武神鎧武を受け継ぐ者 (希望の忍者)
しおりを挟む

憑依蘇生の復活の武神鎧武と異世界転移
憑依蘇生と鎧武の世界へ


『エターナルメモリを受け継ぐ者』を読んで、私もこんな作品を書いてみたいと思い、この作品を書いて投稿しました。
感想をお願いします!

タグを募集します!だからよろしくお願いします!

四作目ですけど…初めは短めです。だから感想をお願いします!


???「おのれ!…よくも私の天下の邪魔をしおってあの武神共ー!!」

 

 

とある空間に赤黒い…まるで血塗れの様な色をした球体が空間を漂っていた。その者の名は『武神鎧武』。異世界の戦国ライダーと言う世界の天下を手に入れようとした武神と呼ぶライダーである。武神鎧武の元の姿は鎧武者の様な姿で、色は血のように赫く植物状のツタの黒い模様が描かれていて、頭は伊達政宗のような三日月形のパーツがついた仮面で、頭部横のパーツは黒くなっている。それが武神鎧武の元の容姿であったが、今となってはとある空間に漂う幽霊の様な存在である。

 

 

武神鎧武「くっそ!!私の核となる錠前(じょうまえ)の果実は奴らの手に渡っておる。これではこの空間から出られたとしても体が無ければ意味が無い!」

 

 

そう…核となっている武神鎧武の錠前の果実…『ロックシード』は敵の鎧武の仲間の“龍玄”の手に渡っており体が無く幽霊の様な状態である。

 

 

武神鎧武「どうすれば良い!?どうすれば……」

 

……たい。

 

武神鎧武「んっ!?何だ!?」

 

…きたい!…生きたい。俺はまだこんな所で終わってたまるか!必ず!この世界を破壊してやるよ!!

 

武神鎧武「何だ!?声が聞こえる?何処だ?!……彼処(あそこ)か!」

 

 

武神鎧武は声のする方向をを見るとそこには光る場所があった。

 

 

 

_________________________

 

 

 

インフィニット・ストラトス、通称“ IS ”。その存在は、宇宙空間を想定して開発されたマルチフォーム・スーツである。

開発された当初は全く注目もされずにいたが… IS最初の開発者のである 篠ノ之 束(しののの たばね)は日本を射程距離内とするミサイルを配備された軍事基地の全てをハッキングし、2341発のミサイルを日本に向けて発射した。その約半数を撃ち落とした謎のIS『白騎士』……それを捕獲もしくは撃破しようと各国が大量に送り込んだ軍事兵器だが、戦闘機や戦闘艦などの大半は無力化され、(のち)にこの事件を『白騎士事件』と呼ばれる様になり、従来の兵器を凌駕(りょうが)するISの圧倒的な性能により、宇宙空間への発展から軍事兵器へと転換してしまい、各国の抑止力(よくしりょく)となった………。

 

更にISには欠点があった、それは “女性にしか扱えない” という事であった。その欠点と旧型の兵器と人間の欲望により、男女の立場が変わり果て、男尊女卑(だんそんじょひ)ならぬ、女尊男卑(じょそんだんひ)風潮(ふうちょう)浸透(しんとう)してしまった………。

 

 

そんな腐った女性の醜い欲望が渦巻く社会に一人の少年がいた…。名前は織斑 一夏(おりむら いちか)。ISの生みの親である…篠ノ之 束の数少ない友人である 織斑千冬(おりむら ちふゆ)の弟である…。織斑家にはもう一人家族がいて、上から千冬、百春(びゃくはる)、一夏の順である。百春は稀に見る才能の持ち主の天才の分類に入る所がありそれが原因か、他人を特に気にいらない奴を見下す所があった。両親が蒸発してしまい 3人で平和に暮らそうとしていたが……ISの存在で織斑家の平和は崩壊となった…。

兄である、百春は初めから存在を無かったかのように俺を否定する。まるで天才である俺や姉さんの足を引っ張りたくないなら今すぐに消えろ!と言う感じが伝わり、そればかりか、周りの人間を言葉巧みに使って実の弟のイジメの主犯者となっていた。織斑一夏は姉と兄に追いつきたくて必死に努力しても誰からも認めてもらえずにいた。だがそれでも彼は、自分を信じて努力したが……ISの世界大会であるモンド・グロッソで姉である千冬が総合優勝と格闘部門で優勝し、世界最強の女性(ブリュンヒルデ)の称号を得たと同時期に周りの人間は『織斑千冬と織斑百春の付属品』『織斑家の出来損ない』としか見ないようになった………。

 

『俺は織斑千冬の付属品でも、出来損ないでも無い! 俺は俺だ!』

一夏がどんなに、努力しても周りの反応と態度は変わらず……それはまさにドロドロとした負の感情が一夏の周りを底なし沼の泥の様に渦巻いていた。

 

『織斑千冬の弟ならこれくらいは出来るでしょ!』 『あんたの姉の織斑千冬はこれ位は簡単に出来たぞ!』『姉や兄に出来て何故弟のお前は出来ないんだ!』『お前は努力を怠っている軟弱者だ!』『お前がいい成績を取れる筈が無いだろう!カンニングしたんだろ!』

 

それでも周りの人間は俺を否定する。そして一夏は女尊男卑の世界を深々と真実を知り、今の世界に絶望していた。

 

 

そんなある日…ドイツの第2回モンド・グロッソにて千冬の応援の為にドイツまで訪れた時に思い知らされた。

一夏は今現在はとある港の廃倉庫の中にある椅子に縛られた状態でいた。そんな事になったのは遡ること数時間前………兄である織斑 百春は未だに織斑千冬の観戦をしている途中であったが、俺はここには居たく無かったからこの場から出た。そこで待っていたのは黒いサングラスと黒いスーツを着た男性複数人であった・・・。どうやら一夏は織斑千冬の優勝阻止の為に誘拐された様で今は何処かの港の廃倉庫に居て、誘拐を実行した男性達とその中心にいる女性は誘拐に成功したと言っていて祝杯を上げていた・・・・それが今現在に至る。そんな時に作戦が不安なのか、1人の男が疑問を投げ掛けた。

 

 

「けど…良かったのか?此奴(こいつ)は出来損ないって言われている方の弟だぜ。」

 

女性「大丈夫でしょ…織斑千冬は弟想いって言うし、出来損ないの弟でも助けに来るわよ。」

 

 

誘拐犯達は出来損ないの俺でも助けに来ると言っていたが…(しばら)くしてそれは、全く違う結末となる

 

 

「おっ?!おい!?織斑千冬が決勝に出ているぞ!?」

 

女性「何ですって!?ちょっと!?ちゃんと政府には連絡は入れたのよね?!」

 

「あぁ…確かに政府に連絡を入れたぞ!?」

 

「オイオイ…じゃよ、織斑千冬は弟を見捨てたって事かよ!」

 

「ちっ!やっぱりアイツも所詮は女尊男卑の主義者かよ!!」

 

「じゃ・・・どうするんだよコイツは・・・」

 

女性「私達には顔を見られているし、何時救助部隊が来るかもわからないし、仕方がないわね・・・。」

 

 

誘拐犯の女性はフランスの第二世代ISである…疾風の再誕(ラファールリヴァイヴ)を装備し、銃口を一夏に向ける。

 

 

女性「残念ね・・・あんたのお姉さんも私と同じ、女尊男卑みたいだったようね…。」

 

一夏「(やっぱり…千冬姉も口ではなんとでも言える人間だったんだな。)俺はこの世界が憎い!俺は必ず!この世界を破壊してやるよ!!」

 

女性「そぉ…なら、怨むんなら貴方の姉と女尊男卑となった世界を精々(せいぜい)怨む事ね。それじゃさよなら…。」バッアァン

 

一夏「・・・・・・」ドサッ…

 

誘拐犯の女性が撃った銃弾は一夏の身体の中心を縛られていた椅子ごと貫通し、周りは血と肉が飛び散る…。そして一夏は糸が切れたように崩れ倒れる。倒れた一夏の周りは血溜まりとなって横たわっている。誘拐犯達は一夏を始末した事で長居は無用という事でこの場から撤収しようとしていた。だが……倒れている一夏が思っていた事は……。

 

 

〈精神世界〉

一夏『まだだ!まだ諦められない!生きたいんだ、俺は俺でありたいから…だからこんな所で死ねない!俺は生きたい!命を諦めらめてたまるか!この腐った世界を破壊するまで命を、俺は諦めてたまるか!!』

 

 

???『その憎しみの心…面白い!!力を貸そうか?』

 

一夏『えっ!?…』

 

 

そこには鎧武者の様な姿で、色は赫く植物状のツタの黒い模様が描かれていて、頭は伊達政宗のような三日月形のパーツがついた仮面で、頭部横のパーツは黒く、ベルトのバックルには短剣の様な形をした物と錠前(じょうまえ)に果実の断面と武器の様な絵が入っている。そして一夏はその血塗られた鎧武者に迷わずこう言った……。

 

 

一夏『鎧武者?…誰だか知らないけど……この女尊男卑という…腐った世界を破壊する力を持てるなら、俺は悪魔にだって魂を売り、破壊者となってやる!!!』

 

???『やはり…貴様は面白い!!ますます気に入った!!お前の名を私に教えろ!そして私の名を呼べば力を貸してやろう!私の名は、“武神(ぶしん)鎧武(ガイム)”!!天下を手にする者なり!!!』

 

一夏『・・・俺は “元” 織斑(おりむら)一夏(いちか)、こんな腐った世界を破壊する為に!!力を貸してくれ!!武神鎧武!!!』

 

武神鎧武『よかろう。さぁ受け取るがよい!!織斑…(いな)!一夏よ!!その力で…試しに貴様を捕らえたその者共を殺せ!!』

 

一夏『…………わかった!』

 

 

 

〈現実世界〉

誘拐犯達は始末した遺体を確認せずに撤収しようとしたが、誘拐した織斑一夏の死体が起き始めたのは不安の疑問を口にした男であった。

 

 

「おっ、おい!あっあれ!!?」指を指す

 

女性「何よ!始末した死体なんてどうでもいいじゃない……なっ!?なんで生きているのよ!! ISで始末した筈なのに!!?」

 

 

驚いた女性に続き他の誘拐犯も振り返ると、次第(しだい)に驚愕と恐怖の表情となった。そして、飛び散った血や肉片が徐々に集まりだした。そして…大きな血の球体となった。

 

ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン ドクン

 

それから、脈動する様に光りだし・・・・

 

ピキッ....ピキピキッッ

 

そして卵が割れる様なヒビと音が入り込み・・・・

 

 

【ギュイーン!!ギギギギュギーン!!!】

【ブラッドオレンジアームズ!】

【邪ノ道・オン・ステージ!!!】

エレキギター音の待機音と低い声の登場音と共に果実が弾ける様な水飛沫(みずしぶき)を上げ、爆発する様に弾けた。

 

そこに居たのは、鎧武者の様な姿で、色は血のように赫く植物状のツタの黒い模様が描かれていて、頭は伊達政宗のような三日月形のパーツがついた仮面で、頭部横のパーツは黒く、ベルトのバックルには短剣の様な形をした物と錠前に果実の断面と武器の様な絵が入っている……。武神鎧武となった一夏は赫いオレンジの断面の刀…大橙丸(だいだいまる)紅蓮(ぐれん)を取り出し、剣先を向けてこう言った。

 

 

一夏「覚悟しろ貴様ら!!絶望してあの世へ()け!!」

 

女性「ふっ…ふざけんじゃないわよ!出来損ないの癖にー!!」

 

 

女性は理性を捨てて斬り掛かるが…一夏は大橙丸・紅蓮を両手に持ち替え、斬り下ろす様にすると…ISごと誘拐犯の女性を一刀両断した。……それを目の当たりにした誘拐犯達は恐怖し、逃げようとするが一夏はそれを許さなかった。

 

 

一夏「逃がすかよ!」【ロック・オフ!】【ロック・オン!】

【一・十・百・千 ブラッドオレンジチャージ!!】

 

 

一夏は戦極ドライバーにあるロックシードを取り外し、腰に掛けてあった“無双セイバー”と赫い大橙丸・紅蓮の柄頭(つかがしら)と繋ぎ合わせ、ナギナタモードにし、『ナギナタ無双スライサー』を発動すると…誘拐犯達は横に一刀両断されてしまい、辺りには一刀両断された死体が横たわっている。

そして、一夏が装着していた武神鎧武は一夏の意志とは関係無く解除され…鎧武者の代わりに身に纏った血と肉片は辺りに散らばる様に残っていた。

 

一夏「ありがとう……武神鎧武。貴方のおかげだ……。」

 

武神鎧武『気にするな…だが、今のままではこの世界を破壊する事は出来ん!私の力の源である変身した錠前の果実は別の世界にあるからな……。』

 

一夏「えっ!?じゃどうすれば!!?」

 

武神鎧武『だが、お前という肉体を持った為…私の意志が残っているなら、私の力の源を持ち去った奴への世界への扉を開けるかもしれん!』

 

一夏「なるほど!武神鎧武!なら早速、見つける事に……」

 

武神鎧武『もう見つけてある。後はお前が手を(かざ)せば…扉を開けられる…。』

 

一夏「わかった!」ハアッ~~ ハッア!!

