この素晴らしい世界に英雄を! (エヌマ)
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プロローグ
プロローグ ドラゴンボール


 

 「全く、オメェにはがっかりしたぜ。もうちょっとやるかと思ったのによ」

 

 悟空とベジータ、この二人がフュージョンしたことによって生まれた究極の戦士、名はゴジータ。そしてそのゴジータは、今相手にしている超一星龍を赤子同然の扱いにできるため、正直がっかりしていた。

 

 「なにぃ!?」

 

 「オメェなんか指一本で十分だ」

 

 「オレは......オレは絶対に負けん!!......邪悪龍たちよ、このオレに力をくれぇぇぇぇ!!!!」

 

 超一星龍がそう言うと、自分の体に埋め込まれているドラゴンボールが反応し、そこからマイナスのエネルギーが放出。それによって、マイナスのエネルギーがたっぷりと凝縮されたパワーボールが完成してしまった。

 

 「今までの邪悪龍の恨み、ドラゴンボールのマイナスエネルギーがたっぷりと凝縮されたパワーボールだ。......お前らまとめて地獄へ行けぇぇ!!」

 

 超一星龍はパワーボールをゴジータの方へと飛ばし、地球丸ごとぶっ壊すつもりだ。そして、タイミングを見計らったゴジータは

 

 「えやあぁぁぁぁ!!!!」

 

 気を高め、パワーボールの前まで移動。そして

 

 「てりゃあぁぁぁ!!!!」

 

 パワーボールを右足で空高く蹴り飛ばし、そのパワーボールは宇宙まで飛んで行き、最後には宇宙空間で大爆発した。

 

 side out

 

 

 

 界王神界side in

 

 「ああ!!ご、御先祖様、御先祖様!!」

 

 「そんな大声出さんでも聞こえるわい!飯できたのか?」

 

 「ああ!まだ、蓋を開けてはいけません。って!そうじゃなくて!あれを見てください。地球を覆っていた邪悪な影が消えました」

 

 side out

 

 

 

 地球side in

 

 「どうやらオメェは、天にも見放されたようだな」

 

 「な、何故だ!?」

 

 「オレがパワーボールを、ただ蹴っ飛ばしただけだと思ってんのか?蹴っ飛ばす瞬間、オレの体内エネルギーでパワーボールのマイナスエネルギーをプラスに変えちまったのさ」

 

 「な、何だと!?ということは、プラスエネルギーとなったパワーボールが、地球を覆うマイナスエネルギーとぶつかって吹き飛ばしたというのか!?」

 

 「そう、プラスとマイナス、答えはゼロって訳だ」

 

 「ち、畜生!!」

 

 「終わりにしようぜ一星龍。これであの世へ送ってやる」

 

 そう言ってゴジータは超一星龍に向かって、技を放とうとする。そして

 

 「ビッグバンかめはめ波!!!」

 

 見事に技は決まり、超一星龍を倒すことができた。これで地球に平和が戻ってきたと思われた。が

 

 「悟空さん、ベジータさん、安心するのはまだ早いです!」

 

 「ん?この声は界王神様か?どうしたんだ?」

 

 「後ろを見てください!あなたが放った膨大なエネルギーが空間を歪ませ、次元の壁に穴が空けられています!!」

 

 「げっ!?」

 

 「お前さんたち何やっとんじゃ!!もっと手加減して倒さんか!手加減して!!」

 

 老界王神がゴジータに向かってそう発言する。

 

 「もう起こった事はしょうがねぇじゃねぇかよ。で?どうすれば直るんだ、これ?」

 

 「もう一度あの技を、歪みに向かって放ってください!!そうすれば歪みとエネルギーとが相殺され、もとの状態に戻る筈です!!」

 

 「分かった!......ビッグバンかめはめ......」

 

 が、ゴジータはフュージョンの効果が解け、悟空とベジータに戻ってしまった。

 

 「あれ?何でだ?まだ10分ぐれぇしか経ってねえ筈だぞ......?」

 

 「どういうことだ!?フュージョンできる時間は、30分じゃなかったのか!?」

 

 「あ......ああ、悟空さん、ベジータさん!!」

 

 「う、うわあぁぁぁ!!!」

 

 「くそったれぇぇぇ!!!」

 

 こうして悟空とベジータは、次元の壁に空いた穴に吸い込まれ、全く違う次元の違う宇宙。異世界へと飛ばされたのであった。

 

 

 

 

 

 次回予告

 

 「オッス!オラ悟空。こっちがベジータだ」

 

 「フン」

 

 「いやー、まさか自分たちが放ったエネルギーで、別次元に飛ばされるとはなぁ」

 

