赤龍帝の弟は音撃の戦士達を受け継ぐ忍者 (希望の忍者)
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転生の巻

新しくハイスクールDxDを書いてみました。


最初は短めです。
感想欄に感想と意見をお願いします!!!

活動報告にも記入をお願いします!

5月11日:少し編集します。そして書いていきますのでよろしくお願いします!!!


青年は真っ白で何も無い空間に一人で目覚めた。

 

青年「うっ〜あれ?此処は一体何処だ?確か仕事が終わってバイクで家に帰る途中間では覚えてるけど?」

 

???「お前さんは飛び出して来た猫を避けたが…信号無視したトラックに轢かれて死んだんじゃよ。」

 

青年「えっ あなたは一体どなたですか?」

 

青年が振り返ると見た目は老人だが、後光から神々しさ感じられる者が胡座をかいて宙に浮いていた。

 

神様「まぁわしゃ神様じゃよ。お前さんを死なせてしまったな。他の神の部下がわしの部下の一人のに間違いの書類を紛れ込ませてお主を死なせてしまったんじゃよ。」

 

青年「えっそうなんですか……解りました。あの、僕はこのまま天国へ行くんですか?!それとも地獄へ行くんですか?!」

 

神様「いや…お主には別の世界へと転生して貰う。ただし特典を付けてな。転生先は【ハイスクールDxD】と言う世界で主人公の弟して生きてもらう。」

 

青年「あっそれなら読んだこともありますし、アニメも観たこともありますから, ただ…生きていけるかどうか不安です。」

 

神様「だからこそ特典を与えるんじゃよ。さぁ何を望む?」

 

青年「そうですね…では,仮面ライダー響鬼で、

最強フォーム,サポートアイテムのディスクアニマルありで・・・・

他の音撃の戦士であるライダーになれることもお願いします。劇場版に出てきたライダーとか二人目のライダーやサブライダー等もお願いします。

 

二つ目はトリコのゼブラの音の能力です。

 

三つ目は喰らう能力です。喰らう事によって自分の力に出来る能力です。

 

四つ目は音楽に関する才能と変声ができる様にして下さい。

 

最後に特典とサポートとのして……ディスクアニマルや強化武器を造れたり、地球の本棚が使えるようにお願いします。」

 

神様「色々突っ込む所があるし、チートとも思う所もあるが、何故この特典を選んだか聞いても良いか?」

 

青年「はい,仮面ライダー響鬼は『ハイスクールDxD』の世界で生きていける能力だと思ったからです。音撃の戦士の清めの音を使えこなせれば嬉しいですし・・・・

もし、使いこなせたら・・・・はぐれ悪魔等を清めの音で人間に戻せたらイイなと思ったからです。」

 

神様「なるほどの響鬼の方は解ったが…他の音撃の戦士やオリジナルの音撃の戦士と言うと?」

 

青年「はい,他の鬼になってみたいのと最強フォームになれるようにしてみたい事です。オリジナル音撃の戦士は例えば、剣鬼(けんき)猿鬼(えんき)咆鬼(ほうき)幽鬼(ゆうき)だったり等です。」

 

神様「なるほど……トリコのゼブラの能力(チカラ)はどうして何じゃ?」

 

青年「ゼブラの音の能力は、響鬼の清めの音との適性がイイと思ったからです。例えば……

清めの音をゼブラの能力の様に音を振動させて新しい攻撃方法が出来ると思ったからです!!

そして、個人的にこの音の能力が好きだからです。」

 

神様「なるほどの…他は喰らう能力と言うと?」

 

青年「はい,FAIRY TAILの滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)の能力やGOD(ゴッド) EATER(イーター)のオラクル細胞や神機の捕食形態だったり等、

喰って強くなるチカラです。」

 

神様「なるほど、喰って強くなるチカラか……それは確かに面白いのう……音楽に関する才能と変声とは?」

 

青年「これは、音撃の武器を使いやすくする為と、音楽が趣味なのと歌手を夢を見て目指していた事と変声はやってみたかったんです。」

 

神様「ホオホオ・・・・じゃあ最後のを聞かせてくれるかの?」

 

青年「はい,最後の『特典のサポート』は、響鬼に必要なディスクアニマルや武器で自身を強化の製作。地球の本棚による情報の入手の為に必要不可欠だと思ったからです。」

 

神様「解った……色々突っ込む所があるし、チートだと思う所もあるが、まぁいいじゃろ…転生したら渡す物もあるが良いな?それと、仮面ライダー響鬼を選んだからには……己を鍛え続ける事を忘れるでないぞ!」

 

青年「はい! わかっています!よく言いますからね。『チカラを持ち、己を鍛える事を怠ける奴はチカラを持つ資格など無い!それは明日を生きる事を諦めている奴だ!』とこの言葉を常に覚えています。

………最後に、僕が死んだから家族が悲しむから、僕の分まで幸せにして下さい。」

 

神様「・・・・良かろう。それじゃ後ろの扉から行くが良い。」

 

 

青年が振り返るとそこには扉が現れた。

 

 

青年「それじゃ行きますか!」

 

青年は扉を開く。立ち止まるな歩き続けろ明日を生きる為に。そして、響かせろ!清めの音を!

 

 

神様「・・・・“最後は家族の幸せか”今どきあんな人間がいるとわな。よし!これは特別にわしゃからの()()じゃ。お主が住んでおった所に因んで()()能力(チカラ)である()()も授けよう。

そして鍛えて強うなって生きよ!!」




活動報告にタグや他作品のネタの募集をします!




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決裂する兄弟の巻

お久しぶりですね。大分と投稿が遅れてしまいましたね。どうもすみません。

『修学旅行はパンデモニウム』編でのタイトルが『ハイスクールDxD HERO』なのと音撃の戦士と言うよりも
仮面ライダーは日本関係で、オリ主を日本神話勢力代行兼妖怪勢力代行にしようと思います。

・・・・というか、同じですね。希望の忍者の別のハイスクールDxD投稿作品の・・・・・

タイトルを少し変更しました。『赤龍帝の弟は音撃の戦士達を受け継ぐ者』から『赤龍帝の弟は音撃の戦士達を受け継ぐ忍者』にしました。

転生者は最初は記憶が無しの状態で、非日常を目の当たりにしてから前世記憶が甦り今世の記憶と人生と共に生きていく設定です。

それと、意見を出してくれた方にメッセージの返信を送りたいの出ますが……『お気に入り登録』じゃない方は返信出来ないとなっていたんですがどうすればいいですか?


・・・・・・とある家には二人の兄弟がいた。

 

兄の名前は兵藤(ひょうどう) 一誠(いっせい)・・・・“一つの事に誠実”と言う意味が込められた名前である。

 

弟の名前は兵藤(ひょうどう) 響希(きょうき)・・・・“響きわたる希望”と言う意味が込められている名前である。

 

兄弟の違いは、髪の色……兄は茶髪色で、弟は黒髪でツノの様な癖毛がある。

 

目の形、兄は普通の目で、弟は少しツリ目で黒いアイラインがある。

 

顔立ちは弟の方が母似で女顔である。

 

兄はゲームが好きな子に対して、弟は音楽が好きな子である。兄がゲームをしていても、弟は音楽プレイヤーを静かに聴いていた。

 

運動と勉強はどちらかというと、弟が良くできていた特に音楽に関してはクラスの中では常にトップの成績を出していた。

兄の方は時には運動や成績で勝ったこともあるが音楽だけは弟にはかなわなかった。

 

それでも二人は楽しい事にはよく笑っていた。

 

 

・・・・そんな兄弟が何時からか兄弟の仲が切り裂いたのは・・・・

昔は兄弟でよく()()()と一緒になって遊んだが、幼馴染が海外へ引越しして暫く経ってからだろうか、弟が兄を嫌いになったのは・・・・・・

 

 

響希は学校では自身の悪口を言われればひと睨みすれば相手は目を逸らす。陰口を叩いても地獄耳なので、陰口をたたく奴等に忠告したらすぐに黙り、陰口や悪口の暴走が止まらなくなってしまった時は喧嘩沙汰になってしまい、弟がいつも拳に血がつく様になって相手は血を出して泣いて謝っていた。

 

それからは学校での“暴力と喧嘩の問題児”で生徒の中では、その髪型の二本のツノと拳に付いた血と喧嘩の時の怒った顔や姿から狂戦士(バーサーカー)”の狂気(響希)と呼ばれる様になった。

 

しかし、弟の問題児となった原因は兄の方にあった。

兄の方は()()()()()()であった。それは“おっぱい”に対する執着心、“性欲の権化”つまり......()()であることであった。

 

そのせいで周りからは・・・・・・

 

「お前、()()一誠の弟なんだろ?そんな奴と遊びたくないんだ。それにお前も喧嘩の問題児なんだろ?だったら尚更そんな奴と遊びたくないんだ」

「アイツの所為で僕達も女子から目の敵になってるんだ。アイツと兄弟なんだろ?確り言いつけてよ」

「来ないで!アンタもどうせあの変態と同類なんでしょ?問題児だし、気持ち悪いのよ!!」

「ちょっと、こっち見ないでくれる?変態と問題児に見られると汚れるんですけど」

 

兄弟だからという理由で同じ変態で更に元々の喧嘩の問題児としてヤバい奴として認識される始末・・・・・・

 

「きゃー!!変態の兵藤に胸触られた!!」

 

1人の女の子が叫んだのが聞こえたからそっちを見ると泣いてる女の子がいて其処から急いで逃げようとしている奴が見えた。

そいつこそが響希の兄の兵藤 一誠だ。いや、兄とも思いたくない……あんな奴の弟何てなりたくなかった。あんな奴に変態というレッテルを貼られて一緒にされたくなかった。だから喧嘩の問題児となったのかも知れない。

どうしてあんな奴を産んだの?どうしてアイツを追い出さないの?どうして何もしてない俺まで嫌われなきゃならないの?

