ハピネスチャージプリキュアwithダークライダー (ロックシード)
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プロローグ

第0話 転生

 

主人公side

 

「…どこだここ?」

 

俺の名前は椎名 亮(しいな りょう)。どこにもいる普通の高校生だ。

俺は交通事故に巻き込まれて意識を失っていた。そして目が覚めたら何も無い真っ白な空間にいた。……うん。全く意味が分からん‼

 

???「目が覚めたかの?」

 

状況を整理しようとしていたら突然後ろから声をかけられた。するとそこには白髪に白い服を着た老人が立っていた。誰だ?この爺さん?

 

???「儂か?儂はお前さんたちが言うところの神じゃ。さて、お前さんも薄々気付いているかも知れんがお前さんは死んでしまったのじゃよ。」

 

「マ、マジですか…(まぁ、確かに凄い衝撃だったし、死んじゃってもおかしくはないのか…)」

 

神「じゃが、お前さんのように若くして死んでしまった者には2次創作の世界に転生する決まりがあるのじゃ。早速特典を授けようかの…」

 

なんかものっすごい勢いで話を進めて行く神様。まぁここは素直に従っておくか。どうやら転生する世界はもう決まっていて「ハピネスチャージプリキュア!」という世界に行くらしい。プリキュアという名前は何回かは聞いたことはある。どんな作品か全く知らないけどね。

 

どうやら世界征服を企む『幻影帝国』とプリキュア達が戦う物語らしい。そんな危なそうな世界に行って大丈夫なのか?俺?

 

あと俺は「相楽誠司」というキャラに憑依転生するらしい。

 

神「では、お前さんに特典を授けようかの。どんなものでも構わないぞ。」

 

そう言われて俺は何の特典がいいか考えた。

………………………良し。

 

「それじゃあ、『仮面ライダー』に登場する全てのダークライダーに変身できる特典が欲しいです。」

 

と神様に言った。

 

神「よし、分かったぞ。」

 

すると神様がどこからかテーブルをだし、眩い光に包まれたと思うと光が収まればテーブルの上に沢山のベルトが置いてあった。

 

「うわぁーすげぇ!本当にダークライダーのベルトだ!」

 

神「ちなみにG4やダークキバに変身し続けても、死ぬことはないし、契約モンスターに喰われる心配も無いから安心せぇ。ほかにも、ガオウライナーやネガデンライナーに幽霊列車、ネクストライドロンに様々なバイクも用意してある。ちゃんと免許は持っている事にしているから大丈夫じゃ。ではそろそろ行ってもらうとするかの。」

 

神様がそう言うと俺の足下に穴が開いた

 

「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

 

こうして俺は「ハピネスチャージプリキュア!」の世界に行くことになった。

 

 

 

 

 

 

 

神「さて、あやつを送り出したことじゃし、次の転生者が来るのを待つとするかの。」

 

神様はそう言うと部屋の奥に消えて行った。




はい。今さらながらハピプリにはまってしまいました(笑)

これが初投稿です。

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第1話 参上⁉世界の破壊者!

主人公side

 

やあ皆。俺の名前は椎名 亮(しいな りょう)……違った。この世界では俺は相楽 誠司という名前なんだ。てことで改めて今の俺の名前は相楽 誠司。

俺は転生して数年間、自分の特典に慣れるように特訓をした。いざという時に使えなければ意味がないからな。そして俺は自分の特典に慣れることが出来た。特訓をしている間にも俺は情報収集をすることを忘れなかった。そして、色々な情報は手に入れた。

 

どうやら幻影帝国という組織は世界中で暴れているらしい。だが、海外にもプリキュアはいて、撃退しているらしい。しかもプリキュアに関する番組『プリキュアウィークリー』なんてものもある。おかげですぐに情報が手に入った。まぁ、俺は面倒な事にならなければ戦わないし平穏な日々を邪魔するなら容赦なく潰す。そういう考えを持って生きている。

 

俺は今、ぴかりが丘のぴかりが丘中学校に通っている。ちなみに2年生だ。後、俺は現在『氷川流空手道場』というところで空手を習っている。何かあった時に力はあった方が良いだろう?

 

???「誠司!おっはよう!」

 

俺に元気一杯で挨拶してきたピンク色の髪の毛をポニーテールにした女の子は俺の幼なじみの『愛乃めぐみ』。こいつとは生まれた病院も同じで同じマンションの隣同士でもある。

 

 

 

 

 

 

日曜日、俺は気分転換も兼ねてバイクでドライブすることにした。ぴかりが丘の町を愛車の一つでもある『マシンディケイダー』で走っていた。

 

誠司「ん?」

 

俺は何かに気付いて、ブレーキを掛けてマシンディケイダーを停めた。

 

(何か妙だな。ビルになぜカビやお菓子などが付いているんだ?ひょっとしてこれが幻影帝国とやらの仕業なのか?)

 

「ん?」そう考えていたその時、遠くから悲鳴が聞こえ、カビが発生した。

 

(あっちか!)俺はすぐさま敵が出たと思われる場所にバイクを走らせた。

 

 

 

 

 

 

---side

 

め「ひめ!いくよ!」

 

???「うん!」

 

その場に到着した愛乃めぐみともう一人、綺麗なロングの青い髪をした女の子…『白雪ひめ』が変身アイテムである『プリチェンミラー』を取り出す。

 

『変わルンルン!』

 

め・ひめ「「プリキュア!クルリンミラーチェンジ!」」

 

ラ「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

 

プ「天空に舞う青き風!キュアプリンセス!」

 

ラ・プ「「ハピネス注入!幸せチャージ!ハピネスチャージプリキュア! 」」

 

二人はハピネスチャージプリキュアに変身した。

 

 

 

 

 

 

主人公side

 

誠司「……まさか、めぐみがプリキュアだったとはな…」

 

俺はめぐみともう一人が変身するところを見た。確か、あいつは最近転校してきた白雪ひめとかいう奴だ。しかし、まさかあのめぐみの奴がプリキュアだったとはなぁ…

俺が考えていると、巨大な敵…サイアークがこっちに気づいた。

 

???「おやおや、身の程知らずが来たようですな。」

 

「チョイアーク、その者を始末するのですぞ。」

 

すると、バッタに似たオッサンが幻影帝国の戦闘員…チョイアークに俺を襲うように指示を出す。

俺の前にチョイアーク達が立ちふさがる。

 

誠司「このぐらい!」

 

俺はマシンディケイダーのアクセルを噴かし、 チョイアークをまとめて吹き飛ばした。

 

ラ「何⁉」

 

プ「誰⁉」

 

俺はマシンディケイダーを停めて、降りてヘルメットを取る。

 

ラ「誠司⁉」

 

めぐみがものすごい驚いている。まぁ当然か。

 

誠司「ふっ!」

 

俺は近づいてくるチョイアークに生身で立ち向かう。

 

「!」そしてチョイアーク達が一斉に放った光線を転がってかわした。

 

 

ラ「ちょ!危険だって!早く逃げてよ!」

 

プ「そうだよ!早く逃げて!」

 

二人は俺に対して逃げることを促してきた。だけど逃げる必要はない。

 

誠司「大丈夫だ。俺も力は持っている。」

 

俺はディケイドライバーを取り出し、腰に装填してカードを前方にカードを掲げる。

 

ラ「それは…?」

 

プ「プリカード?」

 

めぐみと白雪が驚いている中、俺はある言葉を叫んだ。

 

己の姿を変えるあの言葉を…

 

誠司「変身!」

 

『KAMEN RIDE!』

 

俺はディケイドライバーにカードを装填してバックル部分を横にする。

 

『DECADE!』

 

俺は目が禍々しく、額のシグナルポインターが紫となった『仮面ライダーディケイド 激情態』に変身した。

 

ラ「へ、変身した⁉」

 

プ「ひょっとして新しいプリキュア⁉」

 

誠司「違う。俺は仮面ライダーだ。」

 

ラ「仮面…ライダー?」

 

誠司「すべて…破壊する!」

 

俺はライドブッカーを剣モードにして、チョイアークの群れに向かって走り出した。

 

ライドブッカーでチョイアークを一体、また一体と切り、近付いたところを蹴り飛ばす。

 

『ATTACK RIDE CLOCK UP』

 

縦横無尽に高速で動き回るディケイド 激情態はすれ違いざまに連続で斬撃を繰り出し、チョイアークを一掃した。

 

プ「すっご…」

 

誠司「残るは、あのデカブツだけだな。」

 

俺はサイアークに視線を向ける。

 

???「サイアーク!あの仮面の男を始末するのですぞ!」

 

バッタのオッサンはサイアークにそう指示をした。

俺はサイアークの一撃を交かわして距離を取る。

 

『ATTACK RIDE GIGANT』

 

誠司「ハッ!」

 

俺はG4の武器であるギガントを構え4つの大型ミサイルをサイアークに向けて放った。

 

ミサイルを受けたサイアークは後ずさった。

 

誠司「これで終わらせる。」

 

『FINAL ATTACK RIDE D・D・D・DECADE』

 

俺がカードを装填すると俺の目の前に金色のカードの光が複数形成された。そしてジャンプをし、必殺技であるディメンションキックを放った。

 

ライダーキックは直撃し、サイアークは爆発して、周りにあったカビが全て消滅した。

 

???「やれやれ、プリキュアに新しい仲間が来るとは、また面倒な事になりそうですな…」

 

「仮面ライダー…その名前、面倒ですが覚えておきましょう。」

「私の名前はナマケルダ。覚えても覚えなくても結構ですよ。」

 

そう言ってからナマケルダは引き上げた。

 

 

 

 

 

これが闇の戦士『ダークライダー』と光の戦士『プリキュア』の出会いである。

 

 

 



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第2話 それぞれの説明

今回は説明回です。変身はしません。

それではどうぞ。


めぐみside

 

私は今、ものすごく驚いている。なぜなら私の幼なじみの誠司が変身して、しかもたった一人でサイアークを倒してしまったからだ。

 

めぐみ「誠…司?」

 

誠司「……」

 

すると誠司は変身を解除してこっちにきた。

 

誠司「まさかお前がプリキュアだったとはな……めぐみ」

 

………………………………………………ゑ?

 

な、なんで誠司に私の正体がばれてるの!?一体どうして!?と、とにかくここは誤魔化さないと!

 

め「な、何の事でしょうか!?私は正義の味方キュアラブリー!決して愛乃めぐみなどというものではありませんぞ!?」

 

良し…これでなんとか誤魔化せたはず。

 

誠司「…さっき俺はめぐみとしか言ってないのになんで愛乃めぐみっていうフルネームが分かるんだ?」

 

め「ギクッ!」

 

誠司「ちなみに、俺はお前たちが変身するところを見てたからな。」

 

な、なんですってぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!?それじゃあもう正体を隠すことが出来ない!?私がそんなことを考えていると

 

???「もう正体を隠し続けるのは無理そうですわ、ラブリー。」

 

私達のパートナーの妖精『リボン』が現れる。

 

誠司「人形が喋った!?」

 

リ「申し遅れました。わたくしはリボンと申します。ラブリーとプリンセスのパートナーですわ。」

 

リボンが誠司に自己紹介をする。

 

誠司「悪いけど、色々と話を聞きたいから場所を変えないか?」

 

リ「では、大使館の方に案内しますわ。」

 

誠司「大使館?」

 

こうして、私達は大使館へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

主人公side

 

俺たちは白雪ひめに案内され、大使館と呼ばれる場所に移動した。リビングに行くとそこには青い髪をした男の人がいた。

 

???「やぁ」

 

誠司「あなたは?」

 

???「僕の名前はブルー。よろしく頼むよ、"仮面ライダー"の相楽誠司君。」

 

!?この人、なんで俺の事を知っているんだ!?

 

誠司「どうして俺の正体を知っているんですか?」

 

ブルー「僕は地球の精霊だからね、君の事は前から知っていたよ。」

 

め「え!?神様って誠司の事知ってたの!?」

 

ブルー「君達より結構前からね。」

 

誠司「…めぐみ、白雪、この人と二人だけで話したいから席を外してくれないか?」

 

め「え!?う、うん。別にいいけど…」

 

誠司「悪いな。」

 

そう言うと二人は別の部屋に行ってくれた。

 

誠司「…さて、あんたは俺の事を知っていると言ったが何処まで知っているんだ?」

 

ブルー「大体の事は知っているよ。君が"転生者"だという事もね。」

 

!この人、俺が転生した事も知っていたのか…でも、なんで…?

 

ブルー「僕と君を転生させた神は古い付き合いでね、彼からこの世界に君を転生させた事を聞いたんだ。」

 

なるほど…あの神様と知り合いだったとはな…

 

ブルー「さて、いつまでもあの二人を待たせる訳にはいかないし、二人を呼ぼうか。」

 

 

 

そう言うとブルーさんは二人を呼びに行った。その後、俺たちはリビングに全員集合した。

 

ブルー「さて、何か聞きたいことはあるかい?相楽誠司君。」

 

誠司「まず最初に、幻影帝国のことを詳しく教えてください。」

 

ブルー「もちろん。幻影帝国が世界征服を目論んでいることは君も知っているよね?」

 

誠司「えぇ。」

 

ブルー「そして幻影帝国を支配しているのは、クイーンミラージュと言う者だ。彼女は自分の望み通りになる世界を理想として、世界から幸福を消し去ろうと企んでいる。」

 

ひめ「さっきいたナマケルダも幻影帝国の幹部なの。」

 

リ「それだけではありませんの。我が国、ブルースカイ王国を滅ぼしたのも幻影帝国ですわ。」

 

誠司「ブルースカイ王国?」

 

ひめ「私の故郷よ。ちなみに私の本当の名前はヒメルダ・ウインドウ・キュアクイーン・オブ・ザ・ブルースカイっていうの。」

 

誠司「長!?」

 

ひめ「だから今まで通りに呼んで良いわよ。」

 

誠司「あぁ、そうさせてもらう…」

 

ひめ「んで、ここはブルースカイ王国の大使館で今の私達の家なの。」

 

リ「今ではブルースカイ王国は幻影帝国が拠点として使っていますわ。」

 

ブルー「奴らはアクシアの箱という代物に封印されていた者達で、災いをもたらす存在とされている。そのアクシアの箱が何者かの手によって開かれ、奴らの進行が始まった。そして、それを喰い止めるのが伝説の戦士、プリキュアだ。」

 

なるほど…つまり誰かがそのパンドラの箱を開けてしまって、白雪の故郷は征服されちまったということか。

 

ブルー「相楽誠司君、君の力を貸してほしい。この通りだ。」

 

そう言うとブルーさんは頭を下げてきた。俺の中の答えはもう決まっている。

 

誠司「もちろんです。俺も協力させてもらいます。」

 

ブルー「ありがとう。それと、これも受け取ってほしい。君専用のキュアラインだ。」

 

ブルーさんはキュアラインをテーブルの上に置いた。

 

ブルー「これがあれば、皆と通信が可能だ。ただし、プリキュア関係者意外の使用は禁止だから気を付けてくれ。」

 

誠司「分かりました。後、最後に質問なんですが、白雪の奴が言っていたプリカードって一体何なんですか?」

 

リ「それはわたくしが説明しますわ。」

 

するとリボンが俺の前に出てきた。

 

リ「プリカードとは、めぐみとひめが変身するのに必要なカードですわ。変身だけでなく様々な力を与えますの。」

 

すると、テーブルの上に様々なカードが置かれた。

 

誠司「この探偵とか忍者っていうのは?」

 

リ「それは実際に見た方が早いですわね。ひめ、お願いしますわ。」

 

ひめ「はーい。」

 

 

『にんにん忍者!変わルンルン!』

 

白雪が三枚のプリカードを重ね合わせてプリチェンミラーのトレイにセットして、ミラーボールを下から上へ回した。

 

すると白雪の格好が忍者になった。

 

リ「とまあ、このように服を変えるだけでなく、様々な能力を使えるようになるのですわ。」

 

誠司「随分と便利なカードなんだな。ところで、このプリカードってどうやって手に入れることが出来るんだ?」

 

リ「このプリカードは、わたくし達妖精の幸せが高まった時に、鼻をくすぐる事でくしゃみと一緒に新しいカードが生まれますわ。」

 

いや、くしゃみって…もうちょっとましな産み出し方ないのか?

 

リ「さらに!プリカードを全部集めれば、どんな願いも叶える事ができますの!」

 

誠司「どんな願いも!?」

 

リ「えぇ。」

 

まさか、このカードにそんな秘密があるとは思わなかった…。

 

誠司「じゃあ、めぐみと白雪は、このプリカードを全部集めてどんな願いを叶えてもらうつもりなんだ?」

 

ひめ「私はブルースカイ王国の復興をお願いするの。」

 

誠司「滅んだ国を取り戻したいんだな。」

 

ひめ「そっ。」

 

誠司「めぐみは?」

 

め「あたしは、お母さんを元気にしてってお願いする。」

 

誠司「あっ…。そうか、かおりさんを…」

 

め「うん…」

 

めぐみの母親のかおりさんは、体が弱くいつも大量に薬を飲んでいる。めぐみはそんな母親を心配して願いを叶えようとしているのか…

 

誠司「…だったら三人で頑張って集めないとな!」

 

め「もちろん!」

 

ひめ「うん!」

 

リ「ところで、一つお願いがあるのですが…」

 

誠司「ん?なんだ?」

 

リ「実は、ここにいるひめを鍛えてはくれませんか?」

 

ひめ「え!?」

 

リ「これでも少しはマシになったんですが、ひめったらめぐみがプリキュアになるまでは敵前逃亡ばかりしてましたし、負け続きでしたの。」

 

誠司「プリキュアなのに…?」

 

リ「その代わり、逃げ足だけは早いですわ。ですので誠司、弱虫でワガママでアンポンタンで逃げてばかりのひめを鍛え直してくださいな♪」

 

ひめ「アンポンタンは酷くない!?」

 

め(あ、弱虫でワガママなのは認めるんだ…)

 

誠司「まぁ、俺で良かったら別に良いけど…」

 

リ「決定ですわね。では、よろしくお願いいたしますわ♪」

 

ひめ「ちょ、ちょっと待ってよリボン!」

 

リ「決定事項なので逆らわないで欲しいですわ。誰がひめのご飯を作っていると思いますの?」

 

ひめ「うぐっ!?それは…」

 

誠司「え?リボンがご飯作っているのか?」

 

リ「えぇ。ひめは卵を割る事さえ出来ませんので…この間なんて私のご飯が嫌で家出したんですのよ。」

 

ひめ「それは今関係無いでしょ!?」

 

おいおい…飯が嫌で家出って子供かよ…?

 

誠司「まぁ、とりあえず二人とも、改めてよろしくな。」

 

め「うん!三人で頑張ろ!」

 

ひめ「頑張るぞー!」

 

め・ひめ「「おーっ!」」

 

二人は腕を上げて気合いを入れた。

 

ブルー「賑やかになりそうだね。」

 

リ「えぇ。わたくしの負担も減るかもしれませんわ。」

 

 

さて、これからは俺も気合いを入れて行きますか!

 

 

 

 

 

 

 

---side

 

深夜。ひめ達が寝静まった頃、ブルーにある存在に話しかけられていた。その存在とは…

 

神「久しぶりじゃのう、ブルー。」

 

ブルー「えぇ、お久しぶりですね。」

 

誠司を転生させた神様だった。

 

神「お前さんから見て、あやつはどう思う?」

 

ブルー「とても透き通り、まるで水晶のような心をしている。これが率直な感想ですね。」

 

神「そうじゃろう。今まで儂が担当してきた転生者達は皆ハーレムを作りたい、主人公になりたいなどと下らない事を考えていた奴らがほとんどじゃったが、あやつにはそんな邪な考えがない。じゃから、儂はあやつの事を気に入っているのじゃ。」

 

ブルー「その気持ち、よく分かります。」

 

神「うむ。しかしブルーよ、かつては恋愛禁止と言っておったのに、数百年前から今まで恋愛禁止令を出さないなんて、どう言う風の吹き回しじゃ?」

 

ブルー「両思いの子もいますからね。いきなり別れろなんて言っても悲しませるだけですから。」

 

神「確かにのぅ。それに、恋愛禁止令を出しとった頃のお前さんは神界じゃ、酷評じゃったぞ。」

 

ブルー「それは、取り消しておいて良かったです…」

 

神「そう言う事じゃ。」

 

そんなやり取りをしたブルーと神様だった。

 

 

 




はい。恋愛禁止令は出して無い設定にしました。

正直、原作の恋愛禁止令はひどいと思ったので無くして見ました。

次回もお楽しみに!


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第3話 祭りと時間を喰らいし者

第8話がベースです。

それではどうぞ。


※タイトルのWithをwithに修正しました。


主人公side

 

俺達は大使館にあるテレビで『プリキュアウィークリー』を見ていた。

 

???『皆に伝えたい!私が伝えたい!ご存知プリキュアウィークリーの看板キャスター、増子美代です!続けて読めばマスコミよ!』

 

美代『世界中でプリキュアが、サイアークをジャンジャン浄化していきます!その中でも今、大注目のプリキュアが、日本のぴかりが丘にいるのです!』

 

美代『皆さんだけにこっそり教えちゃいますよ!』

 

美代『彼女達の名は、ハピネスチャージプリキュア!』

 

テレビにサイアークと戦うラブリーとプリンセスが映し出された。

 

ひめ「テレビに出ちゃった!」

 

め「このまま人気者になっちゃったらーーー」

 

め・ひめ「「どうしよう!」」

 

テレビに釘付けだった二人の目が輝いていた。

 

リ「プリキュアがそんな浮わついた事ではダメですわよ。」

 

誠司「リボンの言う通りだぞ。調子に乗ってると痛い目に遭うぞ。」

 

ひめ「浮わついてなんかないって!調子に乗ってるだけだよ!」

 

誠司「それを一般世間じゃ浮わついてるって言うんだよ。」

 

 

美代『さらに!ぴかりが丘にはプリキュアとは違うもう一人の戦士がいます!こちらをどうぞ!』

 

するとテレビにはディケイド激情態に変身し、サイアークに向けてディメンションキックを放ち、サイアークを倒している俺が映し出された。

 

美代『この仮面を着けた戦士は、自らを仮面ライダーと名乗り、たった一人でサイアークを倒してしまったのです!』

 

美代『凄いですね!これなら日本は安心でしょう!』

 

 

誠司「いつの間にあんな映像を…」

 

め「すごいじゃん誠司!テレビに出れたじゃん!」

 

ブルー「自信を持つのは良いけど、油断は禁物だよ。今、サイアークの進行は抑えられてはいるけど、君たちにもしもの事があったら…」

 

ひめ「だいじょーぶ!私とめぐみのコンビなら、どんなサイアークが来てもへっちゃらって!ね?」

 

め「そのとーり!それに誠司もいるし、私達は無敵だよ!任せて下さい!」

 

め・ひめ「「二人は最強なんだから!」」

 

二人はVサインを作ってそう言った。

 

誠司「まぁ、自信を持つのはいい事だけどな。」

 

美代『ぴかりが丘では、週末に大きなお祭りがあるそうですが、ハピネスチャージプリキュアと仮面ライダーがいれば安心ですね!』

 

め「そっか。もう『ぴかりが丘祭り』の時期なんだ。」

 

誠司「そういえばそうだったな。」

 

ひめ「何それ?」

 

め「千年前から続いてる、伝統のお祭りだよ。」

 

ひめ「そんな前から!?」

 

誠司「ぴかりが丘には伝説があってな、昔、空から地上に降りた神様と、人間の女性が恋に落ちたって言われているんだ。」

 

め「その頃の名残で、女の子はオシャレして参加するんだ。」

 

ひめ「ジャパニーズフェスティバル!お祭り楽しそう!」

 

め「皆でいこっか!」

 

誠司「悪い、俺その日用事が入ってるんだ。」

 

め「そっか、残念…」

 

悪いな、めぐみ…。どうしても外せない用事なんだ。

 

め「じゃあ二人でいこっか!」

 

ひめ「うん!いいよね、リボン?」

 

リ「お小遣いは三百円ですわよ。」

 

ひめ「えー!?ケチー!」

 

いや、今時三百円って…。小学生だってもうちょっともらってるぞ。

 

誠司「随分と少なくないか?」

 

リ「ひめは渡しすぎると無駄遣いしかねませんわ。」

 

誠司「なるほど…」

 

ひめ「納得しないでよ!?」

 

ブルー「その三百円をどう使うかで、お祭りの楽しみ方も変わるだろうね。」

 

さて、せっかくの祭り、どうなることやら…

 

 

 

 

 

 

---side

 

ブルースカイ王国では闇の鏡『ディープミラー』が幻影帝国の女王『クイーンミラージュ』に今の状況を説明していた。

 

ディ「プリキュア達の反撃によって、不幸のエリアは徐々に奪い返されております。特にぴかりが丘は連敗続きです。」

 

ク「世界に不幸を撒き散らして、最悪の世界に作り上げる。それが私の望みなのに、何よこのザマは!」

 

連敗続きにクイーンミラージュは不機嫌な声で叫ぶ。

 

???「ちょ、調子が悪かっただけです!」

 

ナ「働きすぎのせいですな。バカンスでリフレッシュすれば…」

 

ナマケルダと二人目の幹部である『ホッシーワ』が言い訳をする。

 

???「所詮、ワガママ娘と怠け者の戯れ言だな。お前たちでは、百年経ってもプリキュアを倒す事など出来んわ。この出来る男の俺様が、ぴかりが丘ごとき、すぐ不幸に染めて見せましょう!」

 

すると、三人目の幹部の『オレスキー』がぴかりが丘を不幸に染めると宣言する。

 

ク「じゃあやってみなさいよ。この二人使えないし。」

 

ホ「そんな!コイツだって無理に決まってます!」

 

オ「出来る!俺様は出来る俺が大好きだ!このお手製のオレスキー勲章がその証だ!」

 

ナ「手作りですか…」

 

オ「成功した暁には、新たな勲章をつける許可を。」

 

ク「いいわよ。」

 

ディ「ですが、ぴかりが丘には、プリキュアの他に別の邪魔者がいます。」

 

ク「別の?」

 

ディ「奴の名は『仮面ライダー』。その強さはそこらにいるプリキュアを遥かに上回ります。」

 

ナ「確かに、奴はとんでもない強さでしたな。」

 

ホ「あんた見た事あんの?」

 

ナ「前に戦いましたぞ。もちろん負けましたが。」

 

オ「面白い!その仮面ライダーとやらもまとめて倒してくれるわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公side

 

ぴかりが丘祭り当日。俺は現在、めぐみ達にも言ったように用事を済ましている。その用事とは…

 

誠司「ミスフォーチュンが恋の占いから明日の天気までズバリと当てますよー!」

 

占いの呼び込みだ。

 

え?なんで俺が呼び込みをしているかって?実は俺の通っている空手の道場が占いのテントを出す事になって俺はその手伝いという事だ。

 

なんで空手家が占いかって?そこは飲み込んでくれ…

 

誠司「ミスフォーチュンが恋の占いから明日の天気までズバリと当てますよー!」

 

め「誠司?何してるの?」

 

俺が呼び込みをしているとめぐみ達がやって来た。

 

白雪の他にもクラスメートの『石神りん』、『高野れい』、『古田かな』、『椎名エレナ』もいる。

 

誠司「呼び込みだよ。俺の通っている空手の道場が占いのテントを出してるんだ。」

 

ひめ「空手家が占い?」

 

言うな、白雪…あまり深く追求するな…。

 

りん「恋占いもするって言ってたよね!」

 

エ「おいくら?」

 

誠司「一回百円だ。」

 

りん・かな・れい・エ「「「「はい!」」」」

 

石神達が一斉に百円を出した。

 

ひめ「もうお小遣い無くなっちゃった…」

 

白雪の手元にはもう金は残って無いらしい。まぁ三百円じゃ、すぐに無くなるか…

 

め「誠司…」

 

誠司「ん?」

 

するとめぐみが二百円を出した。

 

め「あたしとひめの分。これで二人を占って。」

 

ひめ「めぐみ…」

 

め「ソースせんべいのお返し。」

 

ひめ「めぐみ~!友達だね!」

 

その優しさに感動したのか、白雪がめぐみに抱きついた。何があったのかは知らないが、良かったな。

 

 

 

 

 

しばらくして、俺は休憩をもらい祭りも楽しもうかと思っていたら、

 

ひめ「はぁ~…最悪の未来か…」

 

テントから出て溜め息を出している二人がいた。

 

誠司「どうしたんだ二人とも?溜め息なんかついて。」

 

め「あれ、誠司?呼び込みは?」

 

誠司「休憩もらった。で、どうしたんだ?」

 

ひめ「実は、占ってもらったんだけど、私達の未来は最悪って言われて…」

 

なるほどな…。それで二人とも落ち込んだという訳か。

 

誠司「まぁ、占いなんて当たるか当たらないかなんて運次第だし、あまり気にしなくて良いんじゃないか?」

 

め「そうだよ!占いなんて気にしない気にしない!占いは良かった時だけ信じれば良いんだよ!」

 

ひめ「そうだよね!占いがなんだーっ!」

 

め「おーっ!」

 

すると、めぐみと白雪は腕を高く上げて叫んだのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

---side

 

コイバナをして盛り上がっていたりん達のそばの水辺から、チョイアークに担がれた御輿の上に乗ったオレスキーが現れた。

 

オ「祭りにうつつを抜かす愚かな連中め!そんな行事を祝う位なら俺様を褒めろー!」

 

 

オ「鏡に映る未来よ!最悪に変えろ!」

 

 

オ「カモン!サイアーク!」

 

りん達を鏡の中に閉じ込め、顔面が屋台で手にはトウモロコシを持ったサイアークを誕生させた。

 

 

 

主人公side

 

リ「!サイアークですわ!」

 

誠司「何!?」

 

オ「サイアーク!ぴかりが丘を廃墟にしてしまえ!」

 

すると、サイアークの力で周りが荒れ地になった。

 

ひめ「皆が!」

 

め「助けよう!ひめ!誠司!」

 

ひめ「うん!」

 

誠司「行くぞ!」

 

 

『変わルンルン!』

 

め・ひめ「「プリキュア!クルリンミラーチェンジ!」」

 

ラ「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

 

プ「天空に舞う青き風!キュアプリンセス!」

 

ラ・プ「「ハピネス注入!幸せチャージ!ハピネスチャージプリキュア!」」

 

二人はプリキュアに変身し、俺は金色のパス…『マスターパス』を取り出す。すると腰にベルト…『ガオウベルト』が装填された。すると、パイプオルガンのような待機音が流れる。

 

誠司「変身…」

 

『Gaoh Form!』

 

俺はマスターパスを上に軽く放り投げると、自動的にガオウベルトにパスが通される。すると、俺の全身にスーツが装着され、銅色の牙を模したアーマーが胸や肩に装着し、最後にワニの頭部が複雑に変形して、仮面として装着された。

 

俺は『仮面ライダーガオウ』に変身した。

 

「プリキュアだ!」

 

「あの二人、とっても強いんだよ!」

 

「他にもワニみたいな奴もいるぞ!」

 

「あれも仮面ライダーなのか!?」

 

プ「どもども!」

 

ラ「皆さん、下がって下さい!」

 

誠司「せっかくの祭りにお前らは必要ない…。お前ら全員まとめて俺が喰ってやる。」

 

俺は腰に付いている『ガオウガッシャー』をソードモードに変形させて、襲い掛かるチョイアークを斬っていった。

 

 

 

 

 

---side

 

ラ「いくよ!フォームチェンジ!」

 

 

ラ「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」

 

 

ラ「チェリーフラメンコ!」

 

ラブリーが三枚のカードを重ねあわせて、プリチェンミラーのトレイにセットし、ミラーボールを下から上に回す。

 

すると、ラブリーの姿が変わり、チェリーフラメンコにフォームチェンジした。

 

ラ「プリキュア!パッションダイナマイト!オ・レ!」

 

フラメンコダンスを舞いながらラブプリブレスを叩き、パッションダイナマイトを放ちチョイアークを一掃した。

 

オ「お前たちがハピネスチャージプリキュアと仮面ライダーだな?」

 

リ「あなた、幻影帝国の新しい幹部ですわね!」

 

オ「俺様はナマケルダ達と違って出来る男なのだ!」

 

するとそこに、一台の車が停まり、中から美代が出てきた。

 

美代「おおっと!見た事の無い幹部に、これまた見た事の無い仮面ライダーだ!」

 

誠司「え?俺も?」

 

美代「初めまして!仮面ライダーさん!お名前は?」

 

誠司「…ガオウ。それが今の俺の名だ。」

 

 

美代「では、幹部さん!あなたのお名前は?」

 

オ「オレスキー将軍だ。」

 

 

オ「覚えておけ!ぴかりが丘の住人よ!ファンレターは幻影帝国に送るが良い!」

 

 

美代「いきなりファンレターを要求するとは、なんと大胆な相手でしょうか!」

 

美代「危うし!ハピネスチャージプリキュアと仮面ライダーガオウ!」

 

サイアークが攻撃してくるが、三人は跳躍してかわす。

 

プ「私達は勝つ!プリンセスカッター!」

 

プリンセスはツインテールに電撃を纏い、身体を回転させながらツインテールの髪先からプリンセスカッターを放ち、プリンセスカッターがサイアークの持っているトウモロコシを切り刻んだ。

 

ラ「ラブリー!ライジングソード!」

 

今度はラブリーがライジングソードを作り出し、パワーで打ち勝ってサイアークを吹き飛ばした。

 

誠司(どこか妙だな…。なぜ奴はあんなに余裕なんだ?何かあるに違いない。一体何が…)

 

ラ「いくよ!二人のコラボ技!」

 

ラ・プ「「あなたにハッピーお届け---!」

 

ラブプリブレスを腕を交差させて叩く。しかし…

 

誠司「!二人とも!後ろだ!」

 

後ろにいたもう一体のサイアークがラブリーとプリンセスをアンズアメで叩きつけ吹き飛ばした。

 

 

誠司「!こっちもか!」

 

さらに、三体目のサイアークが手に持ったソースせんべいを投げつけガオウに襲い掛かるが跳躍して攻撃をかわした。

 

オ「ハッハッハ!油断したな!四人分のエネルギーで一体のサイアークしか作らない訳が無いだろう!」

 

プ「ズルいよ!」

 

誠司(なるほどな…。つまり一人分のエネルギーがあれば一体は作れるっていう訳か…!)

 

オ「三対三ならお前たちなど敵ではない!」

 

ラブリーとプリンセスがサイアークに立ち向かうが足元に放たれた水飴によって動けなくなってしまった。

 

プ「何これ!?」

 

ラ「動けない…!」

 

二人はサイアークの降り下ろしたアンズアメを抑えるが、横から粒の無くなったトウモロコシによって打撃を受けてしまう。

 

 

誠司「ラブリー!プリンセス!」

 

 

美代「おおっと!あっという間に大逆転のピンチです!ガオウは三体目のサイアークの相手に精一杯で助けに行けません!」

 

 

オ「これで俺様が出来る男だと分かっただろう。ファンクラブの年会費は八百円だ!」

 

 

誠司(金取んのか…?)

 

オ「さぁ、これで三対一だぞ。仮面ライダーよ、貴様も大人しくやられろ!」

 

誠司「はいそうですかって言って、やられるバカがどこにいんだよ!」

 

サイアークが投げたソースせんべいをガオウガッシャーで弾き返し、サイアークに当てた。

 

 

ラ「まだ…負けてない…!」

 

プ「りんちゃん…れいちゃん…かなちゃん…エレにゃん…!」

 

プ「私は皆を…友達を…助けるんだから!」

 

 

オ「お前たちには無理だ!」

 

オレスキーの叫びと同時にサイアークがアンズアメとトウモロコシを降り下ろした。

 

 

プ(占い…当たっちゃうのかな…。)

 

 

 

 

 

だがそれらは二人に当たることはなかった。サイアークの攻撃を突如現れた紫のプリキュア…『キュアフォーチュン』が吹き飛ばしたからだ。

 

ラ「貴女は…!」

 

美代「なんと!ぴかりが丘最強のプリキュアの登場です!」

 

オ「まだプリキュアがいたのか!やれ!サイアーク!」

 

 

キュアフォーチュンはサイアークの攻撃を余裕でかわしアッパーでもう一体の方のサイアークを吹き飛ばした。

 

さらにもう一体の方も蹴り飛ばして、頭と頭をぶつけさせた。

 

誠司「あいつがぴかりが丘最強のプリキュアか。なら、こっちもそろそろ決めねぇとな!」

 

『Full Charge!』

 

ガオウがベルトにパスをかざすと、ガオウガッシャーの刃先にエネルギーが溜まる。すると、刃先が飛び出して宙に浮いた。ガオウはその刃先を操り、必殺技のタイラントクラッシュを放った。

 

フォ「星の光を聖なる力に!ラブプリブレス!」

 

フォーチュンがラブプリブレスのダイヤルを回す。

 

フォ「プリキュア!スターダストシュート!」

 

星形のエネルギー弾を発生させ、相手に向けてスターダストシュートを放った。

 

二体のサイアークにスターダストシュートが命中する。

 

フォ「星よ!天に帰れ!」

 

タイラントクラッシュを受けたサイアークは爆発し、スターダストシュートを受けた二体のサイアークは浄化された。

 

 

フォ「次の相手はあなた?」

 

誠司「戦う気があるなら、かかって来い。俺が喰ってやる。」

 

ガオウがガオウガッシャーの刃先をオレスキーに向けて言った。

 

オ「今日は俺様の活躍を十分見せることが出来たので満足だ!お前たちの相手はまた今度してやる!」

 

そう言うと、オレスキーは満足そうに引き上げた。

 

 

美代「大勝利です!我らがキュアフォーチュンと仮面ライダーがぴかりが丘を救ってくれました!」

 

誠司(キュアフォーチュン…か…。)

 

???「流石だぜフォーチュン!幸せが高まっちまったぜ!」

 

すると、フォーチュンのパートナーの妖精の『ぐらさん』が現れる。

 

ぐら「これは 、美味しそうなアイスクリームのパワーを感じるぜ!」

 

ぐら「こしょこしょしてくれ…」

 

ぐらさんが鼻をくすぐられてくしゃみを出すと同時に二枚のプリカードが出てきた。

 

 

誠司「本当にくしゃみで産まれるんだな…」

 

 

 

 

ラ「凄く強いんですね!ありがとうございました!」

 

するとラブリーがフォーチュンにお礼を言いに行った。

 

ラ「ほら、プリンセスも…」

 

プ「ヤダ!」

 

するとプリンセスがラブリーの後ろに隠れる。

 

誠司(?)

