那須隊に男が入ったら (ジャックIOVE)
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分岐点

どうも久しぶりです。新しくこの作品を書きました。前作を期待してくれていた皆様申しわけございません。こちらも同じ路線でいこうと思っておりますのでお楽しみください。


なにも見えない。狭く、暗い場所にいた。

(ここはどこだ?確か俺は自分の部屋でゲームをしていたはず.....とにかくここからでないと..........)

だが、動かそうにも体は動かなかった。なにか四方八方からおさえられているような感覚。確認しようにも暗くてなにも見えない。

(確かあの時にサイレンがならなかったか?あのサイレンは....そうだ!地震だ。地震がおきたんだ。そして家が崩れて俺は瓦礫のしたじきになったんだ。)

自分の状況を理解し少し落ち着いたのだろう。俺はもう一度ここからでる方法を考えた。

上の瓦礫を力で持ち上げてでる。

仰向けにたおれてしまっているので無理。

這いつくばって外に出る。

まず、動けなければ、目も見えないので無理。

じゃあ外に出るのわ?

無理。

そのあとも何回か試行錯誤したが

(よし!救助がくるまでまとう!)

あきらめた。地震がおこったならば、すぐに助けがきてくれるだろう。そうかんがえていたのだが。

~数時間後~

(まだ、助けは来ないのか..........)

あれから数時間たったたすけがくる気配がない。なにか近くからガシ....ガシ....という奇妙な足音は聞こえるけれど、

(何だこの足音?人....じゃないだろうし。動物でもないだろうな。)

少し考え俺は

「おーい!誰かいますかー!いたら助けてください瓦礫のしたじきにされているんです。」

と叫んだ。こんなところにいるのは人に違いないと判断したのだ。

「誰かー!助けてくださーい!」

と叫んだはいいもののその足音はだんだん遠くへいってしまった。

(くそ!聞こえなかったのか。)

と思って内心悪態をついたが、しょうがないと思っていたとき。

タッ....タッ....タッ....タッ

誰かの足音が聞こえた。その足音は、こちらに近づいているようだ。これを逃したらあと何時間待つだろうと考えて、それは嫌だと思い、ありったけさけんだ。

「誰かー!助けゴホッ!ゴホッ!

むせた....

(けどこれでつたわったはず。)

タッ....タッ...タッ...

足音が近づいてきて俺の頭上で止まった。

(やった。やっとでれる...)

「すみません。たすけてくれませんか?」

と言ったが上から返事はない。足音も聞こえないしまだ上にいるようだが....

「あの~....」

何を言うか迷っていると。

「まぶっ.....」

頭上から光がさした。どうやら上にいた人が瓦礫をどかしてくれたのだろう。どうやってどかしたのかはわからないが俺は外に出ることができた。ずっしり暗いところにいたせいかまともに前も見えない。

だんだん目がなれてきて視界がはっきりしてくると、目の前に黒い服に身を包んだ女性がたっていた。

「ありがとうございます。」

「........。」

彼女は俺のことを無言で見つめている。

「いったい何が起こったんですか?」

「.......。」

彼女は俺のことを無言で見つめている。

「いったい何が起こったん....です...か..?」

「.......。」

「あのー...俺の顔になにかついてますか?」

この女性はずっと俺の顔をみている。じっと、なにかを品定めするように。

(不気味だ....)

「.....まぁ及第点かしら....」

「はい?」

及第点?この日とは何をいってるのだろうか。

「あなた、私の実験台になるきはない?顔はまぁまぁだし、トリオン量も案外多いいし。どう?他の捕らえたやつらとはちがって衣食住は提供するわ。」

「.....?」

この人は何をいってるのだろう?実験台?トリオン?う~ん。ちょっと頭のおかしな人かな?まぁこういう人にはかかわらないほうがいいっていうし。

「助けてくださり、ありがとうございました。」

といって走りだした。

申し訳なくもおもってしまったがあぁ言う人はね....?かかわってると。ろくなことがないからなぁ~。ある程度走りあたりを見渡した。彼女はおってきてないようだが

「ひどいな.....」

まわりの建物はほとんどが崩れて町は原型をとどめていない。

「これ.....地震じゃないよな...」

明らかに地震だけではこうはならない。家の塀には何か爪痕のようなものが残っている。

「何だ?このあとは.....」

その痕は一つだけではなかった。いたるところにその痕はついていた。何か大変なことがあったのは確かだが、確かめるすべがない。

「まずは、人を探すか....学校に行くか。」

と俺は、近くの中学に向かう。俺が通っている中学校だ。あそこは市の避難所になっている。ここまでの災害だ。今頃は人であふれかえっているだろう。

中学に歩くこと数分

ガシガシガシガシ

変な足音が聞こえた。瓦礫のしたじきになっていたときに聞いた足音だ。

「なんなんだこの足音は?」

その足音はこの道を少しいったさきの曲がったところから聞こえてくる。俺は興味がわいた。何故だろうそれをみれば何かがわかる気がして。この町が何故こうなったかわかるきがして。その道をのぞきこもうと決意した時後ろから

ガシガシガシガシ

同じ足音が聞こえた。俺の後ろから。俺はそれをみようと振り返る。俺は振り返ったことをすぐに後悔した。そこには化物がいた。足が何本もあり。体は白い。目はないが口のなかに目のようなものがひとつある。車より少し大きい。そいつはどうやらこちらに向かってきているようだ。何故かわからないがこの化物は人を殺すものだとわかった。

どうする?戦うか?

勝ち目がない。

よけるか?

足が思ったように動かない。

(ヤバイ!このままだと....)

もう化物は目の先まできている。

俺は反射的に目を閉じた。俺はこのまま死ぬのだろうか?家族・友人は大丈夫だろうか?最後にそう考えて俺の人生は....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(あれ?死んでない?)

どうやら俺は死ななかったらしい。何故だ?何があった?恐る恐る目を開けると、その化物は何か窓のようなものから出てきた刃物で貫かれていた。そこは正直どうでもよかった。一番驚いたことそれは.....

あの黒い服に身を包んだ女性が化物の上に乗っていた。

「一匹無駄にしちゃった......」

何故この人がここにいる?というかこの化物を倒したのは彼女なのか?頭の整理が追い付かない。

「え......あぁ.....」

驚き。恐怖。様々な感情が混ざりあって声がでない。

彼女は化物からおり口を開いた。

「さっきあなたに言ったことだけど....」

すると彼女は窓のなかに消え....

「拒否権はないの。」

耳元でその言葉を聞いた瞬間俺は意識を失った。

これが俺倉木彬(くらきあきら)の分岐点である。

 

 



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帰り道

イヤーヒサシブリダナー


「おいおい......(ゲート)は、まだ開かないのかよ。」

物陰に隠れて俺は通信をつなぐ。

『あなたが寄り道するのがいけないんでしょ。そのせいであなたの存在がばれてしまったでしょ。』

通信先から聞こえるのは、俺がこの世界に来てから何回聞いただろう。一見冷たいように聞こえるが、その奥には優しさがあることを俺は知っている。

「探せ!脱走者だ!ゲイツがやられてからさほどたっていない。近くにいるはずだ!」

タッタッタッタッ

おっとやべぇーな

『もう、兵士がきているのね。あいかわらずよく働くこと。』

「もしかして俺、結構ピンチなんじゃないんですかね?」

『あなたが兵士を脅して「誰にもばれない場所はないか?」とか聞くからでしょ。』

「まぁ.....確かに。でも、ほら!もっと援護してくれたっていいじゃんか!」

とやけくそ気味に言う。

『なら、きびきび動きなさい。ほら、もう兵士はいったから今度はここに移動して。』

と俺の目の前にここ付近のマップが表示される。

えーとここの赤ピンか。よし。

俺はまわりを確認『はやくいきなさい。』

「あぁ...わかったよ。」

と確認もせず物陰からでるが。まわりには人の影すらない。さっすが相手の動きは予想してますってか。怖い怖い

『あなた今失礼なこと考えたでしょ』

あの....心を読むのやめてくれませんかね。

「いやー....相手の動きを把握できててすごいと思っただけです。」

『別に簡単なことよ。巡回パターンは、頭にはいってるなら。』

嫌だからそれがすげぇーんだよ.....

『そこで止まって。くるわよ。』

「ちょっ!おま....」

いや、ちょうど開けてる道なんですけど!今ですか!はいそうですね今ですね!

ちょっとしゃべり声聞こえてきたぞどうするんだよ。

ヤバイ!ヤバい!やばい!

「おい、お前のそっちにはなにもないぞ。」

この声は見張りの兵士か?

「おっと、そうだったか?てか今ごろ脱走者なんて珍しいな。党首様もお怒りだろうよ。」

「そんな無駄口叩いてないで仕事にもどるぞ。」

「へぇーい」

助かった....

『よかったはね。ばれなくて。』

少し笑うようにいってくる。こいつこうなることを予測してたな。

「で、これからどうすればいいんだ?」

『あと、そこをまっすぐいくだけよ。』

まっすぐいくと倉庫らしきものに囲まれたところに来た。

「本当にここであってるのか?」

『私が失敗するとでも?』

「確かに。それはねぇな。」

『えぇ。あと一分後に(ゲート)が開くわ。』

そうか。もう、この世界とはおさらばか。

『本当にいくの?』

「なぁ。さらったお前が言うか?ミラ。」

そう、今話てるのは俺をこのもといた世界から俺をさらった張本人だ。

『別にいいでしょ。今はあなたのこと心配してるんだし。』

「あんたは、俺の親かなにかですか?」

俺がふざけて聞くと

『そのつもりだったのだけれど?』

おっとそれは予想gayでーす。まぁ、最初は冷たかったけどあのときから優しくなったし。まぁ今はかたらないけどな?

いつもよりしおらしい声でいってくる。

「あーはい。そ、そうですね。」

『ふふ。お母さんと読んでもいいのよ?』

お、こいつ調子にのってきたな。

『それで、本当にいくの?』

と、また同じことを聞いてくる。

「あぁ、俺は俺の世界を救いたい。あと....」

『あと?』

「お前をこの世界から救いたい。」

『......』

いや。なんかしゃべれよ。

『ならささっといきなさい。もうそろそろ開くわよ。』

ガンスルーですか。はい。

すると俺の前に(ゲート)が出現した。

「じゃあ俺はいくぜ。」

(ゲート)がに入ろうとすると

『まっているからね。いってらっしゃい。彬。』

「あぁ、いってくるよ。ミラ。いや、母さん。」

そして俺はもとの世界に戻る。もといた世界をすくうため。ここでできた家族を守るため。そして自分のため。



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エリートですから

ボーダー本部指令室~

「忍田本部長、今日もお疲れ様です。」

「沢村くん。もうそろそろだが、最後まで仕事をおこたってはいけない。」

「はい。すみません。」

もうあと10分頃で仕事が終わる。いつもの指令室。

沢村はモニターに向かい。忍田真史は書類に目をとうし。鬼怒田本吉と根付栄蔵はパソコンをみている。そして本部司令である城戸正宗は厳しい目でモニターをみている。

その時だ

ピーピーピー.......