俺はそんな酷い事を父さんと母さんに向かって言っちゃった事がある。勿論、父さんと母さんが悪い訳ではない。でもこの憤りをぶつけずにはいられなかった。

でも直ぐに後悔した。ある日、父さんと母さんが見知らぬ家の玄関で仕切りに謝ってるのを見かけた。

「どう言う教育をしてるの?」「うちの子が嫌がってるのよ?」「弟の喧嘩の問題児はお宅の教育が悪いんじゃないの?」などが聞こえたのを見てアイツや俺が迷惑かけた子の家に謝りに行った事に理解した。それと同時に父さんと母さんも被害を被ってる事が解ると酷い事を言った事に罪悪感に苛まられた。俺も喧嘩は辞めようと決心して、そして、一誠に迷惑を掛けるのを辞めろと注意したけど………

 

「お前に関係ないだろ!俺はおっぱいが好きなんだ!好きな物を探求して何が悪いんだよ!」

 

その言葉にキレた響希はひたすら一誠を殴ったり蹴った。怒りで我を忘れていて手加減何て微塵もなく本気で殺す気で……。でも父さんと母さんが帰って来て止められ、俺と一誠の両成敗として怒られた。……と言っても父さんも母さんも怒ると言うのが苦手のようで軽い説教で終わった。

この件が切っ掛けで俺と一誠は同じ場所に居ても会話はなく、お互い目を合わせたくない日々を送って生活していった。

一誠の迷惑行為も止まる事を知らず、俺も喧嘩はしないと決心した筈なのに問題児というレッテルが貼られていた為友達の1人もいなってしまった日常を送っていたある日・・・・・・

 

 

響希はコンサート広場で一人......草笛を吹いていた。

曲名は決めていないが、何故か頭に入ってきた曲だったが不思議と草笛を吹けて何だか心地良かった。

暫く吹いて家に帰ろうとしたその時・・・・・

 

???「ちょッ!!ちょっと待ってくれるかい?!」

 

響希「えッ!?」

 

響希が帰ろうとしてそれを止めたのは少しヨレヨレになっている黒い服とズボンを着て、帽子まで黒く怪しさと腰杖を持ち若干小汚さがあるが、その目には涙を拭いた跡があった……不思議な男性のおじさんであった。

響希は何で待ったの声をかけたのか疑問を求める。

 

響希「何ですか?」

 

???「あの……実は、もう1回聴かせてくれないか?さっきの草笛の曲を………さっきの曲をもう一度聴きたいんだ。」

 

響希「(訳ありかな?でも聴いてくれるんなら………)いいですよ!」

 

???「本当かい?!ありがとう……」

 

響希「それじゃあ……いきます!!」

 

 ♩♪〜〜♪♪〜♬♫〜♩♪♪〜〜〜

 

 

響希は男性に草笛の曲を聴かせた。男性のおじさんは椅子に腰をかけ腰杖を握りながら静かに聴いていた……途中からは涙を流して聴いていたまるで懐かしさを噛み締めて腰杖を握ったまま両手を合わせて祈る様に聴いていた。

 

 

???「ありがとう。また聴かせてくれてありがとう。何とも心に残る曲だった……その曲は何処の誰が作曲し曲の名前は何かな?」

 

響希「これは俺が作った曲なんですけど……実はまだ、曲名が決まってなくて・・・・」

 

???「そうなのかい?だったら………

()()()()()なんてどうかな?」

 

響希「オラシオン?ですか?」

 

???「そう。()()祈願(きがん)という意味が込められている……私も聴いている途中で祈る様してしまったからね。どうかな?」

 

響希「オラシオン・・・・いいですね!!おじさん!曲名をありがとうございます!!」

 

 

 

それからして、響希は同じ時間にコンサート広場に来てはそのおじさんが来ていた。それでまた、オラシオンを聴かせて欲しいと言ってきたので響希も聴いてくれる人がいた事に心では喜んでいた。

おじさんは響希の話を聞いている内に知り合いの楽器屋を紹介してくれてその楽器屋の地下の演奏場で楽器を弾いたり歌や楽器の練習の為に使わせてしてくれるようにしてくれた。

響希はそのおじさんに響希の夢を語った。響希の夢は自身の名前である……『響き渉る希望』の意味で音楽のプロになりたい、歌手になりたいと語る。

それからしておじさんは昔……音楽関係の仕事をしていた事を話してくれた。何処の場所でもなりたい者には大変だと……立ちはだかる壁は幾つもあると……それに挫折したり自身の限界に絶望して諦めてしまう者も居ると言っていたが……成功した時の喜びや夢を叶えた時の嬉しさや何より一緒にやってきた友達や仲間との成功した時の喜びは心が満たされ涙を流す程であるとの事である。

その人はそんな話を響希にして、話の意図(いと)が見えない響希は確かにそうだと思えば何故そんな話をすふのかと疑問に思うとその人は、響希に音楽のプロになってみないかと言われるが、響希は夢を叶えるチャンスと同時に今後の事の不安をその人に相談した。

 

響希は漫画の場面に親戚が悪事を働いて身内させも非難に受けるシーンがあった事とその状況が自身にもある事を話す。性欲に誠実である兄のせいで周りから被難され友達ができずひとりぼっちである事とその兄は家族に迷惑をかけているのに自分の欲望を優先して反省を全くしない人としてどうなのと言う事をその人に話す。

 

 

響希「おじさんはどう思う?」

 

「確かに....その兄は性欲に関しては誠実だな、だが響希君……お前はまだ()()()()()を賭けたことは無いだろう?」

 

響希「人生の天秤?」

 

「そうだ。自身のやりたい事、自身の夢の為に、自身の想っているものに決めた事の為に、自身のしなければいけない事の為に……何かを得る為に何かを犠牲にする。よく物語や漫画であるだろう?」

 

響希「うん・・・」

 

「身近で例えるなら、家族が父子家庭又は母子家庭の家庭が下にまだ家族が居るなら……少しでも家族の支えになるようにアルバイトをして少しでも足しになるように稼いだり、高校でよりいい大学や就職先に入る為に必死で猛勉強したり等で……遊んでいる暇を無くしたり、友達との遊ぶ時間を削って働いて過ごす日々を送ったり等をして学校で出来る友達や出会いを犠牲にしたりだね………」

 

響希「確かに漫画にそういうシーンもあったな……」

 

「響希君の言っている事はよく解る。特に大きな罪を犯した関係者に周りの人間...家族が非難を受けるのはニュースや報道があった後によく起こる。

だが、実際には罪を犯したのは犯した者であってその関係者が犯した者と同じとは限らない………ならそれをどうやって証明するのか?それは、()()()()()()()()()()()()()()()()()()!」

 

響希「自身の存在のありかたを知らしめる?」

 

「自身は犯した者とは違う!と証明する事。最初の内は周りの人間は認めようとしない、それどころか否定する事になるだろうが………だからどうした?!自分は自分自身の為に今を精一杯やって生きている!!なら周りの人間に自身の生き方や努力をとやかく言われる筋合いは無い!!

だから響希君!!君は常に考えて、自身の存在を証明する為に自身の夢を叶える為に今出来る事を精一杯やって夢を叶える為の努力を(おこた)らない様にしないさい!!時間は有限だ……世界は君を待ってはくれない!!