 

フォ「あなた達を助けた訳じゃない。私は、この町を守っただけよ。あなた達がキュアラブリーと仮面ライダーね?一つ忠告しておくわ。キュアプリンセスを信じてはいけない。でないと、あなた達に大きな災いが降りかかるわ。」

 

誠司「待て!なぜお前はそこまでプリンセスを憎む?」

 

フォ「全てはプリンセスがまいた種よ。」

 

誠司(白雪が?)

 

フォ「もう一度警告するわ。キュアプリンセスを信じたとしても、最後に待っているのは災いだけよ。」

 

そう言い残してフォーチュンは去っていった。

 

誠司(プリンセスを信じると災いが降りかかる…?どういう事なんだ?一体?)

 

その言葉が何の意味を表しているのか、ラブリーとガオウには 分からなかった。




はい、今回はガオウです。

ガオウって格好良いですよね!

では、次回もお楽しみに!


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第4話 歌うプリキュアと5枚目のA(エース)

本編9話がベースです。

それではどうぞ!


主人公side

 

誠司「『プリンセスを信じるな。でないと大きな災いが降りかかる。』…か…」

 

俺は今、この間キュアフォーチュンが言った言葉について考えている。なぜフォーチュンがあんな事を言ったのか…?

 

誠司(白雪は何か彼女の怒りに触れる事をしたのか?)

 

いくら考えても何があったのかさっぱりわからない。とりあえず俺は修行のジョギングに行く事にした。

 

 

 

 

 

 

川原沿いを走っているとめぐみと白雪が土手の上で寝転がっているのを見つけた。

 

誠司「おっ、体力作りか?」

 

め「誠司!」

 

リ「強くなる為に走ってたら、弱くなっちゃったんですわ。」

 

おいおい…ペース配分考えなかったのかよ…

 

め「ねぇ誠司、強くなる為にはどうすればいい?」

 

誠司「強くなる為に?そりゃもちろん修行だな!」

 

 

 

 

俺は、二人を連れて、自身が通っている氷川流道場にきた。

 

め「なんかかっこいい!」

 

ひ「女の子もいっぱいいるんだね!」

 

道場には女の子も結構いた。おっ、あれは…

 

誠司「見ろよ。」

 

 

???「お願いします!」

 

この間の祭りでミスフォーチュンとして占いをやり、師範の孫の『氷川いおな』が師範に挑んでいた。

 

誠司「師範が相手か。」

 

ひめ「あれ?あの子、お祭りで会ったよね?」

 

め「うん。隣のクラスの氷川いおなちゃん。」

 

そう、氷川は俺の隣クラスでもあったのだ。

 

誠司「氷川は師範の孫なんだ。」

 

め「へぇ~、じゃあ強いんだよ!」

 

誠司「あぁ。(………ん?)」

 

俺は彼女を見てあることに気が付いた。

 

誠司(そういえば…氷川とキュアフォーチュンって似ているな。まさか、氷川がキュアフォーチュンなのか?)

 

め「どうしたの?誠司?」

 

誠司「!あぁ、何でもない…。」

 

そうこうしている間に氷川は師範から一本取った。

 

ひめ「すごーい!」

 

???「私もあんな風になりたーい!」

 

そうやってひめと一緒に声を上げるのは…

 

 

め「かずみちゃん!」

 

か「めぐみちゃん!白雪さんも!こんにちは!」

 

俺たちのクラスメートのかずみだ。

 

め「かずみちゃんも空手やってたんだ。」

 

か「二人はどうしたの?」

 

ひめ「ちょっと鍛えてもらおうかと思って。」

 

か「よーし!一緒に頑張ろ!」

 

め「うん!」

 

か「違う。氷川流の挨拶は『押忍!』だよ!」

 

め・ひめ「「押忍!」」

 

め「かずみはいつから空手やってるの?」

 

か「小学生からなの。」

 

 

誠司「ほら、稽古着に着替えてきな。」

 

め「うん!じゃなくて---」

 

め・ひめ「「押忍!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---side

 

更衣室。

 

ひめ「私、青にしよーっと!」

 

か「待った!」

 

帯の色を選ぶひめにかずみが待ったをかける。

 

か「帯の色は強さの証だから、自分で選ぶ事は出来ないんだよ。新人は白からスタートなんだ。」

 

め「押忍!」

 

ひめ「えー?青が良かったなー…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---side

 

着替え終えた二人は道場で誠司が教える事になった。

 

め「誠司先輩!よろしくお願いします!」

 

ひめ「よろしくー!」

 

誠司「押忍!」

 

こうして特訓は始まった。

 

誠司「まずは防御の練習からだ。」

 

ひめ「えー!?攻撃の練習がいい!」

 

誠司「いーや、氷川流空手は最初に防御を学ぶ。その先におのずと攻撃の道が開ける。」

 

め・ひめ「「えー!?」」

 

誠司「攻撃が最大の防御とは限らない。攻撃を防ぐ事で反撃のチャンスを掴める事が出来るんだ。」

 

ひめ「自分は強いからってさー……」

 

誠司「あのなぁ、俺だって無敵っていう訳じゃ無いんだぞ?とりあえず、まずは俺の言った通りに動かせ。」

 

右から左の順に手を回す作業を行う。

 

ひめ「ねぇ、これいつまでやるのー?」

 

誠司「動きが身体に身に付くまでだ。」

 

 

ひめ「それっていつ!?」

 

誠司「いいからやれ。強くなりたいんだろ?」

 

め・ひめ「「押忍……」」

 

 

め「これで強くなれるのかなぁー...」

 

ひめ「もっとたぁー!とかやりたいよね!」

 

ブチッ

 

誠司「お~ま~え~ら~!」

 

め・ひめ「「ひっ!?」」

 

誠司「真面目にやれ!」

 

め・ひめ「「キャ~!」」

 

やる気の無さを感じた誠司からお叱りを受ける二人だった。

 

 

 

 

 

め「あんな地味な動きなのに疲れる...。」

 

誠司「仕上げに腕立て三十回だ!」

 

め・ひめ「「三十回!?」」

 

仕上げとして腕立てを始める二人だったが...

 

め「腕が~…」

 

ひめ「お腹が~…」

 

十七回でダウンする二人だった。

 

め「空手ってキツいね…」

 

ひめ「まだ空手してる気しないけど…」

 

 

め「やっぱり、ああいうのをやりたいな~。」

 

いおなの攻撃の練習を見て呟くめぐみ。

 

ひめ「私もアレがいい!」

 

誠司「いきなりやったらケガするだけだ。」

 

 

め「でも、アレが出来れば、バー!って敵を倒せそうな気がするよね!」

 

ひめ「するする!」

 

 

誠司「何で強くなりたいんだ?」

 

ひめ「もちろん敵をボコボコにするためだよ!でもってフォーチュンを見返すの!」

 

 

その発言を聞き、溜め息をこぼす誠司。

 

 

誠司「そんなんじゃダメだな。」

 

め「え?何で?誠司だって相手を倒すために空手やってるんでしょ?」

 

誠司「違うな。俺は自分を鍛えるために空手をやってるんだ。」

 

ひめ「よく分かんない…」

 

め「ねー…」

 

誠司「分からない内は攻撃を教えられない。そんなんじゃ、いつまで経っても幻影帝国は倒せないぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

め「疲れたよ~…」

 

ひめ「あたた…足も腕もお腹も痛い…!」

 

 

練習を終えて二人は着替えるが、完璧に筋肉痛になっていた。

 

め「ちょっとは強くなれたのかなぁ…」

 

ひめ「でも、まだ攻撃教わってないし…。早く氷川さんみたいにたぁー!とかやりたいよね。」

 

か「その気持ち、分かるわ!」

 

いつの間にか更衣室にいたかずみが賛同する。

 

か「私なんてもう何年もやってるのに、ちっともいおなちゃんみたいになれなくて…」

 

め「厳しいんだね。空手の世界って。」

 

 

ひめ「パパっと強くなれる方法は無いのかな~?」

 

め「ひめったら…」

 

 

???「毎度~。おやつ要りませんか~?」

 

声がした方には、茶髪のショートヘアーのほんわかした雰囲気の女の子がいた。彼女の名前は『大森ゆうこ』。三人のクラスメートで、誠司とめぐみの幼なじみでもあるのだ。

 

ひめ「あっ!ゆうこ!」

 

 

め「何でここに居るって分かったの?」

 

ゆ「配達の途中に三人がここに入って行くのを見たんだ。アメいかが?」

 

め「かずみちゃんもどう?特製ハニーキャンディ、美味しいんだよ!」

 

 

め「明日も頑張るぞー!」

 

か「私も明日こそ昇格試験に受かって見せる!」

 

ゆうこから貰ったハニーキャンディの美味しさで元気を取り戻す三人だった。

 

め「試験?」

 

か「それで師範に認めて貰えれば、段を貰えるんだ!いおなちゃんと同じ黒帯を締めたい!」

 

め「頑張れー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、ビルの屋上では。

 

オ「この町は世界に羽ばたく俺様にとっては小さ過ぎる。まさかこんな町の担当になるとはな。」

 

ホ「始まったわ、俺様トーク。」

 

ナ「これ絡みにくくて面倒くさいんですよ。」

 

オレスキーの俺様トークをナマケルダとホッシーワは嫌そうに聞いていた。

 

オ「それにしてもナマケルダ、お前のやる気の無さは俺様を安心させる。そしてホッシーワ!お前の欲しがるだけで努力せず、成果も挙げない態度が実に良い。二人とも、俺様を引き立てるのに存在するかのようだ。」

 

 

オ「それに引き換え、なんだあそこは?ムンムンとやる気がみなぎっているではないか!」

 

氷川流道場を指差し、やる気が感じられると叫ぶオレスキー。

 

オ「俺様の地位を脅かす、やる気のある若い芽は早い内に摘んでしまわねば!」

 

自身の拳を握り締め、そう誓ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

め「試験、頑張ってね!」

 

か「うん、が…頑張る!」

 

 

か「実は私、今回の試験で段を貰えなかったら、空手を辞めようと思ってるんだ。私に空手は向いてないのかなって…」

 

め「そんな事無いよ!何年も続けられたんだし!」

 

ひめ「私達なんて一日でめげてるのに!」

 

か「うん…。ちょっと裏で練習してくるね!」

 

かずみはそう言うと道場の裏へと行った。

 

 

か(いおなちゃんみたいに…!でも、私があんな風になれる訳無いか…)

 

オ「なれるさ。」

 

か「!?」

 

声がした方を向くとそこにはオレスキーがいた。

 

オ「俺様は幻影帝国幹部のオレスキー。お前より強い者を消し去り、お前が最強になれ。」

 

 

オ「鏡に映る未来よ!最悪に変えろ!」

 

 

オ「カモン!サイアーク!」

 

かずみを鏡の中に閉じ込め、武道家サイアークを誕生させた。

 

オ「俺様の敵になりそうな強者をやっつけるのだ!」

 

 

そう叫ぶと同時にサイアークが道場を攻撃した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誠司「!サイアークか!二人とも!行くぞ!」

 

め・ひめ「「押忍!」」

 

『変わルンルン!』

 

め・ひめ「「プリキュア!クルリンミラーチェンジ!」」

 

ラ「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

 

プ「天空に舞う青き風!キュアプリンセス!」

 

 

ラ・プ「「ハピネス注入!幸せチャージ!ハピネスチャージプリキュア!」」

 

二人は変身し、誠司は変身アイテムである『グレイブバックル』を取り出す。

 

誠司「今回はこいつでいく!」

 

誠司はバックルに『WA「CHANGE」』のカードを装填する。するとカード状のベルトが出て来て、身体に装着される。

 

誠司「変身!」

 

『Open up』

 

バックル部を展開させ、目の前に現れたオリハルコンエレメントをくぐった。すると誠司の身体は黒いインナースーツにダイヤの形をした紅い単眼、Aの意匠が施された金を基調とした仮面と鎧を着けていた。

 

誠司は『仮面ライダーグレイブ』に変身した。

 

プ「かずみの大切な試験、邪魔しないでよ!」

 

 

オ「キュアフォーチュンはいないが、仮面ライダーはいるようだな。しかし、まるでトランプのカードのようだなぁ?」

 

オ「まぁ、お前ら二人ならチョロいもんだ。」

 

プ「腹立つ~!」

 

ラ「押忍!どっからでもかかって来なさい!」

 

プ「まだ攻撃教わって無いのに!?」

 

ラ「気合いだよ気合い!」

 

 

オ「俺様の出世の踏み台となれ!やれ!チョイアーク!」

 

オレスキーが指示すると同時にチョイアークが三人に襲い掛かってきた。

 

だが三人は物ともせずにチョイアークを倒していく。

 

ラ「眩しいけど!」

 

 

ラ「ラブリービーム!」

 

誠司「ビーム!?」

 

するとラブリーは親指と人差し指で輪を作り、眼鏡のように覗きこむ構えを取ると、なんとラブリーは目からビームを放った。

 

ラ「目が~!」

 

誠司「だったらやるなよ!?」

 

グレイブはチョイアークを蹴り飛ばしながら叫ぶ。

 

グレイブは『醒剣「グレイブラウザー」』を使い、連続でチョイアークを切り裂いて行く。

 

だがチョイアークの数の多さに、三人は囲まれてしまう。

 

 

リ「プリンセス!このプリカードを使うですわ!」

 

プ「サンキューリボン!」

 

リボンが投げた三枚のプリカードをプリンセスがキャッチする。

 

 

プ「氷の舞を見せてあげるわ!」

 

『変わルンルン!』

 

プ「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」

 

プ「シャーベットバレエ!」

 

プリンセスが三枚のプリカードを重ねあわせて、プリチェンミラーのトレイにセットし、ミラーボールを下から上に回す。

 

すると、プリンセスの姿が変わり、シャーベットバレエにフォームチェンジした。

 

プ「プリキュア!アラベスクシャワー!」

 

プリンセスはバレエを舞いながらラブプリブレスを叩き、雪花状の光の粒を下降させ、アラベスクシャワーを放った。

 

命中したチョイアークをバレエの舞姿のまま凍らせた。

 

リ「プリンセス!美しいですわ!」

 

誠司「形勢逆転には持って来いだな。プリカードは。」

 

 

 

プ「フォーチュンがいなくても、余裕ですぞ。」

 

誠司「だが、一瞬のミスが致命的になる事も、少しは考えておけ。」

 

プ「大丈夫大丈夫!」

 

オ「ナマケルダの真似などしおって!行け!サイアーク!」

 

今度はサイアークが襲い掛かるが、バックステップしてかわす。

 

サイアークは蹴りを放つが跳躍してかわし、ラブリーとプリンセスはウイングを展開し、反撃に出る。

 

反撃を連続で受け、後ろによろけるサイアーク。

 

ラ「よし!」

 

プ「いける!」

 

 

オ「喜ぶのは早いぞ。さぁ!俺様の地位向上のために本気を出せ!サイアーク!」

 

ラ「あたし達も本気出して!」

 

プ「こっちから攻撃よ!」

 

二人はもう一度攻撃に出る。

 

 

プ「突きが来る!」

 

サイアークが突きを放とうとした所ガードの体勢を取る。

 

 

 

誠司「!いや違う、フェイントだ!」

 

だがそれはフェイントで、サイアークは下から回し蹴りを放った。

 

プ「えっ!?」

 

ラ「危ない!」

 

だが寸前でラブリーがプリンセスを庇い、代わりに回し蹴りを受けて吹き飛ばされた。

 

プ「ラブリー!」

 

リ「卑怯ですわ!」

 

 

オ「賢いと言ってくれたまえ。突きと見せかけて回し蹴り。見たか、この戦いのセンス!俺様最高!」

 

誠司(確かに賢いといえば賢い。敵もそこまでバカじゃない。フェイントだって仕掛ける事ぐらいある。)

 

オ「防御も無しでまともに喰らって、さぞかし効いた事だろう!」

 

オ「キュアプリンセス、お前の油断がこの事態を招いたのだ。」

 

プリンセスを指差しながらそう言うオレスキー。サイアークの回し蹴りをガード無しでモロに受けたラブリーは立ち上がれずにいた。

 

オ「さぁサイアークよ!あの仮面ライダーだけに攻撃を行え!仮面ライダーさえ倒してしまえば、後は楽勝だ!」

 

狙いをグレイブに固定して襲い掛かるサイアーク。しかしグレイブは攻撃をする暇が無く、避けるだけで手一杯だった。

 

プ「どうしよう…!これじゃあキュアフォーチュンの言った通りになっちゃう…!」

 

キュアフォーチュンの言っていた事が現実に為り兼ねない状況になっていた。

 

 

プ「負けられない!離れて誠司!」

 

 

プ「プリンセス!弾丸マシンガン!」

 

プリンセスを拳から弾丸マシンガンを放つが、サイアークは左手からエネルギーシールドを展開して、これを防いだ。

 

オ「そんな適当な攻撃、俺様には通用せん!今日はキュアフォーチュンの助けも無いようだな!」

 

サイアークの一撃を受けたプリンセスは吹き飛ばされた。

 

 

誠司「プリンセス!」

 

オ「よそ見してていいのか?」

 

誠司「くっ…!」

 

先程と同じで避けるのに手一杯だった。

 

 

プ(やっぱり、私には守れないの…?ラブリーも、誠司も、この町も…!)

 

 

???「♪いただきますとごちそうさま♪」

 

その時、どこからか謎の歌声が聞こえてきた。

 

誠司「?歌?」

 

オ「そこか!」

 

道場の上に黄色いプリキュア…『キュアハニー』がマイクとおぼしきものを持って歌っていた。

 

ハ「♪卵かけたご飯食べたい♪」

 

ラ「何?」

 

プ「新しいプリキュア?」

 

誠司(ん?この声、結構身近で聞いたような…?それにこの歌、まるで誰かのイメージをそのままにした感じがするが…?)

 

グレイブは聞き覚えのある声と歌に反応した。

 

 

オ「また一人やる気のある芽が現れたか!」

 

 

ハ「♪おかず無しでもそのままでOK♪」

 

 

オ「ハウッ!そうだOKだ!ご飯最高~!」

 

 

オ「でもなんだ…この歌声…思わず和んでしまうではないか…」

 

 

 

 

誠司(みんなして歌ってる!?)

 

いつの間にかグレイブ以外の全員が歌っていた。

 

ラ「ご飯食べた~い!」

 

プ「なんかこの歌聞いてたら、元気出てきた!」

 

誠司「サポート系のプリキュアという事か!ありがてえ!」

 

 

ハ「修行を思い出して!防御!防御!」

 

 

ラ・プ「「防御?」」

 

ハニーは片腕を回してアドバイスを送った。

 

 

オ「サイアーク!何をしている!行け!」

 

正気に戻ったオレスキーがサイアークに指示を出し、ラブリーとプリンセスに襲い掛かる。

 

 

しかし、二人は攻撃を片手で弾いた。

 

 

プ「あれ?何か体が勝手に…」

 

ラ「防御の方、出来ちゃってる!」

 

またサイアークが襲い掛かるが、先程と同じように攻撃を弾き、サイアークは体勢を崩した。

 

 

ラ「やったねプリンセス!」

 

プ「誠司の言ってた通り!防御が攻撃に繋がった!」

 

 

ラ「よーし!お次は一緒に行くよ!」

 

誠司「ああ!」

 

 

『MIGHTY!』

 

グレイブラウザーに『MIGHTY』のカードをラウズして、グレイブラウザーの刃先に重力場が形成され、そのパワーを溜める。

 

 

誠司「ハァ!」

 

 

グレイブは必殺技のグラビディスラッシュを放った。

 

 

ラ「愛の光を聖なる力へ!ラブプリブレス!」

 

プ「勇気の光を聖なる力へ!ラブプリブレス!」

 

左腕に付けられたラブプリブレスのダイヤルを回す。

 

 

ラ・プ「「あなたにハッピーお届けデリバリー!」」

 

腕を交差させてラブプリブレスを叩く。

 

 

ラ・プ「ハッピー!」」

 

振り上げた両手にエネルギー弾を発生させて、二つのエネルギー弾を合わせる。

 

 

ラ・プ「「プリキュア!ツインミラクルパワーシュート!」」

 

同時に跳躍してエネルギー弾を蹴り飛ばし、ツインミラクルパワーシュートを放った。

 

 

グラビディスラッシュとツインミラクルパワーシュートが同時にサイアークに命中する。

 

 

ラ・プ「「ハピネスチャージ!」」

 

掛け声と同時にサイアークは浄化させて、鏡に閉じ込められていたかずみも救われた。

 

 

オ「明日の勝利の為に、今日はここまで!」

 

オレスキーは負け惜しみを言わずに引き上げた。

 

 

プ「あの…ありがとう!」

 

ハ「パンチやキックも凄いけど、歌って皆が和むよね!じゃあ、また!」

 

ラ「あっ!待って!」

 

プ「あなたは一体!」

 

ハ「私はキュアハニー。お腹いっぱい、幸せいっぱいがモットーだよ!」

 

そう言うと、腰のリボンが翼になり、その翼で飛び去った。

 

 

誠司(キュアハニーか……うん、絶対あいつが正体だな。)

 

ラ「キュアハニーって…」

 

プ「誰なんだろ…?」

 

グレイブは正体を察したが、ラブリーとプリンセスは誰なのか分かってなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

か「あれ?私…」

 

い「プリキュアと仮面ライダーが助けてくれたのよ。」

 

目を覚ましたかずみの傍には、いおながいた。

 

か「私、間違えてた。焦っていおなちゃんの真似をするんじゃなくて、基本を大事に一歩ずつ力をつけなきゃ。」

 

 

い「私も常にそう思ってる。お互い自分を高めましょう。」

 

か「押忍!」

 

い「押忍!」

 

 

か「皆!私、試験頑張って来るね!」

 

そう言うと、かずみは昇格試験を受けに向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

め「かずみちゃん、空手続けるみたいだね。」

 

 

リ「これは、キラキラな指輪のパワーを感じるですわ~!」

 

リ「こちょこちょして下さいな…」

 

 

リボンが鼻をくすぐられて、くしゃみを出すと同時にドレスのプリカードが出てきた。

 

誠司「二人とも、防御の大切さ分かっただろ?さっ、稽古の続きをしようぜ。」

 

め「押忍!」

 

 

するとめぐみのお腹が鳴った。

 

め「何か、キュアハニーの歌を聴いたら、お腹がすいちゃった…。」

 

ひめ「ご飯食べた~い…。」

 

 

め「空手はまた今度教えて!」

 

ひめ「暇な時にね。」

 

 

誠司「たく、お前達って奴は…。」

 

 

リ「何とも言えず、不思議な歌でしたわね。」

 

誠司「あぁ、今でも頭から離れねえよ。」

 

ひめ「てゆーか変!」

 

誠司「いわゆる電波ソングって奴か?」

 

ハニーの歌を電波ソングと称す誠司だった。

 

 

続く!




戦闘描写が難しいです…。

では次回もお楽しみに!


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第5話 ハニーの正体と地の帝王

本編10話がベースです。

それではどうぞ!


主人公side

 

『あいあいアイドル!変わルンルン!』

 

めぐみが三枚のプリカードを重ねあわせて、プリチェンミラーのトレイにセットし、ミラーボールを下から上に回すと、アイドル衣装に変わった。

 

階段を降りながら、『しあわせご飯愛の歌』を歌う。

 

リ「めぐみのアイドル姿、素敵ですわ~!」

 

ひめ(このキュアハニーの歌、あれからずーっと私の頭の中をぐるぐる暴れ回るよ。)

 

め「キラッ!」と言う台詞と共に親指と人差し指と小指を立てて、満面の笑顔を作り某ロボットアニメの超時空シンデレラの決めポーズを取った。

 

ひめ「何そのポーズ?」

 

め「いやー、最後にこれをやらないと締まらないんだよね。」

 

 

ひめ「じゃないわよめぐみ!キュアハニーが一体何者なのか、調べないといけないでしょ?」

 

め「あの子が一緒に戦ってくれたら、とっても心強いもんね!」

 

ひめ「一体何者なんだろうね?」

 

リ「わたくしも、キュアハニーは担当では無いもので…。ブルー様ならご存知かもしれませんけど、あいにく海外出張ですので…。」

 

め・ひめ「「えぇっ!?」」

 

誠司「出張?」

 

 

 

め「神様にも海外出張なんてあるんだね。」

 

リ「ブルー様は今、クイーンミラージュの脅威に備えて世界各地のプリキュアのプリキュアの応援に行かれてるんですわ。」

 

め「そっか!」

 

なるほどな…。つまり、海外のプリキュアの激励に行ってるのか。

 

め「他のプリキュアに負けないように、あたし達も頑張らないとね!」

 

 

リ「誠司はキュアハニーについて、どう思います?」

 

誠司「俺か?これはあくまで予想なんだが、キュアハニーは意外と身近にいる奴なんじゃないのか?」

 

ひめ「身近って言っても、誰なのさ?」

 

め「学校の子とか?」

 

誠司「たぶんな。俺も完璧に分かった訳じゃないけど。」

 

ひめ「じゃあ、誠司はハニーの正体は誰だと思ってるの?」

 

誠司「そうだな…。大森とか?」

 

め「ゆうゆう?それは無いんじゃない?」

 

確かに俺の考えはあくまで推測にすぎない。だが、可能性としては充分に考えられる。

 

 

め「?ひめ?」

 

ひめ「やっぱりダメ!キュアハニーの歌が頭から離れない~…。」

 

白雪が耳を押さえながら言った。

 

め「ハニーの歌は強烈だもんね…。」

 

誠司「電波ソングって言っても過言じゃ無いな…。」

 

 

め「よし!キュアハニーを探して仲間になって貰おう!」

 

ひめ・リ「「えっ!?」」

 

め「決まりね!」

 

誠司「アテはあるのか?」

 

め「特に無い!」

 

おいおい…。無いのかよ…。

 

ひめ「誇らしげに言う事じゃないでしょ…。」

 

大丈夫なのか…?これで…?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---side

 

翌日。

 

学校ではキュアハニーが歌っていた『しあわせご飯愛の歌』で話が持ち切りだった。

 

 

「「「「♪皆いっしょにたらふく食べればお腹一杯♪」」」」

 

ひめ「ちょっと皆!その歌どこで聴いたの?」

 

白雪は『しあわせご飯愛の歌』を歌っていたりん達に尋ねる。

 

りん「えっ?テレビだよ!」

 

れい「昨日、キュアハニーが三人のピンチを助けた所をやってたじゃない。」

 

 

め「そっか。だから今日は学校の皆がハニーの歌を歌ってたんだ。」

 

エ「だってこの歌、チョーうけるっしょ!」

 

かな「不思議だよね。何だか元気が出てくる感じがするの。」

 

 

ゆ「皆の心に、キュアハニーの歌が届いたんだね。」

 

 

ひめ「嘘~?こんなへんちくりんな歌が?」

 

ゆ「へ…へんちくりん…?」

 

ひめ「誠司も、電波ソングみたいって言ってたし…。」

 

ゆ「で…電波…?」

 

なぜかショックを受けるゆうこなのだった。

 

エ「そこがいいんでしょ?ひめっちも歌ってごらんよ。せーの!」

 

一同『♪ああ~ご飯は美味しいな~♪』

 

 

ひめ「うう~!ハニーがぐるぐる~!」

 

ひめ「オーノー!プリーズストーップ!」

 

 

めぐみ達も歌い出し、耐えられなくなったひめは教室から逃げ出した。

 

 

 

 

 

 

 

ひめ「ふぅ…ここならあの歌が聴こえてこないわよね…」

 

あまり人気の無い場所に避難して、ため息を吐くひめ。

 

 

ゆ「そんなに嫌いなの?」

 

ひめ「嫌いとかじゃないんだけどね。頭の中で何度も何度も流れて来るもん。」

 

め「それってやっぱり、ハニーの歌がひめの心も掴んじゃったんだよ。」

 

 

一同『♪いただきますと~ごちそうさま~♪』

 

 

すると、また『しあわせご飯愛の歌』が聴こえてきた。

 

ひめ「ひぃ~っ!まただ~!」

 

三人がドアの窓から中を覗くと、合唱部の部員達が歌っていた。

 

め「合唱部の皆だ。」

 

 

そこは音楽室で、音楽室の近くだったのだ。

 

 

???「そんな歌、歌わないで!」

 

一同『えっ?』

 

そう言って、声を荒げたのは…。

 

め「ひとちゃん?」

 

三人のクラスメイトのひとみだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひ「ごめんね。今日は何だか変なトコ見せちゃって。」

 

夕方、ひとみとめぐみ達三人が音楽室に集まっていた。

 

ひ「私達は今、コンクール前の大切な時期なの。キュアハニーの歌はとってもインパクトが強いから、皆の調子を崩しかねないからね。」

 

ひめ「おっ?」

 

ゆ「調子を崩す…?」

 

 

ひめ「やっと分かってくれる人がいたよ~!」

 

ひとみの手を取り、感激するひめ。

 

ひめ「やっぱハニーの歌って変だよねぇ?恐ろしいよねぇ?」

 

ひ「恐ろしい歌よ。」

 

ひめ「気が合うね!ひとみって呼んで良い?」

 

ひ「うん!」

 

 

 

ひ「私ね、今回のコンクールは絶対良い物にしたいんだ。

皆で素敵なハーモニーを生み出す為にも、部長の私がしっかりしないといけないんだ。」

 

め「部員の皆にも、その思いはきっと伝わってると思うよ。」

 

ひ「ありがとう。何だか照れるね…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ひめ「ひとみ、練習頑張ってたな~!」

 

め「うん!今度のコンクール、上手くいってくれるといいよね。」

 

帰り道を帰りながら、話す二人。

 

 

ゆ「でも、部員の皆は何だかあまり元気が無かったよね…。大丈夫だと良いんだけど…。」

 

ひめ「ドントウォーリー!きっとひとみならなんとかするってば!」

 

め「オーイエス!シーキャン!」

 

ゆ「うん、そうだよね。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その夜。

 

ホ「♪チョコケーキとショートケーキ~どっちも食べたいこの気持ち~♪」

 

とある場所でホッシーワのコンサートが開かれていて、その周りではチョイアークがサイリウムを振っていた。

 

ホ「わたくし最高!あぁ~歌って気持ちいい~!」

 

しかし、突然顔を歪める。

 

ホ「キュアハニー…歌うプリキュアなんて生意気よ!わたくしが見つけ出して、どちらが本物の歌姫か勝負してやるわ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日。

 

ひ「もうコンクールまで時間が無いの。全然揃って無いじゃない!もう!皆もっと本気になろうよ!そんなんじゃコンクールで良い合唱なんて出来ないよ!」

 

「あのさひとみ…最近ちょっと厳し過ぎじゃない?」

 

ひ「えっ…?」

 

女子生徒の一人が厳し過ぎなんじゃないのかと伝える。

 

 

ひ「仕方ないでしょ。私は皆と少しでも良い合唱にするために---」

 

「でも、今のままじゃただ辛いだけの音楽になっちゃうと思うんだ。」

 

ひ「そ、それは…」

 

「ごめんね、ひとみ。私達もっと楽しく合唱がしたいの。」

 

 

ひ「何よ…それ…!皆の実力不足を私のせいにしないで!」

 

涙目になりながら、ひとみは音楽室を飛び出して行ってしまった…。

 

 

 

 

 

 

 

一方、めぐみ達は差し入れのハニーキャンディを持って、音楽室に向かっていた。

 

め「合唱部に特製ハニーキャンディの差し入れだなんて、グッドアイデアだね!」

 

ゆ「うん。お母さんから蜂蜜は喉にとっても良いって聞いたから。」

 

 

ひめ「どれどれ?じゃあまずはこの私が味見を!」

 

め「もう、ひめったら…」

 

 

 

すると、向こう側からひとみが走って来る。

 

め「あれ?ひとちゃん…?」

 

ひ「!?」

 

め「ひとちゃん、どうしたの…?」

 

 

ひ「…合唱部の皆から、もっと楽しく合唱がしたいって言われちゃってさ。私の指揮じゃ、ダメみたいなんだ。」

 

ゆ「お互い、何か誤解してるんじゃ…」

 

 

ひめ「日本では音を楽しむって言うから音楽って言うんでしょ?合唱部の皆はそれを伝えたかったんじゃない?」

 

ひ「………」

 

 

め「頑張って!ひとちゃんならきっと皆と分かり合えるはずだよ!」

 

ひとみの手を取るめぐみ。しかし…。

 

ひ「簡単に言わないで!どうせ私の思いなんて、誰にも伝わってないわよ!」

 

めぐみの手を払い、何処かへと走り去ってしまった。

 

 

め「ひとちゃん…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

一人落ち込むひとみ。その前に…

 

ホ「あなた、お悩み中なのね?」

 

 

ひ「あなた達は幻影帝国!」

 

ホッシーワとチョイアークが現れた。

 

 

ホ「鏡に映る未来よ!最悪に変えちゃって~!」

 

 

ホ「いらっしゃ~い、サイアーク!」

 

 

ひとみを鏡の中に閉じ込め、スピーカーサイアークを誕生させた。

 

 

 

 

 

 

め「あたしまた余計な事言っちゃったかな…。」

 

ひめ「私もかも…。」

 

 

ゆ「大丈夫だよ。二人の気持ちはひとみちゃんに伝わっているよ。」

 

め・ひめ「「そう?」」

 

ゆ「だから、ひとみちゃんを探しに行きましょ?」

 

探しに行こうとしたその時、謎の震動が起こった。

 

「「「!?」」」

 

 

め・ひめ「「ああっ!サイアーク!」」

 

その震動はサイアークが傍で動いていたからであった。

 

ゆ「…………」

 

 

め「ゆうゆう、ここから早く逃げて!」

 

ゆ「でも……。」

 

ひめ「私達なら大丈夫だから!」

 

 

ゆ「分かった!気を付けてね。」

 

めぐみ達に言われたゆうこはそこから離れた。

 

 

め「そうだ!誠司にも連絡しないと!」

 

めぐみはカバンからキュアラインを取りだし、誠司に連絡を入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

主人公side

 

誠司「よっしゃあ!ノーミスクリアだ!」

 

俺は今、手元にあるゲーム『マイティアクションX』をプレイしている。主人公のマイティがお菓子を食べてパワーアップし、敵を倒すゲームだ。

 

とりあえずもう一回プレイしようかと思ったその時…

 

誠司「ん?」

 

キュアラインから着信音が鳴った。

 

誠司「どうした?」

 

め『サイアークが現れたの!場所は広場の方だからすぐ来て!』

 

誠司「何?分かった、すぐ行く!」

 

俺は電話を切ると、折り畳み式の携帯…『オーガフォン』を取りだし、帝王のベルトの一つで、『地のベルト』と呼ばれている『オーガドライバー』を腰に巻く。

 

俺はオーガフォンを開き、変身コードを入力し、Enterのボタンを押して再び閉じる。

 

≪000 Enter≫

 

『standing by』

 

誠司「変身!」

 

俺はその掛け声と共にオーガフォンをベルトにセットする。

 

『complete』

 

すると、俺の体は金色の光に包まれ、その光が止むと俺はギリシャ文字のΩ(オメガ)を模したマスクを着けた黒と金をベースとした姿になっていた。

 

俺は『仮面ライダーオーガ』に変身していた。

 

