ピアノの繋がり (tsuki)
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1話

初めまして……
tsukiです。
書くのは得意ではないです。
ってか、下手なのでご了承下さい……





~スタジオ練終了後~

 

「あこちゃん……お願いがあるの…」

 

「ん、なに??りんりん??」

 

「わ、わたしと一緒にピアノのコンクールに来てほしいの……わたし、、、どうしても聞きたい人がいるの……だから、、、お願い!!あこちゃん!

 

「いいよ!!ピアノのコンクールかーいつもとは違うジャンルだから楽しみ!!」

 

「ありがとう。あこちゃん…また、時間とかは連絡するね。」

 

 

~当日 会場~

 

「あこちゃん…ここだよ。」

 

「わー大きいね!私たちがライブするところよりも大きい!!はやくいこうよ!りんりん!!」

 

そう言ってわたしの手を握ってくれた。

正直、人が多くて怖かった。

ありがとう…

 

「そういえば、リンリンが言ってた聞きたい人って誰なの??」

 

プログラムを開きながらわたしに聞いてきた。

 

「わ、わたしが聞きたいのは…………この人なの。私にピアノを始めるきっかけをくれた人。 」

 

わたしはそう言ってその人のページを開き、指を指した。

小さい頃に初めて聞いたとき、感動した。

その人の音に引き込まれ、

その人の回りにはカラフルな風景が見えた。

それから、私は両親に頼んでピアノを始めた。

私もいつか同じ舞台に立ちたいと思い、ピアノの練習に打ち込んだ。

でも、その夢は叶わなかった……

ある日を境にその人は舞台に立つことがなかった。

知り合いから聞いた話ではピアノの音が聞こえなくなったとか言うことを聞いたが実際のところはわからない。

その話を聞いたときは悲しかった……

あの人のピアノが聞くことができない、

同じ舞台に立つことが叶わないと……

完全に諦めていた。

でも、その人はまた舞台に出た。

藤和ホールであったヴァイオリンのコンクールの伴奏、毎報音楽コンクールピアノのコンクールに。

私は2つのコンクールが終わった後に聞いた話だが、なかなか前例のない、かなりめちゃくちゃなものだったと言う。

でも、私は嬉しかった。

またあの人のピアノが聞ける。

だからとても楽しみでしょうがない。

 

~ホール内~

 

さすが、東日本コンクール。

上手な人がたくさんいた。

その中でも、相座武士、井川絵見の二人はずば抜けて上手かった。

二人の演奏したあとは、コンクールではあり得ない歓声、スタンディングオベーションに、なっていた。

その後何人か、演奏が終わり、次がやっとあの人だ。

 

「りんりん!次だよ!!」

 

「うん。あこちゃん…わたしと一緒に見に来てくれてありがとう…」

 

「わたしこそ!!こんな貴重な体験させてもらってるもん!だから、ありがとう!!」

 

「あこちゃん……」

 

「あっ!出てきたよ!!」

 

静かになっていくホール。

少し暗くなる照明。

その中で一人スポットライトを浴び、ピアノに座った男の子。私より3つ年下のあこちゃんと同い年。

青のスーツに身を纏い、眼鏡をかけている。

 

やっと……

やっと、聞けるんだ……

 

 

……有馬公生くん……

 




いかがだったでしょうか……
とりあえず、完結できるように頑張ります。

四月は君の嘘を先日初めて見ました。
感動した……
バンドリの新曲軌跡良かったな……


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2話

亀更新の予定ですよ?
ただ、感想頂いて嬉しくて書いちゃいました!
ありがとうございます!


有馬くんがピアノに座った。

どのピアニストも座ってからすぐには弾かない。

集中し、気持ちを落ち着かせ、恐怖を捨て去るために……

たった一人でこの広いホールで演奏する。

今までの練習を、努力を出しきる。

それはとても怖い。

否定されたらどうしようか……

いろんなことを考えてしまう。

始めてしまえば後戻りなどできない。

そんな恐怖を捨て去る時間……

わたしがコンクールに、でた時も同じだった。

 

でも……

いくら待ってもピアノの音が聞こえてこない。

客席の人たちはざわつき出す…

何かあったのか、と……

よく見てみれば、有馬くんの、顔は青白くなっているのが分かる。

そして、有馬くんはそのまま頭を抱え込んでしまった…

 

私はただ見ていることしかできない。

 

そんな中、くしゃみをする声がした。

そのくしゃみでまた、静かになる客席。

有馬くんも思わず見ました。

しばらくの間、くしゃみをした席を見て、なにか決心したような顔になりました。

 

そのまま、上半身を起こし、上を見上げ目をつむりました。

そして、有馬くんはゆっくり鍵盤に触れました。

 

ショパン「バラード第1番 ト短調 作品23」

 

彼の音は表情豊かで…

囁くように、儚げで、どこか…

悲しげに……

有馬くんの周りには桜が舞い落ちて行くような、そんな気がした……

あぁ……

これが有馬くんの…

音なんだ……

 

私は演奏が進むにつれて涙が溢れてきた。

長年、有馬くんのピアノが聞くことができず、やっと聞けたことに対しての嬉し涙じゃない。

私は、ただ、ただ、その音に魅了され、ただその音に涙が溢れていた…

 

そして、ゆっくり終わっていた。

有馬くんは立ち上がり、客席に向かって一礼をした。

私も含めて観客全員がその動きに気付き、徐々に拍手が増えた。

終わってもなお、観客全員は余韻に浸っていたかのように。

そのまま、有馬くんは舞台袖に下がっていた。

 

私は見えていた。

彼の顔が寂しく、悲しく、涙を流していたことを…

 

~会場の外~

 

「りんりん!有馬さん。凄かったね!わたし感動しちゃった。初めてピアノのコンクールにきて、ピアノ聞いて泣いちゃったよ…」

 

未だにあこちゃんの、目は赤くなったままだ。

きっと、私もなんだろうな……

 

「私も…だよ…」

 

「ね!りんりん!花束買いにいこ!!私、昨日、ネットで調べてあげたりとかするんだよね!」

 

「うん…でも、間に合うかな…」

 

「大丈夫だよ!闇より出でし、わらわの力で…」

 

「そ、そうだね…いこ。」

 

私たちは近くの花屋さんに行き、花束を買ってまた戻ってきた。

有馬さんが出てくるのを待った。

 

「あ、りんりん!あそこ、有馬さんだ!!いこ!!」

 

「ちょ、ちょっと待ってよ……あこちゃん。」

 

私はあこちゃんに手を引かれ、そのまま、有馬くんの元へ向かった。

憧れの有馬くん…

優しげな表情をしている。

緊張してきた。

 

「あ、あの、すみません。有馬さんですよね?