「外部からの通信です!これは....ボーダー本部北西部の地図です。」

「通信もとはどこだ?」

「今調べていますが特殊な加工がされているようです。」

「まさか、忍田本部長近界民(ネイバー)からの宣戦布告かね!?」

「落ち着いてください鬼怒田さん。まだそう決まったわけではありません。だがこの赤ピンは.....」

ビーーーービーーーーー

(ゲート)発生!場所は本部北西部赤ピンの近くです。」

一気に指令部の雰囲気がかわる。

「敵の反応は?」

「敵の反応は.....」

「どうしたんだ沢村くん?」

「敵の反応はありません。ですが....(ゲート)の中から民間人の反応が1つ出現しました。」

また、違う方向で雰囲気がかわった。

「何!?民間人だと!?」

「カメラでそこは見えるか?」

沢村はカメラを起動し(ゲート)が発生した付近をズームする。そこには高校生ぐらいの黒いコートに身を包んだ少年がたっていた。あたりをキョロキョロしている。

「トリガーを起動する気配は?」

忍田が、確認をする。

「いえ、ありません。」

「四年まえの大規模進行の行方不明者リストとかさねあわせてみろ。」

「はい。」

カチカチカチカチカチ.....カチカチカチ

「一致しました。倉木彬君、近界民(ネイバー)に連れ去られたことになっています。」

「まさか、生還者か....」

「いやスパイという可能性があるかもしれんだろう。」

近界民(ネイバー)が化けているのかもしれませんよ。

と、さまざまな推論が飛び交っているなか

「A級部隊を向かわせる」

城戸司令の声で辺りが静まった。

「A級を向かわせれば最悪の展開になったとしても対処ができるだろう。」

「ですが、今向かわせるA級部隊は....」

鬼怒田がいないと言おうとした瞬間

ウィーン

「それ、俺にまかせてもらってもいいですか?」

「君は....」

 

 

 

 

 

 

 

「どうも、実力派エーリートの迅悠一です。」

 

 

***

 

空には星がみえる。綺麗な星だ。もう、何て言う星座かは忘れてしまってけど。倉木はあたりを見渡す。まわりにはなつかしさを感じる建物があり。少し遠い所には台形型の建物があった。

「あれがボーダーか......」

とりあえず歩き始める。周りには建物はあれど人がすんでいる気配はない。頭のなかには戻ってきた安堵、ボーダーに受け入れられるかという不安があった。ミラが言うにはボーダーは、外部の近界民(ネイバー)にはとても好戦的らしい。

(まぁ、今は攻撃されてもないし。わざと攻撃されて交渉でもするか?でも、俺そういう技術ねぇからな。)

だんだん道が開けてくる。

(誰だ?)

そこには人影が見えた。夜のくらさでよくは見えないが誰かがたっているのが見えた。

一旦建物にみをひそめる。

(さぁ、どうする?ボーダーの関係者であれば戦闘になる確率が高い。多分俺があっちの世界からやって来ているのはボーダーもわかっているはずだ。)

タッ.....タッ.....タッ.....タッ

近づいてくる、足音が聞こえる。

(ヤバいな...)

そう考える時間もない。それほどまでに近づいている。

(こうなったら......)

やるしかないと思いポケットの中の物を握ったとき

「出てきてくれるとありがたいんだけどな。倉木君。」

男の声が聞こえた。

(何で....俺の名前を?いやそれより....)

この男は、何故倉木の名前を読んだのか。捕らえるなら奇襲をかければ言いはなしなのにそれをしなかった理由。それが気がかりだった。可能性としては2つ油断させるためか、友好的に接したたいのか。このどちらかだろう。

(ただ、このまま隠れていると逆に疑われる可能性が高い...なら....)

そう決意し俺は隠れるのをやめ家の影からでた。

「おぉ、やっとでてきてくれたか。俺の名前は迅悠一だ。」

その男は、俺を見据えて言う。

「何故、俺の名前を知ってたんですか?」

と、一番の疑問をとう。

「君が現れたときにしらべさせてもらった。確認だが、君は四年まえのに行方不明になった倉木彬君であってるよな。」

「はい。あってます。」

(さあ、これからこの男はどうでる。)

「突然で悪いが.....」

最悪のことも考えてポケットの中にあるものを握りしめていると

「君をボーダーに入隊させようと思う。」

「え?」

予想外の言葉にまぬけな声がでた。

(え?どういうことだ?)

「まぁ、君が入らないって言えば実力行使にでるしかないんだけど。君にも好都合なんじゃないかな?」

いや、確かに好都合だでも、何か裏があるのかと疑った。

「入隊した後の制限は何かあるんですか?」

「おっと、それを言ってなかったな。まぁ、ボーダーの監視下にはいるってことには名目上なるけど他の点は自由だ。暮らすのはボーダー内になるだろうが、衣食住は最低限俺らが提供するよ。給料も出るしお金にも困らないだろう。」

いや!めちゃくちゃいいじゃん!

「え.....と.....自分でいってもなんですが待遇が良すぎませんか?俺、近界からきたんですよ?」

「いや、それは気にしなくていいんだ。君は四年前連れ去られた倉木彬君本人であることにはかわりないし、君はボーダーに必要な存在になる。」

「何でわかるんですか?」

「俺のサイドエフェクトがそう言ってる。」

確かサイドエフェクトは、トリオンが脳や感覚器官に影響を及ぼすことでしょうじる能力だったか?ミラが言ってたような。

「あ、でも君が持っている情報は喋ってもらうから。もちろんその右手に握ってるトリガーのこともね。」

なんだこの人俺のしてることがつつぬけじゃねぇか。

かなわないな。

「分かりました。条件をのみます。」

「良かった。ならついておいでボーダーへ案内するよ。あと君のトリガーは僕があづかるよ。」

ん?普通はお偉いさんにあづけるものじゃ......

「上にばれると君のイメージが悪くなるんだ。」

あぁ、上はまだ僕のことを無害だとおもっている。またはおもいたいのだろう。

「はい。ではおあづけしますね。」

といって右ポケットの中で握りしめていたトリガーを渡す。

「これは....普通のトリガーではないな。」

「そうなんですか。」

「あぁ ....こっちで調べて見るよ。」

と、トリガーをポケットにしまった。

「じゃあいこうか。」

俺はまだ不安を残しながらも。迅と名乗った男についていく。めんどくさいことがおこらなければいいんだが.....

 

 

 



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ど・れ・に・しようかな?

どうも、最近またワールドトリガーにはまってきた。ジャックloveです。結構みていただけているようで自分もすごく驚いてい限りです。これからも不定期更新になりますがなにとぞよろしくお願いします。


ボーダーの中は清潔にたもたれていた。どこか迷路のようにも感じるほど道がわかれている。敵が来たときの対策だろう。

「倉木君、ここでまっていてくれるかな?」

と、迅さんはある部屋の前で立ち止まっていった。

「今からなにをするんですか?」

「いや、簡単な試験をね。君がどれ程の能力を使えるのかわかっとかないとな。トリガーを使った経験は?」

「ありますよ。」

「どんな武器を使ってた?」

「剣のようなものを少しだけ....」

「わかった。少し準備してくるからまっていてくれ。」

そうか、今から試験があるのか。あっちでは剣は人並みには使えたけどどうなのだろうか?まぁ、なるようになるだろう。

「君が倉木彬君かね。」

とうしろから声をかけられた。そこには顔には大きなキズがある。

「あの......」

「自己紹介を忘れていたね。私の名前は城戸正宗。ここ、ボーダーの最高司令官をしている。」

一番のお偉いさんじゃないですか.....

「は、初めまして倉木彬です。」

少し警戒しながらもあいさつを返す。

「...........」

じっとおれを見てくる。

「.......?どうかしましたか?」

「いや、何でもない。明日指令室にきたまえ君がいた近界(ネイバーフッド)のことを聞かせてもらおう。今日の寝場所は迅に聞いてくれ。ということだ。君も君なりに頑張りたまえ。」

といって足早にさっていった。

「倉木君準備できたよっ.....て何かあった?」

おっとボーッとしてた。

「いえ、なにもありませんよ。」

「なら、いいんだが....よし、じゃあ入ってくれ。」

となかに入るとそこには訓練用なのか四角形の建物と3つのトリガーが準備してあった。

「このトリガーのなかには基本的なトリガーが準備してあるんだ。1つはアタッカーようのトリガー。日本刀のような孤月と自分の意思によって形状が変えられるスコーピオン。区別としては孤月は重くて硬い。スコーピオンは軽くて脆いという感じだな。まずこれを試してくれ。」

と、トリガーを渡してくる。

「訓練室にはいってトリガー起動といえばいいから。」

へぇーそんなに簡単なのか。

「分かりました。」

と俺は訓練室へと入るそして

「トリガー起動。」

おぉ、なんか変な感覚。って服も変わるのか。

「よし、無事に起動できたようだな。じゃあ日本刀をイメージしてくれそれを腰に携えてる感じで。」

と俺は言われた通りにイメージする。すると腰に日本刀のようなものが現れた。

「トリガーの出現は問題なしと。それが孤月だ。どうだ持った感想は。」

俺は孤月を鞘からぬいて孤月をふるう。

「はい、なんというか.....しっくりきます。」

まぁ、にたようなトリガーがあっちにもあるからなんだが。

「よし、じゃあその孤月をけしてみてくれっ....てもうけしているね。やるじゃないか。」

あまりトリガーはつかってなかったが一回は使ったことがあったのでこれぐらいはできる。

「じゃあ次はスコーピオンだ。君の手の中に小さめのナイフをイメージしてくれ。おぉ、筋がいいじゃないか。」

お、案外うまくいくもんだな。スコーピオンは結構やり易いなでも.....

