高校生の鎮守府生活 (龍龍龍×)
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番外編
番外編 救済


どうもこんにちは龍龍龍です!
お待たせしました!番外編の完成です!
時雨や夕立の活躍を見て下さい!
学校が始まるので急速に更新ペースが落ちます。ご了承下さい…。

秋人「俺出ないよな?」

時雨&夕立「出ないよ(っぽい) 」


絶対とは言っていない。
それでは番外編スタートです!



これは櫻川 秋人が着任する前に時雨が艦娘達を地獄から解放するお話

 

side夕立

 

 

時雨ちゃんがいなくなって1週間ちょっとが経った。提督は時雨ちゃんがいなくなってから提督の暴力やセクハラがエスカレートしていった……もう嫌だ…どうして私達がこんな目に合うの………。

 

 

提督「おはよう、兵器ども!今日の私は気分がいい、休暇にしてやるから私に呼ばれたやつは直ぐに執務室に来い!!」

 

艦娘「……分かりました提督様!!」

 

提督「まずは、そうだな〜。赤城!!お前だ、執務室へ来い!!」

 

 

赤城さんが最初に呼ばれたっぽい……

 

 

赤城「!?……はい。提督様の命令ならば!!」

 

夕立「赤城…さん……」

 

赤城「私なら大丈夫です夕立さん……」

 

 

そう言って赤城さんは微笑んだけど手が震えていた……そして赤城さんは提督と一緒に食堂から出て行った。赤城さん……無事でいてほしいっぽい……

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

食堂から出たあと私は自分の部屋に向かった。その時執務室の前を通ると赤城さんの悲鳴が聞こえたっぽいーーーー。赤城さん!一体何をされてーー私は執務室のドアを少し開け見てみると。

 

 

赤城「いやっ!!……それだけはいやああぁぁ!!」

 

提督「いいじゃないか!貴様は私の為ならなんでもすると言ったのだろう?」

 

 

赤城さんは提督に服を脱がされていた。酷い……早く助けなきゃ!でも私には出来ない、する勇気がない……。時雨ちゃんならどうしていたのかな………。絶対に助けに行ってたっぽい、けど私はーーーー

 

 

提督「ガタガタ喚くなああぁぁ!!」

 

赤城「うぐッ……」

 

提督「これだから兵器は嫌いなんだよ!ほら、脱ぎ終わったぞ赤城!」

 

赤城「……助けて……ください……!」

 

 

赤城さんーーーー!

 

 

夕立「もう止めるっぽい!!」

 

提督「ほう、どうした夕立?」

 

赤城「夕立…さん」

 

 

気づいたら私は赤城さんを助けに行っていた。そして提督に艤装を向けていた。多分時雨ちゃんなら絶対している筈だ。

 

 

夕立「赤城さんから離れろっぽい!!」

 

提督「まさかお前に脅されるとはな、分かった言うことを聞いてやろう……」

 

 

提督が赤城さんから離れた瞬間に私はすぐに赤城さんの元へと走った。が、私は失敗してしまった、艤装を下ろしたことに。私はその場で倒れてしまった。理由は簡単だ提督に小刀でお腹を刺されたからだ。

 

 

夕立「…うぐっ……しまっ……た…」

 

赤城「夕立さん!!」

 

提督「馬鹿が!安心したのがアダとなったな!!赤城はあとででいい。まずはお前からバラしてやる!提督に艤装を向けた罪だ。しっかり受けるがいい!!!」

 

 

お腹が痛い……。気がつけば提督は私の前に来て小刀を私に向けていた。私はこれで終わるの……?嫌だ……こんなところで……

 

 

提督「終わりだ!夕立!!」

 

赤城「やめてええぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

……ごめん赤城さん……私はここまでっぽい………。私は目をつぶって全てを諦めたその時ーーーーーーーー

 

 

??「終わりなのは君のほうだよ……。」

 

提督「!?」

 

 

一つの光が照らした。そしてその光の正体がーーーー

 

 

提督「貴様……生きていたのか時雨!!!!!」

 

 

ーーーーーーー時雨ちゃんだった。私はその瞬間涙が溢れて出てきた。もう会えないと思った時雨ちゃんが目の前にいるからだ。

 

 

赤城「時雨さん……」

 

時雨「赤城さん夕立、助けに来たよ!それと死んだと思ったのかい?残念だったね提督」

 

提督「ふん!だがお前だけで私をーーーー」

 

時雨「悪いけど、来たのは僕だけじゃないよ。ちゃんと頼れる人たちと一緒に来たからーーーー」

 

 

時雨ちゃんがそう言った瞬間に後ろから憲兵さん達が提督を囲んだ

 

 

憲兵「そこまでだ!!お前を、艦娘に過度な出撃、パワハラ、セクハラ行為の罪により拘束する!!」

 

提督「な!?時雨、貴様あああぁぁ!!!」

 

時雨「僕を含め、ここのみんなを散々酷いことをしたんだ。十分に牢屋で償ってもらうよ!!」

 

憲兵「さぁ来い!!詳しいことは大本営で聞く!!」

 

提督「覚えておけ時雨!!絶対に抜け出してお前を復讐してやる!!」

 

時雨「その時は楽しみにいておくよ……」

 

 

提督は憲兵に連れていかれたっぽいーーーーそれよりも時雨ちゃんが目の前にーーーー。

 

 

夕立「時雨……ちゃん…」

 

時雨「夕立!その傷!?」

 

夕立「…えへへ……赤城さんを助けるために……ちょっとドジっちゃったっ……」

 

時雨「早く手当てしないと!」

 

夕立「…大丈夫……これくらいの傷…出撃……よりはマシっぽいから……早くみんなを解放させないと!」

 

赤城「夕立さん、みんなの事は私に任せてください!大丈夫です、あなたの頑張りは一航戦の誇りにかけて無駄にはさせません!」

 

夕立「赤城さん……うん後は、お願いするっぽい…」

 

 

私がそう言った後、赤城さんは直ぐに、人質にされていたみんなの元へと向かった。私は、傷が深かったせいなのか、安心したせいなのかは分からないけど、力が抜けてしまった。

 

 

時雨「夕立!!」

 

 

時雨ちゃんが私の体を受けて止めくれた。

 

 

夕立「ありがとう時雨ちゃん…」

 

時雨「全く夕立は、無茶しすぎたよ…」

 

夕立「それ、時雨ちゃんが言うの……!?」

 

時雨「うっ……確かに人のことは言えないね…」

 

夕立「…だから今回はお互い様っぽい……!」

 

時雨「そうだね。あ、夕立ほら!」

 

 

時雨ちゃんはそう言って背負う姿勢をとった。

 

 

夕立「時雨ちゃん?」

 

時雨「そんな傷じゃ歩けないでしょ?だから僕が夕立を背負って入渠ドックへと一緒に向かうんだよ。だからほら!」

 

夕立「うん、ありがとう時雨ちゃん。……それじゃあお言葉に甘えるっぽい」

 

 

そうして私と時雨ちゃんは一緒に入渠ドックへと向かった。 そして時雨ちゃんと一緒に入渠ドックに入った。入った後、時雨ちゃんがここまでのことを話してくれた。

 

 

時雨「ーーーーということがあって僕は生きていられたんだよ」

 

夕立「そうなんだ。けどその人はすごいね、迷いなく時雨ちゃんを助けたんだから!ほんと軌跡っぽい!」

 

時雨「そうだね、本当に巡り会えてよかったと思うよ。そのおかげでこうして夕立と笑って話ができているんだから」

 

夕立「時雨ちゃん……」

 

 

私は時雨ちゃんの言葉に胸が熱くなったように感じた。そうだ……!私も時雨ちゃんに伝えなきゃ…!そう思って私は、時雨ちゃんの手を包んだ。

 

 

時雨「夕立?」

 

夕立「わ、私も時雨ちゃんに伝えたいことがあるっぽい!私も時雨ちゃんが生きてくれただけで、その……幸せっぽい///!!」

 

時雨「夕立……うん、ありがと!!」

 

 

こうして私と夕立は手を繋いだまま食堂へと向かった。この後赤城さんがみんなを解放したおかげで、全員が集まっていた。それから時雨ちゃんはみんなにもう一度今までの事を説明して「これからは僕がみんなを守る」って宣言したっぽい。なんかヒーローみたいでかっこよかった。みんなは時雨ちゃんが生きていたことにびっくりする子がいれば、安心して泣いている子がいた。これで私達は自由なのだ。ただ、ご飯が今までと変わらないのが難点な部分はあるっぽい………。

 

 

side out 夕立

 

 

side ??

 

 

提督「なんの罰を受けるんですかぁ?どうぞ処刑するならさっさとーーーー」

 

尾形「処刑はせん。お前は、永遠に牢屋で過ごしていろ!その方がお前のためになるからな」

 

提督「な!?……殺さなかった事を後悔させてやるから覚悟していろ………(小声)」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「そういや、尾形さんは?」

 

大和「提督の判決を下しに行っていますよ」

 

秋人「まじ!?場所を教えてくれ大和!あいつ殴りに行くから☆」

 

大和「やめて下さい秋人!秋人も罪に問われますよ?(冗談)」

 

秋人「OK止めるわ」

 

大和「素直でよろしいです!(すみません秋人嘘なんです……本当は別に罪にはならないんです……)」

 




以上で番外編が終了しました。
百合はいいですね!うん実にいい。
(百合が好きとは言っていない)時雨かっこよすぎるよ!自分惚れちゃったわww
それと歌詞をぶっ込んじゃった☆
それと夕立押しをしているファンの皆さん申し訳ございませんでした……あとで提督には痛いほどのお仕置きを考えておきますので……どうかお許しください!!
一つの自由を取り戻した艦娘達ですがこと後一体どうなるのかーーーーーーーー


秋人「俺出たわ、よかった〜」

夕立「お腹痛かったっぽい〜。痛かったっぽいよ〜!!」

時雨「君は夕立に恨みでもあったのかい?」


夕立さん本当に申し訳ない!!
それではみなさん!
次回の番外編もお楽しみに☆



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番外編 動き出す歯車

どうも龍龍龍です。
番外編です!風邪ですが頑張りました。
※番外編に関しては不定期投稿です。連続番外編になる可能性あり。
今回は、秋人がまだ提督になる2ヶ月前の話になります!


秋人「学校たのちー」

友達「嘘乙☆」

秋人「嘘じゃねーし!!」


いや嘘だろ笑。なんかこのくだり前にあったような……まぁいいや!
それでは番外編スタートです!



春休み。それは終わりの休みでもあり、始まりの休みでもある。そして今日は、1学年の修了式で、まさに明日からその春休みが始まろうとしていた。しかし、俺はサッカー部に所属している、無論休みなどあまりない。でも俺はサッカーが好きなのでこれといって嫌なわけではないのだ。

 

 

??「おーい秋人ー」

 

 

廊下の向こうから俺の名前を呼ぶ声が聞こえた。振り返ると、クラスメイトだった、部活仲間の1人 島崎(しまざき) 拓海(たくみ) が走ってきていた。ここだけの話、拓海は結構女子に人気だ。

 

 

秋人「どうしたよ拓海」

 

拓海「今日の部活offだってよ!だから秋人どっか行かね?」

 

秋人「はぁー!?」

 

 

いきなり拓海の口から驚きの言葉が発せられた。何、offだって!?そんなバカな…………

 

 

秋人「私ノ辞書二、offトイウ文字ガアリマセン」

 

拓海「そんなバカな!!聞いたことねーよ!?いいだろ、リフレッシュ程度に、な?」

 

秋人「まぁいいけど、どこ行くんだ?」

 

拓海「そんなの風ぞーーー」

 

秋人「俺帰るわ」

 

 

何言ってんだこいつ……。とりあえず今日の拓海は絡まない方がいいな。俺が背を向けて帰ろうとした時拓海に腕を掴まれた。

 

 

拓海「ちょっ…ごめん!!冗談だって it American joke !ショッピングモールに行こうかなってさー」

 

秋人「そんなジョーク、アメリカでも通用しねーよ。えっと、ショッピングモールだっけ?ちょうどいいや、俺も買いたいもんあったし」

 

拓海「何買うんだよ?」

 

秋人「スパイクと練習着」

 

拓海「あ、そういや秋人のスパイク、ポイント無いもんなー」

 

秋人「土だから削れるのが早いんだよ……」

 

 

そう、スパイクというのはそういうもの。人工芝だとポイントは削れるのは少ないが、使っていくうちに滑りやすくなる。土だったらさっきも言った通り削れるのが早い。だからといってやりにくくなるということはない。じゃあなぜ買いに行くのかって?試合に出れないからだ。サッカーの試合はスパイクのポイントが無ければ出場出来なくなるので、俺はそうならないためにスパイクを買うのだ。

 

 

拓海「そのまま行くか?」

 

秋人「いや、着替えていこうぜ。制服姿だと何かとメンドくさくなる気がするわ…」

 

拓海「お前のその予感、結構な確率で当たるからな〜」

 

 

ほんとに怖いぐらいによく当たる。もうこれ一種の能力といっても過言ではないだろうか。まぁちゃんとした能力を隠しているんだけどね……拓海達には内緒に。

 

 

拓海「じゃあ俺こっちだから」

 

秋人「り、じゃあ一時にここのマ◯クに集合な〜」

 

 

そう言って俺と拓海は別れた。

 

俺は家の門についた。傍から見たら戦国時代じゃん!というような家だ。俺たち櫻川家は一体何の一族だったんだよ…そんな武将教科書に載ってねーぞおい。まぁこれ引越しの時に作ったんだよね注文で……。玄関に入った瞬間に相変わらず親父は「櫻川家流出迎え」繰り出してきた。ほんと止めてほしい……俺はそれを、余裕でかわし自分の部屋へと向かって私服に着替えた。ーーーーーー全部の支度が終わって時計を見ると12:45になっていた。やば!そろそろ出よう。俺は家を出た。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

拓海「人に言っといてギリギリだな秋人」

 

秋人「悪かったって……」

 

 

俺が集合場所として決めていたマ◯クに、集合時間の五分前に来たので、拓海に怒られた。

 

 

拓海「じゃあーー……ん…?」

 

 

急に拓海がまじまじと俺を見てきた。気持ち悪い……。

 

 

秋人「何?」

 

拓海「今日は前髪下ろしてんだなーって」

 

秋人「あー、めんどくさくなる気がしたからな」

 

拓海「おまえ前髪セットしなかったら、マジで別人だからな」

 

秋人「そんなにか!?」

 

拓海「おう」

 

 

そう、何故か俺は前髪を横に流さずそのままストレートの状態だったら、ほんとに 誰?っていう扱いをされる。あとクラスの女子からは好意を向けられ、男子からは敵意を向けられるという結構複雑な状態になるのだ。しかし、部活メンバーは、このことを知っているので、誰?扱いはされない。しかし敵意を向けられるのは変わりない。拓海を除いて。

 

 

秋人「んじゃあ、ちゃっちゃと行きますか」

 

拓海「そうだな〜」

 

 

俺と拓海はショッピングモールに向かった。俺はスポーツ店で練習着やスパイクを買って、拓海は練習着と私服を少々買った。あ、俺も私服買っとけばよかったな。現在俺たちは時間潰しにショッピングモールをまわっていた。そして俺達が歩いていると女性達がこっちをチラチラと見てくる。何でだ?

 

 

拓海「なぁ秋人、お腹減ったからフードショップに行かね?」

 

秋人「そうだな、俺もお腹減ってたところだし」

 

 

俺達がフードショップに向かおうとした瞬間、拓海の足が止まった。

 

 

秋人「?ーーどうした拓海」

 

拓海「秋人あれーーーーーーー」

 

 

拓海が俺に不思議そうに指をさして聞いてきた。俺も拓海が指をさした方を見ると、何やら少女達が男達に囲まれていた。

 

 

拓海「なあ秋人、あれどうする?結構やばくね?」

 

秋人「俺助けてくるわ」

 

拓海「え、ちょっーー秋人!?」

 

 

side out 秋人

 

 

side 鈴谷

 

 

男1「ねぇ〜いいじゃん〜俺らと一緒にご飯食べようぜ〜!」

 

 

私と電は提督を待っている最中にいきなり知らない男達にご飯を誘われた。いわゆるナンパという奴だ。はっきり言ってキモい……。

 

 

電「駄目なのです!私たちは人を待っているのです!」

 

男1「そんなのほっといて、な?」

 

電「え!?ちょっと離すのです!」

 

 

電がなんとかして断ってるみたいだけど、男達はそれを無視して1人の男が電の腕を掴んだ。駄目だ私が止めないと!

 

 

鈴谷「ちょっと!私たちは人を待ってるって言ったよねー!だから手を離してよ!」

 

男1「へぇ〜随分と気が強い女の子じゃねーか!余計に連れて行きたくなるな〜」

 

男2「ん?おい、よく見たらこいつら艦娘だぜ!」

 

 

男達に私達が艦娘であることがばれた。別に隠しているつもりは無かったんだけど……。けどそうなった場合結構めんどくさくなるんだよね、これ……。

 

 

男1「へぇ〜お前らも随分とお気楽になったもんだな、兵器なのによ〜〜ギャハハハハハハ!!」

 

 

何なのこいつら……

 

 

男2「まぁいいじゃねーか。この兵器達は俺たちが遊んでやるんだからな笑」

 

鈴谷「ちょっと、待っ!!」

 

 

私は何も言い返せずに男に引っ張られた。あー多分誰も助けてくれない。男達が大声で艦娘だの兵器だの言っていたから。

 

 

電「いい加減にッーーー」

 

秋人「あの〜すいません。彼女たち嫌がってるみたいなんで、その手離して貰ってもいいですか?」

 

 

突然、高校生ぐらいの男の子が助けに来てくれた。

 

 

男1「あぁ?何だよ糞ガキ!!」

 

秋人「いや、だから彼女たち嫌がってるから、手を離して下さい」

 

男2「随分とヒーロー気取りしているみたいだが、お前こいつらの事を知っているだろ?笑」

 

 

そうだ、ほとんどの人なら私たちの存在を知っているはず、なのに何でこの人はーーー

 

 

秋人「?。何言ってんですか、普通の女の子ですよね?…」

 

 

まさかの私達の存在を知らない人だった!?

 

 

男1「ギャハハハハハハ!!お前それ本気で言ってんのか!笑」

 

秋人「そうだけど、何か?」

 

男2「だったら教えてやろーか?こいつらの存在 笑」

 

 

ほんとにこいつらは……余計なことをするじゃん!!

 

 

秋人「そんなことより結構うるさくて人様に迷惑なんでどっか行って貰ってもいいですか?」

 

男1・2「あぁ……?」ピキッ

 

秋人「聞き取れませんでしたか?迷惑なんでどっか行け!って言っているんです。聞かない場合は警察に通報しますよ?ほら、証拠もバッチリ」

 

 

助けに来た人は男達に端末を見せて証拠を確認させた。

 

 

男1「テメェ……!!」ピキッピキッ…

 

秋人「自分は大ごとにはしたくありません。ですのでここはどうかーー」

 

男2「ふ……引けってなぁ………やる訳ねーだろ!!」

 

 

男は男の子に拳を振り落として来た。しかし男の子はそれをいとも容易く男の拳を掴んだ。凄い……まるで私達の提督見たい……。

 

 

秋人「はぁ……これだからチンピラ気取りは嫌いなんだよ……」

 

男2「な!?」

 

秋人「おい、これが最後だ。今すぐここから消えろ…」

 

 

その瞬間男の子から得体の知れない威圧を感じた。何この人は一体ーーー。

 

 

男1・2「ひっ……!チッ覚えていやがれ!!」逃

 

秋人「もう二度と会えませんがね……笑。あ、大丈夫でしたか?」

 

 

男の子は私達に気づいて声を掛けてくれた。

 

 

鈴谷「うん。私は大丈夫だよ!」

 

電「私も大丈夫なのです」

 

鈴谷「あ、えっとありがとね助けてくれて。お陰で助かったよ(男達が死ななかった事)」

 

 

電が完全に殺るスイッチ入っちゃったからな〜。

 

 

秋人「いえいえ、自分は当たり前のことをしただけですので」

 

電「それよりも本当に私達のことを知らないのですか?」

 

秋人「どういう意味ですか?」

 

 

この人は本当に何も知らないんだね。逆に珍しく感じる。

 

 

鈴谷「知らなかったら大丈夫だよー。別にこれと言って気にすることもないしね〜」

 

秋人「は、はぁー。じゃあ自分はこれでーーーーーーー!?」

 

鈴谷&電「!?」

 

 

提督が男の子に向かって殴りに行った。そして私と電はびっくりした、提督が殴りに行った事ではなく、またもや男の子は容易く片手で受け止めたから。

 

 

提督「ほう……随分と喧嘩慣れしているみてぇじゃねーか……」ピキッ!

 

秋人「どういうつもりかは知りませんが、恐らく貴方は誤解していますよ……!?」

 

 

ちょっ!?やばい、これは本気で男の子が死んじゃいそう!!

 

 

提督「いい度胸じゃねーか。この期に及んでまだ誤魔化すつもりとはな……」ゴゴゴゴ…

 

鈴谷「ちょっとストオオォォォーープ!!!」

 

提督「どうした?今からこいつを」

 

電「この人は私達を助けてくれた人なのです!悪い人ではないのです!!」

 

提督「そうなのか?」

 

秋人「だから言ってるじゃ無いですか!」

 

拓海「秋人!!お前は何やらかしてんだよ!」

 

 

今度は男の子の友達が来たみたい。なんかカオスな展開になって来た、ちょっと面白いかも〜。それに助けてくれた男の子の名前が秋人というらしい。

 

 

秋人「助けたら逆に絡まれた…拓海まじ無理、助けて笑」

 

拓海「あの!秋人がなんかやらかした見たいですみませんでした!!ほらお前も謝れ!」

 

秋人「はぁ!?……すいませんでした」

 

提督「こっちも悪かったな、誤解しちまった」

 

拓海「お気に召さらくても大丈夫です!!ほら秋人さっさと行くぞ!!!」

 

秋人「待てや拓海!!!」

 

 

秋人という男の子は拓海という男の子と一緒に駆け足で何処かへ行った。何故か提督は2人をじっと見ていた、理由はわかるけどね…。

 

 

提督「…………」

 

鈴谷「どうしたの提督あの2人を見て、まさか提督のパンチが止められるとはね〜〜」

 

提督「結構本気で殴りに行ったんだけどな……あいつは何者だ、秋人っつー奴は……」

 

電「提督があんな顔をするなんて、よっぽど凄かったのですね、きっと」

 

鈴谷「そうだね、あの人の言葉を借りるなら もう二度と会えない笑。だけど…」

 

 

けど本当に何者だったんだろ。またいつか会ってみたいな〜なんて思ったりする。

 

 

side out鈴谷

 

 

side 秋人

 

 

拓海「お前本当に変装しててよかったな?制服だったらワンチャン探されていたぞ…」

 

秋人「それな…」

 

 

現在俺は拓海と一緒にまたショッピングモールをフラついていた。それにしても俺の嫌な予感は本当によく当たる、最悪な形として…。

 

 

秋人「多分もう二度と会えないけど笑」

 

拓海「それフラグな」

 

秋人「思ってても言うなし…はぁ〜本当に俺はこの世界が嫌いーーー」

 

 

そう言いかけた瞬間、俺の耳にはっきりとショッピングモールで流されていた音楽が聞こえて来た。

 

〜でも不安なんて唱えてないさ♪〜

 

 

秋人「は!?この曲はまさか!?」

 

拓海「はぁ……聞こえちゃったか……」

 

 

〜僕らは今夜も叫んでいたい♪〜

 

 

秋人「 I LOVE THE WORLD

I LOVE THE WORLD

I LOVE THE WORLD……♪!!!!」

 

拓海「始まった……」

 

 

俺はやっぱりこの世界が好きだ。




以上で番外編が終了です。
実は秋人はすでに艦娘にあっていたんです!
あの提督のイメージは自分か好きで読んでいる◯ixivの艦これ漫画から参考にしました。まんまそれのように見える気がする……
それに自分の趣味でまたガチ歌詞出しちゃったよ……バンされないか心配ですけど……。
そんなことより踊って叫ぼう!!


秋人「もっとあがっていこうぜえぇ!おいぃ!! Time flies, so go ahead!!(声真似)」

拓海「だめだこりゃ……すげー似てるけどww」


まじで自分は好きです!ファンです!
それではみなさん!
次回の番外編もお楽しみに☆


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番外編 体育祭 上

こんにちは龍龍龍です!
早い学校ではは体育祭の期間に入りましたね!
なので今回は秋人がまだ学校にいた頃の体育祭をテーマに書きました!そして今回は珍しい2部構成です!


良「やっと俺たちの登場だぁぁヒャッハー!!!」

時音「気分が高揚します」

拓海「時音それは流石にまずい…」


それでは番外編スタートです!


体育祭。全校生徒が(休まない限り)唯一、強制的に参加させられると言う、運動音痴な人にとって、なんともまぁ傍迷惑な行事だ。この行事は大体秋にやることが多い。そんな前置きはさておき、俺の通っている私立高校も体育祭が始まろうとしていた。先輩から聞いた話だが、この学校の体育祭は、毎年白熱しすぎて、荒れて、怪我人が続出してしまっているらしい。簡単に言うとガチ勢が多いのだ(ちなみに俺もガチ勢の1人になる予定)。何故、みんながみんなガチ勢になるかと言うと、優勝したクラスには、何故がバイキング無料券と言う豪華な商品が貰えるからであーる!“ ここの学校ってそんなにお金持ちなの!? ” と思っている奴がいるから説明するけど、結局は俺達が払っている学費からとっているだけであって決して金持ちではない、まぁ校舎は綺麗だけど……。だからみんなはその学費を取り返すべく、ガチ勢になるのだ。まぁ俺の場合は運動が出来ればそれで良いけど。

 

 

拓海「秋人オッハ〜!」

 

 

1人でそんなことを考えていると、クラスメイトで部活仲間の1番の親友、拓海が声を掛けて来た。

 

 

秋人「おう、拓海オッハ〜!」

 

拓海「ところで秋人、とうとう始まったな…俺たちの学費を取り返す為の戦争が……」

 

秋人「そうだな…」

 

 

現在俺たちは、まだ教室中にいる。理由は開会式が始まるまで待機しているからだ。

 

 

拓海「お、今日は前髪おろしてんだ〜」

 

秋人「当たり前だろ、勝つ気で行くんだから!」

 

?「出た出た〜本気モードの秋人〜」

 

秋人「うるせー、夕立」

 

立夷「夕立じゃねー!立夷(たつい)だ!」

 

 

こいつはクラスメイトの夕陽 (ゆうひ) 立夷(たつい) 陸上部に所属していて、性格は誰でもいるような感じ、いわゆる the 普通。何故夕立と呼んでいるのかは察しの通り名前に「夕」と「立」があるからだ。立夷自身、そのあだ名は嫌っているみたいだけど。

 

 

秋人「え〜良いあだ名じゃん!」

 

立夷「俺は嫌だ。だってその呼び方、なんか足を踏み込んではいけない気が……」

 

秋人「何言ってんだお前……」

 

担任「うぃいいいいいいいいいいい↑っす!おはよう〜お前ら〜。えー今日は、体育祭当日ですけども〜、とりあえず出席取るぞ〜」

 

 

俺が拓海達とじゃれ合っていると先生が来た。てか先生が始めに言った台詞、なんか何処かで聞いた事があるような……まぁいいや。

 

 

男子「先生!その真似ちょっと危なくないですかッ!?」

 

 

やはり、クラスメイトの一人の男子はすぐに担任のあの発言にツッコミを入れたようだ。結局、俺の思い違いでは無かったみたいだ。

 

 

担任「いや、大丈夫大丈夫!笑。番外編より本編の方がネタいっぱい入ってるから 笑」

 

 

この時、クラスの全員は一斉にーーー

 

全員((メタいな……))

 

ーーーと思っていただろう。もちろん俺も思っていた (`・ω・´)

 

 

担任「ーーーまぁそんな事は置いといて、全員出席ーーーと。優秀だなお前ら〜。その調子で優勝も捥ぎ取るぞッ!!!」

 

全員「イェッサーッッッ!!!」

 

 

俺達の掛け声とともに朝礼は終わった。そのあとグランドへ行き開会式が始まった。そして、例の校長先生の長ぁぁぁぁい話が始まる。ほとんどの生徒は、校長先生の話なんざ右から左へ受け流す。勿論俺も 笑。開会式が終われば、第1種目定番の全体体操、それが終われば第2種に出場する生徒以外は、クラスのテントに行って待機。ちなみにこの学校の体育祭の種目はと言うとーーー

 

準備体操、パン食い競争、50mハードル、タグ取りサバイバル 、二人三脚、100m走、騎馬戦、男女混合600mリレー、クラス対抗リレー、綱引き、部活対抗リレー、ハンドボール、フットサル、保護者参加競技、20mシャトルラン、応援合戦。

 

 

というものだ。その中で俺はハンドボール、タグ取りサバイバル、フットサル、部活対抗リレーに出る。だって俺の身体能力が発揮されるのそれしかないし〜、あとフットサルと部活対抗リレーは強制的に指名されました!ちなみに拓海もフットサルと部活対抗リレーに参加するみたいだ。

 

ーーーとりあえず午前の部のある程度の種目が終わっていよいよ俺が出場するタグ取りサバイバルだ。ルールは普通のタグの取り合いだ。タグは二つ付けて全て取られると脱落、5分以内に何人生き残れるかの勝負だ。ちなみに1クラスの参加人数は8人。ちなみに俺たち1年のクラス数は4クラスだ。高校のわりには少ない方だな。

 

 

秋人「っしゃあぁぁぁ!気合い入れて頑張るぜッッ!!」

 

立夷「秋人、目標何人堕とす?」

 

秋人「10人だな…」

 

立夷「流石」

 

 

ーーーーそしてタグ取りが始まった。ーーー結果は圧勝、だって身体能力が高いやつらを固めたんだから当然だ。ちなみに女子も運動部の子を入れた。やってる間滅茶苦茶楽しかった。俺は宣言した数よりも5人多く脱落させることができた。そんな俺を見て周りの奴らは「勝てる気がしねぇ…」って思ったらしい。

 

 

他クラス「秋人お前どうなったらあんなアクロバティックに動けるんだよ!?」

 

秋人「ggrks 笑」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

この後も、調子良く上位で終わらすことができたが、こっちにも欠点があった。それはガタイがでかい奴が誰1人もいないのだ、全員が一般体型。すなわち、綱引きや騎馬戦が限りなく弱い。得点が結構高い競技が弱いので、なんともまぁ危うい立場にいるーーーーまぁみんなはめげずに頑張るけど!

 

ーーー結果は案の定最下位、他クラスにグッと得点をもぎ取られた。気づけば全クラスがいい感じの点数になっていた。

 

 

拓海「ここからが勝負だな…」

 

秋人「まぁ頑張るしかねーんじゃね?それより、次の競技なんだっけ?」

 

拓海「確か保護者参加競技だったはず、競技内容は毎年変わるらしいな。今回はーーーー居合斬りだな」

 

 

あ、終わったーーー

 

 

拓海「どうした秋ーーー」

 

観客1「うぉぉぉぉぉーーーすげぇぇぇぇ!!!」

 

観客2「なんなんだあの人はッッ!?」

 

観客3「カッコイイィィィ!!!」

 

 

拓海が俺に何かを聞こうとした瞬間、グランドが歓声の嵐になった。俺たちは中で何が起きているのか、観に行った。まぁ大体はわかる、なぜならーーー

 

 

頼長「ふんッ!」

 

 

ズバッーー

 

 

親父が刀で5〜6本ぐらい並べた竹を綺麗に切っていたのだから。つーか体育祭で居合斬りって大丈夫なのか!?俺はそこが心配だ。

 

 

観客「おぉぉぉぉ〜〜」8888

 

頼長「こんなもんか……まだまだ甘いな」

 

秋人「おい親父!!さすがにちょっとやり過ぎだろッ!」

 

頼長「ん、バカ息子か。居合斬りと聞いから参加しただけだ」

 

秋人「あんたは格が違うから参加すんな!!親父がやると競技じゃなくて演武になる!」

 

頼長「別にいいだろう演武になっても、人を喜ばせているなら」

 

秋人「まぁそうだけどーー」

 

 

なんだかなぁ、ふに落ちないっていうか。なんか複雑な気分になる……まぁいいや。

 

 

秋人「とりあえず終わったから、早く保護者の席に戻れ親父…」

 

頼長「仕方ない…」

 

 

親父は素直に退場したーーーーー残りの保護者はというと、親父の存在のせいで少々気合が感じられなくなっていたようだ。

 

 

拓海「頼長さんマジイケメンだな…!!」

 

秋人「俺からしたら鬼のような親父だけどな…」

 

 

親父の変な登場によりグランドが騒ついたがここで一旦昼休憩になる。昼は校舎内や、この日だけ特別に外食可能。しかし遅れた場合は即失格で最下位が確定になる。

 

 

時音「秋人、今からみんなでファミレスにでも行かない?」

 

 

クラスは違うが部活仲間の男の娘の時音が声をかけてきた。そして時音を見て俺はすぐに思った。本当に男なのか?っと。顔はもちろん、体操服だけど、ズボンがフツーの半ズボンではなく、なぜかショートパンツをはいているからだ。ちなみになぜショートパンツがあるかというと、この学校が女の子の可愛さ重視やら、女の子達がショートパンツも作って欲しいと要望があったかららしい。しかしショートパンツは別に女の子用ではない、男もはけるのだ。まぁ誰もはくとは思わないだろうな、目の前の時音を除いて。

 

 

秋人「おぉ、い〜ね!それよりもなんでショートパンツをはいてんだ?男なのに恥ずかしく無いのか…?」

 

時音「動きやすかったから、はいてみたんだ!ーー変?」

 

秋人「いや、変じゃない。むしろ似合ってます!!」

 

時音「そう言ってくれると嬉しいよ…!///ーーあ、それよりも拓海達が待ってるから早く行こ!」

 

秋人「OK〜」

 

 

そうして俺と時音は拓海と良と合流した。いつメンの完成だ!

 

 

良「おっせーよお前ら!時間が無くなるだろ!!」

 

秋人「わり〜!」

 

拓海「何してたん…だ…ぁぁぁぁああああ!?」

 

時音「どうしたの拓海?僕を見て叫んで」首傾げ

 

拓海「時音が体操服のショ…ショ…ショートパンツをはいてる……だとッ!?」

 

良「あー俺も1回目の反応はそんな感じだった」(`・ω・´)

 

時音「やっぱり変なんだね……」

 

 

時音が涙目なった。その瞬間俺の何かが切れたようだ

 

 

秋人「お前ら表へ出ろ」笑顔

 

拓海「めっちゃ似合ってます!」

 

良「抱きしめていいでしょうか!!ーーーいや、足を舐めさせてくださいッ!!」

 

秋人「この変態がぁぁッッ!!!」

 

良「あべしっ!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※ほぼ会話にします

 

変な茶番があったが、なんとかファミレスでご飯を食べ終わって現在学校に戻っている最中。

 

 

拓海「そういえばさー、部活対抗リレー何故か俺等1年が走る事になったよなー」

 

時音「サッカー部は毎年1年生が走る事になってるんだって、噂では度胸試しらしいけど」

 

秋人「なんだよ度胸試しって…なんの試しにもなってねーよ…むしろ楽しみだわ!」

 

良「で、第1走者が俺だろ?嫌だなぁ…」

 

拓海「男が嫌とか言うなよ、恥ずかしいだろ」

 

秋人「俺がアンカーとかマジ燃えるわ〜!拓海第3走者頼んだぞ?」

 

拓海「任せろって!」

 

時音「僕遅いからみんなの足引っ張っちゃうよ…」

 

秋人「心配すんな時音ーーー」

 

3人「俺たちが付いてる!!」

 

時音「みんな…ありがとう!」笑顔

 

3人(可愛い…ーーー絶対負けらんねー…!!)

 

 

色々と話しながら俺たちは学校に着いた。

 

 

良「あ、言うの忘れてたけど、フットサル当たったらよろしくなー」

 

時音「楽しみにしてるから!」

 

秋人「あ、そうかお前ら同じクラスだったな〜。OK、その時は敵同士だから本気で行くからな!」

 

拓海「会うのは絶対決勝戦で」

 

 

先に時音と良が学校へを入った。早くフットサルになんねーかなぁ。その前にハンドボールだったわ…

 

 

拓海「秋人、俺たちも行こーぜ」

 

秋人「了解〜」

 

 

そう言って学校に入ろうとした時。

 

ドンッーー

 

 

?「きゃあ!」

 

 

誰かにぶつかった。そして下を見ると女の子が転んでいた。

 

 

秋人「大丈夫ですか?」

 

女の子「すみません…大丈夫です!」

 

 

俺は手を出して女の子を立たせてあげた。長い黒髪で頭のてっぺんには一本?髪の毛が飛び出している、世間でいうアホ毛で、青のセーラー服を着た女の子だった。今時、いるんだなセーラー服着てる子。

 

 

秋人「随分と焦っていましたが大丈夫ですか?」

 

女の子「ッ!?そ、そうでしたッ!先度はすみませんでしたッ!ではッ!ーーー」

 

 

セーラー服の女の子は急いで走っていった。ーーーーーーーあれ?思ったけど今日平日で学校だよな?なんで学生が普通に…まぁいいや。

 

 

拓海「大丈夫か、あの子。なんかやばそうな気がしてならないんだけど……」

 

秋人「確かに…ーーーーん、何だこれ?」

 

 

俺は、地面に落ちてるサラリーマンが持っているような黒い鞄を見つけた。恐らくさっきの女の子の物だろう。体育祭が終わったら警察に届けるか。

 

 

拓海「さっきの女の子が忘れたんだと思う、一応中を確かめようぜ」

 

秋人「そうだな〜ーーーえーとなにこの箱…中は指輪!?ーーそんで何ーなんかフィルムがあるな。あと、何この写真ッ!?」

 

拓海「うわぁ…なんかやばいなこれ」

 

 

俺たちが見た写真は、色んな女の子が性行為している写真や全裸の写真などがあった。今すぐに破りたい。

 

 

?「おい、お前らッ!!」

 

 

鞄の中身を見ていると白のジャケットを着た男が俺たちを呼んだ。こんなクソ暑い日なのによく長袖のジャケット着てんなこのオッサンは……逆に尊敬する。

 

 

秋人「何ですか?」

 

男「セーラー服を着た女の子を見なかったかッ!」

 

2人「……」

 

拓海「あっちの方向に行きましたよ?」

 

男「何ッ、逆の方向だとッ!?チッーーー逃すかッ!!」

 

 

そういって男は女の子が走っていった逆の方向へと走っていった。そう、俺たちは嘘をついたのだ、色々と嫌な予感がしたから。ーーけど、大の大人が……教えてあげたのに礼ぐらいは言えよ…礼儀がなってませんねぇ〜。

 

 

拓海「秋人……」

 

秋人「分かってる…けど動くのは体育祭が終わってからな…」

 

拓海「当たり前だろ…」

 

 

番外編 体育祭 後半へ続くーーー




以上で番外編 上が終了です!
下の予想は大体わかりますよね?そして男と女の子の正体はーーーーわかりましたよね?


秋人「は?誰だよ…」

良「誰?」


お前らは知らないのは当然だよ!
それではみなさん!
次回の番外編もお楽しみに☆


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番外編 体育祭 中

どうもりゅうさんです!
すいません!2部構成って言ってたんですが無理でした……三部構成にします!申し訳ありません!

立夷「後先考えないから…」

拓海「全くだな…」


悪かったって!
それでは番外編スタートです!


担任「ーーーで、結局お前らは、今までどこで何をしていたんだ?」

 

 

女の子とオッサンの件があって俺たちは午後の部が始まる5分前にクラステントについた。そして現在俺たちはみんなの前で正座をして担任から説教を受けている。リアルに公開処刑だろこれ………。

 

 

秋人「すいません〜ちょっといざこざがあってぇ〜」

 

拓海「こいつが変な所でつまずいて転んで遅れました」( ´_ゝ`)

 

秋人「なッ!?ーーてめぇ拓海ッ!何勝手に罪なすりつけてんだよッ!?」Σ(゚д゚lll)

 

担任「分かったから落ち着け…。ーーーったく…とりあえずお前ら、フットサル1位じゃなかったら、クラスが優勝してもお前らだけバイキング無料券無しな〜…」

 

2人「ガッデムッ!?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

担任からのえげつない試練を出されて、時間も経たないうちに午後の部が始まった。そして午後の部の1発目の競技がハンドボールだ。ルールは公式のものと一緒だが、1人のボール所持時間は無制限だ。1試合の時間は5分、しかし前半、後半というのが無いため失点するとかなりキツイ。なのでまずはシュートを打たせないことが大事だ。メンバーは男子3人と女子2人の5人混合チームじゃないといけない。

 

 

秋人「こっちにハンドボール部が1人もいないのはちょっと痛いな…」

 

女子「大丈夫だよ秋人君!私達もそれなりに出来るメンバーを集めたんだし!」

 

秋人「そうだな!っしゃぁぁ!!行くぞッ!」

 

 

ーーーー結果は惜しくも2位で終わった。1回戦は4-2で勝ったが決勝では2-2の同点でPK負けだった。

 

 

秋人「はぁー…同点になったのにPK負けかよ…。クッソ悔しいッ!!」

 

男子「けど凄かったな秋人!決勝の後半ほとんどお前無双してたぞ?ドリブルが青◯みたいだったしジャンプシュートもめっちゃ速かったじゃん!」

 

秋人「けど負けたのは変わりねーよ…次のフットサルで挽回してやる……!」

 

 

そうは言っても次のフットサルまで結構時間が空くので、俺は時間を潰すために自販機に向かった。

 

 

尾形「おぉ〜秋人!いたいた〜!」

 

 

後ろから俺を呼ぶ声がしたので振り返った、するとそこにはーーー

 

 

秋人「あれ?尾形さん!?どうしてここに、仕事は?」

 

 

いつも親しくしてもらってる親父の友人の尾形 正義さんがいた。いつもこの日は秘密の仕事とやらに行ってるはずなのに、なんでだろ?

 

 

尾形「頼長に来るように言われてな、仕事も抜けてきた☆」

 

秋人「大丈夫なんですかそれ…?」

 

尾形「大丈夫だよ!…………多分な(小声)」

 

 

あれ…今多分って聞こえたような…まぁいいや。

 

 

秋人「そうですか、大丈夫ならーー」

 

?「正義さんッ!!」

 

 

奥の方からまたもや声がした。見ると眼鏡を掛けたロングヘアーでカチューシャをしており、またもやセーラー服を着た女性が走ってきた。ーーとりあえずツッコませてくんない?肩に小さな人形が乗ってるし…

 

 

女性「仕事をさぼって外出するなんて何を考えているんですかッ!!

 

尾形「いや〜すまん!秋人の体育祭が見たくての〜」

 

女性「秋人?」

 

尾形「目の前にいる人じゃ!私の孫みたいな存在だよ!」

 

秋人「どうも、櫻川秋人です」頭を下げる

 

大淀「はじめまして、私は大淀と言います!よろしくお願いしますね!」

 

秋人「こちらこそよろしくお願いします、大淀さん」

 

 

大淀………なんか江戸時代の人みたいな名前だなーーーあ、それよりもーーー

 

 

秋人「あの、つかぬ事をお聞きしますが大淀さん…あなた学校はどうしたんですか?それに仕事って……」

 

大淀「学校……?ーーーーーーハッ!いやッ、き、今日はーー」(@ ◽︎ @;)

 

尾形「ちょっとなぁ〜……!」

 

 

2人揃って怪しい反応だな…

 

 

尾形「そ、そう!あれだよ臨時休校だよ!なっ大淀?」

 

大淀「そ、そうです!休校なんです!なので私は正義さんの仕事を手伝っているんです!!」

 

 

臨時休校ねぇ…まぁいいやとりあえず信じとくか……逆に疑ったらめんどくさくなりそうだし。

 

 

秋人「成る程、臨時休校ですか。それだったら流れが一致しますねーーーあ、やべ!次の種目があるんで自分はこれで失礼します!」

 

 

気がつけば次の競技の点呼が始まっていたみたいだったので俺はすぐにその場所を後にした。結局あの人形はなんだったんだろうな……動いてたし、もしかしてオバケ…ーーーそんな訳ねーよな!

 

 

大淀「…尾形元帥、あの人…」

 

尾形「あぁ、見えていたな…大淀の肩に乗ってる妖精さんをーーー」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

拓海「遅せーぞ秋人、何してたんだよッ!もう点呼終わったぞ!」

 

秋人「わり〜知人と喋ってたら遅れた!」

 

立夷「ほんと時間にルーズだよなぁお前…」

 

 

始まるギリギリで拓海達と合流できた。やっとフットサルまで来たな、すげ〜楽しみ〜!ちなみにフットサルのルールはと言うと基本公式ルールと同じだ。しかし時間はハンドボール同様前後半が無く、チームも男子3人、女子2人の混合だ。はぁー、早くモチベーションを上げとかないとな〜。

 

 

時音「あ、秋人!良かったよ、運良く決勝戦で僕達が当たるよ!」

 

良「絶対に負けんなよ?」

 

秋人「そりゃお互い様だろ?」

 

拓海「確かに」

 

 

俺たちは運良く時音のクラスと当たらなかった。いよいよだなーーー第1試合は俺達からで、時音達は俺たちの試合を見てからだ。

 

 

女子1「秋人君、相手男も女の子も経験者で固めて来てるよ…」

 

秋人「大丈夫だ、俺と拓海がついてる!自信持ってプレイしたらいいぜ!」

 

女子2「さすがアッキー!」

 

立夷「期待してるぜ、サッカー部!」

 

拓海「おい秋人!無駄にプレッシャーかけんじゃねーよ!」

 

秋人「良いじゃん、事実なんだし」

 

審判「それでは、第1試合を始めます!」

 

2チーム「よろしくお願いします」

 

 

そしてーーー

 

ピィィィィィィィィィィーー!!!

 

ーーと開始の笛が鳴って第1試合が始まった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ピィィィィィィィィィィーー!!!

 

と再び笛が鳴って試合が終了した。結果は3-2で俺たちが勝ったーーー正直危なかったな……。

 

そして第2試合は、言うまでもなく時音と良がいるクラスが勝った。そして決勝戦……。

 

 

秋人「本気で行くから覚悟しろよ時音!」

 

拓海「勝たなきゃバイキング券が没収されるからな」

 

時音「じゃあ、だったら尚更負けるわけにはいかないかなぁ〜」

 

良「俺たちを舐めんなよお前らぁ〜」

 

 

審判の笛とともに試合が始まった。まず俺は、お手並み拝見としてダイレクトプレーをした。良と時音は俺のやり方を知っているせいかプレッシャーを掛けてこない。それ以外の奴らは無駄にプレッシャーをかけてくるのでパスコースが空いてパスを出しやすい。しかし、時音達の攻めになると良が爆速スピードのドリブルで前線のディフェンスを蹴散らせ、時音がパスを受けるともうほとんどボールが奪えなくなる。ボールを隠すのが上手いし、シュミレーションが半端ない、すぐに体を当てると倒れて逆にこっちがファールになる。だからこそ、ディフェンスに拓海がいる。拓海は良や時音の特徴を完全に熟知しているため、ある程度抑えることができた。

 

 

時音「流石拓海だね、シュミレーションができないじゃないか…」

 

拓海「けど、時音も以前より上手くなっると思うけど…」

 

立夷「つーか秋人そろそろだろ?本気出せよ!」

 

秋人「もう半分か…そうだな、じゃあ全力で行くぞッ!!」

 

良「やべ、全員ディフェンス集中しとけ!」

 

 

俺はお手並みをやめて本気で行った。時音と良で俺のマークに着くが、俺はマークを外してボールをもらう。そしてドリブル開始、俺は相手を余裕に抜いていきゴール前にいく、そこで拓海達にパスを出してシュートを打たせる、それの繰り返し。周りで見いる奴全員が、俺が1人抜くたびに歓声が上がる。そして、良と時音以外の3人がかりでディフェンスに来ても俺は足技で余裕にかわした。しかし、良と時音は俺のスタイルを知っているため、中々抜くことが出来ない。やっぱ流石だわ……ーーーー終わりに近づくにつれて両者譲らない攻防が激しくなった。本気の試合の雰囲気になっている、面白くなって来た。

 

 

時音「絶対に抜かせないよ!」

 

良「勝ちたいからな…!」

 

秋人「やっぱり流石だわお前ら、けど今回だけは勝たせてもらう!!」

 

良・時音「ッ!?」

 

 

俺は2人を抜いて、シュートを決めた、その瞬間試合が終わった。結果1-0で俺たちのクラスが勝った。いや、まじで危なかった……。

 

 

時音「やっぱり秋人は強いね…」

 

良「いつかリベンジしてやるからな」

 

秋人「おう、そん時は最初から全力で行くから!」

 

拓海「最初からそれでやれよ…」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

担任「というわけで1位おめでとさん〜!約束通り、バイキング券有りになったから」

 

拓海・秋人「っしゃぁぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

ーーーー俺たちが喜んでる間すぐに部活対抗リレーが始まった

 

 

良「俺たちに勝った奴らと一緒になって走るって…」

 

時音「ちょっと気まずいよね〜」あはは…

 

秋人「仕方ねーだろ…俺だって気まずいんだから…」

 

拓海「とりあえずさっきのことは忘れて、味方としてこうーーな?」

 

良「そうだな、っしゃあぁぁ〜!行くぜッ!」

 

時音「流石良…切りかえが早い…」

 

他クラブ生「おいおい、今回もサッカー部は1年が出てんのか〜」

 

 

いきなり他クラブの先輩、多分3年生が声をかけて来た。ーーなんだよこいつ…

 

 

秋人「伝統なんで仕方ないですよ。それより先輩は僕たちに何か用ですか?」

 

他クラブ生「用?そうだな、とりあえずお前らは1位無理だから諦めろ、去年も俺ら陸上部がダントツで優勝したから」

 

時音「無理かどうかはやってみないと分からないよ!」

 

陸上部「ん?お前も出んのか?ーーーブッ、ハハハハハッ!めちゃくちゃ笑わせてくれんじゃん。女が走るとか何考えてんだよ!」

 

時音「ッ!僕は男だッ!!」

 

陸上部「それでもだろ!女見たいな奴が走るとかヘドが出る、現実を見ろ!」

 

 

先輩がそう言った瞬間、時音の目からは涙溜まっていまにも流れ落ちそうになっていた。その瞬間俺の中にある何かがキレたような気がした。そして先輩は陸上部が集まってるところに戻って言った。

 

 

秋人「時音、大丈夫だ俺たちが付いてる…」時音の頭を撫でる

 

時音「秋…人……?」

 

拓海「そうそう、それに周りに何言われようが関係ないし、知ったこっちゃねー」

 

良「まぁとにかくーーーー」

 

※時音はサッカー部にとって天使的存在です。それを侮辱したのですからーー

 

3人「陸部上等ッ…全面戦争だッ!!時音を侮辱したこと後悔させてやるッッ!!」ゴゴゴ……

 

 

ーーーこうなる。とりあえず良が本気になったから、もうリレーはこっちのもんだ。

 

パンッ!!

 

というピストルの音ともに対抗リレーが始まった。走ってる部活は、陸上部、サッカー部、バスケ部、野球部、バレー部だ。第1走者は良だ。

 

実況「さぁ始まりました、部活対抗リレーーーーおぉーっといきなりサッカー部が前に出て1位だぁぁぁ!!速い速い、陸上部も追いつけません!」

 

良「時音ッ!」

 

時音「任せてッ!」

 

実況「さぁ早くもサッカー部は第2走者へとバトンが繋がったぁぁぁ!ーーーーーおぉぉぉぉとサッカー部が3位に転落、大丈夫か!?そして陸上部が1位だぁぁぁ!!」

 

時音「拓海ッ!」

 

拓海「おう、んじゃ俺も本気を出すかなッ!」

 

実況「さぁはやくも第3走者へとバトンが繋がったーーーなんとここへ来てサッカー部の追い上げ一気に3位を抜き1位の陸上部との距離を縮めて来たぁぁぁ!!!」

 

陸上部「ーーーへぇ、やるな。だが勝負は俺の勝ちだ!!」

 

拓海「秋人ッ!」

 

秋人「分かってるって!あいつを全力で潰す…」

 

実況「リレーはアンカーに渡ってなんとサッカー部と陸上部が一進一退の激戦だぁぁぁ!」

 

陸上部「(こいつッほんとに1年かッ!?早すぎる!このままだとーーー)ーーへッ!」ニヤッ

 

 

陸部の先輩は肘で俺の顔面を狙って事故と思わせるせこい事をしようとして来た

 

 

陸上部「終わりだッ!」

 

秋人「考え方が甘いんだよ雑魚先輩さん…」

 

陸上部「なっ!?」

 

 

陸上部3年のお前に告ぐーーー

 

 

秋人「男なら正々堂々と勝負しろ、じゃあノーーー」

 

 

俺たちサッカー部が “ NO.1 ” だ

 

そして追いつかれない場所で お前を(いざな)うーーー

 

 

実況「ゴォォォル!!今年の部活対抗リレーの優勝は何とサッカー部だぁぁぁ。さらに第1からアンカーまで全て1年生というこれまでにない革命が起きたぁぁぁ!今年のサッカー部は何かが違うぞ!!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

拓海「さすが秋人〜あそこでよく先輩の肘かわせたな!」

 

秋人「あのタイプ人は絶対にあーいう事するって相場は決まってんだよ」

 

良「読みがすごいなぁ…」

 

時音「みんな…ありがとう。けどまた僕のせいで迷惑ーーーうわぁ!?」

 

 

俺は時音が最後までい終わる前にまた頭を今度は激しく撫でた。

 

 

秋人「何言ってんだよ、時音も頑張ったじゃん!時音の走者はほとんど俊足の奴が揃ってたんぜ?そん中で野球部と陸上部しか抜かれてないんだから、逆にスゲーよ!」

 

良「時音が3位で踏ん張ってくれたおかげで、優勝できたと言っても過言ではない!」

 

拓海「だから全部時音のおかげだな!」

 

時音「みん…な……ーーーーーはうッ…!」

 

 

時音がまた泣きそうになったので俺は時音に向かって軽くデコピンをした。

 

 

秋人「時音、泣くんじゃなくて笑顔だよ、優勝したんだから!」

 

良「そうそう、笑った方が可愛ーー「良くぅぅん〜?」ーーすいません…」

 

拓海「笑顔が大事!」

 

時音「うん……ありがとうみんな!!」最高の笑顔

 

良「やっぱ時音、男とかどうでもいい!俺と付き合ッ(ry」

 

秋人「変態は黙ってろッ!!」

 

良「へぶらッッ!!」

 

拓海「まーたやった…」呆れ

 

時音「ははは…」( ̄▽ ̄;)




以上で番外編が終了となります!
今回はとてもいい感じに終わらせています!これがTHE青春ですね!
次回で本当に次回で体育祭編は完結です!
もう終わる終わる詐欺はしたくない……
あと、艦これ関係無くね?と思っている方、すみません!番外編だから自由にさせて下さい!でも全く無関係にはさせないつもりですのでよろしくお願いします!!

時音「次回も僕たちにが活躍する予定だよ!僕、頑張◯ぞい」フンスッ!

拓海「喧嘩とか苦手なんだよなぁ」

良「逃げは任せろ!」

秋人「時音以外頼りねぇ……」


おいお前ら、ネタバレすんじゃねー!!
次回はいつメンが大活躍ーーすると思う……
それではみなさん!
次回の番外編もお楽しみに☆


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番外編 体育祭 下

どうもこんにちは龍龍龍です!
番外編 下が書けました!そして予定していた文字数より千文字以上オーバーしてしまいました!やっちゃったぜ☆
今回で体育祭は完結となります!そして秋人の友達も活躍の予感が……


拓海「ほんとに活躍すんのか…?」

時音「活躍すると思うよ!」

良「俺を見ろぉぉぉぉ!!」


良がうるさいですが、放っておきましょう
それでは番外編スタートです!


担任「とりあえずお前ら、1位おめでとうさん〜。お前らが頑張ったから優勝できた。だから今回は何を隠そうお前ら全員がMVPだ、というわけで今からバイキング無料券をお前らに贈る、プラス俺からの差し入れだ〜」

 

 

閉会式が終わり、俺たちのクラスが1位になった事で俺たちの教室はお祭り騒ぎになっていた、踊る奴もいれば、歌う奴もいた。担任がいるにも関わらず。担任は俺たちを静かにさせた後、そう言って俺たちにバイキング無料券と差し入れを渡した。その差し入れがなんなのかというとーーーーーー5000分のギフトカードだった。

 

 

クラス全員「すげぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!」

 

秋人「先生、あんたそんなに金持ちだったのッ!?」

 

担任「あれ言ってなかった?俺、結構金持ちよ」

 

秋人「自分で言うんかい……」

 

 

見た目20代後半なのに、何して稼いでんだろ……私気になります。

 

 

担任「とりあえず今日はもう終礼しないから各自で適当に帰ってくれ、それじゃあまた明日な〜」

 

 

そう言って担任は出て行った。時計を見るとまだ2時半ーーーんじゃ俺も帰りますかね。

 

 

秋人「拓海、帰ろうぜ〜」

 

 

俺はクラスの男子と楽しく会話してる拓海に声を掛けた

 

 

拓海「OK秋人、じゃあまた明日な!」

 

男子「イケメン2人でどこ行くんだよww」

 

男子2「風俗かww?」

 

秋人「何言ってんだよお前ら…。普通に帰るだけだよ、じゃあまた明日な〜」呆れ

 

男子「おう、また明日〜!!」

 

 

クラスの奴とそう交わした後、俺達は教室を出たそしてタイミングよく時音と良も教室から出てきた。

 

 

時音「あ、秋人と拓海だ!」

 

良「一緒に帰ろーぜ〜!イケメンおふたりさん!」

 

秋人「悪い、俺たちこれから用事があるから一緒に帰れないわ」

 

時音「用事って何の?」

 

秋人「用事は用事だよ」

 

時音「だから何の用事なの?」

 

 

ちょっ……時音結構グイグイ来るなぁ…。

 

 

秋人「何のって、そりゃ〜…」

 

拓海「…うん」

 

良「なんか怪しいなぁ…」

 

 

やはり感ずかれてしまった。そして時音はいきなり歩き出し、俺たちの通路の前に立ち、両手を広げて一言ーーー

 

 

時音「秋人、拓海、本当の事言うまでボクはここから動かないよ」

 

 

ーーーと言って頬を膨らませた。うん、可愛い…。

 

 

良「秋人、拓海、こうなった時音は言うまで通らしてくんねーぞ」

 

拓海「…秋人」

 

秋人「はぁー…仕方ねーな……とりあえず下まで降りるぞ〜」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺たちは一階にあるロッカーに行った。そして俺のロッカーに隠していた黒い鞄を2人に見せた、もちろん中も。

 

 

良「何このサラリーマンが持ってるような鞄、しかもその写真……うわっ……やばッ」

 

時音「うぅ……気持ち悪いよ……」

 

 

そして俺は、2人にこの鞄の事の経緯を全部話した。そして現在正門まで歩いてる。

 

 

良「なるほどな〜つまり白いスーツを着ていた男が女の子を追いかけてたと」

 

秋人「見た感じそうなるな」

 

拓海「まぁ、あくまで仮説だからそれが本当かどうかは分からないし、仮に追いかけられていたとしても、その女の子が悪いことをしたから追いかけられてるって可能性もあるし。例えばひったくりとかーー」

 

時音「何か当てはあるの、秋人?」

 

秋人「無いな」( ̄+ー ̄)

 

良「無いんかい!?」

 

秋人「まぁテキトーにそこら辺歩いてたらみつけられるだろ、かなり大事そうに抱えて持ってたし、落としたことぐらいーーーーー」

 

 

俺は正門を見た瞬間、言葉が途切れた。理由は簡単だ、そこにぶつかった女の子がいたから。多分鞄を探してるんだろう。

 

 

良「どうした、秋人?」

 

秋人「いた。あの子だ、俺とぶつかった女の子」

 

拓海「ーーほんとだ。て事は鞄を探しに来たって感じかな?」

 

良「アレェ〜。あの子、俺超タイプだわ〜!!」

 

時音「変態は黙ってて…」

 

秋人「ちょっと行ってくるわ〜」

 

拓海「おい、秋人!?」

 

 

side out 秋人

 

side 潮

 

 

私の配属している鎮守府の提督さんは、いつも気に入らなかったら、みんなに罵声や暴力を浴びせる人です。なのに夜になると夜伽の相手をさせられる挙句、写真や映像を撮って楽しんでいます…それに憲兵さんまでもが一緒に夜伽をしています。だから私は、こんな地獄からみんなを助ける為に今日、隙を見て提督さんの鞄を奪って、大本営に持っていくことを決めました。

 

 

潮「…うぅ〜……どうしようぅ…」

 

 

ですが現在、私は提督さんの鞄を探しています。大本営に持っていく途中で、鞄を落としてしまったからです。

 

 

潮「早く鞄を見つけないと…提督さんに……」

 

 

ーーーそれに知らない学校の前で1人で鞄を探しているんだ……周りに不審者だと、いつ思われてもおかしくない…。私が不安になりながらも提督の証拠鞄を探しているとーーー

 

 

秋人「あのー?」

 

潮「ひゃ、ひゃいッ!」

 

 

突然、後ろから男の人が声をかけてきたので、私はびっくりして声を上げてしまった。その声に周りにいた人達は更に私の方を見てきた。ーーうぅ…恥ずかしいです……でも声を掛けられたんだし後ろを向かないとダメですよね…。私は恐る恐る後ろを振り返った、声の正体はあの時ぶつかったってしまった男の人だった。

 

 

潮「あ、あなたはーーー!!」

 

秋人「こんにちは、さっきぶりですね。ところで貴方はここで何をしていたんですか?」

 

 

やっぱり不審に思って、私に声をかけてきたんだ…!うぅ……どうしよう…ーーーでも、ここはちゃんと正直に言った方がいいですよね…

 

 

潮「す、少し探し物をしていまして……」

 

秋人「もしかしてこの鞄ですか?」

 

 

そう言って男の人は私に鞄を見せてきた。ーーーそれを見て私はびっくりした、なぜならその鞄はまぎれもない提督さんの物だったからーーーー

 

 

潮「ーーッ!?はい、それです…!でもどうして……」

 

秋人「自分とぶつかった時、貴方は落とした鞄を拾わずそのまま走って行ったので自分が代わりに預かっていました。ほんと良かっですよ、貴方を探す手間が省けたので!」

 

 

ーーー思い出した………それで鞄がーーーーーーーーーじゃなく!早く鞄を貰って大本営に届けに行かないと!!

 

 

潮「あ、あの!預かって頂きありがとうございます!ーーですが鞄を早く、返して頂けませんか!それを持って早く行かないといけない所があるので!お願いします!!」

 

 

私は鞄を預かってくれた男の人に、早く返してもらえるようにお願いをしました。ですがーーー

 

 

秋人「分かりましたーーーーーと言いたい所ですが、鞄の中を見てしまったので、事情を聴くために一度署までご同行を願います…」

 

潮「…ひっ……」

 

 

ーー男の人は、お願いを聞いてくれるどころか、逆に事情を聞かれる羽目になってしまいました…。それに急に男の人の目が鋭くなって私は怖さのあまりまた小さく声を上げてしまった。…うぅ……どうしよう…時間が無いのに。そんな時ーーー

 

 

拓海「おい、秋人!今の言い方は誤解を招くことになるからやめろ…」

 

時音「年下の女の子に対して、酷いよ秋人!」

 

良「とりあえず謝れ秋人!」

 

潮「ーーーへ?…」

 

 

ーーー男の人の友達でしょうか、3人の男の人がきました。ーーあれ、1人の人は男なのかな…女の子のように…。

 

 

秋人「分かったから…ーーーー悪い、脅すような言い方をして。あ、あと普通の口調に戻すから。ーーこの写真がどうしても気になって……ここじゃマズイと思うから向こうにあるス◯バでこの写真の事とか、なんで急いで走っていたとか俺たちに教えてくれないか?頼む!」

 

 

男の人は頭を下げて言ってきました。それを見て私は、心の何処かで “ この人達なら… ” と僅かな希望を持ったのだと思います、だからーー

 

 

潮「…分かりました説明するので、ま、まずは頭を上げてください!」

 

 

ーーーー私はこの人達を受け入れたのかもしれません。私はこの人達と近くの喫茶店?みたいな所で、今までの事を全て話したしました。提督さんの事や、みんなの事を全てーーー

 

 

side out 潮

 

side 秋人(多分ほぼ会話)

 

 

俺は事情を聞くために、女の子と拓海達とス◯バに行った。そして女の子は洗いざらい全て話してくれた。

 

 

秋人「要するに君の上司?は君や君の同僚達に性的暴力や罵声を浴びせてていたとーーーそしてそれが証拠の写真ってな感じか?」

 

潮「はい…そうです…」

 

良「ひでぇ話だな、こんな可愛い子に暴力とか…マジぶん殴ってやりたいぐらいわ!」

 

時音「それだったら早く警察に提出した方がーーー」

 

潮「それじゃダメなんです!」

 

秋人「どういう事だ?」

 

潮「それはーーー」

 

〜潮説明中〜

 

潮「ーーーとう事なんです…」

 

時音「そんな……」

 

拓海「…警察さえも味方にしてる奴なんて…どんだけすごい上司だよそれ…」呆れ

 

良「詰みだな☆」(`・ω・´)

 

潮「だから私は、大本営という場所へ行くんです!」

 

時音「そこだと君や君の仲間も助けてくれるの?」

 

潮「はい!」

 

時音「そうなんだ、それだったらーー」

 

秋人「いや、それじゃダメだ…」

 

潮「え……?ーーーどうして……ですか…?」

 

 

俺が否定した途端、女の子は不安と絶望な気持ちが混ざった声で聞いてきた。

 

 

秋人「この写真をよく見ろ。全部女の子だけが写ってる写真だけで、誰一人男の顔が写ってない。これで提出しても、本人が認めない限り、無かったことになるのがオチだ」

 

潮「じゃあ…どうすれば…」

 

秋人「簡単だ、今から君の上司がいる場所に殴り込みに行けば良いんだよ。そんで決定的な証拠を根こそぎ持って、その大本営っていう場所に提出する」ニヤッ

 

潮・3人「え……ーーーえぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

 

 

そうして俺は4人を無理矢理連れてその男がいる場所へ向かった。ちなみに、店を出る前に俺たちは軽く自己紹介をして、女の子の名前はどうやら (うしお) さんというらしい、なんかめっちゃ変わった名前だな…女の子なのに名前が潮って……いや、多分苗字だなーーーいや、そう願いたいです、はい。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「良し、これで準備完了だな!」

 

 

俺達は学校の体操服だった為、近くのショッピングセンターに行って服を買った、俺と拓海は担任から貰ったギフト券で、時音は自分のお金で、良は時音に奢ってもらう形となった。

 

 

拓海「俺の5000円ギフト券がぁぁ……ちくしょう」

 

時音「あとで絶対に返してもらうからね、良」

 

良「はい…ありがとうございます時音さーーいえ、時音様!」

 

潮「あの、皆さん。どうして服を?」

 

秋人「あのままだと学校の生徒だとバレるからなーーーあ、そう言えば潮さんも制服だけど、潮さんが行ってる場所って学校か何かか?」

 

潮「そうですね、学校ーーーーーと少し似ているところがあるかもしれません…」

 

秋人「なるほどな…(正直分かってない)ーーとりあえず早く行くぞ、もう4時半過ぎてる!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺達は潮さんや潮さんの同僚?とその上司?が居る場所についた。そこは海の近くにあり、確かに雰囲気は学校に少し似ている。だけど、一般の学校よりは少し小さい建物だ。

 

 

秋人「ここか…ーーけど潮さん、その上司?は今、居るのか?ーーまだ潮さんのことを探してるんじゃ…」

 

潮「大丈夫です、必ず居ます…!ですが……早く助けに行かないと………みんなが…!」

 

良「おい秋人!早く入るぞ!!」

 

時音「早く潮さんの仲間を助けないといけないしね」

 

秋人「そうだな、んじゃ行くぞッ!潮さんの上司?と全面戦争じゃぁぁぁぁぁぁ!!!

 

拓海「大丈夫か…これ……」

 

 

俺達は素早くその建物に乗り込んだ。

 

 

side out 秋人

 

side 曙

 

 

提督「おい、曙ッ!!今日はお前が秘書艦だろッ!早く来いッ!」

 

 

私は今のクソ提督が嫌いだ。毎日パワハラやセクハラをされるからだ。けど誰も逆らえない、もちろん私も…。そして今日クソ提督は潮を連れて大本営へ行っていたはずなのに、なぜか1人で鎮守府に機嫌を悪くして戻って来た。いつもウザいが、機嫌が悪い時のクソ提督は一層にウザい……。それよりも何で潮が居ないのだろう…私はそこが気になった。

 

 

曙「はい…提督」

 

提督「全く、ここの潮はどうなているんだッ!!俺の鞄を奪って逃げるとはッッ!!!全てお前の責任だ曙ッ!!!」

 

曙「……いッ……すみません…提督」

 

 

クソ提督は怒鳴りながら、私に平手打ちをして来た。いつものことだから…私は慣れた、だけど痛い…。ーーーそれよりも、潮がクソ提督の鞄を奪った?…何でそんなことをーー

 

 

提督「もういい、潮は後でしつけだ!それよりもまずは曙からだ」

 

 

クソ提督は私の服を掴んで脱がそうとして来た。ーーーまた地獄が、始まった…。

 

 

曙「ッ!ーーー……ぃや…」

 

提督「しつこい、奴だなッ!早く脱げ!!!」

 

 

クソ提督は、今度は私のお腹を殴った。…痛いけど、私は泣かない。こんな奴の前で弱い自分を見せたくないからーー

 

 

曙「…やめろッ……!!」

 

提督「うるさいッ!俺に逆らうなッッ!!」

 

曙「…ッ…………」

 

 

さらにクソ提督に数回蹴られる…もうダメだ……誰かーー

 

 

曙「誰か…助けてッ!!」

 

提督「ふっ…。誰も来るわけ無いのに、無駄なことを!」

 

 

そんなのは分かってる、だってみんなコイツを怖がってる、私も…だけど、ほんの少しの光があるなら、ほんの少しの希望があるなら、私はーーーー

 

 

提督「さぁ、少し早いが夜伽を始めよう」

 

秋人「ハイ!証拠をガッツリ撮らせて頂きました!ご提供ありがとうございま〜す!」

 

提督「ーーーーーーーーは?」

 

 

私が全てを諦めた瞬間、突然知らない男3人と多分女の子1人と潮が入って来た。ーーーーって潮!?

 

 

提督「誰だーーーッ!お前はあの時のッ!?それにどういう事だ潮ッ!!」

 

秋人「どうもさっきぶりっすねー白服のお・じ・さん!潮さんからあなたの事を全て聞いたので証拠を撮るために来ました☆」

 

良「それよりもあんたか、女の子を散々傷つけたのは!」

 

提督「だったらどうする?警察に届けるのか?言っておくがーーー」

 

拓海「誰も警察に届けるなんて言ってませんよ」

 

 

2人の男の人がクソ提督に反発している…ダメだ、早く止めないとクソ提督にッ!

 

 

曙「あんた達、もし私達を助けに来たのなら、今すぐやめて!!」

 

時音「嫌だ。君はこの男に殴られたり、服を脱がされたりしていたんだよ、助けない方がおかしいよ!」

 

拓海「そういう事だ!悪いな、お嬢さん」

 

曙「でもーー」

 

潮「曙ちゃん、大丈夫!?」

 

 

私が2人に言おうとした瞬間、気がつけば潮がこっちに来ていて、私のからだを支えてくれた。

 

 

曙「う、うん。何とか大丈夫…けど、あの人達を早くーーー」

 

潮「大丈夫だよ曙ちゃん…秋人さん達ならきっと提督を止めてくれるから…!だからここで見守っていよ」

 

 

秋人ーーー多分一番最初に入って来た人が秋人と言うんだろう。私は潮のその言葉に、ふと力が抜けた感じがした。ーー多分、安心したんだと思う。

 

 

曙「そうね…私は信じるわ、潮の言葉をーーー」

 

 

side out 曙

 

side 秋人

 

 

秋人「とりあえず、この決定的証拠は大本営という場所に提出しますから」

 

 

俺は男をとりあえず脅した。これで終わればいいが、やはりーーー

 

 

提督「ふッ。やれるものならやってみろ!!」

 

 

ーーそう上手くいかないらしく、男が叫んだ瞬間、なんか兵士みたいな服を着た男が5・6人入ってきて、俺たちに銃口を向けて着た。

 

 

提督「この俺に逆らったんだ、お前らは国家反逆罪として牢屋にぶち込んでやる!!」

 

秋人「女の子脱がそうとして奴がよく言うな、それに反逆罪って戦争時代かよ…。今はゆとり世代だろゆとり世代!」( ̄+ー ̄)

 

拓海「それな」( ´_ゝ`)

 

提督「黙れ!!!ーーー分かっていないようだなお前らは、牢屋に入れてから嫌でも教え付けてやる!!捕らえろッ!」

 

秋人「はッ!もちろん俺等は抵抗するけどなーーー」

 

4人「ーー拳で!!

 

 

俺達は拳で兵士達を一瞬でダウンさせた。拳銃?俺が1人の拳銃を奪って時音に渡したら、時音が正確に兵士の拳銃を撃ち落としたな……ちょ…時音君ぱないです、はい。ーーーのちに聞いた話だが、時音は時音父の関係で射撃を経験した事があるらしい、まぁそれでもだろ…。

 

 

曙「凄い…圧倒してる…」

 

潮「かっこいい……」

 

秋人「最後はあんただな」

 

提督「馬鹿なッ!?何者だお前らは!!」

 

拓海「何者ってそうだなーー」

 

良「俺達はただの一般人ーー」

 

時音「ーーって言った方がいいかな」

 

秋人「んじゃ、さっさと終わりにしようぜクソ上司…」

 

 

俺は一歩ずつゆっくりと男に近づくーー

 

 

提督「ま、待て!俺を殴るとお前は後悔するぞッ!」

 

秋人「こんなことしてる時点で、即に後悔もクソもねーよ…」

 

 

ーーーそして加速して一気に男に詰め寄る。

 

 

秋人「あの人の言葉を借りるならーーーーあんたのそのクソくだらねー幻想は、この右手でーーーーブチ◯す!!!

 

 

俺は男の頬をフルスイングで殴った。その衝撃で男は1〜2mほど飛んでいった。男を見ると白目むいて、泡吹いて気絶していた。ーーー気持ち悪…。

 

 

秋人「あー、スッキリしたーーー良し、逃げるぞ!!」

 

良「ここ一階だから、窓から抜けるぞ!」窓から逃走

 

時音「ちょっと待ってよ、ボク足そんなに早くないよ!」窓から逃走

 

拓海「俺達らしいな…このやり方…」窓から逃走

 

秋人「良しじゃーーー「ちょっとッ!」ーん?」

 

 

窓から逃げようとした時、サイドテールの女の子が声を掛けてきた。

 

 

曙「あ、ありがとう…助けてくれて…//」

 

秋人「良いって!それよりも、この事は絶対に内緒な、いいな?ーーあ、そうだこれ!」

 

 

俺は潮さんに携帯を投げた。

 

 

秋人「それそいつの証拠が録画されてるやつだから、それ持って大本営ってところに提出しに行ってこい!」

 

潮「はい、ありがとうございます秋人さん!!」

 

秋人「じゃな!」

 

 

そう言って俺は窓から逃走した。

 

 

曙「ーーー行ったわね…とりあえずどうする、クソ提督達は?」

 

潮「早く、元帥に報告した方が良いよ!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

殴り込みをした後日、俺達全員は、帰りが遅かったという事で、学校から厳重注意を受けた。しかし1回目だった為、停学処分にはならなかった。そしてさらに1週間ほど経ってから俺は例の建物を見に行ったが取り壊し工事が行われていた。そりゃそうだ、上司?があんな事するんだから。ーーーよくよく考えると潮さん達は制服姿のまま仕事をしていたんだよな…もしかして…いやもしかしなくても、あの建物は絶対風俗店だろ!!って事は俺が殴った男はオーナーか何かか…じゃあオーナーが雇ってる女の子を脱がそうとしたって事だよな…とんだ変態野郎だッ!!そりゃ潰れて当然だわ 笑ーーーーーまぁこの事はもう忘れよう…2度と会えないんだし!!(`・ω・´)




以上で体育祭編は完結です!
長かった…。それよりもキャラ設定では書いていませんでしたが、時音の家系はかなりお金持ちです。予想できましたか?
後、設定は徐々に足していくつもりですのでそのつもりでお願いします。
※時音が自分を呼ぶ時の「僕」を「ボク」に変更しました!


時音「雨見財閥って知ってるかな…?」

3人「ッ!?」


それではみなさん!
次回の番外編もお楽しみに☆


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設定
オリキャラ設定+所属艦娘 (22話時点)


どうも龍龍龍です!
やっとキャラ設定が完成した。
絵の方はーーーうんごめんなさい…。
いや一応どんなキャラなのかは描いたんですけどもう下手で下手で…
少し茶番劇?も入れました!
それではどうぞ!


櫻川 秋人(さくらがわ あきと)

 

17歳 誕生日 4月30日

身長 176㎝ 隠れ筋肉質

趣味 運動全般、料理、サッカー

特技 アクロバティックな動き

 

主人公で元高校生。軍事学校に通わずに唯一、一般人から提督になった者。提督の服を着ずに学校の制服で提督活動をしている。艦娘と人間のハーフで、内なる能力を秘めている。言えば人間をやめてる人間。前髪を横に流すヘアスタイル。前髪を下すと別人になり、イケメンと化す。あるバンドグループのファン。高校に在学中はサッカー部に所属していた。噂で密かに実況動画を上げているとかーー。秋人の父、頼長の影響で剣術がとても優れている。

 

最近起きた悲劇

ながら携帯をして廊下を歩いていたら、壁に激突した

 

 

 

島崎 拓海(しまざき たくみ)

 

【挿絵表示】

16歳 誕生日 7月18日

身長 175㎝ 細マッチョ

趣味 バスケ、サッカー、勉強

特技 ペン回し、ボイパ&ビートボックス

 

秋人の1番の親友で部活メンバーだった。基本、なんでもこなす高スペック。サッカーで秋人とのタッグは最強と言われいていた。女の子にモテモテで月に1〜2回は必ず告白されるらしい、そのため男子の敵になっているが、当の本人はそれに全く気づいていない。しかし秋人のモテ事情は気づいている。秋人ほどではないが秋人と一緒で、あるバンドグループのファン。噂で好きな人に告白をして振られたとかーー。

 

最近の悩み

出来心でファンであるバンドグループの、ボーカルのヘアスタイルの真似をしたが、中々上手く仕上がらない

 

 

 

伊口 良(いぐち りょう)

 

16歳 誕生日 9月16日

身長 181㎝ 細身

趣味 人のランキング作成(主に女子の)、サッカー

特技 絵画

 

秋人の親友で部活メンバーだった。バカで、お調子者。秋人たちによくちょっかいを出すや否、すぐに返り討ちに合う。しかし、やる時はやる男で、その瞬間だけはまるで人が変わったかのように別人と化す。走るスピードがよても早く陸上短距離走の全国レベルだという噂も。絵を描くことに優れていて、その実力は美術家やイラストレーター並みだそう。表面上は変態キャラだが女の子に対しては紳士的に接してるらしい。

 

最近のマイブーム

歯磨き

 

 

 

雨見 時音(あまみ ときね)

【挿絵表示】

17歳 誕生日 5月18日

身長 150㎝ 小柄

趣味 散歩、サッカー

特技 嘘泣き、愛想笑い

 

秋人の一推しで部活メンバーだった。学校中の男女問わず人気。その理由が、見た目が完全に短髪の女の子だからで、よく学校中の男子から告白される。男子も彼が男だと知った上で告白しているらしい。その影響でBL好きの女子もテンションが上がりっぱなし。また、子動物みたいで可愛いと、女子にも人気があり、彼自身は大分と困っているらしい。部活になると別人になったかのように変わる。学校中で女の子である噂が広がっているが、当の本人は全く知らない。

 

 

最近になって気づいたこと

高校に入ってから全く身長が伸びていない

 

 

 

櫻川 頼長(さくらがわ よりなが)

 

47歳 誕生日 12月7日

身長 179㎝ 筋肉質

趣味 修行、木刀の素振り

特技 刀でなんでも切ることが出来る

 

秋人の父。自分を追い込む修行が好きで、その結果スポーツ選手でも驚くような筋肉質の身体が仕上がった。顔が『ワン◯ンマン』の『アト◯ック侍』に似ている、本人もその事については自覚しているらしい。修行の一環として、いつも秋人に『櫻川家流 出迎え』をしていた。彼が刀を持てばどんな物でも切れる妖刀と化す。表には出さないが、実は極度の妻コンで、自室には妻(赤城)1人で写っている大きな写真を隠してあるとか。秋人もその事については気づいている。

 

最近嬉しかったこと

妻(赤城)が見つかった

 

 

 

尾形 正義(おがた まさよし)

 

64歳 誕生日 10月30日

身長 165㎝ 超筋肉質

趣味 釣り、将棋&囲碁、運動

特技 ツボ押し、りんご握り潰し

 

元帥。秋人と頼長の親しい人。見た目は優しいおじさんだが、そのうらはらに鍛え上げられた筋肉を持つ男。あるアスレチック番組に出たことがあり、最終ステージにまで進んだらしい。整復師の免許を持っているため、よく憲兵に足ツボを押して遊んでいる。艦娘にも足ツボを試したが効かず、むしろ気持ちよがられてしまっていた。握力も強いため彼を知っている人は、秋人と頼長以外、握手を拒んでいる。

 

最近の楽しみ

仕事終わりのビールとお風呂

 

 

 

矢倉 元提督(やぐら)

 

34歳 誕生日 知らん(作者の気持ち)

身長 知るか!(作者の気持ち)

趣味 艦娘のしつけ

特技 考えるのも面倒い(作者の気持ち)

 

秋人が配属される前に着任していた提督。悪提督。艦娘たちを兵器として見、非人道的なことをしていた。時雨の活躍で憲兵に拘束され、牢屋行きとなった。しかし、深海棲艦と手を組んでいたようで、牢屋から脱獄し、秋人や時雨達がいる鎮守府を復讐のため、おとそうとしている。いろんな計画を立てては、秋人に次々と防がれてしまって、なんていうかカッコ悪く、残念な人である。

 

最近起きた出来事

提督の処分計画を企てたが、またもや失敗してしまった

 

 

 

秋人が配属している鎮守府の所属艦娘

 

長門、陸奥、金剛、比叡、榛名、霧島

 

北上、大井、天龍、龍田

 

明石 間宮 大淀

 

赤城、加賀、翔鶴、瑞鶴

 

暁、響、雷、電、吹雪、夕立、時雨、睦月、如月

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

短編茶番劇 ほぼ会話だけ

 

帰り道

 

良「ときに拓海よ」

拓海「ん?何、良?」

良「秋人が提督になったのは知っているよな?」

拓海「知ってるけど、前にも聞いたし。それが?」

良「羨まし過ぎないかッ!?艦娘という美少女と一緒に暮らすとか、まじ天国だろおい!!」

拓海「いや、それ前にも同じこと言ってたぞ良……」

良「いいや、俺は秋人が戻って来るまでずっと言い続けるぞコノヤロォォォォ!!」

拓海「はぁー……あ、そんな事より良、焼肉の無料券あるんだけど時音誘って行かない?」

良「うん。行く」

拓海(こいつ単純でよかったわマジで……)

(ーー;)

良「早く行こうぜ〜!今日はやけ食いだぁぁぁ!!!」ヒャッハー!!!

 

 

 

モノマネ

 

吹雪「お手!」

夕立「ぽい!」(`・ω・´)

吹雪「お手!」

夕立「ぽい〜!!」(๑˃̵ᴗ˂̵)

時雨「2人とも何をしているんだい?」

夕立「あ、時雨ちゃん!犬の真似をしていたっぽい!」

時雨「なんで犬の真似を?」

吹雪「夕立ちゃんがモノマネ合戦しようって」アハハ…

夕立「時雨ちゃんもするっぽい!」

時雨「え、僕も!?」

吹雪「じゃあ時雨ちゃんは猫の真似をしてほしいかな〜」

時雨「吹雪まで!?はぁー…分かっよーーーーーに、にゃ〜///。これでいいかい?///」

夕立「時雨ちゃん語尾に “にゃん” をつけて欲しいっぽい〜」

時雨「分かったよ……し、時雨だにゃん///ーーー恥ずかしいよ!!!///」

吹雪「じゃあ次はーーー」

時雨「もうやめてぇぇぇぇ〜!!///」

 

 

 

斬る…

 

頼長「……ふんッ!」

竹、真二つ

頼長「……ふんッ!」

丸太、真二つ

頼長「……ふんッ!」

コンクリートブロック、真二つ

頼長「……ふんッ!」

壊れた車、真二つ

頼長「……ふんッ!」

大きい岩、真二つ

頼長「また、つまらぬ物を斬ーーー」

秋人「やめろッ!!」(゚д゚lll)

頼長「は……?」

秋人「つかどうなってんだよその刀ッ!?」

頼長「知るか」

 

 

ヘアスタイル

 

拓海「うーん…」

時音「どうしたの拓海?」

拓海「いや〜髪型を真似したんだけど、また失敗しちゃってな〜」

時音「また挑戦したんだ……けどその髪型って結構昔の頃だよ?」

拓海「知ってる。俺は昔の頃の髪型の方が好きだったからさ〜。まぁ今もかっこいいけど」

時音「そうなんだ〜。ーーーーあ、うまくいかない理由が分かったよ!」

拓海「え、何々!教えて時音!」

時音「片方の横を刈り上げてない事と毛先の部分に軽いパーマをかけていない事だよ!」

拓海「刈り上げとパーマ……確か部活内じゃあ……」

時音「禁止だったね!」

拓海「じゃあもう無理じゃん……」

時音「今の状態が限界だね……それでもクオリティーは高いよ」

拓海「あぁぁぁ〜〜刈り上げとパーマ許可してくれぇぇぇぇ!!!!」

 

 

 

壁ドン

 

暁「ねぇねぇ響!」

響「どうしたんだい暁?」

暁「 “壁ドン” って言う言葉を知ってる?」

響「なんだいその言葉は?」

暁「1人を壁際に追い詰めて、手を壁にドンと突き迫る事よ!」

響「暁…」

暁「何、ひびkーーッ!?」

響が暁を壁ドン

響「…こう言うことかい?」

暁「……//////」カアァァァァ…




こんな感じです。
所属艦娘については触れないで下さると有難いです…もう作者のメンタルが……。全くの素人なので分からないところが多いです!
キャラ設定を見る感じではほとんどのキャラが筋肉質設定になってしまいましたが、良いでしょう!
いつかコラボとかしてみたいですね………


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コラボ
コラボ 演習①


こんにちは!龍龍龍です!
今回はなんと、コラボですよ!コラボ!!!
その相手はと言うと……黒鳥旗(くろ)さんです!
コラボをありがとうございます黒鳥旗さん、そして今後ともよろしくお願いします!!
今回のコラボも3話で完結していこうと思います!よろしくお願いします!

※今回の話は本編より日にちが進んでおり、少しネタバレな部分が含まれているものがあるのでご注意ください!あと名前がが被っているのでわかりやすくする為に、横に数字を入れています。が、気にせず読んでください。


それではコラボ番外編スタートです!


秋人「ーーー着いたな…」

 

時雨「そうだね…」

 

 

8月の真っ只中、俺達はうだるような熱気を我慢してとある鎮守府に着いた。そこの門の前には『第三鎮守府』と書かれた板が掛けてあった。何故俺達が別の鎮守府に来ているかというと、演習の相手をする為である。こんな経緯に至ったワケは、一昨日までさかのぼるーーー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜さかのぼること一昨日〜

 

 

秋人「良し、今日の仕事終わり〜!はやく風呂に入ろ!!」

 

 

今日の分の仕事が終わって、俺はお風呂に行くために、着替えや入浴セットの用意をしていると、俺の携帯から通話通知が来た。ーーー通話相手は尾形さんからだった。

 

 

秋人「はい、秋人です。どうしたんですか尾形さん、こんな時間に?」

 

 

時計を見ると0時を過ぎている。ーーーちなみに補足になるけど、今日の秘書艦と補佐の大淀は、22時の時点で部屋に戻らせた。理由は明日の出撃に支障が出ないようにだ。だから俺はそれ以降1人で仕事をこなしていた、クッソしんどいぜ…。ーーーまぁそんな話は置いといて、明らかに電話をする時間ではない。だから俺は尾形さんに疑問を投げかけた。

 

 

尾形『いや、すまんな〜秋人。急遽明後日、いやもう明日か、明日に秋人の鎮守府が演習する事になったから、その報告で電話をしたんだ』

 

秋人「はぁ…ちょっ……えぇぇぇ!?いきなりすぎますよッ!?」

 

 

ホントにで何でいきなり俺の鎮守府に…俺演習とか初めてなのに……。

 

 

尾形『いや〜すまんな〜(2回目)。そこの鎮守府の提督が「どうしても演習がやりたい」と、聞かんくてな〜。そこで1番信頼できる秋人、お前に頼んだんだよ!』

 

 

この人、ホントに俺の事知ってて言ってんのかな?初めてで、一般人で、元高校生な俺が指揮とかとれるわけないじゃん!!ーーー戦ったことはあるけど…

 

 

秋人「それでもですよ!大体一般人の自分が時雨達の指揮なんてとれる訳無いじゃないですか!!」

 

尾形『大丈夫じゃよ!お前の演習相手の鎮守府は最近建設されたばかりでね、そして配属されている提督も軍事学校を卒業したての新人提督だから多分、知識はあっても経験が無いから秋人と変わらんよ。あと歳も秋人と近かったような気がするな〜』

 

秋人「ですが…」

 

 

それでも俺が、受けるか受けないかで悩んでいると尾形さんから一言ーーーー

 

 

尾形『受けてくれたのなら、お前が好きなバンドグループのライブチケットをお礼として送るよ』

 

 

ーーーと言われたので俺は、、

 

 

秋人「喜んで引き受けさせていただきます」

( ̄+ー ̄)

 

 

ーーー即答する。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーてな感じで引き受けたんだった…俺も俺でなんとも甘い人間だ…好きなバンドグループのライブチケットが貰えるが為に引き受けるなんて…。そういや次の日起きて、みんなに今日の事を話したら結構テンションが上がっていたな。ちなみに今日の演習で連れてきた艦娘はというと、時雨改二、夕立改二、暁、響、雷、電、だ。まぁ、相手の鎮守府は最近建設されたばかりで、艦娘もほとんど駆逐艦しかいない、だから俺はそれに合わせたのだ……合わせるのって大事だろ?それよりもーーー

 

 

秋人「ーーーあ”つ”ぃ〜……とりあえず門の前で待ってるけど反応が無いな…………」

 

時雨「そうだね、もう少し待ってみようか」

 

秋人「てか時雨、普通な顔してるけど暑くないの!?」

 

時雨「?僕は平気だよ?」首傾げ

 

秋人「流石だな…元部活生な俺でも結構キツイのに…」

 

響「いっそのこと暑さで倒れればいいのに」

 

秋人「上等だ響、まずお前から(物理的に)倒してやるから、ちょっと来い…」

 

響「冗談だよ…」

 

 

やっぱり響はぶれねーな…こういう時だけからかいやがって…でも俺と2人だけになったら馬鹿正直になる。マジで俺の事好きなのか嫌いなのか分からない…まぁ信頼はされてるみたいだけど。

 

 

雷「今のは響が悪いわ(呆れ)」

 

電「なのです!」

 

暁「秋兄も普通に元気じゃない!」

 

秋人「元気じゃねーよ…ったくーーーーーどうしようかな〜?」

 

夕立「このまま待っても来なさそうっぽいし、中に入って着いたことを報告しにいった方がいいっぽい〜」

 

秋人「そうするか〜」

 

 

そうして俺達は鎮守府の中に入ろうとしたその時ーーー

 

 

男「いや、その必要はない」

 

 

ーー突然横から声をかけられた。見ると提督の服を着た見た目20代の男と響が立っていた。

 

 

男「すまない、わざわざ来てもらった側なのに待たせる事になってしまって…」

 

秋人「あ、いえ、大丈夫です!それよりも貴方がここの提督さんですか?」

 

達也「ああ、そうだ。私がここの鎮守府の提督の 浅間(あさま) 達也(たつや) だ、よろしく頼む。そして私の横にいる響は私の秘書艦だ」

 

響2「響だよ、よろしくね」お辞儀

 

 

響2はそう言ってお辞儀をして来た、滅茶苦茶良い子やん!(関西弁)こっちの響とは大違いだなーーーあ、やべ…響のやつすげー俺の方見てる……怖いんだけど!まぁいいや。

 

 

秋人「自分は、櫻川 秋人 と言います!こちらこそ今回の演習ーー「よろしくね、提督」ーーーちょっ、響!」

 

達也「!!ーーーそうか、君の鎮守府にも響がいるのか…」

 

秋人「いや、まぁ訳ありで提督が嫌いな響ですけどね…今はましになりましたが…」苦笑い

 

響「何故かな…君を見ているとどこか懐かしい感覚になる」

 

達也・響2「ッ!?」

 

 

なんか響が超意味深な事を言ったせいで、達也さんと響2が驚いた顔をして固まってしまった。本当にコイツは……

 

 

時雨「響、浅間提督を知っているのかい?」

 

響「まさか、ただの思い込みだよ」

 

響2「はぁ……(安堵する)」

 

秋人「なんかすいません!ウチの響が変な事を……」

 

達也「いや、構わない…それよりも、疲れていると思うから、まず鎮守府の中に入って休憩してくれ」

 

秋人「ありがとうございます達也さん!」

 

 

そうして俺達は鎮守府に入った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜鎮守府内〜

 

秋人「そういえば、思ったんですけど、達也さんはどうしてあの時外に出ていたんですか?」

 

達也「あの時?ーーーーーああ、私が声をかけた時か。それはだな……」

 

 

何故か達也さんは言葉を詰まらせる。ーーーなんか怪しいな…。

 

 

響2「達也は、絶対君達はバスで来ると思い込んでしまってね、それで鎮守府の近くにあるバス停に到着予定時間の30分ぐらい前から待ってしまっていたんだよ、そしてふと鎮守府を見たら歩いて来ていた君達が見えてね、急いで戻ったってわけだよ。達也も可愛いところもあるんだね!」

 

達也「言わないでくれ…」

 

秋人「そうだったんですね。ーーーーってそれよりもバスあったんですかッ!?」

 

達也「ああ、確か櫻川君はこの鎮守府の最寄の駅に降りたはずだ、そこからでもバスは通っているはずだよ。知らなかったのか?」

 

 

ちょっ…知らなかったっていうか、Goo◯leマップ大先生の検索ルートだとバスとか出てこなかったんだけどッ!?

 

 

時雨「秋人…」ジト目

 

夕立「もしかしてわざと歩かせたっぽい…?」ジト目

 

暁「レディーになんて事させるのよ!」

 

電「お兄さん酷いのです…」涙目

 

雷「お兄ちゃん、そういうところが甘いんだから!ちゃんと調べてよね!!」

 

響「一度…(自主規制)…した方が良いかな?」

 

秋人「ちょっ、待てお前ら!?俺はしっかりと偉大なるGoo◯leマップ大先生で調べたぞ!?そこにはバスに乗るルートなんて無かったんだ!2㎞歩くルートしか出てこなかったんだ、ほらこれ!!」

 

 

俺は時雨達にスクリーンショットで保存していた画像を見せた。

 

 

時雨「ホントだ…でも何で出てこないんだろうね」

 

秋人「分かんねーよ…これからはYa◯oo!マップ先輩の力も借りるか!」

 

達也「櫻川君、私からの質問も良いか?」

 

 

検索ルートについてガヤガヤしてると、達也さんが疑問を投げかけて来ようとしていた。まぁある程度の疑問は察しがつくーーー。

 

 

秋人「質問ってこの服の事ですか?あと秋人で良いです、達也さんの方が歳上なので!」

 

達也「わかった。ーーーそれで秋人、何故君は提督の服ではなく普通の学校の制服なんだ?それに歳下って…だいたい提督になるのは早くても19歳からの筈だが……」

 

秋人「あー、それはですねぇ…ーーー」

 

 

歳も突かれるか〜どう説明しようかな……結構悩みどころだな…。

 

 

時雨「秋人はつい3ヶ月前まではただの一般高校生でね、提督が不足していたら、元帥の命で提督になったんだよ。その時ちょうどブラック鎮守府にした提督も捕まってね。だから秋人は、「そんな提督と一緒にこの服を着たくない!」って言って学校の制服で提督をすることを元帥は許可してくれたんだよ!」

 

秋人「ちょっ、時雨…全部言うなよ!恥ずかしいだろ!」

 

時雨「いいじゃないか、事実なんだし」

 

達也「成る程、つまり秋人は一般人からなった提督でとても艦娘思いなんだな」

 

時雨「そうだよ!」

 

 

そう言われると恥ずかしくなってくる…。ーーーそのあと昼前だったので、食堂へ行って昼食をとった。まさか用意してくれるなんて思ってもいなかったけど…メニューは定番のカレーだった。うん、めっちゃ美味しい!うちの鎮守府の間宮さんが作るご飯と同じぐらいに!そしてご飯を食べてる際に、ここの鎮守府の艦娘達からすげーぐらいに質問責めされたけど全て答えた…めっちゃしんどい……中には「好きな人いる?」だの「今までに誰と付き合った事があるのか?」だのいわゆる恋バナ質問があったけど、俺は勿論「彼女いない歴=年齢。あと彼女は現在募集中(`・ω・´)」と答え、それを聞いていた時雨達は急に「ガタッ!」と立ち上がった。そして周りにいた艦娘達も目を輝かせていたーーーー何で……?




以上でコラボ番外編は終了です!
次回は演習編に入ります!
コラボ番外編まだまだ続きますよ〜!!!
そして黒鳥旗さんの作品も是非読んでみて下さい!!

達也「あの質問の意味が分かったのか、秋人!?」

秋人「そりゃ分かりますよ〜元一般高校生だったので…」ニヤリ…


それではみなさん
次回の番外編もお楽しみに☆


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コラボ 演習② 上

どうも龍龍龍です!
コラボの2話になります!今回は演習編となります!秋人の鎮守府vs達也の第三鎮守府になります!楽しんで読んで頂けたら幸いです!


秋人「勝つのは自分です!」

達也「いや、私だ」

良「お前だったのか」

達也・秋人「……は?」

拓海「また騙されたな」

良「全く気づかなかったぞ」

拓海「暇を持て余した」

良「神々の」

拓海「あsーー」

達也・秋人「言わせねーよッ!!」


コラボ作品でもネタを入れるスタイル!!!すいません調子に乗りました……orz
それではコラボ作品スタートです!


昼食を終えて、俺たちは第三鎮守府の近くにある海岸に向かった。一応行く前にもしものことを考えて例のウェットスーツを中に着ておいた。そして日本刀もーー

 

 

秋人「ではよろしくお願いします、達也さん」

 

達也「ああ、こちらこそよろしく頼む」

 

 

海岸に着いてから、俺と達也さんは作戦を考えるため、それぞれ場所を離れた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「とりあえず、前にも言ったように俺あんま指揮とか取れないから、戦い方は時雨と響に任せるわ。絶対に独断行動はするなよ、()()?」

 

夕立「っぽい!?なんで私だけ!?それに秋人、それは振りっぽい?」

 

秋人「いーや振りじゃない、断じて振りじゃないからねー夕立(棒読み)」

 

5人(振り[なのです…]だ…)

 

秋人「まぁ、俺から言えることは2つだけ。1つ、この演習をめいいっぱい楽しむこと。2つ、手を抜かずに全力で戦うこと。OK?」

 

夕立「OKっぽい!」

 

時雨「もちろん僕はそのつもりだよ秋人!」

 

響「血祭りにしてあげよう」目を輝かせる

 

 

おい、響!?なんか今、物騒な単語が聞こえたぞ!!

 

 

暁「誰に言ってるのよ、秋兄!全力で戦うに決まってるじゃない!」

 

雷「そうだよ、お兄ちゃん!」

 

電「なのです!」

 

 

みんな、気合い満タンだな……あんなこと言った俺が馬鹿だったわ。

 

 

秋人「そうだな!しゃあぁぁぁ勝つぞお前らぁぁッ!第三鎮守府と全面戦争じゃぁぁぁ!!!

 

時雨「それはちょっと違うと思うよ秋人……」

 

 

side out 秋人

 

side 達也

 

 

達也「さて、こちらはどうしようか…」

 

 

秋人の艦隊は私の艦隊のメンバーに合わせて駆逐艦だけで組んでくれたが、あまりにもレベルの差がある。秋人は素人だ、しかし侮ってはならない。どんな戦い方で来るのかが分からないからだ。素人相手が逆に怖い、どうやって戦おう…

 

 

達也「正直難しいな……」

 

響2「らしくないよ達也!達也は達也がしたい戦いをすれば良い。もっと自信を持って達也!」

 

達也「響…」

 

雷「そうそう、もっと私を頼ったっていいのよ?」

 

木曾「そうだぞ提督!俺がお前に、最高の勝利を与えてやる!」

 

球磨「提督は安心してていいクマよ〜!」

 

電「私も頑張るのです!」

 

 

気がつけば響たちが私を励ましてくれていた。らしくない事をしていたな私は…。

 

 

達也「そうだったな…すまないみんな。らしくない事をしてしまった。この演習、絶対に勝とう!」

 

6人「はいッ!」

 

 

side out 達也

 

side ?

 

 

秋人「そっちの作戦会議は終わりましたか?達也さん」

 

達也「ああ、では始めようか秋人」

 

秋人「了解です!」

 

大淀「準備は良いですね?ーーでは、演習を開始します!」

 

 

大淀の声と共に秋人の鎮守府VS達也の第三鎮守府の演習が始まった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

夕立「じゃあ早速行くっぽい!!」

 

 

早速夕立は秋人の指示を無視して第三鎮守府の艦隊へと突っ込んでいった。1()()()ーー

 

 

暁「あ、こら夕立!」

 

響「やっぱり夕立に協力戦は無理なようだね…」

 

時雨「まぁ僕達が夕立に合わせて連携をとれば良いだけだよ…」苦笑い

 

響「そうだね」

 

雷「なんか夕立、改二になってから、さらにテンションが高くなってない…?」

 

電「多分気のせい?なのです……」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

球磨「じゃあ皆んな行くクマー!!ーーーーーって、なんか来たクマーッ!!?」((((;゚Д゚)))

 

 

夕立(改二)が猛スピードで第三…めんどくさいから達也の艦隊でいいや。ーーーー達也の艦隊へと近づいて来た。

 

 

雷2「夕立1人だけで来てるわよ!ーーって言うか近距離戦!?」

 

木曾「やはり、素人のやる事は違うな!」感心

 

雷2「なに感心してるのよー!!」

 

夕立「覚悟ッっぽい!!」

 

 

夕立は砲撃しながら距離を詰めて来た。ーーーーー改二になって、さらにはしゃぐキャラになってしまった。性格は大人っぽくなったらしいが……

 

 

響2「なんて威力なんだ…被弾したらひとたまりもないね…」回避

 

電2「これが改二の力なのです…?」回避

 

暁2「そう見たいね」回避

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

一方、秋人と達也は…

 

 

秋人「ハァ〜…夕立の奴やりやがった…」

 

達也「まさか、こんな戦い方をするとはな…近距離戦か、面白いな」

 

 

秋人は頭を抱え、達也は感心する構図となった。

 

 

秋人「真似しても良いですよ?ただ、本来の戦い方を覆す事になりますが…」苦笑い

 

達也「いや、やめておく」

 

秋人「ですよね〜…」

 

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

遠征は終盤へと入った。それぞれの艦隊のダメージ判定としてはーーーー

 

秋人の艦隊 |達也の艦隊

 

時雨:中破 |球磨:大破

夕立:中破 |木曾:大破

暁 :撃沈判定 |暁2:撃沈 判定

響 :大破 |響2:大破

雷 :撃沈判定 |雷2:撃沈 判定

電 :大破 |電2:撃沈 判定

 

 

ーーーーーになっている。

 

 

時雨「そろそろ終わりにしよう」

 

夕立「最高に素敵なパーティーしましょう」

 

響「さぁ…(自主規制)…の始まりだよ」

 

電「覚悟するのです!」

 

 

そう言って4人は砲撃を始めた。響に関しては、明らかに殺人鬼のような雰囲気を漂わせていた。一般の人が見ると、逃げるレベルで。

 

 

木曾「な、なんだ!?むこうの響のあの目は…!!」

 

球磨「い、命の危険を感じるクマ…!!」

 

 

2人が少々怖がっている中、響2はーーーーー

 

 

響「面白くなって来たじゃないか!」目を輝かす

 

 

ーーむしろ楽しみがっていた。まるで響の心がとりついたかのように。

 

 

木曾「響2ッ!!お前大丈夫か!?向こうの響みたいになっているぞ!?」

 

響2「私は正常だから、大丈夫だよ。流石にあんなか感じにはなりたくないよ……。ーーあと、苦しい時こそ楽しまないと、乗り越えられなくなるよ!」

 

球磨「……うん!そうクマね!みんな、決着をつけるクマ!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

秋人「だんだんと面白くなって来ましたね、ですが勝たせていただきます、達也さん!」

 

達也「いいや、勝つのは私達だ」

 

 

side out?

 

side 響2

 

 

私は必至に相手の砲撃を避けていた。今、私たちが残っている艦隊は、全員が大破、だけど相手の残っている艦隊は未だに中破が2人いる。正直勝てるかどうか分からない。だけど、私は諦めない!達也に勝利を見せてあげたいからーーーー

 

 

時雨「終わりだよ!」砲撃

 

球磨「ーーッッ!なめるなクマッ!!!」回避して砲撃

 

時雨「甘いよ!」回避

 

 

まずい……球磨が…ーーーー私が行くしかない!

 

 

球磨「ッ!?」

 

時雨「これで本当にーーーーー」

 

響2「はぁぁぁ!!」

 

 

私は球磨を助けるために時雨に向かって砲撃をした。

 

 

時雨「ぐッ……痛いじゃないか…」大破

 

 

そしていつの間にか木曾が電を、撃沈判定にさせ夕立を大破判定にさせていた。ーーーやっぱりすごいな木曾は……!