これ、あことりんりんからです!良かったら…」

 

あこちゃんが花束を渡した。

 

「やったじゃん!公生!かわいい女の子から花束だぞ!」

 

「早くもらってあげなよ!」

 

「わ、分かってるよ。椿、渡」

 

有馬くんは驚いた顔をして、

照れ臭そうな顔になった。

 

「あ、ありがとう。どうだったかな?」

 

「はい!もう、あこ、とても感動しました!涙も出ちゃいました!」

 

「ありがとう。君は?」

 

有馬くんが私に問いかけてきた。

 

「わ、わたしも感動…しました…。」

 

「ありがとう。お花、大切にするよ。あっ、ごめん、電話だ。」

 

そう言って、有馬さんは電話に出て、少し離れたところで話している。

 

「やったね!りんりん!!」

 

「ありがとう…あこちゃん。」

 

少しして、有馬くんは電話が終わり、戻ってきた。

 

「ごめんね。僕、行かないといけないから…椿、渡、ちょっと…」

 

「は、はい!頑張って下さい!!」

 

「あ、ありがとうございました…」

 

そうして、有馬くん達は行ってしまった。

でも、電話に戻ってから、悲しそうな顔をしてたのは何でだろう。

 

「よし!りんりん!!帰ろ!私たちももっと、上手くなって感動されられるように頑張ろう!」

 

「う、うん…」

 

そのまま、私たちは会場を後にした。

また、有馬くんの音聞きたいな……

 




いかがだったでしょうか?
四月は君の嘘の、コンクール後に繋げるとしたらこんな感じでしょうか?
正直いまいちな気がします……
このあとは少し時間を飛ばします!
四月は君の嘘の最後のシーンは手を加えたくないので…皆さんの頭の中で再生してください……
卒業式等は終わって、高校入学前になりますかね…
あと書き長くなり失礼しました。


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3話

更新が止まらない……
今日はこれが最後です!

2話目と合わせて二回ほど時間が飛びます!


~1ヶ月後 スタジオ~

 

「でね!リサ姉!ほんとに凄かったの!!」

 

「あこ!ほんとに良かったんだな!この話何回もしてるよー」

 

「だって、だってー!ほんとーに凄かったんだよ!」

 

「わたしもそこまで言うなら、見に行きたかったなー」

 

あこちゃんは、東日本コンクールの有馬くんの演奏を聞いて以来、ずっとその話をしている。

でも、わたしもその気持ち、とっても分かるな…

 

「なら、今度その人が弾くことがあったら、ロゼリアのメンバー全員で見に行こ!いい刺激になるかもしれないし!ね、友希那さんも沙夜さんもいきましょうよ!?」

 

「宇田川さん…私たちには時間がないのよ?分かってる?」

 

「分かってますけど…ねぇ、友希那さんだめですか??」

 

「はぁ……わかったわ、あこ。一度だけよ?」

 

「湊さん!?」

 

「沙夜。あこ達はコンクールを見に行ってから変わったわ…なら、それだけの価値があると思うのだけど…」

 

あこちゃんと私はあれから、練習に対する集中力が増して、前より更に成長した。

有馬くんの演奏を聞いてから…

 

「…わかりました。湊さんが言うなら…白金さん今度、その人の演奏が聞けることがあったら教えて下さい。」

 

「わ、私ですか?…わかりました」

 

「さ、休憩は終わりよ。練習再開するわよ。」

 

~四月 スタジオ前のカフェ~

 

あれから、1ヶ月たったけど、コンクール等はなく、有馬くんの演奏を見ることができていない。

改めて考えると、コンクールは年にそんなにたくさんあることはない…

 

四月になり、あこちゃんも今日から高校生になった。

私と違う羽丘女子学園に進学した。

After growの姉、巴さんと同じ学校。

入学式も無事に終わったようで待ち合わせした。

 

「おめでとう…あこちゃん。」

 

「りんりん!ありがとう!!高校生にもなったから呼び方変えようかな!うーん……何がいいかな……」

 

「あこちゃん……いつも通りで大丈夫だよ。」

 

あこちゃん……きっと、闇より出でし…的な感じの名前を着けそうな予感がした。

さすがに同じ学校の人たちがいるときに言われるのは恥ずかしいし……

 

「うん!わかった!あこ、これから、江戸川楽器店に行きたいけど、りんりんはどうする?」

 

「うん…いいよ……わたしも行く。」

 

「じゃ、行こう!レッツゴー!」

 

~江戸川楽器店~

 

「そろそろ新しいスティックが欲しいんだよね!前使ってるのが折れてから予備にもう一組欲しくて!」

 

「そうなんだ…」

 

私はキーボードで買い換えることはほとんどないので付き添いでしかきたことがなかった。

あこちゃんといろいろ話していると、江戸川楽器店についた。

 

「じゃ、りんりん!私見てくるね!!」

 

「う、うん。わかった…」

 

そうして、私はあこちゃんと別れて見ることになった。

どうしてようか、考えて見て回ることにした。

江戸川楽器店は結構品揃えが豊富。

グランドピアノのまで置いてある。

だから、私はグランドピアノを見ようと思ってそのコーナーに行った。

そして、グランドピアノのが何台か置いてある中に偶然にも私の憧れの人がいた。

偶然というよりは奇跡に近い。

 

……有馬くん




いかがだったでしょうか?
書いてて、最後の方とか無理やり感が半端なく感じました…
でも、こうしないと有馬くんどこにいるかわからないので……
予定では次は有馬くん視点で書きます!
でも、言葉遣いが……わからぬ……


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4話

有馬公生くんの視点で書いてます!