「俺としては、孤月のほうが使いやすいですかね?」

と正直な感想を述べる。

「じゃあ最後だ。そこに近界民(ネイバー)よホログラムを生成するから倒してみてくれ。いくよ。」

ってちょ.....はやいって

「ほいっと。」

こいつはみたことあるぞ名前は確かバムスターだったか。口の中にある。コアを破壊すればいいだったな。バムスターはあしを上げて俺を踏み潰そうとしてきた。

「あっぶね....」

攻撃もしてくるのか。なら、好都合だ。俺は攻撃をいなし続ける。よしいい調子だ。このまま相手の上にのぼって孤月をふるう。バムスターはコアを破壊されそのまま消滅した。

「ほう、倉木君はそうゆうタイプか....なら確かに孤月だな。しかもこのみのこなしA級でも通じる....いや、上級クラスか。よしそれまでトリガーを解除してくれ。」

俺はトリガーを解除して訓練室からでる。

「君のタイプはわかった。次はなんのトリガーを使う?」

どうしよう。ガンナーかスナイパーか、なら俺は...

「スナイパーでお願いします。」

「わかった。じゃあ、これをもってまた入ってくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よし、じゃあスナイパーの説明をする前にオプショントリガーについて説明していこうか。」

「オプショントリガー?」

「そう、いまはシールドとバックワームがある。シールドは敵の攻撃を防いでくれる。君のトリオン量だったら普通の攻撃なら防げるだろう。あ、あと大きくすれば大きくするだけ脆くなって、小さくすればするだけ強くなるんだ。」

なんでも防げるわけじゃないししっかりと、調整されているようだ。

「そしてバックワームだ。まぁ、マントなんだが。マップからトリオン反応を消せるんだ。」

ん?

「それ意味あるんですか?」

「あ、ボーダーではランク戦って言うものが行われてるんだ。そこでよく使われるんだよ。まぁ、敵の進行でも使うんだけどな。」

「ランク戦ってなんですか?」

「ランク戦はねボーダーのなかでくんだチーム同士で戦うんだ。そしてそれはランク戦と名前のとおりしっかりと順位がつく。その順位によってA級とか、B級に上がったり下がったりするんだ。」

まぁ、強さは大事だし、お互いに高めあうという訓練の一貫なんだろう。

そのあと十分ぐらいシールドの展開のテストや、バックワームの利点について教えてもらった。

「またせたなこれからスナイパーの説明をするよ。まずはイーグレット。基本的なスナイパーライフルだと思ってくれ。次はライトニング。弾速が速く速射せいのあるスナイパーライフルだ。でも威力は落ちるぞ。そして最後にアイビス。すべてを威力につぎ込んだライフルだ。これを戦況によって使い分ける。まぁ、1つだげだけ使うって人達もいるんだけど。」

ん~どうしようか。今全てをつかっても他の人達にはついていけないだろうし.....ここは1つだけにしぼるか。だったら俺は.....

「ライトニングだけでお願いします。」

「君がそういうならわかった。じゃあ転送するよ。」

と、俺の手元にライトニングが出現する。これがライトニングが結構軽いな。

「訓練室のはじにまとを用意したからそれをうってみてくれ。」

よし、じゃあスコープをのぞいて....引き金を引く

ビギュン...

ん~少し上に外れたな。なら調整して。よしこれなら

ビギュン....よしまんなか

「ほう狙撃の腕も結構あるな。倉木君もう、スナイパーは苑ぐらいにして次はガンナーでもするかい?」

ガンスルーは正直あまり必要ないとおもってるからな。やらなくてもいいかな。

「いえ、俺はスナイパーでいきます。本当はトリガーセットて自由にできるんですよね?」

「あぁ、もちろん。明日には君にもトリガーを作れるだろからよく考えておいてくれ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お疲れ様。正直君の実力はB級に匹敵するつよさをもっているよ。」

「ありがとうございます。」

「じゃあ、俺は訓練結果を伝えにいくから....おっと君の部屋はここだ。まぁベッドしかないが今日はくつろいでくれたまえよ。また明日な。」

と、迅はさっていった。

俺はため息をついてベッドにたおれこむ。やっぱり不安が大きい。この先やっていけるのか、この先どうなるのか、よく分からない。こ悩んでいると昔の友人を思い出す。あいつは元気にしているだろうか?それとも....いや、これ以上考えるのはやめておこう。

俺は考えるのを放棄し眠気に身をあづけた。

 

 




ライトニングってあんまりつかってた人いないけど、かっこよくね?


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The start

「あ~、疲れた.....」

トリガーの説明を受けた次の日の朝。俺は忍田本部長からの質問に答えていた。俺が知っていることは全て話した。なぜ人をさらうのかという目的や、ブラックトリガーの所持数など.......まぁミラから教えられたことなんだけどな。

今は昼の1:00昼御飯をいただいて今は自室(ベッドのみ)である資料に目を通している。忍田本部長が言うには。

「君にはB級の隊に入ってもらいたい。一人でも別にいいがそれはなにかと不憫だろう。この中から選んで隊員室を訪ねてくれ、隊の隊長には私からつたえておく。」と言って、このB級隊の情報が書かれたこの資料をもらった。

「う~ん......」

正直言って今みてるところまでだけど、あんまりしっくりくる隊がないな.....まぁあるとしたらスナイパー部隊の荒船隊。ガンナーが二人アタッカーが一人の諏訪隊。まぁ穴で香取隊ってとこか。

そしてまたペラペラめくっていく。二宮隊、東隊いろいろな隊があり、その隊の特徴までことこまかく書いている。ほう、オールラウンダーとかもあるのか。女子だけの隊もあるな.....えぇと那須隊か。シューターの那須玲をリーダーとしているのか。後のメンバーは.....

「えーと、アタッカーは....熊谷.....友子?」

なんでこの名前が目についたかというと俺の中学一年生の時のクラスメイトだった人物におなじ名前の子がいたからだ。

(気のせいだよな....嫌でも名前はありきたりだけど....名字は珍しいからな....?)

どうする?間違ってたら女子オンリーの隊室にいくわけだしあとあとの評価が下がりそうだ。でも、本人だったら久々にあいてぇーな。元気にしてるかな?

まぁ.....行ってみるだけいってみるか....

俺は重たい足を動かし那須隊の隊室へと向かうことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

*** ***

「へぇー、今頃新人隊員がくるの?」

私は少しめんどくさそうに言う。

「えぇ、くまちゃん。特別入隊らしいわ。忍田本部長からよ。」

と玲はこたえる。

「その人ってそんなに強いんですか?」

と、茜がきいてくる。

「スナイパーの、男性だということはわかっているけどその他の情報はなにもないの......」

「スナイパーって.....私のポジション奪われちゃうじゃないですか。」

なにをバカいってんだか。

「もしここに来たとしても入隊させないわよ。今は私達も次のランク戦のことで精一杯なんだし。で、そいつの名前は何て言うの?名前ぐらいは知っといた方がいいでしょ。次のランク戦で敵になるわけだし情報は多いいほうがいいでしょ。」

さぁ、スナイパーだからあまり私が相手にすることはないだろうけど.....

「名前は.....倉木彬君よ。

そう、倉木彬っていうの。ふ~ん。まぁ、関係な....

え?倉木....彬?まぁ、そんなわけあるはずない。だってあいつは.....

「どうしたのくまちゃん。」

「どうしたんですか?」

と、二人は私を心配してくる。そんなに思い詰めていた表情をしていたのだろうか。

「なんでもないわよ.....もう一度確認するけど名前は倉木彬なのよね。」

「そうだけど....知り合いなの?」

「ないとは思うけど同じ名前の知り合いが昔いたのよ。」

「へ~。熊谷先輩の昔のご友人ですか。あってみたいですね。」

と、茜は言うけれど多分もうあうことはない。

うん。期待するのはやめよう。偶然同姓同名のやつが入ってきただけということでしょう。

「ほら、無駄話はやめにして.....」

『すいません。那須隊の隊室でしょうか?』

この声を聞いた瞬間私は隊室をすぐさま開いた。

「くまちゃん!」

「熊谷先輩!」

扉をの前にいたのは私と年が同じぐらい....いや、同じ少年がたっていた。私が急に出てきたことに驚いているのだろうか。驚いているのは私のほうだ。まさか、あんたがのこのこ帰ってくるなんて。私の気持ちなんてしらないで。一発で勘弁してやるから....だから.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一回抱きしめさせなさい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

* * *

 

俺は今那須隊隊室の扉の前でたっている。まっているわけではない。もう扉はすでに開いている。その扉を開いた本人であろう人は俺をずっと見ている。後ろにはそれを驚いたように見ている女子二人がいる。

まさか、本当に熊谷友子がいるなんて。どうやらもう連絡はいっていたようだ。良かった知っているやつがいて。

「よぉ、くま。元気だったか?」

声をかけたが返事はない。

「お~い。」

確認してみても返事はない。かといって中に入れてくれる様子もない。あれからずっと下を向いて動かない。

長い間あってなかったのか、忘れてしまったのだろうか。それだったらショックだな。するとくまが動き始めた。右手がドンドンあがっていく。なにをするのだろうか。まだあがっていく。あがっていった右手は頭の横まであがったとこで止まった。う~んなにか嫌な予感がするぞ

「え~と.....く「パシン!」いたっ.....!」

静止しようとした瞬間にぶたれた!平手で!