 「感心している場合か!!チッ、オレたちは後一歩というところでいつも、いつも!!」

 

 「まあいいじゃねぇか。地球と皆が無事なんだしよ」

 

 「貴様のそんな考え方にはヘドが出そうだぜ。......まあ、癪だが、今回ばかりはオレも貴様と同じ考えだがな」

 

 「やっぱりそうだと思ったぜ。ベジータ、オメェは最高だ!!」

 

 「フン」

 

 「次回!!異世界に女神に衝撃の事実!?」

 

 「フン、雑種が。神であろうと関係ない」

 

 「ぜってぇ見てくれよな!!」




 タイトル通り、ドラゴンボール側のプロローグでした。それにしても雑種?......どこかで聞いたことのあるセリフですね......。
 誤字・脱字等ありましたら、ご指摘お願いします。


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プロローグ Fate

 

 古代メソポタミア、シュメール初期王朝時代の伝説的な王。ウルク第1王朝第5代の王として126年間在位した、バビロニアと呼ばれる国の王。

                           

        人は彼を暴君と呼び

        人は彼を賢君と呼んだ

 

 彼は、ウルク第1王朝の伝説的な王ルガルバンダを父に、女神リマト・ニンスンを母に持ち、シュメールの最高神アヌ、主神エンリル、水神エアから知恵を授かった。その体は3分の2が神、3分の1が人間という半神半人であった。

 それ故、誰よりも人を嫌い、誰よりも神を憎んだ。

 彼は、強く、傲慢と慢心で満ちている。

 戦争で彼が慢心でなかったことなど、ありはしないのだから。

 

 

       英雄王  ギルガメッシュ

 

 

 それが彼の名だ。

 

 「......退屈よなぁ」

 

 王座に座り、ライオンをなでながら不満そうに彼は云う。

 

 「我を楽しませる奴はいないのか?」

 

 はぁ......と、ため息をつきながら不機嫌そうに彼は云う。

 

 「仕方ないんじゃない?君を楽しませることのできる者なんて殆どいないと思うよ?」

 

 「しかしな、友よ。ここまで退屈なのはさすがの我も我慢できぬ」

 

 彼が友と呼んだそれは形を成さないもの

 神が人と神を繋ぎとめる為に生み出された存在

 唯一無二の彼の理解者

 

 「はぁ......だけど、君と互角で戦えるのならそれはもう、世界のバランスを崩しちゃうよ」

 

 「ほう......それは自らのことを云っているのか?」

 

 口角を上げ、ニヤつきながら友に......エルキドゥに嫌みらしく云った。

 

 「確かに僕は君と互角に戦えるけど、僕は世界のバランスを、人と神のバランスをとる為に生み出されたんだよ?僕が世界のバランスを崩すなんてありえないね」

 

 「我に慢心はほどほどにと云っておきながら、自らが慢心してどうする」

 

 「ククッ」と笑いながら彼は機嫌が良さそうだった。

 

 「さてと......それじゃあ、そろそろ僕は行くとするよ」

 

 「む.......そうか、また退屈になってしまうな」

 

 「ふふっ......また来るよ」

 

 そう云い残し、エルキドゥは帰っていった。

 

 「......ん?これは......次元の歪みか?」

 

 ギルガメッシュの目の前には、人一人が入れるぐらいの穴が空いていた。それは、次元の壁に、何らかによって空けられた穴だ。

 

 「フッ、退屈しのぎ程度にはなりそうか?......我は今、機嫌が良い。本来、我に出向かせるなど万死に値する滑稽さだが、特別故許そう。だが、この王を満足させられぬものなら、即消滅だ」

 

 そう云って、ギルガメッシュは次元の歪みへと足を踏み入れた。

 

 

 

 

 

 次回予告

 

 「やあ、僕はエルキドゥ。こっちはギルガメッシュだよ」

 

 「フン、王の名を安易に晒しよって、万死に値する。......と云いたい所だが、エルキドゥ、お前は我の唯一無二の友だ。構わん」

 

 「相変わらずだねギル。それに、退屈だからって次元の歪みに、何の躊躇いもなく入るなんて......あ、見て。綺麗な花火だよ」

 

 「フン、薄汚い花火よのぉ。......だが、こういうのもたまには悪くない」

 

 「ははっ、そうだね。次回、歪みの向こうは異世界!?」

 

 「雑種が」

 

 「ぜったい見てね」




 はい、今回は無理矢理入れた感じが相当しますね。
 次回から本編です。暇潰し程度でお楽しみに。


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第一章
第一話 神と英雄


 物凄い展開になりますよ?......では、どうぞ!


