完璧なメイドととある青年のたったひとつの恋物語 (カイト&ライト)
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設定資料(随時追加)

カイト 「初見の方は初めまして」
ライト 「にゃんぱす~」
カイト 「ということでね、いろいろ資料をまとめてみたので、今までの話をすべて読んでから見てください~」
カイト 「ということで、

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」




皆頼 鏡 設定

 

名前 皆頼 鏡(りょうらい きょう)

年齢 高校2年生

誕生日 12月20日

身長 少なくとも咲夜よりは高い

能力 『鏡を操る程度の能力』

性格 人思い・優しい・ツッコミ型・努力型

運 とても良い

血液型 B型

好きな天気 曇り

(カイト「これ必要か?」)

スペルカード 下に記載

視力 右1.0 左 0.9

聴力 地獄耳

苦手なこと 地理暗記

 

 

皆頼 鏡 スペルカード 

・怪符 『永遠に消えぬ弾』

特徴

どこまでも相手を追いかける弾幕

15分で2倍になる

(幻想郷が直径約320キロメートルで、弾幕の速度は約時速40キロメートルなので、最大256個位)

 

・反符『広がる波紋』

特徴

敵の周り3メートル位の対角線上になっている4か所に魔法陣ができる

その魔法陣の中の2つは敵狙いの赤い弾幕で、10個5秒ごとに出てきて、少し早めである

また、魔法陣は敵に向かって動く

 その弾幕はほかの弾幕にぶつかると反射して、相手の弾幕を跳ね返して消える

 これには相手の弾幕の大きさは関係ない

もう2つの魔法陣からは敵狙いの緑の弾幕が出てくる

 その弾幕は6秒ごとに出てきて、速度は赤い弾幕よりも遅めである

 敵の1メートル位のところで分散する

 分散後は小粒の弾幕が全方位に20個ほど出てくる

 このスペルカードは30秒で終了する

 

・瞬符 『四輪』

緑、青、赤、黄の弾幕が相手から約4メートルくらいの場所に現れる

 それは輪っか状になっていて約20個くらいの塊である

 速さは赤、青、緑、黄の順で速く、感覚を狂わされる

 死輪とかぶせているのだろうがそこまで強くはない

 

・綺符 『四回の危機』

真ん中に大きい青い弾幕が出て、周りには小さく青い弾幕が出る

 真ん中の大きい弾は分裂して6個に分かれる

 そしてさらに36個に分かれて、小さい弾は10個くらいある

 小さい弾は、全方位に繰り出される

 それが四回行われるが、回数を重ねるごとにそのセットが増えていく

 2回目は青と緑、3回目はさらに赤い弾幕も、そして4回目は黄色の弾幕も入ってくる

 しっかり見ればよけれるが、相殺した方が速い

 

銃符『暴発』

相手(標的)を1人決め、その標的の2メートル以内に銃弾がはいると8方向にはじけるように銃弾が飛ぶ

効果時間は20秒

その間なら何発打っても同じようになる

ただしこのスペルカードを使っている間は銃弾に他の効果を重ね掛けすることはできない

また、相手の近くで爆発させたい場合には、標的範囲を2メートル以下にすることも可能

だが、2メートル以内にはできない

また、1回範囲内に銃弾が入るごとに範囲が縮小する

 

釣符『釣』

針状で銀色のの弾幕

最初に1個の時期追尾弾幕が先行し、その10秒後にその道筋に弾幕が現れ時間差で敵を狙う

 

水紋

 敵の周りに円状に水色の丸い弾幕が現れる

 そして水色の弾幕から少し離れた四隅に赤い弾幕が現れる

 水色の弾幕からは外向きに弾幕が発射され続け、その円の中からの移動はできなくなる(おそらく)

 赤い弾幕からは16方向に弾幕が出され続ける その感覚は2秒ごとである

 また、水色の弾幕はほかの弾幕と当たっても相殺しないが、赤い弾幕は相殺可能

 スペルカードの時間は45秒間である

 

 金縛り

電気属性をまとった銃弾を敵に打つ

それが当たると相手はしびれて少しの間行動不能になる

 

鏡符『互交世界』

能力のこと

1,鏡の世界は被弾する、または力が続く限りその世界を保っていられる

2,鏡の世界を作った直後、少しの間は弾幕が消える だが連続して鏡の世界を作ることは不可能

3,鏡の世界にいるときは現実世界にいる人から視認されない

だが自機狙い弾幕等は正常に作動する

4,鏡の世界にいるものは、現実世界にいるものを見ることができる

5,鏡の世界で打った弾幕は現実世界で左右反対の位置から打たれる

6,現実世界で打った弾幕は鏡の世界で左右反対にならない

7,鏡の世界ではルーミアなど一部の効果が消える

8,鏡の世界が崩壊した際鏡の世界にいた人は現実世界に即座に現れる

9,鏡の世界が崩壊した際鏡の世界で打った弾幕が左右反対になって現実世界にもう1度現れる

10,鏡の世界には今は皆頼(と咲夜)以外入れない

11,鏡は実際に出して相手の弾幕を反射することもできる(鏡符『反射板』)

 

銃符『散鏡』

銃符『暴発』の上位互換

普段は通常の銃弾と変わりないが、相手の弾幕にあたった場合その弾幕を反射する

また、反射した後はその銃弾も反射し、さらに16方向に銃弾がはじける

なのであのモ〇ストのようなことも可能

だが反射の上限回数は1つの弾につき3回まで

ちなみにこのスペルカードのの効果時間は1マガジンを打ち切るまでになっている

 

鏡符『イージスの鏡』

イージスとは神盾のことであり、このスペルカードは鏡符『反射板』の上位互換である

このスペルカードを使用すると、自分、または指定した人の周りに四枚の鏡が現れる

その鏡に弾幕が当たると相殺不可の弾幕となって跳ね返る

また、この鏡は自分、もしくは指定した人の周りをゆっくりと回り続けて15秒間の間、周りの弾幕から守ってくれる

(もちろんその鏡の間をすり抜けた場合は普通に被弾するので過信は禁物)

※火力が高すぎる弾幕に対しては鏡が割れることもある

 

ルーミア 自作スペルカード

 

闇符 「闇に混じりて」

1秒ごとの自機狙い(黒色)

0.5秒ごとに120方向に1個づつ放たれる

奥行きは3度ずつ

 

光符 「雷(イカヅチ)」

最初にランダムに弾幕をまき散らす

そのあと、黄色の自機狙い弾幕を100個ほど雷のように落としてくる

ただ、ランダムにさえ気を付ければかなり簡単によけられる

 

瞬獣ヒス スペルカード

 

瞬符『分身』

分身が、本体と同じ行動をとる

だが、分身の弾幕にはダメージがない

攪乱専用

 

花火

エメラルド色の針状弾幕を宙に打ち上げる

そして20メートル以上とんだら、色も大きさもランダムな弾幕をばらまく

1回でばらまかれる弾幕はおよそ100個

これと同じものを6つ打ち上げる

その後、地面に謎の物体を埋める

それは、3秒後に爆発し、下から色も大きさもランダムな弾幕がばらまかれる

高さ無制限

 

壊符『環境破壊』

瞬獣の左右に緑と青の大きい弾幕が現れる

 そして瞬獣の上部に赤い弾幕が現れる

 緑の弾からはそれを中心とした時計回りに緑の弾幕が繰り出される

 その弾幕は少しづつ外側に回っていく

 青の弾は、緑と反対の動きをしているが、少しづつ外側に回っていくところは同じ

 また、青の弾幕と緑の弾幕は交互に出てきている(0.5秒間隔)

 赤の弾からは自機狙いの弾幕が出てきている(1秒間隔)

 その3つの弾の真ん中には紫の三角形の弾があり、そこからはビームが出てきている

 さらにそのビームは4方向に打たれ、毎回時計回りに30度っている

 そして消えてから、少しして再度うってくる(3秒間隔)

 効果時間は1分

 

未使用スペルカード (使うかも)

緑符『収穫の時(ハーベストタイム)』

 初めに色のない弾幕をばらまく

 効果時間は30秒

 その中で相殺されなかった弾幕の数×2の数、緑の弾幕をランダムにばらまく

 効果時間は45秒

 

炎獣ギラ スペルカード

 

炎符『火炎放射』

まず赤とオレンジの弾幕を前方にばらまく

これゆえにスペルカード名

その後その弾幕は2秒ほどその場にとどまり、赤弾幕はランダムな方向に動き始める

オレンジ弾幕は近くにいる人に向いて動き始める

スペルカード時間は弾幕が消えるまで

 

『猪突猛進』

炎獣が開いてのいる方向に突進する

それが終わった後その通り道に赤紫色の弾幕が現れる

その弾幕はランダムな方向に攻撃する

 

獄符『隕石』

炎をまとった隕石が空から大量に降り注ぐ

量こそ普通なものの大きさも大きいため当たったらひとたまりもない

また、木造建築に当たれば燃える(当たり前)

 

獄符『噴火』

 空から赤い弾幕が大量に上に上がり落ちてくる

 さらに灰に見立てた白い弾幕も落ちてくる

 その白い弾幕は炎をまとっておらず赤い弾幕だけが炎をまとっている

 その2つの弾幕の大きさはさまざま

 

雷獣ラド スペルカード

 

雷符『電光石火』

まず4回、目に見えないスピードで移動して止まり、少しの黄色弾幕を出してを繰り返す

そして5回目は少しその場にとどまった後大量の黄色弾幕を発する

そしてその後少し待ち、一番最初に戻る

これを2~3回繰り返す

 

帰順『蓄電』

相手の攻撃を耐えて、その攻撃を自分のエネルギーにする

だが、相当のエネルギーを要するのでそれに見合う攻撃を見極める必要がある

 

反逆『放電』

上記で貯めたエネルギーを使い弾幕を生み出す

その弾幕はすべてランダムとなっている

また、弾幕の攻撃力は耐えた攻撃力とは関係なく雷獣の攻撃力に依存する

 

雷符『雷樹』

まず雷のように空から一直線に黄色弾幕が降り注ぐ

そしてそれが崩れると同時に敵の約6メートル付近に円状に紫いろの雷属性弾幕が発される

それは敵方向に崩れていく

それが何回も繰り返される

 

未使用スペルカード (使うかも)

痺れ粉

周りにあたるとしびれる弾幕をばらまく

ただ量は少ない

(ちなみに本来はこのスペルから金縛りの考えを得る予定だった)

 

水獣ソウ スペルカード

 

水符『濁流』

青と水色の弾幕が曲線を描きながら攻撃する

青は右回り、水色は左回りでそれぞれすこしずつずれている

 

未使用スペルカード(使うかも)

流符『水紋』

水紋のような水色のレーザーが現れる

それは円状になっており、ランダムな場所から現れる

また、少しづつ円は大きくなり、細くなっていく

他の水紋に触れると消える

 

召喚者 コードネーム デビルコネクト

 

蘇符『不滅』

雷獣、瞬獣、炎獣、水獣を召喚する

 

夢符『憑依』

1人の敵につき1人自分の分身を生み出す

その分身は憑依した敵1人にしか見えず、そのほかの敵には見ることができない

攻撃もその人からしかされない

また、分身の動きは憑依した敵によって変わる

分身は倒されない限り存在し続ける

一応分身と本体は位置を交換することができる

 

召喚『ネクロマンサー』

ネクロマンサーの和訳 死霊使い

ネクロマンサーはその召喚された場で魔法陣を展開し続ける

この世に憎悪の心を持った霊を呼び寄せその心の大きさに比例した弾幕を放つ

(霊について何か違うところがあっても目をつぶってくださいお願いします)

 

呪符『マラディクション』

マラディクションの和訳 呪い

自分が見えている敵全てが能力使用不可になる

なお自分が攻撃されるとその効果は取り消される

(こいつの中で一番チートなスペルカード)

 

採符『虹の輪』

ただただ周りに虹色の弾幕を張り続ける

それは少しづつ大きくなっていく

(基本的に呪符『マラディクション』と合わせて使う)

 

滅符『ビッグバン』

虹弾幕内を爆発で埋め尽くす

 

妖獣ガオ スペルカード

 

妖符『不気味な宝玉』

自分の頭上に黒い弾幕を集め球状にする

たまったらそれを地面にたたきつける

その弾は地上に触れると周りに飛び散る

その速度はとても早く、飛び散り方もランダムである

 

妖符『神鈴』

「シャラン」という音とともに周りに鈴状弾幕を放つ

色は紫・緑の2種類で緑の弾幕は4列になって自機狙いをする

紫の弾幕は速度が遅い

3回目からは白い鈴が4~5個出てくるようになり、少しすると割れて紫の弾幕が出てくる

 

妖符『パープルライトレイ』

ランダムに15か所紫の大玉が放たれる

その大玉から時間差で自機狙いのレーザーが放たれる

また、それとは別に20か所大玉が出現しランダムな方向にレーザーを放つ

紫の霧も出てくる

 

暗影『雪夜』

相手にホワイトアウトを起こさせる

さらに気温も下げて、白弾幕と黒弾幕を放つ

白弾幕は相手の周り3メートルに現れ相手を狙って放たれる

その周期は0.2秒ごとである

また、黒弾幕は空からゆっくりと降ってきて移動を妨げる

 

『カタストロフィ』

噴火に見立てた赤い弾幕をランダムな速さと大きさで空から降らせる

また、怨霊を中心にして相手方向にして青い弾を放つ

それは見て避けられる速度ではない

色々マップ

 

紅魔館

 

玄関真正面に2階に上がる階段が左右にある

 

地下に入ってすぐ左に進むとレミリアの部屋がある

そして、その先には倉庫がある(食料品)

地下に入ってまっすぐ進むとそこには牢屋がありそこにフランがいる

牢屋は2個ぐらいある

 

玄関左に進むと客室が6つほどある

玄関右には浴室がある

玄関をまっすぐ進むとそこに食堂がある

食堂内の一番奥に左側にキッチンがある

玄関左前に進むと、咲夜の部屋、クローゼットがある

玄関右前には部屋がある(まだ皆頼は行ったことがない)

 

2階右側には図書館がある

図書館内部には奥にパチュリーの部屋がある(小悪魔)

 

2階左には美鈴の部屋がある

その奥には部屋がある(まだ皆頼は行ったことがない)

また応接室もある

 

 

魔理沙の家

 

玄関正面に広い場所があり、その少し奥にキッチンがある

その奥に寝室がある

玄関右側に浴室(トイレ兼)があり、左側は軽く図書室になっている

 

博麗家

 

玄関正面に広い場所がある

そして奥にトイレがあり、玄関右側に浴室がある

広い場所は左側が軒になっている(障子)

 

 

 




疑問質問受け付けています!(メッセージにて)
また、本編に関する誤字脱字、改善点などがあればどんどん書いてくださると助かります!
これからもこの小説、および作者をよろしくお願いいたしますm(__)m


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第一章 紅魔館へようこそ!
第1話 ある夏の日のこと・・・


はい、カイトです ライトです
カイト 「いや~~~投稿しちゃったね♪」
ライト 「まあ、喜んでいただけるように頑張りたいね」
カイト 「まあ、詳しい話はあとだ では、
カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!」


俺は高校2年生の皆頼 鏡 (りょうらい きょう)だ

・・・俺には得意なことが何一つない ……まあ、家庭科が少し得意なくらいだ(自称)

俺はいつも暇ばかりでとても退屈している

普段は一応? まじめな学生だと思っている

今日も学校が終わり、普通に家に帰るはずだった

 

ミーン、ミーン、ミーン、ミーン……

 

皆頼「暑いな……」

 

そりゃあそうだ、今は夏の真っ最中

なぜそんな高等学校に行っているか? それはというと友達に補習手伝えと言われたからだ

俺には友達が少ないから、数少ない友達を大切にしておきたかったのだ

 

ミーン、ミーン、ミーン、ミーン……

 

皆頼「蝉 うるさいなぁ……」

 

俺はうるさいのが嫌いなのだ だからいつも静かなところにいる

……それが原因で友達が少ないのかもしれないが……

 

皆頼「ん?」

 

俺は帰り道にいつもはない道があるのに気がついた

俺は、気になって、先に進んでみることにした

 

「それにしてもここ、竹多すぎだろ……」

 

そうして10分たってようやく竹林を抜けたところ場所についた

 

「こんなところに神社なんてあったんだ」

 

その神社は劣化していていつ倒れてもおかしくないという感じだった

 

皆頼「まあ、ここまで来たわけだし、お賽銭でも入れて帰るか」

 

スタ、スタ、スタ、スタ

 

皆頼「それにしても、ここ大きいな これで古くなければここ大盛況なんじゃねえか?」

 

 スタ、スタ、スタ、スタ

チャリーン  パン、パン

 

(俺に幸運が舞い降りますように……)

 

皆頼「さて、帰るか」

 

 

 そう言って帰ろうとしたその時だった

 

皆頼「・・・・は?」

 

 俺に「矢」が刺さっていた いや、刺さっていたというよりは「刺さった」のほうが正しいのか って、そんなことはどうでもいい、このままだと・・

 

皆頼「……ヤバイ……死ぬ……」

 

 そうして遠のいていく意識の中で皆頼はこう思った

 

皆頼「幸運なんて……なかったんや……」

 

 そう言ったあと、俺の意識は途絶えた

 

 

 

 

皆頼「ん……ここは……?」 

 

 起きると見慣れない天井と謎の兎1匹、そして……綺麗な人が俺の周りにいた

 

皆頼「ん?   おれはどういう……」

 

 そう言って起き上がろうとした すると……

 バギィ

 突然何かが折れるような音がした

 

皆頼「……え? 痛! …………」

 

 そして俺はもう一度気絶した

 

???「あ…… ……もう少し待ちますか……」

兎「そうですね、師匠」

 

 

 少したって……

 

皆頼「……ん…… っと今度はもう起き上がらねえからな」

???「ああ、やっと目覚めたわね」

 

 それにしても……兎!? いや、いまさらだけどさ、兎って何? 何でいるの?

 

皆頼「兎!?」

???「ああ、この子は特別なの」

 

 いや、特別って……というかここどこだよ! 説明はなしか!? 

 

兎「どうしましたか?」

 

 ええ!? 喋った、この子しゃべったよ! いや、着ぐるみの可能性もある!

 落ち着け…落ち着くんだ…

 

皆頼「え~と、着ぐるみ……だよね?」

兎「いいえ? 違いますが?」

 

 ……あ、そうですか  そうですね

 

???「あら……」

 

 そして落ち着きを取り戻し……

 

皆頼「いいか、いまから、質問をする」

???「ええ、いいわよ」

皆頼「一つ目、お前らは誰だ? 俺は 皆頼 鏡 だ 気軽に皆頼と呼んでもらっていい」

??? 「あら? 敵とは思わないのね」

皆頼 「敵だったら俺はもうとっくに 死んでいる 」

 

 まあ、それはそうだ こいつが敵なら俺はもうとっくに死んで、ゲームオーバーになっていたはずだからな 

 

皆頼 「で、名前は?」

??? 「私は永琳、八意 永琳よ」

兎 「私は 鈴仙・優曇華院・イナバ よ」

皆頼 「珍しい名前だな、では次……」

 

 

 そう言って俺はいろいろな質問をした もう、あいつらたちはどこかに行ったようだが

 あいつらが言うにはここは幻想郷という現実とは全く違う世界らしい

 そして、俺は、 「矢をうつ練習をしていたら当たった 申し訳ない」 だそうだ 

それにしても、ひどすぎるだろ、矢の練習ってどんだけ怖いところなんだよ 戦場か? まあ、なぜ、ここに俺が来たのかはまったくもってわからないのだがな 

 あと、俺は全部治るまでには一日かかるそうだ

 びっくりだな これだけのけがが一日で治るとはな でも、それにしても・・・・

 ああ……帰りたい……

 家に帰れば……

 学校に行けば……

 

 いや……

 

 あれ? ここで俺は大事なことに気が付いた

 

 

 ここにいたほうが楽しいんじゃね?

 

 

 いや、この世界がいいというのももちろんあるが、現実世界がひどすぎるのだ 

 いうならば 「現実逃避」ってやつだな

 と、そんなことを考えていると、あの鈴仙とやらが来た

 

皆頼「まあ、いまだに信じがたいよなぁ……」

鈴仙 「まあ、そうでしょうね あ、夕飯ここ置いときます」

皆頼「あ、ああ、分かったよ」 

 

 いやぁ……ここの人ってかわいいですね

 あと、永琳という人は薬を作っているらしいが……よくわからない奇妙な薬ばかり作っているんだと

 ここ入院したらダメだな 絶対に

 まあ、言う前から入ってるけどな

 恐ろしや 恐ろしや

 さて、冷めないうちに飯でも食うとしようかな

 

皆頼 「あ……」

 

 そう、大事なことを忘れていた 

 俺、腕骨折しているから食えねえじゃん……

 

皆頼 「鈴仙~~~~~!」

鈴仙 「あ、はい、何でしょうか?」

皆頼 「俺、腕、骨折してるから飯食えないんだよ だから、食わせてくれませんか?」

鈴仙 「え? まあ、いいですけど……」

皆頼 「ん、じゃあ、よろしく頼む」

鈴仙 「え、じゃあ、はい」

 

 これだけではわかりにくいと思うが、鈴仙は今、俺の前にスプーン(食べ物をすくった)

を出した

 

 というかこれ俗に言う恋人同士がやるやつじゃないか

 

鈴仙 「どうしましたか?」

皆頼 「いや、なんでもない、いただきます」

 

 まあいいか

 パクパク……

 

皆頼 「うん、うまいな カレーか」

鈴仙 「はい、食欲はあるんですね」

皆頼 「ああ、一応な」

鈴仙 「すみませんね、いろいろと」

皆頼 「いや、謝らなくていいよ 本当に謝るのは永琳だから」

鈴仙 「ハハハ……」

 

 そう、なんと、本人からは謝罪の言葉を一切もらっていないのだ

 すごい! すごいよある意味 

 おかげですごいむかついてます でも、絶対力では勝てないのでね

 反撃の方法すらないという

 

皆頼 「……鈴仙も大変だな」

鈴仙 「……はい」

 

 まあ、そうして俺は無事にカレーを食べ終わることができた

 

 さて暇になったが、何をするかな

 特にすることがない……

 

 と、そんなことを思っていると、部屋に永琳が入ってきた

 

永琳 「あ、暇ならこれをしてなさい」

皆頼 「な……これは!」

 

 永琳から渡されたものはゲームだった それも・・・・

 

皆頼 「ファ○コンじゃねえか!」

永琳 「まあ、暇つぶしにはもってこいでしょ?」

皆頼 「まあ、そうだがよ……」

 

 まさか外の世界にもゲームがあるとは思わなかった

 いや、なんか古い感じがしたからな まあ、これで遊んでいるか

 

永琳 「あ、遊ぶのは一日一時間ね」

皆頼 「お前は俺の母親か!」

 

 いや、心配してくれるのはいいんだ、だがな……

 

永琳 「まあまあ、いいじゃない」

皆頼 「……まあ、ありがとうな」

永琳 「まあ、もともと私がやったことだしね ごめんなさいね」

皆頼 「ああ、言ってくれてありがとうな」

 

 言ってくれないかと思ったよ いや、マジで

 

永琳 「なによ、あたりまえじゃない」

皆頼 「ハハッ そうだな」

永琳 「じゃあ後でまた来るわね」

皆頼 「ああ」

 

 永琳がいった後はとりあえずやることがなかったのでゲームをしていた

 (骨折してるんじゃないの? とかはなしな)

 

 そうして、皆頼はゲームが少しうまくなったとよ

 

 

 2時間後……

 

永琳 「さて、もう10時ね」

皆頼 「ああ、そうだな」

永琳 「突然だけれど明日は紅魔館にでも行ってもらうわね」

皆頼 「紅魔館?」

永琳 「ええ、まあ、詳しい話は明日するわ おやすみなさい」

皆頼 「ああ、おやすみ」

 

 本当に不思議なもんだよな……

 こんな世界に来るなんてな

 まあ、前からこういうのにはあこがれてたりしてたし?

 まあ、いいとおもいますよ、ええ

 というかここには技とかはあるのかな?

 まあ、俺には無理だな うん

 あと、ここの病院はだれがいるんだろうか

 まあ、他にも考えることはたくさんあるが、とりあえず、疲れたから俺は寝よう

 おやすみなさい

 

 Zzzzzzzz

 

 

 

 

 




カイト 「さて、今回が初投稿ですがどうでしょうか」
ライト 「もうちょっとうまくなろうね」
カイト 「できるだけ頑張ります」
ライト「批評の場合は理由をつけてくれると嬉しいです じゃ、しめましょう」

カイト&ライト「次回も、ゆっくりしていってね!!!」


ライト 「あ、ちなみに12月20日うぷ主誕生日らしいよ」
カイト 「あっそ」


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第2話 紅魔館に行こう!

カイト 「二話目でーす!」
ライト 「ふむ、連日投稿したのは褒めてやる」
カイト 「はい、とりあえず、話すことも特にないので
カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


皆頼 「ふぁぁ~~」

 

 さてと・・・・って、もう7時か 

 

皆頼 「もう起きられるのかな?」

永琳「ええ、少し動きづらいかもしれないけどね」

皆頼 「よっと・・・・」

 

 まあ、一応動けはするのだが、かなりよろけるな

 

永琳 「肩かそうか?」

皆頼 「ああ、よろしく頼む」

 

 こういう時の気遣いはほんとに助かる

 現実じゃあ、こんな人いないんじゃないか?

 

永琳 「そういえば、あなたはこの永遠亭に残るの?」

皆頼 「ああ、そうさせてもらうよ」

永琳 「ええ、わかったわ」

 

 まあ、ここはいいところだからな

 男をまだ一人も見かけていないのがあれだがな

 

皆頼 「よっと、ありがとうな」

 

 そう言って俺は椅子に腰を掛ける

 

永琳 「いいのいいの」

鈴仙 「ああ、おはようございます 皆頼さん」

皆頼 「ああ、おはよう・・・・それで、その人は?」

 

 鈴仙の後ろにはまだ寝ぼけている、一人の女性がいた

 

輝夜 「ああ、私は 蓬莱山 輝夜よ よろしくね」

皆頼 「ああ、俺は皆頼だ よろしくな」

 

 それにしてもここは特殊な名前の人が多いな まあ、何とも言えないのだが・・・・

 

皆頼 「おお、美味しそうな飯だな」

鈴仙 「ありがとうございます」

皆頼 「おお、鈴仙が作ったのか、ありがとう」

鈴仙 「いえいえ」

皆頼 「じゃあ、食べるか」

全員 「いただきます!」

 

 ん、美味しい・・・・

 むしゃむしゃ・・・・

 

全員 「ごちそうさまでした!」

 

 あ~~ 美味かった

 

皆頼 「あ、手伝うよ」

鈴仙 「え、でも・・・・」

皆頼 「いいからいいから」

 

 もう、俺の手足はほとんど普通に動かせるから問題ない

 

鈴仙 「すみません・・・・」

 

 5分ほど片づけをしていると永琳が話しかけてきた

 

永琳 「ああそう、言い忘れてたんだけど紅魔館に行くの延期になったから」

皆頼 「あ、分かりました」

永琳「ちょっとこっちの都合で申し訳ないんだけどね」

 

 よかったのか悪かったのか・・・・

 まあ、今は片づけに集中することにしよう

 

30分後・・・・

 

皆頼 「ふ~~~ 終わった~~~」

鈴仙 「ありがとうございます」

皆頼 「いいのいいの」

輝夜 「あ、皆頼どうせひまでしょ?

    ちょっとついて来なさい」

 

 輝夜はそう言うと俺の服の袖をグイグイと引っぱっていく

 

皆頼 「ちょ・・・・」

 

 連れてこられた部屋にはたくさんゲームが置かれていた

 これは・・・・ニートとみた

 

皆頼 「すごい量ですね・・・・」

輝夜 「あなたにはこれで戦ってもらうわ!」

皆頼 「な・・・・これは・・・・」

輝夜 「そうよ、ぷ○ぷ○ よ」

皆頼 「ほう、これなら得意だぞ!」

 

 そう言って俺はゲームを始めた

 

 20分後・・・・

 

皆頼 「・・・・勝てない・・・・」

輝夜 「まあ、こんなもんね」

 

 いや、強すぎるだろ・・・・

 

永琳 「あ、暇ならこっち手伝ってくれない?」

皆頼 「あ、はい、分かりました」

 

 そう言って俺は診察室? に入っていく

 

皆頼 「うわぁ・・・・薬がいっぱい・・・・」

永琳 「まあ、そうね あなたは薬をとったりしてくれる?」

皆頼 「あ、はい」

 

 少しして・・・・

 

永琳 「さて、午前は終わりね」

皆頼 「お疲れ様です」

永琳 「じゃあ、お昼が終わったら紅魔館に行ってもらうわ」

皆頼 「あ、分かりました」

鈴仙 「ぎゃぁぁぁぁぁ!!」

 

遠くから鈴仙の叫び声が聞こえた

 

皆頼 「!? なにがあった!」

 

 そう言って俺は鈴仙のところまで走る

 そこにいたのは罠にはまった鈴仙だった

 

兎 「うっさっさっさ」

永琳 「こら~~~~! てゐ!」

 

 てゐっていうのか これをやったのは

 

鈴仙 「く・・・・」

皆頼 「大丈夫ですか?」

 

 そう言いながら俺は鈴仙を罠から外す

 

鈴仙 「ありがとうございます・・・・」

皆頼 「いえいえ」

 

 そうしているとてゐを捕獲した永琳が戻ってきた

 

皆頼 「あ、永琳さん、お疲れ様です!」

永琳 「はいはい、とりあえずてゐは後でこの薬を飲んでもらうから」

皆頼 「うっわ・・・・」

 

 永琳が持っていた薬はいかにも危なそうなやつだった

 

永琳「あなたも飲む?」

皆頼 「全力で拒否させていただきます」

永琳 「そう、残念ね」

 

 残念? 冗談じゃない まだ俺は死にたくないんだよ

 

皆頼 「とりあえず、昼食食べないか?」

永琳 「ええ、そうしましょう」

 

 そうして俺たちは昼食を済ませた

 

鈴仙 「紅魔館までは私がご案内します」

皆頼 「ああ、よろしくな、鈴仙」

 

 俺はすぐに荷物をまとめた

 

永琳 「じゃあ、また会いましょう」

皆頼 「ああ、またな」

 

 そう言って俺は永遠亭を出た

 

鈴仙 「紅魔館までは1時間くらいかかるので人里で休憩して行きましょう」

皆頼 「ああ、その辺は任せるよ」

鈴仙 「わかりました」

 

 歩いていると、俺の頭に新たな疑問が生まれた

 

皆頼 「なあ、ここのお金ってどんな感じなんだ?」

鈴仙 「どういう感じ?」

皆頼 「ああ、1円って何円だ?」

鈴仙 「ああ、そういうことですね、ここの世界では1円が1万円になっています」

皆頼 「そうか、ありがとう」

 

 え~と、今あるのは・・・・約3000円か

 

皆頼 「お?ここは?」

 

 20分くらい歩いているとにぎやかなところに出た

 

鈴仙 「ここは人里ですね 何か食べていきますか?」

皆頼 「ああ、団子でも食べていくかな」

鈴仙 「わかりました」

 

 3分くらい歩くと団子屋についた

 

店主 「いらっしゃい、どのくらい買っていくかい?」

皆頼 「じゃあ、2本で」

鈴仙 「あ、でも・・・・」

皆頼 「ああ、いいのいいの」

店主 「2本ね、あいよ」

 

 そう言うと店主は団子を持ってきた

 

店主 「え~と、16銭だね」

皆頼 「はい」

店主 「まいどあり~~~」

鈴仙 「すいません・・・・私の分まで・・・・」

皆頼 「いいのいいの」

 

 いや、こんなにお金あっても困るし・・・・

 

鈴仙 「すみません・・・・」

 

 10分後・・・・

 

鈴仙 「では、いきますか」

皆頼 「ああ、よろしくな」

 

 そして歩くこと30分・・・・

 

皆頼 「何この真っ赤な館・・・・」

 




カイト 「はい、ここまでですね」
ライト 「ふむ・・・・頑張れよ」
カイト 「はい・・・・では、次回も

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


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第3話 紅魔館にようこそ!

ライト 「昨日は何があったんだ?」
カイト 「え~と・・・・これはだいたい2,3日に一回投稿するつもりだから・・・・      ね」
ライト 「ああ、そうなのか、まあいい、では、
カイト&ライト 「「ゆっくりしていってね!!!」」


皆頼 「何この真っ赤な館・・・・」

鈴仙 「ここが紅魔館です」

皆頼 「へぇ~~~ 大きいね」

鈴仙 「はい、では、行きましょうか」

皆頼 「ちょっと待って」

鈴仙 「何でしょうか」

 

 さっきからずっと気になっていることがあるのだよ・・・・

 この寝てる人だれ?

 

鈴仙 「ああ、この人はですね・・・・起きろ~~!」

?? 「ひゃい!?」

皆頼 「・・・・誰?」

?? 「ああ、私は 紅 美鈴といいます ここで門番をしております」

皆頼 「おお、そうか」

 

 こういうのが門番だと大変だよなぁ・・・・

 だって、門番の役割をしていないのだもの

 

美鈴 「とりあえずご案内します」

 

?? 「いえ、大丈夫よ、美鈴」

美鈴 「あ、咲夜さん」

 

 わからないが、このきれいな女性は咲夜というらしい

 

皆頼 「え~と、咲夜さん、だったな? 俺は皆頼だ 気軽に呼んでくれ」

咲夜 「はい、私は 十六夜 咲夜 と申します よろしくお願いいたします」

 

 服装的にメイドでもしてるのかな?

 

皆頼 「メイドでもしているのか?」

咲夜 「はい、私はこの紅魔館でメイドを務めております」

 

 メイド・・・・か

 

皆頼 「大変そうだな、どうせ俺も住むことになるんだし、手伝うよ

    まあいい、さっそく中に入りたいのだが」

咲夜 「あ、はい、わかりました」

 

 スタ、スタ、スタ、スタ

 それにしても大きい館だなぁ・・・・

 ぎぃぃぃぃぃ

 

咲夜 「はい、ではここで少しお待ちください」

 

 ここは、客人が来るのだろうか? ここだけ、周りよりきれいになっている気がする

 

??? 「いらっしゃい」

 

皆頼 「え~と・・・・あなたは?」

 

 出てきたのは吸血鬼? のような女の子だ

 

レミリア 「私はレミリア・スカーレットよ 幼女って言わなかったのは褒めてやるわ」

 

 ってことはいつも言われているのかよ・・・・

 

皆頼 「ああ、俺は皆頼だ こっちは・・・・」

鈴仙 「私は鈴仙です 実はお願いがありまして・・・・」

レミリア 「なんだ? それにしても皆頼とやら、見ない顔だな」

皆頼 「はい、外の世界から来たものですから」

レミリア 「ほう、ようは外来人か」

皆頼 「ええ、そういうことになりますね」

 

 まあ、自主的に来たわけでもないんだけどね・・・・というかなんかからだがむずむずするんだが・・・・

 

皆頼 「おい、鈴仙 永琳は変な薬を入れてなかったか?」

鈴仙 「あ・・・・」

 

 なにその「あ・・・・」 って? めちゃくちゃ嫌な予感がするんですけど?

 

鈴仙 「確か入れてましたね・・・・霊力が上がるとか・・・・」

 

レミリア 「とりあえず、要件とは?」

鈴仙 「ああ、すみません」

 

 霊力? なんかの力のことか?

 

鈴仙 「はい、私が来た理由は・・・・

 

 それで、鈴仙は今までのことを全部話した

 

レミリア 「ふ~ん、そういうことね・・・・まあ、少しなら住ませてあげてもいいわよ?」

 

皆頼 「ありがとうございます!」

 

 これはありがたいな、これで住める場所ができた・・・・

 まあ、もともとは永琳のせいなのだが・・・・

 

レミリア 「しかし、条件として1日執事をしてもらうわ!」

 

 執事・・・・ 嫌な予感・・・・

 でも、住める場所がなくては困るから承諾するしかないよな

 

皆頼 「はい、まあ、いいですけど・・・・」

レミリア 「よし、じゃあ、決まりね 咲夜!」

咲夜 「はい なんでしょうか?」

皆頼 「え? 何もないところから人が・・・・」

咲夜 「私は時を止める能力を持っていますので」

 

 時を止める・・・・かなりチートじゃん 

 というかあの漫画のあいつに似てる気がして・・・・ まあいいや

 

皆頼 「ふ~ん、まあいいや、それは 「今からよ」

レミリア 「あなたには今から執事になってもらうわ」

皆頼 「あ、はい」

レミリア 「詳しいことは咲夜に聞いて」

 

 咲夜さんは長くメイドをやってるのかな?

 仕事が慣れてるみたいだし

 

皆頼 「はい 分かりました」

咲夜 「では、まずは服からですかね」

 

 そういうと咲夜さんはすたすたと歩いて行く

 まあ、俺もついていくが

 

咲夜 「5のⒷでいいかしらね」

 

 どんだけあるんだよ執事服 前に執事でもいたのか?

 

咲夜 「じゃあ、着てみてください」

皆頼 「あ、はい」

 

 そう言って俺は執事服を着る

 が、ネクタイのつけ方がわからん 今に一度も付けたことはないからな

 

皆頼 「あの、ネクタイのつけ方がわからないので・・・・」

咲夜 「はい、分かりました 今付けますね」

 

 そう言って咲夜さんは俺にネクタイをつける

 俺のほうが身長が高いから咲夜さんのいい匂いが鼻に来る

 まあ、いいのだけれども

 

皆頼 「ああ、ありがとう」

咲夜 「今度つけ方も覚えてもらいますからね」

皆頼 「あ、分かりました」

 

 ああ、大変そうだな、これから

 

皆頼 「初めは挨拶からかな?」

咲夜 「そうですね、これが地図なのであとはよろしくお願いします」

 

 そういうと咲夜さんはおれに地図を渡してくる

 地図が必要とかどんだけ大きいんだよ

 

皆頼 「あ、分かりました」

 

 え~と、まずはパチュリー? という人のところか

 迷わなければいいな

 

10分後・・・・

 

 はい、絶賛迷子中です

 え~と? ああ、やっとたどり着けた

 

 コン、コン

 

パチュリー? 「ええ、入ってもいいわよ」

 

皆頼 「はい、失礼します」

パチュリー 「ええ!? あなた誰!?」

 

 いや、そんなに椅子を引いて驚かなくても・・・・

 

皆頼 「はい、私は一週間だけ執事を務めることになった皆頼と申します」

パチュリー 「へ、へぇ・・・・ 私はパチュリー・ノーレッジよ」

 

 パチュリーさんはやっと落ち着いたのか名前を言った

 

皆頼 「はい、よろしくお願いします」

??? 「ん? 誰ですか?」

皆頼 「ああ、私は一週間だけ執事を務めることになった皆頼と申します

   よろしくお願いします」

 

小悪魔 「あ、はい、分かりました 私は小悪魔といいます」

皆頼 「これから何卒よろしくお願いします 

    では、私は美鈴さんのところに行ってきますので」

パチュリー 「……別にそんな固くなくてもいいと思うけど」

皆頼「……そうなの?」

パチュリー「まあ、なんでもいいんじゃない?」

皆頼「はぁ……」

 

 美鈴さんは門番か、咲夜さんは寝てたら殴っていいって言ってたけど・・・・

 いつも寝てるのかな?

 

皆頼 「まあいいや」

 

 今度は迷わないようにしたいな・・・・

 

 10分後・・・・

 

 今回は迷いませんでしたよ?

 はい、迷いかけそうになったけど咲夜さんが助けてくれたとかないですからね?

 

皆頼 「え~と? 美鈴さん?」

 

 うん、予想通りというかなんというか・・・・

 

美鈴 「zzzzzzzz」

 

 やっぱ寝てました

 

皆頼 「殴るのはあれだからな・・・・」

 

 いや、怒られたらいやじゃん?

 

皆頼 「起きろ~~~!」

美鈴 「ひゃい!?」

皆頼 「あれ、さっきもこんなことしてたような・・・・」

 

 まあいいや っていうか今回 まあいいか が多すぎだろ

 

美鈴 「あ、はい、皆頼さんですね? 知っていますからもういいですよ」

皆頼 「あ、分かりました」

 

 さて、地図に書いてあるのはここまでだな

 じゃあ、咲夜さんの手伝いでもしてようかな・・・・

 そう思って俺は紅魔館に向かってまた歩いて行った・・・・

 

 




ライト 「終わり方が雑だな」
カイト 「まあ、これからうまく・・・・なっていければいいな」
ライト 「願望かよ」
カイト 「まあ、次回も

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」」


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第4話 執事って大変だなぁ・・・・

ライト 「はい、初の朝投稿です、事情によりカイトはいないのでそこのところよろし     くお願いします」
ライト 「では、
     ゆっくりしていってね!!!」
(あれ、カイトがいないほうが早く進む・・・・)


咲夜 「さて、そろそろ夕飯を作りますか」

皆頼 「ああ、分かった」

咲夜 「家事はどれくらいできるのですか?」

皆頼 「え~と、まあまあ?」

 

 まあ、これでも一人暮らし(いろいろあって)をしてきたからな

 自信はあるぞ

 

咲夜 「あ、じゃあ、どんどん言っていきますので」

 

 え?

 

咲夜 「え~と、まず・・・・」

 

 そんなこんなで地獄の料理タイムが始まりました

 なんやかんやで1時間後・・・・

 

 ああ、やっと飯が作り終わった・・・・

 いや、あの量はえぐいって いや~~~ 一日でよかったわ

 上には上がいるもんなんだなぁ~~~ と改めて思い知ったよ

 

咲夜 「じゃあ、運んでおきますので皆さんをよんできてください」

 

皆頼 「あ、分かりました」

 

 いや、これからはもっとひどかった

 咲夜さんなんかは 「走らないで急いでくださいね」 とか言ってくるし、迷わなかったのが奇跡ですよ、もう

 はい、ということで今はみんな集まってますが、ここまで大変でした・・・・

 

咲夜 「じゃあ、いただきましょうか」

皆頼 「あ、分かりました」

全員 「いただきま~す!」

 

 いや~~~ 働いた後の飯はうまい 今日は特にな・・・・

 まあ、自分で作ったのもあるんだろうな

 

 むしゃむしゃ・・・・

 

全員 「ごちそうさまでした!」

咲夜 「もう後はやっておきますので休んでいていいですよ」

皆頼 「ありがとうございます!」

 

 これは本当に嬉しい

 いや、もう疲れたし・・・・ 

 そう考えると咲夜さんってすごいな

 

皆頼 「さて、どうするか」

 

 俺はさっき教えてもらった部屋に行く

 中は広く、ベッドもあるような部屋だ

 まあ、どうせなら霊力とやらの練習でもしているか

 

 これはさっき聞いたのだが、霊力とは技を使うために使うものらしい

 それは、人間だと、かなり少ないため、練習が必要らしい

 やるときは、霊力があふれ出ている自分を想像するといいらしい

 

 まあ、霊力の使い方は鍛えておいたほうがいいな、うん

 ということで部屋についた

 

皆頼 「さて・・・・」

 

 やってみようとは言ったもののよくわからないな

 まあ・・・・実践あるのみか

 

 そう思い俺は霊力を身にまとった自分を想像する

 

皆頼 「ん~~~? 何も変化ないように見えるが・・・・まあ、一時間くらいやってみる

    か」

 

 1時間後・・・・

 

皆頼 「ふむ、変化なしか……」

 

 すごい時間の無駄をした気がする

 わからないから咲夜さんのところでも行って聞いてくるか

 

 スタ、スタ、スタ、スタ

 

 あ、いたいた

 

皆頼 「あの~~~、咲夜さん?」

咲夜 「はい? 何でしょうか」

皆頼 「霊力の練習って人間はどのくらいすればいいのでしょうか?」

咲夜 「それはわからないわね」

皆頼 「……そうですか、分かりました」

 

 ・・・・まあ、できるだけ練習しておけばいいか

 

咲夜 「明日、小悪魔にでも聞いてみたらどうかしら」

皆頼 「そうさせてもらいます

    すいませんわざわざ」

 

咲夜 「いえいえ」

 

 小悪魔か・・・・名前からして嫌な予感しかしないのだが

 まあ、悪魔よりはまし・・・・なのか?

 

皆頼 「はぁ・・・・」

 

 少しはここになれてきたかな?

 まあ、風呂にでも入ってくるかな

 もちろん、別々だぞ?

 

皆頼 「・・・・場所、知らねえじゃん」

 

 まあ、咲夜さんにでも・・・・って、あそこに小悪魔さんいるじゃん

 

皆頼 「あの、小悪魔さん、ちょっといいですか?」

小悪魔 「はい、なんでしょうか?」

皆頼 「あの、風呂の場所ってわかりますか?」

小悪魔 「ああ、それなら連れていきますよ」

皆頼 「ありがとうございます!」

 

 早めにこの館の位置関係も覚えないとな

 とくに食堂とか、風呂とかはな

 

 自慢じゃないが、暗記はものすごく苦手だぞ!

 

小悪魔 「自慢になってませんよ」

皆頼 「いいではないですか」

 

 忘れてるかもしれんが今日は執事だからな、敬語を忘れないようにしないと

 

  5分後・・・・

 

小悪魔 「はい、つきましたよ」

皆頼 「ああ、ありがとうございます」

 

 もちろん道は覚えたぞ・・・・多分・・・・

 

小悪魔 「自信持ってくださいよ」

皆頼 「はい!」

 

まあ、こういっとけば大丈夫・・・・だろう

 

小悪魔 「では、また」

 

 さて、やっとのんびりできるな

 

 そして、俺は中に入り、体を洗い、浴槽に入る

 

皆頼 「温泉みたいだな」

 

 ここはとても広く、温泉として公開したら人が多く来るんじゃないかというほどであった

 

皆頼 「わかりにくい表現だな」

 

 自分で言うのもなんだがな 

まあ、久しぶりにゆっくりできた気がする

 

 さて、そろそろ出るか

 

皆頼 「さて、どうするか」

 

 俺は今、自分の部屋にいる

 まあ、何事もなく帰ってこれた・・・・これがいつもならよかったのだが

 もう、霊力の練習もする気が起きないし、もう寝るか

 そういえば、10時に寝るの久しぶりだな、最近は11時半くらいまで起きてたからな

 まあ、よく眠れるといいな

 

皆頼 「では、おやすみなさい」

 

 Zzzzzzz

 

 (今回はここでは終わらないぞ)

 

皆頼 「ふわぁ~~~」

 

 ああ、もう6時か・・・・ さて、起きるかな

 

 ムクり

 

皆頼 「ふぅ・・・・」

 

 パシッ 

俺は自分の顔をたたいて目を覚ます

 さて、今日も頑張りますか、俺

 

 10分後・・・・

 

 俺は今、食堂にいる

 まあ、手伝うためなのだがな

 

皆頼 「おはようございます」

咲夜 「あら、早いのね おはようございます」

皆頼 「そうですかね? いつもこんな感じですけど」

 

  なぜかな? なぜかいつもより気持ちのいい朝だ

 

咲夜 「さて、今日は霊力の強化、そして、弾幕を美鈴にやってもらうから」

皆頼 「あ、はい」

 

 よくわからないがとりあえず「はい」と言っておいた

 まあ、後でわかるだろう

 

皆頼 「手伝いましょうか?」

 

咲夜 「あ、では、お願いします」

 

 1時間後・・・・

 

 いや、手伝うとは言ったがここまで大変だとは

 まあ、仕事の後の飯はうまいというし、いいだろう

 

皆頼 「じゃあ、みんな呼んでくるよ」

咲夜 「はい、迷わないようにしてくださいね」

皆頼 「ああ、分かってる」

 

 1時間後・・・・

 

 いや~~~ 迷いかけたよ

 まあ、迷わなくてよかったが、勘も役に立つものだな

 

咲夜 「勘だったんですか」

 

皆頼 「結果よければすべてよしですよ」

 

 まあ、いつもは運悪いんだけどな

 さっさと覚えちゃわないと

 

咲夜 「まあ、それもそうですけどね」

レミリア 「ふぅ・・・・」

美鈴 「あ、咲夜さん、おはようございます」

咲夜 「あ、おはよう 今日は寝ないようにね」

美鈴 「はい・・・・」

 

 ・・・・俺も見張りで門番してよっかな・・・・(暇な時)

 

皆頼 「まあ、食べましょうか」

レミリア 「そうだな」

全員 「いただきま~す!」

 

 むしゃむしゃ・・・・

 うん、やっぱりうまいな

 

全員 「ごちそうさまでした!」

皆頼 「さて、咲夜さん、よろしくお願いします」

咲夜 「はい、片付け後ですがね」

皆頼 「じゃあ、手伝うので」

咲夜 「ありがとうございます」

 

 1時間後・・・・

 

 うん、やっぱ疲れるわ

 始める前からこれでどうすんだよ、俺

 そう思いながら、紅魔館の庭に足を運ぶのであった・・・・

 




ライト 「ああ、そういえば、ページアクセスが1000突破したな
     まあいい、次回も
     ゆっくりしていってね!!!」
(まあカイトがいないと寂しいしな・・・・)


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第5話 修業? いいえ、違います

カイト 「ふっか~つ!」

ライト 「開始早々うるせえんだよ」

カイト 「(´・ω・`)」

ライト 「まあいい、では、

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


 それにしても、もう庭っていうサイズじゃないな

 ここで 修業? をするのか

 

咲夜 「まずは、霊力を見させてもらいます・・・・っとその前に・・・・」

皆頼 「どうしたんだいきなり・・・・」

咲夜 「その前に傷口からウイルスが入ってくるかもしれないらしいから薬をもらいに行かないとね 忘れてたわ」

皆頼 「なるほどね 分かった」

咲夜 「え~と、とりあえず永琳に見てもらうわよ

    お仕置きも兼ねてね (* ̄▽ ̄)フフフッ♪」

 

 ・・・・お仕置き・・・・ まあ、いいや

 

皆頼 「って おお!?」

 

 なんと、もう人里まで来ているではないか

 

皆頼 「咲夜さん!?」

咲夜 「ええ、はいはい・・・・ とりあえず永遠亭まで行ってらっしゃい」

 

 え、ちょ、瞬間移動した件については・・・・?

 

 

 1時間後・・・・

 

 ・・・・ここ・・・・どこ?

 

 周りを見渡すと竹林? が広がっていた

 うん、完全に迷ったな・・・・

 

?? 「お? そこにいるのは誰ウサ?」

皆頼 「ん? 俺は・・・・ってお前は!」

?? 「な! お前は!」

皆頼&?? 「(皆頼)(てゐ)じゃないか!」

てゐ 「いや~~ こんなところでどうしたウサ?」

皆頼 「え~と、それはだな・・・・」

 

青年説明中・・・・   

 

てゐ 「あ~ そういうことウサね それは大変だったウサね」

皆頼 「お前の師匠の仕業なんだが」

てゐ 「まあ、罠の場所を回避できるだけましウサ」

皆頼 「ん? 罠?」

 

 それを聞いて周りを見渡す

 すると見え見えの2重トラップが配置されている

 

皆頼 「誰がこんなのにかかるんだよ」

てゐ 「兎は馬鹿だから引っかかるウサよ?」

皆頼 「お前も兎だろ」

てゐ 「私はかける側だから大丈夫だウサ」

皆頼 「いったな?」

てゐ 「まあ、行くウサよ?」

皆頼 「ああ 行こう」

 

 本当は今までのトラップ全部外して場所を変えてあるんだよ

 お前はそれに引っ掛からずにいられるかな?

 まあ、そこまで期待はしていないけどな

 

 ズボ!

 

 あ、意外とひっかっかるの早かった

 

てゐ 「え!? こんなところに罠はなかったはず!」

皆頼 「そりゃあ、俺がかえたからな」

てゐ 「く・・・・」

 

 まあ、このままなのもかわいそうだし、第一俺が永遠亭に行けないので出してやるか

 

皆頼 「あ、この先も変えてあると思うぞ」

てゐ 「ええ!?」

 

 語尾に ウサ がなくなったな

 これはそれほどのことっていう意味なのか?

 

皆頼 「もしかしてお前、罠にかかったことないのか?」

てゐ 「それが普通ウサ!」

 

 自慢じゃないが、俺はもう何回も罠にかかっているぞ!

 現実世界でな!

 

皆頼 「まあ、そうなのだがな とりあえず、連れてってくれ」

てゐ 「ウサ・・・・」

皆頼 「ああ、あと、わなを仕掛けるなら隠すとかそのくらいしないとダメだろ」

てゐ 「・・・・ まあいい 連れていくわ」

皆頼 「語尾にウサ が消えたな」

てゐ 「・・・・」

 

 てゐはこれからつくまで何もしゃべってくれなかった

 怒ってらっしゃる?

 

皆頼 「あの・・・・ごめんな」

てゐ 「え? 何が?」

皆頼 「ん? 怒ってたんじゃないのか?」

てゐ 「いや、次の罠はどうしようかなと・・・・」

皆頼 「懲りねえ奴だな」

 

 まあ、永遠亭につけたから良しとしよう

 ・・・・まあ、2時間くらいかかったが

 

 ガラガラ

 

永琳 「はい、誰ですか~~・・・・・・・・」

皆頼 「ああ、俺だ 永琳さん・・・・」

鈴仙 「ん? どうしたんです・・・・か・・・・?」

皆頼 「もういい、薬をくれ」

永琳 「……まあ、こうなるとは思っていたけど簡単にあげると思うかしら?」

皆頼 「あんた俺に貸ししか作らねえな」

永琳 「冗談よ、はい」

皆頼 「これを飲めばいいと」

永琳 「ええ、1時間くらいしたら効果が出てくると思うわ」

皆頼 「ん、サンキュ」

 

 1時間後・・・・

 帰る途中で文にあったので取材を受けることになった

 まあべつにめんどくさくもないからいいのだが

 ちなみに帰るときに飛んで帰ろうとしたけどできなくてあきらめたのは内緒

 やっぱ飛ぶのは無理です

 途中であきらめて文さんに運んでもらいました

 ちょっと速くて酔いそうになりましたがね

 

皆頼 「じゃあ、そこの団子屋いくぞ、おごりでいいから」

文 「おお! 皆頼さん、太っ腹~~」

皆頼 「そこまでのことじゃねえだろ」

 

 ガラガラ

 

店主 「いらっしゃ~い って久しぶりだね」

皆頼 「はい、じゃあ、この前と同じで」

店主 「あいよ」

皆頼 「じゃあ、そこの席座るか」

 

 スタスタ・・・・

 

文 「はい、ではまずこの幻想郷に来た理由は何ですか?」

皆頼 「ああ、それはだな、永琳に矢を打たれたからだ」

 

 まあ、謝っただけいいか・・・・

 

文 「ほうほう、では、それからのことをできるだけ詳しく!」

皆頼 「はいはい」

 

 青年説明中・・・・

 

文 「ほう・・・・あなたも大変ですね」

皆頼 「ああ・・・・まあ、この世界もいいもんだな」

 

 現実世界にはもう戻りたくねえな

 現実世界よりこっちのほうがよっぽどいいや

 

文 「そう言ってもらえると私としてもありがたいですね」

皆頼 「で、そんなところか?」

文 「はい ありがとうございました」

皆頼 「お礼を言うのはこっちだよ」

文 「あ、紅魔館までは送っていきますので」

皆頼 「ああ、ありがとう」

 

 10分後・・・・

 

皆頼 「ふぅ・・・・やっと戻ってこれた・・・・」

咲夜 「はい、お疲れさまでした、もう修業は明日でいいので休んでいてください」

皆頼 「はい、すみません・・・・」

咲夜 「いいんですよ まあ、明日からは大変になりますけどね」

皆頼 「ハハハ」

 

 俺はそう言って紅魔館の方向に足を進めた

 

文 「じゃあ、これにて!」

皆頼 「ああ、またな・・・・っていう前にもういないな」

 

 この世界にいつまでいれるかもわからないし、毎日を楽しみたいな

 まあ、ここにこれたことは一種の 『幸せ』 なのかな

 俺はそう思いながら自分の部屋へ歩いて行った・・・・

 

 

 

皆頼 「さて、部屋についたはいいものの・・・・」

 

 ドサッ

 俺は疲れてベッドに倒れこんだ

 

 この場所で体力もつ気がしない・・・・

 

 今は・・・・11時か・・・・

 

 

 ああ、そうだ、パチュリーなら回復魔法とか使えるんじゃないか?

 でもなあ・・・・このためだけに回復魔法を使うのもあれだしなぁ・・・・

 

?? 「ああ、ちょっといいかしら?」

皆頼 「!? ちょ! 誰!? しかもどこから出てきた!」

?? 「はいはい、質問はひとつづつね まず、私に名前は 八雲 紫 よ」

皆頼 「あ、ああ 俺は皆頼だが・・・・」

紫  「ええ、どうやってここに来たか でしょう? それは、私の能力よ

    私はスキマを操れるのよ つまり空間を通じて移動できるっていうところかしらね?」

皆頼 「・・・・で、何しに来た?」

紫 「いや、あいさつに来ただけよ まあ、これからよろしくね 皆頼さん♪」

皆頼 「お、おう・・・・」

紫 「じゃあね~~」

 

 ・・・・変な奴だったなあ

 でも、スキマを操れるって便利だな

 使い方はよくわからないがようは瞬間移動みたいなもんか?

 

 

 まあ、もう11時30分だし、手伝いに行くとするか

 

 

 スタ、スタ、スタ、スタ・・・・

 うん、さすがに道を覚えてきたな

 迷わないで来れたぞ

 

咲夜 「あら、また手伝いですか?」

皆頼 「ああ、そういうことになるな」

咲夜 「でも、さすがに疲れているでしょう? 部屋で休んでいたほうがいいのでは?」

皆頼 「いや、いいよ」

 

 まあ、疲れているのは事実だが、休むわけにもいかないからな

 

 

 ということで・・・・

 50分後・・・・

 

 まあ、今日は咲夜さんが呼びに行ってくれているが、本来は俺が行くべきなのだろうな

 もう、あまり疲れなくなってきたな

 慣れてきたのかな?

 というか、疲労が嘘のようになくなっているのはなぜ?

 まあ、後で修業したいというように言っておこう

 

 

10分後・・・・

 

 ということで、全員集まりました

 

レミリア 「もうここの生活には慣れてきたかしら?」

皆頼 「ああ、まあまあなれてきたかな」

レミリア 「そう、ならよかったわ」

美鈴 「あら、今日もおいしそうね」

パチュリー 「むきゅ~」

 

 何があった、パチュリー

 まあ、なんやかんやで

 

全員 「いただきま~す!」

 

 むしゃむしゃ・・・・

 

全員 「ごちそうさまでした!」

皆頼 「ああ、咲夜さん、後はやっておくのでいいですよ」

咲夜 「いえ、やらないわけにはいきませんので」

皆頼 「そうか、咲夜さんも大変なんですね」

咲夜 「まあ、この生活は楽しいですから♪」

皆頼 「まあ、それもそうですね ああ、あと、後で霊力の使い方を教えてもらってもいいですか?」

咲夜 「・・・・まあ、あなたがそう言うならいいですが、あまり無理をするのはやめてくださいね?」

皆頼 「ええ、分かっていますよ」

 

 30分後・・・・

 

 そして、咲夜と皆頼の修業が始まったのであった・・・・

 

 

 




カイト 「はい、まあこんなところです」

ライト 「ちなみに今までいってなかったが、俺はつっこみで
     カイトはうぷ主の代理っていう感じです」

カイト&ライト 「では、次回もゆっくりしていってね!!!」

追記:これから更新遅くなるかもだからよろしくお願いします


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第6話 修業!?

カイト 「はい、まずは・・・・すみません!」

ライト 「少し遅いな、何があった」

カイト 「言い訳かもしれませんが、この時期は投稿が遅くなるかもしれません!
     ご迷惑をおかけするかもしれませんがどうか!」

ライト 「ふむ・・・・まあ、とりあえず、本編はいるぞ」

追記:UA1000超えました!


咲夜 「はい、ではやっていきましょうか 今度こそ霊力の確認をっと」

 

 霊力の確認ってどうやってやってるんだろう・・・・

 

咲夜 「はい、やっぱりですが普通の人の1.3倍くらいですね」

 

 普通の人の1.3倍ってどのくらいだよ・・・・

 

咲夜 「まずは、弾幕を作ってみましょうか」

皆頼 「弾幕とは?」

咲夜 「弾幕とは・・・・このようなものです」

 

 そういうと咲夜さんは小さめ?の青い弾幕を出す

 

咲夜 「これが弾幕ね これを使って戦闘をするのが多いわ」

皆頼 「ほう・・・・で、作り方はどうすればいいんだ?」

 

 それにしても・・・・こんなのにダメージがあるのか?

 

咲夜 「まあ、イメージ・・・・かしらね?」

 

 かしらね? って・・・・

 まあ、やってみるに越したことはないな

 

皆頼 「う~んと・・・・」

 

 俺は弾幕を作ろうとイメージをする

 すると、紫色の弾幕が4,5個出てきた

 

皆頼 「ほう、これが弾幕か」

咲夜 「ええ、そうね 基本的にはそれを使ったスペルカードとかがあるわね

    だから、これから弾幕に慣れたり、霊力の使い方になれる必要があるわ」

皆頼 「ふ~ん・・・・で、何をすればいいんだ?」

咲夜 「とりあえず、もう一回弾幕を作ってみて」

皆頼 「おう」

 

 そして俺はもう一回イメージをする

 すると、弾幕の量が少し増えていた

 

咲夜 「まあ、これを繰り返していく感じかしら まあ、これは自主的にやっといてね」

皆頼 「はい! 分かりました!」

咲夜 「次はこの弾幕を使っていくわ まずは、その弾幕がどのように動くのか

    などをイメージしてもう一回作ってみて」

皆頼 「お、おう・・・・」

 

 あまりよくわかっていないが・・・・

 まあ、もう一回イメージをしてみる

 

 パンパンパンパン!

 

 おお! 動いた!

 もうこれだけでも普通に嬉しかった

 

咲夜 「まあ、こんな感じね まあ、これも練習あるのみね

    で、それを紙に書いたのがスペルカードね まあ、これはいいわね」

皆頼 「あとはあの空を飛ぶっていうやつか」

咲夜 「ええ、そうね まあ、今の霊力なら70センチメートルくらいは飛べるんじゃないかしら」

 

 そういわれて俺は空を飛んでいるイメージをしてみる

 まあ、霊力の支えがある感じか?

 そうすると見事70センチメートルくらい飛べた

 

皆頼 「これも練習あるのみか・・・・」

 

 さすがにずっと飛んでいるのもあれなので一回降りる

 

咲夜 「まあ、こんなところね

    悪いけどずっとはいられないのよ ごめんなさいね」

皆頼 「いえいえ、じゃあ、練習しておくから」

咲夜 「すみません・・・・」

 

 そう言って咲夜さんは紅魔館のほうに歩いて行った

 

 さ~て! 

 練習するか!

 

 そして1時間後・・・・

 

 ・・・・まあ、いいほう・・・・なのか?

 

 俺はこの1時間練習して、弾幕は50個くらい出せるようになった

 空は飛べないままだがな

 そろそろ霊力の使い方の練習に入ったほうがいいのだろうか

 まあ、疲れたので少し休むことにしよう

 そう思い俺は木陰に入っていった

 ああ・・・・涼しい・・・・

 まあ、少し休憩したらまた始めることにしよう

 

咲夜 「あら、休憩ですか?」

皆頼 「ん? ああ、仕事はもう終わったのか?」

咲夜 「全部終わったわけではありませんが少しは時間があるので」

皆頼 「ふ~ん、ならちょうどいいや ちょっと見てくれ」

咲夜 「ええ、元からそのつもりでしたし」

 

 ということで俺は立って弾幕を50個ほどだす

 

皆頼 「今はこれが限界ですね・・・・後は霊力を増やさないと・・・・」

咲夜 「ええ、1時間でこれほどまでできればいいほうだと思いますよ?

    まあ、頑張ってください」

 

 まあ、 努力あるのみ だな

 

皆頼 「ああ」

咲夜 「さて、門番は仕事していますかね?」

 

 そう言って咲夜さんは門番・・・・美鈴さんのほうに歩いて行った

 

 

 はぁ・・・・

 早く飛べるようにならないといけないな

 じゃないとまず何もできない

 

 そう思い俺はまた練習を始めるのであった・・・・

 

 

 

 5時間後・・・・

 

 あれからずっと修行を続けた

 もうくたくたで、何もする気が起きないので、紅魔館に帰ろうとした

 しかし、俺の体は動かなかっ

 ん? なぜ動かない?

 

 帰るんだろう?

 

 

 

 

 

 ドサッ

 

 俺はその音とともにその場に倒れた

 

 

*-*-*-*-*-*-*

 

 さて、仕事も終わりましたし、部屋に迎えに行きますか

 スタ、スタ、スタ、スタ

 コン、コン

 あれ? おかしいですね いつもなら返事をしてくれるはずなのですが

 コン、コン

 あれ?

 

咲夜 「失礼します」

 

 ・・・・いない・・・・

 どこにいったのでしょうか?

 まだ修行とかですかね・・・・ まあ、行ってみましょう

 

 スタ、スタ、スタ、スタ

 

咲夜 「皆頼さん? いますか~~」

 

 そう言いながら庭を歩いていた

 きっと修行をしてるんだろうと思っていた

 だが、そこにいたのは倒れて気を失った皆頼の姿だった

 

咲夜 「皆頼さん!?」

 

 咲夜は皆頼の意識がないことを確認すると、すぐに永遠亭に連れて行った

 

 

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*

 

 ん・・・・ここは・・・・?

 

咲夜 「やっと起きましたか! 心配したんですよ!」

美鈴 「はぁ・・・・ 無理しすぎなんですよ、まったく」

レミリア 「はあ、やっと起きたか 心配したんだぞ」

 

  ん・・・・そうか、俺は気を失ってたんだったか

 

皆頼 「すみません、皆さん」

レミリア 「はぁ、一時はどうなることかと思ったぞ」

咲夜 「ほんとですよ・・・・」

皆頼 「ああ、本当に心配かけたな、すまなかった」

永琳 「今回は疲れからだったから、もう帰れるわよ」

皆頼 「ありがとうございます」

 

 今は・・・・もう7時か

 

 次からは気を付けないとな・・・・

 

咲夜 「じゃあ、帰りましょう」

皆頼 「ああ、でも、その前に涙ふけよ」

咲夜 「え?」

皆頼 「え? じゃねえんだよ、ほら、ハンカチ」

咲夜 「あ、ありがとうございます・・・・」

皆頼 「じゃあ、帰るか・・・・って・・・・え?」

咲夜 「あれ? いつの間に空を飛べるようになったんですか?」

皆頼 「いや・・・・え?」

 

 修業の時は飛べなかったはず・・・・永琳?

 

永琳 「ひどいわね、今回は私じゃないわよ」

 

 今回はって・・・・なぁ・・・・

 まあ、いいか

 

皆頼 「まあ、このまま帰っちゃおう めんどくさいし」

咲夜 「ええ、そうですね」

レミリア 「はあ、ったく」

 

 そうして空を飛べるようになった俺はそのまま紅魔館に帰っていった

 

 

 

 

 ?時間後・・・・

 

 おお、いま、俺は自分の部屋にいる

 風呂とかは済ませたので、もう9時半だな

 

 帰ってみると使える霊力の量が格段に増えていた

 でも、弾幕とかはそこまでなんだがな・・・・

 

 なぜだかはわからんが、恐らく疲労からなのだろう

 まあ、ようするに、休憩は大切だってことだ

 

 今は、この霊力の量で使えるスペルカードを考えているところだ

 

 どんなのがいいかねぇ・・・・

 

*-*-*-*-*-*-*

 

 はぁ・・・・まあかあんなになっているとは思いませんでしたよ

 まったくあの人は無茶しすぎなんですよ

 

 もう・・・・いいです

 もう、10時半ですし、今日はもう寝ましょう

 おやすみなさい

 

 

 

 

 

 

 ふぅ・・・・もう6時ですか・・・・

 起きないとですね・・・・

 

 ん・・・・   ん!?

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・え?

 

 ・・・・・・・・・・・・・・・・なんで?

 

 え!? なんで?

 

 目の前にひろがっていたのはいつもの光景・・・・ではなく、皆頼さんがいた

 

 ・・・・皆頼さんがわざわざ来るとも思えないし・・・・

 

 誰かが運んだ? なんのために?

 

 ・・・・え?

 

皆頼 「う~ん・・・・おはよう・・・・・・・・え?」

咲夜 「え~と・・・・?」

皆頼 「ああ、俺ではない」

咲夜 「もちろん私でもありま・・・・」

?? 「おはっよ~~~」

皆頼 「・・・・・・・・紫・・・・・・・・・」

紫 「あら? どうかしたかしら?」

皆頼 「おい これはお前がやったのか?」

紫 「そうよ~~」

咲夜 「はぁ・・・・」

 

 まあ、紫がやった気がしたわよ

 というか紫しかできる人がいないし

 

紫 「じゃあね~~」

皆頼 「怪符 『永遠に消えぬ弾』」

 

 ん? 何あのスペルカードは?

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 はぁ・・・・

 あ、さっきのスペルカードはどこまでも相手を追いかける弾幕だぜ!

 しかも15分ごとに二倍になるから・・・・

 今頃は・・・・

 

*-*-*-*-*-*-*

 

紫 「ん? 何か違和感が・・・・ ぎゃ~!

   何この数の弾幕! ざっと100はあるわよ! まあ、このくらいなら・・・・」

 

 

 




カイト 「・・・・はい」

ライト 「はぁ・・・・で、次の投稿はいつになるんだ?」

カイト 「はい・・・・一応は12月30日を予定しています
     また、1月1日には正月ということで第一章とは全く関係のない番外編をやる     かもしれません」

ライト 「そこは曖昧なのな」

カイト 「はい・・・・まあ、まったくその内容も考えてないからねぇ・・・・」

ライト 「まあ、頑張れや」

カイト 「はい・・・・ では、次回も

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


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第7話 もっと強くならないとなぁ・・・・

カイト 「もう話すことないんでどんどん行きましょう!」

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」




カイト 「あ、正月に投稿するといいましたが あれは嘘だ
     いや、投稿始めたばっかりなのにいきなり番外編とかあれなんで・・・・」


咲夜 「ふう・・・・さて、もう5時ですし行きましょうか

     あ、皆頼さんはいいですよ まだ休んでいてください」

皆頼 「いや、もういいよ 寝る気にもならない」

 

 もう、あんなことになってたら・・・・ねぇ・・・・

 

咲夜 「そうですか・・・・」

皆頼 「まあ、もう起きて手伝うよ」

 

 もうこれが日課みたいになっているな・・・・

 まあ、別に悪いことじゃないしいいだろ

 

咲夜 「すいませんねいつも・・・・」

皆頼 「いいのいいの、俺が勝手にやってることだし」

 

 前からこうゆうのには慣れてるんだ

 

咲夜 「ありがとうございます・・・・」

皆頼 「じゃあ、行くか」

 

 スタ、スタ、スタ、スタ・・・・

 

皆頼 「そういえば、俺は紅魔館の外には出られないのか?」

 

 紅魔館に来てから永遠亭にしか言ってない気がするが・・・・

 

咲夜 「ああ、それはレミリアお嬢様にお尋ねください

    私にはわかりませんので」

皆頼 「それと・・・・空が飛べなくなってるのだが・・・・」

咲夜 「あの時は偶然だったのかもしれませんね」

皆頼 「そんなぁ~~」

 

 はぁ・・・・ まあ、また練習すればいいか

 スタ、スタ、スタ、スタ

 さて、そのあと5分ほど歩いて食堂につき、1時間くらいかけて、朝食を完成させた

 だが、今はまだ6時半なので、少し時間が空いている

 さて、どうするか

 

咲夜 「そういえば、皆頼さん」

皆頼 「ん? なんだ?」

咲夜 「皆頼さんは、現実世界ではどんな感じだったんですか?」

皆頼 「・・・・言い・・・・たくない・・・・」

 

 『現実世界』

 

 これは、俺にとっては悪夢のような場所

 そう・・・・まるで、悪夢のような・・・・

 

咲夜 「皆頼さん?」

皆頼 「お? おお、ごめん、少し、考え事を・・・・な」

咲夜 「そうですか・・・・あまり無理はしないでくださいね」

皆頼 「ああ・・・・もう、皆を呼びに行ってくるよ」

咲夜 「・・・・はい・・・・」

 

 ・・・・・・・・はぁ・・・・・・・・

 スタ、スタ、スタ、スタ・・・・

 とりあえずレミリアから呼びに行くか

 

 コン、コン

 

皆頼 「皆頼です」

レミリア 「おお、はいれ」

皆頼 「はい、朝食の準備ができましたので、呼びにまいりました」

レミリア 「・・・・皆頼よ」

皆頼 「は、なんでしょうか?」

レミリア 「無理に敬語を使わなくてもいいんだぞ?」

 

 げっ・・・・ ばれた?

 

皆頼 「い、いえ・・・・そのようなことは・・・・」

レミリア 「あるんだな、分かった」

 

 あなたはどこぞの悟り妖怪ですか?

 ん? 何で知ってるかって?

 ・・・・世の中には知らないほうがいいこともあるんだよ

 

レミリア 「まあ、無理はするなよ」

皆頼 「は、はい・・・・」

 

 え? 俺そんな無理してるように見える?

 

レミリア 「おお、見える」

 

 あ、マジっすか・・・・

 まあ、とりあえず、パチュリーのところでも行くか・・・・

 スタ、スタ、スタ、スタ

 コン、コン

 

皆頼 「皆頼です」

パチュリー 「ああ、朝食? ちょっと待ってね」

皆頼 「あまり無理はなさらないでくださいね」

パチュリー 「ええ、分かっているわ」

皆頼 「はぁ・・・・」

 

 なんだろう、無理をしてるようにしか見えない・・・・

 まあ、いいや 美鈴さんは・・・・

 スタ、スタ、スタ、スタ

 コン、コン

 

 ・・・・・・・・・

 

 あれ? おかしいな

 

 コン、コン

 

 ・・・・・・・・

 

 ガチャガチャ

 

 ・・・・・・・・

 

 もう、開けちゃうか・・・・

 

 カチャ

 

 な・・・・

 

目の前にあったのは美鈴さんの寝ている光景でした

 

美鈴 「zzzzzzz」

皆頼 「お~い!」

美鈴 「zzzzzzz」

皆頼 「ㇺかっ」

 

 こういう時は・・・・すいません! 美鈴さん!(これっぽっちも思ってないけど)

 ぼこ!

 

皆頼 「オラオラオら・・・・」

美鈴 「ひぃ!?  何ですかぁ!?」

皆頼 「やっと起きましたか 美鈴さん・・・・」

美鈴 「昨日も咲夜さんに同じようなことをされました・・・・」

皆頼 「あ、マジっすか じゃあ、朝食なんで はい」

 

 あのオラオラもまだまだ力が足りないな

 もっと精進せねば

 

 スタ、スタ、スタ、スタ・・・・

 

 そして10分後・・・・

 

レミリア 「やっとか、咲夜ならこのくらい5分だぞ」

 

 いや、咲夜さんは時を止めることができますし・・・・

 まあ、なんやかんやあって・・・・

 

全員 「いただきま~す!」

 

 むしゃむしゃ・・・・

 

全員 「ごちそうさまでした!」

 

 そして後片付けも同じように済ませ・・・・

 

 ふぅ・・・・終わった・・・・

 さて・・・・まあ、暇なときは霊力アップですよね

 ということで・・・・

 青年修業中・・・・

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 さて・・・・今は・・・・10時ですか

 まあ、門番の確認にでも行きますかね

 

 スタ、スタ、スタ、スタ・・・・

 

咲夜 「美鈴さ~ん!」

美鈴 「あ、はい! なんでしょうか?」

咲夜 「あら、あなたが起きているなんて・・・・今日は何か起こるのかしら?」

美鈴 「いや、起きているときくらいありますよ!」

咲夜 「まあいいわ、その調子でね」

美鈴 「はい・・・・」

 

 いつもあの調子ならいいんだけどねぇ・・・・

 いっそ皆頼にも門番してもらおうかしら?

 

 咲夜はそう思いながら紅魔館に戻っていった・・・・

 




カイト 「もう、いいですね では、

ライト 「おい! ちょっと待て! 今回短かすぎだろ!」

カイト 「はい、もう・・・・いいですか?」

ライト 「よくねえわ! 謝罪しろ!」

カイト 「はい、本日はここまで短いうえに投稿が遅れてしまい申し訳ありませんでし     た・・・・(泣)」

ライト 「はぁ・・・・まったく 次回も

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


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第8話 見え始める闇

カイト 「やっべ! 1週間立ってる!」

ライト 「……マジかよ」

カイ 「やっぱり俺たちには1週間投稿くらいしかできないんだな……」

カイト 「え~と…… とりあえず、ゆっくりしていってね!!!」

 (こんな始まり方ですみません m(T_T)m)




皆頼 「お、もう11時か」

 

 そろそろ昼飯かな?

 もう作り始めているかもしれないし、もう食堂に行くことにしよう

 

 青年移動中・・・・

 

皆頼 「お~い? 咲夜、いるか~?」

咲夜 「はい、いますが・・・・なにか?」

皆頼 「いや・・・・少し前にレミリアが地下に行くのを見た

    ・・・・はっきり言わせてもらう

    地下には何がある?」

咲夜 「・・・・・・・・」

皆頼 「まあ、言えないことなら別にいいんだ・・・・

    だが、いずれかかわる気がしてな」

 

 俺は前から勘だけはいい・・・・と思っている

 昔も勘のおかげで死ななかったことがあるよ

 いや~~ あの時は危なかったよ

 一本電車に乗り遅れたら死んでいたかもしれんな ハッハッハッハ・・・・

 笑い事じゃねえよこん畜生

 

咲夜 「あ、あの~~?」

皆頼 「あ、ああ すまん、ぼ~ っとしてた」

咲夜 「ええ、そのことはレミリアお嬢様にお尋ねください

    またかと思われますが・・・・」

皆頼 「ああ、分かった」

 

 どちらにせよレミリアにはいろいろと聞くことがある

 

 

 あ・・・・ 昼食作るの手伝えなかった

 まあ、いいか・・・・

 

皆頼 「皆を呼びに行ってきます」

咲夜 「え? ああ、はい! よろしくお願いします!」

 

 

 

 青年お呼び出し中・・・・

 (この表現以外に思いつかなったんですよ・・・・)

 

 

レミリア 「おお、できているな」

美鈴 「おいしそうです!」

咲夜 「ふぅ・・・・」

 

 

 ということで・・・・

 

全員 「いただきま~す!」

 

 むしゃむしゃ・・・・

 

全員 「ごちそうさまでした!」

皆頼 「ああ、そうだ、レミリア」

レミリア 「え? 何か用かしら?」

皆頼 「ああ、話したいことがあるからあとでお前の部屋によってもいいか?」

レミリア 「え? ええ、まあいいけど・・・・ 別に前もって言わなくてもいいのよ?」

皆頼 「まあ、いいじゃん?」

 

 いや、前もって言わないであとからいろいろ言われるのは嫌なんだよ

 前にそうゆうことがあったもんでさ

 ん? 俺ろくな体験してないな・・・・ハッハッハッハ(やけ)

 

 よし、部屋に戻ろう

 ここは現実世界ではないんだ

 前のことは考えるんじゃない うん、そうだ

 

 

 スタ、スタ、スタ、スタ・・・・・・

 

 

 さて、部屋についたが特にすることがないな

 こんなことになるんだったらレミリアのほうに先に言っておくべきだったか?

 でもなぁ、あの場所で言って変な雰囲気になっても嫌だしなぁ‥‥

 まあいいや、もう行こう どうせすることないんだ

 

 スタ、スタ、スタ、スタ・・・・・・

 

 こん、こん

 

 というか相変わらずこの癖が抜けないなぁ・・・・・・

 まあ別に悪いことじゃないんだけどな

 

レミリア 「皆頼でしょう?入っていいわよ」

皆頼 「ああ、で、話なのだがな俺に『隠し事』をしていないか?」

レミリア 「…………」

皆頼 「地下には何がある?」

レミリア 「…………」

皆頼 「なぜ俺を外に出さない?」

レミリア 「……気になるかしら?」

 

 今この場にはさっきとはまた違うがピリピリとした空気が流れている

 ……正直、この空気は嫌だ

 だが、ここまでしてでも知ったほうがいい気がする

 そこまで重要なことではないと思うが知ったほうがいい気がする……まあ、気がするだけだろ と言われたらそこでおしまいなのだが

 

レミリア 「いう気はない いえ……言う必要はない

      少なくとも今わね それでも……まだ聞く?」

 

 レミリアは最後だけどすのきいたような声で言う

 おまけに妖力のようなものも漏れ出ている

 ……この空気だけでぶっ倒れそうになる なにか毒でもかかったような

 ……そんな空気だ

 

レミリア 「……? まあいい、帰れ」

皆頼 「あ、ああ……分かった」

 

 ……何だろう……すごい疲労感……

 

 いつものことだがやはりここの生活はハードだ

 前の生活よりもかなりハードだ

 だが、そんな中でもやはり俺はここにいたい

 ……いつかは、このことも話すのかな?

 

 そういえば、レミリアが少し不思議そうな顔をしていたような気がしたが……まあ、気のせいだよな

 

 

 ……何しよう?

 永琳にも しばらくは安静にしていたほうがいいわよ?

      まあ、薬の実験台になりたいなら来てくれてもいいけど

 

 と、言われたからな

 と、そんなことを考えながら俺は紅魔館をフラフラと歩いている

 

咲夜 「あら? こんなところでどうしたのですか?」

皆頼 「え? ……ああ、咲夜か」

 

 前から歩いてくる咲夜に俺はそう答える

 咲夜さんと呼ぶこともあるが、基本的には咲夜とよんでいる

 ……それにしても咲夜はきれいだ

 スタイルもいいし、いろいろなことができるし……な

 

咲夜 「皆頼さん?」

皆頼 「お? おお、すまん、少し考え事をしていた」

咲夜 「まあいいです、無理は禁物ですよ?」

皆頼 「ああ、分かっている」

咲夜 「ならいいです」

 

 そう言って咲夜は食堂のほうに歩いて行く

 俺はその後姿を黙ってみていた

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

?? 「さて……話を進めるとするか、紫」

 

紫 「ええ? そうね、レミリア……」

 

 

 

 

 

 

 

 

……皆頼は、平和な背景の裏で『おぞましいこと』が起ころうとしていることをまだしるよしもない……

 

 

 

 

 

皆頼 「ん? なんだこれは……?」

 

 __俺は今大図書館にていろいろな本を見ている

 まあ、見ているといってもブラブラしているだけなのだが

 

パチュリー 「ああ、それはね、悪魔の剣と呼ばれているの

       『神を操る』と言われているわ

       だけど、霊力の消費がすごすぎて使った人は必ず死んでいったわね

       ……使ってみる?」

 

皆頼 「冗談じゃない」

 

 どうしてこうも周りからこのようなことを勧められるのだろうか

 死んでほしい? シネ? ああ、そうですか(シクシク)

 

パチュリー 「まあ、そうでしょうね……

でも、前にこれを使いこなした人が一人だけいるわよ?」

 

皆頼 「……え?」

 

パチュリー 「3年後に病気で死んだけれどね」

 

皆頼 「……」

 

 もう俺はこれ以上何も言わなかった

 というか言えなかった

 なぜならばパチュリーの放っている空気が言ってはいけないような悲しみ、そして怒りに包まれていたから

 なぜこうなったのかは聞いてはいけないような気がして、俺はそのまま去るようにして図書館から出ていった

 

 

 

 




カイト 「……すみませんでした」

ライト 「ったく、そんでもって後でカギになってきそうな剣登場!」

カイト 「まあ後々関わってくる……かも?」

ライト 「まあ、そんなことなので次回も

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


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第9話 新たな事実

カイト 「どうも、カイトでっす!」
ライト 「……5日」
カイト 「あ、はい そういえば初めて評価が来ましたね
     作者としてうれしい限りです」
ライト 「お前は 『代理』 だろ」
カイト 「まあまあ そんで、学校が始まってしまった……」
ライト 「いつかはわかっていたことだろ」
カイト 「……はい」
ライト 「じゃあ、仕方ないな さて、そろそろ入るぞ」
カイト 「はい、では、

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」




 お? もう12時か……

 あ、手伝い忘れた……最近これが多くなってきてるな いかんいかん

 

 そう思いながらも皆頼は食堂に歩いていく

 

 

 

 スタ、スタ、スタ、スタ……

 

 

 

咲夜 「はい、もうできてますよ」

皆頼 「すみませんでした!」

咲夜 「いいのいいの これが普通なんだから」

皆頼 「すみません……」

 

 最近いろいろと疲れている……と周りが言っているが実際どうなんだろう?