「おい、急になん「あんた......!」!」

「あんた....!勝手に人前から......急にいなくなったりして!私がどれだけ....どれだけ心配したことか!しかもそれからあんたが行方不明って知って....!もう......会えないとおもって......!」

くまは泣いていた。俺のせいで泣いていた。甘く見ていた。昔の友人とは普通に話せるものだと思っていた。けど現実は違った。

「........ごめん.......」

俺は謝ることしかできなかった。それ以外に言葉が見つからなかった。すると今度はくまは両手を振り上げた。俺は殴られるかと覚悟して目を閉じた。

だが、いつまでたっても衝撃はこない。その代わりなにか暖かいものに包まれた。目を開けるとくまが俺に抱きついていた。

「おい.....くま.....」

俺が離そうとすると。

「このまま......」

と、細い声が聞こえた。

「このまま....もう少しいてよ.....」

俺はそのまましばらく、くまに抱きしめられていた。

後ろに驚いて固まっている女子が二人いるんだけどな~。

* * *

「くま。そろそろ落ち着いた?」

と俺はまだ俺に抱きついているくまに言った。

「....うん。」

どうやら落ち着いたようだ。

「あ.....おかえり....あき...。」

はじめて戻ってきてからおかえりって言われたな。

「あぁ、ただいま。」

そういうとお互い恥ずかしくなったのか下を向く。

「あの~。そろそろいいかしら。」

「うわぁ....熊谷先輩が男の人に....!?」

「こ、こら!からかわないでよ!」

この人達が今のくまの仲間なのか。あ、くまが赤毛の女の子に八つ当たりしてる。あれは日浦茜か。

すると

「あなたは、くまちゃんの知り合いなのね。」

と、車椅子にのっている女子が話しかけてきた。

「あ、すみません。俺の名前は倉木彬です。熊とは少しの間中学で一緒でよく遊んでいました。」

「そうなの。私は那須玲。那須隊の隊長をしているわ。ポジションはシューター。そして赤毛の子は日浦茜。ポジションはあなたと同じスナイパーよ。ちなみにくまちゃんはアタッカーをしているわ。」

「そうなんですか。」

「あなたはこの隊に入りに来たのかしら。」

「いえ、そういうわけではないのですが。ここに来た理由はくまがいたからなんですよ。もしかしたら同姓同名の人かもと思って確認しにきたんですよ。でもよければ入れてもらえればと思っています。くまもいるし。」

と自分の思ったことを言った。

「そうなのね。でも残念だけど.....」

これは断られたかな。と思ったその時。日浦の首をしめていた手を離し

「玲、こいつこの隊にいれてもいい?」

と言った。

「熊谷先輩!」

「くまちゃん....!」

と二人は驚いている。

「お願い!玲。迷惑はかけないから。」

と、頼みこんでいる。

「くまちゃんがいいならいいけど。茜ちゃんわ?」

「私もどっちでもいいですけど......ポジションが。」

「あ、俺アタッカーもできますよ。」

まぁ、隠そうとも思ったけどこの隊にはいれるのであればと隠さず言った。

「ほら、あきもそういってることだし。いいんじゃない?」

「なら....私は....」

日浦ちゃんは同意してくれる。

「皆がいいなら私もいいのだけど。」

お、これは....

「わかったは。あなた倉木彬君を正式に那須隊に迎え入れます。これからよろしくね倉木君。」

「ありがとうございます!」

よかった俺は無事入隊できたようだ。那須さんがあいさつをしてくる。

「よろしくお願いしますね。倉木さん。」

今度は赤毛の子。日浦ちゃんもあいさつしてくる。

「あぁ、よろしくね。日浦ちゃん。」

「はい。」

ひとなつっこい笑顔で返事をする。

「あき、今度はつれていかれなさんなよ。」

「もう、つれていかれねぇよ。いざとなったらお前が守ってくれるんだろ?」

「それが男のあんたが言うセリフか!」

と、からかってみる。俺は新しい場所を手に入れた。親しい友とも再開できた。これほど嬉しいことはない。

「これからよろしくお願いします。」

と、俺は笑顔で三人に言うのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 




また、みてくださりありがとうございます。最近なのですが何故か物語シリーズにはまりつつあるジャックloveです。これからはどんどん文字数をふやしていこうと思います。不定期更新ですが、これからもよろしくお願いします。


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痛い視線

前回のあらすじ。俺、倉木彬。那須隊にはいる。以上!

 

 

***

無事那須隊に入隊できた俺だが那須さんの

「倉木君。あなたの実力を知りたいのだけれどトリガーはもらっているの?」

と聞かれ、忍田本部長から研究室にとりにいけといわれていたことを思い出す。その事を言うとくまが

「なら、あたしがついていくよ。皆はまってて。」

「私も行くようがあるのよ。一緒にいくわ。」

「先輩方がいくなら私も行きます。」

となり、今俺は那須さん、くま、茜ちゃんと一緒に真っ昼間のボーダー本部を歩いている。正直すれ違う人の視線が痛い。「なんだあいつ?」とか男からは「お前なんなんだよ。」といった嫉妬の視線がおくられてくる。

うん。気まずい。

まぁ、今まで那須隊ってガールズチームだったわけだしそこに俺がはいったからな.....あたりまえなのか?と、思って歩いていると広いスペースにでた。まぁ、広いからそれなりに人がいるわけで、俺らが入ると視線がバッ!とこちらに向いた。その視線は言わずもがな嫉妬が大半だった。

「倉木君ここで個人ランク戦ができるのよ。まぁ、ポイントをためるだけだけれど。」

と那須さんが説明してくれる。視線が痛い。

広いスペースをすぎると今度はラウンジのような場所についた。まぁ、ここにも人がたくさんいるわけで視線が痛い。

「皆さんお昼御飯食べましたか?」

「私は食べてないけれど.....」

「あたしも食べてない。」

「倉木さんはたべましたか?」

と、茜ちゃんがふってきた。俺は昼飯は食べたんだけどな.....まぁ皆食べるらしいし、まだお腹あいてるし。

「俺も食べてないよ。」

「それならよかったです。お弁当もってきたので皆で食べましょう。」

「へぇーあんたも気が利くのね。」

「もう、熊谷先輩ひどいですよ!」

「まぁまぁ、ありがとう茜ちゃん。」

おぉ、気の利く後輩だな。

いや....まてよ...今から俺は女子三人と一緒に同じ弁当を囲むわけだ。そうすると視線がよりいっそう痛くなるよな............まぁしょうがないか。

「ほら、あき。はやく。」

もう席をとったのか。もう腹をくくるか。

「はいどうぞ!」

茜ちゃんが持っていた袋を広げる。中身は....サンドイッチか美味しそうだな。

「じゃあ食べましょうか。」

那須さんと、くま、茜ちゃんがとったことを確認し俺もサンドイッチをとる。中身はハムとレタスとシーチキンという基本的なものだ。目線が痛いがそれはもう気にしない。サンドイッチを口にいれる。

「うん。うまい。」

と正直な感想がでてしまった。

「お口にあってよかったです。」

茜ちゃんの笑顔がまぶしい.......よりいっそう視線が痛くなった。もうグサグサさっさてるから。ライフはもう0よ!まぁ今の笑顔で完全回復なんだけどな。

 

 

 

***

「茜ちゃん、ありがとう。おいしかったわ。」

と、那須さんが立ち上った。

「じゃあそろそろいきましょうか。」

そうだった研究室に向かう予定だったんだ。

「ほら、あんたもはやくいくわよ。」

俺も立ち上がり研究室へ向かおうとすると後ろから声がかけられた。

「ちょっとあなた。」

最初は誰に話しかけているかわからなかったが多分俺なのだろう。

「どうかしましたか?」

と、話しかけてられたことにきずいたのかくまが

「加古さんじゃないですか。どうかしたんですか?」

と話しかけてきた女の人に言った。加古さんというのか。

「噂は本当だったのね......」

ん?噂?

「加古さん?」

くまが訪ねると

「那須隊が男をつれてボーダー内を歩きまわってるって噂よ。」

はっや!噂流れるのはっや!

と、那須さんが

「まぁ、しょうがないのかしらね?でも私達が誰をつれててもいいきがするけど.....」

「那須隊が男をつれてたら誰でも驚くでしょう.....で、その男の子は誰なわけ?ずいぶん親しそうにしてたけど....」

「倉木さんなら今日那須隊に入隊しましたけど....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「え............」

ラウンジに変な声が響いた。それは一人だけの声ではなく、ラウンジにいた全員がはっした声だった。

 

 

 

 

 

 

 

沈黙が続く

「それじゃあ早くいきましょう。」

那須さん冷静だなー

と俺達はラウンジでいまだに固まっている人達を無視して研究室に向かうのであった。

「何で皆かたまってたんでしょうね?」

茜ちゃんそれはねたぶん俺のせいだよ.......

これからのボーダー生活生活大丈夫かな......?

 



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初訓練!

すいません!本当に遅くなりました!


「あぁ.....ひどい目にあった.....」

俺はため息をつく。まさかここまで騒ぎになるとは思わなかった。あれからいった研究室でもちょっと騒ぎになりトリガーは調整しもらったものの.....まぁあとは想像にお任せしよう。一緒に歩いている三人はすました顔をしている。驚いている人を見ると 「どうして驚いているんだろう?」と三人そろって首をかしげる。まぁ、女子だけの隊にはいったら少しは驚かれるとおもっだが......なぁ......?

あ、ちなみにトリガーは自分の好みで調整した。

メインはライトニング、弧月、シールド、あとくまからつけといた方がいいと言われた旋空だったかな?弧月とあわせると強いらしい。くまいわくのびるとか。

サブはシールド、バックワーム、あとは使えると思ったスコーピオンと、那須隊全員がつけていたメテオラ。なんか爆発するらしい。まぁ、おかしなところもあるだろうが後々調整していこう。

 

 

 

「これから何かある?」

那須さんが聞いてくる。

「あたしはなにもないけど。」

「私もなにも.....はっ!B級のスナイパーの合同訓練があるんでした!」

へぇーそんなのもあるのか。

「茜....あんたね....」

くまはあきれたようなというか諦めたように言う。どうやらこういうことは多々あるみたいだ。

「まぁ、ちょうどいいわ。あきもつれていきなさい。」

「俺もいいのか?」

「あんたはどこの隊のなんだったけ?」

あぁ、確かに参加条件はみたしてるわけか

「いい顔合わせにもなるしいってみたら?私はくまちゃんとあなたのことについてでもはなしておくわ。」

「....まぁ、そうなるわよね.....あんた他の人に迷惑かけるんじゃないわよ。」

といって、那須さんとくまは隊室にもどっていった。

「倉木さん。時間までまだ時間もありますし話しながらいきましょう。」

「そうだね。そうしようか。」

B級のスナイパーとはどれ程の実力をもっているのだろう?俺の実力でついていけるのだろうか?という不安を持ちつつ茜ちゃんと一緒に合同訓練が開かれる訓練室に向かった。

 

 

 

 

 

***

「那須隊ただいままいりました。」

と、俺と茜ちゃんは訓練室の扉を開く。入ると数十名ほどの隊員がそこにはいた。まぁ、皆「誰だあいつ?」みたいな顔してるんだけど。

「お。今日は珍しくまにあったじゃないか。」

「東さん!それじゃ私が毎日遅刻してるみたいじゃないですか!」

「悪かったな。で......この子は?知り合いかい?」

と、東さんと呼ばれた人は俺のほうを向きながらいう。

「あ、この人は先日ボーダーに入った倉木彬さんです。」

と、茜ちゃんがいうので

「どうも。倉木彬です。これからよろしくおねがいします。」

と自己紹介をしておく。

「君が倉木君か、忍田さんからきいているよ。よろしく。」

手を出してきたので俺も手を出し握手をかわす。

「よし。全員そろったし早めに始めようか。じゃあ皆的に向かおうか。」

東さんがいうと他の人達が動き始め射撃ができる場所へ向かう。すると全員が的に向かって撃ちはじめた。ほぉ.....ほとんど真ん中に当たってる人が多いいな。茜ちゃんはどうかな?