~駅前広場~

 

2ヶ月前に東日本コンクールも終わり、無事に推薦をとることができた。

今日は、入学式も終わり、渡、椿と待ち合わせをしている。

高校は、僕は音楽科のある高校に、

渡はスポーツ推薦の高校に、

椿は僕の近くにある高校にそれぞれ進学した。

 

「それにしても…遅い!相変わらず5分前行動がなっていない!」

 

周りを見渡すがまだ来ていない。

人が集まっている所があった。

試しにそこに行くことにした。

近づくにつれて楽器の音が聞こえてきた。

路上ライブか…

顔を覗かせてみれば、女の子4人とピンク色の熊?が楽しそうに音楽を奏でている。

途中でバク転したり、自由に思い思いの音を出している。

でも、まとまりもあって、音楽になっている。

そして、その周りの人も笑顔を浮かべている。

彼女達の周りは色とりどりに色付いている。

無邪気で楽しそうだな……

ライブも終わり、拍手を送る。

ボーカルの子とふと、目があった。

 

「ねぇ!そこのあなた!!あなたも楽しかったかしら?」

 

急に話をふられ、少し焦る。

一瞬、いつかの彼女と被った…

天真爛漫で、奇想天外だった彼女に…

 

 

でも、僕は笑顔を浮かべて、

 

 

 

「僕は……今…幸せだよ。」

 

 

その言葉は誰かに、今はもういない彼女に伝えるように…

 

 

「そう!ならよかったわ!!」

 

「ありがとう。じゃ、またね…」

 

僕はそう言って、その場を離れた。

ふと、携帯を視ると連絡が入っていた。

椿と渡からだ。

それぞれ、

 

「入学式が長引いて遅れるか…どうしようかな…」

 

どこかで時間を潰したい。

少し歩きなから、周りを見渡す。

ひとつの看板に目が入った。

 

「江戸川…楽器店……」

 

僕はその中に入ることにした。

 

「結構いろいろあるんだな…」

 

生まれてこのかたピアノしか触ったことはなかったから、どこかとても新鮮だ。

2階もあるようで、ピアノという文字が書いてある。

そちらに足を進めていく。

やっぱり、自分もピアニストなんだな…改めて実感した。

2階に行くと、キーボードだけではなくグランドピアノのまで置いてある。

しかも、何台か置いてあるが全てがなかなかいい金額で触れるのも少し怖い…

もちろん買う気は全く無いが見てしまう。

 

「良かったら、少し弾いてみませんか?」

 

店員の人から話しかけられた。

さすがに買う気も無いのに弾いてしまうのは気が引けるから、断ろうと思った…

 

「いや……結構「お兄ちゃん!ピアノ弾けるの??弾いて!弾いて!!」……」

 

……どうしよう。

近くにいた、女の子が期待の目で見てくる……

 

……子供に恥かかすんじゃねぇ……

 

そういえば昔、脅されながらそんな事言われたな。

 

「少しだけ弾いてもいいですか?」

 

「どうぞどうぞ!!」

 

椅子に座り、鍵盤に手を置く。

弾く曲は、小さい子でも知っている曲。

そして彼女とも歌ったこともある曲……

 

モーツァルト きらきら星変奏曲 K.265

 




いかがだったでしょうか?
四月は君の嘘のいろんなシーンを思い出してしまいました。
バンドリからのバンドはロゼリアメインで
キャラはりんりんがメインで書きますが、所々他のキャラクターを出します!

〆aqua@(あくあ)様、☆10ありがとうございます!


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5話

お久しぶりです
サボり半分となんて書こうか悩みまくってました……
正直久しぶり立ったので、前と書き方や言葉遣いがおかしくなってるかもしれません。
ご了承ください


有馬くんは弾き始めました。

この曲は、きらきら星…

子供も知っている曲。

 

そういえば、ピアノを習い始めた時に1番最初に練習した曲でした…

最初は単調な音が続くが段々と激しくなっていく曲…

意外に知られていない

店内はピアノの音によって、静かになりました。

知らず知らずのうちに周りには人が集まりだしました…

そばにいる店員さんも、女の子も驚きながらも楽しんでいるのがよくわかります。

 

「りんりん。有馬さんだよね……」

 

あこちゃんが静かに私に話しかけてきました。

 

「うん。そうだよ…」

 

「……あっ、そうだ…」

 

あこちゃんはそう言って携帯を触り始めました。

 

「……これでよし!!一応、携帯で録音始めたよ!今度、友希那さん、紗夜さん、リサねぇに聞いてもらおう!」

 

「Roseliaの皆さん、聞きたかったからね…」

 

私とあこちゃん…

そして周りに偶然に居合わせた人たちも有馬さんの演奏が終わるまで聞き惚れていました…

 

 

そして、最後の音がなり終わりました。

気付けば先程よりも、多くの人が集まっていました。

その人達から一斉に拍手がなりました。

有馬さんに声をかけられていきます。

 

凄かったや楽しかったなど……

有馬さんは少し恥ずかしそうにお礼を言っていました。

 

「りんりん!やっぱりいいね!!そうだ!声かけに行こうよ!もしかしたら覚えてるかもしれないよ?」

 

「えっ……でも、恥ずかしいし…」

 

「大丈夫!ほら行こ!!」

 

そう言ってあこちゃんはわたしの手を引いて、有馬さんの所へ向かいます。

 

「凄かったです!」

 

「ありがとう。

……あれ?君たちどこかで会ったことがあるような…

もしかして、東日本のコンクールで花束をくれた人達だよね?」

 

「そうです!覚えててくれたんですね!」

 

「花束を貰ったのは正直初めてだったからね。」

 

有馬さんとあこちゃんが楽しそうに会話をしている…

私は恥ずかしくてなかなか声をかけることができない…

ふと、有馬さんと目があった…

 

「君もありがとうね。あの日はゆっくり話せずにごめんね。」

 

「……い、いえ。わたしは…そんな、気にしてないので…」

 

「りんりんは!あの日以来、コンクールとか有馬さんが出るイベントを探してたんですよ!」

 

「あ、あこちゃん…」

 

「ははは……ありがとう。僕もファンができてうれしいよ!」

 

「有馬さんは次にコンクールとかに出る予定はあるんですか?また、りんりんや他の皆と行きたいですけど!」

 

「うーん……今のところは特に決まってないかな…」

 

「そうなんですか…残念です…あこ、有馬さんの音、すごく好きなのに…」

 

あこちゃんは、残念そうでした…

もしかしたら、これで有馬さんと話す機会がなくなってしまうかもしれない…

わたしは、考え出した末に…

 

「……あこちゃん、よかったら、私たちのバンドのイベントに…」

 

「あっ!そうだね!りんりんさすが!!