 

 

電「みなさん……ごめんなさい…撃沈判定になっちゃったのです……」撃沈判定 リタイア

 

夕立「……まだまだこれからっぽい!」大破

 

木曾「ーー俺たちはまだ終わらないぞ!」砲撃

 

時雨「いや、終わりだよ。最大の凶器がまだ死んでいないからねーーーー」

 

木曾「何をーーーーー……ッぐ…!」撃沈判定 リタイア

 

 

時雨がそう言った瞬間に、木曾の背後が爆発し、木曾が撃沈判定となった。私は一瞬だけ何が起きたのかがわからなかった。しかし私の中の一瞬がとても長く感じた。

 

 

響「凶器は酷いよ時雨」

 

時雨「事実じゃないか」

 

響「まぁ否定はしないけど……」

 

夕立「どうするの、まだ続けるっぽい?」

 

時雨「正直、今の僕たちが確実に有利だけどね」

 

 

そんな事は分かってる…この状況は確実に絶望的だって……だけどーーーーー

 

 

響2「それでも私は、降参なんてしない!!」

 

球磨「響2と一緒だクマ!」

 

響「そう、なら終わりにしよう」

 

 

3人は一気に私たちを囲み、一斉に砲撃をして来た。ーーダメだ避けきれないッ…!

 

 

球磨「響2ッ!!」

 

 

球磨が私を庇い、球磨は撃沈判定になってしまった。どうして私をッ!ーー

 

 

響2「球磨ッ!どうしてッ……」

 

球磨「響なら勝ってくれるって思ったからクマ…あとは頼んだクマ…」撃沈判定 リタイア

 

 

球磨…ーーー球磨の思いは絶対に無駄にはしないッ!!

 

 

時雨「君だけになってしまったね…響2。決着をつけようか」

 

夕立「これで終わりっぽい!!」

 

響「すぐに楽にしてあげるよーー」

 

 

3人は私の方へ一斉に向かって来た。……ダメだ…囲まれた状態じゃ……そんな時ーー

 

 

達也「頑張れッ!響2ぃッッ!!!」

 

響2「ッ!?」

 

 

ーーーーー達也の声援が聞こえた。

 

 

響2「ーーッ!!」

 

3人「ッ!?」撃沈判定 リタイア

 

 

その瞬間、私は無意識に3人の攻撃をかわし、3人を撃沈判定にしていた。多分、達也のあの一言のお陰で、私の中にある最大の力を出すことができたのかもしれない。いえば火事場の馬鹿力みたいなものだ。私が3人を撃沈判定にしたことによって演習が終わった。

 

 

大淀「終了!!結果は、第三鎮守府の艦隊の勝利です!!!」

 

達也の艦隊「やったぁぁーー!!!」

 

 

私たちは凄く喜んだ。だって、勝てるか分からなかった相手に勝つ事が出来たのだから。

 

 

時雨「響2、僕たちの負けだよ…おめでとう!」

 

夕立「悔しいけど、楽しかったっぽい!ありがと!」

 

響2「こちらこそありがとう、凄く楽しかったよ!」

 

 

そう言って私は時雨と握手をしようとした瞬間ーーーーー

 

ドォォォォォン

 

ーーーーーいきなり何かがこっちに飛んできて私たちの横に落ちて爆発した。

 

 

響2「ッ!?…………一体何がーー」

 

球磨「みんな、あそこを見るクマッ!!」

 

 

球磨の声とともに私たちが球磨が指を指した方向を見ると、深海棲艦が数隻いた。

 

 

side out 響2

 

side 秋人

 

 

秋人「まじかよ……」

 

 

現在俺は遠征に負けたことによって、少々混乱していた…。いやだって、正直俺もちょっとは心のどっかで勝てるって思っちゃったし……。つーか最後の達也さんの応援によって覚醒した響2の攻撃はやばくね!?あれ絶対、愛の力だな……(俗に言うケッコンカッコカリの様なもの)けど、指輪ははめてなかったな……

 

 

達也「ありがとう秋人、とても面白い演習ができた!」

 

秋人「こちらこそ、ありがとうございました!ーーしかし、最後のアレは流石にずるくないですか?」

 

達也「どうした、ここに来て負け惜しみか?」

 

秋人「ぐッ……確かに、負けてから言うのはみっともないですね……すみません、少し負けず嫌いがありますので…」

 

達也「そうか…秋人は負けず嫌いか…ならまたリベンジしに来てもいいぞ」

 

秋人「まじすか!?」

 

達也「ああ、けど次はーー(サイレンの音)……この音はッ!?」

 

 

達也が喋っている途中にサイレンがが鳴った。嫌な予感がする……

 

 

大淀「大変です、提督ッ!!」

 

達也「どうした…大淀」

 

大淀「先ほど演習をしていた艦隊が深海棲艦からの襲撃に遭っていますッ!!」

 

達也「なんだとッ!?」

 

 

やっぱり俺の嫌な予感が当たった。おそらく時雨達も深海棲艦の襲撃に遭っている。そして砲弾も演習用だから、太刀打ち出来ないだろう。あの時と一緒だなーーーー

 

 

大淀「おそらく今の艦隊は、演習でのダメージを負っているので、沈没する可能性がかなり高いですッ!!」

 

達也「なッ!?ーーーーー今直ぐ帰投させるんだッ!」

 

 

確かにその指示が1番いい選択だ。しかし、現実はそう上手くいかないーーーーー

 

 

大淀「ダメです……深海棲艦に囲まれていて帰投できません……!!」

 

達也「そん…な……私はまた、響を……みんなを……」

 

 

達也さんは絶望したみたいに、その場で崩れ落ちた。ーーーはぁ…軍事学校を卒業した男がそんな簡単に諦めるなんて…だらしないな!

 

 

秋人「しっかりして下さい、達也さん…まだ終わったわけありませんよ…!」

 

達也「秋人…。……しかし、私にはどうすることもーーーー」

 

秋人「ーーッ!?……何言ってんだよ!なんで、提督のアンタがなに諦めようとしてんだよ…!もう何も失いたく無いんじゃねーのか?ーーだったら、自分が今何ができるか少しでも考えようぜ…!何も考えてもないのに簡単に「できない」って言うなよ、達也さん…!」

 

 

俺は絶望している達也さんの両肩を持ち、目線を合わせ必至に訴えた。正直これでまだ絶望していたら殴る。いや別にシリアス雰囲気をぶち壊したいとかそう言うわけじゃないからね?ギャグに乗り換えようとか思ってないからね?本当だよ?

 

 

達也「秋人…ありがとう…おかげで目が覚めた」

 

秋人「そんは良かったです……」

 

 

良かった…ただ殴れなかったのがあれだけど……ーーーーそんなことはとりあえず置いておこう。

 

 

達也「しかし、私たちが出来ることは水上バイクに乗って深海棲艦を誘導することしかーーー」

 

秋人「充分。なので達也さんは、水上バイクで深海棲艦の誘導をお願いします。その隙に攻撃をするので!」

 

達也「秋人、一体誰が攻撃をするんだ?」

 

秋人「そんなのーーーー俺に決まってるじゃないすか!」

 

 

俺がそう言った瞬間達也さんはスゲ〜驚いた顔をした。まぁ当然だよな、だって提督が、いや、普通の人間が攻撃するって言ってんだから。

 

 

秋人「俺は先に行くんで、達也さんは水上バイクに乗って来てください!」

 

 

俺は海へ飛び降りた。そして俺が海に立った時点で達也さんはさらに状況の処理が追い付かず、頭がパンクしそうになっていた。しかし俺は気にしない、つーか気にしたら負けだ。じゃ、久し振りにいっちょやりますかッ!!俺は時雨達の元へ全力ダッシュで向かった。

 

 

達也「秋人、お前は一体……ーーー私も早く行かなければッ!!」

 

 

side out 秋人

 

side 時雨

 

 

今、僕たちは、深海棲艦に囲まれている。敵は軽巡ホ級、駆逐ハ級、駆逐ロ級2隻の計4隻。編成自体は初期の海域だけど、今の僕たちはそれすらも倒せない状況だ。理由は砲弾が演習用だからだ。演習用の砲弾は攻撃性がないため、ダメージは受けても沈没はしないのだ。それに僕たちはさっきまで演習をしていた、そのせいで装甲が薄くなっている。明らかに戦える状況ではない。それでも、皆んなを守らないとーーーーー

 

 

時雨「ーーーみんな僕たちの後ろに隠れていて!みんな、少し僕に協力してくれないか?」

 

夕立「時雨ちゃん?ーーーーそう言うことね!分かった、協力するっぽい!」

 

響「仕方ないね…」

 

電「了解なのです!」

 

暁「分かったわ時雨!」

 

雷「やるしかないわね!」

 

 

僕たちは敵艦隊に近づいた。

 

 

木曾「何をするつもりだ、時雨!?」

 

球磨「そんなに近づいたら危ないクマ!!」

 

時雨「大丈夫だよ!ここのみんなはまだ敵艦隊との経験が浅い、だから僕たちが注意を引きつけておくから、そのうちに皆んなは早く逃げて!皆んな行くよ!」

 

響2「待って時雨ッ……!!」

 

 

僕の合図でみんなは一斉に移動した。4隻の敵艦隊も移動した僕たちを追ってきた。とりあえず第1作戦は成功かな。

 

 

夕立「時雨ちゃん、これからどうするっぽい?」

 

時雨「最悪、近距離戦で倒すしかないね…みんな小刀とか持ってるかい?」

 

響「もちのろんだよ!やっとこれの出番が来たんだね」目を輝かせる

 

電「何でそんなに楽しそうなのです!?」

 

雷「響らしくて良いんじゃない?」

 

暁「良くないわよ!レディーがすることじゃないわ!」

 

時雨「そうかもね…でも、やるしか無いんだ!行くよみんな!」

 

 

僕たちは、敵艦隊を念のため持っていた小刀を使って倒していった。どうして近距離戦ができるかって?秋人に教えてもらったからだよ!

 

 

暁「思ったより弱かったわね…」

 

響「……」

 

時雨「どうしたんだい響?」

 

響「いや、確かに倒したんだけど…あまりにも手応えがなさすぎると思ってね」

 

時雨「言われてみれば…」

 

 

確かに、この編成でもそれなりに来るはず…なのに、こんないとも簡単に……ーーーーッ!?もしかして、僕たちは大きな誤算をしたのかもしれない…僕がそう思った、その時ーーー

 

 

電「時雨ちゃん大変なのです!」

 

 

電がいきなり声を荒げながら僕に言った。僕が電が指を指した方を見ると、第三鎮守府の響2たちが駆逐艦ロ級たちに追い込まれていた。僕の嫌な予感が的中してしまった。ーーーダメだ早く助けに行かないとッ!

 

 

時雨「みんなッ!」

 

暁「分かってるわ!」

 

 

距離的に、間に合うかは五分五分だ。お願い、間に合って!!しかし、一隻の駆逐艦ロ級が響2たちを砲撃しようとしていた。

 

 

時雨「やめろッ!!」

 

ドォォォォォン

 

僕は必死になって叫んだが響2たちに砲弾が放たれてしまった……。僕のせいだ…僕が確認もせずに勝手に決めつけてしまったから…。

 

 

電「そん…な……」

 

響「ーーーいや、決めつけるのはまだ早いよ…」

 

 

僕を含め、みんなが絶望していたのに、響だけが、まだ諦めていなかった。

 

 

夕立「響ちゃん……どうしてわかるの…?」

 

響「ーーそんなの簡単だよ、だってあそこにはーーーー」

 

 

煙が引いて、人影が見えてきたーーー

 

 

響「信頼できる馬鹿がいるからね…」

 

 

その人影の正体がーーー

 

 

秋人「誰が馬鹿だ、狂乱響。ーーーつーかこの流れ、2回目だな…助けた相手が違うけど」

 

 

ーーー秋人だった。良かった、秋人が守ってくれた……。僕は安心した。

 

 

秋人「んじゃまぁ……反撃開始と行こうか!!」ニッ




以上でコラボの2話 上 の終了です。
すいません、収まりきれなかったので2話を二部構成にします!
※1話の冒頭で、3話で完結するといったかが、完全に3話で完結すると言っていない。


秋人「詐欺がいるぞ〜!!」

達也「詐欺だな」

響2「ここの作者は随分と適当だね…」

球磨「うんうん」頷く


悪かったな!!
それではみなさん!
次回のコラボ作品もお楽しみに☆


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プロローグ
1話 始まりからの出会い ※一部修正


はじめまして龍龍龍と言います!
今回初めての投稿になります。
不定期投稿ですが、失踪する気はありません!


主人公「なにこれ?」

作者「艦これ」


それでは本編スタートです!

✳︎1話修正入れました


約20年前、突如海に未確認生命体が現れた。彼等は一気に海を制圧し、次第には人間達が住む陸地へと侵略し始めてきた。そんな世界を脅かす存在を人間は深海棲艦と名付けた。人間達は、深海棲艦を倒す為にまず、特殊部隊を結成した。しかし彼等の前では、そんな部隊も無能で終わる。そして人間が絶望しかけた時、深海棲艦と互角に戦える存在を発見した。戦艦の記憶を持ち、艤装というものを使って戦う少女、艦娘の存在を。その後政府は艦娘達の力を借りるべく、艦娘達の居場所を作る為に新たな鎮守府を建設し、提督の育成を始め、再び深海棲艦を撃滅する事を表したのだったーーーーーーーーーーーーーーーーーーらしい。……何故、そんな曖昧な表現をしているのかと言うと、俺はそんな事なんてこれっぽっちも知らなかったからだ。まぁ深海棲艦ぐらいは知ってるけど……そんな長話は置いといて、当時、まだ高校生2年生だったこの俺、 櫻川(さくらがわ) 秋人(あきと) が突然提督になった(武勇伝?)でもしよう。え、今は何してるかって?それはーーーーーー言うのをやめておこう。“ 話は最後までとっておくもんだぜ ” って言うだろ?じゃ話を始めようか!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

5月18日 16:30

私立高等学校(名前は言わないよ!)

理事長室にて

 

理事長「櫻川君、君は提督に就任することになったから学校を辞めてもらうよ〜」

 

秋人「はぁ!?ーーーーーー」

 

 

放課後いきなり理事長に呼び出され、いきなり提督になれと言われた俺は少々混乱した。だってここは一般私立高校で、決して軍事学校ではないのだ。さらに俺は戦闘の経験や知識が全く、言うなればド素人。そんな俺が提督になるのだ、普通におかしいだろ!?ーー何かの間違いだろうと思い俺は一応聞き直すことにした。

 

 

秋人「…理事長、何かの間違いじゃありませんか?それに自分はまだバリバリの高校生ですよね?」

 

理事長「いや、これはまぎれもない事実だ。どうやら人手が足りなくて手伝って欲しいとのことだそうだよ〜」

 

 

ちょっと待てよ………人手が足りないからってこんな()()()()()()2()()()()()()()に提督を任せるって…………何考えてんだよ運営は…………。

自分は理由を聞いた後に思わず苦笑いをしてしまった。しかし、自分はこれまで学校以外で理事長にいろいろとお世話になっていたので、断ることができなかった。そのため、仕方なく依頼を承認(仮)することにした。だが正直本音はやりたくない……←ココ重要

 

 

秋人「はぁー…分かりました…自分やります!」

 

理事長「そう言ってくれると信じてたよーありがとう櫻川君〜!さすが僕が見込んだだけのことはある!!」

 

秋人「あんたほんとお気楽だな……じゃあ俺はこれで。また何かあるなら呼んでください」(#^ω^)

 

理事長「あ、ちょっと待って。」

 

秋人「はいはいなんでしょう(言ったそばから呼んだよこの人)」

 

ムカついたからさっさと出ようとしたとき、止められてしまった。無視をしたかったが、そういう訳にはいかなかった。

 

 

理事長「提督の一番の偉いさんが「明後日までには大本営に向かってくれ」と伝言を受け取っているからその予定で頼むよ〜。日本の為に頑張る櫻川君を僕は応援するよ〜ガンバレ!」ᕦ(ò_óˇ)ᕤ

 

ブチッ!

 

やっぱり無視した方が良かった。

イライラが限界値に達したせいで理事長を思わず殴りそうになったーーーーーーーーーーーいや待て、この際学校やめるし殴ってもいいじゃね?…………………うん、いいよね……笑

 

 

理事長「ちょっ…櫻川君ッ⁉︎なんか笑顔がめっちゃ怖んだけどおおおぉぉぉ⁉︎それに周りから何やら黒いオーラ見えてるんだけどおおぉぉぉぉ⁉︎」((((;゚Д゚)))))))

 

秋人「ッ⁉︎。……き…気のせいですよ…それでは失礼シマシター…………」

 

 

ガチャ

 

 

理事長「ーーーーーーーーーー…たまに櫻川君から異常なほどの威圧が感じるんだけど……なんなんだろうなー………………怖い」(´;ω;`)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

理事長の部屋を後した俺は携帯で時計を見た。ーーーーーーーー17時かよ意外と理事長と話をしてたんだな。時間も時間だし帰えらねーとな。

カバンを背負い俺は一歩ずつ正門へと進んでいく。そしてさっきまでの理事長とのやりとりを思い返していた。

 

俺が提督かーーーーーー今まで思いもしなかったな。それに提督って何すんのなかなぁーまぁ嫌な予感しかしないんですけど 笑笑…………。はぁ…あと一年の学園生活を楽しみたかったな……

あと危うく理事長を気絶させてしまうところだったわ…………いやマジで焦った…………。

あれ?ーーーーーーーーー家の近くの浜辺じゃん、もうここまで来てたのかよ。

気がつけば家の近くの浜辺まで近づいていた。

この浜辺は観光地として有名で、特に18日の晴れた日の夕日がかなり綺麗だ。余談だがその日の夕日を見たものは幸せになると言われている。まさに今がベストタイミング。空は快晴、時間は17:30で、日がもうそろそろオレンジから赤へと変わり始め、水平線には一本の光の道しるべが繋がれてようとしている。

 

 

秋人「うおおぉぉすげええぇぇぇぇ!!!!!!リアルに見たの初めてなんですけどおおおおぉぉぉぉ!!!!!」

 

 

テンションが上がり思わず叫んでしまった。てかむしろ叫ばない方がおかしい気がするわ。ここを離れる前に見れて良かった……。

 

 

秋人「こりゃ本当にいいことがあり…………そう……んッ⁉︎」

 

 

言葉が途中で途切れてしまった。理由は簡単浜辺に1人の女の子が倒れていたからだ。俺はすぐにその子の元へと駆けつけていった。

なんであんなところに女の子が倒れているんだよ⁉︎それになんかかなりやばい気がするんだけど………………ッ⁉︎

彼女の元へとついたとき一瞬にして言葉を失った。彼女は尋常じゃないほどの傷を負っていた。やっぱり俺の嫌な予感が的中してしまったそれも最悪な形として。

やばいッ!!早く手当てをしないと手遅れになるッ!!!!!!

幸い彼女はまだ生きていた。けど、大分と衰弱している状態。

クソッ!!このまま病院までは距離がありすぎる!

こうなったらッ!!!!!

俺は衰弱してる彼女を背負い俺の家まで一気に地面を蹴って走った。

絶対に助けるからッ!ーーーーーーーー頼む、耐えてくれ…………!!!!!

 




これにて第1話が終了となります。
初めてだったせいか、自分の中では少し文字数が少ない感じがしました。これからはもっと文字数を増やさねば!!!

秋人「頑張れ作者〜」

作者「当たり前だあああぁぁぁぁ!!」

果たして秋人が助けた女の子はーー「それって、(自主規制)じゃね?」ーー秋人後で覚えとけ……
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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2話 彼女の正体

みなさんこんにちは龍龍龍です。
今回で秋人が助けた女の子が明らかになります!
まぁ確実艦娘の誰かなんですけどね笑笑

秋人「だってよ〜。よかったな ーー「黙れ!」ーーはいはい……」

女の子「うんそうだね、けどーー「わあぁぁぁ」ーーはいくらでも待てるよ!」

ぬかりないこの2人は置いといて
それでは本編スタートです!


浜辺から少し離れたところに戦国時代を思い出すかのような木造の家が建っていた。そこの表札には「櫻川」と書かれている。ここでは秋人と秋人の親父2人で住んでいる。親父は黒髪で、少々顔にシワがあり、眉から右目の上を通り頬まで伸びた斬られたような傷跡がある、黒い顎ひげが少しのびていて、身長180㎝前後で体格はスポーツ選手でも驚くような鍛え上げられた筋肉を持っている男だ。その男こそ秋人の実の父、 櫻川(さくらがわ) 頼長(よりなが) と言う。

 

彼は着物を上半身だけ脱いで木刀で素振りをしていた。

 

 

頼長「ーーーーーーーーーふぅ……しばらく素振りをしてなかったせいか大分と鈍ってるな……俺もまだまだ修行が足りんな…」

 

 

ガラガラガラッ

 

 

ん?秋人かーーーー

 

 

秋人「親父ッ!!!!!」

 

 

?……いつもはけだるそうな声で呼んでくるが今日は違うな。

確実何かあったのは明白。しかし、あいつがあんなに動揺するなんて珍しい…………そんな人間には育てた覚えがないのだか…………。

 

 

頼長「どうした秋人。そんなに慌てて……まさかまた学校でけん…ーー」

 

秋人「そんな事はどうでもいいッ!!この子を見てくれッ!!」

 

 

秋人に言われるがまま女の子を見たーーーーーーーーッ⁉︎これはひどいな…………ーーーーーーーー

 

秋人が背負ってきた女の子は常識では考えられないほどの傷を負っていた。まず頭部や腕、足からは血が流れ、体全体には痣ができていた。破れた服の隙間から火傷の傷が見える。そして彼女が付けていたであろう武器が使い物にならないくらいボロボロになっていた。今の彼女の状態は生死をさまよっているーーーーーーーーーーーー

 

まさか俺まで動揺してしまうとはな、これで2度目だ。……今の彼女は完全に死の道へと近づいているーーーーーーーーーーだが、まだ間に合う。

 

 

秋人「親父何か手当てするものはないかッ!早くしないと手遅れになるッ!……」

 

頼長「落ち着け秋人。」

 

 

秋人のやつ気持ちが焦って心が乱れているな。だが早くこの場を抑えないと、どんどん彼女の生存率が下がってしまうのは事実だーーーーーーーー仕方ない、あの手を使うか…………

 

 

秋人「これが落ち着いていられるかよッ!!ただでさえ女の子が危ないってのにッーーーーー」

 

 

バチンッ!

 

 

秋人「ーーいってえぇぇぇぇッ!何すんだよ親父ッ!!」

 

 

俺は秋人の気持ちを抑えるためにデコピンをした。

 

 

頼長「落ち着けといってるだろうが秋人。焦ってしまえばできることもできなくなる。少しは頭を冷やせ馬鹿息子

 

秋人「す……すいませんでした……。けど、早く治療をしないとッ!」

 

頼長「大丈夫だ俺に任せろ。」

 

秋人「親父?何すんだよ。」

 

頼長「俺のやり方で治療をする……久しぶりやるから完全には治せるかわからないがな。」

 

秋人「ああ、頼む親父。この子を助けてくれ。」

 

頼長「いくぞッーーーーー!」

 

 

そう言って頼長は女の子のお腹の上に手を置いたーーーーーーーーー

 

 

said out 頼長

 

 

said in 秋人

 

 

ーーーーーーーーーー何だよッ……これッ⁉︎

親父に彼女を託したのだが、親父の手からは、とめどなく光が溢れ出ている。そしてその光は彼女を包んだと思ったら一気に傷を治していく。俺はその光景を黙って見ていた…………いや、見ることしかできなかった方が正しいな。

親父………………あんたは一体何者なんだよーーーーーーーーーーーー人間なのかと疑うレベルで…………てかほんとうに、俺の親父なのかと、不安になってくる。そんなことを考えていたらいつの間にか、彼女の処置は終わっていた。まだ数ヶ所にかすり傷やあざは残っていた、けどさっきの傷よりは遥かにマシだ。

 

 

頼長「これで大丈夫だ。後は彼女の自然回復だけでで何とかなるだろ。一応念のために絆創膏や湿布を貼ってやれ。いいな?」

 

秋人「ありがとう親父。ところで、今の力?は何なんだよ……」

 

頼長「あーこれか。これは治癒術と言って軌道の一種だ。そうか、秋人に見せるのは初めてだったな」

 

 

そう言った後親父は再び光を出した。確かに見るのは初めてだ、それと同時にある感情が出てきた。俺もできるようになりたいとーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「親父……それ、どうやったら取得出来る?」

 

頼長「自分の気を操る」

 

秋人「分かるかぁー!」( #`Д´)

 

 

そんな説明だけで分かったら苦労しねーよ………けどいつか絶対に取得してやる……。

 

 

頼長「明日には治癒術のコツを分かりやすく教えてやる。秋人は明後日には大本宮に行くんだからな。」

 

 

ーーーーーーーーッ⁉︎……今なんて…………大本営へ行く?何で親父が知ってるんだよッ⁉︎今日理事長に知らされたばっかだぞ…………まさか親父に限ってそんなーーーーー

 

 

秋人「何で親父が知ってるんだよーーーーー」

 

頼長「そんなの、俺が元帥にお前を紹介したからに決まっているだろ。嫌だったか?」

 

秋人「そんなの…………嫌に決まってんだろおおおおぉぉぉぉッ!」

 

 

ほんとうに俺の嫌な予感はよく当たる。それも最悪な形としてーーーーー。え?ーーーーーーーーなぜ俺が提督をするのが嫌かって?そんなのメンドくさいからに決まってんじゃん。俺は基本メンドくさいことは苦手で、いつもそこから逃げてきた。だから今回の提督をするという依頼も確実にメンドくさくなることが目に見えている。だからやりたくないのだ。親父もそれを知った上で元帥という人に紹介したに違いないーーーーーーーー本当なにしてくれたんだよ…………。

 

 

頼長「文句なら明日にでも山程聞いてやる。だが秋人お前にはまだやることがある。彼女を連れてきたのは誰だ?お前だろ、だから秋人は彼女の様子を見ないといけない。そうだろ?」

 

秋人「そうだった……ありがとう親父」

 

 

俺がそう言った後「全く世話のかかる馬鹿息子だ……」と言って入れの部屋から出て行った。気のせいかーーーーー親父が一瞬微笑んだようなーーーーーーーーまぁいいか。俺はまだやることがある、残った傷の手当てだ。俺は彼女の傷の手当てに取り掛かる。

 

彼女の手当てをしてる最中俺はふと浜辺での事を思い返した。それにしてもこの子は本当に人間なのかな?普通では絶対見ない大砲?を背負ってたし、家に運ぶ為におんぶしたんだけど、背負った瞬間オイルの匂いがしたし…………何だろうな?俺があれこれ彼女について考えているとーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

女の子「……んっ………………ここ……は?」

 

 

彼女の意識が戻った。良かったーーーーーこれも全部親父のおかげだ。俺1人だけだったら絶対に助けれなかった。とりあえず、一連の流れを彼女にゆっくりと話そう。

 

 

秋人「目が覚めましたか?良かったです!それとここは自分の家です。」

 

 

ちなみに何で急に敬語のなったかというと、決して相手が女の子だからではない。親父から初対面の人には敬意を払えと、長く教えつけられたからだ。当初は結構メンドくさかったが慣れてしまえば簡単。

 

 

女の子「君は?……どうして僕はこんなところに……」

 

秋人「自分の名前は 櫻川 秋人 と言います。貴方をここに連れてきた理由ですがーーーーーーーーーーー」

 

 

〜秋人説明中〜

 

 

女の子「そう……だったんだ……ありがとう…僕を助けてくれて。」

 

秋人「礼は入りません。自分は当たり前のことをしただけですので!あの、名前を聞いていなかったのですがよろしいですか?」

 

女の子「そうだったね……それじゃあ自己紹介するよ。僕は白露型駆逐艦 時雨だよ。」

 

 

えッ?………シラツユガタ?何それ、美味しいの?。俺は別に漢検の勉強をしてる訳じゃないんだけど?てか俺漢検準二級まで受かってたわ〜〜アハハハハハ(°▽°)………………んなことはどうでもいいッ!とにかくもう一度聞かなければ。

 

 

秋人「すいません、言っておる意味がさっぱり分かりません……貴方は人間ですよね?」

 

時雨「……ごめんね。僕は人間じゃないんだ。艦娘って聞いたかとはあるかい?……」

 

秋人「いえ、初めて聞きます。」

 

時雨「じゃあまずそこから説明していくね……」

 

 

〜時雨説明中〜

 

 

時雨「ーーーーーーーーーーーということなんだけど、分かったかな?」

 

秋人「……ウン、トテモワカリヤスカッタデス…………」

 

時雨「…本当に大丈夫かい?……」

 

 

正直知らない単語がいっぱいで頭がパンクしそうになる。とりあえず時雨の話を聞いて分かったことは、艦娘は時雨以外にもたくさんいること、深海棲艦を倒すために作られたたこと、艦娘の管理と戦いの指揮をとる人がいるということ、艦娘が住んでいるところは鎮守府という場所。

 

 

秋人「…簡単に言うと深海棲艦を倒すために作られたという事ですか?」

 

時雨「……まぁそういうことだね……」

 

 

ガラガラッ

 

 

頼長「秋人、ご飯が出来たぞ。ーーーん、目が覚めたかお嬢さん」

 

時雨「……ッ⁉︎………」

 

秋人「時雨、大丈夫。この人は俺の親父だからーーーーー」

 

時雨「……う……うん」

 

 

やば、つい元の口調に戻ってしまった。後で親父に怒られるな笑。時雨も少しは落ち着いた?かな。

 

 

時雨「……こんにちは、僕は 白露型駆逐艦 時雨 だよ。よろしくね」

 

 

時雨が自己紹介をし終わった後。おやじは時雨の前に立った。その時時雨は一瞬体がビクッと震えた。親父もそれ見て一瞬動揺したように見えた。しかし親父は正座をし丁寧に自己紹介へと移る

 

 

頼長「私は、秋人の父親の 櫻川 頼長 と申します。以後お見知りおきを、時雨殿。」

 

時雨「……そんなに固くならなくてもいいよ。君も、えっと秋人だったかな?……」

 

頼長「そうか……話しは秋人から聞いていると思う、だから今日はここでゆっくりしてくれ。いくぞ秋人」

 

秋人「はいはい……「 はい は一回だけいいと何回言も言っているだろ。」ッ⁉︎ ッいってぇな親父…………そういうことで、俺はご飯食べにいくけど時雨、一緒にどうだ?」

 

時雨「……僕は大丈夫、気遣いありがとう」

 

秋人「そうか、まぁ食べないと元気にならないから食べ終わったら、ご飯持ってくるな。」

 

そう言って俺は時雨の返事を確認してから、親父と食卓へ向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

夕食後俺は時雨にご飯を届けた。時雨はご飯を見るなりものすごい勢いで口へと運んだ。そして頰を真っ赤にしてとても幸せそうに食べていた。やばいめっちゃ可愛いッ!!(*´∀`*)……そういうのはおいといて、時雨がご飯を食べた後いろんな話を聞いた、艤装のことや妖精のこと……深海棲艦のこと。とにかくいっぱい聞いた。時雨を、艦娘のことを知るために。そして時雨がいた鎮守府につても話してくれた。その話を聞いて俺は誓った、提督になると。偽りなんかじゃない本当の提督になるとーーーーーーーーーー

 

 

次の日目がさめると何故が時雨は俺を抱き枕かのように絡みついて眠っていた。どうしてこうなった⁉︎(´・ω・`)俺も思春期なんですよ、ほんと勘弁してください。それにしても幸せそうに寝ているな時雨めっちゃ可愛い、、駄目だ考えるな櫻川 秋人!ここで耐えてこそ真の男だ!…………そういえばどっかの不幸な少年もこんなことがあったような…………。

 

 




第2話終了となりました。
女の子の正体は時雨だったんですね!
そして、1話が短かった分2話で補いました。
さて次回は時雨編となります。
それではみなさん
次回もお楽しみに☆


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3話 みんなとの約束

こんにちは龍龍龍です!
今回は時雨編よなります。自分的には嬉しいです。
何故かって?時雨が好、、ゲフン ゲフン 今のはきにするな!


秋人「え?俺出ないの!?」

時雨「いや、出ると思うよ。多分……」

秋人「多分!?」


うん多分笑
それでは本編スタートです!


?「お前は本当に役立たずだなぁ!!」

 

時雨「すいませ、、うぐっ………」

 

 

出撃でSランクではなくAランクで鎮守府に帰還した僕たちを、提督が怒鳴りつけるなり、暴力を振るってきた。提督はいつも自分の思い通りにならなかったら罵声を浴びせ暴力を振るう。さらにはセクハラ行為も…………もう嫌だ、こんな生活終わりにしたい…………

 

 

提督「何回言ったらわかるんだ貴様らはッ!!」

 

暁「…うっ……ぐっ……ごめ…んなさい……提督様」

 

提督「こんな事になったのは貴様の責任だ時雨!!」

 

時雨「…うぐっ…すいません、、」

 

提督「もういい役立たずどもッ!!今日は勝利ランクSが出るまでは出撃させるッ!!」

 

 

それを聞いたみんなはすぐに体が震え出した。

こんなの……勝てるどころか沈没するじゃないか!!………でも、誰一人と提督に逆らえない……弱みを握られているから……僕たちは、すぐに出撃した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

吹雪「……暁ちゃんと赤城さんが大破……しました」

 

夕立「そんな……もう…ほとんどが大破っぽいよ…………こんなの勝ちっこないよ………」

 

 

僕たちの戦いは想像を絶するものだった………前の出撃のせいかまともに戦えない状態。僕と夕立以外全員大破してしまった…………

駄目だ……このままだと全員沈んでしまう!!もうこれしかない……

 

 

時雨「提督様、どうか撤退指示をお願いします!!このままだと僕たち全員沈んでしまいます!!どうか!!」

 

提督「ふん。貴様らみたいな役立たずに出す必要ない。」

 

赤城「提督様!さすがにやりすぎではありませんか!!」

 

提督「黙れ赤城、俺に逆らう気か!!加賀がどうなってもいいのか?」

 

赤城「!?。……申しわけ……ございません……」

 

提督「まぁいい、そこまで言うなら指揮している時雨。お前が囮になれ」

 

 

僕が囮にーーーーーー

 

 

時雨「僕が囮になったら皆んなが助かるのですか?」

 

艦娘「 !? 」

 

 

提督「そうだお前が囮になったら、全員逃して今までのことを帳消しにしてやる。どうする?やるか?」

 

赤城「いけません!時雨さん!あの人の言うことを聞いては!!!」

 

夕立「そうだよ時雨ちゃん!時雨ちゃんが一人で背負うことなんてないっぽい!!」

 

時雨「……赤城さん、夕立、、……でもごめん……僕が足止めするから、みんなは逃げて!」

 

 

みんなを守るためにはこれしか方法がないから……

 

 

吹雪「どうして、時雨ちゃん!!他に方法なんてたくさん……」

 

時雨「大丈夫だよ、吹雪。必ず帰ってくるから…………」

 

 

吹雪にそう言って敵艦隊へと向かおうとしたとき体が動かなかったーーーーーーーーー夕立が後ろから僕を抱きしめて止めていた。涙を流しながらーーーーーーーーー

 

 

夕立「絶対に……絶対に行かせないっぽい!」

 

時雨「夕立……」

 

夕立「こんなことで時雨ちゃんを死なせない……」

 

時雨「離して夕立……」

 

夕立「嫌だ!」

 

時雨「夕立!!」

 

夕立「!!」

 

時雨「僕は大丈夫。何があっても僕は夕立の所へ帰ってくるよ。正直、怖いけどさ、みんなを守ることためならいくらでも乗り越えられる。だから夕立も、信じて待ってて欲しい」

 

夕立「……時雨……ちゃん…………」

 

時雨「赤城さん、吹雪。みんなのことをよろしくね……」

 

吹雪「…………うん!」

 

赤城「!!…………わかりました。行きますよみなさん!!」

 

夕立「……待って!赤城さん!時雨ちゃん!!時雨ちゃああぁぁぁぁん!!」

 

 

僕は敵艦隊に向かった。みんなを守るために…………夕立が大声で僕の名前を叫び続けているのが聞こえた。大丈夫だよ夕立……必ず、必ず帰ってくるから!!ーーーーーーーーーーーー

 

それから僕は敵艦隊の砲弾にあたって意識は暗い闇の底へと落ちてしまった

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

目が覚めると知らない天井だったーーーーーーそしていつの間にか戦いで負ってた傷はほとんど治っていた。……僕は生きている?どうしてだろう。そんな理由は直ぐに分かった。

 

 

??「目が覚めましたか。良かったです!それとここは自分の家です」

 

 

青年が横に座っていた。どうやらこの青年が、僕が眠っている間に傷の手当てをしてくれたみたいだ。そして僕を助けてくれた青年の名前は 櫻川(さくらがわ) 秋人(あきと) という。秋人は、僕が近くの浜辺で衰弱した状態で倒れているところを、背負ってこの家まで運んできてくれたらしい。そして秋人のお父さんが、ほとんど僕の傷を治してくれた。

助かったんだーーーーーーーーーー僕を助けてくれた秋人や秋人のお父さんに感謝しないと。だけど僕は、ちゃんと言えなかった…………。あの提督のせいで人間を信じられなくなってしまったから……。

 

 

秋人「ーーーあの、名前を聞いていなかったのですが。よろしいでしょうか?」

 

 

秋人は丁寧に僕の名前を聞いてきてくれた。

そうだ、忘れていた……確かにこれじゃ不平等だよね…………。僕はいつもの自己紹介をしたーーーつもりだったのに秋人の顔は( ゚д゚)

としていた。もしかして……僕たち艦娘を知らないのかな?聞いてみたら、「いえ、初めて聞きます。」と言った。だから僕は簡単に艦娘について説明したーーーつもりだったのに秋人はパンクしていていた。だけど艦娘については簡単に理解してくれた。

 

ーーーこの後秋人のお父さんが入ってきて、見た瞬間無意識に提督の顔と重なって見えて体が勝手に震えた。そんな僕を見て秋人は、僕の手を握って「大丈夫だ時雨」と敬語じゃなくていつもの会話をかわすような口調で言ってくれた。……どうしてかな……とても安心る……今までこんなことは無かったのに。この人なら信じても大丈夫かな。僕は少しずつそう思い始めた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

しばらくしてから秋人は、ご飯を持ってきてくれた。美味しそう……僕は一目見て思った。そしてお腹が空いていたせいか僕は直ぐにご飯を食べた。!!美味しい……こんな料理初めて食べたよ。今まで燃料やボーキサイトしか補給していなかったから、なんだか新鮮。みんなにもこんな料理を食べさせてあげたいな……。ご飯を食べ終わってから秋人にここに来る前までの事を話した。秋人は何も言わずにただ真剣に僕の話を聞いてくれた。僕の話を一通り終わってから秋人は口を開いた。

 

 

秋人「今までよく耐えてきたんだな時雨は、正直俺だったらとっくに逃げてたな……逆にすげーよ」

 

時雨「そんなことないよ……僕だってこんな生活、はやく終わりにしたいって思っていから……」

 

 

これはまぎれもない事実……僕は本当にあの鎮守府での生活を終わりにしようしてたから……けど、みんなのことを考えてしまうと勝手に終わってはいけないと思った。だから、死ぬことが出来なかった。そして僕が生きている以上、あの鎮守府に帰らないといけない。夕立やみんなに約束したから。守ると決めたからーーーーーーー

 

 

時雨「でも、勝手に死んではいけないと思ってきたんだ、みんなのことを考えると……そして僕はあの鎮守府に戻らないといけない。みんなをあの地獄から助けるために!」

 

秋人「やっぱり強いじゃん時雨。大丈夫、時雨ならきっとみんなを守れる。なんか分かんねーけどそう言う気がするんだよなー」

 

 

秋人は微笑んでそう言ってくれた。なんだろう……秋人に言われると勇気をもらえる。今までこんなことを言われたことがなかったからかな。もし秋人が僕たちの提督だったらーーーーーーー

 

 

時雨「もし秋人が提督になったらーーーーー」

 

秋人「え?俺、提督になるんだけど?」

 

 

うそ……思いがけない言葉が秋人の口から出て来た。ーーーーーそうと決まれば早く提督について教えてあげないと!!ーーーーーー僕は直ぐに秋人に提督の仕事や妖精、建造について教えた。が、秋人はさっき以上にパンクしちゃったみたいだ。

 




これにて第3話は終了です!
時雨がいた鎮守府はブラックだったんですね。
書いている自分が一番胸が痛くなってしまった……


秋人「結局脇役じゃん!!」

時雨「仕方ないよ、だって僕がメインだったからね」

秋人「次、主人公として出るかな……」

時雨「出るよ!きっと出る……」


次回は第2話の続きからとなります!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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4話 それぞれの思い

どうも龍龍龍です。
今回は第2話の続きからになります。
起きたら時雨に抱かれていたハプニング。果たして秋人の運命はーーー

秋人「ちょっ!怖いからその表現やめて!!」((((;゚Д゚)))


めんごめんご笑
それでは本編スタートです!



秋人「うーん、なんでこうなったんだっけー?」

 

 

俺は、朝起きると時雨が俺を抱きついて寝ているという状態の理由を考えていた。あの時は確かーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

昨夜 就寝前

 

 

秋人「テスト?」

 

時雨「うん、秋人が提督の資格を持っているのかっていう」

 

秋人「もう大丈夫じゃん。俺妖精を見ることも、会話することもできたんだし」

 

時雨「次が1番提督になるための大切なことなんだ!」

 

秋人「ふーん。じゃあどんな内容なんだ?」

 

時雨「そ・れ・は・ねぇ〜〜ーーーーーー」ニヤッ

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そうだ!時雨がテストとか言って勝手に俺が寝ている布団の中に入って寝てきたんだった!!俺も抵抗したけど時雨が上目遣いでお願いしてきたから、し……仕方なく寝たんだった…………。あれ?でも俺はあの後、時雨が寝たと確認して、別のところで布団も無しに寝たんだけどなー?なんでだろーーーーーーーーーとにかく早く起きてください時雨さん。胸、胸が当たってるからああぁぁ//!!

((((;゚Д゚))))

 

 

時雨「うっ……………んっ………あ…秋人、起きてたんだね。ーーーーーーえーと……おはよう!!」

 

 

ようやく時雨が起きてくれた。そして俺の状況を察して、流そうとしたのか、一番の笑顔で言ってきた。いやもう遅いよ、時雨……。

 

 

秋人「おはよう時雨、とりあえず朝ごはん食べたいからどいてくれたらありがたいなーって?」

 

時雨「むぅー!秋人は僕じゃ満足出来ないのかい?」

 

秋人「ち、ちが…そういう訳じゃなくて……は、恥ずかしいっつーか//」

 

時雨「ふふふ!冗談だよ秋人。じゃあ行こっか!」

 

秋人「なっ!!し、思春期の男をからかうんじゃねーよ!!!//」

 

時雨「ごめんねー!……秋人は本当に優しいんだね。覚悟していた僕がバカみたい……「なんか言ったか?」な、なんでもないよ!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

親父と時雨で朝ごはんを食べた後、親父から治癒術のコツを一通り伝授してもらった。大体分かったけど、どうやってやんだよ……自分の体力を引き換えに傷を治すって。まぁでも焦ってたところで出来ることも出来なくなるって親父は言ってたし、コツコツとやりますかー。

次は時雨の様子でも見るか。確か「僕は艤装の調整をしてくるね」って言ってたから多分すぐそこの海かなーーーーーーーーやっぱりー

 

 

秋人「あーいたいた。おーい時雨……ってはああぁぁ!!」

 

 

海の上で立ってんのか、あれ。すげー……艦娘にしか出来ないことだよな。それに、まるでスケートのように滑って海の上を移動しているし、しかも速い。あと、背負っているのは大砲か?それも撃ってる。かっこいいな艦娘ってーーーーーーーーー俺が時雨を見てると俺に気づいたのか、少し暗い顔をしていた。そして調整が終わったのか俺の方へと来てくれた、暗い顔をしたままーーーーーーーー

 

 

side out 秋人

 

 

side 時雨

 

 

僕が艤装の調整をしている間、いつの間にか秋人が見にきていた。……見られちゃった……秋人は今の僕のことをどうおもっているのかな。やっぱり怖がられてーーーーーーーー

 

 

秋人「すげーな時雨。艦娘っていうのは!!」

 

時雨「!!」

 

 

予想もしない言葉が返ってきた。どうして、ほとんどの人は僕たちを怖がっているのにーーーーーーーー

 

 

時雨「僕のこと、怖くないの?……」

 

秋人「いや全然。むしろかっこいいって思う。海の上を立つことができるし、自由に移動できる。俺には出来ない事をしてるから!!」

 

 

秋人は笑顔でそう言ってくれた。だけどーーーーーーー

 

 

時雨「僕は兵器だよ。深海棲艦を倒すための兵ーー「……ねーよ」ーーーえ?」

 

秋人「そんな事ねーよ!」

 

時雨「!?」

 

秋人「確かに時雨、いや艦娘達は人間とは少し違うところがあると思う。けどその違いは艤装があるかないかの話だろ?それ以外は人間と一緒じゃんか!」

 

時雨「秋人……」

 

秋人「これは俺の勝手な考えだけど。兵器ってのはさ、心も無ければ会話すら出来ないと思うんだよ。それに比べて時雨は、心がある、手や足だってある、会話ができる。そんな存在を兵器だなんておかしくないか?」

 

 

そう言った後、秋人は僕の頭に手を置いて秋人は優しく微笑んで言ったーーーーーーーー

 

 

秋人「それにさ、笑ったり、怒ったり、悲しんだり、いろんな感情を持ってるのに、兵器なわけねーだろ。」

 

 

その瞬間僕の目から涙が溢れ出てきた。それに気づいた秋人は優しく僕を包んでくれた。気がつけば僕は、声を出して泣いていた。秋人の胸の中で、今まで溜め込んでいたものが全部出てきていた。ありがとう秋人……僕は君のおかげで救われた……。助けてくれた人が秋人で本当に良かったって僕は思った。

 

 

side out 時雨

 

 

side 秋人

 

 

秋人「もう大丈夫なのか?時雨。」

 

時雨「うん、ありがとう秋人!」

 

秋人「どういたしまして。それじゃあ戻るか。」

 

時雨「うん、そうだね」

 

 

俺と時雨は歩き出した。その間俺はあの言葉を思い返した。「僕は兵器だよ……」……あの言い方、おそらく時雨は言われ続けられていんだ、自分が兵器であるという事を。ふざけやがって……!!一回その提督をぶん殴ってやりたいわぁ。あ、一回どころじゃ済まないだろうなぁ笑。多分半殺し……うん、絶対半殺し!

 

 

時雨「どうしたんだい秋人?さっきから何か凄いオーラが出ているけど……」

 

秋人「!!…………いやいや、何でもない気のせい、気のせい」

 

 

俺は急いでそのオーラを消した。危なかった、危うくバレるところだったな。って、ちょっ……時雨さん!?ジト目でこっちを見ないで!怖いから!本当に何もないからね!!

 

 

時雨「仕方ないーーーーーー今回だけ何もなかったってことにしておくよ。けど次は説明してもらうよ?」

 

秋人「りょ、了解っす……」

 

 

時雨も出てるけどなぁ……オーラが………気がつけばもう家の前まで来ていた。そして俺が玄関の扉を開けた瞬間。それは起きたーーーーーーーー

 

 

頼長「……」

 

秋人「!!」

 

時雨「秋人!!」

 

 

親父が俺に向けて木刀を振り落として来た。俺は驚きはしたけど普通に回避出来た。理由は簡単。いつも学校帰りに親父が待ち構えていたから。親父曰く、「俺流の出迎えだ」との事。ほんとやめてほしい。時雨もいるのにさー。

 

 

頼長「ほう。これを避けるとは、成長したな秋人」

 

秋人「親父、今それをやる!?時雨が一緒にいるんだぞ!?」

 

時雨「秋人…これは一体?」

 

頼長「ああ、時雨さん。これは櫻川家流の息子に対しての出迎えだ!」

 

時雨「そうなのかい?」

 

秋人「ああ、そうだな。ってか親父空気読めよ!!「空気?ナンダソレハ?」っこのクソ親父(じじい)がー!!」

 

親父「お、俺と()()つもりか?まぁ俺に勝とうなんて100年いや一生ないがな笑」

 

 

ブチッーーーーーーーー

 

 

秋人「上等だゴラ!!!その親父のダサいヒゲを刈り取ってやるから覚悟しろおおぉぉぉ」

 

親父「貴様……今、俺のヒゲをバカにしたか!!わかった……そこまで言うなら全力で叩きのめしてやろう!!!」

 

時雨「あのー……二人とも……」

 

秋人&頼長「「野郎!ぶっ○してやらぁ!!」」

 

時雨「大丈夫かな……これ?……」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

3時間後

秋人と頼長の戦いに決着がついた。結果は秋人の惨敗。秋人は頼長に半殺しにされていた。後になって秋人は「二度と親父と全力で勝負するかよ……」と語ったが「いつか絶対超えてやる!」とも語ったらしい。そしてその2人の勝負を見ていた時雨からは「本当にこの2人は人間かい?」と少々不安な声を漏らしていた。

 




これにて第4話は終了です。
いや〜秋人がいいこと言ってる。僕は感動したよ


秋人「あれ?そんなに珍しいの!?」

時雨「だって秋人は、めんどくさがりだからね。」( ̄▽ ̄)

秋人「酷いな……」(´・ω・`)


僕もそう思いました。
次回はいよいよ秋人大本営に向かいます!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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5話 雨はいつか止む

どうも龍龍龍です。
いよいよ秋人は大本営に向かいます。
長かった!実に長かった!
これでようやくプロローグが終わりそうです!
それでは本編スタートです。


親父との全力勝負で半殺しにされた後、いろんなことが起こった。まず、気がついたら時雨に膝枕をされていたり、俺が風呂に入ろうとしたら時雨が入っていて、また改め直そうとしたら腕を掴まれ「一緒に入ろう」と言ってきた。うん……いろんな事っていうか全部俺の自尊心を刺激するようなものだな……。

そして、翌日目が覚めると時雨はまた俺の布団の中に入っていた。何がしたいのかと聞いてみたところ。時雨はニコッとして「テストだよ!」と答えた。もう間に合ってます!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

秋人「荷物もまとめたし準備完了だな。時雨はどうだ?」

 

時雨「僕は何も無いから大丈夫だよ」

 

秋人「あれ?艤装は?」

 

時雨「隠してあるよ。ほらこうやったらーーー」

 

秋人「まじかよ……」

 

 

時雨は何も無いところからいきなり艤装を出してきた。カッコイイけど仕組みどうなってんだろ?まぁいいか。

 

 

秋人「んじゃ行きますか「待て秋人…」ーー親父?」

 

頼長「行く前にどうしても伝えておかない事がある。少しいいか?ーーーーーーー」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

秋人「行ってくる、親………父さん」

 

頼長「ああ、行ってこい!秋人」

 

秋人「帰って来て腕が鈍ってるってことには無いよにな、お・や・じ」

 

頼長「ふん。それはお前もだろ、()()()()

 

秋人「じゃあーーー」

 

 

秋人は時雨と一緒に扉を開け出ていったーーーーー

 

 

頼長「全く、世話のかかるバカ息子だ。一体誰に似ていたんだろうな、その性格は。なぁ (あかね) いや赤……ーーーーーーー」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時雨「秋人、お父さんと何を話していたの?」

 

秋人「え!?うーん……ヒミツだな」

 

時雨「むぅー。あ、秋人もうそろそろ着くよ」

 

秋人「もう着くのか!?結構早いな。」

 

 

時雨と一緒に大本営へ向かって、1時間もかからないうちに着いた。うわぁー、思ってた以上にでかいなぁ!まるでビルーーー「あの。櫻川 秋人さんですか?」…建物を眺めていると声をかけられた。声をする方へ視線を向けるとそこにいたのは、赤いセーラー服?を着ていて、そして背が高く、スタイルが抜群な女性がいた。ちょっと待て綺麗すぎるんですけど!

 

 

女性「もしそうでしたら、私についてきて下さい」

秋人「あの、すいません。貴女は?ーーーーー」

 

時雨「大和さんだ!久しぶりだね!」

 

大和「あ!時雨さんじゃないですか!久しぶりですね!」

 

 

どうやらこの綺麗な女性は大和というらしい。もしかしてこの女性も艦娘なのかな?それにしても綺麗だなー、こんな人が親だったら絶対困らないのにーーーーーーー

 

 

時雨「紹介するよ秋人、艦娘である大和だよ」

 

大和「初めまして、 大和型戦艦 大和 です。よろしくお願いします」ニコッ

 

秋人「自分の名前は櫻川 秋人と申します。こちらこそよろしくお願いします」

 

 

ーーーーーーん?待てよ?さっき戦艦って言ったよな?しかも大和…大和…やま……と!?

 

 

秋人「大和おおおおおおぉぉぉぉぉぉ!?」

 

大和「ひゃい!!どうされたんですか秋人さん!?」

 

秋人「すいません!まさか本物の戦艦大和だったとは思わなくて、すいません……!」

 

大和「い、いえ!私は何も気にしていませんので。顔をあげて下さい、秋人さん!」

 

時雨「そうだよ秋人。ほとんどの人が大和を見たら、あんな風になっているから」

 

秋人「そうなんですか大和さん?」

 

大和「はい!なので私は大丈夫ですよ!」

 

 

そう言って笑顔をする大和さん、この時俺は思った。女神だ 、とーーーーーーーー

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

大和「ここが元帥のいるお部屋です。元帥、つれてきました」

 

??「おう、入ってくれ大和」

 

 

俺と時雨は大和さんに元帥という人がいる部屋へ案内してくれた。そして部屋へ入るとそこにはーーーーーーーーー

 

 

??「久しぶりだな、秋人よ」

 

秋人「尾形……さん……!?どうして……」

 

時雨「知っているのかい秋人?」

 

秋人「知ってるも何も、俺が小さい頃によく家に来ていたおじさんだよ……」

 

 

そう、この人はよく家に来て一緒に釣りをするしたり、遊んだりして色々とお世話になった人だ。名前は 尾形(おがた) 正義(まさよし) だ。まさか、ここで偉いさんをやっていたとは。

 

 

尾形「しばらく見ないうちに随分と大きくなったな。それに、秋人のお父さんにそっくりになって……」

 

秋人「尾形さん!いつからこんな仕事を?」

 

尾形「秋人の家に来ていた頃からやっていたよ。あの時、隠すのは大変だったなぁ」

 

秋人「そうだったんですか。けど、これで親父が俺をここに紹介した理由が分かりました」

 

尾形「そうかい。それよりも一緒にいる時雨はどうしたんだ?」

 

秋人「あーそれはーー「僕が説明するよ!」時雨……」

 

 

〜時雨説明中だよ〜

 

 

時雨「ーーーーーーという訳なんだ」

 

尾形「やはりか…どうやら私の仮説が当たってたということだな」

 

時雨「元帥……それじゃあーー」

 

尾形「うむ、すぐに憲兵を送る。そして時雨、今まで実行出来なくてすまんかったな……艦娘を守るのが私の仕事なのに…………終わったら私も一緒に罰を受けよう」

 

時雨&秋人「!?」

 

大和「元帥!!」

 

 

おい、何言ってんだよ尾形さん!?別に尾形さんが悪い訳じゃーーーーー

 

 

尾形「かまわん!気づいていたはずなのに、実行出来んかった報いだ。終わったら好きなようにやるのだ……「……ない……よ」……?ーー」

 

時雨「そんなこと……しないよ!だって元帥は何もしていないし、少なくとも僕たちをずっと心配していた。そんな人をあいつと一緒に罰だなんて嫌だよ!」

 

尾形「時雨……。うむ、すぐに憲兵の用意を!!時雨も一緒に行ってあの子達をすぐに解放させてあげなさい」

 

 

流石尾形さんだ……こうして見るとちゃんと元帥としてやってんだな。カッコいいな。俺もあんな感じなれたらいいのにーーーーそう思っていると時雨が元の鎮守府に帰る準備をしていた。時雨にも一言言わないとなーーーーーーー

 

 

秋人「時雨…」

 

時雨「秋人…今までありがとう。秋人がいなかったら僕は死んでいたし、こうやってみんなを助け出せることができなかった」

 

秋人「……おう!俺も時雨と会っていなかったら正直、提督になるっていう覚悟が持てなかった。俺の方こそありがとな!!」

 

時雨「うん!…なんか寂しいなぁ……もっと秋人と話していたかったのに…ーーーー」

 

秋人「雨はいつかやむ…だっけ?」

 

時雨「秋人その言葉!?」

 

秋人「確か時雨の口癖だったろ?俺よりもまず、雨が止みそうな方に行くべきじゃないのか?そんでみんなを助けるって、守るって決めただろ?だったらまずはみんなを雨から守って、新しい晴れ間へと連れ出してやるべきなんじゃないのか?それに俺も提督になるんだから、いつかはわからないけど、必ず会える日が来るって思うんだよ」

 

時雨「秋人……そうだったね。僕頑張るよ!みんなを助けて、新しく鎮守府を立て直していくよ!!」

 

秋人「そのいきだな!!じゃあまたいつか会おうぜ時雨!!」

 

時雨「うん!絶対に会おうね秋人!!じゃあ行ってくるよ!」

 

 

そう言って憲兵と一緒に時雨は出て行った。

 

 

尾形「随分と仲良くなってーーーこりゃ早く提督になって会いに行ってやらんとな!」ニヤリ

 

秋人「そうっすねー」( ̄▽ ̄;)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

翌日時雨がいた鎮守府の提督は時雨と憲兵の力によって拘束された。尾形さん曰く確実に有罪判決とされ、牢屋行きは確定だということだった。そして、鎮守府側からはしばらく提督はいらないと言ってきたらしい。まぁ、そうなるわな笑。あと元提督さんお疲れしたー笑笑。あとでこっそり一発殴っておこうかな。

 




以上で第5話が終了です。
時雨さん、は良かったですね!僕も安心しました!
そして秋人は提督になることができるのかーーー


秋人「じゃあな、時雨!!」

時雨「また会おうね、秋人!!」


それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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6話 特別

どうも龍龍龍です。
今回は秋人が時雨と別れたあとの1週間後の話になります!
え、飛びすぎ?んなもん気にしたら負けじゃああぁぁぁ!!
それよりも大和さんがふつくしい、、これも気にするな☆


秋人「時雨、元気にしてるかなーー」

尾形「大丈夫だ。秋人」

秋人「尾形さん……」


それでは本編スタートです!


時雨と別れて1週間が経った。そして俺は大和さんと提督の仕事について勉強をしていたーーーーーー。理由は言うまでもなく俺が一般人で、前まで現役の学生をしていたからだ。

 

大和「ーーーーという事ですけど、わかりましたか秋人さん」

 

秋人「はい!つまり、艦娘たちの状態を把握しておかないといけないわけですよね?」

 

大和「そうです。秋人さんは物分かりが早くてすごいですね!」

 

秋人「いえ、そんなことないですよ……」

 

 

嘘です大和さん……今までの説明は、全部時雨に教えてもらいました……。俺は大和さんに悟られないように説明を聞いていた。罪悪感を持ちながらーーーーー

 

大和「ここまで分かっていれば後は問題ありませんね!元に妖精さんが見えて、それにちゃんと会話ができているのですから!」

 

秋人「はい!この1週間ご教授ありがとうございます大和さん!」

 

大和「そんなに固くならなくてもいいんですよ?どうせなら私の事も大和とお呼びください」

 

 

そう言って笑顔を見せる大和さんーーーーー美しい……。は!?うかつにも見とれてしまった!俺としたことがーーーーーー

 

 

秋人「そんなことできないですよ!確実に自分より上じゃないですか!それに出来ない理由がもう一つあります。と言ってもそれが1番の原因ですがね……」

 

大和「原因?」

 

秋人「はい、歳上の人には敬意を払え と親父からの教えがあって。そのせいで癖付いてしまったんです……」

 

 

だから俺は大和さんにタメ口で話すことができない。まぁ、俺的には慣れてるからいいんだけどなーーーーーそれに綺麗な人の前でタメ口っておかしいじゃんか!!!!

 

 

大和「そうだったんですね……じゃあ破ってしまいましょう!その教えを」

 

 

いきなり何言い出すんだ、女神さん!人の話を聞いていたのか!?

 

 

秋人「大和さん?人の話を聞いていましたか?癖付いて出来ないとーー「だから言っているんです!」え?」

 

大和「秋人さん、今ここには秋人さんのお父さんはいません。私と秋人さんだけです。なので、秋人さんのお父さんには絶対に聞かれないと言うことです。それに癖付いてしまっていても意識したら治せるんですよ?だからお願いします秋人さん……!」

 

 

綺麗なお姉さんにしゃがまれて上目遣いでお願いされてしまう。クソッ!!だめだ、断れない……俺は意を決して親父の教えを破った。親父ゴメン!

 

 

秋人「分かった……これからは意識するわ……大和さ……大和///」

 

大和「ありがとうございます秋人さん!」パアァァァ!

 

秋人「じゃあ俺からも大和に要求な!」

 

大和「?」

 

秋人「お、俺のことも……秋人さん…じゃなくて………あ、秋人って、呼んでほしい///」

 

大和「……クスッ……わかりました秋人!」

 

 

大和にそう呼ばれて俺は少し、いや少しどころじゃないくらい顔が真っ赤になった。大和も俺を見て察したらしく、「まだまだ秋人も子供ですね」と笑いながら言ってきた。恥ずかしいからやめてくれ大和///!!!!

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

大和にからかわれている最中、放送で尾形さんに呼ばれた。俺と大和はすぐに尾形さんがいる部屋へ向かった。

 

 

尾形「いきなり呼び出してすまんかったな秋人」

 

秋人「いえ、別に自分は気にしていません」

 

尾形「そうか、では本題へ入らせてもらうぞ。秋人、お前が配属する鎮守府が決まった。場所は行ってのお楽しだ☆」

 

秋人「なんですかそれ……」

 

 

尾形さんの言葉に俺は不覚にも苦笑いをしてしまった。別に言ったっていいじゃないか……焦らすなよ尾形さん……。と思ったが口にはしない。

 

 

尾形「行くにあたって秋人には最終テストをさせてもらう」

 

秋人「最終テスト……ーーーーーーー」

 

 

俺は少し身構えた。何をするんだ最終テストってーーー俺が思うのは時雨と一緒に寝たという感じのものだけだけどな。

 

 

尾形「ああ、そんなに身構えなくてもいい。一つの質問に答えてもらうだけだからなーーーー」

 

 

尾形さんも俺の心を読んだらしく、そう言って楽にさせてくれた。質問ってどんなんだろうな。

 

 

尾形「じゃあ最終テストを始める。秋人よ、お前は艦娘のことをどう思う?」

 

 

その質問は前にも聞いた。なんせ時雨がしてきたんだからーーーーー。そんなもんの答えはとうに決まっている!!!ーーーーー

 

 

秋人「そんなこと、決まったますよ。自分達を深海棲艦から守ってくれるヒーローです!そして兵器って考える人や艦娘を怖がる人は一度自分の置かれている立場を把握してほしいです。自分が一番安全な場所で指揮してるってのに、兵器だの役立たずだのごちゃごちゃ言いやがって、調子に乗んなよ!って思います。」

 

尾形「秋人……」

 

秋人「これは前に時雨にも言ったんですが、艦娘には心があり、感情があり、手も足もある、そして何より会話ができる。そんな子達を俺は兵器と思わない!!!!です」

 

尾形「ハッハッハッハ!!!まさか私が考えている答えの一枚上手をいくとは!!流石、頼長の息子だな!!」

 

秋人「それってつまり……」

 

尾形「合格だ、秋人。お前は今日をもって提督になることを命ずる!」

 

秋人「ありがとう……ございます。尾形さん!!」

 

 

俺は晴れて最終テストに合格をして提督になることをが決まった。これで時雨に会う機会が作れるな。けどあの鎮守府は提督を受け付けていなかったから、結局無理じゃん!!!

 

 

尾形「提督になるにつれて秋人にはこれをきてもらうぞ」

 

 

そう言って渡されてきたのは、白いスーツみたいないわゆる、海軍によくある服だった。しかし俺は決めていた事があった。それは誰になんと言われようと決して曲げない事ーーーーーー

 

 

秋人「あのすいません尾形さん。俺、その服着ずに提督をしてもいいですか?」

 

 

俺の発言によりあたりは静寂と化した。そして2人の顔も( ゚д゚)としていた。まぁ、当たり前か。いきなり提督と証明される服を着ないと言っているんだからーーーーーーーー

 

 

尾形「秋人、一応理由を聞いてもいいか?」

 

秋人「自分は一般人です。そして、軍学校を卒業していませんし、何より、1週間前まで高校生でした。そんな自分がこの服を着るなんて出来ません。いや、むしろ着たくない」

 

尾形「つまり、一般人であった秋人に、この服を着る資格がないという事だな秋人?」

 

秋人「その通りです。あとは、パワハラ、セクハラや過度な出撃という非人道的なことをする提督と並んで着るなんて嫌だ。それだったら自分は特別でありたいと思いました」

 

尾形「なるほどな…………ふふっハッハッハッハ!!私をこんな形で2度も笑かすなんて、頼長以来だよ!分かった秋人の意志を尊重しよう。しかし何も無いっていうのは、こちらも困るから腕飾りの提督と証明する物を作るよ」

 

秋人「ありがとうございます尾形さん」

 

 

そして、提督の帽子についていたエンブレムを腕飾りとして手首にぶら下げる形となった。俺が活動するにあたっての服装は、前まで通っていた高校の制服を着る、という事で決着した。尾形さんからは「こんなことを言うなんてお前が初めてだよ…」と少々呆れた感じで言われた。申し訳ないです尾形さん。( ̄▽ ̄;)

 




これにてプロローグが終了となります!
そして次回からは本題へと移ります!
良かったーーー!!!


秋人「なげーよ!!!!!」

作者「悪かったって……!!」


最近気づいたこと、秋人が厳しいこと笑
それでみなさん!
次回もお楽しみに☆


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第1章 鎮守府生活編
1話 始まりからの再会


どうも龍龍龍です。
いよいよ第1章が始まりました。
果たして秋人はこれからどうなるのか!


秋人「今日から俺は、がんばる◯い!」


それでは本編スタートです!
※少し修正しました。


僕が部屋から出ると何やら食堂が騒がしかった。一体何が起こったのだろう?その時ちょうど近くにいた夕立に聞いてみた。

 

 

時雨「夕立どうしたんだい?みんな騒がしいけどーーー」

 

夕立「時雨ちゃん……それがーーーーー」

 

 

僕は耳を疑った。今日から提督がこの鎮守府に配属されることになったから。そんなーーーーーあの時大本営にしばらく提督はいらないって、手紙で送ったのにーーーーー。

 

 

夕立「もう嫌だよ……また…また時雨ちゃんが……」

 

時雨「大丈夫だよ、夕立!もう僕は何処へも行かないから。これからもみんなを守るよ!」

 

夕立「時雨……ちゃん……うぅ…」

 

 

そう言って夕立は僕を抱いた。僕も夕立を抱いて夕立の頭を撫でた。秋人にやってもらったように。

 

 

??「時雨。お前は頑張りすぎだ。今回は私たちに任せてはくれないだろうか?」

 

時雨「長門さん……一体何をするんだい?」

 

長門「私と陸奥、赤城達に早めに提督となる人を処罰する!これ以上奴の思い通りにはさせない!!」

 

 

そう言って長門さんは食堂を後にした。大丈夫かな……なんか僕、とてつもなく嫌な予感がする。けどもし、みんなに危害を加える提督だったら僕は容赦しない!!みんなを守るって決めたからーーーーーー

 

 

side out 時雨

 

 

side 秋人

 

 

秋人「ーーーーー長い!」

 

 

俺は、1㎞ぐらいまである鎮守府までの一本道を歩いていた。1人で。そして自分の荷物を持ちながら。なぜこうなったかと言うと、2時間前にさかのぼる。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

2時間前

 

 

尾形「お前が配属する鎮守府はここだ」

 

秋人「何処ですかここ!?」

 

尾形「WA☆KA☆RA☆N。地図を見ていくことだな。まぁ秋人ならそこの鎮守府でもうまくいけると私は信じているよ!」( ̄▽ ̄)ニヤニヤ

 

秋人「それって……1人で行けってことですか!?」

 

尾形「まぁ頑張れ!秋人」( ̄▽ ̄)

 

 

おいふざけんな!!こうなったら大和にお願いするしかない!!そう思って大和にお願いの眼差しを送ったーーーーーーーが。

 

 

大和「えーと……秋人、頑張って下さい!私は応援します!」

 

 

信じた瞬間、見事に裏切られた。冗談じゃない!!何でだよ大和おおおぉぉぉぉ!!!!

 

 

尾形「まぁそういう訳だ。頑張って行ってこい☆!」

 

 

こんなの……ふ……ふ…………

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

秋人「ふざけんじゃねええええぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!」

 

 

俺の不満の叫び声が一本道に広がり、返って反射してきた。そして俺は後悔した。叫ぶんじゃなかったと。嫌々ながらも、もうそろそろ鎮守府の門へと差しかかろうとした時ーーーーーーー

 

 

秋人「!」

 

 

何処からか分からないが砲弾が飛んできた。俺はいつも親父に「櫻川家流出迎え」をされていたのでこれといって焦らず、普通にかわした。そして俺はある答えを導き出した。これ絶対ブラック鎮守府だなとーーーーーーーまんまと、尾形さんにはめられてしまった。あのクッソ野郎後で覚えとけよ!!!!!!そう思っていると木の陰から「バカな!!」と言う声が聞こえた。

 

 

秋人「あのー。声、丸聞なんで、出てきてもいいじゃないんですか?」

 

 

そう言った後、背が高くて少し露出がある服?を着ている髪の長い女性が出てきた。それにつられて髪は短いがはじめに出てきた女性とおんなじぐらいの露出をしている女性が出てきた。あ、命を狙われていても敬語は欠かさない、初対面だからね!

 

 

秋人「あのー、どう言うつもりかは知りませんがそういうのはやめといた方がいいと思いますよ?」

 

長髪「ふん、他人のことより自分のことを心配した方がいいがな!」

 

秋人「それってどういうーーーーー」

 

 

その瞬間数十との小さな飛行機が俺に向かって飛んできた。

 

 

秋人「ったく、貴方はもっと相手を慎重に見るべきでしたよ……」

 

長髪「なんだと!!」

 

秋人「さて、いっちょやりますか……」

 

そう言って俺はカバンの中から一本の日本刀を抜いて、飛行機を叩き斬る事は出来なかったが、飛行機からの全ての攻撃を防ぎながらかわした。こんなもんかよ……これだったら親父との勝負の方が楽しかったな……死にそうになったけど。

 

 

短髪「嘘……全ての攻撃をかわすなんて……あなたは一体……」

 

秋人「見れば分かるでしょ?ここに配属された提督です」

 

短髪「あの、そういう意味で言ってないわよ……」

 

秋人「そうですか……自分はただの人間ですよ。あと、あなた方の名前をうかがってもいいですか?」

 

長髪「長門型戦艦1番艦 長門 だ!」

 

長髪「私は、長門型戦艦2番艦 陸奥 よ」

 

秋人「それと、小さい飛行機を飛ばしていた人は?」

 

長門「それについては答える義務はない!なんせ貴様は今日をもって死ぬのだからな!!」

 

秋人「すみませんが長門さん……自分は正直に「はいそうですか」って………言わない主義でね!!!!!」

 

 

俺はそう言って鎮守府の中へと走った。悪いな長門さん、俺、足は超早いぜ!

 

 

長門「な!?貴様逃げるのか!!」

 

秋人「すみませんが、長門さん。逃げるが勝ちって言うじゃないですか。だから自分は戦略的撤退ですよー!」

 

長門「チッ!追うぞ陸奥」

 

陸奥「……ふふっ……わかってるわよ長門さん」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

side 夕立

 

 

何やら鎮守府内が騒がしい。どうしたのかな……ふと食堂からでするとーーーーーーー「うわっと!!」ッ!!誰かにぶつかったっぽい……誰だろうと顔を上げると知らない制服姿の男が立っていた。

 

 

男「すいません、大丈夫ですか?」

 

 

男の人は申し訳ない顔でそう言って、倒れた私を起こそうとしてくれた。そして私は無意識のうちに男に答えていた。

 

 

夕立「…私は大丈夫っぽい……貴方は?」

 

??「自分も大丈ーー「待て貴様ああぁぁ!!」やべ、では自分は失礼します!じゃあーーーーーーー……待つわけないでしょう!常識的に考えて!!」

 

夕立「長門さん!?どうしたっぽい?……」

 

長門「夕立か、あの制服姿の男はどっちへ行った?」

 

夕立「あの人なら……あれいなくなったっぽいよ……けどどうしてさっきの人を追いかけいたの?」

 

長門「さっきの男が今日、配属された提督だからだ。逃しはせん!」

 

 

そう言って長門さんは男の人を追いかけていった。……あの人が提督……「大丈夫ですか?……」ーーーーーでもなんでだろう。不思議とあの恐怖があんまり出てこなかった……いや違う!私の思い込みだ。どうせあの人もあの時の提督と同じーーーーーーーでも……ーーーーーーー。

 

 

side out夕立

 

 

side 時雨

 

 

また鎮守府内が騒がしくなっている。僕が廊下を歩いていると「時雨さん!!」陸奥さんが僕を呼んできた。少し不安な顔をしてーーーーー

 

 

時雨「どうしたんだい陸奥さん?」

 

陸奥「時雨さん、制服姿の男の人を見なかった?」

 

時雨「見てないけど、それがどうしたの?」

 

陸奥「次の提督になった人だからね。長門さんが処罰すると言ったあと、すぐに鎮守府に入って逃げ回っているのよ。」

 

時雨「……陸奥さんは、今回の提督についてどう思ったの?」

 

陸奥「うーん私は、前の提督よりは遥かにマシに見えたのだけど……長門さんがね……まぁ私も会話だけだから、まだ分からないのだけど……。会ってちゃんと話しがしたいわね……」

 

時雨「そうなんだ……あ、陸奥さん、新しい提督の名前は聞いたの?」

 

陸奥「そういえば、あの男の人名乗ってなかったわね。けどすぐ見つけられるわよ。なんせ新しい提督、提督の服を着ていないから」

 

 

それって、もしかして!!あの人かなーーーーー

 

 

時雨「わかった僕も探してみるよ!」

 

陸奥「ありがとね時雨さん」

 

 

そう言って陸奥さんは新しい提督を探しに行った。僕も探さないとーーーまさかそんな訳ないよね……僕はかすかな期待を持っていた。そんな時ーーガチャン……と後ろから急いで部屋に入る音がした。もしかして新しい提督かな?僕は音のした部屋へ入った。

 

 

時雨「誰もいない……」

 

 

気のせいだったかな……ーーーいや気のせいじゃない!!確かにこの部屋に誰かがいる!何故か僕は気配を感じた、しかもそれはとてつもなく懐かしい気配を。そして僕はゆっくりと目を閉じて集中した。わずかな動きを感じるためにーーーそしてーーーーー

 

 

時雨「そこだね!!僕からは逃げられないよ!!」

 

 

ドガアァァァァァン!

僕はタンスに向かって砲撃した!大丈夫、生きているはず。僕はそう確信していた何故ならーーーーー

 

 

秋人「危なかった……誰だよ一体!……って時雨!?」

 

時雨「久しぶりだね秋人!」

 

 

僕を助けてくれた人だったからーーー

 




本編1話が終了しました。
秋人が配属された鎮守府はブラックだったんですね!
そして秋人の本性が現れてきました。
次回も本性が出てくるのか楽しみです。
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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2話 違い

こんにちは龍龍龍です!
やっと第2話が書けました。
できるだけ早く投稿をしたいのですが。何かと忙しいです


秋人「おせーよ作者!」

作者「うるせー!こっちは忙しんだよ!!」

秋人「忙しいせいにするな!」


あ、確かにそうだな。これは自分のせいだ☆
それでは本編スタートです!



どうもみなさん櫻川秋人です。今僕は、状況の処理が追いついていなく、固まっています。理由は、タンスに隠れていたら誰かにブッパされて、誰が撃ったのかと思ったら目の前にーーーーーーー

 

 

時雨「久しぶりだね秋人!」

 

秋人「時雨……」

 

 

助けた時雨がいたからだ。そして時雨が笑顔と共に艤装をこちらへと向けられていた。あ、俺これ逃げないとやられるな笑。そう思ってすぐにドアへと走った。悪いな時雨、俺足超速いーーーーーーーーあれ?動かない。なぜかと思い振り向いたら、頰を膨らませた時雨が俺の腕を掴んでいた。

 

 

時雨「僕からは、逃げれないよ秋人!」

 

秋人「分かった降参だよ。それにしてもよく俺の手を掴めたな。緩急には自信があったのに……」

 

時雨「秋人のすることがなんとなく予想がついたからだよ」

 

秋人「あぁ、そうですか」

 

 

俺ってそんなに分かりやすい人間だったかなぁ〜?まぁいいか。

 

 

時雨「そんなことより、今日から配属される提督って秋人のことだったの?」

 

秋人「らしいな、俺は尾形さんにはめられたようなもんだけどな……時雨も嫌だったろ?しばらく提督は要らないって手紙を送ってたのに」

 

時雨「確かに分からかった時はそう思ったよ、けど今は思わない。だって秋人が提督だから。秋人だったら、この鎮守府を任せていけるって僕は思うよ!」

 

秋人「おい時雨、勝手にハードルを上げるなよ……ただでさえこっちは害虫とーー「そこまでだ!!」ーーげ!長門さん……」

 

 

俺が時雨と話している時に突然、長門さんが入ってきた。またタイミングの悪いこと。

 

 

長門「これ以上動くな!もし動いたら、どうなるかわかっているだろうな?」

 

秋人「はぁー…懲りないですね。長門さんは……どうぞ撃てるものなら撃ってみてくださいよ」

 

俺はそう言って目を閉じた。傍から見ればバカな事をしているように見えるだろう。だけど俺は、本気で言っている。何故なら、()()()()()()()。長門さんが撃った瞬間に、逃げるかな……。そう考えていたとき、時雨が俺をかばうように前に立った。

 

 

長門「時雨!?なぜその男をかばう!!」

 

時雨「この人が、僕を助けてくれた人だからだよ」

 

長門「まさか!?こいつが櫻川 秋人なのか!?」

 

時雨「うん、そうだよ。だから長門さん、艤装を下ろしてくれるかい?大丈夫、秋人は信じていけるから!」

 

長門「ッ!……わかった……今はそうしよう。だが、もし我々に危害をくわえようなら容赦なく撃つ!わかったな」

 

秋人「わかりました。その時は、煮るなり焼くなり好きにしてください。あと提督室みたいなところに案内してくれると有難いなぁ〜……って」

 

長門「執務室か。わかった、案内しよう」

 

 

俺は時雨と別れて長門さんと一緒に執務室に向かった。よっしゃああぁぁ!!やっとゆっくりできる!とりあえずその執務室というところに入ったら、横になってsleepといこうか!ーーーーーーーーいや違うな艦娘達に自己紹介とかしないとダメだな。いやでもーーーーーーーー俺は頭の中でこれからすることを考えた。そして、長門さんの足が止まった。金色の扉の前でーーーーーー

 

 

長門「ここが執務室だ」

 

秋人「……嘘つくと泥棒の始まりって言葉は知っていますか?長門さん……」

 

長門「嘘ではない。ここが正真正銘の執務室だ」

 

秋人「まじっすか……」

 

 

確かに金色の扉には執務室と書かれている。そして部屋に入ると、ふかふかのカーペットや2人用ベット、エヤコン、ピンク色の壁、etc……いわゆるイタイ部屋だった。お金かけすぎ……ここはあっち系のホテルですか!?すぐに改装しよう、そうしましょう。

 

 

秋人「長門さん……」

 

長門「ん?どうした?」

 

秋人「……すぐに改装しましょう……」

 

長門「そうだな……」

 

 

俺の言葉に長門さんは、即答した。話が分かる人でよかった。後になって後悔したというのはまた別の話ーーーー俺はイタイ執務室に自分の荷物をおいて艦娘達に食堂へ来るように指示を出した。そして俺は長門と一緒に食堂へと向かった。

 

 

side out 秋人

 

 

side 夕立

 

 

私は今、食堂にいた。理由は新しい提督の紹介をするみたいだから、そして今後の方針も伝えるっぽい……。周りにいたみんなも怖がっていた。だけど、時雨ちゃんだけは普通にしていたっぽい。大丈夫なのかな……そんな時にさっきぶつかった男の人が長門さんと一緒に入ってきた。その瞬間みんなは驚いた、だって提督の服を着ずに、学校の制服を着ているから。だけど、私達は直ぐに整列した。前提督に教えつけられたからーーーーー

 

 

秋人「うわっ!?すげー綺麗に並んでる!?まぁいいや………ゴホンッ……えーと固くならずに、楽にして聞いてください。今回ここの鎮守府の提督として配属されることになりました、櫻川 秋人 です。よろしくお願いします」

 

私達の整列を見て驚きはしたけど、提督は丁寧に自己紹介をしてくれた。周りのみんなもこの丁寧さにびっくりしてるみたい。当たり前だ、今まで前提督は一切敬語で話していなかたった。しかも私達を物のような扱いだった。明らかに前提督と何かが違う。

 

 

秋人「まぁ、まず見ての通り自分は提督の服を着ていません。理由は単純です。自分は一般人で2週間ぐらい前まで普通の学生をしていましたから」

 

天龍「ふざけんな!なんで素人に従わなきゃいけねぇんだよ!!」

 

秋人「後で説明しますーーーー」

 

天龍「それに、素人が提督として務まるのかよ!」

 

秋人「ですから後で説ーーーー」

 

天龍「俺はごめんだこんな奴ーーー「聞けやあああぁぁぁ!!伊達正宗かぶりがあああぁぁ!!」ーーはぁ?」

 

 

提督の話を一切聞かない天龍さんに、提督は怒った。その瞬間みんなは震えた。また、あれが来ると思ったからーーーー提督はそんな私たちを見てすぐに機嫌を直したっぽい。けどーーーーー

 

 

秋人「いきなり大声で怒鳴って悪い。あ、普通の口調に戻すからな。ーーーあのさ、人の話を聞くっていうのは大切な事なんだよ?今後の出撃とかでさ、仲間の指示を聞かなくて独断行動をしてみろ。いつか絶対に良くないことが起きることになる!」

 

天龍「だからどうしたってんだよ!!」

 

秋人「はぁ〜。バカはほっといて「誰がバカだ!!」俺がここに配属された理由だけど、元帥に騙された、以上」

 

 

え、騙された?どういう意味?私はふと疑問に思った。そしてその疑問は自然と口に出して提督に聞いていた。

 

 

夕立「騙されたってどういう意味ですか?」

 

秋人「えっと君は?」

 

夕立「夕立です」

 

秋人「夕立さんか。どういう意味かっていうと、何も知らされずにここに配属されたんだよ。行く場所は言われたよ。けど地図で見せられて、詳しく説明してくらなかったんだよ……」

 

夕立「もしかしてこんな鎮守府だったってことも知らなかったっぽい?」

 

秋人「まぁそうなるかな。けど、ここに助けた時雨がいたからまだよかったけど」

 

 

ーーーー助けた?もしかしてこの人が時雨ちゃんが言ってた命の恩人?そうだったんだ、だから時雨ちゃんはあの時。

 

 

時雨「提督、今ここでいうのかい!?」

 

秋人「悪い時雨笑。あ、それと今後の方針についてだけど、俺はみんなに楽しく生活して欲しいと思ってるから。みんなは自由に過ごしてほしい。出撃はするけどみんなの調子を見ながら決めていくから、それと衣、食、住、の充実度は俺が保証するから安心してほしい。もし、不安があったらすぐに相談しに来てくれ。あと、明日は休暇にするからその予定で。明後日以降はみんなの調子を見て、決めることにするから以上」

 

 

提督はそう言ったけど。みんなはーーー

 

 

北上「提督〜。流石に明日の休暇は納得できないな〜」

 

大井「私も北上さんと一緒の意見です。休暇を取る必要があります?」

 

金剛「そうデース。私達は兵器デス、出撃するのは当たり前ネ!」

 

 

明日の休暇に納得がいかないっぽい……。もちろん私も……だって私達は兵器だからーーーそう教えられてきたから。

 

 

時雨「みんなーーーーー「……る…さい」提督?」

 

秋人「兵器、兵器うるさい!」

 

艦娘「!!」

 

秋人「確かにここにいるみんな、いや艦娘達は深海棲艦を倒すために作られた存在かもしれない。けど、ちゃんとこうやって会話して自分の気持ちを分かち合ったり、俺たち人間みたいに、自分の意思で動いたりしてるじゃん!!」

 

榛名「ですが私達には艤装があります。あなたはこれを見てなお兵器ではないとおっしゃるのですか?」

 

秋人「当たり前だ。これは時雨にも言ったことなんだけど、俺からしたら()()()()()()()()()()だよ」

 

 

え?ーーーーー

 

 

夕立「どういう意味ですか?ーー」

 

秋人「だ・か・ら!艤装があったても見た目は人間!だから俺はみんなを兵器として見ないし、怖がりもしない。ていうか見ることができない!……って考えてるの俺だけでしょうか?」

 

 

提督は呆れたように言った。なんでだろう、胸が熱くなってきてるっぽい……今までこんなことを言われてこなかったからかな?

 

 

秋人「とにかく、みんなが兵器だろうがなんだろうが明日は休暇にする!絶対に無断でトレーニングすんなよ!それと今まで前提督がケチってた分の給料も今日中には配るし。明日、気持ちのリフレッシュでもしてきてくれ。お風呂も全部解放してバケツの使用も許可するし自由に使ってもいいから。ーーーー間宮さん!!!!!」

 

間宮「ひゃい!!何ですしゅか…提督さん!!」

 

秋人「今月の食費………ここに置いておくから……ーーーーー頑張ってd。てことで、かいさんなー!」

 

 

そう言って提督は食堂から出て行った。何人かは未だにポカーンとしているっぽいけど、さきに正気に戻ってるみんなは食費の通帳を見た。そこには、私達では信じられないぐらいのお金がのっていた。その瞬間みんなはあの地獄からやっと解放されたと実感して泣き出した、私も。そして時雨ちゃんはホッとしているように見えた。

 

 

夕立「時雨ちゃん……!」

 

時雨「どうしたの夕立?」

 

夕立「私も、あの提督さんを信じて見るよ!」

 

時雨「本当に!ありがとう夕立!」

 

 

私もあの人を信じてみよう。絶対にこの鎮守府をいい方向へと持っていってくれる!私はそう思った。

 




以上で第2話終了です。
最後の方は少しゆるい雰囲気にしました。
いやー夕立が信じてくれるようになって良かったです。


秋人「最後の方、何かに似ている気が……」

時雨「秋人それは多分、銀ーー「いうな時雨!」分かったよー」


危なかった……この2人は本当ぬかりないな…………
近じか時雨が提督を拘束した話しを書こうと思います。番外編として
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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3話 寝所探索

どうも龍龍龍です!
やっと書き終わりましたー出来ればクリスマスまでには完成したかったです……
けど最近クリスマスという実感が無かったように感じたのは何故でしょうかね?


秋人「非リアだからじゃね?」

時雨「僕もそう思うよ!」


お前ら覚えとけよ!!っていうか今すぐ◯ねーーバチイィィン!!!
す、すいませんでしたお二人さん……
それでは本編スタートです!


食堂の出来事のあと、俺は艦娘達に、今まで前任がケチってた分の給料を払って、お風呂の全解放をしたあと、妖精さん達に執務室の改装を頼んだ。そして俺は後悔した、次の日の朝に頼めば良かったと。時間は20時を過ぎている。そして現在俺は寝所を探索中である。

 

 

秋人「やば……完全にやらかした…………とりあえず今日は食堂で寝よう。布団借りたいけど、ほとんどの艦娘達は提督という存在を嫌ってるしな…………」

 

赤城「あら、提督さん。こんな時間に何をしているのですか?」

 

秋人「あ、赤城さん。実はーーーーーーー」

 

 

〜秋人説明中〜

 

 

秋人「ーーーーと言うことでして」

 

赤城「成る程、それは困りましたね。では、布団をお貸ししましょうか?」

 

秋人「へ?」

 

赤城「ですから、私の部屋の布団をお貸ししましょうか?」

 

赤城さんから予想外の言葉が出てきた。俺は、女神さんが現れたと思ったら反面、素直に受けとることが出来なかった。何故ならここはブラック鎮守府。みんな、提督という存在を嫌っている。そしてその目の前にいる赤城さんだって例外ではない。

 

 

秋人「ありがとうございます。ですが、気持ちだけ頂くことにします」

 

赤城「どうしてですか?」

 

秋人「自分はまだ嫌われている身です。なのでーー「そんな事はありません」ーー赤城さん……」

 

赤城「私達は今の提督のおかげで本当に救われたと思っています。ですから提督、自分を悪く言うのはやめて下さい!貴方は私達にこれまで持つことが出来なかった感情を持たせてくれました。そして、私達に自由をくれました。提督には感謝しきれません。なのでこの気持ちは私からのお礼です。受け取ってくれますか?」

 

秋人「赤城さん……ありがとうございます!では、お言葉に甘えてお借りします」

 

 

俺は赤城さんと加賀さんいる部屋へ行き布団を借りた。そして俺は赤城さんからの謎の強い視線を受けながら再び食堂へと向かった。

 

 

赤城「…………」

 

加賀「赤城さん。本当にあの人がーーーーーー」

 

赤城「ええ、そうですよ加賀さん。……ふふ…しばらく見ないうちにとてもたくましくなりましたね…………………()()………」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「はぁー、今日は疲れたな。早く寝よう」

 

 

俺は椅子に座り机に伏せる体勢をとった。そして俺は誰かが近づいてきていることも知らずに深い眠りについた。

 

 

side out 秋人

 

 

side 吹雪

 

 

私は自主トレーニングのせいで遅くお風呂へ入った。そしてお風呂から上がって部屋へ戻るために食堂の前を通った。私はふと食堂に目を向けると、一人で机に伏せて寝ている司令官がいた。どうして食堂で寝ているんだろう?布団は、はおってるみたいだけど…このままだと風邪をひいちゃうかも。早く起こさないとーーーー私はそう思って司令官を起こしにいった。

 

 

吹雪「司令官さん。ここで寝ていると風邪をひいちゃいますよ!」

 

秋人「……んー…あ…え…………だ…だれぇ〜?……Zz…」

 

吹雪「吹雪です。起きてください、風邪をひいちゃいますよー!」

 

秋人「んあ?……だ、だれぇ〜?……Zz…」

 

 

だめだ、完全に寝ぼけちゃってる……。どうしようーーーー

 

 

吹雪「吹雪です司令官さん!!」

 

秋人「ん…吹雪きぃ?…Zz…」

 

吹雪「そうです!」

 

秋人「……ここは吹雪きじゃないよぉ〜〜……ZZzzz……」

 

 

ピキッーーーーー

 

 

吹雪「司令官!!!!!!」

 

秋人「ッはい!!寒い中、置き去りにするのはやめて下さい!!!!!…………ってあれ吹雪さん?こんな時間にどうして食堂に?」

 

吹雪「私は自主トレーニングで遅くお風呂へ入って、そしてお風呂から上がって部屋へ戻ろうとした時に、たまたま司令官さんが食堂で寝ているのを見えたので、風邪をひいちゃうと思って起こしに来たんです…」

 

秋人「そうだったんですか。けど、自分はわざとここで寝ていましたよ?」

 

吹雪「え!?執務室で寝ないのですか?」

 

秋人「実は妖精さんに改装頼んでいまして」

 

 

あ (察し)。そうだったんだ。だから司令官は食堂で。でもーーーーー

 

 

吹雪「それでもここで寝るのはダメです。あ、いいこと思いつきました!司令官さん、私のいる部屋で寝てください!」

 

秋人「全力でお断りします」

 

 

即答だった。どうしてだろう?別に今の司令官なら大丈夫なのにーーー

 

 

吹雪「別に今の司令官さんなら私は大丈夫ですよ?」

 

秋人「吹雪さんが大丈夫でも他の艦娘達はどうなんですか?まだ自分のことを信じていないかもしれなんですよ?」

 

吹雪「それはいって見ないと分かりません!なので、一度来てください!」

 

秋人「え、ちょ!吹雪さん!?」

 

 

私は司令官の腕を掴んで無理矢理私のいる部屋へと向かった。

 

 

side out 吹雪

 

 

side 秋人

 

 

俺は吹雪に無理矢理起こされた。そして無理矢理部屋へと連れて行かされ、現在俺は吹雪のいる部屋の前で絶賛待機中である。何この状況!?俺は今置かれている状況についていけない状態になりつつある。とりあえず今がチャンスだ!こっそり逃げるとしよう。じゃあなふぶーーーーーーー

 

 

吹雪「ーーーー何逃げようとしているんですか司令官さん?」

 

 

見事にばれてしまった。なんで俺はこういつもタイミングが悪いんだよ!俺は改めて、自分の運の無さに腹が立った。

 

 

吹雪「みんなOKっと言っていました司令官さん。どうぞ入ってください」

 

秋人「いや、おかしいでしょ!?何でOKなんですか!?」

 

吹雪「今の司令官さんだったら大丈夫ってみんなが言っていました!」

 

秋人「自分は嫌です。恥ずかしいです!思春期の男子には刺激が強すぎます。1人ならまだしも数人となんて!!」

 

吹雪「大丈夫ですって!早く入ってください!」

 

俺は吹雪に腕を掴まれる。こうなったら隙をついて逃げるか……ーーーーーー

 

 

吹雪「逃げようとしても無駄ですよ〜もし逃げたらわかってますよね?」ニコッ

 

秋人「…………はい」

 

 

吹雪に心読まれてしまった。何故バレたし!!

 

 

吹雪「司令官さんの考えていることが分かりやすいので」ニコッ

 

 

またもや心を読まれた。時雨にも言われたけど俺ってそんなに分かりやすいのかな?「分かりやすいですよ」吹雪。もう俺の心を読むのはやめてくれ!!怖いから!!!!「分かりました」どんなけ俺の心を読んでいるんだよ!怖いよ、エスパーかよ!!俺は吹雪にビビりつつ部屋へと入った。

 

 

秋人「し……失礼………します」(-_-;)

 

睦月「あ!やっと入って来てくれましたね!」

 

如月「どうぞゆっくりしてください提督さん」

 

秋人「は……はい〜」

 

3人「…………」じー…

 

 

き、気まずい……なにこの状況……みんな急に黙ってまじまじと俺を見ないでくれ。怖いって!

 

 

秋人「あのーみなさん?自分の顔に何か付いてますか?」

 

睦月「い、いや別に何も付いていませんよ提督さん!だだーー」

 

如月「何で提督の服では無くて学校の制服なのかしら?と思って」

 

秋人「あー。えっとそれはですねーーー」

 

 

〜秋人説明中〜

 

 

秋人「ーーーーーーということです」

 

吹雪「そんな理由で服を………」

 

如月「でも私は、今の服より提督の服の方が似合うと思いますよ?」

 

睦月「睦月もそう思います!」

 

秋人「そうですか?でも自分は周りになんて言われようと考えは曲げないつもりです」

 

如月「そうですか……」

 

 

俺が提督の服を着ない、と断言したあと、3人は少し悲しい表情になった気がした。

 

 

吹雪「あ、司令官さん。私達に敬語で話す必要はありませんよ。食堂のときみたいに話してください」

 

秋人「い、いや、流石にそれは……」

 

吹雪「大丈夫です!それに私達は部下です。上司が部下に敬語だなんて、おかしいと思います!」

 

睦月「なんか見えない壁があるようで睦月は嫌です!」

 

 

やっぱりそうなっちゃうか…………まぁいいかこの際だし。

 

 

秋人「OK、じゃあそうするわ。俺もこっちの方がいいしな」

 

如月「やっぱり提督さんはそっちの喋り方の方がしっくりきますね」

 

秋人「あのさ、3人も俺のこと さん 付けじゃ無くてもいいぞ。前の提督はそうしてたみたいだけど、今は俺が提督。だからもう過去に縛られるな」

 

3人「提督(司令官)」

 

秋人「っていうか早く寝ない?もう11時だよ!?明日休暇だからって夜更かしは駄目だ!たとえ今日が月曜日でも!!」

 

3人「はーい(わかりました)」

 

 

そうして俺達は寝る準備をした。幸い艦娘達の寝る場所は3段ベットである。なので俺は地べたに寝る事になる。それが一番。…………あれ?これ以外といけるっぽいな……これなら安心して寝れる。ーーーーーーこのとき俺は知る由もしなかった。この甘すぎた考えが却って大事件になる事を。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

睦月「……提督寝たみたいだね。それじゃ始めちゃおう!吹雪ちゃん如月ちゃん!(小声)」

 

吹雪「本当に始めちゃうの睦月ちゃん?(小声)」

 

如月「本当に信じてもいいかのテストよ。やるしかないわ!(小声)」

 

 

3人は秋人へよからぬ事を考えていた。次の日秋人が驚愕するであろう事をーーーーーーーー

 




これにて3話終了です。
懐かしいネタも入れました。わかりますかね?
おもしろフ◯ッシュとかでありました。
次回秋人の運命はいかに!!


秋人「だからその表現はやめろ!!!!!」


メンゴメンゴ笑笑
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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4話 秋人の人間性はいかにッ……!!

どうも龍龍龍です!
4話ができました。明日で大晦日です!紅白◯合戦を見るか、ガキ◯使いを見るか迷っちゃうところですね〜。
そんなことより、おうどんたべ(ry
それでは本編スタートです!


??「ーーーーーこっち…に来るな……!!」

 

 

ーーーーーえ?

 

 

??「……この厄病神!!」

 

??「よくもうちの子を!!」

 

??「お前なんかもう友達じゃない!!!」

 

 

違う!俺は何もーーーーーー!!

 

 

??「お前のせいで……ーーーーー!!」

 

??「ここから出て行け!!!!」

 

 

やめろ……

 

 

??「消えろ!!」

 

??「◯んでしまえ!!」

 

 

うるせぇ…………!!

 

 

??「二度と来るな!」

 

??「この……()()()め!!!!!」

 

 

うるせええぇぇぇッ!!!!!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

!?ーーーーーー

 

 

秋人「ハァ……ハァ……ハァ……………最悪な夢を見ちゃったな……まさかこんな形で思い出すなんて……クソッ!」

 

 

悪夢のせいで目が覚めしまった。もう思い出したくない、過去のトラウマの夢。そして目覚めが悪かったせいか、体がだるく感じた。窓から見える空は、朝日が昇る直前をさしていた。俺は今の正確な時間を確認するために起き上がろうと手を置くーーーーーーー

 

 

むにゅ……

 

?「………んッ//……zz」

 

 

あれ?……む…むにゅ……?布団ってこんなに柔らかかったっけ?それに聞き覚えのある声……嫌な予感がする。俺は自分が手を置いた場所を確認したーーーーーーーー

 

 

秋人「うわああぁぁぁ///!?!?!!!」((((;゚Д゚)))))

 

 

そこにあったのは胸。その胸の犯人は下着姿の睦月だった。どうやら俺は、寝ている睦月の胸を触ってしまったらしい。そして気がつけば吹雪も如月も俺の寝ている布団の中で寝ていた。吹雪は睦月同様下着姿、如月に関しては側から見たら裸姿である。この3人は一体何をしているのだろう?誘っているのか?とりあえず俺は3人を起こさないようにゆっくりと布団から出た。そして時間を見る。

 

 

秋人「6時半か……ま、ちょうどいいか。とりあえずこの3人は何がしたかったんだ?……てか、時雨の時と似てるな……もしかしてこれテストか!?」

 

 

もうしそうだったら俺はまだ信用されてなかったんだな。それはそれでなんかショックだわ〜……。

 

 

吹雪「ん〜……ふはぁ〜……あれ、司令官おふぁようございます〜……」

 

 

色々考えていると吹雪が起きた。あ、これ自分の置かれている状況を忘れてるな……多分。

 

 

秋人「おはよう吹雪。とりあえず風邪引くから服着た方がいいと思うけど……」

 

吹雪「え?ーーーーーー…………きゃあぁぁ///!!!見ないでください!!」

 

秋人「ちょっと待て!!見せてきたのは吹雪達の方だろ!?逆に俺が被害者だわ!」

 

吹雪「ーーあ。そ…そういえば……そう…でした………///」

 

秋人「まぁ、なんでこんなをことしたのかは、だいたいわかるけど……結局はまだ信用しきってなかったんだな」

 

吹雪「はい……私は良かったんですが、如月ちゃんの方が……如月ちゃん、この3人の中では一番ひどいことをされていましたから……」

 

秋人「マジかよ……。じゃあ起きたら如月に言っといてほしんだけど。俺は絶対そういうことはしないって。なんなら命かけるわ って」

 

睦月「えー、でも提督さっき睦月の胸を触ったじゃないですかー!」

 

秋人「睦月お前起きてたのかよ!!!」

 

睦月「提督が起きた30分くらい前に起きました!」

 

 

なんだってええぇぇぇぇ!!!だったら演技うますぎだろ!?ちょっ…吹雪!?遠い目でこっちを見ないでくれ、怖いから!

 

 

吹雪「司令官……」遠い目

 

秋人「ち…違う!これは不可抗力であって……決して下心があって触ったわけじゃないんです!!えっと…その……すみませんでした!!!!」

 

 

俺は誤解だと主張し、そして触ってしまったことに対しての謝罪を土下座で表した。その光景を見た2人からは一時的に沈黙が流れたがすぐに終わった。

 

 

睦月「大丈夫です提督。あんな事を言っちゃいましたけど睦月は全然気にしていません!それよりも、もっと睦月たちを観察してもいいんですよ?ねー吹雪ちゃん?」

 

吹雪「え、私!?……………司令官が…み…見たいなら……//」

 

 

あ、これやばいやつだ……完全に2人ともそういうスイッチ入ってる。とりあえず気配を消してこの場から退散するか。じゃあなお二人とも。俺は部屋から全力ダッシュで逃げた。

 

 

睦月「吹雪ちゃんもそう言ってますしーーーーーあれ提督?」

 

吹雪「多分逃げたよ睦月ちゃん……」

 

睦月「ええぇぇぇ!そんなぁー!!……けど本当に優しかったね吹雪ちゃん。睦月達に一切、あの不可抗力以外で手を出さなかったよ」

 

吹雪「だから言ったのに……如月ちゃんもこれでわかったでしょ?」

 

如月「ふふ…そうね!………疑った私が馬鹿みたい」

 

 

side out 秋人

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

side 時雨

 

 

今日は久しぶりの休暇だけど、僕はいつもより早く起きた。二度寝をする訳にはいかないので僕は食堂へ行った。食堂へ入ると間宮さんが朝食の準備をしていた。間宮さん、今日はいつもより早く準備をしているね。

 

 

時雨「おはよう間宮さん!」

 

間宮「あ、おはようございます時雨さん!はいどうぞ、今日の朝食です!今の提督のおかげでご飯が変わりましたよ!」

 

 

ほんとだ!秋人が昨日、食費を大幅に上げたおかげで、僕たちのご飯が燃料や傷んだ野菜ではなくちゃんとした美味しそうな料理になった。

 

 

時雨「ありがとう間宮さん!ところで間宮さん今日はいつもより早いね」

 

間宮「そうですね。いつもは07:00に起きるんですけど、今日は06:00に起きちゃいました」アハハ…

 

 

やっぱり間宮さんも早く起きたんだ。本当にどうしてかな、休暇の日に限って早く起きてしまうのは。

 

 

夕立「ふぁ〜……よく寝たっぽい……」

 

 

間宮さんとお話していると夕立が食堂へやってきた。

 

 

間宮「あら、おはようございます夕立さん!」

 

時雨「おはよう夕立!夕立も今日は早いね!」

 

夕立「おはようっぽい!うん、今日はなんでか早く目が覚めたちゃったっぽい〜」

 

間宮「まぁ夕立さんも。あ、今日の朝食ですよ夕立さん!」

 

夕立「ありがとう間宮さん!わぁすごい美味しそう!!時雨ちゃん一緒に食べよう?」

 

時雨「いいよ夕立。一緒に食べようか!」

 

 

そうして僕と夕立は食堂の席へと向かった。そして朝食を食べながら夕立と昨日のことや今日のやることの話をした。そして僕が奥の席を眺めていると夕立が不思議そうに聞いてきた。

 

 

夕立「ねぇ時雨ちゃん。あれ提督っぽいけどどうしたのかな?」

 

 

夕立が指をさす方を見ると、そこに頭を伏せて疲れ切っていた秋人がいた。一体どうしたのだろう?大分と息が上がってるみたいだけど。それに何かブツブツ言っている……。側から見たら怖いね。

 

 

時雨「ほんとだ……大分と疲れているみたいだね。どうしたんだろう?」

 

夕立「時雨ちゃん!ちょっと行ってみよう!」

 

時雨「え!?ちょっと待…!」

 

 

僕は夕立に腕を掴まれ無理矢理連れていかれた。夕立、もしかしてご飯をほったからかしにするつもりかい!?伝えようとしたけどもう遅い。僕と夕立は秋人の元へついてしまった。

 

 

夕立「提督さん。どうしたのですか?」

 

秋人「!?ーーーーーあ、夕立さんか。どうしたとは?」

 

時雨「秋……提督が疲れ切っていたからどうしたのかなって思ってさ」

 

秋人「あー。それはですね……ーーーーー」( ; ¬_¬)

 

 

秋人は目を泳がせて、すごく顔が赤くなっていた。何かを言いたそうにしているけど、言えない状態という感じである。

 

 

夕立「提督さん。隠さず教えてほしいっぽい!」

 

時雨「そうだよ提督。素直に言った方が身のためだよ」

 

秋人「分かりました。実はーーーーーー」

 

 

〜秋人説明中〜

 

 

秋人「ーーーーーということがありまして……」

 

時雨「そもそも吹雪たちの部屋で寝る方が大問題だけどね……」

 

夕立「けどそれは仕方ないっぽい……私達、今まであいつに強制的に夜伽をさせられていたから……提督さんを試したんじゃなんかな?」

 

秋人「またですか!?それと夜伽ってなんですか?」

 

 

秋人知らないのか……そりゃそうだよね。ていうか知ってる方がおかしいし。説明するのも恥ずかしいよ//……

 

 

時雨「いわゆる、せ…性行為だよ……提督…//」

 

秋人「嘘だろ、時雨?じゃあ今まで無理矢理させられていたってことか!?」

 

夕立「うん……」

 

秋人「マジかよ……前任はほんとクズだな……」

 

時雨「そうだね。それに慣れてしまった僕たちもどうかしてるけどね……」

 

 

ほんとは僕も嫌だった。だけどずっとさせられてたせいか、僕でも怖いくらいに慣れてしまって、それが当たり前になってしまった。多分気が抜けば僕でも秋人を襲うかもしれない。

 

 

時雨「気を抜けば襲ってしまうかもよ?」

 

秋人「じゃあ俺は全力で逃げるわ。俺そういうの嫌いだし」

 

夕立「やっぱり提督さんって私達を大切に思っているんだね!」

 

秋人「あたりだ!前任のせいで汚れてしまったと思うけど、俺はこれ以上汚れて欲しくない。だからそうなった場合は全力で止めるか逃げるかする!自尊心を維持するために!」

 

時雨「……流石秋人だよ(小声)…あ、提督。話の内容の中で何か忘れてないかい?」

 

秋人「忘れてるって……ーーーーーーああああぁぁぁ!赤城さんに布団借りたんだったああぁぁ!!やべぇ急いで返しにいかないと!!!じゃあな夕立、時雨!!」

 

 

そう言って秋人は急いで食堂から出て行った。

 

 

夕立「時雨ちゃん、やっぱり面白いね提督さん!」

 

時雨「そうだね夕立」

 

夕立「ところで時雨ちゃん提督さんのことを名前で呼びかけていたけどやっぱりーー「言わないで夕立///!!!」ーーふふふ!はーい」

 

 

夕立にあっさり間違えて名前で呼びかけていた事を聞かれ僕は顔を赤くしてしまった。夕立、酷いよ……。

 




これにて4話が終了となります。
文字数が徐々に多くなってきているように感じるのはなぜだろう……
まぁいいや


秋人「赤城さんに怒られるかな」

赤城「怒りませんよ?」

秋人「赤城さん!?」

赤城「だって提督は私のーーーーー」


待て赤城さん!!早まるんじゃあない!!!!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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5話 涙の再開といない存在

どうも龍龍龍です!
大晦日ですね!2017が終わると思うと寂しい気がします
ちなみに紅白◯合戦で自分の好きなアーティストが出ていなくてショックです。
ほんと、叶わなぬことなんて腐るほどありますね……
今回5話ですかなんと秋人がーー「うるせぇ」ーーすいません


秋人「人のこと言えないな、あんた!!」


悪かったな!!
それでは本編スタートです!