 

 

一夏は武神鎧武の言われた通りに手を翳[かざ]すと……オレンジと黄色のリボンが付いたファスナーの様なチャックが現れ、その先は深い樹海の様な森が見える。一夏は迷わずそのチャックの先へと足を運んだ………。今この時を以って、“元”織斑一夏はこの世界から消えた………。

 

 

 

 

 

 

 

そして(しばら)くした後から、ドイツの部隊と共に駆けつけた織斑千冬は誘拐された弟を救う目的だったが、そこには肝心の弟は居らず…大量の血痕(けっこん)と誘拐犯達の真っ二つに、一刀両断にされ…斬り殺された死体だけが見つかった。こんな状況は流石に初めてなのか、一部の人間はその場で吐いてしまった。そして検査してみた所…斬り殺された死体はISと想われる武器で斬り殺されたと判断し、他の血溜まりの血液と飛び散っていた肉片を採取し、確認をとるとそれらからは……織斑一夏の物と断定され、この血溜まりの量と肉片と死体を見れば間違いなくISで始末され、理由は不明だが…織斑一夏は、斬り殺した犯人が遺体を持ち去った可能性が高いとされ…そして間違いなく生きてはいないと断定された。それを聞いた織斑千冬は人前では凛々しいとされていたが、世界最強の女性《ブリュンヒルデ》の称号とはかけ離れている様に両膝をつき大粒の涙を流して泣き崩れていた。それは、大切な家族を失くした…ただの女性でしか無かった…………。

 

 

_________________________

 

 

 

 

 

 

 

 

〈ヘルヘイムの森〉

一夏「そう言えば…俺は何で生きているんだ?ISで撃ち抜かれた筈なのに?」

 

 

一夏は深い樹海の森を歩き回りながら中にいる武神鎧武にふとした疑問を投げ掛けた。

 

 

武神鎧武『それは私が宿っているからだ…だがそれは、一時的に過ぎない。だから急いで私の錠前の果実を見つけなければ!』

 

一夏「なら、急いで探した方がいいな。」

 

 

一夏は急いで、武神鎧武の感じる方へと足を運び続けた。何日かは解らないけど…幸いにも武神鎧武が宿っている為、食事をする必要は無かったけど、睡眠はどうしようもなかった……。ある日歩いている途中で、森に実っている果実が紅く光り出すのを見た俺はその果実を手に採ると。…突然光りだし、新しい錠前が出来た。それは武神鎧武を使った時のロックシードとは違い、錠前の外側ハンガーの部分が黒いクリアなパーツで出来ていて、“E.L.S.-REVENGER(リベンジャー)....復讐者”と書かれていた……試しに錠前を解錠すると、【ザクロエナジー】と音声が鳴り、次には浮遊し始め、一夏の身体にに入ってしまった。入ったザクロエナジーから人の声が聞こえ、その人物は『狗道 供界(くどう くがい)』と言い、とある研究者によって消されてしまいこの森を彷徨(さまよ)っている途中で、果実に入ってしまい、丁度いい所に俺が果実を採ると“ザクロエナジーロックシード”となってしまったと言う…何故果実の中入ってしまったかは不明だが…狗道 供界は武神鎧武の錠前の果実…ロックシードをザクロロックシードと共に使っていた時があったから引き合わさったとの仮説が大きく出た。そして、丁度俺の身体を媒体(ばいたい)にしてその研究者に復讐しようと考えていたが、中で武神鎧武に取り押さえられてしまう。

狗道 供界さんからの話では、錠前の果実を“ロックシード”と呼び、この森は“ヘルヘイムの森”と呼ばれていて…錠前と戦極ドライバーと呼ばれるバックルを使って変身する者を“アーマードライダー”と呼ばれている。そしてそこは俺が居た世界とは別の世界であると説明された。まぁそこは武神鎧武からこの森に入る前に教えて貰った事だから、あまり驚かなかったけど……その世界でアーマードライダーが居る場所は“沢芽市(ざわめし)と呼ばれる場所でユグドラシルタワーが研究場所となっている。ただ、俺の世界との世界の文化とかに戸惑(とまど)わなければいいが………ヘルヘイムの森から出るには…“クラック”と呼ばれるジッパーの様な裂け目から出なければそれしか出る方法が無い。それから暫くした数日後…突然と人の声が聞こえ、声のする方へと急いだ……。

武神鎧武が宿っているお陰で感覚が鋭くなっているのである。

そこで見つけたのは、白衣を着た複数人の研究者らしき人達と武神鎧武に変身した時のバックルと似た、黒い薙刀を持った兵士の様な鎧が複数…研究者達を警護する様にいた。

 

 

一夏「アイツらは?なんか、雑魚キャラな感じがするんだけど……」

 

狗道『あれは、黒影(くろかげ)トルーパー部隊だな…まぁ言うならば、警備員みたいなもんだな。“ユグドラシル”の……』

 

一夏「そっか、ユグドラシルの……奴らなら武神鎧武のロックシードを知ってるんじゃないかな?」

 

狗道『確かにユグドラシルの情報力なら…その可能性はあるが、どうするんだ?』

 

一夏「責任者が現れるまで騒ぎを起こしてみるか、もしくは後ろのジッパーの様な出入口……クラックから見つからずに行くかだな。」

 

狗道『………忍び込む方で、データベースの場所とパスワードが変わって無ければ、私がデータベースを開けられる。』

 

武神鎧武『………否!一夏、騒ぎを起こして親玉を来させろ!その方が手っ取り早い!』

 

一夏「じゃあ…武神鎧武の提案で!!」ダッシュ!

 

黒影A「なっ!?何だ貴様!?ガハッ!?」

 

 

一夏は最初に気が付いた黒影を叩きのめして進んだ。それから周りの研究者達や黒影達が気が付いて捕らえようとするが、武神鎧武から戦い方を教わり、前の世界でも(すさ)んでいて喧嘩が強かった為…対処が出来た。そして暫くしている時に、前髪に白いメッシュが入っていて後ろ髪は長くひとつに(まと)まっていて多数のピアスがある白衣を着た男性が近づいて来た。

 

 

???「君が報告にあった子かい?それで…君は一体、何者なんだ?」

 

一夏「俺は、一夏…ある物を探している。貴方は?」

 

狗道『(一夏…奴は、戦極凌馬(せんごく りょうま)と言う奴だ。私を消したのも奴だ。)』

 

戦極凌馬「私の名は、戦極凌馬…しがない研究者さ……。」

 

一夏「ホントに“狗道さん”の言った通りだな……。」

 

凌馬「何!?……君は狗道を知っているのかね!?」

 

一夏「はい…知ってます。今生きていることも……」

 

凌馬「何だと!?そいつは今何処に居る!?」

 

一夏「わっ、わかりました…話します!とりあえず、話せる場所に案内をお願いします。」

 

凌馬「わかった。案内しよう、来たまえ……」

 

 

戦極凌馬は一夏の話を聞く為に、話せる場所まで案内する。案内された場所は、戦極凌馬の研究室である。

今現在、研究室内には…一夏と戦極凌馬の他に戦極凌馬の友人である呉島貴虎(くれしま たかとら)がいた。

 

 

〈戦極凌馬の研究室〉

 

貴虎「凌馬…この子か?ヘルヘイムの森で暴れていた子は……。」

 

凌馬「そうだとも貴虎、しかもこの子は狗道が生きていると言っていてね……。」

 

貴虎「何だと!?……」

 

凌馬「だからこそ、話を聞きたいんだ。」

 

 

戦極凌馬は呉島貴虎に事情を話して、一夏と話をする。

 

 

凌馬「さぁ…話してくれるかい?何故君が狗道を知っているのかと、奴は今…何処に居るのかを……」

 

一夏「狗道さんは、あのヘルヘイムの森で出会い、今は俺の体に…憑依というより宿っている感じです……。」

 

 

一夏がそう言うと、戦極凌馬と呉島貴虎はありえない物を見る様な目と疑いの目で見る。

 

 

貴虎「そんな馬鹿な…奴は私と凌馬がトドメをさした筈だ。」

 

凌馬「確かに奴は人間を捨て、私が消した三流だが、君のような子供に取り憑くとは、三流もいい所としか思えないな……。」

 

一夏「なら…百聞は一見に如かず…と言うか見てもらった方が早いかと、狗道さんもいい加減出て来たらどうですか?」

 

 

一夏が自身の身体に手を当ててそう言うと、黒いクリアパーツのザクロエナジーロックシードが身体から出て来て、宙に浮きながら徐々に、妖しい光が徐々に人の形へと変わっていき、その人物は、一夏がヘルヘイムの森で教えて貰い、戦極凌馬と呉島貴虎が敵対した狗道 供界に変化して立っていた。

 

狗道『ふん……久しいな戦極凌馬……そして呉島貴虎……。』

 

凌馬「んっ!?…まさか、貴様が生きていたとはな……。」

 

貴虎「まさか、幽霊になって現れるとは、世も末だな……。」

 

狗道『私も驚いていたよ、まさか…こんな形で再会するとはな……。これも“一夏がこの世界に来た”おかげかも知れないな。』

 

凌馬「うん?…この世界に来た?どう意味だ?狗道……」

 

狗道『あっ…そうだったな。初めに、一夏について話しておいた方がいいな。一夏もそれでいいか?』

 

一夏「はい!お願いします。」

 

狗道『そうだな…何から話せばいいか……取り敢えず言える事は、ここに居る一夏はこの世界の人間では無い!別世界の…平行世界の地球からヘルヘイムの森へと迷い込んだ人間だ!!……』

 

貴虎「何だと!?」

 

凌馬「別世界…しかも平行世界だと!?」

 

一夏「はい、信じられないかも知れないけど事実なんです。俺が居た世界の事をお話します。」

 

 

それから一夏は、戦極凌馬に自分は異世界から来て、自分の世界の事を話す。自分がどれだけ努力しても出来損ないは変わらないという事を、篠ノ之束と呼ばれる女性開発者によって…ISが誕生して、白騎士事件と呼ばれる2341発のミサイルを日本に向けて放たれたが約半数を撃ち落とした事で、元々の宇宙進行から軍事兵器へと変わった事、ISに欠陥があって女性しか扱えず…女尊男卑と言う社会が浸透してしまった事。ISの世界で誘拐され一夏は実姉であった千冬に見捨てられ誘拐犯にISで始末された事を、武神鎧武と言うアーマードライダーの残留思念体(ざんりゅうしねんたい)が取り憑いて命を繋いで生きている事、武神鎧武が命を繋いでいられる時間が迫っており一刻も早く武神鎧武のロックシードを探さなければならない事を、それを聞いた戦極凌馬と呉島貴虎は………

 

 

貴虎「酷い話だな…自分が開発した物の為に日本の人間全てを巻き添えにするとは、それに実の姉に捨てられる話なんて……」

 

凌馬「IS……正式名称は『インフィニット・ストラトス』……『無限の成層圏』か……興味深いが…開発者である彼女は宇宙進行を夢見た筈なのに軍事兵器とは、一体何をしたかったんだろうな。私からすればただの新しい兵器のデモンストレーションとしか思えないな……。」

 

一夏「彼女は元々、天災(てんさい)と呼ばれる位の開発者ですが、極度のコミュ障で……自分が認めた人しか認識しないんです。それ以外の人間を見る目は、そこらに転がっている石ころやゴミと同じ認識なんです。実の両親さえも…自身を産んだ人達としか認識して無く、認めていた人物は、元実姉である織斑千冬と元兄である織斑百春…そして篠ノ之束の実妹である篠ノ之箒くらいしか認めていなかったんです。」

 

貴虎「そこまでのコミュ障とはな……私も弟である光実は大切な家族であるが、ユグドラシルの部下も私は大切にするぞ……。そして何より、俺と凌馬の目的は同じだから互いに必要な存在だからな……。」

 

凌馬「私も、以前の私なら…他人をどうとも思わなかったけど、貴虎が居たからここまでやって来れた。私も同志である貴虎やユグドラシルの部下を大切にする方で…そこまでのコミュ障では無いぞ……。だが、君は認識されていたのか?」

 

一夏「認識は…されていなかったですよ……。」

 

凌馬「・・・・・そっか、すまないな…こんな事を聞いて……そう言えば!君はISで始末されたと言っていたが、何故今は生きているのだ?」

 

一夏「それは、武神鎧武が俺の命を繋いでくれているからなんです。そのお陰で今を生きています。」

 

凌馬「ロックシードの変身者の残留思念体が君を生かしているとは……益々興味深いな君は……。」

 

狗道『どうだ?戦極凌馬……実に興味深い少年だろ?』

 

凌馬「君の存在は不愉快極まりないが、これは大変貴重な興味深い対象だ……三流の幽霊となった者であるが感謝するぞ…。」

 

狗道『ふん、言ってろ!』

 

そう言い狗道はザクロエナジーロックシードとなって一夏の身体に戻った。そして一夏は、ある事を付け加える。

 

一夏「だけど、それも時間の問題です…早く武神鎧武のロックシードを見つけないと、俺は死んでしまいます。今の俺は武神鎧武が宿っているから生きている命なんです」

一夏がそう言うと、武神鎧武が突然と声を上げた。

 

武神鎧武『一夏!近くに私の錠前の果実の気配が感じる!急いで盗りに行くぞ!』

 

一夏「わかった!すみません。俺と武神鎧武のロックシードを盗りに行きます!話はまた来てからでよろしいですか?」

 

凌馬「それはいいが…一夏君、君は戦極ドライバーを持っているのかね?」

 

一夏「あっ!?」

 

一夏は失念していた。狗道 供界の説明ではアーマードライダーの変身には戦極ドライバーとロックシードが不可欠であり、一夏のは特例中の特例であり狗道 供界も予想外だったという。

一夏の場合は飛び散った自身の血肉を媒体としての戦極ドライバーで武神鎧武自体がロックシードの役割りを果たし、変身を解けばその役割りも終わり、戦極ドライバーは血肉に戻りロックシードも消えたというのが現状説明できる仮説だという。

 

 

凌馬「はぁぁ〜~仕方が無い…これは、餞別(せんべつ)だ。持って行きたまえ…。」

 

そう言うと、戦極凌馬は、武神鎧武に変身した時に付けていた物である“戦極ドライバー”を引き出しから取り出し、一夏に投げ渡した。

 

一夏「いいんですか?俺が貰っても……」

 

凌馬「君は実に興味深いからな……因みにそれを付けてヘルヘイムの果実を採ると、ロックシードになるからまた、森に入ったらやってみたまえ。」

 

一夏「ありがとうございます!」

 

 

一夏はお礼を言って出て行った。そして研究室に残った貴虎と凌馬は一夏について話し合っていた。

 

 

貴虎「あの一夏と言う子の事…どう思う?凌馬……」

 

凌馬「嘘は言ってないだろう…ヘルヘイムの森はまだ解明されて無い事があるからね……。狗道 供界がエナジーロックシードとなっていた事も気になるが……それにしても、平行世界から迷い込んで来た人間で、幽霊と変身したアーマードライダーを宿しているか……実に興味深い少年だな……。私の研究におおいに役立ってもらうぞ。だがもしも、狗道が言う以上に役立ち、興味深い少年なら………………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の養子にしよう。名はやはり………“戦極一夏(せんごく いちか)"だな」

 

貴虎「ブフッ!?本気か!?義理とは言え、お前が子持ちとはな……あまり想像が出来んが、しっかり育てろよ……。」

 