有馬さん!私たちバンドしてるので良かったら見に来てください!!」

 

「バンドやってるの?ま、予定が合えば、行けるかな……日にちは決まってる?」

 

「まだ、予定は決まってないので、連絡先教えてもらってもいいですか??」

 

「うん。いいよー」

 

「ありがとうございます!ほら、りんりんも!」

 

「……えっ、では、私も…お願い…します…」

 

私たち三人は連絡先を交換しました。

その時に名前とかの自己紹介もしました。

 

「じゃ、決まったら、あこ連絡しますね!」

 

「うん、楽しみに待ってるから!」

 

「じゃ、そろそろ行こっか!りんりん!」

 

「う、うん…ありがとうございました……」

 

こうして、私たちは江戸川楽器店から出ました。

出るときに後ろから、

 

「お兄さん!わたし!とってもキラキラドキドキしました!」

 

「あ、ありがとう…」

 

…有馬さんが戸山さんに一方的に話しかけられていました。あの状態の戸山さんはなかなか大変です…

頑張って…有馬さん…

 




いかがだったでしょうか?
日にち開けていたのに感想もらったので書くことか出来ました。
ありがとうございます。
次回は有馬さんの視点で話が進みます。
なるべく早く投稿できるようにしますー


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6話

前よりも早く書き終わりました!
このペース続けていきたい!

今回は有馬くん視点です!



~自宅~

 

自宅に帰り、食事をして

そしていつものように

ピアノを弾く…

母さんが好きだった曲。

そして、僕と母さんを繋ぐ曲。

 

クライスラー作曲、ラフマニノフ編曲

〈愛の悲しみ〉

 

今でもこの曲を弾くと母さんが伝えたかったことを……残したかったものを……

確認できる。

 

丁度、弾き終わるのと同時に携帯が鳴った。

ディスプレイには〈宇田川あこ〉の文字。

 

「はい。有馬です!」

 

「あっ、有馬さんですか?あこです!!」

 

「こんばんわ。どうかした?もしかして、ライブの日程決まった?」

 

「決まりました!!4月29日になりました!来れそうでですか?」

 

「ちょっと待ってね。確認してみるから。」

 

スケジュール帳を鞄の中から引っ張りだして、予定を見る。特に予定はない。

 

「もしもし?あこちゃん?」

 

「あっ、はい!どうでした?」

 

「大丈夫だよ。その日、たぶん、僕も含めて三人で行くと思うから。」

 

僕以外の二人は、もちろん、渡と椿だ。

もしかしたら、渡が部活でこれないかもしれないけど、椿は一緒に行ってくれると思う。

 

「わかりました!じゃ、チケットは、取っておくので、当日着いたら、連絡してください!

あこ、渡しに行くので!!

当日の場所とか時間とかの詳細はまたあとでメールします!」

 

「うん!わかったよ!じゃ、当日楽しみにしておくね。」

 

「あこ達も頑張って演奏するね!それじゃ、おやすみなさい!!」

 

「うん。おやすみ!」

 

そう言って通話を切った。

忘れないようにスケジュールに書いて、

椿と渡に聞いておかないと……

 

 

~LIVE当日 CIRCLE前~

 

「はぁはぁ…」

 

「………」

 

僕は疲れきっていた。

椿も少し、疲れている感じ。

そして、もう一人の渡は…

 

「お前ら、もう少し運動した方がいいぞ。」

 

汗一つも掻いておらず、僕たちに一言…

その一言に僕たちはキレた……

 

「もとはと言えば、渡が寝坊してきたからだろ!?」

 

「そうよ!誰のせいでこんなに急ぐことになったと思ってるのよ!」

 

そう……渡が普通に遅刻してきた。

集合時間になっても、渡は現れず、仕方なく電話すると今起きた、とのことだった。

そして、駅から走ってくることになった。

 

「だってよー、昨日、中学時代のしおりちゃんがなかなか寝てくれなくて、長電話するはめになっちゃってさ~」

 

「あんたね…そんな理由で私と公生は走るはめになったの!?」

 

二人が言い争っている間に、息を整えつつ、あこちゃんにメールで着いたと連絡をいれておく。

すぐに「了解です(^_^ゞ」と返信が帰ってきた。

あとは、来るのを待つだけ…

 

「公生も聞いてた!?何か言ってやってよ!!」

 

「椿、落ち着いて……と、とりあえず間に合ったからいいじゃない。」

 

「……そうね。でも、渡!あんた、遊びすぎていつか女の子から刺されても知らないから!!」

 

「女の子に刺されるなら、本望だね!」

 

「あー!なら、エリに色々伝えようかなー?」

 

「それだけは、勘弁して…!」

 

エリとは中学時代によく、渡と遊んでた女の子だった気がする。

高校生になっても、渡は渡だった……

 

 

 

 

ふと、近くにあるピンクの花びらもほとんど散って、残り少なくなって、青い葉も多くなってきた街路樹の桜が目に入った…

 

こうやって、三人でいるときが一番幸せなのかもしれない。

 

 

……でも……彼女も一緒にいてくれてたら、もっと…

 

 

 

 

「公生……やっぱり、まだ……」

 

椿が心配そうな顔をしてこちら見てくる。

渡もなにも言わずにこちらを見ている。

僕はゆっくりと首を横に振る。

 

「大丈夫だから…」

 

「……公生…」

 

まだ、心配そうにする椿。

そんな椿を見かねてか、渡が

 

「公生も、もうガキじゃないからな!昔の弱虫、泣き虫じゃないしな!」

 

「泣き虫でも、弱虫でもないよ!!」

 

「嘘だー。橋の上から飛び込むのが怖かった癖にー!」

 

「ちゃんと、飛び込んだし!ま、最初は少し…」

 

渡…話の流れを変えてくれてありがとう…

そして、少し雑談をしていると、

 

「あ!有馬さん!!」

 

あこちゃんがやって来た。

 

「すみません!お待たせしてしまって!