赤城「はぁー……どうしたらいいのかしら……」

 

 

私は迷っていました。秋人(提督)に本当のことを言うのか、言わないのかを。しかし、いつか言わないと絶対後悔するような気がするんです。本当にどうしたらいいのかわかりません……。

 

 

加賀「赤城さん。そんなに悩んでどうしたのですか?せっかくの休暇なのに…」

 

赤城「加賀さん……。提督に本当のことを言うか、迷っているんです……」

 

加賀「なるほど。私はちゃんと伝えた方がいいと思ます」

 

赤城「!?。加賀さん、それはどうして…?」

 

加賀「提督は赤城さんの家族です。それを伝えないのはおかしいと思うのだけれど……?それに提督自身も心のどこかで待っていると思います」

 

 

やはりそうですよね。提督は表情には出ていませんが必ず待っている気がします!私は決心しました、提督に本当のことを伝えるとーー

 

 

赤城「そうですよね……ありがとうございます!加賀さん」ニコッ

 

加賀「!!…い…いえ……私は当たり前のことをしただけです………///」

 

 

いつもクールな加賀さんが照れています。ふふ…可愛いですね。そんな時ーーー

 

 

コンコン…

 

 

誰かが来たみたいです。誰でしょうか?

 

 

赤城「はい、いますよ」

 

秋人「あの。赤城さんの布団を返しに来ました」

 

 

!!。この声は提督さん!?どうしてこのタイミングでくるんですかああぁぁぁ!!まだ心の準備がーーーーー

 

 

加賀「赤城さん良かったですね。いきなりチャンスが来ましたよ」( ̄ー ̄)b

 

赤城「加賀さん!?ちょっと待ってください、まだ心の準備がーー!!!!!(小声)」

 

加賀「今言わなければいつ言うんですか?やっぱり今でしょ」( ̄+ー ̄)b

 

 

何故か加賀さんもノリノリになっています。あーもうこうなったらなるようになれです!私のやり方で伝えましょう!

 

 

赤城「ああぁぁもう!…私のやり方で伝えるので加賀さん……何も言わないでくださいね?」

(;@ ◽︎ @)

 

加賀「赤城さん!?流石にそれはまずいと思うのだけれど……」

 

赤城「何も言わないでって言いましたよね?」

( #^∀^)

 

加賀「……はい」

 

赤城「これより赤城、「櫻川家流出迎え」を実行します!!」

 

加賀「……赤城さん大丈夫かしら(小声)」

 

 

side out 赤城

 

 

side 秋人

 

 

俺は布団を借りていたことを思い出して急いで返しに来た。そして現在俺は待機中であるが、何やら中が騒がしい。加賀さんと赤城さんが言い合っているように見える何かあったのか?俺が心配していると赤城さんから「どうぞ入って来てください!」と言われたんでドア開けた。俺はこの時知らなかった。まさか()()が来るとはーーーーーー

 

 

秋人「失礼しまーーーーーーーー!?!?!」

 

赤城「ふふ……これを避けるなんて、流石()()()()()()()です…!!」

 

秋人「え?……」

 

 

いきなり赤城さんが物凄いスピードで箒を振り落として来た。ちょっと待て……このタイミング、このスピード、この威力、完全に親父からやらされれた「櫻川家流出迎え」じゃん!!それに聞き間違いか?さっき赤城さんから俺の親父の名前が出てきたようなーーーーーまさか!!!!俺は、大本営に向かう前の親父とのやりとりを思い出した

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「ーーーで?話って何、親父。」

 

頼長「茜についての事だ」

 

秋人「母さんについて?なんで今更ーーー…母さんはあの時……」

 

頼長「死んだ、って言いたいのだろう?」

 

秋人「ああ、しかも俺のせいで……だから今更、母さんの話なんて聞きたくない……」

 

頼長「お前には辛いと思うが聞いてほしい。実は茜のことでお前に隠していたことがある」

 

秋人「隠していたこ……?」

 

頼長「茜は人間じゃなくて艦娘なんだよ。そして茜の本当の名前はーーーーーー」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

赤城……ーーーーーーそうだ。親父は、「茜は必ず生きている」と確信した。そして母さんを探すたことを任されたんだった。ていうか今思うと息子に全てを託すって何考えてんだよ親父……。まぁそれを思っている場合ではない。問題は今目の前にいる赤城さんが自分の親父の名前を知っていること。

 

 

秋人「なんで……赤城さんが…俺の親父のことをーーーーーー」

 

赤城「もう気づいているんじゃないんですか?提督、いや()()

 

 

その声、その呼び方、その笑顔、俺にはわかる。何度も振りはがそうして、否定しても、それは重なって見えてしまう。何故なら、ずっと過ごしていたからーーーーーー

 

 

秋人「……母…さん!………あれ?…涙が勝手に……」

 

 

俺は気がつけば涙がとめどなく溢れ出ていた。理由は簡単だ。死んだと思った母さんが今目の前にいるから。出ないわけがないーーーーーそんな俺を見て赤城、いや母さんは俺を抱きしめてくれた。

 

 

赤城「秋人…今まで隠していてごめんなさい…」

 

秋人「母さん……俺、あの時……」

 

赤城「いいんです秋人…あなたは何も悪くありません!」

 

秋人「けど……俺が…あんなところに行かなきゃ……母さんは……」

 

赤城「もういいんです秋人……私は、お母さんは生きています。生きていることを黙っていた私にも非はあります……」

 

秋人「……母さん……母さああぁぁぁぁんん!!……生きててよかった……本当に良かった!!!!」

 

赤城「私も嬉しいです秋人、私の子に会えて……秋人、いくらでも泣いてください、私の胸の中で……」

 

 

俺は母さんの胸中で思いっきり泣いた。今まで我慢していたものが全て出た。もう母さんを失わせない。俺が絶対に母さんをーーーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

赤城「もう大丈夫ですか秋人?」

 

秋人「あーうん、ありがとう母さん。もう大丈夫」

 

赤城「そうですか」ニコッ

 

 

俺は母さんの笑顔を見て思わず見とれてしまった。それにしても艦娘ってすごいな、年取らないってーーーーー。確かに母さんなんだけど周りから見ればもう弟姉の関係だ。あ、母さん見つかったし後で親父に連絡しないと。後はーーー

 

 

秋人「じゃあ母さん、俺提督の仕事してくるわ」

 

赤城「わかりました。あ、秋人!この事はみなさんに内緒にしてくださいね?加賀さんもいいですか?」

 

加賀&秋人「分かった(分かりました)」

 

 

俺は母さんがいる部屋から出て改装された執務室へと向かった。

 

 

加賀「赤城さん、すぐに言って正解だったでしょ?」

 

赤城「ええ、そうですね加賀さん。……あ、加賀さん今日はせっかくの休暇ですし、何処か行きませんか?息抜きに!」

 

加賀「え!?あ…わ、私は…「ダメですか?」……い…いえ、大丈夫です。行きましょう!……///」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺は気持ちを切り替えて改装された執務室に入った。何という事でしょうーーーーーあのイタイ部屋から。シンプルな部屋へと大変わり!!やっぱ Simple the best!だな。俺は机の中や、タンスの中にある書類の整理を始めた。が、俺は固まった。書類が多すぎるからだ。

 

 

秋人「はああぁぁぁ!!!何この量ふざけてんの!前任のやつはまともに仕事もして無かったのかよ!」

 

 

ざっと数えると1000枚ぐらいも書類がたまっていた。やべ胃が痛くなってきた。まぁ、文句を言わずに早く始めるかな。言ったところで片付くわけじゃないし。

 

 

長門「提督、いるか?長門だ……」

 

秋人「いますよ。どーぞ入ってきてください」

 

長門「失礼すーーーーーー!?随分と変わったな」

 

秋人「でしょ?それで用件は何でしょうか?」

 

長門「敬語じゃなくていい。用件はそうだな大淀についてなんだが……」

 

 

大淀?確か提督の補佐をする艦娘……確かにいないな。鎮守府に必ずいるって大和から聞いたんだけどなーーん?提督の補佐……ちょっと待て、大淀は嫌でも前任と一緒に仕事をしてたって事だよな……じゃあ前任に嫌ほどーーーーーーーーー

 

 

秋人「なるほどな、大体言いたことがわかった。だったら無理にここに連れてこなくていい」

 

長門「いやそういう簡単な話ではない……大淀は前任が拘束される1週間前に行方不明になっているんだ…」

 

秋人「え?ーーーーーー」

 

 

なるほどそういうことかよ!!……つまり大淀は前任によって何処かへ閉じ込められたか、殺されたと言うことか。恐らく後者は無いな前任は欲求のままで生きていたって聞いている。可能性があるなら前者だ。

 

 

秋人「つまりこの鎮守府の何処かに大淀が必ずいるって事か……」

 

長門「ああ、その可能性が高い。だから探してくれないだろうか!いや、探してください提督!!!!」

 

秋人「長門、頭を上げろあんたが頭を下げるなんてみっともない。わかったその願い引き受ける」

 

長門「それは本当か!?」

 

秋人「おう。長門にはドックと高速修復材の準備をしてくれ。大淀は俺1人で大丈夫」

 

長門「ありがとう提督。お前が前任から配属されていれば良かったのに……」

 

 

微笑みながらそう言って長門が出て言った。笑っている長門綺麗だな……思わず見とれてしまった。頭を下げられたんだし長門の思いも無駄にしたく無いな

 

 

秋人「久しぶりだけど。ーーーーーーんじゃあやりますか…」

 

 

俺は大淀がいる監禁されている場所を探し始めた

 




以上で5話が終了しました。
毎回ネタを入れているような……
秋人が涙ww


秋人「恥かしいいいぃぃぃ!!!!マジで◯ねる……」


可愛かった笑
それはみなさん!
次回もお楽しみに☆


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6話 救出

遅くなりましたが、あけましておめでとうございます!龍龍龍です!
やっと6話ができました!
しかし、学校が始まるのでさらに投稿が遅くなってしまいますが、ご了承下さい。
出来るだけ早く投稿していきます!


秋人「死ぬなよ?」


死なねーよ!
それでは本編スタートです!



俺は今、執務室で見つけた隠し通路を歩いてる。通路を見つけるために、俺はちょっとした力を使った。その力とは気配を感じる力だ。ただ普通に気配を感じるのでは無く、何の気配が何処にいるのかを正確に把握することができるのだ。俺は目を閉じて鎮守府全体の気配を探った。結果、執務室の床の下から数人の艦娘の気配を感じ、隠し通路を見つけ出した。

 

 

秋人「つか執務室の床に隠していたなんて……ありきたりだっな。これならワンチャン、力を使わなくても良かったんじゃね?」

 

 

しかしこの通路、電灯一つも無いせいで無茶苦茶暗い。俺は仕方なく自分のiPhoneのライト機能を使って通路を照らして歩いた。そしてたどり着いたのは収容所みたいな場所だった。見てるだけで気味が悪い、つーかなんか生臭!?ここに大淀や他の艦娘がいるのか……。

 

 

秋人「あのー!誰かいますかー?」

 

??「ひッ……来ない…で……下さい…」

 

 

鉄格子の向こうから声が聞こえた弱々しく震えた声がーーーーー

 

 

秋人「誤解です!自分はなにもしません!助けに来たんです!!」

 

??「助けに……?」

 

秋人「はい!あなた方を苦しめた前任はもういません。なので安心してください!」

 

??「だけど…この鉄格子私達の砲弾でも壊れなかったんです……鍵も無いのにどうやってーーーーー」

 

秋人「自分を甘く見ないでくださいよ!」ニッ

 

??「え?ーー」

 

秋人「大丈夫……すぐに解放させます……!」

 

 

俺はあらかじめ持っていた日本刀で鉄格子を斬り裂いた。こんなもんかよ……これだったら初日の襲撃の方がまだマシだったな。

 

 

秋人「ほら、早くここから出ましょう」

 

??「すごい……あなたは一体……」

 

秋人「自分は、櫻川 秋人 新しく配属された提督です」

 

大淀「私は…大淀……です」

 

 

俺が提督だと知った瞬間、大淀の体は震えだした。無理もない、なんせ大淀は前任に散々酷いことをされていたんだからーーー

 

 

秋人「大淀さん、無理も承知ですが他に監禁されている艦娘の所に案内してもらえませんか……?お願いします!!」

 

大淀「!!……分かりました」

 

 

俺は大淀と一緒に、他の艦娘たちが監禁されている場所へと向かった。そして俺はもう一度日本刀で鉄格子を斬り裂いて大淀以外の艦娘達を解放させた。

 

 

秋人「皆さん大丈夫ですか?」

 

??「大丈夫です……」

 

??「私も…大丈夫です…」

 

 

みんなそうはっているけど立つのがやっとの状態だった。やばい…どうしよう……確実に俺1人だけじゃ、みんなを上まで持ち上げるこなんて到底無理だ…………。せめてあと3人いれば、この場の状況を切り抜くことができる。けどそれは叶わない。彼女達は今休暇中で、長門以外、内緒でこんなことをしているのだ。逆に言えば知っている方がおかしい。

 

 

大淀「提督さん……私はみんなを運べるだけの余力がまだ…残っています……!」

 

秋人「無理をしなくてもいいです大淀さん……肩を痛めているのは分かっていますから……」

 

大淀「………気づいて…いたんですか…」

 

秋人「当たり前です!自分をなめないで下さいって言いましたよね?あと大淀さんそこに座って下さい!」

 

大淀「!?………は…はい…」

 

 

大淀は素直に俺の前に来て正座をした。けど、体がとても震えていた。恐らく大淀はまた暴行を受けられると勘違いをしているのだろう。許せない…なんで彼女が、英雄がこんな思いをしないといけないだよ!俺は強く歯を噛み締めた。そして俺は体を震わせながら目をつぶって正座している大淀の前に座って、おもむろに大淀の頬に絆創膏を貼った。

 

 

大淀「!?……提督…?」

 

秋人「傷、手当てしないといけませんから。……じっとしていて下さいね」

 

大淀「わかりました……あの…ありがとう……ございます」

 

秋人「いえ、自分は当たり前のことをしているだけですので。皆さんも傷の手当てをするのでこっちに来て下さい!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

みんなの傷の手当てはしたけど、どうしようかな……助けを呼びに行く…………って言ってもせっかくの休暇の邪魔をしたくないし、5人一気に運べないし、かといって自力に歩かせるわけにもいかない。さっきも言ったけどほんとどうしよう。そんな時ーーーーーーー

 

 

コツン……コツン……

 

 

誰かが降りてくる音がした。一体誰だろうーーーー

 

 

金剛「HEY提督!何処にいマスカー?」

 

 

金剛だった。なんていいタイミングなのだろう。

 

 

秋人「金剛さん、ちょうど良かったです!大淀さん達がここに閉じ込められていたので、解放したんですけど人手が足りなくて。手伝ってくれませんか!」

 

金剛「!!わかりマシタ提督!私一人じゃあ出来ないので、妹達を呼んで来マース!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

この後金剛が姉妹艦を連れて戻って来た。俺達は大淀達を上へと運び、すぐに入渠ドックへと向かって入渠させた。

 

 

秋人「手伝ってくれてありがとうございました!大切な休暇の時間をさいてまで……」

 

榛名「気にしないでください。それに感謝するのは榛名達の方ですよ」

 

金剛「そうデス提督!大淀を助けてくれて thank you ネ!」

 

秋人「皆さん……」

 

霧島「それに提督、もう私達に敬語を使わなくても大丈夫ですよ?提督はありのままでいてくれると嬉しいです」

 

秋人「!…わかった、これからはそうするわ」

 

比叡「やっぱり提督はそっちの喋り方がいいですよ!ねぇ?金剛お姉様!」

 

金剛「え!?そ、そうデスネ。それじゃあ私達はこれで失礼するネ!see you 提督!!」

 

 

金剛達と別れてから俺は執務室に向かった。ふと時計を見ると短い針が2を指していた。

 

 

秋人「うっそ!もう昼過ぎたの!?……まぁいいや、久しぶりにマ◯クにでも行こ…」

 

 

こう考えてしまうのは高校生の特権といっても過言ではないだろう。しかし、俺は気づいてしまう。ここは、マ◯クのようなファーストフード店がある場所なのかと。鎮守府の前は海だ、そしてその後ろは山が近い。そんなほぼ田舎のところに果たしてあるのだろうか?俺はすぐに執務室の窓から外を見た。ーーーあ、あったわ、海沿いの町に…しかもライバル店であるケンタ◯キーもあるじゃん。あと、ゴール付きの人工芝も見えた、部活でサッカーをしていた自分からするとけっこう嬉しかったりする。暇なときあそこに行ってボールでも蹴ろ。

 

 

秋人「大体この町のことがわかったし行くかな……」

 

長門「提督!」

 

 

声をかけられ振り返るとそこに長門がいた。

 

 

秋人「長門?どうしたんだよ」

 

長門「大淀を見つけてくれてありがとう!」

 

秋人「いいって、お願いされたら最後までやり通すのが筋だし。それと、俺が見つけるまで大淀が何処にいるのかわからなかったのか?」

 

長門「ああ。…まさか、執務室にも隠し通路があったなんて想像がつかんくてな………」

 

秋人「なるほどね〜。あ、長門今暇?」

 

長門「へ?………あ…ああ、空いているが…どうかした?」

 

秋人「いや〜、もう2時半なんだけど、一緒に昼ご飯食べに行かない?てか来てほしんだけど」

 

長門「!?…へ?…あ……わ、私とか!?」

 

秋人「?長門以外に誰がいんだよ」

 

長門「そ、そうだったな…すまない。では、一緒に行こうか。お礼もしないといけないしな…」

 

 

そうして俺と長門の2人でマ◯クに向かった。

 

 

side out 秋人

 

 

side 長門

 

 

私は提督に昼ごはんを誘われ行って見たのだか、そこは初めて見る店だった。その店はMという文字がトレードマークの不思議な店だ。メニューを見たが初めて見る食べ物だったため、提督にオススメしたものを頼んだ。しかし、初めて食べたが凄く美味しかった。ドリンクは、口の中でシュワってなるものを飲んだが、私には合わなかった。お会計では提督に奢ってもらう形となった。私としたことが提督にまたもや借りを作ってしまった。そして今は提督と、歩いて鎮守府に帰っている最中だ。

 

 

長門「すまないな提督、私としたことがまた借りを作ってしまった」

 

秋人「あー気にすんな。俺も無理矢理連れて来たよんなもんだしな」

 

 

そう言って提督は苦笑いをした。そして私はふと、昨日の自己紹介の時の事で疑問に思ったことがあったので、この際に聞くことにした。

 

 

長門「なあ提督」

 

秋人「どした長門?」

 

長門「昨日私達が兵器と言ったとき、お前はやけに荒々しくなったが何故だ?」

 

秋人「…いや……別にそんなつもりは無かったけど?」

 

長門「とぼけても無駄だ、私は前の提督のせいかそういう事に関しては敏感になっているのだ!……正直に話してくれないか?」

 

秋人「……はぁー…隠していたはずだったんだけどな……バレたらしょうがないか…」

 

 

提督は諦めたようで、話し始めた。

 

 

秋人「そうだな……理由を言うなら俺も艦娘とーーーーー」

 

 

そして、提督が振り向いてから私にこう告げる。

 

 

秋人「ーーーー()()()()()()()()() かな?」

 

 

その瞬間、私の背中が冷たくなるような感じがした。それと同時に、体が押し潰されるような感じがした。

 

 

秋人「悪い、今の話聞かなかった事にしてほしい……」

 

 

提督は歩き始めた。しかし、私はまだ立ち止まったままだった、いや動けなかった。それを救ったのも提督の声だった。

 

 

秋人「おーい長門、早く行くぞ〜!」

 

長門「あ、ああ。すぐに行く提督!」

 

 

“ 同じ目にあっていた かな? ” あの言葉を言ったときの提督の目には光が無かった。提督……お前は一体何をされていたんだ…!?もしかして私達以上に大変なことがーーーーーーー考えても仕方がない、提督の事は少しずつ考えよう。私はそう決めた。

 




以上で6話は終了です。
秋人の過去が見えてきた気がしました。
この先どんな展開になるのでしょうか、楽しみです!
まぁ自分が考えるんですけどねww


陸奥「ところで、私はいつ出してくれのにかしら?」


そのうち出しますよ陸奥さん…
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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7話 主人公ならお約束ごとです!

どうも龍龍龍です。
早いうちに7話を完成させました!
とりあえず題名を見て察してください☆


秋人「おい!そんなお約束いらねーよ!」


仕方ないでしょ?主人公なんだから!
それでは本編スタートです!


『ラッキー スケベ』という言葉をご存知だろうか?不意に女性とちょっとエッチな接触、または光景を目の当たりにするという大変不幸な事態である。予期していなかったせいか、パニック状態になる(主に男性が)そしてこの『ラッキー スケベ』というのは主にハーレム系小説、アニメ、漫画などが多い。俗に言う物語の主人公のお約束という奴だ。それを踏まえた上で話を始めていこう。by 作者

 

 

俺は長門とマ◯クへ行った後、前任の残して逝った大量の資源ゴミ(書類)を片付けていた。夜も食わずに!5時間ぶっ通しで!!!5時間だよ!?5時間!!この苦労を分かりやすく例えるとするなら、長期休みの最終日に、溜まっていた課題を追い込んでやるレベルだよ!?ほんと何やってんだよ、あのクソ野郎(前任)が!!!駆逐ししてやる!駆逐艦だけに…………すいません調子に乗りました。ーーーまぁ切れてもしょうがない。現在の時刻は10時だ。この時間なら誰もお風呂に入ってないはずーーーー。よし、お風呂に行こう!

 

棒たち「そうしよう!!」

 

そして俺は入渠ドックへと足をふみいれた(変な乱入者が来たことはスルーしておく)ーーーーーーー

 

 

side out 秋人

 

 

side 吹雪

 

 

昨日司令官は 無断でするな! と言っていたけど私は内緒で昨日同様の自主トレーニングをした。内容は外に出てランニング、バランスを良くするために小さなボールを踏んで立ち続けるといったものだ。そして自主トレーニングが終わり、今私は脱衣場で服を脱ぎ終わって、タオルで体を隠し、入渠ドックの扉を開けようとしていたその時ーーーーーーー

 

 

ガラガラガラ……

 

 

誰かが入ってきた。それが誰かというとーーーーーー

 

 

秋人「はぁー、疲れた……マジで頭おかしくなって…く………る!?」

 

 

司令官だった……

 

 

吹雪「ひゃあ///!!!し、司令官何しにきたんですか…///!?」

 

秋人「……………」( ゚д゚)

 

 

司令官は私を見て石になったように動かなくなった。

 

 

吹雪「あの司令官……///?」

 

 

ガラガラガラ……タッタッタッタッタッーーーー……

 

 

私がそう呼ぶと司令官は顔を赤くして、無言でドアを閉めてダッシュで逃げて行った。

 

 

吹雪「え、ちょ!司令官!?なんで逃げるんですかああぁぁぁぁ!?」

 

 

私は司令官のした行動により思わず突っ込んでしまった。しかし、今思えば司令官は私の裸を見てしまったのだ。逃げるのは当たり前かな…。私は逆に見られた側だからもっと恥ずかしいな///。私は顔を赤くしたまま入渠ドックへと入った。

 

 

side out 吹雪

 

 

side 秋人

 

 

最悪だ…………。俺は入渠ドックでのハプニングから逃げて現在食堂で絶賛廃人中である。また、やってしまった……これで何回目だ?時雨の時に1回、睦月の時に1回、さっきの吹雪ので1回、合計3回……ん?おいちょっと待て!!そういえば今日で2回も起こってんじゃん!!!やめてくれー!何処かの不幸なラノベ主人公にはなりたくねーよ!確かにあの人はかっこいいよ?俺の憧れでもあったし、でも、でもね?そんな頻繁にラッキー スケベに合うような事はしてほしくないんだよ!分かる!?それこそ、そのフラグの幻想をぶち◯ろす!!だよ!!

 

 

秋人「はぁ……今日はマ◯クから帰る途中で、見つけたスーパー銭湯で我慢しよ……」

 

 

そして俺が食堂から出た時、偶然風呂上がりの吹雪と会ってしまった。吹雪は驚いた後、顔を赤くして何かを求めている感じだったが、俺はそれをあえてスルーする。決して虐めてるとかじゃないからね?こっちも見ちゃったから……恥ずかしいから。そしてもう少しで通り過ぎるというところで吹雪に腕を掴まれる。艦娘って結構力あるんだな……掴まれてるところ結構痛い。振り返ると、吹雪が顔を赤くして涙目になっていた。

 

 

吹雪「なんで無視するんですか……?」

 

秋人「恥ずかしいから。だってそうだろ…?そ…その……見ちゃったんだし……///」

 

吹雪「それでも、謝罪とかありますよね?見ちゃったなら……」

 

秋人「そうだった…完全に忘れてた……えっと………すいませんでした吹雪さん!!罰なら何でも受けます!」

 

 

俺は吹雪に土下座した。流石にこうしないと俺のやってしまった罪は収まらない。

 

 

吹雪「わかりました。では私と来てください」

 

 

俺は吹雪に腕を引っ張られ、言われるがままになってなってしまった。そしてたどり着いたのは、入渠ドックだった。あ(察し)俺これ陥ちるわ、絶対。わかるけど一応聞くか、分かるけど(大事なことなので2回言いました)。

 

 

秋人「吹雪、一応聞くけど何で入渠ドックで止まったの?」

 

吹雪「私と一緒に入るためです!」

 

 

ほら来たよ!!予想通りの回答ありがとうございました。

 

 

秋人「けど吹雪?1回入渠ドックに入らなかった?」

 

吹雪「入りましたよ?ですが、もう一度入ります!」

 

秋人「何でだよ!俺は嫌ーー「罰は何でも受けるんですよね?」…………はい」

 

吹雪「では入りましょうか司令官!……着替えている最中は見ないで下さいよ///?」

 

秋人「もう見ねーよ///!!」

 

 

そして俺と吹雪は一緒に、もう一回言うぞ()()()!入った。俺と吹雪の入浴中の様子は皆さんのご想像にお任せします。しかし、これだけは言わせて下さい。俺は、純粋な男で根性無しで、先ほどのようにすぐに逃げる男です!でもまぁ表現の自由って言うのがあるので、そういうのにはあまり口出しはしませんがね……。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

吹雪「司令官おやすみなさい!さっきは楽しかったですよ。まさか司令官がーーーー」

 

秋人「おい吹雪。俺は何もしてなからな?……もう遅いから早く寝ろよ?」

 

吹雪「わかりました!」

 

 

そして俺と吹雪は別れた、俺は執務室に向かい明日のことについて予定を立てた。確か明日から実質、出撃解禁だっけ?みんなの調子を見てから決めるけど、一様メンバーを組まないとな……。資源ゴミ(書類)はーーーー後300枚程度か、5時間ぶっ通しで頑張った甲斐があったな。よし、明日からルーティンだった早朝ラン始めますか……。やば、もう深夜0:00じゃんはやく寝よ。俺はすぐにiPhoneのアラームに6時と設定してベットに入った。疲れが溜まっていたせいかすぐに眠りにつくことができた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

翌日

午前6:00

 

俺はiPhoneのアラームがなり起床した。目覚めは程よい感じだ。ーーんじゃ準備しますかな。俺はすぐに動ける服に着替えて執務室を後にした。外に出るとすでに太陽が出ていて気持ちが良かった。

 

 

秋人「っしゃあ!始めるか!!」

 

 

ある程度ストレッチを終えてから、気合いの一言と共に走り始めた。走っている最中、俺は物足りないのでよく音楽を聴く。今聞いているのは、魂◯泉のテウ◯ギストで、5本の指に入るほど好きな音楽だ。まず、リズムがいい!!そしてつい体を動かしたくなるような音楽。あ、東◯project出しちゃった……まぁいいか。俺は大体1時間走り、ペースは1㎞を大体4分といったとこだろう。運動をしていない人からするとかなりしんどいペースだろう。

 

 

秋人「やっぱこの時期の早朝ランニングは気持ちいいな〜。もう、心がぴょんぴょんするんじゃあああぁぁ〜〜」

 

 

あれ?ーーーー俺はふとあることに気づく。

 

 

秋人「ボール忘れた…………!!」

 

 

頭の中で、鼻から〜♪というメロディーが流れたような気がした。まぁいいか、明日持っていけばいいし。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

走り終わって俺は一先ずシャワーを浴びるためにドックへと向かった。誰も入っていないことを確認してから俺はドックへと入った。浴びた後は髪を乾かすのも面倒なので少し濡れたままの状態で食堂へと向かった。

 

 

秋人「おはようございます!間宮さん」

 

間宮「!?貴方は……あ、提督ですか!おはようございます!」

 

秋人「?どうしたんですか間宮さん」

 

間宮「い、いえ。知らない人が来たと思いってしまって……ごめんなさい……」

 

 

あ、そうか今は前髪を下ろしてる状態だったわ。俺は髪が長い方なのでいつもは前髪を横にか流している感じにしている。ドライヤーやワックスとかで。だから別人に見えるのは仕方ないか……

 

 

秋人「大丈夫ですよ気にしないでください!もともと言えば自分がいつもの髪型じゃないからいけないんですよ」

 

間宮「そうですか。……でもいつもの髪型よりそっちの方がカッコいいです//(小声)」

 

秋人「なんか言いました?」

 

間宮「い、いえ!なんでもありません//」

 

 

間宮の顔が急に赤くなっていた。一体どうしたんだろう?

 

この後もほとんどの艦娘達に知らない人扱いされた。そして説明するごとに、毎回小声で何かを呟いたあと、顔を赤くさせて何処かへと行ってしまう。一体何なんだよ……俺は少し傷つきながらも朝食をとった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その頃食堂内の艦娘達はーーーー

 

 

睦月「前髪を下ろした提督、かっこよすぎるよ如月ちゃん!//(小声)」

 

如月「そうね。睦月ちゃん//(小声)」

 

天龍「まさか俺まで顔を赤くしてしまうなんて〜!//」

 

龍田「仕方ないですよ天龍ちゃん」

 

時雨「さすが秋人だよ…//」

 

夕立「私も惚れちゃったっぽい〜//!」

 

北上「いや〜あれは驚きだね〜?大井っち」

 

大井「わ、私は北上さんの方がいいです。あ、あいつのことなんて……//」

 

金剛「 Why !?どうしてあんなにも変わるんデスカー///!」

 

榛名「榛名提督の事が好きになりました……//」

 

赤城「私の子なんですから当然ですよ!そうでしょ加賀さん!(小声)」

 

加賀「確かにそうですね赤城さん(赤城さんに少し雰囲気が似ていますね//)」

 

以下略ーーーー

 

 

どうやら前髪を下ろしていた秋人に夢中になっていたようだった。

 




以上で7話が終了しました。
ちょっと自分の趣味を書いてしまった……ぜひ聴いてみてください!結構かっこいいですよ!!魂◯泉は最高の壁さ!!
あと押絵ができればいいのですがやり方がわかりません……すいませんでした。


秋人「押絵が無かったらわかんねーじゃねーか!!」

艦娘達「そーだ、そーだ!!!!!」

作者「せやかて工藤……」


やり方が分かんないんだもん(´・ω・`)
まぁー、仕方ないよね☆
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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8話 出撃

みなさんこんにちは龍龍龍です!
とうとう学校が始まりました。また始まりました。はぁ……
投稿ペースが大幅にダウンします。
ご迷惑をおかけします……。
ですが極力早くあげていくつもりです!


秋人「なぁ、それはさぁ。言い訳したつもりなの?」


言い訳って……したつもりは毛頭ない!
それでは本編スタートです!

※深海棲艦の名前にミスがあったので修正しました。


朝食を済ませたあと、俺はいつもの髪型に直して再び食堂へと戻った。その時何故かみんなは俺に向かってジト目をしていた。なんでだろ?わけがわからないよ。まぁそれは置いておいて、今日から艦娘達の出撃が始まる。

 

 

秋人「今日から出撃が始まるわけだけど、どうやればいいのこれ?」

 

天龍「なんでだよ!?」

 

北上「そっか〜。提督初めてだもんね〜」

 

大淀「え、そうだったんですか!?」

 

秋人「お恥ずかしながら……だってさー仕方ないじゃん!いくら勉強したっていきなりの出撃だよ?わかる方がおかしいだろ!」

 

大淀「ま、まぁ……確かにそうですが…」

 

 

いきなりだが何故、俺と大淀がちゃんと話ができるようになったのかというと、閉じ込められていた大淀達を助けて、手当てをして、入渠ドックへと運んだら普通に信じてもらえたからだ。逆に俺は思った、簡単に信じすぎじゃね?…と。なんかこういうのって後から裏切られそうな気がするんだよな。けど、俺は怯まねーぞ!!

 

 

秋人「大淀、ひとまず第1艦隊を発表した方がいいのか?」

 

大淀「そうですね、この中で6人選抜してください!そして出撃場所も発表をお願いします」

 

秋人「了解。んじゃ第1艦隊を発表する。まずは時雨、次に夕立、赤城、加賀、金剛、最後に吹雪でいこう。そして、攻める海域は南の海域で行く。あと出撃するにあたって俺から言うことはひとつだけ、絶対に沈没するな、だ!」

 

6人「!?」

 

大淀「提督、それは一体どういう意味ですか?」

 

秋人「意味?そうだな、今までの出撃だったら勝利ランクをSは絶対だったろ?それをもぎ取るのに多くの犠牲を生んだはずだ。けど今は違う、何故なら俺が提督だからだ!勝利の為の犠牲なんて必要ない、必要なのはみんなが笑って帰る勝利だけ。相手が強くて手も足も出ないんだったら逃げたって構わない。逃げることは、臆病でも恥でもないんだからさ」

 

6人「提督(司令官)……わかりました(わかったよ)!!」

 

秋人「俺も無線機で出来るだけサポートしていくから。そんじゃ艦隊の指揮は時雨、お前に任せる」

 

時雨「!?……わかったよ提督!」

 

秋人「よし、そんじゃあ出撃だ!」

 

 

時雨達は艤装を付けて出撃した。無事に、帰ってくるように……!俺は、時雨達の無事を祈った。

 

 

side out 秋人

 

 

side 時雨

 

 

僕たちは、南の海域へと向かっている。あれ?なんかいつもと違って体が軽いようになーーー。秋人が昨日休暇を入れてくれたからかな?

 

 

夕立「ねぇねぇ、今日はいつもと違って体が軽く感じるっぽいの私だけっぽい?」

 

吹雪「確かにいつもと違ってなんかこう、動きやすいような感じがするかな」

 

赤城「多分それは、昨日休暇のおかげですね!」

 

 

みんなも僕と同じ事を思っていたみたいだ。あと数キロで目的の場所につく。うん、そろそろかなーーー

 

 

時雨「赤城さん、加賀さん、そろそろ索敵機を出して!」

 

赤城「そうね!わかりました時雨さん。加賀さん、いきますよ!」

 

加賀「はい。赤城さん」

 

 

赤城さんと加賀さんは無数の索敵機を出した。そんな時ーー

 

 

秋人『あーあー、みんな聞こえる?』

 

6人「!?」

 

 

いきなり無線から秋人の声が聞こえた。びっくりした……。

 

 

金剛「oh!この声は提督ネ!」

 

加賀「ちゃんと聞こえるわ、提督」

 

秋人『まじ!?よかった〜!これでようやくサポートが出来る!ありがとうございます大淀さん!』

 

大淀『いえ、大丈夫です!それよりも提督、敬語じゃなくてもいいですよ?』

 

秋人『そうか?それだったらそうするわ』

 

時雨「提督、今赤城さんと加賀さんが索敵機を出したところだよ」

 

秋人『分かった。じゃあみんな、ひとまず見つけるまで待機な』

 

6人「!?」

 

 

どうして待機なんだろう?本来の出撃なら、移動しながら敵の艦隊を発見して戦うはずなのに…。僕は今までの出撃と異なることに戸惑ってしまった。

 

 

吹雪「司令官、なぜ待機を?」

 

秋人『そんなの、余裕を持って敵と戦う為だよ』

 

夕立「どういう意味っぽい、提督さん?」

 

秋人『意味か…えっと……もしそのまま移動しているとしよう。敵を発見するのが遅かったらどうなると思う?』

 

加賀「おそらく、対応が遅れてしまうでしょうね」

 

秋人『正解。まぁでも、赤城さんと加賀さんならすぐに敵の艦隊を見つけられると思う。だけど発見するのが遅れる可能性なんて、決して0ではない。だから敵の艦隊に、余裕を持って備えるようにしていきたいんだ』

 

 

そういうことなんだ。やっぱり秋人は僕たちの安全を第一に考えてくれているんだね。さすがだよ秋人。

 

 

金剛「なるほど、さすが提督デース!」

 

時雨「そうだね。赤城さん加賀さん、索敵機はどうだい?」

 

加賀「私の方は見つかってないわ」

 

赤城「私はーーーーーーー見つけました、この先4㎞ほどです!!敵はーーー駆逐艦2隻、軽巡艦1隻、戦艦2隻、空母艦1隻の計6隻です!」

 

 

思った以上に手強くなりそうだね…。けどっーーーーー!

 

 

秋人『時雨!!』

 

時雨「大丈夫だよ、秋人!みんな行くよ!!」

 

 

僕たちは負けない、絶対に勝つんだ!!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

夕立「きゃあ……!」

 

時雨「夕立、大丈夫かい!」

 

夕立「大丈夫!小破しただけっぽい」

 

赤城「夕立さん、無理をしないでくださいね。艦載機のみなさん、おねがいします!!」

 

駆逐イ級1「ガアァァ…………」撃沈

 

駆逐イ級2「ガアアァァーーー!!!!」

 

吹雪「あなたの相手は私です!沈んでください!」

 

駆逐イ級2「ガッ……アァァァ…………」撃沈

 

加賀「一航戦を甘く見ないで」

 

戦艦ル級「ッーーーーーーーーーーー!!」中破

 

 

僕たちは順調に敵の艦隊を倒していっている。このままいけば被害が最小限で勝てる!けど決して油断はしない、気を抜けばやられるからね。

 

 

金剛「さあ、いきますヨー! Fire !!!」

 

空母ヲ級「ッ……!ッッーーーー!!!!」小破 反撃

 

金剛「うっ………なかなかしぶといデスネ…」小破

 

時雨「金剛さん、僕も加勢するよ!」

 

金剛「時雨 thank youネー!!」

 

時雨「赤城さん達は敵の艦載機を撃破してくれるかい?」

 

赤城「わかりました!加賀さん!!」

 

加賀「わかってるわ赤城さん」

 

 

そして赤城さんと加賀さんは艦載機を出して敵の艦載機を撃破していった。さすが空母だね、かっこいい。

 

 

吹雪「時雨ちゃん、後ろ!!」

 

時雨「え?ーーーーーーーーーうぐっ………!!」中破

 

 

失敗した……僕が赤城達に目を向けている時敵の魚雷を受けた。

 

 

吹雪「時雨ちゃん!大丈夫!?」

 

時雨「大丈夫だよ吹雪……僕もまだまだ甘いってことだね…」

 

金剛「思ったより相手が手強いデスネ…」

 

時雨「そうだね……」

 

 

駆逐艦、軽巡艦は倒したけど。後の空母艦や戦艦が思ったより手強い。このままだと僕たちが不利になってしまう……どうにかしないと。

 

 

秋人『なぁ、一ついいか?時雨達ちょっと硬すぎじゃね?』

 

6人「……は?」

 

 

ほんとにそれしか言えない。こんな時に秋人は何を言ってるのだろうか。僕たちはまた秋人の言葉に戸惑ってしまった。

 

 

赤城「どういうことですか提督?」

 

秋人『どうって何も、みんな緊張しすぎ!もうちょい肩の力抜いていこうぜ。それに、みんなの力はこれぐらいなのか?違うだろ?俺は信じてる、みんなの本気はこんなもんじゃないって』二ッ!

 

 

秋人ーーーーほんとに君は。

 

 

時雨「そうだね、僕たちの力はこんなものじゃない!行くよみんな!!」

 

夕立「本番はここからっぽい!!」

 

金剛「私の本気見せてあげるネー!」

 

吹雪「絶対に負けないんだから!」

 

加賀「さすがに気分が高揚しますね」

 

赤城「ふふ……そうね加賀さん。絶対に勝って見せます、一航戦の誇りに掛けて!!」

 

 

僕たちは秋人の言葉によって今まで以上の力を発揮させた。そして、誰一人大破無く、敵艦隊を撃沈させることができた。僕たちはまた、秋人に助けられた。この恩はいつか返さないとね。

 

 

時雨「敵艦隊を撃沈。僕たちの勝ちだよ提督」

 

秋人『お疲れ様。けど、無事に帰還するまでが出撃だから最後まで気を抜かないように、そんで敵が来たら全速力で逃げろ、分かった?』

 

6人「了解!」

 

 

side out 時雨

 

 

side 秋人

 

 

時雨の勝利報告を聞いて俺は一気に体の力が抜けた気がした。多分安心したのだろう、俺は人生で初めて本当の戦争というものを経験したのだから。

 

 

秋人「…………ふぅ〜……」

 

大淀「お疲れ様です。提督!」

 

秋人「おう、ありがとう大淀」

 

 

俺はやることがあったので椅子から立ち上がった。

 

 

大淀「提督どこに?」

 

秋人「ちょっと食堂行ってご飯を作ってくる。頑張ったあいつらへのご褒美程度にな」

 

 

俺にはそれしか支えることしかできないから……。俺は執務室を後にした。

 

 

大淀「……本当は信じるつもりは全くなかったんだけどね……あの人なら信じてもいいかな………」

 

 




以上で8話が終了です。
あまりゲームや艦隊の作戦などが分からないので出撃シーンの表現がかなり難しかったです……すいませんでした。
知識をつけたいのですが、どうも時間が作れない。


北上「ゆっくり行けばいいんじゃない〜?」

大井「北上さんが時間をさいてまで作者にアドバイスをして頂いたのだから活用しなさい!」

作者「アドバイスなのか?……それ……」


まぁいいや。ありがとうございます、北上さん!
みんなも艦娘達にアドバイスを貰おう!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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9話 秋人の 「お・も・◯・な・し」!

こんにちは龍龍龍です。
1週間以内に完成出来たのはいいですけど、作者、熱にかかりました(ひょっとしたらインフルエンザかも……)☆
それでは本編スタートです!



俺は現在食堂にいる。理由は頑張った時雨達に料理を振る舞う為だ。とりあえず何作ろうか?うーん……やっぱカレーでいいや。俺はすぐに調理にとりかかった。おそらく時雨達が帰ってくるのに1時間ぐらいはかかるだろう、その前には完成させておきたい。

 

 

間宮「あら、提督さん。何をしているのですか?」

 

 

ちょうどいいところに間宮さんが買い出しから帰って来た。この際だし、カレー作るのを間宮さんに手伝ってもらおう。いや別に、一人で作れないとかそういうわけじゃないからね?ほんとだからな!?

 

 

秋人「間宮さんお帰りなさい。いや〜、時雨達のためにカレーを作ってああげようと思いまして」

 

間宮「提督さんが料理を!?あの、私も一緒にカレーを作ってもいいですか?」

 

 

間宮さんから言ってくるというまさかの展開。え、ちょっと待って、めっちゃ嬉しいんだげど!これはお言葉に甘えて、YES と答えるべきだな。

 

 

秋人「間宮さんありがとうございます。ではお言葉に甘えて!」

 

間宮「はい!」

 

 

そして俺と間宮さんの2人でカレーを作り始めた。調理をしている際、俺はふと間宮さんはの方へと目を向けた。……凄い、その一言しか出てこなかった。野菜を切る包丁さばきはもう職人である領域、さすが給糧艦だな。そして美しいし、品があってなんかこう、絵になってる。

 

 

間宮「どうしたのですか、提督さん?」

 

 

無意識に見すぎていたせいか、間宮さんは気づいて聞いてきた。

 

 

秋人「あ、いえ//。間宮さんがなんか、こう、絵になってるなぁと」

 

間宮「?どういう意味ですか?」

 

 

間宮さんは、全く意味が分からず頭の上に?マークを出して首をかしげてきた。ちょっ、間宮さん!いくら天然だからってどれは反則だわ//。

 

秋人「あー、わからなければ大丈夫です……//!」

 

間宮「?」首かしげ

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

間宮さんと話をしながらもカレーはあとルーを入れれば完成というところまで来ていた。しかし、俺は疲れ切っていた。カレーを大量に作ったからだ。ざっと見るに60〜70人前ぐらいのカレーを作っただろう。最後の方は、ほぼ間宮さんに作ってもらった感じだ。自分から言い出したのに情け無く感じる……。

 

 

間宮「提督さん、大丈夫ですか?」

 

秋人「全然大丈夫じゃないです……腕が痛いです」

 

間宮「えっと〜……お疲れ様でした…」

 

 

俺はテーブルに伏せてる状態から顔だけ動かして時計を見た。

 

 

秋人「やば、2:00じゃん!?出迎えに行かなと」

 

間宮「あ、では私はカレーの様子を見ておきます!」

 

秋人「間宮さんありがとうございます!」

 

 

俺は少々急ぎ気味で食堂を後にした。そして鎮守府の前の港に着いたと同時に時雨達が見えた。

 

 

吹雪「あ、司令官!」

 

金剛「What! それはほんとデスカ吹雪ー!」

 

加賀「赤城さん、あなたの息子が待ってくれていますよ(小声)」

 

赤城「加賀さん!?貴方って人はああああぁぁぁぁ//(小声)」

 

夕立「ほんとだ!提督さんが待ってくれてるっぽい!」

 

時雨「ただいま、提督!」

 

秋人「みんなお疲r…ッッーーーー///!?」

 

 

俺はみんなを()()()()見た瞬間言葉を失った。理由は、提督をしているの人なら分かると思うが時雨達の服が……うん。破れていてね……色々と見えてしまっているんだよ………ここで俺が取るべき行動は……ーーーーーーーーーーー

 

 

時雨「提督?顔が赤いけどどうしたんだい?」

 

秋人「……が……えろ…」

 

6人「?」

 

秋人「お前ら服着替えろおおおおぉぉぉぉ///!!!!」逃走

 

6人「なんで逃げるの(ですか)提督(司令官)!!!!」

 

 

ーーーーーーーーーー[逃]だな☆

またもや、『ラッキー スケベ』が炸裂し、俺は全力逃走した。だから頻度が多すぎだって!まじで勘弁してくださああああぁぁぁぁい!!!!

 

 

side out 秋人

 

 

side 時雨

 

 

突然秋人が逃げたことによって僕たちはしばらくその場で放心状態となった。いきなりどうしたのだろう。そんな考えは僕たちの服を見てすぐにわかった。

 

 

金剛「oh…服がやぶれちゃってるネ……」

 

吹雪「だから司令官は…………//」

 

赤城「ふふ…そういうところに関しては、提督もまだまだ子供ですね」

 

加賀「これは仕方ないわ………(提督に見られました///)」

 

時雨「とりあえずみんな、早く入渠ドックにいこうよ…」

 

夕立「そうだね、時雨ちゃん……」

 

 

僕たちはすぐに入渠ドックへ向かい傷を癒した。あ、高速修復材は使ったよ。そうしないと、時間がかなりかかるからね(主に赤城さんや加賀さんが)。傷を直したあと着替えて僕たちは食堂へと向かった。するとそこには、カレーをテーブルの上にと置いている秋人がいた。

 

 

秋人「あ、みんな着替えてきたな。だったら直ぐに座ってくれ」

 

 

秋人は食堂に来た僕たちに気づいてそう言って来た。

 

 

時雨「秋……提督、これは?」

 

秋人「あ〜、頑張ったみんなにカレーを作ってやろうと思ってな」

 

 

やっぱり秋人は優しかった。僕たちのためにご飯を作ってくれたから。

 

 

吹雪「司令官1人でこの量をですか!?」

 

秋人「いや。横にいる間宮さんと一緒に」

 

間宮「最後の方は私1人で作りましたけどね〜」

 

秋人「ちょ!間宮さん、今言いますかそれ!?」

 

間宮「ふふ……ごめんなさい。でも最初に作り出したのは提督ですよ!私は途中からお手伝いしました」

 

 

どうしよう……凄く嬉しい。提督がご飯を作るなんて、今までだったら考えもしなかった。それが当たり前だと、普通だと感じていた。だけど、その普通は秋人によって、ことごとく覆された。ほんとに秋人は僕たちに無かったものを持たせてくれるね……僕はいつしか秋人の優しさに心を奪われつつあった。

 

 

秋人「まーそういうことだから、冷めないうちにどーぞ!」

 

6人「いただきます!」

 

 

僕たちは一斉にカレーを食べた。なにこれ……凄く美味しい…。今まで食べた料理の中で一番と言っていいほどに。頰が落ちるという意味がわかった気がする。っていうか赤城さんと加賀さん、その量を1人で食べるのかい!?驚くことに赤城さんと加賀さんのカレーは30〜40㎝ぐらいの山と化していた。うっ………胃の調子が……。それに吹雪は赤城さんの食べる姿に見とれているし、金剛さんに至っては秋人の事をぶつぶつ言いながら食べているみたいだし……もう訳がわからないよ…。

 

 

夕立「時雨ちゃん、提督さんが作った料理美味しいね!」

 

 

夕立だけが普通に食べていた。良かった、僕だけおかしいのかと思ったよ……。

 

 

時雨「夕立ありがとう……」

 

夕立「いきなりどうしたの、時雨ちゃん!?」

 

時雨「気にしないで夕立、こっちの話だから」

 

夕立「時雨ちゃんなんか変っぽい〜」

 

 

変じゃないよ夕立!!吹雪たちの方がもっと変だよ!?僕は夕立に「変」と言われて少し傷ついた。

 

 

秋人「じゃあ俺やる事あるから執務室に戻るわ〜」

 

時雨「やる事?」

 

秋人「前任が残して逝った資源ゴミ(書類)を………な」

 

6人「あ…(察し)」

 

秋人「じゃーそういうことで」ノシ

 

時雨「あ、ちょっと待って!」

 

 

僕は大事なことを思い出して秋人を止めた。

 

 

秋人「?。どうした時雨」

 

時雨「お礼してなかったから……ありがとう僕たちのためにカレーを作ってくれて!凄く美味しいよ!!」

 

秋人「ふ……そうか!そう言ってくれて良かったわ。じゃあ俺仕事戻るから、ゆっくり味わって食べろよ〜。あと、お礼は間宮さんにも言っておけよ?。……はぁ(萎え)あのクソ提督が…ぜってぇブン殴ってやる……(小声)」

 

6人「う、うん…」

 

 

秋人は最後に何か良からぬことを呟きながら食堂を出て行った。大丈夫かな……僕は2つの心配をした。1つは提督の書類を捨てないかという心配、もう1つは秋人の体が大丈夫なのかという心配。多分どっちも大丈夫だろう、何故なら()()だから。秋人ならめげずにやってくれると僕は信じた。そして秋人が出て行ってからも僕たちは楽しくカレーを食べた。しかし、突然信じられない事が僕を襲う。

 

 

夕立「時雨ちゃん、もう提督さんのことを隠さずに名前で呼んもいいと思うっぽいけど?」

 

時雨以外の4人「!?」ガタッ!←赤城だけが立ち上がる

 

時雨「ちょっ!夕立、それはああぁぁーー///!?」

 

 

いきなり夕立は内緒にしていた事を暴露したのだ。口が滑るというのはこういうことをいうのだろう。本当にどうしてくるのさ、夕立……言わないでって言ったのに//。

 

 

赤城「時雨さん、それは本当ですか?」

 

時雨「う、うん…」

 

 

僕は赤城さんの押しに負けて、そう言ってしまった。僕の思い違いかな?赤城さんだけが、みんな以上にこのことについて、反応しいるような気が…。

 

 

加賀「赤城さん、素が出ています」

 

赤城「え!?ああーー、ご…ごめんなさい時雨さん!」

 

時雨「僕は大丈夫だけど、素ってどう言うこと?」

 

赤城「気にしなくていいの時雨さん!何もありませんから!!(焦り)」

 

時雨「うん、わ…わかったよ………」

 

 

僕は赤城さんが何故焦っているかがわからなかった。また秋人にでもこっそりと聞こうかな。夕立の急な暴露から、みんなは「別に名前で呼んでも今の提督なら大丈夫だろう」って事になり僕は秋人のことを「秋人」と呼ぶことにした。けど僕だけが特別みたいでなんか恥ずかしい……///みんなも名前で呼んだらいいのに…と僕は思った。

 




以上で9話が終了です。
やはり秋人はやってしまう人なんですよね……もう秋人はお約束主人公に決定ですね笑。
熱は出ましたが自分はめげずに頑張ります!


作者「熱にぜってぇー勝つぜ!!」

秋人&艦娘達「嘘乙☆」


嘘じゃねーし!絶対負けねーし!!
みんなもインフルエンザには気をつけよう!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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10話 秋人の過去カッコカリと明石達の不安

こんにちは龍龍龍です!
部活が無かったので凄く早くあげることができました!しゃあああぁぁぁ!!!!!┗( ・´ー・`)┛コロンビア


秋人「┗( ・´ー・`)┛コロンビア」

艦娘達「┗( ・´ー・`)┛コロンビア」


┗( ・´ー・`)┛コロンビア←中毒性あるわww
それでは本編スタートです!


秋人「やっと終わったああぁぁぁーーー!!!!」┗( ・´ー・`)┛コロンビア

 

 

俺はようやく資源ゴミ(書類)の整理が終わった。約300枚片づけるのに2〜3時間かかった、マジでつらたん……。もうやりきったせいか燃え尽きたようなだるさが俺の体をおそった。だが俺にはまだやることがあった。俺はこれから親父に母さんが見つかったことの報告をしなければいけない、クソメンドクサイゼ……。

 

 

秋人「もしもし親父?」

 

頼長『どうした秋人』

 

秋人「母さん見つかったわ」

 

頼長『本当か!?』

 

秋人「うん。夏ぐらいに一時的に一緒に帰って来るわ」

 

頼長『分かった。それはそうと秋人、茜に何かあったらタダでsーーーーーーー』

 

 

プツンーーーーーーー

 

 

俺は親父が最後まで言い終わる前に通話を切った。親父もどんだけ母さんが好きなんだよ……ある意味マザコンだな…俺もだけど。そういうところだけ親父と性格が似てしまう……なんか嫌だな。そんな時ーーー

 

 

陸奥「提督、陸奥だけどいるのかしら?」

 

 

いきなり陸奥がドア越しで俺を呼んできた。

 

 

秋人「はーい。居ますよ〜」

 

陸奥「じゃあ失礼するわねーーーーーーーあら?執務室ってこんな感じだったかしら?」

 

 

陸奥は変わった執務室を見て少し驚いたようだ。やっぱりそういう反応するよね〜俺もしたし。それにしても陸奥がくるなんて珍しいな。

 

 

秋人「妖精さんに頼んで改装しましたからね。それよりもどうしたのですか陸奥さん?」

 

陸奥「私を秘書艦にして欲しいって言うお願いをしにきたの」

 

秋人「秘書艦って確か大淀みたいに一緒に仕事をすることですよね?」

 

陸奥「ええ、そうよ」

 

秋人「けどなんでいきなりですか?」

 

陸奥「提督と一緒に仕事がしたいから……」

 

秋人「本当は?」

 

陸奥「あなたの事を知りたいから!!ーーーあ…」

 

 

陸奥は見事に俺の作戦にかかってしまった。見た目の割にはちょろかった。結構大人って感じが出てるのに……。それにしても俺の事を知りたいって……とらえ方次第だと絶対にキュンとなるよな。俺は違うけど、いやマジで!本当に惚れてないからね!?その言葉で俺のドキがムネムネしたとかそういう訳じゃないから!!!

 

 

秋人「その考えに辿り着いたきっかけは何ですか?」

 

陸奥「長門さんが私に提督の事を話してくれて……」

 

秋人「だったら、わざわざ秘書艦にならなくても素直に聞いてきたら良かったじゃ無いですか…」

 

陸奥「教えてくれるの?」

 

秋人「いえ、教えませんが。笑」

 

陸奥「なんですかそれ!!」

 

 

俺のちょっとしたからかいに陸奥は顔を赤くしながら叫んだ。あれ陸奥ってからかうと子供みたいな反応するな……なんか可愛い…。それよりもどうしようかな……このまま黙ってると絶対に戻らなさそうだしな……。

 

 

陸奥「て、提督が話してくれるまで私は戻らないわ!」

 

 

やっぱりそうなんのかよ……はぁ…まぁいいや、ちょっとだけ話そう。

 

 

秋人「分かりました陸奥さん、自分の過去を話しましょう」

 

陸奥「ほんとに!?」

 

秋人「はい、ですが話す代わりに、約束してもらえますか?」

 

陸奥「約束ですか?」

 

秋人「はい、絶対に長門さんと陸奥さんだけの秘密にして、誰にも言わないでください」

 

陸奥「分かったわ!」

 

 

俺は陸奥に少し嘘の入れた過去を話した。その内容はと言うとーーーーーー

 

 

俺は中学1年生の頃、水難事故にあい、そのせいで母親を亡くした。以来俺は何かの能力に目覚めた。きっかけはわかるが理由が分からない、どうして発動したのか、何が原因なのか。その能力のせいで友達や近所の人達を傷つけ、疎まれるようになった。最終的には疫病神や化け物呼ばわりされ、俺を殴るなり蹴るなり、石を投げられた挙げ句、知らない奴らに殺されかけた事もあった。親父はそんな俺を見て我慢出来なったのだろう。俺と親父は逃げるように引越しをすことにした。

 

 

秋人「そんで親父の地獄の修行を積んで、能力をコントロール出来るようになって、今の状態に至るわけです。そして自分の身体能力がかなり上がったのはそのお陰ですね」

 

陸奥「…………」

 

 

陸奥は俺の少し嘘の入った過去を話を聞いて固まっていた。確かにそうなるわな、少し話が異なるけど。なんなら母さん生きてるし……。まぁでも能力がコントロール出来なくて周りの人を傷つけ疎まれ、暴力を受けたのは本当だ。違うのは初めの水難事故の部分とさっきも言ったように母さんを亡くしたと言う部分。母さんが、ここにいる赤城だということももちろん隠した。

 

 

秋人「だから、みんなが前任に暴力を受けていたその気持ちが、自分は凄く分かるんです」

 

陸奥「提督……ごめんなさい………私は…あの時……」

 

 

それを聞いた陸奥は泣きながらそう口にした。

 

 

秋人「陸奥さん気にしないでください。あの時は知らなかったのですから仕方ありませんよ」

 

陸奥「提督………………ありがとうございます…!」

 

秋人「//!?」

 

 

俺が泣いていた陸奥に優しく頭を撫でながら言ったら、陸奥はいきなりお礼と共に俺を抱きしめた。ちょ、陸奥さんそれは反則……//!!!陸奥さんの胸に当たってドキドキが止まらない!!身体も柔らかい…………ハッ!!だめだこんなことを考えるな櫻川 秋人!うっ……とりあえず陸奥さん力強すぎ……!!待って堕ちるほんとに堕ちるから……。

 

 

秋人「陸奥さん……く…るし………です……!!」

 

陸奥「!?。すみません提督……私つい…」

 

秋人「大丈夫です……話しをしたんで秘書艦の件は無しということで良いですか?」

 

陸奥「む〜…」

 

 

陸奥は急に頬を膨らませて拗ねた。拗ねてる陸奥も可愛い……何となく時雨に似てるな。どうにか陸奥の機嫌を直さないとな……あ、そうだーーー

 

 

秋人「陸奥さん秘書艦をやめる代わりに、建造のやり方を教えてくれませんか?」

 

陸奥「うーん……分かったわ。その件はそれで許してあげます!」

 

秋人「ありがとうございます!」

 

 

そして俺と陸奥は早速工廠へ向かった。その際俺は今までの陸奥との会話を思い返していて、あることに気づいた。

 

 

秋人「陸奥さん、会話している中でたまに敬語になるのは何故ですか?」

 

陸奥「ふぇっ!?いや…そのぉ……」

 

秋人「何ですか?」

 

陸奥「えっと〜……」

 

 

陸奥の目が泳いでる。これ絶対なんか隠してるわ……。

 

 

秋人「陸奥さん、自分は過去を話したのに陸奥さんは何も話さないのは不平等だと思いますけど?」

 

陸奥「う……確かにそれは一理あるわね…ーーーー分かった、素直に話すわ」

 

秋人「はい」

 

陸奥「実は…………これが本当の私だからです!」

 

秋人「はい!?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

陸奥「このことは内緒にしていてくださよ?長門さん以外知らないので」

 

秋人「それはお互い様でしょう」

 

 

まさか敬語を使う陸奥が素の陸奥だったなんて。思いっきり見る目が変わったな……。陸奥曰く、ここの鎮守府に配属される前に、いつものように敬語で話していると、提督から、「陸奥が敬語なんて似合わない」だの「もう少し気の強い喋り方にした方がいい」だのしつこく言ってきたから、仕方なく今の性格を作ってしまったらしい。そして、ここに配属されてからも前任によってさらにその性格を強くしてしまったようだ。陸奥は戻りたくても周りがその性格に執着していて、もう手遅れになってしまったそうだ。なんて言うか不運だな………。

 

 

陸奥「着きましたよ。……では…ゴホンッ!………明石さん、陸奥だけどいるのかしら?」

 

 

いつも通りの陸奥に戻った。すげーな、喋り方が変わるだけで雰囲気も変わるなんて。っていうか素の陸奥との差がすごいんじゃぁぁ〜(ある芸人風)陸奥がそう言うと、中からセーラー服を着たピンク色のロングヘアーの女の子が出てきた、おそらく彼女が明石なのだろう。

 

 

明石「陸奥さん、こんにちは!そちらの方がみんなが言っていた……」

 

陸奥「ええ、そうよ。新しく配属された提督よ」

 

秋人「はじめまして、櫻川 秋人 と言います」

 

明石「!?。私は明石と言います。気軽に明石って呼んでください!…………」

 

 

明石が俺のことをまじまじと見てきた。艦娘達って初対面だったらすぐに見る習性があるのか?

 

秋人「明石さん?じーっと見ているんですがなんでしょうか?」

 

明石「いや〜、ほんとに提督の服を着ていないんですね。それと敬語を使っているんですね……疑って損しました……」

 

秋人「何故に!?」

 

 

損したって……逆に横暴な態度を取ってればよかったの!?出来ねーよんなもん!

 

 

陸奥「明石さん、提督に建造の仕方を教えに来たの」

 

明石「……そうですか、分かりましたこっちへどうぞ……!」

 

 

明石が一瞬寂しそうな顔をした。理由は分かる、絶対前任が資源を必要以上に使っていたんだろうな……それと完成した艦娘を…。

 

 

秋人「明石さん、安心してください。自分は資源を無駄に使いません。そして完成した艦娘は被っていたとしても大事にします、解体なんて絶対にしません!命をかけて!!」

 

明石「!?。分かっていたのですね…………分かりました、あなたを信じます!!」

 

 

そして俺達は建造場所に着いた。ーーーーーーーうん着いたんだけどさ〜……何建造しよかな…。それより資源を確認っとーーーん?ーーー燃料 50000 弾薬 50000 鋼材 50000 ボーキ 50000……………はぁ!?…何この桁違いの量は!?俺の思ってた量と違うんだけど!!?

 

 

秋人「何ですかこの異常な資源の多さは!?」

 

陸奥「あー、これは前任が隠し持っていた資源を見つけて補給したのよ」

 

明石「見つけるのが大変でしたよね…地面の中に埋まっていたんですから…」

 

秋人「何その徳川埋蔵金みたいな感じ!?」

 

明石「それよりも何を建造しますか?これぐらいの資源があるので大型建造も2〜3回ぐらいは可能ですが?」

 

 

うーん、はっきり言って考えていなかった……あ、そういえばーーー

 

 

秋人「いや大型建造よりもまず、空母が少ないので空母を建造しましょうか……」

 

陸奥&明石「え“!?」

 

秋人「え!?」

 

 

何故か明石と陸奥の不安の声が工廠中に響き渡ったのだった。




以上で10話が終了です。
もう10話ですか〜早いですね!
さて次回は建造から入っていきます。
なんかフラグの匂いがプンプンするぜいww


秋人「なんであんな声出したの?」

陸奥「それは……ね〜?」

明石「……はい」

秋人「?」


それでみなさん!
次回もお楽しみに☆


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11話 建造、仲間

どうも龍龍龍です!
1日に2本投稿が出来ました!
やばい嬉しすぎ〜!!
まぁ明日から学校が始まるんですけどね笑笑


秋人「何が出るかな、何が出るかな!!」

陸奥&明石「 」


2人ともどうして黙っているんだろうか?ーーーあっ(察し)
それでは本編スタートです!


陸奥&明石「え“!?」

 

 

俺が空母が少ないから空母を建造すると言った瞬間に陸奥と明石が何故か不安の声を上げた。いきなりどうしたのだろうか、俺は別に変わったことは言っていないのだが……。

 

 

秋人「あの〜自分何かまずいことでも言いましたか?」

 

明石「不味いって言いますか〜何と言いますか〜……アハハ」

 

陸奥「提督、ここの鎮守府の空母は誰がいるか分かるわね?」

 

秋人「はい、確か誇れる一航戦の赤城さんと加賀さんですよね?それがどうしたのですか?」

 

陸奥「……えっと、説明するとね提督ーーー」

 

 

〜陸奥説明中〜

 

 

陸奥「ーーーと言うことになり兼ねないから慎重にして欲しいの…」

 

秋人「なるほど…」(・_・; )

 

 

つまりもし五航戦が建造されたら今の空母の仲が崩れる可能性があるのか……これ結構ハイリスクだな………。いや違うな、裏を返せばその五航戦の翔鶴型が出にくい空母レシピをすれば良いんだよ!そうだそれだよ、なにに悩まされる必要があったんだよ俺は!!!

 

 

明石「ですから、空母の建造は……」

 

秋人「いや大丈夫です!その翔鶴型が出来ずらいレシピにすればいいんです!」

 

陸奥「まぁそういう選択肢もあるわね……」

 

明石「それでも私は心配ですよ……」

 

 

俺は直ぐに2つにレシピを記入した。

燃料 300 弾薬 30 鋼材 400 ボーキ 300

これだったら少なからず翔鶴型とやらは出来ずらいだろう。

 

 

秋人「これでどうでしょう?」

 

陸奥「これだったら何とかなるわね!」

 

明石「そうですね、ですがその分かぶってしまう恐れがありますが……良いでしょう!妖精さんお願いします!!」

 

 

2人もそう言っているし大丈夫だ問題ない。このとき俺は知る由もなかった、この安心した気持ちが返って最大級のフラグを生んでしまうということにーーーーーー

 

 

時間 06:00:00

 

 

3人「……」

 

秋人「あの…これってまさか………」冷汗

 

陸奥「間違いなく……翔鶴型空母ですよ……」涙目

 

秋人「いやでも、もう1つの方がまだーーーーーー」

 

 

時間 05:59:39

\(^o^)/オワター

 

 

明石「2つとも翔鶴型です……」涙目

 

秋人「俺、ちょっと飛び降りてくるわ」真顔

 

明石&陸奥「わああぁぁぁ!!ダメです提督!!早まらないでください!!!!」

 

秋人「うるせー!これは夢なんだよ、俺は今夢見ているんだよ!目を覚ますために飛び降りるのになにが悪いんだよぉ!大体何これ!?2つ造ったのにこれ、全部翔鶴型じゃねーか!!何で出来ずらいレシピから、しかも2つとも出来てんだよこれええぇぇぇ!?」

 

明石「提督、落ち着きましょう!!!」

 

秋人「これはあれですか!?いわゆるフラグってやつですか!?ざけんな!?こんなフラグ、俺は認めねーーーー」

 

陸奥「提督落ち着いてくださあぁぁぁい!!!」

 

秋人「あべしッ!!!」

 

 

俺は怒り狂ったかのように不満を吐き出していたら、陸奥に顔面右ストレートを喰らった。流石艦娘……めっちゃ力強いな……。喰らった瞬間一瞬だけど三途の川が見えた気がした。

 

 

秋人「すみません……かなり取り乱しました」

 

明石「仕方ないですよ…流石にこれはねぇ〜」

 

陸奥「そうね…私もびっくりしたし……」

 

明石「どうします?直ぐに完成出来ますが……」

 

秋人「そうですね……直ぐに完成させて、まず謝りましょう…」

 

 

そして高速建造材を使い、直ぐに艦娘を完成させた。と言っても翔鶴型が確定事項だけどな……。でもかぶってしまうかが心配だ。まぁ、どうせ俺の運のことだかぶるのが当たり前だろうな……。そう思いながらまず1つ目の扉を開けた。

 

 

瑞鶴「翔鶴型航空母艦2番艦、妹の瑞鶴です。幸運の空母ですって?そうじゃないの、一生懸命やってるだけ…よ。艦載機がある限り、負けないわ!」

 

 

瑞鶴だった。うん、知ってた。とりあえず挨拶しよう。

 

 

秋人「はじめまして瑞鶴さん自分がここの提督、櫻川 秋人って言います!」

 

瑞鶴「え!?提督なのにどうして提督の服を着てないの!?」

 

秋人「それは後で説明します。それよりも先にこれがあるので」

 

瑞鶴「もう1つ造ってたんだ」

 

秋人「はい!それじゃあ開けますよ!」

 

 

俺は2つ目の扉を開けたーーー

 

 

翔鶴「翔鶴型航空母艦1番艦、翔鶴です。一航戦、二航戦の先輩方に、少しでも近づけるように瑞鶴と一緒に頑張ります!」

 

秋人「はじめまして提督の櫻川 秋人 です!制服のことはのちに説明しますので気にしないでください」

 

翔鶴「そう、よろしくおねがいしますね提督!」

 

瑞鶴「翔鶴姉!」

 

翔鶴「あら、瑞鶴も来ていたの!嬉しいわ!!」

 

瑞鶴「私も!!」

 

 

翔鶴だったから一応かぶらなくて良かった〜……。2人とも嬉しさのあまり抱き合っている……うん、いい目の保養だ……じゃない!!そんなことをいちいち考えるな櫻川 秋人!!とりあえずやらなければならないことがあるよ……!。

 

 

秋人「あの!嬉しい気持ちは分かりますが、いいですか?」

 

翔鶴「何でしょう?」

 

秋人「謝りたいことがあるんです」

 

瑞鶴「謝りたいこと?」

 

秋人「はい、実はーーーー」

 

 

〜秋人説明中〜

 

 

秋人「ーーーーーーていうことなんです。本当にすみません!」

 

 

俺は翔鶴達に赤城さんと加賀さんがいることを説明して謝った。

 

 

翔鶴「ふふ…そんなことですか。大丈夫ですよ私達は、むしろ尊敬する先輩方がいるなんて嬉しいですよ!瑞鶴もそう思うでしょ?」

 

瑞鶴「うん!翔鶴姉の言う通り私は全然気にしないわ!むしろ私達の力を認めさせてやるんだから!」

 

秋人「そうですか。なら良かったです!では改めて、ようこそ鎮守府へ!!」

 

瑞鶴&翔鶴「はい!!提督、よろしくおねがいします!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺は翔鶴と瑞鶴を歓迎したあと、食堂に向かって歓迎会をした。しかし案の定、加賀さんと瑞鶴の仲が悪くなった。まぁ話の内容を聞くと、仲がいいからこその喧嘩だと分かった。加賀さんも加賀さんで素直じゃないな……。そして俺は歓迎会のあと執務室に戻った。戻ってからはお風呂に入るまでの時間潰しに高校の部活仲間達とグループ通話をした。

 

 

秋人「もしもし、お前ら元気にしてる?」

 

拓海『おう、秋人久しぶり。元気にしてるぜ!部活の方も秋人がいなくなってからも、順調に結果が残せるようになってきたよ!』

 

 

すぐに反応してきたのは大親友の島崎(しまざき) 拓海(たくみ)

サッカー部の頼れるキャプテン候補の拓海はDF(ディフェンス)担当で、ディフェンスとしては全てがパーフェクトに備えていて、パスの精度もずば抜けている。しかし、攻撃になると……うーん。あと結構学校の女子に人気だ、最近は一気に5人の女子生徒に告白されたらしいけど全員断ったとかーーーー拓海曰く部活に集中したいから誰一人付き合わないとのこと。

 

 

秋人「マジか!それは良かった〜!」

 

??『リア充組爆発しやがれ!!』

 

秋人&拓海「『あ”?』」

 

 

いきなり死ね宣言をして来たのは、伊口(いぐち) (りょう)

良は FD(フォアード)でスピードがあることで、他校サッカー部でもかなり有名になっている。俺よりも早いスピードの持ち主だ。ただ足元の技術が……うん。そして学校の全校生徒の中で指に入るくらいの馬鹿で、変態で、調子乗り男。でも結構メリハリがあっていい奴。

 

 

良『ちょっ……冗談だって!そんなにキレんなよ』

 

拓海『悪い。マジで冗談に聞こえなかったからつい』

 

秋人「同じく」

 

良『酷くね!?」

 

??『良はそう言われるタイプだから仕方ないよ』

 

 

良にそう言ったのは 雨見(あまみ) 時音(ときね)

時音はスピードが遅く、身長も150㎝の小柄なやつだが足元の技術がめちゃくちゃあって、『MF(ミッドフィルダー)の教科書』と言う2つ名を持っている。そして学校の男女構わず人気な奴だ。理由は女の子に見えるかららしい、いうなれば男の娘だ。

 

 

良『うるせーよ時音!!』

 

時音『え、いいじゃんwwそなことより秋人、珍しいね秋人からかけてくるなんて』

 

秋人「あー、時間に余裕ができたからな。それと艦娘って知ってる?」

 

良『知ってるぜ!俺たちのために深海棲艦を倒してくれる美少女戦士だろ!!俺めっちゃ会いたいんだよ〜〜』

 

拓海『流石変態だな……で、艦娘がどうしたんだ?』

 

秋人「俺そこの提督になったんだよ…だから俺以外女性しかいないから、精神的にな」

 

拓海『参ってるって感じだな』

 

秋人「流石に……けど楽しいぞ!」

 

良『なんだよそれええぇぇぇ!?秋人、艦娘達と一緒に暮らしてんのか!?羨まし過ぎけしからん!!俺と変われ!!!!!』

 

秋人「無理、拒否、諦めろ、良の脳味噌タケ◯味噌〜♪」

 

良『クソがああぁぁぁ!!www』

 

秋人「笑ってるしwwあ、ついでにさ〜久しぶりにゲームしね?」

 

拓海『何すんだよ?』

 

秋人「んなもん、Ag◯r.ioに決まってんじゃねーか!!みんなもやってるだろ?」

 

時音『うん、いいよ秋人!』

 

拓海『俺もいいぞ!!』

 

良『俺も!!オタクの力見せてやるぜい!!!!!』

 

時音『でも僕苦手なんだよね……』(−_−;)

 

秋人「安心しろ時音、俺が守ってやる」

( ̄+ー ̄)キリッ

 

時音『ありがとう秋人!』(*´∇`*)

 

拓海&良『…………』( ゚д゚)

 

秋人「っしゃあぁ!!じゃあやるか!!!」

 

 

それから俺は部活仲間達と一緒にAg◯r.ioをした。久しぶりの仲間達と携帯越しだけど遊ぶのは楽しい。艦娘達と一緒に暮らすぐらいに。

 

 

秋人「拓海補充してくれ。こいつ吸収したいから!」

 

拓海『任せろ秋人!!』

 

良『な!?時音テメェ〜何裏切ってんだよ!!」

∑(゚Д゚)

 

時音『そうしないと良が別のプレイヤーに吸われていたよ?ww』^ ^

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

拓海『ヤベェ秋人!Help me!!』((((;゚Д゚))))

 

秋人「持ってけドロボーww」

 

時音『良!?どうして僕の半分を!?』(゚o゚;;

 

良『さっきの仕返しだよ〜!って秋人何吸ってんだよ!!』∑(゚Д゚)

 

秋人「時音に手を出した罪だ…」( ´Д`)y━・~~

 

拓海『ダッサww時音に手を出した時の秋人はやばいwww』m9(^Д^)プギャー

 

時音『ザマァーだねwwwあ、タイムオーバーだよ!』

 

良『くそったれえええぇぇぇぇ!!!!』

\( *`△´)ノ

 

 

結果

秋人 1位、拓海 9位、時音 23位、良 最下位

 

そして俺達はずっと通話しながらゲームをやっていた。気づけば1時間以上やっていて、時刻は23時を過ぎていた。

 

 

秋人「じゃあ今日はこれくらいで、また通話できる時な。部活頑張れよ、俺応援するからな!!」

 

拓海『サンキュー秋人!』

 

時音『ありがとね秋人、また一緒にサッカーしようよ!!』

 

良『お前に言われなくても頑張るから安心しやがれ!!じゃあな〜』

 

 

そうして部活仲間達との通話が終わった。

 

 

秋人「いい時間だし風呂入ろうかな。明日の早朝ランがあるしーーー」

 

 

俺は入渠ドックへと向かった。




以上で11話が終了です!
秋人の部活仲間達を出しました。
結構アニメでありがちなキャラ達を描いたつもりです。
でも結局趣味は、現実的ですね笑笑
※ハーレムだけとは言っていない。男同士の友情も大切!!!


秋人「Ag◯r.io楽しいぜ!」

時音「けど、難しいよ……」

拓海「良を吸収してやるww」

良「マジで勘弁してくれ!」


確かにAg◯r.ioは難しい!
それでは皆さん!
次回もお楽しみに!


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12話 秋人争奪戦?

どうも龍龍龍です!
学校の影響で更新ペースが落ちました、すいません……
そして気づけば2月に入って節分も過ぎて次は高校受験の日に近づいてきましたね
受験生の皆さん頑張って下さい!
作者からの願い、ハーメルンの小説を読みすぎて勉強をサボらないように!
それでは本編スタートです!



秋人「……どうして……こうなった!?」

 

 

何故始まって第一声がこれかと言うとーーーーーーー

 

 

時雨「秋人、僕が背中を流してあげるよ!」

 

赤城「いいえ、私が背中を流します!」

 

 

時雨と母さん(赤城)と一緒に入渠ドックに入っているからである。そして時雨と母さんは俺の奪い合い?みたいなことになっていた。マジで何でこんなことになったんだっけ……?事態は30分前にさかのぼるーーーーーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜30分前〜

 

 

俺は入渠ドックへと向かっていた。

 

 

時雨「あれ?秋人、まだドックに行ってなかったの?」

 

 

もうすぐ入渠ドックへ着くというところで、入渠ドックに入ったであろう時雨とばったり会った。

 

 

秋人「あー時雨か。まぁな、みんなが入り終わるまで待ってたんだよ。時雨こそ、なんで遅いんだ?」

 

時雨「僕は赤城さんと歓迎会の後片付けをしていたからね。あ、ドックに入るなら早く入った方がいいよ!まだ赤城さんが入っていないと思うから!」

 

秋人「マジか!だったら早く入って来なきゃな!」

 

時雨「秋人、僕の方からも 秋人が先に入っている って赤城さんに言っておくよ!」

 

秋人「お、サンキュー時雨。助かる!じゃあ!」ノシ

 

時雨「あ、秋人!ちょっと待って!」

 

 

俺が再び入渠ドックへと向かおうとした時、時雨に止められた。

 

 

秋人「何、時雨?」

 

時雨「聞きたいことがあるんだ!」

 

秋人「聞きたいこと?」

 

時雨「うん。秋人と赤城さんはどんな関係なのかなっていう」

 

秋人「え”!?」

 

 

時雨からいきなりのドストレート質問に俺は固まった。何で時雨はいきなりそんなことをーーーーーーー

 

 

時雨「教えてよ秋人!」

 

 

クッソどう説明すればいいんだよこれ!!!あーもう!こうなったらなるようになれだ!!

 

 

秋人「えっと、赤城さんの関係だっけ?それはだなーーーー」

 

赤城「秋人おおぉぉ〜〜……!!!」泣

 

秋人「ぐふッ!!!」

 

時雨「!?」

 

 

俺が時雨に適当に母さんとの関係を説明しようとした時、いきなり母さんが走ってきて俺を抱きしめてきた。母さんタイミングッ!!

 

 

赤城「秋人、加賀さんは酷い人ですうぅ〜……。また私を茶化してきましたああぁぁ〜……!!!」泣

 

秋人「ちょっと母さん!?見てるから、時雨が見てるから!!(小声)」

 

赤城「!!」

 

時雨「…………」

 

 

俺が声をかけた時にはもう遅い、なぜなら時雨がガッツリと俺が母さんに抱かれているところを見ていたのだから。時雨も時雨で固まってるし。

 

 

秋人「時雨、これはだなーーー」

 

時雨「赤城さん!これはどういうことなんだい//!?」

 

赤城「え?」

 

時雨「赤城さんは秋人の『何』!?」

 

赤城「えっと〜〜……」

 

 

あーこれ時雨混乱してるな絶対。まぁいいや、母さんにちょっとした演技をしてもらおう。

 

 

秋人「母さん(小声)」

 

赤城「どうしたのですか秋人?(小声)」

 

秋人「とりあえずーーー」

 

 

俺は母さんに演技してもらうよう説得した。

 

 

赤城「わかりました秋人!私に任せてください!(小声)ーーーーーーどういう関係なのか、でしたよね時雨さん」

 

時雨「そうだよ!」

 

赤城「それはですね〜……私と秋人は運命の赤い糸の関係なのですよ!!」

 

秋人&時雨「!?」

 

 

おいおい母さん!!演技しろとは言ったけどこの演技は違うだろ!?さすがに俺でも合わせずらいって!せめて時雨と一緒で俺に助けてもらった艦娘とかの設定にしてくれよ!!!

 

 

時雨「……それは本当なのかい?…」

 

赤城「ええ、本当ですよ!なので今から愛する秋人さんと一緒に入渠ドックへ行こうと思っているんです!」

 

時雨「え……」青ざめ

 

 

ちょっ!母さん暴走しすぎだって!時雨が可愛そうになってくるから!ほんともうやめてあげて!!!

 

 

赤城「残念でしたね時雨さん!秋人は小さい人より私みたいなお姉さんの方が好きなのですよ!」

 

時雨「…………」プルプルッ…

 

赤城「ですから、時雨さんには秋人さんを諦めてもらいます!それでは秋人さん、行きますよ〜!!ーーーーーーーこんな感じでいいですか秋人?(小声)」

 

秋人「やりすぎだって母さん!!時雨絶対俺たちのこと嫌いになったぞ!!(小声)」

 

赤城「ーーーーーーー…………まぁ、なんとかなるでしょう☆。それにこれぐらいしませんと時雨さんは諦めませんよ(小声)」

 

秋人「確かにそうだけど……(小声)」

 

 

本当にこれで良かったのか?なんかこう、とてつもなく嫌な予感がする……。俺はそんな気持ちを持ちながらも母さんと2人で入渠ドックへ向かおうとした。その時ーーーーーーー

 

 

時雨「ッ!……待つんだ赤城さん…………いや…赤城!!!」

 

 

時雨が母さんを止めた。やっぱり俺の嫌な予感は当たった。

 

 

赤城「!?……まだ何かありますか?時雨さん」

 

時雨「そんなこと、赤城さんが勝手に言ってるだけで、秋人が好きかなんて分からないよ!!」

 

赤城「どういう意味ですか?ーーーーー」

 

時雨「秋人が本当に赤城さんのことを愛しているとは限らない!だから僕も一緒にドックに入って秋人が赤城さんみたいな人が本当に好きなのかを確かめるよ!!!」

 

赤城&秋人「え?ーーー……ええええぇぇぇぇ〜〜〜!!!」」

 

時雨「さぁ、早く行くよ!!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

てな感じで母さんが時雨を本気にさせて俺と母さんと時雨の3人で入渠ドックに入る羽目になったんだよな……。ほんとやってくれたな母さん……!。

 

 

時雨「赤城さん、僕が秋人の身体を洗うからどいてくれないかい!」

 

赤城「いいえ、私が洗いますので時雨さんがどいてください!」

 

秋人「…………」

 

 

2人は俺の身体を洗いながら言い合っていた。状況的には右側に母さん左側に時雨といったものだった。もう嫌だ早く上がりたい……。全国の艦これファンの皆さんごめんなさい……あと、マジで助けてください!!

 

 

秋人「ちょっ、お2人さん!?身体ぐらい自分で洗えるから!そういうのは間に合ってるから!!!」

 

時雨「駄目だよ秋人!これは秋人が本当に赤城さんのことが好きなのかっていうのを確かめているんだから!」

 

赤城「そうですよ秋人さん!!」

 

 

2人とも俺の言うことを聞いてくれない………。あ〜逃げたい。けど2人が俺の腕を掴んでいるから逃げれないんだよなぁ……クソゥ!!ここまできたらもう本当のことを言うしかないのかーーーーーーー

 

 

赤城「時雨さんどうしたのですか?秋人さんの前は洗えないのですか?」

 

時雨「うっ…………ーーーーーーーあ、洗えるよ//!!」

 

 

あ、言うわ、もう限界だわ。主に自尊心の維持が。

 

 

秋人「お前らいい加減にしろおおおおぉぉぉぉ!!!」

 

 

そして俺は叫ぶ、2人の暴走を止めるために。もう無理、こんなハーレム、俺の精神力が持たない!!!(しかしながら心のどこかでは嬉しい気持ちがあったりする……腐ってるわ〜俺。笑)

 

 

時雨「!!。どうしたの秋人!?」

 

秋人「もう無理、限界、俺のライフポイントは0よ///!!。もう正直に俺と赤城さんの関係を言うから!!……赤城さんもいいだろ?」

 

赤城「……仕方ありませんね秋人。いいですよ時雨さんなら」

 

時雨「え!?どういうこと……!?」

 

秋人「時雨、あのなーーーーーーー」

 

 

俺は時雨に赤城さんが俺の母親だということを打ち明けた。

 

 

時雨「……それは本当に本当なのかい……?」

 

秋人「ああ、本当だよ。なんか悪かったな……内緒にしたいがためにこんな嘘をついちゃって……」

 

赤城「私もすみません時雨さん……ちょっと悪ふざけが過ぎちゃいました……」

 

時雨「……」

 

 

俺と母さんは嘘をついたことへの謝罪をしたとき、時雨は何も言わずにただ立っているだけの状態になった。そりゃそうだよな、これで許してもらえるなんて俺も思ってないし……。

 

 

時雨「…………ふふ……あはははは!」

 

赤城&秋人「!?」

 

 

突然、時雨が大きく笑い出した。

 

 

時雨「なんだ!それだけの事だったんだね!!」

 

秋人&赤城「え……?」

 

時雨「だから、ただの親子だけの関係だったんだね!」

 

秋人「……驚かないのか?」

 

時雨「別に驚かないよ。さっきのが強烈だった分……」

 

秋人「そういえばそうだったな…」

 

 

流石にあれは自重しないといけない、主に母さんが。

 

 

時雨「でも、どうして赤城さんは鎮守府に?秋人のお母さんだったら一緒にーーーーーーー」

 

秋人「それは俺のせいだ」

 

時雨「どういうこと?」

 

秋人「俺があの時ーーーーー「秋人!!」ーー……悪い時雨、この話は聞かなかったことにしてほしい……」

 

 

そうだ、俺は時雨に何を話そうとしているんだ。母さんが生きてる、それだけで十分じゃないか!

 

 

時雨「う、うん……」

 

秋人「………俺そろそろ上がるわ、のぼせたし」

 

時雨「あーーー」

 

 

俺は入渠ドックから出た。その時、時雨は何かを言いたそうにしていたが、俺は気にしなかった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

時雨「……」

 

赤城「時雨さん、秋人がちゃんと話ができるまで待っててくれませんか?今の秋人だったらおそらく、感情的になってしまいますので」

 

時雨「赤城さん……。分かった、僕は待つよ!秋人がちゃんと話をしてくれるまで!!」

 

赤城「時雨さん、ありがとうございます!あとこのことは内緒にしてくれるとありがたいです。バレるとちょっとややこしくなるので……」

 

時雨「……分かったよ!」

 




以上で12話終了です!
秋人はやっぱりやっちまう男なんですよね笑
そして自分もニヤニヤしながら書いてしまった……(思春期だから仕方ない)


秋人「おい!!こんなのあんまりだ!!」涙目

作者「そんなことより荒野◯動しようぜ!!」

秋人「…………」


結論、作者は秋人の願望は聞かない☆
次回も出来るだけ早く更新できるように頑張ります!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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13話 朝

こんにちは龍龍龍です!
高校の私立入試真っ最中ですが、作者インフルB一昨日にかかるの巻。けどもうだいぶと落ち着きましたので投稿します。
明日以降は3・4日ほどずっと家で休むので更新ペースが異常に上がる可能性有り


秋人「受験生のみんな受験頑張れよ!あと、インフルには気をつけろ!!」

睦月「睦月も応援しますにゃしぃ!!」


それでは本編スタートです!


6月1日 6:00

iPhoneのアラームが鳴った。

 

 

秋人「もう朝か……」

 

 

目覚めはあんまり良くない。昨日の疲れが残っているせいか体がだるく感じたーーーていうか2度寝したい。けど俺は早朝ランニングが日課なため、そういうわけにもいかない。

 

 

秋人「クッソ眠たいけど準備しますか!」

 

 

俺はいつもの動ける格好に着替えた、そして小さなリュックにサッカーボールを入れて背負った。言い忘れていたが昨日、俺は入渠ドックから出た後、執務室に向かいアラーム設定をしてからすぐに寝た。え、前髪?大丈夫、入渠中ずっと横に流していたから。準備を終えて早速みんなを起こさないように静かに外へと向かった。しかし、俺は気づかなかった誰かが見ていることにーーーーーーーー

 

 

睦月「……」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺はまた、ある程度ストレッチを終えて、日課の早朝ランニングを始めた。今回は1㎞を大体4分半ぐらいのペースで走った。体がちょっとだるいから。そして、聴いている音楽はU◯ERw◯rldの、Don’t ◯hink.◯eel だ。これも聴いているだけで体を動かしたくなり、疾走感があってすげー良い。でもまあ疾走っていうほどのペースじゃないけど。笑

 

 

秋人「やっぱランニングするときの1番の音楽はこれだよな〜」

 

 

俺は歌のサビに入ると同時に走るペースを上げた。そしてゴール付きの人工芝に着いて中に入り、早速アップがてらにリフティングをした。え、フリースタイルのリフティング?してないしてない。いくら身体能力が良いからってあんなパフォーマンスはできないわ!けど、いつかはマスターしたいな、とは思う。まぁパフォーマンスっていうかは分からないけどサッカーゴールの上のバーに当てて、返ってきたボールをトラップして、そのままリフティングするのを繰り返してやるっていうのは出来るな。まぁプロ選手のロナ◯ジーニョが練習中にやっていたことを真似ただけだけど。確かきっかけはその動画を見てすげーカッコいいと思って部活の自主練の時に挑戦したんだっけ。けど初めはバーに当てることすらできなかったけどな。笑

 

 

秋人「っとこんなもんか。だいたい2週間ぶりだけど、なまってるって感じはしなかったから良かった〜」

 

 

この後もフリーキックの練習をしたり、ドリブルの練習、ロングキック、トラップと1人で出来る練習をした。もう1人いたらもっといろんな練習が出来るが、そうにもいかないのが現状だ。時雨達に俺の趣味を押し付けるわけにもいかない。それこそ前任がやってきたことと同じことになる。まぁ、夏ぐらいに拓海達とフットサル大会に参加するからいいか。昨日そういう約束したし。

 

 

秋人「そろそろ時間だし戻るかな」

 

 

気づけば7:30になっていた。大体ここから走ったとしても15分ぐらいはかかるだろう。俺は直ぐに戻る準備をしたあと、人工芝を後にした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

鎮守府についてから、俺はまた汗を流すために入渠ドックに向かった。そしてまた誰も入ってないことを確認してから入った。入ったあと、俺は食堂へ向かわずに工廠へと向かった。理由は明石に『ある物』を作ってもらうためだ。

 

 

秋人「明石さん、居ますか?」

 

 

俺がそう呼ぶと明石はすぐに出てきてくれた。

 

 

明石「はーい……えっと、誰……ーーーあ、提督さん、おはようございます!!今回はどうされたのですか?」

 

 

俺はセットするのが面倒だった為、前髪を下ろしていたら案の定、明石に一瞬だけ誰扱いされた。慣れてるけど、少し傷つく……。

 

 

秋人「おはようございます、明石さん!今回は『ある物』を作ってもらおうと頼みにきたんです」

 

明石「提督、その『ある物』とは何ですか?」

 

秋人「えっと〜……」

 

 

俺はつい言葉を詰まらせた。何故なら俺が明石に頼もうとしているのは、水面上でも自由自在に歩けたり走ったりする事ができる靴を作るということだからだ。

 

 

明石「提督、詰まらせないで言ってください!」

 

秋人「分かりました。えっと……明石さんに、水面上でも自由自在に歩けたり走ったり出来る靴を作って欲しいんです!」

 

明石「え!?」

 

 

明石は俺の言葉を聞いてびっくりした。そりゃそうだ、いきなり非現実的な装置を作ってくれって言っているんだから。正直無理だろうな……。

 

 

明石「…………分りました、私に任せてください!」

 

秋人「ですよね〜やっぱり作れる訳が…………ーーーーーーーえ?」

 

明石「ですから、提督が言った靴を作りますって言っているんです!」

 

秋人「え……えええぇぇぇぇ!!!!!出来るんですか!!!??」

 

明石「当たり前です!こんなのは お茶の子さい ですよ!」

 

 

まじかよ…諦めてた俺が馬鹿みたいだな。流石明石だ、ほんと何でも出来るんだな……。

 

 

明石「私を甘く見ないでください!それに、私達艦娘っていう存在もいるのに作れない筈が無いじゃないですか!!」

 

秋人「言われてみればそうですね……あはは…」

 

 

すっかり忘れていた。もともと艦娘という存在自体が非現実的なのに。あと深海棲艦とやらも。

 

 

明石「それでは大体2〜3時間ぐらい待ってて下さい!」

 

秋人「そんなに早く出来るんですか!?」

 

明石「はい!!」

 

 

そう言って明石は大きな笑顔を見せる。うわー、すげーキラキラして見えるよぉ〜……ふつくしい〜。そんなことは置いといて、俺は明石に頼んだ靴をお願いして食堂へと向かった。

 

 

明石「さっきの提督の髪型、ちょっといいですね……//」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「おはようございます〜」

 

艦娘達「///!?」

 

 

俺が何気にみんなに向かって挨拶した瞬間、みんなは俺を見るなりまた顔を赤くして隠した。またかよ……ーーーーほんと俺何か悪いことしたっけ?とりあえず間宮さんに聞こう。

 

 

間宮「あ、提督おはようございます!」

 

秋人「…間宮さんおはようございます。あの〜何でみんな自分の顔を見るなり顔を赤くして隠すんでしょうか……?」

 

間宮「え!?提督分からないんですか?」

 

秋人「何がです?」

 

間宮「分からなければいいですーーーー……ほんとそういう所だけは鈍感なんですから………//(小声)」

 

秋人「は、はぁー……」

 

 

間宮さんは最後に何か呟いていたが聞き取れなかった。分からなければいい ってどういう意味だよ!誰か教えてくれよ!!

 

 

間宮「どうぞ、提督。今日の朝食です!」

 

 

俺が間宮さんの言っていた意味を考えている途中で、間宮さんは俺に朝食を出してきた。ほ〜今日はベーコンレタスマフィンか〜。めっちゃ美味しそうなんだけど!!早く食べに行こ〜〜(о´∀`о)

 

 

秋人「ありがとうございます間宮さん!!それでは〜」

 

 

俺は間宮さんにそう言って直ぐに席に座った。そして俺は食べながら今日することを考えた。うーん……今日も出撃かな?いや遠征って言うものも試してみたいな。

 

 

「ーーーとく」

 

 

いや待て。そもそも遠征って何だよ、もしかして遠出して試合をするとかそういうやつか?

 

 

「ーーいとく〜」

 

 

いやいやいや、そんなことある訳が無いじゃん。鎮守府だし、艦隊だし〜。

 

 

「提督〜!」

 

 

さっきから誰かさんが俺のことを呼んでいるみたいだけど無視しよう、関わったら終わりだ。何故ならーーーーー

 

 

睦月「何で睦月を無視するんですかぁ〜!提督〜〜!!」

 

 

ーーーーーーー睦月だからだ。ちなみに俺は何故睦月に関わったら終わりだと言っているのかと言うと、以前の睦月が発した言葉にあるからだ “もっと睦月たちを観察してもいいんですよ?” これのせいで俺は異常に睦月を意識してしまったのだ。まぁ1日で克服したけどな!!

 

 

秋人「無視しないと俺の身の危険を感じるから」

 

睦月「ふぇ〜提督まだ、あの時のこと気にしてるぅ……。あれは如月ちゃんのためにーーーー」

 

秋人「その次の発言だよ!?俺が気にしてたのは!!何であんなこと言ったの!?俺じゃなかったら絶対に襲われてたからな!?」

 

睦月「……そんなの今の提督だから言ったんです…。今の提督は何もしないって思ったから……」

 

秋人「ーーあっそう。んで睦月、俺になんか用でもあるんだろ?」

 

睦月「えーーーーーうん!」

 

 

そう言って睦月は1番の笑顔を見せてうなずいた。やっぱり笑顔が一番だよなぁ〜癒される〜。いや決してロリ◯ンとかじゃ無いから、笑顔を見て抱きしめたいとか思ってるとかじゃ無いから!マジで!!!

 

 

睦月「提督あのね、今日の早朝、外に出て何してたのですか?」

 

秋人「え!?睦月見てたの?」

 

睦月「うん!はっきりと提督を見ちゃいましたにゃしぃ〜!!☆」

 

秋人「マジかよ…みんな寝てる時間だと思ったのになぁー。えっと〜何してたかだっけ?日課だよ」

 

睦月「日課?」

 

秋人「うん、日課。親父に勧められてな〜」

 

睦月「なんか凄いです!!提督、その日課ってどんな事をするんですか!」

 

 

お、睦月えらく食いつてくるなー。いいやこの際ちょっとからかってみるか。あの時の仕返しもかねてーーーー

 

 

秋人「それは、明日の朝6:00に来たらのお楽しみ」ニヤ

 

睦月「そんな〜!!ーーーーわかりました、睦月以外のみんなも誘ってもいいですか?」

 

秋人「良いよ〜人数多い方が後々楽しいしな〜。まぁ()()()の話だけど」

 

睦月「むぅ〜……今ので睦月は怒りました…。絶対に行きますからね〜!!」

 

秋人「お、じゃあ楽しみにしてるわ〜〜てことで俺執務室に戻るから」

 

睦月「あ、待ってください!睦月も行きます!!」

 




以上で13話の終了です!
秋人のリフティングの風景をイメージできたでしょうか?
イメージしにくかったら『ヨウツベ』へGO!
それにしてもマジで睦月可愛い!。


秋人&艦娘「憲兵さんこいつです!!」


いや決してロリコンとかじゃ無いから、抱きしめたいとか思ってるとかじゃ無いから!やめろマジで!!!
余談ですがTwitterのアカウントを作りました。そこでは投稿する日のお知らせや質問などを受け付けますので気が向いたらどうぞ!!
それではみなさん!
次回もお楽しみに!


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14話 4人の駆逐艦

どんも龍龍龍です!
予定していた時間より大幅に遅れた……
今回は駆逐艦編です!


秋人「駆逐艦ってあの駆逐してやーーーー」


それはエ◯ンの台詞な
それで本編スタートです!


俺は、拗ねている睦月と一緒に執務室に向かっていた。

 

 

睦月「提督、今日は何をする予定ですか……!!」

 

秋人「ちょっ…悪かったって!俺もからかい過ぎた。これで機嫌なおしてくれる?」

 

 

俺はそう言って睦月の頭を撫でた。

 

 

睦月「ふぇ!?ーーーーー……分かりましたよ〜。その代わりもっと睦月の頭を撫でて下さい!」

 

秋人「はぁー、分かったよ。これで良いか?」

 

睦月「ふにゃぁぁ…提督頭撫でるの上手です〜」

 

秋人「そりゃどーも。で、着いたけど睦月どうすんの?」

 

睦月「提督のサポートをします!」

 

秋人「お、ありがとう睦月」

 

 

俺は再び睦月の頭を撫でた。睦月もまた癒される表情を見てた、こう見るとなんつーか子動物だな。そして俺は執務室に入った。その瞬間睦月はとても驚いた顔をした。理由はわかるけど流石に驚き過ぎでは?それに驚いたあと何故か目をキラキラさせて周りを見てるし、まるで小学生の友達が初めて家に来たみたいな感じだ。

 

 

睦月「提督!ここの部屋すごく変わりましたね!睦月感激しました!」

 

秋人「そう言われると嬉しいな〜。あ、けど近いうちに執務室をまた変えても良いかな?」

 

睦月「何故ですか?」

 

秋人「simple も良いけど、自分風にアレンジしたいから」

 

睦月「それなら良いですよ!でも流石に前の執務室はやめて欲しいかな……」

 

秋人「それは絶対に無いから安心しろ!」焦

 

 

俺は睦月と話をしていると疲れる。理由はそうだな、気持ちの変化がはげしいからかな。睦月は何かしたら直ぐに怒ったり、悲しんだりする。表情が豊かで良いけど、豊かすぎるのも辛い。機嫌を癒す時とかが特に。

 

 

睦月「そういえば提督、今日は何をするんですか?」

 

 

そうだった、すっかり忘れていた。

 

 

秋人「今日か〜………あ、そういえば遠征っていうものがあった気がするから今日は遠征をしてみよう」

 

睦月「え…………」

 

 

俺はが遠征しようと言った瞬間、睦月の顔は青ざめた。あれ?俺地雷踏んだかな?

 

 

秋人「睦月どうしーーーーーー」

 

睦月「提督!それだけはやめて下さい!!」

 

秋人「へ!?」

 

 

いきなり睦月は声を荒立ててそう言った。どうしたんだ睦月!?その答えを導き出すのにさほど時間がかからなかった。ーーーーーーまた前任かよ。…あの野郎、全てにおいて、傷跡という置き土産を残しやがって……マジでふざけんなよ!!!