例えやりたい事の才能が無くてもそれを上回る努力をすればいい。言葉では簡単だが、実際にやると挫折や絶望が立ちはだかる現実が続く・・・・・・

】というのは【呪い】と同じだ。その呪いを解く方法はたった一つ......自身の夢を叶える事だ。途中で挫折した者は一生呪われたまま生きる事になる。

だからこそ、証明するんだ!!君は夢を叶える事を勝ち取ったと者だと!!」

 

響希「ッ……はい!!」

 

響希はおじさんの言葉に涙ぐんで強く返事をした。響希にとっては初めて家族以外で認めてくれた人だからである。

そして、おじさんは電話番号を書いた紙を響希に渡す。響希が今の学校を卒業して中学生に上がる前に歌手のプロになる決意があるなら連絡して欲しいと学校を卒業するまでに何をしたらイイのか常に考えてプロを目指して欲しいと響希はおじさんと約束した。

 

 

 

 

 

 

だから俺はあんな変態な奴と一緒にされたくないと自身の意志で何をすればいいか常日頃考えた。

俺の名前の意味を成し、歌と体を鍛えつつ誰かに認められる事。

 

歌手になる為には歌の持続の為に肺活量と体力を鍛える為に市民プールを使って水泳をした。これなら肺活量と体力を鍛えるのに最適と考えた。但しコレは小学校高学年になってからであった。何故ならば低学年では親御とくる事が規則になっているからである。

 

クズ兄と違いを証明する為に朝早く起きて新聞配達バイトをする事にした。新聞配達なら小学生でも朝早く起きて出来る仕事である。

両親には兄とは違う事を証明する為だと強く言ったら承諾してくれた。

但し、配達用の自転車は全部大人用だったから響希は走って配達することになる。響希としても走り込みができるのとヘタに自転車を使うと配達が遅れてしまいそうなので自身で走る事を選んだ。

 

クズ兄との違いを出す為に頭にヘアバンドをして二本角を強調する髪型へと変える。

 

コンサートと広場や紹介してくれた楽器屋の地下で歌や楽器の練習をしたり、沢山の楽器を見て触れて演奏したりして自身の努力を磨いた。

 

学校では、勉強と運動の努力を怠らないように文武両道に励んだ。クズ兄と響希は一緒じゃない!違うと証明する為に。それに、もしかしたら……自身の努力している所を見て兄が変態を辞めるかもしれないと僅かな希望を望んだが・・・・しかし、それでもクズ兄の変態の迷惑行為は収まらい。

響希はそんな僅かな願いを諦め、自身の証明の為に努力し続けた。

 

ある日……いつもと違う方角へ新聞配達のアルバイト途中で大きな道場を見つけた。配達途中で周囲の人達に聞いてみると、彼処は武道の他にも祭りの太鼓をやっていると聞いたので、学校が終わったら見学に来ようと思った。

そして見学としているうちに道場の門下生となり、武術に励んだ。

元々喧嘩等の問題児だったので最初の頃は喧嘩の型になっていたが、武術を学び徐々に武術の型へとなっていった。

そして道場の武術の他にも別の武術も取り入れた棍棒や剣術等の武器を使った武術や中国武術とエクストリーム・マーシャルアーツと言う武術でテレビのアクションシーンの様な事が可能になった。

 

 

 

 

 

全てはクズ兄とは違う事を証明する為に、自身の夢を叶え勝ち取った者になる為に・・・・・・




オリ主の名前は響希(きょうき)にしました。
この名前は響希(ひびき)とも読めますが、それだと変身出来るのが響鬼だけで、それだと他の音撃の戦士達が使えなくなるかと思ったからです。

ヒロインは人間側は紫藤イリナ,桐生愛華に
人外側は九重,八坂,黒歌,白音に決めました。

正直......アーシアとゼノヴィアはどうしようか迷ってます。
アーシアは、悪魔の潜入調査とはぐれ悪魔の討伐・浄化の為に駒王町へ潜り込んでいて……アーシアはその時偶然会い、ディスクアニマルで堕天使が潜伏している事がわかり、堕天使の目的も知ってアーシアを救出・救済する。

ゼノヴィアはエクスカリバーの件でヒロインになるか募集します。

次回は響希が前世の記憶を取り戻して、いよいよ変身します!!!前世の記憶を取り戻した響希……その行方は?!
次回をお楽しみに!!!


活動報告に意見をお願いします!!!


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響く鬼の巻

連続投稿です!

響希がいよいよ音撃の戦士へと変身します!!!
なる音撃の戦士は誰かな?では、どうぞご覧下さい!!!

それと、意見を出してくれた方にメッセージの返信を送りたいの出ますが……『お気に入り登録』じゃない方は返信出来ないとなっていたんですがどうすればいいですか?

正直。“ゼアム”さんの『ここまで来たら』の案をこちらにしたい気持ちです。


響希は道場の帰りであった。明日は久々の休みなので道場の服を持って家に帰宅の途中であった。

帰宅する頃にはすっかり夕暮れ時から夜へと沈みそうな時間帯であった。

響希は鍛える為にいつも通りに走って帰宅するが、

響希は咄嗟(とっさ)に足を止める。

 

 

逢魔時(おうまがとき)』これは御伽に出てくる魔物や異形の者に出会いやすい時間帯だと昔からある。だから子供が帰る時間にはベルが鳴り、歌の放送が流れる。

でも現実的に言えば、この時刻に家に帰っていないと不審者や変質者に子供が誘拐されてしまう大人達の配慮である。

 

 

しかし、響希が感じたのは辺りが()()()()()のだ。遠くからの車の音もしなければ人の声もしない更には風が完全な無風状態であって静か過ぎるのが響希にとってはかえって不気味に感じて響希は無意識に目立たないように格闘技の構えをとりながら歩く。

 

 

そして、それは現れた。

 

 

それは1人の女性で、身を隠す様な帽子とコートを着ていて、響希と女性はスレ違い通ると、

響希は無意識にその場を離れる様にして跳ぶ。

 

ドッゴーン!!!

 

先程まで響希が居た場所には大きな鎌がふたつ振り落とされて地面に大きな穴が開けられていた。

その大きな鎌は蟷螂(カマキリ)の様に

()()()()()()()()()()()()であった。

 

「キッヒヒヒヒ....今のを躱すなんて、やるじゃないかボウヤ………」

 

響希「アンタ………何者だ?」

 

「嫌に冷静だね……まぁイイわ。言うなれば……

()()()()()っていう存在だね!」

 

響希「はぐれ悪魔………悪魔だと!!??

 

「そこを強調するのね……まぁ、どうせアナタはこれから私に()()()()()()()()!()!()ハッアアァァァ!!!」

 

グチュグチャッグチュグチュッ!!

 

不気味な音を立てながら目の前のはぐれ悪魔と言う者の見た目が変化していく。

肌や眼はは黒く髪は白髪に変色し、上半身が服が消え女性の裸体で所々刺青の様な模様があるが……下半身は巨大な蜘蛛である()()()()になってしまった。

 

 

響希「えッ!!!???………ハッ!!!」

響希はありえない現実に驚愕と苦悶と現実逃避に(おちい)る事になってしまうが、直ぐに自身の目の前の現実を、自身が今から殺されて喰われて死ぬかも知れない現実を受け入れて、道場で学んだ格闘術の構えをとる。

 

「へぇ〜私の姿を見ても恐怖の表情をしないなんて……よっぽど肝が()わってるのかしら?それともただのおバカさんなのかしら?……(まさかこの子は神器(セイクリッド・ギア)所有者なのかしら?)」

 

響希「さぁな。自分でもよく分からねぇが、今はお前から逃れて生きたいって感じだな!!」

 

「ふふふっ無駄よ。この辺一帯には人払いの結界が(ほどこ)されているからね。アナタは逃げられもしないし助けも呼べないのよ?………つまり、アナタは私に喰われる運命は確定しているのよ!!」

 

響希「なら、そんな運命なんか真っ向から否定してやるよ!!」

 

「ただ喰われる雑魚が、ほざくなーー!!」

 

響希「ハッ!!」

 

 

響希は蜘蛛異形の前脚による攻撃を格闘術で学んだ見切りと体術で最低限の動きで躱し続ける。

響希の中で、奴が言った人払いの結界が貼られていると言っていたが、それは奴を倒せば結界が解除されると言う事だと響希は解答すると同時に、今の自身の力で異形の者をどうやって倒すか避けながら並行思考を行う。

 

 

「このッ!!()けてばっかりじゃ私は倒せないわよ!!攻めてきたらどうなの!!??」

 

響希「確かに、攻めないと倒せないのは事実だが……言っている奴の攻撃が当たらないお前の言葉には説得力が欠けるな!」

 

蜘蛛異形の者は若干焦りを(あら)わに響希に皮肉を言うと、響希は冷静に相手の事実を皮肉紛れに言う。

 

 

「グッ!!……舐めるなよクソガキがーー!!」

 

響希「ヨッと!!オオォォ……ダッアアァァ!!!」

 

「ニヤリッ(掛かったわね!!)………」

 