俺はバラを模した錠前…『ロックシード』を取りだし、それを解錠して、軽く空中に放り投げた。するとロックシードは、巨大化してバイクに変形した。

 

バラを模したバイク…『ローズアタッカー』に跨がり、アクセルを吹かして、広場の方に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---side

 

リ「さあ、二人とも変身ですわ!」

 

ひめのカバンから出て来たリボンが二人に変身を促す。

 

 

『変わルンルン!』

 

 

め・ひめ「「プリキュア!クルリンミラーチェンジ!」」

 

 

ラ「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

 

プ「天空に舞う青き風!キュアプリンセス!」

 

 

ラ・プ「「ハピネス注入!幸せチャージ!ハピネスチャージプリキュア!」」

 

 

ホ「行っくわよ~!」

 

 

ホ「♪チョコケーキとショートケーキ~♪」

 

ホッシーワが歌うとスピーカーサイアークの力で周りにお菓子が生み出された。

 

 

ラ「そこまでよ!」

 

歌っていた途中でラブリー達が現れた。

 

ホ「最後まで歌わせなさいよプリキュア!」

 

プ「いくらお菓子が好きでもやって良い事と悪い事があるのよ!」

 

 

ホ「お~っほっほっほ!今回はお嬢ちゃん達に用は無いの。早くキュアハニーを呼んできて頂戴!」

 

 

プ「そりゃ無理ね!私達もハニーを探してるんだから。」

 

ホ「何よソレ?同じプリキュアなのに知らないの?」

 

 

リ「あっ!この子がサイアークの被害者ですわ!」

 

ラ「ひとちゃん!」

 

 

ホ「その子ったら歌の事で悩んでたみたいね。」

 

ラ・プ「「!!」」

 

ホ「歌はね、自分一人が気持ち良~く歌えれば、それで良いのよ。」

 

 

プ「あんたの歌と一緒にしないで!ひとみは皆でハーモニーを作り出すために頑張ってたの!」

 

ラ「ひとちゃんの思いは、とっても素敵なものなんだから!」

 

 

ホ「あ~ら?どうやらあなた達、本当の歌ってものをご存知無いようね。わたくしが聞かせてあげるわ!」

 

 

ホ「♪チョコケーキとショートケーキ~♪」

 

ホッシーワが歌い出す。

 

 

リ「うるさいですわ~!」

 

プ「もう!何て歌聴かせてくれてんのよ~!」

 

ラ「これじゃあ全然近づけないよ…。」

 

 

しかし、歌の途中でホッシーワの周りにエネルギー弾が命中する。

 

ホ「一体誰!?わたくしの歌の邪魔をするのは!」

 

 

すると、片手にフォンブラスターを持ったオーガがローズアタッカーに乗りながら現れた。

 

 

ホ「サイアーク!わたくしの歌を歌を邪魔したあいつをやっつけなさい!」

 

ホッシーワがそう叫ぶと、サイアークのスピーカーから無数の音符のミサイルが放たれた。

 

 

しかし、巧みな操縦で音符ミサイルをかわし、その上、ウィリーをして前輪でサイアークにダメージを与えた。

 

すぐさまサイアークから距離を取り、ラブリー達の傍にバイクを停める。

 

ラ「誠司!」

 

リ「助かりましたわ!」

 

誠司「悪い皆、ちょっと遅くなった。」

 

プ「ううん!むしろナイスタイミングだよ!」

 

 

ホ「あんたが仮面ライダーね!」

 

誠司「お前も幻影帝国の一人か?」

 

 

ホ「わたくしの名はホッシーワ。覚えておきなさい。」

 

 

誠司「あの雑音を撒き散らしていたのはお前だな。」

 

ホ「んなっ!雑音ですって!?」

 

 

プ「そーだそーだ!」

 

リ「あんなのは歌とは認めませんわ!」

 

 

ホ「本当の歌が分からないだなんて愚かね。」

 

誠司「お前の考えなんて分からなくて結構だ。一生な。」

 

 

ホ「腹立ってきたわ…!ならあんたから始末してやるわ!」

 

誠司「悪いな、相手をするのは俺じゃない。キュアハニーだ。」

 

そう言う誠司。すると…

 

 

ハ「♪夢が大盛りてんこ盛り~♪」

 

『幸せご飯愛の歌』が聴こえてきて、後ろを見るとキュアハニーがこちらに向かって歌いながら歩いてきた。

 

 

ホ「お嬢ちゃんがキュアハニーね?ふ~ん?お子ちゃまの歌声ねぇ。わたくしの魂を揺さぶる歌声には遠く及ばないわ。」

 

 

だが、ハニーの歌にサイアークもチョイアークもメロメロになっていた。

 

ホ「ちょっと!あんた達!」

 

誠司「どうだ?これがハニーとお前の力の差だ。」

 

 

ハ「三人とも大丈夫?」

 

ラ「また助けに来てくれたんだね。」

 

 

ハ「ここは私に任せて。仮面ライダーさんもそれで良い?」

 

誠司「あぁ。頼んだぞ。」

 

 

ホ「生意気…さぁ、歌で決着つけてあげるわ!」

 

 

今ここに、ハニーとホッシーワの歌合戦が始まった。

 

誠司(なんかいつの間にか歌合戦になってるが…まあいいか。)

 

 

 

 

ハニーの歌がホッシーワを押し切り、ホッシーワも『幸せご飯愛の歌』を歌ってしまった。

 

ラ「あっ!ハニーの歌がホッシーワの歌を押し切った!」

 

ホ「う、嘘でしょ…?わたくしがこんな小娘の歌に魅了されたっていうの?」

 

ハ「あなたに教えてあげるわ!歌は心なのよ!」

 

誠司「それがお前とハニーの差だ。心の無い歌なんて聴いても、何も感じないんだよ。」

 

この勝負、ハニーが勝利したのだ。

 

 

ホ「…歌姫はわたくし一人で充分よ!音符ミサイル~!」

 

またもサイアークのスピーカーから無数の音符のミサイルが放たれた。

 

ハ「ハニーリボン!」

 

 

ハ「ハニーテレポート!」

 

 

ハ「じゃじゃ~ん!」

 

ホ「じゃじゃ~ん!?」

 

ハニーテレポートを使って攻撃を回避したハニーはサイアークの前に現れた。

 

 

ハ「行きますよ~!バトンチェンジ!」

 

ハ「リボンモード!」

 

今度はハニーリボンをリボンモードに変える。

 

 

ハ「ハニーリボンスパイラル!」

 

 

ハ「ハニースロー!」

 

ハニーリボンスパイラルでサイアークを拘束し、ハニースローで地面に叩きつけた。

 

 

ハ「マラカスモード!」

 

今度はハニーリボンを二つに割って、マラカスモードに変えた。

 

 

ハ「ハニーヒーリングリズム!」

 

ハニーリボンから発動されたハニーヒーリングリズムによって、三人の体力は回復された。

 

 

プ「体が元気になってきた~!

 

ラ「凄いね!キュアハニーって何でも屋さんみたい!」

 

誠司「サポート役にも適したプリキュアって所か。」

 

 

ハ「さっ、後はお願いね。」

 

ラ・プ「「うん!」」

 

誠司「任せろ。」

 

 

『Ready』

 

オーガは右腰のホルダーにある短剣…『オーガストランザー』にミッションメモリーをセットして、短剣モードから長剣モードに変形させた。

 

≪Enter≫

 

『Exceed Charge』

 

誠司「ハァッ!」

 

オーガストランザーから伸びる、フォトンブラッドの刃で、オーガストラッシュが放たれた。

 

 

ラ「愛の光を聖なる力へ!ラブプリブレス!」

 

プ「勇気の光を聖なる力へ!ラブプリブレス!」

 

左腕に付けられたラブプリブレスのダイヤルを回す。

 

 

ラ・プ「「あなたにハッピーお届けデリバリー!」」

 

腕を交差させてラブプリブレスを叩く。

 

 

ラ・プ「「ハッピー!」」

 

振り上げた両手にエネルギー弾を発生させて、二つのエネルギー弾を合わせる。

 

 

ラ・プ「「プリキュア!ツインミラクルパワーシュート!」」

 

同時に跳躍してエネルギー弾を蹴り飛ばし、ツインミラクルパワーシュートを放った。

 

 

フォトンブラッドの刃がサイアークを貫いた所に、ツインミラクルパワーシュートが命中した。

 

 

ラ・プ「「ハピネスチャージ!」」

 

Ω(オメガ)の文字が浮かんだ後、掛け声と同時にサイアークは浄化されて、鏡に閉じ込められていたひとみは救われ、周りのお菓子も消滅した。

 

 

ホ「わたくし負けてなんかいない~っ!ふんっ!」

 

捨て台詞を吐いて、ホッシーワ達は撤退した。

 

 

ラ「ハニー、あなたは一体誰なの?」

 

 

ハ「ラブリー、プリンセス。それとあなたは…?」

 

誠司「オーガ。仮面ライダーオーガだ。」

 

ハ「オーガ。あなた達とは、いずれ会う事になるわ。」

 

 

そう言い残し、ハニーは去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

め「ひとちゃん。」

 

ひ「あれ?私…」

 

ベンチの上。そこでひとみは目覚めた。

 

め「みんなでひとちゃんを探してたんだ。」

 

そう言うめぐみ。すると…

 

『ひとみ~!』

 

合唱部のメンバー全員がひとみの元に来た。

 

ひ「皆、ごめんね…。私やっぱり合唱がしたい!」

 

ひ「今度こそ、皆が自然と笑顔になれる、そんな楽しい音楽を作るよ!」

 

 

ひ「♪夢が大盛りてんこ盛り~♪」

 

『♪みんな一緒にたらふく食べれば元気一杯~♪』

 

 

ひとみが『幸せご飯愛の歌』を歌い出し、それに釣られて部員達も歌い出した。

 

 

リ「素敵なハーモニーに幸せが高まりますわ~。」

 

 

リ「これは、キュートなベルのパワーを感じるですわ~!」

 

リ「こしょこしょして下さいな…。」

 

 

リボンが鼻をくすぐられ、くしゃみを出すと同時に、山ガールのプリカードが出て来た。

 

誠司(山ガール?山登り以外に使い道無いよな…?)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆ「めぐみちゃん!ひめちゃんも大丈夫だった?怪我とかしなかった?」

 

逃げていたゆうこが戻ってきた。

 

 

ひ「サイアークはプリキュアと仮面ライダーが現れてパーっと倒してくれたよ!」

 

 

ゆ「あれ?何でここに相楽君が?」

 

誠司「ちょっとめぐみに用事があってな。」

 

 

ひめ「今は合唱部の皆の歌がとーっても素敵だなって話してたの!こうやって聞いたら、ハニーの歌も良いかもしれないねって。」

 

 

すると、ゆうこは目を輝かせ…

 

ゆ「ひめちゃん!私嬉しい!」

 

ひめに抱きついた。

 

 

ひめ「ちょ、ちょっと!何でゆうこがそんなに喜ぶのよ?」

 

 

ゆ「だって、やぁ~っと私が作った歌を褒めてくれたんだもん!」

 

め「え?歌?ゆうゆうがハニーの歌を作った…?」

 

 

め「はっ!?」

 

リ「まさか!?」

 

ひめ「そんな事ってありなの!?」

 

 

誠司「やっぱりそうだったのか。」

 

誠司「キュアハニーの正体はお前だな、大森。」

 

 

ゆ「そうです!私がキュアハニーです!」

 

ゆうこの口から自分がキュアハニーだと告げられた。

 

 

め・ひめ・リ「「「え?…ええ~っ!?」」」

 

め「ゆうゆうが…!」

 

ひめ「キュアハニー!?」

 

リ「全然気付きませんでしたわ!」

 

誠司「いや、普通気付かないか…?」

 

 

ゆ「ふふっ」

 

自分がキュアハニーだと明かしたゆうこは、めぐみ達に微笑むのだった。




遂にハニーの正体が明かされました。

ゆうこだったなんて全く気付かなかったなー(棒)

それでは次回もお楽しみに!


※浄化のシーンの所を訂正しました。


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第6話 田植えと天の帝王

本編第11話がベースです。

それではどうぞ!


---side

 

 

ゆ「美味しい~!このふわっふわの生地、メレンゲを入れたでしょ?」

 

大使館。そこでゆうこ達四人はパンケーキを食べていた。

 

リ「ええ、手間はかかりますけど。」

 

 

ゆ「手間をかける程、美味しいおやつが食べられるのよね!」

 

リ「ええ!」

 

ゆうことリボンは握手を交わした。

 

 

ゆ「そうだ!それ~!」

 

ゆうこは手に持っている蜂蜜をパンケーキにかける。

 

 

め「おお~っ!」

 

ゆ「このパンケーキなら、明石屋の蜂蜜をかければもっと美味しく食べられるわ。」

 

 

ひめ「う~ん。蜂蜜がパンケーキに更なる甘さとコクを…じゃなくて!ゆうこ!」

 

 

ゆ「駄目よ。パンケーキは焼きたての内に食べないと。」

 

誠司「同感だ。どんな食べ物も作りたてが一番美味いし。」

 

め「ゆうゆうは食べ物を美味しく食べる事に凄くこだわってるからね。」

 

誠司「ちゃんと話したいなら、食後にするんだな。」

 

 

ひめ「う~~…」

 

ひめは納得いかない表情のままだった。

 

 

ブルー「ただいま。みんな、いらっしゃい。」

 

そこに鏡から、海外出張から戻ってきたブルーが出て来た。

 

 

ゆ「こんにちは、神様。」

 

ブルー「やあ、ゆうこ。頼まれてた本場インドのカレー粉、色々買ってきたよ。」

 

ゆ「うわ~ありがとう!」

 

ブルーはゆうこに頼まれてたカレー粉を渡す。

 

ブルー「これで何を作るんだい?」

 

ゆ「カレーパンよ。」

 

 

ひめ「ちょっと待て~い!二人とも知り合いなの!?ゆうこがキュアハニーだって事知ってたの!?」

 

ブルー「もちろん。ゆうこをプリキュアにしたのは僕だからね。」

 

 

ブルー「僕は時々、世界各地に赴き、愛の結晶を飛ばしている。」

 

誠司「愛の結晶?それって一体何なんですか?」

 

ブルー「そうか、君は知らなかったね。愛の結晶は、強い愛を持った者が手にした時、光り輝き、そして、プリキュアが誕生するんだ。」

 

め「へぇ~!」

 

 

ブルー「ゆうこもその一人だよ。めぐみよりも少し前からプリキュアになって、サイアークと戦っている。」

 

誠司「じゃあ、つい最近誕生したって訳じゃ無いんですね。」

 

 

 

ひめ「そんな前から!?じゃあ何で今まで黙ってたの?」

 

ひめはゆうこにそう問う。すると、ゆうこは…

 

 

ゆ「みんながピンチの時に登場した方が、美味しいかな~と思って!」

と答えた。

 

誠司「登場にまで美味しさを追求するのか…。」

 

ゆ「それだけじゃ無いけどね…。」

 

 

ゆ「ごちそうさまでした。お店の手伝いがあるから、私はこれで。」

 

 

ゆ「お邪魔しました。」

 

ひめ「ちょ、ちょっと!まだ話は終わって無いわ!」

 

 

ゆ「明日の日曜日、朝六時に集合ね。キュアハニーの秘密、教えてあ・げ・る!」

 

そう言ってからドアを閉めて、ゆうこは家に帰ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルースカイ王国。

 

ディ「これが歌うプリキュア、キュアハニーでございます。」

 

ディープミラーにキュアハニーが歌っている姿が写し出される。

 

 

ディ「この者の歌を聴いた者は、心を癒されて、ほっこりしてしまうとか。」

 

 

ク「そんな歌では癒されないわ。私の傷ついた心はね…。

大体、美味しいご飯が幸せ?馬鹿馬鹿しいわ。」

 

 

ナ「同感ですな。ご飯など、腹に入れば何でも同じ。」

 

そこに、ナマケルダが現れる。

 

ナ「美味しいご飯が幸せを生み出すのならば、その元を絶ってご覧にいれましょうぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌朝。

 

『やまやま山ガール!変わルンルン!』

 

め「ヤッホ~!」

 

 

ひめ「肝心のゆうこは…。」

 

 

ゆ『駅に着いたら、ぴかり山行きのバスに乗って、山のふもとまで来てね。』

 

そうキュアライン越しに言われ、ぴかり山のふもとまでバスで移動し、山のふもとまで歩いていた。

 

 

 

 

め「けど、凄いね!誠司!キュアハニーの正体を当てちゃうなんて!」

 

誠司「でも、本人が何も言わないから、確証は持てなかったんだけどな。アイツ、どうして正体を隠してたんだろうな?」

 

 

ひめ「私達の事、影で笑ってたのかも…」

 

め「ええ~?そんな事無いよ~。」

 

 

ひめ「ニコニコ笑いながら心の中では…」

 

 

ひめ「ク~クックック!キュアハニーは私じゃ!あ~っはっはっは!」

 

 

ひめ「…って嘲笑ってたんだわ。」

 

足を止めていためぐみと誠司が、ひめの肩に手を乗せる。

 

すると、目の前には田んぼが広がっていた。

 

 

め「おお~!田んぼがいっぱいだ!段々田んぼだ!」

 

誠司「棚田って言うんだ。」

 

 

め「すみませ~ん!この辺りに大森さんってお家ありませんか~?」

 

めぐみが作業中の人に大声を出して尋ねる。

 

 

ゆ「いらっしゃ~い。」

 

め「あ…ゆうゆう!?」

 

その人物は、農作業用の服を着たゆうこだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆ「ここは、私のおじいちゃんとおばあちゃんの田んぼで、大森ご飯で出すお米はここで作っているの。だから毎年、田植えのお手伝いに来てるんだ。」

 

 

ひめ「それより、早くキュアハニーの秘密っていうのを…」

 

 

め「はいは~い!私達も手伝う!」

 

ひめ「えっ…?」

 

 

ゆ「そう言ってくれると思った!」

 

ひめ「ちょ!」

 

 

リ「ひめ、頑張ってくださいな。」

 

ひめ「ちょっと!私は手伝うなんて一言も…!」

 

 

???「おお、若い人達がこんなにも手伝いに来てくれるなんて、ありがたいねぇ。」

 

???「よろしくお願いしますね。」

 

ひめ「はっ…はい…」

 

ゆうこの祖父の米蔵と祖母のイネの前で、断るとは言えなくなり、やむなく手伝う事になったのだった。

 

 

 

 

 

め「みんなで田植えは楽しいな~♪」

 

めぐみと誠司が順調に田植えを行ってる中、ひめは田んぼに足を掬われて苦戦していた。

 

 

ひめ「いたたた…腰は痛いし、どろどろだし、もうサイアーク…」

 

ひめ「えっ!?きゃ~~~!」

 

田んぼから出て来たカエルに驚いたひめは、叫びながら背中から田んぼに落ちてしまった。

 

 

ひめ「あいたたた…」

 

 

め「ひめ~!」

 

誠司「大丈夫か~?」

 

 

ゆ「ひめちゃん、掴まって。」

 

ゆうこがひめの元に駆け寄り、手を差し伸べる。

 

 

ひめ「はっ!けけけけ、結構よ!自分で立てるから!」

 

感動して、手を掴もうとしたが、自分の手が泥だらけだと気付き、自分で立ったひめ。

 

だが、またバランスを崩して背中から落ちそうになるが、ゆうこがひめの手を両手で掴んで救った。

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆ「はい。」

 

リ「ありがとうございますですわ。」

 

場所を移動して、ゆうこからタオルを受け取ったリボンがひめの頭を拭く。

 

 

ひめ「痛っ…!」

 

ゆ「擦り傷…。絆創膏持ってくるから、待ってて。」

 

腕に擦り傷があるのを見つけて、今度は絆創膏を取りに行く。

 

 

リ「優しい子ですわね。」

 

ひめ「そんなの…知ってるよ。」

 

 

ゆうこは田植え前にも、長靴や麦わら帽子を貸してくれていた。

 

 

ひめ「でも…どうしてキュアハニーだって事、私達に隠してたの?友達なのに…」

 

ひめの気持ちは複雑だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

米蔵「ふぅ、手伝ってくれてるゆうこ達のためにも、頑張らんとな。」

 

 

ナ「困りますなぁ。頑張られると。」

 

作業中の米蔵とイネの傍に、ナマケルダが現れる。

 

 

ナ「鏡に映る未来よ!最悪にしろ!」

 

 

ナ「来い来い!サイアーク!」

 

二人を鏡の中に閉じ込め、カカシサイアークを誕生させた。

 

 

カカシサイアークの力によって、空が雲に覆われ、周りにカビが生えた。

 

 

ゆ「!?」

 

誠司「これは…!」

 

 

ひめ「ああ~!折角植えた苗が~!」

 

 

ナ「頑張りは全て水の泡。いい気味ですぞ。」

 

 

め「人の頑張りをめちゃくちゃにするなんて酷い!ひめ、誠司!行くよ!」

 

ひめ「うん!」

 

 

誠司「二人とも、今回は足場が悪い。空を飛んで戦うぞ。」

 

めぐみとひめだけに聞こえるように誠司が言う。

 

 

『変わルンルン!』

 

 

め・ひめ「「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」」

 

 

ラ「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

 

プ「天空に舞う青き風!キュアプリンセス!」

 

 

二人はプリキュアに変身して、誠司はオーガフォンとは違う折り畳み式の携帯…『サイガフォン』を取りだし、帝王のベルトの一つで、『天のベルト』と呼ばれている『サイガドライバー』を腰に巻く。

 

誠司はサイガフォンを開き、変身コードを入力し、Enterのボタンを押して再び閉じる。

 

≪315 Enter≫

 

『standing by』

 

誠司「変身!」

 

サイガフォンを軽く空中に投げ、キャッチした後、その掛け声と共にベルトにセットする。

 

『complete』

 

すると、誠司の体は青い光に包まれ、その光が止むとそこには、ギリシャ文字のΨ(プサイ)を模したマスクを着け、飛行用バックパックの『フライングアタッカー』を背負った、白をベースとしたライダーが立っていた。

 

誠司は『仮面ライダーサイガ』に変身した。

 

 

誠司「二人とも、さっき言った事は分かってるな?」

 

プ「足場が悪いから…」

 

ラ「飛んで戦う!でしょ!」

 

誠司「その通りだ。It's Show Time!」

 

 

 

誠司に言われた通り、ラブリーとプリンセスは翼を展開して、飛びながらチョイアークに立ち向かって行く。

 

サイガも、フライングアタッカーを起動して、飛びながらチョイアークに立ち向かって行った。

 

 

ラ「ラブリー!ライジングソード!」

 

ラブリーは低空飛行しながら、ライジングソードでチョイアークをすれ違いざまに斬って行く。

 

ラ「更にもう一つ!ラブリーパンチ!」

 

今度はエネルギーを集めた左手からラブリーパンチを放って、チョイアークをまとめて吹き飛ばした。

 

 

プ「プリンセストルネード!」

 

プリンセスはプリンセストルネードを放ち、チョイアークを吹き飛ばす。

 

プ「からの!プリンセスカッター!」

 

更にプリンセスカッターを放ち、吹き飛ばしたチョイアークにダメージを与えた。

 

 

サイガは低空飛行しながら、すれ違いざまにフライングアタッカーから、エネルギー弾を放つ。

 

誠司「はっ!」

 

チョイアークに向けて蹴りを繰り出し、チョイアークをまとめて吹き飛ばす。

 

 

チョイアークをほぼ一掃して、今度はサイアークに立ち向かう。

 

 

周りを飛びながらサイアークの気を逸らし、隙を見つけては一人一人が攻撃を行う。

 

誠司「はぁっ!」

 

ラ・プ「「プリキュア!ダブルキーック!」」

 

次に前からサイガ、後ろからラブリーとプリンセスが跳び蹴りを放ちサイアークにダメージを与えた。

 

 

ナ「このままでは本気でまずいですぞ…!」

 

誠司「足場が悪い所に、わざわざ自分から踏み込むバカがどこにいる?足場が悪いなら飛べば良いだけだ。」

 

ラ「さっすが誠司!飛んで戦うなんて全然思い付かなかったよ!」

 

誠司「いや、普通気付くだろ…?」

 

 

 

ナ「まだまだ勝負はこれからですぞ!」

 

 

ゆ「勝負なんて…止めようよ。」

 

ナ「ん?」

 

ゆうこがナマケルダに近づいていく。

 

ナ「何の御用ですかな?」

 

するとゆうこは手に持ったハニーキャンディを差し出す。

 

ゆ「アメはいかが?一緒に美味しいものを食べれば争いなんて…」

 

ナ「結構。なぜなら私はカビが大好き。美味しい食べ物など大嫌い。ご飯などで人間共が喜ぶならば、田んぼごと破壊するのが私の喜びなのですぞ!」

 

そう叫ぶと腕から暴風を起こす。

 

プ「ゆうこ!」

 

 

手元からハニーキャンディが離れてしまうが、落ちる寸前でキャッチする。

 

ナ「そんな飴玉一つに何を必死に…」

 

 

ゆ「私は平和とご飯が大好き。争いは嫌いよ。」

 

 

ゆ「でも、食べ物を粗末にしたり、踏みつけたり、何より、私のお友達を傷付けようとする人を見過ごせないわ!」

 

 

『変わルンルン!』

 

ゆ「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」

 

 

ハ「大地に実る命の光!キュアハニー!」

 

リ「素晴らしいですわ~!紛れもなくゆうこがキュアハニーですわ~!」

 

 

ナ「あなたが噂のキュアハニー…。お手並み拝見、チョイアーク!」

 

キュアハニーに襲い掛かるチョイアーク。だが…

 

 

ハ「♪いただきますとごちそうさま~♪」

 

ハニーは逃げようとせず、『幸せご飯愛の歌』を歌い出す。

 

これを聴いたチョイアークは戦意を無くし、何故か全身が白く染まった。

 

リ「今日も癒されますですわ~」

 

誠司「歌は世界を救う…か。」

 

 

だが、サイアークにはあまり効いて無く、歌の途中でハニーの元に飛び降りて、手で掴んで動きを封じた。

 

プ「そんな!何でハニーの歌が効かないの!?」

 

 

ナ「私も、私が生み出したこのサイアークも、歌などに癒されませんぞ~。」

 

 

ナ「何故なら!私は面倒臭がり屋!歌を聴くのも面倒臭いのですぞ!」

 

誠司「いやどんな理屈だよ!?」

 

 

ナ「歌が通じない我々に、あなたが勝つ術はありませんぞ。」

 

ハ「それでも、私は戦うわ!美味しいご飯を守る為に!」

 

プ「ハニー…。」

 

 

ナ「君一人に何が出来ると言うのだね?」

 

 

ラ「一人じゃないよ!」

 

 

飛んで来たラブリーとプリンセスがハニーを救い、サイガが両足蹴りでサイアークを吹き飛ばした。

 

ラ「キュアハニーにはあたし達がついてるからね!」

 

ハ「ラブリー…。」

 

 

プ「ゴホン!私、あなたが何を考えているのか全然分からない。」

 

プ「でも私は…私は…私は友達だと思ってるんだから!」

 

咳払いをしたプリンセスはハニーを指差して、そう叫んだ。

 

ハ「怒ってないの?」

 

プ「怒ってるわよ!決まってるでしょう!」

 

 

ラ「プリンセスはハニーの事が大好きだから、怒ってるんだよね。」

 

 

プ「サイアークをやっつけて田植えが終わったら、ちゃーんと話してもらうからね!」

 

ハ「うん!分かったわ!」

 

 

ラ「ってな訳で、今日から三人になった訳で、せーのっ!」

 

 

ラ「ハピネス注入!」

 

プ・ハ「「幸せチャージ!」」

 

ラ・プ・ハ「「「ハピネスチャージプリキュア!」」」

 

 

ラ「よろしく!」

 

 

ナ「チョイアーク!サイアーク!四人まとめて片付けたえ!」

 

誠司「簡単にやられるほど、俺達は弱くないんだよ!」

 

突進してくるサイアークとチョイアークに向けてサイガが、フライングアタッカーからエネルギー弾を放つ。

 

 

リ「ハニー!フォームチェンジですわ!」

 

 

『変わルンルン!』

 

ハ「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」

 

 

ハ「ポップコーンチア!」

 

ハニーが三枚のプリカードを重ね合わせて、プリチェンミラーのトレイにセットし、ミラーボールを下から上に回す。

 

すると、ハニーの姿が変わり、ポップコーンチアにフォームチェンジした。

 

ハ「プリキュア!リボンハートエクスプロージョン!」

 

リボンモードのハニーバトンを使って舞い踊り、大量の小さなハート形のエネルギー体を作りながらハートを描き、頭上に集結してハート形のエネルギー体を爆発させるリボンハートエクスプロージョンを放った。

 

 

サイガとハニーがチョイアークを一掃して、残ったサイアークに向かってラブリーとプリンセスが飛ぶ。

 

ラ「ラブリー!パンチングパンチ!」

 

プ「プリンセスボール!」

 

ラブリーとプリンセスがパンチングパンチとプリンセスボールを放ち、サイアークを上空に吹き飛ばす。

 

 

ハ「平和は大事…。だって、平和でないとゆっくりご飯を味わえないもの!」

 

誠司「そうだな。ご飯はゆっくり食べたいしな。」

 

 

≪Enter≫

 

『Exceed Charge』

 

誠司「ハァッ!」

 

フライングアタッカーの銃口から円錐状の青い光が放たれ、サイアークをポイントし、跳び蹴りを叩き込んで、必殺技のコバルトスマッシュを放った。

 

 

ハ「命の光を聖なる力へ!ハニーバトン!」

 

両端が光ったハニーバトンを振り回す。

 

 

ハ「プリキュア!スパークリングバトンアタック!」

 

 

ハ「いぇい!」

 

ハニーバトンを頭上に上げ、巨大な四つ葉のクローバー状のエネルギー弾を宇宙空間から敵の上に落とすスパークリングバトンアタックが放たれた。

 

ハ「命よ!天に還れ!」

 

 

サイガがコバルトスマッシュを放ってサイアークを貫いた所に、スパークリングバトンアタックが命中し、Ψ(プサイ)の文字が浮かんだ後、サイアークは浄化された。

 

鏡に閉じ込められていた米蔵とイネは救われ、周りにあったカビも全て消滅した。

 

 

ナ「ご飯と平和のプリキュア、キュアハニー。退屈しませんぞ!」

 

そう言ってナマケルダは引き上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イネ「皆さん、今日はお疲れ様。」

 

米蔵「うちの米で作った塩おにぎりだよ。」

 

イネ「どうぞ、召し上がれ。」

 

め・ひめ・誠司「「「いただきま~す!」」」

 

夕方、用意してくれた塩おにぎりを三人が食べる。

 

 

め「美味しい~!」

 

ひめ「塩を付けただけなのに…!」

 

誠司「この美味さ、感動だな…。」

 

 

米蔵「頑張った甲斐があるのう。どれ、もっと握ってこようかの?」

 

イネ「ええ。」

 

二人は追加のおにぎりを作りに、家の中に入った。

 

 

ゆ「これが『キュアハニーの秘密』だよ。」

 

め・ひめ・誠司「「「???」」」

 

 

ゆ「美味しいご飯を作る田んぼ。育てる人達の努力。そして、食べる人達の笑顔。そう言うものを守りたくて、私はプリキュアになったの。」

 

 

ゆ「最初はね、一人でサイアークと戦って行こうと思ってた。でも、めぐみちゃんとひめちゃんがプリキュアで、相楽君が仮面ライダーだと分かったら…分かったら…」

 

め「ゆうゆう?」

 

 

ゆ「だって…だってぇ!こんなの嬉し過ぎるよ!毎日考えたんだよ!何時言おう、何て言おうって!でも恥ずかしくって…。」

 

ひめ「それが理由かい!?回りくどいなぁ!」

 

正体を教えなかったのは、嬉し過ぎて言い出すタイミングを逃していたからである。

 

 

ひめ「…でも、分かるわ。ウキウキして、幸せ過ぎて、ちょっと恥ずかしい気持ち…。私も友達が出来て、凄く嬉しかったから。」

 

 

ひめ「一緒に守って行こう!美味しいご飯!」

 

ゆ「うん!」

 

 

誠司「要するに、嬉し過ぎて中々言い出せなかったって事か。」

 

リ「ゆうこは意外と照れ屋さんなのですね。」

 

め「ご飯が美味しくて、仲間も増えて、幸せハピネスだね!」

 

 

 

リ「これは、頭良い本のパワーを感じるですわ~!」

 

リ「こしょこしょして下さいな…。」

 

 

リボンが鼻をくすぐられ、くしゃみを出すと同時に、先生のプリカードが出て来た。

 

 

ゆ「よーし!それでは、美味しいご飯の為に、次は隣町の田植えだよ!」

 

ひめ「えっ!?そっ、それは無理~!」

 

ゆ「冗談よ。」

 

ひめ「も~!」

 

 

誠司「第一、明日は学校だしな。」

 

ゆ「そうそう。」

 

 

改めて仲間になったハニーを含めて、四人の絆はより強いものになったのだった。




はい。今回はサイガです!

何でディエンドに召喚されたサイガはあんなにハイテンションだったんだろう…?

それでは次回もお楽しみに!


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プリキュアオールスターズNew Stage3編 第1話

今回からNew Stage3編です。

どうぞお楽しみ下さい!

では本編どうぞ!