 

 

睦月「提督それだけは…暁ちゃんたちだけは………」

 

秋人「睦月、流石にそこまで言われたら逆に気になるわ。無理も承知なのは分かってるよ、だけど話してくれないか?聞いた上で今後のことを決めていくから。でもこれだけは言わせてくれ、絶対に前任のような事はしないって。命賭をかけてでも!」

 

睦月「!?……ーーーーーーどれぐらい命賭けるんですか…」

 

秋人「それが口癖何なんだよ…」

 

睦月「変な口癖ですね……分かりました、話します!!」

 

 

睦月はゆっくりと日の出来事を話し始めたーーーー

 

 

side out 秋人

 

 

side 響

 

 

私は前任が……いや、提督という存在自体が嫌いだ。理由は山程ある、暁たちを傷つけた挙句、奴隷のように資源を取りに行かせられ、失敗すれば暴力、成功しても提督が納得いかない数だと暴力……そして夜になれば私達を汚さしてくる。はっきり言って自分の都合が良い時だけ私達を利用して且つ、資源を取りに行く為だけに残されていたからである。けど、時雨のおかげであの前任は憲兵に拘束されたて、私たちは地獄から解放された。けど1週間も掛からないうちにまた提督がこの鎮守府に配属されることになった。私達はまたあの地獄が返ってくると思い、部屋に閉じこもる事を決めた。

 

 

暁「響、大丈夫?また怖い顔をしてるみたいだけど…」

 

 

私が今までのことを振り返っていると、暁に私が怖いをしてると言って心配してくれた。表情に出ていたのか…気をつけないとね。

 

 

響「問題無いよ暁、ちょっと考え事をしていただけだから」

 

暁「そう……なら良いけど…」

 

電「暁ちゃんどうしよう……いずれ提督は私たちが閉じこもっているのことを分かってしまうのです…」

 

暁「その時は、私がみんなを守るから電は気にしなくて良いのよ!」

 

雷「暁だけじゃ無理じゃない!私も一緒に守るから!」

 

暁たちはそう言っているけど私には分かる。2人とも、心の中では怖がっているということに。私がみんなをしっかり守らないとーーーそんな時……

 

 

コンコン…

 

 

誰かがドアを叩いたみたいだ。睦月たちかな?そんな考えは一瞬にして砕け散る

 

 

秋人「あの提督です、話がしたくて来ました。一度、開けてくれませんか?」

 

 

私が嫌いな提督が来たからーーーーーー

 

 

side out 響

 

 

side 秋人

 

 

俺が扉の前で開けて欲しいと言った瞬間、かなから怖がるような悲鳴をあげたのが聞こえた。こりゃ、厳しいっていうレベルじゃないな……ほぼ無理ゲーな予感しかしない。俺は睦月に彼女たちの事情を聞いた。部屋の中にいる彼女達は前任に、過激に資源運びをさせられ、暴力を受け、汚されていた。

 

 

秋人「睦月、多分開けてくれないと思うけど……」

 

睦月「いえ、絶対に暁たちは開けてくれます!」

 

秋人「そこからが本当の勝負って訳な……」

 

 

そう会話しているもつかの間部屋の扉が開いた。そして中からは中学1年生ぐらいの制服を着た黒い髪色をしたロングヘアーの女の子が出て来た。

 

 

暁「な……何よ…!!」

 

秋人「ちょっと話しをしたくて来たんです…」

 

暁「あ……あんたに……話す事なんて無いわよ!!」

 

 

彼女は強がっていたが、体だけは正直な反応をしていた。すごく震えているのだーーーーーーなんでこんな小さな子をッ!!ーーー。俺は前任に対して殺意が湧いた。

 

 

秋人「自分はあるから来たんです…ちょっと失礼しますよー。あ、睦月は戻っててくれ、俺1人で大丈夫だから」

 

睦月「!?ーーー分かりました!」

 

暁「あ…ちょっと!!」

 

 

俺は睦月を戻らせてから、黒髪の女の子をすり抜けて部屋の中に入った。中に入ると白髪の女の子、茶髪の双子?らしき女の子がいた。3人とも身長は黒髪の女の子と一緒ぐらいで、同様に制服を着ていた。そして俺を見た瞬間、白髪の女の子以外は、震えていた、特に髪を結んでいる茶髪の女の子は化け物を見るような目で見ていた。ーーーーーー…あの時と感覚は同じだな。

 

 

電&雷「ひっ…………!!」

 

秋人「悪い、怖いよな……いきなり変な男が部屋に入ってくるんだから…」

 

響「それで、君は私たちに何の用かな?」

 

秋人「あなたは?」

 

響「自己紹介がまだだったね。私は駆逐艦の響、後ろにいる2人は電と雷。そして提督の後ろにいる子が暁だよ」

 

 

響は淡々と自己紹介をするが、目に光がない。全てを諦めてるようなそんな目をしている。なんか昔の俺にとめどなく似てるな。

 

 

秋人「自分は新しく配属された提督の櫻川 秋人です。ここに来た理由は、ちゃんと話しをしたかったからです!響さんたちが前任に散々酷いことをされて来たということは睦月から聞きました。」

 

 

だからこそ俺は彼女たちを助けたいのかもしれない。

 

 

響「それで何?自分は何もしないからまた1からやり直そうって言うのかい?信じられる訳無いよ!」

 

秋人「そうじゃねーよ」

 

響「だったら何のーーー」

 

秋人「なんでまだ部屋()に閉じこもって現実逃避してんだ」

 

響「!?」

 

 

俺はいつのまにか敬語ではなく普通の喋り方で話していた。

 

 

秋人「ったく、あのクソ前任は居なくなったってのに………この部屋にずっといる必要あるのかよ!」

 

暁「…あんたに……あんたに何がわかるっていうの!!!私たちの苦しみを知らないあんたに!!」

 

秋人「そんなのわかる訳無いじゃん…」

 

暁「ッッッーーーーーー!!」

 

 

そうだ、わかる訳が無い。だって俺はその場に居合わせても無いし、実際に見た訳でも無い。そんな奴が簡単にわかるなんて言い切ったら、それこそ相手を侮辱している事になる。

 

 

秋人「じゃあ逆に聞くけど、お前は俺の苦しみ、分かるのかよ」

 

暁「!?ーーーそ、それは……!!」

 

秋人「それと一緒だよ………結局お前らは理解者が欲しかっただけだろ?苦労を分かち合うことができる理解者が…」

 

暁「ち……違う!!」

 

秋人「何が違うんだよ…本当のことーーーーー」

 

響「提督、無駄な話はそこまでにしよう……!!」

 

3人「!!!」

 

 

響は何処から取り出したのかはわからないが、刃渡り数十㎝ほどの短刀を俺に向けて来た。だいたいはシナリオ通りだな…。

 

 

電「響ちゃん!それだけはやめるのです!!」

 

響「構わないで電……私だけならまだしも、あいつはみんなをも悪く言った……!だからーーー」

 

秋人「許さないか……良いんじゃね。だって響、お前は提督という存在自体嫌ってんだから」

 

響「ッ!」

 

秋人「それとも刺さずにずっと怯えながら過ごすのか?それもありだな。でもお前は提督を殺そうとしたんだから、罰は受けてもらうけど…」

 

響「罰……?何をーーーーーー」

 

秋人「そんなの、もう一度遠征にーーーーーー」

 

 

グサッ…

 

 

何かが刺さった感覚が痛みと同時にきた。見ると響が短刀で俺のお腹を奥まで刺していた。まぁこれが狙いだったんだけど……。

 

 

side out 秋人

 

 

side 響

 

 

電「キャァァァァァ!!!」

 

雷「響!!どうして」

 

暁「うっ………!」

 

 

私は一体何をしていたのだろう。新しい提督と口論していて、提督が私たちを遠征に行かせると言った瞬間、私は頭に血が上って気づけば提督を刺していた。刺した瞬間、しっかりと頭に伝わってきた、肉を貫く生々しい感覚、生き血の生ヌルい感覚……。私は初めて人を、提督刺した。何故か全く気持ちが良いとは思わなかった。どうして?願っていたのに、分からない……。そんな思考は次の提督の言葉で更に一層強くさせてしまう。

 

 

秋人「……これでちょっとは楽になった?響……」

 

 

提督は提督を刺した私に、優しい声をかけてきた。分からない、私は提督を刺したのに、怒っても良いはずなのに、恨んでもいいはずなのにーーーーーー

 

 

響「……提督、どうして…」

 

秋人「……こうでもしないと、本当の話が出来ないから………それよりも響、すげ〜グッサリと刺したんだな…………まぁ嫌いだったんだし無理もない……よなーーーーーー」

 

響「提督!!」

 

 

気づけば私は提督に近づいて叫んでいた。なんで、どうして、分からない。ただ、今提督が死んだら本当の理由が分からなくなる、それだけは嫌だ!

 

 

響「どうやって提督を……」

 

電「……早く誰かを呼ぶのです響ちゃん!!止血は私達に任せるのです」

 

響「そうだ…分かった直ぐに呼んでくるよ!!」

 

 

何故か私は提督を助けるために体が動いていたーーーーーー




以上で14話は終了です!
なんか会話がごちゃごちゃな気がするけど気にしなーい☆
秋人刺されて終わるとかーー作者悲しいよ!


秋人「俺が悲しいわ!!あんた俺に恨みでもあんの!?」

響「私はあるよ…」

秋人「聞いてないです、はい…」


デスヨネー
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆



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15話 影響

どうも龍龍龍です!
2本一気に投稿した理由は前回の続きだからです。
これを投稿しないとスッキリしないと思いました。
作者頑張りました!


秋人「頑張ったアピール要らないから」

響「むしろ、不愉快だよ」


お前らほんと性格が似てるな!
それでは本編スタートです!



秋人「ーーーーーーあれ……ここは医務室?」

 

 

気がつけば俺は医務室で寝ていた。なんで医務室に居るのかと考えた。そしてある答えを導き出した。

 

 

秋人「あ、俺響に刺されたんだった…」

 

 

あの時の俺もどうかしてたな………なんで逆に刺されにいったんだろう……。てか刺されたのに全然痛みが無い気がする。俺は不思議に思い腹部を見るーーーーーーなんという事でしょう!!刺された後が綺麗さっぱりと消えているじゃあ無いですか!!!これは夢か、夢なのか!? { ルーミア「そーなのかー!」 }変な乱入者は気にしないでおこう。まぁ傷が治ってる理由は大体わかるけどな……

 

 

響「起きて早々酷く荒ぶっているね…」

 

秋人「!?…………いつから居たんだよ響…」

 

響「ずっと居たよ…提督を刺してしまった罰だからね……」

 

秋人「そーですか…。ところで響、俺が気を失った後どうなったんだよ」

 

響「そうだったねーーーーーーーーー」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

響は俺が気を失った後、誰か助けを呼びに部屋から出た。そして運良く母さん(赤城)を見つけて、そして直ぐに入渠ドックへ俺を入れたらしい。

 

 

秋人「なるほどな〜」

 

響「それよりも提督、君は本当に人間なのかい?」

 

秋人「その心は?」

 

響「本来入渠ドックは私達艦娘以外の傷は治せないんだ、だけど君の傷は治った。何故だい?」

 

 

あー流石にバレるか……っていうか入渠ドックって普通の人間には効かないのかよ!初耳なんですが。

 

 

秋人「そうだな、分かりやすく言うと俺は艦娘と人間のハーフなんだよ。察しはついていたと思うけど」

 

響「そうだね……てことは君は艦娘から産まれた子なのかい?」

 

秋人「あーここにいる赤城さんからな。あ、このことは皆んなには内緒な、色々とめんどくさくなるから。ーーーーーーまぁそういうことで体は結構頑丈にできてると思うな、そんで飛んでくる砲弾も多分素手で止められるはず」

 

響「じゃあ試してみようか」

 

 

そう言って響は何処からか分からないが艤装を出して俺の方へと向けてきた。ちょっ響目がマジなんだけど!怖いからやめてくれ!!

 

 

秋人「やめろまじで!俺さっきまで病人だったんだぞ!」

 

響「けど今はピンピンしてるよね?」

 

秋人「こいつ……」

 

 

まじで、俺のこと嫌いすぎだろ!!

 

 

響「冗談だよ。それにまだ話の続きして無かったし…」

 

秋人「冗談に聞こえねぇ…。ーーー話しか……そういえば途中までだったな」

 

響「提督、どうして君はわざと私たちを挑発するようなことを言ったんだい?」

 

秋人「そんなの、わざと刺される為に決まってんだろ」

 

響「君は馬鹿なの?どういう考えをしたらそんな答えを導き出したの?」

 

秋人「今まで前任から受けられた暴力を全部俺のせいにしたかったからだな」

 

響「!?。どうして、まだ君は私達に何もしていないのに、私達が一方的に嫌っているのに…分からないよ私には…」

 

 

そう、分からないのは当たり前だ。響は前任によって建造されてこの鎮守府にいる。だから初めから提督の愛情なんて貰っていなかった。あったのは暁達やここにいる艦娘の僅かな愛情だけ……だからこそ俺はーーー

 

 

秋人「響達が少しでも前に進むために俺のせいにしたかったんだ」

 

響「ーーーーーーーーー前に?」

 

秋人「そう前に。ずっと恨んでばっかじゃ、何も進めない。むしろ自分と止めてしまう!だからこそ、許せなかったことをほんの少しでも許して進んでほしんだよ!」

 

響「……悪いけどそれはできない…私は前任がーーー」

 

秋人「だから、前任の分も俺のせいにしろ!!」

 

響「!!」

 

秋人「確かに前任の奴は響達に散々酷いことをしてきた。それは絶対に許せないことだと思う。だけど前任がしでかした分まで全部俺のせいにして、綺麗さっぱり無かったことにしたら案外、楽に過ごせるんじゃないのか?」

 

響「……けどどうやって君のせいにするんだい?」

 

秋人「そんなもんいくらでもあるだろ。俺がもっと早く提督に着任していれば響達を早く助けることができたとか。さらにもっと早く着任していればこんな事にはならなかったとか」

 

 

そう、こんなものはいくらでも自分のせいに出来る。だからこそいい。

 

 

響「……全く、全て君のせいにするって考え、流石に思いつかないよ…君はもしかしてMなの?」

 

秋人「俺らしいやり方って言って欲しいな」

 

響「………馬鹿だね君はーーーほんとに馬鹿だよ…」

 

 

そう言って響は僅かに微笑んだ。

 

 

秋人「馬鹿で良いんだよ」

 

響「提督、これからどうするんだい……おそらく私は、いや私達は簡単には馴染めないと思う……」

 

秋人「大丈夫、心配すんな。俺が馴染みやすく出来るようにこの鎮守府を変えていくから」

 

響「でも……」

 

 

プチンーー!

 

 

秋人「あーもうムカつく奴だな!!!俺がお前らのためにこの鎮守府を変えてやるから!お前もこんなところでうじうじしないでいい加減一歩でも前に進んでみろよ!!!立ち止まるんじゃねー!!!」

 

響「それで失敗したら……?」

 

秋人「それも全部俺のしろ!!そんでまた1から一緒に考えてやる!!あと、前任みたいな奴が笑う世界なんてもう終わりだ!!」

 

 

そんな世界は俺がぶっ壊して、少しずつでもいい、いい方向へと俺が作り変えてやる。これが俺の覚悟だからな。

 

 

響「……ふふ……あははは!!!ホントに提督、君は馬鹿だね。分かった、だったら言われた通り全部君のせいにして、君以外許して進んでいくよ……でも後悔するかもよ?」

 

秋人「馬鹿って言い過ぎな。つーかここに配属された時点で既に後悔してるから関係ね〜よ。んであと3人……どうしようかな〜」

 

響「心配ないよ、ほら」

 

3人「!?」

 

俺は響が指差した方向を見た。そこには扉を半開きにしてのぞいている3人の姿があった。

 

 

雷「響!なんで言ったのさ!こっそりとこいつをいじめようと思ったのに!」

 

 

おい今酷いこと言わなかったかこいつ……!

 

 

響「いじめる意味がなくなったからだよ。暁もそう思うだろう?」

 

暁「……」

 

 

暁は無言でゆっくりと俺の方へと近づいてきた。

 

 

暁「もう一度確認させて……あんたは、提督は私達に酷いこと、しない?」

 

 

暁の話し方が徐々に変化していった。おそらく最後の話し方が本当の暁なんだろう。やっぱり中身は子供なんだなと実感が湧く。

 

 

秋人「しない……なんなら命賭ける!」

 

響「あ、言ったね。男に二言はないよね?」

 

秋人「響、お前ほんとタチ悪いな」

 

 

俺は断言する。響は敵に回すと駄目だと。

 

 

響「それをウリにしているからね」ピース

 

暁「提督…今は信じることにするわ」

 

電「提督さん……改めましてよろしくなのです…」

 

秋人「おう!よろしくな」

 

 

そう言って俺は電の頭を撫でた。

 

 

電「はわわっ!!……ーーーーーわ〜気持ち良いのです〜……!!」

 

雷「あー電ズルイ!私もして〜!!」

 

秋人「はいはい」

 

雷「うわぁ〜〜!ホントだ気持ち良い〜!!あんた撫でるの上手いわね!」

 

秋人「まぁな。(男の娘を撫でてたからなんて言えない…)なんか妹を持った気分だな」

 

雷「じゃあ妹になってもいいわよ!私もお兄ちゃんって呼ぶから!ほら電も」

 

電「えっと、お兄さん//!」

 

 

何これ?何この状況……絶対ヤヴァイ気がするんだけど……

 

 

side out 秋人

 

 

side?? {ほぼ会話だけ}

 

 

暁「……」

 

響「やってもらったら?」

 

暁「べ、別にいいわよ!レ、レディーには不要だもの//!それにお姉ちゃんなんだから!!」

 

秋人「ーーーこう?」

 

響「ハラショー」

 

暁「ちょっ響!?何やってんのよ!?」

 

響「暁、君は不要といったのだろう?だから私が撫でられにいったのさ。だけど、これは本当に気持ち良いな……//」

 

暁「ううぅぅ…………私も撫でてええぇぇぇ!!!」泣

 

秋人「はぁ!?ちょっ!!」

 

響「暁、お姉ちゃんだから要らないってーーー」

 

暁「みんなやって貰ってるからいいじゃない〜〜〜!!」

 

雷&電(やっぱり暁〈ちゃん〉はかわいい〈のです〉わね!)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「つーか俺夕方まで寝てたんだな」

 

響「うん、このままずっと目覚めなければ良かったのに…」

 

秋人「それ戦線布告ってヤツ?上等だ表でろ…」

 

響「冗談だよ」

 

電「お兄さんやめるのです…」はわわ…

 

雷「響もからかわないの!」

 

秋人「あーお腹すいた…」

 

 

秋人が食堂へ入った瞬間ーーー

 

 

赤城&金剛「提督(秋人)ーーーーーーーー!!」

 

秋人「へぶしッ!!!!!」

 

 

赤城と金剛が思いっきり秋人に抱きついてくる。

 

 

赤城「秋人、どうしてあんな危ないことをしたのですか!!!私の子では無ければ死んでいましたよ!!!」

 

金剛「提督、もうこんな方法で私達を救うのはやめて欲しいネ!!!」

 

秋人「あ〜悪かったよ……………すいませんでした!!」土下座

 

赤城「それに謝るのは他にもいますよ」

 

時雨「……」

 

秋人「あ、時雨ーーー」

 

時雨「秋人、どうしてそんなことをしたの!!下手したら死んでいたんだよ!!」

 

秋人「響達が昔の俺に似てたからかな、けど響達は何も悪くない。悪いのは俺の方だ。だから響達を責めるなら俺を責めろ」

 

時雨「そのつもりだよ!!!秋人…もう2度と……こんな真似はしないで……………」

 

秋人「分かったよーーー!だから泣くな時雨もうこんな事はしないから!」

 

時雨「本当かい……?」

 

秋人「本当だって!」

 

時雨「…………分かった!だけどしっかり罰は受けてもらうよ!」

 

秋人「何?(嫌な予感しかしない)」

 

時雨「僕と一緒に入渠ドックに入ろう!」

 

秋人「もう嫌だ……帰りたい……はぁ〜ーーーーーーーとまぁ今はこんな感じだけど響達、これでも馴染めないって言うのか?」

 

響「ふふ……私の勘違いだったよ。改めてよろしく秋人」

 

暁「一様社交じぇ…辞令として挨拶するわ!提督、よろしくね//!」

 

秋人&艦娘達(噛んだ……)

 

電「よろしくなのですお兄さん!」

 

雷「お兄ちゃんよろしく〜!!」

 

秋人「こちらこそよろしく!そんで、ようこそ新しい鎮守府へ!!」

 

赤城「ーーーー今お兄さん……」プルプルッ

 

時雨「ーーーー今秋人…って……」プルプルッ

 

秋人(やっぱり一滴、一滴の笑顔がこの鎮守府を変えていくんだな……!)

 

響(私は気がついたら笑ってる……多分秋人やこの鎮守府の雰囲気の影響かな……だけどこの雰囲気も悪くない。むしろこれが私たちが求めていた日常だから……!!)

 

 

駆逐艦編完

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

プロローグ?

 

 

大和「大変です元帥!!拘束したはずの矢倉(やぐら)元司令官が脱獄しました

 

尾形「何!?」

 

大和「そして、深海棲艦と共に逃げたという目撃情報もあります!」

 

尾形「馬鹿な!?あやつ、深海棲艦とまで手を組んでいたとは!!!おそらく狙いは秋人のいる鎮守府じゃ!早く伝えねなければ」

 

頼長「話しは聞かせてもらった、尾形さん…」

 

 

そう言って頼長は扉から出てきた。

 

 

尾形「頼長、聞いておったのか」

 

頼長「尾形さんに挨拶をしたくてな…それよりも秋人が」

 

尾形「ああ、そうじゃった。頼長ーーーー」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

矢倉「ふはははははーーーー!!!!!これで私は自由だ!!」

 

戦艦水鬼「オイ、コレカラドウスルンダ……」

 

矢倉「ーー鎮守府へ向かう。気に喰わない奴がいるのでな……」

 

戦艦水鬼「ソウカ、ソレハタノシミダ……!!」

 

矢倉「これより復讐を始めよう……待っていろ…時雨!!!」

 




以上で15話 駆逐艦編完です!
シリアスにしてよかったなー
まぁ会話がなんかごちゃごちゃになっている気がするけど、気にしなーい☆
みんな秋人の影響力半端ないな!


秋人「これぞ一滴◯影響!」


コラ秋人やめろ!
そして何やら嫌な予感が……今後の展開が気になりますね!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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第2章 復讐編
16話 夜


どうも龍龍龍です!
前回と前々回にシリアス?にしたので今回はそういう感じを少なくしました。
そして秋人の趣味を書きました!良いですよね?


秋人「いやよくないと思うけど?」

北上「良いんじゃない〜」


よし自分は北上さんを信じるとしよう
それでは本編スタートです!

※一部修正しました


17:00 執務室にて

 

 

秋人「……」

 

 

あの後俺は直ぐに執務室に戻った。そして俺は周りを確認した。よし、誰も居ない……てことは俺は今1人……。ーーーーーーしゃああああぁぁぁぁぁ!!!!!俺は心の中で歓声を上げた。何故なら1人だから、自分の趣味に没頭できるから。まぁ趣味っつても音楽を聴くだけだけど…笑。しかし、誰もいなければ周りに気を使わずに聴ける。ーーー俺がまだがっつり高校に通ってる時は部活仲間と一緒にカラオケとか言ったなー。そん時は声真似とかしてすげ〜ふざけてたを覚えている。あん時は楽しかった笑笑。

 

 

秋人「まぁ1人だしiPhoneの音量を最大にして音楽を流すか!ここWi-Fiあるみたいだし!」

 

 

そして俺は趣味の1つである音楽を聴き始めた

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

うんやっぱり音楽という世界は素晴らしいな!!聴いているだけで気持ちが落ち着く。まぁ自分の好きな音楽だけを流しているから、落ちつのは当たり前か。

 

 

秋人「次は CH◯NCE!でも聴くかな!」

 

 

俺はその歌を聴いてテンションが上がってつい歌ってしまった。しかし運悪く、俺がテンションMAXで歌っているのを誰かに見られた。それが誰なのかというとーーー

 

 

大淀「………」

 

秋人「ーーーーー///!!?」

 

 

ーーー大淀だった。俺は歌っているのを大淀に見られて顔を赤くしたが、逆に大淀は石化していた。俺よりもやばい反応だったので少々戸惑った。どうする?ほっとくかーーーいや声をかけた方がいいな。

 

 

秋人「あの〜大淀さん?」

 

大淀「えっと……貴方は…//ーーーーーハ!?し、失礼しました提督!!」

 

 

大淀に誰扱いされた。そして俺はあることに気づく。前髪を下ろしていたことに。

 

 

秋人「大丈夫、大丈夫、慣れてるから〜」

 

大淀「ですが、前髪が変わるだけで別人になるなんて凄いですね!」

 

秋人「よく言われる…。あと、俺がこの髪型にしたらみんな顔を赤くしてどっか行くんだけど、大淀何かわかるか?」

 

大淀「え!?……それはですね…ーーーおそらく提督がカッコいいからでは?」

 

 

大淀から信じられない言葉が出来きた。ーーーは!?カッコいい!?絶対嘘だろ!!

 

 

秋人「大淀、それ本気で言ってる?」

 

大淀「勿論ですよ。私は好きですよ、そっちの髪型の方が」

 

秋人「マジかよ………」

 

 

大淀は前髪を下ろしている方が良いと言ってきた。ん?ーーーーちょっと待てよ、そうなるなら、俺のクラスの男子は俺が前髪を下ろしていたとき、嫉妬して敵意を見せてたのかよ!?これで俺は、今までのことをある程度理解した。

 

 

秋人「でも俺、やっぱ横に流してる方が良いや、楽だし。それにこっちの髪型は、主に集中するときとか、変装するときとかにやるから」

 

大淀「そうですか。ですが、そういうギャップがあるのは良いですね!」

 

秋人「大淀、褒めるのうまいな!」

 

大淀「いえいえ」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

この後、俺は大淀と一緒に書類の整理をした。大本営から届いた書類の整理だけだったので直ぐに終わった。書類の整理が終わったあと、俺は工廠へと向かった。理由は頼んだ靴を取りに行くためである。

 

 

秋人「明石さん出来ましたか?」

 

明石「あ、提督!出来ましたよ、どうぞ!!」

 

 

俺は靴を受け取った。そして中を見ると見た目は普通のハイカットの靴だった。これが本当に水面上でも歩けるのか?

 

 

明石「提督疑ってますよね……?実際に試してみて下さいよ。結構いい感じに出来ましたから!」

 

秋人「分かりました……では港へ向かいましょう」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「では行きますよ……」ガタガタ……

 

明石「提督大丈夫ですから!!心配しないで下さい!」

 

秋人「分かってますよ…」

 

 

しかしいざやって見ると少々怖い。疑っているとかじゃない……初めてだから怖いのだ。俺は恐る恐る水面に足を乗せた。するとーー

 

 

秋人「……立ってる……マジで立ってるぞこれ!!」

 

 

俺は海の上に立っているのだ。スゲェェェェ!!!なんか海の上なのに地面に立ってる感じとあまり変わらないなこれ!!!

 

 

秋人「うお!!歩けるし普通に走れる!!!後ジャンプも余裕だな!」

 

明石「だから言ったじゃないですか!ーーーーーーあ、ですがこけたり、尻餅や手をついた瞬間終わりですのでご注意を」

 

 

バシャァァァン!!

 

 

俺はついバランスを崩して海の上に手をついた瞬間一気に逆さまになった。靴だけが水面に浮いていてそれ以外は全て水中というなんともシュールな状態だ。

 

 

秋人「ぶは〜!!それ早く言え!!」

 

明石「すみません。ですがまたそういう海の上でも転がれるようなスーツ作っておきますよ…」

 

秋人「あ、ありがとうございます……」

 

 

とりあえずバランスを崩さにように体感を鍛えとかないとな。この後明石は工廠に戻って、俺は引き続き海の上でいろんな動きを試していった。が、結局バランスが崩れるのでまた靴だけが浮きそれ以外は全て水中の形になる。俺は思う艦娘っていいなと。だって普通に海の上で手をついたり、こけても沈まないし最高じゃねーか!!

 

 

秋人「もう暗いし今日はこれくらいにしよ……逆に悲しくなってくるし…………」

 

 

俺は港に上がって直ぐに鎮守府向かった。

 

 

北上「あれ〜?提督どうしてそんなに濡れてるの〜?」

 

 

鎮守府の中に入って直ぐに北上が俺の異変に気付いて聞いてきた。ここはひとつ嘘でもつこう。大馬鹿キャラを演じて、馬鹿にされにいこう。

 

 

秋人「すぐ近くの港でランニングしてたら、足滑らせて海に落ちた……」

 

北上「提督嘘が下手だね〜笑」

 

 

北上は俺の嘘を、いとも簡単に気づく。こいつエスパーだろ絶対……

 

 

秋人「なんで分かったんだよ…」

 

北上「だって足首辺りから下は全然濡れてないもん〜」

 

秋人「視野広すぎたろ……」

 

北上「で、結局何したの〜?」

 

 

俺は北上に今までの明石とのやりとりを全て説明した。もちろんこけた状態のこともキッチリと……。

 

 

北上「へ〜提督も苦労しているんだんね〜!ま、焦らずにゆっくりとやっていけばいいんじゃない〜?焦ってしまえば、出来る事も出来なくなっちゃうし〜」

 

 

なんかその言葉、親父に言われた事と似ている気がする。

 

 

秋人「北上ありがとな!」

 

北上「いいよ別に〜じゃあ私はこれで〜。大井っちが待っているからね〜」ノシ

 

秋人「おう!ーーーーーーーーとりあえず着替えるか……」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺は執務室に戻って、まず体を吹き、そして服を着替えた。そのあと何もすることが無かったため、食堂へ行って夜ご飯を食べた。いや〜スゲー美味しかった。ほんと、間宮さんの料理の上手さは尊敬するな。こんな人をお嫁にしたいぐらい。夜ご飯を食べた後はまた執務室に戻った。そしていきなり俺のiPhoneに電話通知が来た。知らない番号だな……誰だ?一様出てみるか。

 

 

秋人「もしもし、櫻川秋人です」

 

尾形『秋人か!繋がった繋がった!』

 

 

その番号の主は尾形さんだった。今後何かありそうだし後で登録しておこう。

 

 

秋人「それで、どうしたんですか……自分の携帯にかけるぐらいだから相当なものだと予想しますが」

 

尾形『察しがいいじゃないか秋人よ、そうだこれはお前、いやこの鎮守府に関わることじゃ!』

 

秋人「それは一体どういうーーーーー」

 

尾形『ここの鎮守府の前の提督が深海棲艦と手を組んで脱獄したのだ!狙いは確実に秋人、お前の鎮守府じゃろう』

 

秋人「あーそうですか…どうでもいいです」

 

尾形『なんか軽いんじゃが!?』

 

秋人「はい。ーーー前任が来ても自分がいるじゃないですか、尾形さんも知っていますよね?俺の身体や力のこと。それに前任を殴れるチャンスなんですから最高じゃないですか。笑笑」

 

尾形『はぁー……そうだったな。心配していた私が馬鹿だったよ…。じゃが用心はしておけ、分かったな?』

 

秋人「それは大丈夫です。俺は手を抜きますが、油断したことが一切ありませんので」ニヤ

 

尾形「秋人らしい答えじゃな。分かった私も随時秋人に情報を伝えるからそのつもりで頼む」

 

秋人「了解です!では」

 

 

俺は尾形さんとの通話を切った。近いうちに前任とタイマンか……上等じゃねーか!あ、でも前任の奴、俺のこと知らないよな……なら変装でピエロの格好してチェーンソー持ったら流石にビビって帰るんじゃね?メル◯リで買って試してみようかな爆笑。

 

 

時雨「笑い方が怖いよ秋人……」ジト目

 

秋人「うぉぉぉ!!時雨いつから居た!?」

 

時雨「秋人が電話に出たぐらいからだよ」

 

秋人「もう最初からじゃないですかヤダー!!!!」

 

時雨「それより秋人。さっきの話ってーーー」

 

秋人「ああ、本当だよ時雨……でも安心しろ俺が絶対に守ってやる!あんな変態クソ爺なんかにここを奪わせねーよ」

 

 

俺はそう言って時雨の頭を撫でた。

 

 

時雨「秋人…………うん!そうだね!!ところで秋人、約束は守ってもらうから//!!」

 

秋人「……はぁー…………分かったよ素直についていくから……服引っ張んな!」

 

時雨「引っ張るのを止めると逃げるじゃないか……//」

 

 

そして俺は安定に時雨と2人でに入渠のはずだった。中に入れば、誇れる一航戦の方々から駆逐艦まで、いろんな艦娘が入っていたのだ……俺はその瞬間全力で逃げようと試みたが、なぜか加賀さんだけが俺の動きについて来たので捕まってハーレム入渠が決定した。後になって聞くと、時雨以外は全員お酒に酔っていたらしい。てか誰だ!!駆逐艦たちに酒飲ませた奴!?完全に未成年の身体だろうが!!俺はお酒の主犯を恨んだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

金剛「oh カル◯スウォーターと間違えてカル◯スサワーを買ってしまったネ☆」

 

榛名「大丈夫ですよお姉様、失敗はつきものです!!」

 

比叡「お姉様と榛名!私の料理の味見して下さい!」

 

金剛&榛名「!?」

 

 

バチが当たるというのはこういう事だ。by作者b

 

 




以上で16話は終了です!
ピエロにチェーンソーって完全に海外のドッキリ映像の真似しようとしてる気がする……


秋人「メル◯リって強いよね〜」


知らん、やった事無い。
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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17話 日課体験

どうも龍龍龍です!
またもや1日に2本投稿が出来ました!ありがとうございます
今回の話は題にに書いているように艦娘達が秋人の日課を体験する話となっております!
そして明日から復帰するので更新ペースが遅くなります。ご注意を


響「それが本来のはずじゃ無いのかい?」

時雨「全くだね……」


あーそうだよ!そうだとも!!
それでは本編スタートです!


ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

戦艦水鬼「オイ、ジュンビハデキタノカ……」

 

矢倉「もうそろそろだ……それよりもまずは新しい提督を先に処分しよう……!」

 

戦艦水鬼「ソウカ…!」

 

矢倉「もうすぐで私の時代がやって来る……!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

6月2日 6:00

 

俺のiPhoneのアラームが鳴った。目覚めは……あーもう言うのめんどくさいから良いや。まぁ身体がだるくないだけは言っておこう。俺はいつものように動ける格好に着替えて静かに部屋を出た。俺は外に出てある程度ストレッチをしてからあることに気づく。

 

 

秋人「あれ、睦月の奴絶対来るって言ってたのにいないじゃんか……」

 

睦月「何言ってるんですか、提督!ちゃんと居ますよ〜!!」

 

秋人「うわぁぁぁ!?急に声掛けて来るなよ……」

 

時雨「秋人、それは流石に酷いよ」

 

夕立「提督さん酷いっぽい!」

 

吹雪「そうですよ!」

 

如月「流石にそれはね……」

 

響「やっぱり生かしておくのが間違いだったね」

 

秋人「響、アンタだけ殺意が湧く……」

 

暁「ちょっと提督!それがレディに対しての態度なわけ!」

 

雷「喧嘩するほど仲がいいって言うんだから別にいいんじゃない〜?」

 

電「なのです!」

 

秋人「それにしても睦月、結構連れて来たんだな……」

 

 

見るとここの鎮守府にいる駆逐艦全員が来ていた。どう説明したらこんなに集まるんだよ……。

 

 

時雨「トレーニングと聞いて」

 

吹雪「同じです」

 

夕立「時雨ちゃんが行くから」

 

如月「睦月ちゃんが行くから」

 

響「提督を虐めれると聞いて」

 

秋人「うん響、逆に俺がスポーツで虐めてやるよ」

 

響「冗談だよ」

 

暁「レディになれると聞いて」

 

雷「お兄ちゃんがいるから」

 

電「雷ちゃんと同じなのです」

 

 

それぞれに合った理由をつけたわけな。流石睦月だな誘い方がお上手なこと……。しかもみんな動きやすそうな格好で来てるし、大事なことはちゃんと伝えてる。案外しっかりしてんだな。

 

 

睦月「提督、それで何するんですか?」

 

秋人「ランニングだよ。それじゃあ今から始めるからみんな()()()()付いて来いよ〜〜」

 

駆逐艦「ちょっ、早いよ(のです)!!!」

 

 

俺は日課である早朝ランニングを始めた。後ろから付いて来てるみんなは、早いだの、もうちょっとゆっくりだの、ギャーギャー文句を言ってきたが、しっかりと付いて来ていた。ただ響は横に並んで俺を見てニヤニヤしながら走っていた。殴りたい、この笑顔……。そしていつものゴール付きの人工芝に到着。みんなすでに息が上がって近くのベンチに倒れ込んでいた。ただ響を除いて。

 

 

響「このくらいは、あの時と比べると楽なものだよ……」

 

秋人「そう言っているわりには身体は正直に反応してるみたいだけど?」

 

響「………………座って来るよ…」

 

秋人「素直でよろしい」

 

 

俺はベンチに座りに行く響を見送ってからリフティングを始めた

 

 

side out 秋人

 

 

side 時雨

 

 

僕が秋人のランニングがきつくてベンチで休憩していると、秋人はいきなり足でボールを上げだした。凄い……足でボールを自由自在に操ってる。そんな秋人を見て僕は、見惚れてしまう。ーーーーーー僕も出来るかな……。

 

 

時雨「秋人!」

 

秋人「お、どうした時雨。息は整えたのか?」

 

時雨「うん、もう大丈夫だよ!それよりもそれ僕にもやらせてくれないかな?」

 

秋人「おお、いいぞ!」

 

 

秋人は笑顔で僕にボールを渡してくれた。僕は張り切って秋人がしていた事をやってみた。が、うまくいかない。それどころかあちこちにボールが飛んでいく。はっきり言って難しかった。

 

 

時雨「うわぁ!そっちじゃないよ!ーーーーーいたっ!」

 

秋人「まぁ、初めはこんなもんだから仕方ないよ時雨」

 

時雨「む〜……」

 

雷「ちょっとお兄ちゃん!それ私にもやらせろぉぉ〜〜!!」

 

吹雪「私もやりたいです!司令官!!」

 

睦月「睦月も睦月も〜!!」

 

如月「睦月ちゃん、怪我したらダメよ!」

 

 

気づけばみんな秋人がやっていたものに夢中になっていた。だけどみんなも張り切ってやっているけど。ボールがあちこちに飛んで言ってしまう。秋人はどうやって足であんなにボールを扱えるようになるんだろう。今度秋人にボールを借りて練習しようかな。

 

 

響「ねぇ秋人。私もやって見たい」

 

秋人「じゃあ俺のボール取ってみろ」

 

響「いいよ。すぐに奪ってあげるから、命ごと」

 

秋人「上等だ。かかって来い…」

 

 

また響は秋人に喧嘩をふっかけて来たよ……大丈夫かな。と思っていたけど、響は普通に秋人に遊ばれていた。響も負けずとボールを奪いに行っているけど、秋人が簡単にかわす。僕、だんだん響が可哀想になって来たよ。

 

 

響「秋人降参。取れないよ……代わりに!」

 

 

ドカァァァン!!

 

 

時雨「響!?秋人に向かって何やってるのさ!!」

 

響「大丈夫だよ時雨。秋人は艦娘と人間のハーフ多分今の砲弾もーーー」

 

秋人「そう来ると思ったよ……響」

 

 

秋人はそう言って響が撃った砲弾を地面に落とした

 

 

響「ほらね」

 

時雨「だからって限度があるよ!!!」

 

 

みんなも今のでポカーンとしたみたいだし。けどその空気から助けたのは秋人の言葉だった。

 

 

秋人「みんなもう時間だし帰るぞ〜!」

 

駆逐艦「えぇ……」

 

秋人「ゆっくり走ってやるから……」

 

駆逐艦「………はーい」

 

 

その後秋人は本当にゆっくりと走ってくれた。みんなと話しをする余裕があったから帰りは楽しかった。明日からも秋人の日課についていこう!僕はそう決めた。

 

 

side out 時雨

 

 

side 秋人

 

 

15分の道のりを30分かけて鎮守府へ着いた。そして俺たちは固まった。理由は黒いスーツを着たSPみたいな男が何故か鎮守府の前に立っていたからだ。

 

 

吹雪「司令官あれ誰ですか?もしかして大本営の人とかーー」

 

秋人「あんな奴見たことがない。ちょっと待ってろ俺が一応聞いてくる」

 

暁「ちょ、ちょっと!提督!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺は知らない男に近づいた。男もそれに気づき俺に近付いてきた

 

 

秋人「あの〜どうーーー」

 

男「おい!お前!!提督はいるか」

 

秋人「提督がどうかしたのですか?」

 

男「早く教えろ!痛い目に遭いたくなかったらな!!」

 

秋人「は……?」

 

 

男はそう言って銃を出してきた。何こいつ……喧嘩をふっかけてきてると見た。じゃあ俺も容赦は無く殺っちゃうよ☆!

 

 

男「おい聞いてんのかクソガキ!」

 

 

ブチッーーーーーー

俺の怒りパラメーターが最大限に達した。

 

 

秋人「…………おい、おっさん……提督を出す前に、まず俺を通してからにして頂きたいですね……」笑顔

 

男「へ?ーーーーーーーーー」

 

秋人「うーん…◯っちゃうよ☆」

 

男「ーーーーーーーー(声にならない声)」

 

 

俺は男をフルボッコにした。だってガキだからって舐めてたんだから仕方ない。それに俺に向かって銃向けてきたんだからなおさらだ。取り敢えず男の体を縄で縛って晒しあげた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「で、おっさんは結局、提督に何したかったの?下手な嘘ついた瞬間鉛玉でぽいしちゃうから☆」

 

男「ひッ…………い、依頼されたんだよ!変な男に……」

 

秋人「依頼ね〜。でその男の名前は知ってる?」

 

男「知らねーよ!……ほ、本当だって!!だが、復讐のためとか変なこと言ってたような……」

 

秋人「あー、成る程ある程度分かったからいいや。おいおっさん!こんな依頼受けるんだったらもっといい以来受けろよ!金の欲しさに危ない道に進んでんじゃねーよ!」

 

男「!?…………お前は強いな…」

 

秋人「まーな、一応ここの鎮守府のガードマンとしてやってるからな(大嘘)」

 

男「ガードマンっ……か。そりゃ強い訳だ…………早く警察を呼んでくれねーか?」

 

秋人「いや、それはおっさんから行って自首して来い!」

 

男「!?…………悪かったな……あとありがとう!」

 

 

俺は男を解放した。男はすぐに警察の方へと向かって行くのが見えた。話すと結構いい人だったのになぁ、勿体ない!!その後再びみんなの所に戻って色々と説明した。

 

 

睦月「そんな……じゃあいつか」

 

吹雪「あの人が……帰って来るんですね」

 

如月「……」

 

響「まぁ、あいつのことだから、いつかは来ると思っていたけど……まさかこんなすぐに……」

 

電&雷「うぅ……」

 

暁「そんな……アイツがまた……」

 

夕立「時雨ちゃん……」

 

時雨「大丈夫だよ夕立…」

 

 

みんなは怯えてしまった。仕方ないか……トラウマがもどって来るんだからーーー

 

 

秋人「みんな大丈夫だ!!俺がいる、俺がみんなを守ってやる!だから怯えるな!あとクソ前任に俺たちは変わったって事を、見せつけてやろうぜ!!」

 

時雨「もちろん僕はそのつもりだよ秋人!」

 

睦月「睦月の力を、アイツに見せつけてやります!!」

 

吹雪「そうですね司令官!私は受けてたちます!」

 

如月「私も、もう逃げないわ!」

 

夕立「この鎮守府をアイツなんかに奪わせないっぽい!!」

 

暁「へぇ、言うじゃない提督!」

 

雷「やっぱりお兄ちゃんはかっこいいね!」

 

電「お兄さんかっこいいのです!」

 

響「逆に私達が提督を守ってるかもよ?」

 

秋人「それが本来の鎮守府のはずでは?笑」

 

響「……ふ……そうかもね。うちの提督が馬鹿なだけだね」

 

秋人「馬鹿は余計だ」

 

 

みんなの機嫌が良くなったしそろそろ鎮守府に戻ろう汗流す時どうしようかな……。あ、もう一つ入渠ドックあったんだった。全開放してたの忘れてた。この際、男女分けよう。

 

 

秋人「おーいみんな中に入るぞ〜〜」

 

駆逐艦「はーい!!」




以上で17話が終了しました!
秋人の喧嘩面白いですね〜
ちょくちょくと前任の計画が動き始めてきました!
さらなる展開に期待!って言っても自分が書くんですけどね笑。


矢倉「わが世の春がきたぁぁぁぁ!!!」

作者「お前ちょっと黙れ」

矢倉「酷!?(出番くれたのに……)」


それでも黙れ☆
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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18話 最悪な形

どうも龍龍龍です。
ようやく出来ました!!
気づけばバレンタインも終わっていますね
え?チョコ?ねーよんなもん!!


秋人「でしょうねwまぁ俺は時音に貰ってたけどw男の娘だけど」

拓海「俺も時音にもらったな、男の娘だけど」

良「俺も時音にもらったぜ!男の娘だけど」

時音「恥ずかしいからやめてよ〜……!うぅ〜……//」


それってありなのか!?
そんなの置いといて
それでは本編スタートです!


駆逐艦達と日課の後、俺はひとまず入渠ドックに行って汗を流した。そしていつもの髪型にセットしてから食堂へ行き朝食をとった。朝食をとった後、俺はすぐにみんなを集めた。今日行う内容を言うからだ。

 

 

秋人「全員揃ったな〜。じゃあ今から今日行う内容を発表する。今日は遠征に行って資源確保な!」

 

 

艦娘「えぇ…」

 

 

俺の一言にみんなはめんどくさそうな声を上げる。

 

 

秋人「なんで急にお前らはだらけるようになったんだよ!?いつもなら “はい!” とか言うのに…」

 

龍田「流石に遠征はねぇ〜」

 

榛名「いい思い出がありませんし……」

 

大井「それに、資源はまだいっぱいあるじゃない!」

 

秋人「仕方ない……じゃあ行ってくれたやつに間宮のアイス券あげるから…」

 

艦娘達「行きます!!」

 

 

期待通りの回答、ありがとうございました。何故彼女達は間宮アイスといった瞬間、一気に気持ちが変化するのだろうか……。

 

 

秋人「よし!じゃあ俺にじゃんけん勝った奴の中から先着6人な!」

 

艦娘「はい!!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そしてじゃんけんして決まったメンバーはというと。天龍、暁、加賀、響、時雨、母さんの6人だった。こう見たら一航戦は、食べ物賭けになると本気を出すという事が分かった。そして、何かと時雨は “運がいい説” が見えてくるな……。

 

 

天龍「よっしゃぁぁぁ!!間宮アイス、ゲットだぜ!!」

 

秋人「あ、その代わり失敗したら無しだからな?」

 

赤城&天龍「そんな!!」

 

 

天龍が俺の一言に驚いて、突っ込んできた。何故か母さんもーーー

 

 

秋人「そりゃそうだろ!失敗してるのに、そんなほいほいとアイス券あげたら、じゃんけんに負けたみんなはどう思うよ?」

 

艦娘達(流石提督…分かってくれてる……)泣

 

赤城&天龍「うッ……」

 

秋人「だから勝った6人は成功できるように、最善を尽くすよーに」

 

6人「はい!」

 

秋人「それと天龍、お前仲間の指示を無視した行動を取った時点でアイス券無しな」

 

天龍「わ、分かってるよ!!そんなことッ!!」

 

秋人「なら良し。じゃあみんな行ってこい!」

 

 

俺は6人を見送った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後はみんなのトレーニングの様子を見学しに行ったり、駆逐艦達の授業の見学に行った。そして何故か、俺まで授業を聞く羽目になったことは黙っておこう。

 

 

吹雪「司令官、聞いてみてどうでしたか?」

 

秋人「うん、全く分からなかった。それよりも、ここに座るだけで俺の元気が吸い取られて行ったわ…学校がそもそも好きじゃなかったから」

 

 

極端すぎた。細かく言うと俺は、学校の授業が嫌いなのだ。それ以外は楽しい、休み時間とか昼休みとか部活とか。

 

 

吹雪「そうなんですね……」

 

秋人「うん…」

 

 

何故か吹雪は残念そうに言ってきた、吹雪には申し訳ないことを言ったかな?でもまぁ俺は気にしない、だってこれはあくまで俺の感想だから、周りの空気に合わせるのも大事だか、自分の考えを持つことも大事だ。

 

 

秋人「じゃあ俺は工廠に行くから、吹雪も引き続き授業頑張れよ!」

 

吹雪「!ーーーはい!司令官!!」

 

 

俺はせめてもの謝罪の証として吹雪の頭を撫でた。吹雪も頭を撫でられたことによって、機嫌が良くなった。うーん駆逐艦達は頭を撫でられると嬉しいのかな?まぁ随時試してみるか………いやこれはあくまで試すためだからな?決してボディータッチをしたいからとかそういう訳じゃないからね!?そんな考えは置いといて俺は工廠へと向かった、なんか明石が作ると言っていたスーツが気になるからーーーー

 

 

秋人「明石さん〜」

 

明石「はい、提督!どうしました?」

 

秋人「以前言ってたスーツは作ったのですか?」

 

明石「あー、その事ですか!それなら大丈夫です、もう完成しました!」

 

秋人「マジすか!?」

 

明石「マジです!」

 

 

だったら幾ら何でも早すぎない!?あ、そういえば靴も大体2〜3時間で出来たからそんなもんか。だけど流石明石だな……これはマジで “明石の科学は世界一ィィィィィ!” と言うべきだな笑。

 

 

秋人「一体どんな物ですか?」

 

明石「これです、どうぞ!」

 

 

俺は明石からスーツを受け取った。一旦見るとウェットスーツなのだが、普通のウェットスーツと違ってめちゃくちゃ生地が薄くなっている。厚さ的にはインナーぐらいだろう、おそらく動きやすくするためにこれぐらいにしたと思われる。それと黒色のスポーツ手袋も一緒に置いてある。何故がメーカー付きなのが気になるが……。

 

 

秋人「明石さん、ありがとうございます!では早速試してきますね!」

 

明石「待ってください提督!私も行きます!」

 

秋人「では、明石さんは先に港に向かっていてください、自分は着替えてきますので」

 

明石「分かりました!」

 

 

俺はスーツに着替えるために、一旦明石と別れて執務室に戻った。そしてスーツに着替えて、まず感覚を確かめた。うん、感覚的にはインナーとロングスパッツを同時に着ている感じだ、それに伸縮性があってかなり動きやすい。

 

 

秋人「流石にこれだけで外に出るのはヤバイな……よし、いつも日課で着てる服を着よう!」

 

 

だって身体のラインがくっきり見えているから。俺は日課で着る服を着て港に向かい、明石と合流した。

 

 

秋人「すいません明石さん!待たせてしまって…」

 

明石「いえ、私は気にしていませんので大丈夫です!」

 

秋人「そうですか、なら良かったです。それでは早速行きますよ、明石さん!」

 

明石「はい!」

 

 

俺は速攻海へ飛び降りた。だって、立つというのは確認済みだから、そして綺麗に着地を果たす。ここまでは予想通り、問題は寝転べるかどうかだ、明石から付け足しで貰ったスポーツ手袋をつけて、覚悟を決めて寝転んだ。ーーーーーーなんという事でしょう!!ちゃんと水面で寝転べているじゃあないですかぁぁぁぁ!!!!!

 

 

秋人「うぉぉぉぉぉぉ!!!!!俺今海の上で寝転んでる!!!!!人類が到達できなかった夢を俺はやってるぅぅぅ!!!」

 

明石「良かった成功ですね!」

 

秋人「しかもこの手袋着けたら、水面に付いても沈まないぞ!」

 

明石「それは良かったです!」

 

 

てか本当に良かった!もうここまで来たら人間の時代くるんじゃね?と俺は思ったが、よくよく考えると普通の人間は自分よりも身体がタフじゃないから危ないな。つーかこんな事すんの俺だけじゃね?と逆に思ってしまう。その後俺は、いくつかの動きを試して、海から上がった。

 

 

明石「それにしても提督、何故こんな物を?」

 

 

明石は不思議そうに、俺がこれを作って欲しかった理由を聞いてきた。そういえば明石には言ってなかったな。てかみんなにも内緒だったわ笑。そうか…理由か、明石には言ってもいいか、作ってもらった訳だし。

 

 

秋人「理由ですか?それはーーーーー」

 

 

俺は明石に理由を説明した。みんなと、艦娘達と一緒に戦う為だと。

 

 

明石「提督!!それは本気で言っているんですか!!?」

 

秋人「はい本気ですよ明石さん」

 

明石「それは危険すぎます!!人間の提督が私たちと一緒に戦うなんて……」

 

秋人「ですが明石さん達も危険な目に遭っているのに、自分だけ安全な場所でただ指示を出すだけなのが嫌なんです。だから自分は、みんなと同じ立場にいて一緒に戦いたいんです。それに自分はただの人間ではありませんしね」

 

明石「どういうことですか?」

 

秋人「自分は艦娘と人間のハーフなんです。だからある程度の砲弾は弾けるんですよ」

 

明石「!?ーーーそ、それでもダメなものはダメです!」

 

 

ちょっ……こんなに言ってもダメなのかよ……。仕方ない、ここは最終手段の()()をやるか。

 

 

秋人「明石さん、一回だけ!一回だけでもいいんで、みんなと一緒に出撃させて下さい!!このとおりッ!!!」土下座

 

 

そう、DO☆GE☆ZAだ。これをして未だに許されないことなど無かった。だから明石もこれなら許可してくれるだろう。

 

 

明石「な!?ーーーーー…………はぁー……分かりました。ですが一回だけですよ…?それ以降は私が決めますからね!」

 

 

案の定明石は許可してくれた。やはり「DO☆GE☆ZA」は最強だ。

 

 

秋人「ありがとうございます明石さん〜!!では自分は一旦ーーー」

 

大淀「提督ッ!!!」

 

 

俺が明石に執務室に戻ると言いかけた時、大淀が焦りながら俺を呼んできた。一体どうしたのだろうか……何か嫌な予感がする。

 

 

秋人「大淀、どうしたんだよそんなに焦って」

 

大淀「遠征に行っている艦隊から敵の襲撃にあったと報告があがりました!!」

 

明石「!?」

 

秋人「ちょっと待て、大淀!!本来、遠征って安全区域で行うはずなんじゃ……」

 

大淀「はい……ですから敵の襲撃なんてありえません。しかし……」

 

秋人「実際それが起こってるって事か……敵艦隊の情報は入ってる?」

 

大淀「はい、それも戦艦棲姫、駆逐棲姫、空母水鬼、駆逐水鬼、空母ヲ級改flagship、雷巡チ級flagship、というありえない編成ですッ!!!」

 

秋人&明石「!?」

 

 

マジかよ……しかも、ほとんどの敵艦が棲姫や水鬼じゃねーか!!やっぱり俺の嫌な予感は的中してしまった。しかも、史上最悪な形としてーーーーー

 

 

明石「そんなッ……!!!」

 

大淀「提督、支給援護の艦隊をお願いします!!」

 

秋人「ああ、分かった!艦隊の編成は大淀に任せる……だから決まり次第すぐに出撃させてくれ!俺は一旦執務室に戻る」

 

大淀「分かりました!」

 

 

俺は急いで執務室へと向かった。そして執務室から自分の護身用である日本刀を持ち出し、再び港に戻った。

 

 

秋人「大淀!艦隊は!」

 

大淀「今呼びました!」

 

 

大淀がそう言って時間が経たないうちに直ぐに援護の艦隊が集まってきた。そして集まったのは榛名、瑞鶴、翔鶴、龍田、大井、吹雪の6人だった。

 

 

榛名「大淀さん、どうしましたか?」

 

龍田「何か大変な事でもあったのかしら〜?」

 

大淀「実は……先程遠征に向かわれた艦隊から敵襲に遭っていると報告がありました!ですから皆さんには至急救助に向かって欲しいのです!!」

 

吹雪「遠征で敵襲って……そんなのありえないはずじゃ…」

 

秋人「けど、実際に遭っているんだ……だから早く助けに行かないといけない!まぁ何が原因なのかは大体は予想は付くけどな……」

 

 

そう予想はつく、こんな事するのはーーー

 

 

瑞鶴「一体何が原因なの?」

 

秋人「おそらく前任……」

 

艦娘「!?」

 

榛名「そんな……いくらなんでもこれはッ!!」

 

龍田「許せないわね〜」

 

秋人「だからみんな、直ぐに遠征に行った6人の救助に向かうぞ!旗艦は龍田、お前に任せた!」

 

龍田「分かりました提督」

 

秋人「それじゃ俺も準備しますかな〜」

 

6人「……へ?」

 

 

俺もみんなと一緒に出撃の準備をしようとした瞬間、6人から気の抜けた声が聞こえた。まーそうなるわな。だって提督が出撃しようとしているんだから。

 

 

吹雪「司令官、今なんと……」

 

秋人「だから俺も準備してみんなと一緒に助けにーー」

 

6人「ダメです!!!!」

 

 

俺が最後まで言い終わる前にみんなは口を揃えて言ってきた。そして何か威圧を感じる……はっきり言って怖い。

 

 

秋人「大丈夫、大丈夫!俺、海の上に立つことが出来るようになったから!」

 

大井「そういう問題じゃないわよ!何で提督が行くの、死にに行っているようなもんじゃない!!」

 

榛名「そうです提督!私達の事をすごく大事に思ってくれていることは、榛名にも分かります…ですが、提督が行くのはおかしいです!」

 

 

みんなは必死に俺の出撃を止めた。だけど……それでも俺は助けに行く、守るって約束したからーーー

 

 

秋人「じゃあ榛名、話を変えるけど、提督は何の為に存在すると思う?」

 

榛名「そんなの、私達をまとめたり、出撃の指示を出したりするためにあります!!それ以外に何がーーー」

 

秋人「守るためだよ」

 

翔鶴「どういう事でしょうか、提督?」

 

秋人「それはな、出撃とかでさ、撤退指示を出す時があるんだけど、何でか分かるか?理由は艦娘を守るために出しているんだよ、沈まないようにや、無理しないようにな。おそらく艦娘って言うのは全てじゃないけど、自分を兵器として見てる、だから敵を倒すために、自分の限界を超えてまで戦うんじゃないかって俺は思うんだ。そして、耐えきれなくなって沈んでしまう……ーーーだからそうならない為に提督は存在しているんだよ。まぁ瑞鶴と翔鶴以外はピンとこないと思うだろうけど」

 

吹雪「司令官…」

 

秋人「だから俺は艦娘を、ここの鎮守府にいるみんなを守りたいんだよ!鎮守府内で指示を出して守るのじゃなくて、みんなと一緒の場所、海の上で!!!」

 

 

そう、守りたい、誰かが居なくなるのはもうーーーーー

 

 

龍田「それでも私達みたいな丈夫な身体を持っても、提督には深海棲艦を倒す力なんて〜……」

 

秋人「無い、か……だったら……ーーーーーーーーッッッ!!!」

 

 

ズバァァァァァァン!!!!

 

 

俺は片手で8割程度の力で刀を振り下ろした、そしてその衝撃波が直径15〜20mぐらいまで広がった。

 

 

6人「!!」

 

秋人「これでもダメか?」

 

大淀「提督……貴方は一体ーーーーーーー」

 

秋人「ちょーっと艦娘の力を持った()()()()()()()、だよ」ニヤッ

 

 

俺は彼女たちにそう告げるーーー

 

 

秋人「俺も助けに行くから大淀、時雨達の状況を随時報告してくれ!」

 

大淀「分かりました!では、提督は皆さんと一緒に助けに行って下さい!!」

 

秋人「ああ、ーーーーーーー龍田行くぞ!」

 

龍田「仕方ありませんね〜、行きましょうか提督!」

 

大井「でも私はまだ認めたわけじゃ無いわよ!」

 

秋人「言われなくても分かってるよ、そんなこと」

 

 

こうして俺達はgdgdしながらも時雨達を助けに行った。ーーーーー待ってろみんな、俺が絶対に助けてやる!誰1人沈ませねーよ!!

 

 

大淀「本当に大丈夫でしょうか……」

 

明石「まぁ信じて待つしかありませんね」




以上で18話が終了です。
次回は遠征に行った時雨達をメインで書くのでよろしくお願いします!
チョコ欲しかった……


秋人「まだ根に持ってたのかよ!?」

時音「はい作者、僕が作ったチョコあげるよ!」


うん、男の娘に貰うのもアリだな!!
みんなも貰えなかったらこの方法で貰おう!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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19話 絶対的絶望を覆す希望

どうも龍龍龍です!
ようやく書きあがりました!!!表現がすごく難しかったのでなかなか進むことがで見ませんでした、申し訳ありません……
今回は遠征に行った時雨達サイドがメインです。


響「私たちの活躍を見てよ」

吹雪「響ちゃん、作者さんが “活躍しないから安心しろ” だって」アハハ…

響「作者ーー(自主規制)してあげようか?」


ちょっ、ごめん!だって本当のことだもん!!!
それでは本編スタートです!

ー追記ー

すみません、助けに向かう秋人の会話を大きく変えました。


天龍「あぁぁぁ〜ーーーーー資源確保って案外しんどいんだな……」

 

響「これが以前までの私達の気持ちだよ天龍」

 

暁「それにずっとやらされていたんだから、ほんとあり得ないわ!」

 

 

僕たちは資源確保の為に遠征に行っている、そして成功したら間宮アイスが貰えるという秋人からのご褒美がある。だから僕たちは楽しくやっていた。

 

 

時雨「だけど秋人が提督になってからは、僕は別に嫌ってわけじゃないよ、間宮アイスがあるから!」

 

赤城「それは成功したらの話ですよ時雨さん…ーーー流石は私の息子秋人……ヤッテクレマスネ…!」

 

加賀「赤城さん黒いオーラみたいなものが見えていますよ」

 

赤城「ハッーーー!私としたことが、秋人に腹を立ててしまうなんて……私もまだまだですね」

 

 

赤城さんが秋人を少し恨んでいた、でも直ぐに平常心に戻ったーーー赤城さんが怒るところ久しぶりに見るけどやっぱり怖いね。それよりも今日はどの資源を確保しないといけないのかな?秋人は何も言ってくれなかったから分からないよ……

 

 

時雨「みんな、資源確保はどうしようか?」

 

響「今回は弾薬優先で行こうか時雨、帰還後の補充を安心して出来るように」

 

時雨「確かにそうだね!分かったよ響!」

 

 

僕達は響の提案で、弾薬の確保に取り掛かった。

 

 

天龍「思った以上に落ちてるもんだな、弾薬って」

 

 

言われてみればそうだ、確かに思った以上に落ちている気がする。これなら早めに帰還できるね。

 

 

暁「……何か変じゃない?資材が余りにも落ちすぎているわ…」

 

響「確かに……これは多すぎるね。ひょっとしたら何かの戦いの後かもよ、それもとても大きなーーーーーー!!みんな避けて!!!」

 

 

ドォォォォォン!!

 

 

6人「!?」

 

 

響がいち早く知らせてくれたおかげで、奇襲を間一髪で回避することができた。後コンマ1秒遅れていたら、ただ事では済まなかった。

 

 

赤城「ありがとうございます響さん……今の攻撃は一体ーーー」

 

戦艦棲姫「チッ!避ケラレタカ……マァイイ」

 

 

奇襲の主犯の姿が見えた瞬間僕達は、驚愕した。何故なら戦艦棲姫だからだ、そしてここは安全海域、絶対に敵艦隊がこない場所なのだ、棲姫ならなおさらだ。だけど今僕の目の前には戦艦棲姫がいる。どうしてーーー

 

 

天龍「お前は、戦艦棲姫……なんでこんなところにいんだよッ……!!」

 

戦艦棲姫「命令ダカラダ。オ前タチノ元提督ノナ」

 

天龍「あの野郎……深海棲艦とまで手を組みやがったのか!!

 

暁「ありえないわ……!!」

 

 

やっぱり前任の仕業だったんだね……許せない…だけどーーー

 

 

時雨「だけどいくら棲姫でもこの人数だったらーーー」

 

戦艦棲姫「誰ガワタシ1人ダト言ッタ?オ前タチ、出デコイ!!」

 

6人「!!!」

 

 

僕は、いやこの場にいる全員が目を疑った。何故なら出てきた敵は、駆逐棲姫、空母水鬼、駆逐水鬼、空母ヲ級改flagship、雷巡チ級flagship、なのだから。

 

 

暁「ひッ……」

 

響「これはマズイってレベルじゃないね……」

 

戦艦棲姫「コノ弾薬ヤ鉄ノ残骸ハココニ来タ、艦娘ノ末路ダ!!」

 

天龍「まさか、ほかの鎮守府の艦娘までッーーー!!」

 

戦艦棲姫「ソウダガ?イヤハヤ愉快ダッタゾ!!艦娘ガ沈ンデイク姿ヲミルノガ!!」

 

 

ドカァァァン!!

 

 

僕は気づけば戦艦棲姫に向かって砲撃していた。許せない…僕達の鎮守府ならまだ分かる……だけど全く関係の無い鎮守府の艦娘までもを沈ませるなんて!!

 

 

時雨「許さない……僕は絶対に許さないッ!!!!」

 

赤城「時雨さん!!」

 

戦艦棲姫「ホウ、随分ト気ガ強クナッテイルデハナイカ。アイツノ話ト全ク違ッテイタヨウデヨカッタゾ!!!楽シクヤレソウダ!!オ前タチユクゾッ!!!」

 

天龍「ちッ…!やるしかねぇ!!!」

 

響「暁は、私の後ろに隠れていて!」

 

暁「わ、私も戦える……!お姉ちゃんなんだからッ!!!」

 

加賀「赤城さん行きます!」

 

赤城「分かっています、加賀さん!!」

 

 

そして僕達と、深海棲艦との戦いが始まった。

 

 

side out 時雨

 

 

side 秋人

 

 

秋人「……大淀、距離的にあとはどれぐらい?」

 

 

俺たちは時雨達を襲撃から助け出すために出撃している。そして俺はかなり焦っていた。相手が相手だからだ、ボス級の深海棲艦がほとんどの編成だなんて、聞いたことがないし、尾形さんの話でも出てこなかったぞッ!!!

 

 

大淀『あと2km程です提督!』

 

龍田「もうそろそろってところかしら〜?」

 

大淀『はい、ですから見つけ次第直ぐにーーーーーーーッッ!!?』

 

 

大淀が最後まで言い終わる前に、恐怖と焦りが混ざったような、そんな声を一瞬だけ漏らした。何か嫌な予感がする……頼む俺の思い込みであってくれッ!!

 

 

大井「どうしたの大淀さんッ!!」

 

大淀『天龍、暁以外は…沈没………寸前と報告が上がりました…』

 

7人「!!!」

 

 

やっぱり最悪の形で的中した……沈没寸前…マジかよッ!!

 

 

瑞鶴「そんなッ!」

 

大淀『このままではおそらく飛ばさないと間に合いませんッ!!』

 

 

嘘だろ……ここまで来て……こうなったらッーーー

 

 

秋人「報告ありがとう大淀!だったら、俺が全力で飛ばして間に合わせてやる……」

 

榛名「提督幾ら何でもそれは……それに私たちにだって……」

 

秋人「大丈夫だ榛名。7分……7分で行ってやる…だからみんなは後から合流しろ!頼んだッーーー」

 

 

そう言って俺は、海の上を全力で走り出して時雨達を助けに行った。ーーーー母さん、天龍、響、暁、時雨、加賀さん。絶対に助けるから、待ってろッ……!

 

 

榛名「……行っちゃいました…」

 

大井「何よアイツ、ホント人の話を聞かないんだから…こんなスピードが私たちの限界なわけないのに…//」

 

龍田「流石提督ね〜」苦笑い

 

翔鶴「確かに、提督らしいですね」ふふっ

 

吹雪「アハハ…」

 

瑞鶴「ーーーでも、こうしてる暇なんて無いわ!私たちも早く助けに行かないとッ!!」

 

龍田「そうね瑞鶴さん〜!みなさん私に続いて下さい〜!飛ばしますよ!」

 

5人「分かりました(分かったわ)!!」

 

 

side out 秋人

 

 

side 時雨

 

 

時雨「はぁ……はぁ……はぁ……」

 

戦艦棲姫「オイ、ドウシタ?アレホド言ッテオイテコンナモノカ?」

 

時雨「……ぐっ…!」

 

 

僕たちは敵艦隊に全く歯が立たない状態でいた。僕たちは全員大破に対して相手はほぼ無傷な状況…。はっきり言って絶体絶命だ……だけど!

 

 

時雨「ま…だ……だよ!まだ僕は……戦える!」

 

 

僕は諦めない、絶対に!たとえそれが不可能に近くてもーーー

 

 

赤城「時雨…さん」

 

戦艦棲姫「ホウ、随分トタフダナオマエハ。デハオ望ミ通リ、痛ブッテヤル!」

 

 

戦艦棲姫はそう言って僕に砲弾を飛ばして来た。僕は重たくなった身体を必死に動かして砲弾を避けた。だけど、身体は言うことを聞かず、砲弾が当たってしまう。

 

 

時雨「………うぁぁぁぁぁぁッッ……!!」

 

赤城「時雨さぁぁぁぁぁぁん!!!!」

 

 

僕は、砲弾に直撃して数メートルぐらい飛んだ。それでも僕は起き上がろうとしたけど、身体が拒絶していて起き上がれなかった。それと同時に徐々に、沈んでいく感じがした。戦艦棲姫も僕の状況を見て艤装を向けてきた。僕ももうここまでかな……。

 

 

戦艦棲姫「コレデオワリダ」ニヤッ

 

天龍「やらせてたまるかぁぁぁぁ!!!」

 

響「そう簡単に沈ませないッ!!」

 

戦艦棲姫「無駄ダ!!」

 

 

響と天龍が戦艦棲姫に攻撃することなく駆逐水鬼や空母水鬼に砲撃された……。

 

 

天龍「ぐぁぁ……」

 

響「うッ………!」

 

時雨「みん……なッ!!」

 

戦艦棲姫「モウオワリニシヨウカ……ン?」

 

暁「!!」

 

戦艦棲姫「マダ立ッテイラレル奴ガイタカ。オモシロイ、マズハオマエカラ沈没サセテヤロウ!」

 

 

戦艦棲姫が暁に艤装を向ける

 

 

響「暁…!!」

 

時雨「や……めろ!!」

 

戦艦棲姫「沈メ」

 

 

ドカァァァァァァンーーーーーー

 

 

砲弾が暁に向かって放たれた。暁は逃げる事が出来ず、そのまま……直撃…した…………。

 

 

響「暁ぃぃぃぃッッーー!!!!!」

 

加賀「そん……なッ………」

 

戦艦棲姫「フハハハハッッ!!!マズ1人!」

 

 

僕は暁を助けることができなかった……守るって決めたのに………。もうダメだ……僕たちはここで…ーーー

 

 

戦艦棲姫「次ハオマエタチダ」

 

 

そして再び僕たちに艤装を向けきた…ーーー助けて……

 

 

時雨「……助けて……秋人……」

 

戦艦棲姫「沈メッッ!!!」

 

??「ーーーーーおい……何勝手に沈ませた気でいんだよ…」

 

戦艦棲姫「!!?」

 

 

暁を砲撃した場所の煙の中から声がした。何処かで聞いたことのある声が……。煙は徐々に引いていき、その声の正体がはっきりと現れてきた。そして、その正体がーーーーー

 

 

秋人「随分と遊んでくれたみたいだな……あんた」

 

 

秋人だった……秋人が暁を守ってくれた……秋人が助けに来てくれたッ!!!

 

 

秋人「大丈夫か、暁」

 

暁「提督……どうしてッ…!」

 

秋人「みんなを助けるために決まってんだろ…ったくーーー時雨達も大丈夫か!助けに来たぜ!」

 

時雨「秋人……」

 

天龍「お前……」

 

加賀「……提督」

 

赤城「秋人…全く、頼もしくなって……」

 

響「まさかもう……秋人に借りを作るなんてね…」

 

 

本当に嬉しい、僕はいつのまにか涙を流していた。

 

 

戦艦棲姫「ホウ、助ケニ来タ……カ。笑ワセテクレルナ、タダノ人間ゴトキガ我々二勝テルトデモ思ッテイルノカッ!!!」

 

 

戦艦棲姫はそう言って秋人に砲撃する。

 

 

秋人「ちょっと失礼暁」

 

暁「ふぇ!?ちょっと何やってるのいきなり///!!」

 

 

秋人は暁をお姫様抱っこをして、すんなりと砲弾を避けて僕たちの方へと向かって来た。

 

 

時雨「秋人…ごめん…秋人の指示を無視して僕たちは……」

 

秋人「時雨、今はそんなことどうでもいい。この中で誰1人も沈まなかっただけでも俺は嬉しかったから!あと、時雨よく頑張ったよ……!」

 

時雨「……うん!」

 

秋人はそう言って僕の頭を撫でてくれた。やっぱり秋人がいると安心する……。

 

 

秋人「そんでみんなも、よく耐えてくれた。後は……俺に任せろ」

 

天龍「な!?何言ってんだよ…!お前1人だけじゃ無理だ!!ただでさえ俺たちでも敵わなかったのに……」

 

秋人「心配すんな天龍。一瞬で、終わらせてやるから…」

 

天龍「!!ーーーーー分かった……」

 

秋人「良し。みんなは絶対に俺の後ろにいてくれ。そんで母さんと加賀さんはみんなを頼む。流れ弾を艦載機で止て欲しい」

 

赤城「分かりました秋人!」

 

加賀「……」無言で頷く

 

秋人「頼んだ」

 

 

そして秋人は戦艦棲姫達の元へと向かう。

 

 

響「ほんとに秋人は大丈夫かい……?相手はまだ無傷だよ…」

 

時雨「秋人だから大丈夫だよ、響!何があっても!」

 

響「……まぁそうだったね!ーーーー秋人…信じているよ……」

 

 

side out 時雨

 

 

side ?? ほぼ会話だけ

 

 

秋人「待たせたな、こっからはアイツらに変わって俺が相手だ」

 

戦艦棲姫「フン、オモシロイ冗談ヲ言ウンダナ!タダノ人間ガ我々ノ相手?ナメラレタモノダ…」

 

秋人「冗談じゃーよ、本気で言ってんだよ俺は」

 

戦艦棲姫「貴様ハバカダナ、我々二勝トウナンテ100年早イ!」

 

秋人「だったらこの際はっきり言ってやる、ただの人間を舐めんな…そんで宣言してやる、ここからが本当の勝負だッ!!!」

 

戦艦棲姫(!?何ダコノ威圧ハ……ソレニ一瞬、眼ノ色ガ…!)

 

秋人「時雨達に散々酷い事をさせたんだ、それなりの覚悟は持ってんだろうな?」

 

戦艦棲姫「チッ……!!」

 

秋人「始めようぜ、深海棲艦…。一瞬で、終わらす……」

 

 

秋人は横に流していた前髪を下ろして、集中モードに入った。




以上で19話の終了です。
だんだんと物語の展開が激しくなってきました!次回はお楽しみの、怪物身体能力の秋人が深海棲艦と戦う話になります!楽しみにしていてください!!!


秋人「ヒーローは遅れて登場ってな!!」

天龍「あんまり調子に乗んな、このーー(自主規制)ーーが」

秋人「あ?それ宣戦布告ってやつ?上等だ表でろまな板…」

天龍「誰がまな板だぁぁぁぁ///!!!」



落ち着けお前ら……あーこの喧嘩本編に出してみようかな笑笑
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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20話 決着

こんにちは龍龍龍です!
やっと更新することが出来ました、遅くなり大変申し訳ありません。
今回は秋人がなんと深海棲艦と戦うと言う全くおかしなお話です。そして何かと内容が意味不な気がします。お気に召さなかった場合は、直ぐにブラウザバックをオススメします。


秋人「めちゃくちゃ保険かけてる……」

時雨「心配しすぎだよ!!」


だって怖いもん!ーーーーーまぁいいや。(゚∀゚)
それでは本編スタートです!


side ??

 

 

戦艦棲姫「一瞬デ終ワラス…カ。ナルホド、我々ハダイブト、人間ゴトキニ甘ク見ラレテイルトイウワケカ。ダッタラ思イ知レ、貴様ノソノヤル気モ、我々二トッテハ微塵モナイトイウコトヲ!」

 

 

ドォォォォォン!!

 

そう言って戦艦棲姫は秋人に向かって1発砲撃する。しかし、それを秋人は少し笑みを浮かべながら刀で斬り落とす。

 

 

秋人「どうした、こんなもんじゃねーだろ?」少し笑う

 

戦艦棲姫「ホウ、刀デ砲弾ヲ斬ルカ。ーーーデハ、ダッタラコレナラドウダ!オマエ達ユクゾ」

 

 

戦艦棲姫は連れてきた仲間と共に秋人を砲撃していった。しかし秋人はそれも、刀で砲弾を斬ったり艦載機からの攻撃を避けていったりした。

 

 

戦艦棲姫「オマエコソドウシタ人間、避ケテバカリデハ我々を倒センゾ!!」

 

秋人「別に、ただアンタらの攻撃パターンが知りたかっただけだよ」ニヤッ

 

戦艦棲姫「ソウカ、……フッ」

 

秋人「急に笑ってどうしたよ?」

 

戦艦棲棲「イヤナニ、タダ見極ル為ニ刀デ砲弾ヲ斬ッテ防イダトシテモ限界ハアルダロウト思ッテナ。マァ我々二トッテ、ソレハ好都合ダガナ!!」

 

 

ドォォォォォン!!

 

戦艦棲姫は秋人にさっきの威力よりも倍以上で砲撃した。

 

 

戦艦棲姫「コノ威力ナラ貴様ノ刀モ破片二ナルダロウ!」

 

秋人「ふっ……それはどうかな」

 

 

だがこの時、戦艦棲姫は秋人を甘く見ていた。その結果、次の秋人の行動を見て驚愕することとなる。ーーー秋人は戦艦棲姫が砲撃した砲弾を何も使わずに、片手だけで止めたのだった。

 

 

秋人「いってぇぇ……艦娘と人間のハーフだけど流石に手で止めるもんじゃねーな……これ」

 

戦艦棲姫「馬鹿ナッ!?」

 

秋人「大体の攻撃パターンも把握できたし、今度はこっちから行こうか!!」

 

 

そういって秋人は一気に戦艦棲姫に詰め寄る

 

 

戦艦棲姫(ーーー速イ!?)

 

秋人「いくぜ!『 櫻川流 雷斬(らいぎり) 』!!」

 

 

『櫻川流 雷斬』、相手に一瞬で詰め寄り、胴体を斬りつける技。斬る瞬間、稲妻の様な斬撃が見える。

 

 

戦艦棲姫「チッ!」

 

秋人「へぇ〜、今の回避すんのか。やるじゃん」

 

戦艦棲姫「調子二ノルナヨッ!!」

 

 

戦艦棲姫は仲間と共に再び攻撃を仕掛けた。

 

 

秋人「ふっ…甘いぜ!」

 

 

だか秋人はその攻撃もいとも簡単にかわしていく。

 

 

戦艦棲姫(ナンダ、コイツノ異常ナ身体能力ハ!?)

 

秋人「流石に人数的にきついからまずは、アンタの仲間から片づけようか!」

 

 

そして秋人はヲ級に一気に詰め寄る

 

 

ヲ級「!?」

 

秋人「まずはアンタからだ、いくぜ『一刀両断』!!」

 

ヲ級「ッ……ーーー」気絶

 

秋人「安心しな峰打ちだから。まぁ防具はぶっ壊しといたけどーーーーで、まず1人。次!!」

 

 

次に秋人は駆逐棲姫に近づいた、がーーーー

 

 

戦艦棲姫「ソンナ簡単二仲間ヲヤラセルト思ウナッ!!!」

 

 

戦艦棲姫が秋人に向かって魚雷を放つ。

 

 

秋人「だろうと思ったよ!」回避

 

戦艦棲姫「チョコマカトッ!!」

 

 

side out ??

 

 

side 時雨

 

 

僕たちは秋人が1人で深海棲艦と戦っているのを少し離れたところで見ていた。ーーー凄い…僕たちでも敵わなかった敵を、秋人は1人で戦っているのだ。

 

 

天龍「すげぇ……本当にあいつ、1人だけで戦えてる……」

 

響「ほんとに秋人は人間と艦娘のハーフなだけ…?」

 

加賀「提督…」

 

 

みんなも僕と同じことを考えてたみたいだ。ーーーーそして秋人は五隻相手に苦しかったせいかは分からないけど、こっちに下がって来た。

 

 

秋人「はぁー……流石にここまで飛ばした挙句、5人相手は流石に体力的にきついっての…1人は倒したけど 笑」

 

時雨「秋人大丈夫!?」

 

秋人「まぁ、大丈夫だ時雨。心配すんな、元クラブ生はだてじゃ無いから」

 

響「確かに言われてみれば、表情と身体は全然大丈夫そうだね。むしろ、まだ全然余裕そうに見えるよ」

 

 

!?ーーーーちょっ、響!?今の僕たちは傷だらけだよ!?何で秋人に上からの態度なんだい!?

 

 

秋人「響、大怪我負ってるお前が言うなよ……まぁあながち間違ってはないけどさぁー……。ーーーーーーでも、これ以上やるとマジできつくなるから一気に決めるわ…」

 

暁「ーー?。何をするの提督?」

 

秋人「まぁ見てなって!ーーーーーーんじゃあ、やるかーーー」

 

 

秋人がそう言い終わったあと、目の色が黒から赤へと変化した。いったい秋人は何をするのだろう……。そう思った瞬間秋人の周りから黒いオーラの物が見えたような気がした。それも何処かで見たことのあるようなそんなオーラを。

 

 

side out 時雨

 

 

side 秋人

 

 

俺は目をつぶり徐々に力を溜めていく、それにより俺の周囲に風が発生した。

 

 

秋人「んじゃ一気に決めてやるよ、戦艦棲姫」

 

戦艦棲姫「ーーー!?。貴様何ヲスルツモリダッ!!」

 

秋人「それは、受けてからのお楽しみだ。ーーーーーーいくぜ…………『アツ』!!!」

 

 

俺は一気に目を開いた。俺の後ろ以外、風が広がって戦艦棲姫達を襲う。

 

 

戦艦棲姫「ーーーーーッッ!?ナンダッ……コノ…異常ナ圧力ハッ…………」

 

秋人「『アツ』、俺の威圧を相手に直接押し付ける俺唯一の技だ。範囲は約10mくらいだな」

 

戦艦棲姫「ッッッ!!ーーー身体ガ……」

 

秋人「()()()()……だろ?この技は圧力によって動きを封じる効果があるから。まぁでも俺はまだ5割も出してないけど……」

 

戦艦棲姫「ナン……ダトッ!?」

 

秋人「だって一般の人だったら3割程度で失神寸前までになるから」

 

戦艦棲姫「私ガタダノ人間ト一緒ノレベルダト!?ーーー……コンナモノッ!!!」

 

 

戦艦棲姫は俺のアツに抗がって体を動かす。やっぱり一般の人と比べるのは違うよな。だって相手は人ではなく深海棲艦なのだから。

 

 

秋人「だろうな。いいぜ、だったら5割!」

 

 

俺はもう一度、大きく目を開いた。

 

 

戦艦棲姫「…グォ…ッ!ハァー……ハァー…」

 

秋人「流石に限界だったか、アンタ以外は」

 

 

俺が5割の力でアツを出すと戦艦棲姫以外全員が倒れ込んだ。やっぱ耐えきれなかったか。まぁ俺は好都合だけど、だって残るは戦艦棲姫だだ1人なのだから。

 

 

戦艦棲姫「!?……オマエタチッ!!」

 

秋人「安心しな気を失っただけだよ、別に死んじゃいないから。ーーこれでやっとアンタ1人だけになった、だけど動けないから一気に終わらす!!!」

 

 

俺は戦艦棲姫に距離を詰めに行った。しかしーーーーー

 

 

戦艦棲姫「ッ………私ヲ………舐メルナッッ!!!」

 

 

ーー戦艦棲姫が叫んだ瞬間、俺に向かって凄い風が襲ってきた。まるで俺のアツのように、だがアツのような圧力は来なかった。

 

 

秋人「うぉッ!?。ーーーーーふぅー……まさか俺のアツから逃れられるなんて……ほんと、アンタが初めてだよ……」

 

戦艦棲姫「私ヲ舐メルナト言ッタハズダ。ーーーオマエノ状態ヲ見ル限リソロソロ限界ノヨウダナ」

 

 

ーーーー確かに全力で海の上を走って、時雨達を庇いながら深海棲艦6人相手に戦っていて、俺の唯一の技、アツを出したのだからから、戦艦棲姫の言う通り、流石に体力の限界だ。

 

 

秋人「アンタこそ、強がっているけどどうなんだよ……」

 

戦艦棲姫「何ヲ言ッテイル、私ハマダ余裕ダガ?」

 

 

その言葉に嘘も偽りもない、戦艦棲姫はまだ全然戦う余力が残っていた。アツも受けたのに何だよこのタフさは……さすが戦艦だな…。はぁー……ここまで来たら使うしないのかなぁー俺の切り札を……いや待てーーーーー。

 

 

戦艦棲姫「人間ガ私達相手二ココマデヤリアエタダケドモ褒メテヤル。ダガ、コレデ終ワリダッッ!!」

 

秋人「いや、終わりじゃねぇーよ。まだあるぜ、とびっきりの攻撃がここにーーーーー」

 

 

ドォォォォォォン!!

 

 

戦艦棲姫「ッ!!誰ダッ!!」

 

 

戦艦棲姫に向かって1発の砲弾が放たれる。ーー別に切り札を使わなくても良いじゃん、何故ならーーーー

 

 

大井「勝手に1人で飛ばしてたくせに何ピンチになってるのよ提督!!」

 

龍田「あとで説教しないといけないかしら提督〜?」あらあら〜

 

榛名「皆さん助けに来ましたよ!」

 

翔鶴「大丈夫ですか!」

 

瑞鶴「よくも私達の仲間を傷つけてくれたわね!」

 

吹雪「ーーーってよく見ると戦艦棲姫以外の敵は全員気を失ってますよ!?」

 

 

ーー救助隊が来たのだから。そして俺は忘れていた、救助隊がいたことに、一緒に行って途中で俺が1人で飛ばして彼女達を放って行ったことに。あー本気を出さずにもう少し手を抜いて戦えばよかった、だって本気でやったせいで体力の消耗が激しかったのだから。

 

 

秋人「大井、そう言っているワリには到着が遅かったじゃん、もし俺が飛ばしてなかったら時雨達は多分沈んでいたぞ?」

 

大井「そ、それは……アンタが急に飛ばすからじゃない……だからびっくりして……」

 

秋人「本当は?」

 

龍田「思った以上に飛ばせなかったの……ごめんなさい提督……」

 

秋人「成る程なー、じゃあ後で説教な。まぁでも今はこれに集中だよ龍田」

 

龍田「提督……分かったわ〜!」

 

秋人「てことで戦艦棲姫、これを見てまだ戦うのか?」

 

戦艦棲姫「ーーーーーッッ!!……ソウダナ……オマエノ言ウ通リ、ココハ一旦引コウ……ダガ覚エテオケッ!次ハソウナライトッッ!!」

 

 

戦艦棲姫はそう言い残し気を失った仲間と共に海の底へと沈んでいった。

 

 

side out 秋人

 

 

side ?? ほぼ会話だけ

 

 

帰還中

 

 

榛名「はぁー……」

 

暁「どうしたの榛名さん?」

 

榛名「いえ、救助に来たのは良いのですけど、私達って来た意味があったのかなと……」

 

響「まぁそうだね。だってほとんど秋人が倒していたから」

 

大井「ほんと、私達を呼ばなくてもよかったんじゃないの?」

 

秋人「そんな事ねぇよ、だって大井達が来なかったら正直俺も艦娘でいう大破並みの傷を負っていた可能性があったから。まぁ今回は俺の責任だから、遠征に行った組と救助組に間宮アイス券と2日ほどの休暇を取ることにするわ」

 

12人「!?」

 

吹雪「ーー!?司令官、私達は何もしていないのにですかッ!?」

 

秋人「何もできなかったのは俺が1人で戦ってしまった責任でもあるし、つーか普通提督が戦うなんておかしいけどな」

 

時雨「全くだよ、ほんと秋人は無茶するんだから……だけど、ありがとう助けてくれて」

 

秋人「おう!ーーーつーかさ、ちょっと休憩してくんね?俺、エンジンとかそういうのついてなくて、滑れないから走ってんだけど、マジ体力の限界がーーーーー」

 

天龍「お前はそれでも男か?」

 

秋人「じゃあ逆に聞くけど天龍、お前はそれでも女か?男まさりのまな板娘!」

 

天龍「な!?// まな板とは何だ、まな板とは!!!///」

 

秋人「龍田を見ろよ、すげ〜良い体じゃん胸m……」

 

龍田「あらあら提督〜これ以上言ったら締め上げるわよ?」

 

秋人「ごめんなさい……もう言いません、勘弁してください」

 

龍田「素直でよろしい〜ーーーーーッ…………」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

瑞鶴「一航戦なのに随分と苦戦していたようね(煽り)」

 

加賀「いいえ、これはみんなを守った証と言ったところかしら。そういう貴方こそ言っているワリには随分と到着が遅かったわね、まさかびびったのかしら?まぁ五航戦なら仕方のない事ね(煽り)」

 

瑞鶴「な!?いつ私がびびったのかしら……?」

 

加賀「戦艦棲姫を見た瞬間よ。あなた、かなり真っ青になってたわよ」

 

瑞鶴「な、なってないもん//!!」

 

加賀「図星ね。だからあなたは、まだ甘いのよ。それじゃあ私達一航戦には及ばないわ」

 

翔鶴「瑞鶴今のはあなたが悪いわ、加賀さんに謝りなさい。ーー私からも謝ります、ごめんなさい。瑞鶴の無礼な発言に……」

 

瑞鶴「翔鶴姉……うぅ…ごめんなさい」

 

赤城「いいえですよ、瑞鶴さん、翔鶴さん。加賀さんも言い過ぎましたから……でも瑞鶴さんの言う通り私達もまだまだ訓練が足りないみたいです。一航戦なのに何も護れなかったので……なので共に強くなりましょう!加賀さんも良いですね?」

 

加賀「そうですね赤城さん、しっかりと指導をしないといけませんね」

 

瑞鶴「なんか怖いわ……」

 

翔鶴「よろしくお願いします、先輩方!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そして秋人達が傷ついた時雨達を背負って帰還した後、鎮守府にいた艦娘達が出迎えてくれていた。そしてまず起こったことは、夕立が時雨に向かって泣きながら抱きついた、そして電や雷も同様、暁と響に泣きながら抱きついた、そのあと、電と雷は秋人にも抱きついたのだった。

 

 

秋人「ちょっと……待って2人とも……抱きついてるとこ首……首だから……息が…………ガクッ」

 

電&雷「お兄ちゃん(お兄さん)!!!」

 

響「ナイスだよ、2人とも!」

 

暁「響、流石にそれは酷いわ……」

 

時雨「やっぱり秋人は秋人なんだね……」アハハ

 

赤城「ふふ…やっぱり秋人もまだまだですね……」




以上で20話の終了となります。
これにて一つの戦いに決着がつきましたが、二章の復讐編はまだ続きますのでよろしくお願いします。
書いてる自分も思いますけど秋人って最強じゃない?
まぁここまで来たら『ワン◯ンマン』のサイ◯マくんぐらいの安心感にしたいですね!!


秋人「え、じゃあワンパンチで深海棲艦をぽいしないといけないの!?」


そこまでは言っていない。
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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21話 提督の仕事とちょっとした思いつき

どうも龍龍龍です!
一つの戦いが終わったので一息つきたいなぁ〜と書いてるうちに思ったのですが、そうはいきませんでした。
今回も秋人の優しさがいっぱい溢れると思います(多分)!!
そして例の友達も……


瑞鶴「保険作ったわね、作者さん……」

加賀「いつもの事よ」


お前らこういう時だけ団結すんじゃねーよ!!
てかこのくだり定番になって来てるような……
それでは本編スタート!


戦艦棲姫「申シ訳アリマセン……沈マセルコトガ出来マセンデシタ……」

 

矢倉「そうか、だが構わん。貴様らのおかげで私の準備も完了したッ!!!」

 

戦艦棲姫「準備…」

 

矢倉「あぁ、確実に時雨達を沈ませる事ができる準備をな」

 

戦艦棲姫「一体ナニヲ……」

 

矢倉「私がーーーーー」

 

戦艦棲姫「!?」

 

矢倉「では、鎮守府へ向かおうかッ!!!」

 

 

side out 矢倉

 

 

side 秋人

 

 

俺は電と雷におとされかけた後、入渠ドック(勿論男子の方)に入り、一旦執務室に戻った。そして遠征の結果は言うまでもなく失敗に終わった。だけど、誰一人として沈まなかっただけでも俺は良かったと思う。だって沈む=死んでしまうのと変わりが無いのだから。おっと、暗い話は置いといて(誰に言ってんだろう?)この事は尾形さんにも報告しないとな。そう思っている時ーーー

 

 

コンコン……

 

 

ーーーふと扉のノック音が聞こえた。誰だろ?

 

 

龍田「提督、いるのかしら〜……?」

 

 

龍田だった、けどなんか声が暗いような……まぁいいや。

 

 

秋人「はーい、いるから入っても良いよ〜」

 

龍田「失礼するわね〜……」

 

 

そう言って龍田は入ってきた、そのときの龍田の顔は少し暗かった。俺の思い違いじゃ無かった。

 

 

秋人「どうしたんだよ龍田?」

 

龍田「提督…先程言っていた罰を………受けに来ました…」

 

秋人「罰…?ーーーーーぁ!?」

 

 

俺は思い出した……!?俺はあの時、龍田に遅れた事に説教をするって言ったんだったぁぁぁ!!すっかり忘れてたわ……。

 

 

秋人「あーそう言ってたな確か……でも、その前に何で飛ばせなかったかの理由だな」

 

龍田「それはーーーーー」

 

 

side out 秋人

 

 

side 龍田

 

 

龍田「ーーーーーと言う事です…」

 

秋人「なるほどなー……」

 

 

私は時雨達の所へ向かっている最中に別の深海棲艦と遭遇してしまい、それの相手をしていたせいで遅れてしまった事を言った。こんな事だたの言い訳にしか過ぎない……どうせ私は罰をーーー

 

 

秋人「だったら罰は無しな」

 

龍田「やはりそう…………ーーーーーーーゑ!?」

 

 

私は提督が言った言葉に理解できず、聞き取れなかったような声を上げてしまった。

 

 

秋人「だから罰は無しだって」

 

龍田「どうしてですか提督ッ〜!!」

 

 

罰は無し……!?どうしてッ!!仲間が危険な目にあっていながら、遅れてしまったのにッ!!

 

 

秋人「どうしても何も、深海棲艦と遭遇して遅れたのなら仕方ないだろ」

 

龍田「ですが救助が遅れたのは変わりはないです、それに私が嘘をついている可能性だって……!!」

 

 

そうだ、私だって嘘をついているって思ってもおかしく無いのに。どうして彼はーーー

 

 

秋人「それを言ってる時点で嘘じゃ無いだろ……」

 

龍田「ッッ!?」

 

 

私は言葉を詰まらせた。

 

 

秋人「それにあの時は触れなかったけど、龍田達の艤装や顔とかにわずかな傷があったし、それに息が少し上がってただろ?」

 

龍田「!?ーーー…気づいて……いたんですか…」

 

 

じゃあ、何でそこまでーーーーー

 

 

秋人「当たり前じゃん、提督なんだから〜!艦娘の状態を見るのも提督の仕事だし、いかなる時でも!」

 

 

もしかしてあの時も私達をしっかりと……ーー。そう思った瞬間、私はやはり提督には敵わないと改めて思ってしまった。

 

 

秋人「だから罰は無しな、みんなにもそう言っておいてくれ。て事でこの話は終了〜」

 

 

提督はそう言って話を終わらした。提督、貴方は本当に部下思いな人なんですね〜、若いのに〜。

 

 

秋人「じゃあ、俺は今から元帥にあのことを報告するけど龍田はどうする?」

 

 

提督はさっきの出来事を報告するみたい。じゃあ私は別にいなくても良いわね〜。

 

 

龍田「では私は部屋に戻ります〜」

 

秋人「分かった!そんじゃあ今日はお疲れ様〜龍田!!」

 

龍田「はい提督〜では失礼します〜」

 

 

ガチャ……

 

私は執務室から出た。

 

 

龍田「……」

 

響「大丈夫だったでしょ?」

 

龍田「ッ!?ーーーーーそうね〜……全てお見通しだったわ〜、本当にあの人が提督で良かったって思う」

 

響「そうだね。あと龍田もありがと、救助に来てくれて」

 

龍田「いえいえ〜大切な仲間だもの〜そん事は当たり前よ〜!」

 

響「確かにね」

 

 

side out 龍田

 

 

side 秋人

 

 

秋人「ーーーーもしもし尾形さん」

 

尾形『おお!秋人、どうしたいきなり?』

 

秋人「実はーーー」

 

〜秋人説明中〜

 

秋人「ーーーという事がありまして」

 

尾形『なんとッ!!だから最近になって沈没の報告が多かったのか!!これでやっと辻褄が合う』

 

秋人「一応撃退しましたけど、また来る可能性があるので、別の鎮守府の提督に報告して頂けたらありがたいです」

 

尾形『分かった、その事については後はわしがやっておく!秋人もいつあやつが来ても大丈夫なように体制は整っておくのだぞ?』

 

秋人「分かりました、ではこれで……ーーーーーふぅ〜」

 

 

前任がいつ来ても大丈夫なように………か。体制っつってもどうしたら良いんだよ。素人だから全くわからないのだよ!とりあえず監視カメラでも設置しておくか。ーーーーいや、流石に無理があるな……遠くを撮るのは。

 

 

秋人「はぁーお腹すいたな……」

 

 

時計を見ると気づけば6時を過ぎていた。結構進んでいたんだな……とりあえず食堂へ行こ。そう思い、俺は執務室を後にした。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「どうもです〜間宮さん!」

 

間宮「あ、提督お疲れ様です!」

 

 

間宮さんは笑顔でそう言ってくれた。あぁ……綺麗です、間宮さん……。

 

 

秋人「はいお疲れ様です、間宮さん!ーーーーご飯の支度ですか、間宮さん?」

 

間宮「そうですね〜夕食の時間がそろそろなので!」

 

 

間宮さんは包丁で野菜を切りながら返答してくる、なんかすげー器用だ。そして俺はふとある事を思ったので、間宮さんに問いかけた。

 

 

秋人「あの〜間宮さん、1人で作るのって流石にしんどくないですか?」

 

間宮「うーん、そうですね〜……確かにそう思う時はありますが、全然大丈夫ですよ!」

 

秋人「そうですか。ーーーですが、いくら艦娘でも体調が悪くなる可能性だってあるのですから、無理はしないで下さい!あ、どうせなら、当番制にしましょうか?」

 

間宮「確かにその案は良いですね、提督!レシピや作り方なら私が教えますので!」

 

秋人「わかりました!では早速みんなを呼びますね!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「ーーーーーーーて事なんだけどみんなはどう思う?」

 

 

俺はみんなを食堂に呼び、間宮さんとの一連の会話の内容を話した。

 

 

天龍「えぇ……俺、料理作るの苦手なんだけど……」

 

吹雪「私も……」

 

比叡「私は全然大丈夫ですよ!!」

 

榛名「比叡お姉様はダメです!」

 

比叡「えぇ……」

 

大井「別にいいんじゃない?間宮さんの負担も減ると思うし」

 

時雨「僕もその案には賛成だよ秋人!」

 

夕立「私も〜!!」

 

ー以下略ー

 

 

俺が考えた案にほぼ全員が賛成する事になった。意外とそういうところでは賛成してくれるんだな〜。

 

 

秋人「分かった、じゃあ当番表は間宮さんと一緒に考えるから1日、2日ほど待っててくれ、後料理が苦手な人は間宮さんが教えてくれるから安心して」

 

艦娘「はーい!」

 

秋人「良し!じゃあそういう事で。ーーーーんじゃご飯にするかなぁ〜」

 

 

俺はそう言って間宮さんからご飯をもらい、夕食をとった。ーー明日、明後日から当番制……早くある程度グループを考えないといけないな…とりあえず苦手な人と上手な人をセットにしないと。ーーーーうーんやっぱりいきなり考えるのは難しいな、やっぱり間宮さんと考えよ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ご飯を食べ終えた後、俺はお風呂に入って執務室に戻った。そして時間に余裕があったからまた部活仲間だった友達とグループ通話をした。

 

 

秋人「しもしも〜」

 

拓海『しもしもってwwーーーどうした秋人?』

 

秋人「暇」( ´_ゝ`)

 

拓海『え”ぇ”〜!?(マスオ風)ーーーでも秋人、お前提督になったんだから艦娘たちと遊べるだろ……』

 

秋人「それとこれとは別」( ´_ゝ`)

 

拓海『デスヨネ〜……ーーーで、今日は何?』( ̄▽ ̄;)

 

秋人「いやただちょっと話でもしようかなって」

 

拓海『話な〜……ーーーあそうだ、この際だし恋バナとかでもする!?ww』( ̄▽ ̄)

 

秋人「何それ嫌味?」

 

拓海『なんでそうなるんだよッ!?』Σ(゚д゚lll)

 

秋人「だって拓海モテてんじゃんww」

 

拓海『ゆーてお前も前髪下ろせばイケメンだからなッ!?』

 

秋人「うん、最近になってやっと気づいた☆」テヘペロ☆

 

拓海『やっとかよ……ーーーそういや、前言ってた約束のことなんだけどさ〜』

 

秋人「ん?時音が言ってたフットサル大会?」

 

拓海『そうそう、人数が俺ら4人しかいないじゃん?だから時音が弟連れて行くって言ってるんだけど良い?』

 

秋人「全然いい、むしろ来てください!ーーーてか俺だけじゃなくて良にも言っといたほうがいいんじゃね?」

 

拓海『いや、良にはすでに確認済み、最後は秋人だけだったんだよ』

 

秋人「あーね」

 

時音『呼ばれて飛び出てパンパカパーン!!』٩(๑❛ᴗ❛๑)۶

 

拓海&秋人((何これ可愛い…))(*´-`)

 

秋人「時音今ならまだ間に合うぞ」

 

時音『え、何秋人ッ!?』

 

拓海『時音、女の子になる気は……』

 

時音『拓海まで何言ってるのッ!?怖いよッ!!ーーーそれに僕は……(ボソッ)」

 

秋人「ん?どうした時音?」

 

時音『あ、いや、何でもない!!』

 

良『お前ら俺抜きで何話してんだよ!』

 

拓海『良が来るのが遅いだけだよ……』

 

秋人「全くだな…」

 

時音『そうだねww』

 

良『お前ら腹たつなッ!?』( *`ω´)

 

 

この後俺たち4人はまたゲームをした今回はPCゲームの『お絵か◯の森』をした。だって執務室にパソコンがあるもん 笑。

 

 

良『ちょっ……時音何書いてんの!?』

 

拓海『流石の俺でも分からないな……』苦笑い

 

時音『え!?2人とも酷いよッ!!!』

 

良&拓海『だって〜…』

 

秋人「安心しろ時音、答えは『海開き』だ!!」(`・ω・´)

 

時音『すごい、正解だよ!流石秋人!!』

 

秋人「俺には時音がなんて書いたか分かるぜ〜」( ´Д`)y━・~~

 

良&拓海『 』( ゚д゚)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「おい良!なんでそんなに絵が上手いんだよ!?」

 

良「フハハハハッッッ!!!俺を舐めてもらっちゃ困るッ!』

 

拓海『無駄な才能の発揮ってww」

 

時音「羨ましいな〜」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

拓海『はぁー!?こんなの書けるわけないじゃん!』

 

秋人「東尋坊ww」

 

良『ま、そりゃ分からねーなwwwそもそも俺知らない!』(`・ω・´)

 

時音『福井県の観光地らしいよ〜』

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

拓海『秋人の絵ってなんか可愛いよなww」

 

秋人「え”、マジ!?」

 

良『まぁ普段の生活でも女子力結構高かったしな〜』

 

時音『文字も女の子みたいな丸字だしね〜ーーでも見えやすくて綺麗だよ!』

 

秋人「流石俺の『女子力』!!」(`・ω・´)キリッ

 

3人『流石ではないぞ(よ)』

 

秋人「嘘〜……」(´・ω・`)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

そんなこんなでまた1時間以上も友達と遊んだ。いや〜やっぱ楽しいな、友達と遊ぶのは!俺はグループ通話を切って、アラーム設定をした後、俺は寝た。ーーーー次の日、例のイベントが起こる事をこの時俺は知る由もなかった。




以上で21話が終了です。
一つの戦いが終わったのにシリアスな内容にしてしまったよクソがッ!!!俺シリアスとか書くの苦手なんだよな……まぁいいや!
やっぱり自分は秋人の友達との会話の雰囲気が好きだ!!俺的にはハーレムより男の友情がーーーーいやハーレムも良い!!!
そして秋人たちがやっていた『お絵か◯の森』はとても面白いゲームなので是非やってみてください!


秋人「これぞ女子力!!」

拓海「なんでお題に東尋坊が出てくるんだよ……」

良「絵心が大事だぜ!」

時音「絵は嫌いだよ……」


なんか実況者みたいだな 笑。
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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22話 やっぱり俺の朝は騒がしい……

どうも龍龍龍です!
春休みが終わりそうですね!宿題は済ましましたかね?自分はまだ終わってない!(`・ω・´)フンス
まぁもうすぐで終わるんですけどね!
新学期始まるとまた忙しい日々がやってくるので投稿が遅れます。
申し訳ありません!


大井「それでも頑張りなさいよ!」

榛名「榛名全力で応援します!」


ありがとうお二人さん!
それでは本編スタートです!


目がさめるとそこは自分の故郷の海だった。ーーーあれ、何で俺がここに……。どうやら俺は夢を見ているらしい、そして遠くの海岸に目を向けるとーーー

 

 

秋人「やっぱり釣りは良いね、母さん!!」

 

茜「そうですね、秋人!」

 

 

ーーー5年前の俺と母さんがいた。これはッーーー母さんが居なくなる日の出来事……だったらッ……!?