蜘蛛異形の者は両前脚攻撃を繰り出し、響希は前脚を踏み台にして躱し、体に力を貯める様に縮こせ、蹴り技を繰り出し上半身の攻撃を(こころ)みるが、それが奴の罠であった。

 

 

「くらいな!!」

 

響希「何!?グッ!!」

 

「ほらよ!!」

 

響希「チッ!?」

 

「くらいな!!」

 

響希「グッハッ!!??」 ドカッ

 

蜘蛛異形の者は上半身の口から蜘蛛糸を吐き出してきた。

蜘蛛糸は響希の脚に絡み付いてバランスを崩してしまい、蜘蛛異形の者はそれを逃さずに上半身の腕で殴り付けるが響希は咄嗟に腕で防御するが、腕の勢いで落ちた所を前脚攻撃で追い討ちをかけ響希は吹き飛ばされ、地面に叩きつけられて響希の体に衝撃が襲う。

 

 

響希「ッてぇな!!このヤロウ!!」

 

「へぇ〜意外に頑丈なのね。今の攻撃を受けてもその程度……やっぱり、存分にイタぶってから殺して喰ってあげるわ!」

 

 

そこからは、蜘蛛異形の者の攻撃は続くが、響希は道場で学んだ武術や自身で見つけたエクストリーム・マーシャルアーツを駆使して、糸に絡み付いた脚をもろともせずに躱していく。

蜘蛛異形の者は次第に焦りと苛立ちの表情になるが、

響希の方が先に体力が尽きかけている事に気付いて冷静さを保つ。

響希は自身の心の底から声を挙げる。

 

 

響希「絶ッ対諦めてたまるかよ!俺にはまだ、自分の願いすら叶えて無いんだからな!こんな所で死んでたまるかよ」

 

「ふ〜ん、まぁイイは……どうせアンタを喰ったら

()()()()()()()()()()()()()()()()()イイんだけどね………」

 

響希「えッ!?………お前、俺を喰ったらまた別の人間を繰り返す様にして喰っていたのか?!」

 

「当たり前じゃない。人間だって他の動物を食べて何とも思っていないんだし、私もはぐれ悪魔だから人間を喰っても何とも思わないわ………だからアンタは私に喰われる為にアンタの生命(いのち)と人生と夢を諦めて頂戴?」

 

響希「・・て・・まるか……」

 

「ん?よく聞こえな〜い。もう一度言ってくれるかな?」

 

響希「諦めてたまるか!!!!

 

「ッッッ!!!???」

 

響希は声を怒号の様な大声にして叫ぶ。これに、蜘蛛異形の者は少し怯んでしまった。

それが自身の敗北に繋がるとも知らずに・・・・

 

 

響希「他の人間まで巻き込んでだと!?巫山戯るな!!!なら俺が!人間は俺が守護(まも)る!!その為にお前を倒す!!

大切なものを守護る為に!!この手が届く限り誰が救いの手を伸ばしてるのなら俺は迷わず掴む!!だから俺はお前を倒す!!!」

 

 

響希は天に向かって右腕を伸ばしてその手は握り締めるようにして掴む仕草をする。

 

すると……響希の伸ばした右手が光だし、次第に形にしていく。その手にあるのは・・・・

()()()()()()()()()()()であった。

 

 

響希「これは?!一体?!!.....ぐッ!!?」

 

響希は鬼の顔の付いた音叉音角を見て突如と激しい頭痛が走り頭を抱える。

 

響希「なッ!?何だこれ!!??」

 

 

響希の頭に流れるのは、まるでテレビ映像が次々と流れるビジョンが流れ込む。

それは、響希の今まで生きてきた映像があり

響希は走馬灯を体験している様であった。

そして中には知らない記憶があったが、響希はそれが自身の前世の記憶であったことに気付き、全てを思い出した。

 

 

響希「・・・・思い....出した!」

 

「まさか!!?神器(セイクリッド・ギア)が発動したの!!??だったら尚更殺して喰って殺るわ!!!」

 

響希「ふッ!はッ!!」

響希は異形の者の攻撃を躱しながら発動した鬼の顔の付いた音叉音角......

()()()()()()を・・・・・・

 

ピイイィィィンッッ

 

指で弾いて鳴らす。波打つ音が鳴り響きそれを額にもってくる。すると・・・・

響希の額から音叉音角と同じ()()()が浮かび上がる。

そして、響希の体は徐々に赤く染まり

紫炎(しえん)を発する。

そして響希の人影は徐々に変化していく・・・・

頭には()()()()()()()、まだ未成熟の子供の体は徐々に成人男性並の身長で筋骨隆々(きんこつりゅうりゅう)な体格になっていく。

 

響希「ハッアアアァァァ......ハッアァ!!!」

 

響希が右腕で振り払って現れた姿は・・・・

二本の角を持ち身体は紫炎と同じ紫色で手足は血のような赫であり、腰のベルトの様な物は鬼の魂を想わせる勾玉の巴が描かれていた。更には先端に鬼の顔が付いた太鼓の棒が後ろ腰に付いていた。顔は眼や口等はなく、仮面の様な匠が施された鬼がいた

 

 

 

BGM:(かがやき)

 

 

「なッ!!??何なのよその姿は!!?」

 

響希「・・・・これならいける!行くぞ!!」

 

「チッイ!ならばこれならどうだーー!!」

 

そう言うと、蜘蛛異形の者は突如と光りだして徐々に鎧を着たような装甲を身に纏い、所々攻撃的な形へと変化し、そのより鋭くなった前脚や装甲した上半身の腕でそのまま攻撃を仕掛けようとするが・・・・

 

 

響希「はああぁぁぁ………」

 

響希は防御や躱す仕草は全くせずに右腕に力を溜める。それはまるで“正拳突き”の構えをとる様であった。

 

 

「(防御も躱す必要もないってか?巫山戯るんじゃないわよだったらお望み通り)これで、殺してあげるわ!!」

 

 

だが、響希に違和感があった事には気づかなかった。

その違和感とは・・・響希の右腕は、()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

響希「(清めの音を右腕に集中させ振動を起こす技……その名は)

音撃響拳(ビート・パンチ)!!!

 

ヴッドゴーン!!!!

 

 

ドッドッドッドッドッドッドッドッドッドッドドドドドドドドドドドドド!!!!

 

 

轟音と共に蜘蛛異形の者に響希の右ストレートが撃ち込まれ、蜘蛛異形の者の装甲が連続の振動音と共に徐々に罅や亀裂が入り、劣化する様にしてやがてボロボロに崩れていき、中身が見えた。その中身は目が充血して口から血が涎を通り越してドボドボと水を吐き出すように流れていた。

そして、話す言葉も言葉になっておらず聞き取りずらい言葉になっていた。

 

「そ゛ん゛な゛?!!そ゛ん゛な゛馬鹿な゛!!!??」

 

響希「これで終わりだ!!!」

 

響希は蜘蛛異形の者に飛び乗り、ベルトのバックルの鬼型の勾玉巴である。音撃鼓(おんげきこ)火炎鼓(かえんつづみ)を取り外し、蜘蛛異形の者へと押し込む様にして貼り付け巨大化し、後ろ腰にかけてある先端に赤い鬼の石が付けてある太鼓の棒である

音撃棒(おんげきぼう)烈火(れっか)を取り外し出す。

 

 

響希「音撃打(おんげきだ)火炎連打(かえんれんだ)!!」

 

 

響希は音撃棒・烈火で音撃鼓・火炎鼓を交互に叩く。

音撃鼓・火炎鼓から清めの音が鳴り響き、蜘蛛異形の者は

清めの音が効いているのか徐々に苦痛の表情をしていて、ダメージを負っている様に見える。

そして、響希が音撃棒・烈火を上に掲げて十字(クロス)させ、両方の音撃棒・烈火で振り落として最後の清めの音を鳴り響かせると・・・・

蜘蛛異形の者であるはぐれ悪魔は爆散する様にして、消えてしまった。

 

響希は倒したんだと解ると少しばかり息を整え、安堵した。

 

 

響希「終わったか………」

 

響希は変身を解除すると・・・・

 

響希「んッ?……げッ!!?」

 

 

どうやら変身した際に上下の衣類が紫炎で燃えたも思われ、響希の状況は()()()()()であった。

不幸中の幸いだったのか、道着に着替えてその場を後にする。

 

 

 

 

 

__________________________

 

響希は前世の記憶を取り戻し、今世の記憶と共に、

名前の由来でもある......響き渉る希望の意味を持ち歌手となると同時に人間の自由と平和の為に戦い続ける『仮面ライダー』となる。

 

 

その仮面ライダーの名は、魔化魍(まかもう)と呼ばれし化物を人間の手から守護する『()()()()()』と言われた【仮面ライダー響鬼】

 

 

