Re:building Sword Art Online (零凪)
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資料集

こちらは最新話までで、開示できる情報、資料を開示しています。
多大なるネタバレが含まれております。


キャラクター設定

桐ヶ谷和人/キリト

今作の主人公。

前世は原作とほぼ同じな並行世界から別の並行世界へと赤ん坊の頃からやり直している。

前世では仕事としてレクトで働く傍ら五年間七色アルシャービン博士に師事されるそしてレクトで幹部となる。

今世では、桐ケ谷姓になる前に記憶を取り戻す。だが、血の繋がった両親は前回同様、他界してしまう。その後桐ヶ谷家に引き取られ本当の親子同然に育てられる。原作よりも早くにパソコンを組み立て直したが、妹の直葉とは、疎遠にはなっていない。

今世で幼馴染の紺野木綿季、紺野藍子とはすごく仲が良い。この年齢でキリトの精神だ…ジゴロは既に発揮されていた模様。ずっと木綿季と接していたことで木綿季に恋心を抱く。

小学生になると祖父に剣道を習い親に頼み柔道や、弓道などの武道を一通り嗜む。前世の知識も合わさり文武両道を体現したかのような人になっている。その異才とも言える頭脳を見込んだ茅場晶彦に、ソードアート・オンラインのベータテスターへの参加と引き換えに作成の手伝いを頼まれる。カーディナルの基やソードスキルの動きの元も担当しMHCP000を茅場に内緒で作成していた。

その後ソードアート・オンラインへダイブする。

 

紺野木綿季

今作のヒロイン。

キリトの前世では、木綿季を含む紺野家はAIDSを患い亡くなる。

今世では、家族全員AIDSにかかることなく暮らしている。

桐ヶ谷和人は、幼馴染であり想い人である。和人がゲームに誘ってきたことで初めてゲームした。そこから和人とは良きパートナーとして数々のゲームをプレイするが、和人が毎回違う名前でゲームに参加するのに少し戸惑っていた。

和人がプレイするからと言う理由だけでソードアート・オンラインを買う。

 

結城明日奈

今作の準ヒロイン1。

大手企業レクトの社長令嬢である。

ソードアート・オンラインを通して少し性格が丸くなった前世(原作)とは違い元々女子には柔らかい性格である。それでもソードアート・オンライン開始直後では、恐怖から誰にも心を開かなかった。ユウキとは直ぐに打ち解け、原作までとは言わないが、大分丸くなった。

 

ユイ

今作の娘キャラ1。

キリトの思い出が具現化したアイテムにより、キリトの前世とは違うユイの前世(ユウキ×キリト)の世界からやってきました。基本は原作のストーリーなのですが、所々変わっている世界から来ているので、キリトと話が合わないことがあります。話し方は、ユウキと過ごす時間が多かったので、大分ラフな喋り方になり、話しやすくなっている。

 

シリカ

今作の準ヒロイン2。

まぁ、基本的には原作通りですが、キリトはユウキが居ることを最初からわかっていたので、あくまで、兄みたいな感覚でいます。

 

オリジナルスキル

天才

茅場晶彦が己を超える天才だと思いこのスキルを作った。

効果はオリジナルのソードスキルを各武器ごとにひとつずつ作れる「千色」と、逆境時に各ステータスのパラメータ20%up。

「特定条件の開放」これはまだ解放されないが、想いによるという文が追加されているようだ。

 

オリジナル武器

魔剣ヘルシオン:ロングソード/片手剣 レンジ:ショート 攻撃力:700-720 重さ:130(85) タイプ:斬撃

耐久値:1800 要求値:35 防御:+50 敏捷性:+15

力:+55、闇属性付与

キリトが二度目(前世を含めると三度目)の月夜の黒猫団救出時に手に入れた。

説明欄には、対になる聖剣を手に入れることで真の力を発揮する。と書かれている。

対になる聖剣はとあるクエストをクリアするとことで手に入るらしいが定かではない。

 

フィデス:特殊/片手剣 レンジ:ショート 攻撃力:750-780 重さ:70 タイプ:斬撃・刺突 耐久値:2000 要求値:65 俊敏性:+45 聖属性付与

キリト達が素材を取りに行き、ユウキがリズベットに作ってもらった最高レベルの。

説明欄は真なる輝きを発する時、真の力を見せんとす。と書かれている。

真なる輝きとは何か、そもそも説明欄を読んでいないユウキは分かるのか。

 

???:神器/片手剣ㅤレンジ:ショート 攻撃力:1000-1100

現時点での番外編アリシゼーション編にて登場の武器。

名前は分からないが、紫色で形もアニメ版のユウキの剣の様な形。

 

設定

ユイの登場

ユイの登場に使った心意結晶はペルソナヴァベルという未来のユイと戦った並行世界、ゲームシリーズのキリトの記憶を少しながら含んでいるから持っているのです。これからも、度々、キリトの記憶の咀嚼があったり、混乱がある状態になるのですが、これはまだ早いみたいです。




本編ではわからなくてこちらで説明しで欲しいというものがあればご気軽にお申し付け下さい。
こちらの資料集は本編でオリジナル武器、オリジナルスキルが登場すれば、随時更新していきます。


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Re:building UW
第A話 偶然にも似た何か


5000UA記念&SAO第三期記念デス!
前にちょこっと出したAW VS SAOのゲームのユージオとキリトの掛け合いがちょっと元デス…(千年の黄昏でも次元の歪みで原作ユージオが来てるわけだからユージオが次元を超えるのは当然なのか?)
ユウキの出番がぁぁぁぁー
あ、ペテルギウスは出ないデス!(中の人ネタしたかっただけなので…)
これ原作でも長い方なんで本編→これ→本編→これって感じで出していこうと思います。


もう無理だ、こんなの嫌だ。そう思ったのはSAOクリアしたあと、ALOで皆と遊んでいた時のことだ。――――――――――――――――――――――

『前』にユージオやアリスと仲を深めることは出来たが、『前』と違うことが多かったし、『前』よりも早く終わったからかまだ、Under Worldにダイブしていない、というかさせられていない。のだが、ユージオと瓜二つの見た目の青年が

「キリト!帰ろう!」

と言ってきたのだ。まぁ、反応してしまい

「ゆ、ユージオ!?」

とか言った俺も悪かったけど。

「そうだよ!急にいなくなったから。探しに行ったら、知らない穴に落ちて、目が覚めたら彼処の洞窟にいたんだ。それで帰りたいんだけど、どうすればいいのか分かるかい?」

凄くありそうだな。俺も実際落ちたら別の場所だったってこと一回あるし。本来のAWの時間より早い理由は?

5000倍の加速されているのをユージオが途中で抜け出したせいでズレが生じたのか、タイムワープしたのか。それとも、茅場さんが生きていて、放置する時間が少し増えたからか…とりあえず考えないといけないのは、アリスを助けることだ。

「心当たりがある。」

そうその心当たりとは、ユージオのデータをUWに持っていき、俺もダイブする。だがこれは俺一人の力じゃ確実に無理だ。おそらく1番頼りになるのは茅場晶彦だ。

ちなみに茅場さんは生きているし刑務所にも行っていない。理由はSAOを実質クリアさせた俺が仮想課の木綿季に事情を聞きに来た女性に頼みに頼んで茅場さんの処罰を、俺が一人前のプログラマーになるまで見守る、というものにしてもらったからだ。そのため神代 凛子さんとの仲は健在で恋人に戻ったのだ。まぁ、この世界では、茅場さん以外知らないが、俺がカーディナルの基を作ったから、世間的には俺の方が悪く見えるかもしれない。理由は簡単、世間にはSAOを作る際にAI、即ちカーディナルに、ウィルスを入れられてデスゲーム化したことになっているからだ。

「あともう一つ聞きたいことがあるんだ!アリスが!まだ、整合騎士に連れ去られてなくて、ギガスシダーも元に戻ってるし、僕もここに来るまで昔の姿だったんだ!」

との事。もしかしたら、このユージオは『俺』の知っているユージオなのかもしれない。それなら納得が行く。ユイの前例があるから平行世界のユージオの可能性も捨てきれないが…

「それは、俺も分かる。俺も気がついた時に過去に戻ってたんだ。だから、ユージオも巻き込まれたのかもしれない。とりあえずちょっと待っててくれ。」

このユージオが『俺』の知っているユージオならの仮定だ。

――――――――――――――――――――――

と、ここまで長く回想したが、こんなに面倒臭い事に再び巻き込まれたから、冒頭の感想が出てきたのだ。

今は何をしているのかって?茅場さんと比嘉さんに頼んでUWにダイブを試みています。茅場さんは、プロジェクト・アリシゼーションに、途中参加をしました。当たり前だな。比嘉さんと再び仲良くなったきっかけは茅場さんだ。茅場さんに、「私が教えれないことなら彼を尋ねるといい。彼ならきっといい応えを返してくれるだろう。」ときっかけをくれたおかげでどうにか仲良くなった。

また襲撃されるのは嫌だし、強制的なのも嫌なんだけどな。

「合意があるなら、ダイブして貰えるかな?」

おおっと、菊岡…さん登場ですか。ここは、シラを切るか。

「菊岡さん?なんでここに居るんですか?」

「いや、ちょっと仕事の関係だよ。」

確かに仕事だろう。本業だろう。それは求めてた答えじゃない!!はぁ、向こうもシラを切るだろうな。仕方ない。

「分かりました。ですが、一つ条件があります。」

「なんだい?」

菊岡さん!俺に貸しを作った事の恐さ思い知らせてやる。

「俺もこのプロジェクトに入れてください!名前は伏せてもらってもいいです。参加した事実だけ残してください!!」

「ッ!?はぁ、仕方ない、分かったよ。その条件、飲もう。」

実際問題、今からダイブするからすることは無いんだけど…

「ありがとう…ございます。」

俺もとんだ博打しちゃったな。

結果良ければ全て良し、というものだ。

「早速、ダイブしてもらおうかな。」

「分かりました。

比嘉さん、茅場さん頼みましたよ。」

「あぁ、君のおかげで今があるようなものだ、分かっているさ。」

「友達に頼まれた事はしっかりやるっスよ。」

菊岡さん、『前』はOSまでは胡散臭いけど信頼出来るって思ってたんだけどな。軍事利用はダメだろ。ま、信頼はしてないけど信用はできるかもな。

――――――――――――――――――――――

気が付くと見覚えのある風景だった

「あ、キリト。気がついたんだね。」

「ユージオ…か?」

良し、無事に着いた。けど、なんか記憶がもう一個あって、あれ?よく分からない。あぁ、そうか本来のUWダイブ時の仕様で元々、こっちの住民だったっていう記憶を入れるたらなんたらって菊岡さん言ってたな。前はその記憶が消えてたからな。アリスとユージオと幼馴染だった記憶が…人一人分の記憶か。今は人界歴378年か。

「なんか、こうやってるのって久しぶりだな。」

「そうだね。それで、ここはルーリッド村だよな。アリスは?」

「キリトが来るまで僕も『前』の事を忘れちゃってたんだ。それでも思い出して直ぐに青薔薇の剣を取りに行ったんだよ。」

それは、仕方ないで割り切るしかないか。

「なら、さっさとギガスシダーを倒して修剣学院に入学しようぜ。そしたら、『前』と同じくらいになるだろ?」

そしたら、アリスには悪いがロニエやティーゼ他のみんなとも会える。

「うん。急いでギガスシダーを倒そう!」

何故か、二人ともLvは『前』と同じだから今回は気兼ねなくソードスキルもといアインクラッド流秘奥義を使える。そう言えば倒し始めて気付いたが夜空の剣が俺の手元にある。武装完全支配術である記憶解放も使えるだろうことは簡単に分かる。持った時の感じが一緒だ。しかし、この夜空の剣は本物だとしても、謎だ。元のギガスシダーは目の前にあるのだから。まぁ、これなら早く終わりそうだな。

「ユージオ。悪いけど青薔薇の剣をちょっと借りてもいいか?」

「いいけど。何をするんだい?」

「見てからのお楽しみだ!」

俺の代名詞とか言われてたけど、自分でも認めるよ。

『スターバースト・ストリーム!!』

二刀流ソードスキルスターバースト・ストリーム。

ジ・エクリプスとどっちにしようか迷ったが、やっぱり俺といえばスターバースト・ストリームだろう。

「カッコ良かったよ!キリト!初めて直接見れたよ!」

そうか『前』は見せなかったな。

「倒せたな。ユージオ、青薔薇の剣貸してくれて、ありがとな。」

ユージオに礼を言ってから、ギガスシダーからドロップしてるアイテムがないか、一応確認するため、ステイシアの窓にとりあえず見てみると、ありえないが、銘のついていない剣があった。取り出してみると、夜空の剣とは違って紫色で形も違った。まるでALOでのユウキの剣みたいだ。

「なぁ、ユージオ。神器の二つ持ちってありか?」

「え?聞いたことは無いけど。ギガスシダーから出来た黒い剣がまたあったのかい?」

「いや、違うんだが、紫色の剣があるんだよ。形もちょっと違うし。」

「ホントに凄いね、キリト!」

「まぁ、ギガスシダーが元のはずの夜空の剣があった事の方がな凄いけどな。」

とりあえず早めに倒し終わったから整合騎士を目指して旅と行きますか。

この剣見て思ったけどマザーズロザリオ使えるかな?

反応速度は『前』のユウキに追い付けたと思うけど…何せ、『前』は半生をVRに費やしたと言っても過言ではないしな。生死の境でもVRしてたからなぁ。

「ん?ちょっと待てよ?」

「キリト、どうかしたの?」

「この時期にこのタイミング。ズレが多すぎる。いくら五千倍にして放置の時間が長くてもおかしくないか?」

「そうなの?」

「放置する時間が増えても2ヶ月は早すぎる。」

「そ、そうなんだ。」

「あっ分からないよな。悪い。ざっくり言うと向こうとこっちで時間の流れが違うんだ。今は同じだけど。」

「そうなんだね。」

「あぁ。」

「とりあえず近いうち、セルカが前と同じことをするかもしれないから少しの間、待ってから職を選びに行こう。ってもう決まってるけどね。」

「あぁ。そうだな。俺たちの選ぶ職は、」

「「整合騎士」」

「だよね!」

――――――――――――――――――――――

俺は、前と同じく、教会に寝泊まりさしてもらうことになった。風呂に入ると、アリスの妹のセルカがやってきた。

「出る時にちゃんとお風呂の栓を抜いて、ランプを消してね?」

と言ってきた。前もした会話だ。

「セルカ、ちょっと聞きたいことがあるんだけど、今夜時間あるかな?」

「え、うん。」

「じゃあ、後で来てくれ。」

良かった。前と同じように出来るかな。

今日のことを振り返ろうかな。

――――――――――――――――――――――

風呂から上がると部屋にセルカがやってきた。

「先ず、俺の事を覚えてないか?ちょうどアリスが整合騎士に連れてかれるまでは、ユージオとアリスと仲良かったんだけど。」

「え?アリス姉様とユージオと仲良かった?」

「あぁ、そうなんだけど。分からないんなら無理して思い出そうとしなくてもいいよ。

それで、アリスのことなんだけどユージオと話しててまだ生きてるんじゃないかって。」

「ユージオ、忘れたわけじゃなかったんだ……アリス姉様のこと……。」

「ユージオも、俺も幼馴染として、気にしてるんだけど。」

「じゃあ……ユージオが笑わなくなったのは、やっぱりアリス姉様のせいなのね。」

ここまでそんなに変わらないな。

「やっぱり、セルカはユージオのことが好きなんだな。」

「そ、そんなんじゃないわよ!!ユージオは、私のことを避けてるわ、私を見てると、姉様を思い出すから。」

「そんなことないと思うぜ。明日、話してみろよ。絶対大丈夫だから。」

「う、うん。じゃなくて、そ、そう!姉様はなんで連れ去られたのか分かる?」

「あぁ。他のみんなが言ってないあたり、本当は言うべきじゃないのかもしれないけど。ちゃんと知っておいた方がいいから、言うよ。

あの時は、三人で果ての山脈にある洞窟に氷を取りに行ったんだ。俺の提案で、だな。それで帰る時に道を間違えて、行った先がダークテリトリーだったんだ。その時、整合騎士と闇の騎士が戦っていて巻き込まれるのは危ないから、直ぐに戻ろうとしたんだけど、闇の騎士が倒れて、怪我をしたんだ。多分アリスは助けようとしたんだと思うけど、ダークテリトリーの方に入ろうとしたんだ。それを俺とユージオでなんとか、止めたんだが、アリスがコケてしまって、手だけ、それも指だけがダークテリトリーに入ってしまって、それで、禁忌目録を犯したことになったんだ。そのせいで、整合騎士に…」