 

 

中学生秋人「母さん、俺もっと奥の海岸に行って釣りしてくるよ!」

 

茜「いけません秋人、これ以上行くと危ないです!」

 

中学生秋人「大丈夫、大丈夫!俺落ちないから!!」

 

茜「秋人……危なくなったら逃げてくださいよ!」

 

中学生秋人「ーーー?分かったよ母さん〜」ノシ

 

 

俺は奥の海岸に行く俺を止めようとしたーーーーーが、やはり夢なので、すり抜けてしまい手を掴むことができなかった。ーーーダメだ、そっちに行ったらッ!!!昔の俺は徐々に離れて小さくなっていき、それと同時に俺の視界が暗くなっていった。

 

 

秋人「ーーーーッ!?」

 

 

完全に視界が暗くなった瞬間、俺は勢いよく目を開いた。そして目に入ったものは、いつも見ている執務室の天井だった。俺はそれでようやく夢から解放されたと実感した。

 

 

秋人「はぁー……今度はあの日の夢かよ……ほんと最近になって多いな、嫌な夢を見んの」

 

 

ーーーー愚痴を吐いても仕方がない、とりあえず起きるか今はーーーまだ5時半かよ……。俺が起き上がる為に上半身を起こそうとしたが、何故か動かなかった、むしろ誰かに押さえつけられてるような感覚がする。何故かと思い、俺は動ける範囲で周りを見た。するとそこにはーーーー

 

 

秋人「ッ!?」

 

赤城「……スゥーー……スゥー……Zzz」

 

 

気持ちよく寝ている母さんがいた。母さんは俺を抱き枕のように身体にしがみついていた。成る程、こりゃ動けない訳だ………つーかさっきから母さんの胸が当たり過ぎて苦し。え、別に興奮してないけど?だって母さんだし、身内の人に興奮するのは違うだろ……。とりあえずこのままだと一生このままの予感がするから起こすか……日課もしたいし。

 

 

秋人「母さん、起きろ〜。朝だぞ……」

 

赤城「……んっ……秋人〜……zzz」

 

秋人「母さん朝だって……!」

 

赤城「秋人〜……そこじゃ…ないですぅ〜……zzz」

 

 

ア、アカン……母さん、完全に夢の世界だわ……それに何の夢を見てんだろ、傍から聞くとすげ〜意味深なんだけど……。

 

 

赤城「ゃ…ぁ//…秋人…//……zzz」

 

 

ちょっと待て!?これ色々と危なくないか!?……いや俺の考えすぎかーーーーー

 

 

赤城「そこっ……んんぁ///んくぅ…ぁ…/////……zzz」

 

 

はい起こします。すぐに起こします、秒で起こします。俺は母さんがすぐに起きるとっておきの方法で起こした。

 

 

秋人「母さん、ご飯ですよぉぉぉぉぉぉ!!!!!」

 

赤城「ご飯ッ!!ーーーーあれ、秋人?ーーーーー……おはようございます!!」

 

秋人「いやもう手遅れだよ母さん。あとおはよう〜、息子の抱き枕は()()()()()()()?」

 

赤城「えっと…これは……そのぉ〜……すみません秋人……!」

 

 

母さんは素直に謝ってきた。

 

 

秋人「悪いと思ってるんだったら、どいてくれたらありがたいかな〜。起きれないから」(-_-;)

 

赤城「はぃ〜……」

 

 

母さんはすぐに俺を解放して俺はそのまま起き上がった。日課の準備をする為に。準備をしながら俺は母さんにある疑問をなげた。

 

 

秋人「あと母さんは一体どんな夢を見てたの?」

 

赤城「え、夢……?あ〜夢ですか〜」

 

 

俺の疑問に対し、母さんは思い出したかのような声をあげた。

 

 

秋人「え、どんな夢だったの」

 

赤城「えーと、秋人にマッサージされてる夢を見てましたね。とても上手でしたよ秋人のマッサージ、もう癖になりそうでした〜!」

 

秋人「はぁぁぁッッーー!?あの寝言で………?」

 

 

嘘だろ……安全にあっち系の夢みたいだったじゃん……。やはり寝言というのは怖いものだな、俺は改めて寝言の恐怖というものを思い知った。ーーーひょっとしたら俺も、何処かで意味深な寝言を言っていることもあったのかもしれない……寝るのが嫌になってくる。

 

 

赤城「え、私何かまずい事でも言っていたんですか?」

 

秋人「いや、母さんの寝言が()()()()()()()だったから……」

 

 

俺が母さんに正直に伝えたら、母さんは一瞬にして顔を赤くした。

 

 

赤城「ッ!?ーーーそ、それは本当ですか秋人///!!」

 

秋人「もちろんさ〜(あるピエロ風)」

 

赤城「本当に違うんですよ秋人!そんなやましい夢なんて一切見ていませんからねッ///!!」

(;@ ◽︎ @)

 

 

母さんが顔を赤くしながら必死に訴える、まるで子供を見ているみたいで可愛い……。ーーは!ダメだダメだ、そんなことを考えたら親父に殺されるぞ俺!ーーーけど流石にそこまで言われると逆に怪しいんだが……まぁいいや。

 

 

秋人「母さん分かったから……そんなことより何で俺の布団で一緒に寝てたんだ?」

 

赤城「いや〜ちょっと秋人と一緒に寝たくなってしまいまして……」

 

秋人「そーですか。じゃあ俺は日課に行くから母さんは部屋に戻っtーーー」

 

 

俺は途中で言葉が止まった。何故なら母さんは下着しか着ていなかったから。

 

 

秋人「何で下着姿な訳……母さん……」ジト目

 

赤城「これは……」冷汗

 

秋人「まさか発情したとかじゃないよな……?」ジト目

 

赤城「………」目をそらす

 

秋人「ーーーー貴方は……それでも母親かぁぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

この後母さんに無茶苦茶説教した、6時まで。まさか朝から説教をする羽目になるなんて、ほんとやってくれたな母さん……あと親父にはなんて説明しよう。ーーーー後になって聞いた話だが、偶然この光景を見た艦娘達から、俺から鬼が出ていたと口を揃えて語っていたらしい。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

母さんを説教した後俺は日課をする為、外に出た。

 

 

秋人「はぁー……」

 

響「朝からため息なんて、らしく無いね秋人」

 

秋人「あー響か、おはよ〜。まぁちょっとな……あれ、ここにいるってことはーー」

 

響「察しの通りだよ」

 

秋人「響だけ?」

 

響「君は視野が狭いのかい?ーーほら、あそこに」

 

 

響が指をさす方を見ると昨日と同様にこの鎮守府にいる駆逐艦全員+天龍、龍田などが来ていた。

 

 

秋人「龍田は分かるけど、天龍は意外だわ〜」

 

天龍「何でだよ!ーーーーーべ、別に来ても良いじゃねーか//!!」

 

秋人「あぁ、来ても全然良いよ〜人数が多いと後々楽しいし。じゃあ早速行くぞ〜!!」

 

駆逐艦「だから早い(のです!)よッ!!」

 

龍田「これは楽しみね〜」

 

天龍「ーーーーーー嫌な予感がする」

 

 

俺は艦娘たちを連れて走った。うーん……朝だから良かったな…よくよく考えると、絶対に通行人の邪魔になるわ、人数が多いから。ある意味宗教だろこれ……。

 

例のゴール付きの人工芝に着いた後、またいつものサッカーの個人練習をした。みんなは昨日同様息が上がってベンチで崩れていた。しかし、響がすぐにコートに入ってきて俺のボールを奪いにきたーーーーが、俺はずっと響をかわしつずけた、その光景につられてみんなも俺のボールを奪いにきた。最終的には日課に付いてきた艦娘全員が俺のボールを奪いにきているというなんともシュールな状態になった。ーーー俺も流石に10人以上相手にきつくなってしまい、結局電に奪われてしまった。まぁまだ俺は本気は出してないけどなぁ!!(負け惜しみ)ボールを奪われた後、みんながサッカーというのは、どんなものかと聞いてきたので、みんなにサッカーで大事なドリブルやパス、コントロールの基本を教えたーーーうーん、ボールが足りないから後で何球かア◯ゾンで買っておこ。みんなと楽しくサッカーをしていたらいつの間にか7時を過ぎていた。

 

 

秋人「んじゃ7時過ぎたし帰るぞ〜」

 

艦娘「え……」(´・ω・`)

 

秋人「ーーー帰りだからゆっくり走るよ……」

 

艦娘「は〜い!!」(*゚▽゚*)

 

 

そうして俺たちはまた喋りながらゆっくりと鎮守府へ帰った。ーーーさて、今日は何しようかな……あ、この際みんなで一緒にトレーニングでもしよ!!鎮守府へ着いた後、早速汗を流すために入渠ドックへ向かった、その後は、食堂へ行き朝ごはんを食べ、今日の予定をみんなに伝えた。

 

 

秋人「今日は出撃無しで訓練でいこうと思うんだけどどう?」

 

大井「私は出撃したいわ!」

 

霧島「私も最近出撃していないので出撃したいです、提督!」

 

吹雪「私は訓練がしたいです!」

 

瑞鶴「私も訓練がしたいわ!」

 

 

なんともまぁ意見がバラバラになってしまった、ーーーっていうかーーー

 

 

秋人「吹雪と瑞鶴は今日は休暇日だろ?」

 

吹雪「休暇日でもトレーニングがしたいです!」

 

瑞鶴「私も、先輩たちに一歩でも近づけるようになりたいの!」

 

秋人「そうか。うーん……どうしよかな〜」

 

夕立「提督、だったら模擬戦がいいっぽい!」

 

秋人「模擬戦?」

 

夕立「私たち同士で勝負することっぽい!みんなもいいでしょ?」

 

霧島「確かにそれなら艤装の調整ができて良いですね!」

 

大井「はぁー……仕方ないわね、良いわよそれで(内心楽しみ)」

 

 

模擬戦ね、確かに出撃に最も近い訓練だからいいな、けどーーー

 

 

秋人「まさか実弾で戦うとかじゃ無いよな?」

 

時雨「大丈夫だよ秋人、使うのは実弾じゃなくてペイント弾だから!」

 

秋人「へぇ〜ペイント弾か〜。ーーーでもペイント弾って被弾するとインクがつくから落とすのーーーー」

 

大井「大変に決まってるじゃない、だから私たちは当たらないように回避するのよ」

 

秋人「ですよねー……」アハハ

 

 

幾ら艦娘と言っても中身は普通の女の子なんだし、清潔には気をつけるよな〜

 

 

秋人「んじゃ今日模擬戦にするから10時くらいに港に集合で!」

 

艦娘「はい!」

 

 

さて、俺も参加しようかな〜だって面白そうだし!

 

 

大淀「提督、模擬戦に参加しようと考えていませんよね?」

 

 

あっさり大淀に俺の考えを見破られてしまった。ここの艦娘ってエスパー多いな!!

 

 

秋人「ダ、ダメ?」

 

大淀「ダメです」

 

秋人「ちくしょう……」(´・ω・`)




以上で22話の終了となります!
やっぱり秋人の朝は騒がしいですね〜。
それに起きたら赤城さんに抱き枕とかなんていうご褒美なんでしょう!それに下着姿……秋人マジーー(自主規制)ー!!!


秋人「酷いな!!」

加賀「深夜に扉が開いた音がしたと思ったら……」

響「一緒に寝ていたのにも関わらず、赤城さんが下着姿だったことに気がつかなかったのかい?」

秋人「全く気がつかなかったデース」

金剛「hey 提督〜、私の真似をしないでくサーイ!!///」

響「これだから馬鹿は」

秋人「誰が馬鹿だ、狂乱」

金剛「what!無視デスカ!?」

響「否定はしないよ」

秋人「!?」

金剛「話を聞いてくだサーイ!!///」

加賀「…………」


なんか今回、最後の茶番人数が多い気が……まぁいいや実質30話だし、30話記念ってことで!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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23話 開始前!

どうも龍龍龍です!
23話です!23話なんです!(結局何が言いたいんだよ)
学校や部活が始まったので中々進まない……。
けど疾走する気ねーからなぁ!意地でも書き続ける!
とまぁ、今回は模擬戦前の話となります!


金剛「そんな事よりtea timeデース!」

陸奥「あら、美味しいわねこれ!」


休憩すな!
それでは本編スタートです!


10時になったので俺とみんなは港に集まった。

 

 

秋人「おし、全員集まったな!」

 

霧島「しかし提督、模擬戦をやるにしてもこの人数は流石に多すぎでは?」

 

秋人「いや流石にこの人数で一気に模擬戦はしねーよ霧島……。ここからそれぞれ、チームを作って戦うんだよ」

 

霧島「そういう事ですか、了解しました!!」

 

秋人「んじゃ、早速この中から6人ずつの第4艦隊まで作っていくからーー「提督!」ーーん?どうした、長門?」

 

長門「それでは1つの艦隊だけ人数不足になるぞ」

 

秋人「あ、ほんとだ!じゃあどうしようかなぁ……俺は参加しないし」

 

 

だって大淀に禁止されてるんだもん……。無理言って明石か間宮さんか大淀に頼むのもいかないし……。

 

 

天龍「はぁー!?お前参加しないのかよ!!俺たちみたいに海の上で立つことができて、深海棲艦と戦ってたのに!」

 

秋人「いやあの時は大淀や明石に無理言ってやった事だったから…」(-_-;)

 

 

そう、あの時は土下座をしてやっとみんなと一緒に出撃できる機会を貰ったのだ、しかし明石は「一回だけ」と言っていたのでおそらく2度目は間違いなくないだろう。そんなことを思っていたらいきなり長門からーーー

 

 

長門「では私から大淀や明石にお願いしようか?」

 

秋人「what!?」

 

 

俺の予想を超えるような事を言ってきた。長門がお願いしてくれるなんて……着任初日だったら絶対にありえない事だったな。

 

 

秋人「ーーーうん、まぁ出来るんだったらお願いしたいけど〜」

 

 

俺は明石と大淀を見た。

 

 

大淀&明石「ダメですッ!!」

 

秋人「ーーーてな感じで許可してもらえないのが現状」(`・ω・´)キリッ

 

大淀「当たり前です!提督は提督らしく、しっかりここでみんなを見守っていて下さい!それに………幾ら丈夫でも怪我をしない可能性だって0ではないのですから……」

 

 

確かに大淀が言っていることにも一理ある。だって提督って普通、執務室や作戦部屋みたいなところで指揮するからね。ーーつーかマジレスするけど提督、いや人間自体、海の上に立つ事なんてまずおかしな話だ。それに俺も艦娘と人間のハーフだし、確実にこの世の理を覆してる存在だ…………うん、気にしたら負けだな!(`・ω・´)キリッ

 

 

秋人「じゃあ、大淀か明石さんが、参加してくれたらありがたいんだけどぉ〜…参加できる?」

 

大淀「私は出来ます!」

 

明石「私も出来ますよ?」

 

 

あっさり2人は参加okしてくれた。じゃあどっちを選ぼうかな〜無茶苦茶迷う……。俺はどっちを選ぶか考えているとーーー

 

 

雷「えぇぇ!お兄ちゃん模擬戦に出てくれないの!?」

 

大井「あんたが参加しないなんて面白くないわよ!」

 

比叡「提督の力というものを私は見てみたいです!!」

 

陸奥「貴方が出たらきっと模擬戦も楽しくなるわよ」

 

〜以下略〜

 

 

ーーーまさかのみんなが俺に模擬戦の参加を求めてきた。

 

 

秋人「お前ら話聞いてたか!?明石さんか大淀が出てくれるって言ってただろ!?」

 

榛名「それでも榛名は提督を指名します!」

 

時雨「僕もだよ秋人!」

 

夕立「私も!」

 

睦月「睦月も、睦月も〜!」

 

北上「私も提督だと思うな〜」

 

秋人「はぁー……そんな訳なんだけど…2人ともお願い出来ない……?多分今のみんなだったら、OK貰えるまで止めないと思うし…」

 

大淀「仕方ありませんね…」

 

明石「ーーですが提督、これが本当に最後ですよ?」

 

秋人「ありがとう、大淀、明石さん!」お辞儀

 

 

なんとか2人の許可が降りた。その影響かみんなは「┗( ・´ー・`)┛」な感じになっていた。みんな喜びすぎだろ、どんなけ参加して欲しかったんだよ……まぁ俺も嬉しいけど。

 

 

明石「あと提督、思ったんですけど、私に対して敬語を使わなくても大丈夫ですよ?」

 

秋人「あ、そう?なら遠慮なく!」

 

雷「お兄ちゃん、早く行くわよ!」

 

秋人「ちょっと待て、雷!!まだ艦隊が決まってないから!準備しないといけないから!!」

 

電「雷ちゃん、お兄さんがこまってるのです……!」はわわ…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

それから俺は、参加が決まった事により、例のウェットスーツと手袋と動着やすい服に着替えるために一旦執務室に戻った。そして再び港に戻ってから俺は4つの艦隊を決めた。

 

 

秋人「んじゃ今から模擬戦の艦隊を発表するけど、第1艦隊、第2艦隊って言うのは別に強い弱い関係ないから安心して、ただチームを分かりやすくするためだから!」

 

艦娘達「分かりました!」

 

秋人「それじゃあーーーー

 

〜秋人発表中〜

 

秋人「ーーーという感じに分けたから」

 

 

第一艦隊|金剛 比叡 天龍 赤城 電 雷

第ニ艦隊|長門 陸奥 北上 大井 如月 睦月

第三艦隊|霧島 加賀 瑞鶴 時雨 夕立 響

第四艦隊|榛名 龍田 翔鶴 吹雪 暁 秋人

 

 

秋人「それと模擬戦はやっぱり4艦隊一斉に始める事にするわ。ちょっと良いこと思いついたし」

 

霧島「良いこと、ですか?」

 

秋人「そう、良い事!今回やる模擬戦は旗艦撃破式にしようかなって!」

 

加賀「提督、説明をお願いしてもいいかしら?」

 

秋人「OK、じゃあ説明するわ〜ーーーー……」

 

 

模擬戦 旗艦撃破式

各それぞれの艦隊の旗艦を狙って戦う模擬戦。

旗艦に5ヶ所ペイント弾があたった時点でその艦隊は敗北。

旗艦以外も5ヶ所あたった時点でリタイアとする。

旗艦が最後まで残った艦隊の勝利。

 

 

秋人「ーーーって言う感じだけど理解できた?」

 

吹雪「つまりチーム戦という事ですか、司令官?」

 

秋人「そうそう吹雪!あと優勝したら間宮アイス券5枚と願い事を1つ叶えてやるよ!まぁできる範囲だけど……。」

 

艦娘達「やったー!!!」(((o(*゚▽゚*)o)))

 

秋人「勿論俺が入っている艦隊が勝ったら俺も願い事を叶えさせてくれよ?」

 

艦娘達「ぇ……」

 

 

俺がそう口にした瞬間みんなは急に元気が無くなったように見えた。あ、これ多分地雷踏んだわ……。

 

 

秋人「いやそんなみんなが思ってるような願いはしないから!普通の願いだから!!ーーーーてか俺の願いが聞きたくなかったら勝ちゃあ良いだけだろ?勝ちゃあ!それとも、俺に勝つ自信がないだけか?笑。」

 

 

ブチッーーー

 

何か聞こえてはいけないような音が聞こえた気がした。

 

 

夕立「むぅ〜その言い方なんかムカつくっぽい〜!」

 

大井「黙って聞いていれば………!」

 

加賀「頭にきました」

 

長門「ビックセブンを舐めるなッ!」

 

時雨「流石の僕でもちょっとだけ秋人に失望したよ」

 

響「秋人は私にーー(自主規制)ーーされたいようだね……」

 

赤城「後でお仕置きが必要みたいですね☆」

 

睦月「睦月は怒りましたよ!」

 

金剛「提督を “Go to hell ‼︎” させるネ!!」

 

〜以下略〜

 

 

俺の一言によってみんなはオコテイル。やべ、調子に乗りすぎた……。

 

 

秋人「ちょっ……皆さん?なんか後ろに鬼が……」

 

艦娘達「ーーー絶対に勝つ!!」

 

 

俺に向かって一斉にみんながそう言った。そして俺は後悔した、挑発するんじゃ無かったとーーー

 

その後、俺が決めたそれぞれの艦隊に分かれて旗艦を決めたり作戦会議を行った。

 

 

side out 秋人

 

 

side ??ほぼ会話

※ほとんど会話だけなので行を詰めて書いています。読みづらかったら申し訳ありません! by 作者

 

 

第1艦隊

 

天龍「何だよあいつ!!!あ”あ”ぁ”ぁ”ーームカツクッ!!」

赤城「仕方ありませんよ天龍さん。あれが秋人のやり方ですから」

雷「それよりもどうするの?旗艦決めと作戦会議」

金剛「ここは私任せるデース!」

比叡「大賛成です!金剛お姉様!!!」

天龍「いやダメだ!金剛が旗艦になったら主力艦隊が減って逆に不利になる。ーーーかといって雷や電に旗艦と言う危ない役目をさせるわけにはいかねぇ」

電「じゃあどうするのです?」

天龍「俺が旗艦になる!俺、結構回避力あるからさ!」

比叡「けど貴方が旗艦になれば誰が最前線に向かうのですか?」

天龍「いや、誰も絶対に攻めろとは言ってないだろ?これは生き残りの戦い、旗艦さえ守れば良いんだよ」

赤城「つまりむやみにに攻めず、こっちに向かってきた敵をおとす、と言う事ですか?」

天龍「そう言う事だ!」

雷「成る程それは良い案ね!」

金剛「流石天龍!イケメンデース!!」

電「天龍さん、カッコいいのです!」

天龍「イ、イケメンは余計だろ!!///」

 

 

第2艦隊

 

睦月「旗艦は誰にしますか?」

大井「私は北上さんが良いわ!」

如月「やっぱりそうなるわよね……けど私は長門さんが良いわ」

北上「あ〜、私も如月の意見に賛成かな〜。その方がしっくりくるし〜大井っちもいいでしょ?」

大井「え!?まぁ…北上さんが言うのなら……」

長門「いや、悪いが今回だけ私が旗艦になるのは分が悪い」

陸奥「やっぱりね。貴女ならそう言うと思ったわ」

長門「分かっていたのか」

陸奥「えぇ。今回の模擬戦は旗艦撃破式、つまりは旗艦を狙わなければいけない、もし長門さんが旗艦になれば狙われる対象となる且つ、敵の旗艦をおとしに攻める攻撃の力が弱くなってしまう。だから少しでも敵より優位に立つ為には長門さんを旗艦してはいけない。ってところかしら」

長門「流石陸奥だな、全くその通りだ。それに私達の艦隊には空母艦がいない。だからこそ攻めに特化した艦隊にしたい!」

大井「じゃあ一体誰が……」

長門「睦月だ、ここの艦隊の旗艦は睦月にしたい」

睦月「睦月が旗艦……」

長門「やってくれるか睦月…?」

睦月「……分かりました!睦月やります!」

長門「ありがとう」

睦月「……けど、やっぱりちょっと不安……かな……」

如月「心配しないで睦月ちゃん、私が睦月ちゃんを守ってあげるから」

睦月「如月ちゃん……うん、睦月頑張るね!」

 

 

第3艦隊

 

響「さて、こっちはどうしようか」

時雨「多分秋人がいる艦隊の旗艦は秋人になるね。他の艦隊はおそらく長門さんと天龍って感じかな」

瑞鶴「見た感じ、バランスが良いとは言えないわね…」

夕立「駆逐艦が多いっぽい〜」

霧島「とりあえずこちらの旗艦は瑞鶴さんか加賀さんにしましょうか。空母艦なら艦載機で攻撃できますから下手に攻める必要がありませんし」

加賀「そうね、私もその意見に賛成です」

瑞鶴「じゃあ私が旗艦になるわ!」

加賀「貴女が旗艦だど少し危ない気がするから却下」

瑞鶴「何よ!私じゃ不満って言うの!!」

加賀「そうじゃないわ。貴女はまだ戦いの経験が薄い、だから旗艦という1番危険な役割りを、させるわけにはいかないだけよ」

瑞鶴「ーーッ!?///」

時雨「加賀さんっていつも瑞鶴のことを気にしているからね!」

加賀「別に私は……///」

夕立「てことは加賀さんが旗艦って事でいいっぽい?」

響「そうだね。それじゃあどうやって攻めていこうか?」

時雨「こう言うのはどうだい?まず僕たち駆逐艦がスピードを生かして高速戦闘をして。後から霧島さん、瑞鶴、加賀さんが攻撃」

霧島「それは良いですね!」

響「動きながら攻撃すると更に狙いも定まらないしね」

加賀「では、その作戦で行きましょう」

 

 

第4艦隊

 

秋人「みんなの望みどおり、俺が模擬戦に参加できるようになったけど、旗艦どうする?」

龍田「そんなの決まってますよ、提督〜」

龍田 秋人以外「うんうん」

秋人「え、何?」

龍田達が秋人を見る

秋人「ーーーえ、俺!?」

暁「あんた以外に誰がいるのよ…」

秋人「いやいや、俺人間だよ!?人間が旗艦っておかしいだろ!?」

龍田「じゃあ提督、貴方は遠距離攻撃が出来るのかしら〜?」

秋人「う…」

翔鶴「提督の力を使うのも禁止ですし……攻めに行っても砲撃や艦載機などで逆に返り討ちに合いますね」

秋人「うぐッ…!」

榛名「あと、提督の持っている木刀も護身用でしか使ってはいけませんし」

暁「はっきり言って、いるだけ邪魔って事よ。 笑」

秋人「ぐはッ!!ーーーーお前ら1つのことで言いすぎたろ……」

吹雪「あはは…」

秋人「はぁー……わーったよ旗艦で。ーーーって事で俺はわざと突っ込みに行くから宜しく〜」

暁「はぁぁぁ〜〜!?」

龍田「どうやら矯正が必要みたいね〜」ゴゴゴ…

秋人「ちょっと待て!!ある意味いい作戦だろこれ!?だって俺、遠距離攻撃出来ないんだよ?だから俺があえて囮になって敵を引きつけて、みんなはそれを狙う」

吹雪「でも危険すぎます!司令官が最前線に出るなんて……」

翔鶴「それに提督は旗艦です!なおさら危ないですよ!」

秋人「相手の動揺を誘ういい作戦だろ。それに俺の回避率なめんな!(`・ω・´)キリッ」

榛名「ですが……」

龍田「はぁ……分かったわ提督〜」

榛名「龍田さん!?」

龍田「榛名さん、それにみなさん。今の提督は止めても無駄よ〜。それに私は前に借りを作ってしまったので止めることができないわ〜。だから私からもお願いできないかしら?万が一負けたら私と提督が責任を取るわ〜」

暁「龍田さん……ーーー分かったわよ!だけど脱落したら承知しないんだから!」

榛名「そうですね、榛名は提督を信じます!」

吹雪「私もです、司令官!」

翔鶴「やっぱり提督は変わっていますね!」

秋人「おう!みんなありがとな!!!」




以上で23話の終了です!
編成に関しての文句はやめて欲しいですね。
あと作戦会議や模擬戦のルールに関しては全て自分の勝手な想像です!不快感を持ってしまったら、ごめんなさい!


作者「結局びびる俺氏(`・ω・´)」

雷「当たって砕けぇぇぇ!!」

作者「てことで次回 秋人、逃走ス。お楽しみに〜」

秋人「勝手に決めつけんなよ!?」


ごめんごめん、これからは気をつけるよ 笑。
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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24話 模擬戦 ①

どうも龍龍龍です!
ようやく書き終わりました!
いよいよ模擬戦の開始です。秋人の異常な身体能力が発揮される場面となるでしょう。しかし、なんか訳ワカメになってる可能性あり。

矢倉「待っていろ!鎮守府!」

頼長「お前は、帰るか◯ぬか選べ」

矢倉「あ、じゃあ帰ります……」


それでは本編スタートです!


side ?

 

 

イチイチマルマル。海の上に4つの艦隊が集結した。

 

 

大淀「それでは、模擬戦を始めますが、各旗艦の人は大丈夫かどうかを報告をください」

 

天龍「第1艦隊は大丈夫だ!」

 

睦月「第2艦隊も大丈夫です!」

 

加賀「第3艦隊、こちらも大丈夫」

 

秋人「第4艦隊、準備オッケー」

 

大淀「分かりました。では、ゴホンッーーーーーーこれより、旗艦撃破式の模擬戦を始めますッッ!!!ーーー模擬戦、開始ですッッ!!!!」

 

 

これより、間宮アイスと願いを賭けた模擬戦が幕を開けた。

 

 

天龍「良し、こっちは作戦通りで行くぞ!」

 

雷「分かったわ!」

 

赤城「かなりの持久戦になりそうですね」

 

金剛「いや、そうでもないみたいデース……」

 

電「長門さんの艦隊が攻めてきたのです!」

 

天龍「いや、それでも俺たちのやる事は変わらねーよ!」

 

比叡「腕が鳴りますねー!」

 

 

まず第1艦隊は作戦通り守に専念するようだ。

 

 

睦月「みなさん、まずは攻と守に別れましょう!」

 

長門「そうだな。では私は攻に入ろう!」

 

陸奥「なら私は、睦月さんを守ることにするわ。流石に戦艦が2人も攻に行ったら、守が薄くなるから」

 

如月「私も守に入るわ!睦月ちゃんを守りたいから!」

 

北上「じゃあ私達は攻だね大井っち」

 

大井「そうですね、北上さん!北上さんとなら私は負ける気しないわ!」

 

長門「頼もしいな。では早速、守に専念している艦隊から落としに行くぞ!」

 

 

第2艦隊は第1艦隊を落としに動き始めた。

 

 

響「長門さんが旗艦じゃ無かったのは予想外だったね」

 

時雨「だけど僕たちのやる事は変わりないよ」

 

夕立「一気に攻めに行くっぽい!」

 

加賀「待って、ここは少し様子を見ましょう」

 

霧島「無理は禁物、という事ですね!」

 

瑞鶴「じゃあどのタイミングで攻めるの?」

 

加賀「ある程度落ち着いてからの方が良いわ」

 

 

第3艦隊の方は少し様子を見るようだ。そして秋人がいる艦隊はというとーーー

 

 

秋人「おー!早速やってるやってる!」

 

榛名「提督、本当にやられないでくださいよ!」

 

秋人「分かってるって!んじゃあ始めますかな〜」

 

 

秋人はそう言って、3つの艦隊の近くに行き、持っていたメガホンを口元に当て、そしてーーー

 

 

秋人「オラァァァァァお前らぁぁぁぁぁ!!!」

 

 

ーーー各艦隊に向けて叫ぶ。

 

 

艦娘達「!?」

 

秋人「俺は逃げも隠れもしねーから、さっさと撃って来やがれぇぇぇぇ!!!」

 

艦娘達「あ”?」

 

 

秋人の挑発によって艦娘達はイラついた。

 

 

天龍「作戦変更……あのクソ野郎を徹底的に潰すぞ…」

 

長門「随分と舐めきっているようだな…提督は…」

 

大井「言ってくれるじゃない!」

 

霧島「私の頭脳を持って提督を倒します」

 

陸奥「提督は正気ですか!?(小声)」

 

〜以下略〜

 

 

そして逆に動揺どころか火をつけてしまう始末。

 

 

暁「やってくれたわね…」

 

吹雪「司令官、マズイですよ!?全員、◯る気スイッチが入っていますよぉぉぉーー!!」( ; @ ◽︎ @ )

 

龍田「許可するんじゃ無かったわ〜…」あらあら…

 

翔鶴「これは本当に……危ない気がします…(命が)」

 

榛名「全然大丈夫じゃないじゃないですぁぁ!!(涙目)」

 

 

焦る第4艦隊の艦娘達。

 

 

秋人「いや、大丈夫だってー!狙われるのは俺だし……だから俺が砲弾を避けてる間、みんなは敵を狙ってくれ!頼んだ〜」

 

 

秋人は龍田達にそう言い残し、◯る気スイッチが入っている、艦隊の方へと向かった。

 

 

榛名「本当に大丈夫ですかね…?榛名は心配です……」

 

龍田「ーーあの人なら多分心配無いわ、多分全ての砲弾を避けてくれるはずよ〜」

 

吹雪「私は信じていますよ……司令官!」

 

翔鶴「一応艦載機を出して、提督のフォローをしておきますね……」

 

暁「ありがとう、翔鶴さん」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

長門「提督、降伏するなら今のうちだぞ」

 

北上「全艦隊が提督のことを狙ってるからね〜」

 

秋人「いーや、降伏なんて一切しないな。俺が5ヶ所ペイントボールが当たるまで!」ニッ

 

長門「そうか、では此方も容赦なく行くぞ!」

 

 

長門が勢いよく砲撃した。だが秋人は、その砲撃をいとも簡単に避ける。そしてそのまま、大井と天龍がいる方へと走る。その時、秋人の顔は楽しそうにしていた。

 

 

秋人「大井、天龍。俺を砲撃できるチャンスだぜ!」

 

大井「えぇ、そうね。私もずっとこの時を待っていたんだから!」

 

天龍「俺もだ!このクソ野郎ッ!!」

 

 

2人は秋人めがけて、連射で砲撃した。秋人はそんな2人の砲撃を木刀で防ぎながら避ける。しかも、アクロバティックにーーー。

 

 

大井「当たらないッ…」

 

天龍「チッ…!」

 

秋人「どうした、ついてこれねーか?」ニッ

 

大井&天龍「ッ!?」

 

 

2人が気付いた時には、秋人は2人の間にいた。

 

 

秋人「まだもうちょい、早く行けるんだけどな!」ニッ

 

 

そう言って秋人は2人の間を通り過ぎて行く。

 

 

大井「甘く見ないでッ!」

 

天龍「待ちやがれッ!!」

 

 

2人は秋人を追いかけようとするが、翔鶴が出した艦載機で足止めをされてしまう。

 

 

秋人「ん、あれは翔鶴の艦載機……いい仕事してくれんじゃん!」

 

響「そんな独り言を言う暇はあるのかい?」

 

時雨「覚悟してよ、秋人!」

 

夕立「素敵なパーティーをしましょう、提督さん!」

 

 

次は第3艦隊の駆逐艦が秋人を囲む。

 

 

秋人「そうだな、受けて立つッ!!」

 

 

そうして3人はスピードを生かした高速戦闘を始めた。秋人も楽しそうに弾を避ける、避ける、避ける。

 

 

響「今のを回避するとはね…」

 

秋人「悪いけど響、俺の身体能力を舐めてもらっちゃ困るな」

 

時雨「まだだよ秋人!」

 

夕立「これからっぽい!」

 

秋人「甘いな!ーーーじゃあこっちも反撃と行こうか!行くぜ、ジャンプショット!」

 

 

ジャンプショット。ただのハンドボールのジャンプシュートを秋人なりにかっこよく言っただけ。だが、近距離戦にはもってこいの技だ。みんなも一度はやってみよう!

 

 

夕立「きゃッ!ーーイ、インクが…!?提督さん、今何したの!」

 

秋人「いや、ただジャンプしながらペイントボールを投げただけだ。俺だけ何もできないって言うのも嫌だからな」

 

時雨「よくも夕立を!秋人、僕は絶対に君を当てるよッ!」

 

響「これは許せないね!」

 

秋人「良いぜ、来い時雨、響ッ!」

 

 

響と時雨は更に砲撃スピードを上げる。秋人は、その攻撃さえも1つも当たらずに避けていく。そして空中ひねりで弾を避けた瞬間、ペイントボールを今度は響にめがけて投げる。

 

 

響「ぐっ…」

 

時雨「響ッ!」

 

秋人「次は時雨だ!オラァ!!」

 

 

秋人が弾を避けた瞬間に、時雨に向かって得意のジャンプショットをした。この時、秋人と時雨との間は2〜3mちょっと、投げる距離ならほぼゼロ距離に等しい。その為、秋人は確実に当たると思っていたーーー

 

 

夕立「時雨ちゃん!!」

 

時雨「………ッ!!」

 

 

ーーーだが、時雨は秋人の投げたペイントボールをギリギリで避けたのだ。

 

 

秋人「ッ!?」

 

時雨「はぁぁぁッッ!!!」

 

秋人「ッ……ーー!」

 

 

結果、僅かな油断をした秋人は、時雨がペイントボールを避けたことに動揺してしまい、一瞬だけ反応が遅れ、時雨が放ったペイント弾に当たったってしまったのだ。

 

 

時雨「まずは1ヶ所だね、秋人……」

 

 

side?

 

 

side 秋人

 

 

秋人「やっぱ流石だな、時雨……ーーーつーか、ほぼゼロ距離で当たったからめっちゃ痛いんだけど……絶対、俺じゃなかったら死んでたぞこれ!!」

 

 

俺は、時雨を褒めつつも、ツッコミを入れた。だって本当に痛かったんだもん……。

 

 

時雨「仲間を傷つけたからね、加減できなかったよ」

 

秋人「まぁそうだろうなーーーん?」

 

 

ドカァァァァン!!!

 

何かの気配をしたので、俺がその方向を見ようとした瞬間、数発のペイント弾が俺と時雨の元に飛んで来た。

 

 

時雨「ッ!?」

 

秋人「あっぶねぇぇぇぇ!!!次は誰だ!?」

 

 

俺はペイント弾が飛んで来た方向を見た。するとーーー

 

 

金剛「外してしまったネ……」

 

比叡「今度は私達が相手です、提督!」

 

霧島「時雨さん、響さん、夕立さん、大丈夫ですか!」

 

 

ーー金剛姉妹艦の3人がいた。正直榛名がいたらやばかったな……

 

 

榛名「提督、大丈夫ですか!」

 

 

いや、いたよ…姉妹艦が揃っちゃったよ。けど、味方だから大丈夫だろう。

 

 

秋人「大丈夫!時雨に1発食らったけど……」

 

榛名「あんなに挑発して、逆に1発だけなのが凄いですよ!?」

 

 

言われてみれば確かに……。

 

 

金剛「榛名、邪魔をする気デスカ?」

 

榛名「すみません、金剛お姉様。敵になった以上、たとえお姉様でも聞けないです!」

 

比叡「流石榛名ね!だったら私達も全力で戦うのみ!」

 

 

やば、金剛と比叡が本気になってる……

 

 

霧島「皆さん今は一旦退きますよ。お姉様方が本気になったら私でも止めるのは難しいので」

 

時雨「分かったよ」

 

夕立「むぅー…また攻めるまでリタイアしたらダメっぽいよ、提督さん!」

 

響「次は◯るから、秋人」

 

 

時雨達は、危険を察知して一旦引いたみたいだ。だったら俺たちもーーー

 

 

秋人「榛名、流石に2対1はやばい!俺たちも龍田達がいるところに戻るぞ!」

 

榛名「大丈夫です、提督。龍田さん達なら提督が砲撃を避けている間に、敵を狙いに行っていましたから!」

 

秋人「それ、大丈夫って言えんの!?ーーてか俺は榛名自身が大丈夫かって聞いていたんだけど?」

 

榛名「榛名は……大丈夫ですッ!絶対にリタイアなんかしません!」

 

 

おい、榛名!なんか変なフラグが立ってるんだけど!?

 

 

金剛「榛名、もう大丈夫デスカ?」

 

榛名「はい榛名は大丈夫です、金剛お姉様……」

 

金剛「では始めますヨ!ーー私は一度榛名と、真剣勝負をしてみたかったんデス!」

 

比叡「本気で行くから!」

 

榛名「はいッ!ーー提督早く逃げてください!」

 

秋人「分かった、榛名も無理すんな、危なくなったら絶対に逃げろ!」

 

 

その後、俺は龍田達と合流して状況の確認をした。龍田達が言うには、リタイアまでにはいかなかったが、数発のペイント弾を当てることができたらしい。ーーーそして榛名の方はと言うと、金剛と比叡相手に数発ペイント弾を当てることができたが、4発のペイント弾を受けたため、こっちへと退いてきた、金剛と比叡を連れて。しかし、龍田達がいたから、何とか追い返すことに成功!

 

 

秋人「だから言っただろ?」

 

榛名「はい、身に染みました……」涙

 

暁「まぁ、リタイアしなかっただけでも良かったわよ!」

 

吹雪「あはは……」

 

 

この後の戦いはどうなって行くのかは正直怖い、ただ言えることは、2度と俺は挑発をしないというとことだ。まぁ楽しかったけど周りが本気になるから嫌だな。ーーーしかし、俺はこの時知る由もなかった、ここから大変な事態に巻き込まれると言うことをーーー




以上で24話の終了です!
模擬戦はいくつかのパートに分けて書きましょうかね。
長くなりそうなので。しかし、ハンドボールのジャンプシュートって実際に見るとかっこいいよねぇ〜。自分は結構ハンドボールが好きっす!あとはーーー長くなりそうだからいいや。


拓海「なぁ……俺たちっていつ本格的に出るんだろ?」

良「お前は番外編で出てるじゃねーか!!!それに比べたら俺達は……」

時音「どうせ作者は女の子が……」


ちょっ、待てや!まだ時期じゃ無いんだよ……!!
しばし待たれよ……。
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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25話 模擬戦 ②

どうも龍龍龍です!
お久しぶりです!やっと書き終えましたぁぁぁ!!
模擬戦の表現が難しいんじゃぁぁ!!!
あとは、時間がーーーーー


陸奥「時間のせいにしたらいけないんじゃない?」

天龍「お前が頑張ればいいだけだろ?」


全くその通りでございます!
それでは本編スタートです!


金剛姉妹を追い返した後、とりあえずいろいろなことが起きた。まず母さんや加賀さんから艦載機で狙われ、次に雷巡コンビから半端ないぐらいの魚雷をブチ込まれ、電と雷には、上目遣いの妹キャラで怯ませてからの砲撃をかまされた……つーか電と雷のやり方に関してはずるくない!?男の最大の弱点を完全についてきてるよね!!?まぁ全部回避したけどなぁぁ!!!

 

 

秋人「思ったんだけどさ、みんな俺のこと狙いすぎじゃね?」

 

龍田「提督がみんなに挑発なんかするからだと思うけど……」

 

暁「自業自得ね!」

 

後の4人「うんうん」

 

 

えらく酷い言われようだなこれ。確かに挑発したのは俺だよ…けどなんか俺が思ってた事と違うんだよなぁ……。

 

 

吹雪「あの、司令官!少し聞きたいことがあるんですけど、良いですか?」

 

秋人「ん?何、聞きたいことって?」

 

吹雪「それは……司令官の願い事が何なのかを知りたくて」

 

秋人「ブッッハッ……!!!」∑(゚Д゚)

 

 

いきなり吹雪から、ド直球な質問が来た。え、このタイミングでッ!?ーーーまぁ…いいか、吹雪達に言っても。別に隠すことでも無いし。

 

 

吹雪「司令官?」

 

秋人「悪い、何でもない……。えっと、俺の願い事はーーーーみんなが俺の事を提督や司令官で呼ぶんじゃなくて、名前やあだ名で呼んでもらえるようにする事かな〜」

 

6人「!?」

 

翔鶴「提督、それは流石に……」

 

龍田「難しいわね〜……」

 

秋人「いやだって俺も、そういう上下関係があんのも嫌だし……名前で呼んでくれる方が、俺は良い。ーーーあと、こっちもなんか壁があるように感じるから、なおさらなー」

 

榛名「提督…」

 

秋人「俺もまだ17歳だし、バリバリの高校生やってたし、みんなを上司と部下の関係じゃなくて、友達の関係にしたいんだよ!けど他の提督さんには、敬意を表しろよ?」

 

 

俺は、ある程度自分の思いをぶつけた。だっておかしいだろ、普通に!?17歳が上司だなんて、しかも軍事学校にも行っていないただの元高校生だったのにッ!!あ、けど高校生で普通に社長してる奴いるわ……ーーーいや、その人達は次元が違うだけだな!(`・ω・´)

 

 

暁「本当にいいの?」

 

秋人「いいよ全然!てか時雨と響と赤城さんが元に俺の事名前で呼んでるし。あと、電や雷だって兄呼ばわれしてるし!暁も俺になんかあだ名で呼んだら良いじゃん!」

 

暁「ーーーーじゃあ…秋兄で……///」

 

 

秋兄ねぇ……結局暁も羨ましかったんだなーーー。

 

 

秋人「秋兄か…」

 

暁「ダメ…?」

 

 

そう言って暁は顔を赤くしながら上目遣いで聞いて来たーーーー可愛い…抱き締めたい。しかしながら、俺も17歳、そんな事はすぐに考えるのをやめて、平常心へと戻る。

 

 

秋人「いや、むしろ良い!俺も好きだしその呼ばれ方!」

 

暁「そう…///」

 

 

そう言って暁は顔を赤くしながらそっぽ向く。ツンデレかよチクショウ!!!

 

 

龍田「じゃあ私も、『二十面相』って呼ぼうかしら〜」

 

秋人「龍田、それは流石にアウト」

 

吹雪「じゃあ私は秋人さんって呼びます!司令官ーーーーあ……」

 

秋人「呼んでないじゃん…」( ̄▽ ̄;)

 

榛名「榛名も吹雪さんと同じで!」

 

翔鶴「私も秋人さんと呼びますね」

 

 

やっぱりさん付けはなおらないよね〜。誰も君付けで呼んでくれないっていうな……。高校のクラスメイトの女の子は普通に櫻川君や秋人君って呼んでいたのにな……あとたまに、アッキーって呼んでた奴もいたな……。はいそこ〜アッキーって聞いて『俺◯イル』って思った奴、正直に手を上げなさ〜い、ゴムバットだけで済ませるから。そんで呼んでた奴も由比ヶ浜じゃ……無かったと……思う…。あでも死んだ魚の目をした奴がいたような…ーーーーとりあえず、あの頃が恋しくなるぜ!(`・ω・´) 決して今の生活が嫌ってわけじゃない、むしろ最高だ!!ーーーーあと、なんか忘れてるような……そう思った矢先に

 

 

ドカァァァァァン!!!

 

 

ーーーーと一発の多分ペイント弾が俺たちの目の前に落ちてきた。

 

 

長門「提督、随分と楽しく話している見たいじゃ無いか…」ゴゴゴ…

 

天龍「余裕の表れか?」ゴゴゴ…

 

響「今度こそ◯るよ秋人」ゴゴゴ…

 

秋人「あ、そうだ。模擬戦中だったーーーーとりあえず逃げるぞみんなぁぁぁぁ!!!」

 

5人「あっ、ちょっと待ってぇぇぇぇ!!」

 

長門「逃しはせん!」

 

天龍「待てコラァァァ!!!」

 

響「逃げれると思うなよ…」

 

 

3人は多分ペイント弾を放ちながら追いかけてきた。てか響については完全に◯る気スイッチ入ってんじゃん!?響のヤツだけ完全に普通の砲弾だよね?どんだけ俺のこと嫌いなんだよ!

 

 

響「別に秋人が嫌いなわけじゃ無いよ。ただ気にくわないだけ」( ̄+ー ̄)

 

秋人「一緒じゃねぇか!!」

 

 

響のやつ、さらっと俺の心を読みやがった…エスパーかよ…。

 

 

秋人「つーか何でそんなに怒ってんだよッ!まだ、あの事を根に持ってんか!?」

 

長門「そうでは無い!ーーーただ提督が楽しく話しているのが気に食わなかっただけだ!!」

 

秋人「そっちかよッッ!!!」Σ(゚д゚lll)

 

天龍「見ててイライラする」

 

響「全くだね」

 

秋人「なんつー理不尽ッ!?」

 

 

本当にそれしか言えない……

 

 

龍田「秋人さんだからじゃない〜?」

 

吹雪「秋人さんって色々と災難ですよね…」

 

暁「秋兄…色々とお疲れ様」

 

秋人「同情するなら、逃げながら足止めぐらいしてくれよッ!」

 

翔鶴「秋人さんの身体能力だったら大丈夫かと…」

 

榛名「榛名はリーチなので難しいです…」

 

 

オワタ\(^o^)/

てか何で長門達はそれだけでイライラしてんだろ…。ーーーーーーまさかね………一旦聞いてみるか。

 

 

秋人「もしかして、さっきの雰囲気が羨ましかったりする?」

 

3人「 」ギクッ!

 

 

あ、固まったって事は、ぽいな〜

 

 

秋人「おーい、3人方〜固まってますよ〜?何か思い当たる節でもーーー」

 

長門「あーそうだ!羨ましいと思って何が悪いッ!//」

 

天龍「こっちだって楽しくやりたいんだよッ!//」

 

響「わ、私は秋人が倒せればそれでいい…//」

 

秋人「響、嘘がバレバレな」

 

 

結局は楽しくやりたかっただけかよ…まぁ提督が入ってる模擬戦だからそうなるわな。ーーー思ったけどチーム戦の意味が無くなってる気がーーー。そんなこんなで地獄の追いかけっこはまだまだ続きそうだチクショウ。

 

 

side out 秋人

 

side 時雨

 

 

時雨「うわぁー…秋人、まだ追いかけられてるよ」

 

 

僕達第3艦隊は、響が「秋人にリベンジしてくるよ…」と言って、秋人達がいる方へと向かったので、その様子を見ていた。それにしてもどうして秋人はあんなに回避が上手なのかな?見た感じ、誰の砲撃にも当たっていなかった、僕以外。今度秋人に回避のコツを教えてもらおうかな。

 

 

霧島「思ったんですが、チーム戦の意味がなくなってきていませんか?」

 

 

霧島さんがいきなり疑問を投げかけた。確かに言われてみればそうかもしれない。響と一緒に天龍や長門さんが秋人達を砲撃していたのだから。ーーーまぁ理由は大体わかるけどね〜。

 

 

加賀「提督がへんな挑発をしたからでしょうね」

 

夕立「あれは流石に怒るっぽい……」

 

瑞鶴「確かに」

 

時雨「でも、気がついたら楽しく模擬戦をしていたよね」

 

夕立「ーーー言われてみれば!」

 

霧島「私もいつの間ににか、楽しくしていましたね」

 

 

ーーー全部秋人のおかげだね。

 

 

加賀「それよりも時雨、あの距離でよく提督の攻撃?をかわしたわね」

 

時雨「え!?加賀さん見ていたの!?」

 

加賀「みんな見ていたわ」

 

時雨「そうなんだ。ーーーーーあの時は、何となく秋人の投げる方向が分かったからかな。あと、夕立に応援されたからだね!」

 

夕立「ーーーッ!?///」カァァァ…

 

加賀「成る程ね」夕立を見る

 

夕立「ーーと、ところで提督さんをずっと追いかけている響ちゃんはどうするっぽい?//」

 

 

夕立は話をそらす為かな?顔を赤くしながら指をさした。僕は夕立が指をさしている方に顔を向けた。すると、未だに響が秋人を追いかけている姿が見えた、だけど顔は緩んでいる。……殺ると言っておきながら楽しんでるじゃないか…。まぁ響らしいねーーー

 

 

霧島「あのままにしておきましょう。ーーあと、私達で別の艦隊を攻めに行きましょうか」

 

夕立「賛成っぽい!!」

 

瑞鶴「腕がなるわね!」

 

加賀「あまり前に出過ぎないようにね」

 

瑞鶴「分かってるわよ!」

 

加賀「そう、なら良いわ…ーーーー頑張りましょう」

 

瑞鶴「ッ!!///」

 

 

加賀さんは瑞鶴に小さく微笑んだ。加賀さんの笑顔って綺麗だねーー僕は思わず見惚れてしまった。

 

 

加賀「時雨、どうしたの?」

 

 

僕が加賀さんをずっと見ていたせいか、加賀さんは気づいて聞いてきた。

 

 

時雨「何でもないよ!」

 

加賀「?」首傾げ

 

 

side out 時雨

 

side ? ほぼ会話

 

 

第1艦隊

 

金剛「hey赤城!天龍の様子はどうデスカ?旗艦なのに提督を狙いに行きマシタガ…」

 

赤城「大丈夫です、金剛さん。天龍さんはまだやられていませんよ。そろそろこっちに戻ってくると思います」

 

金剛「thank you!流石赤城の艦載機ネ!!」

 

比叡「どうしますか?加勢して提督や長門さんや響さんをリタイアさせることもできますが?」

 

雷「別にいいじゃない?あ、ほら天龍さんが帰ってきたし!」

 

電「お疲れ様なのです天龍さん!」

 

天龍「ごめん……旗艦なのに攻めに行っちまって…」

 

赤城「気にしないでください天龍さん。誰だってそういう失敗もありますから」

 

天龍「赤城さーーー」

 

赤城「ですがーーー分かってますよね?」怖い笑顔

 

天龍「ーーーーはい……」(´;ω;`)

 

金剛「面白くなってきたネ!ーーーーー……?」

 

比叡「金剛お姉様、どうしましたか?」

 

金剛「ちょっと向こうの空の様子が……何か嫌な予感がシマスネ………気のせいだといいんデスケド」

 

 

第2艦隊

 

陸奥「提督を狙いに行ってどうだったの?長門さん」

 

長門「ダメだ、全く当たる気がしない……」

 

北上「私達でも無理だったからね〜。それに私達得意の魚雷も回避したんだもん〜。ね、大井っち」

 

大井「そうですね、全てかわされました…。あの人、絶対前世の時、猿か何かだったはずですよッ!」

 

睦月「けど、カッコイイです!あんなに回避するなんて、睦月にも教えて欲しいです!!」

 

如月「回避力は大事よね〜」

 

北上「ーーーそれより、そろそろ私達も提督だけ狙わずに他の艦隊をーーーー……?」

 

大井「北上さん?どかしましたか?」

 

北上「いや、あんなに曇ってたかなぁ〜って」

 

長門「確かにおかしいな、少し嫌な予感がする……」

 

陸奥「一応念の為、警戒だけはしておきましょうか」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

矢倉「もうすぐだ……準備はいいな?ーーーー」

 

戦艦水鬼「イヨイヨカ………オモシロイ…!!!ーーーー」

 

 

ーーー秋人達の元に黒い影が近づいて来ている事はこの時誰も知らないーーーーーーーー。




以上で25話が終了となります。
次回はとうとう前任が仕掛けに来ます!そして秋人が、またイケメンになる可能性が……
学校がすでに始まっているので投稿が遅くなっています、申し訳ありません。
お気に入り数が300越え!?ありがとうございます!!


秋人「ありがとうございます!」

時雨「本当にありがとう!」


これからも頑張りますので応援よろしくお願いします!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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26話 襲撃者 ①

こんにちは龍龍龍です!
お待たせしました!やっと本編が仕上がりました!
番外編でしばらくお休みをしていました、申し訳ありませんorz
今回は物語が動く一つ手前の話です!
ぜひ楽しみにしてください!ところで16日が響の進水日だったみたいなので、この形で祝いさせていただきます!
おめでとうございます!!!


秋人「誕生日おめでとう響〜」

響「祝っても何も出ないよ秋人…///」

秋人「またまた〜」

時雨「おめでとう響!」

暁「響おめでとう!」

電「おめでとうなのです!」

雷「響、おめでとう〜!」

響「……ありがとう///」


ここの艦娘は良いな〜ほのぼのする(`・ω・´)
それでは本編スタートです!


どうもみなさん櫻川 秋人です。今僕はかなり疲れています、体力的に。何故ならーーー

 

 

響「秋人、そろそろ脱落したらどう?」

 

秋人「絶対しねーよ!てか響こそ諦めたらどうだ!?」

 

響「悪いけどそれできないな…」

 

 

ーーー未だに響に追いかけられているからです。長門と天龍は諦めて戻ったのによくずっと追いかけられて続けれるな。負けず嫌いにもほどがあるだろ……。

 

 

龍田「秋人さん頑張ってね〜」

 

吹雪「秋人さんファイトです!」

 

暁「秋兄もうちょっと頑張ってよね!!」

 

秋人「お前らは本当助けるとかそう言う気持ちはないのッ!?」

 

榛名「秋人さんですから」

 

翔鶴「秋人さんだったら大丈夫かと…」

 

秋人「それ2回目ッ!!!」

 

 

ちょ……勘弁してくれ…。俺だから何でも大丈夫って思ってたら大間違いだぞ!流石の俺にだって限界はあるんだし!あーもうこうなったら!!

 

 

秋人「響、悪く思うなよ」

 

響「何をーーーーーーッ!?///」

 

龍田達「!?」

 

 

俺は逃げるのを止め、響に向かって走り、響をお姫様抱っこする。止めないのなら止めるまでのこと……止めぬなら 止めさせてやる ホトトギス。あこれ、いい詩になったわーーー

 

 

響「秋人、一体何をして……///」カァァァ…

 

秋人「やめないから、無理矢理でもやめさしただけだよ〜、お前以外とこういうの弱そうだし」

 

響「べ、別に…弱くなんか……ない//」

 

秋人「おいおい、そう言ってるけど、随分と顔が真っ赤っかになっているじゃないですか〜」ニタァ

 

 

心は正直だなほんと、ツンデレにも程がある。

 

 

響「うぅ…ーーー分かった素直に戻るから下ろして///」

 

秋人「言ったな?それで攻撃とか無しな?」

 

響「分かってるよ///」

 

秋人「んじゃ、さっさと戻れ!」

 

響「また狙いに行くからその時は潔くやられてよ…」

 

秋人「断固拒否」

 

 

響は一旦響の艦隊のところに戻っていった……助かった。響っていつも強がっているけど、中身は普通に子供で乙女なんだよなぁ……けど毒舌でたまに何するか分からないから怖いけど…。ーーーそれから俺は安心してみんなが見てたところに戻ると何故が不機嫌な顔をしていた。

 

 

秋人「あのさー、なんでみんなそんなに不機嫌なわけ?」

 

吹雪「自分で考えて下さい…」むすぅー

 

榛名「榛名怒りましたよ…」むすぅー

 

暁「別になんでも無いわよ!…響ずるい…私もやってほしい……(小声)」

 

龍田「あらあら、秋人死にたいようね〜」笑顔

 

翔鶴「えっと…秋人さん自身で考えた方が良いですね…」

 

秋人「なんだよそれ…」(ー ー;)

 

 

ほんとなんだろうな…。ほんと相手の心が読めたたら人生どんなけ楽か…。相手心が読めるのは2次元だけだしな、2次元の世界羨ましい限りだわ!ーーーそんな八つ当たり文句を心の中で思っている時、俺はふと空を見て、何か違和感を感じた。

 

 

秋人「ーーーあれ?そういや今日って雨降る予報だっけ?」

 

龍田「何言ってるんですか秋人さん、今日は1日中晴れですよ〜」

 

秋人「そうだよな…でもなんか向こうの空が異常なほどに曇ってきてるからさ〜」

 

翔鶴「確かに言われてみれば……何かとても危険な感じがしますね」

 

秋人「何か嫌な予感がーーーーッ!?」

 

 

俺が嫌な予感を感じた瞬間、異常なほどの危険な気配を感じた。それも小さいものではなく巨大ものの。

 

 

榛名「秋人さん?」

 

秋人「榛名、今すぐ模擬戦を中止にして全員鎮守府に戻るよう伝えてくれ…」

 

榛名「え?どういうーーー」

 

秋人「早くッ!!」

 

 

ドォォォォォン!!

 

俺たちの前に1発の砲撃が飛んできた。ーーー遅かった…。

 

 

暁「えッ!何ッ!?」

 

吹雪「今のは…実弾ッ!?」

 

龍田「敵襲よッ!」

 

榛名「敵はーーーッ!?何ですかあの数はッ!?あり得ません……それにあの人は……ーーー」

 

 

榛名は砲弾が飛んできた方を見た、そこには俺みたいに水の上を立っている白服の男と、ざっと数えたら15対以上の深海棲艦がいた。その深海棲艦も姫級や鬼級がほとんどだった。それに榛名、いや翔鶴以外は全員真ん中にいる男を見た途端、身体が震え出していた。って事はあいつがーーーー

 

 

翔鶴「あの人…?」

 

男「久しぶりだな兵器共ッ!!」

 

吹雪「…提督…様………」

 

矢倉「私がなぜここに居かなんて、もう分かっているだろう?ーーーそれでは始めようかーーーーーー」

 

 

前任は不気味な笑みを浮かべてこう呟くーー

 

 

矢倉「ーーー復讐を」

 

 

side out 秋人

 

side 大淀

 

 

こんにちは、私は新鋭軽巡洋艦の大淀です。今私は、明石さんと一緒に指令室で模擬戦の状況を見ています。見ていると言っていますが実際は無線機で状況を聞いているだけです。

 

 

明石「大淀さん、みなさんの状況はどうですか?」

 

大淀「かなり盛り上がっているみたいです!先ほどまで提督は長門さん達に集中砲撃されてましたが…(呆れ)」

 

 

ーーーしかし、提督は時雨さんの砲撃以外は全て回避していたので別に心配しなくても大丈夫ですね。

 

 

明石「え!?大丈夫何ですかそれッ!?」

 

大淀「大丈夫ですよ、全ての砲弾を回避していたので…時雨さんの砲撃以外は」

 

明石「あぁ〜(察し)」

 

 

明石さんは何か納得したようなそんな声をあげた。ーーー提督も提督でよくみなさんの砲撃を全て回避出来ますね…昨日の戦いといい、提督の身体能力は一体どうなっているんでしょうか…私、気になりますねぇ。

 

 

明石「ーーー?。ーーーあの、大淀さん。今日って雨が降る予報でしたっけ?」

 

 

窓から外を見ていた明石さんが突然、私にそう質問を投げかけた。今日は確かーーー

 

 

大淀「今日は1日中晴れの予報ですがどうしましたか?」

 

明石「それが、提督やみんなが模擬戦をしている海のさらに向こうから黒い?雲が迫ってきているように見えるので……」

 

 

明石さんが不安そうにそう言ってきた。私は、明石さんが言っていたことを確かめるために、明石さんが見ていた窓の外を眺めた。

 

 

大淀「ーーー確かにそうですね…ですが局地的大雨の可能性もありますよ、時期的には」

 

明石「そ、そうですよね!私の考えすぎでしーーーー 『ブーーー!ブーーー!』 ーー通信ッ!?」

 

 

明石さんが最後まで言い終わる前に、指令室全体に通信音が流れた。何か嫌な予感がします…。

 

 

大淀「そう見たいですね…明石さんは少し静かにしていてください。ーーーこちら大淀です!」

 

秋人『大淀、俺だ…』

 

 

通信をかけた相手は提督だった。ーーー提督は少し焦ってる感じで話してきた。

 

 

大淀「どうされましたか、提督?」

 

秋人『前任が異常な数の深海棲艦を連れて攻めてきた。だから一旦みんなを鎮守府に退避させるから、出来る範囲で準備を頼む。多分まだみんなも戦える状況じゃねーし』

 

大淀「そんなッ…!提督はどういるんですか!?」

 

秋人『足止めするーーーてことで頼んだ〜』

 

大淀「ちょっ…提督ッ!!」

 

 

提督は私に選択する時間を与えずに通信を切った。ーーーどうしましょう…死にませんよね…提督………。

 

 

明石「どうしましたか大淀さん?」

 

大淀「明石さん……ーーーー!!」

 

明石「ーーーッ!?」

 

 

side out 大淀

 

side 秋人

 

 

矢倉「この私を追放させた事を後悔させてやる」

 

 

前任は不気味な笑みを未だに浮かべながら俺たちにそう言った。みんなもまだ身体が震え続けている。早く逃がさねーと…そんな時ーーー

 

 

金剛「 hey 提督!さっき凄い音がしたけど、どうしたのデース?」

 

北上「実弾のような音がしたけど提督大丈夫〜?」

 

時雨「秋人、大丈夫かい?」

 

響「まさかやられていないだろうね?」

 

 

ーーさっきの砲撃音に反応したのか、それぞれの全艦隊がこっちに集まってきた。

 

 

矢倉「久しぶりだな兵器共……私が消えてから楽しく暮らしているようだが、この日を待って終了だッ!」

 

天龍「ッ!?……お前は…」

 

長門「前任か……」

 

響「前……任ッ…!!!」

 

大井「まさか戻って来るなんてね……」

 

 

こっちに来たみんなは前任を見て、怯える奴もいれば、怒りを出す奴も少しだけどいた。けど、身体は正直のようで実際は僅かに震えていた。

 

 

矢倉「あぁ、戻ってきたよ……私の未練を晴らすために……。時雨……貴様に作られた未練をなぁぁぁぁ!!!」

 

時雨「ッ!?ーーーーいいよ…受けて立つよッ……!」

 

 

前任は時雨に指をさして叫んだ。時雨も少し震えながら返答した。ーーーやっぱり、今のみんなに前任と戦わすのは危険だな…つーかアイツの中からなんかとんでもない力を感じるんだけど…絶対何か隠してるわ〜。そして、俺は時雨たちの前に立った、みんなを庇うように。

 

 

時雨「秋人…?」

 

秋人「すみませんが前任さん、自分が彼女たちと代わって相手をしましょう。元に自分が今の彼女たちの提督なので」

 

艦娘達「ッ!?」

 

矢倉「ほーう…この数を1人でか?」

 

天龍「お前ッ、何をッ!?」

 

秋人「今のみんなは確実に前任は勿論、深海棲艦ともまともに戦えない。だから俺が戦うんだよ」

 

 

下手に戦うと確実に怪我だけじゃ済まない、それよりも一旦みんなを逃して、何も無い俺が戦う方が余程マシだ。

 

 

天龍「な…俺達がビビってるって言うのかよッ!」

 

秋人「あーそうだよ、お前ら全員前任にビビってる。この際はっきり言うけど、今のお前らは確実に足手まといだ、だからさっさと鎮守府に帰還しろ!それに、前にも言ったけどーーーー」

 

 

俺は、みんなの方を向いて少し微笑みながら言った

 

 

秋人「ーーー艦娘を守ることが、提督の一番の仕事だしな」

 

長門「提督…」

 

秋人「だから早く、アイツらは俺が押さえておくから。気持ちの整理がついたら戻ってこい、いいな?」

 

加賀「分かりました」

 

夕立「加賀さん!?」

 

加賀「今の提督の判断が1番正しいです。それに私たちは実弾が無い、どうあがいてもあの人や深海棲艦を倒すことが出来ません」

 

金剛「そうデスね。hey みんな!ここは提督の指示に従って鎮守府に帰還するデース!行きますよー!!」

 

 

金剛がみんなを誘導して、みんなもそれに続いて帰還していった。やっと行ってくれたわ〜ほんと心配性なんだから!ーーーって俺人間だから当たり前か。(`・ω・´)

 

 

秋人「お待たせ…いや、やっぱ良いやーーー待たせたな、と言ってもアンタが一番戦いたかったのは時雨だったか?」

 

矢倉「いや、構わん…貴様を倒して、直ぐに兵器達のところへ行くまでのことだ!」

 

秋人「そうかよ。だった俺は全力でアンタらを止めるよ…」

 

矢倉「ほう…1人でこの数をか?ーーー無理だな!」

 

秋人「無理かどうかはやってみないとわかねーだろ」

 

矢倉「では、やってみろ!」不気味な笑み

 

秋人「当たり前だ…」




以上で26話の終了です!
とりあえず焦らす感じにしてしまいすみません!
次回から前任・深海棲艦vs秋人の戦いを見てください!
果たして秋人は1人でどこまで戦えるのか……
やっぱり秋人みたいな提督がいたらどれほど楽か…そしてどれほど艦娘達が安心するか……


長門「実に素晴らしい提督だ」

金剛「バーニング・ラブ!デース!!!」

頼長「最初からこんな奴じゃ無かったぞ秋人は…」

長門・金剛「誰だ(デスか?)」

頼長「ん?秋人の実の父、頼長だが?次ーー「わぁぁぁぁ!!!」ーーからな…」

長門「すまない作者と声が被っていて聞こえなかった」

金剛「提督の身内と言うことは分かったデース!!!」

頼長「そうか…よろしく頼む」


危なかった……頼長さんマジで駄目だって!
それではみなさん!
次回がお楽しみ☆


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27話 襲撃者 ②「共闘」

どうも龍龍龍です!
今回は秋人と深海棲艦の戦いとなります!
そして、とうとうあの人が登場!?
※27話はあまり艦娘が出てこないので、艦これと少し掛け離れいるかもしれません。ご了承ください。そして、暖かく見て下されれば幸いです!


頼長「おい、お前。弱い自分を出すな、みっともない」

良「それな」

秋人「良、お前この話関係ねーから帰れ!」

良「(´・ω・`)」


まぁまぁ…
それでは本編スタートです!


side 時雨

 

 

翔鶴「秋人さんは本当に大丈夫でしょうか…」

 

 

僕たちは今、鎮守府へ帰還している。秋人が逃がしてくれたのだ、だけど僕を含めみんなは、秋人を心配したいた。あの数の深海棲艦を1人で戦うからだ。絶対無事では済まされない…だけどーーー

 

 

時雨「大丈夫だよ、秋人はアイツにそう簡単にはやられない!僕たちも早く帰還して出撃の準備をしよう!」

 

 

ーーー僕は秋人を信じる、何があっても!

 

 

長門「そうだな…ーーー全艦隊に告ぐ、速度を上げるぞ!!」

 

艦娘達「了解ッ!!」

 

 

待っていて秋人、絶対には助けに行くから!そんな時ーーー

 

ーーーシュッ…

 

ーーー誰かが僕たちを横切っていった気がした。……人?ーーーだけどここは海、人が通るなんて普通ありえない、秋人は別だけど……。一瞬だったからみんなは気づいてないみたいだ。ーーーー気のせいなのかな?

 

 

赤城「ーーー今の…」

 

 

side out時雨

 

side 秋人

 

 

秋人「…………」

 

 

俺は今、大勢の深海棲艦とドンパチかましていた。深海棲艦の数が多すぎて、なかなか前任のところにたどり着けない、早くアイツをぶん殴りてぇのに…。つーかこいつら避けすぎだろ…何で結構避けれないスピードで振ってるんだけどな…。

 

 

戦艦水鬼「ホウ、タダノ人間ノ割ニハ随分ト身軽ダナーーー」

 

秋人「………」

 

 

深海棲艦のボス級の1人が俺に砲撃しながら言って来た。俺は何も答えず、ただ無言で砲弾をかわしたり木刀で弾いたりした。

 

 

戦艦水鬼「ダガ貴様ガ持ッテイルソノ木刀ダケデハ、私達ヲーーー」

 

秋人「おいアンタ、1つ間違えてる……誰がいつこれを木刀だと言ったんだよ」

 

戦艦水鬼「ナンダト…?ーーー」

 

秋人「刃ならちゃんとあるぜ、ここになーーーーーー」

 

 

俺は木刀の刃を思いっきり引っ張り、本物の刃を出した。

 

 

秋人「ほらな」

 

戦艦水鬼「刀…」

 

秋人「木刀と思った?残念、日本刀だよ。錯覚って怖いよな」

 

戦艦水鬼「ダガ、タカガ刀一本ダケデ…私達ニ太刀打チ出来マイッ!!」

 

秋人「日本刀を馬鹿にしてるみたいだけど、日本刀舐めんなよ?これスゲー斬れ味良いんだからな!」

 

戦艦水鬼「フン、ドウデモ良イ事ダ」

 

 

こいつ…まだ日本刀を馬鹿にしてる。良い度胸だな、おい…。

 

 

秋人「そうかよーーーだったら見せてやるよ…日本刀の力をッ!!」

 

 

俺は、一気に目の前にいる深海棲艦に詰め寄りーーー

 

 

戦艦水鬼「ナ、速ーーー」

 

秋人「いくぜーーー『雷斬』!!」

 

 

ーーーーーー深海棲艦の艤装?の一部を潰した。

 

 

戦艦水鬼「クッ……」

 

秋人「言ったろ?日本刀舐めなって」

 

戦艦水鬼「ーーーーナルホド……確カニ戦艦棲姫ガイッテイタ通リダナ…」

 

秋人「そんな余裕ぶってんのも今のうちだ、次はアンタの息の根を止める!」

 

 

俺はもう一度目の前の深海棲艦に詰め寄った。だが、深海棲艦は俺が距離を詰めて来ているのを分かっているにもかかわらず、避けようとせず、むしろ俺に向かって不気味な笑顔を向けて来た。

 

 

秋人「行くぜ…『雷ぎr……ーーーー」

 

戦艦水鬼「ーーーダガ結局ハコンナモノカ……」

 

秋人「は…?ーーーーーーッッ!!?」

 

 

俺は目の前の深海棲艦に『雷斬』をしようとした瞬間、横から数発の砲弾が飛んで来た。俺は避けることができず、砲弾に直撃した。幸い身体が頑丈だったため、大した傷は無かった。

 

 

戦艦水鬼「ホウ…ヤハリ今ノ砲撃デモ耐エルカ。流石ハ艦娘ノハーフト言ッタトコロダナ」

 

秋人「そりゃどーも……けど、こっちもいきなり数発の砲弾が飛んでくるなんて思ってもなかったわ…」

 

戦艦水鬼「ソレハオ前ガ私達ヲ甘ク見テイタカラジャナイノカ?」

 

秋人「んな訳ねーだろ…こっちは1人で戦ってんだ!それなりの心構えぐらいしてるってのッ!」

 

戦艦水鬼「フッ…ソウカーーー」

 

矢倉「おい、戦艦水鬼!いつまで遊んでいるつもりだ…早くそいつを殺せ!」

 

 

ずっと無言で見ていた前任が深海棲艦を呼んで、俺を早く殺すように命令しに来た。それよりも目の前にいる深海棲艦はどうやら戦艦水鬼というらしい。なんとなく予想はしていたけど鬼級か…そう思ったら結構厳しくなりそうだな。戦艦水鬼以外に鬼級や姫級があと数体はいるし……。あと何で前任は海の上に立つことができてんだ?俺みたいに水の上でも立つことができる靴を履いている訳じゃないよな……。

 

 

戦艦水鬼「ソウ焦ルナ…スグニデモ殺スーーーー行クゾ、オマエタチッ!!!」

 

 

戦艦水鬼の大声と共に数十発もの砲弾が一斉に俺の元へ放たれた。

 

 

戦艦水鬼「コレナラ避ケレナイダロウ…終ワリダ、人間」

 

秋人「勝手に決めつけんじゃねぇよ……」

 

戦艦水鬼「何…?」

 

秋人「行くぜーーー『櫻川家流 ハヤブサ』ッ!!!」

 

 

『櫻川家流 ハヤブサ』…音速並みのスピードで刀をふり続け、一瞬にして無数の物を斬る技術。肉眼で見ると、無数の刀の斬撃が見える。例えるならブリ◯チの黒◯ 一護が千◯桜を全て叩き落とした感じだ。

 

一斉に放たれた砲弾を、俺は全て、叩き斬った。

 

 

秋人「こんなもんかよ…」

 

戦艦水鬼「ナッ!?全テ叩キ斬ッタダドッ!?ソレニーーー」

 

秋人「剣尖が見えなかっただろ?音速ぐらいのスピードでふったんだからだから、仕方ねーよ」

 

 

そう言って俺は一歩ずつ戦艦水鬼に近づいていく。

 

 

秋人「次はこっちから行こうか…」

 

戦艦水鬼「フ…」

 

 

俺がそう言ったあと、戦艦水鬼は、またもや不気味な微笑みをした。

 

 

秋人「何がおかしい」

 

戦艦水鬼「イヤ、タダ私ガ想像シタ以上ニヤルナト思ッテナ。ダガ、アノ程度ノ砲撃ヲ叩キ斬ッタグライデ、調子ニノルナッ!!」

 

 

戦艦水鬼は、いきなり俺に砲撃して来た。だがーーー

 

 

秋人「速ッ…」

 

 

ーー砲撃のスピードが上がっていた。成る程…とうとう本気を出して来やがったか…。

 

 

戦艦水鬼「マダマダコレカラダッ!!オマエタチッ!!」

 

 

戦艦水鬼の声と共にさらに仲間の深海棲艦は、さっきよりも数倍の威力やスピードで砲撃して来た。特に駆逐艦達の砲撃が辛い…しかも、わざとタイミングをずらしながら撃っているようなので尚更タチが悪い。あと、今気づいたが、深海棲艦の数が、さっきよりの倍ぐらい増えてる。

 

 

秋人(クッソ、数が多すぎる……どんなけ仲間呼んでんだよ!流石に1人でこの数はきついって……こうなったらーーー)

 

 

俺は数を減らすために、俺唯一の力、『アツ』を出すために敵の攻撃の隙を伺った…しかし避けることに専念しすぎて死角からの駆逐艦イ級の砲撃に気づかず、反応が遅れ、またもや砲撃を食らってしまった。

 

 

秋人「クッソ……」

 

戦艦水鬼「終ワリダナ、人間!」

 

秋人「誰が…俺はまだやれるぜ」

 

戦艦水鬼「ソウカ、ナラ死ネッ!!」

 

 

戦艦水鬼は海に手をついている状態の俺に向かって、砲撃して来た。ーーーやっぱり使うしかないな…俺の切り札を……。そう思った瞬間、いきなり俺の前に黒い影が現れ、俺に向かって飛んで来ていた砲弾は一瞬にして真っ2つになった。ーーーこの時、俺は誰が助けたのだろうかとは、考えなかった。

 

 

戦艦水鬼「ッ!?今度ハナンダ!」

 

 

ーーーいや、考えるだけ無駄だと言ったほうがいいな、何故ならその影はーーー

 

 

頼長「この程度でやられているとは、お前もまだ修行が足りんな秋人」

 

 

ーーー親父だったからだ。ーーーって、親父ッ!?何で、それよりも普通に海の上に立ってるって…マジで人間なのかこの人ッ!?

 

 

秋人「親父!?何でここに居るんだよッ!!

 

頼長「尾形さんから近々前任が秋人の鎮守府に襲撃してくるって聞いてな。それで様子を見に行くと同時に一応報告しに来た。ーーーが、まさかもう襲撃しに来てるとはな…」

 

秋人「マジかよ…てか親父、それどうやって海の上に立ってんの!?」

 

頼長「俺の鬼道だが?」

 

秋人「マジかよ(2回目)、万能だな鬼道って…」

 

頼長「鬼道を甘く見るな、秋人」

 

 

ちなみに親父の言っている『鬼道』というのは、気を操って攻撃したり回復したりすることである。あと、使い方によっては親父みたいに水の上に立つこともできるし、空中で立つ事だって出来る。空中で立つ原理は、自分の気を固め足場にしているというものだ、水の上に立つということも空中で立つ原理と一緒だ。それに至るまで、十数年の修行が必要だけど……。

 

 

矢倉「ーーーおい、いきなり入ってきて何だ貴様は」

 

頼長「そうだったな、失礼したーーー俺は櫻川 頼長、横にいるだらしない奴の父親だ」

 

秋人「だらし無いとは何だ、クソ親父!!」

 

頼長「事実だろう。お前をこんな相手に苦戦するような奴に、俺は育た覚えは無いぞ?」

 

 

ーーーこのクソ親父…さっきから黙って聞いてりゃ…好き勝手言いやがって。そもそもこの数を1人で相手していたこと自体褒めてくれても良いじゃねーか!(涙目)

 

 

秋人「勝手に言ってろ…」

 

頼長「だが、この数相手によく戦えた。そこは評価してやろう、成長したな秋人…」

 

 

親父はそう言って小さく微笑んだ。ーーー何だよ褒めるんだったら初めから言えよ…ホントーーーー

 

 

秋人「ツンデレーーーあぶねなッ!!!?」

 

 

俺が最後まで言う前に親父は「櫻川家流 出迎え」をいつもの倍以上のスピードと威力でかましてきた。マジこの人は加減を知らなさすぎだろ……みんな、もしこの人に関わるなら注意した方が良いぞ!!

 

 

頼長「先に言っておくが秋人、俺はツンデレじゃない」

 

秋人「嘘つけ…(ボソッ)」

 

頼長「なんか言ったか?」眼力

 

 

あ、つい口にーーーちょッ…親父眼力怖すぎるんだけど…やべ、俺のアツ以上だわ……

 

 

秋人「いえ、なんでもございませんッ!!」

 

頼長「だったら良いんだがな…」

 

矢倉「おい、つまらない茶番はそこまでにしろッ!貴様らは今の状況を分からないのか?」

 

 

見ると俺たちの周りには数十隻もの深海棲艦が俺たちを囲んでいた。

 

 

頼長「分からんな」

 

矢倉「だったら教えてやろう……貴様らはここで死ぬということだ!!行けッお前ら、こいつらを跡形も無く消し去れ!!!」

 

戦艦水鬼「ワカッテイル…行クゾオマエタチッ!!」

 

 

戦艦水鬼を含めた深海棲艦達は俺たちに砲口を向け集中砲火の準備をした。

 

 

頼長「秋人、数を減らすぞ。行けるか?」

 

秋人「行けるに決まってんだろ親父、何年一緒に修行したと思ってんだよ」

 

 

一緒に修行はしたけど、共闘は初めてだな、結構テンションが上がるわ〜。

 

 

頼長「フッ……それもそうだな行くぞ」

 

矢倉「さっきからコソコソと何を話している!!遺言なら考えなくても良いぞ、すぐに死ぬんだからな!!」

 

秋人「悪いけど、こっちもやられる訳には行かねーよ!」

 

頼長「同感だ」

 

矢倉「ほう、では抗ってみろ……やれお前ら」

 

戦艦水鬼「オワリダ!」

 

秋人「そう簡単にはーーー」

 

頼長「ーーーやらせん!」

 

秋人・頼長「『アツ』(『(いん)』)!!!」

 

『印』頼長の唯一の力。

秋人の『アツ』にいているがそれよりも強力で、これを受けたものは、立ち上がることができなくなり気絶する、場合によっては心臓が止まる。範囲は『アツ』と一緒。

 

俺と親父の力によって数十隻もいた深海棲艦は一瞬にして10隻まで減った、その残っている深海棲艦も堪えるのに必死になっている状態だ。

 

 

戦艦水鬼「ーーーッッ!!!!」

 

矢倉「馬鹿なッ!?ーーーーこの数を一瞬で……」

 

秋人「あんまり俺たちを舐めてると、足元をすくわれるぜ、前任」

 

頼長「次はお前だ、覚悟はできているだろうな?」

 

矢倉「フッフッフッ……」

 

 

前任は不気味に笑う。一体何が面白いのかが俺には分からない、多分親父も一緒のことを思ってるだろう……

 

 

矢倉「ーーーいいだろう…では見せてやろう、私の本気を!!」




以上で27話が終了です!
頼長さんまじイケメン(性格が)あとぱねーっす!
頼長ことが『the 男』って感じですよね〜。
そして秋人と頼長を合わせると最強ってことが実証されました!え?分かりきっていた?まぁそうでしょうね 笑
さて次回の方はついに秋人と矢倉が一騎打ち!楽しみにしてください!あと艦娘達の登場次回も少ないと思います、ご了承ください!


時雨「作者酷いね!」

夕立「本当は私達のこと……」


嫌いじゃないから安心しろッ!!多分次の次ぐらいで活躍すると思うから、そのれまでのご辛抱を!!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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28話 襲撃者 ③ 大規模改造と本当の力

どうも龍龍龍です!
はやくも28まで来ましたよ〜〜!!!
あと2話で本編では30話です!このまま頑張って行きますよ〜!!!
今回は、主に艦娘達がメインになっています!サブタイトルに書いている通りです!


秋人「大規模改造って何?」

明石「簡単に言うと艦娘達がパワーアップする事です!」

秋人「何それかっこいい!」


うん、かっこいい。
それでは本編スタートです!


矢倉「私の本気を見せてやろう…」

 

 

前任は不気味な笑顔とともにそう口にした。前任が本気って…一体何をするんだ?見た感じ武器なんて持って無いのに……。

 

 

頼長「秋人、お前は前任の相手をしろ。俺は残った深海棲艦の相手をする」

 

 

親父は俺に前任と戦うのを譲ってくれた。ーーーいや、普通は親父が前任の相手をするべきのような気がするけど…まぁいいや。

 

 

秋人「OK…親父も無理すんなよ、怪我したら母さんが怒るからさ!」

 

頼長「そんなヘマはしない。あと、秋人ーーーーできるだけ()()を使って戦うのはさけろ、いいな」

 

秋人「悪いけど、それは流石の親父でも聞ねーな、俺は俺のやり方で戦う!」

 

頼長「ーーーーーーフッ…言っても無駄か……分かった、お前がやりたいように戦え、万が一の時は俺が止めてやるから」

 

秋人「ありがとう…親父。ーーーじゃあ行ってくる…」

 

 

やっぱりこの人が俺の親父で良かった。多分この人じゃなかったら俺は一生、本当の力なんて使うことができなかったから…

 

 

矢倉「話し合いは終わりか?」

 

秋人「あぁ!その前に名前聞いてなかったな前任……俺は新しくここの提督になった櫻川 秋人だ、よろしく!」

 

矢倉「私は、ここの鎮守府の提督だった矢倉とでも言っておこうか…」

 

秋人「そうかよ…じゃあ早速……行くぜ矢倉ッ!」

 

 

俺は矢倉に向かって全力で走り、そして全力で刀を振り落とした。その勢いで大きな水しぶきが上がった。ーーー感覚はある、けどなんでだ?刀が動かない……。動かなかった理由は、水しぶきが収まってからやっと分かった。矢倉が俺の刀を片手で握り止めていたからだ。それに、素手で受け止めているに一切手から血が出ていない…なんつー硬さだよ……。

 

 

秋人「ーーーッッ!?」

 

矢倉「この程度か……弱いなぁ、もっと腕のあるやつだと思ったが…」

 

秋人「…ッ!」

 

 

俺は握られてる手を振りほどき、一旦距離をとった。…この人ただの人間だろ…なのに何でーーーーーーーーまさかこの人ッ!?俺は矢倉についてある答えを導き出した。

 

 

秋人「まさかアンタ…艦娘の力を持ってるな……」

 

矢倉「ほーう、今の一戦で気づくなんて大したものだな……ああ、そうだ、櫻川秋人。貴様の言う通り私はその力を持っている。だが、私が持っているのは艦娘の力などではない!『深海棲艦』の力だッ!!」

 

秋人「ッ!?」

 

 

そっちの力かよ……じゃあアレか…自分が深海棲艦になって俺を潰すとかそう言う流れか!?

 

 

矢倉「見るがいい櫻川秋人!これが私が手に入れた、深海棲艦の力だ!!」

 

 

ドォォォォォン!!!

 

 

いきなり矢倉の身体を光が包み込みその光は一直線に上へと伸びていた。やっぱりそう言う流れだったか…何かしらと予想が当たってしまうな…嫌ぐらいにーーーあと、なんか矢倉の能力の解放がブリーチの愛◯がホ◯ウと超越する瞬間に似ているな……。ーーーー徐々に光が小さくなっていき、矢倉が光から出てきた。矢倉を見ると全身白い肌に赤い目、深海棲艦の象徴?であるかのような角に…背後に大砲はないが巨大な蛇みたいなものが2匹いた。矢倉はマジの深海棲艦へと変身を遂げていた。

 

 

矢倉「コレガ私ノ真ノ姿ダ!!」

 

秋人「……マジかよ…」

 

矢倉「サァ、続キヲ始メヨウカ!櫻川秋人ッッ!!!」

 

 

side out秋人

 

side 時雨

 

 

今僕たちは出撃の準備を整えていた。そして僕はとても焦っていた、理由はただの人間だから。たしかに秋人は凄い、1人で深海棲艦と戦ってきていたから…今も秋人は深海棲艦相手に1人で戦っている、でも秋人も普通の人間、いつ死んでもおかしくない。だから僕は焦っていた。

 

 

時雨「早くしないと秋人が……」

 

長門「時雨心配する気持ちもわかるが、今は準備に専念しろ!大丈夫だ提督は絶対に死なない!前任ごときにやられるような奴ではないからな!」

 

時雨「でも…」

 

 

なんだか嫌な予感がする…この予感が本当かどうかは分からないけど、それでもーーー

 

 

赤城「長門さんの言う通りですよ時雨さん」

 

時雨「赤城さん…?」

 

赤城「大丈夫です!秋人さんは絶対に死にません、あの人がいますから…」

 

時雨「あの人?」

 

 

誰だろう…あの人ってーーーーもしかして秋人のお父さんかな?

 

 

赤城「はい!私の愛する夫の頼長さんです!」

 

 

やっぱり秋人のお父さんだった…それよりも赤城さん、このことはみんなに内緒だったはずじゃ…

 

 

長門「え”ッ……赤城、今なんて言った……?」

 

赤城「え………ーーーーぁ…しまった」

 

 

やっぱり……

 

 

赤城「いや、あの〜……」

 

長門「今のはどう言うことなんだ!?教えてくれ、赤城!」

 

 

長門さんは赤城さんに必死になって聞いた。

 

 

赤城「ーーーー分かりました。ーーですが、皆さんの前で話しても良いですか?これは私達艦娘にとっても重大な事なので!」

 

長門「……分かった、すぐにみんなを集めよう」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

それから赤城さんはみんなに、秋人ととの関係や父の存在を打ち明かした。

 

 

金剛「まさか提督が赤城さんの子供だったなんて、驚きデース」

 

天龍「だからアイツはあの時…」

 

赤城「……そして、ここから先の話はまだ誰にも言っていない話です。これを聞けば多分、皆さんは秋人さんの事を嫌いになるかもしれません…」

 

時雨「どう言う事だい、赤城さん?」

 

 

僕がそう聞くと、赤城さんから信じられない言葉が出てきた。

 

 

赤城「ーーーー……秋人さんは、深海棲艦の力を持っているんです…」

 

艦娘「ーーーッッ!?」

 

赤城「本当は、私もこんな事を話したくはありませんでした…ですが、どうしても皆さんにはこの事実だけでも、受け入れて欲しかったんです……今まで隠していてすみませんでした!」

 

 

そう言って赤城さんは頭をめいいっぱい下げた。ーーーーそうだったんだ…秋人が深海棲艦の……でも、だからって!

 

 

時雨「だからって僕は嫌いになんかならないよ!」

 

赤城「時雨さん…?」

 

時雨「秋人は見知らぬ僕を助けてくれたし、いっぱい守ってくれた!今回の事だって真っ先に僕たちの安全を第一に考えてくれていたんだよ!そんな秋人を深海棲艦の力を持っているだけで嫌いになんかなれないよ!」

 

夕立「時雨ちゃんの言う通りっぽい〜あと、私の予想だけど深海棲艦の姿をしている提督さんも何も変わらない普通の提督さんっぽいと思うし〜」

 

北上「提督の言葉を借りるなら、たったそれだけの違いだしね〜」

 

長門「同感だ!」

 

金剛「たとえ深海棲艦の姿になった提督でも、提督は提督ネ!」

 

睦月「睦月もそう思います!」

 

響「深海棲艦の姿をした秋人もいじりがいがありそうだしね」

 

雷「私は、たとえお兄ちゃんが深海棲艦でも気持ちは変わらないわ!ね、電?」

 

電「はい!どんな姿でもお兄さんはお兄さんなのです!」

 

天龍「深海棲艦のアイツと戦って見たいしな」

 

赤城「皆さん…」

 

 

気がつけば、みんながみんな、秋人を受け入れていた。ついこの前までは、ほとんどが秋人を信じてはいなかったのに……今はみんなが秋人を信じてる。ほんとに秋人の存在は大きかったんだなって、僕は改めて思った。

 

 

赤城「……ありがとうございます!」

 

瑞鶴「そうと決まれば、早く提督の援護に行きましょう!」

 

明石「あ、ちょっと待ってください!」

 

時雨「明石さん?」

 

 

急に止めてどうしたのだろう……。

 

 

明石「向かう前に、大規模改造をしませんか?」

 

艦娘「!?」

 

吹雪「あのー明石さん…どうしてこのタイミングでですか?」

 

明石「それは、今まで提督はまだ少ない時間でしたが、私達のためにすごく頑張ってくれていたからです。そしていつも私達を守ってくれていました。だから、次は私達が提督を守る番だと思うんです、まぁ本来はそれが当たり前なんですけどね〜…(苦笑い)」

 

 

明石さんは苦笑いしながら言う。確かに僕たちはいつも秋人に守ってもらっていた。だから、次は僕が秋人を守る番だよね。これで全ての恩返しになるわけじゃない、でも、ほんの少しでも返せたなら、僕はそれで満足だ。

 

 

陸奥「それが提督ですから仕方ないわ…。それよりも、そうと決まれば早くしましょう、明石さん!」

 

明石「そうですね。ですが、今は時間が無いので、できるのは1回だけですけが…」

 

 

明石さんは申し訳なさそうにそういった。つまり、大規模改造ができるのはこの中の1人だけなんだね、誰になるんだろうーーーーーーーあれ?さっきからみんな、僕の方を見てるけどどうしてかな?………

 

 

時雨「えっと…何でみんな僕の方を見ているんだい?」

 

夕立「そんなの時雨ちゃんが大規模改造をするからに決まってるっぽい!」

 

時雨「え、僕が!?ーーーどうして…」

 

 

僕より長門さん達の方が断然いいのに…

 

 

長門「私達よりも時雨の方がいいと思ったからだ。鎮守府を変えようと最初に動いたのは時雨だったし、私達をあの地獄から救ってくれた。だからこれは私達の感謝の気持ちだ!受け取ってくれるか?」

 

時雨「長門さん…」

 

天龍「それに時雨はあいつの、提督の事が好きみたいだしな〜!」

 

 

ちょっ…天龍さん、いきなり何を言い出すんだい///!?確かに僕は秋人の事が好きだけど…そう言う好きって言うわけじゃ…///。

 

 

時雨「ち、違うよ!そう言う好きってわけじゃ……///!!!」

 

龍田「天龍ちゃん〜。流石に言い過ぎよ〜。ーーーーーーーあと時雨ちゃん〜、この事は強制はしないわ〜貴方がしっかりと決めなさい〜!」微笑む

 

 

龍田さんは優しくそう言ってくれた。ーーーだけど、僕はもう決めたよ!

 

 

時雨「分かった!少し不安だけど僕がやるよ明石さん!!」

 

明石「分かりました、では時雨さん工廠へ来てください!あと、すぐに終わりますから、皆さんは少しの間待機していてください!」

 

 

side out 時雨

 

side 秋人

 

 

矢倉「私ガ少シ本気ヲ出シタダケデ、モウコレカ櫻川秋人」

 

秋人「…………」

 

 

俺は今、深海棲艦になった矢倉の攻撃を、刀で受け流していた。矢倉は、ほとんどが素手で攻撃をし、たまに後ろの巨大な2匹の蛇みたいな奴が攻撃してくる。ーーーーそれにしても、攻撃のスピードが速い…体感的に親父の『櫻川家流 出迎え』並みだな。

 

 

矢倉「モウイイ…ソロソロ終ワリニスル」ニヤッ

 

秋人「ーーーッ!?」

 

 

そう言って矢倉は不気味な笑顔のまま一瞬で俺に詰め寄り、首を掴んで上にあげた。完全によくあるやられ方だ…けどまだ苦しくない。

 

 

矢倉「落胆シタヨ、櫻川秋人。モウ少シ、楽シマセテクレルカト思ッタガ、期待ハズレダ!」

 

 

何だよ期待はずれって……俺だって限界はあのに…。まぁ抵抗するのもめんどくさいから、本気で殺しに来そうになったら刀で振りほどくか。

 

 

矢倉「兵器共モ兵器共ダ。タカダカ人間ノ姿ニナッタグライデ、人間トシテ接シロダノ、モット楽ニサセテ欲シイダノ………馬鹿カッ!!鉄ノ塊デ出来タ偽リノ人間風情ガ、兵器共ニスルモノハ一切ナイ!!!兵器ハ兵器ラシク提督ノ命令ダケ従ッテイレバイイ!!!」

 

 

……さっきから黙って聞いてりゃ、あいつらの事を好き勝手言いやがって……。俺は徐々に怒りメーターが上がっていった。

 

 

矢倉「マァイイ。貴様ヲ殺シテ、スグニ兵器共ノ所ヘ行ケバイイダケノコト。兵器共ノ絶望シタ顔ヲ楽シマセテモラオウ。特ニ時雨…アイツダケハ別デナダメテヤル…」

 

 

ブチッーーーー

 

とうとう俺の怒りメーターが限界を超えた。もういいや…切り札を使わずこいつをぶっ潰そうと思ったけど、やっぱ無理だわ…。コイツだけは徹底的に潰さねーと気が済まねー!!

 

 

矢倉「オット話スギタナ…ーーーデハ、終ワリダッ!櫻川秋人ッ!!!」

 

秋人「終わりだと…?ーーーーこんなもんかよ……ッ!!!」

 

 

俺は俺の首を締めて矢倉の手を刀で切った。

 

 

矢倉「ガァッ!!!!貴様ッ……!!」

 

秋人「もういい、アンタの話、黙って聞いてたけど、うんざりだ………ーーーーあと、アンタ、「こんなもんか?」って言ってたよな?いいぜ、見せてやるよ俺の本気を…!」

 

矢倉(ナンダ、コイツカラ感ジル異常ナ程ノ威圧ハ!!)

 

 

俺は矢倉に剣尖を向けた。

 

 

秋人「これが俺の……本当の力だ…ーーーー」

 

 

俺は内なる力、深海棲艦の力を解放したーーー

 

 

side out 秋人

 

side ?

 

 

秋人が力を解放した瞬間、矢倉が深海棲艦の力を解放した時のように、光が秋人を包み込みその光は一直線に上へと伸びていた。そして光が一瞬で消え、出てきたのは白い肌に赤黒い目、そして矢倉から見て右側のでこから深海棲艦を表すかのような角が生えた秋人だった。

 

 

矢倉「ナッ!?…ソノ姿…マサカ貴様モ……」

 

秋人「ああ、ーーー始めようぜ矢倉…一瞬で、終らしてやる…」




以上で28話が終了です!
最後の秋人と矢倉のやり取りはブリ◯チの一部を似せて書いています。次回も多分似せて表現すると思います。自分結構ブリ◯チ好きだったので!……あぁぁ……終わらないで欲しかったな…。
さぁ次回は「秋人 矢倉をコテンパンにする」「頼長 腕もげる」「時雨 改二になる」の3本です!

矢倉「嘘をつくなッ!!!」

頼長「俺の腕はもげんぞ!」

時雨「僕は、別に言うことはないね」


すみません、冗談です……
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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29話 襲撃者 ④ それぞれの思い

どうも龍龍龍です!
おまたせしました、本編です!
ようやく書けたことに胸を撫で下ろします!良かった〜。
今回は秋人が深海棲艦になった続きの話になります!そして一部ブリ◯チのような表現の仕方をしております、ご了承ください。


秋人「クールな俺を見てくれよ!」

時雨「それはネタバレだと思うよ、秋人」←改二

秋人「時雨もじゃん!」

時雨「そうだったね……」


おいおい!お前らどうしてくれんだよ!!
それでは本編スタートです!


side ??

 

 

秋人「始めようぜ矢倉………一瞬で……終わらせてやる」

 

 

秋人が深海棲艦の力を解放して、矢倉にそう言った。

 

 

矢倉「一瞬デ終ワラセルダド…?不可能ダ、私ハ再生スル事ガ出来ルカラナ!」

 

 

矢倉がそう言い終えた瞬間、切られた腕を再生させた。

 

 

矢倉「見ロ、貴様ガ斬ッタ私ノ腕モ直グニ元ノ状態ニ戻ル」

 

秋人(…腕が再生した…そこまでこいつは)

 

矢倉「櫻川 秋人、タカガ見タ目ダケノ深海棲艦ニナッタダケデ、私ヲ倒ス事ナド出来ハシナイッ!!」

 

 

そして矢倉は、秋人の距離を詰め、素手での攻撃を放った。

 

 

秋人(…さっきよりも速い)

 

 

だが、秋人は無言で矢倉の攻撃を刀で受け止める。

 

 

矢倉「ホウ、良ク私ノ攻撃ヲ受ケ止メタナ。ーーーダガ、コンナモノデハ終ワランッ!!」

 

 

矢倉は凄いスピードで、秋人に素手で連続攻撃するが、秋人は未だに無言のまま、攻撃をかわしたり刀で受け止め続けた。ーーーしばらくして秋人の刀と矢倉の腕が交わり、お互いの動きが止まった。

 

 

矢倉「コノ私ノ連続攻撃ヲカワシ続ケタノハ褒メテヤロウ。ーードウヤラ私モ貴様ノ力ヲ見限ッテイタヨウダ……フッ」

 

秋人「何がおかしい…」

 

矢倉「イヤナニ、ソレデモ私ノ力ノ前デハ及バナイトイウ事ガ、今ノ応酬デ分カッタダケダッ!!私ガ本気ヲ出セバ、貴様ノ刀モ破片ニナルノダカラナァッ!!!」

 

 

矢倉は秋人に向かって今までにないほどの速いスピードと威力で攻撃を放つ。しかし、矢倉は次の秋人の行動によって驚愕する事になる、ならぜなら秋人は、矢倉の素手での攻撃を刀ではなく、()()で受け止めたからだ。

 

 

矢倉「ナッ!?ーーー(馬鹿ナッ!?今ノスピードヲ素手デ受ケ止メタ……ダトッ!普通ナラ目デ追エナイハズ…ナノニコイツハッ……!!)」

 

秋人「どうした…矢倉。俺がアンタの攻撃を、素手で受け止めた事が、そんなに信じられないのかよ…」

 

矢倉「ナンダドッ!!!」

 

秋人「そりゃそうだよな…、自分でも思っても見ない事が、目の前で、実際に、目の当たりにしたんだから…」

 

矢倉「ッ!?…………ーーーフッフッフッフッ……ーーーヨカロウ、ソコマデ言ウナラ見セテヤル、櫻川 秋人。私ノ、最大火力ノ砲撃ヲッ!!!」

 

 

矢倉は秋人との距離を一旦離れ、矢倉の背後に付いているレ級の後ろにいるモンスターのような生物を秋人に向け、1発の砲弾を放った。その砲弾は、艦娘たちや普通の深海棲艦たちの砲弾と違い、誰も見た事がない色で光り、科学ではまず作るのが不可能な砲弾だった。砲弾は秋人に近づいていくと同時に威力が上がっていった。

 

 

矢倉「貴様ニハ理解スラ出来ナイ一撃ダ、止メレルモノナラ、止メテミロッ!櫻川 秋人ッ!!!」

 

 

最終砲弾は、巨大な光となって秋人を襲った。だがーーーー

 

 

秋人「こんなもんかよ…」

 

 

ーーー秋人はまたもや素手で矢倉が放った砲弾をはじき返した。

 

 

矢倉「ッッ!!……」

 

秋人「気がついてないみたいだから教えてやるよ…矢倉。今のあんたの力よりも、俺の力の方が上だって事を……そして、この状態の力をーー」

 

 

秋人はそう言いながら、ゆっくりと矢倉に近づいていく。

 

 

秋人「俺のこの力は、通常よりもスピード、力、動体視力、反応速度、etc…全てが数倍以上に上がる…あとは、何故か少し性格が変わるーーー」

 

矢倉「…………」放心状態

 

秋人「ーーー今度はこっちの番だ……行くぜ、矢倉…」

 

 

秋人は一瞬にして矢倉との距離を詰め、刀で矢倉の胴体をを斬り裂いた。斬られた矢倉は無意識のうちに秋人との距離を置いた。

 

 

矢倉「グッ……」

 

秋人「妙だな…さっきまで強がってたアンタが、たった1回、俺に胴体を斬られただけで、かなり距離を取るなんて………結局アンタはその程度だったんだな」

 

矢倉「ッ!……ーーー黙ッテ聞イテイレバ好キ勝手ニッ………ーーータカガ私ノ攻撃ヲ受ケ止メタグライデ……タカガ私ノ砲弾ヲハジキ返シタグライデ……タカガ…私ノ体ヲ斬ッタグライデ……調子ニノルナヨッ!!!餓鬼ガァァァァァッッッ!!!!!」

 

 

矢倉は叫び声と共に、またもや光に包まれた。その光はまた一直線に上へと伸びていった。そして一瞬にして光が消えた瞬間、出てきた矢倉は完全に深海棲艦の力によって自我をなくし、黄色いオーラを出していた。いわゆる、力の暴走状態だ。

 

 

矢倉「ツブス………オマエヲ、ツブス……ツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスツブスッッッ!!!」

 

秋人(…完全に意識が深海棲艦の力に…傍から見たら獣そのものだな…)

 

矢倉「ガァァァァァッッッ!!!」

 

 

矢倉は後ろについている生物を秋人に向け、無数の光の弾を放った。

 

 

秋人(ーーーまた威力が上がった)

 

 

しかし秋人は、その砲弾をも余裕でかわした。だが、秋人が砲弾を交わし終えた時、すでに秋人の背後に、矢倉がいた。

 

 

矢倉「オマエヲ、ツブスッッッ!」

 

秋人「………潰されんのはどっちだよ」

 

矢倉「ギャ……ァァアアアッッ!!!」

 

 

完全に秋人の不意をついた攻撃だったが、秋人の反射神経と反応速度が矢倉のスピードをわずかに上回り、秋人は矢倉の腕を斬った。しかし矢倉は、斬られた傷をすぐに再生させ、再び秋人に向かって攻撃し、秋人もそれに応戦した。ーーーー気づけば2人の応酬は肉眼ではほぼ追えないほどのスピードになっていた。

 

 

矢倉「ア”ア”ア”ァァァァッッ!!!」

 

秋人「……『櫻川家流 雷斬り』」

 

矢倉「ーーーーーーーフッフッフ…」

 

 

秋人は向かって来た矢倉の横腹を斬り裂いた。しかし矢倉は、斬られても微動だにせず、秋人に不気味な笑みを浮かべた。そして傷口はすぐに塞がり元どおりになった。

 

 

秋人(……まだ再生すんのか)

 

矢倉「…オワリニスル…イケガラクタドモ」

 

 

矢倉がそう言った瞬間、数十体もの深海棲艦が海から出て来た。そして出てきた瞬間、深海棲艦は秋人に向かって集中砲火をした。

 

 

秋人(………コイツら、俺が『アツ』を出す前に)

 

 

秋人は深海棲艦の集中砲火を回避した、しかしーーーー

 

 

矢倉「ーーーーーオワリダ、サクラガワ アキトッ!!!」

 

 

ーーーー避けた先には、既に矢倉が待ち構えており、秋人も矢倉がどこに攻撃するのかがわかっていたとしても、回避に間に合わない態勢だった。

 

 

秋人「ーーーーーーフッ…いいぜ片腕ぐらい。ーーーくれてやるよ矢倉…」

 

ドォォォォォン!!!!

 

 

秋人が腕を矢倉に向けて差し出した時、1発の巨大な砲弾が矢倉を襲った。

 

 

秋人(……今のは……砲撃。……一体誰が…?)

 

 

秋人が、砲弾が飛んできた方向を向くとそこにはーーーー

 

 

時雨「ギリギリだってね……大丈夫かい、秋人?」

 

 

ーーーー改二になった時雨がいた。

 

 

side out ?