 「んー?どこだここ?」

 

 「チッ、真っ暗で何も見えやしないぜ。......それにしてもこの空間、やけにクリアな気が漂っているな」

 

 「ん?ベジータ、オメェ今何て......」

 

 「やけにクリアな気が漂っていると言っただけだが?......まさか、カカロット貴様......」

 

 悟空とベジータの会話の最中、そこに現れたのは

 

 「雑種風情が、この我を前にして戯言だと?万死に値す......!?」

 

 英雄王ギルガメッシュだった。だが、ギルガメッシュは悟空とベジータを見て何かに気づいたのか、発言を途中で止めてしまった。

 

 「なんだ貴様は......!?ま、まさか、貴様ギルガメッシュか!?」

 

 「ん?どうしたんだベジータ?ギルガメッシュ?......ああーー!!オメェ、悟天とトランクスがガキん時に見ていた、アニメのキャラクターにそっくりだな!!オラもベジータも面白くて全部見ちまってたっけ~」

 

 「そういう貴様らは、ドラゴンボールの孫悟空とベジータではないか!?......話を聞けば我も、アニメの登場キャラクターらしいな」

 

 「なにっ!?ということは、オレたちもアニメの登場キャラクターなのか!?」

 

 「ん?どういうことだ?」

 

 「いいか、よく聞け!カカロット!まず、オレたちが見た『Fate 』の登場キャラクターのギルガメッシュは目の前にいるんだ。そっくりではない、本物だ!それに、ギルガメッシュが言うには、あっちの世界ではオレたちがアニメの登場キャラクターとして存在していた。これも事実だろう。現に、オレたちが見たアニメの登場キャラクターが目の前にいるのだからな」

 

 「つまり、目の前にいるギルガメッシュは、そっくりでも何でもねえ本物っちゅうこと。そして、向こうが何でオラたちを知っているのかは、オラたちがギルガメッシュを知ったみたいに、ギルガメッシュもオラたちを知ったちゅうことか?」

 

 「そういうことらしい。我も俄には信じられない光景だが......王たるもの、これしきのこと受け止められなくして何が王か!貴様らの全て、我が受け止めようぞ!」

 

 「さすがギルガメッシュだ!やっぱり、王は言うことがちげぇなぁ!!」

 

 「フッ、貴様の王たる覚悟、このオレの先を行ってやがるな?」

 

 「何を云っているベジータ。貴様のサイヤの王たる覚悟、そして仲間の為なら華々しく散る勇姿。これを美と云わずしてなんと云おうか!」

 

 「何、貴様の方が上だ」「いや、何、貴様だ」

 

 「「クッククク、ククク、ハーハッハッハー、ハーハッハッハー」」

 

 「......して、ベジータ。貴様慢心が過ぎぬか?」

 

 「何を言い出すかと思えば、そんなことか?......慢心せずして何が王か、だろ?」

 

 「クッククク、ククク」

 

 「「ハーハッハッハー、ハーハッハッハー」」

 

 ベジータとギルガメッシュの笑い声が、響き渡る。

 

 「オメェら、いつの間にそんなに仲良くなったんだ......ん?二人とも誰が来るぞ」

 

 悟空の言葉に、ベジータとギルガメッシュの笑い声は止まった。そして、三人の前に現れたのは

 

 「ようこそ死後の世界へ。私は、あなたに新たな道を案内する女神。佐藤和真さん、あなたは本日ご......え?一人じゃなくて三人!?」

 

 女神だった。

 

 「何かと思えば神か。フン、神も落ちぶれたものよのぉ。この我をそのような雑種と見間違うなど」

 

 「なるほど、やはりこのクリアな気は神のものだったか」

 

 「ベジータ、やっぱりオメェも神の気を感じれるようになったんか!」

 

 「何?やはり貴様もか......ならこれはどうだ?......ハァッ!」

 

 「そんなんオラだって。......ハァッ!」

 

 悟空とベジータは、掛け声と同時に、髪の色が黒から薄い青色へと変わった。

 

 「「!?」」

 

 それを見ていた女神とギルガメッシュは、驚きを隠しきれていなかった。

 

 「こ、この感じは、私たちと同じ神性なるもの。なぜ人間が......」

 

 「この二人は時系列的にGTではなかったのか!?超ならまだしもGTでブルーだと!?......も、もしや、これは我の王としての器を試しているというのか!?......ええい!!もう、どうとでもなるわ!!我が思いもせぬことでも、何でも来るが良い!!全て受け止めてやるぞ!!この王が!!ハーハッハッハー、ハーハッハッハー」

 