ここまで話すつもりはなかったんだが。思わず話しちゃったな。

「そうだったのね。私はもう戻るね。」

「待ってくれ、セルカ!」

「ど、どうしたの?」

「ちょっと星を見に行かないか?」

「え?どうして。」

「今日、話したことで、セルカに嫌な思いをさせたかもしれないからな。ちょっとでも気分を上げてもらおうと思ってな。ユージオも呼ぼうか?」

「う、うん。」

少しでも気持ちが軽くなればいいんだけど…

「分かった、急いで呼びに行ってくる」

ユージオ、起きてるよな。――――――――――――――――――――――

「おーいユージオ!」

「なんだい?キリト。」

「ちょっと着いてきてくれ!」

「え?」

「いいから!」

「あ、ちょ、ちょっと待ってよ!」

「駄目だ!急ぐぞ!」

「あーキリトー早い!」

「おーいセルカー!」

「あ、キリト、ユージオ!」

「え?セルカ!?」

「あぁ、前と同じになる訳には行かないだろ?多少帰れるようにな。まぁ、ユージオは『前』の記憶がもどるまではセルカの事避けてたみたいだし、話してやれよ。」

「え、うん。分かったよ。」

「んじゃあ、俺はちょっとブラブラしてくる。頃合いを見て戻ってくるから。」

ちょっとでいいから仲が良くなればいいな。




書き終わって思いました。これ、本編のアリシゼーション編にします!!
そのうちアスカ・エンパイアとかのオルタナティブで書きたい〜それかキリト君がザ・シードでゲームを作った話とかもしたい〜


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Re:building SAO
設定&プロローグ リンクスタート


皆さん、ハジメマシテ!
零凪と申します。
初投稿となりますので、至らぬ点が多々あると思いますが、暖かい目で見守ってもらえると嬉しいです。
あとR15は保険です。



設定

 

桐ヶ谷 和人

原作通りのキリトがその後、七色アルシャービン博士の元で5年の修行の後レクトで名を挙げ幹部になった未来から逆行している。

強いて言うなら原作より天然度とたらし度が高い。

 

紺野 木綿季

AIDS無しの基本原作通り。

今作のメインヒロイン。

 

原作ヒロインズ

原作通りだと思われる。

 

他原作キャラ

原作通り。

――――――――――――――――――――――

プロローグ リンクスタート

今日は、ソードアート・オンライン通称"SAO"の公式運営の開始日である。

と言っても、俺こと桐ヶ谷 和人からしたら二回目である。

赤ん坊の頃に記憶を取り戻し、驚いたのは言うまでもない。だが、今回が前回と一番違うことといえば、ユウキが隣に住んでいて幼馴染であることと、木綿季の家族全員AIDSにかかっていないことだ。

他にもいっぱい違うところはあるんだが、まぁ前回、アスナのお父さんにスカウトされてレクトに入って知識を蓄えたのと、オーディナル・スケールに備えて体を鍛えるのと、剣道を続けたおかげで一応茅場さんの部下にはなれた。…が、今はどうでもいい。

今は、一刻も早くソードアート・オンラインにログインすることが大事だ。

あと5分、4分、3分と時間が過ぎていくのを感じながら、何をどうすれば前回死なせてしまった人を再び死なせずにクリアするかなどを考える。

長いこと考えていたせいか、いつの間にか開始までの残り時間は30秒を切っていた。

…3、2、1!

「リンクスタート」の掛け声とともに、二回目の、いや、βテストをあわせ、四回目のソードアート・オンラインの世界に吸い込まれていく。

気がつくと自分の見た目は、最近は慣れない、自分で作った勇者風のアバター姿になっている。

今回も前回同様、すぐに武器屋へ行くことにする。

「おい、そこの兄ちゃん!」

聞き慣れたクラインの声だ。

「その迷いのない歩み、あんちゃんベータテスターだろ。」

もちろんYESだ。

「あぁ」

「ちょいとレクチャーしてくれよ!」

前と同じ初めてのフレンドとなる。

「あぁいいぜ。俺はキリトだ。よろしくな。」

「おう、よろしく!おりゃクラインってんだ。」

あぁ知ってる。俺の頼りになる兄貴分の名前だから。

だが、こんなことを言う訳にもいかない。前と同じようなセリフを言う。

「じゃあ武器屋によって自分に合った武器を選ぶか。」

「おう。」

前と同じ。クラインは曲刀を選ぶ。

俺はもちろん片手直剣だ。

「じゃあフィールドに出て、SAOの醍醐味のSS(ソードスキル)の練習をするか?」

「あぁ!」

こうして俺たちはフィールドへ出ようとした。そうしたのだ。呼び止められたのだが。

「ねぇ、お兄さん達ちょっと待って!」

「?あ、あぁ」

「ん?なんだぁ?」

見覚えのある少女。何せ生まれ変わってから13年間、隣に住んでいるんだ。

そう、ユウキだ。

「ボクはユウキ。ボクにもレクチャーしてくれないかな?」

「俺はいいけど、キリトはどうだ?」

「もちろんいいぜ。ユウキ、よろしくな。」

ここで木綿季だって分かっていても、本人に直接言うのはクラインがSSに手こずっている間だ。

「んじゃ、改めてユウキの武器も買ってフィールドにでるか?」

「うん!」

「それでいいぜ!」

再び武器屋に寄り、ユウキの片手直剣を買い、フィールドに向かった。

フィールドに出るとユウキはすぐにSSを使えるようになった。クラインは相変わらずSSを使えずに苦戦している。

この間に狩りを続けているユウキに話をする。

「おーい、ユウキ。」

「ん?なに〜キリト?」

「桐ヶ谷 和人って分かるよな?」

質問の仕方を間違えた気がするが、まぁ木綿季の事だ、わかるだろ。

「え?和人?和人なの?」

「やっぱりな。ずっと隣に住んでいる和人だよ。」

思ったよりも反応が可愛い。…じゃなくて、ここで気づいてもらうのは大事だ。

あとで鏡を使った時に「リアルの見た目に似せていて、しかもユウキって名前なのに、なんで気づかないのさ」って言われ、怒られるのが目に見えているからだ。

幼馴染生活をしていたここ数年で、前回分からなかった木綿季のもっと深いところがわかって、何をしたら怒るかなどは、ある程度わかるようになった。

「おーい、キリトよ〜全然倒せねぇぞ。」

クラインが言ってくる。

「ユウキ、ちょっと悪い。

クライン、それは一度溜めるようにして、一気に放つ感じにするんだ。」

「こ、こうか?」

クラインは、曲刀のSSであるリーバーを放った。

「よっしゃーあ!壮絶な戦いだったぜ…!」

前と同じようなセリフだ。

「おめでとう!

でも今のイノシシ、ほかのゲームだとスライム程度だけどな。」

「なにぃ!?

おりゃてっきり中ボスくらいかと。」

「んなわけあるかよ。」

まぁ、これ位のアホさ加減がクラインだな。

その後、クラインがSSに慣れるまで狩りを続けた。

「さてどうする?

まだ狩りは続けるか?」

「ボクは続けるよ!」

「たりめぇよ!

と言いてぇところだけど、そろそろ一度落ちてメシ食わねぇとだな。

ピザの配達17:30に指定してっからな。」

クライン、そのピザを食べれるのは2年後になるかもな。

「準備いいね。」

「おうよ!んでその後、俺は他のゲームで知り合った仲間と落ち合う約束してんだよな。

よかったら紹介するぜ!」

これも懐かしい。

だが、いくらこのゲームをやっていても後々守れない…その事を考えていると思わず「えっと…」と声が漏れていた。

「別にすぐじゃなくてもいいぜ。そのうち紹介する機会もあるだろうしな。」

「その時は頼むよ。ありがとう。」

「ボクもありがとう!」

「礼を言うのはこっちだぜ!

サンキューな。また頼むわ。

ま、すぐ追い抜くけどな。」

「言ってろよ。」

「ボクもキリトも、そう簡単に追い抜けないよ!」

「そうだな!ほんじゃまたな。」

やっぱり、いいリーダーになるよ、お前は。

「あぁ、またな。」

「うん、またね。」

「あれ?ログアウトボタンがねぇよ?」

とうとうか。あと少しでデスゲームが開始する。

あの地獄のゲームが。

とは言っても、俺はいい事もあったし大事な思い出の詰まったゲームでもある。

「そんなわけないだろ?」

「でも、キリト、ボクのにもないよ?キリトも見てみなよ。」

「ない…」

「ま、今日はゲームサービス開始の初日だしな。こんなバグも出るだろ。今頃運営GM(ゲームマスター)コール殺到で半泣きだろうな。いっちょ俺もコール送っとくか。」

「そんなに余裕でいいの?ピザ頼んでるでしょ?」

「うおっ!そうだった。もう17:52!おいキリト、他にログアウトする方法ってねぇの?」

「ない!」

「うわっ!ビックリした!急に大声出さないでよ!」

「なんでそんな、言いきれんだよ。」

「マニュアルにもその手の緊急脱出法はない。」

「そんなら外の誰かからギアの電源切ってもらうか、ひっぺがしてもらやいい!

…俺ひとり暮らしだけど。キリトとユウキちゃんは?」

「俺は母親と妹」

「ボクは姉ちゃんと両親ともいるよ。」

「うちとユウキんとこはギアを外すことは出来るけど、それより変だろ?」

「それってバグ中だから…変なのは当たり前じゃない?」

「ただのバグじゃない。ログアウト不能なんて、今後のゲーム運営にも関わる大問題なのに、まだなんの措置もアナウンスもなしだ。」

「たしかにな。

サポート万全で名高いアーガスらしくねぇぜ。」

そんな会話をしている時、リンゴーンリンゴーンと鐘の音が当たりに鳴り響いた。

やがて転移結晶を使った時のような眩い光に包まれ、始まりの街の大広場に転移させられた。

辺りには「まだログアウトできないのか!?」など不安の声を漏らす者だらけだ。

突然、巨大なGM、すなわち茅場さんのアバターが空中に映し出された。

「プレイヤーの諸君。私の世界へようこそ。

私の名前は茅場 晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ。

プレイヤー諸君はすでに、メインメニューからログアウトボタンが消滅していることに、気づいていると思う。しかしこれはゲームの不具合ではない。繰り返す、これは不具合ではなく、SAO本来の仕様である。」

ここまで茅場さんが言うと少しの間が空き、誰かが「仕様だと?」と叫んだ。

「諸君は今後、この城の頂を極めるまで、ゲームから自発的にログアウトすることは出来ない。

また、外部の人間によるナーヴギアの停止、あるいは解除もありえない。もしそれが試みられた場合、ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが諸君の脳を破壊し、生命活動を停止――すなわち死に至らしめる。」

「ははは…何言ってんだあいつ。

ただのゲーム機のナーヴギアにそんなことできるわけ…なぁキリト!」

「ヘルメット内部に発生される微弱な電磁波を、ナーヴギア内部のバッテリーの出力を全開にすれば可能だ。」

「でも無茶苦茶だろ!瞬間停電があったらどうすんだ。」

死。それは前回で痛いほど理解したことだ。だが改めて告げられると、恐怖感が再び舞い上がってくる。

「より具体的には、10分間の外部電源切断、2時間のネットワーク回線切断、ナーヴギア本体のロック解除または分解、または破壊の試み、以上のいずれかの条件によって脳破壊シークエンスが実行される。

この条件は、外部世界では当局及びマスコミを通して告知されている。ちなみに、現時点でプレイヤーの家族、友人等が警告を無視してナーヴギアの除装を試みた例が少なからずあり、その結果、残念ながら213名のプレイヤーがアインクラッド及び現実世界から永久退場している。

諸君の向こう側に置いてきた肉体の心配をする必要は無い。現在――この状況は多数の死者が出ていることも含め報道されている。今後諸君の現実の身体は、ナーヴギアを装着したまま2時間の回線切断猶予時間内に各病院施設へ搬送され、介護体制に置かれるはずだ。

諸君は安心してゲーム攻略に励んでほしい。

しかし充分留意してもらいたい。諸君にとってSAOはすでにただのゲームではない。もう一つの現実というべき存在だ。今後あらゆる蘇生手段は機能しない。HP(ヒットポイント)が0になった瞬間、諸君のアバターは永久に消滅し、同時に諸君らの脳はナーヴギアによって破壊される。諸君がこのゲームから解放される条件はたった一つ、アインクラッド最上部第100層までたどり着き、そこに待つ最終ボスを倒してゲームをクリアすれば良い。その瞬間、プレイヤー全員が安全にログアウトされることを保証しよう。」

ここまで茅場さんが話終えると、クラインが「100層!?できるわきゃねぇだろうが!ベータじゃろくに上がれなかったって聞いたぞ!」と叫んだ。

「次に、諸君にささやかなプレゼントを用意した。

メインメニューからアイテムを開いてみてくれたまえ。」

俺も当然手鏡を取り出す。ほかのプレイヤーも取り出したのだろう。広場中が眩い光によって照らされ、皆現実の姿形に変化した。

「キリト大丈夫か?」

「あぁ。ユウキは大丈夫か?」

「うん、平気だよって和人と誰?」

「何言ってんだって俺か!!」

「クライン…だよね?」

「あぁそうだ。」

この場で言うことじゃないが、やはりクラインはこの野武士ヅラが似合うな。と場違いなことを考えてしまった。

「諸君にとって、この世界が唯一の現実であるという証拠になったであろう。諸君は今「なぜ?」と思っているだろう。なぜSAO及びナーヴギア開発者、茅場晶彦はこんなことをしたのか…と。大規模なテロ?身代金目的の誘拐?そのどちらでもない。今の私は既に、一切の目的も理由も持たない。なぜなら…この状況こそが、私にとって最終的な目的だからだ。この世界を作り出し、鑑賞するためにのみ、私はナーヴギアを、SAOを造った。そして、今、すべては達成せしめられた。最後に、この中にいるであろう、SAO作成の協力をしてくれた少年に…騙してすまない。代わりにと言ってはなんだが、とあるスキルを君に託しておいた。以上でSAO正式サービスチュートリアルを終了する。」

最後の、協力をしてくれた少年とは、俺の事だろう。

スキルが何かはわからないが、この場で確認すると、俺が作成の協力者であることがバレることになる。

…という条件から、今はスキルを見るべきではないと判断した俺は、ユウキとクラインを連れ、路地へ向かった。

「クライン、ユウキよく聞いてくれ。俺はすぐにこの街を出て次の村へ行く。一緒に行かないか?」

「ボクはもちろん!」

「俺は、無理だ。他のゲームでダチだった奴らと、一緒に徹夜で並んでこのソフト買ったんだ。そいつらもさっきの広場にいるはず、置いていけねぇ。仲間には俺が必要だからな。あいつらの誰一人、欠けさせねぇ!

…でも、俺はもう、お前らのことも仲間だと思ってるから!

キリト、ユウキちゃんと二人で行って来い!」

前と違い、ユウキと俺の二人のことを思ってのセリフ。やっぱりこいつはイイヤツだと思わせる。と言うよりも、ホントに良い奴なんだ。

「悪い。」

「あ、そうだ。キリト、クライン。フレンド登録しとこ?」

「ん?そうだな。」

「分かった。」

ユウキの提案で、俺たちはフレンド登録をした。

「じゃあなクライン」

「おう!二人とも、可愛い顔してんじゃん。結構俺好みだぜ!」

「「クラインもその野武士ヅラの方が10倍にあってるぜ」」

前と同じセリフで返した。

前は2年間ずっと後悔していた。だけど…今回は後悔しない気がした。




見てくださり、ありがとうございました。
今回はあんまりオリジナルな要素がありませんでしたけど、これからはドンドン入れてくつもりです!
またよろしければ見てください!!!
誤字脱字等ありましたら言ってください!!
次回はキリトに託された新しいスキルの公開です!!


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第一話 剣の世界

こんにちは!
零凪です。
今回は、第一層攻略会議までを書きました。
それでは、どうぞ!