 

side 秋人

 

 

俺は砲弾が飛んできた方向を向くとそこに時雨に似ている艦娘が立っていた。

 

 

秋人「ーーーーお前、時雨なのか?」

 

時雨「じゃあ逆に聞くけど…それ以外に何があるのさ…」呆れ

 

 

やっぱ時雨だった。けど、今までと容姿が違う、それにどこか大人っぽくなったような気する。

 

 

秋人「いやだって、容姿が……」

 

時雨「ーーーあぁ、そうだったね。ーーー僕、大規模改造して改二になったんだよ。…って、それを言ったら秋人もそうじゃないかッ!」

 

 

大規模改造…確か艦娘が強くなる事だったよな、てことは時雨もーーー。あと、今の俺の姿に対してツッコミを入れたよな。

 

 

秋人「俺は……もう分かってんだろ?」

 

時雨「うん、分かってるよ……赤城さん、いや、秋人のお母さんから聞いたから…」

 

秋人「…やっぱりな……じゃあ時雨、今聞くけど、この俺の姿を見てどう思う?」

 

 

正直答えなんて既に分かっている…俺は今、深海棲艦の姿をしている、言い換えると時雨達を裏切った事になるのだ。だから、裏切り者だと罵倒したり、突き放したり、否定したりするのが妥当だろう。しかし、その質問に対しての時雨の答えによって俺は、驚愕する事となる。なぜならーーーーーー

 

 

時雨「別に僕は秋人が深海棲艦の姿をしていようとも、秋人は秋人だと思うよ」

 

 

ーーー俺を否定しなかったからだ。……何でだよ時雨…俺はお前らを……

 

 

秋人「何でだよ時雨……俺はお前らを裏切っ…「そんなことないッ!!」……時雨?」

 

時雨「秋人は死にそうになってた僕を助けてくてたし、この鎮守府のみんなをたくさん救ってくれた、そんな人を深海棲艦の姿になったぐらいで嫌いになんかならないし、裏切ったって思わないよ。ーーーそれに、秋人の言葉を借りるなら “たったそれだけの違い” さ!」

 

 

時雨は微笑みながらそう言った……その瞬間俺の中にあった黒い何かが一瞬で綺麗さっぱりと晴れたような、そんな感覚がした。そんな時、煙から暴走した矢倉が俺たちに向かってきた

 

 

秋人「……時雨俺の後ろに隠れてろ」

 

時雨「何言ってるのさ秋人、今の僕はあの頃の僕じゃ無いよ。前任なんてもう怖く無いから、ここは僕に任せて!」

 

 

そう言って時雨は矢倉へと向かって行った。……時雨も、改二になってから雰囲気が変わったな…。

 

 

矢倉「シグ…レ……シグレェェェェェェッッ!!!!!」

 

 

矢倉は時雨に向かって大きく腕を振りかざして来た。

 

 

時雨「ーーー悪いけど、そんな攻撃じゃ僕には届かないよ…はぁぁぁッ!!」

 

矢倉「ガァァァァ!!!!!」

 

 

時雨は矢倉の攻撃を回避して矢倉に数発、砲撃した。そして矢倉は時雨の砲撃によって大きく吹っ飛んだ。

 

 

時雨「どうだい、秋人?」

 

秋人「…強くなったな、時雨。それに、少し雰囲気も変わったな」

 

時雨「大人っぽくなったって言って欲しいね。雰囲気なら秋人も違うじゃ無いか…」

 

秋人「……俺はこの姿になると何故か性格が少し変わるだけだ…」

 

時雨「少しどころじゃ無いよ…それ」

 

秋人「……そうか?まぁどうでも良いけど」

 

時雨「ーーでも、いつものテンションが高い秋人じゃなくて、こっちの静かでクールな感じの秋人の方が僕的には良いと思うよ」

 

秋人「……俺は逆に嫌だな…元の姿の方がいい」

 

時雨「まぁ、人それぞれ思う事は違うからね〜!」

 

秋人「…それよりも時雨ほかの奴はどうしたんだよ」

 

長門「いるぞ提督!!」

 

 

いきなり後ろから声がしたので、俺はすぐに振り返っった。そこには長門を先頭に鎮守府にいる全員の艦娘が来ていた。みんなは俺を見て、誰1人として怖がってる奴がいなかった。

 

 

長門「それよりも、先に行き過ぎだ時雨。もう少し私達のスピードに合わせてくれないか……?」

 

吹雪「時雨ちゃん速すぎだよ!」

 

響「絶対改二になって、気持ちが舞い上がってるよね……?」

 

時雨「あ、みんなごめんッ!!ーーー秋人のことを考えてたら、ついスピードを上げてしまったよ…」

 

 

ーーーついて早々、みんなはいきなり時雨に不満をぶつける構図となっていた。流石の俺も呆れ顔でその状況を見ていた。

 

 

北上「ねぇみんな〜時雨ちゃんに対する不満があるのは分かるけど、何か忘れてない〜?」

 

 

北上の言葉でみんなは正気に戻り、そして一斉にみんなは俺の方に視線を向けた。

 

 

※ここからほぼ会話にします。

 

 

艦娘達「あ…(察し)」

 

秋人「……あ、じゃねーよ…」呆れ

 

長門「すまない提督、見苦しいところを見せた…」

 

秋人「ーーー…別に気にしてねーよ長門」

 

長門「そうか…ーーーしかし提督、本当に深海棲艦の姿をしているんだな…それにいつもの雰囲気とは違うな」

 

秋人「…悪いな、裏切るみたいな感じにして…あと、この姿になったら何故か性格も少し変わるんだよ…」

 

陸奥「何言ってるのよ提督、別にその姿をしたぐらいで私達は提督を裏切るような事はしないわよ!」

 

秋人「……分かってる。けど、お前らの仕事は深海棲艦を倒すことだろ?なのに俺は深海棲艦の姿をしてる、完全に敵として扱うのが妥当な筈だ」

 

睦月「確かに提督の言っていることは正しいです。私達の仕事は深海棲艦を倒すことですから。けど、提督は違うって睦月は思います!」

 

如月「いつも私達を助けてくれたり、心配してくれたり、楽しませてくれたりしてくれたし、今までの鎮守府の雰囲気をガラッと変えてくれた。そんな人を深海棲艦になったぐらいで嫌いにはならないわ!」

 

時雨「その言葉さっき僕も言ったよ、如月」

 

如月「あら、そうなの〜!?」

 

夕立「そうそう、提督は提督っぽい〜!」

 

天龍「おかしい所があるけど大切な提督だしな」

 

秋人「…おかしいってなんだよ…まな板」

 

天龍「なッ……!///ーーーおいお前ッ!さっきから勘違いしてるみたいなだけど、俺はまな板じゃない!!さらしを巻いてるだけだッ!!」

 

榛名「え…そうだったんですか天龍さん!?」

 

天龍「ああ、そうだよ!出撃中ちょっと動きずらかったから、動きやすくするためにな」

 

比叡「ひえ〜……私、初めて知りましたよ!」

 

秋人「……それは悪かった、天龍」

 

天龍「分かれば良いんだよ……!///」

 

加賀「ーーー話を戻らさせてもらうのだけれど、提督……ここにいる艦娘全員が、あなたの味方です。なので何一つ心配しないでください。ーーーそして、提督はずっと1人で頑張ってきた事も知っています。だけど決して1人じゃない、これからはもっと私達を頼って下さい提督」

 

 

普段あまり表情を出さない加賀さんが俺に対して、微笑みながらそう言ってくれた。ーーーこれで俺は本当に救われた気がした。配属された鎮守府がここで良かったって俺は改めてそう思った。

 

 

秋人「……ありがとう、じゃあ遠慮なく頼らせてもらうわ」

 

雷「そうそう、お兄ちゃん!もっと私を頼っても良いのよ、ね電?」

 

電「そうなのです!お兄さんはいつも1人で頑張りすぎなのです!」

 

時雨「秋人、僕たち艦娘の仕事って知ってるかい?」

 

秋人「……深海棲艦を倒すこととこの世界を守ること、じゃねーのか?」

 

時雨「そうだけど、1つ足りないね……良いかい秋人、僕たち艦娘の本当の仕事はこの世界を深海棲艦から守ることと、もう1つはーーー」

 

艦娘達「提督を守ること(だ・なのです・だよ)です!!!」

 

 

時雨に合わせてみんなが笑顔でそう言った。ーーーそして、みんなが言い終わった瞬間、煙から矢倉が出てきた。

 

 

暁「来たわよ!みんな構えて!!」

 

金剛「全く…前任も随分とクレイジーな姿になったものデース!あの姿より、アッキーの姿の方が全然マシネ…ていうかいつもよりカッコいいデス!」

 

秋人「……カッコいいは余計だ、あといつから俺はアッキーってなったんだよ金剛…」

 

金剛「今日からデス、提督!」

 

秋人「…まぁ良いか。ーーーお前ら、ずっと頼るってのも俺は嫌だから、上司と部下の共同作戦ってのはどうだ?」

 

夕立「なんかそれ面白いっぽい!」

 

時雨「それは良いね!僕も秋人と一緒に戦って見たかったし」

 

長門「ふむ、良いだろう!!」

 

響「今の秋人とは上手くやれそうな気がするしね」

 

秋人「フッ……じゃあ始めるか…共同作戦をーーー」




以上で29話の終了になります!
自分的には結構感動するような話にした希ガス。
そしてかっこよくした気がす(`・ω・´)
まぁカッコいいか感動したかは読者の判断に委ねるしかないのでなんとも言えませんがねww
そして、とうとうあのみんながいつも見ている時雨の姿になりましたよ!!!
自分的には、改二の時雨よりもなる前の時雨が可愛い……ゲフンゲフン……何でもないです!改二の時雨最高!!!


時雨「恥ずかしいじゃないか……!///」

夕立「私はいつ改二になるっぽい?」


夕立はもう少し先になるかなぁ〜
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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30話 襲撃者 ⑤ 「愛する人」と「1人じゃない!」

こんにちは龍龍龍です!
大分と遅れてしまいましたが30話の完成です!言い訳を言うと、忙しかったんです!本当に申し訳ございません!orz
話を切り替えて今回の話は、頼長さんsideが中心となっております!


頼長「うん、別に俺がメインでもよろこびはせん」

赤城「嘘乙☆」

頼長「嘘ではない「(実は喜んでいる)」


いや嘘だろ……
それでは本編スタートです!


side 頼長

 

 

頼長「甘い…」深海棲艦を斬る

 

駆逐イ級1「ガァ…ァ……」轟沈

 

駆逐イ級2「……ァァ…」轟沈

 

 

俺は今、残っている深海棲艦等の相手をしているーーはずだった。何故こんな言い方になっているのか、残った深海棲艦等の相手をしていたら、別の深海棲艦の群れが出てたからだ。そのせいですぐに終わるはずが、かなり時間を費やしてる。ーーー敵自体はそんなに強くは無い…だか、切っても切っても数が減らないため、時間が経つにつれて俺の体力が無くなっていく……まぁまだ全然余裕なんだがな…しかしこのままでは拉致があかないーーーーもう一度使うか…。俺は目を閉じ、力をためるために集中した…そしてーーー

 

 

頼長「印ッ!!」

 

深海棲艦「…ッ!?」

 

 

俺はもう一度、秋月のアツに少し似ている技、印を使った。俺の半径20m範囲にいる深海棲艦は全員気絶した。俺の印は秋人のアツと違って強力で、これを半径20m範囲内で受ければほぼ100%気絶する。場合によっては心臓が止まるほどの威力だ。ーーーある程度数が減ったか…あとは残った奴を斬るだけだ…。

 

 

頼長「覚悟はいいかお前等…」

 

深海棲艦「ッ!?」

 

 

俺は一瞬で残りの深海棲艦を叩き斬っていく。ーーーだが、さっきからなにかを忘れてる気がする…そう思った刹那、俺の前に砲弾が飛んでくる。しかしーーー

 

 

頼長「遅すぎる…」

 

 

ーーー俺は余裕で砲弾を真っ2つに斬った。

 

 

戦艦水鬼「ナッ…!?今ノ砲撃ヲ余裕デ…斬ルダト…」

 

頼長「悪いが俺は秋人とは違うのでな、そんな攻撃は、俺にとっては不意打ちにはならん」

 

戦艦水鬼「チッ……!」

 

頼長「次は俺だ…覚悟はいいか?」

 

 

そう言って俺は、目の前の深海棲艦に近づいていく。

 

 

戦艦水鬼「簡単ニヤラセルト思ウナッ!!!」

 

 

深海棲艦が叫んだ刹那、また深海棲艦の群れが大量に現れた。……どれほどの仲間を出してきているんだ、こいつ等は…そこを尽きないのか……?

 

 

頼長「まだ仲間を呼ぶのか…」

 

戦艦水鬼「悪イガ、私達ノ仲間ハ、オ前ガ思ッテイル以上ノ数ハイル」

 

 

目の前にいる深海棲艦は俺に向かって不気味な笑みを浮かべた。ーーー俺を舐めてるみたいだが、まぁ良い…この数の差でも俺は十分に戦える…いや、叩き潰してくれる。

 

 

頼長「ほう、ならば俺がまとめて叩き潰してやるからかかってこい」

 

戦艦水鬼「タダノ人間ゴトキガ…調子ニノルナッッ!!!」

 

 

目の前の深海棲艦は俺に向かって砲撃してきたが、俺はその砲弾を真っ二つに斬る。その瞬間、深海棲艦の群れが俺に向かって一斉に攻撃を始めた。俺はその攻撃をかわしながら、深海棲艦を斬り裂くいていく。

 

 

駆逐ロ級「ガァァァァァ!!」

 

頼長「遅すぎるな…」斬る

 

駆逐ロ級「ガ…ァァ……」轟沈

 

頼長「お前等はまだまだツメが甘い」

 

 

こんなもんか…これだったら秋人と真剣勝負をしる方がましだな…。

 

 

戦艦水鬼「フ…ソレハドウダロウナ…」

 

頼長「どういう意味だ」

 

戦艦水鬼「ソノママノ意味ダ」

 

 

目の前の深海棲艦は俺の方向に指をさした。それが振り返ると、深海棲艦の群れが秋人に向かって一斉に砲撃をしようとしていた。

 

 

「お前……ーーーーッ!!」

 

 

俺はすぐに力を使おうとしたが、当然間に合うわけがない。だが俺は……その刹那ーーーー

 

ヒュゥゥゥ………ーーーードカァァァンッ!!

 

戦艦水鬼「ッ!?」

 

 

上空から爆弾のようなものが降りそそぎ、深海棲艦の群れを撃破していった。ーーーなんだ……爆発した…?一体何処からだ……。俺は周りを見た、そしてそこにいたのはーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「あれ…?そういえば母さんは……?」

 

時雨「ん?赤城さんのことかい?ーーー赤城さんなら、君のお父さんの所に行ったよ…!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

??「ギリギリ間に合いましたね……」

 

戦艦水鬼「誰ダッ!!」

 

赤城「航空母艦 赤城です。あなた達を止めに来ました…!」

 

 

ーーー俺の妻である 茜(赤城)だった。

 

 

頼長(茜………)

 

赤城「もうこれ以上、貴方達の好きにはさせません!!覚悟はできていますか……?」

 

戦艦水鬼「チッ……」

 

 

茜は深海棲艦に向かって弓を構えながらそう言った。

 

 

赤城「第一次攻撃隊、発艦!」

 

戦艦水鬼「…グアッ!………」中破

 

 

茜は矢を抜き、そこから無数の飛行機へと変化させ、深海棲艦の群れを攻撃していった。……変わったな、茜……あの頃よりも…。俺は茜の顔を見てそう思った。

 

 

赤城「会いたかったです…頼長さん…!」

 

頼長「俺もだ……しばらく見ないうちに随分と強くなったんだな…」

 

赤城「ええ、私もいっぱい鍛錬したんです…もう()()()の私とは違いますよ…!」微笑む

 

頼長「茜…」

 

赤城「なので、私も一緒に戦います…!」

 

頼長「……」

 

赤城「本当に私が変わったかを、頼長さんと一緒に戦って証明したいんです!」

 

 

やはり茜は、あの頃よりも、だいぶとたくましくなったんだな…それに茜と一緒に戦う……かーーー

 

 

頼長「フッ……なら俺の動きにしっかりあわせろ、それで本当に強くなったのか、見極める!ーーー行くぞッ茜!」ニヤ

 

赤城「はい!」

 

 

side out 頼長

 

side 秋人

 

 

矢倉「ガァァァ!」

 

秋人「……遅い…時雨」避ける

 

時雨「分かってるよ」砲撃

 

矢倉「ガァッ……」

 

 

俺は時雨たちと一緒に矢倉と戦っていた。

 

 

秋人「加賀、瑞鶴……艦載機を出して敵の艦載機を撃ち落として欲しい…出来れば空母艦ごと」

 

加賀「…」頷く

 

瑞鶴「分かったわ!」

 

 

そして瑞鶴と加賀は、艦載機を出して大量に飛んでいた敵の艦載機を撃ち落としていった。そして爆弾で空母艦を轟沈させて行く。この時、2人の息はぴったりだった。いつも喧嘩してんのに……本当はお互いをしっかり理解し合っているんだなって、つくづく思う。

 

 

秋人「上出来…」微笑む

 

瑞鶴「この程度なら、なんとも無いわ!」

 

加賀「瑞鶴、赤城さんの言葉を借りるなら “慢心しては駄目” よ」

 

瑞鶴「なッ…///分かってるわよ!!……///」

 

加賀「そう、ならいいのだけれど」

 

 

ーー2人はまた言い合いになっている。この状況でよく言い合いができるな……俺は逆に感心してしまう。

 

 

長門「提督、あの男は、私と陸奥で任せてはくらないだろうか?」

 

陸奥「今までの分をきっちり返したいから!」

 

 

いきなり長門と陸奥が、俺にそう頼んできた。……気持ちは分かる、でもーーー

 

 

秋人「…いや、駄目だ。確かに2人が一緒に戦ってくれたら、俺も正直安心して戦える。けど、お前ら2人が矢倉の相手をすると、周りにいる深海棲艦を倒す戦力が一気にダウンする。だから2人は、出来るだけ矢倉が呼び出した深海棲艦の相手をしてほしい」

 

長門「提督…」

 

陸奥「…でもーーー」

 

秋人「頼む…」

 

長門「ーーーー分かった………だか提督、やるからには絶対に負けるなッ!」

 

陸奥「提督、信じているわ!」

 

秋人「ああ、任せろ…」

 

 

俺が言った後、2人は深海棲艦の群れのところに向かっていった。さてと……

 

 

矢倉「………」

 

秋人「そろそろ決着をつけようか矢倉……」

 

矢倉「…………ツブス」

 

秋人「……行くぜ」

 

時雨「待ってッ!」

 

 

俺が矢倉の元に一歩踏み出そうとした瞬間、時雨に止められた。

 

 

秋人「……何だよ、時雨」

 

時雨「秋人1人で、戦わせるわけにはいかないよ…」

 

夕立「そうそう、1人よりも2人の方がいいっぽいしね!」

 

響「私もいるよ」ピース

 

 

気づけば夕立と響もそこにいた。

 

 

秋人「お前ら……」

 

時雨「秋人…僕たちもいるんだから、1人でしようとしないで……!」

 

夕立「ちゃんと私達も頼ってほしいっぽい!」

 

響「秋人、誰のために私達がいるのか分かってる?」

 

 

……そうだ、忘れていた。ここには信用できる仲間がいる、1人で背負ってしなくてもいいんだ……ホントーーーー

 

 

秋人「…気づくの遅せーな…俺って……」

 

時雨「まぁそう言う所は今に始まった事ではないね」

 

夕立「秋人らしくていいっぽいしねぇ〜!」

 

響「むしろ、頼る方が秋人らしくないね」

 

秋人「…言ってくれんじゃん。まぁいいや……んじゃ時雨、夕立、響。お前らの力を借りて、あいつを……矢倉を倒すぞ!そんで…暁の水平線に勝利を刻もーぜ……」

 

3人「了解!」




以上で30話終了となります!
やっぱり秋人がいる鎮守府の艦娘はカッコいいなと、書いてる自分が思っちゃいました☆皆さんもそう思いますよね〜?
それよりも次の投稿は出来るだけ早くしたいと思います!よろしくおねがいします!


秋人「次回もよろしく」

時雨「次回は絶対に早く登校欲しいね!」

響「全くだよ」

夕立「遅すぎるっぽい〜!」


だから気をつけるって!
それではみなさん☆
次回もお楽しみに!


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31話 襲撃者 ⑥ 決着

どうも龍龍龍です、久しぶりです!
1ヶ月もまたしてしまって申し訳ありません!作者のやる気が無かったってことーーー……ゴメンナサイなんでもないです。普通に忙しかったんです!!それは置いといて、今回の話は上にも書いてある通り、戦いが決着する話となります!そのせいで文字数が無茶苦茶多くなりました 笑


秋人「おせーよ!!」

響「たるんでるよね?絶対」

時雨「あまりの遅さに失望したよ……」

作者「ごめんって!!!」


次は気をつけるから!
それでは本編スタートです!


矢倉「アァァァ!!!!」

 

時雨「遅いよ………響ッ!」回避

 

響「分かってるよ」砲撃

 

 

今俺達は、矢倉と最後の決着をつけるために戦っている。そして状況的には、人数が多い事もあって俺達の方が攻撃回数が多い。が、矢倉は俺達の攻撃をいとも簡単に回避したり、透明な防御膜を張ったりする時があるため、あんまり押しているとは言えない。

 

 

矢倉「…アマイ………シネ、ヘイキドモッ!!!」

 

 

矢倉は響の砲撃を回避して、時雨と響に向かって砲撃をした。矢倉の砲撃のスピードが速い為、時雨と響は回避に間に合わない状態だ。だから俺は、2人の前に立って刀で砲弾を防いだ。

 

 

秋人「大丈夫か…」

 

時雨「大丈夫さ…ありがとう秋人」

 

響「別に助けなくても良かったのにね……けどまぁ、ありがとう」

 

秋人「ツンデレかよ…」

 

 

響の奴、いい加減素直になれよ…。けどまぁ響らしくて俺は好きだけど……。そんなことより…戦いに集中しないとな。

 

 

秋人「夕立…!」

 

夕立「了解っぽい!」

 

 

そして夕立は矢倉に向かっていき、動き回りながら矢倉を砲撃していく。

 

 

秋人「…夕立のやつ、前よりも動きが良くなってる」

 

時雨「そりゃいつも訓練をしているからね」

 

秋人「…けど、あいつ満足したらすぐに気が抜ける奴だから心配だな…あの攻防も多分夕立が先に破る…そんで、安心した夕立は一瞬動きが遅くなって、矢倉はそこを突いてくると思う。ーーーけど、そうなった場合は直ぐに助けに行くけどな…」

 

時雨「いや。その時は僕も一緒に助けに行くよ、秋人」

 

響「そうしなくても大丈夫だよ、私に任せておけばーー」

 

秋人「響…?ーーー」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

響「じゃあそういう事だから……」

 

秋人「ああ…」

 

 

side out 秋人

 

side 夕立

 

 

矢倉「チョコマカト……キエロ…!!!」

 

 

私が動きながら前任を砲撃していると、前任は私に向かって凄いスピードで手を振りかざした。だけどーーーー

 

 

夕立「そう来ると思ったっぽい!」

 

 

私は、その攻撃を読んでいたので前任の攻撃を回避した。そしてーーー

 

 

夕立「あの時のお返しっぽい!」

 

矢倉「ガァァ…」

 

 

ーーー私は隠し持っていた小型ナイフを矢倉の腹部に刺した。

 

 

夕立「もう私は、お前なんか怖くないっぽい!」

 

矢倉「ヘイ…キ………ガァァ!!」

 

 

しかしその瞬間、前任は私のお腹を突き刺しに来た。だけど私は、お腹を刺したことへの安心感で気を抜いてしまい、反応に遅れてしまった。そのせいで、前任の攻撃をかわすことができず、真っ向から受けてしまったーーーー

 

 

 

ーーーーだけど痛みを感じなかった。どうして……。私は反射的に閉じた目を開けた、するとそこにはーーーー

 

 

響「…ッッ……夕立…大丈夫かい…?」

 

 

ーーー前任の攻撃を受けている響ちゃんがいた。今の状況を理解するのに、そんなに時間がかからなかった。なぜなら、響ちゃんは私を庇って攻撃を受けたのだから。

 

 

夕立「響ちゃんッッッ!!!!!」

 

響「全く夕立は……戦場では…気を抜いてはいけない…っていつも言ってるだろう……ッッ……」

 

 

前任の腕が響ちゃんのお腹にグッサリと刺さっていて、傷から血が滲み出ていた。さらに響ちゃんの口からも血が出ていて、危険な状態だった。………また私は…大きな、ミス…を……しかも今回は自分じゃなくて、周りのみんなを巻き込んで……

 

 

夕立「ごめ…ん…なさい……」

 

 

気づけば私は崩れるように座り込んで泣いていたっぽい。言うなれば戦意消失だ。

 

 

矢倉「……フフッ…オワリ、アトーーー」

 

響「…………何勝った気でいるんだい…まだ私は終わってないよ…」

 

矢倉「……ッ!?」

 

 

そう言って響ちゃんは響ちゃんのお腹に刺さっている腕を抜かないように強く握りしめた。

 

 

響「……今だよ、2人とも…!!」

 

 

その瞬間、提督さんは響ちゃんに刺さっている腕を切り、時雨ちゃんは身体を砲撃した。

 

 

矢倉「ガァァァァ……!!!!」

 

秋人「…大丈夫か、響…」

 

響「君は鬼なのかい?……前任の攻撃を真っ向からお腹に受けて…大丈夫な訳ないよ……普通に…痛いよ、体験してみるかい?ここに腕あるから……ほら」

 

 

そう言って響ちゃんはお腹に刺さった、斬られた前任の腕を抜いた。ーーーーあれ?……なんか雰囲気がおかしいっぽい…ような……。

 

 

秋人「……はいはい、俺が悪かったよ…」呆れ

 

時雨「アハハハ………まぁそうだね、けど、いきなり響が囮になるって言ったのは驚いたよ…」

 

 

えぇぇぇぇ!?ちょ……それは一体ッ!?

 

 

夕立「みんなどういう事っぽいッ!?私聞いてないっぽい!」

 

秋人「……それは夕立が矢倉に向かってから、響がいきなりーーーー」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

〜少し前〜(会話だけ)

 

秋人「ーー何するんだよ」

 

響「私が夕立を助けた後、囮になるから、その隙に2人はアイツを攻撃してくれるかな?」

 

時雨「それって……大丈夫なのかい?」

 

響「大丈夫さ。それに、少し夕立にも学習してもらわないとね…」不気味な微笑み

 

秋人「……なんか嫌な予感するな…」

 

時雨「僕だよ、秋人…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

秋人「ーーーという事だ…」

 

 

それってつまりーーーーー

 

 

夕立「わざと響ちゃんは、前任の攻撃を受けたっぽいッ!?」

 

響「そうだよ…夕立に戦場で気を抜くとどうなるかを、直で学んで欲しかったからね……」

 

 

そんな…その為だけに響ちゃんは………

 

 

夕立「響ちゃん……ごめんなさいっぽい…」

 

響「…反省しているのなら良いよ。……そのかわり鎮守府に戻ったら…分かっているよね?……」

 

夕立「は、はいっぽいッッ!!!」

 

 

響ちゃんは私に向かって不気味な微笑みを浮かべながらそう言ったため、私もびびって返事をしてしまった。ーーーーーな、何されるっぽい!?こ、怖いっぽいよぉぉぉ!!!

 

 

side out 夕立

 

side ??

 

 

矢倉「イツマデハナシテイル………」

 

 

俺たちが夕立を騙していた事について話していると、矢倉が俺たちに向かって声を掛けてきた。矢倉の腕を見ると再生していた。まだ再生すんのか……

 

 

秋人「…そうだった、忘れてた…終わりにしようか、矢倉。……夕立は響を見てろ、いくぞ時雨」

 

時雨「分かったよ…」

 

夕立「分かったっぽい!」

 

響「絶対にミンチ肉みたいにするんだよ」

 

 

響のやつ、お腹刺された事結構根に持ってんな絶対……

 

 

秋人「…ああ、任せろ……」

 

 

side out 秋人

 

side ??

 

 

秋人と時雨は矢倉の前に立った。

 

 

秋人「…この一撃で……終わらせてやる」

 

矢倉「……ワタシモソウシヨウカ」

 

 

そして秋人は、目を閉じて全ての力を出し、それに続いて矢倉も深海棲艦の全ての力を放出させた。しかしーーーー

 

 

時雨「待って秋人」

 

 

ーーーーー時雨がそれを止める。

 

 

秋人「…なんだよ時雨」

 

時雨「アイツとの決着は僕がつけたい…!」

 

秋人「時雨…」

 

時雨「本当は僕達の問題なんだ、だから僕達でけりをつけたいし……それにーーーーアイツは僕を恨んでいるみたいだからね。僕が戦った方が、アイツにとっても好都合になるし。お願いだ秋人、僕がアイツと決着をつけさせてくれないか?」

 

秋人「……ハァー、そこまで言うなら、時雨頼んだ」

 

時雨「ありがとう秋人。あと、任せて!」

 

 

そう言って時雨は矢倉の元へ向かっていった。何か強いオーラをまといながら。

 

 

秋人「…ッ!?……時雨のやつ、まさかーーーーー」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

時雨「待たせたね、矢倉。…終わりにしようか…!」

 

矢倉「シグレ……シグレェェェェ!!!!!」

 

 

矢倉はすごいスピードで時雨の元に近づいていった。

 

 

時雨「悪いけど、今の僕は、その状態の君にも負ける気はしないからーーーーー」

 

矢倉「ガァァァァァ!!!!!」

 

 

矢倉は、時雨に向かいながら手を振りかざす。逆に時雨は目を閉じて力をためた。

 

 

矢倉「キエロッッッ!!!!!」

 

時雨「行くよーーーーーー 『アツ』ッ!!!!!」

 

矢倉「ッッッ!!?ーーーー」

 

 

そしてなんと時雨は、秋人の唯一の技、“ アツ ” を出したのだ。矢倉も一瞬驚いたせいで、時雨のアツに捕まってしまい、完全に動きを封じられた。

 

 

時雨「大丈夫…すぐに楽にしてあげるから…」

 

矢倉「……ッッッ!!!!!」

 

 

そう言って時雨は一気に矢倉の距離を詰めに行きーーーー

 

 

時雨「これで…終わりだッ!!」

 

 

ーーそして短刀で矢倉の心臓がある方の胸を、距離を詰めた勢いのまま貫く。

 

 

矢倉「ア……ァァ……ゴフッ……」

 

時雨「…おやすみ……」

 

矢倉「オワル……カァァァァッッ!!!!!」

 

 

しかし、時雨がナイフを離して、矢倉から離れようとした瞬間、矢倉は残った力で時雨を攻撃した。

 

 

時雨「……いや、君はもう終わりだよーーー」

 

 

時雨がそう言った瞬間、矢倉の前に秋人が現れーーー

 

 

矢倉「ーーーー……ッッ!?」

 

秋人「…終わりだ……一刀………両断ッ!!!!」

 

 

ーーー矢倉を肩から対角上に身体を叩き斬った。

 

 

矢倉「ガハッ………馬鹿…な……」

 

 

そして矢倉はそのまま倒れた。倒れた後、光が矢倉の身体を一瞬で包み、その光が消えると元の人間の姿になっていた。

 

 

side out ?

 

side 秋人

 

 

俺は倒れた矢倉を見た。矢倉は元の人間の姿に戻って、何故が俺と時雨がつけた傷もすっかり消えた状態で気絶していた。ーーーこれでやっと…。その瞬間、俺は安心したと同時に、さっきまでの疲れがどっと出てしまい、そのまま崩れるように海面に座り込んだ。

 

 

時雨「お疲れ様、秋人。……終わったんだね…!」

 

秋人「…ああ、俺たちの勝ちだ」

 

時雨「これで…やっと………」

 

 

その瞬間、時雨は涙が混ざった笑顔をした。そりゃそうだ、やっと全てが解放されて自由になったんだからーーー。

 

 

side out 秋人

 

side 頼長

 

 

なるほど、秋人の方は終わったか……ーーー。俺は残っている深海棲艦と戦いながら秋人の方を見て、そう思った。ならこちらも、早く終わらせた方が良いな……

 

 

戦艦水鬼「サッキカラ、何ヨソ見ヲシテイルッ!」砲撃

 

頼長「ーーー甘いな…」

 

 

俺は深海棲艦が撃った砲弾を斬った。

 

 

戦艦水鬼「クソッ!…ナラコレハーーーグアッ…」

 

 

茜は、深海棲艦が砲撃しようとした瞬間に戦闘機で攻撃して止めた。フっ…茜のやつ、やはり分かっているな…。

 

 

赤城「させませんよ!」

 

戦艦水鬼「空母娘ガ……!!」

 

頼長「深海棲艦、もう終わりにしないか?この戦いを」

 

戦艦水鬼「ッ!?……ドウイウ意味ダ…」

 

 

俺はここで、ボスが負けた事を目の前の深海棲艦に伝えた。

 

 

戦艦水鬼「ーーーーーソウカ。……ダカラドウシタ?」

 

頼長「このまま戦っても、無意味だと思うが?」

 

戦艦水鬼「フッ…ソレデモ私タチハ、キサマラヲ倒スッ!」

 

頼長「そうか……なら俺も、お前の首を斬る事になるな」

 

 

俺は刀を深海棲艦の首に当てながら言った。

 

 

戦艦水鬼「ッ!?イ…イツノ間ニ……」

 

頼長「どうする……ここでやめるか、俺に首を斬られるか、どちらか選べ」

 

 

俺は深海棲艦に少し威圧をかけ、答えを急がした。

 

 

戦艦水鬼「…………ワカッタ…今回ダケハ言ウトウリニシテヤル……ダガ、次ニ戦ウトキハ覚エテオケ、人間……!!」

 

頼長「…ふっ…その時は楽しみにしておく」

 

戦艦水鬼「行クゾ、オ前タチ……」

 

 

そう言って深海棲艦は海の底へと沈んでいった。

 

 

赤城「終わりましたね。頼長さん…!」

 

頼長「ふっ…そうだな」

 

赤城「秋人がいる所へ行きましょうか」

 

頼長「その前にーーー」

 

赤城「なんですか?」

 

頼長「ーーーー1度抱かせてくれ」

 

赤城「…ゑ……………えぇぇぇッッ!?/////」(;@ ◽︎ @)

 

 

side out 頼長

 

side 秋人

 

 

夕立「提督さぁぁん!!!」

 

 

夕立は俺を呼びながら、響を支えて向かってきた。そして響は、お腹に手を当てて血を止めていた。しかしそれでも、血は流れ出していた。

 

 

秋人「…おう、終わったぞ夕立、響」

 

夕立「提督さん、大丈夫だったっぽい!?」

 

秋人「…ああ、大丈夫。それよりも響は?」

 

響「さっきも言ったよね、秋人……この傷を見て大丈夫だと…思うかい?…」

 

 

そう言って響は、お腹の血を止めるために、さらに強く手でお腹を抑えた。ーーー……なんか、そう言ってる割には元気だよな…。

 

 

時雨「早く鎮守府に戻って入渠しないとね……」

 

響「そう…だね。あ、そういえば…倒した怪物は?」

 

秋人「矢倉か…アイツはソコに寝転んでるぞ」

 

 

俺は、1m先で倒れている矢倉に、指差して教えた。矢倉は元の姿に戻って、白目向いている状態で倒れていた。

 

 

夕立「うわぁ……気持ち悪いっぽい…ーーーってあれ?なんで提督さんと時雨ちゃんがつけた傷が一つもないっぽい?」

 

秋人「 …それは俺が矢倉を斬った後、矢倉の身体が光って、その光が消えたら、つけた傷も無くなった元の人間の姿の矢倉に戻ったんだよ」

 

夕立「へぇ〜、なるほどっぽい〜」

 

時雨「ーーーあ、そういえば秋人、前任はどうやって深海棲艦の力を手に入れたんだい?深海棲艦の力を持っている秋人なら、知っているんだろう?」

 

秋人「ああ。こいつの中に多分深海棲艦の源になるコアみたいなもんを体内に埋め込んだんだと思う。元に俺もあるからな…」

 

夕立「提督さん、それは本当っぽい!?」

 

秋人「ああ。病院でレントゲンを撮ったら、くっきり写ってたよ…石みたいな物体が心臓にべったり付いていたのを。あとその石から出てる管みたいなものが心臓に絡め付いていたのもな…」

 

時雨「…ッ!?ーーー秋人は暴走とかはしないの?」

 

 

時雨は心配そうに俺を見つめながら聞いてきた。……やっぱりそう言う不安はあるよな。

 

 

秋人「…それは絶対似ないから安心しろ。親父に嫌ほど修行させられたし、むしろこの力は俺の一部になってる。暴走なんて有り得ねーよ」

 

時雨「そっか、なら良かったよ!」

 

長門「提督ッ!!」

 

 

時雨が安心した表情でそう言葉をもらした瞬間、俺を呼ぶ声が聞こえた。声のする方向に顔を向けると、長門達がこっちに向かってきていた。

 

 

長門「提督大丈夫か!」

 

陸奥「ケガは無い!?」

 

睦月「大丈夫ですか提督!」

 

吹雪「司令、前任は…!」

 

大井「もちろん倒しましたよねぇ?」

 

天龍「逃したとか言うんじゃねぇだろーな?」

 

 

矢倉が呼び出した深海棲艦と戦っていた長門達が、急ぎながら俺たちの方へ向かってきていた。

 

 

秋人「…ああ。矢倉は倒したし、深海棲艦も何故かいなくなってるし。とりあえず俺たちの完全勝利だ…」

 

長門「そうか、良かった…!」

 

瑞鶴「……って事はこれでーーー」

 

加賀「ええ、終わった事になるわ」

 

 

加賀が涼しそうな表情のまま瑞鶴にそう言った。

 

 

艦娘「ーーーー……や……やったぁぁぁぁぁ!!!!!」

 

 

みんなは喜びをあげたと同時に、その場で跳ね上がった。そして、涙するものもいた。ーーーやっと終わったんだな…。みんなの姿を見て、俺は改めてそう実感した。

 

 

如月「そういえば提督さん、前任は…」

 

秋人「…あー、矢倉ならそこでぶっ倒れてるぞ…」

 

金剛「oh…思いっきり白目をむいてマスネ〜…」

 

榛名「う…見ると気持ち悪くなってきます…」

 

北上「あれ〜?でも、さっきまでは深海棲艦の姿になっていたのに、いつの間にか戻ってるよね〜?」

 

秋人「…あー、それはだなーーー」

 

〜秋人説明中〜

 

秋人「ーーーと言う事なんだよ。まぁ要するに、矢倉の体に埋め込まれてたコアを俺が斬って潰したって事だ…これでもうこいつは姿を変えることはない、何故かまだ海に浮いてるのが謎だけど…」

 

霧島「成る程…」

 

秋人「…あとコイツ気絶してるから、悪戯し放題だぞ?」

 

響「そっか…ならお言葉に甘えて、愉快に遊ぶとするよ…お返しもしないといけないしね。やられたらやり返す、100倍返しだよ」

 

 

響は大怪我を負っているにもかかわらず、目を輝かせながらそう言った。……ちょっと待て、お前無敵だな…。俺は逆に怖くなる…。あと最後に言った言葉、どこかで聞いたことがあるような……。

 

 

暁「響、やめなさい!響がやると洒落にならなわ!」

 

雷「そうよ響!あと、怪我をしてるじゃない、安静にしないといけないわ!」

 

電「そうなのです!」

 

響「大丈夫さ…不死鳥の名は伊達じゃないから」

 

3人「そう言う問題じゃない(のです)わ!!」

 

 

第六駆逐艦たちは揉めていた。ーーー多分、いつもの俺だったらこう言う光景を見たら「可愛い、最高!!」と思うだろう、けど今は子供のじゃれ合いを見ているように思って、つい微笑んでしまう。ーーーそして4人は微笑んでいた俺に気づいて、一緒に笑った。

 

 

時雨「秋人、戻ろうか…僕たちの帰る場所に!」

 

秋人「ああ、そうだな…あ、あとみんな…あ、ありがとな、一緒に戦ってくれて…///」

 

時雨「礼なんていらないよ秋人。僕たちは当たり前のことをしただけだからさ」

 

長門「うむ。我々の仕事は深海棲艦を倒す事と提督を守ることだからな!」

 

 

長門の言葉に合わせてみんなは頷いた。

 

 

赤城「秋人!」

 

 

突然後ろから俺を呼ぶ声が聞こえ、振り返るとそこには母さんとプラス親父がいた。

 

 

秋人「母さん…」

 

赤城「心配したんですよ!」

 

秋人「…悪い」

 

赤城「こら、「すみません」でしょ!その姿になっても礼儀はわきまえなさい」

 

秋人「…ッ……」

 

 

母さんは俺にげんこつをかまして説教した。流石正規空母だ、普通に痛い。この力使ってんのに…普通の状態だったら確実に三途の川の手前まで行ってたな……危なかった。

 

 

秋人「………すみません」

 

赤城「分かれば良いんです。それに、よく頑張りましたね…」

 

 

母さんは俺を抱きしめた。母さんの腕の中は暖かかった。

 

 

頼長「おい、秋田。そこ代われ」

 

 

その光景を見ていた親父は、俺の名前をわざと間違えるなり、嫉妬して切れた。まぁ、喧嘩を売られている事は分かる。だから俺もその宣戦布告とやらを買うことにする。

 

 

秋人「…は?実の息子の名前を間違えた奴に、誰が代わるかよ。妻コン髭ジジイが」

 

艦娘「ッ!?」

 

赤城「秋人!?」

 

ブチッーーー

 

頼長「ほう…この俺にさからうとは、死にたいようだな…秋人」ゴゴゴ

 

秋人「…別に…アンタが勝手に喧嘩ふっかけてきたんだろ…俺は良いぞ、()りあっても…」ゴゴゴ

 

頼長「ふっ……面白い、ならこっちも容赦なく◯る…覚悟しろ」

 

秋人「…『狂鬼(きょうき)』か、上等だ」

 

※『狂鬼』(きょうき)とは、頼長の超本気モードで、彼がそれに入れば、この地球上にある全てのものを、一瞬で真っ二つ、もしくは粉々に斬り裂けるようになる。補足だが、この状態の頼長は加減が出来ない為、普通に戦うことはオススメ出来ない。と言うか死にに行くようなもの。

 

時雨「秋人、ちょっと落ち着こうよ!(焦)」

 

比叡「喧嘩は良くないですよぉぉぉ!」

 

響「面白くなってきたジャマイカ」

 

瑞鶴「ちょっ…アンタ何言って…」

 

赤城「不味いですね…皆さん、今すぐここから離れてください!!」

 

艦娘達「ッッッ!?」

 

頼長「…………簡単に終わるなよ、馬鹿息子…」

 

 

親父は『狂鬼』を発動した。流石親父、『狂鬼』に入るとまるで違う、立ってるだけでこの重圧感……おもしれー…。

 

 

秋人「…はっ…何言ってんだよ、この姿を見て分かんねーのか?簡単に終わるわけねーだろーーー……安心しろ…アンタを退屈に思わせるような事はしねーから…」

 

赤城「皆さん、早くッ!!!ーーーーまーた喧嘩ですか……(小声)」

 

加賀「赤城さん…?」退避

 

天龍「何が何だかわかねーけど、分かったぁぁ!!!」退避

 

翔鶴「…………あの2人の中だけ、すごく空気が重く感じます…」退避

 

電「怖いのですぅぅぅぅ!!!」退避

 

龍田「あらあら…また戦いですか〜?……」退避

 

頼長「いくぞ秋人ーーー」

 

秋人「ああ、300回目のーーー」

 

2人「殺し合い(親子喧嘩)じゃぁぁぁ!!」

 

 

俺と親父は同時に動いて刀を振った。そしてお互いの刀が交り合った瞬間、衝撃波ができ、大きな波が全体に広がった。俺と親父のガチ喧嘩が始まったのだ。これが始まれば、もう誰も止める事はできないーーーーー()()()以外はーーー

 

 

長門「なんだ…あの2人の戦いは…いや、戦いではない、これは戦争だ…」

 

吹雪「あのぉ…2人は人間なのでしょうか…?」

 

陸奥「人間だと思うわ……多分」

 

赤城「………………はぁ…悪い子には、お仕置きですね…」ゴゴゴ

 

加賀「赤城さん……!?」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

数十分後、2人の勝負に決着がついた。ーーいや、決着ではない。止められたのだ、1人の女性によって……。それは誰なのかはーーーーーー言わないでおく。その人のイメージが一気に崩れてしまうかもしれないので。そして、その勝負が終わった2人は、ボロボロで半分逝った状態になっていた。さらに艦娘からは、「あの2人を止めるなんて……凄い!」「カッコいい!」「あんな姿は初めて見た…」「もう2度と逆らってはいけない」などと口を揃えて語ったらしい。そして援護で遅れて到着した尾形の艦娘の部隊から「見てはいけない物を見てしまった」と語っていた。

※補足

たまたま2人の喧嘩と、その喧嘩を止めたところを見ていた、深海棲艦達は「ココハヤバイ…!!」という事になり、2度とこの海域に近づかなくなったという事はまた別の話……

 

復讐編 〜完〜




以上で二章が終了となります!次回は過去編です。過去編は短くするつもりです。いや〜長かった戦いがやっと終わって、またネタに走ることができるって考えると最高だな!最後の終わり方もネタに走りましたから 笑。それでは第3章も今後ともよろしくお願いします!


秋人「死ぬかと思った……」

頼長「最高だった…」

秋人「黙れ変態ッ!!」

頼長「…文句があるのか?」

赤城「喧嘩ですか…?」

2人「ッ!?」


それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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第3章 過去編
32話 過去について


どうも龍龍龍です。
時間が出来たので早く仕上がることが出来ました!今回から三章、過去編へと入ります。多分、過去編もかなりシリアスになると思います。自分的にはキツイです…シリアスな雰囲気は長手なんですよー!!


頼長「甘えるな!」

睦月「そうですよ!作者さん!」

大井「考えが甘すぎます!しっかりしなさい!」

良「◯ね」

拓海「◯ね」


おい、後ろ2人!!お前らは完全に悪口じゃねーかッ!!!
それでは本編スタートです。


尾形『本当にありがとう、秋人。お前が今なかったら今頃あの子たちはどうなっていたか……』

 

 

あの戦いが終わって、かれこれ2、3日がたった。その間に何が起きたのか箇条書きで説明する。

 

矢倉を拘束後、地下にあった牢屋にぶち込む。(見張りは親父)

その日の夜みんなでパーティーをする。

次の日、尾形さんとその秘書官の大和さんが、拘束した矢倉を引き取りに来る。

その次の日、尾形さんから感謝状と、お礼として大量の資材を送られる(俺の好きなバンドグループのライブチケットも)

現在、大本営に戻った尾形さんと通話中。

 

 

秋人「礼なんていりませんよ尾形さん。俺は当たり前の事をしただけですのでーーー」

 

尾形『そうかーーー』

 

秋人「それよりも、もう2度とあんな失態をしないで欲しいですねぇ……」ゴゴゴ…

 

 

なんな奴と戦うのはもうごめんだからな…それに、みんなを危険に合わせたくないし。つーか牢屋から脱獄させるって、どんだけセキュリティが甘いんだよ!大本営のくせしてッ!!

 

 

尾形『ぐ……分かった、改善するよ…ーーじゃあまた会える時にな、秋人』

 

秋人「はい、じゃあまたーー」

 

 

俺は尾形さんとの通話を切った。

 

 

秋人「ーーーーさてと、これからどうすっかな〜」

 

 

今はまだ昼頃だ、そしてみんなも出撃や遠征に向かっていたり、訓練をしたりしている。この鎮守府内には誰もいない…………てことは現在進行形で俺1人だけーーーーやったぜ☆ 俺は今、自由だ!最高!Fuu〜!!(☝︎ ՞ਊ ՞)☝︎

 

 

響「1度病院で診てもらった方が良いかもね」

 

 

……と、思ったが人生はそう甘く無いもので、俺が完全にテンションMAXになっていた状態を響に見られてしまった。ていうかーーーー

 

 

秋人「……いつから居たんだよ」

 

響「秋人が独り言を言っていた辺りからだよ」

 

秋人「ほぼ最初からじゃないですかヤダー」

 

 

マジで気づかなかったわ…これからはしっかり周りを見ないとな…。

 

 

響「それよりも、今から何をしようとしていたんだ?顔が滅茶苦茶気持ち悪かったよ」

 

 

響がゴミを見るような目で俺を見ながら聞いてきた。てか、そこまで引かなくても良いじゃねーか。

 

 

秋人「あっそ、悪かったな気持ち悪くて。ただ1人だったから気分が高揚しただけだよ」

 

響「ふーん。キモイね」

 

ブチッーーーー

 

あ、切れたわ。もう無理だわ、コイツ絶対殴ってやる…。

 

 

秋人「俺に喧嘩売ってることだけは分かったわ……良いぜ、買ってやるから響、今から表出ろ」

 

響「冗談だよ…」

 

秋人「ーーーー冗談に聞こえねー……」

 

響「それは良かったよ」

 

 

響は嬉しそうにそう言った。このクソ『ドS』め……。

 

 

秋人「良くねーし……それよりも、何しに来たんだよ響。お前訓練してたろ?」

 

響「流石にずっと訓練するのも疲れるから、休憩しに来たんだ」

 

秋人「お前執務室の使い方間違ってんぞ…ここは休憩室じゃないし…。てか、休憩するなら自分の部屋に行って休憩しろよ…」

 

響「何故かここが落ち着くんだ。不思議だな……この前までは、ここは地獄の場所だと思ってたのに……」

 

秋人「そうか。ーーーんじゃ、響が気がすむまで休憩してろ、俺はちょっとコンビニに行ってくるから」

 

 

俺は、執務室から出ようとした、あえて着替えずに、制服のまま。うーん、何買おっかな〜……とりあえずお腹すいたしご飯を少々、それとお菓子だろ?あとはーーーー

 

 

響「待つんだよ秋人」

 

 

ーーー俺が買う物を考えながらドアノブを持った瞬間、響に止められた。とりあえず俺は嫌々になりながら振り返る。

 

 

響「そんなに露骨に嫌な顔しなくてもいいじゃないか」

 

秋人「ーーーー何?」

 

 

とりあえず返事はする。響のことだ、どーせ「私も一緒に行く」と言うに決まってる。

 

 

響「私も一緒に行くよ」

 

 

はい、予想通りの回答ありがとうございました。

 

 

秋人「休憩は?」

 

響「もう大丈夫さ。それじゃあ行こうか」

 

秋人「ーーーーお前、絶対俺と一緒にいたいだけだろ…?」

 

響「さぁね…」

 

 

そう言って響はそっぽ向く。完全に図星じゃん、ほんとにコイツはーーーー

 

 

秋人「素直じゃねーな………ほら行くぞ響〜」

 

響「ーーーうん。……秋人だから、素直になれないんだよ……//(小声)」

 

秋人「ーーーーなんか言ったか?」

 

響「…別になんでもない」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、響と一緒にコンビニに行った。そして、チキンやご飯、スナック菓子、アイスなどいっぱい買って、現在は鎮守府に戻っている最中。

 

 

響「秋人、ふと思ったことがあるんだけどいいかい?」

 

秋人「ん、何?」

 

響「流石に買いすぎだよね、これ………」

 

秋人「ごめん、俺もそれ思った」

 

 

確かに、俺と響が持ってる袋はパンパンになっていた。

 

 

秋人「いや、つーかこの中の半分以上が響が入れたものじゃん!」

 

響「記憶に無いね……」目をそらす

 

秋人「コイツ……!!」

 

響「ーーーーあと、真面目な質問があるんだけど」

 

秋人「はいはい…またロクでもないない事だろ?」

 

 

もうそのノリには引っかからねーぞ…響の真面目は大体真面目じゃ無いからな。経験上ーー

 

 

響「いや、ほんとに真面目な質問だよ。ーーーー秋人はいつから深海棲艦の力を持ったんだい?」

 

秋人「!?」

 

 

ほんとに真面目な質問だった為俺は少々戸惑った。そうだった、俺はまだみんなに俺の事を話していなかったな。この際だしいいか、話しても。ーーー親父もいるし…。

 

 

響「どうなんだい?」

 

秋人「そうだな、確かにみんなに話さないといけないな……俺の過去を…早速今日の夜に食堂で話すから、そのつもりで」

 

響「わかったよ」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

夜になり、俺は食堂にみんなを集めた。

 

 

秋人「悪いなみんな、寝る前に食堂に呼びたしたりして」

 

時雨「別に大丈夫だけど、急に僕たちを集めてどうしたんだい、秋人?」

 

長門「何か重大な作戦会議でもするのか?」

 

秋人「いや違う、今からするのは俺の過去の話だ」

 

頼長「話すのか、秋人」

 

秋人「うん、俺の隠していた力も見られたんだし、もう隠す必要もないしさ」

 

頼長「そうか、茜は良いのか?」

 

翔鶴「茜?」

 

赤城「ちょ…頼長さん!今は赤城と呼んでください!……///」

 

頼長「あ〜そうだったな、悪かった」

 

 

親父は反省する気もない感じで謝った。あ、これ絶対また茜って呼ぶわ……。

 

 

赤城「もう…ーーー私も良いですよ、私もそろそろだと感じていたので」

 

秋人「オッケー。んじゃ話すぞーーーー」

 

 

そして俺は自分の昔の話をした。

 

 




良「いきなり茶番のコーナー!」
拓海「わー。どんどんパフパフ〜」
時音「わーい(拍手)」
作者「は!?おい、何いつもの俺の後書き無視して勝手に企画やってんの!?」
良「仕方ねーだろ!ただでさえ出番が全然無いのに、最近になってさらにいや、一回も出てないんだぞ!オリジナルキャラが出ないってどう言うことだよ、おい!」
拓海「秋人の友達なのになぁ…」
時音「みんな僕たちの事待ってるはずだよ!」
作者「いや、お前らは大分と先になるけどちゃんと活躍するところがあるから、メタい話!」
良「そうなの?まぁーでも、企画は最後までやり通すから、作者は引っ込んでろ!」
作者「おいテメーさらっと…何をする!!」連れて行かれる
良「今回のいきなり茶番のゲストはこの方!みんなのヒロイン時雨ちゃんダァぁぁぁ!!!」
時雨「えっと〜…よろしくね…!」
時音「あ、あんまり緊張しなくても大丈夫だよ、このコーナーは結構ゆるいか感じだから!」
時雨「そうなのかい?なら、安心だね」
良「んじゃさっそくだけど時雨ちゃん宛のお便りが沢山届いてるからいくつか紹介していくよ〜」
時雨「う、うん」
良「えー “ズバリ、時雨ちゃんの好きな人は秋人ですか?”」
時雨「え!?…///」
拓海「またドストレートな質問だな…」
良「時雨ちゃん、お答えください」
時雨「う…うん、大好きだよ…///」
良「では次ーー「ちょ…早すぎないかい!?…//」えー “時雨ちゃんは改二になったら胸が大きくなるけど何で?” 」
拓海「いや、どうでもいいだろ…」
時雨「それは明石さんに聞かないとわからないね…//」
良「次… “時雨ちゃん、俺と結婚ーー」
拓海「全部お前の疑問じゃねぇーかッ!!」ドロップキック
良「あべしッ……」
時雨「!?」
時音「大丈夫だよ、いつもの事だから…」
時雨「そうなのかい?」
時音「うん…それよりもごめんね、こんなことに巻き込んじゃって…」
時雨「大丈夫さ、むしろ楽しいぐらいだよ!」
時音「そっか、それなら良かったよ!」
時雨「うん!」
時雨・時音「えへへ…!」
拓海「ーーーー似てる……」
良「ーーーー絶対作者、時音のキャラを時雨ちゃんに似せて作ったな………」

いきなり茶番 END 時間もお楽しみに☆


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33話 過去 ① 違和感

こんにちは龍龍龍です!
お久しぶりです!!!1ヶ月以上あいてしまい申し訳ありません……ちょっとさぼ……ゲフンゲウン、物語の構成が難しくて苦戦してました。もっち早く仕上げるように意識したいです……。


秋人「お前サボってんじゃねーよ!」

拓海「それな…」


申し訳ない…
それでは本編スタートです!


俺が昔住んでいたのは、東北地方のまさに海と山がすぐ近くにある場所だった。そして今から17年前、俺はそこで生まれた。艦娘からというイレギュラーな子として。当時の俺はそんな事なんてこれっぽっちも知らなかった。()()()が来るまではーーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーーーー俺が生まれてから8年が経った頃、俺の身体のことで違和感を覚え始めるようになった。

 

 

茜「秋人〜、早く降りて来なさい!危ないx」

 

秋人「大丈夫だって〜母ちゃんも心配症だな〜」

 

 

オレは、家の近くにある高さ6〜7m程ある大きな木に登って遊んでいた。母ちゃんからも降りるようにと注意されるが、オレはそれをあえて聞き入れなかった。そして、オレはさらに上へ登ろうともう一つ高いところから伸びている枝に足を掛けた。その瞬間ーーーー

 

ーーーーバキッ!!

 

 

秋人「へ?ーーーーぎゃぁぁぁ〜!?」

 

茜「秋人ッ!!」

 

 

枝が重さに耐えきれず折れてしまい、オレは盛大に背中から落下して、地面に強打した。うん、普通に痛い、石が刺さって。

 

 

秋人「ぃッてぇぇッッーー!!!」

 

 

その痛みのせいでオレは叫ぶ。けど、それだけだった。何か特別痛いわけでもなく、ただただ普通に背中が痛いだけだった。

 

 

茜「秋人、大丈夫ですかッ!」

 

 

母ちゃんは急いでオレの元にきてそう言った。珍しく母ちゃんの顔はとても青ざめていた。

 

 

秋人「うん、普通に背中が痛い……」

 

茜「それだけですかッ!?」

 

秋人「うん」

 

茜「身体全体が痛いとかーーーー」

 

秋人「ない…」

 

茜「息がしずらくーーー」

 

秋人「ない」

 

茜「頭がクラクラしたりーーーー」

 

秋人「しないよッ!!!もう、母ちゃん大げさすぎ!オレが大丈夫って言ってんだから大丈夫だよ!別に頭も打ってないし背中以外の痛みも全く無いしホント大丈夫だから!」

 

 

オレはしつこすぎる母ちゃんに怒った。だっていちいち煩いんだもん。

 

 

茜「秋人が木から落ちるからいけないのですッ!!そもそも、あの高さから落ちて良く大丈夫と言えますね……普通ならばこれだけでは済みませんよ……」

 

秋人「あ、確かに……ーーーー」

 

 

母ちゃんの言ってることも一理ある、この高さなら確実に骨折はしているだろう。場合によっては死んでしまう。なのにオレは、背中の軽い痛みだけで、その他の痛みがない。それに当たったところのアザすら無かったと、後になって母ちゃんが言ってた。ーーーーてことはオレの身体って結構丈夫なのかな…?

 

 

茜「……ホントにどうしてーーーーッ!?ーーーもしかして……ーーー」

 

 

母ちゃんは1人で何かぶつぶつ独り言を言いながら考えていた。そして最終的に1人で勝手に納得していた。その光景が1人漫才?を見ている感じだった。

 

 

秋人「母ちゃん…?大丈夫…?」

 

 

主に頭が……

 

 

茜「ッ!?ーーーわ、私は大丈夫ですよ!ーーーーそれよりも秋人、なにか私を馬鹿にしましたか…?」

 

秋人「ふぁっ!?」

 

 

なんで分かるの!?もしかして母ちゃんエスパー!?エスパーなの!?怒った母ちゃんは誰にも手を付けれない…こうなったら誤魔化すしかない……!!!

 

 

秋人「いや、し…してないし〜!決して頭が悪いとか思ってない………ぁ……」

 

 

しかしオレのバカが出てしまい、母ちゃんに向かってあっさり思ったことを言ってしまった。オレのバカァァァァ……!!!(大事なので2回言いました)

 

 

茜「ふふ…秋人、今から母さんと楽しいお話しでもしょましょうか〜♪」

 

 

母ちゃんは、笑顔でいつも以上に優しくオレにそう言った。けど目が笑ってない…。だかしかし!オレも素直に「はい」と言う子供じゃない!危険察知能力ぐらいは付いてる、だからオレは何とかしてこの場から逃げてやる!

 

 

秋人「い…いや、大丈夫です…間に合ってますから!」

 

茜「大丈夫よ〜すぐに終わりますから〜♪」

 

秋人「ほら、オレ今日友達と遊ぶ予定が……」

 

茜「今日は遊ばないって言ったのは誰なのですか?」

 

秋人「宿題しないとーーー」

 

茜「もう終わりましたよね?」

 

秋人「父ちゃーーーー」

 

茜「頼長さんは仕事で夜まで帰って来ませんよ?」

 

秋人「ウゾダドンドコドーン‼︎」

 

 

終わった……。いや、まだだ!まだ終わらんよ!こうなったら奥の手を使うしかない…オレの究極の戦法ーーー

 

 

茜「では秋人〜お母さんと一緒にいきますよ〜♪」

 

 

その戦法とはーーーーー

 

 

秋人「ーーーーーーーー逃げるんだよォ〜!!!」

 

 

そう、逃げる事だ。オレは母ちゃんが立ってる逆向きに逃げた。悪いけどオレは逃げ足がーーーー

 

ーーーシュッ…

 

ーー足が止まった。理由はオレの真横を何かが追い越したからだ。それも結構耳に近い距離で…そしてオレは前を見た。そこには一本の矢が見事に木の幹に刺さってるじゃあないですか〜!!次に後ろを向くと、母ちゃんがどっからだしたのか分からない弓を握って、矢を放ったポーズをとっていた。その瞬間、オレの全身からとめどないくらいの水が滝のように流れていた。

 

 

秋人「……」

 

茜「逃がしませんよ、秋人…」

 

 

母ちゃんからは、この世とは思えないヤバイオーラが出てきていて、目はハイライトがOFFになっていた。あ、オレ死んだよ……。

 

 

茜「さぁ…母さんと楽しい時間を過ごしましょうねぇ〜♪」

 

秋人「嫌だァァァァ!!!!!エンダァァァァァァァァッッッ!!!イヤァァァァァァァァァァッッッッッッッッッ!!!!!」

 

茜「うるさい猿ですね〜…静かにしないと、◯にますよ……?」

 

秋人「…………」

 

 

母ちゃんの最後の一言によってオレの声帯は完全に潰れ、声が出なくなった。そして、母ちゃんはオレの首根を掴み、無理矢理家の中へと引きずりながら入った。面白い漫画やアニメでは良くある光景だ。ーーーーその後、秋人の姿を見たものはいないという……

 

ーーーーーーじゃなくてッ!!母ちゃんに半殺しにたされた事は言うまでもない。え?何されたかだって?それは言わないでおくよ…思い出すだけでもトラウマになるから……。

 

 

 




以上で33話の終了となります。ここの内容、本当はシリアスにする予定でしたが、シリアス苦手だったのでギャグ系に変えました☆だってシリアスな雰囲気にすると固くて読みずらいじゃん!!!そんなわけで次回の投稿も少しギャグ部分を入れて書こうと思います。次回はもっと早く書けれるようにしたいです……

榛名「頑張って下さい!榛名、全力で応援します!」

曙「頑張りなさいよ、クソ作者」


ありがとうございます!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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34話 過去 ② 忌子

どうもこんにちは龍龍龍です!
結局1ヶ月空いてしまいました……そしていつの間にか年も開けて平成最後のお正月も過ぎてしまいした……本当に申し訳ございません!!!!!もうほんと進まなくて……うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!(逃走or現実逃避)


秋人「あ!作者のやつ逃げたぞ!!!」

吹雪「逃がしませんッッ!!」

響「○す……」←鈍器持ち


ごめんなさぁぁぁぁぁぁぁぁいッッ!!!!!
それでは本編スタートです!


あれから数年が経って、俺は中学生になった。そしてあの事件が起きた。

 

 

秋人「父さん〜今日釣りしようぜ〜」

 

 

その日は日曜日で、母さんは勿論父さんも仕事が休みだったから俺久しぶりに父さんと休みを過ごそうと思って釣りを誘ってみた。

 

 

頼長「悪いな、今日はパスだ。休みといってもやる事があるからな」

 

 

ーーーーが、人生そう甘くなく、見事にパスされた。ほんとに父さんは、仕事に熱心なんだから!ちょっとは息子にも目をむけろよ〜!

 

 

秋人「ちぇ…何だよ〜。せっかくの休日なのに勿体ない!ていうか、少しは息子と過ごす時間とか作ってよ〜!」

 

頼長「また今度な…」

 

秋人「今度っていつ?明確な日時を指定してもらわないと困るよ」

 

頼長「来週の日曜日の午前9時〜午後6時までの間」

 

 

俺は少し腹が立ち、ひねくれた事を言った。それに対して父さんもひねくれた。なんかムカつく……。

 

 

茜「ふふ、2人ともよく似ていますね〜」

 

 

それを見ていた母さんから、微笑みながらそう言った。それに対して俺と父さんはーーーー

 

 

2人「似てない」

 

 

ーーーと、母さんに向かって息ピッタリに言った。なんでこんな時に限って(タイミングが)合うのかなぁ〜……。

 

 

茜「ふふ、似た者同士ですよ。ーーーーでは秋人、母さんと行きますか?」

 

秋人「はぁぁ!?」

 

頼長「……」

 

 

俺の想定外の事が起こったため、思考が止まってしまった。だって普段あんまり外に行かない母さんが釣りを誘ってきているんだから。ていうか、びっくりするところはそこじゃないーーーー

 

 

秋人「母さん、釣りできるの!?」

 

 

ーーーーそう、釣りをする事だ。俺は一度も母さんが釣りをしているところを見た事がない。いや、そもそも外すら出てるところを見ていない。(あ、家の庭は例外ね!)そんな母さんが珍しく外に出ようとするんだ、驚かない訳がない!

 

 

秋人「ていうか、外に出るんだ…初めて知った……」

 

茜「何をいうんですか秋人、母さんだって外には出ますよ。引きこもりみたいに言わないでください……!」

 

秋人「そ、そうなんだ……」

 

 

初耳なんだけど…。てか誰も引きこもりって言ってないと思うけどなぁ……まぁいいや。

 

 

秋人「分かった!んじゃ行こっか〜母さん〜!」

 

茜「行きましょうか〜」

 

頼長「茜……ちょっといいか?」

 

茜「頼長さーーーー……秋人、先に行っててください。私も後から行きますから」

 

 

母さんは父さんに呼ばれたらしく俺に先に行くようにと言ってきた。……なんだろ?まぁ気にすることはないか〜。

 

 

秋人「は〜い」

 

 

そして俺は1人で近くの海辺まで行った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

歩くこと15分、釣りができるスポットまでたどり着いた。ここは田舎で海が凄く近い場所な為少し歩くとすぐに海辺へとつく。

 

 

秋人「んじゃ、早速やるか!」フンスッ

 

茜「いっぱい釣りますよ秋人…!」ゴゴゴ

 

 

気がつけば母さんも追いついていて、俺の気合の声と共に声を出した。それよりもーーーー

 

 

秋人「ッ!?いつからいたのッ!?」

 

茜「さっきからいましたよ?」

 

 

俺は母さんがいきなり出て来たことにびっくりした。いつもの悪い癖だ。気がつけば一緒に居たり、消えたりする。ほんとにやめてほしい、中学生が言うのはアレだけど心臓に悪い……。

 

 

秋人「じゃあ始めよっか!」

 

茜「そうですね〜……少し本気を出しますか…!!」

 

 

こうして俺と母さん、2人の釣りが始まった。あえて母さんの雰囲気が急に変わったところを触れないでおくようにする。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

釣りを始めて1〜2時間ほど経った頃、俺と母さんのバケツは半分ぐらい魚が埋まるほど釣っていた。なんか今日の釣りはすごく魚の当たりがいい。

 

 

秋人「うわぁー……今日すげー釣れるな!」

 

茜「上々ね、けど慢心はダメ。まだまだこれからよ……!」

 

秋人「はーい。それよりやっぱり釣りはいいね母さん!」

 

茜「そうですね、秋人!」

 

秋人「んじゃ母さん、俺もっと奥の海岸に行って釣りしてくるよ〜」

 

茜「いけません秋人、これ以上行くと危ないです!」

 

秋人「大丈夫、大丈夫!俺落ちないから!!」

 

茜「秋人……危なくなったら逃げてくださいよ!」

 

秋人「ーーー?分かったよ母さん〜」ノシ

 

 

そして俺は海辺の奥にある海岸に行って釣りをした。ここで俺は気付くべきだったのだ、海岸へ行く道にいろんな鉄の塊が落ちていたことにーーーー

 

 

秋人「ここでいいか……よし、始めるぞッ!!」

 

 

そして俺が竿を振って釣針を海へと飛ばした瞬間ーーーー

 

バシャーーーンッッ!!!

 

ーー水面から何かが出てきた。そして一瞬で視界が暗くなった。何が起きたかわからない、ただ一つだけわかるかとは、俺は水面から出てきた何かに襲われたと言うことだ。それから俺の意識は無になったーーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

気がついた俺は真っ暗な空間の中にいた。

ここは……?そうだッ!俺は変な奴に襲われて…!

そして俺は体を動かそうとするがなぜか動かない。

 

 

??「気ガツイタ……?」

 

 

ッッ!?誰だ!

いきなり何処からか分からないが声がした。その声はとても幼く、悲しさを混じったような声だった。

 

 

??「君ニヤッテホシイ事ガアル……」

 

 

やってほしい事……?

 

 

??「簡単…ソレハーーーー」

 

 

その瞬間俺の心臓部に激しい痛みがはしった。

 

 

秋人「あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッッ!!!!い゛た゛い゛ぃ゛ぃ゛ぃ゛ッッッ!!!」

 

 

地獄だった。それからみるみる俺の体は俺じゃなく、別の誰かのような感覚へと変わっていった。そして意識も遠くなっていく。

たす……ケテ…………母サン……。オレハーーーー

それと同時に負の感情が流れ込んできた。人間を恨む感情、故郷へ帰りたい感情、怒り、嫉妬、悲しみ、いろんな負の感情が一気に流れてきていつのまにか俺はそういった感情へと変わっていった。

 

 

世界ノ絶望ダヨ

 

 

その瞬間俺の意識はまた闇の中へと落ちていったーーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーーー目を覚ますと知らない天井だった。

 

 

秋人「ここは…………?」

 

 

更に気がつけば俺は全身に包帯がぐるぐる巻きにされていた。何で………?

 

 

頼長「気がついたか秋人……」

 

秋人「父さん……?俺…一体………?」

 

頼長「……まぁお前が言いたい事は分かる……だから手短に言う…お前は深海棲艦に襲われたんだ…」

 

 

ーーーーなるほど、やっとその理由がわかった。つまり俺は間一髪で助かったのか……。けどあの夢は一体…それに母さんは…?

 

 

秋人「そうだったんだ……それで母さんは?ーーーー」

 

 

何気ない質問を父さんにしたつもりだったが俺は後悔した。この後の父さんの答えを聞いてからーーーー

 

 

頼長「死んだ………」

 

秋人「ーーーへ?」

 

 

わずか数秒。いや、ほんのコンマ何秒間の沈黙が流れた。けど俺にとってその沈黙の時間は数時間のようんに感じた。多分頭の整理が追いつかなかったからだろう。そのせいで俺は父さんにもう一度聞き直した。

 

 

頼長「茜は死んだ……」

 

秋人「……ッッ!?」

 

 

父さんに2度同じことを言われて俺はやっと意味がわかった。しかし、意味がわかっただけであって、現実は受け止められなかった。

は……?死んだ…?何言ってんだよ父さん……

 

 

秋人「父…さん……冗談きついよ……いくらなんでもーーーー」

 

頼長「茜はお前を助ける為に死んだ……!」

 

 

この父さんの強い口調で俺はとうとう現実を見てしまった。そんな……俺の…せいで…………

 

 

秋人「おれが……おれ…が……あ゛ぁ゛ぁ゛あ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ッッッーーーー!!!!!!」

 

頼長「……」

 

秋人「俺の……俺のせいだ……ッッ!!!俺があんな所に行かなかったら母さんはッッ……!!」

 

 

俺は後悔してただ泣くことしかできなかった。

 

 

秋人「母さんがしぬぐらいなら……俺が…俺がしんだほうがましだったのに…………ッッッ!!!!!」

 

 

俺は無意識にそう叫んでいた。止めたくても止まらない、勝手に口が動いていく、言いたくないのに言ってしまう。

 

 

頼長「いい加減にしろッッ!!秋人ッッッ!!!!

 

秋人「ッ!?……ーー」

 

頼長「茜が何故命を落としてまでお前を助けたか分かるかッ?お前が大切だったからだッ……!俺と茜の唯一の子だからだッ……!お前の代わりはいない、だから茜は助けたんだ。」

 

秋人「そんなの……母さんにも言えることじゃないかッッ!!」

 

頼長「確かにそうかもな……。茜の代わりはない」

 

秋人「だったらーーーー」

 

頼長「だがな…茜はそれを望んでいない。茜は死ぬ間際、言っていたーーー『私の代わりにいっぱい生きて』ーーとな」

 

 

言葉が止まった。母さんが……ーーー

 

 

頼長「だから秋人は茜の分まで長く生きなきゃならん。それをお前は、茜の…母さんの想いを踏みにじろうとしていた」

 

 

父さんにそう言われて俺はやっと理解した。そっか……母さんがそんな事を……なのに俺は……。そう思うと自然に涙がまた流れ出していた。しかしこの涙は初めに流した涙と違って温かく感じた。

 

 

秋人「ごめん……父さん…。俺、母さんの分まで生きるよ……母さんの死を絶対に無駄にしない……!!」

 

 

俺は強くそう誓った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

それからしばらくして俺は退院し、さらに数週間ごには晴れて学校まで行けるようにまで回復した。しかしそこから第2の最大の事件が俺を襲う。

 

 

友達「おい、秋人。あれいじめじゃね?」

 

 

当時中学でとても仲が良かった友達と楽しく会話しながら廊下を歩いていると、その友達がいじめている所を目撃して俺に伝えた。

 

 

秋人「確かに……酷いな…」

 

 

見ると1人の生徒が複数人の生徒に殴る蹴るなどの暴行を受けていた。かなり目に良くない光景だった。なんなんだあいつら…1人相手に複数人で……ッッ!俺は少し腹が立って助けに行こうとしたその時ーーー

 

ドクンッーーーー

 

急に胸の心拍音が大きく頭の中で響いた。なんだ……これ…。その瞬間俺の頭の中に次々と雑音や負の感情が流れ出てきた。さらに人間に対する恨み、イライラが無性に湧き出て感情のコントロールができなくなってきた。ーーーーやばい……早く抑えないと…このままじゃ………。俺はなんとか抑えようとしたけどーーーー

 

 

“ 気ニ喰ワナイナラ潰シチャエバ? ”

 

 

誰か知らない少女の声によって、俺という自我は完全に消え去った。ーーーーーーーーー気付いた時には目の前にはいじめていた人たちが血だらけの状態になって倒れており、虐められていた子は化け物を見るような目で俺を見つめ、友達は放心状態だった。駆けつけた先生は俺を見てこう言った、『蒼白の鬼』とーーーー

ーーーそれ以降俺はあの事件が広がったせいか忌子として扱われ幾度となく酷い目に遭わされた。

 

 

「鬼だ……鬼がきたぞぉぉぉぉ!!!」「消えろッ!!鬼めッ!!」「あんたのせいでうちの息子がッ!!」「死ねッッ!!」「お前はもう友達じゃない……」

 

 

住民や友達だった奴にも嫌われるようになった。更には元犯罪者の奴に俺のせいで逮捕されたと理不尽な因縁をつけてナイフで刺したり首を絞められたりされた。ここの場所に住んでいるほとんどの住民が俺を怪物だと見て恐れていたようだった。そして今日も…………俺は罵声を浴びせられ、暴力を受ける……。

 

 

「この怪物がッ!」

 

 

ッ……。知らない奴に蹴られる……

 

 

「早く消えろッ!」

 

 

また蹴られる……。いい加減鬱陶しい……

 

 

「疫病神がッッ!!!」

 

 

あぁ、もういいや……人間ナンて“ ()()()()()()()()()()”……

 

 

秋人「ウルセェ……ウルセェェェェェッッッ!!!」

 

 

俺はまた謎の負の感情が溢れ出て理性を失った。そして俺を罵倒や暴行をしていた奴らは全員死んだ。俺が殺したのだ。…………ハァ…何モカモ疲レタ……俺ニハモウ、味方ナンテイナイ……。

 

 

秋人「誰モーーーー「秋人ッッ!!」ーーッ!?」

 

 

振リ返ルトソコニハ父サンガイタ。ケドモウ俺ニハドウデモイイ……

 

 

頼長「……これはお前がやったのか…?それにその姿……」

 

 

ヤッパリ父サンハコノ状況ト俺ノ姿ヲミテ驚イタ。マァソウナルト思ッテイタケド……ソシテ父サンハ俺ヲ……

 

 

秋人「アアソウダヨ。コノ人……イヤ、コノ汚物ハ皆俺ガヤッタヨ……ソレデドウスルノ?俺ヲ殺ス?イイヨ別ニ殺シテクレテモ、俺モモウ疲レタシ早ク殺シテヨ……俺ハ怪物デ疫病神ダカラーーーー」

 

 

最後マデ言ウ前ニ言葉ガ途切レテシマッタ。理由ハ簡単ダ、父サンガ俺ヲ抱キシメタカラダ。

 

 

秋人「何…イキナリ……」

 

頼長「悪かった……秋人……」

 

 

信ジラレナイ言葉ガ父サンカラ出テキタ。ドウシテ父サンガ謝ルノ……?

 

 

秋人「何デ謝ルノ……?」

 

頼長「秋人が1人で傷ついていたことや、1人で抱え込んでいることに気づていたはずなのに……俺は何も寄り添えなかった……」

 

秋人「……」

 

頼長「だが大丈夫だ…周りがお前を軽蔑しても俺はお前の味方だ…。それだけは思ってて欲しい……」

 

秋人「父サン……」

 

 

ソッカ……俺ハ…1人じゃなかったんだ……俺のは家族がいた…なんでそんな事も忘れていたのだろうか。気がつけば負の感情も雑音もすっかり消えていた。そして父さんの腕の中は温かかった。

 

 

頼長「秋人、明日にはここを出ていくぞ。ここはお前にとって危険だ」

 

秋人「ーーーーえ?てことは……」

 

頼長「引っ越しだ。それとお前のその力をコントロールするためにみっちり修行してもらうぞ。無論拒否権は無い」

 

秋人「え……ーーーーえぇぇぇぇぇぇぇぇッッッ!!!」




以上で34話の終了です!
気がつけば小説始めて1年が経ちました!祝 1周年。これからも小説「高校生の鎮守府生活」を何卒宜しくお願いします。なんかタイトル詐欺になってきてるような気がしますが……

作者「祝 1周年いきなり茶番〜!」
秋人&時雨「わ〜〜」8888
作者「今回のゲストは吹雪ちゃんだぁぁぁぁ!!!」
秋人「あ、もう始まっちゃう奴ね……」
吹雪「こ、こんにちは……」
時雨「あ、吹雪。あまり緊張しなくても大丈夫だよ、僕もこの茶番のゲストに呼ばれてきたけど結構ゆるい雰囲気だったから」
吹雪「え!?時雨ちゃんも呼ばれたの!?」
時雨「うん、そうだよ」
吹雪「そうなんだー時雨ちゃんが言うんだったら安心だね!」
作者「では吹雪ちゃん、早速質問コーナーに入るよー!えーと『あなたの好きな食べ物は?』」
吹雪「もちろん間宮さん特製あんみつですね!!」
秋人「たしかにあれは俺も好きだなぁ」
時雨「僕も好きだね」
作者「じゃあ次、『改二になる予定は?』」
吹雪「多分そろそろだと思いますよ?時雨ちゃんが改二になったので」
時雨「そうだったね」
秋人「うーん、改二になった時雨は犬の耳みたいなヘアスタイルに変わったし、髪飾りもつけるようになったよなぁ〜あと性格も大人っぽくなったし」
吹雪「私も時雨ちゃんみたいに大きく変わるのかな〜!凄く楽しみです!」
作者「じゃあ最後の質問ね、『吹雪ちゃんのスリー…』ちょっと良探してくるわ……」
3人「ーーーーえ?」
作者「おい良ッッッッッ!!!何処だッッックソど変態がッ!!!」
吹雪「時雨ちゃん、作者さんどうしたのかな?……」
時雨「いつものことさ……だよね秋人…?」
秋人「うん……えーとまぁこれにて祝 1周年記念いきなり茶番を終わります……『次回もお楽しみに☆』」
作者「何処だぁぁぁぁぁぁ良ぉぉぉぉぉッッッ!!!!!なんだかなぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!!!」

いきなり茶番 END


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35話 お休みの時間

どうもお久しぶりです。龍龍龍です!
1ヶ月も空いてしまい申し訳ありませんでした!しかし悔いはない!!
リアルが多忙すぎ(ry
おそらく、投稿日が1ヶ月に1回の可能性がありますがご了承ください…。orz


秋人「申し訳ございません…!」orz

時雨「みんなごめんね…」ペコリ


それでは本編スタートです!


秋人「ーーーとまぁ、その次の日に早速引越してそれから2、3年ほど山で地獄の修行をしてこの力をコントロールできたんだよ」

 

艦娘達「…………」

 

 

俺の話が終わって、改めてみんなを見ると泣いている子や、真剣な顔をしている子や、固まっている子など、いろんな顔をして、なんだか空気が重くなっていた。……やっぱりそうなるよな(苦笑)。

 

 

秋人「そんで高校に入学して部活で全国制覇をしたわけだ!」

 

艦娘達「えぇッ!?」

 

 

この空気を変えるために、場違いな過去を話したせいでみんなは「待った!」をかけるかのように声を上げた。タイミングもバッチリ!いや、そんなことはどうでもいいか……。

 

 

秋人「どした?何か問題でも?」

 

大井「大ありです!貴方はふざけてるんですかッ!?」

 

北上「話が逸れすぎじゃない〜?」

 

秋人「別にふざけてねーぞ?」

 

 

だってみんな暗い雰囲気し!てか俺こういう暗い雰囲気嫌いだし……。

 

 

秋人「事実を話しただけだし」ドヤァ〜

 

天龍「それでも、何でこのタイミング何だよ!」

 

秋人「何でって…みんなの空気が沈んでたからーー」

 

天龍「いやそこは空気読めよッッ!!」

 

大淀「完全に雰囲気のぶち壊しです」

 

雷「お兄ちゃん雰囲気ブレイカーなの?」

 

響「モラルが無いよね」

 

秋人「お前だけには言われたくねーよ響!」

 

 

そんな感じで気がつけば、暗かった雰囲気は一気にいつもの状態へと戻っていた。やっぱりいつもの雰囲気が好きだ。

 

 

秋人「ーーーーまぁそんなことは置いといて、とりあえず、これが俺の覚えてる全ての過去だ。正直嘘みたいな話だろ?」

 

艦娘達「……」

 

 

俺がそう言うとみんなは何も答えずに黙ってしまった。

 

 

長門「秋人、質問いいか?」

 

秋人「何?」

 

長門「同じ人間に酷いことをされて、提督は人間を恨まなかったのか?ーーーー怯えたりしなかったのか?」

 

秋人「確かに初めはそう思ってた。けど『それはこの力のせいだ』って自分で納得してからはそんな感情もなくなってきたな。だってこの力さえなければあんな事にはならなかっから。だから俺は制御できてからはここにくるまでの間は一度も使ってない。またあの時みたいに忌子として、疫病神として見られちゃうしな」

 

長門「そうか……」

 

秋人「でも俺は、この力が嫌だなんて思わない。この力で誰かを守れるって証明できたからさ。それにこの力があったからこそ今の俺がいるから」

 

長門「……提督」

 

秋人「けどまぁ、あれを使うのはもう無いけどな〜」

 

 

だって性格が変わるし、肌の色も真っ青なくらい白くなるし、ツノも生えるし、目も赤くなるしなんかもう異世界みたいなキャラクターになるからなぁ〜。あ、もう深海棲艦がいる時点で異世界っぽいかな?此処では普通だけど…。

 

 

睦月「えぇ〜!秋人さんもう使わないんですか〜!」

 

秋人「当たり前じゃん!性格変わるし、真っ青になるしなんかもうあの状態だと色々と疲れるんだよ!?」

 

睦月「でも睦月はあの秋人さんの姿は好きですよ…?」

 

如月「私も睦月ちゃんと一緒よ。あっちの方がカッコいいわ」

 

金剛「私もデース!」

 

 

あれぇ〜?おかピーポー?何故かみんなが皆、俺のあの姿を絶賛していた。いや嬉しいけど……。

 

 

秋人「そう言って貰えるのは嬉しいけど何で?」

 

艦娘「かっこいいから(です)!!」

 

 

俺の問いに対して何故か全員が即答で満場一致な回答を言う。いやおかしい……。

 

 

秋人「絶対お前らおかしいって…」

 

時雨「みんな秋人の性格が好きなんだと思うよ?」

 

秋人「ああ〜なるほど……」

 

夕立「だから秋人もたまにはあっちの格好になって欲しいっぽい!」

 

秋人「はぁ……しょーがねーなぁー…」

 

 

俺が諦めてそういうとみんなは歓声を上げる。ちょ……夜だから静かにしろよ……。まぁこれが俗に言う深夜テンションなのかもしれない。まだ日付変わってないけど……。

 

 

秋人「それはそうとこれで俺の過去の話は終わりだからみんなは早く寝ろ〜」

 

艦娘「えぇぇ〜!!」

 

 

何故かみんなは珍しくわがままな態度をとった。

 

 

秋人「お前ら明日それぞれ出撃やら訓練ががあるだろ…!」

 

北上「それなら提督も言えることじゃん〜」

 

秋人「そうだよ?だから俺も寝るじゃん」

 

北上「ですよね〜」

 

秋人「兎に角、今日はもう終わりッ!かいさーん!」

 

吹雪「分かりました!では秋人さん、おやすみなさい!」

睦月「おやすみにゃしぃ〜!」

如月「ふふ、おやすみなさい!」

暁「秋兄おやすみなさい!」

響「夢の中で遊んであげるよ」ノシ

雷「こら、また響は!ーーーお兄ちゃんおやすみ〜!」

電「おやすみなのです、お兄さん!」ペコ

霧島「では提督、私も行きます!おやすみなさい」

榛名「秋人さん、おやすみなさい!」

比叡「おやすみです!提督!」

金剛「see you アッキー!ーー明日の出撃頑張るデース!」

大井「北上さん、一緒に寝ましょうー!」

北上「ちょ、待ってよ大井っち〜。ーーー提督おやすみ〜」ノシ

天龍「おやすみ」

龍田「おやすみなさい〜」

時雨「秋人おやすみ」

夕立「また明日っぽい!」

加賀「提督、おやすみなさい」

瑞鶴「おやすみ、提督!」

翔鶴「失礼します、提督!」

赤城「秋人、おやすみなさい。2人揃って夜更かしはいけませんよ?」

大淀「提督、おつかれさまです」

間宮「では私も!おやすみなさい〜」

長門「私も戻る、おやすみ提督」

陸奥「おやすみなさいね〜」

 

 

そう言ってみんなは部屋ごとに順に出て行った。

 

 

秋人「おう!おやすみ〜!」

 

 

そして最終食堂に残ったのは俺と親父の2人だけになった。

 

 

秋人「これでやっと親父と一対一で話せる……親父ーー」

 

頼長「言いたい事は分かってる。何故茜が死んだと嘘をついたか、だろ?」

 

秋人「ああ…!」

 

頼長「分かった話してやる。俺も秋人と2人で話したかったからな……それとこの際だ、俺と茜が出会った日のことも話そう」

 

 

そう言って親父は淡々と昔話を話し始めたーー




以上で35話が終了となります!
てか思ったけどもうそろそろバレ○タインの日じゃないっすかッ!!
皆さんはチョコは貰うのですか?私はそうですねぇ〜……………………ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー貰える訳無いだろうッッ!!!!ーーーそうだ、時雨に貰おう〜!(現実逃避)みんなも推しキャラにチョコを貰おう!


時雨「今日はバレンタインの日だね。だから…//僕からみんなに…//こ…これをあげるね…////」つチョコ
良「ありがとうございますッッッッ!!!!!」
秋人・拓海「お前じゃねぇぇぇッッッ!!!!」
時音「じゃあボクのは…?//」つチョコ
拓海「時音は男だろ…?」
秋人「ありがとうございますッッッッ!!!!!」
拓海「お゛い゛…!!!!」
響「じゃあ唐辛子入りのチョコはどうかな?」目がキラキラ
拓海「うんじゃあ1回君が味見してみよっか?」
比叡「チョコレートを作りましたッ!」
拓海「チョコレートとは…?」
赤城「チョコレートッ!」キラーン
拓海「そんな貴方には赤のチョコ」
夕立「チョコレート欲しいっぽい!」
拓海「いや逆…!?」
天龍「俺が怖いか?」
拓海「おー怖い怖い」
金剛「チョコレートより私と tea time ネ!」
拓海「また今度お願いします」
大井「私は北上さんとチョコレートを交換するのであなたのチョコなんてありませんから!」
拓海「どうしてこうなった………つかなんだこれぇぇぇぇぇッッッッッ!!!!!!」


俺拓海好きだわぁぁぁ〜笑笑
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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36話 過去 頼長編 前編

どうも皆さんお久しぶりです!!龍龍龍です!!!!!!
約2ヶ月ぶりとなりました。長く待たせたみたいですみません!!!!!リアルが多忙過ぎでなかなか進まなかった……ホントなんて日だ!!
今回は頼長と赤城が出会う話です。ところどころおかしな文がありますが気にしないでくれたら嬉しいです。申し訳ないです。だが悔いはない!むしろ清々しい気分だ!


作者「あ…ありのまま 今 起こった事を話すぜ!おれは投稿してすぐ 随筆に取り掛かったと思ったら いつのまにか平成が終わる間際まで時間が経過していた。な… 何を言っているのか わからねーと思うが おれも 何が起こったのか わからなかった… 頭がどうにかなりそうだった… 催眠術だとか超スピードだとかそんなチャチなもんじゃあ 断じてねえ もっと恐ろしいものの片鱗を 味わったぜ…」

秋人「何言ってんだお前?」

作者「えー秋人さん。ジョジョの奇妙な冒険第3部、スターダストクルセイダーズのエジプト編でポルナレフがDIOの館で放った名言を知らないのー?ちょ 勘弁してよー」

秋人「 」


すいません、ジ○ジョとブラ○アンさんのパロですm(_ _)m
それでは本編スタートです!


秋人が生まれる前、俺は特殊部隊に所属していた。そして上陸してくる深海棲艦を阻止するという任務をこなしていた。しかしその任務は無謀と言わざるを得なかった。何故なら人の力では敵わなず、無意味に等しい存在だったからだ。それでも政府はその作戦を止めなかった。軍人が1人戦死してはまた1人入れる、言わば『足りなくなったら足すだけ』という考え方で指揮していたのだ。

 

俺はそんな政府の考え方が理解できなかった。人の命をなんとも思わない政府の考えが。だが俺はこの特殊部隊から離れることができなかった。理由は部下が大切だったから。俺は隊長として作戦に出、指揮をとり、部下を守ってきた。もし俺がこの部隊から離れるたら、後の部下が全員深海棲艦の被害にあう。だから俺は、これをさせる為にここから離れなかった。いや、隊長でなくても結局気持ちは変わらなかっただろうな…。

 

そんなある日、とうとう政府が戦艦の記憶を持ち、艤装という独自の武器を使って戦う少女、いわゆる艦娘を発見した。いや、作ったと言った方がいいか。その艦娘という存在が現れたおかげで、政府によって脅威だった深海棲艦を簡単に殲滅することができるようになり、上陸の心配もなくなった。だがそれは上辺だけのこと。現実はまだ俺たち特殊部隊が動いていた。そして言うまでもなく犠牲者は出る…。

 

茜と出会う日も俺は政府からの指令で任務に出ていた。十数人の部下とともにーーーーー

 

 

 

頼長「とりあえず目的地には着いた。反応はどうだ?」

 

部下「いえ、まだありません」

 

頼長「そうか…ーーーーん?あれはーーーー」

 

 

俺はそのままあたりを見渡していた。その時砂浜に謎の影?があった。

 

 

部活「隊長、どうしまたか?」

 

部活「向こうの砂浜に何かある。ーーー少し見てくるがお前らは俺が合図を出すまでここで待機していろ…」

 

部下「了解です」

 

 

俺は部下を置いて砂浜に向かい、その影が何なのかを確かめた。それは近づくについてはっきりしていき、その正体は人だった、それもかなりの傷だらけで、衰弱している状態でだ。それになんだ?みたことがない武器や鉄の靴?などを付けている。ーーーーまさか、これが噂の艦娘というやつか。この時、俺は2つの意味で珍しく動揺した。

 

 

頼長「おい、大丈夫か!」

 

女性「ーーーーーー……ここ…は…」

 

 

まだかろうじて意識があるところか、とりあえず一応ここは危険だ。あいつらがいるところに運ぶかーーー。

 

 

頼長「ここは西の海域付近の砂浜だ。悪いが場所を変えるぞ…ここは危ないからな」

 

女性「ーーーー……早く…逃げ……」

 

頼長「ーーーーーーーは?」

 

 

彼女は何を言ってるんだ?かなりの重傷を負っているのに他人の心配とは、呆れた奴だ。だが一体何から逃げろと?見た感じは何も無いーーーーーーー

 

 

ドカァァァァァァン!!!!!

 

 

頼長「ーーーーーーーーッ!」

 

 

いきなり海の向こうで大きな轟音が聞こえた。俺は音がした方向に目をやると奴が、深海棲艦が数体海の上に浮かんでいた。その中の一体だけは人間の姿をしており明らかに異質なものだった。

 

 

頼長「なるほどなーーーー」

 

 

逃げろというのはこういうことか…。おそらく彼女は、奴らから必死に逃げてここまで来たのだろう……。しかし深海棲艦と互角に対抗できると言われる艦娘が、何故ここまでやられているのかわからない。

 

 

「とりあえず一度退避だな……失礼するぞーーーー」

 

 

俺は傷ついている彼女を背負い、部下のいる場所へ向かった。

 

 

部下「隊長ッ!!今のはッッ!?ーーーーそれにこの人……!!」

 

頼長「あぁ、彼女はおそらく奴にやられた。それに奴が出てきた」

 

部下「どうしますか?このまま一斉にーーーー」

 

頼長「無理だ。さっき奴を見たが、明らかに俺たちが相手をしていた奴とは異質な存在だった。ここは一旦様子を見るぞ。彼女のこともあるしな」

 

部下「わかりました」

 

頼長「その前に先ずは手当だ、俺が大体の傷口を塞ぐ。その後に残った傷の手当てをしろ」

 

部下「了解!」

 

 

……始めるか。俺は軌道の一種、治癒術を始めたーーーーー

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

頼長「ーーーーーこれぐらいで大丈夫だろう」

 

 

俺は彼女をかすり傷や打撲などの軽傷のところで治癒術を止めた。

 

 

部下「やはり流石ですね、隊長」

 

頼長「後の手当てはお前達に任せる。その間に俺は奴の様子を見てくる」

 

部下「わかりました。お気をつけて!」

 

 

そして俺は部下から少し離れた場所に行き、奴を…異質な深海棲艦の様子を見た。ーーーーーしかし人間の形をした深海棲艦なんて初めてだ。まさかとは思うが、アレは人が深海棲艦へと変わり果てた姿か?ーーいや、ここは一度無能集団(政府)に聞く方が早いな。したくないが……。

 

ーーーあれから約10分近く奴らの様子を見ているが進展はない。ただあるとするなら、奴らは首を振って何かを探しているようだった。だが陸に近い場所にはいるが、接近する気配が全く感じられない。このまま去ってくれたら良いのだがな…。ーーーそんな俺の想いが奴らに届いたかのか、少ししてから奴らは海の水平線の向こうへと姿を消した。とりあえずは大丈夫か…。

 

 

頼長「ーーーーー戻るか…」

 

 

俺は部下がいるところへ戻った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

※多分ほぼ会話

 

 

部下「お疲れ様です隊長。ーーーーどうでしたか?」

 

頼長「奴は姿を消した、とりあえずは大丈夫と言ったところだ」

 

部下「彼女は…どうします?見た感じでは普通の女性のようですが、彼女がつけているものは初めて見る得体の知れないモノです」

 

頼長「とりあえずこの事は政府に報告する。ーーーあと、おそらくだが彼女は「艦娘」だろう」

 

部下「艦娘って、深海棲艦と互角以上に戦う事ができると言われてる救世主の事ですかッ!?」

 

頼長「ああ、俺も聞いた程度でしか知らんが、艦船の記憶を持っている娘らしい。そして艦船と同じ力をが出せる艤装を使って戦う。この見たことないモノが艤装なんだろう」

 

部下「なるほど…しかし、なぜこんなに傷だらけにーーー」

 

頼長「そんな事、俺が知ってるわけないだろ…とりあえず戻るぞ」

 

部下「はい!」

 

 

俺は彼女を背負い、基地へと戻った。その後、俺は政府にこの事を報告した。そして彼女の事はどうやら大本営で報告しないといけないらしい……面倒だ。まぁまた後日行くとしようーーーーーーー

 

 

艦娘「ーーーーーん……ここは…?」

 

 

俺が色々考えている最中、艦娘の意識は戻った。

 

 

頼長「やっと起きたか、ここは関東の軍事基地だ。で、どうだ気分は?」

 

艦娘「気分は大丈夫です……。軍事基地ーーーなぜは私はここに…?」

 

頼長「お前は砂浜で傷だらけになって倒れていた。だから俺が手当てしてここまで連れて帰った」

 

艦娘「傷だらけーーーーーーーそうでしたね…その時私以外に誰かいませんでしたか?」

 

頼長「いや、そこに居たのはお前1人だけだった」

 

艦娘「そうですかーーーあと、あなたの名前を伺っても良いですか?」

 

頼長「別に言わなくても良いだろ、明日にはお前と別れるからな」

 

赤城「では私の名前だけでも覚えていてください。私は 航空母艦 赤城 です」

 

頼長「やはり艦娘か…」

 

赤城「私達の事をご存知なんですね」

 

頼長「ある程度はな…まぁ小耳に挟んだぐらいだが。ーーー話を変えるが何故赤城は傷だらけになっていたんだ?」

 

赤城「それはーーーー」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

赤城「ーーーーーという事です」

 

 

赤城は俺に淡々と傷だらけになった理由を説明した。短くいうと赤城は戦いの指揮をする奴に囮になるように命令され、それを実行したようだ。結果、ぼろぼろになってしまった。

 

 

頼長「なるほどな…」

 

 

だが、何故か納得がいかない。無論俺は海軍でもないのでそっち側の戦い方や戦況についてはわからない。空母艦だったか?確か空は大戦力になる船と聞く。何故それを囮にする必要がある?それ以前に囮をする事自体間違ってるのでは?それに女性を簡単にーーーふと俺はそんな考えが脳裏によぎる。

 

 

頼長「なぁ赤城、お前の指揮する奴は簡単に艦娘を捨てる奴なのか?」

 

赤城「ーーー」

 

頼長「もしそうなら艦娘を辞退する事をすすめる」

 

赤城「ーーーーー何故です?」

 

頼長「俺達からすると、囮は仲間を見捨てるのと同じだ。そんな策略を、ましてや女性に命令するのはおかしい話だろ?」

 

赤城「ーー別におかしくはありません。私達艦娘は深海棲艦を倒す兵器として作られましたから。それに、陸軍の貴方には関係のない事です」

 

ブチーーー

俺の中で何かがキレたような気がした。どうやら赤城は陸軍 特殊部隊に喧嘩を売ったようだ。だが抑えろ、これぐらいの挑発で切れてしまえば隊長の示しがつかん。

 

 

頼長「そうか、なら勝手にしろ。こちらも手当てすること自体間違っていたらしい」

 

赤城「分かって頂きありがとうございます。ですが、手当てして頂いたことは感謝しています。もう一度提督のお役に立てますから」

 

頼長「ーーーーそうか」

 

 

赤城はそう言っているが目の光が無い。俺は彼女がロボットのように思えた。これは確実に洗脳されてるな……ここまできたらある意味宗教だ。

 

 

頼長「とりあえず今日は寝ろ。無理に動かれると俺が困る」

 

赤城「それはどういう意味ですか?」

 

頼長「訓練の邪魔になるだけだ。だからここで寝ていろ、分かったな?」

 

 

俺はそれだけ言い残して部屋を出た。

 

 

赤城「ーーーーおかしな人ですね……」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「……艦娘という奴は皆ああいう奴なのか?」

 

 

もしそうだったら呆れてしまう。何故彼女、いや赤城は自ら自分を兵器と言うのだろうか……ーーーーいや、考えるだけ無駄だ。どうせ明日になったら無に

なることだからな。

 

 

部下「頼長隊長」

 

 

俺が1人迷想していると誰かが俺を呼んだようだ。見るとそこには副隊長の 四季(しき)だった。四季は軍人の中ではかなりの実力者だ。それに俺よりも部下に指示を的確に出せることができ、頭の回転が速い。体格も俺以上に大きいな。ただ、体に害が及ぶタバコと酒が好みなのが四季の悪いところだ。あと極度の女好きも……。

 

 

頼長「どうした四季?」

 

四季「今日の報告をーーーー」

 

 

そして1枚の紙を渡される。いわゆる報告書だ。

 

 

頼長「そうかーーーーーーッ!?」

 

 

俺はその報告書の内容を見て絶句する。内容の中には『少女の負傷者(おそらく艦娘)を発見。直ちに基地に戻り、応急処置をした。』と、しっかり書かれていた。

 

 

頼長「なるほど、お前の部隊も艦娘を見つけたか……」

 

四季「はい。あと「自分の名前は吹雪だ」「早く提督のところに返して!」と泣きながら言って、理由を聞いてもそれ以上は何も喋りません」

 

頼長「なるほど…何か裏があるかもなーーーーーーー。なら俺は明日、大本営に行くついでに様子を見るか」

 

四季「では俺はこれで失礼します」

 

頼長「あぁ、ありがとうーーーーーーー修行するか……」

 

 

それから俺は修行言う名の独自の訓練を始めた。訓練が終わってからは、ご飯を食べ、赤城にご飯を持って行き、風呂に入って寝た。だが自分の事を兵器と言っておきながら、俺が持ってきたご飯を食べてかなりの幸せそうな顔をしているとは………ふーー笑える事は出来るんだな…。俺は少しだけ赤城に対しての見方が変わった。




以上で終了です!
えーこれを読んで艦コレ関係なくね?と思ったそこの貴方!申し訳ありません!!!!!もし何か思っていたものと違うなと感じましたら、ブラウザバックしても大丈夫です…。自分は気にしません……多分……(ガラス+豆腐メンタル)えーと次回は後編です!よろしくお願いします!


作者「正直俺も何書いてるのかわかんなくなってきた……」

天龍「しっかりしろよ!!」

如月「貴方のペースでいいから、ゆっくり頑張っていきましょ」


如月さん、あざぁぁぁぁぁぁっす!!!!今度お菓子をお菓子をあげよう!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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37話 過去 頼長編 後編

どうも皆さん龍龍龍です!
連続投稿です!連続投稿です!(大事なことなので2回言いました)
今回で一応過去の話は終わりになるのでよろしくお願いします。
さーて赤城と頼長の関係はどうなるのか!乞うご期待!


それでは本編スタートです!


次の日になり俺は赤城と一緒に大本営へ向かうーーーーーーーはずだったが俺は行けなくなった。

 

 

男「早く行くぞ。乗れ」

 

赤城「ーーはい」

 

吹雪「分かりました…」

 

 

説明すると既に基地の入り口の前に、大本営からの迎えの車が来ていたからだ。その結果、俺は付いて行けなくなった。……あくまで海軍はこの事を内密にするみたいだな。

 

 

男「ご苦労だったよ。後はこちらに任せて貰えばそれで良い。君たちは早く特訓して身体強化にはげんでくれ」

 

頼長「おい。行く前に質問いいか?」

 

男「どうぞ。私が答えれる範囲なら」

 

頼長「艦娘は一体どんな訓練を受けているんだ?」

 

男「ーーーー訓練はしていない。代わりに指令官は神様だと教育をしている。あれは兵器、すなわち物だからな、不要になればすぐにゴミ行きだ。兵器の代わりはいくらでも作ることが出来るからな。君たち陸軍が使っている銃のようにね」

 

 

ーーーーーーーは?……コイツは今何を言ったんだ?艦娘を兵器だと言ったか。……ならあの赤城のことも。ーーーーおかしい。彼女、艦娘が兵器だなんてありえない。確かに赤城は己を兵器と認めていた。だが、ご飯を食べていた時の顔は兵器でも何でもなかった。ただの女性だった。なのにーーーー

 

 

頼長「ふざけるな。なぜ彼女を艦娘を兵器としてみる必要がある?艦娘は俺たち人間にとって脅威の存在である深海棲艦を倒すためにできた存在だろ?そのおかげで今の日本が平和でいられるんじゃないのか?」

 

男「そんなのは知らないことだな。あと兵器を導入した理由は、君たち特殊部隊が役立たずすぎるからだよ。恨むなら君たち特殊部隊の実力不足を恨むことだな」

 

頼長「あ゛あ゛?」

 

 

コイツは……ただの逆ギレか?ーーーーーーーしかし、まさか俺がこんな名も知らない奴の挑発に乗ってしまうとは、俺もまだまだ子供か……。

 

 

男「まぁこの話も元々は陸軍には関係の無い事だ。海軍(こっち)海軍(こっち)のやり方がある。だから君たち陸軍は首を突っ込まないで欲しい。失礼する」

 

 

男はそう言葉を吐いた後、すぐに車に乗り込んで逃げるように行ってしまった。ーーー海軍はこんなに呆れた奴らだったか?これも艦娘を発見して、導入させた末路か…。

 

 

頼長「やはり様子を見に行くべきだな…」

 

 

だがどうやって行くべきか……。そのまま行っても追い返されてしまうのがオチだ。ならどうする……ーーーーーーー

 

 

頼長「ーーーー気絶させてればいいか」

 

 

そして俺は部下に「少し席を外す」と言って大本営とやらに向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

交通機関を使って向かった結果。だいたい2、3時間かかった。

 

 

頼長「まさか海の近くとはいえ、こんな都会よりの場所にあるとはな……」

 

 

建物自体も流石と言えるほどの大きさだった。……これで海軍の実態がわかるな。だが、どう入るか…。入り口を見ると、兵士か?そいつが入り口の前に立ってなかなか入りづらい。

 

 

頼長「ーーーーーーーまぁいいか…」

 

 

気絶させればいいだけのことーーーーーーー

 

俺は見張りの兵士?を一瞬で気絶させて中へと入った。

 

 

頼長「ほう、中は思ったより綺麗だな」

 

 

まぁ大本営のトップがいるのだから当然か。ーーーーーーーとりあえず歩くか。俺はあても無く、ただ廊下を歩いた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

頼長「やはり直ぐには見つからないか…」

 

 

歩き出してから、約20分ほどがたっただろうか。特にこれと言った収穫は無かった。

 

 

頼長「戻るか…」

 

 

俺がもと来た廊下へ振り返ろうとした時ーーー

 

 

?「ーーー!!」

 

頼長「……!?」

 

 

何か女性の叫び声?が聞こえてきた。今の声はーーー。大きさ的には近い所からだが……少し集中するか。俺は目を閉じて音の変化に全神経を注いだ。

 

 

女性「ーーー!!」

 

頼長「ーーーーそこか…」

 

 

俺は再び聞こえた叫び声で、女性が何処にいるのかを特定した。特定してからは、何故叫んでいるのかをバレないように扉の中を覗いた。だが俺は後悔する。中の様子を見るんじゃ無かったとーーーーーー

 

 

男「貴様らッ!艦娘の分際でそんなこともできんのかッ!!」

 

艦娘「ーーーッ!すみませんッ!」

 

 

見た目が中学生ぐらいの少女、おそらく艦娘が、海軍の男に拳を受けていたのだ。なんだこれは……コレがあの男が言っていた海軍のやり方なのか?……ふざけているにも程がるだろ、流石の俺でも女・子供相手に手を出す事はしない。

 

 

男「たるんでいるな、お仕置きだ!!」

 

 

そう言って男はまた少女を殴った。

 

 

艦娘「ーーーッ!!……ありがとう…ございます……」

 

男「次はお前だ。傷だらけになって戻ってくるとは、恥だとは思わんのかッ!!」

 

頼長「ッ!?アイツはーーーー」

 

 

男がもう1人の女性を怒鳴ってたが、よく見ると俺が昨日助けた赤城だった。

 

 

男「それに陸軍に助けられるとはどういう事だッ!!」

 

赤城「ーーーッ!…申し訳ございません…!」

 

 

ーーー見るだけで虫唾が走る。やはり助けるべきか、だがーーーー

 

“ 貴方には関係の無い事ですから ”

 

ふと俺の中に赤城が言った言葉が蘇る。確かに関係の無い事だ。俺は陸軍、そして向こうは海軍だ。完全に無関係である以上、俺がどうこう言っても聞く耳を持ってはくれないだろう。

 

 

頼長「………………帰るしか無いか」

 

?「誰だ!」

 

頼長「ーーーッ!?」

 

 

声をする方へ向くと40後半ぐらいの男が立っていたくそ……バレたか。まぁいずれそうなっていた事は分かっていたがまさかこんな直ぐばれるとはな…。抵抗するか、大人しく捕まるか…どうするーーーー。

 

 

頼長「ふ…決まってるだろう……(小声)」

 

 

ーーー前者を選ぶ。俺は一気に男の距離を詰めて腹を殴ろうとした。

 

 

男「ちょ……待ってくれッ…話をしよう…!!」

 

頼長「問答無用」

 

男「あの子達のことだろう……」

 

 

そに言葉を聞いた瞬間、身体は固まった。

 

 

頼長「名前は?」

 

尾形「私は海軍の提督をしている尾形 正義だ」

 

頼長「俺は陸軍 特殊部隊の櫻川 頼長だ。単刀直入に言うが、彼女らはいつもあんな感じに過ごしているのか?」

 

尾形「ああ、彼女達は深海棲艦を倒すための兵器だからな。そのように教育をしないと役に立たなくなる」

 

頼長「貴様ッ……」

 

 

俺はその言葉に苛立ちを覚え、尾形という男を殴りに行こうとした。

 

 

尾形「お、落ち着け、まだ話は終わってないッ!ーーーー私もその考えに不満を持っていた。だから今日私は元帥に抗議をする予定だったんだ」

 

頼長「その道中に俺を見つけたと」

 

尾形「そういうわけだ。だから私は実質君の、頼長君の味方だ」

 

頼長「ーーーー簡単に信じられると思っているのか?」

 

尾形「まぁ、確かにそうすぐに信じろとは言わん。だから私が元帥になったらちゃんと信じてくれ」

 

頼長「どういう事だ?」

 

尾形「元帥というのは海軍の中でトップに立つ称号で、元帥が言ったことは必ず従わなければならない。もし私が元帥になったら、彼女達に人間と同じ生活、いやそれ以上にすることを約束しよう。いつになるかはわからない、だが必ずなってみせる……!」

 

 

尾形の顔は真剣だった。そこで俺は思う、コイツは嘘偽りが無いと。

 

 

頼長「そうか、なら信じてやる。必ずここのトップになれ」

 

尾形「ああ」

 

頼長「話は解決した。ーーーーーー尾形、俺に協力しろ」

 

尾形「ーーーーーーあの子達を助けるのか?」

 

頼長「ああ。それと、赤城という奴を連れて行きたい」

 

尾形「正気かッ!?ーーー一応提督の立場として言わせてもらう。今の法律では艦娘を外に連れて行くのは禁止されている。見つかれば禁固は確定だ。それでもやるのか?」

 

頼長「その覚悟の上だ。それにそれをわからないようにするのが尾形の仕事だろ?」

 

尾形「ーーーーーー全く、無茶を言ってくれるな君は。分かったやってみよう。作戦はあるのか?」

 

頼長「まず俺が先に中に入って暴れて全員の身動きを取れなくする。次に尾形が入ってきて彼女を避難させろ。その後に俺は殴っていた奴をボコボコにする。記憶が無くなるまでな。それから赤城を連れて彼女の場から離れる」

 

尾形「ーーーーーー分かった…最善を尽くす。だがもし失敗したらどうするつもりだ?」

 

頼長「そんなことは後になってからでもいくらでも考えられるだろ」

 

尾形「ふ……成る程な。……なんだか君とは今後とも仲良くやれそうな気がするよ」

 

頼長「奇遇だな、俺もだ」

 

 

そして俺たちは作戦を実行した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

俺たちの作戦は驚くように成功した。

 

 

尾形「今だ。頼長ッ!」

 

頼長「ああ、感謝する…!」

 

尾形「私が元帥になるまで死ぬんじゃ無いぞ」

 

頼長「それはお互い様だろ、ありがと……」

 

 

俺は避難させた赤城の手を掴み建物の外へと走った。そして建物から出てすぐにタクシーを捕まえ、俺の家まで向かった。

 

 

赤城「……あの、これはどういう事か説明して頂けるのでしょうか?」

 

 

家についてとりあえず赤城をあげたが、確かに何も考えてなかった。ーーーさて、どうするかーーー。

 

 

頼長「お前が男に散々体罰を受けているのが見苦しかったから助けたそれだけだ」

 

赤城「そういうことではありません。何故あの時勝手にしろと言った人様が私を助けているのかと聞いているんです」

 

 

赤城の言っていることは正しい、実際俺はあの時苛立ちの勢いもあったが確かに「勝手にしろ」と言った。だが俺は赤城を助けている、明らかに言っていることが矛盾しているだろう。それでも俺はーーーーーー

 

 

頼長「確かに俺はあの時お前にそう言った。だが俺が用意したご飯を食べている時の顔を見て、考えを変えた。艦娘には人間のようなちゃんとした感情は持っているってな。そして今日お前が殴られている光景を見て確信した。本当はこんな生活が嫌、てな」

 

赤城「嫌ではありませんよ……私たちは兵器ですから……こんな生活が間違ってるなんてーーーーーー」

 

頼長「じゃあなんで今泣いているんだ」

 

赤城「!?」

 

頼長「嫌なんだろ、あんな生活は。痛いんだろ、叩かれるのは。怖いんだろ、体罰が。誰もが笑って、楽しい生活にーーーーーー」

 

赤城「したいに決まってるじゃ無いですかッッ!!!!!