凌馬「役立てばの話だかな……。」

 

 

貴虎は凌馬の爆弾発言に思わず職場の珈琲を噴き出してしまう。

 

_________________________

 

ユグドラシルタワーがそびえ立つ沢芽市[ざわめし]

 

 

 

沢芽市の海岸公園にインベスが現れ、

ビートライダーズのチーム鎧武の葛葉紘汰(かずらば こうた)とミッチこと呉島光実(くれしま みつざね)とチームバロンの駆紋戒斗(くもん かいと)はそれぞれのアーマードライダーに変身してインベスと戦っていた。

 

 

鎧武「クソっ、今回はヤケに多いな!」

アーマードライダー鎧武こと…葛葉紘汰は鎧武の武装の大橙丸と無双セイバーの二刀流でインベスを斬り裂く。

 

バロン「つべこべ言うな!とっとと片付けるぞ!」

アーマードライダーバロンこと…駆紋戒斗はバロンの武装のバナナスピアーで叩き付ける様に降り、インベスを倒して行く。

 

一夏は遠く離れていて、アーマードライダー達の様子を(うかが)っていた。

 

 

一夏「武神鎧武…誰が貴方のロックシードを持ってるかわかる?」

 

武神鎧武『あの緑色の奴だ!腰に紅くて丸く黒い植物の様な模様が入っているやつが私の果実の錠前だ……。』

 

一夏「解った…盗る瞬間の合図を任せるよ。」

 

武神鎧武『うむ…気を引き締めろよ…一夏!』

 

 

そこからアーマードライダー達の戦いが続き、数も減って来てトドメと言わんばかりか、戦極ドライバーのカッティングブレードを切り落とす。

 

 

鎧武「行くぜ!」カシュッ

【ソイヤ!オレンジスカッシュ!】

 

バロン「これでトドメだ!」カシュッ

【Come On!バナナスカッシュ!】

 

龍玄「行きますよ!」カシュッ

【ハイ~!ブドウスカッシュ!】

 

 

ドカッアアアアアアアアアアアン

 

それぞれの技を決め出し、インベスを一掃したが、まだ残っていた。そしてタイミングを見計らったのか…武神鎧武は一夏に合図を出す。

 

 

武神鎧武『今だ!一夏!』

 

一夏「わかった!」ハッア!!

 

龍玄「えっ!?……」

 

 

一夏は戦っている最中の龍玄から腰に下げているブラッドオレンジのロックシードを奪った。

 

 

鎧武「お前誰だ!!?危ねぇから下がってろ!!」

 

龍玄「それから、そのロックシードを返して下さい!」

 

一夏「これは貴方の物では無い筈です!これは俺達のです!」

 

 

そう言うと一夏は戦極凌馬から受け取った戦極ドライバーを取り出し腰に当てると自動的に巻かれる、そして右側のフェイスプレートから顔の絵が浮かび上がる。それは鎧武に似ていたが、血のように赫く、一緒に赤黒い植物のツタの様な模様が(えが)かれていた。

 

 

鎧武「えっ!?」

 

バロン「何!?」

 

龍玄「まさか!?…あれは!?」

 

一夏「行くよ……武神鎧武。」

 

武神鎧武『あぁ!さぁ今こそ再び私の力を取り戻す時!一夏よ!さぁ力を解き放ち、私の手に!!』

 

一夏「変身!」

【ブラッドオレンジ!】

【ロック・オン!】【ギュイーン!!ギギギギュギーン!!】

【ブラッドオレンジアームズ!邪ノ道・オン・ステージ!!!】

 

 

アーマードライダー達は驚愕(きょうがく)した。少し前にビートライダーズの“戦極バトルロワイヤル”の最中にクラックからインベスが現れ、アーマードライダーバロンこと駆紋戒斗とアーマードライダー龍玄こと呉島光実と白いアーマードライダーと共に戦国武神ライダーの世界でウィザードとビーストと共に倒した“武神鎧武”が目の前に現れた事が………

 

 

一夏「我が名は、武神鎧武!!ここからは……俺達の戦場だ!!」

 

武神鎧武『そして、天下を取るのはこの私だ!』

 

 

今此処に、天下分け目の戦国の世界からやって来た。そして再び天下を手に入れようとする…血塗られた武神が復活した。




面白くして行きますので、感想を募集します。
楽しみに待って下さい。

オリ兄の名前は百春[ひゃくはる]と言う名前にしました。他の名前は、百秋[びゃくあき]、秋十[あきと]、春十[はると]、十秋[とおあき]と言う…

オリジナルロックシード…独自設定の狗道自身がロックシードとなっています。通常のザクロロックシードでは、E.L.S.-MESSIAH«メサイヤ»…救世主となってますが…ザクロエナジーロックシードは、“E.L.S.-REVENGER«リベンジャー»…復讐者”となっています。狗道の戦極凌馬への復讐と一夏の女尊男卑の世界への復讐が重なったロックシードNo.です……。

次は話が飛ぶかも知れません。本当に、ご都合主義ですみません……。

7/16:武神鎧武のアーマード・ウェポンの名を変更しました。大橙丸(だいだいまる)血桜(ちざくら)大橙丸(だいだいまる)紅蓮(ぐれん)という名に変更しました。

タグを募集します!報告活動と感想欄からでも、構いません。因みに、ISの世界に戻ったらヒロインは布仏 本音にしようかと思ってます。タグは白い束,千冬救済,オリ兄はクズ転生者,などを募集します。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

アーマードライダー達との初戦闘

今回は、武神鎧武と鎧武,バロン,龍玄との対決と言うよりは、武神鎧武の天下の邪魔をした…復讐ですね。

場面としては、まだエナジーロックシードを使った仮面ライダーがまだ登場して無くて、初瀬 亮二[はせ りょうじ]がまだヘキジャインベスになる前です。

武神鎧武の色である。血の紅[あか]を血のような赫[あか]の文字に変更します。紅の文字は綺麗な方な感じがしますので、赫は赤黒い感じがあるのでこっちにします。『東京喰種』やアニメ…『屍姫 赫』でも血が関係しているのがこの
赫[あか]の文字なのでこの文字に変更します。


感想と意見をお願いします!


一夏は、ISが当たり前の世界…女尊男卑の社会が浸透する世界で、ドイツ…IS世界大会・モンド・グロッソの会場で誘拐され…誘拐犯からISの武装で撃ち抜かれたと思えば…“武神鎧武”と呼ばれる残留思念体[ざんりゅうしねんたい]のお蔭で命を吹き返し、誘拐犯を武神鎧武のチカラにより皆殺しにし…武神鎧武のロックシードを手に入れる為にこの世界から消えた。そして一夏はヘルヘイムの森へと入り込み…彷徨い、歩いている途中で…狗道 供界[くどう くがい]の魂が入ったザクロエナジーロックシードを手に入れる。それから、しがない研究者と自称する戦極 凌馬[せんごく りょうま]とその友人である……呉島 貴虎[くれしま たかとら]に一夏は隠すこと無く自身の事を話す。話している途中で武神鎧武は、自身のロックシードを感じたと言い、その場所に向かう前に…戦極凌馬からの餞別[せんべつ]で戦極ドライバーを投げ渡され、インベス達と戦闘をしていた鎧武,バロン,龍玄の三人の内…龍玄からブラッドオレンジのロックシードを盗り返し、無事に再び、武神鎧武に変身した…………。

 

 

_________________________

 

一夏は邂逅(かいこう)している鎧武とバロン、そして龍玄にこう言う。

 

 

一夏「我が名は、武神鎧武!!ここからは……俺達の戦場だ!!」

 

武神鎧武『そして、天下を取るのはこの私だ!』

 

一夏「それにしても、邪魔な奴らがウジャウジャ居るな…とっとと帰りやがれ!!」スッ

 

 

一夏がそう言い右手を上げると、武神鎧武の黄色のリボン付きのクラックがインベス達の足元に開き始めインベス達を次々と落としていき…そしてインベス達は居なくなってしまった。

 

 

 

〈ユグドラシル内 戦極凌馬の研究室〉

 

凌馬「ほぉ…クラックを出現させる事ができるとはな、やはり一夏君……キミは興味深い。さぁ…君の実力を見せて貰うよ、一夏君……私は君を興味深い対象と認識と評価しているんだ。ガッカリさせないでくれよ……」

 

 

戦極(せんごく)凌馬(りょうま)は、研究室の凌馬専用のモニターで、一夏の様子を伺っていた。一方で、別の所でも一夏の様子を伺っていた者達が居た。

 

 

〈ユグドラシル内 会議室〉

 

貴虎「“二人とも”、クラックを出現させ、鎧武と似たアーマードライダーに変身したあの子が、凌馬が養子にしようと考えている子供だ……名は、一夏と言う」

 

 

貴虎はユグドラシル内の会議室でモニターしつつ、会議室に居る“二人”に話した。

 

???「まさか……プロフェッサー凌馬が養子にしようとはな。正直、想像がつかないぜ……。しかもクラックまで自分の意思で開ける子供なんて……。」

 

 

そう言う、会議室の椅子に座っている黒いハットの帽子とジャケットとズボンを着て更には椅子の隣に置いてあるキャリーバックまでもが黒く、髭を生やしている男性はとても営業マンの姿をしていない……名前は、“シド”と呼ばれている男性である。

 

 

???「確かに、プロフェッサー凌馬は研究熱心な人ですからね。私も想像がつきませんでしたが、プロフェッサー凌馬は養子にする程の…しかもクラックを出現させる能力と実力による価値を見出した。と言う事でしょうか?」

 

 

会議室で腕を組んで壁にもたれ掛かっているスーツを着こなした秘書の様な女性の名は、“(みなと) 耀子(ようこ)”。見た目は美しい女性だが、高い身体能力と格闘技術を持ち、変装も得意とされている……元・女スパイである。

 

 

貴虎「そう言う事かもな。俺も思わず、コーヒーを吹き出してしまってな……あの凌馬が養子に迎える程の価値を見出したなら俺の目的の達成も近づいた事になるかもな…。

(それにしても、まさか戦国ライダーの武神鎧武に変身するとはな…私も関わった事は()せておくか……)」

 

 

呉島貴虎は、一夏が別世界…平行世界からヘルヘイムの森へと来た人間と言うことは、伝えていない。今現在…一夏が平行世界の人間だと言うことは、武神鎧武と狗道(くどう) 供界(くがい)と戦極凌馬と呉島貴虎しか知らない。

そして、一夏はアーマードライダー達と武神鎧武の復讐の為に対決しようとしていた。

 

 

__________________________

 

 

〈沢芽市…海岸公園〉

 

 

鎧武「残りのインベスがクラックに落ちた!?ってかおい!!何でお前が生きているんだ!!?

武神鎧武!!!お前は俺とウィザードが倒した筈だろう!!?」

 

武神鎧武「確かに私は貴様らに天下の邪魔をされ、私の魂は肉体を失い、彷徨(さまよ)い続けていた……たが!私は此奴(こいつ)という肉体を手に入れ、私の錠前の果実の元を辿(たど)ってこの世界へとやって来たのだよ!!」

 

鎧武「だったら俺がもう一度倒して、お前にのっとられているそいつを助ける!」

 

バロン「なら(なお)のこと、今度は俺が倒す!」

 

龍玄「紘汰さん!援護します!!」

 

 

アーマードライダー達はそれぞれの武器を構える。そして一夏である武神鎧武もそれに応える様に…大橙丸(だいだいまる) 紅蓮(ぐれん)と左腰に掛けてある無双セイバーを手にし、二刀流となり武器を構える。

 

 

武神鎧武「来い!!」スッ

 

バロン「ハアッー!!」ブン

 

武神鎧武「ふん!」スッ ザン

 

バロン「グハッ!!」ガシャン

 

 

一夏・武神鎧武は、バロンが持つバナナスピアーの攻撃を大橙丸 紅蓮で受け流し、もう一つの武器である、無双セイバーで斬り付ける。

 

 

鎧武「ハアッーー!!」チャキン

 

龍玄「ヤアァ!!」バババン

 

武神鎧武「ふん!ハアァァァツーー!!ハアッ!!」カシャン ブンブンブンブンブンブン ザシュ--ン!!

 

鎧武「グハッァァァー!!」

 

 

鎧武は斬りかかろう突貫し、龍玄はその援護射撃をするが……一夏・武神鎧武は大橙丸 紅蓮と無双セイバーの柄頭(つかがしら)を繋ぎ合わせ、合体させナギナタモードにし、ブンブンと回転させ、龍玄のブドウ龍砲の攻撃を防ぎ、更には突貫して来た鎧武をそのまま斬り付ける。

 

 

龍玄「紘汰さん!・・・紘汰さん!戒斗さん!大丈夫ですか!?」

 

鎧武「ああ!それにしてもアイツ……前よりも強くなってる?!!」

 

バロン「あぁ、前に戦った時より強さが増してる!!」

 

武神鎧武「当然だ!貴様らへの復讐!憎しみ!“この肉体の強き想いと願いと心!”そして貴様らの様なヤツらに邪魔をされ負けた事への自身の弱さ!それら全てを、私の血肉とチカラへと化し、今此処に…私という存在を立たせて居るんだ!!!」

 

 

鎧武「そいつの身体を乗っ取って!何を言ってやがる!だったらコイツだ!」

【パイン!】

 

バロン「あぁ!」

【マンゴー!】

 

龍玄「はい!」

【キウイ!】

 

 

【【【ロック・オン!】】】

 

カシュッ【ソイヤ!】【パインアームズ!】【粉砕!デストロイ!!】

 

カシュッ【Come On!】【マンゴーアームズ!】【Fight(ファイト) of(オブ) Hammer(ハンマー)!!】

 

カシュッ【ハイ〜!】【キウイアームズ!】【撃・輪・セイヤッハ!!】

 

 

鎧武「いくぜ!」

 

バロン「ふん!」

 

龍玄「はい!」

 

武神鎧武「ふん!来い……」

 

 