もう二度と目の前の命を失わない。

――――――――――――――――――――――――――――

デスゲーム宣言をされてから一日が経った今日。昨日宿屋についてすぐに確認したスキル『天才』。恐らくスキルの名前の由来は俺がカーディナルシステムの大まかな基礎を作ったから。そしてSSの元の動きを作ったからだろう。だが重要なのはスキルの能力だ。その能力とは、各ステータスのパラメータ5%up。専用SS『千色』。どの武器でも使えるSSだ。正確には各武器ごとに1つ自分の作ったSSが使えるというものだ。それと逆境時に各ステータスのパラメータ20%up。茅場晶彦らしからぬチート要素だ。彼がこんなにも不平等な事をするという事はそれほど彼が悪いと思っているからだろう。だが腑に落ちないのはこのスキルの一番下に「特定条件の開放」と書いてあるところだ。

隠されたもう一つの能力だ。特定条件が何か全くわからない。まぁ考えても仕方ないな。

「ねぇ、キリト。ねぇってば!」

ユウキに呼ばれていたのに気づかなかった。怒られる気がする。

「な、なんだ?」

「何考えてるの?」

このスキルいずれはバレるだろうけどなるべく隠しておきたい。

「あ、あぁ藍子何してるかなって。」

「姉ちゃん?姉ちゃんもSAOやってるよ。ランって名前で。」

何!?藍子もやってるのか。

「!藍子もSAOしてるのか?」

「う、うん。してるよ。」

(なんで姉ちゃんの時はそんなに反応するのかな?ボクの時はもっとリアクション薄かったのになぁ。)

「そうか」

木綿季も藍子も絶対に死なせない。幼馴染だしな。そういや、今回はアスナ達とはどうなるんだ?

明日菜とは1回アーガスに行く時に見たけどやってるのか?やっていなくてもう会えないかもしれないのか。ダメだネガティブになるなキリト!よしポジティブに行こう。

「そうだユウキ。」

離れている大切なものも大事だけど

「ん?何?」

「Lv上げ行くか?」

今は、一番近くにある大切なものを守らなくちゃな。

「うん!」

――――――――――――――――――――――――――――

「今日もいっぱい倒したね!」

「あぁそうだな。」

今日も俺たちはLv上げに行って日が暮れるまでフレンジーボアを狩りまくった。

あと三日ほどで第一層が攻略会議が行われる日だ。

俺たちは今日までいくつかのクエストをクリアしていきながらLv上げをしていた。

今では俺は15Lvになりユウキは14Lvになっていた。前回クリアした時よりは少しとはいえ上のレベルだ。三日もあればあと2Lv位は上げれるだろう。と今日はアルゴに情報をもらう約束だった。急いで宿に戻らないと。

「ユウキ、宿まで競走だ」

ユウキは負けず嫌いだからな。こう言えばユウキが急いでなくても走ってくれるだろ。

「え!?分かった。って早いよー」

早いと言いながらも距離は離せない。むしろ近づいている。まぁ、俺も例のスキルがあるのでもう少し早く走れるがSTR振りの俺がAGI振りのユウキに叶うはずがないというのが普通なのである程度の速さにしている。

「やった!ボクの勝ち。」

結果から言うとユウキに抜かされてからは距離を離されない程度に走り何とか宿まで戻った。

部屋で少し待っているとコンコンという普通のノック音ではなく不規則なノック音が響いた。アルゴだ。

「やぁ、キー坊にユーちゃん。」

「アルゴやっと来たか。」

「へ?キリト約束してたの?」

やべ、そういやユウキに言ってないな。

「え、あ、あはは。」

ヤバい後で怒られるヤツだこれ。

「まァ、オネーサンは呼ばれたダケなんだけどナ」

おい!アルゴ、お前裏切ったな。

「キ〜リ〜ト!?」

何この威圧感。子供が中学なった時に明日菜が起こった時と同じぐらいなんだけど。

「ま、まぁ。悪い。」

「後で詳しく話してね?」

ユウキの背後に般若が見える。逆らったらダメだこれ。

「は、はい。」

「デ?話ってなんダ?」

「攻略本のことなんだが、改訂版かなんかで武器変更の可能性大とでも入れてくれないか?」

「?ソレは難しいナ。」

「な、何故だ。」

「明日までに間に合わないナ。」

「明日?」

「知らないのカ?明日は第一層攻略会議だゾ?」

「な!?明日!?」

何故だ前回はもう少し時間がかかっだろ!

「何でも、ランっていうプレイヤーがボス部屋を見つけたらしいナ。」

「え、姉ちゃん?」

「そうなのカ。ユーちゃんのお姉ちゃんだったのカ。

まぁ、そんでディアベルっていうプレイヤーに伝えところ攻略会議を行うことになったらしいんダ。」

「それじゃあ。ユウキ!」

「な、何?」

「今からこの前に行ったフィールドの洞窟に向かうぞ。」

「え?何かあるの?」

アスナは数日間あそこに篭ってたらしいしな行ったらいるよな?

「あぁ。」

「オネーサンもついて行くゾ。」

「あぁ、それでいい。」

――――――――――――――――――――――――――――

「何処だ!?」

「ねぇ、誰を探してるの?」

「女のフェンサーさんだ。」

「いつの間に知り合ったの?」

(また、女の子だ。和人は昔っからなんで友達の半分以上が女の子なのかな?でも和人はいつもボクが幼馴染だからか分からないけど、ボクが誘ったらいつも来てくれたし、大丈夫だよね?)

「キー坊、いたゾ!」

「ホントか!」

「大丈夫カ?」

「え、えぇ。なんとか。」

「ハァハァ。大丈夫で良かった。」

「あなた達は?」

怪訝そうな表情のアスナは俺たちに名を尋ねてくる。

「悪い。俺はキリトだ。」

「俺っちはアルゴ。オネーサンって呼んでくレ。」

「ボクは、ユウキ」

俺、アルゴ、ユウキの順で名乗った。ユウキが少し不機嫌そうだったが。

「そう。私はアスナ。で?なんで助けたの?」

今回は名前をすぐに教えたぞアスナが。ユウキがいるからか?

「目の前に命の危険が迫っている人を助けるのに理由がいるか?」

「何よそれ。どうせ、みんな死んじゃうのにそんなこと言って。」

アスナってこんなにネガティブだったか?

「そんなこと言ったら本当にそうなっちゃうでしょ?だからもっとポジティブになろ?」

お、ユウキナイス。

「それにアンタはここから出るために強くなろうとしたんだろ?」

「キー坊とユーちゃんの言う通りダ。」

アルゴもナイスだ。

「そ、そうね。」

「でしょ?」

「それ明日は攻略会議までがあるしそれに来ればいいだろ?」

「俺っちもキー坊の提案に賛成するゾ。」

アルゴ!空気読めるな。(上から目線?精神年齢上だしな。。)

「そう、なら私も攻略会議に行くわ。」

やっと行く気になったな。

「よし、そうと決まればまた明日ね。アスナ!」

流石ユウキコミュ力高いな。

「えぇ。」

「よし、じゃあ今日は帰ってすぐにお風呂にはいろっかな?」

あ、アスナさん超ダッシュでこっちきた。

「お風呂があるの?」

目を輝かせながら言ってくるアスナはなかなか懐かしいものだ。

「う、うん。」

あそこまで近かったらさすがのユウキでも苦笑いするか。

「ちなみにキー坊とユーちゃんはムグッ」

これを言われたらアスナの冷たい視線が来るだけだ。

「おい、アルゴ無駄な事言わなかくていいだろ。」

剣を向けながら言う。

「わ、悪かった。」

実は、アルゴには念の為と思って秘密を教えたのだ。と言っても秘密とは、俺が茅場晶彦の言った協力者であるってことだけだが。

それ以来少し威圧するとそれが素なのかいつもの口調ではなくなるのだ。

まぁそんなことはどうでもいい、今は宿へ向かうのだ。

 

「疲れたね!」

ユウキにそう言われた時にはいつの間にか宿へついていた。

「あ、アスナは風呂はいってきていいよ。そっちの奥だから。」

「え、えぇ」

アスナが風呂に行くのを確認した俺とユウキはベッドに腰掛けた。

「ねぇ、キリト。」

「ん?なんだ?」

『自分たちの家欲しいね!』ふと思い出したアスナとの記憶。その時のアスナと今のユウキの表情は似たような雰囲気を持っている。恐らくこの14年で『俺』はユウキの事が好きになりつつあるんだろう。だが俺がユウキを選べば、アスナを須郷から助ける理由が弱くなる。いやここから親友まで上り詰めたらそうでも無いだろう。その選択をすれば、俺とアスナの思い出は消えてなくなるだろう。あの地獄の中の沢山の楽しい思い出は大半はアスナと一緒だった。今度はユウキと一緒になるのだろうか?それもいい。けどアスナがいたから俺は『俺』でいれる訳であって。

「ボク達はそろそろご飯にする?」

それにユウキはどう思っているんだろうか?迷惑に思っていないだろうか?

「…」

今度こそは生きて自分の好きなように生きてもらいたいって思ってたのに俺と一緒じゃまた危なくなるんじゃないだろうか?ヤバいな、思考がまとまらない。

「キリト?

キリト!?」

名前を呼ばれているのに気づかなかった。この顔はなんかすごく心配してるな。

「ユウキ、どうした?」

「どうした?じゃないよ。和人のバカ!人に心配させておいて!」

よく分からないが、また、心配かけちゃったな。なら当分の目標は

「悪い。ってリアルネーム出すなよな。でもありがとな。」

ユウキに心配をかけない、だ!

「わわ、ごめん。ボクも言い過ぎたよ。」

(今の笑顔は反則だよ。和人。)

「終わった?」

アスナは空気を読んでいた。

なんてな。でもアスナは大事な仲間として守らないとな。

「あ、アスナ居たんだ!?」

「居たわよ。で終わったの?」

「う、うん。終わったよ。」

「それならいいわ。風呂、貸してくれてありがとう。また明日ね。」

「うん!また明日!」

「じゃあ、明日な。」

出たのを確認しあることを聞く、

「なぁユウキ」「ねぇキリト」

俺とユウキの重なる声。考えてる事が筒抜けなんじゃないか?って思うほどのタイミングの良さだ。だがレディーファーストは守らなければならない。

「先いいぞ。」

と俺が言う。

「うん。キリトはさ、なんでアスナがあそこにいるって知ってたの?」

未来から来たから知ってるなんて何言ってんだこいつってなるしな…

「あ、アルゴから聞いたんだ。」

苦し紛れの嘘でも騙されてくれユウキ

「じゃあなんでアルゴさんも知らなそうだったのかな?」

な!?ユウキこんな時に限って記憶力がいいんだ!

「き、気のせいじゃないか?」

「む〜今回はそうしてあげるよ。でも次からはちゃんと教えてね?」

「あぁ分かったよ。」

「で?キリトは何を言おうとしたの?」

さっきのがあるからな。今は聞かないでおこう。

「悪い。忘れた。」

「え?なにそれ、気になるよ〜」

「まぁ、今日は遅いし明日の攻略会議に備えて今日はもう寝るぞ。」

「は〜い。」

ユウキが寝静まったので、俺のスキル『天才』の自分で考えるSS『千色』を今から作りに行く。本当は明日に作る予定だったが、改変の影響で攻略会議になってしまったからだ。

今から作るのは片手剣の千色だ。自分の中ではマザーズロザリオをアレンジして手数を増やしたものにするつもりだ。

だがOSS同様最初はアシストなしでSS並のスピードを出さなければならないのが難点だ。この前1度試したが全く無理だった。Lvがある程度上がったい今なら出来るだろう。片手剣の千色が早くできたら二刀流の千色も作りたいところだ。

――――――――――――――――――――――――――――

「そろそろ帰らないとな。」

なんとか片手剣の千色は作ることが出来た。二刀流は出来なかったので仕方なく曲刀の千色を作った。なぜ曲刀かと言うと、いざと言う時クラインから借りれるからだ。今回の攻略には来てなかったはずだが。

曲刀はこの前、刀スキルを取るために一応買ったのだ。

Lvもちょっとは上がった。

まぁ早く帰るか。

「歩きながら考えてたからか近いな。」

「何が近いの?」

「ん?宿屋だ。」

「へぇ〜どこ行ってたの?」

ユウキに答えるのは抵抗がある。

「ちょっと、な。ってユウキ!?」

ちょっと待て俺は今ユウキと会話してたのか!?

「そうだよ?1人でLv上げしてたの?」

「あ、あぁそうだ。とりあえず攻略会議行くぞ。」

まさか言えるわけがない。時間もないしちょっと急ぐか。

「あ、キリト。置いてかないでよ〜」

――――――――――――――――――――――――――――

「そろそろ揃ったかな?オレはディアベル!職業は気持ち的にナイトやってます!今からパーティー組んでもらってもいいかな?」

なんか前と喋る順番違う気が。藍子が見つけたからか?

「アスナ!君もあぶれたの?」

「違うわ。周りのみんなが仲がよさそうだったから。」

それをあぶれたって言うんじゃないのか?なんて言ったら冷たい視線が来るのはわかりきっている。

「そろそろ皆組めたかな?じゃあ早速だけど今回はランさんっていうプレイヤーがボス部屋を見つけたから集まってもらったんだ。そして明日、第一層攻略をしようと思う。ここまでで質問は?」

しばしの沈黙。

「なければ続きを話すよ。」

あれ?キバオウは?

「ちょお待ってんか!!

ワイはキバオウってもんや!」

やっぱり出てきた。

「こん中に死んでった1500人に詫びいれなあかん奴らがおるはずや!?」

「それはつまりベータテスターの事かな?」

「当たり前や!」

俺は立ち上がろうとしたが呼び止められた。

「キリトは行かなくていいよ。」

ユウキがそう言うと黒人の巨漢 エギルが手を挙げた

「発言いいか?」

「なんや!?」

「俺はエギルってんだ。

アンタもこれは知っているだろ。

武器屋などで無料配布されている攻略本だ。」

エギルはそう言いながらアルゴお手製の攻略本を取り出した

「それがどうしたっちゅうねん。」

「これはベータテスターが作ったものだ。情報はあったんだ。」

「フン!今日んとこはコンぐらいにしといたるわ。」

そう言ってキバオウは去っていった。




見てくださりありがとうございます。
終わり方雑いですね、はい。すいません!
ぜひ感想、誤字脱字等ありましたらどしどし言ってください!
また見ていってください!


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第二話 第一層攻略!

はい!
零凪です!
テスト期間が近ずいてきて更新がだいぶ遅くなりますがご了承ください。
今回はタイトル通り第一層攻略です!
グダグダかも知れませんがぜひ見ていってください!


キバオウが去っていったのを見ていた俺はディアベルにある提案をする事にした。

「俺は、キリト。1つ考えを述べてもいいか?」

「どうぞ。」

手を挙げて質問をすると快く話す時間を譲ってくれた。

「ボスモンスターやボスモンスターの体力低下時の武器持ち替えがベータ版と違う可能性があるんじゃないのか?」

他人からしたら一種の考察でもある。逆に言うと一種の考察でしかない。

未来を知っているからだなんて言っても信じてもらえるはずもないからこういう言い方しかなかったのだが。

「そうだね。じゃあキリトくんはどう思うんだい?」

俺に振るのかよ!ディアベルさん!

仕方ないそれらしく言うか。

「多分、ニュービーたちからしたら未知のスキル、刀スキルなんじゃないかな。」

こんな感じか?

「確かにその可能性はあるね。」

だが時すでに遅し。俺はニュービーという言葉と明らかに知らないはずの刀スキルの二つの言い回し方をしてしまった。ベータテスターってバレバレじゃないか。

「キリト、そんなに思い詰めなくていいよ?」

そんなに酷い顔をしていたのか俺は。

「ユウキ…

そうだな!」

「・・・という事で今日はこれぐらいにして、明日の攻略まで、ゆっくり休んでくれ。」

話聞いてなかった。ディアベルさん、悪い。

「話聞くの忘れてたね。」

「あぁそうだな。」

「今日は帰ろっか。」

「早く帰って寝るか。」

そして、今度はディアベルも死なせない。

だが今日はユウキが心配するから狩りには行かないでおこう。

――――――――――――――――――――――――――――

宿についてからユウキが風呂に入った頃アルゴがやってきた。

「キー坊、取引が来ているんだガ。」

キバオウだろうな。

「先に聞く。誰からだ?」

「ちょっと待ってナ。言ってもいいか確認すル。」

まぁ確認しなくてもキバオウなんだろうが。

「キー坊も知ってるだろう、キバオウってプレイヤーダ。」

「やっぱりな。」

「取引内容はアニールブレード+6を40000コルで売ってくれとのこだそうダ。」

「アニールブレードの相場が15000コルで+6までするのに20000コルだろ?5000コル分をキバオウさんは損するってことになるんじゃないか?」

「俺っちも何度もそういったんだけどナ、恐らくキー坊から武器を取ることが目的なんだろうナ。」

二刀流の千色の為にアニールブレードを2つ余分に作ったから問題は無いんだよな。

「あぁ、いいぜ。」

知らなかったら渡さないんだろうけどわかって手渡すからな。これで取り敢えず、俺がキバオウに恨まれることはないだろう。

「!?いいのカ?」

あの、アルゴが驚いてる。前世は例え俺が女体化しようと驚かなかったのに。そんなことは、まぁどうでもいいな。

「ま、俺は例のアレのために余分に作ってるからな。」

どうでもいいけど、例のアレで通じるのはなかなかいいな。

「そうなのカ。

あ、ユーちゃんがそろそろ戻ってくるようだからオネーサンは仕事してくるヨ。」

アルゴはそう言い手を出した。アニールブレード+6を受け取るためだろうな。

「そうか。」

それに返すように返事をした俺はアニールブレード+6をアルゴに手渡した。

「じゃあナ。」

「あぁ、またな。」

アルゴが帰っていくのと入れ替わりでユウキが戻ってくる。

「アルゴさんどうしたの?」

ユウキのハイライトが…

「と、取引の仲介だ。」

正直、怖い。

「そ、そうなんだ。ごめんね、ボクが勘違いしてたよ。」

ハイライト復帰ありがとうございます。

いや、うん。怖いわ、普通に。

アスナのハイライトOFFよりユウキのハイライトOFFの方がよっぽど怖いんだが。

「じゃ、俺も風呂に行ってくるよ。」

風呂で色々まとめないとな。もしもまたディアベルが亡くなった時のこととかな。

「あ、うん!」

元気だな。

「先に寝ててもいいからな。」

寝起きが悪いからな。ユウキは。

「え?待っとくよ?」

健気で可愛いんだけどそういうの。

「明日は早いんだから、早めに寝るんだぞ?」

そう、なんと言っても明日の集合時間より前に俺たちはレベ上げをするのだ。

「え〜キリト〜いいじゃん!」

何このテンション!?風呂でのぼせたのか?