 

 

俺が最後まで言う前に赤城が叫んで、俺の声をかき消した。

 

 

赤城「ーーーーーーあなたの言う通り嫌なんですッ!!!!あんな生活はッッ!いやなんですッッ!叩かれるのはッッ!いやなんですッッ!提督のせいで仲間が傷つくのがッッ!私だって……私だって、一般の人様達のように笑って楽しい生活がしたいんですッ!!!誰も傷つかない世界で生きたいんですッッ!でももう無理なんですよ!何もかもがッッ……。私達は深海棲艦を倒すためだけに作られた存在……そのため提督からはそれ以外の事なんて私達艦娘には必要ないといわれて、最低限の生活ができるぐらいのモノしか与えてもらえませんでした……私もそれがそれが普通なんだと…当たり前なんだと…思い込んで、自分の心をを閉ざしたんです……だからーーーーーー」

 

 

赤城はそのまま崩れ落ちて泣いた。そんな赤城を見て俺は実感する。やはり艦娘は兵器ではない、ただの1人の女性だ。とーーーーーー

そして俺はそっと赤城を抱きしめた。

 

 

赤城「!?」

 

頼長「大丈夫だ、お前はよく頑張った。もう心を閉ざさなくてもいい。もう怯えなくてもいい。俺がいる」

 

赤城「頼長…さん……?」

 

 

それから俺は赤城と面と向かって話す

 

 

頼長「あと、女性に涙は似合わない。綺麗な顔がもったいない、だから笑え。女性は笑顔が一番美しいからな」

 

赤城「……ッ////」

 

 

そのまま俺は後ろを向いて立ち上がる。

 

 

頼長「それと、これから赤城の知らない世界を俺が山ほど見せてやるーーーーーー」

 

 

そして赤城へと振り返って俺は言うーーーーーー

 

 

頼長「だから俺について来い、赤城」

 

「…ッ/////ーーーーーーーはい…一航戦の誇りにかけて…////」




以上で頼長編の終了となりますが、次回も少し話を入れさせていただきます。
いやぁ〜頼長さんイケメンっすわ〜。俺好きっす!流石漢!自分もこんな男になりたかったですね〜。もう無理ですけど……


テニスコーチ「諦めんなよ!もっとあt(ry」

バスケ先生「諦めたらそこで試合s(ry」


分かってるけどもう無理でしょ!!!!!(泣)
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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38話 疑問点と忍び寄る影なのか?

どうも龍龍龍です!
早い事完成したので早く投稿させていただきます!!なんか久し振りに早く投稿したような気がする〜。まぁ良かったよ。ホントに!


秋人「良い更新ペースじゃん」

時雨「確かに!」


やった〜!!
それでは本編スタートです!


頼長「ーーーーーーそれから俺は赤城を櫻川 茜と名前を変えて一緒に住むことになって、その次の年にお前が生まれた。そしてお前が生まれてからは、茜の正体を明かすか2人で相談したが隠した方が、秋人は何も考えずに済むと思い秘密にすることにした」

 

秋人「……」

 

 

親父は淡々と過去の話をしていたが、俺はその話を聞いて思う ーーーーーー

 

" コイツ何言ってんだろ… "

ーーーーーーと。いや大体話の内容は分かるよ!分かるけど、何故そうなるのか分からなかった点が3つあった。1つは親父が母さんをお持ち帰りしようとした点。2つは軍人を辞めた点だ。そして最期の3つ目が何故母さんは俺たちの前から離れ、その事を隠したという点。まぁ多分3つ目はこれから言うのだろうけど……。親父の話を聞いてさらに謎が深まった。

 

 

頼長「そしてお前が深海棲艦に呑まれて暴走した時、茜は自身の艤装を使ってお前を止めようとした。だが、お前の力が大きすぎて1人では止めれなかった」

 

秋人「それで親父も駆けつけて2人で俺を止めて俺はなんとか助かったって事か…。てかよく間に合ったよな親父」

 

頼長「俺のスピードをナメるな。ーーーーーー話を戻すが、そのあと直ぐに海軍と繋がっている総合病院に行き、お前を見てもらった。そしてレントゲン写真ではお前の心臓に深海棲艦のものであろうコアが巻き付いていた。お前も1度見た事あるはずだ。ーーーーーさらにあの事件がきっかけで茜の存在もおおやけになった、それで俺に決められた選択は秋人を処分するか、茜を解体するかの2つだ」

 

 

ーーーーーーッ!?マジかよ……俺のたった1つの失敗のせいで。親父や母さんがそんな状況に……。俺が眠っていた時の真実を知って俺はまた罪悪感をおぼえた。

 

 

頼長「だがその時に、1人の人物によって救われた。それはお前の知っている尾形さんだ。尾形さんは元帥になっていて、この話を聞いてここに駆けつけてくれた。そして尾形さんは、茜を艦娘に戻ってまた鎮守府で生活するという条件で秋人や茜を救った。そして無断で鎮守府外に出て、無断で外で暮らした罪として解体した、と政府に伝えて一応茜を処分扱いにした。そうしないと目を付けられかねないからな」

 

 

なるほどそう言う事か……。

 

 

秋人「だから俺に母さんは死んだって嘘をついたんだな……」

 

頼長「ああ」

 

秋人「じゃあ質問するけどなんで俺が提督になるって時に本当の事を明かしたんだよ」

 

頼長「お前に嘘を言った俺なりの償いだ。それに可能性があると信じたからな」

 

秋人「あっそ…んじゃ、次の質問。親父なんで陸軍から身を引いたんだよ」

 

頼長「軍人の状態で茜と一緒に暮らすと確実に特定されかねない、その護身として身を引いた。だがもう戻る気は無いな…陸軍のことは四季が上手くまとめてくれてるだろうし」

 

秋人「ーーーーじゃあこれが最後、なんで親父は母さんをお持ち帰りしようと思ったんだよ……」呆れ

 

頼長「単純に茜の顔と性格に惚れただけだ」キリッ

 

秋人「でしょうねッッ!!!!!」

 

 

まぁ、なんとなくそうだと思ったわ…つかその頃から親父は親父なんだったんだな……ある意味怖…。

 

 

秋人「ーーーーそれよりありがと、親父の過去を話してくれて。すげースッキリした」

 

頼長「そうか。俺もようやく秋人に話す事が出来て肩の荷が下りた気分だ」

 

秋人「とりあえず今日はもう寝るわ、親父はどうする?」

 

頼長「俺も寝るとしようか。その前にーーーー」

 

 

親父はなにかを思い出したかのように俺にゆっくりと近づいてきた。

 

 

秋人「親父?なんだよ、急に近づいてーーーー」

 

 

俺が最後まで言う前に、親父は持っていた木刀を俺に振りかざしてきた。そう、懐かしの「櫻川家流 出迎え」と言う奴だ。だが俺はそのスピードは普通に見えていて、避けずにギリギリのところで木刀をつかんだ。ーーーーただ木刀からくる衝撃が伝わって痛い……普通に 避ければよかったかも…。俺は木刀を掴んだことに後悔した。

 

 

頼長「ほう、まさか掴むとはな」

 

秋人「俺を舐めんなよ親父。けど普通に痛かった……」

 

頼長「まぁ、鈍ってないみたいだから安心した。俺も寝る、じゃあな秋人」

 

秋人「ああ、おやすみ親父。ーーーーーーてか思ったけど何処で寝るんだよ」

 

頼長「茜がいる部屋に決まっているだろ」キリッ

 

秋人「んじゃ加賀さんに射められてこい」

 

頼長「上等だ。ガキ1人相手など余裕だ」ノシ

 

 

そう言って親父は食堂を後にした。ただ俺は思うーーーー

 

 

秋人「大丈夫か……?ーーーー」

 

 

ーーーーと。まぁ親父に限ってそんな突撃的なことはしないだろう。

 

 

秋人「んじゃ、俺も寝るかな〜。日課もしたいし」

 

 

俺も親父に続いて食堂を後にして自部屋(執務室)に向かった。

 

 

ーーーーーーー翌日、親父が加賀さんに縄で吊るし上げられていたのは言うまでもなかった。

 

 

秋人side out

 

 

side ?

 

 

秋人が寝た後、とあるグループ通話にて

 

 

拓海「おい、ホントに行くのかよ良……」

 

良「当たり前じゃねーか拓海ッッ!!!!行って秋人をびっくりさせんだよ!そんで艦娘様といっぱい触れ合うんだぁ〜♡!」(*´Д`*)

 

拓海「で、本音は後者ね……時音もなんか言ってくれ…」(ー ー;)

 

時音「いいんじゃないかな?ボクも久し振りに秋人に会いたいし!」(๑˃̵ᴗ˂̵)

 

拓海「まさかの時音も賛成ッ!?」∑(゚Д゚)

 

時音「でも良の最後の言葉は全然共感しないね」( ̄^ ̄)

 

良「お前ら2人に俺の気持ちなんて分からなくて当たり前だよなぁ〜」

 

拓海「あっそ…んで行くのは明日の始発の電車で良いんだよな?てかそれだったらすげー朝早いぞ?」

 

良「早起きは得意だから大丈夫だ、問題ない」(`・ω・´)

 

拓海「それフラグだから…ーーーー時音の方は?」

 

時音「ボクも大丈夫かな、メイドさんに起こしてもらうから!」

 

良「はぁぁぁぁッッ!?時音の家ってメイドやとってんのかよッッ!?」((((;゚Д゚)))))))

 

拓海「雨見財閥だかんなぁ……。時音に手を出した奴は親の力によって『社会的』に抹殺されるらしい……末恐ろしいもんだよ…」

 

時音「大丈夫だよ!両親には「拓海と良には手を出さないで!」ってボクから厳重に言ってあるし!」(`・ω・´)

 

良・拓海(時音マジ天使だろ…)

 

拓海「それならまだ安心だな。んじゃその予定って言うことでOK?」

 

良「おう、それで良いぜ!てことでくれぐれも遅刻せずに駅に集合すること!最後に部活生として最終確認な、集合するときは?」

 

拓海・時音「10分前行動、5分前集合(!)」

 

良「オッケー、上出来!!!んじゃまた明日の朝一な!おやす〜」

 

拓海「おうおやすみー」

 

時音「おやすみ!」

 

 

良@俊足 さんが通話を切りました。

 

 

拓海「……アイツ、ホントに大丈夫か?」

 

時音「大丈夫だと思うよ…多分」

 

拓海「まぁ急に良が「秋人がいる鎮守府に行こうぜ!」って言いだしたのはびっくりしたけど」

 

時音「秋人には夏休みにフットサルをするって言ってあるしね〜、ドッキリみたいで良いと思うよ!」

 

拓海「て言うか明日日帰りなのが辛いんだよな、学校があるから……」

 

時音「そのことなんだけど、明後日も休みにしておいたよ?」

 

拓海「ふぁッ!?え、ちょ…マジどうやってッ!?」∑(゚Д゚)

 

時音「普通にボクが理事長に承諾しに言ったんだ!高級なお菓子を渡したら簡単に了承してくれたよ!」

 

拓海「お前行動力アリスギィー……」(-_-;)

 

時音「それがボクだよ!」d( ̄  ̄)

 

拓海「つまり早急に泊まりの用意をしなくちゃいけない奴じゃん…!!」

 

時音「頑張ってね〜♪ボクはもう済ましてあるから!」(*⁰▿⁰*)

 

拓海「コイツ……」( ゚д゚)

 

時音「それじゃボクも寝るね!おやすみ〜!」

 

拓海「おう、おやすみー!」

 

 

時音 さんが通話を切りました。

 

Takumi/7 さんが通話を切りました。

 




以上で38話の終了となります!
次の日の展開が楽しみですね〜。そしてやっと秋人の友達が本編に出て来る予感!?いつ出るかはまだ書かないとわからないので楽しみにしていてください!何度も言いますが自分は拓海推しです!


良「ほら拓海言われてんぞ?」

拓海「うん」

良「それだけかよ!?」

拓海「うん」


ーーーーうん
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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第4章 鎮守府生活編 2
39話 新たな改二


どうも龍龍龍ですぅ〜
今回は39話です!!!書きやすくなってきたのでペースが上がる上がる!!!!!ふぅぅぅぅ〜!!↑↑いやぁ〜やっとシリアスから抜けたぜ!ここからはエ○スとネタをばんばん入れるぞーーーーーー!!!!!


作者「行くぞぉぉぉー!!!!!」

北上「おぉ〜。っていうか作者さん〜私空気になってきてる気がーーーー」


気のせいだ。うん、気のせい気のせい。
それでは本編スタートです!


6:00

 

いつものようにアラームが鳴り俺は目覚めた。感覚的はよく寝た方だった。

 

 

秋人「んじゃ、いつもの日課始めますか〜」

 

 

早速動ける服装に着替えて俺は部屋を出た。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

時雨「あ、秋人おはよう!」

 

吹雪「秋人さん、おはようございます!」

 

睦月「おはようございます〜!」

 

金剛「hey アッキー!」

 

 

何人かが既に俺を待っていた。そしてそこには何故か金剛がいた。てかアッキーって…なんか『ヒ○キー』や『ミ○キー』に似てるから嫌なんだけど…まぁ吹雪の事も『ぶっきー』って呼んでるみたいだし大丈夫か…。

 

 

秋人「おはよ〜。金剛もいるんだ、初めてだったよな?」

 

金剛「そうデスネ!ぶっきーに聞いて面白そうだったので私も参加してみマシタ!私は運動が結構大好きデス!!」

 

秋人「なるほどな〜」

 

 

確かにそんな感じはする。金剛=活発な女の子 みたいなイメージがあるし。それよりーーーー

 

 

秋人「睦月組と暁組と夕立は?」

 

吹雪「如月ちゃん達はもうすぐ来ると思いますよ!」

 

時雨「夕立ももうそろそろ来るんじゃないかな?」

 

?「秋人〜お待たせ〜!」

 

時雨「ほら、噂をすr(ry」

 

 

時雨が夕立の声を聞いて後ろを向いた時、急に言葉が途切れた。何事かと思い俺も時雨が向いた先を見た。そこには、目が紅く、うすだいだい色で、毛先がピンク色になっていて、両サイドに犬の耳のような跳ね毛がある長い髪をした少女が走ってきた。そして胸も若干大きい!ーーーーいやそもそも誰?声は夕立に似てるけど……

 

 

?「秋人?それにみんな固まった顔してどうしたの?」

 

4人「誰ぇぇぇッッッ!!?」

 

 

俺たち4人は全く同じタイミングで全く一緒な言葉をその少女に向かって叫んだ。

 

 

?「えぇぇぇぇッッ!!!???みんな揃ってどうしたのっぽいッ!?」

 

 

アレ?その言い方何処かで……。

 

 

金剛「アナタ、もしかして!」

 

吹雪「夕立のお姉さん?」

 

時雨「違うよ吹雪、僕の姉妹艦にこんな人はいないさ。おそらく彼女は夕立だよ」

 

夕立「そうだよ〜…!夕立は夕立っぽい〜…!!」

 

秋人「やっぱりな…」

 

吹雪「えぇぇぇぇぇ!!!」

 

 

吹雪は驚いたような声を上げる。そりゃそうだ、だってめっちゃ変わってんだもん…特に胸のサイズと目の色が…あと身長も若干伸びた?もうまるで別人だね!

 

 

秋人「夕立、お前変わりすぎだろ…何があったんだよ…」

 

夕立「知らないっぽい〜。なんか朝起きたらこうなってたっぽい〜」

 

時雨「もしかして改二じゃないかな?僕も改二になって容姿も変わったし」

 

金剛・秋人・吹雪「あぁ〜」

 

 

確かに時雨の考えが妥当だな。そうじゃなかったら辻褄が合わないし。てことは明石か……。え、明石ってそんな夜にこっそりするような人だったか!?なんか明石の性格が分かんなくなってきた……。

 

 

夕立「そんな事より他のみんなはまだなの?」

 

秋人「もうそろそろじゃね?」

 

夕立「寝坊はダメね!私がしっかり起こしてあげないと!」

 

 

性格もお姉さんになって……何?改二ってみんなこんな感じで性格も大人になんの?

 

 

響「すまない、待たせたみたいーー」

 

暁「秋兄ごめん、遅れちゃっーーーー」

 

雷「2人とも急に黙ってどうしーーーー」

 

電「いかづちちゃーーーー」

 

睦月「寝坊したにゃし〜!!ーーーー!?」

 

如月「睦月ちゃん?ーーーーあら?」

 

夕立「こら、寝坊はダメでしょ〜!しっかりするっぽい!」

 

秋人(ブーメラン…)

 

 

と思ったが俺は口にしない。そして遅れてきたみんなは改二になった夕立を見てさっきの俺たちの様に固まっていた。

 

 

艦娘達「誰(なのです)ッッ!?」

 

秋人「あぁー、確かに初見はびっくりするけど彼女は改二になった夕立だ。なんか朝起きたらこうなってんだと」

 

艦娘達「えぇぇぇぇッッッ!!!!!!???」

 

響「これは驚いたね…秋人が女装するぐらいに」

 

秋人「おい響、微妙に俺をバカにすんのやめてくんない?」

 

響「別にバカにはしていないよ」

 

秋人「あっそ」

 

電「凄いのです!夕立ちゃんがお姉さんになったのです!」

 

雷「とても綺麗になったわね!」

 

暁「ふん、まだ一人前のれでぃーには遠く及ばないわね…///」←実は結構見惚れている

 

夕立「みんなありがとうっぽい〜!じゃあ早速秋人、走りに行きましょ!」

 

秋人「お、おう…。んじゃみんな行くぞ〜」

 

艦娘達「はーい」

 

 

そうして俺たちはいつもの日課を始めた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

日課が終わってから、俺達は汗を流すためにシャワーを浴びた。ちょうどシャワー室が出来ていたためそこを使った。もちろん男女別にしている。だがーーーー

 

 

秋人「なんでいんだよ…時雨」

 

時雨「数が少し足りなかったから仕方なく来たんだ。悪かったかな?」

 

秋人「え、マジ!?まぁ別に悪くないけど…」

 

時雨「なら大丈夫だね」

 

 

その瞬間時雨は、いきなり服を脱ぎ出して裸になろうとしていた。俺がみているのにもかかわらず。

 

 

秋人「ちょ…時雨、俺の前で脱ぐな…!//」

 

時雨「別に良いじゃないか、恥ずかしいのかい?」

 

秋人「当たり前だろ…!//ーーーー……なんか時雨、改二になってからだいぶと落ち着いたよな……」

 

時雨「確かにそうかもね、それじゃあ僕はお先に失礼するね!」

 

秋人「お、おう……」

 

 

時雨の奴結局俺の前で服を脱いでシャワー室に入りやがったよ……まぁ途中で目を逸らしてたから実質見てないからセーフだけど…。なんか、まぁ……大人になったな時雨…。

 

 

side out 秋人

 

side 時雨

 

 

恥ずかしかった……/////秋人と一緒にいかったから嘘や芝居をしたけど、するんじゃなかったよ…心臓がもたない…//僕は自分がとった行動に後悔した。

 

 

時雨「流石にやりすぎたね……/////」

 

 

その間僕はずっとドキドキしていた。それから僕は浴び終わったのでシャワーしから出た。秋人はまだ浴びていたので僕はその隙に体を拭いて服を着替えた。この犬の耳みたいなはね毛はどういう仕組みなんだろう。自分のことなのに分からないと言うのはなんだか複雑感だね…。まぁいいさ、そんな事よりも早く朝ごはんを食べに行かないと。そして僕はシャワーをあとにして食堂へ向かった。

 

 

時雨「おはよう間宮さん!」

 

間宮「おはようございます!あら、貴方は時雨さんですか?」

 

時雨「そうだよ、改二になったんだ」

 

間宮「なるほど、改二ですかー!昨日はあんまり見れる余裕がなかったので気がつきませんでした…。なんだか大人な雰囲気になりましたね!」

 

時雨「そうだね、自分でもなんでこんなに性格が変わったのか不思議なくらいだよ」

 

間宮「私は良いと思いますよ?はい、今日の朝ごはんです!」

 

 

間宮さんはそう言って朝ごはんを出してくれた。今日のメニューは白ごはんに焼き魚、味噌汁にサラダ日本の朝ごはんらしいメニューだった。うん、やっぱり朝はこのメニューだね!

 

 

時雨「ありがとう、間宮さん!」

 

 

僕は間宮さんにそう言ってご飯を持っていって、空いている席に座った。

 

 

時雨「さて、いただーーー」

 

夕立「あぁー時雨ちゃん待つっぽい〜!!」

 

 

僕が食べようとした時、夕立に止められた。夕立を見ると何処か焦ったように僕の方を見ていた。どうしたんだろう?

 

 

時雨「どうしたのさ、夕立?」

 

夕立「時雨ちゃんが1人で食べようとするから急いで止めたの!食べるときは一緒だって前にもいったぽい〜!」

 

時雨「あ、そうだったね……ごめん夕立、忘れてたよ……」

 

夕立「覚えてくれてたのなら許すっぽい!じゃあ食べましょ!」

 

時雨「そうだね!いただきます」

 

夕立「いただきまーす!」

 

 

僕と夕立は楽しくお話しをしながら朝ごはんを食べた。今日の予定の話とか、昨日の話とか、何故シャワー室に僕がいなかったのか?とか……まぁ色々…。ちなみに最後の夕立の質問に対しては、ご飯を食べてからシャワーを浴びると言う設定にしておいた。だけど夕立は「じゃあ私ももう一回入るっぽい!時雨ちゃんと一緒に!」って言ってたので僕は驚いたと同時に顔が熱くなった。そして僕の勝手な意見だけど、夕立が改二になってからかなり積極的になっている気がする。




以上で39話の終了です!
エ○スをもっと書かねば……これは使命だ!!!!!だが自分はエ○スより男の友情がs(ry
て事でここで次回のキーワード!
next Akito's hint ♪

『友情』

良「次回は俺たちが活躍するぜ!」

拓海「活躍するかはわからないけど必ずみてください!」

良・拓海「お待ちしt(ry」


それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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40話 とある3人

どうも龍龍龍です!
気づけば本編は40話に到達ですね!ヤッター。今回の物語はあのお友達枠です。多分これを待ってたぜ!と思ってる読者さんもいたと思います。まぁ1番そう思ってるのは自分なんんですけどね〜。だって拓海好きだし〜、時雨以下だけど(笑)『時雨は天使』これぞシグレニウム。


良・拓海・時音「お待たせ!」

良「これを待ってたんだよぉぉぉッッ!!!!!」

拓海「落ち着け…子供かよ……。ーーーーまぁ嬉しい気持ちも分からなくもないな〜」

時音「ボクたちの株があがるという事だね!」

拓海「生々しいな…」


ホントに お待たせ
それでは本編スタートです!


6月のとある日曜日の午前5時20分頃

とある駅にて

 

 

どうもみなさん島崎 拓海です。名前は知っていると思いますが、ちゃんとここで自己紹介するのは初めてだと思います。俺は現在高校2年生の16歳で、サッカー部に所属していてポジションはディフェンス。今年のインターハイではベスト4で敗退してしまい、今は疲労回復のために1週間の自主練と、日曜日はオフと言う形になっている。それのせいで良の奴が「これを機に今週の日曜日に秋人のいる鎮守府に行くぞ!」とか言って大事な休暇を遠出に使われたのだ。まぁ家にいてもする事がなかったからまだ良かったけど……。今は考案者の良と俺と一緒で巻き込まれた時音を待っている。

 

 

拓海「……早く来すぎたなぁ」

 

 

本来の集合時間は40分で、今はまだ20分過ぎ。言えば俺は集合時間の20分前に来たことになる。ーーーー暇だ…。良いや。何もしないのもめんどくさいし、音楽聴いてパ○ドラでもしよ。俺はイヤホンをつけて1人でアプリゲームに没頭した。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

やば…敵完全にノーコンクリアさせる気ねぇじゃん…。難しいダンジョンに行けば敵に色々と制限を掛けられるためリーダースキルの意味が無くなったり、回復できなくなったり、なんか色々とお手上げになる。今の回復をロックされ残りの体力が2、3000のように。俺はかろうじてコンボを繋げるが火力がない為押し切れずに、音楽とともにゲームオーバーのテロップが出てくる。

 

 

拓海「あぁぁぁ……クッソ…」

 

時音「あー惜しかったね…」アハハ

 

拓海「うおッッ!?」

 

 

俺がゲームオーバーで悔しさに浸れている時に横からいきなり声がしたので、俺はびっくりして飛びはねかけた。どうやら声の主は時音だったようだ。

 

 

時音「おはよう拓海!」ビシッ!

 

 

時音は敬礼のポーズをしフンスッ!とした顔で俺に挨拶してきた。いや、可愛いけどそれで無かったことにはできねーよ、時音君?……。

 

 

拓海「時音おはようーーーーじゃなくていきなり横から声を掛けてくんなよ!?めっちゃびっくりしただろー!!」

 

時音「だって拓海が真剣な顔してゲームしてたから…そこで声を掛けたら申し訳ないなと思っちゃって…」

 

拓海「あぁー…悪い」

 

時音「いや大丈夫だよ!ボクの方こそごめんね!」

 

 

時音がそう言ったあと、俺たちはお互いを笑いあった。ーーーーん、時音が来たってことはもうすぐ時間か?俺は付けてる腕時計で時間を見た。

 

 

拓海「ーーーー30分…あと10分ね」

 

時音「残りは良だね」

 

拓海「アイツはどうせ寝坊だろ……今まで時間通りに来た事無かったし…まぁホントの集合時間には間に合ってるから何も言えないけど……」苦笑

 

時音「確かにそうだね…」苦笑

 

良「おいお前ら!何勝手に人を寝坊魔のように話してんだよ!」

 

 

お、噂をすれば。俺と時音が良のダメなところを話していると良が呆れながら来た。

 

 

拓海「だって事実じゃん」

 

時音「うんうん」

 

良「でも今回はちゃんと時間通りに来たぞ」ドヤァ〜

 

拓海「うん。そこは褒めてやるよ、よくやった」

 

 

俺は良の肩をポンポンと叩いた。

 

 

時音「成長したね!」

 

良「上から目線ッ!?」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

拓海「んで、40分になったけど始発は何時?」

 

良「それはですね〜。俺たちが乗る電車は56分です!」

 

拓海「は?」

 

 

思わず良に聞き返す。いやだっで予想してた時間とかなり違ったから…。

 

 

良「いや、だから56分の電車だよ、俺たちが乗るのは」

 

拓海「何でだよ!!40分に集合なんだから普通は46、7分ぐらいの電車だろ!何で15分も待たなきゃいけないんだよ!?」

 

良「だって始発がこの時間だから」

 

拓海「じゃあせめて50分にしろよ!」

 

良「50分集合だと余裕がないだろ〜!だから40分なの!あとコンビニも行きたいし、朝ごはん買うために」

 

 

ーーーーなるほど、つまりこいつは家で朝ごはんを食べる気なんて毛頭無かったと……。まぁいいや、コンビニ行くなら俺もついでにジュースでも買お…。

 

 

拓海「あっそ。んじゃ俺もコンビニ行くか〜」

 

時音「じゃあボクも行こうかな〜」

 

良「その前にさー。何でお前らそんな荷物多いの?日帰りだろ?」

 

 

ーーーーあ、そう言えば良には言ってなかった気がする。昨日は良が通話を切ってたから泊りがけって決まったし…。

 

 

拓海「それがね〜……」

 

時音「ボクが理事長に明日は学校を休みにするように交渉したんだ!」フンスッ!

 

拓海「って事なんスわ〜…」

 

良「はぁぁぁぁッッッッ!?!?」

 

 

良が今日1番ってぐらいに声を上げてびっくりした。まぁ知らなかったのは無理もないか…だって伝え忘れてた訳だし。何というかご愁傷様。

 

 

拓海「悪いな良。昨日良が通話を切ってたから急遽泊まることになったからさ、伝え損ねた」

 

良「ーーーーマジカヨ〜……ボク オカネ ナイ……」

 

時音「そうだろうと思って、ボクが余分に2、30万ほど持ってきたから安心して!」純粋

 

 

oh…時音君〜器が大きいですね〜…。流石雨見財閥…俺ホント時音と友達で良かったわ〜…それに全く表裏のない超純粋だし。それとちょっとそのお金盗まれないかが僕心配だわ〜…。

 

 

良「ーーーーーーーーー俺ホント数少ない友達に時音がいて良かった…」

 

拓海「それな」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

コンビニに行ったあと俺たち3人は駅のホームに入った。そして誰から言い出したのか分からないが、突然今日きてきた服の話になった。

 

 

拓海「お前の私服ってホント the 体育会系 って感じだよな」

 

良「えぇ!?何処が!?」

 

時音「だって筋肉の形が見えるようにわざとピチピチの半袖Tシャツを着ていて、ズボンも先にいくにつれて細くなっていくズボンだし」

 

拓海「別にこれといってムキムキでもないのにな〜」

 

良「別にいいじゃねーか!着たって〜!拓海こそそんなーーーーーーーー」

 

 

良は俺に何かを言おうとしたところで急に言葉を詰まらせた。一体どうしたのだろうか…。ちなみに俺の服は首元にチャックがついている白のTシャツに、黒のチャック付きのパーカーを羽織っていて、袖をまくっている感じで、ズボンは薄グリーンのカーゴパンツだ。

 

 

拓海「ん?どうした、良?」

 

良「ーーーーーーーーーお前はシネばいい…」

 

拓海「あ゛?」

 

時音「良の言葉を要約すると多分『拓海はどんな服でも着こなすからせこい!!』じゃないかな?」

 

拓海「いや普通にシンプルな服を着てるだけだろ?」

 

良「そのシンプルな服を着こなしてるお前が腹たつんだよ!」

 

拓海「なんだよそれ…ーーーーーえーと、この流れだと最後は時nーーーーーーーー」

 

 

俺は時音の方を向いた時言葉が止まった。それに合わせて良も動きをとめて固まった。理由は時音の私服にある。時音は男のはずなのに何故か女の子がはくようなショートパンツを履いていて、どこか女の子っぽい大きめの長袖のパーカーを着ており、俗に言うラフな格好だった。さらに袖の部分はもちろん萌え袖仕様……可愛いな!女子かよ、おい!

 

 

時音「どうしたの2人共?」

 

良「あのさ〜、一応聞くけど時音って男だよな…?」

 

時音「そうだよ?」

 

拓海「何で男が女の子がよく履いてるショートパンツを履いてるんだよ…それに何でぶかぶかのパーカーなんだ?」

 

時音「だって動きやすいし、ラフだし!ダメだった…?」

 

拓海「別に悪くないけど女の子に見えるぞ?」

 

良「まぁスカートじゃないだけマシだよな〜」

 

 

確かにそれは言えてる…もし時音がスカートを履いていたらそれこそもう女装が趣味な男っていう肩書きがつくし。まぁまだセーフラインだ、グレーゾーンではあるけど。

 

 

時音「な…///スカートは流石に履かないよ…!!/////ボク男だよ…!//」

 

良・拓海「……デスヨネー」

 

時音「ほらもうすぐ電車が来るよ!!」アセアセ

 

良「ーーーなぁ拓海…時音のあの服を見ると完全に女の子だよな…(小声)」

 

拓海「確かに…(小声)」

 

良「もしかしてホントに女の子なんじゃねーの…?(小声)」

 

拓海「あり得ないだろ、だって部活の時とか普通に俺たちと一緒に着替えてるぞ…!それに俺たちが上半身裸になっても全然動じてなかったし…!(小声)」

 

良「言われてみれば…(小声)」

 

拓海「時音が着替えてるところだって俺たちは見てるんだ…あいつが上半身裸のところーーーーーーーーーーーは無かった……時音ずっと下にインナー着てた…時音の上半身見てねー…(小声)」

 

良「じゃあ可能性が…!!!!!(小声)」

 

拓海「けど俺は信じてるわ。女の子じゃないことを…(小声)」

 

良「マジかよ…(小声)」

 

 

そんな時音には聞こえない程の小声で話しているといつの間にか電車が来た。

 

 

時音「2人共、早く乗ろう!!」

 

拓海「とりあえず今の話はお互いなかった事にしよう…(小声)

 

良「わかった…(小声)」

 

 

それから俺たちは時音に続いて来た電車に足を踏み入れた。




以上で40話の終了です!
やっぱりお友達回は良いな〜!!!!!下手したらこの物語お友達だけで成り立つのでは?ーーーーえ?艦これだから艦娘は必須?知るかそんなもん!!!!!女の子より男の友情も大事だろうがッッ!!て事で次回もお友達回で物語に入っていこうと思いまーす。


秋人「おい作者!!ふざけんな!!」

作者「うるせ!お前は主人公だからまた出番来るじゃねーか!!」

龍田「そうですよ秋人さん〜。秋人さんより〜私たちを優先にしないとね〜」

天龍「そうだぞ!俺たち全然出てねーぞ!」

大井「私と北上さんも出ていませんけど?艦これなんだからもっと私たちを出しなさいよ!」

大和「あのーみなさん…?この中で1番出てないのは私な気がしますけど…」

4人「ッ!?」

作者「あー大和さんはホテルで活躍するから大丈夫」

大和「な!?ホテルじゃありませんッ!!」

作者「とりあえずお前ら一旦 落ち着こうか 」


やっぱり話の整理が必要だ。
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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41話 それぞれの休暇の使い方

どうもこんにちは、龍龍龍です!
約1週間ほどで書くことができました!今回は少し短めですのでご了承を!それでも内容は濃くしているつもりです。そう思わなければすいません!!


それでは本編スタートです!


朝食が済んでから、俺は一旦皆んなを食堂にとどめた。

 

 

秋人「えー、みんなは日頃の疲れやストレスが溜まってると思うので、今日1日は休暇にします。と言うか日曜日は基本休暇にするのでそのつもりで!だから自由に過ごしてくれ!あと休暇だから一切訓練禁止な!」

 

榛名「良いんですか…?秋人さん」

 

秋人「何が?」

 

榛名「運営がまわせるかが心配で…」

 

秋人「あー、別にそれは大丈夫。元帥からも俺の好きなように運営しても良いって許可を得てるし、あと最近妖精さんがまた隠されてた資材を見つけてくれたから結構、いやかなり潤ってるし〜。今回は地下から見つかったらしい、ちゃんと妖精さんにありがとうって言っておくように」

 

 

妖精さんが見つけてくれたおかげで資材がーーーーーーー

 

燃料 :149430

弾薬 :148600

鋼材 :149730

ボーキ:148920

 

ーーーと、それぞれ各100000程また増えた。ありがてぇ〜…。

 

 

秋人「と言うわけで各自で楽しんでくれ、以上解散!」

 

 

side out 秋人

 

 

side 時雨

 

 

秋人からの報告が済んだ後、僕はすぐに休暇をどう過ごそうかと考えた。ーーーーどうしようかな…お買い物に行くのも悪くないけど、何を買おうか…。それとも入渠ドックじゃなくて温泉に行こうかな。ーーーーうーん…なかなか決められないね…。

 

 

夕立「時雨ちゃん!」

 

 

僕が今日の過ごし方について迷っていると、夕立が声をかけてきた。

 

 

時雨「どうしたんだい、夕立?」

 

夕立「時雨ちゃん今日の予定をまだ決めてないっぽい?」

 

 

早速夕立が僕の今の状況を当ててきた。ーーーー流石だね夕立…。

 

 

時雨「うん、ちょうど何をしようか考えていた所だよ」

 

夕立「なら響達と一緒にお買い物に行きましょ!」

 

 

なるほどお買い物か…みんなで行くなら良いね!

 

 

時雨「良いよ!行こうか夕立。因みに響達って、他に誰が来るんだい?」

 

夕立「えーと、暁ちゃんと、電ちゃんと、雷ちゃんぽい!」

 

時雨「なるほど。でも響はともかく、暁、電、雷はちょっと怪しい人に絡まれないか心配だね…」

 

夕立「その時は私や響が守るから大丈夫っぽい!みんなに手を出したら血祭りにしてあげるっぽい!」

 

 

ちょっ……夕立!?今ちょっと怖い事を言わなかったかい!?

 

 

時雨「夕立、少しだけ響みたいになってきてるよ…」

 

夕立「ーーーーぽい?」

 

 

もしかして無意識かな?そうだったら少し危ない可能性が……。僕は少しだけ嫌な予感を感じた。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

夕立「それじゃ、みんな行きましょ!」

 

 

そう言って1番に夕立は歩き出した。

 

 

雷「待ってよ夕立ー!もう、1番しゃいでるんだから…」

 

 

それに続いて僕たちも歩き出した。ーーーーちなみにだけど、今僕たちは私服だ。いつもの格好でも良いんだけど、それを着ると一般の人からすぐに僕たちが艦娘だとわかってしまう。だから鎮守府から出る時は、基本は私服である。……?僕の私服が知りたいのかい?良いよ、教えてあげる。僕はショートパンツにぶかぶかのパーカーを着ていてちょっとラフな格好かな?大人っぽい服でもよかったけど今日は何だかんだラフな格好が良かったんだ。

 

 

夕立「だって早く行かないと時間無くなっちゃうっぽいー!」

 

時雨「確かにそうだけど、みんなのスピードに合わさないと夕立」

 

夕立「分かったっぽい〜。それじゃあゆっくり行きましょ!」

 

響「夕立は改二になってから、犬みたいにはしゃぐようになったね。まぁ性格は大人のようだけど」

 

雷「あー確かに!」

 

夕立「そうっぽい?」

 

電「なのです!」

 

暁「まだまだ一人前のれでぃまでは甘いわね!」

 

夕立「ふーん」

 

響「ハラショー」

 

 

こうして僕たちは楽しく会話しながらショッピングモールに向かった。

 

 

side out 時雨

 

 

side 拓海

 

 

良「ホントに時音ありがとう……」

 

時音「大丈夫だよ!それに、これはボクのせいでもあるしね!」

 

 

俺たちは良の明日の替えの下着や服などを買う為に、とりあえず駅の近くのイ◯ンモールに行った。結果的に言うと、服などは全部時音が出してくれるらしい。流石雨見財閥…。

 

 

良「マジで頭があがらねぇぇぇ……」。゚(゚´Д`゚)゚。

 

 

良は時音に拝むように目から鱗を流していた。ーーーーちなみに俺はと言うと……椅子に座って休憩中である。だっていても別に服とか買わないから需要ないし。2人が楽しく服を選んでいるのを俺は楽しく眺める事にする。

 

 

良「おい拓海!なんでお前は椅子に座って休憩してんだよ!お前も来いよ!」

 

 

ーーーーうん、結局俺も呼ばれるやつね…別に俺がいても意味ないと思うんだけどなー…。

 

 

拓海「えー、俺別に服とか買わないし行かなくてもいいだろ〜」

 

良「それでも来んだよ!拓海だけそこで座ってるとかこっちが虚しくなるじゃねーか」

 

拓海「俺はここで良と時音の様子を見てるだけで良いんだよ」

 

時音「なんか拓海ってみんなのお兄さんみたいな感じだよねー」

 

良「あーなんか分かるわ。なんか拓海がいると安心感が出るんだよなー」

 

 

安心感ねー。サッカーでディフェンスをやってるから自然とそう言う感じになってんのかな?

 

 

時音「あと結構鈍感なところはあるよね…」

 

良「全くだ!モテてるのに自覚ねーとか喧嘩売ってるようにしか見えねーよなー!これだからイケメンはーーーー!」

 

 

なんか途中からDISられてるような気がするけどーーーー

 

 

良「それに1年の時、好きだった女の子に告白して振られてるしなw」

 

時音「ちょッ…良、それは言わない方が……」

 

良「ブッハッ!wwwwww思い出すとダッセーマジわろたwwwwwwwwwww腹痛いwwwwww」m9(^Д^)プギャー

 

 

ブチッ……ーーーー

 

俺の中で何かがキレたような気がした。

 

 

拓海「上等だ。一回表出ろ良…」

 

良「ーーーーへ?」

 

時音「はぁ〜…良やっちゃったね…流石のボクでも助けれないよ…」

 

良「あ、ちょ…ごめ、いやすいませんでしたッッ!!!!!拓海さんッッ!!!!!」

 

拓海「すいません?何それ美味しいの?」

 

良(ーーーーーあ、死んだこれ……)

 

拓海「今楽にしてやる…(イケボォ)」

 

良「ーーーーーーーーーーッッッッ!!!!!(奇声)」

 

時音「ご愁傷様……」アハハ

 

 

この日俺は、今日一番と言っていいほど良に対してマジでキレた。




以上で41話の終了です!
拓海のガチ切れで終わりを迎えると言うまたありがちな終わり方ですが、まぁ気にしない様にしましょう!それよりも18日は時雨の進水日でしたね!その日までに小説を仕上げたかったです……クソウ!それでは次回予告と行きましょう!えー次回は『休暇日 ②』です。以上


秋人「え、それだけ?」

作者「それだけ」

秋人「他に説明ーーー」

作者「ない」

秋人「おもーーーー」

作者「無い」

秋人「 」


「 」
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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42話 人違いから始まる物語

どうも龍龍龍です!!!!!
お久しぶりです!
最近自分のメンタルが壊れかけてなかなか取り掛かることができませんでした……申し訳ございません……。今回は例の3人組がメインです。


秋人「遅いぞ!!」

時雨「遅いね」


すいませんでした!!!
それでは本編スタートです!


拓海「あースッキリした。これからは気をつけろよ、良」

 

良「あ゛い゛。ずびばぜんでぢだ……」

 

 

良を少し説教したあと、俺たちは出口に向かっていた。ここまで約2時間掛かっていて現在時間は10時ぐらいだ。

 

 

時音「結構やられたね良…」アハハ

 

良「もう2度と拓海にさかわらねぇ……」

 

拓海「そうそう。そうした方が身のためだー」

 

良「ぐ……こいつ…」

 

時音「まぁまぁ!それよりも早く秋人の所に行こ!」

 

拓海「そうだなー」

 

良「ごめん、その前に俺トイレ」

 

拓海「はぁ!?」

 

良「ちょっくらここで待っててくれ!」

 

 

良はそう言って一人でささっとトイレへ向かった。ーーーー良のヤツこう言う時だけは早いんだから…しょうがねーな…

 

 

拓海「マジかよ…」

 

時音「じゃあボクもついでに飲み物でも買いに行ってくるね!」

 

拓海「え!?ちょっ…おい!?」

 

 

時音も1人でスタスタと自動販売機に向かっていった。俺はそのまま1人取り残される感じになった。

 

 

拓海「ーーーーー結局こうなんのかよ……」

 

 

side out 拓海

 

side 時雨

 

 

夕立「すごーい!すごく広いっぽい!!」目輝き

 

 

僕たちはお買い物をするため、大きなショッピングモールに来ていた。

 

 

時雨「確かに大きいね…」関心

 

雷「凄いわ!私こんな所に来たの始めて!」目輝き

 

電「私もなのです〜!」目輝き

 

響「じゃあまずは何処から見に行こうか?」

 

暁「やっぱり1番最初は服からでしょ?れでぃは服が1番大事なのよ?」

 

 

確かに暁が言っていることも一理あるね。それに僕も新しい服を買いたいと思っていた所だし。

 

 

時雨「僕も暁に賛成だよ。ちょうど服も買いたいと思っていたところだったしね」

 

夕立「私は水着を見に行きたいっぽい!」

 

雷「あ、それ私も!」

 

電「私は本屋さんに行きたいのです!」

 

響「この流れだと私は電についていかないといけないな」

 

 

ちょうど2人に別れたし、これなら大丈夫だね。

 

 

夕立「じゃあまたお昼にこの場所にみんな集合にしましょ!」

 

時雨「そうだね、じゃあ僕は暁と服を見に行くよ。暁行こうか」

 

暁「えぇ!このれでぃの私が時雨の服を選んであげるわ!」

 

 

え……暁が僕の服をーーーー何故か嫌な予感が…。

 

 

夕立「それじゃ私達も行きましょ!雷ちゃん!」

 

雷「そうね!お兄ちゃんがびっくりする水着を選ばなきゃ」

 

響「電、私達も行こうか」

 

電「はいなのです!それよりも響ちゃん、絶対に此処では暴れたらダメなのですよ?」

 

響「それは電次第さ…」

 

電「はわわッ!?ま、任せるのです…」

 

 

こうして僕たちは2人1組に分かれてそれぞれの見たいところへ向かった。

 

 

side out 時雨

 

side ?

 

 

雷「うーん…水着コーナーって何処かしら?」

 

夕立「確か3階っぽい〜」

 

雷「あ、ちょうどこの上ね!」

 

 

2人は少し迷いながら水着コーナーへ向かっていた。

 

 

夕立「わぁぁ〜!思った以上にいっぱいあるわね!!」

 

雷「確かに!これならすぐに好みの水着が見つかりそうね!早速選びにーーーーー」

 

 

雷がそう言って一歩歩いた時ーーーーー

 

 

?「どけぇぇぇッッ!!!!!!」

 

雷「ーーーーーえ…?」

 

 

高そうな鞄を抱え、黒い服を着た男が凄い勢いで雷の元へ走ってきた。そのスピードは止まることもなく。

 

 

雷「きゃッ……!」

 

夕立「雷ちゃんッ!

 

男「邪魔なんだよクソガキッッ!!」

 

警備員「待てぇぇぇッッ!!」

 

 

男は万引きをしていたらしく、警備員から逃げていた。万引き犯は雷を突き飛ばし、雷はその反動で雷は勢いよく尻餅をついた。そしてそのまま万引き犯は逃走していく。

 

 

雷「イタタ……大丈夫、私は平気だから!それよりもーーーー!」

 

夕立「そうね…!!」

 

 

夕立はそう言って勢いよく走り出した。その時、夕立のポケットから何かが出たことは誰も気づかなかった。

 

 

男「クソッ!あのガキのせいでーーーーー」

 

夕立「逃がさないわよーーーーーおにーさん…」

 

男「なッ!?ーーーーーぐはッッ!!」

 

 

夕立は一瞬にして万引き犯に追いつき、そのまま肩を掴かんで、足をかけてこかした。

 

 

夕立「捕まえたっぽい…それとよくも私の大事な友達を突き飛ばしたわね、覚悟はできてるの?…」

 

男「ひッ………」

 

雷「夕立ストォォォォップ!!!!!落ち着いて!私は大丈夫だから!あとは警備員さんに任せておけばいいからッ!」

 

夕立「ーーーーー雷ちゃんが言うなら…。おにーさん!しっかりと反省するっぽい!」

 

男「は、はいぃぃぃッッッ!!!!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

良「〜♪」

 

 

お手洗いに行っていた良はスッキリしたのか口笛を吹きながらお手洗いの出入り口から出てきた。

 

 

良「スッキリしたし早くあいつらの所に戻らねーと……ーーーーーん?」

 

 

良が拓海達の元へ急いで戻ろうとした時何かに気づいた。見るとそれは女の子が持っていそうな長財布を半分にしたサイズの財布だった。

 

 

良「なんでこんな所に……子供が落としたのか?」

 

 

中身を確認したところお金はちゃんと入っていた。だがーーーーー

 

 

良「マジかよ…なんでこんな多く入れてんだ…?」

 

 

その財布の金額は、ざっと見ると10万ほど入っていた。そこで良は、盗まれずにずっとそこに放置していられたな と思った。

 

 

良「ここまま交番に届けてもいいけどーーーーー先に拓海達に合流した方がいいな」

 

 

良は拾った財布と共に拓海達の所に戻った。

 

 

side out ?

 

side 拓海

 

 

拓海「あいつら遅くね?」

 

 

2人が別行動してからかれこれ15分は立っていた。良はトイレだからまだ分かる。けど時音に関しては飲み物を買いに行っただけだ。いくらなんでも遅すぎじゃね?

 

 

拓海「ーーーーーもしかしなくても迷ったとか?……」

 

 

ちょッ…もしそうなったら俺時音の親に社会的に殺されるってッッッ!?!!?そう思い出したら、みるみると焦りとともにやばい汗が溢れ出てきた。やべぇやべぇやべぇやべぇッッ!!ーーーーー

 

 

拓海「とりあえず時音に電話ーーーーーー」

 

 

ふと俺は顔を上げた時、時音?が歩いて行ったのが見えたので、絶対俺たちを探してると思い時音を追いかけた。

 

 

side out 拓海

 

side 時雨

 

 

暁「もー!全然私に合う服が無いじゃない〜!」プンスカ

 

 

夕立達と一度別れてから僕と暁は服を見ていた。ちなみに僕は直ぐに服が見つかったけど、暁は背が低いせいか大人な感じの服が全く見つからず、ほとんど子供用の服しかなかった。

 

 

時雨「まだたくさんお店があるしきっと暁に合う服があるよ」

 

暁「その言葉何回も聞いたわよ時雨!」プンスカ

 

時雨「た、多分そろそろ見つかるはずさ!」

 

暁「その言葉も何回も聞いた!ーーーーーもう…」

 

 

暁はそう言いながらスタスタと1人で歩き出した。

 

 

時雨「暁、何処に行くんだい?」

 

暁「ーーー……らい…」

 

時雨「ーーーーーえ?」

 

暁「お手洗い!…/////ずっと我慢してたからっ…/////」

 

 

暁はそのまま早歩きでお手洗いに向かっていった。

 

 

時雨「ーーーー行っちゃった…」

 

 

どうしようか……このまま待つのもアレだし座れるところを探そう。僕は周りを見渡しながら椅子を探した。その時ーーーーー

 

 

拓海「時音ッ!!」

 

 

ーーーーー誰かに肩を掴まれて強引に振り向かされた。そして僕を振り向かせた人は高校生くらいの男の人で、なんだか秋人に雰囲気が似ていた。肩を掴まれた時は何事かと思ったけど、その人を見た瞬間すぐに人違いだと分かった。

 

 

時雨「……え?」

 

拓海「あーーーーーす、すいません!人違いです…」

 

 

男の人は直ぐに人違いだと分かり謝ってくれた。悪気はなさそうだね。それに僕に見間違える人も気になる。

 

 

時雨「大丈夫さ。人違いって事はそんなに僕に似ている人なのかい?」

 

拓海「あー…確かにすげー似てますね…髪が短かったら完全にうちの友達ですもん…」

 

 

やっぱりすごく僕に似ている友達なんだね……。

 

 

時雨「なるほど、なら一度僕もあってみたいね〜」

 

拓海「アハハ…ーーーーーあ、てかマジですいません!!」

 

時雨「大丈夫だよ、気にしてないから!それに君は悪気はなさそうだし訴えるつもりもないさ」

 

拓海「ありがとうございますッ!!!」

 

時雨「それじゃあ僕はこれで、仲間を待っているから。君も早く友達が見つかると良いね」

 

拓海「いや『見つかる』と言うより『待っている』って言った方が良いですかね…(苦笑)」

 

時雨「そうなのかい?」

 

拓海「あいつら俺置いてスタスタとトイレ行ったり自販機行ったりしてるんで…」

 

 

なるほど、つまりこの人は勝手に何処かへ行った友達に呆れてながら待っているんだね…彼なりに苦労しているんだ……。

 

 

時雨「なるほどそう言うことか、なら僕もここで一緒に君の友達を待つよ」

 

拓海「ーーーーーは?」

 

時雨「1人で虚しく友達を待つよりこうやって話して待つ方がましだからね」

 

拓海「いやいやいや、今会ったばっかの人と一緒に友達を待つ自体おかしいと思おうよ君」

 

時雨「そういうのはなるようになるさ」

 

拓海「マジかよ……」

 

 

こうして僕は知らない男の人と一緒に男の人の友達と暁を待った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

ーーーーーそれから僕たちは色々と話をした。どうやら僕と話している男の人は拓海と言うやらしい。僕は名前を聞いて直ぐにらしい名前だなと思った。そして拓海について分かった事は、僕たちが艦娘だということ知らないという事。そして拓海の友達に会いにここに来たという事。

 

 

時雨「ーーーーーそれでわざわざここまで来たんだね」

 

拓海「まぁ俺と時音は巻き込まれだけどな…」アハハ

 

 

ちなみに拓海が敬語じゃないのは僕がやめてほしいと言ったからだ。

 

 

時雨「ご愁傷様だね…」

 

拓海「別に良いけどな、お陰で家で暇してる時間が無くなったから」

 

時雨「フフ…君の友達は面白いね」

 

拓海「ただの大バカ野郎なだけだけどな…」

 

良「拓海、時音悪い。おまたせ〜」

 

 

拓海が友達の話をしている時、声が聞こえてきた。その方向を見ると拓海より背が高い男の人がいた。多分拓海の友達だと思う。それにその人もやっぱり僕をもう1人の友達だと思い込んでいた。

 

 

拓海「あ、やべ……」

 

良「んじゃ行こーぜ!」

 

時雨「あ、あの…申し訳ないんだけど僕はその…時音という人じゃないんだ……」

 

良「ーーーーーは?」

 

時雨「僕は時雨って言うんだ」

 

良「………………なんて事だぁぁぁ〜(涙)」。゚(゚´Д`゚)゚。

 

拓海「良これには深い訳がーーーーー」

 

良「まさか拓海は中○生が……俺は信じてたのにぃぃぃぃぃぃ……(泣)」。・゜・(ノД`)・゜・。

 

拓海「ちょっと待て良、何故そうなるーーーーー」

 

良「けど、その気持ちわかるぜ…男は絶対、そう言う時期に入る時だってあるからな…!」

 

 

なんなんだいこの人は……すごく危険な感じがするよ……。

 

 

拓海「おい良、話を……ーーーーー」

 

良「だから安心しろ!俺はお前の味方だ!むしろようこそ、ウェルカムトゥーだ!」

 

時雨「盛り上がっているところ悪いけど、拓海さんを話し相手に誘ったのは僕だよ」

 

良「ーーーーーーふぁえ?」

 

時雨「説明するとねーーーーー」

 

 

僕は今来た拓海のお友達にさっきまでの事をしっかりと説明した。そして彼もまた僕が艦娘だって事を知らないみたいだ。

 

 

時雨「ーーーーーという事なんだ」

 

良「なんだそういうことかよ……つか時雨さんだっけ?確かにすげー時音に似てる…後ろ髪を切ったらまんま時音だよ…」

 

時音「やっぱりそうなんだね、本当にその時音さんという人に会ってみたいよ」

 

拓海「それは……ねぇ?ーーーーー」

 

良「…………うん」

 

 

僕の言葉に2人は急に顔を逸らした。ーーーーー何かまずいことでも言ったのかな?

 

 

時雨「どうしたいんだい、2人とも?」

 

拓海「いや別に……な?ーーーーー」

 

良「ーーーーーーオウ……」

 

時雨「なら良いけど…」

 

拓海「そういえば時雨さんの友達?は?」

 

時雨「あぁーそれなら多分そろそろーーーーー」

 

暁「時雨ッ…!!」

 

 

僕が最後まで言おうとした時、暁が顔を強張せながら叫んだ。それもそのはず、暁からしてみれば僕は2人の知らない男と一緒にいるんだ、叫ばないほうがおかしい。ーーーーどうしよう…これはちょっとややこしくなりそうだね…。

 

 

暁「貴方達ッ!!時雨に何をするつもりッ!?」

 

 

そう言って暁は2人に詰め寄った。

 

 

良「へ!?い、いやぁ…俺達はただ時雨さんと話してただけで、別に何もするつもりは……」

 

暁「そんなの誰が信じるのよッッ!!」

 

良「デ、デスヨネ〜……」

 

時雨「暁、落ち着いて!この2人は何も悪くないから!」

 

 

もしかしたら暁が2人を傷つけかねない……僕がなんとかしないと…。

 

 

暁「ーーーーーえ、時雨が!?」

 

時雨「そうなんだ!僕が2人を話相手に誘ったんだ!」

 

暁「ーーーーー時雨が……男の人2人を……ふぇぇぇぇッッ!?…/////」

 

 

暁がいきなり顔が赤くなる。あれ…なんかややこしくなってきたような……。

 

 

暁「ま、まさか時雨が…そんな男の人を誘う人だったなんてぇぇぇ……!!!!/////」

 

時雨「えーーーーーーあ……違うよ暁!!///そう言う事じゃなくて!!///」アセアセ

 

暁「まさか私よりれでぃになってるなんて…………」拗ね

 

時雨「だから違うんだ暁……!!//」アセアセ

 

暁「………でも私は認めないわ!…絶対に時雨よりも一人前のれでぃになるんだからね!」涙目

 

時雨「話を聞いてよッ!!!/////」

 

 

この後僕は暁に誤解を解くまで約20分かかった。

 

 

拓海「何このデジャブ感……」

 

良「なんか…………ご愁傷様だな…」




以上で42話の終了となります。やっぱり自分はこういう男の友情というものを書きたかったんだ!!!!!多分次回から少し面白くなってきますのでお見逃しなく!


秋人「頑張れ作者ー」


あたぼうよ!!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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43話 勘違いによる時音のピンチ!!

どうも龍龍龍です!連続投稿です!
梅雨の時期に入って気分もだだ下がりですが、多分1ヶ月ぐらいしたらからっからの夏日となるので頑張っていきましょう!あ、熱中症対策としては、塩分チ○ージを食べると良いですよ!あとはポ○リですね!


大井「夏バテはだらしないわね!ね?北上さん!」

北上「そー?私は夏バテ決行するけどねー」

大井「私もしますわ!!」


特大ブーメランじゃねーか()
それでは本編スタートです!


時音「さ、ジュースも買ったし拓海達のところに行こっ♪」

 

 

みなさんはじめまして、雨見 時音だよっ!やっとボクの出番だね。本当に長かったよ…本編で出るのをどれぐらい待っていたことか…(メタ発言)ーーーーーそれは置いといて、ボクは自動販売機でジュースを買い終え、拓海達のところに戻っている。

 

 

時音「ここのショッピングモールもすごく広いな〜」

 

 

ボクの近くのショッピングセンターぐらいある。うっかり迷いそうだね…。そんな事を考えながら歩いているとそれは起きたーーーーー

 

 

電「あ、時雨ちゃんなのです!」

 

時音「ーーーーーえ?」

 

 

ボクは誰かに呼ばれた気がして振り返った。すると小学生の高学年〜中学1年生ぐらいの女の子の2人組がボクのところに走ってきた。1人は茶髪で後ろ髪を上に持ち上げて括っている少し気の弱そうな女の子で、もう1人は白くて長い髪をした少し気だるそうな表情をしている女の子だった。ーーーーーまさかボクのことじゃないよね……?いやでも、もしかしたらボクの派閥関係の人の子供の可能性も……。というかその髪の色って校則的に大丈夫なのかな…?

 

 

電「時雨ちゃん、暁ちゃんと一緒じゃなかったのです?」

 

 

うん、知らないね!完全に人違いだね!……まさかボクが人違いに会うなんて思ってもみなかったよ……しかも『しぐれ」って多分『時雨(こう)』書くのかな?名前までボクに似ているみたいだし…どうしよう、このまま合わせた方が良いかな…?いや、ここは正直にーーーーー

 

 

時音「あの、ボクはーーーーー」

 

響「時雨、暁はどこに行ったんだ?」

 

時音「え!?えぇ!?あ、暁ッ!?」

 

 

誰なのその人ッ!?ボク知らないよッ!!どうしよう…あーもうなるようになれだ!!!!!

 

 

時音「え、えーと…気づいたら居なくなったから…さ、探していたんだ」

 

 

こんな感じで良いのかな?そもそも時雨さんってどんな人か知らないし分かんないよ……まぁ多分女の子だということはなんとなく分かってきたよ……ボク()だけどね……。

 

 

響「なるほど、なら私達も一緒に暁を探そうか」

 

電「賛成なのです!」

 

時音「へ?ーーーーーあ、大丈夫だよ!1人で探せるし、2人は買い物に行ったら良いよ!」

 

 

これで2人から離れれば良いけど……だけどーーーーー

 

 

響「大丈夫さ、こういうのは人数が多い方が見つかりやすいしね」ピース

 

電「響ちゃんのいう通りなのです!」

 

 

ーーーーー人生はそう甘くない。なんでそうなっちゃうのッ!?マズイよ!早く拓海達のところに戻らないといけないのにッ!!

 

 

響「さ、行こうか時雨」

 

電「行くのです!」

 

 

なんでぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!

 

 

side out 時音

 

 

side 拓海

 

 

どうも拓海です。時雨さんが仲間の暁さんをなんとか説得した後、時音が来るまで色々と話していた。え、内容?えーと、まず自己紹介だろ?そんで俺たちの今日の1日の予定だろ?時雨さんと暁さんの仲間の話だろ?ちなみに時雨さんから聞いた話だけど、時雨さんがいう仲間は友達とかそういう関係じゃないらしい。もっと大きなモノって言っていた。俺的には一緒だと思うんだけどなまぁいいか……。ーーーーーというか時音がクッソ遅いんだけど…!!!!!

 

 

拓海「時音遅すぎるんだけど……」

 

良「それ俺も思った……」

 

 

まさか迷ったとかじゃ無いだろうな?時音に限ってそんな……。なんか俺の額から徐々に冷や汗が流れ出してきた。

 

 

暁「迷っているんじゃ無いのかしら?」

 

時雨「うーん…それとも誰かに襲われた、とか?」

 

 

ーーーーーバサッ!!

 

 

暁「ひゃッ!?ーーーーー急に立ち上がらないでよ…!」

 

 

時雨さんの言葉を聞いた瞬間、俺と良はほぼ同時に立ち上がった。理由はまぁ、何となくわかるだろう。

 

 

時雨「2人ともどうしたんだい?」

 

拓海「時音を探しに行く……」

 

良「右に同じ……」

 

 

もし襲われてたら俺たちの命もヤバァイ……。即行動だッッ!!

 

 

時雨「なら僕も手伝うよ、暁も良いかい?」

 

暁「えぇッ!?はぁー…仕方ないわね…」

 

拓海「ありがとな。時音が見つかったら暁さんの服を良が一緒に探すって。」

 

良「はぁッ!?なんで俺ッ!?」

 

拓海「こいつこういう服だけど、人の服を選ぶセンスだけは良いから」

 

暁「そうなの?

 

良「ちょ、勝手にーーーーー」

 

暁「じゃあお願いするわね、良さん!」笑顔

 

良「任せてください、レディー!」キリッ

 

 

そして俺たちは時音を探し始めた。

 

 

side out 拓海

 

 

side 時音

 

 

響「見つからないね」

 

電「なのです」

 

 

ボクはいつまで影武者を続けるつもりなのかな?……。拓海、助けてぇぇぇぇぇ〜!!

 

 

時音「あ、あの…ボクお手洗いに行ってきても良いかな?」

 

響「ーーーーー………分かった、私達はここで待っておくよ。絶対に戻って来るんだよ、時雨」

 

時音「う、うん……」

 

 

何…この白い髪の女の子は……すごい圧力を…。ダメだ何故か逃げる気がしない…。とにかく1度はなれて拓海にL○NEを送ろう!ボクは一旦2人から離れて拓海にメッセージを送った。これでひとまずは安心だ、あとは拓海がいつ気づくのかだね。

 

 

時音「………これからどうしよう…」

 

 

ーーーーーよし、やっぱり逃げよう…!ボクがあの2人がいる方向の逆に一歩歩き出そうとした瞬間ーーーーー

 

 

雷「あ、時雨よ夕立!」

 

夕立「……ほんとだっぽい…」(´・ω・`)

 

 

ーーーーー誰かがまたボクを時雨さんだと勘違いをしていた。多分あの2人の友達だろう。だって呼ばれた名前が一緒だし。僕は呼ばれた方向に振り向いた。そこにはボクぐらいの背の高さで、金髪の長い髪に毛先がミンク色のなって目が真っ赤な女の子と、さっきの子の姉妹らしい女の子が小走りで向かってきた。何故か目が赤い女の子は気が落ちてるみたいだけど…。

 

 

時音「や、やあ…」

 

雷「時雨、暁はどうしたの?」

 

時音「えーと…ーーー」

 

 

ボクは名も知らない女の子にこれまでの事を話した。話したと行っても暁さんを探している最中にトイレに行った。というところまでだけど…。

 

 

雷「なるほど、なら私達も手伝うわ!夕立もいいでしょ?」

 

夕立「……私はそんな気分じゃないっぽぃぃ……」

 

時音「何かあったの?」

 

夕立「私の財布を何処かで落としたっぽい……」

 

時音「財布…?それは大変だね。どこまで持っていたとか思えてる?」

 

雷「夕立が泥棒を追いかけてる時まではあったはずだから、多分そこで落ちたんだと思うの…」

 

時音「ならそこにいけばーーー」

 

雷「だけどそこに行っても財布が無かったから、誰かにとられた可能性が高いの」

 

時音「そうなんだ……それは困ったね…」

 

夕立「ぽいぃぃ……」

 

 

なんだかややこしい展開になってきたね……。これじゃあ逃げるタイミングがより掴めなくなってきたよ…。

 

 

電「あ、見つけたのです!ーーーって夕立ちゃんと雷ちゃんもいるのです!」

 

響「これはまたナイスタイミングだよ、2人とも」グット

 

 

あ、終わった…もう逃げれない……。

 

 

雷「あら、電と響じゃない!どうしたのよ?」

 

電「時雨ちゃんのお手洗いが遅かったので様子を見にきたのです!ーーーそんな事より、どうして夕立ちゃんはそんなに気を落としてるのです?」

 

雷「それはーーー」

 

 

雷さんは夕立さんと何があったのか、響さんと電さんに経緯を説明した。

 

 

雷「ーーーーーという事なの…」

 

響「なるほど、それは大変だね。でも大丈夫だよ、我らの時雨が見つけてくれるからね」キラーン

 

時音「えぇッ!?う、うん!そうだねッ!!」

 

 

何言ってるのこの人ッ!?マズイよ!このままじゃホントに連れていかれるよ!!助けて拓海ッッッ!!!!!良ッッッ!!!!!!!

 

 

side out 時音

 

 

side 拓海

 

 

良「ーーー全然見つかんねー…つか広すぎだろここッッ!!」

 

 

俺たちは居なくなった時音を良とさっき出会った時雨さんと暁さんとで探していた。進展は全く0、とにかく広いモール内をただ我武者羅に探している。

 

 

時雨「中々見つからないね…」

 

暁「私もう疲れたー!」

 

拓海「んじゃ、少しここで休憩すーーー」

 

 

ピロンーーーー

 

 

pその時俺の携帯に一件の通知音が流れた。この音はL○NEだな…時音からか?俺は端末を開いて内容を確認した。するとーーーーーー

 

" 拓海、なんかなんか女の子達に友達と間違えられちゃってるッ!!なんだか誤解を解くタイミングがなくちゃったからずっとなりすましをしてやり過ごしているんだ!GPSを使ってボクの位置を調べて来て!! "

 

ーーーという内容が送られてきた。……すぐに行くか。幸い俺の携帯に時音の位置情報がわかるように改造?していたのでどこに時音がいるのかすぐにわかる。何故改造(?)してるかって?時音が勝手にしてきたからだよ。多分良の携帯にもこの機能は付いていると思う。流石雨見財閥……。

 

 

良「拓海どうしたーーーー……なるほどな…」

 

拓海「ーーーーーーー早く行くぞ」

 

良「うぃっす」

 

時雨「あの、僕たちも一緒に行ってもいいかい?」

 

拓海「いや、俺たち2人で大丈夫だ。ありがとな一緒に探してくれて、時雨さんと暁さん」

 

良「また何処かで会える事を楽しみにしておくぜ!今度会った時はデートしてくれよ〜」

 

拓海「またお前は……とりあえずありがと!」

 

 

俺たちは走って時音のところに向かった。

 

 

時雨「……」

 

暁「時雨、このままでいいの?」

 

時雨「そうだね!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

良「拓海、時音がどこにいるか知ってんのか?」

 

拓海「それに関しては大丈夫、GPSで位置は特定してるから」

 

良「おいまじかよ、早いな!?」

 

時雨「じゃあすぐに着くって事だね」

 

拓海「そうなるなーーーーーーーって、は?」

 

時雨「やぁ」

 

 

何故か別れたはずの2人が付いてきていた。

 

 

良「わーお、こりゃ〜驚いたね〜」

 

拓海「ーーーーいや、なんで付いてきてんの?」

 

時雨「ここまで一緒に探したんだ。最後まで付き合わせてよ」

 

暁「時雨の言う通りよ!それにまだ何もして貰ってないし!」

 

拓海「あー…それもそっか」

 

良「こりゃもう、行くしかねーよなー!」

 

拓海「あぁ、んじゃさっさと行くか!」

 

時雨・暁「うん!(ええ!)」

 

 

side out 拓海

 

 

side 時音

 

 

響「なかなか見つからないな」

 

電「なのです…」

 

 

ボクは知らない4人の女の子と一緒に夕立さんの財布を探していた。ーーー多分もう拾われてると思うから見つからないと思うけど……。

 

 

時音「もう誰かに拾われているんじゃないかな?」

 

夕立「ぽぃぃ…」(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)

 

雷「諦めちゃダメよ!きっと見つかるわ!」

 

 

雷さん、そんなことを言ってもう20〜30分は経つよ…。時間もだいたい11時を回っている。

 

 

響「こうなったらお店の人に言うしかないね。どこに行けば良いのだろうか?」

 

 

まだ探すんだ…早く助けてぇ…!そんな時ーーーー

 

 

拓海「時音ッ!!」

 

 

拓海のような声でボクを叫んだのが聞こえた。その声にボクは振り返り、声の主を確認する。やっぱりたくもだった、そして良も一緒に走ってきていた。あと知らない女の子2人ッ!?

 

 

時音「拓海ッ!!良ッ!!!」

 

拓海「ーーーーったく何やってんだ時音…」

 

良「うわぁ〜可愛い子たちがいっぱい〜」

 

時雨「なんだ、人違いをした人達というのは響達の事だったんだね」

 

暁「何よそれ…」

 

雷「暁、時雨と一緒にいたの!?ーーーーってし、時雨が2人いるッ!?」

 

良「その〜その子は俺たちの連れで、時雨さんじゃなくて時音っていうんすよ」

 

電「そうだったんですね…あまりにも似ていたので間違えてしまったのです…すいません…」

 

 

電さんはボクに丁寧に頭を下げて謝ってくれた。

 

 

時音「だ、大丈夫だよ!!ボクは気にしてないから!間違えるぐらい誰にだってあるんだから!」

 

響「そうだよ、間違いぐらい一つや二つはあるさ」

 

雷「ちょ、響ッ!なんで1番その人に寄り添っていた貴女が開き直ってるのよ!」

 

響「何を勘違いしているんだい?私は最初から彼が時雨じゃない事くらい知っていたさ。髪の毛を見たらわかる事だしね。ただみんながずっと時雨だと思っていたから、それに私は合わせていただけだよ」ピース

 

 

やっぱりそんな気がしたよ…。今までの接し方で1番この子がボクによって話に来ていたからね……。

 

 

雷「な!?響、なんで言ってくれなかったのよ!」

 

響「言ったら面白くないじゃないか」ピース

 

雷「ぐぬぬ…//」

 

電「雷ちゃん、落ち着くのです…!」

 

時雨「まぁこの件は一件落着だね」

 

拓海「まぁそうですね」

 

暁「まさか私達の仲間だったとは思わなかったけど…」

 

夕立「まだ終わってないっぽい…私の財布っぽいッ!!!!!」

 

 

あ、そうだった夕立さんの財布がまだーーーー

 

 

拓海「財布?もしかして落としたって事ですか?」

 

夕立「ぽぃ…」

 

拓海「どこらへんで無くなったとか分かります?」

 

夕立「知らないっぽい…気づいたら無くなってたっぽい…」

 

拓海「これは…少し難しいな…時音の力じゃ無理か?」

 

時音「うーん…どんな財布なのかを見たらすぐに調べる事ができるんだけど…見ない状態で見つけるにはきついかな…」

 

 

特徴とか言ってくれたらなんとかなるかもしれないけど……。そのときーーーー

 

 

良「あ、そういえば俺トイレから出た時財布拾ったんだけどこれ違う?」

 

 

良はそう言って、女の子が持っていそうな長財布の半分の大きさの財布をポケットから出した。

 

 

夕立「私の財布っぽいッッッ!!!!!どうして……ーーーーハッ!まさかあの時ーーーー」

 

 

夕立は自分の財布が見つかったことへの喜びと共に、1人でブツブツとつぶやいていた。とにかく見つかって良かったよ…。

 

 

良「君のサイフだったかー。大丈夫ですよ中の物は『一切ッ!!』取ってないので」

 

拓海「こいつ絶対取ってるぞ」

 

良「おい拓海ッ!!いくら俺が変な奴でもそんなモラルの無い事はしねーぞ!!」

 

拓海「変な奴っていうのは自覚あるんだな…」

 

夕立「おにーさん、ありがとうっぽい!!」

 

良「お、おう…//と、とりあえず早く()()のところに行くぞ!!」

 

艦娘「………ぇ?」

 

拓海「そうだな、んじゃ生きますか〜。時音、行くぞ〜」

 

時音「うん!」

 

 

そうしてボク達は出口に向かって歩き出した。

 

 

良「あ、忘れてた!暁さんだっけ?暁さんの似合う服はこの上の階にある女性物の服屋さんにあるから〜」ノシ

 

暁「え…あ、ありがとう」

 

響「ーーーーー時雨、さっき彼が言っていた言葉覚えてるかい?」

 

時雨「うん。『秋人のところに行く』だよね…1度付いて行った方が良いかもしれないね」

 

夕立「おにーさんには申し訳ないっぽい…」

 

 

side out 時音

 

 

side ? 会話だけ

 

 

拓海「ーーーーったくなんでこんな事になるんだよ…大幅に時間のロスじゃねーか…」

 

時音「そういう時もあるさ!」

 

拓海「ねぇよ…」

 

良「そういや時雨って子すげー時音に似てたよなー髪を切ったらまんま時雨だったじゃん」

 

拓海「確かにそれは思った…下手したら双子の妹とか…」

 

時音「そんなわけないよ!ボクの兄弟は弟だけだよ!」

 

拓海「だよな…」

 

良「それよりも早く行こうぜ!」

 

拓海「だな〜」

 

時音「ーーーー確かに早く行った方が良いかもね…」

 

拓海「ーーーーどういうことだ時音…?」

 

時音「誰かにつけられてる…」

 

良「マジか……こりゃ早く行かないといけねーなッ!!時音ついて来れんのか?」

 

時音「余裕だよ!」

 

拓海「まずはあの角を曲がったら速攻ダッシュな」

 

良「へ、サッカー部舐めんな!」

 

拓海「ゴッ!!!!!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

電「ッ!?見失ったのです!」

 

響「大丈夫さ、彼らの行くところはおそらく鎮守府だよ。私達が彼らより早く鎮守府につけば良いんだよ」

 

時雨「そうだね、早く行こうか!」

 

夕立「逃さないっぽい…!」

 

雷「面白くなってきたわね!」

 

暁「もう…服が汚れちゃうわよ…」




以上で43話の終了です!
とりあえず一段落はついたかな?やっぱり自分は拓海が好きですね〜。秋人よりも断然拓海派!!!!!だって拓海はもろ普通のキャラですから()


拓海「安心かつ安定の拓海だよー」

良「変態かつ変人な良だよー」

時音「可愛いかつ男の娘な時音だよー」


純粋かつ作者な龍龍龍だよー
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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44話 何かが始まる予感

みなさんこんにちは龍龍龍です!
また1ヶ月以上も開けてしまいました…申し訳ございません!
さて今回の話はこ↑れ↓。まだ物語の1日が終わらなーい!!多分2話ぐらいまで終わらない予感が……。まぁ大丈夫でしょう!!


秋人「いや、大丈夫じゃねーだろ……」

加賀「少しスピードを上げた方が良いかもね」

瑞鶴「もうちょっと頑張ってよ!」


うるせー!こっちもこっちで必死なんだよ!!!毎日考えてるんだよ!
それでは本編スタートです!


秋人「あー…暇だなー…」

 

 

今日は休暇の日だが、何もすることがなく、俺は椅子にもたれかけて座っていた。何にもすることがないな…時雨達も買い物に行ってるし……。

 

 

秋人「……まぁいいや、とりあえず鎮守府内を散歩するかー」

 

 

俺は制服から私服に着替えて執務室(自室)をでた。さて、まずは何処を通ろうかな…うん、まずは母さんがいる部屋に行くか。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「ーーー確かここだったよな?」

 

 

俺はとある扉の前に立っていた。扉の横にかけてある板には赤城、加賀と書かれていた。

 

 

秋人「おーい、母さん〜、加賀さん〜」

 

 

俺は2人の名前を呼びながら扉を叩いた。

 

 

シーーーン……

 

 

ーーーーーーーーーうん。反応が無い、ただの屍のようだ。

 

 

秋人「マジかよ…次はどうしよ……」

 

 

時雨たちはどっか出かけてるし…ーーーーとりあえず何処か鎮守府内を回るか…。俺は当てもなくとりあえず歩き出した。

 

 

秋人「あんまりちゃんと鎮守府内を回ってなかったせいもあるけど、ここの鎮守府って意外と広いんだな」

 

 

鎮守府内をちゃんと回ったのは初めて長門に追いかけられた時ぐらいだ。その時も必死で逃げていたのであまり中の構造は見ていなかった。ーーーー回って思ったけど、この鎮守府どんだけあき部屋があるんだよ…すげー勿体無いじゃん…。ざっと二階だけで5・6ぐらいの空き部屋がる。いったいこの部屋は何に使うんだろうか気になるところだ。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

何も考えずにただ歩いていたらいつのまにか道場の近くに来ていた。ちなみになぜ道場があるかというと、俺が自主稽古に使う為に作ったのだ。まぁ、作ったは良いが自主稽古する時間がないため中々使えないのが現状だけど……。基本俺が1人でしていて、たまに母さんが一緒に俺の自主稽古に参加している。ーーーー道場の前にきたが、なぜかやけに中が騒がしかった。

 

 

秋人「あれ、中に誰かいるのか?」

 

 

俺はすぐに扉を開けた。するとそこにはーーーー

 

 

頼長「甘いぞ、もっと本気でかかってこい。俺を倒せないようじゃ剣で深海棲艦は倒せんぞ」

 

天龍「うるせーな!分かってるよッ!!」

 

 

ーーーー天龍と親父が木刀で勝負していた。いや、どうしてこうなった…親父とはそんな関わりがなかったのに。いったいどういう経緯で天龍は親父と交えるようになったのだろうか。

 

 

天龍「クソッ…もう一回…!!」

 

頼長「フッ……そうだろうな」

 

秋人「ーーーーなにコレ…」

 

龍田「天龍ちゃん自身が、秋人さんのお父さんに手合わせするようにお願いしたのよ〜」

 

秋人「うぉッ!?龍田、急にびっくりするだろッ!」

 

 

横から気配もなく『すぅ〜』っと出て来て声をかけて来たので、霊が出たと思い心臓が飛び出しそうになった。

 

 

龍田「あら、それはごめんさいね〜」

 

 

龍田は笑いながら俺をからかうように謝って来た。話が変わるが龍田をよく見ると何故か薙刀というえらく物騒なモノを持っていた。え…ちょっ、怖いんだけど…雰囲気もなんか完全に○る側の方だよ…!?

 

 

秋人「なぁ龍田、一応聞くけどなんで薙刀持ってんの?」

 

龍田「あーコレはそうねー、秋人さんのお父さんをやるためかしら?」

 

 

ーーーーーーーーーーーは?今なんか物騒なこと言わなかったッ!?

 

 

秋人「あのー龍田さん…?もう一回聞いても大丈夫ですか…?」

 

龍田「あなたのお父さんをやるためよ〜」

 

秋人「おいちょっと待てよッおいッ!ちょっと待てよッ!?」

 

 

俺の親父をやるってどういう事だ!?どうしてこうなった。

 

 

龍田「秋人さんのお父さん、かなり強いみたいだから本気で行っても大丈夫そうだからね〜。それじゃあ龍田、抜錨しまーす♪」

 

秋人「おいちょ待てよッ!(イケボォ)」

 

 

こうして道場内はいつしか龍田vs親父のマジ勝負になった。ーーーーうん、怖ぇぇぇ……。

 

 

side out 秋人

 

 

side 拓海

 

 

どうも拓海です。俺は今、時音と良の3人で無我夢中に走っています。理由は前回の話をみてください、尺的に省きます。

 

 

良「おい拓海!もう追ってきてねーぞ!」

 

時音「確かに、ボク達が走った時からもう追いかけてきてなかったね…!」

 

拓海「そうだな…!ーーーーはぁ…まさかここで本気で走るとは……」

 

良「つーか、ここ何処だよ!」

 

 

周りを見ても少しの水田と多少の家々やコンビニ、目の前に神社に行くような一本道があるぐらいだった。海?一応見える、奥々に……けど鎮守府とみられる建物が一切見当たらない。なんて日だ!

 

 

時音「ちょっとまってね、今調べるから!」

 

 

時音はそういいながら携帯を出して、サクサクと調べ出した。

 

 

時音「運が良かったよ!この場所は秋人が居る鎮守府にかなり近いよ!!」

 

良「おいマジかよッ!!」

 

時音「ここ先まっすぐ行ったら着くみたいだね」

 

拓海「え…この一本道?」

 

 

まさかの神社に行くような道がそれだった……嘘だろ……。

 

 

良「ほーう、この先に秋人と艦娘がぁ〜♡ぐへへッ//」

 

時音「あ、もしもし警察ですか?」

 

良「ちょ……ごめん冗談だからッ!!」

 

拓海「何やってんだよ2人とも……とにかく行くぞ〜」

 

時音「そうだね!」

 

良「おいちょ待てよ!(イケボォ)」

 

拓海「無駄にクオリティの高いキム○クの真似しなくてもいいから…」

 

 

俺たちは楽しく話しゆっくりと一本道を歩いた。だが、俺たちはしるよしも無かった。この先でマジで殺されかけるということにーーーー。

 

 

side out 拓海

 

 

side 秋人

 

 

頼長「ほーう…まさかまだ立っているとは、龍田だったか?中々やるな」

 

龍田「あらあら〜それは嬉しいことですね〜」

 

頼長「次は本気でいく、ついてこいよ?」

 

龍田「もちろんですよ…」

 

 

ーーーーーなんだこれ…これこれ10分ぐらい勝負を見てるけど2人はほぼ互角の勝負だった。いやまぁ親父が手を抜いて勝負してる事を俺は知ってるけど…結構良い勝負してるよ…。龍田ってあんな強かったっけ?けど親父は「次は本気でいく」と言っている。そろそろ龍田もやばいんじゃないか?そう思った矢先、親父は一瞬にして龍田に距離を縮めて剣尖を龍田の首に寸止めした。

 

 

龍田「……ッ!?」

 

頼長「まだ甘いな。これでは肉弾戦時に、深海棲艦を倒すのは難しいだろうな」

 

龍田「さすがですね〜…参りました」

 

頼長「ほう、潔く負けを認めるか。嫌いじゃないぞ」

 

龍田「ふふ、ありがとうございます」

 

頼長「気に入ったぞ龍田、お前には俺直伝に稽古をしてやる。あと天龍お前も一緒に稽古をするぞ、その刀をより活かすためにな」

 

 

うわぁ…なんか凄いことになってきた……。親父直伝の稽古とか…こりゃ2人には初めは地獄だろうな…けど、どんなけ強くなるか正直楽しみだ。そんな2人に期待しているところ、急に横かあらーーーーー

 

 

時雨「秋人ッ!!!!!」

 

 

ーーーー買い物にいていたはずの時雨達が慌てながら俺のところに来ていた。

 

 

秋人「どうしたんだよ時雨、そんなに慌てて?」

 

時雨「秋人ぐらいの人達がこっちに来てなかったかい!?」

 

秋人「いや、来てないけどそれが?」

 

響「秋人を知っている秋人ぐらいの人達がこっちに向かってきているんだ。それに『見つけたら殴る』とも言っていたね」

 

秋人「俺を知ってる人で俺ぐらいの人達…?」

 

 

ーーーーなんか嫌な予感が……。

 

 

時雨「とりあえず今いる皆んなで一応警戒するように僕たちで行っておくよから」

 

秋人「あぁー…う、うん……」

 

 

ーーーー俺が曖昧な返事をした後、時雨達は急いで鎮守府内に走っていった。

 

 

秋人「ーーーー様子を見させた方が良かったかな……?」

 

 

side out 秋人

 

 

side 拓海

 

 

良「なげーよッ!!!!」

 

 

俺達は、1㎞ぐらいまである鎮守府までの一本道を歩いていた。3人で。そして自分達の荷物を持ちながら。

 

 

拓海「駄々こねてないで歩け良。着いたら艦娘が出迎えてくれるだろ」

 

良「うん、頑張りゅ〜♡ぐへへッ//」

 

時音「これだから変態は…あ、もうそろそろ門に着きそうだよ!」

 

拓海「やっとか…」

 

 

そろそろ鎮守府の門へと差しかかろうとして、俺たちが胸を撫で下ろそうとした時ーーーーーーー

 

 

時音「危ないッ!」

 

良「ふぁッ!?」

 

拓海「ーーーーは、何」

 

 

何処からか分からないが何かが飛んできた。俺達は時音に庇って貰ったおかけで間一髪でその何かをかわすこよに成功した。その何かは砲弾だった。その事実を知った俺たちは一瞬にして固まった。そして俺たちが突然の襲撃と命の危機の2つの事実で思考が追いつかず呆然としていると、木の陰から「ほーう…」と言う女性の声が聞こえた。

 

 

時音「誰ッ!?」

 

 

時音がそう叫んだ後、背が高くて男をいや、良を刺激させるような少し露出がある服?を着ている長い綺麗な黒髪の女性が出てきた。それにつられて髪は短く茶髪ではじめの女性とおんなじぐらいの露出をしているこれもまた綺麗な女性が出てきた。いやまず俺たち私服だしどう見てもああいう軍事関係の人じゃないよね?ほぼ無抵抗だよね?なんでキルしてくるんですか…?この時俺は、危険な時ほど冷静になるのは本当だったんだと俺は実感した。

 

 

時音「これは一体どういう事ですかッ!?ボク達明らかにそう言った関係者でも無ければ争う気も見当たらないよね!」

 

長門「時雨ッ!?……いや、違うか……(小声)。ーーーーーー安心したまえ、さっきの砲撃は君達を殺すような弾ではない。あれは麻酔弾だ、当たった瞬間に弾が破裂して中から催眠ガスが出る仕組みになっている。それと君の言っている事はよく分かる、だが争う気もない人が理由もなくわざわざここに来るのもおかしいと思わないか?」

 

時音「それは……」

 

拓海「理由ならありますよお姉さん。ここに桜川 秋人よ言う人が居ますよね?俺たちはその秋人という人に会いにここに来たんです」

 

長門「なるほどな…大体分かった。だがダメだ。生憎だが鎮守府は関係者以外立ち入りは禁止とされている」

 

良「おい、なんでだよッ!!」

 

 

お姉さんの断りを聞いて良は怒り、長髪のお姉さんに向かってつめよった。

 

 

拓海「やめろ良ッ!」

 

長門「ここは戦いの場だッ!観光地のような人が来て簡単に中に入る所ではないんだ。お引き取り願おうか。もしまだ聞かないと言うなら、今度こそ打撃つ」

 

良「ーーーーッ!?」

 

 

お姉さんからは異常なまでの殺気を放って、それに気づいた良は後ずさりして尻餅をついた。だけど俺には分かった、お姉さんは本当は撃つ気はないと言うことを。それは目で見て分かることだ。確かにお姉さんは殺気を放っている、けど目は何処かしら辛いような目をしてた。

 

 

陸奥「少しやりすぎじゃない?…(小声)」

 

長門「ーーーーこれぐらいやらないとこの子達は引いてくれないと思ったからだ…(小声)」

 

陸奥「フフッ、やっぱり優しいのね…(小声)」

 

 

途中小声で髪の長いお姉さんと短いお姉さんが話していたが、何を話しているのか分からなかった。

 

 

長門「貴様らも分かったな?」

 

時音「拓海…ちょっと良いかな?(小声)」

 

拓海「何、時音…(小声)」

 

時音「あのお姉さん、ほんとはボク達を撃つ気なんて全く無いよ…(小声)」

 

拓海「時音も気づいた?…(小声)」

 

時音「うん、だからこのまま走り抜けるのも良いんじゃ無いかな?(小声)」

 

拓海「ーーーそれもありだな…(小声)」

 

長門「どうした、こそこそと話して」

 

拓海「すみませんがお姉さん、俺たちそう簡単に『はいそうですか』って言わない主義でねッ!!おい良!立て、走るぞッ!」

 

良「ふぁ…?ちょっ、おいッ!?」

 

 

俺達はそう言って鎮守府の中へと走った。悪いけどお姉さん、現サッカー部舐めんなよ?

 

 

長門「なッ!?待てお前たち!!」

 

拓海「待つわけ無いでしょ普通!!」

 

長門「く…陸奥追いかけるぞ!」

 

陸奥「えぇ、分かってるわ♪」

 

 

こうして俺達は、艦娘?vs俺達 という謎の鬼ごっこが始まった。




以上で43話の終了です!
次回は本編1話を想像させるような鬼ごっこの勃発です!!楽しみにしてください!良がいる時点で楽しみなんですけどね(笑)。次回の投稿もなるべく早くしていこうと思います。よろしくお願いします。ねこです、よろしくおねがいします。そこにねこがいました。あれはねこでした。よろしくーーーーー


良「電ちゃ〜ん♪こっちにおいで〜♪」

電「はわわわわ!?」

龍田「……きっとくる〜♪」

赤城「……きっときます〜♪」

良「ギャァァァァァァ……!?」

電「はにゃぁぁぁッッ…!?」


〜Replay〜


尾形「お分りいただけただろうか?」

頼長「男の後ろに艦娘とみられる2人の影が……」

秋人・時音「その後、彼の姿を見たものは、いないという……」

拓海「何だこれ?」


夏だからでしょ。
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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45話 侵入者の捜索と絆の証明

どうもお久しぶりです!龍龍龍です!
もう一ケ月以上も相手しましました…本当に申し訳ございません!!!!!
言い訳をしますと…試験がありましてですね…もうね…忙しかったんです!!
多分次回も結構遅くなると思われ…なるべく早く仕上げるつもりですのでご了承を!!!!!


どうも拓海です。またもや前回に引き続き逃げています。次は誰とかって?多分艦娘さん…。いや逃げないとやばいでしょ!!これ捕まったら確実お縄行きだよ!?

 

 

良「なんでこんな事になってんだ!?俺の想像してた鎮守府と違うんだけどッ!!」

 

時音「そりゃそうだよ…!あくまでここは軍事施設で戦いの拠点なんだから…!」

 

拓海「だから言っただろ…秋人が提督に以上、俺たちはもう簡単に秋人に会えないんだよ…鎮守府を甘くみんなッ、バカ…!とにかく何処かの壁に隠れて身を潜むぞ…!」

 

 

ーーーーこうして俺達は建物の壁に寄り添って身を潜めた。

 

 

side out 拓海

 

 

side 秋人

 

 

時雨達がみんなに侵入者の警戒を伝えに言ってから約10分後、侵入者の警報がなった。放送では大淀が「学生とみられる3人の男女が鎮守府内を逃げ回っています。見つけ次第確保してください!なお、非人道的なやり方はしないように!」と言って流した。なんか嫌な予感がするのは俺だけだろうか……?

 

 

秋人「ちょっと大淀のところに行くか…!」

 

 

俺は急ぎ気味で執務室に向かった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「大淀…!」

 

大淀「提督ッ!」

 

秋人「んで、さっきの侵入者の事なんだけどーーー」

 

大淀「大丈夫です、大体の場所は把握していますから。今時雨さん達に向かわせています」

 

秋人「じゃあ俺も行く!その侵入者の情報を随時伝えてくれ!」

 

大淀「分かりました!」

 

 

俺は指示を大淀に託して執務室を出た。

 

 

金剛「heyあっきー!これはなんの騒ぎデスカ!?」

 

 

部屋を出た瞬間、お出かけから帰ってきたであろう金剛姉妹がいた。

 

 

秋人「あ、金剛か…それがなんか学生らしい奴がここに侵入したらしい…」

 

金剛「oh!?それは本当デスカッ!?」

 

秋人「ーーーーらしい…」

 

 

なんか俺の知ってる人達の予感がすげーするんだよな……。あー怖い…。頼むから俺の勘違いであってほしい…。けどその3人俺の事知ってるらしいんだよなー……。考えれば考えるほど不安はつのってくる。

 

 

比叡「珍しいですね、普通の人がここに入るなんて、ましてや学生さんが」

 

榛名「榛名達も探しましょうか?」

 

秋人「大丈夫大丈夫!時雨達に任せてるから!」

 

榛名「分かりました!」

 

霧島「ではこの館内に入られないように警戒しておくのはどうですか金剛お姉様?」

 

金剛「oh 霧島!それは良い案デース!!じゃああっきー、早速警戒して来るネ!」

 

秋人「オッケー了解!」

 

 

そうして金剛との会話を済ましたあと、俺は急いで外へと向かった。

 

 

side out 秋人

 

 

side 時雨

 

 

響「一体どこに隠れているんだろうね、あの人たち」

 

夕立「あまり捕まえたく無いっぽいけど…」

 

 

今僕たちは必死に拓海達を探している。理由は、秋人を知っていてかつ、この鎮守府に入ったからだ。本来鎮守府は一般の人が簡単に入って良い場所では無い。あくまでここは軍事施設なのだから。

 

 

時雨「まぁ仕方ないよ、長門さんの警告を押しのけて鎮守府に入ったんだから。それに秋人を知っているんだ、捕まえないわけにはいかないよ」

 

夕立「そうよね……」

 

響「ーーーーん、なんだい?……分かった、すぐに向かうよーーーーさっき大淀からあの建物の裏にあの3人がいるって情報が入ったよ」

 

時雨「分かった、早く行こうか!」

 

 

side out 時雨

 

 

side ? ほぼ会話

 

 

時音「これからどうしようか…」

 

拓海「秋人にパッと会って潔くパッと帰る」

 

良「えぇ!?」

 

拓海「秋人に会うのが目的だろ?それに俺たち一般人はここに居ちゃいけないわけだし」

 

良「うーん……」

 

時音「まぁ、そうだよね……」

 

拓海「そういうことで、早く行くぞ。良、お前が先頭で」

 

良「はぁ!?なんで俺!?」

 

拓海「この計画の発案者だろ。発案者は堂々と前に立って歩くのが当たり前だろ?」

 

時音「た、確かに!」

 

良「はいはい、わーったよ……んじゃさっさと行くぞーーーーえ……おわぁぁッ…!!」

 

拓海・時音「ッ!?」

 

拓海「良、どうしーーーー」

 

 

良の異変を確認する為に拓海が建物の側面を除くと、良が夕立に取り押さえられている状態だった。

 

 

良「イデデデデッ…」

 

夕立「やっと捕まえたっぽい!」

 

拓海「ッ……君は今朝のーーーーてことは…」

 

時雨「君の考えている事は合っているよ、拓海」

 

響「やぁ、さっきぶり」

 

拓海「やっぱり…(苦笑)」

 

時音「これは凄い歓迎の仕方だね…(苦笑)」

 

時雨「僕たちもこんな事はしたくなかったよ。けど拓海達は長門さんの忠告を無視してここに入ってきたし、それに秋人のことも知ってるみたいだし。あと、僕たちを見ても拓海達はすぐに逃げるだろう?」

 

拓海「うん、まず間違いなく逃げるな。ーーーーでも俺たちは秋人の友達って言ってもダメなのか?」

 

時雨「ーーーーそれでもダメなんだ…。普通の市民がここに来ちゃ」

 

響「ここは海軍の基地みたいなところだよ、今日はたまたま活動してなかった良いけど、本来は私たちは訓練や出撃に行っているんだ。そんなところに君たちみたいな誰かに会う目的で来られたら訓練の邪魔になるし、秋人にも迷惑だよ」

 

拓海「そっか、ゴメン…なにも知らず来ちゃって…」

 

響「分かったならさっさとーーーー」

 

拓海「申し訳ないけど、それでも俺たちは秋人のところに行く。意地でもな!(ニヤ)」

 

響「ーーーーーーは?なに言ってるんだい?さっきの話…」

 

拓海「聞いた上で行く」

 

響「そんな事、できると思うかい…?」

 

拓海「できるな」

 

時雨「何をするつもりだい?」

 

拓海「逃げるに決まってんだろ〜、時音行くぞ〜♪じゃあ良、ちょうど良いからお前あとは頼んだ〜♪」逃走

 

時音「良、ゴメンね!!」逃走

 

良「はぁぁぁ!?ちょっ…お前ら俺を見捨てんのかぁっぁぁぁッッ!!!??おぉぉぉぉーーーーいッッ!!」

 

響「ーーーーッッ!?」

 

時雨「ぁ……ちょっと待っ……!!」

 

 

拓海たちは時雨達の前をダッシュで通り抜けて逃げ去った。

 

 

時雨「……行っちゃった…さすが拓海達だよ…懐かしい感じだね」

 

良「マジかよアイツら……(涙目)」

 

響「君もご愁傷様だね」

 

夕立「響ちゃん、おにーさんどうするっぽい?」

 

響「とりあえず縄で縛って鎮守府内に持って行こうか」

 

時雨(あ……響絶対怒ってるね…)

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

拓海「とりあえず逃走成功〜良には申し訳ない事したな…」

 

時音「まぁ良いじゃないか…良だし!ーーーーで、これからどうするの?」

 

拓海「正直秋人に電話したらいいと思うんだけど、どう思う?」

 

時音「賛成だね、探すより手間が省けるし。けどどうして最初からそうしなかったのさ!」

 

拓海「それは俺も思った…」

 

頼長「ーーーー侵入者が誰かと思ったら秋人の友人だったか」

 

拓海「は…え……頼長さんッッ!?」

 

時音「どうして秋人のお父さんがここに?」

 

頼長「俺も訳あってな…それで、内の秋人に何の用だ?」

 

拓海「ちょっと久しぶりに秋人の顔が見たいなと思いまして…。ーーーーあの〜…つかぬ事をお聞きしますが、頼長さんは俺たちを止めに来たんですか?それとも秋人のところに案内しにーーーー」

 

頼長「悪いが止めに来た」

 

拓海「よし、帰るぞ時音」

 

時音「えぇぇぇッ!?」

 

拓海「当たり前だろ!!頼長さんはクソ強いんだぞ!?あの身体能力バケモンの秋人がボコボコされるぐらいだし、無理に決まってんだろ!」

 

頼長「そうだな、その方がいい。申し訳ない無いが秋人も今は君たちにかまってる暇なんてないからな」

 

時音「お父さん、それはどういう意味ですか?」

 

頼長「もう君たちと関わることは無いということだ。もう秋人は海軍の1人だ、お前たちの仲良しこよしの中では無い」

 

時音「それは違うよッ!秋人は提督になってもずっとボクたちの友達でチームメイトだよ!!」

 

頼長「はたして秋人は本当にそう思ってるのか?」

 

時音「ーーーーえ?」

 

頼長「君たちは秋人の過去を知っているのか?本当の秋人を知っているのか?」

 

時音「ーーーーーーーーーーそれは……」

 

頼長「何も知らない奴が秋人の事を語るなッッ!!」

 

時音「ッッ……」

 

拓海「おい……黙って聞いてるとちょっといいすぎじゃないんですかね、頼長さん…」

 

頼長「言い過ぎも何も事実を述べただけだと思うが?」

 

拓海「俺たちと秋人が本当の友情じゃないって誰が決めたんだよ……秋人が直接言ったわけでもねーのに勝手に言ってんじゃねぇーよ……このクソ髭ジジイが」

 

頼長「ーーー聞き間違いか?今俺の事を髭ジジイと言ったな?」

 

拓海「ああ、言ったよ。あんたがクソ最低な髭ジジイってなッッ!!」

 

頼長「ーーーー俺をここまで怒らせたのは秋人以来だ…分かった、なら2度とそんな口を聞けないように俺が矯正してやる……あとお前は何となく秋人に似ていて腹が立つ…」

 

拓海「そりゃどーも……なら俺は俺たちと秋人の友情が本物か教えつけてやるよ……。ーーーーもし俺が勝ったらさっきの話は取り消せ、あと謝罪しろ。そんで俺が負けたらもう2度と秋人に近づかねーし、秋人と縁を切る」

 

頼長「良いだろう。ーーーーほら拾え、木刀だ。俺に一太刀でも当たったら俺の負けだ。だがその前にお前が倒れたらお前の負けだ」

 

拓海「上等……!」

 

時音「拓海無茶だよ!!やめようよこんな事ッ!」

 

拓海「悪い時音、散々あんな事言われたんだ……あの人に一発ギャフンと言わさないと正直気がおさまらない…」

 

時音「拓海……」

 

拓海「さっさと始めようぜ頼長さん」

 

頼長「後悔するなよ、小僧……!」

 

 

こうして2人の闘いが始まった。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「確かここら辺だったよな……」

 

時雨「あ、秋人!」

 

秋人「時雨!って何だこりゃッ!?」

 

 

秋人が目にしたのは袋の中に入れられていた良だった。良は声を上げながら袋の中で動いて抗っていた。

 

 

響「侵入者だよ。1人捕まえたから縛っておいたのさ。夕立が」

 

秋人「いややりすぎだろ流石に……」

 

夕立「響ちゃんに言われたからしたっぽいー!」

 

秋人「早く解いてやれよ……」

 

響「ーーーーしょうがないね」

 

 

響は納得いかない顔で良を袋から出した。

 

 

良「ぷはぁぁぁーーーー!!死ぬかと思った…おい流石に一般人相手にやりすぎだろ!!」

 

響「黙るんだよ」

 

秋人「はぁー!?良ッッ!?何でお前が居るんだよ!!」

 

良「おう秋人久しぶりッッッ!!!!!そりゃお前に会いに来たからに決まってんだろ!!」

 

秋人「いや、会いに来たようには見えねーぞ……?何やったんだよお前…まさか時雨たちを盗撮ーーーー」

 

良「してねーよッッ!!綺麗なお姉さんの忠告無視してここに入ったから捕まったんだよ!!」

 

秋人「そりゃお前が悪い……来るなら来るって俺に言えよ…こっちも準備できたのに…」

 

響「ーーーーなるほど、やっぱり友達というのは本当だったようだね」

 

良「さっきからそう言ってるでしょ!」

 

秋人「ーーーーんで?来てるのは良だけか?」

 

時雨「その事なんだけど、あと2人いたんだけどこの人を囮にして逃げられたんだ…拓海と時音さんだったかな?」

 

秋人「ーーーーーーやっぱり拓海たちも来てたのか…てか何で時雨拓海たちのこと知ってんの?」

 

時雨「それは今朝ショッピングモールであって意気投合したからだよ」

 

秋人「それなのにコレ?」

 

時雨「ぁ…し、仕方なかったんだ…!///秋人の事を知っていたし…艦娘の立場だと…///」

 

秋人「なるほどな、まぁ時雨の気持ちは分かるから仕方ないな。ーーーーで、拓海たちはどこ言ったんだよ」

 

夕立「多分鎮守府に向かったぽい」

 

秋人「アイツら……ありがとな夕立!あと良はそのまま縛った状態で執務室に持って行っといてくれ〜」

 

響「了解だよ。さぁ行くんだよ不審者の良」

 

良「俺は不審者じゃねー!女性が好きなただの一般peopleだ!!!!!」

 

響「……(ゴミを見るような目)」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「ーーーーったくアイツらどこに」

 

赤城「あら秋人どうしたんですか?」

 

 

そこに居たのはお出かけから帰ってきた一航戦と五航戦だった。

 

 

秋人「いやちょっと人探しを…。母さん達は、今帰り?」

 

赤城「えぇ、とても楽しかったですよ!ね、加賀さん」

 

加賀「そうですね。まぁ貴女がいたせいで楽しさは半減されたのだけれど」瑞鶴を見て

 

瑞鶴「なッ!?何よそれ、私達が邪魔って言いたいわけ?」

 

加賀「冗談よ、むしろ来てくれて良かったわ(微笑む)」

 

瑞鶴「……ッ////ホントそういうところがずるいのよ……//」

 

翔鶴「あはは…」

 

赤城「ーーーーそれより秋人、なんだか騒がしい気がしますが…」

 

秋人「あー今俺の友達が鎮守府に侵入して逃げてるんだよ…」

 

赤城「秋人のお友達ッ!?私が居ない間に秋人にお友達が出来たなんて…!母さん感動しました!私もぜひ会ってみたいです!」

 

秋人「良いけど…探さないといけないぞ母さん?」

 

赤城「全然大丈夫ですよ秋人、今すぐ行きましょう!!」

 

秋人「は、はーい…悪い加賀さん、翔鶴、瑞鶴。ちょっと母さん借りるな!」

 

加賀「私は問題ないわ提督」

 

瑞鶴「私もよ!」

 

翔鶴「私もです!」

 

 

こうして秋人と赤城は2人で拓海たちを探しに向かった。

 

 

side out ??