はい!これがチケットです!!」

 

渡されたチケットを椿達にも渡す。

 

「あこたちは一番最後です!すぐに戻らないといけないので、またあとでゆっくり話しましょ!!楽しんでいってくださいね!」

 

「うん。ありがとう!あこちゃん、頑張ってね!」

 

あこちゃんは、すぐに戻っていった。

 

チケットを見ながら

 

「ガールズバンドパーティか…」

 

「今の娘も可愛かったな……他にもかわいい娘……いるといいな…」

 

「下の名前で呼んでた…」

 

……それぞれ違うことを考えていた。

渡はいつも通りだけど…

なんか、椿が少し黒いオーラを出していた…

それから逃げるようにして、

 

「と、とりあえず早く入ろう!」

 

そう言って会場に足を進めた。




いかがだったでしょうか?

お気に入り登録が増えてとてもうれしいです!励みになります!
そして、いつも感想をありがとうございます!

次回は……
やっと、Roseliaと会います!

お楽しみにー!


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7話

まずは謝罪を……
Roseliaと有馬くんは今回でも対面しません。
たぶん、1つ前の話の後書きで次回はと言っていましたが、そこまでたどり着けませんでした…

今回は燐子視点です!



~circle 控え室~

 

「りんりん!!渡してきたよー!」

 

「おつかれさま。あこちゃん。」

 

「りんりん。なんか、いつもより緊張してない??大丈夫??」

 

わたしは、少し緊張していました…

憧れの有馬さんが私のキーボードを聞く…

それだけで、いつもより私の心臓は鼓動を上げる。

 

「なになに?燐子緊張してるー?珍しいねー」

 

近くにいた、今井さんが話に加わった。

 

「リサねぇ、あのね、今日、前に言っていたりんりんの憧れの有馬さんが見に来てるんだー」

 

「へぇー。そうなんだ!だから、こんなにも緊張してる訳ねー」

 

「三人とも準備できましたか?そろそろ出番ですよ。」

 

氷川さんから促される。

準備はできています。

ただ、味わったことのない緊張感が、

 

「大丈夫だよ!燐子!燐子だけが演奏するんじゃない…私達が側にいるし…私たちの音楽をその有馬さんに聞かせましょ!!」

 

「そうだよ!!りんりん!今回は私たちの番だよ!」

 

「そうですね……はい!私たちの……Roseliaの音楽をですね…」

 

そして、私たちはステージへ…

 

 

~circleステージ~

 

照明が落とされた中、私は、キーボードの元へと向かう。

いつも使っている、使い慣れたキーボード…

私はそっと目を閉じ、機材を撫でた。

たったの数秒間だけど、長く感じる。

こうしていると、さっきまでの緊張が少しずつほぐれてきた。

そして、周りを見渡して、薄暗い中、私達5人は視線を合わせた。

小さく頷き、曲を始めた。

 

 

【Neo-Aspect】

 

 

曲が進むにつれ、音に合わせて照明が激しく点灯する。

私はその照明の中、有馬さんの姿を見つけ、目があったような気がした。

すぐに視線をそらした。

でも、私はその瞬間に安心した…

…私たちの演奏を真剣に聞いてくれている…

心の中で私は問いかけます…

 

『私たちの…Roseliaだけの音楽、届いていますか?…』

 

~circle 控え室~

 

「あー疲れたー!」

 

あこちゃんが、控え室に戻ってきたと同時にソファーに倒れ込むように寝転がった。

 

「宇田川さん。はしたないですよ!」

 

私達は無事にライブを終えることが出来ました。

 

「それにしても~今日、燐子調子良かったんじゃない?」

 

「リサ姉もそう感じた?あこもそんな気がしてた!」

 

「わ、私はいつも通りに引いただけで…」

 

「白金さん。私も感じましたよ。」

 

「氷川さんまで…」

 

「燐子…今日のあなたは素晴らしかったわ。

理由はどうあれ、これからもその調子で頑張ってちょうだい。」

 

「…湊さん」

 

湊さんからもお墨付きをもらいました。

…さすがに少し…照れてしまいます…

 

「それにしても、りんりん。やっぱり、有馬さんがいた影響かな?」

 

「そ、そんなこと…ただ…わたしは有馬さんに私達の音を届けたくて…」

 

「いいねぇー青春してるね~」

 

「リサ…年取ってるように聞こえるわよ…」

 

「友希那ひどーい…」

 

私達はゆっくり話ながら、片付けました。

 

 

 

少ししたらまりなさんがやってきました。

 

「あっ、みんなーおつかれさまー。

今からいつものちょっとした打ち上げするわよ?

もちろん、出演バンドのいつも面子だけどね!」

 

今日の出演バンドは

Poppin´Party、Afterglow、Pastel Palettes、ハローハッピーワールド!

 

去年から時々、ガールズバンドパーティと称してこの5組でライブをしています。

 

「わかりました!もう少ししたら行きます!」

 

代表してリサさんが答えました。

 

「じゃ、待ってるねー!」

 

まりなさんは足早に行ってしまいました。

 

「ってことで、私達も急いで片付けて行こう!」

 

「あっ、リサ姉!有馬さん達も連れてきてもいいかな?せっかく来てくれたし、感想も聞きたいし!」

 

「うーん?いいじゃない?なんなら、友希那と紗夜と三人で他のグループとまりなさんに伝えておくよ!だから、燐子と一緒に連れてきてよ!」

 

「やった!じゃ、りんりん!急いで片付けて、迎えにいこ!!」

 

「う、うん…」

 

そして、あこちゃんと私は急いで片付けて有馬さん達ののもとへ向かいました。




いかがだったでしょうか?

ライブのNeo-AspectはMVの照明とかの演出をイメージしてもらえると分かってもらえるかもです!
Roseliaらしい雰囲気がうまくかけてなかったかもと、後悔してます。

そして、次回ようやく、対面を果たします!
これは絶対です!
有馬くん視点でお届けします!

お気に入り登録50超え、UA2000超えしました。
ありがとうございます!
これからも頑張って書いていきます!!