「仕方ない。俺も早く戻ってくるから直ぐに寝るんだぞ?」

明日からこうも行かないかもしれないしな。

「ハーイ!」

ホントに元気いいなユウキは。

 

ユウキside

キリト、風呂いっちゃったし暇だなー

そうだ!キリトに悪戯しよう!

候補1、お風呂に突撃!はダメだね。

候補2、キリトにご飯!は料理スキル持ってないから無理だ。

候補3、キリトのベッドでゴロゴロ!コレだ!

そうと決まればキリトのベッドにダイブ。

キリトが帰ってきた時の反応どうなんだろ?

ボクが寝てる隣に寝るのかな?

でもでもキリトは恥ずかしがり屋さんだからそんな事しないよね…

キリトはボクの事どう思ってるのかな?

ボクはずっとずっとキリトのこと好きなんだけどな。

こんな事思うボクってめんどくさい子なのかな?

キリトが他の子と楽しそうにしてたり他の子の話をしてると嫌な気持ちになるし。

キリトが喜んでくれるとボクも嬉しいし、キリトが泣いてるとボクも悲しくなる。キリトはそんな風に思ってくれるのかな?

ボクが悲しかったら一緒に悲しんでくれるのかな?

ボクが喜んでたら一緒に喜んでくれるのかな?

和人はまだ幼馴染としてのボクしか知らないのかな?

そうだとしても絶対に振り向かせてみせる!

出来れば、ボク達がSAOにいる間に。いやいや絶対に!

ユウキsideout

 

数分後

風呂から上がるとユウキは寝ていた。

俺のベッドで。

いや、うん。床で寝るか。いや流石に床は冷えるな。

でもな、ユウキのベッドで寝るわけにもいかないし。

そう言えばソファーってあったよな。

今日はソファーで寝るか。

そうしよう。

「キリトの意気地無し。」

ボソッとユウキは確かにそう言った。

寝言だよな?

俺の理性が持つあいだに寝るか。

 

目が覚めるとジト目なユウキに正座させられました。

なんで?

「あの、ユウキさん?」

「何?」

「気に触るようなことしました?」

「別に?」

「ならなんで怒ってらっしゃるのでしょうか?」

「キリトのバカ、アホ、意気地無し、和人!!」

なんで悪口のオンパレードの中にリアルネーム入るの?

意気地無しってことはなんだ?俺にユウキの寝ているベッドで寝ろ、と言う訳か?

前回はレクトの幹部まで上り詰め、今回はSAOの重要部分のカーディナルを生み出した頭脳で考えるんだ俺!!

ってバカしてる場合じゃない。

そろそろレベ上げをしに行かないと時間が無い!

「悪かった。今度、なんでもするから気を直してくれ。」

「ん?なんでもするって言ったよね!」

あ…しまった。

「ボクは聞いたからね!」

「お、おう。お、男に二言はない。」

俺のバカァァァ何が、男に二言はない。だ馬鹿だろ!

「よし!レベ上げに行こ?」

でも、機嫌直ってよかった。

「そうだな。時間が無くなる前に急いでいくぞ!」

「うん!」

なんか上手いように使われてる気がするけど。まぁ、しょうがないよな。

 

レベ上げの結果、3レベは上げれた。

この短時間で3レベは大きいだろう。

現在の俺のレベルは18Lv前回より5レベも高いのだ。

ユウキは17Lvこれも今はかなり高いほうだ。

まぁそれもそうだろう。俺たちは知る人ぞ知る。というか、前回の後半になるまで俺も知らなかったくらいのところだがギリ1層レベルの敵だが上層のプレイヤー(60Lv以上)でも3時間で1レベルは上がるという夢のようなスポットでレベ上げをしたのだ。

このスポットは流石にチート過ぎるということで今日までユウキや他のプレイヤーにも伝えなかったが予定よりも早いうちに攻略という事で仕方なくここを使うことにしたのだ。

「キリト!3レベルも上がったよ!」

すごく上機嫌だ。行く前の不機嫌が嘘のようだ。

「あぁ。そうだな。」

「みんなにも知らせようよココ!」

やっぱりユウキはユウキだ。みんなのためにここを伝えようとする。だがダメだ。

「それは、ダメだ。」

「え!?なんで!?」

「ゲームバランスが崩壊する。それに俺達もここを使うのは今日くらいだ。出来ればもう使わないつもりだ。」

「じゃあ、姉ちゃんだけに!」

ボス部屋を見つけた藍子は確かにレベ上げをするべきだろう。藍子の性格からして、ディアベルに託したのもおそらく自分のレベルじゃ足りないと感じたからだろう。

「ランだけならな。だが、ランにも他の人には言わないように言えよ。」

「うん!」

と元気よく笑顔で頷いたユウキだが一瞬不機嫌そうな顔をした。何故だろう?

「じゃあ、集合場所まで競走するか?」

「うん!」

俺の方が先にスタートするのは最早恒例となっているだろう。あくまで俺は敏捷がユウキより下なのだ。スキルを抜いたら。

 

案の定負けた。スキルアシストなしだもんね。

じゃないよ!攻略まではあと10分位だというのに来ているのが俺たちを抜いたらアスナとディアベルのパーティーだけってみんなやる気あるんだろうか?

「あなた達は早いのね。」

少し皮肉った言い方のアスナ。以前のあのアスナを知っているからなかなかに堪えるものがある。

「そう言う君の方こそ早いんじゃないのか?」

少し気に食わなかった思わず俺も皮肉った言い方をしてしまった。

「アスナもキリトもそんなにトゲトゲしないでもっと明るくしようよ!」

確かにパーティー間で喧嘩したらダメだな。

「そうだな。言い方が悪かった。同じパーティー同士頑張ろう。」

「私も少し言いすぎたわ。仲良くはするつもりないけどよろしく。」

おい、アスナお前誰だよ?ツンデレだったけ?前回はもっとデレデレだったよな。

「あ、キリト!みんな来たよ!」

ユウキが指さす方向を見ると昨日の攻略会議に来ていた面子と藍子だった。

「あ、姉ちゃん!」

「ユウキも来ていたのね。」

「ユウキのお姉さんなのね。」

アスナが微笑ましそうにランとユウキのことを見てそう言う。

「久しぶりだなラン。こっちではキリトだ。」

言い方がおかしい気がするが仕方ない。これ以上にいいセリフが思いつかない。

「こっちではってことはやっぱり和人君?」

藍子は藍子だな!木綿季と違うタイプの天然だ。

「そうだけどリアルネームを出さないでくれ。」

「あ、ごめんなさい。」

「幸い俺たち以外はディアベルの話を聞いてるからよかったものの。」

実は全員集まったのを確認したディアベルは攻略の話をしているのだ。

「ベータテストと変更点があるかもしれないからみんな気をつけて行くように。なにか質問はないか?」

誰も手を挙げない。ちゃんと理解しているのか興味が無いのか。まぁどっちでもここに来たからには頑張ってくれるだろう。

「俺から言うことは一つだ。

勝とうぜ!」

「「おう!」」

みんなが返事をしたあとディアベルはボス部屋の扉を開いた。ちなみにランは俺たちのパーティーに入った。

ボス部屋を開けるとGill Fang The Cobalt Load(イルファングザコボルトロード)、前回と同じだ。取り巻きのルインコボルトセンチネルも同じだ。

そして俺たちの仕事も同じでルインコボルトセンチネルを倒すことだ。

前回よりも早めにセンチネルを倒すことが出来た。そしてまた俺たちはコボルトロードが武器を変える前にそっちに参戦できた。

そしてコボルトロードが変えた武器は太刀ではなく太刀より攻撃力の高い鋳銀刀だった。

「何だと!みんな下がれ!」

俺の出せる最大の声で叫んだ。

「分かったよ!みんな下がれ!」

ディアベルが返事をして俺の声が届かないだろうところにも伝えてくれた。

直後コボルトロードはソードスキル旋車を発動した。だがみんなが下がったおかげで直撃を食らった者はいなかった。

キバオウがコボルトロードに突撃して行った。

「止まれ!」

俺がそう叫ぶ時には既にコボルトロードは浮舟を発動する直前だった。

「キバオウさん!」

そのキバオウを助けたのはディアベルだった。

「ぐはっ!」

「ディアベルはん!」

浮舟をモロに食らったおかげでディアベルのHPは凄まじい勢いでレッドゾーンまで減っていた。

「ちょっと待ってな。」

キバオウは瀕死のディアベルに回復薬を使った。

間に合ったのかディアベルはなんとか生き延びた。

ディアベルはこちらに来て

「キリトさんあとは任せます。」

と言って後ろに下がった。理由は分かる。

「分かった。」

そう言いながら俺は辻風を放ってきたコボルトロードに片手剣突撃SSレイジスパイクで相殺する。

その後、幻月を放ってきているのに気付かず片手剣SSバーチカルを放ってしまった。

「キリト!」

ユウキは俺とコボルトロードの間に助けに入ってきた

その後体制を崩した俺と助けに来たユウキにコボルトロードは緋扇を放って来た。

それを防いだのはエギルの両手斧SSワールウインドだった。

「すまない。」

エギルに礼を言うと

「ガードは俺たちに任せろ。」

といい笑顔で返された。

エギル達に防御を任せて俺は攻撃を入れていき体力の残り少ないコボルトロードにソニックリーブを放った。

「ユウキ、ラスト一緒に頼む!」

そうユウキに頼んだ。

「うん!」

ユウキは笑顔で頷いてくれた。

それから俺たちは同時にバーチカル・アークを放った。

そしてコボルトロードはポリゴンになり散っていった。

少しの静寂のあとCongratulationと目の前に大きく表示された。

「やった!」

「勝てた!」

などの勝利を喜ぶ声が聞こえてきた。

ラストアタックボーナスのコートオブミッドナイト

「ふぅ〜」

息を吐き出す。

「キリト、やったね。」

ユウキが笑顔で抱きついてきた。

「お、おい抱きつくなよ。」

そうここは男女比が8:2位の割合の世界だ。視線が痛い。

「ダメ?」

涙目+上目遣い。これは断れない。

そして背後からくるもう一人の刺客

「私もいい?」

ランだ。答えを聞く前に抱きついてくる。

「取り敢えず、二層をアクティベートしてからな。」

苦し紛れの言い訳をした。




ご清覧ありがとうございます!
キャラ崩壊回でしたね。なんでだろう。
それと、自分の中の藍子が他の人の藍子と違う気がしますけどこれが自分の所の藍子なのでご了承願います。
要望、誤字脱字等ありましたらどしどし言ってください


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第三話 月夜の黒猫団

はい!零凪です!
遅れてすみません!!
3話で月夜の黒猫団は早い気がしますね…
何か入れて欲しい要素やらなんやらがあれば言ってくだされば入れます。それとそろそろ特別回以外で番外編でも出したいなと思っていまして何かネタとかあれば言ってください。お願いします!
というか、自分には番外編とか書く才能が無いんですかね?


今日は久しぶりに下の階層まで来ていた。

ここは第11階層のタフトだ。

なぜここに来たのか?と聞かれれば月夜の黒猫団を助けるためだ。恐らくフィールドに出ているだろう月夜の黒猫団を探すのはなかなかに苦労するものだ。ってちょっと待て11層じゃなくて10層の迷宮区にいるんじゃないのか。しまった!急いで行って間に合うか?

ユウキはどうした?ってユウキは今日はランとアスナと料理教室だそうだ。いつ仲良くなったんだろ?

とそれよりスキルアシスト全開で10層の迷宮区へ着いた。

「あ、いた!」

やばいなあれはとう襲われている!

「大丈夫か?援護するよ!」

「はい!?

ありがとうございます!お願いします!」

「了解した!スイッチ!」

「は、はい!」

「これで仕留める!」

ライトニング・フォールを放った。

4体ほどいたモンスターは重範囲攻撃であるライトニング・フォールによってすべてポリゴン状に散った。

「せーの「ありがとうございます!!」」

ケイタ達、懐かしいな。

「あの、失礼かもしれないけど今のレベルを教えて貰ってもいいですか?」

今回は別に隠す必要も無いし、隠してまた前回と同じようになるのも嫌だから素直に伝えることにする。

「43Lvだ。」

「43!?もしかして攻略組ですか?お名前もお聞きしていいですか?」

「一応な。名前はキリトだ。」

「キリト。聞いたことあります!常に絶剣のユウキさんと行動していて黒紫の剣舞って言われてますよね!」

「俺でも黒紫の剣舞は聞いたことないな。黒の剣士って言われてるのは知ってるけど。」

黒紫の剣舞か。聞いたことないな。でもユウキとまとめて言われるのはなかなか心地いいな。

「でも、なんでそんな人がこんなところに?」

なんで?か。どうすれば怪しくないのか考えるんだ、俺。

「ちょっと用事があってな。助けた理由としては、帰る時に襲われてるのを見つけたからだ。」

これが妥当だろう。

「そうだったんですか。わざわざ有難うございます!」

「そこまで言われることではないよ。当然のことをしただけだからな。」

「あの、わずかですがこれを。」

ここまで黙っていたサチが大量のコルを袋に入れて渡そうとして来た。

「いや、そんなのは受け取れないよ。」

そうだ。当たり前のことをしただけなのだから恐らくギルドハウスを買う資金になるであろうコルを受け取るわけにはいかないのだ。

「で、でも...」

ケイタ達が、困った表情でこちらを見ている。

「じゃあこうしよう。俺が一週間、君たちの指導をする。そして君たちが攻略組に来る。それが俺へのお礼だ。」

考えた挙句に出た答えがこれだ。

「え?そんなことでいいんですか!?」

「言っとくけど、俺の指導はキツいぞ?ユウキが泣き言を言うくらいには。」

事実。ユウキが泣きながらこれはきついよーと言うまでしたことがある。

「でも、それじゃあお礼で、またお世話になっちゃいますけど...」

そうか。お世話になるって考えるか。だけど敬語で言われるとな…そうか!