_________________________

 

 

 

しかし、その様子を見ていた()がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そいつは一件ただの()だが、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先程までは、響希と異形の者以外()()()()()()()()()筈なのに鴉だけはまるで………響希と異形の者を観察する様に見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その鴉は普通の鴉とは違い………眼は金色で瞳は赤い勾玉の巴状である事と一番の普通では無い所は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その鴉は脚が()()()であった事である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは、正に……日本神話などに出てくる神々の使い魔的存在で、一部では不吉の象徴としても有名な鴉の名は・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八咫鴉(ヤタガラス)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

八咫鴉と響希が出会う日は、そう遠くは無い。




異形の者が装甲した姿は【仮面ライダー龍騎】シリーズのミラーモンスターである“ディスパイダーリ・ボーン”
にしました。

どうでしたか?最後らへんは意味深でしたか?
因みに、八咫鴉のイメージは『東京レイヴンズ』の“鴉羽”
です。

新作アイディアの活動報告にまた新たなタイトルと物語の内容を書きましたので興味があればご覧下さい。


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月夜に花吹雪く桜の巻

お久しぶりですね!
『赤龍帝の弟は神霊剣使いの忍術で魔竜の滅竜魔導士で全ライダー魂を受け継ぐ仮面ライダー』は少しスランプ気味ですのでまだかかってしまいそうです……すみません。


響希が前世の記憶を取り戻し、これからどうしていくかを方針として考えた。

また、はぐれ悪魔と言う奴がまだ他にもこの町に潜んでいる可能性は否定できない。

かと言って、今戦っても……響希には勝算なんてものは無い。仮面ライダー響鬼のチカラを運良く発現でたが……次はどうなるか。今のままではただの付け焼き刃やお飾りでしか無い。

だから響希は、今使える能力(チカラ)を再確認する。

 

響希が音撃の戦士としての最初の課題は変身を解除した後も気力(鬼力)を保ち続ける事である。

気力を保ち続けるという事は戦闘においても必要不可欠な事である。もしも深手を負って変身が解除され全裸だったら最大級の屈辱でもあると同時に気力が無かったら生身でも戦えずに殺られてしまうのは目に見えている。

それに替えの服は余計な荷物になるし、周りの人間からも目立つのは拙い。

響希は気力とは即ち、集中力や警戒心強い意識を持つことを前提として考え……誰もいない場所で変身し解除すると服等は何ともなく考えてスグに成功したのは嬉しくて誰もいない場所で大声をあげて喜んだのは周りの人間がいなかったのは(さいわ)いであった。

 

響希はあのはぐれ悪魔との戦闘を振り返る。

『トリコ』のキャラクターである“四天王 ゼブラ”の音の能力………それが清めの音と同時に使える事が解った事が何より大きい事である。今度はそれをどう活かして更に強くなるには……やはり、音の能力を底上げするしか無いな。

元々....地獄耳なのはいいが、声や音を自在に操るとなると喉の調子や調整によるものや声の出し方によって変わる。

今現在は音の能力は想えば使える様になるが、声による能力は使えないのが現状である。

 

残りの特典の確認をすると、

喰らう能力は・・・・余り変化は見られないが、精々食欲が増した位にしか変化は感じられない。これは武道で食欲が増したと誤魔化せる程度である。

 

音楽に関する才能は・・・・これが特典でもらった才能が前世と今世の記憶がひとつになって、音楽が好きな事や変声ができる事が特典のお蔭だったと思うと……自己嫌悪になってしまう。

だけど、この世界で生きる為に頂いた特典を持ち腐れにしてはいけないと思い、暇な時はいつものあのコンサート広場で歌の練習をしたり、本当はカラオケボックスに出入りして歌の練習をしたかったけど……まだ世間からはお子様扱いだからカラオケボックスに出入りするのは当分はできないと判断するが、楽器屋の地下で沢山歌の練習や楽器の練習ができる為これは問題無く満足していた。

 

サポートとしての特典は・・・・ディスクアニマルの製作は、自身の頭の中でどんなディスクアニマルを創造できるかは問題無かったが、肝心の材料の元となるのが解らなかったため……響希は古くなった使い捨て等のCDディスクを元に動物達の魂魄を核にして鬼気を使ってディスクアニマルを製作すると、

ディスクアニマルを完成する事が出来た。当分はこれが製作方法である為、時間が経ち経験を積めばより完成した

ディスクアニマルの作成に励むようにしようと心掛ける。

地球の本棚に関してはまだ要領が掴めていない状態で、今は使える事はできないようだ。

 

そして、響希はあるチカラを発現させ....ある仮説を思い浮かた。

響希は音撃の戦士の体に巡るチカラである鬼の気を

鬼気(きき)と名付け、

その鬼気で練り出して発動するチカラを

鬼術(きじゅつ)と名付けた。

 

──それは鬼気で()()()()()と同じ事ができるのか?

その漫画は『NARUTO』その仮説は、()()・・・・NARUTOの忍術は体に()()()()というものを練り出して発動する。

ならば、チャクラの代わりに音撃の戦士に流れる鬼気を同じ様にすれば忍術は使えるのか?

という仮説を建てて響希はすぐさま実証する。

何度も失敗しての繰り返しだが、要領や感覚が掴めてきて……そして、とうとう成功した。

それが()()で、響希が変身する響鬼の鬼火等の

【火】の強化にもなった。

 

それを更に忍術っぽくすると【火遁(かとん)】【水遁(すいとん)】【風遁(ふうとん)】【雷遁(らいとん)】【土遁(どとん)】【木遁(もくとん)】等に属性変換する事が可能になった。

 

それが響希が編み出した忍術………()()()と名付けた。

 

そして、響希は編み出した鬼忍術を使って……やってみたい忍術があった。忍者の言えば、定番の忍術で思い付く()()()()()である。

最初は当然コツも意図も掴めず、匙を投げかけていたが……何度も何度も練習にコツを掴んで、やっと形になって来た時は嬉しかった。そして今は3人までだが……ようやく影分身の術が完成した。

 

そして、響希は別の音撃の戦士になれないのかという仮説を例え、人目の付かない所へ行き実証してみる。

一番に浮かんだのが劇場版の音撃の戦士である

歌舞鬼(かぶき)であった。

すると、響希の手には歌舞鬼の黒い変身音叉音角があり、それを脚に叩いて鳴らし額にもってくる。

そして花吹雪が舞い翡翠色の歌舞伎役者の音撃の戦士である【仮面ライダー 歌舞鬼】に変身する事が出来た。

そして、歌舞鬼で鬼気を発動させると、桜の花吹雪が舞った。それは自分で言うのもなんだが、とても幻想的で美しかった。

歌舞鬼が鬼忍術が使えた属性変換は、桜が使えた事で【木遁】その関係でもある【土遁】更には【火遁】が使えた。

 

響希は他にも色々術が使えるか試して、そして幾つもの術式を構築させ手数を増やす。

 

そして、響希は変身出来た音撃の戦士編み出した忍術、新しく構築した術式、宿している特典を駆使して……強くなる。人間を守護(まも)る為に戦う戦士として、夢を叶える為に日々努力し明日を未来を生きる為に前へ進む人間として、響希は生きていく。

 

 

 

 

 

 

そして今現在は・・・・・・

ディスクアニマルで町の探索兼監視をしていると……一体のディスクアニマルからの映像を観ると、少し離れた町のとある神社に結界が張ってあるとあったので響希は急いでその場所へと向かう。

 

_________________________

 

 

<<??? 視点>>

夜空に浮ぶ満月の夜に……とある町の夜桜が吹雪くとある神社に母親が娘を庇う様に抱き締める………その母娘,を取り巻くように囲む数人の男達。 彼等は母方の性...姫島家の実行部隊である。母親の 姫島(ひめじま) 朱璃(しゅり)は堕天使の幹部であるバラキエルと愛し合い、結婚した際に姫島家とは今後一切関わらないと約束し、相手もそれを承諾したはずなのに、愛した人との娘を引き渡せと、一方的に最後には力ずくで娘を奪い取り殺すつもりだ。朱璃はそうはさせないと娘の朱乃(あけの)を庇う様に抱き締める。朱乃も怖いのだろう母親に抱き着く…………

 

朱璃「大丈夫よ朱乃…お母さんが護るからあなたを死なせはしないわ。」

 

朱乃「お母様」グスッ

 

「御二方の命私が貰い受ける。」

男は手に持っている刀で斬りつけようとした。

この時朱乃は涙を流し,心の中で必死に助けを求めていた。

 

朱乃(誰か助けてお願い…お母様が死んじゃう誰でもいいから助けてお願い……助けてお願い!!)