 ……まあ、気にしない気にしない! これが一番!

 

咲夜 「じゃあ、みんな呼んできてくれますか?」

皆頼 「あ、はい……」

 

 ……レミリアとパチュリーのとこ行きづらいなぁ……

 レミリアは怒ってそうだし、パチュリーは……なんかあれだし

 理由になってないぞ、俺

 

 とまあ、そんなよくわからないことを考えながら俺はみんなのところに歩いて行く

 もちろん、みんなを呼びに行くためにな

 というか執事っていつまでだっけ……

 

 

 *-*-*-*-*-*-*-*―*-*-*-*

 

 

咲夜 「ふぅ……」

 

 最近は少し楽になったとはいえ、やはり疲れる

 と、そういえば、あの交渉?はうまくいったのだろうか

 ……私も知っているのだけれど

 

 と、そんなことを考えていると皆頼さん、そして、ほかの皆さんが食堂に集まってきた

 

咲夜 「……どうしましたか?」

皆頼 「いや……疲れただけ」

咲夜 「昼からこれでどうするんですか……」

皆頼 「……大丈夫だろ」

咲夜 「無理はしないようにしないでくださいね?」

皆頼 「ああ、分かってる」

 

 皆頼さんはそう言って席に座る

 だが、やはり少し疲れているようだ

 頑張るのはいいのですが、やはり無理だけはしないでほしいです……

 

 と、そんなことを考えているうちに、みんなは席に座っていく

 もちろん私も座りますが

 

パチュリー 「じゃ、いただきましょうかね」

皆頼 「おう、では、

全員 「いただきま~す!」

 

 むしゃむしゃ……

 

全員 「ごちそうさまでした!」

 

 さて、後片付けを……

 

皆頼 「ああ、あとやっとくからゆっくりしてて」

咲夜 「いえ、疲れているでしょうし、いいですよ」

皆頼 「いいからいいから」

咲夜 「でも……」

皆頼 「たまには休暇も必要でしょ♪」

皆頼 「うん、じゃあ、ゆっくりしてて」

咲夜 「すみません……」

 

 というやり取りが多い気がする 最近

 私的にはうれしいのだけれど、やはり悪いし、この前みたいに倒れられても困りますし……

 はぁ…… 本当にこの人は何があっても、ですねぇ

 意思を変えないところは魔理沙に似ているのかしら?

 ……いや、あいつはただの本泥棒か

 

 

 *-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 

レミリア 「……そろそろ、いいのかしらねぇ」

 

咲夜 「しかし、外では……」

 

レミリア 「ええ、付き添いが必要ね」

 

 今、外の世界では、例年より多く異変が起きている

 これは、4月くらいからのこと(今は8月)

 しかもその異変の多くが大きい異変(強い)

 最近は妖怪も暴れだしたりしている

 こんな中で皆頼さんを外に出してしまうわけにもいかない

 しかも、霊夢とかも最近は忙しいだろうし、まだ皆頼さんに会ってもいない

 私も行ってしまうわけにもいかないし…… という事情があるのだが……

 

レミリア 「……咲夜、あなた、行ける?」

 

咲夜 「え?」

レミリア 「休暇を取るからそれでいいじゃない」

咲夜 「……家事とかは?」

レミリア 「……大丈夫……でしょ」

咲夜 「はぁ……」

レミリア 「まあ、頑張るから」

 

 私が行ってしまうと家事などができる人がいなくなる

 すると何か爆発が起きるだのなんだのとか言う騒ぎのなりそうな気がして……

 

レミリア 「まあ、考えておいてね」

咲夜 「はい……」

 

 

*-*-*-*-*-*

 

 

皆頼 「はぁ……なんなんだよ、急に呼び出されて……」

 

 俺は今、レミリアに呼び出されて、レミリアのへやに向かっている

 といっても、そこまで大事な話じゃないと言っていたからまあ、緊張する必要はないだろう

 つまり、この前みたいな空気にはならないということだ

 この前のあれ、めっちゃ怖かったからな

 

 ということで、つきましたっと

 

 

 コン、コン

 

 

レミリア 「皆頼だな、入ってくれ」

皆頼 「それで、要件とは? 咲夜さんもいるようだけど」

 

 大体咲夜がいるときって何か重要な話のときな気がする

 気のせいだろうけど

 

レミリア 「え~と、この前外には出られないのか? と聞いてきたよな?」

皆頼 「はい」

レミリア 「それなんだがな、今、外では異変が発生しているのよ

      それでな、その異変の正体がまだわかっていないのよ

      時期は4月から

      そして、その内容としては、今のところは、妖怪が強くなったり、妖怪による

      事件が多くなったりしている のだよ」

 

 『のだよ』ってなぁ……

 というか、4月って俺が来る前からじゃん

 誰か解決できる人いないの?

 

レミリア 「ということなので、私はいけない

      てことで、明日、咲夜と行ってきてくれる?

      咲夜なら大丈夫だろう?」

皆頼 「は、はぁ……」

 

 まあ……大丈夫だとは思うが……

 

咲夜 「ということらしいので、よろしくお願いします……」

皆頼 「ああ……よろしく」

 

 ということで、話が終わりましたとさ

 まあ、暇なときはパチュリーのところにでも行ってくるか

 まあ、もう練習開始してもいいと思うが、明日があるから一応やめておこう

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*

 

 

 

パチュリー 「……最近、魔理沙、来なくなったわね」

 

 異変が始まってもう4ヶ月がたつ

 そして、そのおかげか魔理沙が本を奪いに来なくなった

 まあ、うれしいことではあるのだけれどねぇ……

 

 コン、コン

 

パチュリー 「ん? だれ?」

皆頼 「皆頼です」

パチュリー 「ああ、入っていいわよ、そこまでかしこまらなくてもいいのに……」

皆頼 「癖、ですかね?」

パチュリー 「そうかもね で、今日もまたブラブラしてるの?」

皆頼 「まあ……」

パチュリー 「まあ、問題起こさなければいいわ」

 

 皆頼は特に問題は起こさないからいいのだけれど……

 

皆頼 「ああ、分かった」

 

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*

 

 

 

 ということで、図書館に来てからかなりの時間がたった

 今は、弾幕について少し勉強している

 ここは、いろいろな本がそろっていて、更にとても静かだ

 つまり、とても勉強に適している

 

パチュリー 「少し休憩したら?」

皆頼 「ん? ああ、大丈夫」

パチュリー 「そうとはいえ、もう2時間はたってるわよ?」

皆頼 「あ、マジっすか」

 

 俺はそう言い時計を見る(腕時計)

 ……もう3時か……

 

皆頼 「確かに少し休憩しようかな」

パチュリー 「なら、お茶とか持ってくる?」

皆頼 「ああ、持ってくる」

パチュリー 「あ、別にいいわ 小悪魔?」

小悪魔 「……持って来いと?」

パチュリー 「ええ」

 

 パチュリーがそういうと、小悪魔はため息を一つついて、お茶を取りに向かった

『お茶を取る』 というのは変か? 『お茶を入れに行った』 だな

 それにしても小悪魔も大変だよな、パチュリーに振り回されてそうだ

 まあ、小悪魔は『悪魔』だから大丈夫か

 

パチュリー 「さっきは何の本を見てたの?」

皆頼 「ん? ああ、これだ」

 

 そう言ってパチュリーに見せたのは 『幻想郷の歴史』という本だ

 俺は歴史系には興味がある

 

パチュリー 「ふ~ん、あなたも頑張るわねぇ」

皆頼 「まあ、もっと強くなりたいですしね」

パチュリー 「そう……まあ、頑張りなさいよ」

皆頼 「ああ」

 

 

 

 

 

 

その後、皆頼はしばらく図書館でゆっくりしたのち、図書館を去っていった

 

 

 




ライト 「あのなぁ、タグになんでも詰め込めばいいってもんじゃねえんだよなぁ」
カイト 「まあまあ、タグに変なものがあるとか、文章がおかしいとかそういうのはい     いから」
ライト 「お、おう……」
カイト 「はぁ…… また縛られる生活が始まるのか……」
ライト 「はいはい、 うむ……やはり大みそかとかは面白い番組がいっぱいあっていい     な あまり見る時間がないのも事実だが」
カイト 「はい、大みそかと正月が一番いいですね」
ライト 「まあいい、そろそろ締めるぞ」
カイト 「あ、はい では、次回も

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」



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第2章 幻想郷ってこんなところ
第10話 占いとは意外なものである


ライト 「どうも、ライトだ」

カイト 「カイトです! 完全なつなぎですねわかります」

ライト 「まあ別にいいだろ とりあえず本編入ります」


第10話

 

咲夜 「あら、休憩は終わりですか?」

皆頼 「ん、ああ、終わりにしたが……することがないな」

咲夜 「……そうですか……」

皆頼 「そういえばここは電波とかは届かないのか」

咲夜 「電波……ですか、おそらく届かないかと……」

皆頼 「……ああ、そうですか……」

 

 マジか てっきり幻想郷と現実世界がつながってたから使えると思っていたのだが……

 残念だな

 

皆頼 「まあいいや、部屋で明日の準備でもしているよ」

咲夜 「はい 明日はよろしくお願いします」

皆頼 「ああ、こちらこそ」

 

 スタ、スタ、スタ、スタ……

 

 と、言ったものの何を用意すればいいんだ?

 まあ、飲み物とかかな?

 

 ……そういえば、学生用のバッグがあったな

前に来てから開ける気にならなくて開けてなかったな(教科書を見たくなかっただけ)

 何が入っていたかな……?

 

 ガサゴソガサゴソ……

 

 

 

 ……タロットカードやん……

 いや、別に怪しい占い師とかじゃなくて、たんに興味で買っただけなんです

 別にそこまで占いを信じているわけじゃないんですよ!

 ……誰に言い訳してるんだ、俺

 

 まあいいや、この際だからやってみよう

 やり方も少しなら知っているしな

 

 まあ、スリーカードオラクルでいいや

 まずは用意だ とりあえず布を用意して、カードを並べて浄化

 

 パン、パン(手をたたいている)

 

 本当はもっといい方法もあるのだがまあいいだろう

 そして3枚並べる

 さて、いざオープン!

 あ、ちなみに左から過去、そして現在するべきこと、そして未来 らしいぞ

 

 パラパラ……

 

 過去が塔の正位置……現在がつられた男の正位置……未来が恋人の正位置か

 

 塔は突然の出来事、つられた男は忍耐、恋人は恋愛……

 

 まあ、塔は幻想郷のことなんだろうな

 で、忍耐ねぇ…… まあ、考えても仕方ないな

 また用意を始めるか……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 __この、つられた男にはもう一つの意味もある……

 

 

 

 それは……

 

 

 

 

 

 

 

 ____『自己犠牲』

 

 

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 ……あれから、用意をしていたのだが、持ってきたものがめっちゃ少なくて笑えんかった

 まあ、しょうがないよね

 というか、もう5時じゃん

 さすがに今日は休むわけにはいかないからな

 ということで食堂に行きましょう!

 

 スタ、スタ、スタ、スタ……

 

 いやぁ、最初に比べると道はもう迷わないな

 まあ、道じゃなくて廊下なのだけれどね

 

咲夜 「あら? どうしましたか?」

皆頼 「え? ああ、手伝いにね」

咲夜 「あら? 別にいいんですよ?」

皆頼 「いいのいいの」

咲夜 「フフッ そうですか じゃあ、お願いします」

皆頼 「ああ」

 

 そう言って俺は一緒に夕飯を作った

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 

 咲夜 「さて……」

 

 今は夕飯を食べ終わって片付けに入ろうとしています

 まあ、いつもならここで……

 

皆頼 「あ、手伝うよ」

 

 まあ、ですよね

 こんな人ほかにいませんよ

 まあ、私の立場から何も言えないですけど

 

咲夜 「はい、ではお願いします」

皆頼 「ああ」

 

 いつもいつもありがたいですね

 これで少しは楽になります

 ……皆頼さんがどうかはわかりませんけど……

 

 と、そんなことを考えて1時間後……

 

咲夜 「ありがとうございました」

皆頼 「いえいえ」

 

 とまあ、そんなあっさりした感じで皆頼さんは部屋に帰っていきます

 あ、そういえば明日はなにをもっていけばいいんでしょうか……

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

皆頼 「ん……」

 

 はい、今日は当日です

 昨日は特に何もなかったですよ?

 というかまだ5時じゃないか……

 ……まあ、起きてしまったものは仕方がないだろう

 もう起きよう

 

皆頼 「ふぁ~あ」

 

 ……眠い…… お?晴れじゃないか 嬉しいね

 雨も嫌いではないのだが、やはり晴れのほうが気持ちがいい

 と、食堂にもう咲夜さんいるかな?

 

 スタ、スタ、スタ、スタ……

 

咲夜 「あら、早いですね」

皆頼 「ああ、目が覚めてしまってな」

咲夜 「そうですか、まあ、ゆっくりしていてください」

皆頼 「……ああ、すまんな」

咲夜 「……それは?」

皆頼 「ん?」

 

 俺は咲夜さんがさす指のほうを向く

 ……あ…… これはタロットカードじゃないか

 咲夜さんとの困ったときの話題になると思いポケットに入れておいたのに……

 というかおかしいよな 話題でタロットカードとか

 

皆頼 「ああ、これはタロットカードですよ

    どうせなら少し占いますか?」

咲夜 「う~ん…… じゃあ、お願いします」

皆頼 「ああ」

 

 まずは用意をして

 

 パン、パン

 

 そして浄化をする

 そして3枚並べる

 さて、めくっていきましょうか

 

パラパラ……

 

 左が節制の正位置、真ん中がワンドのaの正位置、右が恋人の正位置

 

咲夜 「これはどういう?」

皆頼 「ああ、左が過去のことで、相性の良さとかだ真ん中は現在で始まりだ

    そして右は未来で、恋愛だな」

咲夜 「ふ~ん……まあ、いい息抜きになりましたよ ありがとうございます」

皆頼 「いえいえ」

 

 そうしてまた咲夜は仕事に戻っていった

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 

 さて、呼びに行くかな

 とりあえず一緒に朝食を作り終わったところだ

 そこまで時間はかからなかった……と思う

 

 スタ、スタ、スタ、スタ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆頼 「さて、みんな呼び終わりましたよ」

咲夜 「あ、ありがとうございます!」

皆頼 「さて……食べるか」

美鈴 「はい! そうですね、美味しそうです!」

皆頼 「では、

全員 「いただきます!」

 

 むしゃむしゃ……

 

全員 「ごちそうさまでした!」

 

皆頼 「さて……片付けだな」

咲夜 「え? ああ、はい」

 

 

 ということで片づけをして1時間後……

 

 

皆頼 「じゃあ、行ってきます」

美鈴 「はい、楽しんできてください!」

皆頼 「ああ、じゃあまた」

 

 ん? いやべつにそこまでのことじゃないだろ……

 

 そう思いながら皆頼は外に出かけるのだった……

 

 




カイト 「タロットカードです!」
ライト 「ああ、だから必死にタロットカードのことについて調べてたのか」
カイト 「ちょ! いわないで!」
ライト 「時すでに遅し」
カイト 「(´・ω・`)」
ライト 「まあいい、次回も

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


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第11話 咲夜と幻想郷巡り!? ① 紅魔館~魔理沙宅

カイト 「はい、宣言通り約5500文字です
……まあだからと言って特に話すこともないんですけどね」
ライト 「ということですので、よろしくお願いします」
カイト 「では、今回も

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


 

 ……そとに出たのが久々すぎて太陽がまぶしい

 というか、いつもまぶしい

 

咲夜 「まずは、人里にでも行ってみましょうか」

皆頼 「ん? ああ、任せる というか、任せるしかない」

咲夜 「フフフ それもそうですね」

 

 ということで歩いているが、人里って前に行ったことあるよな

 鈴仙とな 一回だけ

 まあ、そこまで詳しく観光もしていないし、ほかの場所もわからないし、まあいいや

 というか、ここの近く湖あるのな

 俺はたまに湖に行って釣りをしていたことがある

 こう見えても俺釣りはうまいんだぞ?

 というか見えてないか

 

 

 

 ということで歩き続けて1時間後……

 

 

咲夜 「はい、ここが人里です」

皆頼 「はい」

咲夜 「……もしかして知ってました?」

皆頼 「え? ああ、一度だけ紅魔館に来るときに来たことがある

    といっても少ししか見ていないから、説明よろしくお願いします」

咲夜 「あ、はい わかりました」

 

咲夜 「あ、それじゃあ、寺子屋でも行ってみますか?」

皆頼 「学校の代わりが寺子屋か、まあ、行ってみるか」

咲夜 「はい、わかりました」

 

 寺子屋ねぇ

 学校のようなもんだよな

 できればあまり勉強はしたくない

 勉強ばっかり ヤスミタイデス

 

 とまあ、そんなことを考えている間に到着です

 

 

咲夜 「……あら、もう勉強始まっていましたか」

皆頼 「ああ、そうだな 後にするか」

 

?? 「ん? 誰だ?」

 

皆頼 「あ……え~と、皆頼と申しますが……」

?? 「ん? ああ、私は上白沢慧音だ で、何しに来た?」

皆頼 「あ、はい 実は私、外来人というもので、人里の観光?に来たのですけど……」

上白沢 「そうか……ならちょうどいい、うちのやつに勉強を教えてくれんか?」

皆頼 「え? でも……」

上白沢 「一人だけでいいんだ 頼む」

皆頼 「……まあ、ならわかりました 案内してください」

咲夜 「それってもしや……」

 

 うん、やっぱり寺子屋だけあって教師も教師っぽいな

 当たり前だがな

 というか、なんか勢いで頼まれたけど大丈夫かな……

 ……まあ、なるようになるだろ

 ……多分

 

 ガラガラ

 

上白沢 「よし、プリントは終わっているか?」

村人1 「はい! 終わっています」

村人2 「簡単すぎです」

?? 「だれか~ 教えてくれ~」

上白沢 「ハハハ……いつも通りだな」

?? 「ハハハ……」

 

 ん? 村人以外にもいるな

 緑色の妖精の子とか、水色の妖精とか……

 鳥? はい、鳥ですね

 それと昆虫か

 

 なんだかんだいってやっぱ人間だけじゃないんだな

 さすが幻想郷だ

 

上白沢 「ああ、大丈夫だ、チルノ

     今回は即席で来てもらっている人がいる」

 

 ガラガラ

 

皆頼 「……わお」

上白沢「ああ、この人に来てもらっているのだが……何か質問はあるか?」

 

村人1 「は~い! この人たちはカップルですか~?」

皆頼 「……え?」

上白沢 「だそうだ」

皆頼 「い、いいや? 違うよ?」

村人6 「つまんな~い!」

皆頼 「は、ハハハ……」

 

 なんだこの子供たちは!?

 子供のくせにもう恋愛に手を出してやがる!?

 え? 今の子供ってみんなこうなの?

 あ、そうですか さいですか

 

上白沢 「じゃあ、そこの水色の妖精の子に教えてやってくれ」

皆頼 「え? あ、はい」

 

皆頼 「え~と、俺は皆頼だ 一応勉強を教えることになってはいる」

?? 「そうか! あたいはチルノだ! よろしくな!」

皆頼 「おう!」

?? 「あ、あの、チルノちゃんを教えるのは大変ですから頑張ってください……」

皆頼 「ん? ああ、分かった」

 

 ……だれ?

 緑色っぽい妖精だけども名前聞いてないな

 

?? 「あ、私は大妖精です よろしくお願いします」

皆頼 「ん? ああ、よろしくな」

 

 チルノの保護者みたいだな

 まあ、そんなもんなのか

 

?? 「あ、どうもです 私はミスティア・ローレライといいます」

皆頼 「ふ~ん……なんかあだ名とかある?」

チルノ 「いつもはみすちーと言ってるぞ~」

皆頼 「そうか、じゃあそれで」

みすちー 「あ、でもそのかわり私の前で鳥を食べないでくださいね?」

皆頼 「あ、はい」

 

 そうか、あくまでも鳥だからな

 よし、忘れるまで覚えておこう!

 

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

咲夜 「やっぱりですか……」

上白沢 「はい、それにしてもすごいなじめているな」

咲夜 「そうですね……」

 

 やっぱりチルノなんだ……

 あそこまで来ると逆にすごいですね……

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

皆頼 「ああ、だから、まんじゅうが10個あるんだ

    そこにあるまんじゅうをみんなが2個づつ食べたんだ

    じゃあ、何人が食べた?」

 

チルノ 「え~と、5だ!」

皆頼 「はいよろしい」

 

 一見普通に教えているように見えるじゃん?

 これな、10回目くらいなんだよ

 でも、さすがに時間も押してきてるからな……

 

皆頼 「すみません、予定上もういいでしょうか?」

上白沢 「ああ、ありがとう」

皆頼 「おいチルノ、今度またリベンジに来るからな! 覚えていろ!」

チルノ 「お、おう……」

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

咲夜「さて、次は……」

皆頼 「あ、もうどことか言われてもわからないと思うからもうおすきにお願いします」

咲夜 「あ、はい」

 

 青年移動中☆

 

慧音 「ん? おお、良かったなチルノ、プリントが増えたぞ」

チルノ 「なぜに!?」

慧音 「皆頼が作った解説付きプリントだとよ」

チルノ 「……」

 

 青年移動中☆

 

レミリア 「さて……」

 

 ……特にすることもなくなってしまったわね

 あ、紅茶でも入れようかしら……

 

 

 

パチュリー 「……」

 

 ……いま小悪魔に荷物運びさせてるけど暇になったわね

 たまにはお手伝いでもしましょうか

 

パチュリー 「こあ?」

小悪魔 「はい! 何でしょうか」

パチュリー 「いえ、少し手伝おうかとね」

 

 そういってパチュリーは少し重めの荷物を持つ

 

小悪魔 「やめときましょうよ……」

パチュリー 「なんのこのくらい……」

 

 しかしそう言っているパチュリーの足はふらついている

 

パチュリー 「……やっぱ持って?」

小悪魔 「あ、やっぱり?」

 

 どか~ん!

 

パチュリー 「何!? 爆発!」

小悪魔 「食堂ですね、行ってみましょうか」

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

パチュリー 「何? この騒ぎは……」

レミリア 「……い、いえ……別に紅茶をいれようとしただけなんだけど……」

パチュリー 「よくもまあこんなにもなったものね」

レミリア 「いつも咲夜に頼んでるから……」

 

 

 

 

 

美鈴 「zzzzzzzzzzzzzz……」

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

咲夜 「今頃美鈴寝てないかしらね……」

皆頼 「寝ている気がしますけどね……」

咲夜 「まあ、帰ってきた時にわかりますよね

    さて、次は魔理沙のところでも行きますかね」

皆頼 「あ、その辺もよくわからないのでよろしくお願いします」

咲夜 「あ、わかりました……が、お腹、へりません?」

皆頼 「ああ、確かにな この辺で何か食べていくか」

咲夜 「じゃあ……

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

皆頼 「あ、ここか」

咲夜 「知ってるんですか?」

皆頼 「知ってるも何もウサギときたぞ」

咲夜 「鈴仙さんですか?」

皆頼 「そうそう、前に来たことがあるな そいつと」

 

 ガラガラ

 

 うん、やっぱり変わらんな

 そこまで間はたってないけどな

 というかここって有名な店なのかな?

 まあまあ人が来ているような気がするが……

 

咲夜 「みたらしでいいですか?」

皆頼 「ああ、勘定はするから」

咲夜 「……財布忘れました……」

皆頼 「……まあ、払うからいいよ

    というか咲夜でもミスとかあるんだな」

咲夜 「すみません……」

皆頼 「いいのいいの」

 

 そう言って俺は店長と少し会話をしながら勘定を済ませてしまう

 べつにそこまでの出費じゃないからよしとしよう

 

 ……またどこか働いた方がいいのかな?

 やだよ~ 働きたくないよ~

 まあ、今度考えよう

 

咲夜 「すいませんね」

皆頼 「いいのいいの」

 

 そして俺たちは席に座る

 

咲夜 「そういえば皆頼さんは現実世界では何かしていたんですか?」

皆頼 「……勉強とアルバイトかな、ゲームはあんましない」

咲夜 「そうなんですか、ということはまじめな方で?」

皆頼 「自分では真面目とは思っていないが周りの人はそういう」

咲夜 「まあ、そんな感じですしね」

皆頼 「まあ、馬鹿にされてるわけではないからいいが」

 

 とまあ、このように雑談をして、そしてこの団子屋を立ち去った

 

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 

 

 

 

皆頼 「うわぁ……いかにもなところだなぁ……」(到着時の感想)

咲夜 「まあ、魔法使いの家だしね」

皆頼 「魔法使い?」

咲夜 「……まあ、見ればわかるわ」

?? 「マスタースパーーーーーーーク!」

 

 そう大きな声が聞こえるとともに黄色の極太レーザー?が一直線に飛んでくる

 

皆頼 「!?」

咲夜 「……幻符 『咲夜の世界』」

咲夜 「はぁ…… ったく 死んだらどうすんのよ……」

 

 そういいつつ咲夜は皆頼を動かす

 もちろん時は止まっているので誰も動けるはずもない

 だが、咲夜は違和感を感じていた

 そう、普段なら感じるはずのない違和感を……

 誰かに見られているような……

 しかし、そんなことあるはずないとその考えを切り捨てる

 

咲夜 「解除っと」

?? 「お? 誰かいるのか?」

咲夜 「誰かいるのかじゃないわよ…… 全く変わらないわね」

 

 そう言い出てきたのは金髪の魔法使い(咲夜さんが言ってた)

 手になんか危なそうな薬品と魔法の箒(魔女だな……)

 を持っているいかにもかかわらないほうがいいような人だった

 

 というかあの時なんでよけれたんだろうか……

 まるで不思議な力に押されたような感覚だったが……

 

?? 「おお、お前が噂の皆頼か

    私は魔理沙だ 霧雨 魔理沙 よろしくな」

皆頼 「魔理沙さんですか……よろしくお願いします」

魔理沙 「おう! よろしくな!

     とりあえず中にあがれ」

皆頼 「あ、はい 失礼します……」

 

 

皆頼 「……あの、これなんですか?」

魔理沙 「ああ、それは八卦炉だ まあ、技を使うための道具のようなものかな」

皆頼 「そうなんですか……」

魔理沙 「まあ、ひと段落したら行くといい」

皆頼 「あ、わかりました ありがとうございます」

魔理沙 「いいってことよ それと、この幻想郷については何か聞いたか?」

皆頼 「え~と、少し調べはしましたが……」

魔理沙 「そうか、なら少し話してやる」

 

 

 

 

 

 

魔理沙 「ここ、幻想郷では前に大きな戦いがあったんだ

     それでな、その1年前……だったかな?

     に、ある人が来たんだ お前と同じようにな

     もちろん外来人だ そいつはもともと運動神経がよく、妖夢のところで剣術を習っていたよ そしてとても上達が早かった

     そして、それから少ししてからだな、異変が始まったのは

     最初は本当にささいなことだった

     少し妖怪の頻出頻度が上がるとか、寒くなったりするとかだな

     だが、後からその異変の大きさが大きくなってきたんだよ

     たとえば、人間が殺された とか、外来人に成りすました人がいたとかな

     まあ、結局その異変は外来人が倒して終わったんだが、何か似てると思わんか、

     この状況がさぁ……」

 

魔理沙 「まあいい、詳しいことは阿求とかに聞くといいと思うぞ

     まあ、そこまでのことじゃないから、大丈夫だぜ?

     ただの脅しだから」

皆頼 「脅しかよ!?」

魔理沙 「まあ、気軽に行こうぜ!」

皆頼 「ハハハ……」

魔理沙 「あ、でもこの話は本当だからな!

     まあ、その人はもう死んじゃったんだがな…… 相打ちだよ」

皆頼 「……」

魔理沙 「って、重い話をしてしまったな

     すまんすまん で、何か聞きたいこととか知りたいことはあるか?」

皆頼 「そうか、なら……なぜ俺にレーザーを打った?」

 

 と、俺は強め、そして怒ったような口調で言う

 まあどうせ敵だとでも思ったかなんかの練習だったんだろうな

 幻想郷なら何でもありだからな

 ここで常識にとらわれてはいけないんだよな、うん

 

魔理沙 「実験の結果です」

皆頼 「はい、知ってました」

咲夜 「というか少しは気をつけなさいよ、この前も大爆発起こしてたじゃない」

魔理沙 「まあ、しょうがないんだぜ」

皆頼 「……意外と努力家なのな」

魔理沙 「ん?」

皆頼 「かなり練習したんだろ?

    まあ、隠れた努力家って感じか?」

咲夜 「努力家が何を……」

皆頼 「……まあいいや」

 

どうせなら後で阿求とやらに聞きに行くとするか

 まあ、まわってからだな この幻想郷を

 

皆頼 「そうだ、地図とか持ってないか?」

魔理沙 「ああ、あるぞ ほい」

 

 そう言って、魔理沙は俺に幻想郷の地図を渡す

 少し古びている気もするが読めなくもない

 (この地図については個人の解釈です

  あくまで自分の意見ですのでよろしくお願いします)

 

 ……博麗神社か……

 というか香霖堂ってここまで来るまでの間にあるんだな

 って香霖堂ってなんだよ

 守矢神社…… 神社ばっかりだな、対立とかしてないのかな?

 ……まあいい、これは覚えておく……のは無理です

 

皆頼 「魔理沙、これいくらだ?」

魔理沙 「いや別に金はとらないぞ?」

皆頼 「あとさっきから気になっていたがこの石はなんだ?」

 

 そう言って俺が指さしたのはピンク色っぽい色をした石だ

 意外ときれいだからもらいたいなと……

 財布大丈夫かな?

魔理沙 「ああ、それか……

      まえにその外来人が私にくれた石だぜ

      まあ、欲しいならやる」

皆頼 「……これ商品?」

魔理沙 「一応はな」

 

 ということで俺をもらおうと思い財布から金を出し勘定を済ませる

 まあ、何となく力をもらえそうという理由だけで買ったのだがな

 占いは信じる方……だと思う

 

魔理沙 「あ、この地図もな」

皆頼 「ああ、ありがとう」

魔理沙 「それじゃあ、もう行くのか?」

皆頼 「……そうだな」

 

 俺は腕時計の時間を確認してからそういう

 

魔理沙 「そうか、じゃあまた迷わなかったら来いよ」

皆頼 「ハハハ……」

 

 うん、迷う気がするぞ……

 まあ、また来るときがあればだな

 

皆頼 「ああ、それじゃあまたな」

魔理沙 「ああ、じゃあな」

 

 そして俺は次の目的地に向かっていった……

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 今更ですが少し主人公の説明をと思いまして……

 

身長は高めで、学力も高い

運動能力もまあまあ抜群で、かなりもてる

だが、本人はそういうことにはあまり興味がない

そして、もてるからか男子には少し受けが悪い

基本的に誰かのために尽くすという存在で、クラスの中心のような役割をしている

 

……などです 他はまあ、後から出てくるかと……

 




 ……新しい小説を投稿しようと思ってやめることが多い


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第12話 咲夜と幻想郷巡り!? ② 魔理沙宅~1日目終了

カイト 「今回は8000文字か」
ライト 「うぷ主が最近やる気があるらしい」
カイト 「無駄なのにね」
ライト 「それもそうだな」
カイト&ライト 「「はっはっはっはっは……

 作者 「カット」

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」

 (あ、カットしすぎた……)←小説だから……という突込みは無しで……


12話

 

前回のあらすじ

 

 皆頼は石集めが好きだった

 

約全員 「な、なんだってー!」

皆頼 「前と同じじゃねえか」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

魔理沙 「あ、そういえばこれからどこ行くんだ?」

皆頼 「え?」

 

 もともと地図をもらうつもりでもなかったし、どこ行くかも決めてなかったからな

 少しくらい聞いとけばよかったか?

 まあ、咲夜のことだし大丈夫だろう、うん

 どうせ完璧で、少しの狂いもないんだろうな……

 

咲夜 「う~ん…… 博麗神社に行こうかと思ったけど皆頼さんが飛べないをの忘れて     て……」

魔理沙 「なら、私が連れてってやる

     どちらにしろ行くつもりだったしな

     まあ、一石二鳥ってやつだ」

皆頼 「少し違う気がしなくもないが…… まあ、頼ませてもらおうかな」

咲夜 「え? ……危ないわよ?」

皆頼 「え?」

魔理沙 「そうと決まれば行くぞ!

     後ろに乗れ!」

皆頼 「お、おう……」

 

 そう言って俺は魔理沙の放棄の後ろに乗るが……危ないって何!?

 

魔理沙 「よしじゃあ飛ばすぜ!」

 

 そういったとともに魔理沙は博麗神社の方まで言葉の通りかっ飛ばす

 というかこれ時速何だよ……

 

皆頼 「あああああああああああ!」

 

 待ってこれ速すぎて乗ってらんないんだけど

 今これもう箒のはしをつかんでいるだけだからね?

 いつ死んでもおかしくないからね?

 まあ死にはしないと思うけども……

 というかまじ常識ってなんだよ!

 普通は人間が耐えられる速度にするのが普通だろ!?

 なのになんですかこれは!?

 もはや星だよ! 流れ星!

 

皆頼 「あああああああ!」

 

魔理沙 「おっしゃついたぞ~」

皆頼 「…………」

咲夜 「ちょっと魔理沙死ぬ寸前じゃない!

    何してんの!?」

魔理沙 「あ、そうかそうか

     じゃあここから永遠亭まで……」

皆頼 「もっとひどくなるわこら!」

魔理沙 「おお! 生きてたのか!」

 

 生きてたのか! ってなんだよ!

 だめだこいつ……はやく……なんとか……しないと……

 というかめっちゃ息切らしてるし……

 ふぅ…… 死ななくてよかった……

 

魔理沙 「……大丈夫か?」

皆頼 「お前のせいで大丈夫じゃなくなりそうだったよ」

魔理沙 「これはすまん」

 

 ……ここにいたらいつ死んでもおかしくないような気がするぞ……

 もしかしたら早くに帰っといた方がよかったかもしれん……

 そううればこんな早くには寿命が縮まる思いをすることはなかったよ……

 あ、でもまた引き戻されそうだわ

 

 まあ、ついたから良しとしよう

 というかそうじゃないと精神が持たない……

 

 って、まあまあ古い神社なんだなぁ……

 赤い門に博麗と書かれているな

 というかここ人いんのかな?

 まあ、とりあえずお参りを済ませるとしよう

 それが礼儀というものだ

 

 ということで、俺たちはお参りを済ませる

 

 チャリーン……

 

霊夢 「……だれ?」

皆頼 「おおう!?」

 

 いや後ろから現れんなよ!?

 びっくりすんだろ!

 

魔理沙 「ん? ああ、貴重な参拝者だぜ」

霊夢 「本当に!?」

皆頼 「違うわ!

    よくもそう嘘が出てくるものだわ!

    というか常識くらい身に着けとけ!

    それと……誰!?」

霊夢 「ああ、私?

    霊夢よ、博麗 霊夢 よろしくね、皆頼さん」

皆頼 「あ、もう知ってるのね」

霊夢 「ええ」

 

 どうもこの幻想郷の人達はキャラが濃いんだよなぁ……

 みんなみんなこうだからな、俺もいつかはこうなるんだろうな

 まあその時には俺は死んでいるよ、きっと

 こんな幻想郷に常識と幻想を求めてはいけない

 

霊夢 「まあ、立ち話もなんだし、中に入っていきなさい」

皆頼 「あ、失礼します」

 

 そう言って俺は中に入るが、やっぱりザ・巫女って感じだな

 まあ巫女だからな…… 何言ってんだ、俺は

 

魔理沙 「ふぅ…… 久しぶりだぜ! 霊夢!」

霊夢 「いや昨日も来てたわよね?」

皆頼 「……」

咲夜 「なんか最近空気になっているような気がして……」

霊夢 「すいませんね、で、あなたが噂の外来人?」

皆頼 「別に噂でもなんでもないですけどね」

霊夢 「さて…… お茶でも入れてくるわ」

皆頼 「あ、すいません……」

 

皆頼 「……ここ、お金ないの?」

 俺はできるだけ小さく咲夜にしか聞こえないようなか細い声でそういう

 だって賽銭箱ちらっと見えちゃったけどほぼ入ってなかったよ?

 ……あまりにもあれだったから1000円入れちゃったけどもったいなかったかな?

 

霊夢 「ええ~~~!?」

 

 …………ここは貧乏だ(確信)

 

霊夢 「♪」

魔理沙 「……」

皆頼 「魔理沙先生、この状況はどのような感じですか?」

魔理沙 「こんなに気分がいい霊夢は久しぶりに見た」

霊夢 「フフフ……」

 

 ……なんというか、お金ってすべてを変えるんだな……

 まあ、喜んでくれて何よりです

 

咲夜 「カメラに収めとこうかしら」

皆頼 「そんなに!?」

 

 というか漫才っぽくなってきてる

 いかんいかん

 

 ……なんか疲れる

 ……でも面白いな、幻想郷もあながち悪くはないな

 

魔理沙 「……この石は何だぜ?」

皆頼 「ああ、これは永琳にもらった石だ

   なんとなくきれいだったからもらった

   それだけだ、でも青い石ってめずらしいよな

   どちらかというと緑か?」

 

魔理沙 「もしかして皆頼って石が好き?」

皆頼 「いや別にそうでもないけどな」

魔理沙 「ふ~ん…… ピンク色と青緑色ってなんか対照的だな」

咲夜 「なんか幻想的ですね」

皆頼 「ハハハ」

 

霊夢 「あ、お茶はいったわよ」

皆頼 「あ、ありがとうございます」

霊夢 「いいのいいの、命の恩人だしね」

皆頼 「んな大げさな……」

魔理沙 「あながち間違ってもいないんだぜ?」

霊夢 「魔理沙は余計なこと言わないで」

魔理沙 「これは失礼」

皆頼 「そういえば霊夢さんから見て魔理沙ってどんな感じなんだ?」

 

 なんとなく今までのやり取りから見てもかなり仲がいいように感じるんだよなぁ……

 まあかなり対照的な気がするが、コンビになったら一番いい気がする

 まあ、あくまで個人の感想だが

 

霊夢 「う~ん…… 本泥棒、道具泥棒……とかかしらね?」

皆頼 「……魔理沙さん、泥棒はやめましょう」

魔理沙 「借りてるだけなんだぜ!(一生)」

皆頼 「泥棒ですねわかります」

魔理沙 「ひどいんだぜ……」

 

 まあ親友だからこんなことも言えるんだろうな

 また来れるようなら来たいな ……迷わなかったらな

 

霊夢 「そういえばあなたって得意なことはあるの?」

皆頼 「え? ああ、運動はまあまあ得意ですかね……」

霊夢 「ふ~ん、ならすぐなじめるわね」

皆頼 「え?」

霊夢 「あ、ここではいつ弾幕が飛んできてもおかしくないからね」

 

 ……そういわれてさっき魔理沙に急に極太レーザーを打たれたのを思い出しちまったよ

こん畜生

 

霊夢 「あ、魔理沙から話聞いたんだってね

    そのことなら少しくらい話せるわよ、というか話すわ」

 

皆頼 「……あ、はい」

 

 おっといけないよそ見をしていた

 大事な話だと思うからな しっかり聞いておかないと

 

霊夢 「時は10年前かな?

    ある外来人がきたの 名前は 雷光 海斗だったわね

    年は17歳で、高校二年生

    幻想入りした理由は、謎の神社から来たとのこと

    そして、到着地点はここ、博麗神社の少し前にある魔法の森の中ね

    まあ、私が保護したけれど 

    そんで、その場所にはそのピンク色の石が落ちていたってさ

    まあ、なんやかんやあって少し生活が落ち着いたころに急に剣道やりたいって言いだしたのよ

    まあもとから習っていたから実力はあったのかもね

    それで実力を底上げするために妖夢のところ……白玉楼にいったのよ

    まあ、それから何があったかは知らないけど、何故か剣の使い方がめっちゃうまくなっていたわね あ、あと妖夢と付き合ってたわね

    それを文が新聞に出しちゃって大騒ぎしてたわね

    まあ、それからね、異変が起きたのは

    というか、もともと異変は起きていたのだけれど規模が小さかったのよ

    それで、あいつも異変解決に向かったわね

    それでなんやかんやあって今に至るということね

    あ、ちなみにあいつは相打ちになって死んだわ

    惜しい存在だったのにね……」

 

皆頼 「……能力は何だったんですか?」

霊夢 「え? 能力? それわね……

 

 

 

 

 『成長し続ける程度の能力』 よ」

 

 

皆頼 「……」

 

 圧倒的チート

 そんなのあったらバランス崩れんじゃん

 まあ何でもあり方式だ うん

 

 というか…… 状況かぶりすぎじゃね!?

 これもうおわるパターンじゃね?

 あ~あ、 俺の人生よさようなら

 

霊夢 「ま、いいわ 何か聞きたいことはある?」

皆頼 「いやいやいや……」

霊夢 「言いたいことはわかるけどそんなことにはしないから安心して

    で、ほかにはある?」

皆頼 「……特にはないかな」

霊夢 「そう、ならいいわ

    じゃあ、ゆっくりしていってね」

皆頼 「……といってももう4時だな

    もう帰るか? 咲夜」

咲夜 「え? ああ、そうですね

    ……どうしますか? 飛んで帰りますか?」

皆頼 「……」

 

 ……これは困った

 飛んで行った方がいいけど、死にたくはない

 ……まあ、咲夜さんがたすけてくれるか、うんそうだ、きっとそうだ

 

皆頼 「ああ、それで」

 

 

 

 

 

 

 ……その日は人里から流れ星のようなものが見えたそうな

 

 

 

 

 

 

魔理沙 「ハイ到着っと」

皆頼 「……手加減、しよ?」

 

 いやはや速い

 予想してたけど速い

 というか予想以上に速い

 まあ死んでなかったことに拍手ですね、はい

 

咲夜 「でももう周ることはできませんしとりあえず明日ですかね」

皆頼 「ああ、そうだな」

 

 

美鈴 「zzzzzzzzzzzzzz……」

 

 あ……(察し)

 

咲夜 「……先にご飯食べちゃいましょうか」

皆頼 「……」

美鈴 「いや! それは!」

咲夜 「…… そう……」

 

 ザッ ザッ

 

 そういう音を立てながら咲夜さんはいつも通りナイフを投げつけていました

 まずこれがいつも通りということがおかしい、うん

 

美鈴 「すいませんでした!」

咲夜 「……はぁ…… もう少しまじめに働きなさいよ

    これだときたばっかりの皆頼さんのほうが働いているわよ?

    そもそもあなたは昔から……

 

 

 

 少女?説教中☆

 

 

 

 

美鈴 「はい本当に申し訳ございませんでした……」

咲夜 「よろしい」

 

 な……長かった……

 よくこんなに思いつくよな、なんでかまないんだろ?

 まあ、これもいつも通りだ

 

咲夜 「すいません、長くなってしまいましたね

    では、食堂に向かいましょうか」

 

皆頼 「あ、はい

    何か手伝いましょうか?」

咲夜 「いえ、今日は疲れているだろうしいいわよ?」

皆頼 「……はい、わかりました」

 

レミリア 「あ、おかえり 待ってたわよ?

      フランもお腹を空かせてるってよ」

皆頼 「……フラン?」

レミリア 「い、いえ? なんでもないわ、こっちの話……」

皆頼 「…………」

 

絶対なにかあるわこれは

 まあ、追及すると 殺されちゃいそう☆

 ってことなので追及はしません、はい

 

 まあ、今のは聞かなかったことにして、とりあえずパチュリーのところにでも行ってくるか

 

 

 

 

 青年移動中☆

 

 

パチュリー 「……」

皆頼 「……」

小悪魔 「……」

 

 何があった?

 

 現在の状況☆

 

パチュリーは本の下

 小悪魔は救出中☆

 俺? 俺は……逃げたい

 何か言われそう

 手伝え とか執事だろ? とか言われそう

 やだ、疲れた ヤスミタイ

 帰ったばかり、ヤスミタイ

 

小悪魔 「……帰った方が身のためです」

皆頼 「はい、さようなら」

 

 ……どこに行こうか?

 答えは簡単、自分の部屋に行こう

 

 

青年移動中☆

 

 

 ということで、家に着いた俺は今までのことを振り返る

 ……あ、あの時よけられたの咲夜さんが時を止めたからか!

 それなら納得がいく

 

 ・・・・・・

 

 圧倒的暇

 なので、食堂へ、レッツレッツゴーゴー!

 

 

 青年移動中☆(今回これ多くね?)

 

 

 

 

皆頼 「……早くないですか?」

咲夜 「あ、まあ時を止めながら作ってましたからね」

皆頼 「あ、はい」

咲夜 「そういえば皆頼さんは何か能力とか能力らしきものとかはありませんか?

    ……まああったら帰れなくなりますけど」

皆頼 「……ないですね、まあそれでも帰るつもりはありませんがね」

咲夜 「まあ、そんな気がしていましたけどね」

 

 うん、やっぱりメイド服が似合うな

 なんとなくな、いい

 まあたまにナイフが見えるのが怖いですけど……

 

 

咲夜 「じゃあ、待っていてください、みんなをよんできますので」

皆頼 「え? ああ、俺が……」

 

 そう言い終わる前には咲夜は俺の前から消えていた

 恐らく早く済ませたかったから時を止めたのだろう

 まあ、いいか たまにはな

 

というとあっという間にみんなが集まる

ということで、みんな集まったぞ……

 

 

 

 

 

 

 

青年食事中☆

 

 

 

 

 

 

皆頼 「うん、美味しかったです」

咲夜 「そう言ってもらえるとありがたいです」

皆頼 「さて……」

咲夜 「あ、食器は私が洗っとくので大丈夫ですよ?」

皆頼 「いや、さすがに両方やってもらうわけにもいかないので」

咲夜 「そうですか…… ならお願いします」

 

 ということで、咲夜と一緒に食器洗いをしていると、急に咲夜が話しかけてきた

 

咲夜 「今日の幻想郷巡りはどうでしたか?」

皆頼 「ん? ああ、楽しかったし、驚きもいっぱいあったな

    まあ、死にかけはしたが……

    まあ、生きているからいいだろ」

咲夜 「ハハハ…… 運が悪いのかいいのか……」

皆頼 「それと、俺が来た場所がここ、もう一人が来た場所が博麗神社の前

    これには何かしら関係があるのか?」

咲夜 「……さあ……? 考えたこともなかったわね」

皆頼 「……まあいいや、まあ、今日は楽しかったよ」

咲夜 「それはよかったです」

 

 まあ、今日は楽しかった

 というか最近は外にすらあまり出てなかったから晴れでよかったと本当に思う

 博麗神社…… 博麗霊夢と仲良くしすぎるとなんか厄介ごとに巻き込まれそうでヤダな

 まあ、そこに行くことはあるのかどうか……

 よし、もっと飛べるようにがんばろう、うん

 

皆頼 「まあ、楽しかったのは咲夜と一緒だったからなのかもな」

咲夜 「っ…… あの、そういうこと言うの急に言うのやめてくださいよ……」

皆頼 「おっとすまん」

 

 咲夜でも照れることがあるんだな……

 

 それからもこのような雑談を交わしながら皆頼と咲夜は食器洗いをしていた……

 

 

 

皆頼 「はい、これで最後か」

咲夜 「はい、そうですね、ありがとうございました」

皆頼 「いえいえ」

 

皆頼 「それじゃあ、また明日もよろしくお願いします」

咲夜 「いえいえ」

 

 

 

 青年移動中☆

 

 

 

皆頼 「ふぅ……」

 

 実際疲れた 本当に

 それと…… この地図にしるしを書き込んでみるが、なんもないよなぁ……

 現実世界のほうで線を結ぶと何かあるのかな?

 そうだとすると、紫とかがよく知ってそうだな

 まあ、呼び方もわからないのだが

 

皆頼 「ゆっかり~」

 

 とでも言って出てくればいいのだがそんな都合のいいわけがない

 

紫 「あら呼んだ?」

皆頼 「……」

 

 検証結果:出てきやがった

 いやまあなんか出てくる気はしないでもなかったけど本当に出てくるとは思わんかった

 

皆頼 「あ、まあ、呼びました、はい」

紫 「で、何の用かしら?」

皆頼 「え? ああ、博麗神社のところで、もう一人の高校生がきたと聞いたのだが、その来た場所と、つながった現実世界の場所はわかるか?」

紫 「……? つまり、現実世界でどこから来たかってこと?」

皆頼 「ああ、そういうことだ」

紫 「それはちょっとわからないわね……」

皆頼 「……そうか、分かった

    すまんな、こんな夜まで」

紫 「まあ、それはいいのよ 

   じゃあまたね」

 

 そういって紫はまた目玉の空間(隙間)を通って帰っていく

 あれどういう仕組みになってんだろ?

 なんだ、場所と場所をつないでんのか?

 

 まあいいや、これ以上考えることもない、風呂でも入ってこようか

 ……風呂ってこっちだったよな?

 

 青年移動中☆

 

 あれ? 風呂ってどっちだっけ?

 ……これは困った……

 

 

 青年移動中☆

 

 

 ようやくついた……

 まあ、うろ覚えでも覚えていてよかった

 

皆頼 「失礼しま~す」

 

 と言っても誰もいるわけがないのだが……

 フラグとかじゃないぞ?

 

 ということで、いつも通り体を洗う

 そして、何事もなくお風呂に入る…… はずだった

 

 そうです、何となく勘のいいひとはわかるであろう

 

 小悪魔乱入事件(サービス)  です

 

小悪魔 「お背中流しましょうか?」

皆頼 「……帰れ」

小悪魔 「またまたぁ 恥ずかしがっちゃって~」

皆頼 「帰れ」

小悪魔 「そんな言われると悲しいですよ?」

皆頼 「帰れ」

小悪魔 「む~ じゃあ、また来ますからね!」

皆頼 「来るな! 帰れ!」

 

 そういうとしぶしぶ帰って行ってくれたが

 これ、ひどくなると…… いや、考えるのはもうやめよう

 やはり小さくても悪魔は悪魔だ

 気をつけよう

 

 

 

 

 青年入浴中☆

 

 

 

 ふぅ……

 何とか無事(無事じゃないけど)帰ってこれた……

 さて…… なんかすることがあったっけか?

 まあ、特にないよな、うん

 

 地図はクリアファイルに挟んでおいて、自分で(手書き)わかりやすいように書き写しておくか

 このままだと、何かと読みにくいしな

 

 *-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 

レミリア 「さて…… そろそろ突撃と行きましょうか……」

 

 

 *-*-*-*-*-*-*-*-*

 

……書き終わった……

 もうなんか精神的に疲れちゃったし、もう寝ようかな

 

 コン、コン

 

 っち(舌打ち)

 こっちはもう寝たいんだよ、誰ですかね?

 

レミリア 「まだ起きているよな?

      まあ、話がある 良ければ私の部屋に来てくれ、待っている」

 

 

 ……うわー なんか俺やらかしましたかね?

 まあいいや…… 行ってみるしかあるまい

 ……ねたいよぉ……

 

 

 青年しぶしぶ移動中☆

 

 

 

 

レミリア 「おお、来てくれたか」

皆頼 「来てくれたもなにも来るしかないでしょう」

レミリア 「まあいい、とりあえず、今日はどうだった?」

 

 とりあえず なのね

 絶対この後何かあるよ……

 

皆頼 「え、ええ、今日はまあ楽しかったですよ

    行ったのは、博麗神社と魔理沙のところ、後は人里ですね

    地図はもらいましたよ、はい」

レミリア 「そうか、で、咲夜とはどうなんだ?」

皆頼 「え? なにって?」

レミリア 「いや、普通にだよ 恋愛感情的な意味で」

皆頼 「それ普通じゃないです」

 

 というか、レミリアもこういう恋愛には興味あるんだな

 

皆頼 「まあ、興味を持ってくれてるとは思いませんけど……」

レミリア 「……じゃあ、もっとアタックしろ」

皆頼 「ええ?」

レミリア 「まあいい、本題はこれじゃないんだ」

 

 でしょうね知ってた

 まあ、これも重要なのかもしれんがな、俺の中では

 

レミリア 「この前言ってしまったが、フランのことだ

      このやしきにはフラン…… まあ、私の妹の

 

 

      『フランドール・スカーレット』

 

 

 

     がいるんだ

     少し危険だから言ってなかったがな

     まあ、地下にいるのだが、ということなので、地下にはいくな、以上」

 

 え? つまり要約すると、地下にはいくな

 ということか

 まあいい、戻って寝よう、うん

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 

咲夜 「ふぅ……」

 

 今日だけでもかなり疲れましたよ……(主に魔理沙のせい)

 まあ、わたしも久々に楽しめてよかったです

 また、明日も楽しみにしておきましょうかね

 では、おやすみなさい

 

 

 

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 

 ん……

 

皆頼 「もう朝か……」

 

 なんかあまりすっきりしないなぁ

 昨日も12時くらいまで起きていた…… というか、起きている羽目になったからなぁ

 まあ、今日も楽しくなると思えばいいか

 

 って、まだ5時じゃん

 ……まあ、おきよう

 5時間しか眠れてないけど、起きよう

 どうせ、食堂に行けば咲夜がいるだろうしな

 まあ、いいや

 

 

 青年移動中☆

 

 

 

 

皆頼 「あ、おはようございます」

咲夜 「あら、早いですね」

皆頼 「……まあ、起きちゃったもんで」

咲夜 「そうなんですか…… 寝不足は体に悪いですよ?」

皆頼 「ああ、知ってる

    まあ、大丈夫だろ」

咲夜 「この前大丈夫じゃなかったじゃないですか……」

皆頼 「まあ、何かあったら助けてくれるだろ?」

咲夜 「まあ、それはそうですけれど……」

皆頼 「まあいい、手伝うよ」

咲夜 「あ……はい、わかりました」

 

 食器洗い中☆

 

 青年呼び出し中☆

 

レミリア 「ふぅ…… これでみんな集まったな?

      では、食べようか」

 

全員 「頂きます!」

 

 むしゃむしゃ……

 

全員 「ごちそうさまでした!」

 

レミリア 「じゃあ、今日もがんばれよ」

皆頼 「頑張るのは咲夜さんなきがしますが……」

レミリア 「気を引けってことだ」

皆頼 「……あ、はい」

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

皆頼 「あ、食器洗い手伝いますよ」

咲夜 「あ…… じゃあ、お言葉に甘えて」

 

 ということで、二人で食器洗いをしていると、また咲夜が話しかけてくる

 

咲夜 「あ、今日はどこ行きたいとかありますか?」

皆頼 「う~ん…… 特にはないけど……」

咲夜 「そうですか ……まあ、行きたいところがあったら言ってくださいね」

皆頼 「ああ、すまんな」

 

 とまあ、いつも通り雑談を交わしながら食器洗いをする

 

 

 *-*-*-*-*-*-*-*-*

 

咲夜 「じゃあ、行きましょうか」

皆頼 「行ってきます」

美鈴 「はい、いってきてください」

咲夜 「美鈴? わかっているわよね……?」

美鈴 「……はい」

 

 という形で、俺の2日目が始まった

 

 

 




どんどん文字数が増えていく不思議

(おまけ?)
Q、作者は本気でやってますか?
A、ガチです!


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第13話 咲夜と幻想郷巡り!? ③ 2日目スタート!

カイト 「どうもで~す!」
ライト 「水筒の中身って麦茶が多いよな ライトだ」
カイト 「今回は3700文字と少なめですが……

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


 

 13話

 

咲夜 「う~ん…… 昨日アリスのところ行っとけばよかったわね

    まあいいわ、とりあえずは香霖堂に向かいましょうか」

皆頼 「……あ、はい」

 

 香霖堂に行くと言われてもどんなところかわからないから反応のしようがないんだよなぁ……

 

 まあ、また騒がしくなるような気がするが……

 まあ、その時はその時だな

 

皆頼 「そういえば、咲夜さんは何か勉強はしているか?」

咲夜 「え? う~ん…… 少し幻想郷の歴史については勉強しているかしらね」

皆頼 「幻想郷の歴史……ですか」

咲夜 「皆頼さんは現実世界では何か勉強をしていたのですか?」

皆頼 「ん? ああ、俺は学校に行っている」

咲夜 「……学校?」

 

 ああ、そうか

 ここには学校はないのか 寺子屋はあるけど

 

皆頼 「まあ、寺子屋みたいなもんだよ

    詳しく言うと、小学校、中学、高校に分かれているんだけどな」

咲夜 「ふ~ん……」

皆頼 「あ、その学校によって受けられる問題の難易度? があがるんですよ

    小学校、中学校、高校…… あとは大学の順番で」

咲夜 「そうなんですか……」

 

 *-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 

咲夜 「はい、到着したわよ」

皆頼 「……武器屋みたいですね」

咲夜 「う~ん…… まあ、あながち間違ってはいないかな?

   まあ、入りましょうか」

皆頼 「あ、はい」

 

?? 「あ、いらっしゃい

    お? 珍しく私服だね  それと奥の人は……?」

皆頼 「ああ、最近幻想郷に来た…… というか来させられた皆頼です」

森近 「……大変だね、あ、僕の名前は森近霖之助だ」

皆頼 「……」

 

 そう言い終えるかどうか、皆頼は森近の顔を見つめる

 

皆頼 「……ここ、男もいるんですね」

森近 「へ?」

皆頼 「いや、ここで男を見なかったもので……」

森近 「まあ、男は少ないかもね まあ、よろしくお願いします」

皆頼 「ああ、よろしく」

 

咲夜 「……皆頼さん、異性は苦手なんですか?」

皆頼 「う~ん、苦手というわけではないんだけどね……」

 

 とまあ、こんなことを話していると、後ろ(レジのほう)から声が聞こえてくる

 

魔理沙 「お~い、これはどこに置けば……って皆頼じゃねえか

     どうしてこんなところにいるんだ?」

皆頼 「うん とりあえず森近さんかわいそうだからこんなところなんて言わないであげようよ」

魔理沙 「おう、分かったぜ!」

皆頼 「で、何でここにいるかって幻想郷をめぐってるからです」

魔理沙 「……よくわからなかったけどまあいいや」

 

 よくわからなかったのかよ、そこはわかってくれよ……

 まあ、突然言われてわからない気持ちもわからんでもないが……

 

森近 「あ、森近さんじゃなくて、こーりんでいいよ」

皆頼 「こーりん…… おう、分かった」

こーりん 「どうせだし、何か見ていきなよ、今なら少しおまけするよ」

皆頼 「……」

 

 皆頼は何も言わずに周りを見渡す

 そして、何か不思議なことがあったように首をかしげる

 

こーりん 「どうしたんだい? 何か不思議なことでもあったかい?」

皆頼 「いや…… ここは、何を売っているんだ?」

 

 周りを見わたしてみたが、商品の種類がバラバラなんだよなぁ

 魔法の武器もあるし、銃っぽいのもあるし……

 

こーりん 「う~ん…… 外の世界から拾ってきてるんだけど……」

皆頼 「……じゃあ、この商品の名前は自分で?」

咲夜 「いえ、霖之助さんはモノの用途と名前がわかる程度の能力を持っているので……」

 

 あれ? みんな能力持ってるの?

 やだよ~ おいてかないで~

 

咲夜 「まあ、皆頼さんもいつかは能力が芽生えますよ」

 

 ……よく俺の考えていることが分かったな

 何? 超能力? 

 

こーりん 「まあ、見ていってよ」

皆頼 「はい、まあ、好きそうなものがあったら買います」

こーりん 「ああ」

 

魔理沙 「良かったなこーりん、また売り上げが上がるぞ」

こーりん 「ちょっと!」

皆頼 「ハハハ」

 

 ……平和だわぁ~

 

 まあ、少し見渡してみるとするかな……

 

 

 青年鑑定?中☆

 

魔理沙 「ああ~! 棚が倒れた!」

こーりん 「……もう魔理沙休んでて」

魔理沙 「……すいませんなんだぜ」

こーりん 「はぁ……」

 

 青年鑑定?中☆

 

皆頼 「う~ん、じゃあ、これは?」

こーりん 「ん? ああ、それはよくわからないんだよね」

皆頼 「……」

こーりん 「能力が…… とかは言わないでね」

 

 言おうとしてたところだよ

 能力にも穴ってあるのかよ

 

皆頼 「まあいいや、また今度こようかな」

こーりん 「ああ、その時にはもっといい商品が入ってるといいね」

皆頼 「ああ、それじゃあまたな」

咲夜 「魔理沙もきちんと、働くのよ? きちんと、ね」

魔理沙 「う…… いわれなくてもわかってるよ……」

 

 絶対わかってないな、これは

 まあ、その時はその時だな、うん

 

 ということで、少し早いが俺たちは次の目的地に移動する

 あ、ちなみに次に移動するのはアリスとやらのところらしい

 

青年移動中☆

 

咲夜 「あなたって結構道に迷う方?」

皆頼 「……はい」

咲夜 「……そうですか」

 

 青年移動中☆

 

レミリア 「もういいわ、絶対自分では何も作らない、全部妖精メイドに任せましょう」

 

 

 

 

 

パチュリー 「もういい、絶対私は何もしない、全部小悪魔に任せましょう」

 

 

 

 

 

 

 青年移動中☆

 

咲夜 「はい、つきましたよ」

皆頼 「はい、ところどころ時をとめてましたよね?」

咲夜 「あら分かった?」

皆頼 「いやだっていきなり違うところにとんでいるんですもん」

 

咲夜 「あ、一応気を付けといてね?」

皆頼 「……え? ……ええ?」

 

アリス 「あら? 久しぶりじゃない 何の用に来たの?」

咲夜 「いえ、新しく外の世界から外来人が来たからその紹介よ」

アリス 「ふ~ん、で、あなたがその外来人?」

皆頼 「え? はい、皆頼といいます」

アリス 「私はアリス・マーガトロイド よろしくね」

皆頼 「はい」

 

アリス 「ふ~ん、まあ、上がって? 話でもしましょう」

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

皆頼 「ふぅ……」

アリス 「その石は何の石なの?」

皆頼 「これは特に意味はありません、きれいだから身に着けてるだけです」

アリス 「ふ~ん、そういえばあなたには能力はあるの?」

皆頼 「あったらいいなとは思ってますが……」

アリス 「そう、私の能力は、『魔法を扱う程度の能力、人形を操る程度の能力』よ」

 

 やっぱみんなみんな能力あるんだなぁ

 俺も何か能力が欲しいな

 

アリス 「まあ、いつか能力が芽生えるといいわね」

皆頼 「……はい」

 

アリス 「で、何かほかに要件はあるの?」

皆頼 「いえ、特にはないですけど……」

アリス 「じゃあ、私は今から人形作りをするから、出てってくれる?」

皆頼 「え? ああ、はい……」

 

 ずいぶんそっけないなぁと思ったが、これが普通なんだろうな

 

ということで、俺たちは一回昼ご飯を食べるために人里に戻ることにした

 

 

 

青年移動中☆

 

 

美鈴 「zzzzzzzzzzzzzz ハッ!? ……zzzzzzzzzzzzzz……」

 

 

 青年移動中☆

 

咲夜 「美鈴寝てないかしらね?」

皆頼 「いやねてると思います」

咲夜 「……まあ、叱ればいいか」

 

 叱るという名の脅し……

 まあ、いいか

 美鈴が悪いんだし、な?

 

チルノ 「お? 皆頼じゃないか!」

皆頼 「おお、久しぶりだな」

ルーミア 「……美味しそう……」

皆頼 「……美味しくないよ? 食べないで?

    ほら金平糖あげるから」

 

 まじ金平糖って神ですわー

 何となく昨日買っておいてよかった

 

皆頼 「じゃあ、もう行ってもいいですかね?」

チルノ 「待つのだ! 私の分はどうした!」

皆頼 「……はい、わかりました」

 

 ということになり、チルノにも仕方ないので金平糖を上げる

 

大妖精 「すいません、チルノちゃんが……」

皆頼 「……うん」

 

 マジこの子偉いですわ

 後で飴でもあげよ

 

皆頼 「じゃあ、またな」

 

 ということで歩き始めるが、まあ、なんもないわけもない

 

?? 「……」

皆頼 「……おい、木の後ろにいるやつ出てこい」

?? 「……」

皆頼 「……咲夜さん、やっちゃってもらえます?」

?? 「待ってください! すみませんでした!」

皆頼 「……だれ?」

?? 「あ、私は清く正しい射命丸文です!」

皆頼 「清く正しいはどうでもいいとして……」

文 「ひどくないですかね? というか前にも会ったし」

 

 とまあ、こんなコントに乗ってくれているのは鳥……鳥だな

 いかにもやばい感じの……鳥だな

 

文 「はい、私は記者をやっていまして、突然ですが、あなたのことを教えてくれませんかね?」

 

 おいおい、まじかよ……

 

皆頼 「まあ、別にいいけどさ

    その代わりなんかあったら協力してくれ」

文 「協力?」

皆頼 「ああ、まあ、後で話すさ」

文 「は、はぁ……」

 

皆頼 「あ、そうだ、少し時間あるか?」

咲夜 「え? ええ……」

皆頼 「じゃあ、ちょっと二人だけにさせてくれないか?」

咲夜 「……まあ、いいですけど……」

 

 ということで咲夜はどこかの売り物やに行く

 目の前にいる鳥は何をしたいのかよくわからないという顔でこちらを見ているが……まあ気にしないでおこう

 

皆頼 「でな、俺も高校までずっと情報通だったのよ」

文 「つまり?」

皆頼 「今回はいい、だが、また情報の交換をさせてくれってことだ」

文 「……いい同志に出会いました……」

 

 いやそんな感動するところじゃないですけどね……

 

皆頼 「ということだ」

文 「……咲夜さんを離す必要はありましたか?」

皆頼 「……レミリアにばれるとめんどくさいから」

文 「納得」

皆頼 「だから、まあ、またな」

文 「いや取材ですって」

皆頼 「ああ、そういえば」

 

 まあ別に俺はこのまま帰っても良かったんだけどな

 

皆頼 「う~ん…… はい、日記」

文 「え?」

皆頼 「そのことが書いてあるから読め

    ところどころネタも入ってるかもしれんが」

文 「あ、はい」

皆頼 「じゃあまたな」

文 「……スピーディー」

 

 

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 ということで、昼食を済ませた俺は、またどこか、次の目的地に向かうのだった……

 




……約4000~5000文字を4日に一回は投稿したいと思っている最近


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14話 咲夜と幻想郷巡り!? ④ 幻想郷の歴史~紅魔館

カイト 「こんにちわ」
ライト 「最近ボールがよく飛んでくる ライトだ」
カイト 「もう話すこともないよね? じゃあ、

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


14話

 

 さて…… さっき咲夜に聞いたが、少し話を聞くくらいの時間はあるらしい

 ということなので…… 阿求のところへ行こうと思っているわけだよ

 

青年移動中☆

 

咲夜 「つきましたけど……少し迷いましたね」

皆頼 「迷いの神の俺がいればまあそうなる」

咲夜 「まあ、いいでしょう」

 

 コン、コン

 

阿求 「……誰だし っていうのは嘘だけど」

皆頼 「あ、知ってるのね?」

阿求 「はい、で、何しに来たわけ?」

皆頼 「はい、少し昔の外来人の歴史を聞きたくて……」

阿求 「……はぁ…… まあ、いいけどさ ついてきて」

皆頼 「はい、わかりました」

 

 スタ、スタ、スタ、スタ

 

阿求 「じゃあ、そこに座って 話すから」

 

 

 

 

 そう言って阿求は話し始めた

 

阿求 「知ってるかもしれないけど彼の名前は雷光 海斗

    来たのはおよそ10年前

 

 *-*-*-*-*-*-*-*-*

 

雷光 「うわ! ここどこ!?」

?? 「あなた誰?」

雷光 「はい、私は……じゃねえよ! 誰!?」

ルーミア 「私はルーミアなのだー ……食べていい?」

雷光 「よくないよ?」

ルーミア 「問答無用なのだー」

雷光 「待って待ってこれあげるから!」

 

 そう言って俺が差し出したのは弁当である

 さっき買った弁当である

 

 ちなみに今俺は竹刀を持っている

 俺は剣道を習っているのだ

 

 そしてその後、俺は博麗霊夢という人に助けられた……

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

阿求 「こいつが幻想入りしたときはこんな感じだったそうよ」

皆頼 「はぁ……」

 

 ビデオみたいにわかりやすいな

 なんかまとめられててよくわかる

 

阿求 「それで、そいつが来てからまずこれからどうするのかを決めたわね」

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

雷光 「はぁ!? 幻想郷だ!?

    さっぱりわかんねえよ! とにかく帰らせろ!」

紫 「あらあら…… 残念ね

   まあ、まだ能力があるって分かったわけじゃないから帰させるわよ」

 

 そう言って紫は 『隙間』 を出す

 

雷光 「ここをくぐればいいんだな?」

紫 「ええ」

雷光 「よっこい……しょ?」

 

 そう言ってやっと戻れると思いながら帰ろうとした雷光は、なぜか隙間に はじかれた

 

紫 「あらあら…… 能力があるらしいわね~」

雷光「……は?」

紫 「『成長し続ける程度の能力』?」

雷光 「……はぁ?」

紫 「ということだから、帰れないわよ?」

雷光 「……」

 

 この時の雷光の気持ちは軽く絶望だったそうな……

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

阿求 「って、そういう感じよ 雷光の幻想入りが決まったのは」

皆頼 「……俺、帰った方がいいかな?」

咲夜 「え……」

皆頼 「ん? どうした? 咲夜」

咲夜 「い、いえ……」

 

阿求 「まあ、続きを話すわね

    これから剣道を習っていた雷光は白玉楼……に行ったわね」

皆頼 「ちょっと待った! 白玉楼って…… どこ?」

阿求 「ああ……

    それはですね、まあ……簡単に言えば死者が行くところかな」

 

 ……やべえやつじゃん

 行っちゃいけないやつでしょそれ

 

阿求 「まあ、話を進めていくわよ

    そして、白玉楼で妖夢と出会ったわね」

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

妖夢 「……曲者!」

雷光 「ええ!?」

 

 そういい終わるかどうか、妖夢は雷光に刀を振るう

 が、やはり雷光は剣術を習っていただけあり、剣の筋がわかっている

 すぐさま右に飛びのきその攻撃を回避する

 

幽々子 「妖夢!」

妖夢 「……え?」

幽々子 「その人はお客様よ! さっき言ったでしょ!」

妖夢 「あ、ああ…… 申し訳ございませんでした!」

雷光 「あ、はい、大丈夫です」

幽々子 「というかさっきのよくよけれたわね」

雷光 「はい、まあ……」

幽々子 「まあいいわ、入って入って」

雷光 「失礼します」

 

幽々子 「あと妖夢? ちょっとこっち来なさい」

 

 そういう幽々子の顔はまさに鬼のような顔だった

 

妖夢 「すみませんでした……」

幽々子 「食べるわよ?」

 

 そういうどすの利いた声を出して雷光のほうに歩いて行った

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

皆頼 「まじ幽々子ナニモンだよ」

阿求 「ハハハ……」

 

  チラッ

俺は自分の腕時計を見る

 まだ1時30分か、大丈夫だな

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 

妖夢 「あなたは剣道とかはやっていたんですか?」

雷光 「ああ、やっていたぞ」

幽々子 「料理ってうまいの?」

雷光 「う~ん、まあ、一人で暮らしていけるくらいには」

幽々子 「やったわ」

妖夢 「あ……」

雷光 「ん? どうした?」

妖夢 「まあいいです、今日はもう5時半くらいなので、夕飯の支度をしますね」

 

 ということで、夕食を待ち続け……

 

妖夢 「はい、できましたよ~」

雷光 「おい、ちょっと待て!」

 

 そう言いテーブルの上に出されたのは8? いや、9人分くらいある食事である

 

妖夢 「いえ……」

雷光 「どう考えても余るだろ!」

妖夢 「その心配はないんです、雷光さん……」

 

 妖夢はテーブルの上を指さす

 するとすでに約2人分の食事が完食されているではないか

 

雷光 「……バケモンじゃねえか」

幽々子 「それはひどいわねぇ~」

 

 と言っている間にも1人分の食事がなくなっていく

 もはや食べるというより吸い込んでいる

 

雷光 「ブラックホール……」

 

妖夢 「ほら、早く食べないとなくなりますよ」

雷光 「あ、はい」

 

 ということでとても、とっても急いで雷光は夕飯を済ませる

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

阿求 「これについてどう思いますか?」

皆頼 「ただのバケモンだと思います」

咲夜 「残念ながらいつもこうなんですけどね」

皆頼 「マジかよ」

 

阿求 「さあさあ、時間もないんだろうし、次行くよ~」

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

妖夢 「さすが、剣術を習っていただけはありますね」

雷光 「でも、本物の剣なんか扱ったことがないぞ?」

妖夢 「いやむしろそれが普通だと思います」

雷光 「まあ、そうだろうな」

 

 という会話をしながら雷光は必死に剣を振り続ける

 横に振り、縦に振り…… 

 だが、もちろん生半可な練習で、うまくなれるわけではない

 そんな1日や1週間でうまくなるわけではないのだ

 まあ、超人ならできるかもしれない

 だが、雷光は超人ではない

 

雷光 「ぜぇ、ぜぇ……」

妖夢 「疲れたでしょうし、一回休憩しましょうか」

雷光 「あ、ああ……」

 

 今日の天気は幸いにも晴れだ

 なので、練習をするにはうってつけの天気である

 

 ……だが、雷光は雨が好きなようだが

 さすが雷だ

 

 そして、練習をしているうちに、1日が終わる

 しばらく雷光はこのような日々を送っていた

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

咲夜 「今となっては懐かしいです」

皆頼 「あ、そうか、咲夜知ってるのか」

咲夜 「はい、その場にいましたから」

 

阿求 「っと、今日はここまでにしてくれ 用事があるんです」

皆頼 「おう、分かった」

 

 ということになり、皆頼はその家を出る

 阿求は忙しそうに何かの用意をしている

 

 ……なんか、申し訳ないな

 

咲夜 「さて、移動しましょうか」

皆頼 「ああ」

 

 ということでまた移動する……と思っていた

 

 なんと一瞬で周りの風景が変わったではありませんか

 これがどういうことか、わかりますよね?

 はい、時間止められました

 

河童 「……久しぶりに人間を見たな

    最近は見ていなかった」

皆頼 「河童やな」

咲夜 「ハハハ…… まあ、あながち間違ってもないですけど(合ってる)」

河童 「「私の名前は河城にとりだ まあ、よろしくな」

皆頼 「ああ、で、これは何?」

にとり 「ああ、これ? 体が透明になる……」

皆頼 「ほうほう……

    じゃ、ここは鏡の屈折を利用すればいいんじゃないのか?」

にとり 「はい?」

皆頼 「まず、ここの部分をこう修正して、そこに薄い鏡を入れて、乱反射させて、このかくどをこうして、ここをこう…… あとはここを17度にすればいけるんじゃないのか?」

にとり 「……お前はナニモンだ?」

皆頼 「ただの外来人です」

 

 というか、昔からこういうのには興味があったんだよ

 なんというか……面白そうじゃん?

 まあ、ただの無邪気な発想に過ぎないのだけれど……

 

にとり 「まあ、ありがとうよ

     これで作業が進むってもんよ」

皆頼 「いえいえ」

咲夜 「……」

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

 本当にこの人何でも出来るな

 料理・建築・占い・勉強・運動……

 まあ、自分のことはてんでだめですよね

 この前も疲れすぎで倒れてましたし……

 永琳さんもあきれてましたよ

 

皆頼 「さて、次はどこ行くんだ?」

咲夜 「え、ええ…… 今日は特に行くところもないですけど……

    何かもう一度行きたいところとかってありますか?」

 

 今日は ないのな

 なら明日行くところはあるんだな

 ならそれを今日に組み込めばいいのに、と思うが、口には出さない

 

皆頼 「う~ん、あ、じゃあ香霖堂に行こうかな

    この前なんも買わなかったし」

咲夜 「よし、じゃあ、香霖堂に行きましょうか」

皆頼 「ああ、じゃあ、そういうことだから、ニトリ、またな」

ニトリ 「ああ、またな」

 

 そういってまたニトリは作業に取り掛かる

 熱心な奴だなぁ……

 

 青年移動中☆

 

 というかにとりってもう現実世界にあるよな?

 

 青年移動中☆

 

皆頼 「お~い、いるか~?」

こーりん 「ああ、誰だ…… って皆頼君じゃないか

      また何か探しに来たのかい?」

皆頼 「ああ、そんな感じだ」

こーりん 「そうか、まあ、ゆっくりしていくといい」

皆頼 「ああ、すまんな」

 

 ということで、店内を周っていく

 エレキロッド、アイスロッド……

 銃に石に……

 

 いやほんとなんでこんなもん拾ってくるんだろ

 というか他人の物を勝手にうっちゃっていいのかな?

 ……まあ、少なくとも魔理沙よりはましだな、うん

 

 とまあ、いろいろな疑問を浮かべながら皆頼は店内を周っていた

 

皆頼 「……これは何だコーリン」

こーりん 「ん? ああ、それはまだよくわかってないんだよね」

皆頼 「ふ~ん…… 今日も収穫なしか……」

こーりん 「まあ、また来てくれ」

皆頼 「ああ、じゃあまたな」

こーりん 「ああ」

 

 と言って、香霖堂の外に出ると、紅魔館の前に出て、いつも通り美鈴の寝ている姿が目に入った……

 




だんだんと話すネタがなくなってきた最近


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15話 咲夜と幻想郷巡り!? ⑤ 風邪

カイト 「こんにちわ」
ライト 「USBが逆向きで入らない ライトだぜ」
カイト 「体調を崩しました(泣)」
ライト 「あ、そうだったのか」
カイト 「とりあえず本編、

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


 15話

 

前回のあらすじ☆

 

 過去話多くね?

 

皆頼 「別にいいだろ」

 

*-*-*-*-*-*-*-*-*

 

美鈴 「はぁ……」

皆頼 「あんだけ寝てれば怒られるのは当たり前だろ」

美鈴 「いやだって睡魔に勝てないんですもん」

皆頼 「美鈴の場合は快く受け入れているだろ」

美鈴 「いえそんなことあるはずがないじゃないですか」

 

 ……絶対あるだろ……

 

皆頼 「まあいい、俺は咲夜の手伝いでもしてるから」

美鈴 「あ、はい わかりました」

 

 

 

皆頼 「お? まだ夕飯の準備してなかったのか?」

咲夜 「え? ああ……」

 

 俺はそう疑問に思う

 咲夜なら時を止められるはずだし、別にいいのだが、やはりおかしい

 いつもならもう準備が終わっているくらいなのに……

 そう思いつつ俺は咲夜の顔を見る

 

 少し顔色が悪いように見えなくもないが……

 少し休憩させるか

 

皆頼 「咲夜、少し休憩して熱でも測ってこい」

咲夜 「え、ですが……」

皆頼 「いいから早く、ここで倒れられても困るだろ?」

咲夜 「……はい……」

 

 そういって咲夜は少しふらふらした足取りで部屋に戻っていく

 

熱とかないといいけど……

あまり風とか引きそうなイメージはないからなぁ……

どちらかというといつも働きまわってるような……

風邪ひいてもおかしくないわ、やっぱ

 

 まあ、咲夜さんいないし、一人で夕飯の支度でもしとこうかな

 ある程度はできるだろう…… 多分

 

 ということで 青年夕飯支度中☆

 

レミリア 「あら? 今日は一人?

      咲夜はどこ行ったの?」

皆頼 「え? ああ、咲夜なら熱がありそうだったんで少し休憩するように言っておきましたけど……」

レミリア 「……あらそう 咲夜が熱なんて珍しいわね

      いつも風邪なんてひかないのに」

皆頼 「あ、やっぱりあまり熱にはならないんですね

    どちらかというとそんなイメージでしたしね……」

レミリア 「とりあえず咲夜のところに行ってみるわ

      あなたはまあ……頑張って」

皆頼 「あ、はい」

 

 なんか最後雑やな

 まあいいけどな というよりも咲夜のほうが心配だな

 まあ、そこまでの熱はないと思うから、1日安静にしてれば治るだろう

 

 と、なんやかんやで夕食は出来上がった

 だが、やはり咲夜が心配なので、みんな呼びに行くついでに一緒に見ていくことにしよう

 

 青年移動中☆

 

こん、こん

 

咲夜 「ん…… どなたですか……?」

皆頼 「ああ、一応夕飯は作り終わったが調子はどうなんだ?

    さっきは熱がありそうな感じだったが……」

咲夜「はい、一応熱はありませんでしたけど……」

皆頼 「……まあ、一日安静にしていてくれ

    ある程度の家事はできるから」

咲夜 「はい、すいません……」

皆頼 「とりあえず食べられそうだったら食堂に来てもらえばいいや

    運んできてもいいけど……」

咲夜 「あ、大丈夫です」

皆頼 「そうか、なら俺はみんなをよんでくる」

 

 青年移動中☆

 

咲夜 「はぁ……」

 

 あの人ほんと何なんだろう……

 という言い方も変ですが、初めてですよね、初めて会ってあのように接してくれる人は

 美鈴と大違いです

 美鈴なんかいつも居眠りして、妖精と遊んで……

 ……やっぱり熱があったのいった方がよかったですかね……

 できるだけ仕事を増やさせてくないのですが……

 まあ、7度5分なら何とかなりますよね、はい

 あとは任せましょう あの方ならたぶん大丈夫でしょう

 

青年移動中☆

 

 ……足が痛い

 今日まあまあ歩いたからなぁ……

 しかもこの館無駄に広いし……

 

レミリア 「なんですって?」

皆頼 「いえなんもいってませんけど」

レミリア 「あらそう」」

 

 ……こ、こえー

 

皆頼 「あ、とりあえず咲夜さん呼んできますね」

美鈴 「私も行きましょうか?」

皆頼 「いや、大丈夫です」

美鈴 「あ、そうですか」

 

 青年移動中☆

 

レミリア 「先食べてもいいかしら」

美鈴 「いやだめですよ」

 

 青年移動中☆

 

 こん、こん

 

皆頼 「すいませ~ん、咲夜さん」

咲夜 「あら? どうかしましたか?」

皆頼 「夕飯食べますか? 持ってきてもいいですけど……」

咲夜 「……いえ、大丈夫です

    熱もなかったことですし、今行きます」

皆頼 「……熱、あるんですよね?

    ゆっくりしていてください ご飯は持ってきますから」

咲夜 「え……」

皆頼 「はぁ……

    別に嘘つく必要なんてないのに……」

 

 ということで、俺は咲夜の部屋から出る

 

 なんでわかったかって?

 昔から観察眼は鋭い方なんでね

 

 青年移動中☆

 

レミリア 「……遅い」

美鈴 「先食べちゃいましょうかね?」

 

 青年移動中☆

 

皆頼 「おう、すまんな

    とりあえずこれから咲夜の夕飯運ぶから先食べていてくれ」

レミリア 「……もういいわ、頂きます」

美鈴 「私はまだ待ってましょうかね……

    食欲に負けなければ」

パチュリー 「私はもう食べるわ

      食欲に負けるのはもうわかっているしね」

皆頼 「おう、すまんな」

 

 青年移動中☆

 

レミリア 「……咲夜には劣るけどそれでもおいしいわね」

美鈴 「おいしければいいんですよ」

パチュリー 「まあ咲夜に劣るのは仕方ないわね」

 

 青年移動中☆

 

 こん、こん

 

皆頼 「はい、夕飯は持ってきましたよ」

咲夜 「あ、ありがとうございます……」

皆頼 「とりあえず夕飯は全員分作ったが、ほかに何かすることはあるか?

    できそうなことだったらやるけど……」

咲夜 「あ、いえ 大丈夫です

    少し寝たのでその辺の家事ならできます

    熱ももう下がりましたから」

皆頼 「そうか……

    まああまり無理はするなよ」

咲夜 「はい、迷惑をかけてすいません」

皆頼 「ふぅ……

    じゃあ俺は食堂に戻ってるから何かあったら呼んでくれ」

 

 そう言い残し俺はその部屋から出る

 ……腹減った

 

 青年移動中☆

 

皆頼 「あ~~ やっと飯にありつける」

美鈴 「あ、結局先に食べさせていただきました」

皆頼 「おう、頂きます」

 

 ……むしゃむしゃ……

 

 自分で言うのもあれだが、なかなかのできなんじゃないか?