「じゃあ追加でタメ口で喋ってくれないか?」

タメ口で喋る。これは友達としてもそうだし、仲間としても嬉しいことだ。

「そんな事ならいいけど。」

よし決まり。

「じゃあ決まり。それが俺への報酬だ。」

俺への報酬だ。ってなんか言ってて恥ずかしいな。

「ほ、ほんとにそんなのでいいの?」

サチが再確認をしてきた。

「あぁ。」

むしろそれ以上の報酬はないくらいだ。

「じゃあ、取り敢えず今日は助かったってことでキリトさん、一緒に宴会しないか?」

今度は全員のこれるよう頑張る。

「あぁ、もちろんだ。」

 

「命の恩人キリトさんにカンパイ!」

「「カンパイ!」」

自分に乾杯するのはなんか違う気がするんだがその際どうでもいいだろう。

 

翌日

「早速やろうか。」

「あぁ。」

「キリト、一つ相談なんだけど、サチを槍から片手剣にして前衛を固めたいんだけどどう思う?」

ケイタの考えは正しい。だけど、俺は敢えて否定する。前回を知っているから。

「俺は、やめておいたほうがいいと思う。たしかにバランスを考えれば前衛はもう一人欲しいところだが、武器を急に変えるのは得策とは言えないな。」

それらしいことを言っただけだがなんとかなる。

「そうか。ならどうするべきだと思う?」

この言葉を聞き俺はニヤッと笑った

「少しアテがある。」

アテと言うのも、第八層の時に出会ったノーチラスと言う青年?少年?だ。

前回では、オーディナル・スケールと言うARすなわち拡張現実を使用したゲームではエイジという名で元SAOサバイバーからユナの記憶を取り出しユナを蘇らせると言う重村教授の思惑に乗り手伝っていた人物でSAOをしていた時は、血盟騎士団に入っていたらしい。

今回は、そのノーチラスにたまたま出会うことが出来た。前回は知らないが、今回ではこの頃からノーチラスとユナは共に行動をしていたようで、助けたところ、フレンドになった。と長々しく考えているあいだにノーチラスにメッセージを送り終えた。

送った内容は

やぁ。

長々しく挨拶を書くわけにもいかないから早速本題なんだけど、まだギルド入っていないか?

もし入っていなかったら俺の知り合いのギルドに入ってくれないか?入るつもりだったら十一層の街街まで来てくれ。

というものだ。

「アテって?」

と、ケイタの質問が静寂を切り裂くように静かなこの部屋に響く。

その後、ピロリンという音と共にエイジから返信が来た。

内容は

丁度いいところだよ。

どこかのギルドに入ろうかな?と考えていたところなんだ。それに、キリトくんの頼みだ。こちらから頼むくらいだよ。

これは、OKだ。

よし。前衛はノーチラスでいいな。多分、ユナも入るんじゃないか?まぁどっちでもいいが。

「ケイタ、オレの連絡が取れたし行くぞ。アテってのは将来的に俺を超えるかもしれない人だ。」

事実、オーディナル・スケールでは、コテンパンにされたものだ。

「そんなにすごい人なのか!?」

その実力をこっちで出せたら全然余裕だろう。

「筋はある。」

嘘ではない。筋はあるよ。俺よりも。

「それじゃあ、行こうぜ!」

「「うん。」」

 

「ここで待ち合わせするから少し待つか。」

と、ケイタ達に呼びかけた時

「その必要は無いよ。」

とエイジの声が聞こえた。

「もう来ていたのか。」

素直な感想をノーチラスとユナに伝えた。

「うん。少しでも早く行った方が迷惑にはならないだろうからね。」

これは、ありがたいな。

「それじゃあ、自己紹介からしていくか?」

と提案を出したのは俺だ。

「そうだね。」

ユナが頷きそれに続くようにしてみんなも頷く。

それからはお互いに自己紹介から始め、ギルドに参加するまでを終わらさせた。

 

数時間後

「はぁ、はぁ。」

ケイタやサチなど、月夜の黒猫団のメンバーは息も絶え絶えになりそろそろしんどそうだ。

今日は特別特訓初日ということでここまでにしようか。

「今日は初日だしここまでにしないか?」

と、問いかけるとすぐに

「う、うん。」

と肯定の返事が返ってきた。

 

帰ってきたら皆疲労により地べたに這いつくばるように倒れた。

「き、キツかったー」

黒猫団は気が遠そうな顔でそう叫んだ。

一方ノーチラスとユナは平気そうだ。

「ノーチラス、ユナは平気そうだな。」

聞いてみた。

「いや、流石にもう無理だよ。」

「私も。」

との事だった。

明日からもこれくらいでいいかもな…1週間で攻略組になれるか不安なところとあるが彼らなら大丈夫だろう。

「ホントはもっとキツくするつもりだったけど明日からもこれくらいにするよ。」

「え、ホント!?」

「あぁ、無理そうだからな。」

「「やったー!」」

そこまでして喜ばれたらなんか複雑だ。

 

1週間経った

前回より遥かに早いコルの溜まり具合からして今日が狙いの日だ。

「キリトとノーチラス、ユナのおかげでだいぶお金も溜まってきたから、そろそろギルドホームを買おうと思います!」

ケイタが提案をした。

「おお!いいじゃん!キリトたちもそれでいいよな。」

「うん。」

「あぁ。」

質問されそれにテツオ、ササマル、ダッカー、サチが肯定で返したことからホームギルドを買うことが決定した。俺も頷いて返した。

「私とノーチラスもいいけど今日は少し用事があって一緒にいれないや。ごめんね?」

「僕からもごめん。」

ノーチラスとユナは用事があるらしく転移結晶を使い目的地に向かった。家具を置くためのコル集めには参加出来なさそうだ。

「別に様わないよ。それじゃあ俺は買ってくるから皆待っていてくれ。」

ケイタは早速買いに行ったようだ。

「よし。ケイタも行ったことだし俺たちで家具を買うためにコルを集めてケイタを驚かそうぜ!」

「それいいね。」

やっぱりこうなったか。仕方ない前みたいにならないようにしないと…

 

第二十七層迷宮区

「あ、宝箱!」

隠し扉を開いた先には前回のあの忌々しいトラップ部屋と酷似した部屋だった。

「待て!!そこは、トラップだ!」

俺が叫んだ時には既に宝箱が開かれていた。

「え?」

結晶無効エリアなのはわかっている。

これは、できることが無いかもしれない。

「取り敢えず、みんな俺の後ろに隠れてくれ!!」

「「う、うん!」」

みんなが後ろに行ったことを確認し終えた俺は密かに作ってきた二刀流の千色を発動させようと考えたが二刀流で持っても相手が広範囲にいることを考え、スキル・イクスプロージョンを咄嗟に発動させた。

「うぉぉぉぉ!!」

自分でもわかるくらいにどんどん加速していく剣先に一気に力を込める。

「これで!どうだぁ!!」

攻撃を終えるとほとんどの敵を退けることが出来た。

だが数体を逃して硬直に入った俺は死ぬ覚悟を固めた。

「キリト!私達がいることを忘れないでね!」

「そうだぞ!」

俺に攻撃してきた二体の敵を倒したのはサチとササマルだった。

「すまない。」

硬直から解けた俺は礼を言いヴォーパルストライクを放ち残りの敵を全て倒した。

「本当にありがとう皆。」

倒し終えてから改めてみんなに礼をした。

「宝箱の中身はキリトのものだ。」

「え!?いいのか?」

「当たり前だ。キリトは止めてくれたのに聞かなかったこっちが悪いんだから。」

「でも、これはギルドホームの家具を買うのに使うんじゃ。」

「宝箱の中を見てみて?」

サチに促され宝箱の中身を見る。

「剣?」

手に取ると剣の説明が出てきた。

銘は、魔剣ヘルシオン。

能力値はダークリパルサーより少し上だ。

だが、気になるのは説明欄に書いてある対になる聖剣を手に入れることで真の力を発揮する。という事だ。

前の時では聖剣と言えばALOでのエクスキャリバーぐらいだったのだが、そんなのが用意されているのだろうか。そして対になる剣を手に入れる事でしんの力を発揮するということは二刀流が必須だろう。これは、茅場さんから俺へのお土産とでも捉えればいいのか?もしかしたら全く別の誰かの可能性も。考えても仕方ない。ありがたく貰おう。

「すごい!キリト、それ持てるんだ!」

さちにそれを持てるんだと聞かれたことに思わず首を傾げた。

「?どういう事だ?」

「それめっちゃ重くて持てなかったんだよ。」

めっちゃ重い?そんな事ないだろ。今使っている剣より軽いくらいだ。

「そんな事ないぞ?今の剣より軽い。」

「そうだったらやっぱりキリトに使ってもらいたいんじゃないかな?」

「俺に使ってもらいたい…か。そうかもな。ありがとう、サチ。」

まぁいい収穫だ。

「あ!そろそろ戻らないとケイタに勝手にどこに行ってたんだって怒られるぞ。」

「そうだな、戻るぞ。」

「オー!」

 

「どこに行ってたんだ?」

ケイタは心配そうな顔をして質問してきた。

「実はケイタを驚かそうと思って家具を買うためのコルを貯めてきたんだ。」

俺が説明する。

「うん。また、キリトに助けられたけど。」

言わなかったらバレなかったのにサチは言ってしまった。

「何があったんだ!?」

ケイタは顔色を変えて語尾を強めて質問してきた。

「実はキリトの注意を聞かずに俺達が隠し部屋の宝箱を開けたら、トラップ部屋で、モンスターがいっぱい襲ってきたんだ。」

ササマルが説明をした。

「キリト、うちのギルドの為にありがとう。ほんとにありがとう。」

「いや、俺も硬直時間の時に助けて貰ったからチャラだよ。そこの宝箱の中身も貰ったしな。」

「そうか。それでもホントにありがとう。」

「あぁ。」

「それと、1週間、教えてくれてありがとう。」

「ん?それは俺がやりたくてやったんだ。」

「そうなんだけど、実は絶剣のユウキさんに会って。」

な!?

「ユウキに!?」

「え?うん。」

メッセージの受信数がえげつないことになってる。

「やばい。急いで帰らないとな。」

「?どうしたの?」

「ユウキからのメッセージ返すの忘れてた。」

急がないと殺される。

「尻にひかれてるんだ。」

サチが小声で何か言った気がするが構っている暇はない。

「悪い、今度会う時は最前線で、だな!」

「え?あ、うん!」

皆は慌ただしく出ていく俺を最後まで見送ってくれた。

 

「ユウキ、悪い!」

今はユウキに土下座で謝っているところだ。

「なんで、返信しなかったの?」

「ちょっと死にかけて、な。」

言ってから気づいたこれ言ったらダメなやつだった。

「え!?死にかけたの!?大丈夫!?」

やっぱりこうなったか。

「あ、あぁ大丈夫だ。それにそのおかげで凄く強い剣を手に入れたんだよ。」

これで収めれるか?

「え!そうなんだ!ボクも強い剣欲しいな。」

そこかよ!ということは突っ込まない。

「でも、ボクは、すごく心配だったんだよ?」

上目遣い+涙目この破壊力はやばいとよく言うが良く分かる。

「すまなかった。今度埋め合わせするからさ。」

と言うとジト目で

「ホントにー?」

と返ってきた。何故だ!?

「だってキリトそう言っていつも忘れちゃうじゃん。」

ギクッ!

「そ、それは〜その〜」

「でも、言質は撮ったよ」

感じ通り録画されていたようだ。映像ごと。ボイスじゃない所がより俺に直接弱みを握らされることになった。

いつからこんなに手強くなったんだよユウキ。

「分かった。降参だよ。」




大変遅くなりました!!!本当にごめんなさい!全然思いつかなかったのでオーディナル・スケールからエイジとユナを連れてきました。
大変、遅れたということで、みなさんからリクエスト等がありましたら期待に添えるように精一杯書いてみます。
あと、原作のメインキャラ(クラインとエギルを除く)が揃ったら一つオリジナルのクエストのストーリーを書くのでネタください。
ある程度決まってるんですけど、キリトのセブンデッドリーシンズにちなんで七つの大罪(マンガじゃないです)を組み込んだストーリにしようと思ってるんですけど、ユウキとキリト以外の罪が思いつかんです。


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第四話 心の底から

はい、零凪です。
今回は、シリカ回です。大分早いけどユイの初登場です。
ですが、冒頭はゲームAWVSSAOの話が含まれます。ややこしい事になりそうですが頑張りますので今後ともよろしくお願いします。
冒頭の部分とか正直に言うといらない気も…とそんなことよりも、表紙絵を書いてもらいました!
あと前回の話を少し変えました(エイジの名前だけ)。



俺と少女とアスナの3人が抱き合っている映像が、鮮明に思い出される。知らないはずの真ん中の泣きながら微笑んでいる少女がユイだと分かる。ペルソナ・ヴァベルと名を偽り100年先の未来から来たユイだ。

「どんなユイでも俺達の大事な娘だ!」

「キリト君の言う通りだよ。ユイちゃん。」

「パパ、ママ。本…当に…ありがとう。」

そんな声が聞こえてきた。

気が付くと場面は変わり

銀の鴉と呼ばれるであろう少年と俺の場面になっていた。少年の名はハルユキ又はシルバー・クロウ。これもあったことは無いはずだが思い出せる。シルバー・クロウとその仲間達はALOよりあとのアクセルワールドと呼ばれるゲームのプレイヤーだ。その彼等は先程出てきたユイ────ここではペルソナ・ヴァベルとする────により出来た次元の狭間を潜りALOにやってきたのだ。

「ハルユキ!またな!」

「キリトさん…ハイ!絶ッッ対また、会いましょうね!!

あ、そうだ。キリトさんこれを持っててください!」

今度はそんな会話をしているのだろう。声が聞こえてきたのだ。

そう、これは、俺であって俺でない別の俺の記憶だ。

もしもが重なり出来た、次元や時間を超えた仲間との邂逅があった世界の俺の記憶だ。

 

「!?」

目が覚めると凄く懐かしいような、ありえないような夢を見た気がする。

だけどなんだろうこれは、アイテムボックスを見ないといけないような感じは。

取り敢えず見るか。

「キリト?どうしたの?」

ユウキが目を覚ましたようだ。

「ユウキか、起こしたか?」

絶対俺のせいだな。

「ん〜ん。キリトのせいじゃないよ。」

こう言ってくれるのはありがたい。

「そっか。でも、ゴメン。」

あ!これか、見慣れないアイテム。

心意結晶、か。転移結晶の一種って訳じゃなさそうだな。

効果は、と。別の次元のプログラムを一つ再構築可能。

な!?これは、カーディナルでも無理だろ。俺みたいなイレギュラーがあるから出来たんだろうが、この世界のカーディナルの基礎を作った俺には無理なはずだ。いけるとするなら、未来からの干渉があった場合のみ。この世界のMHCP001はYUIじゃないはずだ。ならこの結晶を使えば俺の知っているユイが構築される可能性がある。だが、そんな高度な技術を使えば、カーディナルから消去されるだろう。待てよ?俺は、一応ゲームマスターに次ぐ権限を使用出来るはずだ。それこそ、セカンドマスター権限と言われる俺が作ったもう1つの権限。これを使えばもしもユイが構築されたならデータを保存出来る。だが、これは1度きりしか使えない。どうするべきなんだ?

「ユウキ。」

ユウキに聞いてみるか。

「ん?何?キリト。」

「もしも、子供のように可愛がっている人を蘇らせれる、その代わりに脱出できる日が遠くなるのか、その子供を諦めて早く脱出するか、どっちを選ぶ?」

「その言い方だと、ボクは出れなくても大事な人と一緒にいたいかな。」

そっか。

「ありがとな、ユウキ。俺、決めたよ。

心意結晶、再構築ユイ!」

これで、ユイは出てくるのか?

「どうしたの?キリト?」

ユウキの声と被るように心意結晶から眩い光が出てくる。

少しずつ人の影が現れてきた。

「お久しぶりです。パパ、ママ!」

ユイの声だ。だけど勘違いしていないか?ユウキとアスナを間違えてるな。まだ光が消えてないから分からないのか。

「あぁ久しぶりだな、ユイ。」

取り敢えず、ユウキが混乱する前に説明をしないとな。

「ところでパパ。ママが私のことを覚えていないようですが、どういう事ですか?」

!?俺が考え事をしている間に何を話したんだ2人。

「ユウキ、ちょっとだけ席を外してくれるか?」

「う、うん。」

ユウキがこの部屋から出るのを見届け、ユイに本題を話す。

「ユイ、ママはユウキで間違いないのか?」

「何を言ってるんですか?パパ。ママはプレイヤーネーム、ユウキで本名が紺野木綿季の一人だけですよ?」

このユイは俺の知っているユイとは違うらしい。

たしかに、別の次元のプログラムを再構築しているが、俺の知っている次元のですらないっていうのは予想外だな。

「そうか。分かったよ。じゃあ、ユウキを呼ぶぞ?」

ユウキにも説明しないといけないしな。

「はい。」

返事ももらったしユウキを呼ぶか。

「ユウキ、入ってもいいぞ。」

扉を開けてすぐ目の前にいるユウキに声をかけた。

「キリト!詳しく教えてね?」

oh。目が笑ってないですよ、ユウキさん。

「えっと、この子はユイ。俺とユウキの子供だ。」

ちょっと違うか?