 

 

 ~〜〜〜

 

朱乃(えっ?……)

 

「なんだ!?この音は!?」

 

「龍笛?……誰が吹き鳴らしているのだ!!?」

 

「わッ?!分からねぇ!?一体……何処から!!? ってうわッ!!?」

 

「今度は花吹雪だと!!??一体何がどうなっておるのだ!!??

ぐうッ……」

 

「治まった………ッ!?おい!あの母娘が居ないぞ!!??」

 

「「「「「何!!!???」」」」」

 

「ッ!?彼処だ!!」

 

 

朱乃が母の助けを懇願すると、何処からか龍笛(りゅうてき)の様な音の後から桜の花吹雪が吹き荒れる。取り巻く男達は混乱しつつも、咄嗟(とっさ)に腕で顔を庇い腕を振り払うと、そこに母娘は居らず、外の石土路に居た。

 

???「もう……大丈夫だ。」

 

朱璃「んッ………えっ?あッ?!貴方は....一体!?」

 

 

その母娘を庇うようにいた者は、和傘をさし開いて男達の視点からでは見えておらず……母親の朱璃からは見えていて、朱璃は助けてくれた者に困惑気味になっていて、

その者は和傘を片手に徐々に振り返るとそこには、()がいた。それも只の鬼では無く・・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???「んゥゥゥゥハッ!!」

 

()()()は片手に和傘を持ち肩に置き、もう片方の手は広げて回すように動かし前に突き出し、その者の容姿は

右側の角が短く緑色で左側の角が長く赤色で、両肩に金色の肩当てと全体的に緑色の()()()()()()()()()がいた。

 

朱乃「えっ?」

 

 

娘の朱乃は何が起こったのか理解が遅れたが、確かな事は目の前にいる歌舞伎役者のような鬼が助けてくれたのは間違いない。

 

 

「くッ?!我らの邪魔をしおって何者だ!?キサマ!?」

 

「俺の名は………歌舞鬼(カブキ)!!」

 

 

見た目はよく解らない怖い鬼に見えるけど、この時の私の目に見えたのはお母様と私を助けてくれる優しい心を持つ英雄(ヒーロー)に見えた。

 

 

__________________________

 

 

 

遡る事少し前に響希は黒い変身音叉音角(へんしんおんさおんかく)を取り出し、歌舞鬼に変身しそのまま神社に張ってある結界をすり抜けた……そして変身する際に龍笛と共に桜の花吹雪を吹かせ、男達を翻弄(ほんろう)させ姫島母娘を助け外に出る。助けた母娘をゆっくり下に降ろし桜の花吹雪が吹きやみ晴れ母娘に背を向け男達の方へと振り返り、向かい合った相手の1人の男が何者かと聞いてきて名を名乗った。

 

歌舞鬼「(此処は強く名乗った方がいいな)俺の名は……歌舞鬼!!」

 

「歌舞鬼? 巫山戯てるのか! 何故我等の邪魔をする!そこの女はあろう事か忌々しい堕天使の子を産んだんだぞ!!その子は今ここで殺さなければならないのだぞ!!!

関係の無いお前が何故その2人を助けるのだ!!!?」

 

歌舞鬼「簡単さ……お前らの様な下らない家のメンツよりも愛し合った者が子を産み共に生活を送ってきた親子を助けるだけさ。

そして何よりも、俺の憧れの人が言っていた。“子供は宝物”………この世で最も罪深いものは……その宝物を傷つける者だってな。だから俺は……子供が殺されそうになっている所を見ると見過ごせねんだよ!!」

 

「貴様の様な怪しげな鬼の憧れた奴の事など....どうでもいいわ!!どうしても我らの邪魔をするのなら貴様から殺してやろう!かかれ!!」

リーダー格の男が他の男達に言うと一斉に掛かってきた

 

歌舞鬼「仕方ないな……頼むぞ!消炭鴉(ケシズミカラス)!!その母娘を護ってやれ!!」

 

 

歌舞鬼は腰にぶら下げている薄い円盤状のディスクの様なものから自身の変身音叉音角(へんしんおんさおんかく)を叩き鳴らすと徐々に黒く染まり始め、鴉の様な形になる。それは音撃の戦士達“式神”とも呼べる存在……“ディスクアニマル”である。歌舞鬼専用のディスクアニマル消炭鴉(ケシズミガラス)を起動させ、後ろにいる姫島母娘を護るように頼む。

 

 

「術も持っておるとはやはり怪しい鬼だ。やはり此処で殺しておく!」

 

「「「「デヤーーッッ!!!」」」」

 

 

 

男達が一斉にかかるが……歌舞鬼は動揺せず、逆に母娘にこれからする事に警告する。

 

 

歌舞鬼「母娘さん……死にたく無かったら耳を強く塞いで伏せてな!」

 

朱璃「んッ?!朱乃!!早く耳を塞いで!!」

 

朱乃「はっはい!!」

 

歌舞鬼「(巫山戯た奴らには早く黙らせるに限る)スゥ〜〜ッッ.....音撃の………

轟音砲声(サウザンドバズーカ)アアアァァァァ!!!!

 

ウアッアアアアアアアアアアアアアァァァァァッッ!!!!! わッ!!!! ウアアアアアアアアアアアアアァァァァァァァ!!!!!」

 

 

歌舞鬼(響希)はゼブラの攻撃である《サウンドバズーカ》で周囲半径に全方位にいる敵に攻撃が廻る。

 

 

歌舞鬼「やばッ威力が強過ぎた加減が上手く出来ないが、呆気ないな……その程度であの母娘を殺そうとしていたのか………」

 

歌舞鬼(響希)の周りには、あまりにの威力に殆ど白目を向いて泡を吹いて気絶している者が横たわっていた。中には耳がイカれて血を出している者もいた。

そして周囲の建物には罅が入り、地面も地割れのように亀裂が入っていた。

 

 

響希「ふぅ......さてと、帰るとするか……消炭鴉(ケシズミガラス)もいいぞ!」

 

歌舞鬼が役目を終えた様ディスクアニマルを元に戻す。

ディスクアニマルの役目は母娘を護ると同時に歌舞鬼(響希)の《サウンドバズーカ》の余波を周囲から守る為でもあったのである。いくら相手が結界を張っていても気絶しているようでは結界は解除されているのは間違い無さそうである。だから、消炭鴉(ケシズミガラス)に超強力な防音結界を張ってもらって周囲の人間やその近くに居る母娘を守ったのである。

歌舞鬼(響希)は後ろを振り向いて帰ろうとする。歌舞鬼の背を向けた後ろには歌舞鬼が発した砲声にり、殆どの男達は白目を向いて泡を吹いて気絶しているのかピクリとも動かずにのびていた。()()1()()を除いて…………その者は白目を向いて泡を吹いて気絶はしていなかったが、耳がイカれているようで耳から血を出していた。

 

 

「くっ……こんな怪し気の巫山戯た奴に我等の任務の邪魔をされるとわ、許さんぞ貴様と朱璃だけは!」

 

そう言って男性は右腕を掲げる様に上げると、と母娘の背後から剣を持った黒子のような式神術式が書かれた人型の人形が突然と現れ、母娘に剣を振り下ろそうとしていた。

 

歌舞鬼「ッ!?しまった!!?」

 

朱璃「朱乃!」

 

朱乃「キャッ!!」

 

朱璃「ぐうッ!!」

 

歌舞鬼「ッ!!貴ッ様〜!!ファッ!!」

 

 

母親は娘を庇い背中を斬られる。それを阻止しようとした歌舞鬼は護れずに斬った人型式神に激昴し、鬼気を拳に集中させ人型式神を力任せに殴って、ぶッ飛ばして消滅させた。そして歌舞鬼は背中を斬り付けられた朱璃の元へ走りその身を浮かせ意識を確認する。

 

 

歌舞鬼「おい!しっかりしろ!!おい!!」

 

朱乃「嫌だよ!お母様!しっかりして!!」

 

歌舞鬼「クソっ!だったらこれだ!」

そう言うと歌舞鬼は札を取り出し朱璃の斬りつけた体に張り、龍笛を吹き鳴らすと……札が綺麗な黄緑色に光り輝く。すると朱璃の傷は徐々に回復していく。

 

朱乃「お母様の傷が癒えていく……」

 

歌舞鬼「この術式の札はお前のお母さんの自己治癒力を上げただけた。ただ、治癒には体力がいるから暫くは目を覚まさないが……安心しなお前のお母さんは無事だ!!」

 

朱乃「ッ!うん!!」

 

歌舞鬼「さて…………」

 

歌舞鬼はそう言って朱乃の頭を優しく撫でる。朱乃は突然だったのでびっくりし身を硬直させるが、朱乃は母が無事なのと母を治癒してくれた鬼が嬉しくて涙目ながら頷く。

歌舞鬼は朱乃を撫で終えると立ち上がり式神を操った男の方へと振り返り、仮面で表情はわからないが、歌舞鬼の仮面の中の響希は憤怒の表情をしていた。

 