---side

 

 

舞台は妖精達が住む世界。そこでは妖精達が平和に楽しく暮らしていた。

 

 

 

妖精学校

 

「二人とも、近頃よく頑張っていますね。」

 

妖精学校の先生がある二人の妖精を褒める。

 

 

二人の妖精の名前は、『グレル』と『エンエン』。

 

 

グレル「まーな。なんてったって俺達の夢はプリキュアの妖精になる事だからな。」

 

「頼もしいですね。」

 

 

このグレルとエンエンは、かつて妖精学校で起きた事件を引き起こした妖精達だった。

 

プリキュアによって事件が解決した後、プリキュアの妖精になると言う夢を持ち、しっかりと頑張っていた。

 

 

「実は、君達に頼みたい事があります。」

 

 

「最近、新しいプリキュアが誕生しました。」

 

 

「その名は、ハピネスチャージプリキュア!」

 

グレル・エンエン「「ハピネスチャージプリキュア?」」

 

 

「分かってるのは名前だけ。そこで、君達二人でこの教科書の為に、新しいプリキュアの事を調べて来て欲しいのです。」

 

そう言うと先生は、二人にプリキュア教科書を渡す。

 

グレル「おっ、俺達が?」

 

エンエン「そんな重大な事を?」

 

「頑張り屋の君達を見込んでの事です。それに、プリキュアの傍にいれば、学校で学べない事も色々学べるでしょう。行ってくれますか?」

 

 

グレル・エンエン「「行ってきま~す!」」

 

グレルとエンエンは、ハピネスチャージプリキュアを調べる為に、人間界へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある日の夜。一人の少女が熊の姿をした怪物…『悪夢獣』に追われる夢を見ていた。

 

 

襲われそうになったその瞬間、悪夢獣は掃除機に吸い込まれてしまった。

 

 

少女が上を見ると、妖精と、その妖精の母親と思われる妖精がいた。

 

 

???「大丈夫?悪い夢を見たんだね。でも、もう大丈夫!悪夢は、僕のお母さんが食べちゃったから。」

 

「あなたは?」

 

ユメタ「僕はユメタ。ようこそ!夢の世界へ!」

 

 

その妖精がユメタと名乗ると、なんと周りの荒れ地が、花畑に変わった。

 

 

ユメタ「君へのプレゼントだよ。全部あげる。」

 

「本当!?」

 

シャボン玉にお菓子やおもちゃが少女の近くに浮かぶ。

 

 

ユメタ「ねえ、僕と友達になってくれる?」

 

「うん!遊ぼうユメタ!」

 

 

???「遊びなさい。夢の中で。永遠に。」

 

ユメタの母親…『マアム』が微笑みながらそう言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレル「ここがソリティアか~…」

 

エンエン「うん。ドキドキプリキュアの皆が集まる場所だね。」

 

グレルとエンエンは、ソリティアの前に来ていた。

 

 

エンエン「皆、僕達の事覚えているかな…?」

 

グレル「覚えてるに決まってんだろ。だって友達じゃないか。」

 

エンエン「でも…」

 

 

すると、突然ドアが開いて、一人の少女と赤ちゃんがグレルとエンエンを見つめていた。

 

 

この少女こそドキドキプリキュアのメンバーの一人、『キュアエース』こと『円亜久里』であり、赤ちゃんは、亜久里のパートナーの妖精の『アイちゃん』である。

 

 

アイ「こんにちは。」

 

グレル・エンエン「「こんにちは~。」」

 

二人とも、アイちゃんの可愛さにメロメロになった。

 

 

亜「こんにちは妖精さん。何か御用ですか?」

 

 

???「妖精?」

 

すると上に居た四人が下を覗き込む。

 

 

彼女達こそドキドキプリキュアのメンバーの『キュアハート』こと『相田マナ』、『キュアダイヤモンド』こと『菱川六花』、『キュアロゼッタ』こと『四葉ありす』、『キュアソード』こと『剣崎真琴』である。

 

 

マナ「あっ!グレルだ!」

 

六花「エンエンも久しぶり!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マナ「ハピネスチャージプリキュア?」

 

グレル「ああ。最近生まれた新しいプリキュアだ。」

 

マナ「あたし達の後輩か~…」

 

真琴「どんな子達なの?」

 

グレル「俺達もそれを調べに来たんだ。」

 

エンエン「でも、どこに居るか分からなくて…」

 

 

???「新しいプリキュアの妖精、リボンなら知ってるシャル。」

 

マナのパートナーの妖精の『シャルル』がリボンの事を知っていると言う。

 

グレル「えっ?本当か?」

 

エンエン「連絡取って貰えるかな?」

 

シャ「任せるシャル!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後、マナ達は待ち合わせ場所でリボンを待っていた。

 

マナ「早く会いたいな~!楽しみ過ぎて胸のキュンキュンが止まらないよ!」

 

 

シャ「そう言えば、リボンが『プリキュアとは違う戦士』を紹介するって言ってたシャル。」

 

一同『えっ?』

 

グレル「プリキュアとは…」

 

エンエン「違う戦士…?」

 

亜「誰なのですか?」

 

シャ「確か…こう言ってたシャル

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『仮面ライダー』って。」

 

 

あ「仮面…」

 

真琴「ライダー…。」

 

マナ「ライダーって、バイクに乗る人だったよね?」

 

六花「ええ。そうよ。」

 

 

グレル「仮面ライダー…」

 

エンエン「一体誰なんだろうね?」

 

 

あ「でも…少し遅いですわね。」

 

真琴「約束の時間、過ぎたけど…」

 

 

『次は、子供達に広がる謎の現象についてです。』

 

 

『数日前から、幼い子供達が眠ったまま目覚めないと言う謎の現象が起きています。病院で調べても異常は無く、原因は不明との事です。眠り続ける子供達は日を追って増えています。』

 

街頭のモニターで、眠り続ける子供達についてのニュースをやっていた。

 

六花「子供達が眠り続ける…?」

 

 

 

リ「シャルル~!こっちですわ~!」

 

シャ「あっ!リボンシャル!」

 

リボンが茂みから顔を出していた。

 

 

するとマナが茂みに顔を突っ込んだ。

 

マナ「初めまして!あたし、相田マナです!」

 

リ「初めまして。妖精のリボンと申します。時間に遅れてごめんなさい…。実はトラブルが起こりまして…。」

 

マナ「トラブル?」

 

 

六花「ちょっとマナ!」

 

亜「街中の茂みに首を突っ込むなんて、一流のレディがする事ではありませんわ!」

 

いつの間にか周りから騒がれていた。

 

 

そしてリボンの案内で、マナ達は大使館に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大使館。

 

 

ひめ「めぐみ!起きて!めぐみ!」

 

ひめが眠り続けるめぐみの頬を引っ張ったりして無理やり目を覚まさせようとするが、何の反応も無かった。

 

 

ひめが顔にサインペンで落書きしようとするが…

 

 

誠司「コラ。」

 

ひめ「あ痛!?」

 

誠司のチョップがひめの頭に命中した。

 

ひめ「ちょっと誠司!痛いって!」

 

誠司「こんな時に何やってるんだよ…。」

 

ゆ「めぐみちゃん、全然起きないね…。」

 

誠司「ああ。まさかめぐみもか…?」

 

 

リ「と、このように、うちのめぐみがソファーでうたた寝したまま、全く起きなくなってしまったのです…。」

 

 

エンエン「この三人が新しいプリキュア…?」

 

誠司「ん?お前達も妖精か?」

 

グレル「ああ。そう言うあんたは…?」

 

誠司「俺の名前は相楽誠司。『仮面ライダー』だ。」

 

一同『!!』

 

亜「あなたが…」

 

真琴「仮面ライダー?」

 

誠司「ああ。今はまだ詳しく説明できないがな。」

 

 

マナ「ねえ、これってニュースで言ってたのと同じじゃない?」

 

ひめ「えっ?」

 

 

亜「最近、子供達が目覚めないと言う不思議な現象が起こっているのです。」

 

誠司「ああ、俺達も最近ニュースで見た。」

 

 

ひめ「じゃあこのままめぐみ起きないの!?」

 

 

ブルー「ちょっと待って。」

 

すると上からブルーが降りて来て、めぐみの頭に手を乗せる。

 

 

ブルー「…微かに妖精の力を感じる。」

 

マナ「妖精の…?」

 

めぐみから微かにだが妖精の力を感じた。

 

誠司「つまり今回の事件は妖精が引き起こしてるって事なのか?」

 

ブルー「その可能性は高いかもね。」

 

 

ブルー「皆、めぐみの夢の中に入って調べてくれないか?」

 

あ「そんな事が可能なのですか?」

 

リ「こちらのブルー様は、地球の神様であらせられますわ。それ位お茶の子さいさいですわ。」

 

 

ブルー「では行くよ。」

 

 

ブルー「鏡よ鏡!皆を夢の中へ!」

 

ブルーの力によって、全員は夢の中に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレルとエンエン以外の妖精を除いた全員が積み上がったが、ありすだけは何とも無かった。

 

誠司「いてて…。」

 

 

ブルー『めぐみや子供達に何が起こっているのか、見てきておくれ。』

 

 

ひめ「も~!神様いきなり過ぎるわ!」

 

ゆ「まだ皆にアメあげて無かったのに。」

 

 

マナ「ここは…?」

 

 

真琴「亀が空を飛んでる!?」

 

亜「美味しそうなスイーツ!…では無くて、雲に乗っています~!」

 

あ「なんて素敵な世界ですの!」

 

 

 

マナ「ヤッホー!気持ちいい~!」

 

いつの間にかマナは雲に乗って遊んでいた。

 

六花「ちょっと!マナー!」

 

 

 

誠司「ん?あれって…」

 

 

ひめ「いたー!お~い!」

 

誠司「降りて来~い!」

 

一同はフグの上に乗って楽しんでためぐみを見つける。

 

 

め「あれ?ひめー!ゆうゆうー!誠司ー!ヤッホー!」

 

全員に気付いて手を振るめぐみ。ところが…

 

め「えっ?わあああ~!?」

 

なんと滑ってフグから落ちてしまった。

 

 

誠司「あのバカ!何やってるんだよ!」

 

 

 

マナ「危ない!!」

 

しかし、落ちそうになった所をマナが救った。

 

 

 

これが、『ハピネスチャージプリキュア』と『ドキドキプリキュア』のピンクの出会いである。

 

 

マナ・め「「こんにちは!初めまして!」」

 

見事にハモった二人は笑いあった。

 

め「助けてくれてありがとう!あたし愛乃めぐみ!」

 

マナ「あたしは相田マナ!」

 

 

マナ・め「「よろしくね!」」

 

これまた二人は見事にハモった。

 

 

 

ひめ「も~!めぐみ!何のんきに遊んでるのよ!」

 

ゆ「心配したんだよ?」

 

 

め「だって、ここスッゴく楽しいんだもん!そこらのお菓子も食べ放題なんだよ!」

 

ひめ「マジ!?夢みたい!」

 

リ「夢ですわよ…。」

 

誠司「夢だろ…。」

 

 

 

 

エンエン「ねえ、グレル。」

 

グレル「おっ?何だ?」

 

エンエン「あそこに居るの、ユメタじゃない?」

 

グレル「本当だ!」

 

 

グレルとエンエンがユメタの元に駆け寄る。

 

グレル「お~い!ユメタ~!」

 

 

ユメタ「グレル!エンエン!どうしてここに?僕の事覚えてるの?」

 

グレル「えっ?当たり前だろ?俺達友達じゃないか!」

 

ユメタ「友達…?」

 

 

リ「お知り合いですの?」

 

グレル「ああ。コイツはユメタ。前に妖精学校の同級生だったんだよ。」

 

エンエン「ユメタは夢の妖精、『バク』なんだよ。」

 

 

六花「バクは悪い夢を食べてくれるって言うけど、本当なの?」

 

ゆ「悪い夢って食べても美味しくなさそうね。」

 

誠司「いや、食うつもりなのか…?」

 

 

ユメタ「うん。でも、僕はまだ悪夢を食べられないんだ。怖くって…」

 

グレル「そっか。俺達と同じだな。」

 

ユメタ「えっ?」

 

 

エンエン「僕らはプリキュアの妖精になるために勉強中なんだ。」

 

グレル「お互い頑張ろうぜ!」

 

 

 

六花「?マナ?どうしたの?」

 

マナ「あの子…ニュースに映ってた。」

 

ユメタとかくれんぼしていた少女が、先程ニュースで見た子と同じだと言う事にマナが気付く。

 

 

エンエン「えっ?と言う事は…。」

 

誠司「つまりここに居る子供達は…まさか現実で眠り続けている子供達の意識なのか?」

 

 

ここに居る子供達は、全員現実で眠り続ける子供達の意識だった。

 

 

 

 

グレル「おいユメタ!これどう言う…!」

 

グレルがどう言う事かと言おうとしたその時、突如竜巻がめぐみ達の周りに発生した。

 

 

竜巻が消えると、そこは先程の場所とは違う荒れ地だった。

 

 

ひめ「な、何事!?」

 

誠司「場所を移動させられた…?」

 

マナ「子供達は!?」

 

 

マアム「子供達は皆遊んでいるわ。」

 

すると一同の前に、マアムが現れる。

 

 

六花「あなたは!?」

 

マアム「私は夢の妖精マアム。ユメタの母親よ。」

 

 

グレル「ユメタの…」

 

エンエン「お母さん…?」

 

 

誠司「あの妖精が今回の事件の犯人だって事か…!」

 

 

マアム「あそこはユメタと子供達の大事な夢の世界。勝手に入ってはダメよ。」

 

 

マアム「さあ、そこから出てお行き。」

 

すると目の前に巨大な扉が現れ、開く。

 

 

マナ「子供達を残しては出て行けないよ!」

 

真琴「なぜ子供達を夢の世界に閉じ込めているの!?」

 

 

マアム「私はユメタの夢と笑顔を守りたいだけ。邪魔する者は許さない!」

 

するとマアムの尻尾の掃除機から、悪夢獣が二体出て来た。

 

 

め「なんかスッゴいの出て来た!?」

 

マアム「私が吸い込んだ悪夢よ。さあ、痛い目に遭いたく無かったら、出てお行き!」

 

 

マナ「言ったでしょ!子供達は置いて行けないって!皆!行くよ!」

 

 

ドキプリ勢が変身アイテムを出す。すると…

 

 

 

誠司「俺も戦おう。」

 

誠司がマナの横に並んだ。

 

 

マナ「誠司君…。」

 

誠司「子供達を助けたい気持ちは同じだしな。」

 

マナ「…うん!」

 

マナが笑顔で頷いた。

 

 

マナ・六花・あ・真琴「「「「プリキュア!ラブリンク!」」」」

 

亜「プリキュア!ドレスアップ!」

 

 

ハ「みなぎる愛!キュアハート!」

 

ダ「英知の光!キュアダイヤモンド!

 

ロ「ひだまりポカポカ!キュアロゼッタ!」

 

ソ「勇気の刃!キュアソード!」

 

エ「愛の切り札!キュアエース!」

 

 

ハ・ダ・ロ・ソ・エ「「「「「響け!愛の鼓動!ドキドキプリキュア!」」」」」

 

 

五人はドキドキプリキュアに変身し、誠司はベースカラーが赤で、果物ジューサーに似たベルト…『ゲネシスドライバー』を腰に巻き、左手にレモンが描かれた水色の錠前…『レモンエナジーロックシード』を持ち、両腕をクロスさせながら突き出す。

 

誠司「変身。」

 

『レモンエナジー!』

 

解錠すると電子音声が流れ、誠司の上にクラックが現れ、レモンエナジーアームズが出て来る。

 

 

め「えっ!?」

 

ひめ「おっきいレモン!?」

 

ゆ「食べごたえがありそう!」

 

リ「多分食べられないと思いますわ…。」

 

 

誠司は腕を回転させ右腕のみ戻し、その後ゲネシスドライバーにレモンエナジーロックシードをセットする。

 

 

『ロック・オン!』

 

 

『ソーダァ!』

 

シーボルコンプレッサーを押し、元の位置に戻って行くと同時にコンセントレイトポッドにエネルギーが溜まる。

 

 

『レモンエナジーアームズ!ファイトパワー!ファイトパワー!ファイファイファイファイファファファファファイト!』

 

レモンエナジーアームズが頭に被ると同時に、青いゲネティックライドウェアに覆われ、レモンエナジーアームズが展開する。

 

 

誠司は、『仮面ライダーデューク』に変身した。

 

 

ハ「レモンが…」

 

ダ「鎧になった…?」

 

エ「それが仮面ライダーですの?」

 

 

誠司「ああ、今の俺は仮面ライダーデュークだ。」

 

 

ロ「仮面ライダー…」

 

ソ「デューク…。」

 

 

 

 

ユメタ「プリキュア…あの子達が…。それにあの人も変身したけど…プリキュア…じゃあ無いよね…?」

 

 

 

マアム「誰だろうと、ユメタの笑顔を奪う者は許さないわ!悪夢!」

 

 

まず初めにハートが攻撃を繰り出し、回し蹴りを放って悪夢獣をロゼッタの方に吹き飛ばす。

 

 

ハ「ロゼッタ!」

 

ロ「はい!」

 

 

しかし背中にロゼッタウォールを叩きつけ、これで攻撃を防ぐ。

 

 

悪夢獣は距離を取って跳躍し、全身を回転させてロゼッタに突っ込む。

 

グレル「危ない!」

 

 

ロ「プリキュア!ロゼッタリフレクション!」

 

ソ「プリキュア!スパークルソード!」

 

 

だがロゼッタがロゼッタリフレクションを展開して防いでいる間に、横からソードがスパークルソードを放った。

 

 

今度はダイヤモンドが攻撃を繰り出し、隙を見つけて両脚で首を抑えて回転し、悪夢獣を地面に叩きつけた。

 

 

 

 

 

 

 

誠司「さて、俺もやりますか。」

 

デュークは悪夢獣を弓型の武器…『創世弓ソニックアロー』で切り裂く。

 

 

誠司「これも食らっておけ!」

 

バックステップしながらエネルギーの矢を連射して命中させた。

 

 

 

 

 

 

め「格好いい~!」

 

ゆ「あれがドキドキプリキュアか~…それに相楽君も相変わらず凄いね~…。」

 

ひめ(私達の出る幕は無さそうね…。)

 

 

 

誠司「ラストだ。一緒にやるぞ。」

 

エ「ええ!」

 

 

デュークがソニックアローにレモンエナジーロックシードをセットする。

 

『ロック・オン!』

 

 

 

エ「ときめきなさい!エースショット!ばきゅ~ん!」

 

 

『レモンエナジー!』

 

誠司「はあっ!」

 

 

エースのエースショットとデュークのソニックボレーが命中し、悪夢獣は消滅した。

 

 

ひめ「凄い…。」

 

 

マアム「さすがはプリキュアね。そっちのレモンの人も中々やるわね。でも…!」

 

なんと、倒した悪夢獣が復活してしまった。

 

 

ロ「倒した悪夢が!」

 

誠司「おいおい…!復活すんのかよ…!」

 

 

マアム「悪夢を倒せるバクだけよ!出てお行き!」

 

 

すると突然地面が割れ、全員落ちる。

 

 

一同『わあああああああっ!?』

 

 

グレル「ユメタッ!」

 

エンエン「ユメターッ!」

 

最後まで踏ん張っていたグレルとエンエンも落ちてしまった。

 

 

そして最後に残っていたのはグレルとエンエンが持っていたプリキュア教科書だけだった。

 

 

ユメタ「プリキュアが来た…。」

 

マアム「大丈夫よ。ユメタにはお母さんがついているわ。ユメタの大切な友達、大切な場所、大切な夢、必ず守ってあげる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大使館。

 

 

め「疲れたー…。」

 

ひめ「あんな夢を見た後じゃね…。」

 

 

真琴「これからどうする?」

 

六花「子供達を放っておくわけには行かないわ。」

 

亜「しかし、夢の世界でどう立ち向かえば良いのか…。」

 

誠司「倒しても復活するんじゃ、骨折り損だしな…。」

 

 

 

マナ「応援を呼ぼう!プリキュア全員に連絡を取って、力を貸して貰おうよ!」

 

 

グレル「ま、待ってくれ!プリキュア全員と仮面ライダーでユメタをやっつけるのか!?あいつは悪い奴じゃない!」

 

 

マナ「そうだね。グレルとエンエンの友達だもんね。」

 

グレル・エンエン「「?」」

 

 

マナ「あたし達だけで出来ない事でも、皆で考えれば、良いアイデアが浮かぶと思うんだ!」

 

六花「子供達をどう助けるか、ユメタ君とどう話すかを皆で考える。そう言う事よね。」

 

マナ「そう言う事!」

 

 

グレル・エンエン「「ふーっ…。」」

 

その言葉を聞いてグレルとエンエンはホッとした表情を浮かべた。

 

グレル「そっか!そうだな!」

 

エンエン「よろしくお願いします!」

 

 

ブルー「今日はもう遅い。決行は明日にしよう。」

 

誠司「そうですね。今は明日に備えて体力を養っておきましょう。」

 

 

ゆ「じゃあ、明日の為におおもりご飯特製スタミナ定食でも作りますか!」

 

マナ「えっ!?何それ!?あたしも食べたい!?」

 

 

六花「あたし達は帰るの。」

 

マナ「ええ~っ、そんな~…。」

 

 

ゆ「機会があったら家に来てね。その時はサービスしてあげる。」

 

 

既に時間は夕方を回っていたので、決行は明日にする事になった。

 

 

マナ達は大貝町に戻り、グレルとエンエンは大使館に泊まる事になった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢の中。

 

 

ユメタを含めた子供達が眠ったのを確認したマアムは宙に浮かび、プリキュア教科書を開いた。

 

 

マアム「ゆっくりお眠りなさい。プリキュア!」

 

 

マアムは自分の力によって、プリキュア教科書に書かれていた全てのプリキュアを夢の世界に閉じ込めてしまった。

 

 

マアム「プリキュア、戦いなど忘れて安らかに、永遠にお休み。」

 

 

この様子をたまたま目を覚ましたユメタが見ていたが、雲の布団に隠れて見なかった事にしたのだった。

 

 

マアム(それにしても…あの仮面ライダーとか言うのは一体何だったのかしら?プリキュア教科書にも乗っていないし…そもそも男の戦士なんて聞いた事も無いわ…)

 

 

マアム(まあ良いわ。たとえ来ても悪夢の餌食にしてあげるから。)

 

 

続く!




戦闘描写が難しいよぅ…(泣)

では次回もお楽しみに!





ネットニュース見て開いた口が塞がりませんでした…。

プロフェッサー…本当に法を犯しちゃダメだよ…。


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プリキュアオールスターズNew Stage3編 第2話

映画版第2話です!

ではどうぞ!


---side

 

 

め「あ~っ、よく寝た…」

 

ゆ「良かったねめぐみちゃん。」

 

誠司「今度は大丈夫だったみたいだな。」

 

めぐみ・ゆうこ・誠司の三人が大使館に向かい、到着する。

 

 

め「さ~て、プリキュアの皆に連絡を---」

 

 

リ「大変ですわ~!」

 

すると慌てた様子のリボンがものすごい勢いで飛び出して来て叫んだ。

 

 

め「リボン、どうしたの?」

 

誠司「何かあったのか?」

 

 

リ「プリキュアの皆が眠ったまま起きなくなってしまったそうですわ…!」

 

なんと、めぐみ達を除いたプリキュア達全員も、子供達と同じように夢の世界に閉じ込められてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブルー「プリキュア全員、夢の中に捕らわれてしまったようだね。」

 

誠司「あのマアムって妖精の仕業か…!」

 

 

エンエン「どうしよう、プリキュアが居なくなるなんて…!」

 

 

 

め「居るよ!」

 

グレル・エンエン「「?」」

 

 

め「ここに居るじゃん!三人も!それに、誠司も入れたら四人だよ!」

 

ひめ「えっ?ま、まさか、私達四人だけで悪夢と戦うつもり…?」

 

 

め「子供達と先輩を助ける為に、もう一度夢の中へ行こう!」

 

誠司「戦力は不足してるが仕方ない。俺達四人で行くしかない。」

 

 

グレル「俺も行く!」

 

エンエン「僕も!」

 

すると、グレルとエンエンも一緒に行くと言い出した。

 

 

誠司「はあ…お前達、これがどんなに危険な事か分かってるのか?」

 

グレル「分かってる…でも!子供達もプリキュアもユメタも、このままにしておけない!」

 

め「分かった、一緒に行こっ!」

 

 

 

ひめ「でも、まともに行っても勝てないわ。作戦を考えないと。」

 

 

 

誠司「じゃあ、こう言うのはどうだ?俺が悪夢を迎撃する。その間にめぐみ達は潜入してくれ。」

 

ひめ「まあ、確かにそれが無難かもね……。」

 

 

め「誠司!お願い!」

 

誠司「お前達もしっかりやってくれよ。」

 

め「任せて!良い方法があるの!」

 

 

こうして、誠司が悪夢獣を迎撃し、めぐみ・ひめ・ゆうこ・リボン・グレル・エンエンが潜入する事に決まった。

 

 

め「それじゃ、行こう!」

 

 

こうして一同はもう一度ブルーの力で夢の世界へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夢の中。

 

 

めぐみ達は忍者の格好で気付かれないようにこっそり移動する。

 

 

ひめ「良い方法ってこれ?」

 

め「気付かれないように忍び込む。そう言う時は忍者でしょ!」

 

ゆ「確かに忍者が一番ね。」

 

 

するとその時、周りの岩が動き始めた。

 

め「何?」

 

 

マアム「全く、懲りない子達ね。」

 

なんとマアムが現れた。

 

 

ひめ「見つかるの早っ!?」

 

リ「どうして…!?」

 

 

マアム「言ったでしょ。ここは夢の妖精バクの世界。侵入者はすぐに分かるわ!」

 

 

め「見つかったならしょうがない!プリキュアの皆はどこ!」

 

マアム「プリキュア達は甘く幸せな夢の中。それぞれが思い描く最高の夢の中で、楽しく過ごしているわ。プリキュア達はもう目覚めない。大人しく出て行った方が身のためよ。」

 

 

 

グレル「ユメタのお母さん!ユメタに会わせてくれ!」

 

マアム「あなた達は?」

 

エンエン「僕達、妖精学校で一緒だったユメタの友達です!」

 

マアム「友達?ユメタから聞いた事無いわ。それに今まで一度も、ユメタに会いに来た事も連絡した事も無い。」

 

グレル「そうだけど…。」

 

 

エンエン「ユメタに会わせて下さい!ちゃんと話がしたいんです!」

 

マアム「ユメタには他に友達が居るわ。あなた達は必要無い!」

 

 

するとマアムの尻尾の掃除機から、悪夢獣が出て来た。

 

 

マアム「さあ!出てお行き!」

 

 

め「そんな脅しには屈しません!だってあたし達、プリキュアだから!」

 

めぐみがプリチェンミラーを取り出して言う。

 

 

マアム「プリキュア…!?教科書に書いてあったプリキュアは全員捕らえたはず…」

 

 

め「あたし達は新しいプリキュアです!ひめ!ゆうゆう!行くよ!」

 

ひめ「何かこうなる気はしてたわ…。」

 

ゆ「私達で皆を取り戻そう!」

 

 

三人はプリキュアに変身し、悪夢獣に立ち向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マアム「あなた達、弱すぎるわ。」

 

だがあっさりやられ、牢屋に閉じ込められてしまった。

 

 

めぐみがもう一度変身しようとするが…

 

 

 

め「あれれ…?」

 

変身出来なかった。

 

 

マアム「その中では変身出来ないから、大人しくしてなさい。後であのレモンの人もそこに入れて上げるわ。」

 

そう言うと、誠司の元に向かった。

 

 

ひめ「もう最悪!」

 

め「大丈夫だよ!こんなのあたしのスーパーパンチで!オリャアアア~!」

 

牢に向かってパンチをパンチを繰り出すが…

 

 

 

ゴンッ!

 

め「いったぁ~っ!」

 

ゆ「大丈夫?めぐみちゃん?」

 

逆に自分のダメージが大きかった。

 

 

ユメタ「無駄だよ。」

 

グレル・エンエン「「ユメタ!」」

 

 

ユメタ「夢の世界では、僕のお母さんが一番強いんだ。」

 

 

グレル「ユメタ!もう止めるんだ!」

 

エンエン「こんな事しちゃいけないよ!」

 

グレル「お前だって分かってるだろ!?こんな事は良くないって!」

 

 

ユメタ「どうして…?」

 

グレル・エンエン「「えっ?」」

 

 

ユメタ「悪夢を食べて、子供達に楽しい夢を見せるのが僕らバクの役目だ。でも…子供達は夢から目覚めると、夢の事なんて忘れちゃう。どんなに仲良くなっても、僕の事だって忘れちゃうんだ。そんなの…辛過ぎるよ。そうしたら、お母さんが皆を夢の中に留めてくれたんだ。友達がずっと一緒にいてくれる、永遠に楽しい夢が続くんだ。僕も楽しいし、皆も喜んでる。皆幸せだよ?何がいけないの?」

 

グレル「そ、それは…」

 

ユメタ「友達なら放っておいてよ。」

 

 

め「友達だから放って置けないんだよ。」

 

ユメタ「えっ…?」

 

ひめ「この子達はね、友達のあなたを放って置けないって言うから一緒に来たんだよ。」

 

ゆ「友達が悪い事をしそうになったら止める。これが友達よ。」

 

 

エンエン「ユメタ…。」

 

 

ユメタ「心配してなんて頼んで無いよ!」

 

そう叫ぶと持っていたプリキュア教科書を投げ飛ばし、どこかへと行ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、誠司は。

 

 

誠司「どうやら、あそこに居るのは子供だけみたいだな…。」

 

 

離れた場所からバッタ型の機械…『バッタカンドロイド』で様子を見ていた。

 

 

誠司「しっかし、他のプリキュアかぁ…。どんな夢見てるんだ…?」

 

 

 

マアム「それぞれが思い描く最高の夢の中で、楽しく過ごしているわ。」

 

誠司「!?」

 

誠司もマアムに見つかってしまった。

 

 

誠司「見つかったか…!」

 

マアム「ここは夢の妖精バクの世界。侵入者はすぐに分かるわ。」

 

 

誠司「他のプリキュアはどこだ?」

 

マアム「プリキュア達は甘く幸せな夢の中。」

 

誠司「幸せな夢の中…?」

 

 

マアム「ええそうよ。自分達の夢が叶った世界。プリキュアはもう目覚めない。大人しく出て行った方が身のためよ。」

 

誠司「はいそうですかって出て行く馬鹿がどこに居るんだよ。」

 

 

マアム「良いわ、あなたには痛い目に遭わせてあげるわ!」

 

すると尻尾の掃除機から悪夢獣を出す。

 

 

誠司はピンクのレバーが取り付けられてる黄緑のバックル…『ゲーマドライバー』を取り出して、腰に装着する。

 

そしてポケットから紫色のゲームカセット…『プロトマイティアクションXガシャット』を取り出し、スイッチを押して起動させる。

 

 

『マイティアクションX!』

 

 

誠司「変身。」

 

『ガシャット!』

 

『レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!?アイム ア 仮面ライダー!』

 

ガシャットをドライバーに挿すとキャラが描かれたパネルが複数誠司の周りに現れ、その内の一つを選ぶと選んだパネルが誠司の体を包み込み、すると誠司の姿は変わっていた。

 

 

ギザギザ頭でずんぐりとした見た目はまるでゆるキャラのようになっている。

 

 

誠司は『仮面ライダーゲンム アクションゲーマーレベル1』に変身した。

 

 

マアム「この間と姿が違う…!?でもそんな姿で勝てると思ってるの?」

 

 

 

誠司「これだけじゃ無い。グレード2」

 

『ガッチャーン!レベルアップ!」

 

『マイティジャンプ!マイティキック!マイティ~アクショ~ン!X!』

 

 

そう言ってドライバーのレバーを開くとグラフィックを模したゲートが現れ、それが体を通過するとレベル1のボディが分離して、元の等身大の姿に変わった。

 

 

誠司は『仮面ライダーゲンム アクションゲーマーレベル2』に変身した。

 

 

マアム「姿が変わった…!?」

 

 

誠司「さあ、早く子供達とプリキュアの意識を戻すんだ。」

 

マアム「悪いけど、あなたに構ってる暇は無いの。悪夢よ!そこの黒い奴に痛い目を遭わせなさい!」

 

 

悪夢獣が襲い掛かると同時に、マアムはユメタの元へと向かった。

 

 

誠司(こいつは倒しても復活する…!気絶させてやり過ごすしか無い!)

 

 

 

ゲンムは悪夢獣に向かって走り出した。

 

 

するとゲンムはガシャットを抜き取り、

 

『ガッシューン!』

 

キメワザスロットホルダーに挿す。

 

『ガシャット!キメワザ!』

 

『MIGHTY!CRITICAL STRIKE!』

 

誠司「はあっ!」

 

必殺技のエネルギーを収束させた右足から跳び蹴りを放つマイティクリティカルストライクを放った。

 

 

『会心の一発!』

 

キックを受けた悪夢獣は気を失った。

 

 

誠司(恐らくめぐみ達も見つかっただろう…。合流した方が良さそうだな。)

 

ゲンムはキュアラインでめぐみのキュアラインに連絡を入れた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ユメタ「お母さん…。」

 

マアム「ユメタ、どうしたの?」

 

 

ユメタ「あの…。」

 

マアム「なあに?」

 

 

ユメタ「ううん…。」

 

 

マアム「何も心配しなくて良いのよ。お母さん、あなたの為なら何でもするわ。悲しみからも、危険からも守ってあげる。」

 

 

すると、悪夢獣の叫び声が聞こえて来た。

 

 

マアム「また誰かが悪夢を見ているわね。行かなくちゃ。」

 

ユメタ「お母さん大丈夫?疲れてるんじゃ…?」

 

 

マアム「疲れてても行かなくっちゃ、悪夢をやっつけるのがバクの役目だもの。ユメタは友達と遊んでなさい。良いわね?」

 

ユメタ「うん…。」

 

 

マアムは悪夢退治に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、どうにかして牢屋から出ようとめぐみとグレルとリボンが牢を引っ張るが、ビクともしなかった。

 

 

め「おっかしいなぁ~…」

 

ひめ「世の中そんなに甘く無いって。」

 

ゆ「アメは甘いよ?食べる?」

 

ひめ「あっ、じゃあ…。」

 

 

め「おかしいな~…こう言う時は皆で力を合わせれば開けられるハズなのに。」

 

 

エンエン「ユメタ…。」

 

 

牢の近くに落ちていたプリキュア教科書をエンエンが拾うと、中から鍵が落ちてきた。

 

 

エンエン「これは…鍵?」

 

め・ひめ「「マジ!?」」

 

ゆ「良かった。これで出られるね。」

 

 

 

その鍵でめぐみ達は無事牢屋から外に出る事が出来た。

 

 

め「あの子、この為に来てくれたんだね。」

 

ひめ「何だ、凄く良い子じゃない。」

 

ゆ「きっとあの子も、おかしいって気付いたのよ。」

 

 

エンエン「ユメタ…。」

 

 

 

 

するとそこにめぐみのキュアラインから着信音が鳴った。

 

 

め「誰だろ?…って、誠司からだ!」

 

電話の相手は誠司だった。

 

 

め「もしもし?」

 

誠司『全員無事か?』

 

 

め「大丈夫!ちょっとドジっちゃって牢屋に入れられちゃったけど…。でもユメタ君が鍵をくれたおかげで出られたよ!」

 

 

誠司『こっちは悪夢獣を片付けた。と言っても、気絶させただけなんだけどな。』

 

ひめ「そっか!気絶なら完全に倒した事にならないから、再生もしないよね!」

 

 

誠司『急いで合流しよう。』

 

め「うん!」

 

そう言って電話を切った。

 

 

め「急いで誠司と合流しよっ!」

 

ひめ「うん!」

 

ゆ「ええ!」

 

 

めぐみ達は誠司との合流に向かったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誠司「さて、俺も向かうとするか。」

 

 

ゲンムは黄緑のガシャットを起動させる。

 

 

『シャカリキスポーツ!』

 

すると黄緑色の自転車…『スポーツゲーマ』が出現する。

 

 

ゲンムはそれに乗り、めぐみ達の所に向かった。

 

 

 

続く!




ゲンム登場!いや~出したかったんですよね。

レベル3も出したかったんですがそれはまた別の機会と言う事で…

では次回もお楽しみに!


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プリキュアオールスターズNew Stage3編 第3話

遅くなって申し訳ありません!!

色々と忙しかったので!

今回も楽しんでいただけたら幸いです!

それでは本編どうぞ!