それからの対決は、凄まじく続いたが……パインアームズに変えた鎧武のパインアイアンの鎖で繋がれたトリッキーな攻撃をことごとく(かわ)し、大橙丸血桜と無双セイバーで攻撃をズラし無駄な動きを抑えながら周囲からの攻撃である、バロンのマンゴーアームズのマンゴーパニッシャーの攻撃はパワーと重さがある分、どうしても腕を振るのが遅い事を見破った一夏は武神鎧武にその事を伝え、鎧武のパインアイアンの流れ攻撃を当てる。それをくらったバロンはマンゴーパニッシャーを落とした。キウイアームズに変えた龍玄のキウイ撃輪の攻撃は身体を(そら)らして躱したり、大橙丸 紅蓮と無双セイバーで受け流していた。

武神鎧武も周囲を警戒しながら戦うが、元が一夏の身体なので感覚などをを共有している為…より周囲に警戒範囲が広がり、まさに死角がなかった。

そして一夏・武神鎧武は一気に行こうと思い、バロンが手放したマンゴーパニッシャーを足で拾い上げ、梃子(テコ)の原理を使い…膝を曲げ左手でマンゴーパニッシャーの持ち手を殴り下ろすとマンゴーパニッシャーの重さで、鎧武の所まで飛んでいき、鎧武は突然の事で反応が遅れてしまい、攻撃を受けてしまった。よろけた鎧武はパインアイアンの操作を(あやま)り、武神鎧武はそれを簡単に受け止め、鎧武ごと引っ張り出し龍玄を巻き添えにする様に地面に叩きつけた。そしてアーマードライダー達は一箇所に集まり一夏・武神鎧武は一気にキメる。

 

 

武神鎧武「これで終わらせてやる!!」

 

【ロック・オフ!】【ロック・オン!】

【一・十・百・千 ブラッドオレンジチャージ!!】

 

武神鎧武「ハアッァァァァァ!!!」

 

鎧武「グワッァァァァァーーー!!!」

 

バロン「グハッア!!!」

 

龍玄「ウワアァァァァァ!!!」

 

 

武神鎧武は一箇所に集まったアーマードライダー達を武神鎧武の必殺技である【ナギナタ無双スライサー】で一掃した。そしてその攻撃により、アーマードライダー達の変身は解除されてしまった。

 

 

武神鎧武「トドメだ!私の天下の邪魔をした武神共(ぶじんども)━━!!」

 

 

武神鎧武が変身を解除してしまった葛葉(かずらば) 紘汰(こうた)駆紋(くもん) 戒斗(かいと)呉島(くれしま) 光実(みつざね)に武神鎧武はトドメをさそうとしたその時・・・・・・

 

 

武神鎧武「グッ?!グウゥゥゥゥ!?」ビシッ ビシビシシシシシ

 

 

突然と赤黒い電気が発生し、武神鎧武は片膝を地面につけた。恐らくアーマードライダーの拒絶反応が起こったのだろう。

 

 

武神鎧武「何故だ!?どうして!?」

 

一夏『武神鎧武!多分…俺が変身を維持(いじ)できる時間がまだ短いんだと思う!』

 

武神鎧武「くっ?!……あと少しでトドメをさせたが、仕方がない!此処は一旦退くぞ!!」

 

 

そう言い、武神鎧武はクラックを開け、クラックの先にはヘルヘイムの森があり…その中へと飛び込む。武神鎧武が居なくなって変身が解除されたアーマードライダー達は、一段落(ひとだんらく)な感じになっていたが、それぞれ武神鎧武について考えていた。

葛葉紘汰は、どうして奴が生きていて、身体の方(一夏の身体)は武神鎧武にのっとられて…救おうと考えていた。

 

駆紋戒斗は、どうやって更なる強さを手に入れたのか……またアイツと戦って更なる強さを求める事を考えていた。

 

呉島光実は、何故奴は生きているのか、戦極ドライバーを持っていたことから…錠前ディーラーのシドに貰ったのか…それともユグドラシルが関係しているのか考えていた。

 

 

_________________________

 

 

〈ユグドラシル内 戦極凌馬の研究室〉

 

凌馬「素晴らしい!!私の目に狂いは無かった!これで私の研究と野望に大きく近づく!それには一夏君の存在が必要だ!!やはり彼を私の養子しよう!!早速…彼の戸籍を用意しなければ!!名はやはり……戦極(せんごく) 一夏(いちか)だな。」

 

 

〈ユグドラシル内 会議室〉

 

貴虎「圧倒的だな。一夏君は・・・・」

 

シド「なるほどな……プロフェッサー凌馬が養子にする程の価値と実力はあるようだな。」

 

湊「そうね。しかし、彼は使えますか?一夏君はまだ子供ですからね。」

 

貴虎「それは問題無い。彼は存在を否定され誰にも求められて居なかったからな。凌馬はそんな彼を昔の自分と重なって見えているのだろう。そんな彼が裏切る様なマネはしないだろう。」

 

???『しかし、面白い奴が出てきたもんだな。まさか鎧武と似たアーマードライダーに変身するとは………これは面白くなってきたぜーー!!』

 

 

そう言って会議室のスクリーンに現れたのは、白い個室でノリが良さそうで派手な格好のサイクルウェアを着た二十代後半の男性……【DJサガラ】・・・彼は『ビートライダーホットライン』のネット配信をする……視聴者を焚き付ける扇動者的存在のDJである。

 

 

貴虎「サガラ……一夏君を、彼の事をどう思うんだ?お前は……」

 

DJサガラ『面白い存在だ!これでビートライダーホットラインの視聴率が跳ね上がることは間違い無い!!アーマードライダー鎧武と似た存在…血塗れの武神、武神鎧武!!アイツはヘルヘイムに行けるクラックを自身の手で開けられるチカラを持つ者、これ程面白い存在は無いだろう。』

 

貴虎「そうか・・・・」

 

DJサガラ(にしても、異世界…平行世界から来た人間に戦国ライダーの世界から来た武神ライダー、神に近づこうとした狗道供界をロックシードとしてその身に宿す少年か……果たして彼はヘルヘイムの森に選ばれる存在なのか否か………“蛇”として、また見届ける存在がまた増えたな)

 

 

この時のDJサガラは一夏をアーマードライダーとしてでは無く、一人の人間の運命を見届ける。“蛇”と言う存在であった。

 

 

_________________________

 

〈ヘルヘイムの森〉

 

 

武神鎧武「グッ!グッウウゥゥ!!」

武神鎧武は苦し紛れに変身を解除した。

 

一夏「ごめん…俺がまだ変身時間が短かったから仕留め損ねて……でもどうだった?武神鎧武……奴らと戦った感想は?」

 

武神鎧武『ふん!一夏!お前がもっと、変身時間が長かったら奴らにトドメをさす事が出来た!次からは、変身時間を長くしろ!』

 

一夏「あぁ、そうなる様に努力するよ。」

 

武神鎧武『だが、戦った感想はお前が居たからかもしれないな。お前が私の代わりに周囲を警戒してくれたお蔭で勝てたかもな。』

 

一夏「そっか…ありがとう。・・・・あっ!!あれが“ヘルヘイムの果実”か!!」

 

武神鎧武『おい!ꐦ 私の感謝を無下(むげ)にするな!』

 

狗道『ドンマイ……』

 

武神鎧武『(うるさ)いわ!!貴様!!!』

 

一夏「よし!確かこの果実をもぎ採ればいいんだな。そしたら…ロックシードになるんだな。」

 

 

一夏は武神鎧武の怒りと狗道のフォローを気にせず、ヘルヘイムの果実を採ろうする。一つ目を採ると……それは、L.S.-10と書かれていてスイカの様なロックシードになった。二つ目を採ると……今度はL.V.-03と書かれたタンポポの様なロックシードとなった。更に三つ目を採ると……L.V.-04と書かれたチューリップの様なロックシードとなった。一夏は果物以外にもあるんだと思っていたが、それは滅多に手に入らないロックシードだと言う事は一夏は知らない。

 

 

 

一夏「果物以外にもあるんだ……」

 

狗道『イヤッ!!恐らくこれは間違いなく、滅多に出ないと思うぞ!』

一夏に対して狗道のツッコミが入る。

 

一夏「そっか・・・・・ねぇ、少し気になったんだけど…2つか3つを一度に集めてロックシードにするとどうなるんだろ?」

 

 

狗道が一夏にツッコミを入れるが、一夏スルーしてふとした疑問を口に出す。

 

 

狗道『さぁ…それはやった事が無いからわからない…ロックシードはヘルヘイムの果実の力を安全にする機能する為の物だからヘタをして安全機能が無くなり、ヘルヘイムのチカラが漏れてしまったら、一夏…お前はさっきの怪物である“インベス”になってしまう。辞めといた方が身のためだぞ!!』

 

 

一夏を心配する狗道は、自分が似合わない事を自覚しているが…それでも、一夏を心配する。ヘタをしたら一夏の肉体はインベスになってしまい自身にもどんな影響になるのか検討がつかないからだ。けれど、一夏は・・・・

 

 

一夏「でも、この方法で強いロックシードが手に入る確率が高くなるかもしれないし、戦極凌馬さんへのお土産として持って行く必要があるしね!それに俺にはどうしてもチカラが欲しい!武神鎧武と狗道さんの力を持っていても、俺は絶対的な強さとチカラを手に入れる!」

 

 

一夏は、複数のヘルヘイムの果実がついたのをツルごと引っこ抜いて地面に置いてから果実を一つにし、その果実を集める様に手で持ち上げると・・・・

突然と強く光りだし、まるで何時[いつ]爆発しても可笑しくない様なエネルギーが溢れ出し、一夏も負けじと抑え込む。武神鎧武は強いチカラが手に入ると予感して武神鎧武も力を貸す。そして徐々に強い光は収まり、収まった手を開けると・・・・・そこには、L.S.-14と書かれていて“カシス”の様なロックシードとなった。

 

一夏「これは……ブルーベリー?イヤッ…カシス?カシスのロックシード?No.は、L.S.-14番か………」

 

狗道『何だと!!!』

 

一夏「うわぁ!!どっどうしたんですか?!狗道さん!!そんな大声で驚愕な声を出して?!」

 

狗道『このロックシードはまだ、存在もしていない全く新しいロックシードだぞ!!しかも!お前はヘルヘイムの果実を抑え込み、新たなロックシードを生み出したんだぞ!!(やはり私の目に狂いは無かった!此奴は“神に至れる”可能性がある!)』

 

一夏「・・・・そっか、じゃあちょっと…一度使ってみるか!」

 

狗道『まぁ物は試しだ、使ってみるがいい……』

 

武神鎧武『一夏…新たなチカラを得る為に試してみろ!お前の行く未来を己の手で掴み、私に見せてみろ!!』

 

一夏「わかった!!!」

 

【カシス!】【ロック・オン!】【ギュイーンギュギュギイーン!】

カシュッ【カシスアームズ!死神!デスサイズ!】

 

 

一夏が変身したアーマードライダーは、武神鎧武の様な血塗れの武将とは違い、死神の様な黒くて長いローブを纏い、仮面や全身が骨の骸骨で出来ている。

武装は、カシスが絡まっているが…死神を想わせる様な禍々しく黄泉(よみ)へと(いざな)う狂気の大鎌を持っていた。

 

 

一夏「これが新しいロックシードの姿と力か、禍々しいけど意識はある。力に呑み込まれてはいない。(むし)ろ力が(わい)いてくる。」

 

武神鎧武『一夏…確かにお前から強い力を感じるが決して呑み込まれるな!それは愚か者の末路(まつろ)だ!お前はチカラと言う物を理解している。わかってるな……』

 

一夏「あぁ、わかっている!」

 

狗道『じゃあ一夏…試しにこれから来るインベスで試してみろ!』

 

 

狗道供界がそう言うと、インベスが集まり出した。恐らく…一夏が強制送還したインベス達であろう。

 

 

一夏「わかりました!!やってみます!ハアッァァァ!!!」

 

 

一夏はそう言って駆け出し、インベスを倒しまくった。カシスアームズの専用の武器である…大鎌“カシススライサー”の刃の大きさと持ち手の長さを利用しながら体の運びをし、最小限に(かわ)しながらインベスを倒していく。そして一気に終わらせる為に戦極ドライバーの横にあるカッティングブレードを1回倒す。

 

一夏「これで最後だ!!」

 

カシュッ【カシススカッシュ!】【ギュイーンギギギギューギューン!!】シュウウウウウ

 

一夏「ハアアアァァァァ〜〜〜ハアッ!!」

 

 

一夏はカッティングブレードを1回倒し、必殺技をキメる。カシススライサーは徐々にエネルギーを纏い、

横に真一文字に斬り裂くと……インベス達は一気に爆発する様に倒れていった。そして終わった一夏は変身を解除する。

 

 

一夏「凄いなこのチカラは。だけどこれを使いこなせる様にならないとな!!使いこなせなければ、宝の持ち腐れってやつだし………」

 

武神鎧武『その通りだ!一夏!!』

 

狗道『さてっ、後は粗方(あらかた)ロックシードを集めよう。そして戦極凌馬に話を聞くんだろ?』

 

一夏「あっ!?そうだった!!早く急ごう!!」

 

 

そう言って一夏は、カシスロックシードの試しで、インベスを片付け、粗方ロックシードを集め終わり、狗道さんがヒマワリのロックシードを使えばクラックを開けられると言うが武神鎧武がいれば自身のクラックで自由に好きな場所へと開閉できると補足した。そして一夏は最初に戦極凌馬と出会った大きなクラックへと辿り着いた。そこで待っていた戦極凌馬は一夏を研究室に案内して一夏にこれからの話をする。

 

 

一夏「どうぞ…凌馬さんに言われた通りにロックシードを集めて来ました。」

 

凌馬「ありがとう……ちょっと待て!!オイオイこれはまだ開発したばかりのロックビークルと滅多に出ないロックシードばっかりじゃないか!?」

 

一夏「あっ…それと実は、ヘルヘイムの果実を一度にロックシードにしてみたらこんなロックシードが出来ました。」

一夏はカシスロックシードを戦極凌馬に渡す。

 

 

凌馬「これは、私の知らないロックシードだと!!?一夏君…君が採ったヘルヘイムの果実が新たなロックシードを創り出すとは・・・・」

 

狗道『それと、面白い(しらせ)せを持って来てやったぞ。』

狗道 供界は戦極凌馬にも聞こえる様にする。

 

凌馬「何だと?!」

 

狗道『このロックシードは、一夏が複数のヘルヘイムの果実を一度にロックシードにし、ヘルヘイムのチカラを抑え込み一つのロックシードにした物だ!!』

 

凌馬「何だと!!?複数のヘルヘイムの果実を一つのロックシードにだと!!?しかもヘルヘイムのチカラを抑え込んだと言うのか!!?」

 

一夏「はい!!だけどこれは、武神鎧武が居たから出来た事ですので、俺だけの力ではありませんけど………」

 

凌馬「それでも、君は素晴らしい!!(これでまた、私の野望にまた近づいた。やはりこの子は私に必要な存在だ!!)