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8話

お待たせしました。
悩みに悩んで書き終わりました。


全てのバンドが終わり、僕達二人は目の前のcafeに来ている。

渡は…いつも通りに見に来ていた女の子にナンパらしきことをしていたので、別々になった。

 

「凄かったね…」

 

「そうだね。」

 

圧巻のステージだった。

それぞれの世界観に引き込まれた。

 

「でも、私は一番最後のRoseliaだっけ?チケットを渡しにきてくれた人がいるのって!私はそこが一番凄かったと思う!公生は??」

 

「僕もそう思うよ」

 

技術力も他のバンドよりもあった。

でも、僕はその事よりもRoseliaは誰かに届けたいって気持ちがあった、そんな気がした。

 

去年あったコンクールの井川さん。

あの日の井川さんの音には色が付いた、赤と黄色に色づいた、

 

ショパンエチュードOp.25-11WINTER WIND~木枯らし~

 

 

その時の同じような…

特にキーボードを、担当していた白金さんから…

 

「だよね…あとね、ほかにもー」

 

その後も椿と二人で今日演奏したほかのバンドのことについて、話していると、見知った人が近寄ってきた。

 

「ここにいたんですね!有馬さん!!」

 

「お疲れさま。宇田川さん。」

 

今日の出演者で、Roseliaのドラムの宇田川さんだった。少し遅れてくるように白金さんも来た。

 

「あ、あこちゃん…は、はやいよ…」

 

「ごめんね!りんりん!!つい見つけたから走っちゃって…」

 

「で、二人ともどうしたの?」

 

「あっ!そうだった!!今から出演バンドでちょっとした打ち上げするんですけど来ませんか?もちろん、有馬さんだけじゃなくてお二方も…って、もう一人は、どうしたんですか?」

 

「渡なら今…ほら、あそこに…」

 

周りを見渡したら偶然、渡の姿が見えた。

しかも、ナンパが失敗した感じで…

 

「あ、はは…どうですか??それともなにか、用事でもありますか??」

 

「用事はないけど、どうする??椿?」

 

「いいんじゃない?出演した人と私も話してみたいし!!」

 

「じゃ、行きましょ!!さ、早く!!」

 

促されるように、宇田川さんと、白金さんの、後に着いて行った。

もちろん、行くときに渡を回収するを忘れずに…

 

 

~CIRCLE ロビー~

 

「みんな、揃ったねー!今日はお疲れ様!とっても良かったよ!そっちの三人も楽しんで行ってね!じゃ、乾杯!!」

 

CIRCLEのスタッフのまりなさんという人の号令で、打ち上げがスタートした。

それぞれジュースを飲んだり、お菓子を食べながら、バンドの垣根を超えて話したりしている。

この光景を見ると、とても新鮮に思える。

コンクールや発表会にしか参加したことない僕はこんな経験は始めてだったから。

僕達、部外者三人もそれぞれ別れて話している。

 

椿はAftergrowと話している。

偶然だろうか…

ボーカルの人と椿の声がとても似ている気がする。

椿も唄ったらなんか、面白そうだから、今度、カラオケにでも誘ってみようかな……

 

渡はPastelpaletの人達と話している。

どちらかと言うと一方的にだけど…

 

そして、僕は、変な人たちに絡まれている。

 

「この前に楽器店で、ピアノ弾いていた人ですよね!私!またあえて嬉しいです!!」

 

poppin´partyの、戸山さん。

 

「あら、あなたどっかでみたことあるわ!あなたも、ある?偶然ね!!」

 

ハローハッピーワールドの弦巻さん。

 

二人とも確かに会ったことはあった。

そして、二人とも自由奔放という文字が当てはまる性格をしている。

そんな困っている僕を見かねてか、

 

「おい!香澄。困ってるだろ?少し落ち着けって!

……連れていきますね?」

 

「あー!有咲ー!ちょっと待ってよー。じゃまた後で話しましょうね!!有馬さん」

 

「ほら、こころも!こっちに来て!!すみません。うちのこころが……」

 

「じゃ、私もまた後ではなしましょ?」

 

それぞれバンドのメンバーに連れていかれた。

 

 

 

「ちょっと、いいかしら?」

 

ボーカルの湊さんが声をかけてきた。

Roseliaの皆揃って、僕のもとにやってきた。

 

「大丈夫ですよ。」

 

「あなたが有馬さんね。燐子やあこから話は聞いているわ。音楽をやっているあなたから見て私たちのライブの感想がきいてみたいのだけれど。」

 

僕は先ほど椿と話していた時に思ったことを素直に伝えた。最後の方は白金さんが少し恥ずかしそうにしていたけれど、なんでだろうか……

 

「そう。わかったわ。ありがとう。」

 

「いえ。こちらこそ、本当に良い演奏を聞かせてもらいました。」

 

「ね、有馬くんって、コンクールとかで優勝してたんでしょ!?」

 

「そ、そうですけど……」

 

今井さんが話しかけてきた。

見た目がギャルっぽい感じだったので、ついテンパってしまった。

 

「今度良かったら、生で聞かせてよ!

あこや燐子がコンクールいった日の話を聞かされてどうしてもきいてみたくて!!」

 

あー…東日本コンクールの時か……

僕はあの時の演奏は自分でも一番記憶に残っている…

 

 

 

だって、それが、僕の中での最後の彼女との共演だから…

そして、その日にたくさんの事に気づかせてくれた。

大事なコンクールだから…

 

 

「ダメですか…」

 

少しあの日の事を思い出して、思い更けてしまった。

気まずそうに僕を見てくる。

 

「…いいですよ。ただ、コンクールの予定等は当分無いので、僕の自宅になると思いますけど……」

 

「ほんと!?やったー!!楽しみにしてるね!!」

 

日にちの約束もして、

そのあとは他の皆と色々話した。

 

 

 

僕は少し疲れて、外の空気が吸いたくて、そっと表に出た。

辺りは少し薄暗くなってきている。

その中、僕は少し背伸びをしてひんやりとした空気を体に取り込んだ。

 

「……有馬さん……どうかしましたか?…」

 

ふりかえると白金さんがいた。

 

「少し、外の空気が吸いたくて…白金さんも?」

 

本当は、少しあの日のことを、思い出してしまったから…

 

「いえ…私は、有馬さんが外に出ていくのが見えたので……」

 

「そっか…ね、白金さんって、ピアノ、どうしてはじめたの?」

 

