこの顔でいたのですっかり忘れていたことが、この事実を巻き起こした。

 『ムースには悪いことをしたな・・・気持ちも、顔も、騙して』

 文珠と泉の効果でこうなってしまったムースへの罪悪感が膨れ上がる横島だが、

 

 「顔ぐらいでオラは嫌いにならないんじゃ!オラの愛は本物じゃあああ!」

 

 と、まるでいつもシャンプーに言っているようなことを言って抱き着いてきた。かなりボリュームのある胸が横島の胸板に押し付けられたが、

 『・・・俺も、本気で好きにならないとだめだな。しっかりするんだ!俺!』

 その言葉が文珠で改変された想いなのか、それとも本心なのかわからない・・・でも、横島は決めた。グーラーの時は彼女が死にかけた時に「蘇」を使って体の全てを再構成したからこそ心も元に戻った。でも、今回はそうはいかない。同じことなどできないし文珠で元に戻るかどうかわからないし、また違う改変をしてしまうかもしれない。なら、このまま自分が責任をもってこのムースと幸せになるべきだ・・・そう決めたのだ。

 『よし!がんばるぞ!』

 気持ちを新たにして・・・抱き着いてくるムースを抱きしめ返して、キスをした。

 

 

 

 

 

 

 半年後、すっかり女として生きることになったムースが懐妊した。

 「ムースはしばらく安静にしないといけないんだ。済まねえが、しばらく来ないでくれ」

 「じゃ、失礼するだ」

 「大事に育てような」

 「ああ、幸せになるだ!」

 と言って、横島と若干お腹が大きいムースがいちゃつきながら天道家を出た。出た後も、思わず野次馬の皆が玄関からくっついて歩く姿を見て羨ましいと思った・・・家に戻ると、

 「乱馬君!早く初孫が見たいぞ!あかねと頼むぞ!」

 「ぱお!ぱ、ぱおぱおぱお!(わしも見たいぞ!男を見せろ!乱馬!)」←( )内を書いた手持ち看板を持つジャイアントパンダ・・・の泉に落ちてその姿になった乱馬の父親・早乙女玄馬。

 「な、なに言ってるんだよ!おじさんに親父!!」

 「そ、そそそそ、そうよ!おじさんに父さん!き、ききき、気が早はや!」

 早急に後に続け!という二人の父親に迫られて焦る乱馬とあかね。

 「乱馬~!あかねより私とするね!私はいつでもいいね!」

 「乱ちゃん!許嫁のこの久遠寺右京を捨てないわよね!」

 「乱馬様~~!乱馬様との子はこの九能小太刀が産みますわああああ!!」

 「「な、何でこの三人がここにいるんだ!」」

 「ごめ~~ん。乱馬君、この三人が君との間に早く子供がほしいと言うから入れちゃった♪(だって、諭吉さんを出されたら入れないわけにはいかないじゃない♪)」

 だが、いきなり現れた乱馬が好きなシャンプーとぱっと見男な久遠寺右京と変態度なら兄に負けない九能小太刀にびっくりする。←三人の後ろで、全然悪気のない笑顔で謝る金が大好きなあかねの姉・なびき。

 そこに更に

 「あかね君と子作りだと!そんなのこの九能帯刀が許せん!」

 やはり突然出てくるこの男。もはや、三人が現れただけでもカオスなのに九能に

 「乱馬!き、きききき、貴様ああああ!!!」

 良牙も出てきて、

 「おおお!こんなに女がいっぱい!さあ、乱馬よ!お前も(ばっしゃあああんん!)・・・何!もっと女が増えた!これや桃源郷じゃあああ!」

 「「何するんだじじいいい!」」

 八宝菜が庭の水を思いっきり乱馬・良牙にかけて女にして、女の数が増えたことに喜ぶ。

 「あらあら、お客さんがいっぱいね」

 そんな光景をとても穏やかな顔で見る二人の姉・かすみ。

 「おお!天道あかねにおさげの女にバンダナの女!僕と結婚してくれえええ!」

 「「「お前とは、一生しなああああいいい!!!」」」

 同じく女の数が増えて喜ぶ九能を殴る三人・・・天道家は今日も平和でゆったりとした大騒ぎであった。

 




 何か、横島の恋愛事情より周りの変態な日常が楽しくなって最後はこうなってしまった。沈水桶で女にさせて、『好』で横島を好きにさせる。文珠でさせたのはこっちの原作でもやったので、今回はそのままの状態にさせたらどうなるか?をここでやりました・・・懐妊まではやり過ぎたかな?


 次回は、スーパーマリオオデッセイで出たポリーン市長で行こうと思います!ただ、できる限り構想してますが、もしうまくまとめられなかったら変わるかもしれません!


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ポリーンと付き合ったら?(スーパーマリオオデッセイ)

 皆さんに謝罪です!いつもより短めです!そして・・・中々うまく彼女とつなげられる話や好感度アップな出来事は一つしかなかったので、結構無理矢理です。ただ、それ以上に彼女の性格をかなり都合よく書いてますので、そこをご理解ください!

  設定
 横島は別の島にいるところを、原作主人公に会います。
 上でも書いた通り、ヒロインの性格がご都合主義で書いてます。
 今回は彼女がヒロインなので、原作ヒロインとはただ会う程度にしました。

 では、どうぞ!


 「・・・こ、ここはどこなんじゃああああああ!」

 話の始まりが横島の第一声である・・・だが、無理もない。何故なら、横島がいる場所は原作で言う失われた国・ロス島だからだ。

 「ううう、ジャングルレベルで周りは木だらけじゃねえかよ」

 そこら辺を歩くが、何一つ文明のモノがない。鳥や虫はいるが、ここから脱出するには役に立たない。ただ、芋虫みたいな虫が体が伸び縮みすることに驚いた。しかも、一周して誰もいない上に毒の沼もあり、食料もほぼないに等しい。このままでは一か月以上何も食べなくても死なない両津勘吉には負けるが、ゴキブリレベルの生命力をもつ横島でも飢え死にするかもしれない。

 

 「誰か~~!ここに来てく・・・(ごおおおぉぉぉ)ん?」

 

 何一つ希望が見えない現状に、必死に空に向かって叫ぶ。すると、どんより雲の中がいきなり帽子型の飛行船が現れた。

 「おおおお!俺の叫びが届いた!助けて・・・くれえええ!(どどどどど)」

 助かる手段がいきなり現れたことに喜んだが・・・その飛行船が煙を出しており、しかも自分に向かって落ちてきたので途中から救助要請から救命要請になった。←「助けて」までは自分を乗せてくれという意味だが、くれええ!は落ちてくるな!あっちいけ!と言う意味。

 「だああああ!何でこっちにくるんじゃああ!!」

 どう見ても飛行船は制御不能なのに逃げ出す横島の後を追うように、まるでギャグ世界のお約束と言わんばかりに逃げる横島をキラーの如く着いていき、最後にはぶつかる一歩手前で、

 「ああああああ!どちくしょうううう!!(どっぼおおおおおんん)」

 アニメあるある、気づけば地面ではなく空中を歩いていました!という展開が発生して、崖落ちならぬ崖オチを作り出した横島は見事に毒沼に落ちた・・・が、毒には美神料理・ベスパの猛毒攻撃等で慣れている為、チャ~ンチャンチャンチャララチャラララララ~~ンなBGMが聞こえてガメオベラ(GAME OVER)にならないで無事だった・・・因みに、飛行船はその崖の手前で止まることが出来た。

 

 「何でこうなるんじゃあああああ!」

 

 この悲鳴に答える回答があるなら・・・これが横島忠夫という存在意義だからだ。←見えるぞ!読者よ。君らが力強く頷く姿が見える!

 

 

 その後、文句を言おうと命がけで崖を上って飛行船から出てきた一人のひげのおっさんに駆け寄ったが・・・自己紹介の時に聞いた年齢が、実は自分と一回りくらいしか歳をとってないことを聞いて驚いた。←24~26歳くらいの設定らしい。見た目があれなのに!でも、それならピーチに求婚するのも納得!

 帽子から小さな幽霊みたいな見た目のキャッピーと呼ばれるものが現れたが、横島からすれば自分の世界でいつもそういう浮遊霊を見ているのでどうってことない。その後、そもそもどうして落ちてきたのか話を聞けば、ひげのおっさん・マリオはクッパと呼ばれる巨大亀に自分の国の姫さんを攫われしまい、しかも嫁にするつもりらしい。それを聞いて、亀が女と結婚出来るわけないだろ!と横島が叫んだのは無理もない事。

 更にキャッピーの妹もクッパにさらわれたから助けに行くとのこと。その姫は美人かを尋ねたらマリオが写真を持っていたので見たら、意気込んで俺も行く!と気合を十分に持って、飛行船のエネルギーとなるパワームーンを集めて救出の度に同行することになった。

 そして、次に着いたのが都市の国。いきなり台風並みの暴風雨が襲ってきたが、

 

 「こんにちは僕横島!お姉さん!僕と結婚を前提とした付き合いをしませんか!」

 

 着陸したビルの屋上に横島好みの美人がいたので、濡れネズミになることお構いなしですぐにナンパした。司会に入った女性をナンパする・・・これが横島アイデンティティ。

 「え?え?」

 「いいですよね!とっても美人で素敵な(ちちしりふとももの持ち主の)お姉さん!」

 「あ、あの?その」

 「えっと、いい、ですか?」

 「その、今は(わ、私をそんなに褒める人って初めて)///」

 「あ、あの、すんませんした!無理やり、あんなこと言って」

 最初は押していたが、戸惑う彼女を見て段々押しが弱くなりついには謝った。横島は自分のナンパを罵声で拒否したり力づくで止める女性にならもっと食い入るが、断れない・弱弱しい態度の女性にはすぐ引き下がるのだ。ポリーンは自分をそこまで褒められたことにこっそり照れて戸惑っていたが、横島にはそれがそういう態度に見えたため、ナンパを止めたのだ。

 その後、気が萎えた横島とようやく追いついたマリオが彼女から説明を聞いた。彼女はこの都市の国の市長・ポリーンで本来ならこの時期はフェスティバルの準備に入るころだが、クッパが奇襲してきたせいで市長のビルに機械仕掛けの長い芋虫みたいなのを巻き付けたため、それが出来ないらしい。

 「お任せください!このあなたの恋人・横島とこのマリオが見事に解決してみせましょう!」

 「やっふ!」

 「え、ええ・・・お願いします(恋人?出会ったばかりなのに?・・・で、も、悪くない気が)」

 そいつを排除するためにいいとこ見せようと横島と困った人を助けようとマリオが立ち上がった。ただ、横島の恋人宣言に戸惑うポリーンは、疑問に思いながらもお願いした。二人が言った後に、

 

 「あの人と私が恋人?そうなのかしら?それなら、結婚して一緒にならないといけないわよね。そうなると、まずは・・・」

 

 こんな言葉を発したポリーンに傍にいた部下はびっくりしていた。まさか、横島はポリーンが本気で恋人になろうと考えているなんて思いもしないだろう。もしかしたら、かつて(ゴリラに)誘拐歴のある彼女はまた同じようなことになったら迷惑がかかると思って、皆から距離を置いて恋愛に花を咲かせなかったと思える。そして、彼女を尊敬している国民の皆はその領域で止めているからアプローチもなかったのだろう。だからこそ、横島みたいにただの女として見られるのが初めての感覚であり、そんな気持ちにさせた横島となら・・・と思ってしまったのかもしれない。

 

 

 そして、どでか芋虫をマリオとキャッピーの合体技・キャプチャーで戦車に入って攻撃したり、横島の文珠『電』で芋虫の機会の体をショートさせようとしたが雨が降っていて一緒に電撃でバチバチし合ったりして、何とかぶっ壊すことに成功した。

 ようやくフェスティバルを開催するのだが、ヴォーカル・ギター・トランペット・ドラムの四人を集めることになった。マリオはフェスティバル後にすぐ出発できるよう飛行船のエネルギーであるパワームーンを集めさせて、横島一人がその四人を集める事になった。もちろん、美女のポリーンの好感度稼ぎが理由である。

 「ちょ!な、何でこんなビルの屋上にいるんじゃ!」

 「音を響かせるにはいい場所でしょ?」

 「こんなに上じゃ聞こえないだろ!」

 まあ、約一名何でこんな場所にいるんじゃ!と言える場所にいたが無事集めることに成功したが、

 「すいません。どうやら、都市の電源が切れているようなので見てきてもらっていいですか?」

 「奥さんの頼みなら喜んで!」

 「(奥さん・・・何かいい響きです///)」

 今度は地下発電に異常があるとのことなので、そこにいくと・・・

 「むぎゃ!」

 毒を吐くパックンフラワーがたくさんいてどんどん浴びていく横島だが、

 「ポリーンさんの(ちちしりふとももの)為なら例え火の中毒の中じゃあああ!」

 好感度アップの為に、気にせずどんどん進む。←原作ゲームだと避けるスペースがあってそこが安地になるけど、リアルだと浴び続けると思う!

 「よっしゃ!到着した!」

 何とか発電場所に到着した・・・が、

 「あ!横島さん。来たんですね!」

 「・・・・・・何でいるんですか!」

 「市長ビルの地下から直通でいけるんですよ」

 「・・・そっちから行かせてほしかったあああああ!!」

 何と、先にポリーンがいた事にびっくりした。何しろ、道端のマンホールを開けてここまで毒まみれになりながらやってきたのに、最短で安全に来れる道があると聞いて大絶叫した横島。←多分原作やった人も、何人かは叫んだのではないか?

 そして、無事に電気を通してフェスティバルを開催させることが出来た。何かマリオが昔懐かしい画面になったり、途中でパワームーンを手に入れたりしていたが、横島は

 「最高です!ポリーンさん!」

 市長という仕事をするためのスーツスタイルで気づかなかったが、それを脱いだ赤いワンピースを着たらかなりボリュームのある胸に引き締まっているスタイルに夢中だ。しかも、あのCMでも流れた名曲を踊りながら歌うので

 「とても美しいです!もう、辛抱たまらん!」

 彼女の魅惑的な姿がますます倍加する。横島も煩悩がどんどん高まるが、

 「ぬうああおおおお!ダメじゃあああああ!」

 「横島さん。一緒に踊りましょう」

 「へ、は?」

 「(ぎゅ)さあ、今日は楽しむ日なんですから」

 必死に抑えている最中に何とポリーンが横島の手を握って、台の上に立たせた。突然の出来事に煩悩が一瞬で抜けてキョトンとする横島に

 

 「私達は夫婦になるんですから」

 

 とんでもない爆弾発言を彼女が放った。それを聞いて、

 「な、な、なあああああ、にゃああああ!!のrねあpgまpwがw!!!」

 横島は宇宙人語になるほどびっくりした。

 

 

 

 その後、都市の国中の人間にポリーンは横島と結婚することをニュースで報告した。まさか、横島もいつもやっている俺の女宣言を本気にするとは思わなかったので大混乱した。だが、こうなってしまっては横島は都市の国から離れられない存在になったのが、ピーチ姫に一度会いたい気持ちもまだあるのでポリーンを説得して何とかマリオに着いていくことに成功した。

 だけど、ある一つのお願いを聞いてからであり

 

 「私の欲しいと思っているものを持ってきてくれたら許します」

 

 自分の夫になるのなら、好みは一発でわかるはず!と言われてそれを探す羽目になった。←実際は言ってないが横島にはこの時はそういう意味に聞こえた。

 「これはかなり難しいぞ・・・美神さんみたいに強欲じゃないからお金なんか持って行けるわけないし」

 この時、思いっきりどこかの世界の上司がくしゃみしたのは当然の事。

 「おキヌちゃん・・・幽霊時代に服をプレゼントしたよな。そういったモノがいいんだろうけど、ここじゃすぐにそう言うものを用意できるわけないし」

 そして、元幽霊もまたくしゃみしたのは頷けること。

 「シロやタマモみたいに好物出せばいいと言うわけにもいかない・・・ぬうう、何かそれっぽいものがその辺に落ちてないのか?!」

 人狼と九尾もまたくしゃみしたのはお約束。四人共不思議がっていたが、結局横島が噂したものだと気づくことはなかった。

 とりあえず、マリオとパワームーンを探しながらプレゼントも探すことにした。いろいろ探していき、見つけたのはハンドバッグと帽子と傘の三つだった。

 「三つ全部という訳にはいかないよな・・・うう~~ん、一般的に言うならハンドバッグだよな。でも、帽子も好きだと聞いたし傘も日傘として使えそうな柄だし」

 女性へのプレゼントをしたことがない横島だからこそ必死に悩む。←作者も・・・ぐすん。

 「そもそも、道端に落ちているのをプレゼントしていいのか?つうか、これってマジで大丈夫なのか?」

 リアルだと確かに困惑しそうなことに悩むが、これが精いっぱいの横島。←その悩みはゲームなので大丈夫!

 「よし!ハンドバッグにしよう!帽子は既にかぶっていたし、傘は天気がいいから使わないとして!」

 実に単純な答えだが、確かに変に考えないでプレゼントした方がいい。←作者は本当にそれでいいのか分からない!だって、だって!うううわああああ~~~~んんん!!!

 結果は、

 「ありがとうございます!嬉しいです、私が欲しいものを分かってくれて!」

 うまくいった。その後光が見える笑顔に、

 「(どき!)う、うお!ま、マジでドキドキした」

 横島の心はドキドキした。そして、

 

 『わ、私は・・・横島さんなら、一緒になってもいいと思います///』

 

 その笑顔は、病弱の母と貧乏神の三人と一緒に暮らしていたが、自分のせいで貧乏生活が長引くのを防ぐために責任を取って結婚するべきだ♪と、にっくき西条から言われて出会って一日も経ってないのに自分の本質を見抜き、照れながら結婚してもいいと言った時の自分の隣に住んでいる花戸小鳩の笑顔みたいだった。彼女とポリーンは髪や顔だちに立場も似て似つかないはずなのに、その笑顔が何故か横島は似ていると思った。

 当時は美神やおキヌなどいろんな女性への欲望が強かったが、この世界に来て最初に出会ったのが彼女で思った以上に理想的かつ思い出した彼女やあの恋人レベルでいい女だったからこそ、横島は

 「ねえ、ポリーンさん」

 「何ですか?」

 「俺さ、最初に会った時にああ言ったけどさ・・・本気であなたを恋人と思ってなかったし、性分で言っちまったんだ」

 素直に彼女に白状した。

 「・・・・・・」

 「今まで女性から嫌われてばかりだったし、いい格好見せようとして失敗ばかりで、イケメンばかりがいい思いして、そいつらにバカな嫉妬燃やして余計に女が離れていって・・・でも、女への願望が強くて女の裸の覗きだって結構した事もある」

 「そうですか」

 「改めて言います。俺は・・・本気で、アナタを好きになりました」

 そして、今まで隠してきた本音を話して、頭を下げて謝罪をして、

 

 「そして、あなたはそんな俺を本当に夫にしたいと思いますか?」

 

 確認した。

 

 返答を聞いた後、横島はマリオに着いていき、クッパや兎達を倒して無事ピーチを救った。その時に初めて会った時にお約束の

 『生まれる前から愛してましたああああ!』

 と、横島らしいセリフを放つかと思いきや、

 『マリオ、よかったな!無事で!』

 超ド直球な美人だったけど、実に紳士な態度でマリオを気遣った。ただ・・・月で最後にクッパと二人で私と結婚!いや俺としてくれ!と火花散らせながら、二人して花をピーチを押し付けて

 『NO!』

 と言われて落ち込む姿を見た時は、

 

 『何か、いつもの自分を見た気がする・・・ははは(だらだら)』

 

 汗をたくさん流しながら、フラれて落ち込むクッパを背中を叩いて慰めるマリオを見ながら乗り込んだ飛行船で苦笑いをした。その際に彼女が来ているウエディングドレスを見て、

 

 『もし、ポリーンさんと結婚するなら彼女がこれを・・・(読者さんも妄想してください)・・・おおおお!に、似合う!よ、よ~~し!絶対に来て貰うよう頑張るぞおおおおお!』

 

 そう決意した。

 

 

 

 

 その後、横島はマリオと別れて都市の国に行ったが、

 「ぬおおおお!絶対に諦めんぞ!」

 すぐに彼女と結婚をして、彼女を祝うためのパレードという訳にはいかなかった。横島は女の為なら一生金持ちという道すら捨て一生貧乏確定という道というすら受け入れる男だが、このままでは横島は彼女に養われると言う感じになってしまう。それでは彼女の評判にも関わるので、

 『はい。一緒にいたいと思ってます・・・好きになるのに時間は関係ないですから』

 『・・・分かりました。だったら、お願いがあります!』

 横島は確認した時に、

 

 『俺このままじゃただの職無し人間ですので・・・あなたと結婚するにふさわしい立場に絶対になって見せますので!そうしたら、またプロポーズしますから!それまで待っていてください!』

 

 こう、彼女にお願いしたのだ。ちゃんと収入も手に入れ、まずは自分の生活を安定させ、彼女を幸せにできるくらいの人間になるまでは、結婚をしないことにした。それはしっかりしないとダメだ。と思い、今はポリーンと同じ市長ビルの一社員として働いている。バリバリ仕事をして、これからの都市の国の発展に頑張っているようだ。

 何しろ、この横島は(女にだらしない)父も(トラウマの)母もどっちもとんでもないくらいの仕事に関してはやり手であり、息子の横島忠夫にはこの二人の血をひいている。それが一時的だが表面化したのが、美神が西条に惹かれて想いに負けて事務所をほったらかしにしてGS警察になった時である。

 仕事をする本人がいなくなってしまいどうしようか困る状況下でも、横島は友人に頼んで入っていた仕事を片付けてもらい、どうしても自分達では対処できない仕事だったら美神の友人のエミに譲って依頼人に謝罪したり、美神の個人的理由をうまく隠して事務所の評判が下がるのを最小限に抑えた。これは、おそらく子供の頃に二人のそういう姿を見てきたからこそ、無意識でそれを教訓にしてうまく応用出来たからこそ、いきなりすぎる展開にそこまで臨機応変が出来たのだろう。

 そんな横島の隠された商才がここで発揮されれば・・・

 

 『ポリーンさん・・・俺と結婚してください!』

 

 このプロポーズをして、彼女に結婚指輪を渡すのも遠くない。さあ、頑張れ横島!

 

 

 

 

 

 

 

 

 三か月ほど経過して、月の国のもっと裏でついにマリオとキャッピーの冒険が最後を迎えた時、

 「私達も応援に駆け付けました」

 「最後まで頑張れよ!マリオ!キャッピー!」

 応援に駆け付けた世界中の皆の中にいた横島とポリーンの左手の薬指に指輪があったのを二人は見たらしい。

 




 今回は本当にすいませんした!何しろイベントが少ないし、このゲーム自体も恋愛要素皆無だし・・・ああ!選択ミスだったああああ!←全く、これだから無能作者は。
 あと、思い出すシーンで恋人ではなく小鳩ちゃんを使ったのは純粋度が結構同じに見えたからです。←作者が恋人の次に好きだとは言えない!


 肝心の次回ですが・・・合法ロリにしようと思います。つまり、見た目は子供頭脳は大人!な女性です。パッと思いつくのがおそらくコナンの灰原哀ちゃんだと思いますが、ここはいろんな意味深話を入れてまた出たドラクエ11で行こうと思います!そして、このゲームで合法ロリと言ったら・・・あの子しかいませんよね!


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ベロニカと付き合ったら? 前編(ドラゴンクエスト11)

 すいません、今回は二話に分けます。今回のドラクエ11はかなり気に入っているので、長く書きたいのです。ドラクエの原点とも言える作品なので。
 決して、スマホの閃乱カグラがGANTZとコラボするから、やるネットゲームが増えたからそっちに意識を集中したいからではありません!←そのつもりだろ!


 今回はかなり真剣に書きます。では、どうぞ!


 命の大樹・・・それは、万物の源と言われる場所。その場所には勇者のふるう剣があり、勇者一行はそこへ向かうがデルカダール王の企みのせいで悪魔の子として扱われ、世界から敵視されていた。

 だが、勇者・イレブンの人柄を理解して仲間になるものと勇者を守るべき者も少なからず存在していた。

 「俺はお前を信じている」

 預言者の言葉に従い、自分の贖罪を晴らす者・カミュ。

 「あなたは、決して悪魔ではありません」

 「私達が守ってあげるんだから、感謝しなさいね!」

 かつて勇者の仲間の生まれ変わりとして生を受け、イレブンを希望と見て守るべき立ち上がった姉妹・ベロニカとセーニャ。

 「うふふ!イレブンちゃんはとてもすてきね~」

 行動も口調も女だが、立派な騎士に負けない信念を持つ男兼オネエ・シルビア。

 「辛すぎる事ばかりだった・・・が、アーウィン、エレノア。お前達の子は生きていたぞ」

 「あなたのお母さまは、エレノア様は・・・とっても優しい人だったわ」

 何年もかけて倒すべき敵を探す中で、イレブンという失ったと思った亡き娘夫婦の忘れ形見と再会した者・ロウと、尊敬する女性から託された当時赤ん坊のイレブンを守れなかった悔しさを胸に今度こそ守ると誓った王女・マルティナ。

 

 

 横島はそんな彼らと共に行動していた。文珠でこの世界に飛ばされたが、どうやってこのパーティと共に行動することになったのか?それは、何とも横島らしい行動だった。

 そもそも、勇者イレブンと出会ったのは

 「おおお!!何と素晴らしい乳尻太ももをした女性だ!」

 グロッタの街の仮面闘技場だった。仮面の女戦士(マルティナ)のナイスバディの噂を聞いて、その闘技場に行って煩悩を高めた。そこで終わりでしないのがエロ島・・・もとい横島であり、

 「おおい!お前!さっきの女の人の乳はどんな揺れ具合だった!」

 「は?何言ってんだお前?」

 彼女の準決勝の対戦相手だったカミュに、間近で見た(と勝手に思っている)乳の揺れ具合を確認するために選手控室に突撃をした時にイレブンと会ったのだ。その際に

 「おおおおお!何と美しい!・・・そして、こちらは妹さんですか?」

 ベロニカとセーニャとも会ったが、見事にセーニャを姉でベロニカを妹と勘違いした。まあ、原作を見ればわかるがどうしても仕方のない対応だろう。←見ればであり、やればではない!作者はゲームを持ってないからだ!

 「えっと、私は妹でお姉様はこちらです」

 「・・・・・・は?」

 「そうよ!私が姉なのよ!」

 「おいおい、それは事情を説明しないと理解するには無理があるぞ」

 「(こくこく)」

 ただ、セーニャの純粋な言葉に混乱する横島に威張るベロニカ。その三人にカミュが助け舟を入れて、イレブンもカミュの言葉に頷いた。

 そして、魔物のせいで幼女の姿になっただけであり、元はセーニャと双子ということを聞くと

 「セーニャちゃんもなかなかいいスタイルだが、ベロニカちゃんも同じくらいのスタイルなのか!」

 やはり、横島はそこが一番肝心なのである。

 「そうよ!って、あんたはそこが重要なの!」

 「当然じゃ!本当か調べたい!だから、俺も一緒に行くぞ!」

 「いや~~!私、狙われてるううう!」

 「お姉様、モテますね」

 「・・・本当にいいのか?こいつも連れて?」

 ま、こんな感じで仲間になったのである。

 

 結果としてイレブンが無事闘技場で優勝したが、決勝の相手仮面老人(ロウ)と仮面女戦士(マルティナ)が優勝賞品を持ち去り、ある場所で待っていると言う。そこは・・・イレブンの故郷だが瓦礫の城と化したユグノア城跡だった。そして、イレブンの両親の墓の前でユグノアが滅んだ経緯を語ったイレブンの実の祖父・ロウ。勇者の誕生を喜んだはずのデルカダール王が急に心変わりして、勇者を悪魔の子と言い罵りだした。

 怒りに燃えてもなお、

 

 「お前達の・・・子は、生きて、おったぞ」

 

 孫の生存を喜び、涙をかみしめながら墓に眠る娘と娘婿に報告した。ユグノアを滅ぼされて非業の死を遂げた父や母・その国の民達の鎮魂を願う儀式をするロウとイレブン。その後、別々に休んでいるとデルカダールのグレイグが襲ってきて二人だけでいたデルカダール王国の亡き王女とされたマルティナとイレブンの姿が見えなくなったが朝には無事帰ってきた。

 

 

 そして、皆が集合した時にロウがウルノーガという名を出した。この男こそが全ての元凶であり倒すべき敵であることを告げ、次の目的地・命の大樹への道筋である六つのオーブ・・・カミュが盗んだレッドオーブとロウとマルティナが闘技場からとってきたイエローオーブは既に手に入れたため、残り四つを探すことになった。

 まず一つ目のグリーンオーブは、ある一つの悲しい人魚の恋物語から海底王国ムウレアへ行くことが出来、王国の女王様からもらえたが、

 「す、素晴らしい乳尻太も・・・いや!太尻尾じゃないか!が、我慢できん!ああ!女王様ああ!僕は、アナタと人魚と人間の禁断の愛をしたいと思いますううう!」

 「「何しようとしてるのよ!ヨコシマ!」」

 「ほげぐげらああああ!」

 女王・セレンの美貌とスタイルに煩悩メーターがぶっ壊れてとびかかったがマルティナが・・・ここに来るまでいろんな女性や人魚達にナンパしまくって横島の性分を理解していたため、こうなると学習してストッパー役はキックのマルティナとパンチ(魔法)のベロニカに任せていた。

 因みにセレンは

 「別に構いませんでしたのに(ふふ、久しぶりに興味のある男性に出会えました)」

 と、内心ではかなりとんでもないことを思いながら堂々と言い放った。

 途中でデルカダールのホメロスの妨害もあったが、二つ目のシルバーオーブは怪鳥を倒して手に入れ、パンデルフォン王国の跡地で三つ目のパープルオーブを手に入れ、最後のブルーオーブは・・・

 「何と美しい!リーズレットさん!どうか僕と結婚を前提としたお付き合いをしましょう!!」

 「ちょっと横島!何やっているのよ!」

 「敵をナンパしてどうするんだ!」

 「美女に敵も味方もあるかああああ!こんなの美しい女性ならまず愛を叫ぶのが当然だろう!」

 「「「そんな当然あるかあああああ!」」」

 『う~~む、今までの行動を見てきたが、わしと趣味が合いそうじゃわい』

 「・・・え、私、求婚されたの?」

 クレイモラン王国の女王シャールに化けたリーズレットという魔女を倒し、現れた本物のシャールが仲裁した後にもらえたのだが、やっぱり横島はナンパ第一で彼女に求婚してしまった。唖然・ツッコミ(ロウは同志を見つけた目で見て)を皆がする中、リーズレットは今までされたことがない求愛に呆然としながらも、

 『何かしら。胸の奥にドキッと来たこれは?今までもかなりの男共が私を求めてきたけど、私の美貌やスタイル狙いだったし・・・でも、不思議。こいつもそいつらと同じかと思えるのに・・・何故か寂しさを感じる』

 胸の奥で産まれた温かさと長年生き続けた人を見る目が横島に疑問を持った・・・その後、皆がいなくなってシャールにこの疑問を訪ねて、答えを聞いて真っ赤になったリーズレットの姿がとても楽しかったと言う。

 そして、冒頭の命の大樹への道もついに開けて最深部までやってきた勇者達。だが、そこにホメロス・グレイグ・デルカダール王がやってきて、横島とイレブン達皆に奇襲をされた。これがただの奇襲だったら横島が反応して逆に罠を仕掛けて追い詰めることも出来るが、ホメロスの持つオーブからの攻撃の為、対処が出来なくてそのままくらってしまったのだ。

 ホメロスとデルカダール王は弱った皆を見下していたが、グレイグだけはこれが本当に王のやる事か?と疑問を持っていると、

 

 「これが、勇者の剣・・・ふ、これが無くなれば!」

 

 何と、デルカダール王から一人の人間が出てきた。その人間こそウルノーガであり、イレブンが誕生してから今までの心変わりした王の言動は、全部この男の仕業だった。崩れ落ちた本物の王にグレイグが駆け寄ったと同時に、勇者の剣を消し去ってしまったウルノーガが命の大樹のところで魔力を暴走させてホメロスと共に消えた。しかも、その暴走で横島も皆と共に意識を失ってしまい・・・命の大樹もその威力で一つ一つの葉が一人一人の命と言われている大樹の葉が全部吹き飛ばされてしまい、皆もそれぞれの場所に飛ばされてしまった。

 

 

 

 その後、メンバーが皆バラバラになったが、

 「大丈夫なの?あなた?(よ、よかった)」

 「無事でよかったです!」

 横島はクレイモランに飛ばされ三日後にようやく目を覚まして、すぐに事情を聞いた。大樹でのあの事件後に、世界中に邪悪なモンスターが出現するようになりこの国の近辺でも出るようになったと。しかも、黄金病という全身か黄金の像みたいになって固まってしまう病気も出てきて、クレイモランの城下町を氷漬けにした前科を持っているリーズレットに疑いがかかっている中

 「俺のリーズレットがそんなことするわけないだろうがあああ!!(どうだ!これは好感度アップ間違いなしだあああ!)」

 横島は絶対に違うと皆に言った。それなら、シャール以外の皆も今頃黄金の像になっているはず!こうして抗議するお前らもされているはずだ!と言ってのけ、城下町の(こっそり遊んであげている)子供達も城に入ってきて彼女をかばった。そんな横島の雄姿に

 

 『・・・ドキドキが止まらない。ああ、シャールに言われて通りだったわ。私、こいつに恋しちゃったんだ。だって、俺のリーズレットと言われて・・・・・・とても、嬉しかったわ』

 

 皆横島と子供達に意識と視線がいっているから、

 『あら?・・・うふふ、もう氷の魔女とは言えないわね♪』

 横島に赤い顔で熱い視線を送る好感度どころか本気になったリーズレットに気付けたのはシャールだけだった。

 「そこまで文句を言うなら、原因は俺が探ってくる!」

 でも、やはり一度疑うと中々冤罪を晴らすことはできないので、横島が仲間を探すついでに原因も探ることにした。それまではリーズレットを牢に入れない約束もさせて、ここまでしてくれたことに

 「横島・・・ありがとう(ちゅ)」

 笑顔でありがとうと言って・・・何とキスまでした。きょとんとする横島に、

 「私にここまで(恋する気持ちに)した責任・・・とってよね」

 「え、えええええ!俺何したのおおおお!」

 誤解させる言葉をわざと言って、絶対に逃がさない気持ちを露わにした。実は恋に恋する性格の彼女の気持ちに困惑しながらも二つの目的をもってクレイモランを出たが・・・ここで横島の行動原理を考えてほしい。そう、彼は常に女のいる場所優先で行くことを。

 そして、女ばかりの場所を最優先にすることを

 「まずはもちろん美女の人魚ばかりの海底王国ムウレアだ!」←横島の眼には男魚人は見えてない。

 その道中に仲間がいるであろう可能性を考えないで

 「待ってろよおおおお!マルティナさん!セーニャちゃん!セレンさん!人魚のみなさああああんんん!」

 そこに二人(ベロニカはセーニャとセット)がいるとばかり思って、マップで見てもかなり距離が離れているにも関わらず根性と煩悩で突き進み(横島は魔法が使えない設定)、何か月か経ってついにたどり着くことが出来た。海の中に入る際は文珠『空』『気』で自分の周りを息ができる様にして、ムウレアに入ることが出来た。

 「セレンすわあああああんんん!あなたの横島が会いにきましたああああ!!」

 「よ、横島さん!無事だったのですね!」

 「はい!それで!俺の仲間はいますか!(やっぱりすごい!女王様の胸は!)」←視線の先はもちろんセレンの胸の谷間。

 「ええ。いますよ。海に落ちた勇者を保護しています」

 「・・・あ、そうなんですか」

 「どうして、がっかりした声をしたんですか?」

 必ずオチがあるのが横島クオリティである。その後、イレブンを匿うために姿を魚にして敵の目から誤魔化して保護していた事を聞き、ここまでくる途中で世界がかなりやばい状況になっているのは横島も分かっていた。視線は胸から外さないまま、世界中が今危機に陥りいずれここも危なくなるかもしれないと言うところに、

 「ゆ、ゆ、勇者様が目覚めましたああああ!!」

 使いの人魚がイレブンが起きた報告が来たが、彼に世界の惨状の報告をした後にウルノーガの刺客・ジャゴラが襲ってきた。ムウレアの平和を保つ結界にヒビを入れた時に、エラ呼吸で生きる魚のままなのでイレブンを結界の外に出して逃がした。だが、人間のままの横島はそうはいかない。

 「横島さん・・・すいません」

 「何を言うんですか!あなたほどの美人を置いていくなんて断じてできません!ご安心を!」

 「いいのですか?」

 「問題ないっすよ。あいつには後で必ず追いつくと言いましたし(マルティナさんとセーニャちゃんと再会できるまで死ねるかってんだ!)」

 さすが横島。かっこいいことを言っているが、内心は結構煩悩めいていた。だが、かなり切羽詰まった状況の為、

 「(この人の横顔にドキッとしてしまいました。何よりここまで)」

 「この国(の美女達)は俺が守る!」

 「(私達の為に命を張れる人・・・・・・もし、生き延びたら久しぶりに子を作るのも悪くありませんわね)」

 さすがに内心までは見通す余裕がなく、人外女性の心を奪うのが得意な横島は見事セレンの心を奪った。←これも吊り橋効果なのだろうか?

 「おいこら!でっかいブサイク魚!俺が相手だ!」

 「ん、何だ貴様は?」

 「へ!俺は、勇者の仲間だ!・・・(ぼそ)あいつがいなくなったらあの壊されそうになっている結界の修復できますか?」

 「(ぼそ)できますが・・・どういう意味ですか?」

 「力が足りないなら、これ(文珠・復)を使っていてください。じゃ!行ってきます!」

 「な!人間が海中に入ったら!」

 そのジャゴラに威張り散らした後、ひびが入り・・・壊されて海水が入ってきた小さな部分から横島が出て行った。慌てるセレンだが、王国にいる民達の為にも結界を持たせないといけないので動けない。『空』『気』の文珠はまだ無くなってなかったのでそれを使って結界の外側にでて、その結界に立った。

 だが、ジャゴラの手下達は出せる限りの文珠全部を『爆』を使って殲滅することが出来たが、

 「ふははは!このオーブのおかげで私は無傷だぞ!」

 「く!それを持っていたなんて!」

 レッドオーブを隠し持っており、そのオーブの力を使ってバリアをはって無効化にした。あの文殊で倒せなくても撤退はできると踏んでいたためにオーブの存在はさすがに計算外だった横島。今度はジャゴラが攻撃を仕掛けてくる。サイキックソーサーと霊波刀で攻撃を防ぎ・はじくが、文珠のあれすら無効化されてはじり貧状態だ。何とかこの国の(美女美少女の)為にも、せめて王国から離すことさえできれば・・・と思った時、

 

 「横島さん!この戦いが終わったら、私と子作りましょう!」

 

 結界の修復を完成させたセレンがこの言葉を発した。その一言が、

 「セレンさんと・・・子作り?う、う、うおおおおおおお!!!!」

 世界がピンチになっても煩悩は忘れない横島はその光景を妄想して、煩悩全開することが出来た。しかも、かなりの美女で乳も規格外のセレンの裸を好きにできる妄想だったので、文珠も一気に三個も作ることに成功した。二個はそろそろ切れそうな『空』『気』の補充で・・・最後の一個は、

 「攻撃が効かなくてもいい!吹っ飛べえええええ!」

 「な、何だこの渦は!うおおおおお~~~~!!」

 『巻』という文字を入れた。地上なら特に意味はないが、ここは水中・・・つまり、水の巻。渦巻を作って文珠を持つ横島の手から放ちジャゴラに放った。そして、見事勢いの凄さにジャゴラはそのまま流されていった。

 「じゃ!俺は行ってきます!」

 「だ、ダメです!横島さん!」

 奴は必ず戻ってくる。だから、横島が戦いに行かないといけない。最初の『空』『気』が無くなり、次の『空』『気』をやろうとしたが・・・

 『待てよ、『人』『魚』ならもっと長く息ができるんじゃ?』

 半分人で半分魚。もしかしたらエラ呼吸になるんじゃ?と思い、そっちにしたら・・・うまくいった。←服を着た状態の下半身魚の横島。

 「貴様ああああ!よくも、よくも!」

 「は!ここからは持久戦だぜ!」

 横島とジャゴラの第二戦が始まった・・・が、やはり不利だ。呼吸の件は解決したようで、文珠二個負担がのしかかるためしてない。横島お得意の卑怯な手や罠も海中では、そううまくいかない。元の世界とここの世界の女性達のヌードの煩悩全開も戦いの途中では途中で遮られるため一個か二個が限度だ。

 

 そのうちの煩悩全開の中に、

 「煩悩全開~~~!マルティナさんのバニーガール姿!!うおおおお!絶対にそれを見るまで負けないんじゃあああ!!」

 この煩悩があった・・・まさか、それが本当だったとは夢にも思うまい。余談だが、その叫びの時にバニーガールマルティナに呪いをかけたウルノーガの部下・ブギーが横島らしく

 「そいつら倒したら、乳尻太もも触らせて~~」

 何てセリフを言った。だが、この言葉が

 「(乳尻太もも)・・・・・・触らせるわけないでしょう横島ああああ!!!」

 呪いを解く言葉となってしまった。大樹での出来事の前までの冒険では、いつも横島はその言葉を言って彼女にとびかかっていたため、いつもされていた彼女はその記憶を怒りと共に思い出して呪いを解くことに成功した。←セーニャには罪悪感が湧いて出来なく、ベロニカでは世間的にアウトだったので標的は必然的に彼女だけだった。

 呪われて洗脳されたせいで戦う事になってしまったが攻撃が出来ないイレブン達は、突如そんな言葉を放って、

 「ひ、ひぎゃあああ!な、なに!何々!みぎゃあああああ!!!」

 「・・・横島じゃない?でもいいわ!よくも仲間に・・・イレブンに!絶対に許さない!」

 「ぷげらやああああ、ああああ何か気持ちイイイイ~~~!」

 さっき以上のプレッシャーを出して呪いの力を使ってブギーを痛めつけるマルティナ。最後は殴られる快感を覚えて消え去ったブギーを見て、横島みたい奴だったと思った。

 

 話を戻し、横島とジャゴラとの戦いは数日以上も続いた。その為煩悩で精神を支えていたが流石に限界が来てしまい、最後の文珠『人』『魚』も効果がそろそろ切れそうになってしまったが霊力不足のため出せない上に、サイキックソーサーは愚か霊波刀すら出せないくらいに弱ってしまった。

 「貴様だけは絶対に許さん。食らい尽くしてやる!」

 「く、っそおおおお!」

 ジャゴラが大きな口を開けて襲い掛かってきた・・・最後のサイキックソーサーを出して、その口の中で爆発を起こし、その爆発で浮上していき勢いは海上にすら届かせた。その時に完全に『人』『魚』の効果もきれた。

 『こ、こ、までなのか、よ』

 空中でそう思った瞬間視界に船が入り、その船にそのまま落ちて行った。

 「悪い・・・巻き添えになりそうだ」

 もう意識が遠のいていく中、クルーの人達に謝罪しながら気を失った。そのため、

 

 「「「「横島!」」」」

 

 自分を呼ぶ声が聞こえなかった・・・だが、数分後に自分に意識があることが分かり目を覚ますと、

 「んん~~~。お姫様のキスで目覚めさせてあげるわあ~~」

 「ぎゃああああああ!オネエのキスは嫌じゃああああ!!」

 シルビアがキスしようとしていたのが、視界に入ったので逃げて何とか悲劇だけは免れた。

 

 

 そして、周りを見渡せばセーニャ・ベロニカ以外の皆がいた。どうやら、自分が落ちた船はイレブン達が乗っていてジャゴラはイレブンの勇者の力でオーブの力を消して倒すことが出来たらしい。ただ、二つおかしいところがあり、まず一つ目は

 「何故、こいつがここにいるんだ?」

 「・・・何とでも言え。私はどんな罵声も受け入れる」

 鎧を脱いだグレイグの姿があったことだ。敵対していた彼がどうしてイレブン達といるのか?については、ウルノーガが抜けて元に戻ったデルカダール王の命令とのこと。今までの事も覚えてなかった王は、イレブンの育ったイシの村を最後の拠点として残っている。

 そして、二つ目は

 「あ、あの・・・大丈夫ですか?」

 カミュの性格が弱弱しかったことだ。どうやら、記憶を失っているらしく自分が誰なのかすらわかってないようだ。船に乗る前も本当はいなくて、出港後にいつの間にか乗り込んでいたところを発見したとのこと。そして、そのすぐ後に横島が空から船に落ちてきたのだ。

 そんな中、旅を続けてクレイモランに着いた。

 「・・・まずい!リーズレットさ~~~んん!」

 王国では黄金病がいまだ続いていて、その現場に錯乱するカミュとその容疑者にされているリーズレットの事を思い出してあせる横島。疑いを晴らすために国を出たが、何か月も経過していてはさすがに住民も我慢できない。ひとまず、シャールに会ったが

 「ご、ごめんなさいいいい!」←美神によくする美しい土下座。

 「・・・いいわよ。でも、ちゃんと容疑を晴らしてくれるわよね?」

 「もちろん!俺の女をこのままに出来ない!」

 「これ以上待つのもごめんよ。(ニコ)いいわね(・・・全く、どこまで私を熱くさせる気よ。いいわよ、信じてあげるわ///)」

 リーズレットは牢に入れられていた。彼女は横島に凍り付くような笑顔を見せた・・・が、内心はもう氷というより炎みたいに熱い気持ちを持って横島を待つ決意をした。

 黄金病解決に動いた横島とイレブン達だが・・・カミュの様子がどんどんおかしくなっていく。恐れて、怖がっていく中・・・

 「・・・俺は、妹を、マヤを黄金に・・・した。そのなっていく姿が、怖くて・・・逃げ出したんだ」

 カミュが完全に記憶を取り戻した。その後、黄金病の元であり鉄鬼軍王キラゴルドへと変貌したマヤを助け、クレイモランに戻ってリーズレットを牢から出してやった際

 「全部終わったら必ずここにきなさい・・・いいわね///」

 「は、はい!」

 『わ、私と・・・け、け・・・う♥』

 顔を少し赤らめてここに来るよう言った彼女に、まだ怒っていると思った横島が気づくことはなかった。そんな約束をして、再び旅に出るとイレブンの前の勇者に封印された竜が襲い掛かってきたが、

 「私は、必ず勇者様をお守りいたします」

 セーニャがその場にやってきて、撃退することが出来た。後は、ベロニカだけとなった。

 

 

 魔王を倒す手がかりを探るためにラムダに向かうことになった。ラムダにいた皆が無事だったことにセーニャと両親だがベロニカはお互い一緒だと思っていたらしく、お互い見なかったことに驚いていた。

 でも、姉妹ゆえの繋がりか、ベロニカは近くにいると確信するセーニャ。子供の時にいつも一緒に遊びに行った草原の方に行くと、彼女は確かにいた。だが・・・横島だけはベロニカの異常に見てすぐに気づいた。

 

 『何だよこれ・・・まるで、幽霊みたいな感覚じゃないか!』

 

 姿は見える・・・だけど全くと言っていいほど生気を感じないのだ。前の世界でよく幽霊を見てきたからこそ、その幽霊に近い感覚だと気づけた。すぐ霊視をしようとしたが、その時イレブンが彼女の愛杖に触れた瞬間・・・

 

 『私はどうなってもいい!皆を、助けないと!』

 

 あの暴走の時に起こったことが皆の脳裏に映った。それは、余りにも残酷すぎるビジョン(現実)だった。皆が暴走の勢いで何かにぶつかって意識を失ったが、彼女だけは木の根っこに挟まって無事だった。

 

 『お願い・・・皆、あいつを倒して!』

 

 意識があったのは彼女だけで、仲間と・・・まだ敵だったグレイグとデルカダール王すら、全ての魔力を使って世界中に飛ばして助けたのだ。

 

 『セーニャ。またいつか、同じ葉のもとに、生まれましょう』

 

 だが、魔力を使い切り残ったベロニカは・・・暴走をまともに浴びて。 

 

 ビジョンはここまでだった。皆は理解した・・・自分達は彼女が助けてくれた。そして、セーニャがベロニカに触れようとした瞬間、

 

 「「「「「「「あ!」」」」」」」

 

 光の粒子となって・・・散ってしまった。それを目の前で見て、全員が悔しさ・辛さ・悲しさを出す中、この事を両親や里の皆に伝えないといけないとセーニャが言って・・・その日の夜に彼女の葬儀が開かれ、里の皆全員でベロニカの死を悲しんだ。

 

 

 その後、魔王を倒すためにやるべきことを長老から聞き、その日は宿で休むことになったが・・・眠れるはずがない。横島は皆と語り合いたい気持ちでいっぱいだった。だから、自分が止まる部屋に来るよう誘うと、皆も同じ気持ちだったのか全員が頷いた・・・中、

 「イレブン、お前だけはダメだ」

 横島はイレブンだけは拒否した。全員が「は?」と思うところに、

 「お前は、セーニャちゃんのところに行け。彼女の傍に今いるべき人物は、両親でも、俺達じゃない・・・我慢して強がって必死に耐えている彼女を解放してやれるのは、彼女が心底信じているお前だけだ」

 理由を話して、全員が納得した。イレブンが宿を出て彼女のもとへ行く中、皆が横島の部屋に入った。

 「「「「「「・・・・・・」」」」」」

 だが、声が出ない。出せない・・・誘った横島もまずどう切り出せばいいのかわからないのだ。そんな中でまず声を出したのが、

 「・・・俺は、助かるべきじゃなかったはずだ」

 グレイグだった。

 「王がウルノーガに乗っ取られていたのを知らなかったとはいえ・・・あの場ではまだ、俺も、デルカダール王も、お前達の敵の立場だった。俺を無視すれば、ベロニカは・・・逃げられる魔力は、あった・・・はず、だ」

 悔しさを出し、まだ敵だったはずの自分と王すら助けた。

 「一番の命の恩人に・・・礼すらできずに、のうのうと、生き延びて・・・」

 ありがとう。この一言を言えずに散ってしまった。グレイグは悔しさを顔に出して拳を握りしめた。そして、言葉がだんだん自虐めいてきたが、

 「グレイグちゃん。それ以上は言っちゃだめよ」

 「その通りだ・・・俺達だって悔しい。ベロニカがたった一人で、あの魔力の暴発を受けたのかと思うと!」

 おかげで、やっと皆の口が開けた。グレイグのそこから先を止めたシルビアとカミュ。シルビアは顔は変わってないけど、声がいつもの明るさが出ない。カミュも堪えようとするが、机や壁を殴ってしまい感情がどうしても行動に出てしまう。

 「そうよ。今、私達はベロニカの想いを必ずかなえないといけない!ウルノーガを倒して、ベロニカが私達を生かした意味を・・・絶対に証明しないといけないわ!」

 マルティナは悔やむグレイグを奮い立たせ、いや自分も奮い立たせる意味も込めてこの言葉を言った・・・そんな彼女の眼には少しだけ涙の痕が見えた。

 

 やっと横島は四人のおかげで口を開けることができた。

 「・・・俺はベロニカとある約束をしていた」

 「約束?」←シルビア

 「別に大した約束じゃねえさ。あいつは魔物のせいで体が小さくなっただろ。だから、元に戻せる方法を見つけて本当に戻ったら・・・・・・ナンパしてやるって」

 「お前らしいな」←カミュ

 「だからさ、今のベロニカが小さいからいろいろとからかったりした・・・そのからかいの中でさ、あいつにこんなことを言ったんだ。お前(ベロニカ)の手は本当に小さいな。って」

 「女の子にそんなこと言うもんじゃないわよ」←マルティナ

 「そしたら、あいつはこう言った。こんな手でもあんたを守ることだってできるんだから!今に見てなさい!って。あの時は魔法で守ると言う意味だと思っていた」

 「・・・ああ、俺もそう思う」←グレイグ

 グレイグの言葉に全員で頷く。ここまでずっと戦ってきたのだ・・・何より、ベロニカは魔法の才がずば抜けているのでそう思うのも無理はない。

 でも違った。あの時、皆を助けたのはベロニカの魔法だけじゃない。

 

 「俺達は、ベロニカの最後まで諦めない信念に助けられた。あの小さな手で、俺達全員を包み込んで・・・守ってくれて・・・何で、俺は・・・あんなにすごい女・・・また、また、いい女を、助けられないまま終わってしまうなんて!」

 

 この時の横島の頭には、

 

 『どうせ後悔するなら・・・・・・てめえを倒してからだ!アシュタロス!』

 

 恋人を助けられなくなった絶望の瞬間が繰り返し再生されていた。涙をボロボロに出して、

 

 「ベロニカ~~!!う、うわああああああ!!!」

 

 あの時と同じように・・・大きな後悔と共に泣き叫んだ。

 




 という訳で、書いている時も動画を見てマジ泣きしたこのシーンで終わりです。横島も見た目関係なしで最後はあの悲しみを思い出して泣きました。何とか、後編は年内で終わらせたいです・・・。

 後、人外女性二人の心を奪ったシーンはどうでした?後編でもこの二人に力を入れて書こうと思ってます!


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ベロニカと付き合ったら?後編

 今回も長~~くなっちゃいました。中・後編に分けた方がよかったかな?でも、それだと今年中に出来ない!頑張って書き終えました!後、スイッチ版で出たサブストーリーも二つ出してます。

 では、最後までお楽しみください!


 余りにも辛いベロニカとの別れの一夜が去り、次の日。

 「皆さま。これからはお姉様の分までよろしくお願いします」

 美しい髪を切って短髪となったセーニャは、まるで姉の想いが彼女に宿ったかのようにベロニカの魔法が使えるようになった。それを聞いて、皆は彼女はセーニャの中で生きている。そう思えて元気になれた。

 そして、横島は・・・

 「何イイイイ!という事は、今セーニャちゃんをナンパするという事は元に戻ったベロニカをナンパするのと同じ・・・ああああ!ダメじゃ!ダメだ!純粋なセーニャちゃんにそれは無理じゃああああ!(ガンガンガンガン!!)という訳でマルティナさん!代わりになって下さあああいいい!!」

 「なるわけないでしょおおおお!(ばきどごべき!)」

 「のげほぎゃあああああ!!」

 いつも通りに戻った。

 『俺の中にもルシオラがいるんだ。セーニャちゃんの中にベロニカがいる。今はそれでいいじゃないか!』

 小さくても、彼女はとても大きな存在だった・・・そして、今は妹に彼女の気持ちがある。それが理解できたのだから、自分は自分らしく元に戻れた。

 

 

 悲しみを乗り越えて、ウルノーガを倒す旅が始まった一行。まずはラムダの長老に会い、今後の課題を聞いた。そこでかつて勇者の仲間の賢者セニカが使っていた横笛を託され、イレブンがそれを持つとまるで笛が釣り竿のようになり、

 

 「は、はああああ~~!!!そ、空飛ぶクジラああああ!!」

 

 今度はそのままそれで雲の中に先端を入れると、何と空飛ぶクジラ・ケトスが釣れた。元の世界で、いろんな妖怪・魔族・神族を見てきた横島でも、さすがにこれは絶句するくらいの驚きを見せた。

 笛が元に戻り、今度は吹くとイレブン達はケトスに乗っていて空の移動手段を手に入れた。だが、ウルノーガがいると思える天空魔城には入れなかったので、その近くにあった空飛ぶ島に向かったが、そこは魔王軍の襲撃を受けてかろうじて残った最後の島であることを最後の神の民から聞いた。

 残された島にある神殿に魔王を倒す手段があるため、入ると三つの苗木と聖なる種火が祭られていた。その苗木にイレブンが触れると勇者の剣を作る先代勇者達の姿がビジョンとして見えたので、その剣を作ることがウルノーガを倒すことだと分かり、剣の材料・剣を叩くハンマー・剣を叩く場所を探し出すことになった。剣の材料となるオリハルコンとサマディーでガイアのハンマーを手に入れたまではよかったが、

 「ヤヤクさ~~ん!この横しブベラ!」

 ホムラの里の長・ヤヤクを見て飛びかかったのをマルティナが蹴りで止めたが・・・

 「うう~~む、何か物足りない気が」

 「あら、もっと蹴られたいなら徹底的にやってやろうじゃない!」

 「ほんげぐげらああああ!(は~~、やっぱり引きずってんな~~俺)」

 やはり、もう一人のストッパーがいないことにボコボコにされながらも若干の寂しさを持っていた。

 

 その後、火竜騒ぎでいろいろあったが無事解決して、横島達は勇者の剣を作る場所にたどり着いた。

 「全く、マグマの下にあるなんて普通考えないよな」

 「だけどよ。おかげでウルノーガもこの場所を見逃したってことだ!」

 「火竜の事もあるが、だからこそホムラの里は奴の被害がなかったという事じゃな」

 「うんうん!さあ、作っちゃいましょう!私達の手で勇者の剣を!」

 「ええ!イレブン!さあ、やりましょう!」

 この時はまだウルノーガの正体を知らないからこそ、この会話が出来た。剣叩きが始まり、数分後にイレブンが一呼吸入れている時に、

 「イレブン、この剣は俺達の手で作るものだぜ」

 「そうよ!私達も手伝わせてもらうわ!」

 「うむ!我らの思いも勇者の剣に込めたい!」

 「お願いです。お手伝いをさせてください!」

 カミュ達も剣の叩きに参加した。皆がそれぞれ想いと信念を込めて剣を叩きだし、グレイグが終わった後に横島の番が来た。

 

 「俺は全世界の美女美少女を俺のモノっていうのは、今だけは無しにして・・・俺は誓う!俺らを助けてくれ、俺との約束を果たせなかった小さい手の彼女の願いを絶対に皆と果たすことを!」

 

 皆の誓いを聞いて、横島も身を引き締めてハンマーを剣に叩き込んだ。そして、ハンマーをセーニャに渡して横島は

 『だから、見ていてくれ。ベロニカ・・・・・・・・・ルシオラ』

 心の中にいる助けてくれた二人の想い人にそう言った。それから、再びイレブンが剣を叩き続け・・・ついに勇者の剣が完成した。その輝きに皆が喜び

 「よっしゃ!これであの天空魔城に攻め込めるな!」

 「ついに、決戦の時じゃ!」

 「ウルノーガ。かっくごなさい!」

 最終決戦前の気合が入る中、

 「その通り!という訳でマルティナさん!気合を入れる為にだきつかせてくださ~~~~い!」

 「な~~にが抱き着かせてよおおおお!」

 横島はいつも通りにマルティナにとびかかった・・・が、彼女はいつもの蹴りじゃなく、何と近くにあったガイアのハンマーを思わず手にして

 「こういう時くらいビシッとしなさい!!(ゴ~~~~~~ン)」

 「が、ご、ぐ、げ」

 横島のあの一番の急所を叩いてしまった・・・・・・実際、叩いた音は聞こえなかったが

 「「「(うわ・・・あれは辛い)」」」

 カミュ・ロウ・グレイグは確かにその音が聞こえたという。これがギャグマンガの世界なら、確実に三人の後頭部と背中にでっかい汗が出ていただろう。←イレブンはそもそも性欲があるか怪しいし、シルビアはもう乙女心なのでそっちへの意識は持ってない。

 勇者の剣を二回も叩いたという由緒あるハンマーが、一瞬で横島の漢のいちもつを叩いたどっかのモッコリスナイパーの相方がそのスナイパーのお仕置きに使うハンマーと同レベルになってしまった。

 「全く、とてもつまらぬものを叩いてしまったわ」

 「あの、大丈夫でしょうか?」

 いまだに痛みに苦しむ横島を見て、どっかの斬鉄剣持ちのサムライなセリフを言うマルティナと横島を気遣うセーニャ。いつも通りの空気に戻って、最終決戦前の気合を入れ過ぎるという雰囲気はなくなった。じつに横島らしい空気の変え方である・・・犠牲は大きかったが。

 

 

 ついに天空魔城の結界も勇者の力と剣で壊して侵入した。門番・モンスターを倒し、上に登っていく。皆の思いはただ一つ・・・だが、ある場所で、

 

 「皆、お久しぶりね」

 

 何と、ベロニカがそこにいた。全員が驚く中彼女が嬉しそうにやってくるが、

 『・・・・・・違う。彼女じゃない』

 もちろん横島はすぐに・・・いや、全員が分かった。何故なら、

 

 「私は皆を助けた。けど、私だけが死んだ・・・辛い!苦しい!だから、皆も死んで!」

 

 彼女は仲間の死を望むことを、絶対に言わないからだ。

 「お姉様は決して後悔なんてしていない・・・消え去れ!悪しき幻影よ!」

 「ああああ!ぐああああああああ!!!」

 幻影の彼女へのとどめは、セーニャがやった。

 「こんなものを見せる奴は一人しかいない!姿を見せろ!ホメロス!」

 怒りに燃えるグレイグの叫びに

 「下らん。姉妹の愛か」

 ホメロスが姿を現した。戦いが始まり・・・苦戦したが、親友のグレイグの一撃で戦いが終わった。

 

 「俺は・・・グレイグ、お前のようになりたかったんだ」

 

 ホメロスは無念の一言と共に消え去り、残した一言に横島は少し共感できた。だが、今はウルノーガを倒すことだけを考えるため、振り払い先に進んだが、

 「馬鹿め!俺はまだ生きているぞ!」

 ホメロスはまだ死んでなかった。背後からイレブン以外の皆を魔力で拘束したが、

 「ホメロス。脅威となるのはイレブンだけだと思っていたかのか?仲間の俺達は、勇者の力を持ってないから脅威でもなんでもない・・・そう思っていたのか!」

 横島はそう叫び、

 「そうだ!俺らを舐めるんじゃねえぞ!」

 「ホメロス!お前は俺達を甘く見過ぎている!」

 「16年の間、どれだけこの時を待ち望んだか!」

 「イレブン様は、私達が守るんです!」

 「決して一人で行かせないわ!」

 「そうよ!皆が笑顔になる世界を作るんだから!」

 仲間の皆も共感して・・・魔力の拘束をイレブンを守るという強い意志を持って壊した。その拘束が最後の魔力だったのか、完全に力を無くしたホメロス。彼にグレイグが近寄り、

 

 「お前こそが、俺の光だったんだ」

 

 そう伝えた。そこに横島も寄った。

 「ホメロス・・・・・・ありがとな」

 「何?」

 何と出した言葉はありがとうだった。敵にお礼というやり方に、ホメロスも皆もえ?と思った。

 「俺は・・・あんな胸糞悪い幻影でも、もう一度ベロニカを見れてよかったと思っている。あいつの最後に願った想いを思い出せたんだからさ」

 これがお礼の理由だった。この時に、横島がベロニカに想いを持っていた事を皆は知った。そして、同時に確かに姿を少しの間でも見れたのは嬉しかったのか、皆は小さく頷いた。

 「お前は・・・あれを出した俺にそれを言えるのか」

 「これは、俺のお礼だ」

 『成』『仏』。この文珠を使って・・・安らかに眠らせてやる。これが、もう一度ベロニカを見せてくれたホメロスへの横島のお礼だった。

 「・・・横島。ありがとう」

 「あいつの気持ちも、少しわかるんだ。俺も前にいた職場では、影みたいな存在だったから・・・イケメンが好かないが、見てほしい・認められたいと思う気持ちは理解できるんだ」

 文珠から発する強い光の中で、今度こそ本当に散っていくホメロスを見るグレイグは闇のままじゃなく光の中で散らせてくれたことに礼を言った。

 美神という光と荷物使いという影の横島。誰もが美神を見て働きを認めて褒めるが、横島はそこには出てこれなかった。だけど、時間が経つにつれて自分を見てくれる人が傍にいることが分かり、どんどん実力を上げてたくさんの人や神族・魔族からも注目されるようになり、ついに美神も横島を認めるようになった。

 だが、ホメロスは王がウルノーガに乗っ取られていたために策略でわざと見られなく、やっと見られたと思いきや捨て駒扱い。いろんな部分は大きく違うが、気持ちは理解でき、最後まで自分の願いを叶えられないまま散っていったからこそ横島は成仏させたいと思ったのだ。

 「・・・行こう。ウルノーガを倒して、世界を平和にするんだ」

 最後に残ったホメロスの形見を手に取って、グレイグは皆に言った。

 

 

 

 その後、ウルノーガを倒してイレブン達は世界を平和にした。しばらく皆は休み、落ち着きを取り戻して・・・数日後にラムダでの祝宴に参加した。皆が笑顔で喜ぶ中、横島を含む仲間全員はやはりあの少女がいないことに若干残念な想いを持ちながらも祝宴を楽しんだ。

 イシの村のデルカダール王やイレブンの育ての親や幼馴染の再会や、元ユグノア城の墓に眠るイレブンの両親への報告に仲間達の家族の様子を見に行ったりして、皆が平和をかみしめていたことにホッとした。この時、横島はムウレアやクレイモランの城には寄らなかった。仲間の親族を優先させたためであり、横島もその辺はしっかり気を使っていて後でも遅くないという考えだった。

 一通りの様子見も終わろうとした時にカミュが気になる場所があるという事で、その場所と思える謎の遺跡にたどり着いた。探索すると神の民の里と同じ遺跡があり、横島はウルノーガの部下達に襲われたのがここに落ちたのでは?と思った。先に大きな壁画を見ていたイレブンとセーニャに追いつくと、ロウが神の民が書いたの書物を取り出した。解読するとある一つの文に全員の興味が引いた。

 

  悠久の彼方に失われたものが、大いなる復活を果たさん

 

 この言葉に皆の中にある一人の少女の存在が思い浮かんだ。まだ推測段階だが、もし本当ならまた会うことが出来る!皆もセーニャも横島もこの後、どうするべきかその書物を解読を急いだ。すると、忘れられた塔の存在をイレブンとカミュは思い出し、ここで手に入れた神秘の歯車を持って向かった。サクサク進むことが出来、塔に着くと門に歯車をはめる穴があったのではめると入り口が開いた。どんどん進んでいき、最上階に着くと

 『なんだありゃ?まるで幽霊が何人も集まったみたいだぞ』

 時の番人と呼ばれる幽霊みたいな存在と出会った。その番人にベロニカの復活を望むことを伝えると『時のオーブ』を壊して世界ごと過去に巻き戻せば、彼女が死ぬ前に巻き戻されるので会うことが出来る。それは同時にウルノーガの野望を果たす前に巻き戻ることを意味するので、もしかしたら止められるのでは?というロウの考えに全員がそれなら!と思った・・・が横島はそんな都合のいい話があるわけないと思ったので、

 「全員が行けるわけじゃないだろ?」

 確認して皆がえ?と横島を見た時に、番人が答えた。オーブを壊して過去に戻れるのは勇者の力を持つイレブンだけであり、もし失敗すると時のはざまを永遠に彷徨うことになる。皆が言葉を失う中、決意したイレブンはオーブに向かって歩き出したが

 

 「止めさせてもらうぜ・・・イレブン」

 

 カミュ達が立ちふさがった。失敗の代償がでかく、自分達の前からもういなくなるということに恐れを持った皆は行かせたくなかった。だが、横島だけは

 「さっさと行って来い。どうせ、また会えるんだからよ」

 止めずに、イレブンの気持ちに賛同した。彼が仲間一人一人を説得して・・・最後のセーニャも通り抜けた。その説得の間に番人に近寄った横島は、一つ確認してそれなら大丈夫だと分かり、すぐにあるモノを作った。

 仲間達を抜けて横島と番人の傍まで来たイレブン。その彼に

 「イレブン、これを戻った過去の俺に渡してくれ。使い方はそいつが知っているから大丈夫だ」

 あるモノ・・・文珠を一個渡して、横島も仲間達のところに戻った。確認というのは、最終決戦で手に入れた魔王の剣を持って行けるなら他のものも持って行けるか?で、答えはYESだった。

 「覚悟は決めたのですね・・・さあ、今こそ過ぎさりし時へ!」

 番人の言葉に頷き、ついにイレブンが勇者の剣を犠牲にしてオーブを壊した。

 

 

    (ここからは過去の横島視点でお送りします)

 

 

 「あれ?おいおい!イレブンがいねえぞ!」

 「え?本当だわ!さっきまで一緒にいたのに!」

 「オーブを六つ揃えて後は命の大樹に向かう時に何ということじゃ!」

 「まあまあ、皆さん。ラムダからは出ていませんから皆で探しましょう」

 「セーニャちゃんの言う通りじゃ!さあ、探しに行くぞ!」

 これから命の大樹に行って大イベントが始まるっていう時に、イレブンがいなくなっちまった!皆でばらけて探すことになったが、いつもならマルティナさんの乳尻太ももを見ながら護衛(ストーカー)の如く後を追いかけるが、この時だけはその気になれなかった。霊感というかそういうものがビンビンに働いて、すたすたとその感に従って進んだところにイレブンがいた・・・が、何か違和感を持った。いつものこいつなら絶対に持たないごっつく妖しい力が漂う剣を持っていた。理由を聞こうとしたら、いきなり俺にあるモノを渡された・・・何でこいつがこの文珠を?しかもこれって、

     『記・憶』

 二文字文珠!いったい何・・・も、文珠が!←この時、文珠に込められた未来横島の記憶が過去横島に全部流れた。そのおかげで全てを理解した。

 「イレブン、ベロニカは・・・いなくなったのか?」

 この一言でイレブンも理解したのか、躊躇いがちに頷いた・・・これから先で、ベロニカが!い、嫌だ。絶対に、嫌だ!俺は・・・守り抜く!←文珠は消えないで、ポケットにしまった。

 「・・・守ろうな。絶対に」

 「(こくり)」

 未来の俺の文珠で先を知った俺と直接来たイレブン・・・ベロニカ。絶対に守ってやるからな!←未来横島は亡くなってからベロニカに想いを持っていたことに気付いたが、過去横島はこの記憶を見て気持ちに気付いた。

 とにかく、イレブンが見つかったから皆のところに行くためにラムダの大聖堂に入ると、

 

 「セニカ様、いよいよあたし達の使命を果たすべき時がやってきました」

 「どんな災難が起きたって、あたしのこの手が守ってみせます!」

 「だから、無事に使命が果たせるよう見守っていてくださいね!セニカ様!」

 

 ・・・何でだ。俺はさっきまで一緒にいたんだぞ。さっさと行ってきなさい!と言われたんだぞ。そう、いるのが当たり前だった・・・それなのに、すごく、すごく、すご・・・く、

 「あ~~~!イレブンあんたどこにいたのよ!あ!横島、あんたが見つけてきたの!というか、まさか今の見て・・・え?」

 文句を言う姿を見るだけで・・・

 「ちょっと二人とも、何泣きそうになっているのよ?調子狂うじゃない」

 こんなに、涙が出そうになるんだよ。う、く・・・我慢だ。これ以上変に思われたらダメだ。その時にちょうど皆が戻ってきたから、誤魔化すためにマルティナさんにとびかかったら蹴りと背後から魔法をくらって黒焦げになっちまった・・・このやり取り、何か不思議と懐かしい気がする。

 集合したから大仕事をするために出発して山で一休みをした後、ついに命の大樹までやってきた。目的地にある勇者の剣を前に、俺は文珠を二個作ったが、

 「はああ!」

 イレブンに全部いいところをとられちまった。あいつはこれを変える為に過去にやってきたんだ。勇者なんだし・・・しょうがないか。俺は、

 「あ!あんたはホメロス!」

 この守るべき少女を守ることに専念しよう!その後、倒されたホメロスが後からやってきたデルカダール王にだが助けを求めた。ホメロスの倒れている姿にぎょっとでもしたのか?顔色は変わってないが、確実に驚いていることが分かる。ホメロスが王に助けを求めようとしたら、

 「!!」

 一緒にいたグレイグが驚いたのも無理はない・・・斬りやがった!その瞬間だった。

 

 『俺は・・・グレイグ、お前のようになりたかったんだ』

 

 魔族みたいな怪物になったホメロスの姿が辛そうにグレイグに言う姿が頭に浮かんだのは・・・っち!イケメンを助けるのは正直好きじゃねえが・・・でも、今治すのはまずい!この王がまだだからな!←未来横島の記憶でまだ乗っ取られていることを知っている。

 ここは、勇者の剣を手に入れたイレブンに注目している間に『延』『命』して生き延ばすしか方法がない!

 

 

 その後、俺はこっそり何とか生き延びたホメロスを上手く匿うことに成功した。宴が開かれたから、注意と興味は皆イレブンと仲間達に行っている。その間にばれないようにこいつの部屋に運んで『治』で王(ウルノーガ)に斬られた傷を治してやった。それと同時にこいつの意識も戻った。

 「よ!助かったな!」

 「な!お、お前は!」

 起きたホメロスは俺に戦闘態勢をとろうとしたが、鎧も剣も重かったから外させてもらったぜ!ふははは!と、いい気にはなれないな。

 「ま、話し合うぜ。お互い、影の者同士な」

 「影の・・・者?そんなことより、何故俺を生かした?俺は・・・俺は、王がウルノーガに乗っ取られていることを知っているんだぞ!」

 「それが何か?(イレブンも知っているからな。多分、俺がいなくても上手くやるだろう)」

 「お前は・・・何が目的だ!」

 目的・・・か。ま、そう聞くのが妥当だな。←この時にウルノーガが姿を現して、イレブン達と戦っていることを横島は知らない。

 

 「お前には借りがあるからな・・・それだけだ」

 

 未来の俺の借りを返すためにやった・・・そういう意味の言葉を返したが、わかるはずがねえよな。

 「お前さ、グレイグに勝ちたいんだろ?」

 「!!」

 グレイグの名は、やはりかなり衝撃みたいだな。よし、誤魔化せる。

 「だったらさ、本人と一対一で戦えばいいじゃねえか」

 「は?」

 「戦えよ。お前の持っている全てを込めて・・・俺は以前それをやって、認められたことがある」

 「グレイグと・・・一対一で、戦う?」

 思いつかなかったのか?この事に?・・・ん?部屋の外が騒がしいな。

 

 「勇者と仲間の皆様が、王様から出た肌白の男を倒したぞおおおお!」

 

 大方追い詰められて姿を現したやつを、イレブン達が倒したという事か・・・じゃ、ちょうどいい。

 「ホメロス。ちょっとしたサプライズをしないか?」

 「な、何だ、何をするつもりだ!」

 「ははは、大丈夫だ。グレイグと戦うチャンスがあるかもしれないぞ」

 「・・・話を聞こう」

 ホメロスは俺の提案を聞くことにした。

 

 次の日に本物のデルカダール王が玉座の間に皆を呼び、今までウルノーガに乗っ取られた自分の行いを聞き、イレブンを勇者として認める発言をした。この発言に国の民や兵達から歓喜の声が上がる中、

 「皆と、この場にいることが(ぐす)、とても幸せな気がして(ぽろぽろ)」

 ベロニカが涙を流した。そんなベロニカを抱きしめたくて仕方なかった横島は、

 「何を言ってるんだ。元に戻ったお前をナンパするまで、その感動の涙は「あんたはこんな時までそんなことを言うの!(ちゅど~ん)」うげほぎゃあああ!」

 目の前で頭を撫でながらそう言って、いつも通り吹っ飛ばされた。ははは、やっぱりこうでなくっちゃ!

 

 『何故かな。今の言葉が嬉しく思えたのは?』

 

 だが、ベロニカはこの時一つの疑問を胸に持った。

 

 

 その嬉しい時の最中に、何と勇者の星が落ちてきたって報告がきやがった。俺達は落ちた場所に行くことになり、グレイグが仲間になった・・・よし、ころ合いだな。

 「王様、グレイグが抜けるという事は・・・兵を指揮する者が抜けるってことだよな?」

 「ん?代理のものを用意する予定だが」

 「じゃあさ、俺が推薦してもいいか?そいつを?」

 「ちょっと!誰にするつもりなの!」

 「横島。どういう意味だ?」

 「まあまあ・・・すぐに連れてきますんで!」

 よっしょ!キョトンとしている。さ~~て、

 

 「・・・王よ。私でいいでしょうか?」

 

 皆の前にホメロスが姿を見せた。グレイグも、イレブン達も皆驚いた。よっしゃ!サプライズ成功!グレイグは未来で必ずイレブンの盾になる!と言った記憶があったから、ここでも絶対に仲間になると踏んだ。だから、その代わりとしてホメロスを出した・・・殺されたと思っていたこいつをな!

 「な、何故こいつが!」

 「俺がこっそり助けた。今まで言わなかったのは、あの場でそれがばれたらまずいからな」

 「「「はあああああ!!!」」」

 そう、皆にも言わなかったのはウルノーガの野郎が俺とホメロスがグルと言い出す危険があったからだ。まだ王の中にいる野郎が、そこから関連付けてイレブンをまた悪魔の子と言いかねない。サプライズと言っても、こうした理由もちゃんとあったんだよな。皆も俺の言い分に理解したが、納得はできないようだな。そりゃ、俺だってあの『記・憶』の文珠で見てなかったら同じ気持ちだろうし。

 それはそうとホメロスの奴、今まで敵の立場だったからやっぱり不安そうだな。

 「グレイグ、ホメロスと戦え」

 「何?」

 「別に不思議じゃないだろ?自分がいない間の王や国の守りを任せられるのは、こいつほどの実力がないとできないと思うが?」

 「・・・ホメロス。やるぞ」

 「・・・ああ、俺の今の全てを見せてやる!」

 よし、戦わせる流れに出来たな。言葉じゃなく実力で示せ。こいつらにはこれが一番だしな・・・は~~、俺はこういう汗臭いのは好きじゃないんだよな。よかった~、当事者じゃなくて。

 その後、場所を移動して二人の一対一の戦いは一時間にも及んだ。その間にも、

 「お前が光り輝くほど、俺はどんどん影になっていった」

 「グレイグ・・・何故、お前は俺の先を行く」

 ホメロスはいろんな不満や辛さを

 「・・・いつも俺はこうだ。気づくのが遅すぎる」

 「お前ともっと早く話していれば・・・お前の辛い思いに気付いていれば」

 グレイグも後悔と無念を言葉に出しながら戦った。そして、

 「俺を、今でも・・・友と呼んでくれるか?」

 「・・・もちろんだ、わが友よ」

 最後に剣をぶつけあった瞬間に

 

 「今度こそ、お前と本当の友になれた気がしたよ」

 「俺もだ・・・長かったなグレイグ」

 

 両者は笑顔になった・・・雪之丞の奴、元気にしてるかな?思えば、あいつと仲良くなれたのもあのGS試験の戦いがあったからだしな。その後、剣をしまった二人のもとに王が直に向かい

 「ホメロスよ。すまなかったな・・・今までお前を見なくて」

 何と謝罪をした。これは俺も、マルティナさんや他の皆も驚いた。

 「そ、そんな!むしろ私が謝る方です!王に奴がいることを知っていながら!」

 「いいのだ。ホメロス・・・私もお前も、共に間違った道に進んでいたのだ」

 ウルノーガがいたから。という言い訳をしないのが凄いな。全ては王としての心構えと責任という事か。

 

 「だから、私とお前。共に今までの過ちを償っていこう・・・国にも民にもな」

 

 自分にはお前が必要だ。その想いを込めた言葉をホメロスに言った。

 

 「・・・(ぼろぼろ)王よ!このホメロス!必ずやグレイグ以上の働きをしてみせます!」

 

 その言葉の意味を理解して、跪きボロボロに泣いている顔でデルカダール王に自分の誓いを言った・・・これでいいよな。西条だったらここで下半身すっぽんぽんにして大恥かかすが、あれほど辛い未来(思い)を見るとそれが出来ないから仕方ないか。

 「横島・・・ありがとう」

 グレイグからのありがとうって、前にも聞いた記憶があるが・・・その前とは意味が違う気がするな。

 

 

 ホメロスの件が片付き、やっと出発して空に浮かぶ勇者の星と呼ばれた真っ黒の星を見たが・・・セーニャちゃん曰くとても邪悪でとても聖なるものではないとの事。

 う~~んと悩んでいると、皆の背後に一人の人間が現れたのだが、

 「「「「な!ウルノーガ!」」」」

 俺含む全員がそいつの登場にぎょっとすると、その人間が預言者の姿となった。するとケトスに乗って天空の民に会えと予言を出して姿を消した。ベロニカが持っていたセニカの笛をイレブンが吹くと、ケトスが姿を現した。記憶でも見たけどすげえな~、空飛ぶクジラのインパクトは。

 天空の民が住む里で説明されたのは、ニズゼルファと呼ばれる邪神と勇者が戦った伝説が残っていて、全てを知るには世界に散らばる三つの大樹の苗木の記憶を見る事だという長老の言葉に従って、三つの記憶を夢の世界で見ていった。勇者の剣を作り、セニカの笛でケトスを呼んでパワーアップさせ、邪神に挑む。

 ここまで見たが、これだとまだ勇者の星から黒い太陽となったあの謎は解けない。そこに預言者が再び現れ、ベロニカに首飾りをかけさせると・・・

 

 「え?え・・・え?べ、べ、ベロ、ニカ?」

 

 う、う、嘘だろ?べ、ベロニカが幼女から女性の姿に戻った!あ、ああ、あああ!お、落ち着け、落ち着くんだ!まだするべき時じゃない!す~~は~~、ナンパは終わってから・・・ナンパにしてもいいのか?俺は?やっと生き続けられた彼女にナンパで終わらせて・・・いいわけない!

 女性版ベロニカとセーニャちゃんが共に祈ると導きの木と呼ばれるものになって、その木の記憶で見たものはニズゼルファをあと一歩のところでイレブンの先祖・ローシュが仲間の魔法使い・ウラノスに殺されて、邪神の力が彼に宿ったことだった。

 木はまだ残っていたので再度見ると、天空の民達とセニカが力を合わせて邪神を封印して空高く飛ばしたシーンと、セニカは愛するローシュに会いたいが為にあの忘れられた塔の時のオーブを壊そうとしたが失敗して、倒れて後番人の姿になったシーンだった。勇者の星は封印された邪神だったことに衝撃を持った中、セーニャちゃんとベロニカが元に戻り預言者が姿を現した。その姿は過去のシーンにも出てきた魔法使い・ウラノスだった。邪神の力で悪に染まった姿がウルノーガで、その中でもわずかに善の心がありそれが預言者となり、最後の予言を皆に告げて消えていった。

 

 

 そして、現実に戻るとベロニカの胸元にはあの首飾りはあったままだった。そこで

 「なあ、ベロニカ。それでいつでも大人に戻れるのか?」

 「う~~ん、ちょっとやってみるわね。あの時だけかもしれないし」

 「もう一度元に戻ったお姉様を見たいです!」

 元に戻れるかどうか確認すると・・・ちゃんと女性に戻れた。うん、よし!

 

 「・・・ベロニカ。お、俺と、俺と・・・付き合ってください!」

 

 いつものセクハラナンパをしないで、手を握り真剣な想いを込めた一言を言った。未来横島の悲惨な失恋と自分自身のルシオラとの涙の別れ・・・その記憶がそうさせたといってもいい。そんな俺のマジの告白に

 「え、え、え・・・?」

 ナンパを超えてマジ告白なんてさすがに想定外だっただろうな。戸惑って、オロオロして、横島の姿にドキドキしながら、←仲間の皆はとてもワクワク。

 

 「じゃ、邪神を倒したらね!」

 

 気持ちの整理をしたいのか、それとも平和になったら本気で受け入れる気なのか。とりあえず、保留にしてくれた。実際、倒してからでないと付き合えないのは確かだしな・・・これでいいか。←期待した顔で頷いた。

 『ま、全く!い、今まで、恋なんて考えたことなかったわ・・・でも、あの横島がそんなに私を想っていたのね・・・何故だろう?あの時と嬉しい気持ちになれたのは?そりゃ、女の立場からすれば嬉しいけど、何か違うのよね。普通の嬉しさとは違うというか・・・まるでやっと、ずっと待ち望んだ嬉しさというか?そんな感じがする嬉しさなのよね。こいつに告白されることにそこまで嬉しくなれるなんて・・・どうしてだろう?』

 横島にナンパされることに嬉しいと思った時と同じ嬉しさを持ったベロニカ。だが、その嬉しさが普通のとは違うことに気付いていたが、さすがにその理由は気づけないだろう・・・まさか、別の未来で死に別れてできなかったなんて。

 

 

 天空の民の里に戻って長老に報告した後、今だ忘れられた塔で番人として生きているセニカに会いに行ったが、自分が何者か忘れてしまっていた。ベロニカが彼女の笛を出すと、かすかに覚えていて力を与えた。

 

 「「時は来たれり」」

 

 ベロニカとセーニャが演奏を始めた。すると、イレブンが光り輝く勇者の剣を掲げるとそれがケトスに当たり、夢の世界で見た完全体ケトスとなった。

 最終決戦に向かう前に準備をするべきだとケトスに言われて、まず地方で力を鍛えることにした。他にも黄金像のままのマヤちゃんの救出や、ロウ爺さんの師匠の試練に(←もちろん彼女を見て飛びかかってお仕置きを受けた横島)、別の地域に残っている邪神の力に反応して封印されていたモンスターの討伐などして、着実に俺達は強さを手に入れていった。

 その中の一つに夢で女性が助けを求める声がするとの話を聞き、夢に出てくる男がユグノアの鎧を着ていたことが分かりユグノア城に入り地下に行くと、そこには一人の男が巨大なモンスターに苦しめられていた。その男が

 「イレブン、あの男はお前の父親・・・アーウィンじゃ」

 何とイレブンの父親・アーウィンだった・・・強敵だったが、モンスターを討伐すると闇に覆われて見えなかった顔が見えるようになった。そして、

 

 「まさか・・・我が息子か」

 

 十六年ぶりにようやく父と子の再会を果たし、頷くイレブンに肩を掴むアーウィン。その時、とても俺好みの女性の霊が二人の傍に立ったのを見て、この人が母親だろうとすぐにわかった。だが、霊を見ることは俺以外出来ないので、

 「ロウ爺さんにマルティナさん。一つ頼みがあるけどいいか?」

 「何じゃ?」

 「何?感動の再会を」

 「その感動の再会に、もう一人加えたいんだ」

 「「「「「「は?」」」」」」

 この言葉に全員がきょとんとする中、ロウ爺さんとマルティナさんに一つの文珠を渡した。その文珠に書かれていた文字は『体』だ。再会には体がないとできないしな。

 「イレブンのお袋さんを強くイメージできるのは二人しかいないからな。うまくいけば、親子再会が出来るかもしれない。これを強く握って願ってくれ」

 「親子、再会・・・じゃと?」

 「・・・信じるわよ、横島」

 ロウ爺さんにとっても親子再会だったな・・・でも、これって正直賭けなんだよな。イメージだけで文珠で体が出来るかどうかなんてわからないからな~、一度もやったことないし。

 「「・・・エレノア(様)」」←二人の祈りの後に文珠が光って皆が目を閉じ、開けるとエレノアがいた。

 おおお!うまくいった!なななななな!何て美人なんだ!くっそ~~!こんなに美しいなんて・・・あのアーウィンって奴が羨ましい!ついでにイレブンも羨ましい!

 「な、な・・・エレノア!」

 「エレノア様!」

 まだ体だけで、魂が入ってない・・・そこで、

 「エレノアさんですか?これに入れば夫を、息子を抱きしめられますよ」

 『私が見えるの?・・・夫を、息子を、抱きしめられる?』

 よし!声が届いた。

 「は?お前何言ってるんだ?」

 「まさか・・・そこにいるの?」

 「・・・エレノア様が」

 後はエレノアさんの霊を誘導するだけだ。何もない空間にいきなり話しかけたから、俺を怪しげにカミュ達が見ている中、エレノアさんの霊が文珠で作った体に入る。すると、

 

 「・・・・あ、あ」

 

 エレノアさんの体が動いた。よし!これでいいが、

 「入れる時間は短いですので、その間にお願いします」

 「十分です。ありがとうございます」

 うわ~~、目の前で見ても滅茶美人!しかもスタイル抜群!といつもの俺なら浮かれるが、文珠で作った体が長く持つはずがない。しかも初めてだし・・・よくて五分だろうな。だから、悔しいけど我慢だ。

 「え、え、エレノ、ア?」

 「エレノア、様?」

 ロウ爺さんとマルティナさんはもう震えて涙を浮かべている。そりゃ、十六年ぶりに出来るはずがない再会ができたんだ。

 「はい、お父様・・・エレノアです。それと大きくなったわね、マルティナちゃん」

 「お、おおお、エ、エ、エレノア(ぼろぼろ)」

 「エレノア様。私、私(ぼろぼろ)」

 「ありがとう。イレブンを守ってくれて・・・お父様、私達にいつも花を添えてくれてありがとうございます」

 ついに二人とも泣きながら彼女の手を握った。ずっと握っていたい気持ちも分かるけど、

 「さ、行って来い。もう十分じゃ」

 「エレノア様。あちらへ」

 涙を止めて、二人はアーウィンとイレブンのいる方へ誘導した。メインはあっちだからな。

 「あなた、よかった。苦しみから解放されて」

 「え、エレノア・・・ほ、本当に君なのか?」

 「それと・・・イレブン。ああ、あああ!私の子、私のイレブン!」

 「三人で会える時が来るとは!ううう、エレノア!イレブン!」

 ・・・・・・何も言えねえな。アーウィンは十六年前から妻が死に子のイレブンだって死んだと思いずっと苦しんで、エレノアさんもまた多分その時から旦那を心配して成仏しないでずっと魂だけでそばにいたんだ。どっちも苦しみ続けた・・・が、やっと二人とも解放されるんだな。三人がしっかりがっしり抱きしめあうが、エレノアさんの体が光りだした。多分、文珠の効果が切れそうになっているんだ。

 

 「私の可愛い坊やを見れた。抱きしめられた。そして・・・少しの間でも家族として一緒にいられた・・・今やっとできた」

 「・・・逝こう、エレノア。最後の最後で、こんなに立派になった息子が私達を救ってくれた。こんなに嬉しいことは他にない」

 「これで私達・・・安心して旅立てるわね」

 「ああ・・・そうだな。エレノア」

 

 いや、アーウィンの方も光っている。二人とも成仏するんだな。

 

 「息子よ・・・これから先は多くの困難があるが、お前はまっすぐに進むんだ。希望の光を持てば、導いてくれるはずだ」

 「父と母は、いつもあなたを見守っているわ・・・さようなら、可愛い坊や。私達はずっとあなたの事が大好きよ」

 

 ・・・昇っていったな。おとんとおかん、今どうしてるかな?

 「これで、本当にお別れじゃな・・・アーウィン、エレノア」

 「これからもイレブンを守り続けます。見守っていてください、エレノア様」

 よかったな。イレブンも、ロウ爺さんも、マルティナさんも・・・な。

 「横島、どうしてあんなことが出来たの?というか、あん・・・(な、何、とても寂しそうな顔をして)」

 「元気だと、いいな(ぼそ)」

 会いたいな・・・あんなおとんでも、強すぎるおかんでも、大切な親だからな。

 「・・・(もう会えない人を想っているみたいな顔をしてる。こいつも、辛いことがあったのね)」

 この時横島は気づかなかったが、ベロニカは『記・憶』の文珠が入っているポケットを掴んだ。その時に、

 『!!!な、何よこれ。これが、こいつの・・・過去なの?』

 横島が見た記憶とは違う・・・前の世界にいた横島の記憶が彼女の頭の中に流れた。未来横島が作ったこの文珠は自分の想いを全部込めて作ったものであるため、横島の経験した前の世界の過去も全部込められていた。←ただ、ベロニカには未来横島の経験した異変後の世界の記憶が入ってこなかった。記憶にはないが前の世界で未来の自分と会った横島ならともかく、未来は本来知ってはいけないので世界の修正力が働いたのだろう。

 「・・・・・・」

 「お姉様?どうしました?」

 「何でもないわ!」

 この記憶に戸惑っているとセーニャが不思議そうに尋ねたため、我に返った。

 『横島、あんた・・・失った苦しみを持っているのね。特に、もう二度と会えない恋人との別れはどんなに辛かったことか・・・この前の告白といい、何故か見えたこいつの過去といい、ここまで見ちゃうと』

 「さ、行くわよ!皆!」

 偶然知った横島の過去とこの前にされた告白が

 

 『横島ともっといたいって、気持ちが強くなっちゃうじゃない』

 

 ベロニカの気持ちを恋にさせていた。これが、愛になったのは・・・もう少し先である。

 そして、最終段階としてネルセンの迷宮でばっちり実力も着けたことで・・・ケトスに乗り邪神・ニズゼルファとの戦いに挑んだ。もちろん、生半可な強さじゃなく各自たくさんの魔法やコンボ技をやってもなかなか倒れなかったが、

 「おおおおおおお~~~!!!」

 最後の勇者の剣で最後の一振りをしたイレブンの一撃でついに倒すことに成功した。これで本当に世界が平和になったことに喜ぶ中、皆にはある一つの気がかりがあった。

 それは、忘れられた塔のセニカ・・・彼女の願いを叶える為に塔へ行き、番人の姿から勇者の力で彼女本来の姿に戻した。そして、イレブンは彼女の願いを叶える為に勇者の力を譲った。セニカはとても美人でスタイルもなかなかのモノ・・・横島なら黙っていられないが、

 

 「ベロニカもあれくらいのスタイルだったらな(ぼそ)」

 「(我慢よ我慢・・・セニカ様の為にここで怒ってはいけない!)」

 

 この彼女の生まれ変わりであるはずなのに、スタイルが負けていたベロニカの怒りに触れる言葉を言っていた。ボソッと言ったはずなのに見事に聞こえたベロニカだが、敬愛するセニカがまさにイレブンから勇者の剣を受け取り、時のオーブを壊そうとしているので必死に我慢した。

 そんな裏事情の結末は少し先に延ばして・・・ついに、セニカがオーブを壊して過去へ向かった。残されたのは勇者の剣のみ。

 

  ありがとう、勇気ある者達よ。

 

 そんな言葉が聞こえた。マルティナが会えるといいわねと言い、カミュが似たようなことがあった気が?と思い他の皆も確かに・・・と思う中、

 

 「悪かったわねええええ!小さい胸でえええええ!」

 「ちょおおおおお!き、聞こえてたのおおおお!」

 

 魔法を撃ちまくるベロニカと食らいまくる横島。もはや、その光景は日常の一つとなっているのでセーニャですらスルーして、二人を残して塔から出ていった。この騒動のおかげで疑問も皆からすぐになくなった・・・十分後くらいにズダボロ黒焦げの横島を引きずってくるベロニカが出てきた。

 忘れられた塔が少し傾いたように見えるのは気のせいである。

 

 

 

 

 

 ここまではベロニカは恋の段階であり、愛に変わったのは・・・ライバルの登場が愛の段階にさせた。そのライバルというのが、

 「横島は私に告白したのよ!」

 「あら?でも、私もあつ~~いプロポーズをしてくれたのよ♥」

 氷の魔女・リーズレットと

 「私はずっと守ってくれる。と行ってくれましたわ♥」

 人魚の女王・セレンだった。この三人はムウレア王国で火花を散らしている。世界が平和になったので、皆それぞれの戻るべき場所に行き平和に暮らすことになった。横島はイレブンと同じイシの村に行き、イレブンと幼馴染エマの結婚式を見て悔しがった。

 セーニャ・ベロニカと一緒にラムダに行って見事邪神を倒し、ベロニカは交際を認めそれを二人の両親に報告したのだが・・・二人を天使と見る父親が交際を猛反対。同じく天使と見る母親も横島の所業は耳に届いていたので大反対。一緒にいることが許されなくて、結局イシの村で暮らすことになったのだ。

 その後、二人が村に来てイレブンと共に勇者の剣を命の大樹に戻すことにした。その際、久しぶりに会えたベロニカと一緒にいたい気持ちが強くなって横島も・・・更にその命の大樹に行ってみたいという妻のエマも一緒に行くことになった。勇者の剣を戻した後、いろんな国を旅したから自分も行ってみたい!というエマの望みを叶えるために、そのままルーラでとんだが・・・クレイモランに行った際に、手を繋いでいる横島とベロニカを見て嫉妬したリーズレットも反対の手を繋いで同行・・・ムウレアでこうなったという事だ。

 「いい加減に離れなさいよ!横島は私のモノよ!」

 「それはこっちのセリフよ、小娘。横島は私と結婚するのよ」

 「私はこの人と子供も作るつもりですよ・・・ふふふ、準備はいいです」

 しかも、あの『記・憶』の文珠で横島の過去も見たため、想いが未来の時と同じくらいの強さを持っていた。←ここでこの文珠も効果が無くなり崩れてなくなった。

 この二人の情熱的なせまりと結婚や子供の言葉すら出す・・・とられることに焦りをうみ、

 

 「わ、私だって!こいつと結婚して子供産むんだからあああ!」

 

 首飾りの魔力を解放させて、女性ベロニカに戻り・・・そこから

 「ふふん!力づくなら負けないわよ!」

 「ムウレアの女王の強さ、見せてあげましょう!」

 力比べが始まった。その戦い、三人の攻撃を一番くらっていたのはもちろん横島であり、(鼻)血を一番流したのも横島であることはわかり切ったことである。

 三人の決着は・・・少なくとも母親の喜びが無くなるまではつかないだろう。

 

 

 

 

 

 

 因みにイレブンとエマとセーニャは既にルーラで移動していたが

 「セーニャさん。私のイレブンにくっつきすぎでは?」

 「・・・私分かったんです。お姉様が横島さんを探し出したのなら、私もイレブンさんを探し出すって!待つだけじゃダメだって、私も前に進むことにしました!」

 「「むむむむむ!」」

 「(・・・どうしよう)」」

 セーニャはベロニカの影響を受けやすい・・・我慢し続けてきたイレブンへの想いを、ベロニカの行動を見て負けられない!という気持ちになったようだ。どうやらこちらも平穏無事とはいかないようだ。

 




 ホメロスは本当に自分も彼の立場が何か共感できたため、助けたいと思い助けました。アーウィン・エレノアさんは息子を抱きしめたい親を書きたかったので無理やりだけど、ああしました。

 最後の横島と彼女ら三人はともかく、あのイレブン達の今後は読者様の妄想にお任せします。

 次回は、魔法科高校の劣等生第二期おめでとう!として深雪ちゃん続編として四葉真夜さんで行きたいと思います。多分・・・かなりキャラ崩壊させると思うので覚悟してください。


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四葉真夜と付き合ったら?(深雪編の続き)

 昔やったアニメをリメイクして放送するが流行ってますね。キャプテン翼や中華一番などなど・・・でも、そのおかげでダイの大冒険が見れる!異世界カルテット2が放送開始で嬉しかったけど、こっちがも~~~っと嬉しかった!

 設定
 もしかするとタイトル詐欺かも。
 今回は半分ほどキャラ崩壊です・・・かな?
 原作で死亡した人が生きてます。あの人とかあの人とか。

 設定といえない設定だな・・・ではどうぞ!


 司波達也は、追い詰められていた。

 『ここまでの難解なミッションは今までなかった』

 軍人として戦い、戦場で戦う敵から恐れられた肩書きを持つ彼がこれ以上ないほど焦っている。

 『しかも、これは巻き込まれたと言ってもいい』

 強大な力をもつ者は、意図せずとも巻き込まれる体質を持っている。今回のミッションも実際巻き込まれた口なのでそう思うことは間違いではない。

 『この場にいれば仕方のないことだが・・・どうしても、抜け出せる気がしない』

 こうなることは半分諦めていた。だから、何とか抜けて被害を免れようと思っていたが全然それが出来る気がしなかったのだ。

 『何しろ』

 何しろ、

 『障害が』

 できない気持ちにさせている理由が、

 

 「お兄様。さあ食べてください」

 「いいのですよ達也さん。早く決めてください」

 『これ以上ないほど大きすぎるからだ』

 

 絶対に抵抗できない妹と絶対にこういうタイプじゃないでしょう!と口に出して言いたい叔母だったからだ。後頭部にでっかい汗をかきながら、二人の出す料理に困惑していた。

 

 四葉真夜の横島との婚約発表・・・それは当然十師族は愚か、日本中にいる魔法を使う者に大きな話題を呼んだ。四十とは思えない妖艶な風貌に引き込まれそうな笑顔に、アンタッチャブルと呼ばれた恐れられる力を持つ女性が婚約を発表をした。かつて現七草家当主とそういう関係だったが、独身を貫いていたはずなのに・・・。

 しかも、相手の男はまだ高校生・・・もちろんいろんな推論が飛び交った。その高校生・横島忠夫が異質な能力の持ち主か?もしかすると、十師族当主すらも上回る実力の持ち主か?いやいや、本当はこの男が四葉家を牛耳っていて、今回表に出たのは近いうちにある当主交代が控えているからか?←異質な能力は文珠と考えれば間違っていない。

 このようにたくさんの推論が十師族だけじゃなくありとあらゆる魔法一族で行われていた。何しろ、この世界の魔法を使う者達は純粋に力を高める一族の方が少なく、企み・騙し・脅しその他もろもろ負の感情を持つ一族の方が多い。ましてや、そのトップと言ってもいい四葉家当主・四葉真夜の婚約だ・・・むしろ、こう考える方が自然だろう。

 だからこそ、今一緒に住んでいる達也と深雪と母の深夜(深雪編の話では生きてますよ~)と真夜の執事の葉山くらいしか真意が分からないだろう。まさか、彼女が・・・・・・

 

 「忠夫さんはどっちも美味しいとしか言ってくれないから、本当に好きな味が分からないのよ」

 「でも、お兄様なら!一緒にいる時間が多いからわかるはずです!さあ、判断してください!」

 「「さあ!どっちが忠夫さん(お兄様)の好みですか!」」

 

 自分の妹の深雪と同じくらい純粋かつ真剣に一人の女性として横島を愛していることに。そして、今達也に訪れている危機と言うのが・・・どっちが美味いか判断してほしいという事なのだ。いや、正確に言うなら横島好みの料理はどっちなのか?を訪ねているのだ・・・これが、追い詰められている事項である。

 なら本人に聞けばいい。と思うが、横島は料理に夢中で真夜が言った通りどっちの料理も美味い。としか言わないのだ。もちろん二人ともどっちかを決めてください!と追及したが、決められない・どっちも本当においしいから。との事。本来の二人ならもっと威圧感を出して聞いたかもしれないが、食べている横島の幸せそうな顔を見るとそれ以上は恋する気持ちがさせれなかった。そこで分析力が尋常じゃない達也なら横島が本当はどっちがおいしいと思っているのかわかる!と勝手に結論付けて・・・こうなっているという事だ。だから、 

 『何故・・・俺が?』

 こう思うのも無理はない。そんな達也にこの言葉を贈ろう・・・恋は盲目だ。

 その後、達也の案でお互いの料理を食べ合って決めたらどうだ?に乗って二人で食べ合い味の良し悪しを言い合いながら・・・結局引き分けで落ち着いた。胃に痛みを受けるほどのプレッシャーを受けた達也は、何故それを先にしなかったんだ。と心底思ったそうだ。

 この日はこれで落ち着いたが、

 「さあ、帰りましょう」

 「あ、あの?真夜さん?どないして、俺の腕を・・・ぬおおおおお!た、谷間に俺の腕があああ!」

 「早く帰ってください。私とお兄様と忠夫お兄様の三人の家から」

 「ちょ!み、深雪ちゃん!はりあわないじぇええええ!ああああ、発育途中の胸ぎゃあああ!」

 「・・・・・・叔母上。お願いです」

 「あら?なら、お二人も来ます?私達は親族ですから問題ないですし」

 「は。達也様と深雪様用のダブルベッドのある部屋もご用意済みです」

 「・・・(///)葉山さん!早くこのキチガイを連れて帰ってください!」

 「今、そのベッドの中でいろんなことを想像しましたね。うふふふ・・・」

 「深雪、そんな情熱的な視線を向けるな」

 「忠夫様。もちろん、真夜様とのダブルベッドも真夜様の部屋に用意済みですぞ」

 「・・・・・・・・・・・・何の報告じゃ!」

 「あらあら。今の長い間に思い浮かんだことを全部やってもいいのですよ♥」

 帰りの車に乗る前でもこのようなひと悶着が出た・・・だが、いい意味の平和な光景である。

 

 

 横島の騒動はもちろん通っている学校でも起こっていた。

 「ねえ、摩利。私はどうするべきかしら?」

 「今回ばかりはこれを言わせてもらう・・・私を巻き込むな!」

 「でも、話聞いてくれる人はあなたしかいないのよ!十文字君はお前が決めろしか言わないし!」

 「・・・お前の親父さんの考えを、言葉通りの探れ程度で受け止めればいいんじゃないか?というか、お前も気づいているんだろ?裏の企みを」

 生徒会室で七草真由美と渡辺摩利が真剣に話し合っていた。

 「ええ、更に裏もありそうだけど・・・」

 「そこまでは私でもわからんんぞ」

 実は真由美は父から横島の事を探ってこい。という頼みを聞いていた。そのままで聞けば、調べてこいだがあの腹が黒黒な父がそんな言葉通りのことを言うわけがなく・・・この二人は「探ってこい」という言葉の裏をこう意味とった。

 

 『四葉真夜から横島を寝取ってこい』

 

 あの四葉真夜が利害なしで婚約などするはずがない・・・これは魔法を扱うもの全ての認識だが、それ以上に婚約者に選ばれた相手は未知数とも言える能力が必ずあるはずだ!なら、曰くがありまくるあんな年増より同じ学校の真由美が横島を寝取って恋仲になれば七草はより大きくなれる。だから、探るを名分に恋仲になってあの女から奪って来い。

 これが、二人の見解だ。だが、少し考えればわかるこんな裏の企みは、二人でなくても少し洞察力のあるものならわかるはずだから、二人は更に裏があると思った・・・が、さすがにそれ以上までは腹が黒黒でない彼女等にはわからなかった。

 

 だが、この横島で困惑しているものは他にもいて

 「一体どんな能力を持っているというのよ・・・色仕掛けに簡単に引っかかって飛びかかってきたあの男が」

 某カウンセラーの本職の公安は本部から探るよう言われたり、

 「う~~ん、意外と隙が無いわね・・・美女に弱いと聞いているけど、微妙に違う気がするのは何故かしら?」

 達也と同じ軍にいる藤林は横島がただのエロ少年とは見れなかったりと、横島の名前がいきなり出てきて調査しても四葉の情報操作のおかげかごく普通の魔法科高校に通く学生程度しか出てこない。

 皆はこの情報はもちろんダミーということに気付いているからこそ、余計に困惑して、余計な予想が上書きされる。だが、ダミーの経歴を作ることは間違いではない。何しろ、横島の能力は霊波刀やサイキックソーサーまでなら魔法の一種で片付くが、いろんな現象を作れる文珠はさすがにまずい。

 四葉家はかなり闇の世界に入っている一族でもあるので、彼女らが調べ上げたダミー経歴は他にもまだあり、霊波刀とサイキックソーサーまでの情報も交えた内容のもある。全部がニセでは更に危険度が増すので、半分本当半分嘘が文珠の存在を隠すのにちょうどいいのだ。

 

 

 そんな彼女等や魔法一族の思惑や困惑に気づいてない深雪は、横島との愛を成功させるための作戦を自室の壁にあるテレビの画面にそれぞれ映っている頼れる友人に相談していた。その画面は四つに分かれていて、一つはちゃんと番組が映っていたが、もう三つの画面には三人の女性がそれぞれ映っていた。

 「兄さんとの愛・・・わかる!わかるよ深雪ちゃん!」

 一つの画面には、唯我水希(僕は勉強ができない)が

 「私もお兄ちゃんと結ばれたい!だから、あなたの強い兄への愛はすっごくよく分かります!」

 二つ目の画面には、姫小路秋子(お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ)が、

 「私は弟だよ!私達、同志だよね!キスしたいと思うよね!」

 「「「その通り!」」」

 三つ目の画面には、砂戸静香(えむえむ)が映っていた。何故この三人が映っているのか?それは、深雪を含む四人が

 

 『兄・弟への恋愛・結婚会』

 

 というサイトの常連者で一目見た時から、同志!と思えたらしくこうして連絡を取り合っていた。

 「必ず、あのアマが自分の歳を考えないで婚約者にした忠夫お兄様を取り戻します!」

 「こっちも急に兄さんに何人かの女が寄ってきてるんですよ!ずっと私だけがいればよかったのに!」

 「水希さん!私に至っては一緒に暮らしてるんですよ!・・・せっかく兄さんと二人っきりで誘惑できるチャンスだったのに!」

 「うんうん!大好きで大好きでたまらない太郎ちゃんに迫ってくる女共が増えてるの!しかも、毎朝キスを迫るお母さんも狙っているし!」←自分の事を棚に上げる女

 お互いの状況報告をする・・・姫小路秋子から「混浴」や佐戸静香から「下着で添い寝」とかの言葉が聞こえた時、唯我水希と深雪は「今度やろう」と心で決めた。

 その後、ToLOVEるやゆらぎ荘の幽奈さんレベルなスケベ系のキーワードが聞こえたが、それでも彼女らにとってはまだ決め手が足りなかった。

 「「「「う~~~ん」」」」

 と、考えているとテレビ番組の画面がいきなり変わった。

 

 「お前達!ぬるいぞ!」

 

 その画面には一人の女性が映った。

 「「「「ひ、飛騨怜悧会長!」」」」

 その女性は飛騨怜悧(魔装学園H×H)だった。

 「その寄ってくる女の人数は一桁だろ・・・こっちは二桁だぞ!しかも二桁目の数字が一じゃなく二だ・・・が!心をゲットして、ついに私は弟との子を宿した!」

 「「「「おおおおおおおおお!!!!」」」」

 「お前達!大事なのは勢いだ!策など二の次三の次だ!何も考えずに理性・自制心を捨てて裸で抱き合って意識させろ!二回目は存分に体を触らせて感触を覚えさせろ!そして、三回目で自分無しでは生きられないくらいの肉欲を味あわせて・・・最終的に結ばれろ!」

 「「「「はは~~~!!わかりました!怜悧会長!!」」」」

 その彼女が少し大きいお腹を見せると、四人は一気に気合が入った。

 

 

 こんな言葉を聞いたことがないだろうか?蛙の子は蛙。深雪の(一応)母は深夜で真夜ではないが

 「今日も話を聞いてくださり、ありがとうございます・・・『親子の差がある(自分の)子と結ばれ隊』の皆さん」

 彼女もまた四葉家の自室で深雪と同じことをしていたら、確実にその言葉が出るだろう。真夜もまた相談者は三人の女性と相談していた。

 「真夜さん。どうですか、調子は?私と似た状況ですから」

 一つ目の画面には柚原春夏(to heart2)が

 「ああああ!私はどうして、どうして!静香さんを産んでしまったの!産まなければ、太郎さんは永遠に私だけのモノでしたのにイイイイ!!」

 二つ目には、大絶叫している砂戸智子(えむえむ)が

 「こちらは照れて可愛いですの・・・うふふ♥」

 三つ目は源頼光(FGO)が真夜の応援をしていた。

 「やはり、コスプレは必須でしょうか?」

 「そうですね。私のバニー姿にたか君も鼻血を出して照れてましたし」

 「裸ワイシャツに猫耳と言ったアクセサリーも欲望を高められますよ!」

 「私はセーラー服ですね。中に水着を着て、目の前で脱いで驚かすのもありですよ」

 だが、こっちは約一名は興奮しているが、残り三名は穏やかに話している。自分の敵に勝てる自信があるのか、それとも経験の差なのか。

 「う~~ん、せめて子と結ばれた経験者がいればいいのですが」

 「そうね。私達の言葉はあくまで予想ですし」

 「確かに今言ったコスプレは、全部やったけど太郎ちゃんに効かなかった!」

 「本当にやったのですか・・・でも、それだとどうすれば」

 ライバルは強敵だ。絶対に勝ちたい・・・でも、ただのコスプレや誘惑では逆効果。失敗した砂戸智子の言葉にう~~んとなった。やはり、飛騨怜悧のように経験者の言葉が一番強みになるのだ。

 そこに、

 「皆さん。自信を持ちなさい」

 「あ、あなたは!」

 深雪と同じ展開が起こった。もう一つ出た映像に現れたのは、

 

 「「「「紫苑隊長!」」」」

 

 紫苑(恋姫シリーズ)だった。ここにいる皆の中で、肉体的にも精神的にも母性満載な女性だ。

 「いいですか。年の差を気にしないのであれば、一番大切なのは」

 「「「「大切なのは?」」」」

 「既成事実です!」

 「な、何と!そう言えば、それを忘れていた!」

 「誘惑して向こうから抱かれることばかりで」

 「肝心の責めを忘れてました!」←原作ではせめている砂戸智子。

 「金時はあの虫のせいでできないから・・・息子同然のマスターにしましょう。マシュちゃんに悪い気がするけど、やはり二人目が欲しいです」

 紫苑の言葉に、受け身体勢でいたことに気付いた彼女達。どんどん(性的に)物騒な言葉を出していく。

 

 「既成事実を作るために夜討ち朝駆けです!私はそれを桔梗と毎日やって見事子供を授かることが出来ました!」←璃々の妹という事にしてください。

 

 紫苑の大きいお腹を見て、

 「これです!コスプレなんていりません!」

 「奇襲して、押して押して押しまくれ!これですね!」

 「考えるより動け!ああ、素晴らしい!経験者の重みのある一言ありがとうございます!」

 「やりましょう!待っていてくださいね!マスタ~~~!!」

 こちらもまた、気合が入った。←ここで一つ捕捉を・・・二人がそれぞれ相談したサイトは想い人と血が繋がっていたり、一緒に暮らして義理の関係になっているものとかではない。そういう想いを持った人全員を受け入れているので、この人達は(原作と)違うのでは?というツッコミはご勘弁ください。

 

 

 二人の大きな(間違った)野望を達成させるために、二人は早速行動を開始した。

 「・・・叔母さま。立場を考えてください」

 「深雪さんこそ、歳を考えたらどうかしら?」

 「「ふふふふふふ・・・」」

 深雪はピンクの薄々ビスチェの姿で、真夜は黒いレースのランジェリー姿で忠夫の部屋の前にいた。

 「私は今日、大きなアドバイスをいただきました!その為にも、失敗は許されません!」

 「奇遇ね。私も素晴らしい助言を聞いたの。達成させるためにも邪魔はいらないわ」

 「おや、四葉真夜ともあろうお方が教えを請う立場に回ったのですか?」

 「深雪さんこそ、達也さんの方に行ったらどうです?ここは私一人で十分ですわ」

 「「・・・((ぎり!))」」

 二人ともこの世のものとは思えないほどの魅了されてもおかしくないほどの美貌とスタイルの持ち主である。二人のその姿が動画に数秒でも出たら、確実に一日で何百万再生は間違いないくらいに男も女も目が惹かれること間違いなし。そんな二人の心を掴んでいる横島の存在を知ったら、確実に本当の戦で使う夜討ち朝駆けで死ぬような目に遭っただろう。

 「どうしても、ひかないと」

 「それはこちらのセリフですわ」

 「(バチバチバチバチ!)」

 そう・・・歯ぎしりをたてて憎むべき敵を前に苛立つ表情を見せても、二人の周りに火花が見えても、深雪の魔法で廊下や壁が凍っても、真夜の周りに漆黒の闇が漏れ出ても、そんな状況でも美しく見える二人。その苛立ちがどんどん高まっていき、ついに

 

 「「なら!先に既成事実を作った方が勝ちです!」」

 

 深雪は負けたくない!という勢い任せの顔で、真夜はうまくいったという顔でこれを言った。ついに二人は、スタイルを使った誘惑と胃袋を手に入れる誘惑という手段で横島を手に入れようとしていたが、両者別々の助言で完全に目の前のこいつから奪い取る!という考え一択となった。

 「「いざ!」」

 部屋に入ったらすぐに両者は裸になるつもりだったのだろう。深雪のビスチェの背中のファスナーは全開だし、真夜のブラもフロントフックタイプで指でちょいと引っかければ外れるようになっている。

 両者共に脱ぐ気満々で扉を開けると・・・

 

 

 

 

 

 「やれやれ、やっぱりきましたね」

 

 

 

 

 

 何と、深夜がいた。格好は色気もない普通の黄色いパジャマで、二人のように欲望満点の野望を持ってこの部屋にいたわけではなさそうだ。

 「な、何でお母さまが!」

 「どうしてかしら?」

 「どうして?それは・・・」

 「ZZZ~~~」

 「忠夫を襲う気のあるあなた達を止めるためよ」

 だが、この二人の頭の中は瞬時に敵と認識して、深雪はびっくりしながら、真夜は威圧感を出しながらいる理由を尋ねたら、平然と深夜は答えた。

 「止めるのなら、母様でも!」

 「止める?それが出来て?」

 「はあ~~、あなた達は全く・・・」

 魔法を出す準備をした二人に、溜息をつく深夜は

 

 「あああああ!ううう、あああ!!る、ルシオラ~~~!!!」

 「こんな彼を襲えるかしら?」

 

 夢で魘されている横島を見せて、逆に二人に訪ねた。

 「え・・・た、忠夫お兄様!」

 「ちょ!ど、どういう事!」

 二人は泣きながら魘される横島を見て慌てて傍に寄った。

 「毎日なのよ。毎日、魘されて、苦しんで・・・泣いて」

 「・・・教えてください!」

 「深夜、知ってることをお願い」

 「・・・いいわ。でも、これはあくまで私が忠夫が魘されている言葉から推測しただけだから、本当の事とは思わないでほしいわ」

 「「((こくり))」」

 愛する男性の苦しみを見て、二人も冷静さを取り戻し事情を多少知っているであろう深夜に聞いた。

 「毎日、このルシオラっていう名前を聞くわ」

 「・・・もしかして、その名前って」

 「忠夫さんが愛する女性の名前?」

 「でしょうね・・・でも、愛するじゃなくて愛したと言った方が正解ね」

 「愛した・・・という事は」

 「もう、い、ない?」

 「懺悔の悲鳴とも言える寝言を「すまない・・・ごめん(ひっく)」・・・多分だけど、ただ死んだのではなく忠夫は彼女を助けられなかった。助けられる手段もあったはずだけど、それを使わなかった」

 説明の途中で聞こえたその悲鳴とも言える横島の寝言。今までここまで悲しむ横島を二人は見たことがない。起こしたい気持ちもあったが、

 「な、何で使わなかったのですか!」

 「・・・それ相応の事情があった」

 説明を終えたからにすることにした・・・事情も知らないで起こしたら悪い気がしたからだ。

 「真夜の言う通りよ。あくまで寝言からの推測だけど・・・その手段はとても危険なものでもあった。だからすぐに壊す必要もあった。ルシオという女性はそれをするように言って「倒しても・・・後悔しか、結局残らなかった・・・」最終的に手段を壊して危険は排除したけど・・・」

 「救えないまま、死んでしまった。という事ですか?」

 「・・・悔しいけど、裏切られた経験がある私にはわかるわ。本当に・・・辛いものよ。苦しくて、傍にいてほしいのに、誰もいないまま一人っきりになった、あの気持ちは」

 「でも、今は忠夫に救われたから、あなたはここまで明るくなった・・・でも、彼はずっと暗いままなのよ。そんな彼を、あなた達は本当に好きにできるかしら?」

 この推測はかなり当たっている。伊達にこの真夜・深夜姉妹は四葉の主とその姉をやっているだけあって、かなりの確信をもって横島の過去を言い当てた。同時に、口でも文字でも出せないくらいの辛い過去を経験した真夜と彼女を救えなかった深夜は心が苦しくなった。

 

 『忠夫お兄様の事を、もっと知りたいと思ったのに・・・忠夫お兄様を奪おうとする叔母上を目の敵にばかりして、肝心の忠夫お兄様の心を知ろうとしないで、ただただ自分が良ければ。そんな考えになっていた。母様はあの時辛い目に遭ったと言っていたのに・・・いつの間に忘れてしまったの』

 『悔しいけど姉さんの言う通り、自分の事だけしか考えてなかったのは認めないといけないわね。私も深雪さんも反省しないといけないわ・・・私達姉妹の心の闇を晴らしてくれた彼がこんなに救えなかったという闇に捕らわれているのに、愛しているからという理由で好きにするのは逆に苦しめかねないわ』

 

 彼女の説得で二人は反省した・・・が、

 

 『『だから・・・私がその苦しみを晴らしてみせる!』』

 

 恋する女性というのは強いものだ・・・いい意味でも、

 「今日は引き下がります!」

 「対策を練らないといけませんからね!」

 悪い意味でも・・・何かこの後の展開が結局変わらない気もするが、でも少なくとも彼女らの考えに既成事実という認識はなくなったことだけでも良しと言えるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だけど、二人はそれぞれの部屋(真夜もついに司波家に部屋を勝ち取った)に退散して布団に潜った時に、今後の横島への接し方や自分には何ができるのか。それを考えていると、

 

 『あれ?そう言えば、母様はどうして忠夫お兄様を忠夫って呼んでいたのでしょうか?』

 『そもそも何で魘されていることに気付いていたの?扉も壁も防音で聞こえなかったはず』

 

 深夜が横島を名前で呼び捨てにして、魘されている事にようやく気づいた。そして、嫌な予感がして二人は汗ばんだ下着を脱いで新しい下着に着替えてからパジャマに着替えようとしていた時に気付いたので完全に裸の状態で、部屋に駆け込んだ・・・その途中、二人の足音に疑問を持った達也がオールヌードの二人を見てギョッとしたのも、その達也に全く気付かなかったのは別の話。

 再度、横島の部屋の扉を開けると

 

 「・・・す~~す~~」

 『うふ♥彼をゲットするなら・・・こうやって包み込んであげる愛情が一番なのよ♥二人とも、まだまだ甘いわね~♥』

 

 魘されていたはずの横島が穏やかな顔で寝ている・・・その横島を抱きしめて、胸の谷間に顔を埋めさせて、幸せそうな顔の深夜が横島と同じベッドの中にいた。しかも、ベッドの周りには彼女のパジャマと下着がある・・・つまり、彼女も今オールヌードということになる。

 

 『『くううう!やられた!』』

 

 原作の旦那と離婚してから深夜は、真夜を苦しめた世界を恨んで、憎んで、復讐できる全てを破壊する力を持つ達也を産んだ・・・が、横島が大切な妹を救ってくれた。それは同時に真夜と同様に深夜の憎しみの闇の中から救われたことになる。しかも、横島は重傷だった深夜の命もあの事件で救った。

 実はその時から横島を特別に見ていたが、まだここまでの愛を持ってなかった。持つようになったのは、たまたま寝る前に忘れ物をした横島に部屋まで届けてあげた時に魘されている横島を見て、母性愛から抱きしめてあげたら落ち着いて寝るようになった。

 その日から毎日欠かさず慈しむように抱きしめてあげ続けていたら、

 

 『真夜には悪いけど・・・この子との再婚を考えようかしら?』

 

 母性愛が異性愛に発展したという事だ。つまり、あの部屋にいたのは横島を抱きしめる日課の為にいて、裸だったのは実は二人同様横島と結ばれたい愛情を持っていたからだ。

 そして、深雪と真夜を諭して部屋から追い出したのも・・・早くこうしたかっただけ。何より横島との再婚を考えている彼女にとっては、達也の時のように歪んだ思いで産むのではなく今度こそ本当の愛情をもって産みたい気持ちが強い。

 この二人来る前の昨日までの間に関係があったのか?というツッコミに関して・・・読者のご想像に任せます。

 「母様!」

 「姉さん!」

 「あら?気づかれたのね・・・ふふ、あなた達も参加する?」

 「「え?」」

 自分達を騙した事に怒りを燃やす二人だったが、深夜の提案に思わずキョトンとする。

 「安心なさい。確かに私もあなた達と同じ気持ちを持っていることは認めるけど、独り占めしようとは考えてないわ」

 「ど、どういうことですか!」

 「・・・なるほど、姉さん。あなた狂ってるわね」

 「理解して、既に賛成の意志を示しているあなたも狂っているわ」

 「ど、どういう事なんですか!」

 独り占めをしない。この言葉で真夜は姉の意図を理解した。だけど、深雪は分からないままで混乱していたが、

 「説明なら、ベッドの中でするから・・・さあ、早くきなさい」

 横島と同じベッドの中・・・という誘惑に彼女が勝てるはずがなかった・・・横島が気づかないうちに、決して逃げることのできない蜘蛛の巣に絡められた。

 

 

 

 

 

 その出来事から何か月か経つと、ある人物がある提案を出した。

 

 『十師族限定の多夫多妻』

 

 これから先、ますます少子化が進み十師族だけじゃなく魔法一族自体滅亡の危機に瀕するかもしれない。その為の対抗策で、まずはこれをやってみてはどうか?うまくいくいかないではなくやるべき。もしかしたら、瓢箪から駒でより強くできるかもしれない・・・だった。

 賛成反対は五分五分だったが、試しでやってみる事になった・・・そして、もちろん

 「忠夫。さあ、ず~~っと、抱きしめてあげるから」

 「わ、私達と!こ、こ、子供を!」

 「姉さんに負けないくらいに産んで見せるわ・・・」

 「・・・(どくどくどくどく)」

 「わ、わ、私・・・何でここに!」

 こういう展開になった・・・四葉深夜・真夜と深雪は横島に裸で抱き着き、優しくするようでもう欲望の炎が燃えていた。その三人の真ん中にいる横島はただただ鼻血の海の中心でサムズサインをたてていた。

 その中に、

 『何でお父様はあんな提案をしたのよ~~!!』

 服を着て震えている七草真由美がいた・・・実は十師族多夫多妻の提案は真由美の父親・弘一の提案だった。寝取れという真由美の考えは間違いではなかったがそれは無理と思った彼は、これを提案することで自分の娘も横島の妻になれると思ったのだ。つまり、探ってこいは寝取れという意味と同時に、体を許せるくらいに親しくなれ。という意味だった。そして、恐ろしいことに四葉姉妹はこれを確信レベルで予想していた。横島のベッドで横島に何をしたかわからないが・・・彼女らが話していたのはまさにこれだ。

 何故なら、四葉は十師族で一番大きな力を持っていると言っても過言ではない。七草弘一は一番上に立ちたい考えを持っているなら、今回の婚約で未知数の力を持っている横島に必ず娘・真由美を利用すると踏んでいた。今のところ、七草は四葉に一歩後退しているが、この提案をして横島の婚約者になるという名目を手に入れれば、四葉と同等の立場を手に入れられる。と考えた。更に、女に弱いと噂される横島が真由美になびいて子でも産めば一気に立場は上になれる。

 この野望とも言える考えを持っている弘一の行動を、この姉妹は予想した。伊達に、師族会議で火花を散らし合う間なのでそういった心理は読めた。二人もこの提案は頭の中にあったが、敢えて弘一にさせたのは彼が横島忠夫を情報でしか知らないからだ。横島は女に弱いから娘との肉体関係が期待できる。

 だが、横島は本来そういうのを好まないことは一緒に住んでいる三人と、達也や葉山くらいしか知らない。つまり、恥ずかしがる彼女とそういう関係など結べるはずがない。可能性はゼロじゃないがそういう関係になるには時間がかかりそうだから、その前に自分達がやって孕んでしまえば真由美は諦めてくれるはず・・・そうすれば弘一は失敗で終わってしまう。妊娠した後の会議でそれをネタに出来るし、提案者の彼がその後どんな行動に出ようとも、むしろ被害は弘一に行って自分達にはいかない。

 『わ、わ、私には、無理よおおおお!!』

 現にこの後、真由美でも目を引くくらいの三人の恐ろしいほどの美貌のヌードとそれを全部横島に見せつけて抱かれる姿が、まるで底なし沼に誘導されている気がして恐ろしくなって逃げた。それを聞いた弘一は難しい顔をしたが四葉の深雪の次期当主発表と達也が実は四葉で彼女との婚約が発表された時に、横島から達也にターゲットを変えたのは別の話。

 

 

 

 それを確信したからこそ、彼女らは甘んじて彼の提案にのったのだ。お互いを狂っていると言って笑ったのは、横島を手に入れる為・・・ただそれだけの為にここまでの考えを持ち、そのための案を他人に実行させて自分が批判されることのない立場に立っていることと、それに賛成したことにだ。

 ただ、これは四葉以外の十師族に対して有効というだけであって、一つだけミスもあった。

 「深雪さんが惚れる理由が分かっちゃった・・・からこそ、惚れちゃったと言えるわね」

 四葉内ではいくら自分達が睨ませても全員には効かないということだ・・・津久葉夕歌や

 「ガーディアンとして、女として、傍にいます」

 ガーディアンとしての職務を今も全うしている桜井穂波が横島の嫁候補に参戦した。←原作の沖縄侵攻は攻撃を達也が防御を横島がやって、彼女は深夜の傍にいて生きているという設定。

 

 「全く・・・私だけの忠夫さんだったのに」

 

 今、真夜は四葉本家で横島の写真と彼の周りを侍るライバルの写真を見ながら紅茶を飲んでいる。

 「もうすぐ大晦日。深雪さんへの当主譲りもそろそろ・・・その頃でいいかしらね」

 カレンダーは十二月。四葉の皆が集まる日もついに明日。何がいいのかというと、

 

 

 

 

 「私と忠夫さんの子供の報告は」

 

 

 

 

 だが、真夜は知らない・・・・・・姉もまた、その日に同じ報告をする気だということに。

 




 どうでした?ちょい出のキャラ達は?自分の中であれが適任と思いました。そして、真ヒロインが深夜さんに見えた終わりは!


 次回は・・・ダイの大冒険熱が収まらないので、横島忠夫君とそれを語り合いたいと思います!超番外編です!


 その次ですが、ドラゴンボールにします!ヒロインは、ゲームで人造人間21号というのが出ましたよね?そのキャラで行こうと思います!これが終わったら、第三回争奪戦をやります!


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人造人間21号と付き合ったら?(ドラゴンボールファイターズ)

 ふとした疑問を読者様に聞きます・・・ラムと聞いて、何を思い浮かべます?
  1、肉の部位。
  2、うる星やつらの電撃ヒロイン。
  3、リゼロのドSメイド
 どうですか?因みに今回の話とは何も関係ありません。←だったら出すな!


 では、今回はシリアスです!これだけです!


 「ち、ちくしょうっ!! このゴミクズ・・・どもが・・・っ!!」

 「このわたしが、こんな連中にやられるなんてぇぇぇぇぇ!!」

 

 この言葉と共に、消滅していく一人の女性。そして、

 「うわあああああああ~~~!!!!」

 目を覚ます横島。汗を流し、涙を流し・・・そして、

 「今度こそ、絶対に!」

 決意を決めた。その手には、何個もの文珠が握られていた。

 

 

 

 この世界にやってきた横島。ここで出会ったのは

 

 「産まれた時から愛してましたああああああ!!!」

 

 と叫んで飛びかかった女性は

 「俺の嫁に何をする!」

 「クリリン以外に触られたくないんでね!」

 「ふげほげぷぎゃああああ!」

 人造人間18号だった。問答無用で彼女とクリリンの夫婦ダブルアタックに横島はふっとんだ。これが超人だらけの世界にやってきたいつも通りの横島だった・・・ただ、

 「あ~~、死ぬかと思った」

 と言って起き上がった時は、二人ともびっくりした。普通の人間に人間を超えた力を持つ人造人間と一応人間でもかなり上の力を持つクリリン二人の手加減でも大きな山を軽く壊せる力なのに、それをくらってもぴんぴんしていたからだ。

 「がはははは!美神さんの方がもっと痛かったぞ!」

 これを聞いてその美神に興味を持った。はっきり言いえば、この二人の方が本来とんでもなく痛い一撃だが、それは横島だから・・・そう言えて感じられるのである。

 その後、この二人の力に耐えられるという事で盾くらいの価値はあると思い、目を離さないことにしたクリリン。ただ、この時の二人は知らなかった。

 『・・・今回こそは!』

 この横島には、ある一つの目的があったことに・・・。

 すると、ある情報が入った。それは、超人達のクローン戦士が暴れているという情報だった。クリリンと18号は仲間達と別々に移動して・・・新参の横島は、

 「お待ちくだあああああいいい!!」

 捜索中の18号に命がけで追いかけてきた。人妻!しかもその冷たそうに見えて温かい眼差し!更にその理想体型なちちしりふともも!あああ!ぼくは、ぼかああもおおおおお!ってな感じで、煩悩フル充電完了で追いかけてきた・・・走りで。

 もちろん、空を全速で飛ぶ彼女に落ち着くのはエロパワー全開の横島でも不可能だったが・・・

 「じゅ、16号!」

 見失ったと思った時に思わぬ再会をした18号の大きな声が聞こえたので、すぐにそっちに気付かれないように移動すると、

 「・・・」

 横島はあ・・・という顔をした。いつもの横島なら必ず煩悩めいた勘違いを口に出すが、

 

 『「久しぶりだな」』

 

 16号が口に出したセリフと同じ言葉を心の中で言った。その後、突如18号が倒れたので立ち上がったことで16号に見つかった。

 「貴様、見たのか?」

 「・・・18号を連れていきたいんだろ?俺も行っていいか?」

 「??どういう事だ?」

 「決まっている・・・目覚めた時のおはようのキスをするためじゃ!お願いします!連れてってくだせえ!」

 「・・・・・・ついてこい」

 16号は敵意がないことを知ると、横島も着いてくることを許した。横島の煩悩めいたセリフと美しい土下座をした横島の目を見て・・・

 『こいつは何か目的がある。だが、害はないだろう』

 彼の眼力で別の目的があることに気付いた16号は、利があると踏んで同行を許した。その後、ある研究所で巨乳美女を見て・・・

 

 

 「ずっとずっとずっと、愛してましたあああああ~~~!!!!」

 

 

 横島がパンツ一丁で彼女にとびかかったのは当然の事。

 「何をする」

 「ぐべら!」

 そして、16号が横島を掴んで分投げて壁にぶつけたのも当然の事。

 「え?え?私達初対面よね?なんでずっとなの?」

 巨乳美女が顔を赤らめて疑問そうになるのも当然の事だった。だが、その騒動の中で目を覚ました18号たことで、二人の顔つきが真剣になった。18号の様子もおかしく呆然とした感じで自分の体を見て、16号に壁に叩き付けられた横島は隙だらけの彼女をいつもなら襲い掛かるが、

 

 「・・・あの時と一緒か」

 

 そう呟いて冷静に霊視をした結果、彼女の中にもう一つ魂があることに気づいた。

 その後、この研究所にいた巨乳美女は自分の事を話してくれた。その後現れた17号と同じく人造人間21号であること。クローン戦士が現れたのはドクターゲロの研究所で誰かが造りだして世界中に放ったこと。悟空達や18号のような強い気の持ち主が、その誰かに気を出せない装置を発生させたせいでいつもより弱っている事。でも、18号の中にいる魂とリンクして体を操る事で本来の力とは言わないが気を使えるようになるという事だ。

 そして、最後に・・・これは横島だけが気づいたことだが、

 

 『これが、彼女の本当の姿だったんだな』

 

 21号を見て、思った。そして、人造人間チーム+煩悩人間は外に出てクローン戦士討伐に出た。連中はいろんな場所で無差別に襲っている為、すぐに発見することが出来て18号(リンク)が戦い勝つことが出来た・・・が、

 

 「はあ、はあ・・・はあ、お、おいし、そう」

 

 戦闘不能になったクローン戦士を見て、21号が思わずつぶやいた一言。17・18号はまだ言葉の意味も、21号の正体も知らないので疑問そうに見ていたが、

 『『まずい!』』

 16号と・・・横島は、すぐに行動に出た。16号は言葉で説得して、横島は

 「ダメだ!そんなことをしちゃ!」

 文珠『抑』を彼女に当てた。その瞬間、二人の行動の成果が出て21号は落ち着きを取り戻した。このおかしい行動への説明を16号に求めたが、彼はだんまりで答えて言葉では答えなかった。

 「おい、横島。お前も対応が早かったが何か知っているんじゃないのか?」

 「え?いや、ただ苦しそうだったからだけど?美女が苦しむところでアピールすれば俺になびくかもしれないだろ!」

 「・・・こういう奴なんだよ。クリリンといる時にこいつ私をナンパしようとしたからね」

 「厄介なやつを連れてくるなよ。18号」

 「勝手についてきたんだよ!私のせいじゃない!」

 『・・・何とか誤魔化せたな』

 17号は横島も反応が早かったことに疑問だったが、いつも通りの姿を見せて何とか誤魔化せたことにホッとした。その後も、何回か苦しむ姿と表情・・・時折見せる狂気ともいえる目つきを出すたびに横島と16号は彼女を抑えた。

 『まずい・・・文珠がもう一つしかない』

 だが、横島が持っていた文珠があと一つになってしまった。しかも、さっきは18号(リンク)の手を払いのける動作まで叫んだ。もう、彼女の中の爆発までの導火線が秒読み段階まで来た中でこれは痛かった。

 そんな苦しい状況で・・・ついにその時がやってきた。

 「早く、何か・・・食べさせて!」

 そう叫び、クリリンが18号を心配して探し回って見つけた時に、

 「やっと、食べられる・・・ふふふふ」

 その顔はとても狂気と欲望に支配された恐ろしい顔になっていた。

 「落ち着くんだ!21号!」

 「うるさい!お前達から食べてやろうか!」

 16号の説得の声がもはや届かない・・・横島は決断した。

 

 『伝』

 

 今まで使っていた『抑』はもう無理と判断して、彼女の心に『伝』える手段に出た。だが、これは投げて当てる手段は通用しないので・・・

 「おい!横島!」

 「何やっているの!」

 「ちょ、お前!」

 「・・・頼む」

 暴発しそうな彼女の気を浴びながら近づかないといけなかった。17・18号とクリリンは横島の行動に驚くが、16号だけは共に彼女の衝動を抑えてきただけあって、横島の行動が21号のためのものだと分かり必死な表情で横島に託した。伊達にいつも向こうの世界で死にかけてなかったのと、彼女の巨乳が揺れ動くたびに高まる煩悩のおかげで体を動かすことが出来、彼女にたどり着いた。

 「21号さん・・・受け取ってくれ!」

 「く!横島だけじゃだめだ!18号の中にいる者!21号とリンクしてくれ!」

 「頼んだよ!あんたが頼りだ!」

 そして、横島と18号の中の魂は21号に向かい・・・文珠と魂を彼女にぶつけた。

 

 

 その21号の中で、

 「あああああ!だ、ダメダメダメ!」

 「ふふふふ、あはははは!どうしたのよ?早く欲望に従いなさいよ♪」

 苦しむ21号と後ろに同じ彼女の形をしたシルエットがあった。それを確認したリンクの魂は21号に叫び、その姿を見ることが出来ない横島は

 

 

 「21号さん!俺の女ならこの横島忠夫の元に戻ってきてくれ~~!!」

 

 

 ・・・何故か愛を叫んだ。まあ、彼らしいと言えば彼らしいが・・・

 「え。横島さん・・・私が、横島さんの、女?」

 そして、彼女もなぜか反応した。横島の声は心の中の21号には聞こえるが逆では聞こえないはずだが、『伝』の効果でこの文珠を持っている横島と彼女の心で話が出来ている。

 「俺はあなたが大好きじゃあああ!」

 「私を・・・好き?ど、どうして?人造人間の私を?」

 「誰であろうと関係ない!好きと言ったら好きなんだああああ!」

 「愛して・・・くれるの、ですか?」

 「世界中が敵に回ろうとも!あんたは俺が守って見せる!愛し続けるから・・・戻ってきてくれえええ!」

 「わ、私、を、愛する?」

 「・・・ち!ふん、よく言えたもんだね。人造人間のこいつに愛してるなんて・・・まあ、今はいいか。こいつがそんな愛も心も闇に塗りつぶされるのも時間の問題だし」

 そして、この会話を聞いた闇のシルエットは21号から消えた。

 「よ、よか・・・た。踏みとどまれました・・・ありが、と・・・う」

 その言葉をリンクの魂と、横島にお礼を言った・・・が、文珠の効果はここまでだった。

 

 「横島、さん。私、嬉しかった・・・でも、正体を・・・知った、ら」

 

 最後にその心に生まれた想いを口にして、彼女は倒れた。

 今までレッドリボン軍の研究者・実験体として使われてきた彼女は、誰からも愛されたことがなかった。16号に対してだけは特別な感情を持っているが・・・それはまだ男と女としての感情ではない。その為、あそこまで彼女を一人の女として欲する言葉に、21号は心が動いたからこそ戻りたい意思を持ったのだろう。ただ・・・最後に出した言葉に彼女は不安を持ちながら、気を失った。

 

 

 

 その後、クリリンを気絶させた17号は彼をどこかに置いてきて・・・21号をおんぶって、皆と近くにある隠し研究所に行き彼女を寝かせた後、16号から全てを説明してもらった。

 21号にはもう一つの人格があり、それがとても危険な人格であること。その人格には捕食衝動を持っていて、相手を食べればその相手の力や強さをすべて手に入れられる事。必死になって彼女はその人格が表に出るのを我慢していること。

 そこまで聞き横島は訪ねた。

 横「その人格がそんな衝動を持っているという事は、彼女の方の人格もまた」

 16「・・・ああ、さっきの通りだ。あの21号もその衝動を持っている」

 17「でも、普段はその顔を見せないってことは」

 18「抑えようと思えば抑えられるけど、もう一つの方の人格は」

 17「抑える気がないってことか。捕食衝動が強くなったのも、そのもう一つの人格がさせていると言ったところか」

 16「・・・・・・理解が速くて助かる」

 横「多分、セルと同じように21号にもあらゆる戦士の細胞が入っている。捕食衝動はその細胞・・・胸糞悪い話になるが、ドクターゲロの細胞がそうさせているんじゃないか?かなり、人格が歪んでいたんだろ?細胞レベルで歪んでいてもおかしくない」

 この言葉に三人は驚いた。何故なら、ドクターゲロの名前は出したが人格は彼ら三人にとっても腹立たしいから言わなかったのに、横島はその人格を言い当てた。まるで、どこかで聞いたことがあるみたいな。

 「どこから知ったんだい?そんな事?」

 「いや、お二人さんの顔を見ればわかるよ。名前を聞くだけで嫌そうな顔をしてたし、生きていたら確実に殺してやる!という殺意も出していたし」

 「そういう事か」

 17・18号の質問にはそう答えて、二人とも納得した。だから、

 

 『まあ、あいつらから聞いて知っていた・・・は言わない方がいいよな』

 

 この気持ちを持っていたことには気づけなかった。

 話を戻して今度はリンクシステムについてだが、これはゲロが編み出したもので世界征服するために他人の意識を自由に上書きできるシステムとして造りだしたものだった。だが、それは簡単にできなくリンクを成功しても一分もしないうちに精神は元の肉体に戻ってしまう。

 だが、彼女はこれを使ってこの捕食衝動を抑えられないか?と考えて今回利用することにしたらしい。そして、18号の中にはいまだそのリンクした魂がある・・・これに関してはさすがに予想を上回る事なので、16号も困惑した顔でそう話した。

 「俺、様子を見てきてもいいか?一人にするのも不安だし」

 「頼む。無力と思っていたお前が、どうやら今の21号にとって一番の精神安定剤みたいだからな」

 横島は16号にそう言って、彼女が眠る別室に向かった。その別室では彼女が眠っている・・・その大きな胸を上下に動かしながら、

 「こんなことは正直したくないけど・・・仕方ない」

 それを見た後、目をつぶって・・・

 

 

 「煩悩全開いいイイイイ!!!」

 

 

 思いっきりピンク色な欲望風景が横島の頭の中で上映された。でも、これは仕方のないことだった。これから先も、絶対に文珠が何個も必要になる展開になる。その為に煩悩=霊力の横島には必要だった。

 「その乳を揉んで!顔をパフパフして!あれを挟んで!そして、あそこに突っ込んで!更には18号さんとの・・・ぬうおおおおおお!たぎってきたああああ!」

 必死に煩悩を燃やしまくって・・・その結果、何個か作り上げることに成功した。

 「ご馳走様でした!・・・と、ここまでにして」

 その中の一つを早速使うことにした。ただし、今度は『伝』ではなく出した文字は『魂』だった。

 『おおい!21号さん!』

 『・・・ええ?よ、横島さん!』

 彼女の心にいる彼女本来の人格と話し合うために、リンク魂と同じように彼女の中に入れるように何と横島はここまでした。無事成功して、横島の魂は彼女の中に入ることが出来て21号は横島が現れたことに驚いた。だが、説明は一切しないで話を始めた。

 『ああ、あんたの事16号から全部聞いたよ』

 『・・・そうですか』 

 『ま!俺からすれば、何それ?だけど!』

 『・・・え?』

 『俺が大切なことはただ一つ!21号さんの心を守って、俺の恋人になってもらう事!それだけだ!』

 『あ、あなたは、状況が分かっているんですか!私のもう一つの人格が出てしまったら・・・世界は危険にさらされるんですよ!』

 お気楽とも言える言葉に21号は思わず声を荒げた。

 『分かっているよ』

 『もしかしたら、その人格はあなたを食べてしまうかもしれないんですよ!そもそも、人間ですらないのですよ!』

 『分かってる』

 『だったら・・・どうして、そんなこと言えるんですか!』

 『・・・悪いか?あなたを守りたい理由がそれで?』

 『ど、どう、いう、こと、ですか?』

 苦しそうに見える笑顔で逆に問いかける横島に戸惑う21号。

 『俺は知っている。あなたは誰にも迷惑かけたくない事。自分だけの問題と考えて、自分だけで解決しないといけないと思っている事。そして・・・その為なら、自分は死んでもいいと思っていることを』

 『・・・・・・!!』

 言葉が出せない21号。本当にその通りだから、何も言えなかった。何故それを知っているの?と言いたいけどそれも口から出なかった。

 

 

 

 何故、彼女の想いを知っているのか・・・それは、この横島は彼女が死んだのを目の前で見たことがあるからだ。

 実は最初にこの世界にやってきた時は、空から落ちてブルマの飛行船の目の前を通り過ぎて現れたのだ。もちろんナンパもしたが・・・最初に会った彼女は完全にもう一つの人格で、凶悪な力で世界を滅ぼそうとした。悟空達がリンク魂を使い、彼女を無事倒すことが出来たが・・・

 

 『・・・これで、いいの。これで、皆が救われるから』

 

 そんな声が横島は最初の彼女が消滅した時に聞こえた。この声は魂から発せられた声だったので悟空達や肉体に入っているリンク魂には聞こえない・・・霊を見て、話も出来る横島だから聞こえたのだ。最後の瞬間に皆は攻撃に集中していたから見えなかったが、最後に心からよかったと思える笑顔も見えた。

 世界が平和を訪れたが、横島にはとても心残りだった。そこで、文珠を使い過去に飛んだが・・・この時も彼女のもう一つの人格が完全に体を支配していた。

 だが、霊能力をフルに使って隙が出た時の彼女を調べたら・・・

 

 『ダメ!これ以上みんなに迷惑はかけられない!』

 『あ、ああああ!16号ううううう!』

 『私、うう、辛い・・・どうしてここまで』

 

 魂の苦痛とも言える彼女の声が聞こえた。何とか救いたかったが、完全に手遅れで結局失敗に終わってしまった。冒頭で消滅した女性がこの21号だが、二回も救えなかったことに横島は悔いていた。ただ、好みの女性が死んだからとかではない。

 

 『後悔するなら・・・お前を倒してからだ!』

 『さよなら・・・・・・横島』

 

 彼女が自分の中で去ろうとするあの恋人の後姿に見えてならなかったからだ。さよならを言って、自分から離れて去っていくあの感覚が同じだった。何もわかってなかったあの感覚に・・・。

 だからこそ、絶対に三回目のこの世界では彼女を救う!と決めていた。その願いがいい方向に向かったのか、三度目は彼女本来の人格が表に出た状態で会えて、尚且つ16号という彼女の理解者もすぐ近くにいた。これなら・・・と思った矢先に自体は悪い方向に行き始めた。

 話を元に戻し、

 『21号さん。俺はあなたが好きです。だから・・・絶対に自分を責めないでください!』

 『で、でも』

 『悟空達は結構お気楽なやつらが多いからそこまで気にする連中じゃないですし、敵だったやつだって何人かいるし。何より、21号さん・・・あなたは俺の恋人みたいなんですよ。』

 『・・・え?でも、私を好きって?』

 横島は恋人の事を彼女に明かした。そんな人がいるのに、私を好きと言った。この時、

 (・・・何?このムカってした)

 かすかに嫉妬もした彼女だ。

 『いた。と言った方がいいですね。あいつは、あなたと同じで辛いことや悲しいことを表に見せないんですよ。例え親しい人にでも・・・もっと声に出して言ってくれればいいのに言ってくれなかった』

 『じゃあ、私はその恋人に似ていたから好きになったのですか』

 この時も

 (今度は・・・寂しく思えた)

 自分を見てないのでは?という気持ちに悲しみを持った。彼女はこれが恋だということにまだ気づけなかった。

 『ああ。そうだったよ』

 『だった?・・・!!よ、横島さん!』

 過去形を言う横島は、彼女を抱きしめた。

 

 『あなたを失ったら、俺は・・・俺じゃなくなる自信がある。それくらい本気で愛してます・・・何より、俺はあなたじゃないとダメなんです』

 

 横島も自分の気持ちは分かっていた。それが確信になったのは二回目の彼女を失った時だ。しかも、少し考えれば横島のやろうとすることはこの世界の歴史を変える。というかつての未来のトランクスがやろうとしているものでもあり、彼女が死ぬべき歴史を生かす歴史に変える・・・歴史の修正力への挑戦でもある。ただ好みだからという理由やあの恋人に似てるからという理由だけではやらないことは横島自身も気づいている。 

 愛する人を失い、絶望になった人は過去に戻って救いたいとどれだけ思った事か・・・だが、横島にはそれをできる力・文珠がある。もしできるなら・・・絶対にやってやる!その想いで過去へ二回も行ったのだ。←原作とは違い、過去の自分と会わないのは戻った時に融合したから。という事にしてください。

 『俺は、あなたが死んだら・・・二分で死体になる自信があります』

 『そ、そんなに私の事を?』

 『はい、だから・・・自分をそこまで責めないでください!』

 『・・・(こくり)わかりま!!!』

 説得が成功した。頷いた21号が顔を上げた瞬間、彼女の唇がふさがった・・・が、文殊の効果はここで終わり、横島の魂が元の肉体に戻った。いなくなり、21号だけとなった空間

 『・・・・・・ここに』

 唇を触り、顔を赤くしながら、

 『・・・暖かい♪』

 最後な自分の豊満な胸に手を乗せて、とても幸せそうな顔をした。その背後に、黒いシルエットが出ていることに彼女は気づかなった。

 『(その想いを踏みにじった時、どれだけ苦しむか・・・楽しみだわ♥)』

 黒いシルエットは何もしないで、姿を消した。

 

 

 だが、絶望の瞬間がついに来てしまった。クローン戦士殲滅と18号とリンクをする魂の鍛え上げを続けようと外に出た時、セルが奇襲してきた。そして、奴は気を出せない状態になったのは21号のせいであり全ての元凶はこの女にあると言った。すぐに16号がフォローして、もう一つの人格がそれをしたと言った。でも、彼女にはもう一つの人格がそれをした記憶がなかった。

 しかも、予想外の事態があり・・・セルが気を使え、奴本来の力を取り戻していた。リンク魂の前に人工精神の魂を適合者の一人であるセルに入れたが、その魂を無理やり屈服したため全盛期の力を取り戻せたとのこと。だが、リンク魂で戦う18号はまだそこまで戦える力を持ってなく、16・17号もそんなセルに勝てるとは思えない。横島は一般人よりある程度戦闘経験がある程度なので、戦えるはずがない。頑丈が取り柄だが、さすがにセルのかめはめ波をくらったら存在そのものが消されかねない。

 そこで・・・

 

 「私が・・・戦います」

 

 21号が前に出て、気を出してセルと戦う決意をした。そして、まるで魔人ブウを女体化バージョンとも見える彼女本来の姿を現した。戦ってしまったら、もう一つの人格が出てしまう危険があると16号が訴えたが、

 「横島さん・・・こんな私ですが」

 「ははは!どんな姿をしてどんな力を持っていても、俺はあなたを愛し続けます!」

 「・・・ありがとう!16号、大丈夫です!」

 横島の愛が本当だったことに自分を強く持って、セルと戦い始めた・・・でも

 「ああああああ!」

 セルを倒したとき、彼女が苦しみ始めた。やはり、16号の懸念通りもう一つの人格が倒れたセルを食べようと彼女を苦しめてきた。

 『いや!横島さんの前で・・・セルを食べるなんて!』

 だが、必死に抗い続けた。捕食衝動を愛情で戦い続けた・・・その結果

 「うふふ♥やっと、出られた♪」

 大きな光が21号から出された後に・・・倒れている21号と笑っている21号がそこにいた。

 「な、な、な」

 横島も人造人間達も呆然とした。何しろ、四人共こんな現象を目の前で見る事になるなんて思わなかったからだ。

 「ふ~~ん、目の前で見れば見るほど・・・まずそうね」

 「へ?」

 もう一人の人格・・・21号(悪)が横島を見て苦そうな顔をした。

 「でも・・・こいつを最大限に苦しめるには、あんたを食べるのが一番みたいだし我慢しましょうか」

 「く!横島さんには手出しさせません!」

 指に光を貯めて横島に歩み寄ろうとするが、21号(善)が目の前に立ちふさがる。

 「ふふ、安心なさい。今食べたいのは・・・そっちよ」

 だが、指から出した光線を浴びたのは、倒れているセルだった。それを受けたセルは・・・

 「は、は?」

 「ケーキに、なった?」

 17・18号はセルがケーキになったことに唖然として、その間に21号(悪)はそれを食べた。その姿に更に唖然としたが・・・その直後

 

 「ふふふふ、美味しかった~~♥」

 

 何とセル以上の力が彼女からあふれ出た。

 「さあ、まずは・・・あんたを消しましょうか。安心なさい、横島はあんたの後で追わせてあげるから」

 「く!」

 ただでさえ、分離する時に21号(悪)は21号(善)の持っている力や欲望をかなり奪い取っている上に、さっきのセルの力の吸収だ。どうあがいても、勝ち目がない。

 「さあ、死になさい!」

 21号(悪)から大きすぎる邪悪な気の弾が21号(善)にめがけて出された。覚悟を決めて文珠すらも焼け石に水だが共に散ろうと思った瞬間・・・

 「約束を、守る!」

 その気の弾を16号が受け止めたが、徐々に押されていく。

 「16号!」

 「や、やめて!そんなことをしたら!」

 「三人共、今すぐ離れるぞ!」

 「よ、横島!」

 その間に17・18号の腕を掴み、21号(善)に移動するよう促した。それを見た16号は

 

 

 「頼む・・・21号の心を止めてくれ!」

 

 

 四人が気弾の範囲外に出たのを確認したら、気弾をまともに受けて・・・消え去った。

 「あらあら♪まあ、あいつも邪魔ものだったしいいか。それに、これで存分に食べられる」

 「そ、そんなことの為に16号を消したというの!」

 「ふふふ、殺しそこなったけどいいわ。何なら、愛し合う二人が永遠の別れをする姿を見た方が楽しいかもしれないからね♪・・・じゃあね、ちょっと行くところもあるし」

 16号を消した21号(悪)が邪悪な笑顔を出しながら、どこかへ飛んでいった。

 「おい!何で16号をあのままにしたんだ!」

 「そうだ!あいつに殺されるのを黙って見せられて!」

 「じゃあ!あの時二人なら何とかできたのか!16号を救えたというのか!」

 「「・・・(ふるふる)」」

 17・18号は横島の行動に文句を言うが、横島の言葉は正論だった。二人が対抗して全力の気を出しても犠牲が増えただけだ。それが分かった二人は、苦しい顔をして正論に首を横に振った。

 

 「俺達が出来るのは、16号の最後の頼みを叶える事だ!」

 

 正論を言った横島も両手を力の限り握り、唇も噛み続けて血を出し、涙をこらえている顔だった。実は横島は

 

 『横島・・・私がいなくなったら、あいつを止められるのはお前だけだ。力ではない、別の方法を持つお前だけだ。だから・・・もし、私がどうしようもない時は、お前が21号の心を止めてくれ』

 

 研究所を出る前に、16号と二人で話す機会があった時に言われた言葉でもあった。

 『バカ野郎・・・フラグ、回収するんじゃねえよ!』

 覚悟を持って言ったあの言葉・・・男と男の約束。その約束を必ず果たす意味も来止めて、さっきの言葉を自分自身にも言う意味を込めて言った。

 「横島さん、行きましょう!あの子・・・いえ、16号の思いを無駄にしないためにも!」

 21号(善)も横島の苦しい姿に立ち上がった。

 

 

 その後、21号(悪)の居場所にたどり着いた。彼女がいたのは、レッドリボン軍の世界中にある研究施設の中の一つだった。21号(善)はここにいると確信した理由は、今いる研究施設に気を抑制する装置があり、それをON・OFFできるリモコンがあったからだ。

 21号(善)は彼女にもリスクのある装置なのに起動させたのは、自分が眠っているしこのリスクを受けたとしてもそこまで影響は受けないから問題ないと思ったからだったが・・・結果として彼女は21号(善)に体の主導権を奪われてしまいこうなったという事だった。

 だが、ここで

 「これで・・・もう、止められないわね♪」

 そのリモコンを飲み込んでしまった21号(悪)。装置を止めるには完全に彼女を倒さないといけないと止められない状態となり、戦いを挑んだが・・・横島は戦えなかったが、三人相手でも21号(悪)は倒せなかった。

 「ふふふ、そこで黙って見ているといいわ・・・愛する男が食われる瞬間を♥」

 「や、やめ、て・・・」

 「ぐ、うう」

 横島の襟首をつかんでお菓子にしようとする21号(悪)に這いずる21号(善)。そこに、

 「あっれ~~!何だこれ??」

 「18号!無事か!」

 孫悟空とクリリンがやってきた。その後、横島を人質にすると思いきや意外とあっさりと解放した21号(悪)。ボロボロの皆を見て瞬間移動で仙豆をとってきてくれた悟空を見て、何と今度は彼女が瞬間移動をしてどこかに行ってしまった。

 「私の・・・せい、ですね」

 16号が消え、自分の分身を止められなかった21号(善)はそう呟いた・・・が、

 

 

 「オラ達で倒すしかないな!」

 

 

 悟空の一言にキョトンとする21号(善)。その後の悟空やクリリンに18号の言葉に

 「あ、あ、ありがとうございます!」

 「言ったろ!こいつらは全然気にしないって!それに、俺が傍にいるって!」

 「・・・はい!」

 笑顔を出し、横島が伸ばした手を握り立ち上がると抱き合った。嬉し涙を流しながら、顔を赤らめながら横島の温もりを感じていた。

 「なあ、18号」

 「終わったらね」

 そんな二人をこの夫婦は楽しそうに見ていた。

 「・・・ちょっと、羨ましいかな」

 17号はアツアツの横島と21号(善)とクリリン・18号夫婦を見て、ひとり身の寂しさを少しだけ実感した。←悟空は全然気にしなかった。

 

 

 その後、ピッコロやベジータ達と合流してコツコツではあるが彼女の食糧であるクローン戦士を倒しまくって力の増大をできる限り防ぎ、リンク魂の強化もして力をつけるしかないということになった。皆でクローン戦士を倒して行く中、

 「ふふふ♥楽しみだわ~~あいつらと会った時、どんなご馳走が揃っているのか!」

 彼女もまた、クローン戦士をおやつにして食べていた。

 「特に・・・横島!強くないが、あいつを掴んだ時分かったわ。あいつはとてもおいしそうなものを持っている!!ああああ、悟空やピッコロたちもいいけど、あいつを一番食べたい!」

 だが・・・彼女の欲望は徐々に悟空達じゃなく横島に向きかけていた。

 

 

 ついに悟空達はクローン戦士を倒し切ったが全員ではないので、その分をおやつとして食べてパワーアップした21号(悪)と対面したが、悟空の瞬間移動ですぐに界王神界に移動した。すぐに追いかけてきた彼女との戦いがついに始まった。

 かなり力をつけた21号(悪)だが、リンク魂も大きく成長したため互角の戦い・・・が出来ると思いきや、食べる前からかなりの力を持っていたため倒すのが困難だった。一度はボロボロにできたが魔人ブウレベルで回復力が速くすぐに戦う前の状態に戻った。そこで悟空が元気玉を作りそれをぶつけるということになった。

 「私が、時間を稼ぎます!」

 元気玉を作る時間稼ぎとして、21号(善)がリンク魂を入れて戦うことにした。そこに

 「俺も戦うぜ。恋人が戦っているのを黙って見るわけにはいかないからな!」

 「え?でも、あなたは!」

 「大丈夫だ・・・俺達は死ぬときは一緒だ!」

 横島も脚を進めた。今いるメンバーの中で最弱と言ってもいい横島の言葉に何を言っている?と思った皆だが、

 

           『模』

 

 この文珠で21号(善)の能力を全コピーした。

 「これで体も力もお前と同じだ・・・これで戦えるだろ!いくぞ!俺達の共同作業だぜ!」

 「せ、説明は後で聞きますからね!(共同作業って夫婦で使う言葉じゃ!)」

 何と横島の首から下が彼女と同じになった。全員が横島の姿に驚いたが、今は戦う事を優先しないといけない。

 「な、な、何だよそれはああああ!」

 21号(悪)もまた驚くのは同じだった。困惑しながら、襲い掛かってくる二人に戦い始めた。

 

 

 

 数分後、

 「「はあ、はあ・・・ぐ」」

 21号(悪)の傷は確かにないが・・・疲れはあるのか、さっきより動きが鈍いおかげで二人だけでも何とか抑えることが出来た。

 「できたぞおお!」

 悟空の元気玉が完成した。更に疲れが出て動きが止まっている21号(悪)から離れて、

 

 「元気玉だああああああ!」

 

 彼女に元気玉が放たれた。全員がこれでやった!と思った瞬間、

 

 

 「消えて・・・たまるかあああああああ!!!」

 

 

 その元気玉を必死に止めにかかる21号(悪)の姿を見た横島はとても苦しい気持ちになった。このときになってやっと

 『21号の心を止めてくれ!』

 16号のこの言葉の真意を理解した。21号(善)の事ばかり考えていたために、見落としていた。彼はこの二人の心を止めてほしい。その願いを込めて、自分に言ったのではないか?これじゃあ、最初と二回目と同じじゃないか?ただただ、消してしまって終わりじゃないか?その想いが出た時に、

 「18号さん。この人を頼みます」

 隣で21号(善)がリンク魂を18号に戻した。この瞬間、その笑顔があの恋人にダブって見えた。

 

 『いいわけがない!絶対に!』

 

 そう思った瞬間、体が動いた。まだ、体は21号(善)のコピーのままなので必死に止める21号(悪)に舞空術で近寄り、

 「な、何を!」

 「お前を・・・・・・助ける!」

 「横島さん!」

 何と横島もその元気玉を止めにかかった。全員が唖然として、全員が驚いた。

 「な、何で!」

 「お前は辛かった!」

 「何を言う!」

 「お前は寂しかった!」

 「そんなの」

 「お前は欲しかった!食べて楽しむ気持ちでもない、本能のままに快楽に溺れる考えでもない!お前が本当に手に入れたかったのは・・・」

 全力を出して止める横島。コピーの体から出せる全ての力と文珠『弱』で元気玉の威力を少しずつ弱めていく。その間に21号(悪)に二回も過去をさかのぼってまで見てきた彼女を心境を

 

 

 「助けを求めて伸ばした手を握ってくれる相手が欲しかったんだ!」

 

 

 言い当てた。見てきた二回・・・彼女は最後に二回とも手を伸ばした。細胞の暴走が止められなくて捕食衝動が思考の全てを支配した。そして、その衝動の全てが21号(悪)に分離して現在に至る。もし暴走しなかったら・・・普通の女性としての生活を送れたはずだ。分離もせずに、彼女は産まれずに・・・そしてこんなに辛い目に遭わなくて済んだはずだった。

 「そ、そ、そんなもの・・・欲しくないわよおおおお!」

 そう叫びながら横島を蹴り飛ばした・・・その結果、

 「あああああああああ!!!」

 21号(悪)は元気玉をくらうことになった。

 「横島さん!」

 「おめえ、何してるんだ!」

 「貴様!何をしたかわかっているのか!」

 仲間のところまで蹴り飛ばされて同時に体も元に戻った横島は、仲間から文句を受けた。そして、21号(悪)はどうなったのかと言うと、

 

 「あ、は、あう、く・・・」

 

 横島の必死の抵抗の甲斐あって、何と無事だった。全員が驚くが、

 「食え!俺をお菓子にして食って、体を元に戻せ!」

 横島が彼女の傍まで行き、この言葉を言った。皆驚きの顔をしたまま、

 「・・・あんた。私、食うわよ。本当に・・・食べる、わよ」

 力のないよろよろの彼女の指が横島の顔に行き、光を出し始めた。

 「構わないさ。惚れた女に食われるのも悪くない」

 「ほ、ほれ、た?え・・・それはあいつじゃ」

 「お前だって同じだろ!同じ女なら平等に愛するのが俺だ!」

 「・・・馬鹿な男。本気でそう言っているの?」

 もはや、戦ってきた皆からすれば何を言ってるんだ?という状態だ。早く、21号(悪)を消さないといけない。だが、横島がいる以上攻撃が出来ない。

 

 「おおよ!これが俺だ!俺は俺らしく美女美少女を愛する!!」

 

 そんな中、横島の横島らしいセリフが出た。その言葉に

 「っぷ、あはは、あははははははは!ほんと~~~~に、大バカよあんた!」

 大笑いをする21号(悪)。その彼女は相手をお菓子にする光を・・・消した。そして、ある方向を向いた・・・視線の先は21号(善)がいた。

 「全く、あんたの方がよっぽど暴飲暴食じゃない・・・でも、そうなる気持ちわかるわ。もっともっともっと食べ続けたいわよ・・・ね」

 「え?な、何を?」

 「お腹だけじゃない。胸も頭も心もた~~~っくさん、いっぱいにしたいわよね~~♪」

 「ちょ、ま、ま、まさか!」

 二人の会話は中々かみ合ってないように見えるが、21号(善)だけは理解できた。だが、

 

 

 「あはははは。最後の最後に、横島からおやつよりとってもおいしく、私の全てが満腹になれるものを食べられたわ。もう満足よ。お腹・・・いっぱい・・・よ♪」

 

 

 この言葉でやっと理解できた。彼女は最後の最後に横島の愛で体も心も何もかもをいっぱいにすることが出来た。その言葉と同時に・・・最後に横島に笑顔を見せて、彼女は体がどんどんチリとなって、最後には何もなくなった。弱体させた元気玉をくらって体は無事だったが、それでも大きすぎた破壊力は彼女の中の細胞を全部殺していた。つまり、もう時間の問題だったという事だ・・・横島を食べればまだ助かったはずだったのに。

 「・・・これで、本当によかったのか?」

 「はい。私も・・・あの私も握ってもらえた。それで救われたのですから」

 悔しい顔をする横島の手を、そっと握った21号(善)。横島もその手を握り返し・・・笑顔になった。

 

 

 

 戦いの後、ブルマがウイスとビルスを連れてやってきて21号(善)の処遇を決めた。捕食衝動や食欲への本能の強さは21号(悪)が持っていったが、彼女の中にはそれらは完全にないとは言えない状態だ。本来なら危険と判断されるが、

 「ふふふ、どうやら彼が抑えてくれるみたいなので大丈夫ですね」

 だが、ウイスは横島を見て大丈夫と判断した。その理由は

 

 

 「愛情という食欲よりも大きなものを与えている彼がそばにいるなら問題ないでしょう・・・あの彼女ですら、それでお腹をいっぱいにしたのですから♪」

 

 

 ずっと手を握りあっている二人の姿である。

 




 本当は消滅しかけた彼女を文珠で必死に治して一命を取り戻した21号(悪)が

 「ふふふふふ、あなたの愛・・・もう、お菓子なんかいらない。あなたさえいれば、あなたの愛を食べ続けられれば・・・横島、あなたは永遠に私だけのモノ・・・」

 というヤンデレエンディングも考えましたが、こっちがいいなと思いました。愛は欲望と言いますし!
 因みに最後の21号(悪)の消滅は、うしおととらの最後のとらのあれをイメージしました。


 次回はついに東方ヒロイン達の第三回横島忠夫争奪戦です!


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第三回横島忠夫争奪戦・前編(東方)

 では、お待たせしました!第三回横島君の争奪戦です!今回はネタが思いつかないため・・・対戦方法はまたあれです!また、今回は戦う彼女らは人数が少ないのでご容赦を!

 最後に・・・文章も今までより短いです!すいませんした!



 第二回争奪戦・・・あれから(リアルで)半年以上の月日が流れた。ある時は横島君をスタンド使いにさせたり、ある時は横島君をワンピースに目指せさせたり、ある時は横島君を過去に行かせたり・・・しまいには、作者の花丸森写歩朗レベルの足りない脳みそをこれでもかっていうくらいの空回りをしまくってネタ切れをしたために、ヒロインは違うが同じネタを使い回しをするという暴挙に

 「いい加減にせんかあああああ!!」

 グべらああああ!何しやがる横島!

 「これ以上マジでやった自爆を暴露して何が楽しいんじゃ!自分を痛めつけるのが好きなドM作者か、てめえは!というか、またこれをやるのかよ!」

 当たり前だろ!いい加減にメインヒロイン的なキャラとお前をくっつかせないと、読者の皆様も納得が出来ないからな!俺的にもさすがに書かないとまずいと思っていたし!

 「得するのは俺だからいいが・・・お前、ちゃんとヒロインを考えてきたんだろうな?活動報告でお願いしたけど、一通も来なかったくせに」

 お前!黙っていればばれないことを!←本当です。因みに花丸信者武郎(←名前が『しんじゃぶろう』で一気に変換したら出た漢字)ではなく森写歩朗を知らない人は『僕の血を吸わないで』を読むと・・・あ、かなり古い本だからブック〇フになかった!昔の作者が愛読したライトノベルで、すっごい大笑いしました!昔やったアニメ『陰からマモル』と同じ原作者です・・・売るんじゃなかったあああ!

 「と、に、か、く!さっさと始めろ!」

 ふん!よくも俺を怒らせたな!貴様、覚悟しろよ・・・では、

 

 

 『第三回エロ島スケベ夫争奪戦』

 

 

 開始だあああああ!

 「おいこら!エロ島スケベ夫とは何だ!」

 何だ~~~、間違っているとでもいうのか??だったら聞かせてもらおうか!R18じゃないから小説に書けなかったところで、今までヒロイン達と何をやったか!

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・やるぞ!」

 は~~、まあ、始めるか。

 

 

 

 では、まず今回の出場キャラを紹介します!まず原作では貧乏巫女だが、この横島忠夫シリーズでは弁当(貰い)巫女!博麗霊夢!

 「・・・ここでも貧乏と言ったら夢想封印やってやるところだったわ」

 「ははは!よかったな!賽銭箱の中身が四桁になって!」

 続いて、原作では紅魔館の本泥棒だが、ここでは飯泥棒!霧雨魔理沙!

 「言いがかりだぜ。私はちゃんと(後で)許可を貰っているんだぜ」

 「よく言うわね。しかも、お嬢様でもないのに食事のリクエストまでして」

 「よしなさい咲夜。こいつは何かを盗まないといけない使命を持っているのよ」

 「もう、出禁にしましょうお嬢様」

 自称カリスマ吸血鬼。他称カリチュマ吸血鬼!レミリア・スカーレット!

 「カリスマよ!間違いないで欲しいわ!」

 「プリン一個で妹様とガチ喧嘩する人をカリスマとは言いません」

 「「うんうん」」

 「う~~~~」

 二回も決勝進出してるが、二回とも失格になっている今回こそ挽回に意欲を燃やす!全て破壊する吸血鬼!フラン・スカーレット!

 「フラン、今回こそ忠夫と男と女の関係になるの!」

 「ふふ、フラン!誰よ!そんなことを言ったのは!」

 そして、フランちゃんの情操教育に悪影響を及ぼす二人のメイド、十六夜咲夜~~!

 「な、な、何を言うのです!私はそのようなことを妹様に」

 「咲夜・・・」

 「お、お嬢様!私は本当に言っておりません!」

 「ねえ、フラン。本当に咲夜から聞いたの?」

 「うん!料理中に忠夫ともっと深い男と女の関係になって・・・いつか夫婦にって!」

 「い~~!いいいいい、妹様ああああ!」

 「それって妄想が口に出たのをたまたま聞いただけじゃないか!私はてっきり、夜こっそり咲夜がフランを部屋に連れ込んで服を脱がせてぺろぺ」

 魔理沙、それ以上「ようつべ」でやってそうなことを言うな。この小説に警告が入ってR18設定にしないといけなくなる!←この横島忠夫シリーズはR18にしないのを信条としているので、書きません!

 

 

 この五名の紹介が終わりました。大会に出ない彼氏持ちの妖夢ちゃんと今の五人は、東方の顔と言ってもいい六人ですからね。ここからは私が選んだ五人を加えた十人で横島忠夫君を奪い合ってもらいます!

 「ちょっといいかしら?」

 何でしょうか、霊夢さん!

 「第二回の優勝者の三人と第一回の白蓮は出さないのかしら?」

 いい質問です!今回は完全メインキャラだけの戦いとしてますので、戦う十人と実況の妖夢ちゃんと森近君以外は出ません!

 「なるほど、つまりライバルは優勝して有利な四人がいない九人だけ・・・という事ね」

 「ふふふ、人数が少ないのは嬉しいんだぜ!あの四人がいないのは大きいぜ!」

 「それはこっちのセリフだよ、二人とも!フラン、今度こそ!」

 「残りの五人も気になりますが・・・一番の強敵はこの二人ですね、お嬢様」

 「何、自分を外しているのよ咲夜。あなたはこの作品で唯一忠夫と性的な関係を持っている設定でしょ。あなたが一番厄介だと私は見てるわよ」

 おお、既に火花を散らせる五人!さて、残り五人の紹介と参りましょう!まず、

 「わ、私もいいんですか!き、奇跡です!」

 奇跡を起こす程度の能力を持ち、今回出る十人の中で作者的に三番目の巨乳の持ち主!東風谷早苗!

 「作者・・・死にたいのかしら?」

 あれ?私は霊夢さんはさらしで小さく見せる隠れ巨乳と思ってましたが・・・。

 「・・・許す」

 「「「「許してるんじゃないわ(よ)!」」」」

 え~~、どうやら私は人知れず他人(先に紹介した霊夢以外の四人)を傷つけてしまったようなので、次の人に行きます。

 「今回こそ、今回こそ!咲夜さん以上の関係になるわ!」

 前回で魔理沙から横島への病んだ気持ちを持ち、その想いが増長中のアリス・マーガトロイド!いや~~、背後に見える闇が正直怖いです!この争奪戦が「ようつべ」のゆっくり茶番だったら魔理沙が

 「マスパ~~~~!!」

 ふぎゃああああ!・・・ぐぬぬ、次へ、行きます。

 「正直パチェリー様が選ばれると思っていました」

 この戦いの中で作者的東方メインキャラ巨乳ダブルナンバーワンの一人の紅美鈴さん!横島君の視線がかなりの確率で胸に行くキャラです!

 「おいこら!俺はちゃんと乳だけじゃなく尻と太ももにも視線を行かせているぞ!誤解の無いように言っとくが、レミリアとフラン以外もしっかり見てるから安心してくれ!」

 「「何で私(フラン)は見ないの(よ)!」」

 そりゃ、そんなことをしたら最初がロで最後が郎の人間になっちまうからな。というか横島よ、お前それは自慢・・・だな、確かにお前ならな。

 「てめえはそこまで俺をロリコン野郎にしたいのか!」

 ・・・へ?何を言っているんだ?

 「今の言葉はどう考えてもその言葉になるだろうが!」

 何を言っている。俺はその言葉を考えていないぞ。俺が言いたいのは、ロリペドイズハイスペックハイパーモッコリハアハアハナヂブッシャアアア野郎だぞ。な、違うだろ?

 「途中から日本語だらけじゃねえか!カタカナで無理やり和製英語的な感じにするんじゃねええ!というか、それが全部本当に思われたら史上最悪最凶の超ド変態だろうが!」

 ふふん!このシリーズでロリペドの領域に入り、尚且つこの姉妹と同じくらいの体格を持つイリヤちゃんとクロの裸を見て鼻血を見た貴様にはぴったりの称号だろう!

 「てんめええええええ!」

 それに、その程度で済んでよかったな。

 「これ以上の称号を考えていたのか!」

 (無視)それに貴様は、真の変態を舐めている!お前はまだそいつに比べたらランクが下だぞ!

 「・・・知りたくもないが、どういう事だ?」

 納得させるために見せてやろう・・・これが真の変態だ!←今いる全員がテレビに集中。

 

 

 そのテレビに映っていたのは間抜作。彼に同じく映っていたミスターがあるモノを見せ始めた。

 「これはどうだ!」←巨乳アイドルの裸の写真

 ヘーゼンとする抜作。

 「次はこれだ!」←AV女優の裸の写真

 これもヘーゼン。

 「これは?」←女子高校生の裸以下略

 ヘーゼン。←ここからは倍速で行くぞ!

 「中々しぶといぞ!」←女子中学生の裸

 「こ、これなら!」←小学生女子の裸

 「ど、どうだ!」←幼稚園児女子の裸

 「ええい!こっちだ!」←男マッチョ以下略。男に突入!

 「これもなのか!」←男子高校生

 「何か流れ作業に」←男子中学生

 「なっていく上に!」←男子小学生

 「慣れてきたんだけど!」←幼稚園児男子

 「おい作者!」←鹿のメス。ついに動物突入!

 「全然変化がない」←白熊のメス

 「こいつに」←犬のメス

 「段々怖くなってきたぞ!」←リスのメス

 「いい加減に」←ビール瓶。とうとう静物になった!

 「終わってくれよ!」←すり鉢。

 「ぞっと、寒気が」←ニンジン。

 「強くなっているんだぞ!」←ゴーヤ

 それ以外にもいろいろ見せていったがついに写真が無くなってしまい、ミスターがその場で適当に絵を描いてそれを見せていき・・・ついに五枚目で

 「・・・(もう達観の領域)」←幼稚園児が描いたみたいな(美術1の)風景画

 「(くわ!)はあはあはあはあはあはあはあはあはあはあ・・・!!」←ただでさえ大きい目が更に大きくなって、興奮してその絵を奪い取ってガン見する抜作。股間も何気に大きくなっている。

 「これなのかよおおおおおお!!!」

 ここで映像は終わる。

 

 

 「「「「「「変態だ!真の変態だ!!」」」」」」←全員で叫んだ。

 どうだ!わかったか!あいつのようなやつが変態の最高峰に立つ人間なんだ!だから、横島はまだマシなんだぞ。分かったか!

 「だから何だっていうんだああああ!」

 「そうよ!あんな無駄なものを見せる暇があるなら、私達を大人化しなさい!」

 「美鈴か早苗くらいの体にして!」

 ふふん!年上巨乳趣味の俺は幼女趣味じゃない!だから、

 「「だめなの~~?」」

 純粋なフランの上目遣いの眼差しはドキ!とするが、企みが隠しきれてないレミリアの上目遣いは効かないぞ!!・・・あれ?咲夜さんが上を向いて鼻を抑えて首の後ろを叩いているぞ。ははは、欲望に忠実ですな!

 さて、尺稼もとい!行稼・・・でもない!作者の本音・・・もちが

 「露骨な文字稼ぎをするなあああ!」

 みげほぎぇぐぎゃあああ!!はあ、はあ、そ、そうだな。後二人残っているから、紹介を戻らないといけないな!では、次は!

 「ふふふ!私もいいのね!今度こそ、タダオと二人でスキマの中で・・・」

 永遠の十八歳と言う無理すぎる設定を押し付ける巨乳ダブルナンバーワンのもう一人、八雲紫~!

 「そうよ!私は二十歳よ!」

 ・・・恋って歳関係なく心を強くしますね。今の言葉、いつもなら私をスキマの中で青鬼と阿部鬼に襲わせるのに。あれ?紫さんって今思えば、年上巨乳と言う私の好みに・・・いかんいかん!我慢だ我慢だ!ここで手を伸ばしたら青鬼と阿部鬼と貞子に襲われる!

 で、では、最後に

 「・・・な、な、何で私は実況席じゃないんですかああああ!」

 文々〇新聞という嘘八割本当二割な内容の新聞を発行している射名丸文さんです!いや~~、ゆっくり動画で結構出てるな~~と思うキャラとおっぱいがでかいな~~と思うキャラを選んだら、あなたも結構出ているのでランクインしたんですよ。よかったですね。

 「よくないですうううう!!」

 ははは、青鬼がよほどトラウマみたいですね。では、早速始めたいと思います!先ず、今回の争奪戦は今までと同じように鬼ごっこをしてもらいます!横島君を捕まえる皆さんが鬼となってもらいます!

 「序盤で自傷ネタをしたのはこういう事だったのね」

 「三回連続同じ鬼ごっこをするダメージを軽減するためだったのね」

 うぐううう!←でも、やっぱり心にぐさぐさ矢が刺さる作者

 「それで、詳しいルールはどうなるんだ?」

 「ちゃんと説明しなさいよ」

 ふむ、さすがに二回もやってるだけあって慎重ですね。では、ルールを見せます!

 

 1、今回横島君を捕まえるまで続けるので、制限時間はない。

 2、鬼は後二人おり、その二人に横島が捕まったら横島も彼女らも負け。

 3、その二人の鬼は横島だけをターゲットにしているので、彼女らを捕まえない。

 4、横島は罠なり妨害なりしてもいいが、それによる鬼のリタイヤはなし。

 5、鬼は能力禁止。自力で横島を捕まえてください!

 6、鬼役の人達は・・・ふふふ。

 7、二人以上で捕まえても(これ以上ネタを考えるのが面倒なので)その人達が優勝

 

 

 では、頑張ってもらいましょう!

 「「「「「6のふふふ。は何だあああああ!」」」」」

 早速、現場に飛んでもらいましょう!←7の事にツッコミがなかったことに安心した作者。

 

 

 

 ここからはこの二人にも実況に参加してもらいましょう!

 「はい、最近妖夢ちゃんの体が心配な森近と」

 「そろそろ、安定期に入る魂魄妖夢だみょん」

 ・・・は?妖夢ちゃん!ま、ま、まさか!

 「「・・・///」」

 横島君以外の唯一のカップルであるこっちはその段階までいっていたとは!

 「は、話を戻しまして、どこでやるのです?」

 「えっと、カンペによるといろんな実況ホラーゲームのステージを『ようつべ』で見て考えたけど、結局青鬼が有名になったあの最初のステージが作者としては書きやすいらしいので、そこになったみょん」

 うぐ!皆にもわかりやすいステージならあそこしかないだろ!前回は本宅だけだったけど、今回は別荘も使ったステージにするから鬼の人数も広さも十分だと思うし!

 「自分でカンペを読ませて心に傷を受けていますね」

 「そんなに自分を追いつめるなんて・・・ドM作者だみょん」

 ぐぬぬぬぬ~~。←背中にドMと書かれた矢印が刺さった作者。

 「それより、二つ聞きたいことがあります」

 な、何だね、森近君。

 「まず一つ目ですが、彼女達十人の他に後二人鬼がいるとのことですが」

 「それは誰みょん?」

 一人はもう答えが出ているよ。もう一人も、その一人が分かれば自然と分かるんじゃないかな?

 「「・・・・・・」」

 あ、わかったみたいですね。では、その二人を紹介しましょう!

 

 

 「「やらないか♪」」

 

 

 青鬼さんと阿部鬼さんです!

 「「ぎゃああああああ!!!」」

 妖夢さんに森近さん、ご安心を。今回の彼らは横島だけを襲うようにしてますので、あなた達や鬼の彼女らを襲う事はないです。←でないと、私が襲われる!

 「存在自体が怖いんだみょん!」

 「お尻の穴を抑えちゃいましたよ!」

 ・・・期待してた?

 「「してない(みょん)!!」」

 ははは!では、恐怖はばっちりみたいなので・・・そろそろ開始と参りましょう!

 「ちょ、ちょっと待つみょん!」

 「もう一つ聞きたい事のルールの6番目のあれを聞きたいのですが!」

 ああ、それならスタートすればわかるよ!

 

 

 

            会場は作者視点ではないよ。

 

 まだ、青鬼と阿部鬼がいることに気付いてない横島。残り二人の鬼も女と思っているため、

 「また俺が鬼か。う~~む。今まで気づけなかったが、美女美少女から追われるという何とも西条みたいなイケメンな事だよな?それに第一回では皆のエロエロな姿だって見れたし・・・そう考えると何か楽しみになってきたぞ!」

 恐怖が着実に近づいていることに気付いてない。第一回の時の鬼ごっこで美鈴や咲夜のあられもない姿を思い出して鼻の下を伸ばしていると・・・スタート!!と、始まりの合図が聞こえたので横島は一先ず彼女ら鬼を探した。そして、すぐに廊下の先で早苗が見つかった。

 「お!早苗ちゃん発見」

 一つ言っておこう・・・これは鬼ごっこなので、横島はちゃんと自分が逃げる立場と言う自覚もある。だから、この言葉は結構離れている彼女には本来聞こえないはずだが

 「(ぎゅん!)・・・横島さん!」

 一瞬で横島の方を振り向き、駆け出した・・・もし、これがいつもの

 『横島さ~~~ん♪』

 胸を揺らしながら笑顔でゆっくり駆けてくる彼女の姿だったら、横島は喜んで上下に揺れるおっぱいを間近まで来るのを鼻血を出しそうになりながら見続けていたが、

 

 「よ~~ご~~じ~~ま~~ざ~~ん~~~!!!」

 

 狂気!がふさわしい歪んだ笑顔で、口も半開きで、目も血走っていて、永遠に離さないと言わんばかりに伸ばしている腕。いつもの輝かしい笑顔の早苗とは全然違う姿に唖然としたが、飛んで抱き着こうとする彼女から本能的危機で我に返り、何とかよけることに成功した。

 「・・・何で避けるのデスカ」

 「い、いや、これは鬼ごっこで、俺は逃げる立場だし」

 「私が嫌なのですか?」

 「ちょ、ちょっと!今気づいたけど、目がハイライトオフしてるよね!」

 「そんなことないそんなことないそんなことないそんなことないそんなことない・・・横島さんは永遠に私と守矢神社で暮らす約束した。子供作る約束した。神社から神奈子様と諏訪子様を追い出して二人の新居にするって約束した」

 「そんな約束、一つもして「他の女に毒されたのですね」ちょ!待って!」

 「そうだ。白蓮さんや幽香さん達に毒されたのですね・・・だったら、私が治します。そう、その為にも横島さんを監きではなく、安息できる場所に入れないと」

 「ま、まさか!作者のやろおおおお!」

 「さあ、私達だけの永遠の愛の住処へ!ふふふふふふふふ・・・」

 猛ダッシュで逃げていく横島。それを猛ダッシュで追いかける早苗。彼女の乳尻太ももをもはや見ている余裕はない。

 

 

 実況席では、妖夢と森近が驚いていた。

 「え、え?早苗ってあんなキャラじゃないみょんよね?」

 「作者さん。あれが、6のふふふ。なんですか?」

 そう!横島が捕まるまで鬼は全員ヤンデレになるのだ!ふふふ。はヤンデレ化した彼女らの笑い声という訳だったのだ!誰かに捕まれば勝者が決まるから全員元に戻るけど・・・横島君はそれは知らないから、恐怖で逃げ続けるしかないってわけよ!

 「あ、あれがヤンデレ!早苗がこ、怖いみょん!」

 では、俺を怒らせた横島君頑張ってくれ!あ、さっき青鬼と阿部鬼が出た時に一緒に「やらないか」と言ったよね?青鬼も阿部鬼と同じ性質の悪いヤンデレモードになっているよ。さ~~て、どうなる事やら・・・。←青鬼は喋らないだろ。と言うツッコミは無しでお願いします。「ようつべ」のゆっくり茶番で出している青鬼は喋りますので、それと同じと思ってください!

 

 

 彼女らは能力が使えないけど、横島は文珠やサイキックソーサーを使える。これらを駆使して何とか撒くことに成功した横島。

 「あのやろ~~!あれじゃあ、乳尻太ももがガン見できないだろ!」

 こんな時でもやはり女を見る三か所を気にする横島。

 「ううう、これって完全に媚薬のかかったマリアに地の果てまで追われている気持ちだよ。あの時はマリアがバッテリー切れで助かったけど(と横島は思っている)、今回は(しゅ)おおう!」

 「み、つ、け、た、わ♥た、だ、お♥」

 かつて、同じ状況にあったことを思い出すがその途中でレミリアに見つかった。吸血鬼なので明るい赤い目が、今だけは光のない赤黒い目になっている。

 「ちょ!待って!!」

 「ふふふふ、安心なさい。全部は吸わないわ。動けなくくらいで止めるわ。歯止めが利かなくなるかもしれないけど、許してくれるわよね・・・私達は全部繋がっているのだから」

 「全然話聞いてない!」

 「そして、魂も全部何もかもを私の僕に・・・」

 「ご、ご、御免じゃあああ!」

 「ニガサ・・・イイエ、ニゲナサイ。ソノキョウフガ、ヨリチヲオイシクスル」

 もはや、言葉がカタカナになっている。血をよこせ。は言うけどここまでの事を彼女は言わない。やっぱりヤンデレ化している。

 「待ちなさい!」

 「フフフ、クルトオモッタワ。レイム」

 「忠夫は永遠に博麗神社にいるのよ!紅魔館にナンテスマワセナイワ」

 何故でしょう・・・霊夢が着ている巫女の服の赤が、今この時だけは血で染まった巫女装束に見えるのは?これは気のせいですかね?

 「イイデショウ。コノタタカイデ、カッタホウガ」

 「「タダオノジンセイハワタシノモノ!」」

 逃げ出す横島に、スピードを抑えて追いかけるレミリア。そこにやってきたやはりヤンデレ化している言葉がカタカナな霊夢が横から攻撃したが、しっかり押さえたレミリア。霊夢が拳を握り、レミリアが爪を伸ばして・・・二人の戦いが始まった。

 

 

 実況席では、

 「能力を使っていたら弾幕勝負になっていたみょん」

 「でも、使えないから肉体勝負になっているね」

 「これって大丈夫かみょん?」

 「ヤンデレって、本気で殺すつもりで攻撃する人達ですよね?大丈夫ですか、作者?」

 ははは!安心したまえ!ちゃんとそこはしっかり考えている!ほら、発動したぞ!

 「「発動?」」

 もし、ヤンデレ同士で殺し合いまで発展しそうになる戦いになった場合、

 

 「ああん♡忠夫・・・三角木馬で出迎えてくれて嬉しい♥今度はお尻にろうそく刺して迎えてね♪」

 「うふふふふ♥忠夫の股間はいついじっても飽きないわ。永遠にいじり続けてあげる♥血もたっぷりいただくわ♪」

 

 強制的に眠りにつかせる設定をこっそり入れていますので!因みに、五分後には起きて横島捜索を開始しますので、彼女らはこれで失格にはなりません!

 「な、なるほど、これなら死人が出なくてホッとするみょん」

 「寝言がかなり狂気ですが・・・」

 まあまあ、夢くらいはゆるしてや「ぎゃああああああ!!」ん?どでかい悲鳴が

 

 

 「やるやるやるやるやるやる・・・・・・」

 

 

 阿部鬼が横島を襲い掛かっている。しかも、彼唯一のセリフである「やらないか」じゃなく、「やる」になっている。股間のテント・・・いや、股間のスカイツリーを出して。そんな彼から貞操(いのち)をかけて逃げる横島君の姿がテレビに映っていた・・・こ、怖いぞ、おい。

 「息つく暇もないみょんね・・・」

 「僕、見ていて鳥肌立ちましたよ」

 俺も・・・リアルでこの部分を想像しながら書いたの風呂上がり後だったけど、ガチで背筋がぞっとして体の体温が減ったんだよね。

 「「だったらあんなのを出すな(みょん)!」」

 でも出すのが、俺なんだ!おおおう、涙まみれで逃げる横島君を見て自分もされたら・・・うあああ!一日経ってから書いたけど、またマジでぞっとした!

 「「・・・ドM作者」」

 何とでも言え!ネタ切れの中でネタが出たなら、寒気がなんぼのもんじゃ!←既にアホになっている作者である。

 

 

 

 

 

 さあ、始まりました。ヤンデレ東方ヒロイン十人とヤンデレ青鬼・阿部鬼の十二人との鬼ごっこ!横島君は無事貞操・・・もとい!命・・・もとい!人格を守ることが出来るのか!次回をお楽しみに!

 




 という訳で、ヤンデレヒロイン十人とヤンデレ怪物・青鬼と阿部鬼から逃げる横島君!因みに抜作のあの真の変態ネタは原作でマジでやってました!今思い出しても笑ってしまいます!

 次回はちゃんとダイの妄想ストーリーではなく中編を書きます!




 皆さん、リアルでやばいことになっているあれは大丈夫ですか?私のいる都道府県は結構人数が出てますが、私は大丈夫です!ただ、顔には見せないがたくさんの人がピリピリしており、治療などの小さな冗談でも信じてしまう状態でもあります。それだけ、日本中が不安でいっぱいになっているからこそ!ここで笑って気分転換になってくれればと思います!
 しっかり基本の手洗いとアルコール消毒をしましょう。これが、やはり一番の予防策だと思います。では、気を付けてください!


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第三回横島忠夫争奪戦・中編(東方)

 ちょっと遅れてすいませんでした!仕事がかなり忙しく、熟睡時間が多くなってしまって・・・いいわけですね。すんません!

 皆さん、何度も書きますが手洗いは絶対にやりましょう!世界中が大パニック状態だけど、笑って気持ちをすっきりしてくれればうれしいです!


 では、ダイの大冒険妄想ストーリー第一期・その二を

 「なにやってるかみょん!(ざしゅ!)」

 のぎゃああああ!な、何するんですか妖夢さん!楼観剣で斬らないでください!・・・って、あれ?妙に体が軽い気が。あれ?足が見えないんだけど・・・な!地面に俺の体が横たわっている!!ええええ!今俺って魂なの!いくら何でもやり過ぎでしょ!

 「自業自得だみょん!作者、今回は争奪戦の中編だみょん!」

 「何で、乗っ取ろうとしてまでそっちをやろうとするのですか!楽しみなのは認めますけど、こっちに集中してください!」

 え~~、あの横島君がモテモテなのは

 「は、や、く、するみょん(すちゃ)」

 「・・・あ、今斬られたら」

 わ、わかりましたから白楼剣で私をきろうとしないでくれ!迷いの断ち切りどころか本当にあの世への成仏ルートになっちゃう!

 え~~、命どころか魂も無くなりそうなピンチなので、ちゃんと始めます!

 

 

 横島忠夫は必死に逃げた。前編の最後に阿部鬼に貞操だけじゃないいろんなものを失う恐ろしさから、全身全霊をかけて逃げた。その甲斐あって、何とか逃げ切ることに成功した。←ここの阿部鬼と青鬼は原作通り、一定時間逃げ続けていれば追いかけなくなる設定。そうでなければ、ここでやらないか♂エンドである。

 「はあ、はあ、はあ・・・死ぬ。このままじゃ」

 今は『透』の文珠で完全に姿を見えなくして移動している。ようやく、ヤンデレの恐怖を知った横島は、もうこの屋敷にいる全員に注意をしている。

 だが、そこに

 「・・・あれ?さっきタダオがいた気がしたんだけど?」

 「どこに行ったんだぜ?」

 「ですがわかります!確実にこの辺にいます!」

 「うん。フランの鼻もタダオの匂いがここら辺にあるって言ってる!」

 「フランの言う通りだぜ。確実に忠夫の気配はこの辺だぜ」

 フランと魔理沙と文が一緒に歩いていた。霊夢とレミリアみたいな戦いをせず、三人共和気あいあいと歩いているように見えるけど、

 「ねえ、分かっているよね?」

 「ああ、見つけるまでは協力する」

 「ですが、見つけたら・・・」

 「「「(ギラリ!)私が奪う」」」

 横島を見つけたら、確実に殺し合いが始まる。それくらいの殺意を隠しているだけだった。それを確認した透明中の横島は微動だに出来なかった。

 「じゃあ、ここでそれぞれの部屋に入って確認だよ」

 「ああ。抜け駆けするなよ」

 「魔理沙さんが一番しそうですけどね。(ふふふ、私が見つけたら真っ先に襲わせてもらいますけど!)」

 何しろ、唯一横島への好意がないはずの文ですらヤンデレになって、彼女らと同じくらいの闇の愛に染まっている。現に記事用のメモ手帳には

 『忠夫さんと私の結婚。忠夫さんと私の赤ちゃん。忠夫さんと私の愛欲生活等等』

 自分の病んだ欲望を書きまくっていた。しかも、そのメモ帳いっぱいに・・・。

 

 『作者の野郎。必ず生きて出て絶対に同じ目に遭わせてやる!』

 

 このデッドオアアライブな状況でも、作者への怒りを忘れなかったために横島は何とか生き続けている。←ははは!やってみやがれ!

 その後、三人がそれぞれ部屋に入ると・・・

 「魔理沙」

 「フランさん」

 「文さん」

 魔理沙はアリス、フランは青鬼、文は咲夜がそれぞれいた。もちろん一分後には

 「「「「「すやすや・・・タダオ、ああ♥もっと♥」」」」」

 五人はヤンデレ同士の争いが起こった時の設定により睡眠モードに入った・・・五人?え?六人じゃなくて?と思う読者様。

 「忠夫さん♥私とお風呂入りましょう♥」

 「ぜ~~~ったいに御免じゃあああ!」

 睡眠モードになったところで文珠の効果が切れて姿が現れた横島を、いきなり寝たフランに疑問を持ちながら部屋を出た青鬼が発見して、追いかけっこが始まった。五人は病み心満載で殺す気だったが、青鬼はそれがなかったので眠りに入らなかった。

 「大丈夫、混浴じゃありませんから♥」

 「嫌だあああ!女との混浴なら鬼でも受け入れるけど、女じゃない異種族との混浴は絶対にお断りじゃあああ!」

 「では、私が女になればいいんですね?」

 「は?」

 その言葉に?を出す横島。

 「では、見ていてください」

 そう言って、青鬼は何と姿を女にした。

 「ぎゃあああああ!!パプワ島のリキッドの気持ちが分かるううう!」

 「見てください、この胸。どうですか?」

 「ただ胸を大きくしただけだろうが!その姿でおっぱい出しただけじゃギャグじゃなくても怖ええ!」

 といっても、説明した通り青鬼の認識は胸だけだったようで顔や体格はそのままの胸のでかい青鬼になっただけだった。確かにこれならウマ子に恐怖するリキッドと同じ気持ちだろう。←り、リアルで寒気を感じたぞ!

 「さあ、私とお風呂でた~~~っぷり、愛し合いましょう♥」

 「一番最初に言いたかったが・・・お前の女口調が最大級の恐怖だああああ!」

 遅くなったが何故青鬼だけが眠りに入る設定が効かなかったのかというと、ただただ

 「後はあなたのお尻にずっと、私のこれで永遠に繋がっている・・・イイデス♥」

 「こんな奴に俺のケツをやられてたまるかああああ!」

 一生繋がっていたいと言う願望が強かったからだろう・・・その歪んだ欲望を聞かされた横島は、恐怖による錯乱で思わずサイキックソーサーを青鬼にぶつけた。そして、煙まみれになったのを確認して猛ダッシュで走り去ろうとしたが、

 「分かりませんか?青鬼からは逃げられない」

 「のわああ!何でその部屋から!」

 何といきなり後ろにいたはずなのに、原作あるある『場面が変わったらいきなり前から現れる』が発動して、通り過ぎようとした部屋の扉からいきなり現れた。大慌てで文珠を使って横島は姿を消した。

 「・・・あと一歩でしたのに」

 いきなり消えて、周りを見回したが見つからないので、諦めてその場を去った・・・体のみ女体化したその姿で。

 

 

 その横島はその場で透明になったわけではなく、『転』である場所に置いた『移』の文珠の場所に移動していた。その場所は、

 「・・・よし!誰もいない!」

 原作ではあのボロボロの別荘に繋がるあの扉の前だった。そこの箪笥の上にその文珠を置いていて、今回発動したことでここに移動したのだ。

 「が、ガチで怖かった」

 「そうなの?」

 「ああ、青鬼の女体化・・・顔も美女に変わってくれたら引っかかったけど、あの顔のままはトラウマじゃ!」

 「そう、私が慰めてあげる♥」

 「それはありが・・・あれ?俺誰と会話・・・ゆ!ゆゆゆ、紫さんんん!」

 壁に手をかけて落ち着きを取り戻そうとしている後ろから紫が声をかけた。一瞬で距離をとってびっくりした顔で彼女を見る。

 「あらあら、大丈夫よ。私は正常よ」

 「・・・あ。あれ?」

 だが、確かにさっきまで私以外の女と一緒はユルサナイ・・・という空気と殺意を持った彼女等とは違って、温和な空気を紫は出していた。

 「ほら、早く来ないとまずいわよ」

 「あ、ああ(・・・でもこれは仮面かぶった美神さんと同じだ!絶対に企んでいる!)」

 誘導に頷いて横島は彼女と共に隣の部屋に入ったが、真っ暗だった。しかし、入る前に見た紫の顔を見て確実に自分を陥れる罠だと気づく。

 『ふふふ♥この部屋の奥に牢屋があるのよね。確か、この家の牢屋は扉をしめれば外からは開けられない・・・つまり、永遠に私と忠夫だけの空間♡・・・そう、皆が牢屋の外で悔しそうにしているのを見ながら忠夫と結ばれる・・・うふふふ♥でも、顔に出しちゃダメ。入れるまでは我慢よ』

 一瞬彼女の本音が顔に出たが、真っ暗の為見られることはなかった。確かに自分がイイ女と見せる仮面をかぶる美神と同じ事をしていた。

 「えっと。こっちか」

 「ええ、そっちよ」

 部屋の扉は紫が既に抑えている為、奥に進むしかない。そして、ついに牢屋までたどり着きろうそくに火をつけた。←初めからライターを持っていた設定。

 「ふふふふふふ・・・(がしゃん!)♥これで、二人っきり♡」

 「や、やっぱり美神さんと同じ怪しい笑顔だった!」

 牢屋に二人で入り、紫が鍵をかけた。罠と分かっていても美女が傍にいれば罠にかかる・・・これが横島クオリティ!

 「さあ、ず~~~っと一緒よ私達♡ほら、私の体を好きにしていいわよ♥」

 「ぐぬぬ!ちょ!服脱がないで!裸になろうとしないでえええ!」

 「咲夜が初めての女なら・・・私が初めての出産ね♥」

 「すでにその思考なの!お願いだから、少し考え直して!」

 「藍も産ます気なの・・・ひどいわ」

 「そうだった!ヤンデレは話が通じん上にかみ合わんかった!」

 慌てる横島についに下着(黄色)姿になった紫。もう、スタイル抜群の彼女の半裸体に

 「(こうなれば最後の策じゃ!)ゆ、ゆ、紫さん!そんな体を見たら、ぼかあああもおおうううう!!」

 「うふふ!勝ったわ!私の(ひょい)・・・え?」

 「逃げるしかないんじゃああああ!」

 飛び込む!と思いきやヤンデレへの恐怖が勝ったのか、彼女を飛び越えて牢屋の入り口に着地した。

 「もう、逃げられないって(がちゃ)・・・え?」

 「ほなさいならああああ!」

 彼女はわかってなかった。確かにこの家には牢屋の扉を内側から閉めれば外から開けられない牢屋がある。ただし、それはここではなかったことを知らないでご自慢の逃げ足を発揮して横島は部屋を出ていった。

 「・・・そう、無理やり押し倒してどんなに泣き叫んでも無視して繋がれ。という事なのね♪あは、とっても楽しみ♡」

 急いで追いかけることをしないで、下着姿のまま彼女も牢屋と部屋を出た。

 

 

 

 ここで実況席の作者(幽霊と死体)と妖夢と森近に戻ります。

 「ここまで見たけど・・・本当に目が怖いですね。文さんがあんな病んだ妄想を手帳に書いたり、まさか、皆で本当に殺し合うくらいの殺意を見せたし」

 「こ、こ、怖かったみょん!!(ぎゅううう!)」

 「・・・青鬼が顔以外を女体化させたし。妖夢ちゃん、もう終わったよ」

 「ひっく、うう、姿が変わると、恐怖が大きくなるみょんね・・・ぐす」

 しょ、正直驚いた。まさか、青鬼が女体化するなんて想像・・・(げぽげぽげぽ)・・・ごほ!はあ、はあ、リアルで寒気が来た。←背筋が本気でぞっとしました。

 「だったら、出すなみょん!」

 「僕の悲鳴を上げちゃいましたよ!」

 で、でもよ!面白そうじゃないか!ああいう青鬼というのも・・・それに、妖夢ちゃん。

 「な、何だみょん!」

 青鬼と合体する横島と言うのも、面白そうじゃないか!

 「・・・それはお前だけだみょん!」

 「ねえ、妖夢ちゃん。『・・・』の部分って何を想像したの?」

 ま、まあ、この話でヤンデレと言えば・・・実況の輝夜さん!

 『・・・作者!何で私が実況しないといけないのよ!』

 すいません。やはり、争奪戦の話でヤンデレと言えばあの人も出さないといけないと思いまして。

 『正直、今の争奪戦で皆をヤンデレにするという時点で予想はしていたわ。分かったわよ、私に被害がないなら覚悟を決めるわ』

 ありがとうございます。それで、あの人はどこに?

 『今台所にいるわ・・・あんたの分身もね』

 声を聞いてみたいのですが。

 『そういうと思って、こっそりカメラを仕掛けたから・・・これで良し』

 では、第一回争奪戦で私の分身・ミスターにヤンデレしちゃった永琳さんの様子をどうぞ!