「.............」

お、集中してる。弾も真ん中に集まってるな。と眺めていると。

「ほら、君も撃ちなよ。」

東さんがいってきたので、俺は訓練用のトリガーのライトニングを受けとり的に向かう。すると周りの全員が俺のほうを見てきた。やっぱり新人の腕前は見ときたいっていうことか.......緊張してきたな。落ち着け落ち着け。ミラに教わったようにすればいいんだ。一発め......

 

よし真ん中。オッケーオッケーこの調子でいこう二発目.....

 

よし。これもうまくいった。

「こんな感じでいいですか?」

と、東さんに聞くと

「あぁ、すごいじゃないか。ボーダーに入って日もたってないのにうまく使いこなせてると思うよ。」

「ありがとうございます。」

周りからは「ほぉ.....」とか「あいつやるな。」など声が聞こえた。茜ちゃんは何故か怯えたような表情をしているけれどなんでだろう?

 

 

 

 

***

「よし、今日の訓練はこれでおわりだ。お疲れ様。」

と、いうと皆解散していくすると茜ちゃんから

「倉木さんすごいじゃないですか!」

「そうか?茜ちゃんもすごかったじゃないか。」

「いえ、私はまだまだです。これからもっとうまくならならいと....!」

本当にこの子いいこだな~

「ちょっといいか?」

ん?後ろから話しかけられたふりかえると帽子をかぶった年上っぽい男性が立っていた。

「倉木彬だよな?」

「はい、そうですが......どうかしましたか?」

「あぁ、俺のは、荒船哲次だ。B級荒船隊の隊長をしている。」

隊長さんなのか。その人が俺になんのようなのだろう?

「お前、俺達の隊にこないか?」

お、まさかのスカウトですか。

「俺達の隊はスナイパーでかためているんだ。そしてアタッカーもそだてている。どうだ?」

まぁ、確かに俺もアタッカーはできる。もしかしてそれを見抜いているのか?でも答えは変わらないけど。

「すみません。もう俺は入る隊が決まっているので.....」

「そうだったか......悪かったな。」

お、案外簡単に引き下がるんだな。まぁちょっと言ってみるか。

「すみません。今度は一対一で戦いましょう。」

とうしろを向いている荒船さんに話しかける。

「ほう........お前とは仲良くやっていけそうだな。気が向いたら隊室にでもこい。少しだけやってやる。」

「ありがとうございます。」

と荒船さんは去っていった。うん。あの人とはうまくやっていけそうだ。

「じゃあ、茜ちゃんそろそろ行こうか。ふたりを待たせちゃ悪いしね。」

「はい。ではいきましょうか。」

と、那須さんとくまがまつ隊室に向かうのであった。

 

 

 

 

 



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思い出話

すいません。また遅くなりました。しかも短い.......


今、あたしは玲と一緒隊室で紅茶をのんでいる。茜とあきは、今はB級合同訓練にいっている。

あいつが帰って来てあたしは今幸せの中にいる。また、あいつとさわげる、バカみたいなやり取りができる。そう思うと自然と笑みがこぼれるのだ。けど、ま不安もできる。また、あいつがどこか遠いいばしょにいってしまわないか。と、思ってしまう。想像するだけでゾッとする。

「はぁ.......」

あーもう!あいつのことばっか考えてるじゃない。もう

!あたしは恋する乙女か。いや、まぁ......否定はしないけど.....あいつがいなくなってから気づいてもう遅いとおもってたけど。よし頑張れあたし!

「くまちゃん。さっきから表情が忙しそうよ。」

「え.....あ、そう?」

どうやら顔に全部でていたらしい。玲もにやけた顔でこっちをみないでよ。もう、玲にはばれてるし茜.....にはばれないか。

「はぁ........」

「ため息ばかりついていると幸福も逃げちゃうわよ。」

といってくるもその顔はにやけたままだ。

「それでくまちゃん。そろそろ倉木君のことについて話してほしいんだけど。」

まぁ、予想通りだ。まぁ、話すんだけど。

「つまんない話よ。それでもきく?」

「うん。聞かせて。」

目を輝かせないでよ......

「はぁ.....はなせばいいんでしょ。まず玲、あたしが中学一年生の時いじめらてたのは知ってるわよね?」

「えぇ、知ってる。意外とはおもったけど。」

「まぁ、知ってるならいいわ。あたしがいじめられてる時に話しかけてきたやつがあいつよ。」

「へぇ~」

生温かい目線でみないでよ.....

「で?それから?」

「まぁ、正直その頃のあたしはうたがってたよ。『またいじめられる』だとか。でもあいつは『よぉ。熊谷さんだっけ?一緒に遊ばない?』って帰り道でいってきたの。」

「まるでストーカーみたいね。」

「うん。あたしも言ってて思った。まぁ、それはおいといて.....それから公園で一緒に遊びはじめたんだけど、最初はあたしも乗り気じゃなかったからあいつが一人で喋ってたんだけど。ある日にね、あたしが『何で私に関わるの?』って言ったら何て言ったと思う?『家が近いからかな?』っていったのよ?」

「なんともいえないわね.....」

「玲もそう思うでしょ?でもその時のあたしはなんか安心しちゃったの。」

「なんで?」

「聞いた瞬間はあたしも『はぁ?』と思ったよ。でも、こいつはあたしをただの友達って思ってるのがわかったから。」

玲は「?」みたいな表情を浮かべている。

「だって、そんな単純な理由で遊んでくれるやつなんて友達以外のなにものでもないでしょ。」

というと玲は納得したように頷いた。

「で、それから一緒に放課後遊びはじめたってわけ。いじめはなくならなかったけど。それでもあいつとの時間は幸せだったよ。けど、あいつはバカな話しかしないし、私のことなんかきづかいもせづ色々やってたけど。いま考えると迷惑なはなしよね.....ってどうしたの?」

玲はにやけた顔であたしを見ている。

「迷惑そうなこといいながらくまちゃん、幸せそうなこといってるから。」

顔がどうやらにやけていたらしい。

「もう!からかわないでよ!」

玲はもう感ずいてるよね........

と思っていると隊室の扉が開いた。

「ただいま帰りました。」

「俺も帰りました。」

茜とあきが帰って来た。

「お帰りなさい。茜ちゃん。倉木君。」

はぁ.........玲がちょっとこれからうざくなるだろうけど。まぁ、楽しくなるでしょ。あいつもいるし。まぁでも問題はあの子がどうなるかってところだけど。まぁあの子が反対しても無理やりいれるんだけどね。と思いながら

「おかえり。あき。茜。」

と笑顔で言うのだ。

 



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夜の出来事

またまた遅くなりました。ほんとうにすみません。


「ふぅ.....」

俺は廊下を歩きながらため息ををつく。今日だけでたくさんのことがありすぎたな........今は夜の8時那須隊の皆は、七時ぐらいに解散して各々の家に帰った。俺は時間がたつまでそこらへんで時間をつぶしてたったてわけだ。まぁ.....その時も視線が痛いのは変わらなかったけど.....もうそろそろで俺の部屋につくんだが

「やぁ。彬君。」

「あ、迅さん。こんばんは。」

迅さんに途中でであった。手にはぼんち揚が

「噂になっているよ。どこから現れたかわからない新人が那須隊にはいってるなんてね。」

「ハハハ.....もうそんなに広がってますかね?」

「もうボーダーのだれでも知ってるんじゃないか?それぐらいにはひろまってるよ。」

はぁ......予想はしてたけど.....これからがおもいやられる。

「まぁ、うまくいっているようでよかったじゃないか。はい、これ入隊祝いだ。」

と手にもっているぼんち揚をわたしてきた。

「あ、ありがとうございます。」

「それじゃあ。また近いうちに会うことになるだろうからその時はよろしく。」

お、なんか悪い顔してるよこの人。

「それもサイドエフェクトですか?」

「そうだよ。君は近いうちに俺を手伝う。」

といって、背中を見せさっていった。

「よめない人だな.....」

そう呟いて俺は自室へと戻るのだった。

 

 

 

 

 

 

***

「はぁ......寝れないな......」

なんか時差ぼけみたいな感じがする。まぁ、外国になんていったことないんだけど。あっちとこっちじゃ時間軸が違うのか?さぁどうするか?この部屋にはなにもないしな.....あたりを見渡して見るが本当になにもない。あ、隊室にいけばいいのか。確かあそこには遊び道具とかもあったはず。くまからは「いつでもこの部屋にははいっていいよ。」ってカギも渡されてるし、言われてるしいいよね?今は夜中の1時もう誰もが寝静まる時間帯だ。

「よし、行くか。」

と廊下にでた。もう廊下もまっくらでほとんど見えない。運がいいことに隊室はここのつきあたりを右にいった部屋の3部屋目だ。壁をつたっていけばたどりつけるだろう。

それにしても暗すぎるな補助灯とかがついてると思ったんだけど。問題はないんだけどね。と隊室の前についた。扉を開け、明かりをつける。

「ん~やっとついたー。よしなにがあるかな?」

棚を見ると小説が整理整頓されて並んでいる。女性物が多いいな......お、ジェンガもあるのか。一人でやるのはむなしいな.....筋トレグッズ?誰が使うんだ?くまかな?まぁ、これで時間を潰すか。

カチカチ.....カチ....カチカチカチカチ...