 わかんないけどさ

 

皆頼 「ごちそうさまでした」

 

 いや、でも咲夜がすぐ復帰してくれてよかった

 熱が続かれても困るからな

 

 じゃあ、俺はもう風呂に入って早く寝よう

 疲れたからな……

 

 青年入浴中☆

 

悪魔 「お背中流しましょうか~」

皆頼 「二度と来るな悪魔」

悪魔 「小悪魔ですよ~」

皆頼 「うるさいな、字幕も悪魔になってるじゃねえか」

悪魔(小悪魔?) 「マジっすか」

 

 青年入浴……

 

 ふぅ……

 もうヤダあいつ

 というかもう疲れた

 俺は寝る おやすみ

 

 




疲れた
(本編短めですいません)


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16話 咲夜と幻想郷巡り!? ⑥ 守矢神社

ライト 「……ゑ?」
カイト 「……ゑ?」
作者  「……やっちまった……」
カイト 「え? 何? 1ヶ月開けて何が楽しいの?」
ライト 「というかなにしてたの?」
カイト&ライト 「ねえ?」
  
   申し訳ございませんでした……

   (次からはきちんとやりますのでどうかお許しください……)

では、本編へ


は寝る おやすみ

 

16話

 

 ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ……

 

 ガチャ

 

 う~ん…… まだ寝てたい……

 じゃねえよ、咲夜さんできないから俺がやるしかねえんだよ

 起きろ、俺

 

 ということで、まだ眠い

 まあそれでも起きはするのだが……

 

 ということなので、俺は洗顔を済ませる

 そして食堂に向かっていく

 

 だが、まあそこには誰もいるわけが……

 ……なんでいる?

 

咲夜 「あ、おはようございます

    おかげで熱もなくなりました」

皆頼 「……おう」

 

 熱ってそんな早く引くものだったか?

 あまり風邪ひいてないからあんましわかんないんだけど……

 まあ、いいか

 

皆頼 「さて、俺は何をすればいい?」

咲夜 「あ、別に大丈夫です

    昨日の分も働かないとですし……」

皆頼 「……そうか、じゃあ後は任せた」

咲夜 「はい」

 

 何となく昨日の分も働かないとっていうのはわかるんだよな

 休んだ分働かないとって焦っちゃうような気持ちってわかる

 ということで、後は任せた

 

 青年移動中☆

 

 正直疲れただけなんだけどな

 こんなんで今日どうすんだろ

 

 青年移動中☆

 

 .……と言っても、5時に起きてもすることねえな

 せめて何かないかな……

 …………………… することなんてなかった

 よし、食堂に戻ろう

 

 

 ~~~~~

 

咲夜 「あら? 皆頼さん何をしに来たんですか?」

皆頼 「早く起きすぎてすることがないから何となく来るところがここしかなかった」

咲夜 「……ならお茶でも出しましょうか?」

皆頼 「うん? いや、大丈夫」

咲夜 「わかりました」

 

 やはりここの場所は何か落ち着く

 この机の真ん中に置かれている花がいい

 紫色っぽい色だが……

 

皆頼 「咲夜、この花はなんていう花なんだ?」

咲夜 「え? ああ、その花ですか

    その花はこの前きれいだからと持ってきたんです

    花の名前はカンパニュラといいます

    花言葉は、感謝や誠実などの意味があります

    まあ、レミリアお嬢様はその意味には気づいてはいないと思いますが……」

皆頼 「ふ~ん……

    生け花も上手なのかよ」

咲夜 「ただ入れただけですけどね」

皆頼 「……さて、そろそろ6時だが」

咲夜 「あら、もう6時ですか……

    ではそろそろ皆さんをよんできますね」

皆頼 「ああ、わかった」

 

 ~~~~~

 

咲夜 「皆さんを呼んできました」

小悪魔 「うう……眠い……」

パチュリー 「まあ美鈴はいつも寝てるからいいんだけどね……」

咲夜 「あら?

    そうなんですか美鈴さん?」

美鈴 「い、いえ……

   そのようなことがあろうはずがございません」

咲夜 「今度は隠しカメラでも取り付けておこうかしら」

 

 ~~~~~

 

 さて、用意はこんなもんでいいかな?

 一応地図や飲み物などは持っているが……

 まあ、何とかなるだろ

 

咲夜 「用意は終わりましたか?」

皆頼 「ああ、ある程度は」

咲夜 「じゃあ、もう出発しますか」

皆頼 「ああ、もう8時だしな」

咲夜 「了解しました」

 

 

咲夜 「では、行ってまいります」

レミリア 「ああ、楽しんできな」

 

 できれば行ってほしくないけど……

 昨日のこともあって

 

皆頼 「ああ、それじゃあ行ってくる」

レミリア 「ええ」

 

 スタ、スタ、スタ、スタ……

 

 はぁ……

 咲夜がいないとやはり何かと不便ね

 咲夜のありがたみがよくわかるわ

 

 ~~~~~

 

皆頼 「さて、最初はどこに行くんだ?」

咲夜 「はい、まだ何か所も行ってないところがあるんですが、とりあえず守矢神社というところに行こうと思います」

皆頼 「まあよくわからないから任せるよ

    どうせ迷うし」

咲夜 「はい、わかりました」

 

 青年移動中☆(投稿遅れてすみません……)

 

咲夜 「はい、到着しましたよ」

皆頼 「……普通に神社」

咲夜 「まあ神社ですからね……」

 

 そういえば神社といえば博麗神社

 やはり仲も悪いのだろう

 あまりあっちの神社のことは口に出さないほうがよさそうだな……

 

??「あら? こんな時間にどうしたんですか咲夜さん……と、

   皆頼さん…… でしたか?」

皆頼 「ああ、この前幻想郷に来た皆頼だ よろしく」

早苗 「よろしくお願いします

    あ、私は東風谷早苗といいます」

皆頼 「早苗か…… わかった よろしく」

早苗 「とりあえず、中に入りませんか?」

皆頼 「ああ、じゃあお邪魔させてもらう」

咲夜 「失礼します」

 

?? 「お? お客さんか?」

?? 「こんな時間に珍しいね」

早苗 「はい、咲夜さんと皆頼さんだそうです」

?? 「ほう、皆頼のことは聞いているよ

    私は八坂 神奈子という よろしく」

?? 「私は洩矢 諏訪子だよ よろしく」

皆頼 「ああ、よろしく」

八坂 「で、何でここに来たんだ?」

咲夜 「ああ、皆頼さんはここのことをまったくしらないので、幻想郷を説明しながら

    めぐっているという感じですね

    道がわかってないと何かと不便ですし」

諏訪子 「ふ~ん…… まあ、ゆっくりしていってよ

     何か聞きたいことでもあれば聞いてくれて構わない」

皆頼 「……じゃあ、一つだけ

    あなたたちの能力って何なんですか?」

早苗 「あ、まだいってませんでしたね

    私は奇跡を起こす程度の能力を持っています」

八坂 「私は乾を創造する程度の能力を持っている

    よくわからないと思うが、じきにわかるさ」

諏訪子 「私は坤を創造する程度の能力だね」

 

 はぁ……

 やっぱり思うけど程度なんかじゃねえんだよなぁ

 普通に強いから、チートだから

 俺も早く能力が欲しい……

 

皆頼 「ああ、ありがとう

    じゃあ、少ししたら次のところに行くとするよ」

早苗 「はい、ゆっくりしていってください」

 

 




\  /   この幻想郷では常識に囚われては
●  ●   いけないのですね!
" ▽ "
\ラッセーラ!ラッセーラ!/


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第17話 咲夜と幻想郷巡り!? ⑦ 瞬獣

カイト 「こんにちは カイトです」
ライト 「ということで前回よりは早く仕上がりました」
カイト 「では、さっそく本編どうぞ」

カイト&ライト 「見ていってくださる方は、ゆっくりしていってね!」


 17話

 

前回のあらすじ

幻想郷では常識(以下略

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆頼 「じゃあ、まあお世話になるかもしれないからその時はよろしく頼む」

早苗 「はい、慣れない環境だと思いますが、頑張って下さい」

諏訪子 「また来てね」

咲夜 「……では」

 

 ~~~~~

 

皆頼 「さて……次はどこに行くんだ?

    すでにいろいろなところに行っている気がするが……」

咲夜 「う~ん…… まあ、行ってみてのお楽しみってことで

    というか、もう送りますね」

 

 ……送る?

 

 って、ああ、そういうことか

 一瞬で目の前に広がる世界が変わるのを見てまたこれかと思ってしまった俺は悪くない

 というか本当に便利だなその能力

 

咲夜 「ここは白玉楼です

    阿求さんが言ってましたね」

皆頼 「……幻想郷の建築技術恐るべし」

咲夜 「まあ、少しお邪魔させていただきましょうか」

?? 「あら、こんなところに何の用かしら?

    咲夜と……皆頼さん?」

皆頼 「ああ、俺は皆頼 鏡 だ よろしく」

?? 「どうしたんですか幽々子様?

    っと、あなたは皆頼さんでしたね よろしくお願いします」

皆頼 「ああ、よろしく」

?? 「あ、ちなみに私は西行寺幽々子よ

    あまり関わることはないと思うけどよろしくね」

?? 「あ、私は魂魄妖夢と申します

    以後よろしくお願いします」

皆頼 「ああ、よろしく」

幽々子 「とりあえず立ち話もなんだし、中に入ったら?」

皆頼 「あ、じゃあ失礼します」

咲夜 「失礼します」

 

皆頼 「って、もう12時か」

妖夢 「あ、じゃあせっかくですしここでご飯食べていきますか?」

皆頼 「ん…… じゃあ、そうさせてもらう」

咲夜 「私もお手伝いします」

皆頼 「ああ、俺もな」

妖夢 「いえいえ、大丈夫です

    ゆっくりしていてください」

皆頼 「……じゃあ、お言葉に甘えて」

咲夜 「すいませんね」

 

 ……そういえば、阿求の話の中でここも出てきたよな

 まあわかっていればそこまで驚くまい

 

 というかここの人、キャラこくね?

 個性的な人が多い気がする

 ……まあ個人的な意見だが

 

 ~~~~~

妖夢 「あ、ちょっと運ぶの手伝ってくれますか?」

皆頼 「ああ、分かった」

咲夜 「あ、私も手伝います」

 

皆頼 「やはりこの量は……」

妖夢 「幽々子様は人の何倍も食べますからね……」

咲夜 「ま、運びましょうか」

 

 ~~~~~

幽々子 「あら、おいしそうじゃない」

妖夢 「じゃあ、いただきましょうか」

皆頼 「ああ、そうだな」

全員 「いただきます!」

 

皆頼 「食べるの早すぎだろ」

妖夢 「早くしないとなくなりますよ?」

皆頼 「マジかよ」

 

 ~~~~~

 

全員 「ごちそうさまでした!」

皆頼 「ああ、美味しかった」

咲夜 「すみませんね」

妖夢 「いえいえ、いいんですよ

    これからも少しは関わることがあると思いますし」

皆頼 「あ、片付け手伝うよ」

妖夢 「あ、すみません……」

 

 ~~~~~

 

皆頼 「そういえば、そのペンダントは何なんだ?」

 

 おれは妖夢が首に下げている青いペンダントについて少し聞く

 

妖夢「ああ、雷光さん…… って、いなかったからわかりませんよね

   名前を出しても」

皆頼 「ん~……

    まあ、少しだけなら阿求から話を聞いているぞ?」

妖夢 「あ、そうなんですか……

    まあ、その雷光さんが持っていたもので、今は私が持っています」

 

 ふ~ん……

 このピンク色の石とは何か関係があるのだろうか……

 まあ、気にしていても仕方がないか

 

咲夜 「さて、片付けもおわりましたし、いったん里に戻りましょうか」

皆頼 「……ああ、そうするか」

 

 

 ~~~~~

 

幽々子 「じゃあまた来てね~」

妖夢 「はい、また来てください」

皆頼 「ああ、じゃあまた」

咲夜 「失礼しました」

 

 

 ~~~~~

 

咲夜 「さて、そういえば皆頼さんは永遠亭の人たちとは挨拶はしたんですか?」

皆頼 「う~ん…… したような気がしたでもないが……」

咲夜 「じゃあ、行きましょうか」

皆頼 「ああ、そうしようか」

 

 ~~~~

永琳 「あら? また来たの?

    今度は実験台になりに来たのかしら?」

皆頼 「こええなおい」

咲夜 「今日は改めて挨拶をしに来ました」

永琳 「なるほどねえ

    まあ、ゆっくりしていきなさい」

輝夜 「あ、また来たの?

    じゃあちょっとこっちにきなさい」

皆頼 「あ…… はい」

 

 どうせゲーム……

 まあゲームは嫌いではないからいいのだが……

 

輝夜 「今日はこれで戦うわよ!」

 

 わ~お スマ○ラ……

 でもこのゲームならまあまあやりこんだはず

 だから勝ちたいところだが

 

輝夜 「せっかくだから咲夜もやりなさい」

咲夜 「え……

    前に少し宴会の時にやったくらいで全然うまくありませんよ?」

輝夜 「いいからいいから」

咲夜 「じゃあ私はピ○チュウで行きます」

輝夜 「じゃあ私はピク○ンでいかせてもらう」

皆頼 「う~ん…… じゃああのゴリラで」

 

輝夜 「ではスタート!」

 

 青年少女戦闘中(ゲーム)

 

皆頼 「ちょ!

    その画面の端っこで電流流すのやめろ!

    というかピク○ンうぜえ!」

 

 ~~~~

 

輝夜 「お疲れ~」

皆頼 「全然勝てなかった……」

咲夜 「まあまあ、とりあえずほかの人にあいさつしてきましょう」

皆頼 「ああ…… わかった」

 

 

てゐ 「またきたうさか!?」

皆頼 「ああ、久しぶり、迷惑かけてなかったのか?」

鈴仙 「この子が迷惑かけないことがあるとでも?」

皆頼 「……まあ、知ってたよ」

咲夜 「あなたも大変ですね……」

鈴仙 「ハハハ……」

 

 

皆頼 「さて、もうお暇するかな」

鈴仙 「あら、もうですか?」

皆頼 「まあもう会ってるからな」

咲夜 「その辺は任せます」

永琳 「あらそう、じゃあまた来てね」

皆頼 「ああ、その時は実験台にならないことを祈っているよ」

 

 本当に実験台だけにはなりたくないからな

 

 

咲夜 「……特にもう行くところもありませんかね

    まあ、地霊殿はまた今度行けばいいですし……

    とりあえずは人里でゆっくりしていきましょうか」

皆頼 「ああ、そうしようか」

 

 

咲夜 「さて……

    どうしましょうかね」

皆頼 「う~ん……

    まあ寺子屋でも寄っていくか 暇だし」

咲夜 「……まあいいですけど」

 

 ……私チルノ苦手なのよね

 まあ……いいか

 

咲夜 「それじゃあ私はちょっと人里を周ってきますね」

皆頼 「ああ、分かった」

 

 

 ~~~~

 

皆頼 「こんにちは……」

慧音 「お?

    また来てくれたのか

    これでまた少し楽ができるな」

皆頼 「本音が出てるぞ慧音」

慧音 「まあまあ、とりあえずまた頼むな」

皆頼 「ああ、まあ楽しませてもらうよ」

 

 ~~~~

 

皆頼 「はぁ……」

慧音 「お、お疲れ……」

皆頼 「よくやってられんなお前

    疲れるだろ」

慧音 「まあそういう職業だからな」

皆頼 「……まあ、俺はもう行くとするよ

    また何度も来るだろうからその時はよろしくな」

慧音 「ああ、わかったよ」

 

 ~~~~

 

咲夜 「さて、私は夕飯のお買い物でもしていましょうかね……」

 

 今日はカレーにでもしましょうかね……

 って…… うん?

 何か向こうのほうが騒がしい気がしますが何かあったんでしょうか?

 

 スタ、スタ、スタ、スタ……

 

咲夜 「……な…… あれは…… 瞬獣!?」

 

                            end

 




2,3日投稿とは何だったのか……


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18話 咲夜と幻想郷巡り!?  ⑧ めぐっている場合じゃねえ!

はい、また小説の間が長くなってしまいましたが、お許しください
では、どうぞ


18話

 

咲夜 「あれは…… 瞬獣!?」

 

 いえ、そんなはずは……

 そのまえに瞬獣は雷光さんが倒したはずでは!?

 まさかつくっている人がもう一人いるとでもいうの!?

 

咲夜 「とにかくここは私が何とかしなくては……

    幻世「ザ・ワールド」!」

 

 このスペルカードにより、周りの時が止まる

 そしてその間に、咲夜がスペルカードを放つ

 

咲夜 「空虚「インフレーションスクウェア」!」

 

 このスペルカードとともに時間停止が解除される

 それと同時に周りから無数のナイフが瞬獣を襲う

 だが、瞬獣は移動速度が速くそのほとんどがよけられてしまう

 

咲夜 「な! というかこの場所はまずい!

    寺子屋にはまだ皆頼さんが!」

 

 ~~~~

 

 ふぅ……

 ようやくひと段落着いたな

 さて、外の様子でも見てくるかな

 

皆頼 「!? な…… これは!?」

咲夜 「皆頼さん! 離れて! そこは危険です!」

皆頼 「え!?」

 

 そういわれるがままに俺は横に飛び逃げる

 すると俺がさっきいた場所には攻撃が入っているではないか

 俺はどうするべきかの判断に迷った

 この状況、逃げるべきなのであろうか……

 

咲夜 「皆頼さん!? 立ち止まっては!」

皆頼 「うぇ!?」

 

 そして俺はその弾幕にあたり意識を途絶える…… はずだった

 なぜかそれは俺には当たらなかった

 そう、さっき咲夜が投げたナイフ

 そのナイフは全方位に放たれていたため、そのナイフが偶然にもその弾幕に当たって砕けたのだ

 皆頼 「……た…… 助かった……」

 

 そう思いすぐさま俺はその場所から離れる

 だが、俺は少し疑問に思った

 さっき咲夜のナイフで、あの獣の弾幕は壊れた

 だが、その咲夜のナイフは消えたわけではない

 そのナイフがなぜどこかに行ったのだろうか

 そこまで詳しくは見えなかったからよくわからないのだが、一本だけあらぬ方向に飛んで行ったナイフがあった

 それを考えると何かの力によって弾き飛ばされたのだろうか……

 

 と、そのようなことを考えている間にも瞬獣は動き続けている

 今はぎりぎりでかわしているがそろそろ体力も尽きてくる

 と、そのようなことを考え、逃げようかと思っていた時、皆頼は瞬獣が繰り出す中の一つの弾幕にあたってしまう

 

皆頼 「くっ…… まともに食らってしまったせいで…… 意識が……」

 ~~~~

 

咲夜 「皆頼さん!?」

 

 そう咲夜が皆頼のことを心配するも、返事は全くかえってこない

 また、咲夜がそう皆頼の心配をしている間にも瞬獣は攻撃をし続ける

 

咲夜 「メイド秘技「殺人ドール」!」

 

 咲夜がそのスペルカードを発すると、いきなり無数のナイフが現れ、相手を切り刻む

 また、時を止めて一部の弾をバラバラに方向転換させることができる

 だが、瞬獣はそれよりも早い

 一方の方向に突進し、被害を最小限に食い止める

 そして、そのまま弾幕を放ちながら咲夜に襲い掛かる

 さらには追尾弾幕も出てくる

 だが咲夜はそれを相殺し、さらに攻撃態勢に入る

 

 くっ!

 このままじゃいつまでたってもらちが明かないわね

 何とかしてこの状況を突破しなければ……

 

咲夜 「符の壱「連続殺人ドール」!」

 

 咲夜がこのスペルカードを使用し、瞬獣は逃げ場がなくなる

 だが、瞬獣は迷うことなく咲夜に突進し、咲夜はかなりのダメージをおう

 また、周りにある毒の弾幕もくらってしまう

 

咲夜 「くっ!」

 

 まだ…… まだよ……

 とりあえず誰かほかの人が来るまでは何としても持ちこたえなくては……

 

 だが、咲夜も連続のスペルカード使用により、かなりの疲労がたまっている

 さらに、けがもおっているため、咲夜が致命傷を受けるのもそう遅くはなかった

 

 くっ ……

 毒の弾幕にあたってしまった

 これ以上は……

 

霊夢 「はぁ…… 世話が焼けるわね

    あとは私に任せなさい」

 

 え? その声は……

 ……なんでもうちょっと早く来てくれないのよ……

 

霊夢 「魔理沙、そっちはよろしく」

魔理沙 「おう 

こいつらをまとめて永遠亭に運んできますよ」

咲夜 「まあ……ありがとう…… 魔理沙……」

魔理沙 「いいってことよ」

 

 

 ~~~~

 

霊夢 「さて…… 少しお仕置きが必要なようね……」

 でも前に一人で戦った時だいぶ危なかったからなぁ……

 やはり少し気を引き締めていかないと普通に負けるわね

 でも、動きは見えるから、攻撃さえ当たれば何ともないのだけれども

 

霊夢 「「反則結界」」

 これにより、周りからたくさんのお札が飛んでくる

 さらに、それは周りにとどまり、さらに御札は増えていく

 だが、瞬獣はお札が増えきる前に脱出をする

 しかし、もちろんダメージもおう

 また、さっきの咲夜との戦いもあり、すでにかなりの体力を削られている

 

霊夢 「咲夜もいい仕事してくれたわね

    さて、とどめよ、 霊符「夢想封印」!」

 

 数々の弾幕が瞬獣に襲い掛かる

 すでに弱っていた瞬獣はそれをよけきることは不可能だった……

 

 

霊夢 「……はぁ」

 

 ようやく終わったわね

 ここにきて仕事を増やさないでほしいわ

 それにしてもこれを復活させたのが誰か、これも突き止めなくてはね

 ……まあ、とりあえずは咲夜のところに向かいましょうか

 

 

 ~~~~

 

霊夢 「そっちの方はどうよ、永琳」

永琳 「ええ? いや、まずなんで瞬獣が復活してるのよ

    あいつが倒したはずじゃなかったの?」

霊夢 「さあ…… それについては私もわからないのよ

    でも、誰かが復活させたのは間違いないでしょうね

    または、誰かが生み出したのか……

    で、けが人は大丈夫なの?」

永琳 「……いや、決して大丈夫とはいい難い状況ね」

 

 皆頼はそこまでの重症ではなかった

 でも、咲夜は致命傷のダメージを受けた上に毒のダメージまである

 決して大丈夫とはいい難い……

 

霊夢 「……何か私ができることはあるの?」

永琳 「……なら、この毒の効果のなくしかたを教えて頂戴」

霊夢 「は? んなもん知るわけないじゃない」

永琳 「……」

 

 この咲夜の毒、前より強化されている

 このままだと…… 死ぬわね……

 

永琳 「何とか試行錯誤してみるわ……

    だから…… ちょっと待ってて」

霊夢 「わかったわ

    なんかできることがあればいってね」

永琳 「ええ」

 

 ~~~~

 

皆頼「……ん? ……ここは……」

永琳 「ああ、目覚めたのね……」

皆頼 「あ、そうだ、咲夜は……」

永琳 「……毒を受けて、それを直そうと試行錯誤しているのだけれど……」

皆頼 「なんか治す方法はないのか!?」

永琳 「……今のところは全く手掛かりなしね……」

 

皆頼 「……そうか」

永琳 「ええ…… 何か方法があれば試したいのだけど、そんな賭けに出るわけにもねぇ……」

皆頼 「……分かった」

 

 

                  end



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第3章 回り巡る危機
第19話 危機


カイト 「やあやあ皆さんお久しぶりですなぁ」
ライト 「本当に久しぶりだわ」
カイト 「かきだめとかしてないので、書けない時は全然かけないんですなぁ」
ライト 「書けない(書く気が起きない)」
カイト 「まあ、そんなわけで、 ゆっくりしていってね!!」


19話

 

 ~~~~

 ……その瞬間、瞬獣が毒のある弾幕を俺にはなってきた

 その中のいくつかの弾幕が無効化されていた……気がしないでもない

 あれはいったい何だったのだろうか

 あくまであの状況、俺の思い違いという可能性が高いだろう

 だが仮に、仮にもしもそれが本当だったならば

 仮に、俺に何かを無効にする何かがあったならば

 仮に、何かを跳ね返す力があったならば

 

 

       俺は咲夜を助けられるかもしれない

 

 

 だが、必ずしもできるとは限らない

 もしもその力がなかったら

 もしもそれが奇跡、偶然だったのだとしたら、その時はどうなのだろうか

 ……………………

 

 しかしこの状況、他に何か方法があるだろうか

 ほかの方法を永琳が見つけてくれるのだろうか

 実際はそうとも限らない

 

 俺は咲夜を助けるために、咲夜にもう一度会うために、咲夜に恩返しをするために……

 もともとない頭を必死にフル回転させる

 

 俺はどうすればあいつを助けられるのか

 俺は何もすることができないのか

 俺は何もできずに咲夜を見ていることしかできないのか

 

 そして考え付いた一つの 「光」

 

 それは、皆頼の血を咲夜に輸血することだ

 

 ただ、

 決してそれが正解かどうかはわからない

 決してそれが成功するとも限らない

 決してそれが咲夜のためになるともわからない

 

 だが、皆頼は、その「光」にかけるしかなかった

 永琳は賭けに出るわけにもいかないといった

 では、絶対に助けれられる保証はあるのか

 絶対に咲夜が生きて帰ってこれる方法があるのか

 ……答えは否

 絶対なんて言葉はこの世に存在しない

 ましてやこの状況、賭けに出るしか道はないのだ

 そして皆頼は永琳のところまで、機能してない足を無理やりに運んで、歩いて行った

 

 ~~~~

 

永琳 「……その考えはあまりにも無謀じゃないかしら?」

皆頼 「じゃあほかに何か方法があるっていうのかよ!

    そんなあるかわからない方法を待ってられる時間はないんだろう?

    だったら……

    だったら俺は、この可能性にかけたい……」

 

 もう俺の思考は止まっていた

 もはやその考え以外の考えは思い浮かばなかった

永琳 「……」

 

 しかし永琳も迷っていた

 確かに咲夜が助かる方法はまだ見つかっていない

 だが、そんなうまくいくのだろうか

 永琳はその場にいなかった

 だから、そのことが本当かどうかもわからない

 

永琳 「……もう少し、待っててちょうだい」

皆頼 「…………」

 

 皆頼は、医療をする力を持っていない

 だから、この場では引き下がるしかなかった

 だが、諦めるつもりはさらさらなかった

 

 ~~~~

 ……どうしようかしらね……

 鈴仙には阿求に昔の記録をきいてくるように言ったけれど……

 たしか前はこんなことなかったわよね

 ということは、考えられるのは、瞬獣が強くなっている……

 そして、ある人の手によって作られているということ

 ……これはまずいわね……

 早急に対策を練らないと、何が起こるかもわからない

 

鈴仙 「はぁ…はぁ… 永琳さん……」

永琳 「おかえり どうだった!?」

 

 ……

 鈴仙は何も言葉を発さずに、静かに首を横に振った

 

永琳 「……そう……」

 

 永琳も、どうしようか考えていた

 今までに事例のないこと、そして対処法もわからない

 ……これは皆頼の考えにかけるしかないのか

 

永琳 「……はぁ……」

 

 ~~~~

 

レミリア 「……大丈夫かしらね……」

 

 パチュリーにも一応いい魔法がないか探してもらっているけれども……

 これは永琳に託すしかなさそうよね……

 

 私も永遠亭に向かおうかしらね……

 まあ、そこまで大事にはなってないと思うけれど……

 

 

レミリア 「永琳、そっちはどんな感じ?」

永琳 「どうもこうも……

    助かるかどうかもわからないわ

    皆頼に言われたことを今やっているのだけれど……

    何も変化が見られないのよ……

    やっぱり無理があったのね」

レミリア 「…………」

 

 能力…… 久しぶりに使ってみたいけれど……

 自力で行使できる確率は極めて低いわね

 でも、ダメもとでやってみるしかないか……

 というかなんでこんなことになるのよ!

 ……咲夜、帰ってきたら説教だからね

 

 ~~~~

 

皆頼 「はぁ……」

 

 永琳には頼んだものの……成功する予兆もないな

 俺も今動けないから何がどうなっているかもわからないし……

 困ったもんだなぁ……

 

 それにしても……疲れた

 どうせなら一眠りしておくか

 …………zzz…………

 

 

永琳 「まだ咲夜は安静状態だけれど……」

鈴仙 「師匠! 咲夜さんの状態が!」

永琳 「ええ!? 待って! 今すぐ行くわ!」

 

永琳 「……これは……」

 

 咲夜は、さっきまで収まっていた熱が出てきて、さらに毒の症状も出てきている

 このままだと、数分も持たない!

 

 そう思った永琳は、さっきとってあった皆頼の血を、取り出す

 

永琳 「鈴仙! 早く!」

鈴仙 「はい! 注射器持ってきました!」

永琳 「お願い…… うまくいってちょうだい……」

 

 さらに、もとからあった薬の量をさらに増やす

 だが、もともときくかどうかすらも怪しい薬

 この状況では、咲夜はもう助からない

 でも、永琳はたった1パーセントの可能性でもそれにすがるほかなかった

 

永琳 「……くっ」

鈴仙 「…………」

 

 永琳も鈴仙も、やはり心の奥底ではもうだめだと思っているのだ

 しかし、その事実を否定したい

 そのいっしんで、必死にその運命の歯車から逃げ出そうとしているのだ

  

永琳 「…………」

 

 だが、それもただ、無駄な抵抗

 そう、決められた運命は誰にもかえられないのだ……

~~~~

レミリア 「……全然……

      もう無理だわ、永遠亭に向かいましょう

      いつまでもここにいても無理だわ

      パチュリー、あなたはどうなのよ」

パチュリー 「…………ダメね

       どうやっても犠牲技しか出てこない」

レミリア 「……じゃあ早いとこ向かいましょう

      美鈴ももう向こうにいることだしね」

パチュリー 「ええ、傘は私が持ってあげるわよ」

レミリア 「ええ、ごめんなさいね」

 

 

レミリア 「……文が飛び回ってるわね、こっちはそれどころじゃないってのに」

パチュリー 「そういう仕事なのよ」

 

 

レミリア 「そんでどうなのよ! 咲夜の容態は!」

 

永遠亭に着くとともに、永遠亭全体にい響く大きな声が耳に聞こえる

 

永琳 「それどころじゃないわ!

    もう死ぬかどうかの是都際なのよ!」

レミリア 「ええ!? もう早くなんとかしてよ!」

永琳 「だから頑張っているのよ!」

 

レミリア 「本当……お願いだから……」

レミリア 「お願いだから咲夜……

      どうか戻ってきて……」

 

 レミリアは、今まで一緒にいた咲夜のことを思い出す

 あのいつも一緒にいてくれた咲夜

 いつも笑顔で一緒にいてくれた咲夜

 いつも私と一緒に時を過ごしてきた咲夜

 いつも欠かせない存在だった

 だからこそ、絶対に帰ってきてほしい

 そう、信じている

 

 レミリアだけではない

 今まで咲夜とかかわってきたすべての人たちも、咲夜のことを思っている

 だからこそ、咲夜が助かってほしいのだ

 

レミリア 「もうこのことみんな知ってるでしょうね」

パチュリー 「ええ、文さんの仕事の早さはおかしいですからね」

 

鈴仙 「皆さん、終了したようです」

レミリア 「ええ、今行くわ」

 

 

 キィィィィ……(ドアが開く音)

レミリア 「え…………」

パチュリー 「…………」

永琳 「私は最善の限りを尽くしたわ

    これもその結果よ」

皆頼 「……咲夜?」

レミリア 「……」

皆頼 「嘘だろ?

    嘘だといってくれ!」

レミリア 「……咲夜……」

皆頼 「……」

 

 その場の空気はとても重たく冷たいものだった

 永琳も必死になって治療をしたが……

 

パチュリー 「……これは仕方がなかったのよ」

レミリア 「……運命が見えるというのは、時には悲しいものね

      運命を変えられれば……良かったのだけれど……」

永琳 「とりあえず、みんな帰りなさい

    皆頼も、治療は終わっているから、家で、安静にしていれば治るはずよ」

皆頼 「…………ああ」

 

 




書くことがないお(´・ω・`)


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第20話 悲しみを超えた先には?

カイト 「なんか序盤とは思えない展開なんだが」
ライト 「おい、前書きで小説に触れるのはやめておこうぜ」
カイト 「了解です ちなみに、次の回がちょっと書くの時間かかりそうです」
ライト 「まあ、今回少し早め?だったから許してくれ」
カイト 「では、

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


第20話 

 

 皆頼の心はもう冷めていた

 今まで初めて、心から信頼できると思っていた

 いや、心から信頼していた

 

 なのに、自分の目の前で、亡くなってしまった

 皆頼は、自分の弱さを嘆いた

 なぜ、俺は咲夜を守ってあげられなかったのか

 それは、俺が弱かったからである

 

 紅魔館に帰っても、もう何も感じなかった

 いままで、母も父もなくした

 だが、皆頼はそれ以上に咲夜の死がショックだった

 レミリアに心配もされた

 だが、大丈夫と答えた

 決して大丈夫なんかじゃないのに……

 

 ~~~~

レミリア 「……皆頼、大丈夫かしらね?」

パチュリー 「……少なくとも大丈夫には見えないわね

       かなりの精神的ダメージを負っているわ

       でも、この場合は、下手に干渉しないほうがいいかもね

       いつもと同じように接してあげましょう」

レミリア 「……パチュリー、あなた……

      何かのカウンセラーだったっけ?」

パチュリー「そんなわけないでしょ

      なんでその言葉が出てくるのよ……」

レミリア 「まあ、ともかく皆頼が、一刻も早く復帰できるようにしましょう」

パチュリー「ええ、そうね」

 

 

小悪魔 「……やっぱり咲夜さんいないと仕事が大変ですよ

     というか、美鈴さん咲夜さんいた時よりも仕事してる気がするんですけど……」

美鈴 「え、そんなことないですよぉ?」

小悪魔 「そう? まあ、いいですけど」

美鈴 「で、皆頼はどんな感じなのよ」

小悪魔 「……かなり精神的なショックを受けていますよ」

美鈴 「……そう」

 

 

~~~~

 3週間後

 ~~~~

 

皆頼 「……」

レミリア 「……ご飯、できたわよ

      食堂でみんな待ってるから

      早く来てね」

皆頼 「ああ……」

 

 

美鈴 「……大丈夫ですか?」

皆頼 「ああ、大丈夫だ 心配すんな」

パチュリー 「とりあえず食べましょう? 私もうお腹減っちゃって」

レミリア 「ええ、そうね」

 

一同 「いただきます」

 

皆頼 「……そういえばこれは誰が作ったんだ?」

美鈴 「私ですよ 炒飯などの中華料理ならお任せを!」

レミリア 「ずっとこれでも飽きるけどね」

美鈴 「ならレミリア様が料理を作ったらどうですか?」

レミリア 「……食べられないものができるかもしれないけどそれでもいいのね?」

パチュリー 「紅魔館が爆発するからやめて頂戴」

皆頼 「前も、爆発したようだしな」

レミリア 「……まあ、いいわ 妖精メイドにでも頼んでみましょうか」

 

一同 「ごちそうさまでした」

 

美鈴 「あ、少し手伝ってもらってもいいですか?」

皆頼 「ああ、分かった」

 

皆頼 「……」

美鈴 「あまり考えすぎるのも良くないですよ?

    過ぎたことはもう戻らないのですからネ」

皆頼 「ああ、わかってるよ

    ……わかってはいる」

美鈴 「前向きに事は進めていきましょうね」

 

 (就寝前)

皆頼 「はぁ……」

 

 咲夜が死んで、少し時間がたったとはいえ、やはりショックはなくならないな

 まあ、そのことばかり気にしていたら、やっぱりやっていけないわけなのだが……

 

 まあ…… 寝よう

 

 Zzzz……

 

 ~~~~

 

皆頼 「ふぁぁ……」

 ……眠い

 というか最近美鈴のやつ起きるの早いんだよ

 4時半とか正気か?

 いつもの美鈴じゃねえよあいつ

 

 

美鈴 「あ、おはようございます」

皆頼 「なんで敬語なんだよ」

美鈴 「いやまあ…… 癖ですかね?」

皆頼 「敬語じゃなくていいといったはずなのだが……

    まあいい、今日も、中華料理か?」

美鈴 「いや、さすがにそれじゃあ飽きるでしょうから、ちょっと皆頼さんに作り方を教えてもらおうかなって……」

皆頼 「……まあいいが、俺もそこまでのレシピを知っているわけではないぞ?」

美鈴 「いいんですよ 多分今の状態では皆頼さんが一番料理上手いですし」

皆頼 「はぁ…… まあ、いいけども」

 

 

 ~~~~(料理中)

 

美鈴 「そういえば最近皆頼さん特訓とかしてるんですか?」

皆頼 「ああ、まあ…… 一応はな」

美鈴 「あ、ご飯炊き終わりましたよ」

皆頼 「ああ、じゃあ盛りつけといて」

美鈴 「わかりました」

 

 ~~~~

 

レミリア 「あ、お疲れさま」

皆頼 「ああ、今日は中華料理ではないぞ」

レミリア 「いやまあ、ずっとそれだと飽きるからね」

美鈴 「まあたまにはいいでしょう?」

レミリア 「まあ…… そうだな」

 

パチュリー 「ああ、もう出来上がっていたのね」

美鈴 「そうですよ」

小悪魔 「じゃあもう食べましょうよ」

皆頼 「ああ、そうだな」

 

一同 「いただきます」

 

レミリア 「うん…… 普通においしいわね」

美鈴 「そうでしょうそうでしょう」

皆頼 「美鈴お前中華料理しか作れなかっただろ」

美鈴 「チョットナニイッテルカワカンナイデスネワタシ」

皆頼 「こいつ……」

パチュリー 「落ち着いて落ち着いて」

レミリア 「うん、まあ、ここまで元気になったのなら大丈夫ね」

皆頼 「ああ、まあ大丈夫だ 心配かけたな」

 

 

 

美鈴 「あ、ちょっと買い出しに行ってもらってもいいですか?」

皆頼 「ん? ああ、分かった」

美鈴 「じゃあこれを……」

皆頼 「今日はカレー作るのか」

美鈴 「はい、そうですネ」

皆頼 「じゃ、今すぐ出る」

美鈴 「よろしくお願いしまス」

 

 ガチャ

 

皆頼 「ふぅ…… いい天気だ」

 

 今日は文句なしの晴れ 

快晴だ

 10月のわりには少し熱いと感じさせる日差しに照らされながら、水面が光る湖の横を歩いていく

 この湖の日に照らされて光を反射している姿はいつ見ても幻想的だ

 そしてそこにはいつもと同じように、チルノと大妖精がいる

 チルノは木陰で、暑さをしのいでいる

 やはり氷の妖精、暑いのは苦手らしい

 

チルノ 「おお!? こんなところで会うとは珍しいじゃないか!

     お前! 前に私にプリントを川のような量置いて行ったのは許さないぞ!」

大妖精 「チルノちゃん、川じゃなくて山だよ」

チルノ 「川でも山でも変わらないぞ!」

皆頼 「あ~~、はいはい

    金平糖やるからこれで許せ」

チルノ 「……許してやろうじゃないか」

大妖精 「すみませんね」

 

 やっぱり同伴者……

 精神的に大人だなぁ…… えらいえらい

 

皆頼 「あ、大妖精にも飴持ってきたけど食べる?」

大妖精 「あ、いえ 大丈夫です」

皆頼 「そうか、ならいいんだ チルノの世話頑張ってね」

大妖精 「ハハハ……」

 

 

 

皆頼 「久しぶりの人里だなぁ……

    まあ、さっさとやることは済ませてしまおうではないか」

文 「あ、お久しぶりで~す」

皆頼 「あ、久しぶりだな

    それと早く日記を返してもらいたいところだ」

文 「あ、それなら今手元にありますから渡しますね」

 

 ようやく帰ってきたかわが日記よ

 まあ、いまはもう日記を書く気にはなれないがな……

 思い出したくないし

 

文 「大丈夫ですか? 元気がないようにも見えますけど」

皆頼 「……うん、まあ大丈夫ってわけではないがな

    まあ、健康だよ 体は」

文 「そうですか…… まあ、体にはお気をつけて

   じゃあ、私はスクープの匂いを嗅ぎつけたのでもう行きますね

   さようなら」

皆頼 「ああ……」

 

 スクープの匂いってなぁ……

 ……というかあの北北東の方向……

 紅魔館のほうだよな、それとも守屋神社か?

 いやな方向に飛んでいくなぁ……

 

皆頼 「さて…… さっさと買うもん買って帰ろうか」

 

 

 

 さて、買い物も終わって後は変えるだけだけれども……

 ちょっと香霖堂にでも寄っていくとするか

 何かいいものがあるかもしれないしな

 

 青年移動中☆

 (もう4時かよ)

 

こーりん 「やあ、久しぶりだね

      そしていいところに」

皆頼 「うん? いいところ?」

こーりん 「ああ、丁度これが流れ着いてきてね

      どうせなら少し見てくれよ」

 

 そういってこーりんが見せてきたのは、持ち手の部分が、茶色のようなオレンジ色?をした刀だった

 持ち手から見るに、少し前のものだと思うが、刃の部分は、新品のような輝きを放っている

 

皆頼 「いったいこれは何だ?」

こーりん 「ああ、これは昔雷光がつかっていたんだ

      ……君は雷光君のことを知っていたっけ?」

皆頼 「ああ、阿求から少し話は聞いているよ」

こーりん 「ああ、そうだったか

      それで、雷光が死んでしまったときにこれはなくなってしまったものなんだ

      それが今になって出てきたんだけどね

      どうだい? 買う気にはならないかい?」

皆頼 「ああ、買うにきまっているだろう?」

こーりん 「まあ、少し手入れをしなければいけないから、5分ほど待っていてくれ

      それまでは、ほかのものを見ていてくれ」

皆頼 「ああ、了解したよ」

 

 それにしてもここ、来るたびに商品変わってて面白いな

 前にはなかったものがたくさんある

 まあ、じっくり見ていくとするか(そんな時間かけてられないけど)

 

 

こーりん 「ああ、終わったよ」

皆頼 「あ、お疲れ様」

こーりん 「ちなみに使い方とか人のものだしわからないから、自分で探してね」

皆頼 「あ、まじっすか 分かった」

こーりん 「じゃあ、また今度」

皆頼 「ああ、またな」

 

 

 

 どうせなら湖の近くを通っていくとするか

 

皆頼 「綺麗だ……」

 

 昼の時は、輝いていた湖は、夜になると、霧がかかり、これもまた幻想的な風景を生み出している

 さらに、空から照らす月のわずかな光も、幻想的である

 

皆頼 「今日はちょっと遅めの夕食になるな」

 

 皆頼は、薄い月の光の中で、ゆっくりと歩いて行った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




ようやく20話だぜぇ


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第21話 地下に隠されていた……

カイト 「はい、こんにちわ」
ライト 「意外と思ったよりは早く投稿できたぜ」
カイト 「まあ、そういうことです
     ユーザー情報の、次の登校(投稿)予定日も活用してね☆」
ライト 「なるほどお前は不登校だったということだなw」
カイト 「違います! まあ、そんな茶番よりも、本編を見てください
     では、ゆっくりしていってね!!!」


21話 

 

皆頼 「はぁ…… ようやくついたぜ」

 

 現在の時間は夜の6時30分

 夜になると、いつもいる門番もいなくなり、妖精たちも家に帰る

 紅魔館は、霧がかかって少し不気味に見える

 

 キィィィィ……

 

皆頼 「早く夕食を作らないといけ……な……?」

 

 皆頼はもう疲れていた

 早くご飯を食べて、次の日まで時を進めたかった

 だが、その疲れた皆頼が目にしたものは、いつもの光景ではなかった

 

 紅魔館の中のいろいろな場所の部屋が破壊されていて、何か嵐が通った後のようになっている

 また、壊れた人形が紅魔館の入り口に置いてある

 というより、壊されたまま放置されている

 皆頼は、みんなが無事なのかを確認しに行こうとした

 しかしそこに、今まで見たことのない初対面の人?が現れる

 

皆頼 「……お前は誰だ?」

??? 「……あなたは誰?」

 

??? 「……あなたも、私と遊んでくれるの?」

 

 皆頼が目にしているのは、金髪の少女?

 背中の部分には、いろいろな色のひし形の結晶体のようなものがぶら下がった羽がある

 また、体形は少し小柄で、目の部分の白目の部分が赤くなっている

 その姿はレミリアとも少し似ていて、吸血鬼のようだった

 皆頼は何もわからなかったが、その場の雰囲気からして、遊んではいけないと感じた

 

皆頼 「ああ、悪いんだが、少し待ってくれないか?」

??? 「……しかたないなぁ……」

 

 皆頼の声は震えていた

 その感情を彼女に悟られないようにとできるだけ普通にしているが、声は震えている

 

皆頼 「俺は、皆頼 鏡 だ」

??? 「ふ~ん…… 私はフランっていうんだ」

 

 彼女は無邪気な声を発する

 だが、心の奥底で、恐ろしいことを考えているのは、すぐにわかった

 

 皆頼は、地下への通路が開いているのを見て、前にレミリアが言っていたことを思い出した

 前にレミリアは、地下には絶対に行ってはいけないといっていた

 そのことから皆頼は、この子は地下にいて、出してもらえなかったのだろう

 つまり、かなり危ない吸血鬼なのだろうと思った

 

フラン 「……もう、いいよね?

     あなた見たことないから早く戦いたいんだ」

皆頼 「……それは、駄目」

フラン 「もう、そういうめんどくさいの嫌い!

     そんなおもちゃ壊れちゃえ!」

 

 皆頼は、死ぬことを悟った

 せめて、またもう一度咲夜に会いたいと思った

 だが、生きている限りは精一杯抵抗するつもりである

 

フラン 「まずはこてならしといくわよ

     禁忌「カゴメカゴメ」!」

 

 フランは、ライン状に並んだ丸弾を網目模様に配置する

 

皆頼 「おおっと危ない」

 

 皆頼は急に出てきた弾幕を、右に動いてかわす

 だが、その隙間にはあまりスペースがなく、動き出したらすぐに当たりそうである

 

フラン 「こんなもので終わりじゃないわよ?」

 

 フランは次に大玉をぶつけてラインを崩していく

 その崩し方に規則性はなく、ランダムに動くため、動きが読みずらい

 また、大玉があらゆる方向から飛んでくるため一瞬たりとも気を抜くことができない

 

皆頼 「え、ちょっと待ってぇ!」

 

 皆頼は、ランダムに崩される弾幕を、すれすれで右に左に回避していく

 しかし大玉まで回避することができず、大玉をよけようとするために小さい玉が皆頼の右腕を掠る まだまだ攻撃は終わらない

 皆頼は全く攻撃の隙を与えられず、ずっとよけることしかできない

 そして、一通り弾幕がなくなった後、皆頼はかなりのダメージを受けていた

 だが、その「一通り」で攻撃は終わりではない

 すぐに第2波がくる

 皆頼のダメージで、それをよけられるわけがない

 何とか小さい玉はすれすれで躱していくが、第2回目は大玉の数も多くなっており、その大玉にあたってしまい、さらにダメージを負ってほぼ動けなくなってしまう

 それと同時に第2波が終わる

 もうその時には、皆頼はきちんと立つこともままならなかった

 

フラン 「えぇ? もう終わり?

     もう少し楽しませてよ これじゃあお姉さまより弱いじゃない」

 

 うん? お姉さまより弱い?

 それってどういうことだ……?

 

 皆頼は、そんなことを思ったが、その言葉は口に出ていた

 

フラン 「うん? ああ、お姉さまもあの門番も、みんな弱かったよ?

     まあ、お姉さまとは少し楽しめたかな

     じゃあ、これであなたもおしまいね

     バイバイ!」

 

 そうして皆頼の意識はここで途切れた……

 

 

 

 

 ~~~~

 

 5時間半前

 

 ~~~~

 

レミリア 「とりあえずまたフランにご飯をあげてこないとね

      フランもたまには外を歩かせてあげないとかわいそうなのだけれどリスク高いのよね……」

 

 ギィィイィ……

 

レミリア 「ほら、フラン、またご飯食べた後に少し遊んであげるから」

フラン 「……フランもっと面白い遊びしたい」

 

 フランは手に持った人形をちぎりながら話をする

 

レミリア 「だめよ、あと人形ちぎらないの

      外で遊びたいなら、もう少し穏やかに過ごしてちょうだい

      最近あなたまた狂気じみてきてるわよ」

フラン 「えぇ…… また弾幕ごっこしたいよぉ……」

レミリア 「……はぁ……

      だめといってるでしょ お姉さまの言うことは聞きなさい」

フラン 「……じゃあ、いいもん

     お姉さまの言うことなんか聞かない

     お姉さまなんて、壊れちゃえばいいんだ!」

 

 そういうと、フランは戦闘態勢に入る

 

フラン 「禁忌「フォービドゥンフルーツ」!!」

 

 フランは360度すべての方向から波紋状の弾幕を出現させ拡散させる

 その攻撃にスキはなく、その合間を潜り抜けることも困難である

 

レミリア 「はぁ…… 仕方ないわね

      少し、遊んであげるわよ 

夜王「ドラキュラクレイドル」!」

 

 レミリアは、この弾幕をオーラを纏って回転しながら上昇体当たりを仕掛ける技を使っ

 い、相殺していく だが、フランには届かず、弾幕回避だけで終わる

 そして、さらにレミリアはスペルカードを発する

 

 

レミリア 「紅蝙蝠「ヴァンピリッシュナイト」

 

 気が付くと、フランの周りには幻覚かもわからない倒せない蝙蝠が周りをまわる

 そして、フランに向かって、永遠とナイフを発射する

 フランは鬱陶しいのか、右腕を勢い良く振る

 

フラン 「ああもう! 鬱陶しいのよ!

     皆消え去れ!」

 

 そしてフランもスペルカードを発動する

 

フラン 「禁弾「スターボウブレイク」!

 

 中弾が、一度上方に舞い上がった後、下部に降り注いでくる

 また、それが横の方向にも同じように行われているため、どこにも安置というものはない

 また、その弾は、色とりどりで、まるでフランの羽を思わせるようでもある

 しかもその速度が一定ではなく、その弾の大きさも、ばらついていて、偶に動けなくなることもある(いわゆる積み)

 

 その弾幕を、レミリアはすれすれで右に左に躱していく

 だが、レミリアも耐え切れなくなり、右腕を少し負傷してしまうが、幸いあたったのは小さい弾で、大きなけがには至らなかった

 それを見て、フランは舌打ちをする

 だが、レミリアはすぐに腕を大きく振って体勢を立て直す

 

レミリア 「警符 「すべては闇に包まれる」

 

 レミリアがそのスペルを発した途端、周りが、極端に暗くなりその中で闇の色に同化した弾幕が恐ろしい量放たれる

 それは、上から、下からと様々な方向から飛んできて、大きさもけた違いだ

 だが、それによりレミリアも体力を消耗したのか次の技を発さない

 しかしそこでフランがその大玉に被弾する

 が、やはり異常な速度で復帰する

 そのけがで、ある程度の行動制限はかかったものの当の本人は気にする様子も見えない

 しかしレミリアはここで決めるといわんばかりに、さらにスペルカードを発する

 

レミリア 「神槍「スピア・ザ・グングニル」!

 

 レミリアは周りから見えると槍状に見えるものをフランに突き刺すような弾幕を出す

 だが、よく見るとこれは槍ではなく、弾幕を連ならせて槍のようにしているだけ

 しかしその速さは目におえないほどのものであり、威力も申し分ない

 しかし、それをものともしないかのようなフットワークで、フランはその攻撃をよけて、さらにその攻撃と対になるようなスペルカード、禁忌「レーヴァテイン」を発する

 

 その攻撃は、かなり激しく、直線的な攻撃である

 一本の真紅のレーザーを出現させ、赤い小弾を軌道上に配置する形で振り回したり、横一文字に横切る攻撃をする

 だが、それを無視するかのようにレミリアは前に出て、このスペルカードをもう一度繰り出す

 

レミリア 「神槍「スピア・ザ・グングニル」!

 

 その攻撃に不意を突かれたのか、フランはその場所に倒れこむ

 その瞬間、うるさかったあたりは、一瞬にして静まり返り、

 それを見て、レミリアは勝ちを確信した

 

 その日の月は、とても綺麗だっただろう

 

 

 

 

 

 

 




これゆっくりはできないよな……

あ、次回もゆっくりしていってね!!!


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第22話 フランの覚醒

カイト 「こんにちは、カイトでございます」
ライト 「ああ、ライトだぜ  前回と1か月間が開いたな」
カイト 「ま、仕方ないということにしてくださいよ」
ライト 「……まあいい、今回も、ゆっくりしていってね!!!」


第22話

 

レミリア 「ふぅ…… ようやく終わったのね……」

 

 これはレミリアが多々戦ってきた中でも、この勝負はかなり厳しいものだった

 でも、その勝負も終わり、レミリアは一時1階に戻ろうとした

 その時、フランがしゃべり出した

 

フラン 「……グ…… まだ終わって……ない……!」

レミリア 「いい加減にしなさい、素直に負けを認めなさい!」

 

 その言葉を聞いた瞬間、フランの目がさらに赤く光る

 

フラン「……負ける? ……私が?

    ……ありえない……!」

 

 フランは、「負ける」ということが大嫌いであった

 その「負ける」という事をフランは認めず、けがを無視して次々とスペルカードを発し始めた

 

フラン 「禁忌「クランベリートラップ」!

 

そういって間もなく、数体の使い魔(魔法陣)を召喚し、縦横に移動させつつ自機狙い弾を発射させる技を使う

   その弾幕は、自機に引き寄せられる事によってクランベリーの収穫を表現しているようだ

 

レミリア 「くっそ、こざかしい……」

 

 レミリアも、さっきの戦いで負傷している

 さすがにこれ以上のダメージはおうことができない

 

 しかし、横と縦からできるこの弾幕にスキは少ない

 そうしている間に、じわじわと追い詰められて、またもダメージを重ねてしまう

 

フラン 「まだまだ……

    禁弾「カタディオプトリック」!

 

  その弾幕は、中弾・小弾をまき散らしながら飛んでいく大玉を連射する

  また、その大玉はいきなりに屈折し、かなりランダム性が強い

  ちなみに、カタディオプは直訳で『光の反射・屈折』のことを指している

  まさにこの弾幕にぴったりの表記だ

 

レミリア 「私だって何もしないわけじゃないのよ!

      なめるんじゃない! 獄符「千本の針の山」!

 

 すると、全体に広がる、針状の弾幕が全方位に出される

 さらに、それを囲むかのように大きな針が渦を巻く

 これは、冥符「紅色の冥界」の強化版であり、完全によけきるのは、不可能と言ってもいいだろう

 

 このように互いの弾幕が何度もぶつかり合っているだけでも、この戦いの二人の本気度が見て取れる

 フランのいつ屈折するかもしれない弾幕がレミリアの方向に屈折したと思えば、レミリアの弾幕がフランに猛威を奮う

 

 そして、さらに戦いは激化する

 

フラン 「禁忌「フォーオブアカインド」!

 

 four of a kindの名の通り、フランドールが4人に分身して攻撃してくる

 だが、どれが本物かの見分けはつけられる その大きな特徴としては、後ろに魔法陣があることである 

 また、分身も破壊できるが、倒すまでに時間がかかるため、本体をたたく方がいい

 

レミリア 「魔符「全世界ナイトメア」!

 

 三方向に高速で発射されるクナイ弾と、波紋状にゆっくりと移動する中弾がレミリアを中心に展開される 

 よけようと思えばよけられるが、弾幕の相殺にはうってつけである

 

 だが、その技を発する前に、フランからの中弾を食らってしまう

 それによって、次の技も使えなくなると思われたが、ここは紅魔館の主の意地、しっかりとここからはよけていき最悪の事態は免れた

 そしてレミリアは、そのスペルカードにより、フラン本体にダメージを入れていく

 だが、やはり気にする様子もなく次のスペルカードを発する

 

フラン 「QED「495年の波紋」!

 

 円形に並んだ密度の高い弾幕を低速で発射する形式となっている。

円形の弾幕は画面中の様々な位置から次々と発射され、どこかで反射する。

その光景は水面の『波紋』のようにも見える。

 また、495年とはフランの年齢であり、彼女は同じ年月を紅魔館の地下に幽閉されている

 さらにこれは、時間がたつにつれて苛酷になっていく

 しかし、レミリアももちろん反撃する

 

レミリア 「紅符「スカーレットマイスタ」!

 

 レミリアは、荒い呼吸で叫ぶように言う

 中弾と小弾を大弾に付随させ時計回り/反時計回りに放つ技。「紅符「スカーレットシュート」」よりも弾幕の密度が上がっている

 だが、さすがのレミリアでも、ここまで連続でスペルカードを発すると、さすがに疲れが生じる

 フランは、そこにつけこみさらに弾幕の量を増やす

 すると、レミリアは一回被弾してから体勢を崩し次々に被弾してついには倒れてしまった

 

フラン 「……あれ? どうしたのお姉さま?

     まさかもう終わりなの?」

 

 しかし、フランはそれにもかかわらずさらに弾幕の量を増やし、レミリアを死へと追い込んだ

 

 ~~~~

 

パチュリー 「……何か地下が騒がしいわね

       レミリアが行ったから大丈夫だとは思うのだけれど、一応見に行ってみましょうか」

 

 そう思いパチュリーは重い体を動かす

 コツ、コツ……と、足の音が静かに紅魔館に響く

 それも、地下に行くとさらに不気味さを増して恐怖感をあおってくる

 

パチュリー 「レミリア? いるの?」

 

 その声は地下に響く

 だが、少ししても何も声は聞こえてこなかった

 だが、その代わりに、「ぐしゃり」、そう音が聞こえた」

 

パチュリー 「……誰かいるの?」

 

 パチュリーの心の中には恐怖心が生まれていた

 まあ、それもわずかのこと

 開いていないはずの地下牢が開いて、その中から、フランドール・スカーレットが出てき

 た

 

パチュリー 「……なんであなたが出てくるのよ

       レミリアは、どうしたの?」

フラン 「うん、お姉さま?

     それなら、少し遊んでもらったよ?

     でも、 ま だ ま だ 足 り な い ん だ 」

パチュリー 「…………え?」

 

 パチュリーはこの時点で戦闘を覚悟した

 だが、やはり聞き返さずにはいられなかった

 

フラン 「だから、パチュリーも、 ア ソ ボ ウ ?」

 

 そういうとともにフランは戦闘態勢に入る

 

パチュリー 「……フフ……

       それなら仕方ないわね、息切れしなければ主にも勝てるという噂、見せてあげましょう!」

 

 パチュリーのコンディションは最高の状態だ

 そして、すぐさまスペルカードを発し始める

 

パチュリー 「火&土符「ラーヴァクロムレク」!

 

 これは、名前からもわかるとおり、二つのスペルカードを合わせたものであり、火のほう

 は、場所によって密度の差が激しく、かなりの運要素が絡んでくる

 土のほうは、小さい弾が多く発射されて、早さもなかなかある

 実際のところ気合いゲーとなる

 

 だが、フランはこんなものものともしない

 やはりまるで機動力が違うのである

 そして、そのままフランはスペルカードを発する

 

フラン 「禁忌「禁じられた遊び」!

 

 この技は大玉とレーザーで構成された十字架型の弾幕を回転させながら全方位に放つ技

 である

 だが、割と隙は大きい

 まあ、後のほうになると、かなりの個数出てきて、攻撃もしにくくなりじり貧になる

 

 これによって両者最初のスペルカードを発したことになる

 だが、両者全く被弾せず安定している

 そして、そのままパチュリーが続けてスペルカードを発する体制に入る

 そして腕を上にあげて、上に火の塊のようなものを出す

 それを見て、フランは弾幕の量を増やすが、動じずスペルカードを発する

 

パチュリー 「日符「ロイヤルフレア」!

 

 赤い弾が中央から曲線状に配置され、太陽のフレアのように広がったり収束したりしながら飛んでいく

 その姿で、周りは明るくなり地下の窓からは微かな月光が見える

 その明るさにより、パチュリーのいる場所からはレミリアの死んでしまった姿が見える

 

 しかしフランも、負けじと弾幕の量を増やしてくる

 パチュリーは、そのレミリアの姿に一瞬硬直してしまい、大きな一撃を食らってしまった

 

フラン 「……もう終わりぃ?」

パチュリー 「……く…… そんなわけないでしょう!」

 

 パチュリーは、本気になったといわんばかりのスペルカードを発する準備をする

 

パチュリー 「火水木金土符「賢者の石」!」

 

パチュリーの周りに設置された本からそれぞれの属性にあわせた五色の結晶弾が発射される

 しかも、それぞれ属性が異なるため、よけるのはかなり難しいといえる

 

 しかし、それに合わせてフランもスペルカードを発する

 

フラン 「禁忌「恋の迷路」!

 

 弾幕を渦巻き状に高速で発射するが、ところどころに切れ目が存在し、この切れ目を抜けることで弾幕を回避することが出来る

 名前の由来はこれが迷路状だからだろうか

 

 そして、その技を発した時に、スペルカードを発していたパチュリーは、さらにダメージを負って倒れてしまう

 フランは、そのことにきちんと気が付いていたが、とどめを刺すために、このスペルカードを発した

 

フラン 「禁忌「レーヴァテイン」!

 

 

 

 




はい、今回も見てくださりありがとうございました
これからの夏休み期間中は、更新ペースを上げる つもり ですのでよろしくです
次回もよろしくお願いします


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第4章 2回目の幻想郷巡り
23話 ここは過去?


カイト 「にゃんぱすー♪」
ライト 「にゃんぱすー♪」
カイト 「と、いうことでね 皆さんこんにちわこんばんはおはようございます
     初めての方は初めまして  2週間ぶりでございます」
ライト 「ようやくひと段落着きましたが、やはりやる気とは起きないんですねぇ」
カイト 「まあ、気長に待っていていただければと思います」
カイト 「では、前置きはこれぐらいにして、本編に行きましょう!」

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」


 23話

 

 前回のあらすじ

 皆頼、レミリア、パチュリーときて、その次は?

 (小悪魔さん、通りがかったときに普通に一撃で死亡)

 

美鈴 「ふぁぁ…… もうこんな時間ですか……

    で、さっき何か爆発音のような音が聞こえたのは気のせいですかね?

    まあ、料理のことも考えて、いったん紅魔館に戻りましょうかね」

 

 美鈴は、だるそうな足取りで紅魔館に戻る

 周りにいた妖精たちもいつの間にかいなくなって、いつもなら皆頼が帰ってくる時間帯になった

 

美鈴 「皆頼さんもそろそろ帰ってくるでしょうしね」

 

 そして、いつものようにきしみ音を立ててドアが開く

 

フラン 「……うん? って、ああ中国か

     あなたも遊びたいんだね それなら仲間だ」

 

 美鈴は、その一瞬の出来事に情報の整理ができなかった

 なぜフランがここにいるのか

 そして、なぜ人影が全くないのか

 物は散乱し、ドアはところどころ壊されている

 

フラン 「じゃあ、私から行っていい?」

 

 美鈴は、この状況に危機感を持った

 何かわからないが、絶対に遊んではいけない

 そう思い、ドアに手をかけ、ドアを開く

 それで、日光を浴びさせて何とかしよう、そう思った

 

 そして、その予想通り、フランはその場所から離れて、離れた場所からスペルを発し始めた

 だが、美鈴が得意なのは格闘技、つまり接近戦だ

 しかし、この状況で接近戦に持ち込もうものなら、一瞬で殺される

 なので、美鈴も数少ない弾幕技で、対抗するしかなかった

 

美鈴 「虹符「彩光の風鈴」!」

 

 このスペルカードは、文字通り虹色の弾幕が、降り注いでくる

 しかし、弾幕のダメージは少なく、また規則性も少しあるため、よけにくくはない

 やはり美鈴でフランに勝とうというのは希望が薄い

 

 しかし、もちろん諦めるはずはない

 

フラン 「秘弾「そして誰もいなくなるか?」」

 

 これは耐久スペルでこれを発し始めたとたんフランは見えなくなる

 だが、どこに行ったのかは不明

 そして、始めはゆっくりだが徐々に所に追い詰められていき、最後にはほぼ逃げられなくなる

 気づいた時には周りが弾幕だらけでそのまま連続被弾ということもかなり多い

 さらに一発一発が重いため、かなりよけるのはつらい

 

 そして、計画通りといわんばかりに美鈴はその術中にはまり、すぐにパチュリー、レミリアと同じ末路をたどることになった

 

 ~~~~

 

皆頼 「…………?」

 

 気が付いたらそこは永遠亭だった

 皆頼はベッドに寝かされており、視界に見える範囲には永琳と、てゐが見えていた

 

永琳 「ようやく起きたのね」

皆頼 「ん……? ああ、永琳か それにてゐも

    ……あれはどうなったんだ?」

永琳 「……あれ?」

皆頼 「ほら、紅魔館でフランが暴れていただろ?」

てゐ 「……あれ? そんなことあったうさ?」

永琳 「……いいえ、なかったわ」

 

 ん? おかしいな…… おれは永琳に助けられたのではないのか?

 たしかフランが地下から出てきて、みんなやられたはずでは……

 こいつらの記憶がおかしいのか?

 

永琳 「それに、なんで私たちの名前知っているのよ

    初対面でしょう?」

 

 は? 初対面? 何を言っているのだろうか

 もう何回もあっているではないか

 

皆頼 「何を言っているんだ?まったくもって初対面ではないだろ」

永琳 「ええ? …………ちょっとあなたやばいわね

    何があったのかは知らないけどとりあえずその傷は大丈夫なの?」

皆頼 「うん?」

 

 皆頼は自分の姿を確認する

 皆頼は腕に包帯が巻いてある

 皆頼は、この自分の状態で思い出すことがあった

 

 これは……一番最初に幻想郷に来た時の状態……

 

 ……つまり?

 ……つまり、記憶もすべてなくなり、時が戻ったのか!

 しかしなぜ? 理由は全くわからない

 だが、皆頼の思いはひとつだった

 

 『早く咲夜に会いたい』

 

皆頼 「永琳、すまないが紅魔館に行くのはいつなんだ?」

永琳 「だからなんであなたがそれを知っているのよ」

皆頼 「……………………」

 

 どうせ、言ったって信じはしない

 それはわかっているのだが、やはり信じてほしい

 そう思った皆頼は、そのことを話すことにした

 

てゐ 「そんな馬鹿な」

永琳 「……まあ、それを信じろといわれても、なかなか信じられないわよねえ」

 

 まあ、そうだと思っていた

 

永琳 「まあ、あなたが幻想郷のことを知っているのは事実だし、もう紅魔館組と話は済ませてあるし、この傷が癒えたら紅魔館に行くわよ」

皆頼 「ああ、分かった」

 

 ~~~~

 

時間は一瞬にして過ぎた

 傷もすぐに癒えて、紅魔館に行くことになった

 輝夜や、鈴仙とも話をした

 もちろん、話は信じてくれなかったが意外とその一日は楽しく過ごせたと思う

 

永琳 「じゃあ、行ってらっしゃい」

鈴仙 「はい、分かりました」

皆頼 「ああ、すまなかったな いろいろと」

 

 紅魔館に行けば咲夜に会える

 それだけで俺ははやる気持ちをおさえられなくなりそうだ

 

鈴仙 「あなた、空飛べるんですね……」

皆頼 「ああ、まあ一応はな」

鈴仙 「まあ、こっちは楽でいいんですけどね」

 

 と、そんな話をしていると、30分位で紅魔館に着いた

 

鈴仙 「あ、もうこの門番は無視して入っていいですよ……

    って、もう入ってますね」

咲夜 「……鈴仙さんと、皆頼さんですね

    待っておりました さあ、こちらへ入ってください」

 

 咲夜は慣れた手つきで誘導していく

 

咲夜 「では、こちらでお待ちください」

 

 俺らが入ったのは、玄関右側の玄関を上がって、すぐの部屋だ

 この部屋は客人用の部屋なのだろう

 

レミリア 「ああ、待たせてすまない」

皆頼 「いえ、待ってなどいませんよ」

鈴仙 「あ、話は聞いていますよね?

    一応それだけ伝えたら私は帰るのですけど……」

レミリア 「ああ、話は聞いているさ

      だから、心配しないでくれ とりあえず、お茶でも飲むかい?」

鈴仙 「いえ、まだ仕事があるので私はもう帰らせていただきます」

レミリア 「あら、それじゃあ頑張って下さい」

 

 鈴仙は、紅魔館に着いて、話が落ち着くと、すぐに永遠亭に帰っていった

 

レミリア 「皆頼は、お茶でも飲むかい?」

皆頼 「なら、俺は煎茶にしようかな」

咲夜 「かしこまりました お嬢様はどうなさいますか?」

レミリア 「私は深蒸し茶をもらうよ」

咲夜 「かしこまりました」

 

 咲夜は目の前からいなくなる

 おそらく……というか、確実に時を止めただろう

 

レミリア 「ふぅ…… ところで、皆頼は空を飛べたりするそうだが、何かあったのか?」

皆頼 「いや、なんもないよ ただ、偶然できただけさ」

 

 皆頼はどうせ信じてくれないと事実を偽る

 

レミリア 「……そうか まあいい、とりあえず地下にだけは行くんじゃないぞ?」

皆頼 「ええ、わかっていますよ」

 

 ん? わかって いる ?

 やはりこいつ何かあるな 後々聞いといたほうがいいかもしれない

 と、そろそろお茶ができるかな?

 

咲夜 「お茶が出来上がりました」

 

 そういって、咲夜はカタコトとカップを並べていく

 

レミリア 「この館の説明は…… いらないかな?

どうせ知っているのだろうしね まあ、これからのことを少し話したら、自分の部屋に行ってくれ」

 

皆頼 「ああ、了解した」

 

 ~~~~

 

 あの後は、適当に美鈴とかのことについて、説明があったが、特に気になるようなこともなかった

 

皆頼 「ふぅ……」

 

 今日はたしか8月の5日くらいだったか?

 で、瞬間が出たのが9月5日の約15時くらい?……

 あと1か月しか猶予がないのか……

 で、フランが暴れ始めたのがそのさらに1か月後

 つまり、俺は1か月以内に瞬獣を倒せるような力を身に着けて、さらに咲夜を守りながらフランとも仲良くしなければならない

 最悪、フランに戦いを挑まなければいけない

 まあ、負けるのは目に見えているから何とか頑張るしかないな……

 せめてレミリアが協力してくれさえすれば……

 

咲夜 「失礼します、丁度ご飯の支度ができましたので呼びにまいりました

    ちなみに、紅魔館の説明などはした方がいいですか?」

 

 レミリアからは特に聞いていないのか

 まあ、それはそれでよかったのかもしれない

 

皆頼 「いいや、いいよ 後、別にため口でいいから

    そんな身分とか高いわけでもないしな」

咲夜 「……まあ、できる限りはそうします」

皆頼 「ああ、じゃあ食堂に向かうか

    それとも、その前に誰か呼びに行くのか?」

咲夜 「いえ、もう皆さん食堂に集まっていますよ」

皆頼 「おう、そうか じゃあ少し急がないとな」

 

 ~~~~

 

レミリア 「おお、ようやく来たのか」

美鈴 「待っていましたよ、というか話すのは初めてでしたね」

皆頼 「ああ、美鈴寝ていたからな

    よく咲夜に何も言われなかったものだ」

美鈴 「あれ? 私の名前は咲夜にでも聞いたアルか?」

皆頼 「ああ、レミリアから聞いているよ」

 

  まあ、実際には何も聞いていないのだがレミリアなら合わせてくれるだろ

  何か知っているような雰囲気だからな

 

レミリア 「まあ、そんなことより食べよう さっきから腹が減って仕方がないから」

パチュリー 「ええ、そうね」

 

一同 「いただきます!」

 

 

パチュリー 「この肉は何の肉なの?」

咲夜 「猪肉の角煮ですよ 一応柔らかくなっているとは思うのですが……」

レミリア 「ああ、かなり柔らかくなっているよ 

      ほんのりと甘みが残っていておいしい」

咲夜 「ありがとうございますお嬢様」

 

 

一同 「ごちそうさまでした!」

 

 食べ終わると咲夜はすぐに後片付けに入る

 まあ、咲夜さんの速さがあれば片付けなんてすぐに終わるんですけどね

 

レミリア 「皆頼よ、少し私の部屋によってくれないか?

      少し話がしたい」

皆頼 「ああ、俺からも話があるからちょうどよかった 今いくよ」

 

 皆頼は食堂を出て、玄関右手の下り階段を下りていく

 階段を降りると奥に牢が見えるが、今は特に何もしない

 幸い、牢の前の曲がり角を左に曲がるとレミリアの部屋になるからフランの前を通る必要はない

 

 コン、コン

 皆頼は右手でドアをノックする

 

レミリア 「あ、空いているから入って」

皆頼 「失礼する」

レミリア 「とりあえず、そこに腰かけてくれ」

 

 レミリアの部屋は、机と椅子が入って左側すぐの場所にあり、さらにその左にはピアノと

 花が飾ってある

 右側にはベッドがあり、かなり広々としている

 

レミリア 「まあ、言いたいことはわかると思う

      単刀直入に、お前はどこから来た人間だ?」

皆頼 「……何を言っている?」

レミリア 「……どう考えてもおかしいだろう

      いままで現実世界にいたやつがいきなりここにきて空を飛べる

      さらに弾幕まで扱えて、人の名前を知っている

      しかも、まるで先のことがわかっているような動き、言葉

      私も運命は操れるが、必ず未来が見えるわけではないんだ

      お前は、過去に何を体験したんだ?」

皆頼 「……俺も1度は魂を授けた存在

    俺も妖怪だったのだろうか?」

レミリア 「…………会話がかみ合ってないぞ」

皆頼 「……俺は前に一度、ここに来たことがある」

レミリア 「……そんな馬鹿な そんなことがあれば、すぐさま紫か霊夢が何か言っているはずだぞ」

皆頼 「ああ、その通りだ

    ただ、俺の言ったのはそういう意味ではない

    ……俺は、1度死んだんだ」

レミリア 「…………」

 

 レミリアはなにもいうことなく、皆頼の目を見ている

 重い空気になってしまった いわないほうがよかっただろうか

 

皆頼 「どう説明すればいいのだろうな

    ……まあ、簡単に言えば俺は幻想郷で一度死んだんだ

    …………いや、もしかしたら死んではいなかったのかもしれないな

    ………………俺は蘇った? それはわからない

    ……………………だが、今生きているのは紛れもない事実、そうだろう?」

レミリア 「ああ、私の見ている世界が本物ならばな」

皆頼 「俺は、この世界で1か月間のアドバンテージをもらった

    ……だから、協力してくれないか?」

 

 皆頼の目からは自然と涙が流れていた

 無意識だ、もちろん

 

レミリア 「……ああ、もちろん

      ……だが、私には何をするべきなのかわからない

      しかも、異変のせいで力も出ない これは、どうするんだ?」

皆頼 「……はっきり言って、今はわからない

    だが、できる限りのことはする だから…… 

                頼む            」

レミリア 「  ……ああ、

           運命というものを、捻じ曲げてやるよ  」

 

 

                        End

 

 タイムリミットまで…… 残り30日17時間……(現在8月5日22時)

 

 

 




カイト 「読んでいただきありがとうございます」
ライト 「今回人によっては少し違和感があるかもしれません
     何かおかしなところがあれば、報告お願いします」

カイト&ライト 「では、次回もゆっくりしていってね!!!」


 登録者数50人突破したぞ! ウェェェーーーーーーイ!
 と、いうことなのでもしかしたら何かのついでに番外編を作るかもしれません
 (作るとは言ってない)
 ということで、これからもよろしくお願いします!


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24話 2回目の幻想郷巡り①

カイト 「にゃんぱすー♪」
ライト 「にゃんぱすー♪」
カイト 「と、いうことでね 皆さんこんにちわこんばんはおはようございます
     初めての方は初めまして」
ライト 「暑くなってまいりましたね(もっと前から)」
カイト 「本当書く気が起きないんですよ」
ライト 「言い訳を作るな」
カイト 「じゃあ、

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」



 24話 

 

 前回のあらすじ

 

 カウントダウン……開始……

 

 

 ふぁぁぁぁぁぁ……

 

皆頼 「眠い……」

 

 時計は5時10分をさしている

 窓からは朝日が差し込んでおり、とてもきれいだ

 

 皆頼はいつも通り顔を洗う

 

皆頼 「……とりあえず、食堂に行くか」

 

 皆頼は朝食をつくるのを手伝うために食堂に向かう

 食堂までの廊下は、丁度日が当たらないのでちょっとした寂しさを感じる

 コツ、コツ と足音が廊下に響き渡る

 

 ギィィイィ

 皆頼は食堂のドアを開ける

 そこには、いつも通りの咲夜の姿がある

 

咲夜 「あら? 随分とお早いですね」

皆頼 「ああ、朝食のつくる手伝いをしに来たからな」

咲夜 「あら…… じゃあ、お願いしましょうかね」

 

 という軽い会話を済ませて皆頼はキッチンに立つ

 

咲夜 「皆頼さんは料理とかは得意なんですか?」

皆頼 「ああ、まあ一人暮らしできる程度にはな」

咲夜 「あれ? 皆頼さんは何歳でしたっけ?」

皆頼 「17だな」

咲夜 「……17歳で一人暮らしですか……」

皆頼 「ああ、まあいろいろあってな」

 

 時が戻ったので咲夜はこれまでのことを覚えていない

 ……もちろん、誰も覚えていないはずだ

 レミリアは……なんでだろうか?

 

皆頼 「というか咲夜さん仕事早い……」

咲夜 「まあだてに何年やってないですよ」

 

 そう会話をしながらも咲夜は次から次へと事を進めていく

 そのテキパキした動きからはやはり何年もやっているのだろうということが見て取れる

 

 そしてそのようなことを話しているうちに1時間がたった

 

 

 コン、コン

 

皆頼 「失礼するぞ」

レミリア 「ん……? 朝食かしら?」

皆頼 「ああ、その通りだ まあ少ししたら来い

    ほかの人も呼びに行くからな」

レミリア 「ええ、了解~」

 

 皆頼は部屋から出る

 昨日のことがあってからなにかレミリアに馴れ馴れしくなったような気がする

 ……それがいいのか悪いのかはわからないが

 とりあえず、美鈴を呼びに行こう

 

 ~~~~

 

咲夜 「……ふぅ 並べ終わりました」

皆頼 「おう、お疲れ様です」

咲夜 「あ、みんな呼んでくれました?」

皆頼 「ああ、もう10分くらいすればみんな来るんじゃないかな?」

咲夜 「分かりました」

 

レミリア 「あら? まだ皆きていないのかしら?」

皆頼 「ああ、まだ来てないぜ」

レミリア 「そう…… あ、コーヒー一杯もらっていいかしら?」

咲夜 「はい、畏まりました」

 

 ……レミリアってコーヒー飲むっけ?

 まあ飲んでた気がしないでもないが…… まあいいか

 

咲夜 「はい、コーヒーが入りました」

レミリア 「ありがとう咲夜」

 

美鈴 「おはようございますアル」

咲夜 「おはようございます」

レミリア 「おはよう」

皆頼 「あ、おはよう」

 

 ますアル……?

 なんだその独特な語尾は……

 

小悪魔 「おはようございます~」

パチュリー 「小悪魔ったら速いのよ……」

 

 皆次々と食堂に集まってくる

 

皆頼 「あ、二人ともおはよう」

レミリア 「これで皆揃ったことだし、朝食にしますか」

咲夜 「はい、そうですね」

 

 俺以外はもうみんな席についている

 いつの間に…… 速すぎるだろ

 と思いつつ、俺は席に腰を掛ける

 

レミリア 「じゃあ、食べようか」

皆頼 「ああ、そうだな じゃあ……」

一同 「いただきます!」

 

 

~~~~

 

レミリア 「……ふぅ 美味しかったわ」

パチュリー 「ええ、いつも通りのおいしさね

       ということで、私達は図書館に戻ってるわね

       ほら、いくわよこあ」

小悪魔 「わかりました~」

 

 そういいながら小悪魔とパチュリーは図書館に戻っていく

 

皆頼 「う~ん…… とりあえずみんなに挨拶してきた方がいいかな?」

レミリア 「その方がいいわね 面識ある方が戦いやすいでしょ

      まあ話を信じてくれるとは限らないけどね」

皆頼 「……まあ、それもそうだが

    とりあえず挨拶に行ってこようかな」

レミリア 「ええ、わかったわ

      でもさすがに一人は危険だから咲夜と一緒に行ってらっしゃい」

皆頼 「ああ、元からそのつもりだ」

レミリア 「てことで、咲夜頼んだわよ」

咲夜 「はい、了解しました」

 

 ということで、俺は急いで準備をする

 できるだけ余計なものは持って行かないほうがいいとも考えたが、特に重くもないので結局持っていくことにした

 まあ、特に何もしないと思うが

 

 というかそれより俺は地霊殿などのほうが気になる

 まあ、今の俺が行くと多分けがを負う気がするからいけないけれど

 

咲夜 「用意できましたか?」

 

 咲夜がドアの向こう側から話しかけてくる

 開けて話せばいいのに まあ、俺もわざわざ開けるのは面倒くさいのだが

 

皆頼 「ああ、出来ている 少し待ってくれ」

 

 俺は最低限の荷物の確認だけしてドアを開ける

 そしてそのまま二人で玄関へと向かっていく

 

咲夜 「1日で全て周れますかね?」

皆頼 「まあ、大丈夫だろう きっと」

咲夜 「まあ周れるならいいんですけど……」

 

 とまあ、そんなことを話しているうちに、玄関の前まで着く

 

咲夜 「では、行ってまいります」

レミリア 「ああ、まあ楽しんで来い」

皆頼 「まあ死ななければいいか」

レミリア 「お前は基準がおかしい」

 

 これには咲夜も苦笑している

 

皆頼 「じゃあ、行ってきます」

レミリア 「ああ、行ってらっしゃい」

 

 俺は玄関のドアを開ける

 そこからはまぶしい外の光が差し込んでいた

 

 

 

皆頼 「さて…… 出たはいいもののどこから行くか」

咲夜 「任せますけどあまり無茶なところは行かないでくださいね?」

皆頼 「ああ、もちろん とりあえず香霖堂にでも寄って考えるか」

 

 もしかしたら魔理沙もいるかもな

 まあその方がこちらの都合的にはいいかな

 

 ……やっぱり空を飛べるのはいいな

 前とは断然かかる時間が違う でも戦闘時はまだ安定しなさそうだからまた練習しないとだな

 

 ~~~~10分後~~~~

 

皆頼 「というか順番的に魔理沙のほう最初に行った方がよさそうだな」

咲夜 「確かにそうですけど…… なんで場所まで正確に把握しているのですか?」

 

 二人は話しながら高度を下げていく

 そして二人は魔理沙の家の少し(500メートル位?)前のところで着地する

 

皆頼 「ハハハ…… それは言えない秘密というものなのだよ」

咲夜 「そうですか……」

 

 ……これは過去になんかあったのでしょうね

少なくとも前に1度はここに来たことがあるはずですよ

 

 って…… うん?

 そうしながら歩いていくと、周りが闇に包まれていく

 そして瞬く間に周りは真っ暗になってしまう

 しかし近くに皆頼がいるため迂闊に全方位に攻撃などもできない

 

咲夜 「皆頼さん!? 大丈夫ですか!?」

皆頼 「え……? うん? 何がだ?」

咲夜 「何がだ? って皆頼さん気づいてない!?」

 

 しかし、そんなはずはない

 この効果は明らかにこの近く全体にかかっているはずだ

 ならばなぜ皆頼は気づいていないのだろうか?

 ……まさか効果を受けていない……?

 

皆頼 「というかお前もここで何してるんだ? ……誰だか知らんが」

?? 「えぇ……? なんでぇ……?」

咲夜 「この声は…… ルーミアでしょ!?

    早くこの効果をなくしなさい! じゃないとまた前と同じようになるわよ!」

ルーミア? 「……もう、仕方ないなぁ

       まさか咲夜も付いているなんてね 完全に計算外だったわ」

皆頼 「お前は誰だ? 俺は皆頼 鏡 という」

 

 俺の目の前にいるのは目が赤く髪は黄色の低身長の女の子だ

 恐らく種族は妖怪だろう

 白黒の洋服を身につけ、スカートはロングだ

 左側頭部に赤いリボンのようなものをつけている

 ……御札か? あれは

 

ルーミア 「私はルーミア ……なんで私の姿が見えていたのよ

      この辺りは闇に包んだはずだから見えないはずなのだけれど……」

皆頼 「は? 何言ってるんだ? 完全に見えていたじゃないか」

咲夜 「ええ……?」

ルーミア 「…………あなた自分の能力を把握しきれていないわね

      それかまだ分からないけどそれが表に出始めているのか

      まあ、あらかた相手の効果を受けないとかかしら? 今のだけだったらね」

皆頼 「……まあ、とりあえずことは収まったし、通らせてもらうぜ」

ルーミア 「う~~ん…… あ、そうだ!

      そうせならあなた、私と勝負しなさい!」

咲夜 「またそういって人を食べるような真似を起こすのでしょう?」

 

 ……人を……食べるだって? ……恐ろしいなおい

 

ルーミア 「そんなことしたら咲夜に殺されるでしょう……

      私は単純に勝負を楽しみたいだけ もちろんその男とね」

咲夜 「……あなたはいいの?」

皆頼 「……まあ、いいぜ 楽しそうだしな」

咲夜 「あら…… そう…… じゃあ、死なない程度によろしくね

    まあそんなことあれば私がすぐ何とかするけど」

皆頼 「おう! しっかり見ておけ!」

 

タイムリミットまで…… 残り30日4時間(現在8月6日11時)

 

 




見ていただきありがとうございます
良ければお気に入り登録お願いします!
では次回も

     ゆっくりしていってね!!!


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25話 2回目の幻想郷巡り② ルーミアの過去

カイト 「にゃんぱすー!」
ライト 「ああ、こんにちは」
カイト 「冷めてんなぁ…… あ、初見の人は初めましてです」
ライト 「とりあえず4日間遅れってことでね」
カイト 「まあ、すぐ本編に行きたいところですが、いくつかお知らせ(注意事項)が     あるので見ていってください」
ライト 「では、

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」

注意事項 名無しの妖精が大好きでたまらないという方はたまらないという人は今回見      ないほうがいいです 後書きに今回のこと要約しておきますね

     ルーミアの口調に違和感がある方がいると思います
     というか、います
     この2つの点がいいという方は先に進んでください



25話 

 

前回のあらすじ

 

 2回目の幻想郷巡り

 

 

 

ルーミア 「先手必勝! 月符「ムーンライトレイ」!」

 

 ルーミアは一つ目のスペルカードを使用する

 するとまず小粒の弾幕が等間隔で出てくる

 そして左右からレーザーが皆頼を挟むようにして動き始める

 

皆頼 「え? これよけれなくねぇ!?」

 

 皆頼は小粒の弾幕を交わしながらこのレーザーの躱し方を考える

 しかし、思いつかない

 ……だが、レーザーは皆頼まで来ることはなく、60度くらいのところで消えた

 

皆頼 「ああ…… なるほどね……」

ルーミア 「まだまだこんなもんじゃないわよ!

      闇符「ディマーケイション」!」

 

 ルーミアはさらに追加で、青い自機追尾弾幕と波紋状のコメ粒型の弾幕を繰り出す

 皆頼は、一応躱せてはいるが、なかなか攻撃するチャンスがない

 

 しかし、少し経つと一つ目のスペルカードが終わり、皆頼がスペルカードを繰り出す

 

皆頼 「スペルカード! 反符『広がる波紋』!」

 

 そういうとルーミアの周り3メートル位の対角線上になっている4か所に魔法陣ができる

その魔法陣の中の2つは自機狙いの赤い弾幕で、10個5秒ごとに出てきて、少し早めである

 その弾幕はほかの弾幕にぶつかると反射して、相手の弾幕を跳ね返して消える

 これには相手の弾幕の大きさは関係ない

もう2つの魔法陣からは自機狙いの緑の弾幕が出てくる

 その弾幕は6秒ごとに出てきて、速度は赤い弾幕よりも遅めである

 自機の1メートル位のところで分散する

 分散後は小粒の弾幕が全方位に20個ほど出てくる

 このスペルカードは30秒で終了する

 

ルーミア 「めんどくさいスペルカードだなぁ……」

 

 ルーミアはそういいつつも赤と緑、2種類の弾幕を的確によけていく

 たまにカチンという音がしてルーミアの弾幕が跳ね返る

 ルーミアも始めはよけられていたが、1度跳ね返った自分の攻撃に右腕が当たる

 そしてスペルカードも終わる

 

ルーミア 「ふん……  まさか自分の弾幕にあたるとはね……

      闇符「ダークサイドオブザムーン」!

 

 ルーミアは自身の姿を闇に隠して赤弾を拡散させた後、一瞬だけ姿を現して全方位に黄色弾を放つ

 

皆頼 「ほう……」

 

 まあよけやすい部類だな

 赤弾を拡散しているときがチャンスか

 

 そう、皆頼には闇の効果が効かないため、しっかりと目でとらえることができるのだ

 もちろんほかの人にはルーミアは見えない

 それを生かし、ルーミアの攻撃をよけつつスペルカードを発する

 

皆頼 「瞬符 『四輪』」

 

 皆頼はスペルカードを発する

 すると緑、青、赤、黄の弾幕が相手から約4メートルくらいの場所に現れる

 それは輪っか状になっていて約20個くらいの塊である

 そして4回、1秒ごとに場所が変わり、飛んでくる

 速さは赤、青、緑、黄の順で感覚を狂わされる

 死輪とかぶせているのだろうがそこまで強くはない

 

皆頼 「う~ん…… 少しアレンジしないと弱いかもなぁ……」

 

 そしてスキが生まれたのか赤弾に被弾してしまう

 だが、ルーミアも同じくこぼれ弾に被弾

 戦いはとうとう終盤に差し掛かかる

 どちらも、最後のスペルカードを発する

 

ルーミア 「夜符「ミッドナイトバード」!」

 

 その瞬間ルーミアから、皆頼を中心として拡散された緑の弾幕が出て来る

 その量もかなり多く、初見でよけきるのはかなり難しいかと思われる

 

皆頼 「スペルカード! 綺符 『四回の危機』!」

 

 真ん中に大きい青い弾幕が出て、周りには小さく青い弾幕が出る

 真ん中の大きい弾は分裂して6個に分かれる

 そしてさらに36個に分かれて、小さい弾は10個くらいある

 小さい弾は、全方位に繰り出される

 それが四回行われるが、回数を重ねるごとにそのセットが増えていく

 2回目は青と緑、3回目はさらに赤い弾幕も、そして4回目は黄色の弾幕も入ってくる

 しっかり見ればよけれるが、相殺した方が速い

 

皆頼 「まずは1回……」

 

 ルーミアは難なくよける

 しかしルーミアの攻撃はかなり相殺されてしまい、皆頼にダメージは与えられなかった

 

皆頼 「そして2回……」

 

 さっきより弾幕の量が増す

 だが、これくらいの量なら余裕で相殺できる

 ルーミアはさらに弾幕の量を多くする

だが皆頼もしっかりとよけていく

 

皆頼 「3回目……」

ルーミア 「っく…… 早くなんとかしなければ……」

 

 さらに弾幕が増えて、もうルーミアの弾幕はほとんど皆頼には来ていない

 しかもルーミアは焦りにより、連続で被弾してしまう

 そして皆頼は4回目に入ろうとする

 

ルーミア 「ストップ! もう私の負け!」

皆頼 「ん? ああ…… 分かった」

咲夜 「お疲れ様です とりあえず魔理沙の家に行って少し休憩しましょうか」

ルーミア 「ええ、賛成だわ」

皆頼 「ミートゥー」

 

 ~~~~ バカルテット 1人撃破 (ルーミアの口調は原作採用) ~~~~

 

魔理沙 「どうした? 香霖堂ならともかく私の家に来るなんて

     なんか負傷しているようだな」

咲夜 「ええ、さっき遊んでたからね(弾幕ごっこ)」

魔理沙 「ああ、遊んでたのか(弾幕ごっこ)」

皆頼 「とりあえず少し休ませてもらってもいいか?」

魔理沙 「ああ、もちろんだぜ

     特に予定もないしゆっくりしていくといいんだぜ」

ルーミア 「ごめんなさいね 少し休憩させてもらうわ」

 

 魔理沙の家は所々散らかっているが、重要なものはしっかりと管理されている

 散らばっているものの中には魔導書などもあり、おそらくパチュリーから借りっぱなしのものもあるだろう

 とりあえず借りる(一生)はやめよう

 

魔理沙 「とりあえず紅茶でも出すぜ」

皆頼 「ああ、ありがとう」

 

 少しのんびりと話をしていたら魔理沙が紅茶を持ってきてくれた

 

皆頼 「ありがと」

魔理沙 「いいって別に」

咲夜 「あ、そういえばパチュリーの本もここにあるかしらね?