 

歌舞鬼「お前は絶対許さねぇ!!!」

 

「許さないだと!!それは此方の言う言葉だ!!術式発動・霊気吸収!!」

 

そう言った男は他の男達から言葉の通り、霊気のようなオーラを自身へと吸収していく。そして徐々に男の霊気は溜まるように膨れ上がる。

 

 

「更に!術式発動・式神軍勢の術!!!」

 

霊気を吸収した男は懐から沢山の式神札を取り出し、それを空へと撒く。すると母親を斬り付けた刀剣を持った式神が現れるが、先程より数が多くしかも、霊気を沢山吸収して式神に送らて居るのか....まるで強化してある様に荒々しい雰囲気で刀身も分厚くて長い大剣になっていて、筋骨隆々になっていた。

 

 

「ハッハハハハハハ!!!これならお前でも対処しきれまい!この場で斬り刻んでくれるわ!!」

 

 

歌舞鬼はすぐさま身構える。しかし響希は一瞬だが思考が止まる。その原因は()()()()()()()()()()()()()()()

音撃の戦士 歌舞鬼と響希の特典の地獄耳と合わさり少しだけ、相手の心の声を聴けるようになった響希の耳に更に激怒する欲望の声が聴こえた。

 

 

『(これであの鬼も終わりだな。奴を始末したら母娘も始末して即座に式神で部下を担いで撤収する所だが……どうしてもこの胸の怒りの衝動が収まらん!!早急に母娘を殺すつもりだったが、この怒りをあの母娘にぶつけ、身も心も堕してやろう。それに人妻でより甘そうになった朱璃の躰、娘の方はまだ発育がなっていない幼女の躰だが、それはそれで味わいがある。

始末するには惜しい躰だと思っていたからな……部下にも味わせてやろうと思ったがそれは余りに勿体無いな。

ならば始末したと誤認報告し、私だけの性奴隷にして生かしてやろう)』

 

「行け!あの鬼を始末するのだ!!!」

 

男は式神に命令を出し、一斉に歌舞鬼へと向かって来たが、そんな脅威は歌舞鬼にとっては眼中に無くそれどころか………歌舞鬼はその男の下賎な心の欲望の声に激怒をする余り、逆に冷静かつ冷徹に残忍になっていった。

 

歌舞鬼「・・・・ならば!!!」

 

歌舞鬼は変身音叉音角に鬼気を流し込み、それは徐々に一本の刀へと形を変える。

これは、音撃の戦士が自身の変身音叉音角に気を流し込み一本の刀の武器とする。【鳴刀(めいとう)音叉剣(おんさけん)】である。

歌舞鬼は鬼気を流し込んで発現させた鳴刀・音叉剣の刀身を額にもってきて刃の根元から切先に駆けて人差し指と中指で撫でる様にして刀身をに術式を組んで、ある術を発動させる為に力を溜める。

すると……刀身は徐々に桜色に染まり、桜の花吹雪が纏う様に渦巻く。

 

 

「何をするか知らんが、此処で始末されるお前に私が知る必要はない!!死ねええッッ!!!」

 

 

男は感情任せに暴言を吐き式神に一斉に攻撃を命じるが・・・・

 

「えっ??!」

 

それは一瞬で呆けて空白の時間となる。

 

 

歌舞鬼は桜色に染まった鳴刀・音叉剣の刀身を地面に向けて、ゆっくりと地面に突き立てる。すると徐々に刀身を目に見えないほど細かく枝分かれし、鳴刀・音叉剣は歌舞鬼の黒い変身音叉音角に戻る。枝分かれした刀身はそれはまるで桜が散っているかのようで歌舞鬼の周りには桜の花吹雪が舞っていた。

それはとても幻想的で命令を出した男も呆けた。

それが命取りになるとも知らずに・・・・・・

 

 

 

そして、歌舞鬼は冷徹に静かに技の名を口に出す。

 

歌舞鬼「散れ…………千本桜(せんぼんざくら)。」

 

歌舞鬼が放った枝分かれした桜の刀身は男に向かって行く。その刃は月の光で桜の花びらが舞っているように見え男は正気に戻るのは一瞬だったが、それでもそれはもう遅かった。

 

 

男性「ぐわあああぁぁぁぁぁぁッッ??!!」

 

桜の刀身の刃は男の血と共に月夜の光と血飛沫の血桜となり、この時はまるで時間が止まっているかのようではその光景は残酷であるが、それよりも美しさがあって一際(ひときわ)幻想的であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

__________________________

 

下賎な男の血を血桜にして切り刻んで倒したが、念の為に歌舞鬼は気絶した者も含めて奴等を拘束しておいた方がイイと考えた。

 

 

歌舞鬼「一応……拘束はしておくか。

土遁(どとん)土流縛鎖(どりゅうばくさ)!」

 

歌舞鬼が印を組んで術を唱えると、男達の地面が土流の鎖となり、男達を巻き付き簀巻きになるようにして拘束する。

 

 

歌舞鬼は事の役目を終え、治癒を施した母親を抱えている娘の方へと足を進む。

 

 

歌舞鬼「大丈夫だったか?」

 

朱乃「うん!ありがとう!お母様と私を守護(まも)ってくれて本当にありがとう……緑色の鬼さん!」

 

歌舞鬼「緑色の鬼って……確かにそうだけど、俺の名は歌舞鬼っていう名があるんだよ?」

 

朱乃「歌舞伎?歌舞伎役者の鬼?」

 

歌舞鬼「まぁ確かに歌舞伎役者の様な鬼だけど、歌舞伎の最後の文字を(おに)と書いて、歌舞鬼って読むんだよ。」

 

朱乃「そうなんだ……」

 

歌舞鬼「そう。じゃあ事が済んだから、お母さんを布団に運ぶから案内してもらってもいいかな?」

 

朱乃「あッ!わかった!お母様を運ぶのをお願いします!!」

 

歌舞鬼「ああ………ッ!?」ガキィッン!!

 

すると歌舞鬼は突然の殺気に即座に鳴刀・音叉剣を発現させ、自身の頭部めがけて来たものを斬り払う。

歌舞鬼が斬り払ったものは()()()()であった。

 

???「キサマか〜〜〜!!!

 

光の投槍を放ったのは長身で体格が良く、精悍な顔立ちを持ち何より特徴的なのは背中から生えている()()()恐らくあの男達が言っていた堕天使だろうと歌舞鬼(響希)は推測する。

歌舞鬼そんな呑気に推測している暇は無いと切り替え話をしようとするも・・・・

 

???「キサマが朱璃や朱乃を傷付けた輩か!!?許さんぞ!!許さんぞ!!!━━

 

歌舞鬼「ぐッ!!?」

 

あまりに母娘に対する怒りに興奮状態で少し状況が把握しきれていないようだ。どうやら目の前の堕天使の眼には………歌舞鬼がその妻である朱璃を未だに抱えたまんまで、その堕天使に映っているのは母娘を襲撃を行い母親である朱璃を連れ去ろうとしている鬼だという感じだろう。

それ程妻や娘が大切なのが伝わってくる。

だがそろそろ、きりあげした方がいいな。

そう歌舞鬼が思っていると、助け舟(朱乃)が来た。

 

 

朱乃「お父様!!」

 

???「朱乃!?無事だったか!!しかしそこで隠れていなさい!朱璃を攫おうとする賊の鬼を私が倒す!!!」

 

朱乃「違うの!その鬼は....歌舞鬼は私とお母様を助けてくれたの!!!」

 

???「何!!?」

 

(朱乃)の言葉に堕天使は動きを止め、歌舞鬼と朱乃を交互に見る。だが歌舞鬼にとっては早く母親である朱璃を布団に運ぶのが最優先であった。

 

 

歌舞鬼「誤解が解けかけている所....申し訳ないが、アンタの妻を布団に運びたいんだが?!」

 

???「ッ!!?ああ!!?すまない!こっちだ!」

 

 

堕天使の誤解が解けかけていたところに歌舞鬼は急いで朱璃を布団に運ぼうと堕天使に言い、堕天使も妻を大切に思っている故に歌舞鬼を布団に運ばせ歌舞鬼は自己紹介で朱璃の夫であり朱乃の父親である……神の子を見張る者(グリゴリ)の上層部 堕天使の幹部 バラキエルに朱璃の容態を言い渡し、バラキエルは安心したように息を深く吐いた。

そして、歌舞鬼は事の経緯を朱乃を証人にして話す。

 

 

バラキエル「事情はよくわかった。先に妻と娘を助けてくれた恩人に刃を向けた事を謝罪したい....すまなかった。そして、朱璃と朱乃を助けてくれて感謝する....ありがとう。」

 

歌舞鬼「いや……俺はただ家族が大切だと思っているだけだ。“子供は宝物”……この世で最も罪深いものは、その宝物を傷つける者だってな。だから俺はその子が殺されそうになっている事もその子が大切だと思っている母親も助けたかっただけだ」

 

バラキエル「そうか、本当に妻と娘を助けてくれてありがとう。」

 

歌舞鬼「もうイイですよ。だけどこれからどうするんですか?特に外で拘束している輩共は・・・・」

 

ドゴオオォンッ!!!