「え!?ボクとキリトの子供?どういう事なの?」

そりゃそうなる。

「正確に言うと、ユイはAIで別の次元の俺達の子供のような存在だ。」

これなら語弊はないだろう。

「それと、私はパパのナーヴギアに自動保存されていますから、SAOから脱出した後も会えますよ!」

それ、聞いてないぞ!?すごく重要じゃないかそれ。セカンドマスター権限いらないじゃん。でも、この権限でもSAOからは脱出出来ないし使うとしたらこの世界のユイもといMHCP-001のデータ保存かALOに移行してすぐの須郷に対抗するくらいしか…須郷に対抗出来るじゃないか!よし、残しておこう。

「えっと、じゃあ、ユイちゃんはボクとキリトと一緒にいるってことでいいのかな?」

「ハイ!そのつもりです。」

まぁ、ユイも一緒にいる方がこっちも楽だけど、迷宮区やダンジョンに潜る時はALOみたいにピクシーになれないと宿にいてもらうしかないな。

「パパ、私はALOでのナビゲーションピクシーと同じ状態になれますよ。」

サラッと心を読まれた気がするんだけど。

「それならまた、ポケットの中で待機してくれるか?」

「ハイ!」

「あと、これから起こることが分かっているだろうけど、他のみんなは知らないから内緒にしてくれないか?」

「分かりました!」

 

第三十五層

昨日のユイ騒動から1日一昨日に頼まれたロザリア率いるレッドギルド・タイタンズハンドの黒鉄宮送りを実行するために俺達は第三十五層に来ていた。というか、シリカと出会うためにやってきたのだが。ユウキは知らないからな。

「あそこで、誰か襲われてるよ!」

ユウキが、指をさしながらそう言った。

「分かった!行くぞ!」

この距離からじゃ人が襲われてる程度にしか分からないが恐らくシリカだろう。

「キリト!ボクがあの子の保護するからキリトが襲ってきてる猿みたいなの倒して!」

「了解!」

ピナは、無理だったか。

「はぁぁ!」

距離のことを考えてヴォーパル・ストライクで、一気に敵を倒す。

「ふぅ。大丈夫だったか?」

「は、はい、助けてくれてありがとうございます。」

「ごめんね、キミのお友達助けれなかった。」

ユウキ…そういえば、ユウキもプネウマの花のことは言ってないから知らないかもな。

「その羽、名前がついてないか?」

「ピナの心。ぴ、ピナぁ…ぅ、ヒック…うぅ。」

「あぁ、いや、その、心アイテムがあればピナは生き返らせれるんだ。」

また、勘違いさせてしまった。

「え!ホントですか!?」

「あぁ。四十七層にプネウマの花って言う使い魔の蘇生アイテムがあるんだ。それを使えば、ピナは生き返るよ。」

「そうなんですか!」

「そうなんだ!」

「ユウキ、お前が驚いてどうする。」

と言いながら軽くユウキの頭にチョップする。

「イテッ!」

「お二人は仲が良いんですね。」

「そう?ボクとキリトはリアルで、幼馴染なんだ!」

「ユウキさんとキリトさんで良いんですか??」

そう言えば名乗ってないな。

「あ、まだ名乗ってなかったな。俺は、キリト。」

「ボクがユウキだよ!」

「もしかして黒の剣士さんと絶剣さんで黒紫の剣舞って言われてる?」

「そう呼ばれてるらしいな。」

俺達で名乗ったわけじゃないからな。

「え!?キリト、知ってたの!?ボク、全然知らなかったよ〜」

「結構前から呼ばれてたらしいな。」

「そうなんだ!なんか嬉しいな。キリトとボクが二人で一つみたいでさ!」

「そうだな。」

「あ、あの、キリトさん、このままいったらいつか四十七層までは行けますからここまでしてくれてありがとうございました!」

「いや、蘇生は3日以内なんだ。」

「え!?それじゃぁ、ピナは…」

泣きそうなのを堪えているだろうシリカにユウキが前使っていた装備を渡した。

「これを使ってボク達と一緒に来たら全然平気だよ!」

「あぁ。そうだな。その装備だとレベルを2,3Lvは底上げできるしな。一緒行こう。」

「お願い…します!」

涙を必死に止めてできる限りの笑顔を作ったであろうシリカに俺達は笑顔で頷き返した。

「じゃあ、行こうか!」

「おー!ほら、シリカも!」

「お、おー!」

俺が声をかけるとユウキとユウキに促されたシリカが返事を元気よくする。

「でも、今日はもう遅いから明日にしない?」

「そうだな。シリカ、それでもいいか?」

「え?あ、はい。でも、レベルは上げたいです!」

勇気の言う通り今の時間は17時だ。今から四十七層に行くとするなら目的のプネウマの花を手に入れるには時間が遅い。

「分かった。じゃあ今かは近くのフィールドでレベ上げをして、今日は終わろうか。」

「はい!」

「いいよ!」

というように今日の行動が決まったわけだ。

 

フィールド

「明日は早いしもうそろそろ終わらないか?」

「え、もうそんな時間!?」

「あぁ、今は22時だ。」

「え!?いつの間にそんな時間になったんですか!?」

俺も驚いた。パッとアイテムを確認したときに時間を見るともうそんな時間だったのだ。

「シリカもユウキも大分集中してたみたいだな。」

「そうだね!」

「私、5Lvは上がってます!」

そんなに上がるとは俺も思ってなかった。

「えー!いいなーボクは2Lvしか上がってないよ〜」

「俺達は、シリカよりLvが高いんだから上がる頻度は少ないだろ。それでも2Lvも上がったのは良い方だ。

じゃ、戻ろうか。」

「うん!」

「はい!」

そうして帰った。

 

〜宿〜

「宿まで思ったより遠かったな。ま、それでも10分くらいだけど。」

「そうだね。シリカ、あれ?もう寝ちゃった?」

「今日は大変だったし、仕方ないな。」

「ボク達も寝ようか。」

「そうだな。ってユウキも寝るの早いな。」

ユウキは俺の返事をする前に寝たみたいだ。

「そうですね、パパ。」

「ユイ、まだ起きてたのか?」

「はい。」

「じゃあ、ちょっと質問をするけどいいか?」

「はい。」

「明日はレッドギルドが襲ってくると思うんだけど、ユウキがどういう行動を起こすか分かるか?まぁ、もちろん依頼通り黒鉄宮に送ってくれるとは思うが、もしも、そうだもしもだ、レッドギルドが人を殺してるって分かったら正義感の強いユウキが何をするかわからないからな。」

「そうですね。でもレッドギルドを捕まえる依頼を受けているなら分かっているんじゃないでしょうか?」

ユイの言う通りならいいんだけど。

「それならいいけど、ユウキは純粋だからな俺もそうだけど、ランと、ユウキの両親も、そういう『死』がつきまとう様な話はしてこなかったから、殺すとかそういうことに対しての考えが前と違うかもしれないしな。前は直接、死に関係する状況だったし教えづらくてな。」

「そうですね。でも、ママなら、大丈夫です!パパもついてますし!」

「ユイ…そうだな!俺がユウキを信じなくてどうするんだ。」

「はい!」

「ありがとな、ユイ。じゃあおやすみ。」

「はい、おやすみなさいです。パパ。」

 

翌朝

「よし!四十七層へ行こう!」

「ユウキ、朝から元気だな。」

「も〜キリトが起きるの1番遅かったんだよ!シリカはいつでも行けるようにしてるのに!」

「わ、悪かった。」

「キリトさんとユウキさんって幼馴染って言うより夫婦みたいですね。」

「ふ、夫婦!?そ、そんなことないよ、ねキリト!」

ユウキとシリカが、話してるが俺は少し考え事をしていた。今日のことだプネウマの花を手に入れる尚且つユウキとシリカが、タイタンズハントに出会わないための方法だ。

「そうか。これならいいな。」

「え!?キリトも何言ってるの!」

「?何の話だ?」

「ぼ、ボク達が夫婦みたいってシリカが言うからそのことに対してキリトがそれもいいなって言ったんじゃないの!?」

「悪い、考え事をしててな。」

「そうなんだ。なら良かったよ。」

「よし、じゃあ行くか。」

「え、うん。」

「あ、はい。」

「何だよ、その反応。」

「いや、さっきまで人の話を聞かずに考え事をしていた、キリトが、急に場を仕切るから、ね?シリカ。」

「え、いや、私は。」

「その反応はその通りだって言ってるようなものだよ。シリカ。」

「ご、ごめんなさい。」

「それじゃあ行こっか?」

「了解!」

「はい!」

 

第四十七層

道中の雑魚どもとの戦いや、ユウキが敵に吊るされ下着が見えたとかそんなことは特に話すことではないだろう。

「ついた。ここにプネウマの花が。」

「あぁそうだ。」

「ありがとうございます!キリトさん、ユウキさん!」

「いいよ!」

「それにまだ終わってないしな。そうだろ、レッドギルドタイタンズハントのリーダーロザリアさん!」

「一番楽しみな獲物だったその娘を狙ってたのだけどそこまで知られてるんなら仕方ないね。」

「え!?ロザリアさんがレッドギルドのリーダー?でもグリーンカーソルですよ?」

「レッドギルドだからってオレンジカーソルだけじゃないよ。例えば狙いのアイテムの情報を得るのにはグリーンカーソルの人が情報をゲットするしかないもん。オレンジカーソルは街には入れないから。」

「そうなんですか。」

「10日前にシルバーフラグスってギルドを襲ったなリーダー以外の4人が殺された。」

「あーあのビンボーな連中ね」

「そのリーダーだった男は、最前線の転移門で泣きながら仇討ちをしてくれるやつを探してた。彼はあんたらを殺すんじゃなく牢獄に入れてくれって言ったんだ。あんたにやつの気持ち分かるか?」

「分かんないわよ。マジになってバカみたい。ここで人を殺したところでホントにそいつが死ぬとは限らないし。それより自分の心配した方がいいんじゃない?」

ロザリアは前と同じくそこまで言うと指を鳴らした

「ユウキ!シリカを頼んだ!」

「分かったよキリト!」

これで名前は知られた。

「な!?キリトにユウキ!?」

「黒ずくめの服の男と紫の服の女で二人とも盾なしの片手剣。ロザリアさんこいつらデュオで、前線に挑んでる攻略組だ。」

「攻略組がこんな所にいるわけないじゃない。ほら、とっとと始末して。身ぐるみはいじゃいな。」

「死ねや!」

そう誰かが叫ぶと敵が一気に攻撃をしてくる

「助けなきゃ、でも。」

「大丈夫だよ。ほら、キリトのHP減ってないでしょ。」

「ホントだ。」

ユウキがシリカに教えたようだ。

「あんたら早く殺しちゃいな!」

「10秒辺りに100ってくらいか。あんたら7人が俺に与えるダメージだ。俺のレベルは81、HPは1万5000。バトルヒーリングスキルによる自動回復が10秒で600。あんたらが何時間攻撃しても俺は倒せない。」

「そんなのありかよ。」

「ありなんだよ。たかが数字が増えるだけで無茶な差がつくそれがレベル制MMOの理不尽さなんだ。」

ロザリアが舌打ちをしたが気にすることじゃない。

「これは俺達の依頼者が全財産をはたいて買った回廊結晶だ。監獄エリアの出口に設定してある。全員これで牢屋に飛んでもらう。」

「グリーンのあたしを傷付ければあんたがオレンジに…」

その台詞前と同じ。なら、俺も同じ行動をするか。

一気に距離を詰めてロザリアの首元に剣を突きつける。

「言っとくが俺はそんな1日2日オレンジになるくらいどうってことないぞ。」

これで何とか全員送れたな。

「キリト!やったね!」

「あぁ!」

「宿に戻ろっか。」

「はい。」

宿につきシリカに事情を話すか。

 

宿

「ゴメンな、シリカ。君を囮みたいにして。」

「キリトさん、ユウキさん。別に大丈夫ですよ。やっぱり行っちゃうんですか?」

「うん。5日も前線から離れちゃったからね。」

「攻略組なんてすごいですね。私じゃ何年経ってもなれないですよ。あの、私。」

「レベルなんてただの数字だよ。この世界での強さは単なる幻想に過ぎない。そんなものよりもっと大事なものがある。」

「次は現実世界で会おうよ!その時はまた友達になれるよ!」

「はい!きっと必ず!」

「じゃあピナを蘇らせてあげよう。」

「はい!」

シリカはピナの心とプネウマの花をアイテムボックスから取り出してピナを蘇らせた。

「じゃあね!」

「はい!またいつか!」

 

俺とユウキはシリカと別れた。




ユイのキャラを掴めないです。
設定無理矢理すぎですね。
それにいつもよりセリフが多い。
その上投稿も遅いと来た。最低だな!
とか言っときながら読んでくださるのを凄く待っている今日この頃。と、ここまで読んでくださった方ありがとうございます。また次回お会いしましょう。


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第五話 元圏内事件

投稿、大変遅れましてすいません。
どうも零凪です。
テスト終わってほっとしたら、またテスト。死ぬ。死んでしまうよー.˚‧º·(ฅдฅ。)‧º·˚.。と言ってももうテスト終わって夏休み前で受験生って事でずっと勉強と部活なんですけどね。
序にオリジナルストーリー考えるのがこんなに大変なんて…(´・ω・`)ションボリ


今日は、ユウキとアスナと共に第五十七層のマーテンという街に来ている。理由は簡単この世界のアスナはユイの事を知っているしユウキと仲良くなったから随分と優しくて俺達と同じくNPCも『人』として見ている。その為、SAO攻略組の中でも俺達と過激派の攻略組の二つに別れたのだ。この流れは前回も同じだが、血盟騎士団副団長のアスナがこっち側にいるのはだいぶ楽になる。先ず血盟騎士団よ大多数はアスナの意見に反対はしない。と言っても心から着いてきてるとは言い難いかもしれない。

まぁ、近況はこんな感じだが、話を戻す。マーテンで何をしているかと言うと、昼寝だ。そう昼寝。気象設定は前回と時期が違うため最高!とは行かないがそれなりにいいのである。まぁ、ぶっちゃけると、ユウキとアスナが完全に寝てしまい俺が一人見張っている状況なのだ。

「あ!キリト!」

と声がするのは、サチだ。月夜の黒猫団は最前線にはまだ来ていないがほとんど最前線レベルまでは行っているので、近いうちに最前線に来るだろう。

「よう。サチ。今日は一人か?」

サチは最近、月夜の黒猫団の他に女性限定のパーティーに入って少しでも強くなろうと努力をしている。

まぁ、状況が状況なだけに女性プレイヤーは少ないのだ。俺の周りが女性だらけなのはたまたまだ。

「うん!今日は、キリトを探していたの。」

「そっか。何のようなんだ?」

珍しいな。俺単体に用事があるってのは。

「実は、私の知り合いの人が笑う棺桶に殺されそうになったから、ちょっと助けてもらいたいなって。」

ラフコフ!? じっとはしてられないな。

「詳しく教えてくれ。」

「う、うん。襲われたのはグリセルダって言って黄金林檎って言うギルドのリーダーさんで、その日はたまたま出会って向かう先も同じだったから、一緒にいたんだけどその時に、笑う棺桶の人達が来て、相手が2人だったから片方ずつ相手してなんとか凌いだの。」

グリセリダさん!そうか、グリムロックさんが動くのも遅れたのか。こっちとしては嬉しい限りだが。サチと知り合いだったのは助かったな。

「ありがとう、サチ。ごめんけど、アスナを起こしてくれないか?俺はユウキを起こすから。」

「分かった。」

と返事が来たので、俺はユウキを起こす。

「おい!ユウキ、起きろ!」

「ん?…あと…5年」

あと5年って。

「なら、ユウキは5年間俺と離れていてもいいんだな?」

「え!?なら起きる!」

早!起きるの急に早!