    まあなかったらおかしいけれど」

魔理沙 「……勘弁してくれ……」

咲夜 「いいえ、ここで許したらあなたまた盗みに来るでしょ」

魔理沙 「盗んではいないぜ! 借りてるだけだぜ!」

皆頼 「それが一生だから言ってるんだろ」

 

 結局はこの会話である

 たしか魔理沙の家の左側?に図書室のような場所があったからそこにあるんだろ

 どうせな

 

咲夜 「はぁ…… とりあえず、返してもらうからね」

 

 咲夜はいつの間に本を手にもつ

 どうせ時を止めている間に探したのだろうな

 ……時を止めてないと何か言われるだろうし

 

咲夜 「あ、この本パチュリーのところに返してくるから少し待ってて」

魔理沙 「おい! 待ってくれ!」

 

 

 その叫び声もむなしく、気が付いたら咲夜はその場からいなくなっていた

 というかもともと悪いのはお前だ

 

魔理沙 「むぅ…… まあまた行けばいいか」

皆頼 「あのなぁ……」

ルーミア 「……眠いぃ……」

皆頼 「まあ、この時間だからな(午前11時)」

ルーミア 「何か面白い話とかない?」

魔理沙 「う~ん…… 私はこれといってないなぁ

     ……あ、そうだ こいつにそのお札の話でもしてやったらどうだ?」

皆頼 「なんだそれ?」

ルーミア 「う~ん…… 自分の醜態だからなぁ」

魔理沙 「まあ、別にいいけども、過去の自分を認めることも大事だぜ」

ルーミア 「……まあ、いいか 分かった 話しましょうか」

 

 こいつ単純だな……

 そう言ってルーミアは自分の頭についているお札のことについて話し始めた

 

~~~~~~~~

 

ルーミア 「……はぁ…… 最近人間見かけないなぁ

      やっぱりもう警戒されてるのかな……」

 

 最近この近くにはほとんど……いや、だれも来ていない

 人間も学習するのだ

 しかしそのせいでルーミアは食糧難になってしまっている

 

ルーミア 「だれか…… 来てくれないかなぁ……」

妖精 「???」

ルーミア 「……珍しいわね 久しぶりに見た」

妖精 「♪♪♪」

 

 グーーーーーキュルルル

 ルーミアのお腹が音を鳴らす

 お腹がすくのは妖怪も人間も同じだ

 

ルーミア 「……もうだめ……」

 

 ……この妖精……美味しいかな?

 ……いただきます!

 

 ルーミアは恐ろしい速度で妖精を口に入れる

 

妖精 「…………」

ルーミア 「……足りない ……足りない……」

 

 そう言葉を口にしながら、ルーミアは人里へ向かっていった……

 

~~~~~~~~

 

霊夢 「……今日もいい天気ねぇ 人里で団子でもいただこうかしらね」

 

 そう言って人里に移動する霊夢

 その移動中、とても生暖かい風が人里で吹いていた

 

 

霊夢 「ふぅ…… って、なんかやけに静かね

    どこもかしこも店じまいかしら?」

ルーミア 「あなたも……」

霊夢 「あら、ルーミアじゃな……」

 

 そういい終わる間もなくルーミアは霊夢に襲い掛かる

 

霊夢 「はぁ~~ こんなはずじゃなかったんだけどなぁ……

    ま、チャチャっと片づけますか」

 

残り30日 3時間 (8月6日12時)

 

                                    End

 




要約 ルーミアとの勝負で、いくつかのスペルカードを出させた皆頼は
   綺符 『四回の危機』を使ってルーミアを撃破
   その後咲夜は魔理沙の家の本を返しに行く
   その間にルーミアが、頭についているお札の話をしている
   その内容は、ルーミアが暴走して人里の人を食べているというものだった
   次回は霊夢との戦闘からです

次回も、ゆっくりしていってね!!!


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26話 2回目の幻想郷巡り③ 記憶のある者

カイト 「どうも皆さんこんにちは カイトです」
ライト 「え……? あ、ライトです、こんにちは……」
カイト 「あ、初見の方は初めましてです」
ライト 「え、お前にしては早くない?」
カイト 「流石にこの更新ペースじゃやばいと感じたので、今回から投稿ペースを上げ     ます!」
ライト 「マジかよ!?」
カイト 「と、いうことで尺も稼げたので……

カイト&ライト 「ゆっくりしていってね!!!」



26話 

ルーミア 「なめるんじゃないわよ! 闇符「ダークサイドオブザムーン」!」

 

 これは自身の姿を闇に隠して赤弾を拡散させた後、一瞬だけ姿を現して全方位に黄色弾を放つ技である

 また、ダークサイド=忌まわしい方 ということで、地球に向いてないほうの面、「月の裏面」 という意味もあるのだろう

 

霊夢 「ふん、こんな甘い弾幕、通用するわけないじゃない!」

 

 そう、この弾幕は大弾にさえ気を付けていれば簡単によけることができる

 (まあ、第1面のボスだし多少わな……)

 

霊夢 「少しは手加減してあげるわよ

    じりじりと追い詰めてあげるわ」

ルーミア 「格が違う…… クッソ…… 夜符「ミッドナイトバード」!」

 

 その瞬間霊夢に無数の緑色の弾幕が襲い掛かる

 だが、それさえも霊夢はいとも簡単によけてしまう

 まあ、これもタイミングを見て右側に少し移動するだけでよけられる

 見ている側は難しく見えるが、黄色の大きな弾幕も、自機の方向には飛んでこない

 (よくわからなかったらググって頂戴♪)

 しかしこれも霊夢にとっては弱すぎる

 

霊夢 「じゃあ、次はこっちの番よね?」

ルーミア 「え……」

霊夢 「夢符「封魔陣」!」

 

 その瞬間無数のお札と少しのクナイ状の弾幕が発射される

 その隙間はないようなもので、じりじりと追い詰められていく

 また、その無数のお札も少しずつ移動しているため、1度当たったらかなりの傷を負うことになるだろう

 だが、ルーミアはすでに疲労しており、少々の傷もおっているため、これをよけることができなかった

 

ルーミア 「く……そ……」

 

 ルーミアは続けていくつかの弾幕に被弾

 かなりのけがを負うことになってしまった

 

霊夢 「これでこの異変も解決ね」

ルーミア 「……もともとあなたたちが悪いんじゃない」

霊夢 「……どういうことよ」

ルーミア 「人間と妖怪は共存しているのだから、少しくらい気にかけるべきなのよ

      もちろんすべての妖怪なんて言ったらきりがないかもしれない

      でも私たちはそうしないと生きていけないのよ

      ……まあ、アリスとかその辺は別かもしれないけどね

      私だって好きで人喰ってるんじゃないわよ

      それなのに人間たちは私たちをのけ者にする……」

霊夢「だってあなたいくら食べても足りないって……」

ルーミア 「そういいますけどねぇ!? 私を幽々子さんと一緒にするんじゃないわ       よ!

      こっちは朝昼晩すらまともに食べれてないのよ!

      別に多いといっても、人間より少しばかし多いだけよ……

      ああ、もう嫌になっちゃう! この怒り、あなたにぶつけるとするわ!」

霊夢 「ええ…… この子も学習しないわねぇ……」

 

(ここからオリジナルスペルカード入ります)

 

ルーミア 「闇符「闇に混じりて」!」

霊夢 「チッ 周りが真っ暗に……」

 

 ルーミアが能力を使用する

 だがもちろんその能力は自分にも跳ね返る

 

 そしてこの弾幕はあまり多くないものの、自機狙いの弾が入っているうえに、黒色なので、とても分かりにくい

 さらに0.5秒ごと、120方向に1個ずつ黒い弾が発射される

 立体的な奥行きは3度ごとになっている

 

霊夢 「また、面倒くさいもの作りやがって……

   変に焦ってケガするのも嫌だしここは慎重に行きましょうか……」

 

 といい、細かい微調整をしながらとても慎重によけている

 幸い霊夢は視力がいいので、ある程度の距離なら把握することができる

 そして30秒ほどが経ち、スペルカードが終了する

 

霊夢 「なら、次はこっちね」

 

 そういい終わる前に、ルーミアがスペルカードを発する

 

ルーミア 「「光符 雷(イカヅチ)」!」

 

 そういい終わるとすぐに霊夢もスペルカード宣言をする

 

霊夢 「霊符「夢想封印」!」

 

 このスペルカードを発すると同時に、霊夢から色とりどりの大き目な光弾が次々と飛び出しては相手めがけて飛んでいき、当たると同時に炸裂する

 そのせいでルーミアのスペルカードは始まることなく終わってしまった

 

 ~~~~~~~~

 

ルーミア 「という感じよ あ、今は適当にご飯もらってるから」

皆頼 「……なんか悲しいな」

魔理沙 「よく話す気になったと思うぜ」

ルーミア 「あなたが勧めたんじゃなかったかしら?」

魔理沙 「さあな? 記憶にないぜ」

ルーミア 「……まったく、あなたって人はねぇ……」

咲夜 「ただいま戻りましたよ」

皆頼 「あ、お疲れ様」

魔理沙 「……まあ、また奪ってくればいいか(ボソッ)」

皆頼 「聞こえてるぞ魔理沙」

魔理沙 「……地獄耳かよ……」

 

 結局そういうことで、魔理沙の家を出て、香霖堂に向かうこととなった

 

移動中……

 

レミリア 「妖精メイドさん、紅茶を入れてくれないかしら?」

妖精メイド 「♪♪♪」

パチュリー 「こあ、その次はこれお願いね」

小悪魔 (……まあ、パチュリー様がやるよりはましか……)

 

 

こーりん 「やあ、久しぶりだね」

皆頼 「……は?」

咲夜 「……お知合いですか?」

こーりん 「あれ? 前に見た覚えがあるのだけれど……

      皆頼君……じゃなかったかな?」

皆頼 「……お前、今日がいつかわかるか?」

こーりん 「え? 今日は9月…… ……あれ?」

皆頼 「……お前も覚えているのか……」

こーりん 「……まあいい、とりあえず奥に来るかい?

      1度も見せていなかったからね」

皆頼 「ああ、そうさせてもらおうかな

    ……ああ、それと咲夜」

咲夜 「はい、何でしょうか?」

皆頼 「少しだけ店内で待っていてもらってもいいか?」

咲夜 「え…… まあ、いいですけど……」

皆頼 「ああ、ありがとう」

 

 そうして皆頼は店内へと入っていく

 店内へはカウンターから行くことができ、角度によっては少し見える

 また、奥には倉庫もあり、いろいろなものが保管されている

 う~ん…… 倉庫にあるものの量が半端じゃないな

 まあ、売れ残りとか、売りたくないものとかなのだろうけど、何か欲しそうなものもちらほら見えるなぁ……

 売ってくれればいいのに……

 

こーりん 「ずいぶん興味があるようだね」

皆頼 「ああ、まあな」

こーりん 「まあ、それはともかく、これはいったいどういうことなんだ?」

皆頼 「……さあ……」

こーりん 「特に俺は事情を知らなかったからな……

      いつも外に出ることないし……」

皆頼 「俺もなにがなんだかわかってないんだけどな……

 

 そう言って、皆頼は自分の知っていることを事実として淡々と述べた

 たまにこーりんが驚いたような表情をしていたが、それも当たり前だろう

 ただ、その表情の中には、とてつもない冷静さと状況判断能力、そして人を信じることのできる純粋な気持ちがあった

 

こーりん 「なるほど…… 君はその原因をどう考えているんだい?」

皆頼 「信じれるのか!?」

こーりん 「……まあ、正直あり得ない話だけれど、今の状態ではそれを見た君が1番信用      できるんだよ

      あくまでここは幻想郷、普通の世界とは違うんだ」

 

 皆頼は少し心が軽くなるのを感じた

 やはり、自分の考えを完全に信じてくれる人がいてくれたのが大きいのだろう

 

皆頼 「俺は、この原因を、一つ、 咲夜や俺などが死に、この世界が崩れたこと

             二つ、 何者かの能力によって時間を巻き戻したか

                                と考えている」

こーりん 「まあ、普通に考えれば、2の方があり得やすいよね この世界ならばな 

      でもその場合、僕たちの記憶が残っている理由がわからない 

      なら、1のほうがあり得るかな?」

皆頼 「ちなみにお前、その巻き戻った日は何をしていた?」

こーりん 「多分別の世界に行って…………こ れ だ」

皆頼 「……でも俺は?」

こーりん 「知らんな」

皆頼 「What!?」

こーりん 「というのは冗談だけど、実際わからないよね

      ……というか、もうそろそろ30分たつし、話は今度、できるだけ早めにしよ

      う」

皆頼 「……ああ、そうだな」

 

 そういって俺は咲夜のもとへと行く

 

咲夜 「何の話をしていたのですか?」

皆頼 「う~ん…… まあ、秘密で」

咲夜 「むぅ…… まあ、また今度話してくださいね」

皆頼 「ああ」

咲夜 「それと、この銃、よくないですか?」

皆頼 「う~ん……」

 

 俺はそこまで銃とかのこと知らねえからな……

 まあ、1つ気になることといえば、この銃が普通の弾なのかということだな

 

咲夜 「それは、霊力を使うんですよ

    霊力を弾にして打つんです」

 

 声に出てた(笑)

 まあ、いいか 大したことじゃないし

 

皆頼 「ふ~ん…… まあ、咲夜がおすすめするなら買ってみようかな」

 

 そういって俺はサクッと会計をすます

 その際、俺はこーりんと目が合ったような気がした

 

咲夜 「さて、次はどこに行きましょうかね?」

 

残り30日と1時間半 (8月6日 13時半)

 

 

 




ちょっといろいろあるんすよ……

後、次の話は通常話じゃないぜ!!!!!!!!!!(これ重要)


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27話 2回目の幻想郷巡り④ 家族って何だろう

カイト 「そうも皆さんこんにちは、カイトです」
ライト 「初見の方は初めまして、ライトです」
カイト 「今回も早いやんか……」
ライト 「まあ、これでも遅い方なのかもしれないけどな」
カイト 「あ、一番最後の後書きに重大なことが書いてあります
     (リアルタイムで見ている人は良くわかると思う)」
カイト&ライト 「では、ゆっくりしていってね!!!」



27話

 

皆頼 「とりあえず人里でご飯でも食おうか、もうこんな時間だ」

 

 そう、今の時間はもう1時

 皆頼も腹が減っているのだ

 

咲夜 「そうですね……」

 

~~~~~ご飯を済ませたよ(幻想郷で売っているものが思いつきませんでした)~~~~

皆頼 「さて…… 飯も済ませたし、次はどこへ行こうか?」

咲夜 「……なら、寺子屋でも行ってみたらどうですか?

    今日は授業もないので上白沢さんともゆっくりお話しできるでしょう」

皆頼 「ああ…… たしかにそうだな」

 

 そういって二人は寺子屋に足を運ぶ

 その道のりで少し団子を食べた(デザート感覚)

 

咲夜 「すみません、慧音さん?」

上白沢 「めずらしいな、咲夜が私の名前を下の名前で呼ぶなんて」

咲夜 「ああ…… すみません」

上白沢 「いや、むしろそのほうがいい

     まあ、とりあえず来なさい」

(皆頼との面識のやり取りは全カットです もう見飽きると思うので)

咲夜 「って……」

 

 その先には、いつもの授業風景があった

 ……ただし、人数はいつもの4分の1ほど

 

皆頼 「……あらかた補習か」

上白沢 「よくわかったな、まあこっちとしては都合もいいわけだ

     じゃあ君はその青い妖精を……」

皆頼 「またですか……」

上白沢 「ん? また?」

皆頼 「いいえ、何でもないですがただあの子に教えるのはちょっと難しい気がします」

上白沢 「なんでわかるんだ…… まあ、だめならいいけども

     だれかあいつに勉強を教えられる人はいないかねぇ?」

皆頼 「まあ、ダメもとでやってみますよ」

上白沢 「ああ、まあやってみてくれ」

 

 まあ、1度経験したことだ これも

 ちなみに今やっていたことは簡単な掛け算だ

 メンバーは、いつもの青い奴に、みすちーに……大妖精!?

 

皆頼 「え、お前も補習か?」

大妖精 「ああ、私はただの付添人ですよ

     まあ、この子に教えるのはもう無理だと思いますが」

チルノ 「ふん、私についてこられる奴はいないからな!」

大妖精 「いいや、そういう意味じゃないよ」

 

 うん、いつも通りだったw

 まあ、補習にこいつが呼ばれるわけないもんな

 

~~~チルノに教えてみる~~~

 

 結果 案の定

 

皆頼 「うん、まあ…… わかってたよ、うん」

みすちー 「やったー終わったー!」

皆頼 「あ、お疲れ」

上白沢 「まあいい、とりあえず今日はここまでにしておこうか」

皆頼 「あ、これお土産ね」

 

 そこにはいつか見たプリントが何枚も……

 

チルノ 「……凍らせて捨てようかな……」

皆頼 「まあ、普通の人はそうなるよな」

チルノ 「な…… 私を普通の奴と同類にしたな!?

     いいもん! 全部やってやるからな!

     明日絶対ここに来いよ! 見返してやるんだからな!」

大妖精 「見返すも何も初対面だけどね」

 

 そしてそのまま仲良く会話をしながら妖精達は帰っていく

 その後、慧音が口を開く

 

上白沢 「なかなかやるな、皆頼とやら」

皆頼 「あまり外来人を舐めないほうがいいぜ」

上白沢 「今度からここでチルノの相手をしてくれないか?」

皆頼 「いやそれはちょっと厳しい……」

 

 冗談じゃない

 あいつの世話を毎日するとかほぼ不可能に決まっているだろう……

 

皆頼 「あ、じゃあとりあえずまた今度」

上白沢 「ああ、分かった またよろしくな」

咲夜 「…………」

 

 そういって二人は寺子屋を出る

 ……少しを眠気がさしてきた

 まあ、2時だからな 良い子はお昼寝の時間だ

 

皆頼 「さて…… 次は守矢神社にでも行こうかね」

咲夜 「でも、守矢神社の人たちは基本的に神社内にいるので、ただのお参りになる気がしますけどね」

皆頼 「まあ、それはそれでもいいか」

 

~~~移動中~~~

 

皆頼 「よし、到着っと」

咲夜 「とりあえず参拝を済ませましょうか」

 

 そういうと咲夜は先に階段をあがってゆく

 その後を、俺が小走りで追いかけて、横に並ぶ

 何段か続いた階段を上がり、賽銭箱の目の前に立つ

 そして、いつもの行為をする

 ちなみに、神社は神に祈りをささげる場所ではなく、神に何かを誓う場所らしいな

 まあ、もちろん俺の誓うことなんて一つしかないわけなのだが

 

早苗 「あ、例の外来人さんですか?」

皆頼 「ん? ああ、早苗か」

早苗 「え? 名前知ってるんですか?」

 

 ~見飽きるのでかっと~

 

皆頼 「でも、不思議だよなお前らって苗字違うのに家族なんだよなぁ」

早苗 「まあ、常識にとらわれない世界ですから」

 

~~ ここで、現実世界での家族の認識について少し語っていきましょうか~~

   (ゆったりとした音楽でも流しながら見て下さい)

 

カイト 「モウこれ本編とか無視してるよね」

ライト 「まあショック(後書き)で錯乱しているのだろう、仕方がない」

カイト 「まあ、後で変える可能性もあるし、いいか」

ライト 「で、家族についてなのだが、実は法律では決まってないんだよなぁ」

カイト 「うん…… でも、戸籍とかってないと大変だよね」

ライト 「ああ、何か自分の身分を証明するためにも必要だし、日本国籍を持っていることを証明する公文書でもあり、現代社会でも極めて重要な役割を持っているな」

カイト 「でもなんで昔の戸籍制度が残ったままなんだろうね」

??(コラボ回のお知らせで出てきたやつ) 

「そうだよ! というかそもそも戸籍制度とか面倒くさいだろ!

    全部取っ払って、何かパスポートみたいなもの作ればいいだろ!」

主 「いや……w それ言うたらおしまいやで

   そんなんしたら個人の情報がすり替え放題やし、なくしたら終わりやんか」

ライト 「まあ、それに関しては同意見だな」

?? 「…………」

ライト 「そもそも戸籍があるからこそ、婚姻届や離婚届など、とくに本籍地に届け出る場合はそれぞれ用紙に必要事項を記入して届け出れば簡単に手続きが済むわけだし、パスポートの申請など、自分の身分を証明するものを必要とする手続きも、戸籍抄本などを添付してスムーズに事が運ぶのだよ

また、あるいは何かの名義変更の手続きなどで、自分の苗字が○○から△△に変わって現在は××だ、ということを証明しなければならない時なども、戸籍が唯一公証するものになるからな」

カイト 「お前政治ガチ勢かよ」

主 「まあ、戸籍関係者を除けば、ふだん戸籍のことを意識して生活している人はいない

   だろ」

カイト 「とりあえず、この話はここまでな」

 

 ~~終わり(もしよければ調べてみてね)~~

 

皆頼 「まあ、現代ではこんな制度があるんだよ」

咲夜 「はぁ…… ややこしいですね」

早苗 「もうそんな堅苦しいことはいいんですよ……」

皆頼 「あ、とりあえずもう行くわ また今度何かあったらよろしくな」

早苗 「はい、わかりました」

 

 そして二人は紅魔館に戻ってくる

 

咲夜 「さて…… 夕飯作りますか」

皆頼 「よくそんな気力起きるなぁ…… 尊敬するわ」

咲夜 「いえいえ、それほどではないですよ

    というか、メイドですし、これができないと追放されちゃいますよ」

皆頼 「厳しい社会だなぁ」

 

 そして俺は自分の部屋に戻る

 この部屋ももうずいぶんと見慣れたものだ

 

 そしてこの後、俺は普通に夕飯を食べて、風呂に入った

 もちろん風呂の途中でもアクシデントなどなく、とても静かで、ゆっくりとした時を過ごせた

 

皆頼 「ふぅ…… さっぱりした」

 

 でもまだ8時か……

 寝るには早いな

 そう思い、皆頼は読書を始める

 皆頼は、読書が意外と好きだった

 ただ、相性のいい小説と出会うことが少なかったため、あまり本を読まなかっただけのことだ

 

 そして2時間後……

 

皆頼 「もう22時なのか まあ、少し早いけれどいいだろう おやすみなさい」

 

 皆頼は明日の生活に期待しながら目を閉じた

 

残り29日と17時間半 (8月6日 22時)

 

 




はい、知っている方もいるかもしれませんがコラボを予定していた狼雲さんがアカウントロックされました
まさかコラボの発表をして1週間もないうちにこうなるとは思いませんでした
私自身もショックを隠しきれていません
今回の話も、このことを知ってそのことをすぐ伝えるために早めに書いたものです
だから少しお粗末になっているかもしれませんね

……ということで、コラボの件も無くなってしまいました
皆様に迷惑をかけたならば、すみません
ロック理由は…… 知りたければ探してみてください
乗っていましたから……
(ちなみに、コラボ回の発表については、消しません
 あれでストーリーを続けるつもりなので)

今回はこれで以上となります
後味が悪くなってしまい申し訳ございません
あ、この作品は消えるつもりはねえから安心しろよ!?
(あくまでつもり)
では、ここまで見ていただきありがとうございました
次回も、

一同 「ゆっくりしていってね!!!」


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28話 2回目の幻想郷巡り⑤ 妖静と騒霊

……無言の始まり……(手抜き編集)


28話

 

皆頼「ふぁぁ~~ぁ……」

 

 皆頼は1度あくびをした後時計を見る

 

皆頼「もうこの時計を見るのも何回目かねぇ……

   そろそろ慣れてきてもおかしくない頃だぜ」

 

 まあ、何事もなかったら……だけどな

 さて……いつも通り顔を洗って食堂へ向かうかな

 

 

 

皆頼「やっぱ早いな……」

咲夜「あ、おはようございます」

皆頼「ああ、おはよう」

咲夜「別にわざわざ朝早くから起きてこなくてもいいんですよ?」

皆頼「その辺は大丈夫、もう 慣れた から」

咲夜「そう……ですか」

皆頼「じゃ、何を手伝えばいい?」

咲夜「え~と……

 

 

 

皆頼「じゃ、みんなを呼んでくるよ」

咲夜「ええ、よろしくお願いします」

 

 ……このやり取りもなんか久しぶりに感じるなぁ……

 俺が1回死んでから初めての手伝いだし、まあそりゃそうか

 

 と、そんなこんなで全員集まったな

 

レミリア「それにしても今日は少し準備が早いわね」

咲夜「皆頼さんが手伝ってくださったので早く準備が終わったので……」

レミリア「まあ、別にいいけどね」

パチュリー「それより早くいただきましょうか」

美鈴「もうお腹がすきましたよ」

レミリア「それもそうね、いただきます」

一同「いただきます」

 

 

 

レミリア「さて……じゃあ私は部屋に戻ろうかな」

パチュリー「ええ、ごちそうさまでした」

美鈴「美味しかったです」

咲夜「そのまま寝ないでくださいね?」

美鈴「は……はい……」

 

 と、咲夜が威圧を発したところで俺は咲夜より少し早く食器の片づけを始める

 まあどうせ夜は疲れてできないだろうから今元気があるうちにってだけなのだけれども

 

咲夜「って早いですね……」

皆頼「そうか? 咲夜もいつもこんな位だろ」

咲夜「そうでしったっけ?」

皆頼「まあ、何でもいいだろ」

 

 そんな会話をした後、少ししたら食器洗いが終わった

 どうせ今日で全部周り終わるだろうし、そんな急がなくてもいいのにな

 まあ、俺ももう準備は済ませてあるのだけど……

 

咲夜「それじゃあ、行ってきますか」

皆頼「ああ、行ってきます」

レミリア「ええ……よろしく頼んだわよ」

 

 その言葉を背中に俺は玄関のドアを開ける

 空は、青い

 そしてその空を、俺らは飛んだ

 

咲夜「さて……どこに行きますか?」

皆頼「う~ん……白玉楼にでも行くかな」

咲夜「わかりました、そうしましょう」

 

~~移動中~~

 

??「お、見ない顔だねえ?」

??「咲夜は割と見るけどね」

皆頼「ん? 誰さん?」

??「すまない、自己紹介してなかったね

   私はルナサだよ」

??「メルランだよ~」

??「リリカといいます」

皆頼「俺は皆頼という

というかなんでこんな中途半端なところにいるんだ?」

リリカ「私達の音楽コンサートがあるから移動中で~す!」

ルナサ「あなたたちも来ますか?」

皆頼「いや、また今度にしておくよ」

メルラン「むぅ…… まあ、いつでも待ってるよ!」

咲夜「あ、それでは……」

 

 ~~移動後~~

 

 (不法侵入の下りはカット)

 

幽々子「すいませんね」

皆頼「いえ、大丈夫ですよ」

幽々子「……大丈夫な気はしないのだけれども」

 

 その横で妖夢はぺこぺことお辞儀をしている

 

皆頼「というか……もういいんだけど……」

妖夢「はぇぁ……」

皆頼「なんだその声にならない声は……」

幽々子「まあ、よろしくね」

 

 それにしても……この感じだとこいつらも時が戻ったことは知っていないみたいだよなぁ……

 やっぱりトリガーはこの世界にいないことなのか?

 それで俺がそのトリガーの発生させた原因になるんなら納得は行くんだよなぁ……

 もう少し聞いて周るとするかぁ……

 

幽々子「お~い……」

皆頼「はい!? なんでしょう?」

幽々子「今すごい遠くを見ていたわよ……」

皆頼「ああ、少し考え事をしていたのでね……」

幽々子「フフフ…… まあいいわ、もう少しお話をしたいから中に入って?」

咲夜「お邪魔します……」

皆頼「同じく」

 

 

幽々子「で、最近幻想入りしたんだっけ?」

皆頼「ああ……まあ、そういうことになるのかもな」

咲夜(…………?)

幽々子「じゃあ、あまり遠出しないほうがいい

    わかってると思うけどこの世界には妖怪ってもんがいるからね」

皆頼「霊が言えることじゃあなくねえかぁ?」

幽々子「まあ、それもそうね……」

皆頼「というか、寒いなぁ……」

咲夜「まあ、空の先と考えればこんなもんでしょうよ」

皆頼「こりゃあ冬はこれねえなぁ……」

幽々子「私はもう何も感じなくなったけどねぇ……」

皆頼「霊だからじゃねえか?」

咲夜「絶対違う気がします」

幽々子「あなたも霊になってみる?」

皆頼「残念だが死ぬ予定はなくてな、遠慮しとくぜ」

 

 しかし、前は関わらなかったけど案外話しやすい人だな

 また時間があるときにでも来るかぁ

 

皆頼「というか、その件は何か特殊能力でもあるのか?」

妖夢「切られてみますか?」

皆頼「遠慮させていただきます」

幽々子「客人になんてこと言うのよ」

皆頼「幽々子も大概だろ」

幽々子「それを言われたら否定はできないけれども……」

 

咲夜「じゃあ、そろそろ行きましょうか?」

皆頼「ああ、そうだな」

幽々子「早いわねえ、まだ1時間半しかたってないのに……」

皆頼「ああ、またくるよ」

 

 と、いったものの……次はどこに行こうか

 

咲夜「とりあえず人里でも寄っていきましょうか」

皆頼「まあ、昼にはちょっと早いし休憩程度だな」

 

 

 ~~カット~~

 

チルノ「お、来やがったな」

皆頼「ん?何が?」

咲夜「いや昨日言ってたじゃないですか」

皆頼「ああ、すっかり忘れてたわ」

チルノ「ええ……

    ってそんなことよりこれを見ろ!」

 

 そこにはすべて終わったプリントが……

 

皆頼「恐怖を覚えそう」

チルノ「は?」

 

 ~~なんだかんだでアリスの家に行くことに~~

 

アリス「ん? 咲夜じゃない、どうしたの?

    って、なんか見慣れないのがいるわね 彼が噂の最近幻想入りした子?」

咲夜「はい、そうですね」

アリス「……あなた、早く現実世界に戻った方がいいわよ

    ……何かあってからじゃ遅いんだから」

皆頼「……どういう意味だ?」

アリス「いいえ、なんでもないわ

   あなたがここにいたいならそうしなさい

   ただ、私も妖怪よ? よく顔を出せたわね

   私が悪い妖怪だったらもうとっくに死んでるかもしれないのよ?」

皆頼「今生きてるからいいんだよ、アリスさん

   それにそのために咲夜がいるんじゃあないのかい?」

アリス「ま、それもそうね とりあえず中に入りなさい」

 

アリス「ま、私の名前を知ってたのはこの際いいとして、ほかのところへはもう行ったの?」

皆頼「ええ、まあ……そうですね」

アリス「ふ~ん……まあ、よくあのレミリアが許可を出したものだわ

    ま、どうせ後から殺されるのかもしれないけどね」

 

 ……そう、あいつも人間とのかかわりは深くないうえに、人間をあまり好んではいない

 1回目の人生はどうせ後から殺されたとして、今回は?

 今回であったきっかけは同じ

 だが、賭けているものは……違う

 きっと、レミリアもわかってくれているはずだ

 

アリス「まあ、少し話を聞かせてよ いろいろとね

    現実世界のこととか少しは知りたいからね」

皆頼「ああ、わかった」

 

 ~~~現実世界のお話をして……~~~

皆頼「それじゃあ、そろそろかな」

咲夜「すいませんね、急に」

アリス「まあ、こっちも楽しめたわ」

皆頼「ああ、それじゃあまた、会うことがあれば」

 

 

皆頼「とはいったものの……お腹がすいたなぁ……」

咲夜「人里でお腹を満たしましょうか」

皆頼「ああ…… そうだな……」

 

 人里……

 捕まらないといいけどなぁ……

                残り29日と3時間半 (8月7日 12時)

 




……無言の終わり……


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29話 2回目の幻想郷巡り⑥~2週間後

カイト「と、いうことでね にゃんぱすー」
ライト「にゃんぱすー」
カイト「ま、2週間以内だからセーフってことで」
ライト「では、どうぞ

カイト&ライト「ゆっくりしていってね!!!」


29話

 

 そしてあの後特にチルノなどにつかまることもなく、昼食を食べることができた

 ただ、もう大体のところには行った気がする

 ……香霖堂に行けば小説でもあるかな?

 ……行ってみるか

 

皆頼「咲夜? もう1回香霖堂に行ってもいいか?」

咲夜「何か忘れものでもしたんですか?」

皆頼「いや、小説でも見ようかなと思ってさ」

咲夜「ああ、いいですね

   行きましょうか ……まああるかどうかわかりませんが」

 

 ~~少年少女移動中~~

 

こーりん「ん? 忘れものかい?」

皆頼「いや、注文だな

   何か小説っぽいものはないか?」

こーりん「……小説かぁ……

     何かあったっけな? 少し探してみるよ」

皆頼「ああ、その間は近くのものを見ているよ」

 

 

こーりん「う~ん…… あったっちゃあったけれども……」

皆頼「何か問題でも?」

こーりん「ホラー系統でもいいか?」

皆頼「ああ、問題ないよ というかそういうのは好きだ」

こーりん「そうか、ならよかった」

 

 そして俺は会計をすまして店を出る

 だが…… これからどうするかねぇ……

 もうすることもなくなったし紅魔館に帰ろうか?

 ……適当にふらふらしていてチルノにつかまるよりはましだ 帰ろう

 いや、まあチルノは嫌いじゃないけどさ、めんどくさいんだよ

 

~~紅魔館~~

 

レミリア「あら、早かったわね」

皆頼「そうか? 予定よりは少し早いかもしれないが……」

レミリア「まあ、それはそれでいい

     皆頼はこれから何かするのか?」

皆頼「う~ん……

   ああ、そうだ さっき買ったこの銃の試し打ちがしたいな

   使いかたも覚えておきたいし…… 少し庭を借りてもいいかな?」

レミリア「ああ、使ってもらっていいけど……

     安全のため咲夜も一緒にいといてくれると助かるわね」

咲夜「かしこまりましたお嬢様」

レミリア「でも少し休憩したらどうだ?」

皆頼「ああ、そうするよ」

 

 その後少し話をして、俺は自室に入る

 そして今日買ったものをある程度整理する

 今日買ったのは……小説、銃…… くらいか

 なんか眠くなってきたわ…… 疲れた

 少し眠ろ……

 

~~20分後~~

 

 ハーフぃ……(あくび)

 そろそろ行くかぁ……

 というかもう待ってんのかな? だとしたら悪いことしたなぁ……

 

 (移動中)

 

皆頼「あ、もういたのか すまないな

   少し眠ってしまった」

咲夜「大丈夫ですよ、私も今来たばかりですから」

皆頼「そうか、ならよかった」

 

 そして俺はすぐ弾を込める準備をする……が、

 

皆頼「……これどうやって弾込めるんだ?」

咲夜「霊力を固める という感じでしょうか?」

(よくわからないで言ってるからガチ論やめてください)

皆頼「へぇ…… まあやってみるか」

 

 俺は頭の中でしっかりと想像してから弾を込める操作をする

 そして……

 

  バン!

 

皆頼「……普通に打てたな

   だが、まだ威力は弱そうだ

   少し練習する必要もあるかもな……」

咲夜「大丈夫そうですね」

皆頼「ああ、戻っていてもらってもいいよ」

咲夜「ええ、そうさせてもらいます」

皆頼「さて…… 練習するか」

 

 というかAIMの問題もあるだろうし、少し慣れるには時間がかかるかもな……

 ハーフぃ…… ネム……

 

~~1時間後~~

 

 ふぅ…… とりあえずこんなもんでいいか

 疲れたし、紅魔館内に戻ろうか

 

咲夜「あ、終わりましたか?」

皆頼「ああ、とりあえず今日はそうかな」

 

 とりあえずパチュリーのとこにでも行ってみるか……

 と、その前に美鈴のところによってからやな

 どうせ寝てるだろうけど……

 あ~…… ネム

 

~~移動中~~

美鈴「zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz」

皆頼「……知ってた」

 

~~移動中~~

 

パチュリー「あら、皆頼じゃない、どうしたの?」

皆頼「いや、暇だったから……な」

パチュリー「まあ、いいけども」

小悪魔「パチュリーさん、これはどこに置けばいいですか?」

パチュリー「ああ、そこの本棚の3段目よ」

小悪魔「了解で~す」

 

 ハーフぃ…… ネム……

 と、そんな感じで本を読んでいたら……どうやら寝てしまったらしい

 

パチュリー「あなた疲れてるんだから休憩してなさいな

      読んでる本も銃に関する本だったし……

      少しくらい休憩をはさみなさいな……」

皆頼「ああ、そうさせてもらうわ」

 

 

 そしてその後自室に戻ったが、すぐ寝てしまった

 次に起きたのは6時くらいだった

 さて……時間的にも食堂に向かおうかな

 

 

レミリア「あ、ちょうどいいタイミングできたわね」

美鈴「早く食べたいデース」

レミリア「じゃあ、 

一同「いただきます!!」

 

 むしゃむしゃ……

 と、いつも通り美味しい夕食を食べ終えて、俺は風呂に入る

 小悪魔が入ってくることもなく、風呂を終えると、俺はすぐにに横になって眠ってしまった

 

~~翌日~~

 

 フぁーア……

 なんか……体がだるい

 熱でもあるのか?

 そう思い、俺は熱を測る

 ……8度8分……

 はぁ…… とりあえず少し眠っておこう まだ早いしな

 

 

 で、少し経ったわけだが、とりあえず咲夜に言っておこうかな

 脂っぽいものを出されたらいやだしな

 そういうことで俺は動き出すが、立つのもつかれる

 早いとこ戻ってこよう

 

 

 と、いうことで咲夜がご飯を持ってきてくれるようになった

 とりあえず明日からはあまり過度な練習はやめよう

 時間もないわけだし、こんなことで時間使ってられねえよ

 

 ガチャリ

 

咲夜「失礼します」

皆頼「ああ、すまんな咲夜」

咲夜「いえいえ、大丈夫ですよ

   ゆっくり休んで早く治してくださいね]

皆頼「ああ、そうさせてもらうよ」

 

 と、会話をした1時間後にレミリアやパチュリーなどが来てくれた

 暖かい世界だ はぁ……疲れた

 

 ~~6日後~~

 

 あの日からなんやかんやあってある程度のaimは手に入れた

 風邪は次の日に治った(なぜカットしたか? このペースでやってたら瞬獣と勝負するまでに30話くらいかかるだろうからだ これからはカット多様でいくで)

 

 というか、鈴仙とかに聞きに行けばいいやん!

 あいつ銃使っていた気がするし……

 気づかんかった……

 とりあえず今すぐ行こうそうしよう

 

 ~~少年移動中~~

 

鈴仙「で、使い方のコツなどを教えてほしいと……

   ……実際に銃を使っている訳ではなくて、弾幕展開時に指を銃の形にして打ち出すような仕草をとっているだけなのだけれど……」

皆頼「あ……」

 

 

 

皆頼「……すいません、ほんとに」

鈴仙「まあ私も良く間違われるのだけれども……」

皆頼「はい、すみません……」

 

~~1週間後~~

 

 ……ずっと紅魔館にいるのもどうかと思い、人里に顔を出してみたわけだが……

 なんでこうなるのかねぇ?

 

上白沢「いや~ すまんな

    いきなり頼んでしまって」

皆頼「ほんとですよ」

上白沢「まあチルノを教えるのはお前の方がうまいから頑張ってくれ」

皆頼「もう勘弁してくれませんか?」

上白沢「いつもチルノを教えている私のセリフじゃない?

    まあ、そう思うからお前に頼んでいるのだが」

皆頼「はぁ……(ため息)」

上白沢「どうせなら宿題作るの手伝ってくれないか?」

皆頼「いやです」

上白沢「このまま外に出てもチルノにつかまるだけだぞ」

 

 ……究極の選択()じゃねえか

いや、でもステルスで行けば……

 そう思い外に出るが……

 

チルノ「お、皆頼じゃないか!」

 

 案の定だ

 

皆頼……なんだ?」

チルノ「この前ルーミアをぼこぼこにしたらしいじゃないか!」

 

 ……はぁ…… やだやだ

 まあ普通に戦ってもつまらないしどうせならよけに徹してみるか

 

皆頼「はいはい、わかりましたよっと」

 

 そういうことで、俺らは安全な場所に移動する

 安全な場所(被害が出ない場所)

 そしてそのまま俺らは戦闘へと移行した

 

                     残り15日と3時間半(8月21日 12時)

 




次回までは少し雑になるかもしれません
(早く瞬獣戦まで進めるため)


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30話 戦いの準備

カイト「どうも~みなさん~こんにちわ~ カイトです~」
ライト「おう、ライトだぜ」
カイト「多分そろそろ風邪ひきますね」
ライト「なんかそんな気がする」
カイト「まあ、その時は小説書くの厳しいかも」
ライト「書き貯めとか特にしてないしな」
カイト「まあ今年比較的暖かいけど」
ライト「じゃ、そゆことで」
カイト「ゆっくりしていってね!!!」
    


30話

 

チルノ「さて、あたいから行かせてもらうぞ!

    雹符「ヘイルストーム」!

 

 あたいから行くも何も、今回は耐久を目的としてるからずっとお前のターンなのだが

 と、考えている間に次々と弾幕が飛んでくる

 チルノの中心から竜巻のように弾幕が飛んでくる

 雨霰(あめあられ)だな

 まあ何とかよけてはいるが、今のところ安置などは発見できない

 たまに右から来た弾幕をよけて左前に移動すると左からくる弾幕にあたりそうになる

 これ、上から見たらきれいそうだなぁ

 

チルノ「なぜ当たらない!?

    ほかの妖精とかだったらこれで十分なのに……」

皆頼「ほかの妖精とも戦っているのかよ……」

チルノ「まあ、そんなこと言ってられるのも今のうち

    霜符「フロストコラムス」!

 

 その瞬間青い針状の弾幕と薄黄色の針状弾幕が繰り出される

 青い弾幕が周りに広がり、ゆっくりと落ちてくる

 それを俺は慎重にかわしていく

 そこにさらに薄黄色の弾幕が5連続、横に広がったものが落ちてくる

 その中には縦に広がったものもある

 また、それを余裕をもってかわすと、二つの弾幕がなかなかの勢いで落ちてくる

 周りにはゆっくりと落ちてくる青い弾幕

 例えるなら雪とつららだな

 まあそんなゆっくりと鑑賞している暇はない

 俺はゆっくりと落ちてくる雪弾幕に気を付けながら勢いよくつらら弾幕を横にかわす

 青の行動を何回か繰り返していくうちにスペルカードは終わっていた

 

チルノ「あなた落ち着きすぎじゃない?」

皆頼「ガチトーンじゃねえか、いきなりどうした」

チルノ「最近来た人とは思えないのだけれど」

皆頼「驚きで普通に言語が喋れてるの笑う

   いつも驚いていれば頭いいのに」

チルノ「お、あたいを馬鹿にしたな?」

皆頼「いいから早く来いよ」

チルノ「食事も弾幕も前菜から

    あたいの弾幕はまだこんなもんじゃない」

皆頼「はいはい、焦らないでゆっくり食べますよ」

チルノ「氷符「アルティメットブリザード」!」

 

 またも青い弾幕

 まあ、イメージ通りと言えばそうだが

 おっと、横からもあるのか

 上からの弾幕は青い弾幕、横からの弾幕は水色だが、少し大きいように感じる

 というか、大きい しかも右からも左からも来ている

 だが、上からの弾幕にはかなりの隙があるから、上に登っていくようにすればいいか

 なんか鯉が滝を上がっている様子みたいだな

 というか、そろそろ攻撃しようか?

 と思ったところで攻撃がやむ

 

チルノ「さて、メインディッシュと行こうかしらね?」

皆頼「まだ早いんじゃないか? というか俺の弾幕も味わってもらうぜ?

   そろそろ、反撃開始だ」

チルノ「あたいだって負けない!」

皆頼「ふん、言ってろ 反符『広がる波紋』

チルノ「氷王「フロストキング」!

 

 2人がほとんど同時にスペルカードを発する

 その直後、チルノの左右に何やら氷の塊?のようなものが出てくる

 って、速すぎないですかぁ!?

 恐ろしいスピードで曲線を描くように青い針状の弾幕が迫ってくる

 右、いや、よける暇がない!

 パン! パンパンパン!

 その場で銃声が鳴り響く

 その霊力弾は青い弾幕をかき消し、チルノへと向かっていく

 ただ…… まあ躱されるでしょうな

 

皆頼「こんな形で初お披露目とはなぁ」

チルノ「チっ…… 初見だから1発くらいは食らってくれても……」

 

 まあ1回見てしまえば余裕

 同じ要領で難なく交わしていく

 だが、チルノも弾幕にかかる様子はない

 

皆頼「お前がこんなスペルカード出してくるとは思わなかったよ」

チルノ「また馬鹿にしたな!?」

皆頼「知らん 綺符 『四回の危機』!

チルノ「こっちだって! 氷符「パーフェクトグレーシェリスト」!」

 

 先に発したのは皆頼

 まずは青い弾幕がチルノを襲う ……はずだったんだけどなぁ……

 その弾幕の殆どは相殺

 さらに、チルノの弾幕が来る

 水色の自機狙い てか速!

 さらに5つ横に並んだ青い弾幕がランダムで繰り出されている

 しかも速度が速いため1瞬の油断が命取りだ

 よし、1セットは耐えた

 後はこれを繰り返すだけ  しかも、俺の弾幕が3段階目に入った

 かかってこい! と思ったがもう俺の弾幕が殆どのチルノの弾幕を相殺、いやかき消していたためあまり俺に弾幕は飛んでこない

 

チルノ「クっ」

 

 よし、右足部分にあたったな

 しかも弾幕が4段階目に入った(よくわからなかったら設定資料読んで)

 ただ、これはほぼ相殺されたか

 これで両者のスペルカードが終わった

 

チルノ「まだまだ…… 凍符「パーフェクトフリーズ」!

 

 と、あぶねえ

 これは……? ランダムでいろいろな色の弾幕だなぁ

 綺麗だわぁ……

 って、止まった?

 と思ったらチルノからすごいスピードで青い弾幕が出てくる(5方向)

 危なっ!!!

 もう少し右にいたらあたっていた……

 とそんな思いもつかの間、さっき止まっていた弾幕が動き出す

 これもランダムだな

 右からも左からも……

 

皆頼「なかなかやるじゃねえか」

チルノ「早く当たりなさいよ!」

皆頼「そんな無茶な」

 

 そう言ってる間にも弾幕は動き続ける

 さて、こっちもだな

 

皆頼「銃符『暴発』! 標的 チルノ! 範囲2m!

 

 そして皆頼はチルノめがけて銃を何発も打つ

 そしてチルノの近く、2メートル以内(1部説明あり)にはいると……

 ボン! 爆発のような音がする

 そして8方向にはじけるようにして銃弾が飛ぶ

 今皆頼がうった銃弾は12発

 そのうち2メートル以内(1部説明あり)に入ったのは11発

 つまりチルノの近く2メートル以内から88発の銃弾が……

 

チルノ「はぁ!?」

 

 チルノも70発くらいは相殺したか……

 だが、チルノが何か所かに被弾し、そのまま戦闘は終了した

 

皆頼「おー 大丈夫か?」

チルノ「なんだ今の……

    というかあれが永遠に続いたらよけるの無理じゃない?」

皆頼「いや、制限はある

   効果時間は20秒以内

   また、この効果以外には銃弾に特質を付与できない

   このスペルカードを使った後、1回範囲内に銃弾が入るごとにこの効果が発動する範囲が10cmずつ小さくなる

 つまり、最大効果が発動するのは20発までということだな」

チルノ「へぇ~…… まあいいや 金平糖頂戴」

皆頼「はいはい……」

 

~~

 で、この戦闘が終わった後の話だが、また2週間ほど実戦練習を踏まえた特訓をした

 そして気づけば当日になっていた……

                                     ~~

 

咲夜「あ、おはようございます」

皆頼「ああ、おはよう」

 

 この幻想郷に来てからも朝早く起きるのは全く変わっていない

 ……それと一緒に朝ご飯を作るのも

 これが明日も続けばいいもんだが……

 

 

~~~~

 

レミリア「じゃあ、いただこうか」

一同「いただきます」

 

 と、いつも通りの朝ご飯を済ませる

 だが、瞬獣を信じてくれている人はいない

 レミリアは信じてくれているが、昼間だからどうもできない

 また、レミリアがみんなに言ったところで信じる人はいない

 まあ、それもそうだ

 いきなり来た奴が瞬獣が来る なんて言って信じる方がどうかしている

 

一同「ごちそうさまでした」

 

 一応咲夜はついてきてくれることになっているが、それも幻想郷観光 という名目での話だ

 

~~昼ごはん後~~

 

 武器の調整も済んだ

 後は、何とか耐えるだけだ

 もちろん最初から倒すことなんて考えていない

 これを見たやつが霊夢やらを呼んで倒してくれるまで耐えるしかない

 そのための練習だ まあ、倒せるならそれに越したことはないが

 

 

~~~~

 

皆頼「それじゃ、ちょっと行ってくるわ」

レミリア「ええ……よろしくね」

咲夜「では、行ってきます」

 

 そして紅魔館の玄関の門を開ける

 空はとても青く、雲一つない晴天だった

 ……まるで、正反対だな

 

             残り2時間半(9月5日 1時)

 




戦闘シーンの時はさらさらかけるのに日常シーン全然かけへんのやけど
(戦闘シーンがしっかりと書けているかは別として)
これリア充シーンとかどうするか……

あ、読んでいただきありがとうございます!
次回も、ゆっくりしていってね!!!

追記:質問はメッセージで受け付けています
   また、イラストを書いていただけたら嬉し(殴

ライト「ちょっと眠ってろお前」
カイト「こっわ……」


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31話 決戦の時

始まる前に一つだけ言いたいことがあります

前回のコメントで、「チルノも妖精だからそれに楽勝で勝つのはどうなんだろう」 というご指摘がありましたが、そこは主人公の身体能力がやばかったということでお願いします

(設定に身体能力については書いてあるぽよ)

 

 

31話

 

フぁ~~あ……

 さて……やるかぁ……

 今の時間は6時 起きる時間が少し遅かったがまあいいか

 そして食堂に着くと、もうみんな集まっていた(咲夜以外)

 

皆頼「あれ? もうみんな集まってるか? 早いな」

パチュリー「それもあんたの発言のせいよ」

皆頼「はい?」

レミリア「例の件だ さすがにお前1人で行かせるわけにはいかないのよ」

皆頼「でもレミリアはもちろんパチュリーも体調的に無理だろ?」

レミリア「ただ、残念ながら私も信用は持っていないうえに、わけわからん奴がわけわからんところから出てきてわけわからん事言っても信じるわけがない

というか私も信じているわけではないが……

能力で見えちまったものはしかたない

とはいえ、見えたのはフランであるからにこの事とは何ら関係ない気もするけれど……」

 

 ……フラン?

 ……おいおいまじかこいつ 先のことまで当ててきやがったぜ

 まあそれを言うのはこれが終わってからだな

 

レミリア「ということで咲夜にはそのことを伝えに行かせているが、なんせ私もこの前異変を起こしたばかりで……

しかも霊夢たちとほとんど交流を持っていなかったわけなのよ

つまり信用がない

ほんと、なぜ今あなたと一緒にいるのか不思議なくらいよ」

皆頼「それも運命だよ」

レミリア「能力のない奴が何を言っているのよ」

皆頼「いうな」

パチュリー「でも咲夜も買い物以外基本的に紅魔館以外でないし、これ以上の戦力は期待できないでしょう」

美鈴「ということで、皆頼とメイドと私でいくデース」

レミリア「と、いうことなのでよろしくね

何も来ないといいけれど……」

皆頼「というか俺は戦力になるのか?」

レミリア「命を削ってでも戦力になってもらうわよ

あとは、能力が芽生えることも信じて……

簡単な実践練習よ」

皆頼「ええ……」

 

~~     その後手入れなどをして準備を整えた一同らは、

            戦場となる人里に降りる      ~~

 

 う~ん……

 違和感しかないな ここが人里の端の端だから人通りが少なくて助かったぜ

 

美鈴「私は信じられないですけどネ」

皆頼「というか、そろそろだぞ……」

咲夜「……」

 

 そしてそのまま10分がたつ

 ……おかしい 警戒しているのか?

 日にちは……合ってる 時間もあってる なぜ?

 

 ……そしてそのままさらに50分がたち、美鈴は一度戻った

 なぜ……こない?

 そんなことを考えていたらいきなり奴はやってきた

 というか、美鈴居ないのはやばい

 

瞬獣「ぉおおおおおおおおぉおおおお!」

 

 おっと、テレポートでお出ましかい

 やっぱり戦力が減るのを待っていたのかな?

 それじゃあ、リベンジマッチと行こうか

 (とはいえ、そんな力はないんだが……何とかなるだろ)

 

咲夜「あら、勢いのある咆哮じゃない

   ただ、私たちも負けるわけにもいかないのよ!

   奇術「ミスディレクション」

 

 そういった直後、その場所には咲夜はおらず、そこには全方位に咲夜のナイフがばらまかれている

さらに移動したかと思えば、すぐにまた別の場所に移動している

この正体はもちろん時間停止だろう

もちろん、俺だって負けていられねえよなぁ!?

 

皆頼「銃符『暴発』!」

 

 バン! バンバンバンバンバン!

 さあて、何発あたるかなぁ?

 

瞬獣「瞬符『分身』

 

 て、お前もスペル使うのかよ!?

 そしてそんなこと考えていられるのも一瞬

 瞬獣は8体くらいに分身を作っている

 そして、どれも全く同じ行動をとっている

 ッチ! これじゃあどれが本物かわからねえじゃねえか!

 しかも瞬獣が攻撃に入った 次から次へと弾幕を打ってきやがる!

 しょうがねえから乱射だ! 俺のスペルは本体の2メートル以内じゃないと発動しない

 つまり打っても爆発しないやつは分身だ

 

 バンバンバンバンバン!

 そう打っている間も瞬獣は攻撃の手を止めない

 そして気がつけば目の前には緑色の弾幕

 

皆頼「これは避けられ……な……?」

 

 傷を……負っていない

 もしかして分身の攻撃はノーダメ?

 とにかく本物がどれかを咲夜に伝えなければ!

 

 

~~~~

 

咲夜「くっ!」

 

 よけるのに精いっぱいで反撃なんかできっこない

 これじゃあ……まずい!

 早く本体を見分けなければ!

 

皆頼「咲夜! 本体は、あいつだ!」

 

 皆頼が指をさす

 ありがたい、この仕組みに気づいてくれたなら後は本体に集中攻撃をするだけ!

 

咲夜「了解です! メイド秘技『殺人ドール』

 

 まずは、ナイフ形の弾幕をばらまいて、 時間停止!

 そしてさらに増やして、さらに方向転換

 そして能力解除 これは、よけられまい

 

~~~~

 

 早くなんとかしないとこっちも持たない!

 とりあえず本体をたたく!

 

皆頼「綺符 『四回の危機』!

 

 ただこんなので倒せるとは思ってない

 少しでもあいつの弾を相殺させて、咲夜のサポートがメイン!

 まだまだやるぜぇ!

 

瞬獣「花火

 

 おいおい、勘弁してくれ……

 と、瞬獣の新しいスペルに絶望していると、なんと当たらないと思っていた自分の弾幕が1つあたる

しかも咲夜の弾幕が相当な数当たったようだ

それにより分身が消滅 これは大きい

 

 ただ、瞬獣の新しいスペルカードは始まってもいない

 すぐに瞬獣は復帰して、エメラルドで針状の弾幕を宙に打つ

 それが上空約20メートルくらいのところで爆発

 しかも打ち上げた数は……どんだけ打ち上げやがる!?

 しかも爆発した弾幕が恐ろしいスピードで下に落下してくる

 こいつはやべえ……

 今のところ運よく左右に動くだけで躱しているが、今集中しているのは上空

 横から弾幕が来たら対応しきれない

 

咲夜「幻幽「ジャック・ザ・ルドビレ」

 

 その瞬間瞬獣の周りには赤い大玉が20個ほどと、無数のナイフが……

 そして次の瞬間それらは一斉に動き出す

 赤い大玉はランダムに

 ナイフは自機狙いのものとそれを囲むようにするものに分かれている

 閉じ込めて殺す ってわけですか?

 

 って、そんなこと言っている場合ではない

 さっきも当たりかけたこの弾幕 早く終わってくれ……

 と、思った直後、そのスペルカードは終わった

 

 

   と思っていた

 その弾幕が消えた後、瞬獣は地面に何個か謎の物体を埋め込んだ

 そしてその3秒後、すべての物体が爆発し、そこから無数の弾幕が噴水のように噴き出してきたのだ

それは高くまで上がるものもあれば、低い高さですぐ落ちるものもある

遠くから見ればそれはそれはきれいなんだろう

だが今はそんなこと言っている場合ではない

さっき横に集中がいかないといったが、今回のスペルカードはすべてが同じ高さではないので、謎の物体の上にいてはいけないのは明らか

さらに、近づいてはいけないので行動範囲が劇的に狭まった

 

咲夜「くっ!」

 

 咲夜も1度被弾したようだ

 俺が、その言葉を聞き咲夜の方を向いた時、周りへの注意がおろそかになった

 そして俺は、3度ほど被弾してしまった

 

皆頼「くっそぉ…… 痛えじゃねえか……

   調子乗りやがってよぉ……」

 

 そんなことを言うが、俺もそろそろきつい

 だが、そんなことは言ってはいられない

 ちきしょう、これじゃあ俺が何しに来たのかわからねえじゃねえかよぉ……

 

皆頼「針符『釣』

 

 その瞬間針状の弾幕が出てくる

 その弾幕はしばらく瞬獣を追いかけ続ける

 そして、約10秒後、その今までの通り道に弾幕が現れ、すべての弾幕が時間差で瞬獣を襲う

 まあ、これも相殺目的だな

 メインでは使えない

 そんなことで、両方のスペルカードが終わり、俺は完全に満身創痍

 だが、最後までやってやろうじゃないの!

 

咲夜「奇術「幻惑ミスディレクション」

 

 まずはナイフ

 そして、赤い弾幕の順に出てくる

 赤い弾幕は完全ランダムに相手を襲う

 しかもいくつか連続で発射されるため、1度被弾すると続けて被弾してしまう

 ナイフは等間隔に打たれる

 

瞬獣「壊符『環境破壊』

 

 すると、瞬獣の左右に緑と青の大きい弾幕が現れる

 そして瞬獣の上部に赤い弾幕が現れる

 緑の弾からはそれを中心とした時計回りに緑の弾幕が繰り出される

 その弾幕は少しづつ外側に回っていく

 青の弾は、緑と反対の動きをしているが、少しづつ外側に回っていくところは同じようだ

 また、青の弾幕と緑の弾幕は交互に出てきている

 赤の弾からは自機狙いの弾幕が出てきている

 しかも、その3つの弾の真ん中には紫の三角形の弾があり、そこからはビームが出てきている

 さらにそのビームは4方向に打たれ、毎回時計回りに30度っている

 そして消えてから、少しして再度うってくる

 わけわかんないんだが?

 と、1回目は運良くかわせたものの、ちょっときつい

 そんなこと言ってる間にビームが来る

 それも避けたが、その後に赤い弾幕にあたってしまう

 

    はずだった

 

 その弾幕は俺の少し手前であらぬ方向に飛んでいく

 

皆頼「は?」

 

 もう無理だと思っていた皆頼は少し反応が遅れ、次のビームをまともにくらう と思い、目を閉じた

だが、目を開けると今度はビームまでもが跳ね返され、もろに相手にあたっていた

わけがわからない

すると前には、銀色の四角く薄い物体があった

 

皆頼「……どういうことだってばよ……」

 

 そしてそのまま瞬獣のスペルカードが終わる

 

咲夜「……ぇえ?

   ……とりあえずいいわ、今が好機!

   幻世『ザ・ワールド』!

 

 そして時が止まり、動き出す

 その瞬間、大量のナイフが瞬獣に刺さっていた

 緑のナイフ、青のナイフ、赤のナイフ

 そのすべてが、無防備な瞬獣に突き刺さる

 

瞬獣「ぐぉおおおおおおおおおお!」

 

 バタッ

 

咲夜「……終わった……

   ……お疲れ様、皆頼さん

   ……皆頼さん?」

 

 バタッ

 

                        フラン事件まで 残り?日

 




ここまで読んでいただきありがとうございます
なんとなく雰囲気が壊れそうなので前書きはいれておりません
それと、設定で考えたけど没になったスペルカードも書いておきますので、よかったらそちらの方も
では、次回もゆっくりしていってね!


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第5章 次の決戦に向けて
32話 一時の休息と能力開花!?


カイト「あけましておめでとうございます」
ライト「お前冬眠でもしてたの?
    今日1月8日だよ?」
カイト「amamoに言って」
アマモ「しょうがねえだろうが!
    正月くらいゆっくりさせろよ!」
ライト「いやもう正月終わってます
    しかも前回の投稿から3週間以上たってるし」
アマモ「いや本当次は2週間以内に出すんで許してください」
カイト「まあ正月休みってことで許してあげなよ」
ライト「……まあお前がいいならいいけどよ」
アマモ「カイトさんマジ天使……」

カイト「あ、本編どうぞ!」

追記 あけましておめでとうございます
   今年もこんなですがよろしくお願いします
   それと次回からは2週間投稿に戻しますのでどうかお許しを……

追記2 書き始めてもう1年


32話

 

永琳「大丈夫よ 命に別状はないわ

   骨折とかもないし、疲労かしらね? 少しすれば起きるんじゃない?」

咲夜「ふぅ…… ならよかったです」

優曇華「でもまさか本当に来るとは……」

永琳「何かあっても何とかなるだろうっていう考えが悪かったわね

   ま、何とかなってよかったわ」

咲夜「本当ですよ……

   ……で、そこの記者さんは聞きたいことがあるの?」

文「あらら…… ばれちゃいましたか……」

永琳「ばれるも何も何か事件があればすぐそこにいるのだからねぇ……」

文「ばれちゃったなら仕方ない

  その時のことについて詳しく教えていただけませんか?」

咲夜「う~ん…… まあいいのですけれど……」

文「けれど?」

咲夜「どうせなら皆頼さんから聞いて下さい」

文「……なぜ?」

咲夜「聞けばわかりますよ」

永琳「まあ聞く前にもう号外は配ってるんでしょうけどね」

文「まあそうですけど、あれだけだとまだ内容が薄いので明日の新聞に詳しく乗せるつもりですよ」

 

~~少しした後~~

皆頼「…………ぅぅ……」

永琳「あ、おはよう そしてお疲れ」

皆頼「……永琳……?」

優曇華「ここは永遠亭ですよ」

皆頼「……咲夜……は?」

永琳「大丈夫、向こうの部屋にいるわ

   それより体調は大丈夫? 何か異常はない?」

皆頼「……ん……特にない……」

優曇華「まだ寝ていたいようでしたら寝ていても大丈夫ですよ?」

皆頼「大丈夫……」

 

 そういい皆頼は起き上がる

 

 ああ……終わったのか……

 とりあえず…… どうせいるのであろう記者の質問に答えなきゃなぁ……

 

永琳「動くのはいいけどあまり過度な運動はまだ控えておいてね

   まだ完全回復したわけではないと思うから」

皆頼「了解 じゃあ、とりあえず咲夜のいる場所を教えてくれ」

優曇華「了解でっす」

永琳「じゃあ、とりあえず後は任せるわね 優曇華」

優曇華「はい、わかりました」

 

 

咲夜「あ、体大丈夫ですか?」

皆頼「ああ、一応は大丈夫ですよ

   で、そこの目を輝かせている烏相手をする必要がありそうだな」

文「時間はまだまだあるのでたっぷりとお話を聞かせてもらいますよ?」

 

 そうして俺は事の一部始終を話した

 もちろん謎の力の発動のことも

 そして烏の号外を見て来た霊夢も加えて状況を話していたら気づけば30分がたっていた

 

霊夢「それは悪いことをしてしまったわねぇ……」

皆頼「大丈夫大丈夫 信じる方がおかしいと思うから」

咲夜「レミリアお嬢様が泣きますよ」

皆頼「あいつは例外」

文「あ、じゃあとりあえず私はお暇します

  記事の作成に取り掛かるので」

皆頼「あ、頑張れよ 後盛りすぎない程度に頼むわ」

文「別に盛ったことは1度もないんですけどね……」

 

 といいつつ去っていく記者

 

霊夢「ふぅ…… で、そのあなたの言う「謎の力」のことだけどさ」

皆頼「ああ」

霊夢「それ、能力なんじゃないの?」

咲夜「私もそんな気がします

   この間の戦闘でも、ルーミアの闇の効果を打ち消していましたしね」

霊夢「打ち消す?」

咲夜「う~ん……なんていうのでしょうか

ルーミアは、その闇の効果をしっかりと受けているのですが、皆頼はそれを受けていないのですよね

それで、今回敵の弾幕を跳ね返した……

そしてその時には銀色の四角い物体……?」

霊夢「ちょっと何言ってるかわからないわね」

皆頼「まあ自分でもよく分かってないのだからな」

咲夜「というかその時はその「闇に包まれている」ということすらわかっていなかったですね」

霊夢「……???」

皆頼「まあわからないならいいんだけどさ」

霊夢「…………銀……その四角い物体って厚さはあった?」

皆頼「う~ん…… あまり良く覚えていなかったけど薄かったと思うよ」

霊夢「で、あなたは1度時間を巻き戻ってきている

   でももしそれが巻き戻っていたわけではないとしたら?」

皆頼「……どういうことだ?」

咲夜「別世界にいて、その時はこちらの時間が止まっていたと?」

霊夢「その可能性も一概には否定できないわよね

この世界によく似たもう1つの世界があった場合、まずその時が戻ったという謎は解ける

まあなぜ生きてこっちの世界にいたのかは不明だけれども

そして、闇に包まれていた時、皆頼が危機を察して別世界に逃げ込む

そうすればその闇が見えていないという謎も回避される

で、その場合の能力としては自分だけの世界を作り上げ、現実とを行き来できる能力

これならいくらでもやり直しは可能よね

その場合本人の能力の侵入を禁止して、本人の侵入だけ許可した という形になるわね」

皆頼「もう少しわかりやすく言ってくれ」

霊夢「要はあなたが細かいことまで支配できる別世界がある

   そしてその能力で敵の能力の効果を打ち消した という感じ?

   でもそれだと銀色の物体の謎が解けないけれどね」

皆頼「想像力の塊」

咲夜「ただ別世界という点は間違ってなさそうですよね

   その別世界がどういうものかがわかれば……」

皆頼「まあいい、ゆっくり考えるわ

   とりあえず時間がもう6時まわってるから帰ろうぜ?」

咲夜「もうそんな時間……?」

霊夢「これは咲夜終わったかしら?」

咲夜「まあ戦闘してたから……

   ……帰りに食材買っていきます……」

皆頼「じゃ、そういうことで」

永琳「体には気を付けてね」

霊夢「じゃあまたね」

 

 

 

咲夜「ふぅ……」

皆頼「これで買うものは全部か?」

咲夜「はい、別に一緒に来なくてもよかったのに……」

皆頼「別に邪魔ではないだろ?」

咲夜「ええ、むしろプラスですよ」

皆頼「そりゃよかった じゃあ、帰るか」

咲夜「そうですね、時間も時間ですし急ぎましょう」

 

 

咲夜「ふぅ……」

レミリア「あ、おかえり」

皆頼「すまん、少し遅くなった」

レミリア「別にいいわよ、それ以上の結果を残してくれたわけだし」

皆頼「そういわれると変な気持ちになるなぁ……

とりあえず急いで夕飯作るか」

咲夜「ええ、そうですね」

レミリア「じゃあどうせだから少し見てましょうかね?」

皆頼「恥ずかしいから勘弁してくれ」

レミリア「はいはい、じゃあ作り終わったら呼びにきて頂戴」

皆頼「りょーかい」

 

 

レミリア「案外早かったのね」

皆頼「そうか? 急いで作ったとはいえあまり変わってないような気がするが」

美鈴「なんかすいませんネ」

皆頼「いや別に大丈夫 死んでないからセーフ」

パチュリー「それもどうかと思うけどね」

レミリア「じゃあ料理が冷めないうちにいただこうか」

パチュリー「ええ、ぜひそうしましょう」

一同「いただきます!」

 

レミリア「それにしてもよく倒せたわね」

皆頼「咲夜さんのおかげですよ」

咲夜「いいえ、最終的に皆頼さんのあれがなければ倒せなかったのですから

皆頼さんのお手柄ですよ」

パチュリー「……なんか……すごい変わったわね」

皆頼「ん? なにがだ?」

レミリア「2人の親しさ? みたいなところよ」

咲夜「まあ、変わったでしょうね」

皆頼「俺は最初から今と同じ接し方だったがな」

レミリア「まああなたわね」

咲夜「ま、これからもよろしくお願いしますって感じで」

皆頼「こちらこそ

あ、もちろん他のみんなもな」

レミリア「ええ、いい忘れてたらここにもうあなたはいなかったわよ」

皆頼「おー怖」

 

 

 

皆頼「ふぅ……」

 

 もう10時か……

 それにしても疲れたなぁ…… 今日はもう寝ようかな?

 ……いつフランのこと伝えようか?

 何となく伝えにくいしなぁ……

 ……レミリアの部屋に向かうか

 あいつならたぶん信用してくれる……はず

 

 ガチャ

 

咲夜「あら、どうしたんですか?」

皆頼「ん? 何がだ?」

咲夜「いや、何か深刻な表情をしたような気がしたのですが……?」

皆頼「いや、何でもない」

咲夜「あら、秘密ですか?」

皆頼「……一緒に来るか?」

咲夜「ん~、じゃあ行きます」

皆頼「了解」

 

 

                 フラン事件まで 残り24日 14時間

 




キリ悪いけど許して下さい
次回も、ゆっくりしていってね!!!


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33話 家族

カイト「どうも皆さんこんにちは にゃんぱす~」
ライト「初見さんははじめまして にゃんぱす~」
カイト「ま、今回も2週間投稿ですけれども」
ライト「次はいつ頻度上げるんだ?」
カイト「現状維持がいいでござる」
ライト「ま、俺が口を出せることでもないが」
カイト「じゃ、ほかに話すことはないよね?」
ライト「ああ、ないと思うぜ」
カイト「じゃあ、

カイト&ライト「ゆっくりしていってね!!!」



33話

 

 コン、コン

 

レミリア「ん? 誰? 入っていいわよ」

皆頼「んじゃ失礼します」

レミリア「咲夜もいるけど何の用?」

皆頼「なんだと思う?」

レミリア「……いやな知らせであることは確実だと思うわ」

皆頼「はい、正解

   で、内容だけれども…… とりあえず俺が知っていることは全部伝える」

 

 そういって俺はフランと会う前のことから気絶するところまでのすべてを話した

 もちろんレミリアが死んでいるようなしゃべり方をしていたことも

 あと、霊夢と話した別世界の話、能力の可能性があるという話までした

 

レミリア「……そんなこと言われても……」

皆頼「まあこの情報の拡散はそこの鳥がしてくれるからいいんだけどさ」

文「……もう隠れていなくてもいいですよね?」

咲夜「どこにでもいるわね……」

文「まあ情報の拡散は任せてくださいよ!」

皆頼「まあ期待しておくわ」

文「なんという上から目線な言い方!」

レミリア「……で、そうなった原因は?」

皆頼「さあ? フランのことはレミリアが一番知ってるだろ?」

レミリア「まあね まあ一番可能性が高いのは発作()かしらね」

皆頼「発作?」

レミリア「まあわかりやすいようにそう言ってるけど、常に情緒不安定だからね

     ただまさか牢すら破壊するとは思わなかったけど」

皆頼「対抗手段は?」

咲夜「幻想郷総出で何とかするしかないのでは?

   それともその1か月後までに妹様と皆頼が仲良くなれば……」

レミリア「……いや、無理でしょ」

咲夜「そうですね」

文「現実味がない」

皆頼「うん、知ってた

   というか下手すれば死ぬ」

レミリア「いやまあ入ってすぐには死なないと思うわよ?

別に普通の生活はおくらせているからその日以外なら会話も普通にできると思うけど

というかそうじゃなかったらもう私たちは死んでいるわ

だからやってみるのはありだと思うけど」

皆頼「他の人じゃダメなのか?」

レミリア「私は論外、咲夜たちは会ったことすらないかもしれないわね

基本的に私以外とはしゃべらないし」

皆頼「じゃあ無理じゃねえか」

レミリア「私も一緒に行くから」

咲夜「さすがにそれは危険ではないですかお嬢様?」

レミリア「大丈夫、死にはしない

それに多分皆頼が紅魔館内で一番コミュニケーション力あると思うから」

咲夜「まあチルノの扱いとかはなれてるかもしれないですけど……」

文「え!? 皆頼さんチルノに対抗できるんですか!?」

レミリア「決まりね 明後日あたりやってみましょうか」

皆頼「……ええ……」

 

と、そのあと軽く話をして解散となった

 

皆頼「じゃ、おやすみ」

レミリア「おやすみなさい」

 

 ガチャ

 

皆頼「……ふぅ……」

咲夜「じゃあ、私は食堂の掃除をしていますので、何かあったら声をかけてください」

皆頼「了解」

 

 ……さて、なんか眠気も取れちゃったしなぁ……

 どうせならこの前改良したスペルカードを使ってみるか

 使えるかどうかは別として

 まあ使えなかったら使うまでやるだけの話よ

 今までもそうだったしな

 

 ガチャ

 皆頼は玄関のドアを開ける

 幸い雨は降っていないようだ それどころか雲も少なく月がよく見える

 

 

 

 

 ……一難去ってまた一難、ですか

 皆頼さんも来てからすぐこれだから大変でしょうね

 

 ガチャ

 ん? 玄関?

 

咲夜「どこか行くんですか?」

皆頼「ん? ああ……ちょっと、散歩にな」

咲夜「……本当ですか?」

皆頼「何がだ?」

 

 そういう皆頼の手には銃

 

咲夜「持ち物が、おかしいです」

皆頼「護身用だよ」

咲夜「皆頼さんはいつも 邪魔になるから って戦闘の時以外銃は持って行かないじゃないですか」

皆頼「う~~ん、よく見てんなぁ、咲夜は」

咲夜「どうせまた特訓とかするつもりだったんでしょう?」

皆頼「ああ、まあ別に隠す必要もなかったな じゃ、行ってくるわ」

咲夜「ダメです!」

 

 考えるよりも先にその言葉が出る

 皆頼は少し驚いた顔をするが、すぐに

 

皆頼「大丈夫、ある程度なら何とかなるから」

 

 と言う

 

咲夜「……ダメです

あなたは無理しすぎてるんです

瞬獣戦前も1日も休まず特訓していたじゃないですか

今日くらい休んでください」

皆頼「…………」

 

 皆頼の頭に咲夜は知らない 倒れた時の記憶 がよみがえる

 ただ、大丈夫 なんとかなる という思いは強かった

 

皆頼「倒れてないからいけるって」

咲夜「そうじゃないんです……

そういって倒れてからじゃ遅いんです!

瞬獣戦であなたが倒れて、私がどれだけ心配したか、皆頼さんにはわからないでしょうけれども!

あなたの身に何かあって、ほかの人がどれだけ心配するかわかってください!

少しは自分の体に気を配ってください!

……何かあったら……どうするんですか……」

皆頼「、すまん……」

咲夜「今日はもう寝てください 

それと永琳にも言われてましたが、明後日までは特訓は禁止です!」

皆頼「……ああ、わかった

すまん、今日はもう寝るわ おやすみ」

咲夜「……はい、おやすみなさい」

 

 ……ちょっと言いすぎましたかね……

 まあこれくらい言わないとやめないでしょうし……

 一応明日謝っておきましょう

 

 

 ~~~~

 

 ハーフぃ……

 ……さて、起きるかぁ

 時間もぴったり5時 昨日早めに寝ただけあってああり眠くはないな

 さてと、顔洗って食堂行くかぁ

 

 

 

皆頼「あ、おはよう」

咲夜「あ、おはようございます

その、昨日はすいませんね」

皆頼「ああ、大丈夫大丈夫

というか自分でもそのくらい言ってくれないとやめないと思うから」

咲夜「ならよかったです」

皆頼「というかそこまで気にかけてくれてたのか」

咲夜「う~ん…… まあ、 家族 ですしね」

皆頼「う~ん、何か恥ずかしいな」

咲夜「あら、そうですか?」

皆頼「ああ、少しな」

 

 そのようなやり取りを交わして、いつも通り朝飯を作る

 そして、いつも通りみんなを呼びに行く

 

コン、コン

皆頼「おーい、入るぞー」

 

 壁越しに返答が来る

 

美鈴「あ、もう起きてるから先に行きますネ」

皆頼「あ、了解~」

 

 

 さて、次はレミリアか

 前は広くて迷っていた紅魔館ももう迷わなくなった

 まあこれで迷ってたら方向音痴っていうレベルじゃないが

 

 コン、コン

 

皆頼「お~い、入るぞ~」

 

 返答がないのでドアを開ける

 毎回声をかける理由だが、着換え中に入っちゃうと気まずくなるからだ

 ちなみに経験談ではない

 入るとレミリアは起きていた

 

皆頼「ああ、何だ起きてるのか」

レミリア「ええ、少し前に起きたわ

……それと、あまり咲夜を悲しませないようにね

あの子、ああ見えて弱いから」

皆頼「……なんだ、見てたのか」

レミリア「ええ、見てたわ 咲夜も自分で言っていたけれど瞬獣戦の後あなたが倒れてからあの子すごい心配してたのよ?