「わ、わたしは……」

 

そう言って、白金さんは下を向いた。

少し恥ずかしそうに…

 

「有馬さんに憧れたんです…

小さい頃に見に行った、ピアノのコンクールに、有馬さんが出てたんです……

それから私は……ピアノを始めました……

だ、だから…いつか、有馬さんにお礼が言いたくて…

ピアノを始めるきっかけを、くれて、今…こうしてRoseliaにいるのも…有馬さんのおかげ、なんです……だから…ありがとう、ございます…」

 

僕は、どこかでみんなにきっかけを作っていたんだと思った。

相座も、井川さんも、白金さんも、そして…宮園かをりにも…

 

「そっか…どういたしまして……って、言ったら良いのかな…」

 

「い、いえ…」

 

「りんりん!有馬さん!!何してるんですか?ビンゴ大会始まっちゃいますよ!」

 

入り口から顔を覗かせている宇田川さんの声が聞こえた。

 

「いま、戻るよ!!じゃ、戻ろっか!」

 

「はい……。」

 

僕達はまたCIRCLEの中に戻っていった。




いかがだったでしょうか…
これが今の自分の精一杯です。
言葉の引き出しの少なさ…
他のバンドリ書いてる方々、やっぱり凄い!!

次回は視点はまだ考えてないですが、四月は君の嘘からあの人たちが出てくる予定!!


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9話

今回は燐子視点です!
やっぱり、短い……


 

 

「ねぇ、あこー。道こっちで合ってるの?」

 

「大丈夫!!こっちで合ってる……と思う…よ?」

 

「ちょっと、しっかりしてください。宇田川さん!」

 

先日、ライブの時に約束した通りに有馬さんの演奏を聞かせてもらうということで、

今、私達Roseliaのみんなで有馬さんの自宅に向かっています。

あこちゃんが、聞いた住所を検索して向かっているのですが…なかなか目的地に着かずにいます。

 

「誰かに聞いた方がいいじゃないかしら?」

 

「ちょっと、私聞いてくるね!」

 

リサさんはそう言って、近くを歩いていた女の子を連れた親子のもとに聞きに行きました。

そして、すぐにその人たちを連れて戻ってきました。

 

「あなたたちも公生の友達??今から、私達も行くから一緒に行きましょ。」

 

そうして、一緒に行くことになりました。

もしかして、有馬さんのお母さんなのでしょうか…

 

「ごめんなさいね……ここら辺初めてで道、分からなかったでしょ?」

 

「いえ!大丈夫ですよ。近くまで来れた、みたいなので!!」

 

「そう?後で公生に迎えにぐらい行きなさいって、言っておくから…

ところで、あなた……白金さんよね?」

 

「はい……そうですけど…」

 

私は、覚えがない。

 

「ちょっと前にピアノのコンクールか発表会かでみた覚えがあって、なかなかの技術だったわよ。」

 

「あ、ありがとうございます…」

 

「自己紹介してなかったわね。私は、瀬戸紘子って、言うの。この子が春子よ。」

 

「こんにちは!!」

 

瀬戸さんと手を繋いでいた、春子ちゃんが挨拶をしてきました。

 

「こんにちは。」

 

私達もそれぞれ春子ちゃんに挨拶を返しました。

瀬戸紘子さん……ピアニストで、確か聞いたことがあります。

 

「私達も自己紹介しましょうか。私は…」

 

そして、改めて湊さんから順番に自己紹介していきました。

それから、五分十分歩いたぐらいで、有馬さんの家につきました。

 

瀬戸さんが玄関を開けて

 

「公生?入るわよ。」

 

「お邪魔します…」

 

それに私達も連いて入ります。

 

「こうせーい!お友達も来てるわよ?」

 

返事が帰ってきません…

玄関の鍵は開けっぱなしで、有馬さんの靴もあるのでどこかに行ったということはないと、思うのですが……

 

「はっ!もしかして…」

 

紘子さんは慌てて靴を脱いでいきます。

私達も何かわかりませんが、靴を脱いでついていきます。

いくつかある部屋の一つまで行き、紘子さんはドアを勢いよく開けて、

 

「こうせい!!」

 

叫んで入り、私達は驚愕しました。

有馬さんが…………

ピアノの近くで倒れていました……

 

 




いかがだったでしょうか?
前回のあとがきの宣言通り、瀬戸親子を出してみました!
次回も原作キャラを出す予定です!!

お気に入りが92件に増えて、UAが4000overになってました!
それに評価バー?ですか?赤くなってました…
とっても嬉しい限りです!!
頑張れます!!

改めて
☆10
ソネッシーさん kuufeさん 〆aqua@さん 紗理奈さん 
☆9
TET30さん
ありがとうございます!

また、お気に入り登録していただいてる皆さん、ありがとうございます! 

燐子の声優さんが、突発性難聴というニュースを聞き、大変驚いてます。燐子がメインの小説書いてるだけあって、感慨深いです…

あとがき、長くなりすみません……



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10話

今回は早めに書けました!!

有馬公生くんの視点です!

今回、少し読みにくいかも…です


~公生の夢の中~

 

ピアノが1台置いてある。

周りは地平線の先まで青く清んでいる。

どこかで見たことのある景色。

そっか……

この景色は彼女と最後に演奏した景色だ。

だから、僕は…

ピアノに座り、弾き始めた。

あの日と同じ、

 

ショパン「バラード第1番 ト短調 作品23」

 

もう一度彼女と一緒に弾くために……

でも、一向に彼女の感情の乗ったヴァイオリンの音色はなく、彼女は現れなかった。

だから、僕はピアノを弾くのを止めた。

そっと、鍵盤から指を離し、上を眺めた。

 

「有馬公生くん……」

 

彼女の声が聞こえ、振り向いた。

彼女は

 

「ごめんね……」

 

それだけ言って姿を消した。

彼女は何に対して謝ったのか…

僕は分からないまま眠りから覚めた。

 

 

~現実~

 

 

僕は時間を忘れ、昨日の夜からピアノを弾き続けた結果、寝てしまったようだ。

そして、あの夢を見た。

かなり鮮明に覚えている。

目が覚めるとそこには、紘子さんと小春ちゃん、Roseliaのみんなが心配そうにしていた。

僕は身体を伸ばして、

 