「おはよう。ユウキ。」

「へ?あ、おはよう!キリト!」

「サチ、アスナは起きたか?」

「まだです。」

「ユウキ、アスナを起こしてくれ。」

「分かった!」

ユウキはそう答えるとすぐにアスナのもとへと行きアスナの方を揺らすように起こし始めた

「アースーナ!起きてー!」

そんな雑な起こし方。まるで前の俺だな。

イヤ、前の俺でももうちょっとマシな起こし方だったな。

「お、起きるから揺らさないで、ユウキ。」

「ご、ごめん。」

――――――――――――――――――――――

ユウキとアスナを起こしてから、俺達は笑う棺桶を襲われたグリセルタさんがいる、第十九層ラーベルグに来ていた。そこで、グリセルダさんと合流し、事件の詳しい内容を聞いた。まぁ、結論から言って、生きているということは、まだ襲われる可能性があるってことだ。笑う棺桶が、簡単にターゲットを諦めるはずがない。

「ねぇ、キリト。」

「ん?どうしたユウキ?」

「今、すっごく怖い顔だったよ?」

「そ、そうか。悪い。ラフコフがどう動くか考えててな。あわよくば、本拠地を見つける。」

「そうだね。でも、変に難しく考えない方がいいよ。」

変に難しく考えない、か。そうだな。

「ありがとう、ユウキ。アスナ、少し頼み事してもいいか?」

「ええ。いいわよ。」

「俺が、ラフコフの本拠地を見つけるから、ヒースクリフに頼んで、各ギルドに連絡を取って貰えるか?」

「分かったわ。」

早いが、これでラフコフとはカタをつける。

「ユウキ、俺と来てくれ。」

「もちろんだよ!」

「グリセルダさん、悪いですけど、囮役お願いします。」

「ええ。」

今回ばかりは、人に迷惑をかけずにクリアはできない。

「本当に済まない。決行は今からでもいいか?」

「分かったわ。」

――――――――――――――――――――――

「また来たねぇ~。」

「も、もういい気もするんですけど。まだやるんですよね。」

俺にはハッキリと聞こえた。だが聞いたことのある声だ。1人は女だ。もう1人は男。多分、『前』の時に聞いた、GGOで聞いたことがある。実は第三回BoBの後にこっそりとGGOを続けていた時にレンとフカ次郎に第二回SJに誘われて(ALOで仲良くなったフカ次郎がGGOの話をしていて聞いたら一緒に出よ!と言われたので)参加したから知っているのだが。

「パパ、この声はピトフーイさんとMさんのリアルと推測します。」

「やっぱりな。今回は、神崎エルザのライブが延期になったって話をしていたからな。これじゃ中止だな。だが、違う可能性もある。これは、前の世界とは違う世界だ。双子の兄弟になっていた、とか都合のいいこともあり得るぞ。」

「そうだね、パパ。」

「急に話し方を変えたな。」

「嫌でしたか?以前はさっきのような話し方をしていたんですが。主にママの影響だってアスナさんに言われましたけど。」

「いや、さっきの話し方でいいぞ。そっちの方が楽だろ?」

「うん。分かったよ、パパ。」

うん、慣れないな。仕方ないけどな。

「これで終わりだ!」

おっと、グリセルダさんを助けに行かないと。茅場さん、プレゼント使いますよ。

「『千色・体術』」

体術スキルとっといてよかった。

千色の体術はドラマとかでよく見る刑事が犯人を捕まえる時にする奴を改良したものだ。

「はぁ!?」

気付いた時は遅い。スキルアシストも相まって一瞬で組み伏せる。

「グリセルダさん麻痺結晶を。」

「わ、分かったわ!」

グリセルダさんが麻痺結晶を使ったのを確認すると俺はピトフーイ(仮)にラフコフの本拠地の居場所を聞こうとしたが…

「すいませんすいませんすいません。」

となかなかイケメンの青年がずっと謝り続けている。

Mさん(仮)…なんかゴメン。

「笑う棺桶の本拠地を教えろ!」

ピトフーイ(仮)はすっごい笑顔なんだけど。

「M、言っちゃいな。」

え?なんか軽い。やったね?

「え?あ、はい。えっと、………にあります。」

前と同じか。

「アスナ!連絡してくれ!」

「ええ!」

「俺は、先に行って応援を待っておく!」

「キリト!ボクも行くからね!」

「絶対、無理はするなよ。お前に何かあったら!俺は!俺は…」

俺は…自分で何をするか分からない。

「大丈夫だよ。キリト。ボクもキリトに無茶はして欲しくないから、気持ちは分かるよ。だから、ボクも無理をしないよ。約束する。だからキリトも絶対に無茶しないって約束して!」

ユウキ…

「あぁ。約束する。絶対だ。」

――――――――――――――――――――――

「キリトくん。遅れてしまって済まないね。なるべく急いだのだが、どうもこの人数だとどうしても一度には転移できないものでね。」

「いや、来てくれただけで十分だ。」

この作戦は生半可な人数や覚悟のない人じゃ絶対に成功しない。成功させるためにも、殆どの最前線に出てるギルドのトップクラスのプレイヤーが参加して貰う必要がある。だから、前とほぼ同じメンバーと前よりも強くなり最前線に入ってこれた月夜の黒猫団やディアベルさんなどの知り合いとかと一緒にやれるのはかなり嬉しい。

「みんな!死なないでくれ!」

ディアべルさんの言葉を借りたことが本人に伝わったのか、一人俯いて笑っているのが見えた。

まぁ、こんな事を言っても、こっちがいくら変わっても敵の殺意は変わらないのだから、何も変わらないのだが。そんな事を言ってしまってはダメだ。

ここは、みんなで手を取り合わなければならない。

誰一人欠けてはならない。だから、士気を下げるような事は言ってはならない。みんなの命に関わってしまうから。

「よし!行くぞ!」

――――――――――――――――――――――

「さすがの、黒の剣士も、最愛の絶剣を人質にとられたら何も出来ないだろ!」

名前も知らないラフコフのメンバーがそう言うと、ほかの敵と対峙していたユウキを、後ろから捕らえて俺から攻撃をできないようにしてきた。

「ユウキ!」

俺は、ドス黒い感情が湧き出るのを感じた。もちろん、抑えようとしたが、抑えきれずに、天才のアシストをフル活用し、相手の後ろを取り首を撥ねた。

もう、同じ過ちは繰り返さないと決めたのにも関わらずだ。その時から今にかけて、自責の念は高まるばかりだ。大切な人を守るために人を殺める?そんな事をしてしまったらラフコフ(アイツら)と同じじゃないか。とどんどん、どんどん自分を責めそうになった。だけど、ユウキから礼を言われて、少し、軽くはなった気がする。

――――――――――――――――――――――

結果から言うと戦死者は7人。こっち側に4人。ラフコフ側に3人。うち1人はまた、俺がやってしまった。ユウキを守るためだったとは言え、また、この手で人を殺めてしまった。だが、相手がレッドカーソルだったため、俺のカーソルは変化しない。それが、さらに苛立たせる。人を殺しておいて、何、俺は呑気にグリーンのままなんだ?って。いくら、相手が人を殺していようが、相手も同じ人間だ、殺していいはずがない。むしろ、そんな人こそ殺さずに、ちゃんと全うと罪を償って欲しい。

茅場さんも然りだ。あの人は、絶対に死なせずに罪を償って、新しい技術を開発してもらわないと俺的には納得いかない。

まぁ、前は出来なかった技術の発展があるかもしれないからって言う建前で、俺に指導してもらいたいって言うのが本音だが。

この怒りを抑えきれる気はしないが、意外にも俺は冷静でいれた。静かな怒りって奴だろうか。まぁ、 多分、まだやるべき事、変えるべき未来があるからだと思う。

そう、俺にはまだ変えなきゃならない未来、救うべき命がある。例えば、この世界のユイ、まだ出会ってない、リズベット、色々変わってるかもしれないし傲慢かもしれないが、変えられるなら、救えるなら、俺は全部救ける(たす)。『前』よりも良い結果になるように俺は行動する!そう決意を固めた。




御精読ありがとうございます!
是非是非、次回も見てください!!!(いつになるかは分からないけど、夏休みなんで早いはず)


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第六話 山の上だろうと海の底だろうと

はい。皆さんお久しぶりです。ごめんなさい!
零凪です!受験です!大変です!死にそうです!
はい、まー頑張ってくのでよろしくお願いします!
後、UAが5000突破しました!何か番外編でも書こうかな?リクエスト等あれば言ってくださいね?


今日は、リズベットの店に来た。と言ってもアスナの紹介だからリズとは初対面ということになる。だけど、やっぱり前の仲間と会えるのは凄く嬉しいことだと改めて実感できる。当然、前と違うところもあるけれど、今は多分いい方向に進んでいるはずだ。まぁ、まだ俺の知らないところや関わりの少ないところは変えれていないかもしれないけど…それでも確実に未来は変えれる。逆に言うと、意図しないことで未来が変わるかもしれないという事だ。確かにユウキというイレギュラーで前に当選していた誰かが落ちているはずだし。それでも、一人でも救える命は救いたい。とここで考えるのをやめるか。折角リズの店に来たんだ。ヘルシオンを超える剣は流石に無理だろうから。というか、多分説明欄を見る限り聖剣?もあるみたいだしな。ユウキの当分の剣を作ってもらいたいな。エリュシデータやダークリパルサー同等で尚且つユウキの突きと斬撃も兼ね備えた独自のスタイルに合った剣を。

「失礼しま〜す。」

最近ほんとに考えている間にユウキが行動するの多いな〜。先に入っちゃったよ。まぁ、続いて入るんだけどさ。

「アスナの紹介できた、ユウキです!」

自己紹介も早い。もう慣れてきたけど。

「同じく、キリトだ。」

「アスナの紹介で来たユウキとキリトってことは黒紫の剣舞さんね。まぁ、遅いですが、いらっしゃいませ!リズベット武具店へ!前にリーテンとアスナからも聞いたけど、会うとやっぱり仲がいいんだなって感じがしますね。」

まぁ、やっぱり敬語か。そこなんだよな、いつも。前の仲間でも今は初対面だから敬語なんだよー。仕方ないけどな。

「まぁ、俺とユウキは幼馴染だからな。それと敬語じゃなくていいよ、俺達も君も気を張らずに済むしな。」

「あら、そう?なら呼び捨てで呼んでいいかしら?私の事もリズでいいわ。」

「うん!もちろん!よろしく!リズ!」

「なら、改めてよろしくな。リズ。」

「えぇ、こちらこそよろしくね。ユウキ、キリト。」

「で、早速なんだけど、俺はユウキの剣を作ってもらいたいんだけど、頼めるか?ユウキのスタイルに合った剣があまり無くてさ。」

「そうなんだよ!ボクのスタイル?戦い方?に合う剣がないんだ!」

「そう。ちなみにユウキのスタイルってどんな感じなのかしら?」

「そうだな、簡単に言うと、突きと斬撃を程よく組み合わせた感じなんだよな。かといって刀は長くてちょっとキツイみたいだな。」

「まさにキリトの言う通りだよ!」

「突きと斬撃を程よく組み合わせた感じで刀はダメ、ねぇ。分かったわ。俊敏性と攻撃力を重視ってところね。細剣と片手直剣の間の感じかしら。軽さと強さならこれが一番だけど、スタイルに合わなさそうよね。」

「うん。普通の剣じゃ突きの威力が弱くなっちゃうんだよ。でも、アスナの剣を貸してもらった時はやっぱり切れなくて。」

「そうね、キリトも作ってもらいたいって言ってたし、作るわ。要望が難しいから材料から、取りに行くわよ!」

「オー!たとえ、山のテッペンでも海の底でも取りに行くよ!」

「了解。」

材料、ね。今度はどこに行くんだ?聞くか?

「どこに目的の素材があるんだ?」

「そうね、55層にある鉱石と50層の敵からドロップするアイテムが欲しいわね。」

「50層の敵ドロップなら俺達が持ってるかもしれない。何か教えてくれ。」

「えっと、ティアマト・ザ・ロアード・ドラゴン?っていうボスからドロップするらしいんだけど。」

「階層ボスじゃないか!?しかもちょうどエリュシデータをドロップしたやつ!」

偶然にも程があるな。まぁ、楽だからいいが。

「えっと、これか。これと、55層の鉱石だな。」

「そうね。」

「じゃあ、クランザムに飛ぶから、捕まっていてくれ。」

「うん!」

「え、わ、分かったわ」

『転移・クランザム!』

──────────────────────

クランザムから西に行き西の山まで来たはいいけど、ユウキとリズの分のコートを用意して自分の分を用意するのを忘れてたとは思わなかった。

「キリト、大丈夫?」

「あぁ、別に問題ない。」

「あそこね。」

「なら、行くか。」

「へ?」

「実はな、その鉱石の情報、アルゴから聞いたんだよ。」

アルゴ、悪い。前の記憶だとか言っても頭おかしいヤツで終わるから。

「え?キリト!いつの間に?」

「ユウキにも言ってないのね。」

「えっと、まぁ、な。」

「で、どこにあるの?」

「あの、穴の中だ。」

「あのでっかい穴の中?」

「そうだ、あのでっかい穴の中だ。」

「リズはここで待っててボクとキリトの二人で行こうか?」

「その方が良さそうだけど、戻るのには時間がかかるぞ?リズは帰って待っててくれてもいいんだが…」

「一人でも採れるようにしたいから行きたいわ。」

「そうか、なら、ユウキ、ジャンケンだ!」

「え?なんで?」

「寝袋は二つしか用意していないOK?」

「あ、OK!ボクとキリトが二人で一つの寝袋使うんだよね?」

へ?ユウキさんや何をおっしゃるんですか?二人で一つの寝袋?狭い以前に男女だし。幼馴染補正つけても男女だし。え?本気で?

「あんた達そういう仲なの?」

「いや、ホントにただの幼馴染だ。」

「そうだよ?」

そうそう、ホント普通の幼馴染。

今までもこれからも。

「今はね?」

へ?何そのボソッと言うけど元々の声量が大きいから普通に聞こえちゃうの。なんか、めっちゃ不穏な感じなんだけど?ユウキのハイライトさん仕事してくれ!あれか?ヤンデレ?アスナも大概嫉妬深い気がしたけどあれか、強化版?まぁ、別に俺の聞き間違いで、思い込みかもしれない。忘れよう。

「そ、そう。」

「まぁ、それでいいか。二人で一つの寝袋を使うか。リズとユウキが。」

「えー。キリトとが良かったなー。」

「ダメだ。リズ、悪いけど頼めるか?」

「分かったわ。」

――――――――――――――――――――――

結果から言うと、ユウキが一瞬で寝た。おかげで、鉱石の話やらなんやらは前回と殆ど同じものだっただろう。

「キーリートーおーきーてー!」

「ふぁぁ。ユウキは先に寝たから知らないかもだけど、俺達はユウキが寝たあとに鉱石を探してたんだぞ。」

「え!?そうなの?もう見つけちゃったの?」

「そうよ。」

「あ!おはよ!リズ!」

「おはよう、リズ。」

「お、おはよう。」

「ところで、そろそろここの主が戻ってくるぞ。」

「ここの主って?」

「この穴に落ちる前にデカいドラゴンがいただろ?アイツだよ。ちなみにリズには昨日言った。」

「へ?あのドラゴンがここの主なの?」

「あぁ、そうだよ。」

ユウキさんや、次からは説明するまでは起きていてくれよ…

「じゃあ、ここから出る方法ってもしかして…」

「ドラゴンの背中に乗ってFlyだ!」

「やったー!」

喜ぶとこか?

「よく、喜べるわね。私は怖いわよ。」

「えー?だってリアルじゃ絶対に出来ないじゃん!それなら楽しんだ方がいいじゃん!」

「確かにな。」

「そう言われると、そうかもね。」

「っと、話している間に来たぞ!二人とも離れないようにしろよ!」

「うん!」

「ええ!」

よし。乗った!ドラゴンさん。悪いが刺されてくれ。

「せいっ!」

 

GYAAAAAAAAAA!!

 

「飛ぶぞ!!」

「はーい!」

「え?ちょっと待っttきゃ〜」

『転移・リンダース!』

――――――――――――――――――――――

「二人とも、大丈夫か?」

「うん!楽しかったな〜!」

「何とか。」

「リズ。早速だが、ユウキの剣を頼めるか?しんどかったら休憩してからでもいいんだけど。」

「ううん。大丈夫よ!見てなさいよ!見たことも無いようなすっごいの作ってやるから!!」

「あぁ。期待しておくよ!」

「ありがとう!リズ!」

「その代わり!代金は要らないから、私をあんた達の専属スミスにしなさい!」

「あぁ。構わないよ。ユウキも、それでいいよな?」

「もちろん!」

ここまでは、前と一緒だけど、いい剣が出来るのか?

信じるしかないけどな。

「ねぇ、キリト。ボクとリズでちょっと話したいから、外で待っててくれる?」

「え?まぁ、いいけど。」

「そう、なら、さっさと行きなさい。」

「え?あぁ。」

さて。何をするかな。

「そうだ。ユイ、居るか?」

「うん。居るよ!パパ!」

ホント、このユイはユウキそっくりだな。

「ちょっとの間、話し相手になってくれないか?」

「?いいよ?」

「そうだな、じゃあ、………」

――――――――――――――――――――――

「出来たわよ。」

「へ?もう出来たのか。」

「あ、ママ!」

「あ!ユイちゃん!」

「その子は?」

「ボクとキリトの子供だよ!」

そう言えば、ユイがALOのピクシーの見た目にもなれるのは何でだ?やっぱり別次元から来てるからか?