 

 『もう、どうして私との子が出来ないのよ?妊娠してもおかしくないくらいしているのに』

 『そ、それは体の相性があまり良くないのでは?俺だって三桁はされていているのに、できてないことに驚きだよ!』

 『私の卵子とあなたの精子・・・っは!まさか、浮気をしているから!』

 『どうしてその結論なのさ!永琳さん以外関係持ってないよ!(というか、持てないよ!)』

 『体外受精にクローンが全部失敗。やはり、それしか考えられないわ』

 『それはどうしようもないでしょ?つうか、体外受精はやってると思ったけど、クローンにまで手をだしていたの~~!!』

 

 う~~ん、ヤンデレ特有の重い愛が絶対に想い合いになってないと勝手に別の相手が

 「その重い愛と想い合いはギャグのつもりかみょん?」

 ちょっとだけ狙ったけど、正直自分でも外していると思っている。

 「何よりあの状況じゃ、聞き流されますよ」

 だよね。ええと、続きを。

 「それより、ミスターの意識が元に戻っている説明はないのかみょん?」

 「そうだよね。確か前は永琳さんの薬で意識を乗っ取られて永遠の愛を誓わされた・・・あれ?どうだったんでしたっけ?」

 これを書くこと自体久しぶりすぎるから、作者の私も覚えてないんだよね。とりあえず、その薬に耐性がついて思考は元に戻ったけど逃げられないと悟り諦めていると思ってくれ。

 

 「「そんなダメダメ設定を作るから、上条当麻の作品があんなにがばがば設定になって途中で終わらせるはめになるんだみょん(よ)」」

 

 (ぐさぐさぐさぐさ!)ぐっはあああ!この夫婦の正論に何も言い返せないいいい!←幽霊と死体にダメ作者の矢印が刺さりまくっていく。

 「・・・あれ?作者をいじっているとあの二人に進展があったみょん」

 「でも、これって進展というより」

 な、何が起こったんだ・・・。

 

 『許せないわ。鈴仙・・・は相手がいるから違うわよね。そう、姫様とてゐなのね』

 『ちょっと待って!何で輝夜さんはともかく、幼女のてゐちゃんも候補に入っているのさ!』

 『姫様はともかくと言ったわね。やはり三人と関係持って、子供も』

 『だったら、お腹が膨れたり、吐き気がするでしょう!つうか、違うと言ったのに鈴仙ちゃんも候補に入っているの!ああもう、もう我慢できん!何十回目の逃亡で全部失敗してるけど・・・逃げる!』

 『逃がさな(がし!びりりり!)(ダダダダダ!)・・・うふふふ♥これで0721回目ね。捕まえるのが楽しみ・・・そうだわ、今まで二人っきりでやっていたけど今度からは姫様達の目の前で愛し合って手出しできない考えにするのもいいわね♥そうよ、それでいきましょう♥』

 

 うわ、逃げ出したミスターを歩いて追いかけながらとんでもない考えをしたものだな。

 『何で私や鈴仙が誘惑したみたいになっているの!』

 仕方ないでしょ。相手がいれば削除するけど、輝夜さんは仕えるべき主だから見せつけて諦めさせると言う思考になっちゃったんだから・・・実害がないだけましじゃないんですか?それに、見てみたい気持ちもあるんじゃないですか?

 『・・・///』

 あ、これは二人の密時を確実に覗いたことあるな。う~~ん、永遠亭の様子はここまでにしてミスターと横島の状況が似ているな。ミスターは上半身裸で、横島はまだ服を着ている・・・よし!いいこと思いついた!

 「「確実にまずいことだ(みょん)」」

 では、場面を横島君に戻しましょう!では、行きましょう・・・煩悩の呼吸・一の型『脱衣』!

 

 

 作者が思いついたいいことというのが、

 「よ~~こ~~し~~ま~~さ~~ん~~!」

 「な、なななな!何で急になくなったんじゃあああ!」

 美鈴さんから命がけで逃げている最中に、

 

 「自ら裸になるなんて、私に滅茶苦茶にされたいんですねえ~~♥」

 「作者の仕業かあああ!!あのやろおおお!」

 

 ミスターと同じ上半身裸になったのだ。それが、彼女の欲望を強くして目つきが完全にやばさを増している。そう、ミスターと同じ格好にさせると言うやり方だ。

 「「これはひどい・・・」」

 実況席の二人もそう呟くが、

 「脱がして脱がして全裸にして♥」

 「もう、能力を使えたら繋がっていたのに♥」

 アリスと咲夜・・・もう目を覚ました連中もやってきた。

 「横島~~!諦めて捕まるんだぜ~♡」

 「そうだよ!フランとひとつになろうよ!」

 そして、お約束の一つ『逃げていると必ず他の皆にも見つかる』が発動。

 「まずは全裸にしてから・・・そして、たくさんたくさん吸ってやるわ~~♡」

 「作者も大変ね。吉井明久さんの作品みたいにR18な言葉が書けないから・・・でも、私達は自重しないけどね♥」 

 今もう言葉の意味を知らないフラン以外は放送禁止用語を出しまくっているが、霊夢の言葉通りここは全年齢小説なのでそのやばい言葉を書くことが出来ないのが残念だ。

 青鬼と阿部鬼も

 「待ってよ~~あ~~~な~~~た~~~♡」

 「やろやろやろやってやって・・・」

 こんな調子だ・・・つうか、阿部鬼の股間だけじゃなく胸が大きいのは気のせいだ。作者が妄想してマジで吐き気を起こしたのもどうでもいいことだ。

 「あああああ!どうすればいいんじゃあああ!」

 必死の逃亡で別荘の方に移動した横島は、

 「・・・タ〇シになるか?」

 あの、首つり用のロープが垂れ下がっている部屋に入ってすぐに傍にあった椅子で扉を開けられないようにしたが・・・時間の問題だろう。一息ついた時にそのロープを見て思わず、首を吊った彼の姿が見えたのは作者だけじゃなく読者の皆さんも同じだろう。

 「・・・待てよ?ちょっと賭けてみるか?」

 ある一つの考えを思いついた横島は、それを実行した。

 「「「「ここ・・・よ、横し、いえ!違う!」」」」

 扉をぶち壊してこの部屋に乗り込んだ彼女らはそのロープに何かがぶら下がっているのを見て、一瞬横島かと思ったけどすぐに違うと分かった。何故なら、彼女らは上半身裸になっている横島を見ているから服を着た横島がぶら下がっているはずがない。因みにロープでつられていたのはカーテンだが、そんなロープがあれば一瞬でも思考がそうなってしまうのは誰でもあることだ。

 「全く!どこに行ったのよ!」

 「間違いなく入ったのは見たはずよ」

 「そうです!皆で探しましょう!」

 文の言葉で皆でこの部屋を探しまくったが・・・見つからない。ロープをひきちぎってカーテンの中も見たが見つからない。天井に張り付いているのでは?屋根裏に移動したのでは?と確認したけどやっぱり見つからない。

 「まだ遠くに行ってないはず!」

 「今度こそ私がいただくわ~~」

 別の部屋に移動したと思い、皆は一息ついた・・・青鬼の女口調は本当に怖い。

 「また透明になっていたんじゃ!」

 「くううう。カリスマたる私がここまで得物を逃がすなんて!」

 「お嬢様・・・かりちゅまです」

 「咲夜さんの言う通りです!」

 「「「「「うんうん」」」」」

 「ううう~~~」

 横島が見つかれば全員にヤンデレ成分大注入だが、見つからなかったしずっとヤンデレでいるも疲れるのか少しだけ落ち着きを取り戻したのか、レミリアを皆で弄って遊びながら部屋から出て行った・・・そして、ある一人以外はその場にいなくなった。

 「・・・・・・これで、大丈夫ですね!」

 その人物が、

 

 「た、助かった~~(ぽん!)・・・(うまくいった~~!)」

 

 ホッとしたと同時に煙が出て、その煙が晴れたら横島になった。手には文珠があり、それがひび割れて壊れた。その壊れる前にはこの文字が入ってた・・・『文』。

 「ふ、ふう・・・彼女のイメージのおかげで助かった!」

 さっき皆と一緒に横島を探していた文こそ、横島が文珠で変身した文だったのだ。彼女は文々〇新聞を書くためにネタ探しにいろんなところに調査をする。そのネタの調査・探索するイメージと時々デマを書くイメージが強い上に盗聴や盗撮もやっているので、原作時代に似たようなことをやっていた横島にとっては違和感なく変身できて対応もやりやすいのだ。

 もう一人の一文字の名前、八雲紫は真っ先に候補から除外した・・・もし見つかった時のリスクがでかすぎるからだ。

 「よし、早速移動だ」

 さっきの会話で出てきた『透』を作って、移動を開始した。その後、できる限り気配を殺しながら移動して、ある部屋でこの別荘よりさらにボロボロの小屋へ行く隠されていた扉を(美神から逃げる時に使う本能で)見つけて『開』で開けてそっちに移動した。

 ただ・・・ここで二つ問題が発生した。その一つ目は、

 

 『ズボンも脱いだわ・・・さあ、後はパンツだけ』

 『おい!作者!お前、これ以上はまずいから作品をやめろ!中編じゃなくて、もうこれを後編にして終わりにしろ!』

 

 ミスターが永琳にズボンを脱がされたため、横島の姿もパンツ一丁になったこと。もし、十二人の鬼達に会ったら一瞬で押し倒されて口では言えない事と運営から警告されること間違いなしなことをされるのがもう分かってしまう。作者に終わりにしろ!と言ったのはこのためでもある・・・まあ、後編しても完結編を無理やり出すからミスターと横島の運命は変わらないんだけどね!因みに、二人ものパンツ一丁でも根性で逃げています。

 そして、もう一つの問題は、

 「文珠・・・切れちまったよ!」

 使える文珠が無くなってしまったと言う事だ。何とか美神達か霊夢達を使って煩悩全開すればいいと思っている読者諸君・・・甘い、甘いぞ!

 

 

 「「「「「私以外の女の裸を妄想するなんて・・・洗脳してあげるわ」」」」」

 

 

 実際、彼は家と別荘で何度かやろうとした・・・そしたら、何故か彼女等(青鬼も含む)に感づかれて、しかも隠れ場所まで見つかったのだ。ヤンデレの想い人がやる妄想察知力は半端ないのだ・・・。実際、『ようつべ』に出ているヤンデレをテーマにした茶番を見たらわかるだろう。あれくらいのとんでもなさを今の彼女達は持っている為、横島はその恐怖により煩悩全開が出来なくなっているのだ。

 「せ、せめて、脱出できる糸口があればいいのに!」

 辛そうにそう呟いた時だった。

 

 

  彼がそれを言う少し前。

 パンツ一丁になったか。ふむ、しかしよくここまで来れたな。別荘で正直誰かに襲われ・・・もとい!捕まって・・・でもないか。口では言えないくらいの目に遭うと思っていたが、彼の底力を甘く見てしまっていたな。

 「作者、今横島がいるところって原作なら脱出出来る場所だみょん」

 「捕まるまでというのはさすがに可愛そうでは?」

 というか、いくら能力を禁止にしているとはいえまさか青鬼と阿部鬼を含めて十二人からここまで逃げ切れるとは思わなかった・・・うむ、よし!決めた!

 「「確実にやばいように決めた顔だ(みょん)」」

 文句ある、妖夢ちゃん?何ならあの中に入ってみるかい?「ようつべ」ではかなり青鬼さんに失神なり抜刀なりしていたようだけど?

 「(すらり)成仏したいみょんね?」

 し、しませんとも!私はそんな脅しにごめんなさいごえんなさいご縁くださいいいいい!!←情けない作者である。因みに最後のご縁くださいは間違ってない・・・リアルの作者の切実な願いである。

 「まあまあ・・・早くやった方がいいですよ」

 森近君ありがとう!はい!早くやります!

 

 

 ピンポンパンポン。え~~、横島忠夫君に報告です。原作通り、三つの青いパーツを見つけて額縁にはめたら出口への扉を開けられるようにしました。これをすれば、君の勝利ということにします。因みにパーツを見つけるまでの行程は原作通りじゃなくてもいいですよ。君のやりたいようにしなさい。

 

 

 よしこれでOK・・・あ!一つ忘れてた!

 

 

 ただし、作者の呼吸・一の型!彼女らの能力を使ってもいいことにするから気を付けてね~~。←もはや技名ですらない!

 

 

 さあ、皆さん!とうとう、終盤までやってきました。横島君は一体誰と結ばれるでしょうか?霊夢か?魔理沙か?レミリアか・・・それとも意表をついて早苗さんか?紫さんか・・・それとも奇想天外で青鬼か!阿部鬼か!後編をお楽しみに!

 「・・・作者」

 何でしょうか?

 「結局、能力解放するなら最初から使えるようにしとけばよかったみょん!(ざしゅ!)」

 のぎゃああああ!ああああ、白楼剣で斬られたああ!じょ、成仏する・・・あれ?それってつまりあの巨乳の持ち主で谷間が丸見えの死神・小野寺小町さんが迎えに

 「さあ。逝こうぜ、あの世に」

 ちょ!な、何で他の漫画に出てくるお決まりの死神ルックをした男なのさあああ!小町さんになら喜んでついていくのに!

 「小町さんは別件で忙しいので私が来ました(ずるずるずる)」

 待ってえええ!後編まだ書いてないんだから連れていかないでええええ!せめて、先に小町さんの胸でパフパフさせてえええ(じたばたじたばた)!

 

 

 「読者の皆さん。こんな作者ですが」

 「気長に後編を待っていただけると幸いです」

 

 

 こんな目に遭うんだったら、先にダイの大冒険の妄想を書きまくってやるうううう!←読者様の楽しみを無視した罰当たりな作者である。




 次回でついに今回の恋人が決まります!まだガチで誰にするか決めてません!今度はちゃんと四月中に出したいと思います。後・・・異世界カルテットが第三期出るみたいだ。よっしゃあああ!


 本当に・・・皆さん、頑張ってください!


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第三回横島忠夫争奪戦・後編(東方)

 どうも!かぐやさんは告らせたいにはまった三MENです!

 大変遅くなってしまい申し訳ありません!リアルでかなり参ってしまい、メンタルバランスががた崩れだったので・・・何とか持ち直したので投稿します!皆さんも手洗いうがい、できる限りの自粛をしましょう。車にもビールにも名前があるあいつの第三波を出させないためにも!


 ヤンデレな女に襲われている二人の男がいた・・・まず一人は、

 「作者のやろおおおお!」

 作者の分身であり、作者と同じ年上巨乳好きのミスター。

 「許せない許せない。体を溶かして、ゆっくr・・・もとい、首だけにして」

 彼を追いかけているのが見事好みバッチリな年上巨乳の八意永琳。だが、今は彼女の両手いっぱいに持つ毒にしか見えない薬で恐怖でいっぱいだ。しかも、その薬でミスターを溶かすつもりのセリフもまた怖い。そして、もう一人の男が、

 「作者のやろおおおお!」

 ミスターと同じセリフを言う全身全霊で逃げる横島忠夫。

 「夢想封印!」

 「マスタースパーク!」

 そして、追いかけてくる女性は十人。皆が見目麗しくスタイルも、顔も、いろんなところが素晴らしい女性達だ・・・ただ、本能で避けているが彼女らの出しているスペルを一つでもくらえば、確実に横島でも病院送りになる。それくらいの破壊力で今彼女らは攻撃をしているが、

 「むほべぎゃらりゃあああ!!」

 そこは横島、美神の裸見たさに例え富士山レベルの高さから落ちても生き残れる男である。そして、この二人は共通の思いがある。それは、

 

 

   『『絶対に作者に復讐してやる!!』』

 

 

 こんな目に遭わせるようリアルで書いている作者への復讐である。そんな作者は・・・。

 「あらあら?作者?成仏したんじゃないの~」

 成仏して溜まるか!あと、幽々子さん!じゃあ、私が・・・と言ってしないでくださいよ!

 「うふふ、しょうがないわね~。今は許してあげるわ」

 い、今は・・・その笑顔が怖すぎるううう!←見ての通り、魂の集まる場所の白玉楼にいた。何とか死神から逃げのびたようだ。

 「そ、れ、で、どうするのかしら~」

 そ、そうですね。今ヤンデレさんから逃げている二人の男性へ激励をしたいと思います!←その二人はあなた(作者)を殺したいと思ってますよ~~。

 「あなたが原因だけどね。ま、いいわ。どんな激励をするつもりなの?」

 とある漫画で戦場の最前線に兵を送るときは、三発の祝砲を出すという情報を手に入れたので・・・大砲を三つ用意して撃ちたいと思います!

 「戦場・・・間違ってないわ~~?じゃ、やったらどう~」

 では、幽々子さんの許可も下りたことなので・・・発射ああああ!!

 

    ちゅどおおおおんん!!←博麗神社に着弾した音

    どごおおおおおんん!!←魔理沙の家を爆発にした音

    ずどばこどっかああああんん!!←紅魔館を跡形もなくした音

 

 あ、あれ?空砲を撃ったはずなのに何か死亡フラグがたった気がするのは気のせいか?うん、気のせいだよね!←三発とも実弾だったことに気付いてない作者。

 と、とりあえず、不安を変える為に話を変えよう!妖夢の事で・・・あの幽々子さん。

 「何かしら~」

 妊娠中の妖夢さんが産む子はどう思います?

 「とても嬉しいわ~。妖夢ちゃんが幸せになるんだから~」

 そうですか。確かに、新たな命が産まれるのはいいものですからね。一層の事、幽々子さんのおっぱいを飲ませてあげたらどうです?横島君に頼んで文珠で一時的に『人』に戻してもらって

 「うふふふ、その時妖夢ちゃんがどんな目で見てくるかしらね~~。でも、それは本当に楽しそう♪どんな生活になるかしら~。楽しみね~」

 あれ?そうなると妖夢さんの保護者的な存在の幽々子さんっておば

 「(ひゅ!)あらあら?虫が飛んでいたわ~」

 ・・・・・・・・・←幽々子に消滅させられた作者である。

 

 タブーを言ったために幽々子に成仏、もとい消滅させられたようだ。ミスターと横島の復讐は意図しないところで果たされたようだ・・・では、視点を横島君に戻しましょう。

 

 

 彼女達の愛(という名のスペル)を何とかかいくぐってやってきたところは、

 「ううう、はあ、はあ・・・」

 原作ではあの青いハンペン君が出る部屋だ。いや、正確に言うなら・・・

 「こ、こいつのおかげで助かった」

 作者の足りない脳のおかげで気づかなかったのか、ブルーハンペン君は横島をヤンデレも敵視もしてなかった。ただ、立っているだけであり裏に隠れれば逃げられるのでは?と思い行動したら、見事上手くいった。←マジでこれを書いた時に気付いた。しかし、ヤンデレキャラは既に確定している為、今回この出場となった。因みに、ブルーハンペンと書いたのはシャレです。ちゃんと、フワッティーだと知ってますよ!

 「さてと、問題はどうやってヤンデレを解くかだな」

 十人+二人の作者によるヤンデレ洗脳は誰かに捕まれば解けるが・・・前編でも書いた通り横島は知らない。例え知っていたとしても殺意溢れる彼女らが能力を使用していい事になっているので、命を懸けて逃げないといけない。何とかヤンデレを解く方法を考えるが、

 「・・・文珠を作れればいいんだが」

 まあ、これ以外ないだろう。作者のヤンデレ洗脳を解くには、この付き合ったら?シリーズで数多くのお世話になった文珠以外ない。だが、

 「十人の洗脳を一気に解ける方法ってあるのか?」

 青鬼と阿部鬼が省かれているが・・・仮に文珠を作れたとしてもそれが一番の問題である。洗脳を解く一番効果的な文珠は、目覚めの文字の一つ『覚』だが効果の範囲が問題だ。この屋敷全体に文珠の効果が届くはずがなく、そもそも一か所に十人集めてやろうにも

 「先に殺される!」

 彼女らのあの狂気がそれを思わせ・・・いや、死んでしまう級のスペルを皆から撃たれてきたので、マジでそうなるだろう。だけど、そうしている間にも、

 「見つけたけど・・・邪魔ね」

 スキマで移動している紫に見つかってしまった。でも、ブルーハンペン君が傍にいるためスキマで横島を落として自分だけのものにしようにも、彼もいっしょに入れてしまう可能性があるためそれが出来なかった。更に、

 「この部屋に横島さんがいます!」

 奇跡を起こせる早苗が勘だけでここまでやってきて、

 「横島の血の匂い・・・もとい、気配がここから感じるわ」

 横島の血の匂いでやってきたレミリア。

 「二人ともその程度なの?私は本能でここにいると感じたわ!」

 ヤンデレの本質が元々あるアリスは一直線でここまで来た・・・とまあ、この三人だけじゃなく他のメンバーもやってきた。←決して集めた方が楽できると言う作者の思惑ではない。

 『まずい!ここに隠れていることがばれるのも時間の問題だ!』

 必死に煩悩まみれの頭脳をフル回転させて、ここからの脱出を考え

 「は~~、疲れたわ。汗もかいたし脱ごうかしら?」

 『何!アリスちゃんの裸!』

 ・・・煩悩を湧きたたせる一言をアリスが言った。この言葉に一気に反応して、結構スタイルのいい彼女の裸を妄想して目の色が変わる横島。

 「・・・ねえ、横島」

 「どわ!ゆ、ゆゆゆ、紫さん!」

 「今から裸になるわ」

 「は、は、はああああああ!」

 その横島を見て、闇の心・・・もとい病みの心が発動した紫。スキマから出て目の前に現れて、服を脱ぎだした。慌てて大声を出してブルーハンペンに背中に頭をぶつけてしまった。その衝撃で彼は移動してしまい、

 「むぎゃ!」

 レミリアが壁に挟まれてつぶされた。

 「いました!横島さん!」

 「ふふふ、やはり、私の本能は当たっていたわ!」

 だが、早苗とアリスは無事で見つかってしまった・・・ただ、

 「な、な、何で服を脱いでいるんやああああ!」

 「「汗をかいたから」」

 「あっさりと言わんでくれええええ!」

 「「「あ!」」」

 二人は本当に服を脱いでいて、アリスはピンクの下着で早苗は黄色の下着だった。因みに紫は自分の名前と同じ紫色の下着だった。急いで、扉に向かって逃げ出し何とか部屋から脱出することが出来た。

 

 

 その頃のミスターは・・・

 「うふふふ、とっても似合っているわ~~」

 「・・・・・・」

 「もう、これで逃げられないわ♥」

 「・・・助けてくれええええ!」

 ・・・ゆっくりになって永遠に逃げられない状態になった。今、彼は永琳の胸の中で悲鳴を上げている。肝心の彼女は、桂言葉レベルの病んだ目つきで嬉しそうにゆっくりミスターを抱き締めている。←これはリアルではないので、ゆっくりミスターはちゃんと意識もあり声を出せます。

 

 

 一人の男の(作者としては本望)結末を見終わったところで横島君に戻り、

 「ぬおおおおお!文珠が造る暇がなひいい!」

 逃亡した姿は当然他の彼女達も目撃した。だけど、

 「「「待ちなさいイイイイ!」」」

 ヤンデレ洗脳のせいか、目の前で手の届く距離に横島がいるのでスペルを出さないで追いかけてくる下着姿の早苗・アリス・紫も目撃した。彼女らを見て、

 「「「横島!見なさい!」」」

 霊夢・魔理沙・咲夜も下着姿になった。となれば、

 「「「私を!」」」

 美鈴・レミリア・フラン・文もまた、同じように下着姿になる・・・まあ、肉体関係=男と女の特別な関係と言うのはヤンデレでなくても考え着く。その前段階として最初の三人を見た時に、考えるより先に体が動いでその姿になったと言う事だ。早い話・・・今の彼女らの思考は、もはや横島とドッキングすることしか考えてないと言う事だ。

 横島からすれば下着姿の住人の彼女らに追いかけられるのは、煩悩全開に十分な出来事であり文珠を作れる。何しろ、一瞬でも見れば後は

 

 『ぬおおおお!霊夢ちゃんのさらし姿!魔理沙ちゃんドロア姿!咲夜さんのガーターベルトが!美鈴さんの乳揺れがああああ!フランちゃんのパンティがあああ!』

 

 てな感じで、後ろを見ないが十人の追いかけてくる下着姿を妄想すればいい。だが・・・

 「死にだくないいイイイイ!!だずげで~!ルジオラ~~!!」

 現状は涙を出しながら、必死感あふれる顔で、逃げていた。煩悩溢れる彼はどんなに殺意溢れる彼女らの顔を見ても、服を脱いだ彼女等十人十通りの色っぽさエロっぽさ背徳っぽさ満載の下着姿を見れば一気に原作らしい彼に戻ってくれる、はずだった。

 でも、忘れてはいけない・・・後二人、鬼がいることを、

 

 「(どどどどど)」

 「やるやるやるやる」

 

 ・・・原作で十分すぎるほどの恐怖を植え付けたこの二人もまたヤンデレ化していることを。今の彼らを文字にすることすら怖いが・・・読者の皆様の為に作者が寒気を我慢しながら書こう。

 

 青鬼・・・全裸で男のいちもつが人間の腕レベルになっている。しかも、口からは涎もドバドバ出ている。かなり怖い。

 阿部鬼・・・全裸で筋肉質の体を見せつけながら、こっちもいちもつが青鬼レベルではないが、かなり大きく太くなっている。

 

 想像してしまった読者よ、すまない。とにかく、こんな感じでこの二人のせいで横島は文珠を作れなかった。何しろ、捕まったらドッキングされるのだから。←作者もこれを書きながら恐怖して尻を抑えたのは別の話。

 「うううう!だれが~~~!!だずげでえええええ!」

 こう書いている間にも横島は命がけで逃げる。逃げる。逃げ続ける!

 

 

 

 伊達に覗き・盗聴などがばれてもなお逃げ続けて、美神以外に捕まらなかった横島・・・逃げ続けて一時間かけても捕まらなかった。

 「や、やっと・・・振り切った!」

 ある地下室の部屋に鍵をぶち壊して入って、必死に気配を消した。もちろん、彼女らは勢いよく扉を開けて中を確認した・・・ただ、開けたのが美鈴であり、扉に押された横島が力づくで壁に押し込まれた。そのおかげで壁にぶち込まれた状態になり、扉で隠れることが出来ていないと判断した皆が出て行った後で何とか抜け出して、ようやく一息つけたことにホッとした。

 「全然周りを確認・・でき・・な」

 やっと息を吐いて、周りを見た瞬間言葉が失われていく横島。だが無理もない。

 

 『な、な、なんじゃああああ、こりゃあああああ!!』

 

 某ジーパン刑事のセリフを心の中で叫んだ。口に出さなかったのはよくやったと言える。何しろ、

 『何でここにいろんな青鬼がいるんだよおおおおお!』

 原作のあの部屋に入ったのだから。マッチョ青鬼にたこ足青鬼、じいちゃん青鬼に青鬼と呼ぶには形容しがたい存在のいるあの部屋に。

 「お、落ち着けん!」

 そりゃそうだ。いくら牢越しとはいえ、青鬼だらけが視界一杯にあれば不安になるのは当然だ。しかも、ヤンデレ本能で横島の尻を狙っている青鬼に追われたのならなおさらだ。

 『考えるんだ!俺の煩悩よ!今こそ役に立つ時だ!』

 そこで横島は必死に煩悩を働かせた。

 『目の前にいる青鬼がさっき追ってきた皆のランジェリー姿だと見るんだ!美神さんやエミさん達のヌードだと思うんだ!』

 煩悩が現実を凌駕する・・・現実逃避なのだが、これに関しては否定してはならない。辺り一面青鬼だらけの環境はそれをするに値する。

 そして、煩悩アイで横島が見たものは、

 

 『『『『うっふ~~ん。いらっしゃ~~~い。た、だ、お♥』』』』

 

 今追いかけている十人のランジェリーズだけじゃなく、前々回と前回優勝者の四人や他の大会出場者に出てない幻想郷メンバーや前の世界に今まで出会ってきた女性達のヌード姿にすることに成功した。そして、その煩悩のおかげで

 

 『煩悩全開イイイイイ!!!』

 

 大興奮真っただ中・・・文珠を三個作ることに成功したが、

 「うっぎゃあああああ!!目が、目がああああ!!」←ムスカレベルで悲鳴を上げている横島。

 文殊を作り終えるとエロ満載の煩悩も終了した・・・つまり、妄想ヌードの彼女等から現実青鬼達の悪夢に戻ると言う事である。ドリーム(彼女達の裸)からリアル(青鬼集団)に戻った時の反動が大きすぎて大声で悲鳴を上げてしまった・・・自分で作った落とし穴に自分で落ちてしまったようなものだ。

 今の悲鳴で青鬼集団が横島に向いて、牢を開けて近づいてくる。

 「rmれあんpうぇあん;あ!!!」

 もう言葉ではない悲鳴を上げて慌てて扉を開けて、逃げる・・・当然、

 「「「「「忠夫~~♥」」」」」

 追いかける相手も増えると言う事だ。幸いなのは、狭い家の中で追いかけてくる人数が多いと言う事は、スペルを使っても彼女らの前にいる青鬼には効果がないと言う事だ。チートな耐久力を持つ青鬼にはどんな攻撃も効かないし、時を止められる咲夜も前方にいる大小さまざまな青鬼のせいで隙間がなく抜け出すことが出来ない。スキマで横島を奪おうとする紫も、仕掛けようとしても全力で逃げている横島を捕えることが出来ない。今の状況は幸でもあり不幸でもあるが、横島にそれが分かるはずがない。

 『ちっきしょおおおお!作者のやろおおお!今頃毎日見ているゆっくり実況でも見て俺が無様になっているのを考えているな!くっそおおお!絶対に俺のこの手で叩きのめしてやる!』

 作者への怒りを更に大きくするが・・・その作者が幽々子に消滅させられたことを知らない。

 『せめて、追いかけてくる皆があんなじゃなくて子供くらい小さければ・・・ん?小さければ?』

 何とか逃げられないか?と考えている内に、ある一つの考えが思い浮かんだ。

 『やってみるしかない!これは賭けだ!』

 作り上げた文珠を逃げる最中に一つを置いた。これが、彼女らであれば気づいただろうが前方にいる青鬼集団には気づけなかった。そして、丁度青鬼集団と彼女らの中間の場所で文珠が発動した。

 

        『頭』

 

 この文珠の効果は・・・

 「え、え、ええええ!何これ!」

 「どうなっているんだぜ!」

 ゆっくり動画を知っている方ならわかるだろう・・・そう、ゆっくり=頭。青鬼集団と彼女らは全員が頭だけの存在となったのだ。動画ではいろいろな行動をとっているが実際になると、

 「皆、すまん!」

 頭だけだと動けるはずがない。でも、あくまで肉体が頭だけとなっただけでスペルは出せるが、いきなりなった自分と皆の現状にそこまで頭が回らない。やっと使えることに気付いた時には、

 「に、に、逃げられた!」

 既に横島は姿を消している。文珠の効果はしばらく続く上に、作者はすでに幽々子の手により消滅させられている為ゆっくりの状態でも動けるというグダグダ設定にすることも出来ない。残念ながら、文珠の効果が切れて元の体になるまで彼女らも青鬼らも待つしかないのだ。

 「このまましばらく待つしかないわね」

 「う・・・奇跡が欲しかったです」

 「やる」

 自分以外の相手にスペルを使っても現状を打開

 「やだああああ!キュッとしてドカン!」

 ・・・ゆっくり青鬼が目の前にいることに我慢できなかった二回も辛い目に遭ったゆっくりフランが思わず使ってしまったが、結局変わらないままだった。←その二回は第一回と二回の争奪戦を見よ!

 『・・・うふふ♥』

 約一名・・・ニヤリとしたことに誰も気づかなかった。その数秒後に巻き添えくらって腹をたてたゆっくり霊夢がスペルを使ってしまった。しかも彼女だけじゃなく、その霊夢のスペルに腹を立てたゆっくり魔理沙やゆっくり咲夜等によるスペルの爆風でその一名含む皆がバラバラになった。

 

 

 

 無事、逃げ出した横島は

 「よ、よかった・・・うまくいった。作者のゆっくり実況動画を見ていたのがヒントになるなんてな!」

 気を抜いていた。何しろ、集団で襲ってきた皆がゆっくりになって追いかけてこれなくなったのだ。やっと心底安心できる・・・もちろん数分程度だが、肩の力を抜くには十分な時間だ。

 「さて、後は出口を見つければ」

 ぽんぽん

 「う~~ん、原作通りだとあそこだよな。作者の野郎が罠をはっている可能性もあるし」

 ポンポン

 「いや、さすがにそれはないか。原作をゆっくり実況で見ただけで一度もやってないあの作者が」

 PONPON

 「・・・ん?何だ?」

 だが、完全にそれが命取りだった。何故ならゆっくりになっても、問題なく自由に動ける者が一人いたからだ。その人物は・・・

 

 

 「た、だ、お♥・・・つ~~か、ま、えた♥」

 「シャンハーイ」

 「ホーライ」

 

 

 ゆっくりアリスだ。彼女の人形を操れる程度の能力で持ち込んでいた上海と蓬莱に自分を持たせて、移動したのだ。そして、ヤンデレの直感で横島のいる場所を見つけて背後からついに横島に触ることに成功した。スキマの移動ができる紫は今まさにそのスキマの中で悔しがっていた・・・もう少し早く使っていたら、彼女が勝者になっていたかもしれない。

 「あ、あ、アリスううううう!」

 「うふふふ(ぽん!)あら?体が戻った・・・でも、これで二人っきり。さあ、た~~~くさん、愛し合いましょう♥」

 「ま、ま、待ってくれ!は、話し合おう!」

 「ええ♥愛し合いながら・・・今後の私達の事で、ね♪」

 という訳で!第三回横島忠夫争奪戦の優勝者はアリスに決定いたしました!因みにこのままR18になるのでは!と思いの読者様。優勝者が決定したことでヤンデレ洗脳が解けた彼女らによって事なきを得たのであった・・・ただ、ランジャリー姿で止めに入ったので、途中で大騒ぎになった時にそれらが無くなって、全員が一糸纏わない姿になって横島が出血多量による意識不明になりかけたとだけ書いておこう。

 

 

 

 

 

 そして、彼女との恋人関係は

 「ユルサナイユルサナイユルサナイ」

 「ちょ!待ってくれ!俺はただ」

 「そうですよ。私とデートしているだけです」

 「白蓮さんくらい大きなおっぱいが好きなのがユルサナイ」

 「いやああああ!確かに大好物でむしゃぶりつきたいけど、お願いだから正気に戻って!」←それを聞いた彼女が服を脱ごうとしている。

 「横島、早く手伝いなさい。さもないとマスパうつわよ(・・・もう、二人っきりになりたいのに)」

 「風見さんみたいにどS好きなのがユルセナイ」

 「お、お願いですから俺をドМと見ないで!」←美神にボコボコにされても着いていく彼を見ていると、あながちそう見えるかもしれない。

 「忠夫、妻の私が一番なのはわかっているわよ♪」

 「純狐さんみたいに堂々と妻と名乗る女を侍るのがユルセナイ」

 「侍ってないいいい!それに、彼女のお腹には子供いないから包丁持たないで!」←純狐がお腹を嬉しそうに撫でている。本当にいないので、読者の皆さんも勘違いしないように!

 「忠夫さん。私はず~~っと忠夫さんの女・・・いえ、メスです。あなたが望むなら、どんな欲望も受け入れます」

 「藍さんみたいに獣耳と獣尻尾のある女性にしか欲情して襲わないのがユルセナイ」

 「俺、特殊な性癖は持ってないよ!いや、確かに上目遣いで言った今の姿には萌えたけど!」←九本の尻尾を猫のように嬉しそうにピン!と立てて嬉し恥ずかしそうな顔で照れている藍。

 今までの優勝者が詰めかけて来て、ヤンデレが洗脳以来悪化してきた。何しろ、この四人はアリスと勝負をしても勝てる者ばかりであり、スペルや人形での御退場も出来ない。最初は

 『た、だ、お♥』

 と、目に♡が入っているのが分かるくらい輝く笑顔だったのが、今では

 「た、だ、お(じ~~~~~~~)」

 凍り付くような視線と光のない目という、彼女がもともと持っている病み心全開の恐怖の顔になっていた。しかも、

 「こうなったら、永琳さんに頼んであの人をゆっくりにしてもらおうかしら?その為にも・・・体が邪魔。そして、頭だけにして、ずっと私だけの」

 ゆっくり横島計画すら企んでいた。果たして

 

 

 

 『待っててね。忠夫・・・・・・もうすぐ、二人だけに』

 

 

 

 桂言葉レベルのナイスボート!を本気で実行しようと考えている闇を持った恋人と横島はどう付き合うのか・・・それはまた別の話。

 




 という訳で、元々ヤンデレなアリスさんの優勝でした・・・すいませんした!こんな終わり方で!今後も更新は遅れると思いますが、少しずつやっていこうと思います!

 次回ですが、最終回を迎えた鬼滅の刃にしたいな~~と思ってます。ただ、横島のヒロインが見つからない!やっぱり、生存させてのしのぶさんかな?だが・・・一つだけ。内容を全然見てない!アニメも一話だけだし、漫画も終盤の炭治郎鬼化から最後までだけだし!それでも、頑張って書きたいと思います!
 何故なら、それだけしか見てなくても・・・かなりすごいと思えた作品なので!では、また次回!




 「待ちなさいよ」
 「ああ、待つんだぜ」
 「まさか、忘れたわけじゃないわよね?」
 あれ?霊夢さんに魔理沙さんにレミリアさん。どうしたの?そ、それに、何でスペルを出す体勢になっているの?
 「「「決まってるじゃない・・・あんたのせいで壊された家の仇討ちだぜあああああ!」」」
 あ、ああああああああ!忘れてたあああああ!
 「「「死ねええええええ!」」」
 だ、誰かたす←全部言う前に復讐された作者であった。


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胡蝶 しのぶと付き合ったら?前編(鬼滅の刃)

 どうも!まず初っ端から謝罪です!今回は完全なタイトル詐欺になっちゃいます!何故なら・・・この前編では全然彼女が登場しないからです!どうしても書きたい話があったのでこれらを優先させてしまいました。申し訳ございません!
 そして二つ目の謝罪。話の進み方が原作以外は認めたくない!という読者の方がいたらブラウザバックをお勧めします。私を原作を持ってない。できる限りネットで調べて書いたので、ところどころ違和感のある流れになっているかと思います。

 おすすめとしては、覚えのあるシーンがあったら漫画・アニメのシーンと重ねたり、あの名曲を頭の中で思い浮かべて読んではどうでしょうか?

 いいですか?・・・・・・では、どうぞ!


 『う、あれ?』

 気を失っていた横島は意識を取り戻したが、疑問に思ったことが一つある。

 『何で、体が、動かないんだ?』

 自分の体が動かないのだ。それに体には大きな違和感がある。誰かいないか声を出した瞬間答えが分かった。

 

 

 「おぎゃあああああああ!!」

 

 

 どう考えても赤ん坊の泣き声だ・・・そう、横島は赤ん坊になっていて今いる場所はどこかの外であり隣には家もあったが、現代のような基礎にコンクリートや壁の中に防寒対策をしているような家でも、そういうものが一切ないどっかの「何という事でしょう!」というセリフが出る番組に出てくる家でもない・・・それこそ数百年前の家という感じで、どこかの山の中だ。

 そして、その家の人間がその声に反応して外に出てきた。

 「あら?この子は?」

 「どう、した?」

 「外に捨て子がいたの。かわいそうに」

 「そうか」

 その女性が着ているものでまさに時代を物語る衣類だった。彼女は赤ん坊の横島を持って家に戻った。

 「ねえ、この子。家で育てていいかしら?」

 「もうすぐ子供が生まれるのにか?」

 「ええ。それに・・・私も名前を付けたかったから」

 そう言った女性は自分のお腹をさすった。まだお腹は大きくなってないが、妊娠は確実のようだ。そして、会話をしている夫と思える男性が彼女の中の子の名前を既に決めていたようだ。

 「分かった・・・だが、本当にいいのか?」

 「構わないわ。頑張るから!」

 「それならいい」

 だが、男性は病を持っているのか、布団に寝伏せっていた。

 『こりゃ、まずいぞ。数年も持たないかもしれない』

 男性の霊力が弱っているのを、赤ん坊ながら見ることが出来た横島は長くない事を理解した。いいのか?と確認して了解する辺り、お互いその事実を理解して覚悟をしているのが分かる。そんな横島を知るはずもない女性は、

 

 「あなたは今日から家族。名前は竈門忠雄よ!」

 

 横島に名前を付けた。

 

 それから十年ほどの月日が流れた。横島・・・いや、忠雄の予想通り自分の母となった竈門葵枝の夫・竈門炭十郎は他界して、更にその間に何人か子供を産んで家族が増えた葵枝は頑張って生計を立てる為に、家業の炭焼きをやりだした。それには横島、そして自分が竈門家の一員となった数か月後に生まれた炭治郎と共に、母の手伝いを必死になってやった。

 また、八歳くらいになったらこっそり霊能力の訓練も始めたおかげで霊波刀とサイキックソーサーは出せるようになったが、文珠は霊力が足りないか扱えるだけの体に出来上がってないのかまだ作れない。

 前の世界で一人っ子だった彼にとっては自分を兄と慕う弟・妹達は

 「ははは、待ってろって!」

 「「「早く~~!!」」」

 可愛くて仕方がない。家計は家族が多い為、常に火の車だが・・・

 「じゃあ、食べるよ!」

 「「「「いただきま~~す!」」」」

 心は幸せだった。それは、竈門家全員同じ気持ちだった。←葵枝の頑張る姿とまだ幼い弟妹達に女好きの性格は出せなかった。

 

 

 

 ・・・・・・が、残酷が突然訪れた。炭治郎と母親の代わりにやっている炭売りを終えて、雪山の中にある家に戻る途中だった。

 『(ぞくうううう!)』

 忠雄は強い霊感を感じた。それは、霊能力者特有の確実に嫌な予感だった。

 「炭治郎!急ぐぞ!」

 「え?あ、忠兄?」

 雪が積もる中で、忠雄はすぐに走り出し疑問に思いながらも炭治郎も後を追った。そして、やっと家に着いた時には、

 「ね・・・ね、禰豆子!!」

 「く!お、お袋!!」←おかんと呼ばないのは、あの母親と区別するため。

 家で帰りを待つ家族が目もつむりたくなる無残な姿になっていた。外で兄弟を守るように倒れている禰豆子に二人がかけより、すぐに忠雄が真っ赤に染まった家の中で血まみれになって倒れている葵枝に駆け寄る。彼女はかろうじて・・・いや、もう死にかける途中であり

 「た、だ・・・ま、も」

 その一言も言い切れない中で、ついに息絶えてしまった。

 「・・・く!くっそおおおおお!!」

 悲しみと激情を出して・・・暴れたい衝動を抑えながら霊視をして周囲を調べた。母だけじゃなく兄弟達も既に死んでいるのが確認できた中、

 「忠兄!か、母さんは!」

 「(ふるふる)み・・・いや!禰豆子はまだ生きている!」

 炭治郎が家に入ってきて、葵枝の確認をした。そんな彼に首を横に振って他の兄弟達も同じ状態だと言おうとしたが、最初に見た禰豆子だけが動いたのを確認できた。いったい何が起きたのか、それ以前に治療をしないといけないので二人は急いで外に出た・・・忠雄は霊視で彼女の違和感が見えたにも関わらず、目の前の家族の惨殺死体に錯乱した中で彼女が生きていた事の喜びのため流してしまった。

 だが、彼女が倒れていた場所にやってきたが肝心の本人がいなかった。

 「「い、いない?」」

 これには横島も唖然とした。仮に動けたとしても気づけたのはついさっきなので、最大でも立てるまでが限度のはずなのに。

 「どこに?」

 「行った?」

 二人で周囲を見回す中、すぐに禰豆子はみつかった。

 「禰豆子!よ、よかった!・・・(ぐい!)ちょ、忠兄?」

 炭治郎は彼女に駆け寄ろうとしたが・・・ずっと霊視をしていた忠雄は目の前で見てやっと違和感に気付いて、彼を掴んで止めた。立って俯いている彼女の顔が見えないが、

 『な、何で、禰豆子から・・・人間以外の力が見えるんだよ!』

 明らかに嫌な予感がする。明らかに彼女じゃない何かが視える。明らかに自分と炭治郎の声に反応した感じじゃない・・・そして、炭治郎も匂いがいつもの禰豆子と違うことに気付いた瞬間だった。

 

 

 「うううう、ががああああ!」

 

 

 禰豆子が二人に向けて上げた顔は・・・・・・狂気と言ってもいい目つきと表情と、むき出しに見えた歯が牙に見え、爪も長くなっていた。

 「こ、これって!」

 「うううう、がああああああ!」

 「禰豆子!」

 「炭治郎!(どご!)」

 彼女がそれらを見せながら二人に向かって襲い掛かってきた。その姿に驚く炭治郎が固まったままだったので、忠雄が蹴り飛ばして自分も反対側に飛んだ。そして、二人の間を空を裂くように手を振り下ろした・・・その場所の雪と土を削った。

 「た、忠兄!」

 「皆を襲ったのは鬼だ!禰豆子は噛まれたか、鬼の血を受けて鬼になっちまったんだ!」

 「ぐ、ぎ、ぐるるる!」

 「そ、そんな・・・俺達がいない間にそんなことが!」

 「今はどうす「あああ!(すか)」うお!つ、「ううううう!(どご!)」ぐああああ!」

 忠雄は襲い掛かる禰豆子を必死に避けようとしたが、まだ少年の体では前の世界の自分の動きをするには無理がある。ましてや周りは雪だらけなので動くことも難しく、ついに殴り飛ばされてしまった。

 「・・・ぐあ」

 「忠兄!」

 「仕方ねえ!(無事でいてくれよ!)」

 「(どおおおおん!)がうううう!」

 木にぶつかり動きを止めた忠雄に叫ぶ炭治郎。牙を出して忠雄に襲い掛かってくる禰豆子に苦渋の思いで小さいサイキックソーサーをぶつけ、その爆発で彼女が吹き飛ばされた・・・が、不運なことに体勢を立て直した傷一つない彼女の視線が炭治郎に向かった。

 「逃げろ!炭治郎!」

 「うわ!」

 「く!(で、出来ない!)」

 助ける為にまたサイキックソーサーを出そうとしたが、いくら何でも彼女に二発目を撃ちたくなかった。その躊躇いが、

 「ね、禰豆子!うう!」

 「くっそ!出ろ、出ろ、出ろおお!」

 炭治郎をピンチにさせてしまった。禰豆子が押し倒してしまい口を開けて喰らおうとしたが、何とか炭治郎がその口に拾った枝を当てて阻止した。その間に近づく忠雄は必死に文珠を出そうと頑張っていた。彼女を元に戻すには、鬼の本能に押し殺されている彼女の心を出すしか方法がない。そして、その心を出す方法は文珠しかないからだ。

 今まで何度やっても文珠を出せなかったが、

 「出ろ!出ろ!出ろおおお!」

 「鬼に負けるな!禰豆子」

 二人を救いたい・助けたい必死の思いが叶ったのか、文珠を一つ出すことが出来た。炭治郎も自分の危機の中、必死に彼女に頑張るよう応援している。

 『心』

 すぐにこの文字を入れて、意識が炭治郎に向いている体を大きくした禰豆子の背後から

 「戻ってくれええええ!」

 「頑張れ!禰豆子!!」

 この文珠を押し付けた。炭治郎には禰豆子の体のおかげで文珠が見えなかった・・・文珠を当てられて十秒後くらいに

 

 

 「ひ、ひっく、う、ひく・・・」

 

 

 禰豆子の目から涙が出て、彼女の表情も狂気から悲しみになり・・・目から涙を出した。

 「「・・・禰豆子」」

 文珠の効果もあるが、彼女が必死に鬼の本能に負けずに頑張っていることが分かるには十分な涙だった。二人は彼女に何もできない悔しさが心に生まれた時だった・・・ある一人の男が背後から刀を持って斬りかかろうとした姿を見たのは。

 忠雄はすぐに

 「やめろおお!」

 「!何を!」

 その男にとびかかった。忠雄のかばう行動に男は驚いたが、すぐに回避してそのまま下にいる禰豆子を斬ろうとしたが炭治郎がかばったおかげで斬られなかったが、両者共に振り下ろした刀の衝撃に木まで吹き飛ばされ禰豆子の体が元の大きさに戻った。

 「・・・なぜ、その鬼をかばう。人食い鬼になった以上、斬って殺すのみ」

 「決まってるだろ!妹だからだ!」

 「お願いします!やめてください!禰豆子は人を食ったりしない!」

 忠雄は警戒しながら、炭治郎は必死に懇願しながらかばう理由を言い、禰豆子が鬼になった経緯を話し必死に殺さないでほしいと土下座をする炭治郎を見て、

 

 

 「生殺与奪の刀を他人に握らせるな!」

 

 

 禰豆子を掴んでいる男は怒鳴り、彼は二人に対して厳しいことを言い続ける。それは、

 『さよなら・・・横島』

 忠雄・・・いや、横島のトラウマを思い出すには十分な言葉だった。

 「ああ、お前の言う通りだ」

 「忠兄?」

 「本当に・・・本当に・・・」

 「忠兄、て、手が!」

 そして、このトラウマが

 「本当に、お前の言う通りだ!」

 横島の霊能力を発動させた。右手に栄光の手を具現化して、霊波刀を出現させた。男は横島が突如出した霊波刀に驚きの表情を出し、

 「俺は助けたい女を助けられなかった!そして、今度は家族を守れなかった!俺はこうなる不安を持っても・・・誰かが何とかしてくれると思ってしまった!あんたの言う通り、守りたいものを誰かに頼ってはダメなんだ!」

 その隙に横島は男の間合いに入った。

 

 「だから、ここで禰豆子を助けなければ・・・お前の言うその刀を、今握らなければ!俺達は、俺と炭治郎は後悔し続けるんだ!!」

 

 禰豆子を取り返そうとしたが、男は後ろに飛んだ。

 「分かってるのか!鬼を守ることになるんだぞ!」

 「上等だあああああ!」

 「忠兄いいいいい!」

 この叫びに炭治郎も立ち上がり攻撃を仕掛けたが戦いのプロのこの男にかなうはずがなく、横島も青年の体だったら反応できた攻撃も少年の体では無理だった・・・二人とも意識を失った。

 横島・・・いや、忠雄が意識を取り戻したら、

 「目が覚めたか」

 「てめえ!・・・え?」

 男・富岡義勇がいたので飛びかかろうとしたが・・・禰豆子は殺されておらず、炭治郎の傍で寝ていて彼女の口が竹でふさがれていた。

 「どういうことだ?」

 「気が変わっただけだ」

 「あれだけ殺す気満々だったくせにか?」

 忠雄はすぐに二人の前に移動して、木に寄り掛かっている富岡から守るように理由を尋ねた。

 「鬼は人を食らう。特に、飢餓状態だったら親兄弟構わずに食らってしまう・・・が、その少女はその状態だったにも関わらずお前らを食らわなかった。それどころか守るように俺と戦おうとした」

 「それが理由か?」

 「俺が今まで見てきた鬼とは明らかに違う。守るために動くのは初めてだ」

 「う、ううん」

 この時に炭治郎も目を覚ましすぐに禰豆子が傍にいることにホッとしたが、富岡がいることに気付いて警戒した。

 「・・・お前らは本当にその子を守り続ける気か?」

 「へ、必ず人間に戻すまでやってやるさ」

 「忠兄の言う通りだ!母さんや皆の想いを無駄にしないためにも!」

 そして、彼は二人に行くべき道を教えてくれて去ろうとしたが、

 「・・・待て。俺のこの力は生まれつき持ったものだ。だけど、俺は捨て子だったから炭治郎は俺と同じ力は持っていない。でも、恐らく鬼相手にも有効な力だ。それに近い奴らを倒したことがあるからな」

 忠雄は富岡の背中に向かってそう言った。←もちろん自分の世界の時の話だが、それは省略した。というか信じない。

 「・・・そうか」

 富岡は止まってそれを聞くと、それだけ言って去って行った。何故、忠雄はいきなり自分の力を彼に教えたのか?それは禰豆子を殺さないでくれたことと、情報が全くない自分達に可能性を教えてくれた感謝だからだ。そっちが情報をくれたなら、こっちも情報をあげてお互い納得しよう。両者ともそれが分かったからあのやり取りで済んだのだ。

 「忠兄・・・母さん達を」

 「ああ、弔ってやらないとな」

 茨が多く、何年かかるか分からない道だが・・・二人、いや三人の行くべき道が決まった。

 

 

 それから先は苦難の連続だった。鬼は太陽の光を浴びると吸血鬼みたいに灰になってしまう為、移動は朝や昼は禰豆子を箱に入れて出てこないようにして出すのは夜のみ。更に寝るところも人目がつかない次の日の朝日がかからない薄暗い洞窟のみ。彼女が入った箱を交代で背負って移動するが、必ず人目は避けないといけないし夜も顔を覚えられないために出来る限り急がないといけない。

 それでも二人は前に進んだ・・・富岡から教えられた鱗滝左近次にて炭治郎は剣術を、忠雄はそれにプラスで独学で霊能力を必死に学び、訓練をし続けた。その期間は二年間・・・禰豆子はその間ずっと眠り続けた。その二年の間に文珠を作る努力もして作れるようになり、体も鍛えたおかげでかつての世界の自分と同じくらいの動きができるようになった。

 ついに最終関門を潜り抜けて、富岡の所属する鬼殺隊の入隊が認められた。ただ、忠雄は鬼殺隊に入らなかった。その理由は、

 「頼むぞ、忠雄」

 「またかよおおおお!」

 鬼の情報収集役・・・いわば、忍びみたいな諜報役だった。何故そっちに配属されたのかというと、最終関門では足止めの罠を作ったり、見事逃げ切ったり、その時の(ゴキブリのように逃げる)逃げ足の速さ。忠雄もこの関門に生き残ったが、全然戦わないで生き残った結果だったため鬼と遭遇しても情報を手に入れて戻ってこれるだろうという結論になって、こっちになった。

 しかも、忠雄は二人と別れて富岡と一緒に暮らすことになった。

 「はあああ!」

 「く、ほ、ふ!ああああ、面倒くさいいいい!」

 そっちの理由は、忠雄の霊能力を知っているのは富岡だけだという事だ。今まで見たことがない力と真っ直ぐに戦わない隙をつく忠雄の戦い方は鬼との戦いに役に立つと手合わせを毎日されており、予想を超えた動きや鬼でもできない避け方をする忠雄は彼にとっては強くなるためにいい相手なのかもしれない。後、一応彼には文殊の事も話しており一個渡している。何だかんだで富岡は竈門兄妹を応援してくれていることの感謝として・・・因みに炭治郎にも効果を話さないまま禰豆子の分を合わせて二個の文珠をお守りと言って渡してある。

 だが、ある日。炭治郎が初任務として鬼退治に同行した時

 『『!!!』』

 無事任務終了して、別任務を受けることになり浅草に行った時だ。

 『こ、この力の気配は!』

 『ね、禰豆子が鬼になった時の匂いは!』

 忠夫は霊視で、炭治郎は匂いでわかった。

 

 『『母さん(お袋)達を殺した仇がいる!』』

 

 自然と手に力が入る。そして、ついに仇の鬼・鬼舞辻無惨を見つけることが出来たが・・・人の姿をしていたため人ごみに紛れていなくなってしまったが・・・収穫はあった。

 「私は珠世と申します」

 「俺は愈史郎だ」

 この二人は、鬼でありながら舞惨と同じ人の姿をしているが心も人として生きているのだ。特に珠世はとても美人で忠雄の女好きにはたまらないくらい美しいが・・・

 「お、お袋」

 思わずこうつぶやくくらい忠雄には彼女が葵枝に見え、それは禰豆子もそうだった。鬼の本能と人の意識が両天秤になっていつもボーッとしている彼女だが、母親の温もりを求めるかのように珠世に抱き着いた。炭治郎が亡くなった家族の誰かと見ていると言った時に珠世は涙を流して禰豆子を抱き締めた時は

 「・・・よかったな」

 「うん」

 あの残酷が起こる前の家族団らんを思い出して、抱き合う二人の姿はまさに親子そのもの・・・二人の目から一筋に雫が流れた。その後、無惨の刺客がやってきたが撃退して彼女らと協力関係となり、禰豆子を人間に戻すための薬を作るために無惨に近い鬼の血の採取をする目的が出来た。

 

 

 忠雄が鬼の情報を仕入れて、炭治郎と共にそれを退治しに行く中、

 「お願いだから~~!!」

 最終関門の突破者であり、同期生である金髪の我妻善逸に出会ったり

 「猪突猛進!猪突猛進!」

 同じく同期生のイノシシの頭をかぶって上半身裸の嘴平伊之助が仲間になる。

 「禰豆子ちゃああああん♪まってよおおおお♪」

 「・・・・・・」←逃げる禰豆子

 「おいこら!善逸!そんな追いかけ回すな!」

 「ねえねえ!炭治郎~~仲良くしようぜ~~!」

 「ちょっとは落ち着いてくれてよ!善逸!」

 善逸は女に騙されては好きになる困った横島みたいな性格をしていて、禰豆子を入れていた箱から出た彼女に一目惚れしたり←忠雄は彼に原作のタイガーにやったような俺流女モテモテ教育をした・・・その後、余計に避けられるようになったと善逸が泣いたのは別の話。

 「鬼鬼鬼、殺すうううう!」

 「だ、か、ら!何で俺が鬼何だああああ!」

 「死なないお前は鬼!」

 「話を聞けやあああああ!」

 伊之助は全く人の話を聞かない自分でも言う猪突猛進な性格だった。←なぜ忠夫を鬼と見ているのかというと、どんなに痛めつけられても高いとこから落ちても「あー死ぬかと思った」で無傷で平然とするその耐久力で鬼だと勝手に思った・・・大気圏突入しても生き残った前歴を考えると確かに鬼並の生命力を持っていると誤解されても無理はない。この誤解が解けるまで約半日かかった。

 

 

 その三人が合同で次の任務で那田蜘蛛山へ行くことになり、禰豆子も持っていくことになった。今回は忠雄もかなりの山場かもしれないと言う事で、同行を許された。その蜘蛛山では無惨の部下の一人・累が率いた鬼が襲い掛かってきた。それぞれ戦いの中で、忠雄は「母」と呼ばれる鬼を倒した。妖艶な女性の姿に俺がヤル!(←間違いではない)と言ったが、実は幼女の鬼だったことが分かると大号泣して呆れさせたのはいつものこと・・・とにかく、糸を使って操って同士討ちさせようとしたがサイキックソーサーでその糸を爆破して、霊視で隠れていた奴を見つけて最後は彼女の首を斬った。その際に、まだ多くの鬼が控えているのを教えてくれ、死ぬ間際に安らかで穏やかな顔を出したときに、

 「極楽に逝かせてやったから・・・成仏しろよ」

 かつての世界の戦いを思い出し、思わず上司が使っていた言葉を真似て散っていく奴の姿を見守った。

 その後、すぐに先に向かった炭治郎を追いかけたが、

 「忠兄・・・禰豆子が、禰豆子が」

 「ほ~~、てめえか。俺の弟と妹を苦しめたのは!」

 彼の持つ日輪刀がおられていて、禰豆子も累の血の滴る糸に拘束されていた。

 「その女は、俺の妹にする」

 「バカ言うな。俺と炭治郎の大事な妹をとれるか?っていうんだ」

 その糸を栄光の手で握りしめてひきちぎって解放しようとしたが壊れなかった。霊波刀で斬りかかろうとするが、かかる忠雄に累の糸が襲い掛かる。そこに

 

 『煙』

 

 文殊で煙幕を作って見えなくして、その煙幕に累は糸をがむしゃらに放つ。それが忠雄の狙いであり、ある一か所から出る何本もの糸を見て居場所を特定した。向こうは忠雄の居場所にまだ気づいてない。

 「これで、どうだよ!」

  霊波刀を伸ばして、累を一刺しした・・・が、

 「き、さ、まあああ!」

 右腕に刺さっていて首ではなかったが、確実にダメージを与え冷静さも失わせた。

 「まだ続きがあるぜ!」

 更に追撃に文珠を出そうとしたが、

 「そこかああ!」

 「(ずん!)ぐ!」

 累の硬度の高い糸が霊波刀の出てきた方向に真っ直ぐ放たれて、忠雄も右腕と右脇腹を貫かれて負傷してしまい、この怪我で右手に出しかけた文珠が出せなかった。

 「お前の言葉を返してやる・・・まだ続きがある!」

 「(ずずずん!)うぐああああああ!」

 運悪く、ここで煙が晴れて姿が見えたことで何本もの糸を忠夫に刺してきた。出血もして苦しい立場になりかけた時、

 「うおおおおおお!」

 父の夢を見て立ち上がった炭治郎の折られた日輪刀に炎の刀身が出て来て、

 

 

              「ヒノカミ神楽!」

 

 

 その刀が累の縦横無尽の糸を突撃しながら焼き切っていく。

 『あいつ、あんな力があったのか!』

 驚く忠雄だが、考えるのは後とすぐに思考を切り替えて左手で必死に文珠を作り出し、

 「忠兄!!!」

 「あいつを、やっちまえええ!」

 「見つけた!」

 「そのまま行けええええ!」

 炭治郎の目に留まった累に向かって投げたが、累は炭治郎に意識を集中していたため気づかなかった。

 

    

               「爆血!」

 

 

 その時、背後にいた禰豆子が母の夢で意識を取り戻し、鬼血術・爆血を発動させて糸に浸み込んだ血を爆発させて自分を解放したと同時に爆発の煙幕が炭治郎を隠し、累の前にある防御の糸と忠雄を刺した糸をも燃やした。

 『く、見つかった以上避け・・・う、何故動けない!』

 累は炭治郎を避けようとしたが、体が動けなかった。その理由は、足元にある文珠であることに気付いてない。その文珠は『絡』であり、累の足元にある多くの草が足首に強固に絡み縛りついたためである。←アニメでは地面の上に立っていたけど・・・気にしないでね!

 「いいか!覚えておけ!」

 「例え!相打ちになったとしても!」

 絶好のチャンス・・・煙幕から出てついに間合いに入った炭治郎は、

 

 

 

       「「俺達と禰豆子の絆は!誰にも!!引き裂けない!!!」」

 

 

 

 最後の一振りを累の首に放った。

 

 

 

 蜘蛛山の惨状を知った富岡が救援に来てくれた。その場で三人が力尽き辛うじて生き延びた累を、彼が止めを刺したおかげで何とかなった・・・と思いきや、

 

 「あらあら、どうして鬼を守るのですか?富岡さん」

 

 同じように救援に来た富岡と同じ柱の一人・胡蝶しのぶが禰豆子を斬ろうとしていた。

 「ち、違うんです!こいつは妹で!」

 「でも、鬼ですよね」

 「ち!こうなったか」

 炭治郎が禰豆子を守りながら弁明する。富岡もこの展開は予想していたが、実現はしてほしくなかったのか苦い顔をした。そんな中・・・

 

 

 「お美しい!」

 

 

 しのぶを見た忠雄は目を輝かせた。←ギャグ体質発動!煩悩全開で体は元に戻った!

 「「は?」」

 「美しいあなた!お名前は!」

 「・・・え?」

 「おい富岡!お前は知ってるだろ!教えろ!」

 「・・・胡蝶しのぶ。俺と同じ柱だ」

 「おお!苗字も名前も素晴らしい!しのぶさん!俺とお茶でもしませんか!」

 「ええ~~と、あなたは?」

 「竈門忠雄!さあ、俺と一緒に(くいくい)美味しい茶屋でも行きしょう!(ちょいちょい)」

 そして、いきなりナンパをしてしのぶと炭治郎をキョトンとさせる。名前を聞いた時に富岡を見て訊ねて、すぐにまたしのぶに顔を戻した。彼女はポカーンとしながら名前を尋ねたが、忠雄は彼女から見えないように片脚をあげて土を後ろに蹴ったり、こっそり後ろに伸ばしたりする。

 「・・・行くぞ」

 「え?」

 富岡は意図が分かった。ナンパのように見えるが、実は彼女の足止めをしているのだ。その脚の動きも自分が止めておくからさっさと行け。という意味と理解したから、炭治郎と禰豆子を連れて走り出した。わざわざ富岡の顔を見て確認したのも、どこにいるか確認するためだ。

 「竈門忠雄。確かあの子達の兄ね・・・面白いですね~」

 「なら!」

 「でも、鬼を殺すのはやめないですよ」

 「も~~、美しいあなたに殺すは似合わ(しゅ!)な、あ、あれ?」

 握っていた手をすり抜ける様に空を握った忠雄。

 「言っておくけど、私だけじゃないですよ。来ているのは」

 「・・・そうか。でも、止めさせてもらう!」

 木の枝に移動した彼女を止める様に、同じように枝の上に立った忠雄。

 「女と戦うのは嫌なんですが・・・しかも、あなたほどの美女と」

 「う~~ん、お仕置きという意味でなら痛めつけてもいいかな?後で手当てすればいいですから」

 「は~~、せめて禰豆子を殺さないと約束してくれれば俺だって通したんですけど」

 「いいのですか?本当にあと一人いるんですけど?」

 「あいつ(富岡)がいれば大丈夫だろ。多分あと一人の実力はあいつにかなわない。それが分かっているから急ぐんでしょう?」

 栄光の手を作りそこから霊波刀を出す忠雄と、刀を構えるしのぶ。だが、そこに

 

 

 『伝令!伝令!竈門忠雄!炭治郎!禰豆子を拘束!本部に連れ帰るべし!』

 

 

 伝令用の烏から、その通達が来た。

 

 

 

 

 その後、忠雄はすぐに降参した。本部に連れ帰ると聞いて、本部も禰豆子をすぐに殺さないことを知ったためだ。実際、彼は隠し続けるには限度があると思っていたし、うすうす炭治郎の素直すぎる言動などで勘づかれているのでは?とも思っていたのだ。

 だから、可能性をかけて本部に認めてもらえれば今後動きやすくなると考えた。

 「おいこら!富岡!もっといい運び方あるだろ!(ずるずる)」

 「面倒だ」

 「このやろおおおお!俺も男を運ぶならこうするから、これ以上文句が言えんん!(ずるずる)」

 「ほらほら、こういうのが嫌われる原因なんですよ~~」

 「・・・嫌われてない」←若干グサッと来た富岡

 だが、拘束という伝令なので忠雄はしのぶに(若干嬉しそうに)縄で縛られた。そこに同じく伝令を聞いて戻ってきた富岡が忠雄をずるずると地面に引きずって歩いている。

 「おやおや、顔に土がついていますよ~」

 「別に気にしなくていい」

 「せめてしのぶさんだったら、嬉しもごごごごご!!」←口に土が入った。

 山を下りるまで、忠雄の悔しい悲鳴が山中に響いた。

 

 

           これが、竈門忠雄と胡蝶しのぶの出会いである。

 

 




 どうでしたか?まだ出会いで終了なんて・・・今までの横島忠夫シリーズではなかったことだ!もしかしたら、後編で終わらせられないかもしれない。


 因みに苗字はともかく名前が違うのでは?と思っている読者の方もいると思いますが、竈門家に相応しい名前にしたいと思い、個人的にこうしました。ツッコミは我慢していただけると幸いです。


 次回は中編か後編か・・・ああ、どっちになるんだ!


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胡蝶 しのぶと付き合ったら?中編(鬼滅の刃)

 俺・・・この原作に結構ハマったな。と自覚がある三MENです。だって、久しぶりにこんなに早く書き終えての投稿なんだもん!今回の話は10月劇場アニメまでです!
 今回、二人の関係は進展すると思います。後、やはり中編になっちゃった!


 皆さん、新生活スタイルは慣れましたか?今だ、油断できない状況なので気を付けましょう!


     『柱合裁判』

 

 それは鬼殺隊の中でも指折りの実力者・柱と呼ばれる剣士達が集まり、この隊の当主・産屋敷耀哉の前で裁判を行う行事である。そして、今回この裁判に罪人として集められたのが、

 「ぐ!」

 「う!」

 竈門忠雄と炭治郎・・・そして、

 「う!」

 禰豆子だった。

 「禰豆子に何をする!」

 「何?決まってるだろ?(ぐしゃ!)」

 「ぎぎぎ!」

 「鬼なんだから、殺さないとな!(ぐりぐり)」

 柱の一人不死川実弥に禰豆子が入った箱を持ちながら、拘束されている睨む忠雄の顔を踏みつけて箱に刀を突き刺した。柱の皆は口を開かない富岡以外は鬼の禰豆子を殺すべきだと言っていた。←でも、甘露寺はそっちより熱い視線で富岡を見ていた。

 「禰豆子!」

 「て、てめええええ!!」

 「うお!」

 同じく拘束されている炭治郎が実弥に攻撃を仕掛け、更に忠雄も自力で起き上がって飛び上がって蹴りを入れようとしたが、

 「はははは!だったら、こうならどうだ!」

 忠雄の攻撃を避けた実弥は当主のいる屋敷の中に入って禰豆子を解放すると同時に、自身の腕を少し切って血をだした。

 「ほらほら、欲しいだろ!」

 「う、うううう!」

 「性質悪いぞ顔面怪我だらけ野郎が!」

 「禰豆子は人を食わない!だからやめてくれ!」

 「ははは!そんな口だけのを信じられると思うか?」

 二人の言葉も実弥は却下。ニヤつきながら血を禰豆子にみせつけるが、

 

 「「(ぶちいい!)禰豆子!!」」

 

 縄を自力で千切った二人の叫びに目を大きく開いた彼女が・・・

 

 

 「・・・う、う!!(ぷい!)」

 

 

 実弥から大きく顔を背けて、鬼の本能に自我が勝った。

 「う、嘘だろ」

 実弥だけじゃなく、他の柱の皆も捕食衝動に耐えきった彼女に驚きの眼差しを向け、

 「ふむ、これなら大丈夫そうだね」

 当主も禰豆子の存在を認めてくれた。実弥の血は鬼の捕食衝動を大きくする効果がある事は当主は愚か柱の誰もが知っているが、それすら乗り越えて禰豆子は自我を持ち続けたのだ。そして、この判断をした当主の決定は柱の誰もが従わないといけない。

 その後、監視下に置くことにする際にしのぶが率先して竈門兄妹の身柄を保護すると言ってくれた。こうして何とか裁判は終了したが、

 「さてと・・・お前には仕返しをしないとな」

 「ああ?お前を踏みつけたお礼か?」

 頭を踏みつけられた痛みと、禰豆子を刺して苦しめた憎しみをもった忠雄が実弥に鋭い視線を向けた。その視線を流す彼に、

 

 

 「ふんぬらばああああ!!(ずどごおおおおん!!)」

 「(ずどん!)う、うぎゃあああああ!!」

 

 

 どこで出したのか?呪いの藁人形を出して、思い切りある部分をトンカチで叩き付けた。

 「ふん、これで勘弁してやる!」

 やり遂げた顔をしている忠雄。

 「・・・が、ぐ、ぐ」

 いきなり来たある部分への痛みに、思わずそこを抑えて苦しんで悶絶する実弥は忠雄をギロ!と見たが、今度はブーメランと言わんばかりに忠雄はそれを流した。因みに、

 『あれ?あれって、炭売りしてた時に忠兄が時々やっていたことだ。確か、急に目の前を歩いていた男の人があの人みたいになったんだっけ?』←隣に女がいたことは覚えてなかった。

 炭治郎はその行為に見覚えがあった・・・君はそのままでいてくれ。

 

 「「「(うわ・・・あれは痛い)」」」」」

 

 実弥の苦しむ姿に男の柱勢は全員がそう思ったそうだ・・・どこを叩きつけたはご想像にお任せします。本来なら呪いの一種みたいなものだから、この時点で皆は忠雄を危険視するはずだが、ろくでもない使い方と唖然と男の痛みが分かる共感の方が強かったため、そっち方面に意識が全員いかなかった。←当主だけは気づいたが、スルーした。

 

 

 

 そんなオチも終わったが戦いが終わってすぐの裁判だったので、ボロボロの炭治郎はすぐに蝶屋敷と呼ばれる鬼殺隊の中で唯一の診療所であり、胡蝶しのぶの根城でもあるその場所に向かった。そこには同じようにボロボロだった善逸と伊之助も治療を受けていた。

 「・・・」

 最終関門の同期生の栗花落カナヲも蝶屋敷に住んでいた。ただ、忠雄の傷は

 「おかしいですね~~。完治してますね」

 「はははは!しのぶさん(の大きな乳)を見ればケガなんぞ!」

 「鬼ですか?」

 「鬼なら裁判の時点で灰になっているでしょ!」

 「・・・姉さんに近寄るな」

 「何故に信じない!」

 しのぶ(の安産型な尻)を見て煩悩全開で完治したのだが、その頃を全く知らない彼女はあれ?と思い鬼の言葉を出した。もちろん否定したが、姉の存在が全てなカナヲが警戒して忠雄の背中に刀を突きつけた。でも、念のためという事で忠雄も一応今日一日だけは入院ということになった。

 次の日から再び仕事に戻った忠雄は毎日炭治郎の見舞いと禰豆子の様子と、

 「しのぶさん!今日もお美しい!」

 「うふふ、お上手ですね」

 「近寄るな」

 「(ぶん!)おわああ!か、カナヲちゃん!待って!落ち着い(ぶんぶん)のぎゃあああ!」

 「禰豆子より、お前が危険」

 「もしも~~~し、大丈夫ですか~~」

 「大丈夫っす・・・ってああああ!だずげで~~!」

 しのぶにお近づきになるために蝶屋敷に来ていた・・・でも、カナヲの誤解は解けたがしのぶに気軽に言い寄る邪魔な男で鬼の禰豆子より危険という認識になり、幼少期に捨てられていたところを救ってくれた彼女からすれば許し難いことなので、追い払うように斬りつけてきて忠雄は必死に逃げている。

 「ほらほら、鬼とは戦うだけじゃなくて避けながら隙を見て」

 「ほ!サイキック猫騙し!」

 「う!」←突然の光に目を閉じるカナヲ

 「ふははは!さらばだ、カナヲちゃん!いつも美しいしのぶさん!」←蝶屋敷から出て行った。

 「鬼からうまく逃げることも大切ですよ。そうすれば、強くなった後に仕返しができますから」

 「勉強になります!」

 「逃げる?やだ!・・・でも、仕返しできるならそれもいいのか?」

 それが数日続けば当たり前の光景になってしまい、今ではしのぶが二人の攻防をこのように炭治郎・善逸・伊之助の勉強にしていた。その数日の間に炭治郎が機能回復訓練でカナヲに全敗して必死に勝とうと頑張る姿も見ていた。

 因みに、この数日の忠雄は蝶屋敷から出ると・・・

 「忠雄君。この前、私の着替えを覗きましたね」

 「(どっきいい!)な、なんばいっちょんとねん!」

 「それではお仕置きとして、私の目の前で全部着替えさせます」

 「そ、そんな!しのぶさんが痴女だったなんて!」

 「医療行為として、ですので問題ありません」

 「ちょ!刀抜いてる!つうか、ボコボコにしてケガを治すと見せかけて服を脱がす気満々!・・・あ、でもちょっとされたい気が」

 しのぶが覗きのお仕置きをするために忠雄を追いかけていた。しかも、

 「逃亡中の鬼を追い詰めるためのやり方もやっとくべきか」

 「おめえまでやるなああああ!」

 富岡が手合わせと称して加わったり、

 「あの時はよくも恥をかかせやがったな!お礼参りだ!」

 「てめえのせいだろ!あああ、この顔面怪我野郎を誰か止めてくれえええ!」

 男の痛みを受けた不死川実弥が怒りと共に忠雄を痛めつける為に登場したりした。

 「ぬおおおお!今こそ何十回と覗きに失敗して美神さんに追いかけられて鍛えたこの脚を生かすときいいい!」←こんなところで生かすな!というか、美神には全覗全敗全捕全撃沈だろ!

 だが、忠雄は逃げ切った。しかも、富岡の水の呼吸やしのぶの蟲の呼吸に実弥の風の呼吸の技すら出されてある程度受けたはずなのに、「あ~死ぬかと思った」で起き上がり走る勢いを上げて逃げ切った・・・忠雄は気づいているだろうか?柱三人の攻撃を浴びて逃げ切ったことが、しかも実弥は半分ほど本気で放ったのにその程度でいたことがどれほどすごいことか。

 次の日、今度こそ捕まえようという三人の話を聞いた同じ柱の煉獄杏寿郎と宇随天元等も興味がわいて加わり、日が経つにつれて参加する柱も増えたがそれでも逃げ切った忠雄である。しのぶか甘露寺が誘惑すれば一発で勝てたと思うが、柱の皆は鬼を追い詰めると言う設定でやっていたため女の武器を使うと言う考えがなかった。←炭治郎が完治するまでの数日間の間に、柱限定竈門忠雄鬼ごっこが開催されたのは別の話。この件で伊黒と甘露寺が結構いい雰囲気になったのも別の話。

 

 

 

 そんなある日、夜の蝶屋敷の屋根の上で炭治郎としのぶが会話しているのを目撃。会話も聞こえて来て、炭治郎がその話を聞いて一日でも早く復帰するよう意気込んだ。

 そして、彼の前から姿を消したしのぶは、

 「覗き見さんはお仕置きですね~」

 「知ってたくせに」

 そんな忠雄のすぐ横に降りた。

 「今の話、とても興味深い話だったな」

 「鬼と仲良く・・・カナエ姉さんの望みだった」

 「現実は無理に近かったな」

 「もし、禰豆子ちゃんが姉さんが生きている時に会っていれば」

 鬼に殺された姉を思い、さっきの炭治郎には見せなかった怒りの表情が少しずつ見えてきた。そんな彼女に、

 「俺さ、鬼と仲良くなったことがあるぞ」

 「え?」

 忠雄・・・いや、横島は(前の世界の)過去を語り始めた。

 「名前がピートって奴だけどさ、そいつって人間と鬼との間に生まれた子なんだ。俺とはかなり仲良かったぞ」←吸血鬼とは敢えて言わない。

 「人と鬼の間で生まれた子!」

 ヴァンパイアハーフのピートの事を話すと強く食いついてきた。

 「年齢も七百歳。人間の血を引いているおかげで太陽の下でも普通に動けるんだ。しかも、そいつの将来の夢が教会の神父・・・鬼と敵対する職だぞ。すげえだろ」

 「ど、どこにいるの!」

 「残念だけど、こ(の世界)の日の本にはいないから諦めてくれ・・・話を戻すけど、ピートは血を吸わなくても生きていけるし、皆からの(腹立たしいイケメンだから)人気者だったし、あいつがそういう存在だと皆は知っていても受け入れてくれたぞ(父親がバカがつくほどの時代錯誤野郎だったのは黙っておこう)」←( )はもちろん心の声

 「し、信じられない」

 唖然となるのも仕方のないことだ。この世界では鬼とは殺し合いをすることしか考えられないので、仲良くなるは愚か子が産まれるという事実は受け入れがたいのは無理もない。

 「ま、そいつが特別だと言うのは禰豆子を見たしのぶさんも分かるだろ?」

 困惑する彼女へのフォローも忘れない。

 「しのぶさんの過去でどれだけ鬼に対する憎しみが産まれたのかは知らない。でも、ごくわずかというくらい少ないけど人と友好的な鬼もいることは納得できなくても理解はしてほしい」

 もちろんこれは珠世の事を言ったのだが、しのぶは未だ信じられないと言う顔のままだ。

 「あと一つだけ・・・炭治郎や禰豆子を保護してくれて、本当にありがとう」

 そんな少し放心状態の彼女を横島は抱き締めた。←この時は下心無しの兄心でやった。

 「(!!!)」

 この瞬間、困惑していたしのぶは一瞬だけ・・・本当に一瞬だけドキッと来た。今までこうした触れ合いが全くなかったので、この話で狼狽えて心の警戒も緩んだ中で女の気持ちがこの瞬間だけ表に出たためである。

 横島・・・忠雄がいなくなると

 「・・・気のせいかしら?」

 一瞬高鳴った自分の胸を抑えたが、普通に心臓の鼓動が感じるだけ。結局、この時は気のせいで終わってしまった。

 

 

 

 そして、炭治郎のケガも完治して機能回復訓練も無事終了したら

 「なあ、炭治郎。お前あの時の炎の刀の事を覚えているか?」

 「うん。覚えている・・・ヒノカミ神楽。父さんの事を思い出したときに使えたんだ」

 二人は累との戦いに出した炭治郎の力について話し合った。炭治郎は富岡と同じ水の呼吸を使うがヒノカミ神楽は炎であり、真逆の性質なので何とか出来ないか二人で模索していた。

 退院時に炭治郎の友人である善逸と伊之助にも持っておけ。と言って文珠を渡し、しのぶには文珠の効果を実演した上で彼女とカナヲにも一個ずつ渡した。←その実演が煩悩全開で作った文珠であり、彼女の全裸を妄想したままだったため『脱』だった・・・まあ、そういう事だ。当然、忠雄が二人からズダボロにされたのは言うまでもない。

 そこで、炎の柱と呼ばれる煉獄杏寿郎に話を聞くことにしたが、彼は乗客がいなくなる無限列車の調査を命じられており、そこにいつものメンバーで共に乗り込むことになった。

 「これ、うまいな!」

 「はい!」

 柱の中で大きなリーダー的存在である彼には炭治郎は尊敬もしていた。何故なら彼は鬼への偏見をしない上に、自分の継子として誘うくらい炭治郎を気にかけていたからだ。それ以上に炎の柱と言うにふさわしい熱血漢な性格が、炭治郎だけじゃなく善逸と伊之助も尊敬していた。

 「いいか、今回の任務が終わったらまたやらせてもらうぞ」

 「おおおい!また追いかけられるのかよ!」

 「当然だ。あのままで終われない!」

 「は~~。何気に諦めが悪いな(でも、悪くない)」

 この会話に炭治郎達一行は疑問に思ったが、杏寿郎が柱限定竈門忠雄鬼ごっこの事を話すと柱全員を相手に逃げ切ったことを知って三人共唖然とした。

 

 

 

 無限列車に乗り込んで、今後の対策をして眠りにつくが、この時から既に鬼の進行が始まっていた。「下弦の壱」眠り鬼・魘夢の術に杏寿郎以外の皆が眠りについてしまったが、

 

 

 「ちちしりふとももおおおおおお!!!」

 

 

 美神やしのぶなどの今まで出会った女性の全裸の妄想夢を見た横島は、煩悩超全開とそんなうまい話があるわけないいいい!というなけなしの理性で、その術を打ち破って目を覚ましたのだ。夢だったことに大いに悔しがろうとしたが、霊感が現状のやばさを理解してまだ抜け出せてない炭治郎にビンタをぶちかまして起こそうとしたが・・・起きないままだったので、禰豆子の鬼の炎で起こした。

 「まさか、俺ともあろうものが」

 「いや、これは仕方ない。鬼にとって不意打ちなんて当たり前だ」

 「お前もだがな」←鬼ごっこの時、何度か不意打ち・罠にはまった経験あり。

 「現状はかなりやばい。この汽車自体がもう鬼と融合しちまっている。いわば、俺達は」

 「腹の中にいる。という事か」

 霊視から得た忠雄の情報に炭治郎達もやばさを理解した。

 「その通りだ。まず、俺と伊之助でこの融合しちまった鬼を倒す」

 「おう!」

 「俺じゃなくてか?」

 「この中にはまだ多くの人がいるだろ?杏寿郎は炭治郎達と一緒にその人達の生存確認してほしい。もしいたとしても、この汽車自体が鬼とわかると一気に恐怖が伝染して冷静さを失う。だから、何も言わずに眠らせておくべきだ」

 「なるほど、わかった」

 「忠兄、わかったよ!」

 「よ、よし!頑張るぞ!」

 「・・・!」←炭治郎を見て、目の前でぐ!と手を握る禰豆子。その姿を見た善逸が悶えた。

 結局、忠雄が全部仕切った。こうした指揮は煉獄に全てを任せて忠雄は従うはずだが、彼がこうしたのは訳がある。

 

 『・・・やばい気が大きくなる。この列車と融合した奴以上のが!』

 

 霊視した中で、更にやばい部類に入る奴が近づいているのを確認したからだ。だから、自分達より実力が上回っている杏寿郎の力を温存させて、そいつに全力で戦わせるために列車を止めるのは自分と伊之助にすることを提案したのだ。そして、作戦は開始した。

 「伊之助。この鬼を倒すのは任せるぞ」

 「おう!」

 「鬼本体の場所は・・・運転席の床下か」

 霊視で簡単に融合した鬼・魘夢の頚骨を発見した。まさかこんな簡単に発見させられるなんて、魘夢も思わない。しかも忠雄は鬼殺隊のメンバーではない上に、霊視や文珠の存在は鬼には知れ渡ってないので、文珠『遅』の効果で汽車の速度も減速させていた。忠雄の存在は知っていても、相手側からすれば予想外すぎる事ばかりだ。困惑している内に、

 「よし、いいぞ~~!」

 「死ね!」

 忠雄は珠世との契約である鬼の血の採取も成功して、その後は伊之助に止めを頼んで・・・見事、汽車は停止させることに成功した。

 「後は・・・(ぞくう)!」

 「どした?」

 「急ぐぞ!皆が危ない!」

 「???」

 かつて家族が殺された時と同じくらいの霊感が忠雄に来た。急いで合流するために、疑問そうにする伊之助を無視して急いだ。

 

 

 急いで霊感が一番やばいと感じる外に出ると、

 「た、炭治郎。これは」

 「忠兄・・・」

 忠雄は唖然とした。

 「ははは、すまない」

 「杏寿郎・・・お前でもこれほどなのか?」

 杏寿郎がボロボロで、彼が戦っている相手の鬼のやばさは見るだけでわかった。

 「ほう、お前か。魘夢をあっさり倒したのは?」

 「弱点さえわかればあっさりだったぞ。それより、一対二になってもいいか?」

 「・・・やめろ」

 「杏寿郎!そのケガじゃ!」

 「俺とこいつとの戦いだ。見届けるんだ」

 「・・・(ぎり!)」

 忠雄は後悔した。一対一で戦う杏寿郎のこの思いに対してじゃない。

 『文珠を使って、それをすぐにでも伝えていれば、全力で戦えたはず!』

 自分自身に対してだった。魘夢の汽車融合は自分達以外に乗っていた人達を人質に取っていた。忠雄と伊之助が倒したことで目の前の鬼・猗窩座はすぐにやってきたが、彼が人々や後輩の炭治郎達を襲う可能性があるからこそ自分の全力が出せなかった。

 忠雄が文珠やサイキックソーサーでその人達を守れるから、その情報を倒したすぐに伝えていれば守るではなく攻撃のための全力に費やせたはずだった・・・この考えに至らなかった悔しさがあった。

 「残念だ、杏寿郎。選ばれた存在だと言うのに」

 そんな杏寿郎をあざ笑うように

 

 「どう足掻いても、貴様ら人間では俺達鬼に勝てない」

 

 言い放った猗窩座。怒りに燃える忠雄と炭治郎だが、

 

 

 「俺は、俺の責務を全うする!」

 「ここにいる者は、誰も死なせない!!」

 

 

 この決意を聞き、

 「炭治郎。よく聞け」

 「忠兄」

 「あれは、死を覚悟した者の言葉だ」

 「死・・・を」

 「だから!俺達は、あいつの言う通り見届けるんだ」

 「・・・(こくり)」

 声と全身を震わせる忠雄の言葉に炭治郎が頷いた。こう言ったが、やはり死んでほしくない・・・あの鬼ごっこを続けてもいい。そう思いながら見ていたが、

 「「ああああああああ!!」」

 残酷が目の前で起こってしまった・・・猗窩座が杏寿郎の腹を右手で刺した。だが、

 『逃がさない!お前の頸を斬り落とすまでは!!』

 杏寿郎はそこから猗窩座の首を斬りにかかり、抵抗する彼のもう一つの腕を握り離さなかった。しかし、

 

 

 「逃げるな!卑怯者!!煉獄さんは、誰も死なせなかった!!お前の負けだ!!!」

 

 

 上がってくる朝日に恐れた猗窩座が自分の腕をひきちぎって逃亡した。怒りを込めて逃亡する奴に叫ぶ炭治郎に

 「追うな・・・腰抜けらしく逃げるなら逃がせ」

 唇を噛んでそこから血を出して必死に我慢する忠雄はそう言って炭治郎を止めた。文珠『治』を使っても、既に致命傷レベルまで達した怪我は治せない・・・やっと戦いが終わったのに、治療できると思ったのに

 

 『また、また、またかよおおおお!!』

 

 見ているしかなかった悔しさが大きく忠雄の中に出てきた。

 

 

 

 

 その後、杏寿郎の残された時間を遺言として皆と話をした。禰豆子を鬼殺隊の一員として認める事、ヒノカミ神楽のヒントになる事を・・・これからの戦いへのアドバイスを笑顔で言い、

 「竈門少年、猪頭少年、黄色い少年。もっともっと成長しろ。今度は君達が、鬼殺隊を支える柱となるのだ」

 これから先期待していることを三人に言ったが、そんな彼に、

 「柱になれ?いやいや、無理だって!」

 忠雄は杏寿郎にそう言い放った。この言葉に辛そうな顔から驚愕した顔になる三人。

 「無理?」

 「ああ。何しろ」

 そして、忠雄は三人を背に見せないように涙を必死に我慢しながら、

 

 

 「俺達が鬼がいない世界を作り上げるんだからよ!!」

 

 

 必死に作った笑顔で杏寿郎に言った。

 「鬼が、いない・・・か」

 「考えたことなかっただろ!だがな、絶対に作り上げて見せる!そうすれば、柱や鬼殺隊もいらないし、俺達は楽しく暮らせる!残念だったな!お前がその世界にいなくてよ!」

 「はははは!確かに考えたことがなかった!そうか、それなら確かに必要ないな!」

 杏寿郎の言葉を否定しているように聞こえるが、

 「杏寿郎、もし鬼がいない世界をどうしても確認したいなら・・・来世で確認しろ!」

 「来世?」

 「何百年先かわからないが、人間は必ず生まれ変わる!そこが来世だ!だから!」

 忠雄は、

 

 

 「来世のお前がその世界を確認しろ!その時にまた会おう!」

 

 

 最大の気持ちで送り出そうとしているのだ。そして、杏寿郎はそれを理解したから

 「わかった!では、来世で会おうぞ!」

 最高の笑顔で・・・・・・その命に終わりを迎えた。

 

 

 

 

 この時、忠雄は気づかなかった。使えなかった文珠『治』を落としてしまって、それが後ろにどんどん転がっていったことに。止まった時にその文珠の文字が『魂』に代わっていたことに。そして、それが杏寿郎にとって大きな存在となっていたことに。

 

 

 

 

 その後、炭治郎は煉獄家に行き杏寿郎の死の報告をしたのだが・・・弟・千寿郎は悲しみを我慢していたが、父親が酒に溺れながら杏寿郎への罵声をしたことで怒りを燃やした炭治郎との殴り合いなどで中々ちゃんとした話が出来なかった。一応、千寿郎から日記を見せてもらったが滅茶苦茶で読めなかったと言う。でも、炭治郎は杏寿郎みたいな鬼殺隊になることを誓った。

 一方の忠雄は、その蝶屋敷の屋根の上にいた。

 「・・・」

 「もしも~~し、大丈夫ですか~~」

 だが、忠雄だけじゃなくしのぶもいた。任務終了と当主や柱の皆に杏寿郎の死を報告するために来ていたのだ。その報告後各々思うところがありながら解散したが、戻ってみると屋根の上に誰かいることに気付いて覗いてみたら忠雄がいたのだ。

 「なあ、しのぶさん」

 「何ですか?」

 隣に座るしのぶの方を見ないで、

 

 「しのぶさんって結婚する気ありますか?」

 

 そう訊ねた。思いっきりキョトンとするしのぶは

 「どうしてそう思ったんですか?」

 「いや、だっ子孫を残すためにもしないとダメじゃないですか!あ!何だったら、俺がしのぶさんと結こ「とっととくたばれ糞野郎」じょ、冗談ですうううう!すんませんでしたああああ!」

 忠雄の突拍子もない言葉に半ギレしながらも、彼が本気で聞いてないことに気付いた。本気なら、もう自分にとびかかっているからだ。

 「何で、結婚が話題になったのですか?」

 「俺、杏寿郎に約束しちまったんですよ。来世で会おうって」

 「来世?」

 「何百年後か分からないけど、自分の生まれ変わりです。そいつに鬼のいない世界を確認しろって言っちまったんですよ」

 「生まれ変わり?鬼のいない世界?」

 威圧感を出していたが、それが霧散した。話が見えない事と、鬼のいない世界という言葉に困惑しているようだ。

 「俺はどうしてもそれを語り継ぎたい。本当にあいつの生まれ変わりと会うために・・・それが出来るのは自分の子孫だ。自分の子供に託すしか方法がない」

 「つまり、子供を作るなら誰でもいいと?」

 「いえ、俺はマジでしのぶさんを愛してますよ」

 「!!!」

 子供を作るための結婚。その為に誰でもいいから私を選んだ。そう聞き取れてもおかしくないので、軽蔑する目で忠雄を見たが、実にあっけらかんに愛の告白をした忠雄に驚くしのぶ。←真剣な話をしている為、この時の忠雄はいつもの女好きやギャクな性格がなかった。そう・・・天体観測をして邪念がなくなった白銀のごとく!

 「皆の為に治療して、いろいろ助言もしてくれて、カナヲちゃんを大切に思い」

 「(ちょ、ま。待って!)」

 「俺らの事情を理解してくれて、やる気に繋がる優しさをさりげなく出してくれて」

 「(わ、私、心の準備が!)」

 「こうして、仲間の死で辛い気持ちの俺の傍に寄り添ってくれる」

 「(お願い!やめて!)」

 愛している・・・いきなりきた一言にしのぶの心は大きく動いた。顔には出さなかったが内心超慌てる彼女を無視して、忠雄はどんどん彼女を褒めていく・・・そして、

 

 

 「そんなしのぶさんを本気で愛してますよ」

 

 

 本気の愛の告白をやった。この時、忠雄は隣を見なくて正解だった・・・その時の彼女の顔は

 「(げ、限界!)」

 すっごく真っ赤だった。←そう・・・かぐや姫を語る白銀君の話に真っ赤になるかぐやさんのごとく!

 「あの、しのぶさん。俺・・・あれ!いない!」

 ああもうダメ!私耐えられないいいい!と言わんばかりに、いつの間にかその場からいなくなったしのぶさんなのである。

 

 

 

 

 

 そして、次の日。

 「ああああああ!俺はなんてとんでもないことを~~!!!」

 「忠兄?どうしたの?」

 「うううおおおおおお!!!」

 元の忠雄に戻ったことで昨日のことを思い出した。その事で悶えまくって布団から出ないでいる忠雄を見て、炭治郎が疑問そうに尋ねるが聞こえなかった。

 




 不意打ち告白で動揺したところに、マジ告白でかぐやさん化したしのぶさんでした!今日、かぐやさんも最終回ですね!そっちも見ましょう!横島を竈門家の血をひかない家族としたのは、やはり炭治郎とカナヲちゃんが結ばれて欲しいからです。同じ血を引くとちょっと複雑になりますからね!

 いや・・・杏寿郎さんは心に響きましたね。真っ直ぐに萌える様に生きている人だから余計に。

 次回で完結できるかどうかわかりませんが・・・何とか頑張ってみます!


 後、原作者が女性らしいですね!正直、やっぱり。と思いました。女性らしいいろんな人達の深層心理の奥の深さを書く話が多かったので・・・だからこその大名作になったのでしょう!


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胡蝶しのぶと付き合ったら?後編(鬼滅の刃)

 どうも!R18の吉井明久そっちのけでこれを書いている三MENです!ここから先は三つの注意を了解の上で読んでください。
  1、人間に戻る薬作成の時期が原作より早い事。
  2、前編の前書きにも書いたけど、原作を持ってないので読者の方にとっては流れやキャラの行動に違和感があると思います。
  3、今回で終わりません!決着編を次回書きます!

 では、どうぞ・・・あ!明日は炭治郎君の誕生日ですね!一日早いハッピーバースデイ!なら、明日投稿すればよかったのでは?いやいや、それ狙いのハーメルン作者さんがたくさんいそうだから、前日にしました!

 すいません!注意がもう一つありました!
  今回は残酷な描写があります!


 時はほんの少し遡る・・・忠雄がしのぶに無自覚告白をしたすぐ後、

 『あれは、ただの子供の告白!そう、告白!』

 しのぶは自分の部屋で必死にそう言い聞かせていた。

 『私は十八。忠雄君は十五・・・三つしか違わないけど、それでも炭治郎君に近いんだから!』

 でも、言い聞かせれば聞かせるほど・・・

 『忠雄君って私より年上な気がする雰囲気を持っているわよね。長男だから?う~~ん、もしカナエ姉さんが生きていたとしても更に年上に思えるのよね』

 忠雄の事が気になるようになる。←十八で赤ん坊に転生したのでその分を足せば三十三である。

 『もうちょっと知る必要があるわね。あと疑問なのは、炭治郎君と禰豆子ちゃんとずっと一緒にいたはずなのに、ピートっていう人と鬼の混血した者と仲がいいという情報。炭治郎君は果たしてその人に会ったことがあるのかしら?』

 また、人と(吸血)鬼の混血であるピートの事をよくよく考えると、まるであの二人がいない時によく会っていたかのような話し方。

 『しばらくは距離を置いて情報収集と行きましょう。竈門忠雄をもっとよく調べてから今後の接し方を考えましょう』

 そういった疑問点を出すことで何とか平静を取り戻すことが出来た・・・が、数日後に

 『距離を置くと、決めていたのに!』

 「えっと、こっち・・・です」

 しのぶはある指令を受けることになり、忠雄と二人っきりになってしまった。その指令が、鬼から人間に戻すための薬を作る事であり、禰豆子を人間に戻すことを決めた珠世と共同開発しろというものだった。そして、彼女が住む家の案内を無限列車での戦いで鬼の血を手に入れた忠雄が任命されたのだ。

 

 その頃の炭治郎は別の指令で、音柱・宇随天元といつものかまぼこ組の皆と共に吉原・遊郭へ行き、密偵でもぐりこんだけど連絡が途絶えた宇随の妻(達)の救出と鬼の討伐を受けていたのでいなかった。

 因みにそれを聞いた時、

 

 「なななな!よよよよ、よちばら!にゅうがぐ!!OH!!basutohippuhutomomo!!」

 

 歴史上エロエロな展開がすぐ予想されるこの言葉。もちろん忠雄の頭の中も大大大大ピンクになって、理性崩壊・言語能力障害が生じたのは言うまでもない。その任務から外されて、しのぶとこの任務を受けたので

 「なじゃええええええ!当主ざまああああ!!おでがおでがなじぇにイチャイチャうふふにゃばじょにいげにふぁ「音の呼吸。壱の型・轟」「蟲の呼吸。蜂牙ノ舞・真靡き」ぐええええぎゃああああ!!」

 「お前を連れて行ったら嫁が危険だ・・・ではお館様行ってまいります。お前達行くぞ」

 「「「は、はい」」」

 「うん、気を付けてね」

 「あ~~、死ぬかと思った」

 「(彼を鬼と勘違いするものもいたけど、太陽の下じゃなかったら私も勘違いしそうだよ)」

 自分もいぎだいイイイイ!と言い出したが、二人の柱から技をぶっ放して阻止して館の端っこまで吹っ飛ばされたが、すぐに起き上がった姿に当主もそう思うのは無理もない。と冷や汗を流した・・・実際、自分達の娘達は彼の背中で震えていた。←彼女らは頑丈さより、当主に疑問を投げかけた時の形相に恐怖したと思える。

 『・・・何かむかっとしたわ』

 もちろん、マジ告白されたのに他の女に意識が行く忠雄を見たしのぶは、個人的にむかむかして攻撃したのは読者の皆様も分かっているだろう。

 

 

 

 これが二人っきりの理由である。もうすぐ珠世の家に着くのでそれもなくなるが、

 「「・・・・・・」」

 二人は全然話さない。吉原に行けなかったとはいえ、しのぶと一緒なら我慢も出来たが

 『な、何か話さないと!』

 あのマジ告白をした忠雄は今のような展開になることは、あるはずがないと思っていた・・・正確には、本人がそういう展開があったのに全然理解してなかったという方が正解だろう。

 『今のうちにあのことを聞くべきなのに・・・口が開けない!』

 聞きたいことがあるピートの件や忠雄の正体など・・・でも、やはりマジ告白が彼女の内心を動揺させまくっている為、落ち着かせることで精いっぱいなのだ。

 『『・・・着いちゃった』』

 結局、語ることなく珠世の潜伏先についてしまった。そんな気まずい空気が、

 「よろしくお願いします」

 「はい、鬼の珠世さん。お願いしますね」

 「おい!珠世様を見下すな!」

 「しのぶさん。落ち着いて!」

 鬼の珠世を会った途端、殺伐とした空気になった。正確に言うなら殺意を出しているのはしのぶと愈史郎であり、珠世はしのぶからの殺意を流し、忠雄は愈史郎の怒りを納める為にしのぶを諫めている。しのぶは刀に手すらかけているので、忠雄はひやひやしまくりだ。

 「珠世さん。これが血です」

 「ありがとうございます」

 「禰豆子の件・・・お願いします」

 「はい・・・その禰豆子ちゃんのことで一つお話が」

 「え?」

 とにかく話を進める為に鬼の血を渡し妹の事を話に出したが、その禰豆子が彼女の話では日光を近いうち克服して人としての意識も僅かながら目覚めるかもしれない。というものだった。その結論に至ったのが、彼女と舞惨の部下である十二鬼月を調べていくうちにそうなると分かったためである。

 「じゃあ、もしそれになったら」

 「鬼の本能もまだありますが、会話は少しくらいならできるでしょう」

 「・・・」

 忠雄は複雑な気持ちになった。その結論はつまり鬼として強くなると言う意味でもあるので、人間に戻ってほしい彼からすればこれ以上の鬼の力を持たないでほしかった。でも、そのおかげでこれからは薬が完成するまで太陽の下でいられる。

 しのぶはそんな気持ちが分かる忠雄の顔を見て、

 『・・・今は薬を作ることに意識を集中しましょう』

 一時とはいえ珠世=鬼の考えをやめ、薬の方に専念した。だが、それは彼女にとっては好都合だった。

 「忠雄君、いろいろ聞きたいんだけどいいかしら?」

 その理由は、疑問に思っていたことを全部問い質せる時間も出来ると言う事だ。

 「いろいろと聞きたいんだけどいいかしら?」

 「え?あ!もしかして、俺とけっこ「あなたって、何者なの?」・・・スルーですか。何者って言われても、竈門忠雄としか言いようがないですが?」

 「あなたが出会った鬼と人間の子の事、炭治郎君は知らなかったわよ」

 「・・・そっちですか」

 「鬼と、人間の子?」

 「そんな奴がいるわけないだろ」

 これには珠世も興味を引いた。愈史郎もあり得ないと思いながら、興味を持った。まさか調べるとは思わなかったのか、忠雄は苦い顔をした。

 「もう一度聞くわ。あなたは何者なの?」

 「一つ聞きたいことがあります。それに納得のいく答えを出したなら答えます」

 これは中々答えにくい。だから、一つの問いを先にして、

 

 

 「転生というのを信じますか?」

 

 

 真実を話すことを決めた。

 

 

 

 時間が流れ薬の制作も大詰めになったところで、炭治郎から妙な頼みをされた。

 「忠兄。あのお守り(文珠)をもう一個くれないかな?」

 「あ?無くしたのか?」

 「いや、あげたんだ。ほっとけない奴がいて、そいつにあげたんだ」

 「ちょっと待て。あれは気軽にあげていいものじゃないぞ!」

 文珠の効果を知らせてないとはいえ、渡すときは誰にも渡さないよう注意もした。それなのに、あげたのは炭治郎なりの想いがあったのは兄としてわかったがそれでも一言言わないとダメだ。

 その後の話で吉原の任務が終わった後、今までの戦いで刀を折りまくったせいで作ってくれる人がもう作る気はない!と文句を言って来たらしい。何とか頼みに行ったのが、その時に鬼殺隊入隊の最終関門で会った最後の一人・不死川玄弥と会い、日輪刀を持っているが主に鉄砲で戦ってきて倒した鬼を喰らって戦ってきたこと。その鬼喰いを兄・実弥に話して殺されそうになって鬼殺隊をやめろと言われたこと。鬼となった母から守ってくれた兄をまだチビだったころに「人殺し」と言ってしまったことを後悔していて、謝りたいが為にここまで来たことを話してくれたらしい。

 そこまで頑張る彼の後押しをしたいと思った炭治郎は、忠雄との約束を破ってでも文珠をあげたとのことだった。本当は無一郎と甘露寺もいたのだが、不死川兄弟や二体の上弦の鬼の強襲により記憶から薄れてしまいしなかった。←この二人がいたことをしていたら、勝手に勘違いした忠夫の暴走で無一郎は股間に激痛が襲っていただろう。

 それを聞いた忠雄は頭を書きながら、

 「お前らしいよ、ははは」

 「ごめん」

 「そういう事ならいいよ(実弥も素直じゃないな)」

 実弥の行動は戦いに対しては素直だが、それ以外は素直じゃないな。と思いながら、いつも持っていた一つを上げたが、その文珠を小さな袋に入れて紐をつけていつでも首にかけられるようにした。因みに残っていた禰豆子の分も同じようにした。その時に聞いた話によると、珠世の言う通り禰豆子は太陽を克服したらしく言葉も多少だが話せるようになったらしい。

 

 

 そして、その戦いで上弦の鬼を三体も倒したことで舞惨はもうなりふり構わずに襲い掛かってくるかもしれない・・・ましてや、太陽を克服した禰豆子の情報は彼の耳にも入っている可能性が高い上に彼女を喰らって太陽の克服を狙ってくるだろう。その事を予想した当主がしのぶ以外の柱全員に呼び出し、彼の妻・あまねがこれから先の戦いにおける重要な情報を話す。その情報を聞いた柱達は修行に入るが富岡だけは否定したらしい。

 「お前は修行をやらないのか?」

 「俺は、皆とは違う」

 やれやれと思いながら、富岡の家で頭をかく忠雄。

 「(前の俺ならそのままの意味で聞いただろうな)あのさ、大切な存在を失って無力感を感じ続けているのはほどほどにした方がいいぞ」

 「!!・・・何の事だ?」

 「その動揺が証拠だっていうの!大方目の前で救えなかった。守られることしかできなかった。そんな自分が柱達と一緒に稽古は出来ない。そう思っているんじゃないのか?」

 「どこまで知っている!」

 忠雄の指摘に、富岡は自分の過去を知っていると思い込み思わず襟首を掴んだ。

 「お前の過去なんて知るわけないだろ。それが分かった理由は、俺も同じ経験をして同じ無力感を味わったことがあるからだ」

 「あの時の家族が殺された時か?」

 「・・・違う。一番大切にしたい人が死んだ時だ。いいか、今から話すのはある男の取り返しのつかない事をした話だ」

 掴んだ手を離して、そこから先は転生を信じたしのぶや珠世達に話したのと同じ内容だった。

 

 『男は世界を恐怖で落とす組織と戦うことになった。だが、当時は下っ端でそいつらと戦う立場じゃなかったが、敵組織の一人が俺を面白いおもちゃと見たのか連れ去られてしまった。そこでそいつらに対抗する組織のトップから内部の情報をとってこいと言われてい続ける羽目になった』

 『数日後、互いの組織の実力者同士で戦うことになり敵組織の一人が事故で死にそうになったが、思わず男はそいつを助けちまった・・・そこからだ。お互いずっと敵として見ていたのに、そいつは男がいる目的すらわかっていたのに・・・俺と離れたくないと言った』←気持ちが蘇り、男じゃなく俺と言っていることに気付いてない。ここから男じゃなく俺と言う。

 『その時からその一人・・・彼女を女性として見るようになった。しかも、戦いが終わって潜伏していた時に仲間の妹と戦ってまで俺と結ばれることを望んだ。それをしたら舞惨の名を言って殺された鬼のように彼女も同じように死ぬようにされていた・・・でも、それすら承知で結ばれようとした。その二人の話し合いをたまたま聞いた俺は、彼女を救うために親玉を倒す決意をして逃げ出して仲間達のいる組織に戻った』

 

 ここまで聞いているだけでもかなり分からないことだらけだ。

 「待て!竈門炭治郎達とあの家にずっといたはずじゃないのか!」

 「話を聞いていれば理由が分かる」

 だが、忠雄は簡潔にそれだけ言って話を続けた。富岡もしのぶも忠雄のとても辛そうな表情にそれ以上口出しできなかった。

 

 『たった一人の女の為に決意したが、下っ端の俺の言葉をなかなか聞いてくれなかった。俺の上司が使っていた訓練用の施設があったからこっそり使ったら、今まで叩き出せなかった記録を出したようで俺を戦力として認めてくれた。だが、俺と上司が親玉と戦っても向こうはとても強大で、折角の作戦もおじゃんになって、もう倒されるだけ・・・と思った時だ。彼女が俺への愛で親玉を裏切った。その後、いろいろあったが親玉は無事倒して平和を取り戻した。彼女も結ばれても死ぬことはなくなって、俺は彼女と付き合い始めた』←この時、しのぶが薬を入れようとした筒を無意識で握りつぶした。

 『平和な日々が続くと思っていたら・・・親玉が実は生きていた。唯一残った部下の妹と共に、再び世界を恐怖に落とそうとしたため俺と彼女は動いたが・・・彼女は妹と命を懸けた戦いをすることになってしまい、お互い倒そうとした一撃を出した二人の間に割り込んだ俺は妹の攻撃をまともに受けて死にかけたが、俺は生きて彼女が死んだ。ここで言う鬼の力みたいなものだな。彼女は死にそうな俺に、その全てを与えてしまったために生きる力を無くして・・・消えた』

 

 鬼の力みたいなもの、この言葉に二人とも反応したが問いかけはしなかった。この時の忠雄は・・・泣いていたからだ。

 

 『その後、世界を破滅に導く宝玉を手にした俺は親玉に言われた。それを渡してくれるなら、彼女を生き返らせ二人だけの世界を約束しようと。その宝玉の力は使い方次第では、本当に生き返らせることができることを知っていた俺は悩んだ・・・女と世界、どっちを選ぶか』

 『ひたすら悩んだが、後悔するなら親玉を倒した後にすることにした。そう、俺は女を捨てて世界を選んだ。とても辛かった、すごく泣いた、俺の選択は本当に正しかったのか・・・そう考えていたが、彼女からの遺言で何とか前を向くことが出来た』

 『親玉を倒し世界は本当に平和が戻り、いつも通りの生活を送ろうとしたが・・・時がたつにつれて愛した人がいないことの空虚な気持ちが出てきた。その気持ちが大きくなろうとした時にちょっとした事故で死にかけて、気づいたら炭治郎の家の裏に赤ん坊としていた・・・何故俺がこの世界に来たかは俺自身が一番知りたい』

 

 涙を出したときから全く考えないで話していたが、富岡はじっと聞いていた。

 「お前もこんな感じで守られて生き残ってしまったんだろう?立場や状況は違うが、心境は同じだからわかった」

 「・・・守られて生き残ってしまった。死んでしまったあいつ「黙れ」忠雄?」

 「俺は俺らしく生きろ・・・愛した人がこれを望み、俺の生きる力となった。お前は戦い続けて忘れたのか?最初に鬼殺隊に入ろうと決めた時の気持ちを、そしていま生きている意味を」

 「気持ち、意味」

 「今一度思い返せ。お前を守ったやつは、どんな気持ちで守りたいと思ったのか。そいつがお前に生きてほしいと願った行動を、意思を!どうしてお前は背中を向けるんだ!」

 本来の忠雄はこんなことを言わないし励ましもしない。だが、竈門家を応援してくれた富岡が前を向こうとしない男で、可能性を見せてくれたこいつ自身が一番可能性を見てなかった。それに富岡のこの姿が、もしかしたら愛した人が何も残さなかった時の自分の姿じゃないのか?そう思えた瞬間に口が開いていたのだ。

 

 「俺は愛した人が残してくれたものを死ぬまで受け継いでいく。だが、お前はそのものの思いを受け継ぐつもりがないのか?」

 

 その言葉に富岡は目から涙が出た。死なせた後悔ばかり持ち続けたからこそ、忘れていた親友の願い。

 「その気がないなら鬼殺隊をやめろ。受け継ぐ決意があるなら、どう動けばいいかわかるだろ」

 それを忠雄に教えられた富岡である・・・その後、彼も柱の稽古に参加した。

 

 

 時が遡り、この話を終えた後のしのぶは富岡とは違う反応をした。

 『じゃあ、ピートと言う人と鬼の子はそっちの世界の人ってこと?』

 彼女の方はピートの存在を知っていたので、そっちを聞いた。忠雄は頷くと、

 『この世界の話じゃないのね・・・でも、そんな世界もあるのね』

 『ああ、他にもいろんな奴がいるぞ』

 『全く・・・下らん妄想話だ』

 『ですが、いいお話でした』

 『まだまだあるぞ。今のはあくまで俺の世界で一番でかい事件を言ったに過ぎないが』

 しのぶだけじゃなく珠世も忠雄の話に興味津々だった。愈史郎もくだらないと言いながら、続きが気になるのか話を止めようとしなかった。その日は薬の制作と忠雄の話で盛り上がった・・・忠雄がこの話をしたのは自分を知ってもらうためでもあるが、しのぶの珠世への態度を改めてもらうためでもあった。その日は泊まる事になり、何と忠雄はしのぶと一緒の部屋で寝ることになった。

 『忠雄君』

 『何でしょうか?(う、う、薄着のしのぶさんがががが!)』

 『あの話だけど・・・君は自分の世界に戻ったりできるの?』

 『いや、できないです。というより、戻る気がないですし』

 『そう、でも家族がいるでしょう?(あれ?何でホッとしたの?)』

 『だって、戻ったらクソ親父がしのぶさんを絶対にナンパするし!おかんからもしのぶさんとの関係で問答無用で殺されるし!』

 『・・・ねえ、何で私も行く前提になっているの?』

 『え?あっちの家族に挨拶するためにそういう話をしたんじゃないんですか?』

 話をするうちに、いつも通りの忠雄らしい言葉を出した。ここでいつものしのぶなら、くたばれ糞野郎コースだったが

 

 『・・・(どうして私は悪くないと思ったの!)』

 

 白無垢の自分とともに歩く忠雄の姿が頭の中に思い浮かんだのか、何も言うことが出来なかった。当然忠雄は本気の冗談だったのだが、

 『・・・(うう、顔が見られない!)』

 『ああああ!ご、ごごごご、ごめんなさいいいい!!調子こきましたあああ!(声をかけないくらいひかれてる!)』

 背中を向けた彼女の好き避けを勘違いしてしまった。彼女の顔が真っ赤になっていたことは、夜空の月だけしか知らない。

 

 

 時間を元に戻し、しのぶと忠雄は結局この日以降会ってなかった。その為、しのぶは

 「姉さん?」

 「な、何かしらカナヲちゃん!(なんで毎日忠雄くんとの白無垢姿が思い浮かぶのよ!)」

 会えない気持ちがだんだん胸を焦がしていくのか、忠雄を思い出すだけで妄想が頭の中をよぎってしまう。薬は完成したが、珠世から誰にも言わないように頼まれているので忠雄にも言ってない。カナヲは姉の焦る姿に疑問を持った。

 

 

 

 そして、ついに舞惨が鬼殺隊本部である当主の家を襲撃してきたが、もちろん当主はその事を予測していた。この時まだ忠雄は知らないが、舞惨の標的である禰豆子は人間に戻す薬を飲ませて鱗滝のところに預けていた。

 当主は息子と娘二人を残して、一緒に生涯を終える決意を持った妻と娘二人と共に自爆してしまった。この事態に大急ぎで柱達や炭治郎達に忠雄も集まってくる。そして、炭治郎とは別行動していた忠雄は途中しのぶと合流してやっと着いた時には

 「た、珠世さん!」

 「来ていたのね・・・」

 彼女が命懸けで舞惨に薬を打ち込んでいた。ふと周りを見回すと、愈史郎の姿もあった。

 「何故!」

 「あの人、旦那さんと息子を舞惨に殺されたらしいわ」

 「だからか。禰豆子を抱き締めた時お袋みたいに見えたのは(人?)」

 「その禰豆子ちゃんだけど、薬が完成したから飲ませたわ」

 「・・・ありがとう」

 「・・・」

 しのぶからその話を聞いた時、運悪く舞惨が珠世の頸をとった所だった。とても都合が悪い時に禰豆子が人間に戻る話を聞いたが、目の前にいる舞惨は禰豆子を狙っているしこれから始まる戦いは死んでもおかしくない・・・この時しかなかったのだ。それを理解したから、忠雄は一言だけにしたのだ。

 鬼殺隊の攻防と珠世の薬の効果のおかげで舞惨は弱体化したが、

 「・・・(ぎりい!)」

 珠世が死んでしまい、隣のしのぶが歯ぎしりを立てた。それを見た忠雄は薬制作の間、一緒にいた時間は無駄ではなかったことを理解した。だから

 『珠世さん・・・ありがとう』

 拳を必死に握って飛び出したい気持ちを我慢しながら、散ってしまった珠世に感謝した。愈史郎がそれ以上に必死に飛び出すのを我慢していたのは彼の為に見てみぬふりをした。

 その後、舞惨の部下の鳴女が鬼殺隊の大半をいきなり出した無限城に皆を落としてしまった。

 「(むにゅ)ああああ!わ、わざとじゃけっしてないんですううう!」

 「・・・後で覚えてなさい」

 その時、隣にいたしのぶと離れないように抱き締めようとしたが、落とされる際に体勢がずれたのか、それとも忠雄の天性のエロ魂なのか・・・何故か背後から抱き締めて、何故か彼女の胸を掴む形で抱きしめてしまった。慌てて謝るが、こればかりは仕方がないと諦めて着地するまでされたままになった。

 『胸を掴むのは許せないけど、不思議とこうされても嫌じゃない気持ち・・・まさか、まさか』

 だが、本心は抱き締められることに嬉しさを覚え、やっと気持ちに気付き始めた。もちろん、着地した時は横島が下でしのぶが上だったのは言うまでもない。

 

 

 

 何とか二人は離れずに済んだ。急いで他の鬼殺隊の皆の無事を確認するために無限城内を移動すると、

 「・・・・・・」

 「し、しのぶさん?」

 ある部屋に入って女性の隠を笑顔で襲う鬼を見た時、驚愕したと同時に怒りに燃えた顔になった。

 「おや?どうしたのかい?そこの女性。辛いのかい?」

 その鬼がキョトンした顔で隠の女性を掴みながらしのぶに聞くと、

 

 

 「辛いも何もあるものか。私の姉を殺したのはお前だな。この羽織に見覚えはないか!」

 

 

 怒りの頂点に立ったのか、自分の着る羽織を見せた。その後、鬼・童磨は花の呼吸を使う女性が着ていたといい、それが姉だ!と更に激怒して刀を抜いてあっという間に童磨の目を貫く。

 「まずい!しのぶさん!落ち着け!」

 「姉が、姉を・・・こんな奴に!」

 しかも、童磨の話と表情で喜怒哀楽の楽以外ない事が分かる。まだ人間時代に建てた宗教の中で神の子と言われた時からの思想を語ると、胸糞悪い自論に忠雄すら怒りに燃えた。それ以上に姉をそんな考えで殺した童磨が助けた隠の女性が死んだ瞬間、またしのぶが動いてしまった。ありったけの蟲の呼吸の技を食らわせ、毒も持ってる限りを食らわせるが

 

 「ごめんね。分解しちゃったよ」

 

 その毒が分解されてしまった。ますます怒りに燃えて冷静さが亡くなった彼女は、童磨を追うようにどんどん部屋の天井に飛んでいく。しかも、奴の技・粉凍りでダメージも深刻なものだがそれすら怒りで気づいてない。

 『これじゃあ、まずい!』

 忠雄も必死に足の裏にサイキックソーサーを展開して、それを踏んだ衝撃の爆発で彼も飛んで追いかける。そして、ついに童磨がしのぶを抱きしめた時慌てて文珠を一つ投げつけた。

 「しのぶさああああん!!!」

 「!!え?」

 しのぶはこの状況で思わずキョトンとした。自分を絞め殺そうとした童磨ではなく、今は忠雄が抱きしめているのだから、

 「よく頑張・・・あれ?」

 後は体の骨と内臓を壊して殺そうとした童磨だが、手ごたえの無さに腕の中を見た。

 

              『脱』

 

 先ずはしのぶを助ける為に抜け出すことに成功した。そして次は、

 「(だああああん!)ぐへら!あ、後は!」

 床に落ちた時に『治』で彼女の体内を完治させた。

 「ど、どう、して」

 「好きな女を助けるのに、理由がいりますか!」

 「す、き?」

 「俺は!あなたが!好きなんです!あの時の言葉は、本気で愛してるんです!」

 「あんな、私を、見ても?」

 「全部、受け止めますよ!全部、守ります!あんなクズに殺されるなんて、黙っていられない!」

 復讐に燃えた姿を見ても、体だけじゃなく心まで受け止めてくれた。このことに気付いて顔を赤らめた瞬間

 

 「・・・姉さん、何してるの?」

 

 必死にしのぶを探していたカナヲがやってきた。そして、

 「あれ~~服だけだ?どうしてなのかな?」

 童磨がしのぶの服を破って、確認してもいなかったのでそのまま床に降りた。ここで一つ、今のしのぶがどういう状態かを説明しよう。彼女は忠雄に抱き締められている。カナヲはぽか~~~んとした顔になって彼女を見ている。そして、童磨は自分の腕の中にいたのは彼女じゃなく彼女の服だった・・・ここから察するに、忠雄の腕の中にいる彼女は、

 

 

 「・・・どうして、裸なの?」

 

 

 ふるぬ~~~~~~~~どと言う訳である。あの『脱』は『脱』出させるための効果だけじゃなく・・・横島らしい『脱』衣の効果もあったようだ。

 「え・・・!!!」

 この数秒後、カナヲ曰く・・・初めて彼女のきゃああああ!!を聞いたとのことだった。

 

 

 

 

 「さあ、サイコぱふなゴミにゃろふ!おへがあいへは!」

 数分後、忠雄は童磨の前に立った。

 「カナヲちゃぬ!しのふはんはたにょむじゅ!」

 「・・・言われなくても」

 「ううううう///(ぜ、全部見られた・・・しかも、その状態であんなに抱き締められて、今度は真面目に告白までされた・・・どうすればいいの!)」

 『責任をとってもらうべきね。よかったわね~~。し、の、ぶ♪』

 「か、カナエ姉さん!!」

 「?何を言っているの姉さん」

 忠雄に全てを見られ真剣な愛の告白をされた。ちょっと順番が逆に気もするが、復讐より羞恥の方が上回ったのか姉・カナエの幻にそんなことを言われて思わず名を叫んでしまった。いつもと違って昔みたいに感情を出す姿にキョトンとするカナヲ。

 「ふ~~む、見苦しいけど美味しいものは後の方がいいしね。それより・・・」

 「なんヴゃ!」

 彼女らを一度見てニヤリとする童磨。その鬼から、

 

 

 「顔が青あざだらけの上に下着一枚姿じゃしまらないよ」

 

 

 ニヤニヤ顔でそんなツッコミをされて、

 「おめへのへいらろうがああああ!!(口の中がいってええええ!)」

 全力のツッコミをした・・・全裸しのぶの悲鳴の後、顔しか見てなかった忠雄が彼女の体の方に視線を向ける。そこには甘露寺みたいに胸を見せる服ではないから見えないはずの谷間が見えた瞬間、しのぶとカナヲの顔面限定の集中攻撃が始まった。

 その後、忠雄の着ていた服をしのぶに着せて斬られた遺品の姉の羽織がすぐ傍にあったのでそれも渡してかっこつけたが・・・目の部分は青あざだらけで頬がパンパンに膨れ上がって口内炎が出来てそうな顔になっていた。パンツ一枚の上、さっきから話が変なのはその為である。

 だけど、顔を叩くとあら不思議!顔が元に戻った!それを見て、童磨が

 「何だ。君も鬼だったのか」

 「違うわああああああ!」

 何て反応は仕方のない事である。その後、やっと落ち着いたしのぶは自分が戦う!と言ったが、

 「まあまあ、ここはかっこつけな俺のわがままを聞いてください」

 と言ってカナヲに抑えさせて、忠雄が前に出た。その後、忠雄と童磨の戦いが始まった。

 「散り蓮華」

 「は!この程度、美神さんの銃弾の雨に比べたらへでもねえ!」

 「冬ざれ氷柱」

 「こんなもの、美神さんのマジ殺しの一撃に比べたら、どってことねえ!」

 「結晶ノ御子」

 「こんなものは、これでやれば大したことねえ!」

 氷の花びらをたやすく避け、氷柱の雨も上手くかわし、氷の童磨人形を『爆』で全滅させた・・・美神よりマシと考えているのはあくまで忠雄だからである。

 「君の情報はなかったね」

 「鬼殺隊しか目がいかなかったからだろ!!」

 その言葉と共に霊波刀を出して斬りかかるが鉄扇に防がれる。その後、近接技も出されたり凍らされたりもしたが、

 「煩悩全開イイイイ!!」

 で、何とかなっている。それを見ているカナヲは

 「何で死なないの?やはり、鬼?」

 横島の人知を超えた避け方と耐久力にやはり鬼?と思っていた。一方、しのぶは

 「・・・本当に、私」

 自分の為にここまでやる男に会ったことのない・・・自分の醜い復讐の顔すら受け入れると言った忠雄に胸の高鳴りがどんどん高くなる。体が熱くなる。顔も熱くなる・・・もう認めるしかなかった。忠雄に愛を持っていることに。←今一度書こう。忠雄はパンツだけである。

 そんな忠雄は、

 『まずいな・・・あれを出すしかないのか?』

 戦況の悪さを理解していた。歪みまくったこの童磨もさすがは上弦の鬼の一体なだけあって、

 「もう、飽きたな。疲れただろ、介抱してあげるよ」

 技を破っても、こっちからの攻撃は阻止されている。どうにか、あれを出すために一瞬のスキが出いればいいのだが、悔しいが見せてくれない。精神的に追い詰められそうになった時、

 

 「伊之助様のお通りじゃあああ!!」

 

 何と伊之助が入り込んできて、そのまま童磨に斬りかかっていったが、すぐにはね返し逆に攻撃を喰らって、更に猪の面が外れ顔を見た時、

 「あっれ~~。見覚えあるな、君の顔。あ、そうだ、歌が上手い女性がいたな・・・君の母親だ。君を抱いてよく歌っていたな~~。でも頭悪くてね~~。食べちゃったんだよね~~」

 母親譲りの顔を見て、邪悪な顔で笑って言ってのけた童磨。それを聞き絶句して辛うじて覚えていた母親の笑顔と温もりを思い出し、死んでいる隠の女性達を見て・・・一気に豹変した伊之助。

 「ここに・・・俺の母親を、仲間を、殺した鬼が、目の前にいるなんてなあああ!」

 そして、さっきのしのぶのように怒りに燃え、

 

 

 「てめえに地獄がねえなら!この俺が作ってやるアアア!!」

 

 

 両手の刀に全力を込めて獣の呼吸の技を叩きこんだ。童磨が急に現れた伊之助の方に意識が言ったおかげで、隙が見えたので一気に間合いに詰め込んで、

 「伊之助の言う通りだ!てめえの地獄は俺達で作ってやらあああああ!」

 光り輝く霊波刀を童磨に刺した。

 「この程度の刀じゃ・・・!」

 ニヤつく童磨の顔つきが変わった。実はこの霊波刀には一つの工夫があり、文珠を二つも仕込んでいたのだ。それが、

 

           『鬼』『滅』

 

 忠雄の言うあれの正体である。

 「見やがれ!これが、横島忠夫流の鬼滅の刃だ!!」

 忠雄の狙いは、この文珠の効果で鬼の童磨を滅することだ。直接投げては避けられるし何より効果の範囲外に移動されては意味がないので、一番効果的なのがこれだった。これで童磨は数分もしないうちに消え去る・・・と思ったが、

 「何かやったのかな?君は」

 何故かまだ生きていた。驚く忠雄は鉄扇で殺そうとしたのを避けて離れてしまった。その時に霊波刀が消えて文珠も効果がなくなり、壊れてしまった。

 「(どうして?何故?)」

 「君が一番厄介だ」

 腹立たしい笑顔しかしない童磨の顔が若干だが、歪んでいた。怒りに燃えている伊之助は気づいてないが忠雄は焦っていることに気付いた。

 「霧氷・睡蓮菩薩」

 大技の氷の仏像を出してきた。その大きさと攻撃に苦戦する伊之助に協力するためにしのぶとカナヲも参戦した。そこに、

 「もう一度聞く。君は何をやったのかな?」

 童磨はその仏像に皆を任せるのではなく、何と自分は忠雄に鉄扇で右の肩に攻撃を仕掛けた。高みの見物をすると思っていた童磨らしくない動きだった。

 「・・・なるほど、そういう事か!」

 忠雄は左手で童磨の鉄扇を持つ右手を掴んだ時に理由が分かった。鬼なら右肩に攻撃を仕掛けた時点で、右腕を斬り落としているはずなのに出来ていない・・・それでわかったことは、あの鬼滅の刃は童磨の存在を消したのではなく鬼の力を滅したのだ。氷仏像はおそらく残っていた最後の鬼の力で出したものだろう。存在が消せなかったのは、文珠二個でも出来ないくらい強大だったという事だ。

 今の童磨は体は鬼のままだが、その力はほとんどなくなったいう事だ。何かやったのかな?と言ったのは、挑発でもなんでもなく急激に鬼の力が消えていった焦りだったのだ。右手を掴んだ時に妙に違和感があったので、霊視をして鬼の力が全然残ってない事が分かったので気付いた。

 気づいてニヤリとした忠雄に、

 「せっかく皆を幸せにする力をなくすなんて」

 「は!おまえしか幸せにならねえだろ!下種なお前なんぞ幸せになる資格がねえってことだ!」

 「初めてだよ・・・幸せにしない死を与えるのは」

 「(ずぶ)ぐ、くく!!」

 童磨は恐らく人間時代も含めて初めてだろう・・・怒りの感情を持ったのは。だが、彼はその感情を理解できないだろう。何しろ、その感情を理解する思考が全くないのだから。だが・・・鬼の力はなくなったが、鬼の体からくる殺意を持った攻撃を阻止することはできなかった。三人が氷仏像を破壊した瞬間、

 

 「うおおおおあああああああ!!(どさ!)」

 

 忠雄の悲鳴が響いた・・・慌てて彼の方を向くと、

 「これで出せない(だん!ぐしゃああ!)」

 「ぐ、く、ううう」

 「た、た、忠雄おおおおおお!!!」

 童磨に踏みつけられたあるものを見たしのぶが、名を呼び捨てで叫んだ・・・すぐに、彼女は忠雄の傍に行こうとしたが、

 「(フルフル・・・)」

 忠雄がそれを拒否して、顔を童磨に向けた。三人共すぐに意図が分かり、

 「童磨・・・俺らの幸せを教えてやる(ぼたぼた)」

 「理解できないね。死んで苦しみから解放されて永遠に僕と一緒になることが幸せなのに、どうしてそれを否定して苦しむことを選ぶの?」

 「俺も理解できないぜ。その結論になった狂ったおまえの思考がな(ぼたぼた)」

 「「「どおおおおまああああああ!!」」」

 「その苦しみをずっと抱え、必死に耐え抜いた先にある小さな幸せの為に頑張るのが人間だ!お前のような屑にそれが分かるわけがない!そして、今俺らはその幸せを掴もうとしている!覚えなくてもいいから聞け!俺らの幸せは!(ぼたぼた)」

 忠雄は全力で右手を掴んで、話を聞かせて童磨を動けないようにした。そこに、

 

 

 「おめえみたいな鬼がいない世界を生きることだ!」

 「「「地獄に堕ちろ!糞野郎!!」」」

 

 

 三人の攻撃が童磨の頸に入った。見事というくらい、三人の刃が交わることがなく斬った。

 「よかったな。最後の最後でお前は本当の善行ができたぜ。それに、やっとお前はさっき自分で言ったことを自分自身で味わえる時が来たんだ・・・感謝しろよ、童磨。やっと死ねたんだ」

 忠雄は堕ちていく童磨の頭を見下して

 「でも、残念だったな。お前は幸せになれねえ!俺らが作った地獄に堕ちていけ!」

 「うおおおお!!ざまああみやがれええええ!」

 伊之助に足蹴にされて、童磨が滅んだ・・・ついにしのぶとカナヲは姉の仇をとり、伊之助は母の仇をとったが、

 「忠雄!忠雄!忠雄!」

 しのぶは忠雄の方で頭が一杯だった。だが、無理もない・・・何故なら

 

 「右腕が、右腕が・・・ああああ!」

 

 しのぶ、いや三人が床にあるものを見た。それは忠雄の右腕・・・この戦いで彼は右腕を失ってしまった。しかも、作り置きしておいた文珠もあと一個あったが、まだ舞惨が残っているのでできるなら治療に使いたくない。何より、童磨が霊波刀を出させないために踏みつけてぐしゃぐしゃにしてしまったため、くっつけて文珠で元通りが出来ない。←童磨は忠雄の情報がない為、右腕さえなければ大丈夫と思った。

 さっきまで流れ落ちた血を止血して急いで手当てをしてくれるしのぶは

 「何で・・・どうしてここまで!」

 「好きな女の為なら、腕の一本位・・・命を懸けても守れなかったあの時よりましだ」

 「・・・忠雄///」

 膝枕をさせた忠雄の顔に大粒の涙を落とした。その後ろ姿を見たカナヲは、

 

 『姉さんが死ぬこと前提のあの作戦を聞いた時、とても辛かったです。とても悲しかったです。やめてほしいとずっと思い続けました。だって・・・私は、私は姉さんと一緒に家に帰りたかっただけなんです。童磨は死んだ。姉さんは生きている。後は舞惨だけ・・・それが終われば、一緒に帰れる。一緒に・・・う、うう、ううううう』

 

 安堵の気持ちが大きくなり、彼女もまた涙を落とした。そして・・・伊之助もまた亡き母を想ってか、皆しばらくその場を動かなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、もうこの戦場で一か所、しのぶ・カナヲと同じ家族の絆があった。

 「玄弥ああああああ!!死ぬなあああ!」

 「に、兄ちゃん」

 必死に叫ぶ実弥の姿と、鬼のように消えかけていく玄弥の姿があった。鬼を食ってきたためその力が彼の中に侵食してしまい・・・致命傷を負ったため起こってしまっている。

 「何でだよ!何で、何で体が鬼みたいに消えようとするんだ!!」

 「兄ちゃん・・・やっぱり優しいな。ごめんね、あの時、兄ちゃんを責めて・・・ごめん」

 「そんなことはどうでもいい!!」

 「実弥・・・」

 彼らは鬼の中で最も強大な敵である上弦の第壱・黒死牟を斬り終え勝ったばかりだった。だが、柱が三人と玄弥の四対一だったのに・・・柱の一人で最も若い時透無一郎が死に至ってしまい、玄弥も体が真っ二つになって死のうとしていた。実弥と共にかろうじて生き残った悲鳴嶼も、もらい泣きして辛そうな顔をしている。

 「嫌だああああ!俺より先に死ぬなああああ!!」

 「俺も、同じ気持ちだから・・・辛い思いを、した・・・兄ちゃんに、幸せに・・・なって、ほ、しい。俺の・・・兄ちゃんは、この世で・・・一番、やさ、しい・・・人、だ、から」

 ついに玄弥の体部分がなくなり、顔だけになった。

 

 

 

 「あああ!!頼む、頼む神様!どうか、どうか!弟を連れて行かないでくれ!お願いだああああ!!」

 

 

 

 必死に叫んで弟の玄弥の顔を掴む実弥。ボロボロに涙をながす・・・その大粒の一滴が、

 

 

               ポタ

 

 

 あるもの・・・玄弥が炭治郎からもらった文珠に当たった。その瞬間、その文珠が輝いた。

 「!!な、何だ!」

 「いったい何が!」

 思わず出た光に目をつぶる二人。そして、光が無くなり目を開けた時・・・

 「「・・・・・・・・・」」

 二人は絶句とした。何故なら、もう顔も半分近く無くなっていたはずの玄弥が、

 

 

 

          「・・・す~~」

 

 

 顔どころか体も全部元に戻っていたのだから。これは文珠が必死に死なないでほしい実弥の願いの涙に『蘇』となって彼を蘇らせたからだ。しかも、鬼を喰っていた彼の体は今は完全に人間に戻っていた。あと数秒で散ってしまう玄弥の命がまるで嘘だったかのように、彼は寝ていた。

 「こ、こんなことが・・・」

 文珠の存在と効果を知っているのは、柱の中でも富岡としのぶしか知らないのだ。仮に知っていたとしても、ここまでの効果があるなんて考えられない。まるで神が本当に実弥の願いを受け入れてくれたとしか思えない現象に悲鳴嶼は言葉を失う。

 「・・・」

 実弥は思わず玄弥の頭を撫でる。

 「むにゃ・・・兄ちゃん」

 そんな寝言を言う玄弥を見て

 

 「・・・寝るのが好きって言ったよな。永遠に寝るのまで好きになるんじゃねえよ!」

 

 止まらない涙を出しながら笑顔になったが、

 「行くぞ、不死川・・・舞惨を倒すまで終わりではない」

 悲鳴嶼の言うとおりであり、まだ最後の敵を倒さないといけない。まだまだ玄弥とたくさん話し合いたいことだってあるだろうが、それは全てを終わらせてからでないといけない。その為にも・・・

 

 

 「ああ。玄弥の為にも・・・絶対に斬る!!」

 

 

 涙を止めた実弥は立ち上がった。この場にやってきたかろうじて生き残っていた隠に玄弥を任せて二人は前を進んだ。

 




 しのぶさんと玄弥君を救済しました。何故、玄弥君も?と思いますが、自分もリアルで弟の立場なので彼の気持ちに感情移入したためです。何より、この兄弟のところはマジで涙を出しながら書きました。


 では、次回決着編・・・と書いてますが終わりに出来たらいいな!


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胡蝶 しのぶと付き合ったら?決着編(鬼滅の刃)

 前回で書いた童磨戦で書いた「感謝しろよ、童磨。やっと死ねたんだ」ですが、実はルパン三世のセリフを真似しました。映画第一作のルパンVS人造人間の最後でラスボスを倒したときに出したセリフです。
 今回はところどころにそう言った名台詞を入れましたので、それがどの作品のどの場面で出したセリフだったかを確認しながら読んで見てください!
 後、私なりに考察した無惨の本心を書いたので、原作とは違う展開もそれなりにあると思うのでそこはご了承ください。



 さあ、ついに決着です!・・・あと、リアルでかなり緊迫としてますので、皆さんも気を付けてください!


 善逸と炭治郎・富岡の活躍で、ついに上弦の鬼も全滅。残りは珠世から受けた薬を解毒する為の時間稼ぎをしていた無惨一人だけとなった。

 「・・・後、無惨だけ」

 しのぶはそう呟いた。彼女は座っておりその太ももには

 「鬼がいない世界・・・本当にあと一歩まで来た」

 右腕を失った忠雄が眠っていた。腕一本無くした傷口はただの止血では止められなかったので、カナヲに渡していた文珠を貰って『治』で止めることができた。でも、童磨との戦いの間にも出血していた分が取り戻せないので少し安静になる必要があった為、カナヲと伊之助には先に行かせた・・・ただ、

 「カナヲちゃん・・・これを」

 「え?これって!」

 彼女にあるモノを腕に縛った。それは、二人の姉・カナエの遺品である羽織だった。童磨に真っ二つにされた片方を彼女の右の二の腕に縛ってあげたのだ。そして、自分は右の二の腕に縛った。

 「この羽織はカナヲちゃんにもと思っていたのよ。これで一緒ね」

 「そんな・・・私はカナエ姉さんの髪飾りも受け継いで」

 「私がしたいの。だめ?」

 「・・・ありがとう!」

 とてもいい笑顔で羽織を掴んで、伊之助と出て行った・・・数分後だった。

 「お!胡蝶がいるぞ!」

 「無事だったか!」

 「不死川さんに悲鳴嶼さん!」

 黒死牢を倒した実弥と悲鳴嶼がやってきた。

 「胡蝶、ここには誰がいたんだ?」

 「童磨がいました」

 「!!姉の仇か・・・とれたんだな」

 「はい。忠雄のおかげで」

 「おいおい!忠雄の奴、右腕がないじゃねえかよ!」

 「今は安静にしています。後、カナヲちゃんと伊之助君もいましたが先に行かせました。そちらも鬼を倒したのですか?」

 この言葉が出た時、辛い顔をした二人。

 「ああ・・・上弦の第一位がいやがった」

 「私と不死川と玄弥と時透の四人で戦ったが・・・時透が死んでしまった」

 「時透君がですか・・・私達より若かったのに」

 「玄弥も死にかけたが・・・奇跡が起きて助かった」

 「奇跡、ですか?」

 「私も見たが、いまだに信じられない」

 悲鳴嶼から玄弥生存の時の話を聞いて、

 『・・・あの珠かもしれないわね。この傷もあれで治したし』

 文珠の効果の凄さに驚いた・・・その後、二人も無惨討伐の為に先に行った。そいつが起きた時には終わってるからな!と不死川の言葉と、後は任せておけと悲鳴嶼の言葉に甘えさせてもらったしのぶ。

 「そうね。忠雄がこの状態じゃ」

 彼女も柱として、仲間と共に戦いたい気持ちはあった。だが、忠雄の重傷を見るとそれを我慢することにした。

 

 そして、これは忠雄の夢であり、うつ伏せで右腕がない状態で倒れていた。

 『・・・お』

 『『『『・・・ん!』』』』

 『だ、誰、だ?』

 血が足りない中で辛うじて誰かに呼ばれた気がして顔を上げた。そこには、

 『忠雄』

 『『『『忠雄お兄ちゃん(兄さん)!』』』』

 『な・・・お袋!お、お前達!』

 死んだはずの母・葵枝と弟・妹達の竹雄・茂・六太・花子だった。

 『目を覚ましなさい』

 『『『『起きて!忠雄お兄ちゃん(兄さん)!』』』』

 『く・・・皆、でも、俺は腕を、戦えなく』

 『炭治郎が危ないの』

 『兄さん、炭治郎兄さんを守って』

 『お兄ちゃんだけなんだ!』

 『僕達応援するから!』

 『禰豆子お姉ちゃんも頑張ってるよ!』

 夢だからこそ、家族だからこそ、死しても繋がっている絆だからこそこの奇跡が起きた。そんな考えを持った忠雄は家族達の思いを

 『そんなことを、言われたら・・・兄貴として起き上がるしかないだろう!』

 残った左腕を使って起き上がった。

 『お願いね。あの子を助けて』

 『『『『バイバイ!忠雄お兄ちゃん(兄さん)!』』』』

 『ああ、あばよ皆。一目見れて・・嬉しかったよ』

 二年前に言えなかった別れの言葉を、皆に言って背中を向けて歩き出した。そんな悲しみを我慢する忠雄の背中を見送る亡き家族達は、

 『私達をありがとうございました』

 『『『『ありがとう!お姉ちゃん(さん)!』』』』

 そんな言葉を上を見上げて言った・・・そこにはある一人の女性の影があった。

 『ヨコシマ・・・頑張ってね』

 その女性は、忠雄・・・いや、横島と共にある女性だった。←竈門家と血の繋がりがない忠雄が夢の中で会えたのは彼女のおかげである。

 

 

 眠る忠雄の顔を見続けるしのぶは、思わず唇に指をつけて今度はそれを自分の唇に着けた。誰もいないからこそ、愛する気持ちが思わずそうさせた。

 『ほらほら、今度は間接じゃなく直接接吻をしないと~~』

 そんな姉の幻に押されるかのように、顔を前に出そうとした瞬間だった。

 

        むにゅうう!

 

 忠雄の左腕が突如動いて・・・彼女の胸を掴んでしまった。

 「へ?」

 「皆!・・・あれ?」

 夢の中の家族の後押しで目を覚ましたが、両者共に感触で違和感に気付いた・・・そして、刀を持ったしのぶが恥ずかしさで振り下ろすのはあと一秒後だった。

 『あ~~あ。残念。でも、あんなに感情を出すしのぶは久しぶり・・・残念ね。結構エロいけど下心を全く持たないあの忠雄って子・・・私が生きていたら狙っていたのに』

 刀を振り回すしのぶと必死に逃げる忠雄。そんな二人を見てカナエは笑顔で消えていった。

 

 

 

 彼女の照れ隠しも終わり、移動を開始した二人。鬼も無惨以外いないので、忠雄の体の事を考えて歩いて無限城を抜けることが出来た。地上に戻った時、

 

 「無惨を倒したぞおおおおお!!」

 

 そんな喜びの声が辺り一面に響いた。

 「不死川さんの言った通り、私達が来た時は終わっちゃったわね」

 「ははは、みんな頑張ってくれたんだな」

 ラスボスが死んだことに周りの喜びが伝染して、自然と笑顔になるのは仕方がない事だ。最後の文珠でけが人に『治』を使おうと思いながら

 『お袋、皆・・・炭治郎は無事「戦えるものは刀を持てええええ!!」・・・え?』

 「な、何が、富岡さんのあの焦りは?」

 家族に報告しようとした時に富岡の叫びが聞こえた。それは、

 

 

 「竈門炭治郎が鬼化した!」

 

 

 とても信じたくない炭治郎の鬼化だった。

 「・・・なん、だと!」

 「そ、そん「がああああああ!!!」・・・炭治郎君の声」

 「(お袋、皆。やってくるぜ!)行くぞ、しのぶさん」

 「ええ。最後の大仕事をやりましょう」

 すぐに立て直して二人は炭治郎のところに向かうが、先に会ったのはカナヲだった。これは偶然ではなく、しのぶがあるモノを彼女に預けていたからだ。

 「カナヲちゃん。あれは持っている?」

 「はい・・・よかった。壊れてない」

 「それは?」

 「鬼から人間に戻す薬です」

 その薬の存在はこの姉妹以外知らないので、忠雄が知らないのはしょうがない。

 「え!もう一つ作っていたのか!」

 「ええ、禰豆子ちゃんの薬が効かなかった時の予備として藤の花で作っていたわ」

 「じゃあ、それを炭治郎に!」

 「だけど、あの攻撃をどうやって・・・しかも、太陽も克服してしまっている」

 人間に戻す手段をすぐ手に入れたが、問題は炭治郎だ。ある程度距離をとって様子を見ていると、太陽の下でも動ける上に、背中から骨の触手を何本も出して辺り一面に攻撃していて、しかも衝撃波みたいなものも出している。何とか薬を討てる間合いに入る手を悩んでいると、

 

 

 「え・・・ね、禰豆子?」

 

 

 炭治郎を抱き締めた人物・・・禰豆子が現れた。

 「お兄ちゃん・・・ごめんね。ずっと、ずっと私の為に、必死になって、頑張って」

 「禰豆子ちゃん。言葉を話している」

 「しかも、あの目は鬼じゃなく人間の目。人間に戻っている」

 「薬、効いたという事か」

 「お兄ちゃん・・・忠雄兄さんと一緒に、三人で、家に帰ろう」

 彼女が完全に人間に戻ったのを理解した三人は、少しずつ移動して自分同様腕を失った富岡のいる場所までやってきた。

 「大丈夫か」

 「ああ・・・って忠雄!腕が!「炭治郎!もうやめて!禰豆子ちゃんだよ!人間に戻ったよ!」「いつもの炭治郎に戻ってくれよ!今のお前なんて見たくねえよ!」いったい何が!」

 「人の事言えるかよ・・・今は向こうだ。まさか禰豆子が来るとは思わなかったが、さすがに禰豆子への攻撃はできないみたいだな」

 この時に強い衝撃波を放って、必死に炭治郎を止めようとする伊之助と善逸が吹き飛ばされた。でも、衝動的に動くことが今はダメなので必死に我慢しながら忠雄は考えていた。

 「だが、彼女を噛んだ以上食べるのは時間の問題だ」

 「それだとおかしいわね。血の味を覚えたのなら、なぜすぐに食べないの?あれは飢餓状態よ」

 「・・・抗っている?」

 「無惨の最後の抵抗にあいつも抵抗してるってことか。炭治郎にとりついて乗っ取るつも「があああああ!」!!あぶねえ!」

 「それは、ダメええ!「は!まずい!」」

 お互い推察していると、こっちめがけて炭治郎が口を開けて闇の珠みたいな力のエネルギーを放とうとしたが、その口を禰豆子がふさごうとした。だが、その手をボロボロにしても珠が来たのでサイキックソーサーで止めた。破壊されて粉々になったが、忠雄はそれで気づいた。

 「おい、それは何だ?お前の力は光の刀に籠手にあの文珠という珠だけじゃないのか!」

 「それらに比べたら弱いからな・・・でも、今ので確信した。無惨の野郎はまだ乗っ取れていない。あの盾であの珠を相殺できたのが何よりの証拠だ。まだなりたてのあの状態なら薬がすぐに効くはずだ」

 「でも、どうするっていうの?あの攻撃の中で」

 「鬼になった以上は斬るしかないが・・・」

 「姉さん。富岡さん・・・私の目を使います」

 「もしかして彼岸朱眼を使うつもり!」

 「私の目・・・このために使えという事だと思います、姉さん。倒すために使うんじゃなく、助ける為に使うんだと・・・カナエ姉さんも多分同じことをしたと思うし」

 覚悟を決めた顔で前に出ようとするがしのぶがとめる。

 「だけど、それを使ったら下手したらあなたは目が見えなくなるのよ!」

 「・・・なあ、動きを止められればその目を使わなくても薬をうてるか?」

 「ちょっと待て!そんな事できるはずがない。見ればわかるだろ!」

 富岡が攻撃を続ける炭治郎を見てそう言ったが、

 「できるはずがない・・・何でそう言い切れる?お前は現状を見てもう諦めているのか?」

 「そんな事!」

 だが、反論を最後までできなかった。内心そう思っている部分があるからだ。

 「いいか、よく聞け」

 忠雄はそんな富岡に、

 

 

 「諦めたら、そこで死合終了何だよ」

 

 

 この言葉を言って、

 「善逸!伊之助!聞こえてるなら聞け!この珠を持っているか!」

 壁に打ち付けられた二人に渡した文珠があるか確認した。

 「うう、これの、こと?」

 「忠雄!持ってる、ぐ」

 二人は痛い体を頑張って動かして、何とかもらった文珠を見せて確認させた。

 「しのぶさんと富岡はどうだ?」

 「持っているが、何をするんだ?」

 「富岡さん、忠雄を信じましょう」

 「カナヲちゃんは俺といてくれ。今この四人が動きを止めるから」

 「え?姉さんと富岡さんならともかくあの二人は動けないと思うけど」

 「大丈夫だ。問題ない」

 ニヤリと笑ってサムズサインを出すと、しのぶを伊之助のところに富岡を善逸のところに行かせた。しのぶと富岡から忠雄の伝言を聞いた二人は訳が分からない顔になったが、炭治郎を止める策だと聞くと柱二人が手を挙げた。準備OKとなったので、

 「カナヲちゃん。あいつの動きが止まったら、突っ込むぞ!・・・頼むぞ、四人とも!」

 「姉さんが信じたなら私も信じる」

 カナヲに始めることを伝えた。そして、四人は

 

 「「俺が『専』!」」

 「「私(俺)が『糸』!」」

 「「炭治郎という点で『縛』になる!」」

 

 文殊を使った拘束技を使った。かまぼこ組二人の一組ではなく、柱のしのぶ達も使った二組にしたのは前の世界の反省(メデューサ)を生かしたためだ。これで二重の強固な拘束が出来たので、炭治郎は体は愚か骨の触手も動きが止まった。

 「ああああああ!」

 しかし、これは禰豆子も受けることになり縛り付けられる感覚に思わず声を上げる。

 「禰豆子ちゃん!」

 「耐えろ!忠雄が何とかしてくれる!」

 彼女に悲鳴に善逸が声を上げるが、富岡が止めてくれた。

 「行くぞ!」

 「はい!」

 忠雄は文珠をカナヲは薬を手に、炭治郎に向かって走り出した。

 「禰豆子!」

 「忠雄兄さん!」

 「頑張れ!皆で家に帰るぞ!」

 「・・・うん!」

 「が、が、ああ」

 「炭治郎・・・禰豆子ちゃん、泣かせちゃ、ダメだよ」

 声で忠雄だと分かった禰豆子はこの一言で頑張ろうと思い、拘束を壊そうとした炭治郎にカナヲが笑顔で言って薬を打ち込んだ・・・が、この時に

 「「「「うわ!!」」」」

 四人で二つの『縛』の効果を出した文珠が限界を超えてしまい壊れてしまった。

 「カナヲちゃん!」

 「忠雄!」

 「「禰豆子(ちゃん)!」」

 骨の触手が動きを再開してカナヲ・忠雄・禰豆子に向けて攻撃しようとしたが、禰豆子がかけているお守りの中にある文珠に『護』が出て三人を守る結界を出した。自分だけなら気にしないで炭治郎を必死に抱き締め続けるが、カナヲと片腕がない忠雄も一緒にいたため二人が傷ついてほしくない。と無意識に思った禰豆子の願いに文珠が答えた。

 「これが、おまけだああああ!」

 そして、忠雄の残っている最後の一個を使った・・・一つ、捕捉するなら実は忠雄が童磨に使った霊波刀の『鬼』『滅』の刃は無惨相手に使うつもりだったが、しのぶが危険だったために使ってしまった。あの時はまだ炭治郎あたりから文珠を返してもらって使う考えだったが、その本人が無惨に鬼化されてしまい尚且つ自分の利き腕がなくなってしまった。

 富岡に励ますつもりでああ言ったのは、実は自分自身に言ったものでもあった。必死に周りを見て、善逸と伊之助がいるのも確認できて、過去の経験から必死に助ける方法を考え出したものが、

 

             『魂』

 

 これだ。自分の魂を炭治郎の中に入れて彼の魂に迎えに行くと言うものだった。ここで、忠雄の意識がなくなる。

 

 そして、その賭けは

 「う、ここは・・・」

 「俺は、戻る」

 「貴様が仲間を殺した。お前はそれでも戻ろうと言うのか?」

 うまくいったようだ。目の前に、炭治郎と無惨がいた。

 「よお!炭治郎・・・そして、お前が無惨か」

 「忠兄!」

 「貴様、確か竈門忠雄!何故、こいつの心の中に!」

 「へ!俺ら兄弟の絆に不可能などない!そして、兄貴として弟を返してもらいに来た」

 「うん。戻ろう」

 「待て!貴様!分かっているのか!仲間を殺したお前に帰る場所などない!」

 この姿を見て、ある男を思い出した忠雄。そして同時に何となくここまで無様な姿を見せてもなお炭治郎を止めようとする気持ちを理解した。

 表情が険しい顔になった炭治郎に忠雄は笑顔を見せた。

 「ああ。確かに死んだ仲間はいるが・・・それはお前ら鬼が殺しただろ、無惨。炭治郎、お前が鬼になって傷つけた仲間は正直いるが・・・安心しろ、誰も死んでいない」

 「ほ、本当!忠兄!」

 「こいつの嘘を真に受けるな!たくさんの人間が死んだ!そして、その事でお前を憎んでいる!」

 「忠兄は嘘なんてつかない!それに、匂いでわかる・・・皆が俺を心配してくれている」

 忠雄の存在のおかげで少しずつ平静になりつつある炭治郎。

 「そんなに炭治郎を鬼にしたいならどうして強引にしなかった?今まで部下にした鬼には結構なブラッ・・・もとい好き勝手していたじゃねえか」←ブラック上司と言いかけた。

 今までの無惨なら強引・好き勝手・やりたい放題だ。だからこそ、その手段を使わないで嘘で誘導させるところに疑問だった。もう鬼の力が残ってないのが一つの要因かもしれないが、

 「もしかして、お前さ」

 「何だ!」

 忠雄はあくまで推測だが、ある男と同じ思いを持っているのでは?と思ったので、

 

 

 「自分を理解してくれる存在が欲しかったんじゃないのか?」

 

 

 この質問をした。

 「俺が知っているある男はお前以上に何千年も生きて来てさ。でも、そいつはずっと自分の存在の意味に苦しんでいた。辛かった。どうしても自分の存在の意味を変えたい。無くしたい。そういう想いを持ってお前みたいに人々を襲い始めた。でも、誰もどうして襲い始めたのか?その意味を考えないでそいつを敵として見て戦い始めた」

 もちろんこれはあの男の事である。忠雄・・・いや横島にとってはもう憎むことのないあの男。

 「今まで作り上げた部下はあいつに従っていたが、誰一人理解しようとしなかった・・・だが、やっと一人理解してくれた部下がいた。その部下が全てを分かってくれたからこそ、覚悟が出来て最後には消滅した」

 「戯言を・・・理解してくれる存在が欲しかった?そんなモノ欲しいと思ったことはない!」

 「俺にはそう見えるぞ。でないと、炭治郎を鬼にしたい理由が分からないからな」

 「いやだ。俺は人間として死にたい。皆の元に帰りたい!」

 忠雄の言葉に一瞬だけど顔色が変わった無惨。そして、

 

 

 「お前さ・・・一人ぼっちになるのがとても怖いんじゃないのか?」

 

 

 この言葉に、大きな動揺を顔に出した。ここがあの男と同じ感情と言った部分である。千年以上の間、一人だけの時間がどれだけ辛いのか。部下がいても理解してくれない苦しみがどれだけ悲しいか・・・忠雄は見抜いた。あの男は最後の最後に理解してくれた部下がいたからこそ満足して散ったが、

 「だから炭治郎を鬼にしたかった。鬼にすれば、お前は独りじゃない。そうすればいずれ理解してくれる。いつか・・・分かり合える存在になれる。そう思った・・・違うか?」

 無惨はその部下が一人もいなかった。だから、一人の怖さを誰よりも理解していた。

 「黙れ黙れ黙れえええええ!お前だけが生き残ると言うのか!のうのうと生き延びると言うのか!分かっているのか!炭治郎!お前は選ばれた存在なのだ!神にすらなれる究極の生物になれる!」

 もはや、鬼の大将という風格すらない。一人が怖くてたまらない、一緒にいてほしいと駄々をこねる子供に見えた忠雄。

 

 「そんなの必要だと思うか?」

 「俺には思い出が残っている!あの幸せな日々は俺と、忠兄と、禰豆子がいる限り消えない!」

 

 だが、そんな舞惨の軽く一蹴した二人。

 

 

 そして、現実の方のこの時・・・忠雄の方の文珠が光り輝いていたので誰も気づかなかったが、炭治郎のお守りの中の文珠も輝いていた。

 

             『絆』

 

 この文珠が光った瞬間、細く長い光の線が何十・百以上出て来てありとあらゆるところに伸びていった。一番傍にいた

 「え?何、これ?」

 「光の線が」

 「炭治郎と俺達をくっつけているぞ!」

 「まるで・・・繋がりみたいね」

 「ああ、これは俺達だけじゃないからな」

 この五人に繋がった。だが、それは富岡の言う通りそこら中にいる隠や影に隠れている愈史郎や鬼殺隊を総指揮している産屋敷輝利哉に宇随天元などにも繋がっていた。そして、この光の線は天にどんどん伸びていくのも何本もあった。

 

 

 

 炭治郎を必死に止めようとする無惨だが、

 「さあ、炭治郎」

 「帰るべき場所に帰るんだ」

 そこに何と竈門一家が現れ、炭治郎と忠雄を掴んで浮き始めた。しかも現れたのはこの一家だけじゃなく

 「忠雄!来世で会う約束は忘れてないぞ!」

 煉獄杏寿郎に

 「鬼ごっこ・・・連敗だったけど、来世では負けない」

 「ふ~~ん、無一郎が燃えるその遊びに来世で僕も参加しようかな?」

 時透無一郎に一度も会ってない有一郎

 「しのぶさんと幸せになってね!」

 「あの世だけど・・・僕達も幸せになるから」

 「我々は見守っているぞ」

 「皆、待っているよ」

 無惨との戦いの後致命傷を負い、治療する間もなく亡くなってしまった甘露寺に伊黒に悲鳴嶼・・・他にも亡き当主家族もいた。

 「邪魔をするな!亡者共!」

 掴もうにももう遅い。手を伸ばしても届かないくらいどんどん離れていき・・・

 「お兄ちゃん!忠雄兄さん!家に帰ろう!」

 上にある藤の花から禰豆子の声が聞こえ、更に腕まで出てきた。その手を握る炭治郎と

 「忠雄・・・私の元に戻ってきて!」

 しのぶの腕も出てきたのでその手を握る忠雄。その二人を離さないと言わんばかりに、善逸・伊之助・カナヲ・富岡・・・他にも多くの腕が二人を掴んで中に入れようとする。

 

 

 「行くな炭治郎!私の意志を継いでくれええええ!」

 

 

 必死に叫ぶが、もう炭治郎には聞こえなかった。忠雄には聞こえたので

 「いったいどうしてこんな風になったかは知らないが・・・今のお前には理解できないだろうな無惨。魂と魂でつながった絆がどれほど大きいものか、例え死しても俺達を助けに来てくれるこの大きな絆の力を・・・この絆の力がお前にもあれば、お前の意志をもしかしたら別のところで継いでくれる存在だって現れたかもしれなかったな」

 そう言ってやった。何しろ、その絆の力は他ならない無惨自身が一つ残らず断ち切ってしまったのだから・・・その言葉が聞こえた無惨は

 「だったら、だったら私は、どうすればよかったんだあああああ!!」

 忠雄に問いかけた。

 

 

 「お前はその答えを見てきただろうに」

 

 

 その問いに簡潔に答えて、忠雄は炭治郎と共に藤の花の中に消えていった。

 

 

 

 目を覚ます二人の顔を

 「お兄ちゃん!忠雄兄さん!」

 「忠雄!忠雄!」

 炭治郎の方を禰豆子が、忠雄をしのぶが抱き着いた。

 「皆・・・ごめん」

 「炭治郎、違う。謝るのは最初に言うべき言葉を言ってからだ」

 「・・・うん」

 そして、誰もが聞きたい一言を

 

 

 

      「ただいま」

 

 

 

 炭治郎が言い、無惨の戦いも長年続いた鬼との戦いも終幕を迎えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ・・・と、ここで皆がお帰り!というところを、

 

 「よっしゃああああ!無惨よ!私は帰ってきたああああ!これでしのぶさんとの甘い濃厚な生活が送れるううう!!があああははははは!残念だったな!俺の煩悩を甘く見たな!さああ、早速今夜からしのぶさんとイチャイチャぐちょぐちょぬちょぬちょ(放送禁止用語)をや」←いや、別に無惨はお前としのぶを引き離したいと・・・まあ、どうでもいいか。

 

 忠雄が案の定、読者の皆様のご期待通り台無しにしてくださった。ここから言葉がなかったのは、しのぶとカナヲの集団攻撃が始まったためである。忠雄がボコボコにされるそれを見て本当に平和が来たんだ。と富岡は思った。←それで平和を感じる当たり、彼も横島に毒されたな。

 ただ・・・しのぶの顔を見る限り、まんざらでもないみたいで攻撃も照れ隠しのようだった。もしかすると本当にこの日の夜熱い展開が期待できたかもしれないが・・・それは別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、そんな騒ぎの中で誰も知らないある家の中で

 「珠世さま・・・全て、終わりましたよ」

 涙を流す一人の鬼がいた・・・実は忠雄は彼の存在に気づいてた。無惨を倒したと言っても敵の鬼が本当にいないか確認もしないといけない中、寂しさと悲しみに浸る彼の邪魔を入れないよう敢えて自分に意識が行くようあんなピエロに出たのだ。

 何しろ・・・忠雄、いや横島は彼と同じ寂しさと悲しみを味わった一人だから。

 




 どうでした?いくつ分かりました?・・・答えは皆さんで確認をしてください!決して数えてない上にもしかしたら自分も知らない名台詞も書いてると思ってしまい、答えが書けないと言うわけではあります!←ありませんと書かない辺り認めている。
 え~~~、四話にわたって続いた胡蝶しのぶ編・・・まだ終わりません!ここまで書いたのなら、後日編+現代編分も書きたくなったのでそれを書いて完全に終わりたいと思います!←保証なし!


 次回分を書いた後はしばらく中止にしたいと思います。さすがに吉井明久君の方も書かないとまずいですし。それに・・・横島君のこの付き合ったらシリーズの中でR18に展開しそうな話を選んで、それを書こうと思ってますのでそっちに力を入れようと思ってます!いや~~、書かないと断言したのに書くときめちゃう辺り・・・ダメな作者ですね~~私って!←その通りだよ!


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胡蝶 しのぶと付き合ったら?後日編(鬼滅の刃)

 前回の決着編で書いた名言の答え合わせをします。

 諦めたらそこで死合(試合)終了(何)だよ←スラムダンク安西監督

 これはわかりやすいですね・・・でも、スゴイっすよね。あの漫画。ヤマオー戦はガチで試合の臨場感が半端なくてのめり込むんですよ。残り一分きった後の試合の流れ何て原作同様無言になってしまうくらいに。

 大丈夫だ。問題ない←どの原作から出たかマジで知らない。
 無惨(ソロモン)よ。私は帰ってきた!←ガンダムだったはずだけど、どこのシリーズかは知らない。

 すいません、こんな適当な使い方で。一応、今回の話にも名言を入れており、後書きに答え合わせをします!後、この後日編からは作者のオリジナル話にしてますので原作知識はほぼ無意味かと思います!


 無惨との戦いも終わり、何か月か経過した。産屋敷家には

 「残った柱はたったの三人になってしまいました」

 当主の輝利哉が生き残った柱の実弥・富岡・しのぶを呼んでいた。

 「鬼が全滅したことにより、鬼殺隊は意味を無くしました。本日をもって解散となります・・・今まで本当に、ありがとうございました」

 ずっと戦い続けてきた彼らに頭を下げて、心からお礼を言った。

 「そんな、頭を上げてください!」

 「産屋敷家の皆さんが立ちあげてくれたからこそ、戦ってこれたのです!」

 「そうです。前御館様も今のあなたを誇りに思っています!」

 「・・・本当にありがとう」

 柱の三人の言葉に涙を出しそうになる輝利哉に、

 「おお~~~い!おッ邪魔するぜええ~~!」

 空気が全く読めない忠雄が入ってきた・・・やはり、右腕は無くなっている。

 「「「・・・・・・」」」

 いきなり来た忠雄にキョトンとするしのぶ以外の三人。

 「・・・何の用なの?」

 正式な場に無作法丸出しで来た忠雄に頭痛を感じた恋人。

 「ああ、四人に頼みがあってな・・・鬼殺隊関係者をできるなら全員呼んでほしいんだ」

 「はあ?どうしてだ?つうか、片腕無くしてもお前変わらないな」

 「そもそも、今が・・・」

 実弥と富岡に呆れられる中、

 

 

 「前当主からの遺言を預かっているから」

 

 

 空気読めない発言第二弾・・・しかも、かなりとんでもない発言を出した。

 「ま、待て!御館様の遺言だと!」

 「ほ、本当なのか!」

 「ちょっと、私も聞いてないわよ!」

 「俺と前当主の二人だけの秘密だったからな」

 「じゃ、じゃあ・・・本当なんですか!と、父様の遺言は」

 さすがの輝利哉も、不意打ち発言に息子の顔を出した。

 「鬼に勝てたら皆に見せる約束だったし、あの人も出来るなら皆に見てほしいという希望だからな。すぐじゃなくてもニ、三日後でいいから頼んだぜ~~!」

 驚きを隠せない四人は、しばらく思考が停止したのは仕方のない事だった。

 

 

 

 関係者をできる限り呼んでほしいと言うのは、さすがにすぐには無理だ。だから、忠雄もすぐじゃなくていい。と言ったのだが、

 「・・・早いな。集まるの」

 次の日の朝日が昇った時には産屋敷邸にほぼ全員集まっていた。それだけ、あの当主に大きな信頼を彼らが持っていた証明でもある。←これが美神だったら自分と六道冥子以外来ないだろうな~~と思った忠雄である。理由はあの強欲上司が世界中の金を自分のものにしないうちに死んだなんて嘘扱いされ、香典狙いの嘘死亡報告と思われるため・・・人、それを詐欺という。というか、マジでしそう。

 「俺は昨日のうちに来たぞ!」

 「それより本当なの!」

 「忠兄!本当なのか!」

 「「「「「「早くしてくれ!」」」」」」

 彼らが普段見せない必死な顔で忠雄に迫る。それだけ、大きな存在だったという事だ。

 「あ、ああ・・・ただ、輝利哉君と娘さん達は悪いがこっちで見てくれないか?」

 そういって、柱裁判の時に当主が座っていたところから、彼らに広い庭に降りるよう言った。

 「おい!現御館様を地面だと!」

 「ここからが一番見やすいからだ」

 「・・・一つ聞いていいか?」

 降りてくれ。と言われた輝利哉は忠雄に尋ねた。

 「遺言なら聞かせる。じゃないのか?見せるとはどういう?」

 「「「「「「・・・あ」」」」」」

 遺言は死んだ人の言葉を聞かせるものだが、それを忠雄は見せると言った。前当主の遺言という言葉で落ち着けなかった彼らはそこに気付いた。

 「ま。まずは説明を聞いてもらおうか。いいか、今から前当主様の姿がここに現れる。何故?とかの疑問は聞き入れないし、ただただ見ていればいいから」

 これを聞いて、しのぶと富岡は文珠で何かすることに気付いた。

 「ただ、その姿は幻みたいなものだから話しかけても、触れようとしても一切反応はしない。向こうも話すだけだから黙って見聞きしているように、いいな」

 そう言って、縁側に置かれていたさっきまで輝利哉が座っていた座布団に文珠を一個置いた。

 

 

             『映』

 

 

 始めるぞ。の言葉と共に座布団に(全)集中すると、

 「「「「「「お、お、御館様!!!!」」」」」」

 本当にぼんやりだが、前当主の姿が現れた。

 「「「と、父様!」」」

 輝利哉と二人の妹は思わず動き出して抱き着こうとしたが・・・当主の映像なので空振りに終わり、奥の部屋にずざ~~っとおちる。皆、半信半疑だったがやはり実際に見ると騒いでしまう・・・何とか富岡と実弥の静かにしろ!で静かになった。

 『よし、いいぞ』

 姿は当主だけだが、忠雄の声が聞こえた。恐らく、これを映したときは見えない場所で指示していたのだろう。

 『ああ、わかったよ・・・それにしても、今から皆に言うことが残ってくれると理解しても何か独り言をいう気分だよ』

 『ははは、これもいい経験だと思って』

 『君は不思議な人間だよ・・・では』

 映像の当主は顔が少しずれていた。そこにその時の忠雄がいたのだろう。そして、輝利哉達が元の場所に戻った時に顔を前に向けた。

 『これを見ていると言う事は、鬼や無惨との戦いは勝ったと言う事だね・・・まずはおめでとう、皆』

 この言葉を言った時、思わず全員が頭を下げたのは仕方がない。尊敬・敬愛する当主からの褒め言葉は誰もがそういう行動をするものだ。

 『同時に私がその場にいないという事になるけど、気にしないでほしい』

 「気にしない・・・はい」

 輝利哉はいてほしい気持ちでいっぱいだったが、妹二人が左右から袖を握ったのでその気持ちを押し殺した。

 『私は毎日思っていた・・・君達が戦い、情報を仕入れ、武器を作り、鬼を倒す。本来なら私が一番前に出ないといけないのに、一番後ろに立っていた』

 「「「「「「そんなことありません!」」」」」」

 『鬼殺隊の皆のような力もなければ、技を出せる体力もない』

 「あんたが一番前に立っていたんだ!」←実弥

 『隠の皆のようにサポートできる力もない』

 「皆を慈しむ気持ちがあったからこそ、ここまで来たのです!」←しのぶ

 『刀鍛冶の皆さんみたいに、戦ってくれる皆の為の武器を作る事も出来ない』

 「あなたはその位置でいてくれるこそ我々は戦えたのです!」←富岡

 『そして、ここまでたくさんの仲間達が亡くなってしまった・・・父親なのに、輝利哉達と遊ぶことも出来なかった。本当に、申し訳ない』

 「でも、その皆の死をずっと悲しんでいたではないですか!父様は、とても素晴らしかったです!」

 言葉を出さずにはいられないとはこういうことだ。声を上げたのは四人だけじゃなく、皆も

 「「「「「「その通りです!」」」」」」

 頷いたり、賛同していた。

 『私は本当に幸せ者だったよ。ずっとずっと、私は妻や子供達だけじゃなく・・・皆の事も家族と思っていたよ。本当に・・・幸せ者だった』

 「・・・ありがとう、ございます」

 この一言は一体誰が言ったのか・・・だが、鬼に家族を奪われたものにとっては嬉しい一言だった。そして、ついに・・・

 

 

 

 『これからは、君達の時代だ・・・空からいつも見守っているからね』

 

 

 

 

 最後の一言を言った。この言葉にほとんどが涙を出して、思わず空を見た・・・多分、笑顔の前当主が見えていたのかもしれない。

 忠雄は終わりと思って、文珠をとろうと思った時に前当主の姿が消えたのだ。

 「(え?)」

 これで終わりと皆は思ったが、忠雄だけは疑問だった。終わったのなら文珠が壊れるはずなのだが、まだ壊れてなかったのだ。

 『これで、終わりだな』

 『ああ。ありがとう・・・これで皆にお礼を言えたよ』

 『後は約束通り、鬼がいなくなった時に見せればいいんだな』

 『頼んだよ』

 こんな二人の会話が聞こえてきた。皆は疑問に思ったが、

 「(まさか、効果が続いたままだったのかよ!)」

 当時の忠雄は録画する効果が終わったと思って文珠をしまったが、まだ続いていたことに気付いてなかった。

 『でもよ、本当にいいのか?こいつ(文珠)を使えば、あんたの病気は完治は無理でも病状を遅くするくらいならできるかもしれないのに』

 『いいのだよ。遅かれ早かれ無惨にはこの場所を知られることになる・・・そうなると真っ先に私を殺しに来る。だから、その時まで生きていればいいのだよ』

 『いつ来るか分からないからな・・・用意だけはしておけよ』

 『大丈夫、準備は整っているから・・・後、君は絶対に死なないでくれよ。私の遺言を皆に見せる大きな役目があるのだから』

 『ははは!愚問だぞ!柱全員から逃げ切った俺は逃げ足だけは自信ある!』

 『ははは。頼もしい言葉だよ』

 二人の会話・・・まるで友人みたいな会話だった。息子・娘・柱(元も含む)達は話し声しか聞こえないが、覚悟を決めながらも楽しそうな前当主の声に思わず忠雄を見た。そんな感じが分かる声を出させた忠雄が、特別な存在に少しだけ見えたためだ。

 『ん?どうした?』

 『やれやれ、君だけでよかったよ』

 『どういうことだ?』

 「(げ!まずい!)」

 ここから先の話し合いを思い出した忠雄は慌てて文珠を壊そうとしたが、

 「聞かせてくれ!お願いだ!」

 輝利哉の父の声をまだ聴きたい気持ちを表す表情を出した。それを見て、動きを止めた。

 『私の弱い気持ちを皆に聞かせなくて済むからね』

 「よわい・・・気持ち?」

 『本当に、助かったよ。皆を束ねる者がそれを見せるわけにはいかないし』

 弱弱しい声になる前当主にキョトンとする皆は、そのまま聞き続けた。忠雄は、覚悟を決めてそのままにすることを決めた。

 『死ぬ覚悟はもうできている。家族にもその覚悟は伝えた。だから後は私が皆の為に頑張る・・・それで十分、そう、十分・・・のはずだけど』

 『だけど?』

 この先の一言が

 

 

 

 『・・・ああ。やっぱり、死にたくないって思ってしまうね』

 

 

 

 誰にも聞かせたくなかった弱い気持ちである。これを言った時の彼の笑顔を忠雄は忘れない。

 『本当に、私って・・・ダメなやつだよね』

 文殊の効果はここで本当に切れた。予想外もあったが、これで前当主の遺言が終わった。初めて聞いた前当主の弱い気持ち・・・それを聞いて、

 「全く、本当にダメなやつだよな」

 忠雄が肯定した。その言葉に怒りの感情を出す皆だが、 

 

 

 「そんなの、誰でも思うっていうのにさ・・・言っても別に恥でもなんでもないのに」

 

 

 この一言に何も言えなくなった。

 「ま、上に立つ者の踏ん張りってことで、皆は受け入れてくれな」

 「・・・そうね。忠雄の言う通りだわ」

 「死にたくない・・・ち!死なせたくないも入っているくせに!」

 「御館様、誰も弱いと思いませんよ」

 柱の三人の言葉に全員が頷き・・・全員が同じ気持ちだったことに嬉しくなったのか笑顔になった。

 

 

 

 その後、それぞれ解散して各々過ごし、夜になったのだが・・・

 「ういおおおおお!!!」

 「待ちやがれ!」

 「止まれ!」

 「止まりなさい!」

 何故か、忠雄は柱三人から追いかけられていた。まるで、いつの頃の鬼ごっこのようだ。こうなってしまったのには二つの事件を話す必要がある。←かぐ告のナレーション風

 

 『柱達と忠雄の飲み会事件!』

 

 この四人と戦いの途中で柱を引退した元音柱の宇随天元の五人で、飲み会をすることにした。宇随は最初は最前線で戦ってない自分は参加しなくてもいいのでは?と言ったが、盛り上げ役として来い!と忠雄に言われて参加した。そして、店の一番奥の十人は座れる場所を予約したが、

 

         空し空忠空

          

         富空宇空実

 

 とこんな感じで座った。だが、これは現代のソーシャルディスタンスを意識したのではない。←皆さんはしっかり意識しましょう!

 「じゃあ、乾杯と行こうか」

 宇随の言葉に四人は頷き、

 『じゃあ、煉獄杏寿郎。時透無一郎。甘露寺蜜璃。伊黒小芭内。悲鳴嶼行冥の五人と・・・そして、ここまで散ってしまった多くの柱達に任務完了の報告と彼らの来世に幸ある事を願って』

 最後まで残った三人と引退の宇随に鬼ごっこで皆と仲が良かった忠雄の五人で

 『『『『『乾杯』』』』』

 彼らの来世を祝うために杯をあげた。実は料理は五人分だが、この杯だけは倍の十個用意していて、空の席の前に置かれている。そう・・・この「空」はこの五人の席という事だ。もし、この席に彼ら五人も本当にいたのなら

 

         甘し伊忠時

 

         富悲宇煉実

 

 という感じになる・・・もしかしたら「し」と「伊」の場所が変わるかもしれないが。←え?未成年もそれなりにいる?いやいや、いいでしょ!これくらい・・・こんな作者な人になってはいけませんよ!

 そして、第二の事件・・・

 

 『忠雄のナンパ計画ばれちゃった事件!』

 

 これは、飲み終わった後である。店を出た彼らは鬼もいなくなり気兼ねなく飲めるという事で、さすがにこの時は嫁達とよく飲むであろう宇随以外はかなり酔った。

 「う・・・まずいな、これは」

 「ひっく、う~~~、おお、玄弥!お前も飲め!」

 富岡がふらつき、実弥は周りにいる村人を弟と勘違いして

 「忠雄、今夜帰りたくないわ♥」

 「ぐぬううおおおmr:pkwp4あj9p!!」

 酔いで理性(エゴ)も低下し欲望(イド)が増加したのか忠雄に寄り添う大胆なしのぶに、彼女の胸の感触と言葉に思わず宇宙人語になる忠雄・・・そんな彼の手は彼女の尻にある。忠雄の方は行動だけは彼女と同じくイドに支配されかけていた。←すなわち、アホになるという事で~~す。

 「ははは、こんなに飲んだのは久しぶりだし・・・気分もいいな!」

 この五人の中では彼が一番飲んだのに普段と変わらなかった・・・まあ、酔った嫁達を介抱するために自然と強くなったのかもしれないが。←その介抱がR18になるのは自然だし、むしろ嫁達はそれ目的だった・・・ここだけの設定ですので!

 「・・・ん?何これ?」

 必死な忠雄を見て楽しむしのぶが、忠雄の懐に手を伸ばしたときある紙を見つけた。何かしら?と思い広げた。それには『鬼殺隊の女性達への声掛け順番!』と書かれていて、鬼殺隊の女性達の名前がずらりと書かれていた。

 「あ、あ、あ!それは!」

 忠雄はしのぶや甘露寺以外の鬼殺隊の女性達も調べていたが、この時代の日本はカメラや写真も出回っているが、鬼殺隊は使わないから名前と顔が一致してなかった。今回の前当主の遺言集会は、彼女らの顔と名前を一致させるために呼んだのというのも理由の五割くらいある。今までは鬼と戦うために最低限の話で済んでいたため名前を聞かなかった女性もいたが、これからは鬼も出ないし、自由にナンパが出来るので遺言集会でやっと女全員の名前と顔を一致させたのだ。

 しのぶが見つけたこの紙は、次の日から早速やろうと思っていた計画書でもあった。

 「(ゴゴゴゴゴ)私というものがありながら・・・(すら)」

 「ちょ、ああああ!ご、ご、ごめ(しゅ!)おわあああ!」

 「くたばれ、浮気野郎」

 「いやああああ!お助けえええええ!」

 「お!久しぶりだな!俺も参加するぜ!」

 「これで最後かもしれないからな」

 「おめえらまで参加すんなあああ!」

 愛する人の浮気行為計画書・・・しのぶの怒りは最大限に到達して、逃げ出した忠雄を追いかけた。二人の様子を見て鬼ごっこと思った酔っぱらった実弥と富岡もまた追いかけ始めて・・・

 「「「くらえええ!」」」

 「呼吸するかの如く技を出すなあああ!それとも何か!だから○の呼吸っていうのかあああ!」

 このような展開になったという事だ。

 「頑張れよ~~!」

 「てめえは止めんかああああ!」

 吉原の戦いで戦えない体になった宇随は、これから帰る嫁達を心配させないために参加しないで楽しそうに手を振った。そして、十分後には、

 「「「「「待てええええええ!!!」」」」」

 何故かかなりの人数が忠雄を追いかけていた。こうなった理由は遺言集会にある・・・忠雄達のように、今日くらいは当主の遺言やついに鬼殺隊終了という事で生き残った面々達で集まっておめでとう・ありがとう会を開いていた。

 そんな彼らの前を忠雄を追いかける柱達・・・日頃から耐久力としぶとさで鬼扱いされていた忠雄。そんな彼らに、

 「お前ら!最後の鬼退治だ!」

 「もちろん、本物ではないが必ずしとめるぞ!」

 「徹底的にやりましょう!」

 富岡達が声をかけたのだ。見るからに酔っ払いが面白半分でやっていることが分かったが、それでも柱の言う事に、

 「「「「「分かりました!」」」」」

 従った。というか、彼らも鬼全滅でテンションが高いのか、従うと言うより面白そう!で動いた。この中には、

 「やっぱり鬼イイイイイ!」

 「あいつを倒す最後のチャンス!」

 「禰豆子ちゃん!見ていてくれ!」

 「兄ちゃん!俺もやるぞ!」

 この連中もいたのは言うまでもない。竈門兄妹だけはテンションで動く彼らと忠雄が追いかけられている理由が理解できなかったため、参加しなかった。しかも、

 「のおおおお!!でも、ご馳走様!」

 「「「「「いやああああああ!!」」」」」

 「また、やっちまったあああ!でも、眼福でした!」

 「「「「「いなくなってええええ!」」」」」

 横島忠夫の本能なのか逃げる際に飛び込んだ建物が銭湯の女風呂だったり、隠の女性達の更衣室だったりした・・・これで明日のナンパ計画もおじゃんになるのは言うまでもない。というか、それ以前に

 

 「「「「「くたばれええええ!!」」」」」

 

 柱だけじゃなく、もはや竈門兄妹を除いた鬼殺隊全員との鬼ごっこに勝てるかどうかも怪しいが。そんな連中達が追いかけている中、

 「なあ、玄弥」

 「なあに?兄ちゃん?」

 「やっと鬼がいなくなったんだ・・・これからは今度こそ助け合うぞ」

 「・・・うん!」

 こんな兄弟愛が見れたり、

 「しのぶ姉さん」

 「どうしたの?カナヲちゃん?」

 「私、炭治郎に・・・姉さんと同じ想いを持っているかもしれない」

 「うふふ。だったら一緒に頑張りましょうね」

 姉妹愛が見れたりもした。

 

 

 

 

 ここまでの騒ぎになれば、

 「なるほど、この騒ぎは竈門忠雄を追いかけていると言う事か?」

 「・・・宇随からの烏の報告ではそのようです」

 当然、産屋敷家にも報告が入る。この騒動に元炎柱の杏寿郎の父・煉獄槇寿郎はまさか!と思い、真っ先に息子を家にいるよう言って産屋敷家に行った。輝利哉も夜に入ってくる報告と言えば、ほどんどが鬼出現の報告だったので真剣な顔で聞いたが・・・宇随の烏の報告に、二人とも唖然した。まさか、鬼殺隊のほぼ全員VS竈門忠雄の鬼ごっこだったとは予想外すぎる。

 「どうしましょう・・・鬼ではないですが、ここまでの騒ぎは村人達も不安がるのでは?」

 「なるほど・・・では、村人達には烏で鬼ではない事を伝えてくれ」

 「え?彼らを止めないのですか?」

 「ああ。続けさせていい。どうせ、止められん」

 「でも、確認してほしい。竈門忠雄を追いかけている連中はどんな顔をしていたか」

 その命令を受けて、困惑しながら烏に行かせて数分で戻ってきたのでその報告を伝えた。

 「ふふ、やはり楽しそうなやつらが多かったか」

 「柱達とかまぼこ組は何やら殺気すら見えていたようですが、どうしてこんな命令を?」

 「いや・・・本当に鬼が全ていなくなったことを改めて実感できたのだ。こんなくだらないことを楽しそうにしている・・・平和になった証拠ではないか」

 「そう、言われると・・・確かに」

 そう言って、襖を開けると

 

 「「「「「「待てえええええ!竈門忠雄!覚悟~~!」」」」」」

 「あ~~ばよ!鬼殺隊の皆~~!!」

 

 そんな声が聞こえた。

 「本当に竈門忠雄は不思議なやつだな。やっていることは理解不能でバカらしいが・・・皆の心をあんなに元気にした」

 「・・・そうですな」

 妻だけじゃなく、息子・杏寿郎を亡くした槇寿郎は酒で一時期現実を逃げていた時があったので、そんなことを言う輝利哉を理解した。

 「さて・・・そろそろ行こうか」

 「は!まさか、輝利哉様も参加するつもりですか!」

 「ははは!今日くらいはいいではないか!それに・・・」

 「「さあ、参りましょう」」

 「二人も賛成みたいだからな」

 だが、まさかこの三人も加わろうとしたことにはびっくりした。でも、

 『これが本来の姿なのかもしれないな』

 まだ歳が一桁の三人・・・産屋敷家の人間として見ていたからこそ、やっと本来の年相応の顔を出したことに槇寿郎は反省した。彼は自分が留守番するから行ってきてください。と伝えて、念のため護衛も数人出し、宇随にも烏を送った。

 「楽しみですね!」

 「鬼もいないので、ワクワクします!」

 外に出て妹二人のワクワクしている顔を見て、

 

 『これが父様の見たかったものですよね・・・たくさんの人達の笑顔。どうですか、今満足していますか?それと、我らはもっともっと長生きしてみせますので・・・そちらに向かうのは遅くなるので、そちらの全員集合はまだまだ先になります』

 

 輝利哉は頷きながらそう思った。

 

 

 

 ある屋根の上には、

 「「天元様!お迎えに参り・・・って、抜け駆けするな!」」

 「全く、あんた達は・・・」

 「「あんたは、天元様に抱き着くな!」」

 「あら?ばれちゃった?」

 宇随と彼を迎えに来た火花を散らす三人の嫁がいた。

 「まあまあ、喧嘩するなって」

 「「「・・・はい///」」」

 「それにしても、すごい光景だよな」

 「そうですね。少し前まではあり得ませんでした」

 「夜は特に気が抜けなかったですよね」

 「あんな騒ぎをする事は、本当に平和になったと・・・あら?烏。え!産屋敷家の三人も参加しているのですか!」

 「「「はあああ!?」」」

 「念のため監視をするように・・・分かりました。天元様にも伝えておきます」

 火花を燃やす三人の頭を撫でて諫める天元。そこに槇寿郎からの烏の伝言に驚く四人。

 「あ。いました・・・でも、隠の人がおんぶってますね」

 「それは仕方ないかと」

 「柱や鬼殺隊の皆でも追いつけませんですから」

 「俺も結局逃げられたな・・・ははは」

 「「「私が捕えてきます!」」」

 「いいって。こうした高みの見物するのも悪くないしな」

 「「「わ、わかり、ました///」」」

 ちょっとした一言に、夫のリベンジを果たそうと意気揚々とする妻三人を抑えた宇随。真っ赤になる三人が俯いた時、

 「な!」

 愛する夫が驚いた顔をした。

 『う、嘘だろ!』

 慌てて目をこすって、忠雄を追いかける連中を再度見た。

 『・・・どうなっているのか知らないが、ははは、あいつらも来たのか』

 これは彼以外見えなかっただろう・・・まさか、

 

 

 『今度こそ捕えてやるぞ!』

 『甘露寺さん・・・頑張ろう』

 『うん!さあ、伊黒さん!(手を握っている)』

 『速い・・・でも、負けない』

 『竈門忠雄の居場所は昔の俺だったが・・・こっちになるとは』

 

 

 この五人の姿も見えたのだ。肉体がない為、他の皆に比べてかなり見えにくかったが宇随には何故か見えてそんな声まで聞こえたような気がした。彼だけどうして見れたのかは彼自身も分からない。もしかしたら、妻達を助けたあの吉原の時に体に入った鬼の毒が禰豆子の爆血で燃やしたけど、燃やす前に及ぼした毒が肉体に若干の変化をもたらしたのか・・・それとも柱達の絆が見せたのか?そんな理屈などどうでもよかった。

 『お前らも、頑張れよ!』

 彼らに心の中でエールを送る。いきなり黙った宇随を見上げる妻達は

 「「「え?・・・て、天元様?」」」

 キョトンとした顔で顔を見た・・・何故なら、彼は泣いていた。だけど、笑っていた。悲しいのか嬉しいのかわからない・・・今まで見たことのない顔をしたからだ。そんな宇随は

 「お前ら、今夜は朝まで寝かさないからな♪」

 彼女らにとって極上の笑顔を送り、その言葉に目を輝かせた三人もまた極上の笑顔を送って元気よく返事をして頷いた。←これが三人の体に新たな命を宿した一夜であった。

 

 

 場面をしのぶに戻す。

 「何か大騒ぎになったわね」

 「ああ、ここまでの騒ぎになるとはな・・・しかも、輝利哉様まで参加しているらしいな」

 「いいじゃねえか!あいつを追いかけてた時も面白かったけど、ここまで楽しいのは今までなかったからよ!」

 この三人から始まった鬼ごっこが、今ではもはや鬼殺隊全員といってもいいほどの人数になっている。そもそもの根源は忠雄のナンパ計画を知ったことに嫉妬して怒ったしのぶからだったが、

 「私達は、何で忠雄を追いかけていたのかしら?」

 「そういえば何故だ?」

 「ま、大したことなかったと言う事だな!さ、続けようぜ!あいつをボコボコにするために!」

 「それもそうね」

 「負けっぱなしは趣味じゃない」

 「というわけで!玄弥!撃て!」

 「・・・え?ちょ!待って!」

 もはや、忠雄を痛めつけ・・・もとい捕まえられればいい。確かに大した理由ではなかったから、それでいいと結論を決めた三人。兄から忠雄を撃てと言われて焦る弟。

 「大丈夫だ!あいつは鬼以上に頑丈だ!何発撃っても平「蜂のように刺~~す!(どごん!)あほ!撃たれたら死ぬわ!そして、ゴキブリのように逃げ~~る!」・・・撃てええええ!」

 「え、えっと・・・ごめん(どおおん!)」

 「ぬお!あ、あぶねえええ!マジで撃つなああああ!」

 構わん!という実弥に蜂のような攻撃をして抗議して、また逃げる忠雄に一撃食らった彼は怒りに燃えて玄弥に撃たせた。後ろを見てないのに忠雄は見事避けた・・・向こうの世界でもマジで撃つ美神からの銃弾を伊達に避けてない。

 

 

 その後、攻撃が激しくなる中・・・

 

 

 「あ!ちょうどいいところに!ゆしえも~~ん!!助けて~~!」

 

 

 愈史郎の姿を見かけた。ヘルプを求めるが、

 「何だ、のび忠雄・・・って、何言った俺!ふざけるな、断る!」

 「何か、ノリいいな。いいじゃねえかよおおお!」

 断られるのがオチだが、忠雄・・・ではなくのび忠雄には切り札があった。

 「いつも煩い奴だな、お前は・・・そもそも、助ける理由が」

 「珠世さんの形見をあげるから!」

 「・・・どういうことだ?」

 「あの人の帯だ!無惨にやられた時に崩れた体から手に入れた!」

 珠世の形見という切り札が・・・無惨襲撃で珠世が首を斬られた時、落ちていく体から忠雄は斬られた帯の一部を手に入れていた。だが、これは元々愈史郎に渡すつもりだった・・・大切な人の物はずっと大切にしたい。その気持ちは痛いほどわかるからだ。

 だが、夜にしか行動が出来ない彼とはすれ違いが続いていた。

 「確かに珠世様の物だ・・・一回だけだぞ」

 「ありがとう!ゆしえもん!」

 「その名で呼ぶな!」

 文句を言いながら血鬼術を使い、彼らの視界から忠雄の姿を見えなくした。

 「「「「「「うおおおおお!覚悟オオオオオオ!!」」」」」」

 忠雄が傍にいるけど姿がみえないため通り過ぎてしまった。皆が走り去っていく姿を見て、

 「よっしゃ!ありがとう!ゆしえも・・・あれ!いない!」

 忠雄は姿を現した。とりあえずホッとしたので、ゆしえ・・・もとい!愈史郎に礼を言おうとしたが既に彼はいなかった。厄介人物ののび忠雄と一緒にいたくないからだろう。

 「は~~~。やっと一息」

 「よかったわね」

 「ああ。よか(だらだらだら)あの、しのぶはん。どないきてここにおるばっとんえん?」

 「途中から意味不明になっているわよ。全く・・・私は恋人よ。あなたのやろうとすることはお見通しなのよ♥」

 「そ、そうでっかん・・・ははは(だらだらだら)」

 姿を現してホッとする隣に何故かいたしのぶに、汗が止まらないのび忠雄。彼女から恋人という言葉が出たのに、嫌な予感の方が大きいのか気付けてない。

 「さて・・・(がし!)行きましょう」

 「いきまほうって!どこ(ぐしゃ!)ぎゃあああ!握っている手がいたい!なじぇえええ」←嫉妬の心は、人を強くする!それは、お前が一番わかっているだろ!

 しのぶの握る力に驚きながら、ずるずる引きずられるのび忠雄。まるで美神に引きずられる錯覚にとらわれる光景である。←あっちだと、ママに引きずられる本人!

 だじげでええええ!と叫ぶ忠雄を見ながら、

 

 

 

 『忠雄。あなたは本当にすごいわ。ずっと引きずっていたカナエ姉さんの死を断ち切ってくれた。前を向かせてくれた。そして、鬼に辛い思いを持った人達すらあんなに元気にしたのだから・・・とてもバカなことをするけど、全部それは私や皆が辛い顔をしないように、前を向くようにしてくれるあなたなりの優しさなのね・・・決めたわ。私、もう絶対に忠雄を離さないから。来世でも来来世でも、来来来世でも、絶対にあなたを見つけて結ばれる。どんな障害があっても、あなたを・・・永遠に』

 

 

 

 そんな想いを持って彼女は蝶屋敷に戻っていった。蝶屋敷の台所番人・神崎あおい曰く、最初は忠雄の悲鳴が響いていたが途中からしのぶの悲鳴か何かわからない声が響いたとのこと。←確認するために覗いた彼女は、何も見なかったことにして引き返した。あおいの顔が真っ赤だったのは言うまでもない。

 




 話し的には終わりに見えるけど・・・現代まで書けなかったああああ!また次回まで行っちゃったよ!まあ、いいか!では、名言答え合わせです!
 
 これからは、君(お前)達の時代だ。←FF10のアーロン
 ああ、やっぱり死にたくないって思ってしまうね。本当に私(俺)ってダメなやつだよね(な)←ハガレンのホーエンハイム
 待てえええ!竈門忠雄(ルパン)!覚悟(逮捕)~~!
 あ~~ばよ!鬼殺隊(銭形)の皆(とっつあ~~ん)!←言うまでもなく、ルパンと銭形のやり取り
 負けっぱなしは趣味じゃない。←アイシールド21の十文字
 ゆし(ドラ)えも~~ん!助けて~~!
 何だ(い)、のび忠雄(太くん)←すぐわかるドラえもんとのび太のやり取り。

 どうでした?全部わかりましたか?では、最後の現代編をお楽しみに!


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胡蝶 しのぶと付き合ったら?現代編・終(鬼滅の刃)

 後日談までと違って設定が変わっているので、現代編は結構苦戦しました。原作の現代編とは結構違う部分がありますので、そこをご理解した上で読んでください。
 後、今回の最初はある漫画の最初を参考にしましたので・・・しのぶの来世はキャラが結構崩壊してるかもしれません。


 あと、原作では現代編が一話しかないので他のに比べて短いです。


 時は流れ現代。一軒家なりマンションなりアパートなりビルなりと、今らしい日本へと姿を変えた。そんな中にあるマンションの一室では

 「さて・・・起きないといけないんだけど」

 この世界の竈門忠雄の来世に当たるこの世界の横島忠夫が目を覚ました。原作の彼とは性格は女好きなのは変わらないが、ボロアパートで一人暮らしではなくちゃんとあの家族と暮らしている。ただし、

 「まずは・・・この二人に起きてもらわないといけないんだよな」

 三人ではなく、後二人いて全部で五人家族となっている。その二人が、今忠夫と一緒に寝ているのだ。その二人というのが、

 

 

 

 「あの~~華菜(カナ)姉さん。信乃(しの)姉さん。目を覚ましてくれません?そして、出来るなら俺の腕を枕にしないでほしいのですが」←この後の彼女等は( )の中の名前を書く。

 

 

 

 胡蝶カナエ・胡蝶しのぶの来世であった。二人とも幸せそうな顔で寝ていたが、

 「あ、忠夫。お、は、よ♥」

 先に目を覚ましたのはカナの方だった。

 「あのですね・・・いつも言っているけど、腕を枕にするのはやめてほしいのですが」

 「女に腕枕して一緒のベッドで寝る・・・恋人みたいね♥」

 と言っているが

 「俺達は姉弟でしょう!後、いつもされているんですけど!」

 「うふ、恋人じゃなく夫婦ね♥」

 「ああもう!突っ込みきれない!(つうか、いつも理性が削られるううう!)」

 そう、この二人と忠夫は姉弟なのである。起きてもらわないといけないと言うのは、この二人が勝手に忠夫の両腕を勝手に腕枕にして添い寝している為、朝には両腕とも完全にしびれまくっているから体を起こせないのである。

 「そうそう、おはようの~~(ちゅうううううう)」

 「む~~~!(またかよおおおお!)」

 ここから先は効果音をつけるのをやめます。一応ちゃんと二人ともパジャマを着ているが、ワザとなのか胸の谷間が見えるくらいにボタンをはずし、更に思いっきり抱き着いて(濃厚な)キスをしている為その豊満な胸が忠雄に密着!となれば当然、

 「(ちゅば)はあ~~ご馳走様・・・あら?元気になったわね♥」

 「朝だからだよ!(ううう!でも、乳の感触も理由なのは否定できない!)」

 股間にテントが出来るのも仕方がない事だ。何しろ、カナとしのはとても美人なのだから。

 「うふふ♥私がすっきりしてあげようか?と言いたいけど、遅刻するからそれは無理ね」

 「(お願いします!と叫びかけたあああ!あっぶねえええ!)」

 「さて、本当に起きないと・・・後、しの。あなたも早く寝たふりはやめなさいね」

 誘惑する眼差しが危なかったことに冷や汗を流す忠夫を置いて、カナは部屋を出て行って

 「さすが姉さん。寝た振りに気付くなんて」

 「そのやり取り毎朝見てるんだけど?」

 むむむ。という感じのしのの顔つきを呆れた顔で見る忠夫。その呆れた弟の上に乗っかるしの。

 「姉さんだけずるい。私もキスをする」

 「ちょ!ま!」

 一秒後、忠夫は喋れなくなった。その理由は既に分かるだろう。←この時も理性をがりがり削られたのであ~~る。

 

 

 五分後にやっと忠雄は父と母とカナのいる居間に行くことが出来た。もちろん、隣には腕を絡めているしのも一緒である。

 「お、やっと降りて来たね忠夫」

 「全く、いつも遅いぞ。女といろいろあんなことやそんなことをしてから起きるなら、ちゃんと早めに準備をしておくべきだぞ。特に男と女の関け「随分実感のあるわかったような口調だね?(ゴゴゴゴゴ)い、いや!着替えなどの時間がかかががががが!いだだだだ!!(ギリギリギリギリ!!)」

 父親・横島大樹の自爆に反応した母親・横島百合子だが、こちらの旧姓は胡蝶であり彼女が竈門忠雄と胡蝶しのぶの血を引いている。百合子が頭を掴んで握りつぶす感じで力を込めていくので、大樹はぶっ倒れながら汗をだらだら流して言い訳して何とか許してもらえた。←許さなかったら、神威の断頭台とマッスル・スパークを喰らっていただろう。

 この二人の漫才を毎朝見ている三人は軽く流した。

 「おはよう、忠夫。ご飯ならできているわよ」

 「あ、ああ。ありがとうカナ姉さん」

 「・・・あ~~ん」

 「あ、あ~~ん」

 「ふふ、しの。あ~~んで私に対抗する気?そんなことをしたら・・ちゅううう」

 「ふっぐうううう!」

 食卓に座った忠夫にカナの作った朝食をあ~~んで食べさせるしの。料理のアドバンテージを持つカナに必死なしのである・・・それに便乗したカナが口移しで食べさせた。とてもびっくりした忠夫は、ただただ受けていた・・・隣にいたしのは背後に炎を出している。

 「ははは!母さん俺たうごご!」

 「(ずぼ!)さて、これで食べ終わったね。さっさと行きな!」

 大樹の言葉に残っていたおかずを彼の口におしぼりを無理やり突っ込む百合子。これは照れ隠しではなく、さっきの言い訳の怒りがまだ残っていたためだが、その程度で許す辺り少しは照れていたのかもしれない。

 

 やっとマンションを出た時、

 「あ!おはよう三人共!」

 「今日も元気だね」

 甘露寺の来世と伊黒の来世と出会った。同じマンションなのでいつも会う。

 「おはようございます。私達同様熱々ね」

 「姉さんじゃない。私と忠夫が熱々」

 「も、もう!そんなこと言わないで!!」

 「・・・///(嬉しい)」

 前世では死ぬときにやっと恋人同士になれた二人が、現代では既に夫婦になっていた。そんな幸せ満載な夫婦に挨拶をして、三人が歩く途中で、

 「やっほ~~!今日も熱々だね~~!」

 「ぐぬぬぬ!忠夫が憎いいいい!」

 禰豆子の来世・我妻燈子と善逸の来世・我妻善照にも出会った。前世では結ばれた二人はここでは血の繋がった兄妹・・・善照は両手に花(バラの方が正しい)の忠夫に嫉妬を燃やしている。

 「お兄ちゃん。見苦しいよ」

 「うううう!ぐやじいいいい!」

 「ふふふ♥~~忠夫♡」

 「お互い、連れ子だったのがよかった」

 「(のおおおお!二人の胸の感触が更にいいい!)」

 善照の悲しむ姿に呆れる燈子。そんな彼女にいつもならナンパをする忠夫だが・・・腕を絡めている姉妹が彼の動向に気付いたのか先手として胸の谷間に押し込むようにさらに強く抱きしめる。大慌てになる忠夫は必死に削られたガラスな理性をフル稼働させるので、ナンパをする余裕がない。

 実は大樹と百合子は再婚同士であり、大樹は忠夫を百合子はカナとしのをお互い連れ子として連れて来たから、しのの言う通り忠夫と姉妹とは血は繋がってない。彼女らがここまで大胆にできるのはこれが理由だが、忠夫はあっちの原作通り迫る女性には弱いし、既に姉と見ている二人を女性と見ることを本能ではできても、理性が出来ないためおどおどしている。

 再婚前のパートナーとは百合子の方は性格の不一致で別れたと思えるけど、大樹はどう考えても浮気三昧で別れた以外考えられない作者である。←因みに何でお互いの連れ子で弟にべったりというキ○シスな設定なのかというと・・・そっちの方が面白そうだから!

 

 七人が登校する途中で、

 「あ。おはよう」

 「あ~~、おはよう♡カナタ君!」

 カナヲの来世であり、炭治郎とカナヲの血筋を引く竈門カナタと会って恋人の燈子の嬉しそうな様子に、善照がますますしっとマスクがかぶれそうなくらいに嫉妬に燃えたり、街頭テレビに何とこの現代まで生存中の産屋敷輝利哉や伊之助の来世・嘴角青葉が研究者として活躍をしているのが映ったり、

 「「せんせ~~はやく~~」」

 「ま、待つんだ!そんなに急がなくても!」

 幼稚園では強面だけど、子供達にあせあせな悲鳴嶼の来世がいたりしたのをいつもの風景みたいに流して登校した。

 

 

 

 そして、時間が経ち放課後になったが、忠夫は一人で走っていた・・・その理由が、

 「待つんだ!逮捕する!」

 「おおい!何故に俺が逮捕されるんじゃ!」

 「覗きの現行犯だ!!」

 「ふざけんなあああ!前はしてたが今はしていないわ!」←二人の姉が覗きをしようとしても超人的な女の勘で阻止される。

 「「逮捕する!」」

 「何故じゃああ!後、パトカーの速度を上げんなああああ!」←というか、前は覗きをしてたとその言葉で捕まえない警察はいない。

 パトカーに追いかけられているからだ。しかも、そのパトカーには不死川兄弟の来世が乗っていた。←作者はこの二人はパトカーよりノーヘルでバイクを走らせる方が似合っている気がする。

 「あの、先輩・・・あいつって本当に人間ですか?」

 「俺もいつも疑問に思っている。こっちは時速七十キロで走っているのに追いつかない・・・しかも、あいつの走り方はでたらめすぎる」←ゴキブリ走りなのは言うまでもない。

 「これなら、今朝問題行動した竈門少年の方がよっぽど楽なのですが」

 「俺も思う・・・だが、あいつは絶対に捕まえてやらないと気が済まないんだ!」

 やはり、ここでも実弥と同じ性格の来世は目が燃えていた。それを見た後輩の玄弥の来世はちょっと呆れていた。

 約十分間追いかけっこしていたが、全く捕まえられなかったのでついに奥の手

 

 

 「皆さん!その男は犯罪者です!捕まえあ!(がし!)おいこら皆、捕まえろおおお!」

 

 

 周りの皆にも頼んだ。最初は玄弥の来世だが、途中から実弥の来世が声を出した。

 パトカーとそれだけ追いかけっこしても捕まらないとは・・・どうやらこの忠夫は原作と同等の逃げ足とスタミナが備わっているようだ。

 その声に最初に反応したのが、

 「おおおおお!ここで頑張れば俺に惚れる女が出来るううう!!晴れてリア充に仲間入りだあああ!」

 善照だった・・・リア充になれるかは別なのだが、気合が入っているのならいいだろう。

 「犯罪者だと!皆、警察に協力しよう!」

 「「「きゃあああああ!さっすがあああ!!」」」

 この騒動にアイドルとなっていた宇随の来世が偶然食レポをしていた時に出くわし、撮影連中がしっかり逃げる忠夫を映した。そして、皆に協力を頼んだところをファンの女性達が嬉しい悲鳴を上げた。←その中の三人が前世の彼の妻の来世だったのもお約束だ。

 しかもこの食レポは生中継でもあったので、

 

 「「「「「「待てえええええええ!」」」」」」」

 

 宇随の来世の一声に一気に追いかける者が増大してしまった・・・まさか、半分以上は覗きが理由でここまで追いかけているなんて思ってないだろう。

 「おいこら!警官が数の暴力を使っていいのか!」

 「逮捕だ逮捕!」

 「後輩!撃て!俺が許す!」

 何となく、前世の最後の鬼ごっこを思い出させる実弥の来世の言葉。だが、それは、

 「「「待てえええええ!」」」

 正義を目指す子供達(富岡達の来世)の追いかける姿や、

 「待つんだ皆!こういうことは大人に任せておきなさい!」

 「「「悪い人を捕まえるぞ~~~」」」

 公園で遊んでいたところを、悲鳴嶼の来世が逃げる横島を見て子供達がいきなり追いかけていくのを見て慌てて追いかける姿や、

 「「あ!わあああ~~!」」

 「全く・・・ちょ、二人とも犯罪者を見て笑ったの?」

 「ねえ、追いかけようか」

 「うん!みんなやっているし!」

 「ダメよ、こういうことは「「それええええ!」」あ!待ちなさい!」

 双子のおちび達(時透兄弟の来世)の手を握っている母親の手を兄弟が離して駆け出す姿や、

 「あ!忠夫さん!どうしたの?」

 「横島、どうして走っているんだ?」

 下校中の竈門炭治郎の来世・竈門炭彦と煉獄杏寿郎の来世・煉獄桃寿郎が何と忠夫と同じ速さで走っていて、彼らもまたパトカーが追いつけない速度だった。

 「俺にもわけがわからんわ!」

 「そうか~~。パトカーもいるけど何でだろうね?」←忠夫はともかく、こいつは自覚なし。

 「う~~む、二人の体力と脚力はすごいな。やはり二人とも部活やったらどうだ?」

 「断る!下校の時は一人で帰りたい!」←原作通り、姉二人は女子高の為途中で別れている。その為、部活をしたら帰る時間が遅くなるため二人が確実に校門で待ち伏せをすることを読んでいた。

 「勉強で疲れて寝たいから断ります」

 「そうか」

 そんな会話をしながらも、速度を緩めない三人。←桃寿郎よ。それであっさり納得するか?