・・・・一夏君少しいいかい?」

 

一夏「何ですか?」

 

凌馬「・・・・もし、君が良ければ……“私の養子”にならないか?」

 

一夏「えっ!!?・・・・」

 

 

一夏は驚愕と同時に少し戸惑う。一夏は前の世界では誰にも認めてもらえず、存在を否定され、誰も信じなかったが一夏の命を救ってくれた武神鎧武、ヘルヘイムの事を教えてくれた狗道(くどう) 供界(くがい)さん、そして目の前に居る戦極(せんごく) 凌馬(りょうま)さんには、義理でも息子にならないかと言われて一夏は自然と眼から涙が流れ出る。そして、涙を拭きながら言う。

 

 

一夏「すみません、俺……息子って言われたの…初めてで、少し戸惑いました。だからチカラを手に入れる為なら、貴方の養子になってチカラも貸します!!だから、よろしくお願いします!!!」

 

凌馬「そうか・・・・ようこそ!一夏君を歓迎しよう!!今日から君は私の息子の、戦極一夏[せんごくいちか]だ!!!」

 

一夏「はい!!よろしくお願いします!!!」

 

凌馬「一夏……仕事の時はプロフェッサー凌馬と言いなさい、プライベートの時は父さんで構わない。」

 

一夏「はい!!ありがとうございます!ですがまだ、慣れなくて(しばら)くはプロフェッサー凌馬さんでよろしいでしょうか?」

 

凌馬「構わないよ、慣れたら言いなさい。」

 

武神鎧武『良かったな……一夏よ。』

 

狗道『戦極凌馬の息子か……私としては複雑な感じだが、これはこれで面白いな。』

 

 

 

こうして、一夏は戦極凌馬の息子となり義父の元で仕事を手伝いながら武神鎧武や狗道さんからの相談を受けながらも、戦極凌馬の野望に利用されるだけだとしても、この先が絶望と地獄の道だとわかっていても、チカラを確実に手に入れる事を目的とするのであった。




次の話は大分とんで、過去を回想し、最終回まで持って行く感じです。
本当に、ご都合主義な展開で…どうもすみません。

カシスアームズはフィフティーンをそのまま黒くて長いローブを来ていて違う所は武器が骨型の剣“黄泉丸[よみまる] ”の代わりに死神の様な大鎌で、十五の文字が無く、代わりに眼があります。


ISの世界に帰還した時に、タグもそうですが…物語はどうしましょう?もう…投げっぽっちで、感想や意見を書いてくれる人達に頼むか……

物語なんですが…コウガネがまだ生きていて、ISの世界でヘルヘイムの森を繋げ、支配するのを一夏が邪魔をするか、ISの世界に戻ったら、復讐者となり…世界の敵となるか、IS学園に入り、ISを倒していき…学園生活を送るか……今現在思いつく事はこれだけになりますね

一様…千冬救済とありますが、他はどうしますか?ヒロインは本音とか,オリ兄は実はクズ転生者だったり,箒アンチ,白い束か黒い束かどちらか……


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

過去への振り返りと現在の状況

今回は、一夏が鎧武の世界での過去を振り返り、現在の話となりそして、最終決戦の話をします。


一夏は、これまでの出来事を振り返る・・・・・

 

一夏は戦極(せんごく)凌馬(りょうま)の養子となって、

戦極(せんごく)一夏(いちか)と言う名前に変わり、数週間が経過した。

最初の頃は、義父である戦極凌馬に仕事を短期間で覚えさせられた・・・・

最初はわからなかったけど、狗道のアドバイス等もあり、努力と根気で何とか理解出来て、ロックシードの開発にも手を出していた。当然…失敗が多かったけど、義理だけど息子と認めてくれた父の役に立ちたいと思っていたから、いつまでも(へこ)まずにロックシードの開発と創造を繰り返していた。

特に創造は武神鎧武や狗道のチカラを借りて造っていたが、それにはフルーツの種類と武装の種類、更には変身音声も考えていた。フルーツの種類と武装の種類は兎も角…変身音声は、義父が超笑顔で『私の趣味だ、いいだろう?』と言っていたが…俺は『えっ!!?そんな事?!』とも思っていた。でも…『まぁ...それも悪くない』とも思っていた。

 

 

一夏はこの世界に来てから、ISの世界で自身がどれだけ無能で無価値で愚かな存在であった事を痛感する。義父の戦極凌馬にISの世界に置いての社会の状況を想像して例えて言う……男だからと言うだけで荷物持ちをされたり、財布代わりにしたり、最悪は男だからと理由で無実の罪を無理矢理に有罪にしたり、男だからと理由で殺したりなど、一夏自身の周りにはなかった事ばかりであるが、一夏がISの世界で、ネットなどで知った女尊男卑の現状の真実と同じであった。

 

 

義父の戦極凌馬の友人でもある……呉島(くれしま)貴虎(たかとら)さんから…ヘルヘイムについて俺が知らない事を教えてくれた。ヘルヘイムの真実…異世界で果実を口にしてしまい変わり果てた“元人間達”、そしてヘルヘイムの森の侵蝕は後…10年であるのと、それまでにヘルヘイム森をどうにかしたいとの事である。

自身の身が滅ぼうと人類を救ってみせると強い意志が眼に宿っていた事に、俺はこの人みたいに強くなろうと決めた。

それに、貴虎さんが言った〝理由のない悪意〟……一夏は真っ先に女尊男卑の社会を連想してしまった。

 

呉島貴虎さんの他にユグドラシル関連の人達である……

シドさんや湊さんにも会って色々教えて貰った。

シドさんからは産業や商業について・・・・

 

湊さんからは、コンピュータのハッキングと格闘技、更にはスパイ活動や極意を教わった。

 

 

他にも、“DJサガラ”という人物に出会った。DJサガラは『ビートライダーズ』と呼ばれるストリートダンスチームのネット配信を盛り上げる……扇動者的な人物である。

一夏はDJサガラがネット配信しているビートライダーズに興味を持ちネットで彼らのダンスを観ると面白いと素直に思った。

ビートライダーズは、ユグドラシルタワーがシンボルである沢芽市(ざわめし)のランキングを決めているダンスチームである。ビートライダーズはネット配信のランキングになっていて、元はダンスで競い合っていたが・・・・

ユグドラシルは、ビートライダーズを利用して、“インベスゲーム”を開催していた。ユグドラシルはこれを使って、ヘルヘイムに関するデータの収集をしていて、俺は俺で、ヘルヘイムについてと新たなるロックシードの開発に取り組んでいた。

 

しかも何も知らないビートライダーズをインベス関係の責任としてとらせていた。俺は裏で強力かつ安全なロックシードの開発に専念し、それを受け取るに相応(ふさわ)しい人物を探し出しそして相応しい人物に渡そうと思っていた。

 

 

一夏はビートライダーズの中では・・・・

『チーム蒼天』が気に入っていた。チーム蒼天とは・・・・・

和服や紫と黒のスポーツウェアに身を包んだダンスチーム。メンバーは5人。ロゴマークは『蒼天』の2文字を包む白雲のイラストと「DANCE TEAM SOUTEN」の英字。

ダンスのジャンルは日本刀のレプリカを用いた剣舞であり

インベスゲームのアーマードライダーが属していないものの、順位は上位を維持していることが多く純粋に剣舞を舞っていた。

一夏は息抜きと沢芽市の把握のついでに、蒼天のダンスを直で見ることが多かった。

ある日の息抜きのついでに……そしてユグドラシルから貰ったスーツを着て、シャルモンの店に行き、ケーキを食べて涙を流す。

一夏はケーキの材料をことごとく当てるが…その中にはシャルモンのケーキの味を盗もうとした商売敵のパティシエや悪徳記者が居たが、一夏はその人にこう言う。

『例え…材料がわかったとしても、それをここまでの美味しさを作るに、相当の努力が必要だ!それこそ天才なんて努力の一部でしかない位に何処までもお客さんの事を考えてパティシエの道を進んで来た!貴方には……ここまでの美味しさの為に一体どれ程の努力を……美味しさの追求の思考をすればいいと思いますか?

私の考えは…ずっと先…これからもパティシエの道を極めようとする者だけがこれ程までに美味しいケーキを作れるんだと思ってます!材料だけなら金を揃えば手に入るけど、それを作れる技術と想いと魂が無ければ美味しさで涙が出る程のケーキを作れないと私は思ってます!』

 

そう言うと商売敵のパティシエと悪徳記者は悔し顔をしながら店を出て行った。一夏はケーキとパティシエを語った為に周りから拍手を貰い赤面する。

その時に、パティシエの“凰蓮・ピエール・アルフォンゾ”が一夏の生年月日の相性とスーツの着こなし、ケーキの材料を見破った味覚、そしてさっきのケーキからの語りを言う姿勢に凰蓮は気に入り、『お店で働かないか?』と勧めるも一夏はそれを断るが、お店の常連客となる。そこで働いている城之内さんと一緒に凰蓮さんから戦いを学ぶ。

凰蓮からはこう教えられた……。

 

凰蓮「パティシーとは、総合芸術なの!職人がプロの技と魂を尽くして、至高の美を実現させるのよ!

まずは、デコレーションで目を魅了…お客様がフォークを手に取る前から、既にパティシエの戦いは始まっているの!(しか)るうちに舌を魅了…食感と味が作り出す禁断のパッションで!お客様の魂を盛り上げにする!」

それは、パティシエとしてではないか?と心の中でツッコんだ。

 

 

暫く時が経ち、一夏に戦極凌馬から……4つのエナジーロックシードが完成し、稼働実験のテストをしようとした時に呉島貴虎さんから連絡が入り、ビートライダーズのレイドワイルドのチームリーダー初瀬(はせ) 亮二(《りょうじ)がヘルヘイムの果実を口にしヘキジャインベスになってしまい街は混乱していた・・・・

義父は、貴重なデータを撮る為に複眼のカメラ機能で録画し……貴虎さんは後始末をシドさんに言い、ヘキジャインベスをシドさんが倒そうとしたが、俺はふとした事が頭に浮かんだ。

それは……『“複数のヘルヘイムの果実をロックシードにする時に、発生するエネルギーを押さえ込んだならその逆も可能なのか”』……インベスとなった人間を俺と武神鎧武達のチカラで、人間とインベスを分裂させると…言う事である。

ならば早速試してみると、シドさんとヘキジャインベスの戦いに割り込み、チカラを試す。すると徐々に分裂していき人間である初瀬 亮二とヘキジャインベスであった初瀬 亮二が別れて居た。インベスの方はシドであるシグルドに押さえ付けて貰っている。だが問題は、肉体が分裂に成功しても…精神はどうだろうか?もしかしたらインベスの方に行ってるかもしれないと思い、一夏は人間の方の初瀬 亮二を殴ったり、蹴ったりして起こす。少しの間だけ起きて初瀬 亮二のデータを元に質問をしたら全てデータ通りであり、成功した。けど…スグに意識がなくなってしまいユグドラシルの黒影トルーパーズに引き渡し、精密検査をさせる。

一夏は義父のデータ収集の邪魔をされて怒っていると思ったが、一夏を使って先程の出来事の研究をする。

そして、葛葉(かずらば)紘汰(こうた)駆紋(くもん)戒斗(かいと)は戦極凌馬との話をする時に一夏も滞在(たいざい)しており、戦極凌馬は一夏を自分の義理の息子と二人に告げ二人は驚愕する。

 

 

一夏は監視室で身を潜め、葛葉紘汰は呉島貴虎からヘルヘイムの真実を聞かされたが、葛葉紘汰は最初は絶望と無力の表情をしていたが……(しばら)くして、ロックビークルのタンポポロックシードであるダンデライナーでユグドラシルタワーまで来ていて、“カチドキアームズ”と呼ばれた俺や義父が見たことの無いロックシードを使って…ダンデライナーに乗っていた黒影トルーパーズを次々と倒していった。

一夏はそれを自身の研究室から見ていた……一夏自身が強くなる為の研究として・・・・・

 

・・・・・・ヘルヘイムの果実の秘密とヘルヘイムの真実とオーバーロードの存在を義父の戦極凌馬から聞かされていた。一夏は義父に協力する為に、更なる力を手に入れる為に……一夏はロックシードの開発と強さを求める。葛葉紘汰が持つ“カチドキアームズ”の研究と開発に取り組んだ。

しかし、一夏は“カチドキアームズ”の研究に行き詰まっていた。そして、一夏は気分転換に沢芽市にあるフルーツパーラー『ドルーパーズ』に行きの店長に特別注文の〝ブラッドオレンジパフェ〟と〝ザクロサイダー〟を注文し、研究を改めて考えていたその時・・・・世界が止まったかのように感じた。そしてそこにはDJサガラがまるで初めから居たように珈琲を飲んでいた。

DJサガラの、一夏が……異世界から来た人間と初めから知っているかのようなに口振(くちぶ)りに不安と焦りが出たが、DJサガラにはお構い無しに一夏に自身の世界とこの世界をどうしたいか、運命を変えるチカラを手にして何をするか問われた・・・・そして一夏は、最初は復讐目的でチカラを手に入れようとしていたが、徐々に日が経つと復讐よりも……ただ、認めてもらいたいと思っていたのかもしれない、一人の人間である一夏として見てもらいたかったかもしれないと言い、一夏はチカラとは、互いに認め、明日に未来に向かって進むチカラと思っている。

とDJサガラは〔面白い!〕と言い、店にあったブラッドオレンジを取り出してボールで遊ぶようにしてから、

DJサガラはブラッドオレンジを取り出して一夏に見せるようにし、手を上下に挟むように重ねる……そしてブラッドオレンジはヘルヘイムの果実がロックシードになる時のように形を変えると食べ物の面影が無く金属の果実を模倣したような角々(カクカク)とした形になり、DJサガラはもう一度手を重ねるとそれはカチドキアームズの録画データと同じようなロックシードが完成し、DJサガラはそれを机に置いて、〝ただ……俺は、見守るだけ〟と伝えまた時間が動き出した。そして机の上を見るとカチドキアームズのロックシードが置いてあった。DJサガラは何者なのかと疑問するが、同時に関わってはいけないとも直感する。