まあ、あなたも1週目で理解しているのだろうけどね」

皆頼「……そうだな、善処するよ」

レミリア「ええ、じゃあ行きましょうか」

皆頼「ああ、そうだな 他の人も待っているだろうし」

 

 

 その後は、特になんも起きなかった

 特訓も禁止されているし、久しぶりにのんびりできた気がする

 途中外に出て、本当に散歩したりもした

 その時にまたチルノと出会ってしまって大妖精に助けられたのもまたいつも通り

 ただ、少し変わったことと言えば、会った人会った人に昨日のことについてお疲れ様 とかの言葉をかけられたことくらいだ

 夜は少しはやめに夕飯になったから思い付きでトランプで遊んだ

 ほかの人はルールを知らなかったから説明に一苦労したが、とても楽しかった

 たまにはこんなのもいいな これが俺の今日の日記風出来事一覧だ

 さて、明日からまた特訓でもするか

 じゃあ、おやすみなさい

 

皆頼「Zzzzzz……」

 

 

              フラン事件まで 22日 13時間

 




見ていただきありがとうございます
次回もゆっくりしていってね!!!


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34話 咲夜の思い

カイト「皆さんこんにちは カイトです!」
ライト「初めましての方は初めまして ライトです!」
カイト「ここ最近の疑問 俺たちの容姿とは?」
ライト「……知らん」
カイト「(´・ω・`)」
ライト「まあこれも読んでくださっている方々の自由なんだろ」
カイト「多分そうなんだろうとは思っていた」
ライト「じゃあ聞くなよ」
カイト「さて、そろそろ本編行きますか」
ライト「お、そうだな じゃあ、

カイト&ライト「ゆっくりしていってね!!!」


34話

 

咲夜「ふぁぁ……」

 

 起きてすぐ布団の中から時計を見る

 あら、4時……

 まだ朝日も出ていないし、少し早く起きすぎましたね…… 

 ……う~ん…… 眠いし、もう少し寝ていましょうかね……

 そしてまた布団の中に入る

 

~~1時間後~~

 

咲夜「ふぁぁ……」

 

 咲夜はもう一度時計を見る

 あら、もう5時ですか これは少し遅れちゃうかもしれませんね

 皆頼さんも待っているでしょうし少し急ぎましょうか

 

 

 さて、準備もできたし向かいますか

 咲夜は廊下を少し急ぎ気味に歩いた

 咲夜は廊下の窓ガラスから外を見る

 外はちょうど日が昇り始めたところだ

 そんないつもの光景をみて、食堂に着く

 

 ぎぃぃぃぃぃぃぃぃ

 

 ……あら、まだ来てなかったんですね

 なら先に用意をしていましょうか

 そう思ってキッチンに立つ

 いつもと違い、皆頼さんがいないと少し寂しいですね

 時には朝早く起きてきて私より早くスタンバイしていたこともあったりしたので、少し新鮮味すら感じますね

 まあ皆頼さんがこの世界に来るまではずっと1人だったわけですけども

 ……そう考えると、皆頼さんが来てから紅魔館内の空気は変わりましたね

 前と比べると凄くにぎやかになって……このタイミングで幻想郷入りした皆頼さんは大変でしょうね

 ……ところで来ませんね、皆頼さん

 寝坊でもしたのですかね? 珍しい

 ……………………

 

 その場には料理の音しかなく会話などは全くない

 時折咲夜の独り言が反響する

 ……静か、ですね

 あの人がいないとこうも変わるとは……

 やっぱり、あの人はすごい人です

 

 結局、来ませんでしたね

 そう思いつつ皆頼のいる部屋をノックする 

 

咲夜「入りますよ」

 

 そういって中に入る

 もちろんというか予想通りというか皆頼はぐっすり寝ている

 少し疲れていたのでしょうかね、やっぱり

 

咲夜「朝ですよ、起きてください」

 

 1度目は、何もしないで言った

 それでも起きず、2度目は体を揺さぶりながら言う

 それでも起きないので、どうしようかと悩んでいると、

 

皆頼「ぅぅ……咲夜ぁ…… んん……」

 

 と、寝言を発していた

 何となく気になったので、少し待ってみて、それから起こそう 

 そう咲夜は思った

 

皆頼「……咲夜ぁ……好き……だ……んん……」

咲夜「ん……皆頼さん、起きてください!」

 

 咲夜は恥ずかしさからか皆頼の体を強めに揺さぶりながらそう言う

 

皆頼「ん…… もう朝か……」

咲夜「じゃあご飯できてるので来てくださいね」

皆頼「え…… ああ、ごめん! 完全に忘れてた!」

咲夜「大丈夫ですよ 多分もうみんないるので早く来てくださいね」

皆頼「わかった……ごめん」

 

~~~~~~~

豆知識

寝言は当人が見ていた夢の内容に影響される傾向が強いそうですよ

~~~~~~~

皆頼「あ、おはよう」

美鈴「おはようアル 皆頼が寝坊なんて珍しいアルネ」

皆頼「ああ、自分でもそう思うよ」

パチュリー「少し疲れているんじゃないの?」

小悪魔「別に私が癒してあげてm

皆頼「却下 というかその分今日十分寝させてもらったから大丈夫だ」

パチュリー「ならいいんだけどね」

レミリア「そろそろ食べないかしら?

     ご飯が冷めちゃうわ」

パチュリー「それもそうね」

一同「いただきます!」

 

一同「ごちそうさまでした!」

皆頼「あ、じゃあ朝何もしてもないから片付けやっておくよ」

咲夜「…………」

皆頼「……? お~い」

咲夜「あ、え~と、何でしたっけ?」

皆頼「朝何もしてないから片付けしとくよ」

咲夜「あ、大丈夫です、一緒にやります!」

皆頼「いや、朝何もしてないからさ これくらいはやらせてよ」

咲夜「ん~ じゃあ、お願いします」

皆頼「任されたし」

 

 ……全く覚えていないんですね……

 まあ、そりゃそうですよね

 ……あれが本心としても、本心じゃないにしても……

 恥ずかしいです

 皆頼さんが紅魔館に来てから、随分と皆頼さんに振り回されてる気がします

 いい意味で、ですけどね

 

 ……私は、皆頼さんのことをどう思っているのでしょうか……

 

 

 

~~~~

 

皆頼「さて……片付けは終わったがどうしようか」

美鈴「やることがないんだったら、私と勝負しないアルカ?」

皆頼「……負ける未来しか見えないのだが?」

美鈴「勝ち試合と負け試合じゃあ学ぶものが違うアルヨ?」

皆頼「……確かにな、じゃあ、死なない程度に頼むわ」

美鈴「わかりました 死なない程度で行きますネ」

 

 そのような会話を交わし、俺たちは庭で戦闘を行うことになった

 

皆頼「じゃ、よろしくお願いします」

美鈴「こちらこそ……

   じゃあ、先に行かせてもらいますヨ!

   華符『彩光蓮華掌』!」

 

 そういうとともに弾幕が桜の花びらのような形に並んだ

 かと思えばその花びらの先端部分が崩れ、丸っこい花びら上に並ぶ

 というかこれだけでもまあまあ量あるぞ!?

 そして次に丸っこい花びら状に並んでいた弾幕が崩れ始める

 その弾幕はすべて虹色のクナイ状弾幕だ

 ふぅ…… できるだけ細い隙間を通らないようにして被弾を減らそうとしているとはいえこれをよけ続けるのは相当厳しそうだな

 

皆頼「瞬符 『四輪』!」

 

 できるだけこれで相殺できるといいが……

 だが、輪っか状なだけなので、輪っかの出現位置によっては美鈴の弾幕がすべて俺に降りそそいであまり意味がなかった気がしたが、それのおかげもあってか被弾は1回

 それもかすり傷で済んだ

 

美鈴「こんなもので音を上げられては困りますヨ!

   彩符『彩光風鈴』!」

 

 そうするといきなり美鈴を中心に360度渦のように虹色クナイ弾幕が動き始める

 隙間もかなり狭いが、しっかり見れば一応避けられそうだ

 ただ、弾速が速いから少し遅れると一瞬で持ってかれる

 

皆頼「これで手加減してるってマジかよ!?」

 

 俺はこの弾幕をぎりぎり躱しながらそう言う

 そして、そんなうちにさっそく1回被弾してしまう

 そして体勢を崩しながらも、銃を撃つ構えに入る

 

 バン!

 

 その弾は弾幕にあたらずまっすぐ美鈴へと向かっていく

 

美鈴「危な! よくその隙間を通せましたネ!」

皆頼「チっ 今の自信あったんだけどな~」

 

 そして、さっきのでより体制を崩しもう1回被弾してしまう

 そしてそのスペルカードが終わった美鈴は続いて次のスペルカードを打つ体制に入る

 こうなったら1発でもあいつに当ててやろうじゃねえか

 

美鈴「今回は、さすがによけられるんじゃないですか?」

 

 そういいながら美鈴はそのスペルカードの名を言う

 

美鈴「彩符『彩雨』!」

 

 そうすると、上から名前の通り虹色の雨が降ってくる

 だが、その隙間はかなりあるので、よけやすい

 だが、美鈴が俺から見てもわかるあからさまな手加減をしているのがすごい腹立つ

 

皆頼「銃符『暴発』!」

 

 そういって俺は銃をその隙間を狙って何発も打つ

 ただ、闇雲に打っているわけではなく美鈴の周りを囲むようにしながら打つ

 この1メートル以内でしか爆発しないルールをうまく使った……と思いたい

 だが、美鈴はすこし驚きながらもそれを躱す

 俺はまだ弾を打ち続けるが、当たる気配は見られない

 これが格の違いって奴か……

 

美鈴「ふぅ…… さて、そろそろ終わりにしましょう!

   彩翔『飛花落葉』!」

 

 その瞬間美鈴が目にもとまらぬ速さで近づき俺に大量の弾幕を放った

 それも虹色でさらに横方向にもある程度弾幕を発している

 ただ、横方向にはなった弾幕は丸くて、速度が遅い  

俺に放った弾幕はクナイ弾幕で速度が速い

 そんなものを俺が避けられるわけもなく諦めていた

 そして、次の弾幕が来て俺は避けるのが遅れた

 美鈴もこれ以上弾幕を発しようとせず、降参ムードになっていた

 だが、そのあたる瞬間俺の目の前から弾幕が消えた

 その時間を利用して少しその場から離れたその時弾幕がまた現れた

 だが、もうさっきの場所に弾幕はなく、俺の方に弾幕は来ていなかった

 また、弾幕から色が消えていた

 ただ景色に色はある

 

皆頼「あ? 何だ?」

 

 とっさに俺は美鈴に向かって銃を何発か撃った

 美鈴も何が起こったかわからない様子で俺の銃弾に1発あたってしまう

 なんか素直に喜べないが……

 そんなことを思っていると、弾幕に色が戻った

 その瞬間どこからか銃弾が美鈴を襲った

 ただ、俺がさっきはなった場所からではなく左右反対くらいの位置から銃弾は飛んできていた

 

美鈴「どうなっているアルカ!?」

 

 美鈴のその言葉を聞いた後俺の意識は途絶えた

 

               フラン事件まで 残り22日 2時間(現在約10時)

 




ここまで読んでいただきありがとうございます
良ければ評価、お気に入り登録 よろしくお願いします!
次回も、 ゆっくりしていってね!!!


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35話 能力解明

カイト「どうも皆さんこんにちは カイトです」
ライト「初見さんは初めまして ライトです」
カイト「そうだ、些細なことですが今度から投稿時間が19時10分から19時15分になります」
ライト「本当に些細なことだな!」
カイト「ちなみに理由は投稿時間の設定の際00 15 30 45分 はクイックセットがあるからです 要するに設定しやすいからってことですね」
ライト「それくらいいいだろ」
カイト「それはamamoに言って」
ライト「まあいいや、 今回も

カイト&ライト「ゆっくりしていってね!!!」


 

35話

 

美鈴「って、どうしました!?」

咲夜「ん? そんな大声出してどうしたのよ美鈴」

美鈴「いや、あの、これは……」

咲夜「…………美鈴?」

美鈴「いや、そうじゃないあるヨ!」

咲夜「それよりも先に皆頼さんを運ぶのが先決でしょう!

   さっさと行きますよ!」

 

 ~~~~

咲夜「全く……霊力を使いすぎたことによる一時的な疲労ってねぇ……

   美鈴も美鈴で門番もろくにしないでこんなことを……」

美鈴「言い返す言葉もない……」

咲夜「はぁ……」

皆頼「ん…… ってまたここか……」

咲夜「……皆頼さん……?」

 

 そういう咲夜の言葉に少し恐怖心を覚え何も言わず俺は周囲を見渡した

 残念なことに美鈴と咲夜以外今は誰もいないようだ

 

皆頼「…………」

咲夜「あなたは何回同じことを繰り返せば気が済むのでしょうか?」

皆頼「これはしょうがないと思っている」

咲夜「あのですねぇ……」

皆頼「ちょっと言い訳させてくれ」

咲夜「…………」

 

 そういって俺は戦闘の最後に起こったことをすべて話した

 もちろんこれで納得させられるかというとわからない

 ただ今回ばかりは俺に言い訳の余地はあると思う

 

皆頼「つまりこれは俺の意思で出したわけじゃないというわけなのですよ

   まああれが何かといわれるともう何も言いようがないのだが」

咲夜「まあ今回はいいですよ

  それよりもその謎を先に解明した方がよさそうですし」

皆頼「ふぅ……」

咲夜「じゃあ、少し休憩したら帰りましょうか

   あ、後美鈴 あなたは許すとは言っていませんからね」

美鈴「ひぇぇ……」

 

~~~~

 

 あの後俺らは紅魔館に戻りつつあの「別世界」であろう場所について話していた

 だが、発生条件もわからない

 また、その世界が何の世界なのかもわからない

 

美鈴「それにしてもなぜ最後、あなたが銃弾を打った場所からではなく全く違うところから銃弾が飛んできたアルカ?」

皆頼「ん? ああ、一番最後のことか」

美鈴「いや、それもだけれど私が言っているのはそのひとつ前の皆頼さんが「別世界」で打った複数の銃弾の話ですヨ

あれもあなたが打った場所からではなく別の位置から飛んできていましたヨ?」

皆頼「あれ? そうだったか?

   俺は普通に打ったはずだが というか俺がそんな技術持っているわけないだろうに」

美鈴「あれ? つまり別世界で打った弾幕は違う場所から出てきたということアルカ?」

皆頼「そういうことになるよな」

咲夜「すいません さっぱりわからないのですけれども……」

皆頼「つまり、俺が別世界で打った弾幕は現実世界で違う場所に現れるというわけだな」

咲夜「何か規則性はないのですか? 例えば……上下逆など」

美鈴「上下逆…… どちらかというと左右反対ではないアルカ?」

皆頼「左右反対…… たしかにそうなるのかもな でも、何を基準に左右反対なのかはわからなくないか?」

咲夜「いや、それは皆頼さんが別世界に行った場所を基準にしているのではないでしょうか?」

皆頼「……そうだったか?」

美鈴「大体その辺だった気がするアル」

 

 そんな話をした後、じゃあその別世界は、なんなのか という話をしていた

 だが、それは全くわからず紅魔館に帰ってきた

 どうせだからその後レミリアにも相談した

 

レミリア「……左右反対……銀色の物体……敵の攻撃を跳ね返す…… 悪いけどさっぱり」

皆頼「まあ、知ってた」

咲夜「じゃあ私は夕ご飯の食材を買ってきます」

レミリア「ああ、よろしくね」

美鈴「じゃあ私も

レミリア「別にあなたには期待していないわ」

美鈴「(´・ω・`)」

 

 

 と、そんな感じでお開きになった

 

~~翌日~~

 

今日は来ますかね?

 まあ多分来るだろうと思いますが……

 というか食堂もう開いてますね……

 

皆頼「あ、おはよう」

咲夜「おはようございます 早いですね」

皆頼「まあ昨日が遅かったからなぁ……」

 

 と、そんな感じでいつも通り皆頼さんに手伝ってもらい、その後皆頼さんは呼びに行ったのですが…… そろそろ戻ってきますかね?

 咲夜が先に席に座ってほかの人を待ちながらそう思っていると皆頼が帰ってきた

 

咲夜「あ、ありがとうございます」

皆頼「どういたしまして レミリアも多分もう来るよ」

咲夜「わかりました」

 

 そんな話をしているとレミリアが来た

 

レミリア「あら、みんな早いわね」

皆頼「まあいつもレミリアを呼ぶの最後だからな」

レミリア「あら、そうだったの」

皆頼「ああ」

美鈴「そんなことより私は早く食べたいです」

パチュリー「同意ね」

レミリア「ええ、じゃあ

一同「いただきます!」

 

レミリア「あ、そうだ皆頼」

皆頼「ん? なんだ?」

レミリア「食事中に悪いけどあなたの言ってた銀色の物体って反射でそう見えたってわけじゃないの?」

皆頼「……たぶん違ったと思うけどなぁ……」

レミリア「あらそう……」

美鈴「何か思い当たることでもあったアルカ?」

パチュリー「ごめん何の話?」

レミリア「ああ、あなたには話していなかったわね」

 

 事情説明

 

パチュリー「ふ~ん、そんなことがあったのね」

レミリア「ええ、で美鈴からの質問の答えだけど私は「ガラス」なんじゃないかと思ったのよね ガラスなら左右反対にも映る上に反射でもしかしたら銀色にも見えるかなと思ったのだけれど」

パチュリー「……ガラス…… もしかしたらだけどそれ鏡じゃないの?」

皆頼「……お前天才か?」

レミリア「……ああ……言われてみれば確かに……」

皆頼「これだったら最初からパチュリーに聞いておけばよかったな」

パチュリー「いや、私もレミリアが言わなかったらわかっていたかどうかわからないわよ」

皆頼「ただ発生条件がわからないんだよなぁ……」

咲夜「それは今までと同じように練習していたらいつの間にかできるようになっていますよ」

皆頼「だといいけどな」

美鈴「とりあえずみんな食べ終わったことですし……

 

一同「ごちそうさまでした!」

 

 ~~片付けの後~~

 

 ということで庭に出てきたものの……だよなぁ

 正直参考がなさ過ぎてどうすればああなるかもわからない

 一応イメージしながら鏡を出そうとしても出てこないし……

 鏡が手元にあれば鏡世界には行けるかな?

 

 そう思い持ってきたものの…… 行けたとしても入り方がわからない

 ということで1回食堂に戻ってきて今はレミリアと話している

 

レミリア「う~ん、やっぱりあなたには悪いけど戦ってぼこぼこにされるのが一番早いと思うのよね もちろん死なない程度に」

皆頼「発想が頭おかしい」

レミリア「でも実際はそうじゃない? 私たちは霊力の扱い方とかわからないから案がそれしかないのよね 霊夢とかに聞いてもいいと思うけどどうせわからないって言われるのがオチよ」

皆頼「……じゃあ誰と戦えばいい?」

レミリア「よく聞いてくれたわね まあ私は咲夜と戦うのが一番手っ取り早いと思うわ

咲夜の攻撃は完全にどこから来るかわからないから反応も遅れてちょうどいいんじゃないの?」

皆頼「なんだろう正論なのに狂気を感じる」

レミリア「ただ咲夜が了承しなさそうなのよね まあ、1回聞いてみましょうか」

 

 

咲夜「ええ……」

レミリア「まあ別に私も強制する気はないわ あなたが決めて」

皆頼「このやり取りを俺はどういう立場で聞けばいいんだ」

咲夜「う~ん……」

 

 咲夜と目が合った

 その時俺がどういう表情をしていたのかはわからないが、その後咲夜はこういった」

 

咲夜「いいですよ、私は」

レミリア「ならよかったわ」

咲夜「私も気を付けますけど死なないでくださいね」

皆頼「ああ、任せとけ」

咲夜「じゃあ、庭に移動しましょうか」

           フラン事件まで 残り21日 1時間(現在約11時)

 




誤字修正 33話 政界→正解
ここまでご覧いただきありがとうございました
良ければ次回も見ていってください
では、次回もゆっくりしていってね!


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36話 vs咲夜 ~能力の詳しい情報~

カイト「どうも皆さんこんにちは カイトです」
ライト「初見さんは初めまして ライトです」
アマモ「申し訳ございませんでした」
カイト「あのなぁ……」
アマモ「いや本当ごめんなさい」
ライト「まあいいんじゃないか?」
アマモ「ライトさん……」
ライト「今回1週間遅かったから次回1週間早く投稿すればいいよ(笑顔)」
アマモ「本気で言ってる?」
カイト「あ、それ名案」
アマモ「マジかよ……」

カイト&ライト「ゆっくりしていってね!!!」


 36話

 

 庭に到着して、すぐに咲夜がこう言う

 

咲夜「それじゃあ、よろしくお願いしますね」

皆頼「ああ、死なない程度によろしく」

 

その宣告の後に咲夜はすぐさまナイフの通常弾幕を俺めがけて5,6本投げつける

 まあそれは見てからでも間に合うので軽くかわす

 それを見た昨夜はさっそく1つ目のスペルカードを放つ

 

咲夜「空虚「インフレーションスクウェア」 !」

 

そういった瞬間あたり一帯にナイフが敷き詰められ、いきなり動き出した

 これも咲夜の能力の仕業だろうが、こうもいきなり来られると困る

 そのナイフは方向はランダムなもののだからこそのよけにくさがあった

 だがスピードは普通なのでそれだけに集中していればよけれなくもない

 だがこちらもスペルカードを発さなければならないので1回敷き詰め終わってからもう一度敷き詰めるまでの間に俺はスペルカードを発する

 

皆頼「 水紋 !」

 

 すると咲夜の周りに円状に水色の丸い弾幕が現れる

 そして水色の弾幕から少し離れた四隅に赤い弾幕が現れる

 水色の弾幕からは外向きに弾幕が発射され続け、その円の中からの移動はできなくなる(おそらく)

 赤い弾幕からは16方向に弾幕が出され続ける その感覚は2秒ごとである

 また、水色の弾幕はほかの弾幕と当たっても相殺しないが、赤い弾幕は相殺可能

 スペルカードの時間は45秒間である

 

 そして俺はそのスペルカードを発した後銃を何発か打ち込む

 それは咲夜にあたることはなく、逆に俺はひとつかすり傷を負った

 というか最近戦闘だらけでもう疲れてるんだが?

 そんなことはいざ知らず咲夜は弾幕を発し続ける

 これをかすり傷一つで済ませた俺はすごいと思う、うん

 だが咲夜はノーダメージのまま次のスペルカードに移る

 

咲夜「奇術「幻惑ミスディレクション」 !」

 

 まず咲夜の通り道に赤いクナイ上弾幕が現れる

 さらにナイフの弾幕が俺の方向180度に9方向現れる

 赤い弾幕は反射し、さらに俺を襲ってくる

 

 というか弾幕の密度濃すぎなんだよ!

 とか言ってる間に1回被弾し、続けてナイフにも被弾

 誰が避けられるんだよこんなの……

 とか言ってると目の前にナイフが現れる

 そして俺にあたると思ったが、その弾幕はすべて消えた

 とりあえず今のうちに咲夜と少し距離を取り銃を何発か打ち込む

 だが、少しして弾幕はまた現れる

 そして咲夜は俺が打った弾幕とは逆方向を見て避けている

 やはり現実世界では鏡の世界で打った弾幕とは反対の位置から弾幕が現れるようだ

 だが……鏡の世界では現実世界で打った弾幕は左右反転しないらしい

 とか言ってたがやはり咲夜の弾幕にあたり鏡の世界は崩れる

 すると、俺がさっき銃弾を打った位置からもう一度弾幕が現れる

 だが、それを咲夜は驚きながらよけた

 

咲夜「さて、目標はとりあえず達成しましたが…………終わりにしましょうか」

皆頼「ああ、勘弁してくれ」

 

 俺の状態を見て咲夜は弾幕ごっこを終わってくれた

 そして二人で紅魔館内に戻る

 真っ先に咲夜が傷の手当てをしてくれて、その後紅茶を出してくれた

 優しい

 というかどこでそんな手当とか覚えてるんだよ

 

咲夜「大丈夫ですか? 何か他痛いところあったりはしませんか?」

皆頼「大丈夫だよ、ありがとう」

咲夜「それならよかったです それで、何か情報はつかめましたか?」

皆頼「ん~、まあ感覚は……って感じかな まあ何も起こってない状態で鏡の世界を作るのはまだ難しそうな感じかな でもまあいろいろわかったことはあるよ」

 

 俺は話しながら紅茶を飲む

 そこにレミリアも来て、わかったことをまとめることになった

 なので俺はノートを持ってきて、そこに情報を書き込んだ

 また、咲夜がくれた情報も一緒にそこに書き込んでおいた

 

 

 ノート

 

1,鏡の世界は被弾する、または力が続く限りその世界を保っていられる

2,鏡の世界を作った直後、少しの間は弾幕が消える だが連続して鏡の世界を作ることは不可能

3,鏡の世界にいるときは現実世界にいるものから姿が見えない

4,鏡の世界にいるものは、現実世界にいるものを見ることができる

5,鏡の世界で打った弾幕は現実世界で左右反対の位置から打たれる

6,現実世界で打った弾幕は鏡の世界で左右反対にならない

7,鏡の世界ではルーミアなど一部の効果が消える

8,鏡の世界が崩壊した際鏡の世界にいたものは現実世界に即座に現れる

9,鏡の世界が崩壊した際鏡の世界で打った弾幕がそのまま現実世界にもう1度現れる

10,鏡の世界には今は皆頼以外入れない

 

 

皆頼「今わかるのはこれくらいか?」

咲夜「そうじゃないですか? あとは、鏡の世界の話ではないですが鏡を実物化して、敵の弾幕を反射する……とかもありますが……」

皆頼「ああ、そういえばあったな」

レミリア「あれは霊力と一緒で想像すればできるんじゃないの?」

皆頼「う~ん……練習あるのみって感じだけどなぁ……」

レミリア「ま、とりあえずお疲れ様 二人とも少し休憩してれば?」

皆頼「買い物は行かなくていいのか?」

レミリア「ああ、それについてはさっき咲夜に聞いて美鈴に行かせたわ」

皆頼「……まあどうせ門番しないしな」

咲夜「じゃあお言葉に甘えて少し休憩させてもらいましょうか」

 

 そして少ししてレミリアが自室に戻ったので食堂には俺と咲夜の二人だけになった

 すると咲夜が学校の話題を出した

 そして、その中でこんな質問があった

 

咲夜「そういえば学校の写真とかってないんですか?」

皆頼「あると思うぞ? 取ってくるよ」

咲夜「わざわざすみません」

皆頼「いえいえ」

 

 あの日カメラ持っててよかったなぁ……

 このカメラは中学生のころから使っていて、基本的にはスマホじゃなくてカメラで写真を撮るようにしていた

 今は写真なんかスマホで撮れるからなぁ……

 便利な世の中だ

 

皆頼「持ってきたぞ」

咲夜「あ、ありがとうございます」

 

 俺はいつか撮った学校の写真を咲夜に見せる

 別に特殊なところはないが、ここにずっといた人から見ると珍しいものなのだろう

 人口芝生だったりいろいろなことを聞いてきた

 

咲夜「面白いところですね」

皆頼「その世界にもともと住んでいたからわからないが、あっちは空気が悪いし戦争はあるし……」

咲夜「……どんな反応を返せばいいのかわかりませんが……」

 

 咲夜は苦笑いでそう言う

 

皆頼「ああ、すまん でもあっちからこっちに来た時の空気のおいしさと言ったらなかったよ」

咲夜「そうなんですか?」

皆頼「ああ、こっちは水もおいしいし俺はこっちの方が好きだな」

咲夜「それはうれしいですね でも山の頂上などは空気も澄んでいるのではないですか?」

皆頼「まあそうだな 中学3年生のころに 富士山 という山を登らされてな 道中は地獄だったけどそこの空気はおいしかったよ」

咲夜「その山は高いのですか?」

皆頼「まあそうだな 俺のいた 国 では1番高かったよ」

 

 など咲夜にとってはいろいろ知らないことだらけで会話には困らなかった

 で、その後美鈴が帰ってきて二人で食事を作った

 食後の片づけをし、今は部屋にいる

 なんだかんだで最近3連戦(瞬獣 美鈴 咲夜)だからしばらく戦闘はしたくないな

 ということで、今日分かったことをノートにさらにメモし、風呂に入る

 特に何事もなく風呂を終えて就寝の用意をする

 その後、最近読んでいた本がもう読み終わってしまったのでパチュリーに借りに行く

 

パチュリー「あら、どうしたの?」

皆頼「いや、ちょっと本を借りようとな いいか?」

パチュリー「ええ、全然いいわよ 魔理沙が例外なだけよ」

皆頼「それは笑えない話だな」

パチュリー「本当にね」

 

 と、軽くやり取りを済ませ本を借りて自室に戻る

 小悪魔がいなかったがどこに行ったのだろうかという疑問を少し持ったが、気にしないで置いた

 そしてその後その本を少しだけ読み、眠りについた

 

        フラン事件まで残り 20日13時間 (現在約23時)

 




次回も、ゆっくりしていってね!!!





アマモ「……あれマジで言ってるの?」
カイト&ライト「マジに決まってるだろ」
アマモ「ハモッテルんじゃねえよ」


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37話 自分の思い

カイト「どうも皆さんこんにちは カイトです」
ライト「初見さんは初めまして ライトです」

前回の前書きのあらすじ
投稿が1週間遅れたから今回は1週間早く投稿することになったうぷ主ことアマモ
さていったい今の状態は!?

アマモ「…………」
カイト「2019.3.17 19:15 死亡確認」
ライト「そんな日もあるさ」
アマモ「あってたまるか というかなんだそのふざけたあらすじは」
ライト「というか間に合うのか」
カイト「ま、それならそれでいいや」

カイト&ライト「ゆっくりしていってね!!!」

追記 喋っている人を書いてるのはただ単に書いている本人のスペック不足です
   いちいち誰がしゃべるか考えながら書くならこっちの方が書きやすいんだよぉ!
   だから台本形式にしているつもりはないですが一応そういうタグ付けるかもです



 37話

 

 今日もまたいつものように5時に起きて挨拶をして朝食を作っている

 昨日の戦闘で疲れていたから前のように起きれなくなるかと心配だったがちゃんと起きれてよかった

 

咲夜「皆頼さんは音楽とか興味ないんですか?」

皆頼「聞く方は今興味あるけど…… 歌う方は……」

咲夜「そうなんですか」

皆頼「別に1人で歌う分にはいいんだけどな…… 友達にめっちゃ歌うたうの上手い奴がいるんだよ だからいつも歌うと馬鹿にされるからな」

咲夜「……皆頼さんは向こう(地球)に帰ってもいつでも帰ってこれると言われたら行きますか?」

皆頼「う~ん…… わかんないけど、一番仲の良かった友達には会いたいかな でもいきなり出てきてすぐ帰るのも怪しいだろ というか向こうでは俺の存在はどうなっているんだ(聞いてはいけない質問)」

咲夜「さあ?」

皆頼「ま、どちらにしろこっちの方が快適だし余計なこと気にしなくて済むから気が楽だけどな 向こうに言ってもどうせ友達少ないし」

咲夜「少ないんですか? 私の中ではっクラスのリーダー的なイメージがあったのですが」

皆頼「まあ……な」

 

 と、そんな会話をしながらその後もいつも通りのことをした

 朝食を食べて、片づけをして……(etc……

 昼ごはんの後の買い物も特に変わったところもなかった

少し何かあったと言えばいつも通りチルノに絡まれた

本当に俺とチルノの出会う確率高すぎるだろ

と、そんなことを思いながら今日が終わった

 

 ~~~~

 

 なんだかんだでもう咲夜と対戦してから1週間がたった

 後能力名はまだ全部能力が判明していないから決めていない

 その間特に何も起こらず平和な日々を過ごしていた

 それと一つ、咲夜との距離が少し近くなった気がする

 気のせいかもしれないが、とてもうれしい

 で、今日は例のフランに会いに行く日らしい

 まあそのための1週間の休養なのだろうが……

 

レミリア「さて、とは言ってもどうしましょうかね でもその日が異常なだけで今日は普通なのでしょうから大丈夫でしょう」

皆頼「マジかよ」

レミリア「ま、私も付いていくから安心しなさいな 咲夜はついてきたければでいいわよ」

咲夜「じゃあ、ついていきます」

レミリア「わかったわ」

 

 そうしてレミリアの後をついていくと地下の階段に着いた

 この光景自体はレミリアの部屋に行く際に何度も見ている

 そして地下の階段を下りそのまま直進するとフランの部屋にたどり着いた

 そこは牢屋となっていてもう一つあったが昔使われていたのだろうか

 

レミリア「お~い、フラン」

フラン「ん? どうしたの? お姉さま」

レミリア「今日は新しい家族を紹介しようと思ってね」

フラン「家族……? 誰?」

 

 そういうと、レミリアはこっちに視線を向ける

 今自己紹介をしろという合図だろう

 

皆頼「皆頼 鏡 という よろしくお願いします」

フラン「ふ~ん、私はフラン フランドール・スカーレットっていうの よろしくね」

 

 そういえば俺はフランの本名までは聞いてなかったな

 そんなことを思いつつ話を続ける

 

皆頼「ん? そのぬいぐるみ、壊れちゃったのか?」

フラン「うん…… 直してくれる?」

皆頼「ああ、任せとけ」

 

 俺はフランからクマのぬいぐるみを拝借しいつも持っている裁縫道具で縫い始めた

 咲夜もこのくらいできそうだが、今は空気を呼んで何も言わないでくれている

 ありがたい

 

咲夜「というか皆頼さん裁縫もできるのですね」

皆頼「ああ、多少ならな」

レミリア「私とは大違いね……」

皆頼「このタイミングで自虐に走られるとどう返せばいいかわからないからやめてくれないか?」

レミリア「あら、ごめんなさいね」

 

 レミリアは笑いながらそう言う

 そして、ほかにもフランのことをいろいろ聞いている間に裁縫が終わった

 

皆頼「これでいいかな?」

フラン「うん、ありがとう そういえば鏡……で合ってるよね?」

皆頼「ああ、合ってる」

フラン「鏡は弾幕ごっこは得意なの?」

皆頼「いや、残念ながら専門外だ」

フラン「む~~」

 

 フランは頬を膨らましながらそう言う

 こうしてみると一見普通の吸血鬼なんだけどなぁ……(普通の「吸血鬼」)

 

フラン「ま、楽しみにしとくね!」

皆頼「ああ、まあ「いつか」な」

フラン「……は~い」

皆頼「どうせだったらフランとレミリアで夜の散歩にでも行ってみたらどうだ?」

レミリア「う~ん……」

咲夜「でも今日ならいけるんじゃないですか? 私も同行しますよ」

フラン「じゃあ、4人で行けばいいよ!」

レミリア「そうねえ…… まあ、いいわ フランも久しく外の世界を見ていないだろうしね」

皆頼「俺も含むのか……」

レミリア「あたりまえでしょう?」

咲夜「ま、大丈夫ですよ」

 

 と、そんな感じでいったん全員それぞれの場所に戻った

 思ったより平和に終わってよかった

 あれなら牢屋に入れなくてもいいと思うんだがなぁ……

 

 と、なんだかんだで夕飯が終わり片づけをしている

 そろそろ時間も近づいてきているからなるべく早めに終わらせよう

 

咲夜「心配ですか?」

皆頼「ああ、多少な 別に何事もないと思うが」

咲夜「ええ、大丈夫ですよ 心配する必要はないです 何かあったらレミリアお嬢様と、私がいますし」

皆頼「そういってくれるとありがたい」

咲夜「フランお嬢様も最近全く外に出ていないので、気晴らしになるんじゃないでしょうかね」

皆頼「まあそれであの事件がなくなるのならいいんだけどな」

咲夜「でも思ったよりフランお嬢様は怖くなかったでしょう?」

皆頼「ああ、そうだな」

 

 と、会話を終えて片付けも終えたところにレミリアがやってきた

 

レミリア「じゃあ、フランを呼んで夜の散歩に行こうかしらね」

皆頼「ああ、じゃあ俺が呼んでくるよ」

咲夜「大丈夫ですか?」

皆頼「大丈夫大丈夫」

 

 ということで何事もなくフランを呼んできた

 本当にびっくりするほど何もなかった……と思っていたが、一つだけあった

 

皆頼「それ咲夜の私服なのか?」

咲夜「まあ……そうなるのでしょうか?」

 

 咲夜は黒いメイド服を着ていた

 具体的に言えばいつもの青い部分が黒くなっていて、袖の部分も黒くなっている

 リボンも紺色になっていて少し大人な感じになっている

 

咲夜「あまり使わないんですけどね…… どうでしょうか?」

皆頼「めっちゃ似合ってるし普段それでもいいと思うんだが」

 

 俺はその可愛すぎる姿に理性を失いながら一応まともな回答を送ることができた

 そしてその後、少し話もしてようやく出発になった

 美鈴とパチュリーたちにも散歩のことは伝えてあるし、後は行くだけだ

 

フラン「早くいこ~」

レミリア「ええ、そうね」

 

 そしてみんなで外に出る

 

咲夜「ちょうどいい気温ですね」

レミリア「ええ、そうね」

皆頼「……」

咲夜「ん? 皆頼さんどうしました?」

皆頼「ああ、いや、なんでもない」

 

 つい見とれてしまっていた

 危ない危ない というか新衣装は反則だろ

 と、そんな感じで始まった散歩だが、特別何もなかった

 ただ幻想郷を飛び回ったり文がスクープ扱いしようとして文の生命が脅かされたりしただけだった

 散歩も1時間くらいで終わり、雑談もしながらなんだかんだで楽しかった

 というか俺は終始咲夜の方を見ていた気がする

 ま、咲夜が気にしてなければいいか

 その後は、それぞれ別行動になり俺は風呂に入って眠りについた

 

 

 ~~咲夜視点(少しわかりづらいかもしれないからこう書いておきます)~~

 

 はぁ……

 前からずっと思ってたけれどなんなのでしょうか……

 目立ちたい……わけでもないのですけれど

 

 一緒にいたいと思うのは……?

            大切な人だから?

 

 わざわざ新しい服を出したのも?

            ……………………わかりません

 ……私にはわかりません……

 

 

               フラン事件まで残り13日 13時間(現在約23時)

 

 




(´・ω・`)


あ、次回もゆっくりしていってね!!!


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38話 レイマリ 参戦!

カイト「どうもみなさんこんにちは カイトです」
ライト「初見の方は初めまして ライトです」
カイト「ま、特に言うこともないからそのままいきます」
ライト「んじゃ、

カイト&ライト「ゆっくりしていってね!!!」



 

38話

 

 ~~明後日~~

 

 今日もいつも通り朝を終えて、暇を持て余した

 今はまだ10時だし、まだまだ昼ご飯までも時間がある

 どうしようかと思いとりあえず俺はいつも寝ている美鈴の様子を見に行こうとした

 ……そしたらこれだよ

 

 

 ~~少し前~~

 

霊夢「そろそろあの吸血鬼の妹のことについて聞きにいかないとまずいかしらねぇ さすがに放っておくわけにもいかないでしょうし……」

 

 別にいきなり降ってきたやつの言うこと聞かなくてもいいんでしょうけど1回証明(瞬獣戦)されちゃったからねぇ

 もしそれが本当だとしたら困るわけだし……

 どうせなら魔理沙も一緒に連れて行こうかしらね

 

 (強制同伴)

 

魔理沙「ったく、なんだよもう」

霊夢「別にいいじゃないの あんたもどうせ暇してるでしょ?」

魔理沙「ま、そうだけどよ」

霊夢「というか鏡と魔理沙って気が合いそうよね 似たもの同士だし」

魔理沙「そうか? まあ話しやすいと思ったことぐらいあるけど……」

霊夢「とか言ってたらついたわね」

魔理沙「どうせなら本でも借りていくか……」

美鈴「それは許しませんよ?」

霊夢「というかあんた起きてたのね」

美鈴「あくまで門番ですからね ここを通りたければ、私を倒してからにしなさい!」

 

 無残に散る美鈴

 

美鈴「なんでこうなるかなぁ?」

霊夢「あんたが邪魔なんかするからよ」

皆頼「……」

霊夢「あ、鏡じゃないの ちょうどよかった」

皆頼「例の件か?」

霊夢「わかってるじゃないの めんどくさいからできるだけ簡潔に頼むわ」

皆頼「瞬獣の時と一緒なら約13日後にフランが暴走する」

魔理沙「1文だな あ、私は少し用事があるから先に中に入ってるぜ」

皆頼「ダメに決まってるだろ」

魔理沙「なんでだ?」

皆頼「なんでだと思う?」

魔理沙「……むぅ」

霊夢「じゃあ、その日に私と魔理沙で駆け付ければいいわね」

魔理沙「それだけで足りるか?」

霊夢「足りるでしょ というか変に居られるよりかはいないほうがよっぽどましだわ」

魔理沙「確かにそうだな 鏡も一緒に戦うか?」

皆頼「勘弁してくれ……」

霊夢「ま、瞬獣戦で結果残してくれたから私としてはいてくれてもいいんだけどね」

皆頼「気が向いたらな」

霊夢「で、あと一つなんだけど……」

皆頼「?」

霊夢「……昼ごはん食べさせてもらっていい?」

皆頼「そんなことかい、ならいいよ というかむしろそっちが本題だったりしてな」

魔理沙「じゃあ私もいただくぜ!」

皆頼「はいはい」

 

 と、そんなこんなで一緒にご飯を食べることになった

 レミリアとかも別に拒否することなく、俺はすぐに咲夜と昼食の準備に取り掛かった

 その間霊夢たちは雑談をしていて弾に聞こえてくる笑い声はこっちまで聞こえてきた

 そしてそんなうちに昼食は完成した

 

霊夢「あら、美味しそうじゃないの」

魔理沙「霊夢にとってはごちそうかもな」

霊夢「そういってあんたもそう変わらないでしょう?」

魔理沙「確かにそうかもな」

 

 魔理沙は笑いながらそういう

 それだけでも非常に仲が良いのだと一目でわかる

 

霊夢「そろそろいただきましょうか」

レミリア「ええ、そうね」

一同「いただきます」

霊夢「それにしてもこうして大人数で食事するのは久しぶりねぇ どうせなら泊めてもらおうかしら」

レミリア「まあ…… 私は構わないけどね、そこの魔法使いはパチュリーが許さないんじゃない?」

パチュリー「私はいいわよ? ただし今までの本をすべて返してこれ以降本を盗らないならね」

魔理沙「盗ってはいないぜ 借りてるだけだ」

パチュリー「一生ね」

魔理沙「HAHAHA」

霊夢「じゃあ魔理沙はいいか」

レミリア「そこの魔法使いが本を返さないとあなたも帰ってもらうわよ」

霊夢「魔理沙……諦めなさい」

魔理沙「多勢に無勢 ここはおとなしく観念しといてやるぜ」

皆頼「ま、どうせ同じことの繰り返しで終わらないだろうけどな」

魔理沙「よくわかってるじゃないか」

皆頼「自覚があるならやめた方がいいと思う」

 

 と、そんな話をしながら昼食が終わった

 その後片付けもしたが暇になったのであまり関わりのなかったレイマリとそこら辺をふらつくことにした

 そしてその歩いている途中で瞬獣のことが話題に上がった

 

霊夢「本当によく倒せたわよね、あれ」

皆頼「まあ咲夜がいたしな」

魔理沙「まあ何かあったら私らもいたしな」

霊夢「ちょ、魔理っ…… はぁ……」

皆頼「いやあの時お前らいたなら手伝ってくれよ……」

霊夢「いやあねぇ そう思ったんだけどどうせなら少し見ておきたかったからねぇ」

皆頼「何をだよ」

魔理沙「そりゃあ鏡の実力だよ」

皆頼「実力もくそもないだろ、来たばっかなんだから」

霊夢「まあ、あれ見て分かったことはひとつ あなた個人戦の方が向いてるわね」

皆頼「そうか?」

霊夢「第1にあなた見方がいたら自分の命より味方優先しそうじゃない 第2にあなたは相手の隙に付け込む戦闘スタイルだから相手がぼろを出すまでミスを誘い続けるでしょ」

魔理沙「別にそこまで考えなくてもいいと思うのだけれど」

霊夢「馬鹿ね こういうのは自分のプレイスタイルを確定することから始めるのよ そうすることでチームでの戦い方も自ずと見えてくるのよ」

魔理沙「う~ん 私にはよくわからないな」

 

 そんなことを言っているともう日が落ち始めている

 今日の夕食は咲夜に任せていたからいいもののさすがにそろそろ戻った方がいい

 というのはもう他の奴もわかっていたため3人で紅魔館への帰路をたどった

 まあ帰路も何も空を浮かんで帰るのだが

 

霊夢「紅魔館なんて来るの紅魔異変ぶりかしら?」

レミリア「多分そうじゃない? 魔理沙はちょくちょく来るけどね」

霊夢「それは……まあ……そうだけどさあ……」

パチュリー「そんなことより食べない? ご飯が冷めちゃうわ」

レミリア「それもそうね じゃあ

一同「いただきます」

 

 その後、雑談を交わしながら夕食を食べ終えて、片付けも済ませた

 霊夢と魔理沙は空いている客室に案内した

 いろいろ案内する必要があるかと思ったが、俺が前に迷わないように作った紅魔館内の地図を渡すことで解消された

 ということで俺は風呂に入り、少しの読書をして、眠りについた

 ……が、なかなか寝付くことができなかったので少し散歩にでも出ることにした

 やはり雨は降っていない

 と散歩に出ようとしたその時、

 

魔理沙「お? お前も私と一緒か?」

皆頼「そうだな、なんか寝付けなくてな」

魔理沙「じゃあ、どうせなら一緒に行かないか?」

皆頼「ああ、別に構わない というか来てくれ」

魔理沙「それじゃあ決まりだな じゃ、後ろ乗ってくれ しっかりつかまってろよ」

皆頼「……お前さては寝る気ないな?」

魔理沙「なんでだ?」

 

 何でも何もこんな夜中に空を全速力で突っ切るとかどうかしてるだろ

 と言おうと思った矢先に魔理沙に「冗談だ」と返された

 何か負けたような気分になったがまあ気にしないでおこう

 その後は普通に散歩を終え、約30分後に紅魔館に帰ってきた

 魔理沙はそのまま客室に戻ったので俺は少し食堂を見てから戻ろうと思った

 食堂に咲夜はいなかったのでキッチンかなと思い俺は奥に向かう

 

皆頼「お~い、咲夜~?」

 

 そうしてキッチンをのぞいたら咲夜が椅子に座って眠っていた

 おそらく休憩していたら寝てしまったのだろうが……

 その瞬間にとっさに頭が回らなかったのでどうするか迷ったのち、とりあえず飲み干してあった湯飲みなどを片付けた

 ……どうしようか

 起こすのもなんか悪いし咲夜の部屋まで運ぶか?

 ちょうどそこに鍵も置いてあることだしな……

 と、ほかのことを考えられなかった俺は結局それを実行に移す

 ただこの状態からおんぶは少し難しいので少し恥ずかしいがお姫様抱っこで運ぶことにした

 まあ誰も見てないしいいよね

 それで持ち上げて少し移動したその時

 

咲夜「……ん……」

 

 ……起きてないよな? ……寝言か 良かった

 今起きられたら面倒くさいからな

 そして俺はその場で小さなため息を一つついて部屋に向かった

 その後は普通に眠りについたが、結局あまり寝付けなかった

 

~~咲夜視点~~

 

咲夜「……ん……」

 

 軽く目を開けようとしたら誰かに持たれているような感触があった

 目を開けたら目の前に皆頼さんがいたのですぐに目を閉じましたが……

 今は少しして落ち着いたからいいですけど

 多分食堂で寝てしまった私を運んでくれたのでしょうが……

 何か風邪でも引いたかのような暑い感じと高揚感があるのですが……なぜ?

 そうして咲夜はその謎の高揚感を残したまま気持ちよく就寝に入った

 

                  フラン事件まで ???日

 




次回もゆっくりしていってね!
あ、次回いろいろあって投稿遅れるかもです


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第6章 いざ戦いの時
39話 vsフラン


カイト「どうも皆さんこんにちは カイトです」
ライト「初見の方は初めまして ライトです」
カイト「まあ少し遅れたけど文章量2分の3だから許して 後次回は投稿が少し遅れて文章量が多いか普通だけど文章量が短いかの二択です その時のうぷ主のやる気具合で決まります もしかしたら早めに投稿して文章量が短いパターンもあるかも」
ライト「じゃあほかには特に話すこともないので

カイト&ライト「ゆっくりしていってね!!!」


 39話

 

 あの日の後は特に何も面白いことも危険なこともなく毎日を過ごせた

 結局前日までは俺がフランにご飯を渡しに行くことになった

 また、あの次の日に銃をもう一丁買ったりした

 その銃も別に特別なものではない

 ただ、左手で操作するのは少し難しかった というか難しい

 今も右手で操作するときほどの精度は出せない

 と言ってもその右手で操作する銃の精度というのもたかが知れているわけだが

 

霊夢「お茶をもらってもいいかしら?」

魔理沙「あ、じゃあ私ももらうぜ」

皆頼「ああ、了解」

 

 今日は当日の朝(ご飯を食べる前)で、レイマリには昨日からスタンバってもらってる

 だが俺はフランがいつから暴れ始めたのかを知らないのであまりゆっくりもっしていられない

 はずなんだけどなぁ……

 

霊夢「まあ、この人数居れば何とかなるでしょ」

魔理沙「いっそ霊夢だけでもいい気がするぜ」

霊夢「あんためんどくさいからさぼりたいだけでしょ」

皆頼「まあ……すまんな」

霊夢「どちらにしろ異変が起こるのなら解決する必要があるのだから日時がわかっているだけでも被害は抑えられるのだからましだと思いなさい」

魔理沙「起きないに越したことはないのだけどな」

レミリア「そんなこと言われても困るわねぇ」

 

 そんなことを話していたらレミリアが起きてきた

 その後ほかの人も続々と集まってきて朝ごはんになった

 

霊夢「豪華でいいわねぇ」

魔理沙「ここ居た方が霊夢は裕福できるんじゃないか?」

霊夢「それはそうだけどそういうわけにもいかないでしょ」

皆頼「そういえばさぁ……」

咲夜「どうしましたか?」

皆頼「フランの朝食はどうするんだ?」

美鈴「……それは考えてなかったですね」

パチュリー「ただ皆頼はその1週目の事件の日の朝フランと会ってないんでしょ? つまり朝は大丈夫なんでしょ」

皆頼「お前天才か?」

パチュリー「話聞く限りでは昼な気がするのだけどねぇ」

霊夢「でもあの子も吸血鬼だから昼にはあまり活動しないんじゃない?」

レミリア「いや、あの部屋からでは太陽が昇っているかどうかわからないからいつでも可能性はあると思うわよ だから特に昼あたりは重点的に警戒しないとね」

霊夢「とりあえず朝食、昼食は私が渡しに行くわよ」

 

 と、そんなことを話して朝食は終わった

 美鈴は念のために門番をしていてもらっている

 その後もしばらく事件は起きず、時刻は12時をまわっていた

 

皆頼「落ち着いていられないなぁ」

レミリア「時間がわかっているっていうのは案外精神的につらいわね」

魔理沙「まあいつも暇してるから私は別にいいけどな」

 

 全員が早めの昼食を食べ終わり霊夢が今地下に向かっている

 何もないのが一番だけどなぁ……

 

~~~~

 

霊夢「あら、お久しぶりね」

フラン「いつもと違う人のお出迎え……もしかして私と遊んでくれるの!?」

霊夢「ま、できればやらないのが一番いいのだけどねぇ……」

フラン「ソレナライマスグハジメヨウ!」

霊夢「話が通じるとは思ってないけどさ やるからには全力で行くわよ」

フラン「禁忌『フォービドゥンフルーツ』」

 

 そのスペルカード詠唱後すぐに四方から赤く丸い弾が波紋状に現れた

 それは四方からじわじわと真ん中に集まってくる

 ただスペルカード詠唱時に四方より外に行かないともうそのサイクルから抜け出すことは不可能だろう

 そしてそれをよけると次は青い弾幕が同じように出現した

 それをよけきるも次は赤い弾幕が3回連続で襲ってくる

 

霊夢「こんなのが避けられずに異変解決なんてやってられないのよ!」

 

 そしてそれをよけきる だが弾幕の嵐はまだまだ終わらない

 ……まずいわね

 この狭い空間だと事故で当たりかねない

 うまい事ホールの方に誘導できればいいのだけれど……

 早くこのサイクルから抜け出さないと……

 

霊夢「神技「八方鬼縛陣」」

 

 そうして赤と黄色の札がフランを襲う

 それをよけ続けているところ、霊夢の周りに五重に小さい弾幕が現れる

 それは赤いクナイ状弾幕に変化し、フランを襲う

 だがその間もフランの弾幕は止まらない

 フランも今のところ被弾する様子はなし

 

霊夢「ッチ どうしたものかしらね……」

魔理沙「それなら問題ないぜ! 魔砲「ファイナルスパーク」」

 

 すると魔理沙は周りに赤と青色の星弾幕をだす

 そして八卦炉をフランに向けて構える

 

霊夢「そんなのがフランに当たると思ってるの!?」

魔理沙「いいや、もとよりあてる気はさらさらないぜ!!」

 

 そういった後魔理沙は八卦炉からスパークを出す

 それはかなりの半径で霊夢も多少気を使って動かなければならなかった

 ただやはり動きは遅いためフランによけられてしまう

 

フラン「一人でも二人でも、当たらなければどうということはない!」

魔理沙「ああ、その通りだ じゃ、次も躱してくれよ?」

フラン「それを最後のスペルカードにしてあげる!」

 

 そうして魔理沙はまた八卦炉を構える

 そしてほし弾幕を放つ

 

霊夢「ま、何か策があるんでしょうね」

 

 その言葉の後魔理沙はスパークを放つ

 それに対してフランは大きく回避行動をとる

 

魔理沙「今だぜ!」

皆頼「任せとけってばよ!」

 

 その回避行動に合わせて銃弾を3,4発ほど打つ

 とっさのことにさすがのフランでもこれは躱しきれなかったようだ

 それがあたってフランのスペルカードはいったん止まり、多少の時間が生まれる

 

魔理沙「ナイス! 今のうちにホールまで行くぜ!」

霊夢「礼を言うわ」

魔理沙「その言葉はこの勝負に勝ってからにしてくれよ!」

霊夢「もう負ける要素はどこにもないじゃないの ま、最後まで気は抜かないけどさ」

 

 俺たちの後を追うように霊夢も付いてくる

 そして全員がホールに着くころにはフランも体勢を立て直していた

 

レミリア「はい、お疲れ様 じゃ、こっからは私たちも力にならなきゃね!」

魔理沙「魔符「スターダストレヴァリエ」」

 

 フランの周りに6つの魔法陣が生成される

 それは外側に回るようにして移動する

 その通り道には虹色の星弾幕が生まれる

 それはフランを攻撃する が、それは避けられる

 その後も魔法陣は動き続けフランに近づき、遠ざかりを繰り返して通り道に星弾幕を生成する

 

レミリア「いったそばから出番奪うんじゃない! 冥符「紅色の冥界」」

 

 クナイ状の白色弾幕がフランを襲う

 それはスピードも速く、さらに魔理沙のスペルカードにより制限された動きの中でよけるのは困難を極めた

 そして1回被弾した後フランはスペルカードを詠唱する

 

フラン「禁弾「カタディオプトリック」」

 

 すると青い大きな弾幕と小さい弾幕が紅魔館内を跳ね回るように弾幕が生まれる

 そしてその間に魔理沙のスペルカードも終了した

 青い弾幕は不可解な動きで被弾する人も多くいた

 俺は運よくヘイトがあまり向いてなかったのでよけきることができた

 

咲夜「幻世「ザ・ワールド」」

 

 その瞬間フランの周りには大量のナイフがあった

 それをよけることは無理かと思われたが、フランは避けようとせず、当たりそうになったナイフを壊した

 

咲夜「そんな……」

 

 それに驚いた咲夜は一瞬行動が遅れてフランの弾幕にあたりそうになる

 バン!

 そこに乾いた銃声が鳴り響きその弾幕は相殺された

 

皆頼「おいおい、俺に助けられてるようじゃ困るぜ?」

 

 そんなやり取りの中パチュリーがスペルカードを詠唱する

 

パチュリー「土符「レイジィトリリトン上級」」

 

 黄色の小さい弾幕に大きい自機狙いの弾幕両方がフランを襲う

 小さい弾幕はランダムなので気合よけしかよける方法がない

 それにプラスで咲夜の弾幕、皆頼の銃もあいまり行動がある程度制限される

 

魔理沙「じゃ、そこに一発うたせてもらうぜ」

 

 そういいながら魔理沙は八卦炉を構える

 

魔理沙「恋符「マスタースパーク」」

 

 それはフランに致命傷ともなるダメージを与えた

 それにより移動もだいぶ制限された

 

フラン「ッチ 禁忌「レーヴァテイン」」

 

 まず赤いレーザー型の弾幕が右から左に攻撃しその通り道にクナイ上弾幕が生成される

 そして次にそのレーザがフランの周りをまわるようにしてその通り道にも弾幕が生まれる

 

レミリア「神槍「スピア・ザ・グングニル」」

 

 フランのスペルカードに対抗するようにレミリアもスペルカードを発した

 レミリアははたから見ると槍のように見える高速で動いている弾幕の集合体をレーザーと相殺させる

 そしてもう一発連続でフランに攻撃する

 そしてそのヒットを確認し、行動が遅れたタイミングで霊夢に合図を出す

 

レミリア「後はお願い!」

霊夢「まさか紅魔館の主と共闘する日が来るなんてね 霊符「夢想封印」」

 

 色とりどりの大き目な光弾が次々と飛び出しては相手めがけて飛んでいき、当たると同時に炸裂した

 それによりフランは気絶し、行動不可能となった

 

霊夢「ふぅ…… じゃ、けが人とフランを永遠亭に運ばないとね」

 

~~~~~~~~

永琳「あ、お疲れ様 とりあえずフランはしばらくこっちで様子を見ておくとしてほかにけが人は?」

霊夢「ん~ 私は大丈夫だけど他は大丈夫?」

魔理沙「大丈夫だぜ」

皆頼「嘘つけお前前線出すぎて相当被弾してたろ」

魔理沙「いや、そんなことは……」

霊夢「別にこんなとこで意地張らなくてもいいのよ 何もないにしても一応見てもらいなさい」

レミリア「他紅魔館メンバーはできる限り咲夜の手当てで済ませるようにしたいわね 永琳も大変だろうし」

永琳「まさか紅魔館の主に気を使ってもらえるなんてね」

レミリア「まあ今回はこっちの責任だしね どうせなら永琳も一緒に夕食食べる?」

永琳「う~ん、夜にけが人が来ても困るし遠慮しておこうかしらね」

レミリア「そりゃ残念」

霊夢「じゃ、とりあえず私は魔理沙の手当て終わるまで待つけど紅魔館メンバーはどうするの?」

皆頼「俺は暇ですることないし魔理沙の手当て終わるまで待つよ」

咲夜「じゃ私もそうしましょうかね」

レミリア「じゃあ私は一足先に帰ってるわね」

パチュリー「同じく」

 

 その後しばらく雑談を躱したり記者の取材にあったりして時間をつぶしていた

 

霊夢「もう5時になるのね」

皆頼「ああ、まあそろそろ終わるだろ 魔理沙もフランも」

魔理沙「お、待たせちまったな すまねえ」

霊夢「別にいいのよ」

 

 そういって魔理沙は霊夢の隣に座る

 おそらくフランももうすぐ治療が終わるだろう

 

霊夢「どうせフランもすぐ終わるでしょう 帰り道なんかあっても困るしフランの治療終わるまで待つとしましょう」

魔理沙「じゃ、私もそうするぜ」

 

 そして約10分ほどたって……

 フランの治療も終わり狂気も消え去っていた

 

フラン「あ、えっと…… 皆頼……だっけ?」

皆頼「ああ、よく覚えていてくれたな」

 

 俺はフランの頭を撫でてやる

 ……行動に移してからこんなことして怒らないかと心配したが無駄な心配だった

 

フラン「えへへ~」

咲夜「じゃあ、帰りましょうか妹様」

霊夢「さて、今日はごちそうね」

魔理沙「今日も の間違いだろ」

 

 そういって俺らは永遠亭を出た

 前と同じで月はまだ赤いままだった

 

 

 




よければ次回も、ゆっくりしていってね!!!


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40話 災難続き

カイト「どうも皆さんこんにちは カイトです」
ライト「初見の方は初めまして ライトです」
カイト「この前活動報告で投稿が遅くなるという話をしましたね
    実はあれアマモ(作者)が前に投稿した日にちがもっと前だと思っていたんですよね」
ライト「本当は前に投稿した日は4月17日で、次の投稿は昨日(5月1日)のはずなんだが、アマモは前に投稿した日が4月3日で1か月間投稿していないと思っていたんだな」
カイト「まあ、1日遅れには変わらないのだが馬鹿だな」
ライト「ああ、馬鹿だな」
カイト「ま、そういうことなので遅れはほぼありませんでした」
ライト「じゃあ、

カイト&ライト「ゆっくりしていってね!!!」


 40話

 

 

霊夢「ふぅ…… これで一件落着と」

魔理沙「キノコ料理でも出てくればいいんだがなぁ」

霊夢「リクエストしておけば良かったじゃないの」

魔理沙「忘れてたんだぜ☆」

霊夢「というか、何で月は赤く見えるのかしらね」

 

 霊夢は不吉、幸運など何も思わず疑問としてその事実を言葉にした

 俺は不吉だと思うが

 

皆頼「理由はわからないけ月の出、月の入りの時、なおかつ地平線(水平線)び近い時に起きるらしいぜ」

魔理沙「ああ、赤みがかった満月の事を「ストロベリームーン」と呼んで、「見ると好きな人と結ばれる」とか言われてるよな」

霊夢「なんであんたたちそんな知ってるのよ」

皆頼「なんか読んだことがある気がする」

魔理沙「それに同じ」

霊夢「あなたたち思考回路まで一緒なの?」

魔理沙「いや別にそんなことはないと思うぜ? 疑問を解決したいという欲が強いだけだ」

霊夢「ふ~ん」

咲夜「でも赤い月って不吉なイメージが強いのですが……」

魔理沙「別に科学的にそんなことはないぜ? ただの思い込みだ」

フラン「……?」

皆頼「とりあえずこの話はやめようか フランが追いつけない」

フラン「むぅ」

咲夜「あ、私人里よって帰りますね 晩御飯の用意をしなければいけないので」

皆頼「あ、じゃあ俺もそうするわ」

 

 という感じで結局咲夜の買い物に全員ついてくることになった

 まあ寄るといっても帰り道の途中で通るしな

 

霊夢「……あれ何?」

魔理沙「うん? 遠くてよく見えないぜ」

 

 魔理沙は見えないようだが俺には見えた

 人里に2体、香霖堂近くに1体だな

 

皆頼「俺もう疲れたんだけど」

霊夢「残念、もう1ラウンドのようね」

咲夜「なんでこうなるんでしょうか……」

魔理沙「ちょ、私を話に置いていかないでくれ!」

霊夢「行けばわかる! 私は1人で寺子屋付近の奴倒すから魔理沙、皆頼で香霖堂の奴お願い!