 「先輩・・・全然追いつけません」

 「くそ!必ず捕まえてやる!本部にも応援だ!」

 「そ、そこまでしなくても」

 「竈門炭彦はまだいい!だが、横島忠夫は何が何でも捕まえなければ気が済まない!」

 ついには警察本部にまで応援を頼む羽目になった玄弥の来世。でも、本部の人達はああそう。と言って流したらしい・・・忠夫を捕まえる事に燃えている実弥の来世の性格をよく知っているからこそだろう。

 「ねえ、後ろがとても騒がしんだけど?」

 「ふむ、皆が走ってくるがどうしたんだろうな?」

 やっと忠夫を追いかける皆の存在に気付きながら、二人は次の角を曲がっていった。

 「おいこら!なぜ逃げる!」

 「いや、俺達こっちが家だから」

 「頑張れよ!」

 結局、三人から一人になった・・・炭彦と桃寿郎を追いかける者は誰もいなかった。テレビで忠夫がターゲットみたいに映されたので無理もない。

 「そんなこったろうと思ったわ!どちくしょおおおおお!誰か助けんかいいいい!」

 と、叫んだ。

 

 

 そんな叫びを家の中でテレビを見ていたある人物が聞いた。

 「・・・全く、あいつ(竈門忠雄)そっくりだな」

 絵描きとして活躍している愈史郎である。常に描く絵は敬愛していた珠世のみであり、もはや写真と間違ってしまうくらいにその絵はすごいものとして有名になっている。

 そして、忠雄の叫びを同じくテレビでもう一人聞いていた者がいた。

 「・・・本当に、懐かしい」

 あの鬼の戦いの時からずっと生き続けてきた産屋敷輝利哉である。愈史郎は鬼なのでその姿はずっと変わらずのままだが、輝利哉は人間で超高齢者の為、かなり年老いた姿となっている。

 「鬼という脅威がいなくなったら、今度は人間同士で殺し合いを始めてしまって」

 「悲しいかな。戦争で数多くの命が亡くなった。いったい何のために、人々の平和をあの時守ってきたのかわからなくなった時もあったの」

 「人間をむなしい生き物と思った事もあったが、珠世様はそれでも人への想いを持ち続けた」

 「父様の努力も無駄。一番恐ろしいのは鬼ではなく人・・・と感じたこともあったけど、長く生きていえばこうした事もあるのだな」

 会話しているようにみえるだが、両者共に別々の家なので思いふけりながらの独り言である。だけど、そんな二人の言葉が、

 「「ずっと生き続けてきたが」」

 重なる瞬間があった。それは・・

 

 

 「「あの鬼ごっこは昨日の出来事のように思い出せるものだ(じゃ)な」」

 

 

 まさに忠雄VS鬼殺隊ほぼ全員の鬼ごっこを思い出した時である。愈史郎はやれやれと思いながら、輝利哉は嬉しそうに思い出して・・・窓から聞こえる騒ぎを聞いていた。

 

 

 

 そんな鬼ごっこで前世同様追いかけられている横島忠夫は、

 「いい加減に諦めんか!」

 と叫びながら後ろを見た途端、

 「・・・え?」

 キョトンとした顔になった。忠夫が見た彼らが

 

 『何で・・・昔の服を着た皆に見えたんだ?』

 

 追いかけてくる連中があの鬼殺隊の服を着たように見えたのだ。実は、この時忠雄を追いかけていたのは何の偶然か奇跡か妙縁奇縁か・・・かつての鬼殺隊に参加していた人達の何かしらの縁があったり、血筋だったりした人達だった。

 そんな皆の姿はすぐに元に戻ったが、忠夫はそれが見えた瞬間

 『何だ・・・不思議とこみ上げるこの気持ちは』

 忠夫の中である気持ちが湧き上がってきた。竈門忠雄としての前世の記憶が・・・ずっと追いかけられていたが何だかんだで楽しかったあの鬼ごっこの記憶が今世の横島忠夫に影響を与えたのだろう。すると、さっきまで逃げていた必死の形相が

 「・・・ぷ」

 徐々に

 「く、くくく」

 笑顔になってきて・・・思わず、

 

 

 「『あは、あははははは!!!』」

 

 

 笑ってしまった。もし、この笑っている忠夫を愈史郎と輝利哉が見ていたら間違いなく忠雄が笑っているの思う・・・いや、『』はこの二人がテレビで見た時に実際にそう見えて、忠夫が過去の忠雄にダブって見えて笑った声である。

 その笑顔のまま後ろを見て、

 「あっばよ~~~!俺を捕まえられるものなら捕まえてみやがれええええ!」

 挑発した。それを聞いた皆は

 

 

 「「「「「絶対に捕まえてやる!!!!」」」」」

 

 

 より一層気合を入れて追いかけてきた・・・約一名の警官はマジで発砲した。テレビで忠夫を捕まえろ!な、生中継をやっていることに帰宅した炭彦と桃寿郎が気づいて今度は追いかける側に回ったが、それでも逃げ続けた忠夫である。

 

 

 

 その頃のカナとしのは、

 「相変わらず騒がしいわよね~~私達の弟は」

 「そこも魅力的なんだけど♡」

 この騒ぎを聞いて楽しそうに下校中だった。

 「帰ってきたら一緒にお風呂に入って慰めてあげようね」

 「そうね。た~~っぷり、疲れをとってあげないと」

 いやそれは余計疲れるだろ。というか、一緒に入る弟が羨ましいいいい!と竈門炭彦の件(最終回参照)で朝余計な苦労をした帰宅中の村田先生(作者思う・・・独身)が思った。

 会話の内容はともかく、二人はとても美人姉妹でありいろんなところから視線が来る。もちろん、

 「ねえねえ、ちょいと俺達と遊ばない?」

 こんな下品でダメでFFF団レベルなナンパもしょっちゅうだが、

 

 「「私達は愛する弟に身も心もあげる予定なのでごめんなさいね?」」

 

 こっちは完全に司波深雪レベルのブラコン発言をして退散させる。これを聞かずに力づくで連れて行こうとする輩ももちろんいたけど、両者共に剣道を嗜んでおり玄人レベルでも手こずるくらいに実力があるため問題ない。

 見事ナンパを撃退して、下校途中に

 「そう言えば、私達って忠夫の事をどうしてこんなに好きになったんだったかしら?」

 「・・・確か、あれよね」

 どうして自分達がここまで忠夫に女としての愛情を持つようになったのか疑問に思った時、丁度その答えが目の前にあった。そこにあったのは・・・沈もうとする夕陽だった。

 「そうだったわ。夕陽を見た忠夫の姿に心を奪われたんだったわ」

 「とても悲しそうな顔で沈むまで見続けて・・・あの顔を見た途端、とても包み込んだ上げたい気持ちになったわ」

 「そこから一気に結婚したい気持ちにまで燃え上がらせてくれたのよね」

 「でも、忠夫はどうして夕陽でそこまで辛い気持ちを持つのかしら?特に悲しい想い出があの夕陽にある何て聞いたことないのに?」

 これは前世の竈門忠雄の想いが来世の横島忠夫に引き継がれたようなものだ。これに関して疑問に思う姉妹だが、当人の忠夫に聞いても分からないだろう。それほどまでにあの恋人の記憶は強く、辛かったという事だ。

 「ねえ、しの」

 「何?カナ姉さん?」

 「あなた、これから先どうするの?」

 「どうする?とはどういう意味?」

 「私もそうだけど、あなたはこれからも忠夫を愛し続けるの?」

 「もちろんよ。絶対にあきらめない。絶対に結ばれるわ」

 そんな自分達の気持ち・・・カナもしのも諦めない。

 「だったら、あれを決行しないとね♥」

 「分かったわ」

 いったいあれとは何か?・・・いや、もう書かなくても分かるだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 さて、鬼ごっこはどうなったかというと・・・

 「が、がはははは!どうだ!逃げ切ったぞ!」

 忠夫の勝利であることは言うまでもない。身体能力は炭彦・桃寿郎の方が上だが、逃げる執念だけは忠夫が何倍も上だった。前世でも何回も続いた柱達の○の呼吸を使った鬼ごっこで無事に逃げ切ったのだから・・・そして、家に帰ると

 「ただいま~~~」

 「おかえり、忠夫♡」

 「待っていたわ♥」

 『な、何だ!これ以上ないくらいの不安度マックスの姉ちゃん達は!』

 この二人に捕まってしまうのも言うまでもない・・・今世でも前世でも全く変わらないオチで捕まるのが実に忠夫らしい。

 「ちょ!何で裸エプロンなんだよ!(ま、まずい!ただでさえいつもやるエロ本・エロBD鑑賞をこの二人に阻止され続けたから、こんな誘惑見え見えな姿を見ると股間がバーストする!!)」←裸エプロンの二人を想像した読者よ・・・君らは間違ってない!

 「あら?聞いてなかったの?父さんも母さんも出張で一か月は留守なのよ」

 「だから、しばらく私達三人だけよ♥」

 「いや、姉弟でそこから先の事をやりただめ!!」←やりたいけどダメだって!

 「やりただめ?・・・ああ、やりたいけど裸じゃないとダメってことね♥」

 「ち、ちがあかん!」←ちがうわあああ!そんなことしたらあかん!

 「ちがあかん?・・・違う!俺が脱がせたいから二人が脱いだらあかん?忠夫・・・積極的♡」

 「ああもう!言いたいことが違うわああああ!!(いかん!これ以上は絶対にイド(欲望)がエゴ(理性)をぶち壊すのが目に見える!)」

 さすが忠夫。自分の事を本能でよくわかっている・・・そして、

 

 

 『『うふふ、覚悟なさい。た、だ、お♥ここで決めさせてもらうわ♥』』

 

 

 この二人も自分の事をよくわかっている。

 「もし、どうしても私達とそういう関係になりたくないと言うなら」

 「私達の数年分の想いを全部受け止めてもなお耐えられたのなら諦めるわ」

 「まさか、ずっとスルーし続けるなんていうひどい事はしないわね?そうよね?」

 「むしろ忠夫は受けないといけないわ・・・さあ、早速やりましょうね~~♥」

 忠夫の股間の刀がもうバッチリな状態なのを確認して、二人は抵抗する忠雄を無理やり家の中に入れて扉を閉めた。

 

 

 一応書こう・・・あれとはもちろん既成事実の事である。親二人が出張でいなくなるこの時を二人は狙っていた。そんな二人の狙いを

 『お前ら、頑張れよ!』

 『私達に任せな!』

 大樹と百合子ももちろん知っていた。この声は今朝三人登校する際に二人が出した声だ。忠夫はカナとしのの密着に焦っていたため聞き流していたが、姉妹はちゃんと聞いていた。そして、親二人の意図を理解したからこそ既成事実に踏み切ったのだ・・・あの二人が出した言葉は

 

 『お前ら、(子作り)頑張れよ!』

 『(あんたたちの結婚は)私達に任せな!』

 

 という意味だったことに。この三人の事をばっちりしっかり分かっていたのはこの親達だった。果たして忠夫はどんな未来を進むのか?この二人とぐっちょんちょんなしっぽりぬっちょりな関係になるのか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 それとも

 

 

 「横島忠夫さん!私、ルーシー・カルオラと申します・・・あなたの事が好きです!恋人を前提に付き合ってください!」

 

 

 次の日、(真っ白な)忠夫の高校に転校してきたあの女性に瓜二つのこの女性と結ばれるのか?はたまた、美神玲子似の女教師か、おキヌ似の同級生か、シロかタマモ似の後輩か・・・それはR18の話。←やるかは未定!

 




 最初のカナとしのの弟の忠夫にああするのはキスシスを参考に、たくさんの皆から追いかけられてもなお笑ってしまう忠夫はトライガンマキシマムを参考にしました。


 今回でついに胡蝶しのぶ編完全終了です!ああ、長かったああああ!


 以前書いた通り、しばらく横島忠夫シリーズは中止します。ずっと、R18の吉井明久シリーズに集中したいからです。また・・・いつ出すかいまだ決めてないですが、R18横島忠夫を出すつもりなのでそっちにも集中するためです。





 一応、次回どの原作をやるかだけは書いておきます・・・名探偵コナンです!


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ハロウィン特別企画!女装コンテスト!

 お久しぶりです!二か月ぶりです!後ちょっとでハロウィン終わります!でも、これを出します!


 注意!心臓の弱い方は決して最後の方は見ないでください。悪夢を見ます。


 え~、読者の皆さま。この度はこの話を読む決意を持っていただき、誠にありがとうございます。最近、吉井明久R18に半集中してダイの大冒険予測に全集中していたために、こちらの話を疎かにしてしまいました。

 その為、本日はハロウィンという事で今までこのシリーズで出してきた原作の主人公の女装コンテストを開きたいと思います!

 

 

 「・・・何がという事じゃ!全然眼福じゃないだろ!」

 

 

 因みにコンテストという事なので、審査員が私作者と横島忠夫の二名で行いたいと思います。因みに主人公たちは強制参加させているのでご安心ください。

 「仮想コンテストをやると聞いて、どれほどの美女達のきわどいコスプレを見れると思って煩悩全開して(途中で鼻血も出して)来てみれば、何故に女装なんだ!」

 え?だってお前は今までの話の中で美女のきわどい姿は愚か、出すのは決定したが投稿も完成もどっちも未定の横島忠夫と付き合ったら?R18版な事を見えないところでやってきたじゃないか。見飽きていると思って。

 「美女のコスプレ・ヌードを見飽きる男がどこにいる!つうか、早くR18を書きやがれ!」

 という、横島のエロの溺れて溺死しそうなR18版の完成の話は星空に投げ飛ばすとして、代表者の皆さまが待っているので始めたいと思います!

 「星空に投げ飛ばすって、書く気ないじゃねえか!!」

 失礼な!ヒロインを決めるのに時間がかかっているんだ!←二か月以上たってもマジで決められないダメ作者である。

 では、ルールを説明します。

  1、作者と横島はそれぞれ五点の持ち点があり、十点満点が出れば優勝。

  2、六点以下と判断されたら、出場者は問答無用で落とされる。

  3、落とされた出場者は苦しみを味わう事となる。

 以上!では始めます!

 「ああもう、どうにでもなりやがれ!」

 

 

 

 

 では、まず1番目は、この作品の記念するべき第一話のヒロイン・七草真由美が出る原作・魔法科高校の劣等生の主人公!言わずもがなチート一歩手前な能力を持ち、妹溺愛主義なこのお方!

 

 

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

 

 表情をあまり変えないで声も出していませんが、明らかに私に自身の魔法・分解をして亡き者にしたい雰囲気を出しまくっている司波達也君です!そして、彼が着ている衣装は彼がこの度原作で卒業をした一高の女子制服だ!まあ、一番初めなので露出は控えめだ!

 「・・・・・・か、辛うじて、見れる!」←と言いながら、完全に顔をそらしている忠夫。

 さあ達也君!深雪さんと婚約をして原作も高校編が完結をして、新シリーズがこれから出るらしいですが深雪さんとの仲の進展の意気込みとこれからの新生活についての思いをお願いします!

 「・・・普通は衣装の感想を聞かないか?」

 おおっと!コメカニに青筋を浮かべている達也君!さすが冷静!シルバーホーンの銃口を私作者に突き付けながらその疑問を口に出す!ははは!ご安心をちゃんと感想は

 

  作者・1点

  横島・1点

  二人の感想・面白味が足りない。

 

 この通り、出したから!というわけで、落ちてもらいまあああああす!←達也の足元に突如落とし穴が出現。彼は落ちていった。

 「・・・必ず殺す!」

 「それより、この突如現れた落とし穴の先ってどうなっているんだ?」

 いや~~、感情を出して睨む達也君ってあんな顔だったんですね。←九校戦で深雪君のCADに細工された時の怒りに燃えた達也君の顔と思ってください。

 さて、横島君。ちょいとこのテレビに注目!

 「このテレビって、東方ヒロイン達の争奪戦に使っているテレビじゃねえか!」

 ハハハ!覚えていたか!まあ、画面を見なさいって!

 

 

 『お、お兄様!な、何故に一高の女子用の制服を!』

 『違う!俺が着たくて来たのではない!』

 『・・・ああ、さすがお兄様。とてもお似合いです♥』

 『・・・み、深雪?ど、どうしたというのだ!何やら目つきが怪しくなっているぞ!』

 『お兄様、お兄様はその服を着たくて着ているのではないのですね♥♡』

 『そ、そうだが・・・その手つきは何だ?それに、俺の本能が危険といっているのだが』

 『ご安心を。お兄様はその服を脱ぎたいのですよね?お兄様に着替えの苦労をさせるわけにはいきませんので、私が脱がせてあげるだけです♥♥♡』

 『語尾の♥が増えるたびに狂気の笑顔になっていくぞ!正気に戻れ!後、着替えは自分でやる!』

 『大丈夫です♪私も脱ぎます。これで平等ですね♥♡♥♡』

 『欲望まで入ってきている!しかも、話がかみ合ってない!お、落ち着くんだ深雪!!!』

 『さあ・・・リーナがアニメに出て私のお兄様に近づいてきて、ほのかがどうしてもお兄様を諦めてくれなくて、更にネタバレですがあのメイドロボに抱き締められたときの温もりを全部洗い流さなくてはなりません。そう・・・私の体で全部何もかもを洗い流しますから安心して身を委ねてください♥♥♡♥♡』

 『待て待て待て待て!頼むからやめてくれえええええ!』

 

 

 ここから先は野暮なので、消すとしましょう。コンテストの続きもしないといけませんからね!

 「なあ、達也がかなりキャラ崩壊してるんだが?」

 ははは!ここは特大級の番外編だ!だから、決してあり得ない原作キャラな性格に設定しているからキャラ崩壊だってするのだ!まあ、深雪ちゃんは崩壊してないからいいだろ。←原作でもかなり執着していたから問題ないよね!

 

 

 では、続いて二人目と参りましょう!この人は横島君に負けないくらいのドスケベ根性の持ち主!将来の夢はハーレム王になること!だけど横島君と同じくらい誰かを守るために命を懸けられる特大のエロ本脳のハイスクールD×Dの主人公!兵藤一誠だ!

 「おいこら!俺は女の裸やこう言ったコスチュームを着た部長や朱乃さんやグレイフィアさんを見たいんだぞ!俺が着たら単なるネタキャラだろうが!」

 何を言う!お前は横島レベルのネタキャラだろ!

 「待てこら作者!俺とあいつを一緒にするな!」

 「それはこっちのセリフだ!」

 「「そもそも、こいつと同類扱いが末代までの恥だ!」」←お互い相手を指さす一誠と横島

 十分に同類だろうが・・・さて、肝心の一誠君の衣装ですがイリナちゃんが着ていた教会用のぴっちぴちの戦闘服だ!うんうん、さっきの達也と違ってネタキャラらしく笑われるんだ・・・よし!読者の方もこの姿を妄想して笑って「「「「おろろろろろ」」」」間違いなし!

 「おい作者!今の読者様の吐いた声が聞こえなかったのか!」

 「そもそも何で俺がこんな目に合うんだよ!」

 (魂が)エロい兄弟の文句は聞き流して採点と参りましょうか。横島君、ちゃんとつけろよ。

 「「兄弟じゃねええええええ!」」

 

  作者・2点

  横島・1点

  感想・ちゃんとネタに走ってほしい

 

 というわけで、罰げ~~~~む。さあさあ、テレビに注目!←罰と言った段階で落とされた一誠。

 

 『いって~~~。ここって何だ?』

 『おや?一誠君ではないか。どうして僕の部屋に?』

 『え。な、木場!ここってお前の家か!』

 『そうだけど、どうして教会の戦闘服なんか着てるんだい?』

 『これは俺が着たくて着たわけじゃないんだ!じゃ、じゃあ、悪かったな!邪魔した!(何か目がやばい!怪しく光っている!)』

 『ダメだよ一誠君。あんな邪悪な連中の服を着ていては、一刻も早く脱ぐべきだ』

 『だから!自分の家で脱ぐために帰るんだって!』

 『僕の服を貸すから今ここで脱ごうね。手伝ってあげるし、それに汗だってかいている。一緒にお風呂に入ろう。背中を流してあげるよ』

 『いやあああああ!部長~~!朱乃さん~~!アーシア~~!小猫ちゃ~~ん!!ゼノヴィア~~!!誰でもいいからだずげでえええええ!』

 

 う~~ん、原作を読んでいた時も思ってたけど、木場は友情と愛情を=(イコール)にしているフシがあるよな。実際はただ一誠を親友と見ていて、あいつの為に何かしてやりたいと考えた結果があれになっただけなんだけど・・・まあ、だからこそこの展開になったからいいか!

 「男同士の絡みなんぞ見る価値もないからさっさと次に行け!」

 そうか?木場って結構女装も似合うから、ああいう顔の女子として見ればお前もいけるんじゃない?

 「・・・・・・ふざけたこというんじゃねえええええ!」

 お前、↑この間は何だ?少しイケる!と思ったんじゃないのか?

 

 

 さて、横島君の危ない扉を開き始めたところで三人目ですが、ちょいとここで癒されましょう!似合わなすぎる二人の女装で読者の方も非難を出していると思うので、ばっちり似合うキャラをチョイスしてまいりました!何しろ、このキャラは原作でもかなりの確率で女装をしていた・・・というか、女装するために生きているといっても過言ではない!普段は執事服だがメイド服でも全然違和感ない!ハヤテのごとく!から綾崎ハヤテだああああ!

 「何で、何で・・・原作が終わったから、もうこんなことしなくていいと思ったのにイイイイ!」

 「まずい。ガチでかわいい・・・くそ!くそ!ダメだ!こいつは男なんだ!」

 おお!横島君も目が奪われている!ハヤテちゃんが着て

 「ちょっと!ちゃんづけはやめてくださいよ!」

 じゃあ、ハヤテたんでいいな!因みに着てもらっているのはあの爆誕した綾崎ハーマイオニーのうさ耳メイド服だああああ!いや~~、この姿の写真を撮ってあの救いようのない愛に目覚めた執事に売りつけたらかなりの額で買うんじゃないか?

 「ぜえええええええっつっっっっっっったいにやめてくださいよおおおおお!!」←その涙目の上目遣いでお願いしてくる顔もやばいくらい可愛いぞ?

 「(俺も買おうかな・・・って何を考えた俺!)ぬおおおおおお!あがんあがんあが~~~ん!!」←ほら、その顔で横島君がますます理性と煩悩の狭間で頭を打ち付けているじゃないか。

 とりあえず、採点と行きましょう!

 

 作者・4点

 横島・4点

 感想・一層の事、メイドとして僕に尽くして。

 

 合計8点!罰ゲームはなしです!う~~ん、残念だ。あの執事のところに落として襲われる図をテレビに映したかったのに!

 「僕の人生を終わりにする気ですか!というか、もう終わりですから帰っていいですよね!」

 「あ・・・ぬおおおおお!勢いよく振り返った時に見えたスカートの中を何故俺は見ようとした!男なのに男なのに男なのにイイイイ!(がんがんがんがん!)」

 あらら、ハヤテが急いで背中を向けて帰って行った。その際にめくれたスカートの中身が見えそうになったことに横島君が更に頭を打ち付けて血まみれになっていく。

 

 『あら、ハヤテ君。何て素敵な格好をしていますね』

 『ええええ!何でマリアさんがここに!』

 『メイドは神出鬼没なんですよ。ハヤテちゃんも原作ではいつの間に現れたりするじゃないですか♪』

 『ちょ!ちゃんづけ!というか、何で僕の腕を掴んで!』

 『ナギが向こうで待ってますから、早く行きましょうね。原作の時に着て貰えなかった女物や他にもたくさんの衣装をここで着て貰おうと思いまして♪』

 『おお~~い!ハヤテ!早くしろ!撮影準備だってして待っているんだからな!』

 『ちょ!結局これって罰ゲームみたいなものじゃないですか!作者、まさかこれを狙ったんじゃないだろうなああああ!!』

 

 ・・・ん?ハヤテがさって行った方向から声が聞こえたけど気のせいかな?←作者はナギとマリアがいることを知らない。

 「ぜ~~、ぜ~~。な、何とか、何とか無事だったか」

 その無事は命が?それとも理性が?ま、どっちもだろうな。

 「その通りだよド畜生!」

 どうやら、読者にとっては癒しだったのが横島にとっては予想外のダメージを与える結果になったな。でも悔いはないだろ?

 「(くっそおおおお!さっきにうさ耳メイドなハヤテちゃんが目に焼き付いちまったよ!)その通りだよド畜生!」

 ははは!いいじゃないか。

 

 

 では、四人目と参りましょう!四人目はそれなりに似合いそうなキャラにしようと思いましたので、普段はかなりの策士!力は弱いが頭が回る!川神百代を姉と見て、椎名京には夫と見られる結構イジラレているそのキャラは、真剣で私に恋しなさい!の直江大和だ!

 

 「こういうのってモロの役割だろ!何で俺なんだ!」

 

 そして、気になる衣装は・・・艦これで同じ頭脳専門となっている大淀さんの衣装にしました!一般的なセーラー服の大和君はどうでしょうか!

 「へ~~、結構似合っているな。さっきのハヤテちゃんよりは負けてるけど」

 「女装で勝ちたいなんて思ってないわ!」

 少しずつ横島君も耐性がついてきたようで何より!では、採点と参ろうぞ!

 

  作者・3点

  横島・3点

  感想・お色気がもうちょっとほしかった

 

 あらら、残念!六点という事は罰ゲームか。

 「男にお色気を求めるな!」

 「そうか?化粧すればお前いい線行くぞ」

 ははは!まあまあ、それでは落ちてもらいましょう!

 「うわあああああぁぁぁぁ・・・」

 「今回は誰のところに行くんだ?兵藤みたいな男の絡みはもうごめんだぞ」

 君がその言葉を言わなかったら、両刀のあの人のところに送り込んでいた!しかし、確かに男同士の絡みは余り見たいと思わない!だから、

 

 『セーラー服の大和。可愛い』

 『み、京!お前、どうしてワクワクして近づくんだ!』

 『大丈夫、脱がすだけだから』

 『それ以上のことをするのが目に見えてるわ!』

 『大和、新婚初夜して』

 『それは結婚した相手同士がやるものだ!俺達はしてないだろ!』

 『じゃあ、セ○○スして』

 『言い換えればいいってものじゃねえ!あと、修正が必要な放送禁止用語を使うな!』

 『スカートの下はパンティじゃなかった・・・残念』

 『いつの間に!おいこら!パンツに手をかけるな~~!!』

 『さあ、ここはどうなって(キラキラキラキラ)』

 『目を輝かせて言うなあああ!あああ、ヘルプミーーーー!』

 

 彼を死ぬほど愛している女性のところに送ってあげました!

 「ぐぬぬぬぬ!俺もあれほどの美少女にならされてもいいのにいいい!」

 まあまあ、ついにパンツを脱がされていく姿はかわいそうだと

 「おおい!何故に全裸になったであろうあの美少女の姿を出さないんだよ!見せやがれええええ!」

 ・・・そうだった。女の裸が見れれば男なんてどうでもいい奴だったな。とにかく

 「のぎゃあああああ!電源を切るなああああ!」

 これ以上は野暮だぞ。それにまだコンテストの続きがあるんだからな。

 「だったら早くやれ!そして、乳尻太ももを見せろ!」

 出るかどうかはわからんがな。

 

 

 では、五人目と参りましょう。こちらの方は一見クールな外見と性格ですが、実は女装歴があり!仕事の為と割り切ってましたが、かなり可愛いそうなのでこちらでも再現しました!・・・といいたいところですが、絵が幼稚園レベルな作者にその女装姿を描けというのは無理な話なので、すいませんが読者の皆様は妄想でお願いします!では、参りましょう!いろいろ人気作品の為リメイクした姿が出ているFF7の主人公・クラウドだああ!彼が着ているのは、ご存知ヒロインのエアリスさんが着ていた衣装だ!

 

 「これを着ることが仕事か?」

 

 ・・・ぜ、全然恥ずかしがらない。本当に女装を仕事と割り切っちゃってますね。なんというか、達也君とは違う意味で達観していますね。あの人はまだ感情が希薄なだけで雰囲気で怒りに燃えるのが分かるけど、こちらは完全に感情を分断している感じです。

 「クールに剣を持って見下す女性みたいで・・・おおお!滾ってくるうう!鞭で見下しながら俺を叩く美神さんみたいだ!」

 「何だお前?飛びかかろうとするなら迎撃させてもらうぞ」

 う~~ん、横島君をここで罵倒したら一生ついていきます!クラウドさ~~ん!と言いそうな雰囲気になっているぞ?二人の性格は全然違うが、横島にとっては些細な事なのか?

 とにかく、採点に入ろうか。

 

  作者・3点

  横島・4点

  感想・クールに叩かれたい!←横島だけ

 

 7点か。まあ、妥当だな。あまりいると横島も暴走するから

 

 『全く、変な仕事だった』

 『あら?もう着替えるの?』

 『ティファか。ああ、仕事が終わったからな』

 『結構似合っていたのに、ちょっと残念だわ』

 『ならお前が着るか?お前は女だから似合うはずだ』

 『///ちょ、何を言うのよ!』

 『別に変なことは言ってないぞ?』

 『そうね、こういう奴だったわ。さて、帰りましょうか』

 『ああ。この衣装だがセフィロスにくれてやるか。俺が持っていてもいらないし』

 『・・・・・面白そうだけどやめた方がいいわ』←女装したセフィロスの姿を妄想したティファ

 

 移動・・・早いなおい!ええっと、ライバルにさっきの衣装をプレゼントする的な会話が聞こえてきたんですが。下手すると最終決戦の時にエアリスさんの服を着たセフィロスとティファさんの衣装を着たクラウドの一騎打ちすることに。もちろん両者共に胸にパッドを詰め込んで・・・やめましょう、変な妄想をするのは。←地味に似合うと思った作者である。

 「なあ、もっと高得点をとれそうなやつはいないのか!」

 おや?横島君、もしかしてその女装男をナンパするんですか?

 「んなわけないだろ!思いっきり笑ってやるだけだ!」

 ほ~~、言いましたね。では、六人目でその人を紹介してあげましょう!

 

 

 では、早いもので6人目!こちらの方はただ一言・・・バカとしか言いようがないキャラです!何しろ女装コンテストに出場歴もあり!その際も高評価をいただき、更に彼の女装写真も多くの生徒に出回っているとのこと!果たして彼は7点を超すことが出来るのか!バカとテストと召喚獣の主人公・吉井明久君です!

 

 「ど、どうして、どうして僕がこの格好を?」

 

 因みに、着てもらっているのはアズールレーンのロング・アイランドが着た今年のハロウィン衣装です!魔女っ娘な衣装がベストマッチしてますね!

 「おおおお!中々いいじゃないか。おお~~い、バッチリ似合っているぞ~」

 「嬉しくないから~~~!」

 その涙目の顔も、さっきのハヤテ君の涙目の顔みたいで可愛いぞ。

 「さあ、早いところ採点と行こうぜ!」

 「そ、そうだね!さっさと終わらせよう!」

 ほ~~、横島は既に可愛ければ男でも構わん的な思考になりつつあるな?後、明久よ・・・点数を発表すればもう終わりという考えは、

 

  作者・2点

  横島・4点

  感想・罰ゲームをさせたい俺(作者)の前では出さない方がいいぞ♪

 

 「おい!お前この2点ってわざとだろ!不正だろ!」

 はははは!何を言う・・・ちゃんと考えた点数だぞ!

 「ひどい!雄二並の外道だ!」

 いやな、お前の女装ってアニメで結構見たな~~。と思って。そっちと妄想で比べたらアニメのメイドとか姫路・島田の隠し持っていたスクミズ姿の写真とかがインパクトがでかかったんだよね。魔女っ娘のお前って微妙な感じになっちゃったからこの点数なんだよね。

 「だったら、僕をそっちの衣装にすればよかったじゃんか!」

 そんなことをしたら、高得点とることになるだろ!というわけで、罰げ~~む!

 

 『あらあら、アキ君。何て可愛い素敵な格好をしているのですか♥』

 『ね、姉さん!待って!いきなりスカート脱がさないで!』

 『大丈夫ですよ。全部脱がせたら、ちゃんと靴下はあげます』

 『それしかないの!最低でもパンツはくれるでしょ!』

 『・・・お姉ちゃんのパンティを顔にかぶりたいというのですね。それはいけません。ちゃんといつも通りブラとパンティはつけるべき場所に着けるのです。』

 『やっぱり話が通じない!それより普段から僕がそれらをつけているみたいなこ・・・まさかパジャマの僕が起きると裸になっていたのって姉さんがやったの?しかも、寝ている隙にそれらをつけたの!』

 『アキ君ダメですよ、裸で寝たら。風邪をひいたらどうするのですか』

 『自分はやってませんなアピールをしても、もう姉さんの仕業だってわかったからね!しかも、よく考えなくても僕と一緒に暮らしているのって姉さんだけだから必然的に姉さんが犯人と分かるからね!』

 『さて、完了です。魔女っ娘アキ君からメイド娘アキ君です♥』

 『は?・・・えええ!いつの間に十六夜咲夜のメイド服に着替えさせられてる!』

 『さあ、他にも東方ヒロインの衣装はたくさん用意しています。今夜は寝かせませんからね♥大丈夫です、ちゃんとカメラマンも用意してますから』

 『明久!わしがどれだけ撮られたか思い知るのじゃ!』

 『ちょ!カメラマンってムッツリーニじゃなくて秀吉なの!だったら、これらは全部秀吉が!』

 『さあ、完成です』

 『今度は東方の公式ランキングで一位になった魂魄妖夢の衣装に!ま、まさか全ヒロイン分の衣装を着せる気なの!いやあああ~~!!』

 『安心せい、売るようなことはしないわ。観賞用にはさせてもらうが、露出が少ないだけありがたいと思うんじゃな』

 『どんどん行きますよ~』

 『姉さん!さりげなくお尻触らないで!つうか、セクハラ入っているよ!訴えるよ!』

 『大丈夫です。姉弟のやり取りは子○りまでは常識です』

 『そんな常識ないからああああああ!!!』

 

 う~~ん、この二人の会話は面白いな。思わず見入ってしまった。

 「う~~ん、何だろうか。美神さんと冥子さんのやり取りに少し似ていたような気が?」

 まあ、お金があれば常識を無視する強欲魔(美神)と、そもそも常識があるかどうか怪しいのほほんさん(ISのあのキャラではない)だからね。突っ込んでいくけど、とことんスルーする感じが似ているんじゃないのか?

 「それにしても、あの女(吉井玲)ってデカい乳してるな!しかも、ナイスな尻に太ももも!」

 ・・・よし、R18のヒロインに決定だな。あんな感じで迫られるとどんな横島になるか楽しみだ!←マジで書くことを決めました。

 

 

 では、七人目・・・ここで終わりにしましょうか。リアルでハロウィン当日に書いているから、八人九人と書いたら夜中の途中で眠ってしまい当日に投稿できなくなってしまう!

 「次で最後にする理由がアホすぎる上に、メタ発言かよ」

 聞こえない聞こえない聞こえな~~い。では、最後の人に登場してもらいましょう!最後は女装歴どころか女体歴がある人!横島君と思った読者のみなさん!残念でした!違います!

 「驚かすんじゃねええ!ドキッとしたわ!」

 ははは、文珠で『女』になったことが原作であるもんな!では、何度も女体化したことがある主人公は上条当麻レベルのラッキースケベの持ち主!To LOVEるの主人公・結城リト君だあああ!

 

 「・・・な、何で、服だけじゃなくて体も女になってるんだよおおお!!」

 

 いや~~、最後は意表をつくためにタイトル詐欺でもやろうかと思って、女装じゃなくするためにお前にはリコちゃんになってもらいました!

 「し、しかも、着ているのがシャワー上がりの御門先生の裸白衣なんて!せめて、下着くらい!」

 う~~む、こいつと横島のR18の話も書くべきかな(無視)?御門先生達も当然加わるハーレムなエロ話が妄想でき・・・あれ?横島?これだけおいしいスタイル抜群の獲物が目の前にいるのに反応なしなんておかしいな?

 

 

 「乳~~尻~~太もも~~!!だ、だけど、元男!元男!で、でも、今は女女なんおmれあkg@れおが:!!!」

 

 

 う~~む、このシリーズの横島は女体化した男も受け入れられるようにしていたんだが・・・。まあ、リコちゃんは抵抗できない雰囲気を持っているからな。多分、ナンパしたいけど傷つけたくない。何より元男という欲望と理性の狭間で混乱しちまっているんだろう。

 「ひ、ひいいいい!」

 「(ぶち)・・・俺と付き合ってくださああああいい!!」

 「い、嫌だああああああ!!」

 あ・・・二人ともいっちまった。横島も吉井玲のスタイルを見て煩悩が高まったところに、リコちゃんのあの誘惑的な裸白衣を見て欲望に天秤が落ちちまったんだな。とりあえず、採点だけはやっておこう。

 

  作者・100点

  横島・100点

  感想・コスプレは女がするべき!

 

 いや~~、やはり男は女装はするべきではないですね!女のコスプレは女性がするべきでしたね!ハロウィンのコスプレに刺激されてギャグ目的で始めたけど、この結論に至りました!←点数は5点までじゃなかったのか!お前も欲望に刺激して忘れたのかバカ作者!

 

 

 では、ここまでとなります!皆さん、ハロウィンでいろんなゲームでイベントが出ているのでそれを楽しみながら今日を過ごしましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

      ここから先は地獄です。見たくないと思った人はここでやめてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あ、横島君が戻ってきた。あれ?かなり真っ白になっているぞ。

 「や、や、やっちまった・・・男同士で、男同士で・・・キスを、あああああああ!」

 この発言から察するに、多分押し倒したのか偶然でそうなった瞬間にリコからリトに戻って唇がごっつんこでもしたんだろうな・・・ご愁傷様。とりあえず、落ち着けってこういう時はテレビでも見て『ジジジ』あれ?テレビの画面に砂嵐が映った。変だな?ちゃんと電源は消したはずなのにいったい何が?

 

 

 パ!←砂嵐が終わって画面が映った音

 

 

 「「「「「ハッピーハロウィン!我らがハロウィンを盛り上げようぞ!」」」」」←画面の中で月光刑事の二人と革命刑事の二人と聖羅太郎・・・もとい両津勘吉がへそ出しハイレグ女悪魔衣装でそう言った。

 

 

 ほれあgjぱjpがwj4pがwp49がh;!!((けぽけぽけぽ))←作者と横島が悲鳴に出来ないほどの悲鳴を上げて嘔吐した音

 

 

 

 司波達也だ。深雪の狂気な責めから何とか逃げてきて、作者に復讐しようと戻ってきたのだが何故か作者と横島が泡を吹いて失神していた。しかも、作者に至っては涙と鼻水と涎まで出して・・・下半身も濡らしている。大型テレビが壊れているが、いったい何が起こった?←横島が壊した。

 理解不能な事態だが、この無様な作者を見たら分解する気がなくなった。仕方がない、諦めるか・・・ん?何だこの紙は?何か赤い文字で書かれているぞ?血文字か?どれどれ・・・

 

 

 

 

 

  作者・汚点

  横島・滅点

  感想・やっぱりコスプレは女が←ここで力尽きたのか。文字がここで止まっている。

 

 

 

 

 

 全く意味が分からんが・・・俺には関係ないから別にいいか。さて、俺は帰るとするか。読者の皆、リアルで辛いだろうが頑張ってくれ。

 

 

 

 

 

 作者はこの悪夢を忘れたいが為に、R18版横島忠夫シリーズの作成に全力を注ぐことを誓った。←今年は無理かもしれんが来年には必ず!

 




 本当にR18の作成は滞ってますが、絶対に書こうと思ってますので申し訳ございませんがもうしばらくお待ちください。因みに今は名探偵コナンの誰かと付き合ったら?を書いてますので、それが終わったら本格的に書くつもりです。



 皆さん、ハッピーハロウィン!!


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殺人鬼達と付き合ったら?(デッドバイデイライト)

 先ず謝罪が二つ。
 1、今回はコナンのヒロインをやる予定だったけど、想像以上に難しくて中止にしてしまった事。
 2、活動報告に書きましたが、見てない読者へ。ダイ大の妄想ストーリーが運営からダメ出しで出せなくなったこと。

 ほんと~~に、すいませんでした!
 このヒロイン達にしたのは、動画サイトで実況動画を見た時に、結構横島好みの体してるな~と思ったのがきっかけです。彼女らがヒロインはあり得ないだろ!でも、面白そうと頭の中で出てきたら、既に手が動いてました。後、サバイバー方面でもやろうかな~~。と思っています。ただ、これだけは頭に入れてから読んでください。


 キラーの性格はご都合主義です!




 横島忠夫は今必死に逃げている。

 「だあああずうううげえええでえええ!!」

 冗談抜きの命を懸けて逃げている。

 「捕まりたくなああああい!!」

 何故なら彼は追いかけられているからだ。

 「出口はどこじゃあああ!!」

 覗き・盗撮ETCETC・・・そうなる理由は山のように思いつく彼だが、今回だけはマジで別なのだ。

 「うううおおおおお!そもそも、どないしてこないな目に合わんといかんのじゃああああ!!」

 彼を追いかける人物は全部で四人・・・しかも、全員女性で、スタイルも皆かなりいい。確実に横島好みの体の持ち主なのだ。いつもなら

 

 『おねええさああああん!!俺と一夜を共にしませんかあああ!それはもう、ぐっしょりねっちょりびっしょりずっこんばっこんなことを!』

 

 と言って飛び込んでいくはずなのに、命がけで逃げている。

 「はあ、はあ、はあ・・・つ、疲れる。でも、足を止めたらダメじゃ!」

 それなのに、なぜ逃げるのか?その理由は、

 「ドわああああ!近づいてきたあああ!!」

 彼女らが・・・

 

 

 

 「「「「ずっと一緒に・・・だから、吊るされなさい(て・てよ)!!」」」」

 

 

 

 全員、めっちゃ好みでも明らかに正気じゃない女性達だからだ。

 

 

 彼女らの紹介をしよう・・・まず素顔を明かさない女性が二人いる。その内の一人がナース服を着て布の袋で頭と顔を覆っているのが通称・ナースで本名はサリー。もう一人がどっかの伊之助君みたいに猪・・・ではないが豚の頭をかぶっている女性が通称・ピッグで本名はアマンダある。

 残り二人が、司祭のような服と頭から被り物をしている女性が通称・ドレイグで本名がアディリスと呼ばれている。そして・・・服を着てなく、胸と腰と脚にある程度の包帯が巻かれて女性の部分を見えないようにされていて、腕が斬られてその部分がない感じになっている女性が通称・スピリット・・・もう一つの通称が山岡凛で別の呼び名がりんちゃんである。

 

 

 ナースとピッグは被り物のせいで顔が分からない上に乳尻太ももが見れない露出のない服だけど、それでもスタイルの凹凸がはっきりわかるボンキュボンだ。ドレイグとスピリットはかなり露出していて胸の谷間も丸見えで、胸の先っちょや股間のその奥もあと一歩で見えそうな衣装だ。

 これほどの目を引くスタイルの女性達なら、まだちょっと趣味が変な美人で十分にナンパするにはこれ以上ない女性。という見方をする横島だが、さっきも書いたように今回ばかりはマジで別なのだ。その別の理由は・・・

 「その為にもまずは脚を止めないと!」

 「ええ、そうね。私が治療するのでやってください!」

 「私が追い付いたら(物理的に)動けなくします!」

 「というわけで、止まってくれたら乱暴しませんので」

 「「「「捕まるんだ(ってください)!!!」」」」

 彼女らが実は殺人鬼・・・いや、正確には殺人鬼の亡霊と言った方が存在の為である。横島は人外の女性に好かれる傾向があるが・・・これはさすがに予想外だ。

 

 

 

 そもそも何故彼女らに好かれることになったのか・・・その理由を話すにはまず普段の彼の行動を話す必要がある。ナンパ第一・乳尻太もも第一な彼は、文珠で転移した時に数人の若者が遠くで話しているのが見えた。たき火に当たっていたのか、顔も見えたので可愛い女性がいることも見えたのですぐに向かった・・・のだが、ここで

 「ぎゃあああああ!何じゃああああ!こいつわああああ!」

 殺人鬼の亡霊に出会ってしまい、因みにここで会ったのはまだ男だった。しかも、横島はあろうことかその若者たちの方に向かって走ってしまった・・・当然、殺人鬼を見た彼らは逃げる。そこで、殺人鬼は誰か一人にターゲットを絞るが、何と本来貧乏くじを引くのが横島の役目なのに選ばれなかった・・・ゴキブリのように一瞬で遠くに逃げる姿を見れば、自然と諦めて傍にいるサバイバーを選ぶのは当然かもしれない。因みにこの時の殺人鬼は、トラッパーである。

 急いで逃げる中である空間に閉じ込められていることに気付き、脱出するための出口も見つけた。しかし、原作通り六つの発電機を着けて電気を回した状態で扉を開かないと出ることが出来ないことまではさすがに気づけなかった。

 だけど、横島はそんなちゃんとしたルートなんて通るはずがない。何しろ上司の美神が卑怯上等・裏技大歓迎・生贄(横島)差出な性格と手段をやってきた。そんな手段を横島は学び続けたため・・・

 「よし!これで出られる!」

 発電機を直さないで、文珠『開』で扉を開けて出て行ったのだが、これが悪手だった。いくらイレギュラーとしてこの世界に入り込んだとはいえ、ルール違反な出方をしたことが神様・・・ではなく殺人鬼にサバイバーを吊るさせて生贄にさせる状況を作り出した悪魔様(サっちゃんではないからな!)が

許さなかった。

 「ナンパできなかったのは残念だけど命第一・・・ってなんじゃこりゃああああ!」

 確かに、そのステージからの脱出は成功したが・・・正規のやり方で脱出しないと別のステージに飛ばされるようにされてしまったのだ。

 だが・・・そんな悪魔がかった呪いのようなものをかけられたなんて思いもしない。

 「またここでもかよおおおお!!」

 このステージのキラー・ハニバルのチェーンソーから必死に逃げながらまた文珠で脱出して、

 「んん?何かやばい感じ・・・あれ?音が聞こええ!何じゃお前!さっきまでいなかったぞ!!」

 次のステージのキラー・レイスの透明に霊感で感じて、いきなり現れたことでゴキブリ走りで逃げてはまた文珠で脱出して、

 「地球外生命体までいるのかよおおおお!!」

 顔が全部口のデモゴルゴンの姿にこれまたゴキブリ走りで逃げて・・・ここではキラーの開かれた口を目の当たりにしたことで、何と死に物狂いで扉を自力で壊して脱出した。

 とまあ、こんな感じでとんでもない逃げ方をしていた・・・キラーは全員男や地球外生命体ばっかりで一向に脱出しても命を狙われるループのおかしさに気付かない。悪魔様もこのとんでもない生物・・・横島に唖然とするのは仕方がないことだ。何しろ、五回全部が正規の脱出をしない・・・しかもうち一回は力づくだ。だが、五回目の時にゴーストフェイスから逃げた時にようやくヒントを得られた。

 

 

 「何で男ばっかりなんじゃ!乳尻太ももがばっちりな女性だったら喜んで捕まるのに!」

 

 

 つまり、女なら捕まえられることが分かった。実際、サバイバーとして出てきた女には喜んでナンパしていた・・・そして、失敗はしてない。え!と思った読者の皆さま。ご安心を成功もしてない。何故なら、途中でキラーが来てバラバラになったから。さすがの横島も命第一なので、サバイバーの女性を追いかけてナンパの続きはできなかった。

 ただ、ここでこの言葉を意味を間違えた悪魔様。横島は

 『乳尻太ももがばっちりな(生きている)女性』

 という意味で言っているのに

 『乳尻太ももがばっちりな(キラーの)女性』

 と間違えたのだ。←ここでこの間違いをしないと話が進まないからこのままで良しとしよう。

 

 

 

 

 そして、六回目。

 「は~~、俺呪われてるのかな?ここって一番最初の場所だよな?」

 キラーがトラッパーのあのステージに戻ってきた。今までの五回は全部別の場所だったため、悪魔の呪いに気付けなかったが流石に同じ場所だと気づけたら、呪われているのでは?と気づける。トラッパーのあの姿を思い出して、冷や汗を流す横島は

 「ううう、眼福なものを見たい・・・せめて女だったら。生身の女の乳尻太ももを見たい~~!!」

 文珠を作るためにやってきた煩悩全開をする気力がなかった。

 「こ、この感じ!く、来る!」

 もはや霊感ではなく、第六感でキラーの存在に気付けた。正直、後ろを見たくない気持ちでいっぱいだがやはり確認しないといけないが、ずっと男だけのキラーだったため顔も見たくない。だから、彼はまず顔を見ないようにするため体の方を見た。目に入ったのは、

 

 『全身が赤のコート・・・だが!あの胸のふくらみは!間違いない!女だあああああ!』

 

 そのキラーの胸だ。やっと念願の女が来た!うおおおお!あれほどの乳の持ち主!しかも、体つきも細身!何と素晴らしい!これは顔も期待できる!と心の中で大絶叫を上げながら顔を見た。

 

 

 「・・・・・・・・・豚?」

 

 

 そのキラーはピッグだった。一瞬唖然としたが、

 「いやいやいや!絶対顔は可愛いに決まっている!だってあんなにスタイルいいんだもん!」

 乳尻太ももに大きな期待を持った煩悩満載横島君はそんなこと気にしなかった。そのピッグが今まさに殺しにかかろうとしたが、

 

 

 「僕横島!豚の仮面をかぶったあなた!僕とお付き合いしませんか!」

 

 

 そのピッグのボリュームのある胸に夢中になって、本能でナンパをしてしまったのだ。本来、逃げるだろうに逆に振り下ろそうとした手を掴んでナンパをした。さすがのピッグもあり得ない行動をする横島の動きが止めてしまい、そんな彼女の豚の仮面に手をかけて・・・はぎ取ってしまった。

 「おおおおおお!何と可愛い顔をしている!綺麗だ!美しい!可憐だあああああ!」

 その時見た顔は確かに美人に値する顔だった。←作者的にはモデル・グーラー。

 『!!』

 びっくりして仮面を取り返そうとするピッグだが、

 「美しいあなたにはその素顔が一番!さあ、こんな物騒なところを出て二人で(しゅん!)のわあああ!な、何するんですか!(ぶんぶん)ちょ、あ、危ないいいい!」

 横島は全く気にしないでべた褒めする・・・やはり煩悩が気づかせない。その物騒の元凶が今目の前にいるピッグだという事に。そんなピッグは、右手の甲に着いている刃物と左手に持っている逆トラバサミで攻撃してくる。

 いくら煩悩に我を忘れていたとはいえ、さすがにこれで

 「照れ隠しも可愛いいいい!」

 ・・・・・・思えば毎日セクハラなことを美神にして、重傷レベルの痛めつけをされてきた横島だ。これくらいを照れ隠しと勘違いできるほどのポジティブ思考になっているのも無理はない・・・ただでさえ、今まで女のサバイバーもキラーから逃げて声すらかけられなかったのだから。

 

 

 これを見た悪魔様・・・確かに女キラーのピッグに自分から近づいた。しかし、ナンパはさすがに予想外の上にあの攻撃を照れ隠しと思うキチガイぶり・・・しかし、

 『///』

 実は、ピッグは本当に照れ隠しをしていた事を悪魔様は見抜いていた。生前はかなり苦しい思いをして死んで殺しを求める殺人鬼の亡霊となって蘇った。それは、ピッグのみならずキラーとなった亡霊全員に当てまはることでもあるので、怨霊として蘇ったキラー達はもはや殺しをするだけの存在となった。

 それゆえ、このような展開も悪魔様は予想外すぎたが・・・興味も持った。怨霊と化した女殺人鬼に人がナンパするパッと見でもわかる女好きな性格のこの男に、他の女キラーを当てたらどんなことをするのか?人としての感情を無くしているはずの怨霊に、照れると言う感情を取り戻させた横島。

 悪魔様はこう考えた・・・娯楽が増えたと。

 

 

 ピッグと横島はどうなったのかというと、

 「すんませんしたあああああ!!」

 (ゲーム上の設定の)霊の為声を出せないが、怒っている雰囲気を出していた。それを横島が感じ取って謝罪しながら逃げていた。もう、サバイバーの存在がすぐ隣にいても気にしないでピッグは横島を追いかける。横島からすれば、セクハラしてすんませんした!だが、ピッグからすれば

 『一緒にいたい』

 だった。キラーは男女問わずで逃げられる。もちろん、自分がこうなった理由なんてもうどうでもいいが・・・ただ一つ、忘れていた女の気持ちを思い出せた。サバイバーは絶対全員が逃げるが、横島だけはナンパして尚且つ褒め言葉を言われたら、殺人鬼ではなく女性として見てくれたのなら・・・照れてしまうのは仕方がないだろう。

 だが、完全に勘違いしている(←凶器を身に着けているからするのも無理はない)横島は、ゴキブリのように逃げて・・・扉を何と今度は飛び越えてしまった。どこまでも予想外なことをする横島だ。追いかけられないところまで逃げられたため、ピッグは寂しさと悲しみに燃えてサバイバーを全員吊った。

 また正攻法じゃない脱出をしたが、悪魔様にとってはもうどうでもよかった。今度はどんな女キラーにナンパして、口説き、そしてその女キラーがどんな対応をするのか?そっちの方に興味がいった。

 

 

 そして、第七回目のステージ・・・今度は建物の中だったが、横島は初めて来た場所だ。何故なら、

 「あれ?日本の建物じゃねえか」

 歴史上の人物が暮らしていたような日本の古い建物が出てきたのだ(←サバイバーには意識してない。何故なら、六回目からは悪魔様のせいで全員男にされたから)。

 「とりあえず、女を探そう!さっきの豚の仮面をかぶった女性は美人だったな~~」

 だが、周りの環境などピッグの美人に比べればどうでもよかった。早速、ピッグの好みの顔と乳尻太ももを使って煩悩全開をしようとしたが、

 「(ぞく!)く、くる!いったいど・・・」

 第六感が働いて、すぐ来ることを察した。周りを見ようとしたら、何とその女キラーがいきなり目の前にやってきた・・・が、横島は固まった。女キラーは殺すために来るのに、微動だにしない。もうすぐで彼女が持っている短刀を振り下ろそうと言う間合いまでやってきたことに、

 

 

 「ぶっはああああああ~~~~(ぶしゃああああ!!)」

 

 

 某ムッツリーニに負けないレベルの鼻血の大噴射をした・・・そうなった理由はその女キラーが全く服を着てなく、胸と腰と太ももにさらしと包帯を巻いている姿だった。そう!原作をやっている人ならもう分かっただろう・・・ここの女キラーはりんちゃんである。横島はまず顔より女の乳尻太ももを見るため、この時はまだりんちゃんの顔を見てなかった。横島視点では余りにも薄着でスタイルも文句なし!どっかに引っかかったら見えてはダメなところが見える!

 その格好が煩悩の限界が越えて、鼻血大噴射をしてしまったのだ!

 「~~!!!」

 りんちゃんからすれば、予期せぬ反撃にあったようなものだ。何しろ、ブ○マの乳を見た某亀仙人が出した鼻血の如く勢いがよかったので、彼女は後方に勢い良く飛ばされて地に体が落ちて、その体の半分は鼻血まみれになった。まだ一人もサバイバーを殺ってないのに、既に全員フックに吊らずに斬り殺したかのような返り血を浴びた姿になってしまい、顔にも結構の鼻血がかかった。

 「ああああ!す、すんませんした~~!!」

 慌ててりんちゃんに寄って、どこから出したのか手ぬぐいで自分の鼻血がかかった彼女の顔を拭いた。腕を拭いた。乳を拭いた。太ももを拭いた。尻はかからなかったのに拭いた。彼女の体を手ぬぐい越しだが全身を触ったようなものだ・・・が!横島はこの時だけはマジの心配と罪悪感でやったので、せっかく女の乳尻太ももを触ったのに自覚がなかった。

 『!!!///』

 でも、自分の体を全部触られたりんちゃんは完全に赤くなった。無自覚のセクハラがりんちゃんの女心を復活させた。

 「・・・のおおおおお!おおおおお、おれってなななな何てことおおおお!!でっも、ごっ馳走様でしたあああああ!」

 だけど、鼻血が体についてないことを確認するために全身を見た時に、滅茶苦茶触りまくったことを思い出して逃げ出したが・・・りんちゃんに向いて感謝の頭を下げて再び逃げた。

 『・・・(っぽ)』

 そして、彼女は止まりながらその横島にまるで責任をとってもらおう的な熱い視線を向けながら、触られた自分の体を見たり、触られた部分を嬉しそうに自分で触れていた。

 「???」

 それを見たサバイバーは?を出しながら、目の前を通り過ぎて発電機を直した。←おおい!りんちゃん!役目を忘れているぞ~~。

 

 

 悪魔様はますます面白く感じた。二回やって二回とも女キラーを堕とした。ここで、悪魔様は完全に横島だけにターゲットを絞るために、サバイバーの存在を初めから出さないよう設定を変えた。

 

 

 次は建物の中。何と横島の目の前にもう女キラーを出してしまった。その女キラーを見て、

 「どどど!どうしたのですか!何てエロそうな・・・もとい!清楚な格好をしているお姉さん!」

 猛ダッシュで彼女の目の前に立ってしまった・・・この時のキラーはプレイグだ。このキラーもりんちゃん・・・もといスピリットのように結構肌を見せる司祭が着る服を着て頭には顔をできる限り隠せるような被り物もしている。だが、その見える肌が黒ずんでいたり、腫瘍が出来ていたりしていた。

 「何と痛々しい・・・俺が治してみせます!」

 『・・・?』

 いきなり目の前にやってきて尚且つ手を握る行為をする横島に、プレイグも戸惑った・・・だが、そんなときに

 

 『ぶはあああああ!』

 

 プレイグが吐いて、その嘔吐物が横島にもろにかかった。本来、彼女のその嘔吐物には危険な毒物が混じっていて、それを浴びた人間は危険な状態になる・・・のだが、

 「このお姉さんの立派な乳尻太もも・・・じゃなくて!痛々しい体を元に戻してくださああい!」

 横島はここで文珠『復』『元』を使って、病魔に汚染された痛々しい体から生前の彼女が自信を持っていた美貌な顔と魅惑なスタイルに戻ったのだ。そして、嘔吐物のかかって汚染されかけた横島の体も文珠の効果で元の状態に戻った。←この文珠の効果は司波深雪編でもやりました!

 『!!!』

 体が生前のあの美しい姿に戻ったことと、自分に体に住み着いていた病魔がなくなったことに驚くプレイグ。

 「おおおおお!す、素晴らしい体だ!乳尻太もも!そして、そのエロい格好!うんうん、とっても美しいですよ!」

 煩悩全開に十分すぎる女性の体に戻った彼女を(横島的には)褒めている。そして、被り物をとってその顔を見た。

 「・・・美神さんレベルで美しすぎるうううう!!!」

 美貌の顔を見て思わず叫んでしまった。近くを走っていたサバイバーは驚いて、悲鳴と勘違いして逃げていった。そして、欲望に逆らえないまま抱き着いてしまった。

 『///!!』

 自分を見て「美しすぎる!」と発言したことに大きく動揺して・・・顔を赤らめた。彼女は生前崇められていた存在の為、自分の素顔と体には自信を持っていた。しかし、病魔により醜いものとなったがこれが元に戻り、横島は彼女を見て美しい!と断言した。女の心を取り戻すには十分な材料だった。

 しかし・・・当の横島は、

 「ご、後光が見える・・・ぐおおおおお!す、すんませんでした!あなたのような綺麗な人を欲望の目で見てしまってええええええ!(ずどどど!)」

 見惚れてしまう程の美顔に照れて赤くなった表情が、乳尻太ももを見続けていた横島にとっては余りにも眩しすぎた。思わず謝罪をして、逃亡してしまった・・・その勢いはステージの壁をぶち壊してしまう程だった。

 「・・・・・・」

 褒めたと思ったらいきなり逃げる。プレイグが唖然とするのも仕方がなかったが・・・横島はとんでもないものを盗んでしまいました!そう・・・彼女の心です!←ピッグもスピリットも、奪われてしまいました!

 

 

 

 

 勢い余ってまた手順を超えた出方をしてしまったため、呪いが発動して別のステージに行ってしまった横島。

 「は~~は~~。は~~つ、疲れた」

 さっきのプレイグの照れ顔で自分自身に絶大なダメージを与えて(前ステージを)全力失踪した横島。今度は建物の中で、ところどころにベッドがあった。

 「と、とりあえず・・・いったん休むか」

 肉体的にも精神的にも疲れたので、そのベッドで寝ることにした・・・そして、眠り始めて十分後、

 

 「・・・??」

 

 そこにこのステージのキラー・ナースがやってきたが、

 「が~~、ご~~。美神さ~~ん、その乳触らせて~~」

 豪快に眠りにつく横島を見て首をかしげる。今までのサバイバーは必死に逃げていたのに、横島はベッドでいびきをかいて、欲望丸出しの寝言を言う。無警戒すぎる横島を見て、確かにナースのその行動はおかしくない。とにかく、見つけた以上は殺すのみなので凶器を持っている右手を振り上げ

 

 

  むにゅううう!

 

 

 た、まさにその時だった。横島がおそらく夢の中の美神の乳を揉もうとして手を伸ばした・・・そして、その先がまさにナースの胸だったのだ!そして

 

  もみもみもみ!

 

 揉みまくってしまったのだ!いきなり胸から来た感覚に、ナースは思わず地面に凶器を落とす。

 「ああ~~、最高だ~~美神さんの乳」

 揉んでいる張本人はまだ夢の中。気づけばもう一つの手も手ごたえありと分かった途端に、もう一つの乳を揉んでいた。←さすが横島!

 揉まれたナースは、両手を上にあげ・・・拳を作り

 「!!!///」

 横島の顔に叩き込んだ・・・もし顔を覆う布が無かったら、思いっきり照れた顔になっていただろう。

 「ぬぐおおおお!いってえええ!って、あれ?美神さんは?乳は・・・え?」

 この痛みでやっと目を覚ました横島だが、手は未だナースの胸にある。自分がやっと美神じゃない女の胸を揉んでいることに気付いた横島は、すぐに手を離して謝ろうとしたが・・・

 「す、すんませ・・・あれ!」

 ナースは瞬間移動を使って壁とかもすり抜けていったため、既にこの場にいなかった。

 「ど、どこに行ったんだ!あの揉み応え抜群の乳を持つ看護婦さん!絶対に見つけるぞ!」

 顔の覆面が言葉に出ないところからすると、乳の感触と服だけしか見てなかったようだ・・・一応、謝罪したい気持ちから探しだしたが、これが横島だと乳をまた揉みたいから探しだしたように思えてならない。

 そして、

 『!!!』

 透明化して移動中のナースを見つけ出したのだ。これにはさすがの彼女も驚く。何故なら、絶対に姿を見られないし彼女の足が地面についておらず宙に浮いての移動なので足音も聞こえないのに

 「待ってくださああああーーーいいい!!」

 間違いなく後ろから追いかけてくる。途中で何度か壁のすり抜けもして撒いたと思っても、横島がナースを見つけ出した。もちろんその理由は横島が霊能力者で霊視で霊の存在である彼女を見つけることが出来たのだが、ナースがそれを知っているはずがない。←横島だったら霊能力者でなくても女好きと乳尻太ももを求めた本能で見つけ出せるかもしれない!と思っている作者です。

 本来なら、サバイバーとしている横島を吊るまたとないチャンスだが、

 『///!』

 透明化しても見つかる。この考えが、まるでやっと自分の運命の人に出会えた。といった考えをナースにさせてしまった。何故なら、見つかっても

 「ご、誤解しないでください!お、俺は乳を確かに揉みたくて揉んでしまって、そりゃ素晴らしい揉み応えでできる事ならその体に抱き着きたくて仕方ない・・・ってのぎゃああああ!す、すいませんしたああああ!」

 欲望丸出しな言葉を間違って口走って逃げ出す・・・そんな姿を面白い上に、裏表がない人だと気づける。何より、

 「えっと、顔って火傷したんですか?だから見せたくないと?大丈夫ですか?」

 自分のこの姿を見てもなお、顔に何かあったのでは?と心配する横島。ナースは、そんな横島になら見せても大丈夫かもしれない。そんな考えを持って・・・顔全部を覆っていた布を外した。そして、その素顔を見た横島の感想は

 

 

 「・・・・・・な、何て、美しい顔なんだ!!」

 

 

 もう目を輝かせて美しいの一言だった。←モデル・猫娘ミイ

 『・・・』

 ナースはうつむいて震えている。それは何故か?

 「あ、あれ?どうしたんですか?」

 その理由は。

 

 

 『・・・///!!!(ずどごおお~~んん!)』

 

 

 とんでもなく恥ずかしかったからだ。思わず出してしまった渾身の一撃が、

 「ぐおおおおへぎゃああああ(どがしゃあああん!)!!」

 横島を吹っ飛ばしてしまった・・・隣にあった窓を突き破ってしまうくらいに。ナースの頭の中はしばらく「美しい」の言葉は往復して悶えていた。

 

 

 

 ここまで見た悪魔様。ついに四人目まで来た。大いに盛り上がった。大いに興味深い事になった。そして・・・大いに修羅場を見てみたい気持ちになった。だから、悪魔様はついに大きな設定を加えることにした。

 

 

 

 横島が冒頭の四人に追いかけられていたステージはガス・ヘブンと呼ばれる場所だが、まず設定その1。

 「な、何で高すぎる壁に覆われているんじゃああああ!」

 周りを覆っている塀の壁の高さを絶対に飛び越えられない高さにした。しかも、ぶち壊されないよう壁の厚さも二メートルほどにした。そして、設定その2。

 「ぐぬぬぬ!も、文珠が効かん!」

 扉を完全に発電機でないと開けられないようにした。何しろ、この後の設定3のために悪魔様も全力でやったため、いろんな事象を起こせる文珠でも無理だった。

 そして、設定3が

 

 

 「ど、どう、どうして・・・四人もいるんじゃあああああ!」

 

 

 サバイバーが四人でキラーが一人が本来の設定だが・・・この時だけその人数を逆転した。サバイバーが横島一人で、キラーがピッグ・ナース・スピリット・ドレイグの四人だが・・・ピッグとナースは素顔で追いかけて来て、スピリットはあの包帯だけの姿ではなくセーラー服を着ていて、ドレイグも治療して完治した美貌と魅了溢れる姿だった。

 おまけで設定4があり、

 

 「いい加減につかまるんだ!」

 「そうです。殺しませんから安心してください」

 「ただ、一緒にいてほしいだけですから!」

 「そう、だから捕まってください!」

 

 彼女らの声を出せるようにした・・・冒頭で四人が喋れていたのはこの設定が働いていたためである。最後の設定5が

 

 『『『『一回でも吊れば・・・永遠にずっとそばにいられる』』』』

 

 一回でも吊れば仮に脱出を成功させても、まるでとらがうしおにとり憑いたように彼女らも死ぬまで横島にとり憑けるように悪魔様が設定したのだ。もちろん、四人のキラー達はその設定を理解しているから協力している。

 横島は好意を向けられることが苦手だし、何より彼女らの行動は惚れ薬を浴びたマリアの時のように本人達は殺す気はないが、凶器を持って全力で追いかけてくる姿と彼女らの正気を失っているように見える表情は、横島からすれば殺しにかかっていると見られても仕方がない。←亡霊になっていた時点で正気はなかったのだが、彼女らの乳尻太ももを見て触れて感じられたことに満足していた横島は気づいてない。

 さあ、果たして横島は吊られずに脱出できるか?それとも吊られてしまって永遠に彼女らにとり憑かれるのか!

 

 

 

 

 

 

 だが、これだと悪魔様は納得しない。何故なら修羅場を見たいのに、これでは横島が逃げて彼女らが追いかけるいつも通りの光景である。←四人の女キラーが一人のサバイバーをヤンデレの如く追いかけるその光景は十分異常だが、悪魔様は見慣れたためいつも通りだった、

 そこで悪魔様はあるキラーに原作設定をガン無視した洗脳をして送り込んだ。それは、

 

 

 「パパ!会いたかった!」

 「あなた・・・ようやく、会えた。私達、探したのよ」

 

 

 原作設定は体が繋がった姉弟だけど、ここでは母子設定にされたツインズである。姉・シャルロットの体も元通りになり、弟・ヴィクトルは姉から完全に分離して一歳児くらいの体を持った状態である。そんな二人を横島をパパと呼び、あなたと呼ぶ。

 「なあああああ!ちょい待って!俺あなたのような子持ちの女性と会った事すらないけど!」

 「ひどい・・・捨てるの。ひどいわ」

 「のおおおお!ま、まさか俺は妄想具現化の能力を得てしまったのか!俺という妄想が現実に出てこの人を襲ったのか!あああああ、だとしたらどうしたらいいんだああああ!」

 「パパ~、ママずっと探してたんだよ!」

 『『『『ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ』』』』←怒りに燃える彼女達

 これがまだ一人の女キラーだったら彼女らも怒りに燃えなかっただろう。同盟を組んで、横島を追いかけるなりすればいいが・・・子持ちとなれば話は別だ。完全に自分達を出し抜いた形に見える。

 見事に四人共、出し抜かれた気持ちになり怒りに燃えた。

 

 

 

 「「「「絶対に、逃がさない。ずっとここに残す。永遠に・・・ずっと一緒」」」」

 

 

 

 彼女らは第三の選択肢、逃がさず残す選択をとった。その為に発電機を全部粉々に壊し、絶対に扉を開けられないようにした。そして、ここに絶対に残すと決めた以上はツインズ以上の関係になるべきと病んだ彼女らは、吊ることをやめて横島を地下深くに監禁してエロ方面のR18なこともあったりして、それを目撃したシャルロットも負けじと後に続いた。時にはそれぞれが横島を絶対に奪われたくない思いから、(エロではない)R18な展開に発展したりした。

 そう、これこそ悪魔様の望んだ修羅場だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 うん!満足!という表情の悪魔様はこの横島と五人(+一人)の空間を完全に切り離して、絶対に誰も入れないようにした。これをしたことで横島の呪いも完全に解けたが・・・もうどうでもいいことだった。何故なら、

 

 

 

 

 

  「「「「「さあ、今日も・・・・・・ふふふふふふふ♥♡♥」」」」」

 

 

 

 

 

 もう逃げられないのだから。

 




 いや~~、いつも両想いやいつか結ばれる。と言った展開で終了ばかりでしたので、久しぶりに那波千鶴ちゃんや源頼光さんみたいに病んだ展開で終了というのをやりました。まあ、亡霊になった時点で精神が病んでますからね、こうなるのも自明の理かもしれなかったかな?

 次回は個人的に気に入った古い作品にしようと思います・・・瀬戸の花嫁って知ってますか?これのルナちゃんにしようと思います。分からない方は、ウィ○ペデ○アで調べよう!





 最後に、悪魔様って誰?と思った読者様・・・・・・ははは!それはもちろん作者(俺)に決まっているじゃないですか!


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江戸前瑠奈と付き合ったら?(瀬戸の花嫁)

 今年最後の投稿です!今週のダイ大見ましたが、ヒュンケル戦終了までペースが速いと思いましたが、早く仲間にしたいからかな?と思いました。この二人は早く仲間の姿を見たいですからね!


 この原作を知らない方の為に説明しますと、人魚のヒロインが人間の主人公との日常生活で十年前に完結しました。ただ、童話みたいなロマンチックなことが全然なく面白いネタがかなりあるため作者はぜひ知ってほしいと思い書きました。アニメにもなったことがあるので、動画サイトとかで見れたら見るのもいいと思います。

 では、どうぞ!



 忠夫君はいつも通りの光景を見ていた。

 「おんどりゃあああ!燦はぜ~~~~ったいに渡さんぞおおおお!(ぶんぶんぶん!)」

 「あああ、もういい加減にしろ~~~!」

 一人の教師と一人の生徒が追いかけっこしていた。教師は顔に何個も傷がある強面で刀を振り回し本気でその生徒を殺す気で追いかけていた。サングラスでアフロヘアーの男性が「おやっさん!刀はいけやせん!」と言いながら二人を追いかけていた。

 「お父ちゃん!永澄さんは何も変なことはしておらんよ!」

 その二人の前に一人の美少女が現れた。

 「ちゃんと見てたぞ!無理やり燦に迫ったのを!」

 「話をしただけ!って、何度も言っているでしょう!」

 「そうじゃ!ただの勘違いじゃ!」

 「燦を誑しこもうとするのはわかっている!燦を救うためにも「婚約者だから問題ないんじゃ!永澄さんにひどいことをするお父ちゃんは嫌いじゃ!」へ?あの、いま、幻聴が聞こえたんだけど・・・お父ちゃんが嫌いって」

 「さ、燦ちゃん!(うるうる)」

 「嫌いじゃ!ちゃんと反省して!」

 「う、うう、嘘だ。愛しの燦ちゃんが、そんなことを言うなんて信じられない信じられない。そんな現実が信じられない・・・いやあああああ~~~~!!ごうちゃん!いやあああああ~~~!!」

 その美少女から嫌い発言でぶっ壊れた教師・・・もとい燦と呼ぶ父親。そんな父親を

 「全く、本当に懲りないね~~。ほら、行くよ!」

 とっても美人な教師の母親が引きずっていった。永澄と呼ばれた生徒を追いかけていた教師は前回の殺人鬼たちと付き合ったら?の原作・デットバイデイライトの男キラーの鬼な顔で殺しにかかったが、今は大号泣してみっともない姿をさらしていた・・・だが、ここでは当たり前の光景になっていたため、学校にいた教師と生徒は全員流していた。

 前の世界で一日最低一回は美神にセクハラしようとしていた横島は、同じように一日最低一回この展開を見てきたことに

 「俺の方がマシだな!だって、殺しじゃないから命にかかわることをしてないし!」

 なんてことを言っていた・・・セクハラも罪に問われることに気付いているのだろうか?

 

 

 

 横島が世界を移動して、どこに出たのかというと

 「がぼあぼおぼぼぼ~~~!!」

 海の中だった。意識が遠のいて底の方に沈んでいくときに・・・何と家を発見した。何故あるのか?酸素はあるのか?入れば助かる!と結論に一秒で至って、必死に意識を取り戻して根性で泳いで入ることが出来た。酸素はあったので、何とかうまい空気を吸って落ち着くことが出来たが

 

 

 「何じゃてめえは!討ち入りか!」

 

 

 目の前に現れたのが顔に斬られた傷が何個かある厳つい男だったどう見てもヤの着く職業の人で横島は縛られてしまい居間に引きずられていくと、美人の女性と小学生くらいの女の子がいた。他にも数人男性がいたのだが、彼らも険しい顔をしていた。

 説明を聞くと、ここにいる人間は全員が人魚・魚人だと言うことが判明。しかも、瀬戸内魚類連合瀬戸組という極道の組で最初に声をかけた男・瀬戸豪三郎はこの組の組長だ。横島の大好みの顔と乳尻太ももの持ち主の女性が剛三郎の妻・蓮で女の子が二人の子供で燦と呼ばれている。

 本来なら、ここに来た人間は自分達の正体を隠す秘密保持の為に殺すのが習わしらしいので、蓮と燦以外の皆が殺気満々で横島を見ていたが、

 「こんなに美人の奥さんがいるのにひどいじゃないですか!」

 「いきなり何を言っとんじゃ!」

 「浮気で別の女性と密談するのはダメなんじゃないですか?」

 「あんた、どういう意味だい?あたしと燦がいながら他の女に目がいっていると言うのかい!」

 「ちょ、ちょっと待て蓮!こいつと俺、どっちを信じるんだ!」

 「名前はふみちゃんで飲み屋で仲良くなって、他にも明美ちゃんに」

 「な!何であの子の名前を!しかも他の子も・・・あ」←汗だらだら

 「事実みたいだね。さあ、詳しく話し合いましょうか」←ぞっとするような笑顔

 「あ、あれはただの業務報告じゃ!変なことは「向こうに行こうね~~ふふふふ」蓮!おちけつおちけつ!さ、燦ちゃん!お父ちゃんを助けてえええ!」←娘に助けを求める情けない父親

 「えっと、こう言えばいいんじゃな・・・自業自得じゃ!」←ビシッと言い切る娘

 文珠『覗』で豪三郎の秘密を暴露したおかげで、うまく横島処刑から蓮の豪三郎処刑へと早変わりさせ、その時の彼女の怒りの形相に組員全員が恐怖で動けなくなった。その後、豪三郎は他にも弱みを握っているかも!と思い横島を殺そうとしたが、処刑中に燦と仲良くなったために彼女に庇ってもらえたおかげで、生きることが許された。←もちろん、冒頭のような展開も時々起こった。

 『覗』で見て分かったのは、豪三郎の浮気と娘・燦への過剰すぎるほどの溺愛ぶりとアフロヘアーの組員の秘密だけだった。モザイクが必要なくらい豪三郎をボロボロにした蓮の計らいで、燦の兄貴として住ませてもらうことになった。そうする理由は、少しは女の子らしい感情を持ってほしいと言う母心からだった。実は燦は

 

 

 「任侠と書いて、人魚と読む!人魚道を瀬戸燦はいく!」

 

 

 この環境のせいで、極道への道を進むことを生きる目標にするくらい漢らしい性格をしている。顔は可愛く、まだ小さいけど組員達も燦の快活な性格を気に入っていて人望もある。次期組長としてはふさわしいが友人関係も限られるかもしれないので、こうした環境でも仲良くなれるよう練習する意味も込めて兄という肩書を持たせることにしたのだ。

 

 

 

 

 そして、横島がここにきて数年の月日が流れた。燦も歳は十四歳になり、ますます

 「うちが行く道は人魚道で修羅の道!」

 極道に染まっていった・・・が、スカウトを受けてもおかしくないほどの美少女になった。数年の間ずっと妹として見てきたため、ちう学生になったら煩悩のボーダーラインに触れて困惑するはずの横島も、任侠道を突き進む性格で完全に異性と見なくなった。

 そんな彼女がある日、

 「あれ?人間がいる?溺れたのか」

 一人の少年を連れてきた・・・忘れがちだが、横島が住んでいる瀬戸内組の家は海の底である。だから、少年はびしょ濡れで意識不明になっていた。

 「ふむ・・・このまま死なそう!」

 少年を見るなり、豪三郎が刀を抜いて首を斬ろうとしたが

 「何を言ってるんじゃ!うちが助け「そうだね!ごめんなさい!助けないとダメだね!」そうじゃ!苦しんでいたら助けるのがうちの人魚道で進むべき道じゃ!」

 豪三郎の方も溺愛がより一層強くなったため、燦の一言であっさり掌返しをした。そんな中、

 「う、ん?」

 少年は目を開いたが、

 「お!目を覚ましたか!」

 考えてほしい・・・ドアップで厳つく傷だらけで殺意満々の顔を見せられたら、どんな反応をするか?

 「う・・・・・・(がく)」

 見なかったことにしたいが為に、意識を失ったふりをするしかない・・・が、これが少年の悪夢だった。そして、意識を失ったのをこちら側で見たら焦るのは当然の事。

 

 「また、意識を失った!危険な状態かもしれん!政!人口呼吸だ!」

 「へいおやっさん!坊ちゃん、死んじゃだめですぜ!」

 「(人口呼吸!)ちょ、ま!」←待って!という前に口がふさがった

 「・・・うわ」

 

 結果、少年はファーストキスを奪われる結果になってしまった。既に目を開けて暴れている少年に人口呼吸するアフロヘアーにサングラスな組員・政(←冒頭で豪三郎の後ろを走っていたのは彼)の姿に

 

 

 『初めて~のチュウ。政とチュウ~』

 『涙~~が出っちゃう。おっとこ~とのキッスで』

 

 

 不思議とこんな歌詞が頭の中に流れた横島である。

 『本当はファーストキスじゃないみたいだけどな』

 若干赤い燦の顔を見て、そう思った・・・伊達に兄をやっているだけあって表情で悟った。他の皆は少年の方に意識が行って、横島以外では母の蓮以外気付かなかった。

 

 

 

 その後、ファーストキスは極道の味♪というトラウマを作った少年は、原作主人公の満潮永澄だ。横島以外は全員人魚・魚人だと言う事情を説明する中で、豪三郎は娘を守りたいがために永澄には死んでほしいと思っている。でも、燦は自分の人魚道に従って行動して、それが決まりに違反したなら自分を殺せと言う。当然そんなことは横島もさせたくないし、豪三郎は諦め切れずに彼女に殺害許可をねだっていた。

 「蓮さん、どうしましょうか?」

 「・・・まあ、方法がないわけではないけど(まさか一人じゃなく数人いたなんてね・・・また確認してもらおうかしら)」←浮気相手が一人じゃなく何人もいたことが横島の文珠で判明。顔に出やすい豪三郎の為、少し引っかけると簡単にばれるので文珠の存在は誰も知らない。

 「え?マジですか?」

 横島の場合はこの世界に彼を知っている人間は一人もいないので、地上にいなくても困ることはない。そのため、一緒に住む(=軟禁)形にしたおかげで人魚会の秘密を守れたし、燦の事を完全に異性と見てないので豪三郎も必死に理性を働かせて納得して何とかなった。←それでも二人でいたり、仲良く話をしていると刀を振り回してくる娘バカ。

 だが、永澄はこの世界の人間だし家族・友人達だっているはずなので、これはどうしようか悩んでいると蓮が一つ提案してきた・・・その彼女が思いついた方法は

 

 

 「燦と君が結婚すれば問題ないでしょ♪」

 

 

 何と結婚しろだった。永澄が燦と一緒になれば家族になるから問題がなくなり、豪三郎はこの人魚の世界でもかなりの力を持っているので、異を唱えてくる人間・・・もとい人魚がいたら黙らせればいい。ということらしい。

 美少女の燦がいきなり見ず知らずの少年と結婚・・・元の世界で貧乏神の一件で美少女・花戸小鳩と仮の結婚をしたことのある横島は、似たような状況に困惑した。あの時は鈍感な横島でもわかるくらいに彼女が好意を持ち、それを言葉にも出したので受け入れられたが今回はさすがに年齢的にもまずいのでは?と思った。

 「ちょ!待ってください!さすがに「おめえ!お嬢を振るとでもいうのか!」「おい小僧!覚悟はいいだろうな!」「指を出してもらおうか!」「おいこら!ちょっとは落ち着かんかい!」「な、永澄~~。結婚すればいいじゃないか。可愛い女の子だし(がくがくぶるぶる)」「そ、そうよ!家庭環境はちょっと問題あるけど、イイ子みたいだし!(怖い!け、けど、かばってくれた政さんって素敵~♥)」お前ら!威圧されて負けてんじゃねえよ!」

 永澄自身も反対だったが、組員達の殺意と威圧感に永澄と同じく助けられた父と母は怖がりながら息子に結婚を勧めた。その二人に思わず突っ込む息子。←母は自分達を庇った政に熱い視線を向けていた。

 「ちょ!ま「ダメだあああああ!ぜ~~~~~~~~ったいに!結婚なんぞゆるさああああんん!!」あっちゃ~~、やっぱりこうなったか」

 「皆!!この男を殺せええええ!!」

 「ぎょえええええ!」

 「永澄さん!こっちじゃああ!」

 だが、最大限に怒りに燃えているのは父の豪三郎だ。結婚を反対した意志を見せた時点で、理性をぶっ壊して永澄を殺すよう組員達に言い、燦が恐怖におびえる永澄を連れて家を出て海に出て行った。蓮も殺意満々の組員達と出て行った豪三郎を止めるために出て行った。

 「はあ~~、どうなることやら」

 「別に、それで問題ないだろ」

 「同じ人間としては殺してほしくないんだけどな」

 「本当ならうちが殺したいんだけどな!」

 そんな横島は独り言を言った・・・ように見えるが、実は横島の肩に身長が手のひらサイズで巻貝を背負った人魚が座っていて彼女と話していた。彼女は『巻』と言い、燦の親友であり護衛でもあり彼女もかなり燦を大切に思っているので、今回の件は豪三郎に賛成なのだ。因みに横島と会った時も当初は毛嫌いして攻撃を仕掛けたが、燦に怒鳴られたり(後にへこんだ)異性として見てない事を知ると、今では世間話をするくらい心を許している。

 「まあ、何とかなるだろ。燦が味方になっているんだし」

 「っち!ううう、お嬢あんなフナムシ野郎(永澄)を何で助けるんですかあああ!」

 「よ~しよし、落ち着こうな~~」

 「慰めなんぞ要らんわあああ!(ぐすぐす)」

 燦の行動に号泣する巻を掌に載せて慰める横島・・・はたから見るとお人形遊びをする変態な男にしか見えない。

 

 

 

 その後、本当に何とかなった。燦の告白に心を動かした永澄が豪三郎に「燦ちゃんをください!」と言い切った・・・・・・・・・・・・そんな彼の一喝を辛うじて認めたが、結局娘超バカな性格がいかんなく発揮して、虎視眈々と亡きものにしようとする豪三郎。何とか地上に戻った満潮一家は、夏休み中で祖母の家に来ていたため埼玉の実家に戻らないといけないのだが、婚約者となった燦も着いていき一緒に暮らすことになった。

 「うううううぐうううぐぐう!さ、ざ、ざんがぎめだことじゃ。わしらは、燦の事を、み、み、見守るごどじがでぎないんじゃがあがががが~~~!!」

 自分から離れることにショックでガチで血涙を流して、悲しみで全身を震わせる豪三郎を見て、

 「フナムシのもとにお嬢を任せられるか!」

 「・・・俺達も行くか」

 仕方ないので、豪三郎にある提案をした。

 

 

 

 永澄達が帰るときに巻が永澄の荷物に紛れてたり、列車の外側の窓にへばりつき顔が強風であおられまくりながらも燦を見守ろうとする豪三郎を永澄が落としたが・・・夏休みが終わり、永澄の通う学校が授業を再開した時に横島の提案が実行された。それが・・・

 「え~~、この度、このクラスの担任を任された瀬戸内豪三郎と申します」

 何とその学校の教師になることだった・・・教員免許はどうした!というツッコミは無しにしよう。因みにこの豪三郎、生徒の一人から前の担任(男)はどうしたのか聞かれた時にあろうことか

 

 

 「産休じゃあ!!」←「ええええ!産むの~~!」と生徒一同で突っ込んだ。

 

 

 と言って、いきなりクラスの生徒全員を絶句させた・・・因みに蓮も政も他の組員もこの学校の教員として配属され、横島も歴史の教師として教鞭を振るうことになった・・・この時の横島は既に二十を超えていて、原作の未来横島と同等の姿になっている。←生徒が中学生で教師も蓮以外男なので、久々のナンパができないことだけが不満の横島である。

 人魚と言っても腰から下が魚なのは海の中だけであり、地上に上がれば人化の術というもので人間みたいに脚が出来るので海底の家や地上での日常生活は人間と変わらずできる。だけど、一つ欠点があり水を浴びたり雨に降られたりすると脚の部分が強制的に魚に戻ってしまうのだ。

 豪三郎達のような大人であれば濡れても脚の状態を維持できるが、まだ未成年の燦にはそれが無理だ。そのフォローが永澄だけでは出来ないだろうと思って、横島はこの提案をしたのだ。←それを聞いた豪三郎は、すぐ再会できる歓喜で何故かワンピースに着替えて満面の笑顔で一時間ほど踊った。

 事実、疑り深い性格の永澄の幼馴染・銭形巡(まわり)に人魚の姿を一瞬見られてからは水をかけられそうになったり(←永澄が助けたが女子更衣室だったので誤解した豪三郎に(刀を持って)校内を追いかけまわされたり)、一直線で人魚か確認されたり(←肯定しかけた燦に突っ込んだり)したが何とか誤魔化せた・・・が、和解した時に巡が警察官を目指していることを知ると極道を突き進む燦が脱兎のごとく逃げたのは別の話。他にも、美少女の燦を婚約者に持った永澄に男子が嫉妬したり、ハウリングボイスという人魚独自の高すぎる声で永澄の鼓膜が壊されたりと・・・結構にぎやかな学園生活を送っていた。

 

 

 

 そんなある日、いきなり降ってきた夕立で濡れながら横島が燦と永澄の三人で満潮家に到着したら、

 「えええええ!何で行き倒れがうちの前にいるの!しかも何でその子が人魚なの!」

 腰から下が魚の人魚の女の子が玄関前で倒れていた。

 「ん?もしかしてあの子って」

 「あ~~瑠奈ちゃんじゃあ!」

 その女の子は燦の幼馴染・江戸前瑠奈であり、永澄がファンで彼女のCDも全部持っている人気アイドル・ルナだった。彼女を拭いて魚から脚に戻して家に入れた後に話を聞けば、マネージャーから燦がここに来た事を知って追いかけてきたとの事。瑠奈は燦に小さいころからいろいろと(自分だけで)対決をして負け続けてきたから、何が何でも勝ちたかったようだが

 「た、忠夫、さん!こ、こ、こんにちは!」

 「うん、こんにちは。どうしたのそんなに動揺して」

 「な、なななな何でもないわ///!(ううう、や、やっぱり直視できない!)」 

 アイドルの仕事をぶっちぎってまでここに来た最大の理由は、この横島に会うためだろう。燦に負けて悔しがる彼女の姿を見るたびに横島は慰めたり、頭を撫でて元気づけたりした。その横島の優しさに最初は突っぱねた彼女だが、本当は嬉しかった。今も久しぶりに会えてツンデレな対応をしながらも、顔を明後日の方に向けて真っ赤になっていた。横島は、燦の幼馴染であり友達でもある彼女を妹の延長線上にしか見てないので、瑠奈が異性として横島を見ていることに気付いてない。

 その後、何とその瑠奈も学校に転校してきた。燦に負けたくない瑠奈は彼女から永澄を奪う目的で転校してきたが、

 

 『ううう、どうしても、忠夫さんに好きが言えない!』

 

 それは表面上なのは言うまでもない。彼女もまた燦と同じように人魚の中の極道の組長の娘だが、溺愛されている燦と違って瑠奈の方は家庭事情がかなり複雑であり、父親ともそれなりに対立をしていて孤立しがちだった。だからこそ、横島の優しさと温かみが当時の彼女の中では心の支えになり、そこから恋愛感情が生まれたのだ。

 既に学校のアイドル化していた燦に瑠奈は勝ちたいので、体育館で歌の対決をしたが・・・両者共に途中から人魚の特殊な力を持つ歌で歌ってしまい、鼓膜を壊されまくって耳が遠くなった永澄以外の男子全員がもろに聞いて精神崩壊してモザイクが必要なくらいの阿鼻叫喚になったりした。←止めようと思った巡が覗いたら、一瞬で逃げるか体育館に火をつけるか考えたくらいだった。

 

 

 話を戻し、瑠奈の父親は娘をちゃんと愛しているが離婚しているらしく・・・これ以上は語らないことにして、その父親は組長だけでなく瑠奈の所属するアイドル事務所の社長も務めている。だけど、愛情表現がすごく下手であり娘に近づく不審な輩を事情も聞かずに、未来の自分が過去の自分を守るために送られたサイボーグのようにター○ネートして(殺して)しまおうとするのだ・・・これは横島は体験済みであり、今回永澄も同じ目にあった。

 そんな組長二人が顔を合わすと闘争が始まるのでは?と思うが、警察みたいな組織が人魚の世界にもあり目をつけられている状態であるので争わないようにしている。だけど、組員達はお互い火花を散らせているので、時々懇親会を開き飲み会をしてそれを発散させている。

 

 

 

 だが、その懇親会で瑠奈パパ(←原作では最後まで名前が出なかった)が何と永澄を瑠奈と結婚させることにしたのだ。事の発端は永澄が人魚の薬を間違って飲んで、進撃の巨人ならぬ進撃の永澄になって満潮家を崩壊してしまった後だ。

 

 

 『な、なにが・・・何が起こった!俺の二十年ローン(家)に!』

 

 

 トイレで用を足していたが奇跡的に無傷だった下半身丸出しの永澄父は、我が二十年ローンの惨状に呆然として人魚の歌『ラリ○ー』で眠りにつき、その姿を目撃した買い物帰りの母は夫への愛情に冷めて政への不倫意識を強めた。

 その後、元通りになった満潮家で水をかぶって人魚の姿になった瑠奈の脚を永澄が拭いたが、人間の脚に戻った時に下半身丸出し姿となったところを瑠奈パパが目撃してしまったのだ。

 

 「た、た、だずげでえええええ!!」←永澄、靴を履かずに外へ逃げる

 「抹殺だヒューマン!ター○ネーター!」←銃を乱射する瑠奈パパ

 「脚が濡れたのを拭いただけです、お父さん!」←涙顔で必死に言い訳する

 「誰がお義父さんだ!ター○ネーター!」←バイクに乗り換えて乱射し続ける瑠奈パパ

 

 乱射しまくって永澄を追いかけ、瑠奈を辱めた報いとして結婚することを強要し当日まで拉致監禁したのだ。燦は永澄を瑠奈に奪われたことにショックを受けて、瑠奈はようやく燦に勝てることに有頂天になっていた・・・が、

 『ど、どうすればいいの!このまま永澄と結婚すれば燦に勝てる!でも、た、忠夫さんが、忠夫さんと、忠夫さんが・・・』

 燦に言いたいこと言って部屋を出て行った後、徐々に頭が冷えて少しずつ後悔が生まれてきた。その場に横島がいたら躊躇っていただろうが、いなかった為にそのまま見続けるだけだった。

 

 

 

 懇親会当日になり、永澄に結婚の誓いの盃を飲まそうとする瑠奈パパ。瀬戸内組の組員達は殺意満々で永澄を見る。周りをむっとした顔をしている組長・豪三郎の内心は

 

 

 『ああ~~、豪ちゃん。し、あ、わ、せ!神様ありがとう!豪ちゃんの一途に燦ちゃんを大事にする心に答えてくれて!悪魔様ありがとう!あのボウフラ(永澄)をあっち(江戸前組)にやってくれて!豪ちゃんはこれからもず~~~~っと燦ちゃんと一緒に暮らします!大切にします♪!』←イメージは一面お花畑にワンピースを着た豪三郎が五歳児くらいの燦と笑顔で一緒に駆け回っている。

 

 

 永澄が燦の傍からいなくなることに、超超超有頂天になりまくっていた。盃を飲まないと殺す気の瑠奈パパに

 「パパさんは本当にこれでいいんですか?」

 横島が聞いた。

 「・・・何だ?」

 「瑠奈ちゃんの気持ちを無視していいのか?と聞いているのです」

 『え・・・た、忠夫さん?』

 「どういうことだ」

 「俺は昔一度だけ仕事の為に形だけの結婚をしたことがあります。結局、仕事が終わったらその結婚も取り消しになりましたが・・・相手の女性は俺をちゃんと理解してくれ、俺のことを好きでいてくれました・・・そう、結婚は愛し合う二人がするものです。瑠奈ちゃんは本当に満潮永澄という男と結婚したいんですか?あなたがやっているのは責任を取らせたいだけであって瑠奈ちゃんの為じゃありません!」

 『た、忠夫さん(うるうる)』

 「貴様!」

 瑠奈の為じゃない。の言葉に怒りに燃えた瑠奈パパは横島の襟首を掴んだ。でも、ひるまずに続ける。

 

 

 「瑠奈ちゃんに確認したらどうですか!この結婚は彼女が主役です!俺やあなたではありません!瑠奈ちゃんに本当は誰を愛しているか聞いてみたらどうですか!」

 

 

 あの女性・・・小鳩は顔を赤くしながら横島と出会って一日も経たないのに形の結婚を受け入れて、横島の本質を見極めた。そして、

 

 『わ、わたしは、横島さんとなら、結婚、してもいいと思います///』

 

 本当の夫婦になる気持ちすら持っていた。

 結婚とは愛し合う二人がする者・・・政略結婚みたいなことはしてはいけない。ましてや、まだ中学の二人にそれは可哀そうだし、彼女のあの想いを目の当たりにしたから黙っていられなかった。

 この言葉に思うところがあるのか・・・離婚した妻の事を思ったのかは分からない。だけど、襟首をつかんだ手を離して瑠奈に向き合う瑠奈パパ。

 「瑠奈、聞かせてくれ」

 「パパ」

 そして、彼女は横島の言葉に気持ちを決めて、

 

 

 

 

 

 「好き・・・なのは、忠夫さん!」

 

 

 

 

 

 横島を見て、告白をした。

 「・・・え?」

 「私は、忠夫さんと結婚したい!」

 「そうか。では、お前が結婚相手になるな」

 「え?は?え?」

 キョトンとする横島は、真っ赤になりながら自分を見る瑠奈を見た。完全に想定外の横島は

 「わ、わ、私と結婚してください!」

 「(がし)飲め。もし飲まないなら、貴様をター○ネートする」

 まさかの結婚相手が自分に変更という空気の中で恋と殺意の両方に迫られてしまった・・・果たして、横島はこの想いに答えられるだろうか?まだちう学生の彼女と恋人同士になれるか?それは別の話

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 『おい待てこら!何で忠夫とあの娘が結婚する流れになっとるんじゃ!このままじゃボウフラが燦のところに戻っちまうだろ!わ、わしの燦があのボウフラに奪われてしまうやろ!ああああ!やばいまずいこれはどうすればいいんじゃ!』←この時の彼の脳内イメージは自分と燦の間に大きな亀裂が出来て、凶悪な永澄が燦を連れ去ろうとするイメージ。

 にさせたくないのが豪三郎。当の永澄も唖然として瑠奈と横島を・・・いや、両方の組員達全員も目を点にして二人を見ていた。そんな微妙な空気になっているところに、

 「その結婚、待ったじゃああ!」

 燦が入り込んだ・・・手には刀を持って。いきなり現れた彼女に顔を向けたところに、

 「燦!おまんもわしと同じ気持ちか!婚約者を名乗りながら他の女のところにいったボウフラにけじめつけんと気が済まんか!」

 豪三郎が最初に声を出した。

 『『『『『え?それは解決したんじゃ?』』』』』

 これは横島ら全員が思った。この発言をした豪三郎の内心はこれである。

 

 『燦はこの数分の間に瑠奈が忠夫に相手を変えたことを知らない!!だから、このままボウフラが相手の認識で斬らせればすべて解決じゃ!これなら燦も幸せでわしも幸せ!うんうん、よかった~~♪』

 

 燦はまさか結婚相手が変わっているなんて思いもしない、永澄と瑠奈の結婚の認識のままにして

 「こいつにはけじめとしてその刀でスパッ!と斬らんとお前の気も晴れんわな!」

 彼女に永澄を斬らせようと思ったのだ。豪三郎は燦にはかな~~り理性が緩むため、もしばれた時のことなど全く考えない。自分が幸せなら燦も幸せなんて都合のいい思考の持ち主である。そんな内心を持った父親の前に燦が座ると、

 

 

 「お父ちゃん・・・今までお世話になりました。今ここで親子の縁をスパッ!と斬らせていただきます!」

 

 

 スパッ!と斬ったのは、永澄ではなく豪三郎との親子の縁だった。その言葉に間抜作レベルの間抜け顔をした豪三郎。←いや~~、呼ばれてきました。もう何か月も登場してませんでしたからね。ははは、素晴らしい間抜け顔です!←作者も忘れていたんだから出てくんな!←それはひどいですね。私という存在を作者が忘れるなんて。←ああもう!話が続かん!最後に出すから引っ込んでろ!ほら、さっさと最後に行って来い!(すたすたすた)・・・はあ、はあ、と、とりあえず続きをどうぞ。

 それを言われた間抜け顔の豪三郎の心は

 

 『え、へ、え?縁を切る~~?豪ちゃんと燦ちゃんの?いやありえないっしょ!ありえないありえない!そんなことになったら豪ちゃんと燦ちゃんの生活がどうなるの!あのボウフラがいない幸せな日々が無くなる・・・やだやだいやよ!いやよ!そんなのダメよダメダメダメなのよおおおおお!!』←既にイメージはぐっちゃぐちゃ

 

 読者の皆さんのご想像通り大大大大大混乱をして、

 

 

 

 「いいいいい、いっっやああああああああ~~~~~!!!豪ちゃんいやあああああ!!」

 

 

 

 大大大大大絶叫をしてぶっ壊れた。

 「おやっさん!落ち着「いやああ!誰よあなた!」落ち着いてくだせえ!「こないで!いやよ!」取り合えず向こうに!「つれてかないでええ!いやあああ誘拐よおおおお!」おい!お前ら手伝え!「「「へい!」」」「やめてえええ!きゃあああ!いやよおおおお!」行きますぜ!」←政とほか数人の組員が豪三郎を部屋から出した。

 その後、燦が何故豪三郎・・・いや瀬戸内組と縁を切る行動をとったのか?それは永澄をとり戻すためだった。瑠奈が彼女に言いたいことを言いまくった中で、余りにも落ち込む彼女を見てライバル視している瑠奈はイライラして「あなたの人魚道はこの程度だったの?」的なことを言ってしまい、それが彼女を奮い立たせて人魚道を修羅道として生きる信念を持っている燦は家族の力なしで自力で取り返す。という結論に至ってしまったようだ。

 これを家族間だけでやったのならまだよかったが・・・この懇親会にはそれぞれの組員達も数多く出席している。この燦の行動を瑠奈のいる江戸前組の組員達からすれば、ただの娘に喧嘩を売られたのと同じ意味であり、彼女を慕う瀬戸内組の組員達からすればたった一人で先頭に出て江戸前組に喧嘩を売ったのと同じ意味である。

 よって、沸点の低い彼らがガンを飛ばし合い、結婚どころの話ではなくなり導火線に火花がついた状態になってしまった。この状況を作った燦に瑠奈が説教する中で

 「ええええ!忠夫お兄ちゃんと結婚するつもりだったの!」

 「そ、そうよ///!でも、今はあんたが作ったこの状況を止めないといけないわ!」

 「それはおめで「ええ度胸じゃないか!」「つぶされてえのかてめえ!」・・・ううう、どうしよう。こんなつもりじゃ」

 「いい加減自分の立場っていうものを理解しなさいよ!」

 兄と慕う忠夫との結婚だったことを知った燦。その事に一瞬喜んだが組員達の罵声に困惑する。その後、お互いの結婚相手が別々に決まって娘達はいがみ合う理由がなくなったが、燦の行動で組員達がいがみ合うようになってしまった。

 せっかく停戦状態だったのに血を見る再戦になってしまうので、瑠奈が思いついた提案が人魚の歌で組員達を止めることにした。その歌の効力は二人が歌い続ける間は絶対に踊り続けるものであり、その間は戦わせることが出来なくなる。歌が止まれば効力が無くなるので戦いが勃発すると思いきや・・・

 

 

 

 「「「「「「「「・・・は・・・ひ」」」」」」」」←全員動けない

 

 

 

 50時間も歌い続ければさすがの体力自慢の組員達の足腰が立たなくなるので、無事戦いを終わらせることが出来た。←永澄と横島は早々に体力が尽きたが、それでも踊らされ続けたので魂が出ている。

 「結婚式、続けるか」

 全員が動けなくなっている中で、唯一動けたのが瑠奈パパだった。彼女の想いを知ったので、後はそれを実行するべきと思っていたが、

 

 「いいえ、もういいわ」

 

 瑠奈が拒否した。

 「本当にいいのか?」

 「うん。忠夫さんが言っていたじゃない。結婚は愛し合う二人がするものって・・・私様が愛しても忠夫さんが愛してないんじゃ意味がないから、必ず忠夫さんが私を愛してくれるようにしてみせる!そう、私様の戦いはここから!絶対に忠夫さんを私様の夫にしてみせるんだから!」

 そして、魂が抜けている永澄に寄り掛かるように寝ている燦のように瑠奈は白くなっている横島に寄り掛かって眠りについた・・・その寝顔は迷いがなくなってすっきりしたものだった。娘の寝顔を見た父の顔が少しだけ笑ったように見えたのは別の話。←今度こそ終わり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 余談その一

 燦の絶縁宣言にぶっ壊れた豪三郎だが

 「お父ちゃん、やっぱ縁を斬るのなしにして~~」

 娘のこの一言で一瞬で立ち直って豪ちゃんに早変わりして踊りまくった。

 

 

 

 余談その二

 途中で作者の邪魔をした間抜作だが、

 「抜作様!今回のこの話は結婚の話がありました!なら私達もしましょう!」

 「待ってください。私は久しぶりに出れたのですよ!」

 「はい!これから先、作者がまた忘れていつ出れるかわかりません!ですから今すぐ結婚して今すぐ子供を作って次に出れた時に私達の幸せを読者様に見せましょう!」

 「それは勘弁「ふふふふふふふふ・・・さあ、行きましょう!」ああああああ~~~」

 吉沢に連れていかれたようだ。今度抜作が出るのは果たしていつか?それは、神のみぞ知る。

 

 




 ツンデレが弱いヒロインでした。原作でも主人公への恋を自覚すると、結婚を迫ったりデレをよく出してました。豪三郎をキャラ崩壊させていると思うくらいぶっ壊れましたが、マジで原作通りです。

 その原作の中を一部出すと、燦を好きなシャチの人魚が対人(魚)恐怖症の明るいところが苦手で常に宇宙服を着ていたり、豪三郎と瑠奈パパと政が萌えを知るために女装して燦と瑠奈が表情をなくしたり、人魚勢が早乙女乱馬と同じく猫が苦手だったり、と覚えているだけでもかなり笑えました。


 次回ですが・・・第三期決定おめでとう!という事で、かぐや様は告らせたいにしようと思います!ヒロインは、藤原さんか早坂さん。どっちがいいかな?



 あと、皆様今年は本当にひどく大変な一年になりました。来年は笑顔になれる年になれるよう頑張っていきましょう!よいお年を!



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藤原千花と付き合ったら?(かぐや様は告らせたい)

 ついにダイ大ではあの二人がダイ達の仲間になるところまで来たことにワクワクが止まりません!

 今回の話ですが、ようつべの実況動画でかなりの人がやったであろうゲームを話の中で出してそれで遊んでいます。一応、いろいろ変えていますしあまり細かく突っ込まないでいただけると幸いです。どんなゲームかは読むと絶対に一発でわかりますよ!
 今回ですが、私的にはアニメの第一期と第二期のちょうど中間あたりの出来事として書いたので、あの風紀委員長はいません。あの子も入れると、確実に横島は追い出されるのが目に見えたので!



 では、どうぞ


 秀智院学園!政財界の御曹司やお金持ちに秀才レベルの学力が持つ、いわば日本の将来に関わる学生しか入ることのできない学校!・・・そんな学校に、

 

 

 「う、ううううう、今日もナンパが出来なかったあああああ!女子の皆が、俺を避ける様に逃げていぐううううう!!」←号泣しているのは言うまでもない。

 

 

 一番似合わない横島が入学していたのである!ボロボロに涙を流しながら向かった先は、

 「遅いぞ、仕事が入っているのだから早くやれ!」

 「会長の言う通りですよ。雑用はたくさんあるのよ」

 「今日もナンパ失敗何だね?これで何人目かな~~」

 「(同情するな~~僕も視線があっただけで泣き出すし)」

 生徒会室である。生徒会長の白銀と副会長の四宮から厳しく言われ、書記の藤原はほんわかしながら心にグサッとくる一言を言われ、会計の石上には女子からの似た扱いにこっそり同情された。

 

 

 

 何故横島が秀才・お金持ち・御曹司レベルの生徒しかいられない秀智院学園にいられるのか?原作では母親が賄賂を教師に出してまで成績を上げようとしていたが・・・それは本当に横島の頭が悪いからなのか?生活費と美神の覗きの為に横島は学業を疎かにしていただけであり、しっかり学生をして学習すれば学年上位は狙えるくらいの頭はある。←学生の頃も学校で霊の事件が起こったり、美神が西条に惹かれて事務所ほったらかしをしたせいで学業より仕事の方に頭が行くようになったと作者は思う。

 原作の方では学習能力が美神の卑怯とあくどい手段に父親の女癖の悪さの方に行ってしまっただけで、その二つがなければ藤原と同じくらいの成績をとれるのだ。では学費は?そもそも異世界から来たのだから保護者がいないとダメなんじゃ?と思えるが、実は横島を最初に出会えたのが学園の校長であり、横島も引き取ってくれたのだ。

 いろいろと趣味の話をした時に意気統合して、何とか融通を効かせてくれたおかげで通えるようになった・・・ただ、やはり学園の生徒らしい振る舞いをして成績もそれなりに上にいないと退学させられるという条件と、学費はバイトを紹介するから半分でいいから自分(校長)に納める条件がつけられた。まあ、甘い汁を吸えないようにしっかりこうした条件を付けたのはさすがと言っておこう。

 

 そして、最大の謎がそんな彼がどうして生徒会室にいるのか?いくら校長でも生徒会に入れるまでの融通はできない・・・そのきっかけが四宮かぐやである。同じ二年でもクラスが違う彼女とは縁がないと思いきや・・・ゲーム関係で親交を持った会計の石上と話をするうちに対戦するようになり、彼と仲良くなった。←融通といっても、さすがに転入は無理だったので入学試験を受けさせて点数+校長の紹介などで何とか合格点にいけて入れた。

 そんな石上がネット対戦中に思わず

 「副会長と会長って、お似合いのカップルだと思うんだよね」

 彼の呟きを聞いたためである。美女美少女を第一に考える横島はその枠に入る四宮もナンパしようと考えていて、真実かどうかを一直線で彼女に白銀ラブなのかを確認しに行ったら・・・原作の石上と同じ目に遭った。←このゲーム中の会話は、まだ石上が(四宮に)殺されかけなかったときの頃。

 その後、動揺した四宮が生徒会雑用係なんてありえないものを金と権力で作ってそこに強引に横島を入れた。これが横島が生徒会にいる理由である。もちろん、横島は前の世界で美神に何度も殺されかけた経験あるため、それくらいの殺人未遂は屁でもないので乳尻太ももがパーフェクトな藤原と出会えたきっかけにもなったので喜んだ。

 因みに会長の白銀はその事に関しては

 「忙しいし、ちゃんとやってくれるなら入ってくれて構わない」

 特に気にしなかった。四宮と二人で生徒会室に入った時は、普段の寝不足からくる殺気溢れるギロ!っとした目に更に威圧感が増したが、彼女の事を完全に恋愛対象として見てないと分かるとすぐに歓迎した。白銀もかぐやもかなりお互いあんな動揺しまくる初心な好意の反応を見たら、さすがの横島もナンパする気が無くなり引くことにしたのだ。←本当に疑問だ?何故勘違いした方に二人は考えるのか?

 

 

 

 そんな生徒会室で普段横島が何をしているかというと、

 「千花ちゃん!俺と一緒に学食でティーをしませんか!」

 「それならゲームで勝てたら行きます♪」

 「ゲームより一緒にランチを!」

 「さあ、始めますよ~~」

 もちろん、横島を避けない藤原へのナンパである。もはや、横島がナンパして藤原があっさり流す光景は一日一回やっている事なので、白銀も四宮も石上もあっさり流した。因みに四宮にも一日一回ナンパをするが、その度に視覚外の場所にいる早坂に撃退されている。結局最後まで流された横島はぐすんと泣きながらソファに座った。←もちろん、このナンパは挨拶なので本気ではない。

 「げ、ゲーム?」

 「皆さんもやりましょう!」

 「「面白そうだけど…だが、断る!」」

 「おもしろそうですね」

 横島からのナンパをゲームで返した藤原。その言葉に困惑する横島と、かつて痛い思いをした経験からどっかのディオな顔つきで断る白銀と四宮。ゲームからすぐ脱落して観戦者の立場で見ていた石上は目を輝かせた。

 「ちょ!会長にかぐやさん!どんなゲームかまだ言ってないのに!」

 「どんなゲームだろうと断る!」

 「仕事もまだあるので、ダメですよ藤原さん」

 「お願いします!十分だけでいいですから!」

 「あの~~、一つ聞きたいんだけど」

 「何、横島君!今二人を説得中なんですが!」

 「どうして、もうセッティング完了しているのですか?」

 「コントローラーも五個あるし・・・ゲームする時は一瞬で用意するんですね」

 「えへへ~~、褒めなくていいですって!」

 「「「「いや、褒めてないって!」」」」

 二人に言い寄る藤原に何でもうゲームのセッティングが終わっているのか聞く横島。石上の言葉に気を良くするが四人揃って突っ込む。こう準備されてはさすがに断れないメンツなので、結局付き合うことになった←まあ、ご都合主義という事でお願いします。

 

 

 結局押し切られて生徒会カップル・・・もとい!白銀と四宮も参加することになった。そして、用意されたゲームというのが、何とテレビゲームでその名も秀智院レース!と呼ばれる物であり、ルールを簡単に説明すると…どっかのマリ○カー○である。←本来、彼女はデジタルなテレビゲームよりアナログなゲームをするのを好むが今回はたまたまはまった。ということにしてください。

 そのゲームはまず自分の顔を撮ってゲームに転送すると車を運転するキャラとなるが、ゲームなのであくまで見かけだけで個々の身体能力は全員一緒。途中でアイテムもとれる場所があり、走るコースはこの秀智院学園の校庭や校舎内だけ。何でそんなゲームを作れたのか・・・この作品だけの事なので突っ込むのはやめよう。

 皆がテレビ画面に向かって、それぞれの場所に座ってコントローラーを持つ。秀智院学園の校庭や校舎内の通路などを通って、全部で三周してゴールという設定だ。こうしたゲームをやったことがない白銀や四宮は操作方法を教えてもらい、そろそろ本番をやることになった。←アニメでしか学園内の広さを知らない作者なので、読者の皆さまは妄想でお願いします!←読者頼みのダメ作者なのである。

 

 

 

 ただのゲームなので、皆楽しそうに

 

 

 『『絶対にビリにはなってはならない!!!』』

 

 

 ・・・訂正、白銀と四宮はかなり殺気立っていた。何故かというと、石上のさりげない一言

 「せっかくだからビリの人は罰ゲームとして、好きな人の名前を言うと言うのはどうです?」

 「もちろん家族として好きとか、友達・親友として好きとかではなく~」

 「恋愛対象として好きな人ってことだな!」

 これに藤原はもちろん、横島も賛成した。残った二人は当然反対しようとしたが、

 「あっれれ~~、もしかして、生徒会長と副会長は勝てる自信がないんですか?」

 横島の挑発に

 「やってやる!生徒会長は常にトップでいる姿を見せつけてやる!」

 「ふふふ。随分自信がおありですね。その自信を壊してあげますわ♪」

 二人が乗ってしまった。この二人は恋愛感情だけは相思相愛なのに、自分からの告白は目の前の想い人に負けてしまう!というわけ分からない思考をしている為、常日頃から「好き」の一言を言わせるために火花を散らしている。

 今回のこのさりげない一言を

 

 『『罰ゲームで好きな人の名前を言う事は、もはや自分(白銀・四宮)に好きというのと同じ!つまり、このゲームに勝つと言う事は告白させるのと同じこと!』』

 

 こう解釈してしまったのだ・・・そして、スタート五秒前の表示が出た時に

 

 『『あれ?もしビリになったら、自分が好きな人を言わないといけないのでは?』』

 

 やっとこのリスクに気づいたのだ。最初に出した自分に好きと言ってくるという解釈をした有用性のでかさに、簡単にわかるこの自分がビリになった時のリスクの存在を抜かしてしまった。一気に状況のやばさに気付いた二人は

 「あら会長。どうしたのです?目が泳いでいますよ?」

 「それは気のせいだ。そういう四宮も不安で体が震えているが?」

 「それこそ気のせいですよ」

 「そうか、気のせいか」

 平常心な顔で揺さぶりをかけた・・・が、その内心はさっき出した通りである。二人の焦りまくっていることなど全く知らない藤原が

 

             3

             2

             1

          「スタート!」

 

 この掛け声を出して、ついにゲームはスタートされた。

 

 

 

 

 スタートダッシュに成功したのは、このゲームを持ち込んできた藤原と似たゲームの経験者である石上だけで、横島は失敗、白銀と四宮はやり方を知らないので普通にスタートした。何個かのカーブを曲がり最初のアイテムゾーンを石上・藤原・横島・四宮・白銀の順で突破した。まずそれぞれとれたのが、

 

     石上・鉛筆(○イン)

     藤原・イカサマトランプ(バ○ナの皮)

     横島・ケーキ(キノ○)

     四宮・携帯電話(テ○サ)

     白銀・ケーキ×3

 

 これである。←( )の中はあのゲームのアイテムの効果です。

 「うわ、これはまずい」

 「あああ!横島君にって!会長にも抜かれたああ!しかも、かぐやさんにアイテムとられた!」

 「あら?これって、相手のをとるものだったの?」

 ここで集中砲火を浴びたのは藤原だった。後ろにいる横島にイカサマトランプでスリップさせるつもりだったが四宮に取られた上に、ケーキでスピードアップした二人に抜かされた。しかも、白銀はまだケーキが残っているのでスピードアップが止まらず、石上も抜いた。四宮はイカサマトランプをとりあえず前方に投げると、

 「え、ちょ!」

 何と二位になった石上に当たり、そのまま後ろを走る横島と藤原に抜かれた。

 「ふ!一位だぞ、四宮!」

 「序盤でいい気になっているなんて・・・全然痛くありませんわ」←嘘である。白銀の一位にかなり動揺しているが必死に仮面の笑顔で抑えていて、心の中ではメラメラに燃えている!

 「まだ、最初だし挽回はできるな」

 「石上君を抜いたあああ!」

 各々とったアイテムを使い切って順位が白銀・横島・藤原・石上・四宮となったが、次のアイテムのところまでに藤原が横島を抜き、四宮も石上を抜いた。←藤原はやり込んでいたからショートカットで抜けたが、石上は四宮が少しずつ最下位の立場からくる恐怖の笑顔になっていくことに気付いて、ビクッとなった時に操作を誤って障害物にぶつかってしまったから。

 白銀・藤原・横島・四宮・石上の順で二つ目のアイテムをとった。

 

     白銀・答案用紙(緑○ウラ)

     藤原・ケーキ

     横島・満点の答案用紙(赤○ウラ)

     四宮・ハリセン(ブー○ラン)

     石上・ウェディングケーキ(パワ○ルキノ○)

 

 「「どわああああ!」」という藤原と石上の悲鳴が響いた。何故なら、

 「あら、随分当たりましたね」

 画面の四宮がハリセンを投げたら、一投目が藤原に二投目がウェディングケーキで抜いた石上に当たったのだ。折角ケーキを手に入れた藤原と石上だったが、これにより止められ一気に四宮が三位に上がろうとしたが、

 「これでどうじゃ!」

 「な!横島お前!」

 二位の横島が一位の白銀に満点の答案用紙を投げたので、慌てて持っていた答案用紙を盾にして防いだ・・・が、

 「隙ありです」

 「く!四宮~!!」

 追撃の最後のハリセンが白銀に命中した。その隙に横島と四宮、ケーキを今使った藤原とウェディングケーキの効果がまだ残っていた石上に一気に抜かれて、これにより順位も変動して横島・四宮・石上・藤原・白銀に代わった。しかも、白銀は四人からそれなりに距離が出来てしまった。

 そして、三つ目のアイテムでは

 

     横島・鉛筆

     四宮・答案用紙×3

     石上・イカサマトランプ

     藤原・ケーキ×3

 

 まずこの四人がこれらを当てた。しかもこの四人はそれほど距離が離れてないので、

 「横島君覚悟」

 「ぎゃああああ!」

 「藤原先輩、さよなら」

 「ぬわあ!あ、危なかった!」

 もちろん四宮は横島にぶつけて一位になった。石上は答案用紙を後ろに置いて藤原に攻撃しようとしたが、何とかうまくかわして横島と石上をそのまま抜いた。これで四宮・藤原・横島・石上とな

 

     白銀・リムジン(キ○ー)

 

 ると思いきや、何とここで白銀がこれを引き、

 「ふはははは!一気に詰めたぞ!」

 「待てや会長!これで俺が一番下になったぞ!」

 「あ、危なかった」

 「ああああ!私もぶつかった!」

 「ふふふ、ついにここまで来ましたね。ですが、私が一位なのは変わりませんよ」←と言いながら、一気に追いついてきた白銀に体が若干震えている四宮である!

 「ふん!序盤はまだ本気ではないからな!ここからだ!」←嘘である。最下位だった白銀がトップに躍り出た四宮を見て、あのアイテムを引く前まではゲームの設定に文句を心の中で言うくらい大焦りだったのは言うまでもない!

 ここで1ラップ目が終えたので順位の確認をしよう。一位四宮、二位白銀、三位藤原、四位石上、五位横島となった。リムジンにぶつかった時藤原にはまだケーキが一つ残っていたので、それを使って石上を抜いたが、横島は何もないので必然的にビリまでおちた。

 

 

 2ラップ目だが、実はここにゲーム外で思わぬ伏兵がこっそり入り込んでいた。

 『かぐや様。皆の邪魔をこっそりすればいいのですね』

 『頼むわ。それが出来るのはばれないように生徒会室に入れるあなただけよ』

 かぐやがメールをレース開始前に送り、既にこっそり生徒会室に侵入しているかぐやの従者・早坂である。最初の1ラップ目で邪魔をしなかったのは、まだゲームに集中しない人がいるかもしれないのを確認するためだ。

 だけど、もうすっかり全員

 『・・・かぐや様も完全に私に出したメールを忘れているみたいですね』

 かぐやすら白銀が追い上げてきたことで完全にゲームに意識を集中していた。

 『ですが、告白させてかぐや様の想いを叶える絶好の機会なので、邪魔させてもらいますよ』

 でも、従者は主の想いを叶えるのが仕事なので、その仕事に入った。

 

 

 

 

 ゲームに戻り、2ラップ目の最初のアイテムの前で、

 「さよなら会長」

 「な!」

 四宮は実は答案用紙を一つまだ持っていた。それを後ろの白銀に見事命中させたのだ。そして、四宮がアイテムを無事とった。

 「ありゃ、会長残念、え、な!何で!」

 「あはは、石上君も残念、あっれ~~!どうして!」

 白銀を抜いた僅差で二位争いをしている石上と藤原だが、何と何故かカートがまるでアイテムの入っている箱の間をくぐるように通り抜けてしまった。実はこの時に早坂が十字キーを背後から一瞬だけ横を押したのだ。画面を見て意識もそっちにいっていた二人はそれに気づけなかった。四位におちた白銀と五位のままの横島は何とかとれた。さすがに全員にやると不審がられるためである。

 

     四宮・トランプ

     石上・なし

     藤原・なし

     白銀・ウエディングケーキ

     横島・ケーキ

 

 さすが横島。最下位なのにいいアイテムが出ない。←あのゲームをやっているプレイヤーは同じ経験をしたことが何回もあるのでは?

 「おい待て!何でビリなのにこのアイテムなんだ!」

 「ダメだよ、横島君。ゲームに文句言っちゃ」

 「ふははは!よし、このま(スリップ)な、ななな!」

 「あ!会長、忘れてましたね!同じコースを三周するんですよ!」

 「そうだった。その事を気を付けないといけなかった」

 「うふふ、その間に独走させてもらいます♪」

 二人がアイテムをとれない、だけど白銀はこのアイテム。絶好の機会なので使って半分くらいの効果が切れた時だった・・・1ラップ目に藤原が置いた答案用紙にスリップしたのは。見事に引っかかり急いで残っているウェディングケーキの効果を使ったが結局四宮は愚か追いついたと思った石上・藤原も抜かせなかった。横島は一時的しか効果がないケーキでは当然追いつけないので・・・順位はこのままだった。

 そして、2ラップ目の二つ目のアイテムは

 「な!」

 「あっれ??石上君どうしたの~~」

 「四宮、完全に独走・・・まずい」←汗だらだらの白銀

 「くっそ~~!挽回アイテムこいや~~!」

 四宮がとったと同時に、アイテムの箱で見えないように何とトランプを仕掛けていた。それに石上がまんまと引っかかってしまった。それを見た藤原はにやにやしながら別の箱をとった。また、二位の藤原にもそれなりに距離がある四宮を見て今の自分の危うさに汗を流しまくる白銀。何しろ、ここでレースの半分が経過したことになるのに四位。横島とはそれなりに距離はあるが、勝負は最後までわからない。

 ここでは早坂は邪魔をしなかった。さすがに二回連続をやるほど愚かではない。

 

     四宮・鉛筆

     藤原・答案用紙

     石上・ケーキ

     白銀・ケーキ×3

 

 四宮は防御アイテムが来なかったが、藤原との差は結構ある。その為、さほど問題と思わなかった。

 「こ、これで挽回だああああ!」

 「く!これはまずいです!」

 「僕も抜かせてもらいます!」

 白銀・石上のケーキの効果で藤原は抜かれたため、責めて答案用紙で石上に当てようとしたが失敗して四位に落ちた藤原。

 「で、でも、まだ横島君がいるもん!」

 罰ゲームはビリのみ。だから、横島が最下位なら問題ないと考える・・・が、

 

     横島・追試テスト(青○ウラ)

 

 何とここで横島がこれを引いた。早速投げると

 「ちょ、ちょっと待ちなさい!あああああ!」

 「ひどい!追い打ちかけるなんて!」

 「ぐっはああああ!ち、千花ちゃん!す、すまんんん!」←文句を言ってきた藤原の顔を見て心に大ダメージの横島。

 一位の四宮に命中し、追試テストの移動途中で藤原にも命中して、これにより順位は四宮・白銀・石上・藤原・横島となるが、独走だった四宮と二位になった白銀の差はそこまでなく藤原も横島がすぐ後ろにいる状態だ。いわば、団子状態に近い形になって三つ目のアイテムをとった。

 

     四宮・なし

     白銀・イカサマトランプ×3

     石上・満点の答案用紙×3

     藤原・サイコロ(ファ○ヤーボー○)

     横島・携帯電話

 

 四宮は白銀がすぐ近くまで来ていることに焦ってしまい、とり損ねてしまった。だが、皆速度アップのアイテムがとることが出来なかったが妨害アイテムはかなり引いた。

 「石上イイイイ!」

 「すいません会長。あ!横島!」

 「ふははは!頂くぜ石上君!」

 「へ~~んだ!要は勝てばいいですよ~~~だ!」

 「あああ!」

 「あ、あぶなかったわ」

 トランプの一枚を四宮めがけて投げたが失敗した白銀に、石上がうまく満点の答案用紙を命中させた。白銀を抜いて四宮に二つ目を当てようとした石上のそのアイテムを横島が奪った。無防備状態となった石上に藤原が一気に出したたくさんのサイコロをぶつけた。それは三人にも来たが、何とかよけることが出来た。でも、サイコロで白銀はイカサマトランプを一つ失ってしまい最後の一つを

 「会長、すまんな!」

 「な!せっかく二位まで上がったああああああ!」

 横島が石上から奪った満点の答案用紙で無くし、更に追撃を食らってついに四宮・藤原・石上・横島・白銀となり、最下位になってしまった中で3ラップ目に・・・つまり最後の一周となった。ここでそれぞれの心境を覗いてみましょう。

 

 四宮…このまま一位になれば、会長に勝ったことになる!しかも、会長は今最下位!でも、気を抜いてはダメよ!早坂、いるのはわかっているのよ!言葉に出さないけど会長をこのまま最下位にするのよ!

 藤原…へっへ~~!このゲームをやり込んである私が最下位になることはない!さあ、いったい誰の告白を効けるのかな~~。やっぱり会長のを聞きたいな~~。

 石上…これも楽しいけど、早く帰って溜めているゲームの続きをしたい。

 横島…う~~ん、ここまでゲームをしたけど・・・何で、かぐやさんと千花ちゃんのスカートがめくれた時に中が見れないんだ!ゲームならそれぐらいの配慮をするべきだろうが!

 白銀…くうううう!まずいまずいまずい!このままでは確実に俺が四宮に告白することになってしまう!それでは四宮に敗北することになる!それだけはノーだ!それに俺が告白して・・・(アニメ版のお可愛い事)・・・ってことになったら、絶対に立ち直れないいいい!

 

 こんな感じである。四宮は早坂に妨害を頼み、藤原は誰の告白を聞けるか楽しみで、石上はさっさと終わらせたく、横島はゲーム内のスカートの中を見れないことに腹立っていて、白銀は四宮からの一言を言われたくない事に必死だった。そんな5人を

 

 早坂…このままで行ってほしいけど、まず絶対に無理だろうな~。さすがにアイテムの乱数調整なんてことに手は出せないし。特に会長なんて耳元で声をかけても多分聞こえないくらい集中しているだろうし・・・もしかぐや様が最下位になった時の準備はしておいた方がいいかもしれない。

 

 ため息交じりでうまく行くはずがないとこっそり見ていた早坂であった。

 

 

 

 3ラップ目、ついに(告白する)運命を決めるレースに突入した5人。

 『ぐぬぬぬ、これはまずい。ここで挽回アイテムが来てくれない・・・あれ?』

 横島がどうしようか考えていると、あることに気付いた。それは四宮の視線である。

 『どこを見て・・・あ』

 ゲームに集中しているのは確かであるが、その視線が自分ではない白銀のカートに目がいっているのだ。何というか、横島が覗きをするときの欲望めいた感じの視線に見えた。そんな彼女の心境は、

 

 

 『あああああ~~~!ちっちゃい会長。とってもかわいい可愛い可愛い可愛い~~~♥でもでも、絶対に負けてはいけない!負けたら、告白してしまうのだから!』

 

 

 これである。横島の予想通り、四宮はゲーム画面のミニ白銀に半分くらい心が奪われていた。恋する乙女だからこそ、小さい白銀に目が奪われるのも仕方ないのかもしれない。ずっと一位だったので、心理的に余裕が出来たことでゲーム画面のミニ白銀を見てときめいてしまったのだ。何より、横島は四宮が白銀に恋していることを知っているので、これは使える!と思った。

 だが、そんなチェックをしてしまったが為に、

 「横島が五位だ!」

 コントロールを疎かにしてしまい、ビリになっていた。さすが横島、ボケをすることを忘れない。

 

      四宮・鉛筆

      藤原・イカサマトランプ

      石上・ケーキ

      白銀・ケーキ

      横島・リムジン

 

 だけど、最初のアイテムで横島挽回のチャンスが来た。ケーキを前の二人が引いてもリムジンにかなうはずがない。一気に突き進む。

 「ま、待つんだ!こ、このままでは!」

 「会長、ピンチですね」

 横島は上手く白銀にぶつける様にリムジンで追い抜いた。そして、石上は愚か藤原すら抜いて、この二人にはぶつけなかった。白銀は運の悪いことにケーキで加速したすぐ後にぶつけられたため、一気に置いて行かれて単独最下位になってしまった。

 「あらあら、最下位の会長も…お可愛い事(本当に、画面の会長は可愛い~~♥)」←このお可愛い事は・・・ガチである。すっかり、ミニ白銀の虜になっていた四宮。

 『ちっくしょう!最下位であることに見下されてしまった!』

 四宮の目をハートにして言った言葉を挑発と受け取った白銀は必死に

 『いいアイテムこい!いいアイテムこい!いいアイテムこいイイイイ!』

 必死にあのゲームのプレイヤーなら絶対に何十回もやったであろう祈りをしていたので、小さいかぐやに目を奪われる暇がなかった。←もし立場が逆だったら、同じ展開になっていたことに一万円!

 そして、二つ目のアイテムをとった。

 

     四宮・イカサマトランプ

     横島・ケーキ

     石上・満点の答案用紙

     白銀・ケーキ×3

 

 白銀はリムジンが来なかったことにゲームを呪いながらケーキを使っての逆転を試みたが・・・藤原のとったアイテムによってそれが出来なくなってしまった。何故なら、

 

     藤原・純金飾緒(サン○ー)

 

 四位の彼女がこれを引いてしまったからだ。すぐに横島狙いで満点の答案用紙を投げた石上以外のアイテムがこの効果で無くなってしまい、彼女以外が小さくなってしまった。

 

 

 『おおおおお、おかわああああいいいいいいいい~~~♥♡!!!』

 

 小さい白銀がさらに小さくなってしまった姿に、目に♡が出来るくらいに無我夢中になったかぐや。その姿を見た早坂が

 『目を覚ましてください』

 後ろからこっそりスプーンを投げて背中に当てて意識を元に戻させた。

 『っは!ダメダメダメ!落ち着きなさい私!ゲームに集中しないと!最後まで気を抜いちゃダメ!』

 すぐに元のサイズに戻った白銀を見て自制心を奮い立たせたかぐや。藤原に抜かれて二位になったが、何とか運転に意識を集中させることに成功した。

 「藤原先輩を抜かすのはもう無理かもしれませんね」

 「とりあえず、ビリにならないようにだけはしないとな」

 「(ぎゃ、逆転のチャンスが蛾がガ我GA!)」

 かぐやへの告白のピンチに半分壊れかかっている白銀を見て、自分以上にピンチな存在がいることに冷静になれた男二人は一位になることを諦めた。←告白だからと言って別にかぐやじゃなくてもいいのだが、既に白銀の中ではかぐやへの告白という思考にチェンジされている!まあ、異性として見ている人への告白という罰ゲームだから、これは自然かもしれない。

 「えへへ~~!これを引けたのは大きいです!」

 「あらあら、こんなアイテムもあったのですね(い、一位じゃなくても、ビリじゃない!今会長は単独ビリ!このままの順位を維持すれば!)」

 藤原の無邪気な笑顔に、必死に一位でゴールと考えていたかぐやは何とか彼女に敵意を持たないよう言い聞かせていた。

 『これなら問題ないと思えるのですが・・・何故でしょう?この不安な予感は?一応、さっき考えていた対策をすぐにできる様にしておいた方がいいかもしれない』

 気配を消して見ていた早坂は四位の横島からも距離がある白銀を見てもう大丈夫・・・と思えない予感が彼女の中であった。その為、彼女は気配を消しながら対策の準備をしていた。

 そして、皆が元のサイズに戻ってついに最後のアイテムをとった。

 

     藤原・鉛筆

     四宮・ケーキ

     石上・携帯電話

     横島・ウエディングケーキ

     白銀・純金飾緒

 

 白銀はこのアイテムが出た時、すぐに使ってアイテムを使わせないようにした。四宮のケーキを携帯電話で奪った石上は使った後だがすぐに止められ、それは横島も同じだった。

 「ふはははは!最後の逆転だ!」

 白銀は横島と石上を抜いて三位になり、これで告白を免れたので笑顔になった。そして、そのままの勢いで四宮も抜いて二位に躍り出た。

 「く!会長!このままでおわ・・・る」

 ずっと抜かれなかった白銀に抜かされてしまい、思わず悔しい思いと共に一瞬実物の白銀に視線をやった・・・それが敗北フラグになってしまった。その理由は、

 

 「藤原書記は無理か!でも、ビリじゃないのなら文句はない!」←白銀の頭に兎耳がついている(横島が白銀の純金飾緒の効果で全員(早坂含む)が画面に意識を集中した時に、こっそり付けた)。

 

 この兎耳白銀を見てしまったからだ。かつて見た猫耳白銀と同じくらい彼女にとっては

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

       奇跡的相性・マリア~~~~~~~ジュ!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 だった。こうなってしまっては

 『おかわおおおおおお!!!ああああああ、あ会長可愛いいいいいいいですすすすううう♥♥♡!』

 ゲームに集中することなど絶対に不可能!コントローラーで操作していた手も完全に止めてしまい白銀だけに全神経を全集中してしまった!そう、横島の策略にまんまとはまってしまった四宮である!しかも、画面の四宮も障害物にぶつかってそのまま止まってしまった!

 『か、かぐや様!』

 早坂が早急に背中にボールペンなり消しゴムなりをぶつけるが、全然気づけない。

 「あれ?副会長が止まった」

 「よし!チャンスじゃ!(ふ!やはりうまく行ったな!)」

 ついには石上と横島にも抜かれて、最下位になってしまった…でも!

 『早坂!早くあの会長の姿を写真に!永久保存版に!未来永劫、残すべき姿だわ!』

 今だに兎耳の白銀を見続けていて自分がピンチになっていることに気付けていなかった。そんな命令を受けた早坂は

 『こうなってしまっては仕方がありません。あの手を使いましょう』

 「えへへ~~!ゴールまであとちょっとです!」

 最終手段に出た。藤原があとちょっとでゴールして一位になるところに

 

 

 

 

 「あ~~~!!会長の机~~が~~」←棒読みなのは言うまでもない。

 

 

 

 

 そんな声がいきなり聞こえたので五人は後ろを向くと、

 「「「「「え?」」」」」

 自分達に向かって生徒会長の机を投げる早坂の姿。宙に浮くそれにキョトンとしたが、慌ててすぐに避けた皆。その机の落ちる先には、

 「「「「「あああああああ!」」」」」

 最終手段・乱入してゲーム機をぶっ壊してなかったことにする!早い話、力技というわけだ。ソフトがゲーム機ごとぶっ壊れたためこれ以上の続けるのは不可能・・・という事で順位がうやむやになったため、罰ゲームはなしになった。因みに仮面の笑顔で謝りながら机を投げた理由は、黒いG(←作者はリアルで一回だけど見て悲鳴を上げたことがある!)を見たから思わず。ということにしておいた早坂である。それを聞いた白銀は兎耳姿のまま直立不動で気絶をした。←その隙にしっかり兎耳白銀の写メに成功した四宮・・・ミッションコンプリート!

 

 

 

 

 

 

 

 その後、皆で片付けをして終わったらかぐやと藤原は生徒会室を出て(早坂は片づけが終わった瞬間にいなくなった)、石上も結構楽しかったと言って出ていき、生徒会室を出て帰宅した。残った白銀と横島は話をした。←もちろん兎耳はとった後だ。

 「全く、余計な事をしてしまった!」

 「はいはい、イイじゃないか。気分転換にはなっただろ?」

 「ああ、まあな」←嘘である。あのままゲームを続けていたら四宮が罰ゲームで自分に告白するので勝てたのに!と悔しい気持ちでいっぱいの白銀である。

 「でも、残念だったな。四宮さんから告白されなくて」

 「ああ、全くだ。あのまま・・・・・・っは!ち、違うぞ!そもそも何で四宮からの告白で俺が残念がらないとならない!」

 「(バレバレだっつうの)ははは、ま、そういう事にしといてやる」

 二人が残っている理由はまだ仕事が残っているためだ。生徒会役員の三人を帰したのは横島であり、こうした話し合いをしてからかうのが目的だからである。だが、もちろん白銀もこのままからかわれて終わりなわけがない。

 「それならお前にも聞こうか横島。お前がもしあれでビリになって誰かに告白することになったら誰に告白するんだ?」

 「俺が告白か・・・一人いたけど、もうこの世にいないからな」

 「(お、おい待て!何でいきなりそんな重い話になる!)」←まさか、この世にいない女性だとは思わなかったので、心の傷を思い出させたのでは?と焦る白銀。

 「そうだな、もし俺がその人以外で告白するなら」

 「そ、そうだ!告白するなら!」

 夕日が落ちるのを見ながら、

 

 

 

 

 

 

 「千花ちゃん、かな?」

 

 

 

 

 

 呟いた。

 

 

 

 

 

 そして、その千花ちゃんが

 『は、え?はええええええ!!』

 忘れ物を取りに戻るために、生徒会室の扉を少し開けた瞬間だった・・・横島の告白を聞いたのは。彼女は白銀の問いの時から既に聞く耳を立てていた。彼女は二人の会話から恋バナの匂いを感じたので、最初はワクワクしながら誰に告白するつもりだったの~~♪ってな感じで、聞き耳を立てていたが・・・それが仇となり、

 

 『わ、私に告白~~!!!』

 

 まさか相手が自分と思わなかったため、顔を真っ赤にした。

 「俺はいろいろとナンパしまくって女に嫌われているけど、あの子は普通に接してくるし」

 『いや、それって生徒会役員だからだけど!』

 「亡くなった恋人からは自分らしく生きろ。と言われているけど、やはりまだ引きずっているんだよね。だってさ」

 「待てって!そこまで言わなくてもいいって!」

 白銀はさすがに重くなりそうなので話を止めた。横島も思わず言いかけたのを飲み込んだ。

 「あ、そうだな。すまねえ・・・何で千花ちゃんに告白したいか。だったな・・・あの子はいつも笑顔で話しかけてくれる。もちろん、社交辞令の笑顔も中にはあるだろうけどさ」

 『え?いつものバカな顔じゃなくて、すっごく真面目になっているよ!横島君ってあんな顔できたの!嘘でしょ!・・・あれ?どうして目が離せないの?』

 ただでさえ、いつもと違う横島の真剣な表情・・・その顔が夕日に照らされて

 

 

 『・・・すっごく、格好良く見えるよ!ど、どうしたの私!どうして、どうして、横島君にドキドキしてくるの!こ、これじゃあ、私が恋しているみたいだよ!』

 

 

 普段から抱いていた横島へのナンパ・軽い感じ・ずっこけのイメージから、今の真剣かつ悲しそうな一面を見せたギャップの違いに藤原の胸が高鳴っていく。

 「罰ゲームで告白して「ごめんね~~」って言われてフラれたとしても、俺はいいかな。だって、俺みたいなやつよりもっといい男が絶対にどこかにいるはずだし」

 「・・・横島(普段が普段だったから気づけなかったが、こいつはかなり繊細なやつだったんだな。今までのは必死に我慢し続けていた姿だったのか、思わぬところでこいつの本質を知ることが出来たな)」

 『横島・・・君』

 白銀も、こっそり聞いてる藤原も、横島のその我慢をしている顔に、

 

 

 「何より、俺みたいな男を好きになる女は・・・いるわけないしな(そう、好きな女の心を全く知ろうとしなかった俺みたいなやつは、な)」

 

 

 

 この傷ついた心を救う事を決めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 横島の思わぬ心の傷を聞いた藤原は、家に戻ってすぐに自分の部屋のベッドで

 「でもどうしたらいいのさ?こんなの初めてだし!」

 まだ収まらない胸の動揺も含めて、彼女の頭はキャパオーバーだった。他人の恋なら今までの恋愛小説や漫画にドラマやアニメなどを見てきた経験値を使ってアドバイスすればいいけど、それがまさか自分に降りかかるとは思いもしない藤原。

 「お姉ちゃんに聞いてみようかな?」

 白銀の妹に狂気な思考を持っている妹に聞かない辺り、真剣に悩んでいるのが分かる・・・だが、これも間違いだった。何故なら、

 

 

 「千花ちゃん。お姉ちゃんもね、横島さんに興味津々なの♪」

 

 

 家族間で生徒会の事と横島のいつものやられ具合を雑談として何度か話している内に、実は姉・豊実は横島に興味を持っていた。実はこの姉、自由奔放に生きている中で趣味がスプラッタ映画鑑賞であり、横島の覗きの失敗や天性の厄介ごとが自分に集中する性質のせいで、ズタズタのボロボロでこの世界でも血を何度も出したことだってあるのに、頭や肩から出血しながら「あ~~死ぬかと思った~~」で復活していつの間にか元に戻っている。←まだそれを楽しいと思っていた藤原は撮影して見せたのも、興味を持たせた原因。

 ゾンビと勘違いされてもいい姿に女は愚か男も引く出来事なのに、そんなスプラッタな日常を送る横島という存在は豊実にとっては強い関心を持つ出来事だ。これを聞いた時、まだ興味の範囲内だがもし横島を本気で好きになったら・・・自分はかなわない。そんな考えに陥り、焦った。ただでさえ、自分よりスタイルが凄い豊美が横島に迫ったらと思うと・・・ますます不安が大きくなる。

 

 

 だからこそ、そんな彼女が出来ることは・・・

 「あ、あの~~、どうして俺の傍から離れないのですか?」

 できる限り一緒にいる事、それだけだった。今までの恋愛知識は役に立たない。恋愛することに関しては初心者の藤原千花。

 

 

 『今は、これが精いっぱい。私の恋の戦いはこれから・・・頑張らないと!』

 

 

 ただでさえ、姉という強敵がいる中で横島の心を癒しながら自分の恋を叶える。もちろん、気持ちの整理は愚か本当の恋すら理解が追い付いてないので時間はかかるかもしれない・・・でも、頑張ろう!と気合を入れた藤原千花である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 余談だが、藤原の頑張りを見たかぐやは参考にして白銀と一緒にいる時間が増やした。こうすることで自分が傍にいると白銀が恥ずかしがり、照れていく中でいろいろやり取りすればいつか告白すると考えたかぐやである。

 対する白銀はかぐやの変わりように最初はついに自分に告白するのか!といい気になっていたが、やはり途中から思考が自分の弱みを握るために一緒にいるのでは!という考えになり、ならば逆に俺が弱みを見つけてやる!という結論になり・・・結局どっちもいつも通りに戻っていった。←まあ、これがこの二人の恋愛の進め方なのだろう。

 




 今回のヒロインは少しオリジナル感が強かった気がする作者です。千花ちゃんは相手の普段のギャップの違いに弱いかな?と思い、終盤でいきなりドキッとさせてみました。最後ら辺に、姉に興味を持たせたのはR18で姉妹ぷ・・・ごほんごほん。ここで言う事ではなかったですね。でも、出そうと思って出しました。
 秀智院学園で覗きしたら即刻退学になりそう・・・まあ、それはそれ、これはこれ!ゲームの中の学園内をどんなコースで走ったかは、読者様の妄想に任せます!あと、かぐ告のあれらへのアイテムへの変換はかなり強引だったな。もう、あっちのレースゲームの面影がなかったかもしれません。←本当にすいませんでした!あのゲームを文字にするのはこれっきりにします!・・・本音は、もうめんどい!


 次回ですが、僕は勉強が出来ない。の桐須真冬さんでいこうかな?アニメ分の知識しかないけど、何とかやってみたいと思います!OVAのウェディング姿を見て書きたいと思っちゃいました!


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バレンタイン特別企画! ヒロインの反応は?

 こんばんは!せっかくの日で今までジルしか対象にしてなかったので、短いですがヒロイン達とのバレンタインを書いてみました!ただし、全員ではない事とヒロインによっては行数の多さに違いがあることをご理解した上で先に進んでください!

 真冬先生との恋仲話?・・・謝罪!!マジで一文字も書いてないので、大急ぎで始めます!


 横島忠夫君へ目の前でチョコを彼の顔を見ながら渡すときに、どんな事を言うのか?どんな顔をするのか?それを見て、横島君はどんな返答をするのか?、を考えているうちにやってみることにしました!

 ただし、順不同であり、タイトルに書いたヒロインのみ(予定)にしますのでご了承ください!

 

 

   1、七草真由美さんの場合。

 「はい、横島君。これ受け取ってくれるかしら?」

 「え。えッと、義理っすか?」

 「・・・・・・」←無言の圧力

 「ほ、本命なんですね!あ、ありがとうございます!」←ダラダラ汗を流すのは、チョコが余りにも異界な匂いをしているからだ。

 「・・・・・・」←無言の圧力が続く

 「(こ、ここで食べて感想を言えと言うのか!で、でも、逃げようとしたらヤンデレの如く追いかけてきそうな顔をしている!・・・よ、横島忠夫、覚悟を決めろ!)で、では、いただきます(ぐぎががががが、何だ!ハヤテがナギの作った洗剤入りのおかゆを食ったような味は!)」

 「・・・(わくわく)」←目を輝かせて感想を待っている

 「(・・・俺は真由美さんの護衛の立場!つまり、真由美さんの期待に応える立場!主の期待に応える事!それが護衛のアイデンティティじゃああああ!)お、おい、し、かった。です」

 「(ぱああああ)よかったあああ!」

 「(そう、この笑顔を守れたのなら!俺の口にチョコ型のTNTが放り込まれても!)」

 結論・一生懸命作った甲斐あって、真由美は嬉しそう。横島はチョコ型TNTで口の中が重傷。真由美が退室後に倒れて次の日まで意識不明。←原作の達也に渡したやつよりもっとやばい奴と思ってください。

 

 

   2、鶫誠士郎の場合

 「あれ?鶫ちゃん?どこに行ったの?」←学園で鶫に呼ばれて指定された教室に行ったが誰もいない。しばらく探しても誰もいない。

 「う~~ん、でも意味もなく呼ぶとは思えないし。探して、あれ?」←横島の席に綺麗に包装された贈り物があった。

 「これって、チョコ!そうか!恥ずかしがり屋の鶫ちゃんはこ(どんどんどん)のげらぷげら!」←チョコの存在に気付いて、鶫からのチョコと分かって喜ぼうとした時に銃弾の雨を食らう。

 「ほ、ほんめ(だららららら)ごっげえええ!!」←本命チョコと言いかけた時に、銃弾の大雨が着てついに気を失う・・・がチョコは離さず。

 「よ、よかった。ちゃんと渡せた・・・ううう、何で私が横島ごときに本命チョコ・・・ああああうううう!!」

 結論・鶫、自爆して悶える。横島は銃弾(←固めたチョコ)の雨で気絶。

 

 

  3、毒島冴子の場合

 「横島、バレンタインチョコだ」

 「ありがとうございます!よっしゃああああ!もらえた~~!」

 「因みに本命だ」

 「本命じゃああああ!うおおおおお!」

 「ふふふ。だから、他の女のチョコより想いが詰まっているからな♪」

 「くううう、食べるのが何かもったいない気がする!」

 「ははは、食べてもらわないと困るからちゃんと食べろよ」

 「了解しました!」←普通に渡した後に別れる。

 「(ふふ。あんなに喜んでくれるなら、想いを込めて作った甲斐があるモノだ。そして、あれを食べるという事は私も食べるという事を分かってないだろうな・・・・・・んん♡濡れる!)」←実はあのチョコには作る際にあるモノを入れていた。それは女性だけにしか出せないある液体・・・R18に引っかかりそうなので名前は書かない。

 結論・冴子、横島が食べる姿を想像してあの場所を濡らす。横島は何も知らないまま食べる。

 

 

  4、ニコ・ロビンの場合

 「横島。愛妻チョコよ。さあ、受け取ってくれるわよね?」

 「もちろんっす!開けてもいいですか!」

 「ええ。もちろんよ」

 「うおおおおお!では早速開けて頂きます!」←横島の後ろでサンジが羨ましがっている。ナミにチョコを求めるが、材料費と包装代と時給と人件費とチョコ製作後の疲労の慰謝料を請求(500万ベリー)。←時給から先はいらないだろ!とつっこんだ読者の皆さま。あのナミなので納得してください。

 「・・・あの、その、えっと」←箱の中のチョコを見てしどろもどろ。

 「さあ、食べてちょうだい」

 「その、随分と、大胆っすね」

 「だって、好きでしょ?いつも言っていたんだし、妻ならかなえてあげないと♥」

 「えっと、いや、確かに好きですが!」

 「さあ、食べて。それとも、本物も食べたいかしら?」

 「(ぶしゃあああああ!!)」←鼻血を出して倒れる。箱の中身が彼女の胸をかたどったおっぱいチョコだった。つまり、本物を食べたいというのは・・・。

 「あら、刺激的だったかしら?自分で食べられないなら、私が食べさせてあ、げ、る♥」←心底楽しそうな笑顔で、ハナハナの実の能力で横島を担いで部屋に入っていく。

 結論・ロビン、幸せそうに(かつ楽しそうに)横島にチョコを食べさせる。横島、ベッドを赤く染めながらチョコを食べる。

 

 

  5、薙切えりなの場合

 「た、忠夫。その、ば、バレンタイン、チョコ」

 「忠夫~~。私の思いが籠った本命チョコよ!受け取って!」

 「な!ちょっと、アリス!邪魔しないで!」

 「邪魔しているのはえりなの方です!ねえ、忠夫。このチョコと一緒にアリスも食べて♥」←割り込んだアリスは服を着てなく、リボンで体を巻いていた。

 「そもそも、何なのよ!その格好は!!」

 「えりな、アリスが調べた資料にこんなのがあるです!恋は戦争!女は戦恋武将!好きな男の為なら裸になって、自分を食べてもらう!アリスはそれをしているだけです!」

 「アリスちゃん!それってまさか俺が隠していたあの本じゃ!」←もちろんエロ本であることは言うまでもない。二人は箱入り娘のお嬢様の為、性知識が四宮かぐやレベルだった(今回だけ)!でも、原作で裸エプロン先輩にキョトンとするえりなを見ると、あながち本当かもしれない。

 「そ、そんな風にバレンタインは変わっていたなんて・・・じゃあ、私も!」

 「ま。待つんだえりなちゃん!君までそんな・・・」←だけど、横島に目の前で脱ぐえりなを止められるはずがない!

 「さあ、忠夫。私のチョコとえりなのチョコ、どっちを食べたいのですか?」←リボンをほどくしぐさをしながらチョコを差し出すアリス。

 「どっちもはなしよ!ちゃんと選んでね!」←全裸は恥ずかしいのでエプロンだけは脱がずに残した為、裸エプロンになってチョコを差し出すえりな。

 「ま、ま、待ってくれ!俺、そんなこと言われても」

 「「・・・ねえ、どっち♥お願い、私(アリス)を選んで♥」」←上目使いで横島に迫る二人。

 「あ、あ、あががが、のああああああ!」

 結論・えりな、アリスの間違った知識で羞恥心を無くして迫る。横島、必死に理性を壊さないように頑張るが、煩悩が勝つ五秒前!

 

 

  6、間桐桜の場合

 「先輩・・・どうして、美綴先輩のチョコを受け取るんですか?」

 「ちょっと待って、桜ちゃん!あれは義理です!それに百円くらいのですよ!その辺のコンビニで買ってそれを渡されただけです!」

 「・・・そうですね。美綴先輩は誰にでも平等に接する人ですから、我慢できます。では次に、イリヤちゃんからもらったのはどうしてですか?ロリなんですか?ペドなんですか?」

 「あれも義理でしょ!実際、士郎にはど本命レベルのチョコを渡していたじゃないですか!あと、俺はロリでもペドでもないから!」

 「分かりました。それも納得します」

 「ま、まだ、あるんですか!」←ここまで来て、もう汗だらだら体ブルブルの横島。

 「一番許せないのは・・・ライダー?」←ここでついに病み(闇)桜降臨!

 「な、な、何でしょうか。さ、桜?」←桜の表情に彼女も汗だらだら体ブルブル。

 「どうして、先輩を誘惑したのかしら?しかも、私がいないところで・・・」

 「ち、違います!一緒にチョコを渡すためにちゃんと桜も呼ぶつもりでした!ただ、どこかに行かないようにしていただけで」

 「だから、その体を密着させて誘惑した挙句、私より先にチョコを渡したということなのねライダー?お仕置きしなきゃ、ね。もちろん、受け取った先輩も、ね。ふふふふふふふふ」

 「「ゆ、許してくださああああああい!」」

 結論・桜、意外にもらっていた横島と自分より先に渡したライダーにお仕置き中。横島・ライダー、桜の闇に絶賛恐怖体験中。このお仕置きの後にチョコを渡したが、果たして食べられたのだろうか?

 

 

  7、FFヒロインズの場合。

 「「「タダオ。今日が何の日か覚えているかしら?」」」

 「あのティファさんにキスティスさんにルールーさん。笑顔はとても美しいのですが、どうして戦闘準備なのでしょうか!」←ティファは拳を作り、キスティスは鞭を持ち、ルールーは魔法を出していた。

 「早く答えなさい」

 「えっと、バレンタインですよね?」

 「正解。よかったわ、忘れていると思ったわ」←間違っていたら攻撃する気満々の三人。

 「そんなわけないじゃないですか!楽しみにしてましたよ!」

 「そう言ってもらえるなら渡し甲斐もあるわね」

 「お、おおおお!三人共ありがとうございます!ううう、マジで嬉しいいい!」

 『あらあら、すごく喜んで・・・よかったわ』

 『ルシオラさんの一件でまだ気持ちを引きずっている部分があるけど』

 『少しずつ、少しずつ・・・確実に私達に向くように頑張らないとね』

 結論・三人、ルシオラとの過去を知っているので誘惑じみた手をしないでチョコを渡す。横島、純粋に喜んでもらう。←本当にエロへの展開はなし。

 

 

  8、吉井玲の場合

 「(だだだだだだ)な、何で!何で俺について来られるんだ!」←命を懸けて逃げる横島。

 「塚本天満さん直伝のお姉ちゃんパワーです。これがあれば常に百メートルを7秒で走れるスタミナが手に入るからです」←全然疲れた顔をしないで追いかけてくる玲。

 「水瀬名雪も入っているじゃないか!そんな非常識・・・な姉さんだったああああ!」

 「それより、どうしてお姉ちゃんが愛のこもったバレンタインチョコを渡すというのに逃げるのです?ショックを受けたので、絶対に食べてもらいますよ?」

 「パッパラ隊のランコが作ったみたいなとんでもない命が宿っているような地球外生命体なチョコは食いたくないよ!」

 「失礼な、ちゃんと想いを込めて作ったのですよ」←持っているチョコから「しぎゃああああ!」と叫んでいるのは気のせい・・・そう気のせいだ!

 「俺は買ったチョコにしてくれって言ったはずだ!何で作るんだよ!」

 「仕方ありません。さあ、捕まえなさい!」←玲の言葉でチョコから触手が出て、横島を捕まえた。

 「ちょっと待て!何で触手がチョコから出た!桂言葉(OVA)まで入っているのかよ!」←エロゲーみたいにどんどん服を脱がせてパンツ一丁にした・・・はあ、男の脱衣の説明なんぞ書きたくなかった。

 「ただ君。今まで出た女の人の事についてぼっきり話し合いましょう」

 「いつもの急に話を変えるのはもう慣れたけど、(ぎゅ)いやああああ、触手プレイなんてされたくなああああいい!」←男のいちもつに触手が絡む・・・これ以上はやだ!

 「お姉ちゃんはとても眼福です。さあ、帰ってこのチョコを食べましょう」

 「死にたくないよおおおおお!!」

 結論・玲、横島の痴態を見ながら(生物化している)チョコを食べさせる。横島、その痴態はチョコを食べさせられて意識不明になった時にされた。因みに目を覚ました時は記憶になかった。

 

 

  9、ギャスパー・ヴラディ(女体化)の場合

 『うううう、ぼ、ぼ、僕が忠夫さんにチョコなんて・・・』←薄暗い影のところに段ボールを置いてそこに入っている。

 「おお~~い!どこにいるんだギャスパー?」

 『はう!た、忠夫さんが僕を探している!』

 「う~~ん、いないのか・・・残念だな」

 『ど、どうしよう!忠夫さんが寂しそう!で、でも、バレンタインチョコを渡すなんて僕には』

 「はああ、仕方ない。義理でもいいから部長達からもらいに」

 「(がば!)嫌です!チョコは僕から渡すから・・・ああああ!」

 「ははは。安心しな。恋人以外からはもらう気はないから」←もう分かると思うが、段ボールの前で演技をしていた横島である。

 「(よ、よし!勇気を出すぞ!)た、忠夫さん!こ、これ」

 「(がし)では、いただこうか」

 「・・・あ、あの?どうして僕を抱きあげて?」

 「そりゃ、チョコとお前を食べるからだよ?」

 「えええええええ!そ、それはいくら何でも!」

 「じゃあ、行くか。その格好をしていれば食わなければむしろ男が廃る!」

 『え?格好・・・ああ!部長から「これで忠夫をおとしなさい!」って全部脱がされてリボンを巻き付けただけの格好になっていたこと忘れてた!』←確かにこれは(性的に)食べないと男が廃る!

 結論・ギャスパー、リアスの一押しのおかげでラブラブバレンタインを過ごす。横島、ギャスパーに全身チョコレートプレイをするに一票!

 

 

  10、羽川翼の場合

 「あ、あの・・・翼ちゃん」

 「何ですか、忠夫さん?」

 「今日ってバレンタインデーですよね?」

 「はい、そうですよ?」

 「な、何でメイド服にウィッグをかぶっているのでしょうか?」

 「どうですか?それと・・・忠夫君、おめでとうございます。日頃の感謝と親愛を込めてお作りいたしました。翼のささやかな気持ちでございます。何卒お受け取りくださいませ」

 「・・・ちょっと待て!それってアズレンのメイドと言われたらすぐに思い浮かぶあのキャラになり切っているの!」←あのキャラのメイド服を着ている翼。もちろん、胸の谷間に視線がロックオンしているのは言うまでもない!そして、同じ声優繋がりで使ったのも言うまでもない!

 「忠夫君自らも自覚していないことを敏感に察知することも大切ですよ……実は最近はあなたの困っているお顔を見るのを少々楽しみにしております。何卒ご容赦くださいませ」

 「若干セリフを変えているけど、間違いない!まさか、なりきっているの!」

 「さあ、忠夫君。チョコの変わりに私をプレゼントです。このプレゼントはいかがでしょうか?いつまでも心ゆくまでお楽しみくださいませ♥」←メイド服を脱いでいく翼。

 「そ、そこまで言われたら食べないと失礼だ!というわけで、いただきまああああす!」←ル○ンダイブして、翼にとびかかる横島。

 「うふふ。もっと忠夫君にご奉仕して、もっと忠夫君を満足して、もっと忠夫君を喜ばせるから・・・忠夫君・・・ううん、ご主人様、あなたのお情けがほしいから(ぽん!)ぜ~~~ったいに、私達を満足させるにゃああああ!」←途中でブラック羽川登場!発情期になっているのか、嬉しそうに襲われた。

 結論・翼、ホワイト羽川・ブラック羽川共に横島に愛されて幸せ。横島、ブラック羽川の底知れない発情期パワーに干からびかけた。

 

 

  11、猿飛あやめの場合

 「あやめちゃん。予め言っておきたいことがある!」

 「はい、何でしょうか?」←わくわくするあやめ。

 「バレンタインにチョコを用意してないのはどうして?」

 「用意できなかったからです!」

 「全然理由になってないんだけど・・・それは置いて、どうして銀さんがやけ酒しているの?」

 「わかりません!」

 「まあ、関係ないからいいんだけど「おいこら!おじさんを慰めてくれないのか!」じゃあ、どうしてまだ明るいのに酒に溺れてるんだよ?」

 「おじさんはバレンタインなんて無関係だからだ!(ごくごくごく)チョコ欲しいいい!」

 「何か昔の自分を見ている気がする(つうか、てめえへの本命チョコはかなりあると思うぞ。まあ、素直に渡す女性達じゃないから気づけないか)・・・さて話を戻して」

 「え!放置プレイはもう終わりですか!では、こちらを!」←何かを渡すあやめ

 「これが最大限に聞きたい事だ!どうして、バレンタインのプレゼントがチョコじゃなく鞭なんだ!しかも、おまけにSMに関わるものばっかりだし!ああああ、でもあやめちゃんならこれらを俺にプレゼントしそうだと思っていたよ!」

 「さあ!期待に応えた私にお仕置きを!」←お尻を向けて左右に振る

 「ご褒美じゃなくてお仕置きって・・・ああもう!やってやるよ!今だけは美神さんの立場になってやる!それであやめちゃんが悦ぶなら」←鞭をその尻に振るう。

 「(ばっしいいん)ああ♡いいの、いいです~~♥(ここから先はかなり卑猥な発言を出すので、これ以降は×です)」←う~~ん、Sっ気に目覚めた横島のR18も悪くないのかもしれない!

 結論・あやめ、チョコじゃなくSMグッズを渡す辺りいつも通り。横島、美神の痛めつけ(本人に比べたら十分の一程度だろう)を真似してあやめをお仕置き。結局チョコはもらえなかった。

 

 

  12、九鬼揚羽の場合

 「横島、今日はバレンタインだな!」

 「そうですね」

 「女性の想いを込めたチョコを男性に渡す日だな!」

 「そうですね」

 「だけど、チョコには本命チョコの他に義理チョコ・友チョコなどがあるそうだな!」

 「そうですね」

 「いくら婚約者になったとはいえ、ただチョコを渡すだけでは本命と思ってくれないと我は思った!」

 「そうですね」

 「我は考えて考えた結果・・・確実に妊娠するまで○ックスするぞ!これが我のバレンタインだ!」

 「そうですね」

 「知っているぞ。我や女達と関係を持っても妊娠しないようにしていたことを!だが、我には遠慮はいらん!何度でも出して出して出しまくれ!」

 「そうですね」

 結果・揚羽、本当に妊娠するまで横島と繋がったままだった(←実は始めて1時間くらいで受精した感覚が来たらしいが、女の本能と愛欲が全開だったため言わなかった)。横島、ずっと「そうですね」だったのはバレンタインデーになった午前0時に誘拐されて夜這いされた。この会話は午前6時にした・・・つまり6時間の間ずっと繋がっていて、精を搾り取られていたため気力が全然なかったからだ。←さらに6時間後にやっと解放された。その時の揚羽は学生時代の彼女に見えるくらいに若返って見えたが、横島は矢吹ジョーの如くもう全身真っ白だったとの事。

 

 

  13、ネリネの場合

 「あの、ネリネちゃん?何故にバレンタインに重箱があるのでしょうか?」

 「えっと、その、中を見てください!」

 「あ、あああ。わかった。ありがたく開けさせてもらうよ(だ、大丈夫だろ。嫌な予感はするけど、命にかかわる危険な気配はしないし!)」

 「一生懸命頑張って作りました!」←ここでふたを開ける

 「・・・・・」

 「た、食べてください!」←2段目3段目の中身も見せる

 「・・・・・」←顔から汗を出しまくる横島。

 「ちょ、チョコを湯煎するのは亜砂さんと楓さんにお願いしましたが、卵をかき混ぜる時は一人で頑張りました!」←この時、一緒にいた稟と土見ラバーズは同情する目で横島を見た。

 「(俺は今日、死ぬかもしれん)」←重箱三段全部びっしり卵焼きとなっているが、全部チョコをミックスしていた。更に入れたチョコの量が多すぎたのか卵焼きの色の部分が全然なかった。顔からだけじゃなく全身から汗を流しまくる横島。

 「そ、それでは・・・あ~~~ん」←一口サイズに切ったチョコ卵焼きを横島にあ~~んする。

 「(考えろ!美神さんの殺人級のあの地球外生命体を!あれに比べればはるかにまし!多分、甘すぎるだけだろうし!そ、それに美少女ネリネちゃんのあ~~んだ!答えなければならない!3段全部食べ切ってやるぞおおおおお!)」←この時の横島の表情が死地に向かう兵士の顔に見えたと稟は語る。

 結果・ネリネ、横島に全部食べてもらえて幸せ。横島、完食したが病院に搬送された・・・その後、チョコ恐怖症になった。

 

 

  14、籾岡里紗の場合

 「ねえ、忠夫。お願いがあるの」

 「何だい里沙ちゃん?」

 「今夜、また家族がいないんだ・・・泊りに来てくれない?」

 「ああ、もちろんいいけど」

 「え?ちょっと待って?何で冷静なの?いつもの忠夫なら「どええええ!り、里沙ちゃんと二人っきりイイイイ!しかもバレンタインデーに!これって私を食べてっていう予告なのおおおお!」って狂喜乱舞するじゃん!どうして、どうして!」←心底驚く籾岡。

 「えっとね。ちょっと、同じことがリトの家で」

 「忠夫さん~~♥昨日はと~~っても、ありがとうございました!おかげで幸せな一日を過ごせました!」←後ろから梨子がやってくる

 「え・・・待って!ま、まさか!」

 「里沙さんがバレンタインデーに狙ってくると思ったから、私が前日にやる事にしました♪」

 「・・・つまり、朝の段階で梨子はチョコを渡したっていうこと?私は二番目ってこと?」

 「はい!もちろんそれ以上の事も・・・♥」←深夜十二時に、それはもうエロエロに。

 「負けっぱなしは趣味じゃないのよね・・・覚悟しなさい!」

 結果・里沙、梨子に出し抜かれてメラメラに燃える。横島、里沙のキャラが変わったことに驚きながらも、その日の夜は彼女と熱い夜を過ごした。

 

 

  15、ポリーンの場合

 「はい、タダオ。バレンタインよ」

 「あ、ありがとう。うれしいよ!」

 「ええ、想いを込めて作ったからね」

 「本当にありがとう!ホワイトデーは期待してくれ!」

 結果・ポリーンも横島も理想的な渡し方で幸せ。←え?短い?まあ、こんなものでしょ?

 

 

  16、魅惑武将達の場合

 「・・・・・・」←死んでいる横島。

 「「「「「まだまだ、これからだからね♥」」」」」

 『ははは!わしに勝てるかのう!』

 結果・R18に続く。←これ以外思いつかない!さっきより短くてすいません!

 

 

  17、ティア・ハリベルの場合

 「バレンタイン?女が男に送るもの?気持ちを込めるもの?」

 「・・・(仕方ないか。そもそもそういう概念や歴史がない世界で生きたからな)」

 「私は戦う事しか知らない。それにどうすればいいかわからないからどう知ればいいか教えてくれ」

 「う~ん。「いっちご~~♥はいこれ!私の気持ち~~!(どっご~~ん)」「お、おう、ありがとう」「えへへ~~、織姫に聞いて頑張ったんだ~~!」「そ、そうか」「ライバルだけど、あんなに無邪気な笑顔を向けられると悔しいけど嫉妬が出来ないんだよね」とりあえず、あんな感じはどうだ?」←ネルが一護に抱き着いて、一護の後ろの織姫がこう言いながらも我慢している顔になる。

 「あんな感じに?・・・タダオ!これが私の気持ちだ!」

 「どわあああ!ちょ!待って、何で攻撃してくるの!」

 「ネルは一護に体当たりで攻撃した。これがバレンタインというものなのだろ!気持ちを込めて攻撃を送る!なるほどこれなら私も出来るから・・・受け取れえええ!」

 「だああああ!ぜ~~~んぶ間違っているわ!つうか、どうして攻撃の部分しか理解しなかったんだよおおおお!」

 結果・ハリベル、結局バレンタインを完全に誤解して横島を攻撃する。しかも、あの部下三人も参戦。横島、一体四じゃさすがに叶うはずがなくぶっ飛ばされた。

 

 

  18、人造人間21号の場合

 「・・・えっと。その」

 「いや、まあ、正直予想できたんだよね。こうなることは」

 「す、すいませんでした。やはり、甘いものへの食欲は他より強くて」

 「問題ない!別にチョコが欲しいとは思ってないから!」←横島の目の前には食べ終わったチョコの残骸が、横島は一口も食べていない。21号の口の周りにはチョコまみれ

 「そんな残念な顔で言われても・・・それに」

 「え?何?どうしたの?」

 「もっと食べたいものが、今目の前に」

 「・・・・・・俺ダッシュ!」

 「大丈夫です!食物連鎖的なものじゃなく性的なものです!忠夫さん、私の体を好きにしていいですから、忠夫さんの体をたっぷり食べさせてください!」

 「(ぴた!)ぐ、ぐぬぬ!それはおいしい言葉!だ、だが!この状況は結婚した時の小鳩ちゃんの時と似ている気が!檻の中にある餌を取りに行きたいアライグマな心境じゃ!」

 「・・・小鳩ちゃんって誰ですか?結婚って何ですか?私って愛人何ですか?」

 「のおおおおお!ちゃ、ちゃう!あくまで仕事で一時的になっただけで!」

 「それでも少しの間は夫婦だったという事ですよね?離婚したことはわかりましたが、これは確実に頂かないと気がすみません・・・私が本当に正妻であるために!横島さんの全ては私の物であるために!」

 「いやあああああ!蛇にがんじがらめにされる獲物になった気分だああああ!絶対に捕まっては「もし、私に食べられてもいいならいろんなコスプレでいろいろしてあげますよ」そ、それは何という誘惑的な響き!で、でも捕まるわけにはいかんのじゃあああ!」←百八十度方向転換。

 「と言いつつ、私に走ってきてますよ。うふふ、捕まえた」←この時裏人格の21号の邪悪な笑顔になったように見えたのは気のせいである。

 「うううう。お手柔らかにお願いします~(^-^;」

 結果・21号、チョコ以上にあま~~~~い時間を横島と過ごせて幸せ。横島、たくさんのコスプレをした21号の姿を脳裏に焼き付けたが、彼女の嫉妬深さがあの裏人格を引き継いだのでは?という不安を持ちつつずっと彼女とのひと時を過ごした。

 

 

  19、荒覇吐呑子の場合

 「ねえ、忠夫君?今日はバレンタインだけど、チョコorおっぱい?」

 「ぶっはあああああ!」←ドバドバに鼻血を出す。

 「あら?刺激が強すぎたかしら?」

 「ごがごがががが・・・」←鼻血を出し続けながら、vサインを出す。

 「あらあら、もしかしてどっちも希望なの?も~~、仕方ないわね!」

 「どぶらああああああ!!」←これ以上ないほど鼻血を出すが、それでも全裸になった彼女を見る為に必死に意識を無くさないよう頬を抓っている。

 「こうしてこうして~~、は~~い、召し上がれ」←おっぱいにチョコをかけて生おっぱいチョコを完成させて横島に迫る。

 結果・呑子、いつも通り・・・にしか見えない。横島、ムッツリーニ以上の鼻血を出して三日間生死の境をさまよう。

 

 

  20、四葉真夜の場合

 「あの、その、どうしてここに?」

 「決まっているじゃないあなた。私達は夫婦よ」

 「全然話が見えない始まり方なんだけど!」

 「真夜、結論から言っちゃだめよ。いい、旦那様?四葉家の権力を最大限使って旦那様は私と真夜の夫になったの」

 「深夜さんの話も全然話が見えない始まり方なんだけど!」

 「そして、夫婦のバレンタインと言ったら」

 「もちろん、チョコ以上のあま~~~い蜜時を過ごすことよね?」

 「深雪さんは達也さんを売りましたから」

 「うふふ。ここで決めるわ。さあ、私達と」

 「「子供を作りましょう♥」」

 結論・真夜、深夜と共に話を思いっきりぶっ飛ばして横島と子作りに励む。横島、底知れない二人のとんでもない愛(という名の闇に)どんどん堕ちていった。←因みに深雪の方は達也が必死に逃げたがっていたが、結局逃げられなかったらしい・・・ただ、何とか一線を超える事だけは阻止できたようだ。

 

 

 

 

 

 はい!ここまでにします!これ以上はさすがにネタ自体も思い浮かばないから無理があるし・・・リアルでこれを書き終えたのが2月13日の21時なので!

 いや~~、やはり平穏に渡して幸せ。は少なかったですね!結構命のかかった渡し方やR18に発展する渡し方をするヒロインが多かったのは、既にR18シリーズを出していれば当然ですね!この中でもギャスパーやロビンに武将達などを既にそっちのヒロインにすることを決めてますし。

 

 

 

 

 では、読者の皆さん!バレンタインになっても落ち込まないでください!いいことありますって!←既に作者は、自分同様読者の皆様も一個ももらえないと確信してしまっている。←失礼すぎる終わり方だろ!

 




 ざっとこんなものですね。やはり、R18に移動になるヒロインがそれなりに出ました。そりゃそうですね。だって、書いている時に彼女らのヌードが頭の中に出たのですから!というわけで、同時更新したR18のヒロイン・高橋律子の次はこの中から選びたいと思います!


 こっちのヒロインは、ちゃんとこの次に出しますのでお許しください!


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桐須真冬と付き合ったら?(僕たちは勉強が出来ない)

 真冬バージョンのエンドコミックの発売日に出したかったけど間に合わなかった。ならホワイトデーに・・・これも間に合わなかった。なら卒業式に・・・これも間に合わなかった。二度あることは三度あるになってしまったよ・・・ううう。
 この原作で好きな言葉があります。

 「一人だけど、独りじゃない」

 成幸のこの言葉がジーンとしました。立ち向かうのは一人だけど、皆も一緒だから独りじゃない。自分の解釈だけど、そういう意味だと思うといい言葉だ。

 では、お待たせしました!


 「静止、止まりなさい。廊下は走るところではないわ」

 「精子!せ、先生!何と言う言葉を言うんですか!」

 「困惑、止まる言葉に変な意味があるとでも?」

 「・・・ボケを真面目に返されるのは牽制球をフルスイングしたくらいに悲しい(しくしく)」

 「反省、今後は走らないようにしなさい」

 「は、はい・・・」

 学生・横島忠夫は、乳尻太ももがとってもいい女先生からおしかりを受けたが、下ネタを全然理解されないまま返されて結局そのまま注意されてしょんぼりした。背を向けて歩く女先生へのセクハラは愚か、彼女の後姿の動くスカートの動きに興奮することも忘れて。

 

 

 横島は今ある女子の家でお世話になっている。

 「ううう。聞いてよ忠夫君!唯我君がランジェリーショップで着ぐるみを着ていて私のシークレットを知っちゃったんだよ!」

 文系の成績が抜群にいいが理数系の成績が極端に悪い古橋文乃の家だ。かなりのお金持ちであり、父と二人で生活するには広すぎる上に使用人等を最低限しか雇ってなかった。その為、目に見えないところでホコリや汚れが溜まっていたところを原作主人公・唯我成幸の友人として一緒に行った際に、そういうところを指摘して一気に掃除してあげると住み込みで雇ってもらえることになった。←それまでは最初に会った成幸の母親の好意で一週間ほど唯我家にいたが、生活がかなりきつきつなのでこっちに移動した。

 今、彼女は昨日体重計に乗って悲鳴を上げて「ダイエットしなくちゃ!」と言ったのに、今日のランジェリーショップでの成幸とのやり取りですっかり忘れたのか買い込んだお菓子を食いまくっている。

 「まあまあ、成幸だって悪気があったわけじゃないし(つうか、何で下着売り場にいたんだ?バイトにしてはおかしいぞ?)」

 「私だってわかってるよ!必死に謝ってくれたし、クレープも奢ってくれたし!」←この間もお菓子を食べる口は止まらない

 「(帰ってくる前にも食ったんかい!)とりあえず、手と口を止めた方がいいぞ。この後大変なものを見ることになるから」

 「・・・・・・あああああああ!!」

 どんなに叫んでも後の祭り。数分後に脱衣所にある体重計の結果を見て更に叫んで、その日は自室に引きこもってベッドで泣き寝入りしたのは別の話。←そっちの方が太るのに・・・作者リアル体験。

 

 

 その後、古橋父とも出会って娘に近寄る怪しい男と見られたこともあったが(←横島も父親の風貌の怪しさに文乃を狙うストーカーと勘違いした)、ちゃんと和解して娘の学校への編入が許された。この時は父親と文乃の間に何かあるしか思ってなく、時間が解決すると思った。この心の距離が文乃は学校での生活を父親に報告してなかったので、横島が学校へ行けたのは娘の学生生活を報告する為でもある。

 編入して初日にいろんな女子にナンパに声掛け、偶然を装った出会いなどにいそしんだ・・・もちろん、この中に原作主人公・唯我成幸に想いを持つうるかと理珠がいたのは言うまでもない。何しろ横島は欲望満載な顔でナンパをするがしつこく付きまとうといったことはしない・・・それでも、迷惑に感じる女子も何人かはいる。そんな女子は当然教師に報告するので、その時に

 

 

 「捕獲、あなたが横島忠夫ね」

 

 

 今回のヒロイン・学校の教師である桐須真冬と出会った。そんな出会いから今では

 「呆然、これで何度目?」

 「ナンパが成功するまで続けます!」

 「頭痛、その執念を勉学に使いなさい」

 「先生が俺と個人授業をしてくれるなら!」

 このやり取りも既に何度目かである。廊下でやっている説教も既に流す生徒もいる。そして、

 「(ぎん!)いい加減にしなさい」

 「は、はいいいいい!(この眼光が何か美神さんを思い出すううう!)」

 背筋をピンとするくらいのこの怒りの視線で横島がビシッとするのもおなじみである。その視線が自分の上司を思い出して懐かしい気持ちになったのは横島だけの秘密。

 「さっさと、行きなさい」

 「分かりました!」

 やれやれと表情を出す真冬だけど、横島に違和感を持っていた。

 「(妙ね。横島にナンパされて困るという声は減らないけど増えもしない。あれだけ女にだらしない性格なら、もっと増えて停学レベルまで行くと思っていたけど?)」

 自分にも何度もアタックしたり、目の前で女子にナンパする姿を毎日目にするからこそ横島の行動が妙だと思った。だけど、その時チャイムが鳴ったため

 「切替、授業に行かないと」

 この日はそこで意識を変えた。

 

 

 

 

         読者の皆さんへ、ここからは真冬さん視点に変えます。

 

 

 「疑問、最近の横島忠夫はおかしい」

 思わずそんな言葉を出してしまう私。これは私だけの考えではなく一部の女子も同じ考えで、実際は一部の女子達の話を聞いてやっと気づいたこと。それまではあの三人に勉強を教えている唯我君の方に意識がいっていた。私の部屋の片づけをしたり、彼の言う一言に思わずドキっとなったり・・・あの人を思い出させたりして、横島君の事はただの問題児としての意識で片付けていた。

 その一部の女子達の話はこうだった。

 

 『ねえ、また横島にナンパされたけど・・・他のナンパ野郎と違う気がしない?』

 『確かにね~~、下校の時に違うナンパ野郎に声をかけられた時はしつこかったけど』

 『あいつの場合は、断ったらすぐにターゲットを変えるよね』

 『そうそう、何か断られること前提でナンパしているような気がするよな~?』

 『俺は最低野郎だから近寄るな!的な?そう言えば、ナンパされない女子もそれなりにいるみたいだよ。その子達もあいつからすればターゲットのはずなのに』

 『ナンパが失敗したら普通に話して別れるし、何でだろうね?(まあ、私はあいつがいるから絶対に断るんだけど///)』

 『ま、うるかは中学時代からの本命がいるから』

 『絶対に断るよね~~』

 『ちょ!も~~そんなんじゃないんだから!!(うううう!恥ずかしいいい!///)』

 

 その女子達があの水泳部の三人であるのは言うまでもない。この話を聞いてただの問題児ではないという認識になった。

 「私には顔を合わす度にナンパするのに、されない女子もいる?」

 毎回ナンパされるが、されない女子がいることにそのナンパには意味があるのでは?と思い始めた。そして、少し観察することにしたら・・・

 

 『おおお!何と美しいあなた!俺と一緒に「断ります」全部言い終わってないのいいい!・・・ううう、じゃあ、そっちの「いや!」顔を向けただけで拒否!くううう!では「怒りますよ」り、理珠ちゃん!す、すいませんした!』

 『(二人ほど横島を見ておどおどした女子がいたが通り過ぎた)あ!何か視線を感じると思ったら何と桐須先生が!もしかして俺を「拒否、勘違いしないように」は、はい・・・』

 『あ、大丈夫かい?「ひ!よ、横島!」いや、そう怖がられると困るけど・・・とりあえず、この荷物職員室までかい?持っていってあげるよ「え?」。どうしたの?ほら行こう「う、うん」』

 

 気づかれてナンパされそうになったこともあったが、確かに違和感はあった。本当に軽いだけでナンパする男なら、どんな女子に声をかけるはずなのにそれをしない。横島忠夫の噂で怖がったりする女子にはスルーして、荷物を持っていた女子に声をかけて手伝う・・・最初はおしゃべりして警戒を緩めると思ったのに、職員室まで無言で荷物を届けたら一人で出ていった。

 「推測、断れない感じの女子にはナンパをしない?」

 そう考えると、少し違和感に納得ができる・・・もう少し様子を見てみましょう。

 

 数日後。やはり

 「結論、あの話は本当だった」

 横島忠夫は断れる女子や私にしかナンパをしていない。後、断れない女子にもナンパをするけど傍に止められる女子がいる時にしかしてないわ。確かにあの話の言う通り、自分に女性が近づかないようにナンパし続ける軽い男を演じているように見えたわ。そうなると新たな疑問が出てくる。

 「何故そんなことをする必要があるのかしら?」

 余り思い出したくないけど、私がやっていたフィギュアスケートはいかに氷上で高い点をとれる演技をすると同時に、流れてくるBGMにあった表情に変化させるのも重要なポイント。観客の意識をいかに自分を強く印象付けて目を向けさせるには、演技だけじゃなく表情の変化もまた大切。あのナンパと同じにするのはちょっとだけど、あの醜態(ナンパ)も悔しそうにする顔も演技だと思うと理解できる。

 「・・・ちょっと確認してみましょう」

 確認の為に他の人達から話を聞きましょうか。

 

 

 

 (今思えば、この気付きが彼を意識をする始まりだったのかもしれない)

 

 

 

 大半の男子はお調子者や軽い男、楽しい奴という回答だったけど、

 

 「横島の事ですか?すごく我慢強い男だと思いますよ?」

 

 唯我君だけは全く違う回答だった。

 「父が亡くなってかなり貧乏になって母が頑張っているんですけど、あいつも貧乏を経験したことがあるみたいでその話がきっかけで結構仲良くなれたからいろいろ聞けたんですよ」

 どうやら、ちゃんとした情報を聞けるみたいだからこのまま話を続けさせましょう。←他の男子は桐須の表情に恐れて答えるとすぐに去った。

 「以前バイトに入ったところが凄いブラックで、時給250円だったみたいですよ」

 そもそも、そんなバイトをする気になったことが疑問だけど。

 「そこの上司が本人曰く、桐須先生と同じくらい美人でいい体をしていたからだと。この話をした時も空に向かってその人の名前と・・・乳尻太もも~~!!って叫んでましたよ」←言いながら真冬のスタイルに意識したのか、ちょっと顔を赤くして言った。

 ・・・続きを。←でも、話の内容に納得と想像ができたことに成幸の表情に気付くことなく頭を抑える真冬。

 「話の内容はいろいろ脚色してましたけど、かなり命がけだったらしいです」

 命がけ・・・まあ、ブラック企業なら扱いも大変でしょうし、それでも続けたから我慢強いという事かしら?←その上司から過酷な労働を受け続けて死にかけたという解釈になった。成幸も同じ解釈・・・うん、確かに間違ってない。

 「それもありますけど・・・もう一つ」

 もう一つ?

 

 

 「すごく傷つきやすい人間にも見えるんですよ」

 

 

 傷つきやすい?あれだけナンパしている彼が?

 「傷つきやすいというより、その傷を必死に我慢しているけど誰にもばれないように頑張っているように見えたから、横島は我慢強いという印象を受けたんですよ」

 どういう事?

 「一回だけ一緒に下校したことがあったんですけど、いきなり泣いたんですよ」

 泣いた?ナンパで失敗したことに?

 「違うと思います・・・とても痛々しい顔だったから何も聞けなかったですね。まるで、すごく大切な人を亡くしたような感じでした。その時の泣いた顔が父の葬式の時の母の顔に少し似ていたからそう思いました・・・我慢していたけど、何かを思い出すきっかけを見て思わず泣いたんじゃないかと?」

 大切な人を亡くした・・・横島君が?

 

 

 

 (私が横島君を段々意識し始めたのは、多分この時だったのかもしれない)

 

 

 

 それから数日後、横島君を迷惑がっていた女子がだんだんいなくなった。その理由はナンパはされ続けているけど挨拶程度ですぐに離れるから、むしろそれが面白くなったらしい。でも本人は

 「美女・美少女の乳尻太ももがある限り、彼女達にナンパするのが俺の使命!」

 って言い続けているけど、本当に唯我君の話を聞いた後だったらその欲望だらけの顔が仮面にしか見えない。ナンパで軽そうな自分、欲望を丸出しにする自分、むなしい姿を見せる自分。

 それが痛々しく見えるのは、やはり私も下校時に確認で車からだけどこっそり泣き出した顔を見てしまったから。何か口も動かしていたけど何を言ったの?唯我君の時は隣に彼がいたから聞かれたくなくて飲み込んだのかしら?

 いったい何を言っていたのか確認するために今度は上手く減速して窓を開けたら、

 

 

 『ルシ・・ラ。・・ない』

 

 

 風もあったら全部は聞き取れなかったけど、最初は女性の名前かしら?次の「ない」は「いない」と読み取れるから、その女性がいなくなった・・・やはり唯我君の言った通り大切な人が亡くなったと考えていいのかしら?

 「結論、あの人みたいに死んでしまった悲しみを抱え続けているということ?」

 唯我君のご家族は、お互い支え合ったから立ち直れたけど、横島君は誰もいなかったからまだ立ち直れてない・・・でも、それをばれたくないからああやって離れるように演技をしていたという事?

 「一対一で話し合う必要がありそうね」

 でも、かなりデリケートの話だから話し合うなら学校では無理。誰にも聞かれない場所となると私が住んでいる部屋が一ば・・・・・・その前に部屋を片付けないと。←帰宅後片づけをしたが、結局成幸が掃除した時の四分の一くらいしか片付けられなかった。

 

 

 

 (話をするだけじゃない・・・あの泣き顔に強く心を打たれてしまったから。絶対に何とかしてあげないといけないと思ってしまったから、二人きりになれる部屋に招待してしまった)

 

 

 

 ついに部屋に呼んだのだけど

 「おおお!先生って(原作の)俺の部屋といい勝負っすね!」←古橋家にお世話になっているので、原作よりはちゃんと掃除はしている。因みに綺麗にした四分の一がなくなり、結局元に戻った。

 「閉口、絶対に他の人には言わない事!(ゴゴゴゴゴ)」

 「りょ、了解です!」

 今度、本格的に業者に掃除を頼もうかしら?あれ(ゴキブリ)も出ていたし・・・それに、横島君の部屋といい勝負って見たことないけどなんかショックだわ。←これがアニメ第二期第二話につなが・・・るわけないだろ!

 「そ、それで、何で俺を先生の部屋に?は!まさか」

 「確認、それだけよ。あなたの頭の中のことは一切ないわ」

 「先に釘を刺された!は、はあ・・・でもまずは、片付けません?」

 「これでも片付けたんだけど」←結局戻ったやんけ!

 ははは、まあ一人だとこうですよね!と言いながらゴミをゴミ袋に入れていく横島君。唯我君からも注意されていたけど・・・やはり掃除を頼みましょう。

 二十分後に掃除が終わって、唯我君が掃除した後と同じくらい綺麗になったわ。横島君も結構掃除がうまかったのは意外ね・・・さて、話を始めましょうか。←伊達に古橋家で雇われてない。

 「質問、あなたは何故女性から避けられるようにしているのかしら?」

 「は?何の事です?」

 「私やいつもナンパされている女子からの疑問よ。まるで断られることを前提で、あんなに欲望だらけの事を言ってナンパをしてフラれているって」

 「いやいや!それはないですって!俺は親父譲りの女好き・・・って言っても親父の性格は好きになれないんだけど!くっそおおおお!西条だけじゃなく親父の浮気癖も」

 「修正、話を変な方向に向けない」

 「あ、はい。俺も思いだしたくないので、すいませんした!」

 なるほど、ナンパするのは血筋なのね・・・父親が浮気癖って、横島君のお母様は大変でしょうね。←あのグレートマザーを知らない彼女は、父親の方が大変だとは夢にも思わない。

 「継続、質問に答えなさい」

 顔が泣きそう・・・やはり、恋人の死を引きずっているのが原因みたいね。正直、生徒を傷つけるやり方だけど、彼の本質を見ない事には今後の接し方も考えないといけないし。

 「先生は大切なものを失ったことがありますか?」

 彼だけに辛い過去を話させるのはフェアじゃないわね・・・私も見せないと。

 「家族じゃないけど恩師が一人亡くなってしまったわ。必死に私を励ましてくれたのに・・・(唯我君は覚えてないでしょうね。一度会ったことがあるなんて)」

 

 

 

 「俺は、二人失いました」

 

 

 

 ぼそっと言う言葉。この一言がどれだけ重かったか、私はすぐにわかった。

 「一人はずっと俺の傍にいてくれた女性です。実際は離れたと言った方が正解ですね・・・何とか再会できましたけど、助けられなかったと思った時は大きな悔しさがありました。いつもそばにいてくれた彼女がいなくなると知った時にどれほど俺の心の支えになってくれたのかに気付きました。その女性の為に必死に頑張ったのに・・・」←まだ幽霊時代のおキヌが人間になる前の事件の事。あの時もかなり悔しい思いがあった。

 再会したけど失った。と表現するのは、それくらいの喪失感があったということね。この女性でもこれだけの辛い気持ちになったという事は

 「もう一人は・・・初めて相思相愛になった恋人です。今はもう他界しています」

 これしかない。もちろん、予想できたから覚悟していたけど、

 「守りたかった。ずっとそばに居たかった」

 これは、聞く方も辛いけど、私は大人であり教師である以上、

 「でも、居なくなった」

 「吐露、全てを吐き出しなさい。抱え込むのはよくないわ・・・私みたいに」

 「・・・・・・」

 生徒であるこの子(がば!)な!な!←横島に抱き締められた。真っ赤になる。

 「何を!」

 「お願いします。しばらくこのままで・・・ああ、あああああああ!!」

 ・・・落ち着きなさい。横島君はあくまで私を女としてでなく教師としてお願いしただけ!しかし、どうしてこんなに私の胸の中はドキドキが止まらないの!

 

 

 

 (今思えば、この時から私は横島君だけを見る様になってしまった)

 

 

 

 この日泣き崩れてそのまま私の太ももで泣き寝入りした横島君は夜に起きた後、謝罪して少しスッキリしたと言って帰ったけど・・・←この間、真冬は真っ赤になっていた。

 「まだ、ね」

 私は隠していたフィギュアスケート時代の思い出の物を見た。教師になっても、私はまだこの時の気持ちが残っているように・・・まだまだ亡くなった恋人の事を引きずり続けているのが分かる。どんなに割り切ったと頭で思い込んでも・・・心は何年たっても割り切れるものではない。

 「救済、私は彼を救って見せる」

 それが私の役目・・・そう、絶対に心を救ってみせる。

 

 

 そう決めてからは彼を呼びつけて用事を押し付けるのが建前で、二人だけになれる様にセッティングして話を聞くようにした。正直、私が出来ることはこれぐらいしかない。心の傷は時間をかけて少しずつ癒していくしか方法がないから・・・。

 幸いだったのが、周りから見れば問題児の彼がまた何かやらかしたため私からお仕置きを受けている。と見られたようだったので変な噂は流れなかった。その話の中身が結構煩悩じみたものが多かった時は叱ったけど、悲しい表情で徐々に語る亡き恋人の時は何度か泣きながら抱き着いてきたけど私は受け入れた・・・これは彼を助けるための行動だから。時々、本気でドキドキしたのは気のせい、そう気のせい。

 そんな日が続いている内に、学園祭の時期になった。さすがにこの時期・・・いや、これから先は進路のこともあるから、こうした呼び出しは出来なくなる。

 「・・・疑問、何故落ち込んだのかしら?」

 おかしいわね?私は、何で彼といれないことに落ち込んだのかしら?私は教師で彼は生徒。それだけ・・・それだけ?・・・それだけ、そう、それだけ!それに、彼が卒業したら進むべき進路に行くために離れ離れになる。

 

 

 

 (今ならわかる。この時から私は横島君を意識していた。でも、立場の違いから気持ちを割り切らないといけない。その考えで一杯だったけど・・・)

 

 

 

 学園祭当日。何やら準備期間中に

 『後夜祭で一番最初の花火が上がった時に触れあっていると、その男女は結ばれる』

 そんな噂を聞いたけど、私は教師としての行動をやらないといけないので別に気にならない・・・してはならない。一通り見回った後は用意された衣装を着て私の出し物をやるはずだったんだけど、

 「桐須先生!すっげえ可愛いですよ!ああああ、そんな先生に教師と生徒の垣根を超えてぼかああああもおおおおお!!」

 「やめないかああああ!今は真面目に考えろ!」

 水泳部のフルキュア衣装を間違って着てしまって、しかもサイズがピチピチだったために脱ごうとすると破れてしまいそう。私のその姿を見た横島君が飛んできたけど、何とか川瀬さんが止めてくれた。私は下手に行動すると確実に私の半裸を見せることになるのだから・・・。←少し照れていたのは真冬だけの秘密。

 その後、唯我君の機転で何とかライブを乗り越えることが出来た・・・ただ、彼のせいで私は

 

 

 「が、が、ぐは・・・我、悔い、な、し(どくどくどくどく)」

 

 

 横島君に下着姿を見せる羽目になったのはいただけない・・・でも、どうして今までみたいに飛び込んでこないのかしら?鼻血の池を作って意識不明になっているわ。とにかく、早く着替えて私の出し物の時間も押してきているから行かないと。←結局横島は一応保健室に連れていくとそのまま後夜祭までほったらかしにされた。桐須先生、あなたも横島のギャグ体質に慣れてきましたね?

 

 

 

 その後は私の出し物も終えて学園祭の時間も終わったので、各クラスの出し物の片づけとギリギリまで待ってあげた緒方さんのうどん屋も完売した後で片づけをさせて、後夜祭が始まった。

 「やっと落ち着いたぜ。いや~~、ライブではいい」

 「それ以上言うなら死を選ぶわ」

 「いい・・・後夜祭になるといいですね!」

 「肯定、花火もしっかり見れそうね」

 「(間違いなく本気で言ってた!あっぶねえええ!話を変えないと!)あ!そう言えば、最初の花火を見た時に男女が触れ合っているとそのカップルは結ばれるって噂、桐須先生も聞きましたか?」

 私の隣の横島君が次に何を言うのかもう分かってしまう。

 「ええ、嫌でも聞くからね」

 「先生!本当かどうか俺とどうです!」

 いつもなら否定するけど、不思議と軽い男のお誘いに聞こえるその言葉は

 

 『先生、俺に関わるのはやめた方がいいですよ!』

 

 そんな風に聞こえてならない・・・唯我君の言う通り、横島君は本当に我慢強いけど傷つきやすい人だわ。ますます離れてはいけない、彼は誰かがそばに居てあげないと・・・本当に危険な選択をとってしまう可能性がある。だからこそ、私が彼の傍にいてあげないとダメだわ。

 「・・・え?」

 「あれ?先生どうしたんですか?」

 「何でもないわ、小美浪さん」

 危なかったわ。逆にいる小美浪さんに気付かれるわけにはいかない。一瞬だけど・・・二人きりで一緒に暮らす想像が出てしまった。←もちろん、自分が稼ぎで横島が主夫の図。その想像の部屋は横島が片付けているため綺麗。

 違う違う、そうじゃ、そうじゃない。私はそんなのを←この時彼女は気づいてなかった。花火があげられそうになっていることに。

 

 

 

 「「「「うわあああ、ああああ~~~!!」」」」

 

 

 

 「「え?」」

 な、何事!唯我君達が来

 「危ない先生!(ぐい!)」←横島が真冬の手を握って自分の腕の中に持ってきた。

 きゃ!よ、横島君!

 「あいたたた。いったい何がどうなって?」

 「おいおい後輩。その気なら時と場所と人数を」←あずみは成幸に意識がいったので、真冬のこの状況に気付かなかった。

 「すいません、花火失敗しました。もうしばらくお待ちください」

 「「「「ええええええ!もうしばらく!!」」」」

 「(ゴゴゴゴゴ)ねえ三人共、いったいどういうつもり?」

 「関城さん、いきなりこんなことするなんて嫌いです」

 「「「い、いやあのその!これには深いわけが!!!」」」

 「ひいいいい!こ、これはああああ!!」

 「ちょっと二人とも!いきなり押さないでよ!」

 「「何言ってるの。チャンスは掴まないとダメでしょ!」」

 唯我君達の方はいろいろ騒いでいるけど、

 「あれ?花火、失敗したみたいですね」

 「え、ええ。そうね」

 私の方は正直今彼らに関わっている状態ではない・・・だって、今の私って手をつないだままで!しかも、抱き締められているこの状態って、まるで私と横島君が恋人に見える!平成・・・ではないわ!平静を保ちなさい私!まずは、離れないと!

 「花火、か・・・あいつの最後は」

 は、な、れ、な、い、と。

 「今から打ちあがる花火と同じくらい」

 ・・・出来ない。やれない。私は今、せつなそうに改めてうちあがった花火をせつなそうに見る横島君と、こうしていることに

 

 

 

 (この最初の花火が終わるまで、私は彼に身を委ねてしまっていた・・・横島君の弱いところを知れば知るほど、セクハラまがいなことをして嫌われるようにしながらも悲しませないようにする彼の演技を理解すればするほど、唯我君の話でどれだけ自分自身に我慢を強いている横島君を見れば見るほど)

 

 

 

 内心喜んでいるのだから。←ここで花火があがり、空に満開の花を咲かせた。

 「綺麗だったのかな?・・・あ!(っば!)す、すいませんでした!」

 「反省、すぐに離すように///」

 「本当にすんませんしたあああ!!」←ふつくしい土下座をする横島。

 「別にそこまでしなくてもいいわ///」←顔は横を向いている。

 はあ、はあ、はあ・・・ばれなかったかしら?今の私が、すごく顔が赤いことに。

 

 

 

 (彼を支え続けたい。彼の傍にいたい気持ちになっていた・・・でも、この時はまだその気持ちが教師として、という考えの方が強かったかもしれないけど)

 

 

 

 それから月日が経って、学園長の頼みでフィギュア選手だった私が今どうしているのか?というテレビに出ることになったが、その時に選手として復帰する。という推論が流れた。妹の美春から「待っていたよ!」と電話が来た。←作者はアニメしか見てないので、原作の真冬先生の展開の進み方が違っているかもしれないのでご了承ください。

 教師か選手か・・・いったいどっちを選択すればいいのか分からない。しかも、成り行きでフィギュアの衣装を着てスケートリンクに立つことになった。そんな私は

 「・・・・・・」

 横島君を呼んだ。

 

 

 

 (私の今後を決めないといけないこの問題で、傍にいてほしい人として真っ先に思い浮かんだのが彼だった。親でも美春でもなく・・・生徒の彼だった。多分、ここで女としての想いを自覚し始めたのかもしれない。彼の言葉一つ一つが)

 

 

 

 そんな彼は衣装を着た私を見て呆然としていた。てっきり、飛びかかると思っていたけど

 「す、スゴイ綺麗・・・フィギュアの女スケーターって氷上の妖精って呼ばれる理由がよくわかった」

 ちょ!そんなことを言わないで!

 「煩悩まみれなオレですらこんなにドキドキしているんですから間違いないですって!」

 だ、ダメ・・・何かとても嬉しくて、頬が緩んでいく!

 「先生。ありきたりなことを言っちまいますが、先生は教師としての自分とフィギュア選手としての自分をどちらかとらないといけないと思っているみたいですが・・・どっちでもないただの桐須真冬が道を選ばないといけません」

 ただの、私?

 「そうです。二つの肩書がない、ただのあなたが決めないといけません」

 ・・・何もない私が決める。

 

 

 

 (私の心に浸透して、迷った時に進む道を作ってくれるのに)

 

 

 

 「肩書きを持ったまま選ぶと確実に後悔しますよ。以前俺に恋人がいたけど他界したと言いましたよね。その他界した原因は俺のせいなんですよ・・・肩書きを持った俺の」←世界を救う男という肩書。

 ・・・そんなの今まで聞いてなかったわ。でも、言えるわけないわよね。

 「死にかけた俺を恋人が助けてくれたのに、今度は彼女が瀕死になって助けられる手段があったのに、それを壊さないといけなかった。壊さないと・・・全てが終わる。そんな状況だった」

 全てが終わる?どういうこと?理解不能だけど、横島君は真剣に話しているから聞き続けましょう。

 「恋人は壊してくれ。と言った・・・そして、後悔するならそれを壊してからにした。恋人の言う通りにして・・・そのまま死んでいった。結果俺は全てを救ったけど、恋人は救えなかった。いろんな人はその恋人は縛られた生き方から解放されて幸せだったと言ったけど、今だに俺はその後悔をし続けています。皆には、もう大丈夫と騙しながら・・・」

 俯いているけどわかる・・・涙をボロボロに出している。

 「先生もそれなりの後悔と挫折と決意をして教師の道を選び、今ここにいることはわかります。でも、肩書を持ったままで人生の決断をするときは忘れてください・・・俺から言えるのはそれだけです」

 あ・・・よ、こ、島く、ん。出ていく彼を私は追いかけることが出来なかった。だけど、その時に見た彼の背中が、とても大きな傷があるように見えた。そう、彼の心と同じくらい大きな傷が。

 

 

 

 (自分をないがしろにしながらも、必死にそれを隠して周りに気を使う)

 

 

 

 その後、事情を聞いた唯我君が卒業生の日野さんと連絡をとって、彼女とのテレビ電話で喝を貰った。彼女が元気にやっているのを知って安心した。自慢の先生・・・そんな風に心から言ってくれる人がいるならと、教師を続ける決意をした。あの時は本当にただの真冬として彼女と話したからこそ、決めることが出来た・・・もし、肩書を考えていたらまだ困惑していたかもしれない。横島君からのアドバイスがあったからこそ、決断をすることが出来た。

 しかも、この時のアドバイスがその時だけじゃなく

 

 

 「おめでとう・・・そして、今までごめんなさい」

 

 

 ここでも生かすことが出来た。受験に合格した古橋さんと緒方さんにずっと自分の教育理論を押し付けて苦しめてしまった謝罪が出来た。あの時は感極まって、心の中でずっと謝りたかった気持ちを教師の顔を忘れて出すことが出来た。今までの私だったら、それが出来なかった・・・本当に、横島君にはどんなに感謝してもしきれない・・・のに、

 「ははは!文乃ちゃん!これからもよろしくな!」

 「お父さんの世話、しっかり頼んだよ!」

 古橋家に住み込みバイトから、本格的に警備員として雇われることが決まった横島君の顔は今だ悲しみを隠す笑顔の演技のまま・・・うん、決めたわ。私の背中を押してくれたのなら、今度は私が彼の背中を押す番よ。←因みに、いばらの会の三人が進学・就職後も古橋家に時々来て二人が親密になってないか確認しに来る。だが、猪森が同じ霊能力者という事で時々こっち方面の事件を一緒に解決することもある。

 

 

 

 (そんな忠夫君を)

 

 

 

 卒業式の日に、私は

 「横島君、4月になったら私とデートしましょう」

 「え・・・ええええええ!!」

 彼とデートの約束をした。3月中は卒業してもまだ学園の生徒という扱いのため、彼とのデートが万が一見られたら危ないから4月にした。春休み中は私も休める日があるから仕事を気にしなくてもいいし、教師と生徒の関係が無くなればただの桐須真冬として話すことが出来るのも4月にした理由。←これはリアルでもマジなため、今年卒業した読者様はまだ今月中は学校の生徒であることをお忘れなく!酒を飲むとかは4月からの方がいいぞ!←飲酒は二十歳になってからだろ!間違った情報も入れるなバカ作者!