そして実用段階として試しにカチドキアームズに似たロックシードを使うと、

【ゼツメツ!】【ロック・オン!】ギュイーンギギギギューン!【ゼツメツアームズ!敵を滅せよ!ソイ・ヤッ・サーー!】

と音声でカチドキアームズとまた別のロックシードだと知り、変身すると・・・・

そのには、姿・形はカチドキアームズに似ているが、色が武神鎧武と同じ色で、血塗られた武将がそこに居た。

武神鎧武は、新たなる力に歓喜をしていた。一夏はこのチカラを使いこなすのに根気と時間を使う。

 

 

あれは夢なのか現実なのかわからない体験だったな。研究途中で沢芽市を監視するカメラから、突如としてインベスが超巨大化したり…色とりどりの列車が現れてスーパーロボットになったりで、少し休んだら巨大インベスもスーパーロボットもいなかったから、疲れてるんだと思ったっけな。

 

 

凄い体験もしたな。アーマードライダーもとい、仮面ライダーの最初の変身者 ……仮面ライダー1号こと本郷(ほんごう)(たけし)と昭和ライダーと平成ライダーとの大戦・・・・

仮面ライダーの宿敵でもある“ショッカー”を受け継ぐ地下帝国バダン……仮面ライダーフィフティーンこと(あおい) (れん)と“シュウ”という名の子の存在の重要性……

次々と集結する昭和ライダーと平成ライダーとの大戦……最終決戦と共に近づく真実……そして、その地下帝国バダンの正体は、黄泉の国すなわち死んだ者の世界であると、計画……“メガリバース計画”とは死んだ者の世界と生きている者の世界そのものをひっくり返す事であり、それには葵連の息子でもあったシュウのひっくり返す七次元の能力(チカラ)が必要不可欠であった。

 

そして、最後には、葵 連の息子のシュウと和解し、昭和ライダーのライダーシンドロームで母親とも和解した。

 

最後には海辺の岩で、昭和ライダーシンドロームで平成ライダーとの決着がついた。

 

 

インベスゲームが流行り出して沢芽市の人々は、ビートライダーズが原因と決めつけ町から追い出そうとする。

ビートライダーズの誤解を解くためにビートライダーズの合同ダンスイベントがあったな〜。まぁ…俺もビートライダーズ達のダンスを観ていて楽しかったし、無くなるのも惜しいと思ってしまったし…らしくないけど、少し手を貸してしまったからな。ビートライダーズを嫌っている連中がロックシードを使って邪魔をした奴らを叩き潰したりしたしね。そのビートライダーズにいたチームバロンのザックが駆紋戒斗がユグドラシルで義父の試作品の戦極ドライバーを盗んでザックに渡したようだ。そしてザックはL.S.-02のクルミロックシードを使って、〝アーマードライダーナックル〟となった。

 

 

他にも、キカイダーと言う伝説存在とハカイダーを起動させるために義父の脳を使うが破壊衝動による暴走を止めたり、それを使うダークと言う組織の存在……と言うのもあったな・・・・・・

 

 

一夏は、行方不明となった貴虎さんを探すためにヘルヘイムの森に入り込み、辺りを調査していると、武神鎧武が強いチカラを感じると言い、感じる場所へと向かう。

そこには探していた人物の貴虎さんと存在しているだけでも威圧感で内蔵が押し潰される感じがした。

インベスとはまた、違う存在……貴虎さんはヘルヘイムの王だという。

ヘルヘイムの王……オーバーロードである〝ロシュオ〟に貴虎さんを探しに来たと言うが、人間を見定めるとの事で……一夏は貴虎さんに危害を加えない事とこの場を荒らさない事と今すぐに立ち去る事を約束し、この場を去った。

立ち去っても圧倒的な恐怖が心と体に残るまでに・・・・

武神鎧武や狗道供界さんがいてくれたから何とか立ち直れた。

 

オーバーロードと呼ばれた強敵の存在……これを義父に報告するにも、貴虎さんが危険に及ぶと判断した一夏は、情報を集める。

義父は赤いオーバーロード(デェムシュ)を捕らえようとするが、黒影部隊では全く歯が立たず部隊は壊滅状態……オーバーロードを逃がし、更にはインベスたちが増え始める。

義父はユグドラシルタワーの緊急脱出のポットで沢芽市を離れたが、一夏や他のアーマードライダーと共に強くなる為にオーバーロードとそれに従うインベスと戦い続ける。

 

 

 

葛葉紘汰は新たなロックシードを取り出す。それは金色の鍵のようなロックシードで、それをカチドキアームズに指して回すと……そこに現れた葛葉紘汰は、大将軍という音声から……銀色の南蛮鎧のアーマードライダーとなった。

 

そこからは、圧倒的でこれまでのアーマードライダーの武器が使える能力で、赤いオーバーロード(デェムシュ)を倒した。

 

 

(しばら)くして、緑色のオーバーロードである〝レデュエ〟が全世界に中継を配信し、危険な存在だと判断した世界各国は沢芽市にミサイルを放つとニュースになっていたが……オーバーロードの圧倒的なチカラによりミサイル全てが無力化されてしまった。正直……恐怖と同時に武者震いが起きた。更なる強さと覚悟を手にするために・・・・

 

 

あっ、そう言えば……戦う為に研究に没頭していてそのまま寝ちゃって、不思議な夢を見たな。〝コウガネ〟と呼ばれたヘルヘイムの研究者が黄金の果実そのもので、黄金の果実を賭けたサッカー大会……ビートライダーズのダンスもインベスゲームも無く、サッカーで賑わっていた沢芽市……アーマードライダーもサッカーの助っ人又は代表者となっていて、プロのサッカー選手も助っ人にもなっていた。

トーナメント制でサッカーで頂点を決める大会であって、

最後は、11人のアーマードライダーで、サッカーみたいに決着をつけたっけな・・・・

 

 

 

ある日、義父が黄金の果実を求める為にリンゴロックシードを開発していた資料を見つけ出し、そのリンゴロックシードも見つけた。どうやら義父は擬似の黄金の果実をロックシードとして作ろうとしていたらしい。そして試しに使ってみると、変身出来たが……変身できたのは数分間だけで、スグに変身が解除されてしまい、リンゴロックシードもバラバラどころか灰のようになってしまった……疑問に思ったが、武神鎧武と狗道供界が俺たちがいることで変身が維持できなかったのだろうと推測した。

 

 

 

 

ユグドラシルタワーに捕えられた人達を救出する為に乗り込んだ俺たちは、オーバーロードとの戦闘で()()()()が更なる強さと覚悟と力を手にした。

捕らわれた人達は無事に救出し、凰蓮さんと城之内さんと一緒に街の外へと避難誘導を手伝い、一夏はオーバーロードの王と話をする為にヘルヘイムの森へと入る。そこで見たものは・・・・オーバーロードの王〝ロシュオ〟の背後から緑のオーバーロードである〝レデュエ〟が(ダウ)で刺した光景であった。そこから黄金の果実を手にし高笑いするが、徐々に黄金の輝きを失いそこにあるのは腐っていた果実であった。

それに怒り何度も刺しては悪態をつくその行為に…卑怯な手に激怒し、極アームズとなった鎧武と共にレディエを倒し、紘汰と戒斗は先にヘルヘイムの森から出てもらい、一夏は武神鎧武と相談して、王であるロシュオにその場で膝をつき頭を下げる。一夏と武神鎧武なりの民を護りし王への敬意の証である。そこへ、DJサガラ……否 (へび)とロシュオの……ヘルヘイムの世界の王妃であった人物が現れ一夏に問う、『貴方は元の世界に戻って復讐を果たすの?』

一夏は『俺は、人間同士のくだらない欲望で人をキズつけ、男だという理由だけで殺す様な腐った考えを持つ奴らに……

人間の未来を終わらせない。だから俺がそんな巫山戯た運命を変える!それが俺自身のチカラが悪だろうと、力で脅し、男と女ってだけで争う奴らを……人を人と思わないような奴等を俺は許さない!!!その為なら俺は例え世界から恐れられ憎まれる様な〝絶対悪〟にでもなってやる!!!』

一夏は自身の全てを王妃にそう言うと、突如と武神鎧武と出会った時のように、暗い場所に一夏と後ろからは目の前で死んだ筈のロシュオがいた。ロシュオは一夏の内に秘めた想いや願いを聞き入れ、自身に残っていた黄金の果実の残り香と欠片を最後のチカラとして、一夏に託した。

 

 

一夏は王妃の墓の場所へ別の石の棺桶を作り、同じ場所で共に埋葬した。そして、一夏はロシュオに託された黄金の果実の残り香と欠片を使って周辺のインベス達にこの墓をずっと護ってくれと頼んだ。それを伝られえたインベス達は承諾するように(うなず)き、鳴いた。

 

 

 

ここで……一夏が沢芽市でユグドラシル関係とインベスによる被害でアーマードライダーとなった。一夏の数少ない友人を紹介しようか。

 

まずは、仮面ライダー星覇(せいは)/金海(かなみ) 覇龍哉(はるや)・・・・・覇龍哉は“元”蒼天のチームメンバーであるがインベスゲームによりチームを抜け、フリーランスのダンサーとなる。俺と同い年の学生で、逆立てた金髪が特徴のイケメンで、青いレザージャケットを羽織っている・・・・

ロックシードはスターフルーツの亜種であり、

赤いスターフルーツの五斂子(ごれんし)ロックシードで変身する。他にもロックシードの交換で別のアーマードライダーへと変身出来る。

アボカドロックシードで変身する『アーマードライダーバイオレンス』

竜眼ロックシードで変身する『アーマードライダーミガル』

そして、その2つの抑止力として開発し、渡したSランクロックシード・・・・アセロラエナジーロックシード/ドラゴンフルーツエナジーロックシードをジンバーアームズとして使う。

アーマードライダーへの変身のきっかけは、元のチームである『蒼天』がインベスに襲われている所をアーマードライダーでなくても……戦えると言い、インベスを蹴散らしながらも蒼天のメンバーを避難させていた所を俺が……

武神鎧武となり、試作と開発の試しと彼の気持ちと覚悟により、開発途中のロックシードである・・・・

L.S.PROTOの青いスターフルーツのロックシードと戦極ドライバーを彼に渡し、アーマードライダーへと変身し、

『アーマードライダー蒼天(そうてん)』が誕生した。

(蒼天は、青い忍者の様な容姿で、鋭い緑の複眼をしていて、すばやさ重視で、武器は忍者刀の流青(りゅうせい)。すばやさはヘタをすれば、

ジンバーチェリー以上のすばやさであるが操作(コントロール)が困難ではあるが、それでもアーマードライダーの中では最速である。)

 

そして彼は、オーバーロードとの闘いで……更なる覚悟と強さと新たなるチカラを手にし、赤いスターフルーツのロックシードである五斂子ロックシードを使って、仮面ライダー星覇(せいは)となった・・・・・・

 

 

 

二人目は、仮面ライダーインス/五光(いつみ) 健太(けんた)

早生まれの18歳である。

 

機械いじりが趣味の高専の学生。

普段は穏やかだが、ラズベリーロックシードで変身すると性格が豹変する。服装はジーパンにコート、眼鏡をかけている。いわゆる隠れイケメンであり、性格と相まってそれなりにモテる。バイクや車に目がない。

 

元々、眼鏡を外せば凶暴になる事がある。何でも……親の虐待により、自身を守るために、こんなことになってしまったとのこと・・・・

 

使うロックシードはラズベリーロックシードで、『アーマードライダーインス』となる。

 

 

アーマードライダーになったきっかけは、

バイクでインベスたちを蹴散らしながら戦い、五光 健太はインベスの標的にされ大量のインベスにバイクから降ろされてしまうが、眼鏡を外した途端に凶暴化し、インベスと戦うが限界が近づき……一夏は彼に戦極ドライバーと開発途中でもあるラズベリーロックシードを取り出すが、それは使うと性格が凶暴になり、うまく適合しないと周りの物すべてを破壊することしか考えられなくなり。うまく適合しても複雑なことはあまり考えられないが……彼の凶暴化になら、上手く適合すると思い彼に投げ渡す。

彼は迷い無く装着し、アーマードライダーインスとなる。

インベスとの戦いが終わり、彼をユグドラシルに勧誘する条件として、彼がビートライダーズのゲームの一環[いっかん]で、ロックビークルを貰いたいと言ってきてロックビークルの開発にも取り組むと条件を足した。

彼はそれを承諾し、一夏との協力関係を結んだ。

彼と共にロックビークルの新たな開発で戦いの幅が広がった。そして、ヘルヘイムの森で大量のインベスと遭遇し、

五光がヘルヘイムの森で大量のインベスとの戦いで重症を負い、止めを刺される時に五光の何もかもぶっ壊したいという強い気持ちに〝クリムゾンロックシード〟が現れた。

それを使って新たなアーマードライダーに変身してインベスを倒すが、正気を失い、狂ったように他のアーマードライダーと戦闘を行った。しかし、もともと重症だったため、すぐに力尽きて倒れた。運ばれた病院で目を覚ましたが、変身した後の記憶が全くないという。クリムゾンロックシードも何処にもなかった。その後、しばらくは鳴りを潜めたが、オーバーロードとの戦いの時に五光の前に再び現れる。迷った末に変身を決意し、インスの強化形態である。アーマードライダーインス・ロッサとなり、オーバーロードを倒すが、一夏達にも襲いかかる。そして決死の説得と戦闘で何とか自我を取り戻す。その後は五光のロックシードとなる。しかし、自我を取り戻しても変身した後はまともに言葉を喋れなくなり無意識にノーガード戦法をする。

 

 

今話した人達は一夏の数少ない友人である・・・・・

 

 

一夏の友人である……金海(かなみ) 覇龍哉(はるや)五光(いつみ) 健太(けんた)は今現在は、凰蓮さんと城之内さんと沢芽市の市民の避難誘導を手伝っていた。インベスやオーバーロードとの戦闘に巻き添えにする訳にはいかないと、正義感の強い二人は、市民を避難させたら二人も街を離れる様に言ったが、ヘルヘイムの影響でインベスは残っている為か、沢芽市に残り、インベスを倒していくと決めていた。二人は、凰蓮さんと城之内さんビートライダーズのバロンのリーダーであるザックさんと阪東 清治郎[ばんどう きよじろう]が経営するフルーツパーラー『ドルーパーズ』