「ん?なんだこの音?」

何かを打つような音が聞こえた。キーボードか?いや何か違うな。このドアの向こうから聞こえてくるな。

そーっと開けてみるとそこには

 

 

 

 

 

ヘッドフォンをつけて無言でwiiりもこんをにぎりスマブラXをやっている女の子がいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

一旦ドアをしめる。うん。多分気のせいだよね。こんなところで夜までスマブラやってる子なんていなかった。Ok?まぁ、確認としてもう一回見てみよう。

そーっと

うん。気のせいじゃなかったね。なんでここの隊室にいるんだろう?もしかして那須隊の隊員かな?まだ気づいてないし、少し話しかけてみるか。

「あの.....すみません.....」

「..............」

返事がないな。そりゃヘッドフォンつけてるしな。

「おーい。聞こえてますか?」

少し大きめの声で言ってみたが聞こえていないようだ。

こうなったら肩をつついてやろう。と、肩をつつくと

「ヒャ!........」

と声がでて振り返り後ずさった。

俺の顔を見てとても怖がっているようだ。

「あの~那須隊の人でいいんだよね?」

と女の子はうなずく

「俺は今日というか昨日か。那須隊に入った倉木彬っていうんだけど連絡受けてないかな?」

と女の子はまた頷いた。どうやら連絡はされていたようだ。

「君は何でここにいるの?」

というも返事がこない。

「君の名前は?」

また返事はこない。どうやらまだ怖がっているようだ。

「君スマブラ好きなの?」

と聞くと頷いた。お、ゲームの話題には反応がある。

「俺もスマブラやってたんだ俺はマルス使ってたんだけど。ほら、カウンター気持ちいいじゃん。君はなんのキャラつかってるの?」

「..........」

やっぱり反応はなしかどうする

「.......ファルコン.....」

か....てかえってきたよ。この調子。

「ファルコンか......結構ガチだな。」

お、反応が大きくなってきたぞ。けどこれから何をすればいいんだろう?

「...............」

「...............」

無言が続いている。するとwiiリモコンを投げてきた。最初は追い払うためか.....いやちょっと聞いてみるか。

「一緒にしていいの?」

と言うと女の子も頷いた。

「ありがとう。俺も暇でしかたなかったんだよ。」

と俺はwiiリモコンの電源をつけ画面の手を操作し始める。女の子のほうはファルコンを選んで待機している。

「俺はマルスかな。」

と、マルスを選ぶ。ステージは終点に決まった。互いのキャラがでてきてゲームが始まる。俺もスマブラの腕には自信があったのだがどうやらまだ甘かったようだ。女の子の方がめちゃくちゃ強い。はい。本当に強いです。もうケタがちがいますね。女の子は俺をちらっと見ながらにやつく。おぉ、ムカついたきた.......よし、こうなりゃやけだ。勝つまでやってやる。俺のマルスよ頑張ってくれーーーーーーー!

 

 

 

 

 

 

 

***

「あぁーーーーー!やっと勝ったぜーーーー!」

「うるさいです。」

とやっと勝った。女の子もやっていくとどんどん心を開いてくれて今ではぎこちないが話してくれるようになった。

「って、今何時だ?あれから結構たったよな?」

「もう朝の6:00ですよ。」

え、まじ!はやくね?

「それより。今のはまぐれです。私が次は勝ちます。」

「お、まだ続けるのか!」

「もちろんです。ほらはやく。」

と、夕方の5:00まで俺らはゲームをしていたのだった。



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暇の話

書き方を変えましたー


???「あれ?勝てたのはまぐれだったんですね。」

倉木「くっ…おっしゃるとおりです。」

あれからずっとスマブラをやっていたが一回も勝てなかった。どんだけ強いんだよ。

???「というか本当にあなた誰ですか?」

倉木「いや、お前こそ誰だよ。ここは那須隊の部屋だぞ。」

???「だから聞いてるんじゃないんですか。私たち那須隊の部屋に何で男がいるんですか。」

倉木「ん?お前も那須隊の一人なのか?」

???「そうですよ。おかしなことを聞きますね。私は那須隊のオペレーター志岐小夜子です。」

あ、そういう。ならいてもおかしくはない。ただ何で俺のことをしらないんだ?くまのやつが連絡はしとくと言ったはずなんだがな。

倉木「俺の名前は倉木彬っ言うんだ。昨日から那須隊に所属させてもらってる。くまとかから連絡とかきてないか?」

といって俺を訝しげな目でみながらスマホを見る。

志岐「……確かにきてます。」

倉木「ほらな?ということでこれからよろしく。」

と、握手を求めると

志岐「あ、そういうのいいんで。ささっと出ていってください。あなたのせいで仕事が増えたので、これから一眠りします。」

といって軽くあしらわれ俺は強引に部屋から出された。

倉木「…………………」

何かつかめないやつだ。後でくまに聞いてみるか。というか今日はくま達はこないんだったな。

あぁ暇だ。自室に戻ってもなにもすることはないしボーダーの中を歩き回って注目されるのも嫌だしな。

あ、そうだ。ちょっと行ってみるか荒舟さんのところに。

 

 

 

 

 

____________________

倉木「この部屋であってたかな?」

まぁインターホンを押してみればわかるか。

ピンポーン

???「はい?なにかよう?」

女性の声だ。オペレーターの、人だろうか?

倉木「那須隊の倉木彬といいます。荒舟さんはいらっしゃいますか?」

???「あぁ、荒舟さん噂の彼が来たわよ。」

といい終わると同時に扉が空いた。

荒舟「よぉ。待ってたぜ。」

荒舟さんだ。

倉木「昨日の今日ですが大丈夫でしたか?」

荒舟「なに、気にすんな。まぁ入れよ。」

と言われて荒舟隊の部屋に入る。中は、普通の部屋で那須隊の部屋と何ら変わらないようだ。

ん?なにか土偶?のようなものが…まぁ触れないでおこう。

荒舟「で、どうだ。ボーダーにはなれたか?」

と缶コーヒーを二つもって椅子に座った。対面の椅子に座ると缶コーヒーを手渡してくれた。

倉木「ありがとうございます。まだこっちに来たばっかですよ。」

荒舟「そりゃ違いないな。」

と荒舟さんは笑っている。やはり優しそうな人だ。

荒舟「で、俺になにかようか。」

倉木「まぁ、時間が空いたので。あとちょっと聞きたいことが…」

荒舟「ん?なんだボーダーのことか?なら那須にでも聞けばいいじゃないか。俺よりかは的確だろう。」

倉木「いや、荒舟さんに質問があるんですよ。」

すると聞いたやろうのように、荒舟さんは机に片肘をたてた。

倉木「いや、何でスナイパーの練習場にいたのかなって。」

荒舟「ん?おかしいことはないだろ。俺も隊員だ。練習ぐらいするさ。」

倉木「いやそういうのじゃなくて…近接戦を好むタイプですよね?何でスナイパーしてるのかなって」

(荒舟さんは多分タイプ的になんかあの場にそぐわないなって思たんだけど)

と荒舟さんの顔を見ると俺から顔を隠すように下を向いていた。怒らせた?

???「………」

オペレーターの方は笑っていらっしゃる。

荒舟「なぁ、加賀。俺ってそんな分かりやすいか?」

加賀「えぇ。とても分かりやすいわよ。とくに今なんか。」

あぁ、オペレーターの人の名前加賀さんって言うのか。

数秒そのままの体制で固まっていた荒舟さんだったが、顔をあげ

荒舟「あぁ、お前の言う通り俺は元アタッカーだ。」

倉木「やっぱり。元ってことは今はスナイパーをしてるんですか?」

荒舟「まぁ、そんな感じだな。加賀はいつまで笑ってるんだ…」

加賀「ごめんなさい。あなたの表情が面白くて。」

あれから加賀さんはずっとクスクス笑っている。

倉木「で、何でスナイパーに?」

荒舟「まぁそれはおいおい話す。で、お前はそれを知ってどうするんだ。」

倉木「いやー、スナイパーじゃ模擬戦もできませんし。知ってる人も荒舟さんしかいませんでしたし、アタッカーの雰囲気があったからもしかしてと思って…」

荒舟「要するにお前は俺と模擬戦をしたいと…ていってもお前はスナイパーじゃないのか?」

倉木「一応弧月も使えるのでここでは自分はどのくらいの力なのかなと思って」

荒舟「俺もなめられたもんだな。はぁ…加賀、今の時間なら誰も模擬線してないだろ?」

加賀「そうね。観戦者もいないわよ。」

荒舟「よし1部屋開けといてくれ。」

そして荒舟さんは立ち上がり部屋から出ていく

荒舟さん「早くしろ。噂のルーキーの相手をしてやる。」

倉木「ありがとうございます。」

俺はここでどのくらいやっていけるのだろう?荒舟さんもただ者ではないはずだ。油断せずにいこう。

 

 



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VS荒舟

荒舟「準備はいいか?」

倉木「ええ、いいですよ。」

今いるのは、ランク戦をする場所へ転送してくれる部屋だ。簡素なベッドがある程度で他には何もない。ここボーダーではランク戦というものが開かれている。個人でポイントを稼ぐ個人ランク戦と、部隊で順位を競うものがある。多分荒舟さんがあまり人がいないかを確認したのはこのためだろう。荒舟さんは今はスナイパーだが、元アタッカーだ。あまり他の人に弧月を振るっているところを見せたくはないのだろう。多くの人に見られるとそれだけ対策される確率がうまれる。それを避けたいようだ。俺もあまりそういったことは好まなかったし、よかったと言えるだろう。

荒舟「今回はあくまでもお前の実力を試すもんだ。同じところに転送させる。それから始めよう。スナイパーの使用は禁止だ。いいな?」

 

倉木「はい。ありがとうございます。」

ふぅ、やっと人と剣を交えるのか。どうなるか俺はやりあえるのであろうか…?

倉木「やってみるか。」

そういって気合いをいれる。

荒舟「じゃ、始めるぞ。」

「「トリガー起動(オン)」」

 

 

 

 

-------------------------------

 

 

 

 

荒舟「トリガーの起動は問題ないみたいだな。」

気づくと住宅街のような場所に出た。荒舟さんは目の前にいる。黒を基調とした服を来ていた。

倉木「荒舟さん服が違うんですね。」

荒舟「あぁ、隊によって服が変わるんだ。お前も那須隊に入ったんだからその服からは変わるはずだ。」

そうか。那須隊って女性だけだったよな…

俺に合う服なのか?また不安要素が増えたな。

だけど、

荒舟「じゃあ、はじめるか。」

今は集中しないとな。荒舟さんが弧月を抜いた。それにあわせて、俺も弧月を抜く。荒舟さんは片手でもち、俺は両手でもつ。

静寂が流れる。

均衡を破ったのは荒舟さんだった。

一太刀、上段からうってくる。それを弧月で受ける。

倉木「くっ…!」

重い…!

ただそれだけでは終わらない。そこからの左右の連激。それをすんでのところで受ける。

しかも、速い!

たまらず距離をとる。

が、荒舟さんはそのままこちらに突っ込んで来た。

弧月と弧月が重なる。が、そのまま押しきられ近くにあった塀に激突してしまう。

倉木「カハッ....」

弧月を杖のようにして立ち上がる。

荒舟「お?実力を試すとか言ってたが....その程度か?」

明らかに雰囲気が重く話してた時とは全く違う。本当に殺すつもりできてるな....