 

 

 

 (心から)

 

 

 

 ここまでのデート中に横島君との今までをいろいろ思い返したけど、最後に向かったのは東京タワーだった。ここは横島君のリクエストであり恋人が亡くなったのがこの東京タワーだったとの事。そんな悲しい思い出の場所に私を連れてきた・・・まさか。

 「せんせ・・・いえ、桐須さん。学園にいる間、本当にありがとうございました。ずっと誰にも話せなかった過去。話したくなかった過去・・・でも、あなたに話すと少しずつ気持ちが落ち着いてきました。隠してずっと苦しんで、隠してずっと偽って、隠して・・・ずっと悲しんでいた自分を立ち直らせてくれました」

 まさ、か、

 「散ってしまう姿を思い描いてしまうからずっと避けてきたこの場所でしたが、桐須さんと一緒なら大丈夫です。そして、何より・・・報告もしないといけませんし」

 やっぱり

 「・・・ルシオラ。やっと立ち直れたよ。すまなかった、時間かけちゃって。でも、もう安心してくれ。俺は、もう大丈夫だから」←もちろん横島はこの世界の東京タワーじゃないと理解しているが、それでもここしかない。と心で思っているからこそこの場所で報告した。

 ルシオラ、初めて名前を聞いたわ。彼女との別れと報告を言うために(ぎゅ!)え?て、手を握ってきた。

 

 

 「桐須さん、学園生活で俺を支えてくれたあなたを好きになりました。どうか・・・どうか、俺と、付き合ってください。恋人として・・・出来る事なら、あなたと結婚をしたいです」

 

 

 ・・・頭が真っ白になった。そして、同時に

 「はあ」

 思わずため息を出してしまった。そのため息に横島君は一瞬キョトンとした。全く・・・

 「横島く、いいえ、忠夫君。私も同じ気持ちよ。私もあなたの事を」

 それは、私が・・・

 

 

 

 「(愛しているわ)」

 

 

 

 先に言おうとしていた事なんだから。でも、いいわ・・・忠夫君、あなたが正式なプロポーズするその時まで・・・待ち続けるわ。だから、

 「結婚、待っているわ」←この時横島の腕を抱き締めた。

 「は、は、はいいいいい!!絶対に幸せにします!!」

 今は、ルシオラさんが羨むくらいの幸せを彼女に見せましょう。

 「・・・忠夫君」

 「・・・真冬」

 見物、しっかり見ていなさいルシオラさん・・・私達の愛を。

 




 今回は回想中の心の声を出して、最後に結ばれるという設定にしてみました。実際、真冬さんは今月発売巻でも過去を思い出して、いつから好きだったのか?と思っていたシーンがあったみたいですし。

 いや~~、教師と生徒の恋愛話って初めてだったから難しかったです。高橋律子さんの時は横島は宿直員だし。


 次回は異世界カルテットが好きだったので、その世界観でオーバーロードの女体化マーレといこうかな?ギャスパーレベルで女だと思っていたし。←R18でガチで女体化していたことを忘れてギャスパーの話を出したら、性転換タグを出してないと運営から警告を受けた作者である。


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皆の頭の中はどうなっているのかな? その一

 どうも!今回はこれで行きます!脳内診断できるアプリで冗談半分でやったらおもしろかったので出しました!

 後、R18でも書きましたが、吉井明久シリーズをやめようと思います。もう、ネタがガチで出てこなくて失踪気味であることと、久しぶりにアキラの戦国恋姫シリーズをオンライン版が出たのでそっちをやろうと思っているからです。

 では、お楽しみください!


 え~~、この度は脳内を診断できるアプリでタイトルに出たヒロイン達がどんなことを考えているのか!公表していきたいと思います!←リアルで調べた結果です。

 「あのな!最近ヒロインが思いつかないからってこんなことして話の数を稼ぐな!読者の皆様もお前の思惑に付き合わされて迷惑だろ!」

 さあ、やっていきましょう!まずは主人公の横島君からやります!

 「話を聞かんかい!つうか、俺の頭の中はHと欲で一杯に決まってるだろ!」

 ではでは、こちらが結果です!因みに診断結果の表示は、全部で36個の文字が頭の絵の中に書かれてその数を数えています!

 「強引すぎるぞ!いろんな動画でこれをやっているのを見たからといって、ここでやるということはやはりネタg」

 横島!言うな!

 

 

  闇・5 死・2 信・7 遊・3

  疲・7 迷・1 愛・4 勉・6 金・1

 

 

 ・・・・・・よ、横島、恋人の死をそこまで辛く思っていたんだな。でも、絶対に人生に疲れて闇落ちして死の道を選んで愛する恋人のところに行けると信じて行動するのだけはやめてくれよ。

 「待て待て待て!闇や死って何だよ!というか作者!勉や遊にも目を向けろ!そもそもHと欲がないって、これ絶対俺じゃない診断結果だろ!」

 いや、俺も三回ほどやり直したけど、マジでお前の結果だよ。因みに、お前も知ってるある女性の診断もしたのだが、その結果が

 

  H・23 欲・13

 

 これだ。

 「こっちだろ!何でこっちが俺じゃないんだ!というか、誰なんだ!この俺の思考をした俺も知っている女性というのは!」

 ・・・お前の上司・美神令子だよ!

 「ええええええ!うっそだあああああ!!美神さんの頭の中って金一色だと思っていた!どういうことだ!天変地異の前触れか!アシュタロスの再来で世界が再び崩壊か!」

 俺もそう思ったよ!前座はここまでにして、ここから本ば・・・あれ?横島?どこ行った?

 「み、か、み、すわあああああんん!あなたのHな欲望を、あなたの愛する横島忠夫がぜ~~~んぶ発散させに参りますよおおおおお!!」←どどどどど。とドップラー効果で音と煙を立てて走り去る横島。

 ・・・無視しよう。え~~、読者の皆さま。今回はタイトルの女性を全員やろうと思っていますので、皆さまは根気を持って、飽きることが無いようお願いいたします。←この横島のネタをやりたいが為に美神令子の診断結果をあれにしたと思っている読者様・・・この診断結果は、本当の本当にガチ中のガチで調べた結果で横島同様三回ほどやり直したのもマジで、横島と同じ「嘘だろ!」と叫んでしまったのもマジです。

 

 七草真由美

  休・24 H・12

 

 う~~ん、やはり十師族の肩書が重いのでしょうね。横島君、ここは

 「もちろん!求めているならHで休ませてあげないと!」

 うんうん、ここでこう書いておけばR18への道筋が

 「お前・・・本当にネタがないんだな?そんなことを書いて。結局読者の方に突っ込まれるまで書いてなかったらどうなることやら」

 ・・・読者の皆さま。さっき私が書いたのはフィクションです。

 「使いどころ間違っているわ!」

 気を取り直して次へ行こう。

 

 エルザ・スカーレット←エルザでは、リゼロに出てくるあのキャラみたいに別の原作キャラも一緒になるのでこちらで調べた。

  酒・20 食・16

 

 むむむ、これは微妙だな。

 「食がデザート好きだから、デートにはもってこいだ!という事は」

 横島、ここはデートに誘って遊んでこい!常にフェアリーテイルの喧嘩に気をはっているのだから、ゆったりしたい気持ちがあるはずだ!

 「そして、最後はホテルで酒を飲んでいい雰囲気の時に・・やってやるぞおおお!」←意気込んで走って行った。

 おいおい、彼女は確か酒癖が悪かったはず・・・まあ、横島なら大丈夫か。では、次と行こうか。←この時も、ズダボロで戻ってきた。

 

 吉井玲

  酒・6 悲・2 嘘・12 悪・16

 

 あれ?狂とか禁とかの文字が出てくると思ったのだけど?

 「確かに言動は酒で理性を無くしたような感じだけど・・・嘘と悪って」

 もしかして、お前を手に入れる為に嘘と悪に手を染めるのも覚悟が出来ているってことじゃないのか?実際、原作でも明久の妻だと嘘を言ったし、熱く濃厚でお嫁に行けなくなるキスをしたがっていたし、悲は明久が血の繋がっていることに悲しいという意味かな?

 「・・・・・・」

 おお!顔が真っ青になった!まあ、いいじゃないか!お前は血が繋がってないんだし!・・・あれ?反応がない?こいつ好みの乳尻太ももだけど性格と料理が危険だから、理性の天秤で欲望に倒れるか命に倒れるか困惑中ってところか。

 では、次々!

 

 遠坂凛

  勉・14 酒・12 休・10

 

 勉はまだ時計塔で学ぶことがたくさんあるからわかるし、休も原作のホロウ編で時計塔を休んで士郎といろいろやりたがっていたからまだわかるけど・・・酒って何?

 「まあ、管理者としての彼女の立場もかなり疲れるってことじゃないか。酒で忘れたいって気持ちの表れだろう」

 えっと、それって。

 「つまりはエルザと似たようなもの。ということだな!頑張るぞおお!」

 結局、最後はこっちも照れ隠しで暴れまくってズダボロになる未来が手に取るようにわかるんだが・・・まあ、横島なら大丈夫か。では、次と行こうか。

 

 食蜂操祈

  楽・2 愛・4 信・11 殺・6

  疲・1 H・7 遊・5

 

 原作では上条当麻にいつか自分を思い出してほしいと信じているみたいだし、その時はデートして遊んで楽しんで愛情あふれるHな事をしようって思っているのかな?横島、これは中々いい診断結果じゃないか。普通の女子らしい気持ちを持っているぞ。

 「作者!お前、殺を絶対に見て見ぬふりをしただろう!」

 殺意くらい誰だって持っているだろう。←明後日の方向を見る作者。

 「こっちを見て話せ!というか、どんな展開になったらこの文字が出るんだ!」

 そりゃお前が他の女子と楽しそうにしている時だろ?彼女はなんか病むことに素質がありそうだし・・・その時に能力で

 「それ以上言うなああああ!」

 そうだな。まだまだ序盤だし、張り切って行こう!←げんなりしている横島を見て言う作者。

 

 鶫誠士郎

  友・20 遊・16

 

 あれ?

 「あれ?」

 横島、お前も同じ気持ちか?

 「ああ、千棘ちゃんを守り切る覚悟を持っているから守とか、段々変わっていく自分を受け入れていく変とかかな?と思っていたんだけど」

 う~~ん、千棘ちゃんは彼女を友達として見て一緒に護衛関係なしで遊びたい気持ちを持っているから、これが彼女の診断結果というなら納得できるんだけど。

 「とりあえず、彼女も徐々に主従関係から友人関係になりたい気持ちを持って遊びたいと思い始めている、と考えるべきだな」

 ああ、いい結果が出たな。うんうん。では、いい気持ちになれたところで次に行こう!

 

 塚本八雲

  遊・17 嘘・4 休・7 酒・8

 

 姉とお前の世話をいつもしているからな。休んで遊んで酒を飲みたい気持ちにもなるだろうさ。

 「あのな・・・酒はあり得ないだろうが!」

 原作の彼女なら誰かのために嘘も言うから、酒以外はあながち間違ってないかもしれないな。

 「・・・」

 どうした横島?顔が真っ青になっているけど。

 「この付き合ったらシリーズでは、俺は天満ちゃんがいなくなって一人になった彼女に監禁されているんだぞ!」

 ・・・なるほど。二人っきりの塚本家で長期休みの時にR18をするために邪魔が入らないよう

 「それ以上言うなあああああ!」

 にするために横島の生存確認をしに来る人に嘘をついて酒をプレゼントし

 「いうんじゃねえと言ったろうがあああああ!!」

 はいはい・・・ちぇ。次行くから機嫌直せって。

 

 支取蒼那(ソーナ・シトリー)←今回は魔族名で調べました。

  欲・8 悲・19 食・9

 

 う~~ん、分からないな。

 「ああ、欲は変身願望的なものか?コスプレの」

 姉の影響も結構受けているからな。悲が大半を占めるのはどういう事だろうか?

 「・・・胸?彼女の周りって巨乳勢が多いし」

 後は第二期で学園でセラフォルーさんがコスプレデビューした時の恥ずかしさかな?コスプレは密かにやりたそうだし。

 「俺は胸は大きいのは好きだけど小さいのも」

 それ以上言うな。小猫ちゃんにズタズタにされるぞ・・・被害がこっちに来ないうちに、次行こう!

 「あれ?食は?」

 思いつかなかった!なら横島はあるか?

 「・・・お菓子作り」

 ・・・・・・あ。まあ、頑張れ!美神さんのよりましだろ!

 

 ネリネ

  闇・8 金・10 疲・9

  愛・4 遊・5

 

 これは・・・彼女のファンが横島を襲って疲れた姿を見て怒り狂った彼女が連中を闇に葬り

 「言うなあああああ!!!」

 そ、そうだな。それに疲がお前になっているし・・・話を変えよう。残った金は親が魔王で金持ちという事だろうし、愛と遊はお前とそれをしたいと望んでいると考えられるな。

 「・・・闇を晴らすためにもデートしないといけないな」

 ああ、間違って連中を闇に葬っても、娘バカの魔王が真相を闇に

 「二重の意味がある闇かよ!怖すぎるわ!」

 ・・・次行くか。

 

 来栖川芹香

  悪・2 疲・11 友・3

  迷・13 家・1 金・6

 

 ネリネと同じお嬢様だから、金があるのはわかるし彼女もお金持ちのパーティーに参加させられて内心疲れているのかもしれないと考えれば、疲が多いのも納得できるが・・・迷は何だ?

 「それ以上に少ないけど、何で悪があるんだ!黒魔術か!黒魔術なのか!」

 お前に害をなそうとするのを、黒魔術で呪う事に迷っていると考えれば

 「納得したくない!やめろ!芹香さんをこれ以上悪印象付けるな!」

 まあ、俺も原作でとても主人公と一緒にいたい気持ちが出ていた彼女を黒いイメージをつけたくないからやめとくわ。←彼女を一番最初に攻略した作者。

 

 三日月夜空

  悪・5 金・18 家・13

 

 ・・・また悪が出たな。

 「何かこれが美神さんって感じがするんだけど」

 そうか?結構的を射ていると思うぞ?

 「どうしてだよ?」

 彼女って結構メンヘラ感があるだろ?だから、お前を家に監禁して絶対に出られないようにする。もし連れ出そうとするつがいたら金や悪に手を染めてでも

 「・・・・・・」

 否定できないよな。原作でもあの部活を作った一番の理由が主人公とずっと二人だけでいたいっていうのだったし。ところが、あの入部させる気ゼロのとんでもない部員募集の貼り紙に隠された一応の文字を見抜いた女子達が集まってきちまったし。

 「ちょっと待て。詳しい描写はなしだったけど夜空と肉体関係作って終わったぞ!」

 締めにメンヘラ的な言葉も出していたし・・・覚悟決めた方がいいんじゃないか?

 「嫌じゃあああああ!!」

 さて、続きと行こうか。そうだ!その肉体関係になった話をR18に出すのも悪くないな!

 

 更識簪

  遊・4 好・6 迷・6

  信・11 金・6 疲・3

 

 う~む、中々彼女らしい文字があるね。偉大な姉と遊びたい、姉がこっそり好き、姉の事で迷っている。姉の事を信じている、姉のストーカーに疲れている。

 「最後が何かおかしい気がするけど、確かに間違っちゃいないな」

 だけど、金が分からないな?学園が国に優遇されているから金には困らないってことかな?

 「それで納得させるか?IS学園の生徒である時点でそれ相応の優遇があるはずだから」

 それに影響されている?・・・う~~ん、あくまで俺(作者)の見解だから何とも言えんな。ま、これでいいとするか!次に行こう!

 

 ミネア

  好・6 愛・7 信・9

  闇・10 金・4

 

 これまた彼女らしい文字だね~。上の三つはお前と息子との生活にも通じるものだし、いつまでも好き合って、愛し合って、信じあって生きていく・・・イイじゃないか!

 「・・・闇と金って」

 確実にマーニャさんだね。冒険中もミネアさんの稼ぎを全部カジノに溶かしていたし。そりゃ、温厚に見えても内心に闇を持っていてもおかしくない。

 「R18でも金を要求していたし・・・」

 子供が出来たら金はお前達も必要だし、いつか泥棒するかもしれんぞ。

 「・・・やばい。マジで冗談に聞こえない」

 対策を練っとけよ・・・さて、次に行くか。

 

 源頼光

  H・4 信・2 働・9

  勉・14 金・4 迷・3

 

 てっきり母としての愛や守が多いかな?と思っていたんだが。

 「働と勉が多い・・・どうなっているんだ?」

 う~~ん、勉はもしかしてお前の性癖と趣味を学ぶ意味が籠っているんじゃないか?だって、お前と結ばれるためなら目的を選ばないし。

 「働・・・は?」

 その為の邪魔者を排除するためかな?彼女からすれば守る働きと意味取れそうだし、原作の方はどんどん運営さんが女を増やしているみたいだから余りナンパするなよ?HもあるからR18の手段に出るだろうし・・・まあ、お前からそれはすればどんとこい。だろ?よかったじゃないか頼光さんの体を好き放題味わえるんだから・・・かなり病んでいるけど。

 「最後の一言で一気に恐怖満載になったわ!」

 では、次の女性と行こう(無視)。

 

 猿飛あやめ

  殺・6 迷・1 死・1 H・1

  楽・9 好・3 勉・9 信・6

 

 ・・・・・・これは、ちょっと横島に似てるな。ははは、さすがお似合いのカップルだ!←思いっきり引きつって顔をしている。

 「引きつり笑いしながら言うな!殺って、死って!」

 下のいい意味の四つの方が多いから気にするな!はははははは・・・←乾いた笑い。

 「さ、作者のやつ。なかったことしたいけど、企画を崩壊したくないから最低限で終わらせる気だ・・・だけど、今回は同意見だから次頼む!」

 現実を見ない事もたまには大切!さあ、行こう!←読者の皆さまは作者や横島みたいなことをするなよ!

 

 毒島冴子

  妄・25 狂・11

 

 狂は何となく彼女のあの内面だと思えば納得できるんだけど。

 「妄って、どういうことだ?」

 狂をする自分とそれに苦しむ誰かを見て楽しむ妄想ってことか?

 「・・・その誰かってまさか俺か!」

 いやそれはないな。彼女だって恋する乙女の年齢だ。多分敵と認めた連中だろう。それにお前はキスを貰ったじゃないか。

 「そ、そう、だな」

 だけど、もしR18になったら狂気に染まった彼女のやばい日記が見つか

 「それは歓迎だ!」

 あれ?そんなことを言うな!って言わないのか?・・・歓迎って、もしかしてエロ方面のR18の意味だと思っているのか?R18はもう一つ、見せるには余りにも残虐すぎるものが多すぎて規制する時に使われることだってあるんだぞ?つまり、俺が言いたいのは

 「さっさと次に行かんかあああいい!」

 その焦りを見たかった・・・では次だ。←安心しろ!ここの作者はエロ以外にR18は書かない!

 

 司波深雪

  食・26 死・10

 

 よ、横島?

 「な、何だ?」

 原作で結構ブラコンから弱いヤンデレ気味になっていたけど

 「これ、マジで?」

 ああ、マジだ・・・つまり横島を(性的に)食べたい。そして、横島と達也以外の男と結ばれそうになったら、もしくは自分以外の女が現れたら死を選ぶってことか?・・・何か、この段階ではまだ調べてないけど四葉真夜と似ているような気が。

 「あ~あ~!聞こえない聞こえない!」

 耳をふさいでももう手遅れだぞ。まあ、覚悟は決めておけとだけ言っておくか。

 

 姫路瑞希

  疲・7 死・8 好・7

  信・9 愛・5

 

 この結果も、もう見慣れた気がする。

 「ああ、好・信・愛はまだわかる。恋に純粋だし」

 死は間違いなくあの薬物料理だな。彼女の中の調味料は全部化学薬品だし。

 「疲は・・・う~~ん、思いつかないな」

 だよな。一つ考えられるとしたら・・・坂本雄二かな?

 「早く霧島翔子と結ばれないことにちょっと焦れている感じもあるし」

 いや、違うかな?もしかしたら・・・お前かもしれない。

 「え?俺?」

 多分だけど・・・ナンパの性分が抜け切れてないお前は未だにいろんな女子にナンパするだろ。自分だけを見てほしいけど治さない事に疲れて

 「ぐぬぬぬ!否定できん!」

 本能レベルのナンパをするからな・・・さて、次もサービスサービス!

 「新作映画が出たからって強引にエヴァネタを出すな!そもそも、今まで出たエヴァ映画を一度も見に行ったことないだろ!」

 言うな!ほら、行くぞ!

 

 川澄舞

  私・34 友・2

 

 これは、彼女らしいな・・・。自分で全てを解決しようとするけど、友達も大切にしている。

 「はちみつくまさん」

 ぽんぽこたぬきさん。

 「・・・俺らがやると気持ち悪いな」

 なんというか・・・何とも言えない。←本気でこの結果は言葉が出なかったので次行きます!

 

 ギャスパー・ヴラディ

  妄・3 働・26 H・6 怒・1

 

 なんとまあ・・・

 「働は悪魔としての仕事だろうな」

 妄とHはお前とのエロエロな日々・・・そう、R18で書いたようなことをしたがっているってところだが、

 「作者、お前も同じ考えか」

 もちろんだ・・・怒って何だ?

 「1しかないが、どういう事なんだ?」

 ・・・これがギャスパー・バロールのことなのか?原作では一誠が死んだときに信じたくない気持ちと怒りで現れたし。でも、R18では

 「待て待て待て!さっきからR18の事も書いているが、年齢制限に引っかかって読んでない読者だっているんだぞ!」

 ・・・あ!

 「全く・・・まあ、そうだろうな。それで納得しとくか」

 ではでは、次の方はどんなかな~~。

 

 

 高町なのは

  遊・6 H・11 好・6

  信・2 死・10 闇・1

 

 ・・・。

 「おい」

 ・・・・・・。

 「おいって!」

 ・・・・・・・・・。

 「行稼ぎはやめろ!」

 っは!す、すまない。死・10に戸惑ってしまった。ついでに闇も。

 「どう判断すればいいんだよ!光と闇が極端すぎるだろ!」

 う~~ん、私や皆の事は遊びでもいいから好きでいて!たくさんたくさんHもして!・・・もし、してくれないなら

 「やめろおおお!俺も考えちまっただろうが!」

 ああ、俺ももう書きたくない・・・何か私にR18を書け。書かないと死を選ぶと言われて仕方がない。

 

 

 沙織・バジーナ

  欲・8 悲・19 食・9

 

 正直俺はこの原作を読んだこともないしアニメもちらっとしか見たことがないから、この診断結果はどうなのかわからないから次行こう!←マジです。

 「投げやりにもほどがあるだろ!」

 

 ニコ・ロビン

  勉・11 遊・11 死・1

  楽・1 闇・5 殺・7

 

 「ほ、本当に次に行きやがった」

 はい、次はバスト100の爆乳の持ち主ロビンさんです!・・・まあ、第二回でそれ以上のヒロインに追い抜かされたけど、この付き合ったらシリーズでは結構出てきてもらっています!。←おっぱいランキング第一回と第二回を読んでない読者様はぜひ読んでください!ヒロインもだんだん増えてきたので第三回も検討中です!

 「えっと、変な宣伝も入った気がするが・・・これも結構困惑する結果だぞ」

 死は、死にたい!と叫んだ時もあったからそれかもしれないけど、闇と殺がどう判断するべきだな。

 「・・・・・・」

 おい、横島。何か覚えがあるような顔になって・・・あ!そうか!こっちの彼女って結構病み気味になっているし、レベッカ編でその片鱗もあったからな!サンジの結婚式に触発・・・あ!悪くない!R18は仲間と離れ離れになっていた二年間の間でやった結婚式後の新婚初夜の話を!99のバストは横島が揉んで100にした真実

 「・・・・・・」

 あ、今度は鼻の下延ばしてその時のことを思い出したのか、手をワキワキしている。診断結果の内容がもうどうでもよくなっているみたいだし、次行くか!←作者もどうでもよくなっている。

 

 籾岡里紗

  金・12 死・5 疲・9

  殺・8 遊・2

 

 はい次!

 「ああ!次!」←死と殺をどうしても見たくない二人である。ついでに金も。

 

 シスター・シャークティ←シスターも含めて調べた。

  闇・12 殺・3 愛・8

  金・1 死・11 遊・1

 

 ・・・・・・。

 「・・・・・・」←両者共に汗を流している。

 あ、愛があるからお前を愛する気持ちがあるってことだろ!

 「そ、そうだな!俺もしっかり愛さないといけないな!」←二回連続で死と殺が出て、さらに闇まで出たものだからリアルで作者も困惑した。

 ・・・那波ちゃんの存在がこうさせたのか?

 「むしろ、こっちが千鶴ちゃんの診断結果と言われた方が納得するぞ」

 全く持ってその通りだ。さあ、次だ!

 

 鳶一折紙

  殺・11 信・3 愛・6

  金・1 好・9 死・6

 

 ・・・・・・。

 「・・・・・・」

 まさか、三回連続で殺と死が出るなんてマジで思わなかった。しかも、三人共数値高いし!何気に、ロビンもそうだったから四回連続か!

 「これ、やらせのように見えるけどマジだもんな」

 読者の皆さま!ほんと~~~うにやらせではないですからね!←リアルで開いた口がしばらくふさがらなかったんだぞ!

 「まさかとは思うけど、次で出たら」

 目指せ五回連続!・・・・・・嫌じゃああああ!それに、次は一人じゃなく三人だぞ!KOFの舞さんにキングさんにユリちゃんの三人だ!この三人の中で一人でももし出たら

 「もうやめよう!それにこの一話に全員をやるのも無理があるし!」

 そうだな!そうしよう!←この負の連鎖とも言える連続の診断結果に、鳶一の脳内診断の話を完全に忘れた二人である。

 「フラグではありませんようにフラグではありませんように・・・」

 フラグではありませんようにフラグでありますように・・・。←何気に疲れたので一端終わらせたい作者。いや、マジでこの結果には心底驚き疲れた。

 

 不知火舞

  好・19 信・5 嘘・9 休・1

 

 キング

  迷・12 好・2 疲・5

  楽・4 信・1 遊・12

 

 ユリ・サカザキ

  疲・2 迷・3 信・2 好・6

  闇・11 殺・7 死・5

 

 ま、マジで出た。舞さんとキングさんの診断結果にホッとした矢先に、ユリちゃんのこの負のスパイラルを終わらせる気のないこの診断結果!ガチで最後のユリちゃんの結果はびっくりした!読者の皆さま!再度書きます!やらせ一切なしのマジの診断結果だぞ!

 「舞さんの好はまさに俺の事!そうに違いない!嘘も何気に高いけど、どっかの峰不二子が灰原哀ちゃんに言っていたし!嘘は美女のアクセサリーって!」

 美神もお前にかなり嘘をついて騙して盾にしていたな。キングの迷と遊が一緒なのは多分家族の事かな?遊びたいけど養っている家族の事を考えると迷うといったところかな?

 「・・・ユリちゃんはどう解釈すればいいんだ?」

 余りにも負のイメージをさせる文字が多い上に数値も高い。死と殺に闇・・・ロビンにシャークティさんも闇が入っていたな。何でこんなことになるんだよ!

 「それは俺がお前(作者)に言いたいことだ!・・・それよりどうするんだよ!マジでフラグになっちまったじゃねえか!しかも、一番やばいフラグで!」

 これは、俺にいったん休めという紙のお告げに違いない・・・そうだ、そうに違いない。紙様ありがとうございます!しっかり休ませてもらいます!

 「こ、こいつもう目に光が無い・・・神を紙と書き間違えている事にすら気づいてないのか!」

 あはは~~温泉気持ちいいな~~。エ、何?露天風呂は混浴なの?じゃあ、入ってきま~~す!

 「・・・読者のみなさん。すまない、今回はマジでここまでにさせてもらいます。次回はまたいつになるか分からないが、ちゃんと書かせますからご安心を」

 あ!そこにいる女性の方!よろしけ・・・ぎゃああああああ!こ、股間にあるそれって!のっぎゃあああああああ!!

 「では、作者の錯乱がこれ以上文字にされないうちに終わりにします!ここまでどうもありがとうございました!」

 もろに見ちまったああああああ!←かなり叫んでいろんなことを言っている作者だが、もうこの話が終わりなので全カットである。

 




 どうでした?本当に全部ちゃんと調べた結果です。まさか、後半であんなに結果が偏ったりするとは思いませんでした。でもやはり一番驚いたのが、美神令子でしたね!金の文字が一文字もないなんて・・・。


 その二も近々出そうと思いますのでお楽しみに!


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皆の頭の中はどうなっているかな?その二

 遅くなってごめんなさい!ヒロインとの話が中々まとまらないので、ネタ埋めで今回もこれにしました!いや~~、どうしよう・・・マジで誰にすればいいんだ!


 ここ最近やらなかったダイ大の話も交えて気分転換だ!OPにマァムが加わりましたね。多分、ヒュンケルとクロコダインも入るかな?だって、敵に攻撃を当てるのに間とも言える部分があるから、そこに入れると思うな。
 後は・・・ハドラーへの批評があったみたいだけど、俺はむしろ好感が持てたな。負けたくない相手の急成長と自分のそこまで出来ない成長。だからこそ、必死になって更なる強さをあの手この手で手に入れたいという気持ちが理解できます。

 さあ、ダイ大も今回の話もお楽しみに!←ダイ大は今回関係ないだろ!


 ううう、すっごいとんでもない(ばっきいいい!)いってえええ!

 「よし、目が覚めたな。さあ、次行くぞ!」

 ・・・ああ。そうしよう。変に文句言っても嫌なものしか思い出せないからな。それに、ヒロインが決まってもなかなか話が進まないネタ切れだし。←今は何とか昔の漫画・アニメを思い出してそこから使えそうなネタを探し・・・あれ?こんなことを書いたら俺(作者)が腰痛が気になる年齢ってばれるんじゃ?いやいや、若くても腰痛は起こるしばれないか。←これを書いていること自体、年いってるってばれてるぞ!

 「内心までメタ発言しやがって・・・じゃ、早速」

 まずはこの結果だ。

 

  死・6 好・10 勉・8

  遊・5 殺・7

 

 ふ~~む、彼女らしい結果だな。

 「ちょっと待て!これ一体誰だよ!付き合ったらシリーズのヒロインだったら先に名前を書くだろ!それがないってことは別人ってことだよな!好や勉や遊はいいとして、死やら殺やら不吉な字が地味に高いんだが!」

 ははは!最初っからすぐにヒロインを出すのもつまらんからな!原作のお前の関係者から調べることにしたんだ!それで、この診断結果が誰かというと、

 「誰だよ!」

 おキヌちゃんだ!

 「・・・・・・」

 ああ、因みに「ちゃん」まで名前として入れて調べたんだ。おキヌじゃ、豆腐や別の名前の人っぽくなっちゃうからな!

 「うそだ!あのおキヌちゃんが!死や殺を考えるなんて!」

 幽霊時代だったら死は納得できるけどさ、人間になったらお前とのことで結構物騒なこと考えるようになったよな。ほら、グーラーの一件でかなり独占欲が出てきたからそこから

 「あ~~あ~~!聞こえない!」

 でも、ちゃん付けじゃない方の結果を知りたい読者様もいるだろうから、そっちも調べるか。

 「そ、そうだ!そうだよ!これはちゃんがついたからこうなったんだ!しっかり名前で調べれば、おキヌちゃんらしい結果が出るはずだ!」

 

  勉・14 酒・12 休・10

 

 これなんだが・・・かなり微妙だな。勉はお前に好かれたい・役に立ちたい為に頑張って学んでいると考えられるが、酒と休が彼女らしくないんだよな。幽霊時代でも人間時代でも。

 「う~~ん、何ともコメントしがたいぞ。特に酒は美神さんならともかく、おキヌちゃんじゃ想像が出来ないし」

 同意見だ。

 

 

 

 

 

 ま、とりあえず本題にそろそろ入るとして・・・まずはこの人だ!

 

 夕崎梨子

  食・5 働・11 休・4

  私・12 家・4

 

 いや~~、里沙ちゃんの結果がやばかったから彼女の事をすっかり忘れていた!

 「ああ、結果は悪くないんだけど・・・」

 働と私が多くて、食・休・家が均等だな。どう考えればいいんだ?

 「私と働きましょう。家でご飯食べて休みましょう・・・と見れるが」

 それを横島に臨んでいるといったところかな?つまり・・・すでにお前との結婚への段階を考えているという事だ!

 「け、けけけけけ、結婚!」

 ははは、彼女がこう考えているのならお前は答えないといけないな!

 「おうよ!いいスタートを切ったな!」

 では、次に行くぞ!

 

 ミレイ・アッシュフォード

  妄・16 H・14 私・6

 

 ふむ、妄はコスプレと考えられるし、私は本質に気付いてほしいと見て取れるが・・・今思うと、Hは久しぶりに出たな。

 「ああ、前回は後半になると殺と死のオンパレードだったから、この文字の存在を忘れていたぞ」

 俺もだ。コスプレと自分にH・・・コスプレエロで本心をさらけだすようなR18で書けというお告げなのか?

 「頼んだぞ!」

 そういや、彼女との話ではスザクと女体化したルルーシュがかなりいい感じだったから、この二人のそっちの話も含めて書くのも悪くないな・・・ただ、俺はこの原作をガチで全然知らないから原作設定をかなり無視した話になると思うが、

 「構わん!読者の方も分かってくれるはず!エロなら納得してくれるはずだ!」

 お前が保証してもな~~。まあいいや、検討しとく・・・じゃ、次行くか。

 

 中村 莉桜

  金・5 迷・5 H・7 闇・5

  死・3 愛・7 信・4

 

 今回はかなり均等にばらけたな。闇と死は殺せんせ~の一件だと納得させて、

 「ああ。そうだな」

 ・・・・・・。

 「おい、何か言えよ」

 いやな、彼女のこれって何か原作の彼女じゃなくて、お前との話の彼女の結果のように思えてな。

 「今までもそんな感じの結果が多かっただろ!」

 そうだったな。これを書き始めたのがリアルでゴールデンウイーク後だからすっかり忘れていたよ。

 「とにかく、愛とHで彼女の迷を無くすしかないか?」

 ああ、頑張ってくれよ・・・さて次だ。←でも、ミレイ同様その為のR18を出すかはかなり微妙な作者である。

 

 羽川 翼

  疲・6 好・2 殺・5 迷・2

  遊・10 H・5 死・2 信・4

 

 ・・・っは!リアルで思わず固まった!←マジです。

 「原作ではかなり我慢していた部分あったからな。それに笑顔が多く内面も分からせないし、いろいろとんでもないことを引き受けたりもしてたし」

 だから、猫になって遊んでHしたいということか?後、俺には疲・好・迷・信は彼女本人で殺・遊・H・死は中の猫に見えてくるんだが?

 「・・・そう言われると、納得できるぞ。うん、むしろそれで合っている」

 普段真面目で皆からも信頼される委員長の彼女がある時に下着姿で開放的になって誘惑するが、猫物語の続編では殺意を持ってあのロリコンに殺しにかかったし・・・そう考えると、すごく正しい診断結果という事じゃないのか?

 「マジでこのアプリ。前回はとんでもない結果を出して信用できなかったが、時々こんなにぴったりな結果まで出すのが凄いぞ、おい!」

 と、とりあえず、次に行くか!話すことは終わったし!

 

 リリス・エルロン

  好・4 疲・12 信・11

  迷・2 楽・7

 

 これまた、かなりあっている結果だな。

 「兄のスタンの事が好きで、スタンの寝起きの悪さに疲れて、スタンのやっていることを信じているけど、ルーティやフィリアという女性との関係に妹として迷っていて、原作がクリアしたらスタンはヒロインのところへ行ったから死者の目覚めもしなくていいから楽になった・・・ということかな?」

 迷は女性関係じゃなくて家を出ていったことに賛成した事じゃないのか?妹としてはずっといるものだと思っていただろうし。原作2では結婚して娘もいたけど旦那は出てなかったが・・・まさかお前、逃げたんじゃないだろうな!

 「いくら何でも原作介入なんて無理に決まっているだろ!」

 いや、そこは文珠で

 「どんな文字をどれだけ作ればいいと思っているんじゃ!」

 そう言われればそうだな・・・ふむ。

 「おい・・・お前、何を考えている!」

 それはいつかのお楽しみってことで・・・次行くか!

 

 九鬼揚羽

  疲・1 楽・3 勉・3 死・5

  遊・5 闇・9 好・10

 

 何かもう、闇とか殺とか死が出ても感じなくなってきたぞ。

 「ああ、感覚がマヒしてきたというべきか?つうか、前回の時点でマヒしてきていたし」

 というわけで、今後はこれらの文字が出ても無視じゃ!

 「それは実況者・・・いや、これを書くものとしてどうかと思うがそうしないとやっていけないしな!」

 はっはっは!←横島も笑う。

 「好が10か。これは俺のことが好きという事でいいのか?」

 もちろんだな。彼女は好きになったら大胆かつ情熱的だからな。学生時代に好きになった男(君が主で執事が俺で。の主人公)もかなり大胆に迫っていたし!

 「・・・」

 おや?ちょっと嫉妬したか?ははは、安心しろ。そいつとはすでに別れているから。

 「そんなわけないだろ!揚羽さんの乳尻太ももは俺のものじゃあああああ!!」

 うんうん、それでこそお前だ!さあ、次に行くぞ。

 

 ティア・ハリベル

  愛・8 闇・12 迷・9 楽・7

 

 彼女の闇の数字が一番多いのは、あの弱肉強食な環境で生き抜いていたからむしろ納得だな。いや~~、無視と言いながら結局感想を出してしまった!

 「ああ、戦いにしか見いだせない生き方をしてきたからな」

 だから、次に多い迷も無くすために愛を教えるんだ!

 「もちろんだ!だ、か、ら!まずは・・・」←ここから先はエロ用語満載なので、省きます。

 勝手に語りだしちまったよ。お~~い、次行くぞ~~・

 

 間桐桜

  楽・16 死・5 働・5 妄・10

 

 こ、これは・・・なんかすごくしっくりくる診断結果だぞ!

 楽・・・横島と未来永劫永遠に愛し合ってずぶずぶと二人で堕ちていく楽しさ

 死・・・横島との愛と欲望の生活を邪魔するものは聖杯一つでダウンさ!

 働・・・横島との生活を一緒に働いて支え合う。

 妄・・・横島との愛欲ただれた性活を毎日妄想する。

 「おいこれって!」

 いや~~、やはりこれだよな。彼女の頭の中って!

 「働以外は完全にお前の都合のいい解釈にしてるだろ!」

 そうか?だって、病桜と書いてさくらと読むだろ?一応、働という表向きの彼女の解釈もちゃんと入れたじゃないか。←ホロウ編では自分で認めた・・・よね?

 「・・・くっそおお!!否定できない事を言うんじゃねえ!」

 さてと、次だが・・・

 

 秋本麗子

  死・10 殺・4 愛・9

  H・5 信・5 闇・3

 

 え、えっと・・・その。

 「やばすぎるだろ!この結果!あの麗子さんでこれなんて!」

 愛と信はまだいいけど、他が

 「な、なあ。麗子さんの本名で検索してみないか?」

 え?あ!そう言えば彼女の本名は、秋本カトリーヌ麗子だったな!よし!そっちなら!というわけで急遽そっちの名前で調べた結果がこれだ!

 

   家・10 食・25 迷・1

 

 さっきの結果に比べればはるかにましで良かった!物騒な文字は一つもないし!家はお金持ち、迷は多分結婚相手の事かな?原作でも結構親父さんの介入で結婚相手の話を出していたし!

 「それで、今まで調べた中で一番多い25を叩きだした食は何を意味するんだ?」

 そりゃ、あの巨乳だろ!食べたものは四分の三は胸に行って残りの四分の一は頭脳に行ったんだ!

 「ほうほう・・・うんうん、なるほどなるほど」

 (横島スケベな顔になっているな。よしここでもうひと押し)もしかしたら、迷は結婚相手と書いたがあの巨乳の事で迷っているかもしれないな。

 「何!いったいどんな悩みだ!」

 そりゃ、男の視線は本能レベルで胸に行くからな。女性ならそういう視線をどうすればいいのか悩むことだってあるはずだ。

 「ふざけるな!麗子さんの乳は俺のものじゃ!よし!今すぐ彼女は俺の女で彼女の乳尻太もものは全部俺のだと宣伝しに行くぞ!麗子さああああん!その体の悩みを解決しにまいりま~~~す!!」

 ・・・横島。俺は迷っていると言っていたんだが、いつの間にか悩みに変わっているぞ?しかも、乳の悩みが尻と太ももでも悩んでいると勝手に解釈しているのだが・・・やれやれ。麗子さんが警官であること忘れているなありゃ・・・逮捕フラグたったかもしれん。次行くか。

 

 薙切えりな

  疲・2 迷・3 信・2 好・6

  闇・11 殺・7 死・5

 

 ・・・横島が戻ってこない。これは本当に逮捕

 「されてないわ!」

 な!ば、ば、バカな!頬に殴られた痕を作って牢屋にいると思ったのに!

 「せっかく麗子さんを見つけたのに、公園で薙切のじいさんがふんどし一丁でポーズしていたのを見て事情聴取しに行ったわ!くっそおおおお!!」

 なるほど、職務している彼女にやったら捕まる想像が出来ちゃったからやれなかったという事か。

 「そうだよ、畜生が!」

 どんな権力者にも逮捕案件なことがあったら、ビシッと取り締まるのが麗子さんだからな・・・それより、今度のえりなさんだけど。

 「あの薊の調教を受けた時のえりなちゃんだな」

 ああ、しっかり守ってやれよ!原作は完結したけど、彼女の心の闇を晴らしてこんな文字を考えさせないようにするのはお前なんだから!

 「おうよ!今度はあの親父をモヒカン野郎と同じ頭にしてやる!」

 ・・・あ、そうだったな。付き合ったらシリーズで、お前あの顔芸メガネ君をそんな感じにしていたな。←原作でかなりの顔の変化があったので、作者はそう呼んでいます。 

 「さて、次は誰かな?」

 

 日向ハナビ

  闇・11 妄・22 悪・3

 

 あれ?どうして?何でなの?

 「あ、ああ・・・妄はかろうじて許容範囲内だけど」

 BORUTOでボルト君を溺愛しているから、その可愛がって溺愛する事が妄だと考えれば納得できるけど、

 「闇のこの数値で、殺や死がなくても不安しかないよ!!」

 ・・・でもさ、忍びって本来闇に紛れてやる仕事だろ?そう考えれば

 「・・・ああ。そうだな。親父さんとお袋さんが赤ん坊の時に亡くなったナルトだって苦難を乗り越えて、いろんな批評を浴びても真っ直ぐに突き進んで火影になったんだし」

 ハナビもヒナタもあの戦争でネジが亡くなって悲しんだしな・・・何かしんみりしちまったな。横島、お前も恋人

 「(ぱん!)よし!次行こう!」

 ・・・ああ、そうだな。次だ!

 

 高橋律子

  嘘・20 勉・1 疲・2

  友・12 闇・1

 

 嘘20って・・・真っ直ぐに教師を全うする彼女にはありえないぞおい!友はまだ生徒や同僚を思いやる気持ちだろうし。

 「残った三つも少ないけどある程度は納得できるけど」

 やはり、嘘はどうしてもこの人とは繋がらないぞ!ど、どうすればこの文字と彼女を繋げることが出来るんだ!

 「こういう時は・・・無視だ!」

 よし!そうしよう!前回もそれをやったから読者様も納得してくれるだろ!←お前ら!納得できるはずないだろ!

 

 アルミン・アルレルト(女体化)

  酒・10 私・19 好・7

 

 四月についに原作が完結したんだよな。確か主人公のエレンが

 「言うな!最終巻を楽しみにしている読者様の楽しみを奪うな!」←6月9日だって!5月29日にここを書いて調べたらすぐじゃん!ってびっくりした作者。

 あ、ああ・・・そうだな。そう言えば、作品と原作者がブラタ○リにも出たよな。作者の地元を舞台にしてこの作品が書かれたって言っていたぞ。

 「へ~、よく思いついたものだな。原作者様の頭脳はすごい!」

 それは同意だ!さて、次に

 「・・・いかせるわけないだろ!」

 う、すまん。二連続はダメだよな・・・えっと、これは中々困惑する結果だな。

 「何しろ途中からお前の脳みそは訳ワカメだったしな!」

 必死に理解することに精いっぱいだったんだけど・・・無理だった!とにかくエレンはひたすら一人で頑張って、ミカサは最後の最後までエレンに愛されていた。という理解しかできなかった!

 「・・・まあ、それが一番いい理解の仕方かもな。じゃあ、次だ!」

 ・・・結局アルミン(女体化)の診断結果の話が出来なかったのは仕方ないよな!だって、原作の凄さを伝える方が大事だと思ったんだし!ガチで!というわけで、読者の方でもしこの結果はこういう事だと思った方がいたら

 「読者頼みをするなああああ!」

 頭の中だけで納得してください!

 

 キスティス・トゥリープ

  遊・20 疲・12 嘘・2 狂・2

 ティファ・ロックハート

  殺・1 愛・7 闇・1 死・5

  H・7 遊・7 楽・3 勉・5

 ルールー

  遊・27 愛・7 闇・2

 

 ここは前回の女格闘技チームと同じで、三人一緒だから

 「キスティスさんはまだいい・・・教師をしている疲れているだろうし。ルールーさんもまだいい・・・ユウナちゃんの事でいろいろあって解放されたから。二人とも何もかもを忘れて遊びたい気持ちだってあるはずだ」

 問題はティファさんだよな・・・でもよ、不吉な文字は数字が小さいからいいじゃないか!

 「ああ、今までの皆を考えるとそういう考えだってできるけど」

 できるけど?

 「小さくても流せないんだよ!わかるだろその気持ち!」

 ・・・確かに、ガチャで目玉キャラが出現の確率がアップ

 「全然わかってねえだろおがあああああ!何で不吉な文字からガチャの話になるんだああああ!」

 そんなの・・・流したいからに決まっているだろ!いいじゃないか!流して!☆5のキャラが当たらなかった気持ちがお前に分かるか!無課金プレイヤーの俺にとってはめっちゃ痛い消費だったぞ!

 「サムライシリーズの原作の事を言っているなら、知るか!」

 あ!サムライシリーズというのは盲目のサムライと信念のサムライ、サムライの進む道の事を言います。この原作で書いているので読んでね!

 「宣伝したかっただけじゃねえか!」

 ふはははは!成功だ!・・・気を取り直して次行くぞ!

 

 御門涼子

  狂・27 妄・9

 ティアーユ・ルナティーク

  迷・8 食・13 狂・15

 

 ふ、二人とも狂が多いぞおい!

 「しかも他の文字も微妙にあっているし!まず御門さんの妄はエロい事にあてはまるし」

 ティアーユさんも迷いやすい性格の上に、あのエロい体格は食べてああなった!

 「うんうん!どっちもエロに通じるんだから、R18に絶対に書けよ!」

 ああ、それはもちろんだけど・・・最初の狂はどう判断すればいいんだ?

 「それは・・・R18でのお楽しみ!だろ?」

 賭け狂いましょう!・・・じゃなくてエロ狂いましょう!とでも、言いたいのか!←因みに作者は賭けグルイは全く知りません。CMでセリフを聞いたので使っただけです。

 「その通り!」

 果たしてどうなることやら・・・。

 

 オリヴィエ・ミラ・アームストロング

  死・4 金・7 迷・4 信・6

  好・7 疲・7 H・1

 

 う~~む、軍人気質の彼女はこの結果はどうして軍人の事を前提に考えてしまうな。軍人は死と隣り合わせだし、自分の部下を信じて、戦いを好み、ロイ・マスタングとの付き合いに疲れる。

 「1しかないが、Hがあるぞ!」

 でもよ、Hって彼女にはエロい意味じゃなくて、人生ハードモードのHardの頭文字ってことも考えられるぞ。部隊の厳しい訓練って意味でさ。

 「・・・真面目で自分に厳しい女性が、実はHが大好きで自分を淫らにされるのが大好きでたまらないという俺の妄想を返しやがれええええ!」

 勝手に妄想したお前が悪いだろうが・・・次は一気に春麗と付き合ったら?+ETCで出てきた女性達を全員行くぞ。

 

 春麗

  殺・1 愛・7 闇・1 死・5

  H・7 遊・7 楽・3 勉・5

 キャミィ

  H・18 酒・18

 

 まずはこの二人だけど・・・

 「キャミィさんのHと酒!これは酒とエロに溺れたいという意思表示では!」

 しかも、春麗さんも何気にHと愛と遊が同じ数字だ。刑事と軍人・・・死と隣り合わせの過酷な任務から解放されたいってことでいいのかな?

 「おうよ!俺がヤルってことでいいよな!」

 俺に書けって言っているだろ!まあ、大ハーレムのR18は確かに書いてみたいと思っているけど。

 「頼んだぞ!それじゃあ、次はフブキと織斑千冬さんだ!」

 

 フブキ

  疲・1 楽・3 勉・3 死・5

  遊・5 闇・9 好・10

 織斑千冬

  迷・7 好・10 金・4

  H・3 死・4 勉・8

 

 二人とも好が10と同じだな。死も同じくらいだ。

 「死のことまで言わなくていいわ!」

 フブキは原作ではかなり修羅場った世界に生きているからこの結果は妥当かもな。

 「千冬さんは・・・っは!これこそ真面目で真剣な女性だけど実はエロいことが好きな」

 それを本人の前で言えるか?

 「・・・ごめん」

 千冬さんの場合は、一夏の事が大きく関わっているだろうな・・・ブラコンだし。

 「一夏に至ってはシスコンを飛び越えた姉第一主義だし」

 姉弟じゃなかったらガチでお似合いだな・・・この二人。では、次は

 

 ネカネ・スプリングフィールド

  疲・9 殺・2 死・10

  遊・9 勉・3 闇・3

 香坂しぐれ

  好・19 信・5 嘘・9 休・1

 

 このまま二人ずつで行くぞ。今度は弟第一主義な姉と天然サムライだな。

 「しぐれさんは何か気に入った相手には好意と信頼を持つし、戦いは時には嘘も交えて刀を振らないといけないから納得できる!」

 ・・・ネカネさんの診断結果は?

 「頼むから聞かないでくれよ!完全に病んでいる結果じゃないか!」

 これこそ真面目で真剣な女性だけど、実は病んでいるという結果じゃないか。

 「エロじゃなきゃ意味がないだろうが!」

 その結果じゃなきゃ納得できないというのもどうかと思うが・・・次行くか。

 

 カタリア

  殺・10 勉・11 愛・4 疲・10

 ヴィーラ

  愛・8 闇・12 迷・9 楽・7

 

 グランブル・ファンタジーの二人だ。原作の事を全然知らないけど、ヴィーラさんはすごく的を得た結果だと思うぞ。確か、カタリアさんに盲目的な愛を持っていたのはどこぞのWi○iで知ったし。

 「カタリアさんはそんな彼女に疲れている・・・これしかわからん!」

 リアルでこのゲームをやったことすらない作者なので、ここでストップすることをお許しください。

 

 レオナ・ハイデルン

  闇・5 死・2 信・7 遊・3

  疲・7 迷・1 愛・4 勉・6 金・1

 巴マミ

  怒・23 遊・13

 

 さて、この二人はどう考えられるかな?

 「レオナさんは軍人道とでもいうのか?それにのっとった結果だと思うぞ」

 巴マミちゃんも原作ではとても不遇な目に遭ったからその怒りじゃないかな?遊びたい年頃なのに。

 「という事は」

 どっちもちょうどいい結果だったという事で!

 

 マルティナ

  疲・7 死・8 好・7

  信・9 愛・5

 井河アサギ

  遊・11 疲・12 信・8

  金・4 愛・1

 

 さっさと進める!それにやっと終了。この二人はどうだ?まずマルティナさんは

 「主人公への思いと裏幕への殺意といったところかな?」

 主人公を絶対に守り抜く。共に戦う・・・あの原作を見ると確かにぴったりの結果だな。井河さんは数多くの任務と、数多くの辱めなどから、疲れたから遊びたい。って気持ちかな?この井河アサギを知らない人のために説明すると、恋人を殺されてかなりの男達にひどい目に遭ったらしい・・・詳しく書くとR18に引っかかるからこれ以上は書けない。

 「お前マジでRPGからしかやってないからな」

 しかも、このシリーズって結構出てるもんな・・・マジでやってないからね!情報がRPGから入ってくるだけだから!

 「・・・エロ本をおキヌちゃんに見つかった時って、こんな言い訳してたのかな?」

 と、とりあえず!後二人で終わりだ!この診断結果のその三は東方キャラで埋めるつもりだからな!

 

 瀬川泉

  金・5 楽・11 勉・6

  迷・4 死・1 闇・9

 

 笑顔や戸惑い、騙されなどをよくされた彼女は中々的を射てる診断結果だな。お金持ちだし、楽しそうに生きているし。

 「その二つだけだろ!勉強は苦手だし、闇なんて皆無だぞ!あの子は!」

 むむむ、鋭いところをつくな。あの原作はいろいろ闇もあるけど、この子は本当にかかわったように思えないし。つうか、こいつの倒錯した想いを持つ兄の結果と思えるのだが。

 「瀬川虎鉄だったっけ?こいつも調べてみたらどうだ?」

 ああ、やってみるか。どうせ、もうそろそろ終わりだし。

 

 瀬川虎鉄

  殺・4 疲・8 闇・1 愛・1

  信・12 好・3 金・6 H・1

 綾崎ハヤテ

  欲・14 怒・6 悪・16

 

 う~~む、更についでに想い人であるハヤテも調べてみたんだが、結構どっちも的を射てるな。

 「ハヤテへの想いを貫くために常識を殺して、自分の信じる愛を貫くって感じかな?金は泉と同じようにお金持ちだし」

 一方のハヤテは・・・完全にそんな想いを持った虎鉄への怒りと殺意という悪と死んで欲しいという欲を考えている結果にしか見えないぞ、おい。誰かの為に動くハヤテだけど、こいつって結構あくどい部分あるから悪がこれだけ多いのも納得できるし。

 いや~~、まさかヒロインよりこっちの二人の方が納得できる結果になるとは思わなかった!よし、最後は

 「那波・・・千鶴ちゃんか」←不安な顔になる横島。

 さあ、原作とこの付き合ったらシリーズのどっちの彼女の診断結果になるか!

 「なあ、やめないか?だって、どう考えたって」

 何を言う!読者様が望んでいるんだぞ!

 「そりゃお前はいいさ!でも、俺は」

 どっかの坂本雄二みたいに自分に不安な結果になりそうなったら逃げるという展開はなしだからな!彼女で終わりなんだから覚悟を決めろ!

 「・・・わかったよ」

 さあ、皆様お待たせしました!何か一位を発表するかのような気持ちですが、そんなことはどうでもいい!では、ご覧ください!最後の那波千鶴ちゃんの結果は・・・これだあああああ!!

 

 

 那波千鶴

  疲・1 殺・10 死・11

  遊・8 好・6

 

 

 こ、これは・・・完全に付き合ったらシリーズの彼女にドンピシャすぎる結果だぞ。おい!さすが、間桐桜と同じ病を持つだけのことはある!

 「俺、今頭の中真っ白なんだけど」

 真っ白になっている場合じゃないぞ!ちゃんと答えろ!

 「・・・・・・」

 おい!喋ろって!動けって!彼女でその二は終わりなんだぞ!

 「俺・・・殺されて、千鶴ちゃんも心中するつもり」

 遊と好もあるだろ!そっちも見ろ!

 「好きだからあの世で再開して永遠に遊んで暮らせる」

 どうするんだよ!(横島が)大変なことになっているんだぞ!そっちの方に意識をもっていかないでその二の最後をどうするか考えろって!

 

 「ごめん。どうしようっか」

 

 は~~、仕方がない。横島が考えることを放棄して真っ青になったところで終了に致します。

 

 

 

 

 

 読者の皆さま、ここまでありがとうございました。その三は途中で描いた通り、東方キャラの診断結果ですので、気長にお待ちください!←今の作者と横島のやり取りは、ある番組のやり取りを真似しました。もちろんそのままではなく、それなりに脚色しましたが・・・分かる読者様はいるかな?ヒントはウエンズデイどうでしょうのあるシリーズですよ!




 最後の診断結果はマジでびっくりした。というか、間桐桜・那波千鶴のダブルヤンデレの話通りの結果になるとは思わなかった。


 因みに今回はぴったり10000字です!


 次回は・・・もう、何とかしてヒロインを決めないと!これ以上話埋めにこの診断結果を使うのはまずい!よし、源頼光さんの続きでヒロインを見つけるぞ!FGOならいろんなネタが盛りだくさんだし!←結局見つけてないのと同じじゃないか!


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水着サーヴァント達と付き合ったら?(FGO アサシン編)

 季節は夏!夏と言えば海!と言う事で、今回からしばらくFGO水着キャラで行きますが、クラスごとに分けてやりたいと思います・・・ネタ切れの為、しばらくこの水着サーヴァント達と付き合ったら?をクラス別でやらせてもらいますのでよろしくお願いします!


 因みに源頼光さんの続編では全くないので、申し訳ございませんでした!


 「あ~~おいう~みが呼んでる!」←それは間違ってない。

 横島は歓喜していた。

 「び~じょの皆が歌ってい~る!」←それは間違っている!

 空を見た後、目の前の波しぶきを見た。

 「ま~ぶしい水着を魅せ~るから!」←それは間違ってない。

 がはははは!と笑いながら再度空を見て、

 

 

 「今すぐ行くぜ!パラダ~~~イス!!」←それは思いっきり当たっている!

 

 

 海パン一枚の横島は、どこかの○プワ島な歌を変えながら嬉しそうに叫んだ。アシュタロスを倒した英雄と思いきや、彼は反英雄として召喚された。その理由は人間達の自分勝手な考えのせいである。アシュタロスとの戦争で他界してしまった人間は数知れず・・・その死んでしまった人間は全部横島忠夫のせいという事になってしまったのだ。

 アシュタロスをもっと早く倒していればこんなことにならなかった!という憎しみが、世界が横島を英雄としなかった・・・何一つ落ち度がない、強いて言うなら巻き込まれて彼も愛する女性を失った心の傷を持っているのに。

 でも、

 

 「俺とデートしませんかああああ!」

 「アンさああん!ボニーさああん!」

 「ダ・ヴィンチさああああん!!二人っきりでお食事でもおおおお!」

 

 横島はナンパをやめない。横島は自分を変えない。横島は今日も乳尻太ももを負い続ける・・・それが、死んでしまった愛する恋人へのいつまでも自分は自分のままだから心配するな!という証明なのだから。

 

 

 

 

 

 冒頭の叫びに戻る。

 「ぐ~~ふふふ。は、や、く・・・来ないかな~~!スカサハさんにニトクリスさんに牛若ちゃんにオキタちゃん!」

 レイシフトでとんだ先がリアルの原作で数年前行ったあの無人島だった・・・だけど今回はサバイバルではなく、完全に邪魔者いらずのオフとしてである。そして、無人島に着いたのが横島とこの名前を出した四人と皆のマスターで原作主人公の藤丸立香(男)とマシュの計六人だ。

 因みに本当は男女の人数を調整するためにあと数人ほど男のサーヴァントがいたはずだが・・・海の底に逝ったのか無人島を一周して調べたが居なかった。←そりゃ、邪魔者がいたら余計なネタを考えないといけないから御退場願わないと。←それが理由なら書くな!

 いつもの装備では遊べな・・・もとい、戦いに支障が出るやらなんやらで水着に着替えてくるということになった。

 だから、今はすぐに海パンに着替えられた横島と藤丸が彼女らを待っているという事だ。

 「なあ、藤丸・・・お前さ、マシュちゃんといつ結婚するんだ?」

 「な、ななななな!」

 「なんつうかさ、あれだけいじらしく、あれだけ初々しく、あれだけ純粋だったら俺だってナンパするのは悪いと思うし・・・それ以上に、お前の為に只管尽くす姿を見ればむしろ応援したくなるよ」

 「こ、こここここ!」

 「慌てる余り口が回ってないけどよ。早いところ、覚悟を「待たせたな」「お待たせしました!」(ギラン!)」

 「(スカサハと牛若の声が聞こえた瞬間、話をやめてそっちを向いた・・・全く、本能に忠実過ぎ「先輩!お待たせしてすいませんでした」)(きらん!)」

 もちろん、待ち時間は暇なので横島は相思相愛にしか見えない藤丸にマシュの事を話した。その話題がまさか結婚のことだとは思わず慌てた藤丸だが、牛若丸の声が聞こえた瞬間そっちを向いた横島の煩悩の反射神経に呆れながらもマシュの声が聞こえたら彼も一瞬でそちらを向いた。

 「あの時はサバイバルだったが、完全にオフと分かると自然と笑みが零れるものだな」

 「ふおおおおおおお!!すすすす、スカサハさん!滅茶苦茶お似合いです!」

 先ずスカサハの水着を見る横島。まず見るのはもちろん全身!一瞬で乳尻太ももを確認したが、

 「ははは、お前は正直だな」

 「だ、だ、だって!すごいっすよ!」

 スカサハは煩悩めいた視線を受けても、全然気にしない。

 「どうした?もっと見たいんじゃないのか?」

 「ちょ!あ、ぐ!」

 何故なら、横島は彼女のスタイル抜群にぴったりの水着姿を見て慌てていた。いつもの横島だったら美神さんと同レベル!ですよ!的なことを言うだろうが、

 「感想を聞きたいぞ?」

 「・・・モデルと思えるくらい、き、綺麗っす」

 「表現が大げさすぎるぞ。私の過去を知っているだろ」

 「それでもですよ!もう、滅茶苦茶綺麗ですって!」

 彼女の水着姿は煩悩を飛び越えた美しさがあった。水着の淡い色と頭に飾っている花が彼女の可憐さを表現しているように見えて・・・戦場を駆け抜けていく彼女のイメージがこれで思いっきりぶっ壊れた。その言葉に、

 

 『全く、そこまで言うとは・・・少し照れる///』

 

 こっそり照れた。何しろ、異性という関係は絶対的に考えない彼女。この姿はこの島に漂流した時に何人かの男達・・・弟子のクーフーリンも見たが、水着姿の感想というよりサバイバルの方を優先した。カルデアに戻った後もしばらく霊基が不安定でこのままの姿で過ごしたから他の男達も見たが、社交辞令程度の綺麗しか言われなかった。黒髭やオリオンのように完全に欲望をさらけだした言葉を出すものもいたが、彼女の心には響かなかった。

 だが、横島は完全の本気でガチで真剣に言った。ナンパや覗きをされたこともあるので、こんなに真っ直ぐな気持ちを言える男と思わなかったためそのギャップにドキッとしてしまった。

 「こらこら、スカサハ殿だけじゃなくこちらの感想も頼みますぞ。マスターはマシュ殿に奪われたから横島殿しか聞けないのですから」

 「あ、あ・・・!!!」

 ドキドキする胸を抑えることに横島の背後で牛若丸の声が聞こえた。何とか彼女の水着姿で煩悩を復活させていつもの行動をしようと彼女を見たが・・・どうやら思った以上にスカサハの水着姿は横島に大きな影響を与えたようだ。

 「さあ、感想を頼みますぞ!」

 「スカサハさんに負けてないですよ・・・とても、似合ってます」

 「そ、そんなにですか!」

 「それ以外に言えないです!」

 ワクワクがドキドキになってしまった牛若丸。ここでも素直に感想を言った・・・ただ、横島が言ったこの感想は一つ意味が違う。真っ直ぐに聞けば

 

 『スカサハと同じくらいの美しさがあって似合っている』

 

 という意味で聞き取れる。だけど、横島は

 

 『スカサハと同じくらい、牛若にぴったりな水着で似合っている』

 

 である。スカサハはスカサハに似合う水着であり、牛若丸は牛若丸で似合っている水着という事だ。つまり、美しさが大きく表現されるスカサハと同じ・・・ではなく牛若丸に相応しい快活な水着で似合っているという事だ。ここで着用している水着は霊基3の赤い競泳用に近い水着だが、彼女の明るい元気な気持ちが表現できている水着・・・それが、バッチリで横島の煩悩が湧かなくなるくらいにすがすがしくなれるのだ。

 だが、牛若丸は前者の方で受け止めたのか、

 「も、もう・・・横島殿は、う、う、ま、い、ですな///」

 思いっきり照れた。そして、スカサハ同様ドキドキした。

 

 『まずい、まずいぞ・・・このままじゃ、俺のアイデンティティが!』

 

 煩悩めいた行動、それが出来ないのがまずいと思う横島。何とかして、いつもの煩悩全開な姿を出して、皆を何やってんだお前は?的な感じにしないとダメだ!と思った。←何故そんなことを?と思うが、それが横島だからだ。

 

 

 そして、それをするために

 「や、やめてください!」

 「いいじゃないですか!水着は見せるものですよ!」

 恥ずかしがって布をかぶって見せないようにしているニトクリスに迫った。だが布は、全身ではなく太ももら辺までであり膝から下の脚の部分は見えていた。

 『き、綺麗な脚だ・・・』

 その褐色の肌の脚で既にドキドキだった。

 「そうだぞ。それにいいじゃないか」

 「せっかく着たのですから!」

 そこにスカサハと牛若丸も入ってしまい、ついにニトクリスの布をはぎ取って彼女の水着姿を露わにした。

 

 

 「まじ・・・すんませんしたああああああ!!!!」

 

 

 彼女のその姿を見た途端、「あああ!返してください!」とスカサハから布を取り返そうとするニトクリスにふつくしい土下座をして謝罪をした横島。

 「「「え?」」」

 その予想外な反応にキョトンとする三人。

 『眩しくて、まぶしくて目を向けられないイイイイ!!』

 そんなことを思って土下座をやめようとしない横島・・・何故こんな考えを持って土下座をしたのか?それはニトクリスの水着姿がとても眩しく見えたからだ。この時の彼女の水着は霊基3の水着だが、横島にはそんな彼女から後光が見えるくらいに眩しかった。

 「で、できん!こんなに素晴らしい体を持つニトクリスさんを俺みたいなやつが見るなんて!」

 そう・・・例えるならモデルにしか見えないスタイルのスカサハは虹色のスポットライト、元気いっぱいな出るとこは出て引っ込むところは引っ込む体型の牛若丸は祭の神輿の上、と言った感じに横島の煩悩が魅力たっぷりな彼女らの周りにそういう勝手な幻を横島の目が見せている。

 「な!素晴らしい体って、そうやって褒めて頂けると幾分か気分が良いのです。何でも言ってみなさい、ファラオの名の下に聞き届けてあげましょう」

 「ほ、本当にいいんですか?じゃあ・・・女神様と思うくらいに美しかった、です」

 だが、ニトクリスは魅せる二人の水着とは違う。何故かわからない・・・まるで神に許された何か彼女にはある!と横島には見えた。その結果、ニトクリスから後光が見えて眩しく見えてしまい欲望めいた目で見ようとしたことに謝った・・・という事だ。←ファラオを敬愛している彼女だから、余計にそんな風に見えたのかもしれない。

 「女神・・・女神///。それはもうメジェドその者みたいなのでしょうか?」

 「・・・何か少しだけ、もやもやみたいなものが胸の中であったような?」

 「う~~ん、何か忠夫殿の見方がスカサハ殿と私の時とは若干違うような?」

 真っ直ぐすぎる一言にニトクリスは照れながらぶつぶつ呟きながら俯いた。スカサハは嫉妬が分からないままで牛若丸は横島の見方に直感的に気づいたようだが、さすがにスケベ心で見ようとしたなんて気づけるはずがない。

 『俺は、本当にダメな男だ。こんなエロい欲望をさらけ出すことを喜んでやっていたのと言うのか!』

 三人の水着姿は横島の理性に多大な影響を与えたようだ。自分の今までの行いや、鼻の下延ばして覗きなどをしていた自分を恥じた。体育座りをしてしょんぼりした顔で海の方を見ようとしたところに、

 

 

 「お待たせしました!オキタ・J・ソウジ。ただいまジェットで登場しました!」

 

 

 その海の方からジェットパックを使って霊基3の水着姿で飛んで表れて、横島の目の前で着地した。キョトンとする横島をよそに、

 「さあ、どうです!オータダさん!この水着沖田さんの素晴らしい姿は!ジェットパックがとても目玉何ですよ!これならスカサハさん達に引けを取りませんよ!ジェット天然理心流で、この夏のヒロインはこの美少女剣士沖田さんのものです!」←オータダとは忠夫のことです。岡田以蔵のダーオカを見て、思いつきました。

 オキタは水着を見せて自慢してきた・・・その姿はまるでその辺にいるJKみたいだった。一流モデル級のスカサハ・引き締まったスタイルのスポーツタイプの牛若丸・天に選ばれたような均等なボディを持つニトクリス・・・この三人は手の届かない、見るだけで満足するべきだという三人だったところに

 「さあ、早く感想をください!そして、オキタさん大勝利の言葉をください!」

 この気軽に声をかけられるオキタが現れた。一気に潜っていた煩悩が打ち上げ花火の如く、

 

 

 「オ、キ、タちゃああああ~~ん!!その水着をもっと間近で見させてくださあああい!」

 

 

 煩悩が爆発して一気に飛びかかった・・・やはり横島はこうでないと!

 「な!ななな、オキタさんが魅惑的だからと言ってそれは許しません! 夏空に煌めけ、『ジェット三段突き』ぃーっ!! ・・・いやいや、ちゃんと海に落ちるよう加減しましたよ!」

 いつもの美神にとびかかるような笑顔で飛びかかった横島に見事宝具をぶっ放した。

 「全く、皆さんの見ているところでやるなんて・・・あ、いや!別に見てないところなら受け入れるとかそんなのではないですよ!オキタさんはそう簡単に体を許すような性格はしてないですし!でも、オータダさんが私を魅惑的な女性と見てくれたのがうれしかったのは事実で、ほんの少しくらいならいいかなと思ったのも事実で・・・」←誰も聞いてないのに、どんどん都合のいい解釈をしていく。

 オキタ、どんどん自爆していく。照れていやいやいや♥と妄想がちょっとずつR18的になりかけていく。彼女の傍にいたスカサハ達は特に気にしてな

 

 「覚悟は、いいな。横島」

 

 い・・・あれ?スカサハさんがゲイボルグをリフティングしているぞ!

 

 「嬉しかったのに・・・私以上に褒めるとは」

 

 牛若丸さんも天狗のうちわを取り出した!

 

 「私以外への不敬はいけません。分かりますね? いけませんからね」

 

 ニトクリスさんからゴゴゴゴゴという怒りの効果音と共に、私以外の不敬は許さないとありえないことを言っているぞ!さ、三人共、嫉妬している!地味に横島にときめいていたというのか!

 「あがががが」

 「私からやらせてもらうぞ」

 「うっぷ、ひどい目に・・・ってあっれ!何で皆さんお怒りなのですか!」

 海から出て、ぜーぜー言いながら砂浜に戻ってきた横島が三人の怒りに気付く・・・原因に気づけないのは、横島だから当然か。

 「知りたければ、我々の攻撃に耐えてみろ!」

 「のおおおお!宝具を打つ気満々!」

 慌てて文珠を出す横島。それに文字を込めたが、

 「蹴り穿つ死翔の槍(ゲイボルグ・オルタナティブ)!」

 スカサハの嫉妬のゲイボルグが横島に放たれた!そして、横島が文珠に込めた文字は

 

 『返』『猿』

 

 だった。ここでは文字の意味じゃなくて、読み方に注目してください・・・カエサルと読める。

 「ぬ!何だいきなりここ(ずどごおおおおんん!)ぬわああああ!何だあああ!我の登場をたった数行で出落ちオチとして終わらせるつもりかあああああ!」

 カエサルが出現!・・・だが、ゲイボルグ・オルタナティブの威力により再び海・・・ではなく、カルデアに戻されてしまった内臓脂肪がかなりありそうなカエサル君。

 何とかやり過ごすことに成功したが、そこに牛若丸が

 「次は私です!天狗ノ羽団扇・暴風(てんぐのはうちわ・あからしまかぜ)!」

 「牛若ちゃんまで!」

 思いっきりうちわを振りぬくが、これも文珠で

 

 『黒』『髭』

 

 回避!これで出てくる人物と言えば!

 「おおお!一緒に来たと思ったらサメに襲われてカルデアに戻されて、わけわからずでまたこっちに来れたら夏の海で目の前に水着美女達!今度こそ拙者のパーフェクトラブストーリーが開幕して、きゃははうふふなエンディングを迎えることが出来ると思ったら、竜巻に巻き込まれて吹っ飛ばされてしまう拙者かわいそおおおお~~~!」

 万発万中、不幸な目に合う黒髭危機百髪さん。横島、何とか生贄の黒髭を突き飛ばして巻き込まれずに逃げることに成功・・・だが、黒髭さんはお空の彼方へばいばいき~~んな感じで吹っ飛ばされましたとさ。めでたしめでたし。

 だが、そこに

 「罰を受けなさい!穢れを漱げ、青く美しきナイル(スネフェル・イオテル・ナイル)!」

 「俺、何をしたんすかああああ!」

 ニトクリスの(嫉妬の)一撃。彼女の宝具により、横島は完全に閉じ込められてしまった。抜け出せる見込みがないけど、文珠を使う。

 

 『檻』『怨』

 

 この読み方と言えば・・・

 「おおお!水着のネロさんと紫式部さんの胸にダイビングしようとしたところをアルテミスに見られて追いかけられて捕まりそうになったけど、変なところに来たぞ!やった逃げられた!ラッキーだ!」

 リアルのゲームでは人型のサーヴァントとしても召喚できるようになったが、やはりクマのぬいぐるみとして呼び出されたオリオンである。

 「よお、オリオン。悪いが俺の道ずれに付き合ってくれ」

 「あっれええええ!横島が何か俺っちを生贄にする的な言葉を言ってる~~!ラッキーじゃなくてアンラッキーだったのか!つうか、ここはどこなんだよ!なんか水がどんどがぼぼぼぼ」

 まさかニトクリスの宝具の中とは思うまい。横島の顔より下の位置にいたオリオンは早速水に沈んだ!

 「さあ、頑張るぞおおお!」

 『息』

 道ずれと言ったのに、どうしてその文珠で水の中でも息ができるようにしたんだ?まあ、彼にそれを追求する気はないから別にいいだろう。

 「がぼぼ、がががぼおぼぼ!」

 俺っち関係ないだろ!と言っているが、息は横島だけしかできるようになってないのでこっちは完全に水の中のオリオン君・・・あわれ。

 「がぼぼぼぼ~~!」←怨むからな~~!文珠の文字は間違いではなかったようだ。

 

 

 

 三つの宝具を何とか(生贄を使って)突破した・・・ニトクリスの宝具から出た横島を見てびっくりした三人。てっきり溺れて倒れているものだと思っていたらしく、本当に耐えきった横島に自分達が起こっていた理由を話さないといけなくなった。

 因みに巻き添えを食らったオリオンは、四人の水着姿を見てすぐに復帰して早速スカサハとニトクリスの胸にダイブしようとしたが、アルテミスが愛するダーリンがいきなりいなくなったのでレイシフトでこっちに来たと思い早速来たら、その現場に出くわしたので

 

 「も~~、せっかく二人っきりになれる場所で愛しあえるのに・・・ウワキナンテ」

 「いやあああああ!悪夢再来イイイイイ!」

 「うふふ、さあダーリン、ヴァカンスを楽しみましょう~♥それと、胸の中に入りたいのなら私のでた~~くさん、いい夢見せてあげるから♪」

 「しかも逃げ場なし!のおおおお!美女達に囲まれてきゃははうふふな夢が、アルテミスからのぎゃああああぐわわあな悪夢だなんて~~!」

 

 捕まえて力の限り握りしめて、どこかへ行った。←アルテミスの胸の感触を悪夢と言うオリオン・・・許すまじ!

 「で、では、説明をお願いします」

 邪魔者がいなくなったが、横島は四人の前で正座をして汗を流していた。何しろ乗り切ったが流石に文珠を連続使用したことでストックはもうなく、更に盾に出来るオリオンも連れていかれたので手がない。

 彼女らは正座する横島に説明をすることにしたが・・・

 

 「横島、私達はお前に女と見られて嬉しかったんだぞ」

 「ですから!オキタさんにとびかかった時、私達はムカっとしたのです!」

 「不敬な行いですが・・・この中で一番女と見られたのが、オキタさんだったのかと思ったら」

 「ははははは!どうです!オキタさん大・大・大勝利ですぞおおおお!」

 

 約一名は勝利宣言をしていた・・・それは置いておくとして

 「え、えっと・・・その、俺、飛びかかった方がよかったの?」

 「それも面白そうだが」

 「我々三人の相手をしてくれればいいです!」

 「でも、決して断ってはいけませんよ」

 「あ、はい。それでいいなら(まあ、三人の美女の言いなりなら悪くないし!)」

 横島は美女三人の言葉が自分への好意の表れと気づかないまま、彼女らの提案に従った・・・三人の言いなりなら大歓迎!目の保養と心の癒し!じゃあああ!と内心喜んでいた。←女性から好意を持たれていることに気付かないのが横島らしいですね。

 「それならオキタさんはオータダさんと」

 「「「だけどオキタ。お前はダメだ」」」

 「何でです!勝者はオキタさんなんですぞ!それなのに、敗者みた」

 だけど、いい想いを先にしたオキタは、さっき横島が受けた宝具三連発を受けて黒髭と同じように吹っ飛ばされた。

 

 

 でも忘れてはいけない・・・オキタの背中にはジェットがあることを。

 「おのれええ!でも、オキタさんは吹っ飛ばされても必ず戻ってきますよおおおお!」

 そのジェットパックを飛ばして、島に向かってUターンしていた・・・その下の海で、黒髭が鮫に襲われる第二弾に遭って追いかけられていたが全然気づかなかった。

 

 

 そして、三人はどんなことを横島に提案したのかと言うと・・・

 「ほら、早く塗ってくれ」

 「準備はできていますから!」

 「今思うと、冷静を欠いていました・・・恥ずかしい!」

 「うううう、ががががが!」

 こういった海辺で水着の美女達からのいいなりとしてされるお約束と言えば、ビーチバレーの相手か飲み物調達の使い走りか・・・あと一つ、

 「(この三人のサンオイル塗りは・・・理性が壊れる自信が十分にある!)」

 サンオイル塗りである。サーヴァントの彼女らに日焼けは問題ないので、これは自分達への気持ちを揺るがせるための雰囲気づくりであることは言うまでもない。ただ、もちろんサンオイルを塗るという事はスカサハとニトクリスは水着のブラを外し、牛若丸は腰まで水着を下げるということなのでちょっと見える彼女らの横乳や隠されていた素肌が目に入る為、横島の中では既に理性と煩悩の戦いが始まっていた。

 だけど、やらないといけない・・・今の自分は彼女らの丁稚なのだから。さっきのオキタのように抵抗してくれるなら、

 

 『サンオイル塗りなら、俺の全身でやらせてもらいま~~~す!!』

 

 と言って、自分をサンオイルまみれにして飛びかかるのだが・・・今のこの三人はそれを受け入れてしまい抵抗しない可能性の方が高い。その為、命を懸けてあふれ出そうになる煩悩を抑え込みながら、うつ伏せで寝転がる三人のサンオイル塗りを始めた。

 

 「んんん。ふふ、気持ちいいぞ」

 

 スカサハのちょっとした喘ぎ声や

 

 「おおお、ぞぞぞとしました」

 

 サンオイルのヌルヌルに寒気を感じてよがる牛若丸の姿や

 

 「だ、ダメですよ!こっちは、見ては、なりませんよ!」

 

 見えそうになる横乳を必死に隠して見られないように真っ赤になるニトクリスの表情が

 『あががががが!誘惑してるとして思え~~~~ん!』

 がりがりに理性を削る。必死に堪えながら、背中だけじゃなく太もももぬることになった時は、

 「堪えろ俺!耐えろ俺!心頭灼熱火もまたひんやりだああああ!」

 言葉が半分ほど意味不明になり、

 「三人を悲しませるな!やってはあかん!襲ってはあかんのだああああ!(ごんごんごんごんごんごんごんごん)」

 一時退却して近くにあった岩に頭を打ち付けまくった。その岩が壊れるまで打ち付けまくって、血をドバドバ出しまくって体の熱を無くすことに成功したので、太もも塗りもかろうじてぬることが出来た。

 それでもやはり途中で三人が触れられたことで感じた声を出したり、スカサハが悪戯心で言った「何なら尻も塗っていいのだぞ?」の言葉とパンツに手をかけた時は、自分の太ももを抓ったり、たまたま現れたカニのハサミで自分の太ももを刺したりして、煩悩に負けないよう踏ん張った。

 

 

 

 これで終了。そう思って、頭と精神を冷やすために日陰に避難した横島。だが・・・

 『私達を女として傷つけないようにする配慮を忘れない・・・横島は本当にいい男だな。これなら、やってもいいかもしれん』

 『私も彼ならいいと思いますが・・・ニトクリスさんは大丈夫ですか?』

 『・・・やりましょう!不敬すぎることですが、ファラオ様もこれほどの精神力を持った彼ならきっと許してくれます!』

 彼女らはまだ企んでいた。そして、

 「横島、大丈夫か?」

 「は~~は~~。だ、大丈夫、で、す」

 「すいませんが、まだ終わりではありませんぞ」

 「へ?終わりではない?」

 「そうです。腕が残っていますから」

 「あ・・・なるほど、そうですね」

 横島に声をかけて実行に移した。終わりではない、という牛若丸の言葉に一瞬で彼女らのテレビだと謎の光で隠されるR18な部分を思い浮かんだ横島だが、ニトクリスの腕と言う言葉に安堵した・・・してしまったからこそ、油断して彼女らの方を向いてしまった。

 

 「ほら、頼んだぞ」

 「やはり、こちらもお願いしたいです!」

 「・・・(わ、私は、私はああああああ!)」

 

 仰向けになった彼女らの水着のパンツ以外、マジで何も着ていない姿をもろに見てしまった。腕を横島の方に伸ばして、こっちに来て私を抱き締めていいわよ的な体勢になった三人を・・・しかもそこに、

 

 「オキタさん!リターンですぞ!なななな!三人ともどうしてそんなあられもない姿を!これは絶対に負けられません!いったい何をしていたかわかりませんが、今から三人にすることをオータダさん、私にもお願いします!」

 

 オキタが戻ってきた。自分だけ蚊帳の外的な空気を感じ取った彼女は、恥ずかしさなどお構いなしで彼女もまた、水着のブラをとって三人と同じ姿になって横島に腕を伸ばした。

 

 

 「「「「さあ、お願いするぞ(します)!!!」」」」

 

 

 この日、打ち上げ鼻血が空高く噴き出した。横島忠夫、人生に悔いなし!と思いながら意識を失った。その打ち上げ鼻血を別の場所で見たマシュといい雰囲気になっていた藤丸は

 『合掌』

 こっそりそう思いながら手を合わせた・・・その合掌が

 「ダーリン。私達、幸せね」

 「・・・・・・」

 アルテミスの握力で中の綿が出まくっているこのぬいぐるみにも向けられていたのかは別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 その後、カルデアに戻ってきた横島に待っていたのは、意識を失った状態の自分が四人からサンオイルを塗られるのを撮られた写真だった。その写真の中の横島の海パンがどこにもなく、その事実を知って自分の部屋で思いっきり羞恥に悶えまくったとのこと。

 もちろんその写真は彼女ら四人も持っており、

 

 『ふふ、お前を男にするのはこの私だ』

 『待っていて下さい!牛若が迎えに参ります!』

 『ファラオ様。どうか私に彼と結ばれるために力をください!』

 『オキタさんの気持ちをジェットの如くぶっ飛ばしますよ!オータダさん、もちろん受け止めてくださいね!』

 

 その四人はそろいもそろって、横島の力強い横島の部分に夢中だった。

 




 パ○ワ島、今回の彼女らと一緒にいる島・・・どっちもリアルで行ってみたいですね。いや~、脳内診断・東方編もまだ全然やってない・・・こちらも書かないと。


 では、次回はアーチャー編でやろうと思います!


 


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水着サーヴァント達と付き合ったら?(FGO アーチャー編)

 今回は予告通りアーチャー水着ヒロインにしましたが、全員と言うわけではありません。自分は四人くらいにしますので・・・それにこのクラスの水着イリヤちゃんと付き合うはさすがにまずいでしょう!それに、この原作の彼女はイリヤちゃんと付き合ったら?で既に出しているし!
 このクラスの水着ヒロインって結構いたので、今回は先に書きますが

 アン・メアリー・刑部姫・ジャンヌ

 この四人にしました。エレナさんはどうしてもイリヤちゃんと同じ書くと犯罪臭しかしない話になりそうだったので外しました。

 ではどうぞ!


 「水着サーヴァント、カルデアの法則」

 そう叫ぶ霊基4の水着姿のジャンヌ・ダルク。その隣では霊基初期の水着姿のアンとメアリーがタンバリンを叩いていて、

 「第一条!」

 屋根の下の日陰で笛を鳴らす霊基1の水着姿の刑部姫。霊基3の水着姿のイリヤスフィールと霊基4の水着姿のエレナ・ブラヴァツキーがプールに浮かんでいる。

 

 

 「横島忠夫は、覗き禁止!」

 

 

 霊基初期の水着姿のアルトリアが、エクスカリバーを横島に向けて叫ぶ。

 「そんなあああああ!君達の着替えを見ちゃだめな・・・あ!アルトリアちゃんのスタイルはジャンヌさんやアンさん、刑部姫さんに負けているから、覗いて敗北感に浸る君を見ないようにするのが優し「エクスカリバー・ヴィヴィア~~~ン!」さっぎゃあああああああ!!」

 そんな横島の勝手な身体的理由を挙げられて、アルトリアは宝具を使って吹っ飛ばした。

 「いい気味」

 「まあまあ、私達は私たちなりの魅力を出しましょう」

 名前を出されなかったことにムカッとしたメアリーがぼそっと言った。そんなメアリーをエレナが励ましていた・・・生徒○役員共な前オチはここまでにして本章に入りましょう!

 

 

 

 

 

 

 今回は無人島ではなく、

 「なあ、ここってどこだ?」

 「ここはプールだ。見て分かるだろう?」

 そう、プールだ。

 「それくらい見て分かるわ!俺が言いたいのは・・・どうして」

 「俺達しかいないか?とでも聞きたいのか?」

 「その通りじゃ!数多くの水着美女を見ようと思ったのに!」

 「仕方なかろう・・・今回は運がなかったという事だ」

 「どちくしょおおおおおお!!」

 暑い時期、気分転換に水着を用意できたメンバーと一緒にレイシフトで先である冬木市に行って、あのプールにやってきたのだが・・・

 

 

 「設備の全点検の為、本日は閉鎖いたします」

 

 

 肝心のプールが営業してなかった・・・けど、そのプールの営業主が子ギルの為なんとか頼み込んで遊ばせてもらえることになったが・・・ホロウ編みたいに自分達しかいないので、楽しみにしていたレイアウト先にいる数多くの水着美女を見ることが出来なかった。←実はナンパするのが目に見えていたから、先に子ギルが行ってこんな先手を打ったことに気付いてない横島である。

 だから、

 「こうなったら!一緒に来たジャンヌさん達に思いっきり飛びかかるぞおおおお!」←まあ、宝具でぶっ飛ばせるから彼女らは問題なし。

 「・・・お前は本当にぶれないな」

 「あ!安心しろ!アルトリアちゃんとイリヤちゃんはちゃんとお前にやるから!」

 「何がお前にやるだ・・・別に深い意味じゃないが、どうしてその二人何だ?」

 ここに来た時はまだ水着じゃなかった彼女らのお着換え中の水着姿で煩悩全開する気満々だ。因みに今会話しているのは藤丸ではなく、同じようにレイシフトしてきたエミヤだ。何でも、今回ここに行くことを伝えると何故か強引についてきたのだ・・・来た時に懐かしんだ顔をしたのは気のせいだ。

 「でもエミヤさ、あの二人とマジで何かあったのか?」

 「特にない」

 「そうか?アルトリアちゃんと話すときは懐かしそうに話すし、イリヤちゃんと話すときは妹と話すような表情を見せるぞ」

 「本当に何もない。強いて言うなら、不思議と懐かしさを感じただけだ」

 「そっか・・・そういや、他の皆はまだ来ないのか?」

 「ふむ、そう言えばおかしいな?」

 ここで言う他の皆とは、この後ここに来る予定のメンバーの事を指している。第二、第三弾としてアーチャーサーヴァント勢が来ることになっているのに、ここに来たのは第一弾の水着サーヴァント(アーチャークラスのみ)達と藤丸(男)にマシュに横島にエミヤだけだ。第二弾の連中達が既に来てもいい筈のに、今だに来てないので二人がその疑問を口にしたのだ。

 その理由なのだが、

 

 「ねえ、イシュタル。どういう事なの?あたしは楽しみでいろいろ用意して楽しみにしてたんだけど!先に着いている刑部姫ちゃんとの合流を約束していたんだよ?」

 「ちょっと待ちなさい、清少納言!これは私だけのせいじゃないでしょ!こうなった原因は、信長だって一因あるんだから!」

 「待てい!なぜわしを見る!本能寺の如くぼ~~ん!したのは信勝だぞ!」

 「それは誤解です姉上!私は姉上にぴったりな水着をイシュタル殿が持っていると言うから、それを先に見せてもらっている内に興奮して!」

 「「「「結局、この二人のせいじゃないか!」」」」

 「ねえ~~、早く直してくれない?せっかくダーリンが人になっているんだから、二人で愛の時間を楽しみにしていたのに~」

 「いや、俺はいろんな女の水着を見てナンパしていろいろできれば(ぎりぎりり)ぬおおおおお!!いたいいたい!アルテミス、抓らないでくれええええ!」

 「は~~。まあ、このままじゃ今後の戦いに支障が起こるから全力で直すけど」

 「お前達は今回は諦めてくれ・・・はあ、わしだってこっそり遊びに行きたかったのに」

 

 何かいろいろグダグダなのだが・・・まあ、とにかくイシュタルと織田信勝が何かやらかして、レイシフトできなくしてしまったようだ。

 

 

 

 そんなことになっているなど、横島とエミヤは想像が

 「ふむ。イシュタルが大きく目立つためにいろいろ用意していたが、いざ出発!と言うところで最大級のうっかりが発動して、レイシフトできなくなって飛べなくなってしまったといったところだろう。いつぞやのレースでやらかした前歴もあるからな」

 「なるほど、美神さんが儲け話に飛びついたがエミさんもいて、どっちが先に報酬を捕れるか競争している内にいろんなものをぶっ壊してしまって報酬を台無しにしてしまったといったところか」

 「その例えは私には想像できないが・・・その美神と言うのはよほど金が好きなのだな。ミドラーシュと仲良くなれそうだな」

 「この世は金!と言い切って俺を平気で盾にする人だったから絶対になれると思うけど・・・でも、表面上は仲良くしても確実に儲けの分け前のことで全部自分だけのものにしたいから、ばれないようにどこでこっそりと裏切るか考えている内に、結局全てを台無しにするのが目に見えるようだ」

 「同族レベルか・・・絶対に関わりたくないタイプだ」

 ・・・出来ていた。エミヤは美神に会った事ないが、横島が言ったその想像が出来てしまった事に一緒に溜息を吐いた。

 「それよりさ、どうしてイシュタルがそんなうっかりをするって知っていたんだ?あの前歴があってもそうそうそのイメージは出来ないと思うが」

 「確実を通り越した絶対レベルでやらかすと本能が言ってきた・・・英霊になる前に似たようなタイプにそんなやらかしを受けたことがあったのかもしれない」←これは仕方がない。

 「皆が来れてないのが何よりの証拠だから、レイシフトはもうできないと考えられる・・・つまり、ここで遊べるのは俺らとジャンヌちゃん達だけってことか・・・他の美女達の水着や肌が露出しやすい薄着を見たかったのに」

 「巻き添えを食らった皆は哀れだな」

 「「・・・・・・はあ」」

 「考えを変えよう。バカンスは俺達だけもらえたってことで」

 「そうだな。頭痛の種があっちで止まったことは純粋に嬉しい」

 この瞬間だけ、二人の頭痛は理由が一致した。

 

 

 

 

 

 その会話が終わった直後に、横島お待ちかねの

 

 「おっまたせ~~~!!」

 

 水着タイムとなった。アンの声に

 「待ってぶしゃああああああ!!」

 首をぎゅん!と彼女の方を向いた途端・・・言葉を出す途中で鼻血を吹き出してその場で倒れた横島。バストとヒップは出て、ウエストは引っ込むスタイルに、

 「ね~~、忠夫、どうかしら♥」

 大胆に迫ってくる性格・・・こうなるのは必然であった。

 「全く、これだから男は」

 彼女とは真逆の控え目なスタイルのメアリーもやってきた。

 「うふふ、楽しいわね~」

 メアリーと同じスタイルのエレナもやってきた。

 「あ~~、落ち着いた」

 「お前は極端だな」

 アンで鼻血と共に煩悩も噴出した横島は、この二人を見てホッとした。←まあ、二人には悪いが作者も同じ行動をするだろう。

 そこに、

 「ううう、やっぱり出てくないよ~~」

 「何を言っているのです!せっかくのバカンスを引きこもるなんて許しません!」

 「ジャンヌのその通りです。思いっきり遊ばないともったいないです」

 「そうだよ!ほら、刑部姫さん行きましょう!」

 この刑部姫とジャンヌとアルトリアとイリヤの声が聞こえた。どうやら、引きこもりな彼女をこのプールに出すことに手間取ったために遅くなったようだ。一気にそっちに目が行く・・・

 

 

 「ジャンヌさ~~~~ん!!俺と愛のランデブーしてベッドで一夜を過ごしましょおおお!そして、次の日に刑部姫ちゃんは俺とひきこもってベッドで一夜を過ごしましょおおおおお!!」

 

 

 まあ、こうなるよな。横島の言葉が最終的にベッドに行くことに関しては無視しよう。ナンパしている時のこいつに意味を求めたら負けなのだから。

 「エクスカリバー・ヴィヴィア~~~ン!!」

 「え、え、エッチなのは、イケないと思います!」

 見事前オチと同じアルトリアからの宝具を食らった横島・・・吹っ飛んだナンパ男にどっかのまほろさんなセリフを言ったイリヤちゃんである。←イリヤが主人公のあっちの原作でもいいそう。

 「・・・み、見てしまった」

 「先輩♥、私も見ちゃいました♥」

 肝心の藤丸とマシュのカップルはどうやら別のところで一緒に着替えていたようだ・・・原作でも結婚イベントで結婚してほしいと思っている作者である。女同士なら尚更見たい!!

 そして、戻ってきた横島は

 「いいですか。声をかけるなとは言いませんが、ああいう行動はよくありませんよ!そりゃ、バカンスだから羽目を外したい気持ちも分かりますが、ほどほどにしないと!」

 「はい!すいませんした!(ジャンヌさんの水着とスタイルが眩しい!)」

 正座でジャンヌから説教を受けているふりをして、視線は彼女の体に夢中だった。

 「ね~、ジャンヌ。黒髭じゃないからいいじゃない」

 「そうは言っても!」

 「ほ~ら!早く遊びましょう!今はあなたも言ったバカンスなのだから!」

 「あああ~~!横島さん!自重してくださいね~~!」

 だけど、遊びたい気持ちでいっぱいのアンに連れていかれたジャンヌ。残された横島は

 「ふ~~、さて、一通りの挨拶(ナンパ)も済んだし俺も遊びに行くか」

 挨拶と書いてナンパと読むいつもの事も終わったことなので、彼女らと遊ぶことにした。

 

 

 

 まず横島が向かったのは、

 「本当に、遊ばないつもりなんですか?」

 「うん、だって日影ってここしかないもん」

 「しかも、プールには目もくれずに皆に目を向けて・・・」

 「ふふふ、モデルがたくさん。妄想もどんどん出てくるから原稿がはかどるはかどる・・・きよひーもいないからのんびり描ける」

 パラソルの下で同人誌作成をしている刑部姫だ。

 「・・・マーちゃんとマシュちゃんのラブラブっぷり。羨ましい」

 「そうだな(原稿に描いている藤丸が女なのは無視するべきか?いややめておこう、もしR18な同人誌だったらどうなるか気になるし!)」

 「・・・ねえ、横っち。いつものあんたなら「だったら俺とラブラブしませんかああああ!」と言って飛びかかってくるんじゃない?」

 「可愛い水着を着た刑部姫さんにとびかかるのはちょっとダメな気がするんだ」

 「何か調子狂うわね~~(・・・やっばい、可愛い私でちょっとドキってきた)。仕方ない、この部分を描き終えたら付き合ってあげるわ」

 「え?でも」

 「いいって。原稿にかかりっきりじゃまずいし、解放的な場所に来たなら楽しまないとね(そ、それに、横島は私のこういう趣味を知っていても全然気にしないし・・・むしろ応援だってしてくれる。マーちゃんがその第一号だったけどマシュちゃんには勝てないし、他の皆もかなり横島を気にしているし・・・アーチャーになって大胆になれている内に距離を縮めるぞおおお!///)」

 彼女に気を使わせた感じで、横島とプールで遊ぶことに付き合ってくれることになった。数分後、藤丸(女)とマシュと清姫との三角関係な同人誌の下書きを描き終えて、二人はプール内を歩きだした。その時、刑部姫が照れていたように見えたが横島は水着の彼女達を探すのに夢中で気づかなかった。←リアルの同人誌も出てそう・・・一般でもR18でも。

 

 そして、数分後に

 「お~、刑部姫ちゃんも来たね~!」

 「ふふ、横島も一緒なんて珍しいじゃない」

 メアリーとエレナが遊んでいるところに入った。

 「メアリーちゃんもエレナちゃんも可愛い水着をしているね」

 「・・・社交辞令でしょ、どうせ」

 「ふふふ、それでも褒めたのはいい事でしょ」

 「え?本気で思っているけど?二人とも本当に可愛い水着だな~。と思ったから言ったんだけど」

 もちろん、横島はこうした褒めは本気で言うがメアリーは疑心暗鬼でエレナは心の余裕で聞き流した。

 「うんうん、私も二人ともこの姿は可愛い・・・ちょっとモデルになってくれない?」

 「断る。何か私とエレナさんと横島の三人の修羅場全開な同人誌を描きそう」

 「大丈夫。R18にはしないから・・・したら面白そうだけど」←さっきしていたのに?

 「ロリロリ全開な私達が横島に迫って濡れ場に「ちょっと待ったああああ!エレナちゃん!頼むから言わないで!想像しちゃうから!ちょっとつつましやかな胸に押し付けられて煩悩に負けそうな自分が思い浮かんじまったから!」へ~~、うふふ、ねえメアリー。ちょっと楽しまない?」

 「何かエレナさんがアンに見えるけど・・・でも、確かに楽しそう」

 そう言って、二人は横島を左右から抱き締める。

 「のええええおおおおお!!さささ、左右の脇腹に、わき腹に二人の胸の感触がああああ!やばいやばいやばい!ダメじゃダメじゃ!思わず押し倒したい気持ちになるううう!」

 「ふふふ、これはいい・・・成長途中のブラコンな妹二人の胸の感触に、思わず襲いたくなる気持ちになる兄がひたすら我慢する。いいネタが出たあああ!(私が最後に奪い返して終わりのやつにするけど!)」←いや、このネタって結構リアルの漫画で出ているぞ?

 エレナのちょっと危ない発言が出しそうになった時点で、既に横島の脳内妄想はエロ路線に向かっていた。その事に気付いた二人がつつましい胸を押し付けて横島を困惑させて、焦らせて、必死に煩悩を抑える為に頑張る・・・その姿をみてネタが見つかったことに喜ぶ刑部姫。

 ニヤリとして、今度は

 

 「「お兄ちゃん・・・好きにして♥」」

 

 上目遣いのウルウルした目の愛らしい妹キャラになりきって、この言葉を言った。

 「にゃああああ!お、おおおお、刑部姫しゃんん!ちゅぎにいきゅじょおおお!」

 「あああ!これからが楽しそうだったのにいいい!」

 こんなことを言ってきた二人に、一瞬お兄ちゃんも好きだああああ!という言葉を出しそうになるのを抑えて、二人を振り切って刑部姫の腕を掴んで走っていった・・・急に腕を掴まれてびっくりした刑部姫が、さっきよりさらに照れた顔になったことに前を走る横島はやっぱり気づかなかった。

 残された二人は楽しそうに横島を見ていたが、

 「ふ~~、仕返しできたからいいか」

 「仕返し?」

 「アンに鼻の下を伸ばしていたことだよ」

 「もしかして、自分も女として見られたかったの?」

 「何の話かな?」

 「うふふ、そっか~~。そうかそうか!」

 メアリーのチラッと見せた本音を見て、エレナは彼女の女の気持ちを理解した。その後、エレナの追及に言葉では否定しても顔の赤らみが否定してなかった。

 

 

 

 次に向かったのは、テーブルがいくつものある出店がある場所だ。そこには

 「どうした横島、随分と疲れているようだな・・・ここで食べていくといい」

 何故か裸エプロン(+海パン)のエミヤ・・・まあ、早い話どこかの日常が裸エプロンな十傑の一人と同じ姿と思ってください。

 「はむはむはむはむ・・・エミヤ。お代わりです!」

 「え、えっと、その・・・私もいいですか?でも、私はアルトリアさんほどいりませんので!」

 がつがつ食べてお代わりを要求するアルトリアと、その食べっぷりを見て引きながら同じように皿を出すイリヤに

 「すいません、私もお代わりお願いします」

 一緒だったアンと途中で別れたジャンヌと

 「先輩。あ~~ん」

 「ま、マシュも、あ~~ん」

 このカップルがいた。そんなカップルを見たら、

 「・・・」←すっと出す藁人形と五寸釘とハンマー

 本能レベルでこれを出すのが横島だ。それを見て

 「ダメですよ。横島さん、呪っては。恋人同士のやる事に手出しはご法度です」

 そのカップルを微笑ましい姉な顔で見ていたジャンヌが止めた。

 「ならジャンヌさん!俺と恋人同士なことをしてください!それならやりません!」

 「いいですよ」

 「ははは、いや~~すいません、いきなりそんなことを言われたら迷惑ですよね」

 「そんなことありませんよ。早速この食べさせあいを真似しましょう」

 「そうですね。と言うわけでエミヤ!それが出来るものを作ってくれ!」

 「・・・・・・横島。いい加減、現実に戻ってこい」

 読者の皆さま、あれ?と思いましたよね?横島が驚くことをしないでそのまま恋人になってもイイ的な雰囲気になっていることに・・・ご安心ください。話の流れからジャンヌの了承を受け入れて、早速恋人らしいことをしようとしているように見えるが、その様子を見ていたエミヤは横島が現実逃避していることを見抜いたから、現実に戻って来いと言ったのだ。そう、まさかのジャンヌの肯定に流れるまま夢の世界にいると思い込んでいただけである。

 「何を言っているエミヤ。俺はジャンヌさんと恋人同士だぞ」

 「いい加減に・・・戻って来い!(がん!)」

 持っていたフライパンで横島の頭を叩くエミヤ。

 「・・・っは!じゃ、じゃじゃじゃ、じゃいぬさん!じょじょじょ、冗談ですよね!恋人同士になってくれるなんて!」

 「まだ、信じられないか」

 「そりゃ、横っちからすれば夢ものだと思うよ?」

 うんうん、その通り。

 「・・・ここで恋人を作るのも悪くないですね。ああそれと横島さん。私と恋人になるのでしたら、これからはカルデアでは私と一緒に暮らしましょう。愛しあう男と女は一緒じゃないといけませんからね・・・そう言えば、妹にも紹介しないといけませんね。うふふ、どんな顔をするか楽しみです」←確実に妹扱いされているオルタは絶叫することでしょう。

 「わ、わ、わ!こ、こ、これが、愛しあう二人が住むと言われる同棲というものですか!」

 「イリヤ君。そのような単語は覚えなくてもいい」

 「・・・・・・失礼しますううううう!!」

 どんどん話を進めるジャンヌ。そこに追い打ちをかけるかのように食べるのを忘れてジャンヌの言葉に同棲と言う言葉を出すイリヤに説教をするエミヤ。

 頭のキャパがオーバーしていく横島はついに逃げ出した。まさかの恋人OK発言をしたジャンヌに、エミヤと刑部姫は確認をした。

 「やれやれ、ジャンヌ。からかいはほどほどにしないといけないぞ」

 「からかいは半分ですよ。もう半分は本気です」

 「・・・ジャンヌちゃん。横っちに言ったこと半分は本気だったの?(えええ!マジなの!)」

 「ええ、どんなに白い目で見られても相手の為に泥をかぶろうとする彼になら恋人になってもいいと思っています・・・それに」

 「「それに?」」

 「彼は気づいてない。自分の本当の本質を既に見抜かれていて・・・私のように狙っている女が他に結構いることに」

 「・・・え?ちょ、待って!どうして私を見るの!(ま、まさか、気づかれていたの!)」

 「そういう事か・・・刑部姫が横島に付き合うことに少し疑問だったが、そういう事だったか。漫画のネタな奇行をする奴の観察のためじゃなかったという事か」

 「ちょ、ちょちょちょ!待ってってばああああ!(うううう!!恥ずかしいよ!)」

 ジャンヌの視線の先で焦る刑部姫を見て、エミヤは彼女の行動に納得した。どんどん焦るが・・・彼女の赤い顔が否定要素を無くしていく。

 「エミヤ!超大盛り焼きそば、もう三杯分お代わりです!」

 アルトリアの皿を差し出す言葉が、この甘い雰囲気を出す刑部姫の一面を台無しにしていく・・・何というか、どこかの原作を光景みたいですね。

 

 

 

 ぜ~~、ぜ~~と息を吐きながら、何故か高所から滑り降りるウォータースライダーの入り口までやってきた横島。そんな高いところに何故?と言う理由は、ここなら誰かやってきてもすぐに滑って逃げられると思ったからだろう。

 だが、それは

 

 「忠夫~~♪待っていたわ~~♪」

 

 最初からそこに誰かさんがいた時は使えないけど・・・そう、ここにはアンがいた。

 「な、ななななん!何でアンさんが!」

 「高いところから忠夫を探そうと上って、見つけたら滑って下りていこうとしたんだけど・・・まさか忠夫の方から来てくれるとは思わなかったわ~~♪」

 「のおおおおお!抱き着いてきたあああああ!胸があああ!煩悩がああああ!」

 「うふふふ♥さあ~、私とた~~っぷり付き合ってもらうわよ~~」

 背後から横島に抱き着いて水着越しの自慢の巨乳を押し付けるアン。

 「ななな、何で俺なんですか!やる相手なら、あなたのマスターの藤丸でしょ!」

 「だって~~、私も入れないくらいにマシュちゃんとラブラブなんだもの」

 「海賊なら奪い取るでしょ!」

 「そうよ~~、だから、忠夫の心を奪うことにしたの」

 つまり、自分達もラブラブになろう。と言っているようなものだ。だが、横島は疑問だ。

 「で、でも、俺って覗きはする。女の裸が見たいエロエロな男ですよ!」

 「女の裸を見たいのは男なら当然でしょ?」

 「その見たい気持ちは普通の男より多いんですって!煩悩男・スケベ野郎と呼ばれているくらいだし!今だって、アンしゃんのむにぇぎゃああああ!」

 「別に私は構わないわよ~~。だって」

 その胸の押し付けをさらに強くされてしまい、既に言葉が成り立たなくなりそうになっている横島にアンがさっきのジャンヌの言葉を

 

 「どんなに白い目で見られても、相手の為に泥をかぶろうとするあなたになら恋人になってもいいと思っているわ~♪」

 

 言って告白した。

 「は?な、にゃにゃな、何を?」

 「伊達に海賊で部下達を束ねてなかったわよ。忠夫のように皆の為に自分から泥をかぶる部下もいたからね。そういう人は好感を持てたわ。それに」

 「それに?」

 「私の一番心を奪ったのは・・・レイシフトで一緒になった時にあなたが夕陽を見た時よ。それこそ、マスターへの想いをマシュちゃんに譲ってもいいくらいに、忠夫にときめいちゃったんだから!(メアリーも同じ気持ちよ。こうして二人だけになったのだってメアリーに負けたくないからなんだけど)」

 「ま、まさか、さっきジャンヌさんの説教から助けてくれたのって」

 「それもあるけど・・・ジャンヌが横島を独り占めしているからむかついただけよ」

 ムスッとしたアンは滑り台に横島も連れこんだ。

 「ちょ!ななな、何を!」

 「さあ、私をこんなむかむかさせた横島にはお仕置きが必要ね!」

 「のおおおお!!」

 「あははは!」

 そして、二人で抱き合うように滑りだした。さて、読者の皆さま・・・もちろんお約束はありますよ。そう、男女がウォータースライダーを滑ると必ず起きるお約束・・・さあ!問題です!出口のプールで二人は一体どんなお約束をするのか!次の三択からお選びください。

 

 1、アンの胸の谷間に横島の顔がジャストフィット!

 2、アンの水着のブラが外れてそれを見た横島が鼻血

 3、何故か横島の体勢が逆になり、アンの水着のショーツに顔をうずめた。

 

 これらのお約束の内、一体どれになるのか!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 答えは、

 「「「「「じ~~~~~~!!」」」」」

 「のおおおおお!いやあああああ、見ないでHイイイイイ!!」

 「あらあら、これを忘れて行っちゃったわ。うふふ~~見~ちゃった。見~~ちゃった♪」

 

 

 4、横島の海パンが脱げて、スライダーの出口に集まっていたヒロイン達が横島の息子を見る

 

 

 でした!男の海パンが脱げて脱兎のごとく逃げる・・・これもまたお約束ですね!←だったら三択問題なんか出すな!

 「アン、私が届けるからちょうだい」

 「あらあらメアリー。本当に届けるの?他にも何かするんじゃないの?」

 「変なことを言ってないで、私が届けますから貰いますよ」

 「待ってジャンヌちゃん。私がする。そもそも一緒だったのあたしだし」

 「「「「(バチバチバチバチ)」」」」

 そして、アン・メアリー・ジャンヌ・刑部姫が火花を散らす。

 「あらあら、若いわね~」

 「イリヤと同じ背格好のエレナが言うと違和感あるな」

 「うん、そうですねエミヤさん」

 「ふむ、もぐもぐもぐもぐ・・・まあ、横島もたまには痛い目に合うのもはむはむはむはむ・・・いいでしょう、ごくごくごくごく」

 「「「喋るか食べるかどっちかにしろ!」」」

 「・・・・・・」

 他人事のように見ている四人だが、アルトリアが三人から注意を受けると食べる事だけに意識を集中することにしたのか、黙食に専念した。←皆さん、おしゃべりする時はマスクをつけましょう!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 因みに更衣室に逃げた横島に、誰が海パンを届けたのかは、

 「嫌あああああ!裸を見られるって、こんな恥ずかしい事だったのおおおおお!」

 「「あらあら、素敵なものを持っているわね~」」←アンとジャンヌ

 「(ドキドキが止まらない。あそこから目が離せない)」←メアリー

 「・・・これが、妄想とリアルの違い!」←刑部姫

 まあ、全員で行って着替えようとした横島のあれを見られるのもまたお約束だ。その後、男の更衣室なのに自分達しかいないから入り込んで横島と彼女らが部屋の鍵を閉めて何をしたのかはR18のいつかの話・・・と書いている時点で既にどんな話かわかるだろ?いやいやいや、こうした終わり方をするのもお約束ですから?←作者側のお約束を出すんじゃねえ!

 




 宝具による横島お星さまは今回はこれだけですいませんでした!いや~~、しかしこうして水着話を書くと何となく書いている側は、お色気もそうだけどマジで少しだけ涼を感じてきます。イメージするだけでも、涼しめるのはいいかもしれませんね。


 次回ですが・・・ランサーかライダーどっちかにしようと悩んでいます。でも、その前に・・・東方ヒロイン勢の脳内診断をしないと!


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皆の頭の中はどうなっているかな?東方ヒロイン編←争奪戦出場者のみ!

 水着サーヴァント編も一休み・・・やっと出します東方ヒロインの頭の中!ただ、今回は少し趣向を変えた・・・とは思えない。←自分で書いて不安になる作者。


 皆さん。日本はオリンピックで盛り上がっていますが、それと同時に予断を許さない状況になっています。気を付けながら家のテレビで静かに応援しましょう。


 さあ、この度はつぷげりゃあああ!←横島にハンズオブグローリーでぶっ飛ばされた作者。

 「全く、遅すぎなんだよ!読者様は東方の皆さまの頭の中を」

 別にやらなくてもいいかな?と思ってもいるんだよね。

 「回復速いぞ、おい!ちゃんとやらないとダメだろ!」

 だってよ。こんな文章より、動画サイトじゃ既にこれ系のアプリを使って調べた動画を出しているところもあるんだぞ?だから、

 「ふざけるな!いいか!お前の使命は何だ!」

 読者様を楽しませること。

 「お前がやるべきことは何だ!」

 横島とツッコミ漫才をすること。

 「お前が読者様の為にやれることは何だ!」

 ・・・すまなかった!読者様の期待を裏切るような行為を何百回もしてきた俺が、これ以上裏切ってはイケなかった!

 「何か俺とツッコミ漫才をすることなんてふざけた返事も来たが、気づいたのなら水に流してやる!さあ、今回は東方ヒロイン限定だから早速」

 あ。その前にいつものお前の原作ヒロインの頭の中をやってみてからにしよう。

 

 

   妄・36

 

 

 「・・・マジ?」

 大マジだ。36全部が同じ文字で埋まるなんて初めてだぞ!!だから、最初は初の出来事に思わず笑ってしまったが、調べた名前を思い出して心が痛んでしまった。

 「それで、誰なんだよ。このヒロインは」

 ・・・・・・ルシオラだよ。

 「・・・・・・」

 本当にすまなかった。多分、お前との幸せな日々を頭の中に思い描いていたのがこれだったんじゃないかな?と思うと・・・マジでズキッとなってな。←リアルで横島にすまないと思いました。

 「いや、ありがとう。あいつは俺と一緒にいるのを望んでいたんだ。それが本当だったと分かればいいんだ」

 マジでこの結果には驚いた。この後、ベスパとパピリオもやろうとしたんだが、もう調べる気分じゃなくなってしまったから、ここまでにして東方ヒロイン脳内診断に入るぞ。

 「ルシオラ・・・俺、まだ頑張っているからな」

 今だけは、何もしないでやろう・・・この後はいつものお前に戻れよ!

 

 

 

 

 

 

 

 では、まず最初に調べるのは

 「ちょっと待て!」

 ん?どうした?

 「今まで、二回やってきただろ?」

 ああ。それがどうした?

 「たまには違う脳内診断をしてみたらどうだ?同じ診断だと、読者もつまらないだろ?」

 ・・・確かに一理あるな。最初にも書いたが動画サイトでその結果を出している動画もあるだろうし、何より彼女らと横島との相性の方が気になる・・・よし!彼女らが横島の事をどう思っているのかの診断結果を出すことにしよう!それなら、他の作者も動画投稿者もやったことがない!

 「そりゃ、霊夢ちゃん達が俺をどう思っているかの作品も動画もあるわけないだろ」

 何より、ちゃんと調べてもそっちの方の診断結果が同じだったらパクリと思われるかもしれないし!これなら問題ない!と言うわけで、早速開始だ!まずはやはり主役と準主役のこの二人だ!

 

 博麗霊夢は横島を

  愚・8 愛・20 物・8

 横島は博麗霊夢を

  仏・13 助・21 H・2

 霧雨魔理沙は横島を

  助・20 怖・16

 横島は霧雨魔理沙を

  美・1 戦・25 H・10

 

 こちらのコンビだ。

 「待てこら!俺が彼女らをどう思っているのか?の結果も入っているのか!」

 それは仕方ないだろう?お前も言っていたじゃないか、読者様にやれることをやれと。二人の相性がどれほどなのかは、絶対に知りたいはずだぞ?

 「ぐぬぬぬ!それを言われると、文句が言えないじゃないか!」

 と言うわけで、横島が悔しい顔で了解したところで診断結果の感想と行くか!霊夢は、しっかりお前を愛していることが分かるな・・・よ!この幸せ者!

 「愚と物はどう考えればいいんだ?」

 愚はお前への愛に気付いてくれない事じゃないか?この鈍感野郎・・・と言いたいが、お前が霊夢にHしたい気持ちを必死に仏な気持ちになって隠しているって考えられるな。彼女はお前への愛が多いんだから、彼女の(食べ)物だけを助けてないでHしたらどうだ?

 「そんなこと、できるはずないだろおおが!」

 そんなHをしたい気持ちが、霊夢より魔理沙の方が多いってどういうことだ?

 「俺が知るか!」

 彼女はこの結果はアリスというトラウマがあるから、彼女への対策として怖がって助けを求めているのかもな。

 「戦が25っていうのは何だ?魔理沙ちゃんと戦うっていうのか?」

 お前自身の戦いじゃないのか?ほら、Hをしたい煩悩と理性の。

 「魔理沙ちゃんとエロ・・・うっがあああ!ダメだダメだダメだあああああ!(がんがんがんがん)」

 ほら、こんな感じのな。おお~~い!まだ最初なんだぞ。煩悩と理性の戦いに頭を地面に打ち付けるのは、ほどほどにしろよ~~!

 では、次はこちらの二人です!

 

 射名丸文は横島を

  友・15 仏・21

 横島は射名丸文を

  倒・12 麗・12 戦・12 

 犬走椛は横島を

  愛・19 美・2 怖・2

  H・5 物・5 助・5

 横島は犬走椛を

  倒・12 麗・12 戦・12

 

 ほう、中々興味深い結果だな。

 「あれ?次はレミリヤちゃんやフランちゃん、朔夜さんとかじゃないのか?」

 ああ、注目されている彼女等を最初に出すのはどうかと思ってな・・・中盤や後半に回したんだ。霊夢や魔理沙はゆっくり動画でも一位二位を争うくらいに出ているから、トップバッターとして出したんだ。

 「なるほど、出版社がよく使う全五十冊くらいの話題のある内容や付録付きの分冊週刊誌で出すときの手だな。最初はほぼ全員が知っているものを出して興味を持たせてから、しばらくはあまり知られてないものをある程度出して、興味が無くなりそうな時にまたメインで注目しているものを出すと」←こち亀にこの話があるぞ!

 おおおいい!こら!東方ヒロインでそんなことを言うんじゃない!彼女らは全員がヒロインで人気あるだろ!そんな考えは一切ないわ!

 「まあ、それはそれとして・・・疑問が一つあるぞ。これを見る限り、俺からの二人に対する考えが同じどころか数時まで一緒なんだが?」

 読者の皆さま、マジでそんな意図はないですからね!・・・話を戻すとして、俺もマジでびっくりして目を大きくしちまったよ。←診断結果はリアルでやっています。決してワザとではありません!

 そんなミラクルはこれからもありそうだから今のうちに慣れるのもありだぞ。何しろ、二十人以上いるんだからな!こうなるのは珍しくないと読者の皆さまも承知の上で読んでくださいね。

 「読者にお願いする時点で、これからもマジであるって証拠じゃないか!」

 聞こえな~い!どう思っているのかの結果は・・・射名丸は文々○新聞がらみだな。友人だからいいネタくださいよ~~。神様仏様横島様!どうか記事になるような騒ぎを起こして私をうはうはにしてください!って感じの。

 「うん、それだな。俺はそれを踏み倒し、華麗にスルーするが、過去に戦ったことのある記事を出されたことがあったんだし」

 椛は・・・まあ、霊夢と魔理沙を足して二で割ったようなものだな。

 「も、椛ちゃんまで俺にHを・・・どうすればいいんじゃああああ!」

 さあ、煩悩と理性の戦いをやってないで次行くぞ!次は、よくいろんなゆっくり動画で⑨扱いされるこの二人だ!

 

 チルノは横島を

  物・14 親・5 狂・17

 横島はチルノを

  死・4 好・2 嫌・18

  殺・9 神・3

 霊烏路空は横島を

  助・20 怖・16

 横島は霊烏路空を

  戦・26 H・10

 

 ・・・お前チルノちゃんを嫌っているのか?だから殺して死なせるつもりなのか?

 「何を言っているだ!そんなつもりはない!」

 チルノちゃんの方はよく「あたいは最強だぞ!」と言っているが、狂はそれを言う行動の事か?う~~ん、親が少しあるところからお前に甘えたい気持ちもあるって考えられるな。物に関しては、思考は子供だから奢ってほしいってきもちかな?

 「と、とにかく!俺はそんな気持ちは一切ない!甘えさせたいのは嘘じゃないし!」

 チルノはここまでにして、次は空だ。

 「ついさっき言ったのはこのためか!魔理沙ちゃんと同じじゃねえか!」

 ああもう!俺に怒鳴るな!俺だって約三十人の彼女らの診断結果が百通り以上はあるはずなのに、こんなにバッチリ思考と数字がかぶるのかが疑問なんだよ!それより、お前はほぼ魔理沙と同じ結果を叩きだした空にもHがしたいと思っているみたいだけど、理性と煩悩で戦っているのか?

 「それ以上言うな!煩悩全開して何が悪い!空ちゃんだっていい体してるじゃないか!」

 ・・・次行くか。←開き直った横島の一言に、同感と思った作者である。

 

 八雲紫は横島を

  邪・18 嫌・10 悪・8

 横島は八雲紫を

  神・18 知・6 嫌・10 戦・2

 八雲藍は横島を

  嫌・6 H・21 麗・8 戦・1

 横島は八雲藍を

  H・10 愛・14 頼・12

 

 次は、この巨乳主従コンビだ!

 「巨乳ばんざああああああい!!」

 欲望を叫ぶところ悪いが・・・藍との結果は結構いいけど、紫との結果がかなりまずいぞ。

 「嫌がどっちも同じ数字・・・神ってどういうことだ?」

 う~~ん、神の如きいい体をしているからそれを知りたいという事じゃないか?そして、紫の邪は「よこしま」とも読めるから、横島の事を思考の半分が埋まっていると言う事かな?そして、嫌・悪は横島を奪おうとする女達だと思うが。

 「なるほど!確かに紫さんの全裸を拝みたいと思っていた!そういう事か!」

 (それで納得するのもどうかと思うが)その主の紫を差し置いてHしたい気持ちを持っている藍。横島も彼女と愛あるHをしたいみたいだから、申し込んだら案外受け入れられるんじゃないか?

 「藍さんと・・・エロを!」

 これほど彼女もお前とHしたいなら、「藍さん、俺とHしましょう!」と頼み込んだら、戸惑うだろうが断れないと思うぞ?

 「(ぶしゃあああああ!!)ふがああああ、ああああががががが!!」

 鼻血出しまくって気絶するのかと思いきや、脳内の妄想内の藍との蜜時を最後までしたいのか必死に我慢している!う~~ん、そう言えば藍って紫の式神だったよな。「忠夫さん。私をあなただけのHな式神にしてください」とその蜜時中に言われたら、

 「(どっぱあああああ!!)」

 よし!最後まで妄想できずに出血多量で失神と言うオチもとれたところで次行くぞ。早く起きろよ!次は何を考えているかわからない二人に行くか!

 

 秦こころは横島を

  邪・3 戦・18 狂・15

 横島は秦家こころを

  頼・9 疲・6 倒・21

 古明地こいしは横島を

  戦・22 嫌・14

 横島は古明地こいしを

  倒・10 嫌・14 信・12

 

 こちらの二人は、中々にコメントに困る結果だな・・・とくにこいしちゃんはな。

 「マジでコメントできないぞ・・・これ」

 さっきの紫同様、お互い嫌が同じ数字だぞ?

 「なあ、パスしないか?」

 更にお前を困惑させたい気持ちもあるが・・・俺も困惑しているからな。読者の皆様には、独自の判断でこの結果になったという事で妄想してもらおう。

 「ああ。すまないが、今回は俺も作者も同じ意見だ・・・すまない」

 本当にすみませんでした!では、気を取り直して、次は元人妻の二人だぞ。

 「何!未亡人の女性だと!これは俺がたくさん体と心をたくさん慰めないといけない!早く聞かせろ見せろ乳尻太もも~~!!」

 (未亡人・・・まあ、一人は間違ってないが)やっぱりこれが横島忠夫だよな!そうだよね、皆!←また、読者の方を見る作者。

 

 純狐は横島を

  殺・7 知・21 愚・8

 横島は純狐を

  物・16 友・20

 霍青娥は横島を

  麗・21 頼・9 楽・8

 横島は霍青娥を

  信・9 怖・4 死・6 仏・17

 

 う~~ん、純狐さんはヤンデレな思考していて、青娥さんはエロい思考をしているな!

 「待て!どうしてこうなった!つうか、青娥さんはどう考えればエロい考えになる!」

 だって、麗が多いってことは綺麗に見せてお前を誘惑ってことだろ?後は、身も心も快楽に溺れるためにお前を頼って・・・最終的にエロエロに。

 どうだ?間違ってないだろ?それに彼女は自分の楽しみの為ならどんなことでもする邪仙だぞ?お前だって、そういう思惑に気付いている思考をしているじゃないか。自分にそれを向けていることを理解しているから怖く思えて、いつか腹上死すると思っているんだろ?信と仏は・・・まあ、妄想だな?

 「妄想なのかよ!計26は妄想なのかよ!」

 純狐さんは、マジでヤンデレだな。過去に旦那に裏切られ、次に選んだお前を永遠に離さない・・・殺にその意思が込められているな。もちろん、知はお前の全てを知りたいから監禁して永遠に閉じ込めて

 「言わないでくれええええ!」

 横島君・・・この元人妻の二人の思考を知った感想を教えてくれ。

 「怖い・・・人妻怖い」

 まあ、俺も書いていて怖かったし・・・ここらで一つ、可愛い館の当主をしている二人にして気分転換してもらおう!

 

 レミリア・スカーレットは横島を

  仏・11 信・20 好・5

 横島はレミリア・スカーレットを

  知・26 物・5 無・5

 古明地さとりは横島を

  神・23 好・11 親・2

 横島は古明地さとりを

  好・16 仏・14 優・6

 

 あ~~、殺や嫌や死がないのはとても安心するな~~。

 「全くだ。この二人の結果で癒されたよ」

 うんうん、身長的にもいいからなこの二人は。レミリアは当主としての心構えを持ってお前に接しているのがよくわかるな。仏は心の広さ、信は文字通り信じていて、好は血を吸う生贄として好きってところだな。

 「生贄はあり得ないだろ!精々、心を許せる相手として好きだろ?」

 (ダメだこりゃ)まあ、もちろん冗談だが・・・お前の知はどう考えればいいんだ?彼女のロリロリなヌードを知りたいってところか?

 「俺はロリコンじゃねえぞ!」

 ははは、そうだな~~大人化した彼女のヌードならどうだ?

 「・・・ぶしゃあああああ!!」

 ふ~む、誰をベースにした大人化レミリアのヌードを妄想したんだ?次のさとりちゃんは・・・神的存在として横島を好きとして見えないんだが?

 「う~~ん、身に覚えがないな?妹のような存在で純粋に優しくしたい気持ちで好きなだけだが?」

 (そこだろ!心が見えるさとりちゃんが欲望の中で悲しみを持つお前がそういう優しさで接してくれるから、神レベルで眩しく見えて想いを持つのは!・・・やはり鈍感だな)

 「どうした作者?銀ちゃんが俺は実はモテていたぞ!と言いながら、け!この鈍感バカが!という感じで見るような眼は?」

 その通りだっちゅうの!お前の鈍感はお医者様でも草津の湯でも文珠でも死んでも治らんな。これ以上頭痛を持ちたくないから次行くぞ!この幻想郷で人間の二人だ!

 

 十六夜咲夜は横島を

  倒・23 友・13

 横島は十六夜咲夜を

  頼・13 美・3 仏・20

 東風谷早苗は横島を

  倒・10 嫌・14 信・12

 横島は東風谷早苗を

  邪・18 嫌・10 悪・8

 

 何か朔夜の方は納得できるな・・・争奪戦の中で唯一お前と肉体関係を持った女だから、女としてお前を押し倒して更なる関係を深めたいのが分かるな。友っていうのは、友達として!という言い訳かな?

 「おおおい!それならHがあるはずだろ!」

 お前は肉欲に流されないように神に頼って、仏になって煩悩全開しないようにしてるじゃないか。

 「ぐぬぬぬぬ!」

 一方の早苗の方は・・・これって結構ストーカーな思考だな。押し倒したいくらい好き、横島の周りにいる女が嫌い、自分が愛しているからお前も早苗を愛しているって信じている。

 「俺としてはその結論になるお前の方がストーカーな思考をしていると思うぞ?」

 (無視)一方のお前は、彼女にどんな自分な気持ちを持っているんだ?彼女はスタイルがいいからエロい思考になるのは無理ないけど・・・残り半分はどういう考えだ、これ?

 「俺が知るか!」

 う~~~~む、あ!そうか!裸になってくれないからオレが裸にしてやる!という悪どい考えか!

 「おいこら!まるで俺がひどいことをすることを言うな!それをする度胸があると思うか!」

 ははは!安心しろ!そんな思考になるようなお前の話を書いて・・・なるほど、嫌は自分と早苗のエロ話をそういう風に書こうとしない俺への嫌いだったか。

 「強引すぎる結論を出すな!そんな結論で読者様が納得するわけないだろ!」

 いいじゃないか!俺が書くR18に常識は通用しない!

 「自慢して書けることじゃないだろ!この⑨作者があああああ!」

 そんな叫ぶ横島は無視して、お次は魔法使いなこのお二人!

 

 アリス・マーガトロイドは横島を

  信・1 無・10 倒・19 好・6

 横島はアリス・マーガトロイドを

  愚・8 狂・10 疲・18

 聖白蓮は横島を

  麗・25 好・11

 横島は聖白蓮を

  邪・6 助・9 物・12 楽・9

 

 信じる者はただ一つ、横島以外無い。そして、押し倒して滅茶苦茶にしたいくらい横島を好きにしたい・・・見事すぎるほどの恋する乙女な思考だ!

 「ストーカーな思考をうまい具合に書いただけだろ!」

 何を言う!俺はただアリスが結構不遇な立場に立ちやすいから、ここだけでも横島を襲いたいくらい好きだという気持ちを書いただけだぞ!

 「お前もその不遇な立場にしただろうが!」

 そう言えば、第三回争奪戦の勝者は彼女だったな。あの後どうなった?

 「(がくがくブルブル、ガタガタぞくぞく)」

 マナーモードになったぞ・・・聞かない方がよかったようだな。お~い、横島。気を取り直して第一回争奪戦の勝者である乳尻太ももが抜群な白蓮はかなりいいじゃないか!好きなお前の前では綺麗でいたい気持ちを持っているぞ。

 「・・・ああ。そうだな」

 う~~ん、まだ恐怖の方が勝っているな・・・そうだ!今度白蓮に酒でも飲ませたらどうだ?

 「酒を?おいおい、彼女がそういうのは絶対に飲まないのを知っているだろ?」

 ははは!もちろんこっそり水と騙して飲ますんだよ!そして、理性をゆるゆるにして

 「お前は・・・合法的に裸にしてエロをする素晴らしい提案するんだ!!(酔わせてエロい事をするなんて、出来るはずないだろうが!)」

 ははは、本音がかなりぶっ飛んでるけど安心しろ。そもそも、騙して飲ますなんてしなくても藍の時と同じように、彼女のならお前の蜜時の申し出を受け入れてくれるさ。

 「・・・・・・(がんがんがんがん)」

 おいおい、頭を抱えて思いっきり床にたたきつけているぞ?結構天然な部分もあるらしいから争奪戦勝利から一緒に暮らした時は、上条当麻レベルなラッキースケベで裸を結構見たりしてたな?それを思い出して欲望に流されて彼女のところに行かないよう記憶から消そうとしているな。

 魔法使いの次は壊しちゃうぞ!なこのお二人! 

 

 フランドール・スカーレットは横島を

  助・5 優・25 麗・6

 横島はフランドール・スカーレットを

  愚・24 助・3 麗・9

 風見幽香は横島を

  知・10 嫌・20 優・6

 横島は風見幽香を

  知・26 物・5 無・5

 

 ほ~~、中々普通だな。まあ、風見さんはナンパな横島が嫌いなんだろう(本音は自分だけを見てほしいというね。そういう意味の結果だろうな)。横島は彼女とはもっとお知り合いになりたいから、これからもナンパな事を繰り返すって、ところかな?

 「ぐぬぬぬ、俺にナンパをするなというのか!はっきり言って無理だ!」

 そりゃあ、お前からナンパを残ったら覗きと性犯罪しか残らないよな。

 「おいこら!覗きはともかく、俺はまだそんなことしてないぞ!」

 まだの言葉がある時点でその言い訳が既に犯罪者だろ・・・原作で散々覗きをしまくったお前なんだから、いい加減そっちの余罪ゴロゴロ出て捕まった方が世の為彼女達の為な気がしてきたぜ。

 「(だらだらだらだら)フランちゃんは・・・どういう事なんだ?助けを求めて優しくしてほしいってところかな?」

 逃げやがって・・・まあ、話を進めないといけないのも本当だし。う~~ん、フランちゃんは青鬼というトラウマがあるからな。そこじゃないのか?

 「・・・お前が作ったんだろ!俺の争奪戦で!」

 なるほど、愚はフランちゃんのトラウマを作った俺への見方という事か・・・守る意味を込めての。まあ、俺もお前もこの結果はここで切り上げるとして、そろそろ終わりに近づいてきたな!

 「お前も逃げているだろ!フランちゃんファンから恨まれるぞ!」

 刺されないよう気を付けないといけないな・・・次は面倒見のいいこのお二人!

 

 上白音慧音は横島を

  信・1 無・10 倒・19 好・6

 横島は上白音慧音を

  愚・8 狂・10 疲・18

 茨木華扇は横島を

  戦・15 物・21

 横島は茨木華扇を

  死・18 疲・18

 

 疲れているなら彼女らに直接言った方がいいぞ。優しく包み込んでくれるだろうさ。

 「お前とのやり取りの方が疲れるわ!このお二人の付き合いに満足はあっても疲れなど俺にはない!二人ともスタイルがいいから眼福だ!」

 それならそれでいいが・・・それより気付いたか?

 「何がだ?」

 慧音さんの結果とアリスの結果が同じであることに。つまり、慧音さんにもストーカーの素質があるってことだな!

 「やめろおおおお!」

 まあまあ、これは彼女のワーハクタクの方の人格だろうな。普段の人格は理性で抑えるが、あっちの方は力づくでやる方だし!お前の狂はまさにそれに気づいている証拠じゃないか!いつかお前との夫婦の歴史を創り出すかもしれないな。

 「・・・慧音さんの話はここまでにしてくれ!問題は茨木さんだ!」

 そうするか・・・何か幻想郷じゃなくて、FGOの方の彼女の結果な気がするんだけど。

 「どっちも茨木童子だしな」

 だからってやり直しはできないし・・・お前の方もそっちの彼女の結果にしか見えないし。

 「・・・やめるか?彼女の相性結果は?」

 ああ、もう読者様に丸投げしよう!マジでどうしようもないからな!

 「というわけで、すまない読者様・・・また、丸投げすることになってしまって」

 という結果で終わるとして、次は紅魔館のそれぞれの主に仕えているこちらの二人!

 

 紅美鈴は横島を

  親・11 神・16 仏・9

 横島は紅美鈴を

  悪・23 信・6 麗・7

 小悪魔は横島を

  H・5 優・24 倒・7

 横島は小悪魔を

  愛・13 愚・16 H・6 頼・1

 

 おおおおお!藍さんの時以来、久しぶりにHを見たぞ!

 「先に美鈴さんの方の結果を言わんかい!まあ、俺も小悪魔ちゃんの方が気になるのは事実だけど!」

 いや、これは小悪魔は私を押し倒して・・・私を優しく脱がせて・・・私を夢中にするくらいHして。という事で間違いない!そして、お前は愛情と欲望(愚)を持ってそのHに答える。これだろ!そもそも、小悪魔ってサキュバスって設定もあることだし・・・。

 「あ、あがががががが」

 よかったな!それに美鈴の方も、Hはないけどかなりいい関係を持っているじゃないか。どうせお前の悪は彼女のおっぱいを見て揉みまくりたい!顔を埋めたい!の邪悪な欲望の悪だろうし。

 「う、うぐぐぐぐ!美鈴さんの乳にそれをしたいと思った事は一日十回以上あった!」

 安心しろ。親に神に仏・・・これは門番中に居眠りしてお仕置きをする咲夜を抑えられる横島を崇めているといってもいいかもしれん!だから、あなたの体に邪気があります!俺がそれを取り除いてあげますので服を脱いで裸になって横になって目を閉じて、後は私に全部任せてください。後、神の愛を多く受けられるためにこの(睡眠)薬を飲んでくださいと言ってお前が彼女の上に乗って

 「それって、アニメやドラマだけじゃなくリアルでもある悪の宗教団体の幹部が女を抱く為の嘘じゃないか!俺は正々堂々抱くからそんなことしない!」

 おお! 正々堂々抱く宣言!美鈴にこのことを報告に!

 「っは!言質を取るためにあんなこと言ったのか!」

 安心しろ、ちゃんと、全部終わったら「美鈴。俺の人生半分やるから、お前の全てを俺にくれ」と言っていたと伝えに行くから!

 「それ、どっかのエドワード・エルリックのプロポーズじゃねえか!しかも、お前の人生を半分くれが全部になっているじゃねえか!」

 そっちの方が美鈴も嬉しいと思うからな。小悪魔も含めてハーレム話をR18で書くのも悪くないな・・・次は共通点が余りない余ったこの二人!

 

 鈴仙優曇華イナバは横島を

  親・5 友・17 優・14

 横島は鈴仙優曇華イナバを

  死・18 知・9 頼・9

 永江衣玖は横島を

  知・10 嫌・21 優・5

 横島は永江衣玖を

  知・26 物・5 無・5

 

 鈴仙のこれは友達への思いと見てもいい結果だな。多分、今のところはこれでいっていざとなったら狂気で自分を襲わせるってところかな?

 「だったら狂があるはずだろ?無いじゃないか、それにあの子がそれを企むなんて」

 優がその考えじゃないのか?いつでもお前を狂気にして性欲の虜になって、自分を襲わせることもできるのにそれをしない優しさ。

 「狂=優なんて考えは嫌だあああああ!」

 それよりまた一致がでたぞ。衣玖への思考が今度は風見さんと同じだぞ?・・・しかも、嫌・優の1違いで彼女のお前への思考も風見さんとほぼ一致している。つまり、お前は空気を読めということかな?

 「空気を読めって・・・彼女の前ではナンパしないようにしろ。という事か?」

 いや、むしろ皆の前で自分をナンパしてその後キスなりなんなりしろという事だろ?(早い話、自分だけを見ているというのを、見せつけろということだな)

 「み、皆の前でナンパなんぞ・・・やりまくっているわ!」

 ・・・・・・だめだこいつ。時間かけてでも何とかしないと。

 「それはどういうことだ!」

 (原作でもかなりの確率で空気なんぞ読んでなかったからな・・・もう手遅れか)お前が自分で見つけろ!答えなんぞ教えるか!・・・次でいよいよ最後だぞ!最後の二人は、煩悩全開な巨乳の谷間を見せるこの二人だ!

 

 小野塚小町は横島を

  怖・10 友・7 狂・10

  仏・1 無・8

 横島は小野塚小町を

  物・9 助・16 倒・11

 星熊勇儀は横島を

  悪・17 楽・2 邪・17

 横島は星熊勇儀を

  好・16 仏・14 優・6

 

 ぶしゃああああ!・・・あれ?おい!どうした!胸の谷間で鼻血を出す約束はどうした!

 「(ぴくぴくぴく)」

 既に重体だったか・・・何しろ、俺もこの二人の胸の谷間に顔を埋めたいしな。さて、横島がどうしようもないみたいだから、最後は俺一人で考察するか。

 先ず小町は、怖・狂が同じ数字で横島は助が一番多いな。助じゃなくHだったら煩悩全開・・・あ!そうか!エロい奴は助平とも読む!だから、煩悩が溜まって苦しいからその巨乳で俺を発散して助けてくれ!という意味か!倒が煩悩で押し倒したい上に、物がその鎌でエロいことしてやるぞげっへっへ!で間違いないな!小町の方は怖・狂が同数だからこの煩悩の底知れなさに怖いのか、むしろ狂って三途の川の底に落ちるがの如く堕ちてやろうかと考えているってところかな?

 次に星熊だけど、これはわかりやすいな!弾幕はパワーだぜ!の魔理沙と似た考えで、パワーは快楽だぜ!というところだな。悪い行動をする横島を力づくで自分のやりたいように快楽の道に引きずり落とす・・・うん!それだな!横島はそんな彼女の行動に、仏になって行動していく内に彼女の楽しませ方が好きになるけど何でも力づくはダメだから、優しく諫めていく内に・・・星熊は身を委ねるってところかな?

 

 

 

 

 

 

 

 というわけで、作者なりの考察で彼女らと横島の相性診断でした!もし、それは違う!それはこっちの考察だろ!と思う読者の方もいるでしょう・・・しかも、時々何故か作者への感情になってしまった考察もありましたが・・・これらの結果で皆さんなりの結論を出していただければ幸いです!では、これにて東方ヒロイン編の頭の中は終わりになります!読者の皆さま、ここまでありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 以上!これで

 「待てやこら!」

 お、横島意識戻ったのか、どうした?争奪戦に出たヒロインはこれで全部だろ?

 「あと一人、いるだろ?」

 あと一人?妖夢ちゃんか?いや、彼女はお前じゃなくて森近だから・・・う~~ん、思いつかないが?

 「ふふふ、出てきていいぞ!」

 「うふふふ♥忘れられたのなら、思い出してあげるわ・・・私の愛を」

 ぎゃああああああ!これは恐怖で忘れてたあああああ!

 

 

 八意永琳はミスター(作者)を

  頼・27 愛・9

 ミスター(作者)は八意永琳を

  物・12 嫌・22 疲・2

 

 

 ま、マジで愛が入っていたあああああ!

 「以上で終わりだ。え?作者はどうした?ああ、永琳さんがずっと愛しあえてなかったから滅茶苦茶とんでもない目に合っているんじゃないか?でも、仕方ないよな?」

 「ミスター・・・早く子供(クローン)を作りましょう♥」

 だったら、せめてメスを持たないで!媚薬を飲ませないで!拘束しないで!股間をいじらないで!服を脱いでその裸を俺に見せて!ハイライトオフした目で俺をじっと見ないで!←媚薬がもう効いたのか、一つ本音が出てる!

 診断関係全無視で、俺を口では言い表せないことをする気なんだろ!あああ(その後もいろいろ言うが、別に聞かなくてもいい事ばかりなので、省略!)!!

 

 

 「というわけでこれで本当に終わりです!読者の皆さま、今度こそ最後まで読んでいただきありがとうございました!」

 

 

 そんな挨拶する暇あったら助けやがれええええええ!←その後、作者の行方を知る横島は記憶から彼の存在を抹消するために『忘』の文珠を自分に使った・・・だが、これをしたことでこの診断結果も全部忘れてしまったため、その後の彼の彼女等への接し方は結局何一つ変わらなかった。

 




 どうでした?今回の診断結果は?他のヒロインと横島の相性も見たい方は、ご自身で確認して楽しんでください。

 これからしばらくは水着サーヴァント編に力を入れようと思いますが・・・もう一つFGOヒロインでこれとは別にやりたいと思っていることもあるので、それも交えながら書いていきます。



 暑さがまだまだ続きます。皆さん、頑張っていきましょう!


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このサーヴァントへの一言は何かな?セイバー編(FGO)

 FGO思いつき第二弾!一言シリーズ!開幕!本当~~にどんどん付き合ったらシリーズの本来の目的から離れた内容になっていくことにネタが思いつかないふがいなさを感じています。でも、やはり横島ならどんな一言を言うか気になったので出しました!


 次回はちゃんとヒロインとの話を書きますのでご勘弁クダサイ!


 どうも!作者DIE!

 「お前、死ぬのか?」

 おおおい!横島そこは「だい」で「DIE」じゃない!とつっこむところだろ!

 「あのな!そんなツッコミで読者様が楽しめるわけないだろ!」

 う、確かにその通りだ。

 「それで、今回はどんな考えなしを思いついたんだ?」

 考えなしなんて言うな!その通りだけど・・・原作のFGOを見て思ったけど(←やってではない)、いろんなサーヴァントが特定のサーヴァントへの一言があるじゃないか。例えば、横島(お前)が他のサーヴァントに一言言う事になったらどうなるか気になったから出してみたぞ!

 「お前って、どうして行き当たりばったりなんだ?」

 ヒロインをFGO女性水着サーヴァントだけに絞っていたら、他のサーヴァントだったらどうなんだ?という読者様だっているだろう?それに、女性のサンタ・ハロウィンサーヴァントに露出強サーヴァント等等。←狂ではなく強は間違いではない!

 「早くやれ!やらんか!」

 おうよ!じゃあ、早速始めるぞ・・・あ、今回は男のサーヴァントも出すから。

 「男なんて、いらねえだろ!」

 そんな叫びを聞いたところで、早速行くぞ!今回はセイバークラスのサーヴァント達だ!!

 

 

 アルトリア・ペンドラゴンへの一言

「アーサー伝説?アーサー王は実は女?そんなことはどうでもいい!美女なら大歓迎!と言うか、あなたが女ならあなたの部下も女だよね!女に決まっているよね!よし!彼女達には今度会うことにして(もう決めつけている横島)・・・女王様との禁断の愛にぼかああああれ?胸が残ねぎゃああああ!」←エクスカリバーを食らった横島。

 

 アルトリア・ペンドラゴン(オルタ)への一言

「ご、ごほ・・・何て宇宙な胃袋をしているんだ。もきゅもきゅとリスの如く頬張っているのに、ハンバーガーをまだ詰め込められるなんて。ま、負けん。負けられ(ぎゅるるるる)るぐうううう!ご、ごめん、ちょっとトイレえええええ!」←辛うじて間に合ったけど、敗北した横島。

 漆黒の騎士王ver新宿1999バージョン

「おおお!鎧を脱いだエロそうなドレス姿もよかったが、こっちの身軽で軽快な姿もまた露出があって見ごたえあるぞ!さあ、もっとシャツをまくりあげてくれ!胸に膨らみが足りないのは残念だけど、ちいさ!」←これ以上はエクスカリバー・モルガンを食らって吹っ飛ばされてしまったため、言えなかった横島。

 

 アルトリア・ペンドラゴン(リリィ)への一言

「ま、まぶしいいいい!純粋で、まっすぐで、明るくて、ひたすら一生懸命・・・俺や美神さんとは真逆すぎて、ぎゃああああ、後光が目にイイイイイ!」←目を抑えて心が苦しむ横島。

 

 ネロ・クラウディスへの一言

「おおお!乳がでかいし、尻もええ!しかも、美神さんレベルに自分を飾っている!これはとても素晴らしいスタイルだ!早速ナンパ・・・(数分後)な、な、何であれだけのええ乳尻太ももを持っておるのに、美少年・美少女が大好物なバイな性格なんだあああああ!」←泣き崩れる横島

 オリンピアの体操服バージョン

「た、た、体操服!!しかも、真っ赤なブルマを穿いていて、「ねろ」と書かれたネーム入りのシャツだとおおお!!もはやエロ過ぎて、し、しししし、しんぼたまあああんん!ねえええろおおおおちゃああああんんん!!」←鼻血を吹き出しながら彼女に向かって走っていった横島

 ヴィナスのシルクバージョン

「・・・ま、まぶしすぎる。だ、ダメだ!普段からパーティドレスなネロちゃんが、こっちのシルクなドレス姿はいつも以上に美しく見えるううう!あああ、見んといてええええ!その姿でエロい事を考えた俺を真っ直ぐな目で見ないでくれええええ!」←砂煙を上げながら逃げる横島

 覇嵐蛮嬢ラプソディアバージョン

「ヒューヒュー!ね~ろ~ちゃああああん!ドレス姿もええが、こっちのアイドルの姿もいいぞ~~!サインくれええええ!パンティ見せてくれえええ!ついでにアイドルの君と俺の大きな愛を今夜育ぎゃああああ!」←台の上に登ろうとしたが、吹っ飛ばされた横島。

 

 先ずはこんなものでどうだ?

 「あれ?ネロちゃんはイベントものも含めて四つあるぞ?」

 ああ、調べたらクラスはそのままで別衣装バージョンのセリフも出てきたから、そっちの一言も入れてみたんだが・・・どうだ?

 「まだ四人分(三人は同一人物)でこれだぞ?全クラス分なんて、今年中に確実に終わらないだろ?ましてや、男の分もやるんだろ?」

 一言くらいなら、付き合ったらシリーズの話を書くより楽だし!それに、アルトリアとネロが有名過ぎたから多かっただけだし!他は大丈夫だろうし!

 「それが本音か・・・まあ、お前がその気ならいいさ」

 次行くぞ!

 

 ジークフリードへの一言

「へ~、あいつと同じ名前だなお前・・・その人はえ?どんな奴だったかって?お前みたいに生真面目なやつだけど、いざ戦いになるとかなり好戦的だったな・・・お前、帽子かぶると豹変するか?いやいや、確認なだけだ。あいつは帽子一つで人格も変わったからな」←イケメンだが腰が低いのと懐かしい名前を聞いたため、その事に突っ込めなかった。

 スーパークールビズバージョン

「普段は悔しいくらいのイケメンだけど、真面目だしクソ西条みたいに全然自慢しないから呪う気になれないんだよな。しかも、メガネかけたらイケメン度と同時にはっちゃけ度も上がってないか?何だよ、メガネキラーンって?」←呆れ半分楽しみ半分で見る横島・・・後日、シグルドにも同じセリフを言ったのは別の話。

 

 カエサルへの一言

「これでナンパ勝負は三十戦全敗・・・お前が俺を笑える立場か!くっそおおお!内臓脂肪がたんまりな腹を持つこいつとナンパ勝負が同率なんて、末代までの恥じゃねえか!今に・・・あれ?あいつ、どこへ(クレオパトラに連れていかれたのを見た)嫌だああああ!負けなんて認めたくねえええええ!」←負けたと思って、更にナンパをしに行って全敗記録更新した横島。

 

 アルテラへの一言

「何か出会ったばかりのルシオラに似てるな。警戒して、心を見せないけど、好きなものを持っているあの頃のあいつに。そのルシオラって誰?・・・元彼女と言ったところだな。もう会う事はないけど・・・おいおい、そんな悲しそうな顔するなって。え?機械のような私にそんな感情はない?はは、今に分かるさ・・・君はもういろんな感情を持っていることに」←そう言って彼女の頭を撫でる横島。顔を見せないように照れたのは気のせいかな?

 掌の星屑バージョン

「その衣装、とても似合っているぞ。さあ、踊ってみせ・・・いや、俺と一緒に踊ってくれないか?ルシオラとは一度も踊ったことがなかったからな。え?踊り方を知らない?・・・あ、俺も知らないんだった。これじゃあダンスが出来ないじゃないかああああ!」←叫ぶ横島を見て笑みを浮かべるアルテラ。

 

 ジル・ド・レェへの一言

「だああああ!ジャンヌちゃんにナンパしただけで斬りかかるな!つうか、宝具はやり過ぎだろ!おまけに狂化までしやがって!ちょっとスカートの中をあわよくば覗こうとし(どごーん)うべりゃああああ!」←絶好の一撃受けてお空に飛んでいく横島。

 

 ははは、横島。カエサルに負けたな。

 「ふざけるな!マジで悔しかったぞ!」

 アルテラはルシオラを連想したようだったけどさ、どうだった?

 「いい女だよ。アルテラは」

 そうだな。語りたくないことだってあるよな・・・次行くか。

 

 シュバリエ・デオンへの一言

「おお!デオンちゃん!俺とデートしないか・・・っは!し、しまった!ついナンパしちまったあああ!ううう、どうしてデオンちゃんはこんなに可愛いのに性別不明何だああああ!男にも女にもなれる設定なんぞ無くして、完全に女になってくれえええ!一層の事、第3の性別・デオンでいけば・・・いがんいがんいがああああん!」←マジ泣きしながら床に頭を打ち付ける横島。ちゃんづけしている辺り、もう第3の性別扱いしているのが分かる。

 

 沖田総司への一言

「あれ?アルトリアちゃん和風バージョン?沖田総司なの?女の子?う~~ん、何だろう。同姓同名の危ない性格をした男にあった気がする。血を吐くと人を斬りたくて誰彼構わず追いかけ(ここで血を吐く沖田)・・・だ、大丈夫?え、えっと、これは、だ、誰かを呼ぼうと思って!」←沖田が血を吐いた瞬間、遠くの角まで逃げた横島

 

 フェルグス・マック・ロイへの一言

「ええい!見苦しいわ!!上半身裸は女だから成り立つことであって(女でも成り立たんぞ!)、てめえみたいな女をところかまわずナンパしたり、酒を飲んだら取り返しのつかないくらい迷惑かけたり、最低にもほどがあるぞ!(ナンパの部分はお前もだろ!)・・・待て、俺が美女を見つけたような目は何だ?お前おいしそうだから、ヤラないか?待てやおい!!何、阿部鬼みたいなことを言ってやがる!酔っぱら(じりじり来るフェルグス)い、い、嫌じゃあああ!掘られたくない!」←命と貞操をかけて逃げる横島を追いかけるフェルグス。

 

 モードレッドへの一言

「おおおお!何と兜をかぶっている時は分からなかったが、とてもかわいいじゃないか!胸が残念だけどその露出で帳消しだ!・・・あれ?殴ってこない?え、胸は戦いに邪魔だからないほうがいい?何か拍子抜けな反応・・・ねえ、どうしてアルトリアさんばかり見ているの?え、えええええ!乳!じゃなくて父!!」←二人を見比べまくって、胸を見て納得した横島を見てエクスカリバーをくらわしたアルトリア。

 トゥリファスの記憶バージョン

「・・・ぶしゃあああああ!!み、み、見事な着こなし!モードレッドちゃん!できる事ならその格好で俺とデートに・・・え?金を全部出してくれるならいいって!おおよ!その格好の君を見続けられるなら大金なんぞ簡単に集めてくるから待ってくれ!」←ギルガメッシュのところから宝具を何個か盗んで、売りさばこうとしたのがばれて結局デートはできなかった横島

 

 どうだ?ここまでやったけど・・・デオンが衝撃的だよな。一応、メイド服バージョンがサーヴァントとしてのカードがないから、一声が出せなかったんだよ。←多すぎるから調べてないけど、礼装のカードであったかも?

 「ぬあああ!谷間が見えるうう!!」

 俺もその部分の動画を見たけど・・・本当にあるように見えるよな?第三の性別効果なのか?・・・ところで、話は変わるがフェルグスはどうなったんだ?

 「聞くな!文珠で裸のねーちゃんだらけの『幻』を見せて逃げ切ったわ!」

 ・・・ああ、あっちでカエサルに抱き着いてキスをしていたのはその為か。

 「がははは!クレオパトラさんを独り占めする罰当たりじゃ!」

 カエサルも気の毒に・・・お前が罰当たりだ!

 

 ネロ・クラウディス(プライド)への一言

「誰だ!誰だ!誰だ~~!花嫁姿のネロちゃんだ!か~の~じょの、あ、いては~~・・・ああもう!ちっとは夢くらい見させてくれてもいいじゃないか!うぐぐぐぐ、うらやまじくなんが、ね~~もんね~~!!」←マスター・藤丸の腕に抱き着くネロを見て号泣の横島。

 

 両義式(剣)への一言

「いや~~、和服美女に会えるとは!総司ちゃんとは別の華やかさを持っていて、まるで桜を思い浮かべるかのような鮮やかさで桜セイバーと言うにふさわしい!・・・え?それは沖田のこと?いやいやいや、俺からすればあなたこそ桜に相応しい!ここで一つ、手を加えたら更なる華やかさが・・・な、何故にそれがバニー耳なのですかああああ!」←バニー耳と和服の組み合わせが異色過ぎるのと、エロ要素がない為ただのツッコミとなった横島。

 

 ラーマへの一言

「愛妻家か~~。奥さんがどんな人か知りたい・・・いやいや!口説く気なんかないって!そりゃ綺麗ならナンパくらいは・・・ちょ、ちょっと待て!シータは渡さないって、ナンパ程度で奪うと考えなぐべぼへぎゃあああああ!」←宝具をぶっ放されて、ぶっ飛ばされた横島。

 

 ランスロット(剣)への一言

「ぐぬぬぬ、イケメン・・・え?コイバナ?お前は俺の今までの失恋の歴史を笑う気・・・ちょっと待て。恋で裏切って仲間を分裂した?・・・っち!呪うのは見逃してやるよ。どうしてそんな辛い顔をするのかって?お前と同じことをした女と恋したからだよ」←恋で仲間を分裂でルシオラを思い浮かべて、辛そうに訳を話す横島。

 

 お前らしくないな。せっかく式さんのバニー姿を見れたというのに。

 「服がエロいバニースーツもでなきゃ意味ないだろ!」

 ・・・お前らしかったか。それで、ラーマのお仕置きをどうだった?

 「死ぬかと思ったわ!」

 ははは、それで死なないのもお前らしいな・・・よし、次行くか。

 

 ガウェインへの一言

「イケメ~~~ン!ぬおおおお・・・う、ううう、心までイケメンじゃ呪えんじゃないか!」←とぼとぼ立ち去る横島を見て、疑問そうにするガウェイン。

 

 ベディヴィエールへの一言

「ランスロットもガウェインもお前も、アルトリアちゃんの部下だったのか。え?他にもいる?ああ、いい。言わなくて。どうせ男なんだろ?は~~、たまには美女のお前らが出てくれないかな~。どっかのレイシフト先にでもいれば速攻でナンパしたんだけど・・・え?右腕を見て何とも思わないのか?べっつに~~、そんなのどうでもいいし」←横島なりの優しさを知って、感心したベディヴィエール。

 シルバーバトラーバージョン

「ここに美神さんがいなくて本当によかった。絶対に勧誘して引き入れて俺をクビにして会えなくなっていたかも・・・え?自分が浮いているのではないか?ああ、思いっきり浮いてるぞ!」←似合いすぎて!イケメンすぎて!羨ましすぎて!を言わない横島である。

 

 エリザベート・バートリー(ブレイブ)への一言

「え?見にきなさいって、何を?え?その格好でアイドル?ただのコスプレ好きじゃなくて?つうか、アイドルならもっとボンキュボンじゃなきゃおかしいだろ!君のそれじゃあただの背伸びする女(ごおおおおお)ぎゃああああああ!あっつうううううう!!・・・あ~~死ぬかと思った」←宝具で焼かれた横島。

 

 宮本武蔵への一言

「おおおおお!な、何と!宮本武蔵って美女だったのか!いよっしゃああああ!武蔵ちゃん!俺とデートしませんかああああ!・・・え?何?うどん勝負で買ったら?おおよ!大食いには自信あるぜ!見事勝手武蔵ちゃんとの初夜をゲットだぜええええ!(数分後)ごふお。も、もう、だ、め」←百杯目でダウンの横島をしり目に美少年(美少女)を見つけて涎を飲みながら近寄る武蔵。

 

 宮本武蔵もそっち方面な性癖を持っていたんだな!調べて初めて知った!てっきり、自分より強い人に大胆になると思っていた!

 「セイバーってアルトリアちゃんの関係者が多いな」

 ま、時代が時代で剣をメインで戦うから、どうしても偏っちゃうだろ。それにしても、女戦士姿のエリザベートってやはりコスプレにしか見えないよな。

 「本人は至って真剣らしいが」

 温かい目で見守ってやろうぜ。じゃ、次行くか!

 

 アーサー・ペンドラゴンへの一言

「イケメンなんぞに興味はねえ!どこかへ(す)もぐもぐもぐもぐ!お代わりじゃ!このグラタン滅茶苦茶うまいぞ!もぐもぐあっちゃあああ!」←門前払いしようとしたが、出されたグラタンを食べて一気に態度を変えた横島。

 ホワイトローズバージョン

「・・・今度こそイケメンなんぞに興味はねえ!どこかへ消えやがれえええ!ううう、どうしてこうもイケメンなんだよ!!」←こう言いながら自分で逃げる横島である。

 

 鈴鹿御前への一言

「いや~~、まさか女子高生剣士をリアルで見るとは思わなかった!しかも、何故に猫耳付き!え?猫耳じゃない狐耳?どっちでもいいさ!俺とデートしませんかあああ!(ひゅうううう)・・・ぶしゃああああああ!!が、が、がががrがねrぎjぱいjgぱh;!!」←ナンパしようとしたが、風が吹いて鈴鹿御前のスカートがめくれて、その内部を見て言語障害を起こしながら鼻血を噴射(だ)した・・・そう、本来あるべきあの下着がない状態のあの内部を。

 

 フランケンシュタイン(水着)への一言

「・・・・・・可愛い(←純粋に思った)。ま、まずい。何だこの守ってあげたいほんわかする気持ちは!そ、そうか!これが娘を守りたいパパの気持ちか!フランちゃ~~~ん!!俺が君のパパになってあげるから・・・あのやろおおおおお!!ボロボロにしてやるうううう!!」←フランが新宿のアーチャーをパパと呼ぶのを見て、怒りに燃えて変態(パパ)を呪う横島。

 

 柳生但馬守宗矩への一言

「イケメンじゃない侍だ!うんうん、やっぱりこうじゃなきゃな!」←イケメンじゃないことにホッとしながらも、話をすると長くなると直感的に感じて挨拶程度で終わらす横島。

 

 フランちゃんにはパパな気持ちが芽生えるのはわかるぞ!・・・何か、東方のあっちの妹の呼び方と同じだから勘違いしそうだな。アッチもパパな気持ちに芽生えそうだが。

 「うんうん、東方とFGOどっちもやっている読者に聞いてみたいな。フランちゃんと聞いてどっちが先に頭の中に思い浮かべるのか」

 東方の方だろうな・・・何しろ、彼女の存在を知らなかった当時の自分(作者)は、東方のフランがFGOにも出たのか!とガチで思ったことあったぞ。

 「あっちの子にもパパと呼ばれるのは悪くない気が」←495歳にパパと呼ばれるか。

 そっちの気持ちもよくわかるぞ!ところで。鈴鹿御前ちゃんのスカートの中はどうだった!穿いてないって話だが!それを詳しく

 「・・・・・・」

 おいこら!静かに鼻血を出しまくって気絶するな!さっさと説明・・・っは!読者様からさっさと次行けという視線を感じる!は、はい!次行きますううう!

 

 シグルドへの一言

「仮面の中はイケメンと思ったけど、何か好青年な感じなんだな。え?ブリュンヒルデさんと恋仲だと!許すマジ!呪って・・・え、呪いでブリュンヒルデさんが自分を殺しに来る?愛すれば愛するほど殺意を持って殺しに来る?お前それを分かっていて」←何も言えなくなり、文珠『治』を渡す横島

 我が愛との思い出バージョン

「愛する人からのプレゼントか・・・俺は一回も送れなかったな。ああ、俺にも最愛の人がいたんだけどよ。結局プレゼントを一つもしないで消えちまって・・・え?その想いこそが最高のプレゼントとなったはずだって?全く、殺意(愛)をいつも貰っているお前がいうと説得力あり過ぎるだろうが。ははは、ありがとな」←珍しくイケメンに礼を言う横島

 

 メイヴ(水着)への一言

「み、み、水着姿のメイヴさん!しかも、水着の種類もピンクに黒に白と多種多様!ししし、辛抱たまらん!みっかみさああああん!え?美神って誰?ああ、メイヴさん以上の女王様だ!あの人の水着を見たら一瞬で飛びつく自信がある!・・・私は一瞬ではないって?その人より劣っている?いやいやいや待って待って、剣を振り上げないでええええ!」←自分以上の女王様の存在に怒りを燃やすメイヴに斬りかかられる横島。

 

 ディルムッド・オディナ(剣)への一言

「ちょっと待て!何で剣を抜いてこっちに来る!光り輝く剣を抜けって?もしかして霊波刀の事を言っているのか!つうか、そっち二本だろ!卑怯だぞ!待て待て待て!やると言ってないのにどうして襲い掛かって、いやああああ!ゴキブリのように逃げるううううう!」←その後、案の定蜂のように刺してしまった為、とことん追いかけられた横島。

 

 蘭陵王への一言

「仮面の中は・・・や、やっべえええええ!見惚れちまったああああ!ま、まさか、性別デオンはデオンちゃんだけじゃなかったのか!まずいまずいまずい、女だったら確実にナンパしてた。もし文珠で女にしてたら(がんがんがんがん)」←女になった胸のある蘭陵王を妄想して地面に頭を叩きつける横島。

 辨天衣バージョン

「た、頼む・・・俺を見ないでくれ。ぐぬぬぬ、お前にとびかかりたいくらいの煩悩が出そうで怖いんだ。キョトンとした顔で俺を見ないでくれええええ!お前から愛情なんて言葉を聞くと誤解しそうなんだああああ!」←ひたすらに逃げるしかない横島であった。

 

 いや~~、今回はとってもお前らしいセリフが聞けて満足だ。それにしても、シグルドに礼を言うとは思わなかったぞ。

 「ふん、俺もイケメンがあいつくらいに立派なら仲良くなれるさ」

 確かにピートはイケメンでも神父になろうという立派な夢を持っていたし、序盤以外は妬もうとしなかったよな。

 「それより・・・やはりメイヴさんの水着だ!とっても眼福だったぞ!」

 もし蘭陵王がそれを着ていたらどうだ?

 「・・・言うなああああ!」

 あ、鼻血・・・女の蘭陵王が着たのを妄想したな。さて、次に行くか。←作者も妄想して似合うと思った・・・女体化希望!

 

 紅閻魔への一言

「ああ、可愛いな~~。癒されるな~~。語尾に「でち」と言う当たり、本当に子供なんだ・・・え?ちょっと待って!その見た目は子供でしょ!ああああ、何かとんでもないプレッシャーを感じる!閻魔亭で鍛え直すって、まさか地獄の閻魔に連れて行く気!や、やめてええええ!!」←横島の襟首をつかんで引きずる紅閻魔。ヘルズキッチンのお三方も同じ目に遭ったのでしょうね。

 

 ラクシュミー・バーイーへの一言

「あ、何もないところで転んだ。ちょ、大丈(つる)ごへら!い、一体何がどうして、突然階段から落ちる(ばっしゃあああ)ぬげら!・・・うう、ラクシュミーさん!ご無事ですか王妃様!あああ!俺は何も見てなあああい!」←水をかぶった彼女の透けた服の胸を見て逃げる横島。

 

 イアソンへの一言

「この野郎!ヘラクラスはともかく、アタランテちゃんやメディアさんを顎で使って挙句には見下すだと!ふざけんなあああ!おら!(文珠『操』を使う)がはははは!俺がいつも美神さんの乳に負けて盾にされた最前線!行ってこい、往ってこい!逝ってこ~~~い!!」←大笑いする横島。

 

 葛飾北斎(水着)への一言

「おおおおお!何と素晴らしい美少女の水着!北斎ちゃん!グッジョブ!しかも、乳尻太ももが未だに成長途上中じゃ~~ないか!どれどれ、以前(妄想で)揉んだ時よりどれくらい大きくなったから是非揉ませてくれ!大丈夫ちょっとだけだから!先っちょだけだから(ぶしゃああああ)のぎゃあああ!目が、目があああああ!」←ぐへへな顔で近づく横島にとと様(蛸)が墨をぶっかけた。

 

 今回は中々見ごたえのある四人だったな。ラクシュミーさんと北斎ちゃんはとても眼福だったな。北斎ちゃんに至っては最後お前をムスカってくれたし!

 「・・・ぜ~~ぜ~~」

 あれ?どうしたんだ?

 「べ、紅閻魔ちゃんからやっと逃げてきたんだよ!文珠でイアソンを操ってぶつけてな!」

 ある意味の最前線に本当にぶつけてきやがったな・・・ところであの三人も裸足で逃げるほどの扱きはどうだった?

 「お前、地獄に逝ったら絶対にやらせてやるからな!」

 それより、北斎ちゃんの水着はどうだった?結構涎ものだったと思う・・・あ、鼻を抑えてる。どうやら十分に欲望を刺激するみたいだから、彼女はセイバーサーヴァントの水着シリーズのヒロインの一人決定だな。では、次は・・・あ。

 

 アストルフォ(サンタ)への一言

「やめてくれえええ!抱き着かないでくれ!上目遣いにならないでくれ!あああ、押し倒してしまいたい!へそ出しにエプロンでうさ耳で積極的なんてええええ!俺に食べられたいとしか思えない衣装(霊基)三昧だろおおがああああ!(がんがんがんがん!)」←アストルフォに抱き着かれながら、壁に頭を叩きつけまくっている横島

 

 ディオスクロイへの一言

「何だこの二人のやり取り・・・兄が妹を溺愛して、妹が兄を持ち上げる。どっかの司波兄妹の如くのブラコンシスコンぶりじゃないか。でも・・・やはりポルクスちゃんが可愛いからナンパしてこよう!ねえねえ、ポルクスちゃん!お、ぎゃああああ!何だ!どわああああ!せめて、最後まで言わせろおおお!」←横島がポルクスにナンパしようとした瞬間、カストロが親の仇かと思うくらいの形相で殺しに来た。

 

 巴御前(水着)への一言

「巴御前ちゃん!一緒にプールで泳いで、性春(誤字ではない)を楽し・・・え?角が出て気にならないか?ははは!俺は美人、乳尻太もも、可愛い!これさえそろっていれば、そんなのどうでもいい!俺にとって大事なのは、それらを全部持った君という絶世の美女・・・ねえ、せめてゲーム機から目を離せなくても、耳だけはこっちを聞いてくれえええ!」←どうでもいい!あたりからゲームに夢中で自分に向かないことに悲しむ横島。

 

 斎藤一への一言

「ふざけるな!何で沖田ちゃんみたいに女じゃないんだ!あの暴走野郎(土方)は諦めたから、せめてこっちの分隊長な方では全員女を願っていたのに!てめえ、この俺の悲しみをどうしてくれ・・・え?一緒に女をナンパして楽しもう?ははは!お前とは気が合いそうだ!よっしゃ早速行こうぜ!」←全敗して悲しむ横島だが、斎藤の方は楽しければよかったのか笑顔だった。

 

 性別デオン再びだな。アストルフォの「プレゼントは、ぼ、く、だよ♥」と言われたら

 「やめろおおお!裸になる姿を妄想しちまうううう!」

 つうか、知ってるか?ディオスクロイの妹と名乗っているカストロはリアルの伝承では男だぞ。このゲームで女体化したんだ。つまり、性別デオンは彼女にも当てはまるってことだ!←星座の双子座になった二人で、伝承の中でも不死身の兄は死んでしまった弟とずっと一緒にいたいから星座になったらしい。

 「ふん!性格も女ならもーまんたいじゃ!」

 無問題がひらがなになっている時点で、結構動揺してるのが分かるな。それにしても、斎藤一はやはりあっちの漫画のイメージが強いのか、そば好きなのはリアルの歴史でもそうだったらしいから理解できるけど遊び好きは納得できないな。あっちの斎藤一は仕事一筋の通り魔的な顔の警官だからな。←でも、結婚してるのが一番納得いかない!

 「・・・え?警官?あいつが?」

 服で気づかな・・・コートを羽織ったサラリーマンなスーツを着たあいつじゃ気づけないか。現段階で分かっているセイバーサーヴァントも次で終わりです!

 

 渡辺綱への一言

「あ~~、その~~、何というか・・・お前さ、斬る以外に少しくらい趣味を見つけれよ。例えば、頼光さんの盗撮とか盗聴とか、後は薄着な女性達の盗撮や盗聴とか・・・え?犯罪しかやってない?何を言う、気配を悟られないようにする訓練をさせているだけだ!さあ、早速鈴鹿御前ちゃんの着替えを盗撮しに行くぞ!」←横島らしい理由で仲間にしようとしている・・・数分後にばれて渡辺は騙されたことで見逃されたが横島は袋叩きにされた。

 

 伊吹童子への一言

「ななな、何と伊吹童子ちゃんがこんなに魅惑的な姿に!しかもノースリーブの縦セタだと!これはもう飛びかかるしかない!・・・・・・うう、大出費だよ。拒絶されなかったのはよかったけど、どんどん酒を要求してきてちょっと渋ると死ぬかと思った攻撃を何十発も食らうし・・・でも!あの魅惑的なスタイルを見られるならやすいものだ!と言うわけで・・・伊吹童子さああああん!あなたの裸を見せてくれええ!」←その何十発の攻撃を受けてもギャグ体質で元通りになるため、それが気に入った伊吹童子に狙われる対象になったことに気付いてない横島。

 大蛇神の分け御霊バージョン

「あ、あの~~、どうして俺を締め付けるのでしょうか?え?お前を気にいったから?ど、どどど、どうして気にいったのでしょうか?え?どんなにボロボロにしても復活するから?いやいやいや!俺全然美少年じゃないですか!そんな興味ひくようなことを・・・え?魔性の匂いが俺からする?あああ、それはぐむうう」←拘束されて逃げられない横島だが、彼女の乳に顔を挟められて何も言えなくなった。その後、どうなったかは・・・無事だったとだけ言っておこう。

 

 カルナ(サンタ)への一言

「神様仏様カルナ様!どうかどうか!俺に美女ハーレムを!!ぶへらあ!ちょっと待て、何でいきなりごふううう!げへ!がは、のぎぇらああああ!!な、何で、殴ってくるんじゃあああ!はああ!サンタの修行でボクシングをやっているから?おめえの中のサンタはどんなイメージなんだよ!そんなサン」←ここで途切れたのは「スマッシュ→デンプシーロール完成型」を食らったから。

 

 千子村正への一言

「その辺にいる現代人っぽい奴だな。何というか・・・挫折を絶対にしなさそうなタイプだな。へ~~、お前って刀を作る仕事してるんだ。だったら、こういう刀を作ると決めたら絶対に途中で考えを変えないだろ?俺と同じだな!美女の乳尻太ももに飛び込む考えを絶対に変えない・・・へ?刀とそんなのと一緒にするな?悪い悪い!冗談だって」←苦い顔をする村正の肩を叩いて笑う横島。

 

 妖精騎士ガウェインへの一言

「美人だ!巨乳だ!俺よりでかいけど好みだ!バーゲストさああん!俺といろいろなことをしてラブラブになりましょおおおお!(彼女からの攻撃を食らいまくる)ふはははは!あなたのような美女からの攻撃なんぞ痛くない!鎧を脱いででかい乳を揺らすその姿を見れば(煩悩全開で)何度でも蘇える!(バーゲスト、横島を抱き締める!)あれ?どうして俺を抱き締めているの?え?あなたは強い?私の全力を受けても平気なら、番(つがい)になるにふさわしい?早速二人っきりの場所でやろう?料理なら任せて?・・・えええ!この人ってチョロインだったの!待て、待ってくれ!ここは乳のことを言った俺を全殺しする流れでしょ!何で生涯の伴侶を見つけたような目の輝きと笑顔をあああ!ウェイト!うぇいと!WAIT~~!!」←抱き締められたまま、持ち去られていく横島。

 

 一応、セイバーサーヴァントが分かっているのはここまでだ!どうだ?最後の妖精騎士さんは結構チョロインな部分があったらからそれ繋がりにしてみたが。

 「・・・うう、うううう!」

 ガチ泣きしている!おい横島!お前、一体何があった!

 「部屋に着いて早々全力で抱き締められて・・・背骨と肋骨が折れた」

 伊吹童子の時も同じ目に合ったな・・・お前、羨ましいぞ!

 「ふざけるな!惚れ薬を浴びたマリアに全力抱きされて体が上下に真っ二つにされそうになった、あの恐怖が蘇ったわ!」

 それでも乳を存分に感じられて折られたなら本望だろ!ところで、妖精騎士さんとの番の件はどうなったんだ?

 「・・・・・・・・・」

 おい!無言になるな!ちゃんと答えろ!読者様もお前の一言を期待してるんだぞ!

 「一言で言うなら」

 言うなら!

 

 

 

 

 

 「生きてるって、素晴らしい!」←感涙を出して言う横島。

 

 

 

 

 

 全身の骨折で、煩悩より死の恐怖が上だったか・・・とまあ、こんな感じで次をお楽しみに!

 




 どうでした?個人的にはフェルグスが面白かったですね。後は性別不明・・・もとい!性別デオンが結構多いことに驚きました。しかも、他のクラスにもいるでしょうし・・・横島の煩悩が引っ掛かるキャラが多そうで書くのが楽しみです!



 次回は、fgoばかりだったので、ちゃんと元の話に戻します!


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最キョウの対魔忍達と付き合ったら?(対魔忍RPG)

 どうも!FGO続きでしたので、箸休めです!・・・今回のヒロインはご都合主義でお願いします!原作通りなら、確実に恋愛出来ない人達ですので!

 最近、完結した昔の漫画を思い出しますね。最初に思い出したのは結構面白いと感じた「WHO is 風生!」ですね。タイトルが正しいかわからないけど、幼馴染二人の血を一滴飲むとすごい凶暴になるショタ属性満載の普段はおとなしいちっこい高校生が主人公のやつです。


 では、どうぞ!








 横島忠夫は窮地に陥っていた。

 「どうしてこうなった」

 だが、彼だけではない。もう一人、窮地に陥っている人物がいた。

 「何でこうなった」

 対魔忍を育てる五車学園の生徒であり、実力のあるふうま家の現当主の座にいるふうま小太郎だ。目抜きと呼ばれて実力を持たない当主として見られていたが、この五車学園の学園長を務めている井河アサギの計らいで彼を隊長とした独立した隊を持つことになり、今ではかなりの実績を上げたことで有名人となっている。

 この二人が一体どんな窮地に陥っているのか?それは、

 

 

 「「「「次は忠夫(若様)の番ですよ!!」」」」

 「「どうしてこうなったんだあああああ!!」」

 

 

 目の前の正気を失った対魔忍達に追い詰められているのだ。いったいどうしてこうなったか?この二人の窮地を説明するためには、三十分前にさかのぼらないとならない。

 

         

 

 

 この日はちょうど終業式であり、明日から夏休みなので生徒の皆が浮足立つ。

 「なあ、明日からまた皆と会う機会が減るから少し遊ばないか?」

 小太郎のこの一言から始まった。

 「お、いいね。しばらく会えなくなるからな」

 その言葉にまず賛同したのが同級生の上原鹿之助だ。身長が低く雷の忍術を使うが威力が低く、同じ雷の忍術を使う同級生の水城ゆきかぜが学園でも上位に立てるくらいの強さを持っている為、実力を低く見られているが別の戦い方を小太郎に見出してくれたため、そっちで頑張っている。

 だが、彼は童顔で体つきが細めで女の子っぽく着替えとかも小太郎とは一緒にしない等、時々男とは思えない行動もするが・・・この理由に関しては原作をやってもらった方が速い。

 「う~~ん、そうね。今日くらいは羽目を外してもいいかな?」

 ちょっと渋ったが笑顔で頷いたのが相州蛇子だ。彼女は元気で笑顔が似合うJKがぴったりな女の子だが、上半身は彼女のままだが下半身を八本のタコの脚に変えることが出来て、そのままタコの性能をフルに活用できる対魔忍だ。口からは墨を吐いたり、タコの脚を切られても再生でき、周囲の風景の擬態も出来る。←ただ、擬態は裸でないとできないらしい。

 小太郎とは幼馴染だが・・・まあ、この言葉でそれ以上の感情を持っているのは、原作をやってない読者でも気づくだろう。

 「私もいいわ。凜子さんが迎えに来るからそれまではね」

 「何!美女が増えるのか!なら俺も待つぞ!」

 「あんたはナンパが目当てでしょうが・・・」

 「悪いか!」

 横島とこんな会話をしたのがさっき名前を出したゆきかぜである。凜子とは秋山凜子の事だが、この後出すのでその時に紹介しよう。水城ゆきかぜはさっき書いた通りかなりの実力の持ち主だが・・・挑発するとカッとなりやすく、とんでもない威力の雷をぶっ放して凜子や教師に叱られるのは一回や二回ではない。褐色の肌で元気いっぱいな性格だが、この原作の女性キャラはかなりの確率で巨乳だが・・・彼女の胸はつつましやかである。←この後、雷を受けて焦げ焦げになった作者である。

 

 最初は帰りに寄り道しながら遊ぼう。という考えだったが、教室でトランプになった。その理由はさっきのナンパと言う言葉であり・・・横島のナンパはちょっとした迷惑行為になっている為、やっと夏休みになったのに始めから説教は受けたくない・・・早い話横島のせいだ。←ふうまもかなりの確率で厄介ごとに巻き込まれる性質なので、それを回避するためでもある。

 横島とゆきかぜはつまらないと言ったが、小太郎の説明にゆきかぜはすんなり納得した・・・もちろん横島は納得いかなかったが、ゆきかぜの弱い雷撃を食らって諦めた。

 

 この五人で大富豪五回勝負して、一番負けた者がジュース奢りという優しい罰ゲームだった。本来一番負けるであろう横島が一回も負けず、小太郎・鹿之助・蛇子が一回ずつ負けた。

 四回目で小太郎が二回目の負けが決定した時に、

 「ゆきかぜ、迎えに来たぞ」

 秋山凜子がゆきかぜを迎えにやってきたが、一人ではなく教師も一人一緒だった。

 彼女はこの学園の生徒では一番の有名人であり、面倒見がよく弱きを助ける信念と実力もトップクラスの為、助けられた女子が惚れていき・・・今では彼女らが凜子様ファンクラブを作ってしまい、どんどん女子が入り続ける現状。肝心の凜子はそんなクラブの存在を知らず恋愛も全然しないため、彼女等からすればアイドルを飛びぬけて教祖レベルなのだ。凜子は顔もスタイルもモデルレベルの為、男子にも高い人気がある。←だが、横島は彼女をナンパはしない・・・理由は後でわかるぞ。

 そんな彼女はゆきかぜを妹のように見ているので、今日は一緒に帰ろうと約束でもしたのだろう・・・ここまで遅くなったのは明日から会えなくなるファンクラブ一人一人に挨拶したからだ。

 「お館・・・じゃなく、あなた達、まだ残っていたのですか」

 凜子と一緒に来た教師はふうま時子だ。彼女は小太郎と一緒に暮らしており、彼の執事でもある。幼少の頃からずっと一緒に生きてきたため小太郎が頭の上がらない女性で・・・実は腹違いの姉でもある。教師・執事という立場から厳しくしているが・・・内心は甘えさせたくてしょうがない。

 「おお、時子さん!」

 「「断ります」」

 「せめて言い終わってから断って!」

 「「「ははははは」」」

 時子にナンパしようとしたが、速攻で断ったことに涙を流す横島に笑う皆。大富豪も最後の一回となり、時間もないから最後は罰ゲーム候補の小太郎・鹿之助・蛇子の三人でやる事になった。小太郎が負ければ四人分奢り、鹿之助か蛇子が負ければ小太郎と一緒に皆に奢るというものなので、お小遣いの消費を少しでも抑えたい小太郎としては、どっちかを巻き添えにしたいから何が何でも勝ちたい。

 時子もそれくらいなら。と許可をしてくれたので、凜子と一緒に見ている。横島は美女率が多くなった教室に居られて幸せそうだが、その美女率が蛇子が最初に上がった時に一気に増えた。

 「あら、まだ残っていたのね」

 「ほらほら、早く帰りなさい」

 五車学園の学園長をやっている井河アサギと教師の井河さくらの姉妹が校内の見回りの為にやってきた。井河アサギは裏社会では知らないものはいない!というくらいのとんでもない実力を持った女性であり、名字でわかる通り井河さくらは彼女の妹である。

 「若~~!!お迎えに上がりましたああ!」

 「若様、あなたの災禍が来ましたよ♥」

 「災禍!何があなたのだ!」

 「ちょっとした冗談ですよ・・・うふふ」

 何故か、ふうま天音とふうま災禍が窓から入ってきた。学園の関係者じゃないからだろうが・・・この二人は小太郎・時子同様ふうま家のものであり、天音は時子から執事の座を奪いたい自称執事であり、災禍はそこまで執事の座にこだわってないが小太郎を可愛がりたい、甘やかしたい女性である。

 「う~~ん、眼福眼福!」

 「鼻の下が伸びているわよ、横島」

 「だらしないね~~」

 『・・・まずい。まずいぞ!』

 一気増えた彼女等に鼻の下を伸ばすが、内心はかなり焦っている横島。実は今いる彼女等の中に二人、横島にとって危険人物がいるからだ。

 「やっほ~~!ここにいたのね!」

 そこに更にもう一人、高坂静流である。彼女は、一言で言うなら

 

 

 「ちょおおおばくにゅうううううう!!(ぶしゃああああ!!)」

 

 

 超爆乳の持ち主なのだ。しかも、彼女はその妖艶なスタイルで敵から情報を聞き入れる諜報活動を専門とした対魔忍であり、魅惑・蠱惑・誘惑の全てが体からあふれ出ているのが見えるくらいに、エロい体と雰囲気を持っている。そう・・・今着ている普段着すら既にエロく見えるくらいに。だから、横島が彼女を見ただけでここまで鼻血を出してしまうのは無理もないのだ。

 「あらあら♪いつも面白いわね~横島君って」

 「そう言いながら何をするつもりなのかしら?」

 「ちょっと、悪戯を」

 「やめなさいって」

 瀕死となった横島のズボンを脱がそうとする静流をアサギが止める。小太郎は隊の任務でよく会うので見慣れていたから横島ほどの反応はなかったが、それでも彼女の超爆乳と太ももには本能レベルで目がいく・・・それが、

 「よっしゃ!上がりだ!」

 「あ!」

 小太郎の全員奢りが確定となってしまった。

 

 

 

 横島が意識を失い、小太郎が購買でジュースを買いに行っている時に事件が起こった。

 「皆、これ食べて!昨日、お客からもらったの!」

 ヨミハラという裏の顔が多い地下の街で情報収集の為、店をやっている静流がウィスキーボンボンを出した。

 「え?蛇子達も食べていいんですか?」

 「大丈夫!あなた達用のノンアルコールタイプも用意したから!」

 「用意がいいわね」

 「私達もいただいていいのですか?」

 「ふうまの人達もどうぞ♪」

 生徒の鹿之助達用のノンアルコールタイプも用意していた。教師やふうまの人達が一個程度で酔う事はないので、静流はそれも想定してこれを持ってきたのだ。ボンボンの評価は上々で、あっという間に用意した分がなくなったが、ボンボンの中身のウィスキーは香りが相当強かったのか、

 「う~~ん、何か変な気分」

 「そうね、ちょっといい感じ」

 「う・・・う」

 鹿之助・蛇子・ゆきかぜが香りで酔いかけていた。因みに凜子もだが、常日頃から鍛えている為か顔には出なかった。

 「あらあら、香りが強すぎたみたいね」

 「ちょっと、笑顔で言える事じゃないわよ!」

 「上原君!相州さん!水城さん!」

 「「「・・・ZZZ」」」

 ついに寝てしまった・・・時子が声にも反応がない。お気楽な事を言ったさくらが三人を保健室のベッドに寝かせて、起きるまでそばに居ることになった。その間に一人女性が来て(←この女性にアサギと静流以外驚いた。後に明かします)、静流が持ってきたもう一つのボンボンを彼女らは食べたのだが・・・これが大きなミスだった。

 横島が意識を戻したときに小太郎もジュースを持って戻ってきたのだが、

 「「「「「「ギラリ!」」」」」」

 何かとんでもないくらいの眼光を彼女等から浴びた二人だった。

 「「え?ど、どうしたんですか?」」

 訳が分からない二人はキョトンとした。

 

 彼女らの足元にはボンボンの空箱が落ちているのだが、実はこれには『催眠誘導剤』が入っていた。さっきと全く同じ形と味だったので完全に油断していた・・・この薬の効果で食べてしまった彼女らは意識が朦朧として、完全に命令を忠実に従う状態になってしまった。←未成年の凜子も一個くらいなら、という考えて食べてしまった。

 彼女らはこうした薬物を受けて、任務で捕まって文字にするのも躊躇うくらいの酷い卑猥な目に合わされてきたから免疫があるのだが、持って来た客はその薬をすごく強めにしていたのだろう・・・推測だが、こっそり店に侵入して食べた静流を強引に襲うつもりだったのかもしれない。渡した時に食べさせなかったのは、察しのいい彼女に感づかれないためだ。

 

 そんな彼女らの耳に入ったのが

 「ぐ~~、皆の乳尻太ももを抱かせて~~」

 横島の寝言・・・これが窮地を作ったのだ。まず、この言葉に教室に残っていたアサギ・さくら・静流・凜子は横島に目がいった。そして、まさに丁度その時に

 「買って来たぞ~~」

 ジュースを抱えて戻ってきた小太郎に時子・天音・災禍が彼に目がいった。

 「「「「横島君!私を抱いて!」」」」

 「「「お館様(若様)!私を抱いてください!」」」

 目に入った男二人にこう言ってきた。横島の一言が、彼女らの性の衝動を最大限に大きくしてしまったのだ。二人は慌てふためく・・・どっちも迫られることに弱いのだ。

 

 「「「「「「「・・・私が抱かれるのよ(ギラリ!)」」」」」」」

 

 自分以外の女の存在に殺気が高まった。完全に理性がない状態で戦っては、五車学園を冗談抜きで全壊しかねないので

 「こ、これで決着をつけましょう!」

 「そ、そうしよう!」

 そのやばい未来を避ける為にトランプで勝者を決めることになったのだが・・・この判断が彼女等にはトップが抱かれるという考えになったことに、二人は気づけなかった。

 

 

 

 

 そして、もう一個トランプを持ってきてさっきは大富豪だったが、

 「「く、またジョーカーが」」

 今は横島とのS○X決定戦参加の四人と小太郎とのS○X決定戦参加の三人がそれぞれババ抜きで戦っている。小太郎の方は言わずもがなふうまの三人だが・・・横島の方が結構まずい人選だった。

 『俺、とんでもない人達から狙われているんじゃ』

 真っ青になりながら、一人目・井河アサギに目が行く。

 『最「恐」の人・・・何故最恐と呼ぶのか、実は麻木さんってヤンデレ何だよね。ある日呼ばれたら「私の夫になりなさい!」とハイライトオフな目で言われたんだぞ!立場上まずいから断ろうとしたら「大丈夫よ、私の権力で教師と生徒の恋愛をできる様にしたから」なんて言って俺を押し倒して・・・これ以上は言えん!というか、どうして俺はあそこまで好かれたんだよ!』←彼女は何度か忍務で人質を助ける為に捕まってレイ○されそうになったことがあったが、「その美女は俺のものだああああ!」と言いながら何度か助けて・・・横島がよくナンパする姿に立場上我慢していたが、それが病む結果になった。

 一瞬横島に目が行くとニコッと笑顔を見せたが、横島はその笑顔が社交辞令ではなく『いなくなったら・・・分かってるわよね』という強迫的なものだと分かっていた。

 そして、二人目・秋山凜子に目が行く。

 『この人は最『狂』・・・性格は真面目で信念がビシッとしていて、強さも申し分ないから狂いはおかしいんじゃないか?と思うけど・・・実はストーカーなんだよ。皆の前ではその顔だけど、必ず休み時間は俺の後ろの角からじ~~~っと見続けるんだよ。しかも、ファンクラブの女子と話していても視線は必ず俺に来るような場所で話すし、休日の時も必ず変装して後ろから着いてくるし、家にも必ず忍び込んで家事をするし・・・ここまで粘着する理由が分からない!』←セクハラする横島に最初は怒りを覚えたが、自分から離れて傷つけないように我慢していることを知って意識するようになった。セクハラで横島に近づく女性がいないなら自分が!と思ったが、ファンクラブが壁となって中々話せなくなっていき重くなったわけである。さっき彼女が来るとわかったのに残ったのは妹的な存在のゆきかぜがいれば、変なことはしないと思ったからだ・・・でも、美女率が高くなるのも間違いではない。

 彼女と目が合うと、真っ赤になって笑顔を見せた。文字だけなら初心な女子的な感じに見えるが、映像があったらその笑顔がとても怖く、目に光が無く『たとえ負けても、ずっとあなたから離れないから♥』という闇を連想させる笑顔だと分かるはずだ。

 背筋をぞっとしながら、更に三人目・高坂静流に目より爆乳に目が行く。

 『この四人で唯一安心できるんだけど、正直体がもたない!何しろ最『胸』の持ち主で、どうしてもそっちに目が行く!しかも俺が異世界転移にいた事を唯一知っている人なんだよ!いったいどこで知ったのか聞いても答えてくれないし(←独り言を聞いただけ、早い話横島の周囲への注意不足)!!それ以上に疑問なのが・・・俺に胸を押し付けたり、某亀仙人のいうパフパフをさせたりするんだ!煩悩が溢れまくって手を出したいけど、ぬああああああ!思い出してしまったああああ!』←彼女が異世界の事に興味を持ち横島の家に行ったが、本人は寝ていたから遊び心で目を覚ましたら新婚さんごっこみたいに裸エプロン(水着付き)やったら面白そう。と思って、その準備をする中で寝言で涙を出しながら恋人を失ったことや二度と家族や友達に会えない事を聞き、甘えたい存在が全然いないことを知り母性本能が一気に沸き上がり、自分に甘えさせよう!という思いから、母性の塊であるおっぱいを使うようになった。

 そんな彼女の反応は、温かみのある笑顔だった・・・ただ、何となくだけど『全部終わったらず~~っと抱きしめてあげるから、私から離れちゃだめだぞ♥』という、溺愛する母親な感じがする笑顔だった。ただ、その溺愛が完全に度が過ぎてしまいSOXをしてもいいくらいの愛情を持っていた。

 最後に、さくらと入れ替わりにやってきてアサギと静流以外が驚いた彼女に目を向けた。

 

 『な、なんで、どうしてここに・・・ゆきかぜちゃんのお母さんがいるんだよ!』

 

 五年前の忍務から、行方不明扱いになっている水城ゆきかぜの母親の水城不知火だった。胸のでかさは静流よりでかくスレンダーなゆきかぜはここの部分は遺伝できなかったようで、横島は初めて会った時は完全に親子だと気づけなかった。しかも、旦那は行方不明の彼女を探す途中に死亡したため未亡人である。超特大爆乳の女性が来たのに、横島は喜ぶどころかナンパをしないでむしろ焦っていた。

 『最『驚』の人が来てしまった!ゆきかぜのお母さんが・・・メンヘラなこの人が!海で余りにもエロ過ぎる水着を着ていたから思わずナンパしちまったが、その時に霊感でやばい人だと気づいて『覗』で心を見たら卑猥な苦しい目に遭って対魔忍とは敵対している魔族側にいることを知っちまったから、気づけば彼女のエロい体で文珠を出しまくって奇跡的に四文字文珠『完』『全』『復』『元』で対魔忍時代の体に戻したんだよ。その後、近くにいた魔族達は『幻』で騙して不知火さんをここまで連れて来て、彼女を見て驚いたアサギさんと静流さんに全てを話したんだよな(二人はこの時に文珠のことも知った)・・・でも、これをしたくらいでメンヘラになるとは思えないし』←これをしたくらい、と考えている時点で狙ってやったわけではない時の横島の思考がずれている。自分の全てを戻してくれた恩人に彼女は全てを捧げる気持ちになったが、女にナンパしまくる横島を見て徐々に魔族の時の闇みたいなものが彼女をメンヘラにしていった。

 

 

 四人の紹介も終わり、小太郎の貞操を狙うふうまの三人の詳しい説明は・・・原作をやってください!これ以上やっては、説明文になってしまいますので!←編集下手な作者ですいません!

 

 

 

 不知火本人とアサギが知らない彼女らに文珠の事を伏せて自分の説明をして納得してもらった。ただ、ゆきかぜには戻っていることを伝えてない・・・そこはさすがに母親の気持ちがあるから、気持ちの整理が着いたら家に帰るとのことらしく、今は別のところで暮らしている。

 横島の体と貞操と妻の座を狙うババ抜きは無言で火花を散らせていた。アサギも、凜子も、静流も、不知火も忍務の時以上の殺気を飛ばしていた。

 「放課後なのにどうして秋山さんは残っているのかしら?」

 「ゆきかぜが起きるまで待つだけです、不知火さんもばれる前に帰ったらどうです?」

 「うふふ、まだ大丈夫よ。それより静流さんも店を開ける為に帰ったらどうです?」

 「ご安心を。今日はもともとお休みですから」

 アサギ(爆乳)VS凜子(巨乳)VS静流(超爆乳)VS不知火(超特大爆乳)のババ抜きは普段の横島ならだれが勝つか!よりもバストがでかい四人の乳に夢中になるが、

 

 「「「「(o^―^o)ニコ」」」」←ただし、笑顔の中身はドロドロ。

 

 彼女らは一枚抜くごとに横島に欲とエロを感じさせる笑顔と揺れる乳を見せるのだが・・・それ以上に霊感が絶対に逃げろ!と常時訴えてくるくらいに闇と病みを感じているために、背中の汗は既にシャツが張り付いているのだ。しかも、時間が経てば経つほどに闇と病みは増大していく。

 しかも、不運なことに

 「皆で仲良く帰りましょう」←汗をかく時子

 「そ、そうだな。たまには悪くない」←同じく汗をかく天音

 「ええ、若様と帰宅・・・うふふ、恋人同士みたいね」←こんなことを言っているが、笑顔が固まっている災禍

 「「(ギラリ!)」」←災禍の言葉に視線を飛ばす二人。

 「そ、そうですね!あ、は、あはははは(すまん、横島!)」←もう全身汗まみれの小太郎

 ふうまの四人が帰ってしまったのだ・・・催眠誘導剤入りのウィスキーボンボンを食べた三人もこの四人が出す殺気と闇の増大に、本能でやばさを感じる恐怖が薬の効果に打ち勝って理性を取り戻し、一秒でも早く逃げないと危険だ!と思い、トランプをやめて小太郎を連れて帰ってしまった。

 しかも、この殺気と闇は保健室まで届きさくらが感じたので、教師としてゆきかぜ・鹿之助・蛇子を起こして強引に帰宅させた。彼女の影に潜る術でこっそり教室を見て現状を理解すると・・・

 

 『うん、無理!』

 

 さくらまで帰ってしまった・・・つまり、今五車学園に残っているのは横島とこの四人だけなのだ。←凜子はゆきかぜが帰っていることを気配で知っている。

 ババ抜きは四人共一人を覗いて最後の一枚まで来た・・・が、

 『ぜ、全然、終わらない』

 何しろ、ババがぐるぐる回っているのだ。そりゃ、負けたら横島を目の前で奪われる・・・正直たかがゲームなのだが、今の催眠誘導剤で横島しか考えられない四人にとっては自分以外の三人に勝つ姿を見せつけたい。この人は私だけのものだ!という気持ちで一杯なのだ。

 ここで賞品の横島はこう思った。

 『これ、勝者が決まっても・・・絶対三人は納得しないよな』

 確かにその通りである。一回で決まるくらいで私の愛は消えない!いい気なものね。たかがババ抜きで勝ったくらいで。本当に愛されているのは私なのよ・・・ふふふ。的な言葉が出て、最終的にガチの血を見る戦いに発展しそうなのだ。

 

 

 

 その頃のふうま家では

 「さあ、若様。学業で頑張ったご褒美に災禍を好きにしてください♡」←下着姿になる災禍

 「何を言っている!若様が好きにするのはこの本当の執事の私だ!」←同じ姿になる天音

 「天音こそ何を言っているの!と言うか二人とも何て姿になっているのよ!」←語尾がだんだん弱くなっていく時子。

 「ご主人様♥こんな三人より、メイドの私を存分に愛してください♡」

 三人だけじゃなく、殺人鬼に捕らわれ非道な目に遭ったところを小太郎に救われてメイド志願してきた出雲鵺が災禍・天音同様に下着姿なってせまっている。←非道な目というのは原作をやってください。これはガチで書きたくないので。

 「ちょ、待って待って待って!」

 「よ!頑張れ小太郎!時子さんも頑張らないとメイドさんに奪われるぞ!」

 「助けてくれてもいいでしょ!亜希姉!」

 「・・・うううう!私が一番お館様を甘えさせられるんだからああああ!」

 ふうまの分家であるふうま亜希が、我関せずな感じで時子を煽って下着姿にさせて小太郎を困らせている。そんな彼女はクローンのアサギのやる探偵事務所で働いているが・・・

 

 『あ~あ、小太郎が子供のままだったら私も参加するのに~~』

 

 可愛いものに目がない彼女は小太郎が子供だったら手を出していたようだ。←早い話ショタ!

 もし横島の文珠の存在を知っていたら、彼女も参加していただろう。その後、平和的なハーレムなR18に発展していたのは別の話。

 え?ハーレムはどれもエロいから平和的ではないって?いやいや、考えて見てください。彼女らは小太郎を大切に思い小太郎を甘えさせたい気持ちが強いので、純愛エロゲーのハーレムエロなものでありちょっと火花を散らすこともあるけど、基本物騒ではない。

 

 

 

 あ、あの!どうして!こんなことに!という顔になっている横島。あの後、ババ抜きは不知火が勝ったが、彼女は横島を持って帰ろうとしてもやっぱり納得が出来ない三人。作者の予想通りの言葉が飛び交い、今にも自分の得物を取り出しそうな状況になった。

 横島は必死に考えた・・・何とか四人が納得できる一言を、エロい四人をより長く見れる一言を、出来る事ならもっとエロい姿になっていく一言を・・・。そう、切羽詰まっていても横島は煩悩をフルに活動していた。そして、出した一言が、

 

 『勝った人が一枚脱いで、最終的に全員裸になって勝ち!と言うのはどうですか!?そうすれば、俺が大満足だし!一層の事合体してもいいし!』

 

 これだった。最終的にバカなことを言った自分がボコられるのが一番であり、裸になれと言えば自分が痛めつけられて皆は和気あいあいで終わる・・・という、元の世界にいた時と同じやり方ならいいと思い、この言葉にしたのだが、

 「なるほど、どうせ脱ぐなら今がいいわね♥」

 「ふふふ、焦らしてくるなんて・・・策士なのね♥」

 「もう、裸が見たいならいつでも言ってくれればいいのに♥」

 「永遠に私以外見れなくしてあげるから♥」

 横島と結ばれたい彼女らは完全に乗り気だった・・・というか、四人共実は催眠誘導剤は効果時間が既に切れているのだ。いつもは横島が寝かせて襲ったり(凜子)、強制的に意識を失わせて襲ったり(アサギ)、文珠で横島がショタになって我慢できずに滅茶苦茶甘えさせたり(静流)、朝立ちを鎮める為に横島の家に不法侵入して燃え上がったり(不知火)などしていたが、四人共両者合意でエロへの流れは初めてだ。←まだまだ、いろんなことを横島の知らないところでしてそう・・・怖い。

 この後、一番最初に裸になったのはアサギだが・・・まあ、結局R18に発展するがヤンデレ・ストーカー・超溺愛・メンヘラな四人とのハーレムエロがとんでもないものなのは言うまでもない。

 

 

 

 

 さて、読者の方に聞きます。ふうまのハーレムR18と横島のハーレムR18・・・どっちが平和?

 




 この四人を恋愛するのはまず不可能!今回のようなご都合主義でやらないと無理だと思います。特に高坂静流はどうあがいても全部スルーされそう・・・。


 次回はFGO水着シリーズに戻ります。お楽しみに!


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水着サーヴァント達と付き合ったら?(FGO ランサー編)

 こんな昔の漫画を読んだ二冊目!
 「県立海空高等学校野球部 山下たろー君」
 パラリンピックと一緒に甲子園もやっているので思い出しました!史上最高の野球部員と呼ばれたいたろー君の頑張りが本当に感動しました。とばくの須永、野球嫌いの辰巳、見掛け倒しの熊田、優等生顔の新開・・・今でも全員覚えています。


 水着シーズンじゃなくなったけど、書き続けます!ランサー編どうぞ!


 横島忠夫・・・ただいま

 

 

 

 「逃げて逃げて逃げまくるんじゃああああああ!!」

 

 

 

 逃げていた。そんな逃げる理由は簡単である。

 「待ちなさああああい!史啓志警視系イイイイイ!」

 ・・・あの、言葉がおかしいのですが?

 「それくらい何とかしなさい作者!死刑よ~~!」

 なるほど、死刑と言いたかったのですね、水着の虞美人さん。えっと、そもそもどうして横島を殺意満々で追いかけているのですか?彼が欲望めいたエロい目で水着を着て肌の面積が少なくなったあなたを見るのはいつもの事だと思うのですが?今までだって、スタイルが丸わかりのぴっちりタイツ姿のスカサハさんや秦良玉さんや、鎧脱いだら凄いんです!なダブルアルトリアランサーさん達にもスケベな顔でエロい目で見ていたでしょ。

 「あの視線は確かに気持ち悪かったけど・・・あの男!あろうことか!文珠で覗いて私のこのブラの奥を見たのよ!あああああ!項羽様以外に見せたくなかったのにいいいい!」

 なるほど、それは死刑にしても

 「女の裸を見たですか!それは許しません!」

 あれ?ガレスちゃんが

 「「ゲイボルグ!」」

 あれ?スカサハさんとクーフーリンさんが

 「「ロンゴミニアド!!」」

 ダブルアルトリアランサーさんが!み、皆さん、どうしたんですか!も、もしかして、クーフーリンさんはともかくあなた方も文珠で覗きをされ

 

 「「「「「ここでしか出番がないからだ!」」」」」 

 

 ・・・・・・え~~、すいませんです。どこかで出番を作りますので今回はここで許してください。では、本題に参ります!