 「うわー、この青年、急に狂っちゃったわね......ていうか、この青年からも神性を感じるんですけど......」

 

 「......カカロット、貴様いつからそれに?」

 

 「ブウ倒した後からこの修行を始めたかんな......ウーブが来る前ぐれぇにはなれたかな」

 

 「チッ、やはり貴様もか。......聞くが、ベビーや一星龍の時、なぜブルーではなく4でやった?」

 

 「そりゃ、ブルーにはなれてもまだ不完全だったかんな。正直言ってあの頃は、ブルーより3の方が強かったぐれぇだ。オメェもだろ?ベジータ」

 

 「チッ、貴様と同じなのは癪だがその通りだ。一星龍時も、ブルーより4の方が若干だが上だったからな」

 

 「やっぱりな。......それよりも、一旦これ解こうぜ?」

 

 「ああ」

 

 そう言って悟空とベジータは、ブルーを解いた。

 

 「で?女神がオレたちに何の用だ」

 

 「え、えっと......若くして死んだ者を導くために......あ、あの......この中に佐藤和真さんは本当にいませんよ......ね?」

 

 「何度云ったら分かるのだ。神よ、次は無いぞ。次この我に不敬を働いてみろ。後は分かるな?」

 

 ギルガメッシュは、王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)を発動させ、それを女神に向けて放出しようとする。

 

 「ひっ!!......わ、分かってるわよ。はぁ......私の名はアクア。さっきも言った通り、若くして死んだ人間を導く女神よ。......それにしても、これは異例の事態ね。『若くして死んだ人間を導く』場所なのに、貴方たちは外見だけ若くて、実年齢はもっと上だし」

 

 「へー、オラのこの姿見ても、ちゃんと年齢は分かるんだな。やっぱり神様だなー」

 

 「ほう?この我の体を見て年齢を見抜くとはな。腐っても神という訳か」

 

 「酷い言われようね......。それはそうとして!!急な話だけど、異世界に行ってみない?実はその世界、魔王ってのがいてね、長く続いた平和がその魔王の軍勢によって脅かされているの!人々が築き上げてきた生活が魔物たちに蹂躙され、魔王軍の無慈悲な略奪と殺戮に皆怯えて暮らしているわ。......見たところ、貴方たち相当強いでしょ?そう!つまり、魔王たちを倒してきて欲しい。そういうことなの。あ、因みにその世界の魔王を倒せば、どんな願い事だって何でも叶うわよ。どう?」

 

 「へー、その何でも叶うっちゅうんは、ドラゴンボールみてぇだな」

 

 「なるほど。その魔王って奴を倒せば、オレたちは元の世界に帰れるかもしれないってことか」

 

 「我は魔王討伐など興味すら無いが、この二人が行くというのなら話は別だ。我は退屈だったものでな、フッ、随分と楽しめそうだ」

 

 「話は決まりね!じゃあ、そこの魔法陣から動かないでね。ゴホン......さあ勇者よ、願わくば数多の勇者候補達の中から、あなたたちが魔王打ち倒す事を願っています。さすれば神々からの贈り物としてどんな願いでも叶えて差し上げましょう!......さあ、旅立ちなさい!」

 

 こうして、悟空、ベジータ、ギルガメッシュは異世界へと旅立った。

 

 

 

 

 

 次回予告

 

 「いやー、まさか異世界に来ちまうなんてなぁ」

 

 「魔王って奴をぶっ倒せば、元の世界に帰れるかもしれないんだろ?......神龍みたいに、願いに限度が無ければいいが......」

 

 「フン、異世界か。精々、我を飽きさせぬ場所であれよ」

 

 「次回!!スキルに魔法にステータス!?」

 

 「フン、数値化などくだらん」

 

 「ぜってぇ見てくれよな」

 




 どうでしたか?ベジータとギルガメッシュ、いい具合に壊れてましたか?まあ、悟空、ベジータ、ギルガメッシュを短時間で仲良くさせるにはこの方法ぐらいかなと思いまして。
 そして、GTでは無かった超サイヤ人ブルー。悟空も、ベジータと同じく独学での取得でしたね。後、悟空の理解能力が凄くね?と思う方もいるかもしれませんが、普通はこれぐらいあっても不思議ではないと自分は思っております。因みに、自分が思っているブルーと4の強さは互角です。多少の誤差はあるものの、ブルーはブルーの良い所。4は4の良い所があり、それを均等に伸ばして行く。悟空とベジータはそうやって行きそうですからね。
 英雄王はベジータと仲が良かったですね。自分たちが『アニメのキャラクター同士だったから』ということもあるかもしれませんが。因みに、英雄王の服装はジャージです。


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