当たり前か、この世界もいつ危険が迫るかわからない。そんな状況で戦ってるんだ。覚悟はあるだろう。少しなめていたのかもしれない。あちらの世界よりかも…だがもうそれはよそう。相手にも覚悟がある。

なら俺も

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

守る覚悟をしないとな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--------------------------------

荒舟side

荒舟「お?実力を試すとか言ってたが....その程度か?」

近界(ネイバー)から来たと聞いていたが、期待しすぎたか?

まぁ、それなら洗礼ってことでいいか。さて、そろそろ…

と倉木の方を見ると、こちらを見据えて構えていた。

こいつ、何か変わった…明らかに目が違う。

やっかいなことになりそうだ…早めに決めるか。

そして倉木の元に一直線に今までの斬激より早く振り下ろす。

カキンッ…

という音がし、前のように後ろに吹き飛ぶかと思ったが

 

こいつ動かねぇ…!

確実に俺が決めるつもりで放った太刀を受けやがった!

チッ…次だ

と連激をくりだす。だがすべて倉木の刃によって受けられている。

という倉木は息一つ乱しておらず

いや違う衝撃だけ流したのか。

流石に今の連激をほぼ息を乱さずにするには流すしかないはずだ。流すのは簡単ではないはずだ。

大人げないが使うか。知らないだろうが見切れなければそれまでということだ。

弧月を構える。

(いくぞ.....旋空!)

 

 

 

---------------------------------

倉木side

よし。受けきれる。これならいける。

俺はあまり、自分から攻めることが少し苦手だ。だが防御に関しては剣術でも体術でも、回りのやつらよりか得意と言えるほどの実力はある。だから必然的に戦法はカウンターよりになる。荒舟さんの攻撃を受け流し続ける。

何発か受けたあと、荒舟さんは少し下がった。

やはり隙がない…狙うなら大技の後。ここまで防御を固めれば一発で勝負を決めてくるはず。

その予想通り荒舟さんは、弧月を構えこちらを見ている。

集中しろどんな攻撃をしようと俺なら受けきれる。

 

さぁ、来い!

 

荒舟さんが弧月を振るう。それは明らかに間合いの外だったが、剣先が伸びてくる。明らかに早いが

それと同時に前にでる。俺の弧月と荒舟さんの伸びてきた弧月が重なる。腕から胴体。腰から足へと、衝撃を地面に流す。

 

くっ…剣の方がもつか!?

威力が思ったよりも強い。弧月にもヒビが入っている。

後もう少し!

倉木「届けぇぇぇぇぇぇ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

荒舟「…やるじゃねぇか。俺の敗けだ。」

俺の刃は荒舟さんの胴体を真っ二つに切っていた。

〈トリオン体活動限界 緊急脱出(ベイルアウト)

俺は、折れた弧月を見ながら

強くならないと…そのためにはもっと知る必要がある。トリガーのことボーダーのこと。まだ知らないことが多すぎる。自分の技術ではどうしようもないことがある。

それを思い知った。最後の一撃少しでもミスっていれば俺が負けていた。

倉木「強くならないと…」

俺は再び心に誓うのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

--------------------------------

城戸「..............」

 

 

 

 



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情報

今回は短いです


荒舟「やるじゃねぇか。弧月だけだったとはいえ負けるとはな…」

と、荒舟さんは少し悔しそうにしている。

倉木「俺も受けれるかわからなかったですよ、最後の......旋空でしたっけ?」

荒舟「旋空は、普通弧月では受けねぇよ。避けるのが当たり前だ。まぁ、早いから避けられないこともざらだ。」

そんな技だったのか。確か俺のトリガーにもセットしてたはずだから使って見るか。うまく使えそうだ。

荒舟「はぁ....俺も鍛えないとな......お疲れさん。楽しかったぜ。」

と荒舟さんは立ち上がり。歩いて行く。

倉木「ありがとうございました。」

荒舟「おう、またやろうぜ。」

と、角を曲がり見えなくなった。

 

倉木「あぁ、疲れた...........」

と、近くにあるベンチに座った。

思ったよりきつかった。荒舟さんも強かった。あの人もB級だろ?あの人より強い人がいるのか........俺も鍛えないと。リミットはそこまで長くない。準備もしなければならならい。強くならないと。

ボーダーのことも知らないと。

ピローン♪

ん?なんか音がするポケットのなかからか?

と、ポケットを探ると携帯電話が出てきた。

ここにいれてたんだった。えーそれで

 

 

倉木彬隊員至急本部会議室まで来てください

                    本部

 

 

このようなメールが来た。俺何かしたかな?

と記憶をさかのぼると

倉木「城戸さんからこいって言われてたんだった.......」

頭を抱えたが。もう遅い。

体に鞭を打って、走って会議室に向かうことにした。

 

 

-------------‐----------------------------

 

会議室

城戸「大分遅かったじゃないか。倉木くん?」

指令室に入ると城戸司令とほかにも忍田本部長ほかにも三人席に座っている。

倉木「遅れて申し訳ありませんでした。ハァ…ハァ…」

???「まぁまぁ、落ち着きなよ。とりあえず息を整えようか。」

髪をオールバックにしている男性が言う。年齢は忍田本部長と一緒ぐらいだろうか。

後の二人は太っている人とつり目の人がいるがあまりその人たちは喋ろうとはしない。

城戸「では始めようか。」

と城戸司令が話を始めた。

城戸「私たちが聞きたいのは、君がいた世界のことだ。少しでも情報がほしいのだ。」

まぁ、確かに。近界の情報はボーダーからしたら喉から手が出るほどほしいものだろう。

倉木「はい。いいですよ。」

と俺は、もといた世界について話をした。

国の名前はアフトクラトルだということ、アフトクラトルは軍事力が高いこと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そして近いうちにこの世界に侵攻してくること。

 

 

ざわざわざわざわ

城戸「…それはいつ頃かはわかるかね。」

倉木「いえ、そこまでは.......」

城戸「わかった。鬼怒田室長ここしばらくの間本部の壁を厚くする。そして個人ランク戦以外のランク戦もしばらくの間休止する。」

鬼怒田「わかったが。こんなやつを信じてもいいのですか?」

太っている人の名前は鬼怒田さんというのか。

鬼怒田さんの言うこともわかる。

だが、俺のいっていることは本当だ。

忍田「だが、危険を防ぐことはいつもとは変わらない。2、3ヵ月の間少し変わるだけだ。」

忍田さんはわかってくれているようだ。

城戸「話は以上かな?倉木くん、君は帰りたまえ。」

倉木「はい。信じていただいてありがとうございます。」

会議室を出ていく

城戸「君は君なりに頑張りたまえ。」

倉木「......」

あの人なんか苦手だな。

 

 

というか俺のトリガーは?



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ボーダー内(夜)

 

倉木「お、マッチあるじゃん。」

 

指令室で、情報を話していたらもう、夜になっていた。

ボーダー内にはもうほとんど人がいなく寂しさを感じる。俺は自販機の前で暇を潰していた。

 

倉木「…そうだった。金まだ持らってなかったんだった…」

 

ていうか夕食も食べる時間を逃してしまった。隊室のなかになにかな

迅「やぁやぁ。有名新人隊員君。」

 

倉木「迅さん。そんな有名じゃないですよ。」

 

迅「いやいやなにいってるの。ボーダー所属日に一切男を入れなかった那須隊に入隊したんだから、嫌でも有名になるって。」

 

迅さんは、笑いながら言う。いやわかってたけど、もっと静かに過ごしたかったんだけどな…

 

倉木「それでエリートさんは、この有名新人隊員の俺になんのようですか?」

 

迅「なに、君に借りてたものを返しに来ただけだよ。」

 

倉木「貸したもの?」

 

あれなんか迅さんに貸したものってあったか?

迅さんがポケットからあるものを取り出し俺に投げる。

倉木「おっと…投げないでくだってこれ俺のトリガーじゃないですか!」

確かに預けてはいたけどこんな簡単にかえしていいのか?

迅「まぁ、無断で持ち出したんだけどね。」

 

倉木「ダメじゃねぇか!いや、それ俺も怒られません?」

 

迅「いやいや安心していいよ。明日絶対必要になるから」

 

倉木「…………」

 

迅さんの雰囲気が変わった。なにか真剣な話のようだ。

 

倉木「明日って何があるんですか?」

 

迅「僕にも後輩がいてね。その後輩が本部から目をつけられちゃっててね。明日ちょっかいをだしてくるんだよ。」

 

本部から目をつけられるってどんなことをしたんだよ。

 

迅「そこで、君に手伝ってほしいんだ。」

 

倉木「いや、俺になんの「メリットならあるよ。」…」

 

迅さんは、俺の言葉を遮り話を続ける。

 

迅「君には逆にメリットしかない。ボーダーのレベルを知ることができるし、君の実力を本部に知らしめることもできる。そのトリガーを使ったとき君は初めて本当の実力を発揮できるんだろう?いい機会じゃないか。」

 

倉木「そうですが…」

 

迅「そして、君の目的もはたすことができる。」

 

やはり俺はこの人が苦手だ。何もかも見透かすような目。それを知った上での態度。すべてが計算しつくされている。

 

迅「そんな殺気出さないでよ。俺は君に危害を与える気はないからさ。君は君がしたいようにすればいい。」

 

敵意はない。だがすごく今はこの迅という男が不気味に感じた。

 

倉木「…わかりました。その話のりましょう。明日ですねわかりました。」

 

ここは大人しく従っていた方がいいだろう。確かに俺にはメリットしかないのも確かだからな。

 

迅「のりがよくて助かるよ。じゃあ明日の深夜に。情報はこれで。」

 

と通信機を渡してきた。

 

迅「これをつけとけばいい。まぁそれまではのんびりしといてよ。」

 

倉木「って他にも協力者がいるってことじゃないですか。どれだけ警戒すてるんですか?」

 

本部もそこまで本気をだしてこないだろうっと思っていた。そして迅さんの言葉でこのお願いを受けたことをものすごく後悔した。

 

 

 

 

 

 

 

 

迅「A級のトップ部隊。ボーダーの主戦力ってところだね。」

 

 

 

 

 

 

 



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それぞれの憂鬱

太刀川「で、遠征から帰ってきた俺たちに新たな任務とは、人使いが荒くないですか、城戸司令」

 