 「ひっぎゃああああああ!!」

 彼のいつも通りの絶叫を聞きながら・・・ここから先は今回のヒロイン四人と横島君しか出ませんのでご了承ください。

 

 

 

 横島忠夫・・・彼は今数人のサーヴァントと共にとんでもない場所にいた。

 「・・・ここは、どこじゃあああああ!!」

 「もう、どこだっていいではありませんか安珍様。私と愛する安珍様の永遠の愛を育むには場所など関係ありませんわ。さあ、今すぐ私を抱き締めてください!何でしたら、〇〇〇なことをしても!」

 「清姫さん!そこは私達と言ってくださいまし!いいですか、今は冗談抜きで助けを待つ以外に方法がないのですから、それまで頑張れるかが勝負なのです!・・・でも、抱き締めるなら正妻狐である私をお願いいたします。私にも〇〇〇なことをしてくださいまし♥」

 「玉藻さんの言う通りですよ、清姫さん。こんな緊急事態ですので、これから先で風紀が乱れることはもう諦めていますが、最低限の振る舞いは心がけましょう・・・いいですか、こんなメス二人なんぞに抱き着く必要はありません!さあ、この胸に飛び込んできなさい!そして、〇〇〇なことはこの二人には決してしてはなりません!母なる私だけにしなさい!」

 「あんたらのその格好が既に風紀を乱していることに・・・気付いてないわよね(私も人の事、言えないんだけどさ・・・つうか、よく三人共平気で〇〇〇なんて言えるわね)」

 そして、そのとんでもない場所に一緒にいるのは清姫・玉藻・源頼光・アルターエゴ(ラムダ)である。←以後、アルターエゴはラムダと書く。会話に出てきた〇〇〇は、読者様ご自身の頭の中にあるエロワードを入れてください。

 「お願いですから、今は煩悩を我慢するので対策を一緒に考えてください~~!できる事ならあまり大声を出さないでいただけると嬉しいですうううう!」

 必死にお願いする横島。どうやら、今いる四人は水着というかなり色っぽい格好をしているにも関わらずそれに煩悩を我慢するという事は、結構危険な状態だという事だ。

 さて、皆さん・・・お待たせしました。肝心のとんでもない場所と言うのが

 

 

 「この猛吹雪の雪山から脱出する術を考えましょう~~!!」

 

 

 前が全然見えないくらいに雪がひどく振り、風が力強い音を立てて強く吹きまくって、吹き溜まりも激しく舞い上がる雪山だった・・・今五人は何とか見つけた洞窟で身を寄せ合っていた。大声を出すと雪崩が起きる可能性もあるので、声を出さないようお願いしたのはその為である。←猛吹雪の風の方が音が大きいので、声を出さなくても起きる可能性が高いことに気付いてない横島君である。因みに、おキヌちゃんとの出会いを洞窟に入った時にこっそり思い出したのは別の話。

 

 

 

 

 

 そもそも、どうして雪山に横島はともかく四人は水着姿なのか?ここに来た経緯は・・・最初は普通の夏山のふもとにあるちょっとした池でランサークラスのサーヴァント達とキャンプなことをして楽しんでいた。冒頭のような展開が池で起きたり、

 「ゲイボルグ・オルタナティブ!」

 「ひぎゃあああああ!」

 師匠の稽古でクーフーリンが死んだり、

 「毘天八相車懸りの陣!」

 「な、何故私がああああ!」

 長尾景虎の一撃で弁慶がお星さまになったり、

 「行くぞぉッ!大江山大花火ィィッ!!」

 「やっぱりそれは俺なのねええええ!」

 水着な茨木童子の花火と一緒に横島が打ち上げられて空に散ったりと平和にバイオレンスに楽しんでいた。←これがサーヴァント流の楽しみ方だと作者は思います。

 そんな中、勃発するのがやはり

 

 「「「「マスター!ぜひ私と一緒に!!」」」」

 

 藤丸ちゃんの争奪戦である。純粋に一緒に楽しみたくて誘ったり、欲望めいた考えで誘ったり、修行の相手になってほしくて誘ったり等等・・・まあ、男にも女にも性別不明にも人気だった。

 そんな中で横島は一体どこにいるのかと言うと、

 「「「「天誅うううううう!!」」」」

 あの四人に追いかけられていた。冒頭で覗きをされたため、何が何でもお仕置きをしたい為に

 「が~~ははは!俺に追いつける奴は美神さん以外おらん!」

 逃げる横島をひたすら追いかけていた。

 「安珍様に捧げる体を見た罪は万死に値します!」

 清姫(霊基4)は安珍と呼ぶ藤丸ちゃん以外に見られた怒りで、

 「こ~~ん!見たいのでしたら私にお願いしたら見せてあげますのに~~!」

 玉藻(霊基4)は何か自分以外の女の裸を見た怒りみたいなもので、

 「絶対にユルシマセン!見たいのでしたら、母の私が見せますのに!」

 ・・・頼光(霊基初期)もまた同じような理由で、

 「このアイドルの裸を見たなら責任とって死になさい!」

 ラムダ(霊基3の水着)はもう殺す勢い満々で追いかけていた。

 「ふはははは!美女に追いかけられるなんて俺は幸せ者だああああ!!」

 二人は殺意を込めて、二人は嫉妬?みたいなものを込めて追いかけてきたが・・・まあ、横島ならどんな感情を持って追いかけてくるのが美女なら喜ぶだろう・・・そして、それは突然起こった。

 

 

 

 「「「「「な!こ、これは!」」」」」

 

 

 

 原因不明のレイシフト・・・それが逃げて追いかけての五人に襲った。

 

 

 

 

 

 

 こういう理由でそのレイシフト先がこの雪山だったのだ。四人は水着で一気に寒くなり、横島も実はこの四人の攻撃で服がボロボロになりパンツ一丁だけになっているのだ。しかも、たき火をするための木どころか燃やせそうなものもないので今は

 

 

 『ぐぬぬぬ、我慢じゃ我慢じゃ我慢じゃああああ!!!』

 

 

 寒さをしのぐために、少しでも身を寄せ合ってお互いの温もりで温め合っている状態だ。何しろ、彼女らはかなり際どい水着でありへそを隠せてないため余計に寒い・・・横島を中心に前から清姫、後ろから頼光、右から玉藻、左からラムダが抱き着いている。清姫・玉藻・頼光は笑顔で、ラムダは嫌そうな顔だ・・・が、彼女の内心はドキドキしまくっているだろう。

 とんでもない嬉しい状況であり、出来る事ならラッキースケベの一つでも発動させて煩悩全開して彼女らの水着のブラがトラブルで外れてその先の聖域を拝みたいが・・・その後の展開を考えると、それすら命にかかわりそうな気がするためできない。

 「安珍様♥この際ですから、もっと熱い事をすればこの寒さを乗り越えられるかもしれませんわ♥と言うかやりましょう!さあ、心の準備はおーるおっけーです!」

 マスターである藤丸ちゃんを死ぬほど愛するヤンデレな性格が、何故か今は横島に向けられている。その彼女が作者にR18を書きなさい。さもないと燃やしますよ♪と言いたそうなセリフを言った。

 「いや!清姫ちゃん。何で俺が安珍様なの!それは藤丸ちゃんだったでしょ!つうか、さっきまでそう呼んでいたでしょ!俺は安珍と言う奴じゃないから!」

 「いいえ!気づいたのです!マスターが安珍様じゃないことに!」

 それは今更だろ。つうか、初召喚から今まで同じと信じていたのがスゴイと思う作者。←それが清姫だからだ・・・多分これで読者様は納得できるだろう。

 「だから、何で安珍様が俺に変わったの!」

 「それは簡単です!ああ、どうしてこんな簡単なことに気付けなかったのでしょうか!」

 「・・・何がどうしてなの?」

 何かもう聞くとすごく後悔する気がするけど、こういう会話が少しでもこの雪山遭難という絶望的な状況を忘れられるのも事実の為、心がすり減るが会話を続ける選択をした横島。

 

 

 「安珍様と私の子は男と女でしか作れないからです!ですが、ご安心ください。私は例え安珍様(あなた)が百人以上の女性と関係を持っても、私と子をつくってくれるのならユルシマス!」

 「・・・・・・(目に光が入ってないんだけど)」

 

 

 彼女の言葉にもう何も言えなくなる横島・・・あ、そうそう!アーチャー編とアサシン編では藤丸は男でしたが、このランサー編では女性にしています!え?遅い?いやいや、ちゃんと横島やナレーションの私(作者)が藤丸ちゃんと呼んでいたでしょ?←だったら最初っから前書きに書け!

 どうして、安珍様を横島で認識したのか?それはリアルで伝わっている伝説で、モノホンの安珍は彼女の猛烈かつ強烈なアピールに必死に嘘をついてまで逃げたそうですが・・・どうです?何かこのアピールされて逃げるところが横島を連想できませんか?←まあ、こういう理由・・・そうしないと清姫さんこと病姫さんが横島=安珍の認識が難しいので。

 そんな清姫に待ったをかけるのが

 「ふふふ、その程度の認識で私の旦那様を手に入れようなど言語道断!私はこの方と出会った瞬間からもう胸の奥がきゅんきゅんでしたわ!絶対にこの方と結ばれようと決めていたのですから!それに、旦那様と永遠の愛を誓い合うのはこの玉藻でございます!よって、子供を作るのも私ですわ!」

 玉藻である。

 

 『そう・・・この方、いいえ。ヨコシマの過去を知っているのですから!』

 

 この心の声を聞いて理解できただろう。この話の玉藻はGSのタマモ・・・いや、正確に言うならタマモの可能性の姿と言った方がいい。素直じゃないながらも横島を大切に思っていたのは事実だが、いきなり行方不明となりついに死亡説が浮き出た時に気持ちを素直に言わなかったことを悔いた。そして、たとえ世界が違っても今度こそ自分のありのままを全部伝える為にこの性格に生まれ変わり・・・そして、ついに会えた。←という設定だと思ってください!

 「あなたのような代わりの安珍様ではなく、私はただひたすら旦那様を求め続けてず~~~~っと結ばれることを夢見ていたのですよ!」

 「ふふふ、随分面白いことをおっしゃいますね」

 サーヴァントは例えアレなことをしても子供を作れない・・・その事に気付かないまま火花をバチバチさせる二人に、

 

 

 「お二人とも、そんな風に銀時を奪おうとするところ悪いですが、銀時は母の子ですよ!いいですか?そもそも、あなた達と結ばれることは銀時の母である私がユルシマセン!よって、銀時の母である私こそが銀時の子を産むにふさわしいのです!」

 

 

 背後から抱き着いている頼光が横やりを入れた。

 「あの~~、頼光さん。俺は銀時と言う、どっかの○魂の主人公な名前じゃないって何度も」

 「いいえ!あなたは間違いなく金時の双子の弟なのですよ!だから、母に思いっきり甘えていいのです!さあ、溜まってきている煩悩をこの母にぶちまけなさい!!そう、これはみだらな行為をこの不逞の輩に向かないようにするため!風紀が乱されるのを阻止するため!風紀委員長として、母として、女として、息子の銀時を暴走させないための当然の行為なのです!」←こちらも清姫と同じく目に光が入ってない。

 いや、横島が煩悩を我慢する一番の原因は、あなたのその巨乳を背中に押し付けているからでしょう。というツッコミが読者から聞こえた気がします・・・ここでおかしなことを解決しましょう。清姫が安珍と言っているように、何故頼光が横島を銀時どころか坂田金時の双子の弟と思い込んでいるのか?←それ以前に「女として」と言っている時点で、横島を手に入れる為に手段を選んでないように見えますね。

 え~~、銀時(横島)の兄扱いにされている金時さんにこの事についてインタビューをしたことがあるので、ここでその時に言っていたことを聞いてみましょう。

 

 『いや~~、助かっているぜ!何しろ、横島のおかげでママ・・・じゃなくて頼光の大将が俺に甘えさせようとする回数が減ったし!このまま俺の弟扱いでいてくれればありがたいぜ!そうすれば、横島を押し付けて逃げられるからな!・・・ま、どうしても辛そうになったら兄として助けるし、一層の事大将の夫になってくれても構わないぜベイベー!その方がもっと甘えさせる回数が減るしな!』

 

 どうやら、問題なさそうです。むしろ助かっているみたいなのでこのままでいいようです。全然兄扱いにされている事に関して語ってなかったですが、自分がリラックスできるからどうでもいいとのことでした。何気に弟が出来たこともうれしそうですし!←こちらも頼光さんだから・・・で納得できるでしょう。作者もその方が楽なので!

 

 

 「あのね・・・四人共、現状を見直しなさいよ!」

 頼光の無自覚なデカい胸の押し付けに煩悩を更に滾らせる横島。そして、負けじと清姫と玉藻もそれなりにある胸を押し付ける。それでさらに煩悩が高まる横島・・・だが、横島の体温は興奮して高まるので地味に寒さをしのげている。

 そんな四人の状況を見るに見かねたラムダが声を荒げた。

 「そ、そうだぞ!ラムダちゃんの言う通りだ!」

 「ふん、そうやって安珍様を奪おうとしているのですね」

 「ヨコシマの意識を自分に向けようなんて、さすが欲張りな女ですね」

 「銀時、そんな女より母のおっぱいに顔を入れなさい」

 「・・・・・・」

 ラムダの言葉に同意した横島だったが、三人の思考が完全に自分から愛する人を奪う女にしか見えてない。吹雪の中では人間は寒さで思考が鈍くなるというが、体を温め合うために裸で抱き合う考えを強くするみたいだが・・・どうやらサーヴァントも鈍くなるようだ。←他にもあるだろ。温める方法・・・作者よ、これを書いているのは吹雪でないのにそっちの思考しているぞ。

 そして、あと一つ・・・吹雪の中では

 「・・・ぐう」

 「寝るんじゃないわよ!死ぬわよ!(ばちん!)」

 眠気も強くなるのだ。横島が危うく寝そうになるところを、ラムダが叩いて阻止した。

 「ラムダさん!安珍様を傷つけないでください!」

 「ヨコシマを起こすなら、私がキスで起こしますわ!」

 「いいえ、母の温もりで寝かせませんわ!」

 「ああもう、とにかく吹雪がやむまでは何とか生き残る術を考えないといけないのよ!こんなところで凍死してカルデアに戻るオチはさすがにごめんよ!」

 水着姿で凍死してカルデアにリターンしてそれを見られるというのは、美しきトップスターを目指している彼女からすれば無様にしか思えないのだろう。だから、何とかめったにしない協力をして生き残りたいのだが・・・残っているメンバーが悪かった。

 この清姫は完全に最終手段をすると同時に繋がることしか頭にないし、玉藻も清姫と頼光の行動次第では同じことをしそうだし、頼光は風紀委員や母と言っているが甘えさせると言って最終的にドッキングすることが容易に分かる・・・つまり、もはや作者にこのハーレムなR18を書かせる気満々な精神状態に三人はなっているという事だ。

 四人をぶっ飛ばしたい心境だが・・・こんな雪山の中の洞窟でやったら崩壊して更に無様な戻り方になりかねないので必死に抑えるラムダ。

 「え、えっと、ラムダちゃん。落ち着いて」

 「もうこの際だからはっきり言うわ!」

 四人の状況の読めなさにブチ切れたラムダ・・・横島は分かっているけど、まあ三人から胸の感触を受けていてどうしても鼻の下が伸びてしまい顔がだらしなくなり、シリアスになりきれなかった。

 「いい!まずは清姫!安珍様とのたまうそいつと結ばれたければ、二人っきりにでもなってこの状況から脱出してからにしなさい!」

 「あ!なら宝具で鐘を出してその中に二人っきりになれば、最終的に永遠に私と安珍様は一緒・・・何と素敵なあいでぃあ!ラムダさん、ありがとうございます!」

 「・・・玉藻!そいつといろんなことをしたければ二人っきりになってこの状況から脱出してからにしなさい」

 「あの、さっきの清姫ちゃんに言った言葉とほぼ同じなんだけど!」

 「黙りなさい!聞かなかったことにしなさい!」

 清姫はもう諦めたようだ・・・ただ、

 「こ~~ん。こちらの日傘を広げますからヨコシマ以外は来ないでください。そうすれば、この狭い空間でも二人っきりになれますわ・・・もちろん無理があるのはわかっていますが、うふふ見られていろんなことをするのも悪くないですわ♥」

 「・・・ねえ横島。あんたから言ってよ」

 「無理だよ。多分二人とも「二人っきり」と言う言葉を聞いた時点で、思考がああなったんだと思う」

 「と・・・いう事は」

 二人っきりの妄想をしている清姫と玉藻を見て呆れるラムダと横島・・・そして、最後の一人頼光の方に視線をずらすと、

 

 「×××××、ああああ熱い熱い!銀時銀時~~!母はあなたの子を××××!!ああ、温かい♥」

 

 完全にやばさ爆発だった。この小説では出せないくらいの禁止用語を言いまくっていた。そして、彼女の手は自分の胸と股間に・・・これ以上はまずいので書きません。何故でしょう?ここは雪山の冷たい風が入る洞窟の中のはずなのに、ラ○ホテル張りのアツアツな空気が感じるのは?

 「・・・」

 横島はもちろんガン見である。頼光ほどの体を持った人のアレである。目が離せないのは仕方がない。しかしここで

 「・・・」

 ラムダもまたガン見だった。頼光のやっている事には拒絶反応して罵声を飛ばすかと思いきや、

 

 『・・・これをしたら、温かくなれるの?』

 

 何と彼女の熱い、温かいという言葉に自分のやってみようという気持ちだった・・・ここの寒さはもう我慢の限界で、皆に説教している間も寒さはどんどん襲ってくるから精神的にも追い詰められている為・・・彼女ら同様ラムダも理性も限界だった。

 ドキドキがラムダの中にくる・・・もちろんこれをするのはとてもエロイ事はわかっている。でも、寒さがもう耐えられない。温かくなれるのなら、もう手段をマジで選んでいる状況じゃない・・・例え、隣に横島がいても、

 「む!頼光さん!安珍様の視線を独り占めなんてユルシマセン!」

 「そうです!ヨコシマ、私を、見て!そして、妄想して!」

 二人も頼光に負けじとアレをやり始めてしまった。

 『いけない。だって、だって、横島が隣にいるのよ!こんなの間違っている!』

 「・・・ごくり」

 それを見て横島もどんどん熱くなり煩悩全開できる状況だが、雪山の寒さで頭が冷えているためにここで一気に暴走してはいけない事はさすがに分かっている・・・が、

 「ぐぐぐ、あががが!ぬおおおおお!・・・はあはあはあ」

 やはり、こっちの理性も我慢できるはずがない・・・と思いきや、洞窟の出口に行き吹雪を直接浴びて寒さで煩悩全開を回避した・・・でも、それを見たラムダは

 『・・・こいつ、私達に手を出さないようにしているの?』

 いつも女にとびかかる横島とは思えない気持ちで見た。

 『何でなの?こんなに卑猥なことをしている三人を前に、ああやって我慢する男だったなんて・・・本来の私はステージに立って、美しい姿を見せて、観客を喜ばせて、その姿を見て満足する・・・それが私なんだけど』

 もしかしたら大丈夫なのでは?と思い出したラムダは

 『今からすることはそれとは真逆。こんな誰も来なさそうな場所で、いやらしい姿を見せて、横島を欲望に燃え上がらせて、その姿を見て私も燃え上がる・・・そんなことしたいはずがないのに』

 マスター藤丸ちゃんと同等の信頼を横島に持った。

 『でも・・・私は』

 そして、更に寒さが増して自制心をどんどん壊していく洞窟内で・・・彼女は、ついに

 

 

 

 

 『快楽のエゴ・・・横島が求めるのなら、それにふさわしい姿で答えてやるわ』

 

 

 

 

 この思考を選択した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、次の日の朝・・・やっと吹雪が収まった。もちろん、他のランサー勢は横島達がいないことに気付いて、探したときにレイシフトを見つけてその先にある吹雪の雪山にいることも気づいていた。でも、雪崩が起きて藤丸ちゃんに危険が及ぶかもしれないという事で、もう一日過ぎてから捜索に出た。あの五人なら大丈夫だろう・・・カルデアに戻ったのならダ・ヴィンチちゃんが報告するから、それがないという事はちゃんと無事という事だ。

 そして、洞窟を見つけて入り込んだ彼女達が見たのは

 

 「安珍様♥私達の子供、楽しみですね♥ああ・・・私と安珍様の愛が、ここに♡」

 「ヨコシマ、うふふ、ヨコシマ、うふふ、ヨコシマ、うふふ・・・」

 「うううう、守れなかった!銀時、銀時、私だけの子、銀時イイイイイ!」

 「・・・・・・」

 

 真っ白になって全裸で倒れている横島の周りで、元の水着の姿に戻った彼女達だった。

 清姫と玉藻は幸せの大絶頂中であり、自分だけの銀時(横島)を守り切れなかった頼光は嘆き、この三人に感化されてとんでもないことをしてしまったラムダは、必死に無言で自分のした事を忘れようと必死だった。

 「ほう、私のように妻を何人も娶ろうという事か・・・・ははは!お前は私に張り合おうというのだね!よかろう!それなら私も(ずどごん!)ぐぼ!」

 「王よ・・・空気を読んでください」

 フィン・マックールが面白そうに言おうとしたが、ディルムットのツッコミに洞窟の外まで吹っ飛ばされて雪に頭から突っ込んで冷やされた。もちろん、目を覚ました横島はかなりのサーヴァント達からからかわれ、いろいろ聞かれ、ぶっ飛ばされて、坂田金時からよろしく頼まれて・・・その他もろもろいろんな目に遭った。

 

 

 

 

 

 

 

 最後に横島は一言こう言った。

 

 

 「女に媚薬を滅茶飲まして滅茶犯された稲○卓球部の前野の気持ちが痛いほどわかった」

 

 

 その場にいたサーヴァント達は全員分からなかったが、これに分かった読者様・・・これからもこのネタは(いつになるか分かりませんが)使うかもしれません。

 




 まあ病み確定なサーヴァントが二人いて、暴走しやすいサーヴァントが一人いれば・・・ラムダもこうなっちゃうかな?と思い、最後はああしました。

 次回は・・・キャスターとバーサーカーの二クラス分の水着サーヴァントにしようと思います・・・その理由は、この二クラスは水着サーヴァントが少ないからです。キャスターはマリーとネロで、バーサーカーは信長にジャンヌダルク・オルタに宮本武蔵にブリュンヒルデ・・・だけど、信長はどうあがいても親友で終わりそうだし、ブリュンヒルデはシグルドがいるためです。

 その為、残った四人がちょうどいい人数になったからこの四人で行こうと思います。


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水着サーヴァント達と付き合ったら?(FGO ライダー編)

 懐かしい漫画シリーズ!今回は
 
  「YAIBA」

 名探偵コナンの青山さんが書いた現代(昭和)侍マンガ!この中のキャラがコナンに出ていること知ってました?剣道の沖田はここからですよ!

 FGO運営に言いたいことが一つ・・・FGOをエロゲーにしたいのか!それ以外考えられないぞ!あのカーマの霊基三段階目からの水着は!眼福だありがとうございます!今後も期待してます!←感謝になっているぞ!


 カルデアのある一部分で

 「まだまだですよ!はい、次は・・・」

 「ううう、ぶちのめされて終わりだと思っていたのに」

 横島はヒンズースクワットをさせられている・・・目の前にいる暑さの余り霊基をいじって、水着姿となったマルタに。何故、そんなことをしているのかと言うと

 『待ちなさい小次郎!私をステゴロキングと呼ぶ理由を尋ねているのにどうして逃げるのですか!!』

 『ははは、理由は見て行動の如しですぞ』

 いつもおちょくってくる佐々木小次郎と出会ってしまい、

 『それを言うなら読んで字の如しです!というか、私はキングではなくクイーンなのですよ!そこを追及しているのです!』

 『ステゴロについてはもう自覚しているのですな。それは良い事です』

 『勝負なら受けて立ちますから、早く答えなさああああい!』

 『もう少しマルタ殿が落ち着いてからにしていただきたい。ああ、本当にその拳を握って殴りかかる姿は、まさに狂ったヘラクレス殿みたいですぞ!』

 『どこまでバカにすれば気が済むのですかかあああ!!』

 『おおっと、そこには横島殿が・・・』

 いつも通りの展開になるところに横島が通りかかってしまい、マルタが渾身かつ全力の一発を横島にぶち込んでしまったのだ。最初はマルタも謝罪したが、

 

 『マルタさんのその体でお返しを下さあああああい!』

 

 煩悩爆発な一言で見事なル〇ンダイブをして飛びかかったので、昇竜拳を食らわせたマルタ・・・根性叩き直す!と言って、筋トレをさせられているのだ。ヒンズースクワットの前は腕立てと腹筋と走り込みをさせられたが、一緒に筋トレをする彼女の結構ボリュームのある胸の揺れに煩悩全開して、そこをガン見しながら筋トレを乗り越えたが・・・さすがにもう限界だった。今も上下に動く彼女の胸から目を離せないが、既に疲れの方が煩悩を上回っている。

 『でも・・・眼福だ!』

 しかし、思考だけはエロいままなのは横島らしい。この時に、ヒンズースクワットを終えたマルタがくたばっている横島の視線に熱があることに気付いた。ここでやっと自分の胸の動きを見ていることに気付いて、タラスクをぶっ放したのは当たり前のことである。

 

 

 

 その後はほったらかしにされたので、何とか自力で立ち上がりカルデアの廊下を歩いていると、

 「あ!横島君、うん!君ならできそうだ!」

 少女バージョンになったダ・ヴィンチちゃんがやってきて、

 「え?」

 「ちょっと来てくれ!大変なことが起こったんだ!」

 横島の腕を掴むと、そのままレイシフトをいつもする部屋の前まで連れていく・・・水着姿で。

 「えっと、その前に・・・どうして水着?」

 「ああ、まあ、作者の欲望と思ってくれ!」

 ダ・ヴィンチちゃん、メタ発言はしないでください・・・横島君、君は知らなくていいのです。暑かったからこの格好になった程度で納得してくれれば。

 「どっかに飛ぶんですか?」

 「いや、違うんだ・・・とりあえず入ってくれ」

 困惑するダ・ヴィンチちゃんと一緒に部屋に入った。するとそこには

 「のおおおおお!」

 ゴルドルフが叫び声をあげながら、あるモノに吸い込まれてしまった。

 「ありゃ、これはもう手出しできないですね」

 「うむ、生贄を使って助かった」

 その様子を他人事のように見るシオンとサーヴァント・ホームズ。言葉からするに、あるモノに警戒していたがどうしようもなかったのでゴルドルフを犠牲にしたようだ。

 だが、横島にとってはそんなのどうでもいい・・・彼にとってはそのあるモノ

 

 「な。な、何でUFOキャッチャーがあるんですかああああ!!」

 

 UFOキャッチャーがレイシフトが出来る部屋にあること自体が疑問だったからだ。その後の三人の説明は要点だけを書くとこうだ。

 

 1、何故かいつの間にかあった。誰が持ってきたのか?レイシフトが運んできてしまったか?・・・その可能性も考えたが一番濃厚なのが、聖杯でできたと言うことだった。

 2、このUFOキャッチャーの中をよく見るとサーヴァントによく似たぬいぐるみもある。

 3、カルデア内を調べると、ライダークラスのサーヴァントがほぼいなくなっていてキャッチャーの中身を全部見たわけではないが、彼らがぬいぐるみにされてこの中にいると予想。

 4、宝具で壊そうと試みたが傷一つなく、操作しないととれないことが分かった。

 5、調べて何とかやり方が分かったので、ゴルドルフにやらせてみたが取れなかった・・・つまり、失敗者は彼のようにキャッチャーの中に入る仕組み。

 6、上手い事横島・・・犠牲になっても問題ないサーヴァントを発見した。最初はゲーム好きの刑部姫や巴御前を呼ぶつもりだったが、画面のないゲームは上手くなさそうと判断してすれ違うつもりだった横島に変更したとのこと。 

 

 もちろん、犠牲になっても問題ないを言われたことに腹を立てて三人に抗議したがあっさり流され、連れてくる予定の二人が犠牲になってもいいのか?的な事を言われて渋々納得した。

 『・・・前にやったあれと同じタイプのやつか?』

 横島は、かつて美神達が同じようにぬいぐるみにされて霊能UFOキャッチャーに入れられた過去を思い出した。つまり同じ事をしろという事だ。

 「分かりました。これには慣れてますのでやりますが・・・」

 「やるが?」

 「ホームズさん、ダ、ヴィンチちゃんにお願いがあります」

 「「何だい(ね)?」」

 「全部終わったら・・・報酬として」

 他のサーヴァントがやって被害者が増えるのも問題なので横島は引き受けたが・・・ここで彼の煩悩が発動。

 

 

 「シオンさんを紐ビキニ姿にして、いろんなポーズをさせて写真を撮らせてください!」

 

 

 その頼みに(自分に被害が来ないと分かった)二人は了解したので、早速ぬいぐるみ救出作戦を開始した・・・シオンが何やら原作では見せないキョトンとして、焦り始めて、しまいにはホームズとダ・ヴィンチちゃんが持つエロさ満点の際どい水着を見て汗を流しているのはどうでもいい事。←ここは原作ではないから、作者の匙加減でキャラ崩壊など当たり前なのだ!

 

 

 まず最初にキャッチャーのアームが手にしたのは、何やら骸骨のぬいぐるみだった。こちらのサーヴァントではないので、ぬいぐるみの取り出し口から

 「がああああ!」

 「任せてくれ!」

 その骸骨の敵サーヴァントが出たので、救出作戦前に連れてきた助っ人に頼んだ。その助っ人というのが、

 「ふふ、問題ない。ここは任せてくれ」

 難を逃れたバーソロミューだった。どうやら、☆2以上のサーヴァントがぬいぐるみ対象のようなので、☆1の彼は逃れることが出来た・・・彼のおかげで撃退に成功した。

 「なんとまあ、これはまずいね。我々も手を貸さないと」

 「うむ、一刻も早く解決させよう」

 「ますます、皆に知られるわけにはいかないですねえ」

 ライダーサーヴァント同様このキャッチャーの中に閉じ込められているとはいえ、見方を変えれば敵サーヴァントがこのカルデア内部にいるようなものだ。この事実に顔を引き締めた三人・・・ゴルドルフの犠牲は無駄ではなかったようだ。

 「バーソロミュー。これからも頼むぞ」

 「ああ、やってくれ横島君」

 頼もしい笑顔を見せるバーソロミューだが・・・

 

 

 『ぬいぐるみというのは・・・何と小さくて愛らしい!皆のこんなに小さい姿は、本当にそそられる!それに・・・少女になったダ・ヴィンチの水着姿も胸をときめかせる!これで目が隠せるくらいに前髪を出させたら部屋に連れ込むのも悪くない(ごくり)』←こいつの願望が聖杯に反応したんじゃねえのか?

 

 

 その笑顔に欲情も含んでいることに気づけるものは誰もいなかった。因みに、このUFOキャッチャーをやるお金は失敗したゴルドルフの給料が使われることになった・・・終わった時に明細を見て悲鳴を上げそうだな。と横島は思った。

 UFOキャッチャーのやり方はとれそうなものをとるのが鉄則だが、さっきの骸骨ぬいぐるみをとったおかげで一人のサーヴァントぬいぐるみをとれるようになったので、それをとった。

 「いや~、助かったよ。ありがとう横島君♪」

 元に戻ったのはブーディカだ。笑顔でお礼を言って頭を下げる・・・もちろん、揺れる乳に目が離せないのは当然の事。

 「次はこれ!」

 「むう!」

 「お願いします!」

 「はいよ!」

 戦うサーヴァントが一人増えたおかげで、連続で骸骨ぬいぐるみを出しても問題なくなった。また、連続でとれるのはサーヴァントぬいぐるみの方もであり

 「へ、任せな!」

 「っち、やってやるよ」

 「処理します」

 坂田金時、ドレイク、メドゥーサと取っていけた。

 

 

 

 

 大体敵・味方のぬいぐるみを20個ほど無くせた時に、事件が起こった。それは、カーミラ(水着霊基4段階目)のぬいぐるみをとれた時だ・・・ぬいぐるみはサーヴァントがそのままなったものであり着ていた服もそのままぬいぐるみサイズになるが、本来のこういうぬいぐるみにはその服が縫い付けられるがこのキャッチャーはそこまで細かく設定されていなかった。

 「あ!」

 何と彼女の水着のブラにアームが引っ掛かったのだった。本当はその隣にある黒髭のぬいぐるみを掴むつもりだったのが、上手くと言うか不運というか・・・どうやらぬいぐるみとブラの隙間に入り込んだようだ。うまい事二つともアームで掴み、ダブルゲットできた!と思いきや、ぬいぐるみを入れる円柱の投入口の内側の壁に上手くカーミラぬいぐるみがぶつかりアームから外れることはできたが、黒髭のは投入口がふさがり更にぶつかってバランスがずれて残念ながら入らなかった。

 そして、事件というのが・・・彼女が戻った時に起こった。

 「・・・横島。これは、どういうこと///」

 彼女は腕である部分をふさいでいる。サングラスのない白い肌の彼女の顔の頬が赤くなっている。

 「い、いや、その!これは事故で!」 

 キャッチャー内のアームには引っかかった水着のブラがぬいぐるみサイズで残っている。

 「・・・おいたが過ぎるわよ。大事なもの(命)をいただくわ。さよなら。二度と会う事はないわ」

 つまり、今の彼女は水着の下しか身に着けてないという事であり腕でふさいでいる部分というのは、彼女の露わとなった胸という事になる。しかも、ぬいぐるみから元に戻った時は腕でふさいでなどいない・・・つまり、

 「いやああああ!お願いだから宝具はやめてええええ!」

 「纏うは横島の血の色、息衝く命尽きる夜。狙った変態は逃さない!テスタロッサ・メイデン!」

 「ぶえぐえぎゃあああああ!すんませんでしたあああああ!!」

 露わとなった美しい胸をバッチリ見たという事だ・・・必死に謝罪するが、頬の赤みがどんどん赤くなっていく彼女は宝具・テスタロッサ・メイデンで横島を轢いた。ついでに宝具がUFOキャッチャーに激突したが、やはり壊れなかった。

 「ははは、こうなるのは自明の理だな」

 空気を読んで目を閉じたホームズの一言に全員が頷き、

 『『『よかった。私の時は引っかからなくて』』』

 薄着で似たような服を着ているブーティカやアンやドレイクは、同じことにならなくてホッとしていた。そして、自分の絶対に見られたくなかった領域を見られたカーミラは

 『私は怪盗・・・盗むのが本業。どんなものでも盗む。それが私、ミストレスCなのよ!それなのに、こいつをずっとそばに置いておきたいこの気持ちは。違う違う違う!そう、これはあくまであれよ!私の絶対に見てはいけないものを見たから言わせない為に目の届くところに置く・・・そう、それなのよ!私が、私ともあろうものが、見られたからってときめくなんて・・・こと、あ、あ、あるはずがない!』

 内心自問自答していた。

 『・・・胸が高鳴るのは、恥ずかし、いやいや!ああもう!ごちゃごちゃしてきた!こいつを叩きのめせばすっきりするからするしかないわ!』

 頭がごちゃごちゃしてきた彼女は倒れている横島を力いっぱい踏みつけた・・・どっかの美神に見えるのは気のせいではない・・・彼女はすっきりするまで叩きのめした。ただ、

 『すっきりして分かったわ・・・私はいろんなものの大事なものを盗んできたけど、こいつの大事なものは盗んでない。つまり、私がごちゃごちゃしていたのはそれを盗んでなかったから!よし、こいつの大事なものを盗む・・・それで解決よ!』

 十数分後にやっと落ち着いたのか、カーミラはブーディカが持ってきたバスタオルを羽織って部屋から出て行ったが、すっきりした思考で出した結論が完全に横島を手にいれるという曲がった結論になっていた。内心の恥じらいが思考を歪ませたようだが・・・面白そうなのでそのままにしておこう。

 だが、彼女のこの騒ぎと宝具が原因で結局他クラスのサーヴァント達にもばれたので、何人かに協力を頼み敵サーヴァントを撃退する人数も一気に増えた。

 

 

 あ~、死ぬかと思った。と言いながら再開する横島。

 「ありがと」

 『ほう、これは・・・部屋に呼びましょう』

 ネモが戻った時、バーソロミューの目が光って連れ去っていき

 「ううう、何でよ!私をこんな目に合わせたのよ!」

 「残念だったね~!」

 イシュタル(水着)は、これを出したやつにぬいぐるみにした慰謝料をふんだくりたかったが、誰かわからないのでそれが出来ないことに悲しがり、そんな彼女をアストルフォが笑顔で慰める。

 「があああああ!」

 「ふん!これが、マンガにあった・・・マッスルバスタ!」

 敵サーヴァントにどっかのキン肉マンの必殺技を決めるケツァル・コアトルなど、部屋も狭くなったので既に何人かは自分の部屋に戻っている。

 そんな時、

 「ヨコシマ。お前は私の体が欲しいのか?」

 アルトリア・メイドオルタ(水着霊基2段階目)を助けた時・・・カーミラと同じお約束をしてしまった。だが、彼女の場合は感情が乏しい部分が強いので

 「あの、お願いですから!恥じらうか、照れるかくらいしてくださいいい!」

 「???」

 胸を隠すと言う事を全然しなかった・・・カーミラを辱めた前科から出てくる敵を迎撃するサーヴァントで男は一人もおらず女だけになっているので、彼女の全開している乳を見てしまったので背中を向けている状態だ。

 「せめて隠すくらいしなさいよ!」

 イシュタルが彼女にバスタオルを巻きながら文句を言う。

 「・・・どうした?私を助けたのなら、私は横島のメイドにならないといけない」

 「あんた、何でそんな考えになるのよ!」

 「メイドは恩は必ず体で返す。だから、横島のメイドになる」

 「いや、それって・・・あんたは肉体労働の方を言っているけど!」

 助けられた恩を体で返すと言う言葉にイシュタルは横島の方を見ると

 

 「のおおおおお!ダメじゃああああ!乳を揉ませてほしい!肉体関係になりたい!なんて思った自分を恥じるんだあああ!!(ごんごんごんごん!)!!」

 

 案の定どうしても「体で返す」がエロに考えてしまう横島は、必死に頭の中のエロい映像を消すために地面に頭を打ち付けまくった。ただでさえ、メイドらしくハットと腰かけエプロンを身に着けて水着のブラがない乳解放状態を見れば、横島だけじゃなく一般男性ならそっちの想像をするだろう。←想像しなかった読者だけ横島を責めなさい。因みに作者は責めません!

 全く、言葉が足りなかったら全く違う意味になってしまう日本語というのはやや

 『ふむ、それが横島のメイドになるための方法か。それなら後でやるか』

 こし・・・え?あ、え?メイドオルタさん?マジ・・・だよ!顔がマジだよ!クールなメイドさんのご奉仕・・・横島は理性を耐えきれるかな?

 

 

 

 その後、イシュタルがそのまま考え込むメイドオルタを連れて部屋を出た。さっきのメイドオルタの発言に興奮したので、落ち着く為に息を整えようとしたが、

 「おいおい、よく無事だな」

 背後から既に助けたカイニス(水着霊基4段階目)の声が聞こえた。

 『ま、まずい、まずいぞ』

 「ははは!あんなに頭が血まみれだったのにもう治っているなんて、どういう体質してんだよ」

 まずいというのは、今彼女は

 『あがガガガ!』

 「別に特別な頭をしているわけないのにな~」

 さっきの理性を保つために床に頭を打ち付けて血まみれだったはずの横島の頭が、あっという間に元に戻ったことに興味を持ち

 『精神を統一するんだ!乳がある!だが、彼女は性別デオン!性別デオン!・・・デオンちゃんも胸の谷間あったよな・・・あああ、いっかああああんん!』

 「う~~ん、特に仕掛けもないし・・・ま、いいか!」

 ヘッドロックを決めているのだ。そう、右わきに横島の首を入れて、頭を手でいろいろ触りながら調べている。そして、顔が・・・彼女の胸に密着しているのだ。もちろん、そんな状態で操作などできないので今はやってない。

 『お、お願いだから、離れてくれええええ!』

 乳の感触をいつも求める横島だが、こうされると逆に逃げたい小心者だ。

 「ははは、おいおい、俺の尻を揉むとはいい度胸じゃないか!」

 『・・・へ?』

 どうやら顔からくる感触に自分の手が煩悩に従っていて、カイニスの尻に行っていることに気付いてなかった。

 「「「お~~、度胸あるね~」」」

 「・・・不思議です。ここではない別の世界であの男に同じことをされた気がします」

 ブーティカとアンとメアリーはそんな横島の行動に笑顔で見て、メドゥーサはかつてされたような感覚に捕らわれて思い出そうとしていた。←間桐桜さんと付き合ったら?でされてますので読んでください!

 「むご!むごごごご!(ご、ごめんなさい!)」

 「おいおい、そんなにあばれ・・・んん♡」

 「(ま、まずい!手を離さ・・・離れろおおおお!!離せ・・・ないいいいい!!」

 「あ、は、あ、う、ん♡(な、何だ、一瞬、頭が真っ白になったぞ!ど、同時に、何故か知らないが、体が、軽く、なった)」

 ああ煩悩戦士横島忠夫。どうしても彼女の尻から手が離せないし揉むのもやめない・・・銭を一度手にしたら死んでも離さない摂津のき〇丸のごとく!心の中で言っていた言葉を途中からようやく彼女の胸から脱出できた口が声に変換していることに横島は気付いていない!そして、カイニスは股間が若干湿っていることに気付いていない。

 「へ~、カイニス君も女の顔(ずぶり)ぎゃああああ!!目が、目が~~!」

 「龍馬・・・他の女を見ないように」

 助けられた坂本龍馬に目つぶしをしながら困るお竜さん。その困る理由が

 「全くお竜さん。いきなり目を突くことはないじゃないか」

 「龍馬が悪い。お竜さんがいながら他の薄着ばかりの女を見るから」

 「まあ、それは・・・ふう、やっと目が(ずぶり)うお!ま、またかい!目を隠すとか他の方法があるじゃないか!」

 「・・・ここには龍馬の目に見せられないものが多すぎる」

 水着じゃなくても目に毒なサーヴァント(牛若丸やアンなど)が結構いたためだ。もちろん、痛みが引いて目が見えそうになった時にまた目つぶしをしたお竜さん。龍馬の事も一理あるが、まあお約束という事で。←この二人って本当に坂本雄二と霧島翔子みたいだよな・・・もしかして参考にした?

 「全く、離さないか!」

 「のぎぇぷぎゃ!」

 「あはは!全く、大胆なやつだな横島は!皆の前でエロをするとは」

 イシュタルのゲンコツで、ようやくカイニスから手と顔を離れて床に落ちた横島をライネスが笑いながら見る。

 「大丈夫だったか?全く相変わらずスケベなやつだな!」

 「あ・・・ああ(まだされてもよかったんだが。何かとても気持ちよくて、戦う時以上に天に昇る感じになれると言うか。後で・・・またしてもらうか。まだ、もやもやするし)」

 モードレッド(水着)の言葉に同意しながらも、自覚できていない感じてしまった女の快楽の一部にすっかりのめり込んでしまったようだ。本人がその自覚が出来るのは、R18なのかもしれない。

 

 

 

 レジスタンスのライダーに女体を触った妬みと見える一撃で目を覚ました横島は、顔を叩いて何とか意識を取り戻してぬいぐるみ救出に戻った。←レジスタンスのライダーに仕返しとして股間を蹴った。

 「え、えっと、残りは十個くらいか」

 今残っているぬいぐるみを見たが、残っているぬいぐるみは紫式部(水着初期段階)とオジマンディアスとマリーアントワネットとその他だ。

 「・・・まずはマリーさんとオジサンデスヨだな」

 「オジマンディアス様です!」

 「別にどっちでもいいじゃないですか。実際おじさんみたいな感じするし」

 「ダメです!ちゃんと名前で言いなさい!」

 自分のマスター以外で使えるべき主が未だ助けられてないことにニトクリスが慌ててやってきて、ワザと名前を間違えた横島を叱った。

 「早くオジマンディアス様を助けなさい!」

 「仕方ないですよ。これは下手に狙いを定めて取ろうとしたら、おじゃんですから。オジサンデスヨもどどん!と胸を張って待っているでしょうから我慢してください」

 「ぐぬぬ・・・というか、また間違えましたね!」

 「大丈夫です。ちゃんとオジャンデスヨは近いうち助けますから」

 「名前がまた間違ってます!!」

 「え?オジイチャマイヤーンだったかな?」

 「最初以外は原型を無くしているじゃないですかああああ!」

 男の名前なんぞどうでもいい横島はどんどん間違っていく・・・その度にニトクリスが怒鳴る。

 「やれやれ、横島のワザとにハマってるじゃねえか」

 「いいんじゃないすか?あいつなりの気の紛らわせ方だと思いますし」

 その様子を見た坂田金時とマンドリカルドがぼそっと話した。確かに、聞き流してやっていたらニトクリスがもう私がやります!と言って、失敗するのがオチだろう。←因みに貧乏くじを引きやすい黒髭はちゃんと助けています。

 

 

 無事、二人を救出してその間の敵サーヴァントのぬいぐるみも倒して、やっと救出最後となった紫式部(水着)をアームで掴める段階まで来れた。

 「・・・あれ?」

 だが、ここで一つ彼女のぬいぐるみを見ると横島は疑問そうな顔をした。何故なら、

 

 『・・・何で水着が変わっているの?』

 

 ニトクリスとのボケツッコミをやっていた時までは初期段階の誘惑要素満載の黒の水着だったのに、今は第四段階のちょっと昔のアイドル風味な水色の水着になっていた。おそらく、ぬいぐるみになっていても意識があるのはGS美神の原作と同じなのだろう。

 『これって、まさか』

 横島はあるエロい思考が出てきたが、間違ってないと思いアームを操作した。そして・・・

 

 『これ・・・だよな』

 

 アームの手を彼女のビキニに持ち上げた・・・多分、カーミラ・メイドオルタの助けられた様子と横島がずっとやっているのを見て、少しでも助けられる要素を増やそうと思って彼女なりに出来ることを考えた結果、これだと思い霊基を変えたのだろう・・・あくまで動けないだけで、霊基は変えられないという事ではないから。

 最初はちゃんと全部掴んで助けるつもりの横島だったが、そんな彼女の意図をブラで掴んで助けてほしい。というのと、

 

 『紫式部さんもブラを外されて、俺に見られたいんだな!』

 

 このエロ心だ。見事に二人の意図は噛みあってないが作戦は成功したと言えるだろう。後は投入口に入れればいいのだが・・・

 「え?」

 ここでトラブルが発生した。何と彼女の胸のでかさが仇となり、アームが胸の谷間に挟まってしまったのだ。標準よりちょっと上のカーミラと標準のメイドオルタの時は、挟めるくらいの大き(ずきゅん!だららら!!どどどん!)・・・もとい!理由不明でアームの手が引っ掛からなかったが、彼女は標準を飛び越えた大きさの為、このトラブルが発生してしまったのだ。←作者、誰かわからない二人の銃弾の雨を浴びて体中ハチの巣。

 「ちょ、どうすれば」

 「とりあえずアームを動かしてみたら?」

 「いや、そんな操作できないっすよ!」

 メイヴにそう言われても、そうUFOキャッチャーは横、奥にアームを動かす以外に出来ない。困惑する中、

 「だったら、揺らしてみたら?」

 「あ!確かにそれなら!」

 ちょっとルール違反だが、それは名案だ。何しろ、ここはゲーセンと違い係の人間がいないのだから自力で何とかするしかない。何しろ残りサーヴァントは彼女だけだ、皆で協力して

 

 

 「「「「「そ~~~れ!(ゆさゆさゆさゆさ)」」」」」

 

 何度か左右に揺らしていく。その甲斐あって

 「あ!投入口に入った!」

 彼女のぬいぐるみの救出に成功した・・・だけど、もちろん無事なわけがない。アームには彼女の水着が二度あることは三度あるの如く、残されていた。

 「ああ、横島さん。ありがとうございます」

 「・・・・・・」

 「どうしました?」

 戻ってきた彼女はホッとして横島に話しかけたが、横島は無言で彼女を見ていた。いや、横島以外の皆も彼女を見ていた。何故なら

 

 

 

 「(ぶっしゃあああああああ!)悔いなああああああああしいいいい!!」

 

 

 

 引っかかった水着はブラだけじゃなく下のパンティも一緒だったからだ。ぬいぐるみが頭から下に落ちたので、その時に下もアームに引っかかったのだ。←こんなことは絶対にないので、読者様はこの話限定で起こったことと納得してください。

 つまり、

 「あ、ああああ、あああああああ!!」

 「見るなああああああ!!!」

 鼻血を大噴射しながらサムズサインをして倒れていく横島を見る時に視線を下に向けた時に、やっと紫式部は自分がとんでもない姿であることに気付いた。パペトロットが早急で作ったシャツを彼女に着せて、何とか他のサーヴァントには見られないようにした。

 「あああ、どどっど、どうしましょう!」

 「落ち着いて、大丈夫だから!」

 「ええ、元凶は死んだから!」

 「男は追い出したから!」←助けられたのが少しだけ残っていた。

 慌てふためく彼女を抑えようとする女性達。もちろん、女性達は紫式部は全部見られて困惑と自分の裸を見た事を皆に言うのでは?という不安に駆られていると思っていた。実際の彼女の頭の中は

 

 『ど、どどど、どうしましょう!裸を見られた、という事は私は横島さんと結婚しないといけません!女は裸を見られたら、見た男性と一緒になる法律ですし!』

 

 困惑しまくっているが、別の意味の不安だった。何で、女は男に裸を見られたら、その見た男と結婚しないといけないという思考になっているのか?

 

 『刑部姫様の持っている本では肌を全部見せて愛しあわないといけないと描かれていましたし、清少納言様は裸を見られた男性にはどんな命令も聞いていろいろしないといけないよ~~。とたくさん教えてもらいましたし、清姫様は肌を見せる相手を決めたらもっとたくさん見せないといけないとおっしゃっておられましたし、頼光様も(母として)たくさんたくさん金時様を愛したいと言ってましたから・・・私もやらないといけませんね!』

 

 知識をたくさん得るという事は間違いもたくさん得るという事であり、彼女はいろんな人達の言う事を本気にしやすい・・・間違った情報も本当だと思う純粋な性格だ。

 『あ、あ、後で・・・二人っきりになったら』

 もう完全に本気で横島といろいろしようという気持ちでいっぱいのようだ・・・今名前が出た皆さん、お願いですから彼女を歪ませないでください。←霊基2段階目であの衣装はもう手遅れ?

 

 

 

 

 

 

 

 そして、ライダークラスのサーヴァントを全員救出したことで何故これが出たか?とかの原因究明は明日にするとして、皆解散した・・・その日の夜。

 「・・・何かしら、あなた達」

 「それはこっちのセリフだ」

 「横島に用があるだけだ」

 「あ、あの・・・その、私も、横島様に用が」

 水着姿のカーミラ・メイドオルタ・カイニス・紫式部が横島の部屋の前にいた。カーミラの視線と問いかけに、メイドオルタは逆に聞き返しカイニスはそのまま答え、紫式部もちょっと怖がりながらも答えた。

 「私は横島にお仕置きする為よ」

 「私はメイドになるためにだ」

 「オレは胸を揉んでもらうためだ」

 「わ、私は・・・あの、その、いろいろしてもらうために」

 読者のみなさん、この四人の言葉・・・エロの展開に行くしかない言葉ですよね?

 「な!あんた達!メイドになって胸を揉まれるって、どういう事よ!」

 「あの、カーミラ様も結構危ない発言をしてますが・・・」

 「ぶーめらんというのか?これは」

 「一番やばいこと言ってるのはカーミラ、お前だぞ?」

 「・・・だったら、誰が一番やばいか実際に見せあいましょう」

 「ふむ、メイドさんの私がいちばんやさしいのを証明するいい機会だ」

 「ああ、ただ胸を揉ませるだけだ。あいつに被害はない」

 「いえ、皆さんの行為は確実にあの人の理性に被害が・・・あ、でも、私のも、でもでも、ああ、ごめんなさい横島さん。私には止められません」

 四人共、確実に横島を追い詰める事を言いながら部屋の扉を開けて中に入った・・・果たして、誰が一番やばかったのか、それは別の話。

 「何を言っているのかしら作者?R18にしなさいよ。そうしないと、堕落して蕩けきった姿をした五人がどんな堕ち方をするのか楽しめないじゃない・・・ふふふ、読者だって望んでいるのだから絶対にしなさいよ。うふふ、さて私は・・・・・・っは!何で通り過ぎた刀鍛冶のお爺ちゃんに目が行くのよ!ああ、何でなの!何で私の体があのお爺ちゃんを勝手に追いかけるのよおおおお!今から、この部屋の様子を覗いて楽しもうとしているのにイイイイ!」←すれ違った村正をいやいやしながら追いかけてしまう水着カーマ

 あの水着カーマさん、あなたのやばい水着レベルのR18を書けと言いたいのですか?まあ、いつになるか分かりませんがやりますが。←確実に今後出されるであろうFGOの一般もエロも含めた同人誌の主役はこの人でしょうね。ガチでFGOはいつからR18になったんだ?と思ったくらいやばかったですし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 後日、UFOキャッチャーを聖杯で作ったのはナーサリー・ライムとBBであったことが判明。皆可愛くなって楽しく遊べたらいいのに。というナーサリー・ライムの思いからぬいぐるみが出来、そのぬいぐるみをBBがUFOキャッチャーで取れれば面白そう!と言うBBの悪戯心から出来たことが判明。ライダークラスがそのターゲットになったのは、二人を見て鼻の下を伸ばしてやばい顔をしている黒髭がいたからだったらしい。

 因みにそのUFOキャッチャーはぬいぐるみを全部捕らないと消えないのだが、ライダーサーヴァントを全員救った後なので、もう問題ないと思い何個か残っているがそのままほったらかしでも問題ないと思い全然関心を持たなかった。その為、

 

 

 

 

 『皆~~~!いつになったら、私に気付くんだああああああ!』

 

 

 

 

 レイシフトをしないといけない事態になるまで、犠牲になったゴルドルフぬいぐるみはそのままの状態だった。

 




 今回は惚れたと言うより惚れるきっかけで終わっちゃいました。やはり、UFOキャッチャー程度ではあれが精いっぱいですね・・・あれ?完全に惚れるためにはカーマさんの言う通りR18にしないとダメな気がしたぞ?


 では、次も頑張って書くぞおおおお!


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水着サーヴァントと付き合ったら?(FGO エクストラ編)

 昔の漫画シリーズ!
 「燃える!お兄さん」・・・原作もアニメももろに笑った!
 「ボクはしたたか君」・・・ハイスクール奇面組の後に出た作者さんの作品です。これは2話くらいしか覚えてないけど、今でも笑える!

 昔は本当に名作が多い!・・・そう、多いから話を上げるたびに一つ作品を出すのはそれだけ話を書けと言う事に・・・そんなの不可能じゃ!だから、二作品出すことにしました!


 では、今回はこのクラスです!


 横島忠夫は大混乱していた。

 「言っておくが、俺は何にも知らないぞ!」

 そう言う横島の周りにはダ・ヴィンチやマーリン・・・ゴルドルフ等等、いわばカルデアの中での頭脳班なメンバーがいた。

 「ああ、そうだろう・・・だが、君がこの混沌の中心としか思えないのだが?」

 ホームズの一言に頭脳班は頷く。

 「ほんまに知らんのや!」

 「だけど」

 「今の横島君の状況を見る限り」

 「君以外、説明できる人物は考えられないぞ?」

 他の連中もどんどん横島を責める。さて、それでは横島君の視線を今まで彼らに向けていたが、下に向けましょう・・・そこには

 

 

 

 「パパ~~!」

 「ねえパパ。頭、撫でてよ//」

 

 

 

 二歳くらいと五歳くらいの女の子が横島をパパと言って抱き着いている。その光景は単身赴任した父親に会いに来て、やっと会えた嬉しさに抱き着いている父子のように見える。

 「「「「さあ、説明してもらおうか」」」」

 「だ、か、ら!知らんと言ってるだろおおおがあああああ!!」

 迫ってくる頭脳班にそう叫ぶ横島は、浮気がばれた父親・・・横島の実の父・大樹な顔をしていた。やはり、血筋は争えない。←作者ああああ!てめえええ!

 

 

 

 

 

 

 数分後に、頭を撫でて嬉しそうにする二人の女の子に皆で聞くことにした。

 「ねえ、一つずつ聞きたいんだけどいいかい?」 

 「何かしら?」

 「この人がパパって言ったけど・・・間違いないのかい?」

 「うん!パパだよ!」

 「パパの顔は絶対間違えないわ」

 「次は私だが、一体どこから来たのだね?」

 「う~~ん、わかんない!」

 「強い光に目を閉じて開けたら、傍にパパがいたわ」

 まずダ・ヴィンチちゃんとゴルドルフが聞いたが、やはり分からない。しかし、いきなり核心を突く質問をしても答えられるとは思えないから、徐々に近づくように質問する方が子供達は答えられる。

 次に質問をしたのがホームズだ。

 「君達はママの事を覚えているかい?」

 「「うん!」」

 これに関しては二人とも力強く答える。そうなれば、

 「では、ママの名前はわかるかい?」

 「・・・あれ?う~~ん」

 「へんね、思い出せない・・・ううん、名前だけじゃない。ママの顔もなんか思い出せない」

 当然、名前の確認だが二人とも名前も顔も思い出せなかった。

 「これはどういうことだ?いる事だけは確実みたいだが?」

 「おそらく、本人と認識させないための世界の修正力か何かだろう。この子達のママが万が一にもこの中にいたとして、出会わせた時に歴史を変えないための処置かもしれん」

 「下手すればこの子達がいなくなるかもしれないという訳だね・・・未来のレイシフトでここに来たと考えるべきか。いやはや、未来からやってきた子か・・・こう実際に目の当たりにするとは思わなかったよ。しかも、サーヴァントのな」

 横島から離れない二人を見て、頭脳班の三人がそう推測した。カルデアの皆やサーヴァント達はレイシフトでいろんな過去へ行って歴史の修正をしてきたが、未来からやってきたサーヴァントの子供がこのカルデアに召喚されるという現象は初めてだ。←忘れがちだが、この水着サーヴァントシリーズでは横島はサーヴァントという設定です。

 そこにシオンが、質問をした。

 「お二人の名前は何ですか?」

 「名前?カーマよ」

 「私、キアラ!」

 この言葉でここにいる皆が一気に横島を見た・・・そして、とんでもない事をしたな。的な顔をした。

 「ちょっと待てええええ!俺は何にも知らんと言っているだろうが!それに二人はただ名前を言っただけだろう!」

 「いや、だがな」

 「どう考えても」

 「あの二人が母としか考えられない」

 「ははは、一人じゃなく二人か!横島君ならやりかねないね!」

 「・・・」

 ゴルドルフとダ・ヴィンチとシオンは名前を聞いてあの二人がママだと確定まで持ち込んだが、マーリンはわざと笑い、ホームズは微妙な顔をしている。

 「お、お、お願いだああああ!信じてくれええええ!」

 「取り返しのつかないことをしたな・・・未来のお前が」

 「まあ、でもいいんじゃない?暴走しがちな二人を止められる人材が増えたと言う事で」

 「横島君一人が被害を被ってくれるなら問題ないですね」

 未来の横島の所業にジト目のゴルドルフと笑うダ・ヴィンチとシオン。マーリンは面白そうだと思って何も言わずに笑いを手で隠し、ここで唯一微妙な顔をして黙っていたホームズが声をかける。

 

 

 「その名前は・・・本当に君達の名前かい?」

 

 

 こう言ったのだ。その言葉に追い詰める三人と追い詰められる横島はえ?となった。

 「普通に考えて見ろ。母親と同じ名前を子供につけるか?」

 「「「「あ・・・」」」」

 「全く、もう少しくらいはばらさなくてもいいのに」

 名前を聞いてあの二人が真っ先に思い付いたから忘れていたが、普通は1、2文字くらいならともかく母親と完全に同じ名前などつけるはずがない。その名前をよく聞かされていたから言ったのでは?と思ったが、キアラと名乗った二歳児なら物心も着く前だからあり得るが物心がもうついているマーラの名乗った五歳児は自分の名前は分かっているはず・・・でも、いくら何でもこれはおかしい。←この時知っていて黙ってワザと楽しんでいたマーリンの襟首掴んで文句を言う横島。

 その答えは、

 「ええ。私もこの子も名前を聞かれたらこう答えなさい。と言われたから、この名前を言ったわ。何でかというと・・・ええっと、確か自分達を守るためだから。だったかな?」

 「???」

 その理由を五歳児が必死に思い出しながら答えた。二歳児の方は、既に言っている意味が分からないためキョトンとしている。

 「なるほど、確かにあの二人の名前なら意味があるな」

 「とんでもないからな・・・ううむ」

 「そういうことですか」

 「振出しに戻ったという事か」

 つまり、カーマ・キアラと名乗った理由は二人の身に安全の為だった。名前を言えば、確実に関係者と分かるが同時に脅威であることも分かる。何しろどっちもあまりにもやばい存在だからだ。これ以上は名前を聞きだすことが出来ないだろう。ただでさえ、母親のことが分からないのだから。

 その結論が出たからこそ振出しに戻ったということだが、進展はあった。何しろ、確実に言えるのはこの二人のママは横島と同じサーヴァントじゃないと名前のすり替えなんてできない。もちろん最初はサーヴァント同士で子供なんてできるはずがない。という考えも出たが、可能性ある未来ならできるのは否定できない。というマーリンの言葉に皆まだ納得できてないが、これ以上議論しても仕方ないのでその前提で話を進めることにした。

 そんな中、慌てまくったおかげである程度落ち着けた横島が今度は二人に聞いた。

 

 「あのさ、ママってどんな格好していたかな?」

 

 それでもママの候補だけは探っておかないといけない。名前も顔も分からないとなれば、どんな服装をしていたかになるし、やっぱり横島も気になるから訊ねた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、二人から聞いた服装で集められたのが

 「あらあら、お二人とも可愛いですわ・・・ふふ、食べちゃいたいくらい」

 エロ要素満載の水着姿の殺生院キアラ(霊基3)と

 「はいはいは~~い!私がアイドルのBBちゃんですよ~~」

 同じく水着姿のBB(霊基3)と

 「嘘でしょ。私が子供を産む?ふふ、堕落した未来の中で出来たのかもしれませんね♪」

 もはやキアラと同じくらい煩悩を高める水着姿のカーマ(霊基4)と

 「むむむ!セイバーじゃないから別にいいですけど・・・邪悪レーダーがぶっ壊れました!とんでもない場所に来たのかもしれません!」

 普段のあの兎な鎧を外して水着姿となったアルトリア顔の謎のヒロインXX(霊基4)だ。

 「・・・集めたのを後悔してきた」

 「とんだミスをした気がするよ」

 「これも横島君のせいだがな」

 「まあまあ、後は全部彼に任せればいいだけの話ですよ」

 「それって、後始末は全部俺にやれっていう意味ですよね!」

 邪悪度がとんでもなく高い三人と勘違いな行動をとんでもなくやるヒロインXX。確かに混ぜるな危険どころか、いるだけで大危険な状況になっている。キアラ・BB・カーマは既に話を理解しているのか

 「ママのおっぱい、パパと吸っていいわよ♥」

 「そんなのよりご飯の方がいい!」

 水着をめくって二歳児に危険な先端を見せるキアラや

 「ねえ横島君♥私をいつ襲ったのかな~~。責任とってほしいな~~」

 「未来の俺に言ってくれ!今の俺に責任追及しないでくれえええ!(あががが!BBちゃんの巨乳が!谷間か!かんしょくがああああ!)」

 未来の横島は今の横島の責任!というわけで責任をとらせようとするBBや

 「さあ、私の子なら堕落する悦びを持っているはずよ♪」

 「ダメです!ビシッとしてください!」

 子供をダメな道に行かせようとするが逆に五歳児に叱られるカーマ。←だが、何気に嬉しそうなカーマである。

 「・・・あの!私、蚊帳の外なんですが!」

 XXは蚊帳の外だった・・・遅くなったが、何故二人から聞いた服装で彼女らが母親候補になったのか?それは

 

 

 『ママ、いつも可愛い格好だったよ!』

 『そうね。パパに抱き締められて顔を赤らめながら喜んでいたし・・・水着も着ていたわ』

 

 

 この言葉だ。可愛い格好に水着と聞いて思い浮かべるのは誘惑的な服を着て肌の露出が多いサーヴァントだ。その候補で上げられたのが、子供達の仮の名前となっているキアラとカーマだ。他にもそんな格好をしたサーヴァントはいるけど、この二人の名前があげられると言う事は日常的に淫らな世界に誘惑する存在と考えられる・・・そして、そんな世界を実現させてはた迷惑なことにしようとする存在がBB・・・彼女がいるのはそれが理由である。

 

 

 『おっぱいも大きかったよ!』

 『時々、大人の遊び?だったかな?それをパパとやっていたわ』

 

 

 もちろん、他の候補者も出てきたが五歳児の言った「大人の遊び」という言葉でこの三人になった・・・え?XXはママ候補ではないのか?さっきも言った通り邪悪レーダーを感じてきただけなので、ママ候補ではない。

 「横島君はとんでもないのを母親にしたもんだな。この子達以外にもあの三人との間の子供を作っていそうだな。未来になっても君はどうしようもなさそうだな。確実に母親が一人とはとても思えん」

 「ホームズ、てめえ他人事だと思って!ちゃんと俺は普通の幸せを望んでいるわ!」

 「横島君、これからはこの三人を頼んだよ」

 「ダ・ヴィンチちゃん!お願いだから、それを言わないで!マジで未来の俺がどう動くか、今の一言で決まりそうだから!」

 「相談くらいなら乗るから、辛くなったら言うんだぞ」

 「・・・初めてゴルドルフで癒されたよ」

 「とにかく・・・今は横島君に責任をとらせるための処置をしないと」

 「シオンさん。さっきも言ったけど、今の俺は本当に何もやってないからね!」

 集めた後悔を忘れるかのように・・・いや、その後悔を全部横島にぶつけて発散するかのように、皆は反応を楽しんだ。

 「俺は、俺は、まだ何もしてないんじゃあああああ!!」

 「予定はあると言う事か。それは明日か?明後日か?」

 「そこはせめて「する気はない」の方がよかったのだが」

 「しない自信がないと言う事だね!もし大人の体のままだったらされていたかも」

 「横島君。結婚式は上げられないので祝儀は出せませんから」

 「頼む!頼むから俺を人生の墓場に連れて行かんでくれええええ!でも、でも!あの三人と一緒に入れるのならエロエロな未来だから本望かも・・・いやいやいや!待つんだ!あれはまずい!針山地獄と溶岩地獄に飛び込むのと同意だぞ!考え直せ!俺の理性いいいい!!」

 愛欲ドロドロな未来が見えてきたのか。ひたすらに首を振って頭の中で煩悩と理性が戦う。さすがに今後の人生がかかっている為か、今回は煩悩と互角の戦いをする理性・・・頭を振る時間が長い。

 「ははは、いや~~彼は本当に面白いな」

 「羨ましい反面、自分じゃなくてよかったと心から想う」

 マーリンは横島の苦悩を笑い、ゴルドルフは微妙な顔をして、

 「普通三人一緒じゃなく一人だよね・・・まあ、生前一夫多妻なサーヴァントも結構いるからそういう家庭も別におかしくないけど」

 「やれやれ、私達の着替えをよく覗きにきますから煩悩は高いですが、呆れるくらいに純な性格でもあったのですね」

 意外な横島の彼女等への誠意とも言えるのか?セクハラや覗きをする横島とは思えない引っ込み思案な性格にやっぱりホームズ同様面白そうに見ているダ・ヴィンチちゃんとシオン。

 

 ・・・皆さん、ここでおかしいと思いませんか?こんなに横島の苦悩な動きを頭脳班だけしか見ていないことに?あの三人は?あの子達は?どうした?

 「あの~~、一ついいですか?」

 「何だい?」

 「キアラさんとBBさんとカーマさんがあの子達の言っていた「大人の遊び」を教える為にあの二人を連れだしたのですが・・・」

 自分に全くスポットが当たってないのか、XXが力のない声でいない理由を言った。どうやら、向こうの母親は大人の遊びの内容を教えてないのか、三人が内容を聞いてみると本当に知らない事を知り彼女らが自分達の頭の中にある大人の遊びを教える為にこっそり出ていったようだ。

 それを聞いた五人は

 

 

 「「「「「何故止めなかったんだ!」」」」」

 

 

 そう叫んで、XXをまたもや無視して大急ぎで探しに部屋を出た。

 「いいんだ、イイんだ、いいんですよ。私は全然ヒロインという名があるのに全然ヒロイン力が5もないその辺の通行人Aな存在なんです。もっと私もおっぱいが大きければ、あの三人のように・・・あれ?私のオルタもそう言えば・・・ぐすん、勝ち目、ないじゃないですか!!運営さああああんん!お願いですから、私のおっぱいがもっと大きくなるような完全なヒロイン力100万越えするようなイベント作って私をXXXになるようにして下さあああい!!」

 完全に一人になったXXは只管に、自分にあの三人に色気で勝ちたいイベントを作ってほしいと訴えていた。

 

 

 

 

 その辺のサーヴァントから聞いて、やっと入った部屋からは

 「パパとママがここで合体するのよ♥」

 「ママはとっても今まで見たことない顔をするわ~♪」

 「それでは、それに関する詳しい説明を・・・ふふふ♪」

 完全にやばい説明に入っていた・・・やはり、この三人の大人の遊びはR18だった。それをまだ小学生にもならない子供に教える・・・余りにも危険だが、

 「宝具が、使えないぞ!これは・・・」

 「キアラさん、やってくれましたね」

 「スキルも使えないと言う事か!」

 「ふむ。これでは使った後では手遅れになるな」←この手遅れは性知識が子供達を覚えてしまうと言う意味の手遅れである。

 キアラビーストによる宝具・スカーヴァティー・ヘブンズホールにより手を打たれたため宝具どころかスキルも使えなかった。作者の気遣いにより、その扉はそういうの抜きの自分達の力で今すぐぶち壊さないと開かないよう設定している。←後に、サーヴァントの皆から余計なことをしたことでボコられた作者である。

 だけど、ここで声を出したのが横島だ。

 「落ち着け!こういう時こそ頭を使ってこの状況を打破するんだ!」

 「ふむ、宝具やスキルが使えないなら頭か」

 「確かにそれは言える」

 「子供達の認識を歪ませないためにも」

 「それはそれで面白そうですが、今だけは阻止する側に回りましょう」

 シオンが不穏な事を言ったが、横島の言葉に同意した・・・彼らは気づいていない。今の横島の言葉でこの場の指揮官的な役割が横島に回ったことに。そして、

 「ホームズ!お前の頭が必要だから貸せ!」

 「私を真っ先に指名か。それはつまり私が一番頭脳明晰であると見抜いた・・・君は実にいいカードを引き当てた」

 ホームズを名指しした。この言葉に残りはムッとなったが・・・

 

 がし!←ホームズを腰のあたりで掴んだ音。

 

 ぐい!←キョトンとするホームズを無視して、脇に挟むように持ち上げた音

 

 ギラリ!←部屋の扉に向けてホームズの頭を向けて、動きを止めた横島の目が光った効果音。

 

 この横島の行動に三人は気づいた。

 「ま。待ちたまえ!頭を貸せというのは!」

 「時間がねえ!三人共力を貸してくれ!」

 珍しく焦るホームズや他の皆も気づいた。横島は彼の頭をハンマー代わりにして、扉に全力でぶつけてぶち壊そうとしていることに。

 「任せたまえ!」

 「ホームズ!優秀な君の頭を今こそ発揮するんだ!」

 「その通り、一人でその頭をばっちり活躍できるんだ」

 「・・・あ!そこのモリアーティさんにイヴァンさん!力を貸してください!」

 自分に被害がないと分かった残ったメンバーは笑顔になり・・・すぐにゴルドルフもホームズを掴み、ダ・ヴィンチちゃんはぶつける場所を指さし、マーリンは面白そうな笑顔でホームズにそう言って、シオンはたまたま通りがかった二人に協力を頼んだ。

 ホームズを持っている横島とゴルドルフに一瞬分からなかった二人だが、

 「ふふふふ、どうやらとっても面白い事みたいだね!」

 モリアーティはすぐに理解して、最大級の笑顔で協力することにした。イヴァンは未だに分からなかったが、シオンに誘導されて合図が出たら一番後ろで思いっきり全力で押すよう言われていた。

 「行くぞ皆!子供達を(歪んだ知識から)救うんだ!」

 「「「「おう!」」」」

 「待ちたまえ!それなら私じゃなくモリアーティに」

 これ以上ないくらいに焦るホームズの声・・・当然聞き入れられるはずがなく、何故かシオンが呼んだヘルプに現れたサーヴァントはバーサーカークラスが多いのは作者の気遣いである。

 「横島君!まさか、さっき君の苦悩を笑った仕返しか!」

 「さあ行くぞ!いいか!ホームズは言った!私の頭を壊してもいいと!マーリンも言った!私も子供の為なら頭を使えと!」

 「え?何故そこで私?」

 いきなり出た名前にキョトンとするマーリン。

 「そして、二人は子供を助ける為に犠牲になるのならいいとも言ったぞ!」

 「言ってな・・・あれ!何で私まで既にホームズ君と同じ状態になっているんだ!!」

 すると、モリアーティがそれに乗っかって叫ぶ。どっかからやってきた呂布が既にマーリンを持ちあげてぶつける気満々である。

 「「いくぞ!全身全霊の一撃をぶちかますんだああああ!」」

 横島とモリアーティの掛け声に

 「「もごごごご~~!(よくないだろうううう!)」」

 口を押えられた二人なんぞもはやどうでもよかった・・・そして、

 

 

 「「「「「「ふぁいとおおおお!いっぱああああつ!」」」」」」

 

 

 どっかのCMな一言と共に扉に頭を直撃された二人・・・サーヴァント達によるジェットストリームアタック的な一撃が扉に炸裂した。←この役がゴルドルフじゃなかったのは、横島を癒してくれたのとイケメンじゃないからだ。

 

 

 

 

 

 

 

 その後、子供達を何とか淫らな知識から救うことが・・・いや

 「嫌ですわ。私達がいくらそっち方面が好きだからって」

 「その辺の常識くらいわきまえていますよ」

 「うふふふ・・・中々面白かったですよ」

 堕落三人衆も子供相手への常識は・・・本当に一応持っていた。どうやら、ギリギリラインの説明で止めていて焦っていた横島の反応を見たかったようなので、横島の鼻血が大噴射しそうな知識は言葉に出さなかったようだ。

 「何と・・・でも、焦ったね」

 「は~~、まあ、ホッとしたよ」

 「それはそれで面白みがないのですが」

 相変わらずシオンはとんでもないことを言うが、闇な欲望を持つ三人が大人しかったことにゴルドルフとダ・ヴィンチちゃんはホッとした。

 「は~~、よかった。犠牲も出たが、子供達を守ることが出来た!」

 「パパ!どうしたの?」

 「ありがとう、必死に来てくれて」

 壁に寄り掛かってホッとして座り込む横島に、子供達が両サイドから座って腕を抱き締める・・・微笑ましい光景である。

 だが、そんな時だった。

 「あれ?二人とも・・・体から光が?」

 「え?あれ?」

 「あ、時間切れね」

 「時間切れ、なるほどそりゃずっといられるはずもないか」

 どうやら、過去に居られる時間がタイムリミットを迎えたようだ。それに、子供と親が離れ離れはさすがに可愛そうなので、未来のレイシフト時にそこら辺の設定もそういう風にしたのだろう。

 「お別れよ。帰って本当のパパとママに会いましょう」

 「うん!わかった!」

 何か、また明日遊びに来るね!的な感じの二人である。徐々に光が強くなっていく中、その二人が抱き着かれている横島は少し寂しい気持ちになった。

 

 『・・・ルシオラともし一緒になれたら、こんな子供が産まれたのかもしれないな』

 

 やはり、亡き恋人との子供は考えてしまうものだ。そんな顔を見た二人は、

 「ねえパパ」

 「私達とパパを、早く未来で会わせてね」

 ニコッと笑って、 

 

 

 「「またね!パパ!((ちゅ))」」

 

 

 両側の頬にそれぞれキスをして・・・光が消えたと同時に、二人はいなくなった。

 「やれやれ、娘にそんなことを言われちゃ頑張るしかない・・・か」

 ここまでの事をされたのなら、さすがに娘と受け入れるしかない横島である。時間にしたら三十分もなかったが・・・

 「ああいう子供というのは、本当に・・・心が温まるな」

 「太陽、だね。何か騒いだのがどうでもよく思ってしまったよ」

 「仕方ありませんね・・・今回の事は、大目に見ましょう」

 あの二人の無邪気な笑顔に三人も心が洗われたのか、他のサーヴァント達と共に笑顔になった。

 「ふはははは!ホームズ君、たまにはこんな目に遭うのも悪くないよね!」

 「・・・いつか痛い目見せる。君も横島君も」

 頭にでっかいたんこぶを作って倒れているホームズを大きく笑うモリアーティの事は忘れましょう。因みにマーリンは、ガーデンオブアヴァロンの効果で何とか自分を回復させてこれ以上被害を食らう前に逃げて行った。

 また、サーヴァント同士で子供が出来る・・・この情報はカルデア全体に広がり

 「ねえ、ダーリン。未来の私達の子供って何人いるかしらね~~♥」

 「お願い!お願いだから俺を自由にして!」

 「我が愛よ・・・未来に可能性が出来たな!」

 「も、もう・・・シグルドったら♡」

 「龍馬、未来に可能性」

 「ちょっと待て、お竜さん。どうして目に光が入ってないんだい!」

 「だって、リアルではできなかった・・・今こそ」

 「ああああ!待ってええええ!」

 こんな会話がカルデア内で数日の間続いた。一例として・・・笑顔のアルテミスに恐怖するオリオンが引きずられていったり、相思相愛なシグルドとブリュンヒルデが真っ赤になりあって陰から見ているワルキューレ三姉妹が燃えたり、マジのリアルの歴史で龍馬との間に子供が出来なかったお竜さんが病んだ笑顔で未来にかけて龍馬を力づくで連れて行ったりした。←千葉道場の千葉さな子と恋仲的な事もあったので、もしサーヴァントになったら・・・運営さん!是非ともお願いします!因みに生涯独身で龍馬が死んでもずっと愛を貫いたらしい・・・道場の当主の兄と父も二人が結婚するものだと思っていた。

 雑談はここまでにして、横島は娘からのお願いで忘れていた。

 「あらあら、娘を作るのですか?食べるじゃなくて作るなんて初めてですが、私とどうです♥」

 「ふふふ、横島さん!是非とも子を作りましょう!何かBBちゃんも子供が欲しい気持ちになってしまいました♥」

 「ふふふふふふ・・・そのためにはまず堕落に堕ちることが決定事項だったわね。さあ、皆で堕ちまくりましょう♥」

 この堕落三人遊女がいることに・・・そう言いながら迫る三人に気付けたときにはもう遅く、横島が彼女らに襲われたのは別の話。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 では、読者の皆さま。答え合わせと参りましょう。子供達の言葉に出てきた女性の服や特徴からくるサーヴァント。

 

 

   可愛い格好・水着・おっぱいが大きい・大人の遊び

 

 

 これで思いつくものといったら・・・まあ、やはりエロさ満点のあの三人ですよね。他にも出てくると思いますが、代表的なのは間違いなく彼女等でしょう。

 ここで考えを変えて見てください。可愛い格好、子供からの視点では、可愛いと思えるものを身に着けているからそう言えることである・・・そう、例えば玉藻やコヤンスカヤの狐耳や狐尻尾とか。次に出た水着だが、いつも水着を着ているだと二人は言ってない。つまり、普段は可愛い格好で時々水着になる時があると言うことだ。おっぱいが大きいと言うのは、特に大きな特徴ではないので流してもいい。

 決定的なのが最後の大人の遊び・・・これはカルデアの皆のように、大半の読者の方はエロの方を意識したはずだ。だが、子供の言う大人の遊びと大人の言う大人の遊びは別物だ・・・例えば、碁や将棋の事を大人のやる遊びと言う事がないだろうか?あの二人の親は自分のしていることを、それと同じような言葉を使って理解されないようにしていたとしたらどうでしょう?実際、もし我々の考えるようなエロい大人の遊びをあの子達が言葉に出すとしたら

 『パパとママはプロレスごっこをしていたよ!』

 こっちの方が、あの年代の子達への説明としてはうまく行くのではないでしょうか?

 

 

 

 

 え?もう解説はいいから答えを出せ?はい!わかりました!では、未来に戻った二人に場面を変えましょう!

 

 「「ママ~~!ただいま~~!」」

 「帰ってきたか。どうだった?」

 「うん!パパ、格好良かったよ!」

 「・・・え?格好良かった?」

 「私達の為に必死になったの・・・うん、格好良かった」

 「ふふ、そうですね。あの人ならそうでしたね」

 「ママ、嬉しそう!」

 「またパパに水着で迫るの?」

 「ちょ!何を言っているのですか!!」

 「ママは、ばにいの服でパパにせまるの!」

 「な!な、何故その服の名前を知って!」

 「ママのお友達が、ママの事をそう言っていたわよ」

 「・・・そのお友達は一体誰が」

 「「ママ~、お腹空いた~」」

 「なら、ご飯を食べながら聞きましょう・・・昔のパパの事も」

 

 どうでしょうか?ばにい・・・バニーの服と水着の両方になれるサーヴァントという事は、ママはバニーアルトリアさんでした!!子供ならバニーは可愛いと思えますし、カジノは大人の遊びとしか言えないですしね!当たりましたか?・・・え?スカサハさんはどっちにもなれますよ?あの方はランサーとアサシンでクラスが変わるじゃないですか!バニーアルトリアさんはクラスが変わらないまま、霊基次第で水着とバニーに変えられます!

 

 

 

 最後に・・・上の文章を見て今回の堕落三人遊女は普段の霊基は水着の霊基と同じエクストラクラスだよ~~とお思いですが、バニーアルトリアさんのように完全に一つのカードに収まってないので今回は別物として考えましたので、ご理解のほどをお願いいたします。

 




 誰かを持って障害物にぶつけるといったネタ。こうしたネタはいろんなマンガで使われていますが、自分は「ボクはしたたか君」が一番色濃く記憶に残っています。親子障害物二人三脚で最後の障害物・コンクリートの塀を前に父親が息子(主人公)を持って、息子のでかい頭を使って勢いよく塀につっこみぶち壊した・・・が、塀の上にいたイケメン親子と共に塀の瓦礫を食らってボロボロになり、這いずったが「お、おし、い」と言って力尽きてゴールできなかった最後の一コマが今でも笑ってしまいます。
 


 次回はそろそろ、サーヴァントの皆への一言と水着となった沖田オルタさんへの一言を出そうと思います!


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このサーヴァントへの一言は何かな?アーチャー編(FGO)

 懐かしい漫画!
 「焼きたて、ジャぱん!」←パン屋の店長がヤ〇ザの組長になる話が笑った。
 「ドラゴンクエスト ロトの紋章」←ここでもメガンテシーンがあって、ガチ泣きした。第二部の方は全然見てないので内容を知らない。

 何と!今回のこの話がこの付き合ったらシリーズ99話目!途中から、付き合ったらじゃ全然なくなったけど、それはいろんな話でよく起こる事なので気にしないでください!!←気にしろ!一番お前が!

 次がついに100話目!ここまで来たんですね・・・


 さあさあ、結構好評だった(よね?)横島のサーヴァントへの一言シリーズ第二弾!今回は順番通りのアーチャー編だ!

 「ほう、やる気一杯だな」

 当然よ!横島の愉快な姿を見る為にな!

 「・・・まあ、東方ではお前も面白いしな!」

 てめえ。

 「やるか?」

 やめよう。こんな喧嘩をしていたら、文字稼ぎと思われる。

 「なるほど、読者様の察しの良さに気づいたわけだな」

 ああ、それにこんなところで無様な死を迎えるわけにはいかないからな!

 「何で喧嘩で死ぬ発想になるのがわからないが・・・碌な考えをしないお前が一体どんな死に方を望んでいるというんだ?」

 ん、そうだな・・・萌死かな?←この死は世間に認めてほしい!

 「どっかの泉こなたの父親と同じ返答とは、お前絶対にまともな死に方できねえな!」

 その返答が娘のこなたと同じだが・・・それならお前はどんな死に方がお望みなんだよ。

 「そうだな~~乳死かな?」

 (予想通りだった・・・)さあ、本題に入りましょう!

 「せめてどんな死か、聞いてから入れええええええ!」

 読んで字のごとし、だろがああああ!!←その後結局作者と横島は喧嘩を始めたが、そんなものを書くのは文章の無駄ですのでさっさと行きましょう!

 

 

 エミヤへの一言

「あいあむざぼーんおぶびじょおっぱい(その後もエロワードも混ぜる)・・・あんりみてっど、ちちしりふともも!・・・え?何?理想に溺れて溺死しろ?あっれえええ!いつの間に固有結界したの!ああああ、ちょっと待て待て待て!ジョークだろ!つうか、お前も何だかんだで最後まで聞いていたじゃねえかああ!」←額に青筋を入れながら、アンリミテッド・ブレイド・ワークスを横島に放つエミヤ。

 サマーカジュアルバージョン

「はっちゃけてるな~~。釣りしている時なんかハイテンションになっているし・・・フィィィイッシュ!!って、近寄らん方がいいな。何かおとん(横島大樹)の事で厄介だった女関係がある程度解決して肩の荷が一時的に降りたおかん(横島百合子)に似ている気が・・・今日はちょっとだけナンパ抑えた方がよさそうだな・・・ハハハ」←隣をジャンヌ・ダルク(水着)が通り結局ナンパしたが、すぐに別れた横島。

 

 ギルガメッシュへの一言

「裸の美女はどこだあああ!どこだどこだどこだああああ!・・・何いいい!!ギルガメッシュ○イト!の撮影場所はここじゃないのか!お前の名前がギルガメッシュだと!あの番組の撮影じゃないというのかあああああ!ええい!勘違いさせる名前をしたお前が悪い!俺に興奮させて落とした罪は重い!慰謝料を(ごとん)え?何この金の延べ棒の山は?え。これで足りるか?・・・ごぼぼぼぼぼ」←美神が確実に一つ残らず分捕るくらいの金の延べ棒の山を見て泡拭いて気絶した横島。ギルガメッシュ○イトとはリアルで昔の深夜に女性達が乳を隠さずに出していた番組です。昔は規制が弱かったのでエロい番組・映画・深夜アニメは、光や影で隠さずに堂々と乳を出ていたし。←どっかで同じネタをした気がするが、既に忘れている作者。

 

 ロビンフットへの一言

「おお~~い、ロビンフット!頼みがある!お前の宝具であいつをぶち抜いてくれ!ああ、あいつにあいつにあいつも頼むぞ!え?何で男だけ?そんなのイケメンだからに決まっているだろ!それに、俺らのナンパも、あいつらみたいなイケメンがいると失敗率が増えるんだぞ!ほら早く早く!」←いろんなイケメンサーヴァントに毒を食らわせたい横島を見て、あんたががっつかなければそこそこうまく行くのにな~~って思ったロビンフット。

 夏の狩人バージョン

「よ~~し!水着美女のナンパに行くぞ!でも、二人じゃまだ少ないな。そうだ!エミヤを呼ぼう!あいつがいれば俺らがより際立・・・え?何?あいつは勘弁?まあ、いいか。よし!あそこの美女に・・・え?BBは絶対にやめた方がいい?あんなにええ乳尻太ももをしてるのに見逃すだと!そんなの俺の煩悩が許さん!だったらお前はそこで待ってろ!」←結局BBに財布の中身を全部喰われた横島であった。

 

 アタランテへの一言

「・・・子供と戯れるアタランテちゃんってとってもきれいだな。ねえ、ちょっといいかい?どうして子供がそんなに好きなんだ?・・・そっか、自分に子供がいなかったからか。(だったら俺と作りませんか~~!と言う言葉が思い浮かんだが飲み込んだ横島)俺も、居ないんだよね・・・惚れた女と作りたい気持ちはあったが、居なくなっちまってさ・・・え?膝枕?ああ、ありがとう」←彼女の膝枕で寝る横島。涙目になった横島を見て頭を撫でるアタランテ。

 

 

 ・・・羨ましいぞ!アタランテちゃんの膝枕なんて!

 「し、仕方ないだろ!本当に温かい気持ちになっちまったんだから!」

 それにしても、ナンパの事ならロビンフットを見習えばうまく行くと思うぞ。

 「あいつを見習うだと!ううむ、そう言えばあいつが纏っている緑のマントってノーフェイス・メイキングというやつで姿を消すことが出来る・・・っは!そうか!それを使えば文珠を使わなくても覗きし放題じゃないか!あれを分捕って皆から見えないようにすれば・・・おおおお!ロビンフットオオオ!そのマントよこせえええええ!」←鼻血を出しながら、ロビンフットを探す横島。

 ナンパから覗きに変わっているんだが・・・次にIKKO。

 

 

 エウリュアレへの一言

「とても神々しいのは感じるけどさ・・・スタイルが残念じゃないか!君の妹(メデューサ)がとてもナイスバディだったから姉の君もええ乳尻太ももしていると思ったのに!(この後、宝具を食らう)あ~~、死ぬかと思った・・・え?何で魅了されないのか?あの攻撃ってそんな効果があるの?甘いわ!俺はいつも美神さんの乳尻太ももに魅了されて死にかけたから耐性があるんだ!!」←困惑するエウリュアレに美神さん論議をする横島・・・数分後にまた宝具食らったがやはり効かなかった。

 mirageバージョン

「ステンノちゃんが褒めてくれたから嬉しい?まあ、お姉ちゃんが褒めてくれたならそりゃ・・・え?そういう感想を持ったということは自分も同じ感想を持ったことが嬉しい?言いたいことが分からんが、でも、確かに可愛いな。うんうん、後はスタイルが妹さんくらいになれば・・・あれ?どうして弓を射ようとしているの?心臓、頂いちゃうわ!って、殺す気!待ってええええ!!ただの感想で狙っているわけじゃ!」←逃げる横島を追いかけるエウリュアレ。

 

 アーラシュへの一言

「ええい!楽しいのはわかったから、酒臭いから飲みながら肩を組むな!つうか、こいつ美女でも男でも関係なしに絡むから性質悪い!でも、悪い気はしないな・・・本当に俺や皆を楽しませるための酒盛り出しな。は~~、美神さんは酒癖悪かったな~~谷間を拝みやすかったけど、尋常じゃない力で掴まれるからガチで骨が折れそうになったし・・・でも、悪くないな」←瓶ビールごとラッパ飲みするアーラシュを見て、懐かしい笑顔を出す横島。

 

 オリオン(ぬいぐるみ・アルテミス付き)への一言

「おいこらオリオン!アルテミスさんの乳を(この時、オリオンにお仕置きが入る)・・・っは!(我に返る横島)味わえるなんて羨ましいじゃねえか!大体、ここまで愛してくれる(この時、アルテミスが笑顔で他の女サーヴァントにナンパしたオリオンを握りしめる)・・・(冷や汗を流す)まあ、ここまでの美女で一途な奥さんは他にいない(この時、奥さんと言う言葉に照れてオリオンを全力で絞った)・・・すっげえ、おとん(横島大樹)とおかん(横島百合子)を思い出させる光景すぎて、嫉妬できなくなっちまったよ」←最初はアルテミスに愛されるぬいぐるみ・オリオンが羨ましかったが、お仕置きの光景がよく見た父と母のやり取りだったために嫉妬できなくなった横島。

 

 ダビデへの一言

「俺以上に悪質な女好きだな、お前。ああん!俺はまだ口だけで手は出さないんだよ!ちゃんと、断られたら諦めるんだよ!なのにお前は何だ!諦めないところは称賛するが、部下の妻を寝取るなんぞ!旦那持ちの女を奪う事は俺は絶対にしないぞ!・・・え?ちゃんと全員未亡人にしてから嫁にしたから問題ない?どあほう~~~!!余計に性質悪いわ!しかも、全員って何だ!全員って!数え切れねえほど嫁がいたっていうのかああああ!ああもう、当たり前的な思考をする西条な奴だったのか!」←横島の怒鳴りを全部聞き流すダビデ。それを見て、ついに呪って苦しめた。

 

 

 いや~~、オリオンにダビデ!横島、女に絡むと酷いお前と同じ奴がいたな!

 「こいつらほどひどくない!」

 まあ、オリオンはぬいぐるみの立場を利用して巨乳なサーヴァントに飛び込もうとするし、ダビデは羊飼いだった時はまだマシだったが、権力を持つ王になるとこんなにひどくなるのか・・・ううむ、人間らしいと言えるな。

 「は~~、何かどっちもおとんにしか見えないわ」

 たくさんの女に手を出す辺り、マジでそれな・・・他の婚約者や既婚者に手を出す酷い女癖だし、ダビデはお前の親父の先祖なんじゃないのか?

 「いやじゃあああ!そうなると、俺にとっても先祖じゃねえかああああ!」

 もちろん冗談だけど・・・本当はキーやんの先祖の一人だけどな。

 「は?マジ?」

 マジマジ・・・これ以上は突っ込むのはやめよう。次行くぞ!

 「おい!マジかよ!マジなのか!つうか、女へのはっちゃけが別路線になったのがキーやんと考えれば納得できるような・・・あ、マジで納得できた」

 私はこんなにひどくないですから納得しないでくださいよ、横島さん!って、サッちゃんも頷いてないで否定しなさい!←これは作者ではなくキーやんからのツッコミ。

 

 

 織田信長への一言

「信長ちゃんって何で軍服を着ているの?君がいた時代って、そんな服はやってなかったよね?え?そんなことを気にしてはいかん?そうだな!君みたいに可愛い女の子なら何着ても可愛いし!あ、そうだ!今度セーラー服を着てくれない!絶対それも似合う・・・え?お主のこーでぃねーとはエロい気がするから嫌だ?何を言っているの!魅力たっぷりの服に決まっているじゃないか、肌の露出が多いだけだよ!それなら自分が?いやいや!俺がやる!いやいやいやいや・・・」←その後、グダグダな話がずっと続いた。

 

 二コラ・テスラへの一言

「おおお!お前人体錬成したのか!したのか!エド○ード・エル〇ックの大人になった姿か!なら・・・はあああ!発明品ってことは、機械ってことは発明家か!だったらちょうどいい!女子更衣室を覗ける透視メガネを発明してくれ!はあ?お前、いいのか?巨乳の女を覗けるのに使えるぞ!・・・あっそ、エジソンにでも頼もうかな?それに、透視メガネを発明した発明家はいるのにお前は発明できないっていう事か(どっかの則○千兵衛を言っている)・・・そうかそうか!やってくれるか!頼むぞ!」←エジソンも煽って作らせようとしたが、エレナに感づかれてしまい結局おじゃんとなって嘆いた横島。

 

 アルジュナへの一言

「何か大人しいよなお前。そんなお前なら女の経験って余りないだろ?ほらほら、横島さんに聞かせてみい・・・はああ!!母親の言葉を真に受けて兄弟で一人の妻を共有して五等分の花婿の一人をやったことがある!しかも、他にも四等分の花嫁をやっただと!てめえ、自慢か自慢なのか!許さね・・・でも、子供はほとんどが先に死んだ?・・・ああもう!どんどん暗くなるなああ!悪かったから!」←話がどんどん暗くなるのに耐え切れなくなった横島。

 授かりし旅装バージョン

「え?アヒルをくれる?ああ。ありがとう・・・(なんだ?こいつ本当にアルジュナか?滅茶別人に見えるぞ?いつもよりイケメンになったけど、違和感ありまくりな気持ち満載何だけど!)・・・あ?旅はいいものだ?そ、そう。だ、な」←肌の色以外いろいろ変わったアルジュナを見て同一人物と見れない横島。

 

 子ギルへの一言

「何も言わずに金をよこせ!え?何で僕にそんなこと言うの?決まってるだろ!金を持っているからだ!俺なんか・・・俺なんか、時給255円で働いていたんだぞ!美神さんの如く金目のものを隠し持っているだろ!あの人は無断で地下室をこっそり作った挙句金塊を隠し持っているんだぞ!お前もそういったものあるだろうから俺によこしてくださいお願いしますマジで辛いんですガチでミドラージュさんから弁償やら慰謝料やら請求されて懐が苦しいんじゃあああああ!!」←金にがめついミドラージュにセクハラした代償にマジ泣きで頼む横島。

 

 

 横島!何故にエレナさんにばれたんだ!透視メガネ、俺も頼みたかったのに!

 「仕方ないだろ!二コラとエジソンのバカが喧嘩して口走ったんだよ!!」

 口止めしておけ!

 「あの二人には無理だろ!」

 会わせないようにすればよかっただろ!・・・まあ、そのメガネ無しで覗きをしたら相手のミドラージュからの仕返しに痛いしっぺ返しを受けたようだが。

 「ぐぐぐ、これもあの二人が悪いんだあああああ!」

 覗きとセクハラするお前が全面的に悪いだろうが・・・って、聞こえてないか。

 

 

 ビリー・ザ・キッドへの一言

「(どん)ふぎゃ!あ~死ぬかと思った(ばん)みぎゃ!あ~死ぬかと思った・・・(しばらくループ)・・・お前か!何で俺を撃つ!俺がお前に何かしたか!俺はただ美人(女サーヴァント)達の乳尻太ももを見ていただけだぞ!・・・え?その美人達から依頼された?ふざけるな!俺は見ていただけなのにどうして頭を何発も撃たれないといけないんだ!・・・おい、何だその何で痛がるだけで死んでないの?と言う目で見るのは?」←撃ち抜くつもりの発砲を死ぬかと思ったで済む横島をバケモノを見る目で見るキッド。

 

 トリスタンへの一言

「・・・あれ?お前どっかの同人誌会場で会わなかったか?俺がエロ同人誌を買った時に隣にお前にそっくりなやつがいたんだよな。アーサー王のエロハーレム物語!何て本を買っていかなかったか?隣にいたベディヴィエールにそっくりなやつの金で手に入れていたよな?つうか、お前かなりそいつに借金なかったか?俺も借金なら作ることあるけどまだ返せる範囲だが・・・お前は眉毛繋がり警官と同じくらいにかなり頼んでいたよな・・・返せる見込みあるのかよ。ま!お前はイケメンだから助けんが!」←どこかで会ったような、的な会話で借金の話し合いをする横島。

 

 俵藤太への一言

「ふ、俵藤太よ・・・米の貯蔵は十分か?この横島忠夫!出された飯は食べ切るのが主義!しかも、ただ飯なら俺の胃袋・・・あっれえええ!アルトリアちゃん!何でいつの間にいてもう食べているの!くう!負けられん!ぬおおおおお!おい、お代わりだ!どんどんもってこい!あれ?エミヤ、料理なら俺の任せろって!ふ、お前がやる気ならこっちに変えるべきだな!ふ、お前らよ・・・食材の貯蔵は十分か?」←もちろん、アルトリアとの大食い対決は敗北した横島である。

 

 アルトリア・ペンドラゴン(水着)への一言

「おおおお!スポーツ女性が見せる魅惑的な空気を感じるぞおおお!ああああ、アルトリアさん!できる事ならビーチパラソルの下で眩しそうにするポーズを・・・おおお!すごい、すごいぞ!いい、いい!なら次は仰向けで寝転がりながら腕を頭もあの上に置いてこちらを見てくれ!ふおおおおお!な、な、な、くううう!い、いかん、いかんぞ。このままで・・・サンオイルを塗ってくれ?そ、そ、それはあああああああああ!!」←その後、ムッツリーニの如く鼻血を出し死にかけた横島。

 

 

 何というか、トリスタンが堕落したオタク道を行きかけているようにみえるんだけど・・・

 「それに関しては同感だな。動画サイトでもネットゲームに何十万単位でつぎ込む廃課金者もいるし、ずぶずぶ入り込んでいるのは間違いないと思うぞ」

 アーサー伝説を自分達がメインとしたキャラとしたネットゲームが出て、挙句にはそれがエロになったら・・・

 「確実にガチャでベディヴィエールに借りる金が数百万単位になりそうだ」

 ・・・なあ、アルトリアさんの背後で望遠鏡カメラで撮影しているのって

 「・・・あ、宝具でぶっ飛ばされた」

 なあ、横島。

 「ああ、作者」

 ・・・「絶対に、ああはなるまい!」。

 

 

 アン・ボニー&メアリー・リード(水着)への一言

「行っちゃだめだ、行っちゃだめだ、行っちゃだめだ、行っちゃだめだ!あれは罠なんや!アンさんのあのとんでもないボディに飛びかかったら、メアリーちゃんの怒りの一撃を食らって最終的には分からないけどとんでもないことになるに決まっている!って、あっれええええ!何で俺の脚はどんどん二人に向かって走っているんだ!やめろおおお!俺の脚ーー!あああああ、ついにアンさあああああんん!そのお乳に顔を挟ませて下さああ~~いい!」←これが横島!もちろん、メアリーが自分にとびかからなかったことに腹を立てて持っている剣で横島を叩きのめした。

 

 クロエ・フォン・アインツベルンへの一言

「へ~、君はイリヤちゃんの妹なんだ・・・その割には余り似てないね。何というか、双子と言うよりイリヤちゃんの影の部分を切り取った感じだな。え?何でそんな感想なのか?それに、双子ならそんなに肌の色が茶色じゃないでしょ。まあ、別にどうでもいいけどさ、もっと頼りなよ俺らを・・・え?何?ちょっと顔を下げてほしい?いいけ(むちゅううう!)!!(のおおおおお!!くく、クロエちゃんが、きき、キスしてきたあああああ!)!!」←その後、責任とって♥みたいなことを言って苦悩する横島を楽しそうに見るクロエ。

 

 イシュタルへの一言

「いや~~眼福だぜ!結構刺激的な服を着ているからな!しばらくそのまま見せて・・・え?何?あまり見るとぶっ飛ばす?がははは!上等じゃ!こちとら女の裸を見るのに富士山と同じ高さから見て落とされたことがあるからな!ジジイな孫悟空からも如意棒でたたかれて三途の川を三周して戻ってきたぞ!どうだ!・・・あれ?どこいった、いた!待ってくれええええ!」←横島の不死身っぷりに恐怖したのか逃げるが、追いかけてくる横島に宝具をぶっ放すイシュタル・・・もちろん、死ぬかと思ったで済んで追いかけ続ける変態。

 

 新宿のアーチャーへの一言

「まず一言言いたい・・・お前死ね!え、いきなり随分な挨拶だ?当然だ、お前のようなフランケンシュタインちゃんをパパと呼ばせるなんぞ、生きる価値などない!そもそも、風貌からして幼女を襲いそうな感じをしているじゃねえか!え?人の事は言えないだろ?ふざけるな、大体俺が飛びかかる女性はちゃんと選別しているわ!自分に酔いしれたホームズみたいな・・・あれ?どうして握手してくる?え。ホームズ抹殺会に入らないか?おおい!急に態度変えるな!え?真名が実は・・・よっしゃ手を組もうぜ!」←横島の文句を流していたが、ホームズの文句が出た途端に仲良くなろうとする新宿のアーチャーであった。

 グレイ・カラーバージョン

「爺のくせにイケメン狙いな格好するんじゃねええええ!ははは、だったら君もやってみたらいいだと?できるわけないだろ!バーテンダーになったのなら、あの見た目は子供で頭脳は名探偵の江戸川コ〇ンに協力したらどうだ!いろいろ酒の名前をたくさん知ってるならヒントくらい・・・あれ?黒の組織の方が思いっきりお前に似合っているような気が・・あ、すまんやっぱいいわ。お前が入ったら絶対に更にやばいことになるのが目に見えているわ」←キョトンとする新宿のアーチャーをバイバイする横島。

 

 

 あのな~~、あの原作をぶち壊そうとする発言をしてどうする!

 「それに関しては素直に反省している」

 それより・・・クロエのキスはどんな味がした?キウイか?アボガドか?それとも、ゴールドキウイか?

 「何でレモンが出ないんだよ・・・つうか、あのくらいの子のキスを本気で」

 していただろうが・・・それにここで出しているイリヤちゃんと付き合ったら?では

 「わーわーわー!!聞こえない聞こえないイイイイ!」

 やれやれ・・・因みにその話でどうなったかは直接見てくださ~~い!

 

 

 エミヤ・オルタへの一言

「他人事とは思えないな、これ・・・いろいろ裏切られて闇に落ちた結果だもんな。俺だってルシオラを失って、今世では絶対に会えないと知って、来世で会えると知ったから何とか踏みとどまったけど・・・もし知らなかったら、俺も闇に堕ちていたかもしれなかったからな」←話しかける事が出来なくなり、自室に戻ってルシオラを思い出す横島

 

 エレナ・ブラヴァっキー(水着)への一言

「へ~、似合っているよそのスクミズ!いや~、エレナちゃんの水着姿は小学生の妹を見るような感じで煩悩が湧かなくていい!よし!今のうちに他の美女達の水着を(エレナ、小学生という言葉に少しむっとしたのか、霊基を第一・第三・最後の水着へ次々と変える)・・・っは!しまった、思わず見てしまった!まずいまずい!もっと際どいもの見たいと思っていたぞ!違う違う!俺は(エレナ、密着する)のおおおお!微乳な胸の感触ががが!!」←上目遣いをしてくるエレナに、更に理性が削れる横島。

 

 インフェルノへの一言

「おおお!和服美人!早速ナンパじゃ!インフェルノさん!俺とカルデアをデートしませんか!・・・え?デートよりゲームをしたい?あれ?インドア派ですか?だったら一緒にゲームをして、親睦を深めて、そしてもっと深い仲にぐふふ・・・(三十分後)ゲーム画面から全然こっちに目を向けてくれない。ううう、興奮して頭から角を生やしているのはどうでもいい!インフェルノさあああん!お願いだから少しでもいいからこっちを見でええええ!」←ゲームにとことん付き合ってくれたお礼として真名を聞いた横島だが、その時も顔を向けなかったインフェルノ。

 

 アルテラ・ザ・サン(タ)への一言

「真っ赤なビッキニのアルテラさ~んは、何故~か羊に乗~~っている!って、こらこらこら!寒い時期にそんな風邪をひく格好をしちゃ・・・(ビキニ姿にしばし見惚れる)ダメだダメだ!熱だって出ているなら早く部屋で休むんだ!・・・え?着替えがないから冷えないよう一緒に寝て温めてほしい?・・・逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ(その後も言い続ける)」←アルテラの純粋な眼差しに負けて、一緒のベッドで寝た横島・・・一睡もできなかったので目にクマが出来た顔を見て、それを見て逃げ出す女性サーヴァント達が増えた。

 

 

 ほう、今回はエミヤを除けば三人が女性でロリ、未亡人、スレンダーな美人じゃないか。

 「俺はロリ好きじゃない!」

 じゃあ、アルテラサンタちゃんの赤ビキニをエレナちゃんが着ると言ったら?

 「着替えから見るに決まっている・・・っは!」

 ははは、素直だな。まあ安心しろ、彼女はお前より年上だから合法ロリだ!

 「合法ロリ・・・手出ししても」

 でも見た目は確実に変態だな。

 「ぐぬおおおお!!悩ますなああああ!」

 ははは、そんな悶えるお前が楽しいぞ。では次行くか!

 

 

 浅上藤乃への一言

「ふ、じ、の、さ~~ん!今日もお勉強を教えてくださ~~~い!ふふふ、こうして生徒と教師の関係を築いていつしか俺と藤乃さんは。が~~はははは!俺は勝ち組じゃああああ!・・・っは!す、すいませんでした!あれ?どうしたのですか?え?何か胸の中でこみ上げる何かがあるけど、それが分からない?ふふふ、そ、れ、はいつもいる俺へのあ」←愛ですよ!と言う前に両儀式にボロボロにされた・・・思い込みが強いから巻き取られないようにした処置であることを横島が聞いたのは次の日だった。

 

 ケイローンへの一言

「あれ?お前って半人半馬なのか?まあ、別にいいけど・・・え?馬であることを気にしないのか?全く、俺の敵はイケメンだけだ!後は女を侍る男!お前は全くそんな気しないから許す!そもそも女を侍るのは俺だけに許された特権だあああああ!え?何?下半神なゼウスに似ている?・・・・・・そそそ、そんなことないぞおお!」←あながち間違ってない事を言われて図星になる横島。

 

 ナポレオンへの一言

「何か親父みたいなやつだな。いろいろと女にちょっかいかけるけど本命はしっかり愛情を持つ。はあ?本を読むといい?エロ本なら大歓迎だが・・・だったらアダルト小説でもいいから読め?いやいやいや!言って何だけど、おっさんその勧めはないと思うぞ!それに・・・あれ?どうした?新宿のアヴェンジャーを見て険しい顔して・・・後ずさっているぞ、おい!」←犬に見えるアヴェンジャーを見て後ずさるナポレオンを見て突っ込む横島。

 

 ジャンヌ・ダルク(水着)への一言

「おおおおお!!霊基1・2・3の水着!どれも素晴らしいです!美しいです!綺麗です!まさに渚に咲く可憐なバラはあなたの事!どうでしょう!ここは二人で海でエンジョイしてみませんか!(数分後)ぎゃああああ!助けてええええ!え?イルカさんと戯れているだけ?どう見たって、俺に迫っているのはサメですよおおおお!!しかも、食おうとしているじゃないですかあああ!!」←ジャンヌの方は確かにイルカと泳いでいるが、横島にはサメが口を開けて追いかけている。

 

 

 ・・・心中察するよ。

 「い、生きてる。生きてるよ」←ガチ泣きしている横島。

 驚いたぞ、サメって逃げ切れるものなんだな。お前が乗っているボートを食われた時はもうだめだと思ったぞ。

 「何で、こんな目に・・・」

 まあ、藤乃さんを変に刷り込ませようとした罰だろ。そんなことをするから、ケイローンから女を食いまくっているゼウスに似ているって言われるんだぞ。

 「ぐ・・・だが、煩悩が俺の力の源だぞ!」

 ま、止める気はない事はわかっていたし・・・次行くぞ。

 

 

 ウィリアム・テルへの一言

「おおお~~い!ウィリアム!聞いたぞ!お前リンゴを頭の上に乗せると矢を打ちたくなるって!それなら今から俺がいろんなイケメン野郎の頭の上にリンゴを置いて来るから存分にやってくれ!あ、何ならそいつらの頭をぶち抜いても構わんぞ!ふふふ、これでイケメンが減って美女が増えて俺は満足してお前は楽しめる!どうだ!これぞウィンウィンだろ!」←美女が増えるのは違うんじゃないか?とつっこんだウィリアムだが、聞こえてない横島である。

 

 アシュヴァッターマンへの一言

「・・・あ?どうして俺を見る?懐かしいものを見る目だった?ああ、お前みたいに怒りはしなかったが会うたびに戦おうとする戦いが好きなジャンキー野郎を思い出してな。勝手に俺をライバルと見て、でも頼みも聞いてくれて・・・俺を強くするきっかけをくれたあの親友をな・・・おまえもいるだろ?そういう存在がさ」←そう言われて、アルジュナやカルナへの言葉の棘が少しだけ解けたのは別の話。

 

 パリスへの一言

「せ、性別デオンが、ここにもいたか・・・可愛い、愛嬌がある、人懐っこい。そして、笑顔が無邪気。ぬおおおおお!!まずい、まずいぞおおおお!どうしたの?苦しいのって・・・あがががが!堪えろ俺の理性!男男男、ふ~~、落ち着けた・・・え?どうしたのパリスちゃ、君。僕が悩みを解決させて見せますから言ってください・・・ふんぬううううう(ずごおおおおん!)!!」←パリスの真っ直ぐで純粋な眼差しと気遣いに心がときめいてしまった横島が壁に頭を打ち付けた。

 

 刑部姫(水着)への一言

「お、さ、か、べ、ひ、め、ちゃああああん!可愛いよ!綺麗だよ!セクシーだよ!うう~~ん!何と素晴らしいスタイルなんだ!ぼ、ぼかあ、ぼか・・・あれ?どうしたの?そんなにもじもじして。嬉しい?褒めてくれてありがとう?・・・(照れて言う表情にガチでときめいた横島)あ、そ、そうなんだ。えっと、その・・・その辺でジュースでも飲まない?あはは」←思いっきりかわいく見えた彼女に毒気が抜けた横島。甘いひと時・・・と思いきや、清姫の原稿要求で天国(現実逃避)から地獄(現実)へ戻された刑部姫である。

 

 

 子供達の将来の夢のトップ10にYOU T〇BERが入っている。だけど、彼らも必死に毎日投稿するためにネタ探しをして動いたり、動画外では必死に働いたり、家族がいたら養う為に頑張っている。動画の部分だけしか見てないから、楽して儲けられる。という認識になっている可能性が高いと言うのが専門家の見解。

 「おい、いきなりなんだよ!」

 ああ、いやな。刑部姫ちゃんって原稿という悪夢と戦っているじゃん?でも、マンガや同人誌ってタダ描くだけの仕事で楽そうに見える部分があるから、ちょっとでも説明をした方がいいかな?と思って。

 「俺や美神さんを描いた人も大変だからな。今は、何でも犬夜叉の続編だったっけ?・・・そっちで頑張っているんだったっけ?」←感想で知りました!情報ありがとうございます!

 超能力のあの漫画も完結したしな!本当にすごいな、あの原作者さんは!

 「お前も見習え!」

 ・・・・・・神過ぎて無理。

 「すまん、俺が悪かった」

 次行くぞ。←マジで神と思っている作者である。

 

 

 カラミティ・ジェーンへの一言

「ジェーンさ~~ん!どこ行くの?俺も着いていっていいかい♪いい?(ま、マジか!よっしゃあああ!ここで思いっきり距離を縮めて、今夜は・・・ぐふふふ)それで、どこまで・・・そんなに遠くない?近くだから面白くない?がははは!そんなことない!ジェーンさんと一緒なら近くでも楽しいぜ!さあ、行きましょう・・・(六時間後)あ、あの、もう軽く二百キロは歩いたんですが・・・え?まだまだ先!と、遠い、あ、あ、あなたの距離が・・・とおおいいいいい!!」←それでもセクシーで露出の多い服を少しでも間近で見る為に煩悩とエロで頑張る横島。

 

 ナイチンゲール(サンタ)への一言

「ナイチンゲールさあああん!僕プレゼント(だららら)ごはあああ!うう、でも、負けん!ナイチンサンタさあああん!あなたがほし(どおおおおん!)ごへらあああ!ぐぐ、まだまだじゃ!お、おれは、ナイチンサンタさんに、プレゼントを、もら(ずどどどどど)・・・がは。ぎ、が、ご。な、い、さ・・・(ばあああん!)・・・ぐは」←銃弾の雨を何度もくらい、ついに完全に気を失った横島。そんな横島に容赦なく持っている消毒液をぶっかけたナイチンゲール。因みに彼女は、横島が何かにとり憑かれたと勘違いしていたため、今回の発砲も治療と思ってやった。

 

 オリジン(アルテミス無し)への一言

「(どどどどど)おおい!そこのバッ〇ァローマンバリな筋肉を持つそこのマッチョ!どうした!いったい何で・・・あれ?向こうから来るのってアルテミスさん・・・あれ!いなくなった!どこに(がし!)え、あの、まさかさっきの男ってオリオンなのか?どこに行ったのか?いやいや、ガチで知らないっす!しかもアルテミスさんの後ろにいるアストライアさんにマルタさんにケツァルコアトルさん・・・いや待ってください!マジでどこに行った・・・あ、捕まったの?」←アルテミスに捕まったオリジンが助けを求める目をするが、四人の闘志燃え燃えな目を見て見ないふりをした・・・数分後に悲鳴と何やら叩き付ける音が聞こえたが気のせいにした横島。

 

 清少納言への一言

「え、ええええ!清少納言さんから俺にプレゼントおおおお!ううう、ま、まさか女の子からプレゼントを貰えるなんて・・・おキヌちゃん以外に気遣ってくれる女の子がいたなんて!じゃあ、早速いただきまああす!う、うまあああああいい!あれ?お代わりもいいの?がつがつがつがつ!(茶漬けって、さっさと帰れ!という意味だけど・・・気づいてないのかな?まあ、いいや!)ふ~、美味かった!さて、食後のおやつでも・・・え?一緒に食堂に行く?OK!」←一緒におやつを食べ過ぎてエミヤに叱られた二人である(ついでに茨木も)。

 

 

 「オリジン!羨ましいぞ!あの四人に肉体的密着を受けるなんて!」

 プロレス技を受けまくってボロボロになってもいいと?俺としては清少納言さんと仲良くなっているお前が羨ましいんだが。

 「美神さんなんか拳と銃だけなんだぞ!思いっきり密着して乳尻太ももの感触を味わえるプロレス技なら喜んで受けるわ!」

 マジでいいのか?オリジンのやつ、キン〇マンに出てきた技をたくさん食らって号泣して悲鳴を上げているけど・・・あ、通りすがりのナイチンゲールが傷だらけになって意識も失いかけているオリオンに消毒液をぶっかけた・・・うわ、更に苦しんでいる。

 「・・・あれは勘弁」

 大きな技より小さな一撃が一番効くよな・・・彼女がこっちを向く前に次行こう。←そそくさと逃げた二人である。

 

 

 イリヤスフィール(水着)への一言

「は~~、ここはセクシイイイイイ!な水着を着る美女ばっかりだったから、君みたいなのを見るとホッとするな~~。癒される~「あはは、イリヤさんは色気が寂しいですからね~」おいおい、後先考えないステッキ。そういう事は余り口に出すモノじゃないぞ・・・そう言えばクロちゃんはいないの?いないのなら安心だな。あの子は積極的に責めてくるから理性にヒビが入りそ(どごおおおん)ぎゃあああああ!ぬぎゃあああ!い、いきなりなんじゃあああああ!」←横島に攻撃したのは美遊。どうやら、イリヤに欲情していると勘違いしたようだ。

 

 織田信勝への一言

「お前さ、シスコンはほどほどにしといた方がいいぞ。姉上の為にやっているだけ!って、それ時と場合じゃストーカーにも見えるから・・・は~~、それなら一層の事お前女になるか?俺、それくらいならできるし、信長ちゃんの弟なだけあって性別デオンに見えなくもないから・・・ちょっと待て!一緒にお風呂に入って、一緒に寝て、不意を突いてキスをするのも女同士なら問題ないからやってくれって、おおい!お前マジで思考がぶっ飛んでいるぞ!ウェイト!ウェイト!待てと言っているだろうがああああ!」←思わず言った性別変換の一言に乗り気の信勝が怖くなって逃げる横島。もちろん追いかけるがその時の顔が怖かったぞ!と偶然見た姉に言われてへこんだ信勝。

 

 妖精騎士トリスタンへの一言

「いや~~、吸血美少女か!うんうん、とってもかわいいね・・・そんなことを言っていられるのも今の内?あんた脳がバカなのね?がははは!そうだ!俺は美女美少女ならどんな女でもナンパする!それが横島忠夫なんだ!(ばきぐしゃ)ぐえ・・・がははは!ヒールで踏まれるなど慣れとるわ!・・・(数分後、霊基4になる)なあ、トリスタンちゃん。俺、そんな君にもひかないよ。君の傍を離れないから・・・あいつみたいに一人でいなくなるのだけはやめてくれよ」←只管頑張った結果、妖精騎士ガウェインレベルの偏愛を受けることになった横島。二人からとんでもない愛をうけたのは別の話

 

 アナスタシア&ヴィイ(水着)への一言

「すごい。全然煩悩が湧かない・・・本当に、綺麗すぎて俺が入れる世界じゃないって感じ。衣装が霊基ごとに変わってどれも綺麗だし、マスコット(ヴィイ)の変化に応じて変わるのが可愛いし、伊達に冬の皇女様は伊達じゃないよな。夏だからこそ、逆に彼女の白い肌や立ち振る舞いがもう芸術作品・・・それにあの乳!服の下はあんなにええ乳だったのか!くびれもいいし、太ももも申し分ない!それならいかないわけにはいかない!アナスタシアさあああん!俺と遊びませんかああああ!」←結局最後には煩悩全開した横島である。

 

 

 こっちでも、信勝!羨ましいぞ!と言いたいが、あいつは姉以外見えてないんだな。

 「あれはドン引きだぞ。水着もアナスタシアちゃんのを見たら速攻で同じ奴を着せようと信長ちゃんのところに行ったし」

 う~~む、何か似合いそうな・・・オチになりそうな。

 「オチだろうな。完全に」

 横島、言わないでおいてやれ。まあ、今にあいつがぶっ飛ばされるのが見えるはずだからな。

 「余計な被害を食らわないようにか・・・(どっごおおおおん)お、案の定・・・って、あれ?信勝はともかく、何で斎藤一と沖田ちゃんまでぶっ飛ばされたんだ?」

 大方、着れなかったところに沖田ちゃんが自分の方がスタイルがイイ的な事を言ってむむむ!となったところに、これじゃあナンパできないな?女の子に見えないし的なことを斎藤が言ったんじゃないか?

 「でも、その程度で信長が二人をぶっ飛ばすとは思えないが・・・なあ、俺の気のせいかな?ミニノッブが滅茶出てきているんだが?」

 俺も見えている!信勝の野郎!ここでもグダグダなことをやるつもりか!つうか、どこに聖杯をもってやがったんだ!あのとち狂ったシスコン野郎は!

 「斎藤と沖田ちゃんがぶっ飛ばされたのは、今見えたノッブのどでかいバージョン的なやつにぶっ飛ばされたからか!」

 ええい!ここから先の展開を考えるのはごめんだから書きたくない!って!こっちにもどんどん来ているぞ!場がとんでもないことになる前にここで終わらせるぞ!ミニノッブ一人一人の衣装が今までの水着サーヴァントや薄着サーヴァントの衣装を着ているのは、あいつが着せたい願望がそうさせたのか!

 「作者として失格な一言だが、俺も巻き添えはごめんだから賛成だ!!」

 おおよ!最後に書けなかった水着沖田オルタちゃんへの一言で終わりにする!

 「読者の皆!すまない!信勝のせいでこんな終わり方に終わってしまって!じゃあな!」

 最後に思った事を一つ。信長をご執心の信勝と美神にご執心の横島・・・何か似ている?

 「似ているわけないだろうう!いったいどこが似ていると言うんだ!」

 目的の相手にいろんなことをしたいけど、結局失敗してあのようにぶっ飛ばされる辺り。

 「・・・・・・」←反論できなくなった横島。

 では、次回をお楽しみに!

 

 

 

 

 

 

 おまけ

 セイバー・沖田総司オルタ(水着)への一言

「・・・すまないいいい!俺、俺沖田オルタちゃんといつ子作りしたんだあああ!まさか、俺との間に子供が出来ていたなんてえええ!「我は煉獄だ!勘違いするな!」うんうん、煉獄ちゃん!さあ、俺がパパだよ!たっぷり甘えていいんだぞ!安心してくれオルタちゃん、責任はしっかりとるから!「ええい、邪魔だ。いい加減に」二人とも、甘いものを食べに行こう!アイスかい?かき氷かい?それともケーキかい?何でも好きなものを(後で土方に請求するから)買ってあげる!「「全部食べたいぞ!」」そうかそうか!それじゃあ親子の団らんを楽しもうじゃないか!」←甘いものを買ってあげるの一言であっという間にオルタと煉獄は懐柔され、本当にそれらを食べている時は親子な空気を出していて、とても満足なひと時を過ごした三人でした。めでたしめでたし。←因みに土方は請求額を見て横島をボコボコにしたが、結局出してあげた。

 

 




 やはり、最後は信勝がオチてもらわないと!沖田オルタちゃんはどう考えても親子ネタですよね!


 次回は100話記念・・・と思いきや、もう一つ。何とお気に入り件数が1000件突破していた!皆さん、本当に・・・ありがとうございます!この二つの記念となる話を頑張って書きたいと思います!←過剰な期待はしないようお願いいたします!


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これは夢だ!ついに100話!←ネタじゃなく、マジで思った。

 今回は漫画ではなく、今年亡くなった個人的に偉大に思っている有名人のご冥福をお祈りいたします。

  古畑任三郎役の俳優・田村正和さん
  ゴルゴ13の作者・さいとうたかをさん
  ドラクエ音楽の生みの親・すぎやまこういちさん

 100話目の前書きで書くようなことではないけど、やはり大好きな人達だったので書きました。特にすぎやまこういちさんは今年のオリンピックで聞いた時はもう心が湧き上がりました。次回のドラクエ12の音楽が遺作らしいので・・・買いたい。


 横島ああ!大変だあああ!

 「な、なななん、何だ、どうした作者。ついに抜け毛の進行が止まることなく加速して、頭がつるつるのピッカピカとなって、パッと見でも太陽と間違われるくらいのハゲ永遠になったのか!それはご愁傷さまだ」

 (ばっきいい!どごおおお!ぐしゃあああ!)てめえええ!俺がそんなことで叫ぶかよ!しかも、リアルの悩みを読者の皆さまに暴露するんじゃねええええ!←抜け毛が多いのは本当であり、マジで悩んでいる作者である。

 「いってええな!殴り過ぎだろうが・・・ちょっとした冗談だろうが」

 てめえはいいよな・・・原作でジジイになった時も髪あったし。は~~、マジでCMで見る育毛にチャレンジしてみようかな?

 「それより、俺を呼んでいた理由を言え」

 うむ!それは・・・前回のサーヴァントへの一言の後書きを見ろ!

 「早い話、説明がめんどいと言う事か!」

 

 

 横島、前回の話の後書きを見る。

 

 

 「・・・これが100話目だって?しかも、お気に入り件数が1000件突破しただと?」

 その通りだ!今回のこれがこのシリーズ100話目だ!

 「その出だしがお前の髪の話でいいのか?」

 お前が持ち出してきたんだろうがあああああ!そこまで言うなら、てめえをハゲにしてやるううう!

 「ば、バカ野郎!くるんじゃねえええ!」←バリカンを持って横島を追いかける作者。

 

 (数分後)ぜーぜー・・・さ、さすが、覗きをしている内に逃げる体力だけは着いただけあるな。

 「ふ、ふふふ、俺の勝ちだな!」

 全然自慢にならねえのに威張りやがって・・・これ以上は時間の無駄だから勘弁してやるよ。さて本題に入らないとな。

 「ああそうだ。一体どんな・・・あれ?お気に入り件数が1000件突破したら第三回バストランキングをするんじゃなかったのか?って、事はまたたくさんのヒロイン達の乳を」←涎を出す横島

 ああ、それなんだが・・・保留にすることにした。

 「な、何いいいいいい!!」

 その理由なんだが、出すヒロインが少ないんだ。だから、まだやってないセイバーとキャスターとバーサーカーの水着サーヴァントの付き合ったら?をやり終えたらランキングをやろうと思っているから、それまで待ってくれ。

 「ぐぬぬぬ・・・面倒くさいに昔のことだから忘れた。なんて言う理由だったら容赦なくボコボコしていたが、そういう事なら仕方がない。いいか!絶対にやれよ!」

 任せろ!今年中は無理だから諦めてくれ!

 「何で、すぐ上げて下げるんじゃあああ!」

 ネタがねえからだ!・・・というわけで、すいませんがもし第二回バストランキングで書いた最後を覚えていた読者の皆さま。必ずバストランキングはやりますが、いましばらくのお時間をお願いいたします。←本当に、申し訳ございませんでした。

 では、1000件突破記念の第三回バストランキングは後日またやるとして、今回横島忠夫の付き合ったらシリーズ100話記念としてやる話は・・・これだ!

 

 

 

   FGO この人がサーヴァントになってほしい!

 

 

 このハーメルンでもいろんな作者がオリジナルサーヴァントを作っていますが、今回は原作で入れてほしいのをガチで考えて、それを横島君達と話し合う内容にしました。

 「おいおい、こんなのでいいのかよ」

 いや、メタい話。FGOの水着サーヴァントシリーズのおかげで100話と1000件が突破したと思っているから、このままFGOで変えずに行こう!というわけだ!

 「つまり、ここで路線を戻すと1000件が落ちるかもしれないというわけか」

 わ、悪いか!

 「俺としては別に構わんが・・・・・・・・・本音は?」

 何個か100話記念の話のネタは考えたが・・・全部自分でも「ボツ!」と言えるくらいに内容が盛り上がらなかったんだよおおおお!!←これ、リアルでマジです。最初はいいかも!と思ったけど、少し進めるとあっという間にダメだこりゃ。になってボツにしました。

 「そんな事だろうと思った。まあ、気にするな」

 ああ、そうするよ。

 

 

 

 

 今回出すキャラですが、日本人を中心に書こうと思います。

 「これに関しては仕方ないだろう。知識がどうしても日本に偏るんだから」

 横島君・・・ありがとう!そう言ってくれるなんて!では、まず日本の歴史で有名なのが幕末!更に私は龍馬の漫画を集めたことがあるので・・・その中で印象に残ったキャラから!

 「つまり、龍馬に関わりのある人物が出てくるってことか」

 幕末なら大体の歴史上の人物は関わっていると思うぞ!では、この時代から出すサーヴァントは!

 

 

  セイバー・武市半平太(瑞山)

  アーチャー・近藤長次郎

  ランサー・三吉慎蔵

  ライダー・勝海舟

  キャスター・陸奥宗光

  アサシン・中村半次郎

  バーサーカー・坂本乙女

 

 

 この七人ですね!N〇Kのあのドラマを見た人ならアサシン以外は名前が出た人達だ!

 「あのよ、勝海舟はわかるけど・・・他六人ってどうなんだ?」

 簡単に説明しよう!まず、バーサーカーの坂本乙女は名字でわかると思うが龍馬の姉だ!結構巨体で一緒に暮らしていた頃は龍馬を鍛えていたから、それなりに強さもあるはず!そして、セイバーの武市瑞山は龍馬とは遠い親戚で子供の頃から仲が良く、身分差別が激しい土佐で下の立場である人達のリーダー的な存在ではあったけど

 「けど?」

 土佐勤王党を立ち上げた間もない時に、土佐(高知)藩主・山内容堂から政治の実権を与えられていた吉田東洋殺しを考えたが反対した龍馬を党から追い出したんだ。しかも、その東洋殺しの日と龍馬が土佐脱藩をした日が奇異なことに同じだった・・・東洋は剣の達人だった為、殺したのは同じ日に土佐からいなくなった北辰一刀流皆伝の龍馬だと疑われたんだよ。これ以上は長くなるので、すいませんが調べてください読者の皆さん!

 「なるほど・・・アーチャーの近藤長次郎は?」

 土佐の饅頭屋生まれだけど、龍馬の海援隊に入ると商人の実力を発揮。薩長同盟の為に動いていた龍馬が長州の為に薩摩で軍艦と鉄砲を買う商談をこの長次郎に任せたんだ。つまり、商才で鉄砲を手に入れたところでアーチャーにしてみました!

 「ランサーの三吉慎蔵って誰だ?」

 槍の名手で、高杉晋作が手配書を作られて狙われている龍馬のために用意した護衛なんだ。薩長同盟が成立した日の夜に、龍馬がお竜さんに会うためにいつも行っている旅籠の寺田屋に行ったが誰かに見られ通報されてしまい、何百という幕府軍が襲撃してきた。龍馬は三吉だけだったけど彼が必死で守ったから、手を切られたがギリギリで生き延びることが出来たんだ。そして、その後は大政奉還を実現させるために日本のいろんなところに行く時もお竜さんを彼に預けるくらい信用していたし、個人的には彼と乙女さんが一番FGOで出てほしいな。

 「勝海舟は、龍馬の師で有名だから飛ばすか。陸奥宗光は?」

 別名・カミソリ大臣だ。彼も海援隊にいたが、性格が合わず隊員達とは仲がいいわけじゃなかった。でも、自分を受け入れてくれた龍馬を慕っていて大政奉還が成立した後、倒幕運動をしていた薩摩・長州の皆を説得するために龍馬が作った新政府案(船中八策)と役職に就く人達の名簿を見せに同行した時に見た出来事が死ぬまで忘れられない光景になって、出会う人々にその時のことを語ったんだって。

 「死ぬまで忘れられない上にいろんな人に語りたいか・・・改めて龍馬ってすごいな」

 次の中村半次郎だが・・・以蔵と同じ人斬りとして名が残っている男だ。西郷隆盛の側近的存在なので龍馬も何度か会っているはずだ。アサシン・幕末といったら人斬りで思いつくのが彼だけだった。

 「それで、リアルの歴史通りの性別ってわけはないだろう?」

 もちろんだ。乙女さんはそのまま女だけど、個人的には〇魂で出てきたような女の陸奥が見てみたいな。龍馬に対してだけクーデレな反応してお竜さんと火花を散らす光景を見て見たい!

 「・・・本人達の意見も聞いてみたいな」

 ふふふ、そう言うと思って!

 「へ~~、懐かしい名前を見たな~。勝先生だけじゃなく、武市さんに長次郎さんに陸奥か」

 「お竜さん的には乙女さんと話したいぞ」

 「ふん。俺の首を斬った後藤と乾(板垣)がいないだけましか」←この二人、後藤象二郎と板垣退助の事です。明治時代ではいい人の立場ですが、身分差別の激しい江戸時代では上の立場だったため下の立場の人間をかなり殺しています。

 この三人を呼んでおいたぞ!

 「武市さんと以蔵さんと僕か・・・懐かしいな、また三人で桂浜を歩きたいな」

 「あいつ下戸だったよな。一度飲ませたら滅茶苦茶自分の恥を言いまくっていたし」

 「龍馬以外で、あいつ(三吉)くらいだな・・・笑顔を見せたのは」

 「しかし乙女姉さんか・・・下手に話さないでほしいな」

 「手紙でお前を支えてくれた乙女さんをそういうか?何なら、お前の子供の頃も知っている俺が言おうか?泣きまくって小便ちびっていた頃のお前を」

 「聞かせろ、ダーオカ!それに、乙女さんが出てきたら直接聞こう」

 「ちょ!や、やめて~~!脱藩する前までの僕を知っているんだから!」

 おお!いい会話をしているじゃないか!

 「・・・ピート、タイガー、愛子みたいだな」

 イケメンピートな龍馬に霊的存在愛子なお竜さんに、存在感が何か薄いタイガーな以蔵か。タイガーと以蔵は体の大きさが全然違うが、そこを目をつむれば見えなくもないな・・・横島、なつ

 

 

 「ほう、他に思いつくサーヴァントになってほしい日本人って、いるか?女にさせたいサーヴァントはいるか!巨乳なサーヴァントはいるか!さっさと見せんかイイイイ!」

 

 

 ・・・(はは、これこそこいつらしい)もちろんいるぞ!まずは、

 

 

 杉田玄白

 前田良沢

 

 

 この二人だな!日本人の医者のサーヴァントがいなかったから、ぜひ入れてほしいと思った!この二人のどっちかを女化希望だ!何しろ医者ではないが、ナイチンゲールの性格がやばいからまともな女性の医者サーヴァントを見てみたい!

 「確かにまともに治療してくれる医者サーヴァントがほしいと思うとこれは納得できるぞ・・・確か、解体新書を書いた二人だよな」

 その通り!でも個人的には後一人、青木昆陽という人も入れてほしいと思っている。この人は医者ではないが、解体新書に間接的に関わっているからだ。

 「どういうことだ?」

 解体新書はドイツの医学書をオランダ語にした『ターヘルアナトミア』を日本語訳にした本だが、肝心のオランダ語が出来る人物が一人もいなかった。この本を手に入れた前田良沢が、何とか解読したいためにオランダ語が出来る青木昆陽に弟子入りして学んだんだ。

 「間接的に関わっていると言うのは、オランダ語という事か」

 でも、数百くらいの単語を教えたところで昆陽さんは七十代で高齢だったので他界してしまった・・・それでも、ほんの一部かもしれないが翻訳には絶対に役に立てたはずだ!←前田良沢も、弟子入りした時は四十代後半だったらしい。

 「そもそも、青木昆陽ってどんな人物だ?」

 さつまいもを全国に広めた人で有名だ!しかも、このさつまいもが天明の大飢饉で死にかけた人達を救ったらしいぞ!キャスターで回復系の宝具として使えばいいと思うんだ。

 「ほ~~、確かにそれなら入れてもいい感じがするな」

 何より・・・

 「何より?」

 ターヘルアナトミアって、宝具の命名みたいでいいじゃないか!←ガチで思った作者。

 「だから!お前は上げてすぐに下げるなああああ!」

 お前だって「ちちしりふともも!」なんて宝具があったら喜んで言うだろ!女限定の敵サーヴァントの服を脱がして防御力と速さを下げる効果があって、

 「俺がサーヴァントで使う宝具の名前を言うな!つうか、何でそこまで知っているんだ!」←この話だけの事ですので、本気にしないでください!

 ・・・マジだったか。てっきり、文珠が宝具だと思っていたが。

 「次は誰だ!」

 次は架空キャラ・・・リアルでは存在しないが、とても有名になったフィクションキャラだ!

 「それで、まずは誰だ?」

 一番、出してほしいと思うのが、ブラックジャックだ!

 「おお、それは確かに・・・コートの中にあるメスやら注射やらをまるでギルガメッシュの宝具のように飛ばす姿を見て見たい!」

 横島、よく言った!

 「にしても、結局医者サーヴァントかよ。しかも、漫画から」

 この俺に小説を読めと言ったら、確実にライトノベル以外の選択をしないぞ?出て無いのを探したらこれぐらいだと思ったからな。

 

 

 

 

 では、今度は絶対にありえないキャラがサーヴァントだったら?と言うのはどうだ?

 「絶対にありえない?」

 まあ、見てくれ!俺が考えたありえないサーヴァント一覧だ!

 

 

 セイバー・GS美神の美神令子(+横島)

 アーチャー・シティーハンターの冴羽遼(+香)

 ランサー・うしおととらのうしお(+とら)

 ライダー・ハーメルンのバイオリン弾きのハーメルとフルート

 アサシン・バカとテストと召喚獣のムッツリーニ

 キャスター・金色のガッシュベルのガッシュと清麿

 バーサーカー・ドクタースランプのアラレちゃん

 エクストラ・間抜作

 

 

 「おおおおおお!!!みみみ、美神さんがいるじゃないか!しかも俺まで!よくやった作者!・・・てっきりセイバーにダイの大冒険のダイやキャスターにポップを入れると思っていたが」

 ふふふ、それはありきたりで読者にもばれそうだったから、これにしたんだ!

 「懐かしいものばかりだな。これって、お前の年齢が」

 それ以上は言わないお約束だぞ。これ以上言うなら今からそれぞれの説明をするつもりだが、美神の時にお前を外させてもらうぞ。

 「俺は何も知らん!さあ、早速やれ!」

 では、俺の考えたセイバー・美神令子のそれぞれの霊基のカード絵と宝具の攻撃は・・・こうだ!

 

   初期段階・戦闘態勢の美神の後ろで荷物を背負う横島。

   一段階目・煩悩全開で飛びかかる横島の顔をカウンターでぶん殴っている美神。

   三段階目・美神の前世・メフィストと横島の前世・高島で手を繋いでいる。メフィストの顔が赤い。

   最終段階・神通棍を持って振り下ろそうとする笑顔の美神と、隣で霊波刀を出し文珠を持ってサポート・・・するつもりだけど視線が美神の乳にいっている横島。

 

   宝具・極楽への一撃。

 横島が文珠で爆発させて敵一体を攻撃して「今です、美神さん!」と言う。美神が「このゴーストスイーパー美神令子が、極楽へいかせてあげるわ!」と叫びながら一刀両断して爆発させて大ダメージを与える。最後に「報酬一億円。絶対に払いなさいよ」とぼそっと呟く。←爆風を盾(横島)で防いだ為、盾はボロボロになる。

 

 こんな感じじゃないかな?

 「うんうん!お金を請求しない美神さんは美神さんじゃない!」

 そこは断言できるな・・・つうか、霊基でもセクハラかよ。

 「仕方ないだろ!美神さんのあのボディが!乳が!尻が!太ももが!悪いんじゃ!だから、フィフティフィフティだ!」

 どっかのFBI捜査官な事を言うな!お前に似合わんわ!・・・だが、そう言ってのける当たりお前らしいな。さて、次はアーチャー・冴羽遼は、これにしてみた!原作は冴羽遼と槇村香の二人がシティーハンターというチームで、依頼人から依頼を受けて悪と戦う漫画だ!

 

   初期段階・銃口を向ける真剣な顔の冴羽遼。

   一段階目・初期段階の遼の後ろで100tハンマーを持つ香が加わる。

   三段階目・香が100tハンマーを遼に叩き付ける図・・・遼の股間がモッコリ。

   最終段階・背中合わせで二人が笑顔で銃口を向ける図。

 

   宝具・ガン(遼)ORハンマー(香)?

 香がショットガンで敵一体を攻撃して弾切れになったら、遼にバトンタッチして真剣な顔で近づきながら銃を撃ち、最後の一発の時に「やれ!遼!」「ああ、任せろ香」と言って引き金を引いて倒す。

 三段階目で敵サーヴァントが女(子供は除外)だと攻撃が変わる。顔が一気にだらしなくなりモッコリ状態の遼がその女にとびかかろうとするが、香が「遼~~!」と叫びながら背後から叩き付けてその時の風圧でダメージを与えて相手は何回かくらう。最後に香の手からすっぽ抜けて相手に命中して最後のダメージを与えるが、遼は香の鉄拳制裁を受けたため次のターン行動不可。

 

 どうだ?これは?

 「・・・何故だ?その説明を受けた途端デジャヴが

 女にだらしなく飛びかかる横島を美神がボコボコにする・・・うん、確かにこれは普段のお前達そっくりだ。ははは、そりゃデジャヴになるわな!

 「何を言う!俺はモッコリは出さんぞ!」

 実に惜しい!原作で出していたら、さっきの霊基で出していたのに!

 「そんなことをしたら俺の女性ファンが激減するだろうが!」

 ・・・いると思っているのか?←でも、いないとは言わない作者。

 「当然だ!さあ、次を見せんかい!」

 次はランサーのうしおととらだな。一応、原作を知らない人の為に説明すると、妖怪を倒す獣の槍を抜いたうしお少年とその槍に刺さっていたとらという妖怪の物語だ!詳しい事は原作を見てくれ!

 

   初期段階・学生服で獣の槍を布で包んだ状態で歩くうしおの肩に乗るとら

   一段階目・うしおを食べようと頭を掴むとらと、彼の口の中に獣の槍と突き立てるうしおの図。

   三段階目・とらに乗って空を移動中のうしおの図。

   最終段階・原作に出た最後の決戦前に出た鎧を着たうしおと、同じく鎧を着たとらが隣り合って笑顔で立ち向かう図。

   

   宝具・二人で一人

 とらが口から炎と髪から電撃を出して先に攻撃。うしおが何度か攻撃した後とどめの一撃を刺す・・・ところにとらも乱入して刺された敵一体を殴り飛ばしてフィニッシュ。「とら!そこまですることないだろ!」「知らん!お前の言う事なんぞ聞くはずないわ!」と言う口喧嘩をしながら終わり。

 最終段階では楽しそうに「行っくぞ!とら」「うっせ~んだよ!うしお」と言いながら、二人で敵全体に突撃に変わる。

 

 喰う・退治する関係からここまでの信頼関係を作り上げた二人はすごいよな。

 「うんうん!俺と美神さんのようだ!」

 ・・・いや、確実に俺も読者さんも違う!と言うぞ。

 「何を言う!覗く・殴る。どうだ!」

 (こいつにとって美神の拳は何なんだ?)何かお前の神経が時々分からなくなるから、次行くぞ。次は魔王の子供として生まれた主人公ハーメルが、自分の父を倒すために巨大なバイオリンを担いで仲間と共に冒険をする物語で、フルートというのはヒロインの名前だ。

 

   初期段階・簀巻きにされたフルートがハーメルに引きずられる図

   一段階目・魔法で牛になったフルートを仕留めようと追いかけるハーメルの図

   三段階目・魔王の血が暴走して、角と悪魔の羽をさらけだすハーメル(フルートはいない)

   最終段階・頭の角を見せながら、フルートをお姫様抱っこする悲しげな顔のハーメル

 

   宝具・魔曲マリオネット

 潜在能力を最大限まで引き出し全てのステータスを上げる曲だけど、弾いている間はハーメルに操られる為、悲鳴を上げるフルートは持っている巨木で強引に攻撃させられる。最後の一撃を放った後は曲も終わるが、体にとんでもない負担が襲い掛かり地獄の筋肉痛でフルートが思いっきり苦しむ。「地獄の痛みを思い知ったか!」「その痛み、全部私が受けてるんだけど!」なセリフも言う。

   三段階目から宝具変更・・・魔王の力

 魔王の力に振り回され、全体攻撃で暴れつくすが攻撃が終わっても暴れたりないのかその場で叫ぶ。でも、最終段階では叫んだあとにフルートが魔法で落ち着かせて元の姿に戻る。

 

 こんな感じかな?正直、ライダーならうしおととらの方があっているんだけど、うしおが槍を持っているからあっちになってしまった。後、ヒロインが結構な確率でハーメルに動物の姿にコスプレされて乗っかっている記憶があったから、こっちが似合うと思った!

 「つうか、そんな姿にされたヒロインに乗っていたからライダーって」

 しょうがないだろ!いろんな乗り物はもう出ていたんだから!この話自体がバカも結構あるから、ギャグ路線に行くしかなかったんだ!それと、結構面白い情報もあるぞ!

 「ほ~~、聞いてやろうじゃないか」

 このハーメルはお前が呪ってやりたいくらいのイケメンだけど、

 「だけど?」←姿を見ていないのに呪う気満々の横島。

 何と、ファーストキスが変態ジジイなんだ!

 「・・・ぷ」

 セカンドキスも同じジジイだ!

 「くくく!」

 サードキスに至っては幼馴染(男)だ!

 「が~~ははは!いい気味だぜ!男としかキスをしたことがないのか!」

 ああ、いい気味だぜ!

 (この時、何故か曲が聞こえる)

 ん?何だ?↑これは?

 

 

 「イケメン勇者ハーメル!ここに惨状!」

 

 

 な、何だと!横島と同じくらいのギャグ要素を持っているお前がこの話に来るだと!

 「随分と俺の個人情報を出してくれたな!よくも「イケメン死ねえええ!(がんがんがんがん)」ぐわああああ!な、何だこの痛みはああああ!」

 なるほど、参上の文字を惨状と間違えたのは自分がこうなると分かっていたからか。ふ、いい気味だぜ!(ぽんぽん)ん?何だ?俺の肩を叩いているのは誰だ?

 「君が作者か・・・あそこにいる横島君をハーレムにしたことがあるなら、俺にもできるよね♪」

 な、な、さ、冴羽遼!何故お前まで!

 「ここなら香に邪魔されずにハーレムを作ってくれるからに決まっているからだろう!」

 ああもう!何でこの二人がここに乱入するんだよ!

 

 

 「「「お前がそうやって書いているからだろ!」」」

 

 

 ・・・おっしゃる通りです。はい。

 

 

 

 

 

 え~~、一先ずこのまま二人はサーヴァント説明に参加という事でいいのかな?

 「そうだな。いつもとは違う感じも見せないと飽きられるからな」

 「ふ!俺(ハーメル)という素晴らしい男がいればこのシリーズももっと盛り上がるぞ!」

 「原作にはいない可愛い子がたくさんいるみたいだし、これが終わった後のナンパが楽しみだよ!」

 この時点で会話が噛みあってない部分があるし・・・まあ、俺と横島の会話もかみ合ってない時があるからいいか。次はムッツリーニだ!

 

   初期段階・カメラを構える姿のムッツリーニ

   一段階目・秀吉が脱ぐ姿を目撃して鼻血を出すムッツリーニ

   三段階目・女装コンテストで着せられたメイド服姿のムッツリーニ

   最終段階・ムッツリ商会で秀吉や女子の写真を出して販売中のムッツリーニ

 

   宝具・ロードオブムッツリ

 男サーヴァントに対しては召喚獣を使って何度も攻撃をするが、女サーヴァントに対しては写真を撮って恥ずかしい思いをさせてステータスをダウンさせる。だけど、水着や肌を露出している女サーヴァントだとその後で鼻血の追加攻撃もある・・・自分の体力を半分減らすリスクつき。

 

 こんなところかな?

 「「「う~~む」」」

 ん?どうした三人共?お前達に引けをとらないスケベ君の登場だぞ?

 「俺はここまでじゃない!」

 その割には最終段階に出ている女子の写真の一枚(姫路の水着姿)から目が離せないようだが?←姫路の胸の谷間をガン見の横島。

 「横島君、そういうのは顔に出さないものだぞ」

 原作ではかなり顔に出す冴羽はすっごく珍しく顔には出て無いが、そっちも写真(吉井玲の水着姿)を見続けている上に股間がテントになっているけど?←同じく吉井玲の胸を見て支柱が高すぎるテントを作っている冴羽。

 「・・・・・・」

 ハーメルは、原作で入りかけたあっちの道に入ってしまう感じだな。原作で幼馴染(男)を何度か女装させて、それがヒロインより可愛くなってしまい思わずお持ち帰りをしそうになってそっちの道に入りかけた前歴もあるし。←つまり、三段階目のムッツリーニの姿に目が奪われているという事だ。

 

 

 三人共、落ち着いたか?

 「・・・悔しいが興奮したのは事実だな」

 「カルデアがああいう場所だと分かったら、尚更にモッコリしてしまった」

 まあ、二人は仕方がない。作者の俺だってテント作るだろうし・・・ただ、

 「おおおおおおお!俺はオレは、俺様はあああああ!」

 ハーメルが壁に頭を打ち付けまくっている・・・仕方ないか。何しろ、カルデアは性別デオンが結構いるし。実際デオンのメイド服姿を見せたら大興奮しまくったし。←冴羽も興奮(モッコリ)したのはもちろんの事。

 とりあえず、話を戻すぞ・・・次はキャスターのガッシュと高嶺清麿だ。原作は魔界から百人の次期魔王候補が人間界に現れるが、力は本に封じられている。その本を読むことが出来る人間と共に二人一組で戦う物語だ。

 

   初期段階・ブリを抱えるすっぽんぽんのガッシュを慌てて追いかける清麿

   一段階目・電撃を口から出すガッシュと後ろで赤い本を開いて詠唱している清麿

   三段階目・体の半分が黒くなっているガッシュと、服がボロボロの清麿の目の色が変わっている。

   最終段階・二人の周りを金色の竜が囲んでいる。清麿の持つ本も金色に変わっていて、ガッシュは王の衣装になる。

 

   宝具・バオウ・ザケルガ

 電撃の竜・バオウで全体攻撃だが、三段階目は漆黒の竜に変貌してになりガッシュも黒くなっていき苦しむのを清麿が必死に抑える。最終段階ではバオウが金色に戻り一回り大きくなって襲い掛かり状態異常もつける。技が終わった後にガッシュが「優しい王様になるのだ!」と言う。

 

 作者の自分にとって、かなり思い入れのある作品からの二人だ。これは真剣に考えたぞ。

 「王様になるための戦いって、どこにでもあるんだな」

 「魔王の子供か。俺もだけど・・・ガッシュの父親が羨ましい!俺の糞親父より立派じゃないか!ううう、あの野郎のせいで俺は、サイザー(妹)は、母さん(パンドラ)はどれだけ苦しんだと!」

 「ハーメル君。まだ家族がいるだけいいじゃないか。俺は自分を産んだ親すら知らないで、物心ついた時から戦場で戦っていたぞ」

 今思えばハーメルは父親がクソなせいで家族がバラバラになったり、冴羽は殺さなければ生き残れない世界で育ったんだったっけな。過去は悲惨だった

 

 

 「ライエル(幼馴染男)が友達になる時に毒を盛らせて解毒剤を飲ませる際に、約束を破ると呪い殺す悪魔を召喚させる誓約書を書かせるような母さんにならなかったはずなんだ!」←ライエルは笑い話で話したが、赤ん坊の時に魔族に連れ去られたサイザーはそれを聞いてパンドラの理想像がかなりぶっ壊れたらしい。

 

 

 ・・・よな!何しろ、人間を滅茶怨んでいるようで人を憎んじゃだめと子供のハーメルに教えて怨んでないような・・・でも、フライパンで子供のライエルをぶっ叩く訳が分からない行動をとって・・・あれ?どっちだ?←因みにネタではなく、原作ではマジでやってます。

 「・・・ハーメルの母親って俺のおかんよりぶっ飛んでないか?」

 「・・・香もそんなこと絶対にやらないぞ」

 二人も絶句しているぞ。同情できる過去ではあるけどぶっ飛んでいる一番の理由って・・・血筋が関係しているんだよね。詳しく知りたいのなら原作・・・はさすがに無いか。ネットで調べてくれ。

 さて、キャスターに全く関係ない雑談が終わったところでバーサーカーのアラレちゃんだ!

 

   初期段階・「んちゃ!」の挨拶のポーズのアラレちゃん

   一段階目・笑顔でアラレちゃんと追いかけるガっちゃん

   三段階目・んちゃ砲を口から出すアラレちゃん

   最終段階・笑顔で走るアラレちゃんの後ろで、ガっちゃんや則巻千兵衛やみどりさんやペンギン村の皆が一緒に走る。

 

   宝具・プロレスごっこ

 敵一体に向かって走ってぶつかる。吹き飛んだ敵に何度も頭突きをして、最後は「ばいちゃ!」と言ってとどめの頭突きをする。

 

 これだな!

 「この子はこれ以外ないだろう」

 「うんうん。つうか、クソ親父をこの子に倒してほしかったぜ」

 「それはそれで、見て見たい気がするね」

 どんなに攻撃してもプロレスごっこをやりまくってズダボロになる大魔王ケストラーとその上でVサインを出すアラレちゃんの姿・・・確かに見て見たい!

 バーサーカーはあっさり終わったけど、仕方ないよな。本来戦う漫画キャラじゃないし!戦いのシーンも結構ギャグばっかりだし!これでいいよな!

 「「「うんうん」」」

 よし!それなら次行くぞ!エクストラ・・・あ。

 

   初期段階・いつも通り間抜けな顔とポーズをする間抜作

   一段階目・抜作の隣に天地が加わり、抜作が尻を天地が前(ちん〇ん)を見せるポーズをする

   三段階目・女装して抜け子になる抜作

   最終段階・死に装束を着てマジ泣きする抜作を抱く吉沢先生。彼女の脚元には抜作の子供らしき存在が百人も・・・。

 

   宝具・怪盗とんちんかん!

 とんちんかんの三人で敵一体を攻撃して、最後に抜作がパルプンテなことが起こる。どんな攻撃かは本当に分からなく敵全体かもしくは味方も全員含めた攻撃か、状態異常か、回復か、メンバー交代か、戦いの強制終了(中ボスまでなら勝利したことにして終わらせる)か・・・とにかくそうなる。

 最終段階では三人ではなく吉沢先生が出て来て、子供達に突撃するよう指示して敵全体の攻撃をする。最後に抜作がまたパルプンテなことをして大ダメージを与える。

 

 抜作は存在がもう地球のエクストラだからな。最終段階に出たこの二人と子供達は原作最後の抜作の故郷の星に送っておいた!←これはマジの設定です。まあ、宇宙人以外ありえないからな。あの生態は。

 「それは正しい選択だ!」

 「うんうん、話に出すのはやめよう!」

 「僕も恐怖を感じるくらいやばいのはわかる!」

 この三人すらこれだもんな。うん!彼に関することはこれでおしまい!

 

 

 「作者さん!お願いですから助けてください!」

 「うふふふ、抜作様・・・百人の次は二百人ですわ♥」

 「どうして、この星は空気がないのに生きていられるのですわ」

 「抜作様への愛が全てだからですわ!」

 「私以上に話が通じないです!お願いですから、ちゃんと人間として生きてください!欲望だけで生きると人として大変なことになりますよ・・・ぶくぶくぶくぶく」

 「さあ、身も心も私に委ねてくれたところで・・・続きを始めましょう♪」

 

 

 う~~ん、何やら抜作が真面目な事を言ってしまったが為に本能的に泡を吹いて意識不明になったのを吉沢先生が自分に都合のいい解釈をしてR18を始めたような。

 「なあ、エクストラクラスって結構いろんなのがいたよな」

 「ルーラーやアヴェンジャーやフォーリナーやアルターエゴ等等」

 「あれだったら・・・ビーストだね」

 うんうん、読者の皆さんも頷くだろう!←ここで抜作の事を記憶から除外した四人。

 「今言ったエクストラクラスの中のクラスのありえないキャラって考えているのか?」

 いや、さすがにそこまでは考えなかった!

 「だったら、それを今度発表したらどうだ?」

 確かに悪くないかもしれない・・・話一話分稼げるし。

 「その本音はともかく、読者様は期待していると思うよ」

 むう、わかった!感想で一人でも待ってます的なのがあったらやると言う事で!

 

 

 

 「「「読者様!作者がフラグと立てたぞ!」」」

 

 

 

 おいいいい!まるでどっかのベジータの如くフラグ回収したようなことを言うなあああ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ふいいい、やっと終わった。

 「さて!終わったのなら!」

 「おう!作者俺らはもういいよな!」

 「早速行こうじゃないか!」

 ん?何言っているんだ?後はハーメルと冴羽を元の世界に戻すだけだが・・・

 「何を言う!この二人と一緒にやる事があるだろう!」

 やる事?

 「さっきカルデアにいるサーヴァントのリストを見せてもらった!」

 それが何か?

 「美女がかなりいるじゃないか!これはもう」

 ・・・まさか。

 

 

 「「「カルデアへ行って、レッツナンパだ!」」」

 

 

 おおい!待てこら!そんなの無理に決まっているだろうが!

 「ふははは!そんなの聞く俺らじゃない!」

 「さあ、俺らのナンパを待っている彼女達!」

 「遼ちゃん達の愛(モッコリ)を受け止めてねええええ!」

 ああ!もう走り出した!ちいい!こうなったら最終手段!作者特権、「強引展開」だ!

 「ぎゃああああ!何だああ!急に足元に穴があああ!」

 「デカすぎるぞ!!いったい下に何があるんだ!」

 「これじゃあ、何もできないじゃないか!」

 ふふふふ、貴様らが悪いんだぞ。さあ、横島はお仕置きでお前らは元の世界に帰れ!←この時三人が大きな池レベルの水に落ちた。

 

 

   がこん!←レバーを上げた音

   じゃ~~←彼らの周りから水が出てきた音。

   ごぼごぼごぼ←下の水が徐々に吸い込まれていく音。

 

 

 ハーメル~~お前ならわかるだろ?君達がどこにいるのか?読者の皆さんも、この三つの音で三人の居場所が分かったんではないでしょうか?

 「て、て、てっめえええええ!!」

 「ちょ!何だよこれ!でっかいトイレの中みたいじゃないか!」

 「俺達が排泄物ってことかい!」

 ふふふ、実はこれはハーメルンのバイオリン弾きに出てきた・・・

 

 

 

 

    パンドラの便器超巨大サイズだあああああああ!←効果は魔物を吸い込んで封印する。

 

 

 

 

 「覚えてやごぼぼぼぼ!」

 「汚い目にがぼぼぼぼ!」

 「や、やめぐぼぼぼぼ!」

 さあ、どっかのおぼっちゃまくんの家にある巨大便器同様、時空のゆがみが発生できる設定にしているからさっさと帰りやがれ!は~~、結局100話記念なのにこんなグダグダで終わってしまった。まあ、これが我々らしいと言うか、

 「これからもこの調子で行くんだな」

 あれ!横島!お前・・・文珠で『脱』『出』したな。

 「ああ、全くちょっとした冗談じゃねえか」

 全然冗談じゃないだろ!全く・・・最後だから、しっかり挨拶するぞ!

 「おおよ」

 

 

 

 この度100話まで行けたのは読者の皆様が読み続けてくれたからであります。本当に感謝感激雨あられ、どれだけ頭を下げても下げたりないくらい感謝の気持ちで一杯でございます!!

 「今だ猛威をふるあれもワクチンと対策で少しずつ落ち着いてきているけど、負けずに頑張っていくらしいからこれからも読み続けてやってくれ!」

 

 

 

 では、次回はハロウィン特別話にしますので

 「待てこら!お気に入り1000件突破記念話をするために水着サーヴァントシリーズの話を書くんじゃないのか!」

 いいじゃないか。ハロウィンの美女達はかなり際どい衣装を着るから眼福になるぞ。

 「おう!なら早く書け!」

 ははは、それでこそお前だ!では・・・これからも頑張って書き続けます!本当にありがとうございました!

 

 

 

 

 

 

 

 

 因みに忘れられた二人は?というと、

 「がぼぼぼぼ!(来るなあああ!)」

 「ぐぼぼぼぼ!(いやだあああ!)」

 ハーメルと冴羽が勢いがよすぎる水の流れに負けて、どうすることも出来ないうちに二人がどんどん接近していることに気付いた。そして、

 

 「「ぎゃぼぼぼぼ(ぶっちゅううう!)!!」」

 

 二人の唇がごっつんこした。その後、時空のゆがみが発生してそこに入った二人は、元の世界に戻ることに成功した。それぞれの世界で

 「ぐすぐすぐす・・・」

 「ど、どうしたのよハーメル?」

 「作者あああ!絶対に復讐してやるううう!」

 「え?え?作者って誰?」

 ハーメルと

 「うおおおお!依頼達成!」

 「ちょ、どうしたのよ遼?依頼人の女性にナンパもモッコリもしないで」

 「何でもない!今は仕事に打ち込みたいだけだ!」

 「そ、そんな!モッコリしない遼なんて・・・明日は手榴弾が降るんじゃないかしら!」

 冴羽は

 

 

 

 「「((この恨み・・・何が何でも作者に晴らしてやる!))」」

 

 

 

 作者への憎しみ(男同士のキス)に燃えていた。

 




 どうでしょうか!このパンドラの便器!嫌な相手、迷惑な上司、痛い目に遭わせたい同僚等等を懲らしめるのにちょうどいいと思います!今なら・・・あ、ただいま情報が入りました。これを作ったハーメルにキスをした変態ジジイがボケているために、もう作れないらしいので販売が出来ないです・・・申し訳ございません。


 では、次回はハロウィン小説です!・・・31日に出せる自信はありませんが。


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ハロウィン!ヒロイン限定のお色気コスチューム!←投稿は11月10日。遅すぎるわ!

 今回は時々女体化の話も書くのでそんな話で良く買ったものを!

 「けんぷファー」

 冴えない主人公・ナツルが憧れの女性からぬいぐるみを貰うと、それが喋りだして自分が女になり魔法まで使えるようになった。他にも何人かその女からぬいぐるみを貰って特殊能力が使えるようになった女達と一緒に戦う話。←この作品で一つ逸話が・・・ナツルが貰ったぬいぐるみの声優が、原作でドラ〇もんの昔のしずかちゃんみたいな声だ。と書いたら、ガチで初代しずかちゃんの声優・野村道子さんが担当になったらしい。


 皆さん、お待たせしました。今回はハロウィン!

 「・・・がたがたがた」

 安心しろ!お前は去年の不安(ハロウィン女装コンテストの最後の悲劇)を考えているみたいだが、今回のタイトルを見ろ!

 

 

  ハロウィン!ヒロイン限定のお色気コスチューム!

 

 

 「ヒロイン限定・・・という事は!」

 そうだ!去年のハロウィンの二の舞は俺だってごめんだ!完全にヒロインとなった女性限定のハロウィンコスチュームの話にした!これならお前も安心だろ?

 「おおおお!よくやった!今までお前の事はろくな話も書けないクズ以下の作者だと思っていたが」

 ・・・R18書くのやめようかな?

 「(ずざざざ~~!)すまなかったああああ!」

 スライディング土下座をするくらいかよ・・・。まあ、始めていくか!

 

 

 

 

 まずは、第一回バストランキングで見事一位をとったニコ・ロビンさんだ!そんな彼女に着て貰ったのは!

 「忠夫?私だけを見てほしい、ちゃ///」

 うる星やつらのラムちゃんのあのビキニだあああああ!

 「ぐ、ぐ、ぐうおおおおおお!!!!ろ、ろ、ロビンのた、谷間があああ!」

 「うふ、うふふ、悪くない、ちゃ///」

 「雷模様のあのビキニがロビンとちょっと話す度にちょっと動くたびに乳揺れするし、腰の方も太ももを擦る仕草がかなり際どい!絶対にロビン全部から目が離せない!原作にはないデレな表情も、その中で見せる「ほら、私を抱いていいのよ♥」と言うような視線が・・・たまらん!」

 いや~~、すっごいな。鼻の下を絶賛延ばし中でもそんな解説をするとは・・・これからもその調子で頼むわ。それにしても・・・やはり、バスト100の迫力はすご(ぐしゃ)のぎゃあああああ!な、なじぇえええ!

 「作者は見ちゃダメっちゃ。私の全てを見ていいのは、忠夫だけだ、っちゃ」

 めが、目がああああ!・・・あれ?耳もふさがれていて、声が聞こえない!ちょっと待て!さっきのロビンさんが、目に焼き付いたから今何しているのか余計に気になる!

 「ちょ、ま、待ってロビン!あああ、ブラを下げないでえええ!下乳を持ち上げないでええ!のおおおお!こ、股間が、やばいことにいいい!」

 「ほら、作者の眼はつぶしたから・・・誰も見てないから、やりましょう///」

 「のおおおお!おおお、しょ、ショーツが、ショーツがああああ!」

 いったい何をしているんだあああああ!

 

 

 うう、やっと目が回復した。それで・・・あ、ロビンさんがいない。もっとラムちゃんなロビンさんを見たかったのに。

 「ぜ~~、ぜ~~。あ、あぶな、か、った」

 横島!いったい何が起こった!何があった!

 「な、何でも、な。い(マジで危なかった。ロビンがショーツを下げると思いきや、能力で俺のズボンを下げて来て・・・パンツは死守したが、あと数分作者の回復が遅かったら)」

 R18への死守をしてくれたようだな。ありがとう横島。

 「つ、次、頼、む」

 ああ、どうせ、最後まで見たいだろ?安心しろ、ちゃんとリラックスできるコスチュームも用意しているから・・・リアルで興奮が止まらないのはまずいからな。

 「初めて本音が一致したな・・・それで、次は誰だ?」

 毒島冴子さんだが・・・あれ?

 「ふふふ、どうだ!この衣装は!!」

 艦これのワシントンさんの今年出た青の水着衣装だ!どうだ、中々似合っているんじゃないかな?

 「ぱ、パレオが・・・濡れて」

 それに、水着をよく見ろ。下乳の谷間も見えるぞ。

 「ところで作者。これはコスチュームと言わないのではないのか?」

 まあいいじゃないか!

 「ぬおおおお!上の谷間がめっちゃエロいけど、下の谷間もこれほど煩悩を沸かすなんてえええ!しかも、何気に寄り掛かるように持っている日本刀をその谷間と太ももで絡めるのもまたエロい!つうか、まさかとは思うがその刀の刃で下の方が少し切れて・・・その奥にある」

 ほら、横島が満足しているし、タイトルもお色気と書いているから間違ってないし!つうか、これ以上は危険なエロワードが出そうだから先に退場してくれ!

 「半分ほど、タイトル詐欺をしている感があるが・・・まあ、いいか」

 「結果よければすべてよしだ・・・忠夫、私を濡らしてくれ」

 その濡らしたい場所は一体どこか気になるが・・・まあ、やばい場所なのは確かみたいだからここで切り上げよう!

 

 

 「ふ~~、やっと落ち着けた」

 おお、もう冴子さんがいないぞ・・・それほどやばかったのか?

 「ロビンに冴子って、大人な女性の巨乳お色気キャラだぞ!それがあれほど色っぽい格好したら」

 あ~~、すまなかった。ラムなロビンさんの後だから大丈夫と思ったが、水着という時点でお前にはやばかったと言う事か・・・わかった。次は清楚キャラのマリオオデッセイのポリーンさんにするわ。

 「・・・彼女なら大丈夫だろう」

 先ずは一息つけたいようだから、衣装は

 「これで、いいのでしょうか?」

 ハヤテのごとく!で常にマリアさんが着ていたメイド服だ!

 「ど、ど、どこが、一息つけられる衣装だあああ!」

 え?だって、あの人のメイド服って肌の露出がないからエロ要素ないじゃないか。本来こういうメイド服ってビキニメイド服にしたり、下着をつけないミニスカバージョンで登場。というお約束が

 「今ので煩悩要素が満載になっちまったじゃねえか!そりゃ、今言った「私を好きにしてください♥」な二つの服だったらル〇ンダイブが出来るエロポリーンさんを妄想できるが、エロ要素のないメイド服のポリーンさんも「忠夫さん、私に全てお任せください♪」てなむしろこっちが命令されたいメイド長的な感じができるんだよ!」

 あ。ポリーンさんがそういう服やプレイをする妄想する言葉になったか。つうか、彼女をよくそんな性格に出来る妄想が・・・まあ、お前ならできるか。

 「え、あの///・・・忠夫、さん♡そういう服は」

 「ぜひ着てください!(いやいや!無理しなくていいから!)」

 おお~い、本音が出ているぞ~。

 「のおおおお!」

 「え、えっと、ですね・・・エッチなのは、いけないと思います!///」

 ま、まほろさん爆誕!←原作まほろまてぃっくのヒロイン。常にメイド服を着ています。原作者はKiss×sisを書いている人です。

 「その恥じらいながら上目遣い言う姿・・・のおおお!抑えろ俺耐えろ俺!さっきの二人になら飛びかかってもいいが、ポリーンさんはあっか~~~ん!!」

 「(私、そのお二人より魅力がないのかしら。あなたになら・・・)」

 横島は煩悩に身を任せちゃいけないと思って踏ん張っているが、ポリーンさんがさっきのロビンさんと冴子さんに負けていると思って落ち込んじゃった。

 

 

 横島、ポリーンさんには帰ってもらったが・・・もうちょっと女性の気持ちを考えた方がいいぞ。

 「ぜ~は~、何のことを言っているんだ?」

 う~~む、これは重症かもしれん。まあ、切り替えて次行くぞ!今度はジル・バレンタインさんだ!この人は二パターンあるから、妄想を楽しんでくれ!着てもらう衣装は・・・

 「あの国に潜入捜査、なのか?・・・そう考えるのがいいかもな」

 ダイの大冒険のマァムが着た武闘家の衣装だ!格闘センスも中々あるからそういう服も中々似合うと思って着せて見た!どうだ?中々

 「げ、原作バージョンだと!現在放送中のアニメでは、ロングのソックスを穿いて脚をかなり隠して絶対領域が見えるようにしているが、漫画の方は脚の全部が丸見えだ!」

 今回のタイトルらしく、修正のない原作のそっちにしたぞ!しかも、チャイナ服みたいに腰ら辺まで切れ込みがあって、下着が見えそうで見えない・・・どうだ横島?原作3の黒髪のジルさんが着たバージョンと原作5の金髪のジルさんが着たバージョンの二種類だ!一粒で二度おいしいとはまさにこの事!

 「しかも、どっちも引き締まったスタイルで原作5に至ってはあのクソ野郎(ウェスカー)がどれだけのことをしたのか。どちくしょおおお!俺がやりたかった!(←エロい事をした妄想なのは言うまでもない)・・・それは記憶から削除するとして、ジルさ~~ん!下(パンティ)を確認させてください!」

 もう本音を隠す気がないな、ありゃ。あのクソ野郎がそんなことをするとは思えないけど。

 「ん?武器を隠し持っていると疑っているのか?なら」

 ・・・え?←堂々と自分でめくって下着(黄色)を見せたジル。

 「は、え、は、あ、へ・・・(ぶしゃああああ!!!)」

 よ、横島あああああ!そ、そうだった。彼女はずっとゾンビやらバケモノやらと戦い続けたから、女の裸を見られる恥ずかしさよりそっちの意識の方が強かった。太もものところにこっそり銃を隠しつけている人もマジでいるから、その確認と思ってしまったのか!←作者には見えなかった。

 「・・・(全く、お前だから見せたんだぞ///)じゃあ、私は行くからな」

 あ、はい!横島君はちゃんと蘇生させますので!←後ろを向いたジルが、こっそり照れていたのに気づけなかった作者である。

 

 

 すまなかった横島。ジルさんのあれは予想外だった。

 「い、いや、いい・・・次、行くぞ」

 いいのか?鼻血結構出したんだから少し休んだ方が

 「いけええ!エロいもの見て死ねるなら本望!」

 わかったよ・・・次は薙切えりなさん!衣装は・・・

 「ちょ!何よこれ!!」

 魔女っ娘・・・ではなく護法っ娘!つまりFGOの酒呑童子のキャスターのあの衣装だ!

 「うう、で、でも忠夫が喜ぶなら」←ここから、リアルでかなり酔っています。

 「ふふん!えりなは全くなってないのね!」

 あれ?アリスさんも参加ですか!

 「当たり前です!えりなだけが忠夫を夢中にさせられるなんて不公平です!アリスも、忠夫を誘惑させるならどんな格好でもするです!」

 な、何と!R15指定してもおかしくないあのカーマの水着最終段階を持ってくるとは!

 「のおおお!ああああ、アリス!」

 「た、だ、お♥さあ、アリスさんを、あなたの婚約者を、好きなように」

 「ま。ままま、待ちなさい!そ、そんなことさせないわ!」

 「えりなには料理で負けたけど、忠夫では負けないです!」

 「く、くく・・・そうよ!完璧主義をここで取り払うべき!た、ただお!私を見なさい!」

 これ以上は一般的にまずい・・・あれ?

 「のおおおお!だ、ダメじゃああ!」

 「むむむ!えりな、やるです!こうなったらアリスも!」

 「受けて立つわアリス!勝負よ!」

 ああ、今かなり酔っぱらっているから、マジでエロワードが思いつかない。こう書いても、エロい妄想はできてもR18まで書けるほどの文章が思いつかない・・・あ~~、マジで眠くなってきた。←ガチ酔いでぶんsyとうkがこきはここまでがげんぢょでした。しんましぇんどした。

 

 

 さあ、次の日に書いているので酔いがさめました・・・さっきまではすいませんでした。謝罪にはどんな文字を書いたかは何となくで想像をお願いします。

 「お、お前・・・俺がどんな山田西南な目にあったと」

 じゃあ、よかったじゃないか。いろんな悪運を持つけど最大級の女難なら満足だろ?

 「う、そ、それより次を早くしろ!」

 わかったわかった。じゃあ、次は天然エロな吉井玲さんだ!

 「ただ君。ハロウィンなのでこんな格好になって見ました」

 おお!原作では姫路瑞希よりもエロ要因が強い彼女が着たのは!

 「・・・・・・」

 ・・・・・・

 「どうしました?ただ君、作者まで呆れたような目は。

 いや、その通りですよ・・・確かに怪物になるハロウィンに相応しいが

 「この作品にはふさわしくないものを着ている」

 「はて、どの辺がでしょうか?」

 横島頼む。

 

 

 「ああ・・・何でケロロ軍曹のケロロ全身着ぐるみ(人間サイズ)何ですかああああ!」

 

 

 しかも、何気にマッチョなものを。何でエロ要素満載なものを着ないんだあああ!デカい乳をお持ちなのにマッチョな着ぐるみのせいで全然エロく見えないし!

 「そんなの、ただ君以外に見せたくないに決まっているじゃないですか」

 つまり、その着ぐるみの中にはエロいものを着ていると・・・この話が終わったら横島にR18なことしてもいいので、せめて何を着ているかくらい聞かせてください!

 「おお~~い!俺も聞きたいが何でそんな約束をするんだ!(よくやった作者!)」←心ではかなり喜んでいる。

 「うふふ♥ただ君後で楽しみましょうね・・・私がこの中に着ているのはデッドバイデイライトのりんちゃんの衣装です」

 ・・・それって、乳と腰の部分に実質包帯を巻いているだけ「(ぶしゃああああああ!!)」おお、横島が見ていないのに一瞬で妄想して鼻血を出した!

 「では、待ってますね。た、だ、く、ん♡」

 くっそおおお!その姿を見れないなんて悔しすぎるぞおおおお!

 

 

 ふむ、ここらで一つ人間の女性ばっかりだったけど、ちょうどりんちゃんの話題が出たのでハロウィンに相応しい悪霊・・・DBDのりんちゃんにナースにピッグにドレイクにツインズのコスプレを見て見ましょう。←原作のあの姿がコスプレに思う読者の方もいると思うが、今回は飲みこんでおきましょう。

 まとめて登場してもらいましょう!彼女らに着てもらったのは東方のキャラの衣装だ!名前だけ書くから後は妄想してくれ!

 

  りんちゃん・・・美鈴

  ナース・・・咲夜

  ピッグ・・・勇儀(ブルマ)

  ドレイク・・・優曇華

  ツインズ(女)・・・永琳

 

 これだ!

 「つまり、りんちゃんがチャイナで、ナースがメイド服で、ピッグが体操服で、ドレイクがうさ耳付きのセーラー服で、ツインズ(女)は医者ということか」

 何だ?不満か?

 「いや・・・やはり原作の悪霊の彼女達、と思うと」

 お前らしくないな。美人と思えるなら、スタイルがいいなら、巨乳ならナンパするのがお前だろ!いいか!お前は顔が見えない、ちょっとグロイように見える。それが戸惑わせているんだ!

 「ぐぬぬぬ」

 貴様には煩悩がある!それを利用するんだ!

 「利用?」

 五人の乳を見ろ!エロいだろ!

 「おう!」

 次に尻を見ろ!興奮するだろ!

 「当然!」

 なら・・・そんなエロい体を持つ彼女らの顔も美人に見えるはずだ!←乳尻太ももを見ている時に横島から文珠を盗んだ作者は『美』の文字を入れて、こっそり使った。

 「・・・美しい!綺麗!何て素晴らしい!」←文珠の効果で生きている時の彼女らの顔になって、一気に煩悩全開をした横島。

 「「「「「・・・///」」」」」

 彼女等だってお前にとり憑きたい綺麗な女性なんだ!さあ、お前のやる事は何だ!

 

 

 「み~なさ~~ん!!俺とエロエロなR18なことをしましょう~~!!」

 

 

 うんうん、これこそ横島だ!ばっちり、魂までとり憑かれて来い!←とり憑かれることに全く躊躇い・・・いや、そもそも聞こえてないのな、これは。

 

 

 

 さて、付き合ったらシリーズではご都合主義で彼女らの声を入れていたが、今回は原作にのっとって入れてないが・・・横島、彼女らはどうだった?

 「・・・柔らかかった」

 ふ~む、いったいどこの部分が柔らかかったのか聞きたいけど、続きに入るがいいか?

 「・・・(こくり)」

 こりゃしばらく幽霊ハーレムの余韻に浸っていたいようだから、勝手に続けるか。次は猿飛あやめさん・・・げ!

 「さあ!忠夫さん!!捕まった私をお仕置きしてください!」

 原作の通りの姿じゃないか!あんたは忍者だからその忍び装束もコスプレと言えなくないが、せめてロープでエロい縛り方をしているのだけはやめろ!ここはR18じゃないんだぞ!

 「何を言っているの!今日のハロウィンは怪物になる日!そして、忠夫さんは性を求める怪物に変貌して私に襲い掛かって・・・ああ!何て素晴らしい!」

 素晴らしくないわ!しかも何気に忍者の服のいろんなところに破り目と切れ目を入れて、胸の部分も先端があと一歩で丸見えになるようなエロい拷問を受けたような感じにする辺りもやばいくらいエロい!

 「・・・ごくり」

 よ、横島の目がかなり危なくなっている!つうか、表情が蕩けているぞ、おい!

 「ああ!忠夫さんが卑猥なお仕置きをされている私を見ている!エッチな欲望を込めた目で見ている!そして、その後我慢できずに縛られたままの私は服を破られて・・・あああああ!」

 どっかのダクネスみたいな妄想するんじゃねえええ!とっとと退場しやがれえええええ!←トラップカード・落とし穴を発動。あやめは落ちた。

 「あ!なんてことを!まだ見ていたかったのに!」

 あれ以上そのままにしたらR18でも危なそうなエロワードを言いそうだったから、しかるべき処置をしただけだ!それともまだまだ出てくるヒロイン達のコスチュームを見ることなく終わってもいいのか!

 「ぐ、ぐぬぬぬ!あのエロい姿を見続けたかったが、ヒロイン達のやばいコスチュームを見たい・・・く、苦渋の決断で続けてくれ!」

 よろしい。では、次はハリベルさんとオリヴィエさんで行くぞ!この二人に着てもらうのは・・・

 

 「ふむ、軽快だから中々動きやすいな。それに、この鞭もなんか馴染むぞ」

 「その通りだな。ブリックスでは寒さに耐えられないから着るべきではないがな!」

 

 SM女王様(ハリベルは黄色でオリヴィエは赤)の衣装だ!しかも鞭付き!何気に二人ともスタイルがいいから、涎が出る!

 「お前も自分でやばい流れにしてるじゃねえか!マジありがとうございます!」

 ふふふ、服に疎い上に性格が女王様な二人にはこういうのを着せるのがいいと思わないか?ハーメルンのバイオリン弾きでも妹のサイザーにこれを着せていたじゃないか!つうか、文句の後に感謝になっているぞ。

 「ハリベルさんは褐色の肌がまたエロさを際立たせている!オリヴィエさんは目つきが鋭いから、女王様感がより一層あるぞ!二人とも、女王に相応しいです!とっても似合っています!」

 「ほう、王に相応しい衣装か」

 「タダオが言うなら間違えないな」

 二人の巻違いはともかく、分かってくれたようで何よりだ。さて、

 「ハリベルさあああん!オリヴィエさあああん!俺をお仕置きして下さ~~い!」

 「む、横島。私の傍にいないで何をしている」

 「どこに消えたかと思ったらここにいたのか」

 「ああ、そうやって見下されるのが、もう辛抱たまらああああん!」

 「いい加減にしろ!うて、波蒼砲(オーラ・アズール)!」

 「ぎゃああああ、せ、せめて鞭でええええ!ごふ!」

 意味が分からん。何故鞭でうたれるのを望むんだ?

 「なら私がしてやろう!(何故か知らないが、私以外にお仕置きされるのが気に食わん!)」

 「ぐべらあああ!あ、あじがとうござじあまあああすう!」←もう言葉がおかしい。そのまま気絶。

 ハリベルさん、分からなくていいです・・・まあ、オリヴィエさんも今回は来ていただきありがとうございました。

 「後で横島を帰せよ。私はこいつと子を作らないといけないのだから」

 「ふむ、なら私もこいつと子供を作ってみるか」

 気絶してなかったら、一瞬であなた方に抱き着いた一言ですよ・・・それ。

 

 

 「あ~、死ぬかと思った」

 相変わらずのギャグ体質だな。それでいいとして

 「二人の女王様はどこに行った!」

 そうか、そっちに行くならこの後のコスプレヒロイン達は見ないと

 「ぐぬぬぬ!次行け!」

 (黙っておくか)ああ、次は司波深雪さんだ!

 「・・・似合いすぎてる」

 ああ、雰囲気もな。

 「旦那様、どうですか!深雪のこの格好!」

 「ば、バッチリ似合っているぞ!」

 ぬ~べ~の妻・ゆきめの雪女バージョンを着てもらったんだが・・・やばすぎるほどに似て

 「あらあら、随分と貧相な姿ですね」

 「深雪、忠夫さんを誘惑するならこれくらいしないと」

 あれ?四葉深夜・真夜さんま・・・←二人の姿を見て言葉を失った作者。

 「お、おふたり、さん?」

 「うふふ、視線をばっちりいただいてますね」

 「深雪、どうです?こちらの勝ちですよ」

 (いや、確かにあなた方の着ている衣装は胸が結構開放的だからそこに目がいっているのは事実だけど、横島の視線は確実にこう言っているだろう)←言葉に出したら確実に〇されるので、ばれないよう心の中で言っている作者。

 

 「(確かに似合っているけど!エロいけど!その乳に顔を埋めたいけど!・・・さすがに無理があるでしょ!そのコスプレは!)」

 

 (この二人が着ているのは、真夜がアズレンの赤城(朱絹の余醺)と深夜が加賀(白羽の貴華)の勝負服です。しかも、赤城と加賀の九尾の耳と尻尾も同じように着けているんだよ!視線は確かに離せなくなるだろうけど、その意味は確実に欲望より絶句の視線だろ!つうか、赤城と真夜って好きなものを永遠に手に入れたい性格も似ている気がするし!)

 「え、えっと、とてもエロいです!」

 (そのエロいの言葉はかろうじて出せた言葉だな。よく言ったな、横島!)←この言葉に嬉しくなったのか、二人が横島の顔に乳を押し付けた。

 「・・・」

 (深雪さんもさすがに呆れ)

 「作者さん!私もあれと同じくらいの衣装を何故着せなかったのですか!」

 ・・・そうだ、この子はこの二人に執念を燃やすくらいにライバル心が強かった!え、ええと、頑張ってください!←ここからは普通に言っている。

 「これじゃあ、この二人の前座扱いじゃないですか!ああもう、お仕置きです!」

 のぎゃああああああ!!←ゆきめに凍らされたぬ~べ~の如く、深雪に凍らされた作者・・・あれ?横島君も巻き添えを食らっている!ああ、闇すら感じる笑顔を出す二人の胸に夢中になって自分を見なくなった嫉妬も含めてだなこりゃ。

 

 

 

 ふ、ふう~~、やっと全部溶けた・・・横島、無事か?

 「こ、これが、深雪ちゃんの凍らせ。心まで凍ると思ったぜ」

 うん、俺も思った。まさか、あの二人が来るとは想定外だった。

 「と、とにかく、煩悩がめっちゃ高まったから少し落ち着きたいぞ」

 OK!では、次はエプロンとお玉が似合うリリス・エルロンさんだ!着てもらう衣装は、

 

 ガンガンガンガンガン!

 

 み、耳があああああ!し、死者の目覚めが何故ええええ!

 「が、ががが、何が一体」

 「作者さんにタダオ・・・この服はどういう意味かしら?」

 え、えっと・・・似合うかな~~って。

 「サンダーーーーソーーーード!!」

 ぎゃああああ(キラーン)。←星になった作者。

 「タダオ、私、似合っているの?」

 「え、えっと。う、うん」

 「そう、ならいいわ」

 「(作者あわれ・・・あ、リリスが着ているのは艦これの島風の衣装だ)」

 「でも、その似合っている・・・は、どういう意味かしら?」

 「え、えっと、その・・・」

 「やっぱり幼く見えるのね!死者の目覚め最大バージョン!」

 この死者の目覚めの音がもはや字に書けないくらいの大きすぎる音だったため、本当の星がある宇宙空間にも聞こえた作者が失っていた意識を取り戻した。

 

 

 

 ま、まさか、お前と同じ大気圏突破をすることになるとは。

 「ち!何で燃え尽きなかった!」

 読者の皆さん、読んでいただき

 「すいませんした!続きお願いします!」

 ・・・では、次はベロニカさんにしましょう。着るものはFGOのイリヤの水着だ!どうだ、続けてだけどかなり癒させるだろう?

 「おお!可愛い!可愛いよ、ベロニカ!」

 「・・・嬉しくないわよ」

 確実に好きな女性にではなく、小さい子に褒める言葉として使っているからな。でも、そうなるのは仕方ないだろ。原作でも幼女でいた時間が長いんだから・・・しかし、横島が可愛いって幼女に言うと犯罪臭がするのは何故だ?

 「つまり、幼女じゃなく元の姿になればいいのね」

 え?

 「ちょ、ちょっとま」

 「本当の姿の私を見なさい!」

 だ、ダメだって!小さい水着のままで

 「はあああ!」←ペンダントの力を使って元の女の姿に戻るベロニカ。

 き、聞こえてない・・・せめて後ろを向こう。←本当に後ろを向いた作者。

 「・・・いいぞおおおお!」←めっちゃ目を離さない横島。

 「ふふふ、どうかしら?私のこの姿ならばっちりいいでしょ!」

 え~、読者の方は首から下はセーニャさんの体でイリヤの水着を着た想像をしてください。双子なのでスタイルはほぼ一致しているはずです。

 「読者?何を言っているのよ、あんたは?」

 「ベロニカ!すっごくいいぞおお!」

 「そう?ありがとう、タダオ」

 嬉しそうにしているベロニカさん、横島の言う「いい」とあなたの言う「いい」は別物ですよ。

 「はあ、どういうことよ?」

 本来のあなたならすぐに気づけるはずだけど・・・まあ、全身が写る鏡か水辺で自分を見ればわかりますよ。←そう言いながら逃げる作者

 「いったい何が違う・・・」

 どうやら気付いたようだな。幼女タイプの水着を大人が着れば

 「な、な、なあああああ///!!」

 そりゃ、かなり見えちゃいけないものも見えちゃうよな・・・横島に見返したいことで頭がいっぱいになって、気づかなかったのか。←安全な場所で説明する作者

 「た、た、タダオ~~!」

 ベロニカさんの言う「いい」は「似合っていい」だけど、横島の言う「いい」は「エロくていい」だと「クロスマダンテ!」・・・へ?

 「うぎゃあああああ!」

 え?クロスマダンテって、セーニャさんと一緒じゃないとできないんじゃ?・・・まあ、ここは原作設定などおかまいなしの世界だからいいか。←原作では二人の連携技なので、これから始める読者様は気を付けてください!

 

 

 おお~い、横島大丈夫か?

 「ふ~~、大気圏突破レベルの熱さだった」

 それを耐えきれるお前もお前だが・・・次は、お前が選べ!何か、俺ばかり選んでいるから。

 「だったら、御門先生とティアーユ先生を頼む!あのエロエロ満載の体に」

 それ以上言うな!う~ん、一層の事、教師・ナイスバディ・ラッキースケベの被害者繋がりで律子先生と真冬先生も入れるか!・・・あれ?彼女等って共通している立場が結構多いな?

 「おおおおおおおお!!!それは実にいいエロディアだあああ!」

 エロとアイディアを足して、新しい言葉を作るな!ええっと、じゃあ・・・さっきベロニカさんが出たのでドラクエ繋がりで!・・・あ!横島、先に一つ言っておく!

 「何だ!」

 鼻血の出し過ぎで死ぬなよ!

 

  御門・バニースーツ

  ティアーユ・あぶないビスチェ

  律子・エッチな下着

  真冬・神秘のビキニ

 

 どうだ!神秘のビキニとエッチな下着はエロすぎて削除されたものだぞ!ドラクエ四コマ漫画劇場という漫画が昔あって、これらを重点的にヒロイン達に着せた漫画家もいたぞ!←この四コマ漫画劇場はいろんな漫画家さんがドラクエ四コマを描いたのを集めた漫画です。パプワを描いたあの漫画家さんもいるぞ!

 「てめえの説明はいいんだ!さっさと登場させろ!」

 では、読者の方も妄想の準備が出来たようで・・・一人ずつ登場です!まずは

 「ぬおおおおお!御門先生の為にあると言っても過言ではないこのバニースーツで登場なんて!ぐぬぬぬ!初っ端からとんでもない煩悩ゲージを増大させるものを出しやがって!胸が収まり切れてない上に黒網タイツに黒のうさ耳にハイヒール!しかも、お尻もぴっちりしていて、のごおおお!エロ過ぎるうううう!!」

 「あら?行けなかったか、し、ら♡?」

 「ぶしゃああああ!!ご馳走様ですううう!」

 一人目の御門先生で鼻血を出しすぎて意識不明・・・いや、この四人はかなり破壊力あるからな。

 「うふふ、本当にスケベだけど初心・・・だから、可愛くてたまらないわ」

 え、えっと、御門先生。お願いですから横島君の服を脱がせないでください。

 「これだけ鼻血を出したのなら、服は血だらけよ。着替えさせないといけないじゃない♪」

 「阻止!ちょ!ちょっと!何をしているの!」

 「あら、真冬先生。ダメじゃない、まだ出ちゃ」

 「無理!あなたが横島君を、は、裸にしようとしているから止めないと!」

 ということは、自分も参加したいと?

 「ふふふ、不可!!そんなことできないわよ!」

 「そんなこと言って、ここ(パンツ)に目がいってるじゃない」

 男は女の胸や秘所に目が行くけど、女もまた男の股間に目が行く。これ常識。

 「う、ううう、俺は、ここで、くたばるわけにはいかないんだあああ!」

 「「きゃ!」」

 「あだ!え、あれ?なんだこれ?羽みたいなものが?」

 おおお!横島君がエロ本能全開で復活した!・・・が、これはこれは。

 「・・・・・・」

 「うふふ、本当に横島君って大胆ね~」

 横島、それは神秘のビキニのブラだ。このビキニのブラは紐が無くて胸の上に着けるタイプの水着なんだよ・・・そして、それを着ていたのは真冬先生だ。

 「覚悟、出来るわね。横島君」

 おおおお!真冬先生の背中に「滅」の文字が見える!冬の字が名前が入っているけど、灼熱の夏のような怒気を出している!

 「真冬先生、落ち着いて」

 「羞恥!・・・な、何で!あなた胸をさらけだしているのよ!」

 「横島君の誘惑を真冬先生がしているから乗っかろうと思って」

 「困惑!巻き添えだったはずよ、私は!」

 え~~、上半身裸のお二人が・・・おお~~い、よこし

 

 「・・・・・・(どくどくどくどくどくどく)」

 

 あ、ムッツリーニ級の鼻血を出してまた気絶した。エロ本能の限界突破しちまったようだな。

 「よ、横島さんしっかりしてください!」

 「保健室に連れて行きましょう!」

 おお!性格はおしとやか、体はエロ過ぎるティアーユ先生に律子先生!横島をお願いします!よし、二人は放っておいてこっちについていこう。

 何で保健室があるの?という、ツッコミが読者様から聞こえるけど無視して・・・横島、どうです?

 「大変、体が冷たくなって!」

 「急いで温めないと!」

 「でも、温めるための物ってないわ!」

 「・・・私達の体で温めるしかないわ」

 あぶないビスチェを着たティアーユ先生にエッチな下着を着た律子先生が温める。これは、目を覚ましたらさらに体温を下げる展開が見れそうだ。

 「大丈夫かしら」

 「頑張りましょう!」

 しかも、横島がいないことに気付いた御門先生と真冬先生も乱入して・・・とてもエロ心が刺激される展開が妄想できるが、これ以上はR18展開になるからここまでにしよう。

 

 

 

 よう!横島、天国はどうだった!

 「き、貴様、他人事だと思って」

 天国はどうだった?

 「眼福、幸福、俺満足!」

 最後があってないが・・・まあ、いいか。う~~む、そろそろ終わりにするか。

 「おい!まだ全員終わってないぞ!当然後編もあるんだろ!」

 ないわ!じゃあ、最後は

 「私達よ!」

 あら?普段着がエロい雪蓮さん達。なら

 「ちょっと待ちなさい!私もまだ出て無いわ!」

 「そうです。忠夫さんがいるなら出ないと」

 那波千鶴さんに塚本八雲さんの目に光が無いヤンデレさん達!

 「「「「「私達も忘れてもらっちゃ困るわよ!」」」」」

 あ、こちらも普段着がエロい不知火舞さんにティファさんに春麗さん等等・・・いや、その、

 「ま。待ってください!そんなに来られて嬉しいけど」

 「こうなったら力づくよ!」 

 「つまり、捕まえた者勝ちってことね!」

 「いいわ、その方が性に合っているし!」

 「忠夫さん、今すぐ私だけのものにするから、待っていてくださいね」

 ああ、皆さん待って!

 

 

 「「「「「忠夫さああああんん!私を襲ってええええ!」」」」」

 「いやああああ!嬉しいけど、いろんなものを失いそうで怖いイイイイ!」

 

 

 どう見てもウマ娘の如く走るあなた達が横島を襲っているようにしか見えません。皆さんは好きなウマ娘はいますか?作者は一匹も分かりません!ですので、今残っているヒロイン達に似合いそうなウマ娘の衣装を妄想で着せてください!←本末転倒な一言だぞこれ!最後は結局コスチューム関係なくなっているし!

 

 

 

 

 

 

 

 

 え~~、この度はハロウィンという事で

 「ミサイル!」

 「41マグナム!」

 うぎゃあああ!は、ハーメルに冴羽!お前ら!何の恨みがあって!

 「恨みなら」

 「たんまりあるんだよ!」

 パンドラの便器で流した程度が何なんだよ!←その流した時に二人がキスしたことを知らない作者。因みにここからまたかなりリアルで酔ってます。三人の話は間違えないように書きますが、作者の言葉には変なことになるのでご了承んください。←もうなっている。

 「母さんの名前のものをこうして出したことも許せないけど!」

 「俺らを排泄物扱いしたことも許せない!」←キスの事はさすがに言えない二人。

 何を言う!ここは横島忠夫をメインとした小説だぞ!お前らが出たら、お色気コスチュームが出せないダラ王がが、!

 「そうだ!俺以外の男はどっか行け!」

 なな、お、お前!あのウマ娘になったヒロイン達からどうやって逃げてきた!あの原作設定を無視した彼女らの猛ダッシュににげきれたというんyだ!

 「彼女らが走るだけなら空を『飛』んで逃げてきた!」

 な、なるほど、それなら納得。

 「おいっこら!お前らが出たら皆のエロエロが見れんだろう!」

 「独り占めはずるいぞこら!俺らにも見せろ!」

 「そうだぞ!横島君!ただでさえ、香に阻止されているんだから!」

 おおお!火花を散らしている!二人が俺からいしきがずれた!これはチャンス!一気に三人の戦いに発展笹Kレ宇jm米!つまり、ここから

 

 

 

 

   対決!文珠使いVS魔曲使いVS一流スナイパー

 

 

 

 

 というわけhだだ。これは、見ものだ!是非ともこれを読者の皆さま

 「〇〇〇〇して、〇〇なことをして、さらに〇〇〇」

 「俺はいつも(ぴーぴーぴー)で、(ぴーぴーぴーぴー)をやっているぞ!」

 「甘いぞ二人とも!おれは依頼人の女性に(もう・・・エロ過ぎることを言うな!冴羽!)」

 ・・・放送禁止用語を連発してやがる。これはさすがに止めないyと言えけいな。おお~~い!

 「黙れこのマザコン野郎!」

 「覗き野郎にとやかく言われる筋合いないわ!」

 「マザコンと覗き、犯罪者なら冴子に逮捕してもらえ!」

 「「万年発情期なモッコリ野郎が最初だろうが!」」

 ・・・これはタイトルを変えないといけないh菜。というわけ、え読者の皆さま

 

 

 

  今世紀最大の対決!!覗き野郎VSマザコン野郎VSモッコリ野郎!!

 

 

 

 に変えさせてもら8ないす・・・での、正直また酔いが限界を迎えてますので、ここまでにさせてもらいます。では、最後はタイトル詐欺になtyたいましたが、しつえじょれのします!

 




 え~~、ガチで酔っぱらった状態で書いた文章もあったが気にしないでください。後でその部分を読み返したら何を書いたかわからない文章もありましたが、まあ面白そうなのでそのままにします!←お前なああああ!

 ハロウィンから10日も遅れての投稿、申し訳ございませんでした!ここからは、早く水着シリーズを終わらせてバストランキングへと意識を集中させますので、
 「そもそも、酔っぱらった状態で書くんじゃねねええ!」
 ぎゃああああああ!←『爆』を食らった。


 お、お楽しみ、に。
 


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水着サーヴァントと付き合ったら?(FGO キャスター編)

 今回は漫画でもアニメも長く続いて楽しめたものを!

  『頭文字D』

 この漫画は最後になってやっとタイトルの意味がわかること!このタイトルを見て峠最速を目指す車漫画ってわかるはずがないし!一番好きなのはいつき君ですね。中一から乗っていた主人公が凄い成長を遂げる姿を傍で見ていて、本当に全てが初心者の彼の地道に頑張る姿が元気づけられました。←皆は中一から乗ってないよな!

 このクラスは水着サーヴァントが少なく、今回は三人になりました。


 

 「ほ。本当に、本当に上手く行ったら!」

 「ええ、報酬の半分を上げることを約束するわ」

 「よっしゃああああ!頑張るぞおおお!」

 「このピグレットは餌を出すとうまく行きすぎるのが、ちょっと不安だね」

 「まあまあ、いいじゃない。これで・・・ふふふ」

 「(いや。時と場合による・・・でも、これは言わない方がいいな)」

 横島と話しているのはミドラーシュとオケアノスだ。報酬という言葉にひかれて、長い貧乏生活と美女の頼みに弱い横島はこの二人からの頼まれごとを引き受けてしまったようだ。それにしても、美神レベルでがめついミドラーシュが報酬の半分を渡すほどの仕事とは一体何か?ここで他人事のようにしているオケアノスの思考を覗いて、走っていった横島はどんな仕事をするのか確認しよう。

 『やれやれ、いざとなったら彼女に押し付ければいいか。そもそも彼女が一番の元凶なんだし・・・ラクダの為とはいえ、ちょっとまずい事でもあるしね』

 どうやら、横島に頼んだのは元々ミドラーシュだけだったようだ。オケアノスがいるのは面白そうだから。という事だろう。さて、何を横島に頼んだのか

 

 『さすがに手を打った方がいいかもしれないね・・・私にも被害がいつ来るか分からないから。ヌード写真集の為の写真撮影なんて』

 

 オケアノスが渋るのも、横島が気合を入れるのもこれなら納得できる。横島自身は乳尻太もも大好物だけど英霊は大体が成人を超えているので、オケアノスみたいな合法ロリなサーヴァントにも横島の欲望が向くことがある・・・さすがにナーサリーのような幼女な見た目だったらやらないが。自分に被害が来ないのなら存分に楽しむが、これは自分にも被害が来ると思った彼女はこっそり後を追いかけた。

 因みにミドラーシュの思考はというと

 

 『うふふ、ラクダの為ならどんな手でもうってやるわ~~。いや~~、使い勝手のいい奴隷がいてくれてよかった~~報酬も半分も渡す気もないし!』

 

 どうやら、ラクダとの幸せな未来予想図と書いて妄想をしていた。報酬もどうやら渡す気がないブラック上司な美神な思考をしていた。

 

 

 では、横島の方に話を戻そう。

 「ぐふぐふふ!ヌード写真の撮影なんて・・・う~む、何と響きがいい!」

 早速思考がやばい方になっている。まあ、ヌード写真の撮影を許してくれるサーヴァントなんてちょっとしかいないだろう。性別デオンのアストルフォ辺りなら喜んで・・・もとい!とにかく、

 「だけど、問題はどうやって脱がすかだ!」

 横島の頭の中は、

 「水がたまたまかかったみたいにするか?ある程度なら引っかかってくれると思うけど・・・何度もやると、ばれそうだな。水は水着を着ている女性だけにして、他の女性には食べ物とかで少し汚れるようにしたほうがいいな。霊基で服を変える瞬間に撮ればうまく行くはずだ!」

 既に女の裸を撮ることしか

 

 「が~~はははは!金が手に入って皆の裸が見れる!何ていい仕事なんだあああ!絶対にやったるでえええええ!」

 

 頭になかった。まあ、彼らしいと言えば彼らしい・・・が!このカルデアには女性サーヴァントが数多くいる。ターゲットは多い方がいいと思う横島も、より取り見取り・際どい服やスタイルの女性がたくさん・ああもう辛抱たまらあああん!な事を考えるが、やはり最初は誰がいいか迷ってしまう。

 「まずはキャスターの人達にやるか!あの二人と同じクラスだし、それに水着を着た女性になら水をかけても酷くない!」

 依頼者の二人と同じキャスタークラスの水着女性達からすることにした。エロいことになれば思考が余りちゃんと働かない横島らしい結論だ。その準備はもうできていて『水』の文珠を作ってある・・・つうか、欲望が優先していて水着を着ていてもいきなり水をかけるのは酷いことに気付いてない。

 「では、まず最初は・・・」

 早速、きょろきょろしながら探し出す・・・途中、紫式部と不夜城のキャスターと出会ってしまい、思わずびしょ濡れになった二人の色っぽい姿を妄想して彼女らにやろうとしたが、壁に頭を打ち付けて我慢した。その姿を見た二人は大丈夫ですか?と純粋に心配した顔を見て、余計に罪悪感が湧き上がって叩き付けたのは別の話。

 

 

 全身頭から流した血で血まみれに横島。

 「ぜ~ぜ~、ヌード撮影ってこんなに大変だったとは」

 大変の要素が全然違う気がするが、とにかく横島にとっては大変だった。二人の後もスカディや玉藻などもやってきて思わず濡れた妄想に熱を持ったが・・・水着の女性達が終われば次は彼女達なので、必死に自制心を保つことに精いっぱいだった。

 「や、やっと、水着美女が、きた」

 既に疲労困憊だが・・・

 「おおおおお!何と魅惑的だ!いいぞおおお!ネロさん!」

 最初に会えた水着ネロを見て、一気に煩悩ゲージを高めたので疲労なんぞ忘れてしまった。文珠を持つ手に力が入ったが、

 「む、余に対抗するヨコシマではないか!」

 「へ?」

 「よいか!赤は余のイメージカラーだ!お前に渡さんからな!」

 「え、えっと。意味が分からないんですが?」

 「周りの皆が言っておったぞ!ヨコシマが赤く染まっていると!」

 横島を見て敵対心を持った水着ネロ(霊基1)。何でそんな事になっているのか全然わからない横島。どうやら、普段着る自分の真っ赤なドレスに対抗して横島が(鼻血と頭からの出血で)赤くなる話を聞いて自分に対抗していると勘違いしているようだ・・・どうやって赤くなっているのかは頭から抜けているようだが。

 「い、いや、俺は全然そんな気はないんですけど!」

 「そのような言い訳なんぞ余には通用せん!ヨコシマは赤がふさわしい余の障害となろうとしている事だけは確かなようだ!」

 「(あれ?もしかしてこれってチャンスじゃ?)」

 勘違いがどんどん上乗せしているネロを見て、ヌードにさせるチャンスと見た横島は文珠を使う必要はない。と判断してポケットにしまった。

 「ヨコシマ!余はその挑戦を受けて立つ!」

 「それなら二人っきりになりましょう!赤に相応しい二人だけの対決ですから!」

 「うむ!余のマイルームで決着をつけるぞ!」

 見事、二人だけになることに成功した・・・そして、ネロのマイルーム・彼女は自分の部屋を皇帝陛下に恥じないくらいの派手さにしてあるので、背景も文句なしだ。

 「では、決着は」 

 「もちろん!より魅惑的なポーズで写真を撮られた方が勝ちです!」

 「つまり、判定はその写った写真を見てもらって赤に相応しいのはどちらか決めると言う事か!ははは!それなら余の圧倒的勝利に違いない!」

 「(そりゃそうでしょう。俺の裸の写真なんてどうでもいいし)」

 ネロの勘違いから上手く誘導することが出来た横島。その後、横島は一応水着に着替えた一枚だけを撮って、すぐにまた元の私服に着替え直してネロに変えた。

 「さあ!次はネロさんの番です!いろんなポーズを撮ってください!」

 「うむ!しっかり撮れよ!」

 完全に自分の神々しい写真を撮り、カルデア内に知らしめていかに自分が赤に相応しいか横島に分からせられる・・・この嬉しさから既に場の空気が横島に掌握されていることに気付いてない。戦闘ポーズは勝利した時のポーズ、モデルらしい胸を強調するポーズや霊基を変更して一段階や最終段階ではかなり色っぽい脚を延ばしながら谷間をより深いところまで見せるポーズをさせた。

 被写体でいることにネロは段々肌を見せることに抵抗感がなくなり

 「ふっふっふ!これほどの絶好調は久し振りだ!ヨコシマ、最後の一枚は余の一番最高のシーンを見せてやろう!」

 赤はどっちがふさわしいかの戦いはどうでもいいくらいに調子に乗っていた。そして、ついに

 「楽しむがよい、これが極上のアウローラ! ふっふっふ、あれは誰だ? 美女だ!? ローマだ!?」

 最高のシーン・宝具の発動をして、自分の最高の一枚を撮らせることにした・・・だが、これこそ横島が一番狙っていたシーンでもある。

 『今だ!』

 「もちろん、余だよっ♪!」

 今まで写真を撮ったスマホに完全に意識が言っている為、ヨコシマがこっそり足元に置いていた文珠の存在に完全に気づいてない。そして、ヌード写真を撮る目的ならその文珠に入る文字はもちろん

 

 「出たあああああ!さいっこう~~の(フルヌード)写真だああああ!」

 

 『水』の文字を変えた『裸』である。

 「ラウダレントゥム・ドムス・イルステリアス!」

 「ぐええええ!のっぎゃあああああ!!」

 撮影は成功したが、気分最高潮!なネロは宝具まで発動させてしまったため、まともに受けた横島をマイルームからぶっ飛ばしてしまった。

 

 

 

 「ううう、で、でも・・・成功した」

 だが、横島はエロ本能で自分を盾にして、何とかさっきのネロの写真のデータが入っているスマホの破損は免れた。

 「た、耐えろおおおお!俺!エロいものならいつも見てるだろうがああああ!」

 最高のネロの写真を撮影出来たことに、すぐに見たいが今は他の被写体を探すことを優先するために頭を打ち付けて自制心を保つことに必死だった。その行為は横島を知っているものからすればいつも通りの光景だが、あまり知らない者がはたから見れば

 「ちょっとどうしたの?大丈夫なの?」

 「だ、だいじょう、ぶ、です。自分を保つためなので」

 「そ、そうなの?でも、不安だから一緒にいてあげる♪」

 「あ、ありがとう、ございます」

 奇行に走ったにしか見えない。たまたまそれを見た水着マリー(霊基3)が心配してくれた。

 「(う~~ん、どうしよう。正直マリーさんは罪悪感が強いからやりたくないんだよね)」

 女性陣のヌード写真が目的だからマリーも被写体に入るが・・・このように心配してくれる彼女の裸撮影はあまりやりたくない横島。

 「ほら、ナイチンゲールさんに見てもらいましょう」

 「は、はい。分かりました」

 何より本気で心配してくれる目を見ると、どうしてもマリーの裸を見たい気持ちになれないのだ。でも、そんな彼女の心配を拒否する勇気が横島にはないので、頭から出血中の血を止める為にナイチンゲールのところに連れて行かれることになった。

 

 そして、ナイチンゲールのところに連れて行かれた時に

 「さあ、ヨコシマ。そのまま死んでも治しますから安心しなさい」

 「待ってください!別にどうってことないですから何で傷口を広げようとしているのですか!」

 「あなたの女性達・・・そう、私にもやる精神汚染(覗き)は一度治療しないとダメと判断したのですが、そう抵抗されるなら実力行使です。安心なさい、一瞬で楽になります」

 「いやあああ!マジで殺(や)る気だよおおおお!マリーさん!助けてくれえええ!」

 彼女とこんなやり取りになって余計に血を出しそうな命の危機になってしまった。どうやら、頭の傷より精神(覗き)を治す思考になっていたようだ・・・その治し方がかなり物騒なので、横島はガチで恐怖してマリーに助けを求めた。

 「・・・ふむ、マリー・アントワネット。あなたはこの男を連れてきた。それはつまり感染した恐れがあります。あなたは診療が必要ですね」

 「え?え?」

 「は?」

 だが、助けを求めたマリーの手を握ったことで、ナイチンゲールのターゲットが感染したと思い込んだのかマリーに変更になった。

 「まずは体がどうなっているかの確認です。裸になりなさい」

 「う~~ん、何かおかしなことになっているけど・・・とりあえずなればいいのね?」

 「・・・」

 キョトンとしながらもマリーは頷いた。横島は自分を意識しなくなったことに一瞬でキョトンとしたがすぐに出口まで移動してスマホのカメラを設定した。まさかここでシャッターチャンスがあるとは思えなかったからだ。

 「上手く脱げないから、ナイチンゲールさんが脱がせてくれない?」

 「患者の衣服の交換も私の役目。いいでしょう、じっとしていなさい」

 『いいぞおお!看護婦・・・と言い難いが、とにかく美女が美女に脱がされる絵もいい!・・・けど!けど!俺には直視できんんん!』

 マリーという自分を純粋に心配してくれる女性の恥となる裸はさすがに躊躇う・・・が、何とか自分が見ないようにして撮影して、こっそりその場を離れた。

 

 

 

 二人目の撮影を終えて、

 「ふ~~、一先ず一休みだ」

 ナイチンゲールの治療(殺人未遂)に心底ぞっとした横島。とにかく一休みしたかったので、食堂へ行ってタマモキャットとブーティカに飯を頼んで食べ終わった。

 「う~~ん、次の水着を着ているキャスタークラスっていえば」

 腹いっぱいになって一息ついたので、早速次のターゲットを探した。といっても、既に撮影するサーヴァントは決めていた。

 「シャルロットちゃんだ!美神さんに負けないくらいの乳尻太ももだから楽しみだ!」

 美神のスタイルならネロも負けてないが、そこは横島。一瞬でエロの思考が切り替えるのでそのままにしておこう。←これは一般男子もかな?