---side

 

 

 

「美味し~い!」

 

ユメタは子供達と一緒に居た。

 

 

「俺、大きくなったら消防士になるんだ!」

 

「私はアイドル!」

 

 

ユメタ「なれるよ。」

 

『えっ?』

 

ユメタ「僕に任せて。」

 

 

するとユメタの力でそれぞれの職業の格好になった。

 

 

「凄~い!」

 

 

「でも子供のままだね。」

 

ユメタ「ごめん、大人にはなれないんだ…。」

 

「なあんだ。」

 

「でも良いさ!大人にはなれるもんな!」

 

「そうだね!」

 

それを聞いてユメタはしょんぼりする。

 

 

ユメタが俯きながら歩いていると…

 

 

め「ヤッホー!」

 

ユメタ「ウワッ!?」

 

ユメタがめぐみの股下を通り過ぎると、いきなり挨拶されて驚いた。

 

 

ユメタ「き、君は!?」

 

め「あたし、愛乃めぐみ!改めてよろしくね!」

 

 

グレル「よう。」

 

エンエン「鍵、どうもありがとう。」

 

 

誠司「ありがとな。めぐみ達を助けてくれて。」

 

 

既に誠司はめぐみ達と合流して、変身も解いていた。

 

 

ユメタ「早く出て行きなよ。お母さんに見つかったらもう知らないよ。」

 

グレル「お前を放って出て行けるかよ!」

 

 

エンエン「ねえユメタ、覚えてる?妖精学校を辞める時に君が言った事。」

 

ユメタ「えっ…」

 

 

エンエン「君はこう言ったんだよ。『僕は将来の夢がある。だから夢を叶える為に学校を辞める。』って。」

 

 

グレル「お前の夢は、子供達を閉じ込める事じゃ無いだろ!」

 

エンエン「君の本当の夢は何!」

 

 

ユメタ「僕の夢は…。」

 

 

だが悪夢獣を思い出し、震える。

 

ユメタ「ダメだよ!僕には無理だったんだ!」

 

グレル「そんな事無いって!」

 

エンエン「諦めずに頑張り続ければ、きっと夢は叶うよ!」

 

ユメタ「どうやったっても叶わないんだよ!だったら楽しい夢で過ごした方が良いじゃないか!プリキュア達だって、夢の中で楽しんでるよ!」

 

 

め「じゃあ見に行こうよ。プリキュアの皆が夢の中でどうしてるのか、見てみようよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

めぐみ達は滝の辺りで各々のプリキュアの夢を見る。

 

 

プリキュア達の夢は教師、医者、漫画家、作家、女優と様々だった。

 

 

め「夢色々だね。」

 

誠司「見てる側だと面白いな。」

 

 

ユメタ「ほら、プリキュアだって良い夢を楽しんでるじゃないか。」

 

 

ひめ「そうでも無さそうよ。ほら。」

 

ひめがある人物の夢を指差した。

 

 

 

 

それは『キュアドリーム』こと『夢原のぞみ』の夢、教師になった夢だった。

 

 

のぞみ「花の色はうつりなりけりな…えっと…何だっけ?」

 

次の文が分からず、慌てていたその時だった。

 

 

 

のぞみ「えっ?えっ?えっ?」

 

勝手に手が動き、全文を書き終えると同時に拍手が起きた。

 

「のぞみ先生カッコいい!」

 

「すらすらと出て来るなんて流石ですね!」

 

 

だが、のぞみは首を横に振る。

 

のぞみ「今のは私の力じゃありません。これは都合の良い夢ですね。」

 

「え?」

 

 

のぞみ「私の将来の夢は、学校の先生になる事です。夢を叶える為にはもっともっと勉強しなくちゃいけません。」

 

 

のぞみ「こんな風に教壇に立てる様に頑張ります!楽しい夢をありがとう!」

 

 

ピシッ

 

するとのぞみの夢の世界にヒビが入った。

 

 

「どうしてですか?楽に夢が叶うなら、それで良いじゃないですか。」

 

のぞみ「ううん。夢は叶えば良いってものじゃない。だって夢は、なりたい自分になる事だから。だから、自分の力で頑張らなきゃ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

誠司「所詮はまやかしの夢。皆もおかしいって思い始めて来たんだな。」

 

 

め「あなたにもあるんでしょ?頑張って叶えたい夢。」

 

ユメタ「でも…僕には…。」

 

 

ひめ「私、あなたの気持ち分かるわ。」

 

ユメタ「え?」

 

 

ひめ「このままじゃ駄目だって分かってるけど、怖くて勇気が出ない。私もそうだったから。」

 

 

 

ユメタ「今は違うの…?」

 

ひめ「今は、友達がいるから。」

 

めぐみとゆうこが微笑む。

 

 

ひめ「あなたにもいるじゃない。友達。」

 

 

グレル「ユメタ、お前の本当の夢を目指して頑張ろう!」

 

エンエン「僕達、力になるから!」

 

 

誠司「ほら、お前の友達はお前の事をこんなにも大切に思ってくれてるぞ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マアム「ユメタ!」

 

するとそこにマアムが急いだ様子でこちらに来た。

 

ユメタ「お母さん…。」

 

 

マアム「無事で良かった…。ユメタ、こっちへいらっしゃい。」

 

 

だがユメタは行くのを躊躇っていた。

 

 

マアム「どうしたの?さぁ、おいで。」

 

 

しかしユメタはマアムの方へ行かず、めぐみ達の後ろに隠れてしまった。

 

 

マアム「あなた達!ユメタに何を言ったの!?」

 

誠司「俺達は何も言って無い。ユメタは自分の意思で踏みとどまったんだ。」

 

マアム「とぼけないで!悪夢よ!私の息子に悪い事を吹き込むあの子達を呑み込みなさい!」

 

 

するとマアムは尻尾の掃除機から三体の悪夢獣を出した。

 

 

誠司「グレル、エンエン。ユメタを連れてここから離れてろ。」

 

グレル「分かった!」

 

エンエン「行くよユメタ!」

 

グレルとエンエンがユメタを連れてそこから離れる。

 

 

め「皆!行くよ!」

 

めぐみ達はプリチェンミラーを取り出し、誠司は再びゲーマドライバーとプロトマイティアクションXガシャットとシャカリキスポーツガシャットを取り出した。

 

 

 

『変わルンルン!』

 

 

め・ひめ・ゆう「「「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」」」

 

 

ラ「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

 

プ「天空に舞う青き風!キュアプリンセス!」

 

ハ「大地に実る命の光!キュアハニー!」

 

 

ラ「ハピネス注入!」

 

プ・ハ「「幸せチャージ!」」

 

ラ・プ・ハ「「「ハピネスチャージプリキュア!」」」

 

 

 

 

三人はプリキュアに変身し、誠司は二つのガシャットを起動させる。

 

 

『マイティアクションX!』

 

 

『シャカリキスポーツ!』

 

 

誠司「グレード3!変身!」

 

 

『ガシャット!』

 

『ガッチャーン!レベルアップ!』

 

『マイティジャンプ!マイティキック!マイティ~アクショ~ン!X!アガッチャ!』

 

 

誠司がゲンム アクションゲーマーレベル2に変身するとスポーツゲーマがゲンムの周りを走り回り、ゲンムの頭上に飛び上がり、頭から被さる。

 

 

『シャカリキ!シャカリキ!バッド!バッド!シャカッと!リキッと!シャカリキスポーツ!』

 

 

頭にはスポーツ用ヘルメットが、胸部には『ガードアンプリファー』と呼ばれる増加装甲が装着され、両肩には『トリックフライホイール』と呼ばれる車輪が付いていた。

 

 

誠司は『仮面ライダーゲンム スポーツアクションゲーマーレベル3』に変身した。

 

ラ「嘘!?」

 

プ「自転車を着た!?」

 

 

誠司「前衛は俺達が引き受ける。ハニーは後ろで援護してくれ。」

 

ハ「了解!」

 

ゲンムの指示でハニーが後ろに下がる。

 

 

ラ「何でハニーを後ろに下がらせたの?」

 

誠司「ハニーヒーリングリズムがある。誰かがダメージを受けたら直ぐに回復できるからな。だから今回は後方支援を任せた。」

 

ラ「なるほど!」

 

 

誠司「他のプリキュアが目を覚ますまで、持久戦に持ち込む。最悪消耗戦になるかも知れないが、覚悟は良いか?」

 

 

ラ「バッチリ!」

 

プ「ここまで来たらやるっきゃ無いでしょ!」

 

ハ「大丈夫でーす!」

 

 

誠司「良く言った。じゃあ行くぞ!」

 

 

四人の戦士と悪夢獣の戦いが始まった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誠司「はあっ!」

 

ゲンムが悪夢獣の足に向けてトリックフライホイールを投げて、悪夢獣の体勢を崩す。

 

 

 

ラ「ラブリー!パンチングパンチ!」

 

ラブリーがパンチングパンチを連続で繰り出して怯ませた所に、拳から一撃を放つ。

 

 

 

プ「プリンセスカッター!」

 

プリンセスがプリンセスカッターを放ち、悪夢獣を切り裂く。

 

プ「更に!プリンセス!ゲンコツツインマグナム!」

 

両拳からゲンコツツインマグナムを放ち、近付けさせない様にする。

 

 

 

ハ「回復させるだけが援護じゃないわ!」

 

 

ハ「ハニースーパーソニックスパーク!」

 

 

後ろからハニーがハニースーパーソニックスパークを放ち、三人を援護する。

 

 

 

マアム「たとえ数を揃えても、悪夢には敵わないわ。」

 

ユメタ「お母さん…。」

 

 

 

 

 

 

 

咲「パンが全部焼けてる…?失敗ゼロ…?毎日お客さんがいっぱい…?嬉しいけど絶対おかしい!」

 

 

 

つぼみ「花が枯れない…?これは現実ではありませんね。」

 

 

 

マアム「またプリキュアの夢にヒビが…!」

 

プリキュア達の夢にヒビが入る。

 

 

ラ「皆作られた夢から出ようとしてるんだよ!」

 

誠司「こんな夢は絶対おかしい!皆そう思ってるはずだ!」

 

 

マアム「どうしてわざわざ…!甘い夢の中で楽しく過ごしていれば良いのに…!」

 

 

プ「誰かに作られた作られた夢じゃ、心の底から楽しめ無いわよ!」

 

ハ「夢の自分の力で叶えるものなの!」

 

 

誠司「お前の言っている夢は、夢じゃなくて呪いだ!現実の夢と寝てる時に見る夢は違うんだよ!」

 

 

誠司はグリップナックルと呼ばれる物に紫色にパッド型武器に合体させた武器…『ガシャコンバグヴァイザー』を取り出すとチェーンソーモードにする。

 

『ギュ・イーン!』

 

 

そして近付いて来た悪夢獣を切り裂いた。

 

 

 

こまち「確かに、現実は楽しい事だけじゃありません。嫌な事やつらい事も沢山あります。でも、そういう事から目を逸らしていたら、ダメだと思うんです。」

 

 

 

うらら「上手く出来なくて落ち込む事もあるし、自分が情けなくて泣く事もあります!でも!」

 

 

 

やよい「涙を乗り越えたら、きっと強くなれる!」

 

 

 

ラブ「失敗しても大丈夫!やり直せば良いんだよ!何度でも!」

 

 

 

 

 

マアム「痛い目に遭いたくなかったら、大人しく言う通りにしていた方が賢明よ!」

 

マアムが叫ぶと同時に悪夢獣を更に出す。

 

 

ラ「痛い目に遭うと分かってても!見て見ぬフリなんか出来ないよ!」

 

プ「ラブリーとハニーはやっと出来た友達なのよ!悪夢になんか奪われてたまるもんですか!」

 

ハ「友達が傷付けられるのは、自分が傷付くより痛いわ!」

 

誠司「さっさと皆を解放してくれるとありがたいけどな!」

 

 

 

 

 

 

りん「あたしは自分に嘘をつきたくない!あたしの夢は、この情熱は誰にも消せない!」

 

 

 

舞「自分で描いた夢だから、 自分の力で羽ばたきたい!」

 

 

 

なお「大事な事だから直球勝負!自分の足の頑張なきゃ!」

 

 

 

えりか「自分の夢の種を育てられるのは、自分だけだしね!」

 

 

 

響「私は、私のメロディを皆の心に響かせたい!」

 

 

 

みゆき「私は、皆と一緒に笑いたいな。」

 

 

 

かれん「私には友達がいる。自分一人では難しい事でも、友達がいれば必ず乗り越えられます。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方その頃、現実世界では…

 

ブルー「皆は大丈夫なんだろうか…。」

 

 

するとそこに、一人の少女がやって来た。

 

 

???「遅くなっちゃった。皆もう行っちゃったかなぁ?」

 

ブルー「君は…?」

 

 

???「初めまして!私も『プリキュア』です!」

 

 

この少女の名前は『坂上あゆみ』。

 

 

あゆみはかつて横浜で起きた事件の時にプリキュアの一人…『キュアエコー』となったのだ。

 

 

あゆみ「他のプリキュアの皆さんはどうしたんですか?」

 

 

ブルー「夢の中に閉じ込められてしまった…!」

 

あゆみ「そんな…。私も夢の世界に連れてってください!皆を助ける為に!」

 

 

ブルー「…分かった。では、行くよ。」

 

 

ブルー「鏡よ鏡!彼女を夢の世界へ!」

 

ブルーの力によって、あゆみは夢の世界に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレル達の元にも悪夢獣が現れ、グレルとエンエンを捕らえた。

 

 

グレル「ユメタ!力を貸してくれ!」

 

エンエン「ユメタ!助けて!」

 

グレル「俺達の力じゃ無理だ!頼む!助けてくれ!」

 

エンエン「ユメタ!」

 

 

ユメタ「僕には無理だよ!」

 

 

 

 

 

 

その時、

 

 

 

???「はあっ!」

 

 

何者かが放った飛び蹴りが悪夢獣に命中して消滅し、グレルとエンエンは解放された。

 

 

 

 

『鋼のムーンサルト!ラビット タンク!イェーイ!!』

 

 

 

 

グレル「あれ?」

 

エンエン「助かった…!」

 

 

???「大丈夫か?」

 

 

そこには、体が赤と青で複眼は兎と戦車を模した戦士がいた。

 

 

エンエン「あ、ありがとう。」

 

グレル「あんたは…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビルド「俺は仮面ライダービルド。『創る』『形成する』って意味のビルドだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グレル「仮面ライダー…」

 

エンエン「ビルド…。」

 

ビルド「そっ♪」

 

 

グレル「ユメタ、危ないからお前はここで待ってろ。」

 

エンエン「今、悪夢の狙いはプリキュアと僕達だけだから、君には襲って来ないと思うんだ。」

 

グレル「悪夢が怖いのに、お前を巻き込んじゃったら悪いからな。」

 

 

ビルド「お二人さん、俺も行かさせてもらうよ。」

 

エンエン「ありがとう!」

 

 

グレル「俺達の事は気にすんな!」

 

エンエン「プリキュア達を見てくるから、また後でね!」

 

 

グレルとエンエンを肩に乗せたビルドは、プリキュアとゲンムの元に向かった。

 

 

 

マナ「あたしは、皆とキュンキュンしたい!」

 

ユメタ「えっ…?」

 

マナ「自分だけが幸せな夢なんて、そんなの全然良い夢じゃない!」

 

 

マナの演説を聞いたユメタは、自分の情けなさに泣き叫んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラブリー達の元へ向かっていたビルドの前に、悪夢獣が現れた。

 

 

ビルド「こいつは俺に任せて、二人とも行け!」

 

グレル「分かった!」

 

エンエン「気を付けてね!」

 

グレルとエンエンを先に行かせ、ビルドはその場に残った。

 

 

 

ビルド「さあ、実験を始めようか。」

 

 

 

悪夢獣は拳を振り下ろすが、それを跳躍してかわす。

 

 

ビルド「せっかくだ。これを使ってみるか。」

 

するとビルドは、茶色のボトル…『ゴリラフルボトル』と水色のボトル…『ダイヤモンドフルボトル』を取り出すと、ドライバーに装填されている二本のボトルを抜き、ゴリラフルボトルを右のスロットル、ダイヤモンドフルボトルを左のスロットルに装填した。

 

 

『ゴリラ!ダイヤモンド!ベストマッチ!!』

 

 

ドライバーからテンションの高い音声が聞こえると、待機音が流れる。

 

 

ビルドがドライバーに付いていたレバーを回転させると、待機音がキンコンカンという工事現場のような音に変化してドライバーからパイプが伸びる。

それと同時に地面にスタンドが出現してパイプはそのスタンドに沿って型を形成し、プラモデルのランナーのようなものが作られる。

そしてそのパイプの中を前が茶色、後ろが水色の液体が通り、ハーフボディを形成した。

 

 

『Are You Ready?』

 

 

ビルド「ビルドアップ!」

 

するとハーフボディがスライドし、ビルドの体を挟み込む形でその姿を変えた。

 

 

 

『輝きのデストロイヤー!ゴリラモンド!!イェーイ』

 

 

赤い部分は茶色、青い部分は水色に変わり、複眼も兎と戦車を模したものからゴリラとダイヤモンドを模したものに変わり、右腕には豪腕…『サドンデストロイヤー』が付いていた。

 

 

ビルドは『ゴリラモンドフォーム』にフォームチェンジした。

 

 

 

ビルド「勝利の法則は決まった!」

 

 

再びビルドはサドンデストロイヤーでレバーを回転させ、キンコンカンという独特な待機音を鳴らす。

 

 

『Ready Go!』

 

 

ビルド「はあっ!」

 

するとビルドはダイヤモンドの左手で近くの岩に触った。すると、なんと岩がダイヤモンドに変化した。

 

 

『ボルテックフィニッシュ!イェーイ!!』

 

 

そしてそのダイヤモンドをサドンデストロイヤーで破壊し、その結晶が悪夢獣を襲った。

 

 

悪夢獣は結晶の嵐をもろに受けて気絶した。

 

 

 

 

ビルド「さて、俺の出番も終わった事だし、そろそろ帰りますか。」

 

 

そう言うとビルドは、そのまま歩いてどこかに行ってしまった。

 

 

続く!




もう少しだぁ…!もう少しでオールスターズが揃うぅ…!ヒウッ!?『GAME OVER!』


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プリキュアオールスターズNew Stage3編 第4話

今回はいつもと比べてかなり短いです!しかも戦闘描写ありません!(申し訳ありません!!)


それではどうぞ!


---side

 

 

悪夢獣と戦っていたラブリー達は徐々に押されていた。

 

 

だがハニーヒーリングリズムのおかげでダメージは無かった。

 

 

誠司「まさかまだまだ出て来るなんてな…。」

 

ラ「これ、数十体以上は居るよね?」

 

プ「もー!どんだけ出て来んのよ!」

 

ハ「これはちょっとまずいかな…。」

 

 

マアム「どんなに頑張ったって、あなた達に勝ち目は無いわ。」

 

 

ラ「まだ分かんないよ!」

 

プ「プリキュアの皆が目を覚ましてくれたら、すぐに形勢逆転よ!」

 

 

マアム「この状況でもまだそんな事が言えるの?」

 

 

誠司「悪いな。俺達は諦めが悪いんでね!」

 

それでも諦めず、悪夢獣を迎撃する。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

同じ頃、遊んでいた子供達が悪夢獣を見て、追われていた事を思い出して泣き出した。

 

 

 

なぎさ「聞こえる!」

 

ラブ「子供達の声が!」

 

 

マナ「行かなきゃ!」

 

 

子供達の泣き声を聞いたプリキュア達が夢から出ようとする。

 

 

 

 

更にブルーの力によって、子供達と妖精達の手元にミラクルドリームライトが現れた。

 

 

 

 

ブルー「子供達よ、妖精達よ。皆に頼みがある。君達を、プリキュア達を夢の世界から救う為に、皆の応援が必要だ。」

 

 

 

 

グレル「このミラクルライトでプリキュアとライダーにパワーを送るんだ!」

 

 

 

グレル・エンエン「「それじゃあ行くぞ(よ)!」」

 

 

 

『プリキュアー!ライダー!頑張れー!』

 

グレルとエンエンがミラクルドリームライトを振ると、子供達も振り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誠司「これは…?」

 

ラ「力が湧いて来る!」

 

 

 

ミラクルライトの力でラブリー達の力が増し、さらに他のプリキュア達の夢の世界も壊れ、現実で目を覚ました。

 

 

 

 

ブルー「鏡よ鏡!目覚めたプリキュア達を夢の世界へ!」

 

 

 

ブルーの力で窓を夢の世界へと繋ぎ、プリキュア達はその中に入って変身した。

 

 

 

 

 

 

 

 

ラブリー達を囲んでいた悪夢獣がまとめて吹き飛ばされ、周りには多くのプリキュアが集結していた。

 

 

 

今ここに、全てのプリキュアが集結したのだ。

 

 

ホワイト「子供達を泣かせたのは!」

 

ブラック「あなた達ね!」

 

 

ラ「先輩プリキュア来た~!」

 

プ「凄っ!」

 

ハ「こんなに先輩プリキュアがいたのね…。」

 

 

メロディ「これは何?」

 

マーチ「ここはどこ?」

 

 

ハート「あれは悪夢の怪物!ここは夢の世界だよ!」

 

 

マリン「何だ夢か~…。夢ならいっか。」

 

 

エース「夢の世界が悪夢に支配されてしまったら、見る夢全てが悪夢になってしまいます!」

 

ロゼッタ「眠るのが怖くなってしまいますわ!」

 

 

マリン「何っ!?そりゃ困る!っていうか…」

 

 

するとマリンはゲンムを指差す。

 

 

マリン「あんた何なの!?自転車着たりして、ずっと気になってたんだけど!」

 

 

ムーンライト「私も気になってたわ。あなたは一体…。」

 

 

ラ「誠司は敵じゃありません!仮面ライダーって言う強力な味方です!」

 

 

ムーンライト「仮面ライダー…。」

 

 

ピース「仮面ライダー…!私達以外のスーパーヒーローがいたなんて!それでその姿での名前は何て言うんですか!」

 

誠司「あ、ああ。仮面ライダーゲンムだ。(何かものすっごい興奮してるな…。ヒーロー好きなのか?)」

 

 

ピース「ゲンムって言うんですか!私はキュアピースって言います!もしよろしければサインとか貰っても…!」

 

サニー「ピース落ち着くんや。まずはあいつらを倒すのが先やで。」

 

ピース「はっ!?そうだった!?」

 

 

マアム「悪夢達よ!プリキュア達と自転車の人を倒しなさい!」

 

 

 

誠司「悪いな。もう俺は自転車の人じゃ無いんでね。」

 

 

『ガッシューン』

 

 

すると誠司は変身を解除した。

 

 

ラ「ちょ、ちょっと誠司!?」

 

プ「何で変身を解除してんの!?」

 

 

誠司「更に強い姿になる為さ。」

 

 

一同『えっ?』

 

 

誠司「さっきの姿はレベル3。今からなる姿のレベルは…X(エックス)。つまり未知数だ。」

 

 

ラ「レベル…」

 

プ「エックス!?」

 

 

誠司「その通り。」

 

 

すると誠司は『バグスターバックル』と呼ばれる物を腰に巻き、ガシャコンバグヴァイザーを取り出す。

 

 

ハ「それってさっきの武器?」

 

誠司「ああ。これはこうするんだ。」

 

 

すると誠司はバグスターバックルとガシャコンバグヴァイザーを合体させて、『バグルドライバー』を完成させた。

 

 

ラ「武器が!?」

 

プ「ベルトになっちゃった!?」

 

 

すると誠司はポケットから白いガシャット…『デンジャラスゾンビガシャット』を取り出して、起動させる。

 

 

『デンジャラスゾンビ!』

 

 

すると誠司の後ろにデンジャラスゾンビのゲーム画面が現れ、ドライバーから不気味な待機音が鳴る。すると誠司はガシャットを持った右手を横に伸ばす。

 

 

誠司「グレードX。変身!」

 

 

そう言うとガシャットをドライバーにセットして、ドライバーの赤いボタン…『バグルアップトリガー』を押す。

 

 

『ガシャット!バグル・アップ!』

 

 

するとドライバーから膨大な波動と闇の霧が出現して誠司の体を包み込んだ。

 

 

『デンジャー!デンジャー!(ジェノサイド!)デス・ザ・クライシス!』

 

 

誠司は目の前に現れたディスプレイを腕を突き出して穴を開け、そのまま全身で突き破ると誠司の姿は変化していた。

 

 

『デンジャラスゾンビ!(Woooo!!)』

 

 

骨を思わせる白と黒を基調とした姿に左肩にはスパイク。目元を覆う赤いバイザーの左半分が砕けて水色の目が露になっており、ライダーゲージは0を表示しており、黒と紫色を基調とした従来のゲンムとはかけ離れた、死霊とも言うべき禍々しい姿になっていた。

 

 

誠司は『仮面ライダーゲンム ゾンビゲーマーレベルX』に変身した。

 

 

 

ラ「誠…司?」

 

プ「ゾゾゾゾンビ!?」

 

ハ「ちょっと怖い…。」

 

 

サニー「そや!やよいから見てあの姿はありなんか?」

 

ピース「わ、私でもさすがにあれは許容範囲を超えてるよ~!」

 

 

マアム「な、何なの!?そのおぞましい姿は!?」

 

誠司「仮面ライダーゲンム…ゾンビゲーマーレベルXだ。」

 

マアム「ゾンビ!?でも悪夢に敵うはず無い!」

 

誠司「それはどうかな。」

 

 

ブラック「皆!行くよ!」

 

 

今まさに三十八人のプリキュアと一人の仮面ライダーと複数の悪夢獣による決戦が、今始まった!

 

 

続く!




ヴェッハハハハハ!!ついにデンジャラスゾンビを出せたぁ!!おっと失礼。


それでは次回もお楽しみに!


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プリキュアオールスターズNew Stage3編 第5話


お待たせしました!遅れてしまって申し訳ありません!

今回はいよいよゾンビゲーマーが戦います!

それではどうぞ!


---side

 

 

ダイヤモンド「呆れる程たくさんいるわね!どうする!?」

 

 

ラ「あたしに任せて下さい!」

 

 

ラ「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」

 

 

ラ「チェリーフラメンコ!」

 

ラブリーが三枚のプリカードを重ね合わせて、プリチェンミラーのトレイにセットし、ミラーボールを下から上に回す。

 

すると、ラブリーの姿が変わり、チェリーフラメンコにフォームチェンジした。

 

ラ「プリキュア!パッションダイナマイト!オ・レ!」

 

フラメンコダンスを舞いながらラブプリブレスを叩き、パッションダイナマイトを放って悪夢獣を一掃した。

 

 

ハート「おお~っ!」

 

ロゼッタ「格好良いですわ!」

 

 

プ「それじゃあ私も!」

 

誠司「!プリンセス!上だ!」

 

 

プ「えっ?おわっ!危な!?」

 

ゲンムの指示を聞いて上を見ると、ヤシの実が落ちて来たが横に跳んで交わした。

 

 

ハート「空にもあんなにいっぱい!」

 

空にも大量の悪夢獣が飛んでいた。

 

 

プ「よくもやろうとしたわね!」

 

 

プ「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」

 

 

プ「シャーベットバレエ!」

 

プリンセスが三枚のプリカードを重ね合わせて、プリチェンミラーのトレイにセットし、ミラーボールを下から上に回す。

 

すると、プリンセスの姿が変わり、シャーベットバレエにフォームチェンジした。

 

プ「プリキュア!アラベスクシャワー!」

 

バレエを舞いながらラブプリブレスを叩き、雪花状の光の粒を下降させてアラベスクシャワーを放った。

 

 

命中した悪夢獣は、バレエの舞のポーズのまま凍った。

 

 

ハート「おお~っ!こっちも凄い!」

 

プ「でしょ!」

 

 

 

ブルーム「イーグレット!行くよ!」

 

イーグレット「ええ!」

 

ブルームとイーグレットが跳躍して、コンビネーションで悪夢獣を蹴散らす。

 

 

 

ブロッサム「私達も負けてられません!マリン!行きましょう!」

 

マリン「やるっしゅ!」

 

 

ブロッサム・マリン「「集まれ!二つの花の力よ!」」

 

 

ブロッサム・マリン「「プリキュア!フローラルパワー・フォルテッシモ!」」

 

 

マリン「今年も決まったっしゅ!」

 

見事に決まり、マリンはドヤ顔を作った。

 

 

ドリーム「プリキュア!シューティングスター!」

 

 

ミルキィローズが周りの地面を沈め、そこにドリームがシューティングスターを放って一掃した。

 

 

ハッピー「よーし!私も!」

 

 

ハッピー「プリキュア!ハッピーシャワ---!」

 

ハッピーがハッピーシャワーを放とうとしたが、足を引っ掛け、代わりに頭突きが炸裂した。

 

 

ルージュ「プリキュア!ファイヤーストライク!」

 

マーチ「プリキュア!マーチシュート!」

 

 

ルージュとマーチがハッピーの周りにいた悪夢獣に向けてファイヤーストライクとマーチシュートを放った。

 

 

ルージュ「決まった!ハッピーヘッドアタック!」

 

マーチ「ナイス直球勝負!」

 

ハッピー「あはは…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誠司「さて、俺も頑張りますか。」

 

 

『ガシャコンスパロー!』

 

 

ゲンムの周りを一つのパネルが一周すると、弓型のガシャコンウェポン…『ガシャコンスパロー』がゲンムの手に収まった。

 

 

ゲンムはガシャコンスパローの『弓モード』で向かって来る悪夢獣に狙いを定めてトリガーを引いた。

一発、二発、三発とスパローからエネルギーの矢が放たれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

レモネード「キュアピース!私達も行きましょう!」

 

ピース「ええ!」

 

 

するとレモネードとピースの前に土中から大量の悪夢獣が現れ、二人に向けてロケット弾を放った。

 

 

逃げている途中でシャイニールミナス・ミント・サンシャインがバリアを展開し、ロケット弾を防いだ。

 

レモネード「助かりました…。」

 

 

 

 

 

だが、一部のロケット弾がバリアを越えた。

 

ピース「嘘…!?」

 

 

 

しかし、ロケット弾は全て後ろから放たれた攻撃によって相殺された。

 

 

アクア「全弾命中!流石ね!」

 

後ろからアクア・サニー・ビューティが射撃したからだった。

 

 

 

ピーチ「決めるよ!メロディ!」

 

メロディ!「OK!」

 

 

ピーチ「プリキュア!ラブサンシャインフレッシュ!」

 

 

メロディ「駆け巡れ!トーンのリング!」

 

 

メロディ「プリキュア!ミュージックロンド!」

 

ピーチとメロディが必殺技を放った。

 

 

 

マアム「プリキュア!皆まとめて消えなさい!」

 

するとマアムの力によって、周りの地面が消え、下のマグマに落ちてしまう。

 

 

 

アイ「きゅぴらっぱ~!」

 

だがアイちゃんの力によってマグマが魚の群れに変わり、皆を救った。

 

 

グレル「ナイスきゅぴらっぱ~!」

 

エンエン「アイちゃん凄い!」

 

 

 

 

マアム「出でよ!メカ悪夢!」

 

今度はメカ悪夢が現れ、ブラックとホワイトに向けてロケットパンチを放った。

 

 

 

ブラック「だあああぁぁぁっ!」

 

しかしブラックはそれを避け、カカト落としで動きを狂わせた。

 

 

ホワイト「たあああぁぁぁっ!」

 

ホワイトがロケットパンチを掴み、メカ悪夢に向けて投げつけて命中させた。

 

 

最後にブラックがもう一度カカト落としを放ち、頭部を凹ませると、他の所にもダメージが行き渡り、メカ悪夢は爆発した。

 

 

だがメカ悪夢を操縦していた悪夢獣は小型艇で脱出し、後ろを向いていたムーンライトとエースを見つけて狙いを定め、ドリルを回転させて突撃した。

 

 

 

 

 

しかしムーンライトとエースの手刀が、小型艇を真っ二つに切り裂いた。

 

 

エース「わたくし達の寝首をかこうなど、百年早いですわ。アデュー。」

 

投げキッスと同時に小型艇が爆発し、悪夢獣も消滅した。

 

 

 

 

 

だがまたメカ悪夢が現れた。

 

 

 

 

誠司「今度は俺に任せろ。」

 

メカ悪夢の前に出たガシャコンスパローを構えたゲンムがスパローのコントロールパネルの『アタックラッシュパッド』のAボタンを押す。

 

 

『ス・パーン!』

 

 

すると、スパローが真ん中から二つに分離して、『鎌モード』に移行した。

 

二つの鎌で悪夢獣を切り裂く。

 

 

するとメカ悪夢がミサイルを放ち、全弾ゲンムに直撃した。

 

 

ラ「誠司!!」

 

 

土煙が収まると、そこには地面に大の字で倒れ伏すゲンムの姿があった。

 

 

ハ「そんな…!」

 

プ「嘘でしょ…!?」

 

ラ「誠司!!」

 

プリキュア全員が悲しみの表情を浮かべる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、ゲンムに変化が起きた。

 

ゲンムの体から黒と紫の粒子状の何かが発生し、まさしくゾンビのような不気味な挙動で起き上がった。

 

マーチ「ひっ…!?」

 

 

誠司「ハアァァァーー…」

 

起き上がったゲンムは首や肩を軽く回したりして、体を確かめた。

 

 

マアム「どうなってるの!?ミサイルが直撃したのになぜ生きているの!?」

 

誠司「そうだな…。ゾンビだからとでも言っておくか。」

 

 

 

ゲンムは右胸部装甲の『ライフジェイルアーマー』の機能により、ライダーゲージが0になった時に一時的に変身者への戦闘ダメージを無効化される状態を維持・再現する機能がある。これこそがゲンムの、不死身のゾンビの力である。

 

 

マーチ・ビート「「し…死んだ状態から復活した…。う~ん…。」」

 

マーチとビートは目を回しながら倒れてしまった。

 

 

サニー「マーチィィ!!しっかりせえ!?」

 

メロディ「ビートもしっかりして!」

 

 

 

 

誠司「さて、反撃開始だ。」

 

そう言うとゲンムはバグルドライバーのAボタンとBボタンを同時に押すと、ドライバーから待機音が鳴り、もう一度Bボタンを押した。

 

 

『CRITICAL DEAD!』

 

 

すると地面からゾンビゲーマーが複数出現し、メカ悪夢を囲むように押さえる。

 

 

ラ「えっ!?何で!?何で誠司が増えてるの!?」

 

誠司「ゾンビには増殖が付き物だろう?」

 

 

すると、ゾンビゲーマーが触れたメカ悪夢がどんどん腐敗していった。

 

メカ悪夢は腐敗したが、操縦していた悪夢獣は小型艇で脱出した。

 

その小型艇がドリルを出して、ゲンムに向かって突撃してきた。

 

 

 

誠司「これで終わりだ。」

 

そう言うとゲンムは再びドライバーのAボタンとBボタンを同時に押すと、ドライバーから待機音が鳴り、もう一度Aボタンを押した。

 

 

『CRITICAL END!』

 

 

するとゲンムはゲンムは宙に浮かび、黒いオーラを纏って小型艇に向かってライダーキックを放った。

 

小型艇は貫かれ、ゲンムの後ろで爆発した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マアム「プリキュア…。ライダー…。いくら悪夢を出しても打ち砕かれる…。これがプリキュアとライダー…。」

 

悪夢獣と戦い、消滅させるプリキュア達とゲンムを見たマアムが呟く。

 

 

マアム「でも負けられない!ユメタを守らなきゃ!」

 

 

ラ「ラブだね。ユメタ君を守りたいって言うあなたの気持ち、とってもラブだね!」

 

疲弊していたマアムの傍にラブリー・プリンセス・ハニーが着地する。

 

 

ラ「お母さんの愛情でユメタ君は優しい子になったんだね。」

 

マアム「何が言いたいの?」

 

 

ラ「ユメタ君みたいな良い子が、子供達を閉じ込める事を、望んでいるとは思えないんだ!」

 

 

ラ「ユメタ君はちゃんと自分で頑張れる子だよ!信じてあげて!」

 

 

マアム「何を言ってるの?ユメタの事は母親の私が一番よく分かってるわ!だからユメタの幸せを考えて、夢を叶えて---!」

 

 

ハ「本当にそれが、ユメタ君の望みなの?」

 

マアム「えっ…?」

 

 

プ「それはユメタ君の夢じゃなくて、あなたのゆめだわ!わが子を守りたくて、守り過ぎてユメタ君を閉じ込めている!」

 

 

マアム「お黙り!」

 

そう叫んで悪夢獣を出し、ラブリー達に襲い掛かろうとする。

 

 

 

ユメタ「お母さん!もう止めて!」

 

プリキュア達の言葉を思い出したユメタがラブリー達の前に出て、自分の力で攻撃を防いだ。

 

 

グレル・エンエン「「ユメタ!」」

 

 

更に尻尾が掃除機に変化して、悪夢獣を吸い込んだ。

 

 

マアム「ユメタ…!あなた悪夢を…!」

 

 

ユメタ「お母さん、ごめんなさい…!僕が弱虫だからいつも心配かけて…お母さんにこんな事させて!」

 

マアム「何言ってるの、良いのよ。あなたを守るためならお母さんなんだって---」

 

 

ユメタ「守ってくれるのは嬉しいよ!でも、子供達には将来の夢が、未来がある!僕のために皆の未来を犠牲に出来ないよ!辛くても、苦しくても、僕は自分の力で頑張りたい!プリキュアみたいに!」

 

 

マアム「ユメタ…お母さんはあなたの悲しむ姿を見たく無かったの…。ただあなたを守りたくて…。それが…間違ってたの…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、悪夢獣が応援してる子供達のいる場所をハンマーで叩きつけて来た。

 

 

誠司「アイツら、子供達のいる場所を狙って…!」

 

 

マアム「子供達に手を出すなと教えたじゃない!」

 

 

マアムがハンマーで叩いていた悪夢獣を吸い込もうとするが、既に疲弊状態だったため、吸い込む事が出来なかった。

 

 

ユメタ「お母さん!」

 

マアム「悪夢を…吸い込めない…?」

 

リボン「力を使い過ぎたんですわ!」

 

 

更に悪夢獣は空を雷雲に変え、周りにあった珊瑚などを消滅させた。

 

 

ブルームとイーグレットが悪夢獣を倒すが、すぐに再生されて反撃されるが交わした。

 

 

誠司「くそっ!キリが無い!」

 

 

イーグレット「何度倒しても蘇ってくる!」

 

アクア「私達の力じゃ浄化出来ないの…!?」

 

ミント「まさしく悪夢…!」

 

 

グレル「このままじゃキリが無いぞ…!」

 

エンエン「何か方法は!?」

 

 

ユメタ「バクの力だ!バクの力なら、悪夢をやっつけられる!プリキュアとライダーとバクの力が合わされば…!」

 

 

ユメタ「僕が行く!」

 

マアム「待ちなさいユメタ!行っちゃ駄目よ!危ないわ!」

 

ユメタがプリキュアとゲンムの所へ向かおうとするが、マアムに制止される。

 

 

ユメタ「でも僕はバクだ!お母さんいつも言ってるじゃないか!悪夢をやっつけるのがバクの役目だって!悪夢をやっつけて、皆の夢を守らなきゃ!」

 

ユメタ「行かせて!お母さん!お願い!」

 

 

 

 

 

マアム「ユメタ、行ってらっしゃい。お母さん、ここで見てるわ。しっかりね。」

 

ユメタ「うん!」

 

ユメタはグレルとエンエンと共に先へ進み、ラブリー達もすぐさまユメタ達を追いかけた。

 

 

ユメタが見えなくなった所でマアムは、涙を流したのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先に進む途中で悪夢獣が襲い掛かるが、ラブリー達が同時にパンチを繰り出し、悪夢獣を消滅させる。

 

 

ユメタ(怖いけど、プリキュアがいる!)

 

 

グレル「ユメタ!もうすぐだ!」

 

エンエン「頑張って!」

 

ユメタ「うん!」

 

 

ユメタ(友達がいる!僕は一人じゃない!)