城戸「悪いが君たち太刀川隊、風間隊、冬島隊あと、三輪田隊にはとあるトリガーを奪取してもらいたい。」

 

出水「いやぁ、それにしてもこの面子はないでしょ。A級の一位含む4部隊って一体誰からトリガーをぶんどるっていうんですか?」

 

城戸「敵は玉狛支部だ。」

 

 

一同「!!!」

 

太刀川「ほう…」

 

城戸「玉狛支部はブラックトリガーを保有しているネイバーを保護しているという情報が入っている。こちらもこの部隊を送るのは過剰戦力だと思うが万が一があってはいけない。理解してくれただろうか。」

 

太刀川「もちろん。行きますよ。面白くなりそうだ。」

 

風間「風間隊了解しました。」

 

当真「了解。」

 

城戸「では作戦は今日の夜実行だ。それまでに各自休憩をとってくれ。解散。」

 

 

 

 

 

 

 

倉木side

 

倉木「………」

 

俺は迅さんから受けた以来をどうするか考えていた。

 

倉木「断るか…いや、でもあの人のことだから行き先に現れて結局すれ違いそうだし。助けを求めようにも多分これ本部を裏切る行為だから那須にも相談できないだろうし。」

 

思ってることをとりあえずいってみるが何も答えが見つからない。

わかることといえば

【一人で迅さんとの集合場所にいくということである】

 

倉木「あ、つんだ」

もう、腹をくくってやるしかないのか。

じゃあやるべきことをやってダメだったらダメだったで終わりにしましょうかね。

倉木「とりあえずは…」

といって俺はボーダーから支給されたトリガーを取り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

ボーダー玉狛支部

 

迅 「紹介しよう。今日少しお世話になる。倉木彬君だ。」

夕方五時頃俺は玉狛支部に行き、いまこうやって迅さんから紹介してもらっている。

倉木「どうもはじめまして。倉木彬です。」

こう見ると支部とは言うものの人は少ないのか。いまいる面子は支部長らしき人が1人隊員が7人、子供が一人といったところか。そして見覚えのあるやつが1人か

 

迅「じゃあ、皆適当に自己紹介を。」

 

林道「よう。林道匠だ。ここの支部長をしてる。まぁ、何かの縁だ。仲良くしていこう。」

 

木崎「木崎レイジだ。よろしく。」

がたいがいいなー

鳥丸「鳥丸京介です。よろしくお願いします。」

雰囲気がイケメン

小南「小南桐絵よ。見た目はそんなに強くなさそうね」

失礼な

 

鳥丸「小南先輩。その人は太刀川さんと10本戦って6本とった。いまボーダーで一番話題になってる人ですよ?」

 

?鳥丸さんなぜにそのような嘘を。

 

小南「ええ!?そうなの!?だったら早く言いなさいよね。私だけ知らないみたいで恥ずかしいじゃない。」

 

何でこの人もこうも簡単に信じちゃうんですかね?

 

宇佐美「まぁ、いつものことだから気にしないで。私は宇佐美栞よろしくね。」

 

宇佐美って人が言うにはこういったことがざらにあるのだろう。

 

三雲「み、三雲修です。よろしくお願いします。」

 

雨取「雨取千佳です。よろしくお願いします。」

 

この子達は入りたての子達かな。

まぁ、俺もなんだが…

 

そして、

 

空閑「空閑悠真です。よろしく。」

 

こいつが面倒事の原因か。というかこいつ俺が来てからいつでもやれるように準備してるな。あったときのことは覚えてるらしい。

 

迅「よし。じゃあ自己紹介も、終わったところで皆でカレーでも食べましょうか。」

 

 

この人は多分わかってるのに、のんきだな。

 

 

出水side

 

 

太刀川「いいね。調子が出てきた。」

 

出水「隊長。なんかご機嫌ですね?」

城戸司令に任務を言い渡された直後からうちの隊長は何か落ち着かない様子だ。戦いが好きな隊長のことだが、今日はいつもと違う。

 

太刀川「そりゃ、まぁな」

 

出水「強いやつと戦えるからって一人で突っ込んだりしないでくださいよ?一応相手もA級で改造トリガー使ってるんですから。」

 

太刀川「ホントにそいつらだけだと思うか?」

 

出水「どういうことです?そのブラックトリガー使いが乱入してくるってことですか?」

 

太刀川「確かにその可能性もあるが、違う俺が楽しみにしてることはもっと別のことだ。」

 

あー。嫌なよかんするわー

 

太刀川「この戦い、必ず迅がでてくる。」

 

予想的中

 

出水「いやー出てきますかね?林道さんが一人でやったのかもしれませんよ?」

 

太刀川「いや、それはない。これは迅が予知のうえで選択した道だ。じゃなきゃあいつは俺らと戦うようなことしないだろう?そして勝算が、あるときた。俺もなめられたもんだ。」

 

出水「それでどうするんですか。風神使われたら少しきついっすよ。」

 

太刀川「いや、なにも変わらない俺らは真っ正面からあいつに向かって勝つそれだけだ」

 

そういうと、隊室を出ていった。

俺は苦笑いをしながら

 

出水「受けなきゃよかったな-」

 

と、ぼやくのだった。

 

 

 

 

 

 



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争奪戦開幕

玉狛支部で早めの夕食を食べた1時間後俺は迅さんとともに屋上にいた。

 

倉木「迅さん、結局いつ攻めてくるんです?」

 

迅「まぁ、焦らない焦らない。あと一時間ぐらいさ。なにそんなに不安なのか。」

 

倉木「仕方ないじゃないですか、だってボーダーのトップクラスとの戦闘なんでしょう。不安になってもいいじゃないですか。それで勝率はどのくらいなんですか。迅さんならわかると思いますけど。」

 

勝つ勝算がないとこの人はいどまないだろう。

 

迅「まぁ、5分ってところかな。」

 

いや低っく!

 

倉木「勝算は高くないんですが!?」

 

迅「もう時間切れだよ。大丈夫君がいれば6割ってところだ。」

 

やっぱり受けなければよかった。仕方ない。

 

トリガー起動

 

俺はミラからもらったトリガーを起動する。服は私服から灰色を基調にしたものに変わる。この感覚久しぶりだ。何か月振りだろうかまともに戦うつもりでこれを着るのは。

そして

 

バックワーム起動

 

うん問題なく起動するな。

 

迅「ほう、ボーダーのトリガーじゃないか。」

 

倉木「利用させてもらいました。これぐらいは許してくれるでしょ。で俺はどこにいけばいいですか?」

 

 

 

 

 

 

 

出水side

 

俺たちは今、うちの隊 風間隊、当真さん、三輪隊とともに玉狛支部を目指している。

いやー行きたくないね。迅さんと戦うと思うと憂鬱だなー

ほかのやつらは少ししか頭に入れてないだろうな。来たとしても玉狛第一ぐらいだと思ってるだろう。

 

っと、考えてたら

 

迅「よう。A級トップの皆さん。そんなに急いでどちらまで」

 

迅さん登場か…立刀川さんの予想通りになったな

 

立刀川「迅」

 

三輪「………」

 

風間「迅こんなところでなにをしている、まさか」

 

迅「そのまさかだよ。お前らをこの先に進ませることはできないんだ。できれば回れ右して帰ってほしいんだけど。」

 

風間「そういうわけにはいかない。玉狛支部からブラックトリガーを奪取という任務を受けている。お前もこのままだと厳罰は免れないぞ。」

 

迅「それはそっちも一緒でしょボーダー隊員の公式戦以外での決闘を禁ずる。うちの隊員ももう立派なボーダー隊員だ。誰になんといわれようとそれは変わらない。」

 

立刀川「いや。まだそいつは正式な隊員じゃない。正式入隊日は3日後その間は俺たちがなにしたってかまわないわけだ。」

 

立刀川さん珍しく頭まわるな

 

迅「へぇ、どうしてもやる気なんだ。」

 

立刀川「いくら、お前と風刃でも俺ら全員相手取るのはきついだろ。」

 

迅「確かに、立刀川隊、風間隊、当真、三輪隊俺と風刃でも厳しいだろうね。俺一人なら」

 

嵐山「嵐山隊、忍田本部長の命により玉狛支部を援護する。」

 

三輪「嵐山隊!」

 

チッ めんどくさくなったな。

 

迅「さぁ、おとなしく帰ってもらおうか。」

 

 

 

 

倉木side

 

ドーーン

 

お、やり始めたか。

迅さんが指定した位置まで来たけれどほんとにここに来るのか

合図があるまで待機とはいってたがというか俺ほんとにここで戦っていいんだよな。なんか民家も多くあるけど…そんなこと気にしている暇はないか。迅さんは去り際に

 

迅『3人ぐらい相手にするかもしれないけどよろしく』

 

と言っていた。いや3人はきついって俺のトリガーは攻撃向けではないのに。

 

 

お、動きがあったな

 

これは、迅さんの周りには4人、弧月の二刀流の人と青い隊服の人が3人。

お切り会っているな。迅さんあれだけいうだけ流石だな4人と同時に戦って互角いや4人じゃない。後ろにスナイパーが2人か…狙うならそっちだな。

 

急に戦いが静かになったどうやら4人が何か話しているらしい。すると、迅さんが手を後ろに回して手をお文指と人差し指を使い銃のようにした。

 

その瞬間俺は引き金を引いた。

 

 

 

 

 

 

風間side

 

菊地原「やっぱ迅さんを無視してブラックトリガー奪いに行きましょうよ。」

 

風間「迅の時間稼ぎを無視する作戦か。よし。」

 

さぁ、迅はこの行動にどう出る。

 

迅「そうかなら」

 

その瞬間俺はスコーピオンで首元をガードした。

 

直観的に風刃が来ることが分かった。

 

そしてもう一つ俺たちの真上を何かが通り過ぎて行った。

 

後ろを振り返ると菊地原は首を両断され何かは古寺のいた場所に着弾していた

 

立刀川「やっと抜いたか。そしてもう一つ隠し玉があるらしいな。」

 

菊地原とあともう一人おそらく古寺だろう。

狙撃か。だれだ。

 

風間『三上今ボーダー内で使われているトリガーはわかるか?』

 

三『わかった。調べてみる。少し待って。』

 

もしこれがボーダーのトリガーなら木崎だろう、だがもしこれがボーダーのトリガーではなければ

 

俺たちは思っているより危険な状態にいるかもしれない。

 

迅「お、後ろの誰かを落としたか。腕がいいね。

 

 

 

 

 

じゃあこれからはプランBだ。」

 

 

 

 

 

 

 



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