 

歌舞鬼「なッ!?何だ!!?」

 

バラキエル「むッ!?」

 

突然の爆発音に歌舞鬼とバラキエルは爆発音がした方へ急いで脚を走り進める。

すると、そこで見た光景は・・・・

 

歌舞鬼「うぐッ!!??」

 

バラキエル「これは・・・」

 

 

歌舞鬼がそこで見た光景は、思わず目を逸らしたくなる光景であった。先程の朱璃や朱乃を襲撃した男達が、まるで水風船が爆発したように血と肉片が飛び散っていた。中にはまだ人体の形が残った者も居れば、跡形もなく爆発して形が残っておらず血と肉片だけが残った者も居た。

歌舞鬼は思わず目を逸らしたくなり嘔吐しないように口元を抑え込む。

無理も無い、歌舞鬼の変身者である響希は元々は転生者で精神年齢が大人びているけど……現実では響希は小学校高学年に入ったばっかりの子供である。それをこんな光景を目の当たりにしたら思わず嘔吐してしまうのは自然であろう。しかし、響希は口元を抑え込み嘔吐を阻止する。

そして、目を逸らしてある事に気づく。

襲撃者の筆頭各とされ歌舞鬼が千本桜で血桜を舞上げた男が()()()()()()()()()

恐らく部下を始末して自分だけ逃げたのだろう。

 

 

朱乃「どうしたの?歌舞鬼?お父様?」

 

歌舞鬼「ッ!?」バッ

 

朱乃「歌舞鬼?」

 

歌舞鬼「見ちゃダメだ朱乃……バラキエルさん、朱乃と一緒に朱璃さんの側にいて下さい。俺はまだ周りに居るか確認と()()()()()()()()()……」

 

バラキエル「あぁ。わかった其方は任せる。朱璃と朱乃は私に任せてくれ!」

 

歌舞鬼は朱乃がこの光景を見せないように歌舞鬼の体で壁となり、朱乃をこの光景から早く遠ざける為に敢えてバラキエルさんに振るう。バラキエルさんもそれを理解した上で、歌舞鬼の提案に同意する。

 

そして、歌舞鬼は吐くのを我慢しながら影分身の術を使って死体を処分する。土遁の術で死体を1箇所に掻き集めて土窯状態にし、火遁の術で焼却する。

焼却し終えたら土を地面深くにいれて埋葬する形にしようと考えるも、流石に襲撃者を襲撃した家に埋葬するのもなんだから……土遁の術で土を圧縮し骨を砕いて小さくしたもの方を後はバラキエルさんに任せる。

掃除が終わったので、歌舞鬼(響希)はバラキエルさんに報告しこの場を去ろうとする。

 

 

歌舞鬼「バラキエルさん……終わりましたよ。流石に襲撃者を襲撃した家に埋葬するのは不味いきがして、焼却した後土を固めた状態ですが宜しいですか?」

 

バラキエル「あぁ、すまないありがとう……構わないよ後は此方で何とかしよう」

 

歌舞鬼「はい!それじゃ....いつか会えることを!」

 

朱乃「まッ!?待って!!キャッ!!?」

 

ビュッフゥゥゥゥ

 

 

桜の花吹雪が吹き荒れると歌舞鬼と言っていた鬼はいなかった。

 

 

朱乃「行っちゃった………ありがとう歌舞鬼。また会えたらいいな。その時は私を___にしてね……」

 

 

 

朱乃の言葉は父親のバラキエルにも聞こえなかったが、朱乃はいつかまた会える日信じてその時まで自身を磨こうと努力する。

歌舞鬼にお礼ができる女性になるために・・・・・・

 

 

 

_________________________ 

 

花吹雪を纏って退散した歌舞鬼は暫くして変身を解除して響希に戻る。

 

 

響希「ふぅ〜......よかったな。家族の絆が守れて本当によかった………さて、帰るとするか!」

 

響希はまるで満足したかのようにスッキリした顔で家に帰ろうとするが・・・・

 

 

響希「んッ?あれは…………えっ?」

 

電柱のライトに照らされた一匹の鴉……しかしよく見るとその鴉は、金色の眼をしていて尚目がいくのは()()()()()だということである。

 

 

 

この時、音撃の戦士である響希と日本神話の使いである八咫鴉との初邂逅である。

 

 

 

響希「あなたは何者ですか?」

 

響希は未知との対面に、警戒態勢と戦闘態勢をとるが・・・・それはすぐに解除される。

 

 

???「そう警戒しないで下さい……とも言えませんね。直ぐ様警戒と戦闘態勢をとる判断と速さ、なるほど……先程の輩共では手も足も出ないのは当然のようですね。」

 

響希「質問の答えになっていませんよ。それだけ思考力があるなら……名前くらい名乗ってくれて良いじゃないですか?・・・・と言っても脚が三本脚の鴉なんて、知られている存在ってのは一人イヤ・・・一羽じゃないですか。

八咫鴉(やたがらす)ですね?」

 

八咫鴉「ほお....多少の神話の知識はお持ちのようですね。

仰る通り、確かに私は八咫鴉です。()()()()()() ()()()()()の使い魔ような存在です」

 

響希「そんな凄い日本神話主神の使い魔さんが、俺の様な弱い種族の人間に何のご用ですか?」

 

八咫鴉「謙遜は止しなさい。後……アナタは弱い人間では無いでしょうに。()()()()()()()()()()()のですから………」

 

響希「なッ!!(ってそう言えば、さっきの輩共と言った時点で気づくべきだったな………)」

 

響希は八咫鴉からの指摘に動揺をするもスグに思考を巡らせ冷静さを保つ。

 

 

響希「それで、本題に入るとしましょう……何故俺の前に現れたのですか?あの鬼の姿を目の前にして排除しに来ましたか?それとも鬼の正体が何なのか探りに来ましたか?」

 

そして響希は何故自身の目の前に八咫鴉が現れその目的を探る。

 

八咫鴉「確かに後者が一番の妥当な目的ですね。前者なら危険と判断し殺すための刺客を導入させるつもりでしたが、アナタの言葉と家の顔立てにも関わらずあの母娘を助けた事には大変評価しているんですよ?」

 

響希「じゃあ、あの時聞いていた筈だ……“子供は宝物”

この世で最も罪深いものは……その宝物を傷つける者だってな。だから俺は……子供が殺されそうになっている所を見ると見過ごせねんだよ!!」」

 

八咫鴉「やはり貴方様は素晴らしい人間だ。さて私がこの場に現れたのは・・・・日本神話の主神・天照大神様よりお話があるとの事でこの場に参上致しました。」

 

響希「えッ!?あの日本神話に出てくる神が俺を!!?………解りました。この日本を納めている主神なら、会わなければ失礼ですね。私からもお会いしたく存じます」

 

「ありがとうございます。では後日連絡致しますのでお会いになる際には私が案内致します。では失礼します………」

 

響希「わかりました。では………」

 

 

そう言って、八咫鴉は飛び去って行く。響希は早く家に帰り、またディスクアニマルを飛ばして町の散策を始めるが、響希はある事に気づく。

 

 

響希「あっ!?そう言えば、日本神話の主神に会うんだから、服装ってどうしよう………」アセアセ

 

 

 

 

 

響希は服装について焦るが、後日会う日本神話との邂逅で響希の非日常が本格になる事を響希はまだ知らない。

 

 

 

 

 

 

余談ではあるが……姫島家は母親の朱璃は翌日の正午に目を覚まし、父親のバラキエルと娘の朱乃は涙を流しながら朱璃に抱き締め、朱璃も抱き締め返す。それからは暖かな家族の生活が続いた。

 

 

 

 

逃げた姫島の実行部隊の筆頭は姫島への実行を邪魔した鬼について姫島宗主である姫島(ひめじま) 朱凰(すおう)殿に報告するも失敗した誤魔化しと言われて信じてもらえず、部下の損失によるものと筆頭には重罰が降ったらしい




仮面ライダーカブトの天道総司の名言を言わせて頂きました。

歌舞鬼がだした技の“千本桜”はご存知の者も居ると思われますが、『BLEACH』の朽木白哉の斬魄刀の技です!

次回は、響希が日本神話の神々と邂逅します!!
さてどうなるんだ響希よ。


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