 食堂に来たのは、実は彼女を探す目的もあった。水着シャルロットはマジックをいろんなサーヴァントに見せたがるので、そのサーヴァントが集まりやすいここならいるのでは?と言う考えもあった・・・が、どこにもいなかった。彼女の水着スタイルは十分煩悩レーダーにも反応して居場所が分かるのだが、食堂には本当にいないようだ。

 仕方なく、探しに食堂を出た。

 「いないか・・・シャルロットちゃんの(裸)、見たかったな」

 「あら?私の(マジック)を見たいんですか?」

 だが、何と出てすぐそこで彼女に出会った。

 「え、え!」

 「そうですか!私の(マジック)を見てくれるんですね!皆、何か見飽きた感が強くてジャックちゃんやナーサリーちゃんやイリヤちゃん達のような子供しかいい反応してくれないんですよ!横島さん、ぜひ見に行ってください!」

 「ちょ、え、あああれ~~!!」

 キョトンとする横島の腕を引っ張って、走るシャルロット。つうか、マジックを見飽きるまで見せていた辺り、

 「うう、そりゃ失敗だってしますよ!慌てて思わず暴発させたことだってあります!でも、宝具を間違って撃った時にいた黒髭さんですら逃げるんですよ!あんまりです!」

 ・・・いや、見飽きたと言うより失敗の被害者になったと言った方がいい様だ。おそらく、子供のサーヴァントは純粋に楽しませたい気持ちと失敗しても喜んでくれる楽しさがあるからこそ問題ないのだろうが、大人になるとうまく出来ないと納得できない部分が出てくる。しかも、ダメ出しをしてくるサーヴァントだっているはずだ・・・それじゃあ緊張や不安が高まって余計に失敗するだろう。

 まあ、とにかく二人っきりになれるチャンスは手に入れられたようだ。

 

 彼女のマイルームに移動して、マジックを始めた。まずは簡単な

 「タネも仕掛けもありません!さあ、このシルクハットから爆弾が出て、あれえええ!」

 「ぐっはあああああ!!」

 ちゅどおおおん!な爆弾が出て爆発した。まあ、この程度でくたばる横島ではないし

 「ああああ!だだ、大丈夫ですか!」

 「ふ、ふふふ、も、問題、ないぜ!(何で、ど~~して、この爆発でシャルロットちゃんの服がボロボロにならないんだ!)」

 話の構成上、彼女の裸になることもまだない。

 「ほ、本当に大丈夫ですか!」

 「あ、ああ。さあ、続きを、見せてくれ」

 「(そ、そこまで私のマジックを見たいなんて!)はい、ヨコシマさんだけに全部見せますので存分に楽しんでください!」

 「ああ、任せろ!君の全てを見せてくれ!」

 そして、横島にだけ送るシャルロットのマジックが始まった・・・もちろん、シャルロットの言う「全部」はマジックの事であり、横島の言う「全て」は裸であることはお互い知る由もなかった。

 

 

 その時、被写体になったネロとマリーが食堂で会っていた。

 「何と!マリーも横島に写真を撮られたのか!」

 「ええ、ナイチンゲールさんに脱がせてもらった時に横目でチラッと見たら」

 「うう~む、そうなると一刻も早く会わないといけないではないか!」

 「そうね。撮られた事は大目に見るとしても、こういうことはちゃんと本人と話し合わないといけないわ」

 「では、探すぞ!」

 「さあ、行きましょう!」

 どうやら、横島を探すために行動するようだ。

 

 

 シャルロットのマイルームに戻ると、

 「が、は・・」

 「ううう、どうしてこんなに失敗するのですか!」

 今までの中でマジックが、過去最高の失敗の数を積み上げたようだ。誘惑的な要素が強い霊基3の姿になっている彼女の姿を見ても、煩悩を湧く気力がなくなっていることがその証拠だ。←失敗が多い一番の理由は横島一人だからだ。彼の(女に対する)幸運は普段はEだが、女と二人きりになるとZに下がる。

 「じゃ、じゅる、ちゅちぇぬ(何回も爆発があったのに、どうして彼女の服はボロボロにならないんだ!)」←女が言うと、男のあれを舐めている感じに聞こえるが横島なので問題なし!

 これでも彼女の名前を言っているが、口が回らないため途中から分からない。てっきりこの失敗で裸になってそれを撮影・・・という流れだったのだが、ボロボロになったのは横島だけで服も体も精神も全部ズダボロ状態になった。←因みにシャルロットの服がボロボロにならない最大の理由は、原作設定だからです!

 パンツ以外何もなくなった横島に膝枕をしてあげるシャルロット・・・美女の膝枕なら狂喜乱舞する横島が、それが出来ないくらいボロボロである。

 「ううう、せ、せめて、これくらいは」

 自信喪失気味のシャルロットはハンカチを取り出して、それを鳩にするマジックを始めた。一回も成功しないんじゃせめて小さなマジックくらいは成功させたい気持ちになるのは仕方のない事だ。

 「も、も、い」

 後頭部に彼女の太ももの感触を感じる暇もないくらいに、やめるよう言ったが言葉が成立してないので通じなかった・・・そして、案の定、

 

 ぼぼぼ~~~~ん!!

 

 爆発が起こってしまった。もうこのマジックは爆発オチだろ!と横島は思いながら、右手を伸ばした。そして、あるモノを掴んで引っ張った・・・横島としてはマジックに使ったハンカチを掴んだつもりだった。もうこれ以上爆発に付き合うのはさすがにごめんだからだ。ああ、こんな目に皆あったんだな~~と思いながら意識を失いかけていた横島は、左手で持って守っていたスマホのカメラのスイッチを意識しないで押した後で意識を失った。

 「きゃああああ~~~!!!」

 するといきなりシャルロットは悲鳴を上げる。だが、それは当然の事でありハンカチと思った横島の右手が握っているのは彼女のブラだったからだ。つまり、今の彼女は胸が丸見えと言う事の為

 「いいい、いややああああ!!」

 横島の思った通り、最後のマジックもどっごおおおおおん!という爆発オチだった。

 

 

 

 横島はかなり吹っ飛ばされたが、

 「何やら、随分と悲惨な目に遭ったみたいだね」

 オケアノスに助けられて、彼女の手で横島のマイルームに戻してあげた。

 「・・・意識を失っているな」

 やはり、連続爆発はかなりのダメージだったようだ。横島の持つスマホを持った。

 「さて・・・何だこれは?」

 どこまで写真を撮ったのか確認する為だったが・・・何やらあれ?と思える写真が何枚もあった。確かに、ネロ・マリーにさっきのシャルロットの写真はあったが

 「だが、これは使える!」

 その写真はオケアノスにとって好機だったようだ。すぐに、ちょっと細工をしてスマホを元に戻そうとしたところに、

 「ここにいたか!」

 「見~~つけた」

 「ううう、恥ずかしかった~~」

 ネロ達三人がやってきた。

 「おや?どうしたんだい?」

 「決まっている!責任と取ってもらうためだ!」

 「責任?」

 「ええ、私達は裸を見られたの。だから、ヨコシマには私達を幸せにしてもらわないと」

 「随分古い考えだね」

 「マリーさんが、その気なら私も・・・でも、私も責任とってほしいし」

 ネロは堂々と、マリーは楽しそうに、シャルロットは恥ずかしがって横島を見た。

 「裸か・・・まあ、確かにそう言えるかもね」

 「さあ、ヨコシマを渡してもらおうか!」

 「今は彼と一緒にお風呂に入ろうと思って♪」

 「ちょ!マリーさん、それは私聞いてませんよ!」

 「だって今言ったんだもの」

 「ふははは!裸を見られたのなら恥ずかしがることない!ちょうどパンツしか穿いてないから準備万端という奴だな!」

 「恥ずかしいですってええええ!彼がそうなった原因は私ですが・・・ううう、こうなったら覚悟を決めないといけないかな?」

 横島を風呂に連れて行く騒がしい三人。残されたスマホをまた開いて、撮られた写真を見るオケアノス。そこにあった彼女らの裸と思える写真は

 

 ネロは水着が外れた時に横島の指がレンズの邪魔をして、胸や腰が見えなくなっていた。

 マリーは水着を外されたが、ナイチンゲールの腕や体が邪魔して大事な部分がふさがれていた。

 シャルロットはブラを外した瞬間だったため、下乳が少し見えるがそれ以上は見えなかった。

 

 これで以上である・・・一般向けのグラビアアイドルの写真集の写真になっていたのだが、彼女らにとっては胸をさらけだされたところ見られたことに変わりない。責任を取れと言われたら、取るしかないだろう・・・しかも横島だから断らないだろうし。

 「でも、彼女らの名誉の為に消してあげるか」

 後で見られても問題ない一枚だろうが、彼女等からすればその前後の記憶が問題だ。だから、横島の欲望に巻き込まれた彼女達の為に削除してあげた・・・その代わり、

 「ふふふ、こっちを見た時の反応が楽しみだ」

 調べた時に見つかった何枚もの写真を見て、笑みを浮かべるオケアノスだった。

 

 

 

 次の日、

 「う~~ん、昨日って何があったんだ?」

 横島は昨日の記憶がかけらもなかった。その理由は、

 

 『ははは!今思えば余と一緒になりたいから赤に相応しい男になりたかったのだな!その努力、認めてやろうぞ!』

 『えええ!こんなにすごい鼻血はもう致死量ですよ!それなのに生きてるなんて・・・何てすごい体を張ったマジックですね!』

 『横島さん、私達の体を全部洗ってくださいね♪』

 『ああああああああ!!!!』

 

 風呂でかなり密着してかなり積極的で、とんでもなく大胆な三人のいろんなものを見たため致死量を超えた出血をしまくったためだ。何とか生き残ったが・・・体が防衛本能を働かせたのか、思い出すとまた大量の鼻血を出して死にかけるのを防ぐために記憶を封印したのだ。普通は恐怖といったもので忘れさせるための防衛本能だが、R18に突入しかけた時の鼻血で死にかけるからそれが働くなんて・・・いかにも横島らしい。←結果として、R18の展開にならなかったというのも横島らしい。

 だけど、横島は覚えてなくても

 「横島・・・いや!余の夫よ!今日こそ子を作るぞ!!」

 「うう~~ん、子供が出来るマジック・・・いや、それはもうマジックと言えない。でも、女としての幸せも欲しいし・・・マジシャンとしての腕も上げたい」

 「いいのよシャルロット。ここは一緒に幸せになりましょう♥」

 「「「だから、今日も一緒にお風呂に入りましょう(ろうぞ!)」」」

 こちらは覚えている。

 「お、お、俺は昨日、君達とそんなきゃははうふふな展開をしたと言うのか!・・・し、知らん!何でだ!な、何でその時のことを覚えてないんだああああ!」

 「だったら、今度は忘れないよう」

 「鼻血で意識を失わないよう」

 「そして、私達を妻にしてくれるよう」

 「「「絶対に離れないから覚悟してね(ろよ)!」」」

 どうやら、三人は記憶がないのは致死量の鼻血が原因だと理解したようだ。だからこそ、今度こそという意気込みもある。さあ、横島はこの幸せな生死のデッドラインをどう切り抜けるのか・・・それはエロの話なので、ここでは書けません。申し訳ございませんでした!

 

 

 

 

 

 

 

 因みにミドラーシュの企みである女性サーヴァントのヌード写真集の販売だが・・・

 「な、な、な」

 「これ、どうなっているんだろうね?」

 オケアノスが持ってきた横島のスマホ。それのある画面を見て硬直するミドラーシュ。その理由は、

 

 

 

 『ミドラーシュ!ラクダ欲しさについに自分を売ることを決意!自身の写真集の販売を決めた!』

 

 

 

 そんな一文がカルデア内のネットニュースに出ていた・・・そう、これこそがオケアノスの仕組んだことだった。横島のスマホにはいろんな女性サーヴァントの盗撮写真があった。自分やミドラーシュの写真もあったけど、これに関しては横島ならやると思ったから流したオケアノス。

 だけど、その中でミドラーシュの写真が全サーヴァントの中でもかなり多かったのだ。その理由は・・・彼女の格好であり、いつもエロい!他にも何人か普段からエロい姿のサーヴァントはいるが、キアラやマタ・ハリやカーマは霊感よりも本能的にやばい気がしたのであまり撮ってない。彼女のように金に関して強欲すぎるスタイルもいい上に、どこか残念な部分もある美神な感じがするのが横島の煩悩的によかったのだろう。

 このスマホにオケアノスは欲望に反応する魔術をかけていて、ミドラーシュによからぬ欲望があればこの写真がネット上に拡散するよう仕込んでいた。もしヌード写真集を売るのをやめると言う意志がミドラーシュにあれば、このスマホ内にある彼女の写真は拡散しなかった。←横島が盗撮した・・・という事はかなり際どい、もしくは一部ポロリな写真であることは理解できるだろう。

 だけど、彼女は自分にいつ被害が来るかもしれない事なのに、その可能性を考えないでやめなかった。もしかしたらその対処も考えていたかもしれないが、横島はエロの為ならそれをも飛び越えてくる男・・・その不安から、オケアノスはそれが彼女本人になる展開になるよう仕込んだのだ。

 「これって」

 「あのピグリットだろうね。よかったね、人気者になったじゃないか(これで少しは理解したんじゃないかな?)」

 「ああああ、あんの男おおおおおお!!」

 こうなったらラクダどころではないので、横島を問い詰める為に出ていくミドラーシュ。途中でいろんな男サーヴァントからいつ写真集を出すのか聞かれて、誤解を解くのに必死になった彼女だった・・・ラクダのためとはいえ、私腹を肥やすような儲け方はこのようなブーメランがある。←もちろん黒髭が一番鼻息荒くして聞いてきたのは言うまでもない。

 「反省はしないだろうが、これでこっちに被害は来なくなるだろう」

 オケアノスの予想通り、この後ミドラーシュはヌード写真集の儲け話はしなくなった。因みに横島は、彼女にスマホのデータを完全にぶち壊されて今までの盗撮写真が台無しになったことに嘆いたが、

 

 「だったら、その目に焼き付けろ!」

 「私とネロとシャルロットの全てと♪」

 「わ、私達のあなたのこれからも一緒に///!」

 

 このセリフに気合が入って、三人の全てを目に焼き付ける為にとびかかった。

 




 ヌード撮影と言う餌につられてやったら、逆に被写体にされた彼女らに釣られてしまったオチでした。


 次回は・・・セイバーは多いからいいけど、バーサーカーは少ないんだよな。う~~ん、どうしようか。それより、一言シリーズを再開するかな?


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番外編 原作のヤンデレキャラに好かれたら?

 どうも!今回はこんな番外編をやってみました!ただし、読者様が頭の中にいるヤンデレヒロインは全員いないと思います。皆さん、がんばって読んでください!できる限り残酷な表現は出さないよう頑張りましたが、どうしても出てしまうヒロインもいるのでそこをご理解して読んでください!


 では、どうぞ!今回紹介したい漫画は四コマ漫画!
  「リコーダーとランドセル」
 小学生にしか見えない小さな女子高生が姉で、イケメン高校生にしか見えないそれぐらい大きい小学生が弟の日常を描いた話です。弟が好きな小学生の女の子を追いかける姿が犯罪じみているし、姉の友人の女子高生が弟のイケメン顔にマジ惚れしたり、姉の高校にはイケメンなのにロリコンな男子がいたり等・・・キャラも個性満載です!


 というわけで、死ぬかもしれないが頑張れ!

 「最初の言葉が、死ぬかもしれない。という時点でどういうことだ!」

 タイトル(言葉)通りだよ。

 「お前!水着サーヴァントシリーズはどうした!」

 ずっとそのシリーズだとつまらなくなるからな・・・それに、前に対魔忍ヒロイン達の話を書いたことあるだろ?強引すぎる内容ではあるが、R18で書きたいので書くしかなかったんだ。何故なら、R18シリーズのヒロインはこの付き合ったらシリーズに出たヒロインでしか書かないと決めている為である。

 「お前がエロを書きたいがためか!大体それを読者に知らせてる時点で、終わっていることに気付いてないのか!」

 じゃあ聞くが、横島は対魔忍の彼女等とのエロがなくていいのか?あれだけのスタイルを持つ女性達との蜜時を味わいたくないのか?

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 長い沈黙の挙句、拒否できないか。何しろ原作が元々エロゲーだから、皆美神を軽く超える乳尻太ももを持っているしな・・・筋のずれた話を戻すが、ちょっと合わせようと思ってな。

 「合わせる?何をだ?」

 今月はもうクリスマスが近いだろ?そこに、残ったセイバーかバーサーカーの水着サーヴァントシリーズを入れたいからこうしたんだ。←これを投稿した現時点でまだ決めてもいない作者である。

 「ナイチンゲールさんやアルトリアオルタさんみたいなサンタサーヴァントはいるだろ!何で、そっちにしないんだ!」

 決まっているだろ・・・水着の方がエロく妄想できるからだ!その二人みたいなサンタサーヴァントはどうしても美女のサーヴァントの数が少ない上に男も結構いる!でも、水着サーヴァントは何人もの美女や性別デオンがいる!

 「性別デオンもお前の中では既にエロの範囲内かよ」

 あくまでネタとしてだ!それに、その言葉はブーメランだぞ。じゃあ、露出が少なくてもいいんだな。仕方がない、お前がそう言うなら

 「わかった!わかったから早く始めろ!」

 では、横島君死にかける大会!さあ、読者の皆様も予想してください!

 「しまったあああああ!この話を了解したことになってしまったあああ!」

 

 

 では、今回出すヤンデレなヒロイン達を紹介しましょう!もちろん、彼女らは横島に強すぎる!依存があり過ぎる!もうひきまくる!くらいの愛情を持っている設定にしています!

 

   アイドルマスターの佐久間まゆ

   緋弾のアリアの星伽白雪

   シャッフル(アニメ)の芙蓉楓

   オーバーロードのアルベド

   ジョジョの奇妙な冒険の山岸由花子

   ウィッチクラフトワークスの多華宮霞

   下ネタという概念が存在しない退屈な世界のアンナ・錦ノ宮

   犬とハサミは使いようの春海円香

   スクールデイズの桂言葉

   俺の妹がこんなに可愛いわけがないの新垣あやせ

   プリンセスコネクト・リダイブのエリコ

   未来日記の我妻由乃

   偽物語の戦場ヶ原ひたぎ

   恋愛暴君の緋山茜

   僕のヒーローアカデミアのトガヒミコ

 

 ・・・書いてみると、結構ヤンデレヒロインが出てくることにガチびっくりした作者です。読者様の頭の中には思い当たるヒロインが他にも頭の中に出ているかと・・・例えばハッピーシュガーライフの松坂さとうとか、ひぐらしの園崎詩音達とか、FGOの清姫達とか。

 でも、これで勘弁してください。今回外した彼女等は荷が重すぎます。代表的なヤンデレヒロインの我妻由乃は原作とアニメをどっちも結構見たし、内容も作者が好きなアクション要素もそれなりにあったから何とか耐性があるけど、ハピシュガとひぐらしはどっちもちょっとしか見てないけど確実にやばい!と思えてしまい、下手したら書いていてトラウマになりそうなので。FGOの方は水着サーヴァントシリーズでお許しください。←作者の心の弱さが理由で申し訳ございませんでした。

 因みにヤンデレヒロインなら間桐桜を忘れていない?と思う読者様は、R18で彼女の話を出しましたのでそちらを確認してください。←一般の話の中で、エロ話を進めるな!

 「・・・何回〇されんだ?俺」

 安心しろ!死ぬかもしれないギリギリで止めてやる!・・・では始めるぞ!初心者向けのヤンデレ、物語シリーズの戦場ヶ原ひたぎさんへのお前の対応だ!

 

 

 「ねえ、忠夫君。さっきの女の子は誰なの?楽しそうに話をしていたけど?」

 「へ?別にただ可愛いから声をかけただけだけど?」

 「ふ~~~ん、つまり可愛い女の子がいたら声をかけるのね?」

 「それは男として、当たり前だろ?」

 「・・・・・・」

 「安心しろ!俺は(じゃっきいいいいん!)ひゃああああ!!」

 「忠夫君、あなたはちゃんと理解してないようだから、一から説明してあげる。だから、最後までちゃんと聞くのよ」

 「聞きます聞きます!ですから、俺の目に後二ミリで刺さりそうなシャーペンをどかしてください!」

 「だったら誓いなさい。羽川さんのようなクラスメイトと話をするなら仕方ないけど、他は絶対に私以外の女には目を向けないと」

 「そ、それはでき(ずぶり)のぎゃああああ!」

 「全く、運がよかったわね」

 「目じゃなくて、掌も十分痛いんですが!」

 「ダメね。全然反省しないなんて・・・もう監禁しかないわ」

 「まって!そんなことされたらナンパができなくなる!」

 「決定ね。もう絶対に私の家から出さないわ・・・ずっと一緒に暮らしましょう。安心なさい、ちゃんと衣食住は確保するから楽しみにしなさい」

 「あああああ!お願いします!反省しましたから許してくださいイイイイ!」←この言い方をする人ほど、反省しない人種である。

 「いい?もし今後誰かをナンパするなら・・・このシャーペンが包丁になるわよ」←目に光はあるが表情に感情がない。

 「うわああああ!誰か!助けてえええええ!」←襟首掴まれて、ひたぎの家に連れて行かれる横島。

 

 

 よかったな!初心者向けのヤンデレだから監禁だけですんで。

 「監禁された時点でアウトだぞ!」

 これから先のヤンデレはガチでやばいから、最初は優しいヤンデレを出してあげたのに。

 「そもそも、こんな企画自体がやばいだろ!つうか、俺を生贄にするな!」

 さて、次はアルベドさんに行きますか!サキュバスだから期待しろ!

 

 

 「さあ、横島様!このアルベドをお好きなようにお使いください!」

 「ううむ、そう言われてもな(くううう!アルベドは乳尻太もも全部がグッドなんだけど、欲望丸出しで見たらどんな目で見られる事やら!!)」←喜ぶから見ればいいのに。

 「もしかして、シャルティアの方がいいんですか。(目に光が無くなる)どうして彼女の方がいいのでしょうか?理由をお教え願いますか?」←横島の肩を力の限り握りしめる。

 「(みしみしみし)ちょ、ちょっと待て!一言もそんなことは言ってない!ただ、いきなり言われて驚いただけだ!」

 「では、あの女より私の方が抱きたいんですね!襲いたいんですね!愛しあいたいんですね!横島様の王妃として私を妻にしたいんですね!」

 「それも言ってない!」

 「これはもうプロポーズと言っても過言ではありませんわ!何と幸せな事でしょう!」

 「過言すぎるうううう!つうか、ボケは俺の役目でしょうがあああ!」

 「今すぐに私と愛を確かめ合いましょう!ああ、私のこの体と心と処女をついに愛する横島様に捧げられるなんて、これ以上ない幸せですわ!」

 「俺の言葉が聞こえてないだけじゃなく、話がかみ合わない上に大暴走しているよ!(確かにアルベドの体はおいしそうだけど!)」←追い詰められても、煩悩は通常通り働いています。

 「横島様、まさか逃げませんよね・・・・・・うふふふふ♥逃げられないよう、もう始めましょう。ええ、それがいいですわ!誰が来てももうやめませんわあああ♥」

 「ひいいいいい!金が絡んだ美神さんレベルで怖いいいい!」

 「私と横島様との間の子供・・・名前は男の子ならアルオ、女の子ならアルベドにしましょう!もし双子なら、三つ子なら・・・これはもう勝ち組ですわああああ!」

 「あっれええええ!女の子は自分の名前にしてるよ、このサキュバスさん!もう思考がお花畑して機能してないんじゃないのかああああ!」

 「何と!私との子供の事を話していると言う事は今すぐにでも欲しいと言う事ですね!では早速(ぴーぴーぴー)をしましょう!もう我慢が出来ません!ああ、横島様の全てが愛しいですわ!」

 「や!やめ!むぐううう(ちゅううう~~!)」←強引に押し倒されキスされて・・・服を無理矢理脱がされる横島。これ以上はエロが絡むので書きません。

 

 

 こんなものかな?彼女は原作のアインズとの蜜時と結婚をいつも妄想していたし、ちょっとした言葉も一瞬でエロに近い妄想をしていたし。

 「・・・サキュバスって嘘だろ?体は確かにエロいけど、頭は⑨だぞ!!」

 でも、よかったな。彼女やひたぎさんなら、命は保証できるけど貞操の保証がない程度で済むからな。

 「貞操の保証がないのに安心できるか!」

 さて、そろそろ書いておくか。

 「はあ?何をだ?」

 

 

 

 読者の皆様。そろそろやばい表現と残酷な言葉が出るかもしれませんので、そこをご了承のうえでこの先を読んでください。

 

 

 

 「・・・まだ二人目でもうこれを出すのかよ」

 しょうがないだろ、病んだ人達なんだから・・・次はウィッチクラフトワークスって読者の方って知っているのかな?ブラコン魂全開の主人公の妹の多華宮霞ちゃんだ!

 

 

 「ねえ、お兄ちゃん。どうして霞と一緒にお出かけなのに、他の女に目を向けるの?」

 「いや、見ていた?泣いていた小学生の女の子だったよね!助けてあげただけだよね!どうして、そんなに殺意すら感じる目つきをするの!」

 「決まっているでしょ。お兄ちゃんは私だけを見ていればいいんだから・・・一瞬でもどんな女を見ちゃダメなのよ」

 「お願いだからブラコン治ってよ!」

 「ブラコン?何言ってるの?これは妹として当然の権利なの!だから、お兄ちゃんと一緒にお風呂に入るのも、ご飯をあ~んし合って口移しするのも、ベッドで裸で抱き合ってキスするのも全部兄と妹なら当然の行為なのよ!」

 「霞の中じゃ、当然なのか!!」←いったい何人のブラコンな妹が「その通り!」と言うのかな?

 「それとも、それをさっきの女にすると言うの?絶対に許さない・・・ユルサナイ」

 「(じゃき!)ぐおおおおお!く、首にカッターを押し付けないでほしいんだけど!小学生にそんなことするわけないだろ!俺はロリじゃなあああああい!」

 「だったら、わかっているよね・・・お風呂に入って後ろと前と腕と脚と頭と(ぴーぴー)も、何もかもを洗って、触って、入れてもらって」

 「ダメダメダメえええ!で、でも、妹との禁断の関係という言葉が、エロと煩悩を我慢できなくするううう!」

 「できなくなっていいから、私で全部その我慢を解消して、ね♪兄の欲望を全部受け止めて解消して、ず~~っと傍で死ぬまでそれを受け続けるのが妹の権利だから♥」

 「や、やめて!ここで服を脱がないでええええ!」←目の前で服を脱ぐ霞を、必死で見ないようにする横島。

 

 

 この子は主人公の兄との結婚をガチで考えていて、しかもこうしたエロ行為を全部妹がやるべき!と考えているキャラだ・・・こうしてみると、病みのあるブラコンキャラって本当にかなり危ない行動をとるよな。

 「妹を襲わせたい話を書くつもりか、貴様は!」

 ・・・ふむ、このシリーズではあまり兄と妹との禁断の話を書いてなかったな。うん!イリヤちゃんは幼すぎたし。

 「待て待て待て!やめろやめろやめろおおお!イリヤちゃんにそれをやったら、ロリ通り越してペドになるだろう!」

 うん!お前も乗り気のようだし、考えておこう!・・・さて、そろそろ

 「もう、この話を切り上げろおおおお!俺のどこが乗り気だあああ!」

 結構やばい展開での行動をするヤンデレさんに出てもらいましょう・・・プリンセスコネクト・リダイブのエリコさんです!では、どうぞ!

 

 

 「あれ?俺、いつの間に寝て」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」←鼻が突くくらい、顔を近づけて横島を見る微動もしないエリコ

 「(だらだらだら)あ、あれ。き、君は」←彼女の目が尋常じゃないので、汗をかきまくる横島。

 「・・・クス、クスクス♪私の運命の人、ついに、ついに、見つけましたわ♪」

 「(こ、この子まずいぞ!)え、えっと、あれ?俺、ベッドに縛り付けられて動けない!」

 「ええ、あなた様は何もしなくていいんですわ。あなた様のお世話は、全部私がやりますから・・・クス、クスクス」

 「(こ、こ、怖いイイイイ!)で、でも!せめてトイレくらい!このままじゃ」

 「それでしたら・・・目の前でしていただければいいですわ」←笑顔でズボンに手をかける。

 「いやいやいやいや!そんなの恥ずかしい上に漏らしちゃうから!」

 「クス、クスクス♪私はあなたのそんな姿も全部見たいですわ。さあ・・・見せてください」

 「だったら君も見せて!・・・って、俺は何を言っているんだあああ!」

 「クス、クスクス♪あなた様の言う通り、こちらが一方的に見るのはダメでしたね・・・それに、全部を見せあうと言う事は、私と永遠の愛を誓う事を決めたという事ですね♥」

 「えええ!何でその認識なのおお!」←それが、ヤンデレというものです。

 「もしものために用意した婚約指輪を使う時が来ましたわ♪」←取り出したるは指輪だけど・・・触手付きでうねうね動いている。アニメで見た時はマジで恐怖だった。

 「ちょっと待って!その指輪から触手が出てるんですけど!俺につけるの待ってええええ!」

 「クス、クスクス♪さあ、あなたと私・・・もう、二度と永遠に、どんなことがあっても、離れる事はありません♥」←触手指輪を持って(狂気な)笑顔で近寄るエリコ。

 「のおおおおおおおお!!!」←横島・・・まあ、頑張れ。

 

 

 動画サイトでこの子を見た時から、この話には絶対に入れようと思ってました。正直、あの触手指輪をはめようとするシーンが、リアルでぞっとしました。

 「(がたがたがたがた)」←こちらは迫られた横島・・・恐怖で震えています。

 では、ここらでギャグなヤンデレにして読者の方に楽しんでもらうために

 「させるなあああ!全部俺に被害が来るんだから!」

 恋愛暴君の緋山茜さんにしましょう。

 

 

 「ううう、まさか緋山茜さんが笑顔で死刑という人だったなんて」←全力疾走で家にたどり着いた。

 「あらあらあら、逃げ切れると思ったの♪横島君の行くところならどこでも私は現れるわ♪」←既に家で迎える茜。

 「え・・・うわああああ!我妻由乃レベルの恐怖を感じる笑顔だああああ!」

 「・・・我妻由乃って、誰?」←狂気な笑顔から、殺意ある真顔に変わる茜。

 「いや!会った事すらないって!あくまで茜さんがその人くらい怖いって意味で!」

 「さあ、教えなさい・・・その女ぶっ殺すから♥」

 「笑顔でぶっ殺すって言わないで!つうか」

 「その女をかばうのね・・・なら、今ここで横島君を殺すわ」

 「何で俺を殺すの!!話が通じてない・・・って、待って待って!何でどっかのヘルメッポさんな武器を持って迫るの!歪んだ笑顔で逆手に持って刺そうとする君が恐ろしいんだけどおおお!」

 「さあ・・・答えなさい」

 「ぎゃあああああ!(ざしゅざしゅざしゅざしゅ・・・)い、一回じゃなく、何でも・・・」

 「どうして教えてくれないの?もしかして、とても深い関係だからなの・・・そんなのユルサナイ」

 「お、ね、が、い・・・や、め、て」←こっそり文珠『治』を出して、治している。

 「うふふふ・・・いい、横島君」

 「あ、あ・・・」

 「あなたを苦しめて、刺して、ずっとそばに居ていいのは、永遠の愛を誓うのは・・・」

 「・・・」←傷は治るが血は無くなり続ける。ついに、言葉が出なくなった。

 「私だけ、なん、だから(ゴゴゴゴゴ)」←やっとここで刺すのをやめてくれたので、辛うじて生きながらえた横島だが、血走った目で近づく狂気な笑顔の彼女に汗を出しまくっている・・・脱水症状も時間の問題だ。

 

 

 ・・・あれ?やばいヤンデレな文章になったぞ?原作アニメの時は、結構ギャグな部分もあってほんわかで死にかけたのに。

 「あれは主人公に死神がとり憑いていて、死ねないようにしていたからだろうが!つうか、ほんわかで死にかけたっていう表現がおかしいと思わんのか!」

 ヤンデレの殺意はお前のギャグ体質すらも効かないのか・・・う~~む、恐ろしい!ここはひとつ、シャッフルの芙蓉楓さんで癒されてくれ!

 「原作にはないアニメ独自の病楓(やえで)ちゃんを書くつもりだから癒す気ないだろ!!」

 まあまあ、とりあえず逝ってこい!←行ってこい。だろう!という横島の文句を聞き流した作者。

 

 

 「おはようございますただ君。今日も、いい天気ですね」

 「ああ、そう、だね」

 「そうだ、ただ君。今日も家にずっといてくれるんですよね?」

 「い、いや、俺は外に出ようかと」

 「なら私も一緒に行きます。待っていてくださいね、私達二人だけの生活のお買い物も済ませてしまいましょう」←プリムラちゃんがいない設定でお願いします。

 「い、いや、ひ、一人で(もうここ数か月ずっと本当に一緒にい続けて距離をとってくれない)」←学園でも傍を離れようとしないから、楓のファンクラブ連中から命を狙われている日々。

 「そ、そんな、ただ君が私と一緒に居たくないのデスカ?そんなソンナ」

 「い、いや!楓となら、い、一緒に・・・い、いたいな~~」

 「(ぱあああ)よかったです。ただ君の傍にいていいのは私だけですから。他の女の人と一緒にいたら・・・どうかしてしまいます」

 「え、えっと、それじゃあ、とりあえず着替えをしてくるから」

 「ならお手伝いします」

 「い、いや、着替えくらい」

 「何も言わなくていいんです。私はただ君のお世話をすることが生きがいですから、私の人生はただ君無しでは生きていけないんです」←この辺りから目に光が無くなり始める。

 「で、でも、それくらいは」

 「ただ君は私のお世話になりたくないんですか。ただ君は私がそばに居ちゃだめなんですか?迷惑なんですか?視界に入れたくないんですか。おせわをしちゃいけないんですか。ソウデスカソウデスカ、ダメナンデスカ、ソンナソンナソンナ」←完全に目に光が無くなる。

 「おおおお、お願いしますだ!」

 「(ぱあああ)そうですか!では、私も着替えをシマスカラ、一緒にお互いお手伝いシナガラ着替えをスマセチャイマショウ」←ところどころカタカナなのは、完全に病みが抜けてないため。

 「(こ、これじゃあ、完全にニートな人間に見られてしまううう!な、何とかしないと!)」

 「大丈夫です。ただ君がニートと見られても、私が一生ハナレマセンカラ」

 「(心の中を読まれてるうううう!)」

 「これくらい当然の事です。さあ、脱がせあいましょう♥その時に抱いてくれればうれしいです♥」

 

 

 これ以上はストップだ!どうだった?

 「乳尻太もものバランスがパーフェクトなのに・・・すごくぞっとした」

 何しろ原作でも主人公に依存したいが為に尽くす性格だったからな。原作序盤で主人公に婚約者がいきなり二人も出現!しかも、二人とも王女様・・・この情報で気絶するくらいだったし。恋愛に発展する前なら抑えられるが、

 「発展したら・・・どうなるんだ?」

 メリーさんの如く、相手を包丁持って追いかけるぞ・・・OVAじゃマジでヒロインの一人にそれをやっていて、その時の本人は無意識だったし。ほら、依存したい人がそばに居ないとどんどんいろんなことが信じられなくなって、その時間が長くなると悪い方向に思考が傾いて性格が危険になる・・・そういう人だからな、アニメの彼女は。←空っぽの鍋に火にかけて、お玉でかき回す目に光が無い彼女の姿は本当にぞっとしました。

 「これじゃあ、癒されるわけないだろ!しかも、怖くなっていったわ!」

 では、続いては同じく依存系ヤンデレのスクールデイズの桂言葉さんだ!

 「我妻由乃と同じくらい有名なヤンデレヒロインじゃ、更に怖くなるわわああ!」

 

 

 「忠夫君、どうぞ(つ、ついに家にお招きしちゃった!)」

 「お、おう!(こここ、言葉ちゃんが俺を家に招いてくれた!こ、これってお母さんに娘さんをください!って言うまたとない機会だ!)」

 「きょ、今日は妹も母も遅くなるから・・・」

 「そ、そうなんだ!」

 「「・・・・・・」」←照れて無言が続く。

 「ただいま~~!」

 「ただいま・・・あら?男の靴?」

 「ええええ!お姉ちゃん、男連れてきたの!」

 「なるほど。確認してみましょうか、どんな男か」

 「うっわ~~~!楽しみ~~!」

 そこに、妹と母が来る。

 「ああ、おおお、おか、えりりりり(ど、どうしよう!心(妹)ならまだともかくお母さんまで帰ってくるなんて!)」

 「・・・で、でかい」←母親の胸に視線が釘付け

 「最初の一言目がそれかしら?」

 「いや、仕方ないよ。だってお母さんのおっぱいって本当に大きいし、しかもそれを主張するような服を着てるんだもん。女でも視線がいくよ」

 「ぬおおおおおお!いかんいかんいかん!言葉ちゃんのお母さんにエロい視線を持っていかああああん!言葉ちゃんが俺と二人っきりになりたいが為に誘ってくれたのに!男に恐怖を持つ言葉ちゃんが俺なんかを家にあげてくれたのに!ここでそんな彼女の気持ちを踏みにじるようなことをしてはいかあああん!!しかも、妹ちゃんまでいるんだ!俺がエロしか興味がない男に思われるのもまずい!ああああ、でもどうしてもエロの妄想が浮かんで頭から離れないいいい!離れろおおお!俺の頭の中にある三人の裸!(がんがんがんがん)」←エロい妄想を全部口走っていることに気付かないくらい、横島は頭を壁に打ち付けまくっている。

 「へ~~、お姉ちゃんの彼氏さん随分面白いね!思っていることを全部口に出しちゃうなんて!(私の裸を妄想なんて・・・いやらしい反面、何か嬉しいな、いつもお姉ちゃんと比較されて私の事を幼い女という見られ方が強かったけど、それをするってことはちゃんと私を女の子として見てくれたってことだし・・・お姉ちゃんには悪いけど、狙っちゃおうかな?)」

 「必死に言葉(娘)の事を考えているみたいだから許すけど、いつまで頭を叩きつけているつもりかしら?さすがにそろそろやめてほしいけど。(言葉が心を許したのはこの子が真っ直ぐだからなのね。いろいろ自爆しているけど、それがすごく純な人だと言うのが分かるし、あちこち女を作らない男というのも分かるから彼氏になってもいいわね。いつか、体を許しても・・・あら?どうして娘じゃなくて私の彼氏という考えに・・・何で裸で迫る妄想まで頭の中に出ているのよ!これって踊子(西園寺世界の母)の影響かしら?)」←西園寺踊子も次のサマーデイズで、年下好みが発動して原作主人公と関係を持った。

 「わ、私のことを心配してくれて、う、嬉しいです(・・・お母さんと心の目が何か危ない気がする。もしかして、紹介しちゃいけなかったかな?でも、私を守ってくれたこの人を紹介したかったし、何より・・・これから長い付き合いにしたいから紹介したかった。こんなに私を大切に思ってくれる忠夫君とこれからも頑張っていこう!)」←妹と母の横島を見る目が変化したことで、自分はもっと頑張らないと!と思った言葉。

 

 

 あれ?なんかエロになりそうな展開で、病んだ感じが全然なかったぞ?

 「俺もてっきり、西園寺世界との殺し合いの最中に巻き添えを食らって殺される展開になると思っていたんだが」

 そうか!彼女って元々は弱気で清純な女だったけど、主人公がクズすぎたから自分と付き合ってくれると言ったのに、別の女に行ったんだっけ!しかも、かなり酷い捨て方をして・・・そこから病み始めたんだ!←選択し次第では上手く付き合えるけど・・・失敗すると悲惨すぎるEDがくるらしい。

 「つまり、そいつ限定で病んだということか?」

 そういう事だ・・・よかったな!彼女が病まずに頑張って家に呼んだという事は、お前はそんなことをしない人間だと信じていたぞ!

 「・・・なあ、これってここに出たヒロインもR18に書くよな?書くんだよな!付き合ったらシリーズに出てきたヒロインとのエロを書くなら、この三人も対象だよな!」←不思議だ、これも十分病みの要因になるのに作者の妄想ではそれにならないのは。

 まあ、親子丼も興味があるし、やってみるか?←妄想内で病みにならないのは。これが理由である。

 「おおおお(ぶしゃあああああ!!)」

 よっしゃああああ!を言う前に鼻血を出して意識を失ったか・・・まあ、爆乳の母と巨乳の言葉、微乳の妹とより取り見取りだから妄想が臨界点超えるのは当然の事か。

 今だムッツリーニの如く鼻血を出し続けているこいつはほっといて続けるか、次はアイマスの佐久間まゆちゃんだ!

 

 

 「うふふ、忠夫さん。抜け出してきちゃいました」

 「ええええ!アイドルの君が仕事抜けだしていいの!」

 「はい!運命の人と一緒にいたいですから・・・ずっとずっと」←目が闇の色になる。

 「あれ?何か闇な顔が見えたような」

 「何でもないですよ・・・そう言えば、忠夫さん。お仕事が首になったそうですね?」

 「そうなんだよ!何でだ!俺は何もしてないのに!(ちょいと店長の着替えを覗いて乳を見ただけなのに!)」←文珠『覗』でやった。

 「(私以外の女の胸を見た)それならちょうどいい仕事がありますよ!」

 「え?そうなの?」

 「そうです!これも運命ですね!(店長さんにはあなたに卑猥なことを企んでいる。と言っておいてよかったです!これで、私の傍に置けます!)」←何気に間違いではない。

 「ああ、そうだな!(何か、タイミングが良すぎる気がするけど?)」

 「さあ、参りましょう!善は急げです!」

 「それは急ぐけど、一体どんな仕事なの?」

 「私が所属する事務所に行きましょう!そして、私のマネージャーになってくれるよう頼むのです!」

 「え・・・どうして?」

 「それはもちろん、私と忠夫さんの運命を繋げるためです!このままでは離れ離れ・・・そんなの嫌です!運命の赤い糸でつながれた私と忠夫さんはずっとそばに居ないとダメなのです!」

 「ちょ、ちょっと待って!いきなりアイドルの君のマネージャーなんて!」

 「でも、前に言ってましたよね?以前勤めていた事務所の所長さんが(西条のところに)出て行った時に自分が必死になってつぶさないように頑張ったって?それが出来るなら大丈夫です!」

 「いやいや!あれは一時的だったし、今度はずっとでしょ!しかもアイドル!周りが誘惑だらけで俺の煩悩が持たないって!」

 「その時は私の体で発散してください!大丈夫です!忠夫さんは私の運命の人!その時が来るってわかってましたから!(ずるずるずるずる)」

 「いやそれ以前にアイドルとマネージャーって恋愛御法度じゃ!ああああ、何で細身の体なのにそんなに強く握るのおおおおお!待ってえええええ!!」←足は止めているが、まゆの信じられないくらいの力に引きずられる横島。

 

 

 運命・・・横島君と美神さんが前世から繋がったように彼女と横島君が繋がるのも運命だな!

 「ううう、可愛いんだけど・・・時々人間のおキヌちゃんと同じくらいの闇が出て怖いんだよ!」

 ああ、俺もある程度動画サイトで見たけど、うん・・・怖かったな。

 「は~~。なあ、後は誰が残っているんだ?」

 そうだな、ここで作者の脳も整理するために確認しておこう。←情けないけど、マジです。

 

   緋弾のアリアの星伽白雪

   ジョジョの奇妙な冒険の山岸由花子

   下ネタという概念が存在しない退屈な世界のアンナ・錦ノ宮

   犬とハサミは使いようの春海円香

   俺の妹がこんなに可愛いわけがないの新垣あやせ

   未来日記の我妻由乃

   僕のヒーローアカデミアのトガヒミコ

 

 丁度折り返しか。どれも皆重すぎる愛情を持っているから楽しみだ!「楽しみなわけ」美女に迫られるなら役得だろう?

 「限度があるわ!」

 そうか・・・なら次は俺の妹がこんなに可愛いわけがないの新垣あやせちゃんだ!彼女は本来主人公の妹さんに病んでいたけど・・・ん?それならお前もこの時だけ女にすれば!

 「やめんかああああ!」

 というわけで、女体化した横島だと思って彼女とのやり取りを見てください!因みに、この時だけ名前はタダヨちゃんにします!

 

 「どうして、スマホにいろんな人の名前が登録されているのデスカ?」

 「いや、友達や家族だよ!あやせちゃんが考えているような関係じゃないから!」

 「そうですか!なら全員消しましょう!」

 「は?」

 「私だけの番号で結構です。他の人は全員消してください」

 「え、えっと?」

 「それとも消したくないのデスカ?何で私以外の人の番号を入れるのデスカ?タダヨさんは私だけいればいいのです。その顔、その胸、その腰、その足・・・全部私が守って見せます。だから、皆の番号とメルアドを私以外消してください」

 「全然話か噛みあっていないんだけど。メルアドも追加になっているよ!あ、ん♪ちょ、まって!お尻とか触らないで!」

 「ソウデスカ・・・つまり、この番号の持ち主全員から消すなと脅されているのですね?」

 「えええ!どうしてそんな結論に!」

 「安心してください。私が守ります。だから安心して番号とメルアドとラインIDを消して・・・ケシテクダサイ」

 「待って待って!お願い!そんなに迫ら・・・あ、ああん♡」

 「このおっぱいにたぶらかされた奴は私が始末します・・・さあ、どうして自分でできないと言うなら私がしますのでスマホを渡してクダサイ」

 「ダメ、待って・・・んん♡(女の快感が、思考を・・・狂わせて来るよ!)」

 「うふふふ、二人だけでい続ければ守れます。私とタダヨさん、ず~~~っと、二人だけでいましょうね。その為にも体を全部調べないと・・・脅されている連中からひどい目に遭っていないか確認しないとダメですからね・・・さあ、ベッドにイキマショウ」

 「ちょ!脱がさないで!あああ、まってまって!い、い、いやあああああ!」←どんどん脱がされて、それなりに立派な女の体を晒されていく横島。

 

 へ~~、お前も結構色っぽい喘ぎ声や女性らしい悲鳴を出すんだな?

 「作者、お前を殺す!」

 まあまあ、女の体で女に脱がされる新鮮な経験をしてよかったじゃないか!これもR18にしたらなかなか面白そうだな。

 「・・・・・・面白いわけあるか!」

 この↑六文字分の説明を求む!

 「つ、次行け!」

 ははは、それでいいんだよ。じゃあ、次は山岸由紀子さんだ!

 

 

 「忠夫さん♡あなたの為に作ったんですよ♥さあ、食べてください♡」

 「あ、ああ・・ありがたい、です」

 「さあ、あ~~ん♡です。どうぞ口を開けてください♪」

 「あ、あの、僕が自分で」

 「もう♥照れ屋さんなんですね。私がしたいので忠夫さんは何もしなくていいんですよ♪」

 「(だ、ダメだ、話が通じない)えっと、食べる前に聞いていいかな?」

 「はい?何ですか?」

 「このオムライス(ケチャップでLOVEの文字付き)の上にあるたくさんの髪の毛は?」

 「もちろん、私の髪の毛です!」

 「(笑顔で言う事じゃないぞ!)で、では、隣にあるスープの中にある毛は?」

 「それは私の脇毛です。もう!女性にそんなことを言わせないでください♪」

 「(照れ顔ってここで出す顔じゃないよね!)で、では、ヨーグルトの中にある毛は?」

 「それは私の秘所の・・・キャ!恥ずかしくて言えない!忠夫さんったら、私を辱める趣味があるなんて・・・意地悪で破廉恥な人♥」

 「(もう何も突っ込めないよ)さ、最後に・・・どうして俺を椅子に拘束しているのかな?」

 「・・・・・・」←さっきの甘々な空気(本人だけ)から、殺伐とした空気に変わる。

 「(あ、あれ?さっきの恥ずかしがり屋から一気に顔がやばくなっていく)」

 「そんなの・・・忠夫さんが他の女ばかり見てるからに決まっているからだろ!忠夫は私だけの男なのよ!私だけの運命の男よ!将来私と幸せな家庭を築く男なのに、女ばかり見て挙句にはデートに誘おうと鼻の下を伸ばす!そんな忠夫と二人っきりになるにはこれしかないからよ!」

 「ひいいい!ご、ご、ごめんなさいいいい!」

 「分かればいいわ!食事の後は子作りしましょう!」

 「え、えええええ!」

 「何!文句あるの?私の処女を貰えるっていうのに!ふふふ、不満ならそれが無くなるくらいに徹底的に私しか見れないように洗脳してやるわ・・・楽しみに、してね。た、だ、お、さ、ん♥」←スタンド・ラブデラックスの能力で髪を使って横島を更に拘束した。

 「むぐうううう!!」←叫びたくでも彼女の髪で口をふさがれているためできない。

 

 

 お前は女を完全に敵と認識した時じゃないと攻撃しないからな。読者の方も、こうなることは想像しやすかったんじゃないかな?

 「ふざけるなあああああ!滅茶恐怖だったわ!」

 でも、美少女だろ?スタイルもいいだろ?更に言うなら、甲斐甲斐しく世話してくれるだろ?案外、メイド服を着て。スクミズを着て。下着だけになって。と言ったらなってくれるんじゃないか?

 「・・・・・・」

 お、お前、拘束されても楽しめたんじゃないか!

 「ほ、本気でなるとは思わなかったんだ!」

 いや、彼女はお前を閉じ込めたいと同時に愛しあいたいからなるだろ・・・次は犬とハサミは使いようの春海円香だけど・・・ここで一つ読者様に言っておくことがあります。

 「・・・もうこの時点でやばいことが分かる」

 原作主人公が強盗犯に殺された時に何故かミニチュアダックスフントに転生して生還したので、今回の横島もなっているので犬語でしゃべり( )で横島の人間の言葉で喋りたいのを書きます・・・今回の春海円香は原作主人公の妹です。

 

 

 「あは、あははは、あはははは!!捕まえた、捕まえた、ツカマエタ!!!」

 「く、くうん?(え、え?何か俺を捕まえたら急に笑い始めたんだけど!)」

 「エロ本が大好きな兄さんだもの。絶対にくると思ったわ!」

 「くうううん(え?まさか俺のこと気付いたの?だとしたら、チャンスだ!)」

 「兄さん、もう大丈夫。ずっとずっと私が世話してあげるから。兄さんはただエロ本を読んでいればいいわ。何もかもを私がやるから・・・」

 「くん?(あ、あれ?気づいてるように見えない言動が?)」

 「あははははは!兄さんがついに私のものになった!兄さん兄さんにいさんにいさんニイサンニイサン・・・」←兄さんを呼び続けている。

 「(き、気づいたんじゃなくて、思い込んでいるのか?俺の部屋で俺のエロ本を読む今の俺(ミニチュアダックスフント)を人間の俺と思い込んでいるのか!)」

 「さあ、兄さん。今日は一緒にお風呂に入りましょう・・・ご飯も作るし、私も脱ぐし、しっかり体洗ってあげるし、私と一つになりましょう」

 「(まさか、俺が死んだ現実が信じられなくなって病んだのか!ま、まずい!これは急いで逃げないと)ぎゃん!(ぐえええ!何でこんなに力強いのおおお!)」

 「え?何で逃げようとするの?・・・ううん、逃げようとじゃなくて私と早く一緒になりたいだけなのね。ああははははは。あ~~はははははは!嬉しい!嬉しいわ兄さん!」

 「わ、わおおお~~ん(だ、だ、誰か助けてくれえええええ!)」

 「あら?キスしてほしいの?もう、エッチが大好きな兄さん・・・私も兄さんとエッチをするのが大好きよ♥これからは、たくさんしましょう・・・うふふふ、あは。( ゚∀゚)アハハ八八ノヽノヽノヽノ \ / \/ \!」←ミニチュアダックスフント(横島)を掴んで、狂った叫びをする円香。

 

 

 原作主人公は滅茶苦茶本好きという設定だけど、これは横島なのでエロ本好きの設定にしたが・・・病んでなくてもエロ本好きの兄を好きな妹ってちょっとおかしい気が?エロ本を見つけると、大体はからかうか白い目で見るかだよね?

 「ブラコンで、更に兄が死んで元々病んだのが更にぶっ飛んだからこうなるのか?まあ、この原作以外でもいろんな原作でこういう設定はあるからな」

 そうだな。それにしても、犬を自分の兄と思い込むって・・・どれだけ好きだったんだろうな?さて、次は緋弾のアリアの星伽白雪ちゃんだ!

 

 

 「さあ、忠夫君。今日も愛情込めて作ったから食べてね♥」←玄関で弁当を忠夫に渡す白雪。

 「あ、ああ。ありがとう」

 「えへ♪毎日忠夫君の為にご飯を作って、忠夫君の為に掃除して、忠夫君の為に尽くす・・・これって、通い妻だね!」

 「そ、そ、そう、だ、ね」

 「これからも白雪は、たっぷり忠夫君の為に頑張るから楽しみにしててね!」

 「そ、そ、そう、かい」

 「そうは(照れて視線を下に向けた時に、女物の靴を見る)・・・・・・・・」

 「(まずい!ばれた!)し、白雪、ちゃん?」

 「ねえ、忠夫君。もしかして・・・今誰か、いる?」←感情のない顔で聞く。

 「いいいい、いませんんん!」

 「・・・本当?」

 「ほほほ、本当ですううう!」

 「・・・そうだね!忠夫君が私を騙すなんてないよね!」←明るい笑顔に戻る。

 「う、うん!そうだよ!美女に嘘はつかない!それが俺!」

 「よかった~。あ!そう言えば洗濯物を」

 「そそそ、それは俺がやったから!」←ここで殺意のある顔になる。

 「・・・そう、忠夫君がやっちゃったんだ」

 「そうそう」

 「ねえ、忠夫君。もし、もしね」

 「(・・・地雷をこれ以上踏む前に退散してもらわないと!)」

 「女がいたら、私ユルサナイカラ。私以外の妻を入れるなんて、絶対にユルサナイ。絶対に・・・その女をころ」

 「さあ、もう暗いからまた明日会おう!ね!(あれ?さっきは通い妻って言っていたよね?妻になっているんだけど?)」←白雪を何とか外に出そうとする。

 「・・・忠夫君の隣にいていい女は、私だけ・・・ふふふ♥忠夫君。さあ、確認するから中に入らせてね・・・泥棒猫を処分しないと」←光と明るさがない恐怖の顔になる・・・そして、何故か手には薙刀を持って扉を閉めさせないで中に入ろうとする。

 

 

 この子もかなりのヤンデレだよな。何しろ、愛する人の傍に女が居ただけで既に殺意の対象だし。

 「原作じゃかなりの確率でヒロインを殺しにかかっていたな」

 スクールデイズにぴったりな女に思えるのか気のせいじゃないよな?

 「・・・あ、確かに」

 読者の方もそう思いませんか?

 「さて、残りは・・・アンナさんに由乃ちゃんにヒミコちゃんか」

 じゃあ、ここでヤンデレヒロイン大本命の我妻由乃ちゃんを出すとするか!さあ、どう出る?

 

 

 「た~だ~君♥」

 「ちょ!待って!何でタンスの中から由乃ちゃんが!」

 「そんなの、ただ君の傍にいたいからに決まっているじゃない♪それより、さっき女に声をかけてたかけど、その女を殺していいよね!ただ君の傍にいるべき女は、私だけなんだから♪」

 「ち、違う!ただ、すれ違っただけで!」

 「意識してる・・・ただ君を奪うんだね。私から奪うんだね。絶対に殺す・殺す殺す殺す!」

 「全然意識してないって!話噛みあわない以前に聞いてくれない!」

 「あの女には、私がただ君のことをどれだけ好きか時間をかけて教えながら、じわりじわりナイフでいろんなところを刺して、斬って、傷つけて・・・そして、殺してあげないと」

 「お願いだから美少女の君が、殺すとか刺すとか言わないで!」

 「え!私を気遣ってくれてる。私の目を見て言ってくれてる・・・嬉しい!嬉しい嬉しい嬉しい!」

 「あっれええ!何で余計に気合入っているの!」

 「気遣うって、意識あるってことよね!意識あるってことは恋人にしたいってことだよね!ただ君が私を恋人にして結婚して永遠に傍を離れたくないってことだよね!その為にも、ただ君に近寄る女を殺しておかないと!」

 「その考え方より、殺人をやる結論になることが驚くよ!」

 「待っててね!ただ君に話しかける女達と、学校の女達と、家族の女達を皆殺しにして、最終的に私とただ君がボートで二人っきりで永遠の旅に行けるようにするから♥」

 「ダメだあああ!ナイスボートなエンディングはやってはいけない!(俺の首が斬られる!)」←フラグはさすがに無いです。

 「ねえただ君。周りから女がいなくなって私だけしかいなくなったら、どれだけ嬉しいかな?」

 「(ど、どうして、それが嬉しいと思っているんだ!この子は!)そ、それは、やめてくれ!俺の事はどうにでもしていいから!」

 「・・・そこまでして、さっきの女が大事なの?決めた!あの女はバラバラに」

 「お、俺は!君とデートがしたいな!」

 「惨殺・・・え!あの女より私を選んだ!わ、私のことが大事なの!」

 「だ、大事に決まっているだろ!(そうしないと、殺すことが当たり前だと考えるし!)」

 「嬉しい!私、絶対にただ君を大切にするから!結婚して、永遠の愛を誓って、新婚旅行で・・・」←ここからしばらく幸せそうに自分と横島の未来を語るが、横島は聞いてない。

 「(そもそもどうして俺が由乃ちゃんに好かれたんだ?それ以前に、由乃ちゃんとの出会いに全然記憶がないんだけど!まるで・・・どこか別の世界の俺と会ってそこで好き合ったみたいな?だけど、俺が死んで彼女が残って信じたくない余り、並行世界の境界線を越えてやってきた・・・・・・なんてな!さすがにそれはないよな!)」←聞いてないのは困惑していたからである・・・その困惑の中の考えが実は正解だけど、普通にあり得ないので横島はこの考えを捨ててしまった。

 「ただ君、早く私とデートしよう!」←語り終えて満足したのか、横島の手を握る。

 「あ、ああ。二人でたくさん楽しもうな」←怖いけど、由乃は普通に美少女なので笑顔にドキッとした横島は何とかやって行こうと頑張ることにした。

 「もちろん!(私は絶対に、今度こそ・・・ただ君と結ばれる。結ばれないといけない。その為ならどんな障害でもぶち壊して、どんな敵も殺して殺して殺しまくっていくの。そして、ただ君を苦しめる奴は殺すまで徹底的にいたぶって苦しめて、ただ君を苦しめた事を後悔させながら・・・残酷に殺すの。ねえ、ただ君♥安心してね♪)」←こんな事を考えてることを感じさせない笑顔で横島を向いた。そして、

 「(ただ君は・・・由乃が、守ってあげる♪♪)」←その笑顔を、凶悪な狂気の含んだ笑顔に変えた。

 

 

 何というか、すごすぎて何も言えないな。女なら母親すら殺人の対象だし、彼女の場合・・・原作は途中から主人公が愛する気持ちに目覚めて由乃ちゃんは結構落ち着いたけど、病み過ぎた人って本当にすごすぎる。←すごすぎるを二回書くくらい作者はそう思っています。

 「次、行くぞ」

 横島ももう何も言えないくらいか・・・うん、行こう。後二人・・・次は下ネタという概念が存在しない退屈な世界のアンナ・錦ノ宮さんだ!

 

 

 「うわあああああ!!」

 「よ、こ、し、ま、く~~~ん!どうして逃げるのですか~~♥」

 「そりゃ、アンナさんがいきなり現れて追いかけてくるからだよ!」←因みに現れたのは男子トイレ。小を終わらせた直後なので、あそこのチャックは全開で逃げている。

 「横島君が止まれば追いかけませんよ~~♥私はただ横島君と愛しあいたいだけですよ~~♥」

 「だったら・・・せめて、もう少し落ち着いてくれませんかあああ!」←アンナの勢いがあり過ぎるため、恋愛に憶病な横島は逃げるしかなかった。

 「仕方ありませんの~。横島君を見るだけで、傍にいるだけで、匂いが嗅げるだけで・・・あああ!愛が、愛が・・・股間から、出てしまいますのおおお!」

 「(それがやばいことにちっとも気付いてないのが怖いいいい!)お、お願いですか・・・あれ?」←一瞬後ろを見たが、アンナの姿がなかった。

 「横、島、くううううん!捕まえましたわあああ!」←思いっきりジャンプして、追いついた。

 「あああああ!ピンクうううう!」←しかも、彼女は長めのスカートを穿いているにもかかわらず、横島の顔をスカートの中に入れて太ももでその顔を挟めて自分の下着を押し付けた。

 「あは、あは、うふふ、どうです?私の愛ですううう!」

 「むぐむぐう!(濡れてるううう!待って待って、しかも、顔に液体がきているよ!)」←速い話、押し倒された上に顔〇騎乗〇をされている状態なので言葉が出ない。

 「はあ、はあ、横島さんが私の恥ずかしい部分に顔を着けてる・・・あああ、何かますますドキドキが止まりませんわあああ!」

 「む~~~!!(普段なら歓喜だけど、今は恐怖だよおおお!)」

 「ああ、下着が邪魔です。もう・・・脱いじゃいます!」←立ち上がって、横島の真上で下着を・・・その通りの行動を始めたアンナ。

 「ま、待ってください!俺がいるのに!」

 「構いません!横島君に見られている状態で脱ぐのも、何か・・・愛が膨れ上がってきますの!もっともっと私を見てくださいいいい!」

 「はい!お任せください・・・って!あああ、煩悩をそのまま止められない俺のバカバカあああ!」←はい!煩悩星人横島君はエロバカです!

 「はあ、はあはあ♥あ、あ、出て、きます!横島君への、愛が!愛があああ!でちゃいますの~~♥」

 「な、あ、あうわ!」←出てきたものをもろに顔で受けることになった横島。

 「は、は、はあああん♥素敵、ですの♥横島君に、私の愛、全部見せられましたの・・・でも、横島君。私達の愛は絶対ですので・・・私以外の女にしては、いけませんわよ」

 「あ、む、ん」←それどころではない横島だが

 「もししたら、私・・・どうかしちゃいますので♥うふふふ♥いけないことをしちゃいそうですわ。全部横島君の為なら、愛の為なら、私達が結ばれるためなら、許されますわ♥」←全然気づいてないアンナである。

 「(うう、もう・・・無理)」

 「さあ、横島君。私達の愛をもっと確かめ合いましょう♥今度は、横島君の愛を私に見せてください♡そして、もっともっと、愛を出し合いましょう・・・ね、横島君♥」←理性のブレーキを横島を見た途端壊したアンナには、何を言っても無駄である。

 

 

 アンナさんは自分が愛した主人公に対しての行動がとんでもなさすぎるんだけど、それ等は全部愛ゆえの行動と思っているんだよね。ハサミを持って隣にいる女子の首に押し付けるし、主人公に差し入れした料理の中に・・・今回出した愛を入れたし。その食べる姿を見て、こっそり愛を出したし。

 「ヤンデレならあり得る行動だけど・・・実際にされると、寒気しか出ないわ!」

 うん、下ネタという概念があったら結構危ない表現していたから、この原作は上手く概念を無くした世界にしたもんだ!

 「よ、ようやく、最後か」

 ああ、今まで原作もアニメもちっとも触れなかった僕のヒーローアカデミアのトガヒミコちゃんだ!

 

 

 「横島君!君が好き!大好き!」

 「が、ぐ・・・げ」←崖から転げ落ちて血まみれ中の横島。

 「苦しんでいる横島君が好き!」

 「たの、むから・・・助けを、ぐああ!」←しかしお構いなしで抱き着くヒミコ。

 「血まみれになる横島君が大好き!」

 「(な、何、言ってるの?ヒミコ、ちゃん?)」

 「私、ズダボロになる横島君が好き!その時に鼻血を出す横島君が好き。頭から血を出す横島君が好き!女に言い寄ってビンタされてその時に口から血を吐く横島君が好き!戦って苦しみながら血を出す横島君が好き!もう、横島君はずっとずっと血まみれになっていてほしいの!だって、横島君って血まみれが一番お似合いなんだもの!」

 「(ま、さか・・・血が好きなのか!ヒミコ、ちゃんって!)」

 「だから、いつも血まみれになっていてほしいの!それが横島君の一番素敵な姿なんだから!」

 「(し、しかも、最悪に、性質が、悪い)」

 「それに横島君って・・・(ちゅうう)・・・はああ♥血の味がやっぱり最高にいい!血の匂いもいい!血の色のいい!何もかもがいい!もう私、横島君が血まみれになるならなんだってやるの!」←横島から出る血を飲んで、歓喜の表情をするヒミコ。

 「う、う、はあ、はあ、はあ。あ~~、死ぬかと思った」

 「あれ?何で立ち上がると血が止まるの?・・・あ!そうか!違う血まみれで辛い姿を私に見せたいからだね!嬉しい!やっぱり横島君、私大大好き!私の為に、体を治してまた血まみれになって体を戻してまたボロボロになってくれるなんて!・・・でも、不思議なのはどうして大好きな横島君になれないんだろう?」←彼女は対象者の血を飲むとその対象者と同じ姿になれるが、横島は恋人の魔族因子的なもので作者は無理と判断しました。

 「(・・・初めてだよ。体がギャグ体質ですぐ戻ることに後悔するなんて)」

 「さあ、早く見せて!血をドバドバ出して!あはははは!こんなに嬉しい事なかった!うん!私横島君とず~~~っと一緒にいる!私が横島君の血のシャワーを浴びて・・・すっごい幸せ!それなら一層の事裸になって全身で浴びれば、もっと幸せになれる!さあ、横島君!早く血を出して!そして私に飲ませて!頑張って横島君になってみせるから!」←目を輝かせて近づくヒミコ。

 「そ、そ、それはご勘弁してくれええええ!」

 「あああ!待ってええええ!ず~~っと追いかけて血まみれになってもらうからあああ!そして、その血を浴びて二人で幸せになろううううう!」

 「俺は血を出すことが幸せじゃないんだあああ!」

 「あははははは!あははははは!ぜ~~ったいに、なれるまで離れないから~~!!」

 

 

 これを満面の笑みで、心底それが幸せに思って言うんだよ・・・横島、どうだった?ヒミコちゃんのは自分も書いていて怖かったけど。←本当に由乃とヒミコちゃんは気持ちを割り切って書きました。

 「美神さんに肉盾にされる方がまだいいと思ったよ」

 同じズダボロでお前なら美神のスタイルを見る方がまだいいよな。あっちの方が煩悩をもろに刺激するからな・・・いや~~、やはり煩悩は無限大だな!横島!

 「てめえな。これだけのことをしておいて・・・絶対に今回書いたキャラのR18を絶対に五人は書けよ!そうでないと気が済まない!」

 ああ、わかったよ・・・それに、痛い目には遭ったけどエロい体をしたモロ好みの美女達にも会えたからいいだろ?とりあえず、俺もそれなりにエロネタが頭に出てきたから使うわ。

 「絶対だぞ!絶対だからな!」

 はいはい・・・では、読者の皆さま!ここまでとなります。他にもいろんなヤンデレキャラがいるでしょうが、そっちは書き始めたところでも書きましたがご勘弁ください。

 

 

 まあ、もし希望があったら考えてみます。では、失礼します!

 「皆の乳尻太もも、早く見たいぞおおおおお!」

 ・・・横島君は知らない。ヤンデレヒロインとのR18は決して一筋縄ではいかないエロという事に。さあ、作者も全然決めていない横島君の運命は果たして!




 20000字越えは久し振りです・・・他にも病んでいるヒロインはいるでしょうね。でも、ここまでにします。病んだヒロインを書くのはあまりしたくないので。では、次回はクリスマスの水着サーヴァントを書きますのでお楽しみに!





 近々リアルで引っ越しをすることになりました。その際に、ついに今まで持ってなかった任天堂スイッチとあつ森を買うつもりです。あつ森、皆さんはどんな住人が好きですか?私はやはりちゃちゃまるですね。ぴえん顔もいいですが、筋肉キャラになろうとするのが気に入りました。


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新年あけまして・・・申し訳ございません!

 皆さん!大変お待たせいたしました!やっと、やっと・・・引っ越ししてネット環境が整ったので、ハーメルン作家再開します!
 今回は、クリスマスも正月も話を出さなくて大変申し訳ございませんでした!本当に、まさかネット無しで年を越すとは思いませんでした。ここからは、あつ森を頑張って・・・っは!しまった!本音が出た!←死に物狂いで書かんか!


 え~~、この度は本当に申し訳ございませんでした!まさか、クリスマスは愚か正月まで小説を更新できない事態に陥るなんて!リアルで12月半ばに引っ越しがおわり、後はWIHI設置してネットを繋げて、ハーメルン作家活動再開!精々3日程度でその工事が終わると思っていたら・・・3週間もかかってしまった。←その間、我が家はガチでネット無しの生活でした。

 「作者!てめえのせいで、クリスマスのエロエロ話が出来なかったじゃないか!」

 「そうだぞ!女風呂覗き計画が台無しだ!」

 「この付き合ったらシリーズに出てきた横島君のヒロインを、寝取りモッコリやりまくりもできなかったじゃないか!」

 「ふざけるな!おい、ハーメル!俺にその計画を言わないとはどういうことだ!あと、冴羽!俺の女達は絶対に渡さんからな!」

 いや・・・横島には申し訳ないけど、ハーメルと冴羽は何でいるんだ?つうか、お前らのその計画は初耳なのだが?

 「それはもちろん、ファンサービスというものですよ」

 抜作まで!あのな~~、美女がたくさん出るならファンサービスと言えるが(ここでやっと作者と三人は抜作に視線を向ける)・・・・・・」

 「おや?どうしました?」

 あのなああああああ!

 「何で!」

 「新年初投稿で!」

 「全裸になっているんだ!」

 「い、き、な、り、前見せ!!新年一発目なので天地君を真似してみました」

 お前のちん〇んをもろに見ちまったじゃないかああああ!←四人揃って目を抑える

 

 

  抜作のアホな行動のせいで、皆さんに新年早々お下品な文章をお送りしたことを深くお詫び申し上げます。本当に、すいませんでした。

 

 

 で、では、気を取り直して!この度はリアルでクリスマスと年末年始をネット無しで迎えることになるとは思いませんでした・・・せっかくニンテンドースイッチとあつ森を買って、いろいろ楽しむつもりだったのに。←でも、おかげでこのゲームに集中できたのも事実だった。

 「つうか、お前は彼女がいないのか?」

 「別にネットが無くても、女と過ごせばいいだろ」

 「・・・二人とも、そっとしといてやろう」

 「作者さん、せめて脳内で楽しんでください」

 お前ら、分かってるくせに!それを言うならお前らはどうだ?まずは横島・・・ではなく、スケベは一体誰とクリスマスを過ごしたんだ?あの百人以上はいるだろうヒロイン達の中で?←せめてもの抵抗で横島と言わない作者

 「ふはははは!それはもちろんエロエロなハーレムクリスマスを「「くたばれ!(ずぎゅん!)」」ぐべらあああ!な、何しやがる!」←ハーメルは魔王の力で殴って、冴羽は暴徒鎮圧弾で額を撃った。血なまぐさい事はごめんなので、実弾は撃たないようにさせてます。

 「いや、大ハーレムなクリスマスをいい気分で過ごしたと言われれば」

 「男として、許せないだろ?」

 ああ、二人とも安心しろ。こいつにそれが出来るだけの根性があるはずない!大方、脳内妄想が作った大ハーレムクリスマスを、実際にやったかのように言おうとしたんだろうし・・・まあ、途中で自爆って白状しそうだけど。

 「ななな、何でお前がそれを知っているんだ!」

 ・・・読者の皆さんも知っているぞ。←ですよね~~。

 「ぐががががが!」

 「ぷ、はははは!ざまあねえな!俺はしっかり妻のフルートと子供達」

 に散財したことを説教されて、罰としてお前抜きでクリスマスを迎えたんだろ?お金を散々遊びに使った罰として、しっかり使い込んだ分を稼いできなさい!と言われて、一人寂しく働かされたんだろ~。

 「・・・何で知っているんだ!」

 「「え?マジだったの?」」

 「そんなことをしていたのですか?家庭を持つ身でそんなことをしていけませんよ」

 こいつの性格は歪んでいるし、楽できればいい思考もしているからな。何しろ、クズな親父を封印した後の続編ではパチンコにハマって、奥さんの地元からの生活費の仕送りをそっちにつぎ込むパチンカス野郎に成り下がったんだからな!

「俺をカス呼ばわりするな!それに競馬と競輪にもつぎ込んでいたんだ!うまく行けば倍にして返せるし、文句ないだろ!」

成功したためしがないくせに威張るな!つうか、子供が真似したらどうする!養育費もつぎ込んでいるんじゃないだろうな!

 「・・・俺、絶対にハーメルみたいなクズにはならないでおこう」

 「それに関しては同感だ。香もこんな男と結ばれなければいいんだか」

 全くだ・・・あなた!もうやめて!子供の養育費とこれからの生活費が無くなるわ!ぐへへへ、いいじゃないか、今すぐ倍にして返してやるぜ!というやり取りを、まさか原作主人公ともあろうお前がやるとは思わなかったぞ。

 「楽して稼げば人生ウハウハ!分かっちゃいるけどやめられない!この名言を作った師匠・両津勘吉の教えをバカにするなああ!」

 「「兆単位の借金持ちを師匠にしている時点で成り下がっているわあああ!」」

 横島と冴羽の言う通りだぞ!読者の皆さんは絶対に両津やハーメルのようなバカなお金の稼ぎをしないように!借金が雪だるま・・・ではなく雪山レベルで増えますので!

 絶対に真似をしてはいけない・・・というわけでハーメルや両津という借金持ちになると、ここまでダメになると言う実例を見せた注意喚起も終わって

「作者、お前えええ!」

(無視)冴羽のクリスマスはどんな感じだった?

 「(無視)まあ、僕は普通じゃないかな?海坊主と奥さんのあの喫茶店で仲間達とクリスマスパーティをしたよ」

 「(無視)そう言えば、原作で俺もピートやおキヌちゃん達とクリスマスパーティしたな・・・そっちにしておけばよかったかな?」

 「無視するんじゃねえええ!」

 一番楽しそうなクリスマスだな。それは確かに普通だな・・・後は、どうせ参加した美女達にナンパして香さんから徹底的にボコられたんだろ?

 「「うんうん」」

 「な、作者だけじゃなく横島君にハーメル君まで・・・あれ?そう言えば抜作君は?」

 そう言えば、途中から話に参加しなかったな。どうしたんだ?

 

 「(ぶくぶくぶくぶく)」

 

 あ、泡を吹いて意識を失っている・・・そうか、借金野郎と書いてハーメルと読む奴がパチンカスであることが明らかになった時に

 『そんなことをしていたのですか?家庭を持つ身でそんなことをしていけませんよ』

と言って、注意したんだっけ。バカという人生を貫くこいつは、まともなことを言うと体が拒絶反応を働かせて泡を拭いて気絶するんだった。

「じゃあ、こいつのクリスマスは」

「うふふふふ、見つけましたわ・・・ぬ、け、さ、く、さ、ま♥」

 ぎゃあああああああ!

 「「「ぎゃあああああ!!」」」

 え、えっと、よ、吉沢先生?←四人揃って、原作主人公を守ると言った我妻由乃みたいな顔をした吉沢先生を見て腰を抜かす。

 「もう、酷いですわ。クリスマスからお正月までずっと子供を作り続けましょう会をするって決めたではないですか。抜け出してこんなところにいるなんて」

 あ~~、びっくりした・・・殺されるかと思った。つうか、絶対にそんな会をやるなんて抜作は言ってないだろうな。

「まさか私という妻がいるのに浮気ですか」

 「ちょ、ちょっと?ちょっと待って!浮気っていう言葉が聞こえたんですが?」

 「まさか男同士の浮気をしようとしたなんて・・・これは節分まで期間を延ばした方がよろしいですわね」←後輩の天地とやろうとした過去あり。

 「い、いや、そんなことは断じてしてない。というかしたくないわ!」

 「さあ、抜作様!私達の家(抜作の星)に帰りましょう!そして、年度末までず~~~~~~~~~~っと、離れませんわ。うふふふ♥あははははは♥!」←節分から年度末まで期間が延びている・・・恐ろしい。

 「全然僕達の話を聞いてない。あ、抜作君を連れて宇宙船に乗って飛んでいった」

 ・・・・・・あのさ、この前の話は横島がいろんな原作で出てきたヤンデレヒロインと付き合ったらどうなる?って、話だったんだけどさ。

 「「「・・・言いたいこと分かるけど、いいぞ」」」

 では、遠慮なく

 

 

 

  抜作の為ならクマや鉄の壁を拳でぶち壊せる、原作でも途中から人類と疑わしい姿を見せた吉沢先生こそが最強のヤンデレキャラじゃねえ?

 「「「その通りだ!」」」

 

 

 

 宇宙空間でも抜作への愛で問題ないって感じだしな。とにかく話を変えよう・・・抜作は初めからいなかったと言う考えで・・・いいか?←もう、意識したくない作者である。

 「「「異議なし」」」←同じくの三人。

 では、話を戻すとして・・・次は、正月はどう過ごしたんだ?

 「正月は・・・完全に」

 「寝正月だったな!」

 「さすがに三が日は仕事も入らないからね」

 俺もだ。つまり、誰も面白イベントのない正月だったという事か。

 「はあ・・・何かエロいイベントはないのか?」

 「その通りだ!このままでは、読者様がクリスマスと正月に投稿しなかったことに納得しないぞ!」

 「作者!やるんだ!」

 ・・・分かったから、横島は『滅』の文珠を見せびらかすな。ハーメルはケストラーみたいな姿になって首を絞めようとするな。冴羽は額に銃口を突きつけるな!逆に聞くが、どんなエロい事をしたいんだ?とりあえず、このシリーズは一般向けだからR18以上になるようなことは無しで。

 「う~~む、覗きしかないな!」

 「確かに!」

 「定番だけど、楽しみでもあるな!」

 それでいいならいいか。そうだな・・・今回は完全に茶番回みたいなものだから、付き合ったらシリーズのヒロインじゃない女性達の覗きをしたらどうなったか?という事にしたいと思う。←今後ヒロインにする予定もない女性達です・・・多分。

 「がはははは!それなら文句なし!」

 「女の裸を見られるなら文句はない!ライエルだったら、鼻血の海で力尽きるな!」

 「うんうん!モッコリチャンスがあるなら何も言わないよ!」

 これからヒロインを女子更衣室に入れて着替えシーンをするから、お前達は更衣室にあるそこら辺のロッカーにでも隠れていろ。

 「「「OK!」」」←喜々としてロッカーに入る三人

 さてさて・・・まずは誰にしようかな?

 一人目・貂蝉(恋姫シリーズ)

 「「「ちょっと待てやああああああ!」」」←危機を感じてロッカーから出る三人。

 ははは、ちょっとした冗談だ。

 「目と生命活動に悪いわああああ!」

 「恐怖で心臓が止まったぞ!」

 「今度やったら、銃弾全部ぶち込むからな!」

じゃあ、今度こそ本当に始めるぞ。

 

 『』は心の中でしゃべっていると思ってください。

 

 一人目、毛利蘭(名探偵コナン)

空手の胴着に着替える為に制服を脱ぐ。

『おおおおおお!体が引き締まっている!スタイルは文句なし!』

『胸も文句なしの大きさだ!』

『女子〇生の着替えはいつ見てもいいね~』

上半身に胴着を着て下を穿く為にスカートを脱いだ時に

「・・・?・・・!」

毛利蘭、三人の邪念に気付きその姿のままでロッカーに近づき。

「すううう、はあああああああ!!」

何と、三つのロッカーの扉に三発の蹴りを打ち込む!すると、

「「「(ずごおおおおおん!!)ぎゃあああああああ!!」」」

三人の股間に見事命中!突如来た衝撃に三人は思わず悲鳴を上げる・・・その後、三人は彼女と空手部員にボコボコにされたのでした。めでたしめでたし。

 

 というわけで、一人目、どうだった?原作第二巻の裏表紙みたいな彼女の着替えシーンは見れたか?

 「「「・・・・・・」」」

 股間を抑えている・・・全くエロが見れるからって、思いっきり邪念なんて出すからそんなことになるんだぞ。

 「出すだろ、普通・・・美神さんの蹴りに匹敵するぞ、あの蹴り」

 「凄まじかった。ギータなんか一撃で倒せる威力だったぞ」

 「モッコリに強烈な一撃が・・・きた」

 おお、原作でも凄まじい一撃を出す彼女の攻撃はやはりとんでもなかったか!覗いた感想より股間に来た衝撃の感想を出すとは!

 お前ら!気を取り直して二人目行くぞ!

 

 二人目・ルーシィ(フェアリーテイル)

 溜息を吐いて、ナツへの文句を言いながら更衣室に入る。

 『元気っ子か!』

 『いいスタイルをしているぞ!』

 『うんうん、これなら期待できる!』

 さっきの失敗を学習したのか、興奮はしているけど自重はちょびっとしているようだ。

 「全く、どうしてあいつらはまず壊すことしかしないのよ!おかげで、どれだけ頑張っても報酬が下げられちゃうじゃない!」

 『・・・何か、嫌な予感がしないか?』

 『ああ、俺も思う』

 『でも・・・服に手をかけたぞ!』

 不安に駆られながらもルーティは服を脱いだ。背中を向けているが、立派な彼女の胸がわずかに脇から見えた。

 『『『おおおおおおおお!!』』』

 大興奮した三人は、早くこっちを向け!と思う。そこに、

 「ルーシィーーーーーキック!!」

 『『『何でえええええええ!』』』

 「ふ~~~、物に当たるのはよくないけど・・・少しくらいならいいわよね?」

 チームメンバーへの不満を爆発させた蹴りが三人の入っているロッカーに炸裂!三つのロッカーは何と更衣室の天井を壊して上空にぶっ飛ばされてしまいました。因みに数分後にロッカーは地面に落ちたが、扉が歪んでしまい出れなくなった。ひたすら踏ん張って何とか出た時は、彼女はもう着替え終えて更衣室を出た後だった。

 

 怒りを込めた一撃というのは、時としてとんでもない力を発揮する。それが分かる覗きだったな。

 「・・・でも、横乳が見れたんだ!」

 「ああ、これからも期待できる!」

 「今度は女子〇生じゃなくてメイドさんの生着替えを見たい!」

 ボロボロになってもこのエロ魂・・・ある意味尊敬できるな。横島のリクエストはそれなら、この人はどうだ?

 

 三人目・ヒルダ(べるぜバブ)

 『な、何か顔が険しくないか?』

 『ああ、魔族側で戦っていたサイザーみたいな棘がある気が』

 『メイドというより、戦士みたいな気が・・・』

 悪魔であることに気付かない三人は、背中を見ただけでメイド服を脱ぐ彼女のタダ者じゃない風格に冷や汗を流している。

 「ん?そこにいるのは誰だ?」

 さすがは魔王の赤ちゃんを守っていたメイドさん。三人の気配に気づいて、ロッカーに近寄る。因みにこの時

 「あう、あう~~」

 その赤ちゃんを抱えながら着替えていた。上はもう全部脱いだが、肝心の胸の部分はその赤ちゃんを抱えていたため見えなかった。

 『まずいぞ!』

 『し、静かにするんだ!』

 『言葉と気配を消すぞ!』

 慌てた三人だが、

 「もしや、坊ちゃまの命を狙う刺客か!それなら」

 『『『ちがあああああうう!』』』

 「遠慮なく、ぶっ飛ばす!」

 「あう~~きゃっきゃ!」

 『『『何でこうなるんだあああああ!!』』』

 三人共、お約束として魔力を込めた全力の攻撃で、ロッカーは全壊して中にいた三人はそのまま空の彼方へぶっ飛ばされた。それを見て、楽しそうな赤ちゃんはメイドさんにキスをする。

 「・・・あれ?私は一体何を?ええ!何ですか、このボロボロな更衣室は!」

 性格は真逆になって、自分がやったことに驚く。記憶が全くなくなっている。

 

 おお!オーライオーライ!

 「「「ぷげら!」」」

 よ!どうだった?メイドさんの生着替えは?

 「「「死にかけたわ!」」」

 ふむ、満足したようで何より。

 「覗きは確かに危険と隣り合わせだが!」

 「ここまで死にかけたのは初めてだ!」

 「ロッカーの中じゃ逃げられないし!」

 ふむ、確かに・・・ぶちのめされる姿を見るのも一興だけど、そればかりじゃ確かにつまらんからな・・・場所を変えて、ここでやるか?

 「ここ?いったいここは・・・温泉だと!」

 「露天風呂・・・という事は、隣は女湯か!」

 「今度は風呂覗き・・・いいぞおおお!」

 というわけで、お前らは風呂を覗くと言う設定に変えるがいいか?

 「「「おう!」」」

 既に準備万端かよ・・・では、ここからは露天風呂の女風呂覗きに変えます。では、四人目に参りましょう!

 四人目・島田葉月(バカとテストと召喚獣)

「待てや、こら!この子は小学一年生だろ!」

「お約束でも、これは犯罪になるぞ!」

「俺達はロリでもペドでもないんだから!」

 う~む、残念!そっちの道に目覚めてくれると面白かったんだが!

「「「俺の評判を下げるな!!」」」

 すまん、すまん。では、始めるぞ!

 

 四人目・シェバ(バイオハザード5)

 「・・・本当に大丈夫かしら?」

 「だが、一休みも必要だ。ここに温泉は一つしかないから交代で入ろう。俺が周囲を警戒するから、お前が入れ。俺も後から入る」

 「分かったわ(時間を考えるなら、別に一緒に入ってもよかったのに)」

 戦場を常に歩くクリスとシェバ。心労もたまっていると思い、たまたま見つけた温泉に入ることにした。シェバはすぐに戦場に戻るなら混浴でもいいと思ったが、クリスの気遣いを受けることにした。

 『・・・行ったか?』

 『ああ!間違いない!』

 『褐色女性の裸!これは久し振りだ!』

 『『冴羽!てめえ、いつ見やがった!』』

 クリスが警戒の為に辺りを見回りに行った。それを確認した三人は早速上手く隠れながら、柵の隙間から女風呂の中を覗いた。敵兵の殺気やあのウイルスに感染された連中のうめき声だったらクリスは一瞬で気づいただろうが、覗こうとする三人のエロの邪気は気づけなかったようだ。

 「・・・クリスには悪いけど、確かに疲れがたまっていたみたいね」

 全裸で入って、体にしみわたる温かさにホッとするシェバ。だが、湯けむりが結構あるのか顔は見え、声は聞こえるが、肝心の部分が見えなくて悶々する三人。

 『『『頼む!立ってくれ!!』』』

 目的はシェバのヌード。ひたすらにスリーサイズを拝みたいので立つよう祈り続ける三人。その願いは・・・

 「・・・何者だ、お前達」

 叶わなかった。温泉の周りを一周しているクリスが戻ってきてしまった。覗きながら祈る姿は異様すぎたのだろう。

 「「「え、えっと・・・中にいる美女を見守っています!」」」

 「・・・覗きか。なら遠慮なく!」

 「「「ぎゃああああああ!!」」」

 武器を何一つ持ってない状態の三人なので、あっさりぶちのめされた。

 「クリス?何があったの?」

 「いや、覗きがいたから退治しただけだ」

 「なるほど。クリスも入りなさい」

 「わかった。そうさせてもらうよ、相棒」

 シェバは上がるとは言ってないので、クリスは混浴をすることになった。最初は出ようとしたが、時間短縮の為とか言われて結局一緒に入り続けた。

 

 う~~む、原作が原作なだけに混浴したと言っても全然エロの気配がしないぞ!ジルもレベッカもシェバもスタイルいいのにクリスはもったいない!!

 「くっそおおおお!あのガタイ男がいなければ!」

 「恐ろしすぎるほどに力が強かったぞ!」

 「あれはかなりの修羅場を・・・下手すれば僕以上の修羅場を潜り抜けた男だ」

 まあ、相手が悪かったと言う事で。

 「というか、お前さ」

 「確実に失敗する状況と相手にしているよな!」

 「確実に覗きが成功できる女性を出せ!」

 いや、エロが余りでないようにして閲覧できる範囲内で書いたつもりだったんだが、

 「「「だ~~せ!だ~~せ!」」」

 わ、わかったよ。今度は強さが一般女性くらいの女にするから。

 

 五人目・ミレーユ(ドラゴンクエスト6)

 『おおお!今度はおしとやか系だぞ!』

 『うむ!作者、よくやった!』

 『これなら、問題なさそうだ』

 ミレーユがふう。と落ち着いた感じで入る姿を見て興奮の四人。←もう一人は妄想中の作者であることは言うまでもない。

 「全く一緒に入らないなんて」

 『ん?どうしたんだ?』

 「昔はよく一緒に入ったのに」

 『姉妹で来ているらしいな。スタイルの違いを見せつけられる妹が一緒に入りたくないって感じかな?』

 「あの子もそういう歳になった。って、事かしら?」

 『そんな感じだな。だったら、早く妹さん来てくれえええ!あの人があのスタイルなら妹さんも十分に見る価値がある!』

 三人共、独り言から妹と勘違いする。

 「たまの姉弟水入らずって、皆が気を使ってくれたのに」

 『・・・なあ、姉弟って言ったよな』

 『つまり、あの人が一緒に入ろうとしたのは』

 『妹じゃなくて、弟ってことか!』

 「貴様ら・・・姉さんを覗くとはいい度胸だな!」

 『『『結局このオチかよおおおおお!!』』』

 彼女の弟・テリーの覚えたありとあらゆる特技を受けた三人である。

 

 う~~む、やはり三人はこういうオチがないとな!よし次は、

 「もうええわああああ!!」

 「五回連続でこれじゃあ、お前に頼る気も無くなるわ!」

 「後は自分達で何とかするから作者は何もするな!」

 ・・・覗きをやめる気はないんだな。

 「「「当然!」」」

 は~~、全くお前達という奴は。

 「それより、作者。ここまで読者に笑いを取った俺達に褒美を与えるべきじゃないのか?」

 「そうだ!いろいろぶっ飛ばされて腹も減ったから奢れ!」

 「さもないと、額にアホと書くぞ!」

 変な脅しだな・・・笑ってくれたかは天のみぞ知るって奴で、確かに頑張ってくれたから褒美は与えるべきだな。うってつけのやつを連れてくるから、お前達は着替えて部屋で待ってろ。

 

 

 「それで、何で俺が呼ばれたんだ」

 ははは、今年の主役なんだからいいだろ?

 「それならいい。俺が出ると言う事は俺がメインなんだろ!」

 その通りだ!三人とも、待たせたな!

 「「「・・・」」」

 どうした?ポカーンとして?

 「「「と、と」」」

 と?

 

 「「「虎が喋ってる!!」」」

 

 というわけで!今回のゲストは、ハヤテのごとくに出た喋る虎ことタマだ!何とか今年の干支の虎のネタキャラとして考えたら、こいつが思い浮かんだので出した!

 「俺がネタキャラだと!作者、そっちが本音か!」

 まあまあ、今回だけだけどお前がメインなことに変わりはないぞ?

 「この三人よりもか?それならいいが」

 ああ!安心しろ!

 「ちょっとまて!確かに面白いが」

 「俺達よりメインってどういうことだ?」

 「まさか、僕達はサブに回すつもりなのか?」

 今回だけだからいいじゃないか。それにこれから先の展開は、お前達にとっても悪い話じゃないし。

 「そうだぞ。というか、俺より目立ったら噛むからな!」

 「「「脅迫だ!!」」」

 (三人のギャグ体質で、噛まれても大丈夫な気がするのは言わないでおこう)落ち着け三人共。今から鍋を作るから、横島手伝え。

 「・・・待て、もしかしてあの鍋か?」

 気付いたか横島。そう、あの鍋だ。

 「だったらいいか。ハーメルと冴羽も手伝え」

 「「は?」」

 二人は去年の10月下旬からこの小説に出たから知らないが、実は毎年このシリーズには干支の動物が登場していたんだ。

 「でも、すぐにいなくなったから話にするまでもない。って、ことでこの事は今まで出してなかったんだ」

 「へ~~、何でいなくなったんだ?」←聞いたのはタマ。何気に部屋のこたつに置かれている酒を飲んで酔っている。

 「ああ、それは・・・」

 「そういう事か。だったら協力するぜ!」

 「食べるためなら喜んで!」

 お!ハーメルも冴羽も協力する気になったか。では、

 「だから、何で今まで出てきた干支の動物がいなくなったんだよ!ひっく、う~~い」

 鍋の食材のメインとなる肉を・・・。

 「「「用意、しないとね~~」」」←四人の視線が一気にタマに集中する。

 「・・・待て待て待て!まさか、俺がメインって」

 それはもちろん、

 「お前が鍋のメインになるってことだよ!」

 「虎は初めてだ!美味いといいな!」

 「食べたことがないから楽しみだよ!」

 「やっぱりイイイイイ!」←ここで酔いがさめて一気に顔も青ざめる。

 さ~~、去年の牛はやはり高級部位の霜降りが蕩けるくらいうまかったし、一昨年のネズミは鍋だけじゃなく非常食として燻製にしたら中々だったし、三年前の猪の肉は実にいい食感を出してくれた!さあさあ、いったい虎はどんな味なんだろうな~~。←何と罰当たりな四人だ!

 「というわけで」

 「俺達に」

 「食われるんだ!」

 「いいいいい、嫌だああああああ!ハヤテええええ!助けてくれええええ!!」←四本足ではなく二本足で逃げるタマ。

 三人共、頼んだぞ!

 

 「「「おう!任せとけ!」」」

 「ふざけるな作者ああああ!貴様覚えてろよおおおおお!!」

 

 さっきも書いたが、お前は今回限りだからリアルで忘れる可能性大だ。安心して、俺達の胃袋に入ってくれ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 その後、タマが本当に四人の胃袋に入ってしまったのか?

 「ひっく、ヒック」

 「ん?タマ、お前どうした?まるで食われそうになった鹿が命がけの死に物狂いで帰ってきたような顔をしているぞ」←いったいどんな顔なんだか・・・。

 「ハヤテ・・・ハヤテええええ!!」

 「ど、どうしたんだ!いったい何があったんだ!」

 何て会話がどっかでされたのは、別の話。

 




 ネットが数週間繋がらないのは、本当に予想外すぎました。でも、やっとやっとつながった!


 失踪したんじゃねえのか?と思った読者の皆さま!本当にすいませんでした!スマホでネット環境のある場所に行ってやればいいと思いますが、やはり使い慣れたパソコンの方がはかどるのです!


 では、これからは頑張っていきますので、見捨てないでくださいイイイイ!!←ガチで思っています。


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水着サーヴァント達と付き合ったら?(FGO セイバー編)

 まずは、スライディング土下座!今回の話は、クリスマスにアップしたと思って読んでください。前回でも書いた通りクリスマスにアップさせるための話だったのですが、リアルの引っ越しでまさかの年始までネットが使えない、いろいろごたごたもあり、失踪しがちだったサムライシリーズの再開(と今年戦国恋姫の新作が出る)、更に続きをどう書くかすら忘れてしまったオチつき・・・それでも、始めから書き直し!という考えは、引っ越し前に既に半分を書き終えていた私にはありませんでした。

 言い訳ばかりの前書きになってしまってすいませんでした!では、どうぞ。


 あなた~か~ら、メリークリスマス!わたし~から~メリークリスマス!リアルでこんなBGMが流れてくる時期になりました。←これを書いていた時はマジでその時期だったのですが・・・。

 そんなイベントは、もちろんカルデア内でも

 「あああああ!助けてえええええ!」

 しっかりやっていた。いろんなところに装飾やクリスマスツリーに

 「待ちなさい!女王のプレゼントを貰えないと言うの!」

 プレゼントをもらえる子供達のウキウキ顔。

 「おいおいおい!男なら受け取りな!」

 食堂ではおいしそうなケーキに七面鳥にいろんな国々の料理が作られて、

 「私達の想いを受け取ってください!」

 中には、愛しあった二人が自分達だけの空間を作って甘い時間を過ごし、

 「だいすき!ただお、もらって!」

 自分達の愛情を確かめ合うには絶好の日である。

 

 

 

 失礼・・・何やら、追いかけっこをする声が混じったことをお詫び申し上げたい。どうやら、男一人に女四人が追いかけているようだ。男は我らが横島忠夫で、女四人はフラン・メイヴ・葛飾北斎・巴御前だ。いったい何がどうしてこうなったのか?横島は美女であるこの四人から何故逃亡しているのか?むしろ、喜々として飛びかかるのが横島ではないのか?と思いのはずだ。

 では、その理由を回想と共にお伝えしよう・・・。

 

 

 それは、クリスマスイブの当日。最初、横島はさっき書いた通り

 「あなたというプレゼントを貰いにまいりましたあああああ!」

 この叫びと共に、女サーヴァントを見つけるために走り回った。時にはアルトリア(全クラス)からぶっ飛ばされたり、時にはバニーなスカサハさんからゲイボルグをバット代わりにしてボール扱いされてぶっ飛ばされたり、時には酒仙・茨木・伊吹の三人の鬼から堕落というプレゼントをされそうになってギリギリで逃げたりして・・・こんな感じがとことん続いて、横島は望むプレゼントを貰えなかった。

 「な、な、何故じゃああああ!何故にプレゼントがもらえないんじゃああ!」

 「全くですぞ!恵まれない我々に天からのお恵みはないのでしょうか!」

 「・・・はあ、がっつかなければ可能性くらいあったと思うがな」

 横島と同じ境遇でプレゼントを貰えなかった黒髭(←こちらは犯罪臭のする笑顔で近寄ったためもらえなかった)と悲しんでいた。因みに、二人が勝手に同志と思い込んでいたカエサルとオリオンは・・・まあ、連れて行かれたとだけ書いておこう。ある二つの部屋から悲鳴が聞こえるが、気のせいだ。

 それを見てたゴルドルフはボソッと呟いた・・・確かにあんなことを叫びながら迫られると、あげたくないものだ。

 「いったいどんな貰い方がいいんだよおおおお!」

 「教えてほしいでござるうううう!」

 「ええい!見苦しいから近寄るな!」

 今回ばかりはゴルドルフに同情する作者である。

 

 そして、黒髭と別れた横島は考えた。

 『美女からのプレゼント・・・ゴルドルフのじいさんは、好感度を上げろと言った。だが、一体好感度ってどんなあげ方をすればいいんだ!』

 ゴルドルフはもう投げやりで言ったのだろう。そりゃ、あんな見苦しい二人とは関わりたくないのはよくわかる。それなりにアドバイス的な事で納得させれば、離れると思ってそう言ったのだろう。

 『考えろ・・・俺が美女から好かれて、美女から言い寄られて、美女から愛情たっぷりなプレゼントを貰える方法を!』

 だが、切羽詰まる横島はそれを真に受けた。何しろ合法的にプレゼントを貰える唯一の日なのだからだ・・・しかも、既に午前は過ぎて午後になっている。←横島はそう思っている。

 『今までの俺の経験から考えるんだ!女に言い寄られて、べったり乳尻太ももの感触を感じるくらいくっつかれて、大好き!と言われるくらいの愛情を持った女性がいたか!』

 もう、時間が終わりに近づいている為横島は冷静に考えられない状態だ。すれ違ったブリュンヒルデとシグルドがいちゃついているのにすら気づいてないくらいに・・・美女に関わった時点で冷静になれない男だろ?と言う読者の声が聞こえた気がするのは、作者の気のせいではない。

 『向こうにいた時のクリスマスは・・・おかん達と離れて美神さんと出会う前はいつも一緒にいてくれる美女がいなかったからクリボッチだったな~~。雪之丞や弓さん達との一日はウハウハじゃなかったけど楽しかったし・・・また皆とやりたかったな~』

 まず最初に思い出したのは、唯一クリスマスの日で寂しかった日々と楽しかった時だ。はあ~。とため息をつきながら、

 『いやいやいや!今はこっちを考えないと!ええっと!他に出会った美女達は!この際、こうしたイベント日じゃなくてもいい!仕事で出会ってその時に好かれた事はなかったか!』

 考えを変えるが、出会ってすぐにナンパして美神にぶちのめされてそれを見た美女に距離をとられる姿が鮮明に思い出される横島。頭を振って必死に思い出す・・・すると、

 『あった・・・あったぞおおおお!』

 どうやら、思い出したようだ。早速それを実践することにした・・・数分後、

 

 

 「「「「横島~~!大好きイイイイ!!」」」」

 「ま、まさかこんなことになるなんてえええ!」

 

 

 こうなったということだ。原作で女の人食い鬼・グーラーに文珠『好』を使ってべったりくっつかれた時のことを思い出したが・・・あの時は殺されそうになったので緊急でその文珠を飲ませてうまくいった。でも、果たして今回うまく行くだろうか?そもそも文珠を飲ませること自体、さすがに躊躇う。そこで、効果の範囲と強さを考えて

  『大』『好』

 この二文字の文珠をターゲットを見つけて、少し話しかけてすぐに別れる。その際にさりげなく文珠を床に置いて発動。という手に出た。これもうまく行くかわからないが、クリスマスイブの日が徐々に終わりを迎えていくので賭けに出るしかない。

 そして、見つけたのが

 「おう!横島さん。プレゼントはもらえたかい!」

 「ふらんはちゃんとパパからもらえた!!」

 水着の葛飾北斎とフランちゃんだ・・・クリスマスに何故水着?と横島は訪ねると、何でも羽目を外しているサーヴァントが多いので、自分達もなろう!という事だった。実際言い寄ったサーヴァントの中にバニースーツを着たスカサハや護法っ娘の酒仙などがいたから、なるほどと納得した。

 会話も終わり、文珠を床にこっそりおいて離れた・・・すると、

 「イケメンがたくさん出るゲームもありますから、一緒にやりましょうよ!」

 「う~~ん、まあ、リアルじゃないイケメンを見るのも悪くないわね」

 すれ違いに水着の巴御前とメイヴが通り過ぎた。←もちろん、巴の尻とメイヴの胸の谷間をガン見した横島君である。

 『このままだと、まだあそこで会話している二人と合流する・・・よし!この二人もだ!』

 ここまで書けばわかるだろう。その企みが見事命中して、四人は横島大好きになったが、

 

 

 「「「「止まらないなら、ボロボロにするまで!」」」」

 

 

 好きを大好きにしたため、一緒にいるためなら手段を選ばない考えを持つ力づくな思考になっていた。そんな状況ではさすがにイチャイチャが出来ない。何しろ、

 「あら?横島君。今日も走っているわね」

 「はい!マタ・ハリさんも今日もいい乳してますね!」

 「横島、走っているのに何でじろじろ見る!」

 「そんなのゼノビアさんのええ尻を見たいからに決まってるからじゃないですか!」

 「やっほ~横っち!いつも通りだね~~!」

 「清少納言ちゃん!その太ももはばっちりだぜ!・・・でも、助けてくれるとうれしいですうう!」

 こんな感じで、いろんなサーヴァントとすれ違う度に、いつも通りの横島を発揮してしまったが為に、

 

 

 「「「「そんなに私以外の女といたいの!」」」」

 

 

 四人の愛情と書いて闘志と読む感情は燃えていた・・・因みに男ともすれ違ったが、全無視している。

 「お、お願いだから、夢であってくれえええええ!」

 こうして美女に追いかけられるのは夢だが、

 「そんなにわっち以外の女といたいなら・・・もう監禁しかないな」

 「よこしま・・・いや、大好きなよこしま。止まって!」

 「一緒に引きこもりましょう!そう・・・ずっとずっと」

 「この私が意識してるのに他の女に目を向ける・・・お仕置きが必要ね」

 「「「「だから・・・くらいなさい(くらって!)」」」」

 余りにも物騒な手段で止めに来る彼女等には追いかけられたくなかった。と宝具を受けて、地面に転がりながら意識を失った横島は思った。

 

 

 

 

 

 そんな横島が目を覚ましたのは・・・

 「あ、あれ?ここって?」

 とても縁が深く、見覚えがあり過ぎる場所だった。

 「おかしいな?まだ夢を見ているのか?」

 そう思うのも無理はない。何故なら、自分のいる場所は

 

 「ここ・・・美神除霊事務所じゃないか!」

 

 そう、サーヴァントとなる前にいつもいた場所だった。

 「懐かしいな。でも、ここに俺がいるってことは本当に夢みたいだな」

 もう二度とここには戻れない事を理解しているので、やはり夢だと納得した。

 「はあ、美神さん・・・元気かな?」

 「あら?私が何か?」

 「へ?」

 真っ先に思いだした美神の名前(とスタイル)を思わず出すと、何故か声が聞こえた。夢なのにどうして聞こえたのか?慌てていつも美神が座るデスクに目をやると、

 

 「さあ、仕事よ!稼がないと!つうか、私に貢ぎなさい!」

 

 そこには美神・・・ではなく、何とメイヴがいた。しかも、美神がいつも着ているボディコン姿で。何とも美神らしいセリフに

 「メ、イ、ヴさあああああん!一生ついていきまああああすうう!」

 いつもの挨拶である飛びかかりをした。だが、

 「何やっているんですか!」

 「グべら!」

 突然、後ろから攻撃を食らって、地面に落下。

 「巴殿の攻撃、早かった!」

 「フラン、何言ってるの?」

 更にもう二人の声・・・もしやと思って見ると、おキヌがよく着る巫女服の姿をした巴御前に、シロとタマモがいつも着る私服姿のフランと葛飾北斎の姿があった。

 「・・・・・・」

 思わず、四人を何度も見る横島。服だけで着てここにいる本人は違うが、何かいつものあの四人と一緒にいる気がしてこっそり嬉しかった。

 「横島君、何ぼけっとしているのよ!」

 「もう、たまには乳尻太もも以外も見るべきですよ!」

 「そんなに見たいなら、私が脱ぎます?」

 「・・・ふん、勝手にすれば?」

 いや、姿は彼女達だが性格はあの四人になっていた。おそらく、横島の願望・・・もしかしたら、クリスマスにあの四人と過ごしたい気持ちがあって、せめて夢の中でもこの四人と再会を望んだからこそこの夢になったのだろう・・・だが、姿はこっちの四人になっているが。

 それを理解した横島は、

 『今だけは・・・クリスマスの奇跡ってことでいいか』

 この場所で四人を彷彿させる彼女達。少しでも願いが叶った嬉しさから、このまま流されて横島は居心地のいいこの夢にしばらくいることにした。

 

 

 だが、現実の方では横島はかなり危険だった・・・宝具を食らって危険な状態というわけではなく、

 「横島・・・うふふ。いい体してるわね」

 「・・・たくさんの男の人の体をゲームで見てきましたが」

 「何か、スゴイ」

 「結構引き締まってるじゃないか!」

 貞操を既に奪われた後だった。あの四人は文珠で病み状態なので、気絶した横島は襲うには絶好のチャンス・・・というか、もうそのチャンスが成功して四人は手に入れて清姫レベルの病みの入った満面の笑みだった。←原作でも『好』だけでグーラーがべったりだったので、『大』『好』ならそこまで行くのもおかしくない。

 

 

 夢の方に話を戻す。←ここから先はメイヴは美神、巴はおキヌ、フランはシロ、北斎はタマモの性格になった。という考えで読んでください。

 「仕事って、今日ってクリスマスですよね?」

 「そうよ!だから、入っているのよ!」

 「この書類によると、カップルを狙う変態集団がいるそうです」

 「・・・写真もあるけど、皆がふんどし一丁に蝶メガネだけ」

 「変態ね・・・リーダーと思える人が覆面マスクしてるけど」

 せっかくのクリスマスに入った仕事。でも、

 「やりましょう!早く終わらせて皆でクリスマスを過ごしましょう!」

 「あら?随分やる気ね?」

 「そうですね!終わらせましょう!料理も作ります!」

 「それなら早めに行きましょう!」

 「・・・こいつらをさっさとぶちのめさないと。変に覚えたくないし」

 横島からすれば、このメンバーとの仕事はとても懐かしく、とても嬉しい。今は、仕事でも一緒にいられるのなら喜べるのだ。四人は横島のやる気に疑問だったが、クリスマスは楽しく過ごしたいのも事実。五人はそのまま仕事に向かった。

 そして、着いた先では、

 

 「「「「「嫉妬の心は父心!押せば命の泉わく!」」」」」

 

 写真に出た集団・・・ふんどしだけの男だけの集団・通称しっと団が、クリスマスでにぎわうカップルを襲い、ホテルのような甘い空気になる施設を襲撃して、更にプロポーズが出来そうな雰囲気抜群なレストランとかを爆発していた。彼らは男しか襲わず、女には欲望満載でナンパするが全員涙を出して必死の形相で逃げられる・・・ふんどし一丁に蝶メガネ姿の男達は普通に恐怖だが、ナンパ失敗は自分にあると絶対に思わない昔の横島みたいな思考をしていた。←このしっと団の元ネタは、作者がかなり気に入っていたパッパラ隊である。

 「「「「うわ・・・気持ち悪い」」」」

 第一印象がこれである。うん、原作を思い出した作者も確かに気持ち悪いと思う。

 『・・・姿は変態だが、行動はすごく共感できるような。いやいやいや!今の俺は彼女らがいる!そう!俺はもうあれじゃないんだ!』

 自分を超える行動力のある連中にかつての自分を思い出し少しだけ共感したが、

 「横島君、あれに加わったらクビね」

 「大丈夫です。私達が一緒ですから!」

 「先生、シロも一緒です!」

 「別にやってきてもいいわ。その時は白い目で見るから」

 この四人が一緒だから、すぐに撤回できた。そして、女の声がすれば

 

 

 「「「「「あそこにハーレム気分を味わっているブサイクがいるぞおおおお!」」」」」

 

 

 彼らはすぐに気づく。四人とも美人・可愛いの領域に入るので、

 「「「「「男を殺せえええええ!!」」」」」

 横島をすぐに抹殺対象とした・・・一つ言っておくが、このしっと団は

 「酷い霊の集団ね」

 「元幽霊として、恥ずかしいです」

 「先生を苦しめるなら、倒すべきです!」

 「シロと同じ意見ね・・・見苦しいにもほどがあるわ」

 「「「「おおおおお!美女に相手にされた!嬉しいイイイイ!!」」」」

 「マジで見苦しいなこいつら・・・何か、読者から原作のお前も似たようなものだから今の発言はブーメランだぞ!って言葉が聞こえた気がするのは気のせいじゃないよな・・・絶対」

 実は人間ではなく、全員悪霊である。言ってしまえば、カップルがいちゃつけるイベント限定の時に現れてこの騒動を起こす何とも迷惑極まりない悪霊集団である。←だから、事務所に依頼が入ったのだ。

 そんな集団はメイヴや北斎に見下されて、巴に俯かれて、フランに敵意を向けられているが・・・とにかく美女がどんな意識でもいいから相手にされれば嬉しいみたいで、この醜い団員達は

 「おおおお!俺の筋肉を見ている!!」

 「このたくましい体に一目ぼれしたんだああ!」

 「いやいや、俺だ俺だ!」

 「何を言う!俺が一番見られているに決まってるだろ!」

 「「「「「ならお前を殺す!」」」」」

 どっかのFFF団を彷彿させるくらいに、暴走している。横島は、汚い怨霊を略して汚霊の集まりであるこいつらを見て原作の自分ってここまでひどくなかったよな?と思いながらも、読者様からの言葉が聞こえたのか頭を抱えた。←判断は読者様にお任せします。

 だが、どんなに暴走しても

 「行くぞ!我らに気のある美女達を、洗脳して卑猥な事をしようとするこの男から救うんだ!」

 抹殺対象が目の前にいたらあっという間に協力する・・・ここもFFF団そっくりだ。

 「おう!非道なクズ男を殺せええええ!」

 「女と一緒にいる奴を殺せえええええ!」

 「もっと俺達を見下してくれえええ!!はあはあはあはあ」

 溜息を出している内に、勝手に自分達とクリスマスを過ごしたいと勘違いしたしっと団は横島を殺すべく突撃した・・・一部、四人に突撃して変態になっているが。

 「はあ、仕方ないわ。横島君、やってしまいなさい」

 「わっかりました!」

 「私達もお手伝いします!」

 「いやいいって。あんな汚い連中に触らせるわけにはいかないし」

 「先生!戦いぶり、参考にさせていただきます!」

 「さっさと終わらせて。覚えたくないんだから」

 「あいよ!」

 四人の前に出て文珠を二つ出した・・・悪霊の集団だから『成』『仏』と思った読者の皆さま。こんな連中に成仏を出す横島だと思いますか?正解は、

 

 

 

 

 『地』『獄』

 

 

 

 

 でした!地獄へのどこまでも暗闇を連想させる穴が地面に出来て

 「「「「「ぐわあああああ!引きずられていくううううう!!」」」」」

 無数の手が悪霊であるしっと団が引きずり込まれていく。←鋼の錬金術師の大ボス・ホムンクルスが吸い込まれた穴の巨大版と思ってください。

 「早く帰れ!地上にいつまでもいるんじゃねえ!」

 「確かにこいつらが天国に行けるとは思えないわね」

 「今回ばかりは同感です」

 「なるほど!動きを止めるのですな!」

 「あれが参考になるの?」

 「「「「「ぬおおおおお!まだまだ~~!!」」」」」

 必死に抵抗するしっと団がなかなか入ろうとしないので、

 「メイヴさん・・・こいつを穴の中心に投げてください」

 横島がとりだしたのは、ブラジャーだった。

 「ちょっと、何でこんなの持っているのよ!」

 「ご安心ください!皆さんのではありません!」

 「持っていること自体、問題なんですが!」

 「私は使ってないです!」

 「(何も言わずに白い目で横島を見る)」

 どっかの早乙女乱馬と同じくらい、いつも持ち歩いている女の下着を出したことに疑惑の視線を向ける三人だが、←フランことシロがこれを使っているとは思えない作者である。

 「「「「「負けるかああああ!美女とデートするんだああああ!」」」」」

 「・・・分かったわよ」

 見苦しい暑苦しいうざい汚いの四拍子が揃うしっと団は、記憶する前にとっとと消えてほしいのでメイヴはその辺に落ちてた連中が破壊して倒壊したホテルの破片に結んで

 「そ~~~れええええ!皆、ブラジャーよ~~!」

 思いっきり穴の中心に落ちるように投げて、聞こえるように叫んだ。もちろん、どんな時でも美女の声を絶対に聞き逃さないしっと団は

 

 

 「「「「「あの美女のブラは、俺のものじゃあああああ!!」」」」」

 

 

 穴に落ちていくブラジャーを捕るために全員が飛び込んでいった・・・エロ魂、恐るべし。しっと団が全員ブラジャーに群がるように落ちていったので、地獄行きの穴もふさがり事件は無事解決した。

 

 騒々しかった仕事も終わり、美神除霊事務所に戻って

 「さあ、うるさい連中もいなくなったからクリスマスパーティーをするわよ!」

 「横島さん、頑張って作ったので食べてください!」

 「先生!頑張ったので頭を撫でてください!」

 「ほ~~んと、あんたは犬ね~~(でも、私も撫でてほしいかな)」

 「うううう、皆とクリスマスを過ごせるなんて!」

 クリスマスを楽しむ五人。メイヴはワインの入ったグラスを持ち、巴は料理を持ってきて、フランはがつがつ食べながら横島にすりより、北斎は呆れる様にフランを見るけど内心はちょっと羨ましかった。両手に花な状態の横島は料理を食べながら幸せそうに皆を見た。

 だが、横島の内心は 

 

 「(・・・夢じゃなく現実でしたかったけど、まあいいか!久しぶりに楽しめたし!)」

 

 これだった・・・一時でいいから美神達とまた仕事をして、ワイワイ騒いで、こうして笑い合いたい。姿が本人ではないが、でも十分にそれを楽しめ満足したその時だった。辺り一面が真っ白な光に包まれた・・・横島が夢から覚めるのだ。

 

 

 

 

 これはカルデアではないある場所、

 「「「「っは!」」」」

 「・・・なんだったのかしら?今の夢は?」

 「横島さんと変な集団がいましたよね」

 「シロ達も全然違う姿をしてました!」

 「ねえ、もしかしてみんな同じ夢を見たの?」

 「その反応からすると、そうみたいね・・・」

 その場所は、横島が毎日通うある事務所だった。そこにいる女四人は偶然寝ていて、偶然同じタイミングで目が覚めて、偶然見た夢が同じだった。

 「何だったんでしょうか・・・あの夢」

 「でも、夢でも先生に会えてシロは嬉しかったです!」

 「まあ、クリスマスの奇跡・・・というじゃないかしら?」

 その場所の時期は、ちょうどクリスマスだった。いつもいるスケベで突拍子のない事ばかりして、暴走しがちなバンダナをいつも頭に巻く男がいなくなって数か月。会いたいと思っているけど、全然会えない。それが数か月も続けばいない環境にも少しずつ慣れてくる。

 そんな中でこの夢を見たのだ・・・四人は自然と笑顔になる。笑顔になれるのは、横島は確実に生きていると確信できたからだ。

 「くたばっていることはないけど」

 「いつか、会えますよね」

 「絶対に会えます!夢で会えましたから!」

 「・・・そうね」

 事務所では四人でクリスマスパーティーをする直前だった。

 「さて、気を取り直して乾杯と行きましょう」

 「はい!では、楽しみましょう!」

 「先生に聞こえるくらいに!」

 「・・・うるさいのは嫌いだけど、今回は許すわ」

 四人しかいない・・・けど、グラスは五つあった。持ち上げられることのない一つのグラスに、四人は自分の持ったグラスを持って、

 

 

 「「「「乾杯!!」」」」

 

 

 乾杯をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして、カルデアで目を覚ました横島は、

 「な、な、なああああああ!!俺は何をしちまったんだあああああ!!」

 「「「「んん♡」」」」

 自分が裸、メイヴ・巴・フラン・北斎も裸・・・これは横島でなくても男ならだれでも大混乱な状況だ。どうやら、夢の中であの四人がこっちの四人になったのは・・・まあ、肉体の繋がりできて霊的なパイプが出来たからだろう。

 「のおおおおおお!!!この状況はあれか!あれなのか!あれしかないのか!つうか、あれ以外考えられ~~~~んん!!せ、せ、責任を取るべきなのかあああああ!」

 このインパクトが強すぎて、せっかく懐かしく楽しかった夢をあっという間に頭から抜ける羽目になった。クリスマス、この現実に苦しみます。な頭を抱えてにっちもさっちもどうにもならないくらいに困惑中の横島に

 「忠夫、メイヴさんがここまでしたから責任とりなさいね」

 「ふふ、そうですね。まずは二十四時間恋愛ゲームをしましょう!」

 「ふらん、責任・・・責任って何?」

 「ははは、それは忠ッちがしっかり教えてくれるぜ!」

 叫びで目を覚ました四人は、上目遣いで迫って誘惑してくる。そんな四人に

 

 

 「あがががが、いただきjぺjぺあjp!」

 

 

 既に言葉すら喋れなくなった横島君。この後、たまたま通り過ぎた際に部屋から聞こえた声に、何人かのカップルサーヴァントは触発されて同じことを始めたのは別の話。

 




 ついに水着シリーズもバーサーカー編だけを残すことになりました。次は、どのシリーズにしようかな?何かどんどんFGO限定になっているから、バーサーカー編が終わったらいったん別のヒロインを書かないと・・・せっかく要望ももらっているのだから。



 最後のバーサーカー編も構想は出来ているので、すぐに書こうと思います!では、お楽しみに!


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水着サーヴァントと付き合ったら?(FGO バーサーカー編)

 どうも!しばらくやってなかった気に入った昔の漫画特集行きます!

   幕張 

 かなりの変態漫画!表紙は野球なのに、全然その要素がない!内容が今だと確実にアウトが多すぎるやばさから9巻で完結した。ある意味伝説の漫画です!


 今回でついに水着サーヴァントシリーズ最後です!これが終わったら、ついにやれてなかった第三回バストランキングをやろうと思います!今回水着キャラじゃないキャラが一人ヒロインに入ってます。
 後、今回少し短いのでご了承ください!


 横島は一人のサーヴァントと共に行動をしていた。

 「頑張らないといけませんね」

 「そうだな、私達の手にかかっているからな」

 そのサーヴァントと共に、大事な仕事をしている途中だ。

 「いつ他の皆の毒が全身に回るか分からないからな」

 「何とか間に合えばいいのだが」

 その仕事というのが、山に登って山頂にあるものをとってくることだった。毒、という言葉からするにどうやら二人以外のサーヴァントは危険な状態みたいだ。

 「それにしても、まるで夫婦みたいですね。俺達って」

 「それは、私も思っていたぞ・・・我が夫よ」

 そのサーヴァント・モリガンとそんなことを考えながら山を登っていた・・・その二人の手はしっかり握られていた。

 

 

 

 

 なぜ、横島がモリガンと行動をしているのか?それは、バーサーカークラスの皆と一緒にレイシフトで飛んでやってきた山に、キノコ狩りに来たのがきっかけだ。

 まあ、バーサーカークラスと言えば大人しくできる連中が少ないサーヴァントが多いので

 「伯母上~~こっちのキノコはどうですか~!」

 「殿~~!こっちもとれやしたぜ~~!

 「茶々、長可!よくやった!昼餉の材料が増えて満足じゃ!」

 水着信長にキノコを持ってくる茶々と森長可・・・山の至るところが穴だらけなのは気のせい。

 「「「このキノコはどうなのです!」」」

 「一つずつ確認しましょう。清姫さんが持ってきたキノコは・・・、頼光さんが持ってきたのは・・・サロメさんのは・・・です」

 「なるほど!分かりました!(これじゃなかったのですか!)」

 「勉強になりましたわ(また探さないといけないのですね)」

 「うふふ、探し甲斐がありますわ♪(なかなか見つからないのね)」

 バニヤンに持ってきたキノコの効能を聞く清姫・頼光・サロメの三人。だが、内心では悔しがっていた彼女らが欲しいのは・・・

 

 「「「(((絶対に見つけてみせますわ!マスターを私だけのものにできる、とっても強力な媚薬キノコを!)))」」」

 

 これだった。この山には確かに一般的に食べられるキノコや食べてはいけない毒キノコやいわくありげなキノコなど多種多様にあるが、残念ながら媚薬キノコはこの山には生えてない・・・というより、同じようなことを考えた別の連中に根こそぎ奪われたのだろう。その事に最後まで気づかなかった三人であった・・・そのおかげで助かったマスターである。

 とまあ、こんな感じで騒いで山をボコボコにしながらキノコを集めて←もちろん山の持ち主から全部終わった後に片づけを命じられた。

 

 「出来ました!」

 「さあ、食べるにゃん!」

 

 集まったキノコを全部使って、タマモキャットと水着ブリュンヒルデが作ったキノコ鍋を何個も作って鍋パーティーを始めた。最初はやはり料理上手な二人が作ったとはいえ毒キノコが混ざっているのでは?と、不安になるサーヴァントも何人かいたが、

 「「「がつがつがつがつがつがつ!」」」

 そんなのお構いなしで理性あるの?と疑問形なサーヴァントである呂布やスパルタクスたちがモンキー・D・ルフィレベルで食べまくる連中を見て、もういいや。と思って皆も食べた。仮に毒に当たってもうダメ。という状態になってもカルデアに戻されるだけだ。と割り切った。

 そして、満腹になって味も満点だったので満足な皆だったが、

 

 「「「「「が、ああああ、ぐああああああ!!」」」」」

 

 横島・モリガンだけを残して、皆がいきなり倒れてしまった・・・この鍋を作ったタマモキャット達もだ。そこにこの山で何年もキノコ狩りしてきた人が現れて見てもらうと、皆は毒キノコを食ってしまったことが判明。リアルでも生えているキノコは食用か毒かは判別がつきにくいものがあるので、作っていた二人も判断ミスをしてしまい見逃してしまったのだろう。←リアルでもマジである出来事なので、自分の判断で食べないように!プロでもこういうミスをすることは本当にあります。

 横島はこっそりヘラクレスや呂布を苦しめる毒キノコがあったのか!と内心驚きながら、解毒するには山頂にある大きな櫓の中にキノコの御神体があり、それを少し削って食べさせればどんな毒でも治せるということだ。

 「ならば、行きましょう。横島」

 「おうよ!(これで助ければ、好感度アップだあああ!)」

 「ふふふ、頼りにしてますよ。我が夫」

 「ああ、もちろんだ。大切な奥さん♪」

 その人に皆の看病を任せて、横島とモリガンは頂上に向かって出発した・・・これが冒頭だ。

 

 

 

 

 

 だが・・・十分後くらいに、

 「あれ?ああああ!持っていた事を忘れていた!」

 なんとその人(キノコ名人と書く)は、そのキノコの御神体から削ったかけらを持っていたことを思い出したので、慌てて皆に食べさせて無事復活した。後は出発してしまった二人を追いかけて、この事を伝えれば解決。と思いきや

 「・・・すまないが、このキノコも出したのかね?」

 キノコ名人が訊ねてきた。皆が持ってきたキノコの量が多かったため、全部鍋に入りきらなくてどかした分から目を付けたのだ。

 「ああ・・・そう言えば、横島とモリガンが食べていたにゃ!」

 「何!何という事だ!」

 「あの、それが何か?聞いたところ、二人とも異常はないように言ってましたが」

 「これも毒キノコなのだ!その名は・・・」

 手にしたキノコを掲げてキノコ名人は言った。

 

 「惚れキノコだ!」

 

 名人の説明によると、男と女が二人でこのキノコを食べると確実に好きあってしまう毒キノコであり、食べた日の夕方までにキノコの御神体のかけらを生のままで食べさせないと、一生好き合ってしまうというものだった。冒頭で手を握ると言うスキンシップを恋愛に憶病で出来ない横島がモリガンの手を握って一緒に山を登っていたのは、こういう理由があったからだ。欲望満載で手を握ることはやれるが、もちろんそれは相手の女性が拒絶すること前提でやっているので

 「あの二人は夫や奥さんと中がよさそうに話していた・・・私はてっきりあの二人は夫婦だと思っていたから流していたが」

 赤の他人が夫婦と見間違えるような手を握る行為は、横島にはできないのだ。

 「それはあり得ない!モリガンが横島に夫と言うこと自体あり得ないわ!」

 「横島がそもそも女性にそんな言葉を言うこともあり得ない!」

 「これは・・・急がないといけない!」

 キノコ名人は二人が惚れキノコを食べてない元々の夫婦だと思っていたため、見逃してしまった・・・実際に食べたところを見てないのだから無理もないが。

 だが、この事実に声を荒げたのが水着ジャンヌダルク・オルタに水着宮本武蔵に水着清少納言だ。この三人もまた、二人がそういう行動をしたことにありえないくらいに焦っている・・・そして、

 

 

 「「「横島の妻になるのは私だあああああ!」」」

 

 

 大急ぎで二人の後を追いかけていった。

 「あの三人も惚れキノコを食べたんじゃねえの?あの三人も妻になるなって絶対に言わねえし」

 「それが本当なら間違いないだろう。でも、惚れキノコの毒を解毒するには御神体を生のままで食べないといかん。私が持ってきたのは、日持ちさせるために乾燥させたものだからそっちの毒までは効かなかったのだろう」

 「どっちにしろ、あいつらも山頂にいく必要があったという事だな」

 金時の質問にキノコ名人は頷いて肯定した。そして、五人共山頂まで行く必要があったと土方は言った。そんな三人の後ろでは・・・

 「ありえません。私が毒にかかるなんて・・・この際、また皆に毒を盛らせてから治せば」

 「まあまあ、こういう事もありますって・・・そんなことはやめてくださいね」

 皆が毒に苦しんでいたのに、自分も毒にかかって看病できなかったナイチンゲールが自分を責めていたのを、ブリュンヒルデが慰めていた。←だが、これが正解と思えるのは作者だけじゃないはず!

 「「「女同士で惚れるキノコはないんですかああ!」」」

 「ああ、この山のキノコを全部知っている私でも見たことがない」

 「「「そんなあああああ!」」」

 マスターを自分だけに惚れさして悔しがるライバルにドヤ顔する計画をしていた三人は、惚れキノコが男と女にしか効かないことにがっかりしていた。←今回のマスターは女という設定です。

 

 

 

 その頃、横島とモリガンは

 「・・・という訳なんです」

 「急いで、御神体を手に入れないといけないのだ」

 「それは急がないといけないな。この道が山頂に続いているから、登っていきなさい」

 「一本道だから迷う事はないわ・・・その人達を助けられるといいわね」

 山の中腹辺りに家を構えている老夫婦がいたので、事情を説明すると快く山頂までの道のりを教えてくれた。

 「ありがとうございます。よかったな、俺の愛するモーリン♥」

 「ああ、さあ急ごう・・・私だけの忠ちゃん♡」

 ・・・夫や奥さんから、愛称みたいな呼び名になっている上に呼び合った時二人の顔が赤らめた。どうやら、惚れキノコの毒はどんどん効いているようだ。

 「ははは、仲のいい夫婦だな」

 「ええ、思い出しますわ。若い頃の私達みたい」

 そんな歩いていく二人を完全に夫婦と見て、笑顔になる老夫婦・・・そんな二人の足元には

 「さあ、昼食にしようか。愛するハニー♥」

 「ええ、楽しみにしてね。私だけのダーリン♥」

 惚れキノコがあった・・・二人がその若い時に食べて、この歳になってもこの状態である。恐るべし、惚れキノコ!

 

 

 

 水着の三人は只管に走っていた・・・海だったら移動力がある武蔵の水上バイクを使えたけど山なので使えない。更に、清少納言のスケボーも山の坂道を上ることはできない・・・というか、キノコを採るために山を結構ボコボコにしているので道がひどくなっている為、スケボーを走らせる道もない。←宝具だから自動で登らないの?というツッコミはご勘弁ください。

 だけど、移動速度は歩く二人より走る三人の方が速いので

 「あ!見えた!って、なああああ!手を繋いでいる!何でなのよ・・・私じゃ、ダメなの?」

 「・・・すごく、腹立たしいわ。私との縁は永遠のはずよね」

 「あたしちゃん・・・何かむかむかすると同時に、不思議と興奮してきたわ!なんていうの?これが寝取られ感というの?」

 二人の手を繋いで登る姿がみえた。走っている間にジャンヌダルクオルタはツンが弱めにデレが強めになって、武蔵は何やら目がハイライトオフして病みかけ状態になって、清少納言は何やら寝取られ感に興奮する新しい快感に目覚めていた・・・惚れキノコは個人差もあるみたいだ。

 何はともあれ・・・見つけることが出来たから

 

 「「「待ちなさああああい!」」」

 

 声をかけるのは当然だ。その声に反応して、二人が後ろを向く。

 「あれ?あの三人がいるぞ。ということは、治ったのか?」

 「でも、他のメンバーはどうしたんだ?」

 「あの~~!皆はもう治ったんですか~?」

 三人を見て、他の皆も治ったのか確認をする横島・・・そう、ここでちゃんと治ったことを伝えられれば良かったのだが、

 

 

 「「「二人の邪魔は、私達が許さん!」」」

 

 

 そこに邪魔ものが入ってしまったのだ・・・キノコ狩りに参加しなかったモリガンの従者、妖精騎士のガウェイン・ランスロット・トリスタンの三人だ。カルデアで状況確認の映像を見ている内にモリガンが今まで見たことない顔と性格になっていくのを見て、従者の三人は二人をこのままくっつけてしまおう!という意見が一致したため、二人がくっつくことを許さないジャンヌダルクオルタに武蔵に清少納言を止めるべく、強引にこっちにやってきたようだ。

 「どきなさい!あいつらはこのままじゃだめなのよ!」

 「そうだよ!私と一緒に行くのが正しいのよ!」

 「ただでさえライバルが多いのに目の前で私をほっといてモリガンに夢中なこの状況、まるで失恋じみた感じに興奮する・・・面白そうだけど知れば知るほど、あたしっちキャラ崩壊しそう!」

 火花を散らせる六人。約一名はちょっともう崩壊していそうが・・・話が中断されたことにより

 「どうやら、あの三人だけみたいだな」

 「そうだな・・・それより、あの三人は何をしているんだ?」

 復活できたのはこの三人だけを勘違いしてしまった横島とモリガン。

 「さあ!早く行ってください!」

 「幸せを手に入れなさい!」

 「それが私達の幸せだから!」

 ・・・妖精三人衆の方は、二人を結婚させるために全力を出して水着三人衆を阻止する。

 「ちょ!話をききなさいよ!「問答無用だ!」」

 「そうよ!今あの二人「二人の邪魔するをする者は許さん!」」

 「今の状況もいいけど、やっぱりこのままじゃだめ!「何かあやふやね、こいつは」」

 話を聞く耳持たない三人が、慌てる三人に襲い掛かった。結局、水着の三人だけが復活して他はまだ毒に苦しんでいる。という解釈になった二人は、

 「さあ、頑張らないとな」

 「そうだな・・・うふふ」

 六人をそのままにして、二人は再び山を登りだした・・・横島の腕にモリガンが抱き着いて、しかも頭も肩に乗せながら。背後から何やら爆発音や破壊音が聞こえるが、もうべったりな二人の耳には入ってこなかった。

 

 

 

 ついに山頂のある御神体がある櫓に到着した二人。早速削って手のひらサイズの袋に皆が食べれる分の御神体のかけらを手に入れた。

 しかも、横島は嬉しそうにモリガンの顔を見ると、

 「なあ、皆を救ったら・・・一緒になろう。結婚を、しよう」

 プロポーズをした。

 「そ、それは・・・私も考えてた!嬉しい、嬉しいぞ!」

 その横島に抱き着くモリガン・・・外の太陽は日がかたむき始めていた。もうかなりやばい段階まで惚れキノコの毒は進行しているようで、モリガンの笑顔にもう蕩けすら見えているのが分かる。横島の方も普段なら彼女の胸の感触に困惑するが、それすらスルーしてモリガンの背中に手を回してプロポーズしたことを嬉しそうにしていた。

 「よし、それなら早く戻ろう。そして、皆を治した後に報告だ!」

 「うむ!皆も喜んで祝宴を上げてくれるはずだ!」

 すでに、二人の頭の中ではレッドカーペットの上でタキシード姿の横島とウェディング姿のモリガンが誓いのキスをして、サーヴァント全員が手を叩いて祝っている妄想が出来ていた。その妄想内でアルテミスが人間版オリオンの首に抱き着いてキスをねだるが、その首が折れそうになっているのはご愛嬌。

 笑顔の二人が早速山を下りようとしたところに、

 「ぜ~~ぜ~~、は、早くそのままそれを食べなさい!」

 ジャンヌダルクオルタがボロボロになってやってきた・・・あの戦いでブラが取れてしまったが、辛うじて長い髪がおっぱいを隠している状態だ。

 「そ、そうだ・・・そして、後は再度私とあのキノコを」

 隣の武蔵もまた、霊基が4の姿の為同じ状態だ・・・因みに

 「あはは!もう何かどうなってもいい気がしてきたし!横島、モリガンと結婚するならその後で私と不倫しよう!そして、不安な未来を頑張っていこう!」

 清少納言もブラ無し状態である・・・しかも、彼女に至っては完全にキャラ崩壊していて、陽気な元気キャラが、陽気な不倫キャラになっている。←作者も書いていて意味不明である。

 「一体どういうこと?」

 「そうだ、早くみんなのところに」

 「皆、元に戻ったわ!」

 「だから、後はあなた達なの!」

 「さあ、さあ、さあ!」

 理由を聞いても、胸をさらけだしている三人は端的にしか言わないため二人はキョトンとする。横島もそんな三人の胸の先端すら見える状態に本来ならガン見するが、惚れキノコの毒でモリガン以外の裸には興味がない状態になっていた。←読者の皆さんが、ええええええ!!あの横島がああああ!と叫んだのを作者の耳に入った。

 そこに、

 

 

 「「「おおおおおお!邪魔はさせないイイイイ!!」」」

 

 

 逃げられた三人を攻撃するために、宝具をぶっ放す妖精騎士三人。櫓の中に横島とモリガンがいる事も忘れて・・・その結果、

 

 

 「「「「「うわああああああ!!」」」」」

 

 

 五人共、ぶっ飛ばされてしまった・・・モリガンの手にあった御神体のかけら入り袋も共に。三人共完全にジャンヌダルクオルタ達の妨害しか頭になかったためので櫓の中に二人がいる可能性を・・・むしろ櫓自体見えてなかったのかもしれない。

 そして、肝心の袋が櫓の背後の高低さがある崖の下の川に落ちそうになってしまい

 「「あ!」」

 横島とモリガンが、慌ててそれを取りに飛び込む。何とかモリガンがその袋を取って

 「く!」

 横島が彼女の手首を掴んで生えている幹に掴んだが、その幹も二人分の重みで折れそうになる。

 「離せ!忠夫!あなたまで危険な目に」

 「ふざけるな!愛する女をそのままにしろっていうのか!そんなことは絶対にしない!」

 必死に離すようモリガンが言うが却下する横島。崖の上の六人は慌てるがどうしようもなく・・・ついに幹が折れて二人が川に落ちる時だった。

 

 

 「おわ!」

 

 

 何とそこにイカダで川下りをしている山の中腹で会った男性がいたので、横島は慌ててモリガンをお姫様抱っこしてそのイカダに乗ることが出来た。

 「爺さん!助かりました!」

 「ありがとう、ありがとう!」

 「ははは、イイってことだよ。愛しあう二人を応援したいからのう」

 「ダ~~リン。美味しい晩御飯作って待っているからね~~~♥」

 「おお、ハニー。ああ、今帰るからな~~」

 「「・・・俺(私)達もこんな夫婦になろう」」

 そのまま川を流れていくと崖上に妻の女性がいたので笑顔で返す男性を見て、こんな夫婦になろうと近い抱き合いながら手を握った。

 

 

 

 

 そして、そのまま川を麓まで下って無事皆と鍋を食べた場所まで戻ってきたが、

 「お帰りなさい。待っていたにゃ!」

 タマモキャットの迎えと皆が出迎えたことで唖然として、事情を聴いて一先ず無事なことにホッとした。ホッとしたと同時に、自分達はカルデアに戻ったら結婚することを報告したが・・・

 「それはやめた方がいいですよ」

 「「は?」」

 それを止めたのが水着ブリュンヒルデだ。そして、彼女は二人が愛し合っているのが惚れキノコの毒でこうなってしまったからだと言う。

 「何を言っているんだ?俺達がそんな毒で愛し合っていると言うのか?」

 「私と横島は本気で愛し合っているんだぞ」

 しかし、二人は否定して自分達の愛は永遠だと言った。

 「それなら、そいつを食べてもなお、それが言えたら本当に永遠の愛を誓うってことでどうだ?」

 そんな二人に金時が御神体のかけらを食べるよう言った。彼にうまく誘導された二人はそれを口に含んだ・・・ちょうど夕日が沈もうとした時だった。

 

 

 

 それから数分後、日も完全に無くなって夜の暗くなる山の下りを

 「「「横島ああああああ!!」」」

 必死に走る水着三人衆と、

 「「「モリガン様ああああ!!」」」

 同じく必死に走る妖精騎士三人衆。六人は急いで皆のいるところに戻った・・・そこには

 

 

 「・・・・・・」

 「・・・・・・夫よ、もう少し待ってくれ(ぼそぼそ)」

 

 

 ボロボロの燃えカスみたいな姿になった横島と、少し顔を赤らめながらも横島を小声で夫と言うモリガンの姿があった。どうやら、永遠の愛は誓えなかったようだが・・・横島とラブラブな状態だったの時の記憶はあるみたいなので、近いうちに本当に誓いを果たす日が着そうだ。

 周りの皆から説明を受け、水着三人衆はホッとして妖精騎士三人衆は残念そうな顔をした。これで一応万事解決!と思いきや、

 

 

 「「「横島・・・私とは永遠の愛を誓うわよね♥」」」

 

 

 この三人の惚れキノコの毒は、完全に浸透していたことを忘れていた皆であった。横島のキノコの毒は解毒したが、どうやら効き目は片方だけやればいい。というわけじゃなかったようだ・・・この三人が今度はモリガンを含めた四人と横島の花嫁の座を競うのは、別の話。

 




 実は今回のこれは、らん〇1/2のアニメのオリジナル話をリスペクトしたものです。原作にはない話で作者の記憶にもかなり残っていたので、今回採用してみました・・・主人公とヒロインは素直になれないためいつもいがみ合っているのに、この話の時はすごいいちゃついていましたからそのインパクトが強かった。



 何故モリガンをヒロインに入れたか?どうしても、彼女の夫呼びを横島に呼んでほしかったからです!後は・・・今年の夏にやるであろう水着イベントに彼女が出てほしい!という願望も込めて入れました!

 次ですが・・・水着サーヴァントシリーズが終わったらやると予告した第三回バストランキングか、殺人鬼達とつきあったら?の原作で女キラーが少し増えたみたいなので第二弾にしようか悩み中です。昔の映画リングとコラボってあの貞子がヒロイン・・・それが面白そうと思ったので!



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お気に入り1000件突破!第三回バストランキング!!!←遅すぎじゃ!

 お待たせしました!やっと、書き上げたので1000件突破記念バストランキングです!←この時、既に1046件だけど気にしない作者
 とまあ、前置きは置いて・・・不正アクセスした野郎おおお!のせいで、一か月待ったダイの大冒険がやっと最新話放送だ!ここまで焦らされたので、ワクワクがいつもより高まった状態で見た・・・からこそ


       神よおおおおおお!!!


 この叫びをしたハドラーを見て・・・ガチ泣き!漫画では涙を余り出さず言葉も余り出さずに心の中で悔やみながら神に祈ったけど、アニメではそれを全部出した!ボロボロに泣きながら神への願いも口から出した!泣かずにはいられなかった!完全にハドラーとポップの為の話だった。


 

 

 あつ森でちゃちゃまる、ゲットじゃああああああ!!

 

 

 失礼しました。ただ、どうしても知らせたかった!

 「は~~、開始早々これかよ・・・まあ、リアルで笑っちまったみたいだから許すけどよ」

 因みに嬉しくてじゃなくて、信じられなくて声に出たのが笑い声だったんだよな。

 「は?どういうことだよ?」

 住民ガチャがとんでもなく運がいいんだよ・・・一月くらい前にクリスチーヌを当てて、その次にゆきみを当てて、今回ついにぴえん・・・もとい!ちゃちゃまるだぞ?←キャンプサイトでもパッチを当てた。

 「いろんな動画投稿者みたいに何十連もしてやっと当てたんだろ?」

 いや、三人共十連もしていない。クリスチーヌは七連目で当てて、ゆきみは五連目で当てて、ちゃちゃまるに至っては二連目だぞ!運がよすぎて、ガチでどうなっているのか自分が怖いくらいなんだよ!←マジです。クリスチーヌの前に二十連分のマイル旅行券を出したが、今だにそれが残っている状態です。

 その反面、戦国恋姫オンラインのガチャは星五が当たらなくなった!あつ森に運を使われている気がしてならない!あつ森をやってない読者様は、今の四人がどれだけ人気があるかはご自身で調べてください。人気住民を調べたサイトは何個もあるので明確な順位をここで出すことが出来ません。ただし、ちゃちゃまるだけは400人以上いる住民の中で、どのサイトでもトップ5に入るくらいの人気がある事だけは確かです。

 あつ森での奇跡を長々と語ってすまなかった横島。そのお詫びだが

 「バストランキングだろ!1000件突破記念・・・は遅すぎるが待ち望んだぞ!」

 ああ、久しぶりでちょっと戸惑いもあったが・・・三回目、開催するぞ!横島君は脳内への永久保存と股間の準備も万端なので、早速ランキングに出る女性達を紹介しましょう!

 

 

 トリッシュ・荒覇吐呑子・レベッカ・ヴィオラ・ムース(女体化)・ポリーン・ベロニカ(大人)・リーズレッド・セレン(ムウレア)・四葉真夜・四葉深夜・人造人間21号・胡蝶しのぶ・胡蝶カナエ・ピッグ・ナース・スピリット(りんちゃん)・ドレイグ・ツインズ・江戸前瑠奈・藤原千花・桐須真冬・スカサハ・ニトクリス・牛若丸・オキタ(ジェット)・アン・メアリー・刑部姫・ジャンヌ・清姫・玉藻・源頼光・アルターエゴ(ラムダ)・カーミラ・アルトリアメイドオルタ・カイニス・紫式部・キアラ・BB・カーマ・バニーアルトリア・ネロ・マリー・シャルロット・フラン・メイヴ・葛飾北斎・巴御前・モリガン・ジャンヌオルタ・宮本武蔵・清少納言・井河アサギ・秋山凜子・高坂静流・水城不知火

 

 

 このメンバーとなります!

 「あれ?ヤンデレヒロインの皆はどうしたんだ?」

 これ以上は多すぎるので、彼女達は無しにしました!←とんでもない血の雨を見ることになりそう・・・というのも外した理由です。

 「頼光さんとアサギさんは前に出なかったか?」

 これは仕方ないだろ!それと、今回も乳の大きさを調べられないヒロインも出てくるから、そこは作者の目で決めた数値となるので読者の皆様はご理解をお願いします。

 「乳の中心で死ねるなら本望!」

 横島君の気合がばっちり!なところで早速一人目を

 

 「「待てやこらああああ!!」」

 

 な!冴羽にハーメル!何故ここに!

 「横島が57人の女のおっぱいを間近で見れるだと!」

 「これは許すわけにはいかない!俺達だって見たいぞ!」

 「「俺らも参加させろ!」」

 っち!邪魔が入ったが、貴様らが乱入するのは想定内!先生、お願いします!

 「報酬はちゃんともらうぞ」

 「「誰だ、雲丹頭のお前は!」」

 「・・・二人とも、俺の目を見ろよ」

 いかん!サングラスを外す!目を閉じないと!←作者、目を閉じる。

 

 「ハーメル様。私、あなたに抱かれたい♥抱かれたいわ♥ああ、もう我慢、できない♥」

 「冴羽様。もう、我慢、でき、ない・・・お願い♥私達を、熱を沈めてくだ、さい♥」

 「「((ごくり))おおおおお!やったるぜええええ!」」←目の前に現れた極上の爆乳美女が下着を外して誘惑してくるので襲い掛かった二人。

 

 お、終わりましたか?

 「ああ、やっといたぜ」←サングラスをつける男。

 そ、そうですか・・・うわ、これは。

 

 

 「二人とも、悪夢(ゆめ)は見れたかよ」←これで分かりましたよね。この人が誰なのか?

 

 

 あの二人からすれば、極上の美女を抱いているつもりだったけど、

 「う、うう、ひっく・・・ハー、ちゃん」

 「なあああ、ララララララ、ライエルうううう!何故ええええ!」

 「あ、あは・・・あはは、もう、戻れ、なくなっちゃ、た」

 「おおおお、何故、何故だああああ!一体君は誰なんだあああ!」

 ハーメルは女装が滅茶似合う幼馴染のライエルに、冴羽はこっちも女装が滅茶似合うハヤテに直接的な表現はできないが、合体・・・と言えば読者様は理解しただろう。

 「これでいいんだな?」

 はい!あとは・・・

 「は~~~め~~~る~~!!!」

 「遼おおおおお!あんたって人はああああ!」

 保護者の方に連れて行ってもらえば解決!←怒り心頭のサイザーがハーメルのケツに鎌を刺しまくっている。冴羽の方は、ハヤテを保護した香に100tハンマーで叩かれまくっている。女にしか見えないハヤテを、案の定香は女と見たようだ。徹底的に粛清を終えた後、二人は連れて行かれた。

 「それより、報酬よこせよ」

 はい!いや~~、助かりました美堂蛮さん!報酬は、この作品のこれからの出演です!←美堂蛮は結構昔の漫画「ゲットバッカーズ(タイトルは英語)」に出た主人公です。彼は邪眼を持っており、その目を見た相手は一分間幻を見せられます。制限もあり一日に一人一回まで、使えるのは一日三回までです。

 「・・・」←サングラスを外す。

 ちょ!ま・・・のぎゃあああああ!阿部鬼がああ百人んん!!

 「悪夢は見れたかよ」

 (一分経過)ちょ!何で三回目の幻を見せるのですか!尻の穴をねらわれる恐怖で心臓まひに陥って小説を書けなくなるところでしたよ!←自分で書いて、ガチでぞっとした。

 「俺がその程度の報酬で満足するわけないだろ!金はないのか金は!」

 ありません!あんたにリアルのは渡せないでしょう!

 「だったら、女でもいいから出せ!」

 それなら居ます!あなたに抱かれたいという、嘘・出鱈目・幻等一切ない美女です!・・・では、登場してください!蛮さんに抱かれたい美女・エリスさん!

 「な!エリスだと!」

 「蛮・・・蛮♥」

 原作見てかなり心痛んだので、ここでたっぷり愛を分かち合ってください!どうです、蛮さん。これなら文句でしょう。彼女はエロ方面になっても構わない気持ちなのですから!

 「ちょ、待て!作者!」

 「蛮♥私達、ついに恋人になれるのね。嬉しい・・・嬉しい♪」

 「エリス!頼むからこいつと話を!」

 「愛してるわ、蛮。大好きよ・・・永遠に一緒よ♥」←どこかへ連れて行った。

 この二人や原作の内容を知りたいと言う読者様がいたら、〇ック〇フにありますよ!

 「くっそおおお!羨ましいぞおおお!あの雲丹頭やろおおおお!(がんがんがんがん!)」

 横島君が呪い始めたら、邪眼使いの悲鳴が聞こえたのは気のせいですね♪というわけで、邪魔者はこれで本当にいなくなったので始めます!

 

 

 

 第五十七位はこの人の胸の数値は68(予想)でした!←調べられなかったので、作者が決めた数値の時は第一回・第二回同様(予想)をつけますので、ご理解ください。

 「ふふ、最下位だけど横島と最初に再会できたと思えば、少し得かな」

 おお!悔しさもあるけど横島君に最初に密着できると言う気持ちで切り替えた!素晴らしい!メアリーさんのかすかに感じる乳の感触に横島が苦悩している!いや~~、そんな姿を見るのもいいですね~。

 では、続いて第五十六位!この方もFGOからです!横島君、どうぞ!

 「あらあら、ちょっと悔しいわね」

 「マリーアントワネットさんだ!」

 「ちょっと、女性の胸に触ろうとしないで」

 「でも、俺はマリーの胸を大きくしたい!」

 「(それを言われて、ちょっとドキッとしたけど言わない方がいいわね)」

 これ以上は危ない展開になりそうなので、次行きます!・・・あ!因みに彼女のバストは70(予想)です!

 

 

 次の数値は二人いるので同率第五十四位で、最初はこの大会唯一の女体化ヒロイン!らん〇1/2のムース(女体化)です!予想バストは73でした!

 「らんまより小さいぞおい!」

 作者には、何故かこいつの女体化はスレンダーにしか思えませんでした・・・原作にすら出て無いネタだし。因みに、原作の女らんまの方は87くらいだと思っています。同順位のもう一人は、この女性だ!

 「何だ?私の胸に何かあるのか?後でハンバーガーを食べに行くから付き合うんだ」

 「この会話の脈絡のなさとハンバーガーを食べに行くと言う事は、アルトリアメイドオルタさんか!」

 「横島なら好きなだけ揉んでもいいがな」

 もう一人はアルトリアメイドオルタさんです!これは元となるアルトリアさんがこの数値なので、彼女も同じと判断しました。つうか、危険な発言したせいで

 「のおおおお!流されるな流されるなああああ!」

 ほら、壁に頭を打ち付けているじゃないですか!

 

 

 では、次も二人いるので同率第五十ニ位!

 「アイドルの私がこの順位なんて!」

 「お、ラムダさんか!何なら俺が大きく」

 「断るに決まってるでしょう!(一瞬されてもいい思ったのは気の迷い!)」

 ラムダこと、メルトリリスさんでした!・・・うんうん、恥ずかしがって文句を言いながらも内心ではちょっとされたい気持ちを持つこの反応が見たかった!

 そして、因みに数値は75です!

 「なんかどきどきする」

 「お!フランちゃんか?おめでとう!」

 「タダオ、フランをぎゅっとして。その方がもっとどきどきする」

 もう一人はフランケンシュタインことフランちゃんだ・・・この呼び名だと、どうしても東方のフランを思い浮かんだのは読者様も同じですよね!因みにメルトリリスさんは公式で決まっている数値ですが、フランちゃんの方は作者の予想です!

 

 

 次は数値76の第五十位・・・五十ニ位からこの順位という事は、ここも二人います!今回の二人はどっちも予想数値ですので、先に書いておきます!まずは、

 「アイドルの私様がこの順位なんて!」

 メルトリリスと同じ反応をした江戸前瑠奈です!彼女はアイドルとしての顔を強く持つけど、内心は本気で恋したい気持ちを持っていますからね。もう一人はヤクザの娘の肩書を持つ彼女と少し立場が似ている女性が同じ数値をゲットしました!

 「別に大きさなんてどうでも」

 『タダオ、どうです?』

 「・・・な!スパイスガール!あんたいつの間に!」

 『私の方が大きいですよ・・・タダオ』

 「ななな!まさかあなた!」

 ギャングの娘の肩書を持つトリッシュさんでした!アニメではもう少しあるかな?と思ったけど、この数値が妥当と思いました。因みにスタンドのスパイスガールのバスト予想数値も考えた結果、80だと思います。原作とアニメの両方を見たら、やっぱりトリッシュさんよりスパイスガールの方が大きいと判断しました。

 

 

 さあ、四十九位になりました!数値は予想・77!

 「忠夫、あんた子供でも変わらないスケベね!」

 「あ!ベロニカちゃん!」

 「ちょっと!ちゃん付けなのよ!」

 「原作では、幼女の姿がほとんどだったからそっちのイメージが強いからだけど?」

 「くううう!反論できない!」

 元の体に戻った時のベロニカのバストの数値でした!ただ・・・妹のセーニャさんは、もう少し大きいかな?と思います。さっきのスパイスガールさんと同じ8(ずどごおおおおん!)ぐぎゃあああ!!

 「・・・何かイッタかしら?」←作者に手を向けている。目に光が無い。

 何でもないです!次に行きます!

 

 

 四十八位の予想数値は78!さあ、誰か!

 「あ、おお、ととさま。落ち着け」

 「ああ、北斎さんの胸、イイ大きさだね」

 「(どきん!)む、胸、高鳴っちまったぜ!ふふふ、揉むなら揉んでみな!(や、やばい、とんでもないことを言っちまったぜ!!)」

 葛飾北斎さんですが・・・な、何と!豪快に触らせる宣言をした!・・・ということは

 「ぶしゃああああああ!!」

 こうなりますよね。すいませんが、ここで一端落ち着きましょう。

 

 

 ここからはバスト80台です!次は四十七位!さっきも書いた通り予想数値は80!

 「あ。さらしが・・・とれちゃう」

 「ちょ!ま!ち、ち、乳が見え・・・ぶしゃああああああ!!」

 まさかの鼻血第二弾とは・・・というわけで、原作でもさらしが外れてその乳全部が見えてもおかしくない姿をしているDBDのスピリットことりんちゃんがここでランク(ざしゅ!どさ)。←突然、作者が斬られて血まみれになって倒れる。そこには、怒り心頭の鬼が血だらけの刀を持って・・・次行きましょう。

 

 

 っは!いったい何があったんだ!

 「うう、すっごくいいものを見た気がするんだが」

 ああ・・・でも、気のせいだろう。さ、次行くぞ!←横島だけじゃなく作者もさっきの記憶がない。

 「次は二人いて四十五位の数値が82(予想)か」

 DBDのツインズとFGOのカイニスさんだ!さあ、横島君。しっかりと感想を頼むぞ!

 「あなた!待っていたわ!」

 「何が得なんだ?」

 ・・・何か堂々とし過ぎているな。因みにツインズは、この付き合ったらシリーズでは横島を自分の夫と認識しているので、さっきのりんちゃんの事も含めて詳しくは殺人鬼と付き合ったら?を読んでください!キラーなのに、横島に好意的な理由が分かりますぞ!

 

 

 ここからが本格的に乳がでかいと言えるラインです!さあ、まずは公式・予想数値は83!しかも!全員FGOキャラです!

 「じゃあ、行くぜええええ!」

 おお!煩悩まみれな顔で手をワキワキしている!うんうん、それでこそ、いつ逮捕されてもおかしくないいつもの横島君だ!公式数値のネロと、予想の清姫・清少納言・メイヴ・牛若丸の五人だ!

 「余が、清姫と同じだと!」

 「確かにあなたの方があるように見えますが、和服は小さく見せるのですよ」

 「実際、清姫ちゃんの水着霊基4段階目って、もっとあるように見えるからね」

 「ネロちゃんの水着霊基四段階目も、もっとあるように見えるし」

 「私はもっと小さいと思ってました!」

 以上、まさかの五人が同着なので順位も一気に四十位です!・・・ところで横島君。

 「何だ?」

 数値は同着だけど、もしこの五人の乳を見た目でデカさ順位をつけるならどうなるんだ?

 「「「「「!!!」」」」」

 「そうだな・・・デカく見える順にするなら」

 「「「「「(ごくり)」」」」」

 「清少納言、ネロ、清姫、牛若丸、メイヴ、かな?」

 「おおおおお!あたしちゃんが五人中一位!」

 「なななな!余より上だと!」

 「・・・安珍様の視線を私だけに」←薙刀を持つ清姫

 「清姫殿、落ち着いてください!」

 「・・・女王の私が一番下」

 同じサーヴァントの女の戦い!嬉しい、悲しい、病みなどいろいろありますが飛ばしましょう!横島君、頑張ってくださいね!←煽ったのはお前だろ!

 

 

 次の84(予想)は二人いるため三十八位!そのヒロインが、ナースさんと巴御前さんだああ!

 「「私ってそれぐらいあるように見えたのですね」」

 おお!二人そろって同じ感想!いや~、いろんなキャラと見比べるとこれくらいかな?と思いまして。

 「・・・ぐぬぬぬ!さっきもそうだけど、揉みたい気持ちがどんどん出てくる~~!」

 お前はナースさんの胸を揉んだことあるだろ?

 「あれは寝てたからノーカンだ!」

 「そういえば、そうだったわね///」

 「・・・いやいやいや!揉まれたいとなんて思ってませんよ!」

 原作のナースは本来亡霊兼キラーなので平和を感じるキャラではないのだが、ここでヒロインにしちゃうと平和なキャラに思えちゃうな。巴御前さんも今だけはゲーマーの顔を見せません!

 

 

 次は85だけど、その人数が四人いるので三十四位となります!まず予想の人で桐須真冬さん!

 「疑問、そもそもこんなランキングをする意味がどこにあるの?」

 ・・・真面目に聞かないでください!せめて、三十五位になった感想を言ってください!

 「不用、やる意味のない事」

 こうなると薄々思った・・・次は、BBさんとカーマ(大人化)さんです!

 「ええええ!何でBBちゃんがここなんですか!」

 「私も納得できないんだけど?」

 あなた方は間桐桜さんをベースとした体ですよね?その為、彼女の原作設定である85があなた方のバストの数値となったわけです!

 「「ぐぬぬぬ!そこは作者と横島のエロ妄想でアップさせるべきでしょう!」」

 「ううう、特にカーマの水着はもう煩悩全開しちまいそうだ!」

 我慢してください・・・横島は二人の水着に目が離せなくて、あなた達の文句が聞こえてないですがほっときましょう。

 最後は原作で決まった数値を持っているジャンヌ・ダルクさん!

 「作者さん、一つ聞きたいことがあるのですが」

 はい、何でしょう?

 「妹(ジャンヌ・オルタ)も私と同じジャンヌ・ダルクですよね?」

 そうですね?性格は違いますが、

 「だったら、体も一緒な妹がどうしてこの順位にいないのですか!」

 すいません、ジャンヌ・オルタさんはあなたよりちょっと大きく見えたので。

 「そ、そ、そんな~~~!!私はお姉ちゃんなのにイイイイ!」

 まあ、諦めてください。ここでは私の予想した数値が順位に反映されますので。

 

 

 次の86(予想)も二人ですので三十ニ位!さっき名前が出たジャンヌ・ダルク・オルタさんに玉藻さんです!

 「あはははは!ジャンヌに勝った!」

 「ネロさんより上!これは実に大きい事です!」

 う~む、二人とも勝ちたいと思った相手に勝てて満足みたいですね。

 「・・・・・・」

 あれ?横島どうした?

 「カーマちゃんのあの大胆かつエロ過ぎる水着のインパクトがでかくて、乳が1くらい大きくても感動があまりしないと言うか」

 あれは確かにすごいよな。いくら、愛と堕落を象徴する彼女だからってよくあんな水着をだせたものだ!じゃあ、もし二人があれ級の水着だったら?

 「もちろん二人の乳に釘付けじゃ!」

 というわけで、カーマさんから水着を借りて二人とも着て

 「くださいって言われてもするわけないでしょうがあああああ!目障りよ! もろとも死ね!フェルカーモルト・フォイアドラッヘ!!!」

 「ぎゃああああああ!」

 「あああ!忠夫さんの為なら着てもいいいですのにイイイイ!」

 ・・・ジャンヌ・オルタさんの宝具で横島もろとも燃やされてしまった。単体攻撃の宝具だけど、二人とも食らったのはここだけの設定という事にしてくれ。

 「うう、冗談のつもりだったのに」

 「忠夫さん!私は着ていいですよ!」

 ・・・玉藻さんが暴走する前に次に行くぞ!

 

 

 次は二十九位!87の数値持ちが三人!まずは予想である胡蝶カナエさんにキラーのプレイグさん!そして、原作でこの数値で決まっている秋山凜子さんだ!

 「あら?私ってしのぶより下なの?」

 「胸の大きさって何の意味があるのでしょう?」

 「私って小さいんだな」

 はい。カナエさんよりしのぶさんの方が大きいと思えたので!プレイグさん、何の意味って・・・あなたが生前の時、絶対に信者さんの何人かはあなたの胸を見た人いますって!あと・・・凜子さん、87って結構デカいんですよ?そりゃ、あの原作はデカ乳なキャラが多いからそう思えてしまうかもしれませんが。その発言は一部の(特にFGOの)人達が半狂乱になりますよ!

 

 

 

 順位が三十位を切ったので、一息をつく為に休憩(CM)にしましょう・・・このCMでは突撃!パッ〇ラ隊!に出た混浴OKな巨大な温泉施設の人生観が変わる温泉を紹介します!え?文字だけじゃ分からない?ご安心を!ちゃんと映像を用意してあります!・・・読者様の脳内に!←つまり、想像してくださいってことだろ!

 「「「忠夫♡~~ちょっと待ってよ~~~!」」」

 「ちょ、ま!待ってくれええええ!」

 今まで発表が終わったヒロイン達とその施設で混浴されかけている横島君ですが、彼女らの圧に負けて逃げてます!美女だらけなので、彼女や奥さんと来た男性達は目がそっちにいってしまい本郷一刀がヒロイン達にビンタを何十発も食らったり、阿良々木暦が戦場ヶ原ひたぎに床に倒されて首を絞めようとしたり、坂本雄二が霧島翔子に簀巻きにされて個室風呂へと連れ込まれたりしてますが・・・今回注目してほしいのはこの人!

 「あのやろおおおお!ブサイクのくせにあれほどの美女達に追いかけられると言う羨ましい状況なのに逃げるだと!許せん許せん許せん~~~!!こんなに激しい嫉妬は原作でもなかったぞ!!しっとの炎で降臨、しっとマ~~~~~スク!!」

 しっとマスクという醜い裏の顔を持つパッパラ隊の隊員・宮本君です。

 

 

 「そこのブサイク~~!!死ねやこらあ!」←横島に突撃するしっとマスク

 「売るせえええ!邪魔だああああ!」←『爆』の文珠をそいつに投げる横島

 「ぐえぎゃああああ!!」←文珠の爆発で吹っ飛ぶしっとマスク

 

 

 横島を殺そうとしたが、ちっとも強くないので文珠の爆発で吹っ飛ばされました!かなり広い温泉施設の為、壁を破壊して外に飛び出るという事が無く、ある温泉に着湯しました・・・そして、この温泉こそ紹介したかった人生観が変わるお風呂です!

 「ふふふ、しっとマスクはカップルがいる限り何度でも蘇える!・・・あれ?何で、ここのお風呂ってこんなにキラキラしているんだ?しかも、たくさんのバラもあるし」

 この温泉の名前は薔薇の湯といい、

 「ふふふ、こんなに可愛い男が入ってきたぞ」

 「全くじゃ、これは楽しめそうだ」

 「安心しろ、わしらは優しいからな」

 「「「「さあ、たっぷり可愛がっちゃるぞ♥」」」」

 「ぎゃああああ!!やめてくれええええ!」

 このお風呂に入ると、

 「「さあ、わしらとの義兄弟の契りの儀式じゃけん♥」」

 「「受け取れ。わしらの愛の一発を!!」」」

 「うっきゃあああああああ!!」

 一緒に入ってくれているマッチョな兄貴たちが、入浴した者への愛で新しい薔薇な世界へ踏み込む気持ちを持たせてくれます!

 十分後、お風呂から上がった宮本君は

 

 「「「「あ~~ん、待ってよ宮本ちゃ~~ん♡」」」」

 「うふふ、兄貴の皆さん♡。あたしを捕まえてごらん♪」

 「「「「言ったな~、よ~~し、待て~~~!」」」」

 

 ご覧ください!兄貴達と素敵な薔薇な世界で幸せを手に入れています!皆さんも、入りたい時はこのお風呂をどうぞ!!←原作では兄貴(一人)と宮本のカップリングがかなりうけたのか、温泉話の後でも三話ほどこの二人がカップルとして出た。

 

 

 

 CMも終わったところでバスト88を持つ順位に戻りましょう!

 

 ポリーン(予想)・ピッグ(予想)・井河アサギ

 

 三人いるので、二十六位ですね!第一回のランキングでは二十一位だった井河アサギさんに、ポリーンさんにピッグです!

 「・・・忠夫に大きくしてもらいましょう」

 あ、アサギさん。以前より順位が下になったため、ショック受けてますね。ただ、胸を大きくしてもらうのは無理じゃないかな?

 「・・・・・・」

 「ちょっと!何で鼻血拭いて倒れてるの!あれだけ私の胸を揉んでいたじゃない!」

 まあ、こういうわけです。その揉んでいたと言う話はR18で執筆中の対魔忍編で出そうと思ってますのでお楽しみください。←投稿日は未定。でも、書いているのはマジです。

 そして、後の二人はポリーンさんとピッグです!

 「えっと、喜ぶのかしら?」

 「まだ半分だから喜べないわね」

 アサギさんとは違って、特に関心をもってないようです。ピッグは原作の厚着な服でも結構胸が出ていたのでこの数値であり・・・ポリーンさんはスーツ姿の時は83と思ってましたが、カーニバル時で見せたあのワンピース姿!あれで、この数値に決まりました!いや~~、任〇堂さん!いい仕事してますね!あつ森楽しませてもらってます!

 

 

 ついに80台最後の89(予想)!これは一人なので二十五位!その人物はニトクリスです!そんなに大きいの?と疑問の読者様もいるでしょうが、作者からすれば彼女は隠れ巨乳だ!と思っているのでこの数値になりました。

 「不敬に罰を!」

 「ぎゃああああ!!」

 ま、待ってくださいいいい!横島と宝具にぶちこまながぼぼぼっぼ!

 「全く・・・横島でしたら見せてあげるのに」

 どうやら、横島だけならOKだけど作者もいたので二人まとめてになってしまったようです。←作者の呟きではなく、ただのナレーションです。

 

 

 く、宝具の水牢から抜け出すことに必死だったからニトクリスをいじることが出来なかった・・・いやいやいや!ここから先は90という大台だから、気を取り直すぞ!では、最初の90は三人いるので二十ニ位!では、発表です!

 

 胡蝶しのぶ・オキタ(ジェット)・刑部姫

 

 三人共、予想ですがどうです?中々間違ってはいないのでは?

 「忠雄はどうしてこんなにたくさんの女性と一緒にいるの?」←刀を抜いて横島に迫るしのぶ。

 「まあまあ、落ち着いてください。しのぶさん」

 「こいつを好きな女って、第一回と第二回の皆も合わせたら百人は超えているんだから諦めないと」

 そ、そうなんですよ!横島の本質を見れば女性の皆さんが

 「「それにお仕置きなら、こいつ(作者)にお仕置きするべきです」」

 な、何でええええ!←自業自得だ!

 「では、蟲の呼吸蝶の舞い・戯れ」

 いきなり奥義を撃たなぶべくぎゃあああああ!!

 「さて、邪魔者がいなくなったから」

 「タダオさんにじっくり」

 「誰が一番か聞いてみましょう!」

 「おおおい!作者をぶちのめして満足したんじゃないのかあああ!」

 横島君ピンチです!さあ、頑張ってください!

 

 

 がははは!しのぶさんの毒で死にかけたが一位発表まで死ねるか!では、次は一人なので二十一位で91(予想)の乳を持つのは~~~モルガンさんだああ!

 「私の胸はそんなに大きいのか?」

 あくまで作者視点ですが、確実に90は超えていると思ってます!

 「そ、そうか。ニトクリスさん同様この人も隠れ巨乳・・・」

 「ふむ、我が夫なら確かめてみるか?」

 「お、夫!いいや、落ち着け落ち着け!モルガンさんはあくまで」

 「愛する夫の方がいいか?それに、胸をさらけだすのは生涯を共にする者と決めている」

 ・・・どうやら、邪魔みたいですね。では、頑張ってください!

 「ま、待てや作者!煽って逃げる(がし!)」

 「愛する夫、見るだけが不満なら・・・揉んでもいい、ぞ///」

 「あああああ!クーデレな顔を見せないでえええ!煩悩ガガガ!」

 クールな彼女が出れる顔・・・見て見たかったけど、邪魔したら宝具をくらいそうなので続き行きましょう!

 

 

 次の順位はいよいよ二十位!その数値は92(予想)!そのバストを持つ者は、カーミラさ

 

 「テスタロッサ・メイデン!」

 

 (どごおおおおん!!)ぎゃあああああ!←彼女の宝具の車にはねられた。

 「よ、容赦ねえ」

 「当たり前よ。私の胸の数値を予想とはいえ(横島以外が)出すことはあってはならないわ」

 「そ、そうっすね!(うおおおお!あぶねええええ!)」

 「(横島は丸わかりよ)気をつけなさいね。あんたもああなりたくなかったら(直接言いなさいよ!)」←結局テスタロッサメイデンで横島を轢く未来しか見えない。

 何かヒロイン達の作者への攻撃が強くなっていく一方で、横島に勘違いされ

 「は、はいいいい!すんませんした!!(マジだ!マジであの車で俺をひき殺すつもりだ!)」

 「(ちょ、そんなに強く否定しなくてもいいじゃない!)」

 たな、こりゃ。美神肌を持ったカーミラから言われたら、ガチで殺される。という考えを持ってもしかたないか・・・カーミラさんは何かがっかりした感じになっているけど、

 「(その胸の先っちょ!絶対に見たるからなあああ!)」

 美神肌を持つ女性には、例え命を懸けても覗きをやめない横島君なのであった。それをカーミラが知るのはこの話が終わった後・・・辺りかな?

 

 

 次の数値は一つ飛んで94(予想)!しかも二人いるので、十八位!

 

   スカサハ・シャルロット

 

 このお二方です!

 「私がこの数値なのか?」

 「ううう!どうしてこの数値にしたんですか!」

 クールとホットな反応をありがとうございます!スカサハさんは、いろんなサイトで巨乳だ!と言われて戦闘服や水着やバニー姿を見た結果、胸を押さえつけて無ければ巨乳!という判断でこの数値にしました。シャルロットさんの方は、水着姿を見て本能でこの94だ!と思ったからです。

 「ふむ、私も今までみたいに隠れ巨乳を持っていると見た結果か」

 「本能でって・・・そこまで大きいと思ってなかったのですが」

 いや、スカサハさんはともかくシャルロットさんは、アサシンクラスの時から巨乳でしたよ?自分、当初はあれは96だと思っていたんですから。水着姿を見て、ああ、さらしみたいなものを巻いていたから大きくなって、それをとったらこの数値だな。と思ったんで。

 「スカサハさんとは逆のパターンじゃないですか!大きいと思ったら小さかったって!」

 「安心しろ!それでもシャルロットちゃんはデカい!俺はその乳に飛び込みたい」

 「・・・///」

 「タダオ、私も忘れるなよ」

 確実にやばい事を言ったよな。さて、スカサハさんが何やら嫉妬みたいな初心な反の「ゲイボルグ・オルタナティブ!(グサ!)」・・・その反応が証明していることに。←気づいてほしかった。と言う前で力尽きた作者。

 

 

 

 さあ、お約束の死亡を乗り越えて復活した私!では、次は95(予想)のバストを持つのはここも二人ですので十六位!その二人とは、

 

 藤原千花・宮本武蔵

 

 この二人です!

 「あはは~~、お姉ちゃんには負けてますけど~」

 「藤原さん。あなたのお姉さんってどれくらいあるの?」

 うん、それは僕も知りたいです!アニメで海で戯れるシーンの中でジュースを飲む際に、そのグラスをお姉さんのデカ乳に乗せるのを見た時は涎を飲みました。あと、千花さん。絶対に順位が下の人には今のを言わないでくださいね?完全に自慢にしか聞こえませんから・・・原作のかぐやさんがどれだけ殺意を込めてあなたの乳を見ていたのか知らないですからね。

 それより横島、お前全然言葉を出さないけど

 「(ぴくぴくぴく)」

 あ、股間に岩を叩きつけて煩悩を堪えていたのか・・・武蔵さんは水着で千花さんもせっかくだからアニメで出た水着を着せての登場ですから無理もないか。

 

 

 では、作者への殺しもない平穏な順位発表も終わって、バスト96!これも二人ですが、この二人は公式に認められた数値を持つ十四位の二人!その二人が!

 

 レベッカ・キアラ

 

 この二人です!・・・真面目なレベッカさんに堕落なキアラさん。見事に真逆な性格の二人がランクインしちゃいました!

 「ななな、淫らです!」

 「うふふ、あなたも人の事言えませんよ♪」

 原作でのレベッカの鎧姿ってドラ〇エ3の女戦士みたいで何気にいやらしかったよな。つうか、キアラさんってどれを着ても淫らに見えるからな。←この時、作者はドラ〇エ3に出てくる女職業の服を思い浮かんだけど、やっぱり全部妄想で着せても淫らに見えた。

 「作者も、やっぱりキアラさんにはどれを着せてもエロく見えるか!」

 仕方ないだろ・・・って俺の心のツッコミを見るな!

 「俺は出てきたドラ〇エの女キャラ全員の服・・・(ぶしゃああああ)」

 うん、その気持ちは十分に分かる。

 「うふふふ。タダオさん♡全部目の前で着てもいいんですよ」

 「だ、ダメですうううう!それなら、私・・・あううううう!」

 これ以上はまずいから次に行きましょう。

 

 

 次は97(予想)のバストを持つ十三位!その人は、リーズレッドさんだ!

 「さっきのあの人(キアラ)より私って上だったの?」

 うん、その気持ちは分かる。キアラさんって、エロ過ぎる雰囲気から胸が大きいように思えるけど、間違いなく私の乳を見る目力ではあなたの方が上でした。キアラさんの登場で何かリーズレッドさんの登場が寂しい感じになってしまったぞ!おい横島!鼻血で瀕死になっている場合じゃない!

 「り、リーズレッドさん?」

 「ねえ、私もあの人みたいな水着、着た方がいいかしら?」

 「え!」

 「・・・あなたが望むなら、もっと淫らな服を着ても」

 そ、そうだった。彼女は恋に恋する性格を隠し持っていたんだった!横島に恋をしたから、キアラさんに対抗心を持ったのか!

 「お願い死増!(ぶしゃあああ!)」

 お願いすると俺の死が増す?っていう意味か?今の言葉って?また鼻血で倒れたけど、今度はリーズレッドさんが優しく介抱してあげてるからそのままにしてあげよう。←抱き上げた時に彼女の胸の感触が伝わって、更なる鼻血を拭くのは読者の皆様も分かっていますよね?

 

 

 次は公式で認められた数値・98!十二位にランクインしたのはヴィオラさんで~~す!

 「すごいわね。まだ上が十人以上いるなんて・・・タダオ」

 「あの?何でしょうか?」

 「あなただけの舞を見せてあげるわ・・・何も着ないで」

 「え、ええええ!それって、つまり、は、裸で!」

 「私がここから先の皆に勝つためには、全てを見せるしかないわ。さあ、タダオ。私だけを」

 数値ではもう勝てないから、視線を自分に向けたいが為についにここまでやるのかヴィオラさん!

 「が、が、ががががが!あがあああああん!!(ごんごんごんごん)」

 おお!鼻からではなく壁に打ち付けた額からの出血で理性を保とうと頑張っているぞ!やはり、乳がでかくなると気持ちもデカくなっているのか?

 

 

 次は90台最後の99(予想)!二人いるため第十位・・・その二人は四葉真夜さんと深夜さんだ!

 「私達が十位?」

 「悔しいけど認めましょう。ライバルはまだ多いことに」

 ・・・やばい。妖艶な雰囲気が強すぎる!キアラさんのさっきの水着をこの二人が着たら、確実に横島が襲い掛かること間違いなしだ!

 「ば、バカ!作者!それを言ったら!」

 「あらあら。これは確かにいい水着ね」

 「そして、忠夫君が襲ってくれるなら」

 「「着ないわけにはいかないわね♪」」

 ・・・横島君、着替えを手伝ってあげなさい。しばらくはあなた無しで順位を進めるから。

 「お前、俺を生贄に(がし!)」←腕を掴まれて汗を流しまくる横島。

 「さあ、向こうに行きましょうね」

 「私達にこれを着替えさせてね」

 「「それ以上の事も、していいのよ♥」」

 頑張ってくださいね~~。←我関せずの作者、手を振って見送った。

 

 

 いやああああ!欲望に負けちゃうううう!っていう煩悩星人の悲鳴を聞きながら、ランキングに戻りましょう!残り九人全員がバスト100越えの超乳の持ち主!!九位は二人いるので、実質八位となります!その人物が、人造人間21号とバニトリアさんだあああ!その数値は101(予想)!

 「あら?横島がいないの?」

 「変に恥ずかしい想いすることないからな」

 妖艶な女性に誘拐されてしまいました。決して、見捨てたわけではありませんからね! 

 「それで、ちゃんと私達も」

 「チャンスはあるんだろうな」

 もちろんです!いつになるかはわかりませんが、ちゃんとR18でたっぷりねっとりな話を書く予定ですのでご安心を!

 「それも十分に恥ずかしいんだけど」

 「出さないよりはましだ」

 いや~~、理性がしっかりしたお二人で進めやすいです!文字数もかなり多くなっているのでどんどん行きましょう!

 

 

 第七位の数値が102(予想)!もう、涎が止まりません!その順位に入ったのが、人魚の女王・セレンだ!

 「ふふ、あの二人に勝てただけでも良しとしましょう」

 おお、さすが女王!どっしりとしてます!

 「ところで彼はいないのですか?」

 いや、今はちょっと

 「それは残念です。子作りをしようと思ったのですが」

 ・・・はい?

 「人間の世界が若者が不足しているように、こちらの世界も徐々に若い人魚が不足しているのです。ですから、私と横島で子作りをして」

 すとおおおおおおっぷ!それ以上は言わないでくださいいいい!

 「はて?何かおかしい事でも?私の中に彼のせい」

 だから言わないで下さあああい!えっと、もしかして子作りを魚感覚で言ってます?

 「何を言ってますか。ちゃんと男と女の愛の繋がりでやるつもりですよ」

 ううう、ダメだ。話がついていけない・・・自覚ないのか?こっちのペースが崩されそうなので、次に行きましょ。

 

 

 第六位はFGOの紫式部さん!その数値は103(予想)!いや~~、水着を見た時やはりこれくらいは持っていると思ってました!

 「な、なぜこのような事を!」

 「はあ、はあ、はあ・・・やっと戻ってこれた」

 おお!横島!四葉姉妹の水着姿とパフパフはどうだった!

 「さすが99!ご馳走様だったぜ!・・・って、何を言わせ、む、紫式部さんの爆乳水着!再度、ご馳走様!ってああああ!煩悩が正直になっちまうううう!」

 「ど、どうしたのですか!私を見て、頭を抱えて苦しむなんて!」

 ああ!ダメです式部さん!あなたが、横島の頭を抱えたりしたら!

 「・・・103の感触ううううう!!(ぶしゃああああ!)」

 「ああ、どうして鼻血を!」

 その姿がどれだけ横島のエロ心に刺激を与えたのか分かってない。つうか、リアルでもその姿に性欲を掻き立てられた男が果たして何人いる事か。←手を挙げた読者の皆さん、同志です!

 

 

 さあ、煩悩もエロ心も高まっていく中、次は二人いるので一気に第四位の発表!104(予想)というやばい乳を持ったのは高坂静流と・・・第一回で99の数値を出したが、この度作者が独自の下方修正をしたら、この数値を持っていたことが(妄想で)判明!源頼光さんだあああ!

 「ふふん。忠夫君に揉んでもらって大きくしてもらったのよ」

 「私も愛する銀時に揉んでもらったのですよ!」

 ・・・あ、そうだった。この二人は原作ではないこっちの話では、横島を溺愛する母親のような愛情を持っている二人だった。でも、その溺愛が既に狂気レベルであって

 「あら?あなたは仲良くできそうね」

 「私も同意見です!」

 「では、忠夫君への愛を語りながら」

 「紫式部さんに抱き締められている銀時を助けに行きましょう。ああやっていいのは」

 「「私達二人だけの特権なのですから♥」」

 笑顔だけど目に光が無いのが怖い・・・頼光さんなら原作でもやりかねないですが、静流さんの方は原作ではこんなことやりませんからご注意を!

 

 

 さあさあ、ついにトップスリー!三位に入った人物が荒覇吐呑子だ!数値は105だ!この数は公式だぞ!

 「あらあら~これは嬉しいわね~」

 すごいですね!・・・あれ?どちらへ?

 「そりゃ、忠夫があっちの三人におっぱいで顔を埋められているから参加して来ないと!」

 あ・・・そう言えば、原作でも媚薬温泉に入った時に主人公におっぱい押し付けてましたね。

 「じゃあ、やってきま~~す!」

 こっちの話はそっち抜け・・・ちょ!服を全部に脱いで、全裸になって突撃したああああ!

 「わたしもやりま~~す!」

 「「「な!裸で胸を押し付けてきた!」」」

 「皆さんもやりましょう~~ほらほら!」

 ・・・やばい、やばいぞ!この後の展開がもう読めたんだけど・・・阻止は出来ないから諦めよう。←おっぱいに埋もれた横島君の顔は、ありえない快楽的な展開に自分は死ぬんじゃないかと悲愴な顔をしております。

 

 

 では、第二位に参りましょう!(作者の中では)FGO一の爆乳の持ち主のアンさんだ!予想数値は106だと思っている為、ここにランクイン!

 「タダオ~~~私も参加しま~~す!」

 あの~~!ヨコシマへのおっぱい押し付けをする前に、せめて一言欲しいんですけど~~!つうか、四人に感化されて裸になっちゃってるし!

 「ああ~~ん!もう、タダオったら~~♥」

 ・・・第二位がこんな早く終わるなんて思わなかった。R18な表現が必要な展開になっちゃっているから説明できないし・・・読者も皆さん、申し訳ございませんでした。

 

 

 

 

 そして・・・ついにこの第三回バストランキングの第一位!その人物は・・・(だららららららら!)対魔忍一の超爆乳の持ち主・水城不知火さんだああああ!112という公式数値を叩きだしているけど・・・いやいやいや、嘘だろ!もし彼女を知らない読者さんがいたら、真っ先に確認するのをお勧めするぞ!あの超爆乳で112なんてありえない!と思うから!←作者はこの公式の数値をいまだに信じられず120越えはしていると見えるで、運営さんは彼女のバストの数値の修正をするべきだ!とガチで思ってます。

 では、第一位なので乳まみれになっている横島

 「「「「「あ、あれ!忠夫はどこ!」」」」」

 君を救出・・・あれ?皆さん、どうし(ぐしゃべしゃざしゅずぶり!)←横島がいなくなったことに気付いてない作者が全裸の彼女らの方を向こうとしたので、宝具なり忍術なりの技を食らって殺害された作者。

 

 因みにいなくなった理由は、このランキングでは一位のヒロインが横島を好きにできるという特権があるためである。←作者が死んだため、ナレーションで説明。

 

 

 

 

 

 肝心の横島君はいったいどこへ行ったのか?それは・・・

 「・・・お母さん」

 「なあに?ゆきかぜ?」

 水城不知火さんの実家にいた。そこには彼女の娘・ゆきかぜがいて、原作ではもう何年も会えていないためいきなり現れた母親に最初は驚いたのだが、隣にいる横島に目が留まると表情がなくなった娘。そりゃそうだ・・・何しろ不知火は横島の腕を自分の爆乳に挟めて、幸せそうな顔で横島の肩に頭を乗せているのだから。

 再会の喜びより、自分と同年代の横島との関係の方がすごく気になったため確認することの方が先だと判断したのだ。因みに、横島はゆきかぜのその表情が無くなった顔が怖くてガタガタ震えていた。

 

 

 

 「お母さんと横島って、どういう関係なの?」

 「それはもちろん、私の再婚相手よ♥だから、ゆきかぜの新しいお父さんになるわ♥」

 

 

 

 満面の笑みでそんな返答をした不知火が

 「わ、私の、お父さん?よ、こ、島が?」

 「そうよ♪うふふ、ねえ、ゆきかぜ。この子は弟と妹どっちだと思う?」

 何とこんなことまで言ってしまった。横島は顔を力いっぱい横に振って否定する。

 「嘘よね、嘘よ、こいつが私のお父さん?嘘嘘嘘嘘、そんなことありえない・・・そうか、横島が悪いんだ。横島がお母さんを洗脳したんだ。だから、お母さんを救わないと」

 突然の母親の帰還。その母が同年代の男を再婚相手に選ぶ。しかもその男との間の子供までいるみたいな発言。信じられない・とんでもない・もう訳が分からないことで頭のキャパがオーバーしたゆきかぜが出した結論は・・・横島が悪いと言う事で、

 

 

 「くたばれ!横島ああああああ!!あんたがいなくなれば解決よおおおお!」

 「(ばちばちばちばち)ぐぎゃあああああ!!身に覚えがあり過ぎるが、そこまでふみこんでなあああああいい!」

 「まだ死なないか!この世から消えろ!この汚物がああああ!」

 「お願いだから、あべ(がががががが)ぐへぶぎゃあああ!」

 

 

 

 最大級の電撃を横島に食らわせた。必死に言い訳をする横島だが、電撃はやまず立て続けに撃ち続けるゆきかぜから逃げた。

 「うふふ、親子仲がいいわね」

 そんな事を言いながら、爆乳を揺らしながら二人の後を追いかけた不知火である。因みに、その日の夜は当然の如く不知火の部屋で彼女の喘ぎ声と横島の悲鳴に近い声が屋敷中に響いたらしい。その頃のゆきかぜは・・・

 「ふ、ふうま!わ、私を、私は、私・・・うううう!私を抱きなさい!」

 「ご主人様おさがりください!(泥棒猫は)私が退治します!それにご主人様が抱くのは私です!」

 「落ち着きなさい鵺!・・・あと、ゆきかぜさん!まずは若様からどきなさい!(そ、それに、若様が抱くのは、わ、わた・・・って、何を考えているの私は!)」

 こうなることが分かっていたため、小太郎のいるふうま家に夜這いという名の避難をしていた。

 「いったい何がどうなっているんだあああ!」

 ゆきかぜ、鵺、時子に囲まれた状態で困惑する小太郎だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 というわけで、ここまでとなります。皆さん、最後まで読んでいただきありがとうございました。

 




 以上、第三回バストランキングでした!次回こそ、DBDのキラーヒロイン編第二弾を書きたいと思います!お楽しみに!


 と、後置きも終わって・・・ハドラーの最後は本当に感動しました。炎の中でのポップとのやり取りは泣けましたが、復活したアバンとのやり取りは素晴らしいと思いました。
 自分は敵という立場だから、お前からの礼の言葉はいらない。それでもしたいなら、バーンをダイ達と共に倒せ。それが俺への礼になる。
 アバンもまた、ハドラーの気持ちを理解したから最後まで礼を言わずに頷くだけにした・・・本当にライバルと認め合っているから余計な言葉はいらない。それが分かるやり取りでした。
 前書き後書きにダイ大の感想を書いてすいませんでした。立派なハドラーの回となった今回は書かずにはいられなかった。


 最後に・・・二か月も間を開けて申し訳ございませんでした!


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殺人鬼達と付き合ったら?パート2(デッドバイデイライト)

 お待たせしました!女キラー第二弾です!何とか全員出し切りました!マジで、頑張りましたよ・・・因みに、一人女体化したキラーもいますが一体誰でしょう?それも考えながら読んで見てください!


 自分がもし60過ぎになっても持っていそうな漫画

 「コボちゃん」

 コボちゃんは読売新聞朝刊の四コマです!何と、今年で四十周年!新宿の神楽坂にはコボちゃんの銅像もあるそうなので、東京に観光・在住なら探してみては?出版社の都合で「新コボちゃん」となってますが、合計100冊越えしてます!こち亀みたいに時代の背景も書くので、この年になにがあったのか?それが分かるので好きです。


 悪魔様(作者)は考えた。

 「う~~む、やはり彼女達も出さないとダメだよね・・・よし!出そう!」

 これはリアルでたまたまパッと思いついたものから書き始めたものであるが、これが更なるハーレム・・・もとい!人外キラーな彼に試練を与えることになるとは思いもしなかった。

 

 

 

 その日の横島は、

 「忠夫、私とこいつの番だよ」

 キラー・ピッグと

 「そうですわ。うふふ、楽しみにしてます」

 同じくキラー・プレイクが嬉しそうに横島の両サイドで腕を握っている。二人とも胸の大きさは美神と同じくらいなので、

 「おおおおおううう!」

 二人の乳の感触に叫ぶ横島。

 「む~~、ちょっと悔しいです」

 「でも仕方ないわ。決まっちゃったんだから」

 「私達は明日ですし」

 スピリットとナースとツインズは悔しそうに三人を見ていた。

 

 この五人の女キラーと一緒に空間に閉じ込められた横島。そこからはR18な展開をもちろんな何度もヤッて、悪霊の体から人間レベルの柔らかさを持つ体となった彼女等に

 「(ううう!このままでいいと言う考えになっていくううう!)」

 横島はまずさを持った。この二人と一緒に原作のいろんなステージをデート中・・・まあ、空間事切り離されているからどうしようもないが。←デートスポットとより、殺人スポットですよね?

 一番まずいのが・・・彼女らが自分と一緒にいたいという愛情と、五人分の乳尻太ももを味わえる肉欲が横島の必ず現実世界に戻りたい気持ちを弱くして、彼女らとずっとこのままという考えもだんだん強くなっているのだ。

 

 

 

 

 次の日・・・横島はすぐに状況がおかしいことに気付いた。

 「いない?」

 朝起きると、彼女らが自分の傍に一人もいないのだ。昨日は彼女等とのハーレムな淫ら・・・もとい!刺激的な夜を過ごしたはずなのに?そんな思考をしていると、

 『た、た、大変だああああ!』

 「貴様は悪魔!死ねええええ!」

 悪魔様(作者)が現れた!横島は『死』の文珠を投げつけた!ただし、効果はなかった!

 『いきなり死ねって・・・そんな事より大変だ!』

 「ああん?死んでないことに不満だが、何が起こったんだ?」

 横島はこいつに連れてこられたことに気付いたから、死なそうとしたのだろう。それでも死ななかったので、一応聞いてやる事にした。

 『今まで出してなかった女キラー達が反乱をおこしたんだ!』

 「まあ、お前になら仕方ないわな」

 『そんなわけだから、説得を頼んだぞ!』

 「何で俺なんだ!俺は関係ないだろ!」

 『というわけで、まずはこのキラーから頼む!!』

 「いい加減に俺の話・・・・・・」

 話の容量が掴めない横島(と読者)だが、悪魔様に女キラー達の画面を見せたら言葉を失った。何しろ、そこにいたのは今回の反乱を起こした女キラー達の服が原作出来ている服ではなく、

 

 『さあ!頼んだぞ!』

 「任せとけえええええ!」

 

 結構際どいコスプレ衣装だったからだ。その衣装を着たコスプレな六人を見て、やる気になった横島である。だけど、悪魔様がただそんな衣装を着て合わすなんてことをするわけがなかった。

 

 

 

 

 悪魔様に飛ばされた横島は最初のステージは採掘現場みたいな場所だった。途中で現れた雑魚が現れたが、ロッ〇マンな雑魚だ・・・道中は特に大したことないので飛ばして、ついにボス前のシャッターを通り抜けて現れたボスエリアにいる女キラーと顔を合わせる。

 そのボスとは、

 

 「え~~い!」

 「可愛い声なのにとんでもないもの投げてくるううう!」

 

 ハントレスだった。しかも、投げてくるのは持っている斧ではなく・・・大岩である。←彼女のボスステージはガッ〇マンです。これから先も、あの原作のステージが出ます。

 ただし、着ているものは体操服のシャツとブルマだった。男の大人以上にある身長と体格に、ボロボロの服でうさ耳付き仮面を顔につけて夜に斧を持って襲い掛かってくる。それは確かに恐怖だが・・・今は行動が制限されるあのボス部屋ではあるが全体が明るい上に・・・この体操着姿である。大岩を投げてきて危ないが、このキラーの付き合ったら?では彼女らも人間みたいに声を出せるようになっている。

 「お願い、当たって~~!抱きしめたい!」

 ハントレスの声はとても無邪気な声だ。悪魔様はどうやら彼女の性格は無邪気にしているようだ・・・何で大岩を当てることが横島を抱き締められると言う認識になっているのかは・・・まあ、悪魔様の洗脳だろう。←その通り!

 だが、迫ってくる大岩に普通の人間なら命の危険を感じるが

 「うううおおおお!ハントレスちゃんの体操服着姿と乳尻太ももを触るまでは負けないぞおおお!バレーボールが大岩なのが疑問だが!」

 横島は彼女の体操着姿が女バレー選手に見えているようだ。確かに体格のいい女性選手に見えなくないが・・・コスプレに釘付けになってすっかり煩悩を燃やしている。バレーボールが大岩なのは、常日頃から元の世界で(覗きで)美神から殺されかける毎日を送る彼にとっては、そんなの些細だった。今は、ハントレスの巨乳に顔をうずめる為に近づこうとしているのだが・・・

 「く!近づきたいのに、どうして!」

 彼女がジャンプをするたびに地面が揺れるのだ・・・そのジャンプでハントレスの乳も揺れるから、それに目が奪われてしまい動きを止めるので地面の揺れをダイレクトに受ける横島である。

 「地面が揺れちゃう!忠夫に近づけない~」

 ハントレスは自分が原因なことに気付けていない。両者中々近寄れない状態の中、横島は

 『ぐぬぬぬ!あのハントレスちゃんの乳が揺れる!ブルマにシャツを入れてないからへそも見える!しかも、たまに後ろを向いた時のブルマの食い込み!よ~~~し!煩悩が高まったきたああああ!』

 彼女が意図せずに見せるチラ見せシーンにどんどん霊力(煩悩)を高めて・・・ついに文珠を作ることに成功した。そして、ハントレス(の乳)に向かって『跳』ね飛んた。

 「忠夫~~!嬉しい~~」

 横島が飛んできた事に嬉しいハントレスは、力いっぱい顔を抱きしめた。一方の横島はしっかり顔を乳に埋めることが出来て幸せ~~かと思いきや、

 「むぐうううう!!いぎっががっががが!」

 常人越えしたハントレスの抱き締めが強すぎたため、乳で鼻と口がふさがってしまって息が出来なくなった。さすがの横島も乳の感触を楽しむ余裕がない為、必死に力を緩めるよう頼むが、

 「ぜ~~~ったいに、離さないから~~♪」

 ハントレスは全く緩めない。あ~~、やばくなっていく~~と思いながら、横島はもうこうなったら!という考えで最終手段に決行した。それは、

 「(むにゅ、もみもみ)」

 「あう!」

 彼女の乳揉みだった。それは効果あったようで、びく!となった。若干緩んだが、まだ引きはがせるくらいではないので、

 「(もみもみもみもみ!)」

 両手でたくさん揉んだのだ。この時の横島はガチで意識を失いかけていたので、助かりたい一心で揉んでいた。

 「あ、あ、あ」

 徐々に抱きしめる力が弱くなる・・・そして、

 「(ぐにゅぐにゅぐにゅううう!)」

 「あ、あああああああ!!」

 横島最後の力を込めた乳揉みをした。それが強い刺激になったのか、思わず顔を上に力いっぱい向けたハントレス。その際に、顔に着けていたあの口出しのうさ耳仮面が何かにぶつかって外れた・・・やっと引きはがしに成功した横島は、彼女のその素顔を見た。

 「か、可愛い」

 仮面の中の目は本当に可愛らしい目をしていた。←このシリーズだけの設定なので、原作でもそうなっていると思わないでください!

 思わずその赤らめた無邪気な顔を見ていると・・・何とハントレスが光と共に消えてしまったのだ。

 

 

 ハントレス撃破!と思いきや、息をつく暇もなくあっという間に別のステージに移動させられた。次の場所は・・・カット!あっという間に、攻略してボスエリアに到着した横島。←いちいち書くのも面倒なので、ボス戦以外はできる限りカットにします!

 「え、えっと、あの、その!」

 「え、え、えええええ!」

 そこにいるのは、おどおどしているボスと呼べないリージョン・スージーだった。彼女のコスプレ衣装はカット〇ンのコスプレだった。←場面をカットしたのは、これにかけていたから・・・ではないですから!ガチで書く事がないからです!

 「あの!当たって、ください!」

 仮面はかぶっていてカット〇ンの頭についている武器ではなくナイフを投げるけど、彼女のスタイルが丸わかりになってしまう全身タイツのような姿になっている。彼女もその恥ずかしさの余り、見られたくない気持ちでいっぱいになりナイフを投げている。

 「ううう、は、恥ずかしい!こんな格好なんて」

 「こ、これは、手を出しにくいいいい!」

 ご丁寧に弱弱しく投げてもナイフは必ず横島に向かって飛んでいき、避けても彼女の手にゆっくり戻っていく。美神の銃弾の雨をよけ切れる横島にとってはゆっくり襲い掛かるナイフは大したことないが、カッ〇マンな衣装で胸の大きさが分かるため何とか手を隠そうとして、何気に尻も食い込んでいるのかそっちにも手を抑えている。

 恥ずかしがって自分のスタイルを必死に隠そうとする姿に煩悩を高めるが、性格が弱弱しい。横島は強気な女性なら飛びかかれるが、こうした女性には弱いため中々一歩が踏み出せない。

 「で、でも、先に進まないと!」

 「え、え。ああああ!」

 でも、覚悟を決めた横島はスージーに駆け出す。びく!とする彼女はナイフを投げると、そのナイフをつかみ取った。武器が奪われたことで更に恐怖が増すスージーだったが、

 「お願いだ!先に行かせてくれ!」

 「え。え?」

 「酷い事は絶対にしない!頼む、先に行かせてくれ!」

 「な、何?」

 横島は彼女の手を握った。怖がっていたスージーはキョトンとした。

 「君を絶対に傷つけたりはしない!俺が君を大切にするから!傷つけようとするやつから守るから!」

 必死な横島は気づいていない。説得が結構プロポーズめいた発言になっていることに・・・それを聞いたスージーは

 「(・・・大切にするって言われたの、初めて。あ、何かドキドキしてきた。守るって言われたのも初めてだし、え?も、もしかして、私って・・・告白されている?)」

 予想通り勘違いをした。そして、とどめの

 

 「俺を信じてくれ!俺に全てを任せてくれ!(ぎゅううう!)」

 

 強い抱きしめとプロポーズと勘違いすることを言った横島。ときめいてきた彼女にこの言葉は

 「(あ、あああ!私、この人に求められてる!そして、私もこの人を求めている///嬉しい、恋を、恋愛が出来る!)」

 確実に恋人になってください!と聞き取れてしまう。しかも、強く抱きしめられてだ・・・こうなる前は悲惨な目に遭った以上、もう完全に我慢できなくなったスージーは恋する気持ちが芽生えてときめいたと同時に

 

 「ああああああああ!」

 

 その場でハントレスと同じようにその場で姿を消してしまった。何とか二人を昇天させることに成功した横島。もう既にステージが変えられたが、進もうとはしない。 

 「何で二人を昇天させられたのか・・・全然わからん!」

 ハントレス・スージーがどうして倒された判定になったのかが、ちんぷんかんぷんだからだ。数分ほど悩んだが、結局分からなかったので先に進んだ。

 

 

 

 『皆さん、悪魔様(作者)です!横島君は、やはり理解できてないようですね・・・二人をどうして昇天させられたのか?その理由はドキドキです!胸を揉まれた時に感じた快感でも、ああやって求められたときめきでも、ドキドキするものです!彼女らはそれをしたから・・・女の気持ちに芽生えたからこそ昇天できたのです!まあ・・・このシリーズだけの設定なので、読者様はガチで考えないで気楽に読んでくださいね』←以上作者からのコメントでした!

 

 

 

 そして、次に着いたボスが

 「芸術は、爆発よ!」

 「いや、そんなキャラじゃなかったでしょおおおお!」

 キラー・アーティストだが・・・どっかのナルトなあの爆発キャラみたいなことに言っていた。彼女の使い魔的な存在であるカラスが襲い掛かるが、横島は元の世界でかなりの視線を潜り抜けてきたため何とかよけている。

 「お願い捕まって!抱きしめたいだけなの!キスしたいだけなの!温もりを感じたいだけなの!永遠に私だけのものにしたいだけなの!」

 「何気に病んでる発言してるううう!」

 横島を大切な存在と認識している為、こうなる前は弟を失った事もあり今度こそ自分の手元に置いて手放さない気持ちが強くなっているアーティスト・・・確かに目に光が無い気が。因みにステージはボン〇ーマンですが、もう気にしなくてもいいですよね?