残りのメンバーは奥のやつ! 咲夜、フランをよろしくね!」

魔理沙「言ってる意味が分からないぜ!?」

皆頼「いいから早く着いて来い!」

咲夜「はぁ…… 頑張りますか」

フラン「また遊べるの?」

咲夜「……まあ、自我を保ってね」

フラン「任せといて!」

 

 ~~~~~~霊夢side~~~~~~

 

 さて…… 急がないとね

 暴れまわる前に倒しきらないと…… 相手は……炎獣?

 

霊夢「待たせたわね!」

上白沢「いいや、さっき来たばっかりだ」

 

 そういう話をしている間も炎獣は攻撃を続ける

 ここは倒すのが優先ね

 

霊夢「とりあえず話はあと! 先にこいつをぶっ倒すわよ!」

 

 というか満月っぽいけどハクタク姿ではないのね

 少し欠けてるのかしら?

 

上白沢「了解だ! まだほかにもいるみたいだから被弾はなるべく避けてくれ!」

霊夢「それなら問題ないわ! ほかの人が対処に向かってるからいつも通りいくわよ」

 

 慧音はスペルカードを発した

 

上白沢「産霊「ファーストピラミッド」」

 

すると青く丸い弾幕が慧音を中心にして六芒星を描く

 その後各頂点にあたる部分から円状にばらまかれる

 それと同時に大きい紫色の弾幕が炎獣の方向と120度づつそれた方向に飛んでいく

 他もちゃんとやれてるといいけど……

 ……いや、今はそんなこと考えてる場合じゃないわね

 

炎獣「炎符「火炎放射」」

霊夢「! 慧音! 横にそれて!」

 

 その言葉で上白沢は炎獣の正面から横に移動する

 直後赤色、オレンジ色の弾幕が正面にばらまかれた

 それはその場所にとどまっている

 確かに、そのまんまね

 少しだけ弾幕をばらまいたけど、それも相殺されちゃったみたいだし……

 ……邪魔ね、あれ

 と考えているうちにその弾幕が動き出す

 赤弾幕はランダムに、オレンジの弾幕は近かった慧音の方に言ったわね

 まあ、冷静に対処できてるみたいだし何もしなくて大丈夫そうね

 

霊夢「さて、私も頑張らないとね 夢符「二重結界」」

 

 2重に紫色の結界を張った霊夢は次々とお札を炎獣に打っていく

 それは円状にゆっくりと打っていき、じりじりと相手の逃げ場をつぶしていく

 だが、さっきの赤弾幕により多少のお札は相殺されてしまう

 すでに何発か被弾している炎獣は苦し紛れにスペルカードを発する

 

炎獣「猪突猛進」

 

 炎獣は、結界に向かっていきなり走り出した

 その通り道には弾幕が生まれたが……

 

霊夢「馬鹿じゃないの? そんな簡単に壊れるわけないでしょ」

上白沢「ぞれじゃ私もやりますか 国体「三種の神器 郷」」

 

 青い弾幕が全方位に打ち出され、その後に青いクナイ状弾幕が炎獣に対して大量に打たれる

 しかも炎獣は結界の中で動けないので相当に致命傷を負う

 その後赤色、青色と交互に弾幕を打っていく

 さて、私のスペルカードは終わった

 ……というかこいつ思ったよりタフガイね

 体力だけは相当あるみたい ま、それもそろそろ終わりだけどね

 と、スペルカードを発しようと思ったら炎獣がスペルカードを発した

 

炎獣「獄符「隕石」」

 

 それは「私たちに降ってくるもの」 そうとばかり思っていた

 

霊夢「慧音! 違う…… 私たちじゃない!」

 

 その弾幕は私たちではなく近くの民家、寺子屋に降り注いだ

 その炎は木々を伝って人里を崩壊させる

 先に避難していたものも少なくなかったが逃げ出してきたものも少なくなかった

 

霊夢「まずい、近くの防火施設は!?」

上白沢「あるわけないだろう! 人里の出入り口両方にあいつらがいるから脱出も厳しい」

 

 どうするべき? 香霖堂の方向か、魔理沙の方向

 いや、香霖堂の方向はフランがいるから危険

 暴走でもして村の人が死んだら目も当てられない

 ここは倒していることを願って魔理沙の方?

 いや、そもそも移動すること自体が厳しい

 私たちは弾幕にあたらないけど村の人は弾幕に対する対処のしようがない

 

上白沢「別に、移動する必要はない

    ここで、何か行動を起こす前に炎獣を倒してしまえばいいだけだ」

霊夢「……確かにね なら先手必勝!」

上白沢「終符「幻想天皇」」

 

 上白沢の周りからレーザーの弾幕、そしてクナイ状の弾幕が発射される

 それにより炎獣の行動は制限される

 

霊夢「霊符「夢想封印」」

 

 もはやいつもの夢想封印を打つ

 だが、それが全弾あたっても倒れない

 いや、ダメージは入っている 今にも倒れる寸前だ

 そう、こいつの目的は人里の決壊 私たちを倒すことではない

 だから……こんなにもタフガイなのね

 

霊夢「それにしたっておかしいでしょ!」

上白沢「落ち着け 別にこいつ本体は強くない

    もう何発か入れればぶっ倒れるはずだ」

炎獣「獄符「噴火」」

 

 さらに炎獣はスペルカードを放つ

 その直後炎獣の頭上から赤い弾幕が大量に上に上がり落ちてくる

 さらに灰に見立てたのか知らないけど白い弾幕も落ちてくる

 その白い弾幕は炎をまとっておらず赤い弾幕だけが炎をまとっている

 そしてそれを打った後、炎獣は倒れた

 

霊夢「フフフ…… いいわよ

   全部相殺してやろうじゃないの とどめはそれからよ

   神技「八方龍殺陣」」

 

 大量に赤と黄色のお札、そしてその後に展開された大量に赤いクナイ状弾幕によりそれはすべて相殺された

 そしてその後はそれらの弾幕の標的をすべて炎獣に向けてはなった

 そして死亡確認

 そんなことをしていて炎獣の方ばっかり見ていたが、周りを見てみると、炎は消えて民家も元通りになっていた

 

霊夢「……へ? あれ?」

上白沢「これ霊夢がやったのか?」

霊夢「んなわけないでしょ 一体全体どうなってるのよ」

上白沢「ま、まあ……ラッキーってことで今はいいんじゃないか?」

霊夢「……漠然としないけど今はそういうことにしときましょうか

   ほかもいるしね」

上白沢「ああ、とりあえず奥の方に行くか あっちにもう1体いたはずだ」

霊夢「ええ、そうと決まればすぐに行くわよ」

 

 ……それにしてもよかったわ

 これだけの改築(修理)なんて、どれだけ時間かかるか分かったものじゃないしね

 今は、運がよかったと思っておくことにしましょう

 




(´・ω・`)
あ、よければ次回もゆっくりしていってね!!!


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41話 VS雷獣

※A…アマモ(うぷ主) K…カイト(補佐ボケ) R…ライト(補佐ツッコミ)
R「どうも皆さんお久しぶりです ライトだぜ」
K「初見の方は初めまして カイトです」
A「誠に申し訳ないと思っております」
R「おう遅れすぎだ」
A「これに関しては次回から投稿ペースをしばらく速めるので許してください」
K「どのくらい?」
A「1週間投稿くらいかな」
R「……まあ、こんな奴でも見てやってください」
K「珍しくライトが優しい 何か変なもの食べた?」
R「うるせえいつも通りだ」
A「それで、小説につきましてですがまず前書きの名前表示を簡略化しました
  また、小説本文での名前表示をなくしました
  台本みたいな書き方だったのでね」
K「変更点はそのくらいかな? じゃあ、
R&K&A「ゆっくりしていってね!!!」





41話

前回から間が開いたので前回のあらすじ

霊夢・上白沢ペアが炎獣を倒した 完

 

「おい、何が起こっているのかさっぱりわからないぜ!?」

「お前そんな目悪かったっけ?」

「そんなことはどうでもいいんだよ」

「ま、簡単に言えば敵撲滅ミッションだ」

「……まあ、知ってたが、そうとわかったからには急ぐぜ!」

「おうよ!」

 

 くっそ!

 よりにもよって店の前に出られるとはね

 さすがに僕一人じゃどうしようもないから早く増援が来てくれると助かるのだが……

 

「ようこーりん今来たぜ!」

「ありがとう魔理沙! 来たばっかりで悪いが何とかしてくれ!

 さすがにもう持たない!」

「もとよりそのつもりだぜ!」

「魔理沙早すぎんだよ、追いつけるわけがない」

「皆頼が遅いだけだぜ!」

「まあ、そろったからにはたっぷりと痛めつけてあげないとな」

「ああ、霊夢より先に討伐してやるぜ! 光撃『シュート・ザ・ムーン』!」

 

 青と赤の魔法陣が雷獣の左右8メートルあたりに2つ配置される

 そこからレーザーが直進に進んだかと思えば魔理沙の周りを囲うように赤の弾幕?が発射される

 また、魔理沙から雷獣の付近に星型弾幕が5列分発射され続ける

 それは魔理沙が動くたびに移動していき、魔法陣もどんどん雷獣の左右に追加されていく

 僕もサポートできることはしないといけないが……

 まあ、ちょっと厳しいかな……

 

「雷符『電光石火』」

 

 ここで敵のスペルカードも発動か……

 そう思ったのもつかの間、雷獣はその場から消えて魔理沙の近くに現れた

 そして少し黄色の弾幕を発した

 

「「おい、大丈夫か魔理沙!」」

「ぎりぎり間一髪だったぜ…… ただ初見殺しにもほどがあるだろうよ!?」

 

 そんなことを話している間にもう一度その場から消えて皆頼の近くに現れて弾幕を発する

 それを皆頼が避ける間に雷獣は消えて僕の近くに現れて弾幕を発する

 幸い僕と距離があったからよけることはできた

 

「こーりんは危ないから離れていていいぜ!」

「悪いけどそうさせてもらうよ! すまない、頑張ってくれ!」

「もちろんだぜ!」

 

 そんな間にも次の移動がやってきて、皆頼が標的にされる

 

「あぶねえな! おらよ!」

 

 バン!

 その移動の隙を縫って一度だけ銃弾を入れることに成功した

 そして次の移動は魔理沙と皆頼の真ん中あたりに現れる

 ただ5回目の移動は一定時間その場にいた後、大量の弾幕を発した

 そして少しして雷獣は元の場所に戻った

 そこで皆頼もスペルカードを発する

 

「釣符『釣』!」

 

 と、すぐに相手を追尾する銀弾幕が雷獣に向かうが、雷獣はまた瞬間移動する

 どうやらスペルカードは終わっていなかったらしいがこれはこれでよし

このスペルは最初に1個の追尾弾幕が先行し、その10秒後にその道筋に弾幕が現れ時間差で敵を狙うというものだ

 だから移動の瞬間追尾弾幕がどのような動きをするか見せてもらおうじゃないか

 そして魔理沙のところに移動すると元の場所からその場所まで見えるか怪しいほどのスピードで移動した

 なるほど、これは10秒後が期待できるな

 

「ちょっとだけ魔理沙耐えていてくれるか!?」

「? よくわからんが分かったぜ! できるだけ早く戻って来てくれ!」

 

 俺はすぐにコーリンの売り場に直行する

 そしてサブマシンガンを手にする 前々から目はつけてたんだよ

 弾も入ってるしありがたく使わせてもらうことにする 後マガジンも少しだけポケットにしまっておく

悪いなこーりん 後で金は払う

 そして俺は急いで線上に戻る

 

「すまんな魔理沙!」

「大丈夫だぜ! 後多分次5回目だから大量に来るぜ!」

「おk、任せとけ!」

 

 そして雷獣は5回目の移動をする

 その一は魔理沙と皆頼の間である

 

「ここだ! 叩き込む!」

 

 俺は持っているMP7A1を入っている弾丸全弾雷獣に叩き込む!

 さらにさっきの追尾弾幕も仕事をして雷獣が動きにくくなっている

 ドドドドドドドドドドドド!

 

「おらぁ! くたばりやがれ!」

 

 だがそれにもかかわらず雷獣は倒れない

 ただ相当のダメージは与えたようだ

 

「タフすぎるだろこいつ!」

「でももう相当のダメージは入ってるぜ! 魔空『アステロイドベルト』!」

 

 赤と青の星型弾幕が大量の雷獣に降り注ぐ

 また、左右からも緑と黄色の小さい星型弾幕が降り注いでいる

 

「つくづくお前が敵じゃなくて良かった」

「それは霊夢に言ってやれ」

 

 まあこれにあたらないのも無理があるわけで雷獣は図体が大きいのもあり相当の数被弾したはずだが一向にくたばる様子はない

 俺もスペルカードを一つ発したがそれでもくたばらない

 

「こいつらは体力に全ステータスふってるのか?」

「ほんとに体力バカなんだぜ……」

 

 そんな話している余裕もなく雷獣はまたスペルカードを発する

 

「雷符『雷樹』!」

 

 発した瞬間周りに雷のような音とともに一直線に天高く黄弾幕が並ぶ

 そしてそれが崩れると同時に魔理沙と俺の付近6メートルくらいの位置に紫色の雷属性を持った弾幕が俺らを取り囲むように現れるそしてそれは俺らの方に崩れていく

 

「大丈夫か鏡!?」

「大丈夫……ではないかな」

 

 そんな地獄のような状態がしばらく続いた

 そして俺はこの弾幕で何回か被弾してしまった

 体力的にもそろそろ決めないときついかもしれないな……

 そんな中魔理沙はまだまだ余裕そうだ

 レベルの違いを見せつけられるなぁ……

 

「さて、そろそろ決めたいところなんだぜ」

「それなら俺に方法がある 一度魔理沙の方に弾幕を集中させてもらってもいいか?」

「もう…… しょうがないなぁ……」

「ありがとう 感謝する」

 

 そして雷獣が魔理沙の方に弾幕を飛ばした今!

 

「雷符『金縛り』」

 電気属性でしびれ要素が存在する銃弾を飛ばす

 もちろん元から考えていたわけではなく、さっきの雷樹で俺がしびれまくったことから今考えた

そしてそれは見事相手にヒットしてくれた

 正直ラッキー要素は大きいが行動のチャンスを逃すわけにはいかない

 

「ナイスだ鏡! 恋符『マスタースパーク』!」

「おらぁ! もう一度食らいやがれ!」

「……帰順『蓄電』」

 

 サブマシンガンの弾とマスタースパークがすべて相手にあたる

 打つ前に何か聞こえたような気がしたが気のせいか?

 

「これはやったんじゃないか!?」

「おい魔理沙、そういうこと言うと……」

「反逆『放雷』」

 

 雷獣はさっきの弾幕をすべて自分のエネルギーに作りかえて弾幕を発し始めた

 相当の量の弾幕を打ったのでそれに対する雷獣の弾幕ももちろん大きい

 

「そんなのありかよ!? 強行突破だ! 恋符『マスタースパーク』!」

「これはまずい! 能力発動―鏡符『互交世界』!」

 

 一か八かの能力発動は成功したらしく周りに弾幕が少しの間消える

 その間にできるだけ弾幕を叩き込む

 そろそろ倒れそうだがなかなか粘っている

 そして弾幕無効化解除

 その瞬間俺の前にマスタースパークが現れる

 これはまずい 死ぬ!

 

「鏡符『反射板』!」

 

 そのマスタースパークを間一髪で跳ね返す

 多分マスタースパークを雷獣が避けてそれがちょうど俺のいる場所に来たのだろう

 そしてその跳ね返ったには雷獣 ギリギリだが、俺らの勝利のようだ

 雷獣は雄たけびを上げてその場に倒れた

 

「どういうことなのぜ!?」

「……ん? ああ、そうか お前は見えないんだったか 俺の能力だよ

 『鏡を操ることができる程度の能力』」

「……まあ、おわったらたっぷり話聞かせてくれな?」

「おう、もちろんだ」

「じゃあ、霊夢のところに急ぐんだぜ!」

「あ、ちょっと待て 多分霊夢は戦いが終わったらフランがいる咲夜のところに行くだろうからそっちに行った方がよくないか?

すれ違う可能性もあるし」

「ああ、なるほどな じゃあそうしよう」

「そうときまればさっそく行くか」

「ケガは大丈夫なのぜ?」

「……香霖堂から治療道具借りるわ」

「お金は私も払うぜ」

「すまないな、魔理沙」

「いいってことよ それより早く治療して咲夜のところに行くのぜ」

「そうだな」

 

 

 




次回投稿日 7月15日 4時~8時の間
ちなみにですが前書きは基本読まなくても問題ないです(今更感)
あと弾幕の説明が見たい方や没スペルカードが見たい方は設定資料のほうへどうぞ
では、次回も ゆっくりしていってね!!!


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42話 VS??

R「どうも皆さんこんにちは ライトだぜ」
K「初見の方は初めまして カイトです」
R「ということで、戦闘シーンですが作者の描写が下手でわかりにくいスペルカードなどがあると思うので、それについては調べていてください」
A「誠に申し訳ない」
K「ということなので、

K&R「ゆっくりしていってね!!!」


42話

「さて、妹様行きますよ」

「はーい! いっぱいキュっとしてドッカーンしてあげるんだから!」

「まあ…… 暴れすぎないでくださいね」

「はーい!」

 

 早く霊夢さん来てくれませんかね……

 絶対妹様制御効かないでしょう……

 まあ……なるようになれです

 

「これを倒せばいいの?」

「まあ、そうですね」

「りょーかい! 禁忌『クランベリートラップ』!」

 

 相手の周りに魔法陣が描かれて、そこから自機狙いの赤玉が発射される

 その魔法陣は相手の周りを縦横に移動する

 また、それが終わると次は青玉が発射される

 まあ水獣みたいな大きい的がこの速度の弾幕をよけきれるはずがなく大量被弾をしてしまう

 というかもう決着つきそうなのですがこれ私いらないですよね?

 そんなことを考えていると水獣がスペルカードを発する

 

「水符『濁流』」

 

 青と水色の弾幕が曲線を描きながら2人を攻撃する

 また、それは青が右回り、水色が左回りである

 さらに上空には白い弾幕が横並びになっておりそれはくねくねと揺れながら落ちてくる

 ただフランのスペルは終わらない

 私はもうよけるのだけ徹底してまだいるかもしれない次の敵に備えておきましょう

 妹様が私に攻撃するかもわかりませんし

 

「まだまだ楽しませてね! 禁弾『過去を刻む時計』!」

 

 それを始めるとフランの横方向に赤い弾幕が発射される

 また、水獣の方向に赤い弾幕が扇状になって発射される

 さらに白い大きな弾幕を中心とした4方向に青いレーザーを発する弾幕も水獣方向に発射される

 これはもう勝負ありですかね

 

「まだまだ終わらないよね?」

 

 ただこの高密度な弾幕に大きい的、もう水獣は倒れる寸前だった

 そんな中楽しさを求める妹様の目はもう狂気に支配されている

 

「禁弾『スターボウブレイク』」

 

 水獣に対抗するかのようにフランも上空から色々な色の弾幕を降り注がせる

 それは見てる側にはとても美しくて、妹様の狂気を微塵も感じさせないようなものだった

 ただ水獣はこれに耐えられるわけもなくこんな一方的な展開のまま倒されていった

 

「……もう終わりなの? そうだ、咲夜…… 咲夜なら……もっと遊んでくれるよね?」

 

 ……まあ、知ってましたよ、ええ

 霊夢は紅魔館メンバーとして止められると思ったのかもしれないですが人間限界があります

 とりあえずここは、霊夢たちが来てくれるまで耐え抜くとしましょうか

 

「奇術『エターナルミーク』」

 

 自分の周りから全方向に青い弾幕を大量発射する

 特にそれといった効果はないですが速度は速いのでどこかで一発くらい被弾してくれると嬉しいのですが……

 そしてそれに対抗するように妹様もスペルカードを発した

 

「QED『495年の波紋』」

 

 始まったとたんフランの周辺から米状の弾幕が波紋状にばらまかれる

 一つ波紋ができたかと思えばすぐにいくつも波紋ができる

 それをよけつつ弾幕をあてるのは少し厳しく、その弾幕にはほぼ隙がなかった

 しかも速度もそこそこ速いので即座に判断をしなければいけない

 たまに投げるナイフもことごとく空をきる

 ただしほとんど攻撃しなかったおかげか被害は最小限に抑えられた

 別にここで倒す必要はない、ただただ耐久していればいいのです

 

「なかなかやるじゃない、ただよけてるばっかじゃ終わらないよ?

 禁忌『カゴメカゴメ』」

 

 すぐに次のスペルにはいる妹様

 それは緑の弾幕が縦横斜めに駆け巡っており、それが崩れると同時に黄色の大きい弾幕がいくつかばらまかれるというもの

 1回目は少し大きい黄色弾幕に被弾してしまいましたが逆に言えばその黄色い弾幕を発射するときがねらい目ですかね

 そしてフランはもう一度その弾幕を発する

 緑の弾幕が崩れ始めた今!

 

「幻世『ザ・ワールド』!」

 

 私は意識を前に向けるため前からいくつかナイフを投げた後後ろに回りナイフを投げる

 また、横からも投げるようにして全方向をカバーする

 これで妹様に目が2個しかない限りはナイフが当たるでしょう

 

「そして時は動き出す」

「っ!」

 

 予想通りフランにいくつかナイフが刺さり、スペルの一時中断に成功する

 だがすぐにスペルは再開される

 

「なかなかやるじゃない もっともっと私を楽しませてね!」

「……終わったから来てみればフランVS咲夜か…… 私も参加するわね」

「ありがとうございます! 皆頼さん達はどうなってます?」

「まあ…… なんとかなってるでしょう とりあえずまずは目の前の脅威から排除しなきゃね でも咲夜と水獣のおかげでもうだいぶダメージあるからすぐ終わらせるわね

 大結界『博麗弾幕結界』!」

 

 その瞬間霊夢の周りに青い結界ができる

 そして、霊夢から赤と白の弾幕が連なって全方位に発射される

 また、周りから霊夢へと同じように弾幕が発射される

 それは少しずつ横にずれていき、フランを追い詰める

 (よくわからないと思うので知らない人は調べてください)

 ただフランは被弾しながらもスペルカードを続ける

 被弾数も最低限に抑えている

 

「なかなかやるじゃないの でももう体力消費したくないからこれで終わりにしましょう

 霊符『夢想封印』」

 

 もはやいつも通り霊夢から色とりどりの大き目な光弾が次々と飛び出しては相手めがけて飛んでいき、当たると同時に炸裂する

 それにより、フランはその場に倒れた

 

「……もう終わってたか」

「結局霊夢には勝てないなぁ……」

 

 その後すぐ魔理沙たちが合流してきた

 

「タイムを競ってるんじゃないのよ れっきとした異変解決なんだから」

「まあいいじゃないか どうせ何とかなるんだぜ」

「そうじゃないのよ……」

「それはそうとしてフランは私が永遠亭に運んでおきますね」

「あ、よろしく咲夜」

 

 と、そんな話をしているとそこに永琳も合流してきた

 

「あら、どうしたの永琳」

「いや、人里付近で異変があったって聞いたからあなたたちにけが人がいたらけが人の治療をしようと思ってね」

「ならフランを頼んでもいいかしら? その方が早いだろうしね」

「じゃあ明日迎えに行きますのでどうかお願いします」

「はいはい、任せといて」

 

 そうして永琳はフランを連れて永遠亭に戻っていった

 

「さて、私たちも行きましょうかね お互い疲れてるし」

「そうだな、じゃかいさ……!」

 

 そう言おうとした皆頼にいくつもの弾幕が被弾する

 

「大丈夫!?」

「ちょっと……大丈夫……ではないかな……」

「……!!」

 

 私が顔を上げると、弾幕を発したであろう張本人が雷獣と炎獣を連れてそこにいた

 その人は黒いフードをかぶっていて顔まではわからなかった

 

「……あんたがこの異変を起こしたの?」

「さあね、それにしても陰で見ていたら仲間同士で勝手につぶしあってくれてるのだからこれほど楽なことはないよ

 お前らも相当疲れてるだろう

 諦めて観念すれば命だけは助けてやるぞ?」

 

 この異変主かどうかはさておきおそらく、いやほぼ確実にこいつが今回の事件を起こした人であることは間違いない

 私はこの間にできるだけ皆頼さんの手当てをしておく

 本来はこのタイミングで永遠亭に連れていきたがったが周りはもう獣に囲われている

 

「誰があんたたちのいいなりになんかなるかってのよ」

「ふん、この状況でどちらが上かもわからない愚民どもが……

 いいだろう、後悔してももう遅いからな」

 

 そういって事件主(事件を起こした人)は臨戦態勢にはいった

 

 

 




敵側描写って難しいね(特にセリフ)
それと次回もしかしたら間に合わないかもです……
(1週間後に間に合わなかったらごめんなさい)

ま、まあ、
次回も、ゆっくりしていってね!!!


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43話 5vs5

K「どうも皆さんこんにちは カイトです」
R「初見の方は初めまして ライトだぜ」
A「ちょっと早いですが書き終わったので投稿します
  ですが次回の投稿は7月29日です」
R「まあ1週間ずつで行けば本来はその日にちだからな」
K「と、いうことで

K&R&A「ゆっくりしていってね!!!」


43話 (皆頼視点)

 

 くっそ……

 まさかこんな状況で戦うことになるとは思わなかったな……

 まだ動ける範囲だが……油断した

 

「皆頼は去っていいわよ!」

「ああ、そうできればよかったよ!」

「逃げることもできなくなったか、まあ相手にとっても不利かもしれないな」

 

 そう、気付いた時には周りは弾幕で囲われていて、外の状況は一切わからなかった

 もしかしたら弾幕ではないかもしれないが、少なくともこの場から逃げることは許されなかった

 だが慧音の言う通り相手も同じだ

 

「当たり前だろう? 逃げることも増援を呼ぶことも許さない

 そもそも5対1という圧倒的にそちらが有利な状況から始まっているのだからな」

 

 その弾幕の囲いは半径50メートルくらいである

 それは別にどちらが有利になることもない、いたって平等な条件だった

 

「だから…… 私も増援を呼ばせてもらうとしよう

 それで5対5だ 蘇符『不滅』」

 

 すると雷獣、炎獣、水獣、瞬獣がすべて蘇る

 ただ色は黒がかっており、明らかに魔物のオーラを発していた

 これは操られているわけではなく召喚魔法か何かなのだろう

 

「これは 不公平 だぜ!」

「なぜだ? そちらには博麗の巫女に常人じゃない魔法使い、時を操るメイド、謎の能力者に歴史を操る者もいるんだ これでもまだ不公平なくらいだ」

「……でm

「別にいいじゃない魔理沙 公平だろうと不公平だろうと、こんな奴と交渉しようって思う方が無理な話よ そうと分かったら始めるわよ!

 夢符「封魔陣」!」

 

 霊夢は自機から大量のお札を発する

 そのお札は8方向にばらまいたのちにさらに5方向に分かれる

 さらに霊夢の周りは弾幕で囲われており、米状の弾幕もは発する

 とりあえず俺は避けることを優先にして攻撃は霊夢とかに任せておこう

 

「皆頼は下がっといて! 危なくなったらすぐ言ってちょうだい!」

「もとよりそのつもりだ!」

 

 意思の疎通をしたところで炎獣がスペルカードを発する

 また、雷獣、水獣、瞬獣もそれに続きスペルカードを発する

 

「獄符『隕石』、雷符『雷樹』、流符『水紋』、瞬符『分身』」

 

まず炎をまとった隕石が空から大量に降り注ぐ

初見だから当たりそうになるが速度が遅かったため何とか回避 

だがその隕石が地上にぶつかると小さい赤弾幕に分裂した

それも少し離れていたため回避

大きさが大きく一番当たったらだめそうだな……

それとほぼ同時に雷のように空から一直線に黄色弾幕が降り注ぐ

そしてそれが崩れると同時に近くに円状で紫色の雷属性弾幕が発される

それが崩れるともう一度雷が落ちる

これに関しては前の戦いで知っているため難なくよける

その状態で、水紋のような水色のレーザーが現れる

それは円状になっており、ランダムな場所から現れる

また、少しづつ円は大きくなり、細くなっていく

 加えて瞬獣も5体に分身して通常弾幕を発する

 周りを見ても、なかなかにみんな被弾している

 俺はただただ運よくよけれたが、まともに食らっていたらやばかったかもしれない

 

「これは早く片付けないと面倒だな」

「なら俺が動きを止めるからその隙に! まずは水獣!」

 

 そういうと同時に金縛りと同じ効果を持った銃弾を発射する

 狙いは言った通り水獣

 だがこの弾幕をよけながらだと精度も落ちる

 3,4発撃ったものはすべて外れた

 

「この位置ならいけます!」

 

 と思っていたが、その瞬間咲夜が放ったナイフが銃弾と反射してうまい事水獣にあたる

 このチャンスを逃すわけにはいかないとほかのみんながスペルカードを発する

 俺は避けるので精いっぱいなうえにさっき無理して銃を打ち込んだせいで2,3発弾幕を食らってしまったのでスペルカードを発するだけでもつらい

 また、瞬獣の攻撃も5倍になっているので通常弾幕ですら苦戦している

 

「恋符『マスタースパーク』!」

「霊符『夢想封印』!」

「終符『幻想天皇』!」

「幻世『ザ・ワールド』!」

 

 これで水獣を撃破する  と思っていたが違った

 魔理沙と慧音は水獣にスペルカードを打ったが霊夢と咲夜は本体にスペルカードを打っていた

 だがぎりぎり水獣は倒せたようだ

 

「油断していたんじゃない?」

「霊夢!? それより水獣を倒すのが先なんじゃないかぜ!?」

「敵が多すぎるのよ! こんなのこっちがくたばるのが早いわ!

 だから本体をたたく!」

「……まあ、これで水獣も倒せたし本体にも攻撃が入ったから結果的にはよかったな」

「油断したか…… でも、先に獣を倒さないのは間違いだな

 私のスペルカードに獣たちのスペルカード、それをすべて避けながら私を倒せると思っているのか?

 ……やれるもんならやってみやがれ! どうせ負けは決まっているのだからな!

 夢符『憑依』!」

 

 事件主がスペルカードを発する

 直後、俺の近くに分身が現れる

 といっても顔や体は真っ黒になっている

 その分身は弾幕を全方位に、それも何回もばらまいた

 俺はすぐに距離を取り、その攻撃をよける

 すぐに周りの人がその攻撃にあたっていないか確認する

 

「咲夜!?」

 

 咲夜は…… いや、ほかのみんなはこの弾幕をよけようともしていなかった

 まるで見えていないかのように

 だが、その理由はすぐにわかることになる

 弾幕は咲夜をすり抜けたのだ 咲夜だけじゃない

 霊夢に魔理沙、慧音もそうだ

 

「魔理…… なんで……?」

「それは私のセリフだぜ!」

 

 どうやら皆も同じ現象にあっているようだ

 なぜか自分にだけ見えて、ほかの人には見えない存在

 もしかしたらほかの人は2人以上分身がいるのかもしれない

 

「と、とりあえず倒すことはできるのだろう?」

「え、ええ…… とりあえず試してみるわ  珠符「明珠暗投」!」

 

霊夢がスペルカードを発し、俺らには見えない方向に攻撃し始める

 そんな中炎獣や雷獣もスペルカードや、通常弾幕を発している

 慧音がまた被弾し……とか見ていたら俺も被弾してしまう

 本格的にもうくらえなくなってきやがったな……

 慧音や咲夜も少し余裕があるもののなかなかにつらそうだ

 

「よし! 私の方では始末したわ! ほかのみんなは大丈夫!?」

「私の方は何とかなります 幻世『ザ・ワールド』!」

「私も何とかなるぜ! 魔符『ミルキーウェイ』!」

「野符『武烈クライシス』!」

 

 俺も早いところ何とかしないとな……

 よけるのだけで体力を消費していく……

 

「銃符『暴発』!」

 

 俺は5,6発の弾丸を発射する

 そして敵の近くで8方向にはじけるように銃弾が飛ぶ

 敵はそれだけで倒すことができた

 

「妙に弱いわね…… まあ、獣を倒すのなら今のうちね

 霊符『夢想封印』!」

「おそらく時間稼ぎだろう、俺らも今ので獣の攻撃をかなり食らった」

「というか皆頼さんはもう満身創痍じゃないですか……」

「ああ、もうもたん」

「そんな冷静に言われましても……」

 

 そんな会話をしている中でも獣は弾幕を発する

 一応さっき霊夢が瞬獣と雷獣を始末してくれたので少し楽になったが……

 というかよく分身と見分けついたな……

 そんなことを考えていると炎獣がスペルカードを発する

 

「獄符『噴火』」

 空から赤い弾幕が大量に上に上がり落ちてくる

 さらに灰に見立てた白い弾幕も落ちてくる

 ……さすがにこれをよけられるほど力は残っていない

 さらに右腕や左腕などあらゆる場所が痛い

 もしかしたら出血もしているかもしれない

 まあ、見たくないから確認しないが

 

「『鏡符『互交世界』!』

 

 なんとかこの弾幕が消える時間でやり過ごす

 俺もしぶといなぁ……

 まあ、どうせこの世界でも弾幕の量は変わらないからここで終わりだな

 ……咲夜を助けに来てこうなるとか、ほんっと……馬鹿みたいだよな

 そして数秒の時間が過ぎて、俺は弾幕に被弾する直前で意識を失った

 

 

 

 




次回に続きます
というか非常に疲れた(´・ω・`)

では、次回もゆっくりしていってね!!!


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44話 能力による迷い

k「どうも皆さんこんにちは カイトです」
r「初見の方ははじめまして ライトです」
k「というか途中から見始める人なんていないだろうからそのセリフいらなくね?」
r「ぐう正論」
a「はい毎度のことながら遅れましたごめんなさい」
r「ほんとに思ってんのか?」
a「……正直もうあきらめてる」
k「おい」
a「もう見てる方にはその辺の遅れを考慮して次の投稿がどのくらい遅れるか予想してほしい」
r「なんだそれ……」
a「ま、まあ とりあえず本編行こうぜ?」
r「確かにそうだな では、

k&r&a「ゆっくりしていってね!!!」


44話(今回から視点が動く時は ○○side で表すのでよろしくなのです)

咲夜side

 

「……皆頼さん!?」

 

 皆頼さんが弾幕にあたる寸前に皆頼さんが視界から消えた

 いや、それだけではなく弾幕でさえ視界から消え去った

 周りを見渡してもそれ以外の異変は感じられない

 

「これは……?」

 

 そう思ったのも一瞬のことで、すぐに周りに弾幕は現れた

 だがその弾幕は止まっている

 それと同時に皆頼さんも現れた

 

「……皆頼さん!? 皆頼さん!!」

 

 皆頼はひどい傷を負っていた

 意識もない状態であったが傷をいやすこともできる状況ではない

 

「咲夜!? 皆頼!?」

「あいつらどこ行っちゃったんだぜ?」

 

 霊夢や魔理沙が私たちを探している

 いや、探しているというよりかは声だけが聞こえる

 何でしょうこの感覚…… 今までに何回も経験したような……

 

「……私はここにいますよ? 何をおっしゃっているのですか?」

「……ハハハハハハ! まさかこの状況から抜け出せるものが2人もいるとは想定外だったぞ

 お前らはおいて行かれたようだがな!

 召喚『ネクロマンサー』!」

 

 スペルカードを発した声が聞こえる

 だが、弾幕なども一向に現れる気配はない

 この感覚……まさか……いや、そんなわけ……

 でもそうとしか思えない

 この状態はそう信じざる負えない状況だった

 今、この鏡世界の中は、  

  『時間が止まっている』   のだ

 

霊夢side

 

「ったく、あいつらどこ行っちゃたのよ!」

 

 目の前にはネクロマンサーが魔法陣を展開し続けている

 そこから死んでいる霊を呼び寄せその怨念を弾幕に変えている

 

「……皆頼は能力で間違いだろうな 皆頼がこの世界に現れない限り皆頼は鏡世界で生きていると考えていいだろ だからとりあえず、目の前の奴を片付けるべきだぜ

 まあ咲夜も性格柄ここで逃げなんかしないだろう」

「……まあ、そうね そうとなれば魔理沙は炎獣を頼むわよ! 私であいつを何とかする」

「私は援護に回ればいいな」

「ええ、でもあんまり前に出すぎないでね! あんたも十分ケガしてるんだから!」

「ああ、ここでくたばるつもりなんかさらさらない」

 

 さて…… とはいってもあいつに普通の攻撃は効く気がしないわね

 ここは手っ取り早くいつもので何とかしましょうか

 

「霊符『夢想封印』!」

 

 何回目かもわからないが今回はあの死霊使いに虹色に弾幕を放つ

 それは奴を一瞬でこの世から消し去った

 

「魔符『スターダストレヴァリエ』」

 

 向こうの方では7つの魔法陣が魔理沙の周りをまわっている

 こっちも向こうも虹色だから少し目が痛いわね

 とか言っている間にネクロマンサーは消滅した

 ……別にこいつの能力、獣類以外はあまり強くはないわね

 まあその獣類が暴れまわっているわけなのだけれど……

 

「よし霊夢! 炎獣は片づけたぜ!」

「ナイスよ魔理沙!」

「くっ!」

「大丈夫か!? 慧音!」

 

 慧音は魔理沙が倒す前に放った炎獣の弾幕にあたってしまったようだ

 慧音ももうやばいかしら……?

 

「チっ…… ……これ以上この場にいてもお荷物だな…… 私のことはもう気にしないでくれ

 申し訳ないが…後は頼んだ……」

 

 そういった後慧音は倒れたままその場から動けなくなってしまった

 

咲夜side

 だとすると時が止まっているのは鏡世界だけで現実世界の方は今も戦闘中

 となれば今、時が止まってくれているうちに治療を済ませてしまわなければ

 そう思った瞬間に時止めが解除される

 

「もう! 止まってるならずっとそのままでいてくださいよ!」

 

 弾幕は動き出すがそれでも私より皆頼さんの方が傷がひどいのだから治療優先

 ……でもここに治療道具なんてあるわけない

 (主人公補正で薬屋があったり咲夜が持ってたりなんかするわけない)

 少なくともまずは止血をしないと……!

 そうしている間も数々の弾幕が咲夜を襲う

 ハンカチの代わりにメイド服の袖をナイフで切りその布を使い腕や足を巻く

 一応ある程度の応急措置ならできますがこのままだといつまでもつかもわかりません……

 さらに全方位に弾幕がばらまかれる

 

「っチ さっきから邪魔なんですよ!」

 

 応急措置が終わった皆頼さんを近くの家の中に入れる

 ここでゆっくり治せるならそうしたいですが、ここは早くこいつを倒すしかありませんね

 

「メイド秘技『殺人ドール』!」

 

 まず最初に全方位に青いナイフを打つ

 また、その後に赤いナイフを打ちランダムな方向に緑色のナイフを打つ

 さてさて……ここは鏡世界

 あなたからはどこから打ってくるか見えないでしょう?

 さあ…… 手際よくいきましょう

 

霊夢side

「ナイフ!? 咲夜あんたどこにいんのよ!」

「……まあ鏡世界というのが一番妥当なんじゃないか?」

「……まあ、あいつがいれば何とかなるでしょ

 咲夜は時も止められるしいざとなったらずっと止めていればいい

 向こうは向こうで任せましょう」

「そうだな、向こうもナイフで戦ってくれるらしいしどんな状況かはわからんがこっちもこっちで対抗するぜ!

 恋符『ノンディレクショナルレーザー』!」

 

 5つの虹色の魔法陣からそれぞれレーザーが発される

 その魔法陣は10個に増えて、虹色の星型弾幕を発射する

 それは大きいものから小さいものまで複数あるが大きいのはレーザーの周囲を、小さいのは相手へと向かっていく

 逃げ場があまりなく、その星の隙間を抜けていかなければ避けられないような弾幕である

 

「……ナイフの野郎が厄介すぎるな

 でも位置がわからなくても攻撃は可能なのだよ!

 呪符『マラディクション』!!」

「なっ!」

 

 一瞬何が起こったかよくわからなかった

 魔理沙も同じようだが地面に落ちてしまったのだ

 それどころではない

 能力が……使えない

 

「どうなってるんだぜ!?」

「私にもわからないわよ! どうせあいつの能力なんでしょ!」

 

 しかもまずいことに奴が2番目に打ったスペルカードは自機追尾の弾幕と全方位弾

 これを能力なしでよけきるとか……無茶が過ぎるわよ

 

 咲夜side

 ……まあ、皆頼さんと私が視認されてないおかげで能力解除の効果を受けなくてよかったですね

 これでこっちの位置はばれないし、霊夢と魔理沙は……なんとかなるでしょう

 なのでこっちもこっちで今のうちに攻撃をたたきこみましょう

 

「やはりここは見ていない方向からの奇襲!

 メイド秘技『殺人ドール』!」

 

 そして様々な色のナイフを奴の周りに配置する

 さらに霊夢と魔理沙の方に向かっている追尾弾幕も相殺できるようにナイフを配置する

 その作業をしている間も傷が痛むが今はそんなことを気にしている場合ではない

 

「そして時は動き出す」

「なんだと!?」

 

 予想通り来ると思っていなかった方向からの奇襲は効いたようで放ったナイフをかなりの数食らっていた

 霊夢と魔理沙の援助もできたようで良かった

 

「ナイスよ咲夜!」

「っチ! さっきからどこにいやがる!」

 

 そういって奴は周りに弾幕を巻く

 それを当然のように避ける

 

「そんなことより自分の心配をした方がいいんじゃないかぜ?

 今お前が傷ついたことによって私は能力を使えるようになった もちろん霊夢もな」

「本当散々てこずらせてくれちゃって でもまあこれでおしまいよ 霊符『夢想封印』!」

「恋符『マスタースパーク』!」

「……どうやらここまでか

 でも、死ぬならお前らも道連れだ! 滅符『終焉』!」

 

 その瞬間まさにこのためだけにあったかのような虹色の弾幕で囲われた場所が光り出す

 いや、奴自体が恐ろしいほどの光を生み出している

 もう奴の原型もわからなくなっているがその光は数秒後周り一帯を驚異的な威力で爆発させた

 ……私たちは平等な条件で戦っていたんじゃない

 ここに閉じ込められていたのだ       次回に続く……

 

 




前書きの台本形式もなくそうかな……
あ、前書きはあまり重要なこと言ってないから飛ばしたい人は飛ばしていいですよ
それと今回までのオリジナルスペルカードの説明は設定資料にあるからよければ見てください
じゃあよければ次回も

ゆっくりしていってね!!


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45話 総力戦

k「どうも皆さんこんにちは カイトです」
r「お久しぶりです ライトだぜ」
a「うん、まあ……知ってたでしょ?」
r「もうこれ以上は言及せん そういううぷ主なんだ」
k「ちなみに皆さんは台風は大丈夫でしたか?」
r「まあ被害は相当あっただろうな
俺らは別次元にいるから関係ないけど(謎設定)」
a「ではそろそろ本編に行きましょうか」
k「それでは皆さん

a&k&r「ゆっくりしていってね!!!」


45話

(レミリアside)

「……遅い…… いくらなんでも遅すぎるわ!」

「あれから2時間くらいしてるのに帰ってこないのはちょっと見てきた方がいいわね」

「さすがにこんなに買い物してるわけもないものねえ……」

「何かあったとみて間違いないでしょうね」

「ええ、じゃあ私が行ってくるからパチュリーは待っていてくれる?」

「いや、私も行くわよ」

「いやあんた永遠亭の往復だけでも息切らしてたじゃないの……」

「……じゃあ、待ってるわね」

「まあ、すぐ戻ってくるわ」

「ええ、いってらっしゃい」

 

 そして外に出てきたはいいものの……

 どこに行けばいいのかしらね?

 とりあえず永遠亭にまだいるかもしれないからいってみましょうか

 

 ……夜風が気持ちいいわね 月も赤いし、素晴らしい夜だわ

 いつもだったら下にいる人に怪しまれるけど今はそんなこと言ってられないし、できるだけ飛ばしましょうか

 

 コンコン

「お邪魔するわよ」

「……今度は何のよう? またフランが暴れたとか言ったら怒るわよ」

「いや……実は咲夜たちが帰ってきてないのだけどここにはいない?」

「え……そんなはずはないのだけれど

 咲夜たちなら5時くらいにここを出ていって一直線に帰っていったわよ」

「……本当?」

「ええ、こんなところで嘘なんかついてどうすんのよ

とりあえず見に行くわよ

私たちだけじゃ人手が足りないから霊夢にも頼んでみましょうか

あとは…… 鈴仙~~!」

「はい、なんでしょう!?」

「実はあのあとね……

 

「大変じゃないですか!」

「ええ、だからついてきて頂戴

 それとてゐ~!」

「ん~なんでしょう~?」

「ちょっち出かけてくるからけが人が来たら応急措置は頼んだわよ」

「ん~気分次第?」

「やんなかったら実験材料にするわよ」

「全力でやらせていただきます」

「じゃ、行くわよ」

「ええ、とりあえず博麗神社に行きながら人里も見てみましょうか」

「そうね、そうとなったらすぐに行くわよ!」

 

 

(咲夜side)

「な……!」

 

 その瞬間周りにいた皆は吹っ飛ばされ倒れた

 もちろんフランも、皆頼さんも、霊夢までもが倒された

 私が倒れていないのは皆頼さんの能力のおかげなのだろうか

 それすらもわからず周りを見渡す

 ……!!

 あれは……また獣!?

 なるほど……こうなることも見越して虹弾幕の外に獣を配置しておくことによりみんな食べてもらおうと思ったわけね……

 後始末まで完璧とかよくできた捨て駒だこと

 ただこっちの体力もほとんど残っていないようなものだからあれを耐えきれるかしらね……

 まあ、行けるところまで行ってやろうじゃないの

 

「幻世『ザ・ワールド』!」

 

 そして周りにナイフをばらまく

 だが時とめはもうそう長くは持たない

 すぐに霊夢たちを安全な民家に運び込む

 

「ごめんなさいね……でも、今だけちょっとこの家を借りさせてもらうわ」

 

 ちょうど運び込み終わるときに時とめを解除する

 ナイフは当たり前のようにはじかれる

 まあ、あれは時間稼ぎ用だからいいのよ

 問題は霊夢たちも満身創痍だから早く片付けて治療しないと本当に死んじゃう……!

 

「……いた! あそこよ!」

「早くいくわよ!」

 

 その瞬間遠くからお嬢様の声が聞こえる

 あと一人は……永琳? 鈴仙の声も聞こえてそちらの方に振り向く

 どうやらここまで助けに来てくれたようだ

 

「やっぱり何かあったのね! 咲夜! ほかのみんなは!?」

「他のみんなはあそこの民家にいます…… あと、妖獣もいるのでお気をつけて……

申し訳ないですが私はもう無理です、後はお願いしますお嬢様……」

「永琳たちはあそこにいるみんなを永遠亭に連れて行って!」

「了解! 治療が終わり次第増援に行くからそれまで頑張って!」

「ふん、紅魔館の主を舐めないでほしいわね」

「じゃあ、後は任せたわよ!」

 

 その会話をぼんやりと聞いていると永琳に動けるかを聞かれた

 そこで、私の意識は途絶えた

 

 

(レミリアside)

「じゃあ、とことんやらせてもらおうじゃないの!

 「魔符『全世界ナイトメア』!」

 

 三方向に高速で発射されるクナイ弾と、波紋状にゆっくりと移動する中弾をレミリアを中心に展開する

 もちろん動きながら発しているので中弾は多少ランダム要素がある

 だが相手もスペルカードを発する

 

「妖符『不気味な宝玉』!」

 妖獣の頭の上に大きな黒い弾幕が現れる

 というより、よく見ると人のような形をしたものが追っている

 目は緑色で、上にはマントのようなものも羽織っている

 身長は少し低めで、言葉は……通じそうにないわね

 というかあれ人じゃなくて怨念の塊ね

 何か未練でもあったんでしょうねえ かわいそうに

 それで、どうやらその黒い弾幕はそいつが出しているようで手を上にあげている

 獣もあいつが動かしているので少なくとも脳筋ではないらしいわね

 そして、最大まで大きくなると黒い弾幕を地面にぶつけた

 その弾は地上に増えた瞬間小さくなって周りに飛び散った

 その速度はランダムで、早いものから遅いものまでいろいろである

 ただその攻撃モーションのおかげでこっちの中弾も相手に3発ほど当たった

 だが、そのすべては妖獣の方にあたってしまった

 

「このくらいよけれないとでも思っているのかしらねぇ?」

 

 その攻撃が終わった後妖獣と怨念はもう一度黒い弾を即座に完成させ地上に打った

 しかも5回連続で打つものなのでかなりの黒弾幕が周りにばらまかれている

 

「まあ、そんな都合よく簡単なわけないわよねぇ」

 

 そういいつつも弾幕はしっかり避けていく

 残念だけど反射神経は結構いい方なのよ?

 

「冥符『紅色の冥界』!」

 

 クナイ上弾幕が雨のように降ってくる

 また、レミリアの周りをグルグルと囲いながらクナイ上弾幕が妖獣の方に向かう

 妖獣は体がでかいので何発か弾幕にあたっているが肝心の怨念の方は全く食らっていない

 まあ、妖獣の方を先にくたばらせましょうか

 

「妖符『神鈴』!」

 

 相手も負けじとスペルカードを発する

 「シャラン」という鈴の音とともに妖獣の周りには鈴の弾幕が放たれる

 色は紫と緑のものがあり、緑のものは4列になりレミリアを狙い攻撃する

 紫の方は速度が遅く、ゆっくりと周りを囲んでいく

 また、どちらも出だしは早いが少しづつ遅くなっていくようだ

 まあ、紫の弾幕が少ない分よけやすいわね

 

「さて、早く妖獣にはくたばってもらわないと困るのだけど」

 

 何回か鈴がまかれると今度は白く大きい鈴が出てきた

 それは4~5個出てきて、少しするとその場で割れた

 中からは紫の弾幕が大量に出てきた また、同時に緑の弾幕も出てきたのでよけるのは相当困難だった

 

「いきなり弾幕の密度が高くなったわね……」

 

 初見では3回ほど被弾してしまったがその後は被弾することはなかった

 一方で妖獣は何回か被弾しており、少し息が上がっている

 

「まあ、妖獣さえ倒しちゃえばかなり楽になるわよね

 天罰『スターオブダビデ』!」

 

 周りに赤い大玉が生成され、そこからレーザーが発される

 そのレーザーが発された後、大玉から青い弾幕が出てくる

 レミリアの近くからは青い弾幕が円状になった弾幕も発される

 このレーザーで動きを封じて青い弾で妖獣を何とか抑えるわよ

 それに呼応するように相手もスペルカードを発する

 

「妖符『パープルライトレイ』!」

 

 ランダムに15か所紫の大玉が放たれる

 その大玉からは自機狙いのレーザーが放たれる

 また、それとは別に15か所大玉が放たれ、ランダムな方向にレーザーが放たれる

 また、紫のキリが出て周りが見えづらくなった

 ……まあ、なんか、すごい似てるわね

 ただこのレーザーがかなり太いのでよけにくいわね

 ランダムの匙加減次第では大きな一発を食らいそうだわ

 と、そんなうちに妖獣はもう瀕死程度にまでなっていた

 だが、私も周りをレーザーで囲まれてめちゃくちゃ大きな1発をもらっちゃったわね

 これはあとが持つか不安になってきたわ……

 

「……お前、どうしてこうなった?」

 

 そんなことを考えていたら、うしろから唐突に??の声が聞こえた

                      to be continued

 

 

 

 




設定でいろいろ紹介してます
じゃあ、次回もゆっくりしていってね!

このあともう一度見直したらガバがすごかった


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46話 終戦

「どうも皆さんこんにちは カイトです」
「最近インフルはやってるらしいが皆は大丈夫か?」
「文化祭とかでうつらないよう気をつけた方がいいかも……」
「じゃあ、そんなことでそろそろ、

「「ゆっくりしていってね!!!」


46話

「……お前、どうしてこんなことになった?」

「ちょっと、いろいろあってね

 それよりあんたと会うのは……初めてよね?」

「ああ、そうだな

 私は藤原妹紅だ まさかこんなところで紅魔館の主と会うことになるとは思わなかった」

 

 そういう話の中でも弾幕は二人を襲う

 この妹紅って人も弾幕が使えるらしく、さっきから適度に反撃している

 

「それはこっちのセリフね

 まさかこんな戦闘に入ってくる奴がいるとは思わなかったわ」

「まあこんな状況を見ちゃったからには放っておけるたちでもないんでね

 さくっと終わらせちゃうぞ」

「りょーかい、紅符『スカーレットシュート』!」

 

 二つの赤い大玉とともに大量の赤い弾幕が現れる

 それは中弾と小弾の両方があり、速度も速く大玉が当たれば当たると思っていた

 でも実際初撃の大玉は当たったが次の大量にばらまいた弾幕は当たらなかった

 そしてそれが2セット終わったら次は相手狙いの弾幕を打った

 それはほかの弾幕が進路の邪魔をしてくれたこともあってクリーンヒットする

 ……というか体力多いわねぇ、さすが図体大きいだけあるわ

 

「私もこれに続こうか 時効『月のいはかさの呪い』!」

 

 妹紅はそういうと緑の米粒状の弾幕を全方位にばらまく

 さらに青いナイフを円を描くように投げ続け、相手を狙った赤いナイフも投げる

 赤いナイフはゆっくり相手に近づいていて、緑の弾幕も合わせるとよけづらそうであった

 しかも私が打ったスペカもあり、妖獣はかなり疲れているようだ

 出血もところどころみられる

 

「あんたが先に体力を削ってくれたおかげかすぐ終わりそうだな」

「ええ、でも最後まで油断しないで行くわよ」

「暗影『雪夜』!」

 

 !? 目の前が真っ白に!?

 しかも敵や妹紅はおろか近くにあるはずの弾幕すら見えなくなった

 それとそれ以上に……寒いわね

 

「おい、大丈夫か!?」

「とりあえずは大丈夫よ これは……ホワイトアウトね」

「ホワイトアウト?」

「ええ、雪などによって視界が白一色となって周りが見えにくくなることね

 とにかく気をつけなさい! 多分すぐそこまで弾幕が来てるわよ!」

 

 そんなことを言ってると後ろから迫っていたらしい弾幕に被弾してしまう

 どこから来てるかはわからないが、白い弾幕でそれなりに速度も速いから油断ならないわね

 

「上からも来てるわ!」

 

 言ったように上からも黒い弾幕が降ってきていた

 その弾幕は速度は遅いもののそれのせいで身動きも取りづらくなっている

 しかも下手に弾幕を打つと妹紅にまで被害が出かねないわね……

 

「しかも妖獣本体からの攻撃も来てるな

 どうにかできそうか?」

 

 妖獣本体が動いてるのならそのタイミングで攻撃を当てるしかないわね

 仕方ない……使えるかわからないけどやってみましょう

 ~能力発動~

 レミリアは何度か弾幕にあたりながらも未来を見続ける

 …………

 

「ええ、どうやら何とかなりそうだわ

 妖獣の方から来てくれなかったら終わってたかもね」

「……どういうことだかわからんが、ここは任せるぞ」

 

 ……あと10秒……

 その間ももちろん弾幕は打たれている

 ただよけるのに集中してそのチャンスを逃してはいけないので多少の被弾は目をつぶる

 5…4…3…2…1…

 

「神槍『スピア・ザ・グングニル』!!」

 

 妖獣がこっちにとびかかってくる瞬間に槍の形をさせた弾幕の集合体を放つ

 それは妖獣にクリーンヒットし、妖獣はその場で倒れた

 それによって視界は晴れて、気温も元の状態へと戻った

 

「さて、残るはあの怨霊だけになったわね」

「だったらもう終わらせるぞ、さっきみたいなのはもう十分だからな」

「そうね、神罰『幼きデーモンロード』!」

 

 青い弾とレーザーの予告線がでて、そこから水色のレーザーが発射される

 また、ランダムに青い中弾と黄色い大玉が出てくる

 ただ妖獣という大きな的じゃなくなった怨霊はそれをよけていく

 そして、スペルカードを発する

 

「『カタストロフィ』!」

 

 その瞬間空から赤い弾が降ってくる

 また、怨霊から青い弾が恐ろしい速度でこちらへと向かってくる

 

「な……!」

 

 すぐさま一瞬だけ未来を見てその弾幕を覚える

 そしてそれをよけるようにして動くが、やはりそれを全部避けるなんて不可能で、上から来る赤い弾幕にも数発あたってしまう

 

「まずいわね……」

「もうこうなっちゃったら火力のごり押しだな

 滅罪『正直者の死』!」

 

 妹紅から出ている米粒弾とウイルス弾で怨霊は身動き取れなくなっている

 しかも、米粒弾の方はうねうねと波状に動いていて間を抜けることも難しい

 

「さあここだ!決めちゃってくれ!」

「はいはい、神槍『スピア・ザ・グングニル』!!」

 

 その槍は動けなくなった怨霊の心臓部分を貫いた

 その瞬間怨霊は消滅し、弾幕もすべて消え去った

 

「……お疲れ様ね、大きなけがはないかしら?」

「それはこっちのセリフだな、永遠亭にでも行ってみてもらったらどうだ?」

「あなたはいいの?」

「ああ、あそこにはいきたくねえな」

「あらそう、じゃあまた会う機会があったらよろしくね」

「その時はこんな状況じゃなきゃいいな」

「そのとおりね、それじゃあ、おやすみなさい」

「ああ、おやすみ」

 

 さて、永遠亭に向かいましょうか

 ほかのみんなに致命傷がないといいけど……

 それにしても妹紅とやらがいなかったら相当危なかったわね

 何かお詫びでもできる機会あればいいけど……

 と、やっぱり人里からは近いわね

 もう着いたわ

 

 コンコン

 

「はいはい、お疲れ様 ありがとうね」

「そりゃあ時間稼がなきゃ咲夜たちが死ぬ可能性まであるんだもの

 全力も出すわよ」

「そういわれればそうなのかもね

 まあ上がんなさいな、お茶とお菓子くらい出すわよ」

「別にそこまでしなくてもいいのに……

 それで、咲夜たちはどうなの?」

「全員致命傷ではなかったから問題はないわよ

 慧音は早めに治ったから帰って、フランと霊夢、それと魔理沙が1時間前くらいに起きたわね

 フランが暴れると困るから今霊夢と魔理沙に見てもらってるわ

 まあさすがにもう疲れてるだろうからそんな力残ってないだろうけど」

「迷惑かけてごめんなさいね」

「それを言うなら霊夢と魔理沙に言いなさいな」

 

 そんな話をして、私は霊夢と魔理沙のいる部屋に案内された

 皆頼と咲夜はまだ寝ているから明日の朝にでもまた来いと言われた

 

「お、ようやく来たのぜ」

「まずはお疲れ様、さすが紅魔館の主というべきかしらね」

「別にあんたたちが強すぎるだけで私もそこまで弱くはないのよ?」

「それはそうね」

「で、結局あの後どうなったんだぜ?」

「私も詳しいことはわからないけど行った時には咲夜以外全員倒れてたわよ

 その後妖獣と怨霊と戦って帰ってきたわ」

「ふ~ん、ちゃんとあいつ滅符『ビッグバン』で仕留めきれなかったとき用の保険も用意してたのね」

「……もう終わったことだからどうでもよくないか?」

「馬鹿ね、こういうのは戦った後の反省点をまとめて次回の改善点にするもんなのよ」

「それはあとで自分でやってくれ」

「はいはい、それじゃあ私達は帰りましょうかね」

「ああ、じゃあレミリアは咲夜のところにいるフランと一緒に帰るんだな」

「そうね、私もそろそろ帰るとするわ」

「じゃあおやすみなさい」

「ええ、おやすみなさい」

 

 さて、フランのところに向かうとしますか……

 

「フラン?いる?」

「あ、お姉さま この二人はどうするの?」

「明日紅魔館に戻ってくるわよ」

「……本当?」

「ええ、本当よ だから今日はもう帰って寝ましょうか

 もういい時間よ」

「は~い、その代わり明日は地下にいなくてもいい?」

「……う~ん……」

 

 そういわれてまた今日みたいに暴れられても困るのよねぇ……

 どうしたものか……

 

「私我慢するから! ね?」

 

 そんな袖引っ張りながら言われてもねぇ

 …………

 

「仕方ないわね」

「ほんと? やった~! 約束だからね!」

「約束は破らないわよ」

「じゃあ、一緒に帰ろ~」

「はいはい」

 

 こんな風に平和に過ごせるといいんだけどねぇ

 いつかフランが穏やかな時期があればいいのに……

 そう思いながら二人は紅魔館に帰ってそのままぐっすり眠った

 その後起きて、皆頼と咲夜がいないことを思い出した

二人がいないので朝食を作るどころか材料すらなかったので、急いで二人を呼びに行ったのはまた別のお話

 




今回もご愛読ありがとうございました
次回も、ゆっくりしていってね!!

(なお私はインフルかかりました)


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第7章 平和
47話 平和


k「どうも皆さんこんにちは カイトです」
r「台風大丈夫でしたか? ライトだぜ」
k「それにしても台風すごかったなぁ」
a「主が住んでるところではあまり被害なかったけど都心の方はやばかったのかも」
r「まあ、皆さん頑張ってください」
k「正直このタイミングで投稿するのもどうかと思うけどな」
a「ま、まあ、とりあえず

k&r&a「ゆっくりしていってね!!!」

k&r(こいつ話そらしやがった……


47話

 

「で、朝から買い物か」

「まあいいじゃないですか、あの時生きてなかったらこうしていられないんですから」

「そういわれりゃあそうなんだけどな」

「パパっと済ませちゃいましょう」

「そうだな、まずは八百屋からか?」

「ええ、そうですね」

 

咲夜とそんな話をしながら八百屋に着いた

八百屋や、ある一部の店では俺らがあの召喚者を倒したことを知っていて割引をしてくれたりもした

これで霊夢の神社も参拝が少しは増えるだろう ……多分

 

「ここで最後かな?」

「そうですね 思いのほか早く済んで良かったです」

「あ、ここにいたんですか 探したんですよ全く」

 

 と、そこに文が乱入してきた

……これは時間かかるかもしれないなぁ

というか咲夜フラグ回収早すぎるだろ

早く済んだって言ってから5秒も立たずに文来たぞ

 

「あら、どうしたのですか文さん?

 私たち今急いでいるので何かあるなら手短にお願いしたいのですが」

「ああ、それではすぐ本題に入らせていただきますね

 実は昨日の事件の話なのですが…… 少しばかり取材をさせていただけないでしょうか……?」

「すいません、その話ならば霊夢さんや魔理沙さんにお願いできますでしょうか」

「いや、昨日最後まで残っていたのが咲夜さんでしたのでぜひともあなたに取材をしたいのですよ」

「なら昼ごはんが終わった時間に紅魔館に来ていただけますか?」

「あ、あの後の話俺も聞かせてもらってもいいか?」

「もちろんですよ」

「それではまた後で」

「ああ、じゃあな」

 

 この後咲夜と俺はM4M1の件で香霖堂に向かっていた

 咲夜は先に紅魔館に戻っていいといったがついてきてくれた

 というかこーりんには借りっぱなしで申し訳ないが許してほしい

 というかこれ普通に欲しいから買いたいと思っている

 

 コンコン

 

「はい、いらっしゃいませ って、皆頼君じゃないか

 あの事件は大丈夫だったのかい?」

「ああ、何とか生き残れたよ

 それでその時に無断でこれ借りちゃってさ……」

「ん?ああ、これ取ってったの君だったのか」

「ああ、それでこれほしいから売ってくれないか?

 いや、虫のいい話だってのは分かってるんだけどよ……」

「全然いいよ こっちは助けてもらった側なんだからね

 そうと決まれば気が変わらないうちにお会計を済ませちゃおうかな」

「おう、すまんな」

「正直魔理沙に関しては完全に無断で返しにも来ないからね

 それよりはましさ

 というか今回の件もまた魔理沙かと思っていたんだよ」

 

 あいつ……まあ想像は容易だなぁ

 紅魔館でも少し魔理沙への警戒強めた方がいいかもしれんな

 もしかしたら本以外も持っていかれるかも

 

「ま、そういうことだから何か欲しいものがあったらまた気軽によってみてくれ」

「おう、あんがとさん」

 

 香霖堂で買い物も済ませた俺は特に行く場所もないので紅魔館に戻ることにした

 昼飯の件もあることだし早めに戻ろう

 

~~少年移動中~~

 

 ガチャ

 

「あら、おかえりなさい

 ご飯の準備は早めに頼んだわよ

  結構お腹すいちゃったわ」

「はい、了解しましたお嬢様」

 

 そんで荷物を置いて、手を洗って戻ってきた

 その後昼ご飯を二人で作って持っいくが、その時はまだ皿などの料理がいつもより一つ多いことは気にしてもいなかった

 それを気付かないまま食堂に向かったら……なんでフランがいるんだよ

 

「あ、もう食べられるの~?」

「ええ、そうね フランが待ちきれなくしてるから皆頼も早く座って頂戴」

「はいはい」

 

 表面上は冷静にふるまったものの理解が追いつかない

 レミリアがちらっとこっちに視線をよこす

 ……察しろということだろう 後でいろいろと説明してもらうからな

 

「じゃあ、  いただきます  」

『いただきます』

 

 俺は正直フランを恐れながらも途中からは普通に接していた

 そうしていつもより1人多い昼食を終えて、片付けも済ませた

 その後レミリアからフランがいる理由を聞いた

大丈夫そうなら常にいさせてもいいかもという意見も聞いた

 ただまあ正直フランも地下牢にずっといたからかわいそうではあるよなぁ

 おれはもうどっちでもいいから紅魔館の主にその件は任せようかな

 そんなことを考えているうちに予定通り文が紅魔館に来た

 

「ちょっと早かったですか?」

「いいや、そんなことないと思うぞ」

「ええ、じゃあパパっと済ませちゃいましょ

 今紅茶でも出すわね」

「いえいえ、別にいいですよ

 次の取材もあるのでそこまで長居する気もないですので」

「あらそう? じゃあ話させていただこうかしら」

 と、そういう経緯で俺らは咲夜の話を聞いていた

 多分咲夜が滅符『ビッグバン』の影響を受けなかったのは俺の能力の所為なんだろうな

 だから後で咲夜が俺の世界に入れた原因も調べる必要がありありそうだ

 

「すいません、わざわざありがとうございました」

「いえいえ、どうせならお茶でも少し飲んでいきますか?」

「う~ん、さっき言った通りほかにも取材があるのでまた今度お願いしましょうかね

 それではまた」

「ええ、またいつか」

 

 すると話終わってすぐレミリアが来た

 多分話が終わるのを待っていたのだろう

 

「あら、話は終わったかしら?」

「ええ、今終わりました」

「それなら二人ともトランプでもして遊ばない?

 フランも遊びたがってるし、やるなら人数は多い方がいいしね

 どうせ寝てるんだろうから美鈴も起こして連れてきなさい」

「トランプですか……分かりましたお嬢様」

「パチュリーは喘息気味だから断られたわ」

「まあそうだろうな って、美鈴はやっぱねてたか……」

 

 咲夜が美鈴にナイフを投げつける様子が思い浮かんだ

 美鈴も the 寝起き って感じだからフォローのしようがない

 

「じゃあフランも待ってるし行きましょう」

「そうですね、いくらお嬢様方と言えど勝負ですので全力で行きますよ」

 

 その後俺らは1時間ほどトランプで遊んだ

 結構いろいろなゲームもしたが結局咲夜が一番強かったなぁ

 なんだあいつポーカーフェイスうますぎだろ もはや実質3対1のようなもんだわ

 と、遊んでいたら霊夢が入ってきた

 

「失礼するわよ」

「あら霊夢さん、どうされましたか?」

「ああ、レミリアもいるならちょうどいいわ

 今度永遠亭で宴会やるんだけどあなたたちも来ない?」

「あら、私たちを誘いに来るなんて珍しいわね しかもあなたが」

「ええ、まあこの前の事件で結構活躍してくれたしどうせなら呼んでおこうと思ってね」

「なら行かせてもらおうかしらね 日時はいつなの?」

「4日後ね まあ、来たくなったら着て頂戴 歓迎するわよ」

「わかったわ わざわざありがとうね」

 

 その話が終わった後俺らは夕食の準備をした

 正直なところ宴会に関しては結構楽しみにしている

 なんせここ最近事件ばっかだったからな 大人数で集まるのも初めてだし楽しみだ

 宴会の件を食事の時パチュリーにも伝えると遠慮しておくといわれた

 美鈴も行かないらしいから行くのは俺と咲夜、レミリアにフランだな

 そして夕飯を済ませた俺は咲夜と片づけを済ませお風呂に入った

 

「どうせなら今日もらった銃も何ができるか調べておきたいしやりたいことがいっぱいだなぁ……」

 

 いつ何があるかわからないってことを今回知ったからにはできればいろいろなスペルカード用意しておきたいしな

 また咲夜と神社とかも周りたいしいよいよ楽しみが増えてきた

 そんなことを考えながら俺は風呂を済ませた

 その後周りに迷惑にならないようM4A1にサプレッサー(音と閃光を少なくするもの)をつけてAIM練習をした

 ただやっぱり大きさ的にもいつも常備するっていうのも難しいかもしれないし、どうするか考えた方がいいかもな

 リュックとかに入れておくのも一つの手かもしれん

 さて、そろそろ寝るかな

 

「あら、皆頼さんまた銃の性能実験していたのですか?

 練習を積むのはいいですがあまり練習ばかりしていると疲れもたまりますので自分の体調には気を付けてくださいね?」

「ああ、それはその通りだな

 1日練習したら1日休むとかサイクルを作るようにするよ」

「反省してくれたようで何よりです」

「それじゃあおやすみなさい」

「ええ、おやすみなさい」

 

 と、寝ようと思ったのだがなかなか寝られなかったので少し散歩することにした

 やっぱりこんな時は夜道を散歩するのが一番だ

 

「あら、どこか行くのですか?」

「ああ、ちょっと眠れなくてな」

「ああ、だったら今は雨降ってるのでやめた方がいいですよ?

 紅茶でも入れますからゆっくりしてた方がいいかと」

「あ、そうなのか

 じゃあお言葉に甘えて」

「じゃあ少し待っていてくださいね」

 

 幻想郷でも天気って変わるもんなんだなぁ

 正直ちょっと残念だが雨も別に嫌いではない

 というか幻想郷って大気圏どうなってんだ

 

「はい、お茶はいりましたよ」

「ああ、ありがとう」

「どうせだから私も休みましょうかね」

 

 と、そのあと咲夜と少しの雑談をして俺は寝た

 さっきと違って今度はぐっすり眠ることができた

 

~~咲夜side~~

 

 ふう…… これで今日やんなくちゃいけないことは終わりですかね

 今日の昼間といいさっきといい何かと皆頼さんと一緒にいる自分がいることはわかっているし、迷惑かもしれないとは感じている

 だけど何かと理由をつけてあの人の近くにいる

 これが恋って奴なのでしょうね……

 

 

 ……皆頼さんは、どう思っているのでしょうか

 

 

 




台風ってあんな被害もたらすんですね

あ、次回もゆっくりしていってね!!


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48話 いたずら

r「どうも皆さんこんにちは ライトだぜ」
k「初見の方は初めまして カイトです」
a「ポケモン新作にハマったアマモです」
r「遅れすぎなんだよなぁ」
a「ポケモン新作出るのが悪いと思います
 でも今回は少し長いうえに結構うまく書けたと思うんだよね
 まあうまい人から見ればまだまだだからあくまで主観だけど」
k「まあ遅れるのは正直いつものことだし……」
r「さて、じゃああんま話過ぎるのもあれだしさっそく本編行くか」
a「それじゃあみなさん

a&r&k「ゆっくりしていってね!!!」


48話

レミリアside 

 う~ん……咲夜と皆頼が仲良くなるのはいいのだけれどどっちも奥手すぎるのよねぇ……

 皆頼は現状維持ですら奇跡って思ってそうだし咲夜は多分迷惑になるとか思ってんでしょうね

 どうせ仲良くするならこのままじゃつまらないわ

 何とかして咲夜に告白させる方法はないかしらね……

 ガチャ

 

「すいませんお嬢様、紅茶をお持ちいたしました」

「ああ、ありがとう

あのよくわかんない渋い紅茶じゃないわよね?」

「……ウバ紅茶のことですかね?」

「それはわからないけどミントっぽい香りがする紅茶のことよ」

「ならウバ紅茶のことですね

 ちなみにその香りはサロメチール香などと言ってほかの紅茶にはあまりないものなんですよ?」

「あ、そう…… 興味ないわね この紅茶が飲めればそれで満足なのよ」

「あら残念です

なら今度はどの紅茶にしましょうか……」

「頼むからやめて」

「そうですね、お嬢様がそうおっしゃるのならこの辺でやめておきましょう

 と、それはそうと何か悩まれていたご様子でしたが?」

「ああ、ちょっとね……」

 

 まったく、こんなこと言われると顔に出さないので精いっぱいだわ

 まあ咲夜は私の気持ちなんてわかるわけないでしょうけど

 

「何か私に手伝えることがあれば言ってくださいね?」

「ええ、もちろんよ」

「それではこれで失礼します」

「はいはい」

 

 う~ん…… どうせなら咲夜と皆頼を一回離しちゃえば自分の恋に気づいてくれるかしらね?

 それなら今日は皆頼と関わりまくって咲夜とほぼ関わらせないようにしてみましょうか

 もしかしたら寂しくなったりする……かも?

 まあどうせ暇してたし少しやってみましょうかね

 

~~朝食後~~

「皆頼、今時間あるかしら?

 まあないって言っても強制的に連れて行くんだけどね」

「それ聞く意味あんのか?」

「まあ無言で連れて行くよりかはいいでしょ」

「確かに……?」

 

 そんなよくわからない理由付けで俺は連行されてしまった

 まあ特に断る理由もないのだが…… まあもうちょっと咲夜と話してたかったなってくらいか

 

「さて、何の用だ?」

「ああ、別に皆頼がどうとかじゃないんだけどね

 この前の事件のことを私も知っておきたいなって思ったから呼んだのだけれど……」

「ああ、そんなことなら別にいいぞ

 ただこの前文に話したからそのうち新聞になると思うが……」

「いや、あの新聞ちょっと盛って書くから信用ならないのよ」

「ああ、なるほどな

 たしかにやってそうだわあいつ」

「そういうことだから頼んでもいいかしら?」

「了解」

 

 俺は事件のことを、なるべく詳しく話した

 ところどころ新たな疑問を浮かべながらも話は終わった

 俺も、俺が倒れた後レミリアだけになったときのことを聞き両者ともに事件の全容を把握した

 話によると今度にとりが参考情報をもとに獣を再現してみるらしい

 もちろん負けそうなら停止させることもできるらしいから今度見に行ってみるのもありかもしれない

 

「話はそんなもんかな?」

「ああ、ちょっと待って

これは強制ではないのだけれどどうせならまたゲームでもしないかしら?

 最近チェスとやらにハマり始めてね まあまだ弱いのだけど……

 少しお手合わせ願いたいのよ」

「お、チェスか

 ただ俺はあまりルールとか知らないからやるとしても教わりながらになると思うがいいのか?」

 

 そう、将棋とかは手を出したことがあるのだがチェスはなぜかほぼやったことがないんだよな

 いうなら食わず嫌いって奴か

 だからこれを機にやってみるとしよう

 

「ええ、別にいいわよ

 というか私も最近やり始めたばっかだしそのくらいが丁度いいわ」

「なら決まりだな やる場所はレミリアの部屋でいいのか?」

「そうね、まあここでいいでしょう

 場所にこだわる理由もないわ」

 

 ということでレミリアからチェスのルールを聞いていざ実践

 まあチェスのルールも覚えちゃえばそこまで難しいということもなく、最初のうちは負けていたが気づけば実力は同じくらいになっていた

 

「あら、もうこんな時間ね

 そろそろやめにしましょうか」

「うーん、案外面白いなこのゲーム」

「そう言ってもらえるならよかったわ」

 

 そしてチェスが終わったくらいのタイミングで咲夜がドアをノックして入室してきた

 タイミング良すぎか?

 

「昼ごはんの準備ができましたよお嬢様

 って、皆頼さんとチェスをしていたのですか」

「ええ、今度咲夜が暇な時でいいから咲夜もやりましょう?」

「いいですけど私ルールとかあまり知らないですよ?」

「大丈夫大丈夫 そんなに難しくないから」

「ならまた今度お願いします」

 

 そんな会話をしながら3人で食堂へ向かい、皆で昼食を食べた

 もちろん昼食の準備をしなかったことは謝ったが別に気にしなくていいと言われたのでとりあえず気にしないで次から気を付けることにしよう

 そしてその後普通に昼食の片づけをしていたらレミリアが咲夜に話しかけた

 

「あ、咲夜 ちょっといいかしら?」

「はい 何でしょうかお嬢様」

「最近備品の確認してなかったから頼んでもいいかしら?

 リストはここにあるわ」

「なら片付けが終わり次第行いますね」

「あ、別に片付けなら俺がやっておくからいいぞ?

 昼食の準備してなかったしな」

「……そうですか? なら今すぐ備品の確認に参ります」

「ええ、よろしく頼んだわよ」

 

~~数時間後~~

 

「さて、それじゃあ行きましょうか」

 

 あの後俺は片づけと買い物を終わらせゆっくりしていた

 そしたらレミリアが外の見回りに行くと言い出し、今から出発するところなのだが……

 

「もう外が暗くなってるのだが行くの明日でもよくないか?」

 

 そう、11月ということもあって6時にはあたりは暗くなっていた

 (この世界では11月になると6時前には日が落ちます)

 別にわざわざ暗い中行かなくてもいいだろう

 

「逆よ逆 私は日光に弱いのだから暗い時に行った方がいいでしょう?」

「まあ、そういわれればそうなんだがな 日傘があるだろうに……」

「まあそうなんだけどね

ちっちゃいことは気にしないの、ほら行くわよ」

 

 と、会話の流れを断ち切り半ば強引に見回り?に連れていかれた

 とはいえ、別に行くのが嫌だったわけでもなく雑談しながら紅魔館周辺を歩いている

 11月ということもあったので少し厚着にしたつもりだがそれでもひんやりとした寒さがあり、時折吹く夜風が冷たい

 そしてそんな中特にこれといった話題もなく適当に雑談してこの場になじんでいる自分自身に驚きつつ幻想郷にきてしまってよかったのかという疑問を持つ

 こんなことを考えてしまうのも良くないと思いつつも周りからどう思われてるのかが怖くついついネガディブになってしまう

 

「まあ私は皆頼が来て良かったと思っているし、咲夜とかもそう思っていると思う……いや、そう思ってるわよ」

 

 そういってもらえると本当にありがたい

 そんな話をしているうちに30分ほどが経ち、あたりも冷え込んできたので紅魔館に戻ることにした

 紅魔館に戻ると中は暖かく、妙な安心感を感じた

 

咲夜side

 

 倉庫の備品の確認も終わり、皆頼さんが買ってきてくださった食材を作り夕飯を作っていますが、やはり少し寂しいですね……

 見回りに行くとは言ってましたがお嬢様と行動してるのを見るとどこか複雑な気持ちになってしまう

 別に何もおかしいことなんてなく、いつも通りの日常なのに……

 そんなことがあるたびに関係が崩れるのがが怖くて皆頼さんに思いを伝えられない自分の弱さを感じてしまう

 

「ただいま、夕飯はできてるかしら?」

「ふぇっ?」

 

 悩みこんでいたら隣にいたお嬢様に気付かず変な声を上げてしまった

 

「夕飯はもうすぐかしらね?」

「あ、はい あと30分くらいお待ちいただければ」

「わかったわ ありがとうね、咲夜」

 

 そんな会話を交わしてすぐに皆頼さんが来て、料理の手伝いをしてくださり予定より少し早い夕食となった

 久しぶりに思えた皆頼さんとの会話、共同作業はあまり会話が弾まなかった

 

レミリアside

 

 はあ……

 さすがにあんな悩まれてたら困るし皆頼に手伝いに行かせたけど、なんか悪いことしちゃったわねぇ……

 まあそれこそ皆頼はいつも通りな感じがしたけど

 

「夕飯の準備ができましたよお嬢様」

「あ、早いわね 今行くわ」

「はい、分かりました」

 

 そしてほかのみんなと一緒に食事を食べてまた部屋に戻った

 これがきっかけで咲夜と皆頼に何かないといいけど……

 

皆頼side

 

 夕飯が食べ終わり、ちょうどいま片付けの最中である

 ……が、何か咲夜の様子がおかしいような気がする

 あまり触れないほうがいいのだろうか……?

 だが、俺が何かしてしまったのか、俺に何かできることはないのかと思うとやはり聞かずにはいられなかった

 

「……何かあったのか咲夜?」

「うん? 特に何もないですよ?」

「いや、なんか変だったからさ

 まあ本当に何もないのかもしれなけど」

「……」

「なんかあったら言ってくれよ?

 いつも助けてもらってばっかだからたまには役に立ちたいしな」

「お気遣い感謝します

 まあ、本当に何もないんですけどね

 それじゃあさっさと終わらせちゃいましょうか」

 

 その後俺は片づけを終えて風呂に入ってきた

 もちろん小悪魔との接触もなく食堂でゆっくりしている

 どうせだから紅茶でも飲もうかな

 そう思いそこにあった紅茶を入れる

 ……なんかミントっぽい香りがするな

 飲んでみたらいつも飲んでいるのより渋く、これはこれでいいと思った

 

「あら、お気に召されましたか?」

 

 いつの間にか風呂から出た咲夜が隣に腰かける

 風呂から出た直後ということもありつやっぽさ、色っぽさから変な気分になりそうになる

 

「ああ、この紅茶の名前なんていうんだ?」

「それはウバ紅茶っていうんですよ

 この前お嬢様に出したら嫌がってましたけど」

「まあちょっと渋いしな、咲夜はいつもこういうの飲むのか?」

「気分次第ですかねぇ ほかにもいろいろな紅茶がありますよ」

「どうせなら色々な紅茶飲んでみたいなぁ」

「ならまた今度買っておきましょうか」

「あ、本当? なら俺も一緒に見に行ってもいいか?」

「ええ、もちろんですよ」

 

 この後も咲夜と雑談を交わし、眠りについた

 あの色っぽさが妙に頭に残り、離れなかった

 

                

 

 




皆さんもポケモン新作やってますか?
楽しいですよ
他にも最近色々なゲームにハマっちゃって投稿が遅れちゃったんですけれども……

まあここで雑談するのもなんですし終わりの挨拶に移りましょう
辛口評価やアドバイスなどもお待ちしています
ということで次回も

 ゆっくりしていってね!!!


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49話 フランの日常入り

k「どうも皆さんこんにちは カイトです」
r「ライトです」
a「結局1か月ぶりくらいになってしまいましたね」
k「一向に改善の様子が見られない」
a「まあ、いつも通りです」
r「毎回こんなやり取りしてんな」
a「じゃあもう本編行きましょうか それでは

   「ゆっくりしていってね!!!」



 

49話

~~宴会前日~~

 

「さて、それじゃあ少し待っててくださいね♪」

 

 ……俺と咲夜は今人里にある服屋にいる

 そもそもなぜこんなところにいるかというと、俺が「宴会にメイド服のまま行くのはおかしいんじゃないか」と言ったのが根本の原因だ

 その後 どうせなら紅茶を買うついでに服も買っちゃおう となり、今服屋にいる

 もちろん当日咲夜が私服で行くという許可も出ている

 まあ、俺はその服を当日まで見せてもらえないらしいが

 というか正直いつもメイド服でいるだけあって咲夜の私服姿とか想像ができない

 内心結構楽しみにしてる

 

 ~20分後~

「……そろそろかな?」

~30分後~

「……遅くね?」

~40分後~

「……………………」

「あ、ごめんなさい 待たせちゃいましたよね?」

「……どんだけ悩みまくってたんだよ」

 

 俺はあまり会話が重くならないよう笑いながらそう言う

 これくらいが普通なのだろうか

 

「私こういうの結構悩んじゃうタイプなんですよね」

「あ、そーなんだ ちょっと意外だな」

「だからメニュー選びとかも結構悩むんですよね」

「まあいいんじゃないか? 誰も急かさないし」

 

~咲夜side~

 

 皆頼さんに見せる初の私服ですよ?

 そりゃあ悩まないわけがないでしょう

 というかいつもメイド服でいるからあまりファッションとかわからないんですよね……

 悩みに悩んで店員さんにも聞いた結果なんとかいい感じのものを選んだつもりなんですけど……お気に召してくれるでしょうか

 

「さて、この中で咲夜がお気に入りの紅茶とかはあるか?」

 

 と、そんなことを考えていたらお店についていたようです

 最近ぼーっとしすぎていけませんね

 

「う~ん、その時の気分次第で変わるのでお気に入りとかはないんですけど……

 どうせなら最初は手を出しやすいアッサムなどにしたらどうでしょうか?」

「咲夜がそういうならそれにしようかな」

「ならアッサムと合うケーキ類なども買っていきましょうか」

「りょーかい」

 

 こんな悩まない作業ならサクサクできるんですけどねぇ……

 メニューとか種類とかを悩まない人はすごいと思います

 

「ケーキはどんなものがお好きですか?」

「俺はショートケーキよりチョコケーキのほうが好きなんだよな

 まあなんとなくだけど」

「あ、そうなんですか?」

「咲夜はショートケーキ派なのか?」

「う~ん、私はどっちの方がいいということはないですね」

「じゃあきのこの山とたけのこの里は?」

「それは戦争が起こるかもしれないのでやめておきましょう」

「俺は別にそこまでこだわりないけどな」

 

 とか雑談している間にチョコケーキを2つ購入し終わりました

 気づけばもう夕方になっていてもうすぐ日も暮れそうですね

 

「それじゃあそろそろ帰りましょうか」

「そうだな」

 

~~夕食後~~

「明日はもう宴会か」

「そうですね~、私宴会とか言ったことないので場になじめるか不安なんですけど大丈夫でしょうか」

「というか俺未成年だからお酒飲めないんだよな」

「……なんでそんな決まりがあるんです?」

「ああ、俺の元居た場所のルールでさ、まだお酒を飲めない年齢なんだよ」

「ここは幻想郷ですよ? そんなルールを守る必要はないじゃないですか」

「まあ……確かに?

 というか咲夜はお酒飲めるのか?」

「う~ん、飲もうと思えば飲めますけどあまり飲まないですね

 ただ人に比べて少し酔いにくい体質ですね

 まあ、皆頼さんは少しづつ慣れていけばいいと思いますよ

 無理に飲む必要もないですし」

「そうさせてもらうよ」

 

 というか俺的にはお酒のことではなく明日の告白のことで今から心臓がざわついている

 まあ告白なんてだめでもともとなんだが……

 ちょっとくらい期待してもいいと思うんですよね、まあ無理だけど

 

~~レミリアside~~

 

 それにしても、あの二人の悪い空気がなくなって本当によかったわ

 あんな私のいたずらで仲が悪くなったりしたら困っちゃうからね

 私も反省しなきゃね

 

「失礼しますお嬢様」

「入っていいわよ、何の用かしら?」

「さっき倉庫に行く際に妹様からお嬢様を牢に呼ぶように言われたので報告だけさせていただきますね」

「あらそう、分かったわ」

 

 

「……どうしたのかしらフラン?」

「お姉さま、ここから出して?」

「…………」

「この前だってへーわだったでしょ?

 何かあったらまたあの巫女を呼べばいいでしょ?」

「…………」

「絶対何もしないから! お願い!」

「…………」

「まあいいんじゃないか?」

「!? って何よ皆頼じゃない なぜあなたがここにいるのよ」

「いや、レミリアが倉庫の方に行くことなんてなかなかないからな

 ちょっとついてきただけだ」

「あのねぇ…… まあ、私もこの子を出してあげたいんだけどね

 ほかの人の反発もあるだろうし……」

「紅魔館の主なんだからたまには融通利かせてもいいと思うぞ

 まあ俺の意見だからあくまで最終的に決めるのはレミリアだから俺はもう上に戻ってるな」

「…………」

 

 

~~明日の朝~~

 

「さて、そろそろみんなを起こしに行ってきますか」

「あ、すいませんお願いします」

 

 今日もいつも通り朝食の前に皆を起こしに行く

 というか目覚まし時計くらいあってもいいと思うのだが

 とか思いながらいつも通りほかの人も起こしに行き、俺は食堂に戻ってくる

 すると食堂にはいつもより多く朝食があった

 この瞬間俺は昨日レミリアが牢からフランを出す判断をしたのだなと理解した

 

「まあ、昨日皆には伝えたけど今日から……まあ、いつ牢に戻るかはわからないけどフランが一緒になるからよろしくね」

「おい待て俺それ今聞いたぞ」

「まあいいかなって」

「どこらへんが???」

 

 まあ別に伝えられなくとも問題はないのだが……

 そんなことを話しているとその話を遮るようにパチュリーが話す

 

「というか正直私不安しかないのだけれど」

「まあそれも分かるんだけどね

 このまま遊べなくてもいずれ事件は起こるんだからだったらいっそ解放しちゃえって感じかしら」

「ふ~ん、まああなたがそういうなら私は構わないわ」

「私も異論はないあるよ」

「じゃあ決まりね、フランはさっき咲夜に呼びに行かせたからそろそろ帰ってくるはずよ」

 

 ちょうどレミリアがそういったタイミングでフランが食堂に姿を現す

 正直そろそろお腹もすいてきたし早く朝食にしたい

 

「ん、おはようフラン」

「あ、おはようお兄ちゃん」

「さて、フランも来たことだし冷めないうちにいただきましょうか」

「そうですね、それでは

 

「いただきます!!!」

 

 

 あの後朝食を食べ終わり咲夜と片づけを済ませていた

 ちなみに宴会は今日の7時に呼ばれたがフランも行くのだろうか

 ……まあ行かないだろうな というか行かせてもらえないだろうし

 

「妹様大丈夫でしょうかね……」

「まあ、紅魔館の主が大丈夫っていうんだから大丈夫だろ」

「まあ、それもそうですね

 あと、私宴会をする予定の永遠亭に早く行って料理をつくることになっているのですが皆頼さんも来ますか?」

「ああ、どうせ暇だから一緒に行かせてもらおうかな……と思ったけどそしたら俺咲夜の私服見ちゃうんじゃないか?」

「……まあいいんじゃないです? そんな決まりないですし」

「この前宴会の時まで見せないとか言ってただろうが……」

「まあまあ、いいじゃないですか」

 

 と、結局昼過ぎから咲夜と一緒に料理をつくることになった

 まあ別にいやではないのだけれど

 というか咲夜の私服が見られるのは結構楽しみだ

 そんなことを思いながら俺は買い出しなどを済ませ昼が過ぎるのを待った

 

               次回に続く

 

 

 




今回もご愛読ありがとうございます
次回は……いつになるでしょうか
期待しないで待ってていただけるとありがたいです

それでは 次回もゆっくりしていってね!!!


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50話 咲夜の私服!?

k「どうも皆さんこんにちは カイトです」
r「もう50話か~早いな~」
a「あ~もうそんなになるのか」
r「なんで投稿してる本人が把握してねえんだよ」
k「いやほんとにな」
a「……さて、それじゃそろそろ本編行きましょうか 次回も、

  「「「ゆっくりしていってね!!!」」」


(別に最後のあとがきは雑談なのでスルーしてどうぞ)


50話

 

 さて、手伝いに行くのはいいのですが何時くらいから手伝いしに行けばいいのでしょうか

 今から永遠亭に聞きに行ってもいいですが二度手間になっちゃいますからね……

 ……まあ一応3時くらいから行くことにしましょう

 早かったときは雑談でもして暇をつぶせばいいですし

 皆頼さんと雑談してればどうせ時間なんてすぐすぎるでしょう

 

 ~~2時間後~~

 

 さて、無駄に長かった待ち時間が終わったので早速向かうとしましょうか

 と、その前にこの間買った服に着替えるんでしたね

 正直私からすればいつもメイド服を着ているので落ち着かない感じがするのですがどうでしょうか……

 ……喜んでくれるといいなぁ

 

 

 

 ~~皆頼side~~

 

 ……いつ行くの?

 いや別にいつでもいいんだけど時間くらいは把握しておきたい

 というかそもそも手伝いといっても何するのかすら聞かされてないし……

 とにかくいろいろ聞きたいから咲夜を探そう

 ……とか言って少し紅魔館内回ってみたものの咲夜いないし!どこ行っちゃったん?

 もしかしたら自分の部屋とかレミリアの部屋とか言う可能性も……?

 とか言いながら気づいたが咲夜が時間に遅れるようなことしてるわけないな

 気長に食堂で時間でもつぶしてるか

 

「あ、ここにいたんですね

もしかして皆頼さんも私のこと探してた感じですか?」

 

 俺が食堂の方に向かおうとしてくるっとUターンするとそこで咲夜と鉢合わせした

 ……ただそこにいたのはいつものメイド服を着た咲夜ではなく正真正銘天使であった

 トップスはシンプルなデザインの白い服に水色のカーディガンを着ていて、首からネックレスをかけている

 また、黒(灰)色でチェック柄のロングスカートを着ていて、腰あたりはリボン結びになってて可愛い

 あといつもは緑色のリボンでまとめている髪も今日は薄い水色の小さなリボンでまとめてて新鮮な感じがすごいなぁと思ったり……

 でもやっぱこの辺の色の配色とかはさっぱりしてて咲夜っぽいな

あとカーディガンの正面のボタンは外されててきっちりしすぎてないのがまたいい

 いつもメイド服できっちりした服を着ているからこういう風に比較するとなおさら違いが……

 

「どうですか?これでもファッションがわからないなりに頑張ってみたんですけど……」

 

 とか思っていたら咲夜が俺に似合ってるかどうかを聞いてきた

 まあこんなの一択しかないので思ったままのことを話す

 

「……正直に言うとめちゃくちゃ似合ってる

 それでファッションがわからないとか言われると世界の常識を疑うよね」

 

 うん、それほどまでに私服姿の咲夜は可愛かった

 まあ本人の前ではなんか恥ずかしいしそれを言うことはないのだが

 ……というか今気づいたが咲夜の着ているカーディガンの袖あたりがちゃんと萌え袖になっててあざとい

 そういうのずるい

 

「そういってもらえると頑張って選んだ甲斐がありますね」

 

 咲夜は少し笑った後にそう言う

 ああ、この時間がずっと続いてればいいのに……

 俺は本心からそう思った

 

 ~~少しして~~

 

「さて、準備もできたことだし向かいましょうか」

「あ、そういや聞き忘れてたけど手伝いって具体的に何するんだ?」

「う~ん、料理を作る手伝いとしか聞いていないので詳しくはわかりませんが……まあ言われた通り作ればいいんじゃないですかね」

「……作るのに3時間もかかるか?」

「分からないですけど暇だったら雑談でもしてましょう

 というか永遠亭に行く時間を聞き忘れてしまったので何とも……申し訳ないです」

「それなら俺も昨日聞いておけばよかったな、すまん」

「私が頼まれたので皆頼さんが悪いわけではないんですけど……

 まあ、そういうことなので行きましょうか」

「ん、了解」

 

 そうして咲夜は先に永遠亭に向かって空を飛ぶ

 その後を追うようにして俺も空に飛び立ち、咲夜の少し後ろについて並ぶ

 ……それにしても似合ってるなぁ咲夜

 確かにメイド服も可愛いけどずっとメイド服でいるのもなんかもったいない気がする

 どうせファッションのセンスがあるんだったらほかの服も着てみてほしいなぁ……なんて、頼めるわけがないのだが

 

「……あの、そんな見られるとちょっと恥ずかしいです……」

 

 そういわれて自分が咲夜の方をずっと見てたことに気づく

 ……まあ可愛いししょうがないよね

 でもさすがに言われたからには謝っておく

 

「ん? ああ、すまん咲夜」

「……まあ別にいいんですけど(小声)」

 

 あの、別に俺難聴系男子じゃないからそういうの聞こえちゃうんですけど……

 これはやっぱり期待してもいいのでは? はいごめんなさい調子乗りました

 と、そんなことをしてる間に俺らは永遠亭に到着した

 

「あら、早かったわね」

「……やっぱり?」

「私としたことが時間を聞き忘れてしまって……」

「ああ、そういえばあなたに時間を伝えていなかったわね

 ごめんなさい でもまあ、せっかく来たんだからとりあえず上がりなさいな」

「あ、それじゃあお邪魔します

 で、永琳的には何時に来る予定だったんだ?」

「ん~まあ4時くらいを想定してたけど少し休憩してからゆっくりやれば割といい感じになるんじゃない?」

 

 その後お茶と和菓子をもらい一服してから永琳の指示通り料理の手伝いを進めた

 思ったより料理作りはサクサク進んで、開始予定の30分前にはすべて作り終わりそうだ

 (途中咲夜の方を見てて事故ったのはなかったことにする)

 ちなみに料理作りの途中でちらっと見えたが奥の方にいろんな種類のお酒があった

 ……そんな飲むの?

 

「ちょっと作り終わるの早すぎるか?」

「う~ん、まあ他の人もちらほら見えるしちょうどいいくらいなんじゃないかしら?

 人が集まったら早めに始めてもいいしね」

 

 いわれて宴会場の方を見てみると霊夢や魔理沙、妹紅など思ったよりも人が集まっていた

 たしかにこれなら早くから始めてもいいかもしれない

 ちなみに後いないのは……白玉楼ペアとか記者、慧音も来てないな

 とか言ってたらレミリア……とフランが宴会場に到着した

 

「あら、フランも来たのね? 珍しいじゃない」

 

 そういう霊夢は 珍しい といっただけでその件については特段何も触れなかった

 え、いいの?

 

「まあもともと連れてくる予定じゃなかったんだけどね」

「……それなら途中でジュースでも買って来ればよかったな」

「ああ、それなら今から買ってこようか?」

「あらほんと? ならお願いしてもいいかしら?」

「ん、了解」

 

 と言って俺はジュースを買いに人里に向かう

 というかフランがいても通常運転で行くのね把握したわ

 そう思いながら空を飛び立つが……やっぱ少し肌寒いな

 もうちょっと厚着してきても良かったかもしれない

 まあジュースを買いに行くだけだしサクっと済ませちゃおう

 そう思い俺はスピードを上げ一直線に人里へ向かった

 

 ~~皆頼帰還~~

 

「お、もう大体そろってんな」

「そうね、開始予定時間10分前だしもうそろそろ皆揃うんじゃないかしら」

「あと言い忘れてたけどジュース冷蔵庫に入れておいたからよろしく」

「あ、りょうか~い」

 

 と、永琳に事務報告を済ませ俺は宴会場の方に向かう

 席とかはあらかじめ決まっているわけではないので適当な場所に座る

 

「あ、そういえば皆頼に聞いておきたいんだが」

「ん?なんだ?」

 

 座った直後、すでに俺の右に座っていた魔理沙に話しかけられる

 

「皆頼ってお酒飲めるのか?」

「……わかんないな 飲んだことないし」

「あ、そーなのか? う~ん、まあ普通のお酒なら飲めるだろ」

「ま、少しもらってみてから決めるわ」

「そうだな、いやまあどうせならお酒飲んでハイテンションになった皆頼も見てみたいけどな」

 

 そんな話をしているとアリス、妖夢、幽々子が到着した

 後来てないのは慧音くらいか

 

「ちょっと遅かったかしら?」

「いや、そうでもないと思うぞ、まだ5分前だし」

 

 と言って、アリスは俺の正面に座りその右に妖夢と幽々子が座る

 というか永遠亭メンバーと咲夜もそろそろ座っていいと思うのだが

 ……これもしかしてなんか手伝った方がいいパターンか?

 とか思ってるうちに慧音も到着し、全員が席に座る

 

「隣失礼しますね」

「ん、これで全員かな」

 

 キッチンから戻ってきた咲夜が俺の左隣に座り、これでみんな揃った

 さて、ようやくだな

 

「さて、じゃあみんな集まったわね?」

 

 霊夢がメンバーの確認をする

 

「それじゃあ皆さん、化物討伐と皆頼の幻想郷入りを祝ってかんぱーい!!!」

 

「「「「「「「かんぱ~い!!!!!」」」」」」」

 

 




皆さんいつもご愛読ありがとうございます
というか話変わりますが最近ほんと寒くないですか?
朝寒すぎてなかなか起きれないんですけど……
目覚まし時計もすぐ止めちゃうので意味ないですし
割とマジでどこでもドアが欲しいです(´・ω・`)
それと最近新しいウイルス?が発見されたらしいですね
研究班仕事はよ()
という冗談は置いといて皆さんうがい手洗いちゃんとしてくださいね
ほかにもインフルとか身近で流行ってるんでお気をつけて

 とかいうどうでもいい雑談はもういいですかね(気が済んだ)
 もしかしたら気分でこういう雑談するかもですがスルーしてもらってOKです
 なんか重大な発表するときは前書きの方でしますので……
 ということで

 次回も、ゆっくりしていってね!!!


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51話 宴会の行方

k「どうも皆さんこんにちは、カイトです」
r「その相方のライトだ」
k「更新……遅くね?」
a「まあその理由はあとがきに書いておくから気になる人は読んでください」
r「たぶん誰も興味ないと思う」
a「(´・ω・`)」
k「まあ、そんな主は置いといて

k&r&a「ゆっくりしていってね!!!」


 

 霊夢の掛け声とともに俺を含むみんなが乾杯をして、宴会が始まる

 皆が一斉にいろいろなことを話し出し、あたりは急ににぎやかになった

 

「皆頼さんお酒飲んでみますか?

 これなら度数も低いし飲みやすいと思いますよ?」・

「ああ、じゃあ少しもらってみようかな」

 

 と言って俺は咲夜にお酒を注いでもらう

 というかお酒の種類とか分からないからその辺の選別は咲夜にやってもらおう

 

「とりあえずこのくらいでいいでしょうか」

「ん、ありがと咲夜」

「というかあなたお酒飲むのはじめてだったのね……」

 

 逆になんでアリスは俺がお酒飲んだことあると思ったんだ?

 とまあそれは置いといて、さっそく注いでもらったお酒を口に運ぶ

 これで俺も立派な法律違反者だぁ

 

「なんか皆頼さんが元居た場所では年齢制限があったそうですよ」

「めんどくさいルールだな そんなのあったらレミリアなんか飲めないじゃないか」

「私はこう見えてもあなたより年上……って何回言えばわかるのよ!」

「まあまあ、怒ると疲れるぜ?」

「あんたが怒らせたんでしょうが」

 

 と、そんな魔理沙たちの漫才を見ながら飲んだお酒の感想だが、普通においしくない?

 なんかウーロン茶っぽい苦みと甘酸っぱい味がして、さっぱりしている

 とりあえずその感想をそのまま咲夜に伝えてみると咲夜はちょっと満足そうに笑って話を始める 

 

「お口にあったようでよかったです

 実はこれ私が好きなお酒をそのまま割ったんですよね」

「あ、そうなのか ケーキの件といい妙に意見が合うな

……ちなみにこれはなんていうお酒なんだ?」

「これはカシスウーロンっていうお酒ですね

 まあさっき皆頼さんが仰ったとおり甘酸っぱいカシスとウーロン茶を足して割ったものです」

「どうせならもっと度数が強いものも飲んでみたらどうだ?」

「う~ん、まあ少なくとも今は遠慮しとく」

「賢明な判断ね」

 

 という話をしながらも台上に並べたおかずは着々と減っていく

 まあもちろんキッチンにまだまだあるのだが

 

「いや~それにしてもまさかまた異世界から人が来るとは思わなかったな~」

「俺も急にこっちに飛ばされるとは思わなかったよ」

「まあよく訳もわからない場所にきてここまで順応できるわね」

「言っても今までの奴らもそうだったけどな」

「……いわれてみれば確かにそうね」

「まさに『奇跡』だな」

「この幻想郷では常識にとらわれてはいけないのか」

「ちょっとそれ私のセリフなんですけど!?」

 

 そんな話をしながらも宴会はどんどん進む

 時間も開始から30分を越して、お酒の効果もあり場はさらににぎやかになっていく

 

「ちょっと幽々子あんたここにあるおかず全部食べないでくれない?」

「あら、ごめんなさいね おいしくてつい」

 

 そんな会話を聞いて俺はキッチンにあるおかずを取りに行く

 同じタイミングで咲夜も立ち上がろうとしたが俺に任せたようだ

 

「ほら、新しいの持ってきたぞ」

「ん、ありがとね皆頼」

「いやまあ幽々子が食うの早いのは知ってたしな……」

「……確かにほんと今更って感じね」

 

 そんな会話をしつつ俺は席に戻る

 また幽々子がすごい勢いで食べ進めてるけど大丈夫かあれ

 

「すいません任せてしまって」

「ん? ああ、全然大丈夫だぞ」

「そういや皆頼、お前の元居た場所では空を飛べたりはしなかったのか?」

「ああ、まあそうだな そもそも霊力やら魔力やらを扱う方法すらわからなかったし」

「空を飛べないって結構不便な世界ね」

「俺からすれば逆に空を飛べる方が異常なんだがな」

「じゃあお前がその知識を持って元の世界の戻るとしたら向こうの世界では空を飛べるようになるのか?」

「いや、向こうの世界では霊力が漂ってないから無理だと思うわよ」

「そもそも向こうに帰る予定もないしな」

 

 今更向こうに帰ったところで……何があるんだ?

 ただ一ついうなれば家族やら友達やらはどうしてるんだろうな

 もしかしたら元から俺がいなかったことになってるのか行方不明的な扱いになってるのか……

 前者だとしたらちょっと悲しいな

 まあこっちはこっちで楽しいし、咲夜とかもいるから寂しくはない

 でもせめて、できるならば手紙くらいは送りたいなぁ

 

「それを聞いて安心したぜ 急に元の世界に戻るとか言われたら寂しいからな」

「まあ意外とこの二人仲いいしね」

「考え方が似てるのかもな、まあ自分ではあんま分からんけど」

 

 ~~咲夜side~~

 

 むぅ……

 仲いいのはいいんですけど……何か嫉妬のようなものを感じちゃいます

 

「そうか?どっちかっていうと皆頼は咲夜と一緒にいることの方が多いと思うが」

「ああ、確かにそうだな」

「まあ一緒の場所に住んでいますしね」

「それにしても私が見るときにこの二人が別行動してるのあんま見ないわよ」

「そうでしょうか?」

「う~ん……まあそう言われればそうかもしれん」

 

 そんなに一緒にいますかね……?

 ……いや、いますね というか大体の行動一緒にしてる気がします

 

「でも霊夢と魔理沙もたいがい一緒にいるだろ」

「私は何もしてないのに勝手に神社来るんだからしょうがないわよね」

「おいおいその言い方はひどくないか? 私は別にちょっとお邪魔してるだけなのに」

「あなたの中では数時間がちょっとのうちに入るのね」

「……まあ、そんな日もあるさ」

「そんな日しかないのよ」

 

 そんなうちに宴会が始まってから1時間が経った

 それにしてもこういう宴会もいいもんだな

現実世界の方だと友達少なかったからこんな機会なかったけどこういうワイワイしたイベントもいいな

 

「そろそろあいつらが来る頃か?」

「あいつら?」

「ああ、少ししたらプリズムリバー三姉妹が来るらしいぜ」

「というか宴会の時は大体呼んでるわね」

「そんな噂をしてれば来たようです、ちょっと迎えに行ってきますね」

 

 そういって咲夜が3人を呼びに行った

 そういえば2週目ではあいつらに会ってなかったか?

 ……う~ん、時間が戻る前と後で記憶がごっちゃになるんだよな、どうしたものか

 そんなうちに咲夜がルナサとメルランとリリカを連れて戻ってきた

 

「は~い皆さんお待たせしました~」

「結構待ったかしらね? 申し訳ない」

「いえいえ、大丈夫よ」

 

 と、三姉妹の歓迎をしてから三姉妹は演奏の準備にかかる

 そういえば音楽コンサートを開いているとか言ってたな

 これは楽しみ

 

「さて、大変お待たせしましたがこれより私たちによる演奏を始めさせていただきます!!」

 

 そうリリカが言うと周りは多少静かになる

 そしてあたりが静かになったタイミングで3人が演奏を始めた

 

 ~~演奏後~~

 

 うん、思ってた以上にレベルが高かったわ

 3人の音色が絶妙に絡み合って聞いてて気持ちよかった

 

「それでは私たちは次のライブがあるのでこれにて失礼しますね」

「ええ、わざわざありがとうね」

「いえいえ~また呼んでください」

 

 正直また聞きたい……今度ライブいこっかな

 と、演奏が終わって前よりも宴会は賑やかになる

 

「そういえば皆頼って楽器は弾けるのか?」

「う~ん、楽器はちょっと専門じゃないかな

 弾ける人はめちゃくちゃすごいと思うし弾いてみたいとも思うけどね」

「アリスさんは確か多少弾けましたよね?」

「そうなのか!?」

「まあ弾けるといってもほんとに多少だけどね

 あの子たちにはかなわないわ」

「それでも弾けるだけですごいだろ……」

「まあ機会があれば聴かせてあげるわ」

 

 さて、そんな話を続けているが、そろそろお酒がまわってきたのかすこそ気分がハイになってるのを感じる

 まあ向こうにいる輝夜なんかはもうだいぶまわっているが

 隣にいる咲夜も多少はお酒がまわっているのか

 頬がほんのり赤く染まっている ……可愛すぎる

 そして全体を見てやっぱ幻想郷に来てよかった、そう俺は再確認した

 

 

 




はい、遅れた理由(言い訳)なのですが2月に右腕を骨折したからです
まあ全部自分のせいなんですけれども、今はもうほぼ治りましたので大丈夫です
皆様はくれぐれも調子に乗ってけがをすることの内容にお過ごしくださいm(__)m


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第8章 新たな関係
52話 『完璧』になろうとしたメイドと『普通』の青年のたった一つの恋物語


k「どうも皆さんこんにちは カイトです」
r「サブタイトル長くね?と、ライトです」
k「まあ、ここで話すことも特にないしそのまま本編行っちゃおうか」
r「おう、じゃあ

k&r「ゆっくりしていってね!!!」


 

52話

 

「どうだ皆頼、少し濃いお酒も飲んでみないかぜ?」

「う~ん、もうちょっと慣れてからな」

「なんだよ~」

 

 アリスが楽器の話をし終えた直後魔理沙が俺に濃いお酒を注ごうとしてきた

 酔いつぶれさせるつもりか

 

「まあまあ、お酒慣れてない人にそれは酷でしょうに」

「別においしいのぜ?」

「そりゃああんたはお酒慣れてるからおいしいと思うでしょうね」

「う~ん……まあ、そんなもんか」

「そんなもんだ」

 

 

  ~~~~~~

 

 

 結局その後もしばらく宴会は続き、皆が満足した(酔った)ところで宴会はお開きになった

 ただ解散といっても用事のない人(俺らとか)はしばらくこの場に残ることにした

 ちなみに霊夢は酔っぱらって寝ちゃった魔理沙を家に戻しに行ったそうだ

 何やってんだあいつ

 ほかにも東風谷メンバーや白玉楼メンバー、あとレミリアとフランも帰ってもうほとんどの人が帰ってしまった

 ちなみに俺らは少し片づけを手伝ってから帰る予定だ

 なにしろこの永遠亭のメンバーが全員酔いつぶれて寝ちゃったから片付けをする人がいなくなってしまったからな マジで何やってんの?