 

 

ユメタ「キュアハート!僕の力を受け取って!」

 

ハート「ユメタ君!」

 

尻尾の掃除機からバクの力が放たれ、ハートの中に取り込んだ。

 

 

ハート「あなたに届け!マイ・スイート・ハート!」

 

 

ユメタの力を受け取ったハートが近付いて来た悪夢獣にマイ・スイート・ハートを放つと、悪夢獣が再生しなかった。

 

 

グレル「悪夢が消えた!」

 

ユメタ「プリキュアの皆!そしてライダー!」

 

 

全てのプリキュア達とゲンムにもユメタの力が加わった。

 

 

ブラック・ブルーム・ドリーム・ピーチ・ブロッサム・メロディ・ハート・ラブリー『プリキュア!コラボレーションパンチ!ニューステージ!』

 

 

ピンクチームのプリキュア達がコラボレーションパンチ・ニューステージを放ち、悪夢獣を一掃した。

 

 

プ「凄っごい!って、ラブリーもちゃっかり混ざってたし!」

 

いつの間にかラブリーがいなかった。

 

 

ハ「さっ、行くわよプリンセス。」

 

プ「分かってるってば!」

 

プリンセスもハニーも迎撃に向かった。

 

 

 

続く!




如何でしたか?次回はいよいよnew stage編ラストです!

では次回もお楽しみに!


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プリキュアオールスターズNew Stage3編 最終話


どうも!ロックシードです!

投稿が遅れてしまって申し訳ありません!


ではNew Stage編 最終話です!どうぞ!


---side

 

 

 

プリキュアとゲンムが徐々に悪夢獣を追い詰めていくが、全ての悪夢獣が地面に潜った。

 

 

レモネード「地面に消えました!」

 

ルージュ「何するつもり?」

 

 

すると、地鳴りが起き、地面から一つとなった悪夢獣が現れた。

 

 

マリン「でっかくなっちゃった!」

 

 

そしてそのままプリキュア達を閉じ込めた。

 

ラ「ここは一体!?」

 

マリン「な~んかやな感じ…。」

 

 

その嫌な感じは的中し、巨大な悪夢獣がプリキュア達を踏み潰そうとしたが、何とかかわした。

 

 

ピース「何あれ!?」

 

ハッピー「とにかく早く倒して、外へ脱出しないと!」

 

 

ピース「プリキュア!ピースサンダー!」

 

ピースサンダーが命中すると同時にドリーム・ルージュ・レモネードが足に攻撃し、悪夢獣が腕から攻撃を放つがミルキィローズとマーチが同じく攻撃して受けるのを防ぐ。

 

 

ミント「危ない!」

 

後ろから攻撃を受けそうになるが、ミントとロゼッタがバリアを展開して防ぐも、余りのパワーに砕かれてしまう。

 

 

ダイヤモンド「あの大きな腕が厄介だわ!」

 

アクア「バランスを崩して隙を作りましょう!」

 

 

マリン「合点承知!」

 

 

ブロッサム「プリキュア!ピンクフォルテウェーブ!」

 

マリン「プリキュア!ブルーフォルテウェーブ!」

 

 

ブロッサムとマリンがピンクフォルテウェーブとブルーフォルテウェーブを悪夢獣の足下に放ち、悪夢獣を転倒させる。

 

 

ブラック「プリキュアの美しき魂が!」

 

ホワイト「邪悪な心を打ち砕く!」

 

 

ブラック・ホワイト「「プリキュア!マーブルスクリュー!マックス!」」

 

 

ブラックとホワイトがマーブルスクリュー・マックスを放ち、悪夢獣を倒した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だが悪夢は三体の悪夢獣を作り出し、妖精達と子供達のいる所へ飛んでいった。

 

 

グレル「ユメタ!」

 

エンエン「危ない!」

 

 

ユメタ「グレル!エンエン!」

 

 

グレル・エンエン((絶対に守るんだ!僕らの友達を!))

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

するとグレル達が持っていたミラクルライトが光り、二人を包んだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

光が収まるとグレルとエンエンは謎の空間にいた。

 

 

グレル「ここは…?」

 

 

 

あゆみ「グレル、エンエン。あなた達ね、私を呼んだのは。」

 

グレル・エンエン「「?」」

 

 

あゆみ「『友達を助けたい。』そんな声が私を呼んだの。」

 

 

エンエン「君は誰?」

 

 

 

あゆみ「私は坂上あゆみ。プリキュアよ。」

 

グレル「プリキュア…?でも教科書には…。」

 

 

エンエン「僕、先生から聞いた事がある!たった一度だけ変身した『幻のプリキュア』がいるって!」

 

グレル「幻のプリキュア…?」

 

 

あゆみ「私にはパートナーの妖精がいないの。私もあなた達と同じ様に、友達を…プリキュアの皆を助けたい!力を貸して!」

 

 

グレル・エンエン「「うん!」」

 

 

あゆみ、グレル、エンエンは手を繋ぐ。

 

 

あゆみ・グレル・エンエン(((皆の思いを守るために!心を一つに!)))

 

 

すると、グレルとエンエンのブローチが光り出した。

 

 

 

エコー「思いよ届け!キュアエコー!」

 

 

あゆみはグレル達の力を借り、再びプリキュアに変身できた。

 

 

グレル「キュアエコー…。」

 

エンエン「僕らのプリキュアだ…。」

 

 

するとエコーはグレル達の方を向き微笑む。

 

エコー「グレル!エンエン!本当だね!諦めずに頑張り続ければ、夢は叶う!」

 

 

エコー「世界に届け!皆の思い!」

 

エコー「プリキュア!ハートフルエコー!」

 

 

エコーのハートフルエコーによって周りの暗雲が消え、悪夢獣が消滅した。

 

 

メロディ「あれは!」

 

ハッピー「あゆみちゃん!いや、キュアエコー!」

 

 

エコー「皆!今よ!」

 

 

 

だがまた集結し、巨大なタコの姿となった。

 

 

 

誠司「何じゃありゃ!?とにかく行かねぇと!」

 

 

するとゲンムの目の前に何者かが現れた。

 

 

 

 

 

誠司「…!あれは…!」

 

 

 

なんとゲンムの目の前に、『仮面ライダーエグゼイド』の敵キャラ、『グレングラファイトバグスター(レベル99)』が現れた。

 

 

誠司「グラファイト!?何でこんな所に!?」

 

グラファイト?「………。」

 

誠司「まさかこいつも悪夢なのか…!?」

 

 

なんとこのグラファイトはエネルギー体だったため、本物では無かった。

 

 

誠司「たとえこいつが本物じゃ無くても、負けはしねぇ!」

 

 

『ズ・ドーン!』

 

 

ゲンムがガシャコンスパローを弓モードに戻して、矢を連射するが、鋭い牙のような武器…『グレングラファイトファング』でこれを防いで突撃する。

 

 

誠司「やっぱり強いな…。でも!こんな所で負ける訳にはいかねぇ!」

 

そう言うとゲンムはドライバーのAボタンとBボタンを同時に押すと、ドライバーから待機音が鳴り、もう一度Aボタンを押した。

 

 

『CRITICAL END!』

 

 

誠司「はぁぁぁぁ…!」

 

 

グラファイト「……ドドドドド紅蓮爆龍剣!」

 

グラファイトもグレングラファイトファングにエネルギーを溜め、そして最大限にエネルギーを溜めた二人はお互いに向かって走り出した。

 

 

誠司「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 

そしてゲンムはライダーキックを放ち、グラファイトは紅蓮爆龍剣を放った。勝負を制したのは…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

グラファイト「…………!」

 

 

するとグラファイトは倒れ、爆発した。この勝負、ゲンムが勝ったのだ。

 

 

誠司「はぁ…!はぁ…!偽物でもかなり強かったな…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プリンセス「デカい!でも!」

 

ラブリー「絶対負けないんだから!」

 

 

全プリキュア達が一斉に走り出し、攻撃をかわして跳躍する。

 

 

プリキュア達が足を攻撃し、ラブリー達も攻撃するが反撃を受けてしまう。

 

 

 

だがドキプリ勢が三人を救った。

 

 

ハート「大丈夫?」

 

ソード「私達がついてるから、安心して。」

 

 

ダイヤモンド「プリキュア五つの誓い。」

 

エース「愛する事は守り合う事。」

 

ロゼッタ「ですわ。」

 

 

ハート「力を合わせて、まだまだ行くよ!」

 

ラブリー・プリンセス・ハニー「「「OK!」」」

 

 

全プリキュア達のコンビネーションが悪夢を圧倒する。

 

 

ブルーム・イーグレット「「プリキュア!ツイン・ストリーム・スプラッシュ!」」

 

 

ダイヤモンド「決まった!」

 

 

ブルームとイーグレットがツインストリームスプラッシュを放つが、決定打にはなれず、逆に足で動きを封じこまれてしまう。

 

 

悪夢「プリキュア…捕まえた…!」

 

 

 

誠司「おいおい、誰か忘れてねぇか?」

 

悪夢「!?」

 

 

悪夢の頭上に、ゲンムがいつの間にか立っていた。

 

 

ラブリー「誠司!?いつの間に!?」

 

誠司「俺が今、変身してるライダーは『エナジーアイテム』って言う強化アイテムが使えてな。その中には『高速化』って言うのがあるんだよ。」

 

 

誠司「さて、お喋りはここまでにして、速攻で行くぞ!」

 

 

鎌モードのガシャコンスパローに黒のガシャット…『ギリギリチャンバラガシャット』を挿し込む。

 

『ガシャット!キメワザ!』

 

『GIRI GIRI!CRITICAL FINISH!』

 

誠司「はあっ!!」

 

 

下降しながらギリギリクリティカルフィニッシュを放ち、プリキュア達の動きを封じていた全ての足を切り裂いた。

 

 

誠司「これでもう、その足は使えねぇな!皆!一気に決めちまえ!」

 

プリンセス「言われなくても!」

 

 

 

ブラック・ホワイト・シャイニールミナス「「「エキストリーム・ルミナリオ!」」」

 

 

ブルーム・イーグレット「「プリキュア!ツイン・ストリーム・スプラッシュ!」」

 

 

ドリーム・ルージュ・レモネード・ミント・アクア「「「「「プリキュア!ファイブ・エクスプロージョン!」」」」」

 

ミルキィローズ「ミルキィローズ!メタル・ブリザード!」

 

 

ピーチ・ベリー・パイン「「「プリキュア!トリプル・フレッシュ!」」」

 

パッション「プリキュア!ハピネス・ハリケーン!」

 

 

ブロッサム「プリキュア!ピンクフォルテウェーブ!」

 

マリン「プリキュア!ブルーフォルテウェーブ!」

 

サンシャイン「プリキュア!ゴールドフォルテバースト!」

 

ムーンライト「プリキュア!シルバーフォルテウェーブ!」

 

 

メロディ・リズム「「プリキュア!ミュージック・ロンド!」」

 

ビート「プリキュア!ハートフルビートロック!」

 

ミューズ「プリキュア!スパークリングシャワー!」

 

 

ハッピー「プリキュア!ハッピーシャワーシャイニング!」

 

サニー「プリキュア!サニーファイヤーバーニング!」

 

ピース「プリキュア!ピースサンダーハリケーン!」

 

マーチ「プリキュア!マーチシュートインパクト!」

 

ビューティ「プリキュア!ビューティブリザードアロー!」

 

 

ハート・ダイヤモンド・ロゼッタ・ソード・エース「「「「「プリキュア!ラブリーストレートフラッシュ!」」」」」

 

 

ラブリー・プリンセス「「プリキュア!ツインミラクルパワーシュート!」」

 

ハニー「プリキュア!スパークリングバトンアタック!」

 

 

プリンセス「皆の夢を悪夢にしようだなんて!最悪すぎる!」

 

ラブリー「そう言うのは…ラブじゃない!」

 

 

 

全てのプリキュア達の必殺技が悪夢獣を消滅させ、牢を打ち破った。

 

 

そして子供達は皆、目を覚まして親と再開したのだった。

 

 

夢の中での事は全て忘れていたが、それで良かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マアム「親にとって、我が子を失う程の悪夢は無い。悪夢を食べるバクが、悪夢を見せていたなんて…。バク失格だわ。」

 

誠司「ああ、さっきまでのアンタはそうだった。あの子たちの親は、皆悲しんで泣いていたんだ。」

 

ユメタ「お母さん、僕、将来の夢があるんだ。」

 

マアム「えっ?」

 

 

ユメタ「自信が無くて言えなかったんだけど、ずっと思ってたんだ。どんな怖い悪夢にも立ち向かっていくお母さんは凄いって。」

 

 

ユメタ「だから僕は将来、お母さんみたいなバクになる!もう一度自分の夢を叶える為に頑張るんだ!」

 

 

誠司「でも、あなたのした事は許される事じゃない。多くの親御さん達を悲しませた罪、あなたには背負ってもらいます。」

 

マアム「分かっているわ。もうしないと約束するわ。」

 

誠司「次また同じ事をしたら、今度は容赦しませんよ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

他のプリキュア達は先に現実世界に帰り、残ったのはハピネスチャージプリキュアの三人とキュアエコーと妖精達、ゲンムだけになった。

 

 

ユメタ「夢から目覚めれば、皆、僕の事を忘れる。でも、それで良いんだ。」

 

 

ユメタ「楽しい夢を見て、今日一日頑張ろうって思ってくれたらそれで。」

 

 

グレル「俺は忘れないぞ。お前の事、絶対に。」

 

エコー「離れ離れになっても友情は消えないわ。心が繋がってる限り、ずっと友達よ。」

 

 

エンエン「僕、教科書に書くよ。新しいプリキュア、ハピネスチャージプリキュアの事、僕達のパートナーになってくれたキュアエコーの事、プリキュアとは違う戦士、仮面ライダーの事、そして、夢の中で皆の夢を守ってくれているユメタって言う妖精がいる事、皆に伝えるからね。」

 

 

ユメタ「グレル…エンエン…。」

 

 

エンエン「また会おうね。」

 

グレル「俺達は永遠に友達だ!」

 

 

リボン「プリンセス、もらい泣きし過ぎですわ。」

 

プリンセス「だって…だって…永遠の友達って…!」

 

プリンセスがもらい泣きしていた。

 

 

ハニー「永遠の友達…良い言葉ね。」

 

 

誠司「でも次からは、その教科書はちゃんと管理して欲しいな。」

 

エンエン「うん。気を付けるよ。」

 

 

ラブリー「お母さんの愛情があって、永遠の友情がある。世界にラブがいっぱいだね!これにて幸せハピネス!」

 

 

誠司「じゃ、俺達も帰るか。」

 

 

こうして今回の事件は幕を閉じたのだった。

 

 

 

完!




はい!いかがだったでしょうか?

感想お待ちしてます!


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第7話 狩人と裏切りの鬼



誠司「仮面ライダーとしてプリキュアと共に戦う相楽誠司は夢の世界で全てのプリキュアと共闘した。」

め「先輩プリキュア達凄かったな~!また会いたいな~!」


ひめ「ねえ、タイトル見て思ったんだけど今回の話って13話がベースよね?12話はどうしたの?」

ゆ「何でも作者さんがライダーを出す場面がなくって諦めたそうよ。」


め「えっ!?それじゃあテスト回は!?あたしの頑張りは!?」

ゆ「無かった事になるね。」


め「そんな~!?ちょっと作者に抗議してくる!」

誠司「ちょっ!落ち着けめぐみ!あぁ~もう!どうなる第7話!」



---side

 

 

 

 

 

エジプト。

 

 

???「はあっ!」

 

 

そこではエジプトのプリキュア…『キュアナイル』が何者かと戦っていた。

 

 

ナイル「ナイルストリーム!」

 

 

するとキュアナイルが水の柱を発射した。

 

 

 

???「ふんっ!」

 

だが相手が気張ると、水の柱を粉砕し、さらに伸ばした赤黒い光4本がナイルの四肢を拘束した。

 

 

ナイル「くっ…!あなたは一体!?」

 

 

 

???「我が名はファントム…。」

 

すると手先から光を発射し、キュアナイルを攻撃した。

 

 

ナイル「きゃあああああ!?」

 

 

すると、なんとキュアナイルは鏡に封じ込められ、プリチェンミラーと分離してしまった。

 

 

ファ「プリキュアハンターだ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とある場所。そこでは一人の巫女が舞っていた。

 

 

すると、上空から何者かが降りて来る。

 

 

 

それはブルーだった。

 

 

巫女『愛してるわ…神様…永遠に。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幻影帝国の女王、クイーンミラージュはそこで目を覚ました。

 

 

ク「幸せは一瞬…愛は幻…。」

 

ディ「愛は、心を惑わす災い。」

 

 

ク「あなたに言われるまでも無いわ。ディープミラー。愛なんていらない。この世から消し去るまで。」

 

 

ファ「そのお望み、私が叶えます。」

 

そこへ、ファントムが現れた。

 

 

ファ「ミラージュ様。サハラ砂漠のプリキュア、キュアナイルを倒して参りました。」

 

ク「流石ね、私のファントム。」

 

ミラージュが右手を出すと、ファントムが口付けをした。

 

 

ホ「う~わ、キザ…。食えない男…。」

 

オ「おのれ~!プリキュアハンター!俺様より目立つとは許せん!」

 

ナ「次々とプリキュアを倒す働き者…気が合いそうにありませんぞ。」

 

 

ファ「ディープミラー。今最も手強いプリキュアは?」

 

ディ「ぴかりが丘にいるハピネスチャージプリキュアです。」

 

ファ「ぴかりが丘…。」

 

 

ディ「そして、邪魔者がもう一人。」

 

ファ「邪魔者…?」

 

 

ディ「仮面ライダー。その強さは、プリキュア達を遥かに上回ります。」

 

ファ「仮面ライダー…。」

 

 

オ「待てい!奴らは俺達の獲物だ!手柄の横取りは許さんぞ!」

 

ファ「何っ?」

 

 

ク「良いわ。ぴかりが丘のプリキュアとライダーは、あなた達三人に任せるわ。」

 

オ「おお!ミラージュ様!」

 

 

ク「でも、もし倒せなかったら、その時は…分かってるわよね?

 

 

オ「も、もちろんです!なっ?」

 

と、ナマケルダとホッシーワの二人に同意を求めるが…

 

 

オ「うん!?あっ!お前ら!」

 

いつの間にか二人ともオレスキーの後ろに隠れていた。

 

 

ク「ファントム、世界中のプリキュアを片付けてちょうだい。私のために。」

 

ファ「ハッ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大使館 リビング

 

 

『ドドドドレス!変わルンルン!』

 

 

めぐみ達は、おやつのケーキを食べて平和な一時を過ごしていた。

 

 

ひめはドレスプリカードを使って…

 

 

『姫!どこですか~!姫~!』

 

ひめ「は~い王子様ぁ!私はここよ~!」

 

『どうかご返事を!』

 

ひめ「イエス!アイムヒアナ~ウ!」

 

 

テレビを見ながらお姫様になりきっていた。

 

 

誠司「何でテレビ見るのにおしゃれする必要があるんだ…?」

 

リ「登場人物になりきるのですわ。最近ひめは恋愛ドラマにはまってるんですわ。」

 

誠司「午後の主婦か?」

 

 

ひめ「分かってな~い!将来の予行練習!いつ白馬に乗った王子様が迎えに来るかわからないのよ!」

 

誠司「流石に白馬は無いと思うが…。」

 

 

め「えっ?ひめも早く食べなよ。ケーキ美味しいよ。」

 

ゆ「王子様じゃお腹は膨れないんだなぁ~。」

 

 

ひめ「も~っ!あなた達お年頃の女の子として、大事なものが欠けてない!?」

 

 

『姫~!返事を~!』

 

ひめ「ハッ!マイ プリンス!」

 

 

『姫…あなたとはもうお会いできないのか…。』

 

 

そのセリフを聞いたブルーは悲しげな表情を浮かべた。

 

 

『あなたに…私の本当の気持ちをお伝えしたい…。』

 

 

そしてそのままブルーはリビングを後にした。

 

 

め「?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロスミラールーム

 

 

空になったある箱の中を見て、何故かクイーンミラージュを思い浮かべたブルーは、箱を閉じた。

 

 

め「何ここ?綺麗…!」

 

するとブルーを追い掛けてきためぐみが、クロスミラールームの中に入って来た。

 

 

ブルー「めぐみ…。」

 

め「えへへ、ついて来ちゃった。ねぇ、この部屋何?鏡がいっぱいだね!」

 

 

ブルー「クロスミラールームだよ。ここにある鏡は、世界の色々な場所と繋がっているんだ。」

 

 

め「じゃあ、ここから世界中に行けるの?」

 

ブルー「そうだよ。」

 

め「すっご~い!」

 

 

め「ん?何その箱?」

 

ブルー「これはアクシアだよ。」

 

 

め「アクシアって、確か誠司が来た時に言ってた箱だよね?」

 

ブルー「そう。世界に災いを及ぼす者達を封印していた箱。これが開けられた事によって、幻影帝国との戦いが始まったんだ。いわば、不幸の源だよ。」

 

 

め「そうかな?キラキラ綺麗なだけじゃなくて、何か優しい感じ。私は愛を感じるよ。」

 

 

ブルー「愛…か。すまないめぐみ…しばらく一人にしてくれないかな?」

 

め「え、でも…」

 

 

ブルー「お願いだ…。」

 

め「う、うん…。」

 

ブルーの懇願を聞き、めぐみはクロスミラールームを出た。

 

 

ブルー(君達は、僕の様になってはいけない…。苦しませるのは、僕だけで十分なんだ…。)

 

ブルーは両手で持ったアクシアの箱を見て、心の中で呟くのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

め「あれ?誠司?」

 

 

クロスミラールームから戻って来ためぐみは、ある場所へと向かおうと外に出た所、ドアの近くに座っていた誠司を見つけた。

 

 

め「どうしてここに?」

 

誠司「ドラマが終わっても白雪がうるさくてな…。逃げて来たんだよ。」

 

 

め「あはは…。で、ひめは?」

 

誠司「妄想の世界にトリップしてる。大森は聞き流してるみたいだぞ。もう帰るのか?」

 

め「ううん。ちょっと行きたい所があるの。」

 

 

め「そうだ!良かったら誠司も一緒に行こっ!」

 

誠司「あ、オイ!」

 

誠司の手首を掴み、走り出すめぐみ。

 

 

め「レッツゴー!」

 

そのまま二人は、ある場所へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ぴかり神社

 

 

誠司「ぴかり神社?何でここに?」

 

め「ちょっとお願い事しようと思って。」

 

 

誠司「おいおい、身近に神が居るのに神頼みかよ。」

 

め「あっちの神様とこっちの神様は別だよ!」

 

誠司「何だよそれ?」

 

 

め「早くサイアークを倒せますように!」

 

小銭を賽銭箱に入れて手を二回叩き、願った。

 

 

誠司「そう言うのは、神頼みじゃなくて、自分で強くならなきゃ意味無いだろ。」

 

め「む~…良いじゃん別に…。」

 

めぐみが頬っぺたを膨らませて怒った。

 

 

誠司「だけど、その気持ちは俺も一緒だ。早くサイアークを倒して、この世界を救わなくちゃな。」

 

誠司も半ば呆れながらも、その願いは一緒だった。

 

め「もちろん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、謎の突風が起こった。

 

 

誠司「何だ!?」

 

 

突風が収まると、二人の前に、なんとファントムが現れた。

 

 

め「誰…?」

 

誠司「気を付けろめぐみ…!。アイツからヤバい力を感じる…!」

 

 

ファ「そこをどけ。死にたくなければな。」

 

するとファントムは、手にエネルギーを溜め、光線を放とうとする。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フォ「ファントム!」

 

だがそこへキュアフォーチュンが突如現れ、飛び蹴りを放った。

 

 

ファ「……」

 

ファントムは腕のガントレットで防ぎ、フォーチュンは距離を取って着地した。

 

 

誠司「キュアフォーチュン!?」

 

フォ(相楽君…!?)

 

 

ぐら「気配を辿って来てみれば、コイツはビンゴだったぜ!」

 

フォ「プリキュアハンター・ファントム!ここであったが百年目よ!」

 

 

ファ「俺を知っているのか?何者だ?」

 

フォ「私はキュアフォーチュン!あなたに大切な者を奪われた者よ!」

 

 

ファントムに立ち向かうが、片腕で防がれたり、かわされてしまう。

 

 

ファ「筋は悪くない。今までのプリキュよりはマシだ。」

 

 

フォ「フォーチュンスターバースト!」

 

スターバーストを放ってファントムに命中させる。

 

 

ファ「だが、俺を倒すには力が足りない。」

 

しかしこれも防がれて効いて無かった。

 

 

フォーチュンは上に跳んで翼を展開し、後ろを取って飛び蹴りを放つが、足首を掴まされて投げ飛ばされた。

 

 

更にファントムはエネルギー刃を放ち、フォーチュンの背中に直撃させた。

 

 

ダメージを受けたフォーチュンは落下し、地面に叩きつけられた。

 

 

ぐら「フォーチュン!」

 

誠司「おいおい、マジかよ…!」

 

 

め「そんな…あんなに強いフォーチュンでも敵わないなんて…!」

 

 

誠司「急いでひめ達に伝えるぞ!」

 

め「う、うん!」

 

急いで連絡を取ろうとする誠司達。しかし…。

 

 

誠司「しまった!キュアライン大使館に置きっぱなしだった!」

 

め「あたしも置いて来ちゃった!」

 

二人とも大使館にキュアラインを置きっぱなしにして来ていたのだ。

 

 

ファ「やはり夢とか愛など、下らない事で戦うプリキュアが、このファントムに敵う筈がない。」

 

フォ「プリキュアを馬鹿にしないで…!私は!大好きなあの人を助けるんだから!その為に、あなたを倒す!」

 

 

ファ「キュアフォーチュン、幸福の名を持つプリキュアよ。その程度の力で俺に挑んだ事を嘆きながら、消えろ。」

 

ファントムがフォーチュンに止めを刺そうとしたその時…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誠司「そうは…させるかぁ!」

 

ファ「がっ…!」

 

後ろから来た誠司に気付かず、背中に飛び蹴りを受けた。

 

 

誠司「めぐみ!」

 

め「うん!やろう!」

 

 

めぐみがプリチェンミラーを、誠司は『黒い音叉』を取り出す。

 

 

『変わルンルン!』

 

 

め「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」

 

 

ラ「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

 

 

めぐみがキュアラブリーに変身し、誠司は音叉を左足に当てる。すると不思議な音色が響き、額の前へ音叉を翳すと、額に鬼の紋章が浮かび上がった。

 

 

誠司「歌舞鬼。」

 

 

静かにそう呟くと、誠司の体が桜吹雪に包み込まれていく。

 

 

誠司「フゥゥゥゥゥゥ、ハァッ!」

 

 

やがて彼の気合いの入った声と歌舞伎役者のようなポーズと共に、周りの桜吹雪が取り払われ、誠司の姿は変わっていた。

 

 

左右非対称の角に、赤・緑・金色の派手な色をした姿へとなっていた。

 

 

誠司は『仮面ライダー歌舞鬼』に変身した。

 

 

ラ「凄~い!今度は鬼のライダーなんだ!」

 

 

フォ(え!?どう言う事!?)

 

何も知らないフォーチュンは、誠司がライダーに変身した事に驚いていた。

 

 

ファ「貴様もプリキュアだったのか。それに、貴様がライダーだったのか。」

 

誠司「お前は一体何者なんだ?」

 

 

ファ「俺はプリキュアハンター・ファントム。全てのプリキュアを狩る狩人だ。」

 

誠司「狩人?」

 

ファ「そうだ。俺はこれまでに数多くのプリキュアを倒して来た。貴様達も今、同じ運命を辿るだろう。俺の手によってな。」

 

 

誠司「そうはさせない!まずは奴を遠ざける!ラブリー!」

 

ラ「分かった!」

 

 

誠司は再び音叉を取り出す。

 

 

誠司「音叉剣!」

 

 

すると音叉が片刃の刀…『鳴刀 音叉剣』に変形した。

 

 

誠司「ハァッ!」

 

ラ「ラブリー!パンチングパンチ!」

 

 

歌舞鬼は音叉剣から真空刃を、ラブリーはパンチングパンチを一斉に放った。

 

 

三つの攻撃はかわされるも、距離を取らせる事には成功した。

 

 

 

 

 

 

 

ラ「大丈夫?」

 

フォ「余計な事しないで!あなた達の力なんか借りない!」

 

 

ラ「余計な事じゃないよ!同じプリキュアだもん!大好きな人を助ける為にプリキュアしてるんでしょ?あたしも大好きな人の為にプリキュアしてる!だから一緒に頑張ろっ!二人はプリキュアなんだから!ね?」

 

 

誠司「ラブリー、頑張るのは二人だけじゃ無いだろ?」

 

ラ「もちろん!」

 

 

ぐら「意地を張ってても、ファントムには勝てないぜ。」

 

フォ「ぐらさん…。」

 

ぐら「出来る事全部ぶつけなきゃ太刀打ち出来ない。奴はそう言う相手だぜ。」

 

誠司「その妖精の言う通りだ。一人で出来る事なんて、たかが知れてるしな。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誠司「行くぞ!」

 

ラ「押忍!」

 

フォ「行くわよ!」

 

ラブリー・フォーチュン・歌舞鬼の三人がファントムに立ち向かう。

 

 

ラブリーとフォーチュンが先行して攻撃を繰り出すが、ガントレットで防がれる。

 

 

ファ「ふん!三人になった所で、大して変わるものか!」

 

そう言うと、手から光弾を放った。

 

 

誠司「させるか!」

 

すると歌舞鬼は和風な傘…『鬼傘』を開いて、光弾を防いだ。

 

 

ファ「なっ…!?」

 

 

ラ「フォーチュン!」

 

ラブリーとフォーチュンが手を繋ぎ、ファントムに向かって突進する。

 

 

ラ・フォ「「はあああああぁぁぁぁっ!」」

 

エネルギーを纏った拳から、同時に一撃を放つ。

 

 

ファ「何っ…!?」

 

あまりのパワーに後退るファントム。

 

 

ラ「行けるよ!皆!」

 

フォ「そろそろ決めるわよ!」

 

 

 

 

誠司「まずは俺だ!」

 

 

音叉剣と鬼傘を仕舞った歌舞鬼は後ろ腰から先端が鬼の顔の様になったバチ…『音撃棒 烈翠』を取り出し、腰のバックルの『音撃鼓』から緑のエネルギーで作られた音撃鼓を目の前に浮かび上がらせ、音撃棒を握りしめて構える。

 

 

誠司「音撃打 業火絢爛!」

 

 

すると歌舞鬼は音撃棒 烈翠で目の前に浮かんだ音撃鼓を勢い良く叩き、叩かれた音撃鼓はファントムに放たれた。

 

 

ファ「ぐっ…!」

 

 

ラ「次はあたし達が!」

 

フォ「決める番よ!」

 

 

ラ「愛の光を聖なる力へ!ラブプリブレス!」

 

フォ「星の光を聖なる力へ!ラブプリブレス!」

 

左腕に付けられたラブプリブレスのダイヤルを回す。

 

 

ラ「プリキュア!ピンキーラブシュート!」

 

フォ「プリキュア!スターダストシュート!」

 

ラブプリブレスからハート型のエネルギー弾と星型のエネルギー弾を発生させ、パンチして相手に向けてピンキーラブシュートとスターダストシュートを放った。

 

 

ファントムに命中して決まったかと思いきや…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ファントムの周りに黒いエネルギーが覆われ、ピンキーラブシュートとスターダストシュートを打ち破った。

 

 

フォ「そんな…!私達の技がかき消されるなんて…!」

 

 

ファ「まさかお前達ごときに、この剣を抜く事が来ようとはな…。」

 

ファントムが抜いたカットラスから強大なエネルギーが感じられた。

 

 

誠司(あの剣からとてつもない力を感じる…!あれが奴の本気か!)

 

 

ファ(一人のプリキュアは弱い。だが共に戦う事で力が何倍にもなる。そして仮面ライダー、一人でプリキュアを上回る力を持つ。やはりプリキュアもライダーも、一人残らず倒す!)

 

 

そう思い、また戦おうとするが…

 

 

ファ「ぐっ…!」(ダメージを受け過ぎたか…!)

 

これ以上戦うのは危険だと判断したファントムは、カットラスをホルスターに戻した。

 

 

誠司「?」

 

 

ファ「今日の所はここで退いてやる。貴様達は地球の神、ブルーを知っているな?」

 

ラ「あなた、神様の知り合いなの…?」

 

 

ファ「全てはミラージュ様の為、この手で全てのプリキュアとライダーを倒す。ブルーに伝えろ。全てに貴様にあるとな。」

 

そう言うとファントムは引き上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラ「フォーチュン!イエーイ!」

 

ラブリーがフォーチュンと喜びを共に交わそうとするが避けられてしまう。

 

 

フォ「勘違いしないで。これは今回だけ。あなた達やキュアプリンセスと一緒に戦う気は無いわ。」

 

 

ラ「そっか…今日は力を貸してくれてありがとね!キュアフォーチュン!」

 

ぐら「こっちこそ礼を言うぜ!」

 

 

誠司「ところで、お前は一体どこでプリキュアの力を手に入れたんだ?」

 

ラ「もしかしてフォーチュンも愛の結晶を?」

 

 

フォ「違うわ。この力は、姉から譲り受けたものよ。」

 

誠司「姉?」

 

 

フォ「姉の名は、キュアテンダー。」

 

 

誠司「もしかしてお前、ファントムにやられた姉を取り戻す為にプリキュアになったのか?」

 

フォ「答える義理は無いわ。」

 

そう言い、フォーチュンとぐらさんは飛び去って行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラ「危なかった~…」

 

誠司「あれでまだ本気じゃなかったからな…。プリキュアハンター・ファントムか…幻影帝国にも、あんなのが居たなんてな。」

 

そう言い、二人は変身を解除した。

 

 

誠司「世界中のプリキュアを倒してるって言っていたが、あの力を見ると本当かも知れない。気を引き締めないと、他のプリキュアと同じ目に遭うかもな…。」

 

 

め「そうだね!これからもっと気を引き締めて頑張らなくちゃ!打倒サイアークだよ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロスミラールーム

 

 

誠司「こんな場所があったんだな…。」

 

大使館に戻った二人はクロスミラールームに入る。

 

 

ブルー「どうしたんだいめぐみ?それに誠司君も?」

 

 

誠司「ブルーさん、あなたはファントムを知っていますか?」

 

ブルー「何故その名を君達が…?」

 

 

め「あたし達、さっきぴかり神社でファントムと戦ったの。フォーチュンと一緒に戦って、どうにかなったんだけど、凄く強かった…。」

 

 

誠司「それと、キュアフォーチュンは、姉のキュアテンダーから力を譲り受けたって言ってました。大切な人を奪われたって言ってたから、恐らくファントムに姉を奪われたんだと思います。」

 

 

め「ファントムは全ての元凶は神様にあるって言ってたけど、そんな事無いよね?…神様…?」

 

その話を聞いたブルーは悲しげな表情を浮かべ、拳を握りしめていた。

 

 

 

そして、黒髪に巫女服を纏いながら踊る女性の事を思い浮かべていた。

 

 

ブルー「いいや、確かにファントムの言う通り、全ての元凶で、不幸の源はきっと僕なのかも知れない。」

 

め「えっ…?」

 

 

ブルー「こうやって年頃の君達に戦わせて、僕は何も出来ない。まったく最低な神だね…僕は…。」

 

 

め「そんな事無いよ!神様のおかげでプリキュアになれたし、ひめとも友達になれたもん!神様は一人じゃないよ!あたし達がついてるから!だから、辛くなったらあたし達に相談して?」

 

誠司「俺達で良ければ、いつでも相談に乗りますよ。」

 

 

ブルー「ありがとう…!君たちがプリキュアで、仲間で本当に良かったよ…!」

 

めぐみ達に励まされ、仲間で本当に良かったと伝えたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちなみに、その頃ひめ達は…

 

 

 

 

 

 

 

 

ひめ「王子様~!」

 

ゆ「むにゃ…もう食べられない…。」

 

 

 

まだ妄想の世界にトリップしてたり、腹いっぱいになって昼寝していたりしていた。

 

 

続く!

 

 





いかがだったでしょうか?


グリスの新フォームを見て一言…格好良すぎだろぅ…!


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第8話 少年ヒーローと海の支配者


仮面ライダージオウを見て一言…。


これからの行く末が気になる!!


本編第14話がベースです!

それではどうぞ!