とチーム鎧武の拠点で体制を立て直している。

葛葉紘汰は光実と高月舞を探すために沢芽市を走り回っていて、駆紋戒斗は湊さんと一緒に行動しているから大丈夫だと思うが……問題は光実だ。今の彼奴は、友人をも殺す事を(いと)わないし、最悪……自身の命でさえも棄てる気だな・・・・

武神鎧武は、『光実という奴の事は追い詰められて状況を把握しきれていない哀れな奴だ』と言っていた。

 

 

一夏は狗道供界にロシュオの時を義父が見ていたとしたらと推測し、義父は黄金の果実を手に入れるためにどんな手段を使ってでも手に入れると狗道供界が言う。もし、ロシュオが光実を連れ去った高司(たかつかさ) (まい)に託したのなら……義父はその事を知って取り出そうとするだろう、一夏は病院やその関連の施設を探し回った。そして、ついに見つけた。

義父の戦極凌馬の他に駆紋戒斗と湊さんも一緒であった。

 

 

この時、一夏は遠くから特別カスタムしたダンデライナーをステルスモードにして、義父の戦極凌馬と駆紋戒斗との闘いを観ていた。闘いは義父の圧倒的であるが……一夏は、最後に駆紋戒斗が侵蝕(しんしょく)したヘルヘイムの果実を食べてしまい、ヘルヘイムのチカラを抑え込み…オーバーロードとなった。それからの闘いはオーバーロードとなった駆紋戒斗が圧倒的で最後は義父が足を滑らせビルから転落したが……ステルスモードにしていた為に何とか助ける事が出来た。そして、そのままユグドラシル関連の者に極秘に病院へと運ばせ治療するようにした。

 

 

『机上[きじょう]の空論[くうろん]に過ぎない』

『俺の真理はこの手の中にある。』か・・・・

それは、俺も同意しますよ戒斗さん……俺にとって貴方は『力と強さ』を教えてくれました。俺は戒斗さんと紘汰さんとの決着で世界がどうなろうと見届けますよ・・・・・・

 

 

次の日に、駆紋戒斗,ザック,湊がビルから沢芽市を眺めながら浸っていたのを…一夏はずっと監視していた。そして突然の爆発で湊は変身し、駆紋戒斗を庇いビルから転落したが、一夏が行動してしまい湊を助けた。湊さんは戒斗さんの傍で見届けるとの事で助けた。

そして、一夏は急いでこの場を離れる為にジンバーチェリーを使う。

 

 

 

 

そして今現在では、最後の決着を付けるためにオーバーロードのチカラを得た葛葉紘汰とヘルヘイムの果実を口にし、オーバーロードとなった駆紋戒斗が、二人もの……沢山のクラックを開け、大量のインベスを呼び出し、インベスの兵を従える様に前進し、

二人は一足即発な状況となった。

まるで、戦国時代の(いくさ)が始まろうとしていた様な感じである。

始まりの女となった高司 舞と〝黄金の果実〟を(めぐ)る闘いが始まろうとしていた・・・・・

 

 

因みに、武神鎧武が始まりの女となった高司 舞を運命の巫女と言い、手に入れようとするが…俺は手に入れる資格は無いと言い加えて、

始まりの女が選ぶのに横取りは卑怯な手であり、それこそロシュオを背後から騙し討ちし、黄金の果実を手に入れようとする奴であるオーバーロードのレデュエと同類になると言い、それは天下を取る者にとっては愚か者卑怯者と比べられる事は、耐え難いとも言える事である。

武神鎧武も力を手に入れる時は、騙し討ちや不意討ち等はせず…堂々と正面から闘い力を手に入れた。と言えば、

『確かに…私は天下を取る為に力を(ほっ)し、堂々と正面から数々の武神達の力を手に入れた。勿論戦術には、嵌めたりする事もあったが、私自身が力を手に入れる為に自ら闘い、勝ち取り、力を手に入れた。しかし、天下を取るには運命の巫女がどうしても必要であった。天下を取るのを早める為に、だが私は天下を取るのを邪魔をされ消えたと思えば……一夏、お前の身体に入り蘇生してこの世界へと共に歩み力を手に入れた。だから、これからもお前と一緒ならそれはそれで、面白いかも知れないな。若[も]しかしたら……私は私自身を見て認めて共に歩んでくれる者が欲しかったのかも知れんな。』

と言い、運命の巫女もとい、始まりの女となった高司 舞と黄金の果実を手に入れる事を諦めた。

 

 

葛葉紘汰と駆紋戒斗が同時にアーマードライダーへと変身し、始まりの女(運命の巫女)である高司 舞と黄金の果実を手にする決戦がついに始まった。




感想を募集します。よろしくお願いします!

アーマードライダーインスの強化形態・・・・

アーマードライダーインス・ロッサ
ロッサはイタリア語で赤という意味

色はインスにリンゴアームズが着いた形だが、色が白い所がすべて赤になっている。

次回は、決戦を飛ばして、DJサガラと同じように対面して見送ります。

そして、3ヶ月後と7ヶ月後の話になります。


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

鎧武(葛葉紘汰)バロン(駆紋戒斗)との決着・・・

だいぶ遅れてしまいましたね……すみません。


今回で鎧武とバロンとの決着のシーンを書きますのでよろしくお願いします!!!




〈BGM 〉

〔MAD 仮面ライダー鎧武 乱舞 escalation〕

 

葛葉紘汰と駆紋戒斗が同時にアーマードライダーへと変身し、始まりの女・運命の巫女である高司 舞と黄金の果実を手にする決戦がついに始まった。

 

 

戦闘が始まり、インベスも一斉に戦いを始める。

 

 

二人は自身の願いと信念と想いを胸に宿し戦い続ける。

鎧武(紘汰)は大橙丸で斬りつける。バロン(戒斗)はバナナスピアーで突きつけ叩き付ける。そして、両者の武器がお互いの体にあたる。

 

 

鎧武とバロンはロックビークルのサクラハリケーンとローズアタッカーに乗っては己の武器を持って戦うバトルレースじみた事をし、途中でバロンはローズアタッカーからダンデライナーに乗り換え応戦する。鎧武もサクラハリケーンからダンデライナーに乗り換え戦いを再開すが、途中で青龍インベスに邪魔をされ、ジンバーレモンへとアームズチェンジし青龍インベスと戦う。バロンもマンゴーアームズへとアームズチェンジし鎧武とバロンの戦いを続ける。

 

鎧武は途中で出てきたイノシシインベスにカチドキロックシードであるカチドキアームズにアームズチェンジして、専用武器である、“火縄大橙DJ銃”の強い火力で撃ち抜く。

 

 

バロンは走りながら自身のヘルヘイムで進化したオーバーロード......『ロード・バロン』となり、過去のオーバーロードのデェムシュが使っていた両手剣......シュイムの色が違う剣“グロンバリャム”を右手に構える。

 

鎧武はカチドキアームズの背中にある“カチドキ旗”を抜き取り構える。

 

 

盗聴の周波数から音声が聴こえる。どうやら戦いながらこれまでの事、これからの事を話しているようだ。

 

 

『戒斗!!悲しみや絶望の他に、手に入れたものは無かったのか!!?』

 

『その怒りがお前の全てだったのか!?』

 

『そうだ!!』

 

『弱さや痛みしか与えない世界!!強くなるしか分かり合えなかった世界を俺は見ているんだ!!!』

 

『今その全てを滅ぼすチカラに手が届く!貴様を越えた先に!!!』

 

 

鎧武は吹き飛ばされコンクリートの壁に叩きつけられ、バロンはトドメを刺そうとするが鎧武は極ロックシードを使って極アームズへとアームズチェンジする。

 

 

『越えさせない!越えちゃならない!!戒斗……それがお前にとっての俺だアァァ!!!』

 

 

__________________________

 

 

 

鎧武は極ロックシードから大橙丸とバナナスピアーを出して二刀流にして構える。バロンも両手剣を構えて戦う。

 

鎧武は転がりながら距離をとって、今度はブドウ龍砲とメロンディフェンダーを出す。

ブドウ龍砲で遠距離攻撃をするもバロンは、ブドウ龍砲のエネルギー弾を収縮し跳ね返すも航汰はメロンディフェンダーで防御するが……威力を収縮されており威力に耐え切れず後ろに転がる。

 

 

鎧武は極ロックシードから......マンゴーパニッシャー,ドリノコ,パインアイアン,イチゴクナイ,ドンカチ,キウイ撃輪等それぞれ沢山のアームズウェポンが出て来て一斉投擲をするも、バロンは赤い波動の様なものでアームズウェポンの動きを止め……消し去る。

 

 

『その程度か?葛葉ァァァッ!!』

 

『デアァァァ!!』【ソニックアロー!】

 

 

鎧武はソニックアローで斬りつけようとするがバロンは煙のようなものになり、鎧武を翻弄し巻き付く様にして壁や天井に叩き付ける。

 

鎧武は極ロックシードから無双セイバーと火縄大橙DJ銃を出し、それを合体させ大剣モードにし、そこからは大剣と両手剣との斬り合いが始まる。

 

暫くして鍔釣りあいをし、バロンの力押しで鎧武が後ろへと飛ぶ。

 

『どうした?!後がないぞ!!』

 

そこからははの一方的な斬り合いが続き、両手でガードするもバロンは力任せに大きく振り下ろして斬りつけ、鎧武は膝を着く。

 

『これで、終わりだ!』

 

『それでも……俺は………』

 

 

『わああァァァ!!!』

 

バロンはトドメを刺そうと両手剣を大きく振り下ろすが、鎧武は右腕で防ぎそれを左側へと受け流し今度は左脇で抑えながら右拳で両手剣を叩き折る。そして、鎧武は叩き折った剣先で鳩尾を刺し、剣先を引き抜くと赤い雷と共にバロンは倒れ崩れ航汰は変身を解除して受け止める。

 

 

 

『何故だ!?葛葉!?何がお前をそこまで強くした!!?』

 

『護りたいという祈り、見捨てないという誓い……それが俺の全てだ!!』

 

『何故泣く?』

 

『泣いていいんだ。それが俺の…弱さだとしても、このまま......泣きながら進む』

 

『お前は……本当に強い』

 

戒斗は拳を航汰の胸に当て、拳は崩れ静かに息を引き取る。その戒斗を航汰はゆっくりと地面に置く。

 

 

紘汰は右手を伸ばし、進むと金髪と白い装束を身に付けた

高司 舞へと手を伸ばす。

 

 

『舞・・・・』

 

『紘汰・・・・戒斗を止められなかったの?』

 

『アイツの理想は正しかった……ただ道筋を間違えただけだ。』

 

『だから、俺達が叶えよう。戒斗の夢を……もっと正しい方法で……』

 

『うん。』

 

そして、紘汰と舞は抱き合い、

 

 

『俺の未来......見届けてくれるか?』

 

『約束したじゃない。』

 

舞は胸から知恵の実(黄金の果実)を航汰に託す様に渡す。

 

紘汰『全て……コイツの為だったのか………』

紘汰は舞から知恵の実(黄金の果実)を受け取り、それを一齧(ひとかじ)りする。そして紘汰の体から光りながらヘルヘイムの植物と同じツルが出てくるが、通常のヘルヘイムのツルとは違い…ツルがゆっくりと紘汰を包み込み、黄金に光り輝きを放つ。そしてそこに居た紘汰はまるで、聖書に出てきた始まりの男である()()()となり隣に居た舞は始まりの女となった()()のようである。

 

 

__________________________

 

 

 

『遂に現れたな!始まりの男よ!』

 

すると突如として独特の民族衣装を着たDJサガラが現れる。

 

『これがアンタの望んだ結末か?………』

 

『そうとも!!全ての生命に課せられた絶対的運命、進化による淘汰(とうた),破滅と再生、それを(うなか)すのが我が使命。』

 

『またひとつ……俺は務めを果たすことかできた。』

 

『アンタが敵なのか味方なのか俺には最後までわからなかったが………』

 

『どちらでも無いさ、まぁ強いて言うならば……俺は運命の運び手......ただの時計の針でしかない。』

 

『ここまで世界をメチャクチャにして置いて?』

 

『避けられない結末だ。どんな種族も文明も繁栄の後には滅びを迎え、次の世代へ座を譲る。さぁ!新たな人類としてお前達はどんな形で世界を終わらせる?』

 

 

DJサガラが聞いて来ると二人は初めから決めてたように言葉に出す。

 

 

『あれは世界を塗り潰すチカラ……俺が守ろうとした者全てが犠牲になる。冗談じゃない。お断りだ!』

 

『あまったれた事を言うな!!破壊なくして創造はない!!古い世界を生贄にするしか......お前達に未来は無いんだぞ!!』

 

『…此処で未来が無いなら、別の世界を探せばいい。諦めない限り道はある。』

 

 

そう言って紘汰は空に大きなクラックを開く。

 

 

『この宇宙の果て……まだ誰にも知られていない何処でもない場所、そして......俺が望む未来のあり方!』

 

 

徐々にヘルヘイムの関連であるヘルヘイムの果実もインベス達も次々と大きなクラックに吸い込まれていく。

 

 

『この世界を支配するよりも、新たな世界を1から創り出す。それが俺達の新しいステージだ。』

 

『お前は……それがどれ程困難な選択なのか理解しているのか?!彼処には……一欠片の命も光も、無いんだそ!!?そんな場所で生きていけるとでも?』

 

『世界を望むがままに塗り変える。そのチカラが俺のものなら……どんな闇も恐れない……大丈夫さ』

 

そう言って、航汰は舞に手を差し伸べて舞は手を繋ぐ。

 

 

『俺はひとりじゃない。』

 

それに応えるように舞も語る。

 

『一緒なら何も怖くない。どんなに苦しくても、きっと私達は乗り越えて行ける』

 

そんなふたりを見てDJサガラは再度問いかける。

 

『この輝きに満ちた青い星を、生命溢れる楽園を……みすみす捨てていくつもりなのか?』

 

その問いかけに応えるように紘汰は言う。

 

『何時だって未来は闇の中だ。だからこそ……光を灯しに行く価値がある』

 

DJサガラは予想もつかなかった二人の応えに呆れるようにして諦めた。

 

『予想外の結末だが、決めるのはお前らだ。』

 

『アンタはただ見守るだけ。だろッ?』

 

(へび)と呼ばれた俺がこう言うのもおこがましいが……産めよ!増えよ!地に満ちよ!さもなきゃ……どうにもならんぞ?!勿論……そこでずっと隠れていて傍観者となって見届けたお前もな?!』

 

 

そう言ってDJサガラは光の粒子となって少しの挨拶の仕草をして消えていく。

 

航汰「世話になったな」

 

一夏「ちッ、アイツ気づいていたのか……だが、ありがとう。」

 

紘汰「一夏・・・・・」

 

一夏「止めるつもりは無いよ。ただ見届けたに来た。」

 

紘汰「そうか。お前も世話になったな」

 

一夏「俺はお前等には何もしていないけどな……」

 

紘汰「正直お前の事もよく知れたよ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()だって言うことも………」

 

一夏「なっ!?何でそれを知っている!!?」

 

 

一夏は驚愕する。当然だ、一夏が異世界の人間だと言うことはユグドラシルの中でも極限られた人間でしか知らない事を、紘汰の口から出たのだから………

 

 

舞「私が過去へ飛んで見たの。貴方が異世界の人間だと言うことを……」

 

一夏「そっか………だが、今となってはお前等には関係ない事だ。そしてこれだけは言わせてくれ!元気で暮らせよな?!!」

 

紘汰「ああ!じゃあな一夏……さぁ、行こう!」

 

舞「うん!!」

 

 

そして二人は明るい碧の光に包まれてクラックへと行ってしまった・・・・・・

 

_________________________

 

とある真っ黒な夜の星

 

『祝福された世界を追われ荒野へと去った男と女。新たな創世神話がまたひとつ………さぁて次は、どんな種族が進化の試練へと向き合うやら………

そして一夏………お前の進む道は、血塗れた復讐の道か或いは明日へと灯す光の救済の道か。別世界で見守ってるぜ?』




感想や活動報告などを皆さんからもお願いします!!!
新作の活動報告もご覧下さい!