 

 

side 拓海

 

 

拓海「はぁ……はぁ……」

 

頼長「どうした?さっきの威勢は何処に行ったんだ?」

 

 

現在俺は頼長さんと勝負している。頼長さんに俺たちと秋人との絆を侮辱されたからだ。俺はそれが許せなかった、確かに俺たちと秋人の時間なんて1年ちょっとしかなかった、それでもその少ない時間でも俺たちとの絆は確かにあったんだ!それを証明するために慣れもしない剣道で勝負している。……剣道なんて中学の体育以来だぞ…!そのせいか、いや…もともと力の差がありすぎたせいか俺は頼長さんにかなり滅多打ちにされている。

 

 

拓海「うるせーなッ!!」

 

 

俺は何も考えず無我夢中で頼長さんに斬りかかった。けど所詮はただ前に突っ込んでいっただけの攻撃、そんなものは当たるはずもなくーーーー

 

 

頼長「振りが遅いし攻撃が単一的だな。こんなもの、剣道経験者の小学生でも避けられる。お前は俺を舐めすぎだ」

 

拓海「ッッ……!!」

 

時音「拓海ッ!」

 

 

ーーーー俺の攻撃をすぐに交わされ、追い討ちで俺の背中に木刀を振り落とす。…………やばい…クソ痛い…あーあ、なんで俺こんな事やってんだろ…?確か事の発端は良からだよな……良が秋人に会いに行こうなんて言わなきゃ頼長さんに侮辱されることもなかったし、こうして痛い思いして絆を証明することもなかったのに…マジで何やってんだよ俺……。俺はそんな事を考えながら無意識に立ち上がっていた。

 

 

拓海「…………」

 

頼長「もう立っているのがやっとか……コレで終わらせてやろう!」

 

 

頼長さんは一気に俺に向かって斬りかかってきた。ーーーーやべ…頭が回らない…ぼーっとする……もう何も考えられないーーーー

 

 

頼長「終わりだ」

 

時音「拓海ッッッ!!!!!」

 

 

ーーーーーーーだけど、これだけは分かる…この人に、頼長さんに……一度ギャフンと言わせたい…!そう思った時、また無意識に体が動いて、部活の練習でやるステップで頼長さんの攻撃を自然とかわすことができた。

 

 

頼長「なッ!?」

 

 

その勢いでくるっと身体を回転して頼長さんの背後に回りーーーーーー

 

 

拓海「ーーーー試合終了…(小声)」

 

 

ーーーー頼長さんの背中に向かって思いっきり振り落とす。何故かこの1発だけは力が入らないのに妙に振りが徐々に重くなっていくのを感じる。これが火事場の馬鹿力という奴なのだろうか。まぁとりあえずーーーーー

 

拓海(くたばれクソじじいーーーーー)

 

秋人「そこまでッッ!!!!!」

 

 

頼長さんに当たる直前で、だこか懐かしい声と共に木刀が止まった。いや、止められたのだ誰かに……それが誰か分からない、俺は今満身創痍で、ろくに顔を上げることができないから。だけどここで止められたら、いつここで頼長さんを打つんだよ……!俺は止められた木刀を必死に抵抗して剥がそうとした。だけど次の声で俺はその気力も無くなる。

 

 

秋人「ーーーー拓海、何があったか知ら無いけどもうやめろ!もうこれ以上親父と戦うな…!」

 

 

そう、その声は俺たちとずっと一緒にバカやっていた秋人だったから。

 

 

拓海「ーーーー秋人…?」

 

時音「秋人ッッ!!」

 

秋人「おう、時音久しぶり!」

 

頼長「なんだ秋人か、今良いところだったんだ。邪魔するな」

 

秋人「邪魔すんなって……友達がこんなことしてんだから普通止めるだろ!バカじゃねーの?大体なんでこんなことしてんの?拓海傷だらけじゃねーか!」

 

時音「秋人のお父さんがボクたちと秋人との絆を本物じゃないって侮辱したから、それに怒った拓海が勝負を仕掛けたんだ!」

 

秋人「ほーう、親父……誰が拓海たちは本当の友達じゃないって言ったよ……!」

 

頼長「見極めるためにやっただけだ。何か問題でもあるのか?」

 

 

なーんか秋人と頼長さんが言い合いをしてるみたいだ。とりあえず、地獄から解放されたみたいだし、休憩しよう…。痛覚の限界を超えて逆に麻痺してるせいで何も感じない。よく俺全く感覚がない状態で立ってられていたな…。

 

 

秋人「問題だらけだっつーのッ!!!!!ーーーーまぁけど、コレを見た母さんは親父をどう思うかな」

 

頼長「は?それはどういうーーーー」

 

赤城「頼長さ〜〜〜ん…?これは一体どういうことですか〜?」

 

 

頼長さんが最後まで言う前に、頼長さんの後ろから黒長な髪の綺麗な女性が何やら黒いオーラ?をまといながら怖い笑顔で歩いてきていた。

 

 

頼長「あ、茜…!?いや…これはだな…!!」

 

赤城「あなた、裏へ来い」

 

頼長「御意…」

 

 

そうして頼長さんは綺麗な女性とともに建物裏へ行き、2人が見えなくなったところで大きな音ともに、女性が満面の笑みを浮かべて1()()で出てきた。多分女性が頼長さんに何かしたのだろうけどこの場にいた俺含め全員が何をしたのかは聞かなかった。とにかく、この女性には絶対に逆らってはいけないと俺の危険信号がそう直感した。




以上で45話の終了となります!
気がついたらあと5話で本編が50話ですね!やっとですかー
色々と長かったです!これからも頑張っていくので応援よろしくお願いします!!!


大和「応援よろしくお願いします!大和も推して参ります!!」

秋人「応援よろしく!」


よろしくお願いします!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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46話 BOND OF PIECE 〜絆のカケラ〜

こんにちは龍龍龍です!!!!!
いつもよりも早く書き上げることができました!!これで少しは安心ですかね?けどまぁ次の話も書き上げないといけないんですけど…笑
そして本編50話まで残り4話!!!!!50話になったらまた記念茶番でもしますか〜。
話が変わって、今回の話は絆の話となります!よろしくお願いします!
それでは本編スタートです!


秋人「今回の件、本当にごめんッ!!」

 

 

あの後、俺は拓海を入渠させて、それから俺の部屋(執務室)に行って、拓海達に謝罪した。何がどうであれ拓海達を危険な目に合わせてしまったからだ。そして復活した親父にも母さんの力で謝罪させた。さすが母さん…。

 

 

時音「だ、大丈夫だよ秋人!第1何も言わずにここに来たボク達にも非があるし…」

 

拓海「そうそう、秋人は悪くない。主に良が元々の元凶だったし。ーーーそれにしてもここのお風呂どうなってんの?傷や痛みがが跡形もなく消えて治ったんだけど…」

 

秋人「あーそれは入渠ドックって言って主に傷ついた艦娘の傷を治すための特別な場所なんだよ。今ではもう完全にお風呂化してるけど」

 

拓海「嘘だろ!?すごいな鎮守府…」

 

良「話してる中悪いんだけどさ……早く俺の縄解いてくんねーかな!?全く動けねーんだけど!!」

 

 

あ、そういや良縛ったままだった、忘れてた……。

 

 

秋人「悪い悪い、完全に忘れてたわ」

 

 

俺はそう言って良の縄を解いた。良は縄から解放された瞬間「ふぃ〜!」と言ってた両手を上げて体をのばした。

 

 

秋人「そういやお前ら久しぶりだよな!元気にしてた?」

 

良「当たり前じゃねーか!!けど秋人、お前がいなくて少し寂しくなったけどな〜」

 

拓海「それにサッカー部も秋人がいなくなってから少し落ちたし…今年のインターハイもベスト8止まり」

 

時音「それでも楽しくやっているよ!ところで秋人、さっきから向こうの扉からいろんな人が覗いてるみたいけど……」

 

 

時音の言葉で俺たち4人んは一斉にドアの方へと向いた。そこには母さん達が興味本位で拓海達を覗いていた。ざっと見ると10人くらいは見てる。いや、どんだけ拓海達がきになるんだよ!?

 

 

艦娘達「ーーーーあ」

 

秋人「気になるなら、普通に入ってきたら良いじゃん…」

 

 

俺の一言で、覗いていたみんなが一斉に入ってきた。ちなみに誰が覗いていたかというと、金剛、赤城(母さん)、加賀、瑞鶴、北上、大井、天龍、龍田、響、睦月、如月、吹雪だった。いや多すぎ……。

 

 

拓海「うわ…めっちゃいる!?」

 

金剛「あっきー、この人達があっきーの友達デスカ?」

 

秋人「そうそう、右から拓海、良、時音だ!」

 

拓海「拓海です。よろしくお願いします」ペコリ

 

良「良だ!よろしく!」

 

時音「時音だよ、よろしくね!」

 

 

拓海達はそれぞれみんなに挨拶した。

 

 

吹雪「私は吹雪です、よろしくお願いします!」

 

睦月「私は睦月です!」

 

吹雪「……?時音さん、なんだか時雨ちゃんに似てるような…あと名前も」

 

 

言われてみれば、確かに似てるな〜。いや、てか似過ぎだろ!?普通に「僕たちは双子です!」って言っても十分通用するレベルだぞこれ!?

 

 

睦月「あ、確かに!!」

 

時音「やっぱりボクと時雨は似てるんだねーーーえーと、隣の人は?」

 

如月「あ、そうだったわね〜、私は如月よ、よろしくね。ーーー確かに時雨ちゃんが髪を切ったら瓜二つになるわね」

 

時音「けどボクは男だよ?」

 

天龍「嘘だろ!?お前男なのか!?」

 

龍田「天龍ちゃんも時音さんには言えないわよ〜天龍ちゃんの性格も完全に男の人だもの〜。ーーーあ、ちなみに私は龍田よ〜よろしくね〜」

 

天龍「そ、それは…////」

 

響「やぁ良、さっきぶりだね」

 

良「げ…銀髪……」

 

響「酷いね、私にはちゃんと響という名前があるのに」

 

良「うっせ、俺を縄でぐるぐる巻きにしたやつがよく言うぜ。お前とだけはなぜか仲良くなれなそうだ」( ̄+ー ̄)

 

響「奇遇だね、私もなんだよ」

 

良「おーそりゃ良かったーねー(棒)」

 

 

いつのまにか良と響は軽い言い合いになっていた。良のやついつ響とこんなに話せるように且つ仲悪く?なってんだ?

 

 

北上「まぁまぁ〜喧嘩もほどほどにね。ーーーあ、ちなみに私は北上だよ〜よろしくね」

 

大井「私は大井と言います。いくら秋人さんの友達といっても北上様に手を出すなら私が許しませんから」

 

 

おい!!いきなり拓海達を威嚇するんじゃない!!大井のやつ、どんだけ北上が好きなんだよ…。

 

 

拓海「ア、ハイ……」

 

赤城「私は一航戦の赤城 兼 茜です。私の隣にいるのはーーー」

 

加賀「加賀です。よろしくお願いします」ペコリ

 

時音「よ、よろしくお願いします…!あの、赤城 兼 茜というのは……?」

 

赤城「私は艦娘の赤城であって、秋人の母でもあるんです!」

 

拓海、時音、良「え…………えええぇぇぇぇぇぇっぇぇぇ!!!???」((((;゚Д゚)))))))

 

 

母さんが自己紹介をした後拓海達は一緒のタイミングで声を上げる。まぁ初めて聞いたらそりゃそうなるわな……。

 

 

良「ちょっ……秋人!お前お母さんなくなったんじゃなかったのかッ!?」

 

秋人「いや、俺もそう思ってたんだけど、提督になったら奇跡的に再開した…(苦笑)」

 

赤城「私の秋人と友達のなって頂き、ありがとうございます!」ペコリ

 

時音「こちらこそ!学校ではいつも秋人にお世話になりました…!」ペコリ

 

赤城「学校での秋人はどんな感じでしたか?」

 

良・拓海「ただの身体能力おばけ」

 

秋人「お゛ぃ゛!!」

 

良「そんで見えないところでモテてたし!」

 

拓海「サッカー部の次期キャプテン候補だったな〜」

 

時音「けどやっぱりーーーー」

 

拓海・良・時音「身体能力おばけ(だね)だな…」

 

秋人「もう良いって!!何回言うんだよ…!」

 

赤城「なるほど!ーーーーふふ、秋人にもちゃんと信用できる友達ができて良かったです」

 

 

母さんはそう言って俺の頭を撫でた。てか拓海達がいる前でそう言うのやめてほしんだけど…めっちゃ恥ずかしい…//

 

 

秋人「ちょっ…母さん今撫でるのやめろ…恥ずかしいから…//」

 

赤城「ふふ、良いじゃないですか」

 

良「お、秋人が照れてやんの〜♪こりゃ滅多にみないから一枚ーーーー」

 

秋人「良あとで表に出ろ…」

 

良「じょ、冗談だって…」(^ω^;)

 

 

そのあと皆んなに改めて食堂で拓海達を紹介してご飯パーティーにした。その間拓海達は皆んなからかなりの質問責めにあっていた。等の女好きの良は可愛い女の子、特に第六駆逐艦たちに囲まれてかなり幸せだったらしく、顔がすごく緩んでいた。今にも襲いそうで怖いな…その時は全力で締め上げるけど。拓海については相変わらず人気だった。時音に関しては違和感なく皆んなに馴染んでいた。見た目が時雨に似てるからもある。パーティーはかなり盛り上がった。

 

 

拓海「すいません、ちょっと席外しても良いですか?」

 

陸奥「どうしたの?」

 

拓海「ちょっと外の空気を吸ってきます」

 

陸奥「えぇ、分かったわ」

 

 

side out 秋人

 

 

side 拓海

 

 

パーティーから少し抜け出して俺は外に出て暗い海を眺めていた。理由は考え事だ。俺はいつも考え事をするときは、必ず誰もいないところで1人になって考え事をする。そっちの方が気が散らなくていいから。今は秋人の高校復帰について考えている。 秋人はこっちに戻ってくる事はあるのか…?大体俺はまだ、いきなり友達を提督にされた事にまだ完全に納得していない。確かに今、提督不足なのも十分理解している。けど一般人から、ましてや高校生が提督するというのは話は別だし、俺たちは友達を無理矢理奪われた側だ。文句の1つぐらいはあるだろ?秋人が高校を辞めてすぐくらいは俺も流石にキレて海軍のトップがいる所に乗り込んで抗議しに行こうと思ったっけな…良や時音に全力で止められたけど…笑。ーーーーどうすっかな〜…ホント。

 

ーーーーーー考えても仕方ないか…。

それに秋人の鎮守府の雰囲気をみて分かった。あの場所には秋人は必要だし、今更決まった事にこれ以上言えないし。何より今のあの空間を俺たちが潰したらいけない。

 

 

拓海「ーーーーって…これじゃあどっちが被害者か分かんねーじゃん…笑」

 

秋人「何1人で暗い海を見てんだよ拓海〜」

 

拓海「秋人…!?」

 

 

まさかのご本人登場とか…どんなけタイミングが良いんだよ。これはアレか?物語でよくあるテンプレ展開ってやつか!?別にそんな仕様はいらなかったんだけど…普通に1人で考え事して1人で自己解決させてくださいよ神様…。

 

 

拓海「別に、ただ海を見てただけだよ」

 

秋人「ダウト、またあの時みたいに考え事だろ?」

 

拓海「……分かってんじゃねーか(苦笑)」

 

秋人「で、何を悩んでたんだ?話ぐらいは聞くぞ親友」

 

 

マジでなんでもお見通しかよ、さすが親友。まぁこの際秋人に良や時音の本音を代弁していうか。

 

 

拓海「じゃあ単刀直入に。秋人、また学校に戻る気はないか?」

 

秋人「は?」

 

拓海「無理なのも承知の上だ。だけどこればっかりは直接秋人に言いたかった。俺もそうだけど良や時音もちろん、サッカー部のみんなだってお前の帰りを信じて待ってる。それに秋人の帰りを1番に待ってるのは時音なんだ。だから頼む、来年でも卒業前でもいい、帰ってきてくれッ!!お前がいたおかげでサッカー部も全国制覇を成し遂げれたし、また1年のときみたいに4人でバカやりたいッ!!」

 

 

俺は秋人にこれ以上の無いぐらい全力で頭を下げてお願いした。

 

 

秋人「ーーーーー確かにそうだよな…」

 

拓海「て事はーーーー」

 

秋人「けど悪い、多分そっちにはもう戻らないと思う。確かに拓海達、いや大切なチームメイトが信じて待ってくれてるのは嬉しい。けど今の艦娘たちをほっとくわけにはいか無いんだよ。まだ俺が艦娘達を守らないといかねーし!それにやると決めた以上は俺が納得するまで止めることが出来ない。これは俺の覚悟だ!」

 

 

秋人は真剣に俺を見つめてそう言った。ーーーーはぁ…やっぱ秋人は秋人だ。正直秋人がこの仕事を中途半端な気持ちでやってたら俺は意地でも連れて帰ってた。

 

 

拓海「ーーーやっぱり、お願いしても無駄かぁ。けど良かったよ、お前がそうやって本気でやってて!正直中途半端に提督やってたら、俺は問答無用で引きずってでも一緒に帰ってたから」

 

秋人「はぁ!?マジかよ…」

 

拓海「俺もその覚悟で来たし。まぁその覚悟も消えたし俺の気持ちもスッキリしたわ」

 

 

俺は背伸びしながら秋人に告げる。

 

 

秋人「そっか…!」

 

拓海「秋人もーーーー」

 

良「おい、何俺たちを無視してイケメン2人で話してんだよ!俺たちも混ぜろ、寂しいじゃねーか!!」

 

時音「ヤ、ヤッホ!」

 

 

俺が「頑張れよ」と言う前に良が思いっきり声を上げてこっちに歩いてきた。その横には時音もいた。

 

 

秋人「イケメンは余計だろ…で、どうしたんだよ?」

 

良「お前ら2人が話してから俺たちも来たんだよ!ったく。ーーーー秋人、俺は10年先になろうが20年先になろうが待ってるからな!絶対俺たちの場所に戻ってこいよ!」

 

時音「ボクも、秋人選んだ道ならもう何も言わないよ!それが一番大切だからね!だから約束して、次戻ってきたらもう勝手に離れないって!」

 

秋人「分かった、約束だ時音!」

 

 

秋人はそう言って時音の頭をワシャワシャと撫でた。

 

 

拓海「て事で秋人、俺たち親友からの約束だ。絶対に提督業を最後までやり通せ!そんでお前が納得したらこっちに戻ってこい!!その時まで俺たちはずっと待ってるからな馬鹿野郎が!!」

 

秋人「はッ!当たり前じゃねーか馬鹿野郎が!」

 

良「んじゃ戻って早く風呂にはいろ〜ぜ〜!」

 

拓海「だな」

 

 

こうして俺たちは納得して話は終わった

 

 

ーーーーーーーーと思ったが。

 

 

秋人「ーーーーあのさ、お前らに隠してたことがあるんだけど」

 

3人「ーーーーゑ?」

 

 

突然の秋人の言葉によってまた話は始まるのだった。

 

 

side out 拓海

 

 

side 秋人

 

 

納得して話は終わったけど、俺は拓海達を呼び止めた。理由は俺の本当の姿を見せるためだ。別に隠し続けるのもいいと思った。けど、拓海達にはどうしても見せなきゃいけないと、そう感じた。

 

 

良「いきなり何だよ…隠し事って?」

 

秋人「俺の本当の姿をみんなに見せたいんだ。拓海達には本当の俺を見てほしいから」

 

拓海「どういう事だ?」

 

秋人「それはすぐに分かる……」

 

 

俺は力を解放し、矢倉と戦った時の深海棲艦の姿に変えた。そのせいで性格も変わる。

 

 

3人「ッッ……!」

 

秋人「これが俺の本当の姿だ……今までの姿は俺が力を抑えていた状態だった」

 

良「………つ、つまりどういうこっちゃ……?」

 

秋人「俺は艦娘と人間のハーフで且つ人類が恐怖してる、深海棲艦の力も持ってるって事だ」

 

3人「ッッ…………!」

 

 

拓海達は固まった。そりゃそうだ、艦娘と人間のハーフと言い、深海棲艦の力も持ってるといえば誰だって固まるに決まってる。それに怖がられる事だって容易にある。

 

 

秋人「今まで黙ってて悪い…」

 

3人「……」

 

 

3人は相変わらず固まる続けてる。まぁ怖がられて、嫌われるのは覚悟の上だから別にいい。

 

 

秋人「これを見て俺を嫌いにーーーー」

 

拓海「何だよ隠し事ってそんなことか」(¬_¬)

 

時音「もっと凄いことかと思ったよね」(。-∀-)

 

良「すっげぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!何だよ秋人その恰好!!クソかっこいいじゃん!!」(((o(*゚▽゚*)o)))

 

秋人「ーーーーは?」

 

 

予想もしない反応だったので俺は思わず声を出した。

 

 

良「だから普通にかっこいいぞ秋人!!目が赤くなってツノが生えて肌も若干白くなって雰囲気もなんか大人っぽくなってるしよッ!!」

 

秋人「この姿が怖くないのか…?」

 

良「全然怖くねーよ!何?秋人は俺たちにその姿を見せたらビビると思ったのか?ンなわけねーだろ笑。お前も心配性だなぁ〜」

 

秋人「あ゛?」

 

良「ちょ…待てって!冗談冗談!」

 

時音「良の言う通りだよ秋人!びっくりはしたけど全然怖くないよ。ボクからしたら『やっぱり!』って言う感じかな?だって初めて会った時から何となくみんなと違う感じがて出たもん。ボクには分かるよ!ーーーーそれにそっちの姿の方がボクは好きかな…//」

 

秋人「時音…」

 

拓海「お前が身体能力おばけな理由も、怒った時の異質なオーラもコレが原因ということが、今のでようやく繋がったわ。それにさ秋人、俺たちは1年ちょっとしかいなかったけど、その少ない時間の中でどれだけ一緒にいたと思ってんだ?何かあったらいつも一緒にいただろ!お前が提督になってもメールグループは抜けなかったし、縁も切らなかった。それぐらい俺たちを信用してたんだろ?だから俺たち3人はお前が提督になろうとも、格好が変わろうとも性格が変わろうとも絶対にお前を、秋人を裏切らねーよ!」

 

 

拓海は微笑みながらそう言った。それと同時に時音と良も笑った。ーーーー何だよ…これだったらずっと隠し続けていた俺が馬鹿みたいだ…。あれーーーーー目が熱い…?

 

 

良「うわぁッ!?ちょっ…秋人何泣いてんだよッッ!?」

 

秋人「ッッ!?」

 

 

どうやら俺は無意識のうちに涙を流していたようだ。多分これは心が安心して勝手に出たんだと思う。

 

 

秋人「…泣いてない……気のせいだ」

 

時音「安心したんだね!これでようやく本当の友達だね秋人!」

 

秋人「ーーーーあぁ…そうだな……!」

 

 

ーーーーー俺は初めてあった日から今日まで、この仲間を信じられなくなった日は一度もなかった

 

 

秋人「あとみんなーーーー」

 

 

ーーーーだから俺はみんなに伝える、今の姿じゃ言葉にするのは恥ずかしいけど

 

 

秋人「俺はみんなに…出会えて、本当に良かった……!」

 

 

ーーーー大切な仲間だから。そして俺は笑顔で拓海達の肩を組みに行った。それにつられて拓海達も一緒になって笑いあった。

 

 

秋人「ありがとな…!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

赤城「秋人は本当にお友達を見つけましたね、頼長さん…♪」

 

頼長「己の絆の為に、無理でも俺と挑もうとしたやつだ。アイツらだったら本当の秋人を受け止められるのは当然だろう…」

 

赤城「ふふ、素直じゃないですね頼長さん。泣いているのがバレバレですよ♪」

 

頼長「泣いてない、目にゴミが入っただけだーーーーーーーーいい友達を持ったな…秋人…

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

良「しゃあぁぁぁぁぁぁ!!!!!早く戻って風呂はおるぞぉぉぉぉ!!!!!」

 

拓海「良…お前風呂好きすぎだろ…」

 

秋人「ふ…良も変わらないな…」

 

時音「まぁ良だからね〜」( ̄∇ ̄)

 

 

 

時雨「……」

 

響「行こうか時雨」

 

時雨「うんーーーーー良かったね、秋人…!」




以上で46話の終了です。
どうでしたか、素晴らしい絆でしょ!?自分はこういう物語が好きだったんですよねー!!青春モノの物語が!ですが安心してください、次回は少しエロスもラッキースケベも入れる『予定』ですので!※予定は未定

作者「次回『時音のピンチ2』でお送り致します。ぜひ読んでください!」

時音「ボクのピンチ!?嘘だ!!信じないよ!」((((;゚Д゚))))

夕立「時音、男っぽいよね〜?」

時音「も、もちろん男だよ!」(-.-;)


それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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47話 夏の夜のお風呂 With 時音

どうも龍龍龍です!!!!!
結構早めに47話が完成しました!!どうですか?良いペースでしょ?しかしまた忙しい時期が来るんですよ……先に謝っておきます、すいません…。
話を変わりまして、今回の話はタイトル通りお風呂を中心とした話でございます!


時音「ボクはどーでしょう!」

良「俺はどーでしょう」

響「私はどーもしない」

時雨「僕はどーしよう?」


俺はどーでも良い
それでは本編スタートです!


side 時雨

 

 

僕は響と一緒に秋人たちの話をこっそり見ていた。そして思ったのが拓海達は本当に良い人だった事と、少し申し訳ない事をしたという罪悪感だった。多分僕は拓海達に謝らなければいけない、友達だった秋人を勝手に提督にさせてしまったから。どんな形であれ僕達は秋人を間接的に奪ってしまった形になる。

 

 

時雨「なんだか複雑な気持ちだね…」

 

響「あれをみた後なんだ、そう思うのも仕方ないさ」

 

時雨「うん…とりあえず明日は拓海達に謝ろう。間接的だけど僕達も拓海達に申し訳ない事をしたから」

 

響「そうだねーーーー時雨、いい時間だし入渠ドックに行こうか」

 

時雨「そうだね!」

 

 

side時音

 

 

こんにちは、時音です!あの話が終わってボクはお風呂に入っています!秋人たち?いないよ、ボク1人で入ってるよ。理由?べ、べつにこれと言ってないかなぁ〜……。

ーーーーーーーーうぅ…分かったよ…言えばいいんでしょ、言えば…!多分ほとんどが察しがついてると思うけど、ボクは本当は女の子なんだ…。訳あって男のフリをしているんだけど。え?なんで隠してる事をを秋人たちに言わないって?理由はまだ言えないかな…。とにかく!女の子だけどこれからもボクを男だと思って読んでほしいよ!(メタ発言)

それよりこのお風呂気持ちいいね…♪今まで感じたことのない気持ち良さだ…♪ふぁぁ…癒されるよぉ……♪

 

ーーーーーーーーだけどボクは知らなかった、この後ボクにとってはすごい大事件が連続で起きるということを。

 

 

 

時音「このまま1時間ぐらいずっと入って居られるよぉ…♪」

 

 

艦娘さんはいつもこのお風呂を使ってると思うと羨ましいね。あ、家に帰ったらお父さんに言ってこれとおんなじお風呂に変えてもらおうかな〜。ーーーーそんなどうでも良い事を思っていた時、いきなりそれは起こった。

 

 

ガラガラーーーー

 

 

時音「ーーーーッッ!?」

 

 

突然お風呂のドアが開いた。って…なんでドアが…!?この時間は誰も入ってこないはずなのに!?ボクは焦る。ーーーー 一体誰が入ってくの!!入ってきたのは

 

 

響「やっぱり時雨は改二になってから身体が(女性的に)成長したね」

 

時雨「恥ずかしいから、余計な事を言わないでくれるかい響…///」

 

 

時雨と確か響だったかな?っじゃなくて!なんで2人はこんなに時間に!?もう艦娘さんは早めに入っていたはずなのに…もしかしてまだ入ってなかったの!?……どうしよう…なんとしてでもバレないようにしなきゃ!

 

 

響「良いじゃないか、今いるのは私と時雨ぐらいーーーーーーーー」

 

 

あ。これ、響はボクの存在に気づいたようだね…。

 

 

時雨「どうしたんだいひびーーーー」

 

 

ついでに時雨も気づいた…。

 

 

時音「や…やぁ響、時雨……!」( ̄▽ ̄;)

 

響「やぁ時音」

 

時雨「と、時音ッッ…!?////ーーーーーーーー今の話は聞いていたかい?…//」

 

時音「うん、普通に聞こえていたよ…」(ー ー;)

 

響「ハラショー」

 

時雨「全然良くないよッッ!!……////時音に聞かれたじゃないかッッ……////」

 

 

時雨は顔を真っ赤にして響に問い詰めた。あぁ、多分時雨はボクをまだ男だと思っているみたいだね……。まぁ胸もないし、股部の部分だけタオルで隠していれば普通はそうそう女の子だなんてバレることはないよね。だけどボクは知っている、響だけはそんな小細工は通じないという事を…彼女だけは常に警戒しないといけないね……。少し演技でもしようかな。

 

 

時音「それより時間を改めなくて良いの?…//男のボクが入ってるのに…//」

 

響「大丈夫さ。たまに秋人一緒に入っていたし、なれてるよ」

 

時音「そ、そうなんだ…//」

 

時雨「うん。それに時音は見た目が少し女の子みたいだからまだ大丈夫だよ。ーーーけど、秋人以外の男の人と入るのは初めてだね…//」

 

時音「じゃあボクはすぐに身体を洗って先に出るよ。気まずくさせるのも悪いし!」

 

 

そうしてボクは先にお湯から出て身体を洗いに行った。もちろんタオルで股部を隠した状態で、プラス響を警戒しつつ。はぁ……気を張り続けるのもしんどいね…。

 

 

響「なら私も先に身体を洗おう」

 

 

ほら来たよ!これが響の怖いところ1つだ、何を考えてるのかボクには読めない…。

 

 

響「隣失礼するよ」

 

時音「う、うん…。別にボクの隣じゃなくてもいいんじゃ…」

 

響「こういうのは隣に行くからいいのさ。それに時音に確かめたいことがあるし」

 

時音「確かめたい事…?」

 

 

何か嫌な予感がする……。

 

 

響「君、女の子だろう?」

 

時音「ーーーーーーー君のような勘のいいガキは嫌いだよ…」

 

 

いきなり直球ストレートの質問が来た。ボクは逆に冷静になる。

 

 

時音「ーーーーーーいつから知ってたの…?//」

 

響「君と初めて会った時からだよ。むしろなんでみんな気づかないのか知りたいぐらいさ」

 

 

もう最初から気づいてたみたいじゃないか!!!!!まさか響がここまで勘が鋭いとは…いや違うね、むしろ響だからこそだね…。

 

 

時音「やっぱり響には敵わないよ…」

 

響「大丈夫さ、私が時音の秘密を知ったところで別に広めるつもりはないし、秋人に言うつもりもない。それに私は安心したよ」

 

時音「どうして?」

 

響「こんな女の子のような身体のラインで男だなんてそっちの方がおかしいからね。『胸』はないけど」

 

時音「ねぇ響、それボクをからかってるの?それとも侮辱してるの?」

 

響「……冗談だよ」

 

時雨「2人ともさっきから何を話しているんだい?」

 

響「時音の秘密の事さ」

 

時音「響ッッ!?」

 

 

やっぱりこの子は油断できない。これもうボク怒ってもいいかな?良いよね!

 

 

時雨「どう言うことだい響?」

 

 

時雨も気になってこっちに向かってくる。いや、来なくていいよ時雨ッ!!

 

 

響「それは時音が教えてくれるんだよ」

 

時音「言わないよ響ッ!?」

 

響「それは困ったね……」

 

時雨「…?」

 

響「なら時雨、今から時音の身体に触れていったら秘密がわかるさ」

 

時雨「え…?//」

 

時音「ッ!?////響、要らないことを言っちゃダメ…!!////」

 

 

もう嫌だよこの人…誰か助けてぇぇぇ!!

 

 

時雨「いや、辞めておくよ響…時音も嫌がってるみたいだし…」

 

時音「良かった……」

 

 

そして時雨は身体を洗いに移動していった。ーーーーーこれはもう響にお仕置きが必要みたいだね…。

 

 

響「それは残念だ」

 

時音「ーーーーーひ〜び〜きぃ〜…?よくもボクの秘密を知ってるからって弄んでくれたね〜…?」

 

響「弄んではないさ、ただからかっただけなんだよ」

 

時音「一緒だよッ!!ーーー君にはお仕置きが必要みたいだ…」

 

響「お仕置き?言っておくけど私にはある程度のお仕置きなんて慣れてるから効かないよ?」

 

時音「フッフッフ…それはどうかな!!」

 

 

ボクは身体を洗っている最中の響に、背中を指で当ててそのままなぞるように動かした。

 

 

響「ッッッ!?…////」

 

 

その瞬間響は、身体をビクッ!とさせて止まった。やっぱり響は背中が弱いのか〜…!これは面白くなってくるね!

 

 

時音「どうしたのさ響〜?急にビクッ!ってなって〜?ボクはただ背中を触っただけだよ〜?」

 

 

ボクはそのまま背中を指でなぞっていくのを続ける。

 

 

響「べ、別に…///なんでもない…////」

 

時音「もしかして響、背中弱い〜?」( ̄▽ ̄)

 

響「よ…弱くなんか…////」

 

時音「じゃあコレはどうかなぁ〜」

 

 

今度は首を指でなぞった。

 

 

響「ん……////や…やめ……/////」

 

 

首も弱いことが発覚!そのせいか響の身体はビクビクしている。可愛いね〜♪もっといじめちゃおうか♪ボクは響の耳に息を吹きかける。

 

 

響「ふぁぁ……////…ぁ……////」

 

時音「響の身体は敏感なんだね〜♪」

 

響「ッッッ……!!////」

 

 

響は理性を取り戻してボクから距離をとった。ボクの身体いじりから自力で!?すごいメンタルだね…!

 

 

時音「ーーーーーーなるほど、まさかボクの身体いじりから自力で抜け出せるなんて君が初めてだよ…」

 

響「はぁ……はぁ……////危ないところだった…///不死鳥の名は伊達じゃない…//」

 

時音「すごいメンタルだね。今日のところはコレで終わりにするね。いい収穫もあったし!」

 

響「こんな屈辱は初めてだよ…///ーーーー私はもう出る、けど私はまだ負けてないよ」

 

時音「はいはい…。またからかわれたら次は耳を甘噛みするからね♪」

 

響「絶対耐性をつけておくから……」

 

 

そう言って響はお風呂から出ていった。なんとか追撃できたかな…?はぁ…ボク頑張ったよ……!!あの響を追い込ませることができたよ!!褒めてッッ!!

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

時雨「なんだか響が迷惑をかけたみたいで、ごめんね…?」

 

時音「ううん…!大丈夫だよ!その分楽しませてもらったし!」

 

時雨「そ、そうなんだ」

 

 

それからボクは時雨と一緒にお湯に浸かっている。なお、時雨は未だボクを男として見てくれてるようだ。……時雨になら教えてもいいかな?

 

 

時音「時雨……響が言ってたこと覚えてる?」

 

時雨「響が言ってたこと……確か時音の秘密だったかな?」

 

時音「うん。ーーーじつはボク、女の子なんだ!」

 

時雨「ーーーーーーーえ?」

 

時音「だからボクは女の子なんだ!」

 

時雨「ッ!?ーーーそれは本当なのかい…?」

 

時音「本当だよ…////ほら確かめてみて…////」

 

 

ボクは時雨の手を股部に当てた。ーーーん?コレってもし男の子がすると変態行為になるんじゃ……まぁボク身体は女の子だしセーフだよね!(ぁぁぁぁああああ、アウトだよッッッ!!!!!)

 

 

時雨「ッ!?た…確かに無い…////けど時音、いくら女の子でもこの確認の仕方は不味いよ?…////」

 

時音「や、やっぱり……」

 

時雨「けど、どうして今まで秋人達に黙っていたんだい?」

 

時音「それはーーーーーー」

 

 

ボクは時雨にだけ、女の子を隠してる理由を話した。

 

 

時雨「ーーーーなるほど、時音の家庭も複雑なんだね…。分かった、時音の為に秋人達には黙っておくよ。それと、これからも時音を男の人として僕は頑張って接するようにするから!」

 

時音「ありがとう時雨!やっぱり時雨は優しいね」

 

時雨「照れるじゃないか…//ーーーそろそろ上がろうか時音」

 

時音「そうだね!」

 

 

ボク達はお湯から上がってお風呂から出た。

 

 

時雨「じゃあ僕はこのまま部屋で髪を乾かすら、先に失礼するよ」

 

時音「うん、ボクはここで髪を乾かすから、おやすみ時雨!」

 

時雨「うん、おやすみ時音!」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

それからボクは下着とノースリーブシャツの格好で髪を乾かしていた。服を着ない理由としては暑からである。いくら夜といっても、もう夏で且つお風呂上がりだからだ。多分みんなは下着の柄とか想像しているんだろうな……君達は変態だよ!お巡りさんに捕まったらいいんだ!!そんな誰に向かっていってるのかわからない事を考えていると、第2の重大な事件が起きる。

 

 

良「忘れもの〜が〜あります〜。こ↑こ↓にありますねぇ!お、忘れものを発見!やりますねぇ!いいよ来いよ俺のイヤホン」

 

 

脱衣所に良が入って来た。なんだ、誰かと思ったら良か、しかもどこかで聞いたことのあるような独り言を言って。だけど、この時ボクは忘れていたのだ今の格好をーーーーーーー

 

 

時音「あ、良どうしたの?」

 

良「お、時音か。いやぁーねーイヤホンをここに忘れーーーーーーーーーーーー」

 

 

良がいきなり黙り出した。ん?どうしたんだろう?

 

 

時音「良?急に黙ってどうしたの?」

 

良「ッッ!!!!!/////」

 

 

良は顔を真っ赤にしたと思ったら急いで脱衣所から出ていった。一体何事かなと思ったけど、ボクの格好をみて気づく。

 

 

時音「あーーーーーーあああぁぁぁぁぁぁぁッッッ!!!???/////」

 

 

ボクは急いで着替えて良を追いかけた。

 

 

side out 時音

 

 

side 良

 

 

はぁ……はぁ……。一体俺はどれぐらいまで走っただろうか?とある理由で全力で逃げて来た。どうも皆さん良です!俺視点で話すのが初めてで実際すげーテンションが上がっています!ーーーーじゃねぇんだよッッッ!!!俺は今絶対見てはいけない光景を目の当たりにしたんだ!!!アレは絶対見間違いじゃねぇ……!!!

 

 

良「時音が……女!?」

 

 

あ…ありのまま今起こった事を話すぜ!「おれは忘れものをしたから脱衣所に行ったら、そこに髪を乾かしてる完全に女の子の服を着ていない時の、シャツと下着姿をした時音がいた」な…何を言っているのかわからねーと思うが おれも何が起きたのかわからなかった…頭がどうにかなりそうだった…催眠術だとか幻覚だとかそんなチャチなもんじゃあ断じてねぇ…もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。

 

 

良「勘弁してくれよぉ……俺これから時音とどう接すりゃいいんだよ……」

 

 

確かに時音が女の子だったのは嬉しかった。いやその時点でおかしいんだけどよ!!でも今までずっと男だと思って過ごして来たじゃん?だからこれから俺は時音が女の子という事実を知った上で付き合っていかないといけない……はっきり行って無理じゃね?だって俺男だと思って下ネタとか変態発言してたわけじゃん?絶対軽蔑してるだろ!!!!!このキャラでやってきたから仕方ねぇけど!!

 

 

良「あぁ……胃が痛い……先が思いや割れるわぁ……」

 

 

それにこれ多分家族がらみで秘密にしてたわけだろ?それを俺知っちゃった訳だし、俺社会的に死んだな……。

 

 

良「おふくろ、親父……今までありがとう…楽しかったぜ」

 

 

俺は涙を垂らしながら、全てを覚悟して言った。だがーーーー

 

 

時音「勝手に終わらさないでくれるかな、良……」

 

 

ーーー誰かが俺の言葉に返答したのだ。それが誰なのか、声のする方へ振り向くと時音だった。

 

 

良「ときーーーーッッッ!!////」

 

 

だが俺はアレをみた後だったせいで、まともに時音の顔を見れずに、顔をそらした。

 

 

時音「やっぱり分かったんだね…」

 

良「じゃあ…お前やっぱり女なのか……?////」

 

 

俺は時音をそらしながら何とか口を開く。

 

 

時音「そうだよ…////ボクは本当は女の子なんだ…//でもみんなを騙すつもりなんてなかったんだ!これには理由があるから……」

 

良「理由…?」

 

時音「うん。でもまだ言えないんだ…。でも、絶対にいつか秋人達には言うから…!!それまで良にはまだ黙っててほしい!!お願いッ何でもするからッッ!!」

 

 

時音は必死に俺に頭を下げて訴えた。ん?今何でもするって?(なんでもするとは言っていない)ーーーーってかここまで覚悟を持たれたら俺も裏切れねぇよな…。

 

 

良「分かった。秋人達には黙ってるわ!あと、なんでもするってドユコト?」

 

時音「ーーーそれはほら……良が望むこと全てだよ……////え…えっちなこととか…////大丈夫両親には絶対黙っておくから…//」

 

 

こ、この子いい子すぎなんちゃいますッ!?(唐突の関西弁)ーーーーてか馬鹿じゃね?いくら変態でも俺はそんな趣味ねーよ……。変態キャラだからこそ中身は紳士なんだ!!

 

 

良「馬鹿野郎…そんなすぐ自分の身体を犠牲にすんじゃねぇ……もっと大切に使え!あと、俺はそんな秘密を盾に命令する趣味はねーし、そう言うのもする趣味はねぇよ!あくまでそう言うキャラだからな!勘違いすんな!」

 

 

俺は時音にデコピンした。

 

 

時音「痛ッ……ーーーー初耳だよ、まさか良がそういうキャラを演じてるなんて…コレはボクも良の秘密を知ったかな?いい意味で!」

 

良「そうみたいだな……それに時音に手を出してもなんらかで絶対バレる…あの人の情報量半端無いから……」

 

時音「あ……確かに……」(; ̄∇ ̄)

 

良「ーーーーなんだか案外時音が女って分かっても普通にいけそうだわ!喋るといつもの感じだし」

 

時音「確かにそうだね!じゃあ改めて、お互いの秘密を知っている同士、よろしくね!」

 

良「おお、こちらこそ!」

 

 

こうして俺と時音はお互いの寝る部屋へ向かった。ちなみに俺の寝る部屋は電ちゃんと雷ちゃんと暁ちゃんと銀髪がいる部屋だ!よぉぉぉし!れでぃちゃんを抱きしめながらねるぞぉ〜♡ぐへへッ♡

 

 

響「ーーーーーーー何か汚らわしいオーラを感じたんだよ」




以上で47話の終了です!
どうでしたか、少しえろすが入っていたでしょう?こういうのが読みたかったんでしょう!まぁタイトルが完全に24歳のアレっぽいですけど……気にしないでください!気にしたら負けですよ?


秋人「俺出てねぇーじゃん!!!!!」

拓海「俺もだよ!?」


お前ら2人は前回中心に出したじゃねーか!今回は良×時と時×時のターンなんだよ!!!我慢しろや!!ちなみになんですけど良×時か時×時、どっちの関係が好きですか?自分は良×時でした!
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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48話 いつもの騒がしい朝

どうも龍龍龍です!!お久しぶりですね!
遅くなって申し訳ありません。忙しくてなかなか進めなかったのです…。今回は、タイトル通りいつもの朝のお話です!まぁ期待はしないほうがいいですけど…。それより毎度の茶番がそろそろネタ尽きてきた……。


北上「まぁ約50話も続けてたらそりゃ尽きるよねぇ〜」

加賀「そこで諦めるのは良くないと思うのだけれど?」


うるせー分かっとるよ。
それでは本編スタートです!


6:00

 

携帯のアラーム音とともに俺は目を覚ます。目覚めはまぁ良かった。

 

 

秋人「さ、今日も始めるか〜」

 

 

俺は恒例の日課をするために着替えて外へと向かった。外に出るといつものようにみんながいる。今日は吹雪、睦月、如月、金剛、比叡だけか…?

 

 

睦月「あ、秋人さんおはようございます!」

 

 

睦月は俺に気づいてこっちに来た。なんか妙にご機嫌な気がするのは気のせい?

 

 

秋人「おはよう睦月〜。今日はこんだけか?」

 

吹雪「多分もうそろそろくると思いますよ?」

 

良「なんで俺まで行くんだよ銀髪!俺は電ちゃん達とまだ寝たかったのに!」

 

響「煩いんだよ変態。黙って私の言うことを聞いていれば良いさ」

 

良「あっそ。てかなんで銀髪そんなに機嫌がいいんだ?」

 

響「………何のことかわからないな」←じつは図星

 

 

吹雪が言い終わってすぐに響と良が来た。てか何で良!?響はわかるけど…しかも2人って仲悪かった?よな…どう言う経緯でこうなった?

 

 

秋人「おはよう良、響」

 

良「うおっ!!秋人ッ!?なんだよ銀髪そう言うことか…」

 

響「やっと分かったみたいだね」

 

秋人「てか良はどう言う経緯で響と来たんだよ…」

 

良「暁ちゃんと寝てたら無理矢理起こされて無理矢理連れてこられた」

 

秋人「その前に何で暁と寝てたか理由を聞こうか…」

 

良「ちょッ……ちょっと待て!!これは誤解だッ!寝る場所探してたら電ちゃんから声をかけて来てくれてそれで一緒に寝たんだよッ!!マジで電ちゃん達にやらしい事なんて俺は一切してないからなッ!!!!!」

 

響「秋人、変態の言うことは本当だよ。昨日一日中警戒状態で変態を観察してたけど、一切暁達には手を出していなかった。一緒に寝た以外は」

 

秋人「マジか…」

 

響「ただ一つ一つの発言に対してはセクハラ級だけどね」

 

秋人「よし良、お前後で集合な」

 

 

これに関しては仕方ない。ちょっとばかり良には痛い目を見ないと反省しないからな。響も響で良の扱いをよく分かってんな…流石人間観察に特化した艦娘…。※ただし内の鎮守府の響に限る。

 

 

良「はぁ!?結局ですか秋人さんッ!!ーーーー銀髪、てめぇは俺を怒らせた」

 

響「ざまぁーだね」ピース

 

秋人「じゃあ早速行くぞ〜」

 

夕立「わぁぁぁ!!ちょっと待つっぽい!!」

 

 

俺たちが日課を始めようとした時、夕立、時雨、時音が遅れてやってきた。あ〜やっぱり時音も来るんだな〜。

 

 

時音「危なかったね…」

 

時雨「全く…夕立がなかなか起きないから…」

 

夕立「もぉぉ〜…それについてはずっと謝ってるっぽいぃぃ…!」

 

 

遅刻の原因は夕立の寝坊にあるようだ。

 

 

 

時音「だからボクはそのまま起こさず行こうって言ったのに…」

 

時雨「その考えは確かにあったけど、僕は夕立と一緒にしたかったから」

 

夕立「っぽい!?///」

 

時雨「だけど寝坊はいけないよ。だから罰として今日はハグ禁止だよ夕立」

 

夕立「ぽいッ!!!??」

 

時音「あはは…」

 

 

時雨達は仲良く話していた。ーーーーあの3人も良いな〜、なんかしっくりくる。多分時音が時雨ににてるからだな。今度こそ行くかーーーー俺は集まったメンバーを連れて俺の日課を始めた。

 

 

side out 秋人

 

 

side 北上

 

 

どうも〜やっと私の出番が来た北上だよ〜。もうすごく待ったよ〜、私空気じゃない?ってぐらい影が消えてたし。まぁそんな愚痴は置いといて、私はふと目が覚めたから、何もなしに廊下を歩いているよ〜。え?秋人っちの日課に行けば良かったって?起きた頃にはもういいなかったんだよね〜…。大井っちをむりに起こすわけにもいかないじゃん…?

 

 

北上「なんか面白いことないかな〜」

 

 

私がそう独り言を言った時、食堂で誰かが寝ているのを発見した。お、早速発見だね〜!誰が寝てるのかな?私は寝てる誰かを確認しに行った。ーーーー寝ていた人はまさかの秋人っちの友達だった。これは逆にびっくりだよ〜!いやでもそもそもここで寝てる時点でおかしいよね…。ーーーーそれにしても顔は全く違うのに雰囲気はなぜか秋人っちに似てる。それに秋人っちとは違ったかっこよさもあるね〜。うん、提督はみんなこんな感じだったらわたし達艦娘は文句ないのに。それよりこの体勢で寝るのは身体に悪いから起こさないと。

 

 

北上「おーい、起きろ〜」

 

拓海「……zzz」

 

北上「お〜〜い、朝だよぉ〜」

 

拓海「ん〜……zzz」

 

 

なかなか起きないや……どうしようかなぁ。思いっきり驚かしたら起きるかも。私は早速、単装砲だけを出して秋人の友達に向けて一言。

 

 

北上「ね〜、起きないと撃つよ?」

 

拓海「………ッ!?」

 

 

おぉ〜。起きた起きた!これは成功だね〜。

 

 

拓海「あの…こ…これはどういう状況っすか…?俺なんかしました?めっちゃ怖いんですけど……」

 

 

秋人っちの友達は身体を伏せたまま冷や汗をかきながら両手を上げていった。うんうん、ドッキリにしては良い反応だよ。あ、向こうは何も知らないまま銃口を近距離で向けられてるようなものだから普通はこういう反応が正しいか〜。

 

 

北上「あ〜ごめんごめん〜!そんなところで寝てたからつい起こしちゃったよぉ〜」

 

拓海「もっと別の起こし方とかあったでしょ!?」

 

北上「いや〜私も君を2回ぐらい普通に起こしたよ、だけど君が起きないから脅かして起こそうと思ってね〜」

 

 

まぁこれだけで起きたから全然良かったけど。もし起きなかったら空撃してたところだし。

 

 

拓海「あぁ…そうすか……」

 

北上「それより君の名前はえーっと…」

 

拓海「拓海です…」

 

 

あぁ〜そうだ、拓海だ!改めて聞くと結構良い名前だよね〜拓海〜。本当に普通な感じのイケメンだし。はぁ…世の中の男の子全員こんな感じだったら良いのにな〜。あ、さっきと似たようなことをつい…。

 

 

北上「そうそう拓海君だ〜!それはそうとなんで拓海君はそんなところで寝てたの?明らかに姿勢に悪いけど〜」

 

拓海「あぁ……それはですね…ーーーー」

 

 

〜拓海説明中〜

 

 

拓海「ーーーーと言うことがありまして…」

 

 

話を聞くと、どうやら拓海っちは赤城さんの部屋で寝ていたらしい。だけど急に赤城さんが抱きついてきたり、秋人のお父さんが入ってきたり、それを止めようと加賀さんが暴れたりして、部屋で気持ちよく眠れなったため仕方なく一時的にここで寝る羽目になったみたい。

 

 

北上「なるほど〜拓海っちも災難だったね〜」

 

拓海「ほんと大変っすよ…危うく死を悟りかけましたから……って、拓海っち?」

 

北上「あぁ〜私なりのあだ名だよ。なんか呼びやすかったし〜。たくっちの方が良かった?」

 

拓海「それはマズイ」

 

北上「えぇ〜。じゃあたっくー?」

 

拓海「さらにマズイわ!!!ーーーー普通に拓海っちで良いですよ…」

 

 

えぇ……たっくー、たくっちの何がいけなかったんだろ?別に私は良いあだ名だと思うんだけどな〜。

 

 

北上「しょうがないな〜。あ、思ったんだけどさ〜、別に敬語で話さなくても良いよ。私堅苦しいの嫌いだし」

 

拓海「北上さんが良いなら遠慮なく。ーーーーで、北上さんは何でここに?」

 

北上「あ〜私はちょっと早く起きすぎてね〜。何もすることがなくて適当に通路を歩いてたら拓海っちを見つけてね〜」

 

拓海「あーなるなる。ーーーーんじゃどうする?何もすることなかったら話相手になるけど」

 

北上「おぉ〜良いね〜!」

 

 

こうして私は拓海っちと話をしてみんなが起きるまでの時間を潰した。

 

 

side out 北上

 

 

side 加賀

 

 

初めまして加賀です。私は今変質者(頼長さん)の後処理を考えているところです。何故このようになったかと言うと、目を覚ますと頼長さんが赤城さんを連れ去ろうとしていたからです。その時の赤城さんの格好は下着姿でした…。その状態で連れ去るもんですから私は早急に変質者を叩きのめしました。その結果、一緒に寝ていた拓海さんと赤城さんも起きてしまい事態はパニック状態となって拓海さんはうるさいからねれないと言って部屋から出て行ってしまいました。結局残ったのは、気絶した変質者と下着姿の赤城さんと私です。ーーーーとにかく私は怒ってます。

 

 

加賀「とりあえずこの変質者は1度轟沈するべきです…!」

 

赤城「ま、待って下さい!!それは流石にやりすぎですよ加賀さん!(汗)」

 

加賀「何故ですか?」

 

 

赤城さんとの大切な時間を邪魔された挙句、拓海さんも出て行ってしまった。これはもう私の手で楽にするしか方法はないのだけれど?

 

 

赤城「い、一応こんな人でも私の夫ですので…」

 

 

ブチッーーーー

 

何故か赤城さんからのその一言で余計に頭にきました。ーーーーこれは嫉妬じゃないの。えぇ…決して嫉妬じゃないわ。

 

 

加賀「そうですか。なら、なおさら引けません」

 

赤城「ダメですよッ!!」

 

加賀「いくら赤城さんでもここは譲れません。いくら夫でも私の前で赤城さんをこんな姿にしてただで済むとーーーー」

 

赤城「そ、それは誤解ですよ!!」

 

加賀「ーーーーえ?」

 

赤城「じ…実は…ーーーー」

 

 

〜赤城説明中〜

 

 

赤城「ーーーーそ言うことなんです…」

 

加賀「 」

 

 

赤城さんの話を聞くと、赤城の下着姿は赤城さん自身がした事らしい。嘘…まさか赤城さん自らだってなんて……。私が固まっていると赤城さんはさらなる追い討ちとなるものを私に告げる。

 

 

赤城「私は基本この格好で寝るんです。加賀さんが私の着替えを見てるときは寝着物を着ますが…それでも加賀さんが先に寝ている時は寝着物は着ません」

 

 

そんな馬鹿な……私が寝ている時だけ…。これはこれは駄目ね。

 

 

加賀「そう…私が先に寝ている時に赤城さんは…」

 

赤城「今まで黙っていてすいませーーーー」

 

 

赤城さんが何かを最後までいい終わり前に私は、ふと口が勝手に動いた。

 

 

加賀「何故私の前ではしないのですか?」

 

赤城「ーーーーへ?」

 

加賀「何故私の前ででも、その姿で寝ないのですかと言っているんです。私は別に赤城さんがよほどな姿にならいかぎり動じません」

 

赤城「加賀さーーーー」

 

加賀「だってそうでしょう。私が先に寝ている時だけ本来の赤城さんのはずなのに、それを見ることができないは同じ一航戦としておかしいです。それに私は赤城さんのその綺麗なボディ、スタイル、肌の色、etc…をずっと見ていたいです」

 

 

いけない、つい赤城さんに対しての感情をーーーーそれでも私はやめませんが。

 

 

赤城「か、加賀さんッ!?」

 

加賀「私はどんな赤城さんも受け入れるつもりです。いや、もっと赤城さんの秘密を私に教えてください。あぁ、赤城さんすごく綺麗です。流石に気分が高揚してきました」

 

赤城「加賀さんッ!?落ち着いてくださいッ!?怖いですッ!!目がすごく怖いですッ!?」

 

加賀「別に何もかわらないのだけれど?ーーーーそれより、もういいですか?」

 

赤城「な、何を…?//」

 

加賀「この人の処理です。とりあえず縄で吊り下げるので手伝ってください」

 

赤城「あ…あぁ…分かりました…//」

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

今日も彼ら彼女らの朝は騒がしい。




以上で48話の終了です!
おしまい^_^


天龍「いや、それだけかよッ!?」

作者「うるせッ!!こっちはリアルが多忙したり精神崩壊したりといろいろやばいんだよ!公式ラノベのようにうまくいくと思うなよこんちくしょうがッッ!!」

天龍「ちょ…なんだよ」(ーー;)

秋人「はっきり言って馬鹿だろ」

作者「黙れ」

秋人「あ゛ぁ゛?」


おしまい^_^
それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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49話 別れに伝える気持ち

どうもりゅうさんです!かなり久しぶりです!!
リアルがかなり忙しくて気がつけば半年ぐらい経過してました…大変申し訳ございません!おそらく今後以降もかなり更新ペースが落ちると思います…。ですが、絶対に失踪はしないつもりですので今後ともよろしくお願いします!
それでは本編スタートです!


拓海「じゃあ俺たちはもう行くから」

 

秋人「あぁ」

 

 

騒がしかった朝の後、拓海達は艦娘のみんなと親睦を深めた。出撃訓練を見学したり、地上でのトレーニングを一緒にしたりとかなり仲良くなれたと思う。だが何故良は電や響のメンバーに好かれているのかが未だに分からない…良曰く「別になんもしね〜よ〜。ただちょっと話を聴いただけ〜」と言って真面目に答えてくれなかった。まぁいいや。そして現在、俺は拓海達を見送っている。

 

 

良「じゃあな秋人!次会うときは夏休みだぜ!!」

 

時音「またね秋人!

 

秋人「おう!またな良、時音!」

 

 

やっぱり時間が経つのが早く感じるな。もうちょっとだけ拓海達と一緒に居たかった。だけど仕方ない、これは俺が選んだ道だから。そして俺が納得するまで絶対に提督を辞めたくない。

 

 

時雨「またね時音」

 

秋人「うぉッ!?時雨いつから!?ーーーーってかみんなも!?」

 

 

時雨だけじゃなく他の艦娘たちもが拓海達の見送りに来ていた。たった2日でここまで仲良くするとか…すげーな…流石俺の最高の友達だ!

 

 

暁「見送りぐらい別にいいでしょ秋兄」

 

金剛「そうですヨあっきー!」

 

電「また来てください良さん!」

 

雷「私達待ってるから!」

 

良「おう!今度来るときは違うゲームを持ってくるかんな!」

 

響「次来たらまた全力で縛り上げてあげるよ良」

 

良「そん時はお前の弱点の耳をいじってやるから覚悟しとけ銀髪」

 

 

相変わらず良と響は仲がいいのか悪いのか分からないな…。まぁ仲がいいことを俺は願っておく。

 

 

加賀「拓海さん、また来るのを楽しみにしているわ」

 

拓海「はい、加賀さん。いろいろとお世話にました」

 

北上「拓海っち〜、次会ったらまたいろんな話をしよ〜。今度は大井っちも一緒にね〜」

 

拓海「ああ、その時は俺も楽しみにしとくからーーーーそろそろ行くか」

 

時音「うん!」

 

良「だな!」

 

拓海「じゃあこれで…「ちょ……ちょっと待って…!!」ーーーー?」

 

 

拓海達が歩き出そうとした時、隣にいた時雨が拓海達を止めた。

 

 

拓海「どうした?」

 

時雨「えっと…どうしても謝りたいことがあるんだ…」

 

時音「謝りたいこと?」

 

時雨「うん…。形がどうあれ、僕達は拓海たちから秋人を奪った側なんだ…だからこっちの勝手な都合だけで秋人を奪ってごめんなさいッ!!………本当は謝って済む問題じゃないのはわかってる…だけどーーーー」

 

拓海「なんだ、そんな事か〜」

 

時雨「ーーーーーへ?」

 

良「もう俺達は気にしてねーよ」

 

時雨「ーーーで…でもッーーー」

 

拓海「確かに、あの日急に秋人がいなくなって提督をするって聞いた時は、ムカついたし、海軍本部に乗り込んで抗議しに行こうって思った。今日だって秋人を連れて帰ろうって思ってた。だけど秋人の真剣な目を見て、俺は秋人を応援するって決めた。それにここには秋人が必要だって事をこの二日間ではっきりわかったし」

 

良「友達が決めた事を全力で応援して支えるのが本当の友達ってもんだろ?」

 

時音「だからボクたちも秋人が納得するまでずっと待ってる事にしたんだ!ということで時雨、これからも秋人をよろしくね!」

 

時雨「時音……ーーー分かった、僕にまかせて!」

 

秋人「じゃあなみんな!」

 

拓海「じゃあな!」

良「おう!」

時音「またね!」

 

 

そして拓海達は歩き出し、俺たちは限界まで門の前で見守り続けた。

 

 

時雨「……行っちゃったね」

 

秋人「…そうだな〜」

 

北上「なんだかこの2日間だけ凄く短く感じたね〜」

 

響「イレギュラーみたいな日だったからね、それに秋人の友達も個性的で面白かったし。特に良がね」

 

雷「そうね!」

 

電「なのです!」

 

金剛「またあの子達と会ってみたいデース」

 

加賀「大丈夫よ、きっと会えるわ。私はそう信じていますから」

 

暁「それより、早く戻りましょう。次の作戦についても考えないといけないし」

 

秋人「だな、みんな戻るぞ〜」

 

 

そして俺たちは鎮守府の中へと戻っていった。

 

 

side out 秋人

 

side 拓海

 

 

秋人達と別れて俺たち3人はまた長い一本道を歩いていた。

 

 

良『相変わらずなげぇよな…(苦笑)」

 

拓海「仕方ない…」

 

時音「そうだね〜…」

 

 

やっぱり鎮守府に続くこの長い一本道はなれない…。普段長距離を走ってるけどこれはまた別の話だ。これはあれだ、多分気持ちの面でなれないんだと思う。ーーーと俺がただ一本道について感想を考えている時、時音から「2人とも待って」と言って俺と良を止めた。

 

 

拓海「時音?どうした?」

 

時音「さっきからずっと見ているようだけど、まだボク達に用があるの?」

 

 

時音はいきなり誰もいない方向に向かって話しかけた。一体時音には何が見えているのか…。

 

 

良「ちょっ…おい時音誰に向かってーーー」

 

長門「よく私たちがいると分かったな」

 

 

良が最後まで言い終わる前に木の陰から長門さんと陸奥さんが出てきた。なんかこれ昨日のデジャヴみたいだな…。ーーーいや待て。そもそもなんで時音は長門さん達がいるって気づいたんだ?凄くね?

 

 

時音「まぁね。ボクの両親の繋がりでサバイバルゲームをした事があるからね。それなりに細かい異変には気づくことができるんだ」

 

良・拓海「はぁッ!?」

 

 

結論、やっぱり時音はチートだ。ほんともう何でもアリだな雨見財閥…。こんななんでもアリ財閥だったら、秋人の提督の件も取り消しすること出来たんじゃね?と密かに俺は思う。

 

 

時音「それで何の用かな?」

 

長門「要件か、そうだなーーーーッ……秋人の友達でいてくれてありがとう、そしてすまなかった…!」

 

 

いきなり長門さんと陸奥さんが頭を下げて感謝と謝罪の両方をしてきた。これには流石の俺たちも思考がまぁ停止するよね。

 

 

拓海「え…ちょっ…どういう事っすか…?」

 

陸奥「貴方達に秋人の本当の姿を見せたと秋人から聞いたわ。それでも貴方達は秋人の友達としていてくれた。だから感謝したかったの。秋人を提督を守る側として」

 

長門「そして出会ってすぐに秋人の友達である君たちに無礼な事を言った。本来なら謝罪だけでは済まされない事だと十分わかっている。それでも私は君たちに謝罪したい。本当にすまない!!」

 

 

長門さんと陸奥さんは誠心誠意で謝った。それを見て俺はある事を思う。艦娘って結構純なんだなと。いやこんな雰囲気ぶち壊すような事をして悪いとは思ってる。けどさあまりにも純粋すぎるんだよ。だって普通の人間でもここまで自分のした事を真っ当に謝罪するのはいないぞ…。なんか全ての人間が艦娘さんみたいな性格だと平和でいられるんだけどな…。まぁ一人一人考え方や在り方も違うし、これが在るべき形でしかないから仕方ない。そんな事より、これ以上謝られても何だかんだ罪悪感でしかないからなんとかしないと。それに感謝するのは逆に俺たちの方だーーーー。

 

 

拓海「ーーーーもう俺たちはそんな事気にしてませんから顔を上げてください長門さん。いきなりアポも無しに来た自分達にも非があるのでむしろ謝らなきゃいけないのは自分達の方です…」

 

陸奥「拓海君…」

 

拓海「それにここの鎮守府にも何かしら事情があるのも何となく解りましたから。だから秋人以外の普通の人間を警戒するのも別におかしい事じゃないですよ。むしろ感謝するのは自分達の方です、いつも海を守って頂きありがとうございます!!」

 

陸奥 長門「ッ!?」

 

良「あと、謝る立場なのはむしろこっちの方っすよ…いつも守られてる側なのに、海の事や艦娘に対してギャーギャー言ってますから…」

 

時音「それに艦娘さんたちを見下す人や怯える人だっています……だからこそボクたちは謝らなくちゃいけない…本当にすみませんでした!!」

 

 

俺と良は時音の謝罪に合わせて同時に頭を下げた。そしてしばらくの間沈黙が流れる。だがそれを破ったのは長門さんだった。

 

 

長門「ーーーーーまさか君たちが逆に頭を下げてくるなんて思いもしなかった。全く…風の人間たちが君達のような人だったら苦労もしないのだがな…」

 

拓海「まぁ自分勝手な人が多い世の中なんで仕方ないですよ…」

 

良「確かに…(笑)」

 

時音「うんうん」

 

長門「それもそうだな。ーーー拓海よありがとう、また時間ができれば此処に来てくれ。今度はしっかり歓迎する!」

 

陸奥「電話とかもしなくていいわ!遠陵せずに来てね、来てくれたらみんなも喜ぶと思うから♪」

 

 

陸奥さんと長門さんは笑顔でそう言った。そして手を差し伸べられ俺はその手を掴み握手を交わした。

 

 

拓海「分かりました、また絶対に来ます!」

 

良「また来るんで楽しみにしといて下さいよ〜!」

 

時音「色々とお世話になりました!」

 

長門「ああ。またいつかだ!」

 

陸奥「またね♪」

 

 

こうして俺たちは別れた。




以上で49話が終了となります!
出来る限り更新ペースを早くしていこうと思いますが、それでも遅くなる可能性があるので気長に待って頂けれたらなと思います。


秋人「よろしくお願いします」

時雨「よろしくお願いします」


それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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50話 戻った日常(ほのぼの)

こんにちはりゅうさんです!!
とうとう本編50話到達しました!ありがとうございます!!
そして今回の投稿はまだまだ早い方だと思います!!
そう信じたいです。はい…。


大和「たるんでませんか?」


いいえ、いつも通りです。
それでは本編スタートです!!


〜大本営〜

 

尾形「ーーーーーーーーうーん…どうしたものかね…」

 

 

尾形はある事に頭を悩ませていた。

 

 

大和「どうしましたか元帥?かなりお悩みになっているようですが…」

 

尾形「いや…秋人の事でな…」

 

大和「秋人さんって、もしかして、あの時私が提督の知識を教えたあの青年ですか!頑張っていますかね〜♪」

 

尾形「頑張っていると思うが…報告を聞くとまだ提督としての知識が足りてないんだ…と言うか提督自身が戦場に出ると言う前代未聞なことをしておってな…」

 

 

そう、秋人の鎮守府の報告書によると、秋人はたまに艦娘と一緒に出撃しているようだった。

 

 

大和「…あ…そういえばそうでしたね………」

 

尾形「まぁそれが秋人らしいんだがな〜…全く誰に似ておるんだか」

 

大和「でももしこの事が別の鎮守府の提督にバレもでしたら…」

 

尾形「それに関しては儂の力でなんとかしてる…ただ秋人は無茶ばっかりしおるせいであの子たちに負担をかけないか心配なんだ……もっと提督の在り方を知って欲しいの…提督の存在自体があの子たちの支えになっていることを…」

 

大和「なるほど……ーーーーーーーーーあ!ならこう言うのはどうですか!」

 

 

何やら大和はいいアイデアを浮かんだらしく、それを尾形に話したーーーー

 

 

side out??

 

side 秋人

 

 

拓海達が帰ってから、親父も「俺も茜を見れて満足した」と言って、家に帰って行った。もちろん帰る前に母さんを思いっきり抱きしめたのは言うまでもない、この妻コン髭親…おっとこれ以上言うと◯されかねないから言うのをやめておく。ーーーーこうしてまた俺達にいつもと変わらない平凡な日々が戻ってきた。そして数日経ったある日の出来事。

 

今日も俺はいつもと変わらない鎮守府生活を送っていた。

 

 

秋人「睦月、如月、敵の後ろに回り込んで砲撃だ。金剛達は出来るだけ主力を優先的に狙うように攻撃な!」

 

 

そして今は絶賛出撃中である。俺は指示を出してみんなの援護をしている。

 

 

睦月・如月「分かりました!」

 

金剛「アッキー了解ネ!いきマス!Fire!!!!」

 

榛名「はい、榛名は大丈夫です!」

 

比叡「比叡行かせていただきます!」

 

霧島「了解です。秋人さん!」

 

 

久しぶりの出撃のせいかみんなの気合いが凄かった。そしてみるみるうちに敵を轟沈させていった。いい調子だな!やっぱ艦娘はスゲーかっこいい。

 

 

秋人「みんな調子が良いな!」

 

大淀「そうですね〜。ーーーーしかし提督、いくらなんでも皆さんと一緒に出撃して指示を出さなくても良いのでは…」ジトー

 

秋人「まぁコレはなんつーか…実際に目で見て指示した方が良いじゃん?」

 

大淀「ダメです。大本営へ報告する私の身にもなって下さい」

 

 

まぁ即答。…別に良いじゃん俺強いんだからここで指示出したって!そう言ってる割には大淀も一緒について来てくるし。

 

 

秋人「大淀だって俺と一緒に来てんじゃん、別に執務室で待ってても良いのに」

 

大淀「そ、それは提督が何をしでかすか分からないので一緒に来ているんです!一応提督の補佐ですので!」

 

秋人「なるほど、つまり大淀は俺の事が心配でついて来ているんだな〜」ニヤニヤ

 

大淀「ば、馬鹿じゃないですかッ!?そんな訳ありませんッ…!////」カァー

 

 

大淀は顔を赤くしながら大声で否定した。うん、図星だ(笑)。ここまでの会話は全て水上バイクの上で行なっている。大淀が運転し俺が後ろに乗っている状態。さらに付け加えるとするなら戦場で会話している。まぁ危機感がなさすぎるよね。

 

 

秋人「隠さなくても良いのに…」ボソ

 

大淀「何か?」

 

秋人「いや別に」

 

金剛「アッキー!終わったヨ!」

 

 

気がつけば金剛率いる艦隊は敵の全艦を轟沈させて戻って来たようだ。案外早かったな。そして戻ってきた金剛達もそれほど負傷はしていなかった。

 

 

秋人「お疲れ!じゃあ鎮守府に戻るか〜」

 

 

こうして任務を成功させて俺たちは鎮守府に戻った。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

秋人「ーーーー……で、なんでいんの?」

 

 

任務を終えて執務室に戻るとそこには何故か響、時雨、夕立、吹雪がくつろいでいた。いつもの固定メンバーである。

 

 

響「別に良いじゃないか、今日は私は休暇だったんだ。この休暇をどう過ごそうが私の自由だろうотвяжись(失せろ)

 

秋人「まぁそうだけど…。あと最後の言葉、何言ってるか分かんなかったけど、俺に対して喧嘩を売ってることだけはわかった」

 

吹雪「響ちゃん…また秋人さんを…。ーーーごめんなさい秋人さん!私は新しくなった執務室が気になってつい…」

 

夕立「私と時雨ちゃんは遊びに来たっぽい!」

 

時雨「ちょ…夕立!?僕は…!」

 

 

4人は執務室に遊びに来たみたいだった。そんな気がしたけど…。

 

 

秋人「まぁ遊びに来んのは自由だけどさー、来るなら俺がいる時にして来んない?」

 

 

別に何かやましいものを隠してる訳じゃないけど。変に何かあさられていたら俺も困るし、片付けるのがめんどくさい。

 

 

響「何故だい?ーーーもしかして隠しているモノを見つけられたくないからかい?大丈夫だ秋人、私は最初からそのつもりだから」

 

秋人「それだッ!!何も無い部屋を勝手にあさられて散らかされるから嫌なの!!別に探すなとは言わないけど絶対散らかしたまま放置するだろ響!!」

 

響「バレたか…」

 

 

やっぱり俺の考えに狂いはなかった。響だけは絶対何かする…響は察しが良すぎるから。

 

 

秋人「でしょうね!」

 

響「まぁ既に部屋の中を探ったんだけとね」

 

秋人「響お前執務室出入り禁止な」

 

響「ちょ…冗談さ…」

 

時雨「響…君はどれだけ秋人をからかうのさ…本当に嫌われても知らないよ…?」

 

響「大丈夫さ時雨。秋人は絶対私を嫌いになんかならないから」

 

秋人「まぁそうだけど、もし本気で嫌いになったらどうすんの?」

 

響「その時は素直に受け入れるさ」

 

 

響は少し寂しそうにそう言った。

 

 

吹雪「ーーーあ…!そ、それより秋人さん!私秋人さんにこの際なのであ改めて色々質問したいことがあるんです!大丈夫ですか?」

 

夕立「あ、それ私もしたいっぽい!!」

 

秋人「別にいいぞ〜この際だしなんでも質問に答えるから」

 

響「ん?『なんでも』ってーーー」

 

秋人「『なんでも』とは言ってない」

 

 

ここまでテンプレ。コレをいうまでがそもそもテンプレ。

 

 

吹雪「で…では早速…!秋人さんは…す、好きな人はいるんですか?//」

 

秋人「ブッ!?」

 

 

吹雪何その直球火の玉ストレートな質問!?俺はつい驚きのあまりつい吹き出してしまった。

 

 

秋人「す、好き人かー今はいないなー」

 

時雨・響「ッ!?」

 

 

俺がそう吹雪に答えた時何故か急に響と時雨はガタッ!と机の音を鳴らせた。だがどう鳴らせたのかは分からない。誰かわかる人は説明よろしくお願いします。

 

 

吹雪「そうなんですね…!」

 

夕立「じゃあ好きな女の子のタイプはー?」

 

秋人「うーん…優しい人ーーーかな?」

 

時雨「なるほど秋人は……」

 

響「これは覚えておく必要があるね…」

 

 

今度は2人は小声でぶつぶつ言い出した。マジでどうしたんだ、2人とも…。ーーーーその後も俺はみんなからの質問を答えていった。好きな歌や好きなご飯、最近の趣味など。最終的には「深海棲艦の姿になって!」と言われるハメに。ちゃんと深海棲艦の姿になったけど!そして結構目を輝かせながら見られました。さらに角も触られました、触れた感覚が伝わってくるのですごく変な感覚でした。ありがとうございました。

 

そして色々ことが過ぎて俺が現在執務室に1人でいる。何もすることがないからボォーッとしてるけど。その時ーーーー

 

〜♪

 

ーーーー俺の端末から通話の音楽が流れた。誰からなのかを確認すると尾形さんからだった。久しぶりに嫌な予感がする。※久しぶりに説明するが秋人のその予感はよく当たります。それもかなりの確立で。

 

 

秋人「もしもし、秋人です。どうしたんですか尾形さん?」

 

尾形『おぉー秋人すまんなぁー急に電話して。少し秋人に頼みたいことがあってな』

 

秋人「頼みたいこと?」

 

尾形『そうだーーー単刀直入に言う。秋人よ、お前に約1週間ほど研修として他の鎮守府の見学、提督の補助をーーーー」

 

秋人「お断りします」

 

 

俺は即答した。やっぱり俺の嫌な予感は正しかったのだ。嫌に決まってるでしょ!なんで俺がわざわざ違う鎮守府に行って研修をしないといけないんだよ!めんどくさすぎるし間に合ってる。

 

 

尾形『お、おい…最後まで言う前に断るんじゃない!』

 

秋人「そりゃ断りますよ!?なんで俺がわざわざ他の鎮守府に行って研修を受けないといけないんですか!!それに俺は提督と同じやり方なんてしたくないです!」

 

 

俺はあの時、最終テストをする時に尾形さんにそう言った。何んで俺が暴行やわいせつ行為をしていた奴と同じ服や研修に行かなければいけないのか。ふざけんな!俺は俺のやり方で提督をするって決めたんだ!

 

 

秋人「それに俺は俺のやり方で提督をする!誰が何を言おうと!」

 

尾形『秋人の気持ちも分かる…だがそのまま秋人のやり方で活動し続ければいずれ他の過激な提督へと耳にいくだろう…そうなれば秋人、いやこの鎮守府が潰されかねん…!そこまで来たら儂の力でも止めることができん…国家反逆罪にかけられる可能性のあるからな…』

 

秋人「ーーーー尾形さん…分かりました…ですが研修には行きませんよ?みんなが心配なんでここに離れたく無いですし」

 

尾形『それについては大丈夫じゃ、秋人は当分席を外している間は代理として儂の秘書艦である大和がいくからの〜』

 

 

大和…久しぶりだな〜!確かいろんな事を教えてくれた先生だったはず、そして何よりすげー美人だった。それでもーーーー

 

 

秋人「しかし…ーーーー」

 

尾形『もし行ってくれるなら、お前の好きなバンドグループのライブチケットを報酬として送るよ』

 

秋人「じゃあ行きます」

 

 

即答した。そりゃそうだろ!!ただでさえ倍率が高いバンドグループのチケットだよ?それを報酬として貰えるんだから行くしかないじゃん!!

 

 

尾形『おぉー流石秋人!そう言ってくれると信じていたよ!!じゃあ出発は明後日だからくれぐれも忘れないようにな!鎮守府への往復費用は儂が払うから安心せい!』

 

秋人「それはありがたいっすね。分かりました、ではチケット絶対ですからね?嘘ついたときは…たとえ尾形さんでも分かりますよね?」

 

尾形『あぁ、任せておけ、約束は絶対守る!それじゃあよろしくな、秋人!』

 

 

こうして俺と尾形さんの長い電話は終わった…。ーーーー明後日に研修か…めんどくさい…まぁでもライブチケットくれるって言ってるし頑張るか!こうして俺は別の鎮守府への研修が決まった。ーーーーてかあれ?なんか忘れてるような…ーーーー

 

 

秋人「ーーーーそうだ…場所聞いてねぇ……」




良「50話記念毎度お馴染み『いきなり茶番のコーナー』!!!!ドンドンパフパフ〜」
拓海「いぇーい」拍手
時音「いぇーい」拍手
良「さぁ毎度ながら司会進行はこのオリジナルキャラ3人で務めて行きますよ!!」
拓海「出番多くもらったのに良いのかこれで…?」
時音「さ…さぁー…」
良「まぁこれも作者の気分でこうなってるわけだかあら良いんです!!作者俺たちオリジナルキャラがすげぇー好きらしいし、下手したら主人公やヒロイン以上に」
拓海「コラ、それを言うな…!」
良「ではでは!早速今回のゲストをお呼びしまーっす!今回のゲストは今だに名字しか名前を与えてもらえず且つ、もう2度と出番が来ないであろう、最初の悪役イッツブラック鎮守府の生みの親(この物語で)の矢倉でぇぇぇっぇぇっす!!!」
矢倉「……」
良「どうしました矢倉?気分が悪いんですか矢倉?私の声聞いてますか矢倉?」
矢倉「ッ!おい貴様ぁぁ!!ゲストとして呼んでおいて呼び捨てとはどういう事だ!?それになんだその紹介は、バカにしているのか!?」
良「あ、すいませ〜ん。カンペに書かれているのをそのまま読んでしまいました」
矢倉「まぁ良い…それよりなんだここは?」
拓海「ここはいろんな人から届いた質問を答えていくコーナーですよ。矢倉矢倉」
矢倉「それは『や◯やや◯や』だ!ーーーーなるほど質問か、まぁ良い。少しの茶番に付き合ってあげよう」
良「ありがとうございます!では最初の質問です!『貴方はKA☆SU☆デース』」
矢倉「おいッ!?質問じゃなくてただの悪口が来たぞ!!大丈夫か!?」
良「ではどんどん行きましょうか!次の質問『八百屋さん、とれたてのキャベツはどれですか?』」
矢倉「おいッ!それは名前違いだッ!他をあたれ!!」
良「次『君は僕を怒らせた』」
矢倉「ジョウタロォォォォォォォォォ‼︎‼︎って違うわ!!」
良「『貴方はもう◯んでいます』」
矢倉「そんな……馬鹿な…!?って喧しいわ!!!」
良「『北上さんを返してください』」
矢倉「それに関して私は何もやっていない!私は無実だ!!」
良「『君は私のお腹を貫いたみたいだけど覚悟はできているかい?』」
矢倉「それは私に言うな!作者に言え!」
良「『私だ』」
矢倉「お前だったのか、暇を持て余す」
良「神々の」
矢倉「遊びーーーーってもう質問ですら無くなってきてるぞッ!!」
時音「はーいという訳で、まだまだ続きそうだからこのコーナーもこのへんで終わりにするよ〜」
拓海「ただみんなの鬱憤をぶつけてただけじゃね…?まぁ良いやーーーーそれでは皆さん!」
時音「次回もお楽しみに☆」


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51話 前日

こんにちはりゅうさんです!!
ようやく最新話が完成しました!!!と言っても1ヶ月ぐらいの空きなので遅くなったペースにしては早いほうかなと思います!投稿ペースの目標は3ヶ月は空かないようにしていきたいです!もし空いてしまったら先に謝っておきます。すいませんッ!!!


大和「私は許しましょう。しかしコイツが許しますかね?」つトーミガン


アカン逝っちゃう奴や!!!!
それでは本編スタートです!


side 時雨

 

 

秋人「ーーーという事で、明日から約1週間ほど尾形元帥に別の鎮守府へ研修に行ってこいって言われたから行ってくる」

 

艦娘「えぇー!?」

 

 

突然秋人は食堂でそう言いだした。本当になんでこんないきなり!?それに言うのが遅すぎるよ!?気持ちの整理の時間が全然ないじゃないか!!僕は秋人が言ったことにかなり動揺した。

 

 

天龍「なんだよそれ!いきなりすぎじゃねーか!」

 

秋人「仕方ねーだろ!俺も昨日急に電話で言われたんだから!もっと早く知ってたらもっと早く言ってるわ!」

 

 

あ、そうだったんだ。なら仕方ないね。でもどうしていきなり研修なんかに…。

 

 

大井「でもどうしていきなり研修なんか行く必要が…?」

 

秋人「なんか尾形元帥曰く『提督らしい事をしていないから別の鎮守府に行って勉強してこい』ってさ」

 

艦娘「あぁ〜…」

 

 

みんなが元帥さんの言ったことに共感した。確かに秋人は全く提督らしい事をしていない。むしろ本来提督がしないことまで軽々にする。例えば一緒に出撃とか提督の制服を着ないとか…あとは、運営の仕方とかね。

 

 

秋人「な、なんだよみんな揃いも揃って『納得だわ〜』みたいな声出して!」

 

暁「だって秋兄、いつも私たちと一緒に出撃して指示だしてるじゃない」

 

龍田「執務室で居てくれれば良いのにね〜」

 

雷「そうよお兄ちゃん!もっと私たちを頼っても良いのに!ね、電?♪」

 

電「なのです♪」

 

秋人「まぁそうだけどさ…なんかほっとけないって言うかなんて言うか…」

 

榛名「安心してください秋人さん!私たちはもうあの時のような私達ではないので!榛名は大丈夫です!」

 

長門「しかし秋人、お前がこの鎮守府の席を外すのは良いが誰が代わりに運営をするんだ?」

 

 

あ、そうか。確かに秋人が別に鎮守府に行っちゃうと提督が不在になるからね。長門さんか、大淀さんが代わりに運営するのかな?

 

 

秋人「それに関しては尾形元帥の秘書艦の大和さんが代理としてくるらしいから大丈夫だって」

 

 

え、大和さんが!?それはそれでなんだか嬉しいね…!僕は大本営の大和さんが好きだ。理由はいつも僕たちの事を気にかけてくれたから。それに地獄だった頃、前任にばれないように援護してくれたりといつも助けてくれた。何故ばれなかったのかは僕には分からないけど…。だって普通出撃したら直ぐに分かるよ、大型戦艦だし…一体大和さんはどんな事をしたんだろうね…あはは。

 

 

艦娘「ッ!?」

 

長門「何、元帥殿の大和がッ!?」

 

秋人「どうしたんだよみんなそんな反応して?」

 

瑞鶴「確かに…翔鶴姉知ってる?」

 

翔鶴「ごめんなさい瑞鶴、私にも分からないわ…」

 

陸奥「そういえば秋人さんと翔鶴、瑞鶴は知らなかったわね…元帥さんの大和さんは前鎮守府の艦娘が憧れるほどの強さと、人が良いのよ。確か数年前に発令された大規模作戦であの方1人の力で大きく戦局を変えたとか…そしてありえない事にたった一隻で複数の敵を殲滅したとか」

 

秋人「え…マジで…」

 

瑞鶴「す、凄い…」

 

北上「流石にその強さを生で見た時はびっくりしたよね〜」

 

吹雪「すごくカッコ良かったです!私も大和みたいに強くなりたいって思いました!」

 

秋人「なるほど、戦艦だから最初から凄いって思ってたけど、まさかそこまでの人だったなんてな!ーーーあ、とりあえずその大和さんは明日来るからよろしくな!とりあえず今日はこれで終わりだから以上解散!」

 

 

こうして食堂での集会は終わった。明日か、楽しみだね!僕はふとそう思った。ーーーさて、僕もまだ入渠していなかったしそろそろ入渠しに行こうかな。

 

 

夕立「あ、時雨ちゃん!」

 

 

僕が入渠ドックへ向かおうとした時、夕立が声をかけてきた。

 

 

時雨「どうしたの夕立?」

 

夕立「時雨ちゃんは入渠まだっぽい?」

 

時雨「うん、そうだよ。夕立もまだ入ってないのかい?」

 

夕立「うん!一緒に入りましょ、時雨ちゃん!」

 

時雨「そうだね、行こっか!」

 

 

こうして僕は夕立と一緒に入渠ドックへ向かった。そういえば夕立と一緒に入渠するのは久しぶりだね。夕立が怪我した時以来だったかな…?あの時の夕立はかなり無理していたし、僕が支えていなかったら多分危なかった状態だったからね…。本当にあの時は夕立が無事で良かったって思う。

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

夕立「あったかいね時雨ちゃん!」

 

時雨「そうだね、夕立!ーー一緒に入渠するのは久しぶりだったね」

 

夕立「確かに!あの時は私がお腹に怪我を負った時だったっぽい?」

 

時雨「そうだね、あの時は本当に心配したんだから」

 

夕立「あはは…」

 

赤城「私もびっくりしましたよ夕立さん?」

 

夕立「もう分かったっ…ーーーぽい?」

 

 

気がつけば赤城さんが夕立の隣で一緒に入渠していた。

 

 

赤城「隣失礼しますよ」ニコ

 

夕立「ぽぃぃぃぃぃぃぃぃッッッ!!?!?!?」((((;゚Д゚)))))))

 

 

夕立はびっくりしてそのままドボンッ!とひっくり返った。ーーー改二になってもそのオーバーリアクションは変わってないんだね…。僕は夕立のそのオーバーリアクションに苦笑いをした。

 

 

赤城「夕立さんっ!?大丈夫ですか!?」

 

夕立「プハッ…!だ、大丈夫っぽい…」(-。-;

 

時雨「こんばんは赤城さん。赤城さんも入渠がまだったのかい?」

 

赤城「えぇ♪食堂に集まる前に自習訓練をしていたので入るタイミングを失ってしまって…」アハハ

 

 

なるほどそう言う事だったんだ。自習訓練か…赤城さんはすごいね!僕も赤城さんを見習わないと…!

 

 

赤城「ーーーそういえば、時雨さんは勿論夕立さんも改二になったんですね!あまりちゃんと見ることが出来ませんでしたが、改めて見るとすごく雰囲気が変わりましたね!」

 

夕立「そうなの!でも私が改二になる予告も無しに勝手にされたっぽい…なんか目が覚めて鏡を見たらこうなってたの。強くなるのは嬉しいけど心の準備をさせて欲しかったっぽい!寝ている間に改造は反則っぽい!」

 

赤城「確かにそうですね。ですが、まさか明石さんが内緒で改造をするなんて…明石さんの行動が読めなくなりましたね…」苦笑い

 

時雨「でも寝ている間に改造はある意味すごいと思うよ?」

 

 

普通は寝てる間に大規模改造なんてしないし、それに大規模改造する時はある部屋に行かないと行けないし…明石さんは一体何をしたのだろう…?

 

 

夕立「確かに…」

 

時雨「まぁ考えても仕方ないし、とりあえずは入渠で身体を休ませようか」

 

赤城「ですね♪」

 

夕立「うん!」

 

 

こうして僕たちは入渠ドックでしっかりと身体を休ませた。ーーーあれ、普通に終わっちゃったね…。いや大体こういうほのぼのとした感じだったら『例のアレ』みたいなことが起きるはずなのに…?あ、そういえば入渠ドックも秋人が妖精さんに頼んで2つに分けたんだったね。それなら起きないわけだ。ーーーいや、普通は起きないよッ!!!起きる方がおかしいじゃないか!?僕は一体何を期待していたんだ…!!僕のバカァァ…!!////

 

 

ーーーー時雨も少しドジな所は変わらない。

 

 

side out 時雨

 

side 秋人

 

 

秋人「えーと…一応念のために日本刀、水浮遊スーツとシューズ…あとは予備充、充電器とコード…」

 

 

俺は今明日の鎮守府研修のための準備をしていた。だが俺はまだ行き先を聞いていなかった。まぁ伝え忘れてるからまた電話は来るだろうけど…ーーーそう思ってるのも束の間ーーー

 

〜♪

 

ーーー俺の端末に電話の通知が来た。相手は案の定尾形さんからだった。

 

 

秋人「もしもし秋人です」

 

尾形『おぉー秋人すまんな!昨日秋人が行く鎮守府の場所を伝え忘れてしまってたから急遽電話したんじゃ!』

 

秋人「でしょうね!ーーーそれで場所はどこですか?」

 

尾形『場所は呉鎮守府じゃ!』

 

 

呉鎮守府??聞いたことないんだけど…何処そこ…???

 

 

秋人「あの尾形何処ですかその鎮守府…」

 

尾形『いやだから呉鎮守府だよ』

 

秋人「いやだから何処だよ!何県にあるの!?」

 

尾形『あぁ〜そういうことか。広島だよ』

 

秋人「ーーーーーは?」

 

 

広島?ちょっと待て…ここは関東で広島は…中国地方ーーーーーークソ遠いやん!!!(関西弁)は!?何!?俺にそんな遠いところまで行かそうとしてるのあの人は!?ーーー流石に新幹線だよな?

 

 

尾形『あーそれと夜行バスで出発するからそのつもりでな!』

 

 

ハァァァッァァァァアッァァ!!!!Σ(゚д゚lll)

ふざけんなよ!なんでよりによって夜行バスなんだよ!!経費削減しすぎだろ!

 

 

秋人「ちょっと待て!普通は新幹線じゃねーのか!?」

 

尾形『仕方ないだろう。高いんだから…資金も無いし…』

 

秋人「嘘つけ!絶対わざとだろ!絶対大本営が言っちゃダメな台詞だろ!」

 

尾形『まぁ良いじゃないか!その分3列シートのバスを予約しておいているしの〜』

 

秋人「そう言うことじゃないでしょう…!ーーーーはぁ…仕方ないですね…それで、自分は明日何時のバスに乗れば良いんですか?」

 

尾形『そうだったな、時間は20時のバスだ!乗る場所は少し歩いたところのバスターミナルだから、絶対に遅れないようにな」

 

秋人「了解です。では失礼します」

 

尾形『おぉ!気をつけての〜』

 

 

こうして俺と尾形さんとの長い(体感時間的に)通話は終わった。

 

 

秋人「マジでふざけんなよあの人…!!」




以上で51話の終了です!終わり!


秋人「それだけ?」

作者「それだけです」


それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


秋人「ちょっと待てや!!やるk…ーーーー」

響「その後、秋人の姿を見たものはいないと言うーーーー」


〜END〜


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52話 当日

お久しぶりです!
最近なんだか忙しくて物語を考える時間がなくなってしまいました…本当に申し訳ないです!!!!
とりあえず完成できました!


秋人「やっとか作者!」

赤城「待っていましたよ」


申し訳ないです…。
それでは本編スタートです!


〜朝〜

 

俺はいつも早朝に起きていつものランニングいわゆる日課をするのだ。だが、今日の俺はまだ布団の中である。いわゆるサボりです、はい。というか流石に日課と言えど、毎日するわけではない。月2、3回はやらない日を設けている。ちょっとした体のメンテナンスと睡眠時間の確保だ。え?これじゃ日課じゃないって?いやいや〜ほぼ毎日なんだから日課で大丈夫でしょ!ーーーてことで今日、俺は日課をやらないんで二度寝かましまーっす。睦月たちには申し訳ないな。まぁ俺いなくてもちゃんとやってくれるから大丈夫でしょ。

 

 

?「ーーー…っち」

 

 

ーーー…ん?誰かの声がする…?まぁ気にせず寝る、おやすみ。

 

 

?「ーーー……きとっち…」

 

 

ーーー……さっきから誰の声が聞こえるんだ?いや、無視だ無視!俺は寝るからね!!

 

 

?「ーーー秋人っち…!」

 

 

ーーー俺を起こしてんのかよ!!悪いけど俺はぜってぇー起きねーからな!!こんな感じの起こされ方は何度かあった。今回こそは勝つ!じゃあおやすみ…zzz…。

 

 

?「ーーーねぇ秋人っち、起きないと撃つよ?」

 

秋人「おう上等だやってやるよ」

 

 

無理でした。宣戦布告されたので起きました。ありがとうございました。てか誰だよいきなり撃つとか言った奴は…こっちは気持ちよく寝てんのに…。俺はその宣戦布告した犯人を確かめたーーー

 

 

北上「あ、起きた起きた〜」

 

 

ーーー犯人は北上だった。

 

 

秋人「なんの用だよ北上…せっかく気持ちよく寝てたってのに…」

 

北上「あ、そうだったね〜。みんなが外で秋人が全然来ない〜!って言って慌ててたから私が代わりにお越しに来たのさ〜」

 

 

こいつマジかよ…それだけの為に脅したのか…響ぐらいのクレイジーな奴じゃねーか!!え、北上ってこんな子だっけ…??

 

 

北上「あ、今『こいつマジかよ…』って顔したね〜?」

 

秋人「いや普通は思うだろ…起きなかったら諦めろよ…」

 

北上「だってみんなが待ってるみたいだし〜それに朝になったら日課するっていうお決まりじゃなかったの〜?」

 

秋人「今日はしねーの!人間誰しも休憩は必要なの!」

 

北上「いや艦娘と人間のハーフで且つ深海棲艦の力を持ってる時点て人間じゃないよね」

 

秋人「おい北上…唐突なマジレスやめろ…」

 

 

え…ちょっと待って…北上さん今凄いこと言ってるよ!?大丈夫か!?

 

 

北上「別に良いじゃない〜。へることないんだし、それに()()()()()()()()()()()()()()()()()()だから大丈夫大丈夫〜」

 

秋人「ちょっと待て…!それ言っちゃいけないやつだから……!!」

 

 

とんでもないタイミングでメタ発言が北上の口から飛んできたんだけど…!?つか、北上だけ見てる世界が違くない•?…本当に大丈夫か!?

 

 

北上「まぁまぁ!そんな小さいことは気にしない〜。さ、起きたことだし早く準備だよ秋人っち〜」

 

秋人「はぁ〜…仕方ねぇなぁー…分かったよ、そのかわり北上も強制参加な」

 

北上「良いよ〜私も参加してみたかったし」

 

 

そして俺は仕方なく準備をして時雨たちがいるところに向かった。現在6時40分ぐらい。当然、俺を待ってた時雨たちにおこられました。ありがとうございました。けど日課が終わった後にみんなに1日だけ休みを入れると伝えました。良し、これで起こされずに済む!やったぜ!この後、俺は食堂に行って朝食をとった。

 

 

秋人「あ〜…平和な朝だ〜…!朝ごはん美味しすぎる!」

 

 

俺は変わらない朝に少し感動していた。だって前任のやつの件や拓海たちの件で空気がピリピリしてたから、こんな余裕を持って食べれなかったし。加賀さんと親父の騒動もあったし。もうホントヤバイよヤバイよ!ヽ( ̄д ̄;)ノ

 

 

天龍「朝からうるせーな秋人!ご飯ぐらい黙って食べろよ…全く…」

 

 

ーーーと1人で心の中で騒いでいたら天龍からため息混じりで注意された。そういや天龍はすげー提督否定派だったのに、まさか天龍の方から話しかけてくれるなんて…ほんと頑張ったわ。

 

 

秋人「いや〜…ホント俺頑張ったわー…」

 

天龍「何言ってんだお前…ちょっとキモいぞ…」

 

 

ーーーって言ったそばから、普通に引かれたんだけど。まぁこれは明らかに俺が悪いんだけど…。

 

 

秋人「だって1番提督嫌ってた天龍が、声かけて来たからさー」

 

天龍「ん?ーーーーあぁーそういうことか。確かにあの時は死ぬほど提督という存在が嫌いだったからな。まぁ今でも提督は苦手意識はあるが。でも秋人や元帥は全然大丈夫だ」

 

秋人「そっか!」

 

 

俺は天龍の言葉に対して笑顔でそう言った。だって少しは俺を信用してくれるようになったから。

 

 

天龍「そういえば秋人、お前はいつ研修に行くんだ?」

 

秋人「確か今日の夜に出発だったはず。その前にある程度準備しないと」

 

天龍「そうか。秋人も大変だな」

 

秋人「まぁな、いろいろ事件が重なりすぎてるし。いっとくけど俺まだ17歳で元高校生だぞ?そう見えないのは重々承知だけど」

 

 

そう、今までの言動行動的に結構大人な感じを見せてるけど俺は17歳で元高校生なのだ。それだけはわかってほしい。そして、流石に俺でも付いていけない事ぐらいは山ほどある。大規模作戦の話とか戦術や策略の話とか。ほんとど素人だから。

 

 

天龍「あ、そういえばそうだったな…悪い忘れてた」

 

秋人「いや全然良いけどさー。ーーーーとりあえず俺は準備してくるから。ごちそうさま!」

 

天龍「お、おう」

 

 

俺は食器等を戻し棚に置いて食堂を後にした。あ、勿論間宮さんに「ごちそうさま」を伝えて。さて…準備をする前にどうしよっかな〜。ーーそういえば今日に大和さんがくるって言ってたけどいつ来るんだろ?来る前にある程度仕事の事とかの引き継ぎの確認をしておかないと。

 

 

金剛「heyアッキー!」

 

 

ーーーーとまぁあれこれ考えていると後ろから俺を呼ぶ声が聞こえた。まぁこの言い方と声で誰が言ったから分かってるけど。

 

 

秋人「何、金剛?」

 

金剛「アッキー、今時間空いてますカッ!」

 

 

まさかの金剛直々のお誘い!いやめちゃくちゃ嬉しいけど俺やることがあるしなー…。

 

 

秋人「あーごめん金剛〜!俺これから大和さんへの仕事とかの引き継ぎとかしなくちゃいけないからパスで!」

 

金剛「oh…そうデスカ〜…妹達とのTea timeのお誘いをしようと思ったんデスケド、無理なら仕方ないデスネー。また時間がある時にしましょうアッキー!!!!See you 〜♪」ノシ

 

秋人「おう!その時は楽しみにしとくから!」ノシ

 

 

ーーーってと、まぁ…そろそろ引き継ぎや出発の準備をしないと。正直まったりしてられないのが現状。大和さんが来る前にある程度整理しておかないと大和さんに申し訳なくなる。

 

 

秋人「とりあえず大和さんが鎮守府に来る時間を15時目どで作業するか」

 

?「ーーーーその必要はありませんよ秋人さん〜」

 

秋人「は?ーーーーーー」

 

 

執務室に戻ろうとしたら、後ろから何処かで聞いたことのある声が聞こえて俺は思わず振り返った。するとそこには何故か大和さんがいた。

 

 

大和「お久しぶりぶりです秋人さん!この大和、推して参りました!」

 

秋人「うわぁぁッッ…や…大和さんッッッ!?!?」((((;゚Д゚)))))))

 

 

いつ来たッ!?てか鎮守府から大和さんが来たっていう報告もなかったし…!!昼過ぎには来るって言ってたけど、まだがっつり昼前なんだけど!!

 

 

大和「はい!大和です!」

 

秋人「いつ来たんだよッッッ!?てかどっから入って来たッッ!?」

 

大和「勿論正門から入って来ましたよ?一応声をかけようとしたんですけど、誰もいなくて、つい入ってしまいました!」テヘッ

 

秋人「マジか…」

 

 

まさか誰もいなかっただなんて…ここ意外とセキュリティーガバガバなんじゃないのか???あとで大淀に確認してみよう。

 

 

大和「はい!ということで秋人さん!今仕事はどれぐらいありますか?」

 

秋人「早過ぎない!?何もかも!?」

 

大和「いえ、これが普通だと思いますけど?あ、秋人さんこれいかがですか!大和特製ラムネです!」

 

 

え…これが普通なの…?というか大和さんそれどっから出してきた!?美味しそうだけど!?いきなり何処から出して来たのか分からい、大和特製ラムネと書かれた瓶のラムネを差し出して来た。俺は断るのも申し訳ないので、そのラムネを受け取った。あとで冷やして飲もう。

 

 

秋人「ありがと!冷やしてあとで飲むな〜!とりあえず執務室はこっちだからー」

 

 

俺は自分の部屋という名の執務室に案内した。だって完全に一人暮らし用の部屋だもん。勉強机にテーブルに、ベット、テレビ。過ごしやすい1人用の部屋だね!

 

 

大和「わぁ…凄い変わりましたね…執務室というか完全に一人暮らししているお部屋になってますよ…」アハハ

 

秋人「あんな堅苦しい感じの部屋で作業なんかやりたくねーよ。逆に落ち着かないって!俺まだ17歳だし」

 

大和「気持ちは分かりますけど…まぁ良いです…!それで、残っている書類はーーーーーこれですね!」

 

 

そう言って大和さんは、置いている書類の整理に取り掛かった。うそっ!?早っ!?大和さんは驚くほどのスピードで書類を片付けていった。流石は尾形さんの秘書艦の大和さん、動きがもう職人のソレだ。そして大和さんは10分も掛からない時間で書類を片付けた。俺でも1日分の書類の整理に20〜30分は掛かるのに。末恐ろしいぜ大和さん……。

 

 

秋人「すげーな大和さん…俺でも20〜30分は掛かるのに」

 

大和「ふふ、慣れていますから!大本営の書類の数と比べると大した数じゃないですし!」

 

秋人「マジか」

 

大和「マジです!」

 

 

そうして、この後俺は大和さんにここの活動状況や、運営の流れを伝えた。

 

 

大和「なるほど、良い感じですね秋人さん!分かりました、では私も変わらずに秋人さんの運営の流れでやっていきますね!ですがみんなへの指示が若干変わりそうですが大丈夫ですか?」

 

秋人「あーそれは大丈夫。むしろ艦娘である大和さんのほうが戦い方とか分かってるからそっちの方が上手くいくかもな」

 

 

寧ろそうしてくれた方が俺もありがたい。マジでみんなには近距離戦に戦い方とか教えていなかったし。

 

 

大和「そうですか、分かりました!」

 

 

こうして俺は大和さんへの仕事の引き継ぎが終わった。ーーーーーーそれから夕方に食堂でみんなを集めて大和さんを紹介した。まぁみんな分かってるけど。紹介し終えるとみんなは一気に大和さんの所へと群がっていった。握手を求める娘もいればサインを求める娘、抱きしめる娘、拝める娘までいろんな娘がいた。いや、個性豊かすぎない!?ちなみに俺は周りの娘達に潰されて辛かったです…身動きが一切取れませんでした。おい、そこの君!羨ましいとか思うなよ?体験したらわかる、これはマジで地獄だから!!ホント苦しいから!!ーーーーーーそうして俺はみんなに押しつぶされて疲れ切った状態で、研修先鎮守府に向かうのであった。辛い……。

 

 

秋人「じゃあ…行ってくるな…」

 

時雨「き…気をつけてね秋人…」

 

夕立「しっかりバスの中で休んでね…?」

 

 

何故か見送りが時雨と夕立だけなのがふに落ちないけどーーーー。

 

 

4章 鎮守府生活編 2 〜完〜




以上で52話が終了となります。
多分ですがこれからも投稿が落ちます…ですが年単位で投稿は絶対しないつもりなので、気長に待っていただけると嬉しいです!
絶対疾走はしないのでよろしくお願いします。


それではみなさん!
次回もお楽しみに☆


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