「あんた達の子供!?やっぱりそういう仲なんじゃないの?」

「違う。俺たちの子供同然のAIだ。ちなみに俺が作った。」って設定だ。さすがに、SAOに元々いるAIでは無いからこういう事になったのだ。

「そ、そうなのね。」

苦し紛れの言い訳だが致し方ない。許せ、リズ。

「まぁ、いいわ。それで、これがユウキの剣よ。銘はフィデス。確実にそこらのボスドロップの魔剣よりは強いわよ。」

「わーい!ありがとう!リズ!」

「形も要望通りだし、攻撃力も俺の剣より高い。凄いな。」

「えぇ。でも貴方達なら大丈夫だろうけど、要求ステータスが高すぎるのよね。」

「ホントだ!ボクのステータスでもギリギリだよ〜」

「ちょっと見せてくれ。俺のAGIだと、この要求ステータスはきついな。ユウキはまぁ、AGI特化にしてるから大丈夫そうだが。それでも今の段階だと、俺とユウキ、ヒースクリフ、アスナの攻略トップメンバー以外は装備できなそうだな。」

「うん。」

これはあまり言いふらさない方がいいな。アスナとラン以外には言わないでおくか。

「ねぇ!キリト!試してきてもいい?」

「俺も見たいから行くよ。な、ユイ。」

「はい!私も行くよ!」

――――――――――――――――――――――

「うわぁー今まで十発はしないとダメだった敵も三、四発で倒せるよ!」

「十発でも十分無双してるけどな。」

「ハハハ!そんなこと言うキリトも三発で確実に仕留めてるのに!」

「まぁ、そうだけど。俺は弱点を狙ってるからな〜」

「ボクは普通に攻撃してるよ!」

「まぁ、俺の剣より攻撃力が高いからな結構楽だろ?」

「うん!今までの武器に戻せないや!突くのも出来るし斬るのも出来るし!」

「良かったな!」

ユウキが強くなるのは嬉しいんだが、俺も強くならないとな。ユージオ…俺に力貸してくれよ。夜空の剣と青薔薇の剣の2振りが『俺』の中では1番強かったかからな。

ダークリパルサーとエリュシデータそれにエクスキャリバーどれも強かったけど、やっぱり絆の力が一番強いと思ったな。なぁ、『俺』代わってくれよ!何で俺に『俺』の記憶を託したんだよ!なんて言っても何も変わらないんだよな。赤ん坊の頃とはいえ、多少の自我が芽生え始めた頃に『俺』の精神になった俺をどうにかしてくれよ!

はぁ。

「ねぇ。キリト?また、何か考えてるの?」

「ユウキ…お前には助けられてばっかだよ。」

「ん?どういう事?」

「いいや、なんでもない!明日の為にも、もう寝るぞ!」

「へ?あ、うん!」

本当に救われてばっかだよ。俺が『俺』を引き継いでから、最初に出会った救えたかもしれない命だったから。いや、それだけじゃない。アスナと勝負するより楽しかったり、最初から人懐っこく話しかけてきたり、1回だけかもしれないけど、一緒に学校に行ったりして、分かったユウキとの、紺野木綿季との関わりで少なからず『俺』に影響を与えてくれた。『俺』に変化をくれた。勿論、木綿季だけじゃないけど、こっちで初めて木綿季に会った時、脳裏に流れたのが木綿季との出来事ばかりだったからこんなに、「『今の俺』に影響を1番与えてくれたのは木綿季だ」と、胸を張って言える。そのせいかな、『今の俺』が一生を過したアスナよりもユウキの方が大事だと思えるのは。




御精読ありがとうございましたぁー
終わり方無理矢理感パネェ、その上投稿おそーい、駄文ですが本当に見てくださりありがとうございます!
是非、次回も見てください!
前書きを書いている自分と、後書きを書いている自分の時間軸が違うので前書き、後書きはあまり気にしないでください。(笑)


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第七話 蒼眼の魔王

クラディール?グラディール?知らんな
アニメで言う青眼の悪魔です。
受験生って大変だ〜毎日毎日、勉強勉強……投稿ペースは遅いですけど、必ず続けますので!待っててください!お願いします!_|\○_オネガイシヤァァァァァス!!


とうとうここまで追いついたのか。苦戦は避けられないかもしれないが、あの時より、俺は…いや、『俺』は確実に強くなった。軍の人達も生かしてみせる!!

「ねぇ、キリト!!」

「ん?どうした、ユウキ?」

「ここのボス、アスナとクライン達と、ボク達だけで、クリアするつもり?」

「んなっ!?な、な、なんでそう思ったんだ?」

我ながらこれじゃあ怪しさ満点だな…

「何か、小声で、してみせる!!とか言ってたしね!もしかしたら、俺たちだけでクリアしてみせる!!かな?と思って。」

「もし、本当にそうだったら、手伝ってくれるか?」

「もちろんだよ!キリト!!」

心からのユウキの言葉を貰ったからには頑張らないとな!

「サンキューな。ユウキの言う通りだ。俺たちだけで、クリアする。いや、救けるんだ!」

「誰を助けるのかわからないけど、うん!分かったよ!」

「なぁ、アスナ、クライン。ちょっといいか?」

「どうしたの?」

「なんだぁ?」

「今から、ここにいるメンバーだけで、この層のボスを倒そうと思う。」

「え!?」

「そんなの、無茶に決まってるだろぉ!?」

「出来る!俺達ならな!」

「にしても、なんだってこんな所で……」

「アルゴから、軍が1つの編成隊だけで、この層のボスを攻略しに行ったっていう連絡が来たからな。」

でっち上げだけど、まぁ、事実だし良いだろう。

「だからって4人だけってのはぁよ。」

「転移結晶でどうにかなるでしょ?」

「結晶無効化エリアだったらどうする?」

「それだったら、いくら俺らがトッププレイヤーだとしても、この人数で挑むのは尚更危険なんじゃないのか?」

これじゃあ、押し切れないな。

「キリトくんはなんでそんなに焦ってるの?」

もう誰かが死ぬなんて夢でも見たくないからだ。だけどな〜

「キリト、もう言ったら?ユニークスキルのこと。」

!?

な、なんで、ユウキが!?まだ言ってないのに……

「ラフコフの時のスピード。スキル使ってたんだよね?」

あぁ。天才の方か。まぁ、この際二つとも言うか。

「そうだな。言うよ。俺はユニークスキルを二つ持っている!!1つは『二刀流』。もう1つは『天才』。二刀流は名前の通り剣を2本使えることと、ステータスアップ、スキル追加だ。そして、天才のスキルは各武器に追加でオリジナルのソードスキルを追加できるのと、逆境時に全ステータス20%アップだ。」

「な、なんだよォそれ!」

「強過ぎないかしら?」

アスナ君その通りだ……

「俺も、このスキルを見た時驚いたさ。」

「キリト……ズルいよ!!そんなに強いのあるならボクにも教えてくれたらよかったのに!」

「あ、あはは……」

ユウキは相変わらずだな……それで嬉しいけど……

「まぁ、というわけで俺たちでここのボスを倒したいと思う……」

これで変わらない可能性もあるが……これで、変えれる可能性が有るなら……

「あーもー分かったぜ!キリの字!やってやろうじゃねぇか!」

「そうね。キリトくんの事だからなにか確信があっての事だとは思ってたから、最初から手伝うつもりはあったわよ。」

「ボクはさっきも言ったけど、手伝うよ!!」

「皆!ありがとう!!」

クライン(風林火山の人達も)、アスナ、ユウキこんなに居たら絶対に倒せる!

「行くぞ!」

『おう!!』

───────────────────────────

『The・Emperor・Gleam・Eyes』

!?

グリームアイズじゃない!?

エンペラーグリームアイズだと……

言うなれば蒼眼の帝王ってところか……

要するに、悪魔の帝王…か。

「予想外だな……」

「ありゃ、悪魔かぁ?」

「俺とユウキで一気に攻める。行けるか、ユウキ。」

「もちろん!!」

「分かったわ…ユウキ、キリトくん、援護は私達に任せて!」

「あぁ、頼りにしてるぜ!」

『スターバースト・ストリーム!!』

「あ、待ってよ!」

『マザーズ・ロザリオ!!』

ちょっと待て!マザーズ・ロザリオ!?え?なんで?

「うっそだろぉ?なんだよあいつら……」

「クラインさん、無駄口を叩かない!」

「そ、そうだな!」

『はぁぁぁぁぁ!!』

『せい!!』

「GRAAAAAAAAAAAAAAAA!!」

このレベルだと流石に攻撃喰らうと八割は削られたな……

「キリト、スイッチお願い!」

「分かった!」

『ジ・イクリプス』

『これでトドメだ!!』

はぁ…はぁ……

「キリト、お疲れ!!」

「はぁ……サンキュ……」

あれ?目の前が真っ暗に……

──────────────────────────

「ん?……ここは?」

「あ、キリト、目、覚めた?」

「ユウキか。あぁ、お陰様でな。」

「なら良かったよ!!」

今何時だ?

「なぁ、ユウキ。俺、何時間寝てたんだ?」

「2日間!」

2日間か〜なるほど〜え?

「へ?マジで?」

「うん!」

やばいな……ドロップでも見るか……

『クエスト追加チケット』

説明欄は、えーと?これを使えば第7層に特別クエストが追加される。これを持っているプレイヤーとそのパーティーメンバーのみが入れる…か。

「あ、キリト!明日ひま?」

「ん?どうした?」

「アルゴに頼まれたクエスト調査をしに行こ!!」

クエスト調査?まぁ、いいか

「あぁ、いいぜ。」

「あ、でもお昼からアスナ達と料理教室あるんだ!だから、お昼に解散だね……」

「そうだな。明日は、そうだな、デート形式にするか?俺が先に待ち合わせ場所に行って待っておくよ。」

機嫌、直してくれたらいいんだけど……

「うん!デート!!楽しみだ!!」

──────────────────────────

〜翌日〜

今日はデートだ!

予定よりちょっと遅れちゃった……

「キリト待った?」

「ん?いや別に俺も今来たところだ。」

流石、キリト!!

キリトの心遣いは並の人じゃできないよね!

「じゃ、行こ!」

「あぁ。」

「「転移フローリア」」

 

フローリア

「あ、あそこだ」

転移してすぐにお目当てのNPCは見つかった。

「あの人か。行くぞ。」

「うん。」

近くまで来てみた。

「あのーすみません。」

キリトって人見知りじゃなかったけ?自分から話しかけてる。

「おぉお主らはいいのいいの青春しとるの。」

「は、はぁ」

「そんなお主らにこんな老いぼれのパティシエの願いを頼んで良いか?」

ずっとキリトに任せっきりも悪いしキリトが答える前にボクが答えないとね。

「もちろん!」

「いい人達じゃの。今からこの森にある砂糖を取りに行きたいのじゃが実はこの森に最近、魔物が住み着いてしまっての。そヤツらを倒してはくれんか?」

魔物ってモンスターのことだよね?

「いいよ!」

「ありがとの。だがその魔物は見た目は弱そうじゃがなかなかにめんどくさい奴での気を付けるのじゃぞ。」

「はい!」

おじいさんの話も終わったし森に行こう!

「キリト、行こ!」

「おう。」

 

森を進むこと10分

「そろそろ出てきてもおかしくないな。」

「うん。そうだね。」

キリトに返事をした直後何かべっとりとしたものがボクにかかってきた。

「何?これ。」

「それが、目的のモンスターの手がかりじゃないか?」

キリトが解説しているとその謎のべっとりとしたものがかかってきた部分の防具が溶け始めていた。

「え!?なにこれ!」

「防具が溶けている?これはモンスターの攻撃だったのか。だからあのじいさんはめんどくさい奴だと言ったのか。」

「呑気に考察してる場合じゃないよー。これ取れないよ!」

このナゾのべっとりとしたもの長いからベトベトと呼ぶことにする。ベトベトはなかなか取れないのだ。

「ユウキ別の防具は持ってるか?」

別の防具は持ってたかな?あ、この防具以外は料理補正のかかるエプロンぐらいしかないや。

「持ってないよ。」

でもなんでそんなことを聞くんだろ?

「俺のを貸すから着てくれ。」

顔を逸らしながらそういうキリトを見たボクは自分の体を見た。下着が少し見える位まで防具が溶けていたのだ。

「あ、ごめんね。」

急いでキリトの貸してくれた防具をつけたボクは索敵スキルを発動する。

「こっちだ。」

どうやらキリトの方が早く見つけたようだ。

「分かった。」

キリトの方へ向かうと敵は白色のスライムだった。

「ホリゾンタル・スクエア!」

キリトはホリゾンタル・スクエアを発動するとスライムはポリゴン状になり散っていった。

弱かった。

「倒したな。」

「そうだね。でも僕の防具が…」

「それを見越しての報酬なんじゃないのか?」

そう言えば報酬は剣と防具とペアリングだったっけ?

「そうだ!ペアリングもあるよね!一緒につけよ?」

「いいけど。」

「よしじゃあさっそくおじいさんのところに戻ろう!」

 

戻ってきておじいさんの話中

「ありがとうのぉ。これで新しいお菓子をささっと沢山作れるわい。お主らにはこれをやろう。」

おじいさんから直接報酬を受け取るタイプのクエストなんだ!?これ!

「これは、シュガーライトと言ってうちの家計に代々伝わるお菓子の材料じゃ。」

あ、それってアルゴが言ってたやつだ!

「ねぇキリトそれボクが貰っていい?」

「あぁ。いいぜ!」

「ありがとう!」

「それとこれらを受け取ってくだされ。」

「これがシュガー装備!」

シュガー装備はなかなか可愛かった。

「この剣の能力はなかなかだな。当分使えそうだ。」

当分使えそうだの所が糖分使えそうだに聞こえるのはボクだけじゃないはず。

それに防具の方もなかなかいい性能だった。

それよりも気になるのがペアリング!

「これは、チートじゃないか!」

キリトが叫ぶほどの能力なのだろう。

ボクも見てみる。全パラメータ補正2%(最低値)~14%(最高値)尚この効果はこのリングを付ける二人の思いの丈によって効果が上昇する。本当にチート能力だったよ。

ボクからの思いの丈だけだったらすぐに最高値の14%になるね!

「今日はお目当てのものも取れたし、ユウキは昼からまた集まるって言ってたし取り敢えず帰るか?」

あ、集まるんだった!

「うん!」

キリトと離れるのか〜仕方ないな〜

今度、いっぱいご飯作ってあげよ!

──────────────────────────

昨日のクエスト…情報はアルゴかららしいが、チート過ぎないか?

まぁ、ペアリングはずっと付けておくが……

14%アップしてくれたら嬉しいな。それに、俺のスキルと合わせたら神性能なのが目に見える……

ありがたく使わしてもらうか。

あ、アルゴにボスドロップのチケットの情報を教えてもらうか!

『アルゴ、情報が欲しいんだがいいか?』っとこれで、いいか。

『いいゾ?そノ情報ってなンダ?』

メッセージでもその口調か……

『ボスドロップのクエスト追加チケットって言うものなんだが、何か知らないか?』って感じで送るか。

『聞いた事ないナ。見に行ってモいいカ?』

アルゴでも知らないのか……まぁ、一応見てもらうか。

『あぁ、是非見に来てくれ!』

『分かっタ。今から行くナ。』

今からか。まぁ、いいんだが。

コン、ココンとノックがなる。

「もう来たのか?相変わらず早いなアルゴ。」

「転移をしテすぐの場所にあるんダ。コレくらいダロ?」

「ま、まぁ、そうか。」

えっと、チケットは〜あった。

「これだよ。」

「ン?どれどレ〜?」

アルゴ、じっくり見てるな……

「あった!!これダ!」

何の話だ……?

「何があったんだ?」

「ここの文字を見てミてくレ!」

なになに〜クエスト参加人数、最低七人、事前に追加される、専用パーティー画面より設定をしてからクエストを開始してください。っとな……専用パーティー画面?

「この文字をタップするんダ。」

「お、サンキュー」

文字をタップすると、確かにメニューが出てきたな……

項目は、

役職 プレイヤー名記入

憤怒

嫉妬

怠惰

強欲

色欲

暴食

傲慢

ってなってるのか……七つの大罪、か。だから7層でクエストを追加なのか……

「お、出たナ?あとは俺っちに任せロ。」

「どういうことだ?」

「そこの記入とかは俺っちガやってやるヨ。」

嫌な予感が……まぁ、いいか。アルゴの方が慣れてるだろうしな……

「悪い、じゃあ頼んだ。」

よし、これでみんなの日が会う時にこのクエストにでも行ってみるか!




本っ当に!!投稿遅れてすみません!!!!!
次は頑張ります!!!なのですいません!!


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