---side

 

 

大使館のテレビではプリキュアウィークリーが放送され、プリキュアハンター・ファントムに倒されたプリキュアについて報道していた。

 

 

美代『イギリス最強のプリキュアがまさかの敗北!その後もモスクワ、シドニー、ローマなど、世界各地で活躍するプリキュアが相次いで同じ強敵に破れてしまいました!その強敵はプリキュアハンターと名乗ったとの事ですが、その正体は未だに謎に包まれています!』

 

 

リ「許せませんわ!プリキュアハンター・ファントムめ!」

 

誠司「まさかこんなにプリキュアが倒されてたなんてな…。」

 

 

美代『世界が!プリキュアが!大ピンチです!』

 

 

ゆ「めぐみちゃんが無事で良かったよ。キュアフォーチュンも敵わなかったんでしょ?」

 

め「うん…。でも三人で戦ってなかったら、あたしやられてた…。」

 

ひめ「ええっ!?そんなにピンチだったの!?」

 

め「心配かけてごめんね。でも大丈夫!あたしとひめとゆうゆうと誠司の力を合わせれば!きっと…プリキュアハンターに…勝てる…と思う…。」

 

段々とその言葉から元気が無くなっていった。

 

 

ゆ「めぐみちゃん、大丈夫?」

 

ひめ「めぐみ、元気出してよ~」

 

 

め「プリキュアハンターは強すぎるよ…。ちょっとプリキュアの自信無くしちゃったかな…。」

 

 

ブルーはというと、暗い表情を浮かべていた。

 

 

め「神様、大丈夫?あたし達いつでも相談に乗るよ?」

 

ブルー「ありがとう、めぐみ。僕は大丈夫だよ。確かにファントムは強い。でも、それを心配して暗い気持ちになったりするのは良くないよ。幻影帝国の目的は、この世界を不幸にする事だ。だからこそ、こちらが明るく、楽しく、幸せでいる事が大切なんだよ。」

 

リ「流石ブルー様ですわ!心配しすぎて不幸になったら、それこそ相手の思う壺ですわ!」

 

 

め「暗くなってる場合じゃない!何か楽しい事しよう!」

 

 

ゆ「美味しい楽しい潮干狩りは?」

 

め「そうだ!明日は子供会の潮干狩り大会だった!」

 

 

ひめ「潮干狩り?」

 

め「海で貝を拾って、焼いて、皆でワイワイ食べるんだよ!」

 

ゆ「お醤油が焦げる香りが最高なのよ!」

 

ひめ「マジで!?行きたい!」

 

リ「美味しそうですわ~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。

 

 

『バスバスバスガイド!変わルンルン!』

 

 

めぐみが三枚のプリカードを重ね合わせてプリチェンミラーのトレイにセットし、ミラーボールを下から上へ回すと、バスガイドの姿に変わった。

 

 

め「皆~!おはっよう~!今日はあたしが、皆のバスガイドさんで~す!これからバスに乗るからね~!」

 

誠司「点呼取るぞ~。」

 

バスの前にはめぐみ達だけでは無く、子供達も多くいた。

 

 

誠司「なんだよその格好?」

 

め「旅行を盛り上げようと思って!」

 

 

真央「お兄ちゃん、まだ卓真が来てないよ?」

 

 

「俺はここにいるぞ!」

 

『?』

 

 

「疾風の如く駆け付けて!疾風の如く貝を取る!仮面タクマー!」

 

お面とベルトとマントを着けた少年…『卓真』がポーズを取って叫んだ。

 

め「お~!」

 

真央「またやってる…。」

 

 

えり「卓真君はヒーローに憧れてるの。」

 

め「そうなんだ。」

 

えり「最近はね、仮面ライダーに憧れてるんだって。」

 

 

ひめ(その正体、すぐ近くにいるんだけどね~…。)

 

ひめが誠司の方をチラッと見る。

 

誠司「?」

 

 

卓真「この星の平和は、俺が守る!」

 

真央「そんな事言っても、何かあるとすぐ逃げるじゃん。すぐ泣くし。」

 

 

卓真「そんな事無い!今まではまだ本気出して無かっただけで…!」

 

真央「嘘ばっかり。」

 

卓真「嘘じゃない!」

 

 

め「あのねぇ、実はあたしもヒーローなんだ。」

 

卓真「え!」

 

誠司「!?」

 

ひめ「ちょっとめぐみ!?」

 

 

め「ひめ、あたしは、実は…めぐみマンなんだ!」

 

ひめ「…え?ソウダッタノ?」

 

 

卓真「お姉ちゃん、本当にヒーローなのか!?」

 

め「いざとなれば、目からビーム出すよ!」

 

 

誠司(まあ、嘘は言ってないな。うん。)

 

 

め「めぐビーム!」

 

卓真「だったら俺は!スーパー卓真カノン!」

 

 

め「仮面タクマー凄~い!」

 

卓真「めぐみマンもな!」

 

 

ひめ「女子なのにマンなのか~…。」

 

誠司「気にしない方が良いぞ。」

 

 

真央「も~めぐみちゃん!卓真に合わせないでよ~!」

 

誠司「そろそろ出発の時間だぞー。皆ー、もうすぐ出発するからバスに乗ってー。」

 

 

め「あたし達も行こっ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

め「美味しい海がいっぱいぱ~い♪ザックリザクザク潮干狩り~♪美味しく食べましょ海の幸~♪バスガイドの愛乃めぐみです!」

 

めぐみ達と子供を乗せたバスが海へと向かい、バスの中ではめぐみが歌を歌っていた。

 

 

め「潮干狩り大会へようこそ!盛り上がって行くよ~っ!」

 

『わ~~いっ!』

 

 

ひめ「テンション高っ!」

 

ゆ「可愛い~。」

 

 

真央「めぐみちゃん可愛い!」

 

 

卓真「うっ…は…吐きそう…。」

 

一方の卓真は、車酔いして吐きそうな状態となってた。

 

 

ひめ「大丈夫!?はい、エキケット袋!」

 

卓真「どうも…。」

 

 

ゆ「アメなめる?スッキリするよ。」

 

ひめがエキケット袋を取り出し、ゆうこはアメをあげた。

 

 

真央「卓真ったら、いっつもこうなんだから。」

 

卓真「面目無い…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そしてバスは会場の海に到着した。

 

 

め・ひめ・ゆ「「「海~っ!」」」

 

 

誠司「集合しろ~!」

 

ゆ「皆~!集まって~!」

 

 

め「皆~、準備はオッケーかな~?」

 

『は~い!』

 

 

卓真「バッチリだぜ!」

 

真央「さっきまでぐったりしてたくせに。」

 

 

ゆ「一番いっぱい取った人には、大森ごはん特製焼きおにぎり、ダイナマイト大盛り盛りをプレゼント!」

 

 

め「他にも美味しい参加賞をいっぱい用意してるから、お楽しみにね!」

 

 

誠司「後、俺達の見えない所に行ったらダメだからな~?」

 

 

ゆ「ではでは、潮干狩り大会…」

 

め・ゆ「「スタート!」」

 

 

 

 

 

 

 

 

卓真「行っけ~!仮面タクマー!蛤ゲットアタッーク!」

 

 

卓真が意気込んで蛤を取りに向かうが、石に引っ掛かって転んでしまった。

 

 

ゆ「大丈夫?」

 

め「頑張れ!ヒーローは転んでも立ち上がるものだよ!」

 

 

卓真「おう!」

 

 

ゆ「はいタオル。」

 

卓真「ど、どうも…。」

 

 

め「頼りにしてるよ、仮面タクマー。」

 

卓真「…任せろ!相楽~!俺何か今日モテモテだ~!この調子で頑張るぞ~!」

 

 

真央「バッカじゃないの?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゆ「これは美味しい蛤のパワーを---」

 

ゆ・リ「「感じますわ~!」」

 

めぐみ達も潮干狩りを始めていた。

 

 

め「あたしはあっちで大量ゲットだ~っ!」

 

 

ひめ「これが蛤か~。」

 

ひめが蛤を手に取った瞬間…

 

 

 

ピシュ!

 

 

 

ひめ「!?」

 

蛤が水を吐き、ひめの顔面に直撃した。

 

 

ひめ「水が出た~!」

 

ゆ「イキの良い証拠だよ~。」

 

 

卓真「よし!今こそ、ヒーローが活躍する時だ!ハマグリサーチ起動!」

 

 

卓真「ロックオン!」

 

 

卓真「ハマグリゲットストリーム!」

 

卓真は勢い良く走りながら熊手を動かす。

 

 

卓真「フィニッ~シュ!」

 

 

掬い上げた手の上には、たった一個しか乗ってなかった。

 

ひめ「少なっ!」

 

真央「ほーんとバカなんだから。」

 

 

め「貴重な一個だね。」

 

ゆ「きっと美味しいよ。」

 

 

卓真「よ~し!二人を仮面タクマー隊員にしてやろう!」

 

ゆ「ええ?いいの?」

 

め「光栄であります!」

 

 

卓真「めぐみマンとゆうこマンの入隊を許可する!」

 

 

卓真(ついに俺も隊長か~…。)

 

卓真「ヒーローって最高だ~!」

 

 

卓真「大量ゲット、スペシャルアタック!」

 

そう言って卓真は地道に貝を探し始めた。

 

 

ひめ「地道に頑張り始めた!」

 

ゆ「貝を取るにはそれが一番。」

 

 

め「隊長!自分も地道に頑張るであります!」

 

 

卓真「頼むぞめぐみマン!ヒメルダーも頑張れ!」

 

ひめ「えっ!?私はひめマンじゃないの!?」

 

何故か自分だけマン付けでは無く、本名も呼ばれた事にひめは驚いていた。

 

 

 

 

 

 

 

誠司「卓真の奴、楽しそうだな。」

 

真央「デレデレしちゃって、バッカみたい。」

 

 

誠司「そう言うなって。あいつは良い奴なんだ。いつも皆の役に立ちたいって思っててさ。」

 

 

真央「でも、失敗ばっかだよ?」

 

誠司「そうだな。でも、俺はあいつみたいな奴、嫌いじゃないぜ?」

 

 

 

 

 

 

 

ゆ「任務完了で~す!」

 

め「隊長のハマグリサーチのおかげで、大量ゲットできました!」

 

卓真「うむ!めぐみマンも頑張ったな!」

 

卓真のバケツの中には大量の蛤が入っていた。

 

 

ゆ「蛤って凄いよね~。」

 

め「凄い?」

 

卓真「どう言う事だ?ゆうこマン?」

 

 

ゆ「焼いて良し、煮て良し。小さいのに栄養満点で、皆の為に活躍している所。卓真隊長と同じですね。」

 

め「おおっ!確かに!隊長!凄いッス!」

 

 

卓真「よ~し!皆の為に、もっともっと頑張るぞ~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その頃、離れた場所にある灯台では、オレスキー達がいた。

 

 

オ「むむむ!いかん!いかんぞ!あの浜辺は危な~い!若いやる気が満ち満ちている!」

 

 

オ「ナマケルダ!」

 

ナ「はいはい。やる気が気に入らないのですね。」

 

 

オ「そうだ。やる気ある若い芽は---」

 

ホ「俺様の出世の妨げになるのよね?」

 

 

オ「お前達、分かってきた様だな、俺様の事が。」

 

 

ホ「ええ、メンド臭いって事がね。」

 

ナ「ホント、メンド臭いですぞ。」

 

 

オ「良い感じになってきたぞ。我らオレスキートリオは!」

 

ナ・ホ「「トリオ!?」」

 

 

オ「良し!やる気が出て来た~っ!」

 

オ「若い芽!摘むぞ~っ!」

 

オレスキーはそう叫び、灯台から飛び降りた。

 

 

ナ「一人で行っちゃいましたぞ。」

 

ホ「ホント、メンド臭い男。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誠司「よいしょっと…!」

 

誠司は鍬で蛤を掘り出した。

 

 

子供達『うわ~!ありがとう!』

 

誠司「どういたしまして。ふぅ…そろそろ時間か…。」

 

 

誠司「よーし皆!後10分だ~!」

 

誠司が時計を見て、残り10分だと伝えた。

 

 

卓真「何っ!後10分!?」

 

め「隊長!後10分頑張りましょう!」

 

卓真「おう!」

 

 

真央「卓真!えりちゃんが大変なの!直ぐ来て!」

 

卓真「何っ!?」

 

 

卓真は、まだあまり取れていない、えりの分の貝を取るのを手伝い始めた。

 

 

ゆ「卓真君、偉いよね。皆の役に立とうと頑張ってる所。」

 

 

ひめ「隊長何してるの?」

 

ゆ「えりちゃんがまだ少ししか取れて無いから、真央ちゃんと手伝っているのよ。」

 

 

め「あたしも隊長を手伝いたい!」

 

ゆ「邪魔しちゃ駄目。ここは隊長に任せましょう。」

 

め「ええ~?」

 

 

ひめ「なるほど~。」

 

リ「なるほどですわ。」

 

ひめとリボンは納得した。

 

 

ゆ「めぐみマンは、好きとか嫌いとかに、もっと興味を持った方が良いかも。」

 

め「えっ?」

 

 

ゆ「さぁ、行きますよ、ヒメルダー、めぐみマン!お料理の準備をしなくては~!」

 

ひめ「わぁ~い!蛤ジュージュー!」

 

ひめとゆうこは調理の準備に向かった。

 

 

め「好きとか…嫌いとか…。」

 

 

め「…?なんでだろ…どうしてあの時の事が…?」

 

 

め「何で…誠司の顔が浮かんだんだろ…?」

 

初めて誠司が戦った時の事を思い出し、胸に違和感を感じためぐみだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

えり「わぁ~っ!いっぱい取れた!真央ちゃん!卓真君!ありがとう!」

 

卓真「良いって事よ!」

 

 

えり「でも、これじゃあ卓真君より私の方が多くなっちゃうよ?」

 

卓真「それで良いって。」

 

 

えり「そんなの悪いよ。このままじゃ私が一番になっちゃう。卓真君のバケツ、持ってくるね!」

 

 

 

 

 

オ「いか~ん!せっかく一番になれるのに、自ら譲るなど愚かなお子様よ!」

 

 

卓真「何者だ!」

 

オ「俺様登場~!」

 

海の中からまたしてもチョイアークに担がれた御輿の上に乗ったオレスキーが現れた。

 

 

卓真「相楽!えり!ここは仮面タクマーに任せて逃げろ!」

 

えり「でも…。」

 

真央「駄目だよ!卓真も一緒に鏡にされちゃうよ!」

 

二人を庇うようにして前に出た卓真が逃げるように促す。

 

 

オ「女子二人の前で格好付ける…。その様な羨ましい行為は、このオレスキー様だけが許されるのだ!」

 

 

真央「また私!?」

 

 

オ「鏡に映る未来よ!最悪に変えろ!」

 

 

オ「カモン!サイアーク!」

 

卓真達を鏡の中に閉じ込め、ハマグリサイアーク二体を誕生させた。

 

 

リ「!サイアークですわ!」

 

誠司「何でこんな所にまで…!」

 

 

オ「若い芽を摘め!潮干狩りを台無しにするのだ!」

 

 

ひめ「わっ!隊長!」

 

め「また真央ちゃんが!」

 

ゆ「隊長は二人を守ろうとしたんだね。」

 

 

め「皆!隊長達を助けよう!」

 

 

誠司(今回は海か。ならコイツの出番だな!)

 

 

『変わルンルン!』

 

 

め・ひめ・ゆ「「「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」」」

 

 

ラ「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

 

プ「天空に舞う青き風!キュアプリンセス!」

 

ハ「大地に実る命の光!キュアハニー!」

 

 

ラ「ハピネス注入!」

 

プ・ハ「「幸せチャージ!」」

 

ラ・プ・ハ「「「ハピネスチャージプリキュア!」」」

 

 

三人がプリキュアに変身し、誠司は水色、青、赤のメダルがセットされた円形のバックル…『ポセイドンドライバー』を取り出して、腰に巻いた。

 

 

誠司「変身!」

 

 

『サメ!クジラ!オオカミウオ!』

 

 

誠司がそう叫ぶと、ベルトから三つの紋章が浮かび上がり、それらが一つになると、誠司の体が吸い込まれ、誠司の姿が変わっていた。

 

 

サメを模した顔、クジラを模した青い鎧、オオカミウオを模した赤銅色の下半身、胸の部分にはサメ、クジラ、オオカミウオの紋章が三角形で描かれている。

 

 

誠司は『仮面ライダーポセイドン』に変身した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ラブリー・プリンセス・ハニー・ポセイドンの四人がチョイアークに立ち向かう。

 

 

ハ「ハニーバトン!クリスタルソング!ラ~~~♪」

 

ハニーがクリスタルソングを発動し、チョイアークの戦意を喪失させた。

 

 

プ「やっちゃうよ!プリンセス!爆弾ボンバー!」

 

プリンセスが逃げるチョイアークに爆弾ボンバーを放った。

 

 

ラ「あたしはフォームチェンジで行くよ!」

 

 

ラ「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」

 

 

ラ「チェリーフラメンコ!」

 

ラブリーが三枚のプリカードを重ね合わせてプリチェンミラーのトレイにセットし、ミラーボールを下から上へ回す。

 

するとラブリーの姿が変わり、チェリーフラメンコへフォームチェンジした。

 

 

ラ「プリキュア!パッションダイナマイト!オ・レ!」

 

フラメンコダンスを舞いながらラブプリブレスを叩き、パッションダイナマイトを放って、チョイアークを一掃した。

 

 

 

誠司「お前ら、命乞いはするなよ?時間の無駄だ!」

 

ポセイドンがそう叫ぶと、オオカミウオを模した槍…『ディーペストハープーン』ですれ違い様にチョイアークを斬り倒す。

 

 

誠司「ふんっ!」

 

そして、一体のチョイアークを掴んだと思うと…。

 

誠司「はぁっ!」

 

そのまま投げ飛ばし、投げ飛ばされたチョイアークは群がっていたチョイアークに激突し、まとめて海に落ちた。

 

 

 

 

オ「プリキュア!仮面ライダー!お前らも一番になりに来たのか?」

 

 

ラ「一番とか二番とか関係無い!」

 

ハ「私達は美味しい蛤を食べたいだけなんだから!」

 

プ「皆で集めた蛤を、楽しく美味しく分け合うのよ!」

 

 

オ「ふん!俺様が一番!蛤は全て俺様の物なのだ!行け!サイアーク!」

 

 

誠司「一体は俺がやる。お前達はもう一体を頼む。」

 

そう言うとポセイドンは、サイアークの足下にディーペストハープーンから水色のエネルギー刃を放ち、サイアークを吹っ飛ばして海に放り込んだ後、自分も海の中へと入っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

プ「卓真隊長は、この第三の隊員、ヒメルダーが助ける!」

 

ハ「ゆうこマンも行きますよ!」

 

プリンセスとハニーが先行する。

 

 

プ「おりゃりゃりゃりゃりゃっ!」

 

プリンセスがサイアークに連続パンチを繰り出し、ハマグリサイアークが手に持った熊手をプリンセスに向けて振り下ろすが……。

 

 

ハ「ハニーテレポート!」

 

 

ハ「じゃじゃ~ん!」

 

ハニーが発動したハニーテレポートによってかわされた。

 

 

ラ「仮面タクマーのヒーロー魂は、この美しきプリキュアのヒーロー魂が受け取りました!」

 

 

ラ「ラブリー!ロサトンメルタ!」

 

大量のバラの花びらが竜巻を起こし、サイアーク達の視界を遮る。

 

 

オ「何も見えん!」

 

 

ハ「ハニースーパーソニックスパーク!」

 

その隙にハニーがマラカスモードのハニーバトンからスーパーソニックスパークを放ち、ダメージを与えた。

 

 

プ「飛ばすよカッター!プリンセスカッター!」

 

プリンセスがプリンセスカッターを放ち、更にダメージを与えた。

 

 

ラ「情熱の炎を受けて、美味しくなってね!」

 

 

ラ「ラブリー!ファイヤーフェスティバル!」

 

 

サイアークの周りに炎が放たれ、サイアークを焼いて行く。

 

 

ラ「オ・レ!」

 

その叫びと共に炎の威力が増し、ハマグリサイアークの殻が開きそうになる。

 

 

オ「いか~ん!美味しく焼き上がってしまうではないか…!」

 

 

 

 

 

すると海の中からポセイドンの手によってダメージを受けまくったサイアークが投げ飛ばされた。

 

 

ハ「後は美味しくいただくだけね。」

 

誠司「それじゃあ、サイズもデカいし、切り分けますか!」

 

 

するとポセイドンはディーペストハープーンに水色のエネルギーを溜め、

 

誠司「はぁっ!」

 

一気に斬撃を放った。

 

 

斬撃が命中し、ハマグリサイアークは真っ二つになって、爆発した。

 

 

 

 

 

 

ハ「命の光を聖なる力へ!ハニーバトン!」

 

両端が光ったハニーバトンを振り回す。

 

 

ハ「プリキュア!スパークリングバトンアタック!」

 

 

ハ「イエーイ!」

 

ハニーバトンを頭上に挙げ、巨大な四つ葉のクローバー状のエネルギーを宇宙空間から敵の上に落とすスパークリングバトンアタックが命中した。

 

 

ハ「命よ!天に還れ!」

 

 

スパークリングバトンアタックが命中し、二体目のサイアークも浄化された。

 

 

鏡に閉じ込められていた卓真達も救われ、周りも全て元に戻った。

 

 

 

 

 

ハ「オレスキーさん、一緒に蛤食べましょう?」

 

オ「えっ?いいのか?」

 

 

オ「お、俺様に優しくしても無駄だぞ!その手は桑名の焼き蛤だ!」

 

オレスキーはギャグを言って退いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

えり「助けてくれてありがとう!」

 

真央「私なんて二回目だよ。」

 

 

プ「幻影帝国には気を付けるんだよ!」

 

真央~・えり「「うん!」」

 

 

誠司「卓真君、身を挺して二人を守ろうとしたその勇気、見事だったぞ。」

 

卓真「み、見てたのか?」

 

誠司「もちろん。」

 

 

ラ「仮面タクマー!格好良かったよ!」

 

プ「勇気あるじゃん!」

 

ハ「隊長、またね。」

 

誠司「その勇気、忘れるなよ。」

 

そう言うと、プリキュア三人は飛んで行き、ポセイドンは海に飛び込んだ。

 

 

卓真「プリキュアと仮面ライダー…!マジでスゲーよ…!やっぱりヒーローはああでなくちゃな!」

 

 

えり「卓真君も凄かったよ!幻影帝国に立ち向かったもん!」

 

真央「まあね。仮面タクマーって、子供っぽいって思ってたけど私、卓真の事見直した!」

 

 

卓真「俺、ヒーローとして皆を守って来たけど、いっつも上手く行かなくて…!そんな風に言ってみらうの初めてで…!俺、ヒーローやってて良かった!」

 

 

 

 

 

 

 

 

め「隊長が真央ちゃんに認められて良かった。」

 

 

リ「これは、灼熱のサンバのパワーを感じるですわ~!」

 

リ「こちょこちょして下さいな…。」

 

 

リボンが鼻をくすぐられてくしゃみを出すと同時に、レポーターとハニー用のプリカード…『ココナッツサンバ』が出て来た。

 

 

ひめ「これは新しいフォームチェンジのカード!」

 

め「レア!?レアなの!?」

 

 

ゆ「ココナッツサンバか、どんな技を出そうかしら?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、潮干狩りのクライマックスと言っても過言では無い、皆で取った貝を食べる時間が来た。

 

 

誠司「美味いなこれ。」

 

め「これはご飯何杯でもいけるよ~!」

 

 

ゆ「隊長、ご飯のお代わりいかがですか?」

 

卓真「頼むゆうこマン!」

 

 

誠司「大森!俺も頼む!」

 

真央「こっちにもお願いしま~す!」

 

ゆ「喜んで~!」

 

 

ひめ「潮干狩りって美味しい~!」

 

め「美味し過ぎて幸せハピネス!」

 

 

あまりの美味さに、ご飯が進むのであった。

 

 

 

続く!

 

 



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第9話 母の日の潜入

投稿が遅くなって大っ変お待たせして申し訳ありませんでした!!

試験があったりモチベーションが上がらなかったりと、中々思い通りの文章が書けませんでした。


待っていてくれた皆様!申し訳ありません!!



第15話がベースです!

それではどうぞ!


誠司side

 

 

俺が家で本を読んでいる時の事だった。

 

 

誠司「ん?電話?」

 

突然、スマホが鳴り、画面を見てみると…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「着信 神様」と書かれていた。

 

 

誠司「(神様?ブルーさんの事か?いや、ブルーさんだったらキュアラインにかけてくるはず…。まさか!?)はい、もしもし?」

 

 

神『おお、繋がった、繋がった。久しぶりじゃのう。誠司君。』

 

 

やっぱり、俺を転生させてくれた神様か…。でも今さら何の用だ?

 

 

神『実は君に用事があってのぅ。』

 

誠司「用事…ですか?」

 

神『うむ、君に新たにライダーの力を授けようとおもってのう。』

 

 

!新しいライダーの力!それはありがたい!でも…。

 

誠司「その力を貰っても俺には使い方は分かりませんよ?」

 

 

神『そう言うと思って、お前さんのスマホにいくつか動画を送ったぞ。』

 

えっ!?マジですか!?

 

 

神『動画を全部見終わったら、そっちに自動的に送る様にしたから、大切に使うんじゃぞ~。』

 

そう言うと神様は電話を切った。すると、いつの間にかスマホの動画の画面が開いていて、それを確認すると、いくつか確かに動画があった。

 

 

誠司「えっと、なになに…。ビルドの映画に…最終回!?」

 

えっ!?ビルド終わったの!?確かにもうそんな時期だけど!これは、確認しないとな…。

 

 

誠司「よっしゃぁ!今日は全部まとめて見てやらぁ!」

 

そう叫ぶと俺は動画を再生した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

数時間後…。

 

 

 

 

誠司「良かった…。ビルドマジ良かった…。」

 

俺はマジ泣きしていた。だって、最後戦兎だけ独りになったと思ったら、万丈も居て独りじゃなかったんだもん!あんなの泣くしかないもん!

 

 

すると…。

 

 

誠司「うわ!?何だ!?」

 

突然、眩い光に包まれ、光が収まると、そこには、『仮面ライダーブラッド』の変身アイテムがあった。

 

 

誠司「この力…。ありがたく使わせてもらうぜ!」

 

俺は決意を新たにするのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---side

 

 

め・真央「「お母さ~ん!」」

 

ある日、めぐみと真央が、箱を持ってリビングに現れた。

 

 

め「あのね、いつもありがとうね。はい、母の日のプレゼント!」

 

そう言って箱を手渡した。

 

 

かおり「わぁ~、ありがとう~!朝から頑張って焼いたケーキね!」

 

め「トッピング盛り盛りケーキだよ!」

 

かおり「なんか見てるだけでパワーが出て来ちゃうわ。ありがとうね、めぐみ。」

 

め「えへへへ……///」

 

 

そう言われて照れるめぐみ。しかし、頑張って作ったんだろうけど、ペロペロキャンディーを使うのはどうかと……

 

め「そんな事無いよ!」

 

かおり「?どうしたの?めぐみ?」

 

め「いや…なんか今バカにされた気が……。」

 

 

真央「私もお母さんに、じゃ~ん!真央特製のバナナケーキで~す!」

 

そう言ってケーキの入った箱を手渡した。

 

真央「明日の朝も早いでしょ?このケーキ食べて仕事に行くと良いよ。」

 

 

ひろ子「朝からケーキ?」

 

かおり「ひろ子~?真央ちゃんが一生懸命作ったなのよ?」

 

真央「そうだぞ~?大変だったんだから~。」

 

かおり「ごめんごめん。」

 

 

誠司「俺からは月並みだけど、はい。」

 

そう言って誠司はカーネーションを手渡した。それについうるうるしてしまうひろ子ママ。

 

 

ひろ子「誠司も真央もサンキューね!二人共本当に良い子なんだから!もう親にそっくり!」

 

そう言って二人を抱き締めるひろ子ママ。その様子を暖かい目で見る愛乃親子だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから少しして、大使館では。

 

 

ひめ「は~い、ゆうこ。あ~ん。」

 

ゆ「あ~ん。」

 

ひめがゆうこにケーキをあ~んさせて食べさせる。

 

 

ゆ「美味しい~!…って、ひめちゃん、母の日のプレゼントのケーキ食べちゃうの?」

 

ひめ「うん。だってどうせお母様に渡せないじゃん。」

 

そう言いながら自分で作ったカップケーキを食べる。

 

 

ゆ「そっか。ひめちゃんのお母さんは、ブルースカイ王国にいるんだっけ…。」

 

ひめ「一人でこれ食べたら太っちゃうし、遠慮無く食べてよ。」

 

 

め・ゆ「「…うん。(コクッ)」」

 

するとめぐみとゆうこはアイコンタクトを取った。

 

 

ゆ「一つずつラッピングして~…」

 

め「このカゴに入れよう!」

 

ゆ「ラジャー!」

 

するとめぐみとゆうこがカップケーキをラッピングし、カゴに入れ始めた。

 

 

ひめ「何々?食べないの?」

 

 

め・ゆ「「じゃ~ん!」」

 

ゆ「だって、このケーキはひめちゃんのお母さんのだもん。」

 

め「うんうん。」

 

 

ひめ「え~っ?そう言わずに食べてよ~!」

 

 

め「ひめ、そのケーキ、ちゃんとお母さんに届けようよ!」

 

 

ひめ「え~~っ!?いやいやいや!そんなの無理だよ~!」

 

 

め「今日は年に一度の母の日!お母さんに感謝の気持ちを伝える日なんだよ!」

 

ゆ「せっかくレーズンが好きなお母さんの為に、美味しいドライケーキを作ったんでしょ?」

 

め「渡さないなんて駄目だよ!」

 

そう言ってドライケーキの入ったカゴを手渡す。

 

 

め「いつもは言わないけど、本当はお母さんに会いたいって思ってるんだよね?」

 

ひめ「えっ…。何で分かるの?」

 

 

め「分かるよ!友達だもん!」

 

ゆ「うん。」

 

 

ひめ「……私、お母様に会いたい!このケーキを渡したい!」

 

 

め「じゃあ皆で行こうよ!ブルースカイ王国へ!ひめのケーキをお届けデリバリー!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

リ「そんなの無理に決まってるでしょうが~!王妃様に会いに行く為にブルースカイ王国に行くだなんて!命からがら逃げて来たのをお忘れですの!?」

 

リボンの叫びがリビングに響いた。

 

 

ひめ「忘れて無いよ!…忘れる訳無いじゃん…。」

 

 

リ「今じゃブルースカイ王国は、幻影帝国に乗っ取られて、不幸の源…ひめが暮らしてたお城だって、クイーンミラージュが我が物顔で住み着いてるですわ。」

 

 

ひめ「分かってるよ~!」

 

リ「それに、会うって言ったって、王妃様は鏡の中ですわ!」

 

 

ひめ「でも、会いたいの…!このまま何年も会わなかったら私、お母様の顔も忘れちゃうよ…!たまにはお母様に会ったって良いじゃない!」

 

 

め「今日は何と言ったって、年に一度の母の日!こんなに美味しいケーキを作ったら、お母さんに届けないとね。」

 

ゆ「うん!」

 

 

誠司「こう言ってるんだ。俺も一緒に行くから、それなら良いだろ?」

 

 

リ「駄目ったら駄目!第一ブルー様だって許さないはずですわ!」

 

ひめ「やだやだやだ!行くったら行く~!」

 

 

ブルー「言っておいで。」

 

一同『えっ!?』

 

そう言うとブルーは微笑んだ。

 

 

ひめ「やったぁ~!」

 

リ「ええ~っ!?」

 

 

こうしてブルーの許可を得て、ドライケーキを届ける為にブルースカイ王国に向かう事になったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クロスミラールーム

 

 

ブルー「ここはクロスミラールーム。この鏡は、世界のあらゆる所に通じている。」

 

 

すると、一つの鏡が光り出した。

 

ブルー「ブルースカイ王国へのミラーゲートを開けたよ。」

 

ひめ「ありがとう、神様。」

 

そして、その鏡にはブルースカイ王国が映っていた。

 

 

ひめ(お父様…お母様…。)

 

 

ブルー「一つ注意して欲しい。幻影帝国に支配された今のブルースカイ王国では、プリキュアの力はほとんど発揮出来ない。」

 

め・ひめ・ゆ「「「ええ~!?」」」

 

 

ブルー「もし敵に見つかったら、誠司君を除いて君達に勝ち目は無い。僕もここからフォローはするけど、くれぐれも捕まらないようにするんだよ。」

 

 

ひめ「分かったわ。」

 

め「行こう!皆!」

 

ひめ・ゆ「「うん!」」

 

 

誠司「ちょっと待ってくれ。」

 

め・ひめ・ゆ「「「?」」」

 

誠司「行く前に、一緒に連れて行く奴を紹介しとこうと思ってな。」

 

ひめ「一緒に連れて行く奴?」

 

 

誠司「ああ、来い。」

 

すると、何処からかコウモリ型モンスターを模したメカ…『アークキバット』が飛んで来た。

 

 

アーク『やった~僕の出番なんだね~。』

 

 

め「コウモリ?」

 

誠司「ああ、こいつはアークキバット。俺の仲間だ。」

 

め「へえ~!そうなんだ!あたしめぐみ!よろしくね!」

 

ひめ「あたしはひめ。白雪ひめよ。よろしく。」

 

ゆ「ゆうこで~す。アークちゃん、よろしくね。」

 

アーク『よろしく~。』

 

 

ブルー「それじゃあ誠司君、アークキバット、ひめ達の事を頼んだよ。」

 

誠司「分かりました。」

 

アーク『了解~。』

 

 

めぐみ達は、ミラーゲートを通ってブルースカイ王国へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、ブルースカイ王国に到着して見たのは、丘の上で鏡に閉じ込められた人達だった。

 

 

ひめ「…ここが、ブルースカイ王国だよ。」

 

 

ゆ「人々が鏡に…話には聞いていたけど…」

 

誠司「これじゃあ、まるで墓標だな…。」

 

 

ひめ「活気があった町も、笑顔溢れる公園も、こんな悲しい姿に変わってしまったの…。私の大切な、お父様もお母様も…。」

 

 

め「酷い!酷過ぎるよ!何でこんな事するの!?」

 

 

リ「ぴかりが丘だって他人事では無いですわ!幻影帝国に乗っ取られたら、一夜にしてこうなってしまいますわ!」

 

 

め「えっ!?ぴかりが丘も!?」

 

 

ゆ「そうならないように、私達プリキュアと相楽君が頑張ってるじゃない!」

 

リ「その通りですわ!幻影帝国をのさばらせておく訳にはいかないですわ!」

 

め・ひめ「「うん!」」

 

 

すると、チョイアークの軍団が行進していた。

 

 

め「何あれ?」

 

リ「シッ!警備員ですわ。」

 

 

ゆ「何か、うじゃうじゃいるけど…。」

 

ひめ「まとめてやっつけるとか?」

 

め「よ~し!」

 

 

リ「待って下さいな!今日はプレゼントを届けに来た事をお忘れ無く。」

 

 

誠司「二人共、もうブルーさんに言われた事を忘れたのか?ここではプリキュアの力が発揮出来ない。多分チョイアークもいつもより強いハズだ。」

 

アーク『下手に戦っても~、数で来られて負けるだけだよ~。』

 

 

リ「奴らとは戦わず、ひたすら隠れて隠れて隠れまくるですわ!」

 

 

め「隠れまくり?そうだ!こんな時はアレだよ!」

 

 

『にんにん忍者!変わルンルン!』

 

 

三人が三枚のプリカードを重ね合わせて、プリチェンミラーのトレイにセットし、ミラーボールを下から上へ回すと、三人の格好が忍者になった。

 

 

 

 

 

 

誠司「悪いけど、ここからは別行動だ。」

 

ひめ「えっ?どうして?」

 

 

誠司「俺は皆と違ってプリカードは持っていない。なら、出来る事は決まってるだろ?」

 

 

リ「まさか!自分から囮に……!?」

 

誠司「ああ。元からそのつもりで来た訳だし。」

 

 

め「一人じゃ危険だよ!」

 

誠司「心配すんな。アークキバットも居る。」

 

アーク『その通り~。』

 

 

誠司「それに俺はライダーだ。ライダーなら、ここで戦っても何の問題も無いハズ。俺が迎撃してる間に、城に向かってケーキを届けてくれ。届け終わったら、キュアラインにすぐに連絡してくれ。いいか?変身しても、戦うんじゃなくて、逃げる事を最優先にしろよ。もう一度言っておくぞ。逃げる事を最優先にしろよ。」

 

 

め「…分かった!」

 

誠司「じゃあまた後で合流しようぜ。」

 

 

そう言うと、誠司は右手を前にかざした。

 

 

誠司「…変身。」

 

アーク『じゃあ、行きますか~。どろ~ん、どろん。』

 

するとアークキバットが誠司の腰に出現したベルトのバックルに取り付いた。

 

 

アーク『へ~んし~ん。』

 

 

すると、誠司の体が浮遊し、アークキバットから金色の魔方陣が出現し、魔方陣に浮かぶ紋章を潜り抜けると、誠司の姿は変わっていた。

 

黄色の複眼の仮面の頭部には角が生えており、全身、漆黒に包まれた鎧の胸部には、力の暴発を防ぐ為の鎖…『カテナ』が巻かれていた。

 

しかし、何より目に付くのは、3mを越える巨体だった。

 

 

誠司は『仮面ライダーアーク』に変身した。

 

 

ひめ「デカっ!?」

 

め「うわ~!おっきい~!」

 

ゆ「ご飯何人分必要かなぁ~…。」

 

リ「そう言う問題じゃないと思いますわ…。」

 