 そんな彼女の想いに答えるのが、

 「「「「「かあああ!」」」」」

 「のおおおお!カラスがああああ!」

 カラスである。必死に逃げるが群れを成して襲い掛かってくる。カラスを操る彼女のコスプレ衣装は、ボタン無しの白衣だけだった。原作のような服の上からじゃなく、体の上からなので谷間がばっちり見えるのだ。←シャワー上がりの御門先生を妄想すれば、姿が分かるはずです!

 横島を抱き締めたいアーティストは気づいてない・・・カラスがいなかったら、さっきの発言が全部出来ていたことに。横島が今の彼女の半裸な姿に煩悩全開して飛びかかっていたことに。

 「く!あう!のう、のんどりゃあああ!」

 「・・・あ!」

 横島を、抱き締めたいキスしたい~~永遠に自分の物に!(かっぱえびせん風)をしたいアーティストは、自分の元に来ない彼を見てあることに気付いて、すぐにある事を実行した。カラスを避けることに必死であっちこっちに動いたり地面に伏せたりしている横島だが、実は全然その場から動いていない。つ、ま、り・・・

 「うふふ、ツカマエタ」

 「え、あああああ!」

 簡単な話、アーティスト本人が横島に近寄ればいいだけの事だったのだ。カラスが頑張ってくれていたので、その簡単にすぐ気づけなかった。そして、

 「ちゅううううう!」

 「ぬうううう!うううう!」

 アーティストは横島にキスをした。嬉しそうにキスをする彼女の笑顔に驚きはしたが、女性を突き飛ばすことは横島にはできない。彼女はその隙を逃さなかった・・・背中に手を回して、キスをして、がっちり抱き締めた。二人の周りを無数のカラスが飛び回ってなければ恋人同士のキスに見えるが、さっきまでそのカラス達に襲われていた(と思っている)ので

 『ぬおおおお!気を許すな!気を許すな!変なことをしたらカラスに刺される!ついばまれる!殺されるうううう!』

 そんな気持ちになってしまっているので、そんなあま~~いキスな気分になれなかった。でも、アーティストの方は、

 『ああ、こんなにステキナ気持ちになれるノネ。スキナ人とのキスッテ、スキナ人にダキツクって』

 少し病んでいる状態からの(彼女にとっては)情熱的なキスをしたので

 

 『こんなにドキドキして・・・爆発しちゃう~~♥』

 

 ドキドキが止まらなかった・・・つまり、

 『次はべろちゅ~をして、もっと・・・あら?ちょ!何で私の体が、あああああ!まだなのにいい!』

 もっと濃厚なキスをしようとしたが、女の気持ちに芽生えたアーティストは昇天してしまった。

 「・・・危なかった(乳の感触が)」

 抱き締められるという事はアーティストの胸の感触を味わえるという事なので・・・今の発言は、もっと身を委ねてもいい気持ちになりかけていたからだった。

 

 

 何とか半分が終わって、既に次のステージに移動しているが休憩している横島。

 「ハントレスちゃんにスージーちゃんにアーティストさん・・・三人共ええ体していたな」

 そのええ体にかなり追い詰められてピンチだったけど、やはり煩悩が彼女らの乳尻太ももを思い描く。

 「よし!気合入った!次行くぞ!」

 当然、その時の横島の頭の中の三人は全裸である。←この時の妄想にナース達の裸もあったのは、当たり前である。

 

 

 気合も入ってステージを攻略。ボス部屋に入った時にいたのが、

 「やっほ~~!注目~~!」

 「な、な、なああああああ!」

 トリックスターである。原作では男なのだが、

 「どうどうどう?僕って、素敵?」

 「あががががが!」

 ここでは・・・何と、

 「君だけのスター!それが僕さ!」

 「ど、ど、ど」

 「ど?」

 「どうしてその服なんじゃああああ!」

 悪魔様が女体化させてしまっているのだ!そんなトリックスター(女)が着ているのが・・・このキラーが原作で着る衣装の一つ・欲望の神である。横島が焦りまくって慌てているのはこの服は上半身がほぼ裸であり、乳も全然隠せてないためである。←女トリックスターのモデルは、真・恋姫夢想の黄祖です。かなり、似ていると思います!

 トリックスターは誰よりも目立つスターになりたい性格から、横島だけのスターになりたい性格に変わっている。

 「君がしびれると思ってだよ?ほらほら、イイでしょう~?ビリビリって来ない~~」←因みに通ってきたステージはこのセリフでわかりましたよね?そう、エレ〇マンステージです!

 「マジで(エロくて)いいから困るうううう!」

 乳の先が見えそうな露出の多い衣装を着こなして、焦りまくる横島に迫っている。もう鼻血を抑えることに必死な横島は、背中を向けて見ないようにしている・・・と言っても、最初でもう見ちゃったせいで頭の中は完全に

 

 『ここも、見せましょうか~~♥』

 

 ズボンも脱ごうとする姿しかなかった。リアルでも妄想でも女体化トリックスターのセミヌードでピンチの横島の背中に

 「(むにゅううう)ほ~~ら、僕に身を委ねようよ♪」

 「せ、せせせ、背中にににに~~!!!」

 その胸を押し付ける。その感触は直に・・・直に?

 「って!何で俺の服がないの!」

 「そんなの僕のナイフで切っちゃったよ」

 「という事は・・・この先っちょの感触はあああああ!!」

 今の横島は女体化トリックスターと同じ上半身が裸状態になっていた。その為、ダイレクトに胸の先のあの突起の感触が背中にくる・・・そこに

 

 「ねえ、忠夫君・・・ズボンの中も、見せようか♥」

 

 誘惑してくる彼女が、そんなことを言ってのけた。一瞬で脳内イメージに下半身にあの秘所が眩しく光る姿が思い浮かんだ。←普通はパンティを穿く姿を思い浮かぶが、それを飛び越えた姿を思い浮かぶ当たり横島らしい。

 「・・・・・・」

 「あれ?どうしたの?」

 妄想がマジになりそうなこの状況で暴走しそうだった・・・の割には、静かだった。あれ?と思った女体化トリックスターは体を離して横島の前に移動した。すると

 

   ザッ←その場でしゃがむ横島。

   ガシ←トリックスターのズボンを掴む

   ずるり←そして、一気に下した。

 

 彼女のズボンを下ろした・・・いや、この行動は横島らしいっちゃ横島らしいが、問題は表情である。欲望丸出しのぐへへな顔ではなく、何と冷静な表情でこれをやったのだ。こんなにらしくない行動をすることになった横島の頭の中はこうだ。

 

 

 『見れ!見るんだ!自分から見せてくれるって言ったんだぞ!これは見ないと一生後悔する!』←額に煩悩という札をはった横島が言う。

 『ダメだ!ダメだダメだ!勢いに身を任せちゃだめだ!』←額に理性という札をはった横島が言う。

 『女の神秘であるあの場所を見ないのは男失格だぞ!』←煩悩横島が握りこぶしを作る。

 『そうやって勢いでやって、どれだけ失敗したと思っているんだ!』←理性横島が説得する。

 『じゃあ、このまま逃げろとでもいうのか!男の煩悩を掻き立てるあの場所を』

 『俺が言いたいのは、冷静に脱がせろと言っているんだ!』

 『見ない・・・へ?』←キョトンとして理性横島を見る煩悩横島。

 『誰が見てはダメと言った!俺がそんなことを言うわけないだろ!ただ、原作のような勢い任せな行動がダメだと言ったんだ!俺だってあの割れ目を見たいに決まっている!!ただし、あくまでクールを装って松岡〇造みたいな熱くなるのではなく、司波達也のような熱くならない全裸の見方をしろと言っているんだ!』←理性横島が煩悩横島に見えてきた。

 『・・・熱くならない全裸の見方をしろって』←自分以上にエロを語る理性横島に、汗を流しながら立ち尽くす煩悩横島。

 『見ていろ煩悩!これが正しい女の秘所の見方だ!』

 『理性(こいつ)が煩悩(俺)にあの場所の見方をレクチャーするなんて』

 

 

 というわけで、理性あるエロい行動の仕方をするという意味で、こんな行動になってしまったという事だ。←理性あるということ自体おかしいが・・・さすが横島!

 一方、見せてあげるといったトリックスターはというと

 「え、え?えええええええ!」

 いきなりの行動にびっくりしていた・・・のではなく、彼女の股間がやけにスースーするのだ。脱がされたズボンの中に、スージーちゃんが着そうな清楚な水色パンティがあった・・・どうやら、ズボンだけじゃなくこちらも脱がせてしまった。頭は冷静でも手の方は興奮して力が入っていて、マジで妄想と同じ姿にしてしまったという事で・・・

 

 「いい、ああああ、きゃあああああああ!!!」

 

 トリックスターは何と女性らしい悲鳴を上げた。いやいやいや!!!顔を真っ赤にして、股間を必死に両手で隠して、背中を向けたが

 「あ、ああ、ああああ!」

 両手で前を隠すという事は、尻のあの食い込みが隠せてないという事だ・・・彼女としてはパンティでストップするつもりだったのだが、あれだけ露出の高い服を着ていてこの恥ずかしっぷりを見せるトリックスターにドキッとした横島。

 「う、ううう、でも、何?恥ずかしいのに・・・たくさん忠夫君に見られたい。もっとたくさんいやらしいところを、見せたい・・・辱められたい。そんな気持ちに」

 だが、恥ずかしがったトリックスターだが・・・スターだった時の目立ちたい性格がこの露出狂に変えてしまったのか、辱めを受ける事に快感になっているようだ。だが、これは

 「ど、ドキドキ、する・・・た、忠夫君に、もう、全部、見られても」

 横島みたいなR18な想像すらしてきたトリックスターをドキドキさせたという事である。こうして、女心を芽生えさせたトリックスターも昇天成功した。←女心というより、露出に芽生えた?

 「・・・」

 因みに横島はあれだけの美味しいものを見たのに、まだ冷静で

 「(ぼたぼたぼたぼたぼたぼたぼたぼたぼたぼたぼたぼたぼたぼた)」

 ・・・訂正、鼻血の池で立ったまま生死の境を彷徨っていたようだ。

 

 

 

 ついに後2ステージ。鼻血の池で三途の川の手前まで行った横島だが、まだ二人残っていた!と気づいてエロ心で蘇りに成功。今度は、燃え盛るような炎だらけの(ファイアーマン)ステージを突破してたどり着いたボスエリアには、

 「スージーにいったい何をしたのよ!」

 リージョン・ジュリーだった。親友スージーが昇天したことに怒りに燃えているようだが・・・今の横島はその怒りの言葉が聞こえてなかった。女性の言葉を聞き逃すことのない横島がそれをするなんて珍しく思えるが、今の横島は全神経がジュリーの着ているものに全集中していたためだ。

 「ちょっと聞いているの!」

 ジュリーが聞こえてないことに腹を立てて、横島のところに歩み寄る。どんどん近づいてくることで、横島の心は

 『おおおおおおおお!ふおおおおおお!!』

 ナイフを持つジュリーに体を震わせる。ここまでハントレスが体操着、スージーがカッ〇マン衣装、アーティストが裸白衣、トリックスターが露出多の原作衣装で大興奮していたが、彼女の衣装は今までで一番の興奮度だった。

 じゃあ彼女が何を着ているのか?それは

 

 「あんたなんか、この私がぶっ倒してやるわ!」

 「おおおおお!みっかみすわあああああんん!」

 

 美神と同じボディコンだった。仮面をかぶって顔が見えないのが余計にジュリーを美神に思わせる要因になっていたようで、美神の決め台詞みたいな事を言ったことで横島の中にあった美神とのセクハラという名の思い出が蘇ったため、ついに飛びかかってしまった。

 「は?わ!」

 「一生ついてきまあああああす!!」

 何とか避けたが、ジュリーは慌てていた。ボディコン=美神という方程式が頭の中にある横島は、最大限に煩悩を燃やしている為、

 「ま、待ちなさいよ!」

 「待ちませえええええん!」

 ジュリーの制止を聞き入れない。親友・スージーはこの勢いには負けるかもしれない。つまり、こいつは断り切れない親友をこの勢いで卑猥なことを!・・・これが彼女の出した結論であり、親友に酷いことをしたと思ったジュリーは倒すと決めたのだが・・・全然勢いが止まってくれない。物理法則を無視した動きをする横島を、美神のように止める力がないジュリーは必死に避けることで精いっぱいだが・・・

 「(ざっ)あ!」

 やはり、限界が起こる。足がもつれてしまい、倒れそうになってしまう。それを見た横島は、

 「(がし!)す、すいませんした!そのボディコン姿を見たら我慢できずに!」

 すぐに抱きかかえて助ける。ジュリーを転ばしかけたことで、横島は理性を取り戻すことに成功してすぐに謝った。

 「(え?何でこいつ謝っているの?今、私を襲うチャンスなのに?)」

 「ごめんなさいごめんなさい!女性を傷つけようとするなんて俺はなんてことをおおおお!」

 「(・・・変なやつだけど、面白い奴)あのさ、とりあえず離してくれない?」

 「うおおおおおお!」

 ジュリーはキョトンとして襲わない横島に早く離れるよう言ったが、叫んでいて聞こえてない。

 「(はあ、どうしてこんな奴にスージーが倒されたんだろ?)」

 「俺は!俺はああああ!・・・は!これは俺に責任を取れという神からのお告げ!そうか、それならこの体で責任をとらせ「るわけないでしょ!(ばき!)」ぷぎゃ(ずる!)・・・「え?」」

 とち狂った結論を出す横島に呆れて思わず顔に一発殴ったが、それが悪手だった。殴られたことでバランスを崩してしまい、抱えていたジュリーを落としてしまう。

 一瞬の浮遊に自分が地面に落ちることに気付いたジュリーはキョトンとしてしまう・・・それが彼女の

 「(がし!どん!)ふうう、だ、大丈夫かい?」

 「あ、あ・・・(どくん!)」

 胸の高鳴りを作るきっかけとなった。落ちる彼女を見て横島は行動に出た。すぐ抱き着くように自分も彼女の上に体をずらし・・・そして、頭の後ろに右腕を回し、覆いかぶさるように左腕で自分がそれ以上落ちないようにした。簡単に言うなら、壁ドンならぬ床ドン状態になったといえば分かるだろう。

 「(こいつ、わ、わ、わたし、を、助け、助け!)」

 更に、床ドンは壁ドン以上に顔がこれでもかっていうくらいに接近する・・・数センチ近づけばキスが出来るくらいに。こんな展開は今まで生前でもなかったはずなので、ときめきのドキドキが胸の中で始まっている。

 「本当に、すまなかったあああ!」

 しかも、横島は自分がしでかした結果なので罪悪感の方が強く、なんぱする事を忘れていた。これが、好手だったのか

 「いいわよ。守ってくれたんだし(ぷい)」

 横島から顔をそらした・・・だが、その顔はとても赤かった。

 「(全く、スージーがああなった理由が分かったわ。こいつは自分を全く飾らないからなのね。私とスージーは性格が違うけど・・・好みの男性は、もしかしたら・・・同じ、かも///)」

 そして、ときめきのドキドキを止められない事に自覚した。

 

 

 

 

 ジュリーもドキドキさせて昇天させることに成功した横島。ついに最後の一人、ステージはアイ〇マンステージで凍り付くようなルートだ。そんなステージを通り抜けて着いた最後のボスが、

 「・・・やっと来てくれた♥」

 「て、テレビから出てきた!こ、これは俺も知っている!さ、さ、貞子さんんだああああ!」

 そう、最後の一人は貞子だった。最初はボスエリアにポツンとテレビが一台あっただけで、最初はキョトンとした横島だが彼女が出てきたことで理解した。

 「私、待っていたの」

 「ななな、すっごくぞくぞくするうううう!」

 心身共に冷えてきた横島。この話の貞子はストーカー気質のようで、原作のあの目をしているが長い髪で隠されている顔は赤らめて口元がつり上がっていて・・・狂気な笑顔だった。このボスエリアから逃げられない横島は捕まらないように貞子から距離を取る・・・が、

 「何で、私から逃げるの?」

 「そりゃ、逃げるだろ!」

 「・・・じゃあ、これなら、どう?(脱ぎ)」

 「・・・ぬおおおおお!まずいまずいまずいまずいイイイイ!」

 ここで彼女は着ている服を脱ぐ。その下に着ていたのは・・・何とバニースーツだった。頭にはあの兎耳もつけて、色もエロさを際立たせる黒。その姿に目を奪われた横島は必死に理性と戦いだした。

 「私、あなたの、好きに、されても、いい」

 「好きに・・・(ごくり!)」

 もちろん、彼の頭の中はまな板の上のバニー貞子である。自分の手でバニースーツを脱がせて、その先にある二つの桃が現れて・・・

 「(ぶしゃああああああ)ばったり!!」

 鼻血の噴き出した・・・ばったり!!は自分で言っているけど、横島に余裕などない。

 「あら?倒れた・・・なら、好都合」

 「ぐおおおお!まずイイイイ!でも、血が足り~~~ん!動けえええん!」

 妄想から現実に戻れたが、さすがに自業自得な鼻血を出したせいで動くには血が足りなかった。再度、妄想すれば横島なら興奮して血が増えると思った読者の方・・・残念ながら、ここはアイ〇マンステージでかなり寒い為、さっきのように興奮するには体感的に温度が足りなかった。←ここでその設定を出すなんてご都合主義か!と思った読者の方、まさにその通りでございます!

 とにかく、体が動かせないのをチャンスと思った貞子はついに横島に覆いかぶさった。

 「ああ、なんて、すばらしい・・・ここから好きにできる」

 「(のおおおお!笑顔が怖いけど、乳の感触がいいいいい!)」

 うふふふふ。と顔を覆っていた髪をどかして横島を見る。笑顔が怖いけど、ダイレクトに来る乳の感触に煩悩を刺激される当たり横島らしい。

 『そう、好きに・・・服を脱がせて、体中をキスだらけにしたり、私のこの胸を顔に押し付けたり、秘所で繋がって永遠に離れなかったり、そう、ありとあらゆる彼の体の温もりを私の体で感じたり、私のこの髪で縛り付けて、動けないこの人を私だけの思い通りにしたり・・・うふふふ、すごくいい。いい、はああ、すごく・・・興奮する。ワクワクする』

 そして、ストーカー気質らしい愛する人との妄想爆発させた貞子。そんな妄想が横島の煩悩全開に負けないくらいに爆発させてしまい・・・

 

 『あああ、もう、もう・・・ドキドキが止まらない!』

 

 ドキドキしてしまった・・・まあ、横島からすれば助かったと言えるが。

 「うううう、もったいないと思えてしまう自分が、自分がガガガが!!」

 せっかくのエロチャンスでもあったので、悔しそうな、でも助かってホッとしたような複雑な表情の横島は、その場で頭を抱えていた。

 

 

 

 

 ここでやっと六人全員ドキドキさせて昇天させた横島君。

 「それで悪魔よ。いったい誰が元凶なんだ?あのゲームと同じ展開なら現れるんだろ?」

 あ、ああ。俺もびっくりしたよ・・・実は、ハグが彼女らを暴走させたんだ。理由はマジで分からない。とにかく、ハグは俺では説得の耳を持たない!横島、頼んだぞ!←黒幕が悪魔様と思った読者の皆さま・・・残念でした!

 「・・・ああもう、わかったよ!ここまで来たらやってやるよ!」

 ありがとう!じゃあ、頼んだぞ!

 

 

 

 横島は新たに出たステージをやけくそで攻略していった。進んでいくとちょっとあれ?っと思ったが、そもそも彼女らと会うのが原作ではなくあのゲームの時点で違和感だらけだったので小さな違和感を無視してしまった。

 そして、その小さな違和感はある部屋に入ったところで判明した。

 「ここって、確か・・・原作では主人公のコピーができてそいつと戦う部屋だよな?」

 このゲームを知らない人にはネタバレになるが、原作主人公はコピー主人公と戦う部屋があり、横島はそこにたどり着いたのだ。

 

 

 

 その頃、悪魔様のところに何とハグ本人が来た。

 「あなたに頼みがあるの・・・・・・して」

 それを聞いた悪魔様はまさかそれをするためだけに、ここまでの大騒ぎをしたことに呆れたが・・・しかし、感心もした。その頼みを受け入れる事を了解すると、

 「ありがとう」

 悪魔様は一冊の本を取り出してハグに見せた。

 

 

 

 話を戻し・・・今ごろ、あの部屋でコピー横島と戦う横島を想像した読者の皆さま。

 「く!ま。まずすぎるぞこれは!あああ、もう!」

 必死に逃げる横島。何とかしたい横島。この辛そうな悲鳴を聞けば、確かにそう思えるけど・・・実際は、

 

 

 

 「「「「「「「忠夫~~♥。私達と永遠に愛を育みましょう~~~♥」」」」」」

 

 

 

 何と、この部屋に現れたのはコピー横島ではなくハグ以外の女キラー全員だった。しかも彼女らは裸で横島を追いかけていたのだった。横島をコピーする部屋ではなく、彼女らを召喚する部屋へと作り替えられていたのだ!

 「悪魔の野郎~~~!!全部、こうする為だったのかああああ!」

 どうやら、悪魔様の前科からハグは巻き込まれたと思った横島。まあ、確かにこれが出来るのは悪魔様以外いないからだ。

 「「「「つ~~か、まえ、た!」」」」

 「ぁぁあああ!乳の感触がああああああ!」

 ナースやハントレスやツインズの乳に股間を発動させる横島。それを見て嬉しそうに掴みかかる彼女達・・・さあ、どうなる!

 

 

 

 そのころ、悪魔様はハグを見てそれでいいんだな?と確認。

 「うん、本当にありがとう!」

 そう言って、ハグは姿を消した。悪魔様は空間に画面を出して、横島と女キラー達とのハーレムな愛欲ただれた展開の映像を見た。すると、そこにハグが現れると彼女達に紛れる様に入り込んで皆と一緒にエロエロを始めたのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 皆さん!悪魔様です!どうも!え~~、ハグが私のところに来て何を頼んだのか?それは、これです!←ハグに見せた一冊の本を出す悪魔様。

 

 

 『悪魔様が見たアニメ美少女キャラ、全員お見せします!!』

 

 

 え、何?何でそんなモノを見せたんだ?つうか、そんなものを持っていたのか?ああああ!待ってください!読者の皆さん、白い目で立ち去ろうとしないでええええ!えっと、何でこれをハグに見せたのか?ですよね!

 原作をやった人なら分かると思いますが・・・キラーの中でハグはとてもじゃないですが、他のキラーと比べてもとても辛い姿なのです。とてつもない悲惨な目に遭ってエイリアンと思われてもいいくらいの姿・・・横島に愛されたいけどそんな姿では愛される筈がない。←姿を知らない方は調べてください!

 そう思った彼女は人間の女の姿にしてほしいと頼みこんできましたが、彼女の元の姿なんて知らないので、私が今まで見てきたアニメの美少女キャラを見せて、どのキャラになりたいか?その為に、この本を見せたのです!それならお互い納得のいく姿に出来ますので!

 因みに、何であのロッ〇マンみたいな展開をして他の女キラー達をときめかせたのか?自分だけを愛されたいならそんなことをしなくてもいいのでは?と確認したら・・・

 

 『争わないでみんな一緒に愛しあえばいい』

 

 とのことでした。もう、何か・・・どうでもよくなってしまった悪魔様です。おそらく、必死に頑張る横島を見たかったのが本音でしょうが、それを出すのは野暮でしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 あ!そんなことより!ハグが横島に覆いかぶさってキスをした!ジュリーとスージーが横島の股間に!おおおお!りんちゃんと貞子の日本人タッグが胸を横島の顔に!!!これはガン見したいので、話はここで終わりにしたいと思います!ハグが一体どんな美少女キャラに変身したのか・・・それは、読者様の妄想でお願いしま~~~す!では、さよ~~なら!←結局、決めてないんかい!

 

 




 というわけで、どうでした?ロッ〇マンなボスの登場の仕方と、トリックスターの女体化は?DBD原作は一度もプレイしてないですが、やはり女キラーは皆スタイルいいっすよね。サバイバーのヒロインはどうしようか考え中です。

 ヒロインが多いハーレムエンドな話ばかりだったので、今度は一人ヒロイン物を探してみたいと思います。


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泉こなたと付きあったら?(らき☆すた)

 お待たせしました!今回はこの子です!完全に予想外だったでしょ!ただ、一つ白状すると・・・今回はタイトル詐欺かもしれません。それを承知のうえで読んでください。因みに、今回どうして彼女にしたのかというと、らき☆すたが今年で十五周年だからです!


 かなり笑った昔の漫画

  とっても、ラッキーマン!

 主人公はとんでもない不運の持ち主だけど、ラッキョウを食べることで最大級の幸運の持ち主・ラッキーマンになる。一応戦う漫画だが、主人公は絶対に戦いたくないので逃げたいのだが結局戦い・・・幸運によって生き延びる漫画です。主人公以外はしっかり戦うけどラッキーマンだけは、戦いというより成り行きでこうなって最終的に勝った的な感じですね。


 泉こなたは語る。

 「横島君とは運命的な出会いをしたんだ」←目を輝かせて言う。

 横島忠夫は語る。

 「こなたちゃんとはやばい展開をしたんだ」←鬼気迫る表情で言う。

 その出会いを見た柊かがみは語る。

 「あれは・・・頭痛がしたわ」←頭を抱えて言う。

 同じく見ていたかがみの妹・つかさは語る。

 「何を話していたのか全然わからなかった!」←きょとんとしながら言う。

 こなた・かがみ・つかさの友人、高良みゆきは語る。

 「あらあら、あの時の事は・・・う~~ん、何だったのでしょう♪泉さんと横島さんが私を見て話し合っていましたが?」←ぽや~~んとした感じで言う。

 横島とこの仲良し四人組との出会いはこうして別々に聞いても意味不明なので、その時の状況を再現いたしましょう!←決して文字稼ぎではありません!

 

 

 横島はナンパを四十九回した・・・もちろん、

 「うぐぐぐ、ぐおおおおお!何故じゃああああ!」

 全員却下されて、泣き崩れていた。

 「がなじい・・・次の五十回目で今日は終わりにするか」

 今日一日で五十回もナンパをしたんかい!という読者のツッコミが聞こえた気がする。そんなのどうでもいい横島は

 「全く、こなた!少しはこっちの事も考えなさいよ!」

 「そういうお姉ちゃん、こなちゃんから誘いの声をかけられた時、嬉しそうだったよ?」

 「はい。こなたさんと一緒に歌った時は楽しそうでした」

 「ふっふ~~ん!だ、か、ら、今回誘っても問題ないよね~かがみん♪」

 「ぐぬぬ・・・(嬉しいのは本当だから文句言えない!)」

 「よし!あの子にしよう!他にも面白そうな子もいるからより取り見取りじゃ!」

 こなたがいきたかったイベントからの帰り道の四人に視線がいき、その内のスタイルが抜群なみゆきをターゲットにした。

 

 「そこの皆さん!俺(ずる)のおおおわあああああ!!」

 

 だが、さすがに四十九回もナンパをしたから体力が結構減っていることに気付いてない。いつものダッシュで四人に迫ろうとしたが、途中でよろめいて足が絡んでしまった。だけど勢いは止まらないので、そのまま地面に顔面から落ちてずざざざざ~~~!!と音を立てて四人のところまで行った。

 「「「「???」」」」

 いきなり自分達のところに現れた横島に、こなた達は誰こいつ?な顔をして横島を見る。何とか顔を上げると

 「お、おでど、きっば、でん、ても、いきまへんか?」

 顔の痛みに負けずにナンパをする横島だが、声がとぎれとぎれだ。

 「えっと、何言っているのでしょうか?」

 つかさの言った全然わからないとは、まさにこのことである。確かに、文字ならナンパするための言葉後分かるが、実際にこれを言ったら何を言っているんだ?と疑問になる。

 「お、お、お!まさかこれってナンパなの!おおおお!かがみん、私ナンパされちゃった!」

 「あんたね・・・はあ」

 こなたは自分がナンパされたと思って、かがみに楽しそうに報告した。彼女は親友のその姿に頭痛を感じた。←かがみの頭痛はまさにこれ。

 「ち、ちが、う。俺は・・・この、ヒロイン力が百万以上ある、この子を」

 「おおおお!あんたみゆきさんがそういう力あるってわかるんだ!」

 「おうよ!そう言うスカウターが俺には搭載されているんだ!」

 「うんうん、名前はなんていうの!あんたとは気が合いそうだよ!」

 「えっと・・・何を言っているのでしょうか?」

 「気にしない方がいいわ、みゆき。すっごくどうでもいいことを言っているから」

 「こなちゃん、すっごい楽しそうに話しているね」

 みゆきの自分を見て分からない事を言っていたのがこれであり、こなたの自分の同志を・・・しかも男で見つけた運命的な出会いである。

 

 

 以上が横島と四人との出会いである。そこからは、横島が実はかがみと同じ学校のクラスだったことが判明。そこから女子四人と一緒に行動したい横島は彼女が三人に会う時に一緒に行動して、いつの間にかそれが当たり前になった。

 何とか、一番の候補としてヒロイン力百万以上のみゆきと仲良くなりたい横島だが、彼女の天然・純粋過ぎる視線と性格な上に、

 「ぐああああああ!そないな輝く目で俺を見ないでえええええ!」

 「あの、わたし、何かしましたか?」

 美神レベルの乳尻太ももが完璧なみゆきを、攻略できずにいた。まあ、みゆきのみならず

 「ねえねえ、お姉ちゃん。楽しいところってどこかな?」

 「・・・そ、それは!」

 「お~お~、かがみんは一体何を考えているのかな~~♪」

 「こ、こなたああああ!」

 純粋な人物はもう一人・つかさがいるため、余計に攻略できない。

 「それにしても、横島君って面白いよね!ナンパしまくって、全部全敗なんだから!」

 「あんなナンパで成功すること自体ありえないけどね。スケベ心満載だし」

 「・・・え、えええええ!横島君のあれって、ナンパだったのおおお!」

 「私はてっきり友達になりたくて頑張っているのだと思いました」

 だけど、警戒はだいぶ解かれているようだ。まあ、格好つけようとしても必ず失敗。他の女子にナンパしようとしても必ず失敗・・・というように、やる事なすこと失敗で終わるのだ。変に格好つけてナンパがうまく行く男より、横島のように失敗で終わる方が接しやすいのかもしれない。

 「ううう、こなたちゃん・・・とどめ刺すことないやんけ」

 「まあまあ、今日は私んちでおすすめのアニメを一緒に見ようじゃないか」

 「不思議よね。普通女子が男子を家に入れるのって結構な大イベントなのに」

 「こなちゃんと横島君だったら全然そんな気がしないよね」

 「話が合いますから友達を招待する感じですからね」

 「かがみちゃん達も来るよね!」

 「私は家の仕事の手伝いがあるから無理」

 「私も今日はご飯作らないといけないからごめんね」

 「すいません、門限がありますので」

 「そ、ぞんな・・・」

 ハーレム気分を味わえないことにのおおおおおお!と叫びながら、結局横島はこなたの家に向かう事となった。

 

 

 

 

 泉家でも

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 「もしも~~し、お父さ~~ん」

 ひと悶着が起こりそうな感じだった。こなたの父親・泉そうじろうが連れてきた横島を見て固まっているのだ。まあ、ほぼあり得ないというか想像した事すらない光景だろうから無理もない・・・幅広いオタク趣味と知識を持って、合法ロリと言っても過言ではない背の低さとスレンダーなスタイルを持つこなたが男を家に連れてきたのだ。

 もちろん、こなたは面白そうとアニメの話をしたいから連れてきたが、

 「(すたすたすた)」

 「ちょっと、どこ行くの?」

 「あ、あの~~、俺はこなたちゃんとアニメを見るだけですから」

 そうじろうからすれば、そんなの分かるはずがない。居間で新聞を読みながら、小学校の運動会のシーンをテレビで見ていた彼は新聞をテーブルに置くと居間を出て行った。こなたは父親としての彼の気持ちが分かってないのか、どうしたの?という表情だが、横島は空気を読んで何もするつもりはないという意志を伝えたつもりだが・・・聞こえてないだろう。

 とりあえず、ソファに座ったところでそうじろうが戻ってきた・・・

 

 

 「父のこの手が真っ赤に燃える!ロリコンを倒せと轟叫ぶううううう!!」

 

 

 何やら、どっかのガンダム操縦者みたいなセリフを言いながら、スト〇ートファイターのリュ〇な格好をして。

 「ちょ!待ってください!俺はロリコンじゃ「それにお父さん!そんな服を持っていたなら、もっとふさわしい人に着せてあげないと服が可哀そうでしょ。お父さんみたいな筋肉ない人には似合わないって!」ねえ・・・って、こなたちゃん!俺がぶちのめされそうになっているんだけど、君の突っ込むところってそこなの!」

 明らかにそうじろうは横島を敵視して殴りかかろうとしているが、こなたは彼の着ている服にツッコミを入れた。もし、アニメやマンガだったら確実にそうじろうの背景には燃え上がる炎があっただろう。

 「くらえええええいいい!ばくねえええつ!」

 「そもそもロリコンはお父さんでしょう!自分を倒さないといけないでしょ!」

 「あの~~!どうしても俺の心配を「(どごおおおおおお!!)」しない・・・え?」

 「あ、が、ぐ・・・もえで、い・・・がく!」

 ・・・・・・そして、また出たこなたの見当違いのツッコミに横島はえ~~?と思いながら、彼女にツッコミを入れようとしたところに、何とそうじろうはこなたの言葉を忠実に守ってロリコンである自分の顔面を殴ってしまっていた・・・早い話、自滅である。

 「うん、ロリコンは退治されたね!」

 「・・・いや、何?これ?」

 「うぐぐぐ、みごどだ・・・だが、ロリコンよ。第二、第三の父が必ず貴様を・・・」

 「そんなお約束なオチじゃつまらないって!」

 普段はボケの横島なのに突っ込みまくっているこの状況・・・さすがに、ポカーンとするしかなかった。倒れながらもどっかの魔王なセリフを言う当たり、まだ余裕があるそうじろう。ここでもこんなツッコミを入れたこなたに、がーんな表情をしていた。その間も、横島は空気になっていたのであった。

 

 

 そんな出来事が起こりながらも、数日後にはアニメやゲームで

 「やっぱりこのキャラの乳が最高だ!」

 「何を言う横島君!こっちの幼いロリ体型もいいだろう!」

 意思疎通が出来た横島とそうじろうである。とりあえず、横島の好みがボンキュッボンな乳尻太ももを持つ女性がタイプでこなたみたいなロリペタではないということが分かると、あっさり警戒が解けた。そして、今ではゲームをよくする仲間みたいな立ち位置になった。ただ、今のように乳の大きさの話になると火花を散らせて、どうでもいいことを言いながら喧嘩を始めて、

 

 「見よ!おっぱいはボインボインが萌えている!!」

 「見よ!おっぱいはロリロリが萌えている!」

 

 勝った方が決まって「東方は~~」を変えたセリフを言う・・・この状況を見慣れたこなたは、

 「あの~~、横島君。今日はDVDと買いに行く約束だったと思うんだけど」

 父と話が通じる横島がいるのは楽しいけど、時々その話が長すぎて自分をほったらかしにされることもあるが、この日はその約束があるので、さすがに突っ込んだ。

 「あ!そうか、すまなかったな!」

 「それなら、このフィギュアも頼む!」

 「・・・娘に美少女フィギュアを頼む父親って」

 「うん、任せといて」

 「それを軽くOK出す娘も・・・ちょっとシュールな光景だな」

 ・・・今回だけは横島に同意である。←アニメが幅広く認知され親子そろって同じ趣味を持つのは珍しくないが、やはり美少女フィギュアを頼むのはやばいと思う作者である。

 

 

 買い物をする二人は・・・

 「いや~、荷物持ちがいて助かるよ」

 「ははは、そんな事だろうと思ったよ」

 買いたいものを買う妹と、それを持つ兄な構図になっていた。会話もまさにそれなので、残念ながらここでのドキドキなイベントはなかった・・・代わりにこんなイベントならこの二人の意図しれぬところで起こっていた。それは、あるアニメショップに入った時、

 「「う~~ん」」

 横島とこなたは漫画やDVDの品定めをしていると・・・いきなりがたどたばたん!な音がバックルームから聞こえた。そこで何が起こっていたのかというと、

 

 「てててててててててててててて!」

 「どうした!焦り過ぎて、て、しか言えてないぞ!」

 「てててて、店長うううううう!!あああああ、あのあのあのあのあのあのあのあああああ!」

 「だから落ち着け!いったい何があった!」

 「あああああ、ああのあの、あの伝説の少女Aが、十五年ぶりに、この店に来ました!!」

 「な、な、な、な、な、なあああああああああにいいいいいいいいいいいいいいい!!!」

 

 こなたを見て転びながらもバックルームに移動した店員からの一言に、どっかのア〇メ店長はとんでもない叫び声をあげながら、イナバウアーよりも大きくのけ反った・・・因みに、このバックルームの壁や扉は防音バッチリ!なため、こなたと横島には聞こえていません!

 こなたはかなりの確率で選んだ作品が後にアニメ化や大人気の作品になる漫画を買うので、アニメショップの店員やコミケで出店する皆からはそう呼ばれているのだ。そして、このアニメショップの店長がとんでもなく熱すぎる男で・・・まあ、詳しくは「らき☆すた」のアニメを見ればわかります。←今年の4月でアニメ放送開始して十五年・・・つまり2007年か。もうそんなになるんだな。

 とにかく、慌てて店長がこなたの姿を確認しに行く。隣にいる横島を見てさらに驚く。

 「・・・何、男も一緒だと!」

 「おそらく、趣味が同じではないかと。あ!〇滅の刃の漫画で語り合っています!」

 「ふむ、つまりあの男も伝説の少女Aと同じくらいの(オタク)オーラがあるという事か!」←エロのオーラを勘違いしている?熱すぎる性格で目がおかしくなっているとしか思えん!この店長!

 「間違いないかと、何しろあの伝説の少女Aと同じ土俵で語り合えるのですから!」

 「ならば、あの男は伝説の青年Zという事だな!」

 「「「「店長!」」」」

 「これは禁断の伝説の少女A売り場にするのではだめだ!そのさらに上を行く!そう!伝説を創り出す売り場にするんだああああ!」

 「「「「了解です!!」」」」

 ・・・こなたはともかく横島まで神的な存在になっている会話だが、残念なことに店員全員が御覧の通りこの熱すぎる店長の思考が伝染しているせいで突っ込む店員が一人もいなかった。←お前らはどうしてただの買い物でそこまで歪んだ結論を出せるんだ!・・・とつっこみたくて仕方なかった作者が突っ込みました。

 そんな裏の熱すぎる展開が売り場に反映されて、

 「あれ?呪〇廻戦の漫画って棚にこんなに広く展開していたっけ?」

 「それに、アニメDVDもここにはなかったよね?」

 店員たちのこの二人に何が何でも売らせたい本能が常人を超えた身体能力が発動して、二人の後ろを通り過ぎた一瞬で売り場全部が一気に変わっていた。

 売り場が瞬時に変わったことに疑問を持ちながらも、

 「それよりこれなんていいんじゃないか!」

 「うる〇やつらだね!いや~~、このビキニ姿が色っぽくて堪らないね~~」

 「ああああ!こんなお姉さんがいたらぼかあああもおおおお!」

 「それ以上は不審者になるからやめてね・・・そっちにはバ〇タードがある。終末の〇ーレムがアニメになるくらいだから、いつかやるとは思っていたけどすごいね~~」←これは作者のガチの思考です。

 全然気にしないで語り合う二人だった。そして、本棚の影から見る店長と店員たちは、

 「よし!食いついてる!」

 「頑張ってラ〇ちゃんと他のキャラをトリックアートで書いた甲斐があったものです!」

 「ちょっと恥ずかしかったけど」

 「目が血走っていた気がするのは言わなかったことにしますね」

 「「「言っているよ!今!」」」

 という言葉を口でするのはまずいので、何と矢羽音の術でそんな会話をしていた彼ら。←因みに矢羽音の術というのは、忍たま乱〇郎に出てくる忍術の一つで普通の人には聞こえない音で連絡を取り合う術である。しかも、その音は聞かれても音の意味が解読できないので絶対にばれない術でもある!・・・この店長と店員達ならできるはずだ!

 横島はこの二つ以外にも来年アニメ化が決まったあや〇しトライア〇ブルという漫画にも目が止まって、興奮している。←これは本当にリアルで決まっています。あやかしに狙われやすいヒロインを守る主人公が術で女になってしまった性転換コミックです。

 さあ、二人はそんな売り場でどんな展開があったのかというと・・・

 「なかったね・・・お父さん目当てのフィギュア」

 「DVDも売り切れていたし、別を探すか」

 結局、目的のDVDとそうじろうから頼まれていた美少女フィギュアがなかったのであっさり退散した二人である。二人の為に、せっかくあれだけの売り場にしたのに・・・

 「また空ぶったあああああああああああああ!!!!」

 哀れなアニメ店長達であった。←頑張れ店長、負けるな店長!作者(俺)が忘れなかったら、また勝負させてやるから!

 

 

 

 その後、別のアニメショップで目的の二つを見つけて帰ったが、既に夜になってしまっていた。完全に警戒が解けた横島にそうじろうは、このままおいても問題ないと思い晩飯を食べていけといった・・・が、彼の目的は横島に連敗をした桃〇郎電〇・・・通称・桃〇だった。

 食事も終えて、負けの記録を更新したため桃〇を諦めたそうじろうはゲームをやめた。←このゲームなら億単位の金を手に入れられるのに、どうしてリアルじゃ全く手に入らないんじゃああああ!と叫んだ横島である。

 負け惜しみにしか見えないそうじろうは話を変える為にデジカメを取り出して、横島にカメラマンを任せてこなたと二人で撮るように言った。そして実際に一枚撮ると・・・

 「いや~~、抱っこした感じがかなたみたいな感触になって、ドキドキするな~~♪」

 「『ちょ!そういう危険な発言を堂々としないように!』」

 そんな危ないことを言い出したそうじろうに突っ込むこなた・・・と、

 「(あれ?この人って)」

 別の声が聞こえたのでそっちを見ると体は透けているがもう一人・・・いやもう一幽霊、大人しそうなこなたがいた。霊能力者の横島だからこそ気づけた・・・そこの写真立てにそうじろうと写っている女性。この数日でそうじろうはこなたが小さい時に、妻を亡くしていることを聞いているので、彼女がその女性・かなたということに気付いた。もちろん、幽霊のかなたの声はこなたとそうじろうには聞こえていない。

 

 

 

 原作漫画ではこの親子だけですが、アニメでは従妹のゆたかがこなたと一緒の学校に通うために住んでいます。でも、ここでは漫画の設定で進めますのでゆたかはいない設定で進めてください。

 

 

 

 今日がお盆だから彼女は家であるここに戻ってきたが、自分の世界では毎日霊を見てきたため全く気付かなかった。

 『全く、相変わらずね』

 「(そうか、様子を見に来たってことか)」

 全く悪霊な感じがしない・・・強いて言うなら幽霊時代のおキヌと同じなので、そのままにした。親子で楽しそうに話す姿を見て、ホッとした感じになった。霊になっても父子家庭となったこの二人が気になっていたのだろう。

 「(・・・親父、お袋)」

 もう会えない実の父と母を思い浮かべた。殺しても死なさそうな二人だけど、やはり気になる横島は少しだけホームシックになった。

 

 そんな中、ゲームをやり始めたこなたとその画面を見るそうじろう。しばらく、写真を撮ることもないと思いデジカメをテーブルに置いた横島とそうじろうの隣に立つ幽霊のかなた。

 そこにふとこなたが

 

 「ねえ、どうしてお母さんはお父さんを選んだの?」

 

 そうじろうに聞いた。それにはかなたも反応していた。オタクでロリコンのエロオヤジなお父さんを普通は選ばないと言うと、そこまで言うか。と一緒に声に出した父と亡き母。

 「(・・・俺、しばらく廊下にいた方がいいな)」

 友人の立場の横島は親子だけの会話だと察しトイレに行くふりをして居間から出ようとしたが・・・

 

 

 「俺が、世界中の誰よりもかなたの事を愛していた事に気付いていたからだろうな」

 

 

 そんな普段聞けないそうじろうの真剣な声が聞こえた。この時、横島はトイレに向かっていたため気づかなかったが、そうじろうはある一点を真剣に見ていて、そこにはかなたがいた。見えているわけがない、気づいているわけがない・・・だが、無意識でそこに居ると確信を持っていたのかもしれない。

 そんなそうじろうの顔を見て嬉しそうに・・・自分が忘れがちになるこの人と一緒になりたいと思った理由は、こういう人だからと思い返すことが出来た事に嬉しそうになるかなただった。

 

 

 

 トイレでは、横島は・・・涙を流していた。

 「・・・俺は今のような言葉をルシオラに言えるくらいの愛を持っていたら、あいつは幸せになれていたのだろうか?」

 当時、美神に夢中だった自分。そんな姿をルシオラは見ていた。ルシオラと相思相愛になったと言いながら、美神の事ばかり考えていた。でも、ルシオラは最後までそんな自分を見てくれ、愛してくれ、自分は自分らしくいてほしいと言う思いを持って、散っていった。

 「悔やんでも仕方ない。俺は俺らしく、生きることがあいつの望み何だから」

 でも、今の自分がルシオラの望みだと思い返し、気持ちを持ち直した。トイレから出て居間に戻ると

 「よっよ、よ、横島ああああ!」

 「みみみみ、見て見て!!心霊写真がが!ああああ、そうだそうだ!消去しないと!」

 『ま、待って!お願いだから消さないで!』

 心霊写真がとれたと焦るそうじろうとこなた。その二人の後ろでは、写真を消されそうになって慌てる幽霊・かなた。

 「(・・・なるほど、また二人で撮ろうとしたところに入り込んだということか)」

 どんなに害のない幽霊でも写真には人影しか映らないので、霊感のない二人からすれば心霊写真にしか見えないので慌てるのも仕方ないし、かなたは幽霊で写真を撮るとそうなることを知らないのでそっちも焦るのもしょうがない。

 「まあまあ、霊が写ったからって害があるわけじゃないし」

 「何でそんなに冷静なのさ!」

 「まさか撮ったことあるのか!」

 「(それどころか、毎日霊を見ていたなんて言ったらどれだけ驚くか見て見たい気もするけど)」

 『お、お願い!止めて!』

 「(かなたさんに免じてやめておこう・・・ふむ、それなら)」

 落ち着かせるように言ったが、余計に慌てる二人と消さないよう頼むかなた。そんな三人を見てある事を思いついた横島。それは、

 「もう一回撮ってみようか。今度は俺がカメラマンをやりますから」

 「ちょ!待って!」

 「俺達にとり憑かれろとでも言いたいのか!」

 もう一度、撮影しようだった。

 「そんなわけないって、もう一回やってみればその霊がいいか悪いか分かるでしょ?」

 「「分かるわけないでしょ!」」

 『・・・ううう、幽霊ってこんなに不憫なものだったの?』

 幽霊なんて日常茶飯事な横島と、滅多にない二人。認識が全く違うので意見が合わない。かなたも自分が幽霊であることがこんなに不憫なものだったのかと思い知る。

 とにかく、撮影をすることにしたが今度は緊張した顔になる二人。まあ、無理もない・・・また、心霊写真になると思うと固くなるのは自然だ。

 「家族皆の写真なんだから笑ってほしいんだけど?」

 「「無理!」」

 『・・・え?』

 緊張していて気づかなかった二人だが、今の横島の言葉の意味に気付けたのは幽霊のかなただけだった。何故なら、泉家はそうじろうとこなたの二人なので「親子・父と子の写真」というべきだが、横島は「家族皆の写真」と言った。かなたは自分が幽霊になっていて写真ではぼやけてしまいちゃんと写らない事を知ったので、その写真に写る人影が自分だと気づかれない・・・だけど、横島は気づいている。

 『もしかして・・・私が見えてる?』

 思わず横島を見ると、笑顔になり二人に視線を向けた。

 『・・・お願いします』

 「(こくり)」

 家族皆の写真・・・もし本当に撮れるなら。その想いを込めて横島にお願いした。そして、シャッターを押して今の写真データを見せると、

 「ななな、なあああああああ!かかか、かなたああああ!」

 「ええええ、お母さんだったのおおおお!!」

 さっきの人影がしっかりかなたの姿になっていた。霊能力を少し使って写る時だけしっかり姿が見えるようにしたのだ。固まっている二人と笑顔のかなた・・・親子皆の写真が実現したのだ。まさか、人影が妻・母であることにびっくりを隠せない二人は写真のデータをガン見し続けている。

 その後、何枚かデジカメで撮っていく。さっきは緊張でこわばった顔だったけど今度は二人とも笑顔になって笑顔の三人の写真だったり、そうじろうが見えてないはずのかなたに危ない発言をして突っ込まれている写真だったり、こなたは横島にそのままと言われてキョトンとしてるけど実はかなたが目の前で娘の頭を撫でている写真だったり等等・・・

 「なるほど!横島君は霊能力者だったわけだな!」

 「うんうん!そうだね・・・って、そんなわけないじゃんお父さん」

 「ハハハ!そんなわけないか!でも、かなたをまた見れたのは正直嬉しい!ありがとう、横島君!」

 「私もまさかお母さんとのツーショット写真が撮れるとは思わなかった!」

 こんな会話をしながらも、

 『本当に、ありがとうございます』

 「また時期になったら来てください」

 『・・・はい』

 かなたはパソコンに早速データを移動して、画面でたくさんの写真を見て興奮する二人を見ていた。そんな彼女の姿が徐々に消えかかっていく・・・どうやら、お盆が終わり戻ってきた霊が天に帰ろうとしているのが分かる。

 「じゃあ、また今度」

 『はい!』

 とても忘れられない思い出が出来たかなたは、また家族の写真が撮れる喜びと楽しみをかみしめながら姿を消した。

 「かなた~~!愛しているぞおおおお!」

 「も~~、テンション振り切れちゃっているよお父さん」

 かなたがいると思ってエアハグをしているそうじろうの写真があった・・・因みに写真の中のかなたは夫のエアハグを見てこなたと呆れて見ていた。だけど、かなたを抱き締めたと勘違いして勝手に彼女の感触をまた感じられたと思い込んで、叫んでいた。

 そんな父親のハイテンションな姿に呆れるこなただった。

 「かなたさん、もういないけど」

 「え!そうなの?お父さんみたいなロリコン親父に好かれて大変だったねって言いたかったんだけど」

 「来年言えばいいじゃないか・・・俺は、もうおとんにもおかんにも絶対に言えないから」

 「・・・そうなんだ。ついさっきまでは私も言えるとは思えなかったけど」

 パソコン画面から離れないそうじろうを放っておいて、デジカメの画面でかたなとのツーショット写真を見るこなただったが、横島が思わず父と母に会えない事を漏らし、その時に何気なく見えた笑みを浮かべながらも悲しみを同居させた顔に

 

 

 「(あ、あれ?変だな?何か、目が・・・離せない。それに、何か、ドキドキするような?何なの?これ、ええ?ちょっと、どう知っちゃったの自分!)」

 

 

 今の今までアニメ・漫画などにときめかせたこなたが、不意に見せたその顔に初めて横島にときめいてしまった。だけど、全然理解できないこの感情に戸惑い続けた。

 そして、いくらなんでも遅すぎたという事で横島を今日は泊めることになったのだが、

 「(何で?何で、横島がここに泊まるってだけで・・・眠れなくなっちゃうのさ!何か期待しているような感じ!そう、まるで待ち望んだ漫画が発売したような・・・う~~ん、それとも違うような?ま、まさか、これが・・・恋愛フラグなの!いやいやいや、ありえないでしょ!ちょっと顔を見たくらいなんだよ!それなのに、でも、さりげない表情にトキメキなんて展開は漫画やアニメだけでリアルには・・・ああああ!思い出したら余計にドキドキしてきちゃったああああ!何これ~~、そ、そうだ!こういう時は気晴らしにゲームでも・・・・・・あれ?何で私恋愛ゲームなんて取り出してるの!ちょ!参考にしたいなんて思ってないない!うううう、こんなに困惑し続けていたんじゃ認めているような・・・そ、そんな事はないはず!ない・・・ああああ!)」

 そして、ただひたすらに自問自答し続けた結果、全然眠れなくなったこなただった。しかも、落ち着かせるためにゲームをやったら恋愛シーンになると真っ赤になったり、アニメでそのシーンになったら思わず早送りをしたり、漫画を見てもいつもは何も思わないキスや抱きしめのコマを数分間じっと見たりしたため・・・結局、ますますもやもやする結果となったそうな。←もちろん、横島が泊まったのはそうじろうの部屋であってこなたの部屋ではない。

 

 

 

 

 次の日、学校のクラスで、

 「あれ?こなちゃん、目にクマが出来てるよ?」

 「どうせ、徹夜でゲームでもやっていたんでしょ?」

 「授業中寝ちゃだめですよ?

 いつもの三人からそんなことを言われた。まあ、こう言われるのも仕方がない。何しろ

 「ねえ、かがみん。ちょっといいかな?」

 「何よ、いつものあんたならそうなんだよ~~的なことを言うのに」

 こなただけじゃなく、この三人も今までこんな気持ちになったことがないはずだ。

 「漫画やライトノベルで、フラグって言葉があるじゃん?」

 「ええ、それがどうしたのよ」

 「何々?そのフラグが何なの?」

 「フラグ、ですか?旗がどうしたのですか?」

 みゆきの見当違いな一言はともかく・・・こなたから

 

 「うん、ちょっと昨日ゲームじゃよくあってリアルじゃないことと思っていたんだけど・・・私さ」

 

 この言葉を出た時、

 

 

 「恋愛フラグが・・・横島にたっちゃった、みたいなんだよね。こうやってリアルでこのフラグが立った時って・・・どうすればいいんだろうね?」 

 

 

 恋愛フラグの意味が分からなかったつかさとみゆきはともかく、理解できるかがみはとんでもない大きな声を出してしまいその声に驚いてやってきた黒井先生から説教を受けてしまった・・・が、声を出してしまった理由を聞いたら恋愛の出会いが全くない彼女も大絶叫して、こなたを保健室に連れて行って現実と妄想の区別が出来なくなってしまったと勘違いしてしまったとのこと。←つかさとみゆきが意味を理解したら、もちろん女子高生らしく目を輝かせてこなたに詰め寄ったのは別の話。




 付き合うというより、こなたが横島を好きになった話。といったところですね。でも、こんな感じじゃないですかね?こなたが好きになるというのは?これで許してください・・・決して、あの店長を書きたいが為にこの話を書いたのではありません!


 次回はちょっと横島・ハーメル・冴羽・美堂と吉井明久も加えた五人の茶番話を書こうと思います。


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茶番回 罰ゲームを受けるのは誰だ?

 記念すべき110回目がここまで失踪気味になっていてすいませんでした。ちょいと、周りでシャレにならないことが立て続けに起こってしまっていたので、そちらの対処などで時間がかかってしまいました。
 今回は茶番回ですので、原作やこのシリーズでのキャラ設定などは一切無視して読んでください!・・・お願いします。

  今回は、自分を変える小さなきっかけとなった漫画!

     『遊戯王』

 高橋和希さん・・・ご冥福をお祈りいたします。学生時代はいじめを受けていたので、中々人と仲よくしようとする勇気がなかったです。だけど、この漫画に出会い、カードを集める楽しさ、そして相手とカードで遊ぶ喜びを知り、ここから友人が作れました!本当にありがとうございました!
 ブラックマジシャン。ブルーアイズホワイトドラゴン、レッドアイズブラックドラゴンを揃えられた時はとても嬉しかったことを今でも覚えています。

 では、しんみりとしてしまいましたが、どうぞ!


 「「「「「作者ああああああ!」」」」」

 ん?どうした、横島にハーメルに冴羽に美堂に、今回から茶番に仲間入りした吉井明久。これからはこの五恥心で茶番をやっていこうと

 「「「「「どっかの解散した羞〇心みたいなノリで名付けたその呼び名については後でお前を殺すとして・・・あのタイトルは何だああああ!」」」」」

 ああ、それに関しては見ての通りだが?

 「まるで俺達がひどい目にあうみたいなタイトルじゃねえか!」

 「俺らが一体何をしたという!」

 「そうだぞ!覗きをしただけじゃないか!」

 「邪眼も逃げる為に使っただけじゃねえか!」

 「覗き!僕も参加したかった!」

 覗きが犯罪だという事に気付いてないのか・・・まあ、いいか。とにかく、今回の罰ゲームは君達五人にはある場所に行ってもらうことにした。

 「「「「「ある場所?」」」」」

 それは・・・ふふふ、まあ、その、ははは。

 「「「「「こっちを見て白状しろおおおお!」」」」」

 その罰ゲームを受けるための選抜としてやる最初のゲームは、これだ!

 「「「「「最初って、一つじゃないのかよお!」」」」」

 

  ぴったりゲーム!

 

 ルールは簡単!例えば「ブラコン」「氷」と言ったら?

 「「「「「司波深雪!」」」」」

 というように、答えを合わせるゲームだ。早い話、合わさった答えが多ければ罰ゲームへの段階は減るって奴だ。

 「何だ簡単じゃねえか」

 「どんな酷いゲームをさせるのかと思ったら」

 「ちょっとホッとしたな」

 「う~む、これが最初か」

 「ちょっと不安だけど、いいかな?」

 そして、このゲームでの注意点は相手の思考を上手く読み取って合わせられるかどうかだ。もう一つ例を出すとしたら・・・「女性」「下着」といえば?

 「「ブラジャー!」」←冴羽・美堂

 「「パンティ!」」←ハーメル・吉井

 「ガーターベルト!」←横島

 このように答えが分かれることもある。この場合は横島に罰一ポイントになるから気を付け・・・何故にガーターベルトが出たのかは、美神に似合うからだろうな。←でも、この五人が思考を合わせる事なんて無理なんだろうな~~と思う作者である。

 「「「「「分かった!」」」」」

 答えは女になるやつにするから名前を答えてくれればいい。

 

 

 

 まずは簡単なところで「ワンピース」「お金」と言えば?

 

 「「「「ナミ!」」」」←横島以外

 「美神さん!」←横島

 

 ・・・は?

 「っは!しまったああああ!お金=美神さん以外の思考が頭から消えたあああ!」

 横島らしいと言えば横島らしいが・・・まさか、一問目から外すとは。

 「と、とにかく、横島は罰が一つでいいんだな」

 ははは、次行くか。二問目は「艦これ」「ツンデレ」と言えば?

 

 「「叢雲!」」←横島、美堂

 「曙ちゃん!」←冴羽

 「霞!」←ハーメル

 「満潮ちゃん!」←吉井

 

 うんうん、これらが出てくるよな!因みにちゃんづけした冴羽と吉井は特別な思いでもあるの?

 「「年下なんだから、つけないとおかしいでしょ」」

 ・・・仕方ないか、あの容姿だからな。次は「アズレン」「ヤンデレ」と言えば?

 

 「「「赤城!」」」←ハーメル・冴羽・美堂

 「大鳳!」←横島

 「ローン!」←吉井

 

 やはりこの三人だが・・・やっぱり代表的な赤城が多いよね。横島はどうして大鳳を?

 「あの見せつけてくる乳尻太もものエロさと露出が素晴らしい!」

 うん、予想していた答えをありがとう。吉井はローンにしたけど、

 「何というか・・・姉さんや姫路さんに見えたんだよね」

 あ、なるほど。病みやすい知り合いと似た感じになって答えたという事か。まあ、あの病んだ感じは確かに似ている感じがするな。

 四問目はちょっと外れて、

 「「「「「ちょっと待て!」」」」」

 は?何か?

 「罰ゲームで行く場所を教えろ!」

 「教えないままだと不安なんだよ!」

 「ここではっきりするべきだ!」

 「(グラサンを外そうとする美堂)」

 「そうだそうだ!いつも僕がされる女装をさせる気か!」

 なるほど・・・わかった。じゃあ、お前達に映像を見せるか。お前らが罰として向かう場所は、ここだ!(ふふふ、むしろ最初から分からせた方が面白い展開になりそうだからな)。

 

 

 「皆様、ご来店をお待ちしております(ニッコリ)」

 「皆様、早く来てくださいなのじゃ(ニッコリ)」

 

 

 この店だ!どうだ!今のは店長をしている宮小路瑞穂さんと従業員の木下秀吉だ!美しいだろ?可憐だろ?手を出したいだろ?ナンパしたいだろ?肉体関係を持ちたいだろ?←秀吉はともかく宮小路瑞穂の事を知らない人は・・・後書きに原作名を書くので調べてください!

 「「「「「おおおおおお!素晴らしいいいい!」」」」」

 因みに、股間にはお前達と同じモノがついているぞ!!

 「「「「おおお・・・・・・・・何いいい!!か、か、彼女らがあああああ!う、う、嘘だああああああああああ!」」」」

 罰ゲームというのが、あの店で多くの誘惑をさせるから果たして魅惑的過ぎる店員達に対してお前らの理性が我慢できるか?というものだ!

 「一つ聞きたいんだが・・・あの店で働いている人達も?」

 当然!吉井流に言うなら、性別秀吉!俺流に言うなら、性別デオンの人達が働いている!まあ、皆がお前達と体の関係になりたいといったなら別に構わんぞ。

 「「「「ふざけるな!そんなこと「何て素晴らしい!僕と秀吉がそんな関係になれるなんて!作者、ありがとう!」・・・・・・は?」」」」

 ああ、お前ら四人は知らないっけ?吉井は完全に木下秀吉っていう人物の性別を第三の性別・秀吉と見ているんだ。つまり、完全に異性として見ているんだよ。さっきお前達と一緒に嘘だあああ!と叫ばなかったのはそういう事だ。

 「皆もあの店に行けばすぐに分かるさ!性別秀吉の素晴らしさが!愛らしさが!愛おしさが!生涯の伴侶としてそばに居てほしい愛情が!etcetc」←しばらく、性別秀吉について語る吉井。

 「「「「・・・・・・」」」」←絶句して吉井を見て固まる四人。

 何か喜んで罰ゲームを受けたがる奴が一人できちまったが・・・とにかく、あれだけの美しさと可憐さを持つ性別デオンの皆様がお前達を誘惑するから、もし行くとこまで行ったら・・・頑張れよ(これは、吉井に対してはちょっと罰ゲームを変える必要がありそうだな)。

 「「「「くっそおおおお!」」」」

 ・・・ここで俺を制裁しない辺り、あの人達から迫られることが悪くないと思っているのが分かるな。さて!ぴったりゲームもあまり長くするわけにはいかないから、後三問で終わりにしよう!次の四問目は「東方」「ロリキャラ」といえば?

 

 「レミリア!」←横島

 「「フラン!」」←吉井とハーメル

 「古明地さとり!」←冴羽

 「古明地こいし!」←美堂

 

 予想していた答えありがとう!ふむ、てっきりスカーレット姉妹だけだと思っていたが、冴羽とハーメルはどうしてそっちが思いついたんだ?

 「「お前がそう思ったから、裏をかいたんだ」」

 俺の思惑通りになりたくないから言った。という事みたいだが・・・性別秀吉の誘惑満載なお前らの精神が危なくなる店に一歩近づいたがいいのか?

 「「・・・・・・っは!」」

 気づいてなかったのかよ。

 「ああああああ!どうして一緒の答えを言うのさ、ハーメル!」

 「それはこっちのセリフだ!つうか、マジであの店に行きたがっているぞ!」

 吉井に至っては間違えなかったのに悔しがっているし・・・まあ、次行くか。「FGO」「癒しキャラ」といえば?

 

 「源頼光!」←横島

 「マタハリ!」←冴羽

 「イシュタル!」←美堂

 「紅閻魔!」←ハーメル

 「ナイチンゲールさん!」←吉井

 

 五人が見事に別れたから一人ずつ・・・と言いたいが、横島と冴羽は明らかに彼女らの乳尻太ももで癒されるっぽいから抜きにしよう。

 「「無視するな!その通りだが!」」

 では、美堂。イシュタルにした理由は?

 「銀二レベルでドジをやらかすからだ!」

 なるほど、相棒のドジっぷりに似ているから・・・確かにそれは癒されますね。では、ハーメルは?

 「見た目通りだが?あれ?そういう者じゃなかったか?」

 まあ、確かに幼女って変な目で見なければ癒しの対象に見えるからいいが・・・なあ、吉井。何でナイチンゲールなんだ?←引きつった顔で確認する作者

 「だって、ナイチンゲールさんって素晴らしい看護婦さんでしょ!看護婦さんだったら、僕の原作ですさんだ心を癒してくれるはずだよ!」

 ・・・・・・。つまり、リアルの偉業と看護婦って言うだけで選んだらしいな。

 「「「「・・・・・・」」」」

 まあ、夢を見るのはいいことだな。今回初めて参加したからまだ(彼女の本性とやっている事が)わからないんだろ。

 「「「「そ、そう、だな」」」」

 「ああ、楽しみだな~~!早く会いたい!」

 お前ら、黙っていろよ・・・その方が面白そうだし(ぼそ)。

 「「「「おう!」」」」

 さあ、次で最後にするから。「こち亀」「巨乳キャラ」といえば?

 

  「「秋本麗子!」」

  「「ヤークト・パンテル!」」

  「ジョディ!」

 

 え~っと、まずこの話でヒロインになった麗子を選んだのがハーメルと吉井か。一応公式で分かっているおっぱいのサイズを発表するなら、麗子・95.87でジョディ・105でヤークトが120だ。何でハーメルと吉井は麗子の名前を言ったんだ?

 「「漫画で一番見るから!」」

 なるほど・・・次は、

 「「ふ!俺の乳を見る目を舐めるなよ!」」

 あのさ・・・横島に美堂よ。全然威張れないぞ!それで、ジョディに入れた冴羽は?

 「あれだけ見せつけてくるからだ!」

 ははは、作者(俺)がこち亀がエロ漫画になったか?と思ったのが93巻でバスタオル姿を見たのと、次は全裸で寝たコマを見た時だからな。どうやら横島と美堂以外の三人はデカさで選んだのではなくて、エロさで選んだようだな。

 ま、ここでぴったりゲームを終了にして、罰ゲームへのポイントを見て見よう。

 

   横島・罰四ポイント

   ハーメル・罰二ポイント

   冴羽・罰四ポイント

   美堂・罰二ポイント

   吉井・罰三ポイント

 

 こんな感じだな。ふむ、結構互角だな。ハーメルと美堂が罰ゲーム回避の可能性があるな。

 「おい、今の発言聞き捨てならないぞ!」

 「ああ、まさかとは思うが・・・」

 冴羽に美堂、いったいなんだ?

 「「罰ゲームが回避できるのって一人だけなのか!」」

 「「な、何いいいいい!」」

 「性別秀吉の皆といちゃつけるなら僕は罰ゲームでもいい!」

 「「「「・・・・・・」」」」

 そうだぞ。残り四人も美しい皆さんに理性をぐらつかせてその苦しむ姿を書かないと、読者様が楽しめないだろ・・・後、吉井。その発言はかなり危険だぞ?ほら見ろ、俺に対する殺意が急上昇していた四人がまた絶句してるじゃないか!

 「早く続けてよ!」

 ・・・まあ、本人がいいなら続けるか。さて、次のゲームだが、

 

  私はだ~~れ?クイズ!

 

 これは作者がある人物になりきるので、お前達が一人一回質問をして当てるゲームだ!

 「なるほど、全部で五個の答えを聞いて作者(お前)が何かを当てる奴か」

 「残念だな、作者が人間で俺達が鬼になって殺してでも捕まえるゲームじゃなくて」

 「「「うんうん」」」

 お前らは、俺への殺意があるのは知っているけどそこまで躊躇い無く頷くほどなのか!

 「「「「「当たり前だろ?」」」」」

 ぐ、吉井にお前もしかしてバカなのか?と言われるくらい常識だったのか。

 「ちょっと!何で僕がバカで通っているの!」

 ・・・あ!すまん!確かにバカを吉井扱いするのはダメだったな!

 「ひどい!皆、作者がここまでひどいことを」

 三角形の面積の出し方を四角形の面積の出し方で勘違いした上に、泣くよ(794)ウグイス大化の改新と覚えていた事に関しては?

 「「「「え、マジ?」」」」

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ゲームをやるよ!」

 まあ、最後の悪あがきは受け入れてやるか。五個の質問の答えを聞いて、あっていれば罰ポイントは無し。ただし、間違っていたら一気に罰は五ポイント増やすからな。

 「当てればいいだけの話だ!さあ、やるぞ!」

 「「「「おう!」」」」

 気合十分で何より・・・読者の皆さんも考えて見てください!

 

 

 

 では、私は誰でしょう・・・まず最初の質問は誰がする?

 「・・・俺だ」

 美堂か。お前の質問は何だ?

 

 「俺からの質問は・・・お前がなりきっている人が出ている作品は何だ?」

 

 「おおお!いい質問だぞ!さすが美堂!」

 「作者がアニメや漫画のキャラを選ぶのは目に見えている!」

 「その原作が分かれば一気に幅が狭まる!」

 「・・・・・・」←これは吉井。

 

 私は戦いをするゲームに出ているキャラです!

 

 美堂、お前は作品を答えろと言ったが、作品名を答えろとは言ってない!名前を出さないでどんな分野の作品かを答えてやったぞ。

 「っち!だが、そういうゲームと言えばスマ〇ラにKOFにSNKあたりだな」

 「作者のおっぱい好きを考えれば、おっぱいゲームな対魔〇RPGや閃乱〇グラも考えられる!」

 「他のRPGからは、あの口調からすると選ばんな」

 「何より、女を選ぶはずだから」

 「そこに近い質問をすればいいってことだね!」

 ・・・さすがこの五人と言ったところか。じゃあ、次は誰だ?

 「次は俺がやる!」

 ハーメルか。じゃあ、質問を言え。

 

 「俺からは・・・エロ同人誌に出たことがあるのか?!」

 

 ハーメルさ、その質問はかなり自爆だぞ?格闘ゲームに出る女キャラは認めるが、そういうゲームの女キャラはほぼ全員が素晴らしい思考を持つ人達によってエロ同人誌に出されると思うぞ。格闘ゲーム以外の女キャラも結構際どくエロい装備をしているから妄想もしやすいし。どうしてその質問をしたんだ?

 「そんなの・・・フルート以外のいろんな女の裸を楽しみたいからだ!」

 ・・・不倫したい旦那の気持ちがちょっと理解したようなしないような。

 「ふざけるな!いろんな女の裸を楽しみたいだけで、俺はフルート一筋だ!」

 実際に不倫をした男も女も、体は〇〇したけど心はあなただけ!と言うけど、こりゃ確かに信じられんわ。フルートさんも大変だな。

 「「「「うんうん」」」」

 頷いている横島君さ、浮気を三桁以上やっている父親の血をひいているけど?絶対にその言葉を母親に四桁は言っていると思うぞ?原作でもそれに近いことをお前が言っているし。

 「あんな恥知らずは親父じゃねえええええ!!」

 今の一言は迫力があるな・・・次行くか。じゃあ、次は

 

 「その女キャラは、普段からエロい格好をしているか!」

 

 横島、イイのか?そんな質問で?

 「いいから答えろ!」

 う~~ん、エロいと言えばエロいけどエロくないといえばエロくない格好だといえるが、作者(俺)からすれば欲望を刺激する格好だな。一例を出すなら・・・水着を着た美女やエヴ〇のプラグスーツを着た女の子や対魔忍の戦闘スーツを着た女キャラってエロく見えるだろ?

 「つまり、そういう女キャラだと」

 一例って言っただろ?

 「(・・・いや、間違いなくそっち方面の服を着ているキャラと考えればいい。となると、最後にあの質問を俺がすればいいから、次は吉井にさせよう)次は吉井が質問してくれ」

 「え?僕・・・う~~んっと」

 吉井か、こいつの思考回路は結構ずれているから予想の斜め上を行く質問をしてきそうだ・・・ちょっと気を引き締めよう。

 

 「じゃあね、そのゲームって性別秀吉の子っているの!」

 

 ・・・予想の斜め上どころから更にその上の質問をしてきやがった。てっきり・・・っは!危ない危ない。これ以上はこっちが自爆になる!吉井のペースに乗るところだった!

 「吉井・・・お前負けたいのか?」

 「あれは・・・マジだったのか」

 「本当に思考が凄いよ」

 「(風鳥院)花月に会わせたら、ガチの告白しそうだな」

 いると言えばいるな。というか、これもある意味自爆だな。いろんな格闘ゲームでそれ系のキャラっているからな。吉井よ、そんなにあの罰ゲームを受けたいのか?

 「当然だよ!僕を殺そうとする姫路さんがいない!美波がいない!雄二がいない!姉さんもいない!FFF団もいない!それで、あの中で好きにできるなんて天国だよ!」

 確かに原作ではいつも痛い目にあわされていて、唯一の癒しが木下秀吉だったからな。それを思い出したら急に可哀そうに思えてきた・・・「大好き!吉井明久君」をやめたのは間違いだったか?←作者が挫折したR18の作品です。だけど、再開をする気はありません。

 「と、とりあえず、最後は僕だね」

 冴羽は何か確信した顔だけど・・・質問は

 

 「このキャラの本来の姿は何だ?」

 

 鎧を着た姿だ。スーツとも言えるが・・・くそ!お前気付いたか!

 「やはりか・・・うん、間違いない!」

 「なるほど、大体わかった気がする」

 「さあ、皆。答えるぞ!」

 「・・・やばい、分からん」

 「ええっと・・・う~~ん?」

 皆の質問は終わりだ!さあ、答えろ!

 

   横島・ベヨネッタ

   ハーメル・ヒカリ

   冴羽・ゼロスーツサムス

   美堂・ゼロスーツサムス

 

 くそ!冴羽と美堂には「(機械の)鎧」の言葉の引っかけには通用しなかったか!

 「ま、こんなものでしょ」

 「やれやれ、バカが俺を引っかけられるはずないだろ」

 ぐぬぬぬ、反論ができん・・・ハーメルさ。お前は確実に最後の鎧を着た女性でしか考えなかっただろ。

 「ま、間違ってないだろ!」

 ・・・で、鎧すら着ていないベヨネッタを選んだ横島君。何か言い分は?

 「あの人は美神さんレベルの乳尻太ももを持つ女王様だからじゃあああ!!」

 ははは、というかあの人の体を覆っている服って全部髪らしいね。それに何かを召喚するときは髪を媒体にするためかなり露出するから・・・こいつの煩悩に見事に引っかかるのも無理ないか。まあ、格闘ゲームで代表的なスマ〇ラの女キャラを選んだだけましにするか。確かにかなり似ている要素あるからな・・・この二人。

 さて、ゼロスーツサムスが正解だから冴羽と美堂が正解で罰ポイントは加算無しということだな。横島とハーメルが五ポイント加算でいいな。←因みにこの問題の答えを何故サムスにしたのか?は、昔メトロイドのTVCMでリアル美人のゼロスーツサムスが出たことを思い出したからです。ベビーメトロイドを取り戻す内容のソフトの販売だったな。

 「「ああ、仕方ない」」

 じゃあ、この問題は終わりということで次に

 「ちょっとおおおおお!何で僕の答えを発表しないわけええええ!」

 ・・・俺達は吉井(お前)の答えをなかったことにしたいんだが?

 「「「「うんうん」」」」

 「ひどい!どうしてみんなも作者に賛成なの!」

 この答えだからだよ!

 

   吉井・クラウド

 

 お前はこいつのどこに

 「だって、原作で性別秀吉の持ち主だと判明したじゃないか!クラウドちゃんのあの姿が可愛い!!」

 ・・・原作で女装した時のことを言っているのか?まさかとは思うが、こいつの目にはもう女装した可愛いと思える男キャラは全員性別秀吉に見えるのか?←リアルで女装クラウドのフィギュアがある事を知った時は唖然とした作者である。

 「「「「・・・先行こうぜ」」」」

 この四人すら匙を投げるくらいに、性別秀吉への愛が凄まじいな。とにかく、吉井も追加だからここまでの罰ポイントは

 

  横島・罰九ポイント

  ハーメル・罰七ポイント

  冴羽・罰四ポイント

  美堂・罰二ポイント

  吉井・罰八ポイント

 

 となって、最後のゲームで罰ポイントがトップになった人は指名した相手に全部とプレゼントできるシステムだ!うまく回避できそうだと思っている美堂君も最下位になる可能性があるから油断できないですよ~。

 「「「「な、何だと!」」」」

 「皆!僕に全部入れていいから!」

 ・・・・・・(決めた。こいつの罰は別にしよう)。では、スタート!

 「「「「それ以前にまずは最後のゲームが何なのか言え!」」」」

 あ、すいませんでした!三つ目となるゲームはこれだ!

 

   もっこり我慢ゲーム!

 

 今から五個の作者が選んだヒロインのお色気シーンを見て、君達がどれだけ我慢できるか!もっこりしたらアウトで、一番した奴が負けだ!

 「「「「「早く見せろ!」」」」」

 あれ?まさかとは思うが我慢しきれる自信があるのか?では、まずは軽いところでテレビアニメになった新世〇エヴァン〇リオンのヒロイン達のヌードだ!・・・あれ?美堂が「俺をもっこりキャラにするな!」と邪眼を仕掛けてくると思ったんだけど・・・ここまで全然女の裸がなかったから欲望の方が勝ったのかな?

 さあ、これに反応したのは

 

  横島・結構もっこり!

  ハーメル・微妙にもっこり!

  冴羽、美堂・平然!

  吉井・完全にもっこり!

 

 ははは、横島よ。大人もいるけど大体裸になるのは女子チウ学生だぞ?吉井は、まあ予想通りだったな。ハーメルが、ちょっとモッコリしたな。因みに平然がゼロ、結構が二、微妙が一、完全が三ポイント入る仕組みだ!

 「のごおおおお!!俺はおではオではおでえええええ!」

 「しょうがないでしょう!あんなに見えそうで見えないのを見せられたら!」

 横島は途中から山下たろーになっているぞ、おい。ハーメルはどうして微妙に反応したんだ?

 「しょうがないだろ!反応しちまったんだから!」

 まあ、いいか(フルートちゃんとスタイルが似ていたからかな?)。次行くぞ!次は食戟のソーマのヒロイン達の料理を食べた時のあのすっぽんぽんシーンだ!

 

  横島、ハーメル、美堂・結構もっこり!

  冴羽、吉井・完全にもっこり!

 

 いや~~、いい反応をありがとう!ちなみに読者の皆さんは誰のすっぽんぽんで五恥心がもっこりしたのかは、ご想像にお任せします!←早い話、多いから選べないってことです!

 「「「「「作者あああ!御馳走さまだぜええ!(この卑怯者があああ!!)」」」」」

 ふ!心の底からお礼とは嬉しいぜ!

 「「「「「のおおおおおおお!!」」」」」

 では、続いてはTo LOVEるで毎度のお約束としか言えないくらいのヒロイン達の裸だ!もちろんこっちも多いから選べないので、読者様の妄想に任せます!

 

  全員、アウ・・・・・・ではなく!パーフェクトもっこり!

 

 ははははは!どうだ!とっても満足だろう?三つ目でパーフェクトもっこりを出したか!これは全員に五ポイントはいるぞ!

 「「「「「お前はそんなことをして楽しいのか!このくそ野郎!」」」」」

 おいおい、素直じゃないな。お前らの本心はこれじゃないだろう?

 

 「「「「「(((((早く次を見せろ!)))))」」」」」

 

 こっちの癖に・・・素直になれば楽になれるのに。ふふふ、次はハイスクールD×Dのヒロイン達の

 

  全員、パーフェクトもっこり!

 

 ・・・あれ?まだ先を言ってないのだが?

 「あれは仕方ないだろう!」

 「原作もアニメも裸が多かったし!」

 「いろんな女も必ず脱がされていたし!」

 「巨乳もたくさんだったんだぞ!」

 「第二期のEDに出たギャスパーちゃんが最高にかわいかった!」

 ・・・ああ、そうだな。つまり、みんな各々の好みの女の裸が妄想できたってことか。吉井に至ってはもうスルーしとこう。

 

 

 さて!最後の前にいったんここで罰ポイントを計算するぞ!

 

   横島・二十三ポイント

   ハーメル・二十ポイント

   冴羽・十七ポイント

   美堂・十四ポイント

   吉井・二十四ポイント

 

 なかなかの接戦だな!一層のこと、最後は百ポイントに

 「「「「そんなお決まりはいらんわああああ!」」」」

 「グッドアイディアだよ!」

 まあ、さすがにそれはやめておくか。では、最後は・・・覗きをイメージして見てくれ!最後に見てもらうのは・・・罰ゲームで入る性別デオンの店の皆の着替えシーンだ!アニメやゲームでもかなり際どく描かれた皆のセミヌードな姿を見てどれだけもっこりするか!どうだ!宮小路瑞穂に木下秀吉にギャスパー(付き合ったらシリーズとは別のギャスパーと思ってください)のセミヌードは!

 

  横島、ハーメル、冴羽、美堂・結構もっこり!

  吉井・完全にもっこり!

 

 あれ?全員のパーフェクトもっこりを超えたアルティメットもっこりになると思ったんだが?

 「乳がないだろうがあああ!」

 「そりゃ、かなりときめいたのは事実だが」

 「さすがにおっぱいがないと無理だ!」

 「・・・巨乳好きでよかったと心から思ったぜ」

 く!あれだけ欲望を刺激させたからうまくできたと思ったのに!

 「やったあああああ!これで僕が罰ゲームだあああああ!」

 ・・・こいつはもう問題外だ!(しかしこれではまずい!一番多かった吉井が三ポイントで、残りが二ポイントということだから吉井が一番罰が多いことに・・・これじゃあ、読者の皆様に性別デオンの誘惑に苦悶する五人の面白さを伝えられなくなる!あの場所に行きたがっているこいつが罰ポイントをあげるなんて絶対にやらないに決まっている!急遽別のルールを入れるか?いや、ご都合主義なことをし続けていたら読者が離れてしまう!ど、どうすればいいんだああああ!せっかく、あの店にいる人物達は全員が五人にR18をしたい気持ちでいっぱいになるよう洗脳したのに!)←作者、性別デオンの皆様を洗脳したことを読者の皆様に白状するくらい困惑中。

 「・・・覚悟を決めるしかないか」

 「ああ、せめて美堂に吉井がポイントをあげれば」

 「吉井は自ら進んではいるから一蓮托生できるんだけど」

 「ははは!いや~、残念だったな!」

 美堂の野郎難を逃れ・・・待てよ?そうだ!おい吉井!今の話を聞いたな!

 「え?何のこと?(←秀吉との愛欲な時間を妄想して、四人の話を聞いてない)」

 美堂にポイントを渡しても、お前はあの場所に行けるぞ!

 「え?え?どういうこと?」

 「ちょっと待てええええ!何のことだあああ!」

 いいか、あの店に行くのは罰ポイントの多い四人となっているが、

 「うんうん」

 「く!こうな(がし!)な、何をするお前ら!」←サングラスを外そうとする美堂を動けなくする三人

 「「「ふふふ、一蓮托生・・・だぜ」」」

 (よし!美堂が動けないうちに!)俺は罰として性別デオンの店に入って優勝者は入るな。とは書いたが、

 

 

 お客として入るなとは書いてない!つまり、罰としてあの四人が店に入った後にゲームは終了する。その後にお前がお客としてあの店に入っても何ら問題ないということだ!

 

 

 「そ、そうだったのか!それなら僕は美堂に全部ポイントをあげるよ!」

 よし!言質をとった!というわけで、罰ポイントは美堂に譲り最終的に吉井がゼロポイントになりました!というわけで、性別デオンの店には横島・ハーメル・冴羽・美堂が行くこととなりました!

 「おい吉井!このままゲームが終わってから行け(むごおごごごご!)」

 「「「「さあ、いこうな~~。俺たちの戦いの場所へ(ずるずるずる)」」」」

 「むがががが~~~!(大体、作者を殺せば行かなくて済むだろうがああああ!)」

 (吉井の頭の悪さでうまくいった!・・・美堂の奴、余計なことを言いかけやがって)さあ、というわけでゲームも終了!ここからは性別デオンの店での

 「よし!四人が店に入った!じゃあ、僕も行ってきまああああす!」

 ・・・終了を言った時点でもう走り出してやんの。というわけで!ここから先の店の中での誤認の様子は作者視点のナレーションではなくなり、第三者なナレーションになるのでご了承ください。

 

 

 

 

 ここから先は、男の娘な皆さんの接客や接待や誘惑に苦悶する五人の様子をご覧ください!そういうのが嫌だという人はここでストップしてブラウザバックをお勧めします!

 

 

 

 

 まず、ハーメルから見ていきましょう。彼には

 「そうなんだ。君って魔王だけど勇者なんだ」

 「すごいです!尊敬しますうう!」

 「ははっは!そうだぜえええ!俺はすごいんだぜえええ!」

 FGOからアストルフォとハイスクールD×Dのギャスパーが両隣に座って接待している。

 「おやおや~~。ずいぶん盛り上がっているね~~僕も混ざっていいかい~」

 そこに対魔忍RPGからの藍野のぞみが飲み物を持ってきた。

 「いや~~ただ飲み食いしていいのなら最初から来てればよかったぜ!」

 いい気分になって後先考えなくなっているハーメル。アストルフォはあのうさ耳メイド服に、ギャスパーはアニメ二期EDに着たネズミコスプレに、藍野のぞみは原作イベントのビキニを着ていた。三人とも肌のきめがよく、スラっとした足にピンクのリップクリームを塗り、性別は♂なので胸に膨らみや腰に括れなどないはずだが・・・いろんな意味でハーメルの脳みそをとろけさせて酒もインして理性もかなりぶっ飛んだため、彼にはそれらがあるように見えている。

 「きゃ。もう~~ 」

 「ははは、触っちまったぜ!」

 もはやセクハラなんぞ怖くない神経で、後ろを向いたのぞみのヒップをタッチしている。顔は赤く、セクハラオヤジな行動になっており

 「あ、ああん!ちょ、あ!」

 「ひゃ!だいた~ん♪」

 両隣にいるギャスパーの太ももやアストルフォの胸へのタッチなど、かなりやばいところまでしている。

 「あ、そうだ。ギャスパーちゃん。あそこにあるヨーグルトを持ってきて」

 「あ、は、はい!」

 不安な気持ちだったギャスパーは藍野の言葉に慌てて立ち上がってそのヨーグルトを取りに行った。ギャスパーのネズミのコスプレは背中は丸見えのため、その姿に思わずよだれを飲み込んだハーメル。やはり、思考はもう美少女という方面になっているのか横乳が見えるのでは!と凝視していた。

 「も~、おさわりはいいけどもうちょっと優しくお願いね♪」

 「そうだよ。緊張で震えていたんだから」

 「おお、すまない!気を付けるぜ!」

 ギャスパーの座っていた場所に藍野が座って、アストルフォと一緒に注意した。四人分のヨーグルトを持ってきたギャスパーだが、落としてはいけない緊張で震えていたため、見事なお約束を発動。

 「あ、ああああ!ひやああああん!!」

 ヨーグルトを三人に向けて飛ばし・・・た直後に、能力である停止世界の邪眼が発動。本人の意思ではないところで能力を使ってしまったがヨーグルトをとれるチャンスと思い慌てて取ろうと三人のところまで行ったが、

 

 「「「あ!・・・(ぐちゃああ)」」」

 

 慌てていたため間に合わず、ハーメルにはかからないようにギャスパーが何とか守った。

 「ギャスパーちゃん大丈夫?」

 「何かな?今の?」

 だけど、両隣の藍野とアストルフォはギャスパーと一緒にヨーグルトが顔にかかってしまった。

 「ごごごごご、ごめんなさいごめんなさいごめんなさい~~~」

 ギャスパーお得意の段ボール引きこもりを発動!即席に作った段ボールに入って謝る。

 「あちゃ、ほら、大丈夫だって顔出して」

 「私たちも一緒に謝ってあげるから」

 「は、はい・・・」

 段ボールから出たギャスパー。さて、ここでハーメルがなぜ無言なのか説明しよう。

 『そ、その顔・・・やばいじゃないか!』

 白いどろどろのヨーグルトが顔にぶっかかった藍野・アストルフォ・ギャスパー。美少女レベルのかわいい顔をする三人。

 「「「ごめんなさい!」」」

 ハーメルに謝罪する三人。そんな三人の顔はまるであれを誠心誠意慰めて、その先からどぴゅどぴゅ!っとさせて、それが三人の顔にかかったように見えているのだ。つまり、ハーメルは三人に対して欲情してしまい股間が大きく反応していたのだ。

 『ま、まずい。マジで・・・マジでぼ、ぼぼ、ぼが!』

 何しろ、そのヨーグルトが三人の顔から少しずつ流れて首を伝って胸元まで行くと乳房にそれをぶっかけたように見えたのか、

 「ごくり!」

 ひと際大きな音で涎を飲んだ。その音を聞いた藍野とアストルフォは

 「あ、もしかして」

 「興奮、してるの~」

 上目遣いでハーメルを見る。もう、その顔はあれを求めているようにしか見えない。しかも、ここで

 「ああああ、ぐちょぐちょだ、脱がないと!」

 ヨーグルトがかかったネズミコスを見て、その場で脱いでしまったギャスパー。

 「「ちょ!ギャスパーちゃん!」」

 「あ・・・あああああ!」

 完全に裸になったことに驚いた二人の声で我に返ったギャスパーは、目の前にいるハーメルの存在をやっと思い出した。慌てて、どこから出したかわからない段ボールで腰の部分を隠したが胸の部分までは隠せない。見られないように胸を腕で隠して背中を見せるその姿が・・・さらに欲情させる。

 「そうだ!ハーメルさん。責任取ってくれる?」

 「はあああああ!」

 「だって、こんなことになったのはハーメルさんがあの子をセクハラをしたからだよ」

 「ちょ!それとこれは・・・」

 「だ、か、ら」

 「僕達三人の体を」

 「「あなたがキレイにして♡」」

 「は、ハーメルさん!おおお、お願い、します宇うう!」

 かなり押し付けな部分もあるが、藍野とアストルフォも上半身裸になってハーメルに迫る。ギャスパーも二人に習って迫る。その三人の姿は欲情して高ぶってしまったこの体をあなたのあれで鎮めて・・・にしか見えない。すでに性別のことなんて些細な事レベルで

 

 「あああああ、あ俺はどうしたらいいんだああああああ!」

 

 三人の着崩していく姿についに股間にテントができてしまった。そんなハーメルも服を脱がされていき・・・ここから先は、書けないので読者様は妄想でごり理解ください。

 そして、一時間後・・・四人はばっちりR18をしてしまいました。藍野・アストルフォ・ギャスパーの三人は、パンティの一枚だけの姿で上半身裸である。その姿は・・・セミヌード写真集を出したら確実に八割の読者が女と勘違いして買いそうなくらいに艶やかだった・・・三人とR18な時間を過ごしたハーメルはもう真っ白になっていた。

 「服をこんなにしてしまった責任を取らないといけないから、これを着てもらおうね~」

 「うんうん、美人の妹さんと双子って言っていたからね」

 「え、そ、それって!」

 かなり熱いR18な時間を過ごしたのか、四人の服はその痕跡が残っていた。三人にはこの店の替えの服があるからいいけど、ハーメルにはない。そこで藍野が取り出したのが、女子体操選手が着るようなレオタードだった。藍野とアストルフォは目を光らせ、ギャスパーは驚いているが既に体が快楽で力が出ないため能力も使えなく止められなかった。

 ハーメル、原作ではライエルによく女装させていたが・・・ついに本人デビュー!

  

 

 

 

 

 さて、次は美堂に行きましょう。もちろん時間は入店してすぐに巻き戻します。

 「何とかして脱出するぞ!」

 「おう!・・・と言いたいが」

 「「どうしたのです?お帰りになるのですか?」」

 「「・・・・・・そんなさみしそうな目で見ないでくれええええ!」

 どうやら冴羽と手を組んで、逃げ出そうとしていたが宮小路瑞穂と木下秀吉の寂しそうな顔に罪悪感が強くなってしまい、結局捕まったようだ。←どっちも肉盾にするつもりだったが、あえなく失敗。

 では、二人が捕まった後の光景を書いていこう。

 「美堂さん。強いんですね。素敵です♪」

 「あ、ああ・・・(くっそ!なんか調子狂うぞ!)」

 「リラックスしてください。私達が癒しますので」

 「・・・頼んだぞ(まずい、本当に癒されていくから抜け出せない!)」

 まず美堂だが、両隣にはNARUTOの白と処女はお姉さまに恋してるの宮小路瑞穂が袖を掴んでいる。もし、腕を抱きしめて振り払っていたがダメですか?という感じでじ~~っと見られるとさすがにうっ!と来るのか、受け入れるしかなかった。ちなみに二人の格好は白がワンピースの二年後の再開の時に着ていたナミが着ていた服で、宮小路が着ているのはその時のロビンが着ていた服だ。どちらも原作の本人の胸を強調する服で、性別デオンな二人には似合わないと思うが。

 「(ど、どうしても、目がそっちに行っちまう!)」

 どうやら、性別デオンの魅惑には巨乳好きの美堂すら誘惑できてしまうようだ。一方の冴羽の方は

 「僕達、あなたの接待をしないと」

 「体、売るしか・・・ない、の、じゃ」

 「そ、それは・・・わ、わかったよおおおおお!」

 「「あ、ありがとうございます(じゃ!)((上手くいった!))」」

 「くっそおおおお!演技と分かっていてもこれだけの美女・・・な、顔をしていたらあああ!」

 演技で勝負に出たハヤテのごとく!の綾崎ハーマイオニー(ハヤテ)とバカとテストと召喚獣の木下秀吉。冴羽にはもちろん見抜かれていたが、やはり美堂同様断れなかったようだ。二人は何とか隙を見て逃げたいが、

 「こちらをどうぞ」

 「あ、おう」

 「お代わりはちゃんとあります」

 「あ、ありが、とう」

 隙が無かった。注文して取りに行かせようとしたら、その時には酒やつまみが来る。トイレに行くと嘘をつこうとしたら、自分達も一緒に。とついてくる。しかも絵的には美女が トイレに入る図に見えるから問題あるけど性別的には入っても問題ない。美堂は邪眼を使って逃げようにも、この二人に使うのはためらいがある。

 冴羽の方は二人は演技と分かっていても完全に観念していた。早い話、接待が終わって出れば解決とすぐに結論を出していた。

 

 そんな二人にさらなる追い打ちが待っていた。

 「ここに座ればいいのか?」

 「ここって・・・ポールダンス場?」

 場所移動したところが、冴羽の言う通りポールダンスをする場所だった。二本のポールがお立ち台の真ん中にある。

 「ここでしばらくお待ち下さい」

 「その間は私たちが相手しますから」

 美堂はおしとやかな二人からくる誘惑に、

 「わし達は、精一杯接待しますじゃ」

 「で、ですので、満足できなかったら、い、言って、ください」

 冴羽は必至な頑張りからくる誘惑に現在進行形耐えている。何しろ四人とも本当に股間に自分たちと同じものがあるのか?と思うくらいに華奢に見える。かわいく見える。包み込みたいと思えるくらいに・・・抱きしめ

 「「「「あ・・・ああ、ん」」」」

 いや、両サイドにいるそれぞれの肩を抱きしめていた。もはや、いろんなことをしたい気持ちがどんどん出てきている。

 「「((性別なんて・・・いやいやいやいや!落ち着け俺!何を考えた!))」」

 両者ともに理性と常識がぶち壊されそうになっている・・・そこにとどめとなる

 「待たせてしまってすみませんでした」

 「私たちのダンスを、たっぷりご賞味ください」

 ポールダンサーの二人が現れた。美堂側が対魔忍RPGの作者がしばらく女と思い続けた穂希なおに、冴羽側がワンピースのお菊だ。穂希は藍野同様パレオ付きのビキニを着て、お菊はナミの着ていたくノ一衣装だ・・・そして、二人のポールダンスが始まった。

 「美堂さん、しっかり見てね。なんだったら、夜のおかずにしてもいいよ」

 「何言ってやがる!同性にそんなこと・・・」

 「冴羽さん。私は女として見てほしい、です」

 「そうはいっても君たちは・・・」

 穂希とお菊の誘う言葉に、自分たちと同じ性別にそんなことできるはずない!的なことを言いかけたが、

 

 「「・・・・・・」」

 

 二人が踊って一分もたたない内に、言葉を失ってしまった。穂希は本当に同性か?と疑うくらいに踊りがいやらしかった。ポールに抱き着いて流し目をしたり、パレオをめくってお尻を見せたり、途中で水着のブラの背中のホックを外してそのまま水着のブラを美堂の方に投げて乳を隠す仕草をしたりして、エロ系のポールダンサーとしてデビューしてもトップに君臨できるくらいに穂希はいやらしく、そして美堂の目が釘付けだった。

 一方のお菊の方は、穂希みたいにうまく誘惑するダンスではなく・・・チラッと見える。そんな感じのダンスだった。足を広げた時に股間に見えるパンティや後ろを向いたときに見えたお尻。目の前で座った時に腰まで下りてしまった服により思わず見えた乳首・・・それら全てに思わずきゃ!と言いながら隠す仕草をする。つまり、お菊自身にとってはハプニングで見えたエロを隠そうとするが、冴羽にとってはそこに目が釘付けだった。

 「「う、美しい・・・」」

 思わずそう言ってしまうくらいにキレイと思えた・・・これはこの二人だからこそできることだ。男が女の仕草や行動や性格等をやろうにも、必ず全部できるわけじゃない。一瞬でも見えるかもしれない男時代だった時の癖など、心の底に隠していたはずの一部分が出てしまうことがあるのだ。この性別デオンの店の皆もやはりそれがあるのは事実だ。

 だが、この二人は本当にその心の全ての・・・何もかも女になりきっている。そこにある男の部分も全部女になりきっているいるからこそ、

 

 「「((まずい・・・まずい!(びくん!)))」」

 

 この二人の股間を強く反応させるくらいに、魅惑なのだ。最後の問題の時に胸がないから的なことを言っていた二人がここまで欲望の火を燃やしている。

 そんな二人に穂希とお菊がダンスを終えると、

 「「美堂(冴羽)さん・・・」」

 「「(な!しま!!)」」

 二人の前までやってきた。目と意識が奪われてしまっていた美堂と冴羽は

 

 「「・・・ちゅう」」

 

 完全に不意を突かれたキスをされてしまった。

 「(・・・なんか今、すごく心がムカッてしました)」

 「(あ、あ、あ・・・これ、完全に嫉妬しちゃってる。穂希さんに嫉妬してる!)」

 美堂の接待役の白と宮小路は穂希に嫉妬して、

 「(わし、わし・・もう、どうすればいいのかわからないくらいにパニックっているのじゃ!)」

 「(な、なんで、なんで心がざわめくのさ!ボク、ボク、ぼくは・・・)」

 冴羽の接待役の秀吉と綾崎は体を震わせていた。

 「「・・・・・・(柔らかい)」」

 キスをされたが・・・拒絶しないあたり、完全に性別デオンを受け入れているのがわかる。それを感じたのか、

 

 「「「「僕(わし)もやる(のじゃ!)」」」」

 

 それぞれ、美堂と冴羽にとびかかった・・・こうなると、どんどんエスカレートしていき、

 「「「「「「あ、ん♡あ、うれ、し、かった♪」」」」

 六人の服が完全になくなり、顔が愛と欲に染まった笑顔になり、裸体に白い何かがつくのも当然だった。それを作り上げてしまった二人は・・・

 

 

 「「((性別デオン・・・マジでヤバイ))」」

 

 

 この第三の性別にはまってしまったようだ。

 

 

 

 では、遅くなったがようやく横島の

 「ああああああああ!わいは!わいは!わ、わいわああああああ!!」

 「「「「「「あ、ああん♡忠夫様・・・幸せ、です」」」」」」

 どうやら、もう既に手を出した後のようだな。さすよこだ!その手を出した後を説明すると

 

 変な家訓で家には学園の制服以外は女物の服しかない対魔忍の上原鹿之助は、スクミズな水着が太ももまで脱がされ、水着はところどころ汚れていて、本人は脱力して蕩けた目で横島を見てるし、

 どんな服を着せても女にしか見えないFGOのシュヴァリエ・デオンは着ていたメイド服が脱ぎ捨てられて上半身がすでに肌を露出してさらに求めてほしい目で横島の腕を掴んでいるし、

 女王様気質のまりあほりっくの祠堂鞠也はドSな女王様だが、横島にとっては女王様は美神だから関係なくその鼻っ柱が折られるくらいのとんでもない目にあったのかまるでレイ〇の後みたいに破かれた裸ワイシャツとパンティ姿で放心状態になっていた。

 暗殺教室の潮田渚は・・・原作学校の女子制服で何やらうつぶせで倒れていて涙を流しているけど、あれ?ぶつぶつ声が「何で、もっと荒々しく抱いてくれないの?」う~~む、Mに目覚めたようです。

 次の俺ガイルこと、やはり俺の青春ラブコメは間違っているから来てもらった戸塚彩加は・・・あれ?横島の股間に顔をうずめ・・・いや、あれに頬をすりすりしてる!「あ、ん、もう、離れたく、ないよ♡」って、思いっきり裸で唯一のバスタオルが腰の部分にあるけど、かなり際どい!←作者、この人物が秀吉とためを張れる性別秀吉の存在だと知った。

 七つの大罪のゴウゼルは・・・こっちは全く表情が変わらないからよくわからん!でも、確実に一つ言えるのは、横島から離れようとしない!つまり、ゴウゼルの心が横島を求めている!ただただ、戸塚みたいに離れたくないからくっついて居続ける。ってことかな?

 

 といった感じです、はい。ちなみに六人の体のところどころにも白い何かがあります。つ、ま、り・・・横島君もついに性別デオンのすばらしさを知ったようです。

 

 

 

 

 というわけで四人とも吉井の言った通り、性別デオンの愛おしさと切なさとそのエロさに理性を崩壊してしまったとのことでめでたしめでたしです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ここで再び作者視点に戻るのですが・・・あれ?この店にはこの四人しかいないぞ?お客として入店したはずの吉井明久がいない・・・どこに行ったんだ?違う罰を考えようとしても、結局あいつもあの店に入ったから取り消しにしたんだけど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 いったいどこに行ったのか?それは

 「うふふふ、アキ君。ついに私達が結ばれますね♡」

 「あがががががががが!!」

 玲さんに誘拐されていたようだ。確かに原作では一人の女として愛してると言ってのけて、尚且つお嫁に行けなくなるキスをする気満々だったからな。セリフから我慢が限界突破して行動に移したようだけど・・・どっかのお屋敷に行ったようだけど

 「さあ、アキ君。私達はこれからたくさん愛し合って子供を産みます。そしてその子供たちがずっと私たちの愛を象徴するかのように、子供同士でまた子供を産んで、そのまた子供も・・・そう、ずっと、ずっと♪」

 「ねえ、お願いだから姉さん!目を覚ましてえええええええ!なんでこんなことに!秀吉といちゃつく未来にワクワクしていたのに!お願いだから縄をほどいてええええ!」

 何やらとんでもない声が家から聞こえるけど、表札には

 

 

 

  ブレア家

 

 

 

 ・・・やばたにえん、やばたにえん、なんだかとってもやばたにえん。マネしちゃだめだよ、やばたにえん←背中を向けて走り出した・・・現実逃避で終わらせた作者である。

 




 カオスな内容になってしまい申し訳ありませんでした!ただ、あの五恥心の連中が性別デオンに迫られたらどうなるかをどうしても検証してみたかったから書きました!←お前が洗脳していただろうが!


 次回は、未定です・・・いい加減にR18を書かんといかんな。


 では、作中にも書いたが見落とししたことも考えて・・・出てきた性別デオンの皆様の原作作品をお伝えいたします!
  アストルフォ、デオン・・・FGO
  藍野・穂希・上原・・・対魔忍RPG
  ギャスパー・・・ハイスクールDXD
  宮小路瑞穂・・・処女はお姉さまに恋している
  木下秀吉・・・バカとテストと召喚獣
  白・・・NARUTO
  綾崎ハヤテ・・・ハヤテのごとく!
  お菊・・・ワンピース
  祠堂鞠也・・・まりあほりっく
  潮田渚・・・暗殺教室
  戸塚彩加・・・やはり、俺の青春ラブコメは間違っている
 以上でした!


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111話記念!・・・・・・何がいいんだ?

 どうも!110話記念に続き、111話記念と行きましょう!・・・え?タイトルからして不安しかない?はい!その通りです!全然思いつきませんでした!
 とにかく、ご覧ください!


  記憶に強く残っている野球アニメ。

   「緑山高校」

 体当たり・激突禁止といった野球ルールがない、かなり昔のアニメで昔のBS衛星で見たらハマった。全員一年生で打順はじゃんけんで打率もめちゃ低いが、ピッチャーがとんでもない豪速球を投げる男で相手も中々打ち取れない。
 そんなチームが甲子園で優勝しようとする野球アニメでした。


 ついにこの付き合ったらシリーズも111話!前回は110話記念をしたけど、1が三つも続く縁起のいい話数になった!というわけで、こっちでも記念小説を出そう!さ~~て、何がいいかな?

 

 ・・・←少し考える作者

 ・・・・・・←頑張って考える作者

 ・・・・・・・・・←かなり頑張って考える作者

 ・・・・・・・・・・・・←足りない能をフルに使って考える作者

 

 お、お、思いつかないいいいいい!!ああああああ!どうすればいいんだああ!そもそも、この付き合ったらシリーズは途中から茶番話が多かった!そして、その茶番でも結構ネタを使ってきたから・・・ううう!思いつかん!いったい、どんな話を書けばいいんだ!どんなネタを使えばいいんだ!どんな内容なら読者の皆様も喜ぶんだ!クッソおおおおお、全然わからんぞおおおおお!

 っは!そうか!ここはひとつ、あの手を使えばいいんだ!

 

 

            盗作だ!

 

 

 うんうん!これは名案!楽して素晴らしい作品にできる!←こういう楽は必ずしっぺ返しがきますので読者の皆様は楽して金が手に入る的な考えはやめましょう。

 よし!さっそく、作者がよく見るハーメルン作品のオリキャラをこの作品に勝手に

 「やめんかあああああ!!」

 (ぼっかああああああんん!)ぎゃああああ!何をしやがる!横島!つうか、文珠の『爆』を俺にぶつけるな!

 「お前は恥もプライドもないのか!」

 覗きを繰り返すお前に言われたくない言葉だ!

 「そもそも、そんなことをしたらばれるに決まってるだろ!」

 その言葉もいつも覗きがばれるお前に言われたくない!つうか、そんなものなんぞあってもネタも話も書けないんだよ!

 「全くしょうがない奴だな・・・どけ!俺が書く!」

 はああああ!横島が!この作品の主人公が話を書く?・・・・・・この話は一般向けでR18ではないぞ!

 「それくらいわかっているわ!全く、ほら俺がキーボードを打つからどけ!」

 あ、ああ・・・なんだか展開が読めるような気が、

 

         横島、執筆

 「おキヌちゃん!何とかできないの?」

 「うう、申し訳ありません。横島さんがいれば何とかなったんですが」

 「ちょ、犬!噛み切りなさい!」

 「さっきからやってるでござる!でも、できないでござる!」

 横島がいなくなった美神除霊事務所に舞い込んだ依頼。依頼場所に行くと低級悪霊だったためさっさと終わらせた・・・だが、突如足元が崩れる。美神さん、おキヌちゃん、タマモ、シロが落下していくと、そこには触手がうねうねして四人を捕まえた。

 「や、やめな・・・あん」

 「い、いやですうう・・・んん」

 「こんな展開に・・・ううん」

 「先生以外にこんなの・・・あああ」

 服の中にどんどん触手が入っていき、抗っていた四人だが徐々に女の快楽に勝てなくなってその顔は赤みを増していく。その後触手らに服を破かれ彼女らは完全な何も着てない状態になり、身動き取れない四人に容赦なく触手が彼女らの穴という穴に

 

 やめんかあああああああ!!!←作者、横島を踏みつける。

 「(ぐしゃ!!)ぎゃあああああ!何しやがる!」

 やっぱりこうなったか!お前な~~!さっきR18はダメって言っただろうが!思いっきりその展開になる話になっているじゃねえか!

 「・・・・・・っは!しまった!美神さんの名前を書いた途端になぜかこうなってしまったああああ!」

 本能で美神のエロを書こうとしていたのかよ・・・しかも、何気におキヌちゃん達も加えているあたり、あの三人もエロい目で見たことがあるってことか。

 「ななな、なんでこんなことに」

 ・・・はあ、こいつに女キャラを書かせたら絶対にこうなるのが目に見える。だから次は完全に女キャラは無しにして茶番回に出てくるハーメル、冴羽、美堂、吉井とお前の五人だけで書いてみてくれ。

 「なにいいいい!女を書いてはいけないだと!」

 美神以外の名前を書いてもお前じゃ絶対にさっきみたいになるからだ!じゃあ聞くが、エミさんや冥子さんやほかの女キャラが出てきたらエロなしで書けるか?ほら、反論できるか?

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・色(エロ)のない文になるのは好きじゃないのに」

 ほらほら、書くに決まっている!と言わんばかりの沈黙は流してやるから、書いてみろ。

 

          横島、執筆

 横島の友人であるハーメル、冴羽、美堂、吉井が、横島に呼ばれて集合場所である公園に向かっている。もうすぐでその目的地に着こうとしたその時!突如宇宙から隕石がその場所に向かって落下!四人はいきなりすぎて対応ができず、そのまま隕石を食らってこの世からいなくなった。

 

 何だこれは!たったの三行であの四人を退場させているじゃないか!しかも、一言もしゃべってないぞ!

 「女を書くな・・・それはつまり、読者を半分減らすことになるんだぞ!あいつらならこの程度で十分だ!それに、いきなりの急展開なインパクトもだって必要だろ!」

 登場してすぐにあの世なんて幽〇白書な展開は必要ないんだよ!結局お前も俺と同レベルじゃねえか。

 「作者と同レベルだと!それは聞き捨てならないぞ!」

 それならもっとまともに書いてみやがれ!

 「おうよ!しっかり見てやがれ!」

 

          横島 執筆

 横島忠夫は公園でハーメル達四人と待ち合わせをしていた。そして、時間になりやってきたのは

 「あれ?冴羽と吉井だけ?ハーメルと美堂はどうした?」

 この二人だけだった。来なかった二人について聞いたら、

 「ああ、ハーメルだけど・・・パチンカスになり下がった夫はいらないってついにフルートさんに離婚されて捨てられて、悲しみのあまり大魔王になろうとしたけど、どっかの金持ちが金を見せたら大魔王のしっぽ振って降伏して今は・・・何してるんだろうな?金のために恥も外見も捨ててパチンコで作った借金を返すためにパチンコでもやっているんじゃないの?」

 吉井の説明に納得した横島。もう一人の美堂は冴羽が説明した。

 「奪還屋の仕事で思いっきりへまをこいて借金をドカンと作って、それを返すためにまた奪還屋の仕事をやってまた借金を作って・・・なんかその繰り返しで、ハーメルと同じようなことをしていると思うよ」

 冴羽の美堂が来ない説明も納得できた横島。何故なら、この二人は借金を作ることがどっかの両津勘吉みたいにうまいからだ。

 「全く、世の中まともに生きればそんなことにならないのに」

 「「その通りだ」」

 

 ちょっと待て!まともに生きてないお前がその言葉を言うのは読者様が黙っておかないぞ!

 「書いている最中だ。書き終わってから文句を言え!」

 ・・・絶対に自分だけいい思いにして終わらせる気だな。

 

          横島再執筆

 二人の来れない理由を聞いた横島が、次に目がいったのは冴羽の隣にいる人物だった。

 「何だ、冴羽。彼女か?」

 「へ~~、ついに作ったんだ」

 「ああ、紹介するよ」

 冴羽が彼女を二人に紹介した。

 

 

 「俺の彼女、名前は海坊主子だ」

 「こ、こんにちは!海坊主子です!」

 

 

 横島と吉井は笑いを必死にこらえた。何しろ、原作海坊主のあの頭にリボンをつけてワンピースを着せた女性というには無理があるガタイをした女性?が・・・もじもじテレテレしながら自己紹介したのだから。

 「ちょ、僕ごめん!」

 笑いをこらえきれなくなった吉井は何かを落としたが、海坊主子の衝撃が強すぎて気づかなかった。前も見ず走ってしまったので、そのまま道路に出て・・・

 「吉井!危ない!」

 そこに車が四方からやってきてしまい・・・吉井は。

 「よ、吉井いいいい」

 叫ぶ横島・・・せめて吉井が落としたものを拾って、遺品として大事にしようと決めた。その落としたものが

 

   ta,ka,ra,ku,zi!

 

 だった。しかも・・・大当たり!百兆円!

 「吉井・・・おまえの分まで幸せになってやるからな!」

 横島はそのまま宝くじ売り場に行ってその百兆円をもらい、その金と彼の持つイケメンっぷりにひかれたたくさんの女にモテモテになり、毎日美女に囲まれて幸せに暮らしましたとさ、めでたしめでたし。

          執筆終了

 

 何だこれは!四人を強引に不幸にして自分に都合のいい幸せになっているじゃないか!

 「別にいいだろ!これは俺が書いているんだから!」

 都合のいいことばかりの結末なんて、読者がつまらね~~と言ってブラウザバックするぞ!

 「そんな読者はさせておけ!さ~~って、第二章イケメン忠夫のハーレムライフを書く気合を入れるためにトイレに行ってすっきりするか!」

 ・・・・・・いなくなったか。よし、今のうちにこっそり話を戻そう!

 

        作者執筆

 横島が手に入れた吉井が落としたと思える百兆円宝くじだが・・・実は当選金額はたったの百円だった。吉井がこんな宝くじがあったらいいな。と思って「兆」の文字を百円の間に書いたものだった。だが、金にいつも困っている横島は完全に本物だと思い込んでしまい、いろいろと散財をして、思いっきり自慢をして、美女達にもいろいろ手を出して・・・やっと百円だけと気付いたときは、既に一億円ばかりの借金ができたころだった。各方面には後で金を払うと言って払えなくなってしまい、夜中に逃亡してからは姿を消してしまった。

 その出来事が起きた数日後・・・横島・冴羽・吉井の三人で集まった公園に、今度は横島抜きの四人が集まっていた。

 「よかったな、ハーメル。うまいこと嫁さんが戻ってくれて」

 「全くだよ冴羽。必死に働くことになってやっとの思いで借金を完済したことを伝えたら反省したと判断してくれて・・・よくわかったよ。パチンコは家庭を崩壊させる恐ろしいものだと。というか、ムキムキな海坊主子という恋人はどうしたんだ?」

 「あんなのギャグに決まっているじゃないか!横島と吉井は本気にしたから無事ドッキリ成功だな!」

 「・・・ドッキリでマッチョすぎる男を女装と女口調にさせるお前もどうかと思うが」

 「それにしても、吉井は本当に四方全てを車に囲まれたのによく無事だったな」

 「それはね美堂。召喚獣を出して僕を空に投げたからだよ。召喚獣は屈めばタイヤより小さくなるから、車と地面の隙間に入れて無事ということさ・・・それより美堂の借金はどうなったの?」

 「ふ!安心しろ。波児(ポール)のツケ以外はこの前の奪還料金で何とかなった!」

 「まだ残っているのにその威張りはどうかと思うけど・・・まあ、それならよかった」

 四人ともお互いの無事を喜びあいながら、近況報告していた。そして、話題は現在不幸中の横島になり最初に口に出したのは美堂だ。

 「そういえば、百兆円騒ぎで姿を消した横島はどこに行ったか分かるか?」

 「ああ、一度見たぞ」

 「どこにいたんだ、冴羽?」

 「夜中のコンビニだな。十二時過ぎて期限切れとなった弁当を手に入れようとこっそり入店しようとしたが、俺の姿を見て慌てて逃げた」

 「それだったら俺も見たぞ。確か、あれはスーパーで商品を品出ししていた時に俺の姿を見て同じように逃げた。多分、かろうじて買えそうな総菜でも探していたんじゃないか?」

 「そりゃ、金なんぞほぼないに等しいだろうから半額弁当すら買えないだろうし・・・まあ、自業自得だな」

 ハーメル、冴羽、美堂が横島のことで話す中、

 「あのさ、横島なんだけど・・・とても似た男が覗きをしているときに警官に見つかって逃げる途中で足を滑らせて地面に頭から落ちて出血多量になって、更にそこに追い打ちをかけるように地震が起こって地割れが発生して、そこに落ちていった人がいるってテレビで見たことあるんだ」

 吉井は横島と思える人物のことを話した。

 「マジか!覗きが見つかって追いかけられているときに天変地異な不幸にあうのは横島か上条当麻くらいだ!」

 「となると、やはりそれは本人で間違いないな」

 「それにしても、まるで地球からお仕置きを食らったかのような最後だったな」

 「その前に覗きをしていたんだから、結構好きにやっていたと思うよ。原作ではいろいろつらいことはあったけど、この付き合ったらシリーズやR18ではかなりいい思いしていたし」

 「「「確かに」」」

 そして、四人はある場所に行く。着いたところや「yokosima tadao」と書かれた墓石だった。そう、よく似た男は地割れに落ちたが運よく途中で引っ掛かり救出されたが、出血は止まらなかったので・・・その男は既に冷たくなっていたとのこと。

 「こいつの冥福を祈ろうか」

 「今度はこんな死に方するなよ」

 「エロ本を備えて・・・これでよし」

 「じゃあね、横島!安らかに眠ってね!」

 こうして、横島忠夫は友から見守られて地獄へと旅立ちました。めでたしめでたし。

               執筆終了

 

 ふう!よかった、これで読者も何で天国じゃなくて地獄なの!や、覗きで頭から落ちた程度で死ぬのは横島らしくない!といった感想に来るだろう。いやはや、キレイにまとまって

 「さ~~~く~~しゃ~~~!」

 ・・・・・・長く書きすぎたか。戻ってくるには十分すぎたようだ。

 「てめええ!文字を書き足すばかりか俺を殺しやがったな!このやろおおお!」

 うぎゃあああ、ぐぎゃああああ、みぎゃああああ!!←『爆』『潰』『毒』で作者を苦しめる

 「てめえなんぞ、もうこの作品を書く資格はない!死ねやコラ!」

 (だららららら!)ぐぼぐげがはああああ!←『銃』で作者をハチの巣にして撃ち殺した。

 「全く、こんなこと書きやがって!冗談じゃない、まだまだ書き足りないんだぞ!よし、ここは」

 

 

 冴羽が置いたエロ本見たさに地獄から這い上がって、墓場から復活してエロ本を見て生きる力を再び手に入れたのでした。

 

 

           ここからは横島視点。

 よし!これでいい!さあ、書くぞおおお!たくさんの美女と横島とのハーレム日常を!

 

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 何でじゃああああ!ちょっと裸を書いたり、ちょっと女性の股間を書いたり、ちょっと女性がエロい目にあったり、ちょっとそういう女性が多くなったくらいの話を書いた程度でこの文字が出てくるんじゃああ!←そのちょっと既にR18になっるほどエロイからである。

 ぐぬぬぬ、もっと少ないエロで書かないといけないというのか・・・くっそおお~~~!こうなったらそれをするしかないってことか!

 

            執筆(ここからは突っ込み満載の文章もあります)

 とても格好いいイケメン勇者・タダオは戦い続けた。

 「ついにここまでやってきたわね」

 「あなたと戦ってきた旅も終わりか」

 「さ、寂しいです!」

 「それにしても・・・よく私達を仲間にできたわね」

 「「「「・・・本当に、素敵な、人♡」」」」←蕩けた目で股をこすりながらタダオを見る四人。

 道中、大魔王の配下である魔王四天王を煩悩全開して徹底的に愛して、何とその四人を仲間にした。もし、この四人が男なら迷わず倒していただろう・・・美女で際どい格好をしてスタイルも抜群だからこそ、タダオは持ち前のイケメンと優しさと愛情をもって彼女らを仲間にできたのだ。その四人はタダオにいろんなところを触られているが、もうメロメロになっているため喜んでおり、当然男と女の関係になっている。

 「行くぞ!大魔王と×××して、平和にするんだ!」

 「「「「もちろん、私達にも×××してくれるわよね!」」」」

 「ああ、何なら混ざってもいいぞ!!」

 「「「「楽しみ~~!」」」」

 そして、勇者タダオは大魔王もまた美女だったため、最大級の煩悩全開をして彼女もまた虜にしてしまった。これで世界は平和になった・・・と思われたが、何と大魔王が

 

 「実は・・・超大魔王という存在がいて、私はそのうちに一人にすぎません」

 

 自分の上の存在である超大魔王がいること。しかも、大魔王も実は十人いてそのうちの一人にしか過ぎないこと。超大魔王と大魔王九人も倒さないと真の平和が訪れないこと・・・ただし、この十人もまた美女でエロエロな体を持っていることを知った勇者タダオ。さあ行けタダオ!本当の平和(ハーレム)はまだまだ先だ!

              中断

 

 うん!俺のハーレム道はまだまだ先だ!中々な文章ができたぞ。よし、ここからは

 

              再開

 超大魔王を横島の虜にしたが、そこでは更に超超大魔王の存在が明らかになり更に超大魔王も百人いた・・・残り九十九人の超大魔王らやその部下達も全員虜にすることに成功したタダオ。後はついに超超大魔王を愛で堕落するのみ・・・だが、ここで一つ問題ができてしまった。

 

 「「「「「「「「「「タダオ様、私達妊娠しました♡」」」」」」」」」」」」」

 

 何と!まだ超超大魔王を討伐・・・ではなく堕落させる前に全員が妊娠したことが明らかになってしまった!ここまで当たり前のようにハーレムエロゲーみたいに子作りをしていたので、こうなるのは自明の理である。

 そこで、

 「あ、超超大魔王さん?すいません、あと数年ほどそちらに向かうのは我慢してください。愛する妻たちの母体と生まれてくる子供を大切にしないといけないので」

 という連絡を入れた。こうして、超絶イケメン勇者・タダオの冒険は数年後に再開・・・と思いきや、

 

 「ず、ずるいです!あなたが来るのをずっと待っていたんですよ!それなら、私も妊娠させてください!」

 

 何と超超大魔王がいきなりやってきたのだ。どうやら、今までのタダオが四天王・大魔王・超大魔王を自分の女にしているのをずっと見ていたようで、ずっと恋したことがなかったため超絶イケメン世界一格好いい勇者タダオがここに来たら自分もこの人の女に・・・と恋焦がれていたようだ。何と超超大魔王は乙女な性格だった!

 「おう!まとめて面倒見ちゃる!」

 「あ、ありがとうございますうう!」

 愛は世界を救う・・・まさに、愛(欲)で勇者タダオは本当に最後の超超大魔王を手籠めにして、彼女もまた妊娠させて世界を救ったのだった。

 そんな超ハイパーなイケメンモテモテな勇者となったタダオには

 

 

 「「「「「「「「「タダオ様~~~!私も妻にして~~~ 」」」」」」」」」」

 

 

 毎日のように美女から求婚の申し込みが殺到していた。世界中の美女がまさにタダオのものになろうとしていた。そんな勇者タダオが救った世界中の皆からお祝いされる日が来たとき、

 

 

 「「「「勇者タダオ!おめでとう!」」」」

 

 

 それは、見覚えのある男四人が駆けつけてきた。

 「あ、てめえら!」

 もちろん、ハーメル・冴羽・美堂・吉井だった。

 「よくも俺を地獄に落として墓に埋めてくれたな!極悪非道なことをしたお前達!大魔王たちをだまして、世界の敵にした報い!」

 彼らこそ本当に倒すべき存在であることをすぐに理解した。

 

 

 「俺の幸せと彼女らの幸せのためにくたばれええええええ!!!」

 「「「「ぐわああああああ、ぐぎゃあああああ!!」」」」

 

 

 諸悪の根源を殺すために、いつの間にか持っていた文珠を『爆』『弾』を彼らにぶつけて爆発させた。いきなりやってきた爆弾になすすべもなく、四人はそのまま食らってしまった。

               執筆終了

 

 

 

 よっしゃああああ!さあ、後はハッピーエンド!幸せな俺の足元に四人のバラバラになった体をしっかり書いて

  ぽんぽん

 ん?気のせいか?ははは、まあバラバラになったら本人かどうかわからないからハーメルは穴だらけになった帽子を書いて、冴羽はぼろぼろになった銃を書いて、美堂は壊れたサングラスだけを書いて、吉井は

  ぽんぽんぽんぽん

 ミニスカートだけを書いて・・・最終的に

 

 

  ばっきいいいいい!!

 

 

 いってえええええ!な、なんだ!おいこら!何しやがる!せっかく最後にこいつらの無様な亡き姿を書いて、俺は超スーパー大ハーレムウルトラハッピーエンドを迎え

 

 

 「「「「・・・・・・・・」」」」←怒りに燃えている四人。

 

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・は、ハーメル。さ、冴羽、み、美堂。よ、吉井。な、何で、ここに?

 「よくもフルートと離れ離れにしてくれたな」←頭から魔王の角を出して腕もそれになって、力の限り横島の肩を掴むハーメル

 「海坊主子だっけ?いや~~、そんなあり得ない子と結ばせたお礼を言わないとね~~」←マグナムの銃口を背中に押し付けるこめかみに青筋を作る冴羽

 「僕がどうしてミニスカートなのさ!ひどいよ(海坊主子は笑っちゃったけど!)」←召喚獣を横島の頭にのせて、まぶたを閉じないよう強引に開けさせる吉井

 「さて・・・それじゃあ」←サングラスを外して横島と目を合わせる美堂

 い、い、いやじゃああああああ!!あああああああ~~~~~!!!!!ぎゃあああああああ!!俺にそんなものを見せるなあああああ!!

 

 

        「「「「悪夢(ゆめ)は見れたかよ」」」」

 

 

 苦しむ横島を満足そうに見ている四人。

 

                 作者復活!

 

 いったい横島君はどんな悪夢を何を見たのか・・・それは読者のご想像に任せます。因みに作者は簀巻きにされた状態になって教会で誓いのキスをするタキシードの西条とウエディングドレスの美神で、周りの皆は二人の結婚を喜んでいるシーンだと思います!にっくき男と美神の結婚式・・・絶対に見たくないでしょうから!

 全く横島のせいでひどいめにあったものだ・・・本当にあの四人には感謝だな。えっと、今どこに

 

 

 「さて!横島も再起不能になったということは今後の付き合ったらシリーズの主役を務めることも不可能ということだ・・・ということは、次回からは「勇者ハーメル様のハーレム日記」が始まるということだな!」

 「バカ言うなハーメル!ここはやはり「冴羽遼の美女達からモテモテの道を行く!」で決定だ!もっこりのすばらしさを女性達に教えていく話が大ヒット間違いなしだ!」

 「何を言う!ここは「美堂蛮の巨乳を求めて三千人!夢を現実に!」だろうが!原作であまりパフパフできなかった分ここで取り返さないと気が済まない!」

 「どうしてそんなにハーレムなタイトルばっかりなの!三人とも!それなら「一匹オオカミ・吉井明久とたくさんの女性達」にすればいいんだ!」

 「「「「・・・この勝負、絶対に負けられない!!!」」」」

 

 

 せっかく四人がそれぞれの主人公の話を一話ずつ書こうと思ったんだが・・・結局四人ともR18なること間違いない内容を考えていやがったのか。これは却下で決まりだな。

 となると次回までに横島を精神を元に戻して、いつも通りの話にした方がいいな。は~~、こんなことならこんな記念話を考えずに、これより前に書いていた「水着サーヴァント達と付き合ったら?2022年編」の話をちゃんと書くべきだった。←マジです。書いている途中で次が111話であることに気付いた話を書こうとしたんですが・・・こうなってしまったことを深く謝罪します。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 え~~、こんな感じの話が多分茶番以外でも出てくるであろうこの付き合ったらシリーズ。今後ともよろしくお願いいたしますm(__)m。

 

 




 今回のこの話は、こち亀の33巻の最初の一話をリスペクトしたものです。秋本先生自ら漫画に出て話が思い浮かばない中、両さんが出てきて「わしが書く!」と言った話です。

 では、話の最後に出た通り何とか水着サーヴァント2022年キャラとの付き合ったらを次回出しますので、お楽しみください。


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水着サーヴァント達と付き合ったら?(2022年に出たキャラ達)

 11月に水着ってかなり違和感あるよな・・・でも、仕方がない!だって、作者の投稿速度が遅いんだから!何とか12月のサンタイベントではサンタキャラを使った話を書いて今年を終わらせられるよう頑張ろう。


  記憶に強く残る古いアニメのオープニング
   「キン肉マン」

 OPの前半は格好よく歌うけど、後半はこのようにギャグな歌詞とムービーになって面白かった!いろんなアニメを見てきたけど、一番OPで記憶に残っているのはこのアニメですね。後は、30年以上前のダイの大冒険のOPとEDも今でも記憶に残っています。



 「俺はいま、この時を」

 横島忠夫は

 

 「満喫してまああああああああすすううう!!」

 

 目の前にいる

 「何を叫んでいるのですか?」

 水着スカディを見て

 「そりゃ、私のスタイルを見れば叫ぶわよね~~」

 水着伊吹童子を見て

 「何を言う!横島はわしのぱーふぇくとなぷろぽーしょんをみて叫んでいるのだ!」

 水着武即天を見て

 「ははは、本当にこのマー・・・もとい、お兄ちゃんの言う通り、楽しい人ね」

 レディアヴァロンの水着を見て、

 

 「夢なんかじゃない!ああああああ、四人の水着姿にぼかあああ、ぼかあ(ずどごおおおおんん)んれしゃんwfじゃwj;j;!」

 

 異世界カルテットのカズマくらいに、人類の言葉を忘れるくらいに叫んでいた。←因みにその時の言葉は「いただきま~~~す!」である。え?簡単に予想ついた?それはすいませんでした!

 「「「スカディ様にそんないやらしい目つきで見るな!我々のように、輝くものを見る目で見ろ!」」」

 だが、煩悩満載な用語と顔を出していた横島を、水着ワルキューレの三人が思いっきりぶっ飛ばした・・・では、どうして横島がこの水着美女たちと一緒にいられるのか?その解説をしよう。

 「大当たりいい!」

 「は?」

 「ええええ!やりましたよ!マスター!」

 1、マスターの藤丸(男)とマシュがくじ引きで一等賞の一泊二日の貸し切りリゾートビーチ付きホテルへの招待チケットを当てる。

 「おおおお!でかしたぞ!!」

 「「「「あらあら、これはこれは」」」」

 2、一緒にいた横島と水着サーヴァント2022の女性サーヴァントの皆さんは笑顔になる。

 「早速出発じゃああああ!!」

 「「「「「しゅっぱ~~~~つ!」」」」」

 「え、え、え?」

 3、当てた藤丸の意思を全無視して、その場の勢いでホテルへ出発した。←ワルキューレはスカディのそばを離れるわけにはいかない!とのことで、自力でここまでやってきた。

 

 

 以上である。ちなみにチケットは八人までOKとのことだったので、

 「まったく、はっちゃけるのはほどほどのしてほしいですよ」

 水着ガレスもつれてきた・・・もちろん、横島が彼女の水着見たさで連れてきたのは言うまでもない・・・が、ガレスは霊基初期の着こんだ監視員のお姉さん的な衣装を最後まで変えなかったため、霊基2と4のイチゴ柄のビキニを見れなかった。

 「ううう、仕方ないじゃろうが!こんなに美女な皆の水着姿なんだぞ!熱い情熱的な目で見るのは仕方のないこと!声をかけるのも仕方のないこと!ル〇ンダイブするのも仕方のないことなんじゃああああ!」

 「じゃあ、最初は誰にダイブしたいのかしら?」

 「そ、それは、もちろん・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・決められええええええええんんんん!!」

 胸を強調して迫ってきた伊吹童子に迫られ、そこをガン見した横島は彼女の魅惑・蠱惑・誘惑満載な質問に長い時間を費やしても決められなかったため、ずどどどどど~~~と砂煙を挙げて逃げだした。

 「あはは!かわいいわね~~」

 「うむ、あれが世にいう、うぶ、というやつかのう?」

 「私たちの着替えを見たがっていたというのに、いざ迫られると弱いですね、彼は」

 その走り去る姿を見て楽しそうに話す伊吹・武即天・スカディ。

 「ちょっとかわいがりたいわね~、ああいうタイプは」

 「うむ!マスターはマシュに奪われているからのう!それに、妾らの水着の感想を聞けるのはあやつしかおらん!」

 「そうだな。私らだけでは楽しみもそこそこだしな」

 そんな会話をする三人に、

 「ならば、このマー・・・レディ・アヴァロンにお任せだ。私に任せたまえ」

 何やら、どっかのマー〇ンな怪しい笑みをするレディ・アヴァロンが提案を出した。その提案というのが・・・なんとことはない。

 「あああああああ!どないしてこんなことになるって容易にわかるのに、それでも引っかかる煩悩に忠実に動く俺のバカあああああああ!」

 「「「「さあ、誰が一番いい水着か。じっくり見て選んでくれ」」」」

 これだった。直球で勝負である。

 「(あんな真っ正直に言ってくるなんて思わなかったしいいいいい!!)」

 搦め手だったら、横島も自分が悪者になって逃げる手段を作るが、真正面からだと弱い・・・レディはそれを見抜いているからこそ、このやり方に出たのだ。

 「自分で苦悶しているところ悪いけど」

 「ちゃんと選ぶまでは帰さんからな!」

 「正直に答えてくれればいいのだ」

 「そうそう!大きくなりかけている股間に従ってね♪」

 「それじゃ・・・ああががががががががああああああ(ゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴンゴン)」

 四人で逃げた横島に追いつき、迫ってくる四人から逃げようとする横島だったが、

 「横島お兄ちゃん・・・私たちを守って」

 ここまで来るのに、実はナンパに何度もあった四人。それを使って

 「私たちのこの水着姿をねっとりじっくり見られたくないの・・・お兄ちゃん以外に」

 と言って、逃がさないようにした。そんなことを言われたら、当然罠と分かっていても入り込んでしまうのが横島忠夫である。←あれ?作者も入り込む気満々になりそうだ。

 

 

 そんな横島忠夫は今、

 「ほ~ら、遠慮しなくていいから」

 「ううう、断れない自分がいい仕事をしたあああ!」

 「言葉おかしなことになっているところ悪いけど、私のもお願いするぞ」

 「は、はいいいいい!」

 両脇に水着伊吹と水着スカディがいて、

 

 「「早く、背中にサンオイルを塗って頂戴」」

 

 プールによく置かれているベッドにうつ伏せになり、水着伊吹は水着を腰まで下ろし、水着スカディはブラを外していた。そう、定番の背中にサンオイルを塗って♪、だ。

 「ぬおおおおおお!これは罠、ディスイズアトラップ!、わなはこれええええええ!」

 「ワルキューレ達にも慰労してやりたいからな。まずは私から頼む」

 「私は後でもいいわよ~~。うふふ」

 「ぐぐぐぐ~~!!股間に重大なダメージがああああ!」

 誘惑目線で横島を見る伊吹に、まるで仕事はもう終わらせたか?というような上司のような目線で横島を見るスカディ。

 「「「あのスケベに頼まなくても私がガガガが!!」」」

 そんな話題に出たワルキューレの三人だが・・・なぜかあるヤシの木の陰から横島に怒りの波動を飛ばしていた。彼女らに頼んだら、別の意味で暴走しかけるかもしれないので横島に頼むのは正しいかもしれない。

 「お、落ち着くんだ!最終決戦を前にしたポップのようにクールだ。クールになるんだ!クールに、クールに、クール・・・・・・よし!行くぞ大魔王!」

 「私は女王だぞ。まあ、早くしてくれ」

 「・・・・・・はい。分かりました」

 まだサンオイルを塗ろうとしない横島に一言言うために、スカディは体をよじらせ、見えそうになる乳を腕で隠した。全部ではないが隠しきれてない乳が見えてしまった横島。

 「??(あら?横島らしくない反応ね)」

 再びうつ伏せに戻ったスカディの背中に、サンオイルを塗り始めた横島。だが、本当にクールになれたのか冷静になって塗っていた。そのらしくない姿に伊吹は疑問そうだ。その理由は・・・

 「(うううう。スカディさんの体は煩悩全開しそうだけど、こらえるんじゃ!次は煩悩爆発しそうな伊吹さんの裸体に塗るんだぞ!そこまで我慢するんじゃ!・・・というか、スカディさんの体ってマジでキレイだから煩悩が湧くと逆に申し訳ない気がするんだよ!)」

 エロさ抜群な伊吹の体まで煩悩をこらえることにしたのだ。後は、スカディの美しい体にエロ心を沸かせるのは失礼だという気持ちにもなっているようだ。

 「・・・んんん」

 「クール、クール」

 「あ、そ、そうだ」

 「クール、クール、アイアムクール」

 「ひゃ!ふふ、くすぐったかったぞ」

 「マイネームイズクール横島」

 腕や脇を塗るときにびくっと反応したり、太ももが一番感じたのかその一瞬に思わず見せた女の顔のスカディにも横島は耐えた。そして、ちゃんとブラをつけて、

 「ふむ、よくぞやってくれた。お礼に今夜は一緒に寝てもいいぞ」

 礼を言うと・・・なんととんでもないことまで言った。

 「はあああああああ!ちょ、まああああああ!」

 「ちょっとスカディ。どうして一気にそこまで発展するの?」

 「私のこの体に、この男は煩悩まみれというが必死に我慢して傷つけないようにしていた。それで分かった。横島は私の体を触れるにふさわしい男だと。傷つけないように、私を抱くだろう。何より・・・不思議と手放したくない気持ちが湧き上がってくる」

 伊吹の問いにこのような返答をした。

 「なるほど~~。なら、横島。もし私の体もスカディと同じように扱ってくれたなら、私も一緒に寝てあげていいわ」

 その言葉になるほどと思った伊吹は、何とそこに同じ対応をしたら自分もやってもいいと言い出した。

 「なななななんあなあん、なんでそんなことになると」

 「さあ、できるかしら?」

 「ふむ、もし伊吹に煩悩を爆発させたらさっきの話はなかったことにするか」 

 しかも、次の伊吹へのサンオイル塗りも時に煩悩を出したら、さっきの話はなかったことにされる。

 「(耐えろ、俺よ!今こそ、クールなポップになるんじゃあああ!)」

 さっきもなってなかったか?という読者の突っ込みを受けながら、伊吹の背中を塗り始めた。

 「あ、そうそう、横島。私のこのおっぱい触ってみる?」       「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・遠慮します」

 うつ伏せになって、押しつぶされて横にはみ出た彼女の乳を指して誘惑の一言が横島を襲う。長い間が煩悩と理性の戦いを物語っているが、かろうじて理性が勝ったようだ。

 「(よし、目をつぶろう。そうすれば、目の前にあるのは背中だけ!)」

 そして、理性が負けないよう目を閉じてその伊吹の誘惑な体を見ないようにした。

 「あら、ちょ、んんん」

 「(クールクールルークルーク)」

 「ちょ、ま、あ、あうん」

 「(俺はサンオイルを塗っているだけ、そうそれだけ)」

 「あ、ああ、も、うあああ♡」

 「(伊吹さんお願いだからそんな声で俺をからかわないで)」

 「こ、あ、んんん~~~~~!!」

 「(よし、終わった・・・しっかり上半身を塗ったぞ!)」

 横島はここで

 

 「(・・・・・・・・上半身?)」

 

 やっと目を開けた。そして、その目の前にいる伊吹は

 「あ、はあ、ああ・・・」

 すごくエロい声を出して、エロい顔をして、エロい乳をさらけ出していた。つまり、うつ伏せのはずが仰向けになっていたのだ。おそらく必死にサンオイルを塗るという考えだけにしたことで、勢い余って体勢を変えてしまったことに気付かないまま塗ったのだろう・・・その伊吹のデカいおっぱいを存分にその手で。

 「よこ、し、ま・・・もう、大胆、ね」

 「あああああああ。ぬおおおおおおおおお」

 一瞬で鼻血大噴射になりかけたが、かろうじて猛ダッシュで逃げた・・・数分後、男子トイレに言った藤丸が血の海ができているのを目撃した。

 「おい、大丈夫か?」

 「・・・まだ、下半身を塗ってない」

 「なら、一緒にあいつのところに行くか?」

 「そう、する・・・もう、責任、取ってもらわないと」

 残された二人は横島への凸をすることを決めた。

 

 

 

 そんなトイレを血の海にした横島は、

 「がつがつがつがつがつ!」

 足りなくなった血を補給する意味も込めて、飯を食っていた。そんな横島の両隣に

 「おかしい!横島は色気が第一のはず!」

 「それができないくらいにお腹がすいていたんだね」

 武即天とレディが座っていた・・・実際は食べているところにこっそり二人が座ったのだ。美少女が両隣という状況だが、この二人が言った通り今は飯が最優先になっているため、まだ気づいてない。

 「・・・ここまで無反応だとちょっとイラつくね」

 「同感じゃ。一つ驚かせるようなことをしたいの」

 「裸で呼びかけるのはどうだい?」

 「それはありきたりではないか?キスで意識を戻すのは?」

 「それもありきたりだね・・・う~む、男を惑わす姿になるのは簡単だけど」

 「意外と男の心をつかむのは難しいの」

 男は女心をつかむのは難しいというが、その逆もそうだ。特に欲望に流されやすい男ならともかく、横島みたいに自分を悪者にしてもかまわない自己犠牲の精神が強い男ならなおさらだ。

 「・・・ここまでなら強引にやった方がいいかもね」

 「強引にって、どうするのだ?」

 「まあ、見てなって」

 そういうとレディは横島の今食べているフライドポテトの皿を奪い取った。

 「あ!・・・レディちゃん!なんで!」

 「横島君。こんな美女を放っておくのは感心しないな」

 「そ、それは悪かったけど!」

 「だから、これは罰だよ」

 そういうと、レディはポテトの端を咥えると

 

 「・・・んん」

 

 横島に反対側から食べるようにした。そう、ポッキーゲームのポテト版だ。しかも、ポッキーと違ってポテトは短いからキスになりやすい。

 「ちょちょちょ!」

 「いいかい、私の唇に着いたら負けだよ」

 「ふむ・・・それは面白そうじゃ」

 そういうと、武即天はレディの隣に移動して・・・

 

 「さあ、いいぞ」

 

 同じようにポテトを咥えて同じようにした。ドキドキが止まらない横島は、

 『こ、来ないナビ少女とのポテトベームをしろっていうのかああああ!目を閉じて!唇を突き出して!何気に見える乳乳の谷間を見て!あどけなくまぶちゃを閉じて!押すなよ!ぜ~~たいに押すなよ!をキスするなよ!ぜ~~ったいにきちゅするなよ!をしろと言っていりゅのか!な、なら・・・キスしないと失礼にあちゃいしゅる!そう、これは二人からのサインだ!・・・しかしなぜどわああああああ!ここでキスしたら、ぜ~~~~ったいに罠カード「落とし穴に落ちちゃってそりゃ~もう大変大変、それはもう人生の全てが終わるような不幸がおそいかかるぞ!」に落ちるような予感わああああああ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・がはははは!これはあの貧乏神の試練と同じもの!つまり!キスして不幸のどん底に落ちろというものだな!だったらしてやろうじゃねえかああああ!俺は一瞬の甘美を味わうためにたとえこの先で分かっている不幸すらも受け入れる男なんじゃああああ!』

 あっという間に二人とキスする結論に至った。←この結論は間違ってない!と作者も思う。因みにところどころおかしい言葉もあるけど、横島が困惑しすぎているからと判断してください。決してリアルで修正が面倒だからそのままにしたわけではありますので!←肯定しやがった!

 

 この煩悩会議により長考時間一分間を使ってキスをすることにした横島だが、

 『・・・まだ?』

 『早くしてくれ!』

 その一分間は何気に二人をイラつかせる時間でもあった。

 「で、では!武即天ちゃん!始めるぞ!」

 『おお!くるか!』

 やっと来たことでわくわくする武即天・・・ちなみに彼女はこのゲームの目的を間違えています。なぜなら、このゲームは男女がキスをするか、キスギリギリまで食べることでハラハラドキドキをすることが目的である。しかし、武即天は

 『レディから聞いた話では、このゲームは黙っていれば勝てる!と言っていたな!つまり、横島がポテトを食べた時点を妾の勝ちだ!勝てば横島は妾の言うことを聞くからな』

 レディの歪んだ説明でキスをする可能性が最初から頭からなかったのだ。というか、

 『そして、横島をキョンシーにするのじゃ!こやつは何が何でも妾が手に入れるのじゃ!』

 これが一番の目的だった。武即天にとって横島を手に入れたい理由は恋愛とかではない・・・「あー死ぬかと思った」で常日頃から不死身っぷりを見せるからであり、そんなに死なないのならキョンシーとして妾がこき使う!という考えからだった。

 ただし、本来の武即天は子供の姿・・・今までそれをしたくてもできなかったが、今は大人の横島好みのボディを持った女の姿なので今がチャンスなのだ。

 『さあ、妾に負けて「ちゅうううう!!」・・・・・・は?』

 後は横島が負けを認めて、彼をキョンシーにしてこき使う・・・というイメージができたところで、横島は思いっきりキスをしてきた。一瞬キスされたことに気付かなかったが、

 『な、なななな!こ、こやつ!』

 ポテトどころか肩をしっかり掴まれて唇まで奪われていることに気付いた武即天は

 『ここまで大胆にするとは・・・まさか!』

 徐々に顔を赤らめながら

 

 『妾のキョンシーは自分だけ!という愛情表現なのか!』 

 

 とても都合のいい結論に至った。←元の世界の美神との関係を考えるとあながち間違いとは思えない。

 「んん~~~!!」

 『・・・・・・何なのだ!何か、どんどん、力が・・・考え、が』

 ディープ・・・というキスを横島ができるはずがない。とてもやさしい触れているだけのキスだ。だが、そんなキス・・・求愛と思えるキス・・・いつの間にか背中に手をまわされている状態のキス。完全に恋人同士のキスとみられてもおかしくない口づけ。

 武即天はそのキスに女の本能ともいうべきか男を求める思いが湧き上がったのか、

 

 『・・・もっと、され、た、い』

 

 勝負を忘れさせていき、横島との甘美なひと時に酔っていった。メロメロにさせるつもりが、逆にされてしまったようだ。

 

 

 

 

 数分後、横島は唇を離す。

 「ぶ、武即天・・・ちゃん?」

 しっかり男としての役割を果たした気持ちの横島だが、武即天の様子がおかしい。

 「・・・・・・」

 放心状態であり、横島の声が聞こえていない状態だ。英霊になって初めての求愛のキスに意識が蕩けたようだが、横島は全然気づかない。

 「私のこと・・・忘れてない?」

 「あ!レディちゃん!いやいや、忘れてないから!」

 「もう~~、いくら武即天ちゃんが可愛いからって、私を忘れるなんて~~」

 「ごめんなさいいいいい!」

 フライング土下座をする横島。

 『うふふ、楽しいね~。もし私が・・・おおっと、横島君は何気に勘が鋭いからね。変に考えて顔に出さないようにしないと』

 頭を下げている横島を見て、こっそり思いかけたのをやめたレディ。

 「じゃあ、お願いね(ニコ)」

 「・・・す~~~~は~~~。は、はい!」

 笑顔でポテトのポッキーゲームをしようとするレディの顔を見て、深呼吸をする横島。

 『それにしても・・・不思議だね。なんだろうね?何でこんな提案をしちゃったんだろうね?』

 そんな姿を見るレディは自分のしていることに疑問を持っていた。

 『ただ、彼をからかうならほかにもブラを外そうとしたり谷間を見せたりといろいろ手段があるはずなのに』

 その疑問とは、キスするかしないかのこのゲームを提案したことだった。

 『場の流れ?いや、違う・・・やっぱりからかい?いや、それも違う。じゃあ何かな?』

 いろいろ考えてしまうレディ。そんな考える時間がないのでは?と思えそうだけど、

 「ぐぬぬ!さっきは勢いでやってしまった・・・ああ、でも、レディちゃんはいいと言って、あああああああ!でも武即天ちゃんのあの状態のことを考えると!」

 武即天の放心状態がどうやら横島にはダメなことをしてしまった。的な考えになったようで、同じ目にあわすわけにはいかない!・・・でも、キスはしたいいいいい!と頭の中で必死に抗っているようだ。

 『・・・彼は本当に煩悩まみれの男なのか?いろいろ面白い対象だけど、ここまで』

 「武即天ちゃんだけじゃなく、さっきのスカディさんや伊吹さんにもいろいろしちゃったし、ああもうどうすればいいんじゃあああ!」

 『・・・ふ~ん』

 「レディちゃん!申し訳」

 『もう三人に結構なことをしたのに・・・私にはやらないっていうのか』

 「・・・え、あれ?」

 武即天・スカディ・伊吹にいろいろした。それを知って、この時レディはむっとした。そして、その時に無意識に出してしまった顔・・・不機嫌顔を見て横島は断ろうとした言葉を止めてしまった。

 

 『なんか知らないけど・・・いろいろ楽しめる存在を取られるのは、気に入らないね』

 

 その後、横島にあることをしてレディは離れていった。横島は、

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 固まっていた。

 

 

 横島から離れていったレディは何も考えてなかったのかも知れない。いや、これがあの感情なのか?女として英霊になって、あまり気にかけなかった。というか、可能性すら頭になかった・・・そう

 『・・・これが、女の持つ嫉妬というものなのか?』

 三人の名前が出た途端、むかむかしてきたのだ・・・そして、

 

 「・・・・・・・・・・まさか、キスをしてしまうとは」

 

 どんどんポテトを食べていき、そのまま横島にキスをしてしまったのだ。レディは自分の行動に疑問を持った。取られるという考えになった時に、キスをするしかない。なぜかこの考えになり行動した。

 「おかしい・・・どうしてあんなことを」

 自分の行動が理解できない。自分の本当の姿を考えると、本当に理解できない。

 「女、だからか?」

 そもそも、その考えが当たっていたとしても何故横島に対してなんだ?

 「・・・変な男。だけど、楽しく笑わせてくれる男」

 わからない。分からない。

 「これが他人だったらわかるんだけど・・・なぜ自分だとわからなくなるんだ?」

 他人ならわかっているはずなのに・・・そこでやっとレディは理解できた。

 

 「これが、アルテミス君がよくオリオンにやる。嫉妬というやつか」

 

 当人じゃないから理解できても、本人じゃ理解できない。自分の才能や実力とかの嫉妬なら、まだ理解と納得はできるが・・・これはさすがに理解はできても納得するには時間がかかった。

 「は~~、まさかあの男に対してそれが湧くなんて・・・でも、どうしてだ?私はただ面白い男であると同時に興味深い実験対象として、また彼の意味不明な動きが時々すぐにわからなくなってしまい何とか解明しようと考え、ずっと必死に考えた結果彼本人を調べたらわかる。と思い」

 いろいろ考えるレディは気づいていない。

 

 

 「彼の生活をずっと見て導き出した考察からそれらを解明しようとしていただけのはずだ」

 

 

 これは、気づいたら好きになっているというものだということに。いつも通りの中でできてしまった想いだとは、気づけなかったようだ。第三者で見るならすぐに気付けるが、自分がなるとこれは彼女でなくても気づかないものである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 固まりから解除するに実に一時間もかかった横島。

 「な、な、何でこんなに幸運が降り注ぐんだ・・・っは!そうか!俺は今日死ぬんだ!フラン〇ースの犬が天から俺を迎えに来るんだな!」

 まあ、ここまで女からのアプローチがあればさすがに疑問に思うが・・・口では俺は世界で一番モテている!と言っても、心の中では自分がモテるはずがない!という考えがこびりついているため、ここまで女運がいいと逆に不安になる。そして、スカディ・伊吹・武即天・レディの四人がすり寄ってくる理由が、天に召されるという結論になってしまった。

 原作でもそれなりにモテていたのだが、美神以外目に入ってなかったのが敗北だ。←おキヌ・小鳩などなど、もう少し周りに目を回せば、幸せになれただろうに。最終的に美神が落ち着く・・・のか?ガチで分からない作者である。

 「ぜ、絶対に天に召されるなんて御免だ!迎えが着ても拒否してやる!」

 フラン〇ースの犬も横島なんて御免だと思うが・・・とにかく、自分の身は自分で守らないと!という思考になっていることと、

 「何しろ、藤丸の奴は既に、くそ!こういう時の生贄・・・じゃなくてマスター(肉盾)だろうが!」

 藤丸がマシュに押し切られて・・・最終的に真っ白になった状態で発見されたのだ。マシュはとても幸せそうに顔を赤らめて・・・先輩ったら、激しかった♡と言っていた。←マスターと書いて肉盾と読む・・・押し付けて逃げる気満々の横島だった。因みに誤解のないよう付け加えるが、マシュがいろいろR18ではないウォータースポーツをやりまくった結果こうなったのだ。

 「と、とにかく!部屋で引きこもっているしかない!いざとなったら、窓から飛び降りればいいし!」

 気持ちを切り替えて、煩悩まみれの横島から逃げ腰の横島へシフトチェンジ。いつでも文珠『光』を手に持って投げられるようにした。

 だが、横島は忘れて・・・いや、そもそも思考にすら入ってなかった。そういうことは、

 

 

 「「「「さあ、タダオ。今日はずっと一緒だぞ(よ)♪」」」」

 

 

 引きこもる部屋に誰もいなければの話であることに。

 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 再度固まる横島。いや、彼女らがいることに固まっているのではない・・・彼女が身に着けているものに、目と意識が奪われてしまって固まっているのだ。スカディ・伊吹・武即天・レディは、四人とも

 

 

 「「「「今度は、この感想を言ってもらうからね(ぞ・な)♡」」」」

 

 

 スケスケのネグリジェなのだ。スカディはクールな女性が自分を選ぶだろう?と自信満々に胸を張って、伊吹は大人な女性がいつでもいいわよ♪と誘惑しながら自慢の胸を持ち上げ、武即天は普段偉そうにしているけど本当は思っているんだからね!というあなたのために頑張ったのよ!感があふれ出しながら照れ顔で見て、レディはここまでしてるんだ。答えてくれるよね?と疑惑と期待のこもった表情をしたから見てくる。

 横島の文珠『光』が湧き上がる煩悩に反応して『裸』になる。無意識に部屋に入って・・・扉が閉まる。←残念なことに・・・この扉と壁は完全な防音システムの上、忍び込もうにも防犯システム(ワルキューレ)もあるため、作者が状況を確認して書こうとしたが、システムにボロボロの黒焦げにされてしまったため、確認できなかった・・・申し訳ありませんでした!

 

 




 今年もあと二か月を切りました。本当にいろんなことがありました・・・いや、マジで。リアルの夏がかなりとんでもなかったですね。だけど、乗り切れてよかったです。
 ダイの大冒険も終わってしまった・・・でも、たくさんの感動をありがとう!制作陣の皆さん!大いに懐かしめて、原作もかなり忠実に再現させて、ハドラーの最後をエンディングまで引っ張ってくれたことはマジ制作陣のダイの大冒険への愛と理解と思いが伝わりました!しっかり録画したからまた見直してみるのも悪くないし!


 次回は前書きにも書いた通り、サンタキャラ・・・ただ、FGOとは限らないかもしれません。今までヒロインにしたキャラに際どいサンタコスを着せた話も悪くないし。とにかく、何が何でもサンタの話にしようと思ってます!


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11月22日はいい夫婦の日←この日に書き始めても遅いわ!

 結婚式を挙げるのはジューンブライドの6月ではなく、この語呂合わせの日がある11月にあげるのが多いそうです。今回はこのキャラ達がこんな結婚式にしたらどうなる?でいきたいと思います!因みに、今回横島は出ません!クリスマスまでお休みにしましたので、ご理解ください。

  前回の前書きに出した「キン肉マン」で好きなアニメのサブキャラ
  「五分刈刑事」
 マシンガンぶっ放す過激な刑事で悪事を働くキン骨マンとイワオを捕まえようとしたが実は人情熱く、この二人もそんな性格の五分刈刑事を慕うようになる。バッファローマンが大将の悪魔超人編では二人は刑事の子分みたいな立ち位置になっていた。
 ザ・魔雲天が断崖絶壁に道ずれで引きずり込んだテリーマンが原作では奇跡の生還を果たしたが、アニメではその生還がこの三人のおかげでできた時のことをテリーマンが語っています。


 今回はいろんなキャラが結婚することになり結婚式を挙げた時・・・もし永遠の愛を誓えなくなるようなことを言う神父(作者)がいたら、その後の展開はどうなるか!を妄想した話です!ですので、今回は横島が出ません!まあ、主人公がいない話が一回くらいあってもいいですよね!

 

 

 では、まずは再アニメおめでとう!ということで、原作ブリーチの最終回で夫婦になった黒崎一護さんと井上織姫さんでいってみよう!因みに・・・外人になりきった感じで言うため、神父の言葉は全部カタカナにします。

 

 「シンロー・クロサキイチーゴ。アナタハ、タダイマジュウニンメノコドモヲツクッテ、(*´σー`)エヘヘナモウソウニヒタッテイル、シンプ・イノウーエオリヒメヲエイエンニアイスルコトヲチカイマスカ?」

 「おおい!なんだその言葉は!誓うけど、明らかに変だろ!」

 「そうです。私達の子供はもう三十人作っていて皆でサッカーをしていて、近いうちにルキアちゃんと恋次さんの三十人の子供達とサッカーをして世界一はどっちかの戦いがあるんですから!」

 「そっちの突っ込みは明らかに違うだろ、織姫!そもそも、俺達もあいつらも子供を三十人も作れること自体おかしいと思ってくれ!」

 「デハ。シンプ・イノウーエオリヒメ」

 「無視すんな!」

 「アナタハシンロークロサキイチーゴ二、オトナニナッタ「ネリエル」サンガハダカニナッテシンローヲオシタオシテ、「一護~大好き~」「一護との子供が、欲しい♪」トイッテツナガッタゲンバヲモクゲキシテモ、カレヲシンジエイエンノアイヲチカエツヅケマスカ?」

 「何でそんなことを言うんだ!裸で押し倒されたことはあるけど」

 「そうだよ!まだ繋がってないよ。というわけで、この後で子供作ろ~一護!・・・本気でほしいから」←突然登場のネリエルさんは、大人な体の彼女のウェディングビキニ姿です。そう、ドレスではなく白いビキニです!

 「・・・・・・誓います。というわけで!負けられない!ネルちゃんより先に作るよ!」

 「おおい!その発言は思いっきり誤解をまねくぞ!まるでもう既にそういうことをネルとしているような」

 「デハ、コヅクリ、ガンバッテクダサイ」←サムズサイン

 「卍解してぶった切りたい!その笑顔!」

 「「一護、さあ!」」

 「待て!話おおおおおお~~」←誓いのキスをしないで、連れ去られた一護。

 「デハ、アラタナフウフノタンジョウニ、ミナサマハクシュヲ!」

 

 と言った感じになると思います!どうです?中々、よかったと思うので次に行きたいと思います。次は原作でも結婚式をして「ああ、熱い、熱いわ」「ああ、寒いよ、ゆきめ君。まるでかまくらの中みたいだ」な、初夜を迎えたぬ~べ~とゆきめでいきましょう!

 

 「シンローぬ~べ~」

 「そこは鵺野鳴介だろ!」

 「コマカイコトハキニシナイデツヅケマショ~。アナータハ、シンプユキメサンカラコオリヅケニサレテモ、エイエンニアイシツヅケルコトヲチカイマスカ?」

 「何で氷漬けなんだ!もちろん誓うけど!」

 「ぬ、いえ・・・鳴介さん♡」

 「デハ~、シンプ~ユキメサン。アナタハシンローヲアキラメキレテナイ、タカハシリツコサンガカレニセマッテモ」

 「・・・・・・」←無言になるゆきめ。汗をたっぷりかくぬ~べ~。

 「ラッキースケベガハタラキ、ハダカデダキアッテモ」

 「・・・・・・」←ウエディングドレスから雪女衣装になるゆきめ。

 「ソノトキニドッキングヲシテシマッテ、ツナガッテアツイイチヤヲスゴシテモ」

 「鳴介さ~~~ん!どういうこと!」

 「ちょ、ちょっと待てゆきめ!確かにそんな展開は何回もあったが」

 「本当に何回もあったんですかああああああ!」←怒りで力をぶつけるゆきめ。

 「ぎゃあああああああ!」←氷漬けになるぬ~べ~。

 「サイゴニハコドモヲツクッテ、カノジョニカツコトヲチカイマスカ?」

 「・・・そうね!子供を作ればリツコ先生もあきらめるはず!さあ、行くわよ!」

 「(永遠に・・・愛せなさそう~~)」←氷漬けのまま引きずられていくぬ~べ~。

 

 雪女というのは本気で好きになったら、その人間の体を氷漬けにして死ぬまで愛するみたいですからね。いや~、幽遊白書の雪菜さんみたいな話をちゃんと聞く女性となら雪女と分かっていても付き合いたいですね~。では、次は鈍感とツンデレなカップル!の上条当麻君と御坂美琴君だあああ!

 

 「シンローカミジョウトウマドノ。アナタハ」

 「ちょっと待て!何で結婚しないといけないんだ!つうか、どうして上条さんの結婚相手がビリビリなんだ!」

 「な、何よ!不満なの!私の何がいけないっていうのよ!わ、私だって・・・あ、あんた、あんた・・・が、い、い、のに(ちょ!何言っているの自分!)」←徐々に小声になる御坂さん。

 「シンプミサカミコトヲズットマモリツヅケルコトヲチカイマスカ?」

 「・・・ああ、(約束だからな)必ず守るさ!」

 「(それって、あの時の・・・ううう、思い出しちゃった///)」

 「デハ、シンプミサカミコト」

 「は、はい!」←真っ赤になる御坂美琴。

 「・・・あれ?何で上条さんはいつの間にかスルーされて進行してるんだ?」

 「アナタハ、シンローガアマリニモモテテ・・・」←この時、神父の動きが止まる。

 「!!こ、この能力って!」←その理由にすぐに気付く御坂。

 「かみじょ~さ~~ん!花嫁力全開の本当の新婦が参りましたわ~~」←花嫁衣裳の食蜂登場!

 「あれ?君は・・・あれ?あれ?」

 「・・・カミジョウトウマ、シンプショクホウミサキト、エイエンノアイヲチカイマスネ。キスヲシテ、コドモヲツクッテ、シアワセナカテイヲツクリマスネ?ツウカ、ツクレヨコノヤロー」←操られてこの言葉を言う神父。

 「食蜂~~あんたってやつは~~!せっかくの・・・せっかくだったのにいいいい!」

 「うふふ!真打は後になって登場するのよ~。包容力満点な胸を持つ私を選んでくださ~い!!」

 「えっと、君は・・・絶対にどこかで会った気がするんだけど、あれ?あれ?」←この言葉を聞いた食蜂は思わず涙が出そうになる。

 「そうです!さあ、お姉さま!こんな男はこの女が持っていきますので、お姉さま本当の運命の相手であり、お姉さまを一生愛する私を選んでください!」←突然登場黒子さん。

 「ああもう~~!!出ていけええええええ!一世一代の場面を台無しにしやがってええええ!」

 「「ぎゃああああああ!!」」←右腕に食蜂が抱き着いていたため、右手のイマジンブレイカーで電撃を取り消せなかった。

 「ああ、かみじょ~さん!さあ、暴れる偽新婦を捨てて、本当の新婦である私とバージンロードを」

 「う、うふふふ。お姉さまとあの男の結婚を阻止できた・・・それだけで、満足」

 「こんのおおおお!出てけと言ったでしょうおおおおお!」

 「・・・不幸、だ」←黒焦げかつ右腕を食蜂が左腕を御坂が引っ張りあう状態で、いつものセリフを言った。

 

 まあ、こうなって結婚どころじゃないでしょうね。これは常盤台でやっているという設定にしているので、乱入者がこの二人になりましたが・・・他だったらインデックスはもちろんのこと、どれだけの女が阻止するために出てくるのやら。というか、新婦がいったい何人になるやら・・・インデックスさんや神裂さんや五和さんやオルソラさんや御坂の妹達・・・多すぎじゃ!

 では、次は結婚式が本当に上げられるのか?なお二人。最終回を迎えてしまったダイの大冒険から、ダイとレオナです!ポップとマァムじゃないのか!と思った読者の方・・・こっちの方が面白そうじゃありません?

 

 「・・・シンロー」

 「うわ~~すっご~~い!こんなに広いのか~~」←教会内の内装を珍しそうに見ながらきょろきょろするダイ。神父の言葉に間があったのはこの姿を見たから。

 「・・・ダイ君」

 「えっと、あ!あの、俺、何か失敗しました?」←純粋な顔で聞いてくるダイ。

 「・・・デハ、シンローユーシャダイト、シンプレオナジョオウノケッコンシキヲハジメマース」

 「「「「「「(これ絶対に段取りを忘れているな)」」」」」」←招待客のポップ達仲間はダイの行動で、すぐに式の前の説明が頭から抜けていることに気付いた。

 「シンローユーシャダイ。アナタハ、シンプレオナジョオウヲトワニアイシ、カノジョトトモニフタリデキョウリョクシテ、コレカラノクナンヲノリコエルコトヲチカイマスカ?」

 「・・・は、はい!ち、誓います!」←途中から何を言っているのかわからなかったダイだが、誓いますか?の言葉だけは聞き取れたのでそう言った。

 「デハ、シンプレオナジョオウ。アナタハユーシャダイトトモコレカラノジンセイヲアユミ、ソシテトモニサイゴマデアルキツヅケルコトヲチカイマスカ?」

 「はい、誓います」

 「「「「「「(このまま最後までいってくれ~~)」」」」」」

 「ソレデーハ、リョウシャムカイアッテ、チカイノキスヲ!」

 「・・・えっと、ね~ポップ~!この人が言ったチカイノキスって、何?」←ポップに顔を向けて尋ねるダイ。

 「「「「「「(あ・・・やっちまった)」」」」」」←頭を抱えるポップ達。

 「ダ~~~イ~~~く~~~ん~~~!!」

 「えええ、何!俺変なこと言ったの?」

 「も~~!ど~~して、いっつもこうなのよ~~~!!」

 「は~~、戦い以外はど~してこんなに覚えが悪いのやら?親友としてもっと勉強させるべきだったか?」

 「結局こうなっちゃったわね」

 「だが、平和でいいじゃないか」

 「ヒュンケルも言うようになったな・・・それで、そこの女(エイミ)とはいつなんだ?」

 「ラーハルトの言う通りだぞ。ほら、いつなんだ?」←からかうクロコダイン

 「(きらきらきら)」←真っ赤になりながらも、キラキラした目でヒュンケルを見るエイミ

 「・・・そろそろまずいから止めに行くぞ」←苦い顔をしながらダイの方を見て言うヒュンケル

 「あ!確かに!女王様~~、余り暴れると~~!」

 

 まあ、これも結局こうなると思います・・・正直自分はアバンとフローラの時の結婚式はどうだったのか知りたいですね。弟子代表のポップや勇者時代の仲間代表のマトリフや新婦のフローラから、女性達からモテモテな過去を暴露されて困惑しそう。さ~て、そろそ・・・あれ?レオナの文句に苦い顔をするダイのことを優しく見守る一組の夫婦が、席にも座らないでダイの真横にいるんだけど?

 

 『やれやれ、これからの竜の騎士の歴史はかなり平和な歴史になりそうだな』

 『でも、あの子には平和に生きていってほしいわ・・・竜の騎士ではなく、人として』

 『そうだな。まだまだ戦いはあるだろうが、必ずあの子なら平和に生きていける』

 『ええ、信じましょう。そして・・・見守りましょう』

 『そうだな、ソアラ。このダイの姿を見て安心した・・・そろそろ逝こうか』

 『ねえ、バラン。あの子の名前は完全にダイになっちゃったけど、最後に・・・私達が決めたあの名前でお別れしましょう』

 『ああ、私も思っていた・・・君が決めた名前だ。あの子にもあの名を覚えているよう伝えてある』

 『それなら安心ね・・・さようなら、いつまでもあなたのことを見守っているわ』

 『『幸せになってね(るんだぞ)、愛しい我が子、ディーノ』』

 

 あ!姿が消えていった・・・いったい誰だったんだ?あれ?ダイがキョロキョロして周りを見ている?

 「??ダイ君、何やっているのよ。まだ、言いたいことが」

 「あれ?・・・今、父さんと母さんがいたような気が」

 「・・・ふう、そうね。絶対に私達をどこかで見ているわよ。さあ、仕切り直しよ!今度こそ誓いのキスをするわよ!ソアラさんとバランにも幸せになるところを見せないと!」

 お!レオナさんの機嫌が直った!それに何とかまとまったみたいだな!←この一組の夫婦の会話を書いたとき、ガチで涙があふれた作者である。

 

 では!こっちも仕切り直して、次はバカとテストと召喚獣の坂本雄二と霧島翔子と行きましょう!

 

 「誓います」

 「シンプ・・・マダ、ナニモイッテナイノデスガ(-_-;)」

 「む~~、む~~!(これらを外せええええ!)」←タキシード姿で拘束されて、口を塞がれている新郎。

 「シンロー、アナタモチカウノデスネ」

 「むがむが~~!(誓ってねええええ!)」

 「雄二、嬉しい♡」

 「ナルホド、アイシアウフタリニコトバハフヨウ。トイウコトデスネ」

 「(ぶんぶんぶん!)」←首を全力で思いっきり横に振る新郎。

 「・・・照れ屋さん///」

 「チカイノキスヲシテ、シンプハシンローニクビワヲツケテクダサーイ」

 「はい・・・さあ、雄二」←新郎の口を開放する新婦。

 「ぷは!何俺の意思を全無視(バリバリバリバリ)しぎゃああああああ!」←スタンガンを食らう新郎。

 「(ぷすぷすぷす)ちゅ・・・(がちゃ)」←電撃で意識を失って口から煙を出す新郎に誓いのキスをして、首輪をつける新婦。

 「ナントスバラシーフウフガ、タンジョウシタコトデショウ。ミナーサン、セイダイナハクシュヲオネガイシマース!」

 「幸せ…♡」

 「俺翔子好き、俺翔子大好き、俺翔子の夫、俺翔子のペット、俺翔子と子供作る・・・」

 

 ・・・まあ、こうなるのは読者の皆様も分かっていると思いますので、さっさと次に行きましょうか。今度はせめてここだけでも幸せになってほしい・・・と思っているワンピースから、サンジとプリンです!

 

 「デーハ!サンジサントプリンサンノケッコンシキヲハジメマース!アラカジメイットキマスト、ココデハチスジヤカタガキハゼ~~~ンブカンケイナイノデ、アンシンシテクダサーイ!」

 「おい!それってどういう!」

 「・・・つまり、原作のような結婚式じゃないということ?」

 「ソノトーリ、デース!デハ」

 「おいこら!まだ話が!」

 「サンジ・・・私との結婚、嫌なの?」←目をウルウルして見るプリン。

 「そんなわけないだろ!」←即答サンジ。

 「ハナシモツイタヨウナノデ、シンローサンジ!アナターハ、イツデモ、ドンナトキモ、ボクガボクデ・・・デハナクテ!エイエーンニ、シンプ・プリンヲアイシ、ケッシテハナレナイコトヲチカイマスカ?」

 「ふ、誓うに決まっているだろう!」

 「ソレデーハ、シンププリン。アナータハ、シンローサンジガメイドサンヲナンパシテモ、レイジュサンニイイヨッテモ」

 「え・・・サンジ?」

 「な、何を言うんだ!神父!」

 「ヒトリデボーットシテイルトキニ、ナカマノナミ、ロビン、その他、イロンナジョセイノナマエヲイッテモ」

 「ねえ、何か嫌な予感がするんだけど」

 「い、いい加減に進めろおおお!」

 「コレカラノシンコンショヤデ、ベツノオンナノヒトノナマエガデテモエイエンノアイヲチカイマスカ?」←サンジならマジで言いそうな気がする作者である。

 「・・・サンジ、ちょっとこっちにいい?」

 「え、え!すごくその笑顔がこわ」

 

         しばらくお待ちください。

 

 「・・・あれ?ねえ、プリンちゃん、俺に何かした?」

 「何もしてないわ!さあ、サンジ!結婚式を続けましょう!」

 「あ、ああ・・・あれ?何持っているの?」

 「(びりびり)何でもないわ!何でもないから!」

 「デハ、チカイノ、キスヲ!(ワターシハ、ナニモミテイマセーン!)」

 

 サンジ君の記憶に一体何をしたのでしょうか・・・でも、怖いからやめておきましょう!折角、ここだけの幸せなんですから!メモメモの実を使ったところなんて見てませんから!破ったのはサンジが今まで出会った自分以外の女の記憶だったなんて見えてませんから!

 気を取り直して、オーバーロードのアインズとアルベドさんにします!因みにあと二組で終わりにしますのでご理解をお願いします!

 

 「(えっと、俺・・・結婚式を挙げるんだよね?)」

 「シンロー、アインズドノ」

 「(いや、そりゃ俺だって結婚願望はあるさ。結婚して、妻となる女性と幸せになりたいと思ったさ)」

 「アナータハ、シンプ」

 「(でもさ、でも・・・)」

 「アルベドサンヲ、エイエンニアイスルコトヲチカイマスカ?」

 「(ふんふんふんふんふん!)さあ!アインズ様!宣言してください!」←シャルティアにどや!羨ましいだろ!という視線を一瞬向けながら、すぐにアインズに視線を戻して鼻息を荒く出して満面の笑顔で言うアルベド。

 「(ここまで狂気に染まった目と顔をして涎すら流している女性とはしたくないよおおおお!)」

 「さあ、さあ、さあ!」

 「ふむ、そうだな(ううう、何を言えばいいんだ!)」

 「ソシーテ、シンプ、アルベドサン。アナータハアイジンノシャルティアトイッショニ」

 「な!何でそこでシャルティアの名前が!」

 「え、う、うちも、一緒にいいんでありんすか?」

 「ト~ゼンデス!ニンゲンノヨウニヒトリダケナンテキマッテマセーン!」

 「なるほど、平等にということか(あれ?なんかどんどん立場はやばくなってない?)」

 「ちょ!アインズ様~~」

 「タダーシ、タチバハアルベドサンノホウガウエデース。ソレデモ、イイデスカ~」

 「ふん!奪い取ればいいだけでありんす!」

 「アインズ様の花嫁の座を絶対に渡すものですか!」

 「「むむむむむむむむ!(バチバチバチバチ)」」

 「二人とも落ち着け、このアインズ・ウール・ゴウン。二人まとめてでも問題ない」

 「「あ、アインズ、様♡」」

 「(・・・死亡フラグを作った気がするのは、気のせいかな?)」

 「デ~ハ、ハナシガマトマッタヨウナノデ、チカイノキスヲオネガイシマース」

 

 まあ、中の人はもう焦りまくりでしょうね。いや~、マジで興味があるな。この三人の結婚+愛人生活は・・・次は、かなりの話題を作ったスパイファミリーのロイドさんとヨルさんでいきましょう・・・因みに原作は一回も見たことがないですので、この作品のガチファンの皆様はここでブラウザバックをお願いします。一応、頑張って調べましたことをご理解お願いします。

 なお、特別出演としてアーニャさんも出してます!彼女の声は全部ひらがなにしてますので、そこも楽しんでみてください!

 

 「シンロー、ロイド」

 「はい」

 「シンプー、ヨル」

 「は、はい」

 「オフタリトモ、ナンカボーヨミニキコエマスガ・・・ホントーニアイシアッテイルノデスカ?」

 「ええ、もちろんです(少し声に演技が足りなかったか)」

 「愛し合っています!(緊張してそんな声になっていたのかな?)」

 「オフタリガイイナライイデスガ・・・デハ、ハジメマース」

 「ちち!かっこいい!はは!きれい!」←ロイド、タキシード。ヨル、ウェディングドレス。二人に目がキラキラのアーニャ。

 「シンロー、ロイド」

 「はい」

 「アナータハ、コレカラノセイカツデオオキナシュラバガオソイカカッテモ、シンプトムスメヲマモリツヅケルコトヲチカイマスカ?」

 「(よし、普段通り出している笑顔・・・いや、ここは変に演技をするのはさっきみたいに怪しまれる可能性があるからまずい・・・今思えばスパイ活動の偽装のための結婚とはいえ、こんなのは初めてだ。ふむ)」

 「(ろ、ロイドさん・・・本当に、本当は・・・偽装、そう、欺くための結婚式)」

 「(ちちも、ははも、がんばってほしい!)」←アーニャ、二人の心を読んだ上の言葉。

 「(にこり)はい、誓います(ここは無にして言うのが一番。これなら、演技と本音がどっちも入っているように見えるからな)」

 「デハ、シンプ、ヨル」

 「は、はい!(つ、つつつ、ついに来た!)」

 「アナタハ、シンローノロイドト、ムスメ、アーニャヲエイエンニアイシツヅケルコトヲ、チカイマスカ?」

 「は、はい!ち、ちち、誓いま、す!(ああ、頭が、ままま、真っ白になっちゃった!)」

 「デハ、シンロー。カノジョノヒダリテクスリユビニユビワヲ」

 「はい(これで後は最後だけだ)」

 「シンプモ、シンローニユビワヲ」

 「わかりました(つ、ついに、ああ、私、私!!)」←ロイドは冷静だが、ヨルはもう内心慌てる。

 「(ちち、すごい!)」

 「デハ!オフタリトモ、チカイノキスヲ!」

 「(これさえすればこの式も終わり・・・のはずだが、不思議だ。あくまで偽装のはずなのに、体が・・・初めてだからか?いや、何だ、これは?)」←ヨルとの結婚をほんの僅かだけど期待している気持ちが心臓をドキドキさせているのだが、ロイドは気づけてない。

 「き、キス(わわあわ、わわえわmらwhわうぁじゃpわほ!!)」←こっちはもう大パニック。

 「はは、がんばれ!」

 「あ、アーニャさん!ハ、ハイ!(アーニャさんが応援してくれたのです!頑張らないと!)」

 「ヨル、では・・・」

 「はい、ロイド・・・」

 「(ちちもははも、うれしそう!)」

 

 最後のキスのところは二人の心の中を書きませんでしたが、アーニャさんの反応からすると二人とも満更じゃなかったようで何よりです。というより・・・その時の二人の心を見てもいいのは娘であるアーニャさんだけです。アニメでも本当に二人はどんどん寄り添っていき幸せそうな家族に見えるので、ちょっと興味が出てきた作者です。←マジで、その辺の親子より親子してるな~。と思ってもいます。

 この結婚式とは別に、どっかの峠で一台の車がとんでもないコースレコードを出したのは全く関係のないこと・・・何か涙を出しまくってキャラ崩壊している運転手の女性がロイドさんの関係者らしいですが、気にしなくてもいいでーす!

 

 

 さて、次で最後にしますが・・・最後はこの二人!かぐや様は告らせたいの白銀御行、四宮かぐやです!ただし、原作はもう終わりに近いみたいでかぐやさんは告らせる事ができたみたいですが・・・ここでは、まだ序盤みたいに「何が何でも告らせる!」という思考になっている二人で結婚式をさせているので、そこをご理解して読んでください。

 因みに・・・この二人の時だけは原作の空気を高めるためにナレーションも入れたいと思います。そして、白銀も四宮も普段から呼んでいる「会長」「四宮」では結婚式だととてもおかしいと判断したので、作者の独断でこの時だけは「かぐや」「御行さん」に変えていますのでご理解ください。

 

 結婚・・・それは男にしても女にしても、ゴールインと言ってもいい場所。愛し合う二人が、永遠の愛を誓い、幸せを手に入れる場所。薬指に病める時も健やかな時も共に頑張りあう証明となる指輪をはめて、皆から「おめでとう」と祝福される場所である!

 だっけ~~ど!その二人の幸せの形はそれぞれである!中には霧島雄二・翔子のように夫を洗脳して幸せを手に入れたり、プリンさんのようにサンジの記憶をいじくって幸せを手に入れたりと、百組の夫婦あれば百通りの幸せの形があります!

 それなら!

 「「・・・・・・」」

 「ア、アノ、ナンデ、シンロウシンプノオフタカタ・・・ショウガイノパートナーニタイシテ、ニラミアッテイルノデショウカ?」

 「「早く始めろ(なさい)!!」」←猫耳付けた時のあの時の二人と思ってください。

 「・・・コワイデス」

 この二人はどうか?何やら、睨んで

 「(ウェディングドレス姿のがぐやが、がぐやがががが、あまりにもきれいすぎりゅうう!)」

 「(た、タキシード姿の御行しゃんが、すすすすす、ちゅごくかっこいいでっしゅううう!)」

 ・・・睨んで?まさか、言語が少し崩壊するくらいに見惚れていたとでもいうのでしょうか?と、とにかく!このお二人の

 

 「「((絶対に先に愛を誓わせる!))」」

 

 これはどっちが先に愛を誓わせるのか・・・さあ、結婚頭脳戦、開始!

 「ソレデーハ、シンローシロガネミユーキ」

 「はい」

 「アナータハ「先にかぐやをやってくれ!」・・・ハ?」

 「(正直に見惚れていて気持ちが落ち着けない!なんて言えん!ここは・・・)かぐやの気持ちを聞きたい!どうしても、先に聞きたいんだ!(よし!結構自爆しかけているが、後回しにはできるはずだ!)」

 「・・・ソ、ソウデスカ。デ、デハ」

 「はい(ふふふ、そうやって私に先に誓わせることは想定済みですよ、御行さん)」

 「アナータハ、シンローシロガネミユキヲヤメルトキモ」

 「御行さん」

 「な、何だ?」

 「ア、アノ、カグヤサン?」

 「私と結婚するなら、永遠の愛の証明を見せてください」

 「はあ!何を言って!」

 「あなたと結婚、それに関しては文句ありません。ただし、私も永遠を誓える愛を持っているのか?それをどうしても見てみたいのです・・・御行さん、見せてください」

 「だから、それはお前が見せたら!」

 「私もあなたを見せたら、永遠の愛を見せるつもりですよ」

 「かぐやが先に!」

 「御行さんが先に!」

 「「そっちが先に!」」

 「オ、オフタリトモ、コノママデハシンコウガ」

 「「むむむむ!!((バチバチバチバチ!!))」」

 「(モウ、カッテニシテクダサーイ)」

 「誓う」を中々言わないことに匙を投げた神父・・・しばらく、睨みあっていると、

 「(このままでは結婚ができない!落ち着け、かぐやが動揺させたいが・・・)」

 「(このままでは誓いのキスまで届きません!御行さんの口から「誓う」を言わせるためには・・・)」

 「「((どうすればいいんだ(の)!))」」

 自分の頭脳をフルに活動させて、作戦を考えた・・・まずは白銀御行の脳内では

 

 『『『『お前が先に誓え。いわば、負けるが勝ちだ』』』』←脳内白銀御行全員の言葉。

 『俺以外は満場一致かよ!』←タキシードの今の御行がそいつらに突っ込む。

 『『『『そもそも、永遠の愛の誓いに勝負なんて関係ないだろ。お前がここにいるのはかぐやを病める時も健やかな時も共に生きるためじゃないのか?』』』』

 『・・・・・・ぐううううう!』←全員からの返しに何も言えないタキシード御行。

 『『『『ほら、かぐやの全てを愛しているならその負けを認めて誓ってこい!』』』』

 『わ、わかった・・・負けるが勝ち、か』←そして、真っ赤になる御行。

 

 こんな感じであり・・・一方の四宮かぐやは

 

 『裁判長!私はどうしたら!』

 『判決、さっさと永遠の愛を誓いなさい』

 『意義な~し!』

 『そうね、彼を求めているのは事実だし』

 『幼女もバカも冷酷も皆、そっちなの!』←脳内裁判に出てきた三人の自分に誓えと言われて、突っ込むウェディングドレス姿のかぐや。

 『だって、私達はあなた』

 『決めるのはあなた』

 『そして、実行するのもあなた』

 『『『さあ、誓ってキスしてきなさい』』』

 『うう、み、みゆ、き、さんと・・・キス///』

 『『『勝負で言うなら、負けるが勝ち。むしろ負けを認めればいい』』』

 『・・・うう、わ、わかり、まし、た///』←こっちも自分達からの指摘に真っ赤になるウィディングドレスかぐや。

 

 ・・・お似合いとしか言えないくらいにお互い同じタイミングの妄想で、自分で自分に突っ込まれてしまい追い詰めていました。そこに、

 「シンローハシンプノクスリユビニケッコンユビワヲ」

 「はい」

 「シンプモシンローノクスリユビ二ケッコンユビワヲ」

 「はい」

 無言になった二人を見てさっさと進める神父。因みにこの時の二人は

 

 『『うう、本当に自分の言う通りだ・・・なぜこんなバカな戦いをしようとしていたんだ(のでしょう)』』

 

 脳内会議で正論を言われてしょんぼりしていた。そのため、完全に自分のしていることがいかに愚かなことかに気付いて、結婚指輪をはめるときもすんなりやったのは反省していたからだ。

 「デハチカイノキスヲ!」

 「かぐや」

 「御行さん」

 「お、俺の人生を、半分やるから、お前の人生を、半分・・・も、もらえるか?」

 「・・・ふふ」

 「(こ、この笑いは!見下し笑いのお可愛いことにする前段階!うう、こ、このままでは、黒歴史に!)」

 「半分どころか、全部あげます・・・とっても、嬉しいです♡」

 かぐやの笑顔に思わずぎょっとしたが、その後のかぐやの言葉に

 

 『『・・・本当に、負けるが勝ち、だったな(わ)』』

 

 改めてこの選択が正しかったことに気付いて、とても幸せそうな笑顔になった白銀御行。その言葉を言った本人も、その笑顔を出した白銀を見て幸せの最高潮になった。どっちも目の前の存在に負けたくない!という気持ちが強かったが、負けることも悪いことじゃない・・・そのことに気付けた二人。

 白銀はヴェールをあげてかぐやの素顔を見て、

 「かぐや、愛している」

 「はい、私も愛しています」

 愛を誓いあって・・・ついに、唇を重ねあった。

 「ミナサーン!アラタナ、フウフガタンジョウシマシタ!セイダイナハクシュヲオネガイシマス!」

 たくさんの来客達が、拍手をして二人を祝福した。←うん、読者の皆さんも拍手しているのが聞こえるぞ!

 

 

        今回の結婚勝負・・・二人の負けるが勝ち!

 

 

 まあ、こんなすんなりいくとは思えませんが・・・作者はこうあってほしいと思います。というわけでいかがでしたでしょうか?今回はガチで横島を出しませんでした。

 

 

 

 次回は横島と水着サーヴァントに出たキャラとクリスマスを過ごしたらどうなる?を頑張って書いてます・・・というわけだから、今度はちゃんとクリスマスに上げるつもりなのでお楽しみに!←自分で首を絞めるなよ、作者!前科がありまくるんだから!←だから「つもり」も書いただろう!当日に絶対にあげるとは書いてない!←威張れねえだろうううがああああ!

 




 クリスマスへの意気込みとして書いた今回の話!さあ、横島君と水着サーヴァントの彼女らとはどんなクリスマスにしようかな?


 ふ~~、お疲れさん。いや~~、ついに今年もあと一話書くだけとなったか。よしよし、気合入れて書くぞ~~。
 「・・・貴様か」
 ・・・あれ?なんか目の前に女性が、
 「貴様が・・・」
 ・・・えっと、すっごい物騒な雰囲気が

 「貴様が!私と(すううううううううううきいいいいいいいいいいなああああああああああ)黄昏の仲を引き裂いた張本人かああああああ!!!」

 ぎゃあああああああ!ぎぇjpgmpらjgぱwjhp:あ・・・・・・。
 「ううう、ううううう!!私が、私が、私の方が絶対に絶対に黄昏と素敵な結婚式を迎えられたのにいいいいい!!びえええええええんんん!!」
 ぐ・・・だって、しょうが、な(どっごおおおんん!)



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横島君がFGOの女性の誰かとクリスマスに付き合ったら?

 っは!な、何が起こったんだ?前回の話で俺はズタボロに、
 「私とメリークリスマスよ・・・作者」
 や、ややや、八意永琳!な、何故ここに!
 「ひどいじゃない・・・前回の結婚話であなたと私を出さないなんて」
 のぎゃああああ!ヤンデレ永琳の設定になっていたのを忘れてたああああ!
 「さあ、クリスマスで愛を誓いあいましょう。私との愛を誓うわよね?」
 ハイ、チカイマス。エイリンヲエイエンニアイシマス(な、何故口が勝手に!)
 「うふふふふふふ」
 サア、エイリン。サッソクコドモヲツクロウ(この笑み!確実に俺に何か仕込んだな!ああああ、やめろおおおおお!!!)
 「ああ、これが恋人同士のクリスマスイブなのね・・・し、あ、わ、せ♡」
 オレモ、シアワセ(か、体か勝手に永琳を脱がせ、やめえええ!)。


 どうやら、作者は永琳さんと幸せになるみたいですね・・・これ以上はお邪魔虫になるので、本題の横島君の話に戻りましょう。今回の作者の突っ込みは、永琳さんとの愛の時間を優先するのでありませんのでご理解ください。


 毎年やってくるクリスマスは

 「わはははは!クリスマスは本来聖母マリアがイエスキリストを産んだ記念すべき日!それを、カップルどもが勘違いしてキャッキャうふふな日に変えている!そんなのは断じて許されることではない!そう、これは私怨ではない!俺達に女がいないからではない!天から与えられた天罰なのだ!」

 なんてどっかのしっと団が暴走する日・・・ではない。いや、今までだったら

 

 「その通りじゃああああああ!!」

 

 と言って、我らが主人公の横島忠夫君はしっとのマスクをかぶってしっとマスクとなってこの暴動に参加していただろう・・・だが、今年は

 

 「「「「「ねえ、タダオは誰を選ぶの?」」」」」

 「ぬうううおおおおおお!え、選ばないとダメなのかああああ!」

 「「「「「だ~~~~め~~!」」」」」

 

 カルデア内でクリスマスに誰と過ごすのか女性達から詰め寄られているのだ。つまり、完全に真逆でその暴動の標的にされそうな羨ましい目にあっている。

 じゃあ、どうしてこんなことになったのか・・・それはこの付き合ったらシリーズで攻略した水着サーヴァントの女性達が一斉に集まってきてしまい、クリスマスを過ごしたいと申し込んできたのだ。何が何でもクリスマスで一歩でも横島と親密になりたいので、彼女らは二人っきりにじゃないとダメ!と言ってくる。水着サーヴァントの彼女らのその色っぽさ満点な水着姿にもう目が離せない横島。←もう既に水着サーヴァントと付き合ったら?でどこかのクラスでクリスマスの話を使ったかもしれないが・・・ガチで忘れてしまったので、気にしないで見てください。

 

 「え、えっと、それじゃあ・・・」

 

 さあ、いったい誰を選んだ?・・・ここからは、選ばれた女性とのやり取りを書いていきますので、それを見て楽しんでください。

 

  1,マリー・アントワネットを選んだら・・・こんな二人っきりになっていた。

 「メリークリスマス♪」

 「はい、メリークリスマス」

 クリスマスらしい部屋の装飾にマリーと二人っきりの横島。

 「私を選んでくれてありがとう。タダオ」

 「いえいえ!とってもお世話になりましたから、これで恩返しができればと思えば!」

 「うふふ、私ね、本当に忠夫と二人っきりになりたかったから嬉しいの」

 「(ドキ!)そ、そうですか。それは、ありがとうございます!」

 「そこは俺もだよ。と言わないの?」

 「あ、いえ・・・」

 横島らしくない初心な反応と対応。その理由は、マリーは本当にまっすぐに見て純粋な笑顔で言ってくれる。本当に自分と二人っきりになりたい・・・そんな心からの言葉を言うからだ。そう言われると、二人っきりになるとどうしても煩悩な思考を持つ横島はエロな方面になるが、

 「じゃあ、二人でクリスマスケーキを食べましょう」

 「そ、そうですね!」

 マリーに言われると煩悩が湧かない・・・だが、癒し要素満載の彼女と一緒にいる。それだけで

 

 『ワイワイがやがや、キャーキャーいやんエッチ~なクリスマスをいっつも思っていたけど・・・こんなクリスマスも悪くないな』

 

 横島も笑顔になって

 「じゃあ、マリーさん。メリークリスマス」

 「メリークリスマス。今夜はずっと一緒ね♪」

 二人きりのクリスマスイブを始めた。

           結論、平穏な二人っきりのクリスマス。

 

  2,カイニスとだったら?

 「あ、あの~~、カイニスさん?きょ、今日ってクリスマスですよね!」

 「ああ。そうだ」

 「そ、それじゃあ、ど、どうして・・・どうして、警備なんてしてるんですあああああ!」

 「こういうイベントには犯罪が起きやすいから警備してくれと、ゴルドルフが」

 あのくそひげ親父いいいい!と心で叫んだ横島。せっかくのクリスマス。カイニスはこういったイベントには無頓着だから、エロも含めた知識を植え込んで最終的にはぐふふ!と思っていたのに、カイニスが横島を選ぶといきなり

 『見回りに出るぞ!』

 と言って、警備を始めたのだ。まさか、カイニスが横島と一緒に居たい理由がクリスマス当日の警備仲間を増やすためだったとは・・・さすがにこれは横島の嘆きは否定できない。

 そして、一時間後、

 「ううう、拷問はやめてほしかった」

 「全く、警備ごときで」

 「カップルだらけの場所ばかり連れていかれた俺の気持ち考えてくださいよ!」

 クリスマスはどこもカップルだらけ。いったいどれくらいそのカップルに邪魔したかったか・・・そんな気持ちを込めて

 「・・・・・・(ごん!)行くぞ、次はあそこだ」

 横島はカイニスに文句を言う。そのカイニスは

 『全く、ブーメランだぞ、そのセリフ・・・どんな気持ちでカップルだらけを選んだと思っている』

 もやもやした気持ちで横島を殴った・・・どうやら、カップルだらけの場所に連れて行ったのはこっそり横島にエスコートされたかったようだ。本来の彼女らしくない性格だけど、このクリスマスの空気に触発されたようだ。

 「全く、これが終わったら二人で食事くらいはしてやる」

 「わかりました!よっし!カイニスさんと食事の約束ゲットだあああ!」

 「さあ、もうすぐ終わりだ」

 「はい!ぐふふ!食事の後はもちろんホテルで男と女の時間を!」

 「・・よし、仕事も終わりだ。ほら、食事とホテルに行くぞ」

 「よっしゃああああ!」

 果たして横島は、どこで妄想が現実になることに気付くだろうか・・・ホテルの目の前に一万円!

           結論、警備という名のデートクリスマス

 

  3,メイヴ・ネロと付き合ったら?

 「タダオ、女王の私よね?」

 「何を言う!皇帝たる余に決まっている!」

 「「タダオ!早く決めるんだ(なさい)!!」」

 横島はこの二人が押し掛けてきた。発端は

 『『クリスマスは私・余にふさわしいイベント!だから、道案内をせい(しなさい)!』』

 ということで暇そうな横島を連れまわそうとして、部屋の扉の前まで来たところで

 「「タダオは私・余が連れていく!」」

 と火花を散らして、今この状況だ。

 「水着の二人が俺を取り合う!・・・すげええ嬉しいけど」

 「もし、どっちもと言ったら」

 「どうなるかわかっておろうな!」

 「どっちも選ぶの一択しかないのに、選べなんて無理じゃあああ!」

 「「普通は逆だけど・・・まあ、横島らしいな」」

 そのため、困惑しまくっている。

 「こっち!」

 「こっちだ!」

 だが、この二人からすれば横島の答えなんて聞き入れられるわけがない。絶対に自分が手に入れる!という思いがわかるかのように、メイヴが左腕をネロが右腕を掴んで引っ張りあっている。

 「ああああ!のおおおおお!」

 これが普通の女性ならまだいいが・・・英霊となった彼女らは普通の女性より力がかなりあるうえに、二人ともどっちも奪われることが嫌いな性分。

 「ぎゃああああああ!!」

 ガチの大岡裁きを受ける横島・・・美女が自分を取り合うという夢見た状況だが、ガチで苦しいためクリスマスどころではなかった。

          結論、大岡裁きで引き裂かれそうなクリスマス。

 

  4,ジャンヌ、ジャンヌダルク・オルタと付き合ったら?

 「さあさあ、姉妹と一緒ですよ」

 「・・・もちろん、私が姉よね?」

 「私がお姉ちゃんですよ!さあ、オルタちゃん」

 「いやよおおおおお!」

 叫ぶオルタに笑顔で流すジャンヌ。

 「あ、あの、一つ聞きたいんですが・・・」

 「なあに?」

 「何よ!」

 「どないして、俺はここにいるんですか?」

 「そんなの決まっているじゃない」

 「そうよ・・・あんたは」

 この二人に呼ばれたとき、横島は喜んでいた。美女二人からクリスマスに呼ばれて、さあこの二人といろいろ!と妄想していたのに・・・

 

 「「手伝ってもらうからに決まっていますよ(いるじゃない!)」」

 

 この二人はさっきの雑談をしながらも・・・年末のコミケに向けての漫画を描いていた。つまり、横島がここに呼ばれたのは

 「ううう!どうして、どうして、どうしてえええええ!」

 泣きながらも手伝いに参加する横島・・・だが、ジャンヌとオルタがただでさえ水着という胸の谷間という魔性の部分に目を奪われる姿のため、

 『まあ、いいか!二人の姿が眼福だし!』

 煩悩がしっかり働いて、すぐに気持ちを切り替えることができた。

 「「はあ、はあ・・・」」

 次の日にクリスマスをつぶしたが、何とか原稿を書ききった・・・だが、疲弊しきった二人がベッドで横になる姿もまた、エロ心をくすぐった。それを見た横島は、

 「・・・(どくどくどくどく)」

 その二人を襲いたくなった増幅した煩悩が鼻からたっぷり噴射して、意識不明になった。

            結論、原稿と理性に必死なクリスマス

 

  5,ラムダ、BBと付き合ったら?

 「さあさあ、ラムダちゃん。クリスマスなんだから裸になりましょう」

 「なああああ!なななな!何言っているのよあんたああああ!」

 「ぶしゃあああああ!!」

 BBの一言で二人の裸を妄想して、鼻血を出す横島。

 「そ、そもそもクリスマスに裸ってどういう理論よ!」

 「BBちゃんネットワークでは、クリスマスにカップルはホテルでせ」

 「「それ以上は言ったらあかあああああん!」」

 「あら、ラムダちゃんがあかああああん!なんて言うのね~」

 「ああもう、これだからこいつと一緒は嫌だったのよ~~!」

 「うふふ、BBちゃんは全力でラムダちゃんとタダオちゃんの愛を応援するぞ!」

 頭を抱えるラムダ。笑顔だけど・・・もう、迷惑かける気満々な笑顔を見せるBB。そう・・・彼女の笑顔は見惚れるかもしれんが、騙されたらいけない。

 「(六道家の人達の笑顔を見ている気分や)」

 人畜無害に見えて・・・思いっきり痛い目に合う。横島はその一家でそれを嫌というほど経験した。BBの笑顔はそんな種類の笑顔だと見破ったため、油断してなかった・・・が、

 「タダオさ~~~ん♡今なら私も一緒にクリスマスせ」

 「だからそれ以上・・・って!タダオ!あんた、鼻の下伸ばしているのよ!」

 「っは!い、いかんいかん!BBちゃんのちちしり太ももを好きにできると思うと!」

 「うふふ~~、それ以上も・・・熱くなっちゃってもいいんですよ~~」

 「ぐ、ぐおおおおお!熱いクリスマスを・・・よっしゃあああ!ラムダちゃん!BBちゃん!俺が熱い燃えるようなクリスマスをやってやるぜええええ!」

 「あっさり誘惑に負けるなああああ!って、持ち上げないでえええ!」

 BBが自分の胸を持ち上げて揺らし、のぞき込むような上目遣いに陥落!二人を持って走り去っていく・・・だが、数分後、

 「(ち~~~~~ん)」

 「あらあら、初心なんだから~~、でも、可愛い~~ 」

 「ふ、ふん!全くバカな男!(か、可愛い・・・悔しいけど、本当ね)」

 ラムダの尻を鷲掴みにして、BBの乳が目の前にどどん!と見えて、一瞬で煩悩がゲインライン突破してしまい致死量の鼻血を出してしまったのだ。見かけによらず初心な反応で意識不明になった横島を可愛いと思った二人。

 「じゃあ、手当てをしましょうね~~いろいろ、看病しないと」

 「・・・そ、そうね。これだけの出血なら温めないと」

 「随分大胆なことを言うわね~ラ、ム、ダちゃん♪」

 「ふん!さあ行くわよ」

 「(本当にとげが今だけはないわ~。これもクリスマスの奇跡ってやつかしら~)」

 「(BBが全然悪だくみをしない・・・クリスマスの奇跡ってやつなの?)」

 どっちもお互いがそんなことを思いながら、横島を部屋に連れていき看病という名の同衾をした・・・次の日、横島が再び意識不明になるのは容易に想像できた。

          結論、鼻血によるレッドクリスマス

 

  5,メアリーとメイドオルタ(アルトリア)とフランと付き合ったら?

 「ほらほら、タダオは何もしなくていいんだ」

 「そうだ、メイドさんにお任せ荒れ」

 「タダオ、フランたちがやる!」

 「そ、そう、ですか(こ、ここは夢っすか!メアリーちゃんとメイドオルタちゃんとフランちゃんがメイド服を着て俺のメイドになっているなんてえええええ!もしかして、明日には俺は死ぬのかああああ!)」

 クリスマス・・・メアリーとフランがクリスマスに何か特別なことをできないか考えていたら、メイドオルタが一緒にメイドをやってみないか?と誘われ、メイド服に興味があった二人は早速なぜか用意されていたのを着て、横島にメイドさんをやっている・・・何気に後ろにモリアーティらしき変態なじいさんが悔しそうにしているのは気のせいだ。

 「メイドはご主人様の命令に絶対だよね。ふふ、さあ、ご命令を」

 「メアリーの言う通りだ。メイドさんは待っているぞ」

 「フランに何でも言っていいよ」

 「くううう!メアリーちゃんは俺が苦悶しているのがわかっているけどその見上げて見せる笑顔に襲い掛かりたいくらいドッキドキするし、メイドオルタちゃんは、何かどっかの翡翠ちゃんを連想させる従順っぷりに何でも言ったらやってくれそうでドキドキするし、フランちゃんは・・・ああもう!やばい!フランちゃんにあげなことやそげなことなんてでき~~ん!」←何でも言っての時点でR18の思考になっていた横島。

 「そうなんだ。僕をそう見てくれていたんだね(・・・嬉しいな。そういうのはアンばかりだったから)」

 「何なら閨でもするか?メイドさんだからいってくれてもいいぞ」

 「フランにどんなことするの?いいよ、変態なおじさんじゃないし」

 「(ぐうううおおおおおおお!!!よごじまあああああ!!)」

 ・・・あの~~、変態おじさん(モリアーティ)はさっさとどっかに言ってください。そして、変態おじさんが呪わんと悔しい怨念レベルの視線の先にいる横島は、

 「ああああああ!俺はなんてとんでもないことを言ったんだあああああ!」

 「「「ご主人様・・・私にご命令を♡」」」

 「あががが・・・も、もう、もう、ご主人様に、なっても、いい、の、か?」

 「「「はい、メイドの私達を好きにしてください♡」」」

 迫ってくる微乳メイド達に吹っ切れそうな横島。

          結論、微乳メイド達に囲まれた(胸が)微笑ましいクリスマス

 「ぜええええ体に横島の好きにさせてだまるがああああ!」

          ・・・+変態おじさんのストーキング

 

  6,牛若丸、沖田総司、宮本武蔵との付き合ったら?

 「クリスマスと言ったら、やっぱり鍋ですよね」

 「そして、こたつに潜る・・・素晴らしいです!」

 「本当ね~、こうしてぼ~~っとしているのもいいわ~」

 この三人、歴史上の剣の達人のはずだが・・・今は鍋とこたつに敗北宣言を出していた。

 「三人の剣豪がこたつに負けた歴史をリアルで出したら・・・」

 「「「はにゃああ~~~あったか~~い」」」

 「(・・・やっべえ。だらしない声をしてこたつに頭をのせているけど・・・三人とも水着だから、ところどころで眼福なところがあるじゃないか!牛若丸ちゃんの健康体を最大限に魅せる水着も、沖田ちゃんのお尻の食い込みがばっちりなビキニも、武蔵ちゃんの豊満なお胸をドドンと表現する水着も、まさか海以外でもこんな形で活躍するとは思わなかった!)」

 こたつと水着は合わない。と思っていたが、牛若丸のふとももに沖田の尻に武蔵の乳がいかんなく発揮される姿を見て悪くない!と思ってきた横島。しかも、横島が鼻の下を伸ばしながらエロい目つきになっているにも関わらずこたつの魔力に負けて警戒を解いてしまっている。

 そんな三人と過ごすクリスマスは、鍋をつつきあうものになった。そして、

 「は、はっふいれふ(あ、熱いです)」←豆腐をはふはふしながら食べる牛若丸

 「近藤さんに土方さんに斎藤さんも呼べばよかったです」←白滝をちゅるちゅるする沖田

 「いや~、おいしいからやめられないわね~」←肉汁が胸に落ちるが、気にせず肉を食べる武蔵。

 「うんうん!あ、お酒飲みます?用意してますよ」

 「そうか、もらうとしよう」

 「沖田さんも今日は無礼講します!」

 「タダオって用意がいいわね~!」

 「(ぐふふ!これは、酔って熱くなったら脱ぐパターンに入るかもしれん!それまで耐えるんじゃ俺!)」

 横島はもっとエロい姿になってほしいと、更に理性をなくす酒を用意してその時を待った。武蔵の胸の水着に着いた肉汁を舐めたいと思っても、必死に我慢した。沖田のその白滝の一本を逆側から食べてキスしたいと思っても我慢した。牛若丸の豆腐で熱がる口の中を冷やすために水を口移ししたいと思っても我慢した。

 横島は先の桃源郷のために我慢した・・・・・・その結果、

 「タダオさ~~ん、むちゅうううう~~~!!」

 「タダオさん!私を抱いてください!」

 「タッダオ~、お姉さんの体、どう?どう?どう?」

 マジでR18な展開になりつつあった。本来の横島ならもう「しんぼ~=たまらあああああん!」といって、ルパ〇ダイブするはずだが、

 「ちょ、まままま、まあああああ!」

 その真逆ですっごい怖がっていた。何しろ、迫る女性には極度に奥手になる横島。

 「「「ねえ~~~、タダオ~~~ 」」」

 武蔵はともかく残り二人は酒によるキャラ崩壊が起こっていた。三人とも、乳を覆う水着も指で押すと「あ、ああん♡」な声が聞こえそうなあのスイッチが見えそうなくらいに下ろしている。

 「(ぐぬおおおおおお!まじゅまじゅい!三人の乳が見れそうのは嬉しいが、今は!)」

 「「「あ~~~~ん♡」」」

 アツアツの鍋の食材を食べさせようとする三人・・・そう、ぐつぐつ煮だっている鍋の中に入っていた熱が十分に通った大根や野菜やもちなどを・・・

 「もおごおおおおおおお!!!!」

 横島の口の中に入れていく・・・どんなに熱がっていても、

 「「「あ~~~~ん♡」」」

 (乳が見えそうなくらい)水着(を外しかけている)美女三人のあ~~んの誘惑に勝てない横島であった。

           結論、口の中が熱すぎるクリスマス。

 

  6,バニーアルトリア、スカサハ、キアラと付き合ったら?