「ん……ふぅ…みんな集まって…どうしました??」

 

「はぁ…公生、あんたまた夜からずっと弾いてたんでしょ?少しはこっちの気苦労ぐらい考えなさいよ…」

 

「…すみません。紘子さん。」

 

「ま、いいわ…ほら、友達が来てるわよ?リビングで待ってもらうから、準備できたらリビングに来なさい。」

 

「わかりました。」

 

紘子さんは小春ちゃんとRoseliaのみんなを連れて部屋から出ていきました。

僕は自分の部屋に向かい、服を着替え、洗面台に向かい、歯を磨き、寝癖を直してリビングに向かった。

 

リビングにつくと、湊さんと氷川さんと白金さんは紘子さんと話していて、今井さんとあこちゃんは小春ちゃんと遊んでいました。

 

「ごめん。お待たせしました。」

 

「身体は大丈夫なの?」

 

湊さんが聞いてきた。

 

「大丈夫ですよ。たまに時間を忘れて弾いてしまうことがあるんです。」

 

「そう、ならいいわ。」

 

「でも、あまり無理をしてはいけませんよ?身体が一番ですから。」

 

「氷川さん。分かっていますから。」

 

「紗夜が言っても説得力がないよー!」

 

「今井さん!!」

 

今井さんのツッコミに少し焦っている氷川さん。

氷川さんもずっとギターを練習しているんだということがすぐにわかった。

 

 

ピーポーン!

家の呼び鈴が、なった。

約束はなかったし、セールスかな?

 

「誰だろう…出てくるね」

 

そう言って僕は玄関へと向かった。

 

「どちら様ですか?」

 

そう言ってドアを開けると

そこには相座凪がいた。

 

「有馬先生!こんにちは!」

 

「こんにちは。どうしたの??今日はレッスンの日じゃ無かったよね?」

 

「ちょっと教えてほしいところがあって来たんですけど、良いですか?」

 

「いいけど、今友達来てるから待ってもらうことになるけどいい?あと紘子さんと小春ちゃんも来てるよ。」

 

「……二人きりで……したかったのに…………」

 

「どうかした?」

 

「いえ!なにもないです!!大丈夫です!!」

 

「じゃ、入ってー」

 

「はーい!!お邪魔しまーす!!」

 

僕は凪ちゃんを家に入れ、みんながいるリビングに戻りました。




いかがだったでしょうか?
いつもと違う感じになりました…
これからの展開いろいろ考えてます。
迷走しないようにだけ気を付けます。

お気に入り登録が100を突破!
UAが5000突破!
ランキングに乗ました!
こんなにたくさんの人に読んで貰えて、本当に嬉しいです!
☆9
(●´ϖ`●)さん
評価ありがとうございます!
次回も早く投稿できるようにがんばります!!


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11話

お久しぶりです…
どう書こうか悩みすぎて手が進まず、放置してしまいました。
今回は本当に書き方が下手になってしまってます。
ご容赦ください…


有馬さんが戻ってきました。

女の子を一人連れて…

 

「あら、凪。珍しいわね。」

 

「分からないところがあったから聞きに来ただけです。瀬戸先生。」

 

「ふーん。本当かしら?本当は公生と二人っきりに……」

 

「そんなわけありません。陳腐です!」

 

「まぁ、いいわ。ほら、凪、挨拶しなさい。」

 

「はじめまして、相座凪です。有馬先生の1番弟子です。」

 

私達Roseliaも順番に自己紹介していきました。

 

「じゃ、自己紹介も終わったし、そろそろ聞かせてもらってもいいかしら?」

 

「わかりました。」

 

私達は有馬さんについて行き先ほどまで、有馬さんが倒れていた?部屋に来ました。

もちろん、瀬戸さんと小春ちゃん、凪ちゃんも一緒です。

有馬さんはピアノの準備をしてから椅子に座りました。

 

「さて……曲はどうしましょうか?」

 

「なんでもいいわ。」

 

「ふむ……わかりました。」

 

有馬さんは答えると、鍵盤に指をかけ、一息いれ、真剣な眼差しになりました。

そして、ピアノを弾き始めました。

 

 

この曲は、

 

「クライスラー愛の悲しみ、ラフマニノフ編曲」

 

タイトルの通り、悲しみがある曲調ではあるが、希望や憧れを含んだ意味だと聞いたことがあります。

<悲哀>と<憧憬>の交錯がより分かりやすく表現された曲。

 

私はその有馬さんの姿にじっと見てしまいます。

いえ……私達は……でした。

大切なものを触れるときのように優しく鍵盤に触れ、時には目を閉じ、上半身を動かし、有馬さんの心で、奏でているのがわかります。

私達は約四分三十秒の演奏を、ただ静かに聞いていました。

 

 

演奏が終わり、有馬さんは私達の方をみて

 

「どうでしたか?」

 

「正直ここまでとは思わなかったわ…ねぇ、りさ。」

 

「う、うん。なんだろ…技術もすごいと思うけど。音に感情がこもってるっていうか…」

 

「そうね…。燐子は、どうだったかしら…同じピアノをやってる者として…」

 

「は、はい……わたしは…有馬さんの演奏は…表現力といえばいいでしょうか…そこが一番すごいと感じました。」

 

「そう…私たちの演奏にはまだ、そこのところが足りてないかもしれないわね。今日はいい演奏を聞かせてもらったわ。ありがとう。」

 

「こちらこそ、ありがとうございます。ここまで評価していただいて。リビングに戻りましょうか。」

 

「そうね。」

 

私たちはまたリビングに戻り始めました。

わたしは思ったことを素直に伝えました。

でも、私の中にはもう1つ、有馬さんの演奏で感じたことがありました。

それは……

どこか、私には…

希望よりも悲しみが多く溢れた音色のような気がしました…

 




いかがだったでしょうか?
要するに、有馬さんの音色は…ってことです。

次回は悩まずに書き上げたいものです…

期間が空いているなか、お気に入り登録や、評価していただいて本当にありがとうございます!
こんなにも読んでもらえてとても嬉しいです。

因幡の狐鍋さん、
安葉★さん、
優等生さん、
Alan=Smiteeさん
遅くなりましたが評価ありがとうございます!


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