 

「もう後は俺らだけか?」

「そう……じゃないですか? ほかの皆さんは帰ってしまったようですし……」

 

 っつーか俺もちょっと酔ってる気がする

 文とか椛とかいつ帰ったか覚えてねーし

 

「皆頼さんはもう休んでていいですよ?

 あとお皿とか片付けるだけで終わりですし」

「ああ、申し訳ない」

「いえいえ、それにもうだいぶ酔ってるじゃないですか」

「……そうか? まあ、そういってもらえるなら縁側でちょっと休ませてもらうわ」

「じゃあ片付けが終わり次第呼びに行きますね」

 

 

 ふぅ……

 宴会が終わって静かになった縁側にゆっくりと腰を掛ける

 時折夜風が頬にあたって涼しくて気持ちいい

 ……いや~それにしても、思ってる数倍は楽しめたな

 また機会があればやりたいなぁこういうの

 と、酔ってるながらもこれまでのことを思い出す

 まあ、いろいろあったけど怪我したり一回死んだ甲斐はあった……と思う

こんなこと家族に言ったらなんて言われるかわかんねえな

 ……でも、来てよかった 本心からそう思えた

 

「お隣失礼しますね」

 

 咲夜がそういって俺の右隣に座る

 やっぱり俺の方が少し背が高いので多少見下ろす形になってしまう

 

「……皆頼さんは今日楽しかったですか?」

「ああ、とても楽しかったよ

 静かなのもいいけどやっぱりこういうにぎやかなのもいいな」

 

 咲夜は少し微笑んでから返答する

 満月に照らされたその横顔はやっぱりかわいい

 

「ならよかったです」

 

 その後しばらくの無言タイムが続いた

 ただ別に気まずいとかそういうのではなく、純粋にこの時間に浸っていた

 ……咲夜がどう思っていたかは知らないが

 

「あのさ」

「……はい、なんでしょう?」

「実は俺、この世界……幻想郷に来る前、お父さんとお母さんにあったことがないんだよ」

 

 急にこんな話をするのはどうだろう

 そう思ったが、何となく咲夜なら許してくれる気がした

 

「…………」

「俺が生まれて間もないころにお父さんが心臓の病気で死んじゃって、お母さんは車にひかれそうになった俺を助けて死んじゃったらしい

 ……まあこの話も俺がすごい小さい頃の話だから当時の俺は何が起こったのかもわからなかったんだけどさ

 そんで俺が今ここにいるのも俺を引き取ってくれた家族のおかげなんだ

 まあその家族の人たちがほんとの家族みたいに接してくれたおかげでこうして普通に過ごせてるんだけど……やっぱりちょっと寂しい……と感じる時があってさ

 ふとした瞬間にこの人たちはほんとの家族じゃないんだって思っちゃって……

 今ではもうその辺の心の整理はできてるつもりなんだけど

 …………

 でもこの世界……幻想郷に来て、紅魔館に行って咲夜に会ってからそういう寂しさが晴れたような感じがしてさ

 まあ何が言いたいかって話なんだけど、ありがとうな、俺にかまってくれて」

「……私はそんな、自分が興味ない人と関わるような人間じゃありませんよ」

「……?」

「……今の話を聞いてびっくりしました

 まるで……まるで私と一緒みたいじゃないですか」

 

 一緒……?

 

「……私も、生まれたころには父と母がいなかったんですよ

 それで私を引き取ってる人がなかなか見つからなくて、困ってたらそこに現れたのがお嬢様……レミリア様です

 お嬢様は私にメイドという職を与えてくれました

 その後は自分なりに努力して、精いっぱいお嬢様の役に立とうと思って……

 それで、こうして今があるんです

 ……でも、恩を返そうという気持ちがあったんでしょうかね

 いつからか私は、まるで機械のようにお嬢様の命令にだけ従うようになっていた気がします

 確かにレミリアお嬢様もそんな固くしなくていいとは言ってくれたのですが、やっぱり失礼だと思ったんですよね

 ……確か皆頼さんが来た直後もずっと敬語だった気がします

 まあ、今もなんですけど」

「…………」

「でも皆頼さんがこの幻想郷、紅魔館に来て、普通の人なら当たり前のことなのでしょうが、ようやく『自分』を見つけられた気がします

……皆頼さんからすれば普通にしてただけなのでしょうが、それでも、ありがとうございます」

「……まあ、役に立てたのならよかった

 というか、咲夜の完璧さはそれ由来なのか」

「私はそんな完璧だと思ったことはありませんけどね」

「「…………」」

 

 また二人の間に無言の時間が生まれる

 ……もうすっかり酔いも冷めちゃったし、そういう空気でもなくなってしまった

 だが、やっぱりこのタイミングで言った方がいいと思った

 

「あのさ、「でも、」」

「……先いいぞ」

 

 そんでしゃべろうとしたら言葉がかぶってしまったので先に譲る

 まったく締まんねえなぁ

 

「でも、その『自分』っていうのを見つけてるうちに……皆頼さんと一緒にいるうちに私の『自分』っていうのがわからなくなっちゃってですね

 ……で、そんなうちに気づいたら皆頼さんへの気持ちがわからなくなっちゃって……」

 

 ……うん?

 

「気づいたら、好きになってたんですよね

 ……話が急すぎるのも、流れがおかしいのもわかってるんですけどここを逃したら言う機会がなくなっちゃう気がして……

 こういうのっておかしいでしょうか?」

 

 ……へ?

 いやいやいや、急の出来事すぎて頭が真っ白なんだが?

 

「……マジで?」

 

 この出来事についていけない俺は真偽を問う

 ……うん、この場面ですることじゃないね、何やってんだろ俺

 そう反省してると、咲夜がまた微笑んで返答する

 

「嘘に見えますか?」

「……あのさ、こんなこと言うのもあれなんだけど本当に俺でいいの?

 確かに俺は紅魔館に来て会って話してるうちにめっちゃ好きだと思ったけど咲夜みたいに何かできるわけでもないし強いわけでもないし……

 

 とか自分に対して卑屈になってたら咲夜が急に首に腕を回してきた

 と思ったら顔を近づけて……!?

 キスしてきた

 

 俺の卑屈を遮るようにして、咲夜は俺の口を閉じさせた

 ああ、うん、幸せです、はい

 少しすると咲夜は顔を離す

 冷静っぽいけどめっちゃ顔赤くなってる ……やっぱりかわいい

 その後また少ししてから咲夜は口を開く

 

「好きなになるのに条件なんかないんですよ

 私は皆頼さんが好きだから付き合いたいんです

 ……付き合ってくれますか?」

 

 咲夜は俺と目を合わせて、笑顔でそういった

 ……まあでも、どうこたえるかなんてもう決まってるんだよな

 

「……ああ、もちろん

 こちらこそ、付き合ってください」

 

 

 

 

 

 そしてこの日から俺らは恋人同士になったのである

 

 

 




……まだまだ書くのが下手ですね
っつーか書くのむずいんだよなぁ(主観)
まあ、ここまで読んでくださった皆様ありがとうございます
これからも宜しくお願い致します

……最終回じゃないよ?


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53話 新たな関係

k「どうも皆さんこんにちは カイトです」
r「今日はエイプリルフールやなと ライトだぜ」
a「今なら週一投稿って言っても嘘やってごまかせるんちゃうか……?」
k「お前はいつも週一投稿できてないから誰も信じないぞ」
r「小 説 か ら 逃 げ る な」
a「(´・ω・`)」
k「まあ、そういうことで、本編行きましょっか」
r「それじゃあ皆さん、

a&r&k「ゆっくりしていってね!!!」


53話

 

「さて、それじゃ私たちも紅魔館に戻りましょうか」

 

 そういって咲夜は立ち上がり、微笑みながら俺にそう言う

 微妙にまだ顔が赤くなってるのがまたかわいい

 

「そうだな、あんま遅いとレミリア達にも心配かけちゃうし」

 

 俺はその気持ちを悟られないように冷静ぶってそう言った

 その後ゆっくりと立ち上がっていつも通り空を飛ぶ準備をする

 その瞬間、奥の茂みの方でガサッと音が鳴った

 

「……? 今向こうの方で音が鳴りませんでした?」

「たぶんなったと思う 風の音っていうわけでもなさそうだし……?」

「ちょっと見てきますね」

「俺も行くよ」

 

 そういって俺らが茂みの方に近づこうとした瞬間何かが茂みから飛び出した

 

「に、逃げますよ椛さん!」

「え、あ、ちょっと待ってください!」

 

 そう思ったら文と椛が俺らと反対の方向に猛スピードで逃げて行った

 ……ってことはあいつら今の全部見てたの? うっわ恥っず……

 まあでもそれを咲夜が逃がすわけもなく

 

「幻世『ザ・ワールド』!」

 

 ……と、咲夜がそういうと同時に気づいたら文と椛が目の前に連れ出されていた

 仕事はっや

 

「……文さん、あそこで何をしていたんですか……?」

「いや~ちょっと椛さんとかくれんぼをですね……」

「カメラ、出しましょっか」

「……それだけはできませんよ! 営業妨害です!」

「ふ~ん……そうですか」

 

 文がそう言い訳を続けていると咲夜は時を止めて文の周りにナイフを突き刺した

 もちろん文には当たっていないが

 

「……もう一度言いますね? カメラ、出しましょうか」

「……はい」

 

 これにはさすがの文も観念したのかおとなしくカメラを差し出す

 それを咲夜は中のフィルムだけ取り出してそれをナイフで刺した

 

「……これを記事にしてみなさい

 今度こそナイフを当てますからね」

「…………」

「さて、それじゃ皆頼さん、行きましょうか」

「お、おう……」

 

 俺は帰り際ちらっと文の方を振り返る

 ……まあ、妥当な制裁だよなぁ

 

「まったく、あの人はいつも……」

「まあ、文だしな そういう仕事だし」

「今回は気づけたからよかったものの……気づけなかったら皆頼さんも記事にされてたんですよ?」

「う~ん、まあ別に俺はそうなってもよかったんだけどな

 記事になったからといって俺が咲夜を好きなことには変わんないし」

「……むぅ

 そうやって急に好きっていうのずるいです」

「だってほんとだし」

 

 とか言ってるうちにまた咲夜の顔がちょっと赤くなってる

 たぶん俺も赤くなってる……気がする

 っつーか周りから見たらただのバカップルだな 別にいいんだけど

 

「……ほら、つきましたよ」

「じゃあ、今日はもうお休みかな もう真夜中だし」

「そうですね、じゃあおやすみなさい」

「ああ、おやすみ」

 

 俺は寝る前に咲夜の私服姿を目に焼き付けてから部屋に戻る

 ……いや~それにしても、うれしいなぁ

 まさかこういう展開になるとは思ってなかったから結構びっくりしてる

 正直今も恋人になったっていう実感はあんまないんだけど、これからそういう風になったらいいなぁ

 ……そんなことを考えていたら、自分の目から涙が流れてきた

 あれ、なんで……?

 うれし涙ってやつなのか?知らんけど

 ……結局その後もしばらく今日起こったことを振り返っていたが、いつの間にか俺は眠りについていた

 

 

 ~~~咲夜side~~~

 

 

 ん……

 今日もいつものように目覚まし時計を止めて顔を洗い、食堂に向かう

 さて、皆頼さんは……まだ来ていないみたいですね

 皆頼さんがくる前にできることはやっておきましょうか

 

「ん、おはよう」

「おはようございます皆頼さん」

 

 あのあと5分くらい待った後皆頼さんは食堂に来ました

 

「前から言ってるけどそんな敬語じゃなくてもいいんじゃないか?」

「う~ん、やっぱり癖、ですかね

 まあこの方がメイドっぽくていいじゃないですか」

「そういうもんか」

「そういうもんです」

「あ~でも『皆頼さん』っていうのはちょっと他人行儀ですかね

 どうせ付き合ってるんですから呼び方変えましょうか」

「……俺も変えた方がいいか?」

「いや、皆頼さん……鏡さんは変えなくていいんじゃないですか?」

「……あんま変わってなくね?」

「でも呼び捨ては嫌です」

「でもまあ俺的にはそっちのほうが恋人っぽくて好きかな」

「じゃあそうしましょうか」

 

 と、いつもとはちょっと違う雑談を交わしながら料理を作っていく

 こういう会話してるとちょっと顔がにやけちゃうのが自分でもわかります

 ……でも、やっぱり、あの場面でちゃんと思いを伝えてよかったです

 そのおかげで今、めちゃくちゃ幸せです

 よくやった昔の私

 

「さて、それじゃあみんな起こしてくるわ」

「はい、すいませんいつも」

「まあ別に紅魔館一周するだけだしな」

 

 と、鏡さんが行った後にご飯を机に並べる

 ……さて、今日は鏡さんとどこに行きましょうかねえ

 

 ~~~皆頼side~~~  

 

「とりあえず全員呼んできたからあとは待つだけだな」

「ありがとうございます」

「それじゃ先に座ってるか」

「そうですね、お嬢様たちもすぐ来るでしょうし」

 

 と言って俺はどっか適当な席に座る

 咲夜も俺に合わせるようにして隣に座ってくれてるのが結構うれしい

 

「ん、おはよう」

「おはようございますお嬢様」「おはようレミリア」

「で、起きて早々だけど案の定付き合い始めたのねあなたたち」

「何で知ってるんですか!?」

「いや、だって記事になってたし」

「……もしかしてあいつサブのカメラ持ってたんかな

 またはフィルム自体すり替えられてたかもしれん」

「……あの天狗次会ったらただじゃおかない……」

 

 あいつ捕まることまで計算済みだったのか……

 あいつの記者っぷりには驚かされるな

 

「……まあ、何があったのかは聞かないけどおめでとうとだけ言わせてもらおうかしらね

 あとちなみにこれ紅魔館メンバー全員知ってるから

 っていうより幻想郷全体かしらね」

「……まあ、俺は別にいいんだが」

「はぁ…… まあ、なんかここまでになっちゃうともう振り切れますよね」

「もとより隠す必要はないでしょうよ

 というか隠している方がつらいと思うのは私だけかしら?」

「……人によるだろ」

「おはようって朝から何の話し合い?」

 

 とそんな話をしている中にパチュリーが入ってくる

 と同時に小悪魔も

 

「恋愛話ですか~? 結局咲夜さんにとられちゃいましたね~」

「お前そんなキャラだったっけ」

「まあ、時によりけりですよ」

「もう皆さんお集りアルか」

「私も来たよ~」

 

 そこに美鈴とフランも来て、その後はすぐ食事になった

 結局それ以降は俺たちのことについて触れられることもなく食事が終わり片付けも終わった

 レミリア達も多少は俺たちのことを話題に出さないよう配慮してくれてるんだろう

 現実世界で彼女持ったとか言ったら即効からかわれてる気がする

 まああいつらならちょっとからかわれた後普通に受け入れてくれるんだろうけど

 

 とまあ、そんなことを思いながら掃除や雑談をして午前が過ぎた

 午前中も大体の行動は咲夜としてた気がする

 ちなみに今は昼食の片づけ中だ

 

「別に無理に私の行動に合わせてくれなくてもいいんですよ?

 もし疲れたら遠慮なく休んでてくださいね」

「合わせる……というより俺は咲夜と一緒にいたいだけだぞ?」

「ん……

 急にそういうのは……やっぱりその……ちょっと照れちゃいます……」

 

 そういって頬を赤く染める咲夜がいとおしくて仕方がない

 

「じゃあ咲夜は俺と一緒にいたくないのか?」

「そんなわけないです!」

 

 もちろん冗談で言ってるがそれに対してすぐに否定してくれるのが実は結構うれしい

 なんか、愛されてるなぁって実感がわく

 

「じゃあ別にいいだろ」

「むぅ……でもちゃんと疲れたら言ってくださいね」

「りょーかい」

 

 そらまあ疲れてぶっ倒れて前みたいに心配かけたら困るからな

 それだけは絶対にしない

 

「あ、そうだ

 鏡さん午後暇ならまた人里に行きませんか?」

「ん、別にいいぞ することもないしな」

 

 ということで、片付けが終わってから人里に行くことが決まったのでぱっぱと片付けを済ませてしまう

 まあっそんな時間もかからないのだが

 

「さて、それじゃあいきましょっか」

 

 といいながら出てきたのはまたこの前とは別の私服姿の咲夜だった

 縦模様が入った茶色のセーターの上にほんのり黄色っぽいシャツジャケットをきており、

薄茶色のネックオーマーを首に巻いている

下は茶スカートに黒タイツ、黒いエンジニアブーツを履いていて、クールながらも全体的にあったかい感じに仕上がっていた

 

「……どうです? 似合ってるっていいんですけど……」

「めっちゃ似合ってる……っつーかめっちゃ可愛い

 メイド服もいいけどこういうのもいいな おしゃれって感じ」

「やたっ(小声)

 やっぱ外出する時くらいは私服の方がいいですもんね」

「そっちの方が俺もうれしいわ」

 

 というと咲夜は フフフ と笑う

 というか小声で喜んでる咲夜もかわいい

 ああ、また俺顔赤くなってるんだろうなぁ

 

「じゃあ、いきましょっか」

「そうだな」

 

 という流れで、付き合ってから初めてのデートが始まった

 

 

 




書くの難しいけど楽しい


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54話 咲夜といちゃいちゃ?デート 前半

k「どうも皆さんこんにちは カイトです」
r「特に何も言うことないわ ライトです」
a「ほんとに何も話すことが思いつかんからそのまま本文行かせてもらいます」
k「ま、別にいんじゃね ってことで

k&r&a「ゆっくりしていってね!!!」


54話

 

 あの後俺らは人里に行き、特に決まった目的もなく人里を歩いている

 まあどうせ予定もないしこのまま適当に時間をつぶすつもりだ

 

「あ、ちょっと俺そこのお店寄ってもいいか?」

「ん、別にいいですけど何か買うんですか?」

「この前買わなかった種類の紅茶を買おっかなと思ってな

 またなんかおすすめとかあれば教えてくれないか?」

 

 と話しながら俺は前と同じ店に入る

 たしかほかにもいろんな種類があった気がするんだよな……

 

「う~ん、鏡さんがどんなものが好きなのかにもよりますけど

 じゃあ……ディンブラとかどうです?」

「まあどうといわれても初めて聞くから全く分からないのだが」

「え~と、レモンティーが合う奴です」

「まあ咲夜に任せればなんかいい感じになるだろ」

「ちょっと私のことを過信しすぎじゃないですかね」

「どちらにせよ咲夜が選んだんなら後悔はしないさ」

 

 そういうことで、俺はそのディンブラ?とかいう紅茶を購入し、また二人で人里を歩き始める

 ちらっと咲夜の方に目をやると咲夜のシャツの内側に来てるセーターがちょっと萌え袖っぽくなってるのがあざとい

 本人は気づいてないかもしれないけどそういうのずるい

 そのまま視線を上にあげると咲夜と目が合った

 

「ふふふ どうしました?」

 

 咲夜がちょっと首をかしげて微笑みながら俺にそう言ってきた

 いちいち行動が可愛いんだよなぁ

 

「いや、本当に恋人になれたんだなぁって」

「本当になったんですよ、なんならここでキスしましょうか?」

「い、いや、今はいいっす」

「ふふふ 冗談ですよ」

 

なんか周りの男の目が殺意に満ちている気がするのは俺だけ……?

 まあ、うん、気にしないことにしよ

 

「あ、こんなところに新しい和菓子屋さん出来たんですね」

「どうせならちょっと入ってみるか?」

「そうしましょっか、もう結構歩きましたし休憩がてらってことで」

 

 ということで中に入ってメニューを開ける

 ……なんか俺の知らない和菓子がいくつかあるな

 

「この村雨ってのなんだ?」

「これは小豆を原料にしたケーキ……みたいなやつです

 形はカステラとか羊羹とかに似てますね

 あ、じゃあ私がこのお菓子を頼みますので鏡さんにちょっとあげますよ」

「それなら俺のも一口あげるよ」

 

 ということで、各々が店員にメニューを注文する

 ちなみに俺は栗羊羹を頼んだ まあ安牌だな

 っつーか俺村雨とか聞いたことないんだけど ふつう知ってるもんなの?

 

「思ったよりいろんなメニューがあるんですね」

「俺知らないやつばっかなんだけど」

「私もちょっと知ってるくらいで他は全くわかんないです」

 

 その「ちょっと」の知識はいったいどこで手に入れてるんだ……

 和菓子屋とか以外和菓子についてなんて調べないだろ

 

「お待たせしました~」

 

 とか話してたら店員が村雨と栗羊羹を持ってきてくれた

 早くね? とか思いながらもとりあえず自分の分である栗羊羹を食べてみる

 もぐもぐ

 うん、甘くておいしい ケーキとかもいいけど和菓子もいいよな

 

「うん、おいしい」

「じゃあ鏡さん、一口あげますね」

 

 そういって咲夜は俺の目の前にフォークを差し出す

 これってあれだよな……?

 あの恋人同士が あ~ん ってするやつ

 

「はい、あ~ん」

 

 しょうがないから恥ずかしいながらもそのお菓子を口に入れる

 正直味の感想とかがどうでもよくなってくるがそれでもおいしい

 

「ふふふ おいしいですか?」

「うん、もちっとしてておいしい……じゃなくてな」

「あ、じゃあ私もその羊羹ほしいです」

 

 話聞いてねえだろ

 と思いながらも俺は羊羹をフォークで切って皿ごと咲夜の方に差し出す

 

「? そうじゃないですよね鏡さん?」

 

 咲夜がにやにやしながらそう言ってくる

 うん、まあ、知ってたけどさ

 

「あ~もうしょうがねえな

 ほら、あ~ん」

「ん、おいしいです えへへ」

 

 こう喜ぶ顔見せられたらっ断るわけにもいかねえだろうがよ……

 まぁ、咲夜が喜んでくれてるならいいか

 案の定可愛いし

 

「さて、じゃあ食べ終わりましたしまた適当に歩きましょうか」

「ん、了解」

 

 と、俺が食べ終わったところで咲夜がそういう

 俺はぱぱっと会計を済ませて店を出る

 

「あ、すいませんね会計任せちゃって」

「別にそんくらい気にしなくていいのに」

 

 

「あ、そこにいるのは皆頼じゃないか

 またいいとこであったな」

「……いや、たぶん人違いだと思います」

 

 あの後も適当に歩いていると慧音が話しかけてきた

 でも正直ここでつかまりたくねえ……どうせまたチルノのお世話させられるし

 

「ふ~ん、そうかそうかじゃあ生徒たちに付き合ってることばらしてもいいんだな?

 うちの生徒は恋愛事にはうるさいぞ」

 

 ……そういえば一週目の時にめちゃくちゃ恋人と勘違いされて色々聞かれたっけなぁ

 それは勘弁してほしい

 

「卑怯じゃね?」

「何の話か分からんな」

「……ったく、しょうがねえな」

「やっぱ皆頼ならそう言ってくれると思っていたよ」

「ほぼ脅迫みてえなもんじゃねえか」

「まあ私も手伝いますからサクサクやりましょ」

「チルノがサクサクで済むなら俺もこんな渋ってはいないんだがな」

 

 でも咲夜が手伝ってくれるのは純粋にありがたい

 ただ作業効率が上がるかはまた別問題なのだが

 とか思いながら俺はいやいや教室に入る

 

「あ、お前はこの前の!」

「ん……? 俺チルノになんかしたっけ?」

 

 入って早々チルノが俺に話しかけてきた

 なんかやな感じだなぁ

 

「お前この前私をさんざんコケにしたやつだろ!」

「別にコケにしたつもりねえよ」

 

 そういえば前ルーミアの仇とか言って戦いを申し込まれたっけか

 ぞんなこともあったなぁ

 

「頼むみすちー 私とルーミアの仇を取ってくれ!」

「え、私!?」

「もう無茶苦茶だな」

「ほら、みすちーと私は犬猿の仲じゃないか!」

「それを言うなら水魚の交わりでは?」

「……まあ、どうせすることないし戦ってあげるわよ

 あ、その代わり私が勝ったら今度私の屋台に来てね」

「……まあ、それはいいんだが……

……まずお前らは寺子屋を終わらせてくれ」

 

 ということで、寺子屋が終わってからみすちーと戦うことになってしまった

 マジで戦ってばっかだな

 まあ、実践練習になると思えばいいか

 

 

 ~~~寺子屋終了後~~~

 

「正直俺もう別の意味で疲れてるのだが」

「……お疲れ様です」

 

 みすちーにすら同情されるってやべえな俺

 あ、あと咲夜は今のうちに買い物とかを済ませてもらってる

 また後でここに戻ってくるらしい

 咲夜はここで見てるとか言ってたがまあ暇だろうしな

 

「さて、じゃあやりましょうか

 もちろん手加減はせず、本気で当たらせてもらいますよ」

「ああ、俺も全力で当たらせてもらおう」

 

 ということで、人里からちょっと離れた場所で俺とみすちーの戦闘が始まった

 と思ったらすぐみすちーが一つ目のスペルを放ってくる

 

「猛毒『毒蛾の暗闇演舞』!」

 

 そういった瞬間、俺の方へ大玉の自機狙い弾幕が6つくらい重なって飛んできた

 その後みすちーの周りからクナイ弾が円状にばらまかれる

 さらに次は青い弾幕がみすちーの前で交差するように動く

 それは、すぐに大量の赤い米粒状の弾幕へと変化し円状にばらまかれる

 まあでもこれくらいならまだよける隙間もあるしまだいい方かな

 ……とか思ってたらそこへもう一度交差させるように青い弾幕を打ってきた

 

「ちょっとよける場所少なくねぇ……?」

 

 とか言ってる間にも紫色の大玉弾幕が自機狙いでやってくる

 あれだけは何としても避けなくては

 と、避けた先にもさっきの赤い弾幕が覆っていて早速一回被弾してしまう

 

「っくっそぉ」

「まだまだこれからよ?」

 

 でもまだあの大きい弾幕じゃなくてよかった

 割と被弾は最小限に抑えられたのではないだろうか

 

「こっちもやられっぱなしでいるわけにもいかないからな

 銃符『散鏡』!」

 

 スペカ名を言った瞬間俺は即座に銃を何発か放つ

 俺の放った弾はみすちーの元へと向かっていったがその途中で弾幕にあたる

 だがまあ、これでいい

 その弾幕にあたった銃弾は反射し、また16方向にばらまかれる

 そのばらまかれた銃弾はさらに弾幕にあたり反射される

 

「ちょっ……どうなってんのよこれ」

 

 それに乗じて俺も通常弾幕を放つ

 ただまあ反射方向に関しては多少運もからむしまあ当たらないこともあるからなぁ

 今回は何発かみすちーの方にいったが結局当たったのは1発だけだった

 

「なんかよくわかんないけどまあ当たらなかったからラッキーってことで

 鷹符『イルスタードダイブ』!」

 

 と、みすちーがスペルカードを放った瞬間視界が急に閉ざされるような感じがした

 いや、閉ざされるというよりは……鳥目になったのか

 これがみすちーの能力……?

 そんなことを考えている間にも暗闇の中、弾幕が襲い掛かる

 やっべこのままじゃくらっちまう……

 

「鏡符『互交世界』!」

 

 その瞬間周りから弾幕が消え去り、鳥目の効果も晴れる

 その間にすぐその場から距離をとる

 すると水色の弾幕が現れ、青い米粒状弾幕になり、直線状に交差する

 まあ、見えてさえいればどうってことないな

 

「……これが例のやつね……

 ルーミアからも聞いてたけどまさか視認すらできなくなるとは……あなたの能力も進化してるのね」

「まあ視認させようと思えばできるんだけどな」

「なんか声だけ聞こえてるの気持ち悪いわね……」

 

 とか戦闘の間にもやり取りを挟む

 もちろんお互いにちゃんとよけながらな

 

「さて、勝っても負けてもそろそろ終わりにしましょうか

 声符『木菟咆哮』!」

 

 そういった瞬間みすちーの周りに渦を巻くようにして赤色と青色の米粒状弾幕が円を描く

 それはすぐに動き出し、赤色と青色の弾幕がそれぞれ反対向きに渦を描き出す

 っつーかまた結構な弾幕量だなおい

 また、これに被せる様にしてみすちーが大玉の自機狙い弾幕をいくつか放ってくる

 あ……どうせならこれ……

 

 利用させてもらおうか

 

「鏡符『反射鏡』!」

 

 と言って俺は自分の前に鏡を出現させる

 それにあたりいくつかの弾幕は跳ね返る

 ……まあ、これだけで倒せるとは全く思ってないさ

 

 バン!

 

 俺は弾幕に被弾し体制を崩しながらも自分で出現させた鏡を自らの銃で割った

 そしてその飛び散った破片に反射された大玉はみすちーの方に向かっていく

 

「っ!」

 

 だがみすちーはそれに気づき全力で右によけようとする

 たぶんこのままいくと躱されるだろう

 

「逃がすか!」

 

 バン!

 

 俺はそのうち抜いてバラバラになった破片をさらに二つに割った

 その片方は大玉の左側にあたりまるでビリヤードのごとく跳ね返ってみすちーにあたる

 みすちーはほとんどの行動を制御された

 

「……降参、ね お手上げだわ」

「……よっしゃぁい!」

 

 と、言う感じで俺はみすちー相手にも勝利を収めることができた

 




こういうイチャイチャシーンって書いてるうちに変な気分になるんですよね
でも書きたくなっちゃう不思議
まあでも全体的に見れば戦闘シーンの方がまだクオリティー高めな気がします
(……戦闘シーンも低いとか言わないで……)
それでは編集者小話も終わったのでそろそろお暇しましょうか
じゃあ次回も

 ゆっくりしていってね!!!


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55話 咲夜といちゃいちゃ?デート 後編


k「どうも皆さんこんにちは……もう時間帯的にこんばんはかな?カイトです」
r「ライトだぜ」
k「で、ちょうど先日本小説のお気に入り登録者数が100人を超えました!!」
r「マジ感謝!」
a「まさか書き始めた当初はこんな見てくださる方々が増えるなんて思ってなかったから本当にびっくりしてます」
k「まあ、期待にこたえられるように頑張って」
a「はーい」
r「まあ、そんな感じでそろそろ本編入るか」
k「急に冷めるやんお前」
a「まあ前置き長いしね
 てことでそれじゃあ、

a&k&r「ゆっくりしていってね!!!」


 

「そんな器用に鏡を銃で割るとかできるなんて知らないですよ……」

 

 俺らは今、さっき戦ってた場所の近くにあったベンチで休憩をしている

 とりあえず咲夜が戻ってくるまではここを動くわけにもいかないしな

 

「なんかこれを活かしてもっと面白いことできそうなんだよなぁ……

 まあ、それはまた今度研究しとくか」

「皆頼さんってけっこう努力家ですよね

 そこまで根詰めてやらなくてもいいと思いますけど」

「別に努力……というか俺は自分がやりたいことをやってるだけなんだがな

 ほら、俺外の世界から来たからさ、こういう特殊能力っぽいのって憧れるんだよ」

「私たちからすれば特に何も思わないんですが……

 まあ、自分の好きなことができるならそれはそれでいいんじゃないですかね」

 

 そんな雑談をしていたら遠くから咲夜が飛んでくるのが見えた

 買い物はもう終わったんだろうな

 相変わらず仕事が早い

 

「すいません、待たせてしまったでしょうか?」

「ん、大丈夫 ちょうどさっき終わったところだから」

「お疲れ様でした、それで勝敗はどうなりました?」

「負けましたよ、見事にね」

 

 と、みすちーが俺の代わりに結果を言う

 で、その後少し勝負についての感想をお互いに述べ合って、解散となった

 

「それじゃあ、またどっかで会いましょう

 あ、あと負けた私が言うのもあれだけど、もしよければ屋台に来てくれるとありがたいです」

「ああ、そうだな

 今度暇なときにでも行かせてもらうよ

 ……といっても夜ご飯はこっちで済ませちゃうし行く機会があるかはわからないけど」

「まあ、期待しない程度に待っときますね」

「ああ、そうしてくれ」

 

 実際俺もあんまお酒強くないし夜ご飯を食べに行く必要もないからなぁ

 ……まあ、来たらいいなくらいで待っててくれるとこっちもありがたい

 

「さて、買い物はもう済ませちゃいましたけどこの後どうしましょうか

 そろそろ夕方だからもう帰ってもいいんですけど」

 

 気づけばもう西側が橙色に染まりそうな時間帯だ

 まあ、特にもうすることもないだろ

 

「そうだな、もう帰ろうか」

 

 そういって俺たちは人里を離れ紅魔館の方へと飛び立つ

 別に急ぐわけでもないからゆっくり行こうと思って速度を少し下げると咲夜もそれに合わせてくれるのがちょっと嬉しい

 

 ……特に話すこともなくしばらく無言が続いていると咲夜が口を開く

 コミュ障ってこういうこと言うんだろうな

 

「あの……鏡さん」

「ん? どうした?」

 

 まあ俺はこう静かな方が好きなんだけども

 ……咲夜はどうなのだろうか

 

「その……手、つなぎませんか?」

 

 そんなことを思いながら会話を返したら咲夜がそのような提案をしてくる

 まあ俺もいつかはつなぎたいと思っていたくらいなので、

 

「確かに、今まで手をつないでなかったしな」

 

 と、その提案に乗っかる形で答えた

 すると咲夜は俺がそう答えるのを待っていたようにして俺の方に手を出してくる

 その、俺から見るとあまりにも白い手を俺が握ると、咲夜が嬉しそうにして ふふふ と微笑む

 やっぱりかわいい

 

「……やっぱ男性の手って固いんですね」

 

 そんな咲夜に見惚れてたら、咲夜がそう感想を述べた

 ……もしかして咲夜こういう男性経験ないのか?

まあ確かに俺を除けば紅魔館に男性はいないが、この容姿だし誰かに告白とかされてもおかしくはないと思うのだが……

 

「あら、そうでしょうか?

 まあ、確かに人里でそのような類の事を言われたりもしましたが……

 私の主はお嬢様方ですので」

 

 思ったことをそのまま伝えてみたが、まあ大方予想通りかな

 ……というか、だとしたら俺はどうなるんだ

 

「あ、鏡さんは別ですよ?

 さっきの件は全く関わったことない人からそう言われたから断っただけで……」

「ん、大丈夫 ……ありがと」

 

 そう思ったのも一瞬で、咲夜が慌てるようにしてその考えを否定した

 その慌て具合が、俺のことを本当に思ってくれてる感じが伝わってきて嬉しい

 

「逆に鏡さんは私以外との女性関係はあったんですか?」

「う~ん、威張ることでもないが、全くといっていいほどなかったな

 ……だから今こうしていられるのが自分でも不思議なくらいだ」

 

 これに関しては本当にその通りだ

 まあ、そもそも女性とかかわろうとしなかったから当然なのだが

 

「ふふふ じゃあ鏡さんの1人目は私ってことですね

 まあ、2人目以降を作らせる気もないですけど」

「作る気もないから安心しろ」

 

 そんな会話をしてると、ちょっとずつ心臓の音が早くなってるのを感じる

 恥ずかしいけど、なんか、こう、恋人っぽい?

と、そんな現実をかみしめていたら咲夜が話を切り出す

 

「そういえば、ふと思ったんですけど

 私が鏡さんの鏡世界……まあ能力内に関われたのって少なからず私が鏡さんの事を……その、想っていたからだったりするんでしょうかね?」

 

 咲夜が顔を少し赤らめながらそう言う

 でも、確かに言われてみればそう……なのかもしれない

 

「う~ん、でもあくまで俺の能力内だから、俺の意思が大きいんじゃないか?

 でも、あの時咲夜以外は入れなかったし俺が入れようと思ったからといって入れるわけでもないんだよな

 だから、条件としては

 俺が入ってもいい、または入らせたいと思っていること

 相手が入りたい、または入ってもいいと思っていること

 それと俺と相手が互いに信頼していること の全部が満たされていれば入れるのかなぁ」

「……だとしたら、いいですね

 なんかこう、鏡さんが信頼してくれてるって思うと嬉しいです

 ……鏡さんも私にもっと甘えてくれてもいいんですよ?」

 

 と、咲夜が首をかしげながら、上目遣いでそう言う

 甘える……かぁ

 もう十分甘えているような気もするのだが……

まあ、咲夜がそういうなら……ちょっとだけ甘えてみてもいいかもしれない

 

 

 

咲夜side

 

 ふふふ

 こういうのを母性本能っていうんでしょうか

 別に今のままでもいいんですけど、やっぱりちょっと甘えてほしいような気もします

 

「……」

 

 とか思ってたら鏡さんが止まって何もしゃべらなくなっちゃいました

 私も鏡さんに合わせて慣性で少し前に進みながらも動きを止め、鏡さんの方に顔を向けます

 ……どうしたのでしょうか?

 

「あの……どうしまし ひゃ!?」

 

 心配に思って鏡さんの方に体を向けようとしたら、鏡さんが後ろから私に抱き着いてきました

 ちょっと、というか結構びっくりしました

 確かに甘えてほしいとは言いましたけど……これはちょっと違うような?

 まあ、いいです

 

「も、もう、そういうことするならちゃんと言ってくださいよー

 びっくりして変な声出ちゃったじゃないですかー」

 

 とりあえず私は慌ててそう返しました

 その返答をしてる間にちょっとだけ、ほんのちょっとだけ冷静になって鏡さんの温度を感じられるくらいの余裕はできました

 ちょうど9月の終わりで、気温も肌寒いくらいだったので鏡さんの温もりがじかに伝わってくる感じがします

 ……あったかい、です

 

「ん、ああ、すまん……」

 

 鏡さんはそう言ってちょっと強く私のことを抱きしめた後すぐに離しました

 なんか、ちょっと寂しい感じが残りますね

 あったかかったからもうちょっと続けてくれても良かったんですけど

 とか思いながら鏡さんの手を掴みます

 

「ふふふ でも、嬉しかったです」

「ん、そう……なら、よかった」

 

 それにしても大胆でしたねー

 これを誰かに見られたらどうするつもりなんでしょうか

 そしたら恥ずかしいなんてもんじゃすまないですよまったく

 

「……今日はこのタイミングで文とか来ないんだな」

「確かにそうですね、いつもは写真とか取りに来るのに……

ってまあ、来ない方がいいんですけど」

 

 そんな見られるのが不安ならやらなきゃいいのに

 そう思いましたが私も鏡さんのこと言えないからお互い様ですかね

 

「さ、紅魔館までもうすぐですしパパっと帰りましょうか」

「ああ、そうだな」

 

 と、この日はこの後特に何もなく紅魔館につきました

 少し遅くなってしまいましたがたぶん大丈夫でしょう

 

「さて、じゃあ早く夜ご飯つくちゃわないとな」

「そうですね、ちょっと急ぎましょうか」

 

 その後少し急いで作りましたが、結局いつもよりは少し遅くなっちゃいました

 まあ、お嬢様方から何も言われなかったのでセーフですよね……多分

 

「それじゃあ、いただきます」

「「いただきます」」

 

 少年少女食事中……

 

「「ごちそうさまでした」」

 

 さて、食事も終わりましたし片付けましょうか

 妹様も満足そうでよかったです

 

「あ、そうそう咲夜、後で皆頼と一緒に私の部屋まで来てくれるかしら?

 急ぎのようじゃないから片付けが終わってからきて頂戴」

「はい、かしこまりました」

 

 食事が終わってキッチンに戻ろうとしたところをお嬢様に呼び止められ、このように言われました

 ……なんでしょうか

 また異変に関することなのでしょうか

 まあ、後で行けば分かりますね

 

「咲夜、そっちの皿洗ってもらっていいか?」

「あ、はい わかりました」

 

 さっきのことを考えながらキッチンに入った瞬間に鏡さんから指示をもらいました

 初めのころは音を上げてたのにもう慣れたものですね

 そう思いながらさっき鏡さんに言われたことをやります

 

「ん、ありがと」

「じゃあ今度私そっちやりますね」

「ああ、任せた」

 

 

 ……と、いつも通り片付けを済ませてさっきお嬢様から言われた用件を鏡さんにも伝えます

 

「ふーん、なんだろうな」

「まあ、行けば分かりますよ」

「それもそうか」

 

 そういって鏡さんとお嬢様の部屋まで移動します

 さすがに手はつながない方がいいですかね、見られてもあれですし、なにより恥ずかしいですし

 

  コン、コン

 

「入るぞレミリアー」

「はーい」

 

 そういって鏡さんが中に入り、私もその後を追って中に入ります

 さて、まあお嬢様の顔色的に別に悪い内容ではないでしょう

 

「安心しなさい、今回はいい報告だから

 ほら、この前の宴会の時……まあ貴方達が文に写真を撮られてスクープになったときあるじゃない」

「ああ、つい最近な」

「それであの事について文から話があってね」

「今更何でしょうか」

「まあまあそう怒らないで

 文もあの時のことはさすがに悪かったと反省したらしくてね、私にこんなものを届けに来たのよ」

 

 そういってお嬢様が見せたのは……

 チケット?

 

「ホテルの宿泊無料……って地下世界の?」

「ええ、皆頼は一回も行ったことなかったでしょう?

 だから、ちょうどいいかと思ってね」

「……そんな都合のいい話あるでしょうか?

 私には向こうで待ち構えてる天狗の姿が思い浮かぶのですが」

「私もそうだと思うけど、こんなおいしい話なかなかないわよ?

 それに、もう今更って感じでしょう」

 

 う~ん、まあそうかもしれないですけどやっぱりちょっと気は引けますよね

 まあ本当に反省の意という可能性も、もしかしたらある……いや、ないですね

 あの天狗はそんないい天狗じゃないです

 

「俺は別にいいが……まあ咲夜に任せようかな」

「……さて咲夜……貴方の彼氏は行きたいって言ってるわよ?」

 

 お嬢様が急かすようにそういいます

 

「むぅ……そういういい方はずるくないですか?」

「別に私は何も言ってないわよ」

「……まあ、そうですね どうせ休暇を頂けるなら精いっぱい休んできましょうか」

 

 その言葉を待っていたといわんばかりににやっと笑ったお嬢様が言葉を発する

 

「ええ、分かったわ

 じゃあ咲夜にこのチケットは渡しておくわね」

「でもレミリアとかは大丈夫なのか?」

「う~ん、まあご飯とかは美鈴に炒飯でも作ってもらうわよ

 それに貴方達がいなくても何とかなるってところを見せないとね」

 

 と、言う感じで今回の件はひとまず解散となりました

 その後鏡さんがお風呂に入りに行ったので、今は食堂でのんびりしています

 

「あ、俺お風呂入ってきたから次咲夜入っていいぞ

 というか待たせてすまん」

「いえいえ、大丈夫ですよ」

 

 そんなうちに鏡さんがお風呂を済ませて食堂に戻ってきました

 さて、じゃあ私もお風呂に入ってきちゃいましょうか

 

 

 

皆頼side

 

 ふぅ……

 いろいろあったけどとりあえずいったん落ち着いたかな

 それにしても楽しみだな、咲夜が休暇をもらえるのは1週間後らしいからその時までにいろいろと準備をしておかないと

 

「お隣失礼するわね」

 

 レミリアが横に座りながらそう言う

 別に言わなくてもいいのに

 

「……フランはもう寝たのか?」

「ええ、多分そうじゃない? もう夜の10時だしね」

 

 あれ以降フランにもちゃんと部屋がもらえるようになった

 最初の方こそはしゃいでたもののまあ特に面白い機能もないし、特殊なこともないからすぐに慣れたようだ

 

 

「あの子も根は偉い……というか素直なのよ?」

「ああ、レミリアの指示にも、欲望にもな」

「まあ、そうね……   でも、貴方にも感謝してるわよ

 あの子が普通に過ごせるようになったのも貴方のおかげでしょうし」

「別に礼を言われるようなことはしてないがな

 むしろ、レミリアも良く俺をここに泊めようと思ったな」

 

 そう、別に俺をここに招き入れるメリットなんか一つもなかったはずなんだよな

 なんか裏で金銭的事情でもあった?

 

「別に、気分よ気分」

「……ほんとか? まあ、別に疑う気理由もないんだが」

「長く生きてれば気分で行動することもあるのよ」

「そんなもんか」

「ええ、じゃあ、私は先に寝させてもらうわね」

 

 そういってレミリアは席を立って部屋に戻る

 最後に何か言っていたような気がしたが、俺にはよく聞き取れなかった

 ……まあ、たぶん気のせいだろ

 

 そのあと少しして、咲夜が風呂から上がってきた

 

「あら、待っててくださったんですか?

 別に先に寝てもらってても構わなかったのですが……」

「だって咲夜が風呂から出てきた後に誰もいなかったら悲しいだろ

 っていうか咲夜だっていつも待っててくれるしな」

「ふふっ ありがとうございます

 あ、そうだ それなら今日買った紅茶でも入れましょうか?」

「ああ、自分で入れるよ」

「大丈夫ですよ、鏡さんは座って休んでてください」

 

 別に無視して手伝いに行ってもよかったのだが、ここは咲夜に任せることにした

 多分咲夜の方が紅茶のこと詳しいだろうし、こういうのは初心者が無駄に邪魔しない方がいいだろ

 

 しばらくして紅茶を入れ終わったのであろう咲夜が2つのティーカップをトレイに乗せて戻ってくる

 こうしてみるとやっぱりメイドなんだなぁと感じる

 そしてこっちまで来た咲夜は俺の前と、俺の隣にティーカップを置く

 カタン、コトン

 ほかの人が寝て静かになった空間に音が響く

 

「ん、ありがと」

「とりあえずそのまま入れましたけどミルクティーとかにしてもおいしいですよ」

 

 咲夜の説明を聞きながら俺はその紅茶を口に運ぶ

 色はオレンジっぽく、香りはうん……まあ紅茶って感じだ

 確かディンブラ……とかいう名前じゃなかったっけ?

 

「うん、おいしい」

「紅茶の中でもだいぶオーソドックスなものを選びましたからね

 間違いはないはずです」

 

 そういって咲夜もその紅茶を口に運ぶ

 今度はお菓子とかと一緒に飲んでもいいかもしれんな

 

 と、両方とも飲み終わって今度は俺がキッチンに片づけに行く

 咲夜もついてこようとしてたがまあさっきやってもらったからということで休んでてもらう

 

「さて、それじゃあもう寝ましょうかね」

「ああ、そうだな」

 

 すぐに片付けも終わり、食堂に戻ると咲夜がそういったので俺も言葉を返す

 もうそろそろ23時だ

 

「じゃあ、おやすみなさい、です」

「ああ、おやすみなさい」

 

 そのあとすぐに寝ようとしたが、今日のことと、1週間後のことが頭に残ってしばらく眠れなかった

 





まずはご愛読ありがとうございますm(__)m
最近前書きと後書きのテンションの差がひどいなと思ってきました

とまあそんなことは置いといて、今回の話は執筆にあたって結構書き直したんですよね
なかなか心情を表したりするのって難しい……
それでもまあある程度は自分が好きな感じに書けたかなと思ってます
で、そんな風に書けたのはいいんですが気づけば文字数が約6000文字になってました
いつもこんな長くならないのに何でなん?
しかもなかなか話をきれる所がなかったので、今回はそのまま投稿という形になったわけですね

あと、話は変わりますが冒頭でも言った通りお気に入り登録者数が100人を突破しました!
読んでくださっている方本当にありがとうございますm(__)m
皆さんもコロナには気を付けてくださいね~

と、いう感じで、今回の編集小話はこれで終わりにします(満足した)
読んでくれてる人いんのかな……?
それでは次回も  

 ゆっくりしていってね!!!


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56話 地下世界巡り ~旧都~

k「どうも皆さんこんばんわ カイトです」
r「同じくライトだぜ」
k「なんかもう投稿頻度が3週間ごとっていうのが普通になってきたな」
a「まずいとは思ってるんですけどね」
r「お前は黙って毎日投稿しとけ」
a「(´・ω・`)」
k「まあ、そんな感じで

k&r&a「ゆっくりしていってね!!!」



 

 ~~~1週間後~~~

 

「ん……朝、か……」

 

 まだ目覚めたばかりで重い体を起こしながら俺はそう呟いた

 そしていつも通りベッドの隣にある時計を確認する

 

「……やっべ!? 寝坊した!」

 

 時間を確認すると、いつもより1時間も遅れていた

 こうしてはいられないと、俺はすぐに体を起こして顔を洗う

 やっぱ昨日なかなか寝付けなかったのが響いたかぁ……

 そんなことを考えながら、俺は急ぎ足で咲夜のもとに向かう

 ……咲夜には申し訳ないことしたなぁ

 

 

「あ、おはようございます鏡さん」

「ん、ああ、その……寝坊しました、ごめんなさい」

「いえいえ、いいんですよ

 それにしても、鏡さんが寝坊なんて珍しいですね」

 

 俺が到着と同時に謝ったら咲夜は特に俺を責めずに、許してくれた

 1時間遅れて特に何も言われないとか優しすぎか?

 

「……ちょっと今日のことが楽しみで眠れなくてな」

 

 一応言い訳にもならないが、寝坊した理由を話しておく

 ちなみに「今日のこと」というのは地下世界巡りのことだ

 1週間前からずっと楽しみにしてたからな、早く行ってみたい

 

「楽しみ……といっても地下世界だからと言って特別珍しいこともないと思いますよ?

 小旅行みたいな感じですし」

「俺にとってはこの『幻想郷』じたいが珍しいなんてもんじゃないんだけどな」

「ふふふ 確かにそうでしたね」

 

 と、その後咲夜から残っていた仕事をもらって、また今日のことについて話す

 

「帰りにあの人たちのライブがやってたら、また見に行くのもありかもしれないですね~」

「ああ、どうせならこの前言ってたみすちーの屋台にも行ってみるか」

「あ、それいいですね」

 

 プリズムリバー三姉妹のライブには、少し前に咲夜と行ってきた

 丁度買い物の帰りに時間を余してたから軽い気持ちで見に行ったのだが、宴会の時に聞いた演奏とはまた違った、感動するような曲なんかも聞けたから個人的には大満足だ

 今度なんかリクエストしたら聞かせてもらえるかな

 

 あと、その帰りにはまた咲夜と手をつないだ

 それ以降、 別にみられてもいいや ということで大体の行動の時には手をつなぐようになった

 まあもちろん紅魔館内ではやらないが

 

「さて、用意も終わったし呼んでくるか」

「じゃあこっちで並べておきますね」

 

 と、その後結局寝坊の件に関しては何も言われなかった

 まあ、今度からは気を付けるようにしよう

 

 ~~~~~~~

 

「それじゃあ、30分後にまた会いましょう」

「ん、了解」

 

 あの後、いつも通りに片付けまでを済ませ、各々着替えなどの荷物を持って食堂に集合という流れになった

 まあよく考えれば、咲夜も俺も昨日のうちにほとんどの準備は済ませてあるから、30分もいらなかった気がする

 ま、いいか

 

 ということでその余った時間で一応荷物の最終確認をしておく

 まあ最悪忘れ物があったら現地で何とかすればいいし、あまりする必要も感じないが……

 

 そう思いつつも確認を済ませた俺は予定の10分前に食堂に着いた

 すると、咲夜はもう準備を済ませて食堂の椅子に座っていた

 服もメイド服ではなく、宴会の時に来ていた服装だ

 やっぱり似合ってる 可愛い

 

「早いな、待ったか?」

「いえ、私もついさっき来たばっかですから大丈夫ですよ」

「お、それならよかった

 ……というかその服装、ちょっと寒くないか?」

 

 仮にも10月だし、咲夜の着ているカーディガンじゃちょっと肌寒そうな気もする

 

「今日は比較的暖かいほうですし、大丈夫じゃないですかね?」

「まあ、それならいいんだが」

「いざとなったら鏡さんが私のことを温めてくれるでしょうし大丈夫ですよ」

「俺に何を求めてるんだ咲夜は」

「ふふふ 冗談です

 リュックの中にマフラーとかも入ってますから安心してください」

 

 最近咲夜はこういった冗談も結構言ってきてくれるようになった

 咲夜との距離が近まったみたいで嬉しい

 

「さて、そろそろ出発しましょうか」

「……それはいいが、そういえば俺地下世界までの行き方知らないぞ?」

「あ、それに関しては私がちゃんと案内するので問題ないです

 大船に乗ったつもりでいてください」

「ああ、頼りにしてるわ」

 

 そういいながら俺たちは館の外に出る

 ちなみに、レミリアには午前中に行くと伝えてあるからその点の心配はいらない

 いや、まあ他の心配はいっぱいあるが……美鈴もいるし何とかなるだろ

 

「ほら、こっちですよ」

 

 そんなことを考えてたら咲夜が俺の手を掴んでゆっくりと移動し始める

 俺はちょっとびっくりしながらもその手を握り返し、咲夜が言ったとおりについていった

 

 

 

「さて、そろそろですかね」

 

 出発から40分くらいして、咲夜がそういった

 そこは、紅魔館から博麗神社に行く道の真ん中あたり、まあ妖怪の山の麓あたりだった

 河童とかが住んでるところだな

 

「……本当にここで合ってるのか?」

 

 ただ、周りは木や岩壁で囲まれており、到底地下世界への道があるとは思えない

 まあ咲夜が案内してるから合ってるんだろうが、若干不安になる

 

「まあ、不安に思うのも無理はないですよ

 確かに地下世界っていう雰囲気とはかけ離れてますもんね」

 

 と、そんなことを思いながら不安になっていたのも束の間、すぐに目の前に地下世界に通じる穴が見えた

 それは長く地下まで続いた縦穴で、迷いからの不安は消えたが、逆に不安の種が増えた気がする

 

「……ちょっと怖いな……」

「大丈夫ですよ、人を襲うような妖怪は出ませんから」

 

 そういわれるが、やっぱりちょっと怖い

 ちょっと下を見てみると深い闇しか見えず、それがまた恐怖心をあおる

 

「……まあ、そうだな

 そうとなればさっさと降りちゃおう」

 

 だけど、ここでずっと立ち止まっているわけにもいかないので咲夜と一緒にゆっくり下へ降りていく

 ……それに咲夜の前でかっこ悪いとこ見せたくないしな

 

 縦穴の中は少し寒く、繋いでいる咲夜の手がいつもより温かく思える

 そんな風にしばらく降りていくと、地面が見えてきた

 

「ようやく到着か」

「はい、その先の橋を渡れば旧都ですね」

「……やっぱりちょっと暗いな」

「まあ地下世界っていうくらいですから、多少はそうですね~」

 

 旧都…… 地下世界の首都的な存在なのだろうか

 正直めっちゃ気になるから早く見てみたい

 と、先を急ごうとしたらその橋に誰かいるのが見えた

 ……誰?

 

「あら、地上からの来客とは珍しいわね」

「……初めまして」

「初めまして、私は 水橋パルスィ よ

 そっちのメイドは知ってるけど貴方は?」

「ん、皆頼鏡 だ」

「ああ、あの例の外来人ね

こっちでも話は聞いてるわよ」

 

 近くまで行って話をすると、この金髪で、緑目の少女は水橋パルスィというらしい

 なんでここにいるのかは知らんが、結構関わりやすそうな人でよかった

 

「……あれ、貴方達カップルだったの?」

「ん、ああ、1週間くらい前からな」

 

 正直こうやって口にするのは恥ずかしい

 ……というかこの人の眼光が鋭くなった気がするのだが?

 俺なんか悪いこと言った?

 

「ふ~ん、カップルねぇ…… また随分と羨ましいことで

 私もそういう人がいればよかったんだけどね」

「……ところでパルスィはなんでここにいるんだ?」

 

 会話の流れが悪くなっていく気がしたので咄嗟に話題を変える

 ……なんだこいつ?

 

「う~ん、まあここの門番的なものだと思ってくれればいいわ」

「ああ、危ない人が入って来ないようにってことか?」

「それもあるけど、一番は地上から妖怪が入ってこないようにするためね

 まああの条約もあるし入ってくる妖怪はいないと思うけど」

 

 パルスィが言った 条約 の意味は分からないが、まあなんとなくパルスィがここにいる理由は分かった

 でも、人間がここに入ってくることなんてそうそうないと思うが……

 まあ、俺らには関係ないことだしいいか

 

「ふ~ん、まあ頑張ってな」

「……私はただここにいるだけで頑張るも何もないんだけどね」

「だって門番なんだろ? それならここにいるだけでも立派な仕事だ」

「……早く行けば?」

「おう、じゃあまた会う機会があれば」

「多分帰りには絶対会うことになるわよ」

「確かに」

 

 

 と、適当に会話を済ませて先に進む

 てかさっきから咲夜が一言もしゃべってないのが不思議なんだが

 

「……咲夜?」

「あ、はい なんでしょうか?」

「いや、さっきからしゃべってなかったからどうしたのかと思って」

「ああ、あの人と関わると妬まれるので……」

「妬まれる?」

「あの人の能力ですよ

 『嫉妬心を操る能力』です」

「そんな能力もあるのか」

「まあ、操るというよりかはあの人自体が嫉妬心の塊みたいなものなんですけど」

 

 ああ、なるほど

 だからさっきあいつ羨ましいとか言ってたのか

 だとしたらちょっと悪いことしたか?

 

「とにかく自分を卑下して、他の人のいいところを妬んでくるのでちょっと関わりにくいんですよね」

「世の中いろんな人がいたものだな」

 

 と、そんな会話をしているうちに開けた場所に出た

 ……めっちゃ広くね?  なんなら幻想郷より広いかもしれない

 

「ここは旧都って言って昔は地獄の一部だった場所なんですよ」

「地獄って……」

 

 咲夜がそう補足するが、「地獄」ってさあ……

 でもまあ周りを見れば鬼や妖怪ばかりだし、昔地獄だったっていうのも納得できる

 ……もしかして今俺結構やばい場所に来てる?

 

「でも今は妖怪を受け入れられる地底都市に変わったんですけどね」

「あれ? でもさっきパルスィが 妖怪を入れないようにする とか言ってなかったか?」

「確かに今はそうですね

 まあ詳しく言うと、紫さんと地底の鬼たちの間には、妖怪を地底都市に入り込ませない代わりに鬼は旧地獄の怨霊を封じる、という条約があるんですよ

 でも、昔他の人から『忌み嫌われた能力』を持った妖怪はまだここにいるんです」

 

 よくわかんなくなってきたな

 ……まあ簡単に言えばここは 鬼 と 嫌われた妖怪 の居場所だっつーことか

 やっぱ俺ここにいるべきじゃ無くね?

 

「というかさっきから 旧地獄とか旧都 っていうけどここはもう地獄じゃないのか?」

「う~ん、私もよくわからないですけど、地獄がほかの場所に移転したのは間違いないはずですよ」

「……難しいな」

「まあそんなに深く考えなくてもいいと思いますよ?

 それより、そろそろお昼ですし、なにか食べましょうか」

「ああ、そうだな」

 

 そういって俺らは近くの場所を見て回る

 ここのお店は、地上で想像するような店じゃなくて『屋台』って感じの印象だ

 

 そんなことを思いながら、さらに俺らは歩いていく

 そういえば俺、道とか覚えてないけど大丈夫かな?

 まあなんとかなるか

 

「さて、どうするか

 もうだいぶ見て回ったけど」

 

 15分くらい歩いてから俺が口を開く

 というか正直俺は人が食べられるものなら何食べてもいいのだが

 

「う~ん、私は何でもいいので鏡さんに任せますよ?」

「ん、分かった」

 

 ということで、俺らは近くにあった店まで行って焼きそばを食べた

 思ったよりおいしい

 

「そういえば咲夜はマヨネーズかけない派なんだな」

「そうですね、別に嫌いなわけじゃないんですけどね」

 

まあ確かにかけなくても普通においしいから否定はしない

 でも俺からすればかけないのはもったいない気もするなぁ

……まあ人それぞれか

 

「「ごちそうさまでした」」

 

 と、適当に雑談をしながら焼きそばを食べ終わる

 それにしてもこう鬼とか妖怪とかが普通に歩いてるのは違和感がすごいな

 少なくともこの小旅行中には慣れることはないだろう

 

「さて、今度はどこに行きましょうか」

 

 咲夜がそう言う

 が、そもそも俺は旧都の有名な場所とかは知らないからなぁ……

 なんならここに来るための縦穴すら知らなかったくらいだし

 

「咲夜のおすすめの場所とかあるのか?」

「う~ん、地霊殿……とか、行ければよかったですけど急に押し掛けるのもあれでしょうし、とりあえずは適当に歩きましょうか」

 

 咲夜におすすめの場所を聞いてみたが結局は気の向くままに散歩することになった

 さっき言ってた「地霊殿」ってのも気になるけど、まあそれはまたの機会ってことで

 

 

 それから2時間くらい雑談だったり屋台を見て回ったりして、俺らは近くのベンチで休憩をしていた

 まあ実際歩くのではなく飛んでいるからあまり疲れないのだが、まあ、雰囲気?

 

「ここの感じにもだいぶ慣れてきましたか?」

 

 咲夜がそう聞いてくる

 ……まあちょっと慣れはしたが、やっぱり旧都でも珍しいのか周りの鬼とかがこっちを見てくるのは慣れないなぁ

 

「う~ん、まあ、そこそこ?」

 

 でも周りに鬼のいる状況でそんなこと言うのもなぁ……

 と思ったのでとりあえず曖昧な返事をする

 

「ふふふ なら、よかったです」

 

 でも、咲夜はそんなこと特に気にしてないみたいだ

 まあでも、前に「周りの目を気にすることはない」って言ったのは俺だしな

 言った本人が気にしてどうするんだか

 

 

「ん、そろそろ行くか」

 

 その後適当に休憩してからベンチを離れる

 後ろからついてきた咲夜が俺の手を握ってくるのでこれまた握り返す

 ……もう恥じる気ないなこれ  別にいいんだけども

 

 と、また適当に雑談を交えながら旧都観光を楽しむ

 たまに咲夜と目が合うと微笑んでくれるのが可愛くて仕方がない

 心が癒されていくのを感じる

 

「お、なんだこの立派な建物は?」

 

 と、そんなことをしながら飛んだり、歩いたりしてたら目の前に大きな建物があった

 なんかおしゃれだなぁ

 

「……あれ、私たちいつの間にここに来たんですか?」

「……ん? 何が?」

「いや、ここはさっき話題にも出てた「地霊殿」ってところなんですけど……」

 

 咲夜が言うにはこっちの方にまで行こうとは思っていなかったようだ

 だから行こうと思ってはいなかったけど知らないうちにここに来ていたと

 

 まるで、

       誰かに操られていたように

 

 急にそんなことを言われた俺は怖くなって周囲を見渡すが人の気配はない

 本当にどういうことだ?

 

「でも、本当に操られていたなら俺たちはもう正気を失ってるだろ」

 

 または、正気を保ったまま操られるかのどっちかだ

 ……だから、操られているわけではない

 というか、もし敵襲だとしたらなんで敵はここに俺たちを呼んだんだ?

 意図がわからない

 

「……あ、鏡さんの能力なら私たちに対して使っている能力を打ち消せるんじゃないですか?」

 

 ああ、確かに

 もし俺たちの精神だったりに干渉しているなら俺の能力で干渉を防げる可能性は高い

 そう思い、俺は鏡世界を作り出す

 

「鏡符『互交世界』」

 

咲夜が鏡世界の中に入れたのを確認し、周りからの視認もできないようにしてから周囲を見渡す

左右を確認して、次に真後ろを確認しようとしたとき

   

視界内に 誰か が映っていた

 

 




今回もご愛読ありがとうございますm(__)m
なんか今回も5600文字とかになってるんだが……
まあ、いいか

というかなんで他の皆さんは5000文字を毎週投稿とか毎日投稿とかできるんですかね?
自分は気づいたら手がゲームの方に動いてるんですけど……
精神と時の部屋が欲しいです

まあ無い物ねだりしても仕方ないので、これからもきっとこのペースのまま投稿していくと思います
(試しに投稿頻度上げてもその次回の投稿日がいつもより遅れそうだし)

と、言う感じで今回の編集小話(ただの言い訳タイム)は終わりにします
それでは次回も、

 ゆっくりしていってね!!!



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57話 地下世界巡り ~地霊殿~

k「どうも皆さんこんばんは カイトです」
r「結局また3週間投稿か…… まあいつも通りだな、ライトだぜ(感覚麻痺)」
a「もうコロナ休みが終わってしまって悲しいアマモです」
k「てか普通はコロナ休みなんてないから」
r「まあ、コロナの第2波がくるとかいう話もあるしどうせまた休みになるぞ」
a(やったぜ……)
k「コロナ休みはどうでもいいけど肝心のコロナにかからないようにね」
r「俺達だけじゃなく皆さんも体調には気をつけてな」

a「と、そんな話はここまでにして、そろそろ本編行きますか」
r「ん、それじゃあ、

「「「ゆっくりしていってね!!!」」」


※今回の話は9000文字ほどあるので区切りのいいところで分けて読むのを推奨いたします
 だったらこっちで分けて投稿しろという話なんですけどどこで切ろうか迷ってたらこんなになっちゃいました……
 申し訳ございませんm(__)m



 俺と咲夜が鏡世界の中に入り後ろを振り向くと、そこには

 

    さっきまではそこにいなかったはずの少女が立っていた

 

 少女は黒色の帽子に薄い黄色のリボンをつけていて、上の服は黄色の生地に、黒い袖、水色のボタンがついている

 下のスカートは、緑の生地の上に薄く何かの花の柄が描かれている

 って、よくみたらこの少女の周りになにか管みたいなものがあるんだが……?

 しかもその中心には閉じた瞳みたいなものもあるし確実に人間ではないな

 

「……何の用だ?」

 

 と、俺は未知の相手に戦闘の準備をしながら話しかける

 正直こうやって尾行するくらいだから明らかに狙ってる気がするんだが……

 

「……え?」

 

 俺が質問すると少女は周りを見渡した後、 自分のこと? といったように疑問の言葉を発する

 というかなんでついてきていた本人が驚いてるんだ

 

「え、もしかして貴方私のことがわかるの?」

 

 ……戸惑いながらも話し始めたかと思えばこの少女はいったい何を言っているんだ

 まあとりあえず敵対の意思はないみたいで安心したわ

 でも、結局疑問は取れていないことには変わりないから、咲夜にこの少女について聞いてみるか

そう思っていたら、咲夜は驚きながらもどこか納得したような表情を浮かべてこう言った

 

「……ああ、なるほどです」

「え、俺には何のことかさっぱりわからないんだが」

 

 咲夜は何か分かったみたいだけど俺には何もわからない

 ……とりあえず聞いてみるか

 

「えーとまあ、何から話したらいいのかはわかりませんが……

 たぶん本人から聞くのが一番早いんじゃないかと思いますよ?」

 

 と、咲夜がそういうので本人に聞いてみる

 まあ聞きたいことはたくさんあるけどとりあえずは……

 

「俺は 皆頼 鏡 と言うんだが……

 まあ、初めましてだな」

「あ、初めまして

 古明地こいしって言います……」

「で、なんで俺達の後ろをついてきていたんだ?」

「え~と、皆頼さんってこの前幻想郷に来たいわゆる 外来人 じゃないですか?

 だから、地霊殿に招きたいな~ と思って……」

 

 ……まあ、招きたいっていうのは分かったがそれとこれと何の関係があるんだ?

 と、そんなことを思っていたら咲夜が補足してくれた

 

「こいしさんには 無意識を操る程度の能力 があるんですよ」

「……それってどんな能力なんだ?」

「無意識を操る ということは、他の人を『無意識に』行動させることができるんですよ

 つまり、私たちは無意識にこの地霊殿に来ていたわけですね

 あと、こいしさんはその能力を使って自分のことを視認しても無意識に気に留めないようにできるんですよ」

「ということは、こいしはずっと俺たちの近くにいたってことか?」

「……恐らくそうだと思いますよ?」

 

 いやこっわ

 何? 気づいたら後ろにいるし接近されたことにも気づけないの?

 完全に メリーさん 状態じゃねえか

 

「驚かせちゃってごめんなさい」

「いや、こいしも驚かせるつもりでやったわけじゃないんだろうから別にいいけど……

 っていうか咲夜はこいしと面識あるんだな」

「はい、前に地霊殿の方に何度か来ていますから」

 

 その過程もちょっと気になるけど、まあそれは今は聞かないことにしよう

 と、そんなことを話していたらこいしが俺たちに提案をする

 

「えーと、それで立ち話もあれだし地霊殿に入らないです?」

「あー、確かにそうだな 

それじゃ、お邪魔します」

「私もお邪魔しますね」

 

 そのこいしの提案に乗って、俺達は『地霊殿』の中に入ることになった

 てか結局こいしの 地霊殿に招きたい っていう思惑通りに動いてるな

 まあ別に断る理由もないんだけど

 

「……さっきから猫とかが多いな」

 

 思えば入ったときから5,6匹はいろいろな動物を見ている気がする

 飼ったりするにしては多すぎる気もするが……

 

「あ、それはうちのペットですね

 他にもワニとか黒ヒョウとかもいますよ」

「いやペットにしては危険すぎるだろ……」

「まあ気にしないでください、こっちから危害を加えなければ大丈夫ですから……多分」

 

 多分ってなぁ……

 と、こいしに連れられるままに歩いていくと、何やら大きそうな部屋の扉に着いた

 ……っていうかこの地霊殿ってだいぶ広くないか?

 正直紅魔館並みな気がするんだけど……俺だけだったら確実に迷うな

 

「あ、そういえば言い忘れていたんですけど、ここにいる人は私のお姉様で人の心を読む程度の能力を持っているのでよろしくお願いします」

 

 と、扉の前でこいしがそう伝えてくる

 

「……それを今言われて俺にどうしろというんだ」

「まあ、変なこと考えようものなら殺されますよ ってことです」

「鏡さんはそんな変なこと考えませんから大丈夫ですよ」

 

 と、咲夜がこっちに顔を向けながら言う

 まあ、言っても別に普通にしてればいいだけだろ? 

だから何の問題もないな

 

 と、一通り話終わったこいしが扉を開ける

 

「あら? こいしが帰ってくるなんて珍しい……

 ってお客さん?」

 

 そういって俺たちを出迎えたのはピンク色の髪にフリルの多くついたゆったりとした水色の服装、下は膝くらいまでのピンクのセミロングスカートを履いている少女だった

 なんか全体的に落ち着いた雰囲気があるな

 ……というかこの人はこいしと違って管とつながっている目が開いてるけど何か関係あるのだろうか

 

「初めまして 名前は…… って見えてるんだっけか」

「ええ、もう知っているのね  私の名前は 古明地さとり よ

 ……で、こいしはなんでこの人たちを連れてきたの?」

「あ、ほら、この人ってこの前幻想郷に来たばっかりの 外来人 だから、お話してみたいな~と思って」

「……ふ~ん、まあ、こいしがそういうなら別にいいわ

 ゆっくりしていって頂戴」

 

 ありがたい話だ

 こいしが招待してくれなかったら出会うこともなかったわけだし、こいしにはちょっと感謝かもな

 ……というか、心が読めるならこいしに質問する必要もなかったんじゃないか?

 

「ああ、心が読めるといってもこいしの心は読めないのよ

 理由はまあ……」

 

 さとりはそこで会話を切ってこっちに目配せする

 ……まあ、きっとなんかあったんだろうから触れないでおこう

 多分この感じだと管とつながっている目がこいしだけ閉じてるのもおそらく理由があるんだろう

 聞くつもりはないけど

 

 コンコン

 

 と、軽く自己紹介を終えたタイミングで後ろのドアがノックされた

 自己紹介中とかいうタイミングで来るとはちょっとびっくりだ……

 まあ、わざわざ何回も自己紹介する手間が省けてラッキーと思おう

 

「さとりー、怨霊のほうは何の問題もなかったよー って、あんた達は何の用だい?

 片方は初対面だけど……」

 

 さとりが入っていいというと、全体的に赤色って感じな少女が扉を開けて入ってきた

 詳しく見てみると、髪は赤色で両サイドを三つ編みにしている

 服は、黒の下地に緑の模様の入ったゴスロリファッションのようなもの着ている

 ……まあ俺ファッション系あんま分かんないから詳しいことは言えないんだが

 

というか頭に黒いネコ耳が生えているのに人の耳もついているんだな

 合計4つも耳があると困ることもありそうなもんだが……まあいいか

 とりあえず自己紹介を済ませちゃおう

 

「ああ、結局自己紹介することになったか

 初めまして、俺の名前は 皆頼 鏡 だ」

「あたいは火焔猫 燐 だよー

 まあ、気軽にお燐って呼んでくれると嬉しいかなー」

 

 なんか初対面でそう呼ぶのもあれな気がするけどまあ本人がそういってるんだからいいだろう

 

「地霊殿には今いるお燐達以外にはいないのか?」

「いや、まだお空がいるねー

 まあ、今はこっちには来ないと思うからまた別の機会かなー」

 

 ……正直次の機会がくるかはわからないのだが、まあ会えたらラッキーくらいに思っておこう

 ……うーん、とりあえずここのこともいろいろ聞きたいし雑談でもしたいなー

 

「……まあ、今は暇だから多少の雑談くらい付き合うわよ

 私も外の世界には興味があるしね」

 

 あ、そっか心が読めるんだったっけ

 完全に忘れてたがまあ話す必要がないから寧ろ好都合かな

 

「ん、雑談かい?

 じゃああたいも色々聞かせてほしいなー」

 

 という感じで、この後しばらくは現実世界のことについて話すことになった

 咲夜はもう知ってることもあったと思うけどまあ楽しそうに聞いてくれてよかった

 

 

 

 コンコン

 

 と、軽く40分ほど雑談をしていたら扉をノックして誰かが入ってきた

 ……さっき言ってたお空って人かな?

 

「あー、疲れたよー ってうにゅ?」

 

 その少女は白のブラウスに緑のスカート。長い黒髪に緑の大きなリボンをつけている

 あと、めっちゃ真っ黒な翼に上から白いマントをかけている

 ……ってかその腕につけてるのなんですか怖いんですけど

 

「え、え~と、初めまして 俺は 皆頼 鏡 だ」

「およ、例の外来人だね  私は 霊烏路空 だよ」

 

 れいうじうつほ ってどんな漢字書くんだろ

 まあ、とりあえず名前だけは覚えておこう

 ……っていうかなんて呼べばいいんだ? お燐が言ってたようにお空でいいのか?

 

「ええ、お空って呼んであげて頂戴」

「ん、ああ、分かった」

 

 と、心を読んださとりがそう言ったのでお空と呼ばせてもらうことにする

 

「で、えっとそのお空の右腕についている棒みたいなのは何だ?」

 

 とりあえず気になったことをそのまま聞いてみる

 見た感じ腕に砲台が乗ってるようにしか見えないのだが

 

「あ、これはねー

 『第三の足』っていう制御棒なんだー」

 

 ?????

 聞いて答えが返ってきたもののどういうことか全くわからねえ……てかそもそも何を制御するんだ

 

「ああ、お空は灼熱地獄跡の温度調節の仕事をしているのよ

 まあ、話始めると長くなりそうだから詳しくは言わないけどその仕事に使うものだと思ってもらって構わないわ」

「なるほど……よくわからないな」

「まあ、詳しく知りたければ私の方から説明いたしますよ」

「ん、ありがと」

 

 というか灼熱地獄跡とはこれまた物騒な名前だなぁ……

 まあでも元地獄だしな

 

「元地獄とはいっても今はだいぶ平和な方だとおもうわよ?

 まあ、確かに地上から来た貴方には物騒に見えるかもだけどね」

 

 と、これで地霊殿の全メンバーがここにそろったわけだな

 まあでもそんな長居もする気がないしお空と少し雑談してからお暇するかな

 

 

~~~2時間後~~~

 

 っていうつもりだったんだけど思ったより長くなっちゃったなあ

 地獄についての話とかさとり達についての話とかが結構面白かったから聞き入っちゃってたわ

 でもそろそろ6時になるし流石にお暇しなきゃな

 

「ん、もう帰るのね」

 

 それを読んださとりがそう声をかける

 まあ2時間もいればちょっとは心を読まれるのにも慣れて……こないな

 

「ああ、なんなら長居しちゃって申し訳ない」

「こっちもいろいろ知れて面白かったし別に構わないわ」

「あたいも楽しかったよー」

 

 地霊殿側がそう思ってくれたのならうれしい限りだ

 実際俺もいろいろ知れていい経験になったわ

 もしかしたらまた来ることがあるかもしれないな

 

「それでは、また何かあったらよろしくお願いしますね」

 

 と、咲夜がそう挨拶をする

 ……あれ? そういえば途中から誰かを忘れてるような……

 まあ、いいか

 

「ええ、それじゃあ気を付けて」

「じゃあねー」

「ああ、ありがとな」

 

 

 と、さとり達に挨拶を済ませて地霊殿を出た

 夜になってきたこともあって少し肌寒くなってきている

 

「ちょっと寒くないか?」

「そうですねー、念のために上着を持ってきておいて正解でした」

 

 と、そういいながら咲夜は上に薄茶色のコートを羽織る

 これはまた大人っぽい感じがしていいな

 

「あ、手をつなげばもう少し暖かくなるかもですよ?」

 

 と、そう思っていたら咲夜がそう言って手をつないでくる

 ……そうやって上目遣いで微笑むのほんと可愛い ずるい

 

「……それで、この後どうする?