 「これが、クリスマスというものか」

 「ふむ、随分と・・・面白そうなものだな」

 「うふふ、そうですよ。楽しいイベントなのですよ」

 三人は今の自分の格好に楽しそうにしていたが、

 「(どくどくどくどく)だ、誰か、た、助け、て・・・」

 横島は死にかけていた・・・無理もない、三人は今、バニーガールとなっているのだから。クリスマスの何たるかを知らないバニーアルトリアは

 「どうしたタダオ。私の胸の感触はどうだ?」

 「そうだぞタダオ。私の胸の感想を言ってもらわないとな」

 同じようにあまり知らないスカサハと一緒に、横島の顔に乳を押し付けていた。

 「キアラ、ほかには何をすればいいんだ?」

 「それはもちろん、タダオさんにたくさん体を触らせたり、赤ちゃんみたいに可愛がったり・・・後は底がない愛情をたくさんたくさん、うふふ、た~~~っぷり、ね♡」

 その愛情が勿論R18なことであることは言うまでもない。キアラは、この日は愛し合う二人が一年でたくさん愛し合う日とでも思ったのだろう。シグルドとブリュンヒルデにオリオンとアルテミスといった感じで、カルデアにはカップルが多くその日のカップルの雰囲気を見れば・・・まあ、確かに間違ってない。

 因みにバニー姿になった経緯は・・・クリスマスの話題をすれば、自然に一週間後の来年の話にもなる。そして、来年の干支はウサギ・・・とまあ、そういうわけでキアラは来年の干支の姿をすればいいことがありますよ的なことを言って、バニー歴ありの二人をうまく誘導してバニーガールな姿になったというわけだ。

 「何かカーマが言いそうなことをやるんだな、クリスマスというのは」

 「ええ、何しろ合法的に裸になって愛し合う日ですから」

 「ち、が・・・そんな、日・・・うん?」

 そんな日があるわけない・・・と言いたいが、こんな瀕死の状況でも横島は煩悩が働いてムード満点なクリスマスセ〇〇スが頭の中に浮かんだので、強く否定できなかった。

 「なるほど・・・タダオ、今日だけだぞ」

 「うむ、合法で裸になる日があるのは驚きだが、そういうことなら」

 「ですわ。さあ、タダオさん」

 「(鼻血、とまら、な、い)・・・な、に?」

 もう止まらないエロさ満点な三人のバニーから

 「「「今日はウサギさんな私達をたっぷり愛してくれ(ね)♡」」」

 こんなことを言われれば黙っていられない・・・横島はもちろん、ぶっしゃあああ~~!!と鼻血を出しすぎて死にかけたため、すっごくエロいクリスマスを過ごしたのに記憶が一切なかった。

         結論、ウサギまみれなクリスマス

 

 7,ニトクリス、カーミラ、モルガン、清少納言と付き合ったら?

 「イイですか!いくら祝い事だからってそのような格好はしてはいけません」

 「全く、こっちの方が好きでしょう?というか、あんたも結構危ない格好しているって気づいているの?」

 「それでタダオさんを誘惑するのは目に見えてます!せめてもうちょっと露出を抑えなさい!」

 「・・・ブーメランなんだけど?あんたのその水着は」

 ニトクリスはカーミラの水着姿の艶(あで)やかさに説教したが、ニトクリスの水着姿もまた結構艶(つや)やかさも危ないと、カーミラはやれやれと頭を押さえながら突っ込んでいる。

 「清少納言よ。夫にはあれくらいの水着を見せるのがいいのですか?」 

 「そうだね~、タダオ君の目を奪うにはあの二人くらい色っぽさが一番だけど」

 「だけど?」

 「僕みたいに元気いっぱいな姿を表現できる水着を見せるのもいいよ!」

 「元気いっぱい・・・私にはできなさそうですね」

 「(う~~ん、モルガンさんって絶対に気付いてないよね。お淑やかさもまたタダオ君の意識を奪うには一番なことに・・・それをモルガンさんが一番持っていることに)」

 清少納言は、横島にはどんな水着がいいのか尋ねたモルガンの女子力がすごいことに見抜いていた。

 「そ、そもそも、どうして、水着で祝わないといけないのです!ほ、ほかの衣装だってあるはずなのに!」

 「そりゃ、あいつを他の女にとられないためよ・・・一応誤解のないように言っておくけど、今のは使い潰しがいのあるやつだから、私がそれをやりたいだけよ」

 「ううう、主様以外に肌をこんなに」

 「普段からそれぐらい露出している奴がよく言うわね」

 「・・・清少納言よ、ニトクリスは何を不毛なことを言っているのだ?夫に見せたいがために着た水着なのに、どうして躊躇っているのか?カーミラも何だかんだ言って夫を誰にも渡したくないと言っているようなものなのに、どうしてそれをちゃんと言わないんだ?」

 「ま~その~~、それは説明が難しいね・・・う~~ん」

 モルガンは二人の言い争いを聞いて感じた疑問を訪ねたが、問われた清少納言は何といえばいいのかわからない。まあ、これはリアルでもなかなかうまく説明できないだろう。

 「そんなに難しいか?」

 「まあ、簡単に言うと本人なりの見栄ってところかな?」

 「見栄か・・・ふむ、それならば納得ができる。つまり、あの二人は私同様タダオに抱かれたいということか」

 「「いったい何を聞いたら、そんな結論になるのですか(んだよ)!!」」

 「清少納言よ、そうであろう?」

 「あ~~、ま~~、そんなところかな?」

 もう素っ頓狂な結論に至ったモルガンへの説明と、その結論に思わず突っ込むニトクリスとカーミラ。清少納言はもう説明がメンド臭くなったため、それでいいかと投げた。二人の「違うのです!」「いいか!私は!」に対して、「始めからそういえばよかったであろう」と流すモルガン。そんな三人を見て・・・

 「(あ~~、これはもう、まずいね・・・どうしようか)」

 清少納言は頭を悩ませた・・・だが、彼女が悩んでいるのはこの三人ではなく、

 「(・・・俺、いつ出ていいの?)」

 彼女にサプライズとしてロッカーに入れておいた横島の存在だった。無駄に立派な防音なロッカーのために彼女らの話は聞こえてないが、

 「(タダオ君の話題をして、いろいろ話している間に登場!の予定だったのに。う~ん、これじゃあどこで出せばいいのやら)」

 「(ずっとこの中はきついから早く出してくれえええ!)」

 彼女らからすれば、もう全部聞いたと思われてもおかしくない・・・彼女の悩みは横島を出したらどうやって穏便に説明をするかだった。

 「「そ、それならタダオに抱かれてもいいというのか!」」

 「ええ、夫にはすべてを見せる。そう決めました」

 どんどんエスカレートしていく横島とのエロの話。横島の耳に入っていたら、ロッカーの中は鼻血まみれだっただろう。だけど、それを聞いて、

 「(もういいかな?タダオ君に丸投げってことで!)」

 もうどうにでもなれ。と決めてロッカーを開けた。

           結論、彼女らにとっても横島にとってもサプライズクリスマス。

 

  8,刑部姫、源頼光、紫式部、巴御前、葛飾北斎だったら?

 「クリスマス・・・リア充のやること」

 「うふふ、ならタダオはリア充ですね」

 「そうですね、こんな私達とクリスマスを過ごせるのですから」

 「タダオさん、感想を聞かせてほしいのですが」

 「そうそう!男ならビシッと言いなよ!」

 この五人と日本人同士ということでクリスマスを過ごすことになった横島。おしとやか、エロい、魅惑あふれる、スポーツタイプ、元気いっぱいな水着を着る彼女らから迫られてしまい、

 「おおおおおおおおおおおおおお!」

 お願いですから、迫らないでください!と「お」しか言えないくらい焦りまくっていた。しかも五人そろって、横島の鼻の下が伸び切ってしまうくらいのスタイルの持ち主。刑部は隠れ巨乳、頼光・式部は服で隠せないくらいの爆乳、巴御前は全体のバランスを崩さない巨乳、北斎はこれからまだまだ見込みがありそうな成長中な乳。

 「ままままままままま!」

 さっき同様、まずは落ち着いてください!が「ま」になっているが、仕方がない。

 「キャラ崩壊を起こしてる」

 「それはそうと、刑部ちゃん。年末のコミケの原稿は?」

 「大丈夫ですよ。私も協力したのでもう終わってます」

 「も、もしかして、その内容って」

 「ははは!今まさにハーレムなタダオと一緒に過ごすクリスマス!中身はR18だったな!」

 刑部、紫、北斎の三人はまさかとは思うが、

 「え、えっと・・・もしかして、俺って」

 「そして、設定では私達はサキュバス」

 「あらあら、それはそれは、タダオちゃんをた~~~っぷり愛して言いわけですね♪」

 「は、恥ずかしいけど、これで喜んでくれるなら」

 「う~~ん、こういう場合を、タダオさん・・・朝まで寝かせませんよ。でしょうか?」

 「さあ、さっきも言っただろ。男ならビシッと覚悟を決めて言いなよ!」

 なんということでしょう・・・頭に小悪魔な角の着けて、しっぽをビキニのパンティに着けると・・・あら不思議!さらに欲望を掻き立てさせる五人のサキュバスに早変わりしたではありませんか!五人五色なサキュバスへと変化したエロエロな誘惑に

 「あああああ、猛攻なああああやっれらるれえええええ!!」

 ああもう!もう、こうなったら、やってやるぜえええ!である。

 「「「「「きゃあああああ~~~んん♪」」」」」

 果たして、横島君はどうなってしまうのか?

         結論・エロ同人誌みたいなハーレムクリスマス

 

  9、清姫、玉藻、伊吹童子、レディアヴァロン、武即天だったら?

 「「「え、えっと・・・これはどういう状況?」」」

 「・・・た、す、け、て」

 玉藻、レディ、武即は拘束されている横島を見て、それをやった清姫、伊吹に質問をした。

 「くすくすくす・・・そんなの、永遠に逃がさないにするために決まっているじゃないですか」

 「簡単なことだ。蕩けさすだけ・・・あはは!もちろん、肉体じゃなくて心を蕩かすから大丈夫♪まあ、この子が死ぬほどタダオが大好きっていうから、一緒にしただけだよ~」

 「いや、私もタダオさんを独り占めしたいと思ってますが・・・これは」

 「う、う~~む、マーもとい、お兄ちゃんすら思いつかない愛情だね(たらり)」

 「そうか?キョンシーになっても愛を持つ。そんな清姫は素晴らしいと思うぞ?」

 どっかのプリコネなエリコさんみたいな笑いをしながら理由を話す・・・逃がさないために動かさないことにしたようだ。そんなことをした清姫に、伊吹は蛇の本能から横島を離したくないから一緒に乗っかって、玉藻は清姫の偏愛がここまでとんでもないことに苦笑いをして、レディは初めて見たヤンデレの底知れない闇に汗を流し、武即はもう横島がキョンシーになること前提で話している。

 「おね、が、い・・・はずし、て」

 いったい清姫と伊吹からどんな目にあったのだろうか・・・横島は精神が憔悴しきっていた。かなりなR18なことをされたのは想像できる。

 「皆さんもいただきますか?今日はクリスマス、ある程度なら大目に見ますわ」

 「そうそう、タダオってすっごいの持ってるよ~~」

 「い、いや、そんなの、持って」

 口から下を出して、自分の唇をぺろりとする二人。必死に顔を横に振るが・・・横島の体が反応してしまう。何しろ、この二人に拘束されたのだ・・・服など着ているはずがない。横島の股間は精神が疲弊しても、「俺はまだまだ元気だぜ!」と言わんばかりに怒張していた。

 「そうですわね・・・このままでは清姫さんにリードされますし」

 「この水着と肢体を見て、ここまで大きくするとは・・・キョンシーにする前に(ごくり)」

 玉藻は清姫に負けていると思って乗ることにして、武即も横島の怒張に強い興味を示した。

 「(・・・このまま女の行為をしていいのか?私はあくまで興味と面白そうだからここにいるだけ・・・でも、女の行為。そういえば、男の方ならよく知っているが女としてのR18の行為は知識では知っているが、実体験はやったことすらない。それは当然だ・・・この体になってからやっとわかったことだってある)」

 だけど、レディだけはまだ躊躇いがあった・・・当然だ、何しろ本人はあれなのだから。

 「タダオさん・・・極楽へ連れていきますわ」

 「そして、妾だけのキョンシーにするぞ」

 二人がタダオに乗っかる。その姿を見て、

 「(うん、なんか面白くない・・・ああもう、考えるより動けは私の分野じゃないのに!)」

 体が動いていた・・・そう、負けたくない。そんな気持ちに気付けないまま。

 「結局、だ、れも・・・外して、くれない。の、ね」

 彼女らの裸体を拝めるが・・・結局、誰も開放してくれない横島は更に追い詰められてしまうのであった。文珠「解」で脱出すればよかったと思ったのは・・・クリスマスが終わってからだった。

          結論、最後まで動けないクリスマス

 

  10,アン、スカディ、シャルロット、カーマだったら?

 「はい!はい!」

 「「「おお~~」」」

 シャルロットの手品を見て拍手をするアン、スカディ、カーマ。

 「さっすがシャルロットちゃん!略して、さすシャル!」

 「む?何だ?それは・・・なら、私はさすスカか?」

 「私はさすカーって・・・う~~ん、何か微妙」

 「いえいえ!あの、ありがとうございます!」

 アンに褒められて嬉しそうにするシャルロット。アンが言った「さす〇〇」を聞いてスカディとカーマは自分の名前を使ったが、言葉として変だったので疑問そうな顔をした。

 「あはは、まあ気にしなくていいよ。何でも略したがるのが人間だから・・・例えば、俺のことは横島忠夫全部じゃなくて苗字か名前で呼ぶだろ」

 「そうね、タダオって呼ぶわね」

 「うむ、私もそれだな」

 「私もです!」

 「私も性欲の塊って呼んでるわね」

 「お願いだから、カーマちゃんは少し俺と話し合いたいのだけど!」

 「あら、それって二人っきりで欲望と堕落の底まで行きたいっていうの?うふふ、自分のことは煩悩まみれの男って言っていたのに・・・やっとその気になってくれて嬉しいわ~~」

 「そういう話し合いなら喜ん・・・って、待てえええええいいいい!それはまずうううういいい!おおおおおお、お願いだから腕を掴まないでええええ!」

 「ちょっとカーマ。抜け駆けはダメよ。私達もちゃんと入れてくれなきゃ」

 「ふむ・・・まあ、興味があると言えばあるな。この男がどれだけ私達を大切にするか」

 「え、え、えええええええ!ちょ、ちょっと待ってください!なんで二人も乗り気なんですか!つうか、私も既にメンバーの仲間入り何ですかああああ!」

 カーマの妖しい誘いに必死に抗う横島だが、同調するアンとスカディに驚くがシャルロットだが、自分も三人と一緒に横島と欲望と堕落と煩悩の底まで行くことが確定な三人の思考にもっと驚く。

 「ほ、ほほ、ほら!皆さん!手品で気分転換しましょうよ!いいい、いきますよよよよ!」

 かなり妖しい空気になってしまったので、何とか発散しようと手品を再開しようとするが・・・精神が安定しないシャルロットが、果たしてちゃんと手品をやれるか?

 

     ちゅっどおおおお~~~~~~~んんん!

 

 この音の通り、見事に失敗する。そして、

 「さすシャル!もう準備万端ってわけね」

 「女王の指示を待たずしてやってくれたか」

 「ふふ、お手柄よ」

 「ごご、ごごご、誤解ですよおおおおおお!」

 この爆発で彼女らは見事に水着がなくなった。そんな何もない姿となった四人を見た横島は、

 

 「我が人生・・・大いに、満足なり!!」

 

 男らしいセリフを言いながら、その場に落ちた・・・だが、横島はここで終わったが、

 「さて、タダオ君はこうなったけど」

 「ああ、我らを無視するのはいただけないな」

 「というわけで、思いっきり好き放題しちゃいましょ~~♪」

 「あああああ、ごめんなさいタダオさん。もう、止めないです」

 「「というわけで・・・横島のここをご開帳~~♪」

 「「・・・ごくり」」

 このままじゃ納得できないってことで、アンとカーマは横島の聖域に手を伸ばした。すごく興味があるスカディとシャルロットは止めるはずもなく・・・聖域を隠すファイナルディフェンダー(パンツ)が下ろされるのをドキドキしながら待った。

         結論、爆発落ちによるラッキー&アンラッキークリスマス。

 

 

 以上、こんな感じで・・・え?どうして、一人ずつじゃないのって?まあ、早い話ネタが被るのと・・・最初は俺も一人ずつって思ってましたよ?今回のヒロイン達の話を書く日をクリスマスまでで計算して単純に数人単位で一日ってすれば間に合うって思ったんですよ。

 そしたら、予定通りにいかず、どっかのどうでしょうの企画である対決〇島のように、数人ならネタが被りそうだから・・・一層の事その話のヒロイン達は全部!って考えになって・・・最終的にこうなってしまいました。おそらく、皆さんが思っていたクリスマスの話にならなかったと思います。本当に申し訳ありませんでした!

 

 

 

 

  では、皆さん。メリークリスマス!

 

 

 

 

 だ、だ、出せたあああああ!当日までに、間にあったあああああああ!

 




 以上、クリスマス小説でした・・・いや、マジで間に合うとは思いませんでした。これもやっぱり、企画を変更したからこそですね。では、皆さん・・・幸せなクリスマスと年末年始をお送りください。


 っは!お、俺は。
 「ねえ、見て。作者。私達の愛し合う子よ」
 なああああ!ちょ、ちょ、何で!
 「ここは幻想郷・・・常識は通用しないわ」
 のおおおおおお!!どうなって、しまうんだああああ!俺は、俺は。
 「さあ、パパ♡一緒に頑張りましょうね♪」
 ・・・・・・死のう。し・・・ねない!なんで!
 「当然よ。だって・・・うふふ」
 お、お、おれになにしちゃんじゃああああああ!


 作者さんも永琳さんとの新婚生活はワクワクドキドキみたいでよかったです。では。皆さん、メリークリスマス&ハッピーニューイヤー!
 


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第一回最強〇〇〇王決定戦!

 新年、あけま・・・というあいさつはもう二か月以上も前。いや~、ガチすいませんでした!除雪疲れと仕事疲れで・・・という言い訳して申し訳ございませんでした!
 早速新年初投稿!・・・と言いたいけど、何度もこんなのですいませんです。だけど、自分なりに気になったのでやっていきます!

 今年やったアニメが気に入って全巻買った漫画
 「異世界のんびり農家」
 原作小説は買ってないですが、漫画は揃えました。変に考えないで頭空っぽにして見れるところがよかったです!魔王や部下の四天王に竜も出てくるけど、全然戦わず仲良くなっていくところもよかったですね。
 大ハーレム作品で漫画でもヒロイン達との間に子供を五人ほど作っています。




 さあ、やってまいりました!今回は最強〇〇〇王決定戦です!

 「作者・・・とうとう、お前の中で俺のヒロインが全く見つからなくなったんだな」

 おう!その通りだ!

 「威張れるか!俺がヒロインの皆とイチャイチャするための話が、だんだん遅いどころかなくなっていっていることに」

 というわけで、今回の横島君には俺と審査役をお願いするぞ。

 「話を聞けえええええ!」

 ちゃんと聞いているぞ・・・一応、今はダンジョンで出会い~~。通称ダンまちにはまっているから、その中でよさそうなヒロインがいたら話にするから待っていてくれ。

 「・・・期待しないで待っていてやる」

 動画サイトって便利ですよね。作品の内容を全然知らないけど、説明と考察をいっぱいしてくれるから話の流れは大体つかめますし。

 「作品を読まんのか!」

 読んでも理解できんところがたくさんあるから、分かりやすく説明してくれる動画の方が俺にはいいんだ!因みに俺(作者)の好みはエイナさんですので、彼女をヒロインには絶対にしません!←見た目も性格もお姉さんで甘えさせてくれそうだけど、ビシッと叱るところは叱って背中を押して、ちょっとおっちょこちょいな恋愛には初心なあの女性に心を鷲掴みされました。

 「お前の好みの説明なんぞどうでもいいから、さっさと始めんか!読者の皆もこんな前座を見て楽しめるわけないだろ!ただでさえ、二か月以上投稿してないくせに」

 (ぐっさあああああ!)お、おう・・・始め、ます。

 

 

 因みに投稿しなかった理由はヒロインが見つからなかったのが半分で、もう半分が雪国名物である雪かきに体が疲れたからである。時々、テレビで東京の数センチの浅い積雪に慌てるアナウンサーを見て「こっち(雪国)で暮らしてみやがれ!」とガチで思う作者です。これを初めて書いた記憶がない・・・何回目だっけ?これ書くの?

 

 

 では、最強〇〇〇王座決定戦を始めたいと思います!

 「この〇〇〇ってどういうことなんだ?」

 はい!いろんなアニメを見ていると、いろんなタイプがいるじゃないですか・・・例えば、ポップ・城之内克也・富樫源次。これ、何だ?

 「この三人は・・・人外レベルの限界突破した強運の持ち主だな」

 じゃあ、この三人の中で誰が一番強運の持ち主?と考えたら

 「つまりそういったキャラを集めてお前なりに決めたナンバーワンを決めよう!ということか」

 おうよ!今回は別の王を決めるから、さっきの三人は次回以降でやるぞ!

 「なるほど、それは面白そうだな。それで今回は何の王を決めるんだ?」

 ふふふ、今回は・・・

 

       最強厨二病王決定戦!

 

 陰の実力者になりたくて。が面白かったから、この際、後二人の厨二病キャラをよんでナンバーワンを決めようと思ったわけだよ!ただ、途中から見たから全部見たわけじゃないが・・・第二期は全部見るぞ!

 「ほ~~~、つまり、一番の痛い言葉を出すやつ決定戦というわけか。これは楽しめそうだな」

 こら!そんなことを言ってはいけません!それを言うなら、横島の「ちちしりふともも」もかなり痛いぞ!リアルでやっていたら、ガチで他人のふりをするし。

 「俺は欲望を言っているだけだ!妄想なんぞ言ってない!」

 ・・・・・・・・・・・それで、今回呼んだキャラは、

 「その間はなんだ~~~!!!」

 真剣で私に恋しなさいから直江大和君に

 「何で俺がこの戦いの選手として呼ばれるんだ!」

 斉木楠雄の災難から、海藤瞬君に

 「我らが怨敵であるダークユニオンと戦う仲間がいると聞いてやってきてやったぞ!」

 陰の実力者になりたくて!からシド・カゲノー君だ!・・・あ!今回はシャドウとしての登場だから、衣装と名前もシャドウにします。

 「ふ・・・混沌の闇を持つものが集まる場所はここか」

 文句を言っていた直江大和君。君が呼んだ理由なんて・・・ほら、人生は死ぬまで暇つぶしと言っていた輝かしいあの頃に

 「いうなあああああ~~~~!!つうか、帰せええええ!」

 「「仲間よ、素直になって我らと闇の饗宴(ゲーム)を始めようではないか!」」

 「やめろおおおお!俺はそんなんじゃねええええ!」

 全く・・・よし、海藤君にシャドウ君。この薬を飲ませてやってくれ。自分に素直になる薬だ!

 「ああ、ほら我が仲間ナ・オーエよ」

 「ともに闇にひそもうぞ」

 「やめろ!のますなああ(もご、ごくん)・・・ふ、我らの内なる闇を」

 「「「今こそ見せるときぞ!」」」

 おお!三人そろってディオのポーズで決めている!

 「おう!とてもいいぞ!(がははは!イケメン三人が痛いことをするのは面白いぜ!)」

 というわけで、直江大和君は過去の厨二病満載な自分になっているので決してキャラ崩壊ではありません!

 

 因みに、

 「大和!昔に戻ってる!」

 「おおお!しかも、決めポーズまでやっている!」

 「ははは!懐かしいな!改めてみると面白い!」

 御覧の通り、

 「ああん?何だここ?なあ、相棒。ここってどこだ?」

 「(別にどこでもいい場所だ。終わるまで本を読ませてくれ)」

 「かいど~~く~~~ん!かっこいいよ~~!」

 応援席には

 「ベータ、ガンマ。分かっているわね。私達がここに呼ばれた理由」

 「はい!アルファ様!今回のこの催しにシャドウ様が参加したのは」

 「ディアボロス教団以外の闇に隠れた組織を見つけることですね!」

 代表として大和君サイドでは椎名京さんに川上百代さんに風間翔一君が、海藤君サイドでは燃道君に斉木君に夢原さんが、シャドウサイドではアルファさんにベータさんにガンマさんが来ていらっしゃいます!でも、何か空気が大和君サイドでは過去の彼を見て楽しんで、海藤君サイドではワクワクが一人、分かってない人が一人、どうでもいい人が一人と全然まとまってなくて、シャドウサイドではちょっと張り詰めた空気が出ているのは気のせいかな?

 「京ちゃんに百代ちゃんはまだこのシリーズで出てきたから分かるけど、夢原ちゃんはなんか病んだ空気があるから近寄りたくない・・・シャドウサイドで来ているあの美女たちはすごいスタイルだ!!これは俺にナンパ」

 因みにあの三人は、心の底からシャドウに心酔しているから絶対に失敗するぞ。

 「そんなこったろうと思ったわ!どちくしょおおおおおお!!」

 では、2000字以上も使って申し訳ありません。今度こそ厨二病王決定戦を開始します!

 

 

 この戦いはいかにより強い厨二病な言葉を言ったかで勝敗を決めます!

 「まあ、それ以外にないよな」

 まず最初に言ってほしい言葉は・・・大勢の敵の前にかっこよく現れた時の決め台詞!さあ、三人とも、それぞれ言ってください!

 

  大和「我が邪気なる眼(まなこ)が蒼く染まりしとき、我の真なる姿を現す!我が名はナ・オーエ・ヤ・マート!」

  海藤「海藤瞬、我はダークユニオンを倒すべき天に選ばれた戦士!皆の想いに答え、海藤瞬がここに参上!」

  シャドウ「闇にひそみ、闇を狩る。闇を愛し、闇を生き抜く。我、永遠たる闇よりこの場に現る・・・我が名はシャドウ、ここに現る」

 

 おおお!どれも素晴らしい厨二病なセリフです!しかも、ポーズもどっかのディ〇や空〇承太郎がやってそうなものばかり!よ!三人とも、知り合いと勘違いされたくないから半径百メートルは近づいてほしくないくらいに似合っているぞ!

 「うん、見事な誉め言葉だな!」

 ただ・・・シャドウと大和君は完全に染みついた厨二病だからこそ雰囲気も出ていますが、海藤君は頑張って言った感がありますね。

 「なるほど、海藤はそこまで厨二病じゃないってことか」

 原作でもなりきっている感が強かった気がするし・・・まあ、今後は

 

 「自分に自信を持て」

 「その通りだ同志よ」

 「あ、ああ!ありがとう、ナ・オーエとシャドウ!」

 

 この二人に鍛えられて、立派な厨二病患者・・・もとい、戦士になるだろう。

 「・・・・・・(作者の奴、確実に楽しんでやがる)」

 さて、それぞれの応援席ではどんな反応かな?まずは、大和君の応援席では

 「「ははははは!ああだったよな!」」

 百代ちゃんと風間君は笑って、

 「素敵♡」

 京ちゃんは目がハートになっている。まあ、ストーカーレベルの愛を持っているから、大和君のすること全てが格好良く見えるんだな。次の海藤君の方は、

 「いつも通りの海藤だな」

 燃道君はとりあえず見て、

 「・・・・・・」

 斉木君は我関せずで読書して、

 「素敵~~!海藤君!格好いい~~!」

 夢原さんも京ちゃんレベルの偏愛だから、痛い行動も目がハートになっているな。最後のシャドウさんサイドは

 「あの二人を、シャドウが認めたということはそれ相応の実力の持ち主ということなの?」

 「あああ~~~!シャドウ様~~~ 素敵すぎます~~♪」

 「ダークユニオン。初めて聞いた組織ね・・・ニューに調べてもらいましょう」

 ベータさんが京ちゃんと夢原さんみたいになっているけど、アルファさんとガンマさんは何か見当違いなことを言っているような気が・・・ま、まあ、とにかく、横島、あの三人の厨二病順位をつけるならどうなる?

 「シャドウ、大和、海藤といったところか?」

 俺はそんなものだな。

 

 では、三人に次やってもらうことは・・・強敵を倒したときの決め台詞!それをやってもらう!さあ、三人とも読者も「うわぁ」と思って引くようなセリフを言ってくれ!

 

 大和「ふん・・・人生は死ぬまで暇つぶし。そう、この勝利も俺にとっては暇つぶしの一つに過ぎない」

 海藤「この勝利は全世界にいる皆が俺に元気を分けてくれた勝利だああああ!」

 シャドウ「この程度は勝利の価値と呼べるものではない。強いて言うなら、これは修行の一つと言えよう。そう、まだまだ我が行くべき先の道を進むための修行だったということだ」

 

 う~~ん、やっぱり海藤君は厨二病魂の厨二病経験値が足りないな。

 「初めて聞く言葉だが・・・まあ、幼顔でもあるからかっこつけたいお年頃な子供に見えるな」

 それに比べて

 「シャドウの方はもう完全に受け入れられる心構えを持っているが、大和は・・・ぐふふふふ」

 大和君は思いっきりいじれそうで楽しくなりそうだな!

 「作者、おぬしも悪よの~」

 横島君には負けるぜ・・・「ははははは!」。

 

 

 では、次は・・・すいませ~~ん。椎名さんに夢原さんにガンマさん、こちらに来てくれませんか?

 「「何ですか?」」

 「いったいどうい(ぐら)きゃああああ!(どべしゃ!)いたた」

 ガンマさんは本当にどうやれば何もないところで転べるのかは謎ですが・・・後三つのセリフを言ってもらうつもりですが、

 「なるほど、男が女に言うセリフってことか」

 はい!折角応援に来てくれたなら使わない手はないですからね・・・椎名さんと夢原さんは三回とも聞いてもらうことにして、シャドウサイドは三人とも女性だから交代で聞いてもらうことにしましょう。

 「・・・・・・シャドウの奴、絶対に呪ってやる」

 こらこら横島君。アルファさんは黄金比と言ってもいいくらいに整ったスタイルに、ベータさんは爆乳で私でも視線が乳に行って、ガンマさんもベータさんに負けないくらいの乳と数歩歩けば必ず転ぶドジなスキルを持っている美女揃いだから妬む気持ちはわかるけど、もう少し抑えなさい。

 「さっさとやれ!五寸釘と藁人形を持たせる前に!」

 はいはい・・・では、まず最初に行ってもらうのは、デートに誘うセリフ!

 

 大和「京・・・私と一時の暇つぶしに付き合ってくれるか?決して、後悔させないことを約束する」

 海藤「夢原さん、君の限りある時間を今この時だけ僕に与えてくれないだろうか!」

 シャドウ「ガンマよ。今から二人だけで我が闇の叡智によってもたらされた街を見に行こうぞ」

 

 う~~ん、確実に原作では、シャドウなら言いそうだけどこの二人は絶対に言わなそうだな。さて、言われた三人の反応は・・・

 「「(どくどくどくどくどくどくどくどく)」」

 な、な、ま!椎名さんと夢原さんが鼻血を出して、ヒロインとして絶対にしてはいけない「ぐへへ」な顔をして失神している!おおい!意識と理性を取り戻さんか!

 「うわ・・・」

 横島ですらひきつって距離をとっているぞ!まさか、横島が女に近づかないときがあったなんて!

 「は!喜んでお供いたします!全てはシャドウさ(つる)きゃああああ!(がし!)・・・え?「落ち着けガンマ」(かあああああ)あ、あああ、シャドウ様に抱きしめられている・・・」

 ガンマさんはかなりハイテンションになって嬉しさで放心状態になっている気が。

 「「((ガンマ、羨ましい))」」

 アルファさんとベータさんが羨ましそうなのは見なかったことにして・・・まだ一人目でこの状態。とりあえず、椎名さんと夢原さんの意識と理性と自制心が戻るまで待ちましょう。

 

           一時間後

 

 すいませんでした。一時間も待たせてしまって・・・椎名さんに夢原さん。命の保証は大丈夫ですか?

 「何で、セリフ一つ聞くだけで命の保証を確認しないといけないんだ!」

 「「大和(海藤君)からあんなに情熱的に求められるなら全て聞くまでは死なない!」」

 「しかも、この二人は死ぬ気満々!」

 「さあ、早く次のセリフを言わせてください!」

 ガンマさんと交代したベータさんが目を血走らせて・・・あの、せっかくの美女なんですからそんな顔は

 「あなたが早くさせればいいだけです!」

 よほどシャドウから言われたいんですね・・・では、次は恋人になってほしい的なセリフをお願いします!

 「「「!!!」」」

 ・・・言われる三人が一瞬で言ってくれる三人の目の前に移動した。

 

 大和「京。俺にはお前が必要だ。つまらなすぎる俺の行く道に色を付けてくれ」

 海藤「夢原、ダークユニオンと戦う俺を支えてほしい」

 シャドウ「ベータよ。もし私と共に我が道を進みたいというなら、深淵たる闇の道も輝かしいものだろう。ベータ、その覚悟を持って来る気はあるか?」

 

 う~~ん、何か恋人になってほしいというより相棒になってくれ。的な言葉にしか聞こえないんだが、

 「大和・・・やまと・・・YAMATO・・・TOMATO」

 「瞬君・・・しゅんくん・・・しゅんきゅん・・・SYUN」

 この二人にはもう俺の恋人になってくれ。にしか聞こえないからな。もう放っておきましょう・・・何しろ、今の二人の姿がかなり女として失格な顔をしているから表現したくないし。←まあ、一言で言うなら病んだ顔です。

 「シャドウ様がついに私に告白してくれました。その姿はもうあまりにもまぶしく、余りにも輝いて、私なんかがもうどうしようもないくらいに・・・そして、私を抱きしめ私の服を脱がせ、私を力強く抱きしめ、思いっきり押し倒して「我が子を産んでくれ、大切な我がベータ」と言って、私の下着をはぎとりシャドウ様の」

 すとおおおおおっぷ!それ以上・・・妄想を口走りまくって、爆乳の谷間から取り出したメモ帳に書きまくっている!「シャドウ様の力強い腰の動きに」からのエロ用語すら全部書きまくっている!

 「・・・デルタ、イプシロン。ベータを連れていって」

 「はいです!」

 「分かりました・・・顔にいたずら書きしようかしら」

 「ガンマとゼータとイータは情報操作をお願い。ベータのあんな姿が知られたら今後の活動に支障はもちろんシャドウの栄光に陰りが出るわ」

 「「了解!」」

 「ふぁあああ~~、面倒だけど分かりました」

 ・・・見なかったことにした方がよさそうですね。というわけで、読者の皆様のベータさんの妄言は聞かなかったことにしてください。

 「おい!本当にいいのか!あのベータちゃんの爆乳が揺れているんだぞ!今こそ、その乳揺れをより細か(どばきいいい)ぶべら!」

 ・・・邪魔だったのかデルタさんにぶっ飛ばされた。

 

 

 

 では、最後に参りましょう・・・京さんと夢原さんが

 「「プロポーズ、プロポーズ・・・プロポーズ」」

 もう、右手に刃物を持って刺してきそうな殺人鬼な顔で俺に迫っているのですが・・・

 「しかも、左手には言質を取るためのボイスレコーダーまで・・・俺も怖いぞ」

 マジでそう思う・・・。俺の命を守るためにも

 「もう、するしかないよな」

 「早く終わらせなさい、ダークユニオンの組織を確認できたから倒しに行かないといけないわ」

 はい、最後・・・あれ?アルファさん、海藤の言ったそれって、マジであったの?まあ、俺には関係ないからな。じゃあ、最後は俺の背中を刺しかけている二人の要望通り、三人ともプロポーズをお願いします!

 

  大和「京・・・俺の人生を半分あげたい。だから、お前の人生を半分ほしい?そして、永遠の愛を」

  海藤「夢原・・・これからの修羅場となる闇に染まる我が人生を共に歩んでくれないか?一生お前と」

 

 あれ?セリフが途中で・・・あっれえええ~~~!!大和と海藤が、それに京さんと夢原さんもいないいい!

 「もう我慢できなくて二人を担いで亀仙人レベルな走りで持っていっちまったぞ。多分、エロ目的のホテルにでも連れて行ったんじゃないか?・・・(がたがたがたがた)あの顔、こ、怖かった」

 横島がここまで怖がるとは・・・見なくてよかった!

 「欲望を我慢できない女の顔は金が絡んだ美神さんで見慣れたと思ったんだが・・・アシュタロスも威圧できるぞ、あの時の二人の顔は」←勝てるといわないあたり、ちゃんとわかっている横島である。

 ・・・大和と海藤。幸運を祈る!では、最後にシャドウさん、アルファさんへプロポーズを!

 

  シャドウ「アルファよ」

  アルファ「シャドウ・・・教えてほしいわ。私は、これからも必要なの?」

  シャドウ「当然だ。お前がいるからこそ私がいる」

  アルファ「・・・私がいるからこそ、あなたがいる」

  シャドウ「ともに歩もう。これからも闇の道を。そして、いつか我が子を産んでほしい。アルファ・・・この私のそばを七陰としてでなく、これからは妻として深淵でしかいられない私を支えてくれ」

  アルファ「・・・あなたのそばにいることが、私の全てよ」

 

 いや~~、素晴らしい!いろいろ厨二病な言葉も自然と受け入れるアルファさん!でも、何か女性としてというより従者として言っているような

 

  ずる!どたん!

 

 ん?・・・アルファさんがころんでる!珍しいこともあ

 「全く、脚に何かが(がた!ずって~~ん!)」

 る?いや、転んだところってなにもない・・・あ、まさか、

 「これで終わりよにぇ!!!」

 し、舌をかんだ!こ、これは、嬉しさを顔には出さないで体に出てしまうってやつか!理性と自制心で普段のクールを見せているが、もう心は抑えきれないくらい嬉しく照れているってことか!つい最近ダンまちでどっかのクールメイドさんが主人公にでれでれになってポンコツになったのと同じ現象だ!

 「わ、私が、こんにゃ、ん!!」

 確定ですね・・・いや~、原作でもこんなアルファさんを出してほしいですね!小説も漫画も見てないから分かりませんが!

 「ぐ、ぐっぞおおおおお!ぶらばがじぎぎぎぎぎg!」

 悔しさのあまり「羨ましい」が言えてないぞ。

 

 

 

 え~~、とってもいいものを見せてもらったところで今回はここまで!因みにアルファさんは真っ赤になりながらシャドウにお姫様抱っこされて退場しました!クーデレの生デレが見れてよかったですね!

 「なあ、一つ聞きたいんだが?」

 何ですか?アルファさんのキャラ崩壊気味にデレた姿はよかったじゃないですか!

 「これって、厨二病王決定戦だよな?」

 ・・・あ、途中からヒロイン達の反応が面白くて忘れていた!

 「まあ、俺も別にどうでもいいと思っていたし」

 それで、ここまで見て一番を決めるとしたら、誰が一番だと思う?

 「シャドウだろ。直江はもう過去の事としているし、海藤は逆に頑張っている感じが微笑ましかったしからな」

 うん、それに関しては俺も同意だな・・・というわけで、

 

 

       厨二病王はシャドウで決定!

 

 

 こんな決め方でいいのか?

 「これで終わったら読者からすればつまらない終わり方になるぞ?」

 とりあえず、お持ち帰りされた大和と海藤がどうなったか見てみるか?

 

 直江君「やめろおおおおお!」

 海藤君「やめてえええええ!」

 京・夢原「「ツクリマショウ、ワタシタチノコヲ」」

 

 ・・・横島。

 「言うな。いくら俺でも今やっているのはエロじゃなくホラーだっていうことくらいわかる」

 ああ、閉まらない終わり方だけどこれでいいな。

 「文句はないけど・・・それより」

 安心しろ、ちゃんとヒロインは誰にするかを調べて書くつもりだ・・・だが、次も最強〇〇〇王決定戦にするから我慢してくれ。

 「未定と言わずにちゃんと書くといったことに免じて許してやろう。ところで二回目はなんの王なんだ?」

 参加する選手は、この三人だ!

 

 

  司馬深雪(魔法科高校の劣等生)

  姫小路秋子(お兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよね)

  成瀬澪(新妹魔王の契約者)

 

 

 「おおお!今度は女か!それで!この三人の共通点はなんだ!」

 ふ、聞いて驚け、そして絶叫しろ!この三人は、

 

 兄と関係を作って結婚したいくらい愛しているブラコンを患っている妹達だ!というわけで、次回は最強ブラコン妹王決定戦だ!まあ、多分ほかにももっと強いブラコンな妹キャラはいたかもしれないが今回はこれで勘弁してください!

 「・・・つまり、俺がナンパしても」

 ああ、見向きもしないから諦めろ。今回出る深雪ちゃんも達也だけしか見ない性格にするから。

 

 

 「どちくしょおおおおおお!!なんでいつもこうなんだああああああ!」

 

 

 はい!絶叫ありがとうございます!因みにそれに関しては原作の時からそうだったから、俺に文句を言っても世界は変えられないぞ。

 「ふざけんなあああああ!」

 というわけで、次回はこの三人のブラコン対決をやってみたいと思います!では、ここまで見ていただきありがとうございました!




 横島君をモテさせる話が、いつの間にか横島君を悔しがらせる話も結構書いていることにやっと気づいた作者です。だが、これも楽しいのでこれからも
 「そういうことはヒロインを見つけてから言え!」
 ・・・その通りです。まさか横島君に正論を言われるとは・・・では、次回のブラコン妹大会で会いましょう。


 一応、これだけは書いておきます。

 二か月以上遅れましたが、皆さん、今年もよろしくお願いします!


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第一回最強ブラコン王決定戦!(妹編)

 また二か月かかってしまった。話自体はガチで一か月前に出来ていたんですが・・・この次に書くダンまちヒロインとの付き合ったら?のヒロインがガチで決まらないままだったのでズルズル・・・いまだに決まってません!←本当にマジです。だ、だ、誰がいいんだああああああ!

 記憶に残っているアニオリ話
 「遊戯王DMのデュエリストキングダム編の決勝戦・遊戯VS城之内のデュエル」
 原作では決勝戦はしないで城之内が辞退したので、(特訓以外で)一回もデュエルしなかったこの二人のデュエルをアニオリで出してくれた。マリクに洗脳された城之内とのデュエルは本人がやったとは思ってないので。しかも、城之内の罠カード「墓あらし」を魔法カード扱いで使ったのもアニメ・原作含めてもこの話だけ。←公式では罠カードですが、原作では魔法・罠カードなので、そのシーンを見た時「罠カードじゃん!」と突っ込んだ視聴者多かったんじゃないかな?


 どうも!前回の厨二病王決定戦の話でお伝えした通り!

 「お兄様・・・私の愛。受け止めてください。深雪はここで、お兄様が世界で一番素晴らしい存在であることを証明して、その傍にふさわしい女性は私以外いないことを証明してみせます」

 魔法科高校の劣等生からブラコン妹の司馬深雪さんに

 「ブラコンとは妹である私達が、一番お兄ちゃんへの愛を持っていることを表現する偉大なる言葉!そう、お兄ちゃんが私を抱きたいと思う誘惑の言葉でもあるのです!」

 兄だけど愛さえあれば関係ないよね?からブラコン妹の姫之路秋子さんに

 「お兄ちゃんのそばを一番離れない方法は、体をたくさん合わせて、お兄ちゃんのお願いを全部聞いて・・・一つになることが一番!私、誰よりも負けないんだから!」

 新妹魔王の契約者から、成瀬澪さんにお越しいただきました!

 「す、すごい・・・三人ともスタイルがいいのに、兄だけしか愛さないなんて」

 「俺も妹がいるけど、あいつはもうライエルの妻だからな」

 え~、今回はサイザーという実の妹がいるハーメル君と吉井玲という実の姉がいる吉井明久君にお越しいただきました!誰が一番妹ブラコン王なのかの採点は、私を含めこの三人で決めたいと思います!横島君には姉妹がいないので、今回は辞退してもらいました。

 「あれ?妹と言ったら、妹のような存在が冴羽と美堂にもいなかったか?」

 「しかも、二人とも結構意識していたよな?」

 二人には後日違う決定戦で出てもらうつもりだから・・・それに、実の姉や妹を持っているのはお前ら二人だけだしな。

 「だけど、司馬深雪さんに姫ノ路秋子さんに成瀬澪さんって・・・主人公とは実の妹じゃないよね?」

 「採点する明久は妹じゃなくて姉がブラコンだし、俺の方はサイザーはブラコンじゃないぞ。それでいいのか?」

 ああ、明久は家族の姉から一人の男として愛されている立場として呼んで、実際に血のつながった妹を持っている立場のお前の意見を聞きたくて呼んだから。

 「いやああ~!言わないでえええ!折角、原作が終わって忘れていたのにいいいい!」

 「なるほど、そういうことか」

 ちゃんと回答してくれれば報酬は上げるから・・・ハーメルは歪んだ回答をしたり、明久は姉にされたことを思い出して回答するの忘れたりしたら、逆に罰を与えるから覚悟してね。

 「わかりました!絶対回答します!」

 「っく!身代わりのライエルがここにいないのが悔やまれる!」

 ははは、本当にちゃんと回答すればいいだけだから警戒するなって。

 「「無理!」」

 さて、始めましょうか。ブラコン王(妹編)開幕です!

 

 

 

 まず三人に聞きます。朝、兄を起こしに行きます。だけど、普段なら「おはよう、朝だから起きてください」と言ってもかなり疲れたのかなかなか起きません。そんなときはどんな起こし方をしますか?

 

 深雪「お兄様は私より先に起きますが・・・もしその状況がきたら、き、キスでしょうか?」

 秋子「当然!キスに決まってます!」

 澪「おはようのキスは当り前よね」

 

 何と!三人の答えが一致!兄の唇にキスをする!すぐにその考えが出るあたり、さすがはブラコン!

 「「・・・絶対に早起きし(続け)よう」」

 あれ?司波達也君に姫之路秋人君。愛する妹からのキスを欲しくないのですか?

 「妹でなければ受け入れていた・・・まあ、冗談だが」

 「俺も一緒だ!」

 二人とも愛する妹さんのブラコンに負けないくらいのシスコンの癖によく否定できたもんですね・・そういえば、成瀬澪さんの兄の東丈刃更君は何も言わなかったですね?もしかして、おはようのキスを受けたことあるのですか?

 「むしろ、二人がされたことないことに驚きなんだが」

 「「・・・は?」」

 ま、まあ、私は原作を持っていたから知ってますが・・・一言で言うなら、よくぞR18にならなかったな!とりあえず確認しますが、刃更君はどんなおはようのキスを?

 「それは澪のおはようのキスか?それとも柚希?ゼスト?あと数人いるが誰のキスだ?」

 「他にも妹がいるのか?」

 「というか・・・俺も数人の女子と暮らしているけど、キスはしたことないな」

 ・・・妹は後一人います。今名前が出た二人は妹ではなく同棲している女性です。今回は妹からのキスというテーマなので澪さんのでお願いします。

 「澪は数分間ディープなキスをして、その後は俺の首、胸、脇、腹に吸い付いて最終的には」

 すとおおおおおおおお~~~~~~~っぷ!!!!それ以上はR18用語だ!

 「・・・毎日されていればそんな認識になるか」

 「マジで驚きなんだけど・・・」

 お二人とも他人事のように思ってますけど、

 

 澪「そういうキスもすれば悦ぶわよ」

 深雪「お、お兄様に・・・が、頑張るわ!」

 秋子「澪さん、アドバイスありがとうございます!」

 

 当事者になるのも時間の問題になりそうですが?

 「「さっさと終わらせろ!」」

 はいよ!妹同士と兄同士の交流もここまでにして次行きましょう!

 「・・・僕はされてないよね?されてないよね!」

 「明久落ち着け。覚えてなければされてない。俺もよく泥棒をしていたが見られてないからばれてない」

 「全然慰めじゃないからね!ハーメル!」

 「ははは!・・・サイザーがブラコンじゃなくてよかった」

 ・・・せっかくの明久が不安になっているところに突っ込むハーメルとの会話も、刃更君の濃厚なおはようのキスの事実の方が衝撃が強くて流されそうだ。

 

 

 では、次の質問はとある喫茶店で、カップル限定のラブラブに見られるパフェを食べさせ合っている自分以外の友達の女子と一緒にいる兄の姿を見たらどう思います?

 

 深雪「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 秋子「そんなのは絶対に許しません!私が入り込んで私に代わってもらって私とラブラブに!」

 澪「面白くないけど、お兄ちゃんはとっても素敵な人だからもてるものは仕方ないわ」

 

 み、深雪さん・・・周辺を凍らせないでください。後、無言で達也君を見ないでください!あくまで例えばの話・・・達也君、ちょっと聞きますが光井ほのかさんと食べさせ合ったことあります?

 「今聞くことじゃないだろ・・・深雪、彼女とはそういったことはしたことないから安心しろ」

 「そ、そうですよね!お兄様、すいませんでし・・・・・・・ちょっと待ってください、ほのか以外の女とならやったことあるのですか?」

 あの、深雪さん?その無駄な深読みはしない方が・・・

 「「(かっち~~~ん)」」

 明久とハーメルが凍らされるから。えっと秋子さんはブラコン妹らしい発言で何よりです。澪さんは・・・なんというか、もう達観してますね?

 「さっきも言った通り、お兄ちゃんはすごく素敵から他の女性が肉体関係になりたい気持ちわかるの」

 えっと、そこまで許しているのがスゴイですね。

 「そんなことないわよ・・・だって、一番私を愛してくれるから」

 まだ質問を二つしかしてないのに、もう澪さんには妹を通り越して妻の風格が出ているのですが!というか、左手の薬指に光るものがあるんですが?

 「刃更、まさかとは思うが・・・あの指輪」

 「け、結婚・・・したんじゃないだろうな?」

 「いや、したぞ。俺を愛してくれ、俺と生涯を共に進んでくれることを選んでくれたからな」

 「もしかして、一緒に暮らしている女性達も?」

 「結婚したぞ。全員にちゃんと指輪も渡した。彼女らのお腹の中には俺の子供もいる」

 「な、何いいいいいい!!!」

 達也君に秋人君、驚く気持ちはよくわかる。だがね・・・完全に〇作りをしているから絶対にできると思っていたよ。読者の皆様はどうして全員と結婚できたかは、実際に見て確認してくれ。

 

 深雪「こ、このお腹の中に・・・赤ちゃんが!」

 秋子「さ、触らせてもらっていいですか!」

 澪「いいわよ・・・この子ができてからね。私も最初はお兄ちゃんを誰にも渡したくない!という気持ちがあったけど、私とこの子を大切にしてくれる思いがお兄ちゃんに確実にあるとわかってからは柚希達と一緒にお兄ちゃんを愛していこうと思えたのは」

 深雪・秋子「「ま、まぶしい、まぶしすぎます!!」」

 

 澪ちゃんの女性としての、母親としての表情に二人にはまぶしすぎるようですね。実際、アニメ・異世界のんびり農家の最終話で母親となったルールーシーさんは序盤では普通の(吸血鬼な)女性だったけど、お腹が大きくなった姿の顔を見た時はこれが母親の顔なんだな~。と思えましたし。やはり、女性は母という立場になると大きく変わるんですね。

 「「・・・」」

 どうやら、達也君と秋人君は妻が数人いることも母親が何人もいることも澪さんの笑顔を見て何も言えなくなったみたいですね。

 「そろそろ次に行った方がいいんじゃないか?」

 はい、ブラコン王はもう決まったようなものですが刃更君の言う通り、一応進めましょう!

 

 

 

 では、愛するお兄さんを探していると、何とお兄さんが自分が一番ライバルと思っている女性を抱きしめてキスをしているではありませんか!お兄さん曰く、ライバルが階段から転げ落ちそうだったので守るために抱き止めたが落ちた勢いで床を転がりそのままキスという流れになった。といっています・・・さあ、三人はどうします?

 

 深雪「お兄様が・・・ほのかと、キス。お、お兄様は守るために、お優しいから・・・ううう」

 秋子「お兄ちゃん!秋子も階段から転げ落ちるから抱いてキスしてそのままベッドインしていろんなことをしましょう!」

 澪「お兄ちゃんならあり得るわね。まあ、それくらいなら別にどうってことないわ。だって毎日私は何回もお兄ちゃんとキスをして、抱き合って、繋がっているんだし」

 

 ・・・もうやめません?なんか圧倒的過ぎるほどに澪さんがブラコン王に見えるんですが!

 「・・・正直羨ましい」

 「うん、澪さんってすっごく理想だよ」

 「そうか?まあ、自慢の妹であり、妻であるといえるな。これは他の妻になった皆にも言えるけど」

 この二人もかなりのシスコンですが、そんな二人ですらこの言葉を出すくらい澪さんは理想的なんですね。刃更君、絶対にハーレム死ね!

 「そこは幸せにしろよと言うところだろ?言葉がおかしいぞ、作者」 

 「まあ、気持ちはわかるけど・・・当たり前のように妻が何人もいるし」

 「う~ん、俺が幸せ者とだという自覚はあるけど、落ち着いてくれ。皆もいつか」

 できるわけないだろうう!!・・・えっと、氷漬けから脱出した明久とハーメルは

 「「(がたがたがたがた))」」

 う~む、ゆきめに氷漬けにされたぬ~べ~のようにはすぐに復帰とはいかないか。二人ともギャグキャラだが、凍らされた寒さで体を震わせている。

 「(ぜ、ぜ、絶対に、姉さんに今回の事は内緒にしないと!もしばれたら、僕、人生が終わる!)」

 はて・・・明久の震えがハーメルより大きい気がするがまあ気のせいだろ。

 「・・・他の女生徒のキスくらいは大目に見るべきでしょうか?」

 「私は絶対に我慢できない!お兄ちゃんの唇は秋子だけのものです!」

 「あはは、私を真似しなくてもいいのよ。二人は二人の愛し方で大好きなお兄さんと結ばれればいいの」

 「「・・・師匠と呼ばせてください!」」

 もはや、深雪さんと秋子さんが澪さんを師匠呼ばわりしてますよ。まあ、愛する人のことを信じる気持ちとその度量の大きさを見せつけられれば、そうなるのも分からなくないですが・・・。

 

 

 では、もうこれ以上やっても無意味なので結果発表と行きましょう!ブラコン王は・・・

 

         成瀬澪さんで決定!

 

 「本日は本当に参加できてよかったです」

 「はい!お兄ちゃんをどう愛するべきか・・・学ぶことができました!」

 対戦者のお二人も「負けて悔いなし!」な顔をしてますよ。

 「えっと、その・・・ありがとう」

 澪さんは二人から憧れの眼差しを受けてちょっと戸惑ってますが、誇ってください!ここで委縮はむしろ深雪さんと秋子さんに失礼です!

 「「そうですよ!絶対にお兄ちゃん(様)と子供を作る決意を見せてくれたのですから!」」

 「そ、そう・・・頑張ってね。私もみんなと一緒にお兄ちゃんと幸せになるから」

 うんうん、女性陣は称え合っていい雰囲気ですね。

 「・・・・・・俺はどうすればいいんだ」

 「うん、このままじゃ・・・」

 「作ればいいじゃないか。だってお前達、血はつながってないんだろ?・・・大丈夫だ、問題ない」

 そのお兄ちゃん勢も悩んでますね。まあ、刃更君は完全に愛する女性として見てますが、この二人はまだ妹という気持ちの方が強いみたいですからね。今回出演いただいた司波達也君は、まだ魔法科高校の劣等生版の彼として出ていただきましたから。

 「まあ、頑張ってね。しか言えないね(僕も姉さんのことを考えると他人事じゃない!)」

 「俺には関係ないしな!」

 本日はお二人もありがとうございました。お礼としてシスコンの明久君には玲さんに子供を作りたいことと、マザコンのハーメルには母親のパンドラさんと肉体関係を作りたいことをフルートさんに言っておきますね。

 「「それのどこがお礼だ!明らかに罰じゃないか!」」

 深雪さんに凍らされて進行しなかった罰ですよ。全く、ギャグキャラならあの程度の氷漬けから一瞬で脱出しなさいな。情けないですよ。

 「ハーメルならともかく、僕は無理だよ!食費を切り詰めている金なし人間だよ!」

 「吉井ならともかく、俺は無理だろ!俺は金がない哀れな貧乏人間だぞ!」

 「「だから、早くゲームを買う(パチンコをする)ために報酬をちょうだい(よこしやがれ)!!」」

 どっちも言っていることは同じで、金がないのは自業自得だろ。ゲームソフトとパチンコに仕送りをつぎ込むんだから・・・はあ、ダメな人間だな。

 「アキ君。どうやら、お姉ちゃんの愛が足りなかったようですね」

 「・・・・・・何で、姉さんの声が後ろからするの?」

 そりゃ、お前あれだけ玲さんのことを言っていたから、てっきり「僕がこうしてフラグを出したから、作者はちゃんと姉さんを登場させなよ!」ということなのかな?と思って。

 「さあアキ君。お姉ちゃんから愛情込めた指導をお風呂でやりましょう」

 「いいいやあああああ!!!助けてえええええ!」

 じゃあ、玲さん。頑張ってください。

 「ハーーーーーーーーメル!!」

 「ちょっと待て!なんでフルートがいるんだ!ゴゴゴゴ!という効果音が聞こえるくらいに怒っているのがわかるぞ!つうか、顔がディオってるうううう!おい、作者!俺はフラグなんぞ出してないだろ!」

 いや、そりゃ・・・仲間外れはかわいそうだと思って。

 「この現状を作り出す方がかわいそうだろおおおがあああ!こんの、さく(がし!)・・・あの、フルートさん。えっと、どうして襟首をつかんでいるのでしょうか?」

 「そりゃあね・・・子供たちの前にダメすぎるお父さんを見せるわけにはいかないからね。ここは一つ、徹底的に一から調教しなおした方がいいかと・・・子供たちのために、私は鬼になるわ!」

 うん!フルートさん!原作のような天使レベルの優しさは捨てなさい!こいつはすぐに調子に乗る!だから、パチンカスになったんだ!

 「ええ!ありがとう作者!さあ、ハーメル!これからはスパルタでいくわ!まずはお小遣い十年間の間、毎月千円!」

 「ちょっと待てええええ!それは少なすぎるうう!」

 「それだけパチンコに使ってきたことくらい自覚しなさいいいいい!」

 「(どっごおおおおおん!)ぐへぎゃ!」

 「じゃあ、後は私達の話だから連れていくわね」

 はい!じゃあ、夫の矯正頑張ってください!・・・・・・これで文字稼ぎはできたかな?←妹ブラコン話にこの二人を入れたのはそれが目的か!

 

 

 

 では、本日もここまで読んでいただきありがとうございました。

 「お兄様♡今夜は寝かせません!深雪は覚悟を決めました!」

 「お兄ちゃん♡今日こそはアニメでも原作でも出せなかったR18なことをしましょう!」

 「「・・・不幸だ」」

 上条当麻君のセリフを出す兄二人をズルズル連れていく妹二人という、とっても微笑ましい光景を見ながら今回はここで終わりたいと思います。いい加減番外編ばかりで見飽き・・・見放さないでくださいいいいい~~~~!!!←途中から、懇願する作者である。つうか、懇願するくらいならこんなに番外編かくな!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あと一組兄妹がいなかったっけ?と思った読者の皆様・・・あの二人なら、

 「あ、あああ、お兄ちゃん、お兄ちゃん、ああ~~~ 」

 「ふふ、よく頑張ったな澪。今日は思いっきり可愛がってやるからな」

 「う、うれ、しい、刃更、お兄ちゃん・・・ああ、あああ♡」

 「そのいやらしい姿を俺に見せてくれ・・・大好きだよ、澪」

 ・・・もう、ご褒美がR18なのでここで勘弁してください。

 




 皆さんは司馬深雪だと思いそうですが・・・母親になる成瀬澪の顔を見せられたらさすがの二人も降参すると思います。何より、兄と絶対に結ばれる気持ちをより一層強固なものにするはず!そういう意味も込めて、ブラコン王(妹)は彼女にしました!



 あの、マジで・・・横島のダンまちヒロインが誰がいいんでしょうかね?ベル君が一般男性なエロ心を持っている性格なら問題なくリューさんやヘスティアさんをヒロインにしたんですが。エロ心を全然持ってないまっすぐすぎる性格だし、第四期最終回の恥ずかしさのあまり真っ赤になるリューさんの顔を見るとヒロインに出来なくて・・・。


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アストレアファミリアと付き合ったら?(ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか?)

 どうも!久しぶりの本来の付き合ったら?話です!今回は、こちらの皆さん・・・といっても、このファミリアのメインのあの三人にしました。本編のヒロイン達も何とか話ができないか必死に考えたのですが・・・なかなかうまく作れなく、本編前の過去話として出された彼女らなら「あ、これなら」と入れた結果、何とかかけました!
 ただ・・・一つお願いが。時系列は全く考慮しないで書いていますが、気にせず読んでいただければ幸いです。


   
 今回はいつもの気に入った〇〇はなしで、スタートです!久しぶりに力を入れて書きました!
  

  


 アストレアファミリアの一人である私・狡鼠が二つの名のライラにとって、あのスケベ・・・ヨコシマへの第一印象はこうだ。

 

 『こき使いやすい男』

 

 アタシ達のファミリアの面々とヨコシマとの出会いは余りにも

 

 「どんなことでもします!どんな命令でもします!どんなに低賃金でもいいです!どんなに俺の立場が底辺でも構いません!どうか!どうか皆さんのような美女の中に俺を入れて下さあああああいい!」

 

 笑えた。団員全員が女の中に居たいという欲望丸出しにしながら、めちゃくちゃ情けない顔と必死な姿に私は色々使えると思った。

 「ライラちゃんって優しい女の子だよね。よっぽどつらいことを潜り抜けたと思うけど・・・皆のためにいろいろやっているんだから。俺もよく貧乏の時は必死やった!食べれそうな草と勝手に判断して食べたら腹壊したり・・・給料がめっちゃ低くてぎりぎり過ぎたし・・・うう、本当につらかった」

 私がダンジョンでスライムをこいつに飲ませようとしたときに、横島はいやいやな顔をしながらもそんなことを言ってきた。自分の行いを思い出して自爆したけど、私の過去なんてひどいの一言に尽きるからこいつに話したことがないのに・・・。

 もしかしてコイツもひどい過去を持っているというのかしら?覗きやナンパや抱き着こうとするこのスケベが?そういえばファミリアの皆も口説かれたことあったのかしら?それで全員に聞いてみたけど・・・驚いた。確かにファミリアの皆もヨコシマからナンパをされたことはあるが、最初の一回だけでそれ以降されてなければ、今でも受け続けていていれば・・・むしろ優しくされて少し気になっているというのがだった。

 「女の子と買い物なら喜んで荷物持ちになります!うううおおおおお!デートじゃああああ!」

 ヨコシマは馬鹿みたいに喜んで荷物持ちになってくれるし、めっちゃ拠点の掃除がうまい上に全然文句を全然言わないから・・・ますますこき使いやすい!スケベなのは痛手だけど、それを上回る性能の良さがある!手放すのは惜しいからこのままいてもらいましょう。

 でも不思議なのはどうして女好きと自分で豪語しているのに、あんなに距離感を持とうとするのかしら?多分、アストリア様当たりなら気付いているかもしれない。ヨコシマがそんな矛盾していることに。

 その矛盾をしている理由を知ったのは・・・かなり後だった。

 

 

 

 アストレアファミリアで大和竜胆の二つ名を持つ、私ゴジョウノ・輝夜が邪・・・もといあの入団したい時の間抜けなヨコシマを見て最初に思ったのはこれでした。

 

 『弄りがいのある男』

 

 でも、ある会話をしたときにその印象がすぐに変わった。何故なら、私はいつも通りに上品を演じて話をしていると、

 「輝夜さんのそれって、猫かぶっているだけでしょ?俺の前の上司の方がもっとすっごい猫がぶりな笑顔をいっつも見せていたからよくわかる!しっかし!ああもう!乳知り太ももが美味しそうな余り騙されるんじゃ俺!」

 ヨコシマは私が仮面をかぶっていることにすぐに気付いた。こいつの上司の方がもっと猫かぶった顔をしていてそれをいつも見てみ慣れていたから分かったらしいが・・・まあ、猫かぶる女はオラリオにはまだまだいるから特に驚かない。変なことも言っていたが、ぱっと見で私を見抜いたのはこいつが初めてだった・・・。それ以降、時々いろいろ弄っても、特訓と称して叩きのめしても、

 「うふふ、横島って叩きのめされるのが素敵ね」

 「本当ですか!ありがとうございます!うおおおお!褒められたああああ!」

 「(・・・本気で嬉しがっている。完全にバカにした言葉なのに)」

 「輝夜さんも猫かぶっている顔じゃなくて、そんな楽しそうにする顔も素敵です!」

 時々ドキッとすることを言ってくるあいつに、私は目が離せなくなってきている。

 「それにしても、あなたって変なやつね。ヨコシマ」

 「そうよね」

 だが、この時の目を離せなくなるのは、

 「ぎゃああああああ!お助けええええええ!」

 「よくもよくもよくもおおおおおお!!」

 バカで面白いことをよくやるからだ・・・現に新しく入ったエルフのリュー・リオンの裸を覗こうとしたが失敗して無様に逃げるのがまた面白い。他人の不幸は蜜の味、ヨコシマの無様は気持ちいい・・・あら?誰かしら?私が欲求不満と思ったのは?

 覗きと言って思い出したけど、そういえば横島ってナンパも覗きも全部失敗続きよね・・・あいつも結構気配を消したり、猫かぶることだってできるんだから、一回くらい成功してもいいのに?

 何故失敗をし続けているのか・・・それを知ったのは結構後だった。

 

 

 

 アストレアファミリアの団長、私アリーゼ・ローヴェルはヨコシマに抱いた最初の印象は・・・正直、

 

 『私に似ている人』

 

 これだった。彼はアストレア様に拾われ、女だらけの私達を見て邪満載の言葉を顔を見せてきた。他の団員たちは各々苦い顔や輝夜やライラは・・・間違いなくこき使いまくってやるという顔をしているわ。

 だけど、私には・・・から元気にしか見えなかった。なんていうのかしら?考えすぎ?ううん、そうよね!まだ初対面だし、ここは私が前に出ていかないと!ファミリア初の男なんだし!

 その後、アストレア様にどうしてヨコシマをファミリアに誘ったのか聞いた。実際はアストリア様の体に興味満々で後をついてきたらしいけど、

 「話をしたときに分かったの・・・あなたに似ていることに」

 どうして、私とヨコシマが似ていると思ったのかはこの時はわからなかったが、その言葉が自然と頭の中に残ってヨコシマを目で追うようになった・・・だって、アストリア様とまさか同じ考えだったんだから。

 そして、横島はあることをやらなかったことに私は驚いた。それは・・・アストレア様の「恩恵」を彼は受けるのを拒否したことだ。アストレア様も拒否されたことには驚いたが、その理由を聞いてもはぐらかされて結局何で受けなかったのかは誰も知らない。だけど・・・はぐらす時に一瞬だけど見逃さなかった。ヨコシマの顔に生気がなかったことに。

 とにかく、オラリオの街だけじゃなくヨコシマも一緒にダンジョンに行くようになったので、恩恵を受けずにダンジョンに行くのは自殺行為だと何度も説明をした。

 「逃げ足は自信がある!」

 現に何度か死にかけたこともあったので恩恵を受けるよう言った。

 「ふ!死にかけたことは何度もある!」

 どうしても、受けるのを拒否するから同行を拒否することもした。

 「荷物持ちとして逃げ回るから問題ない!」

 結局、私や皆の心配を無視してヨコシマは恩敬を受けようとしなかった。しかも、彼は主に戦いよりサポーターとしての役割が多く、前線に立って戦うタイプではない。余計にダンジョン内は戦う力がないといつ死ぬかわからないのに。

 そして、恩恵を受けない理由を知ったのは・・・ギリギリを乗り越えた後だった。

 

 

 アストレアファミリアの主神の私アストレアが見たヨコシマ・・・驚いた。初対面の男性に最初に抱いた印象が、

 

 『生きているのが不思議な人』

 

 これだった。彼を見つけたのは本当に偶然だった。今までダンジョンで亡くなった冒険者達の魂に来世では幸せを手に入れてください・・・という思いから冒険者たちの墓に行ったときに見つけた。だけど、誰かの墓に祈っていたとかではなく、

 『・・・ない』

 呆然と誰かの墓を見て、なぜ自分が生きているのか。と生きる気力が全くない状態だった・・・その印象から放っておけなくなった私はヨコシマを拠点に連れ帰り、初めてとなる男の団員とした。入団後は一気に変わって欲望満載の顔で私や団員達の体を見てくるようになったり、私達の乳尻太ももが見たい!なんてお風呂に一緒に入ろうとしたり、ガネーシャファミリアの人達にヘルメスと一緒に女風呂を覗いて追いかけ回されたことをしていた。団員たちは「またヨコシマか」とあきれたが、初めて見た顔を忘れられない私は、ヨコシマの持つ空気が、雰囲気が、とても痛々しく見えた。

 そう・・・初めて会った時のアリーゼみたいに。自分の考えと行動が本当にあっているのか?自分のやったことで相手を傷つけていないか不安になる。アリーゼの時は眷属が増えて皆から支えられたからこそ、そのトラウマを乗り越えられたけど・・・彼は違う。皆にちょっとセクハラまがいな発言と動きをして、

 「ぐぬおおおおお!だが俺は諦めん!アストリアさんもアリーゼさんも輝夜さんも皆を俺の女にするんじゃああああ!」

 と言って血涙流す彼に皆で突っ込みを入れる。正直引くに値する行動だけど、皆は口では「バカじゃないの」「よく飽きないよね」「毎日言っているわ」とか言うけど、不思議と嫌悪感は持ってない。それは本気で言っているけど無理やりな行動をしないから、適度な距離で接しているから。

 これが普段の彼の行動・・・仲間としての行動をするけど、深入りはしない。皆と仲よくするけど、仲良くなりすぎない。そして、覗きは「男の本能が湧いを動かしているですううう!」といって、やめようとしない。

 もしこれが・・・

 

 『いつでも、自分を追い出していいです』

 

 という行動だとしたら?一人でいるのはつらいけど、俺という存在が嫌なら追い出してくださいというポーズをとっているのだとしたら?私の『恩恵』を受けないのはそのためだとしたら?アリーゼと違うのはここだ・・・仲間を大切に思うけど、自分のことを大切に思わない。そう・・・彼の持つトラウマがあまりにも深すぎて、それこそ自分の命すら。

 その懸念を私は気のせいと思うことにした・・・だって、自分の命を軽く見ているなんて考えたくないから。

 そう・・・信じることにした。

 

 

 そんな彼女達と横島は暗黒期と呼ばれる最悪の時代を何とか乗り越えた。その中で一つ大きな手柄を立てたが、暗黒期の中でオラリオを最悪の事態に陥れた邪神エレボスを、

 

 「てめえのようなイケメン何ぞ、いなくれえやごらああああああ!さあ、美女達よ俺の歌を聞けえええええ!そして、好感度急上昇間違いなしの俺に惚れてくれマジ頼みます!」

 「な、何者だ!貴様、というか、何だその言い分は!」

 「さんざん俺の女達(オラリオの女達)を傷つけやがってくれたな!美女美少女を守って、彼女らとイチャイチャするのが俺の正義じゃあああ!・・・まあ、多少の(文珠で治してあげた時の)好感度アップにはなったからちょっとだけ感謝しといてやる」

 「ふざけた正義を持つ貴様が「ドやかましい!さっさと、消えんかホモペド野郎!!お前がこんなにオラリオを滅茶苦茶にしたのって、どさくさに紛れてロキファミリアにいる団長のフィンを手籠めにするためだろ!」・・・は?」

 「分かっているんだぞ!小さな男の子を性欲の対象にしていることくらい!そして、その代表格であるフィンに欲情していることくらい!だから」

 「バカらしい!そもそも誰がそんな「フィンは私が守雄オオオオオオオる宇うううう!!」」

 「「・・・え?」」

 

 え~っと、一端ナレーションは中断して・・・横島お得意の嘘でたらめで相手の評判を下げるやり方をやったのだが、「エレボスのフィン手籠め計画」という嘘をそのフィンを熱愛求愛している同じファミリアのティオネがマジで信じてしまって、言語をある程度崩壊しながら一体どうやって来た?と思えるくらいにいきなり現れて、アマゾネスの力を存分に引き出して渾身の一撃をエレボスに入れた。

 エレボスと同じように驚いた横島はすぐに

 「そうだ!ティオネさん!フィンの体を弄んで尻のあの穴に突っ込もうとするコイツをぼこぼこにするんだ!」

 更なる嘘で彼女を激怒させ、

 「私の拳が真っ赤に燃える!フィンを守るために、あんたは私が裁く!ばくねええつう!オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラ!ふぃいいいいんんがああああ!!」

 「(何か熱血系ガン〇ムなパイロットと空条〇太郎がごっちゃになってるけど・・・まあいいか!)」

 「フィ~~~~ン!あなたのお尻は私が守ったわあああああ!」

 

 ここで邪神エレボスを、の文章に戻すとして・・・とにかく、ティオネの爆熱オラオラな拳で天に強制送還させてしまった。横島が放った嘘でその場にいた皆が「え・・・あいつってそんな神だったの?」という感じで見られたエレボスがちょっと哀れと思えるくらいの消され方でもあった。

 因みにこれでもかっていうくらいに悦びの声で最後のセリフを言ったので・・・

 

 「決してティオネを怒らせないようにしよう」

 

 突然いなくなった彼女を追って彼女の妹ティオナと一緒にやってきたフィンは顔を青ざめながら、今後の彼女への対応を考えることにした。因みに、エレボスは強制送還後でも横島のあの発言が原因で小さな男に欲情するやばい邪な神とみられるようになったらしい。

 

 

 

 ここで一つ作者からのお願いです・・・作者は原作の時系列を全く理解しておりません。よって、この時にロキファミリアのメンバーに彼女らが本当にいたかをマジで知りません。もし、いないのでしたら・・・本当に申し訳ございませんでした!この時からいたという考えで読んでいただけると幸いです!

 

 

 

 暗黒期はその後、生き残ったファミリアの皆で闇の派閥『イヴィルス』は殲滅して終わりを迎えたと思ったが・・・まだ、水面下ではひそかに活動をしていた。

 そして・・・二年後にダンジョン内で闇の派閥に属しているルドラファミリアの罠によって、アストレアファミリアの絶体絶命となったジャガーノート戦となった。ルドラファミリアは一人逃亡して後は全滅して、命がけで戦うアストレアファミリアは・・・

 「皆!まだ生きてる?」

 「ああ、無事だよ・・・ただ」

 「やばいくらいに疲弊している」

 「このままじゃ・・・」

 かろうじて皆は生きていたが、疲労が隠せてなかった。

 「それにしても、ヨコシマのお守りがここまで効くとは」

 「感謝するよ、こいつのおかげで生きていると言ってもいい」

 「・・・正直言って下手すれば半分は死んでいたはずだから」

 ヨコシマは暗黒期で死にかけた皆を見て、皆にお守りを作ってそれを渡していた。首にかける程度なので邪魔にならないし、あの経験をした彼女達もそんなヨコシマのお守りを捨てたりせず全員身に着けていた。そして、そのお守りが時々光って皆を守っていたのだ。これがなかったら、ライラの言う通りジャガーノートにやられてルドラファミリアのように全滅していたはずだったのだ。

 「皆さんが生きているなら何よりです!」

 ヨコシマも一緒にこの場にいた。

 「まさか、あんたに助けられるとはね」

 「戦えるなら先に言えばもっと前の段階でこき使えるのに」

 「皆!まだ生き残れる可能性はあるわ!もうひと踏ん張りよ!」

 だけど、その全滅が徐々に現実になりつつある状況だ。

 

 暗黒期の時はオラリオの街でやっていたからこそ、ロキや他のファミリアと戦える者がまだたくさんいたから横島はあくまで裏方に徹していたが、ジャガーノートほどの強敵を前でダンジョンでは逃げ場所が限られるため、じりじりと肉体・精神的に追い詰められやすい。サイキック・ソーサーや栄光の手は元々使っていたがあくまで防御専門にしてであり、攻撃専門の霊波刀や万能な文珠は控えていた。暗黒期に重傷を負った彼女らも文珠で治した時も、文珠の存在に気付かれないように治したのでばれなかった・・・ただ、アストレアにはさすがに事情説明しないといけなかったため彼女にはこの時点で文珠の存在はばれている。

 ヨコシマが戦わないのは自然と使ってしまう文珠が他のファミリアにばれる可能性が高いからだ・・・何しろ、一個でヘスティアの持つ借金の約半分は返せるであろう金ができるのだから。←このダンまちの世界では、文字で漢字がないから大丈夫では?とお思いの読者の皆様。ここではちゃんとこの世界の文字でも作動するご都合主義になっております。

 

 話を戻し、アリーゼの一声でも団員の皆の顔色が優れない。今まで誰も死んでないのは奇跡に等しいのに、生き残れる可能性がまだあるという更なる奇跡があるなんて思えないからだ。

 「聞かせな、その可能性を」

 「それに賭けるよ。皆もそれでいいね!」

 輝夜とライラの言葉に皆もそれしかないと覚悟を決めて頷いた。そして、アリーゼは自分の全力の攻撃とリューの全力の魔法でジャガーノートを倒すという作戦だ。この二人の攻撃は確実に与えないといけないので、外すわけにはいかない。残った皆にジャガーノートの意識を二人からそらさせるために戦ってほしい・・・この作戦は本来なら何人かの犠牲者が出てもおかしくない。

 「防御なら俺に・・・じゃなくて、俺のお守りに任せろ!もしうまくいったら、皆さんと混浴させてくださいいいいい!」

 だが、ヨコシマのお守りが高い防御力を持っていることが証明されている。そのお守りの力で彼女らを守るといったものだ。

 「ふん、無事帰ったら・・・毎日混浴してやるよ」

 「この戦いで重要なのは、高い防御力を持つあんたのお守りだ。結構使ってきたけどまだ大丈夫なのか?」

 「もちろん!存分に使ってくれ!」

 「よし!それなら皆作戦に入るよ!」

 「「「「「おおおおお!」」」」」

 皆の気合が入る。生き残る可能性を掴むためにファミリアの皆の思いが一つになった・・・いや、

 

 

 「(・・・これで、いい。そう、これで)」

 

 

 横島だけは・・・辛い顔をしていた。

 

 

 

 アリーゼの作戦は・・・彼女が攻撃を入れたところまではよかった。だが、ジャガーノートが危険と判断して後ろに飛んだところで、

 「ああああああああああ!!」

 リューの魔法が放たれてしまった。ジャガーノートは魔法の範囲外まで撤退してそのまま姿を消した。リューは放った直後に気付いた・・・このままではファミリアの皆が魔法を食らってしまう、死んでしまう、消してしまうと。そんな恐怖の叫びだった。

 だが、

 「ああ、ああああ、み、皆あああああああ!!」

 「リュー、よくやったわ!」

 「みんな無事だよ!」

 「倒せなかったが、撤退させたんだ!」

 「「「「リュー!ありがとう!」」」」

 彼女らは全員無事だった。皆が生きていることに驚きながら喜びの叫びを出すリューに皆が駆け寄る。抱き着く、生きている喜びを分かち合う・・・・・・だが、

 

 

            ドサ!

 

 

 そんな音が聞こえて彼女らが音のする方を向くと・・・横島が倒れた音だ。

 「どうしたのよこ!!み、皆早く来て!!」

 アリーゼが近寄ると、目を見開いて急いで皆を呼んだ。倒れている横島の体のいたるところから血が出ていた。そんな彼女の叫びに皆が近寄った時に、

 「み、皆・・・いる、な」

 「!!何も言うな!」

 「というか、何でそんなボロボロに!」

 仰向けになった横島は全員が自分の周りにいるのを確認し始めた。血まみれになって言葉を出す横島に皆が驚き、輝夜とライラはしゃべらせないようにする。ちゃんと全員が自分を囲んでいて一人も漏れがないのを確認し終えると、一個の文珠を上に掲げた。

 

            『脱』

 

 横島とファミリア全員が光に包まれ・・・ダンジョンから姿を消し、

 「・・・え!ここって?」

 「ダンジョン、入り口?」

 「オラリオに、戻ってきた?」

 「「「「「も、戻れたああああ!!生きて帰れたああああ!」」」」」

 脱出に成功してダンジョン入り口前に転移した。いきなりオラリオに戻ってきたことに困惑をするアリーゼ・輝夜・ライラだが、他のメンバーは無事に帰れたことに抱き合って涙を出し合って生を実感する。

 「皆!よ、よかった・・・」

 アストリアが彼女達を心配していたのか、入り口前にいた。突然現れたことに驚いたが、全員生還したことに喜んだ・・・しかし、その喜びも

 

 「よか・・・た」

 

 横島が血を吐いて意識を失ったことで、一気に悲劇に変わった。

 

 

 

 

 結果として・・・すぐに治療するためにディアンケヒト・ファミリアに担ぎ込まれた横島は、

 「す~~~す~~~」

 ギリギリのところで助かった。

 「・・・本当によかった」

 「だが、どうしてヨコシマだけ瀕死に」

 「そもそも、どうしてオラリオに・・・」

 横島が生き残ったことに安堵するが、疑問も残る。病院には肉体の疲労・精神の摩耗などで他の団員も疲弊しきって別室で数日の入院を余儀なくされて、今は安心して寝ている。今横島の病室にいるのはアリーゼ・輝夜・ライラとアストレアの四人だ。

 「・・・やはり、こうなってしまいましたか」

 「どういうことですか?」

 「まるで、ヨコシマが重症になることがわかっているみたいじゃないですか」

 「ヨコシマがこうなることを知っていたのですか!!」

 アストレアの一言にライラ・輝夜は疑惑の目を向け、アリーゼは声を荒げて彼女を見る。

 「ええ、いつか・・・死ぬかもしれない。そして、本人もそうありたいと」

 「「「な・・・」」」

 絶句する三人。横島が死にたいと思っていた・・・そして、アストレアは語る。本当なら自分の胸の内に秘めようと思っていたことだが、この三人は知るべきだと判断したためだ。

 「皆さんにこれを渡したあたりから、行動に移していたのでしょう」

 「お守り・・・高い防御力を持つやつですよね」

 「ダンジョンで皆が生き残れたのはこのお守りのおかげといってもいいわね」

 「それを渡すことがどうしてヨコシマが死ぬことに関係するのですか?」

 アストレアが見せたお守りに反応する三人は、まだ疑問だった。因みにこのお守りはアストレアの分なので、団員の誰かから借りたというのではない。

 「この中に小さな珠があることに気付いてましたか?」

 「ええ、それが何か?」

 三人は自然と首にかけているお守りに手をやった・・・だが、そのお守りのからは珠の感触はない。あの戦いで壊れてしまったのだろうと三人は思った。

 「・・・今から話すことは絶対に口外してはいけません。私達四人だけの・・・他の団員にも秘密です」

 「そこまでのものだったのですか?」

 「はい・・・その珠は文珠というものです。その珠は念じて入れた文字の効果をそのまま使えるというものです」

 「な!それってつまり火という文字を念じて入れれば火を出せるということですか!」

 「その通りです。私も彼から聞いたときは驚きました・・・光を入れれば光を放ち、氷を入れれば辺り一面を氷漬けに出来、更に治すを入れれば傷やケガを治すことができます」

 「じゃ、じゃあ・・・ヨコシマが助かったのって」

 「そうです。私がもらったこのお守りの中の文珠に入っていた文字を『治』すを変えて、瀕死だったヨコシマを治したのです。ただ、完治とまではいかなかったからこそ彼は今も眠り続けているようですが」

 「万能じゃない・・・恩恵無しでそんなのを持っているなんて」

 とても信じられないが、文珠の効果は目の前で見た・・・そして、彼女らはこの時に二年前のあのイヴィルスの戦いで他のファミリアやただの住民は犠牲者が出たのに、自分達はケガが全くなく無事だったこと・・・もし、あの時横島がこの文珠で治していたのだとしたら・・・それが頭によぎった三人。そして、彼女らは今のアストレアの話にはどうしても解明しないといけない部分がある。

 「先に文珠に入っていた文字・・・それは何なのですか?」

 「「教えてください」」

 彼女はこういった。入っていた文字を治すに変えて・・・と、自分達の持つお守りの中にあった文珠にも文字が入っていたはず。

 「そして、防御力が高いお守り・・・これはそういう効果ではありません」

 悲痛な顔でアストレアは話した。

 「入っていた文字は私も分からなかったですが・・・ヨコシマのこの状態を見て考えられるのは、受けたダメージを他所に送る効果だと思います」

 「よそに、送る?」

 「はい・・・団員が受けたダメージや痛みを誰かに送って、その誰かが受け取るのがヨコシマが入れた文字だと思います」

 「まさか・・・私たち全員分のダメージを、ヨコシマ一人、が受けてた?」

 「ですので、私達のお守りの中の文珠の中の文字は「送」るで、ヨコシマがこっそり持っていた文珠の文字は「受」けるだと、思います」

 「な・・・まさか、リューの魔法で皆が無事でヨコシマだけこうなったのって!」

 震えが止まらないアリーゼ。いや、輝夜とライラも同じだ。たった一人で皆の盾となってあの魔法を受け止め切ったということになるのだから。いや、あの魔法だけじゃない・・・お守りをもらったその時からずっと横島は体を張って、命を張って、自分達を守っていたことになる。

 

 種明かしをすると・・・アストレアの推測は正解である。『送』の文珠を入れたお守りからリューの魔法が横島に送られ、『受』の文珠を持った横島が魔法を受け止めることになったのだ。その魔法の威力で全て横島に魔法が移動した後、彼女らの持つ『送』の文珠は破壊して横島の方も『受』が破壊した。

 本当はその魔法で横島は死ぬはずだったが、予備で『治』の文珠をこっそり一個持っていた。途中で死んで守り切れないようにするためである。リューの魔法で死にかけるギリギリでその文珠を発動させたため死ななくて済んだ・・・それでも、魔法が終わらない中で使ったためその後も受け続けることになったのでギリギリだったが。

 

 横島がこうなったのは、自分達が受けた攻撃を全部横島に送られていたから。横島はそれを気づかれないように、いつも馬鹿なことをしていた。

 「こうなってしまった以上・・・あなた方に話すべきだと思い、話すことにしました」

 アストレアは不安が現実になってしまったことに苦悩しながら、三人に話した。

 

 ライラは横島が矛盾をしたことをやっている・・・それがいま理解できた。

 「(こいつはずっとこうありたかったから、死にたかったから・・・死にたくても死ねない。死にたいと願っても実行できない・・・(こぶしを握るライラ)・・・だったら、他の人を守って死ねばいい。そんなひどい考えを持っていたから)」

 横島の精神がボロボロだったから、生きようとしないで生きるから矛盾していたのだと理解した。

 輝夜はナンパや覗きをいつも失敗する・・・それの理由が分かった。

 「(自分を・・・苦しめるために。自分を追い詰めるために・・・自分がいつでもいなくなってもいいようにするためにあんなことを・・・(歯ぎしりを鳴らす輝夜)・・・していたというの)」

 ひどいことをしていれば、邪魔者と認識できる。だから、いなくなったとしても邪魔者がいなくなった。と皆が思う。横島が失敗するのはそういう認識にさせるものだとわかった。

 アリーゼは横島がアストレアの恩恵を受けない理由・・・それを納得できてしまった。

 「(ヨコシマは、決めていた・・・私達を守って死のうと。そのためなら命を捨てようと。もし、恩恵を受けたら彼はアストレア様の力を受けて守ることになる。死ぬなら何もないところで一人で・・・寂しすぎる。何で、どうして、ファミリアの皆を・・・(涙を出すアリーゼ)・・・皆が、大切だから。命以上に大切だから)」

 恩恵を受け取ってしまったら、守られることになる。横島はそれをされたくない。自分が守り続けて・・・最後まで守ってから死ぬ。それが望みなのだと。文珠の効果を知って・・・納得してしまった。

 

 三人にアストレアが頭を下げる。

 「本当にごめんなさい・・・彼から文珠のことを聞いてから、この可能性があると思っていたのに話さなくて」

 「私達だって、謝る立場ですよ・・・ヨコシマを、ヨコシマがそんな悲痛な気持ちを持っていたのに」

 「ふざけないでほしいわよ・・・私達はそんなに頼りなかったと言いたいの」

 「悔しいな・・・こいつが一番頼りがいになるやつじゃないか」

 三人は首を横に振って、自分達が横島を甘い考えで見ていたことを認識した。

 

 

 数日後・・・まだ横島は目を覚まさないのでそのまま入院中だが、他の団員は無事退院出来て皆で拠点に戻ってきた。そこで、アストレアは

 

 「ファミリアの解散をします。皆さんは正義を捨てて、皆さんの思いで生きていくのです」

 

 アストレアファミリアの解散を宣言したのだ。団員たちは驚きを隠せないが、アリーゼ・輝夜・ライラは頷いた。三人の行動に驚く団員たちだが、

 「私達は私達の道を決めなければならない。冒険者を続けてあの死にかける思いをまたするか」

 「それとも他の道を見つけて、その道を進むか」

 「私達はもう決めた。皆も決めるんだ・・・困ったときは声をかけな」

 彼女達は横島を守るために、彼女達を守るために、この宣言を撤回させなかった。だから、団員達もそれぞれの道を歩むための言葉を言った。

 団員たちは各々の道を歩む道を歩きだした。アリーゼ・輝夜・ライラは病院に戻って

 「ヨコシマ・・・早く目を覚まして」

 「混浴してあげるって約束をしたのよ。ちゃん起きるわよ」

 「そうそう、待ってやろうぜ」

 ヨコシマの病室に戻り、扉を開けると

 

 

 

 

 「いや~~!あなたに助けられてぼかあ!ぼかかあ!光栄ですううう!!このお礼は、俺の体で払わせていただきま~~~す!!」

 

 

 

 そこにはいつもの横島が様子を見に来た看護婦らしき女性めがけて飛んでいた。その光景に

 「「「何やっているんだあああああ!!」」」

 「ぐべぼぎぇぎょへがああああ!!」

 笑顔で渾身の力を込めてぶん殴った

 

 

 その後、

 「え、えっと・・・その」

 「どうしたの?約束したじゃない」

 「そうそう、光栄に思うといいわ」

 「ほらほら、ちゃんとこっちを見ろよ」

 横島はびくびくしていた。何故なら、あの後横島を即退院させた三人が元拠点に連れ戻して・・・約束通り、本当に混浴しているのだ。

 「お、お願いですから。出させて」

 「あはは、まさか横島ってこんなに奥手だったなんて」

 「初めての発見ね・・・ふふふ、とことん楽しめそうね」

 「裸みたいと言いまくっているのに、見せたら見せたでこの反応は確かに面白いな!」

 混浴して混乱して混雑して・・・横島は縮こまってしまい、それを見て笑う三人。

 「混浴したいと言ったのは確かですが!どうしてこんなにあっさり受け入れられるんですか!」

 ここまで受け入れる三人に耐え切れなくなった横島はついに質問をした。そんな質問に三人は顔を見合わせて、

 「決まってるでしょ・・・あなたを守りたいから。あなたと、ずっと一緒に居たいからよ」

 「私達は決めたんだ。お前を絶対に離さないって」

 「だ、か、ら、覚悟決めちゃいな!私達はできてるから!」

 笑顔で・・・横島に抱きつき、

 

 

 「「「(((ヨコシマ、そこまで自分を苦しめるのかは今はわからない。でも、必ずいつか話してくれるよね。話してくれるまで・・・いいえ、話してもずっと離れない。絶対に・・・・・・逃がさないから)))」」」

 

 

 三人はそんな想いを持って、アリーゼは唇に輝夜は左頬にライラは右頬にキスをした。

 

 

 

 

 

 

 ・・・だが、皆が皆アストレアのあの言葉をいい意味で聞き取れるわけじゃなく、

 

 

 「(みんなが助かってよかったけど・・・許せない。絶対に・・・許せない。罠を仕掛けて、私達を殺そうとした連中、私達ファミリアを引き裂いた・・・闇派閥。絶対に一人残らず殲滅してやる!そして、アストレア様やアリーゼや皆は、私が守る!)」

 

 

 危うく仲間全員を殺しかけるところだった一人のエルフは、悪い意味で聞き取ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 五年後、そのエルフは久しぶりに三人と会った。アストレアはオラリオを離れ、元団員達もオラリオに残ったり別の街へ行ったりと、自分の道を歩んでいた。ただ・・・そのエルフが五年の間でかなり危険なことをしていることを聞いたが豊穣の女主人で働くようになったのを聞きひとまず安心していた。その中で突然の訪問なので、

 「久しぶりね・・・どうなの?」

 「はい・・・」

 それなりに真剣な気持ちで尋ねることにした。

 「どうしたの?悩み?」

 「・・・はい」

 「あなたらしくないわね。いったい何があったんだ?」

 「あの、その・・・あの」

 エルフは三人に悩みを持ってきた。その悩みを言うのに躊躇う・・・その顔はどんどん赤みを増していき、意を決して言ったときには、

 

 

 「わ、私は・・・ある事件がきっかけで四日ほどある男の人とずっと二人だけだったのですが・・・その男の人の顔が全く見れなくなるくらいに恥ずかしくなるのです!顔を見ようにも背中を向けてしまい、胸の高鳴りがどうしても止められなくて、何か話そうにも全然言葉が出ないくらい頭が真っ白になってしまって!いったい、いったい・・・私はどうすればいいのでしょうか!」←この男性は・・・当然誰かはわかるよね。

 

 

 完全に恋する乙女の顔になっていた。それを見て、きょとんとしてしまう三人。そして、思わず吹き出して笑ってしまう三人。三人・・・アリーゼ・輝夜・ライラは「そんなの簡単よ」「やることは決まっているわ」「分かりやすいな~」そう言いながら、一回部屋を出て・・・すぐに戻ってきた。そして、

 

 

 「「「その男を・・・絶対に、離しちゃだめよ」」」

 

 

 笑顔でそう言った・・・そんな三人の腕の中には赤ん坊が眠っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 因みに赤ん坊の父親と思われる頭にバンダナを巻いている人物は、

 「う、う・・・たす、け、て」

 違う部屋のベッドで力尽きていた。部屋の壁には『目指せ!合計十人!』という張り紙があった。何が十人を目標にしているのかは・・・まあ、お察しの通りです。死にたがっていた男が今でも生きている当たり、生きる意味を見つけたのでしょう。




 この三人にした一番の理由は、恋愛話がまるでなかったように見えたからです。本編ではいろんなキャラが好き好きな話を出してますが、過去話の彼女らにはそれがないように思えたから今回本編外になるけど、この三人にしました。リューはさいごのこの初心っぷりとポンコツっぷりを出したかったのでヒロインから外しました。

 今回の横島が死にたがりになったのは、いつもの横島ではこの三人の心を掴めないと判断したためです。どうしてそこまで・・・そこから三人が横島を死なせないで傍を離れないでいるうちに愛し合う関係になる。そんな終わり方にしてみたかったのも理由の一つです。




 次回は・・・う~ん、どうしようか?


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方向音痴王決定戦・・・半分は!

 読者の皆さんは、今回の決定戦タイトルを見て真っ先に思い当たるキャラがいると思います。そのキャラとあるキャラの激突があるため、こんなタイトルになりました。では、お楽しみください!


 スーパーマリオRPG!スイッチへのリメイク決定!
 めっちゃ嬉しかったです。スーファミ時代に何十回やり直しても飽きなかったので、それがスイッチにリメイクして再登場!これは買わないわけにはいかない!
 個人的にはこのゲームのCMも当時のをリメイクして出してほしいですね。何しろ、あのCMのメインはマリオでもクッパでもピーチでもない!三匹のパックンフラワーの歌だったのですから!果たして、あのCMの最後に言っていた「スーパーファミコンが四千円安くなるクーポン券付き!」。スイッチが四千円安くなるクーポン券付きをすることができるかな?

 では、お楽しみください!


 やってまいりました、第三回○○王決定戦!今回は見ての通りナンバーワンの方向音痴王です!ここまでいろんな救いようのない方向音痴なキャラが出てまいりました。今回はいったいどれほどのやらかし・・・もとい、やらかしを見せてくれるのでしょうか?

 「作者、言い換えようとしても言葉が見つからなかったから言い換えないままにしたのか!」

 「みっともないことこの上ないぞ」

 冴羽に美堂。ははは、言い訳なんぞしないぞ!だって、今回選んだ三人を見たら言い換えようがないキャラなんだからな!←横島は、前回のアストレアファミリアの三人といい思いしたから欠席です。それに今回は三人とも男なので、興味がないでしょうし。

 「それで、いったい誰なんだ?」

 「・・・まさか」

 おお、美堂はどうやら感づいたようだな。ふふふ、ではお教えしましょう!まずは、もはやリアルの世界レベルで方向音痴っぷりを現在進行形で披露している世界一剣豪を目指すこのキャラ!

 

 

    ONE PIECEのロロノア・ゾロ!

 

 

 「ここはいったいどこだ?」

 はい!ゾロさん!こんにちは。

 「誰だお前?まあ、どうでもいい。お前、ルフィ達がどこにいるかわかるか?」

 すいませんが、ちょっとこちらにお付き合いください。今回のことが終われば、ちゃんとルフィさん達のもとに戻しますので。

 「はあ面倒くせえが、それは本当だろうな・・・明らかに弱そうだし。それに比べて、あっちの二人はそれ相応の強さを持っているが・・・戦わせてくれないか?」

 お願いします、やめてください。とりあえず、ちゃんと用件が終われば仲間のところに戻しますからお付き合いください・・・何で二回も言わないといけないの?

 「わかったよ」

 ありがとうございます。では、お次は水を浴びると黒い子豚になる不幸体質も備わっている横島以外で頭にバンダナを巻くこのキャラ!

 

 

   らんま1/2の響良牙!

 

 

 「ここはいったいどこだ?」

 良牙さんこんにちは。今回は

 「天道道場はどこだ!早くいかないとあかねさんに買った土産の賞味期限が切れてしまう!」

 はい、ここでちょっと付き合ってく

 「そんなことより、急がんと!(どどどどど)」

 おいコラ待たんかああああ!走っていくんじゃねえええ!こっちの用件に付き合ってくれれば天道道場に送りますから!

 「(ぎぎ~~!どどどど)本当か!だったら早くやるぞ!」

 ・・・まだ自己紹介の段階で、あと一人紹介しないといけないのに疲れたんだけど。

 「方向音痴って自覚ないことが大半だからな」

 「・・・作者、三人目って」

 はい!では三人目は美堂さんの相棒であり、垂れた姿がかなりかわいいと話題になった雷帝という二つ名がある、

 

 

  Get Backers!の天野銀次!

 

 

 「ここはいったいどこ?あ、蛮ちゃ~~~ん!ねえ、ここってどこなの!」

 「このバカ銀次!!(ぎりぎりぎりぎり)」

 「ぎゃああああ!ちょっと、何でいきなり頭掴むの~~!しかも、スネークバイトでええええ!!いだいいだい!お願い勘弁して蛮ちゃ~~~ん!!」

 「三人目がまさか美堂の関係者だとは」

 ええ、自分がいた無限城で盛大に迷子ってくれていたし、他にもいろいろやらかしてくれたみたいですからね。あ、美堂さん、ほどほどにお願いします。

 「っち!いいか、俺に恥をかかすんじゃないぞ!」

 「え~~っと、僕って何をすればいいのかな?」

 銀次さんは美堂さんに絡んでいればいいみたいなので、先の二人のようなことをしなくていいから楽でほっとします。

 因みに・・・この三人に今回の企画の事は何も話しておりません。勝手にここにやっていたのを見つけたので、この企画を思いつきました。

 「勝手に・・・おいおい、とんでもない方向音痴じゃないか」

 しかも、銀次さんと響さんは少しだけ(そう、ほんと~~~~に、少しだけ)自分の方向音痴の自覚はありますが、ゾロさんはこれでもかっていうくらいにないのです。原作では結構やらかしてますよ~~、仲間が何とか説得してくれればいいのですが無理でしょうね。

 「まだ始めてないけど、決着つかないんじゃないのか?」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。

 「わ。悪かった」

 では、始めましょう!ゾロさん、響さん、銀次さん!こちらに集まってください!今回の用件を説明します!←もうやけになっている作者です。

 

 

 

 では、三人にしてもらうことを発表いたしましょう・・・私達がいるこの建物から少し先に見えるコンビニからここに戻る!というのが課題です。因みに、距離にすると50メートルもないです。

 「何だ、その程度ならたいしたことないだろ」

 「いくら銀次でも帰る場所が見えていればな」

 本当に楽観的ですね、この二人は・・・それでは始めましょう!三人とも!お願いします!

 

 三人のいるコンビニでは

 「二人とも!一緒に戻ろうね!」

 「全く・・・まあ、ルフィのところに戻れるならいいか。特に変なことじゃないし」

 「俺もあかねさんにお土産を渡せるなら、この程度やろう」

 ノー天気な銀次に面倒くさそうな響にゾロ。やれやれと思いながら、斜め向かいにある作者・冴羽・美堂のいる建物に向かって、

 「この程度楽勝だな」

 「早く天道道場に行かないと!」

 「原作終わって以来遊んでなかったから、蛮ちゃんと遊びたいな~」

 そんな雑談をしながら真逆の方に歩き出す三人・・・どうして目的の建物が見えているのに、三人は背中を向けて逆に向かって歩き出すんだ?さてさて、作者と一緒にいるあの二人はどんな反応をしているのか?視点を作者に戻しましょう!

 

 

  視点は作者に戻します!

 たいしたことないと言っていた冴羽に美堂・・・危機感持ってくれました?

 「ちょっと待て!あんなにひどいのかあの三人!目の前に目的地が見えているのに、逆に向かうなんてありえないだろ!」

 「ぎ~~ん~~じ~~!あのやろ~~!原作終わって思いっきり気が抜けているじゃないか!」

 まあ、銀次君は二人とお喋りして戻ってると思っているのでしょう。残りの二人は・・・原作を見ればこれ以上ないくらいのやばい方向音痴っぷりを発揮してますよ。前へ行けと言ったら後ろへ行き、上に上がれと言ったら下に下る二人ですから。

 「全く!あいつを連れ戻してくる!」

 「その方がよさそうだな」

 ・・・いえ!今回は、あくまで彼らが自力でこの建物に戻ってこれるか調べて誰が一番ひどかったかを決める方向音痴王決定戦!お二人はあくまで様子見をお願いします。

 「は?待て、そんなことをしたらいつまで経っても戻らないぞ」

 「美堂の言う通りだ。そうなったらそうなったで、その時は作戦でもあるのか?」

 はい!この際だからご都合主義を使わないと決着がつかなそうなので、最終手段としてこれを使います!・・・お二人にスマホを渡しておきますので、私が使うとラインを送ったら彼らに使ってください。

 「・・・こんなので本当に戻ってこれるのか?」

 「さすがにバカとしか思えないぞ」

 まあまあ、読者の皆様は私の解決方法が何か?はその時になったら教えますので、それまではどんなのかを考えてみてください!では・・・な!三人がバラバラになっている!いったい何で!

 

 「いや~~、まさか銀次君に会えるなんて、たまには散歩もいいものですね。美堂君がいればなおよかったのですが・・・さあ、こんなに天気もいいことですから清々しく殺し合いましょう♪」

 「いやあああああああ!!なんでドクタージャッカルと遭遇するのおおおおお!!というか、清々しく殺し合うなんて言葉は普通出ないし!それはそれで嫌すぎるうううう~~~!だずげで~~ばんぢゃ~~~ん!!」

 

 ・・・周りを全く見ないで、ひたすらにがむしゃらに涙をぼろぼろに出しながら命を懸けて逃げている。苦手な相手が出てきたのなら仕方がないですね。冴羽さん、悪いですが追いかけてくれませんか?

 「俺でいいのか?二人を知っている美堂の方が」

 いえ、美堂君が追いかけたら存在に気付いて「おやおや、これは美堂君ではないですか。本当に今日は運がいいですね♪では、気持ちのいい楽しい殺し合いを始めましょう♪」と言って、戦いが激化しそうなので。

 「・・・本当に言ってきそうだな。暇つぶしに殺人をするあいつなら」

 「暇つぶしで殺人って・・・美堂が作者の言葉に一つも否定しないし」

 これは気配を感づかれないくらいにかなり遠くに離れていても、二人の状況を確認できるスナイパーの目を持つ冴羽さんにしかできません。美堂さんはそっちの

 

 「うううおおおおおおお!!あっかねさあああああああんんん!」

 

 憧れの人に会えないことに我慢できなくて暴走して、山に入って爆砕点穴で洞窟内をぼっこぼこにしていく響君をお願いします。←爆砕点穴はらんま1/2に出る技で、物にはそういうツボがありそれを見極めて突けば粉々にできる!というもので響君が使う技の一つです・・・と言っても、人体には無効ですが。

 「ちょっと待て!洞窟内って、いつ崩落するかもしれない中に入れと!」

 まあ、あなたなら大丈夫でしょう。かなりのチートな技も持っていますし・・・それとも、

 

 「ん?誰だお前・・・ほう、強そうだな」

 「そういうお前も、戦いがいがありそうだ!」

 「「・・・なら、やるか!(じゃきん!)」」

 

 私が追いかけようと思っているゾロに代わります?同じ方向音痴で同じ戦闘狂で同じ血の気が多い更木な剣八さんが何故かいて、本能的に強敵と判断してもう刀を抜いて火花を散らす一触即発状態になって、お互いの殺気をすでにぶつけ合っているあの場所にいきますか?

 「「頑張れよ!」」

 ・・・あ、面倒なことこの上ないこれに関わりたくないのか、二人ともさっさと行ってしまった。はあ、三人とも私達がいた建物に戻るという目的は完全に忘れているでしょうね・・・全く、

 

 「くくく、まずは・・・様子見と行こうか!」

 「それは、こっちのセリフだ!」

 

 うわ、剣八さんが霊圧を思いっきり出しまくって、ゾロも手ぬぐいを頭に巻いている!でもこれって、剣八さんは眼帯を外してないしゾロはまだ抜いている刀が二本だから、どっちも様子見だよな・・・これ、絶対荒れるぞ。

 

 

 

  ここからは各視点に移動します・・・まずは響良牙を追いかけた美堂視点です。

 「あっかねさあ~~~~~~んんんん!」

 は~~、いったいどっちに向かって突き進んでいるんだ?この男・・・確実に自分が進む方向にそのあかねという女がいると思い込んでいるんだろうな。なら、一層の事邪眼でその女の幻でも出して・・・いや、やめておこう。その女がどんな姿かを知らないし、何より

 「ぐぬぬぬ!ここは一つ・・・獅子咆哮弾!」

 今は崩落しそうになっている洞窟から出ることが先決だ。といってもこの男は力任せに出ようとして、思わず何やらでかい気の砲弾を撃ちやがった!おいおい!考えなしに動くあたりが銀・・・な!やばい!今ので崩落が一気に早まりやがった!しかも、撃った先が既に瓦礫でうまってるじゃねえか!←因みに獅子咆哮弾もらんま1/2に出る技で、不幸な人間が使える必殺技です・・・良牙は通りすがりの工事現場の人から、一緒に洞窟に閉じ込められたときにそれを伝授されました。

 「おいコラ!やみくもに打つんじゃねええええ!」

 「あれ?お前いつの間にいたんだ?」

 ・・・頭が痛いぜ。

 「気づいてないことに関してはもういい!それより周りを見ろ!」

 「・・・な!洞窟が崩落しようとしている!いったいなぜ!」

 「お前がぼっこぼこにしたからだ!このままじゃ俺達生き埋めだぞ!お前もあかねという女性に会えないぞ!」

 「あかねさんに会えない?あかねさんに・・・」

 ち!俺達のいる場所も天井にヒビが!

 「あかねさん・・俺が生き埋めになったら、らんまに・・・あの野郎に」

 あかねって女はらんまという本命がいるのか?つまりコイツの片思い・・・って、

 「おいこら!さっさと脱出するために」

 「嘘だ嘘だ嘘だ嘘だ」←この時の良牙は、頭の中で「あばよ~、あかねは俺がもらっていくぜ~」「うん、私達幸せになるから~」と二人で抱き合っている妄想をしていた。

 ああもう!こうなったらこいつを担いで、

 「そんなの絶対に嫌だあああああああ!!!完成型!獅子咆哮だ~~~~んん!!」

 はああああ~~~~!こいつ真上に気をぶっぱなしやがった!

 「(ず~~~~~ん)」

 しかも、勝手に落ち込んでいるし!ああもう、さっさとかつ

 

  ずっどおおおおおお~~~~~~んん!

 

 ぐへぎゃ!な、何で、俺が倒れているんだ?何かに押しつぶされたような感じがしたぞ?良牙は何ともないのはいったいどうして・・・ん?

 「あれ、何で洞窟の中なのに上から外の光が・・・は?おいおいおい!雲が見えてるじゃねえか!さっきの真上に撃った気弾がこの辺の天井を消し飛ばしたのかよ!」

 ああもう全く何がどうなっているのかわからねえが、とりあえず危機は去ったということだな!いったん(かち!←煙草をくわえてライターをつけた音)一休みと行こうか。←完成型・獅子咆哮弾というのは真上に獅子咆哮弾を撃ち、上空で巨大な気の弾となって落とす技。蛮が食らったのに良牙が無事だったのは、彼はあの妄想で強く落ち込んだことで落下する獅子咆哮弾から自分の気が抜けることで回避していたから・・・まあ、詳しくは原作かネットで見てください。

 

 

   冴羽視点

 「いっやあああああ~~~~!」

 「鬼ごっこはそろそろ終わりにしたいんですが?」

 ・・・天野銀次がちょっとかわいそうだな。殺人鬼にストーカーされるなんて。

 「そもそも、どうしてちょっと名前を呼んだだけで、僕の隣にいるんですか~~!」

 「それはもちろん、銀次君とワクワクドキドキな殺し合いをしたいからですよ♪」

 「のわ@jぱwj@わあう9ぷp!!」

 「言語を壊すくらい嬉しいんですね。さあ、もう逃げ場はないですからやりましょう」

 ・・・・・・因みに俺は今、五百メートルほど離れて二人を観察している。作者と美堂の話を聞いても聞かなくても、あの赤屍って男がやばいのはこれ以上ないくらいにするからな。二人の会話は聞こえないけど、確実に天野銀次は追い詰められていることだけはわかる。助けてやりたいけど・・・銃弾一発で確実に逃げられるようにしないといけないな。何故なら

 「俺もターゲットにされかねないからな」

 今までもいろんな相手をシティーハンターしてきたが・・・あれ程殺し狂いな男は初めてだ。だからって、これ以上近づいたら感づかれる可能性もある。美堂がすごく警戒していたのも納得できる。

 「走れ端れ!命の限り!走れえええええええええええ!」

 「ふふ、もうただ追いかけるのをやめましょうか」

 な!メスを何本も取り出して攻撃したぞ。

 「ここからは攻撃も加えますからね」

 「ひいいいいいい!どこかどこかないか~~~~!!」

 ますますまずいな。せめて、銀次君がいい場所に・・・あ。

 「あいきゃんふらあああああいいいいいい!!」

 「ふふ、本当に面白いですね~。あんな体勢でよけるとは」

 ・・・まあ、かなり高いところから飛んだけど彼なら大丈夫だろう。何故なら、あの銀次君は吉井やハーメルと同じくらいにしぶとい感じがするし!

 「うううえええええええんん!誰か助けてえええええ!」

 「では、攻撃を1段階強くましょうか」

 ・・・すまん、お前の逃げ方があまりにもとんでもなく予測不能すぎて、銃でのヘルプができない。だけど、それくらいの逃げ方じゃないとあの殺人好きなストーカーのメス攻撃もよけられないしな・・・。一瞬でも止まってくれれば気をそらすための狙撃ができるんだが・・・障害物も多いし、どっちも全然止まる気配がないし。予想外かつ認識外なことが起これば助かるかもしれんが・・・まあ、頑張れ。

 

 

        作者視点

 「おらああああああ!二刀流でこんなものかよ!」

 更木剣八・・・強そうなやつが出たら危険人物。

 「そっちこそ、そんなボロボロな剣で戦えるのかよ!」

 ロロノア・ゾロ・・・同じく強そうなやつが出たら危険人物。

 「「こっちはまだまだ本気も全力も出してないんだぜ!」」

 結論、合わすと混ぜるとどっちも超危険・・・え?言いたいことがわからない?わかってくださいよ!現実逃避したいことに!ああもう、頼むからさっさと終わってくれえええええ!

 

 

       美堂視点

 「・・・は~~、終わった」

 「ぶーぶーぶー!」

 そうだった。こいつ、水を浴びると黒い子豚になるんだった・・・よかったよ、これ以上暴走してわけわからねえところに走っていったらこの話が永遠に終わらなくなるところだった。ほんと、マジで助かった・・・雨が降ってきて。これで、こいつの確保に成功できた。

 「がぶ!」←噛みつく黒子豚の響

 「・・・(ぶち)」

 ・・・悪夢を見せてやる。←サングラスを外して、子豚の響の目を見た。

 「・・・ぐぬぶ~~~~~~~!!!・・・・・・がく」

 「(にやり)悪夢は見れたかよ?」

 あかねとらんまってやつの新婚初夜の幻を見せてやったわ!こいつには信じたくない悪夢だろうな!辛さのあまり失神しやがったし!がははは!・・・さて、スマホで連絡を取るか。←美堂蛮・・・子豚に邪眼を使ったやつ。

 

 

       冴羽視点

 「は~~、終わってくれてよかった」

 「ああああ、ありがどうございまずうううううう!!」

 ああもう!大変だったんだぞ!涙を拭かないか!男に抱き着かれてもうれしくないし!

 「とりあえず、今から連絡を取るから絶対に動かないこと!」

 「はい~~うう、づがれだ~~」

 ・・・頭の上にのって垂れたんだが・・・まあいいか。は~~、大変だった。あの二人がずっと鬼ごっこをして、赤屍がしびれを切らしてメスで攻撃しながら移動していると山に入り込んだんだっけ。すると、いきなり何かとんでもない光の柱に赤屍が巻き込まれて上空に吹っ飛ばされていったんだよな・・・何だったんだ、あれは?しかも、あの光が出た場所が大きく穴が開いているし。←当然、響君の完成型・獅子咆哮弾であることは言うまでもない。

 偶然とはいえ銀次君の確保っと、これでよしと・・・ん?

 

 「・・・ぐぬぶ~~~~~~~!!!・・・・・・がく」

 「悪夢は見れたかよ?」

 

 今の声・・・この穴の中ってまさか?

 

 

       作者視点

 『ちちしりふともも~~~!!』

 あ、俺のスマホの着信音・・・美堂からか。←リアルではこんな着信音にはしてませんので、誤解しないでください!!

 「おう作者。響を捕まえ「あ!やっぱり美堂」・・・おいおい、上に冴羽と銀次もいるじゃねえか!」」

 どうやら、たまたま合流したみたいだな。こっちはまだ

 

 「「どらあああああ!!」」

 

 ぶつかり合っているのに・・・。

 「それで、これから先どうするんだ?」

 「まさかとは思うが、最終手段を使う気じゃ?」

 ええ、それを使ってください・・・頼みましたよ!戻ったら連絡ください!

 

 

         二人視点

 「マジで使うことになるとはな」

 「つうか、役に立つとは思えないが」

 二人は困惑して、作者から渡されたものを見る・・・二人の手にあるのはアイマスクである。お湯をかけて元に戻した響と銀次にアイマスクをつける冴羽と美堂。

 「これはいったいなんだ?」

 「真っ暗なんだけど?ねえ、蛮ちゃん?」

 「(これで後は最初の目的地に戻れと言えばいい、と言ったけどよ)」

 「(さすがにありえないよね・・・まあ、やってみるか)」

 きょとんとする二人に、

 「その状態で本来も目的地に向かって出発してくれ」

 「大丈夫。いざとなったら俺達がいるから」

 自分達がいた建物まで戻るよう指示。

 「「いやこれで戻れって、無理でしょ」」

 「「いいからやれ!」」

 響と銀次はこの状態で?と問いかけるが、冴羽と美堂はもう終わらせたいから二人に思わず苛立って言う。

 「はあ、いったいこれでどうやってつけるっていうんだ?」

 「う~ん、こっちかな~?」

 四人は半信半疑で歩き出す・・・そして、数分後に冴羽と美堂は唖然とする。

 「「つ、つ、着いたああああああ!」」

 喜びあう響と銀次。その二人を見て何で?それでたどり着けるんだよ!と、言いたいだが、

 「は~~、疲れた」

 「ああ、えらい目に遭ったぜ」

 厄介ごとが終わったので、ほっとしたい気持ちの方が強かった。響と銀次の体が光に包まれ、姿を消した・・・どうやら、元の世界に戻ったようだ。スマホを操作して作者に連絡する冴羽。

 『こっちは無事に着いたぞ』

 『は~~、よかった。それは何よりだ』

 『それより・・・何でアイマスクをつけたら目的地に着けたんだ?』

 『まあ・・・あの二人は時々ちゃんと目的地に到着してた時もあったからな。その時って大体無心で移動していたらいつの間に・・・って感じだったんだ。アイマスクって本来寝るとき用に使うだろ?』

 『つまり、目的地に向かう考えを起こさせない何も考えない状態になる・・・着ける前に色々暴れていたからな。それの疲れもあって』

 『目的地に向かうという意識より、とりあえず何も考えないように歩くような状態になれば目的地に着ける。と考えたわけか』

 『正直本当にうまくいくかは賭けでもあったけど、さっさと終わらせ(←これは見なかったことにしてください)もとい!うまくいってよかった・・・こっちは全然まだまだ暴れていて帰る気配も、俺の声も聞こえる状態じゃない。そっちの二人が目的地にゴールしたということは

 

 

          方向音痴王はゾロで決定!

 

 

 というわけで・・・二人ともお疲れ様。もう、帰っていいぞ。こっちは全然まだまだ続きそうだし』

 『わかった。じゃあな』

 とりあえずの用件は無事終わったので、スマホを切って

 「さて、帰るか」

 「ああ、やれやれだぜ」

 「火、借りていいか?」

 「ほらよ」

 美堂がタバコを吸うために火をつけて、それを冴羽がもらって二人でタバコを咥えた。ふ~~~と、煙を吐きながら二人は帰っていった。←彼らは二十歳超えているので吸えます。未成年は絶対に吸うなよ!タバコはマジで体に悪いから、大人を体験したいとか考えて吸うと後悔するぞ!回転ずしのあの動画を出して大騒ぎになったように!

 

 

 

 

 

 さて・・・方向音痴王も決定しましたが、もう一つの戦いを見たいと思っていますよね?・・・そう、ゾロと剣八の戦いを!では、頑張って書きますのでお付き合いお願いします!だけど、読者の皆様に一つ認識してほしいことがあります!

 それは、ついさっき剣八がもっと楽しみたいと眼帯を外してぶった切って霊圧を開放して、ゾロが三刀流にしたときの会話にあります。←もういい加減にしてほしい・・・と思っているから、剣八をさん付けするのをやめた作者。

 

 「お前、そんなに覇気を隠し持っていたのか!」

 「はははは!普段は多すぎるからな!この眼帯で食わせていたんだ!お前だって、人のこと言えねえだろうが!刀に霊圧をつけているの見逃してねえぞ!」

 「「どうやら、まだまだ楽しめそうだな!」」

 

 はい!ここです!ゾロは剣八の霊圧を覇気と勘違いし、剣八もゾロの覇気を霊圧と勘違いしてます。ですので、この先の二人の会話はお互いこの認識違いがありますが、もっともっと戦いたい二人はそんなの気にせずに戦い続けますので、読者の皆様も気にしないで読み続けてください!

 では・・・続けましょう!

 「ははは!面白いじゃねえか!口に刀を咥えるたああな!」

 「三刀流・・・煉獄!!鬼、斬り!!!」

 「くくく、その程度かよ!(がし!)」

 「な!、刀を・・・掴んだだと!」

 「隙ありだぜえええ!」

 「く!あっぶねえ・・・ぜ」

 さすがは剣八。まさか、三つに交差しているゾロの一番前の刀を、一気に間合いを詰めて振り下ろす前に掴んでくるとは!驚いた隙に斬りかかろうとしたが・・・ゾロも刀ギリギリ間合いの外に後ろに飛んで逃げましたね。いやはや、

 「刀じゃない止め方なんて、ありかよ」

 「くくく、いい攻撃だったぜ!」

 そりゃ、振り下ろそうとする刀を掴んで素手で防ぐなんてゾロも初めてでしょうね。覇王色持ちならまだ話分かるけど、ゾロは剣八の霊圧を多分武装色と勘違いしてるでしょうし。

 「ち!一刀流・・・千、八十!煩悩、鳳!!」

 「ほう!斬撃を飛ばすか!しかも、かなりの数だな(にやり)」

 「(この程度じゃやつは倒れねえ!だが、次の一手を出す目くらまし)」

 「おらああああ!」

 「な!っく、ぐおおおおおお!」

 「っち!ぎりぎりかすった程度か」

 ・・・剣八が斬魄刀を両手持ちにしてたったの一振りしただけで、千八十ある煩悩鳳の半分以上を切り裂いて、そのまま後ろにいるゾロに若干ダメージを与えた?ちょちょちょ!どっちもとんでもない斬撃飛ばしたじゃないの!あ!でも、さすがに全部の煩悩鳳は斬り消せなかったのか、剣八にもダメージがある!

 「おめえ・・・こいつは耐えきれるかよ!」

 「がはははは!どんな技でも打ってこい!全部、斬り消してやる!」

 ゾロが大技をする気か!剣八も両手持ちをしながら構えている!

 「九山八海一世界、千集まって"小千世界"、三乗結んで斬れぬ物なし!」

 「大技か!さあ、撃ってこい!」

 ・・・ごくり。

 

         「一大・三千・大千・世界!!!!」

         「おおおららああああああ!!!!」

 

 ゾロと剣八の刀がぶつかったあああああ!!!おおおお!!!

 「こ、の、や、ろおおおおお!こんなにてこずる相手だったか!」

 「いいぜ!いいぜええええ!この俺を、ここまで押すとはなああ!!」

 ふ、二人、とも、

 

         「「お前が相手なら、全てを出しきれる!!」」

 

 喜んじゃっているよ!っは!二人とも距離をとった!

 「閻魔!三代鬼徹!和道一文字!ここからは・・・全力で行くぜえええ!」

 「見せてやろうぜ・・・こいつに、お前の本当の姿を!」

 ごくり・・・ゾロが、

 

 「さあ、尋常に勝負だぜ!」

 

 閻魔以外の二本の刀が黒刀になり緑の炎をまとう・・・覇王色の覇気を使いだした証拠だ。

 

 「呑め・・・野晒」

 

 剣八も始解を開放して、本来の斬魄刀の姿にした!二人とも、マジもマジの大マジで・・・

 「そうか。お前も刀の力を使えるのか。なんだよ、その馬鹿でけえ刀は!」

 「お前も三本とも黒い刀にしやがって・・・一護の卍解後の刀みたいになるってことは。その刀の力も全部出すってことだろ!」

 「そういや、名前を名乗ってなかったな・・・俺は、ロロノア・ゾロだ」

 「ゾロか。くくく、俺は更木剣八だ!」

 「ザラキか・・・お互い、全力で本気を出そうぜ」

 「むしろ、やらなかったら殺すぜ!」

 「「・・・上等!!さあ、始めようぜ!どっちが、強えええかおよ!!」」

 嬉しそうに名乗りあいながら・・・動いた!

 「極(ウル)!虎狩り!」

 「おいおい、そんなの・・・」

 ちょ!ちょ!剣八さん!

 「な!」

 「隙だらけじゃねえかよ!」

 ななななな!ききき、斬られたああああ!そ、そして、

 「こんな風にな!」

 「く、ぐおおおおお!」

 大きく振りかぶっての極虎狩りだったから、そんな技を仕掛けた後は隙ができる。

 「ふ~~~、まさか、俺を斬るために斬られるなんてな」

 「よく反応したな!まあ、そうじゃなくちゃ面白くねえ!」

 ゾロもすぐに危険と判断して後ろに飛んだけど、やはり結構間合いに入ったから斬られたか。どっちもかなりやばい出血してるけど・・・顔がまだやる気満点だ!

 「おいおい、まだ戦おうっていうのか?」

 「当然だ、ザラキ。我が進むは修羅道。この程度で、戦いをやめるわけない!」

 「ん?何だ?お前の顔が三つに・・・体も三つになりがった!」

 「鬼気!九刀流!」

 阿修羅タイプのゾロになった!

 「阿修羅!魔九閃!」

 「くくく、面白いぜ!楽しいぜ!ゾロ!」

 野晒を持つ更木に突撃

 「(ギラリ!)阿修羅、穿威!」

 「ん?!」

 ぶつかろうとしたところで、動きを止めて技を変えた!剣八は構えていたけど、ゾロの動きが変わったから一瞬の硬直ができてそこを斬りに入った!・・・その隙狙いか!

 「もらった!」

 「おいおい、さっきを忘れたのか?」

 でも・・・剣八相手には悪手。だって、

 「ぐ、な!」

 「捕まえたぜ!」

 斬られても動じない男だ。ゾロはこれでかなり斬れて剣八がボロボロになると思ったから、この技を出したのかもしれない。だけど、

 「おっらああああああ!!」

 その相手は勝つためなら、斬るためならどんなにボロボロになっても刀を振るう男だ。斬りまくってすり抜けようとした瞬間、更木が阿修羅になった幻の腕の中から本当の腕を一本見抜いて掴んだ!そして、動きが止まったことに驚いたゾロのこの一瞬に野晒を振り下ろした!

 「ぐぐぐぐぐ!」

 ゾロは必死にそれを三本で止めている!阿修羅はもう解除されて、元の姿に戻っている!

 「ははは!いい技だが、もっと大きな技じゃないと俺は倒せねえぜ!」

 「く!今のもかなりの、ぐぐぐ!」

 どっちのパワータイプだけど・・・やはり、剣八が体格と武器からして押している!おお、

 「どうした!もっとお前の力を見せろ!!」

 「(く!おおおおお!)一剛力羅(いちゴリラ)!二剛力羅(にゴリラ)!うううおおおおお、二剛力斬(にごりざけ)!」

 「む、う、おおお」

 「(ずざざ~~ざ!!)く、これを受けても倒れないとは」

 覇王色で使った二剛力斬は攻撃じゃなく、更木から距離をとるために押した技だ。それがうまくいって何とか距離をとれたが・・・どっちも血まみれだよ。

 「はあ、はあ」

 「ふ~~~」

 どっちも息を吐いた。

 「とんでもねえな、ザラキ」

 「くくく、おめえもだろ、ゾロ」

 「こんなに力使って、すげえボロボロなのに・・・勝てる気がしねえ」

 「同意見だぜ。おめえも俺と同じくらい血まみれだっていうのに・・・倒れる気がしねえ」

 でも、二人とも、

 「「「だけどよ」」

 顔は、

 

 

 「「だからこそ!そんなおまえを倒せば、俺は更なる強さを手に入れられるってことだぜ!」」

 

 

 歓喜の笑顔で染まっている。どっちも、今の自分を超える強さを手に入れるに最高の相手だと認識したんだ。だから、どっちも決めたようだ。

 「すべての力をぶち込んで、お前にぶつけてやる!」

 「俺もだザラキ!今俺が持つ最大の力をお前にぶつける!」

 「「だから・・・!」」

 意識が遠のく前に、

 「「誇って死ね!」」

 最後の力をぶつけることにしたんだ。

 「野晒!俺とおめえの力、全部使うぞ!」

 「閻王!三刀流!」

 ・・・・・・ごくり。

 

 

 「これで、くたばりやがれええええ~~~~~!!!おおおおおお!!!」

 「一百!三情!飛龍侍極(ひりゅうじごく)!!!」

 

 

 剣八の全力の霊圧がこもった野晒に、ゾロの最大の技がぶつかったあああああああ!う、うわあああああ!二人を中心に、とんでもない光が放たれて見えなくなって・・・ちょ!足元が!ぶつかり合った破壊力が、周りにも思いっきり飛び散って、だああああああ!←作者の立っている場所が崩壊していく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ああ、いたたた。ど、どうなった?あの二人のぶつかりは、

 

 「「・・・・・・」」

 

 ひ、引き分け!二人とも立ってはいるが、素人目でもわかるくらいに・・・立っているのが不思議なくらいに、ボロボロのずたずたに、なって、いる。剣八は、斬魄刀が割れていて元のボロボロのあの刀の状態に戻っていて、ゾロは閻魔と三代鬼徹が手から離れて、和道一文字を咥えている状態だ!二人とも・・・目に光がない。意識が、ない、のか?

 こ、これは、倒れた方が・・・負けか?

 「「・・・・・・(ゆら)」」

 あ!二人そろって、崩れ落ちる!

 

 『うお、く・・・これは、く』

 『剣ちゃん!しっかりして!』

 『う、く、や、ち、る?』

 『剣ちゃん!あいつに勝ちたいんでしょ?』

 『・・・ああ、ああ、勝ちてえ。あいつに、勝ちてえ』

 『うん!それでこそ、剣ちゃんだよ!』

 『強く、なりてえ。更に、強く、なって、や、る』

 『そうだよ剣ちゃん!今度こそ、あたしをうまく使って!あたしをうまく使えば』

 『・・・ああ、そう、だ、な』

 『剣ちゃんが斬れない奴なんて、絶対にいないんだから!』

 『こ、ん、ど、こ、そ・・・つか、って、みせ、る』

 

 『う、う、これ、は、流石・・・に』

 『ゾロ!どうしたんだよ!』

 『く、る、ルフィ?』

 『おいおい、ここで倒れるなんてことはねえよな!』

 『・・・ああ、そうだ。倒れねえ、あいつを倒すんだ。倒さねえといけねえんだ!』

 『へへへ、俺に誓ったあの約束。覚えていたか♪』

 『ああ・・・ああ!忘れるわけねえ!あの、悔しさを・・・もう、絶対に、しねえ!』

 『海賊王に俺はなる!ゾロ!お前は何になるんだ?』

 『俺は、俺はもう・・・二度と負けねえ!あいつ(鷹の目)に勝って!世界一の大剣豪になる日まで!絶っ対に、負けねえ!』

 『へへへ、頑張れよ!(にっこり)』

 『文句あるか!海賊王!!!』

 

 え・・・踏ん張った!二人とも、ぎりぎりで意識を取り戻した!

 「まだまだ。だ・・・あいつを、うまく使うためにも!」

 「負けてたまるか・・・あいつとの約束、破るわけには、いかねえ」

 すごすぎるよ、二人とも。ゾロが閻魔と三代鬼徹を拾った!

 「こうなりゃ、どうなろうが関係ねえ」

 「そうだな・・・その考えのつもりだったが」

 「「お互い、甘かったということだな」」

 ・・・剣八は斬魄刀をまだあの段階まで出していないですし、ゾロも閉じられた左目の力を解放してない。ま、まさか、

 「いくぜええええ!」

 「おうよ!ここからは未知の戦い!」

 「後腐れは絶対にないように」

 「最後の最後の・・・本当に最後の戦いの始まりだ!」

 それらを・・・出すつもりじゃ!

 「やちる!いくぞ!卍解だああああ!」

 「まだまだ、俺は最後に行ってねええええ!」

 卍解をした!閉じられていた左目をついに開いた!ど、ど、どうなっちまうんだあああああ!

 

 

 

 

 

 

 

 「「おおおおお~~~~~覚悟しやがれえええええええ!!」」

 

 

 

 

 

 

 そして、二人がぶつかったあああああああ!!!もう、もう、どうなるのか想像つかなあああああいい!

 

 

 

 ・・・・・・読者の皆さん。大変申し訳ありませんが、これ以上は無理です。何故なら、剣八は原作では卍解を最後まで扱えなくて体が限界を迎えた。ゾロも現在進行形で続いている原作では左目は閉じられたままで、本当に力が宿っているのかわからない状態です。

 私作者の得意なご都合主義を使って剣八が卍解を完全に扱えるようになり、ゾロも左目の開眼による更なる力の開花があったとしても・・・ガチでこの戦いのこの後の展開と結末が想像つかないので、読者の皆様の好きなキャラが最終的に立ち上がって勝者になった!というしてください。←上で書いた「どうなるのか想像つかなあああああいい!」は、リアルの作者の本心でもあります。

 

 

 

 と言うことで半分方向音痴王決定戦!で、もう半分の方向音痴キャラ同士の最強決定戦でした!

 




 久しぶりに熱いバトルを書いてかなりやりきった感はあります。今度は何とかヒロインを見つけて、付き合ったらシリーズにしたいと思ってます。頑張って探すぞおおお!



 前書きに書いたマリオRPGですが、最後に一つだけ・・・任天堂がスクウェアとコラボって開発したゲームであることは全然知らなかったです。マジで、つい最近知りました。


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近衛靄子と付き合ったら?(姉ログ)

 今回のヒロインは結構前の作品ですが・・・かなり妄想の激しい姉です。今回の横島は彼女の弟と言う設定なので、近衛忠夫と言う名前にしますのでご注意ください。ここでの横島は言わば記憶喪失状態の横島で、姉の妄想の横島がいつもの横島です。




  これを書き終えたのが9月2日でテレビを見ながらでした・・・バスケ!パリ五輪出場おめでとう!


 ・・・私、近衛靄子はとても困っている。

 「いったいどうすればいいのだろうか」

 その困っている理由と言うのが・・・弟の近衛忠夫のことだ。

 「姉さん、どうしたの?難しい顔をして」

 「何でもない!」

 「う~~ん、困っているなら相談に乗るけど」

 「そうか・・・いや!騙されないぞ!」

 「あのさ、今のって騙す言葉ってあった?」

 顔は大人しそうな雰囲気を持っている。そして、実は同じ高校に通っていて困っている女子を何人も助けていることから、それなりにモテている。何人かの女子から忠夫の好きな食べ物は何か?どんな女が好みかを聞かれたことがある・・・その子達のためを思って忠夫はやめた方がいいと言ったのだが、何故ブラコンと勘違いされたのだろうか?

 「とにかく!一人で解決できるから問題ない!」

 「そう?わかったけど、気を付けてね」

 何とか追い返すことに成功した!ふ、ふう~~、やっと一息付けた。全く、油断できない。忠夫のさりげなく言う一言が私を陥れるために狙って言った言葉だとわかってなければ危なかった!これも忠夫の策略!絶対に乗るわけにはいけないんだ!

 そう、何故なら・・・弟の忠夫は、

 

 

           変態なのだ!←今、読者の七割は「その通り!」と思ったでしょう。

 

 

 あれは忘れもしないあの子が五歳の頃、

 『僕お姉ちゃんをお嫁さんにするんだ~』

 と言って、姉である私にプロポーズにしてきたんだ!姉にプロポーズするなんて、何てとんでもない弟なんだ!姉と弟が結婚をするなんて、法律が許すわけないのに!←まだ理解力がない五歳児は、いつもそばにいる姉や母といった異性が好きな人になりやすい。だが、そんな子供の頃の言葉は忘れるものだし本気にしないものだが、この姉は何と本気で弟は言っていると思っていた。

 『だが、断る!』

 そう言って断ったはずなのに!

 『嫌だ!姉ちゃんと結婚するんだ~~!』

 と言って、あの頃からずっと私に結婚を迫ってくる!そして、高校生となった今でも忠夫から十年もの間狙われているんだ!なんて執念深い!しかも、今は父と母が仕事で家にいないから私と忠夫の二人だけ!っく!これも忠夫の計算通りだというのか!疑似新婚夫婦を楽しませてしまうことになるなんて!

 「忠夫、いい加減に変態をやめなさい!」

 今日も一日、忠夫からのアプローチを交わす日々が始まる・・・絶対に気を抜かないわ!

 

 

 ここでネタバレ・・・この世界の横島は体も記憶も赤ん坊状態で転生したため、GS世界の記憶は一ミリもないのでほとんどオリキャラ状態になっていて、靄子のことは純粋に「姉」という認識で接しています。五歳児の頃の結婚発言は当然忘れており、今まで言ってきた言葉は全部姉を気遣った言葉です。

 だけど、彼女は完全に「姉の自分と結婚を目論む変態な弟」と見ているため、言動一つ一つが自分と弟を恋愛させるための策略と思い込んでいます。

 

 

 「姉さんの味噌汁っていつも美味しいよね」

 「ふふ、いつも作って・・・!」

 っは!これは、毎日俺のために味噌汁を作ってくれを言うプロポーズに流れを作るつもりね!そして、流れに乗せて私にOKを出させる作戦!危なかった!気づけてよかった!全く油断も隙もあったもんじゃないわ!

 「母さんから教えてもらった通りに作っただけよ。母さんの方がもっとうまいわ」

 「いやいや、謙遜しなくていいくらい美味しいよ」

 ふふん!どうよ、さすがに母さんには手も足も出ないわよね。何年も一緒に住んでいるから回避もそれなりに出来るようになってきたわ。

 「う~~ん」

 「何よ?」

 さあ、かかってきなさい。次は料理でどんなことを言うのかしら?大体は

 

 「姉ちゃんのエプロン姿って、まるで新妻みたいだね」

 

 ななななな!料理ではなく今の私の姿を見てそんなことを言ってくるなんてててて!く!ご飯やおかずやデザートに関しては対策を考えていたが、私のエプロン姿を新妻と言って迫ってくるとは予想外!こ、このままでは

 

 『姉ちゃんが妻なら、俺が夫だね。ふふ、さあ誰も邪魔は入らない・・・新婚夫婦なら妻は当然あの姿に、裸エプロンになるんだ。ぐふふ、何?着替えさせてほしいのか。ならば、愛する夫の俺が直々に』←妄想の忠夫は原作らしい妄想全開な顔になっている。

 

 何て展開に!まままま、まずいわ!絶対にそれだけは避けないといけない!

 「あれ?どうしたの?ご飯を食べてないけど?」

 「!!!」

 そう、そうだわ!それなら!

 「ちょ!え、え~~~!!」

 「(がつがつがつ!もぐもぐもぐ!)ふう、御馳走様!さあ、忠夫も早く食べなさい!」

 「いや!そんなにがっつかなくても!時間だってまだあるし」

 ご飯を爆速で食べて驚いている間に食べ終えて、言わせる隙を与えない!

 「じゃあ、食器洗いはいつも通り頼んだわよ!」

 「あ、ああ・・・」

 しかも、食べた後の用事も頼んで私に着替えさせる隙も与えない・・・完璧な勝利だわ!

 

 

 その後は忠夫も食事と食器洗いをしているときに家を出たから何事もなく登校している最中・・・ふ~~。全く油断も隙もないわ。危うく、早朝でバージンをとられるかもしれなかったわ。

 「よ!おはよ~~」

 「あら、香澄おはよう」

 ちょうどいいところに香澄が来たわ。

 「聞いて、忠夫がまた私と関係を持とうとしてきたの」

 「・・・そうなのか」

 「ちょっと!ギリギリで回避してきた私にその呆れた顔は何なの!」

 「まあ、いつも通りだなと思っただけだ(これがなければ~~)」

 全く!香澄はいつもこうなのよね。何が変だというのよ!

 

 香澄と言う女子は黒須香澄と言い、近衛靄子・忠夫の幼馴染であり彼女がずっと忠夫がシスコンだと思っている妄想の事を知っている唯一の女友達である。当然、忠夫がそんなシスコンでもないことも知っているが・・・靄子の強すぎる信じ込みのせいで中々わかってくれない。

 

 少しくらい私を気遣う言葉を言ってもいいのに!

 「(は~~、私は靄子のこの妄想癖を知っているけど、見た目もスタイルも気遣いも性格もいいという立ち回りをしているから、これで生徒会長と同じくらい人気者なんだよな。何とかして、その妄想が全部間違いであることに気付かせないとな・・・忠夫も気の毒にな)」

 「どうしたのよ、呆れた顔の次はそんな疲れた顔をして」

 「(あんたのせいだよ!と言いたいけど、自覚ないだろうしな~~)何でもないよ」

 「困ったことや相談があったら言いなさいよ。報・連・相は社会人ではなく学生でも大事よ」

 「わかったよ(長い付き合いの私しかこいつの目を覚まさせる人はいないし・・・頑張らないと!)」

 元の気合を入れた顔に戻ったし、まあよかったわ。

 

 

 そして、学校について皆から挨拶や雑談をしているとあっという間にお昼に・・・お昼?

 「しまった!」

 「どうした靄子?」

 「お弁当を忘れてきた・・・「おお~~い、姉さ~~ん」な!忠夫!一年のあなたが二年のこの階に」

 「忘れ物~、弁当を届けに来たよ~」

 「おお、よかったな。問題がもう解決したじゃないか」

 朝、プロポーズ企て作戦の回避に慌てていたから、台所にそのまま忘れてしまったけど届けてくれたのね・・・忠夫のせいだけど、届けてくれたということで帳消しにしてあげましょう。

 「ありがとう忠夫」

 「うん、じゃあ。僕はこれで」

 「いや、せっかくならお前もここで食べていけって」

 「「香澄(さん)!!」」

 何を言うのよ!

 「思えば、三人で飯もずいぶん久しぶりだなと思ったからさ。いいよな?たまには弟を入れても」

 く!これでは断りにくい!確かに、香澄は忠夫とあまり会えてないし・・・まあ、それに人目も結構あるから、いくら何でも忠夫も変なことは言わないでしょう。

 その後、忠夫の弁当をとってきて・・・教室ではなく中庭にある花壇の傍に座って食べることになった。ふう、風が気持ちいいわ。

 「相変わらず靄子の弁当はうまそうだな。少しいいか?」

 「別に構わないわ。忠夫、ちゃんと好き嫌いしないで食べなさいよ」

 「いや、それ何歳の頃さ。もうほとんど食べられるよ」

 「ははは!相変わらずだな。そうやって、靄子が忠夫を注意するのは」

 当然よ!姉と結婚を考える弟なのよ!注意は常にしてるわ!

 「手のかかる弟だからね」

 「えええ!僕、姉さんに迷惑かけた?」

 「まあまあ、いいじゃないか。女と男は色々違うんだから」

 ・・・ふう、香澄がいてくれるおかげで少しリラックスできるわ。はあ、忠夫も普通の女の子に意識してくれれば私がここまで注意しなくて済むのに。

 「あ!」

 「あらら」

 「どうし・・・あら」

 あらあら、忠夫ったら、はしを地面に落としちゃったわ。

 「う~ん、まだ弁当残っているのに」

 「誰かに借りるか?それか」

 これはさすがに・・・っは!こ、これはまさかわざと!もしかして!

 

 『残すのはもったいないから、姉さんが僕にあ~んしてくれない?ちゃんと姉さんが作った弁当を全部食べたいからさ、お願いだよ~~!』

 

 と言って、恋人同士にしか見えない女性が男性にあ~~んをさせる姿を作らせる気ね!しかも、香澄がいるこの状況でそれをやるなんて!何とかして回避しないと!このままでは私があ~んする未来が出来上がってしまうわ!何とか、何とか、回避するためには・・・、

 「まあ、ご飯ものは全部食べたから残りは手づかみで」

 「がつがつがつがつ!」

 「ちょ!姉さん!なんで朝に続いて昼も早食いしているの!!」

 この方法しかない!まずは全部食べることが先決!・・・よし、食べ終わったわ!そして、すぐに忠夫のはしを持ってすぐに洗面所に行って、洗って・・・戻る!

 「(ドドドドド!)はあ、はあ、はあ、はい、忠夫、洗ってきたわ!」

 「・・・あ、ありが、とう」

 「(靄子の事だ。多分、あ~んで食べさせて恋人に見られるのを阻止!と言う考えでやったんだろうな・・・姉弟という前提が強いんだからやったとしても全然見られないのに。私もフォロー入れるし・・・本当に靄子の暴走と忠夫の巻き込まれも相変わらずだな)」

 ふふふ、ここでも勝利よ!これで姉と弟の恋愛という変態な目で見られずに済んだわ!

 

 

 ふう、昼食も無事終わって階段を下りる・・・忠夫が前を歩くが突然振り返って私のスカートの中を見ると思っていたが・・・まあ、何もないならよしね。後は教室に

 「あ!近衛先輩!」

 「あれ?冴木。どうしたんだ?」

 「こら、忠夫。ちゃんと「さん」をつけなさい」

 すると、忠夫のクラスメイト・冴木風花ちゃんと会ったわ。この子は両親の再婚で弟がいきなりできてどう接すればいいのかわからないところを相談してきたのよね。

 「こんにちは近衛先輩と黒須先輩・・・・・・と、近衛君」

 「あれ?何で俺を呼ぶのはためらいがちで呼ぶの?」

 「別に変なことはない(すすす)」

 「あの~~!近づいていないのにどうして避けるように遠ざかるのかな?」

 「近衛先輩・・・お姉ちゃんって、大変ですね」

 「ああ、弟は目が離せない・・・全く困ったものよ」

 「どうして俺が一番悪い空気になっているのか説明してほしいんですけど!」

 当然だ!いつも、私にプロポーズを企む忠夫の行動は常に注意しないといけないんだぞ!だから、早く忠夫が変態を卒業してくれれば私も落ち着けるんだ。

 「(あ~~、そういえばこの子は、靄子の「忠夫は姉の自分に恋をして結婚しようと企んでいる」を本気で受け止めちゃった子だったな・・・忠夫、ご愁傷様)」

 さあ、風花ちゃんの弟もシスコンにならないようしっかり接し方を教え込まないと!

 

 

 さて、時間も経って学校も終わって家に帰ってきたわ。早速私は夕食を作り始めて、忠夫はお風呂を洗ってお湯を入れる。これに関しては最初は夫婦の共同作業と思ってしまったけど、全然どうってことなかったからもう変に考えなくなったわ。

 「それにしても、中々父さんも母さんも帰ってこないわね」

 私達二人を残して単身赴任に行ってしまったけど、たまには連絡の一つくらいよこしてほしいものだわ。二人がいた時はまだ父さんと母さんの抑止力があったから目立った行動をしなかったのに・・・

 

 『お姉ちゃん。お風呂』

 『あらあら、忠夫はお母さんと入りましょうね♡』

 『え、ちょ、ま』

 『さあさあ、行きましょう♡』

 

 ・・・あの時の母さんの目が少し歪んでいた気がしたのは気のせいよね。←恥ずかしがる息子を楽しむ母親なので、全然変な意味はありません。ただ、靄子の妄想が激しいからそっち方面に意識がいっているだけです。

 「ね~ちゃ~ん。お風呂入ったよ~」

 「分かったわ。じゃあ、後は頼んだわよ」

 「わかった」

 夕飯はもうほとんど作り終わっている。後はシチューが煮込むのを待つだけだから、いったんここで交代。さあ・・・気を引き締めないといけないわね。

 「・・・うん、ないわね」

 そう、忠夫は私との結婚を狙っているのなら当然私の裸を見るのを狙っているはず!ならば、服を脱ぐ洗面所には隠しカメラが仕掛けられているはず!

 

 『ぐふふ、姉さんの体はいつ見てもいやらしくていいな。そう、この体は全部俺のものなんだ。ああ、靄子。なんて素敵な裸体なんだ・・・早く結婚したいな。そうすれば、靄子の全てが僕のものになるのに』

 

 そんなことを考えながら、自分の部屋で着替えをした私の裸を見ていろいろしているはず!

 「と思っていた時期が私にもあったわね」

 中学時代からそう思って、入浴前は必ずカメラがないか隅々まで確認したけど発見されなかった。まあ、これに関してはホッとしたわね・・・一応、今でも確認作業は続けているけど今回もなかったわね。

 「さて・・・入りましょうか」

 もちろん、浴室内も確認してないのがわかってから湯船に入ったわ・・・しばらくお風呂でリラックスして、体を洗い、頭を洗ったわ。ただ、盗撮のカメラがないとなると、

 

 『やはり、今日も姉さんの体をじかに覗かないの行けないな。ふふ、俺の嫁になる女の体は常にチェックするのが夫となる俺の役目と言うもの!さあ姉さん、その裸体を見せてもらおうか!』

 

 自分から覗きに来るという可能性もあるけど、私は子供の時から実の弟からの求婚に悩まされた女!普段は使わないけど、貞操の危機に直面するお風呂では話が別!小学生の時から注意していたら、どっかの英雄コ〇ーみたいな見聞色の覇気を使えるようになったわ!今はテレビを見ながら時折シチューの様子を確認しているわね。

 「変態な弟の事だから、もっととんでもない方法で来るかもしれないけど・・・これなら大丈夫そうね」

 さて、そろそろお風呂を上がって忠夫と交代しないと。お風呂がまだ温かい・・・ん?

 「お風呂・・・次が忠夫・・・っは!」

 な、なんてこと!わ、私としたことが気づけていなかったなんて!

 「忠夫・・・なんて恐ろしい弟!」

 分かったわ!忠夫の本当の目的・・・それは!

 

 

 「私が入ったお風呂のお湯を飲むことが目的だったのね!」

 

 

 くう!お風呂は体も心もリラックスするから、つい長く入ってしまう。そして、入った時間が長ければ長いほど私の汗と言う名の出汁がお風呂に出る!

 

 『うんうん、今日の姉さんの出汁は少しだけ違うな。これは汗だけじゃなく涎も入っているな。ふふ、あの秘所らへんのお湯は・・・やはり今日も最高の味になっている!もうこれなしじゃ生きていけないくらいに姉さんの出汁はやめられないぜ♪』

 

 くうう!私の後に入るっていうのはその意図があったからなのね!←男は体毛が抜けやすく、その抜けた毛がお風呂に浮きやすい。それらを湯船から全部取り除いても、男が先に入ったという認識からお風呂に入りたがらない嫌悪感を持つ女も少なくない。忠夫はそれを考えて靄子を先に入れていた。

 なら私が忠夫の後に・・・ううん!もしそれをしてしまったら、先に忠夫の汗や体液が入ったお風呂に入ることになる。それすなわち!

 

 『ふふ、さあ、姉さん・・・僕の汗や涎が入ったお風呂は僕そのもの・・・それが姉さんの体を包み込めるなら・・・ふふふふ!』

 

 という狙いを達成させてしまうことになる!くうう!忠夫、本当に恐ろしい弟だわ!

 「そ、それをさせないためなら・・・少しくらい飲ませて満足させた方がましね」

 苦渋の決断だけど、それで忠夫の変態を少しでも阻止できるなら!←そもそも、飲んでないのに飲んでいると決めつけている靄子である。

 「だけど問題は、どれくらい飲ませるか・・・うううう、コップ半分?それとも、いっぱい?」

 ああああ、もう、忠夫のバカあああああ!

 

 

 その頃、シチューが煮込んだので火を止めた忠夫。

 「いつまで入っているんだろう?」

 中々あがってこない靄子を不思議がっていた。

 「後は、器に入れるだけだけど・・・ちょっと遅いな」

 様子を見に行こうかと思ったが、さすがに裸を見る可能性があるため洗面所には行かず視線だけをそっちに向けて扉を見ていると、その扉ががら!っと勢いよく開いた。出てきた靄子はバスタオル一枚姿だった・・・どうやら、服を着るのを忘れるくらいに悩んでいたようだ。

 「ね、姉さん!服!服!」

 

 「忠夫・・・お姉ちゃんのことはこれで我慢しなさい!」

 

 そして、姉の出汁が入ったお湯の入ったコップを忠夫に差し出した・・・一応、量は大体七分くらいだ。

 「何が我慢しろなのさああああああ!」

 当然、全然靄子のしていることがわからない忠夫は思わず大きな声を出してしまった。

 

 

 ・・・私は何てことをしてしまったのかしら!た、た、忠夫にバスタオル姿を見せてしまうなんて!こ、このままでは

 

 『ぐふふ、今日はバスタオル姉さんをしっかり目と脳裏と股間に焼き付けたぜ!普段は妄想の中であの姿を思い描いていたのに、ふふふ、姉さん・・・姉さん、いい体だよ、はあはあはあ』

 

 夜の自家発電にされること間違いなしだわ!

 「うう、反省しないと」

 忠夫を変態の道から更生させないといけないのに、私の行動で更なる変態の道に進ませてしまったわ!←補足するがあの後は何事もなく食事を済ませてお互い自分の部屋にいるが、忠夫は宿題なり友人にラインなりをやっている。驚きはしたが、自家発電はやってない。

 「忠夫の変態を治すには・・・ダメ!私一人では考えがまとまらない!」

 あの五歳のプロポーズからこの日までずっと私を狙い続けてきたあの忠夫を、私一人でどうにかするには・・・このままでは近いうちに

 

 『姉さん・・・キレイだよ』

 『忠夫・・・私、ああ、私』

 『さあ、僕達の愛を確かめ合おう』

 『う、あ、う・・・だ、だいす、き』

 

 何て展開になってしまうわ!それだけは絶対に阻止しないと!

 「これは、私と同じ弟を持つ姉の力も必要!」

 その人から対策を聞くべき!・・・早速、明日相談しましょう!

 

 

 私が頼った相談相手と言うのが、

 「ふむ、悩みはわかった。忠夫の求愛をどうすれば止められるかだな?」

 「は、はい!どうしても、他の女性にも目を向けるようになればいいのですが!」

 生徒会長・十全ふぶき先輩だ。とても頼りになる先輩で、いろんなことを知っている!この先輩にも弟がいるから、何かしらのヒントはもらえるはずだ!

 「忠夫君か・・・なら、私が彼と付き合うというのはどうかな?」

 「・・・え?」

 え?先輩と忠夫が、付き合う?

 「君としても悪くない話だと思うが?」

 「あの、どうして、先輩が、忠夫と、付き合おうと?」

 ま、ままま、まさか!忠夫の事が!

 「つまり、君としては忠夫君が他の女性に興味を持ってほしいのだろ?」

 「は、はい」

 「だが、考えてみたまえ。もし本当に興味を・・・例えば、そうだな。君達姉弟の幼馴染の黒須香澄君が忠夫君と付き合うことになったら?」

 香澄と忠夫が付き合う・・・っは!そうだわ!付き合うということは、当然私に向けていたあの変態な視線が全部香澄に行くことになるわ!それはつまり・・・下着の色を確認して着たり、偶然を装って混浴を迫ったり、夜に部屋で二人っきりで・・・あああああ!しかも香澄は幼馴染だから忠夫の好みも知っているはず!が、学生の立場でそれはとても危ない!

 「そ、それはまずいです!」

 「君の想像がどこまでいったか知らないが・・・まあ、そういうことだ。だが、私はその想像通りにならない。何故ならそういう弟の対処を知っているからだ」

 「な、なるほど!」

 さすがは先輩!そこにしびれる憧れる!←その先輩が、何故妄想の忠夫のような弟の対処を知っていることに疑問を持たない靄子である。

 「それに・・・私の弟も少しは私以外の女を知ってほしいしな(ぼそ)」

 「先輩?」

 「何でもない。それで、どうだ?この提案は?」

 でも、結局それは私以外の女が忠夫の傍にいることになる・・・私以外、私以外・・・何か、それは・・・。

 「すいませんが、もう少し様子を見てからでよろしいでしょうか」

 「そうか?まあ、そうすぐに決めることもないな。まあ、考えの一つとして頭の中に入れておくがいい」

 「はい、ありがとうございました」

 「ははは、私は生徒会長。悩みを持つ生徒のためになることをする立場の生徒だ!」

 先輩の助言は、ありがたいけど・・・何か、何かしら?もやもや、したのよね。忠夫の傍に先輩がいる想像をしたら・・・ううん?何かしら?これって?

 

 

 アドバイスを聞いて授業も終わって家に戻ってきてベッドに寝転がっている。

 

 『私が彼と付き合うというのはどうかな?』

 

 先輩の言葉がどうしても頭から離れない。そして、この離れない言葉を思い出すたびに

 「どうして、私はそれが嫌と思えてしまうのかしら?」

 すぐに拒否ってしまう考えをする自分がいるわ。う~~~ん、どうして私は忠夫がほかの女性に興味を持つようになってほしいと思っているのに・・・何でそれが嫌なのかしら?う~~ん。

 「姉ちゃ~~ん。ご飯できたよ~」

 「っは!しまった!」

 ずっと考えていてご飯を作り忘れていたわ!うう、忠夫に全部任せるなんて・・・いえ、これはむしろチャンスなのでは!そう、私から自立するために!そうよ!私がいつも忠夫の世話をしていた!つまり、忠夫は

 

 『ふふ、僕の世話をする姉さんはもう既にそれをしないと生きていけないメイドのようなもの。後は姉さんの体を僕のものにすれば・・・ぐへへへ。楽しみだぜ、五歳の時にプロポーズをしたあの時から仕込みを始めてよかったぜ。さあ、姉さん。僕がず~~っと、愛してあげるからね♡』

 

 あの時のプロポーズの時からこんなことを考えていたに違いないわ!そう、私が自分から忠夫のためにいろいろやっていたわ!あ、あれが、全部計算ずくでやっていたなんて・・・恐ろしい弟だわ!く!だけど、気づけて良かったわ!さて、ここから私からの反撃開始よ!まずはこの後の食事で味や感想を聞いて、その返答次第で私をわがものにしようとしてくるあの子にどう対応するか考えないといけないわね!←さあ、読者の皆さん。彼女にツッコミましょう・・・んなわけないでしょ!

 

 

 

 姉の部屋に向かう忠夫。

 「う~~ん、どうしたんだろう?」

 夕飯ができたことを伝えたが、10分過ぎでも来なかったので迎えに行くことにした忠夫。今まで靄子がいつもご飯を作ってくれたので、今回はたまにはと思って忠夫が作ったのだ。姉と同じ美味しさがあるとは思えないが、それでもいつも世話になっている姉のために作った料理を食べてほしい。そんな弟心を持って作った料理を早く食べてほしい。

 「姉~さ~ん。早く食べないと」

 そんな気持ちが普段しているノックをするのを忘れて扉を開けてしまった。そこには、

 

 

 

 「ん、あ、んん」

 

 

 

 こんな声をする姉がいた。

 「ね、姉さん!」

 「え?・・・っは!」

 「「な、な、な」」

 声だけだとあれなことをしているように思えるが・・・二人は慌てて固まる。靄子がやっていたのは

 「い、いや!これは!」

 忠夫の写真にキスをしていたのだ・・・まるで、普段の妄想内の忠夫なことを彼女がやっていた。

 「え、えっと、これは」

 「・・・ご飯、早く食べに来てね」

 「あ。ああ!これは、これは!」

 余りにもやばいところを見られたことに靄子は待って~~~!と言ったが、扉は無常にもしめられた。

 

 

 姉、靄子は

 「あああああああ!な、なんてことを!ただ、ただ、私は話の展開次第では忠夫にキスされるかもしれないから万が一を考えてやっていただけなのに!」

 もう大混乱である。実の弟の顔写真にキスをした・・・そもそも、どうしてそんな展開を妄想したのか?まあ、これに関しては彼女だからとしか言えない。

 

 弟、忠夫は

 「姉さんも女だし・・・いったい誰の写真にキスしてたんだろ?」

 う~~ん、と考えていた・・・実は忠夫視点では写真は後ろしか見えてなかったので、前の忠夫の顔が見えてなかったのだ。だから、自分以外の男の写真にキスをしていたとしか思ってない。

 

 

 そんなすれ違いな考えのある二人の晩御飯は、

 「「・・・・・・」」

 お互い無言で、時々視線が合うと顔を逸らしたりしているうちに終わってしまった。もう、靄子は実の弟の写真にキスをしたという思考と、忠夫は靄子が写真にキスするくらい想いを持っている男性は誰かと言う思考でいっぱいになっていたので、二人とも料理の味の感想どころではなかった。

 「た、忠夫!」

 「な、何!」

 でも、せめて一言くらい言わないとダメと思って靄子は声をかける。

 「さ、さっきの事だけど」

 「うん!」

 必死に考える。せっかく作ってくれたご飯だけど味が全く分からなかった。

 「わ。わ、私は」

 じゃあ、何を言えばいい?まるで私が忠夫を愛しているみたいなことをしたあの写真キス場面を、どう誤魔化せばいい?必死に考えて・・・そして、やっと思いついたのでそれを言葉にした。←この時の彼女は完全にパニクっていますので、

 

 

 

 「忠夫のことだけ考えていたのよ!」

 

 

 

 ・・・聞きようによっては完全に墓穴な一言だったが、

 「だから、誤解しちゃだめよ!」

 本人は納得のいく一言だったのか、部屋に戻っていった。

 「う~~ん、いったい何だろう?」

 原作の横島だったら、

 

 『な、なんと!姉さんは俺とキスしたいと思っていたのか!待っててくれ姉さん!今その夢を現実にして、その先のあんなことやこんなことを実現させてやるからなあああああ!』

 

 という煩悩めいた妄想をして靄子の部屋に行くが、

 「ただおって誰だ?」

 まさか、自分以外の『ただお』の名前を持つ男の事を考えていると勘違いしていた。まあ、弟である自分は最初からそういう対象ではないと思っているからだった。

 

 

 

 

 

 

 ううう、私としたことが・・・忠夫の写真にキスしているところを見られるなんて!このままじゃ、忠夫の私への変態な想いが強くなってしまうじゃない!ああああ、もうダメ!このままじゃ明日から忠夫にどんな顔をして一緒に生活していけばいいのよおおおおお!

 

 

 

 

 

 と悶々としている靄子は気づいていない。弟の五歳の時のプロポーズを未だに覚えていること自体、弟をかなり意識していることに・・・徐々に変態じみたことをされると思っているその妄想が自分が弟にされたいと思っている妄想であることに。ふぶきが忠夫と付き合うと言ってすぐに断った時に胸の中に渦巻いた感情が好きな人をとられたくない嫉妬であることに。

 そう・・・忠夫が靄子と結婚したいくらい変態な愛情を持つシスコンではなく、靄子が忠夫と結ばれたいけど素直に慣れなくて忠夫が変態な弟になったと思い込んで自分にいろんなことをしてくるのを望んで妄想をするブラコンだったのだ。

 

 

 「さあ、今日も忠夫に気を付けなくっちゃ!」

 

 

 そんな彼女は次の日も忠夫の行動が自分を求愛してくる企みと勘違いして妄想する・・・それが、自分の願望であることに気付くのは果たしていつだろうか?




 こんな姉がいたら、結構面白そうでいいですね。原作はいろいろツッコミどころ満載なので読んでみてください。というか、以前も書いたと思いますが記憶喪失状態の横島だとやはり違和感が強すぎますね。やはり、横島は煩悩全開を表に出さないと横島じゃありませんね!

 では、次回まで!・・・・・・2か月以上空いてしまって申し訳ございませんでした!




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水着サーヴァント達と付き合ったら?(2023年に出たキャラ達)

 最近、中々新キャラや前に出た続編を考えても話のネタが思い浮かばなくなってしまった・・・年かな?悔しいが認めるしかないのか!

 今回は運よくこちらの皆様が出てきてくれたので書きましょう!


  今でも心を熱くさせるアニメのシーン

   「少年悟空がピッコロに勝ったシーン」

 あれは今でも忘れられません。再放送がやった時は録画して何度も見ました。やはり、今の強すぎる悟空のドラゴンボールより成長途中で必死に強くなろうと頑張る少年時代の悟空のドラゴンボールが自分は好きです。
 「オラの全てを・・・この拳に賭ける!!」
 「勝った・・・勝ったぞおおおおお!!!」
 漫画でもアニメでもどっちでも胸熱でした!


 横島は二時間前までは興奮していた。

 「うおおおおおお!!」

 それは毎年恒例となった南の海!そんな海と言えば水着美女!そして・・・

 「ふふ、元気ですね」

 「全くばっかじゃないの?」

 「ああ、そんなに興奮されてはダメですよ、旦那様」

 「あはは~~、そんなことよりぼ~~っとしてようよ~」

 その水着美女達(妖精騎士とトネリコ)の鮮やかさによる百花繚乱!

 「やれやれ、向こうの黒髭達も困ったものです!」

 「でもこれが海!ってやつじゃない?」

 「そうよ!さあ、悩殺してやりましょう!」

 呆れる水着美女(キャストリア)もいれば、笑って許す水着美女(クロエ・鈴鹿)もいる。この時間帯までは彼女らもあまり大胆な姿になってなかったため、まだ平和だった。

 

 そして、横島は一時間前までは生死の境をさまよっていた。

 「(どくどくどくどく)」

 その理由は

 「ああ、旦那様!!」

 バーゲストの水着姿(最終再臨)を見てしまったからだ。彼女の体は筋肉質な部分があるが、スリーサイズに乳尻は横島の理性を天元突破レベルでめっちゃ好みである。しかも、彼女は

 「安心を。私が意識が戻るまで傍にいますので」

 第二再臨であるようにメイド服を着こなすくらいお世話好き。お姫様抱っこされた横島がその時に感じた彼女の胸の感触に、意識不明続行中にも関わらず鼻血を出す量を増やしている。

 「むむ、我が夫が我じゃなく、ハーゲストに魅了されるなんて!」

 モルガンとこトネリコ(第三再臨)が自分が一番じゃないことに不満を持ち、

 「そんな奴よりも・・・ああ、トネリコ・・・じゃなくてモルガン様~~~!」

 どこぞのムッツリーニみたいにこちらも鼻血を出してトネリコの水着姿をスマホで撮りまくっている、横島に水着を見せたくないバーヴァンジー(第二再臨)。

 「ぐ~~~~」

 そんな状況でもぐうたら精神をもって、水着をパジャマと勘違いしてそうなメリュジーヌ(第二再臨)であった。

 ちょっとした修羅場になりかけているが、この時もまだ平和だった。

 

 

 

 大きな騒ぎになってしまったのは・・・ここからだった。横島が意識を取り戻して目を覚ました数分後の事だ。

 「あれ?俺…っは!そうだ!水着!」

 一瞬あれ?っと思ったが、流石は煩悩マン横島忠夫。水着美女達の姿を早く見ないと我が人生に悔いが残ってしまう!そんな顔をして、すぐにベッドから飛び起きて扉に向かった・・・この時横島は窓には全然意識してなく、早く外に出ないと!と思っていたから気づいてなかった。

 「さあ、たくさんの美女達よ!ワイに元気を与えておくれええええ!」

 そう叫びながら横島は扉を開けた。

 「・・・・・・は?」

 横島は目の前にある現実に呆然とした。だが、それも無理はない・・・何故なら、今横島のいる場所は

 「な、な、な!」

 海ではなく・・・

 

 

 

 「何でカジノにいるんじゃああああああ!!!」

 

 

 

 カジノだからだ。

 

 

 何故、海で水着美女を見て生死の境をさまよっていた横島がカジノにいるのか?これの関してはもうどうでもいい。何しろ、カルデアに関わるといつの間にかここにいた・・・がよくあることだ。

 それにカジノにいることが問題ではなく

 「お願いします。我が夫・・・私達を救ってください」

 「こ、こんな時こそ!男ってものでしょ・・・ごめん」

 「私が体も心もリラックスさせますので、どうか!」

 「ぐ~~~、あ~~、ただ見てるって楽~」

 水着姿のままでさっきまで一緒だった彼女らもいて、横島にお願いしている・・・メリュジーヌだけはどっかのニート姫みたいにぐうたらしているが。

 

 「わははははは!横島よ!さあ、最後の賭けをするがいい!」

 

 問題は・・・彼女らがこの高笑いをするギルガメッシュに負けてしまって借金を作ってしまったことだ。

 

 

 簡単に説明すると・・・

 1,横島が意識不明・・・大変!助けないと!と思うトネリコとバーゲスト。

 2,探していると、何故かカジノが発見・・・入り口前には数人の英霊が悔し涙を流していたのは気のせい。

 3,興味半分で入ると「どんなに死にかけていてもたちまち生き返らせる薬!「イシキスグモドドール!」」という薬に目が留まる。

 4,ただ、その薬を手に入れるには百万円が必要・・・このカジノでその金額分溜めよう!

 5,ただ読者の皆様のご想像通り、そんな薬なくても横島は美女がいれば意識を取り戻せるが・・・その時にはもう、彼女らは大負け。しかも、その借金を返済するために四人はバニーガールになって働くよう言われるところだった。

 と言うことだ。

 

 

 こうして、横島は四人のバニーガール姿をものにするべく立ち上がったということだ・・・え?助けるためではない?四人はどのみちその姿になるの?と言う疑問の読者の皆様。

 「四人のバニーガールは俺だけのものじゃああああ!」

 この通り、彼の頭の中では既に彼女らはバニーガール姿になっているのである。後は、現実にさせる。それしか考えてないのだ。

 だが、ミニ〇駆と言った子供の遊びならまだ横島も勝機はあるが、

 「ぐぬぬ~~うわああああ!負けたあああ!」

 元々金運に恵まれてない彼が、金に関わる勝負に勝てるのかと言うと・・・

 「はははは!どうしたどうした!」

 当然、勝てるはずがない!もう負け続きなのだ。既にもう賭け金がない・・・そこに、

 「へいへい!BBちゃんの賭け「次は彼女を賭ける!」へ?」

 「ふふ、ついにそこまで来たか。よかろう!」

 遊びできたサーヴァントをの賭け金にする暴挙に出てしまった・・・それだけ、追い詰められていたのだ。

 「あれ?これって、BBちゃんをめぐるギャンブル?おお、面白そうです!」

 賭け金扱いされたBBは、何故か自分を巡るギャンブル対決に見えたのか、わくわくしながら見ていた。結果は・・・

 「あっれ???BBちゃん、どうして引きずられていくの~~~ちょっと~~~説明~~」

 当然負けた。そして、そんなことが何十回も続いた・・・そして、ついに

 「ふふふ、ついに最後は後ろの四人となったな!」

 「ぐぬぬぬ」

 残された賭け金・・・サーヴァントが残り後ろの四人という状況になった。まあ、読者の皆さんはいろんな女サーヴァント達がバニーガールになった姿を妄想してください。←当然、スカサハさんもいますぞ!

 「まあ、感謝するぞ!これだけのバニーがいればこのカジノはこれから先、大いに盛り上がる!特別にこの勝負は勝っても負けてもその四人は自由にしてやろう!ただ、今日は働いてもらうからバニーガールになってもらうがな!」

 「本当か!どこを向いてもバニーガールと言うヘブンな空間になるなら、負けても」

 「「「「「「よ~~~こ~~~し~~~ま~~~!!」」」」」」

 勝手に賭け金にされて、負けたら連れていかれて、バニーガールにされたいろんなサーヴァントの皆さんは負ける気満々な横島に激怒している。

 「んな、わけないだろう!ふははは!世界中の美少女美女の味方!バニーガールにされた彼女らはこの横島忠夫がこの女の敵であるギルガメッシュから見事救い出して見せる!」

 「「「「「「女の敵はあんただあ~~~!!あんたのせいでこうなったんでしょうが!!!」」」」」」

 「(どごばきぐちゃ!)ごへくぎゃみびゃ!・・・でも、バニーちゃんになった皆にボコられるなら!これはこれでありだああああ!」

 全然懲りてない横島に堪忍袋が斬れたサーヴァント達が宝具を使ってお仕置きを始めたので、しばらくお待ち下さい。

 「・・・変な奴だな。痛めつけられているのに喜ぶとは」

 谷間が見え、お尻が食い込み、網タイツの脚を見ながら、ハイヒールで踏まれる・・・横島にとっては完全に、彼女らの痛めつけはご褒美である。だが、それがわからないギルガメッシュは疑問だった。

 

 

 

 ウサギちゃんとなった皆からの痛めつけ・・・いや、横島のご褒美タイムも終わり、

 「最後はルーレットだ!」

 最後の勝負はルーレットで決まった。

 「おう!最後だから、俺もお前も美女全員を賭けるんだ!」

 「ふふ、我に敗北はない!よかろう!」

 「その余裕。絶対にぶっ潰してやる(ぐぬぬ、だがどうやって勝てばいいんだ!ルーレットなんて、どの数字に来るかなんて完全に運じゃないか!イカサマができないだろ!)」

 気合は十分!・・・と思いきやかなり内心は追い詰められていた。

 「ふははは!イカサマは好きなだけ使うがいい!まあ、それでも負けるだろうがな!」

 「どちくしょおおお!!否定できねええええ!」

 何しろ、言われた通り横島はここまでイカサマも使ってきたが・・・その全部がギルガメッシュの幸運に勝てなかったのだ。そのイカサマがいろんなところでばれてしまったのだ。

 

 まずポーカーでは、

 「む、腕まくりをしてもらおうか、横島」

 「ななんあな、なにをいなしゃす!」

 袖に仕込んだトランプが少し出てしまって、ばれてしまう。カジノの定番スロットでは

 「・・・ここまでして勝ちたいのか?」

 「当然だろ!」

 スリーセブンを強引に横島が「777」と書いて張り付けたり、ポーカーとではないもう一つのトランプの賭け事・ブラックジャックでは

 「・・・同情するぞ、横島」

 「そんな目で見るなあああああ!」

 もはや、同情されてしまうくらいに三枚目にひいたトランプが必ず21オーバーしてしまう数字をひいて負けるのだ。

 

 イカサマはポーカーだけで、後の二つはもう横島の運の悪さでは?と思うが、

 「大体!そっちがイカサマしたに決まっている!そうじゃなきゃ、あの負け率はおかしい!」

 「いや、不運すぎるからだよ」

 ギルガメッシュのお傍付きみたいな立場のメイド服姿のデオンがいた・・・不覚にも、萌えた横島である。

 「ぐぬぬぬ」

 しかも、ルーレットは一回勝負。横島の賭け金の四人のみ。

 「バニーはかなり刺激的な服ですね」

 「ああ、着せられるのは屈辱だけど・・・モルガン様のバニー姿が見れるなら」

 「バニーもメイドと同じで主のために働く職・・・だけど、私のサイズ、ある?」

 「もう用意されてるから、きがえても」

 ここまで負け続けていたため、もうバニースーツを手に取っていた・・・ただ、バーゲストは自分と同じサイズのバニースーツがないのか、困惑していた。

 「お願いだからワイが負けること前提で話さないで!」

 「「「「「「無理」」」」」」

 横島の言葉も無理と言い切るバニー達。何しろ、三十回勝負して三十敗なのだ。むしろここまで連敗することの方が難しいのだが・・・そこは、横島だからとしか言えない。

 「くうう!最後の幸運がわいに来るかもしれんだろ!」

 「「「「「「無理」」」」」」

 「また言われたあああああ!」

 読者の皆さん、こうした賭け事では次こそ当たる気がする!と言って、賭けるのはやめましょう。お父さんお母さんとのお約束だぞ!←お前(作者)は読者様のお父さんお母さんじゃないだろ!

 「ここは一つ。数字ではなく色当てと行こうか。これならお前もチャンスがあるだろ?」

 「ぐぬぬ・・・赤か黒か。どっちかってことか?」

 「そうだ。先に選ばせてやる。我は残った色でいい。どのみち、どっちが勝つか負けるかを決めるなら確実に決着がつく色当ての方がいい」

 横島のメンタルがどんどんがりがり削られていく中で、ギルガメッシュからの提案で数字当てではなく色当てに勝負内容を変えた・・・つまり、赤か黒かの二分の一である。この二分の一すらも外しかねないが、

 「おう!その勝負でやるぞ!」

 「では、選ぶがいい!横島、赤か。黒か。どっちの色を選ぶ?」

 この色当てに勝負内容が決まったが、横島は今までの経験から

 

 「(どうする!今まで俺がこれだ!と言う賭けは全部失敗!だったら、これだ!と思った逆の方を当てれば勝てる!・・・ここまで自分の感がギャンブルにダメだったなんて初めて知ったわ)」

 

 自分が勝負に出るときは決まって自分の感で決めて・・・負けていた。だから、その感に従わずにこれだ!と決めた色とは逆の色にすれば勝てる!と理解した・・・この日は賭け事はやるべきじゃないと心に決めた。←原作でも未来の横島が次の日の競馬新聞を先に手に入れてから、前日に戻って過去の横島と会って競馬をしていたが、横島は文珠『忘』で記憶がなくなったので覚えてない。

 「(それに、いざ決めろ!と言われると・・・どっちの色も当たりそうな気がするんだよ!)」

 また、横島は結構グダグダ悩む優柔不断な部分もあるため、赤も黒もどっちを決めても当たりそうな考えになってしまい、これじゃあどっちがいいんだ!状態になっている。

 「くううう!これじゃあ、負けるのが目に見えている!」

 「夫は不運の塊ですからね」

 「本当に・・・運がないわよね」

 「それでもお世話しますね」

 「ギネスに乗せる?横島忠夫は世界一運がない男として?」

 「お願いだから、俺にはもう幸運が訪れない不運男のように言わないで!」

 運がない。不運男、救えない・・・そんな言葉がどんどん出てくる。

 「(ぐぬぬ~~~、だが、運がないのも事実。ギルガメッシュの野郎が堂々と「この色にする!」と言ったら、その色が当たるんだろうけど、俺はそれが決められない!この色が当たる!と考えて、実際は別の色が当たり・・・くっそおおおお!考えれば考えるほどどの色にすればいいのかわからんくなってきたあああ!)」

 必死に打開策を考えるがどんどん沼にはまっていく横島。

 「(誰かいないか!絶対にこの色!と言えるやつが!誰か・・・誰か、いないか!)」

 もう、誰かに決めてほしい気持ちになってきて周りを見る。だけど・・・

 

 

 「「「「「「(ぷい)」」」」」」

 

 

 女性サーヴァント達は誰も横島を助けようとしない。まあ、バニーに強制的にされたのだから助けたくないのだろうし、負け続きをずっと見れば助けても無駄だと思う心情にもなる。もはや、四面楚歌と言ってもいい状況だ。

 「大丈夫です、勝機は必ず夫が持っています」

 そんな苦悩する横島にトネリコがそんな一言を言う。

 「勝機?いやいや、俺がそんなの・・・持って・・・」

 ないよ・・・そんな心境にすらなっていた横島だが、

 「(待てよ・・・勝機・・・あ~~~、あるじゃないか!)」

 勝機は自分が持っている・・・そう、確かに持っていたのだ。すぐにその勝機を取り出した横島。その勝機と言うのが、

 「よし!後は待つのみ!」

 スマホだった・・・数秒後に着信音が聞こえた。画面には

 

 

 『お前らなら、赤と黒。どっちに賭ける!』

 『赤だな』←上条当麻

 『赤ですね』←綾崎ハヤテ

 『赤だけど?』←山田西南

 

 

 ラインの画面でこれらの文字があった。答えは出た!

 

 

 

 

 

 「黒だああああああああ!!!」

 

 

 

 

 

 見事、横島はこの最後のルーレットでの色当て勝負に勝つことに成功した。因みに横島からこのラインを渡された三人は、自分には賭け事の才能があるのでは?と思ったとか。

 

 

 

 こうして、横島は賭けに勝ってバニーにされたサーヴァントの皆を自由にすることができた。その後、カジノでは普通の姿に戻ったサーヴァント達は面白半分でそれぞれ遊びだした。

 「よかった~~。皆を解放できて」

 笑顔でそういう横島だが、

 「自分が元凶なの忘れていない?」

 「そもそも、BBを賭け金にしなければ始まらなかった」

 「だ、だけど!面白かっただろ!」

 そもそも、横島がサーヴァントを賭け金にしなければこんなことにならなかったので、皆からは白い目で見られていた。必死に弁明するが・・・

 「だけど、私達がバニーにならなくて残念と思っているのでは?」

 「もちろん!できることなら、見たかった!」

 「なら私が・・・あ、でも、スーツが」

 「は、ハーゲストちゃんのバニー姿・・・(ぶっしゃああああああ!!)」

 横島らしく自爆した。現在進行形の水着姿でもかなり露出が高いので、バニーになったら・・・どれほど過激な姿を妄想したのか、鼻血を大量に噴射した。

 

 

 

 

 

 その後、横島は

 「ま、マジで・・・いいの?」

 「はい、他のサーヴァントはともかく」

 「・・・今思えば、私達が変に賭け事をしなければこうはならなかったし」

 「意識が戻るまで、傍にいるべきだったことを反省しています」

 「あの衣装も楽しそうだったしね」

 四人から呼び出しを受けて彼女らの部屋に行くと、四人のサイズにあったバニースーツが用意されていて何と横島のために着替えるという。元々、彼女らはカジノで大負けしていた・・・あそこで横島がいろいろうやむや無茶苦茶をやってくれたから、借金もいつの間にかチャラになって自分達も開放されたのだ。だから、バニーガールになることがお礼だと考えて、横島を呼んだのだ。

 「着替えは絶対に覗かないでね!」

 「もちろんです!」

 バーヴァンジーの注意にもちろん!と頷いて横島はいったん部屋を出た。

 「ふ、こんなの覗くに決まっているだろう!」

 そう言って、文珠を作り出して「覗」の文字を入れようと思った時だった。

 「そうそう、我が夫。一つ言っておきたいですが」

 「おおう!ななな、なんですかな!」

 部屋からトネリコが出てきて、横島に尋ねた。慌てる横島の手にある文珠をとって、

 

 

 

 

 

 「私があの時言った勝機と言うのは・・・この文珠でギルガメッシュの心を「覗」いて彼が考えている色を見れば、夫は勝てる色を選べる。と言うことだったのですよ。まあ、結果的に勝ったのでよろしいですが」

 

 

 

 

 そう言って、トネリコは文珠に『固』を入れて横島に返した。これで、確かに!そうすればよかったのか!と思った横島の体を固定して動けなくした・・・しかも、鼻血の出しすぎでこれが今日作れる最後の一個だったため、結局横島は肉体的にも文珠的にも覗けなかった。

 聞き耳を立てることもできなくて、まさか更衣室ではこんな会話をされているとは

 『それにしても・・・我が夫は本当に言い男性ですね』

 『まあ、私達のためにいろいろ頑張ったのは認めるわ・・・巻き添えを出しまくったけど』

 『この恩は、私が一生お世話をすることで!』

 『ハーゲストの力で全身の骨が折れそう・・・見てみたい』

 『さあ、彼のために精一杯恩返しをしましょう』

 『全く・・・感謝しなさいよね!』

 『旦那様・・・襲われる準備はばっちりです!』

 『・・・全力で抱きしめて撃退しそう』

 思いもしなかった。

 

 

 

 

 

 その後、気合を入れたバニーの彼女達を見て横島は意識不明の重体になったという。そのことで、またまたひと悶着があったみたいだが・・・それは別の話。

 




 ギルガメッシュの幸運Aの持ち主に対してヨコシマが勝てる手段は・・・あの三人の不運SS・絶対外す!を利用する。でした!不運が幸運に勝つ瞬間を書きたくて、このシーンを書きました。因みに、あの三人の事・・・分かりますよね?最初は上条君とハヤテ君だけにしようとしたが、今年天地無用GXPの新シリーズが出たので山田西南君も出しました。



 あと・・・これは吉井明久のハーレム話のあとがきでも書きましたが

 ヒグマOSO18を撃ったハンター批判はやっている人がいたら、やめるよう注意をしてください。何回か書きましたが、私は北海道に住んでいてかなり前ですがクマをリアルで一回見たことがあります。テレビ・動物園・観光とかでクマを見た感覚で批判していたのならやめてほしいです。遠くから見ただけでも恐怖が体を襲い、その恐怖は今でも忘れていません。山に近い場所で暮らしていたこともあり、その時はクマ出没の張り紙を見たこともあります。
 ハンターの皆さんは住民の命を守るために頑張っています。

 どうか、お願いします。


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(前回)120話突破記念! 横島の子供シリーズ! その1

 この子供と言うのは、今までのヒロインと横島だったらこういう子供ができるだろうな~~。と言う私の妄想です。このシリーズでもヒロインとの赤ん坊や妊娠で話を締めることはよくありましたが、マジでどうなのか考えてみました。←これでマジに考える作者もバカだろ!
 もし、読者の方でこのヒロインとだったらこういう子供の方ができるはず!と言う方がいましたら、感想に書いてみてください。



 因みに子供の歳の設定は定番の5歳くらいで性別は男の子と女の子を交互に出します。ただ、全員はできないのでご了承ください。


 まずは、第一話のヒロイン・七草真由美さんをお呼びしました!お二人とも、手をつないで「サモン!」と叫んでください!

 「何なの急に?(横島君と手をつなぐ・・・何か恋人みたいで嬉しい♡)」

 「いきなり、真由美さんと二人だけにして命令か?それだけなら・・・まあ、いいが」

 「「サモン!」」

 不審がりながら実行すると、二人の前に、

 

 「う~~ん、あ!パパ!ママ!」

 

 おお、可愛い男の子ですね。

 「ぱ、パパ!おい作者!これって、」

 「ま、ママ!ま、まさか!」

 「わ~~~い!」

 「こ、この子が・・・私と、横島君の、子///(ああああ!嬉しいいいいい!)」

 そうです!あくまで想像の中ですが、それをバカテスの召喚獣を召喚する要領でやってみました!う~~む、横島とはあまり似てないな。むしろ真由美さんに似ている気が?なるほど、十師族の血が強く出てしまったのかもしれないが性格は隠し事をしない感じですね・・・まあ、このぐらいの歳はさすがに達也君ほど過酷には育てられてないのと未来の真由美さんが守っているからでしょう。

 「そうだ、ママ!パパが女の人の手を握って声をかけてられていたよ!」

 「そうなの、偉いわね~よく報告してくれたわ」

 「えへへ♪」

 おや?真由美さんの笑顔がとても怖くなってきたぞ。お子さんはその変化に気付いてないけど、

 「ちょ!ちょっと待って!まだやってないでしょ!」

 横島君は気づいているのか、必死に弁明している!ははは、いい光景ですね!

 「確か・・・女の人は四葉真夜って、言っていたよ!」

 「・・・・・・」

 ここでヒロインとして出した四葉真夜とは別世界の彼女だと思ってください。

 「い、いや!確かにべらぼうに美人だし!スタイルもめっちゃいいし!誘惑されたこともあったけど!」

 「でも、パパ。言っていたよね。ママの体をもっとすごくするって」

 「のおおおおおお!!!何言ってるんじゃ未来の俺~~~!!」

 「・・・忠夫君。子供になんてこと言っているの?しかも私達の子供に不謹慎なところを見せるなんて」

 「だ~~か~~ら~~!俺じゃなくて別未来の俺だって!」

 「どっちも一緒でしょ(むうう、確かにあの人は私よりスタイルいいけど・・・もっと責めないとダメね)」

 それでは、お子さんに最後の質問を・・・パパとママっていつも何をしているのかな?

 「いっつも、抱き合ってチューしてるよ!」

 「「わああああああ!!!!アウトおおおおお!!」」

 あ、説明してないのにアウトを言って消しちゃった・・・まあ、いいか。それで、お二人とも、今の反応からするに既に何回もキスを?

 「「・・・・・・///」」

 ははは、それ以上は野暮ってものですね!まあ、お子さんは真由美さんがちゃんと教育されているみたいでよかったです!

 

 

 では、横島君の記憶をいじくってさっきの出来事を忘れさせて・・・次は、

 「ただ君、サモンしましょう」

 「な!ね、姉さん!ちょっと待って!」

 「「サモン!」」

 おや、三話目のヒロイン・吉井玲さんが出てきましたね。どうやら、さっきの流れを見て我慢できなくなったようです。ああ、因みに手を握ったら横島君はサモンと言う呪いをかけたので勝手に口が動いて言いました。

 「なんちゅう呪いをかけてんじゃ!」

 「それより・・・」

 目をキラキラさせる玲さんの見る先には、

 

 「・・・(ムッス)」

 

 うん、小さな女の子・・・顔はほぼ玲さんで髪型は横島ではなく明久に近いですね。この子が娘でしょうが、なぜかムスッとしていますね。

 「ああ、私とただ君の子・・・(ひょい)・・・え?」

 「パパ~~~!!」

 な、なんと!娘は抱きしめようとした玲さんを交わして横島に抱き着いた!

 「娘・・・どうして私はダメなのです?」

 「決まっている!パパのお嫁さんは私だから!」

 「何と、ふふ、娘でありライバルでもあり。と言うことですか」

 「うん!敵にやさしくするわけない!」

 ・・・横島、娘を嫁対象にするのはさすがにどうかと。

 「何で作者は俺がそんなことをしたと思うんじゃ!」

 「いや、まあ・・・美女美少女は俺の嫁!って言って」

 「娘までは対象に入ってない!」

 「そ、そんな・・・パパ~~」

 「ふふ、どうやら勝負ありですね」

 ははは、まあ、こんなものですね。

 「でも!今はだもん!絶対にパパは私のにするんだから!」

 「むむむ、勝負はまだ続くみたいですね・・・後、ただ君は未来の私達の娘を篭絡した罪でぐっちょり話をしないとダメですね」

 ぼっきりじゃないんですか?しかも、その話って

 「ぐっちょり・・・(ぶしゃあああ)!」

 うん、やはりエロを妄想したな。まあ、男ならかなりの確率でそっちに妄想するか。つうか、血の繋がりの事を完全に忘れてマジでお嫁さんになろうという思考が・・・いや、今はまだ五歳児だから許されるけど十年後でも言ってそうだから、やはりこの娘は玲さん似ですね

 

 

 さて、玲さんと娘さんは退場してもらって、横島君の記憶弄りも終わって・・・次のヒロインは、

 「私が行こう」

 おお!12話のヒロイン・三日月夜空さん!それなりに病み要素のある君と横島君の子供か!これは結構興味があるな!ではでは・・・早速

 「「サモン!」」

 横島君はもうあきらめたのか、抵抗しないで手を握ってくれた。それでは出てきた子は、

 「あ、母さん!大丈夫なの!」

 男の子だけど・・・あれ?何か夜空さんを心配しているな。因みに髪は夜空さんで顔立ちは横島よりだな。

 「なあ、いったい何があったんだ?」

 「うむ、私がどうしたというのだ?」

 そりゃ、いきなり出てきた未来の息子が夜空さんの心配をしていれば二人とも不安になるよな。いったい未来じゃ夜空さんに何が起こったと

 

 

 「父さんも無事でよかった・・・だって、母さんに手錠をつけられていたから!」

 

 

 ・・・どうやら、未来の夜空さんはしっかりヤンデレになっているようだな。それにしても・・・息子に精神状態を心配させられるほどとは。

 「待つんだ!私はそんなことをまだするつもりはないぞ!」

 「夜空ちゃん!今、まだって言ったよね!」

 「母さん、お願いだから父さんは浮気はしても不倫なんてしないから、せめて家から外に出さない監禁だけで許してあげて!」

 「待つんだ息子よ!監禁で許してあげてって!」

 ・・・夜空さんの頭脳明晰も受け継いでいるようだね。まだ小さいのに浮気とか監禁とかの言葉をもう知っているとは・・・感心感心。

 「感心の感じ方が違うだろ!」

 「そ、そうか・・・監禁なら息子も許してくれるのか。後はスマホも没収して」

 「おおい!夜空ちゃんは夜空ちゃんで何で監禁する気満々なの!つうか、今からやろうと思ってない?」

 そりゃ、お前がたくさんのヒロインと仲良くなっちゃうからだろ?つうか、父親の心配は体が無事ならほかはしてないのが息子は母親より何だな。

 「自業自得です!父さん!」

 うん、女に声をかけまくるお前が悪い!

 「というわけで・・・私達の未来のために!忠夫、監禁するぞ!」

 「待て待て待つんだ~~~!ロープ持って近づかないでええええ!」

 このまま続きを見てみたいけど・・・まだヒロインがたくさん居るので、さようならをしてもらいましょう!

 

 

 さて、次のヒロインは・・・

 「(じ~~~~~)」

 ん?なんか隅にあるダンボールから視線が・・・おお!女体化したギャスパーちゃんか!なるほどなるほど、どんなハーフヴァンパイアになるかは確かに興味がある!

 「ぎゃうううう!段ボールから出さないでええええ!」

 ・・・何か罪悪感があるけど、とにかく横島君との

 「「サモン!」」

 子供を出してもらいましょう!

 「・・・パパ?ママ?」

 何か疑問形ですね?それにしても・・・五歳の女の子にしては大人びた空気があるような?強いていうなら、ネギまのエヴァさんのような?

 「ふふふふ」

 「ぎゃ、ぎゃううう!む、娘が凶悪な笑顔に!」

 「なるほど、この頃のママがこれなら!」

 な、何だ?・・・ななな!五歳児の体が二十歳のボンキュッボンな体になった!横島も突如エロい女になった娘に鼻血を出しそうになっている!

 「ねえ~~、パパ~~。ママより、私と〇〇〇しよ~~」

 「ちょちょちょ!ままま、あがががが!」

 「ほ~~ら~~。パパ~~、〇〇〇も〇〇〇もな~~~んでも、やって、あ、げ、る♡」

 「ぎゃうううう!!娘に負けてりゅうう!」

 な、な、何だ!なんで引っ込み思案なギャスパーちゃんから、こんなに淫魔な娘が生まれたんだ!いったい何があったというんだ!

 「うふふ、パパの友達の一誠の奥さん達から教わったことを今こそパパに発揮させるとき♡」

 原因判明いいいい!

 「あ、後、五歳児の体をしているけど私の実年齢は二十歳よ。つまり、今の体が本当の今の私の体よ」

 な、何いいい!・・・前書きには五歳くらいとは書いたが、まさか体だけで中身は二十歳という裏技を使ってくるとは!・・・・・・今後も使えるぞ!!

 「な、なら、何で五歳児の体にしてるの!」

 「そんなのパパに甘えたいからに決まってるじゃない。二十歳の体じゃ近寄らせてもくれないし・・・今ならおっぱい揉んでもいいわよ♡」

 うんうん、確実に死に至るからな・・・鼻血で(ぶしゃああああ!!)あ、おっぱい揉んでいいの言葉に今死にかけている。

 「ま、負けられないいいイ!忠夫===!僕を、見てえええ!」

 「あらあら、なら、パパを快楽まみれにさせられるのはどっちかで勝負しましょう♡」

 ・・・面白くなりそうだけど、ここまでにしときましょう。では、さようなら。

 

 

 じゃあ、次は・・・横島。絶好のチャンスを逃したみたいに悔しそうでも、何かのがして逆にほっとしたような顔をしているが、まだまだ続くんだぞ。

 「分かってる・・・残念だけど、次に」

 「うふふ、真打登場ね」

 おおお!ニコ・ロビンさん!第一回バストランキング第一位のあなたが、

 「・・・クラッチ(ぼぎ)」

 ぐべぎゃあああああ!!

 「・・・あなたが第二回と第三回で私以上をたくさん用意したおかげで、もうその強みが生かせなくなったわよ・・・ふふふ、今じゃもうモブもいいとこ」

 「そんなことない!俺はロビンの乳も尻も太もも全部が好ぎががげげごご!!」

 「忠夫が誰にでもそれを言うから、それも生かせなくなったわ」

 ・・・すいませんでした。では、子供を出しましょう・・・サモンと言ってください。

 「「サモン!」」

 では、出てきたのは大人しそうな男の子で・・・

 

 「海賊王に俺はなる!」

 

 ・・・え~~~っと、これは横島とロビンさんの子供じゃなくてルフィとハンコックの子供?←この文字に反応した海賊女帝が狂喜乱舞したのは、別の話。

 「って、言えばいいんだっけ?」

 「「は?」」

 でも、麦わら帽子じゃなくて横島と同じバンダナを身に着けているし、顔立ちもロビンさんに似ているからやはり二人の子供だよな。でも、二人はやはり最初の言葉で困惑している。え~~っと、一つ聞きたいんですが、何でルフィがいつも言っている言葉を君が言っているの?

 「それはもちろん・・・ルフィさんに憧れているからだ!」

 ・・・なるほど、憧れの人を真似しているってことか。

 「待つんだ!それはやめた方がいい!」

 「そうね。お母さんからのお願いよ。やめて頂戴」

 ・・・まあ、破天荒な動きと尋常じゃない飯の消費量にトラブルを引き寄せることに才能がある主人公気質。うん、僕もやめた方がいいと思う。二人もルフィの事をよく理解しているから、止めたい気持ちはよくわかる。

 「な、何で!お父さんもお母さんも「自由に生きて」と言ってたよ!」

 ・・・うん、まあ。ロビンの過去を考えるとしがらみのない生き方をするべきだ。という意味でそう言ったのかもしれないけど・・・それより!聞きたいことがある!!横島とロビンの子供ってことは・・・君はもしかして原作のこれから先の展開や最終回を知っているのか!

 「え?あ。うん」

 だったら教えてくれ!作者的にはコビー・ロー・黒ひげがロッキー〇ード事件でどんな関わりを持ったか?誰がマキノとの間に子供を作ったのか?他にもいろいろ気になっているんだ!中々原作で出てくれないなら今ここで!個人的にはルフィとハンコックの歳の差の事を考えたらあの赤ちゃんはサ〇君と

 「「邪魔!(べきぼきぼきごき!)」」

 ぐおおぎゃああああ!だ、だのむ・・・おじえ、(ごきん!)・・・ち~~~ん。

 「お父さんはヴィオラお母さんやレベッカお母さんにステューシーお母さんに、他のたくさんのお母さんといろんなことをしているよ!だから、僕もルフィさんみたいに自由に行くの!」

 「・・・・・・とにかく、ダメなものはダメ。アウトよ」

 あ!その言葉は・・・あらら、お子さんがいなくなちゃった。←一瞬で復活!だけど、死にかけるのはごめんなのでもう聞くのはやめた作者。

 「さて・・・忠夫。まだこのシリーズで会ってないステューシーの名前が出てきたんだけど?しかもまだまだお母さんがいるってどういうことかしら?」

 「ちょおおおおお!!俺は知らん!マジで知らん!未来の事だから知らんって!」

 「ふふふ・・・ライバルはまだまだ増えるってことなのね」

 「ねえ!お願いだから目から光を消さないで!怖いから!ああああ!体がどんどんねじれ折れてえええ!!みげぐみゃあああああ!!」

 因みにステューシーと付き合ったら?はマジでやろうと思ってます。原作に出た時からうまく絡めたいと思っていたら、ちょうどエッグ〇ッド編でかなりいい感じに絡められそうなので。

 

 次は誰の娘さんを出そうかな?

 「なら、私にさせてくれない?」

 おお!あなたは秋本麗子さん!なるほど、これは楽しみだ!

 「「サモン!」」

 「あ!ママ!」

 ・・・・・・。

 「・・・・・・」

 「・・・・・・」

 「あれ?どうしたの?ママ?パパ?知らないおじさん?」

 し、知らないおじさんって・・・確かに、ま、間違ってないけど・・・なんかショック。

 「な、なあ、これって遺伝なのか?」

 「知らないわよ!」

 え~~、横島も麗子さんもちょっとツッコみずらいので、私が説明しましょう・・・麗子さん似で横島の要素が全然ない娘さんが出てきました・・・うん、かなりホッとしている。ここで横島の要素が入ったら

 

 「えへへ~~、ママのようなおっぱいにするんだから!その為に毎日揉んでるんだよ!」

 「「そんなことを言っちゃだめ~~~!!」」

 

 どうやら性格が横島似になってしまったようだ・・・ああ。しかも戸惑っていた理由まで行ってしまった!そう、まだ五歳児なのにこの娘さん・・・既にCカップはあるくらいに胸がでかいんだよ。

 麗子さんより巨乳な方はこのシリーズではかなりいますが、やはり原作漫画でかなり豊満に描かれていますので巨乳キャラという認識が作者から抜け出せなかったです。

 「ねえ、パパ!私のおっぱい揉んで!」

 「は、はあああああ!!」

 「ちょ!何を言うの!」

 「だって、未来のパパは一回も揉んでくれないから・・・ダメ?」

 「あがががが!だ、抱き着かないで・・・」

 「え・・・そんな、う、う」

 「ああ、い、いや!そんなことは」

 「じゃあ、抱き着いていいの?わ~~~い!」

 ・・・こ、これは小悪魔な要素を天然に出している!男が女の胸が好きなのを知って、横島をいじろうとするけど思わず出す言葉に娘として悲しいから泣きそうになるから、泣かないでほしい横島は

 「娘娘娘娘・・・・」

 抱き着いてわかる乳の柔らかさがダイレクトに伝わるから、必死に煩悩を抑えようとしている。本来なら、ちう学生より下はボーダーライン外だけどCカップの胸がそれにヒビを入れているからな。

 「う、うう、これじゃあ」

 「ねえ、ママも抱き着こう~」

 「え!」

 「いっつも抱き着いていたんだからいいでしょ?」

 「え、え!未来の私ってそんなに抱き着いていたの?」

 「そうだよ。ママのおっぱいでパパはでれでれだから私もおっぱいででれでれにするの!」

 どうやら、娘さんの巨乳願望は横島君のせいみたいです。

 「な、何を言うてるんじゃ!あくまでそう見えたってだけで!」

 「忠夫。娘の教育に悪影響を与えないでくれない・・・これから産まれるこの子の為にも」

 「どうしてそうなるんじゃああああ!(二人の乳がああああああ!!)」

 まあ、この親子はここまでといたしましょう。おっぱい母子に抱き着かれる横島君が叫びながら、麗子さんと娘さんの乳に必死に鼻血を出さないで頑張る横島君に敬礼!

 

 

 さて、そろそろ閉めに入ろうと思うので、息子と娘を一回ずつ出して今回は終わりにしたいと思います。さあ、その1の締めを飾る息子は誰の

 「子供か・・・どんなものだろうか?あの人は子供を産めないことが辛そうだったが」

 あ!あなたはオリヴィエさん!ふむ・・・今回はあくまでこの話だけなので試しに呼び出してみてはどうでしょうか?

 「呼び出す?どういうことだ?」

 「俺と手を握って、サモンというだけでいいから」

 「???」

 と、とりあえず、やってみてください。

 「「サモン」」

 おお、髪の色はオリヴィエさんで顔は横島似じゃないか!・・・よ、よかった!弟の筋肉自慢なあのアームストロングに似てなくて!

 「母様!」

 「!!」

 おお、息子さんがオリヴィエさんに抱き着いた。一瞬、びくっとしたが

 「・・・」

 すごい・・・原作では絶対に見せない優しい笑顔で息子の頭を撫でている。やはり、ただの子供じゃなくて自分の子供から母様と呼ばれるのは心が温まるんでしょうね。

 「息子よ」

 「な~に?」

 「・・・(ぎゅむ)」

 「母様、温かい」

 ・・・どうやら、イズミさんの抱きたかった気持ちを感じてみようと思ったのか、息子さんを抱きしめている。氷のような厳しい彼女も今だけは暖かい母親の顔に

 「横島」

 「何でしょうか?」

 「・・・この子は私とお前の子だったな?」

 「ああ・・・あくまでそういう可能性の未来ということだけど」

 なったと思った途端、いつもの厳しい顔に戻って横島に聞いた・・・その顔を息子に見せないようにうまく顔の向きを変えて・・・少し黙っていたら。

 「アウト」

 え!もうさよならするの!

 「なら・・・産むぞ」

 「へ?産む?」

 「イズミさんの気持ち・・・痛いほどわかった。あの子を産みたい気持ちでいっぱいになった。こうなったら」

 「それなら喜んで!さあ、今こそ」

 横島はエロの展開になると喜んでいるが

 

 「お前の精を絞りつくしてでも必ずあの子を産んでやる!受精するまで徹底的に離さんからな!」

 

 この人がそれで終わらせないことくらい理解しなさい。

 「(や、やばい!本能的に逃げないと)すまん、用事が!」

 「逃がさん・・・さあ、いくぞ!」

 「あああああああああ~~~~~!!!」

 さあ、女王様を満足させてあげなさい。原作でもできたんだから、ここでもできるさ!

 

 

 では、ついにその1の最後です!ヒロインは

 「「サモン!」」

 あら?いつの間に間桐桜さんがいる!全く気付かなかった!

 「そっと近づいていたのですよ」

 「そう、そうか!」

 ・・・・・・何かアンリなあれで隠れていたような雰囲気だけど。痛い目に合うのが目に見えるから突っ込むのはやめよう。

 「あ、ママ~~!」

 「ああ!先輩と私の娘が・・・嬉しい♡」

 おお、何か和やかな母と娘のシーンでそんなのどうでもよくなってきました!ではでは、横島を見た娘さんの反応ははたしてどんなものか?

 

 「パパ・・・早く五人目作ってね!頑張っているの知ってるから!」

 

 ・・・まさかとは思うが、思いっきり夜頑張っていることを知ってらっしゃる!二人とも・・・まだ五歳の娘の情操教育はどうなっているのですか!しかも、何か一年に一人作っているペースだし!

 「うふふ、毎年作って・・・うふふふふふ」

 「お、おおい、作者!桜ちゃんが怖いぞ!」

 まあまあ、あれは喜んでいるんだ。このシリーズでは傷ついてない元の体に戻っているんだし。

 「ねえ、先輩・・・十人、いいえ。二十人ツクリマショウ」

 「お、お願いだから、カタカナで言わないでえええ!」

 「パパ?どうしたの?いつものママじゃない」

 ・・・娘ちゃん。あれでいつもなの?

 「うん!メデューサお姉さんとベッドで抱き合っているときとかあの笑顔だよ!」

 ああ、それは確かに笑顔になるね・・・間違いなく。

 「おい作者!その笑顔って間違いなく今みたいな!」

 「・・・それは先輩と一緒に、お仕置き、しないと、イケマセンネ」

 「これじゃないかあああ!」

 うん、闇に染まった笑顔ですね。

 「じゃあ、ミライでアイマショウ・・・アウト」

 ははは、メデューサは間違いなく巻き込まれだけど・・・まあ、つまみ食いした彼女も悪いから。横島、甘んじて受けろ。

 「だったら変わらんかああああ!!」

 絶対にごめんだ!桜さん、連れていってください!←全身から汗が流れまくっている作者。

 「のおおおおおおお!!!」

 「せ、ん、ぱ、い♡覚悟、してください、ね♡」

 見てない見てない。僕は見てない・・・見てない!

 

 

 

 え~~、その1はどうやらここまでみたいです。三日月夜空さんの何倍も病みに病んで闇桜さんになった彼女が横島君をさらっていってしまったので、次回までお待ちいただけると幸いです。では、次回はどんな子供たちが来るのかをお楽しみに!

 




 今回は11月22日にいい夫婦の日となるので、出しました!なんか不穏な空気になっているのもありましたが、横島君ならどれもいい夫婦になると思えるので問題はなし!



 というわけで、出したヒロインは七草真由美(魔法科高校の劣等生)、吉井玲(バカとテストと召喚獣)、三日月夜空(僕は友達が少ない)、女体化ギャスパー(ハイスクールDXD)、ニコ・ロビン(ワンピース)、秋本麗子(こち亀)、オリヴィエ・アームストロング(鋼の錬金術師)、間桐桜(Fate)の八人です。その2以降もこの人数でいこうと思います。


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