 

すると、アークの巨体に気付き、チョイアーク達が集まって来た。

 

 

誠司「さあ!まとめてかかってこい!」

 

そう叫ぶと同時に、チョイアークの群れへと走り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アークが囮となっている隙に、めぐみ達は城へ向かった。アークが囮になっているおかげで、見つかる事無く、城が見える所まで来れた。

 

 

ひめ「あれが私のお城よ。」

 

ゆ「えっ?あのおっきいお城?」

 

め「凄い!一体何部屋あるんだろ?」

 

 

ひめ「大き過ぎるのも困るよ…。よく迷子になったもん。」

 

め・ゆ「「へぇ~…。」」

 

 

リ「ちょ、ちょっと皆さん!のんきな事言ってる場合じゃないですわ!あれを見るですわ!」

 

リボンが指差した先には、二体の騎士サイアークがいた。

 

 

ゆ「あんな所にサイアークが!」

 

ひめ「でも、お城へは、この広場を抜けるしかないんだよね。」

 

 

すると、突然騎士サイアークがどこかへ向かった。

 

 

ゆ「あら?サイアークが移動したわ。」

 

リ「きっと誠司の方へ向かったんですわ!」

 

 

め「今のうちに行こう!」

 

その隙を逃さず、先へと進んだ。

 

 

リ「お城の入り口はすぐそこですわ!」

 

 

更に先へと進み、遂に城の入り口近くに到着するが、二体の騎士サイアークが見張っていた。

 

 

め「見て!サイアークが二体も!」

 

ゆ「さすがにここから離れる訳にはいかないだろうしね。」

 

 

リ「王妃様はお城の中にですし…困ったですわ…!」

 

 

ひめ「大丈夫大丈夫。」

 

め・ゆ・リ「「「えっ?」」」

 

ひめ「ここは任せて。」

 

 

ひめ「えいっ!」

 

ひめが城の壁を押すと、隠し通路が出て来た。

 

 

ひめ「こっちこっち。」

 

め・ゆ「「ええ~っ!?ここ~!?」」

 

 

ひめ「お母様の部屋への近道だよ。」

 

リ「何と!こんな隠し通路が!?全然知らなかったですわ~!」

 

ひめ「だって、皆が知ってたら隠し通路にならないじゃん。」

 

 

ひめ「子供の頃、こっそり抜け出す時に使ってたんだよね。」

 

リ「それも初耳ですわ~!」

 

 

め「子供の頃は楽々と通れたんだね~。」

 

ゆ「もう少し成長する前に来たかったかも。」

 

隠し通路を通りながら、そんなやり取りを行ったのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして、遂に目的地である王の間に到着した。

 

 

そこには、国王と王妃…ひめの父親と母親が鏡の中に閉じ込められていた。

 

 

ひめ「お父様…お母様…。」

 

両親を見たひめは、涙目になった。

 

 

め「ひめ、ひめはお母さんによく似てるね。」

 

ひめ「うん…。よく言われる。」

 

 

リ「ひめ、王妃様にケーキを…。」

 

ひめ「あ…。そうだった。」

 

 

母親が閉じ込められた鏡の前に、ケーキの入ったカゴを置いた。

 

 

ひめ「これ、母の日のプレゼント。卵も割れなかった私が、ケーキを作るなんてびっくりでしょ。お母様が大好きなレーズンを、たーっぷり入れたんだよ。」

 

 

そこに、めぐみのキュアラインに誠司から連絡が入った。

 

 

め「誠司からだ!」

 

誠司『お前ら、配達は終わったか?』

 

 

め「うん。今終わった所だよ。」

 

ゆ「これから出るわ。」

 

 

め「ちょっと待って。その前に、誠司にもひめの両親を見せてあげるね。」

 

誠司『手短かにな。』

 

 

めぐみはキュアラインをひめの両親の方に向けた。

 

め「これがひめのお母さんとお父さんで、ひめはお母さん似なんだよ。」

 

誠司『確かに似てるな。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

だがそれも束の間、王の間に大量のチョイアークが現れた。

 

 

め「チョイアーク!」

 

誠司『どうした!』

 

 

め「ごめん!後で合流するから!」

 

そう言うと、通信を切り、プリチェンミラーを取り出した。

 

 

リ「急いでプリキュアに変身ですわ!」

 

 

『変わルンルン!』

 

 

め・ひめ・ゆ「「「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」」」

 

 

ラ「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

 

プ「天空に舞う青き風!キュアプリンセス!」

 

ハ「大地に実る命の光!キュアハニー!」

 

 

ラ「ハピネス注入!」

 

プ・ハ「「幸せチャージ!」」

 

ラ・プ・ハ「「「ハピネスチャージプリキュア!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディ「城内にプリキュアが侵入した模様です。」

 

ク「またプリキュア?懲りないわね。どうせすぐやられるというのに。」

 

ディ「また、外ではサイアークとチョイアークの半数以上が巨大な仮面ライダーによって戦闘不能になっている模様です。これ以上倒されると、ブルースカイ王国にいる戦力の大半が無くなるでしょう。」

 

ク「たった一人になんてザマなの?残った者は全てこちらに来るように伝えなさい。」

 

ディ「かしこまりました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

プ「たくさん来た!」

 

リ「さあ!早く!」

 

四人は外の方に出るが、外もチョイアークでいっぱいだった。

 

 

プ「うわぁ!?どうしよう…。」

 

ラ「降りよう!」

 

 

そう提案するラブリー。しかし、プリンセスは王妃達を見て名残惜しそうにしていた。

 

 

するとラブリーはプリンセスの両手を手に取った。

 

ラ「行こっ。」

 

プ「…うん。」

 

そして、ラブリー達は城の外に飛び降り、着地した。

 

 

ホ「あーら、ハピネスチャージプリキュアちゃんじゃない。わたくし達のお城にわざわざ来てくれるなんて、ご親切ねぇ。」

 

すると、目の前にはホッシーワが立っていた。

 

 

リ「きゃ~!見つかっちゃったですわ~!取り敢えず逃げて誠司と合流するですわ~!」

 

ラ「分かった!」

 

 

慌てて逃げようとするラブリーとハニー。しかし…

 

 

プ「ふざけないで!何が私達のお城よ!ここは私のお城よ!」

 

プリンセスがホッシーワの言った言葉に反応してしまった。

 

 

ホ「はぁ?あらやだ、よく見たら本当にこの国のプリンセスじゃない。プリンセスがキュアプリンセスの正体なんて、や~ね~単純過ぎて気付かなかったわ~。(棒)」

 

 

プ「あなた達最低よ!絶対に許さない!」

 

 

プ「愛と怒りの~!プリンセスボール!」

 

 

ホ「きゃ~!」

 

ホッシーワにプリンセスボールを放つが…

 

 

ホ「なんつって。」

 

簡単に弾き飛ばされた。

 

ホ「わたくし、ナ~イスレシーb」

 

 

???「ふん!」

 

ホ「はっ?」

 

 

すると、ホッシーワの近くにいた騎士サイアークの体を、アークトライデントが貫いた。

 

 

ホ「何!?どういう事!?」

 

誠司「こういう事だ。」

 

 

ホッシーワが周りを見ると、そこにはアークがいた。

 

 

先程のは、アークがサイアークに向けてアークトライデントを投げたのである。

 

 

ホ「仮面ライダー!?て言うかデカっ!?」

 

 

誠司「急いで戻るぞ!今回の目的はもう達成出来たはずだ!」

 

リ「何しているんですの!ここではプリキュアの力は大幅にパワーダウンしてますのよ!ブルー様に言われたのをお忘れですの!?」

 

 

プ「でも…お父様とお母様が…!」

 

リ「でももスモモもありませんわ~!とにかくここから脱出するですわ~!」

 

そう叫びながらプリンセスの髪を引っ張るリボン。

 

 

ホ「もうお嬢ちゃん達は袋のネズミよ。」

 

ナ「ここで始末すれば、出張の手間が省けて楽チンですぞ。」

 

すると、ナマケルダが現れた。

 

オ「クイーンミラージュ様の見ている所でプリキュアと仮面ライダーをやっつければ、俺様の評価もうなぎ登りだ!」

 

更にはオレスキーも現れた。

 

ホ「わたくしが先に見つけたのよ!」

 

すると三人は、口論を始めた。

 

 

ラ「とにかく今は、一緒に帰ろう。」

 

プ「うん…。」

 

誠司「奴らが口論してる間に、急ぐぞ。」

 

 

オ「俺様の地位を狙っているのか!」

 

ホ「俺様の地位なんて狙って無いわよ!」

 

 

ナ「どうでもいいですが、逃げましたぞ。プリキュアと仮面ライダー。」

 

ホッシーワとオレスキーが口論してる隙に、既にラブリー達は逃げていた。

 

 

オ「!?奴らを捕まえろ!」

 

四体のサイアークと大量のチョイアークが五人を追いかけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハ「プリンセス!しっかり走って!」

 

 

誠司「クソっ!もう追い付かれたか!」

 

そして直ぐに追い付かれてしまった。

 

 

誠司「コイツらを倒してから行くか!」

 

 

するとアークはアークキバットに鍵の描かれたフエッスル…『ウェイクアップフエッスル』を吹かせた。

 

アーク『wake up!』

 

すると、アークの胸のカテナが外れ、アークの胸にブラックホールが出現した。

 

 

ラ「えっ!?何あれ!?何あれ!?」

 

 

すると、何とサイアーク達を吸い込んでしまった。

 

 

ラ・プ・ハ「「「えっ?…ええええええ!?」」」

 

 

誠司「よし!行くぞ!」

 

ラ・プ・ハ「「「う…うん…。」」」

 

流石にこれは三人も驚くしかなかった。

 

 

 

 

すると、ラブリーのキュアラインに連絡が入った。

 

ブルー『直ぐ近くに帰るためのミラーゲートを開いた!早く脱出してくれ!」

 

 

誠司「よし!行くぞ!」

 

四人はすぐさまミラーゲートへと走り出した。

 

 

リ「あれですわ!」

 

 

誠司「お前ら!急げ!」

 

ラ「分かってるけど、力が入らないの!」

 

 

誠司「仕方ない!」

 

するとアークは三人は三人を抱き抱えた。

 

 

ラ「えっ!?誠司!?」

 

誠司「このまま行くぞ!」

 

 

そのままアークはミラーゲートへ飛び込んだ。

 

ブルースカイ王国から無事、脱出したのだった。

 

 

ブルー「良かった、無事だったみたいだね。」

 

誠司「ええ、お陰様で。」

 

 

クロスミラールームに戻った五人を見て、ブルーは安堵の表情を浮かべたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大使館。

 

 

ひめ「私じゃやっぱり、お母様やお父様、ブルースカイ王国も守れないのかな…。」

 

悲しげな表情を浮かべてひめはそう呟いた。

 

 

め「そんな事ないよ!あたしも誠司がいなかったら、チョイアークにも負けてたんだから!」

 

ゆ「幻影帝国の中でプリキュアの力が弱くなるなら、私達がもっと強くなろうよ!」

 

め「力が落ちるのなら、あたし達がその分だけ強くなればいいんだよ!」

 

ゆ「私もそう思うな。ゆっくり皆で強くなって行こうよ。焦らないでね。」

 

 

ひめ「そう…だよね。私達がもっと強くなればいいんだもんね。」

 

 

め「ひめにはあたし達がついてるんだから!」

 

リ「わたくしもついてるですわ!」

 

ブルー「僕もいるよ。」

 

誠司「俺もな。」

 

アーク『僕もいるよ~。』

 

 

ひめ「皆…ありがとう…!」

 

 

リ「でも、もう帰って来られないと思いましたわ。」

 

め「逃げまくって大変だったけど、無事にひめのケーキを届けられて良かったよ。」

 

 

リ「正直誠司がいなければ、ヒヤヒヤしてたかもしれませんわね。」

 

め「今回は誠司がいてくれたお陰で逃げ切れたもんね。」

 

 

め「一緒に強くなって、一緒にお母さんを助けようね!」

 

ひめ「うん!」

 

 

誠司「じゃあ、ビシバシとシゴこうか。リボンとの約束もあるし。」

 

笑顔で手をポキポキ鳴らせながらそう言う。

 

ひめ「お、お手柔らかに…。」

 

 

ひめ(私、強いプリキュアになって、必ず助けに行くから。待っててね。お母様。)

 

 

いつかきっと、両親を救い出す事を、改めて心に誓ったひめだった。

 

 

続く!




如何だったでしょうか!


お気に入り登録や感想お待ちしてます!


次回もお楽しみに!





※『アークキバットは喋らない』と言う指摘を受けましたが、本作ではレイキバットと同じように喋る設定にしました。ご了承ください。


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第10話 マスコミと十五の骨

平成ジェネレーションズFOREVER見に行きました!

言葉で表すと…最高。

今年最後の投稿です!

本編16話がベースです!


それではどうぞ!


---side

 

 

美代『皆に伝えたい!私が伝えたい!ご存知プリキュアウィークリーの看板キャスター、増子美代です!続けて読めばマスコミよ!』

 

 

リ「始まりましたわ。」

 

大使館のひめの部屋。そこでめぐみとひめはプリキュアウィークリーを見ていた。

 

 

美代『突然ですが、今日は悲しいお知らせがあるんです。』

 

め・ひめ「「?」」

 

 

美代『実は先日に続いて、マドリードのプリキュアも、プリキュアハンターに負けてしまいました!』

 

め・ひめ・リ「「「ええ~!?」」」

 

 

め「またプリキュアが…。」

 

ひめ「くうっ!プリキュアハンターめ!」

 

 

美代『だけど心配ご無用!最後は必ずプリキュアが勝つのです!!』

 

美代『何故なら、彼女達はヒロイン…いや、ヒーローなのです!!』

 

め・ひめ・リ「「「!!」」」

 

 

美代『更に!最近は仮面ライダーと言うヒーローも現れ、百人力なのです!!』

 

 

美代『そんな訳で、来週は気合いを入れて、緊急特集をお送りしますよ!題して、『巷で話題のハピネスチャージプリキュアと仮面ライダーの正体と迫る!』お楽しみに~!』

 

 

め・ひめ・リ「「「ええ~っ!?」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日。

 

 

め「びっくりしたね~、昨日のテレビ。」

 

ゆ「私達の正体に迫る~って言われてもねぇ。」

 

 

ひめ「これはハピネスチャージプリキュア最大の危機よ!」

 

め「ええっ!?大袈裟じゃ…。」

 

 

ひめ「そんな事無いわ!プリキュアウィークリーはお茶の間の人気番組なんだから!プリキュアとして注目されるのは嬉しいけど、もしあたし達の正体が全国ネットで明かされちゃったりしたらぁ…。」

 

 

三人は想像した。報道陣に囲まれる自分たちの姿を。

 

 

『キュアラブリーさん!昨日のテストでまた赤点取ったって本当ですか!?』

 

め『うへへ…取っちゃいました…。』

 

 

『キュアプリンセスさん、近所の犬に吠えられて涙目になっていたとの報道がありますが。』

 

ひめ『…ノーコメントです!』

 

 

『キュアハニーさん、大食い選手権のオファーが来ているそうですね。』

 

『私、ご飯はじっくり食べたい派なんです…』

 

 

ひめ「毎日カメラマンに追い回されて、大変なんだから!」

 

 

ゆ「それは流石に困るかも~。」

 

ひめ「でしょ~?」

 

 

め「そう言えば、誠司についても迫る!って言ってなかった?」

 

ひめ「あ~、そう言えば言ってたね~。」

 

ゆ「でも、誠司君は上手い具合に正体を隠すんじゃない?」

 

ひめ「そうね~。ま、誠司とは学校で相談しよっか。」

 

め「そうしよっか。」

 

 

 

 

 

???「あなた!キュアラブリーですね!」

 

め・ひめ・ゆ「「「えっ!?」」」

 

 

突然の声に驚く三人。すると、校門前には女子生徒にインタビューする増子 美代がいた。

 

 

「違います…。」

 

美代「本当?」

 

「本当です、違います~。」

 

美代「う~ん、髪型が凄く似ていると思ったんだけど…。失礼しました。」

 

 

ゆ「増子…。」

 

ひめ「美代さん…。」

 

め「嘘…。」

 

驚く三人。すると…

 

 

美代「あなた達!」

 

め・ひめ・ゆ「「「!?」」」

 

 

すると、美代はメモを見て、再びめぐみ達を見た。

 

 

美代「元気!」

 

め「!?」

 

 

美代「おっとり!」

 

ゆ「!?」

 

 

美代「わがまま!」

 

ひめ「!?」

 

 

美代「私が調べたハピネスチャージプリキュアの特徴にピッタリだわ!」

 

 

ひめ「何で見た目だけでわがままって分かるのよ~!」

 

リ「当たってますけど…。」

 

ひめは頭に乗っていたリボンを鷲掴みした。

 

 

美代「おや?そのぬいぐるみ、どこかで見覚えが…。」

 

すると美代はリボンに注目し始めた。

 

 

ひめ「あっ!急がないと遅刻しちゃう~!(棒)」

 

するとひめは、リボンをバッグにしまった。

 

 

め「皆!急げ~!」

 

そう言いながら三人は走って行った。

 

 

美代「………怪しい。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誠司side

 

 

教室。その日もいつも通りの朝のホームルームが始まろうとしていた。……ただ一点を除いては。

 

 

「それでは出欠を取ります。」

 

 

め「先生!その前にちょっと…。」

 

「どうしました?愛乃さん。」

 

 

め「……何で増子さんがいるんですか?」

 

そう、何故かめぐみの傍にはカメラを構える増子 美代さんがいるのだ。……うん、どう考えても分からん!

 

 

美代「ちゃんと学校から取材許可はもらっているわ。」

 

そう言いながら学園内取材許可証を見せる増子さん。いや、それにしても近くない?

 

 

美代「愛乃めぐみちゃん、白雪ひめちゃん、大森ゆうこちゃん。」

 

め・ひめ・ゆ「「「私達の名前~!?」」」

 

美代「ジャーナリストですから。」

 

すると三人の名前を言い当てる増子さん。……ん?確か増子さんはプリキュアの番組のレポーターだったはず……まさか!?

 

 

美代「この数日、私はハピネスチャージプリキュアについて、徹底的に調べ、一つの事実に行き着いたの。」

 

すると増子さんはチョークを持ち、黒板に何かを書き出した。

 

 

美代「それは彼女達が、ぴかりが丘中学の学区内によく現れる事。更に言えば、三人の見た目は中学生。そう、つまり…。」

 

すると増子さんはこっちを指差した。ああ、もう間違いない…。

 

 

美代「プリキュアはこの学校の生徒の中にいる!」

 

め・ひめ・ゆ「「「!?」」」

 

ああ、やっぱり……。まぁ、確かにいつかはこんな事もあるんじゃないかって思ってたが…。

 

 

「もしそうなら、先生も鼻が高いです~。」

 

いや、先生?鼻が高いとか言ってる場合じゃないからね?こっちは。

 

 

美代「更に!ハピネスチャージプリキュアがいるなら!仮面ライダーもこの学校にいる!」

 

やっぱり俺もか…。まぁ、当然といえば当然か…。

 

 

「もしもそうだったら、ますます鼻が高いです~!」

 

 

ですから先生!こっちは鼻が高いとか言ってられないんですって!

しっかし、これは…不味い展開になったなぁ~…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あの後、増子さんの取材が続いた結果、めぐみ達が疑われ始めた。

ひめは人見知りって事で疑われ、大森は飯にこだわるって所が疑われた。ここだけ聞くとめちゃくちゃな推理だが、全部当たってるって所が凄い。

 

 

め「今日は~ぐったり~早くお布団に~入りたい~…。ふぅ…この調子じゃ、すぐに美代さんにスクープされちゃうよ。ひめもゆうゆうも気を引き締めてくれなきゃ。」

 

そう言いながらご飯をよそうめぐみ。だけどなぁ…。

 

 

誠司「一番危ないのはお前だと思うんだけどな。」

 

め「そんな事ないもん!」

 

そんな事あると思うんだが…。

 

 

???「何々?何の話?」

 

め「だから…って、美代さん!?」

 

美代「はぁ~い!」

 

すると扉の所には増子さんが…って何で増子さん!?

 

 

真央「あっ、もしかして!」

 

 

美代「増子美代です!続いて読めば…」

 

美代・真央「「マスコミよ!!」」

 

真央「わあっ!本物だ!明日クラスの皆に自慢しよ!」

 

妹よ。お前は喜んでいるが、お兄ちゃんは喜べそうもないよ…。

 

 

め「何でいるんですか!?」

 

美代「今夜は、愛乃めぐみちゃんのお宅に突撃取材です!」

 

かおり「あらあら。」

 

いやかおりさん?『あらあら。』じゃないですからね?

 

 

美代「増子家の勘が告げるのよ。あなたとお友達には、秘密があるってね!」

 

め「うっ!?…な、何の事やら…」

 

凄いな。増子家の勘。…ってそうじゃなくて!

 

 

美代「それにしても、美味しそうな餃子ですね!」

 

かおり「まぁ、嬉しい!いっぱい作ったので、良かったら食べていってくださいな。」

 

えっ!?ちょ、かおりさん!?

 

美代「遠慮なくご相伴に預かります!」

 

め「ええっ!?」

 

嘘~ん…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飯を食い終わった後、俺と増子さんはめぐみの部屋に向かっていた。『取材なら部屋で受ける。』って言ってたから、案内してる訳だが…めぐみ、何考えてるんだ?

 

 

そうこうしてる間にめぐみの部屋の前に着いた。

 

 

美代「めぐみちゃ~ん?」

 

増子さんが部屋に入ると、めぐみがいた。…レポーター姿で。

 

 

美代「何?その格好…。」

 

すると増子さんはポカ~ンとしてる。まあ、当然か…。

 

 

め「レポーターの愛乃です!私も美代さんに聞きたいことがあるので逆取材をしちゃいます!」

 

美代「ええっ!?」

 

すると驚く増子さん。まあ、普通はこんな事ないもんな。

 

 

め「プリキュアウィークリーは、プリキュアの活躍を伝える番組ですよね?何でプライベートに踏み込んで、プリキュアの正体を探ろうとしてるんですか?」

 

美代「ええっ!?そっ、それは…。」

 

 

め「ただの好奇心ですか?それとも理由があるんですか?本当の所はどうなんですか?」

 

 

美代「ああ~~っ!私取材するのは得意だけど、されるのは慣れてないの~!」

 

マスコミへの逆取材って効果があるんだな。これはめぐみの作戦勝ちだな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、俺たちは増子さんの昔の話を聞いていた。なんでも、総理に取材してた時にサイアークに襲われて、プリキュアに助けられたらしい。

 

 

美代「あの日から、プリキュアは私の憧れになったの。」

 

め「そうだったんですか…。」

 

成る程な…。

 

 

美代「私、プリキュアになりたい。」

 

め・誠司「「えっ?」」

 

美代「私もプリキュアになって、彼女みたいに世界を救えるヒーローになりたい!プリキュアハンターになんか負けてられないわ!」

 

 

美代「だから、もっとプリキュアに近づこうと思って、正体を探る企画を通したの。おかしいでしょ?こんな夢みたいな事に本気になるなんて…。」

 

 

め「おかしくなんてないです!」

 

めぐみ…?

 

め「なれますよ絶対に!私が神様にお願いしてみます!」

 

えっ?まさか…!?

 

 

め「オホン、実は私…」

 

誠司「ちょっ!?ちょっと待…」

 

俺は止めようとした。だが、時既に遅し。

 

 

め「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」

 

 

ラ「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!なのです!」

 

あ~あ、やっちゃったよ…。

 

 

美代「プリキュアの…変身…見~ちゃった~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

---side

 

大使館。

 

 

美代「お願いします!私をプリキュアにして下さい!」

 

そう言うと、美代はブルーに頭を下げた。

 

 

ひめ「ばらしちゃったの!?」

 

め「えへへ、ごめん…。」

 

誠司「すまない…俺がついていながら…。」

 

 

ゆ「しょうがないよ。めぐみちゃんに隠し事をしろって方が無茶なんだから。」

 

リ「そうかもしれませんですわ。」

 

 

美代「お!あなた妖精だったんだ!会えて感激だよ~!今度取材させてね~!」

 

そう言いながらリボンに頬擦りする美代。

 

リ「お断りですわ!」

 

 

美代「と言うことは、やっぱりあなたが仮面ライダーだったんですね!」

 

すると今度は、誠司の方に詰め寄った。

 

誠司「え、ええ…。」

 

 

美代「どうやって変身するんですか?他にライダーは居るんですか?他にどんな姿があるんですか?恋人は居るんですか?」

 

誠司「ストップストッープ!少し落ち着いて下さい!後、最後の質問はちょっとよく分からないんですが!?」

 

美代「ああ、ごめんなさいね。ちょっと興奮しちゃって…。」

 

 

ブルー「世界を救うのは、簡単な事ではないよ。それでも君は、プリキュアになりたいのかい?」

 

すると、ブルーは真剣な顔で問う。

 

美代「はいっ!私の特技は情報集め!プリキュアやサイアークの情報はバッチリ頭に入っています!きっとお役に立てるはずです!」

 

 

ブルー「………分かった。いいよ。」

 

ひめ・リ「「そんなあっさり!?」」

 

 

すると、ブルーは手のひらから愛の結晶を作り出した。

 

ブルー「この愛の結晶をあげよう。君の本当の願いを込めてごらん。」

 

すると美代は愛の結晶を掴み、祈り始めた。

 

美代「お願い…私をプリキュアに…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、何も起こらなかった。

 

美代「あれ?」

 

リ「変ですわね?本来なら結晶が光って、プリチェンミラーになるはずですが…。」

 

ひめ「お願いの仕方が足りないんじゃない?」

 

美代「成る程!よ~し!」

 

 

すると今度は、愛の結晶にハ◯ドパワーを送り始めた。

 

美代「プリキュア~!プリキュア~プリキュア~!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結果、日が暮れても何も起きなかった。

 

 

ひめ「えっと…。」

 

め「きっとその内光りますよ…。」

 

美代「ありがとう…でも、私分かってる…大人だから…。お邪魔しました…。」

 

そして、結晶を手に取り、力なく大使館を後にした。

 

 

め「美代さん…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何処かの公園。美代はブランコを漕ぎながら溜め息を吐いた。

 

美代「私に世界は救えないんだ…。」

 

 

すると、漕いだ勢いでヒールが飛んでいってしまった。

 

 

???「痛っ!?」

 

そして、ベンチで寝ていた男に直撃した。

 

 

美代「あっ、ごめんなさい!」

 

即座に謝る美代。しかし…。

 

 

ナ「全く、久しぶりに怠けていたというのに…。」

 

なんとナマケルダだった。

 

 

美代「あなた、幻影帝国の幹部!」

 

 

ナ「世界を救うなんてただただ面倒なだけですぞ。そんなに頑張りたいのなら、あなたには世界をカビだらけにする手伝いをしてもらいましょうかな。」

 

 

ナ「鏡に映る未来よ!最悪にしろ!」

 

 

ナ「来い来い!サイアーク!」

 

すると美代を鏡の中に閉じ込め、カメラサイアークを誕生させた。

 

 

すると、めぐみ達が駆けつけた。

 

め「あれは…美代さん!?」

 

ひめ「プリキュアになりたかったのにサイアークにされちゃったの!?逆じゃん!」

 

め「ひどい…絶対に助ける!!」

 

 

『変わルンルン!』

 

 

め・ひめ・ゆ「「「プリキュア!くるりんミラーチェンジ!」」」

 

 

ラ「世界に広がるビッグな愛!キュアラブリー!」

 

プ「天空に舞う青き風!キュアプリンセス!」

 

ハ「大地に実る命の光!キュアハニー!」

 

 

ラ「ハピネス注入!」

 

プ・ハ「「幸せチャージ!」」

 

ラ・プ・ハ「「「ハピネスチャージプリキュア!」」」

 

 

三人がプリキュアに変身し、誠司は黄色の小太刀が付いた黒いバックル…『戦極ドライバー』を取り出し、下腹部に当てた。すると、バックルから骨型のベルトが飛び出し、自動的に固定されると銀色の…『ベルトフォールディングバンド』に変化する。そして懐から肋骨のような意匠が入った錠前…『フィフティーンロックシード』を取り出した。

 

 

『フィフティーン!』

 

 

すると誠司は右手を前に突き出し、ロックシードを解錠する。すると、誠司の頭上に円形で骨型のクラックが出現し、そこから巨大な髑髏が降りてくる。

 

ラ「うえっ!?髑髏!?」

 

誠司がロックシードから手を離すと浮遊してバックルの中央の窪みに自動的にセットされた。

 

 

誠司「変身!」

 

 

『ロックオン! Gyiii-yiii-yiii!』

 

 

ロックシードのハンガーを閉じ、カッティングブレードを下ろすと、頭上の髑髏が誠司に被さり、骨が全身を包み込むと、闇のオーラが全身を覆う。闇が晴れると誠司の姿は変化していた。

 

 

骨格のような黒い体に頭部には白い鬣。一番特徴的なのは『十五』の漢数字を象った角が飾り付いていた。

 

 

誠司は『仮面ライダーフィフティーン』に変身した。

 

 

ラ「えっ…?」

 

プ「十…五?」

 

ハ「なんで十五?」

 

誠司「そこには触れないでくれ…。」

 

 

ナ「来ましたな…サイアーク!」

 

すると、マイクで殴り付けるサイアーク。だが、四人は跳躍して避けた。

 

ラ「たあっ!」

 

サイアークにパンチするラブリー。しかし、マイクで受け止められてしまう。

 

ラ「ラブリー!ライジングソード!」

 

今度はライジングソードを作り出す。すると…。

 

 

美代『それ知ってる!』

 

すると、マイクから電撃を出してライジングソードが破壊されてしまった。

 

ラ「ええっ!?」

 

 

プ「私がやるよ!プリンセストルネード!」

 

今度はプリンセスがプリンセストルネードを放つ。しかし…。

 

 

美代『それも知ってる!』

 

するとサイアークは自らトルネードになり、トルネードを打ち消してしまった。

 

プ「嘘でしょ!?」

 

 

ハ「バトンチェンジ!リボンモード!」

 

 

ハ「ハニーリボンスパイラル!」

 

今度はハニーがハニーリボンスパイラルを使おうとするが…。

 

美代『マイクチェンジ! バズーカモード!』

 

するとサイアークの持っていたマイクがバズーカに変わり、電撃を放った。

 

ラ・プ・ハ「「「きゃあっ!?」」」

 

そして、電撃は三人に直撃した。

 

 

プ「何なの? あのサイアーク…」

 

リ「的確にこちらの攻撃に対応しているようですわ。」

 

ラ「!?」

 

するとラブリーは大使館で美代が言ってた事を思い出した。

 

 

美代『プリキュアやサイアークの情報はバッチリ頭に入っています』

 

 

ラ「プリキュアに詳しい美代さんのサイアークだから、私達の戦い方は全部筒抜けなんだよ。」

 

プ「なんてはた迷惑な!」

 

 

ナ「これはこれは! 思わぬ逸材をサイアークにしたようですな!このままプリキュアを倒してしまうのですぞ!」

 

 

プ「どうしよう…。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

誠司「なら、今回は俺に任せてくれ。」

 

ラ「誠司!?無茶だよ!」

 

プ「そうよ!あのサイアークは一度見た…事…ある…。あっ!?」

 

ハ「そっか!」

 

誠司「そういう事だ。」

 

するとフィフティーンはフィフティーンは右手から出現させたアームズウェポン…『黄泉丸』を構えた。

 

 

美代『その仮面ライダーは…見たことない!』

 

 

ナ「なんですと!?」

 

するとフィフティーンはサイアークの足下に接近し黄泉丸を横に一閃。その攻撃でサイアークは膝を着いた。

 

 

ラ「そっか!誠司って毎回別のライダーになってるから!」

 

誠司「ああ、相手も予測できないって事だ。」

 

するとサイアークはバズーカを連射しまくるが、フィフティーンはそれを難なく避ける。

 

 

誠司「せっかくだから、もっと面白いもの見せてやるよ。」

 

するとフィフティーンは十五人の平成ライダーが描かれたロックシード…『平成ライダーロックシード』を取り出した。

 

 

『ウィザード!』

 

 

解錠すると、フィフティーンの頭上にクラックが出現し、そこから魔法使いの仮面ライダー…『仮面ライダーウィザード』の顔が降りてくる。

 

 

ラ「えっ?」

 

プ「か、顔?」

 

ハ「何で顔?」

 

そして、戦極ドライバーにセットされているロックシードを取り外し、平成ライダーロックシードをセットする。

 

 

『ロックオン! Gyiii-yiii-yiii!』

 

 

そして、カッティングブレードでセットしたロックシードを切る。すると、ウィザードの顔が頭に被さり、アームズが展開するのと同時に右側に紫の魔法陣が出現し、体を通り抜ける。

 

 

『ウィザードアームズ! シャバドゥビ! ショータイム!』

 

 

フィフティーンは『ウィザードアームズ』にアームズチェンジした。

 

ラ「顔が鎧になっちゃった!?」

 

 

ナ「サイアーク!さっさとやってしまいなさい!」

 

サイアークは再びバズーカを放つが…。

 

 

『ディフェンド! プリーズ!』

 

 

フィフティーンが右手を前に翳すと魔法陣が出現し、攻撃を防いだ。

 

ナ「なんですと!?」

 

 

誠司「さて、そろそろ最後にするか。」

 

 

『コネクト! プリーズ!』

 

 

すると今度はコネクトの魔法で銃と剣が一体化した武器…『ウィザーソードガン』を銃形態で取り出した。

 

誠司「これで決める。」

 

 

『ウィザードスカッシュ!』

 

 

フィフティーンはカッティングブレードを一回降ろし、ウィザーソードガンの銃口に炎を集約させる。引き金を引くと、圧縮した炎の弾丸が銃口から放たれて、サイアークを貫いた。そしてそのままサイアークは爆発した。

 

 

ナ「なんとお間抜けな!とんだ見込み違いですぞ!こうなれば…場所を変えてふて寝ですぞ!」

 

そう言いながらナマケルダは引き上げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

め「美代さん!」

 

元に戻った美代にめぐみ達は駆け寄った。

 

 

美代「めぐみちゃん…そっか、私プリキュアと仮面ライダーに助けてもらっちゃったんだ…。ありがとう…なんか、格好悪いとこ見せちゃったな…こんなんじゃプリキュアになんて…はぁ…」

 

リ「サイアークを浄化したのに、カードが出ません。美代さんの心は、まだ不幸に沈んだままですわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その時、

 

真央「あっ、いた!」

 

真央が子ども達を大勢連れてきた。

 

 

「すげー本物の増子美代だ!」

 

真央「みんな小学校の友達なの。」

 

えり「あの…サインちょうだい!」

 

美代「え?」

 

 

「俺達毎週プリキュアウィークリー見てるんだ。」

 

「お姉ちゃんプリキュアと仮面ライダーのことたくさん知っててすごいね~!」

 

 

えり「あのね、プリキュアと仮面ライダーを見てると、すごくワクワクして元気が湧いてくるの。 だからこれからもいっぱいプリキュアの事教えてね!」

 

その無垢な笑顔が美代の心に響いた。

 

美代「…うん、任せて!」

 

 

リ「これは、スポーティーなサッカーボールのパワーを感じるですわ~!」

 

リ「こちょこちょして下さいな…。」

 

 

リボンが鼻をくすぐられ、くしゃみを出すと同時に、サッカーとデザイナーのプリカードが出て来た。

 

ひめ「プリカードが出た!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日。めぐみ・ひめ・ゆうこ・リボンでプリキュアウィークリーを見ていた。

 

美代『先週予告した、ハピネスチャージプリキュアの特集ですが…』

 

すると、美代は頭を下げた。

 

美代『取材不足のため延期させていただきます。ごめんなさい。代わりに今週は、この映像を皆さんにお届けします!』

 

すると、子供達が応援する姿が中継された。

 

美代『今御覧いただいているのは、世界各地でプリキュアを応援している子供達です。』

 

 

美代『プリキュアの力は想いの力。皆の元気な声援があれば、プリキュアはどこまでも強くなれちゃうんです。彼女達は、一人で戦っている訳じゃないの。いつだってみんなの声を力に変えて、愛が溢れる世界にしたいと願う気持ちを背負って、皆と一緒に戦っているんだよ。皆もヒーローなんだよ!これからも私は、プリキュアの活躍を伝えていきます。それでは次のコーナー行ってみましょう!』

 

 

クロスミラールーム。そこでブルーと誠司は視聴していた。

 

ブルー「彼女の愛の結晶が光らなかった理由が分かったよ。」

 

誠司「ああ、 確かにな。彼女はもう、大切な役目を持っていたんだな。」

 

彼女の首に巻かれたチョーカーに、愛の結晶が形を変えて輝いていた。




如何だったでしょうか?


それでは皆さん、良いお年を!


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