目次 感想へのリンク しおりを挟む


しおりを挟む

それからの沢芽市と一夏の出来事

大分遅くなってしましたけど、お久しぶりです!!!
さてさて、今回は3ヶ月後と7ヶ月後の沢芽市の話をします。

一夏も加わって話がこじれますが、原作崩壊ということでご了承(りょうしょ)ください。

そして、今年度から平成が終わってしまいますね。でも……作者の〝希望の忍者〟は長生きして、投稿作品を書いていきたいですね!


始まりの男と始まりの女となった葛葉 紘汰と高司 舞がヘルヘイムとインベスを連れて地球を去ってから色々な出来事があった。

ヘルヘイムやインベスが巨大なクラックに吸い込まれていく光景を目にした避難民の中に居たビートライダーズはこの事を自衛隊に報告し、すぐさま沢芽市の状況捜査に取り掛かった。街からはヘルヘイムの果実もインベスも居ない事が判明し、すぐさま沢芽市の復興に取り掛かかろうとするも自衛隊や政府からは復興には人手不足で暫くは沢芽市には入れないとの事だったが、それであったとしてもビートライダーズや沢芽市を故郷だと思っている人達からの熱い要望に政府は自衛隊と協力し沢芽市の復興の手伝いをしていた。

沢芽市の街の被害は鎧武(葛葉紘)バロン(駆紋戒斗)との戦闘やインベス同士の繰り広げた戦闘だったが、そんなには壊れた場所は無かったのは幸いであった。

そして、復興の為に自衛隊は沢芽市の調査を並行に進めながら物資の運用や警察と協力して行方不明者の捜索にあたっていた。

 

ビートライダーズも街へ戻りたい人達も、自身にできる事を活かして復興の手伝いを行っていた。

 

それで一番に喜ばしい事は、インベスによって怪我を負いヘルヘイムの植物が体に寄生した者達からヘルヘイムの植物が無くなり、元気に過ごしているとの事。

 

復興に貢献し沢芽市の活気を取り戻そう増えていることは喜ばしい事は間違いないのだが、世間の一部では

『ヘルヘイム事件』やユグドラシルが関与していた事と事件のそれぞれの名が北欧神話に出てくる名前だった事で『北欧神話の悪意』とオカルト関係の面々から呼ばれるようになったが、まだ人々の心の中には、

また再来するのでは無いかとまだ未だに恐怖と混乱の爪痕が残されていた。

 

__________________________

 

 

ヘルヘイム消滅から3ヶ月後・・・・・・

ヘルヘイムの脅威が去り、街に人が戻るも街に活気を取り戻そうとする者も居るが、

ヘルヘイム事件で行方不明となった者達に人相のビラを貼り探す者の不安が宿っている者の方が沢山居た。

 

活気を取り戻そうと甘い食べ物を求める人は....シャルモンのケーキ屋で気持ちを落ち着かせ、明日を生きようとする者も居た。

シャルモンの店長である……凰蓮・ピエール・アルフォンゾと城之内さんは手に職があるケーキ職人で、街の復興に協力している。

 

ザックやペコ、リカやラットのビートライダーズは少しでも街の活気に貢献しようと前の混合ダンスをやったようにまた他のチームで混合でダンスで街を盛り上げて街の復興に加担していた。

 

だが、ザックは戒斗を止める為に怪我を負い、松葉杖を使ってダンスには不参加であったがそれでもダンスを見て手伝うことはできるとその場に見学する形で居た。

 

 

少し離れた場所で、帽子被って素顔を隠した呉島光実が居た。〝光実〝は……自身の為に仲間であったビートライダーズを利用していた事にその場所に戻れない。戻る資格なんて無いと光実の心の中で罪悪感という名の黒い茨の棘が刺さるように絡み付いていた。

 

 

 

 

 

 

貴虎さんと初瀬(はせ) 亮二(りょうじ)が病院で目を覚ましたという連絡がきて、一夏は病院へと足を走らせた。

意識不明の重体で貴虎さんは生きているだけでも奇蹟だと言われた……その時は現代の医学では難しいと判断された生命はまるで、()()()()()()()()()と医者は肝を抜いたと言っていた。

 

だが、もう一人のヘルヘイムの被害者である初瀬亮二はその時の記憶が曖昧になっていたが……その時の記憶を思い出して病院で混乱したように暴れだしたのだか、インベスやヘルヘイムの事は終わったと話すと息を整え安堵したように落ち着きを取り戻した。どうやら、インベスになって元に戻って身体の障害や記憶障害や精神障害が起こらなかったのは本当によかった。

 

そして、病院でリハビリを行い、2人は無事に退院する。

 

呉島貴虎さんは……新たな会社を設立させ街の再建と貢献に関わって仕事をしている。

 

初瀬さんは……城之内さんとシャルモンのお店で働く事になった。最初は城之内さんと同じようにしごかれてる様にして働いていたが、仲のいい城之内さんと協力して今ではケーキの仕事についていけるようになったとか。

 

 

そう言えば、あの後の他の人間はどうなったか・・・・

 

 

(みなと) 耀子(ようこ)さんは、ヘルヘイム消滅から消息を絶っている。まぁ湊さんの潜入術はそこら辺のスパイよりも優れているから、変装や国籍を変えたりして今も何処かで生きているんだろうと一夏は思う。

 

 

金海(かなみ) 覇龍哉(はるや)は、元ビートライダーズの『蒼天』に戻って一緒にダンスをしているそうだ。

ダンスの強化にダンスメンバーに剣術を覚えさせてよりダンスのキレを増そうとしているようだ。

ダンスメンバーも最初はイヤイヤだったらしいが、沢芽市を救ったアーマードライダーに負けてられないと対抗心を燃やして努力しているとの事である。

 

 

 

五光(いつみ) 健太(けんた)は、呉島貴虎さんが新たな会社を設立させた会社の一部の工業でロック・ビークルを基に新たな乗り物を開発するそうだ。

完成したら、一夏をテストパイロットとして乗せてくれるらしい。

 

 

 

そして、一番の問題となっていた者・・・・

戦極凌馬が引き取った養子で義理の息子である戦極(せんごく) 一夏(いちか)の処遇はどうなったかと言うと・・・・最初はヘルヘイム事件でユグドラシルが関与していた事に政府は行方を(くら)ました 戦極(せんごく) 凌馬(りょうま)を捜索するも情報のひとつもそれらしき影も掴めないとの事で、その戦極凌馬の義理の息子である一夏に政府は矛先を向けるも、呉島貴虎やビートライダーズの皆が無関係だと潔白を証明した事により、一夏は関係なしになるがそれでも義理の息子という事で、とある条件を付けた。

それは………呉島貴虎の秘書となり呉島貴虎はその監視という形で一夏は無罪となった。

 

 

 

 

 

__________________________

 

ヘルヘイム消滅より7ヶ月後・・・・・・

 

 

呉島貴虎さんが言うにはヘルヘイムの脅威は去ったが、世界はまだ混乱していて、一刻も早く復興に力を尽くす事が貴虎さんにとっては課せられた責務だと、それで罪滅ぼしになるとも思えていないようだった。

何とも責任感の強い貴虎さんらしい言葉であったが、そんな貴虎さんの手伝いをする一夏も人の事は言えなかった。

 

 

 

 

ビートライダーズもダンスのリハーサルで盛り上がっていた。その時……ダンスの様子を見ていた呉島光実に声をかけるリコやビートライダーズの面々、

それでも光実は自身の罪を許せなくビートライダーズに戻ってダンスをすることはできない

 

 

この時、ビートライダーズの一人の女子の肩に()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

貴虎さんは今日はシャルモンのⅡ号店で、葛葉紘汰の姉であった葛葉(かずらば) (あきら)と兄弟についてと葛葉紘汰の事について話すと言っていた。

恐らくだけど、シャルモンさんも新作のケーキが完成したって言っていたから……きっと貴虎さんや晶さんが召し上がっている頃だろうな。

 

 

そして、一夏は貴虎さんの秘書という立場上隣にいることだが、今は貴虎さんはプライベートだという事なので、

一夏も休暇を頂いて現在は……ヘルヘイムの森へ足を踏み入れていた。目的はフェムシンムの王であった....ロシュオの墓参りである。

一夏は敵であったヘルヘイムの頂点に立つ存在……『オーバーロード』 その王たる存在であるロシュオから、死に際に黄金の果実の残り香と欠片のお蔭で、まだヘルヘイムの森に潜むインベスに襲われず、元々の武神(ぶしん)鎧武(ガイム)のお蔭でロックシードの錠前も無しに、自由にヘルヘイムの森へと出入りし墓参りへと足を運ぶ事ができた。

 

一夏が以前に沢芽市に戻る前にロシュオを一緒の場所に、王妃の墓である場所に同じ墓を造り、一夏が近くにいたインベスに命じたインベスは言われた通りに守っていた。

 

そして、一夏はロシュオと王妃の墓の祈りを済ませ、一人森を歩いていた。

 

一夏「・・・・・・」

 

武神鎧武『ん?どうした一夏よ....お前にしては随分らしくない顔をしているな』

 

狗道『確かにな………』

 

一夏「ああ。正直....迷っているんだと思うんだ、これからどうして行くかを……最初は元の世界が憎くてお前(武神鎧武)のチカラを貰って、この世界へ来て狗道さんと出会って義父となってくれた戦極凌馬。そして仲間となってくれたビートライダーズや他の人達も………俺が元の世界へ行くのがなんだか寂しくなっちまったなと思ってな………」

 

武神鎧武『ふん。呆れた奴だ。お前は復讐の為にこの世界に来たのでは無いのか?!腑抜けたものだな一夏!

だが、一夏....お前のお蔭でこうして私や他の者と出会ったのもまた事実だな』

 

狗道『それには同感だな。私も一夏に果実を取って貰わなかったら……ずっとあのままだったか、魂も完全に消滅していたかも知れないからな』

 

一夏「武神鎧武....狗道さん。ありがとうございます!

それじゃあ、戻りますか。沢芽市へ!」

 

 

そして、一夏は憑き物が取れた様な顔をして手を掲げ、クラックを開く。

開いた場所は、フルーツパーラー『ドルーパーズ』である。本当は貴虎さんを迎えにヘルヘイム事件で協力してくれたアーマードライダー ブラーボこと、凰蓮(おうれん)・ピエール・アルフォンゾのパティシエのお店である『シャルモン』にクラックを開いて行こうとするが、まだ貴虎さんは、葛葉(かずらば) (あきら)と雑談してらいるだろうと思い、ビートライダーズやヘルヘイム事件で協力してくれて拠点の提供をしてくれたフルーツパーラーの店長の阪東(ばんどう) 清治郎(きよじろう)やそこの従業員さんにも礼を言うついでに、一夏専用の特別注文の〝ブラッドオレンジパフェ〟と〝ザクロサイダー〟をいただこうと思ったのである。

 

 

一夏は店の前でクラックを開き、クラックを閉じる。そして店の扉を開けるとそこには、何と!?葛葉 晶さんと

シャルモンのⅡ号店雑談している筈の貴虎さんや凰蓮さん更にはシャルモンのⅡ号店で視察も兼ねて店長の凰蓮さんそれに働いている筈の城之内さんと初瀬さんが『ドルーパーズ』の店長の阪東さんと奥で話していた。そして、貴虎さんが一夏に気付いて一夏を奥へと来るように伝える。一夏は貴虎さんや他の人達の表情が何かあったような真剣な顔をしていた。

 

 

一夏「どうしたんですか皆さん?貴虎さんも葛葉のお姉さんと話をしていたんじゃ……」

 

貴虎「一夏....どうやらまた、()()()()()()()()()()

 

一夏「えっ!!??」

 

 

一夏と武神鎧武そして狗道の(いくさ)はまだ……決して終わりではなかった。

 




感想と意見をお願いします!!!

すみません。長く投稿を留守にしていましたけど、話を区切ります。ゴメンなさい!!!


目次 感想へのリンク しおりを挟む




評価する
※目安 0:10の真逆 5:普通 10:(このサイトで)これ以上素晴らしい作品とは出会えない。
※評価値0,10についてはそれぞれ11個以上は投票できません。
評価する前に
評価する際のガイドライン
に違反していないか確認して下さい。