 時間も時間だしそろそろ夜ご飯を食べに行ってもいい気がするが……」

 

 多分照れ隠しにもなってないと思うが話題を変えて質問をする

 

「う~ん、そうですね、鏡さんの言う通り夜ご飯にしましょうか」

「ん、そうと決まればまた見て回るか」

 

 と、その後はまた無言で飛び続ける

 でも、ただ無言というわけじゃなくてお互いに心地いい雰囲気に浸っている

 なんか、気を使ってしゃべったりする必要ないからいいな

 

「あ、あそこのレストランなんてどうです?」

「お、確かに良さそうだな そうしようか」

 

 

 と、その後二人で和風なレストランに入り、各々別のメニューを注文した

 俺は秋刀魚とたけのこご飯のセットを、咲夜はメニューにだいぶ迷ってたみたいだが、最終的には刺身の料理を頼んだ

 ……で、肝心の味だけども普通においしかった

 やっぱ和食っていいよな

 

「ごちそうさまでした」

「いつも洋食とかが多いからたまには和食とかもいいな」

「そうですね、紅魔館で作ってみてもいいかもです」

 

 と、そんなことを話しつつ会計を済ませる

 外に出るとさっきより風が冷たくなっている気がする……というかなってるな

 

「寒くなってきたし早いところホテルの方に行っちゃいましょうか」

「ああ、そうだな」

 

 と、咲夜がまた手を差し出してくるのでそれを握る

 ……やっぱちょっと恥ずかしい気もする

 

「ふふふ そうやって手を出すだけで応えてくれるところ好きですよ」

「ん、あ、あのなぁ……」

 

 とか思ってたら急に咲夜がそんなことを言ってきた

 ほんと急にそういうのやめてくれ……死んじゃうから……

 

 

 と、そんな感じで咲夜に案内されるままについていって10分くらいしただろうか

 視界内に目的のホテルが映った

 

「あのホテルで……合ってますね!」

「ん、それじゃあチェックインはパパっと済ませちゃおうか」

 

 そういいながらホテルの中に入る

 ここは旧都の中でもそこそこ有名なホテルらしく、言われてみればちょっと豪華っぽいような気もする

 ……まああんまホテルとか行かないしわかんないんだけども

 

「あ、7時から予約している皆頼です」

「はい、ちょっと確認いたしますね」

 

 周りはちょっとにぎやかで、パッと見た感じ20人くらいはここに泊まっていそうな感じだ

 チケットをくれた文には感謝しないとな

 

「え、あ、あの、え~とですね……」

 

 ん? 何やら受付の男性が困っているような感じだ

 何か不手際でもあったのだろうか

 

「すいません、こちら側の不手際で部屋の予約が1つだけしか取れていなくて……

 他の部屋もあいにく空いている部屋がなくてですね……

 えっと代金等はお返しいたしますので、その、本当に申し訳ございません!」

 

 と言った後受付の男性が頭を下げる

 対応からもすごく焦っているのが伝わってくる

 さて、どうしたものか

 

「あ、それなら一部屋だけで結構ですよ

 その部屋の鍵を渡していただけますでしょうか?」

 

 俺がどうしようかと困っていると咲夜がそう答える

 まあ確かに俺はソファーとかで寝ればいいもんな

 それにここ以外に行く当てもないし仕方ないか

 

「え、でも、それだと……」

「私達がいいんだからいいんですよ

 それに、もともとこのチケットは私のではなく友人のものですので多少の不祥事くらい気にしませんから」

 

 と、しどろもどろになっている受付に対して咲夜はちょっとだけため息を漏らしながらそう言う

 咲夜がいつもより口調が強くなってるの怖い

 

 と、その後受付の人が鍵を持ってきて咲夜に渡した

 なんかちょっとかわいそうだなーとも思ったけど元はといえば向こうのミスなので気にしないことにする

 

「全く、困っちゃいますよー」

「まあ、結局一部屋は取れたんだからいいんじゃないか?」

「……それもそうですね

 不満ばっかり言っててもしょうがないですし楽しみましょうか」

 

 と、部屋までの廊下を歩きながらそんな会話をする

 廊下はきれいに掃除されていて、赤いカーペットがひかれている

 そのカーペットの上には何かの花の絵が描かれていておしゃれって感じがする

 

「205……ここですね」

 

 部屋の番号を確認した後咲夜が部屋を開ける

 ……中は思ったよりも広かった

 一人部屋なのでベッドは一つしかないが、ソファーに背が低く大きめの机、冷蔵庫なんかもある

 

「なんかいい感じですね」

「ああ、二人で入っても不自由ないくらい広そうだな」

 

 お互いに部屋に関する感想を述べた後各自荷物の整理をする

 まあ、そんな大きな荷物は持ってきていないからすぐに二人とも整理は終わる

 

「さて、お風呂の時間まではまだ少しありますけどそれまで暇になっちゃいましたね」

「お風呂に入れる時間までは……あと40分か、だいぶ長いな」

「私遊ぶ系の道具持ってこなかったんですよね、これなら持ってくればよかったです」

「ん、そういえば確か俺行く前にトランプとか入れたような気が……

 ちょっと探してみるわ」

 

 確か奥の方にしまった気がするんだが……

 お、あったあった

 

「やっぱりトランプとかいろいろ持ってきてたわ」

「おお、これで時間潰せますね!」

「ちなみに咲夜ってゲームとか強かったっけ?」

「うーん、まあ人並みってところでしょうか?

 正直あまりやらないのでわからないです」

「なら、お手並み拝見、だな」

 

 ということでこの後持ってきたゲームで1時間ほど時間をつぶした

 正直半分くらい勝てると思っていたのだが実際2割くらいしか勝てなかった

 悔しい

 

「いや、強いな」

「思ったより勝てましたねー」

「俺そこまで弱くないと思うんだけどなぁ……」

 

 正直ここまで負けるとちょっと自信なくすわ

 まあ、これも次回までにちょっと勉強しておこう

 次回あるかわからないけど

 

「っと、そんなうちにもうお風呂入れますねー」

「ん、それじゃあ一回解散だな

 とりあえずお風呂終わったらまたここ戻ってくるわ」

「じゃあ私もそうしますね」

 

 

 ~~30分後~~

 

 いや~さっぱりしたな~

 普通のお風呂もいいけどやっぱり露天風呂は一味違うな

 特に今日は寒かったし、体の芯まで温まれてよかったわ

 

「ん、ちょっと遅すぎましたか?」

 

 とか余韻に浸っていたら咲夜も戻ってきた

 咲夜も茶色のセーターに白い上着を着ていかにも部屋着って感じの服装をしている

 ……やっぱ可愛い

 

「いや、俺もさっき出たところだし大丈夫」

 

 そんな咲夜に目を奪われながらいつも通りの返答をする

 それで、今の時間は……まだ8時30分か

 もう少し何かして遊んでもいい感じがするな……

 

 

 ……ということで、その後はまたトランプとかをして遊んだ

 お風呂から戻るときに見た卓球とかもちょっと興味あったけど疲れそうだからやめておいた

 で、結果だけど気持ちさっきより勝率は上がった気がするが、まあ負け越してるのには変わりないな

 

「精進します……」

「ふふふ、またいつかやりましょうね」

 

 と、勝負が終わったタイミングで時計を見ると時間は9時半を回っていた

 そろそろ寝てもいい時間だろう

 

「え~とどうする? もう少し遊ぶか?」

「う~ん、どっちでもいいですよ」

「ん、じゃあもう寝ようか」

「わかりました」

 

 お互いに歯磨きを済ませ、就寝の準備をする

 明日もちょっと地霊殿に顔出してもいいかもなー……いや、やっぱやめとくか

 朝から押し掛けるのも迷惑だろうしな

 

「あ、鏡さん」

「ん? なんだ?」

 

 就寝の準備が一通り終わったタイミングで、すでにベッドの方にいる咲夜の方に振り返る

 すると、咲夜はこっちを見ながら自分の太ももをポン、ポンとたたいた

 よく見ると、手には綿棒を持っている

 

「……え? いいの?」

「ふふふ、鏡さんにはいつもお世話になってますしね」

 

 まじであの世界の大半の男が望んでいることをやってくれるの?

 ……いやほんと、幻想郷来てよかったわ

 と、そんなことを思いながら咲夜の方に移動していく

 

「それじゃあ、ここに横になってください

 え~と、まずは……右側からやりましょっか」

 

 と、言われるままに咲夜に背を向けるようにして寝ころがる

 ……やばい、めっちゃ柔らかい

 

「じゃ、始めますよ~」

 

 慣れない膝枕の感覚を味わっていると咲夜が耳かきを始める

 ……やっぱり少しくすぐったいようなそれでいて気持ちいい感覚が耳に伝わる

 たまに咲夜がフッと息を吹きかけると体が勝手に反応しちゃう

 たぶん幸せっていうのはこういうことなんだろう

 

「どうですかね? 気持ちいいですか?」

「それはもうめっちゃ気持ちいいです……」

「ふふふ なら、よかったです」

 

 右側の掃除が終わり、左側に移ろうしたタイミングで咲夜がそう話す

 ……まあ、気持ちよくないわけもないんだよなぁ

 

「……いや~、それにしても、今日は楽しかったですね~」

「ああ、いろいろと新鮮な旅行になったなー」

 

 咲夜が耳かきをしながら話しかけてくる

 やっぱり膝枕ってめっちゃ落ち着くわ、リラックスできる

 

「でもこいしさんの能力を鏡さんの能力で打ち消したのはびっくりしましたよー」

「まあ、言っても能力発動中じゃないと気づけないんだからあんま意味ないけどな」

 

 これに関しては気づく前にやられたら終わりなんだからあまり意味ないような気もする

 常時能力発動中にできたらいいんだけどそうもいかないからなぁ……

 またちょっと考え直さないとな

 

 とか考えてると咲夜がまたフッと息を吹きかける

 

「ふふふ、そうやってピクッってするの可愛いですね」

「だって、しょうがないだろ……」

 

 そういうと咲夜は俺の頭を撫でてくる

 うーん、まあ心地いいからいいんだけども……

 

「さて、こんなものですかね」

 

 それから少しして咲夜がこういうとともに、俺はゆっくりと起き上がる

 もう少し居たかったような感じもするけどまあいいだろう

 

「また言ってくれればいつでもやりますからね」

「ん、ありがと」

 

 今までこんなやり取りをしてる奴は爆ぜろとか思ってきたけど今ようやくこの気持ちがわかったわ

 あれだけ言っておいて自分がそうなったら手のひら返しだな……まあ、許してくれや

 

「さて、それじゃあ寝ましょうか」

 

 咲夜が照明のスイッチの方に移動しながらそう言う

 ということで俺もソファーの方に移動する

 

「……? なんでソファーの方に行くんですか?」

「え? いや、だってそのベッド一人用だろ?」

「何を言っているんですか? 鏡さんも一緒に寝るんですよ」

 

 ……は?

 いや、一緒に寝るってそれ一人用ベッドだけど……

 ……いやいやいや、それはさすがに……

 

「一人用だからって鏡さんだけソファーで寝るとかは許しませんからね、全く

 鏡さんは優しすぎるんですよ」

「え、第一咲夜はそれでいいのか? スペースも狭くなるし……」

「別に相手が鏡さん以外だったらこんなこと言いませんよ」

 

 と、咲夜は笑顔でそういう

 ……そんな風に言われたら一緒に寝るしかないじゃん?

 ということで俺は無言でベッドの方に移動する

 

「ふふふ、それでいいんです」

 

 俺がベッドに横になったのを確認してから咲夜も照明を消して横に入る

 暗くてよく見えないが、多分咲夜もちゃんと入り終わっただろう

 

 ベッドが狭少し狭いのでお互いにお互いの方を向きながら寝ることになる

 ……いや、恥ずかしいわ

 

「それじゃあ、おやすみなさい、です」

「ん、おやすみなさい」

 

 

 ……で、その後10分くらいしたけども……いや寝れるか!

 というか、咲夜は先に寝ちゃったみたいで俺を抱きしめてくるし……

 ……まあ、可愛いんだけど、だけど……

 とか思ってると自分の心拍数がすごい上がってるのが自分でもわかる

 

「……ん……んぅ……」

 

 咲夜はもう完全に寝てるみたいでたまに寝言っぽい声を発する

 幸せそうな顔してるのがまた可愛い……って、そうじゃなくてな

 もういいや、だったら俺も抱きしめちゃえ、そうすれば変わらないだろ

 

 ずっと咲夜に抱きしめられてそんな発想になった俺は咲夜を抱きしめ返す

 やば、思ったより恥ずかしい、けど、これはこれで落ち着く

 

 と、抱きしめていたらそのうち次第に俺の意識は薄くなっていき、いつの間にか俺は眠りについていた

 

 スヤァ……

 

 

 




今回もご愛読ありがとうございました~m(__)m
今回はなんと9000文字オーバーですね……
というか地霊殿のくだりだけで大分ありましたからねー
……このくらいのペースで進めていかないと物語が終わんなくなっちゃうんですよ
(まあそもそも何文字くらいが読みやすいのかもよくわかってないんですけどね)

え? 1週間で3000文字を3週間やればいいじゃないか って?
それはやる気の問題なんですねー(要は俺のせい)
まあ、その分内容も長くなってるし許してください

最後の方は自分でも 甘すぎるな と思ったけどまあ皆様はお手元にブラックコーヒーを用意して読んでいただければなと思います
どうしてもな……書きたかったんだよ……

あと、どうでもいい話なんですけど こいし を打とうとすると毎回 小石 に変換されてめんどくさかったんですよねー(´・ω・`)
咲夜も最初は昨夜になったりしてましたししょうがないんですけれども……
ちなみに、皆頼に関しては頑張ってパソコンに覚えさせました(聞いてない)

と、言う感じで今回はこの辺で終わりましょうかねー
それだは次回も、   
      ゆっくりしていってね!!!

追記 
20話位前の話を振り返って読んでみたのですがなんかめっちゃ進歩してないです?
やっぱ人って成長するんだなって実感しました
(なお文章力はまだまだな模様)


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58話 地下世界巡り ~終わり~

k「どうもみなさんこんにちは、カイトです」
r「今回は1週間投稿だったんだなと、ライトだぜ」
a「いや、元は2~3週間で7000文字くらいを考えてたんだけどなんかキリがよくなったから途中で一回切りました」
k「だから今回は3500文字らしいよ」
r「まあ、これは投稿頻度を犠牲に文字数を多くするか文字数を犠牲に投稿頻度を上げるかだからまあしょうがないな」
a「あ、あと、全く話変わるけどTwitterを始めました
 今までやろうか迷ってたけどまあどうせだからやってみようかなってことで」
k「目次から飛べるようになってるからそっちもよろしくお願いしまーす」
(Twitterのリンクの乗せ方ってこれで合ってるのか少し不安……)
r「じゃあ報告も終わったことだし本編行きますかー」
k「ん、じゃあ、

「「「ゆっくりしていってね!!!」」」


「ん……」

 

 朝になったので、横になったままゆっくりと目を開けます

 紅魔館にいる時とは違って起きるのが少し遅いので、窓から差し込んでいる朝陽がいつもよりまぶしい気がしますね

 まあ、地下なので日の光なんかほとんどないんですけど

 

 と、そんなことを思いながら時間を確認しようと立ち上がり……

 あれ?

 立ち上がろうと思ったのですが動けない……?

 疑問に思ってベッドの方に振り返ると、鏡さんが私のことを抱きしめるようにして眠っていました

 

 ……あー、そういえば昨日一緒のベッドで寝ていましたっけ

 あの時は同じ部屋で過ごすってなってちょっとテンションおかしくなってましたからね……

 というか昨日のこと思い出したらめっちゃ恥ずかしくなってきたんですけど……

 

 ま、まあとりあえずはこの状況をどうするかを考えましょうか

 でも気持ちよさそうに寝てますし起こしちゃうのもちょっとかわいそうな気が……

 

「……ん、ああ、咲夜か……おはよ……」

 

 と、どうするか迷っていたら鏡さんも起きてきました

 さて、まあ起きたのならちょうどいいですね

 

「あ、鏡さん…… その、手を放していただけるとありがたいです……」

「……え、ああ、すまん!」

「そういったことはお互いに起きているときにやってくださいよね、もう」

 

 別にわざわざ寝ているときにやらなくても私はいつでもいいんですからねー

 と、鏡さんが手を放してくれたので私もいつも通り準備しちゃいましょうか

 

「いやまあ、すまん……

 だけど、俺が寝ようとしてくる時に抱きしめてきて脳をショートさせるのもどうかと思うんだが……」

「……え?」

 

 そうやって準備しようと立ち上がったら鏡さんがそんなことを言ってきました

 え、そんな記憶ないんですけど……!?

 もしかして私寝てるときに……

 ……めっちゃ恥ずかしいです……

 

「まあ、可愛かったし別にいいんだけどな」

「え、かわ……!?

いや、もう、ほんと、やめてください……私もう瀕死です……」

「ん、ちょっとやりすぎたな、すまんすまん」

 

 そう言って鏡さんが笑いながら謝ってきましたけど……

 むぅ……これはまた今度仕返ししなきゃですね

 

 

 と、お互いに朝の支度も終わって一段落着いたところで朝ごはんを食べに行ってきました

 朝ごはんはここのホテルのサービスで、バイキング形式で提供してくださいました

 いや~、いろいろ種類もあったし、おいしかったですね~

 

「さて、それじゃあそろそろかな」

「はい、そうですね

 まあ、ちょっと予定外の出来事もありましたけど、普通にいいホテルでしたね」

「そうだな 結局文も来なかったし、後でお礼を言っておかなきゃな」

 

 ということで、朝ごはんを食べ終わって少しして、チェックアウトの時間がやってきました

 ……思い返してみれば、二部屋じゃなくてよかったかもですね

 一部屋だったおかげでいろいろと遊んだりもできましたし

 と、そう振り返っているうちに鏡さんが受付を済ませてきてくれました

 

「さて、それじゃあ戻らないとな

 レミリアも多分待ってるだろ」

「そうですね~

 ……なんかちょっと短かったような気もしますけどね~」

「まあ、楽しい時間はすぐ過ぎるっていうしな」

「ふふふ 確かにそうですね」

 

 いや~本当に楽しい小旅行でした

 この機会をくれた文さんとお嬢様方には感謝しないとですね

 

 そう思いながら私は鏡さんと地上の方へと向かっていきます

 ここからだと……まあ、30分から1時間ってところでしょうか

 まあ、そこまで急いでいるわけでもないのでゆっくり行きましょう

 

 

 ということで、あれから大体4,50分経ちましたかね?

 そろそろ大きな穴が見えてくるはずです

 

「あ、あの穴だな」

「そうですね~、もう旅行もおしまいになっちゃいましたか……」

「まあ、また来ればいいだろ

 たぶんレミリアならそれくらい許可してくれると思うぞ」

「……それもそうですね」

 

 まあでも、しばらくは紅魔館での生活でいいですかね

 やっぱりお嬢様方との生活もとても楽しいですし

 

「……お?」

 

 そう思っていたら鏡さんが何かを見つけたような声を上げました

 何か見つけたのでしょうか?

 

「どうかしましたか?」

「ん、いや、今何かにあたったような気がしたんだが……」

 

 何かにあたる……?

 って言っても今私達は空を飛んでいますし当たるものなんてそうそうないと思うのですが……

 

「……まあ、一応鏡さんの能力で索敵しておきましょうか

 何かあったら困りますし」

 

 ということで、また鏡さんに能力を使ってもらいました

 って、後ろに誰か立って……

 

「……いや、こいしじゃねえか

 どうかしたのか?」

 

 立っていたのはまたもやこいしさんでした

 本当にこの人のことすぐに忘れちゃうんですよね

 まあ、そういう能力なので仕方ないといえば仕方ないのですが

 

「ん、いや、そういえば別れの挨拶を言ってなかったなと思いまして……」

「ああ、そういえば昨日誰かいないと思ったらこいしだったのか」

「私のことを忘れるなんてひどい人ですね」

「俺が悪いのか……?」

「まあ、用件はそれだけだったのでもう帰るんですけどね」

「ん、それじゃあな

 またいつか来るかもしれないからその時はまたよろしく頼むよ」

「私からもよろしくお願いしますね」

「それじゃあね~」

 

 と、急に現れたかと思えばそう言ってこいしさんはまたどこかに行ってしまいました

 それと同時に鏡さんが能力を解除します

 これでもうあの人の居場所などは分からなくなっちゃったわけですね

 

「さて、それじゃあもう帰りましょうか」

「ん、そうだな」

 

 そう言いながら私たちは私たちが入ってきた大きな穴に入っていきます

 ……やっぱりここはちょっと寒いですね

 

「ん、誰かと思えば皆頼じゃない

 観光はおしまいかしら?」

 

 ……ああ、そういえばこの人もいましたね

 

「ああ、楽しませてもらったよ」

「ふ~ん、それはよかったわね」

「パルスィは旧都の方にはいかないのか?」

「まあ、たまに行くけど大体はここにいることの方が多いわね」

「なるほどな、まあ、寒いし体調には気をつけなよ」

「余計なお世話ね」

 

 そう言って鏡さんが会話を終えて移動し始めるのを私も後からついていきます

 ……いや、というかあの人普通に話せたんですね

 私が前にしゃべったときはいろいろと妬まれたんですけど……

 やっぱり鏡さんはすごいですね

 

「ん、光が見えてきたぞ」

 

 そんなうちに地上にまで戻ってきました

 うぅ……光がまぶしいです……

 

「久しぶりの地上……

……やっぱり旧都みたいな人工的……いや、妖怪工的?」

「う~ん、どっちでもいいんじゃないですかね?」

「まあ、そんな人工的なものもいいけどやっぱりこういう自然もいいな」

「そうですね~

ちなみに鏡さんのいた場所は自然と人工物、どっちの方が多かったですか?」

「いや~、あそこは人工物の塊だったな

 空気は悪いし、ごみは多いし…… いや、ほんとひどかったな」

 

 逆にここはちょっと自然だらけな気もしますけどね

 まあ、それがいいんですけど

 

 

と、他にも『地球』という場所のことについていろいろ聞いてみると、案外知らない話も出てきて面白かったです

鏡さんは行かない方がいいと言ってましたけど結構楽しめそうな感じでしたけどねー

 

そんな話をしているうちにもう人里まで戻ってきちゃいました

買い物……は、この前済ませておいたので大丈夫ですね

 ってあそこにいるのは……

 

「ん、咲夜さんと鏡さんじゃないですか、お久しぶりです」

「お久しぶりです」

 

 私が妖夢さんに気づいたところで、妖夢さんも私に気づき、声をかけてきました

 買い物袋を持っているので幽々子さんの昼ご飯の材料を買いに来たのでしょうか

 

「……妖怪の山の方面から来てましたけど文さんたちに何か用事でもあったんですか?」

「ああ、実は俺ら昨日から旧都の方にいたんだよな

 それで、ちょうど今帰ってきたところだ」

「というか咲夜さんがレミリアさんから離れてるのも珍しいですね……」

「……まあ、せっかくもらった休暇ですし楽しんでこようかなと思いまして」

 

 鏡さんが行くって言ったから私も行くことにした……っていうのは言わないでおきましょうか

 それこそ恥ずかしいですし

 

「幽々子さんの方はどうしてますか?」

「う~ん、まあ、前と変わらず元気ですよ?

 食べる量も相変わらずですね……」

 

 妖夢さんが苦笑いしながらそう言います

 ……妖夢さんも大変そうですね

 

「もしかしたらまた今度お邪魔するかもな」

「はい、いつでもいいですよ

 ……と、言いたいですけどご飯の時には来ない方がいいかもですねー」

「ああ、なるほどな」

 

 と、鏡さんがそう返した後妖夢さんは白玉楼に戻っていきました

 私たちも早く戻らないとですね

 

「……ちょっと急ぐか?」

「あ~、一応そうしましょうか」

「りょーかい」

 

 そんな感じで私たちの旧都旅行は終わりました

 ……もう終わりかー、って感じもしますけど楽しめたしまあいいでしょう

 今度は地下じゃなくて上空……つまり、天界にもいってみたいですね

 きっと、鏡さんなら一緒に来てくれるでしょうしね

 

 そんなことを思いながら私達は紅魔館に戻り、いつも通り、扉を開けました

 

 

 




まずはご愛読ありがとうございますm(__)m

今回もイチャイチャ回ですねー
イチャイチャ回は次回まで続く予定なのでよろしくお願いします
……まあ、実際戦闘シーンとイチャイチャシーンどっちも需要あるしたぶん大丈夫でしょう

あと、Twitterの方では新しく投稿した際の報告と、書いてるときに思ったこと、雑談、アンケート等をやっていくつもりですー
ぜひよろしくお願いしますーm(__)m

それでは、次回も

ゆっくりしていってね!!!


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59話 雨降る幻想郷

あ、どうも皆さんなんか久しぶりですね
筆者のアマモなんですけれども

え~、まずは、ごめんなさい
遅れた理由とか気になるのでしょうけれども本当に何もないんですよね(反省)
ただただやる気が起きなくて、危なく失踪するところでしたよ
まあ、次回はできるだけ早く出すつもりでいますのでぜひともお許しください……m(__)m

ということで、本編へ、どうぞ!
(冒頭茶番は次回から復活するかも?(しなくていい))


59話

 

 ガチャ

 

 扉を開けて紅魔館に入った後、とりあえず荷物を整理しようということでお互いにいったん自分の部屋に戻ることになった

 

「ん、それじゃあ両方荷物整理し終わったらレミリアのところに行こうか」

「そうですね、集合は……食堂でいいですかね」

 

 と、軽く会話をして自分の部屋に戻る

 ……まあ、荷物を整理するといってもそんなにないんだがな

 

 ということですぐに荷物の整理を終えた俺は食堂へと向かう

 結局俺らがいない間には何もハプニングは起きなかっただろうか……?

 まあ小悪魔とか美鈴もいるし多分大丈夫だったと思うんだが

 

「あら、もう帰ってたのね」

 

 そんなことを思いながら食堂へと向かっている途中にパチュリーに出会った

 

「ああ、と言ってもついさっきだけどな」

「それなら早くレミリアのところに行ってあげなさい

 貴方達がいなくてだいぶ困ってたみたいよ」

「……まあ、何となくわかってたけどな

 というか、パチュリーはいつも通りだったんだな」

「ええ、まあ細かいことは全部小悪魔とかにやってもらってたしね」

「ああ、なるほどな……」

 

 と、そんな話をしていたら咲夜もそこに合流する

 

「とか言ってたら咲夜も来たわね」

「ん、じゃあ俺らはレミリアのところに行ってくるな」

「ええ、それじゃあまたね」

 

 さて、合流もしたことだしそのままレミリアの部屋に向かうとするか

 

 いや~それにしても楽しかったな

 やっぱりあっちの世界にいたらこういう経験はできなかっただろうし、心底幻想郷に来れてよかった

 

 あーでも、中学校の時の時にあった修学旅行とかも結構楽しかったな

 あの時は完全に男子グループで行動してたな……

 修学旅行の夜になかなか寝ずにずっと遊んでたのは結構いい思い出だ

 ……あいつらにこの状況を説明したらなんていうだろうな

 多分「は? お前ずっる!」とか言われるのが容易に想像できる

 

「あ~そういえば何かお土産買っておけばよかったですかね~」

 

 そんな風に昔のことを振り返っていたら、咲夜がそう言ってくる

 ……確かに、あんま考えてなかったな

 

「あ~、確かにな

 ……レミリア達に申し訳ないことしたかもな」

 

 と、多少罪悪感を抱きながらもレミリアの部屋を開ける

 まあ、レミリアならそのくらいは許してくれるだろう

 

「どうしたの? ……って咲夜たちね、おかえりなさい」

「ああ、ただいま」

「それで、どうだったかしら? まあまあ楽しめたんじゃないかなと思うんだけど」

「ああ、いろいろ周って来れて楽しかったよ

 ありがとうな」

「私も地底にはあまり行かないので、結構新鮮な部分もありましたね~

 おかげでゆっくり休めました ありがとうございます」

 

 後はほかにもいろいろ行ってない場所があったはずだからそこもいつか行けるといいな

 もちろん、咲夜と一緒にだが

 

「というか咲夜は皆頼と一緒に居れれば案外どこでもいいんじゃないの?」

 

 とか思ってたらレミリアが咲夜をいじってきた

 正直俺は咲夜と一緒に居れればどこでもいい感はあるんだがな……

 恥ずかしいから絶対言わないが

 

「ふぇ?あ、いや……」

 

 そのレミリアの言葉に対して動揺しながらも否定しないのはやっぱり嬉しい

 それで少し顔が照れて赤くなっているのも可愛い

 ……なんか咲夜といるとずっとこれしか言ってない気がするな、まあ実際そうなんだが

 

「ふふふ まあ、お礼はあの記者に言っておきなさいな、私は何もしてないんだから」

「え、あ、そうですね

 結局あの記者来ませんでしたし……、何か裏で盗撮とかされてそうで怖いですね」

「多分そんなことないと思うんだけどな……多分」

 

 正直あいつのことだからもしかしたらその可能性も0ではない

 これで明日の朝新聞とかで報道されていたらまじで恐怖を感じるな

 

「まあ、楽しめたようで何よりだわ」

 

 という感じで、後は少し雑談をしたあと、各自解散になった

 ……まあ、すぐに買いものに行くからあまり変わらないんだが

 今日は何のメニューにしようか……っていうか、昨日は結局美鈴は何を作ったんだろうな?

 まあ中華系ではあるだろうが……炒飯とかかな?

 とりあえず今日はメニューが被るかもしれないし中華系はやめといたほうがいいだろう

 

「さて、それじゃあ行きましょうか」

「ん、行こうか」

 

 今日の献立を考えつつ、また紅魔館のドアを開ける

 ん~、やっぱりちょっと寒いな

 まあ多少厚着してるし問題はないんだが、日本にいたときは地球温暖化とかで結構この時期でも暑かったからちょっと違和感を感じるな

 

 とか思ってたらいつも通り咲夜が手をつないでくる

 咲夜の方を向くと咲夜はちょっと首をかしげながら笑顔で返してくる

 守りたい、この笑顔

 

 ~~~~

 その後しばらく飛んで、人里が見える範囲までやってきた

 

「さて、もうすぐでつきますね……って、向こうに文さん居ましたね」

 

 すると、咲夜が遠くに文がいるのを発見する

 う~んと……ああ、ほんとだ、居たわ

 

「ああ、それならちょうどいいしお礼を言いに行こうか」

 

 と、文に近づくと同時にお互いに手を放す

 手をつないでいるところを取られて新聞にでも載せられたら困るからな

 

「文さん~!」

「ん、カップルペアじゃないですか

 旅行は終わったんです?」

「はい、少し前に紅魔館に戻ってきたところです」

 

 多分これを聞いてくるってことは裏で盗撮してたみたいなことはないのだろう

 これがもし演技だったらこいつはもう役者になった方がいいと思う

 

「まさか文がついてこないとは思ってなかったからびっくりしたぞ」

「私は何だと思われてるんですか……」

「捏造記者でしょうか?」

「違いますよ!」

 

 でも正直捏造とまではいかなくても盗撮とかは日常茶飯事だろうから疑われても仕方ないだろう

 現にこの前もその被害にあったし

 

「まあでも、チケットについてはありがとうな

 結構楽しませてもらったよ」

「喜んでもらえたならよかったです

 それでは私が別の仕事があるのでこのあたりで失礼しますね~」

「ん、それじゃまたな」

 

 と、そんなこんなで文にお礼も言ったことだし後はもう普通の日常通りだな

 まあ別に日常通りだからってつまらないということは全くもってないんだが

 

「……さて、買い物しましょうか」

「ああ、そうだな」

 

 

 ~~~~

 と、言うことでその後は普通に買い物だったりを済ませてあっという間に日が暮れそうな時間になった

 買い物中に慧音と出会ったりしてまた寺子屋に連れていかれそうになったが、何とか連れていかれずには済んだ

 というかそもそも人に教えるのがそこまで得意じゃないからチルノに算数教えるとかは本当に勘弁してほしい

 

「さて、もう買い物も全部終わりましたしそろそろ帰りましょうか」

「ん、そうだな」

 

 そういいながら俺らは人里を後にする

 空はいつもに比べて曇っていて、昼よりも幾分か寒く感じる

 

「なんか雨が降りそうな天気になってきたな」

「降らないといいですけどね~」

 

 一応傘を持ってくればよかったか?

 というか、向こうだったら天気予報があったからその辺の判断もあまり困らなかったんだよな

 今だからこそわかるけど、やっぱり近代の技術ってすごかったんだなって

 

「そういえばさっき買ったのは何の本だったんだ?」

 

 と、そんなことを考えていたが、ふとさっき咲夜が鈴奈庵に行って本を借りてきたことを思い出したから質問してみる

 正直咲夜が本を読んでいるイメージがあまりないから、どんな本を読んでいるのか結構気になる

 

「あ~、あれは料理系の本ですよ」

「料理系……お菓子とか?」

 

 料理と言っても大概の料理の作り方はもうわかっているんじゃないだろうか

 ……そうなってくるとお菓子系しか思いつかないが

 

「ん、よくわかりましたね

 10月31日は外の世界ではハロウィンと聞いたので、どうせなら自作で作ったお菓子をあげようかと思いまして」

「おお、てか何でハロウィンについて知ってるんだ?」

「この前鏡さんと外の世界について話していた時、少し外の世界のことを調べてみたくなったのでいろいろ調べてみたんですよね」

 

 こうやっていろんなことに興味を持ってるから雑学とかもいっぱい知ってるんだろうな

 本当に尊敬するわ

 

「鏡さんも一緒に作りますか?」

「う~ん……そうしようかと思ったけど、ハロウィンの日までにお互いにお菓子を作ってそれを交換する方が面白そうじゃないか?」

「あ、それいいですね

それなら私も鏡さんが喜びそうなものを作りましょうかね~」

「咲夜が本気でお菓子作ったらプロ級のものができそうなんだが……」

 

 俺とかはあんまりそういうのは作ったことないからちゃんと勉強しておかないとな

 果たしてハロウィンまでにちゃんとしたお菓子を作れてるかどうか……

 

「ふふふ 頑張っちゃいましょうかね~」

 

 まあ、とりあえずは咲夜が喜んでくれるように精いっぱい頑張るとしよう

 そう思っていたら、ぽつ、ぽつと雨が降り出してきた

 ここから紅魔館まではまだ30分くらいかかる

 さて……どうしたものか

 

「あ、降ってきちゃいましたね……」

「どうする? 向こうで少し雨宿りさせてもらうか?」

「う~ん……まあ、それでもいいんですけど、私は傘持ってるので……」

 

 あ、咲夜は傘持ってるのか

 昼に雨が降りそうな感じではなかったのに傘を持ってきてるのはやっぱり普段から持ち歩くようにしているのだろうか

 ……っていうかこれ俺完全にお荷物じゃん

 

「ああ、咲それなら夜は先に帰っててくれるか?

 俺はあそこで雨宿りしてから帰るから」

 

 なんか申し訳ないな……

 これからは常時傘を持っているようにしておくか

 

「あ、いや、その…… 一緒に入りませんか?」

「え、でも、いいのか? だいぶ狭くなっちゃうだろ」

「鏡さんだけ雨宿りさせるわけにもいきませんし、私は全然かまいませんよ」

 

 と、そういいながら咲夜は俺の方に近寄って傘をさす

 やっぱりお互いに近づかないと濡れてしまうので腕がくっつく位には近づくことになる

 身長も俺の方が高いから、俺が傘を持ってまた進み始める

 

 ……やばい、自分でもこの前初めて手をつないだ時以上に心拍数が上がっているのを感じる

 隣の咲夜を見ると、俺と同じように恥ずかしいようで少し顔が赤くなっているのがわかる

 

「ふふふ 暖かいですね」

「ん、ああ、そうだな」

 

 きっと普通にしていたら結構寒いのだろうが、近いし、恥ずかしいしで全く寒さは感じなかった

 それどころか、体感的には暑いレベルだ

 

「そういえば今日の朝もこんな感じでしたね」

「ああ、まあ……あれは事故のようなもんだって 悪かったとは思ってるけどさ」

「いえ、別にこうしているのは嫌いじゃないですよ?

 鏡さんをいつもより近くに感じられますから、むしろこっちの方がいいかもですね」

 

 いや、あの、急にそういうのやめてもらっていいですかね……

 いろんな意味で心臓に悪い

 だが、少し隣を見てみると、咲夜もさっきより恥ずかしそうにしていて、ダメージを受けているのは俺だけではないみたいだ

 

「ん、鏡さん、もう少しこっち側によらないと濡れちゃいますよ?」

「う~ん、まあ少しくらいなら大丈夫だろ」

 

 というか、多分両方とも濡れないのは無理だろうから、多少は妥協する必要がある

 まあ、心配してくれるのはありがたいが、俺が傘を忘れたわけだしその辺はしょうがないな

 

「……鏡さんは優しいですね」

 

 咲夜は、俺が言ったことに対して何か言おうとしたみたいだが、両方とも濡れないようにするのは無理だと察したみたいだ

 

「う~ん、まあ、俺が傘忘れたわけだからな」

「ふふふ 鏡さんのそういうところ、好きですよ」

 

 咲夜は顔を赤くしながら、微笑んで、そう言った

 それに対してまたしばらく何も言えないでいると、咲夜がまた口を開ける

 

「でも、そうやって自分の身を犠牲にしてばかりいるのはだめですよ?

 昨日のベッドの件もそうですけど、恋人なんですから、遠慮はしないでくださいね?」

「いや、でもそれだと咲……ん!」

 

 と、言い訳しようとすると、咲夜が俺の目の前に立って、その先を喋れなくした

 ……要するに、背伸びしてキスをしてきた

 急な出来事過ぎて頭が真っ白になるが、咲夜はすぐに元の位置に戻る

 少しして、脳が少し冷静になると、前にもこんなことがあったのを思い出した

 

 ……そう、あの宴会の日のことだ

 あの時も俺がネガディブになっていたところを咲夜がとめてくれて……

 そう思ったら、急に申し訳なくなってきた

 確かにそうだよな、俺だって咲夜が一人で我慢してたら同じこと言ってただろうし

 恋人に遠慮してちゃ、申し訳ねえや

 

「もう、そうやって鏡さんはそうなんですから

 自分が我慢すればいい、じゃないんですよ」

「……ごめん

 確かにそうだよな、俺が咲夜の位置だったら同じこと思うわ」

「……ふふふ まあ、分かればいいんですよ

 それじゃあ、もう少しこっちに寄ってください?」

 

 といってももうほぼ詰められる好きはないような気がするのだが

 そう思っていると、咲夜は少し腕を絡めるような形にして俺に近づいてきた

 

「ん、ちょっと狭いですけどこれで両方入れましたね」

「……文とかに見られててももう知らんからな」

 

 そういうと咲夜は軽くあたりを見回したが、文の姿は見えなかったみたいだ

 ……正直恥ずかしいとかいろいろな気持ちはあるけど、それよりも幸せと感じる気持ちの方が大きい

 

「大丈夫……そうですね

 まあ、少しの間の辛抱ですから、ちょっと我慢してくださいね?」

 

 咲夜も恥ずかしそうにしているが、まあすべては俺が濡れないようにという配慮なのだろう

 なんか、こうしているとさっきまで濡れるのは我慢すればいいとか考えていた俺が馬鹿みたいになってくるな

 こうやって、両方とも幸せなのが一番いいに決まってるのに

 

 

 そんなことを思いながら、俺らはまた雨の中を飛び始めた

 

 

 ~~~~

 少しして、もうすぐ紅魔館に着くといったタイミングで雨が止んだ

 両方ともあの後あまり話さず、飛び続けていた

 ……正直俺的にはもう少し雨が降っていてくれても良かったのだが

 

「ん、晴れてきちゃいましたね

 ゲリラ豪雨みたいな感じだったのでしょうか」

 

 そういいながら咲夜は少し残念そうにしながら俺と距離を置き、傘をたたむ

 ……そうして離れると、急にさみしくなった気がした

 だから、またいつも通りに手をつなぐ

 すると、咲夜はその手を離す

 

 ……え? 嫌われた?

 とか思うのもつかの間、すぐに咲夜はまた俺と手をつなぐ

 ただ、明確にさっきとはつなぎ方が違う

 いわゆる、『恋人繋ぎ』というやつだ

 

「ふふふ ちょっと寂しくなっちゃったので」

 

 そういう咲夜は少し照れながらも満足そうだった

 そして、咲夜はまた少し距離を縮める

 

「結局近づくならあんま変わらないけどな」

「いいんですよ、それとも、嫌ですか?」

 

 咲夜はまた、絶対わかっている質問を俺に問う

 だから、俺も自信をもって答える

 

「いやなわけないだろ」

 

 と、そんな話をしていたら空を覆っていた雲は完全になくなり、隠れていた日が姿を現す

 時間的にはもう日が落ちそうだが、まだかろうじてオレンジ色の光を発していた

 

「あ~、もう日も落ちそうだな」

「そうですね~、いつの間にかこんな時間です」

「少し急ぐか?」

「ん~、まあ、大丈夫じゃないですか?

 もう少し、こうしてたいです」

「……それもそうだな」

 

 ということで、結局紅魔館に着くころには陽は完全に落ち切っていた

 でも、寒いとは感じず、むしろ俺たちを囲んでいるこの空気は暖かいと思えるほどだった

 

 

~~~~

 ということで、その後は特に何もなく紅魔館に戻り、いつものように夕食を終え、お風呂にも入ってきた

 やっぱりこうしてみると俺はもうこの生活に馴染みきってるんだなと思う

 

「ふ~…… なんか今日もいろいろと情報が多かったな……」

 

 と、風呂から出てさっぱりした俺は今日のことを振り返りつつ食堂に戻る

 まあ別に自分の部屋でもいいんだが、食堂なら咲夜もいるしな

 

 ……この地霊殿旅行の2日で、だいぶ距離が縮まったような気がする

 まあちょっと縮まりすぎな気もするが

 でも、やっぱり咲夜はすごいな

本当に尊敬するところだらけだ

 

 そう思いながら食堂の扉を開ける

 そしたら咲夜がもう紅茶の準備をして待っていた

 このあたりのことも、もう流石だな

 

「ん、ありがと」

 

 そう一言言って、咲夜の隣に座り、入れられた紅茶を飲む

 うん、おいしい

 なんか味は強いんだけどでも優しい甘みがある

 

「どうでしょうか?」

「うん、やっぱり咲夜に任せておけば間違いないな」

 

 やっぱりこう、その人に合ったものを選ぶ技術があるのだろう

 これはメイドとしてずっと働いてきたからこその知恵なのだろうな

 

 と、その後もいろいろと話を続け、気づいたらもう寝る時間になっていた

 時が過ぎるのは早いな

 

「ん、じゃあおやすみなさい」

「はい、おやすみなさいです」

 

 そうして、俺は眠りについた

 

 

 




まずは、今回もご愛読いただいてありがとうございます

いや~書き始めるまではやる気が起きなかったんですけれども、書き始めてからは早かったですね
後は更新頻度さえどうにかなれば……
というか、最近リアルでいろいろと興味がわいてきたので、そっちの方に力を入れてるんですよね(言い訳)

ちなみに現段階で次の話も書き終わっているのでまた2,3日後にあげようかなと考えています
ちゃんと次回の登校日が確定しているのはいつぶりでしょうか……

と、この辺で後書きは終わりにさせていただこうと思います
それではまた次回も、

       ゆっくりしていってね!!!

(よければコメントとかしていってね!(小声))


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60話 楽しいお料理教室

どうも皆さんこんにちは、作者のアマモです
思ったよりもだいぶ早い投稿になりましたが、まあこれはこれでいいですよね
この調子で次回も早めに投稿していきたいのですけれども……

まあそんな次回のことは置いておいて、今回も日常回です
最近日常回多めなのでそろそろ戦闘シーンも混ぜ込んでいこうかなとか考えています
と、そんな感じでそろそろ本編行きましょうか
それでは、

 ゆっくりしていってね!!!


60話

 

 ジリリリリリ……

 

「んん……」

 

 俺は耳元でうるさく鳴り響いている目覚まし時計を止めつつ、ゆっくりと起き上がる

 そして、カーテンを開けて顔を洗って目を覚ます

 まだ空は暗いままだが、きっともう少ししたら陽が出てくるだろう

 

 その後身支度をして、いつも通り食堂へと向かう

 でも、やっぱりこの時間に起きている方が落ち着くな

 2日前の地霊殿巡りの時には6時くらいに起きてたけど、もうこっちの方が慣れてるから少し違和感を感じてしまう

 学校に行っていたときはこの時間に起きるとかただの苦行だったんだがな

 まあ、多分だけど朝起きれなかったのは学校に行くのが面倒くさいとか、気分的な問題だったのだろう

 

 そんなことを考えながら、食堂の扉を開けて調理室に向かう

 咲夜は……まだ来ていないみたいだ

 まあ、それならそれでいろいろと準備をしておこう

 

 

 ~~~~

 

「すいません……少し遅れちゃいました」

「別に全然気にしなくていいぞ

 ん~と、じゃあこっち頼んでもいいか?」

「はーい、分かりました」

 

 と、咲夜が遅れたことに関しては特に気にせず適当にしゃべりながら料理を作っていく

 新聞の話だったり、昨日あったことだったりと色々話していたら気づけば話題は外の世界の話になっていた

 

「外の世界の行事ってハロウィンの他にはどんなのがあるんです?」

「ん~、なんだかんだで結構あったけどな~

 例えばクリスマスとか、バレンタインとか……あとはエイプリルフールとかもあったな」

「クリスマスは本で見ましたよ

 バレンタイン……ってなんです?」

 

 バレンタイン……俺がチョコを全くもらえなかったやつか

 あ~でも、1回だけもらったことあったっけな

 もちろん親からではないぞ? それは中学生の時……ってこんなこと考えてる場合じゃねえんだ

 

「バレンタインはなー、まあざっくり言ったら好きな異性の人、または仲のいい異性の人とかにチョコをあげるっていう行事だな

 バレンタインデーは女性から男性に、ホワイトデーは男性から女性に贈るのがまあ普通かな」

「なるほど……じゃあその日までにチョコの作り方も勉強しておかなくちゃですね」

「お返しのハードルが高くなるから勘弁してくれ……」

「ん、別に私は鏡さんが作ったものなら何でもいいですよ?」

 

 いや、せめてこれ男女の順番逆にならないかな

 俺が咲夜のチョコと同じレベルのチョコを返せる気がしないんだが

 っていうかそもそもチョコとか貰わないからお返しを作る機会もないしあんまり作ったことないもんなぁ……

 これも練習しておかないと

 

 

 と、そんな話をしているうちに料理も作り終わった

 気づいたらもう朝日も昇ってるな

 

「ん、それじゃあ起こしてくるわ」

「あ、ありがとうございます」

 

 そう言って俺は食堂を出る

 廊下の右側から照っている朝陽がまぶしい

 外を見ると、まだ緑色の木が何本か見える

 ……っていうかあれ常緑樹だろ、多分広葉樹ではないわ

 

 それでふと思ったが、この時期……いや、もう少し後だったら妖怪の山辺りの紅葉はめっちゃ奇麗なんじゃないか?

 11月くらいになったら一度見に行きたいな

 そんなことを考えつつ美鈴たちを起こしにいく

 

 そして、軽く紅魔館を一周して全員を呼び終わった

 たぶん数分すれば来るだろう

 そうして俺も食堂へと戻る

 

「あ、お疲れ様です」

「咲夜も並べてくれてありがとな」

「いえいえ」

「ふぁぁ~、全く、朝からイチャイチャしてるわね」

 

 と、そこに少しあくびをしながらレミリアが入ってくる

 そして、いつも通り席に座る

 

「あ、おはようございますお嬢様

 待ってる間紅茶でもお持ちしましょうか?」

「う~ん、まあすぐに来るでしょうし今は遠慮しとくわ」

 

 レミリアは咲夜の問いにそう返した

で、それは実際その通りで、数分も立たずに食堂に全員集まった

 そして、各々の席に座ってご飯を食べ始める

 

「  いただきます!  」

 

 もぐもぐもぐもぐ……

 

「と、そういえばフラン、昨日料理の勉強するとか言ってたけどどうせなら咲夜たちに教えてもらえばいいんじゃない?」

 

 と、思い出したようにレミリアがそう言う

 フランが料理か……

 正直ちょっと不安だが、まあでも二人いれば別に何とかなるのではないだろうか

 

「う~ん……でも私、よく考えれば作るより壊す方が好きだったし……」

「駄目じゃねえか

 ……まあ、どうせだから一回くらいやってみないか?」

 

 どうせだから俺もフランに料理を進めてみる

 そしたら、咲夜もそれに同調した

 

「そうですよ、もしかしたら案外面白いかもしれませんよ?」

「じゃあちょっとやってみる!」

「ええ、それがいいわ」

 

 ということことで、フランが料理をすることになった

 料理……最初は何から始めるのがいいのだろうか

 正直前も行ったが俺は教えるのはあまり得意じゃないからこのあたりのことは咲夜に任せたい

 

「どうせだから私もやってみようかしら?」

 

 と、その会話の流れに乗じてレミリアがそういう

 だが、それをすぐにパチュリーが制した

 

「やめときなさい、こういうのは任せとくのが一番いいのよ

 というかあなた、前にコーヒー淹れようとしただけで爆発起こしてたでしょ」

 

 前も思ったがなんでそれで爆発が起こるんだ……?

 何ならフランより破壊神じゃねえか

 

「……まあ、そういわれちゃうと何も言えないんだけどね」

 

 と、そんな話をしながらにぎやかにご飯を食べ進める

 やっぱりこういうにぎやかなのもいいよな

 

 ~~~~

「 ごちそうさまでした! 」

 

 そんなうちに皆ご飯を食べ終わったので、分担して片づけを進めていく

 料理を教えるのは朝食の片付けが終わってからということで、フランは食堂でレミリアとパチュリーと話しながら待機している

 

「それにしても妹様とこういう風に話せるようになるとは……

 これも鏡さんのおかげですね」

「……俺なんかしたっけ?」

「してますよ、というか鏡さんがいたからこそお嬢様と妹様の関係も変わったんですから」

「何かした覚えないんだがなぁ……」

 

 でも、あの事件以降フランは暴れることもなく、穏便だからよかった

 いつか俺がフラン以上に強くなれればいいんだが……それは無理だな

 そもそも人間である時点でだいぶ無理だし

 

 まあでも、あの瞬獣事件以降もちゃんと新しいスペカの作成とか能力の向上とかもしてるからちゃんと少しづつ強くなっているはずだ

 まあそれでも咲夜たちには遠く及ばないんだが

 

「さて、これで片付けも終わりですから、妹様を呼んできますね?」

「ん、分かった」

 

 と、咲夜がフランを呼びに行き、すぐに戻ってくる

 ……どうやらレミリアとパチュリーも一緒にいるみたいだが

 

「レミリアもやるのか?」

「いえ、とんでもない

 私はそばで見ているだけよ」

「私もそばで見ているだけね、私たちが手を出したらろくなことにならないでしょうし」

 

 前回の件でもう学んだらしく、二人とも全く料理に手を付けようとはしなかった

 ということで、俺達……というか主に咲夜による料理指導が始まった

 と言っても、今回作るのはクッキーで、まあ最初に始めるにはちょうどいいだろう

 

「それじゃあ今日はクッキーを作ってみましょうか」

「最初からクッキーとかフランに作らせたら爆発するんじゃないの?」

「いいかレミリア、普通はその程度で爆発は起きないんだ」

 

 と、こっちが適当に話している間にあっちはもう最初の工程に入っている

 

「それじゃあまず、クッキーの材料になるバターを混ぜていきましょうか

 このボウルにバターが入っているので、これがクリーム状になるまで混ぜてもらってもいいですか?」

「はーい!」

 

 と、フランが混ぜている途中で、咲夜が事前に用意していた塩と砂糖、それと卵を適量入れさせる

 と言っても元から違う器に塩と砂糖が適当な量入れてあるので、それを入れるだけなのだが、こういう風に量が難しいところは事前に用意しておくのもすごいよな

 

「そうですそうです、それでは次はこの薄力粉を加えて、このヘラで混ぜてください」

 

 と、咲夜が隣でフランをガイドしていく

 

「薄力粉ってなにー?」

「薄力粉っていうのはですね、う~ん、簡単に言うと小麦粉の一種ですね

 クッキーとかを作るときにはよく使いますよ」

 

 そのようにして、混ぜ終わったら生地を整えて、それを冷蔵庫に入れる

 そして、そのまま30分間冷蔵庫で冷やす

 ……でもまあ、その間はやっぱり暇になるわけで

 

「この待ち時間は食堂に戻ってトランプでもしてましょうか

 申し訳ないんだけど皆頼、トランプ持ってきてもらってもいいかしら?」

「ん、分かった

 ちょっと待っててな」

 

 そう言われて俺は部屋に戻り、バッグの中からトランプをもってまた食堂へと戻る

 さて、何するかなー

 これだけ人数がいるから大富豪とかやってもいいんだが

 あ~、あとは七並べとかでもいいか

 修学旅行の時に七並べやったけど俺が全然8出さないから終わった後めっちゃいろいろ言われたっけな、懐かしいな

 そんなことを思い出しながら食堂に戻ってくる

 

「さて、何する?」

「大富豪……とかだと少し複雑だしここは簡単なばば抜きとかでいいんじゃない?」

 

 と、パチュリーが提案したのでその後はばば抜きをすることになった

 だがやってみたら思っていたよりフランは顔に出にくく、逆にレミリアはめっちゃわかりやすかった

 咲夜は……まあ、正直持ってたことすらわからなかったレベルだった

 が、レミリアのカップルいじりによって1回だけ咲夜にジョーカーを引かせることができた

 まあそのジョーカーはすぐにパチュリーの手に渡ることになったのだが

 

「お姉さまよわーい」

「なんで……そんな表情は変わってないはずなのに……」

「申し訳ないけどめっちゃわかりやすかったぞ」

「ええ、フランの方が全然わかりにくかったわよ」

「やった~!」

 

 結局はレミリアがほとんど負けてばば抜き勝負は幕を閉じた

 ……多分レミリアはしばらく心理戦のゲームはしないだろうな

 

「さて、いい感じですね」

 

 その後、調理場に戻って生地を確認してからまた作業にとりかかる

 正直俺ほぼ何もしてないけどいいのだろうか

 まあ、下手に手を出さない方がいいか

 

「それでは、これをたたいて柔らかくした後にこれで伸ばしてもらえますか?」

「たたく……」

「ちょっと待て」

 

 フランがたたくというワードに反応する

 なんかこのままだと調理台がぶっ壊れるほどたたきそうだから一回会話を止める

 

「まあ、普段の100分の1くらいでやればいいんじゃないか?」

「う~ん……頑張る!」

 

 正直めっちゃ不安だけど……大丈夫だろうか

 まあ最悪咲夜が何とか……できないな

 

 そんなことを思っていたが、やってみると案外フランは普通に作業をしていた

 なんだ怖がってた俺が馬鹿みたいだな

 と、その後も順調に作業を進めていき、ついに型抜きの作業となった

 

「さて、もうここまでくればほとんど終わりですよ

 後は、これで型を抜いてください

 その後焼いたら完成ですよ」

「どれでもいいの?」

「はい、星形でもハート型でもいいですよ」

 

 と、フランは型抜きもパパっと終わらせてそれをオーブンに入れる

 というか意外とちゃんと料理できるんだな

 確かに咲夜の手助けがあるとはいえ、全体的に不安を感じさせない料理だった

 

 その後、焼きあがるまで多少の雑談をして、焼きあがったクッキーは午後のおやつに食べようということになった

 これなら次回はもう少し難しいものに挑戦させてもいいかもしれない

 

「というかなんで私達よりフランの方が料理できるのよ」

「ばば抜きで負けて料理でも負けるとか私もう散々なんだけど」

「弾幕ごっこでも負けてるよー?」

「ちょっと黙っててくれるかしら?」

「まあまあ、落ち着けって

 レミリアも別にすべてフランに負けているわけでもないんだからさ」

「むう……」

 

 と、そんな感じで第一回お料理教室は終了になった

 咲夜もフランが料理できることに多少驚いていたみたいだ

 破壊衝動さえなければフランって普通に器用なんだな

 

 ~~~~

 と、言うことでその後俺らはそのまま昼食を作ることになった

 なんか作ってばっかだな

 

「というかさっきは俺ほぼ何もしてなくてすまんな、何か手伝えばよかった」

「いえいえ、気にしないでください

 それより、早く昼食作っちゃいましょう」

 

 ということでいつも通り昼食を作り始める

 途中でフランが見に来たが、まあ特に何もなく昼食は作り終わり、雑談をしながら食べ終わった

 片付けはさすがにフランも見に来なかったみたいだ

 まあ、見てても面白くないだろうしな

 

「さて、それじゃあしばらくはゆっくりしていましょうかね~」

 

 片付けが終わって疲れ気味な咲夜は食堂で少し休むみたいだ

 俺もこのままここにいたいところだが……

 

「すまん、俺ちょっとパチュリーの図書館に行ってくるから、用があったら呼んでくれ」

「別に謝らなくてもいいんですよ?

 まあ、分かりました 私も気が向いたら図書館行くかもです」

 

 と一応咲夜に報告はしておいてから図書館に向かう

 今日図書館に行くのは、料理について調べるからだ

 まあ、ちょっと勉強しておかないとさすがにね?

 

 ということで、図書館前に来たんだが……

 なんか中が騒がしいな

 そう思いながら中に入ると、そこには何度見た光景か、パチュリーと魔理沙が争いあっていた

 

 

 




まずは今回もご愛読ありがとうございます
ちなみに、あのクッキーの作り方とかに関しては適当にネットで調べたものなので何か違っていたらごめんなさい
私もクッキーとか作ってみようかな……

ちなみに読者様には関係のないことですが、もう少ししたらテストがあるのでそれまでに書き終わってなかったらだいぶ投稿遅れちゃうかもです(またか)
まあ遅かったら「こいつまたさぼってるんだな」と思っていてください

でも、最近ようやくキーボードを見ずにタイピングすることを覚えたので作業効率自体は上がってきました
(だから投稿が早くなるのとはまた別のお話なんですけども)
やっぱり社会人になるまでにはこういった技術を覚えておいて損はない……はずですので

と、雑談はそんな感じにして、そろそろ終わろうと思います
それでは次回も

   ゆっくりしていってね!!!
(よければコメントとかしていってね!(小声))

追記:次回の話書き終わったのでまた2,3日後に投稿します!


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61話 本を盗む魔法使い

あ、どうも皆さんこんにちは、筆者のアマモです
最近になってたまに長袖を使うようになってきました
暑かったり寒かったりと気温の差もありますが、皆さん体調には気を付けてくださいね

と、そんな話はここまでにしてそろそろ本編の方に行きましょうか
それでは、

 ゆっくりしていってね!!!



61話

 

 と、中から聞こえる声をきにしつつ図書館に入る

 すると、案の定魔理沙とパチュリーが弾幕ごっこをして争っていた

 

「あら、ちょうどいいところに来たじゃない!

 ちょっと手伝ってもらえるかしら!?」

「お、皆頼なら私の味方についてくれるよな!?」

 

 図書館に入った瞬間、二人からそのように言われる

 何が起こっているのかよくわからないが、大方魔理沙がパチュリーの本を盗もうとしたのだろう

 ……というか確実にそうだなこれ

 

「よくこの状況で俺が魔理沙側につくと思ったな?」

「いや、今回は違うんだ!

 普通に本を読んでたらパチュリーが急に」

「あんたが言う普通は普通じゃないのよ!」

 

 と、二人は弾幕を躱しあいながらそう言いあう

 まあ、流石に魔理沙の味方にはつかない

 でも割と戦闘面では気が合いそうだからいつか一回共闘してみたくもある

 

「まあ、今回は敵同士ってことで」

 

 そういいながら俺は魔理沙の方へと銃を向け、2,3発撃ちこむ

 まあ、多少撃ったところでどうせ当たりもしないだろうからこっちも全力でやらせてもらおう

 

「くっ……

 まあいいんだぜ、2人になったところでやることは変わらないしな!」

 

 そういいながら魔理沙は星形の通常弾幕をばらまく

 ……というか、このままだとこの図書館が壊れそうだけど大丈夫なのか?

 そんな心配をしながら魔理沙が撃ってくる弾幕を躱す

 

「土符『トリリトンシェイク』!」

 

 パチュリーがスペルカードを発する

 すると、8方向に黄色の大弾がばらまかれる

 さらに、黄色の小弾も大量にばらまかれ、それらはいったんパチュリーの周りで止まった後また動き出す

 この工程が繰り返され、図書館は一瞬のうちに黄色の弾幕でいっぱいになってしまった

 

「おっと、そのくらいの弾幕なら全然楽勝だぜ?」

 

 と、魔理沙はその弾幕の隙間を華麗に通り抜けながらそう言う

 というかなんで避けれてるんだあれ

 とか思いながら俺がまた弾幕を放とうとすると、隣から来たパチュリーの弾幕にあたりそうになる

 

「あっぶね!」

「ん? ああ、そういえばそうだったわ

 ごめんなさいね、いつもの感覚でやっちゃってたわ」

 

 まあ、気を付けてなかった俺も悪いとはいえ仲間からの攻撃で死ぬとかは勘弁してほしい

 

「さて、それなら今度は私の番だな!

 光符『アースライトレイ』!」

 

 そう魔理沙が言うと、魔理沙の周りから星形の小型弾幕が現れ、それは波紋状に広がってくる

 それを5回ほど繰り返した後、魔理沙は自機狙いの同じような弾幕を大量に放ってくる

 一応ぎりぎりでよけられたが、気づくのが少し遅れてたら危なかったかもしれない

 やっぱり力の差を思い知らされる

 

 だが、そんなことは気にもせず、また波紋状に弾幕が飛んでくる

 俺はその間をぎりぎりで避けて、何とか銃で反撃する

 が、それも簡単によけられてまた自機狙いの弾幕が飛んでくる

 

 ここであの新しいスペルカードを使うべきだろうか?

 いや、まだだ

 きっとどこかのタイミングで魔理沙はあれを必ず撃つはず

 その時まで耐えよう

 

「銃符『散鏡』!」

 

 そのスペルカードを使い、俺は銃を魔理沙ではなくその弾幕に向けて5発放つ

 その銃弾は、弾幕にあたって反射され、その弾幕がほかの弾幕にあたってさらに反射されていく

 その反射された銃弾も16方向に弾幕として現れ、また別の弾幕を反射する

 そうして、魔理沙が撃った弾幕のほとんどは反射されていく

 まあだからと言って必ずしも魔理沙の方に攻撃がいくとは限らないのだが

 

「おお、結構面白いことできるんだな

 でも皆頼、耐えてばっかじゃ終わらないぜ?」

「ああ、わかってるさ」

 

 確かにわかってる

 だからこそ、俺は魔理沙の攻撃を待ってるんだ

 ……というか、多分俺は相手の攻撃を利用する戦い方じゃないと勝てないし

 

「さっきから何の音ですか!?」

 

 と、そんなことを考えていたら咲夜も図書館に到着した

 これで1対3だし、流石に勝てる……と信じたい

 

「ああ、咲夜ね

 悪いけどちょっと手伝ってくれるかしら」

「おい、3対1なんて卑怯だと思わないのか!」

「そう?私はこそこそと隠れて本を盗む方がよっぽど悪だと思うけどね」

 

 と、そんな会話をしているうちに咲夜も何となく状況を把握したのか戦闘に参戦し、弾幕を放つ

 

「くっ……一時撤退だ!」

「そうはさせないですよ」

 

 逃げようとした魔理沙を咲夜が回り込んで止める

 止める、というよりかは逃げ道に弾幕を張って逃げられないようにしたという方が正しいか

 

「魔空『アステロイドベルト』!」

 

 追い込まれた魔理沙はまたスペルカードを発する

 すると、赤色と青色の星形弾幕が魔理沙を中心にして波紋状に広がっていく

 それは、交互に赤色と青色が混ざっていて真上から見ればとても奇麗なのだろう

 

 だが、そんなことを気にしている余裕もなく、その2種類の弾幕は結構なスピードで近づいてくる

 右、左、右、左……

 そうやってぎりぎりでかわし続けていると、今度は横から緑と黄色の小さい星形弾幕が現れる

 ……さすがにこれは……対処できん!

 そう思った俺はすぐさま鏡の世界へと逃げ込む

 

「鏡符『互交世界』!」

 

 そして、与えられた1秒間の猶予で体勢を立て直す

 その後、すぐにまた弾幕は現れる

 いや、これ、本当にどうしようか

 このままでは5秒も持たずに被弾してしまうだろう

 

「あ、やっべ」

 

 そんなことを言っていたら、気づいたら弾幕が真横まで迫ってきている

 ……これは……当たるな

 そう思って、当たる瞬間反射的に目をつぶる

 ……が、なぜか当たったような衝撃はなく、聞こえるのは咲夜の声だった

 

「幻世『ザ・ワールド』!

ふぅ……間一髪だったじゃないですか」

 

 どうやら鏡の世界に入ってきた咲夜が時を止めて助けてくれたようだ

 そして、そのタイミングで魔理沙のスペルカードも終わったのでいったん鏡の世界を崩壊させる

 

「ああ、すまん咲夜、咲夜が来てなかったらもろに被弾したてわ」

 

 今のは本当に危なかった

 咲夜が来てくれていなかったらあの後続けて被弾していただろう

 

「いいんですよ、それより今はラスボス退治です」

「ラスボスになったつもりはないんだぜ……

 それに、仮にラスボスだとしてもここで退治させられはしないぜ!」

 

 そういいながら魔理沙は手に八卦炉をもって構える

 これは……あれがくるな

 

「魔砲『ファイナルマスタースパーク』!」

 

 そういう魔理沙の周りからは、まず青と赤の星型弾幕が現れる

 そして、魔理沙が俺たち三人に向けてマスタースパークを放とうとする

 だから、俺はそのタイミングで前に出る

 

「鏡さん!?」

 

 と、咲夜が心配するがここは任せておいてほしい

 魔理沙は少し驚いたようにしながらも、そのままマスタースパークを放つ

 それと同時に、赤と青の星形弾幕も動き出す

 そして、俺はそれが当たる前に魔理沙の方を向いてスペルカードを宣言する

 

「それを……待ってたんだよ!

鏡符『イージスの鏡』!」

 

 そう宣言した俺の周りには四枚の鏡が現れ、俺の周りをゆっくりと回る

 ただ、これだけだと恐らく鏡の強度的に割れてしまうだろう

 だから俺はさらにスペルカードを宣言する

 

「鏡符『反射板』!」

 

 そう宣言した俺の前には、鏡の板が2枚、重なっている

 その鏡にあたったマスタースパークは、1枚に鏡を破壊し、さらに皆頼の方へと迫ってくる

くっ…… 頼む、耐えてくれ……

と、そう思っていると願いが通じたのか、イージスの鏡が割れる音とともに魔理沙が撃ったマスタースパークが跳ね返される

 相打ちか…… でも、このイージスの鏡にあたって反射されたマスタースパークは相殺不可能なので、魔理沙はこれをよけるしかない

 

「なっ……! あっぶな!

 なんてことするんだぜ皆頼!」

「相手の弾幕を利用するのも立派な戦術なんじゃないか?」

 

 そうして体制が崩れた魔理沙に、パチュリーが追い打ちの弾幕を仕掛ける

 

「土&金符『エメラルドメガリス』!」

 

 パチュリーは、大きい緑色の弾幕と多数の小さい緑色の弾幕を散らばらせて、魔理沙の体勢を立て直させないようにしつつ攻撃する

 そして、ついに魔理沙が被弾する

 

「くっ……

 降参だぜ降参! 勘弁してくれ!」

 

 そういわれたパチュリーは攻撃をやめて本を回収しに行く

 ふぅ…… 正直ここまでうまくいくとは思わなかったけど、あんま狙ってやるものじゃないな

 もし魔理沙がこの鏡から逸らして弾幕を撃ってたら終わってたわけだし

 

「まったく…… こんなに体力使うつもりじゃなかったんだけどね……

 後で小悪魔にでも処理を頼んでおきましょうか」

「……そういえば小悪魔は?」

 

 そういえば戦闘に夢中になって完全に小悪魔のことを忘れていた

 すまん小悪魔

 

「ああ、あの子なら今屋外の倉庫に本を取りに行ってもらってるわ」

「なるほど」

 

 そもそも図書館にあまり来ないからご飯の時しか会わないんだよな

 最近はからかわれることも減ったし

 

「で、魔理沙にはこれから何をしてもらおうかしらね

 こんだけやったんだからあなたにもいろいろ手伝ってもらうわよ」

「……助けてくれだぜ皆頼」

「自業自得だ」

 

 俺に言われてもこれは完全に魔理沙が悪い

 さんざんパチュリーにこき使われて反省するんだな

 

「それじゃあ、ありがとうね二人とも

 後はこっちで何とかしておくからもういいわよ」

「いや、別に全然手伝いますよ?」

「いいのよ、その辺は魔理沙にちゃーんとやってもらう予定だから」

「ひぇぇ……」

 

 まあ、そういうことなら任せておこうか

 ということで、俺らはこの場から離れることになった

 

 

 




まずは、皆さんご愛読ありがとうございます!
正直皆頼が強すぎると思う人も多いと思うんですけど、まあ相手の攻撃を反射してるだけなので多少はね?
ちなみに、イージスというのは『神盾』という意味らしいです
まあ、守ってくれるという意味では鏡も立派な盾ですね

まあでも、久しぶりの戦闘シーンを書けてよかったです
ちなみに、本当はこの先も書いてから投稿しようと思ったのですがきりがいいのでここで一回話を区切らせてもらいました

次回はまだ書き終わってませんが近々投稿出来たら……いいな(願望)
という感じで、次回も、

 ゆっくりしていってね!!!


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62話 『悪魔の剣』?

あ、どうも皆さんお久しぶりですね。筆者のアマモです。
結局投稿予定日を大幅にオーバーしてしまい申し訳ないです……(m´・ω・`)m ゴメン
まあ私事ですけどテストも終わったのでこれから投稿はやめに……するつもりです()

それじゃあそろそろ、

 ゆっくりしていってね!!!

(前日に報告し忘れましたね、申し訳ないです)



 

62話

 

 あの後、俺らは食堂に戻ってっさっきの戦闘であったことについて話し合っていた

 

「全く困っちゃいますね~

 こう何度も来られるとこっちも疲れちゃいます」

「ああ、というか咲夜が来てくれなかったら被弾するところだったしほんとありがとな」

 

 実際咲夜が鏡世界の中に入って時を止めてくれなかったら被弾していただろう

 ほんと咲夜いなかったら俺何回被弾してんだって話だよな

 

「いえいえ、気にしないでください」

「……でも、やっぱりこうしてみると咲夜や魔理沙たちがどれだけ強いのかっていうのがわかるな」

 

 やっぱり俺みたいな付け焼刃では到底かなうものではないのだろう

 それはずっと前から身にしみて感じている

 

「でも紅魔館に来て2か月くらいの鏡さんが弾幕を使いこなせているのも驚きですよ

 普通は霊弾を作り出すだけでも結構な時間がかかるんですよ?」

「う~ん、まあ元の世界でも運動は得意な方だったからな」

 

 運動ができるかと霊力を操ることが関係あるのかって言われれば分からないが大体そんなもんなんだろう

 実際、今普通に弾幕が使えてるわけだしあんまり気にすることでもない

 

「……というか咲夜はもう普通に鏡世界に入れるんだな」

 

 さっきの弾幕ごっこでも当然のように鏡世界にいたしな

 ……でも、あれって咲夜が鏡世界から出ようと思えば出れるのだろうか

 そのあたりの実験もしてみたいな

 

「確かにそうですね

 ……まあ、鏡世界に自分の意思で入るというよりは鏡さんが鏡世界を作った段階で鏡世界に強制的に入らされるんですけどね」

「あ、そうだったのか

 ちなみに鏡世界から出ようと思えば出られるのか?」

「う~ん……出ようとしたことがなかったのでわかりませんが、たぶん自分の意思では出られないと思います

 別に鏡世界の中にいるからといって特にデメリットもないですしいいんですけど」

 

 このあたりのこともまた研究する必要がありそうだな

 特に咲夜にかかわることはしっかり研究しておかないと何か迷惑をかけそうだし

 

「なるほど……まだまだ分からないことが多いな」

「まあ、これからゆっくり調べていけばいいんじゃないです?

 いつでも手伝いますよ」

「ん、すまんな」

「いえいえ」

 

 確かに、前まで見たいに全部自分で調べたり新スペルカードを考えたりしなくても咲夜に頼ってみるのもいいかもしれないな

 そうすればもっといい案が出そうだし

 

~~~~

と、あの後は少し咲夜と雑談して解散となった

……そうはいっても特にすることもなく、俺はまた図書館の様子を見に来ている

 

「ああ、まだいたのか魔理沙」

「まだいたのかとはなんだ、別に少しくらい手伝ってくれてもいいんだぜ?」

「まあ暇だし別にそれくらいはいいけどな」

「お、ほんとか?」

 

 と、俺が魔理沙の手伝いをしようとしたところにパチュリーが来た

 

「あ~、魔理沙のことは気にしないでいいわよ

 これくらいやらせないと罰にならないからね」

 

 ……まあ、確かに魔理沙にやらせないと罰にならないっていうのはその通りだろう

 でもさすがにちょっと可哀そうに……

 

「別にちょっと本を借りようとしてちょっと図書館を荒らしただけじゃないか」

 

 前言撤回

 やっぱ妥当な判断だったわ

 

「それがだめだって言ってるのよ」

「……すまんな魔理沙、やっぱ一人で頑張ってくれ」

「むう……」

 

 と、俺がそういうと魔理沙はまた本を運んで奥の方に向かっていった

 まあ、毎回図書館を荒らしてるんだしこれくらいはして当然だろう

 

「鏡もごめんなさいね、巻き込んじゃって」

「ん、別に何も気にしてないぞ

 ……というか俺はほぼ何もしてないしお礼は咲夜に言っておいてくれ」

 

 なんなら俺がお荷物になってたからな

 もっと精進しないと……

 

「……ん?そういえばこの剣って……」

 

 そんな話をしながらふと周りを見たら前に見たような黒い剣があった

 ……これは確か……一週目の時に見た『悪魔の剣』とか言う奴だろうか

 確かその時はパチュリーの雰囲気的にそれ以上の話は聞けなかったんだったな

 

「ああ、それね

 ……というか何で知ってるのよ」

「前、というか時間が戻る前のパチュリーが少しだけ教えてくれたぞ

 その時は『悪魔の剣』と言ってた気がするが……」

「『悪魔の剣』?別にそんな名前はないわよ」

「……え?」

 

 いやでも確かに前にパチュリーは悪魔の剣って言ったはずだが……

 俺の記憶違いか?

 

「ま、大方私がごまかすためについた嘘じゃないかしら?」

「あとは確か『神を操る剣』とかも言っていたが……」

「……まあ、最終的にはそうね

 『神をも操る剣』ではあったわ」

 

 ……あの時にはわからなかったことがいろいろ出てくるな……

 こうして話してくれるのも俺が紅魔館のメンバーの一員として認められたということだろうか

 

「その剣はもともと雷光が使っていたものなのよ

 私もそこまで関わっていたわけではないからあまりわからないんだけどね

 詳しく知りたければ妖夢の元へ行くといいわ

 ……まあ、私的にはいかないであげた方がいいと思うけど」

「……なるほど」

 

 雷光はもう死んでしまったって言ってたもんな……

 そのことを話させるのはちょっとかわいそうだから詳しく聞くのはやめておこう

 

「パチュリー! この本はどこに置けばいいんだ?」

 

 と、そんな話をしていると魔理沙が奥の方からパチュリーを呼んでいる

 パチュリーは俺に「ちょっと行ってくるわね」といった後魔理沙の方へと向かっていった

 ……多分あの二人ほんとは仲いいんだろうな

 喧嘩するほど仲がいいってやつなのだろうか

 

 俺はそんなことを思いつつ図書館を出て、外で鏡世界についての研究をしにいった

 

~~~~~

 

 あの後、研究がある程度済んだところで午前中に作ったクッキーをみんなで食べてみた

 数が余っていたから魔理沙も一緒に食べていたが簡素な割には結構おいしかった

 やっぱりフランってレミリアとかよりも料理の才能あるなこれ

 

その後は、魔理沙が帰った後咲夜と一緒に買い物に行った

まあ特に何もなく普通の買い物だったけどそれでも十分楽しかった

 ……で、帰ってきたらもう17時くらいだ

 ほんと咲夜といると時間があっという間だな

 

「それじゃあ、そろそろ晩御飯を作りましょうか」

「ん、俺はこっちの方をやればいいか?」

「そうですね、お願いします」

 

 そういいながらいつも通りの配置について晩御飯の支度をする

 料理もこっちに来てから少し勉強したし、咲夜からも教えてもらったりしてるから前よりだいぶうまくなった気がする

 

「そういえば鏡さんは和食と洋食ならどっちの方が好きなんですか?」

「あ~、確かにそれは言ってなかったかもな

 まあどっちの方が好きかって言われたら和食かなぁ……

 別に洋食も嫌いってわけではないんだけどみそ汁とかそういうのは結構好きだな」

「それなら今度の朝ごはんは和食にしてみましょうか

 最近は洋食が多かったですしちょうどいいです」

 

まあ別に和食の方が格別好きかって言われたらそんなこともないんだけどな

 やっぱり和食の方が落ち着く……っていうのか?

 特に魚とかそういうのは結構好きだな

 

「咲夜は洋食の方が好きなのか?」

「う~ん……どっちでもないですかね~

 洋食には洋食の良さがあるし和食には和食の良さがありますから」

「まあ、確かにどっちも美味しいんだけどな」

 

 幻想郷に来る前は料理を作ってる時間もあまりなかったから、冷凍で済ませることも多かったし、その辺はあまり気にしてなかったな

 

 

 と、そんなこととかを話しているうちに料理が一通り完成した

 そして、いつも通り皆を呼びに行って食堂に戻ってくる

 

「とりあえずみんな声かけてきたぞ~

 たぶん5分くらいしたら皆くるだろ」

「あ、ありがとうございます

……ちなみに鏡さんはワインとか飲みますか?」

 

 すると咲夜がそんなことを聞いてきた

 ……まあ、未成年だし飲んだことはないに決まっているのだが

 

「飲んだことはないが……というかお酒とワインって何が違うんだ?

 そのあたりはざっくりとしか知らないんだよな」

「ん~、まあ簡単に言えばワインは加工されていない自然のお酒っていう感じでしょうかね?

 たぶん飲んでみた方が違いが分かると思いますよ」

「う~ん……まあ、それなら少しだけもらってみようかな」

 

 きっと咲夜なら初心者でも飲みやすいものを用意してくれているのだろうし、一回飲んでみようかな

 

「ん、私で最後かしら?」

 

 と、そんな話をしていたらレミリアも到着してこれで全員食堂にそろった

 そしてレミリアが席に座ってから俺がいただきますの合図をする

 

「それじゃあ……

「「いただきます!」」

 

 そういうと同時に俺は咲夜が用意してくれたワインを少しだけ飲んでみる

 色は透明……というか白っぽい感じで、いわゆる「白ワイン」という奴だろうか

 

 ん、そういえばテレビでは香りを楽しんでから飲むみたいなのをしてたような……

どうせだから俺もちょっと真似してみるか

 う~ん……なんて言うか、うっすらと梨とかリンゴみたいな香りがするような気がする

 

 と、そんなことを感じながら今度は少し口に含んでみる

 ん、案外飲みやすいな

 さっき言ったような果実の味とちょっとした酸味が混ざり合って結構おいしい

 

「どうでしょうか? 初めて飲むなら結構飲みやすいのを選んだつもりなのですが……」

「ん、おいしいなこれ

 ワインってブドウっぽい感じなのかな~と思ってたけど、リンゴとかそういう香りもして飲みやすいな」

「この前お酒飲んでいたけど、そういえば皆頼はワインを飲むのは初めてだったのね」

「ああ、そうだな

 レミリアは結構ワインとか飲むのか?」

「ええ、まあたまに飲む……っていうくらいかしらね」

 

 個人的なイメージでレミリアとかは結構ワインとか飲んでそうな気がしたんだが実際はそうでもなかったみたいだ

 まあ、飲みすぎてもあれだしそのくらいがちょうどいいのだろう

 

「フランも飲みたーい!」

 

 そう話しているとフランがそう言ってきた

 まあ飲ませちゃダメ……って言いたいけどフランってこの見た目でも普通に成年だからな

 正直飲んだところで特に問題ない気もするのだが

 

「ふふふ こういうのは大人のたしなみってものなのよフラン

 まあ、もう少ししたら飲めるようになるからゆっくり待ってなさい」

 

 俺がそう思っていたらレミリアがそういった

 なんかレミリアが大人のたしなみっていうと、なんかこう、シュールだな

 申し訳ないけど見た目のせいでそういう風に思ってしまう

 すまんなレミリア

 

 

 そんな話をしているうちに皆料理を食べ終わった

 

「「ごちそうさまでした!」」

 

 いや~、ワインとかも結構おいしいもんなんだな

 多分咲夜がそういうものを選んでくれてるからなんだろうけど、こういうのならまた飲んでもいいかもしれない

 

「さて、それじゃあ少しお皿を運んできていただいてもいいですか?」

「ん、りょーかい」

 

 そしていつも通りに片付けを済ませる

 片付けが済んだら一度部屋に戻って、今度は風呂に入ってくる

 

 ふぅ~~さっぱりした

 その後は特に行くところもないがとりあえず食堂に戻る

 いや~それにしてもやっぱりこういう温泉みたいなのって最高だよな

 温泉とかたまに旅行で行くぐらいでそんなに浸かる機会もなかったからこれが毎日できるのは割とうれしい

 旅行の時は露天風呂なんかもあったけど、まあなくても十分広いから全然かまわない

 

 と、そんなことを思いながら食堂のドアを開ける

 咲夜は席に座っているよう……ん?あれ寝てないか?

 遠目だからあまり確信は持てないが多分寝ているような気がする

 

 そう思った俺は咲夜の方へと近づく

 すると、咲夜は椅子の背もたれに背中を預けながら下を向いて眠っていた

 咲夜が寝てるなんて珍しい……でもまあ、やっぱり咲夜も疲れてるんだろうな

 そりゃあ朝早く起きていろいろと作業してるんだから大変だわ

 

 そう思いながらもさすがにこのまま寝てるのはまずいからちょっと揺らして起こしてみる

 ゆさゆさ……

 う~ん……起きないな

 でもかといって無理やり起こすのもかわいそうだし、もうこの際咲夜を部屋まで運んで行った方がいいかもしれないな

 幸い咲夜の部屋は食堂から近いし

 

 と、そう思った俺は咲夜をおんぶ……しようとしたが、ちょっとこの体勢だとおんぶしにくいな

 仕方ない、お姫様抱っこで運ぶか

 ん、よいしょ

 

 そうして俺は咲夜の膝辺りと背中辺りを手でしっかりと支えて食堂を出る

 咲夜の顔がちょうど俺の胸のあたりに来て恥ずかしい

 まあでもあのままにしとくわけにもいかないからしょうがないな

 

「ん、んぅ……」

 

 そうして咲夜の部屋に入ろうとしたタイミングで咲夜が寝言?のような声を発する

 寝てる時でさえかわいいのずるい

 

「ん……んん!?」

 

 そう思っていたら咲夜が起きて周りを確認しようとする

 ちょ待って今暴れられると落ちるから……!

 

~~~~~

 

 んん!?

 いつの間にか眠っていたのか起きたら目の前に鏡さんがいました……!?

 というかこれ、お姫様抱っこですよね

 やっぱりこうしてやられるとちょっと恥ずかしいです……

 

「ちょ、いったん落ち着いてくれ、暴れると落ちちゃうから」

「ふぇ、いや、むぅ……」

 

 焦って言葉が出なくなっていると鏡さんが私のことをベッドにおろしてくれました

 たぶんここまで運んでくれていたんでしょうね

 

「すまんな咲夜、食堂で眠ってたからこのままだとあれだな~と思って……」

「むぅ……まあ、別にいいんですけど

 でもまだ電気とかも消してないですし戻って消してきた方が……」

 

 そういいながら立ち上がって食堂へと戻ろうとしましたが、鏡さんはそれを止めてきました

 

「ああ、その辺は任しといてくれ

 咲夜も疲れてるだろうし今日はゆっくり休んどいてくれ」

 

 ふふふ やっぱり鏡さんは優しいですね

 でもやっぱり私はメイドですからこういう仕事は私の役目ですよ?

 

「別にそのくらいの事なら気にし……な……」

 

 んん!?

 そう言おうとしたところで鏡さんが私のことを抱き寄せてきました

 鏡さんの方が少しだけ背が高いので、ちょうど私の顔が鏡さんの肩の上にのっています

 え、あ、あの、え~と……

 

「まあ、確かに咲夜ならそのくらい気にしないだろうけどさ

遠慮するなって言ったのは咲夜だろ?

 別にそんな重労働をするわけでもないし、後は任せといてくれ」

 

 急に抱き寄せられて頭がパンクしているところに鏡さんがそういいます

 ……でも、確かに私が「恋人だから遠慮しないでください」って言ったんでしたね

 それなら、ここは鏡さんに頼っちゃいましょうか

 

「……ふふふ わかりました」

「ん、それじゃあおやすみ」

 

 鏡さんが私のことを離して、後ろに振り返ろうとしながらそういいます

 正直もう少しお話ししていたかったんですけどね

 まあ、しょうがないので……

 

「ん……!」

 

 今日はキスくらいで許してあげますよ♪

 と、私は振り返ろうとした鏡さんに抱きついてキスをしました

 ふふふ 鏡さんの顔が赤くなっているのが丸わかりですね

 ……まあ、私も結構恥ずかしいんですけど

 

「ふふふ じゃあ、おやすみなさいですね」

 

 私はそう言って鏡さんのことを離してベッドに座ります

 

「っあのなぁ……

 ……まあいいか、それじゃあまた明日な」

 

 そう言って鏡さんは部屋から出て行っちゃいました

 まだ少し唇に感触が残っていてしばらく寝れそうにありませんが……任せたからには私は先に寝させてもらうとしましょうか

 

 それでは、おやすみなさい

(その後さっきの感触がまだ残っててなかなか寝れなかったのはまた別のお話)

 

 

 




まずはご愛読ありがとうございます~。

やっぱ夜に書いたものを朝にもう一回見直してみると深夜テンションがひどいですね。
結局書いた量の半分くらいは書き直してました……。
特に最後のお姫様抱っこのシーンはほとんど書き直してから投稿したんですけども。
(深夜テンション怖い)

ちなみに、『悪魔の剣』に関しては8話を再度読んでいただけると何となく思い出せると思います。
投稿頻度が遅すぎて書いたのはもう結構昔になっちゃうんですけどね。
(8話を見返してみたら相当ひどかったのでもしかしたら少し修正を加えるかも……?)

あと、お酒とかワインについては適当に調べながら書いているので、もしかしたら間違いとかあるかもしれないですけど大目に見ていただけるとありがたいです。
というかワインってこんなに種類あるんですね。
どれを選べばいいのか結構迷いました。

それでは、適当な雑談も終わりにしてそろそろ後書きを締めさせていただきます~。
では次回も
  ゆっくりしていってね!!!


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